「これからはタクタキシヴィリの時代です！」
スヴェトラーノフ＆ソヴィエト国立響
タクタキシヴィリ交響曲第２番
RUSSIAN DISC　１ＣＤ\2600

オタール・タクタキシヴィリ。 　グルジア（ジョージア）の民族派作曲家。 　一般的には全然有名じゃないが、グルジアでは国家的偉人。 　なにせ在学中にグルジア・ソビエト社会主義共和国の国歌を作曲したというのだからすごい。 　しかしその後もすごい。 　1951年、交響曲第1番でスターリン賞を受賞、1962年にグルジア作曲家連盟の議長となり、1965年にはグルジア共和国の文化大臣となった。 　1974年にソ連人民芸術家の称号を受け、1952年、1967年にソビエト連邦国家賞を、1982年にレーニン賞を受賞。 　まあ、一般の人が知らないだけで、当地では神様のような人だったのだろう。 　ただ、20年ほど前にロシア音楽マニアの猛烈なお客さんが「これからはタクタキシヴィリの時代です！」と叫んでいたが、現時点でその時はきていない。 　そのタクタキシヴィリのシンフォニーの２番。 　このアルバムが10年前に出るまでＣＤで見たことはなかった。もちろん現在も競合盤はないと思う。 　しかも指揮者はスヴェトラーノフ。 　ひょっとしたらこの１枚でそのお客さんの予言が現実のものとなるかもしれない！！！と当時思ったが、現時点でもその時はきてない。 　でも面白い人にはたまらなく面白いと思う。 　太っ腹な動画、ここで第１・2楽章がまるごと聴ける。 https://youtu.be/1QLfufYH9gw 　レーベルがレーベルなので、もしよろしければお早めに。入手不能の際はご容赦を。

RDCD 768 ¥2600	オタール・タクタキシヴィリ（1924-1989）： 　交響曲第２番ハ短調（1953）(*) 　組曲「ミングレリアの歌」 　　（テノール、男声八重唱と室内管弦楽のための；1972）(+) 　カンタータ「グリアの歌」 　　（男声八重唱、混声合唱と交響楽のための；1971）(#)	スヴェトラーノフ指揮(*) ソヴィエト国立響(*) ズラブ・ソトキラヴァ（T(+)） ルスタヴィ声楽アンサンブル(+/#) オタール・タクタキシヴィリ（指揮(+/#)） レニングラード室内管(+) モスクワ放送響(#) アカデミー大合唱団(#)
録音：1992年(*) グルジアの作曲家タクタキシヴィリの作品をスヴェトラーノフと作曲者自身の指揮で聴くことのできる注目盤。 ミングレリア、グリアはともにグルジア西部の地方で、(+)(#)の歌詞は民俗的伝承によるもの。