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OPUS蔵 破格超特価セール
その2
1CD\2500→\1390
2CD\4000→\1690
〜4/22(日)


 オーパス蔵の初回発売は2000 年秋だった。
 あれから14年、その「生々しい実在感のある復刻音」、「海外でもっともレヴューの出る日本のレーベル」として高い評価を得てきた。
 最初にこのレーベルに海外で注目したのは、英Classic Record Collector誌の編集長であったTully Potter氏で、氏は‘Realistic Transfer’と評した。それからSPレコードの復刻だけでなく、初期LPレコードの復刻を行なうようになり、マイナーレーベルによるフルトヴェングラー板起こし合戦のきっかけを作ったことは記憶に新しい。

 今回はそのオーパス蔵の中から厳選されたタイトルを通常価格の半額近い特価でお贈りします。


OPK 2028
\2500→\1390
(1)サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
(2)ラロ:スペイン交響曲
(3)サン=サーンス:死の舞踏
アンリ・メルケル(Vn)
(1)(2)ピエロ・コッポラ指揮
(1)(2)パドルーO.
(3)フィリップ・ゴーベール指揮
(3)パリSO. 
録音:(1)1935年 (2)1932年 (3)不明

OPK 2032
\2500→\1390
(1)シューベルト:交響曲第8番「未完成」
(2)モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
(3)歌劇「恋の花作り」序曲
(4)ハイドン:交響曲第96番「奇跡」
ブルーノ・ワルター指揮
ウィーン・フィル
録音:(1)1936年 (2)1936年 (3)1938年 (4)1937年

OPK 2051
\2500→\1390
シューベルト:弦楽四重奏曲「死と乙女」
ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番
カペー四重奏団
録音:1928年 日本語解説

OPK 2053
\2500→\1390
モーツァルト:弦楽四重奏曲K465「不協和音」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー1番」
カペー四重奏団
録音:1928年 日本語解説

音楽評論の重鎮小林利之氏はオーパス蔵の復刻のすばらしさをこう語っている。死と乙女は「これほど克明な復刻もめずらしく、生演奏の雰囲気を感じさせて」、ベートーヴェンの第15番は「序奏を支えるPPのチェロパートがオーパス蔵で初めて完全に聴き取れる。やっと音溝に刻み込めたと思われる最低音の収録をひろいとっているのだ!」と絶賛。四重奏の王者カペーの決定盤の登場。

OPK 2056
\2500→\1390
カペー弦楽四重奏団第4弾
 フランク:ピアノ五重奏曲へ短調
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調
マルセル・シャンピ(P)
カペー弦楽四重奏団
中低域重要視の見事な復刻と小林利之氏も賞賛。録音:1928年 モノラル

OPK 2058
\2500→\1390
クライスラー小曲を弾く(1936-38)
 クライスラー:ウィーン奇想曲/中国の太鼓
 リムスキー コルサコフ:インドの唄
 クライスラー:美しきロスマリン 
 ロンドンデリーの歌
 クライスラー:愛の喜び
 ファリャ:スペイン舞曲
 クライスラー:ロンディーノ
 ブラームス:ワルツ第15番
 ドヴォルザーク:ユモレスク
 チャイコフスキー:アンダンテ カンタービレ
 ショパン:マズルカ第4番
 ポルディーニ:踊る人形
 リムスキー コルサコフ:太陽への賛歌
 クライスラー:愛の悲しみ
 アンコール
  バッハ:ガヴォット
  クライスラー:ジプシーの女
  スコット:蓮の国 
フランツ・ルップ(P)
「ヴィオリンという楽器の美しさ、高貴さを再実感!弦と弓がお互いにさわり合いたくて、触れあいたくってしょうがない。まるで『蜜月』の瞬間だらけという感じ...」とこのCDについて天満敦子さんはライナーノートで告白している。
OPK 2060
\2500→\1390
マーラー:交響曲第9番ニ長調 ブルーノワルター指揮
ウィーンフィル
これもインターネットでまだかまだかと言われていた録音です。 良質のアメリカ盤を入手したのは2年ほど前になります。音は良かったのですが全面にヒスがあり、マスタリングでヒスを取ると音が変わるので、2回トライして棚上げにしました。その後ノイズ処理システムの更新やテクニックの工夫があり再トライし、さらに3度の挑戦で一応これならという線に来ました。ヴァージョンで言えばVer.5となります。最後は意地になりました。(オーパス蔵) 

録音:1938 ウィーン・ライブ US-RCA SP  (mat.HMV 2VH 7027-46)
OPK 2061
\2500→\1390
ドヴォルジャーク:
 (1)チェロ協奏曲ロ短調作品104
 (2)交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」
(1)エマニュエル・フォイアマン(Vc)
(1)ミヒャエル・タウベ指揮
ベルリン国立歌劇場管
(2)ジョージ・セル指揮
チェコ・フィル
聰明さと情熱の混合。たしかに、このCDのドヴォルジャークのチェロ協奏曲にも、そうしたフォイアマンの個性が強く出ている。音の輪郭はシャープで逞しく、烈しい気合をこめて描き出されている。オーパス蔵の復刻も、その烈しさをより明確に示す音質となっている。《新世界》も、同様に筋肉質の新即物主義的演奏の典型である。キビキビとした進行、バネの効いたリズム、そして一音一音にこめられた気迫。こうしたキレのよい音楽は、20世紀後半にはすっかり聴けなくなっていたが、21世紀になってようやく蘇りつつある。その半世紀前の「先達」の音が、ここにある。(山崎浩太郎)

 録音:(1)1928,29,30年 Berlin(Parlophon) (2)1937年 London(HMV) J-Columbia, Victor SP
OPK 2062/3
(2CD)
\4000→\1690
[CD1]
 モーツァルト:ディヴェルティメント変ホ長調K.563 33’10”
 ドホナーニ:セレナードハ長調作品10 18’20”
 ブラームス:ピアノトリオ第1番ロ長調作品8 27’15”
[CD2]
 ベートーヴェン:
  ピアノトリオ第6番変ロ長調作品97大公 34’30”
 シューベルト:ピアノトリオ第1番変ロ長調作品99 31’55”
CD1:
ハイフェッツ、
プリムローズ、
フォイアマン
CD2:
ハイフェッツ、
フォイアマン、
ルービンシュタイン
ヨーロッパの伝統的な室内楽演奏に見られるリラックスした仲間同士の音楽的対話、という趣とはまったく無縁の、共演者に真剣勝負を臨むような、異常に緊張度の高い、激しい身振りのアンサンブルが展開されている。1941年9月にハリウッドのRCAスタジオで行われたこれらの録音は、ほんの数ヶ月遅れていたら実現不能だった4人の大芸術家の一期一会の出会いを捉えた、かけがえの無い演奏記録なのである。(板倉重雄) 

録音:1941年 California US-RCA SP
OPK 2072
\2500→\1390
(1)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調作品16
(2)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調作品54
(3)リパッティ:コンチェルティーノ作品3
ディヌ・リパッティ(ピアノ)
(1)アルチェオ・ガリエラ(指)
フィルハーモニア管弦楽団
(2)ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
フィルハーモニア管弦楽団
(3)ハンス・フォン・ベンダ(指)
ベルリン室内管弦楽団
「まずグリーグから聴く。誰がなんと言っても、耳をそばだたせてほしいのが、第1楽章の出だし!無音の静寂の中からティンパニの連打がクレッシェンド。全管弦楽のトゥッティを裂帛の気迫で打ち破るソロの強靭な下降楽句の連続が4オクターヴのA音に落ちついた瞬間、まるで音の響きが床と空気を揺るがせるような感じの超低音ではじまったアルペッジョが一気に鍵盤をかけのぼる。グリーグが考えついた、この曲の最高に忘れがたい切り札。「このカデンツァの超低音が、どれ程パンチのきいた鳴りをするかどうかで、だいたいあとの演奏の予想がつく」(柴田南雄)とさえ言われるこの音こそ、譜面では左手のヘ音記号で下の加線6本の下の音。ピアノの鍵盤の最低音Aだ。それは、27Hzの音なのだが、リパッティのタッチの凄みが、すごく音楽的で、無類の魅惑をたたえており、それが一瞬の音としての感覚だけに、ついくりかえして聴きたくなった。」(小林利之)

リパッティのSP録音はずっと気になっていましたが音のよい英国HMV盤はノイズが大きいのであきらめていました。最近ノイズの小さい盤に出会えたのでマスタリングしてみたところこれなら満足してもらえるだろうという音が得られました。グリークはピアノのそばで聴いているようなバランス、シューマンは客席で聴くバランスになっており、SPからLPに移行してゆく頃の録音思想が感じられます。リパッティが残したスタジオでの協奏曲録音は3曲であり、CD1枚にちょうどよい長さです。そこで自作のコンチェルティーノをアンコール的に付けました。これはそのときの気分に合わせて単独で聴いた方がよいと思います。(相原 了)

録音:(1)1947年 (2)1948年 (3)1943年
OPK 2073
(2CD)
\4000→\1690
[CD1]
 (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
 (2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K218
[CD2]
 (1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
 (2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
 (3)アンダンテ〜
  メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲より
  (mat. Edison-Bell CK4021-22)
フリッツ・クライスラー(Vn、[CD1][CD2]の(1)、(2))
[CD1](1)レオ・ブレッヒ(指)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
(2)ランドン ロナルド指揮管弦楽団
[CD2](1)、(2)レオ ブレッヒ(指)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
(3)ブルメスター(ヴァイオリン)、
ピアニスト不明

「旧吹き込みのモーツァルトはSP時代に日本盤が発売されずに終わり、彼のディスコグラフィの中では目立たぬ存在だが、オーパス蔵盤で聴くクライスラーの音は輝かしく、滴るような美しさであり、ポルタメントを絡めた甘美な節回しにまったく酔わされてしまった。(中略)ベートーヴェンの協奏曲を少し聴いただけで、モーツァルトよりもオーケストラがずっと澄んだ響きで捉えられていることに気付かれることだろう。冒頭のティンパニが深みのある音で、余韻を伴って立体的に鳴り響くところから見事だが、筆者が感じ入ったのは第2主題が呈示されたあと、主題が展開的に確保される部分だ(51?64小節)。ヴァイオリンが主題を歌うのに対し、ヴィオラとチェロが三連音の連続でさざなみのように絡んでゆき、その背後をティンパニが運命の足音のように忍び寄るさまが、実に明瞭に捉えられているからだ。指揮のブレッヒが三声部を対等に響かせて影の濃い響きを生み出し、それをHMVの録音技師が見事なバランスで捉えていたことが、オーパス蔵のリアリスティックな復刻により初めてCD盤上で再現されたのである。」(板倉重雄)

ヴァイオリンのCDでスタートしたオーパス蔵としては、クライスラーとブレッヒによる協奏曲録音は長年の課題でした。これらの曲にはWard Marston(Biddulph)の復刻という高い壁がありそれを超えることは復刻にかかわるものとしては大きな目標でした。何度かの試行を行い復刻とマスタリングの両輪がうまくかみ合いやっと満足のゆく音が得られたと思います。復刻に用いた盤は英、米、独、日、濠と多岐にわたりましたがヴァイオリンのきれいな盤を中心にまとめました。ブルメスターはクライスラーに匹敵するヴァイオリニストであり、彼のメンデルゾーンは極めて珍しい盤でもあり、クライスラーとの比較が可能なように付録としてつけました。(相原 了)「旧吹き込みのモーツァルトはSP時代に日本盤が発売されずに終わり、彼のディスコグラフィの中では目立たぬ存在だが、オーパス蔵盤で聴くクライスラーの音は輝かしく、滴るような美しさであり、ポルタメントを絡めた甘美な節回しにまったく酔わされてしまった。(中略)ベートーヴェンの協奏曲を少し聴いただけで、モーツァルトよりもオーケストラがずっと澄んだ響きで捉えられていることに気付かれることだろう。冒頭のティンパニが深みのある音で、余韻を伴って立体的に鳴り響くところから見事だが、筆者が感じ入ったのは第2主題が呈示されたあと、主題が展開的に確保される部分だ(51?64小節)。ヴァイオリンが主題を歌うのに対し、ヴィオラとチェロが三連音の連続でさざなみのように絡んでゆき、その背後をティンパニが運命の足音のように忍び寄るさまが、実に明瞭に捉えられているからだ。指揮のブレッヒが三声部を対等に響かせて影の濃い響きを生み出し、それをHMVの録音技師が見事なバランスで捉えていたことが、オーパス蔵のリアリスティックな復刻により初めてCD盤上で再現されたのである。」(板倉重雄)

ヴァイオリンのCDでスタートしたオーパス蔵としては、クライスラーとブレッヒによる協奏曲録音は長年の課題でした。これらの曲にはWard Marston(Biddulph)の復刻という高い壁がありそれを超えることは復刻にかかわるものとしては大きな目標でした。何度かの試行を行い復刻とマスタリングの両輪がうまくかみ合いやっと満足のゆく音が得られたと思います。復刻に用いた盤は英、米、独、日、濠と多岐にわたりましたがヴァイオリンのきれいな盤を中心にまとめました。ブルメスターはクライスラーに匹敵するヴァイオリニストであり、彼のメンデルゾーンは極めて珍しい盤でもあり、クライスラーとの比較が可能なように付録としてつけました。(相原 了)

録音:[CD1](1)1926年 (2)1924年 [CD2](1)1927年 (2)1926年 (3)1932年
OPK 2077
\2500→\1390
(1)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
(2)ショーソン:
 ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール作品21
(1)ジャック ティボー(Vn)
アルフレッド コルトー(P)
(2)ジャック ティボー(Vn)
アルフレッド コルトー(P)
イスナール、
ヴルフマン(Vn)
ブランパン(Va)
アイゼンベルグ(Vc)
(ソナタ)第2楽章、躍動するコルトーのピアノにズシリとした手応えを聴き、やがて優美な3連音の伴奏に乗ってうたうティボーの可憐なメロディ(第2主題の後半)を確かめた後、全曲の核心たる第3楽章になると、一瞬、別録音かと思うほど音質がリアルさを増す。・・おりしも今年(2008年)はティボー(1880.9.27-1953.9.1)が、来日のため搭乗した航空機の事故で死亡してから55年という記念の年にあたる。と同時に、この2曲、フランクが1886年、ショーソンが1891年に作曲して共に献呈したベルギーの巨匠ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)にとっても生誕150年ということで、1枚のCDにカップリングされるにふさわしい2作品でもある。 (小林利之)録音:(1)1929年(2)1931年
OPK 2079
\2500→\1390
(1)ホルスト:組曲「惑星」
(2)エルガー:エニグマ変奏曲
(1)サー・エイドリアン・ボールト(指)
BBC交響楽団 女性合唱
(2)サー・ジョン・バルビローリ(指)
ハレ管弦楽団
(エニグマを)聴いてみて驚かされたのは、進行に遅滞がなく、風が吹きすぎるように終ることである。リズムには活力と推進力があるが、その表情はあくまですっきりと明快で、大仰な悲劇性などはない。古典的な格調を重視しつつ、しかしよどみなく流れる。つまりはセンスがいい。ボールトの《惑星》とバルビローリの《エニグマ》、それぞれの初録音におけるこうした爽やかなテンポ感は、その後一九六〇年代から二十世紀の終りまで、忘れられていたものだった。(山崎浩太郎)

録音:(1)1945年(2)1947年
OPK 2080
\2500→\1390
ドヴォルザーク:
 (1)交響曲第7番ニ短調作品70
 (2)スラヴ舞曲第1集作品46 より、第1、2、4、5、6、7、8番
ターリヒ(指)
チェコ・フィル
さて、ターリヒは第七番に関しては再録音の機会がなかったようだから、このロンドン録音は貴重な記録である。後年のチェコ録音では粘着質で生気のない演奏をきかせることもあったターリヒだが、ここでは師のニキシュ譲りとおぼしき、颯爽として力感豊かな音楽を味あわせてくれる。スラヴ舞曲の軽快でキレのいいリズム感は、二十世紀前半のオーケストラならではのものだ。(山崎浩太郎)

録音:1935年

OPK 2081
\2500→\1390
1.バッハ/ヘス編:主よ、人の望みの喜びよ (Col CA20314-6)
2.D.スカルラッティ:ソナタ変ホ長調 K.380(L.23)(Col CA20504)
3.D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調『田園』 K.9(L.413)(Col CA20313)
4.ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調, Op.58 (Col CAX9838-43)
5.ショパン:夜想曲変ニ長調 Op.27-2 (Col CA20315-16)
6.ショパン:ワルツ第2番変イ長調 作品34-1 (Col CAX10027)
7.ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 (Col CAX10237-38)
8.リスト:ペトラルカのソネット104番 (Col CA20498-99)
9.ブラームス:ワルツ集(4手のための)作品39より (2LA1559-60)
10.ラヴェル:道化師の朝の歌 (Col CAX20740-41)
ディヌ リパッティ(P)
(9のみ)ナディア・ブーランジェ(P)
レコード芸術「世界遺産録音」に選ばれたリパッティの録音のうちSP録音に関し、原点に帰りSPレコードから復刻を行いました。「世界遺産」にふさわしい音でとの気持ちです。リパッティの最高の録音と言われながら、CDでは本当にそうかと理解しにくかった「道化師の朝の歌」の高音の輝きと低音の力強い打鍵などはノイズ処理によってまず最初に消えるところであり、ここでは最小限処理としました。多分今まで耳にしなかった輝きを感じられると思います。他の曲もヒスはありますがリパッティの打鍵の確かさは残せたと思います。リパッティと言えば「主よ、人の望みの喜びよ」ですが、2枚購入したものが一般に知られる1950年の録音と1947年の録音の2種です。録音の明快さの差がありますが、演奏時間は1秒の差がある程度で違うものとはすぐには気が付きませんでした。マトリクス番号が違うので気づいたのですが、APRのCrimpによれば、リパッティのホームグラウンド、スイスとフランスでのみ発売されたそうです。実際にはイギリス、イタリアでも発売されたようで、使用レコードも他のレコード(LB)とは番号の違う(LC)ものの英国盤でした。EMIのCDと比べて違いをお楽しみください。ーオーパス蔵代表工学博士 相原了(東京大学教授)

録音: 9(1937年パリ) 1-6,8(1947年ロンドン) 7,10(1948年ロンドン) 原盤:SP
OPK 2094
\2500→\1390
クーレンカンプ 協奏曲録音Vol. 5
 (1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1 番ト短調 作品26
 (2)ブラームス:二重協奏曲 ニ長調 作品77
 (3)レーガー:
  無伴奏ソナタ イ短調Op 91-1よりアンダンテ・ソステヌート
ゲオルク・クーレンカンプ(ヴァイオリン)
(1)カール・シューリヒト(指揮)
 チューリヒ・トーンハレ管弦楽
(2)エンリコ・マイナルディ(チェロ)
 カール・シューリヒト(指揮)
 スイス・ロマンド管弦楽団
クーレンカンプの亡命先スイスでのブルッフ、ブラームス・ドッペルの名録音

(1)録音:1947 年、(2)録音:1947 年、(3)録音:1937 年/原盤:英Decca SP, 独-Telefunken SP(レーガー)/日本語解説付

クーレンカンプは大戦末期にスイスに亡命し戦後もそこを拠点としました。新興のDecca は当時同じようにスイスに移っていたシューリヒトと組んだ録音を2 つ残しています。中でもチェロのマイナルディと組んだブラームスの二重協奏曲は貴重な録音です。録音もDecca の優秀録音を思い出させるものです。またレーガーのアンダンテ・ソステヌートは、ブラームスの協奏曲(OPK2091)の最後の面の穴埋め用に録音されたものですが、Tully Potter氏はクーレンカンプの最高の演奏と絶賛しており、氏のリクエストで含んだものです。


OPK 2082
\2500→\1390
(1)ラロ:スペイン交響曲ニ短調作品21
(2)ショーソン:詩曲 作品25
(3)サン・サーンス:ハバネラ ヘ長調作品83 
(4)サン・サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調作品28 (世界初CD化)
ジャック・ティボー(Vn)
(1)エルネスト・アンセルメ(指)
スイスロマンド管弦楽団
(2)ビゴー(指)
ラムルー管弦楽団
(3)ピエール・モントゥー(指)
サン・フランシスコ交響楽団
(4)タッソ・ヤノポーロ(P)
ティボーのディスコグラフィーには海外版にはないが日本版にはあるという録音がいくつかある。恐らく原盤が日本に入り海外には出回らなかったことと思いますが、1939年3月20日BBCスタジオ録音と言われるアセテート盤、サン=サーンスの《序奏とロンド・カプリチオーソ》もそのひとつでしょう。いつも貴重な原盤を提供していただいている広川氏が、今回このアセテート盤を入手され、CD化が実現しました。ただ英国のPotter氏に照会したところ、その時期にティボーはフランスにいたらしいことがわかり、録音日に疑問が出ました。さらにPotter氏がBritish LibraryでBBCの放送記録を調べたところ、確かにその日にBBCの放送はありました。ただしそのティボーの演奏はパリでなされたもので、BBCはそれをリレー放送したものでした。このアセテート盤は誰かイギリスの金持ちかオーディオマニアがラジオ放送をエアチェックしたものらしいとわかりました。録音は12インチ(30cm)盤SPの片面になされており、8分に及んでいます。そのため溝は細くピアノの音は遠くなっていますが、ティボーの《序奏とロンド・・・》は電気録音以前のものと最晩年のものしかなく、まだ50歳代のこのエアチェックの演奏は貴重なものです。(裏面はティボーではありません。)サン=サーンスと組み合わせるのは、フランスものということで探しましたら、ティボーにはかなり放送録音がありますので、それらと組みました。またショーソンの《詩曲》のスタジオ録音はCDもないようなのでここに含みました。まさに「オーパス蔵」の10年目を記念するアルバムとなりました。(東工大教授 オーパス蔵代表 相原了)

録音:(1)1941年5月1日(2)1947年 SP: 仏Polydor (3)1947年(4)1939年3月20日、パリ
OPK 2086
\2500→\1390
.轡隋璽愁鵝А峪躑福
▲灰譽襯蝓Д愁淵拭.肪残敢酩5-12 「ラ・フォリア」 
プニャーニ:ラルゴ (ソナタ第3番) 
ぅライスラー:テンポ・ディ・メヌエット(プニャーニのスタイルによる) 
ゥ悒鵐妊襦Д愁淵織膨皇敢酩1‐13 
Ε┘優好魁Д凜.ぅリン・ソナタ第3番イ短調作品25
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
-S.シュルッセル(ピアノ) 
C.シャイエ-リシェ(ピアノ)
エネスコの演奏の神髄、特にその高貴なヴァイオリンの音色(楽器は名器ガルネリ・ジェス)と絶妙な音程感覚、そして変幻自在なヴィブラートと完璧な右手の運弓法は、「上質なSPレコードを、最高の蓄音器で再生しなければ理解できない」と、私は長い間信じてきた。しかしオーパス蔵の相原さんから送られてきた音源サンプルを聴いた瞬間に、確信はガラガラと音を立てて崩れ落ちたのである。「こんな状態の良い音源がこの世に存在していたのか」という驚き、そして「復刻技術もここまで来たのか」と言う感動・・・・・。(中野 雄)
オーパス蔵の初回発売はヴァイオリン小曲を中心とした7人のヴァイオリニストのものでした。
なかでエネスコはフレッシュと2人で1 枚としましたが、今回戦後の自作ソナタの録音を含めエネスコで1枚とし新たに復刻し直しました。ショーソンの「ポエム(詩曲)」はまさに絶品です。 (オーパス蔵代表 相原 了)音源:Col SP、Private LP 録音:1-8 1929年9-11 1950年頃
OPK 2088
\2500→\1390
(1)ヨハン・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」序曲 
(2)モーツァルト:歌劇「後宮よりの逃走」序曲 
(3)モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
(4)ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
(5)ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
(6)バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番
(7)モーツァルト:セレナード第13番K525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
(8)バッハ:アリア
(9)ブラームス:ハンガリー舞曲第10番
(10)ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

「こうもり」は37年の録音なので、フルトヴェングラーがポリドールに残した最後のレコードであり、音はすばらしく良い。目もさめるような明るい生々しさだ。オーパス蔵の面目躍如である。こんなに細部までくっきり聴こえる優秀録音とは思わなかった。「セヴィリアの理髪師」と「どろぼうかささぎ」はフルトヴェングラーが録音した数多いレコードの中で、たった二曲しかないロッシーニである。ロッシーニ・クレッシェンドのコーダはフルトヴェングラーの芸風がぴたりと決まって凄みがある。(宇野功芳)

録音:1929年(8),1930年(5)(6)(9)(10),1933年(2)(3),1935年(4),1936-7年(7)1937年(1)

OPK 2091
\2500→\1390
クーレンカンプ/協奏曲録音 Vol.2
 (1)シューマン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品 61
 (2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品 77
 (3)ベートーヴェン:ロマンス第 1 番
ゲオルク・クーレンカンプ(ヴァイオリン)
(1)(2)ハンス・シュミット = イッセルシュテット(指)
 ベルリン ・ フィルハーモニー管弦楽団
(3)アルトゥール・ローター(指)
 ベルリン国立歌 劇場管弦楽団
録音:(1)1937 年、(2)1936 年、(3)録音:1939 年。日本語解説付
OPK 2095
\2500→\1390
(1)フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調作品13
(2)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
(3)ドビュッシー:ミンストレル
(4)フォーレ:揺籃歌作品16
(5)フォーレ:ピアノ四重奏曲第2番ト短調作品45
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
(1) - (4)アルフレッド・コルトー (ピアノ)
(5)マルグリット・ロン(ピアノ)
 モーリス・ビュー(ヴィオラ)
 ピエール・フルニエ(チェロ)
ティボー&コルトーのフォーレ&ドビュッシー不滅の名演、そして、ティボーの長男 ロジェ大尉に捧げられたロン、フルニエによる祈りのフォーレ:ピアノ四重奏曲

録音:(1) 1927 年、(2)(3) 1929 年、(4) 1931 年、(5) 1940 年/原盤:日、仏、英Columbia SP/日本語解説付

辞世の曲となったドビュッシーのヴァイオリン・ソナタ、そして、若きフォーレの繊細で凛とした創意と燃える情感を、ティボーとコルトーの不滅の名演でお届けします。またフォーレ中期の傑作ピアノ四重奏曲第2 番は、名手ロン、そして若きフルニエ、そしてヴィオラのビューによる切迫する危機に臨んだ一期一会の名演奏!この録音の3 日後の1940 年5 月13 日、ティボーの長男、ロジェ大尉の戦死が伝えられて、当事者全員、悲しみに包まれ、この録音をロジェ大尉の霊に捧げることになったと言われております。


OPK 2096/7
(2枚組1枚価格)
\2500→\1390
「名歌手」第一幕前奏曲もオケの全員が鳴り切った、
   まさにトスカニーニの音である。 〜宇野功芳
アルトゥーロ・トスカニーニ&NBC交響楽団〜
 ワーグナー録音集(RCA SP録音1941-1946)
  CD1
   (1)「ニュルンベルクの名歌手」 第1幕への前奏曲
   (2)ジークフリート牧歌
   (3)「ローエングリン」 第1 幕への前奏曲
   (4)「ファウスト」 序曲
   (5)「トリスタンとイゾルデ」 より 「愛の死」
  CD2 ≪ニーベルングの指輪≫より
   (6)ワルキューレの騎行
   (7)ジークフリートのラインの旅
   (8)ジークフリートの死と葬送行進曲
   (9)ブリュンヒルデの自己犠牲
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC 交響楽団
ヘレン・トローベル(ソプラノ)
録音:(5)1942 年、(3)(7)-(9):1941 年、(1)(2)(4)(5):1946 年/音源: 米RCA‐SP

 トスカニーニ好きのオーパス蔵がNBC 交響楽団とのLP 音源の録音を出すきっかけとなったのは、英HMV のLP,ALP シリーズによる音を聴いてからでした。力強く強烈な音のアメリカ盤とは異なり、豊かな低音と柔軟さのある音が特長です。多分LP が出された1950 年当時のアメリカとイギリスのオーディオ装置の特性が違い、求める音の国民性の違い、それがレコードの音に反映されていたと考えられます。日本にはアメリカの音が入ってきたためそれがトスカニーニの音としてインプットされたことでしょう。しかし米RCA1960 年代には英RCA を作り、HMV(EMI)からの発売を止めたため、ALP として発売されたレコードの数はそう多くありません。一番の典型はワーグナーの録音です。
 トスカニーニはオペラハウスを離れてからもコンサートにおいて、最後の演奏会に至るまで繰返しワーグナーを取り上げてきました。しかしLP としてまとまったアルバムが出たのは、かなり遅くなってからでHMV からは1949 年の「ジークフリートラインへの旅」 が出たのみです。RCA から出たLPはやはり低音が抑制され、耳にきつい音(だから迫力がある、と言われれば、そうですかと言わざるを得ませんが)になっています。当然ですが英RCA, 仏RCA のLP も同様な音です。トスカニーニのワーグナーは出せないかとあきらめていましたが、レコード探しの名人田中氏がトスカニーニとNBC 交響楽団のSP を全部集めてくれました。録音時期は1941 年と1946 年のもので、「トリスタンとイゾルデ」の「愛の死」のみが1942 年録音です。
 これは兵士慰問用V-Disc のための録音だったようです。この時期の録音でSP として出されたものはスタジオ録音のもののみです。ライブの長時間録音は普通アセテート盤であり、アセテート盤から細切れのSP 原盤を作ることは難しかったためと思われます。ということで、SP で出されたワーグナー録音をまとめました。特に1946 年の「ニュルンベルクの名歌手」第1 幕前奏曲は、戦争も終わった喜びに溢れる演奏で、これを凌駕する演奏はなく、RCA もこれが正規録音の代表となりました。 (オーパス蔵代表:相原 了)

 今回オーパス蔵から復刻されたCD は、いずれもSP 録音である。トスカニーニがワーグナーを得意にしていた関係上全曲に複数の音源があるが、オーパス蔵はNBC 響による40 年代のSP に的を絞ったのである。SP も最後期なので十分に聴けるし、昔の日本のRCA のCD に比べると、音もしっかりし、パス蔵はNBC 響による40 年代のSP に的を絞ったのである。SP も最後期なので十分に聴けるし、昔の日本のRCA のCD に比べると、音もしっかりし、冴えていなければどうにもならないが、目がさめるような鮮明さで鳴っている。これは嬉しかった。SP 録音なのにこの世のものとも思えぬほど美しいひびきがする。もちろんトスカニーニ/ NBC ならではの技術あればこそであろう。
 「名歌手」第一幕前奏曲もオケの全員が鳴り切った、まさにトスカニーニの音である。生々しい実在の演奏で、前進性が素晴らしく、雑味がないので、音楽そのものしか感じさせない。すでに79 歳の筈であるが、まことに若々しいトスカニーニの姿がここにある。  (宇野功芳)


OPK 2098
\2500→\1390
マイラ・ヘス名演集
シューベルト:ピアノ・トリオ第1番変ロ長調 D.898 <録音:1927年>※
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664 <録音:1928年>
シューベルト:ロザムンデ <録音:1928年>
バッハ:ジーグ−フランス組曲第5番より <録音:1928年>
スカルラッティ:ソナタ ト長調 Kk14 <録音:1940年>
バッハ〜ヘス編:「主よ、人の望みの喜びよ」の2ヴァージョン <録音:1928年&1940年>
マイラ・ヘス(P)
ジェリー・ダラニー(Vn) ※
フェリックス・サルモンド(Vc) ※
 マイラ・ヘスの弾くシューベルトのソナタとピアノ・トリオを中心としたヘス名演集

原盤:US-Col 78s,Col-LP (Sonata),HMV78s

 先の見えない戦局、ナチスドイツの空襲に怯えながらのロンドンにおける彼女のナショナル・ギャラリー・コンサートは人々に慰めや勇気、明日への希望を与えたものとして語り継がれておりますが、今の日本にもふさわしいものでもあり、何とか1 枚と思っていました。今回当時(1940)に録音されたヘス自身が編曲し、演奏した「主よ、人の望みの喜びよ」のSP レコードが手に入りましたので、彼女のよさを出しきったシューベルトと合わせてまとめました。(オーパス蔵代表 相原 了)

 シューベルトのピアノ・トリオ第1 番のはじめ、アレグロ・モデラート、Vn とVc のユニゾンで出る第1主題とそれを規則正しく和音で伴奏していくピアノ…「ああ、これは1927,8 年という録音年代にしては分離のいい録音だな」と思っている間に、やがてVn の刻む伴奏形にピチカートのVc がからんで曲頭とは逆に第1主題をピアノが弾きはじめる。そのピアノが楽譜どおりのpp で、つつましく響かせるのだが、はやくもマイラ・ヘスのピアノに聴きての耳をしびれさせる魅力を覚えるこのトリオ演奏、第2 主題を弾くサルモンドのVc もとてもストレートで、それを受け継ぐダラニーのVn のキメこまやかな細身の音と技巧もすごく感じがいい。ダラニーのVn に惚れ込んだラヴェルが名作「ツィガーヌ」を作曲献呈したことを思い出す。このトリオは、やはりマイラ・ヘスの室内楽演奏の適格性が音楽的な支えとなっているのだが、ロマンティシズムに覆われたカザルス・トリオに対して、このトリオは演奏様式的には明らかに次世代の新しさが印象的である。第3、第4 楽章のテンポとリズム感がことのほか鮮やかな若々しさにみちている。(小林利之)



OPK 2099
\2500→\1390
トスカニーニの名演集
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D944‘ザ・グレート’ <録音:1947年>
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」作品17
 (第2部より〜ロメオひとり−キャプレット家の饗宴−
  星の出ている夜、愛の情景)<録音:1947年>
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢―スケルツォ <録音:1946年>
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC 交響楽団
 旺盛な生命力に満ちたトスカニーニの名演集、トスカニーニが若い頃から愛していたシューベルトの‘ザ・グレート’、ベルリオーズの‘ロメオとジュリエット’の1947年録音

音源: 米RCA‐SP

 トスカニーニの‘ザ・グレート’ はLP とCD を何種か持っていますが、1947 年の演奏が最もトスカニーニらしいと感じていました。SP 盤を入手し改めてそのよさを実感しましたので、復刻しました。組合せは同じ年に録音されたベルリオーズの‘ロメオとジュリエット’(抜粋)が入手できましたので、組み合わせました。(オーパス蔵代表 相原了)

 この録音におけるOPUS 蔵が用いた音源はすべてSP 用のラッカー盤。音質はじつに生々しく、響きに伸びがあってメリハリが利き、迫力も豊かだ。
 SP 特有のサーフェース・ノイズが消されずに残っているが、そのぶん、音楽の活力も自然に残されている。また、SP の盤面に合わせて曲を分割して録音したかどうかわからないが、流れはきわめて自然で、変化に富んでいる。演奏も、1953 年盤よりも旺盛な生命力にみちている。このCD に収録のロミジュリ第2 部抜粋は、カーネギー・ホールでセッション録音されたものである。また《真夏の夜の夢》のスケルツォは1946 年11 月6 日に、カーネギー・ホールではなく、NBC 放送のスタジオ3A でセッション録音されたもの。SP では《ザ・グレート》のセットの最終面に収められていた。軽捷な運動性、弾力とスピード感など、短い時間に、トスカニーニ芸術のエキスがつまった演奏である。(山崎浩太郎)



OPK 2100
(2CD)
\4000→\1690
OPUS 蔵、渾身の復刻!
 カザルス・トリオ ピアノ・トリオ全録音 (1926 〜 28)
[CD1]
 ベートーヴェン:ピアノ・トリオ第7番 変ロ長調作品97「大公」
  (録音:1928年)
 シューマン:ピアノ・トリオ ニ短調作品63
  (録音:1928年)
[CD2]
 ハイドン:ピアノ・トリオ ト長調作品73−2
  (録音:1927年)
 シューベルト:ピアノ・トリオ第1番変ロ長調, D898
  (録音:1926年)
 メンデルスゾーン:ピアノ・トリオ第1番ニ短調 作品49
  (録音:1927年)
カザルス・トリオ
 [アルフレッド・コルトー(ピアノ)、
  ジャック・ティボー(ヴァイオリン)、
  パブロ・カザルス(チェロ)]
OPUS 蔵、渾身の復刻!音楽史上に残るカザルス・トリオの名演奏「大公」を含むピアノ・トリオ全録音(1926〜28 年)が登場!

原盤:SP 盤 US-Victor,UK-HMV, J-Victor
 今回のオーパス蔵による復刻をマスタリング調整・試聴盤で聴いて、最高に感動的だったのは、やはりカザルス・トリオ最後の1928 年録音となったベートーヴェンの《大公》だ。第1 楽章から惹きこまれて、つい何度も聴くことになってしまうのは、まったく自然そのままといった演奏姿勢から生まれる純粋な音楽の美しさだが、第3 楽章アンダンテ・カンタービレこそ、ベートーヴェンの心からなる訴えと演奏者の感動的な共感が一体となった辞世の歌ではないだろうか。ここでの第1 変奏、ピアノの3 連音による豊潤そのもののアルペッジョが、まるで吐息のような、途切れがちのチェロの長いフレージングを、優しく美しく庇うように弾いていく。ここでのコルトーのピアノも魅惑的だが、カザルスのチェロが聴かせる低音域の響きは、まさしく無技巧の技巧そのもの。
 ごく短いフレーズをティボーが完璧に受け継いで、この3 人が「音楽の演奏とは、書いてある楽譜をただ音にするということだけではなく、作曲家がその曲に託した想いを、聴く人に〈音〉として伝えること」に徹しているという、昔なにかの本で読んで感銘を受けたことばを、ふと思いださせる名演奏だ。(小林利之)

 カザルス・トリオの「大公」、これを出すまではやめられない。との思いで取り組んできましたが、これでやめるという訳ではありません。ただ肩の荷が下りて気が楽になったことは確かです。1 枚で出すか、彼らの録音を全てまとめ3 枚とするか、迷いましたが、ピアノ・トリオと呼ばれるものだけを集めると、丁度CD2 枚となりました。初期の電気録音なので曲により音の状態に差があり、また盤の状態もばらつきがありましたが何とかまとまりました。(オーパス蔵代表:相原 了)

〜カザルス・トリオについて〜
 アルフレッド・コルトー(ピアノ)、ジャック・ティボー(ヴァイオリン)、パブロ・カザルス(チェロ)という、そのころパリを本拠として活躍中の親しい友人同志だった若い3 人が申し合わせて1905 年に結成した三重奏団。
 3 人は、27 歳のコルトーは熱情と幻想の華麗さで人気抜群のピアニスト。カザルスをして「彼のベートーヴェン解釈は秀逸だった」と言わしめた真の音楽家。24 歳のティボーは繊細な感受性に恵まれたフランス的で洗練されたヴァイオリニスト。そして28 歳のカザルスは現代チェロ奏法の開拓者であるとともに演奏家として「楽譜を高みから見下ろして作品全体を把握する桁外れな音楽家」という形容に相応しい雄渾無類の造形力と精神性の豊かさを持つ存在。というそれぞれが独自の個性を持った3人だったが、トリオとして音楽の解釈では完全に合致する、まさしく意気の合ったアンサンブル・チームであった。
 この3 人は、毎シーズンの1 ケ月ほど演奏契約をやりくりしてチーム活動したが、第1 次世界大戦中、カザルスがアメリカ遠征からヨーロッパに帰れなくて5年ほど活動を停止したことがあった。トリオとしての録音は3人ともHMVの専属契約中であったが、1926 〜 28 年の3 年間に5 曲の録音を残したのみ。彼等の最後の公開演奏会は1934 年、イタリアのフィレンツェであった。

OPK 2109
\2500→\1390
ジネット・ヌヴー〜ソナタと小品集
 ・グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜メロディ(ヴィルヘルミ編曲)
 ・パラディス:シチリア舞曲(ドゥシキン編曲)
   ブルーノ・ザイドラー・ヴィンクラー(ピアノ)/録音:1938 年、ベルリン
 ・R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
 ・タルティーニ:コレルリの主題による変奏曲(クライスラー編曲)
   グスタフ・ベック(ピアノ)/録音:1939 年、ベルリン
 ・ラヴェル:ツィガーヌ
 ・ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)(ロディオノフ編曲)
 ・スーク:4つの小品Op.17
 ・ディニーク:ホラ・スタッカート(ハイフェッツ編曲)
 ・ファリャ:歌劇『はかなき人生』〜スペイン舞曲(クライスラー編曲)
   ジャン・ヌヴー(ピアノ)/録音:1946 年、ロンドン
ジャネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
 ヌヴーのスタジオ録音を集めた2 枚!彼女の戦前のベルリンでのR. シュトラウスのソナタと戦後の傑作ショーソンの「ポエム」など名演揃い!

 原盤:SP Electrora HMV

 これまでオーパス蔵のSP やLP の復刻は一部の例外を除いて安原暉善の手によるものでした。今回は初めての試みでCD 全部の復刻が広川陽一氏によるものです。
 実はまだオーパス蔵が誕生する前に安原氏が広川氏にSP の音をきちんと取り出す手順を指導しており、その後広川氏がさらに自分なりに技術を発展させております。言ってみれば師匠と弟子の関係にあるわけで、広川の音には安原のDNA が入り込んでいます。弟子の音をお楽しみいただければ幸いです。(復刻者:広川陽一)
 今回のCD には、彼女がまだ10 代だった貴重な戦前のSP 録音と、LP 時代から有名だった戦後のSP の名演奏を、広川氏のコレクションから御自身の復刻でまとめたものです。ヴァイオリンのオーパス蔵の評判に相応しいオーパス蔵のリアリスティックな音質で復刻されています。グルックの「メロディ」とパラディスの「シシリエンヌ」が1938 年4 月13 日、ベルリンにおけるヌヴーの記念すべき最初のセッション録音です。 翌年1939 年3 月、同じくベルリンでリヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタを録音しました。シュトラウスは今年(2014 年)生誕150 年を迎えましたが、1939 年は生誕75 年にあたり、おそらくはその記念録音だったのでしょう。ヌヴーの本格的な録音は戦後すぐにロンドンで始まりました。協奏曲はシベリウス、ブラームスが残されましたが(OPK 2064)、ここでは小品を集めております。(OPUS 蔵 相原了)

 
OPK 2110
\2500→\1390
ジネット・ヌヴー「ポエム」&ヨーゼフ・ハシッド全録音
 ・ショーソン:詩曲Op.25
   ジャネット・ヌヴー(ヴァイオリン) 
   イサイ・ドブロウェン(指揮) フィルハーモニア管弦楽団
 ・ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 ・スカルラテスク:バガテル
 ・ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調*
   ジャネット・ヌヴー(ヴァイオリン) ジャン ヌヴー(ピアノ)
   録音:*1948年、その他は1946 年、ロンドン
 ・ドヴォルジャーク:ユモレスク(クライスラー編曲)
 ・チャイコフスキー:メロディ~ 懐かしい土地の思い出より
 ・サラサーテ:プライェーラ(スペイン舞曲集第5番)
 ・サラサーテ:サパテアード(スペイン舞曲集第6番)
 ・マスネ:タイスの瞑想曲
 ・アクロン:ヘブライの旋律
 ・クライスラー:ウィーン奇想曲
 ・エルガー:気まぐれ女
   ヨーゼフ・ハシッド(ヴァイオリン) ジェラルド・ムーア(ピアノ)
   録音:1940 年、ロンドン
 原盤:SP HMV/仏 VSM-LP (ショーソン、ドビュッシー)

 ヌヴーの録音したショーソンの「ポエム(詩曲)」とドビュッシーのヴァイオリン・ソナタはSP では発売されませんでした。恐らく最終の承認が出る前にヌヴーの乗る飛行機が墜落したためでしょう。遺族の承認を得て発売されたのは1957 年ですが、このときは既にLP の時代になっておりSP 原盤から復刻されたLP として発売されました。
 ヌヴーの録音の中でも名演と評される「ポエム」を抜きにすることは許されません。そこでここでは「ポエム」とドビュッシーのソナタをフランス盤LP から復刻しました。ヌヴーと同時代の才能あるヴァイオリニストにハシッドがいます。ただ彼は今で言う統合失調症を発し、ロボトミー手術の後26 歳で亡くなったためほとんど知られていません。彼は16 歳のとき1940 年にロンドンで録音を行いましたが、これらは素晴らしい演奏です。
 ここでは前年の試し録音を除く発売された録音をまとめました。ヌヴー、ハシッドという若くして亡くなった2 人の演奏をお聴きください。(OPUS 蔵 相原了)

OPK 2112/3
(2CD)
\4000→\1690
世界初CD 化
 エネスコ&ニューヨーク・フィル ライヴ録音(1937&1938)
ジョルジュ・エネスコ(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニー
 ・モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
 ・モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
 ・オテスク:「デ・ラ・マタイ・シタイア」より2曲
 ・シューマン:交響曲第2番 ハ長調 Op.61
  ※放送用オープニング・アナウンス、休憩時のラジオ放送(インターミッション・トーク)及び、
   クロージング・アナウンスも収録されております。
   ライヴ録音:1937年1月31日のコンサート(放送局によるアセテート盤への録音)
 ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調Op.73「皇帝」
   ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1938年2月10日(エアチェック アセテート盤への私的録音)
 世界初CD 化。指揮者エネスコがニューヨーク・フィルと共演したモーツァルト40 番、シューマン2 番、そしてゼルキンの皇帝のライヴ!!

 原盤:1937 年録音;Kevin Mostyn 氏、1938 年録音;Ward Marston 氏/モノラル、ライヴ

 OPUS 蔵、CD タイトル200 枚目となる記念すべき新譜は、ジョルジュ・エネスコが指揮者としてニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団と共演したライヴ録音(1937 年& 1938 年)で世界初CD 化です。
 ヴァイオリニストのエネスコは優れた指揮者としても知られており、ニューヨーク・フィルも何度も振っております。しかし録音としては、今回のCD で取り上げた1937 年1 月のコンサート・ライヴ録音と1938 年のゼルキンの「皇帝」の指揮を代役で受け持った際のエアチェックのみとなり、非常に貴重な録音と言えます。

 ■奇蹟の復刻 エネスコ/ニューヨーク・フィルのライヴ録音CD 化〜遂に聴けた感動の「アダージョ」
 稀代の名ヴァイオリニストにして、ピアノ演奏にもすぐれ、統率力抜群の指揮者でもあった作曲家のジョルジュ・エネスコが、ニューヨーク・フィルハーモニーを指揮した1937 年 1 月31 日の定期演奏会のライヴ録音が、NBC による中継放送のラッカー盤と思われる音源から、オーパス蔵の技術陣がCD 復刻に成功した。放送用の録音なので、オープニング・アナウンスメントに、インターミッシング・トークも収録されていて、1937 年当時のアメリカでのクラシック音楽放送の扱いが想像されて、雰囲気抜群。(中略)純粋ロマン派のファンタジーのあふれた、夢みるアダージョを、作曲家の魂からのメッセージとして聴くものの心に訴えてくれるエネスコの演奏。「これこそ奇蹟の復刻盤のひとつ」といえるCD で、1937 年 1 月31 日のニューヨーク、カーネギーホールでの演奏に接した人や、放送を聴いた多くの音楽ファンから「エネスコ&ニューヨーク・フィルのモーツァルトとシューマンの名演奏の録音があったら、ぜひとも聴きたい!」との言い伝えが納得できた“伝説の録音” である。(ライナーノーツより 小林利之)


OPK 2114
\2500→\1390

レナー四重奏団
 優雅で繊細、甘美をつくして歌う弦のロマンティックな芸術品

 (1)メンデルスゾーン:カンツォネッタ(弦楽四重奏曲第1番より)
 (2)ハイドン:弦楽四重奏曲第17番 ヘ長調Op.3-5「セレナード」
 (3)モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370
 (4)ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81

レナー四重奏団
(3)レオン・グーセンス(オーボエ)
(4)オルガ・レーザー=レーベルト(ピアノ)

 《Nostalgia》…郷愁の、カルテット・レナー!
 どうしてだろう?
 いま、郷愁のレナー、ときくだけで、この胸のうちに、あたたかい、ぬくもりのようなノスタルジーが、きらめくヴァイオリンのハイ・トーンや、豊かなヴィオラのつぶやき、そして、それらを支えるチェロの低いピチカートなどから、響き出す。ああ、レナー四重奏団…。
 それは、優雅で繊細、甘美をつくして歌う弦のロマンティックな芸術品。ある時期、レナーは世界で最も親しまれた弦楽四重奏団の象徴だった。(小林利之)

 録音:(1)1935年 (2)1928年 (3)1933年 (4)1930年/モノラル

 今回のレナー四重奏団の音源はオーパス蔵の復刻担当、安原暉善氏の企画です。オーパス蔵スタートの2000 年頃、レナー四重奏団を収録したカセットテープをもらいました。
 何とも言えぬ人間的な響きのする音であり演奏でした。そして数年前に同じ内容のDAT に復刻したものをもらいました。それが今回の音源になりました。
 やはりレナーの音はSP 時代を知らない私たちにとっても郷愁を感じさせるものです。懐古趣味ではなく、我々の心に染み入る響きを味わってください。(OPUS 蔵代表:相原 了)


 今年(2016 年)亡くなられた宇野功芳先生には、オーパス蔵の育ての親として15 年余りにわたり、ライナーノートの執筆、雑誌や先生の著書の中でのベスト盤で紹介していただき、個人の主催するミニレーベルが長く続けられる基礎を作っていただいたと感謝します。
 宇野先生とブルーノ・ワルターは切っても切り離せない繋がりがあり、オーパス蔵のワルターとウィーンフィルのSP 復刻は宇野先生に捧げる気持ちでまとめたものです。
 それら録音の中で先生が最も評価されたハイドンの「軍隊」と最も愛されたベートーヴェンの「田園」を新しくマスタリングしてまとめました。オーパス蔵としての宇野功芳先生の追悼盤にしたいと思います。(オーパス蔵:相原了)
OPK 2116
\2500→\1390
ワルター&ウィーンフィルによる「田園」と「軍隊」
 (1)ハイドン:交響曲第100番 ト長調「軍隊」
 (2)ベートーヴェン:交響曲第6番 へ長調 Op.68「田園」
ブルーノ・ワルター(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 2016年新マスタリング!ワルター&ウィーンフィルによる「田園」と「軍隊」

 録音:(1)1938年、(2)1936年/原盤:SP/日本語帯・解説付

 「田園」といえばワルターである。一度ワルターに接してしまうと、他の盤はどこかに違和感がある。よそよそしかったり、重かったり、冷たかったり、粘りすぎたり。ワルター/ウィーンフィルで育ったぼくは、フィラデルフィア管弦楽団による再録音を聴いたときは、気分が悪くなるほどがっかりしたし、コロンビア響とのステレオ盤はずっと良かったが、それでも第2楽章の木管ソロの音がやせているのが気になった。
 もっとも、ワルター/ウィーンの復刻盤はあまりにも音が貧しく、 長い間、このステレオ盤を「田園」のベストに挙げてきたが、オーパス蔵のCD を耳にして、久しぶりに往年の感激が戻って来た。
 これからは「田園」のディスクを聴くときは、やはり第一にこのウィーン盤に手がのびるだろうし、よほど音にうるさい人以外にはこれをベスト盤として推薦したい。少なくともコロンビア盤とともに座右に備えるべきだ(宇野功芳 2001 年)

 宇野先生との出会い
 出会いというより、こちらが勝手に押し掛けたと言ってよいものですが、それはオーパス蔵のCD が10 点ほど出た頃、ウィーン国立歌劇場の「ナクソス島のアリアドネ」公演会場の横浜の県民ホールでした (2000 年)。何列か前の席に写真でお馴染みの宇野先生の姿が見えました。SP 復刻の対象にワルターとウィーンフィルの録音は欠かせません。ワルターといえば宇野先生、第1 幕が終わった後突撃しました。先生はこのような不躾にも慣れておられるのか怖い顔もせず、オーパス蔵の話とライナーノートのお願いを聞いてくれました。「取り敢えず音を送りなさい、良ければ書くし、満足しなかったら書かない」。これが始まりでした。ワルターはまだ復刻前であり、フーベルマンの協奏曲録音をお送りしました。これが合格点を得て、宇野先生のライナーノートが始まりました。次はメンゲルベルクで、ワルターはその後でした。(オーパス蔵:相原了)

OPK 2117
\2500→\1390
宇野功芳追悼第2弾。ワルター&ウィーンフィル、
 ブラームスの交響曲第1&3番!

  (1)ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
  (2)ブラームス:交響曲第3番 へ長調 Op.90
ブルーノ・ワルター(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 2016 年に亡くなられた宇野功芳先生には、オーパス蔵の育ての親として15 年余りにわたり、ライナーノートの執筆、雑誌や先生の著書の中でのベスト盤で紹介していただき、個人の主催するミニレーベルが長く続けられる基礎を作っていただいたと感謝します。
 宇野先生とブルーノ・ワルターは切っても切り離せない繋がりがあり、オーパス蔵のワルターとウィーンフィルのSP 復刻は宇野先生に捧げる気持ちでまとめたものです。(OPUS蔵)

 2017年新リマスタリング宇野功芳追悼第2弾。ワルター&ウィーンフィルの絶品の一つ、ブラームスの交響曲第1 & 3 番!

 録音:(1)1937年、(2)1936年/原盤:SP/演奏解説:宇野功芳/モノラル

 宇野功芳先生追悼の第2 弾はブラームスの交響曲第1 番と第3 番の2 曲をまとめました。
 第3 番は状態の良い盤の入手が難しく、前回は先生が見つけられた盤で復刻しました(OPK 2054)。その後ノイズ処理技術も進化し、材質の関係でスクラッチノイズの大きなイギリス盤も聴ける状況になりましたので、英HMV 盤をCD 化しました。第1 番はノイズの少ない国内盤を復刻しております。(OPUS 蔵 相原了)

 「ブラームスの四曲のシンフォニーの中で、ワルターが最も自在、融通無碍な指揮ぶりを示しているのは三番である。他の指揮者の表現が楷書だとすれば、ワルターは行書を通り越し、草書で認めているのだ。その行き届いた先がニューヨーク盤で、もはや名人芸の極みであるが、フィナーレのクライマックス部など、あまりに崩しすぎ、オケが十分に鳴らず、上滑りを起こしていた。その点、このウィーン盤はまさに完璧な草書体で、ワルターの絶品の一つといえよう。(宇野功芳)」






LP復刻シリーズ


=フルトヴェングラーLP復刻シリーズ=

OPK 7002
\2500→\1390
ベートーヴェン:(1)交響曲第4番 (2)交響曲第7番 フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィル
録音:(1)放送録音メロディア盤1943年 (2)戦時録音メロディア盤1943年
OPK 7026
\2500→\1390
ベートーヴェン:
 (1)交響曲第3番「英雄」<ウラニアLP>(1944年12月)
 (2)コリオラン序曲<メロディア 黒盤、 青トーチ盤>(1943年)
(1)フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィル
(2)フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィル
ウラニアの最初期盤ではありませんがかなり初期のプレスらしく随分と豊かな音です。安原氏の手持ちの1枚が素晴らしい音でした。2年以上前に復刻していましたが、一部修復の必要な個所があり先延ばしになっていました。キングの須賀エンジニアの工夫で何とか修復ができたので発売にこぎつけられました。組み合わせは有名な「コリオラン」ですが、音のよい黒ラベルをメーンとしました。以前ブルックナーの第5(OPK7013)を黒レーベルで出した際に、「何故もっと初期の盤を使わないのか」というメールをいただきました。実は初期盤がよくない場合もあります。「コリオラン」の場合青トーチレーベルは音が痩せている上にピチカートの欠けや拍手の挿入などあって問題があります。そこでおまけとして初期盤の音を付けました。一度お確かめください。(オーパス蔵代表 相原了)「久しぶりに「ウラニアのエロイカ」を聴き、感動した。ぼくはフルトヴェングラーの「エロイカ」では、夙に52年のウィーン盤をベストに挙げて来たが、それは録音の差によるところが大きい。ウラニア盤は今まで、ずいぶん復刻CDを耳にしたが、ウィーン盤を超えるようなものにはついぞぶ つからなかった。ところが、今回のオーパス蔵盤は違う。その鳴りっぷりの良さ、歪みの少なさ、音の鮮明さが今までの復刻盤の比ではなく、これからは本盤をもってフルトヴェングラーの「エロイカ」のベストCDとしたい。」(宇野功芳)

OPK 7006/7
(2CD)
\2500→\1390
「クラウス&ウィーン・フィル / ニューイヤーコンサート54年ライヴ」
 ヨーゼフ・シュトラウス:
  ワルツ「剣と琴」/ ポルカ「ルドルフスハイムの人々」/
  ポルカ・マズルカ「とんぼ」/ ポルカ「休暇旅行で」/
  ワルツ「天体の音楽」/ ポルカ「5月の喜び」/
  ポルカ「おしゃべりな可愛い口」
 ヨハン・シュトラウス鏡ぁ
  ワルツ「我が家で」/ 新ピチカートポルカ /
  ポルカ「ハンガリー万歳」/ ポルカ「クラップヒェンの森で」/
  ワルツ「春の声」/ ポルカ「狩り」/
  常動曲 / ワルツ「美しき青きドナウ」
ヨハン・シュトラウス祇ぁД薀妊張ー行進曲
クレメンス・クラウス指揮
ウィーン・フィル
クラウス最後のニューイヤーコンサートのライヴ録音。オーストリア放送のオリジナルテープはもう既に劣化しているが、音質劣化がないのがLPの魅力。このLP復刻で聴くとすばらしい音。パチパチノイズもなく、クラウスの最後のニューイヤーを堪能できる。

録音:1954年
OPK 7008
\2500→\1390
「シュトラウス・ファミリーのウィンナワルツ第1集
 (1950-52Decca)」
 我が人生は愛と喜び / 風車 / オーストリアの村つばめ /
 エジプト行進曲 / ハンガリー万歳 / 朝の新聞 /
 ピチカートポルカ / ジプシー男爵(序曲)/ とんぼ /
 憂いもなく / 春の声 / 鍛冶屋のポルカ /
 観光列車 / ウィーンの森の物語
クレメンス・クラウス指揮
ウィーン・フィル
クラウスがデッカに残した。まさにウィーン情緒満点の名演奏の数々がシリーズで蘇る。あのLP時代のデッカサウンドが見事にCDで復活。

録音:1950-52年Decca LP
OPK 7032
\2500→\1390
「オペラ間奏曲集+序曲」
 1フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」序曲
 2 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲 (オルガン:デニス・ブレイン)
 3 レオンカヴァルロ:「道化師」間奏曲
 4 オッフェンバック:「ホフマン物語」より舟歌
 5 コダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」間奏曲
 6 プッチーニ:「マノン・レスコー」第3幕の間奏曲
 7 ヨハン・シュトラウス供А屮献廛掘蔀房漾彌曲
 8 ビゼー:「カルメン」第4幕の間奏曲
 9 マスネ:「タイース」瞑想曲
 10 ムソルグスキー:「ホヴァンシチナ」第4幕の間奏曲
 11 グラナドス:「ゴイェスカス」間奏曲
 12 ヴェルディ:「椿姫」第3幕への前奏曲
 13 マスカーニ:「友人フリッツ」第3幕の間奏曲
 14 ヨハン・シュトラウス供А屬海Δ發蝓彌曲
カラヤン指揮
フィルハーモニア管
2-6, 8-13:Jul 1954, 1:1953, 7:Jul 1955, 14:Apr 1955
「プロムナード・コンサート」に続くカラヤンがモノラル時代に録音した「オペラ間奏曲集」をベースに序曲をスパイスとして加えました。聴衆を魅了した40代の柔軟さ、躍動感を味わってください。ー相原 了ー

 このCDの曲目のメインとなっているのは、1954年7月22日から24日にかけてロンドンのキングズウェイ・ホールでセッション録音された、11曲からなる「オペラ間奏曲集」である。
 5年後の1959年には曲目を多少入れ換えたステレオ再録音も行なわれているのだが、他の多くのカラヤンとフィルハーモニア管弦楽団によるモノラル同様、ここには再録音の際には失われた、旋律のしなやかな歌いくちや、スケールと色彩感がある。わずか5年の間にカラヤンを取り巻く状況も、オーケストラの構成も大きく様変わりしたのだ。たとえば「タイスの瞑想曲」のパリキアンも独奏者としての活動を増やしてコンサートマスターを辞め、ブレインに至ってはこの世の人でさえなかった。
 カラヤンという人は、オペラ指揮者としてはドラマに踏み込みきれない--その演奏はドラマティック、ではあるのだが--もどかしさがあったけれど、こうした間奏曲や、あるいは序曲での雰囲気をつくることについてはとても上手である。そしてその雰囲気という点に関しては、モノラル盤はステレオ再録音よりはるかに豊かなものをもっているのだ。(山崎浩太郎)

OPK 7038
\2500→\1390
ヴェルディ:
 (1)歌劇『ナブッコ』より 「行け,我が思いよ,黄金の翼にのって」
 (2)歌劇『イタリアのロンバルディア人』より 序奏と三重唱 
 (3)歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲 
 (4)歌劇『ルイザ・ミラー』序曲
 (5)歌劇『ルイザ・ミラー』より 「この静かな夜には」
 (6)歌劇『リゴレット』第3幕
アルトゥーロ トスカニーニ(指)NBC交響楽団
(1)ウェストミンスター合唱団
(2)(5)(6)ジャン・ピアース
(2)ヴィヴィアン・デラ・キエサ
(2)(6)ニコラ・モスコーナ
(6)ジンカ・ミラノフ、
ナン・メリマン、
レナード・ウォーレン、
さて、聴きなおしてみて、トスカニーニにとってヴェルディの音楽が血肉の一部と化していることを、あらためて教えられた。リズムの精気、たぎりたつようなカンタービレ、たくましくひきしまった、とてつもなく熱い響きなど、いずれをとっても比類なきもの、余人をもって換えがたいである。そしてそれらが堅苦しく痩せることなく、大きな呼吸感をともなっている点は、まさしく1940年代までのトスカニーニの録音にしか聴くことのできない魅力だ。(中略) 最後に音質のこと。RCAのCDが基本的に硬く痩せているか、あるいは鼻づまり気味の音質なのに対し、このオーパス蔵の盤は力強く明快な響きで、トスカニーニの魅力をいっそうわかりやすくしている。 (山崎浩太郎)

録音:(1)-(5)1943年 (6)1944年 原盤:UK-HMV LP
OPK 7039
\2500→\1390
ベートーヴェン:
 (1)交響曲第2番二長調作品36
 (2)交響曲第4番変ロ長調作品60
 (3)『エグモント』序曲
アルトゥーロ トスカニーニ(指)
NBC交響楽団
《第4》は’51年2月3日、カーネギーホールでの演奏のNBCによる放送録音だが、これがすごくリアリスティックな録音で、復刻されたCDRでも、鮮度みなぎる再生音となった。演奏も最高にトスカニーニ的でみずみずしく、第1楽章導入部の優美だがぐっと抑えた表情から、やがて訪れる主部への期待をふくらませていくのだが、35小節のヴァイオリンの急激なクレッシェンドで爆発する全合奏のffと、アレグロ・ヴィヴァーチェになだれ込んでからのぐいぐいとしゃくり上げるリズミックな疾走ぶりと前進力。にもかかわらず曲の造型的な構成感は緊密の極。瞬時も乱れず走り続けるアンサンブルの冴えとともに圧巻そのもの。こんなすごい演奏と録音だったとは、全く信じられないことだった。  (小林利之) 

録音:(1)1949,51年 (2)1951年 (3)1952年 原盤:UK-HMV LP
OPK 7040
\2500→\1390
ヴェルディ:レクイエム アルトゥーロ トスカニーニ (指)
NBC交響楽団
ヘルヴァ ネルリ、
フェードラ バルビエリ、
ジュゼッペ ディ ステファノ、
チェーザレ シエピ
ロバート ショウ合唱団(合唱指揮ロバート ショウ)
トスカニーニが最初から留意した伝説的な表現のひとつに〈怒りの日〉で聴衆の心を震撼させるグラン・カッサ(バス・ドラム)の打撃ぶりがある。「皮を完全にピンと張り、独奏の際には最も強烈なアクセントをつけて打つ」と楽譜に書きこんだヴェルディの意図そのまま「人に恐怖心を起こさせるほど轟かせねばならない」という強打効果を打楽器奏者はもとより録音側にも要求している。今回のオーパス蔵のHMVオリジナル・プレス盤LPによる復刻CDで聴く「トスカニーニ恐怖のグラン・カッサ」の(本当に本物らしい感じの)響きをぜひ注意して体験していただきたい。 (小林利之)

録音:1951年原盤:UK-HMV LP
OPK 7041/2
(2CD)
\4400→\1690
チャイコフスキー:
 くるみ割り人形 組曲(第1番)、
 くるみ割り人形 組曲(第2番)[フィストラーリ編集]、
 眠りの森の美女(全曲)
アナトール フィストラーリ(指)
パリ音楽院管弦楽団
フィストラーリとロンドン交響楽団によるOPK7024「白鳥の湖」(全曲)について、Gramophone誌のRob Cowan氏の評は「おそらくDECCA自身が手掛けるより良い音であろう」というもので、気に入られた証拠に「フィストラーリの「眠りの森の美女」も復刻して欲しい」と要望されました。何といってもフィストラーリのしなやかさ、まさにバレエ音楽のエキスパートと言えるもので、舞台なしで全曲を聴かせてしまうその演奏が理想の音質で蘇りました。また今回のオーケストラはパリ音楽院管弦楽団で「白鳥の湖」のロンドン交響楽団とは違う洒落っ気があります。特にオーボエ等木管の響きが魅力です。フィストラーリは「くるみ割り人形」の全曲は残しておりませんが、LP両面を使って組曲を2つ録音しています。第2番は何とフィストラーリが編集したもので貴重な録音です。何とか両曲がCD2枚に収まりました。「白鳥の湖」(OPK7024/5)と合わせてフィストラーリが振るチャイコフスキーの3大バレエが揃います。この機会にどうぞ。ーオーパス蔵代表工学博士 相原了(東京大学教授)

録音:(くるみ割り人形)1951年 (眠りの森の美女)1952年 原盤: Decca 初期LP (LXT, LL)
OPK 7044/5
(2CD)
\4000→\1690
ヴェルディ:ラ・トラヴィアータ (全曲)
 【CD1】 第1幕、第2幕第1場
 【CD2】 第2幕第2場、第3幕
  (歌詞対訳は付いておりません)
トスカニーニ(指)
NBC交響楽団
リチア・アルバネーゼ(ヴィオレッタ)
ジャン・ピアース(アルフレード)
ロバート・メリル(ジェルモン) 他
「この低音の響きの豊潤さが、演奏全体を暖かいぬくもりにみちたものに感じさせるのだが、これこそオーパス蔵独特の音をグレードアップさせる復刻、その効果は素晴らしい!」(音楽評論家 小林利之)
好評のトスカニーニの英HMV-LP音源復刻は彼の残したオペラ全曲録音から「ラ・トラヴィアータ」全曲を選びました。牛窓(岡山県の瀬戸内に面した美しい港町。)のレコード蔵でRCA盤とHMV盤を第3幕で比べたとき、思わず「同じ演奏?」と歎声が漏れました。低音がきちんと入ったHMVの音は素晴らしいものです。(相原 了)

1946年12月1日,8日ライブ録音 NBCスタジオ8H
OPK 7047
\2500→\1390
トスカニーニ:アンソロジー 2
 (1)ビゼー:「カルメン」組曲第1番
 (2)ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」作品9 
 (3)ベルリオーズ:マブ女王のスケルツォ
 (4)サン‐サーンス:死の舞踏作品40
 (5)フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲
 (6)スメタナ:交響詩「モルダウ」
 (7)シベリウス:フィンランディア
トスカニーニ指揮
NBC交響楽団

最初の「カルメン」組曲から完全にノック・アウトだ。「アラゴネーズ」の圧倒的な明晰さとリズムの弾力、最高にうまいオケの迫力。フルートがハープの伴奏で歌う「間奏曲」の美しさ。「アルカラの竜騎兵」の生々しい打楽器など、フルトヴェングラー的なムードやニュアンスはいっさい考えておらず、音楽の本来あるべき姿が純正な姿で出現する。情緒で汚されていない最高級の音楽がここにある。そして最後の「フィンランディア」!これは史上最高の名演ではあるまいか。
こんなに凄みのある演奏は他に絶対に皆無。金管やティンパニのドスの利いた怒りは全曲を荒れ狂い、後者はスコアにない部分でさえつけ加えられて、ものをいう。トスカニーニはスコア通り?とんでもない!やるときはやるのだ。(音楽評論家:宇野功芳)

録音:1950年(4)(6),1951年(3), 1952年(1)(5)(7),1953年(2),カーネギー・ホール(1)〜(3),(5)〜(7),スタジオ8H(4),

OPK 7046
\2500→\1390
トスカニーニ:アンソロジー 1
 (1)ブラームス:ハンガリー舞曲第1、17,20,21番
 (2)トマ:歌劇「ミニヨン」序曲
 (3)カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」第4幕前奏曲
 (4)カタラーニ:歌劇「ローレライ」水の精の踊り
 (5)ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」序曲
 (6)ポンキエルリ:歌劇「ラ・ジョコンダ」時の踊り
 (7)エロルド:歌劇「ザンパ」序曲
 (8)デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
トスカニーニ指揮
NBC交響楽団


魔法のタクトだとしか思えない。それをなにかに例える言葉が見つからない。譜面の上では単純な、ただの音階に見える音符たち。そんな音符のつらなりなのに、トスカニーニのタクトが閃くと、ただの音階は黄金の輝ける名旋律に姿を変えて行く。さらに、これまた単なる弦のピチカートの音の散らばりが、研ぎ澄ました音の粒立ちでオーケストラの分厚い和弦の雲間から現れるとき、突如それらのピチカートは、きらめく光を放射する紫ダイヤの結晶に似て響いている音楽を忘れがたい美の一瞬とする。弾いているオーケストラは、世界の名手を選りすぐってあつめたNBC交響楽団のアンサンブル。(音楽評論家:小林利之)

録音:1950年(8),1951年(5),1952年(2)(3)(4)(6)(7),1953年(1),カーネギー・ホール(1)〜(7)スタジオ8H(8)

OPK 7048/9
(2CD)
\4000→\1690
ヴェルディ:オテロ(全曲)
 CD1 第1幕、第2幕 62’37”
 CD2 第3幕、第4幕 62’12”
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC交響楽団
オテロ:ラモン・ヴィナイ(T)
デズデモナ:ヘルヴァ・ネルリ(S)
ヤーゴ:ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br)
エミーリア:ナン・メリマン(Ms)他

スカラ座での初演に19歳のチェロ奏者として参加した思い出の 「オテロ」を、80歳のトスカニーニがコンサート形式で 再現した最高の「オテロ」を最高の音で復刻しました。

録音:1947年12月6日,13日ライブ録音 NBCスタジオ8H

ほとんど完璧な仕上がり、これなら何故オーパス蔵の復刻が必要だったか直観的に理解できる。RCA盤のCDと聴きくらべれば、高音域のくせのないオーケストラ、ことに第1ヴァイオリンの高音のやせぎみだった質感が今回の復刻では暖かみのあるものに聴かれるし、ヴィナイのオテロ、ヴァルデンゴのヤーゴの声の力強さと輝きにみちた声の魅力には聞きほれる。(小林利之)

英HMV-LP起こしオペラ第2弾には「オテロ」全曲を選びました。冒頭の嵐の場面の緊迫感と嵐の凄まじさはRCA盤では聴くことができません。レクイエム「怒りの日」と共に力強い低音の迫力は必聴です。(相原 了)

OPK 7051
\2500→\1390
(1)ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調作品95「新世界より」
(2)モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
ラファエル・クーベリック(指揮)、
シカゴ交響楽団

若き日のクーベリック 離れざるをえなかった故国に別れを告げ、 新しい世界を見据える意気込みが聴ける演奏

録音 (1)1951年 (2)1953年、原盤 HMV-LP (オリジナルMercury録音)、モノラル

「新世界から」は、ティンパニの凄まじいクレッシェンドとともにアレグロ・モルトの主部に突入、第1主題がホルンに出ます。このあたりの凄みは、今回の復刻ではじめて再現されたもので、オリジナルの録音にはこんな鮮烈の響きがはいっていたのかと驚かずにはいられませんでした。また「プラハ」をクーベリックは、最晩年の1991年10月11日というプラハでの生涯最後の演奏会で「新世界から」と一緒にとりあげた際のライヴ録音があり、この2曲を宿命的なプログラムと考えていたもののようです。39歳という若いクーベリックのアメリカ録音は、オーケストラの自発性にゆだねるところ顕著だった1961年ウィーン盤の流麗かつ自然な演奏に対して、あらゆる面でクーベリックならではの知的に構成され、冴えて品位を失わぬ演奏で、節度ある美しさが印象的なモーツァルトを聴かせてくれます。今回のオーパス蔵盤の復刻技術とマスタリング感覚の冴えっぷりは、お見事というに値しましょう。(小林利之)

OPK 7053
\2500→\1390
(1)シューマン:交響曲第4番 ニ短調 作品120
(2)チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

〜フルトヴェングラーの音楽には完全に脱帽だ〜(宇野功芳)

録音:(1)1953年 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、(2)1951年 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。原盤: (1)F-Grammophone、(2)UK-HMV

フルトヴェングラーの音楽には完全に脱帽だ。イエス・キリスト教会において53年5月14日にレコーディングしたものだが、すでに肺炎を何度もくり返した晩年、しかも聴衆の居ない純粋なレコード用の録音という形がプラスにさようしたのであろう。同じ条件で51年12月に録音されたシューベルトの「ザ・グレイト」に比べると数段良い。(宇野功芳)
最も音がよいといわれることが多いフランス盤10“LPを用いています。DG盤より低音が豊かに響きます。また今回はフルトヴェングラー研究家でもあるSteinberg氏の見解に従って、楽章間のポーズはなしにしてあります。実際録音によってポーズあり、なしの両者があります。

OPK 7054
(2CD)
\2500→\1390
リパッティ/ジュネーヴ~1950 年 7 月、スタジオ録音
 [CD1]
  バッハ:パルティータ第 1 番変ロ長調 BWV825
  モーツァルト:ピアノ・ソナタ第 8 番イ短調 K.310
  バッハ - ブゾーニ編曲:コラール前奏曲「来たれ、異教徒の救いの主よ」
  バッハ - ブゾーニ編曲:コラール前奏曲「イエス、わたしは主の名を呼ぶ」
  バッハ - ケンプ編曲:シシリアーナ バッハ - へス編曲:「主よ、人の望みの喜びよ」
 付録 SP の音 (UK Columbia)
  モーツァルト:ピアノ・ソナタ第 8 番イ短調 K.310
  バッハ - ブゾーニ編曲:コラール前奏曲「来たれ、異教徒の救いの主よ」
  バッハ - ブゾーニ編曲:コラール前奏曲「イエス、わたしは主の名を呼ぶ」
 [CD2]
  ショパン:ワルツ集(全 14 曲) マズルカ 作品 50-3
ディヌ・リパッティ(ピアノ)
録音 1950 年 7 月。音源:F-Columbia(ワルツ), US-Columbia LP(その他)。日本語解説付

リパッティの CD は曲目や作曲者を中心にまとめられることが多く、そこでは 1947 年録音と 1950 年の録音が同列に組合せられています。しかし47 年は純粋に SP 録音であり、50 年録音は SP マスタの介在もあるが、テープ録音です。初期LPを聴くと違いは明瞭です。初期盤の音は明瞭ですが、やや割れ気味の音が散見します。またマスタに用いた SP(といっても 39 回転周期か?)を思わせる周期ノイズが聴かれます。LP でも後のものはノイズも取られますが、音も角がなくなり低音も甘くなってきます。打楽器としてのピアノにとっては大きな損傷といえます。そこで初期盤を用いて 50 年録音しまとめました。多分既存 CD とは印象が変わるであろうと期待しています。なおこれらはすべて SP も発売されています。中で音に魅力のある 3曲を SP 復刻し付録としてつけました。


OPK 7058/9
(2CD)

\4000→\1690
トスカニーニの残したプッチーニのオペラ録音集《ラ・ボエーム》全曲
(1)プッチーニ:ラ・ボエーム(全曲)
(2)プッチーニ:
 歌劇「マノン・レスコー」間奏曲と第3幕全曲

(1)アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
 NBC 交響楽団
 ミミ:リチア・アルバネーゼ(S)
 ロドルフォ:ジャン・ピアース(T)
 ムゼッタ:アン・マックナイト(S)
 マルチェルロ:フランチェスコ・ヴァレンティーノ(Br)
 ショナール:ジョージ・チェハノフスキー(Br)
 コリーネ:ニコラ・モスコーナ(Bs)
 ベノア/アルチンドロ:
  サルヴァトーレ・バッカローニ(Bs) 合唱団/
  ウィロウスキー指揮
(2)アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
 ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団
 マノン:マファルダ・ファヴェロ
 デ・グリュー:ジョヴァンニ・マリピエロ
 レスコー:マリアノ・スタービレ
 点灯手:ジュゼッペ・ネッシ
 船長:カルロ・フォルティ

(1)録音:1946 年2 月3、10 日、スタジオ8H/音源: ラ ボエーム: UK-HMV LP(ALP)
(2)録音:1946 年5 月11 日、ミラノ・スカラ座/音源: マノン・レスコー :Private LP

歌劇<ボエーム>は、「主たるテーマが青春群像で、ある意味、一種のアンサンブル・オペラとしての性格上、指揮者の棒によって語られるところが多い」といわれている。そこで、登場人物の誰の歌がどうだということ以上に、ドラマの内容とその進行を、指揮者が音楽でどのように描いてくれるかという点にその成果の大半が懸かってきます。すなわち歌劇《ボエーム》というオペラ全体が、歌とオーケストラの微妙なバランスによって構成される作品になっています。そのあたりを、この全曲盤のトスカニーニの指揮で聴いていると、いま舞台に立っている誰が何をどう思っているかなどということを、オーケストラの精緻をきわめた動機の出現、モチーフの微妙な調性の変化などで完璧に表現されていることがわかります。(小林利之)
OPK 7062/3
(2CD)
\4000→\1690
これが真実の歌劇《アイーダ》!
 ヴェルディ:アイーダ(全曲)
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC 交響楽団
アイーダ:ヘルヴァ・ネルリ(S)
アムネリス:エヴァ・ギュスターヴソン(Ms)
ラダメス:リチャード・タッカー(T)
アモナスロ:ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br)
ランフィス:ノーマン・スコット(Bs)
エジプト王:デニス・ハーバー(Bs)
使者:ヴィルジニオ・アッサンドリ(T)
巫女の長:テレサ・シュティッヒ= ランダル(S)
ロバート・ショウ合唱団、
ロバート・ショウ(合唱指揮)
 「アイーダ」でデビューし「アイーダ」で終わったトスカニーニの指揮。
 HMV 音源をもとにしたと推定されるメロディア盤LP から復刻した「アイーダ」。RCAトーンとはひと味違う“トスカニーニ〜ヴェルディ・サウンド”は必聴!
 これが真実の歌劇《アイーダ》!壮麗なひろがりと強靭な緊張のうちに完成される深い人間的な愛と悲劇の世界…

録音:1949 年3 月24 日、4 月2 日、8H スタジオ、ライブ録音、1954 年6 月5 日(アイーダ・アリア再録音)/復刻原盤: ソ連Melodyia LP


 この歌劇《アイーダ》全曲は、1949 年3 月26 日と4 月2 日という2 回にわけて、ニューヨーク、マンハッタンのロックフェラー・センター、RCA ビル8 階にあるNBC のTV 放送用に改装された8H スタジオで、聴衆をいれたコンサート形式により演奏、同時に全米にTV 中継されたものの録音であるが、1957 年に発売された全曲盤では、すでに引退宣言後のトスカニーニが「どうしても満足出来ない幾つかのパッセージを録り直す」ために、1954 年6 月5日、カーネギー・ホールでの録音セッションに臨み、再び指揮棒をとっている。
 録り直したのは、マエストロお気に入りのソプラノ、ヘルヴァ・ネルリのうたう「勝ちて帰れ」と第2 幕1場の“Numi pieta” それに第3 幕の「おお、わが故郷」などアイーダの歌唱がTV 録画の音声と挿し替えられている。
 あるオペラ好きの賢者が「歌劇《アイーダ》の本当のドラマは第3 幕からはじまる」と言い残している。第3 幕はエキゾティックな書法の音楽ではじまるけれども、大きなアリアのあと、すごく劇的な2 重唱が2 曲あって、この幕を聴くと、全体の人間関係が一挙にわかるからだ。この第3 幕がとりわけ強い印象を残す理由は、うたっている歌手の出来の良さであり、それらの歌唱を作品の内容にふさわしくサポートしつつ、オーケストラを完璧に演奏させている指揮者トスカニーニの音楽性に富んだ抜群の構成力の賜物と言える。RCA トーンと違う響きも印象的である。(小林利之)


 復刻に用いたレコードはもともと私はトスカニーニ・ファンとして、SP は別として、LP に関してはRCA の音を越えるものはないはずと思っていたが、低音が豊かな英HMV のLP でRCA (Victor) 以上の音楽的な響きを耳にして以来、HMV 盤のトスカニーニの音を多くの人に知ってもらいたく、復刻を続けてきた。最終段階としてオペラの復刻を続けており、今回の「アイーダ」で4 つ目となる。ところが「アイーダ」にはHMV 盤はない。
 「アイーダ」の発売予定が、米RCA が英HMV と袂を分かって英RCA として発売するようになった頃のタイミングであったのであろう。当然ながら英RCA の音は米RCA と同じである。「アイーダ」は出せないかとあきらめていたところ、中古レコード・リストの中にメロディア盤の「アイーダ」が目に入った。すぐに購入して聴いてみたところ、RCA 盤と違い低音もあり、HMV の音に近いものであった。少なくともRCA のマスターとは違う音である。
 この理由としては契約が切れ発売できなくなったHMVのマスターがソ連に流れたのではないかと想像する。ちなみにHMVから出ている他のトスカニーニのオペラをメロディア盤で聴いてみたが、RCA 盤より低音はあり音はきれいであるが、HMV 程の低音の力強さはない、RCA とHMV の中間のような音である。
 しかし元の音はRCA でなくHMV からソ連に渡ったものではないかと考えられる。ちょうどこの頃は、マッカーシーの赤狩りの時期であり、アメリカ直接より英国がソ連との接触窓口であっても不思議ではない。(相原 了)

OPK 7064/5
(2CD)
\4000→\1690
トスカニーニ最後のオペラ演奏
 ヴェルディ:仮面舞踏会(全曲)
  CD-1 第1幕
  CD-2 第2幕 第3幕”

アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC 交響楽団
リッカルド:ジャン・ピアース(t)
アメリア:ヘルヴァ・ネルリ(s)
レナート:ロバート・メリル(br)
オスカル:ヴァージニア・ハスキンズ(s)
ウルリカ:クララーメ・ターナー(ms)
シルヴァーノ:ジョージ・チェハノフスキー(br)
サムエル:ニコラ・モスコーナ(bs)
トム:ノーマン・スコット(bs)
ロバート・ショウ(指揮)
ロバート・ショウ合唱団

 「トスカニーニ最後のオペラ演奏《仮面舞踏会》 HMV-LPの音で復活」“あと、もう1曲、どうしても残して置きたいヴェルディ作品があった”87歳のトスカニーニが最後に、全精神、霊魂こめた《仮面舞踏会》

 録音:1954 年1 月17-24日、カーネギー・ホール/原盤:UK-HMV LP/CD-1:47’47”/CD-2:73’17”

 歌劇《仮面舞踏会》は、壮大なマイヤベーアらのグランド・オペラ様式の影響も考えられるスケールの大きな物語の筋立てと、華麗な展開を示すオペラで、主な登場人物に与えられたアリアも、かつてのカヴァティーナ、カバレッタの形式から雄大なアリオーソに姿を変えて訴えかけ、オーケストラも初期作品のような類型的伴奏から、シンフォニックな繊細にして微妙、そしてリアルな表現力で歌唱を支えて感動を呼ぶ名作だ。ヴェルディの力作揃いの作品が続くオペラの中でも、数年後の《運命の力》(1862)や《ドン・カルロ》(1867)と並ぶ中期の3 大傑作のひとつに数えられている。この《仮面舞踏会》全曲は、20 世紀を代表する大指揮者であったマエストロ、アルトゥーロ・トスカニーニ(1867 〜 1957)の指揮により、1954 年1月17 日と24 日の2 回にわけて、NBC が全米にライブ中継放送のために、ニューヨークのカーネギー・ホールで、聴衆を入れたコンサート形式でおこなった演奏の録音である。
 予定された2 回の放送のためのコンサートを振り終えた後、トスカニーニは上機嫌で「これが私の最後のオペラ演奏だよ」と言ったとマエストロの伝記著者ハーヴェイ・サックスは書いている。そして「4歳のとき、桟敷の中で《仮面舞踏会》の演奏を聴いて、私は人生を始めた。その私が87 歳で同じ作品を指揮して一生を終えるのだ」とも。「もう公開の場での指揮はしない。するとしても録音の時だけだ」…トスカニーニ引退のニュースが世界を走った。
それだけに6 月に《アイーダ》と《仮面舞踏会》の録音の1部で「レコード化するにあたり、どうしても満足できない幾つかのパッセージを録り直すために」カーネギー・ホールでNBC交響楽団を指揮したことなど記録に値する録音余話である。録り直しの部分を含む演奏は冴えわたり、《仮面舞踏会》でも、「私は劇場の人間だ」という言葉が生涯を通じての口癖となっていたトスカニーニにとって、このオペラが、彼の終生の「神」であったヴェルディのすべてを、全幕に象徴する、素晴らしい劇場感覚に溢れた名作であることが、終始切れ味鋭い表現力によって再現されている。(小林利之)

OPK 7066/7
(2CD)
\4000→\1690
アンタル・ドラティ(指揮)&ミネアポリス交響楽団
 チャイコフスキー:眠りの森の美女(完全全曲版)

  プロローグ「オーロラ姫の洗礼」
  第1幕:「オーロラ姫と4人の求婚者」16年後
  第2幕:「デジレ王子の狩」100年後
  第3幕:「デジレ王子とオーロラ姫の結婚式」
アンタル・ドラティ(指揮)
ミネアポリス交響楽団
 上昇気流に乗る指揮者ドラティとミネアポリス響による最高の《眠りの森の美女》マーキュリー未CD化の録音をEMI のLPから復刻

 録音:1955 年/EMI-LP 使用(Mercury 録音)

 原テープが破損したのかMercury からのCD 化はなく、日本ではほとんど知られていない録音だと思いますが、演奏はバレエの指揮者として指揮活動を始めたドラティの本領が発揮された名演奏です。後のコンセルトヘボウ管弦楽団との穏やかなステレオ録音にはないステージの躍動感が伝わってくる録音です。まさに最高の「眠りの森の美女」と言って良いのではないでしょうか。有名な「パノラマ」も見事です。(相原了)

 全曲収録という当時としては画期的な録音を今聴き直すことで、ドラティ盤で《眠れる森の美女》を聴いた人々には当時聴いたときの興奮を思い起こさせるだろうし、近年の穏やかな演奏を聞き慣れている人々は驚愕するだろう。 例えば「オーロラ姫とデジレ王子のグラン・パ・ドドゥ」ではドラマと優雅さが合わさって表現されており、ドラティの凄腕を伺うことができる。さらにこの録音のいろいろな所で、コンサートマスターのラファエル・ドルイアンの素晴らしいソロを聴くことができ、上に出てきた間奏曲のソロは印象的である。 ドルアインはその後ジョージ・セルのクリーブランド管弦楽団のコンサートマスターになるのだが、彼がマーキュリー盤に残したドラティとのオーケストラ録音は一聴の価値がある。他の聴きどころとしては、「赤ずきんと狼」での不吉さを予兆させる演奏や、オーロラ姫とリラでのドラマティックな演奏などが印象的だ。 これらはドラティが持つ劇場音楽への研ぎ澄まされた感性を象徴している。 どのトラックを聴いても、指揮者とオーケストラが真に一体となっているため半世紀以上経っているにもかかわらず、録音の技術的限界を感じ取れなくなるほどの仕上がりである。(ロブ・コーワン氏〜ライナーノートより)

OPK 7071
\2500→\1390
チェレプニンに指揮法を師事したニコライ・マルコ
 チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調 Op.36
 チャイコフスキー:大序曲「1812年」Op.49 
 ウェーバー:「オベロン」序曲
ニコライ・マルコ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 初期フィルハーモニア管弦楽団を育てた指揮者達、第2 弾はリムスキー=コルサコフ、グラズノフに作曲をチェレプニンに指揮法を師事したニコライ・マルコ(1883-1961)!

 録音:1953 年/原盤:UK-HMV LP

 第一次大戦で多くの音楽家を失ったイギリスは、第二次大戦では優秀な若手演奏家を軍の音楽隊(オーケストラ)に隔離し守りました。戦後レッグが設立したフィルハーモニア管弦楽団の主要メンバーに彼らが加わったのは当然で、フィルハーモニアは最初から優秀なオーケストラでした。まだベルリン・フィルやウィーン・フィルが戦後の再建で苦しんでいる頃、1952 年の演奏旅行時には世界最高のオーケストラと称えられています。当初からEM(I Columbia,HMV)の看板オーケストラであり、モノラル時代も優秀録音が揃っています。そこでこれら録音をいくつか復刻することにしました。第2 弾は名指揮者ニコライ・マルコです。指揮の先生として有名なムーシンの先生でもあり、あのムラヴィンスキーの前任指揮者でもあります。なお、本CD のブックレットには彼の子息ジョージよりお気に入りの写真の提供があり使用しています。


 ウクライナのブライロフ生まれの指揮者、ニコライ・マルコ(1883-1961)は1902 年にロシアのサンクトペテルブルク音楽院に入学。 08 年より同市のマリインスキー劇場の指揮者をつとめているとき、ロシア革命に遭遇。25 年からレニングラードと名前をあらためた同市の音楽院の指揮科教授と歌劇場の芸術監督、そしてレニングラード交響楽団の指揮者を、29 年までつとめた。この間、26 と27 年にはソ連期待の新進作曲家、ショスタコーヴィチの交響曲第1 番と第2 番の世界初演を指揮している。しかし1929 年に出国、亡命。デンマーク放送交響楽団の常任客演指揮者となり、第2 次世界大戦中はアメリカに移住し、市民権を得ていた。戦後はヨーロッパに戻り、30 年代同様にデンマーク放響を中心に、各国のオーケストラに客演していた。そして、1945 年から録音と実演を開始したばかりの、フィルハーモニア管弦楽団のレコーディングに招かれたのである。当盤収録のチャイコフスキー交響曲第4番のレコーディングは、LP 時代に移った53 年1 月30 日と31 日、キングズウェイ・ホールにて。マルコにとっては48 年のボロディンの交響曲第2 番以来、ひさびさの交響曲の録音だった。《1812 年》は53 年2 月6 日にキングズウェイ・ホールでレコーディングされている。マルコの指揮を聴いていると、私はときにかれがスラヴ系の指揮者であることを忘れてしまう。カタカナで書くと、スラヴ系というよりもラテン系のような印象があるからかも知れないが、それ以上に、この人がサンクトペテルブルクの洗練された、貴族的な芸風をもっているからだろう。この交響曲第4 番にも、すっきりと品のいい響きが随所に登場して、その個性をよく感じることができる。同年5 月1 日にアビー・ロード・スタジオで録音された、ウェーバーの《オベロン》序曲にただよう幻想性と豊かな生命力にも、よく発揮されている。マルコはこの後もHMV に録音を続け、そのなかではレーベル初のステレオ録音といわれた、1955 年のプロコフィエフの交響曲第7 番が有名だ。なおマルコは59 年12 月に唯一の来日公演を行なっており、このときに東京交響楽団を指揮したプロコフィエフの交響曲第7 番の録音がCD 化されている。(山崎浩太郎)

OPK 7072
\2500→\1390
フィルハーモニア管弦楽団、初期の指揮者第3弾はオットー・アッカーマン!
 R.シュトラウス:
  歌劇「カプリッチョ」最後の場面“明日のお昼の11時ですって?”、
  4つの最後の歌
   エリザベート・シュワルツコップ(ソプラノ)
     録音:1953年
 ワーグナー:
  歌劇『さまよえるオランダ人』〜
   第2幕、ダーラントのアリア「わが子よ」
  歌劇『タンホイザー』〜
   第2幕、領主ヘルマンのアリア「この殿堂に」
  楽劇『パルジファル』〜
   第3幕、聖金曜日の音楽、「これこそ聖金曜日の奇蹟」
  楽劇『ローエングリン』〜
   第1幕、王の挨拶「親愛なるブラバントの方々よ」、
   第1幕、王の祈り「主なる神よ、この試合を」
  楽劇『ワルキューレ』〜
   第3幕、ヴォータンの告別と魔の火の音楽
     オットー・エーデルマン(バス・バリトン)
       録音:1957年
オットー・アッカーマン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 原盤:UK-Columbia LP

 アッカーマンは日本ではオペレッタ指揮者として知られていますが、ケルン、チューリッヒ、ウィーンと歌劇場で活躍していた指揮者です。当時のヨーロッパでは歌劇場の音楽家は多かったのですが、日本に彼らの活躍は伝わりませんでした。特にアッカーマンは50 歳という若さで亡くなったことで埋もれてしまいました。
 また、エーデルマンは1950、60 年代のワーグナー歌手として一流でしたが、日本ではホッターの陰に隠れてしまいました。シュワルツコップと共演したフルトヴェングラーのバイロイトの「第9」、映像となったカラヤンとの「ばらの騎士」がありながらです。EMI がワーグナーの全曲を録音するようになったのはエーデルマンがピークを過ぎてからのことです。実際ライブCD が出るようになって、初めてエーデルマンのオペラでの活躍を知ることになりました。ここではアッカーマンの指揮をバックにした、シュワルツコップとエーデルマンの歌声をお聴きください。(OPUS 蔵)


 「アッカーマン指揮による《メリー・ウィドウ》全曲は、前述のフランスACC ディスク大賞「オペレッタ部門賞」に輝く成功作だったのだが、当事者のレッグ/シュワルツコップ/アッカーマンのトリオとしては、自分たちが本当に聴いて欲しい真実の芸術的自信作は、そんなオペレッタではなくて、同じ1953年の 9 月25 日と26 日、ロンドンでもいつものキングズウェイ・ホールとは別のワトフォード・タウンホールで録音したR・シュトラウスの《4 つの最後の歌》と歌劇《カプリッチョ》最後の場が、秘められた珠玉の1枚だったのである。
 《メリー・ウィドウ》の「ヴィリアの歌」をあでやかに歌うシュワルツコップの円熟の名唱を伴奏しながら、いま38 歳、声と表現と魅力が絶頂期にあるこのソプラノには、もっと深い真実の芸術を歌う作品を…とアッカーマンは切望していた。スイス在住という身軽さ、一流歌劇場の主宰者でもある職業柄、アッカーマンは昨年(1952 年) 1 月のミラノ・スカラ座での《バラの騎士》公演ではじめて元帥夫人を歌い、同じくはじめてオックス男爵を歌うオットー・エーデルマンに侵すべからざる凛とした威厳の美しさを示したシュワルツコップの歌唱のすばらしさを思うと、若き元帥夫人とも想像される《カプリッチョ》の伯爵令嬢マドレーヌの独り舞台となるラスト・シーンこそ、いまの彼女のソプラノで聴きたいと考えたという。偶然だがレッグもシュワルツコップのオペラでの持ち役を決めるべき時期が来ていることを痛感していたから、かねて考えていたR・シュトラウスの《4 つの最後の歌》《カプリッチョ》最後の場をアッカーマン/フィルハーモニア管の伴奏で録るべきと確信したのだろう。
 (中略)1951 年に戦後初めて再開されたバイロイト音楽祭で、あの世紀に残るフルトヴェングラーのベートーヴェン《第9》にシュワルツコップとエーデルマンの素晴らしいソロを聴いた人のすべてにこのワーグナー・プログラムを捧げたい。1916 年 2 月 5 日、ウィーンでうまれたバス・バリトンのエーデルマンは1951 年のバイロイトでは《マイスタージンガー》の主役ハンス・ザックスで、シュワルツコップのエーファと共演してデビューするが、アッカーマン/フィルハーモニア管弦楽団の伴奏での6 曲の録音が残されていたことはよろこばしい。大袈裟なハッタリや面白がらせる誇張を排したアッカーマンのワーグナー演奏、細部の自然な流れとともにアッカーマンの人間味を感じさせて爽やかな気分に誘うプログラムをを聴いていただけることと筆者は思います。」(小林利之)

OPK 7073
(2CD)
\4000→\1690
初期フィルハーモニア管弦楽団を育てた指揮者達第4弾
アルチェオ・ガリエラ

 [Disc 1]
  R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20
   《録音:1957年》
  ワーグナー:ジークフリート牧歌 《録音:1957年》
  ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95“新世界より”
   《録音:1953年》
 [Disc 2] 地中海にて
  チャイコフスキー:イタリア奇想曲 Op.45
   《録音:1953年》
  リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 Op.34
   《録音:1955年》
  ロッシーニ:オペラ序曲集
   (ブルスキーノ氏、セミラーミデ、アルジェのイタリア女、
    絹のはしご、ウィリアム・テル)
     《録音:1953年》
アルチェオ・ガリエラ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 原盤:UK-Columbia LP

 フィルハーモニア管弦楽団初期の指揮者達、第4 弾はアルチェオ・ガリエラです。ガリエラはLP 時代に活躍の中心があり、多くの録音を残しておりますが、CD 化されたものは全部と言ってよいくらい協奏曲の伴奏指揮の録音です。
 ミラノ生まれのオペラ指揮者という経歴からみてソリストに合わせてオーケストラを御してゆくのは得意だったからに違いないでしょうが、LP 時代、特にまだモノラル録音の頃には多くの管弦楽曲の録音が残されていいます。(オペラ録音では、カラスとの「セビリアの理髪師」が有名です)
 ここではガリエラの指揮の多彩さを味わっていただくようにドイツ、チェコ、ロシア、そして本領発揮のロッシーニの管弦楽曲録音を2 枚のCD にまとめてみました。いずれも1953 年から57 年の録音で、モノラルからステレオに移行する頃のものですがいずれもモノラル録音です。
 特に1955、57 年の録音はステレオの普及と共にすぐにお蔵入りになったようで中古盤市場でもなかなか出てこないようです。いずれもイギリスの業者から購入しました。なおいずれの曲もデニス・ブレインがホルンを吹いておりますが、特に「ジークフリート牧歌」は彼の最後の年の演奏と思うと気楽には聴けません。 《OPUS 蔵代表 相原了》

 「(略)このほか、ギーゼキング、アンダなど、協奏曲の録音はとても多い。このことは、必要以上に軽視されてしまう危険もはらんでいるわけで、その意味で、こうして交響曲や管弦楽曲の録音が登場することは、ガリエラの名誉のためにも大きな意味をもっている。この2 枚に収められた演奏の録音日をあげておくと、《ドン・ファン》とジークフリート牧歌は1957 年1 月。《新世界より》は1953 年10 月。イタリア奇想曲は1953 年1 月。スペイン奇想曲は1955 年3 月。ロッシーニの序曲集は1953 年1 月。フィルハーモニアの中心的指揮者がカラヤンからクレンペラーに移っていく時期である。《ドン・ファン》とジークフリート牧歌は時期的にはステレオ録音も残っているはずだが、モノラルでしか発売されたことがないようだ。いずれも、強烈な個性というほどではないけれど、イタリア人らしい明朗な響きとすっきりした快速の進行が、じつに好ましい。自分はガリエラというと、マリア・カラスが歌った《セビリアの理髪師》全曲(1957 年2 月、カラスの最初のステレオのオペラ全曲となったもの)での、意外な好演(といっては失礼なのだが)が印象に残っている。ここにある演奏も同じスタイルによるもので、共演を重ねてきた楽員と息が合っているのも、よくわかる。(ブックレットより)
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OPK 7075
\2500→\1390
ラインスドルフ&クリーヴランド管による
 シューマンの「春」とドヴォルザークの第6番

  ドヴォルザーク:交響曲第6番 ニ長調 Op.60
  シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 Op.38「春」
エーリッヒ・ラインスドルフ(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
 息をつかせぬ突進力!!ラインスドルフ&クリーヴランド管によるシューマンの「春」とドヴォルザークの第6番

 録音:1946 年12 月/クリーヴランド/原盤:US-Columbia LP

 本CD は1946 年にクリーヴランド管弦楽団の本拠、セヴァランス・ホールで録音されたラインスドルフによるドヴォルザークの交響曲第6 番とシューマンの「春」です。
 当時Columbia はLP 発売に備えて16 インチ(40cm)33 1/3rpm のアセテート盤に長時間録音していたそうです。
 この録音もアセテート盤使用と思いますが。数日の間にLP4、5 枚分を録音していますので、楽章ごとに録音するというより、全曲を一気に録音したのではないでしょうか。とすれば途中の中断もなく、ライヴ録音に近いものと言えるでしょう。
 ラインスドルフはLP 後期にダイレクトカッティングという演奏を直接LP 原盤に刻むことをしていますが。これはこのときの録音の記憶があったからでしょうか。
 本CD の演奏は息をつかせぬ突進力が聴きものです。またそれについていくクリーヴランド管弦楽団の技術・馬力も凄いものです。ラインスドルフはオーストリア・ハンガリー帝国生まれのユダヤ人で、後にトスカニーニの助手にもなっていますが、演奏はトスカニーニの影響というより、ドラティにも通じるものがあります。(OPUS 蔵 相原了)

OPK 7076
\2500→\1390
クレメンス・クラウスが振るロマン派の作品。
 「真夏の夜の夢」「未完成」

 (1)メンデルスゾーン:真夏の夜の夢(抜粋)
  (1.序曲/2.スケルツォ/3.まだら模様のお蛇さん/
   4.間奏曲/5.夜想曲/6.結婚行進曲/
   7.道化師の踊り/8.終曲「ほのかな光」)
 (2)シューベルト:交響曲第8(7)番 ロ短調 D.759「未完成」
(1)クレメンス・クラウス (指揮)
 ウィーン交響楽団
 ダグマール・ヘルマン
 イローナ・スタイングルーバー(ソプラノ)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
(2)クレメンス・クラウス(指揮)
 バンベルク交響楽団
 シュトラウス・ファミリーの録音で有名なクレメンス・クラウスが振るロマン派の作品。幽玄な「真夏の夜の夢」と切迫感の潜む「未完成」の演奏!

 録音:(1)1951年 (2)1950年/57’59
 使用原盤:VOX LP(メンデルスゾーン)、Amadeo LP(シューベルト)

 メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の音楽は、米ヴォックス(VOX)原盤ですが、第2次大戦中の1943 年にアメリカで創立されたVOX レーベルは、社長のジョージ・H・メンデルスゾーンが系図を遡ればドイツ・ロマン派の大作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの遠縁にあたることもあって、クラウス自身、この録音を「ある日、メンデルスゾーンとおっしゃる方からのお電話です」と言われて「嬉しくなり、引き受けた仕事だった」とか。
 バンベルク交響楽団を指揮したシューベルトの交響曲第8(7)番ロ短調「未完成」(D.759)は、オーパス蔵から届いた資料によれば、1951 年にバイエルン放送局から放送された録音によるアマデオ原盤のCD 化というが、聴いてびっくり!この51 年録音の「未完成」が、同じCD の前半に収録されていたメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の指揮者と同じクラウスの録音だとは、まったく信じられぬほどの表現の凄絶さで、聴いている私の意識を揺さぶったのです。
 これがクラウスの「未完成」なのか、なにげなくはじまった感じの速めのテンポによる「未完成」の第1 楽章、だが曲がすすんでいくあいだに、何処かいつもと違う厳しい切迫感が潜むのに気がつきました。これは戦時の生死の危機感を体験した者にしかできぬ音楽の表現だったのではないかと。(ライナーノートより小林利之)





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