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アリアCD初のレコーディング企画
五島史誉 FUMIYO GOSHIMA
In der Nacht〜「夜に」
前代未聞のアナログ録音盤もあり




 ついにみなさまのお手元にお届けすることができました、アリアCD初のレコーディング・アルバム、五島史誉「In der Nacht〜「夜に」」。

 さっそくたくさんのご感想をいただいているのでそのなかからいくつかご紹介したいと思います。



(MYさん)

 山で取ってきた自然の野菜をぶつ切りにして塩を掛けて食べたらおいしかった。

 そんな感じでしょうか。

 素朴で無添加。
 なのに力強い。

 これが店主さんが実現したかった音なのですね。

 ひょっとすると今の音楽業界では許されないことなのかもしれない。

 でもいいじゃないですか、ひとつくらいこういうものを作るところがあっても。

 私は大いに楽しめましたよ。



(SSさん)

 In der Nacht を聴きました。
 デジタル録音とアナログ録音をいつものようにiPhoneに詰め込んで。
 通勤バスの中で、まずはデジタル録音の方から。
 デジタルといってもかすかにホワイトノイズが聞こえ、アナログっぽいなとか、このピアニストは指の良く動く人だなと思ったり、ドビッシーいいね!とつぶやいたりして。
 で、アルバム1枚分聞き終わったところで、評価の方は悪くないじゃんという程度。
 でも、まだバスの行程が残っていたので、こんどはアナログの方を聴くことに。
 とりあえず一番良いなと思ったドビッシーのアナログ録音を聴き始めた瞬間、泣きそうになって慌てました。
 こんな経験は本当に久しぶり。
 40年ぶりかも。
 五島さんも凄いのだろうし、録音も凄いのでしょう。
 デジタルの方で評価してはいけません。
 もっと強くアナログの方を勧めて下さい。



(AKさん)

 五嶋 史誉さんのCD聞きました。素晴らしいです
 どこがどうのと、なかなか言えません。(力不足て言うかなんていうかわかりませんが)この程度のコメントしかけなくて申し訳ありません。

 ところで、アナログデッキの整備をされた小川さんを私は、よく存じ上げています。というのは、Yahooオークションで、オープンデッキを購入しその後も修理などでコンタクトしています。
 ちなみにデッキは、現在も使用しています。オーブンリールの音も、又、素晴らしいです。

 いろいろ書きましたが以上です。



(HMさん)

 CD屋が軽い気持ちでCDを作って、結果は知れている、と思いながら聞いたら、思ったよりよかった。
 毎日聞いているがかなりいい。
 早く続編を作ってほしい。



(KYさん)

 毎日のように、五島さんのCDを(主としてアナログ録音のほうで)繰り返し聴いています。
 白状すると、注文したときは「所詮お嬢様芸」「名曲のさわりだけ」というイヤな予感をぬぐい去ることが出来なかったのです。興味の対象はもっぱら録音方式にあったことを告白します。

 デジタルとアナログの差は大きいということはすぐわかりました。CDにしてしまったら(つまり最期にデジタル変換したら)さほどの差はないんじゃなかろうか・・・という予想は見事に裏切られました。個人的には、アナログ方式に軍配を上げます。音同士の溶け合いを見事にとらえています。

 でも、書きたかったことは録音云々ではありませんでした。五島さんの演奏の素晴らしさです。素人の小生にあれこれ述べる資格などありませんが、第1曲から直ちにわかるリズム感の良さに驚きます。
 一発録りのプレッシャーに小さくまとまらない演奏にも驚きます。

 演奏家と録音技師とプロデューサーに心からのお祝いを!
 続編を楽しみにお待ちします。



(MAさん)

 五島さんのアルバム、届きました。
 音が、すっぴん、ですね。
 こんなに生々しいのはチョット経験がない。

 五島さんのピアノは語り部ですね。
 難しい話もわかりやすくしてくれるような。
 ライブを聴いてみたくなります。



(HSさん)

 五島史誉さんのディスクいいですね。
 演奏も録音もいいです。

 五島さんのピアノは優しい音がしますね。
 美しい音だし。

 皆さん、仰るようにアナログ盤が僕も好きです。
 まるっきり別演奏みたいに聴こえますね。

 アナログ盤は音が柔らかくて、温かみがあって、何より、生音を聴いているような錯覚さえします。

 ちょっと残響がデジタルよりデッドな感じがしました。

 とてもいい企画をありがとうございます。




(TTさん)

 アリアCDレーベルの誕生おめでとうございます。

 大変なご苦労があったと推察できますが、素晴らしい出来栄えだと思います。

 今日、「夜に」のCD、デジタル盤とアナログ盤を聴き比べてみました。
 どちらか片方だけを聴いていれば、素晴らしい演奏と優秀な録音だなで終わってしまうかもしれません。
 でも聴き比べると明らかに違います。

 最初にデジタル盤を聴いて、次にアナログ盤を聴いたのですが、最初の一音で思わず「違う!」と感じました。
 私の拙い語彙では表現が難しいのですが、デジタル盤の音は、粒子の粒が私に向かって飛んでくる。
 フォルテッシモの時はその粒子が密で大きな束となって飛んでくるという感じです。

 アナログ盤の音は、鉛の塊が飛んでくる。フォルテッシモの時は大きな塊が飛んでくるといった感じでしょうか。
 そしてピアニッシモの時には、デジタル盤は粒子がまばらになるけれど、アナログ盤では塊自体が小さくなる。
 そのため、デジタル盤より、アナログ盤の方が音に芯があるような気がします。

 素人の私の一度聞いただけの拙い感想ですが、少しはお役に立てたでしょうか。



(KGさん)

 今日、妻が自称ピアノファンという友人から某有名ピアニストの「ライブアットカーネギーホール」というCDを借りてきたので聴いてみました。

 デジタルらしい硬質で引締まった音がしますがこれは好みの問題もありますが、音の「伸び」が感じられません。
 ホールでのレコーディングなのに箱庭のような詰った感触です。残響音ではなく一つ一つの音符の消入る美しさがないのです。
 これは恐らくマルチマイクによる多接点チャンネルミキサーにより情報が欠落しているのではないかと思われ、また長いマイクケーブルによる影響も考えられます。
 マスタリング時も強烈なフィルターがかかっています。

 私には生の持つ「音の勢い」と「自然な広がり」が感じられませんでした。

 それに比べると五島さんの演奏、録音は瑞々しく新鮮で、十分対抗しうるどころか魅力のあるものと認識しました。



(ASさん)

 すごく生々しい音にびっくりして、終わった後、ほかのピアノのCDはどうなのだろうと思って聞き比べてみました。

 ソニーやドイツ・グラモフォン、デッカなどの最新録音よりはやはりアリア・レーベルのほうがいいような気がしました。
 録音にかすみがかかっているというか、膜が張っているような音がします。

 NAIVEとBISとハルモニア・ムンディと比べると、この3つはわりとがんばっていて、主張が感じられました。

 でも当分はアリア・レーベルのこのアナログ録音を聴き続けることになりそうです。
 こんな密度の濃い、優しくしっかりした音の録音は初めてのような気がしました。




(KUさん)

 アナログのほうは昔のSPの復刻と同じような音がした。芯がぐっと詰まっている。
 大音量で聞くとヒスノイズが目立つが、それもまた昔の録音のような気がして懐かしい気がした。
 今はこんな録音をする人はいないだろう。どうか続けていただきたい。次はヴァイオリンが聞きたい気がする。


 ご感想いただいたみなさま、ありがとうございました!!
 第2弾、がんばります!!




デジタル録音

REAL ARIA
RA-0001-N
ナレーションあり
1CD-R\2200→\1990
初回特価

五島史誉
 
In der Nacht〜「夜に」

  シューベルト=リスト:ウィーンの夜会 第6番 S.427
  シューマン:森の情景 Op.82より「予言の鳥」
  シューマン:子供の情景 Op.15より「トロイメライ」
  ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」
  スクリャービン:左手のための小品 Op.9より「夜想曲」
  シューマン=リスト : 春の夜 S.568
  シューマン:幻想小曲集 Op.12より
    「夜に」 In der Nacht
    「夢のもつれ」 Traumes Wirren
    「歌の終わり」 Ende vom Lied

 ★ボーナス
    五島史誉〜お話
  

五島史誉(ピアノ)
REAL ARIA
RA-0001
ナレーションなし
1CD-R\2200→\1990
初回特価
名古屋スタジオ・ハル 2014年11月7日
ベーゼンドルファー MODEL-200

ナレーションはアルバムの最後に2、3分入ります。ナレーション「ある」「なし」を選べます。




アナログ録音

REAL ARIA
RA-AN-0001
1CD-R\3200→\2690
初回特価

五島史誉
 In der Nacht〜「夜に」

  シューベルト=リスト:ウィーンの夜会 第6番 S.427
  シューマン:森の情景 Op.82より「予言の鳥」
  シューマン:子供の情景 Op.15より「トロイメライ」
  ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」
  スクリャービン:左手のための小品 Op.9より「夜想曲」
  シューマン=リスト : 春の夜 S.568
  シューマン:幻想小曲集 Op.12より
    「夜に」 In der Nacht
    「夢のもつれ」 Traumes Wirren
    「歌の終わり」 Ende vom Lied
  

五島史誉(ピアノ)
名古屋スタジオ・ハル 2014年11月7日
ベーゼンドルファー MODEL-200

ナレーションは入っていません。

************************************************

 デッキPioneer RT-1011H 
 マイクAudio-technica AT−822
 テープ RMG LPR35
 電源Chikuma+ leviton 5362+LC-OFCclass1
 ラインケーブブルShark SG12E2 OFC

 アナログが面白いのは周辺パーツで音質を構築できる点にあり、イコライザー処理による信号劣化を免れるところにあります。
 Pioneer RT-1011H について・・・サウンドワールドの小川さんによれば、デッキ専門メーカーよりプリント基板の信号経路、アース経路のパターンや、リード線配線の処理を見れば総合音響メーカーのデッキは音が良いとのこと。
 実際RT-1011H はオーディオファン向けでプロ用ではないが録音再生アンプはとても美味しい音がする。一部のマニアが独占しているのは誠にもったいない話だと思う。(REAL LP-CD)

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 プロの仕事というのはすごい。
 レコーディングでもマスタリングでも編集でも、さすがにプロがやると素晴らしいものができあがる。

 でもこの仕事をやっていて、ときどき疑問に思うことがある。

 FMから個人的に録音したなんの手も加えてないテープのほうが、後に出た正規盤よりも生々しかったり迫力があったりする。
 また演奏者本人が記録用に録音して、それを個人的に分けてもらったものがとてつもなくリアルだったりする。

 では、もし自分でプロの演奏家の演奏を録音して、ほとんど編集やマスタリングを行わないで、1枚1枚マスターからCD-Rを作製したらどんな音になるのだろう。

 何かに挑戦するとか、パンドラの箱を開けてやろうとか、そんな大げさなことを言うつもりはない。
 本当に単純な興味である。

 で、実際にやってみた。
 出来上がったものが一定水準以下ならお蔵入りにして、演奏家の人にサンプルをプレゼントして終わろうというくらいの軽いつもりだった。

 ・・・が、始めてみると入れ込んでしまって、結局企画から1年以上かかった。

 そしていよいよ完成した。

 今、目の前でそのCDがかかっている。

 ・・・悪くない。

 自分で作ったからか?
 いや、それほど自分に甘くない。この仕事をやって25年である。人生の半分をこの仕事に費やしてきた。
 目の前でかかっているアルバムの水準が低くないというのは聴けばわかる。

 さあ、そしてこの音質をどう取るか。
 それは聴く人の感性による。

 「まあ、こんなものか」と言う人もいるだろう。プロのエンジニアの仕事のすごさを再認識する人もいるかもしれない。
 逆に「これだ!」と喜ぶ人もいるだろう。その高い質に資本主義のあり方にまで言及する人もいるかもしれない。

 いずれにせよ「CD」というものについていろいろな感興をもたらしてくれる1枚が出来上がったことだけは間違いない。


 これがアリアCD初のレコーディング・アルバムである。
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<五島史誉とは誰なのか>


 まず考えたのは演奏家を誰にするかということである。

 これはまったく悩まなかった。
 最高の適任者がいたから。

 五島史誉。

 東京藝術大学卒業。フォルクヴァング音楽大学(ドイツ・エッセン)卒業、2006年、カッシーナ・デ・ペッキ国際ピアノコンクール第2位、フィリッポ・トレヴィザーン国際ピアノコンクール第2位。
 だが、まあ、経歴はどうでもいい。

 2年前、アリアCD主催のコンサートをたてつづけに行っていたとき、名古屋の有名なホールのプロデューサーに紹介されたのがこの人だった。「すばらしい人がいるよ」と。
 さっそく演奏会を聴きに行ってみた。
 ショパンやシューマンの室内楽を中心としたコンサート。共演者はポーランドのベテラン弦楽四重奏団。

 前半は弦楽奏者を主役とした演奏が続く。
 当然五島史誉は伴奏なので目立たない。堅実で柔らかな伴奏を聴かせてくれる。
 だからそのときは正直とくに強い印象はなかった。

 びっくりしたのは後半のシューマンのピアノ五重奏曲。
 第1楽章こそ弦楽四重奏団が曲をリードして、どちからというと重厚で硬質な演奏を聴かせてくれていたのだが・・・第2楽章あたりからだんだん様子が変わってくる。

 五島史誉のほうが曲をリードし始めてきたのである。

 といっても猛女のように「あんたらついといで!」と言っているわけではない。そのスタンスは伴奏のときと変わらない。柔らかく、やさしく、穏やか。・・・なのにヨーロッパの百戦錬磨の猛者たちが、いつのまにか彼女に飼いならされて、そのピアノの前でゴロゴロ
喉を鳴らして甘えているのである。

 そうなるともうホールは五島史誉ワールド。

 天井から花びらが舞い降りて、まるで天使の楽園のようになってしまう。猛獣のようだったベテラン奏者たちはもはや彼女の愛らしいペット。

 五島史誉、そういう不思議なオーラを持つ。


 美人である。
 物腰も穏やかで、おそらくどこかの令嬢なのだと思う。詳しくは知らない。

 だが、ただものではない。
 その後何度か彼女のコンサートに出かけるのだが、ホールはいつもいつの間にか「五島史誉ワールド」になり、観客はてなづけられてしまう。
 実際ここ数年、彼女を中心とした「シューベルティアーデ」という催しが有志の人によって開催され続け、毎回満員になっていると聞く。

 技巧的にうまいのは当たり前として、自分の世界をもち、それをいやみなく外の世界に顕現できる女流ピアニストというのはそんなにいない。
 今回も編集はしないという前提だから、ノーミスで難曲を完奏し、同時に高い音楽性を発現させなければならなかったのだが、彼女だったからこそそれが可能だった。

 今回のアルバムは「In der Nacht」・・・「夜に」。
 もちろんすべて彼女が選曲した。
 優美でちょっとゴージャス。
 穏やかで癒し的な雰囲気が全体を包むが、どこか不吉で残酷な童話を見るような瞬間もある。
 聴けば聴くほどどんどん惹きこまれて行く。

 普段話をしていても、収録をしていてもそうだったが、今回のアルバムを聴いてさらに奥の深いアーティストだという印象を強くした。


 ・・・ふと気づいた。
 今回自分はプロデューサーという役回りだったはずなのに、いつのまにか彼女の音楽に魅了され飼いならされてしまっていたことを。

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レコーディング風景・・・http://youtu.be/iPK1L6qIXCY
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<音響の鬼>


 演奏家の次に考えなければいけないのは録音エンジニアである。
 プロのエンジニアにお願いすればびっくりするような高額になってしまうし、もともとそれはこちらの趣旨に反する。

 ところがこれも悩まなかった。というかこの人が出現したから今回の企画が現実化したのである。

 アリアCDではおなじみの、あの「REAL LP-CD」の製作者の後藤氏である。

 商売を抜きにした、良いものを作ることにしか興味のない「録音」の鬼のような人。
 さっそく今回の話をしたところすぐにその趣旨を理解してくれて、完全ノーギャラで参加してくれることになった。

 まったくの余談だが、今回のアルバムは製作者の店主は当然として、演奏家の五島さんもエンジニアの後藤さんも全員ノーギャラで、経費は全部自前である。
 いいものを作るためにそれぞれができることを自分たちでやる、という発想。
 アルバムが売れたら1枚につき200円か300円が入る。100枚売れてようやく黒か。
 もともと利益のためにはやってない。
 演奏家の五島さんも、エンジニアの後藤さんも、製作者の自分も、作りたいから作ったアルバムなのである。(余談ついでだが、殆んどのエンジニアはこんな予算設定なら見向きもしないだろう。)

 さて録音の後藤氏がこだわったのはできるだけ原音を忠実に再現すること。
 演奏のつぎはぎ編集は一切しないで、あくまで演奏時の雰囲気をまるごと伝える。
 小さな教会のような「スタジオ・ハル」の豊かなホールトーン、そして名器ベーゼンドルファーの個性、そうしたものを当日と同じように響かせる。
 とにかく、波形処理など音に手を加えるよけいな処理を徹底的に排除し、3人が納得する音作りを目指した。

 そうしてできあがったデジタル音源のアルバムは、あの日のホールのひだまりをも思い出させるぬくもりあるものになった。

 上質である。
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アナログ録音などできるのか

 実は企画段階で後藤氏がとんでもないことを言い出した。

 アナログ録音をしたいと言い出したのである。
 すでに絶滅寸前のオープン・テープ・デッキによる録音である。

 オープン・デッキ・・・??
 あの古代の遺物!?

 そもそも録音用のテープはもとより、録音が可能なオープン・デッキがこの世に存在するのか?
 
 このデジタル全盛期、オープン・デッキで録音する人なんていない。
 プロではありえない。
 機械自体が保守されていないから本番で作動しなかったら補償問題だし、編集が困難だからコスト的にも割が合わない。

 しかし後藤氏はデジタルと同時にアナログ録音を強行すると言う。
 ライヴ演奏の息遣いを伝えたい・・・ホンモノのライヴの繊細で豊かな音はアナログでこそ収録できる、と。

 でもいくらなんでもそれは無理だろう・・・

 しかしここが後藤氏の「鬼」たる所以。
 所有している40年前のオープン・デッキ(さらに何台か今回のために買い足したらしい)のなかで最も性能が良いものを修理・調整。・・・しかし結局納得がいかず、「サウンドワールド」の専門技師に調整を依頼、ついに録音機器として復活させることに成功したのである。
 さらにテープは世界で唯一現在も発売されているものを取り寄せた。

 もう呆れるしかない。

 しかし後藤氏はさらに理想を追求する。
 オープン・テープ・デッキの音をリアルに再現するため、リムーバブル・メモリー、リミッター、エフェクター類はパスし、録音はワンポイント・ステレオ・マイクAT−822をバッテリー駆動し、音質変化となるファンタム電源、ミキサー、マイクプリを省略。もちろんマスタリング時やデータ転送による頻繁なコピー、変形を回避した。
 デジタル変換はCD-R製作用パソコンへの取り込みのため1回のみ。そこからそのままCD-Rへダイレクトで書き込みをするのである。

 そうしてできあがったアナログ録音は、デジタル録音とは別物といっていいほどの仕上がりになってしまった。
 デジタル録音のほうだって十分すぎるほど高音質なのだが、アナログ録音は異様に生々しく、目の前で弾いているようなリアル感が漂う。打鍵の粒立ちも背筋がぞぞっとするような迫力。

 アナログ録音というのはもっと「柔らかく」「優しい」音質かと思ったがそうではなく、全体の雰囲気はまろやかなのにつんざく強打の迫力はこちらのほうが強烈、繊細なピアニッシモの響きも存在感が顕わ。しかも耳に優しい。
 随所でぞくぞくさせられるのである。

 そして・・・当日の演奏のニュアンスをより伝えてくれたのもアナログのほうだった。
 デジタルのときには「あれ、ここもっと深いニュアンスだったのにな」と思うところが2箇所ほどあったのだが、アナログのほうで聴くと「そうそう、その感じ!」と膝を打った。
 
 なぜそうなるのかは分からない。だが結果としてそうなった。
 まさに後藤氏の理想が実現したのである。

 実はアナログ・ファンの間ではすでに発売前から話題になりつつある。オープンデッキで新録音をしたヤツがいると。

 このアナログ録音CD-R、近いうちに高級オーディオ・ショップでも紹介されることになると思う。
 
.
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オープン・デッキ録音模様:http://youtu.be/LpP4QeKSg_s
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ほかにもいくつか

 演奏については一切つぎはぎをしていない。一番良いテイクをそのまま収録している。
 現在の編集技術はすごい。秒単位で別の演奏をつぎはぎできる。だからいくらでも完璧な演奏ができる。
 「ライヴ演奏」といってもリハーサルや別の収録日のものをつぎはぎしてより完璧な演奏に修正できるし、実際それをするのが常識である。
 演奏家にしてみればそれが半永久的に残ってしまうのだからそうしたくなる気持ちも分かる。傷のある演奏は残したくない。
 でもそれでいいのか。
 演奏に傷があっても、それも含めてそのときの演奏・・・そのときの空気を伝えることのほうが大事なのではないか・・と。

 そんなことも考えて今回のアルバムの演奏は一切編集をしてない。
 それがこの空気感を生んだ。
 そしてそれなのにこの演奏水準の高さ。


 五島史誉の不思議な魅力を伝えるために、普通のクラシック・アルバムではありえないことだが、デジタル・アルバムのほうには最後に彼女の「ナレーション」が入っている。
 「夜の音楽」についてのちょっとした話である。
 彼女の演奏だけを純粋に楽しみたい方、五島史誉の魅力をより知りたいという方、両方あると思うので、デジタルのほうは「ナレーション」のあるなしを選べるようになっている。

 アナログのほうはナレーションは入っていません。
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名古屋の瀟洒なスタジオハル


<レコーディング・エンジニア REAL LP-CD 後藤氏より>


 REAL ARIAについて、、、、、
 2015年新春を迎えて念願の(REAL ARIA)レーベルが誕生。
 繊細なアナログ信号をそのままCDに記録するREAL LP−CD同様、音源がレコードでも生録でもコンセプトは全く変わりません。

 昔のレコードを聴いているとどうしてもマスターテープが聴いてみたくなります。
 アナログ音源のハイレゾ配信でもマスターテープの音の良さが再認識されています。
 オープンテープと調整エンジニアが周りに存在しているうちに録音しておきたいという想いが募り、今回ようやくその夢が実現しました。

 さて肝心の音質ですが一言でいうと同時録音のデジタルに比べ太くて力強いです。
 この違いはマイク設定時より、演奏者の五島さん、アリアCDの松本さんと共に明らかになっておりました。テイクごとタンノイのモニタースピーカーで直ぐに再生確認を行った為、録音結果には敏感に成らざるを得ません。
 メディアの違いもさることながらPIONEER RT-1011Hオープンデッキ録再アンプの特性は生演奏のエッセンスを何も処理しないで再現できることに正直驚きました。

http://blogs.yahoo.co.jp/with_3head_3motor/33706695.html  
(デッキを調整して頂いた方からもコメントを頂きました)

 この38cm/sec 4trackデッキはオーディオファン向けで、実際編集を主体とした スタジオプロ用デッキに比べ音質は決して劣るものではありません。
 その他使用機材は Recorder TASCAM DR−100MKII、マイクAT−822 、テープ RMG LPR35、電源Chikuma+ leviton 5362、ケーブル類一式 LC-OFCclass1、です 。
 アナログ録音はレベル調整とヒスノイズ除去のみ行いレコーディンク時の雰囲気をそのままCDに収めました。

 一方デジタル録音はマイクセッティングで追込むのは難しく、リヴァーブ処理を施してあります。
 また手間のかかるレコーディングについて、スタジオハルの松岡様、調律師の鈴木様、40年前のオープンデッキを新品同様に調整したサウンドワールド小川様より多大なご支援を得て完成したことに心より感謝致します。






ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


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