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NAXOS超特価セールで聴くべき3つのボックス
〜12/1(火)午前9時



 廉価盤レーベルというよりいまや世界に君臨する一大レーベルNAXOS。
 ただもともと安いということもあって、あまり特価セールなどは行わない。

 そのNAXOSの珍しい特価セ-ル案内が来た。
 ずらり並ぶ500を超える対象アイテム。

 その中で、一瞬見て、これは絶対に買うべき、という3つのボックスがあったので、今日はまずそれをご紹介しておきましょう。
 これは買いです。





その1
ワシリー・ペトレンコの輝かしい出世作
ショスタコーヴィチ:交響曲全集
(11CD)\7700→\3990
〜12/1(火)午前9時


 すっかり「もうひとりのペトレンコ」になってしまったワシーリーだが、みなさんもご存知のようについこのあいだまではペトレンコといえばこの人だった。
 そしてこのNAXOSのショスタコーヴィチで名を成したのである。

 1976年、サンクトペテルブルクに生まれたワシリー・ペトレンコは、その地の音楽院でイリヤ・ムーシンをはじめ、ヤンソンス、テミルカーノフ、サロネンら錚々たる指揮者たちに指導を受け、その才能を伸び伸びと開花させました。
 もちろんいくつものコンクール受賞歴を持ち、世界中のオーケストラを指揮し、喝采を浴びています。
 そのペトレンコによるショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲全集。分売時から「多くの人がこれまで抱いていたショスタコーヴィチのイメージを覆す革新的な演奏」として高く評価されていた。
 「もうひとりのペトレンコ」ではなく、今ここにいる天才ワシリーの輝かしき業績としてぜひこの全集録音に耳を傾けてほしい。




NAXOS
8.501111
(11CD)
\7700→\3990

ワシリー・ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル/ 
  ショスタコーヴィチ:交響曲全集


《CD1…8.572396》
 1-4.交響曲 第1番 ヘ短調 Op.10(1924-1925)/
 5-10.交響曲 第3番 変ホ長調「メーデー」Op.20(1929)/
《CD2…8.572708》
 1-3.交響曲 第2番 ロ長調「十月革命に捧ぐ」Op.14/
 4-7.交響曲 第15番 イ長調 Op.141/
《CD3…8.573188》
 1-3.交響曲 第4番 ハ短調 Op.43/
《CD4…8.572167》
 1-4.交響曲 第5番 ニ短調 Op.47/
 5-9.交響曲 第9番 変ホ長調 Op.70/
《CD5…8.572658》
 1-3.交響曲 第6番 ロ短調 Op.54/
 4-7.交響曲 第12番 ニ短調「1917年」Op.112/
《CD6…8.573057》
 1-4.交響曲 第7番 ハ長調「レニングラード」Op.60/
《CD7…8.572392》
 1-5.交響曲 第8番 ハ短調 Op.65/
《CD8…8.572461》
 1-4.交響曲 第10番 ホ短調 Op.93/
《CD9…8.572082》
 1-4.交響曲 第11番 ト短調「1905年」Op.103/
《CD10…8.573218》
 1-5.交響曲 第13番 変ロ短調「バビ・ヤール」Op.113/
《CD11…8.573132》
 1-11.交響曲 第14番 ト短調「死者の歌」Op.135
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(バス)…CD10.11/
ガル・ジェイムズ(ソプラノ)…CD11/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団…CD2.1-3/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団男声セクション…CD10/
ハダースフィールド合唱協会…CD10/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管/
ワシリー・ペトレンコ(指揮)

 録音 2009年7月28-29日…CD1.1-4, 2008年6月22-23日…CD1.5-10, 2011年6月14日…CD2.1-3, 2010年10月26-27日…CD2.4-7, 2013年2月9-10日…CD3, 2008年7月7-8日…CD4.1-4, 2008年7月29-30日…CD4.5-9, 2010年6月23-24日…CD5.1-3, 2009年7月28-29日…CD5.4-7, 2012年6月1-3日…CD6, 2009年4月6-7日…CD7, 2009年9月11-12日…CD8, 2008年4月22-23日…CD9, 2013年9月27-29日…CD10, 2013年5月4-5日…CD11 UK リヴァプール フィルハーモニック・ホール










その2
アダム・フィッシャー&デンマーク室内管弦楽団
ベートーヴェン:交響曲全集
(5CD)\5500→\2990

〜12/1(火)午前9時


 今一番生で聴きたいといえばこの人になると思う。

 1949年生まれ、指揮界の長老としての存在感を強めるアダム・フィッシャー。
 もちろんこれからも長きに渡って活躍してくれると思うが、今のうちに聴いておかないと、という気持ちが強い。

 さて、そのアダム・フィッシャー。ハイドンとモーツァルトのすばらしい(ほんとにほんとにすばらしい)交響曲全集は多くのクラシック・ファンに絶賛されて今に至るが、いつかベートーヴェンの交響曲全集も出してくれないかというのが長年の願いだった(1回プロジェクトが立ち上がったが中止になってしまった)。
 それがあっさりかなってしまったのがこのボックス。いきなりの全集ボックス発売。

 ただ、これがちょっと問題作なのである。
 オケはデンマーク室内管弦楽団。なのできわめて快活で俊敏で、鋭利な演奏を聴かせる。テンポは自由自在、聴いたことのない楽器バランスやいろんなアイデアが次々と出てきて息つく暇もない。ぎょっとする場面多数。とにかく刺激的で面白い。
 ・・・しかしそのノリはモーツァルトではばっちりはまったのだがベートーヴェンだとどうか。
 店主の完全なる思い込みでしかないのだが、世界の指揮者界の長老たるアダム・フィッシャーが、こんな若造がやるようなことをやってていいのか、もっとずしりと魂に来る、戦前指揮者のような演奏を聴かせるべきじゃないのか・・・
 まったく偏見でしかないのだが、そんなことを考えてしまって、いままであまりみなさまに強力にプッシュしてこなかったわけです・・・

 でも。

 でも。

 こういうセリフは大嫌いなのですが・・・

 この値段だったらありかも?^^

 今世紀を代表する歴史に残る偉大なるベートーヴェン交響曲全集・・・ではなく、アダム・フィッシャーがありとあらゆるアイデアを詰め込んだ玉手箱、びっくり箱のような愉快痛快なベートーヴェン交響曲全集。
 みなさんが好きになるか嫌いになるか、吉と出るか凶と出るか、それは聴いてみるまでわからない・・・しかしこの¥2990というめちゃくちゃな特価なら、十分すぎるくらい試してみる価値はあると思うんです。いや、というか試してほしいです。

 (そんなことを考えながら久しぶりに聴いたら「英雄」はとてもストレートな演奏でよかったです)







8.505251
(5CD)
\5500→\2990
アダム・フィッシャー(指揮)&デンマーク室内管弦楽団
  ベートーヴェン(1770-1827):交響曲全集

【DISC1】   ( )内は収録日
 交響曲第1番 ハ長調 Op.21
  (2016年2月29日-3月1日)
 交響曲第2番 ニ長調 Op.36
  (2016年11月28-29日)
【DISC 2】
 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55 「英雄」
  (2017年10月23-26日)
 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
  (2016年11月30日-12月1日)
【DISC 3】
 交響曲第5番 ハ短調 Op.67
  (2019年2月4-6日)
 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」
  (2018年3月12-16日)
【DISC 4】
 交響曲第7番 イ長調 Op.92
  (2017年11月27-29日)
 交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
  (2016年3月2-3日)
【DISC 5】
 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」
  (2018年11月26-29日)
アダム・フィッシャー(指揮)
デンマーク室内管弦楽団

第九:
 サラ・スヴィトリツキ(ソプラノ)
 モルテン・グローヴェ・フランゼン(カウンターテナー)
 イルケル・アルザユレク(テナー)
 ラルス・メラー(バリトン)
 デンマーク国立コンサート合唱団

 【新鮮なアイデアが満載!アダム・フィッシャーのベートーヴェン交響曲全集】
 
 デンマーク室内管弦楽団は、以前はデンマーク放送所属の団体(デンマーク放送シンフォニエッタからデンマーク国立室内管弦楽団に改称)でしたが、2015年より現在の名称で独立した団体として活動しています。
 1997年から共演を続けているアダム・フィッシャーとは、2013年にデンマーク国立室内管弦楽団としてリリースしたモーツァルトの交響曲全集(DACAPO/8.201201)が、世界的に高い評価を得ました。
 彼らのベートーヴェンは、デンマーク放送時代から刺激的な内容で実演では大きな評判となっており、2013年から録音も始まっていたようですが、デンマーク放送はこのプロジェクトを中止してしまいました。
 そこで独立後の2016年から新たに録音されたものが今回の全集となったといういわく付きで、多くのファンが待ち望んだリリースといえます。
 彼らの以前の本拠地であり、今では王立デンマーク音楽アカデミーの所属となっているコペンハーゲンのコンサートホールで、満席の聴衆を前に劇的な公演が行われ、その直後にセッション録音されていったものです。
 録音場所:王立デンマーク音楽アカデミー コンサート・ホール、デンマーク放送コンサートホール 第2スタジオ (第5番のみ) 
 
 プロモーション動画:  https://youtu.be/sxP-kwh-6fU


 アダム・フィッシャーと、彼が首席指揮者を務めるデンマーク室内管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲録音が全集で登場。
 ピリオド解釈の軽快さと力強さ、伝統的解釈の重量感と抒情性を併せ持つほか、デュナーミクやテンポの処理、パート・バランスなどに独自のアイデアが満載で、個性的な解釈ながら決して奇抜ではなく、実に爽快な演奏に仕上がっています。
 極めつけは第九でのカウンターテナーの起用であり、独唱者の中ではあまり目立たないアルトのパートに独特の存在感を与えているのはたいへん面白いところです。
 デンマーク室内管弦楽団は、以前はデンマーク放送所属の団体(デンマーク放送シンフォニエッタからデンマーク国立室内管弦楽団に改称)でしたが、2015年より現在の名称で独立した団体として活動しています。1997年から共演を続けているアダム・フィッシャーとは、2013年にデンマーク国立室内管弦楽団としてリリースしたモーツァルトの交響曲全集(DACAPO/8.201201)が、世界的に高い評価を得ました。
 彼らのベートーヴェンは、デンマーク放送時代から刺激的な内容で実演では大きな評判となっており、2013年から録音も始まっていたようですが、デンマーク放送はこのプロジェクトを中止してしまいました。そこで独立後の2016年から新たに録音されたものが今回の全集となったといういわく付きで、多くのファンが待ち望んだリリースといえます。
 彼らの以前の本拠地であり、今では王立デンマーク音楽アカデミーの所属となっているコペンハーゲンのコンサートホールで、満席の聴衆を前に劇的な公演が行われ、その直後にセッション録音されていったものです。
 
     
   
 







その3
セーゲルスタム
シベリウス:劇付随音楽集
(6CD)\5500→\2990
〜12/1(火)午前9時


 ある意味この30年、店主が最もひいきにしてきた指揮者セーゲルスタム。

 しかし頑固な性格が災いしたのか超メジャー級オケで華やかに録音をこなす、ということはないまま終わりそうである。
 そんななか悠々自適に始まったのがNAXOSでのトゥルク・フィルとのシベリウス・チクルス。ひょっとして3回目の交響曲全集録音か!?・・・と思ったが、そうではなくて、さすがこの偏屈者、超マニアックな予想外のレパートリーばかり6枚にわたって録音してあっさり完結させてしまった。

 でもこれはよほどのシベリウス・マニアじゃないと売れないぞ・・・と思いきや、意外なベストセラーを記録。
 安価で良質、且つ珍しいシベリウス作品の録音を待っていた人は多かった。

 ところが・・・そうこうしているうちにそれら6枚のうちの何枚かは入手困難に・・・おいおい、この素晴らしいアルバムをお蔵入りにする気か!?・・・と思ったら、突然のボックス化。


 そしてそれが今回無残なほどのセール価格で登場となりました。
 NAXOS3枚分の価格より安いです。
 ちょっとショックではありますが、でもまあこれでこのすばらしいチクルスがより多くの人に聴いてもらえるのであればいいとしましょうか・・・。



 限定盤

8.506032
(6CD)
\5500→\2990
【DISC 1】
 1.序曲 イ短調 JS144 (1902)
 劇音楽「クオレマ(死)」 Op.44 (1903)
  2.第1番:Tempo di valse lente Poco risoluto
  3.第2番:パーヴァリの唄
  4.第3番:エルザの唄
  5.第4番:鶴
  6.第5番:Moderato
  7.第6番:Andante ma non tanto
 十二夜 Op.60より2つの歌曲
  8.死よ、近づくな (1909 rev.1957)
  9.ホッリロ、嵐と雨の中で (1909)(キム・ボルイ編 声楽と管弦楽版)
 組曲「クリスティアン2世」 Op.27 (1898)
  10.エレジー
  11.ミュゼット
  12.メヌエット
  13.十字蜘蛛の歌
  14.夜想曲
  15.セレナーデ
  16.バラード  
ピア・パヤラ(ソプラノ) 4
ヴァルテッリ・トリッカ(バリトン) 3,8,9,13
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
【DISC 2】
 1.序曲 ホ長調 JS145 (1891)
 2.バレエの情景 JS163 (1891)
 劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」 JS48 (1906)
  3.第1番:行進曲風に
  4.第2番a:前奏曲:夜想曲
  5.第2番b:ユダヤの少女の歌
  6.第3番:アレグレット
  7.第4番:生の踊り
  8.第5番:死の踊り
  9.第6番:生の踊り
  10.第7番:テンポ・ソステヌート
  11.第8番:アレグロ
  12.第9番:生の踊り
  13.第10番:死の踊り
 14.アドルフ・パウルの劇「鳥の言葉」〜第3幕:結婚行進曲 JS62 (1911)
 15.行列 JS54 (1905)
 16.メヌエット JS127 (1894)
 17.行列聖歌 Op.113-6 (1938)
ピア・パヤラ(ソプラノ) 5
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
【DISC 3】
 劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」 JS147 (1905)
  1.第1番:第1幕第1場 前奏曲 Grave e largamente
  2.第2番:第1幕第2場 Andantino con moto
  3.第3番:第1幕第4場 Adagio
  4.第4番:第2幕第1場 前奏曲 Comodo
  5.第5番:第3幕第1場 前奏曲 Conmoto (ma non tanto)
  6.第6番:第3幕第2場「3人の盲目の姉妹たち」(メリザンドの歌)
  7.第7番:第3幕第4場 Andantino pastorale
  8.第8番:第4幕第1場 前奏曲 Allegretto
  9.第9番:第4幕第2場(速度指定なし)
  10.第10番:第5幕第2場 前奏曲 Andante
 11.ある情景のための音楽 (1904)
 12.抒情的ワルツ Op.96a(管弦楽版) (1921)
 13.昔々〜田園的風景 Op.96b(2声と管弦楽のための) (1919)
 14.騎士風のワルツ Op.96c (1921)
 15.ジャコブ・ド・ジュラン氏のモチーフによるロマンティックな小品 JS135a (1925)
ピア・パヤラ(ソプラノ) 13
サリ・ノルドクヴィスト(メゾ・ソプラノ) 13
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
【DISC 4】
 劇音楽「イェーダーマン」 Op.83 (1916)
  1.第1番:ラルゴ
  2.第2番:ラルゴ
  3.第3番:アレグロ
  4.第3番a:アレグロ・コモド
  5.第4番:踊りの歌:われらは招待状を持って-
  6.第5番:再びその時が歌う
  7.第6番:雨が振るとき
  8.第7番:森は緑になる
  9.第8番:ああ、大好きな人
  10.第9番:森は緑になる
  11.第10番:アレグロ・モルト
  12.第11番:ラルゴ:常に神秘的に
  13.第12番:アダージョ・ディ・モルト
  14.第13番:アダージョ・ディ・モルト(続き)
  15.第14番:ラルゴ・エ・モルト
  16.第15番:レント
  17.第16番:天のいと高きところには神に栄光あれ
 2つの荘重な旋律 Op.77(ヴァイオリンとオーケストラ編)
  18.第1番:讃歌「わが心の喜び」
  19.第2番:献身「わが心からの」
 20.イン・メモリアム(葬送行進曲) Op.59 (1910)
ピア・パヤラ(ソプラノ) 6-8
トゥオマス・カタヤラ(テノール) 5
ニコラス・ゼーデルルンド(バス) 8,9
カテドラリス・アボエンシス合唱団 5,9,10,17
ミカエラ・パルム(ヴァイオリン) 18,19
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
【DISC 5】
 劇付随音楽「白鳥姫」 JS189 (1908)
 第1幕
  1.はるか彼方からの角笛の合図
  2.静かに鳩よ、わたしの王子様がやってくる
  3.白鳥は過去を飛ぶ
 第2幕
  4.さあ、今ハープを弾きましょう
  5.白い白鳥は過去を飛ぶ
  6.白鳥姫の母
  7.ハープは沈黙し、すぐに新たなメロディを奏でる
  8.他の場所に
  9.継母−花嫁はどこに
  10.金の雲は赤いバラになる
 第3幕
  11.白鳥姫
  12.城の火事
  13.今こそハープを
  14.感謝と賛辞は全ての者を跪かせる
 劇付随音楽「とかげ」 Op.8 (1909)(弦楽オーケストラ版)
  15.第1場:Adagio
  16.第2場:Grave
 17.朗読劇「孤独なシュプール」 JS77b (1948)
 18.メロドラマ(朗読劇)「伯爵夫人の肖像」 JS88 (1905)
リホ・エークルンド(朗読) 17,18
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
【DISC 6】
 劇音楽「スカラムーシュ」 Op.71
  1-10.第1幕
  11-21.第2幕
ベンディク・ゴルドステイン(ヴィオラ)
ロイ・リュオッティネン(チェロ)
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団

 2015年のシベリウス生誕150年を記念して、セーゲルスタムがナクソス・レーベルへ録音した一連の劇付随音楽シリーズがBOX化。
 劇音楽は交響曲や交響詩と共に、シベリウスの創作活動においてたいへん重要な位置を占め、生涯に数多くの作品を残しています。
 この6枚組にはそのうち、「ペレアスとメリザンド」「ベルシャザール王の饗宴」など現在も名作として知られるもののほか、「悲しきワルツ」「鶴のいる情景」などの原曲を含む「クオレマ」、隠れた名作としてファンの多い「スカラムーシュ」など、大作から小品までを多数収録。
 シカゴ・トリビューン紙で“2015年ベスト・クラシカル・レコーディングス”に選出された「イェーダーマン」をはじめ、どのアルバムも様々なメディアで称賛された名盤揃いです。
 指揮者として幅広いレパートリーを誇りながらも、この母国フィンランドの大作曲家に深い愛情を注いできたセーゲルスタム。その集大成ともいえる記念碑的な企画を、現在音楽監督を務めるトゥルク・フィルの澄み切った美しい響きと共に、優秀録音で作り上げています。
 録音:2014年1-9月 フィンランド、トゥルク・コンサート・ホール デジタル/セッション

 プロモーション動画  https://youtu.be/FBnAuLU9y7c




 第1巻から第6巻まで、発売当時の生々しいコメント、そのまま載せておきます。



1〜6、各巻の紹介

セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第1弾

 1.序曲 イ短調 JS144(1902)/
 2-7.劇音楽「クオレマ」Op.44 JS113(1903)
  <第1番:Tempo di valse lente Poco risoluto/
   第2番:パーヴァリの唄(*)
   第3番:エルザの唄(**)
   第4番:鶴/
   第5番:Moderato/
   第6番:Andante ma non tanto>/
 十二夜 Op.60-2つの歌曲/
  8.死よ、近づくな(1909/1957改編)(*)
  9.ホッリロ、嵐と雨の中で-K.ボルグによる声楽と管弦楽編(1909)(*)
 10-16.組曲「クリスティアンII世」 Op.27(1898)
  <エレジー/ミュゼット/メヌエット/蜘蛛の歌/夜想曲/セレナーデ/バラード>
ピア・パヤラ(ソプラノ)…(**)
ヴァルテッリ・トリッカ(バリトン)…(*)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月3-7日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 セーゲルスタムがNAXOSにシベリウスを録音。
 しかも新しく首席指揮者を務めてからなぜかこれまで録音のなかったトゥルク・フィルとの演奏。

 ご存知のようにセーゲルスタムはCHANDOSとONDINEにシベリウスの交響曲を初めとする多くの名演を残しているが、今回のNAXOSは久しぶりのシベリウス録音となる。

 セーゲルスタムはこれまでNAXOSにも単発的にいくつかの録音を残してきた。今回のリリースがセーゲルスタムの新しいシベリウス・シリーズの第1弾となるなのか、それとも1回きりの単発リリースなのかは分からない。でもこれからまた以前のように精力的に録音してくれると本当に嬉しい。
 トゥルク・フィルは日本の我々が思っているよりはるかに優秀なオケ。これから大いにその認知度が高まっていくはず。


 そして注目は、今回取り上げた曲。

 あまり聴かれることのない2つの管弦楽作品がメイン。

 第1曲が「悲しいワルツ」に改変されることになったことで知られる劇音楽「クオレマ〜「死」」。
 この曲、歌唱も入るオリジナル版は珍しい。オリジナル版は基本的におそろしく地味で暗い。しかし・・・美しい。

 そしてもうひとつが組曲「クリスティアンII世」 。
 これがまた美しい作品。彼岸の音楽。こういう曲を書けた人はシベリウスだけ。
 シベリウスを交響曲とヴァイオリン協奏曲の作曲家だと思っていた人は、この曲でこの人の新たな魅力を発見して歓喜することになる。いってみればシベリウスの第2ステージに上がるための入り口のような曲。逆にこの曲を聴いてあまりぴんと来なければ、シベリウスとは相性が悪いと思っていいと思う。(がっかりしないで、そういうこともあります。)


 ちなみに先頭の「序曲 イ短調」はフィンランディアを髣髴とさせる元気な曲。もっと明るいです。


 ということで今回のNAXOSのセーゲルスタム&トゥルク・フィルのシベリウス新録音。いろいろな側面から楽しめる充実の1枚と言っていいでしょう。

 

//////////////////////

 2015年はシベリウス(1865-1957)生誕150周年にあたります。数多くのシベリウス作品がリリースされますが、このセーゲルスタムによる管弦楽作品集も、選曲の見事さと、確固たる解釈に裏打ちされた演奏は、全てのシベリウスマニアの心を捉えること間違いありません。
 近代フィンランドの音楽発展に最も寄与した人物であり、その壮大な交響曲と、民俗物語をふんだんに取り入れた管弦楽作品は、現在でも広く愛されています。しかし、まだまだ良く聴かれる曲は一部であり、このアルバムに収録された「クリスティアンII世」すらも、遍く知れ渡っているとはいえないのではないでしょうか?
 それでも「悲しきワルツ」の原型が含まれる劇音楽「クオレマ(死)」は比較的有名な作品ですが、前述の「悲しきワルツ」の元の形すらも、あまり演奏されることはありません。
 勇壮なファンファーレで始まる「イ短調序曲」はたった一晩で書き上げられたという言い伝えのある作品(信憑性には乏しい)で、なかなかユーモラスな部分もあったりと、面白い作品です。
 スウェーデン語に翻訳されたシェークスピア文学が元になった「十二夜」、前述の「クリスティアンII世」と、交響曲では味わえないシベリウスの新しい面を知ることができる素晴らしい1枚です。



セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第2弾

シベリウス:劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」他

 1.序曲 ホ長調 JS145(1891)/2.バレエの情景 JS163(1891)/
 3-13.劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」 JS48(1906)
 <第1番:行進曲風に/第2番a:前奏曲:夜想曲/
  第2番b:ユダヤの少女の歌/第3番:アレグレット/
  第4番:生命の踊り/第5番:死の踊り/第6番:生命の踊り/
  第7番:テンポ・ソステヌート/第8番:アレグロ/
  第9番:生命の踊り/第10番:死の踊り>/
 14.アドルフ・パウルの劇「鳥の言葉」 -
   第3幕 結婚行進曲 JS62(1911)/
 15.行列 JS 54(1905)/
 16.メヌエット JS127(1894)/
 17.行列聖歌 Op.113, No.6(1938)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…5/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
録音 2014年1月20-24日 フィンランド トゥルク・コンサートホール

 もともと旧約聖書の「ダニエル書」に登場するエピソードの一つであった「ベルシャザールの酒宴」の物語は、ユダヤの神を冒涜したバビロニア王ベルシャザールが、神罰によって倒されるというもの。
 このシベリウス(1865-1957)の作品は、フィンランドの詩人で彼の友人であったプロコペの劇のために書かれたもので、当時「交響曲第3番」を作曲していたシベリウスですが、こちらを中断してまでもこの劇音楽に集中し、いくつかの“最も美しい旋律”を含む素晴らしい作品を書き上げたのです。
 バビロン討伐の陰謀に加担するユダヤ人女性レシャナーは、短剣を片手にベルシャザール王の帰還を待っています。しかし彼女に魅了された王は、彼女を我が物にするために宮殿内に招き入れるのです。
 饗宴で「生」と「死」のダンスを踊るのはユダヤの少女カドラ。彼女の踊りの部分は、後に組曲として編纂されたときに「カドラの踊り」として一つに纏められます。
 なかなか全曲として聴く機会はありませんが、少しオリエンタル風味も感じられる興味深い作品です。他には、初期の作品「序曲」「バレエの情景」など珍しい曲が収録されています。

以下、第83号のコメントから。

 第2弾はご覧のとおり 組曲「ベルシャザール王の饗宴」 JS 48 を中心とした収録。

 第1弾が劇音楽「クオレマ」、第3弾が《劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」、そして第2弾が「ベルシャザール」をメインにしているわけで、このあたりにセーゲルスタムの遠大な計画が見て取れる。

 「ベルシャザール」については有名曲なのでシベリウス・ファンはよくご存知だと思いますが、

 このアルバムの肝は・・・誰も知らない・・・「行列聖歌」という曲。
 
 「行列聖歌って何じゃ」、と思われるかもしれないが、詳しい人に聞いたらこんなふうに教えられた。


カトリックのミサや、聖公会の聖餐式で動きに伴い歌われる聖歌。

司祭やお手伝いする人たちが、入堂するところから聖歌がはじまります。花道をあるいていくみたいに。

グレゴリオ聖歌を、並んで歩きながらロウソクの火を灯しながら歌っているというようなシーン見たことないかな。

プロテスタントでは基本最初から前にスタンバっているけど、カトリック、聖公会は、衣装や小道具をもった人たちが、ミサ前はかっこよく歩いて入って来て、歩いて出て行くのです。

つまり、神さまに呼び集められ、また世の中に派遣されていくって感じ



 ・・・なんとなく分かるような。

 で、ここに収められている「行列聖歌」という曲が・・・

 セーゲルスタムが今回のアルバムの一番最後に持ってきたのもうなずける・・・

 すんごぃ名曲な訳です。

 幸せで他愛ない「メヌエット」をわざと前に持ってきて、この曲をかけるのだからセーゲルスタムも心憎い。
 シベリウスの泣ける管弦楽作品のエッセンスを4分間に凝縮したような、全編クライマックスのような、天国が地上に降りてきたような、すべてを投げ打って神に祈りたくなるような、そんな名曲。

 シベリウス・ファンは絶対に泣きます。でも幸せな涙です。



セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第3弾

シベリウス:
 1-9《劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」JS147(1905)》

 11.ある情景のための音楽(1904)/
 12.抒情的ワルツ Op.96a(1921)/
 13.昔々-田園的風景Op.96b(1919)/
 14.騎士風のワルツ Op.96c(1921)/
 15.ジャコブ・ド・ジュラン氏のモチーフによるロマンティックな小品 JS135a(1925)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…13/
サリ・ノルドクヴィスト(メゾ・ソプラノ)…13/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
 録音 2014 年1 月20-24 日,9 月8-12 日 フィンランド、トゥルク・コンサート・ホール

 いよいよセーゲルスタムが本気でトゥルク・フィルとシベリウス管弦楽作品集チクルスを録音し始めた。
 どうやら単発では終わらない雰囲気になってきた!!

 今回取り上げたのは同名作品中、一番の傑作と言われている、シベリウスにとっても重要な劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」

 そしてカップルングが今回も凝っている。

 シベリウス特有の劇的なせつなさと、田舎風の明るさをこれでもかと聴かせてくれる「ある情景のための音楽」
 マイナー曲の中では比較的取り上げられることの多い名曲「抒情的ワルツ」
 そして滅多に聴くことのできないオケと2つの女声による「田園的風景」。ちょっと昭和歌謡みたいなノスタルジックな名歌。
 そしてこれも珍しい「騎士風のワルツ」(ウィンナ・ワルツ風です)、2分ほどの「ロマンティックな小品」


**********

 1893 年にパリで初演されたメーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」。その神秘的な雰囲気に多くの作曲家たちが魅せられ思い思いの曲を書いたことでも知られる名作です。
 中でも良く知られているのはドビュッシーのオペラであり、シェーンベルクの交響詩でしょう。そして忘れてはいけないのは、フォーレとシベリウス(1865-1957)の劇付随音楽です。
 比較的穏やかなフォーレの作品に比べると、シベリウスの音楽は起伏に富み、コントラストもはっきりしています。シベリウスがこの劇付随音楽を書いたのは1905 年のことで、これは戯曲がヘルシンキで上演されることになり、音楽がシベリウスに委嘱されたからです。当時のシベリウスは交響曲第3 番を作曲していましたが、これを中断し、1 ヶ月あまりでほとんどの曲を書き上げたのです。
 作品全体に北欧の雰囲気が漲っているところがいかにもシベリウスらしく、中でも“メリザンドの歌”は様々な編曲を施されて単独で演奏されることも多い名曲です。
 他には、後にピアノ曲Op.45-2 に編曲された「ある情景のための音楽」、同じく後にピアノ用に編曲した「田園的風景」、その逆にピアノ曲を管弦楽に編曲した 2 つのワルツが収録されています。





セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第4弾

 1-17.劇音楽「誰もかれも」Op.83(1916)
 <第1番:ラルゴ/第2番:ラルゴ/第3番:アレグロ-/
  第3番a:アレグロ・コモード/
  第4番:踊りの歌:われらは招待状を持って-/
  第5番:再びその時が歌う/第6番:雨が振るとき/
  第7番:森は緑になる/第8番:ああ、大好きな人/
  第9番:森は緑になる/第10番:アレグロ・モルト/
  第11番:ラルゴ:常に神秘的に/
  第12番:アダージョ・ディ・モルト/
  第13番:アダージョ・ディ・モルト(続き)/
  第14番:ラルゴ・エ・モルト/第15番:レント/
  第16番:天のいと高きところには神に栄光あれ>/
 18-19. 2つの荘重な旋律 Op.77 (ヴァイオリンとオーケストラ編)
  <第1番:讃歌「わが心の喜び」/第2番:献身「わが心からの」>/
 20.イン・メモリアム(葬送行進曲) Op.59(1910)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…6-8/
トゥオマス・カタヤラ(テノール)…5/
ニコラス・ゼーデルランド(バス)…8-9/
カテドラリス・アボエンシス合唱団…5.9.10.17/
ミカエラ・パルム(ヴァイオリン)…18-19/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月3-7日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 怒涛の勢いでリリース・ラッシュが続くセーゲルスタム&トゥルク・フィルのシベリウス・チクルス!
 早くも第4弾が登場!

 今回のアルバムはジャケットをご覧のとおりの「死」を意識した作品を収録。
 そんなわけもあってこれまでのアルバムとは違い、シベリウス・ファン以外でも「誰でもかれでも」楽しめるアルバムではないかもしれない。

 メインは付随音楽「誰もかれも」 
 全然なじみのない曲だが、英語タイトルだと「Everyman」となる。ドイツ語だと「Jedermann=イェーダーマン」となる。
 この作品はもともと中世の寓話を1912年にホフマンスタールが戯曲にしたものであり、信仰と善行を主題にした教訓話で、ザルツブルクの夏の音楽祭でも毎年野外上演が行われているという、ヨーロッパの人々には定番となっているお話。

主人公イェーダーマンは壮年の富裕な男性で、日々金儲けにあくせくしている人物である。隣人の貧者にわずかに施しをする程度の慈悲心は持ち合わせているが、金を返せなかった債務者の懇願は冷たくあしらい、母からはもっと信仰に深い生活をするようにと説教される。その日、イェーダーマンは知人や恋人を招いて大宴会を催すが、不意に鐘が鳴り、彼を連れてゆくために死神が現われる。イェーダーマンは友人や恋人に助けを求めるが誰も同行しようとせず、金の神(マモン)からもすげなくされる。そこにやせ細った女性の姿の「善行」が現われて、姉の「信仰」を呼び、イェーダーマンの信仰を確かめる。イェーダーマンは祈り、悪魔に対して善行と信仰、天使に身を守られながら、晴れ晴れとして墓の中に入ってゆく。

 フィンランド国立歌劇場は1916年にこの物語のための音楽をシベリウス(1865-1957)に依頼、すぐさま作品が出来上がり、10月にはリハーサル、11月には初演が行われた。
 その際は大成功を収めたが、唯一の失敗は、シベリウスが「組曲」を用意しなかったこと。そのために以降の演奏機会を失ってしまい、忘れ去られてしまったらしい。
 演奏される機会は少ないが、作曲されたのが交響曲第5番と同時期なので筆致は充実。ちょっと屈折した抒情が切ない。
 そして聞き物はシベリウス・ファンにしかわからないであろう、晦渋すれすれの神秘的なラルゴ。この神秘的な雰囲気を湛えた響きは、後の確固たる神の賛美への音楽への前奏曲でもある。

 他には第一次世界大戦時の重苦しい気分を反映した「2つの荘重な旋律」、シベリウス自身の葬儀で演奏された「イン・メモリアム」が収録されている。
 「イン・メモリアム」はデンマーク国立管にに続いて2回目の録音。

 また直接「死」を意識しないまでも、「2つの荘重な旋律」は荘厳な雰囲気に彩られた美しい作品。
 もともとはヴァイオリン&ピアノ版。オーケストラ版というのはあまり聴いたことがない。



セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第5弾

シベリウス:劇付随音楽「白鳥姫」
 劇付随音楽「白鳥姫」JS 189(1908)
 劇付随音楽「とかげ」Op.8(1909)(弦楽オーケストラ版)
 孤独なシュプール JS77b(1948)/
 メロドラマ「伯爵夫人の肖像」 JS 88(1905)
リホ・エークルンド(朗読)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月5日…1-14, 2014年9月10日…15-16, 2014年2月6日…17, 2014年1月24日…18 フィンランド トゥルク・コンサートホール

 まいった。
 早くもセーゲルスタム&トゥルク・フィルによるシベリウス・チクルス第5弾。

 これまではたいてい1曲メジャーな曲を中心に据えてきていたのに、今回据わっているのはセーゲルスタムの肝だった。
 ここまでレアでマニアックなアイテムばかりでまとめてくるとは。
 今回収録の4曲、よほどのシベリウス・ファンでも聴いたことがある人は少ないのではないか。
 WARENRに吸収されて自滅したFINLANDIAが大昔、同じようなコンセプトのアルバムを出していたが、それだってもうちょっと大衆に擦り寄ったアルバムだった。
 今回の最初の2曲はチョットとりとめのない感じの30分近い大作だし(でもどこかで聞いたような旋律満載ですが)、後半2曲は可憐な曲だがナレーションも入ってくる。
 なかなか万人向けのアイテムとはいえない。
 ・・・しかしそれでもシベリウス・ファンにとってはやはり外せない1枚であることは疑いようがない。
 なにせセーゲルスタム&トゥルク・フィルのシベリウス史上に残る偉業を成し遂げようという意欲が半端じゃない。「有名でないからなんだ?人気がないからなんだ?」・・・そんな声が聞こえてくる。
 だから「白鳥姫」の終曲なんて、一大オペラの最終場面のようで、結局ついつい感動してしまうのである。




 シベリウス(1865-1957)の劇音楽の中でも比較的地味な存在である「白鳥姫」が生まれたきっかけは、1905年にメーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」のヘルシンキ初演でした。
 これはシベリウスが曲を付けたものでしたが、劇で主役のメリザンドを演じたハリエット・ボッセの夫、ストリンドベリがこの音楽に大感激したことで、自作の劇「白鳥姫」にも音楽を付けてほしいとシベリウスに懇願。しかしストックホルムで初演が叶わず、結局はスウェーデンの劇場が介入し、改めてシベリウスに作曲を依頼し、1908年にようやく初演が行われたというものでした。
 ストリンドベリはこのお話に様々なおとぎ話の要素を取り入れたため、中心となるのは白鳥姫と魔女である継母の確執であり、王子とのロマンスというある意味普遍的な(よくあるとも言う)作品になってしまったのは、仕方ないことなのでしょう。
 シベリウスはこの劇に普段の作風とはちょっと違う、グリーグ風の音楽を付けています。通常は組曲版が演奏されますが、やはり全曲を聴くことでシベリウスの本意が伝わるはずです。
 他には、あくまでも劇音楽として完結しているためコンサートでは演奏されることのあまりない「とかげ」と、2つの朗読劇が収録されています。
 あまり知られていないシベリウスをご堪能ください。





セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第6弾

  シベリウス:劇音楽「スカラムーシュ」Op.71(1913)
ベンディク・ゴルドステイン(ヴィオラ)/
ロイ・リュオッティネン(チェロ)/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年9月8-12日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 セーゲルスタムのNAXOSシベリウス・チクルスの快進撃は止まらない。
 というかこれはすでに世俗を超越した孤高の世界。

 今回もまさかの選曲。・・・劇音楽「スカラムーシュ」。
 誰も知らない。
 シベリウス自身、この作品の作曲過程で精神が崩壊しかかったといういわくつきの曲。
 シベリウス独特のあの音楽世界が聴けるのは間違いないのだが、題材が間男のせむし男が惨殺されるという救いのないヴェリズモ系の話・・・(オペラではなくパントマイムのための作品)。
 なので曲もシベリウスの暗黒面を表出させている。煮え切らない「タピオラ」という感じで、ときに透明感あふれる美しいところもあって心をくすぐられることもあるのだが、全編を通じて壮大な感動を覚えるとかいうことはない。シベリウス・マニアのためだけのレアなアルバムと言っていいと思う。
 ただそれでもこの作品に新たな命を吹き込もうというセーゲルスタムの強い意志には脱帽したい。

 

 1912年に作曲が始められ、その翌年12月に完成されるも、実際に上演されたのは9年後の1922年という、いわばシベリウス(1865-1957)の“不遇の作品”ともいえる劇音楽「スカラムーシュ」です。
 クヌーセンの台本は、対話を含むパントマイム形式のもので、レイロンという男の妻をせむしのヴィオラ弾き「スカラムーシュ」が誘惑、怒ったレイロンに殺されてしまうという悲劇ですが、当時のウィーンの劇作家アーサー・シュニッツラーが書いた「ピエロのヴェール」(エルノ・フォン・ドホナーニが音楽をつけた)の模倣とされてしまったのです。
 もちろんクヌーセンは、シュニッツラーよりも前にこの物語を計画していたと主張しましたが、シベリウス自身は「この仕事を引き受けたために神経がぼろぼろになった」と日記に記すほど消耗していたようです。
 しかし、この音楽は見事なもので、弦楽器中心のオーケストラをバックに独奏ヴィオラが活躍、そこにチェロが絡みながら、明快な情景を描き出していくのです。
 しきりに現れる舞曲が印象的で、時にはスペイン風のボレロのリズムを刻んでみたり、幻想的なゆったりとした音楽になったりと、変幻自在です。
 そして、その響きは常にシベリウスのもの。まるでオペラのように物語と音楽が融合した壮大な作品となっています。










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