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ハイエンド・オーディオ・ショップの店主の顔がほころんだ
怪物復刻レーベル!
REAL LP-CD新譜!
「高くないとダメですか」
★ロジェストヴェンスキー/「コーカサスの風景」
★ロストロポーヴィチ/シューマン:チェロ協奏曲
★ヘルムート・ヴァルヒャ/J.S.バッハ

新譜3タイトル1CD-R\2100→\1690
(この値段は10/28まで!)
〜10/28(日)


 回数を重ねるごとに注文数がうなぎのぼりになっている超高音質復刻レーベル「REAL LP-CD」。
 新譜を聴かれた方が次に旧譜を丸ごと購入されるという現象が、このレーベルの品質の高さを如実に表している。

 趣味の世界と言ってしまえば終わりだが、この商売っ気のないサービスは完全に狂気の世界と言っていい。・・・だが、この業界、一人くらいこういうムチャクチャな人がいてもいい。

 リマスタリングはすべて手作業。
 全体のバランスや音の雰囲気がLPに限りなく近くなるまで、何度も何度も機材を入れ替えて試行錯誤を繰り返し、そしてひとつひとつのパチパチノイズをパソコン見ながら手で消していく。
 そしてすべての商品は製作者の後藤氏が第1マスターデータから直接コピーして作っている。1枚1枚である。
 そんなことをしている人がいるのである。

 そのため入荷にはご注文いただいてから1,2ヶ月ほどかかるが、それは待つ甲斐があると思う。




 さて、今回またエンジニアの後藤氏がユニークなことを試みた。

 題して「高くないとダメですか」・・・というのは店主が勝手に名づけたのだが、要は今回の復刻のプレーヤーは「PIONEER PL-1200(1972年製)」。
 決して高額な装置ではない。というか普及機。
 ただ歴史的なプレーヤーで、ベルトドライブからダイレクトドライブへの変革を成し遂げたベストセラー機種。
 そして揺れを防ぐためのクオーツロックがまだ装備されていないため、変なカッチリさがなく、良くも悪くも甘い音がするという。

 通常LP復刻というととにかく高級機材で・・という昨今の状況にあえて反旗を翻したような格好。

 今回選ばれたアルバムは、このPIONEER PL-1200でより効果的な再生が図れる3枚。
 確かにCDよりも、そして先進レコード・プレーヤーよりも柔らかく艶のある響きがするのである。

 ただ後藤氏、今回の3枚のアルバムについては、いつもの高級機による復刻でないということで期間限定でちょっとだけ安くするとのこと。



 CD-Rは外装・ブックレットなどは一切なし。盤面印刷のみ。

 10/28までのご注文分をREAL LP-CDに発注します。
 今回の新譜の特価¥1690は10/28までです。それ以降は\1890になる予定です。




REAL LP-CD について (No.21)


 レコードプレイヤーで音は変わるというという現実。もちろんフォノカートリッジ、針の形状、トーンアーム、シェル、フォノモーター、キャビネット、マットまで影響が及ぶ。
 プレイヤーシステムは音楽振動を扱う重要な部分なので楽器と同じだ。
 今回は当時の人気中級機PIONEER PL-1200をシステムとしてそのまま採用。
 テクニクスが開発したダイレクトドライブと共にそれまでのベルトドライブを市場から 追いやった歴史的ベストセラー機でもある。
 今検めて聴くと柔かく甘い音がする。ベルトドライブからの移行期を考えれば、後に精密機械化する高解像度系とは趣が違い、おおらかな雰囲気が残っている。
 このような普及機を使用した復刻は商業上あまりないと思われる。

なお▲アナログ出力コードのみGotham GAC-1 に変更。
   ▲デジタル出力コードRLC-51    ブラックエナメルリッツ線
                RLC-52    HITACH 6NLC/LC-OFC   
                RLC-52    HITACH 6NLC/LC-OFC   で復刻



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第98号紹介新譜
REAL LP-CD 第51弾
ロジェストヴェンスキー/「コーカサスの風景」、スペイン奇想曲
RLC-051 (1CD-R)\2100→\1690

RLC-051
(1CD-R)
\2100→\1690
この値段は10/28まで
★オーディオファン向け

(1)イッポリトフ=イワノフ/組曲「コーカサスの風景」作品10
(2)リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲 作品34

SHURE VST-III PIONEER PL-1200 
 
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮
(1)モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
(2)モスクワ国立放送交響楽団

録音:(1)1961年録音、(2)録音年不詳
原盤:新世界Japan SH-7603 STEREO 1966年盤


(製作者より)

 ソ連Melodiya原盤を扱う新世界レコードでは音質は良いほうだ。
 ライナーにて、「ロジェストヴェンスキーは本年34歳」と解説しているので1966年盤だと思われる。

 彼の演奏は後のチャイコのバレエで衝撃を受けた。そうだバレエは踊る音楽だったのだと。
 独特の引き締まるリズム感、歯切れのよさはこのLPでも十二分に発揮されている。

 今回より硬質高解像度のレジナミックサウンドから一変して、暖かく艶のある PIONEER PL-1200(1972年製)プレイヤーを採用。
 クオーツロックが掛かっていないダイレクトドライブは実に耳当たりが良い。
 当時のアナログ再生の雰囲気を残しバランスは自然で整っている。

 一部ワウフラッターが感じられるのはマスターテープに起因するもの。どうかご理解いただきたい。


原盤のジャケット 



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第98号紹介新譜
REAL LP-CD 第52弾
ロストロポーヴィチ/シューマン:チェロ協奏曲
RLC-052 (1CD-R)\2100→\1690

RLC-052
(1CD-R)
\2100→\1690
この値段は10/28まで
★★オーディオファン向け

シューマン:チェロ協奏曲、
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲


ELAC STS155-17 PIONEER PL-1200  

ロストロポーヴィチ(Vc)
ロジェストヴェンスキー指揮
レニングラード・フィル

録音:1961年
原盤:[Deutsche Grammophon] SLPM 138674 STEREO 

 (製作者より)
  ゆったりとして感情を抉るようなロストロポーヴィチ、デジタルとは一線を画するチェロはやはり五感に響く。
 ここでのロジェストヴェンスキーは伴奏に徹した緻密な指揮をみせる。

 1961年にしては木目の細かい良質なステレオ録音。RLC-51と同じく、暖かく艶のある PIONEER PL-1200(1972年製)プレイヤーを採用。
 クオーツロックが掛かっていないダイレクトドライブは実に耳当たりが良い。一音一音際立たせる神経質なところは無く、当時のアナログ再生の雰囲気を残して復刻した。


原盤のジャケット 



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第98号紹介新譜
REAL LP-CD 第53弾
ヘルムート・ヴァルヒャ/J.S.バッハ『イタリア協奏曲』
RLC-053 (1CD-R)\2100→\1690

RLC-053
(1CD-R)
\2100→\1690
この値段は10/28まで
★★オーディオファン向け
ヘルムート・ヴァルヒャ
 J.S.バッハ:『イタリア協奏曲』『半音階的幻想曲とフーガ』『パルティータ ロ短調』

PIONEER PC-550E PIONEER PL-1200  
ヘルムート・ヴァルヒャ(チェンバロ)

録音:1958〜1960年録音
原盤:ANGEL JAPAN AA 7276 STEREO

 

 (製作者より)
 チェンバロはとかく神経質な音質になりやすく、かといってナローレンジでは面白くない。そこで耳に優しいこのアナログの組合せを重宝している。
 本体PL-1200にはpc-330が付属していたが、チタンパイプカンチレバーと0.15mm角の極小ブロックダイヤモンドをもつpc-550E に換装。
 このシステムをワンランク上げる組合せだが、純正針が殆んど手に入らない。
 330の甘い響きに繊細さが加わりチェンバロをゆったりと美しく鳴らす。
 1973年頃のシステムとしては非常に優秀。  


原盤のジャケット 













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第97号紹介新譜
REAL LP-CD 第47弾
フルトヴェングラー指揮&ベルリン・フィル
シューマン:交響曲第4番
ハイドン:交響曲第88番
RLC-047 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-047
(1CD-R)
\2100→\1890

★★音楽ファン向け

 (1)シューマン:交響曲第4番
 (2)ハイドン:交響曲第88番

  DENON DL-103(改)+UA-7035
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1953年5月14日(1)、1951年12月5日(2) ベルリン、イエス・キリスト教会
原盤:Grammophon Japan LGM-121 1961年 MONO


 歴史的録音、LP復刻をする者にとって、必ず超えなければならない大きな山脈、それがフルトヴェングラー。

 REAL LP-CDがそのフルトヴェングラーに初めて挑んだのが2年前の第31・32弾。
 「リスト/ワーグナー」と「ベートーヴェン交響曲第4番」。
 おそらくエンジニアの後藤氏も悩んで悩んで、苦しんで苦しんでの復刻だったろうと思う。
 何度も断念しかけ、機材を総とっかえし、それでも満足できなかったようで、店主が何度状況を尋ねてもよい返事が返ってこなかった。

 ようやく返ってきた返事が、「フルトヴェングラーの復刻を満足できるものにすることはできない」という悟りにも似たもの。
 フルトヴェングラーのLPと格闘すること4ヶ月。「できるかぎりのことはやった。この復刻をどう取るか、どう感じるかは、あとは聴く人の判断にゆだねたい」、と。

 しかし店主の個人的な感想を言っていいならば、REAL LP-CDの長時間にわたる試行錯誤と、これまでの経験と高い技術はこの復刻で実を結んだと思う。
 もちろん原盤ありきなので限界はある。
 しかし原盤が持っていた想像を超えるポテンシャルを、REAL LP-CDは音盤に復元することに成功した。

 ただその後もエンジニアの後藤氏は後遺症に苦しみ、「4ヶ月にわたりフルトヴェングラー2作に親しんだ後、次の復刻に取り掛かったが、どれを聴いても薄め過ぎた水割りを飲んでいるようで淡白に思える。」と言ってなかなか次の復刻を完成できなかった。
 そのような状況だったので、もう二度とフルトヴェングラーの音盤復刻は望めないかと思っていた。


 しかし!
 たいしたものである。
 後藤氏、あれからずっと理想的な復刻が適いそうなフルトヴェングラーのLPを探し続けていたのである。
 まさに復刻エンジニアの宿命というのか。業とでもいうのか。
 それが今回の第47弾。
 第48,49弾に先を越されたが、ここへきてようやくリリースのめどが立ったということか。


 さて今回後藤氏が見つけてきたのはグラモフォン盤。
 4回行われた戦後のグラモフォンとのセッション録音、そのうちのふたつが収録されている。

 シューマン:交響曲第4番
 ハイドン:交響曲第88番

 オーディオ・ファンに「音質が悪い」と敬遠されるフルトヴェングラー録音にあって、そういう人たちにも安心して薦めることのできる貴重な録音である。

 フルトヴェングラーが亡くなる1年半前に録音されたシューマンの交響曲第4番は不朽の名演として知られるもの。
 録音のため演奏を中断させようとする録音技師に激怒して、一気に演奏/録音を敢行した、まさにライヴ的名演。

 またハイドンの交響曲第88番は、「グレイト」のレコーディングが早く終わって時間があまり、じゃあ何か録音しようか、ということでほとんど練習なしで録音したという。
 これまた神がかり的&ライヴ的演奏。この曲でこんなチャーミングな第2楽章、聴いたことがない。


 これまで数限りなく復刻されてきた音源ふたつ、REAL LP-CDの復刻は果たしてどうなるか。
 現時点での未完成版を聴かせてもらったがなかなかの奥深さ。しかし後藤氏の苦労はおそらくまだこれから。これから数週間、後藤氏の悪戦苦闘は続くのだろう。
 
 フルトヴェングラーの存在感をひしひしと感じさせてくれる素晴らしい復刻を期待したい。



(製作者より)

 状態のよい日本盤を捜すことから始め、捜すこと数年、ようやくこれはと思う盤に出合った。
 埃に埋もれた盤を丁寧に清掃。しかしさすがに50年以上前の盤、カビの侵食は避けられない。
 恐らく殆んど再生されることがなかった美しい初期日本盤だが、強力なノイズフィルターを掛けないで、ひとつひとつのノイズを手作業で除去する修正は数百箇所に及ぶ。
 なおシューマンに比べハイドンの音質がかなり違うことから盤の再現性はよいと考えられる。
 しかし音質的には同年代の録音に比べ名録音とは言い難い。ひょっとすると彼は録音に非協力的でおいそれと自由にマイクを設置できなかったのではないか。

 カートリッジはDL-103の横振動を抑えたモノラル用オリジナル。


原盤のジャケット 



***************

 フルトヴェングラーの復刻となる第31,32弾。

REAL LP-CD 第31弾
フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル
リスト&ワーグナー管弦楽曲集

RLC-031 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-031
(1CD-R)
\2100→\1890
★★音楽ファン向け

リスト:前奏曲
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第1幕前奏曲
        歌劇「タンホイザー」序曲

録音:リスト/「ローエングリン」 1954年3月3,4日
    「タンホイザー」 1952年12月2,3日
原盤:仏VSM(HMV) FALP-362

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 FALP-362収録の「リスト:前奏曲」は冒頭2音が欠落しております。どうかご了承ください。

 1954年の「ローエングリン」。
 崇高で壮大で、そしてやはりストイック。
 静けさの向こうに見える厳しさ、美しさの向こうに見える怖さ。


REAL LP-CD 第32弾
フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル
ベートーヴェン:交響曲第4番
RLC-032 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-032
(1CD-R)
\2100→\1890
★★オーディオファン向け
 
ベートーヴェン:交響曲第4番

原盤:仏VSM(HMV) FALP116
録音:1952年12月1,2日

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 こんなに骨太で深い音がしていたかというREAL LP-CDの今回の復刻。
 冒頭30秒の低弦の圧を聴いただけで、もう何かとんでもないものが始まってしまったと畏怖されることだろう。






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第97号紹介新譜
REAL LP-CD 第50弾
クルト・レーデル指揮&ミュンヘン・プロ・アルテ室内管
バッハの息子たち
RLC-050 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-050
(1CD-R)
\2100→\1890
★★オーディオファン向け

バッハの息子たち 
 ヨハン・クリスティアン・バッハ:シンフォニア第2番 変ホ長調Op.9
 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:シンフォニア ニ短調 (フルート,オーボエと弦楽のための)
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:フルート協奏曲 ニ短調

   VICTOR MD1009+UA-7035 
クルト・レーデル指揮
ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団
クルト・レーデル(Fl)、クロード・メゾヌーヴ(Cl)

録音:
原盤:Columbia Japan OS-3344 STEREO 1963年


 往年の名盤と言っていいだろう。
 なじみのないバッハの息子たち3人の作品がいっぺんに聞けるということでヒットしたアルバム。
 指揮はクルト・レーデル。
 1918年生まれ。日本では一時期バロックといえばレーデルかパイヤールみたいな時期があった。6年前94歳で亡くなった。

 バッハの息子については、コチラを見ていただくとして、今ではすっかりポピュラーな大作曲家となったヨハン・クリスティアンとカール・フィリップ、そしてここへきてじわじわ人気が出つつあるヴィルヘルム・フリーデマン。
 3人の大家がまだ「未知の大作曲家」だったころの伝説的名演、そして名録音。下記で後藤氏が語るとおり、繊細且つやわらかい雰囲気が時代を感じさせる。
 じっくりどうぞ。
 
  (製作者より)
 
 初めて聴いた時、これが大バッハの進化系なのか、はたして追い越すことが出来たのか心が躍ったものだ。
 ハイドン、モーツァルトへと新しい扉を開いた興味深い内容だ。
 三者三様だが父親と比べ随分垢抜けていることは間違いない。
 それにしても大作曲家の息子がクラシック史に名前を残すこと自体珍しい。バッハ家の血統を感じる。
 コロンビア盤だが原盤はERATOで繊細な音がする。
 CD盤とは違い発売当時の柔かいほのぼのとした雰囲気を再現するためVICTOR最初期のステレオカートリッジMD1009で復刻。



原盤のジャケット 









 REAL LP-CD創業当時。エンジニアの後藤氏はパイロット盤としてトーンアーム8本、往年のフォノカートリッジを多数活用して、ブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団によるベートーヴェンの「運命」を、4つのヴァリエーション復刻で発売したことがあった。
 使用する機材・機器によって、同じ盤でもこんなに復刻状態が変わるということを知ってもらうための企画だった。
 あくまでサンプル扱いということで現在は廃盤である。

 あれから4年。
 ふたたび後藤氏が同じワルター&コロンビア響による「運命」の復刻に挑戦した。
 あの時使用したLPは OS-116 だったが、今回は「第9」とカップリングの2枚組OS-196〜7。
 下記にもあるとおり、最上状態のLPを入手したため最終復刻を試みたとのこと。
 


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第96号紹介新譜
REAL LP-CD 第48弾
ブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団
ベートーヴェン:交響曲第9番〈合唱〉
RLC-048 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-048
(1CD-R)
\2100→\1890

★★オーディオファン向け
 ベートーヴェン:交響曲第9番〈合唱〉 作品125

 UA-7035 レジナミックサウンド・キャビネット
ブルーノ・ワルター指揮
コロンビア交響楽団

録音:1959/1/19-31 1962年盤
原盤:Columbia Japan OS-196〜7 STEREO



(製作者より)
 よい状態のLPを入手した為、最終復刻を試みた。
 この年代の盤としては珍しくカビの影響が少ないので当時のレコードの音を存分に記録できる。

 評価の分かれる演奏だか、私は音質の違いだと考える。
 綺麗な音だけではワルターは歌ってくれない。
 心に染入る音質とは、、、

 針の違いにより此れほど雰囲気が変わるワルターはやはり魔術師か?
 生の演奏が聴いてみたかった。


原盤のジャケット 




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第96号紹介新譜
REAL LP-CD 第49弾
2種類の復刻
ブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団
ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉

RLC-049 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-049
(1CD-R)
\2100→\1890
★★オーディオファン向け
 ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉 作品67
  2ヴァージョン

   レジナミックサウンド・キャビネット
ブルーノ・ワルター指揮
コロンビア交響楽団

録音:1958/1/27・30 1962年盤
原盤: Columbia Japan OS-196〜7 STEREO

BRUNO WALTER



(製作者より)
 RLC-48に続き、LP2枚組OS-196〜7の第4面を2種のカートリッジで復刻する予定。
 4年前に発売したREAL LP-CD 最初のテスト盤(OS−116 1961年盤)4ヴァージョン収録は廃盤となりましたが、今回復刻に使用するLPのほうが状態は良いです。
 現在もあらゆるカートリッジ、アームで試聴を続けていますが最終的に2個を選び盤面に記載します。

原盤のジャケット 





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第95号紹介新譜
REAL LP-CD 第45弾
なにせペナリオがうまい
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
RLC-045 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-045
(1CD-R)
\2100→\1890

★★オーディオファン向け

レナード・ペナリオ

 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
 フランク:交響的変奏曲
 リトルフ:スケルツォ

SHURE V-15III+UA-7035 極細エナメルリッツ線+純銀リッツ線リード
レジナミック・サウンド(レジン・コンクリート)キャビネット

レナード・ペナリオ(P)
アーサー・フィードラー指揮
ボストン・ポップス管弦楽団

録音: 1963年
原盤:Victor Japan SHP-2296 STEREO

 立ち上がりの一発目の音からもう爽快極まりない。REAL LP-CD、また名盤を生み出した。
 オケがフィードラー率いるボストンポップスということで軽視しがちだが、なにせペナリオがうまい。
 爽快且つ繊細。渋みも暖かみも併せ持ち、語り口の味わいも一級品。
 ペナリオは映画音楽関係の仕事や、室内楽でのおとなしい演奏が印象にあるため現在どうも軽く見られがちだが、ここでのキラキラ輝くピアノを聴けばがらりと印象が変わるはず。
 カッチェンもそうだが、アメリカ生まれということで軽く見られる風潮はどうかと思う。
 そして今回そのペナリオのすばらしさを最大限に引き出すREAL LP-CDの「爽快極まりない」復刻。

 ちなみに再生にあたってはまたいろいろ苦心したようで、とくに今回は「レジナミック・サウンド」という、材質が木ではなくレジン・コンクリートでできている「レコードプレイヤーの箱」を使用したらしい。



(製作者より)

 音楽ソフトの総売上はどこのオーケストラよりも多い5000万ドルを記録したといわれるボストンポップス。
 しかし侮るなかれ。
 演奏、曲目、録音どこをとっても魅力的なレコード。
 こうしたアメリカらしい開放的でスケールのあるサウンドは西欧では生まれてこない。時にはこんなサウンドも復刻コレクションに加えておきたい。

 レジナミック・サウンドの特徴は強烈な立ち上がり、そして引き締まった爽快感。
 そのうえ太目で実在感のある音は、独特の充実感を感じさせてくれ、現代の清楚なデジタルサウンドとは一線を画する豊かな響きを生む。



****

 今回は一世を風靡したレジナミック・サウンド(プレーヤーキャビネット)の音を復刻。
 レジン・コンクリートは高強度、密実、良好な振動減衰性を持つ理想の部材。
 私が使用したキャビネット材質の中では最も解像度が高くガラス、アルミ、大理石の比ではない。叩いても共振が皆無であまりに克明な音質の為、一般的な甘い音に慣れた耳にはまるで違った演奏に聴こえるかもしれません。
 当時キャビネットの影響を考える人は少なかった為、希少なアナログサウンドです。
 ぜひこの極上サウンドを復刻CDにてお楽しみ頂ければ幸いです。


原盤のジャケット 


  レナード・ペナリオ(Leonard Pennario, 1924年7月9日 ニューヨーク州バッファロー - 2008年6月27日 カリフォルニア州ラホヤ)はアメリカ合衆国のピアニスト。

 12歳でグリーグの《ピアノ協奏曲》をダラス交響楽団と共演し、神童として名を馳せた。

 第二次世界大戦中により米国空軍に配属され、音楽活動を一時中断。
 航空部隊に従軍し、中国、ビルマ、インドを転戦。この間にピアニストとしての力量が知られ、慰問団に加わって奉仕演奏を行なってもいる。
 1946年に青銅星章を授与され、将校の地位で除隊するが、公式デビューはまだ従軍中の1943年11月17日であり、当日はアルトゥール・ロジンスキ指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団との共演によってリストの《ピアノ協奏曲 第1番》を演奏した。
 
 ラフマニノフの死後間もなく、指揮者のディミトリ・ミトロプーロスに招かれて追悼演奏会でソリストを務めることとなり、ミネアポリス交響楽団とともにラフマニノフの《ピアノ協奏曲 第2番》を演奏する。
 ペナリオは、ラフマニノフ本人以外でラフマニノフのピアノ協奏曲全曲と《パガニーニ狂詩曲》の録音を完成させた最初のピアニストであった。
 ペナリオによるラフマニノフの《ピアノ協奏曲 第2番》の録音は、ジョーン・フォンテイン主役の映画『旅愁』に利用されている。

 60枚以上のLPを遺しているが、そのほとんどがショパン以降の作品である。
 1958年当時、ワルター・ギーゼキングと並んで最もレコードが売れるピアニストとされる。
 
 1990年代に演奏活動・録音活動から引退。
 2008年6月、パーキンソン病の合併症により逝去。83歳。

 エーリヒ・ラインスドルフやウラジミール・ゴルシュマン、小澤征爾、アンドレ・プレヴィンらとの共演で協奏曲の録音を残してきた。
 また室内楽では、一転して協調性を発揮し、他の独演者より控えめに振舞う傾向から、ハイフェッツやピアティゴルスキーらに共演相手として好まれて、いくつかの録音を残している。そのうちの一つは1962年にグラミー賞を獲得した。








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第95号紹介新譜
REAL LP-CD 第46弾
 イストミン(Pf)&ワルター/コロンビア響
  シューマン:ピアノ協奏曲
 ローズ(Vc)&バーンスタイン/ニューヨーク・フィル
  シューマン:チェロ協奏曲
RLC-046 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-046
(1CD-R)
\2100→\1890

★★オーディオ・ファン向け

 イストミン(Pf)&ワルター/コロンビア響
  シューマン:ピアノ協奏曲
 ローズ(Vc)&バーンスタイン/ニューヨーク・フィル
  シューマン:チェロ協奏曲

Victor MD−1016+UA-7035
レジナミック・サウンド(レジン・コンクリート)キャビネット
ユージン・イストミン(Pf)
 ブルーノ・ワルター指揮
 コロンビア交響楽団
レナード・ローズ(Vc) 
 レナード・バーンスタイン指揮
 ニューヨーク・フィル

録音: STEREO 1961年盤
原盤: Columbia Japan OS-159 


 締め切り直前にもう1タイトルの案内が!
 シューマンの2大協奏曲をColumbiaの名盤中の名盤で聴く。
 今回も上記、RLC-045同様、レジナミック・サウンド(レジン・コンクリート)キャビネットを用いて、硬質ながら温かみ、奥行きを感じる音で愉しめる。


(製作者より)
 ジャケットの解説に、ロマン派ピアノ協奏曲の最高峰、暗雲の切れ目を通して柔かく照らす日ざしのような名曲(チェロ)とある。その想いを込めて・・・
 レジナミックサウンドの特徴は硬質なのに響きがしっかり抑えられているところだ。
 極めてスタンダードな演奏、録音でその響きを試してみる。
 MD−1016+UA-7035 の組合せもまったく癖の無いスムーズな音質。
 暖か味、優しさを失わず、響きが綺麗にコントロールされた復刻を目指す。


原盤のジャケット 



REAL LP-CD 製作について (No.20)

 REAL LP-CD は(AAA)を音源としデジタル編集して(ADD)としたものでアナログ音質を手軽にCDで再生できることを目的としています。
 しかし「アナログ音源をアナログらしい音質で再生するCD」は殆んど無いのが現実。
 やはり気に入った演奏は手間がかかっても自分でデジタル化するしかない。
 今回は一世を風靡したレジナミック・サウンド(プレーヤーキャビネット)の音を復刻。
 レジン・コンクリートは高強度、密実、良好な振動減衰性を持つ理想の部材。
 私が使用したキャビネット材質の中では最も解像度が高くガラス、アルミ、大理石の比ではない。叩いても共振が皆無であまりに克明な音質の為、一般的な甘い音に慣れた耳にはまるで違った演奏に聴こえるかもしれません。
 当時キャビネットの影響を考える人は少なかった為、希少なアナログサウンドです。
 ぜひこの極上サウンドを復刻CDにてお楽しみ頂ければ幸いです。






それにしてもこの盤↓の衝撃がいまだに頭から離れない・・・・
というか、まだ聴いている


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第93号紹介新譜
REAL LP-CDファンのための特別盤
45回転高音質盤
バーンスタイン指揮&ニューヨーク・フィル
シャブリエ&ファリャ
RLC-2C45-1(1CD-R)\2980

RLC-2C45-1B
(1CD-R)
\2980
★★オーディオ・ファン向け
 サウンド・ラボラトリーシリーズ 45rpm

シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
ファリャ:バレエ組曲「三角帽子」 第1組曲 第2組曲
     バレエ音楽「恋は魔術師」 より 「火祭りの踊り」

 DL-103+SONY PUA-7
 極細エナメルワイヤーリッツ線リード
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィル

録音:1963年1月21日、1964年11月23日、1961年11月6日、1965年2月16日
原盤:COLUMBIA JAPAN 45CX-2-C 1967年5月盤 ステレオ

 またREAL LP-CDがとんでもないものを出してきた。
 45回転盤の復刻である。

 45回転が33回転より音がいいというのは感覚的に分かるが、最近では大昔にリリースされた(販促で配られたりもしていた)45回転盤をわざわざ収集するオーディオ・マニアも増えてきているらしい。
 なかには「SACDより断然音がいい」と断言する人もいる。収録時間が短くなることや存在数自体が少ないという欠点はあるのだが、その鮮烈さ、重厚感、存在感、リアルさ、奥行きはSACDでも追いつけないという。
 今回REAL LP-CDは極上の45回転高音質盤を手に入れ、それを復刻してきたわけである(この盤を入手したときエンジニアの後藤氏はさすがに手が震えたという)。

 しかも今回の復刻、そうとうな自信があるらしい。送ってきたデモ盤に「これは頂点です。次元が違いますので」という注意書きがしてある。
 エンジニアの後藤氏が「頂点」とまで言い切るその音。


 ・・・聴いた。

 すごかった。
 人生が変わるほどにすごかった。

 なんなんだ、これは?

 これは危険である。
 これを聴いたらもうあとには戻れない。
 今まで聴いてきたものはなんだったのか?・・・そう苦悶することになる。

 なのにあなたは苦悶しながら、何度も何度も何度も聴きたくなる。
 しかもどんどん音量が大きくなるだろう。もっと大きな音で聴きたくなるのだ。
 そして音量が大きくなればなるほど、目の前に流れる音楽はさらに息づき色づき、これまであなたが聴いたこともないような音世界をあなたの目の前で見せてくれる。

 もうそれは苦悶なのか中毒なのか快楽なのか天国なのか、何がなんだか分からなくなるだろう。

 しかし得も言われぬ音楽だけは現実にあなたの前で馥郁と流れ続ける。




 いままでREAL LP-CDで こルモーテル指揮&セントルイス響のプロコフィエフ(RLC-041)、ボスコフスキーのベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ」(RLC-038)、オイストラフのベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」(RLC-037)、ライナー&シカゴ響のバルトーク(RLC-028)、ルービンシュタインのグリーグ「ピアノ協奏曲」(RLC-026)といった超絶高音質アルバムを自信もってご紹介してきた。
 それらは本当にすごかった。

 ・・・しかし今回のアルバムは、、エンジニアの後藤氏が言っているとおり・・・「次元が違う」。

 こんな音を聴かされたらたまらない。
 こんな音を50年前に人類は地球上に実現させていたのか?
 人類は50年前にすでに最高の録音媒体を手に入れていたということなのではないのか・・・?

 この50年間の人類の歩みは一体なんだったのか?


 いや、待て。

 下記で後藤氏が言っているように、ひょっとすると、このとんでもなくすばらしい媒体をこれまでまともに再生できる人がいなかっただけなのではないか?
 それが、この媒体が登場して50年、ようやくこの音を忠実に、そして最高の形で再現することができる男がこの世に登場したということなのではないか?
 そしてその人が我々のために一枚一枚CD-Rにコピーしてれくれる・・・。

 なんという僥倖。なんという福音。


 このアルバムはあなたの常識や経験や生き方まで変えてしまう可能性がある。



********


(製作者より)
 レコードファン待望の45回転高音質盤が50年の歳月を経て復刻。
 これにて2チャンネルアナログ盤は【頂点】を迎える。
 この驚異的な50年前のHiFiメディアをきちんと再生できた人は当時何人いただろうか?
 とにかく音が分厚くて実在感のある自然な響きはマスターテープの音を彷彿させる。
 何故このような音がCDから出てこないのか、、、デジタル処理で音のふくよかさや余韻が削ぎ落とされ、痩せた鋭い音になってしまったCDでは、この感動は得られないのだ。

 REAL LP-CD ではその魅力を今、あますことなくCDに収録し現代のシステムで蘇らせる。
 ハイレゾとは違った世界で、「音楽を聴いた」という充実感を、一人でも多くの人に味わって欲しい。


 原盤ジャケット








旧譜インデックス
第1弾 ・アンセルメ/初ステレオ「シェエラザード」
第2弾 ・クーベリック&ウィーン・フィル/ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
第3弾 ・オイストラフ/1939年のチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
・ギレリス/チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
第4弾 ・カール・リヒター指揮&ミュンヘン・バッハO/バッハ:管弦楽組曲全曲
第5弾 ・アンセルメ指揮&スイス・ロマンド管/ムソルグスキー:展覧会の絵
第6弾 ・バーンスタイン指揮&ニューヨーク・フィル/ムソルグスキー:展覧会の絵
第7弾 ・リヒテル(ピアノ)、コンドラシン指揮&ロンドン響/リスト:ピアノ協奏曲第1番&第2番
第8弾 ・カラヤン&フィルハーモニア/ベルリオーズ:幻想交響曲
第9弾 ・E・パワー・ビックス /バッハ:トッカータとフーガ
第10弾 ・ワルター指揮&ニューヨーク・フィル/モーツァルト:レクエイム
第11弾 ・アンチェル&チェコ・フィル/バルトーク:ピアノ協奏曲3番&ヴィオラ協奏曲
第12弾 ・カサドシュ、セル&コロンビア響/モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番、第27番
第13弾 ・ショルティ&ウィーン・フィル/ワーグナー名演集
第14弾 ・ショルティ&パリ音楽院管弦楽団/チャイコフスキー:交響曲第5番
第15弾 ・ラインスドルフ指揮&ウィーン・フィル、トッツィ、ピータース、デラ カーザ、ロンドン
 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」凝縮版
第16弾 ・クライバーン、ライナー&シカゴ響/ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
第17弾 ・マルケヴィチ&コンセール・ラムルー管/ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
第18弾 ・オイストラフ&オボーリン/ベートーヴェン:ヴァイオリン奏鳴曲「クロイツェル」&「スプリング」
第19弾 ・スターン、オーマンディ&フィラデルフィア管/メンデルスゾーン & チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 
第20弾 ・オーマンディ&フィラデルフィア管/レスピーギ:交響詩「ローマの祭」 & シベリウス:交響曲第7番
第21弾 ・フランチェスカッティ、ワルター&コロンビア響/ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
第22弾 ・ミュンヒンガー&ウィーン・フィル、ボスコフスキー/モーツァルト:セレナード第7番「ハフナー」
第23弾 ・フィルクスニー、スタインバーグ&ピッツバーグ響/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
第24弾 ・フルニエ(Vc)、バウムガルトナー&ルツェルン音楽祭弦楽合奏団
  ボッケリーニ&C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲
第85号紹介新譜
第25弾
・モニク・アース/シューマン:ピアノ協奏曲
・オドノポゾフ/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
第85号紹介新譜
第26弾
・ルービンシュタイン/1961年のグリーグ:ピアノ協奏曲
第86号紹介新譜
第27弾
極上の盤質、そして音質 ベイヌム指揮&ロンドン・フィル/ 『水上の音楽』組曲&『ハフナー』
第86号紹介新譜
第28弾
・ニンマリしてみてほしい ライナー&シカゴ響のバルトーク
第87号紹介新譜
第29弾
・ラインスドルフ&ボストン響/マーラー:交響曲第1番「巨人」
第87号紹介新譜
第30弾
・マルケヴィチ指揮&ロンドン響/チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
第88号紹介新譜
第31・32弾
フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル
・リスト&ワーグナー管弦楽曲集
・ベートーヴェン:交響曲第4番 1952年12月1,2日
第89号紹介新譜
第33・34・35弾

・ジノ・フランチェスカッティ/パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲1番、サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲3番
・ヴェスコーヴォ vs ジャック・ランスロ/モーツァルト:ホルン五重奏曲&クラリネット五重奏曲
・アリア・レーベルと対決!カラヤン&ベルリン・フィル/1960年のチャイコフスキー:交響曲第4番 モノラル盤

第90号紹介新譜
第36弾
・ブダペストSQ&トランプラー/ブラームス:弦楽五重奏曲1番&2番
第90号紹介新譜
第37弾
・オイストラフ&クリュイタンス指揮/ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
第91号紹介新譜
第38弾
そこにボスコフスキーがいる
 ボスコフスキー&リリー・クラウス/ベートーヴェン: ヴァイオリンソナタ第6番・第9番
第91号紹介新譜
第39弾
タチアナ・ニコラーエワ(ピアノ)
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
第92号紹介新譜
第40弾
擬似ステレオ!!
 トスカニーニ指揮&NBC響
   ドヴォルザーク:「新世界より」
   スメタナ:「モルダウ」
第92号紹介新譜
第41弾
満点です。
 
ルモーテル指揮&セントルイス響
  プロコフィエフ:組曲「三つのオレンジへの恋」/組曲「スキタイ人」
第93号紹介新譜
第42弾
ポール・パレー指揮/デトロイト交響楽団
 ショーソン:交響曲変ロ長調 作品20
第93号紹介新譜
特別盤
REAL LP-CDファンのための特別盤 45回転高音質盤
 あなたの常識や経験や生き方まで変えてしまう可能性がある。
  バーンスタイン指揮&ニューヨーク・フィル
   シャブリエ&ファリャ
第94号紹介新譜
第43弾
アルフレート・ブレンデル
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番、「月光」、「悲愴」
第94号紹介新譜
第44弾
カートリッジからイコライザー直結のダイレクト結線と通常配線の2つのヴァージョン
 ブルメンタール(P)
  チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番





 噂には聞いていた。

 名古屋にとんでもない音質の復刻CD-Rを作製している人がいるということを。
 自身が所有するLPを完全な形でCD-Rに保存することに執念を燃やし、ビジネスでは考えられない労力と時間と財産をつぎ込んでそれを実現している人がいると。
 自分が納得するまで延々と復刻作業を続けるわけだから、その成果はいわずもがな。
 その人が作った復刻CD-Rがあまりにもすごいということで、周りの人がその人を放っておかない状況になっているという。

 そんなあるとき、店主もついに名古屋の有名ハイエンド・オーディオ・ショップでその方に会った。某有名ホールのプロデューサーが「お近づきになっておいたほうがいい」と、出不精の店主と引き合わせてくれたのである。
 そこは誰もが知る世界的有名スピーカーの試聴会。
 その方は極めて控えめな人なのだが、おもむろにその自作のCD-Rを取り出した。そしてオーディオ・ショップのこわもての店主は、うさんくさそうにそのCD-Rをかけた。

 しかし、音が出てくるや、試聴会にいるみんなの顔つきが変わった。

 スピーカーから流れ出た音楽の、なんとなまめかしくつややかなことか。しかも音がどこまでも深い。ずっとずっと向こうから響いてくるような音色。
 さっきまで怖い顔をしていたオーディオ・ショップの店主の表情は一変。そして、「LPの音をここまでCD-Rに見事に収めることができるのか。」と呻いたかと思うと、突然その方にいろいろ話しかけ始め、最後にはなんだか感激興奮して「これを試してほしい」と高価なレコード針までプレゼントしていた・・・

 いや、実際それくらい衝撃的だったのである。

 スピーカーの試聴会だから、当然それ以外にも多くの「高音質」CDがかけられた。しかし結局その人のCD-R以上に我々に感動と衝撃を与えてくれるアルバムは現れなかった。
 店主も、そのCD-Rが売り物でないことは知っていたものの、販売する気はないか聞いてみた。が、あくまで趣味でやっているということで商品化は実現できそうになかった。(あとから聞いた話では、やはりイベント出席者各方面からも、商品化の話がもちかけられていたという・・・。)

 そんなとき、まさか、ここにきて急に商品化の話が進み始めた。
 しかもどういうわけか現段階では取り扱いはアリアCDのみ。
 アリアCDの「そちらの望む条件で何でもOK」という鷹揚としてのんびりした対応がよかったのかもしれない・・・。

 なんにしてもあの衝撃的な復刻CD-Rを扱えることになったのである!





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第94号紹介新譜
REAL LP-CD 第43弾
アルフレート・ブレンデル
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番、「月光」、「悲愴」
RLC-043 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-043
(1CD-R)
\2100→\1890

★★音楽ファン向け

アルフレート・ブレンデル
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番、第14番、第8番

 Beethoven, Alfred Brendel
  Piano Sonata No. 12 In A Flat Major, Op. 26 /
  Piano Sonata No. 14 In C Sharp Minor, Op. 27, No.2, "Moonlight" /
  Piano Sonata No. 8 In C Minor, Op. 13, "Pathetique"

 SHURE V-15III+SONY PUA-7 同軸OFCリード線EQダイレクト

アルフレート・ブレンデル(P)

録音: 1964 録音
原盤: Turnabout TV 34122DS , Stereo UK
 
今回エンジニアの後藤氏が引っ張り出してきたのは1960年代のブレンデルのベートーヴェン。
 ブレンデルは3回ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を残しているが、1回目は1960年代。
 当時ブレンデルはロンドンとウィーンで集中的にベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を開き大きな注目を集めた。
 そしてVOXでの全集録音の登場となるわけである。2回目や最後の3回目よりも、ナチュラルな感じのこの1回目の録音を取る人も多い。
 
 さて今回はVOXのなかの廉価盤レーベルTurnabout盤を使った復刻。
 一聴して思ったのがいやにモヤモヤした音。
 そうしたら訳があった。
 上記、「No.19」のコメントでも書いてあるとおり、今回エンジニアの後藤氏はカートリッジに接続する極細同軸ケーブルのリード線をそのままイコライザーに直結したのだそうである。
 素人考えでは、接続する箇所が増えるほど音像がぼやけてモヤモヤした音になるのかと思ったら、実は逆で、接続箇所が増えるほどカキンコキンとした堅い音になっていくのだそうである。
 つまり今回の音こそが原盤Turnabout盤に入っているリアルな音に近いのだそうである。
 VOXのCDで聞いてきた人にとっては少し印象が変わることになると思う。
 

(製作者より)
 私のピアノ愛聴盤のひとつにハイドンXV20&49がありSPのネットワークを製作調整する時に何百回聴いただろうか、その内容は虚しいほど端正でクリア。
 そして今回はブレンデルの静かなる情熱を堪能できる初期盤を紹介したい。
 昨年アルフレート・ブレンデル85歳記念LPレコードが何種類か発売されていたが、グールドと同じく内向きで神経質なプレイヤーなので満足のゆく再生はとても難しい。
 もともと軽くて地味な音質のレコードなのであれこれ試行錯誤した結果、微妙なタッチを求め、極細同軸ケーブルのリード線をそのままEQに直結。
 最初のピアノソナタNo.12は独自の解釈で始まり、一転してMOON LIGHTの美しさに心を奪われ PATHETIQUEに入ると完全に彼の宇宙に引き込まれベートーヴェンの内心を抉るような表現に思わず溜息が出てしまう。



原盤のジャケット 






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第94号紹介新譜
REAL LP-CD 第44弾
カートリッジからイコライザー直結のダイレクト結線と通常配線の2つのヴァージョン
ブルメンタール(P)
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番
RLC-044 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-044
(1CD-R)
\2100→\1890

★★オーディオ・ファン向け

ブルメンタール(P)
 チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23

 下記2つのヴァージョンをカップリング
   ・極細エナメルリッツ線0.12mm×4のリード線を+側、純銀リッツ線を-側に装着した通常配線
   ・カートリッジからイコライザー直結のダイレクト結線


 SHURE V-15III+SONY PUA-7 同軸OFCリード線EQダイレクト

フェリシア・ブルメンタール(P)
ミヒャエル・ギーレン指揮 
ウィーン楽友協会管弦楽団

録音: 1957年ウィーン
原盤: Vox Record SVOX-4502  Victor Japan ステレオ25インチ盤

 さて、上記で試した「カートリッジからイコライザー直結のダイレクト結線」、実はどんな盤でも音がよくなるわけではないらしい。ダイレクトだけにノイズを拾いやすく、収拾がつかなくなることもあるという。そうしたなか後藤氏がいろいろな盤を試してみて、もっとも効果があったのが今回のブルメンタールによるチャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番の盤だったらしい。BRANAレーベルでCDリリースされていて、店主も何度もお勧めしてきた演奏。その原盤ともいうべき、VOX盤の復刻。
 それを今回後藤氏は、通常の配線(といっても極細エナメルリッツ線0.12mm×4のリード線を+側、純銀リッツ線を-側に装着している最上級の配線)と、今回注目のカートリッジ-イコライザー直結のダイレクト結線の2種類のヴァージョンを収録。
 BRANAのCDももちろんがんばっているが、残念ながらREAL LP-CDにはかなわないのは仕方がない。

 さて問題は後藤氏苦心の「ダイレクト結線」復刻に相応の結果が見られるか???
 「通常配線」との違いはあるのか?

 ずばり、・・・奥行きや深さやまろやかさ太さが全然違う。
 あまり言い過ぎると先入観を与えすぎるのでこのあたりでやめておくが、今回のアーム内部線、出力ケーブルを飛ばして行った「ダイレクト結線」、期待通りの結果を生み出している。
 願わくばこれからもこの「ダイレクト結線」で効果の出る相性のよい盤が出てきますように。



(製作者より)
 ブルメンタールは爽快でこの曲にぴったり。ギーレンの指揮もストレート。
 録音は1957年〜1967年まで諸説があるが音質からすると恐らく60年代だろう(店主注:1957年らしいです)。
 SHUREの明るく伸びやかな定番カートリッジ V15III(丸針)を選択。
 カートリッジから(アーム内部線、出力ケーブルを飛ばして)イコライザー直結のダイレクト結線と、極細エナメルリッツ線0.12mm×4のリード線を+側、純銀リッツ線をー側に装着した通常配線の2つのヴァージョンをカップリング。
 分解力と微細信号に優れたリッツ線を装着した通常配線がオーソドックスだが、同軸線によるダイレクト結線も捨てがたく私にはブルメンタールの音楽性が聴こえるような気がするのだが、、、


原盤のジャケット 








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第93号紹介新譜
REAL LP-CD 第42弾
ポール・パレー指揮/デトロイト交響楽団
ショーソン:交響曲変ロ長調 作品20
RLC-042 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-042
(1CD-R)
\2100→\1890

★★オーディオ・ファン向け

ショーソン:交響曲変ロ長調 作品20

 DL-103+SONY PUA-7
 極細エナメルワイヤーリッツ線リード

ポール・パレー指揮
デトロイト交響楽団

録音:1956年3月24日 ステレオ
原盤:MERCURY キングレコード SMC-1001
 
 REAL LP-CD 、初めてのMERCURY音源の復刻。

 MERCURYは1945年に設立。
 「音がよい録音を聴きたければMERCURYを聴け」といわれる、歴史的な名レコード会社。

 クラシック、カントリー・ミュージック、特にジャズ、ブルース、ロックンロールなど新興部門に焦点を当て、商業的成功を収めた。
 1954年には映画のサウンドトラック用35mmテープを流用したクラシックの高音質録音を手掛け、多くの名録音を生む。1961年にフィリップス・レコードに買収され、1980年代にはポリグラムにフィリップス・レコードごと買収されたのは記憶に新しい。

 日本での販売は、1957年からは キングレコード、1961年から 日本ビクター、そして1970年から 日本フォノグラム、そして1993年から 日本ポリグラム(1999年にユニバーサルミュージックへ社名変更)と転々としたが、今回はキングレコードによる国内盤。

 REAL LP-CDが選んだのはショーソンの交響曲。
 高雅な抒情と、気品あふれる色彩、そして風格のある情熱と、もっと聴かれて然るべき傑作だが、どういうわけか最近はあまり取り上げられることがない。
 
 演奏するのはMERCURYの大黒柱、ポール・パレー指揮、デトロイト交響楽団。
 当時はデトロイト交響楽団の大黄金時代。
 パレーが首席指揮者の間に公演した回数はなんと772回、取り上げた演目は664本!
 彼らは録音にも熱心で、マーキュリー・レーベルに70点近くの録音を残し、その名声を全世界に轟かせた。
 自動車都市デトロイトも繁栄しており、自動車王フォードの子孫も資金を提供してオーケストラ用に新しい劇場を建てている。
 この大指揮者の登場でデトロイト交響楽団はアメリカ十大オーケストラのひとつに数えられるまでに躍進し、世界的名声を手に入れることになる。
 まさにその全盛期、絶頂期の指揮者、オーケストラ、レーベルが残した黄金の録音のひとつである。
 


(製作者より)
 アメリカのオケとはいえ実に奥の深い名演だと思う。
 ステレオ初期に録音された通常の33回転盤LPだが、まだモノラル全盛期の為か自然なステレオ感で音の厚みも十分ある。
 極細リッツ線は繊細感に優れ、撓う様なストリングスは微弱信号がしっかり出ている為か、空間の再現性が素晴らしい。
 古いLPのため、フォルテは頭打ちになるが弱音部は美しくこの年代の録音としては、ショーソンの抒情性を上手く表現している。
 因みにMERCURY RECORDSはジャズ・ファンには音のよいレーベルとして定評があり、ここでも癖の無いナチュラルな音質が記録されている。


原盤のジャケット






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第92号紹介新譜
REAL LP-CD 第40弾
擬似ステレオ!!
トスカニーニ指揮&NBC響
   ドヴォルザーク:「新世界より」
スメタナ:「モルダウ」

RLC-040 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-040
(1CD-R)
\2100→\1890

★★オーディオ・ファン向け

 擬似ステレオ

  トスカニーニ指揮&NBC響
   ドヴォルザーク:「新世界より」
   スメタナ:「モルダウ」


 AT-33E+SONY PUA-7 (6N-LC-OFC CLASS1)

アウトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBC交響楽団

録音:1953年2月、1950年3月。
原盤:VICTOR JAPAN SX-2004 1967年盤

 原盤ジャケット

 有名なトスカニーニの「新世界」。

 とくに終楽章の雄大なる突進力。
 引退一年前、最後の輝きを放つトスカニーニのエネルギーをいやというほど感じさせてくれる。
 時代がうねりをあげて変わりつつあるその真っ只中にいた男が送った強烈なメッセージ。
 「新世界より」という題材がなんとも示唆的ではないか。
 間違いなく渡米したトスカニーニの代表的名演である。


 で、今回のアルバムの一番の特徴は、下記のとおり、擬似ステレオ変換されたものであること。
 その処理方法は不明らしいが、製作者の後藤氏が言うには「位相を調整」することでステレオ効果を生み出したものらしい。
 その効果のほどはオーディオ・ファンのみなさまの判断にお任せするとして、製作者の後藤氏自身は「音はいいが、効果のほどは??」と案外懐疑的だった。それでもあえて出すというのがこの人らしい。
 でも店主などはただただ単純に音質もすごくいいし、音も広がって聞こえて面白かった。

 ちなみに「モルダウ」のほうがさらに音はいい。


 そうしたらさらに後藤氏が面白いことを言ってきた。
 「位相」を調整された今回の音源を聴いたオーディオ・ファンの方が、「これは製作ミスではないか」と言ってくるかもしれない・・・
 そこで今回は特別に「左右チャンネル確認」と「位相確認」ができるボーナス・トラックをつけた盤も販売したいと。

 簡単に言うと、女性の声で「これは左です」「これは右です」、そして「これは逆位相です」「これは正しい位相です」という音声が入っているだけなのだが、店主はこういうのは初めて聞いて、ちょっと興味深かった。


 ということで、この確認ボーナストラックつきの盤をご希望の方はこちら↓をご注文ください。
 でも終演後にいきなり女性の声が出てきますのでご注意くださいませ。

RLC-040 CHECK
(1CD-R)
\2100→\1890

★★オーディオ・ファン向け
 左右チャンネル、位相確認ボーナス・トラック付き


 擬似ステレオ

  トスカニーニ指揮&NBC響
   ドヴォルザーク:「新世界より」
   スメタナ:「モルダウ」


 AT-33E+SONY PUA-7 (6N-LC-OFC CLASS1)

アウトゥーロ トスカニーニ指揮
NBC交響楽団



(製作者より)
 使用盤は擬似STEREO変換されたもので、詳しい処理方法は書かれていないが当時モノラル盤は過去の遺物として売れなかった。
 しかし正確な2CHではなく、むしろモノラルの低規格より開放されたマスター本来のレンジと解像力を聴くことができるため採用した。
 古いモノラル盤を使用するよりかえって音質そのものはよい。
 「新世界より」は説明不要の名演奏だか、本来湿った雰囲気の「モルダウ」 も燦々と陽を浴びてスケールの大きさに圧倒される。
 STEREO効果を強調するために位相を調整したと思われ、システム接続確認のため最終トラックにテスト音声を収録した。



原盤のジャケット






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第92号紹介新譜
REAL LP-CD 第41弾
満点です。「過去最高の復刻」といいます。
ルモーテル指揮&セントルイス響
  プロコフィエフ
   組曲「三つのオレンジへの恋」/組曲「スキタイ人」
RLC-041 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-041
(1CD-R)
\2100→\1890
★★オーディオ・ファン向け
 ルモーテル指揮&セントルイス響
  プロコフィエフ
   組曲「三つのオレンジへの恋」
   組曲「スキタイ人」

 
AT 33E+SONY PUA-7 (6N-LC-OFC CLASS1)
エドゥアルト・ヴァン・ルモーテル指揮
セントルイス交響楽団

録音:1960年代初頭
原盤:COLUMBIA JAPAN OS−118 1961年盤

 製作者の後藤氏は「オーディオ・ファン向け」としてきたが、店主は声を大にして言いたい。
 「すべての音楽ファン向け」!

 REAL LP-CD、これはまたすさまじい盤を出してきた。
 毎回、「これはREAL LP-CDの最高傑作ではないか」と書いてきているが、今回もあえて厚顔無恥に書く。

 「これはREAL LP-CD最高傑作ではないか」。

 REAL LP-CDファンの方は間違いなく狂喜乱舞することになるだろう。そしてこれまでこのレーベルに不幸にして接してこなかった人も歓喜することになるだろう。

 聞いた瞬間これが復刻盤であることを疑いたくなるだろうし、1960年代初頭の録音だということを疑いたくなるだろう。
 しかしこれが1960年発売の国内盤から生み出された音なのである。
 
 一発目の音から超弩級の迫力とリアルさで部屋にセントルイス響の第一期黄金時代の鮮烈な響きが轟く。
 プロコフィエフの組曲「三つのオレンジへの恋」と組曲「スキタイ人」。
 これまでもレスピーギやバルトークなど、ド派手系の音源はあったが、今回はもうなりふり構わぬ「オーディオ・チェック作品」。
 オーケストラ芸術をとことんまで味わい尽くす作品。

 このREAL LP-CDという会社のために作曲されたのではないかというような作品、そして演奏。

 金属的不快感ゼロの、奥行き感満点、突き抜け感満点、スケール感満点、クリア度満点、重量感満点の100点満点復刻。

 すばらしい。

 また恐ろしくいい盤を選んできたものだ。
 もともと店主はパチパチノイズなど気にならない人間だが、ほとんどノイズがなかったのもすごい。


 そして今も地響き立ててプロコフィエフが咆哮している。
 休みだし、もっと大音量にしてやろう。



 演奏家についても少し。
 指揮のルモーテルとセントルイス響の関係は残念ながらわずか4期で終了したが、ゴルシュマンの長期政権=第一次黄金時代を引き継ぎ、成果を収めた。
 とくにそのなかでも今回のプロコフィエフは、スラトキンがでてくる第2期黄金時代まで、このオーケストラの代表的名盤として知られたものである。
 いやひょっとするとスラトキン時代を含めてもこれだけの録音はなかったのではないか。


(製作者より)
 ワイドレンジ、高細密のステレオ規格を如何なく発揮した61年名録音。
 世間ではこの数年前までSP盤が販売されていた事を考えると隔絶の感がある。
 ルモーテルの指揮は緊張感が漂い恐ろしく精緻なもので、オケの見通しはよく低域から高域までで胸の透くような感動を覚える。
 指揮台から聴いたような迫力が再現され、ぜひお気に入りのシステムで確認して頂きたいオーディオファイル向けのプレミアムCD-R。


 原盤ジャケット







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第91号紹介新譜
REAL LP-CD 第38弾
そこにボスコフスキーがいる
ボスコフスキー&リリー・クラウス
ベートーヴェン: ヴァイオリンソナタ第6番・第9番

RLC-038 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-038
(1CD-R)
\2100→\1890

★★オーディオファン向け

 ボスコフスキー&リリー・クラウス
   ベートーヴェン: ヴァイオリンソナタ第6番・第9番


VICTOR MD-1009 + SONY PUA-7
ウィリー・ボスコフスキー(Vn)
リリー・クラウス(P) 

録音:1955年5月
原盤:伊RCA S.P.A イタリア盤 LDC-89(オリジナル Discophiles Francais DF169) モノラル

 これまたすごい音源を見つけてきた。
 ・・・というより復刻がすごいのか。

 冒頭からボスコフスキーの生々しいヴァイオリンの音が脳天を直撃する。
 そこでいま音が生まれ発されたような、おそるべき臨場感。
 そこにボスコフスキーがいるのである。
 ボスコフスキーの「クロイツェル」、ここまですごい演奏だったか・・・

 そして当然クラウスのピアノも分厚く重い。
 存在感が普通じゃないのである。

 REAL LP-CDの復刻について何をいまさら、という感じだが、音量を大きくしても音がうるさくなったりキンキンすることはない。
 ただただこの偉大なる芸術家の遺した偉大なる演奏が実直にそのまま再現されるのみ。

 ただひれ伏して聴くのみ。

 仏ディスコフィル・フランセ・レーベルで制作した音源。



(製作者より)
 2Bの鉛筆で強い筆圧を掛けて描いたような太くて濃い音色、、、。
 これぞまさに外盤モノラルファンが主張するリアルな表現。
 オンマイクでテープの許容入力限界までレベルを上げた古典録音の典型。
 もちろんボスコフスキーもクラウスも力の漲った演奏をしている。
 モノラル規格のレンジでよくここまで楽器が表現できるものだと感心する。
 A面とB面でカッティングレベルが3db以上違うのでマスタリングで調整した。
 盤も針もレアなものでスペシャルなCD復刻を目指してヴィンテージファン向けに専念。

 なお詳細については上記「REAL LP-CD について(No.16)」を参照のこと。

 原盤ジャケット






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第91号紹介新譜
REAL LP-CD 第39弾
タチアナ・ニコラーエワ(ピアノ)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

RLC-039 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-039
(1CD-R)
\2100→\1890
★★音楽ファン向け
 ニコラーエワ
   コンスタンティン・イワノフ指揮&チェコ・フィル

  ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番


VICTOR MD-1009 + SONY PUA-7
タチアナ・ニコラーエワ(ピアノ)
コンスタンティン・イワノフ指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

録音1951年2月4-8日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
原盤:SUPRAPHON SUPRAPHON 10インチ H LPM 1

 最近本家SUPRAPHONからもCD化されたが、マニアの間で希少盤LPとして有名だったもの。
 ニコラーエワ、27歳。
 まだ世界的に知名度が高まる前。ニコラーエワが20代にチェコで行った貴重な録音である。
 
 なので本来この録音は、大巨匠のイワノフの指揮、そしてアンチェルが首席指揮者に就任した当時のチェコ・フィルの音色、そして・・・そこにどういうわけか連れてこられた無名の女性ピアニストの演奏を聴く・・・という姿勢で臨むべきもの。

 ところがやはり若くても無名でも、ニコラーエワはニコラーエワ。彼女唯一のラフマニノフ:ピアノ協奏曲録音は、若き女性の指先(小さかったらしい)から発されたとは思えないほどの重厚さ。冒頭のただならぬ雰囲気など、彼女の最後の録音となったベートーヴェンを思わせる。
 当時の関係者は、「この三つ編みの黒髪の女性が後にバッハの権威となるとは」と回想しているが、何らかの形でこの若手女流奏者が輝かしい未来を開くであろうことは予感していたはずである。

 そして1907年生まれ、ソビエト国立響の首席指揮者として活躍していた巨匠イワノフの貫禄たっぷりのオケさばきも聞き物。

 


(製作者より)
 とても安心できる堂々とした演奏と音質で心が落着く。
 この曲の気難しさを超越し、ロマンと美しさに満ち溢れた演奏。
 ホールトーンに包み込まれモノラルの低重心がスケールの大きさとなって響き渡るライブ感覚のレコーディング。
 モノラル時代のエンジニアのセンスを窺い知ることができる。
 盤も針もレアなものでスペシャルなCD復刻を目指してヴィンテージファン向けに専念

 こちらも詳細については「REAL LP-CD について(No.16)」を参照のこと。


 原盤ジャケット







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第90号紹介新譜
REAL LP-CD 第36弾
ブダペストSQ&トランプラー
ブラームス:弦楽五重奏曲1番&2番
RLC-036 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-036
(1CD-R)
\2100→\1890

★★音楽ファン向け
 ブラームス:弦楽五重奏曲1番&2番

 日本コロンビア OL-402-C 1965年日本盤 
 1958年録音ステレオ

 EMPIRE−88+AudioCraft AC-300
ブダペスト弦楽四重奏団
ワルター・トランプラー(第2ヴィオラ) 

 REAL LP-CDが今回取り上げたのはブラームスの室内楽作品。しかも、おそらくもっとも渋い弦楽五重奏曲2曲。
 ブラームス40代後半、50代後半の円熟期と晩年期の名作。
 しかしあまりに立派過ぎて近寄りがたい側面も持つ。
 そのため録音も「目白押し」というわけにはいかない。
 そうした中で今回のブダペストSQ&トランプラーの録音は、ずっと長い間、この曲の決定的名盤であり続けてきた。
 
 今こうして改めて聞いてみると、案外もっさりした演奏だなと思ったが、そこを製作者の後藤氏に尋ねたところ、洗練された都会的な響きよりは、この田舎の素朴な響きが気に入って今回復刻を決めたらしい。
 重厚、というよりちょっと重たすぎるくらいの雰囲気を味わってほしいらしい。
 そういわれてみると、以前CDなどで聞いて感じた機械的なイメージは何だったのかという気がしてきた。こんなに深いズシンとくる音だったか?

 ちなみにブダペスト弦楽四重奏団、この1958年から、あのベートーヴェンのステレオ録音が始まっている。



(製作者より)
 弦楽五重奏をRLC-034に引続き、古典カートリッジの音で楽しむ。
 ヴィンテージEMPIRE108と88の違いはアースの有無らしい。
 ゆるいピラミッドバランスで独特の艶があり、近年の録音と違いオンマイクで残響音が殆んど収録されていないのがかえって生々しい。
 50年以上前に製造されたステレオカートリッジで、モノラルの重厚で太い音質を引継ぎ、弦の擦れる表現は十分である。
 弦楽器ファンとブラームス・ファンにお勧めしたい非常に渋い音調となっている。


 原盤ジャケット






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第90号紹介新譜
またすごいアルバムが登場した!

REAL LP-CD 第37弾
オイストラフ&クリュイタンス指揮
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
RLC-037 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-037
(1CD-R)
\2100→\1890
★★オーディオファン向け
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

 コロンビアEMI OS-3008 1961年日本盤 
 1958年録音ステレオ

 DENON DL-103 LCOFC+AudioCraft AC-300
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
アンドレ・クリュイタンス指揮
フランス国立放送管弦楽団

 REAL LP-CD、またまたとんでもない復刻を成し遂げた・・・

 オイストラフとクリュイタンス指揮/フランス国立放送管のベートーヴェン。

 いまさらいうまでもなく、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の名演といえば必ず顔を出す名演中の名演。
 どの時代に投票をしても間違いなくベスト3に入ることになるおそるべき名演。

 逆に店主のようなひねくれものには、あまりに文句のつけようがない、非の打ちどころがない名演のため、実は最近は聴く機会のなかった演奏でもある。
 久しぶりに聞いて、オイストラフ、こんなにも上品だったかとつい原盤ジャケットを見ると、ジャケの顔までなんだかお上品。

 そう、この豊麗さ、美しさがエンジニアの後藤氏にはたまらなかったようである。
 後藤氏、今回はとことんまでこの美音を追求してやろうと思ったのだ。

 盤質が1961年ものにしてはおそろしくよかったらしく、気になるノイズがほとんどない。
 ここまできれいだと後藤氏も復刻し甲斐があっただろう。
 
 それにしても、スピーカーから流れてくるオイストラフのヴァイオリンの甘美で濃密なこと!まさに音楽が馥郁と流れてくる。

 これは極上のブランデーか。

 評論家によっては「あまりに天国的過ぎる」という人もいた美しすぎる演奏だが、これだけ見事な復刻で聴けばまた違う感想も出ただろう。
 確かに美しいが「美しいだけの化粧お化け」のような録音ではないのである。

 もしよろしければ棚にあるお手持ちのCDと聞き比べていただければ。


 またREAL LP-CDの代表盤が一枚増えた。




(製作者より)

 61年盤にしては保存状態もよく木目の細かい音を聴かせる。
 古い盤だが演奏も音質もバランスに優れており、とても快い気分になる。
 オケも余裕たっぷりでオイストラフのヴァイオリンは夢心地へと誘う。
 COLUMBIA-EMI recording と記載されており、発売当時はかなりの高音質盤だったに違いない。
 しかし現代のHiFi盤と比較すると、大太鼓の響き方から弦のしなやかさまでアナログ独特のものが感じられ、レコードの持つ暖かさ、優美さは失われていない。

 原盤ジャケット








REAL LP-CD について (No.16)

 レコードと当時のアナログ機器の魅力をできるだけリアルにCD-Rに残すというコンセプトは1作目よりまったく変わっておりません。

 さて今回はモノラル盤とステレオ初期盤を60年代のカートリッジで鳴らしてみました。

 RLC-033のフランチェスカッティは、モノラル盤をステレオ初期のVICTOR MD-1016で復刻。再生したところノイズも少なく良い感じで鳴りました。

 一方、RLC-034のモーツァルトの管楽器作品は、ステレオ初期盤を米国EMPIRE-88ステレオ最初期カートリッジで復刻。暖かく浮き上がる音質は真空管アンプを連想させます。
 それぞれ個性的ですがレコード再生の面白さが伝わってきます。

 REAL LP-CDでは毎回組合わせたそれぞれの機種の特性を活かすため、アナログの波形維持を第一とし、何度聴いても飽きないマスタリングを心掛けています。




第89号紹介新譜
ジノ・フランチェスカッティ
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲1番
 サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲3番
REAL LP-CD 第33弾
RLC-033 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-033
(1CD-R)
\2100→\1890
★★音楽ファン向け

ジノ・フランチェスカッティ


 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲1番
 サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲3番

録音:1950年1月15日、フィラデルフィア(モノラル) 
    1950年1月23日、ニューヨーク(モノラル)
原盤:日本コロンビア OL-106 

VICTOR MD-1016+AudioCraft AC-300
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
オーマンディ指揮
フィラデルフィア管
ミトロプーロス指揮
ニューヨーク・フィル

 フランチェスカッティのパガニーニとサン=サーンスの協奏曲。
 ともにフランチェスカッティの代表的録音であるとともに、何年経っても両曲の代表的名演として最初にあげられる録音。

 フランチェスカッティの父親はパガニーニの孫弟子なので、そういう意味で彼はパガニーニ直系とも言える。
 そんな彼が演奏したヴァイオリン協奏曲1番。
 若いフランチェスカッティはこの第1番でセンセーションを巻き起こし、ティボーもこの青年の将来を確信したという。この曲はまさしくフランチェスカッティの名刺的作品なのである。

 一方のサン=サーンスの3番もフランチェスカッティの得意曲だったようだが、この全盛期の収録は「ヴァイオリンの音量が不釣合いにふくれあがってしまった」残念な録音と言われることもあるのだが、REAL LP-CDにしてみればそこがよかったのだろう。
おかげでフランチェスカッティの「フェンシングの剣のような」力強い音をたっぷり味わえることになったわけである。


(製作者より)

 これが66年前のモノラル録音なのかと思うほどよく録れている。
 演奏も大変素晴らしく、絶好調のフランチェスカッティに陶酔。
 60年前後のモノラル盤だと思われるがMD-1016がベストマッチ。他のカートリッジでは、ヴァイオリンの音が冴えず感動も半減する。
 あまり注目されない古典カートリッジなのに、繊細でアナログらしい表現に驚く。モノラル再生でも違和感がないところは、さすが60年代のカートリッジだ。
 常に新しいものが良いという概念はアナログでは通用しないことがある。タイムスリップして昔のレコードの音を存分に楽しんで頂きたい。
 

原盤ジャケット






第89号紹介新譜
ヴェスコーヴォ vs ジャック・ランスロ
モーツァルト:ホルン五重奏曲&クラリネット五重奏曲
REAL LP-CD 第34弾
RLC-034 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-034
(1CD-R)
\2100→\1890
★★音楽ファン向け

モーツァルト:ホルン五重奏曲
         クラリネット五重奏曲

録音:1960年頃
原盤:日本コロンビア OS-3437 1964年盤(ステレオ)

EMPIRE 88+AudioCraft AC-300

ピエール・デル・ヴェスコーヴォ(ホルン)
ジャック・ランスロ(クラリネット)
バルヒェット弦楽四重奏団

 REAL LP-CDの後藤氏が新作を引っさげて事務所にやってきた。
 なんと店主の愛するバルヒェット四重奏団が、ホルンのヴェスコーヴォとクラリネットのランスロと組んだモーツァルトの室内楽。
 エラートなどから繰り返し発売されてきた名演中の名演である。

 店主は喜び勇んで「後藤氏もバルヒェットが好きなのですか!?」と尋ねたら、バルヒェットではなくヴェスコーヴォのホルンを再生したかっただけ、といわれた・・・。

 ヴェスコーヴォはフランス最高のホルン奏者として知られ、有名なパイヤール室内楽団やウーブラドゥ室内管弦楽団のソリストとして活躍。
 フランス風の柔軟軽妙なホルンを聞かせるが、後藤氏によると、このホルンの音をきっちりと聴かせてくれるCDはなかなかないということで、今回はこのほんわかとした煙のようなホルンの音色をお楽しみいただきたい、とのこと。
 名手ランスロのクラリネットとあわせてその優しさ美しさを堪能していただければ。(店主はどうしても端正なバルヒェットのヴァイオリンに耳が行ってしまいますが・・・。)


(製作者より)

 RLC-033に続いて古典カートリッジの音を楽しむ。
 EMPIREはSHUREと違い個性豊か、音楽に対する考え方が違う。デジタル録音が最も苦手とするしなやかさが時に華麗なほどに耳に届く、、、
 設計者はアナログのエッセンスを心得ている。
 88はEMPIRE初期のステレオカートリッジで後の3桁4桁シリーズに比べ線が太い。やはり60年代のLP再生では一味違う。

 ホルンもクラリネットもナチュラルに空間に浮かび上がり、実在感がある。
 普段は触手が伸びない盤でも、時折聴きたくなる盤に変貌する。
 この感触を針が消耗しないうちにCDに収めることにした。

 溝の侵食により若干ノイズが残るところがありますがご了承ください。

原盤ジャケット








第89号紹介新譜
アリア・レーベルと対決!
カラヤン&ベルリン・フィル
1960年のチャイコフスキー:交響曲第4番
REAL LP-CD 第35弾
RLC-035 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-035
(1CD-R)
\2100→\1890
★★オーディオファン向け
 
カラヤン&ベルリン・フィル
 
 1960年のチャイコフスキー:交響曲第4番

録音:1960年2月29日-3月1日
原盤:日本コロンビア OL-3191 1961年発売モノラル

DENON DL-103(改)+AudioCraft AC-300
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモー管弦楽団

 ちょっとびっくりした。
 アリア・レーベルで出した、あの1960年のカラヤン&BPOのチャイコフスキー:交響曲第4番(AR-0019)をREAL LP-CDがリリースするというのである。

 REAL LP-CDのリリース内容に口をさしはさむものではないので、「これはアリア・レーベルとREAL LP-CDのガチンコ対決になる」・・と思ったら・・なんとREAL LP-CDのほうはモノラル盤の復刻だった。
 60年代初期はまだモノラルとステレオがいっしょに販売されていたのである。なので奇しくもアリア・レーベルのステレオ盤とREAL LP-CDのモノラル盤というふたつの聴き比べができることになったわけである。
 しかしREAL LP-CDのほうはそうとうな自信を持ってのモノラル復刻。そこで使用したカートリッジは専用の改造品らしい。

 さてそうやってスピーカーから飛び出してきたモノラルの音は・・・ほほう・・・そうなるのか・・・という感じ。
 結果は、ぜひみなさんのスピーカーで。

 そしてぜひアリア・レーベル第19弾 AR 0019のステレオ盤と聴き比べてみていただければ。



(製作者より)

 その昔、他のカラヤンのステレオ盤を買ったが上品過ぎる音質が気に入らず何十年も彼のレコードから遠ざかっていた。
 60年代初期はちょうどステレオ盤が普及してきた頃で、モノラル盤と併売されていた。
 しかしこのレコードはモノラルながら長年抱いてきたモノラル録音に対する印象を見事に覆した。
 カートリッジはステレオ用DL-103を左右同一のデータを出力するモノラル専用とするため、内部発電方式から手を入れた改造品。
 レンジも解像度もモノ専用のDL-102を上回り、一般的なモノカートリッジのイメージとは随分印象が違う。
 一つのスピーカーで聴いてもまったく迫力が落ちることがなく、クロストークなど左右のシステムチェックにも使用できる。


 原盤ジャケット



こちらはアリア・レーベルのステレオ盤

詳細
AR 0019
\1700
第19弾
 カラヤン&ベルリン・フィル
 
 1960年のチャイコフスキー:交響曲第4番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモー管弦楽団
原盤:12inch Columbia SAX2357 ステレオ
録音:1960年2月29日-3月1日







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第88号紹介新譜
REAL LP-CD 第31弾
フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル
リスト&ワーグナー管弦楽曲集

RLC-031 (1CD-R)\2100→\1890


 歴史的録音、LP復刻をする者にとって、必ず超えなければならない大きな山脈、それがフルトヴェングラー。
 アリア・レーベルでも初めてフルトヴェングラーをリリースしたときは緊張のため発売後数日は夜も眠れなかった。

 今回REAL LP-CDがそのフルトヴェングラーに初めて挑んだ。
 おそらくエンジニアの後藤氏も悩んで悩んで、苦しんで苦しんでの復刻だったろうと思う。
 何度も断念しかけ、機材を総とっかえし、それでも満足できなかったという。店主が何度状況を尋ねてもいつもよい返事が返ってこない。このまま第88号新譜はナシになるのか、と思われた。
 そんなときにようやく復刻完成の知らせが。
 後藤氏は、最終的に、「フルトヴェングラーの復刻を満足できるものにすることはできない」という悟りを得たという。

 フルトヴェングラーのLPと格闘すること4ヶ月。できるかぎりのことはやった。この復刻をどう取るか、どう感じるかは、あとは聴く人の判断にゆだねたい、と。

 ここであまり店主の個人的な見解を言いすぎるのは、聴く人に先入観を与えるので控えたほうがよいとは思うだが、あえて言いたい。

 REAL LP-CDの長時間にわたる試行錯誤と、これまでの経験と高い技術は実を結んだと言っていい。

 もちろん原盤ありきなので限界はある。
 しかし原盤が持っていた想像を超えるポテンシャルを、REAL LP-CDは音盤に復元することに成功した。

 この柔らかく、同時に力強く、奥深く広大で、そして何よりフルトヴェングラーの存在感をひしひしと感じさせてくれる素晴らしい復刻を成し遂げた後藤氏に敬意を表したい。



RLC-031
(1CD-R)
\2100→\1890
★★音楽ファン向け

リスト:前奏曲
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第1幕前奏曲
        歌劇「タンホイザー」序曲

録音:リスト/「ローエングリン」 1954年3月3,4日
    「タンホイザー」 1952年12月2,3日
原盤:仏VSM(HMV) FALP-362

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 FALP-362収録の「リスト:前奏曲」は冒頭2音が欠落しております。どうかご了承ください。


 ここでREAL LP-CDが取り上げたのはリスト、ワーグナーの管弦楽曲集。
 いずれも1950年代のフルトヴェングラーがEMIに残した比較的音質のよい録音。しかも状態のよいフランス盤。

 どれも有名な録音だが、もっとも有名なのはリストの「前奏曲」か。
 フルトヴェングラーが残した唯一のリスト。録音もひとつだけである。
 録音は1954年3月初旬。評論家の宇野氏が「明瞭度と分離の良さで際立っている」と評した録音。氏はさらにこの演奏について「あまりにも凄絶であり、いわゆる美しさとは別物であるが、それだけに、この演奏は、リストの音楽を超えて、聴くものの胸を打たずにはいられないのである」と語っている。


 一方、店主の思い入れが強いのは1954年の「ローエングリン」。
 崇高で壮大で、そしてやはりストイック。
 静けさの向こうに見える厳しさ、美しさの向こうに見える怖さ。
 ある高名な評論家が「内的に激しく動揺し、一時的に自分の位置を見失った感覚に襲われる」と語ったが、まさにそんな感じ。
 
 これも「前奏曲」と同じ日の録音。

 前年の12月にインフルエンザにかかり、1954年の2月まで休養を取り、その休養明けに録音したもの。
 そう・・・死の年である。
 

****************

(製作者より)

 このLPはステレオカートリッジで再生すると荒々しく雑音を拾い、モノラルカートリッジではまったく精彩がなく曇ってしまう。
 フルトヴェングラーのLPは、数万円のものでもあまりよい状態の外盤に出会ったことがない。
 このLPもそのまま再生したらノイズが酷く途中で針を上げたくなる。極上盤は一部の熱狂的なファンの手に収まっているということか。

 しかし近年の再発盤ではなく昔のオリジナル級の魅力を少しでも残したいというのが今回の趣旨。
 古典線材をリード、PU、EQ出力に導入。ハンダも銀入りからオーソドックスな千住金属製に変更した。

 結果、一般の復刻CDに比べノイズは残るが低重心で落着いた音になっている。
 モノラルカートリッジで左右拾い上げたデータをそのまま2chで記録した。不思議な臨場感が生まれ、この指揮者の演奏の醍醐味が味わえるような気になる。


 原盤ジャケット







第88号紹介新譜
REAL LP-CD 第32弾
フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル
ベートーヴェン:交響曲第4番
RLC-032 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-032
(1CD-R)
\2100→\1890
★★オーディオファン向け
 
ベートーヴェン:交響曲第4番

原盤:仏VSM(HMV) FALP116
録音:1952年12月1,2日

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 ベートーヴェンの4番である。
 ウィーン・フィルとの演奏。
 1943年のベルリン・フィルとの壮絶な録音があるのでつい2番手扱いになりがちなこの録音だが、デモーニッシュな第1楽章に始まり、この曲の持つものすべてがここにある気がする。

 録音は1952年12月初旬。実は上記 RLC-031 の「タンホイザー」と同じ日。
 つまり今回のリリース4曲は、1952年12月1,2日に録音した2曲と、1954年3月3,4日2曲ということになる。

 さきほど紹介した死の年の2曲もすごいが、この52年年末の2曲もすごい。
 この年フルトヴェングラーは夏のザルツブルグ音楽祭のリハ途中に肺炎で倒れ重態に陥る。
 それから4ヶ月間の療養を得て、11月の下旬に復帰。
 そしてそこでいきなり行われたのがウィーン・フィルとの一連の録音だった。
 今回の2曲もそうだが、おそらくみなさん全員お持ちであろうEMIフルトヴェングラー/ベートーヴェン交響曲全集の1番、3番、6番、そしてこの4番がこのときに録音されたのである。
 ここでフルトヴェングラーは療養中にジリジリしていた思いをベートーヴェンにぶつけるわけである。
 もう喰らいつくように。
 おかげで我々は音楽史上最高最大の宝を手に入れることができた。

 そしてその中でもこの4番。
 こんなに骨太で深い音がしていたかというREAL LP-CDの今回の復刻。
 冒頭30秒の低弦の圧を聴いただけで、もう何かとんでもないものが始まってしまったと畏怖されることだろう。


****************

(製作者より)

 ようやく大御所フルトヴェングラーに取り組む。
 しかしフルトヴェングラーを敬遠している人は意外に多い。
 理由は大抵音源が古く音が悪いからだが、この時代のレコードの魅力をなんとか再現したい。
た。


 トラッキング角度と針圧を聴感により数ヶ月かけて再調整。 RLC-031と同じく線材とハンダを見直し変更した。
 柔かさと腰の強さが共存するアナログらしいバランスとなった。
 左右拾い上げたステレオ円針のデータをそのまま記録したモノラル録音。


 4ヶ月にわたりフルトヴェングラー2作に親しんだ後、次の復刻に取り掛かったが、どれを聴いても薄め過ぎた水割りを飲んでいるようで淡白に思える。どうも彼のマジックに嵌ってしまったようだ。


 原盤ジャケット





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第87号紹介新譜
REAL LP-CD 第29弾
ラインスドルフ&ボストン響
マーラー:交響曲第1番「巨人」

RLC-029 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-029
(1CD-R)
\2100→\1890
★★音楽ファン向け

ラインスドルフ&ボストン響
 マーラー:交響曲第1番「巨人」


DENON DL-103S+AudioCraft AC-300

録音:1962年10月20、21日
原盤:VICTOR SHP-2230
エーリッヒ・ラインスドルフ指揮
ボストン交響楽団

 

 ラインスドルフはこの曲を71年ロイヤル・フィルと再録音しているため、1962年の同録音はほとんど陽の目を見ない。
 というかその1971年録音もあまり注目されない中で、ましてや1962年の第1回録音が聞かれるはずがない。

 しかしこれこそラインスドルフの凄まじさを感じさせてくれる壮絶な演奏。

 ボストン響の精鋭たちを締め上げ完全完璧な音楽を練り上げる。ラインスドルフはこの7年後には失意の中でこの楽団を去っていくわけだが、この時期(就任の年)、まだオケの連中は低下したオケの水準を取り戻そうと必死でラインスドルフに食いついていったのだ。
 それを感じさせる、精緻で、且つエネルギッシュな演奏。しかも終楽章など歌いに歌うのである(信じられないかもしれないが本当である)。

 筋肉隆々の外科医か、IQ250のプロレスラー。
 あるいは歌って踊る残虐な帝王。
 こういう常人離れした音楽家が突如現れるから西洋は奥深い。面白い。

 こんな男に取り付かれて身も心もボロボロになっていったボストン響の団員の姿が目に浮かぶようであるが、そんな団員の魂を吸収したかのように、終楽章最後は妖気を放ちながら壮大に爆裂して散る。


 この演奏が現在あまり取り上げられないことが不思議で仕方がない。


団員の顔つきの真剣なこと・・・ある種引きつっている。


****************

(製作者より)

 前回に続きLIVING STEREOシリーズ、保存状態良の日本盤。
 溝の状態はベストではないが、レコードの自然な響きが感じられ、マーラーを聴くうえで欠かすことの出来ない弱音部の美しさが光る。
 時折みせる独奏楽器のリアルな表現はアナログの優位性を物語る。
 ラインスドルフは繊細でロマンチスト。「フィガロ」で一度復刻しているが、当時普及し始めたばかりの低解像度、ナローレンジのステレオ機器では、彼の真価を再現することが難しかったのではないかと思われる。
 その充実した美しさをオイル制御トーンアームAC-300と DL-103のワイドレンジタイプ(S)の珍しい組合せで復刻。
 先端0.15mm角という微小ソリッドダイヤの針音は滑らかで高細密。
 同じMCでもDL-301では明るく鳴り過ぎ、AT-33Eでは乾燥気味になる。
 力で押し切る指揮者を否定するような丁寧な演奏が一層際立ち、週末ゆっくりとオケを楽しみたい時に針を降ろす至高のアナログサウンド。
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第87号紹介新譜
REAL LP-CD 第30弾
マルケヴィチ指揮&ロンドン響
 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲

RLC-030 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-030
(1CD-R)
\2100→\1890
★★オーディオファン向け

マルケヴィチ指揮&ロンドン響
 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲作品58


SHURE R25XT +AudioCraft AC-300  

原盤:PHILIPS SFL-7835
録音:1963年10月17日〜11月1日
イーゴル・マルケヴィチ(指揮)
ロンドン交響楽団

 マルケヴィチのチャイコフスキー交響曲全集のなかでもひときわ高い評価を得てきた「マンフレッド」。
 クールで鮮烈。
 知的さとダイナミズムをあわせもつこの天才の技。
 類いまれな集中力で聞くものを自分の世界に引きずり込んでいくマルケヴィチの魔力。
 とくに第1楽章後半のキレの良さは並み居る特筆ものである。




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(製作者より)

 うねるようなアンサンブル、こみあげる情熱、、針を降ろしたとたん、その重みに圧倒される。
 これが本当のロンドンシンフォニーなのか、、、
 とはいえチャイコフスキーの意欲作を最高傑作に仕上げたのは、もちろんマルケヴィチの成せる技なのだろう。
 この重厚な雰囲気をAC-300のオイル制御で微調整する。
 R25XT は線が太くシュアーらしい開放感もある。日本盤ならではの保存状態で、劣化の激しいオリジナル盤などものともしない高音質。
 最近の録音でもこれほどぶ厚いハーモニーを収めたCDにはなかなか巡り合えない。
 感動を与える音とは何かを考えさせられる好録音、名演奏。
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第86号紹介新譜
REAL LP-CD 第27弾
極上の盤質、そして音質
ベイヌム指揮&ロンドン・フィル
 『水上の音楽』組曲&『ハフナー』
RLC-027 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-027
(1CD-R)
\2100→\1890
★音楽ファン向け 

ベイヌム指揮&ロンドン・フィル

 ヘンデル(ハーティ編):『水上の音楽』組曲
 モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K385 『ハフナー』

DENON 103LCII+AU-300LC+STAX UA-7

録音:1950年5月、1952年5月
原盤:DECCA LXT2534 ENGLAND

エドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

 REAL LP-CDが第27弾で取り上げたのは1950年代初頭のベイヌム録音。

 メンゲルベルクが戦犯としてコンセルトヘボウから追放されたあと、ひとりでこの伝統オーケストラを引き継いだのがベイヌムだった。
 戦時中からナチスを嫌悪していたベイヌムは、いろいろな意味で前任者とは対象的な存在として堅実な人気を誇り、戦後の音楽界を担った。
 コンセルトヘボウとの故国での成功は当然として、海を渡ったロンドンでの引っ越し公演も大成功、さらにロンドン・フィルでの客演コンサートも大成功。そんなこともあって1949年からはロンドン・フィルの首席指揮者を兼任することになる。
 ただ生来病気がちだったベイヌムは激務に耐えられず、ロンドン・フィルのポジションは1951年でボールトに譲っている。
 今回はそんな頃のロンドン・フィルとの録音というわけである。
 
 ベイヌムは戦後すぐにDECCAと契約、ご存知のようにコンセルトヘボウとの名演が多く残しているが、ロンドン・フィルとの録音もいくつか残している。
 ただ残念ながらあまり振り返られることはないというのが実情。
 たとえば今回の1950年のロンドン・フィルとの「水上の音楽」は、1958年のPHILIPS録音(コンセルトヘボウ)があるためほとんど復刻される機会がない。
 またベイヌムとモーツァルトの相性は悪くないと思うのに、残された録音はわずかに第29番、第33番、第35番のみ。これらもいずれもCD化される機会は多いとはいえない。
 そういう意味でも今回の復刻はベイヌム・ファン、音楽ファンにはありがたい。

 さらに今回は製作の後藤氏も驚喜した「極上」の盤質のLPが手に入ったこともあり、まさに「極上」の音質。
 つややかで奥深いアナログ特有のぜいたくな音をたっぷり味わうことができる。

 ベイヌムが紡ぐ優雅で気品ある二題の音楽をごゆっくりどうぞ。

原盤ジャケット



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(製作者より)

 なんというドライブ感だろう。ヘンデルもモーツアルトも活々としている。
 このようなキレのよいリズミカルな演奏を聴くと何とかよい音で復刻したいという衝動に駆られる。
 モノラル盤の力のある太い演奏が果たしてCDでも再生できるだろうか。
 現用ステレオ機器からモノラルの魅力を引き出すよういろいろ試してみた。(REAL LP-CD について (No.12)参照。)

 103LCIIは0.65milのオリジナル針、出力ラインコードは4Nリッツ線を採用。
 このキリリと引き締まった50年代の音を何度も聴いていると、現代のステレオ録音が華奢に思えてくるから不思議だ。

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第86号紹介新譜
REAL LP-CD 第28弾
ニンマリしてみてほしい
ライナー&シカゴ響のバルトーク
RLC-028(1CD-R)\1890

RLC-028
(1CD-R)
\2100→\1890
★オーディオファン向け 

フリッツ・ライナー&シカゴ響
 バルトーク:弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽
         ハンガリアン・スケッチ

DENON 103LCII+AU-300LC+STAX UA-7 

録音:1958年12月録音
原盤:Victor Japan SHP-2129
フリッツ・ライナー指揮
シカゴ交響楽団

 これはもう説明の必要はない。
 名実ともに最高の黄金時代、フリッツ・ライナー&シカゴ響によるバルトーク。
 上記の不遇なベイヌムの録音と違い、どんな時代もたいてい手に入れることができた名盤中の名盤。

 さて今回も例によって手持ちのRCA/SONY作製の2004年盤と聴き比べてみた。

 聴いた瞬間ニンマリしてしまう。
 音の太さや深さ、存在感がまるで違うのだ。クリアなのに筋肉質。とくに打楽器の音の凄み、迫力。
 しかもこれだけ圧倒的なパワーで迫ってくるのに耳が疲れない。聴いてて嫌じゃない。
 2004年盤CDのほうは音はいいのだが、どこか平面的で薄い。

 技術の進歩とは一体何なのか?
 50年以上前にリリースされたLPにこれほどの情報が刻まれていたとは。
 どうかみなさんもお手元のCDと聴き比べてニンマリしてみてほしい。

原盤ジャケット


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(製作者より)

 LP→CD化しておきたい優秀なステレオ録音の一つ。
 各楽器の音色を存分に楽しむ事が出来る名演。
 58年前とは思えないリアルな録音だが、デジタル化するとチリチリパチパチ、、、
 最近のマスタリングソフトは優秀なのでそれらのノイズを消すことは簡単だが、それをやってしまうと音の生命力である微細信号も完全に消失して間の抜けた音に。

 そしてその前に決心しなければならない重要なことがある。レコード盤の洗浄である。
 高価な歴史的オリジナル盤ではとても使用できないような危ない洗浄液をいろいろ試してみた。運よくこの盤は溝を溶かすことなくレコードの魅力がある程度復活した。
 そしてモノラルで調整したRLC-027のシステムをそのまま流用。全帯域にわたり充実した音の厚みとティンパニーの響きに圧倒される。
 また肉付がよく肌触りのよい音質はデンオンのキャラクターそのもの。当時のLIVING STEREOの録音技術も素晴らしい。






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第85号紹介新譜
REAL LP-CD 第25弾
過去最高のベストセラーとなるか
モニク・アースのシューマン/ピアノ協奏曲
オドノポゾフのチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
RLC-025 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-025
(1CD-R)
\2100→\1890
★音楽ファン向け 

(1)モニク・アース(P)
   シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54


 ELAC-355E + STAX UA-7+ GT40α

録音:1951年5月
原盤:LPE17142- Grammophon  Germany MONO


★音楽ファン向け

(2)リカルド・オドノポゾフ (Vn)
   チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35


SHURE R25XT + STAX UA-7+ GT40α   
録音:1952年頃
原盤:CM34- Concert Hall  London MONO
(1)モニク・アース(P)
オイゲン・ヨッフム指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(2)リカルド・オドノポゾフ (Vn)
ワルター・ゲール指揮
オランダ・フィル

 どちらもベストセラーになりそうな音源だったので別々に発売する予定だった。
 だがREAL LP-CDの製作者の後藤氏が、「いつもお世話になっているお客さんのために大サービスで両方をカップリングにしよう」と言ってきた。
 ちょっと贅沢すぎるような気もしたが、日ごろの感謝という後藤氏の申し出を受け容れた。

 ・・・しかしほんとにどちらも愛すべき名盤!!

 まずモニク・アースのシューマン「ピアノ協奏曲」
 後藤氏はもうお分かりのようにハンパじゃないオーディオ・マニア。今までこれほどオーディオに熱い思い入れを抱いている人には会ったことがない。だからいつも事務所にデモ盤を持ってきたときは1時間くらいオーディオの話しを聞かされることになる。どこそこの針を使って、どこそこのケーブルを使って、それをこういう風に組み合わせたら・・・云々。

 ところが今回は違った。

 このモニク・アースのシューマン「ピアノ協奏曲」のデモ盤を持ってきたときだけは、後藤氏、オーディオの話は一切なし!
 最初から最後までもう、ずっとモニク・アースのことばかり。
 こんなに演奏家について熱く語る後藤氏は初めてである。「これこそがシューマンのピアノ協奏曲。ほかのピアニストはガンガンたたきすぎる!これがシューマンが望んでいた演奏。もうこれ以外の演奏は聴く気にならない。」等々。
 もうぞっこんなのである。

 今回の録音は1951年。残念ながらこの当時のDGはあまりいい状況ではない。レパートリー的にも技術的にも業界最先端というわけにはいかない(フルトヴェングラーもEMIがメインだった)。
 アースのピアノもややこもりがちで、明快でクリアな音を期待されると困る。
 ところが、後藤氏の受け売りではないが、ピアノの音がちょっと湿ったような柔らかさで響く。それがなんとも楚々としていいのである。
 図書館で週末にときどき見かける文学美少女という趣き。
 絶対にヒステリックにがなりたてたり、肉食的にわめいたりしない。だから2楽章ではバックの弦と重なってたぐいまれな美しさとなる。

 これは確かにはまる人ははまる。

 原盤ジャケット


 そして後半がオドノポゾフのチャイコフスキー
 1932年にウィーン国際音楽コンクールに優勝、1934年から1938年までウィーン・フィルのコンサートマスターを務めた人。

 この人も好きな人はもうたまらないと思う。店主もこの人の演奏を聴き始めると途中では止められない。
 これぞウィーン!
 歌って踊って舞い上がる、そんなヴァイオリン。ときおり羽目を外しがちになるのもまったく愛おしい!しかし軽くはない。というかかなり重い。太い。そして熱い。

 モニク・アースのシューマンを聴いて胸がいっぱいのはずが、続いてこの演奏を聴かされるとまた心臓がドクドクいってしまう。

 うーん・・・ちょっとこのカップリングはやはり贅沢すぎたか・・・??


 原盤ジャケット



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(製作者より)

<モニク・アース>
 静寂を感じる滑らかなピアノ、きっちりコントロールされたベルリンフィル。
 聴き込むほどに上品で美しいピアノはパリジェンヌの成せる技か。
 シューマンのピアノ協奏曲を見直すきっかけとなった一枚。
 古いモノラル盤なので、レンジや解像度を求めるべきではないが、ドイツ盤らしい重厚なバランスは落ち着いて音楽に浸れる。
 ELAC-355Eは低域が太く、高域はマイルドになる特性の為、高解像度で引き締まるNEGLEX 2803をラインに使用。 
 しかしグラモフォン独特の骨太でモノラルらしい音質は変わらない。

<リカルド・オドノポゾフ>
 最近では聴くことの少なくなった情感たっぷりで甘い響きのヴァイオリン。
 R25XT は中域が充実しヴァイオリンの艶を上手く表現する。
 低歪で清楚な雰囲気を持つ47研0.4mm単線をラインに使用。
 このヴァイオリンの音色にフォーカスをあて、その他の信号ケーブルの交換、見直しを行いモノラル10インチの復刻を行った。
 ナローレンジのなかにも英国盤の開放的な音質が印象的。
 なお最後部、オケの強音箇所が若干歪みます。
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第85号紹介新譜
REAL LP-CD 第26弾
間違いなく過去最高傑作
これをかければどんなスピーカーでも超一級品になる

ルービンシュタイン、1961年のグリーグ
RLC-026(1CD-R)
特別装丁盤\2300/通常盤\1890


RLC-026-F
(1CD-R)
\2300
特別装丁盤
表裏ジャケットあり
★オーディオファン向け 

 グリーグ ピアノ協奏曲イ短調
 アンコール集

   ファリャ:『恋は魔術師』〜『火祭りの踊り』
   リスト:忘れられたワルツ第1番
   シューマン:ロマンス 作品28-2
   プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋 作品33〜行進曲
   ヴィラ=ロボス:『赤ん坊の家族』第1組曲〜第7曲『道化人形』

  SONY XL500E + STAX UA-7 + GT40α 

録音:1961年録音
原盤:ビクター SHP2107
 レコ芸1962年7月号 推薦盤
ルービンシュタイン(ピアノ)
ウォーレンスタイン指揮
管弦楽団
RLC-026
(1CD-R)
\2100→\1890
通常盤
薄型ケース
盤面印刷のみ/ジャケットなし

 さて上記RLC-025をもってきたときの後藤氏は「モニク・アースぞっこん」だったのだが、このRLC-026のデモ盤をもってきたときの後藤氏はいつもの「オーディオ命」の後藤氏に戻っていた。

 だが、いつもとちょっと様子が違う。・・・なんとなく興奮しているのである。
 
 いつもなら長い口上が続いてそのあとデモ盤をかけるのだが、今回は「これはすごいですよ。」と言うなり、いきなり試奏し始めた。

 そうしたら・・・来た。

 ときおり、あるのだ、CDをかけた瞬間に何かが降りてくることが。
 このRLC-026、間違いなく降りてきた。

 これは・・・なんだ?オーディオの神か?
 この深み、この厚さ、この烈しさ、この優しさ、この繊細さ、この美しさ!
 
 目の前で仕事していたスタッフたちがいっせいに振り返った。
 「目の前で弾いてるみたい」。
 まさにそう。

 REAL LP-CD、過去にもすごいものがたくさんあったが、ここまで壮絶な復刻は初めて。

 REAL LP-CD史上、間違いなく過去最高傑作。

 なめらかさとふくよかさとキレ。
 ルービンシュタインもこのピアノの音色を聴いたらおそらく狂喜したに違いない。
 彼自身が自画自賛していたとされるこの録音は、こういう音だったのだ。

 そしてオーケストラ。
 「管弦楽団」と表記があるが、 RCAビクター交響楽団とされることもある。米RCAレコードの録音用オーケストラである。ニューヨーク・フィル、メトロポリタン歌劇場管、NBC響などそうそうたるオケの選抜メンバーといわれるが、その腕利き軍団のクリア且つ重厚な音圧が、スピーカーのはるか奥から放射されてくる。
 その崇高な迫力、ほとばしる音流、ふくよかなリアル。

 ピアノもオーケストラも、そこにいるのだ。
 見えないだけで、実際そこにいるのだ。


 この壮麗無比なる音楽は、本当に目の前のスピーカーから流れてきているのか?
 このなまめかしくも純潔なる音楽は、自分のオーディオが再生しているものなのか?

 それが信じられなくなる。

 全部聴き終わったあと後藤氏がポツリつぶやいた。
 「これをかければどんなスピーカーでも超一級品になる。」

 なんともなんともぜいたくな時間。空間。

 そんなわけで今回のアルバムに関してだけ、特別装丁盤として通常ケース入りジャケットありバージョンを製作してもらうことにしました。


 後日談。
 その後意地悪ではないが手元にあった国内盤のベスト盤を比較して聴いてみた。
 3分で聴くのをやめた。
 その差は無残。
 われわれは今までこういった音を聴いていたのである。


原盤ジャケット




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(製作者より)

 懐かしい、、学生時代にレコードで何度も聴いたグリーグ。
 正確で力強いタッチはクリスタルのように輝き、しかもデジタル録音ではありえないアナログ独特の表現力はとても充実感があり、青春時代を思い出さずにはいられない。
 高解像度のMCカートリッジと、ラインケーブルNEGLEX 2803を使用して、精緻なこのレコードの音をさらに引き締める仕上げとした。
 ライナーでルービンシュタイン本人も、「音質、バランス、演奏の三者が完全に一致した最高のレコーディング」と記している。
 アンコール集のピアノソロも当時としては素晴らしい音質。
 メーカー復刻CDをお持ちの方にも是非聴いてもらいたい。

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製作者より

 最近オープンリールデッキとデジタルレコーダーで同時録音をしているが、その違いは余りに大きいことに驚く。
 それをそのままCDにデジタル化してもやはり相当違う事に気付く。
 アナログ音源をCD化したものはやはりアナログの音がするのだ。

 という事はCD規格の記録は思ったより正確だといえる。
 過剰なマスタリングをしなければレコードの再現には十分である。

 ではどこからその違いがでるのか、、、

 やはり録音、再生アンプの問題だと考えられる。
 今春CD化した五島さんのピアノ以来、オープンリールデッキの音は何度聴いても素晴らしいと思う。
 現在第2弾、第3弾の生録CD化の準備を進めている。


 そして登場したのがこの「箏、三絃、唄、尺八による「いにしへ」のアルバム!こちらもお見逃しなく!
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REAL LP-CD アナログ・レコーディング第2弾
箏、三絃、唄、尺八による「いにしへ」
筒井詠子(箏)

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REAL LP-CDについて〜製作者からのコメント

 繊細なアナログ信号をそのままCDに記録するREAL LP−CD、音源がレコードでも生録でもコンセプトは全く変わりません。

 では市販されているCDと何処が違うのでしょうか

 昨今の音声波形処理ソフトは高度にデジタル化が進み非常に優秀です。
 しかし自由に音を操れる利便性から元の音源からかけ離れたものが多くなっています。

 またこの種のソフトは正弦波を基に動作するので、いくらビット数やサンプリングレートを上げても過剰なマスタリングやオートノイズキャンセラーなどにより複雑な音楽(不規則な波形)が人工的な(正弦波)に近づきます。
 その結果、アコースティック楽器が電子楽器のような音になります。

 そのなかでも特に歪みやノイズ処理は音楽性が問われます。
 楽器やボイスはそれぞれ特有の歪みや響きを伴って音質を形成しています。  
 しかし残念ながらコンピューターには必要な歪みかどうかの判断が出来ません。     

 これを消失すると音楽に勢いがなくなり強弱感も低下します。
 強力な波形処理は魂を揺さぶる大切な音の揺れから残響音まで整理します。
 音の佇まいや美しい余韻は演奏家にとってとても重要な筈ですが、実際には演奏の良し悪しを音質に求める事が少ない為、不自然な音のCDが出来上がってしまうことが多いのです。

 極端な例で申し上げると、産毛や毛穴が無く、皺一つ無い、しかも完璧な左右対称のマネキンを想像してください。
 そんなマネキンのような録音で、演奏家の微妙な震えや陰影、息使いを聴き取ることが出来るでしょうか。

 このような無表情のCDは演奏レベルに係わらずすぐに飽きてしまいます。

 最近ハイレゾが話題ですが、CDは音楽を表現するには十分な規格です。
 古い音源では全くフィルターをパスする訳にはいきませんがSNを稼ぐ為、弱音部を消失したり、歪みを整え音色が変質したり、エフェクターで厚化粧したCDの方が余程問題があります。

 REAL LP-CDでは、それらを最小限に留め、大きなノイズは元波形が崩れないように一つ一つ手作業で修正しています。
 一般的な民生機器では頻繁なコピーも微細信号を失う恐れがありますので現状ではパーツや筐体を吟味したオーダーメイドPCにより一枚ずつCD-Rに第1マスターデータを直接焼く手法を採用しています。
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REAL LP-CD 旧譜

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REAL LP-CD 第1弾
アンセルメの初ステレオ「シェエラザード」
RLC 001 1CD-R\2100→\1890

 レコード再生に忠実で、柔らかく、輝かしく、そしてフォルテの力強さを目指したCD。

 サブソニックフィルターと数百箇所に及ぶ大きなノイズのみを手作業中心で処理。
 音源の英国盤は雑音が多く乾燥気味の音なので、フォノ出力ケーブルをSA/LAB-PRO4.8+WIREWORLDプラグに交換、デジタル出力はOYAIDE USB ClassBを使用。全体的に木目細かく品の良い音になった。



RLC 001
REAL LP-CD
Ansermet/Scheherazade
(1CD-R)
\2100→\1890
R・コルサコフ:シェエラザード エルネスト・アンセルメ指揮
パリ音楽院管弦楽団
ピエール・ネリニ(ヴァイオリン)
原盤:STS-15126
録音1954年9月ステレオ

EPC-205C-II+PA−1000

 一方の「シェエラザード」は、千回この曲を指揮したというアンセルメの初めてのステレオとなる録音。フランスのオケを使った独特の管楽器の音色やヴァイオリンの名手ネリニの美音を楽しめる名演。新録音が登場したことで今ではあまりスポットが当てられることはないが、実は知る人ぞ知る名演、そして名録音。
 ここでは「EPC-205C-II+PA−1000」という機器バージョンということで、豊かで奥の深い復刻。ヴァイオリンや管楽器の厚い音色はいうまでもないが、ときおり響く打楽器の生々しい音にはぎょっとすることになる。
 それにしてもこんな音がCD-Rで出てくるのか・・・





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REAL LP-CD 第2弾
クーベリック&ウィーン・フィル
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
RLC 002 (1CD-R)\2100→\1890

 クーベリックの「新世界」は、シカゴ響とのモノ録音(MERCURY/1952年)、ベルリン・フィルとの録音(DG/1972年)、チェコ・フィルとのライヴ録音(DENON/1991年)などがあるが、今回「REAL LP-CD」が取り上げたのは最も話題になることが少ない1956年のウィーン・フィルとのDECCA録音。
 40代、指揮活動初期のクーベリックの重要な録音であるとともに、黄金期のウィーン・フィルの美しさを今に伝える貴重な録音。終楽章の天に昇っていきそうなラストは崇高でさえある。
 引き締まったフォルムの中に、世界最高の弦によるぜいたくな抒情を響かせる名演。1950年代後半のDECCAによる優秀録音。
 この名演、名録音を「REAL LP-CD」 がどう復刻するか。

 銘機を組み合わせれば常に最良の結果になるとは限りません。
 ソニーPUA−7はあまり知られていませんが、線が太くハギレの良い音を出すアームで、モノラル又はステレオ初期のレコード再生に最適です。ソニーが業務用機器に力を入れていた手法が窺える堅牢なアームです。
 カートリッジは時に神経質な面を見せるテクニカ AT−33Eを使用。ここでは伸びやかに華麗に響いています。新世界のスケールをさらに際立たせ、再生音は70年以降の小綺麗な録音に比べて大らかで生々しいです。

 当時のレコードのストレートな音質を再現する為、目立つノイズ除去のみ行い、もちろんノンイコライザー、ノンエフェクターです。

RLC 002
REAL LP-CD
DVORAK SYMPHONY No.9
(1CD-R)
\2100→\1890
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 ラファエル・クーベリック指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
原盤:SLC-1114 KING LONDON 1962年盤
録音:1956年10月
使用アーム&カートリッジ:SONY PUA-7 + AT-33E





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REAL LP-CD 第3弾
オイストラフ、1939年のチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
ギレリス、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
RLC 003 1CD-R\2100→\1890


 ありえない。
 1939年でこのヴァイオリンの音。

 最初REAL LP-CDが1930年代の音源の復刻をするというのでちょっと反対した。オーディオ・レーベルなのだから、そんな古い音源を復刻しても・・・。なにしろ30歳そこそこの若きオイストラフ。チャイコフスキーのコンチェルトとしては最初の録音である。
 ところが出来上がったものを聴いてびっくり。オイストラフの艶々したなまめかしいヴァイオリンが目の前で鳴り響いた。オケの音はさすがにつぶれるところはあるのだが、オイストラフのヴァイオリンは明瞭に、きわめて魅力的に鳴る。
 これは確かに復刻したくなる。
 そしてこのレーベルは演奏を云々するものではないのだが、このオイストラフのヴァイオリンには惚れ惚れするような若さがある。さすがソビエトの科学力。
 それにしてもこの録音をこれだけ明解にしかもしっとりと再現してくれたREAL LP-CDの力量はさすがというしかない。ほとんどノイズがないのに、力感豊かで自然なのである。

 そして後半はギレリスのピアノ協奏曲第1番。
 オイストラフの演奏と比べると全体的にやや音が遠く、迫力と存在感はもうひとつ・・・。途中でレベルが下がったりするところもある。
 なのだが、これまた演奏を云々する場ではないと思いつつも・・・ラスト1分・・・すごい。すごすぎる。ホロヴィッツもすごかったしカツァリスもすごかったが、このギレリス、人間じゃない。鋼鉄製シャッターをドンガラガッシャンと引き下ろしたかのような、・・・いや違う、戦闘機の絨毯爆撃のような、とにかくムチャクチャな離れ業。
 こんな演奏したら西側が驚くのは当然である。

 オイストラフの美音とギレリスの異常なテクニック、そして何よりこれだけの水準で復刻してくれたREAL LP-CDに感謝します。


RLC 003
REAL LP-CD
OISTRAKH Tchaikovsky
(1CD-R)
\2100→\1890
★コレクター向け STAX−UA7 STANTON 500A 
1.チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35 ダヴィッド・オイストラフ(vn)、
アレクサンドル・ガウク指揮
ソ連国立モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
( Feb 1938) 1939, Radio Recording
2.チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23 エミール・ギレリス(p)、
サミュエル・サモスード指揮
ボリショイ劇場管弦楽団
録音年不詳50年代前半?
PERIOD SHO-307 1958年 アメリカ盤
(製作者より)

 これは古いオイストラフの1939年録音。なんと終戦の玉音放送より6年も前。
 音源レコード盤(PERIOD SHO−307)は1958年 5月号 HIGH FIDELITY MAGAZINE の RECORDS IN REVIEW P.64に記載されているのを発見。
 この頃のステレオ雑誌の構成は現在でもほとんど変わっていない。
 音質は千円のAMラジオ並みか?と思ったが意外によく、オケは潰れ気味だが、ヴァイオリン・ソロは年代を考えると驚くほどよく録れている。
 Radio Recording?当時のUSSR恐るべし。

 REAL LP-CDレーベルで復刻するのはどうかと考えたが、、、しかしリアルはHi−Fiの意味ばかりではない。原盤に忠実なのがコンセプト。
 手持ちで最古参(40年程前に購入)のSTANTON 500Aを使用。0.7mlの太針で2.7gをかけてプレイバック。
 この素晴らしい演奏を55年前にLPレコードに保存したPERIODに感謝。そして今、74年前の演奏をCDに復刻できるのは感慨深い。
 もちろん原盤の雰囲気を壊さないよう慎重にノイズ処理を行ったが、ピッチやレベル変動など無修正でありこのレコードの生の音をぜひ聴いて欲しい。

 なおギレリスの方はそれより新しく40年代の録音説もあるが、音質レベルから推測すると1950年代前半の演奏に思える。
 極寒ソビエト連邦らしい無駄のない引締まった演奏が印象的。




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REAL LP-CD 第4弾
カール・リヒター指揮&ミュンヘン・バッハO
バッハ:管弦楽組曲全曲
RLC 004 (2CD-R)\3000→\2790

 
 びっくりした。
 演奏が始まった瞬間に聴こえてきたのは峻烈な重低音。
 リヒターのバッハ、こんなにも地響き立てるような演奏だったか?こんなにも聴く人に脅威や圧力を感じさせる演奏だったか?

 製作者に聞いた。
 「あの・・・、原音をそのまま再現すると言ってたはずですが、これって低音を強調してませんか?」
 そうしたら、まったくいじってないという。それどころかドイツ原盤LPはもっと重低音がすごいという。そこを少しでも再現するためにピラミッド・バランスで重低音がきちんと再現される「EMPIRE」という針を使用したのだという。

 しかし・・・こんなにリヒターの演奏が分厚く、巨大なものだったとは。
 全然今までと印象が違う。
 しかも有名な「アリア」になると一転、重低音よりも優しい弦の響きが温かく部屋を包み込む。まるで天上の世界。いつまでもいつまでもこの世界に浸っていたくなる。


 このリヒターの「管弦楽組曲」のLP、どうやらREAL LP-CD製作者の最もお気に入りの盤らしく、これをいかに原音のままCD-Rに収めるか、というのが生涯の仕事と思って今までやってきたらしい。そのために多くの針と多くのアームとケーブルをとっかえひっかえ試してきて、現時点で最高の回答が今回の復刻ということらしい。


 これを聴いたある人が何の曲かもよくわからず、「懺悔したくなる」と言った。
 ・・・そんな演奏であり、そんな音なのである。

 おそらくあなたのリヒター像が変わると思う。
 



RLC 004
REAL LP-CD
RICHTER BACH 4 OUVETURE
(2CD-R)
\3000→\2790
★音楽ファン向け STAX−UA7 EMPIRE4000DI 
J.S.バッハ:管弦楽組曲全曲 カール・リヒター指揮
ミュンヘン・バッハO.
sapm 198 172 / 173 ドイツ盤
録音 1960〜61年
(製作者より)

 リヒターの祈るような無心の指揮は、格調高いバッハを粛々と奏でる。
 この崇高な演奏をそのままCDに収めたい、、、
 クールな寒色系ではまったくつまらない演奏に聴こえるが、重厚な暖色系で鳴らすと評価は一変する。

 ドイツ盤なのでエラックで鳴らしてみたいところだが残念ながら手持ちが無い。
 この愛聴盤は最良の結果を求めて今まで何度もCD化に挑戦してきた。
 例によってデジタル補正はノイズ除去以外は一切信用しない主義で、またそのような不自然なCDは最初はよいが、すぐに飽きてしまう。
 あくまでPCを含めたすべての使用機器の選択、調整で演奏者の真意を問う。
 そのなかで特に印象的なのが、UA7、4000DIの組合せ。4000DIはSMEかと思ったが、この盤ではUA7の方が弦の美しさが際立ち、アンサンブルに奥行き感が広がり立体感が出る。低弦のふくよかな感じも良い。
 フォノ出力ケーブルを常用のS/A LABのPro line 4.8からスーナー G02232Dに変更。

 繊細で優雅な雰囲気は真にアナログの音色で、ゆったりとバッハの世界に浸れる。





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REAL LP-CD 第5弾
アンセルメ指揮&スイス・ロマンド管
ムソルグスキー:展覧会の絵
RLC 005 1CD-R\2100→\1890

 REAL LP-CDの面白いのは、普通のCDレーベルなら「これがこの曲のベスト盤!」とかいった宣伝をしてくるのに、そうした商売勘定ではなく、きわめて客観的にアイテムを捉えているところである。
 だからこのアンセルメの「展覧会の絵」も、なかば実験的な意味合いが強い。
 1962年のアンセルメの国内盤を忠実に再現するとどうなるか。1000円の廉価盤と比べてどうか。次に紹介するバーンスタインのアメリカ盤と比べてどうか。・・・そういうことなのである。
 実際比べてみると、1000円の国内廉価盤の方が重低音がすごいことが分かる。そこで「重低音を増強したか」どうかは聴くものの判断となる。しかし打楽器の締まり具合や全体的な生々しさはLP復刻のほうに分がある。とくに今回の復刻は「ライン・コンタクト」といわれる溝をえぐるような細い針を使用、低音よりも高音域のより明確な再現に挑んだということで、そこを注目して聴いてほしい。


RLC 005
REAL LP-CD
ANSERMET MUSSORGSKY
(1CD-R)
\2100→\1890
★オーディオファン向け AudioCraft AC-3000MC + PICKERING XUV−5000
ムソルグスキー:展覧会の絵
リスト:交響詩「フン族の戦い」
エルネスト・アンセルメ指揮
スイス・ロマンド管弦楽団
SLX−3183  1962年 日本盤
(製作者より)

 幾度となく復刻されてきたオーディオファンに人気の高い録音で、メーカーCDでも充分かと思える。
 今回常識を覆しステレオ初期盤にラインコンタクト系の細針で、2CHワイドレンジの限界を狙う。
 常用アームAC−300を3000MCにグレードアップする。
 まず定番DL−103ではレンジの面で不満が残り、103SタイプではワイドレンジだがいかにもCD的な感触で面白くない。輝かしい管楽器を再現するMMの最高峰PICKERING XUV−5000を試す。
 ワイドレンジのまま重心が下がって、木目の細かい高解像度再生になった。
 極小のスタイラスチップが1.0gの超軽針圧でレコードの情報をえぐり出す。重針圧SPUとは正反対の世界だ。
 デジタル化された波形は緻密で16bitの限界に挑む。
 ホールトーンも美しく響きリアルな質感に満たされるが、はたしてこの雰囲気がCD規格で表現出来るだろうか。




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REAL LP-CD 第6弾
バーンスタイン指揮&ニューヨーク・フィル
ムソルグスキー:展覧会の絵
RLC 006 1CD-R\2100→\1890

 そしてアンセルメに続いてバーンスタイン&ニューヨーク・フィル盤の登場である。
 アンセルメ盤と比べてみると、きわめて力強く、しかもキリっとした音がする。製作者自身の言葉にもあるが、「楽器一つ一つの音色が綺麗に浮かび上がる。」。
 バーンスタイン盤のほうは、あえて放送用のフラットな針を使用。音像のより忠実な再現を試みたらしい。
 これが当時のアメリカ盤の音なのだ。

 そしてこれはアンセルメ盤でもバーンスタイン盤でもいえることなのだが、大音量で聴いても耳が疲れない。いやにならない。
 この優しい音というのはまさにREAL LP-CDの真骨頂だろう。


RLC 006
REAL LP-CD
BERNSTEIN MUSSORGSKY
(1CD-R)
\2100→\1890
★オーディオファン向け AudioCraft AC-3000MC + STANTON-681EEEIIS
ムソルグスキー:展覧会の絵 
リムスキー・コルサコフ:スペイン奇想曲
レナート・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィル 
MS6080 1959年録音 アメリカ盤
(製作者より)
 とかく街の聖歌隊のようなバーンスタイン&N.Y.フィル、音質、演奏がワイルドでいかにもアメリカらしい。
 しかし高域が抜け切るワイドレンジの音を聴いてしまうと太い針には戻れない。PICKERINGと同格のヌードステレオヒドロン針を持つSTANTONを採用。同様にダストブラシを外して1.0gでトラッキング。
 傾向は似ているがブロードキャスト用の本機は、よりフラットで素直なバランス。
 解像力も申し分ない。
 とても情報量が多く、バーンスタインの実に丁寧な指揮にビックリする。
 ワイドレンジで楽器一つ一つの音色が綺麗に浮かび上がる。
 アンセルメ&スイス・ロマンドの日本盤より一聴して線が太くパワーがある。





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REAL LP-CD 第7弾
リヒテル(ピアノ)
コンドラシン指揮&ロンドン交響楽団
リスト:ピアノ協奏曲第1番&第2番
RLC 007 1CD-R\2100→\1890


 リヒテルを語るとき、そしてこの曲の演奏を語るときに決して忘れることのできない名演中の名演。
 リヒテルが1960年に西側に衝撃的に登場し、ロンドン・デビューを果たした直後の録音。ソビエトにはこんな怪物がいたのか、とヨーロッパ、アメリカを震撼させた演奏である。

 実際に出来上がったREAL LP-CD の最初のサンプルを聴いた(大体完成までにいつも3,4回改良されるが、その最初のサンプル)。
 自分の頭の中では、このアルバムの録音はもっとクリアで押し出しが強く、ピアノはバリバリ明瞭で、語弊があるかもしれないがとても「デジタル」な音だった。この音源はCDでもとっかえひっかえいろいろな形でリリースされ、いずれもクリアなイメージがあった。ただREAL LP-CD の音は、もっと「アナログ」な音で、全体的に柔らかくおとなしい。オケの音、とくに弦や木管の味わいというのは深みがあっていいのだが、ピアノについてはややおとなしい印象がした。
 すると第2回サンプルでは第1回よりもピアノの音がかなりクリアになっていた。ただ全体的なやわらかな雰囲気は変わらない。そこでそのあたりを聞いてみた。


Q 1回目のサンプルは随分おとなしいピアノで意外でした。自分のイメージではもっとクリアで引き締まった音だったように思ったので。2回目はかなりクリアでしたが、それでも自分のイメージよりもまろやかな音質だな、と。
A 改訂版ではカートリッジのリード線を米国ベルデンの錫メッキ線から通常の銅線に変えてみました。 暖色系でスケールが広がる音質から、寒色系で引締まる音質になりました。それが松本さんのイメージに近づく結果になったのでは。
  ただSHURE V−15III + STAX UA−7 は古典的組合せで幾分音が柔らかくノスタルジックな傾向が有りますのでその影響も考えられます。基本的にこれがアナログの音と思っていただいていいと思います。
  「輝き」か「重み」かという選択はありますが、コンサート・グランドの低音の広がりというのは、デジタルよりもこちらのほうが強く感じられるのでは?とくに第2番の第1楽章を聞いていただければその意味が分かっていただけると思います。

Q ピアノの音が良くも悪くも「太目」ですね。
A 元来このレコードは線が太く力強い傾向です。マスターテープを思わせる重厚な雰囲気がありアナログらしい落ち着いたバランスです。
  35MM Film Recording というのが影響しているのかどうかよく分りません。

Q イコライザーはかけていないのですか?
A もちろんノンイコライザーで、このレコードのバランスをそのまま再現しています。
  ただ低域が揺れる傾向が有り、やむを得ず28Hz以下をローカットしています。


 また、最終発売盤では、第1番第1楽章がUSBを交換してボーナス・トラックとして収録されることになった。そのことも聞いてみた。

Q USBケーブル交換のトラックを追加した理由は?
A  このレコードでは違いが結構出ました。残念ながらCDに焼くと微妙になりますが傾向は判ります。ケーブルの長さも違い、使用される機器や好みによってどれが一番良いかは断定できません。

 そのあたり、音質の差がどの程度出るか、楽しみである。

 



RLC 007
RICHTER LISZT/PC
(1CD-R)
\2100→\1890
★オーディオファン向け SHURE V−15III + STAX UA−7
リスト:ピアノ協奏曲第1番&第2番 スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
キリル・コンドラシン指揮
ロンドン交響楽団
1961年ステレオ録音
ステレオ(SFL−7548) 1961年録音
ボーナス・トラック

 第1番第1楽章を、USBを交換して収録。

  9トラック Belkin F3U133-Pro (0.5m)
  10トラック Monster M DG USB-12(2.0m)
  11トラック Oyaide d+USB class B (1.0m)

 バスパワーを使用せず外部給電。長さは同一ではありません。
 USBの影響によるデジタル出力変化については賛否両論ですが、アナログの繊細な信号でお確かめください。
 なお試聴機器によっては変化が判り難い場合があります。

(製作者より)
 リヒテルのスケールが大きくかつ正確な響きを、評価の高い組合せ、SHURE V−15IIIとSTAX UA−7でデジタル化。
 軽快で華麗な音調に加え試聴を繰返した結果、デジタル出力にUSBケーブルAudioQuest forest2(0.7m)を採用。ヴァイオリン・アンサンブルに潤いと厚みが増し、空間に広がるピアノの響きはとてもV−15IIIとは思えないほど実在感が出てきた。
 広いレンジと臨場感、アナログのエッセンスを凝縮した優秀録音。



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REAL LP-CD 第8弾
カラヤン&フィルハーモニア
ベルリオーズ/幻想交響曲
RLC 008 1CD-R\2100→\1890

 
 時代はすでにステレオ期を迎えようとしているにもかかわらず、EMIはモノラルにこだわった。それはEMIのモノラルが優秀だったから。
 この「幻想」もそう。
 「ここまで素晴らしい音なんだからわざわざ『ステレオ』なんて未知の技術開発に乗り出す意味がない」と言っているEMIの声が聞こえてくるような、そんなすばらしい音。
 繊細で華やかで、そして存在感がある。
 REAL LP-CDは、端正なところは貴族的なほど端正に、そして華やかなところはモノラルの限界を超える臨場感でどこまでも華麗に聴かせてくれる。
 聴いているとただただ音楽に没入してしまった。しかしそれこそがこの復刻が成功している証だろう。


RLC 008
KARAJAN/Philharmonia Berlioz
(1CD-R)
\2100→\1890
★音楽ファン向け GRADO MC+Mono + STAX UA−7
ベルリオーズ:幻想交響曲 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
フィルハーモニア管
モノラル(XL5182) 1954年録音 1950年代末盤
(製作者より)
 GRADO MC+Mono はこの曲にとても相性が良い。
 MMなのにMC表示、モノラルなのに楕円針で1.5gの軽針圧。
 何か違和感を覚える珍品かと思いきや質感は大変素晴らしい。
 SHURE が大理石の響きとすれば、GRADOは天然木で囲まれた上質ホールの響きのようにしっとりとしてチャーミングだ。
 古いモノラル録音が現代風に再生される。あのカラヤンが実に端正で礼儀正しく聴こえる。





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REAL LP-CD 第9弾
E・パワー・ビックス
バッハ:トッカータとフーガ
RLC 009 1CD-R\2100→\1890


 この息遣い。
 ・・・オルガンが生きている。

 オルガンがデジタル楽器ではないという当たり前のことが分かる。
 パイプを通る風の振動や、感じるはずのないそのぬくもりを、耳で感じることができる。
 超高音部の愛らしく優しいトーン。超低音部での大らかで暖かな地響き。
 デジタルのオルガンの音に慣れ親しんでいた耳には、このアルバムのオルガンの音がなんと優しく素朴で柔らかく聴こえることか。

 音楽や楽器というものを超えて、いろいろなことを考えさせられた。

 原盤のジャケット


REAL LP-CD
RLC 009
\1890
★オーディオファン向け 
   DENON DL−103LCII + SAEC WE−317

      E・パワー・ビックス / バッハ:トッカータとフーガ

E・パワー・ビックス(オルガン)
原盤:OS−167 1961年発売ステレオ盤
ハーバード大学ブッシュ=ライジンガー博物館ロマネスク・ホール フレントロップ・オルガン

「 久し振りに聴くとレコードの表現力に改めて驚く。
 人気の表題曲は近年では偽作との説が多いが、その他のフーガは真にバッハらしい佳作を収録。

 録音はとてもナチュラルで大型SPで鳴らしたくなる。強靭な低域に最適なSAEC WE−317と切れ味のよいMCの定番DL−103LCIIを組合せ、クリアでバランスの優れた音を狙う。
 オルガンも歪成分の多い楽器のひとつだが電子楽器のようにならないよう注意して波形処理を行った。
 共鳴管を通過するオルガンの空気感と透明感、最近のデジタル録音にはない音の厚みに包まれる。」(製作者より)

 バッハ時代のもっとも優秀なオルガン製作者の一人アルプ・シュニットガー以来の伝統を持つ、オランダのツァーンダムのD.A.フレントロップの設計によるオルガン。



 
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REAL LP-CD 第10弾
ワルター指揮&ニューヨーク・フィル
モーツァルト:レクエイム
RLC 010 1CD-R\2100→\1890


 REAL LP-CDが第10弾で用意してきたのはワルターのモーツァルト「レクイエム」。
 1956年、ニューヨーク・フィルとの録音。
 同じ年にウィーン・フィルとも録音しているが、高く評価されているのはこちらで、通常ワルターの「モツレク」というとこの録音をさす。
 この年に現役を一旦引退することになる80歳のワルターが、作曲者の生誕200年に取り上げた「レクイエム」。
 ヨーロッパを離れニューヨーク・フィルとの関係を強め、まさに芸術家としての頂点を迎えようという時期。
 この「レクイエム」もそういう意味ではワルターという人間のすべてを集約したような、恐るべき演奏。
 この録音をこの曲の一番のお勧めとする人も多いが、「一番のお勧め」とするにはあまりに怖い。そうおいそれと聴いてはいけない。
 ワルターのことをヒューマンで温かみのある音楽を作る人だと思ってこの演奏に接すると、そのあまりの恐ろしさに戦慄することになる。

 それをREAL LP-CDが復刻してきた。
 製作者に聞いたら、やはりそうとうな思い入れがあるらしい。
 これまで何度もCD化されてきたが、そのリアルで深い迫力を自らの手で追求・再現したかったのだ。軽薄で安っぽいデジタル処理でこの演奏を貶めてほしくなかったのである。
 確かに今回の復刻、そうとうに存在感が強い。音が良いだけのCDは今までもあったかもしれないが、聴いていてもっとも緊張して、もっとも背筋がぞっとするのはこの盤かもしれない。

 原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 010
\1890
★音楽ファン向け
   SHURE V−15III + SAEC WE−317

モーツァルト:レクエイム

ブルーノ・ワルター指揮
ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
ウエストミンスター合唱団
イルムガルト・ゼーフリート、ほか
原盤:OL−111 1956年録音モノラル 1961年盤

「 REAL LP-CD では初めての声楽。
 人間は肉声に最も敏感でデジタル化に苦労する。
 無表情なカーナビのボイスでは白けてしまうのだ。
 何時にも増して手作業が中心にならざるを得ない。

 宗教音楽はあまり聴かないが、この盤は別格。どのパートを聴いてもなぜか胸が締め付けられる。
 私の中で初めてモーツァルトがバッハを凌駕する作品だ。レクイエムという枠を超え極上の美しさを感じる。

 この純粋な感動を上手く表現したのは V−15IIIだ。WE−317は音の輪郭をクッキリ付け気持ちが良い。コーラスが明るく綺麗に分離して年代を感じさせない。
 モノラル仕様や太針を使うよりかえって説得力のある再生となった。」(製作者より)





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REAL LP-CD 第11弾
アンチェル&チェコ・フィル
バルトーク:ピアノ協奏曲3番&ヴィオラ協奏曲
RLC 0011 1CD-R\2100→\1890


 日本コロムビアは、いまでこそ海外のクラシック・レーベルとの提携はほとんどなくなってしまったが、一時期はフランスERATO、オーストリアAMADEO、ベルギーPALETTEなどを抱える一大メーカーだった。
 そんな技術力にも秀でていた彼らが抱えていたもうひとつの大きなレーベルが・・・チェコのSUPRAPHONだった。
 今回REAL LP-CDの製作者が取り上げたのも、そんな往時の日本コロムビアの技術力を思い起こさせる名盤。アンチェルがチェコ・フィルを指揮したバルトークの協奏曲集。ソリストは、1922年に生まれプラハで活躍した知る人ぞ知る名手エヴァ・ベルナートヴァと、チェコ・フィルとプラハ弦楽四重奏団で活躍した名教師でもあるヤロスラフ・カルロフスキー。
 二人の、派手さはないが落ち着いた情感あふれる演奏。アンチェルとチェコ・フィル全盛期の頃の記念碑的録音である。
 堅実で地道に名録音を復刻するREAL LP-CDと、ちょっと渋いこの往年のLP・・・、とても相性がいい気がする。


  

 原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 011
\1890

★オーディオファン向け
   DENON DL−301+ SAEC WE−317

バルトーク:
 ピアノ協奏曲3番
 ヴィオラ協奏曲
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カレル・アンチェル指揮
チェコ・フィルハーモニー
エヴァ・ベルナートヴァ(P)
ヤロスラフ・カルロフスキー(Va)

原盤:WS−3005S 1964年5月盤 ステレオ


 SUPRAPHONには独自の録音技術がある。日本コロンビアのチェコ・スプラフォン・レーベルは極上のアナログ音源を我々に提供してくれる。
 1964年盤の中では最上級の音質を誇る音源。リード線に滅多に使用しないオーグライン、銀に微量の金を配合した線材に交換。
 この盤はリミッターやフィルター類を最小限に止めたような生々しい高域の伸びがある。
 高解像度のDL-301、WE−317と共に独自の表現力でバルトークの音楽をとても鮮やかに鳴らしてくれる。
 この目の覚めるような臨場感はデジタル音源にも引けをとらない優れたものだ。 (製作者より)






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REAL LP-CD 第12弾
ロベール・カサドシュ(p)/セル&コロンビア響
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番、第27番
RLC 0012 1CD-R\2100→\1890


 店主がクラシックを聴き始めたころは、すでにカサドシュの録音はCBSの廉価盤として売られていて、カサドシュというとどうしても「廉価盤ピアニスト」としての印象が強い。
 しかしこの1960年代初頭に発売されたLPを手にとって見ると、当たり前の話だがこの当時カサドシュはCOLUMBIAの看板アーティストであったことが分かる。4ページにわたる充実した解説、日本ファンへの直筆のメッセージ、そして写真も添えられた豪華な装丁。・・・本当に一大演奏家だったわけである。
 今回REAL LP-CDが実現しようとしたのは、廉価盤や激安ボックスで叩き売られるカサドシュではなく、一時期COLUMBIAを支えたフランスの名手カサドシュの至芸。だから今回の復刻盤の音には「芯」があり、深みがあり、温かさがある。
 これが往年のカサドシュの本当の姿だったということか・・・。




  原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 012
\1890

★音楽ファン向け Fidelity-Research FR-5E + Victor UA-7045
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第26番、第27番
ジョージ・セル指揮
ロベール・カサドシュ(p)
コロンビア交響楽団

原盤:COLUMBIA OS-270 1963年盤
録音:1962年

 眼を瞑ればそこにレコードプレイヤーが廻っている。
 アナログの厚みがあり暖かい音がデジタルでどこまで再現できるか。
 一聴すると木目細やかで優しい音色だが、音像は引締まりオケの細部を丁寧に表現する。
 FR5Eはオーケストラを色彩感で響かせるのではなく、指揮者のように各パートを聴き取るのに適したカートリッジ。
 その素直で端正な特性ゆえ伴奏楽器を埋もれることなく綺麗に浮上がらせる。
 FR5Eを聴いていると他のカートリッジがとても大袈裟で雑に聴こえてしまう。さすがクラシックファンに評価の高い名機である。
 この曲を迫力重視で聴く人はいないと思うが、何度聴いても飽きない気品に満ちたモーツアルトがとても心地よい。 (製作者より)

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REAL LP-CD 第13弾
ショルティ&ウィーン・フィル
 ワーグナー名演集

RLC 0013 1CD-R\2100→\1890


 20世紀録音芸術の金字塔、ショルティ&ウィーン・フィルによるワーグナー「ニーベルングの指環」。その録音と同時期に行われた両者による管弦楽曲集。
 後年の「ショルティの!」シカゴ響との演奏に比べると、間違いなくこれは「ウィーン・フィルとショルティの!」ワーグナー。ダイナミックであっても筋肉質ではなくやはりどこか優雅。
 こんなにもチャーミングで人懐っこかったかとちょっと驚いた弦の音。
 透き通るような空間に吸い込まれる木管の音。
 「轟く」のではなく優しく穏やかに響く金管。

 これはまぎれもなくREAL LP-CD の復刻の成果。さすが。

原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 013
(1CD-R)
\1890

★オーディオファン向け 

ショルティ&ウィーン・フィル
 ワーグナー名演集

  歌劇「リエンツィ」序曲
  歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
  歌劇「タンホイザー」序曲とバッカナーレ
ゲオルク・ショルティ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Fidelity-Research FR-5E + Victor UA-7045
LONDON KING SLC-1207 STEREO 1963年盤

 今回よりフォノイコをLuxman C-05に変更し熱い響きのショルティ2作を再現する。
 冷めた音のCDで今一つだったショルティ、、、
 邪気あふれる迫力と中域の緻密な趣きが レコード再生により復活した。
 前回の上品なカサドシュ(p)と打って変わり、FR-5E が同じ組合せとは思えないほど重厚かつ絢爛なオーケストレイションを奏でる。

 4トラック20秒付近に数秒間マスターテープに起因すると思われるカッティングミスあり。


 

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REAL LP-CD 第14弾
ショルティ&パリ音楽院管弦楽団
 チャイコフスキー:交響曲第5番

RLC 0014 1CD-R\2100→\1890


 長年にわたってシカゴ響の音楽監督を務めたショルティだが(1969-1991)、その間の1972-1975年にパリ管弦楽団の音楽監督を務めていたことは案外知られていない。
 さらにパリ管弦楽団がまだパリ音楽院管弦楽団だった1950年代中盤に、ショルティがこのオケとモノラルのチャイコフスキーを残していたことはもっと知られていない。

 それが今回REAL LP-CDが取り上げた録音である。もちろんショルティ、最初期の録音。
 上記のウィーン・フィルといい、このパリ音楽院管弦楽団とのモノラル録音といい、REAL LP-CDがショルティの知られざる一面を明らかにしたいという強い意志を感じる。

 で、これがREAL LP-CD、渾身の復刻。
 この盤の復刻のために例によってさまざまなアームとカートリッジを組み合わせ、そしてフォノイコライザーも変更。結果、両者の特質が表情豊かに現れることになった。

原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 014
(1CD-R)
\1890

★音楽ファン向け

ショルティ&パリ音楽院管弦楽団
 チャイコフスキー:交響曲第5番

ショルティ指揮
パリ音楽院管弦楽団
GRADO MC+Mono + Victor UA-7045
モノラル(LY33) 1956年録音 1962年盤

 冒頭のクラリネット音色からなんともいえない哀愁が漂い、オーケストラ・アレンジャーとしてチャイコならではの次第に盛り上がる演奏が素晴らしい。
 西洋に憧れたチャイコだがやはりロシアの演奏家がしっくりくる。しかしショルティとパリ音楽院の組合せはその様な考えも持つ人に是非聴いてもらいたい。
 引締まる独特のリズム、華やかな管など、、、オケの癖の強い響きに支えられ若武者ショルティが、古典派でもロマン派でもないフランス流チャイコに挑む。
 レコードの持つ独特の緊張感と輝きを残す事に専念。
 イコライザーを力で押し切るLuxman C-05に変更、GRADOの楽器音もなかなか味がある。
 パリ音楽院が付帯音の一切ない如何にもモノラルらしいキレの良い響きになった。




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REAL LP-CD 第15弾
ラインスドルフ指揮&ウィーン・フィル
トッツィ、ピータース、デラ カーザ、ロンドン
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」凝縮版
RLC 0015 (2CD-R)\3000→\2790


 REAL LP-CDがついに本格オペラに着手。
 選んだのは「フィガロ」の凝縮版。

 すでに第10弾のワルター/モーツァルト「レクエイム」で声楽の復刻の優秀さは示していたが、さすがにオペラとなるとまた話は違う。REAL LP-CDにとってもオペラの完全復刻こそが最終目的だったらしい。
 そしてその最終目的はほぼ理想的な形で報われたといっていい。途中で惜しいピッチの変化などはあるが、独唱の厚みと鮮やかさを同時にここまで表現できるのはやはりREAL LP-CDの卓抜な腕によるもの。
 オーケストラの音もうるさくない。豊かで優しい。もっともっと音量を大きくしたくなる誘惑に駆られる。
 この優美なオペラの世界に身を浸したくなるのである。

 演奏はラインスドルフ指揮のウィーン・フィル。
 実はあんまり印象にない。
 CDが出ていたか調べたが、過去に一度出たことがあったかどうか(某ショップでは中古で数万円の値が付いていた)。
 とはいえ歌唱陣は豪華で、メトのスターが顔をそろえる。
 「フィガロ」の歴史的名演という位置づけではないかもしれないが、それぞれのプロフェッショナルがそれぞれの実力を遺憾なく発揮した演奏。聴かれる機会が少ないだけで、本来もっと評価されていい録音だと思う。


 ちなみにレーベルは「RCA VICTOR」。LIVING STEREOシリーズとして発売された。後にCD化されたときはDECCAからだった。
 出演陣はメト。ラインスドルフもメトと縁が深い。よく見たらジャケットには「SELECTED BYTHE MET」と書かれている。
 でもオケはウィーン・フィル、録音はウィーン、ゾフィエンザール、そしてエンジニアはDECCA。
 何かいろいろいわくがあった音源と思われる。そのあたりがなかなかCD化されない理由か??そういう意味でも今回の復刻は価値がある。


原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 015
(2CD-R)
\3000→\2790
★音楽ファン向け
 TECHNICS 205CII+VICTOR UA−7045

  モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」凝縮版

 
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
ウィーン・フィル
ウィーン国立歌劇場合唱団
ジョルジョ・トッツィ (フィガロ)
ロバータ・ピータース (スザンナ)
リーザ・デラ カーザ(伯爵夫人)
ジョージ・ロンドン(伯爵)
ロザリンド・エリアス(ケルビーノ)
フェルナンド・コレナ(バルトロ)
原盤:RCA Living Stereo USA LSC-6079 2 LP Box Set 1958年録音 1960年製作

(製作者より)
 4LP盤LSC-6408が1959年、LSC-6079 は1960年の凝縮盤2枚組。

 VICTOR影犬レーベルは音が良いとの評判なので今回2作品を復刻してみた。ひとつめが「フィガロの結婚」凝縮版。

 FR5E+7045で鳴らすとオケの切味は良いが、肝心の声楽が少し細い。EQの影響もあるが何となく冷たい雰囲気もある。
 肌触りの良さでは右に出るものがない205CIIに変更。トラッキング角度を微調整、205CIIの無色透明さにあらためて驚く。メーカーCDにはない音調の整った木目細かいオケとスムーズな声楽が心地好い。
 レコードを音源とした自然な臨場感を再現することにより、各ボーカルパートが美しく浮び上がる処も重要な復刻ポイントとした。


 

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REAL LP-CD 第16弾
クライバーン&ライナー/シカゴ響
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
RLC 0016 1CD-R\2100→\1890


 これはすごい。

 ひょっとして最高傑作ではないのか。REAL LP-CD。
 
 かなり前からこの盤の復刻を告げられていたのだが、クライバーンはあまり売れないのでちょっと及び腰になっていた。それがREAL LP-CDの製作所で原盤を聴いてそのすばらしさに納得。・・・しかし今回まさかここまで忠実に復刻できているとは思わなかった。 今回のアルバムは「RCA VICTOR」LIVING STEREOシリーズ。その名録音のすごさを余すことなく味わうことができる。

 オケはすみずみまで精妙、且つ豊穣。
 そしてピアノは今回苦労しただけあって、クライバーンらしい硬質さと、今までになかったような「太さ」を聴かせる。
 しじまを切り裂くようなピアノの向こうからオーケストラが湧き上がってくるときのカタルシス!
 通常のCDだとどこか適当なところで音量を調節しようとしてしまうのに、このREAL LP-CDだとどこまでもどこまでも音量を上げてしまいたくなる。たとえそうしてもまわりに迷惑になると思えない。
 この圧倒的な存在感、この無限の許容量、この天国的な安心感。

 いままでREAL LP-CDに、そしてクライバーンに及び腰だった人にも聞いてほしい1枚。


原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 016
(1CD-R)
\1890
★オーディオファン向け 
 DENON DL-103+ SAEC WE−317 
  ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ロ長調Op.8
ヴァン・クライバーン(P)
フリッツ・ライナー指揮
シカゴ交響楽団
原盤:RCA VICTOR RECORDS / LIVING STEREO
 LSC 2581 - United States 1961年録音 1962年盤

(製作者より)
 VICTOR影犬レーベルその2。
クライバーンのピアノは溢れんばかりの情熱に満ちて鍵盤を強打するが、それ故硬質で小型スピーカーではシロフォンのように聴こえてしまう。
 アナログケーブル類一式をHITACHI LC−OFC Class1に変更し線の太い落ち着いた方向でバランスをとる。
 DL−103とWE−317 は輪郭を出しながらピアノを手前に引き寄せアナログならではの彫りの深い雰囲気を醸し出している。
 大きなポップノイズが多いLPだが、強力なフィルター処理を避け、重量感を伴ったキレのある響きが変化しないよう復刻を行った。




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REAL LP-CD 第17弾
マルケヴィチ&コンセール・ラムルー管
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
RLC 0017 1CD-R\2100→\1890


 
 ご存知のようにマルケヴィチはマニアからの人気は相当高いのに(アリアCDのファン投票では1位だった)、どういうわけかCD復刻されることが少ない。悪魔的な魅力を持つベートーヴェンの交響曲集もなかなか出てこない。今回の「第9」も本家のほうではずっと廃盤のまま。
 その「第9」をREAL LP-CDがを復刻してきた。

 実は随分前から復刻に挑んでいるという話を聞いていたのだが、どうも今回のLPはなかなかの強敵らしく、完成するまでに3,4ヶ月近く要したようである。途中「メーカーが復刻したがらない訳が分かった」と嘆いていたのを覚えている。

 さて難産の末に誕生した第17弾。
 さすがにすばらしい。
 15年前の貴重な本家フランス盤を引っ張り出して聴き比べてみたが、ぱっと聴いた感じの鮮明度は本家が勝るが、柔らかさ奥深さ、そして管楽器や弦楽器のとんがり具合というのはこちらのほうが上。柔らかいのにエッジが効いている、という感じか。

 この「第9」は「ベートーヴェン」を聴くというより「マルケヴィチ」の異常性を楽しむ演奏。
 要所要所に出てくるマルケヴィチの猟奇的な解釈を楽しむためにも、このREAL LP-CDの音質はもってこいといえる。

 

原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 017
(1CD-R)
\1890
★音楽ファン向け 
 EMPIRE 400TC + SAEC WE−317 
   ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 
イーゴル・マルケヴィチ指揮
コンセール・ラムルー管弦楽団
ヒルデ・ギューデン(S)
アーフェ・ヘイネス(A)
フリッツ・ウール(T)
ハインツ・レーフス(Br)
カルルスルーエ・オラトリオ合唱団
原盤:日本ビクター  SFL-7585 1961年ステレオ録音

LPでは第3楽章の途中でA面が終わるために若干の途切れが発生します

(製作者より)
 年末に第九をと思い取りくんだLPだが、、、
 ノイズや揺れが多いLPで波形を維持するのに相当手間取った。
 この手のレコード復刻は人に頼まれたらまず断るだろう。


製作したLP原盤CDの音質について。

 DECCA復刻CDをアリアCDさんから借りて比較試聴する。
 流石にメーカーCDはマスターから起していると思われノイズが皆無。
 もちろんマスターの音を聴いたことがないので何ともいえないが、CD化に際しイコライザー、エフェクターが掛かったバランスに思われる。
 もともとDECCAでなくPHILIPSの音源傾向なのかもしれない。
 以上の事を踏まえてLP原盤のCD復刻に取りかかった。

 引締まった低域を再現するアーム、高域の彫りと分解能に優れるイコライザー、低域の量感と弦に艶を出すカートリッジを選択し、最後にリード線とアナログケーブルの選択により音調を整えた。 
 ECCA復刻CDに比べ無色透明かつフラットな響きに仕上がり、レコードとアナログ機器の魅力を十分残す事が出来たと思う。
 第三楽章8分前後のところ、レコードA面からB面に変わる為、若干のフェードアウト部分有り。





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REAL LP-CD 第18弾
オイストラフ(Vn)&オボーリン(P)
ベートーヴェン:ヴァイオリン奏鳴曲「クロイツェル」&「スプリング」
RLC 0018 1CD-R\2100→\1890


 REAL LP-CD、第18弾に用意してきたのはオイストラフとオボーリンによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ「春」と「クロイツェル」。
 定番中の定番で、おそらく多くの人がこの二人の演奏でベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集をそろえたことと思う。

 さてその歴史的名演だが、「定番」ということもありここ数年は廉価盤リリースでの発売が常となっていた。そんな中でのREAL LP-CDによる復刻はありがたい。

 しかし数年ぶりに聴いて驚いたのは・・・「春」。
 正直、このジャケットでも見られるようにガチガチのソビエトっぽいいかついオヤジ二人の「春」なんぞいまさら聴きたくない、というのが本音だったのだが・・・
 一体何なんだ、この乙女チックで柔らかで優しい演奏は!?
 こんな繊細で抒情的な演奏だったか!

 うーん、今回のアナログ復刻で聴くまでよく分かってなかった。

 

原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 018
(1CD-R)
\2100→\1890
★オーディオファン向け RLC−018
  DENON DL-103+ SAEC WE−317 ONKYO P−303   

 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン奏鳴曲 第9番「クロイツェル」
       同       第5番「スプリング」


  SFL−7610 1962年録音 STEREO
オイストラフ(vn)
オボーリン(p)

(製作者より)

 2015年初春、今年最初のREAL LP-CDとなります、、、、、。

 REAL LP-CDは、今回よりフォノイコライザーを変更、今年も懐かしいオーディオ機器を次々と登場させる予定です。

 今回は1977年製のONKYO P−303プリアンプ。
 もう15年以上鳴らしていない。果して音が出るか不安があったが、入念にクリーリングを行いレコードにそっと針を落とした。
 なんと驚くことに繊細で優雅なアナログサウンドは健在だった。

 ONKYOのアンプは8台保有、回路や接点が最も少ないと思われるP−303をフォノイコとして採用。
 時間をかけてエージングしていくと低域が柔らかく拡がり、輪郭を隈取りすること無く音像が空間に美しく浮び上がる。
 デジタルにはないアナログ独特のイメージがとても優しい。


 標準デジタルリマスターでは絶対表現できないバイオリンの消入るような儚さをCDで表現してみたい。これを聴くと一般CDが如何に華麗な音に加工されて繊細さを失っているかが判るはずだ。
 直前のラックスC−05に比べるとあっさりしているので無色透明に聴こえるが音色はしなやかで心地好い。アナログ時代のプリだけあってとても自然である。
 その為REAL LP-CDの音は一聴地味だが何度聴いても飽きない。
 当時のレコード演奏を経験した人にとっては50年前にタイムスリップした錯覚に落ち、円やかで落ち着いたアナログ録音の実力を知ることが出来る。
 最近のデジタル録音しか聴いたことのない人にも是非聴いて欲しい。





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REAL LP-CD 第19弾
アイザック・スターン(vn)
オーマンディ&フィラデルフィア管
メンデルスゾーン & チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 
RLC 0019 1CD-R\2100→\1890


原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 019
(1CD-R)
\2100→\1890

★音楽ファン向け RLC−019
★SONY XL-500E + SAEC WE−317 SHELTER 216

  メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 
  チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 


1958年録音 
原盤:OS-114 1961年日本盤 STEREO
アイザック・スターン(vn)
ユージン・オーマンディ指揮
フィラデルフィア管弦楽団


 CDで聴くとどうも上滑りした感じのするスターンのヴァイオリンも、さすがREAL LP-CD の高水準復刻だと滑らかさとともに色気のようなものが伝わってくる。

(製作者より)

 定番中の定番、何度も再発されたレコード、CD、SACDまである。

 この盤の特徴は、演奏、録音すべてがオーソドックス、中庸の美学というべき作品。
 使用した1961年盤はステレオが普及してきた頃で品質も安定している。 

 針は何をもってきてもそれなりに聴かせるが、オケがキリッと立ち上がる方がヴァイオリンのソロが断然生きてくる。
 SONY XL-500E は普段使わないカートリッジだが余計な付帯音が付かず引締まって気持ちが良い。
 ホールトーンをよく捉えた録音でしなやかなバイオリンの音が印象的。
 デジタルの硬直した冷たさはなく繊細で木目の細かいアナログサウンドに陶酔して頂きたい。



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REAL LP-CD 第20弾
オーマンディ&フィラデルフィア管
レスピーギ:交響詩「ローマの祭」 & シベリウス:交響曲第7番
RLC 0020 1CD-R\2100→\1890


原盤ジャケット

REAL LP-CD
RLC 020
(1CD-R)
\2100→\1890

★オーディオファン向け RLC−020
★SONY XL-500E + SAEC WE−317 SHELTER 216

 レスピーギ:交響詩「ローマの祭」
 シベリウス:交響曲第7番

 1960年録音
 原盤:OS-201 1962年日本盤 STEREO
ユージン・オーマンディ指揮
フィラデルフィア管弦楽団

 「ローマの祭」の派手なオーケストラも嫌味なく耳に入ってくるし、何より通常くぐもった雰囲気で終始してしまうシベリウスの7番もこれだけの高性能オケ、高性能録音で聴くと見通しがよくて、今までとは違ったすっきりした曲に聴こえてくるのが面白い。

(製作者より)

 上記ヴァイオリン協奏曲の数年後の録音だがさらにワイドレンジになりLPレコードの黄金期を迎える。 
 この頃のステレオ盤は完成された独特の音色を持ち、いかにもレコードを再生しているのだ、という充実感に満たされる。
 幸いこの年代にしては非常にコンディションの良い盤を復刻したので、レコードの音を十分に楽しんで頂けると思う。
 アナログ世代には懐かしく、デジタル世代には新鮮に聴こえるのではないだろうか。




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REAL LP-CD 第21弾
ジノ・フランチェスカッティ(vn)
ブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
RLC 021 (1CD-R)\2100→\1890

原盤ジャケット 

REAL LP-CD
RLC 021
(1CD-R)
\2100→\1890

★音楽ファン向け
☆TECHNICS 205CII+PIONEER PA-1000

  ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調


録音:1961年1月26日 カリフォルニア、アメリカン・リージュン・ホール
原盤:OS-181 1962年 COLUMBIA日本盤 STEREO
ジノ・フランチェスカッティ(vn)
ブルーノ・ワルター指揮
コロンビア交響楽団

(製作者より)

 デジタルに慣れた耳には柔らかくトロリとした音が出てくる。
 そして繊細で細く伸びきるバイオリンはしなやかで美しい。
 PA-1000は水平垂直部にアンギュラコンタクトベアリングを採用した珍しい構造で、ガタが全く無い精密アームの逸品。
 当時音楽性に欠けるといわれたジャパンメイドだが今聴いてみるととてもバランスが良くリアルな再現を通り越してしっとりと美しい。
 しかし50年以上前のレコードは雑音に埋もれ、下手なフィルター処理を施した途端この雰囲気が失われてしまうから困ったものだ。
 音の揺れや弱音部を消失することなくアナログ独特の波形を維持することに専念した。手作業のため若干ノイズが残るが、アナログ音源で聴くヴァイオリンの優雅な音を楽しんで頂きたい。






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REAL LP-CD 第22弾
カール・ミュンヒンガー指揮/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)

モーツァルト:セレナード第7番 ニ短調 K.250「ハフナー」
RLC 022(1CD-R)\2100→\1890

原盤ジャケット 

REAL LP-CD
RLC 022
(1CD-R)
\2100→\1890

★オーディオファン向け
☆TECHNICS 205CII+PIONEER PA-1000

  モーツァルト:セレナード第7番 ニ短調 K.250「ハフナー」


録音:1960年10月 ウィーン
原盤:SLC-1081 1962年 KING日本盤 STEREO
カール・ミュンヒンガー指揮
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)

(製作者より)

 前出のコロンビア盤に比べ厚みがあり艶が乗っている。
 すっきりと見通しの良いバイオリンと切味の良いオケだ。
 録音環境の違いか、同じシステムで再生しているとは思えない。
 両方とも1962年盤だがどちらの音が良いかは再生機器と好みの問題。
 音の揺れや弱音部を消失することなくアナログ独特の波形を維持することに専念した。
 手作業のため若干ノイズが残るが、デジタル時代ですっかり忘れていたアナログLPの音が蘇る。







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REAL LP-CD 第23弾
屈指の名盤となるだろう
フィルクスニー&スタインバーグ/ピッツバーグ響
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
RLC-023 (1CD-R)\2100→\1890

RLC-023
(1CD-R)
\2100→\1890
★音楽ファン向け 
☆DENON DL-103 + SAEC WE-317 + GT40α

 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

録音:1957年10月26日
原盤:SP8419- Capitol  1958年米国盤 STEREO
ルドルフ・フィルクスニー
ウィリアム・スタインバーグ指揮
ピッツバーグ響

 音質にこだわるREAL LP-CDだが、今回珍しい音源を引っ張り出してきた。
 フィルクスニー&スタインバーグ/ピッツバーグ響による「皇帝」である。

 フィルクスニーは1964年にケンペ(コンサート・ホール)と、1973年にユリ・セガル(DECCA)と「皇帝」を残しているが、残念ながらどちらも聴く機会に恵まれているとは言いがたい。
 ましてや今回の1950年代の1回目の演奏など、はっきりいって完全に無視されてきた。
 EMIからもスタインバーグの20枚組ボックス(廃盤)でCD化されたきりではないか。

 この演奏、これまで注目を浴びたことはないだろう。店主もことさら聴こうとは思わずここまで来た。

 しかしこの演奏のなんとみずみずしく美しいことか。
 そして録音の明瞭なことか。

 職人気質のスタインバーグの堅実な指揮と、フィルクスニーの健康的で明るく幾分アクロバティックなピアノ(むちゃくちゃウマい)による華やかで鮮やかな音楽が、当時のCAPTOL盤の優秀な録音によってこれ以上ないほど美しく再現されている。
 確かにこれは「音」にこだわるREAL LP-CDなら復刻したくなる。

 おかげで闇に埋もれていた名演に出会うことができた。
 過去のREAL LP-CDのアルバムの中でも屈指の名盤となるだろう。大音量で楽しんでいただきたい。

原盤ジャケット


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(製作者より)

 ベートヴェンの重たい雰囲気をリズミカルなピアノと開放的なアメリカオケで演奏。この伸びやかでロマンチックなピアノを聴くとベートヴェンは最初のロマン派だったことを改めて認識させられる私的名盤。
 品質は58年米国盤なので多少ノイズや歪みがあるが、レコードらしい厚みのある魅力を発散する。
 モノラルからステレオ盤が並行して発売され始めた時期だが、臨場感よりむしろ再生レンジが広がったことによる細密感が素晴らしい。
 これが57年前に製造されたあの愛おしい「レコードの音」なのだ。
 GT40αはアナログの音質を熟知した肌触りのよいデジタル変換を行ってくれた。
 0.5ミルの円針に特別換装したDL−103で復刻。
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REAL LP-CD 第24弾
その瞬間、ここはどこかの王宮だったかと錯覚することになる
ピエール・フルニエ(Vc)
ルドルフ・バウムガルトナー&ルツェルン音楽祭弦楽合奏団
ボッケリーニ&C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲
RLC 024 (1CD-R)\2100→\1890

RLC 024
(1CD-R)
\2100→\1890

★オーディオファン向け
☆SHURE V−15III + SAEC WE-317 + GT40α 

 ボッケリーニ:チェロ協奏曲 変ロ長調(グリュッツマッハー編)
 C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲 イ長調


録音:1961年録音 STEREO
原盤:SLGM-1133 日本グラモフォン
ピエール・フルニエ(Vc)
ルツェルン音楽祭弦楽合奏団
ルドルフ・バウムガルトナー(指揮)

 こちらのアルバムは音質重視でピックアップされたアルバムだと思うが、「売り」を考えたら、普通この地味なアルバムは選ばない。もしフルニエを取り上げるとしたらもっと派手で有名な作品を選ぶものだろう。こういうところがここのオーナーの完全なる採算度外視たる所以。

 ところがそうやって選ばれたアルバムが、ことのほか魅力的なものだったりするのが面白い。
 下↓の解説を見ても、オーナーが注目しているのはこのアルバムの「音」ばかりなのだが、これが得も言われぬ素敵なアルバムなのだから不思議なものである。オーナーからは「オーディオファン向け」となっているが、店主にしてみればこれぞ「クラシック・ファン向け」。

 まずフルニエの颯爽とした気品あふれるチェロに感服させられる。
 その貴族的なおももちが、こうした初期古典派のゴージャスな憎いほどはまっているのである。
 聴いているだけで自分も王宮の間に案内された気にさせるフルニエの「高級感」というのは、他のチェリストにはない、まさにもって生まれた特質。これらの曲を、最近の技量のうまい若者で聴いて、ここまで充実した気持ちになることはないだろう。

 スペインの王宮で活動したボッケリーニ、そして今回の曲を編曲したグリュッツマッハーもまたドレスデンの宮廷の楽長を務めていた人。C.P.E.バッハもまたフリードリヒ大王に寵愛された(されてなかったという説もあるが)。
 こうした貴族的・王宮的な作品こそフルニエの真骨頂であることを改めて思い知らされた。

 ちなみにC.P.E.バッハのチェロ協奏曲 イ長調 は「明るい系」のC.P.Eの作品中最高傑作とだと思う。この第3楽章の美しさ爽快さ。一度聴いたらその日は頭から離れなくなって、散歩とか行きたくなること間違いない。

 でも考えてみればこれだけどっぷりとこの音楽・演奏に浸ることができたのも、やっぱりREAL LP-CDの復刻技術による賜物か。
 試しに大音量でかけてみてほしい。
 フルニエの贅沢な音色が部屋中に充満して、その瞬間、ここはどこかの王宮だったかと錯覚することになる。

原盤ジャケット


(製作者より)

 まずアナログ録音されたチェロの存在感に圧倒される。
 弦を擦って音を出す楽器の特徴を見事に捉えた名録音。
 SHURE V−15IIIHE は年代に合わせ円針に差し替えている。
 作成された波形を見るとデジタル録音では見られない複雑怪奇なもの。何処までが本来の音か、あるいはアナログ特有の歪みなのか判断できない。
 一旦通常のフィルター処理を行ってみたがかえって濁ってしまう。波形を整えることによって情報が欠落し、響きや楽器本来の歪みが消失する。
 ほとんど無処理の状態より大きなノイズのみ元波形を崩さないように修正。この盤ではGT40αの細部まで丁寧にデジタル変換する能力が光る。











 REAL LP-CD について (No.9)

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 アメリカではちょっとしたレコードブーム。
 売上げは2005年から2013年までの8年間で6倍以上に増え、日本でもLPで新譜が発売され話題になっています。
 レコードファンとしては嬉しい事ですが、気になるのは、、、

 デジタルで録音した音源をレコードにプレスしてもやはりデジタル特有の音がします。そればかりかレコードの再生は調整が難しいうえ一般的には音質劣化の可能性が高いです。
 デジタル録音した音楽をCDとLPで同時発売した場合、LPの方が音が良いと思われるケースはCDのマスタリングに問題があると思われます。

 それより音源をアナログ録音してデジタル化した方がはるかにアナログの魅力を再現できると考えます。
 以前にもお話したとおり、CD規格は思ったより優秀です。デジタル音源に無理に近づける処理を行わなければアナログ音源の違いを十分聴き取る事が出来ます。

 今回リリース予定のREAL LP-CD や五島史誉第2弾“Appassionata"はアナログ音源の特性を十分考慮したマスタリングを行っています。

 今回よりUSB−ADCについてフルテックのADL GT40αを採用。この機種は現在では珍しくフォノイコを搭載しているだけあって、アナログに重点を置いた音質設計に大きな魅力があります。
 私は従来よりハイサンプリングレートの音に疑問を感じ、その実在感の無い音質に不満を感じていました。
 原因はレートの問題ではなく、製品の製作コンセプトにあるということでしょうか。
 どのサンプリングレートを使っても滑らかでアナログらしい繊細でしかも太い音質が得られ、近い将来24bit-192khzの配信にも使えそうです。なおフォノイコは聴き慣れたSHELTER 216を外部接続しています。
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REAL LP-CD について (No.10)


 10インチ盤より状態の良い英国盤とドイツ盤をレギュラーシリーズで復刻。
 埃とカビに塗れた文化遺産を入念なクリーニングを施し発売当時の状態に近づける。
 前回の限定シリーズとは違い音質レベルはREAL LP−CDの水準をなんとかクリア、一般のクラシックファンにもお勧めできる内容になっている。

 最適なケーブルを試聴のうえ選択、試作マスターデータは10枚を超えた。
 USBケーブル以外は電源まですべてハンダからプラグまで拘った自作品。
 しかし当時のレコード規格においてはモノラルとステレオには雲泥の差があり、単なるチャンネル数ではなく技術的に白黒とカラーぐらいの違いが認められる。
 レンジや細密感を重視される方は同時に復刻したグリーグを聴いて頂きたい。
 ついでに4チャンネルレコードの話をすると、当時は後方に2スピーカーを設置するのが 面倒で短命に終わったが、2チャンネルで再生しても周波数の伸びは別格でCD規格では収録が難しいほど。
 その技術は後に2チャンネルにもフィードバックされレコードの音質が頂点を極めた頃、デジタル技術が普及し消滅した。
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REAL LP-CD について (No.11 2016.4.22)

 国内生産のCD-Rが昨年末で終了しました。
 現在使用しているTDKは台湾製で問題ないと思っていましたが、海外製も便乗して大幅に値上がりしてきました。
 特にシルバーやゴールドのCD-Rは在庫僅少のうえ急騰している為、仕入れが困難な状態です。
 現在と同等、又はそれ以上の商品をある程度確保しましたが、今後は徐々にホワイトプリンタブルCD-Rに移行し販売価格が値上がりする可能性がありますのでご了承ください。



REAL LP-CD について (No.12 2016.4.25)

 モノラルのオリジナル盤、それに準ずる初期盤の復刻を再考。
 レコードの音を忠実に再現するコンセプトに何ら変わりはないが、彫りの深い音質を持つモノラルの魅力をそのままCDに収めたい。
 元々ステレオ方式とはカッティング形式から周辺システムまで違うので、単にカートリッジをモノラルにすればすべてが解決する訳ではない。
 ソースは1CHでCD化するときは2CH。
 左右全く同音源にすると圧迫感があり、さらに試聴環境の左右誤差によって干渉が起こり周波数特性に乱れが生じる。(ノイズキャンセラー原理)
 本来1つで聴くべきだが2つのスピーカーで再生する人が多いと思われるので聴き心地のよいステレオ出力からの無調整2チャンネルとした。
 まずすべての線材を新しい素材からOFCないしは4N銅に戻した。
 それによってレンジが凝縮され中域を中心に音の厚みが格段に増している。
 なおLC-OFCは古いシステムによく融和するため一部採用している。
 さらにアームベースをメタルベースで浮かせ開放的な響きを演出。
 これは当時の名機といわれるプレイヤーシステムの殆んどがフローティング構造による再生が中心になっていた為である。
 また低出力MCに対して解像度重視のヘッドアンプを止めて、古いレコードと相性のよいトランスによる昇圧を行っている。







 REAL LP-CD について (No.13)


 高価なオリジナル盤は誰しも手に入れてみたいと思うのだが、値段と音質(盤質)は必ずしも一致しない。
 オリジナル盤は最もマスターテープに近いことは間違いないし、とんでもなく音のよい盤に巡り合うこともある。
 しかし国内に輸入流通する場合、希少性がその価値を決めており、コレクター向きの盤であることを理解する必要がある。
 盤の価値は「無傷」かどうかと「希少性」で決まり、溝の擦り具合や船便経由などによるカビの侵食状況等はあまり考慮されていない。
 目に見えない溝の損傷は修復が難しく、強烈なフィルターが必要になり、オリジナル盤本来の音質を保持することが大変困難になる。
 むしろ再生回数が多くて保存状態の悪い外盤より、多少のキズがあっても国内盤のほうが意外にもオーディオ的に絶好の狙い目になったりする。

 REAL LP-CD について (No.14)


 ピックアップカートリッジの音色も個性があって面白いが、トーンアームの影響も大きいのでいつも記載している。
 その違いは音色ではなく表現力であり音楽の雰囲気を構成する。
 今回はAUDIO CRAFT AC-300で復刻を再開。
 一点支持オイル制御は押えつけられたところがなく響きがとても自然で美しい。針先が音溝に沿って上下左右に自由に動作する仕組みが、より開放感に満ち溢れて素晴らしい。
 同じ一点支持でもSTAXと違うところはオイル制御により非常に滑らかな音質を形成することである。
 シリコンオイルの交換から始め、ラテラルバランスとダンプ量を綿密に調整。CDに復刻してもアナログの柔かい響きが浮かび上がり、このアームの卓抜したトレース能力を知ることが出来る。

 ついでに現在まで使用したアームの特徴を記載しておく。


★AUDIO CRAFT AC-300 豊かで自然な響きで肌触りのよい音
★STAX UA-7 一点支持 高感度で繊細 汎用性が高く美しい響き
★SONY  PUA-7 ラジアルベアリング 太めの音質で歯切れがよい
★AUDIO CRAFT AC-3000MC 300の後継機種 重針圧対応
★VICTOR 7035 ジンバルサポート 癖の少ない中庸の音
★PIONEER PA-1000 コンタクトベアリング 低歪で制御された音
★SME 3010R ナイフエッジでしっかりした音の輪郭と輝きを描く
★SAEC WE-317 ダブルナイフエッジで強靭 CDの音に近い 





REAL LP-CD について (No.17)


 レコードとアナログ機器の魅力をCDRにそのまま残すREAL LP-CD。

 今回は、1967年のカタログに記載されているVICTOR MD-1009 IM型を採用、なんとオリジナルデッドストック品。50年の歳月を経てよく生きていたものだ。
 これで50年代のモノラルを鳴らしてみたらどんな音がするのだろうか。

 時間を掛けてエージングすると徐々に眠りから覚め、本来の能力を発揮しはじめた。
 最初期ステレオカートリッジだが近年再発された幾多のモノラルカートリッジより無骨で力強い響きがある。その後の製品に比べ太くて彫りの深い音質は、SP盤から発展したものと考えられ、恐らく当時のトラッキング角度や針の形状が独特の雰囲気をもたらしている可能性がある。

 この特徴を上手く再現するトーンアームとして選んだのは、以前 RLC-002 で一度使用したSONY PUA-7
 無共振と強度に徹した構造は、カッチリとした音像を結ぶ。明晰な表現を生み出し、かつ線が細くならないところがこのアームの特徴。
 ブロードキャストを想定した当時のSONYの音創りは実に立派である。
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REAL LP-CD について (No.19)

 カートリッジシェルリード線につて新世代の6N-LC-OFC と対照的なヴィンテージ線(アメリカ製)を採用。
 古くからリッツ線の音が良いことは知られているが髪の毛のように細い0.07mm×15本(AWG41)のエナメルワイヤーリッツを使用したリード線はあまり見ない。理由は極細で切れやすい上、一本一本エナメルを剥がす作業に手間取るからだ。
 元々カートリッジ内部の線は極細であり、いくら短いとはいえいきなり太い線に繋ぎバランスを崩した経験が何回もある。
 今回の2作品はアメリカ製のヴィンテージ銅ということもあり米国のオーケストラ(日本盤)を取り上げてみたところ、落着いた雰囲気で木目が細かく分解力に優れマスターテープを聴くような結果となった。





REAL LP-CD について (No.18)

 6N-LC-OFC はワイドレンジで驚くほど高細密でありながら引き締まった音像を得ることが出来る極上の線材だが、現在入手不可能になってしまったことがとても悔やまれる。
 一般的に6NやPC-OCC系はバランスを取るのが難しく、また銀や金の混在した線材もなおさら個性が強く出る。
 今回はこの日立電線の6N-LC-OFC CLASS1をシェルリード線と、ラインケーブルに採用するため新たに製作した。
 アナログ音源にマッチするように周辺機器の調整とソフトウエアの変更を行った。

 ドヴォルザークとプロコフィエフは録音年代が随分違うが、それぞれレコードの音源をデジタルで磨き上げたプレミアム復刻となった。

 JBL大型モニターとYAMAHA−1000Mにて音質確認済み。







REAL LP-CD について (No.19)

 前回リッツリード線の効果は大変素晴らしいものであったが、今回はリード線をそのまま延ばしてEQに直結するヴァージョンを追加。

←カートリッジからイコライザーまでを直結。

 昔からある手法だかエナメルリッツ線は弾力性がありハムを拾いやすいので細目の通常同軸ケーブルを使用した。
 リッツ線の分解力と微細信号に優れた特徴は後退したが、接点が減少したことによる質的向上とアナログらしいしっとりとした雰囲気が特徴。
 丁寧な描写で声楽や小編成など、とても聴きやすいバランスといえる。
 試聴システムや好みによってこれぞアナログの音と思われる人もおられることだろう。
 低域の厚みが足りない録音やモノラルレコードでも威力を発揮しそうだ。
 微小信号を扱うアナログ再生はカートリッジ、針、アームをはじめ使用ハンダや線材一つで驚くほど音質が変化する(コントロール)できるところが欠点であり利点でもある。
 金メッキや合金などが混ざる接点は音質変化や情報量欠落の恐れがあるがメーカーではそれを含めたバランスで調整しているのでどちらがよいか一概には判断できない。









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