≪第101号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2019/3/19〜
3/22(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
HMF
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超辛口、トリオ・ワンダラーのラフマニノフ
(1)ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1番ト短調
(2)同:ピアノ三重奏曲第2番ニ短調Op.9「悲しみの三重奏曲」(1917年版)
(3)グリーグ:アンダンテ・コン・モト ハ短調
(4)スーク:悲歌Op.23(ピアノ三重奏版) |
トリオ・ワンダラー
【ジャン=マルク・フィリップ=
ヴァルジャブディアン(ヴァイオリン)、
ラファエル・ピドゥー(チェロ)、
ヴァンサン・コック(ピアノ)】 |
録音:2018年1月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
1987年結成、円熟著しいトリオ・ワンダラー。2013年リリースのチャイコフスキーは名演の誉れ高いものでしたが、今回ラフマニノフに挑戦。
チャイコフスキー以来、ロシアの作曲家は特別な人の追悼にピアノ三重奏曲を作ることが慣わしとなりました。1893年10月にチャイコフスキーが急逝すると、ラフマニノフは長大かつ感動的な作品をその霊に捧げました。
長さ、構造など意図的に真似ていますが、ピアノが主役で非常に技巧的なのがラフマニノフならでは。意味深長な引用や慟哭などチャイコフスキーへの思いにあふれる重い作品となっています。
ラフマニノフはその前年に習作的な断章を残していますが、規模の点でもナイーヴな感覚からも、近年こちらをとりあげる演奏団体が増えています。ここにももちろん収録。
フィル・アップとしてグリーグ唯一のピアノ三重奏作品である「アンダンテ・コン・モト」とスークの「悲歌」が選ばれているのも嬉しい限り。
トリオ・ワンダラーの演奏は辛口で緊張感に富むもので、凄みすら感じさせます。ラフマニノフ作品は名ピアニストで録音することが多いですが、トリオワンダラーのピアノのヴァンサン・コックが、充実の名手ぶりを示しているのも聴きものです。
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MIRARE
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フォルジュルネでおなじみのふたりによるモーツァルト
モーツァルト:
(1)ヴァイオリン・ソナタ ト長調K.379
(2)ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調K.380
(3)ヴァイオリン・ソナタ ホ短調K.304
(4)ヴァイオリン・ソナタ ニ長調K.306 |
梁美沙(ヴァイオリン)
ジョナス・ヴィトー(ピアノ) |
録音:2018年6月27-29日/ラベイ・エコール・ドゥ・ソレーズ
トリオ・レ・ゼスプリのヴァイオリニストで、フォルジュルネ音楽祭でもお馴染みの梁美沙(ヤン・ミサ)。大阪出身、パリ音楽院でカントロフとシャルリエに師事した若手。
彼女がフランスの名手でやはりフォルジュルネでおなじみのジョナス・ヴィトーとモーツァルトのソナタに挑みました。これらのソナタはピアノが主とも言えますが、ヴィトーのシックで色彩的な表現力が光ります。また梁美沙の独特な語り口も非常に魅力的です。
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AVIE
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イタリア・バロック・ファン必聴!/チェロ作品
「アウト・オヴ・イタリー」
ジョルジョ・アントニオット(?1680/92−?1766/76):チェロ・ソナタ
ト長調 Op.1-2
ジャコッベ・バゼヴィ・チェルヴェット(c.1682−1783):
2本のチェロのためのディヴェルティメント
ト長調 Op.4-1
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687−1762):チェロ・ソナタ
ヘ長調 Op.5-5
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678−1741):チェロ・ソナタ第6番
変ロ長調 RV.46
ルイジ・ボッケリーニ(1743−1805):2本のチェロのためのソナタ
ハ長調 G.17
サルヴァトーレ・ランツェッティ(c.1710−c.1780):チェロ・ソナタ
イ短調 Op.1-5
ジョヴァンニ・バッティスタ・チッリ(1724−1808):
2本のチェロのための二重奏曲 ト長調 Op.8-3 |
フィービー・キャライ(チェロ)、ペイリャン・ヂュー(チェロ)、
チャールズ・ウィーヴァー(リュート)、アヴィ・スタイン(ハープシコード) |
ムジカ・アンティクヮ・ケルンで活動した名チェリスト、フィービー・キャライが弾くイタリアのチェロ作品集!
☆ムジカ・アンティクヮ・ケルンで活動したアメリカのバロック・チェリスト、フィービー・キャライ!
☆イタリア国外へ飛び出して活躍した作曲家たちのチェロ作品集。
フィービー・キャライはボストン出身のバロック・チェリスト。ラインハルト・ゲーベルの名アンサンブル、ムジカ・アンティクヮ・ケルンでは10年にわたりチェリストを務め、多くの名盤のレコーディングにも参加。
オランダのヒルフェルスム音楽院やベルリン芸術大学で教員を務め、現在はアメリカのロンジー音楽院、ジュリアード音楽院でバロック・チェロと古楽を教えながら、ハーヴァード大学のバロック・チェンバー・オーケストラのディレクターを務めています。
「アウト・オヴ・イタリー」は、それまで「音楽の本場」と見なされてきたイタリアから、フランス、ドイツ、スペイン、オランダ、イギリスなどヨーロッパ中へミュージシャンが移動した18世紀が舞台。
ヴィヴァルディやボッケリーニから知られざる作曲家まで、国外で活躍したイタリアの作曲家&器楽奏者たちによる、チェロ・ソナタ、2本のチェロのための作品を収録。
イタリア・バロックの器楽愛好家必聴!
※録音:2017年10月26日ー30日、バッテル礼拝堂(アメリカ)

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<メジャー・レーベル>
<国内盤>

3/21(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
LA DOLCE VOLTA
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ブラームスへの愛に満ちた1枚
ブラームス:
・ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34
〔録音:2018年2月26-28日〕
・8つのピアノ小品 op.86
〔録音:2015年7月〕 |
ジョフロワ・クトー(ピアノ)
エルメス弦楽四重奏団 |
輸入盤・日本語帯・解説付
2016年、ブラームスのピアノ独奏曲全集(6CD/
LDV 170)をリリースしたフランスのジョフロワ・クトー。ブラームスへの愛を胸に、次なる冒険へと繰り出しました。ブラームスのピアノを伴う室内楽全作品録音プロジェクトです。
この旅路をクトーと共にするのは、エルメス弦楽四重奏団、そしてクラリネットのニコラ・バルデイルー、ホルンのウラディミール・デュボワ。
2018年からプロジェクトはスタートしており、2020年9月にかけて、8回のセッション録音で全曲を録音していきます。
今回リリースされるのはピアノ五重奏曲、そして全集にも収録されていましたが8つのピアノ小品というカップリング。
ピアノ五重奏曲についてクトーは「この音楽は協奏的というよりも"交響的"
といえるでしょう。幾つもの極小の動機やリズム型が、弦楽パートにもピアノ・パートにも共通して頻出します。さらにそれらが"登場人物"
として、楽曲全体を統一する指導的な構想に統合されている状態が、絶えず強調されます。」と述べています。
緊密に関連しているピアノ・パートと弦楽パートの火花の散るようなアンサンブルに注目の1
枚です。
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イゾワールのオルガンと声が織りなす美しいコラールの世界
J.S.バッハ:
主なる神よ、汝をわれらは頌めまつらん(テ・デウム)
BWV 725
いと尊きイエスよ、われらはここに集いて
BWV 731
キリストは死の縄目につながれたり BWV
695
尊き御神の統べしらすままにまつろい BWV
690
いまぞ喜べ、汝らキリストの徒よ BWV 734
天にましますわれらの父よ BWV 737
われ汝に別れを告げん BWV 736
アダムの堕落によりてことごとく腐れたり
BWV 705
イエスよ、わが喜び BWV 713
われら皆一なる神を信ず BWV 765
主イエス・キリスト、神のひとり子 BWV
Anh 55
深き淵より、われ汝に呼ばわる BWV 686 |
アンドレ・イゾワール
(オルガン/聖トーマス・ダカン教会)
アンサンブル・ヴォーカル・メタモルフォーゼ
アンサンブル・ヴォーカル・チェリ&テッラ |
録音:2000年
イゾワールのオルガンと声が織りなす美しいコラールの世界を堪能できます。1
曲目のBWV725 はドイツ語「テ・デウム」。
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カウエルとプロコフィエフ作品でつむぐシンデレラの物語 |
ウィレム・ラチュウミア(ピアノ) |
セルゲイ・プロコフィエフ:
-《シンデレラ》からの3つの小品 Op.95/
-《シンデレラ》からの10の小品 Op.97
-《シンデレラ》からの6つの小品 Op.10
第1景
1. ガヴォット Op.95/2. 争い Op.102/3.
ヘンリー・カウエル - エオリアン・ハープ/
4. 春の精 Op.97/5. 夏の精 Op.97/6.
キリギリスとトンボ Op.97/
7. 秋の精 Op.97/8. 冬の精 Op.97/9.
舞踏会へ行くシンデレラ Op.102
第2景
10. ヘンリー・カウエル - マノノーンの潮流/11.
パスピエ Op.97/12. ブーレ Op.97/
13. シンデレラと王子のワルツ Op.102/14.
パ・デュ・シャール(ショールの踊り)Op.102/
15. シンデレラと王子のアダージョ
Op.97/16. シンデレラのヴァリアシオン Op.102/
17. ヘンリー・カウエル - バンシー
第3景
18. 間奏曲 Op.95/19. 東洋 Op.97/20.
奇想曲 Op.97/21. ゆるやかなワルツ Op.95/
22. 愛をこめて(アモローソ)Op.102/23.
ヘンリー・カウエル - 妖精の鐘 |
輸入盤・日本語帯・解説付
ヘンリー・カウエルのピアノ作品と、プロコフィエフの「シンデレラ」の組み合わせという興味深いプログラムのディスクの登場。
カウエル(1897-1965、アメリカ)の音楽は、トーン・クラスターや複雑なリズムなどで知られていますが、ここでは「シンデレラ」の物語の一場面に寄り添うように配置されています。
たとえばトラック3の「エオリアン・ハープ」は"仙女のお婆さん(=物乞い)"
の登場、トラック17の「バンシー」真夜中の12時を告げる鐘の音、そして終曲として収録されている「妖精の鐘」はシンデレラの物語のエピローグ・・・。ラチュウミアの独創的なアイデアによるこの1枚は、シンデレラの物語をより豊かに浮かび上がらせるとともに、カウエルの音世界へも私達の耳を開いてくれるものとなっています。
=ラチュウミアの言葉=
カウエルのピアノ音楽とプロコフィエフの《シンデレラ》の相性が抜群であること が分かりました。言うなれば、互いが互いの鏡像であるような関係を築くのです。
いずれの作品も、シンプルなテーマ、そして私がこよなく愛するテーマの一つ、つまり"おとぎ話"
に関係しています。そしてその音世界は、子供の想像世界と大人の想像世界のはざまで奏でられ演じられるのです。それが、私がカウエルとプロコフィエフの作品を組み合わせた理由です。二人の作品は呼応するだけでなく、互いの魅力を際立たせもします。もっとも、今回のプログラムは吟味に吟味を重ねた結果です。
=ラチュミア(プロフィール)=
1974年、フランスのリヨン生まれ。フランス国立リヨン高等音楽院のエリック・ハイドシェックおよびジェリー・ムティエのクラスで学び、同院にて審査員満場一致・賞賛付の1
等賞を獲得。同院の修士課程に進み、ムティエのもとで更なる研鑽を積んだ。クロード・エルフェにも師事したほか、メシアン夫人イヴォンヌ・ロリオ、ピエール=ロラン・エマールのマスタークラスを受講。音楽学の学士号も取得している。2004年、ヒューレット・パッカード財団「明日の音楽家」賞を受賞。第12回モンサルバーチェ国際現代音楽コンクール(スペイン・ジローナ)に入賞。2006年、オルレアン国際20世紀ピアノ音楽コンクールで第1位「ブランシュ・セルヴァ特別賞」に輝き、同時に5
つの賞も授与された。これまでにLA DOLCE VOLTA
レーベルよりEXTASEMAXIMA(極限の恍惚)(LDV
16)、ファリャ:三角帽子ほか(LDV 27)をリリース。
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PAN CLASSICS
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レツボールがモーツァルトの深淵に迫る
「マンハイム1778」
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ト長調 K.301
変ホ長調 K.302
ハ長調 K.303
イ長調 K.305
ハ長調 K.296 |
グナール・レツボール(ヴァイオリン)
エーリヒ・トラクスラー(チェンバロ) |
1778年はヴァイオリン・ソナタの転換期、モーツァルトが一段高い次元に踏み込んだ作品集
録音:2018年1月26-28日/オーストリア、聖フローリアン修道院/61'07''
モーツァルトは幼少の頃から晩年にいたるまで継続してヴァイオリン・ソナタを書き続けました。といっても初期の作品は「ヴァイオリン・オブリガート付きピアノ・ソナタ」で、あくまでもピアノが主体となっていました。
転機となるのは1778 年、マンハイムで書かれたソナタたち。ここでモーツァルトはヴァイオリンに独立した美しい旋律を与え、ピアノと同等に対話をさせ、成熟した音楽を紡ぎ出す手法を取るようになります。
これはマンハイム楽派のトレンドであった「疾風怒濤」の影響から、より自由で劇的な表現を求めたとも考えられますが、これを機にモーツァルトのソナタは更なる深まりを見せます。
古楽界の名ヴァイオリニスト、レツボールによる美しい語り口の演奏です。手兵のアルス・アンティクァ・オーストリアで共演している気心の知れたチェンバロ奏者、トラクスラーとの息もピッタリ。モーツァルトの真髄をじっくりと聴かせてくれるアルバムです。
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ドレスデン大聖堂のための宗教音楽集
ゼレンカ:
ミゼレーレ ハ短調 ZWV57(1738)
コンフィテボール・ティビ ハ短調 ZWV71(1729)
ハッセ:
ミゼレーレ ハ短調( ドレスデン版)
コンフィテボール・ティビ へ長調(1737-56?) |
ハビエル・ウリセス・イリャン(指揮)
アカデミア・バロッカ・ルツェルネンシス |
古風なゼレンカと、時流に乗ったハッセ、同じ題材によるふたりの宗教曲を聴き比べ
録音:2018 年11 月16・19・20 日/スイス/51'57''
18世紀中頃に芸術、特に音楽の分野で黄金時代を迎えたドレスデン。そこには当時随一の実力を誇るオーケストラがあり、様々な作曲家が曲を提供しました。
このアルバムでは宗教音楽に的を絞り、2 人の作曲家による同じ題材の作品がお聴き頂けます。フランス風の書法が流行する時代のなか独自の書法で幾分古風な音楽を作ったゼレンカと、その後のイタリア音楽の流行に乗ってオペラの世界で大いに活躍したハッセ。時代が求めた音楽を書きドレスデン宮廷楽長の地位を取ったのはハッセでしたが、いま改めてふたりの作品を聴き比べると、どのような印象を持つでしょうか。
アカデミア・バロッカ・ルツェルネンシスはスイスの指揮者ハビエル・ウリセス・イリャンによって2014
年に設立された新しいグループ。もともと声楽を含む編成で、古楽器を用い当時のピッチで演奏するアンサンブルです。
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PERFECT NOISE
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ナポリのギャラント
ペルゴレージ:Dove sei
ハッセ:Morte col fiero aspetto
サッロ:Tu mi fuggi
サッロ:
フルート、2つのヴァイオリン、
ヴィオレッタと通奏低音のための協奏曲
セッリート:In te spero
ヴィンチ:Come, o Dio
A.スカルラッティ:Le procelle
ランツェッティ:協奏曲ニ短調
ラティッラ:Sol che apresso al genitore
カレサーナ:Per formare
A.スカルラッティ:協奏曲第3番ヘ長調より第3楽章ラルゴ |
ロビン・ヨハンセン(ソプラノ)
アンドレアス・クッパース(指揮者)
テアトロ・デル・モンド |
18世紀初めのナポリの音楽。ギャラント・スタイルによるすっきりとした歌の美しさ。
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PREISER RECORDS
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1978年チロル生まれの歌手による『冬の旅』
シューベルト:冬の旅 Op.89 D911 |
マルティン・アッハライナー(バリトン)
トマゾ・レポーレ(ピアノ) |
録音:2018 年10 月23-25 日/64'57''
1978年チロル生まれの歌手による『冬の旅』。
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ウィーンの香り漂うホルン・アルバム
カール・ピルス:3つの小品
Anton Gmashl:ホルンとピアノのための音楽
クルト・シュヴェルトシク:ソナチネ Op.1
マルティン・ライナー:ホルンとピアノのための二重奏曲
シューベルト:流れの上で D.943
ヨハン・シュトラウス2世:DrauBen in Sievering |
ペーター・ドルフマイヤー(ウィンナ・ホルン)
ヨハネス・ヴォルヘルム(ピアノ)
クリスティーナ・ガンシュ(ソプラノ) |
69'21''
ウィーンの香り漂うホルン・アルバム。シューベルト、シュトラウスでは歌が加わります。
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グントルフ・パルテン(1927-):歌曲集
Phyllis / Liebe und Gegenliebe / Das schalfende
Madchen /
Der blode Liebhaber/ Die Klugheit / Die
Vorsicht /
Thyrsis und Chloe / Der Schmetterling /
Doris und Damon / Die Schwatzhaftigkeit
/
Das Singen / Die Flucht / Iris / An den
Schalf /
Chassant dans nos forets / Gardez-vous,
bergerette /
Non, je ne crois pas / Ce queje desire
/
L'air sage / Ah, mon berger / Celui qio
/ Estelle /
Que fais-tu, bergere / Phyllis avare |
シモーナ・エイシンガー(ソプラノ)
マンフレッド・シーベル(ピアノ) |
55'59''
オーストリアの作曲家による歌曲集。ロマン派リートのような素朴な美しさです。
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NIFC
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トマシュ・リッテル 〜
第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール・ライヴ |
トマシュ・リッテル(ピアノ) |
1.クルピンスキ:ポロネーズ ニ短調/
ショパン:
2.ポロネーズ第14番嬰ト短調 Op.posth/
3.練習曲第17番ホ短調 Op.25-5/
4.バラード第4番ヘ短調 Op.52/
5.ポロネーズ第1番嬰ハ短調 Op.26-1/
6.ポロネーズ第2番変ホ短調 Op.26-2/
7-10.4つのマズルカ Op.33/
11-14.ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58 |
ショパン国際ピリオド楽器コンクール・ライヴ!第1位!
トマシュ・リッテル!
☆記念すべき"第1回"のショパン国際ピリオド楽器コンクールのライヴ録音が登場!
☆見事優勝を勝ち取ったポーランドの新星、トマシュ・リッテル!
☆2019年6月来日公演予定!
・2019年6月9日(日) サントリーホール
2018年9月に記念すべき第1回が開催されピアノ・ファン、古楽ファンなどの間で話題となったショパン国際ピリオド楽器コンクール。
同コンクールを運営するポーランド国立ショパン研究所(NIFC)から、待望のライヴ・レコーディング・シリーズが登場。
第1弾は、見事優勝を飾ったポーランドの新星トマシュ・リッテル!
トマシュ・リッテルは1995年ポーランドのルブリン生まれ。チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院では、ピアノをミハイル・ヴォスクレセンスキーに、チェンバロをマリア・ウスペンスカヤに、そしてピリオド・ピアノをアレクセイ・リュビモフに学び、アルトゥール・ルービンシュタイン国際ヤング・ピアニスト・コンクール(ポーランド)をはじめ、サン・セバスチャン(スペイン)、エンスヘーデ(オランダ)、プラハ音楽院(チェコ)など多くの国際コンクールで第1位を受賞しています。
リッテルは今回のコンクールで3種のピリオド・ピアノを演奏。最初の2曲で弾いている「フレデリク・ブッフホルツ」は、ワルシャワ時代のショパンが愛用したと言われているポーランドのメーカーで、数々の歴史的ピアノの複製で知られる現代の名工ポール・マクナルティの手によって復元されたレプリカです。
※使用楽器:フレデリク・ブッフホルツc.1825-26(2017)(1-2)/プレイエル1842(3-6)/エラール1837(7-14)
※録音:2018年9月9日&10日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)

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アリョーナ・バーエワ(ヴァイオリン)
カルウォヴィチ:ヴァイオリン協奏曲&交響曲《復活》
ヴァイオリン協奏曲イ長調Op.8
交響曲ホ短調 《復活》 Op.7 |
アリョーナ・バーエワ(ヴァイオリン)
グジェゴシュ・ノヴァク(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 |
「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭2018ライヴ!アリョーナ・バーエワが弾くカルウォヴィチ!
☆「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭2018ライヴ!
☆2月にN響と初共演した注目ヴァイオリニスト、アリョーナ・バーエワが弾くカルウォヴィチのヴァイオリン協奏曲!
ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)が主催する「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭。2018年のライヴ録音は、「若きポーランド」の一員として将来を嘱望されながらも32歳で早逝した天才作曲家、ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876ー1909)。ポーランドの偉大なヴァイオリニスト、スタニスワフ・バルツェヴィチのために書かれた「ヴァイオリン協奏曲」と、ベルリンでの学びの集大成として書かれた「交響曲
《復活》」。
ソリストのアリョーナ・バーエワは、1985年キルギスタン(当時ソ連)生まれ、ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(2001)、パガニーニ・モスクワ国際コンクール(2014)、仙台国際音楽コンクール(2017)で優勝。ラ・フォル・ジュルネTOKYO
2018にも出演し、2019年2月にはパーヴォ・ヤルヴィ指揮の下、NHK交響楽団と初共演も果たし、世界で注目を浴びている次世代のヴァイオリニストの一人です。
※録音:2018年8月29日−30日、モニューシュコ・オーディトリウム(ポーランド国立歌劇場)

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SIGNUM CLASSICS
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マシュー・バーリー新録音!
タヴナー:奇蹟のヴェール
W.B.イェイツ:天上のクロース
ジョン・タヴナー:奇跡のヴェール
W.B.イェイツ:ザ・マザー・オヴ・ゴッド
タヴナー(バーリー編曲):母と子
フリッチョフ・シュオン:
World Wheel XXVII: 'I heard the gypsy's
violin play'
パンディト・スルターン・カーン:
The Song of Separation and Waiting |
マシュー・バーリー(チェロ、指揮)
シンフォニエッタ・リガ
オルウェン・フエレ(朗読)
ジュリー・クリスティ(朗読)
スクヴィンダー・ピンキー・シン(タブラ) |
マシュー・バーリー新録音!ジョン・タヴナーの「奇蹟のヴェール」!
☆様々なクロルオーヴァー・プロジェクトを成功させてきた稀代の芸術家、マシュー・バーリー!
☆ジョン・タヴナーが作曲したチェロと弦楽のための「奇蹟のヴェール」を弾き振り!
「ペザント・ガール」、「鏡の国のアリス」などムローヴァのクロスオーヴァー・プロジェクトを支るなど、チェリスト、即興演奏家、編曲家、プロデューサーとして多彩な手腕を発揮してきたマシュー・バーリー。
「アラウンド・ブリテン(SIGCD 318)」以来となるマシュー・バーリーのアルバムは、ジョン・タヴナーがスティーヴン・イッサーリスのために作曲したチェロと弦楽オーケストラのための宗教的作品「奇蹟のヴェール(The
Protecting Veil)」。
前後には、アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツや、スイスの宗教家&哲学者フリッチョフ・シュオンの作品(それぞれ、オルウェン・フエレ、ジュリー・クリステといった名優が朗読)、バーリーが編曲したタヴナーの作品、タブラを伴うインド音楽などを組み合わせた、マシュー・バーリーならではのスペシャル・プログラムです。
※録音:2017年、2018年

あまり音は良くないのですが、バーレイの「鳥の歌」
https://youtu.be/TZ3oJJbSe2Y

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賛美歌集 Vol.2 |
ハダースフィールド合唱協会
グレゴリー・バッツリアー(指揮) |
Thy Hand, O God, has Guided/素晴らしきものすべてを/われらを導く/
How Firm a Foundation, O Ye Saints of the
Lord/ たたえよ、王なるわれらの神を/
アメイジング・グレイス/主の臨在の中で/Father
We Love You/あなたの平和の/
血しおしたたる/見上げよ 主の十字架/主イエス・キリスト(生ける王)/わが主よいまここにて/
アブラハムを召された神/主よ、汝の授けたもうた日は終わり/日暮れて四方は暗く/全き愛/
神はわが牧人/さかえの主イエスの/アレルヤ、イエスのために歌え/来たれ感謝に満ちた人々よ/
私は命のパン/おお汝ら主を讃美せよ/ものみなこぞりて |
1836年に創設された歴史あるイギリスの合唱団、ハダースフィールド・コーラル・ソサエティ。2006年にリリースされた「讃美歌集(SIGCD
079)」の続編となるアルバム。
英国、そして世界で親しまれている讃美歌の数々を、「ハダースフィールド・サウンド」として有名なハイクオリティなパフォーマンスで贈ります。
コーラス・ディレクター&コンダクターを務めるグレゴリー・バッツリアーは、これまでハレ・ユース合唱団やマンチェスター大学の合唱指揮者を務め、現在はロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリー(国立肖像画美術館)ポートレート合唱団の首席指揮者、そしてロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラとスコットランド室内管弦楽団というスコットランドの2つの名門オケの合唱指揮も務めている敏腕合唱指揮者です。
※録音:2018年7月&10月、ハダースフィールド・タウン・ホール(イギリス)

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<国内盤>

3/20(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ACCENTUS MUSIC
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J.S.バッハ:カンタータ集〜とどまれ かたえに天使よ
わが かたえに
カンタータ第19番「かくて戦おこれり」BWV19
カンタータ第169番「神ひとり、わが心を知りたまわん」BWV169
カンタータ第158番「平和汝とともにあれ」BWV158
カンタータ第149番「人は喜びもて勝利の歌をうたう」BWV149 |
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指揮)
レンネケ・ライテン(ソプラノ)
アンケ・フォンドゥング(アルト)
ベネディクト・クリスティアンソン(テノール)
ピーター・ハーヴェイ (バス)
デヴィッド・フランケ(オルガン) |
ラーデマンとゲヒンゲン聖歌隊による「大天使ミカエルの祝日」用カンタータ2篇、バッハゆかりのナウムブルクのオルガンの響きも堪能!
録音:2018年9月、聖ヴェンツェル教会、ナウムブルク/73'49
合唱指揮者として確固たる地位を築いているハンス=クリストフ・ラーデマンとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊によるバッハのカンタータ集。「大天使ミカエルの祝日」用に書かれたカンタータを中心にしたアルバムです。
サタンとの戦いに勝利した大天使ミカエルを讃える、固定祝日(9月29日)の「大天使ミカエルの祝日」。カンタータは第19,50,130,149番と4曲書かれています。カンタータ第19番「かくて戦おこれり」は、1726年の「大天使ミカエルの祝日」用に書かれたもの。第5曲目「とどまり給え、天使たち」は、非常に美しいテノールのアリアです。そして1728/29年の「大天使ミカエルの祝日」に初演されたカンタータ第149
番「人は喜びもて勝利の歌をうたう」。祝日を祝うにふさわしく、冒頭トランペットのフンファーレに続き、勝利の喜びを歌う力強い合唱が歌われます。
カンタータ第169番「神ひとり、わが心を知りたまわん」は、三位一体主日後第18主日、1726年10月20日に初演されたアルト独唱のカンタータ。オルガンがソロ楽器のように扱われ、バッハが鑑定に訪れたオルガン、ヴェンツェル教会のヒルデブラント・オルガンの響きを存分に味わうことができます。そして復活節火曜日(
第3祝日) 用に書かれたバス独唱のカンタータ第158番「平和汝とともにあれ」。雄弁なレチタティーヴォと音楽的なアリアが美しい短いカンタータです。

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BUZZ
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絶対おしゃれ
バッハの平均律をミニマル・ミュージック化!
2台ピアノの気持ち良いサウンドがやみつきに。
ミニマルBACH |
デュオ・インパルス
[バーバラ&セバスティアン・バルトマン] |
ピアノ好き必聴、大注目アルバム!!抜群のセンスとイマジネーションでバッハの平均律をミニマル・ミュージック化!2台ピアノの気持ち良いサウンドがやみつきに。
録音:2018年8月12-15日/62'00''
チャレンジ・クラシックス系のレーベル「BUZZ」より、クラシック・ファン注目のアルバムが登場。
バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻のプレリュード全曲を、イマジネーション豊かにリコンポーズし2台ピアノで奏でています。
曲はセバスティアン・バルトマンが作ったもので、とにかく秀逸。それぞれ各プレリュードの印象的な音型を切り取って繰り返し、ミニマル・ミュージック化しているのですが、リズム、コード、強弱なども変化に富み聴き手を飽きさせません。
あのメロディをこうしたか、このメロディでこう来るか、と原曲を知っているとさらに面白さ倍増。2台ピアノならではの自由自在さも大きな武器で、ループするメロディが美しいせせらぎのように掛け合いながら奏でられるサウンドがとても気持ち良いです。
1曲ごとにしっかりとした性格付けがなされ、バッハの原曲が持つ豊かな曲想、24の色彩が見事に活かされているのも特徴です。曲順はハ短調に始まり、原曲通り長調・短調と交互に進んで半音ずつ上がっていき、最後にハ長調が現れます。衝撃的な16分音符に戦慄するハ短調で始まり、すべてが浄化され穏やかに協和音が広がっていくハ長調で終わることによって、全体が一つの物語のように構成されます。
デュオ・インパルスはクラシック界で活躍するキャリアの長いピアノ・デュオ。ヨーロッパ各地の音楽祭に参加し、国際的なコンクールの受賞歴もある腕利きの2人組です。4手ピアノのスペシャリストによる目の醒めるような演奏をご堪能ください。

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BMOP SOUND
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BMOP 1060
(SACD HYBRID)
¥2500
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レオン・キルヒナー(カーシュナー)(1909-2009):
管弦楽作品集
(1)2部からなるシンフォニア(1951)
(2)トッカータ(1955)〜弦楽、管楽独奏と打楽器のための
(3)管弦楽のための音楽(1969)
(4)管弦楽の小品(管弦楽のための音楽第2番)
(1990)
(5)禁忌(2008) |
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト |
アメリカ随一の厳格な現代音楽作曲家、レオン・キルヒナー作品集!
録音:2008〜2017年[62:39]
レオン・キルヒナーはUCLAでシェーンベルクに師事、その後ニューヨークでロジャー・セッションズ、エルネスト・ブロッホに学び、アメリカにおける12音技法の指導的な作曲家と位置付けられている。「中国のニクソン」で知られるジョン・アダムズもかつて彼に師事していた。
キルヒナーの作風はいずれも12音技法を基本とした厳格なものでシェーンベルク、ベルクの影響が色濃い。
晩年まで創作の手を緩めず死の前年に書かれた「禁忌」には厳しい表現主義様式の中にも抒情性が感じられ、そういったロマン的な情感をそれまで「禁忌」として自ら封じ込めてきた作曲家の偽らざる生の声が聴きとれる。
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BMOP 1062
(SACD HYBRID)
¥2500
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ウィリアム・シューマンの
マーサ・グラハムとのコラボから生まれた作品集
ウィリアム・シューマン(1910-1992):
(1)「ユディト」〜コレオオグラフィックな詩(バレエ音楽)(1949)
(2)夜の旅(1947)
(3)エンドールの魔女(1965) |
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト |
アメリカのアカデミー系を代表する作曲家ウィリアム・シューマンのマーサ・グラハムとのコラボから生まれた作品集
録音:(1)2017年10月29日ジョーダン・ホール,ボストン
(2)2015年7月16日WBGHスタジオ・フレーザー・ホール,ボストン
(3)2016年7月14日タフツ大学ディストラー・ホール,サマーヴィル/81:41
アメリカ東海岸楽派の代表的な作曲家シューマンの珍しいマーサ・グラハムとのコラボで生まれた作品3曲収録。
ウィリアム・シューマンは無調と調性を程よくミックスした手堅い作風で後のアメリカの作曲家、映画音楽に大きな影響を与えた。このアルバムにはシューマン30代〜50代の最も脂の乗り切った頃の作品が収録。
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「シャンティ」〜ピーター・チャイルド(b.1953)管弦楽作品集
(1)ジュバル(2001)
(2)アディロンダックの声(2006)
(3)シャンティ(平和)(2011) |
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・
プロジェクト |
録音:(1)2014年9月、(2)2010年6月、(3)2011年5月、65:04
ピーター・チャイルドはアメリカ東部を拠点に活動する作曲家。ジェイコブ・ドラッグマンらに師事し現代音楽の他、ブリテン、アイヴズ、マーラーら様々な作曲家から影響を受けてダイナミックな管弦楽曲を多数発表している。
ここに収められた作品はいずれもオーケストラの機能が最大限に生かされた極めて「鳴り」のよい作品で聴きごたえ充分。ヒンディ語で平和を意味する「シャンティ」は無調と調性の間を行き来する、ロマンティックでミステリアスな佳品。
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BMOP 1058
(SACD HYBRID)
¥2500
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陳怡(チェン・イ):弦楽器のための協奏曲集
チェン・イ(b.1953):
(1)「ドレスデンの春」(2005)
〜ヴァイオリンと管弦楽のための
(2)チェロと室内管楽アンサンブルのための組曲(1998/2004)
(3)胡琴組曲(1997)〜胡琴と弦楽のための
(4)強?(1983)〜ヴァイオリンと管弦楽のための |
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(1)ミラ・ワン(Vn)
(2)デイヴィッド・ラッセル(Vc)
(3)ワン・グオウェイ(胡琴)
(4)リジョ・リュー(Va) |
録音:(1)2014年9月、(2)2010年12月、(3)2012年5月、(4)2013年2月,69:09
陳怡は中国広州市出身の作曲家、ヴァイオリニスト。医師の両親のもと教養ある家庭に生まれ育ったが文化大革命で迫害、辛酸をなめたが、渡米しコロンビア大学で周文中ほかに作曲を師事し多数の管弦楽曲、室内楽、中国の伝統楽器のための作品を発表している。ヴァイオリニストでもある彼女には弦楽器のための優れた協奏曲が多く、このアルバムはその集大成。
胡琴は中国のよく知られた伝統的弦楽器で胡弓に似た音色を持つ。陳怡も同じ中国の後輩であるタン・ドゥンと同じく中国の伝統音楽と西洋クラシック、現代音楽との融合に関心があり、共通点が多数ある。
タン・ドゥンの音楽が好きな人にはおすすめ。
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チャールズ・フッセル(b.1938):「シンベリン」(1984/1996)
〜シェークスピアの戯曲に基づく |
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
アリアナ・デ・ラ・グァルディア(Sop)
マシュー・ディバッティスタ(Ten)
デイヴィッド・ソールズベリー・フライ(朗読) |
録音:2016年7月,55:02
「シンベリン」は古代ケルト人の王を主人公としたシェークスピアの戯曲に基づく音楽劇。室内オーケストラと朗読、声楽のために書かれており、後期ロマン派から近代の語法で作曲されている。
バグ・パイプや打楽器が効果的に扱われ、中世イギリスの雰囲気がよく伝わってくる。作曲者のフッセルはヴァージル・トムソンに学び、1991年ピューリッツァー賞候補に選ばれた。
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BMOP 1061
(SACD HYBRID)
¥2500
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「千の山々、百万の流れ」〜レイ・リァン作品集
レイ・リァン(b.1972):
(1)暁翔(シャオシャン)(2009/2014)
〜アルト・サックスと管弦楽のための
(2)5つの季節(2010/2014)
(3)千の山々、百万の流れ(2017) |
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(1)チェン=クァン・リン(A.Sax)
(2)ガオ・ホン(ピパ/中国琵琶) |
録音:(1)2014年4月(2)2015年6月(3)2018年4月,57:06
レイ・リァンは中国生まれでアメリカに移住した作曲家。アメリカ・ローマ大賞、アーロン・コープランド賞ほか多数の賞歴がある。
作品はベルリン・フィル、アルディッティ四重奏団など著名団体で盛んに演奏されているとのこと。彼も前述のチェン・イやタン・ドゥンらと同じく中国の伝統音楽の要素をクラシック、現代音楽と融合しようというスタンスを取り、これはこれでひとつの流派、様式として確立していると言ってよい。
「暁翔」のアルト・サックスの京劇を思わせる甲高い音のグリサンド、「5つの季節」での中国琵琶の執拗なトレモロと管弦楽の掛け合い、「千の山、百万の流れ」における山水画を思わせる音による風景描写がユニークで大いに楽しめる。
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HCR
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「話しなさい、黙りなさい」〜女性作曲家作品集
(1)ハヤ・チェルノヴィン(b.1957):
「Ayre:プルーム、茂み、アスファルト、
おが屑そして危険な空気を駆け抜けて、私はその音を忘れない」(2015)
(2)アンナ・トルヴァルドスドッティル(b.1977):「Ro」(2013)
(3)ミレラ・イヴィチェヴィチ(b.1980):「赤ん坊拡大/リリスの新しい玩具」(2017)
(4)リーザ・リム「話しなさい、黙りなさい」(2015)
(5)レベッカ・ソーンダーズ(b.1967):「まだ攪拌2」(2008) |
アーロン・ホロウェイ(指揮)
ライオット・アンサンブル(暴動アンサンブル)
(4)サラ・サヴィエ(Vn) |
出身も世代も異なる現代女性作曲家の室内管弦楽作品集
録音:2018年9月ロンドン
出身も世代も異なる女性作曲家の室内オーケストラのための作品を集めた一枚。
チェルノヴィンはイスラレル出身で現在はハーバード大で教鞭を執る。ファーニホウらの新しい複雑性の影響を受けつつ自らの出自(ユダヤ人)をテーマとした作品が多い。トルヴァルドスドッティルはアイスランド、イヴィチェヴィクはクロアチアの若手、リムはオーストラリア、ゾンダースはイギリスのそれぞれ中堅作曲家。新しい複雑系からノイズ系、錯乱系まで様々な作品が並び、演奏団体の名前同様、まさにライオット(暴動、騒乱)状態。
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NMC
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シズム溢れる作曲家ランズの近作集
バーナード・ランズ(b.1934):
(1)「ダンツァ・ペトリフィカーダ(石化したダンス)」(2010)
(2)チェロ協奏曲(1996)
(3)海のような鎖(2008) |
クラーク・ランデル(指揮)
BBCフィルハーモニック
(2)ヨハネス・モーザー(Vc) |
かつて武満が絶賛したリリシズム溢れる作曲家ランズの近作集。ムーティに初演された作品「ダンツァ・ペトリフィカーダ」にロストロポーヴィチに捧げられた「チェロ協奏曲」収録!
録音:2014年、61'16
かつてサントリー・ホール国際作曲委嘱シリーズで新作を発表した際、影響を受けた作品としてドビュッシーの「海」を挙げたことからもわかるようにランズの音楽には鮮やかな色彩感覚と調性感があり、それが骨太な構成とあいまって現代のロマンティシズムを体現する作曲家としてその地位を確固としたものにしている。
ムーティ指揮シカゴ響によって初演された「ダンツァ・ペトリフィカーダ」はメキシコ革命へのトリビュートとして作曲された情熱的なダンス。チェロ協奏曲はロストロポーヴィチ70歳記念のために作曲された力作、そしてディラン・トーマスの詩に霊感を受けた「海のような鎖」の巧みで鮮やかな管弦楽法で聴かせる。
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デイヴィッド・フェネシー(b.1976):作品集
(1)「パノプティコン(全展望型監視システム)」
〜Cimbalom,2Vn,2Va,2Vc
(2)ピアノ三重奏曲
「ジョン・ケージとモートン・フェルドマンの
会話の間に訪れた沈黙のための音楽」
(3)「13のファクトリー」
(4)「ヒルタ・ラウンズ」 |
(1)(2)プサッファ(Ens)
(1)ヘブリデス・アンサンブル
(3)ヨハネス・カリツケ(指揮)
アンサンブル・モデルン
(4)ミュンヘン室内管弦楽団 |
ロックをルーツにもつユニークな作曲家、デイヴィッド・フェネシー作品集!
録音:2009/2017/2018年,68:52
デイヴィッド・フェネシー(David Fennessy)は十代の頃ロック・バンドをやっていて正式に音楽を学び始めたのは15歳。アイルランドのダブリン大学で学んだ後、スコットランド王立音楽院でジェームズ・マクミランに作曲を師事した。ロックをやっていた経歴から伝統的なクラシックの様式に囚われない自由で実験的な傾向を持つ。
「パノプティコン」は終始ツィンバロンの叩き出すパルスに他の楽器が絡む一種のパンクともミニマル・ミュージックとも取れるアナーキーな作品。ケージとフェルドマンの語録から再構成した作曲家二人の会話(演奏者が語る)の間にフェルドマン風の静かで長い音が棚引く「ピアノ三重奏曲」、スコットランド地方の群島ヒルタの風景に霊感を受けて作曲された美しい作品「ヒルタ・ラウンズ」など聴きどころ満載。ややギャヴィン・ブライヤーズ初期の実験的な作品を思わせる。イギリス実験主義音楽が好きな人にお薦め。
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エドムンド・フィニス作品集
(1)《空気、回転》〜オーケストラのための
(2)《ほかの場所で》〜ヴァイオリン独奏のための
(3)《パラレル・カラー》〜室内アンサンブルのための
(4)《雨の合間に》〜室内オーケストラのための
(5)4つの二重奏曲〜クラリネットとピアノのための
(6)《シェイド・レントン》
〜ヴァイオリンとオーケストラのための |
(1)イラン・ヴォルコフ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
(2)エロイサ=フルール・トム(Vn)
(3)リチャード・ベーカー(指揮)
バーミンガム現代音楽グループ
(4)ロバート・エイムズ(指揮)
ロンドン・コンテンポラリー管弦楽団
(5)マーク・シンプソン(Cl)
ヴィキングール・オラフソン(Pf)
(6)ベンジャミン・ベイルマン(Vn)
アンドルー・グーレイ(指揮)
ブリテン・シンフォニア |
ルネサンスから現代まであらゆる手法を取り込んだ新進作曲家エドムンド・フィニス作品集!
録音:2018年8月,70:39
エドムンド・フィニス(Edmund Finnis)の生年は公表されていないが、若手から中堅世代の作曲家と思われる。彼はギルド・ホール・スクールでジュリアン・アンダーソンに師事、イギリス国内の複数の作曲賞を受賞後、2015年より王立音楽院の作曲科教授を勤めている。
作風は後期ロマン派からフランス印象派、現代の語法を折衷して新世紀のロマンティシズムを目指そうとしているように思われる。調性、モードを憶することなく使い、美しいリリシズムを持った作品である。
オーケストラのための「空気、回転」は20世紀初頭のイギリスの作曲家の作品を彷彿とさせ、「雨の合間に」ではノン・ヴィブラートとハーモニクスを多用した弦楽の静謐で清らかな響きがペルトや武満を思わせる。彼の出世作となったヴァイオリン協奏曲「シェイド・レントン」(色合いが引き伸ばされる)はイギリス中世ルネサンス期の音楽を思わせる瞑想的な音楽。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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DOREMI
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DHR 8074
(3CD)
¥7100 →\6590
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ジュリアン・オレフスキー 第6集
ヘンデル:15のヴァイオリン・ソナタ集 Op.1
ソナタ イ長調 Op.1-3 HWV361/ソナタ ホ短調
Op.1-1 HWV379/
ソナタ ト長調 Op.1-5 HWV363/ソナタ ト短調
Op.1-2 HWV360/
ソナタ イ短調 Op.1-4 HWV362/ソナタ ト短調
Op.1-6 HWV364/
ソナタ ト短調 Op.1-10 HWV368/ソナタ
ロ短調 Op.1-9 HWV367/
ソナタ ハ長調 Op.1-7 HWV365/ソナタ ハ短調
Op.1-8 HWV366/
ソナタ ヘ長調 Op.1-11 HWV369/ソナタ
ヘ長調 Op.1-12 HWV370/
ソナタ ホ長調 Op.1-15 HWV373/ソナタ
ニ長調 Op.1-13 HWV371/
ソナタ イ長調 Op.1-14 HWV372
D.スカルラッティ:8つのヴァイオリン・ソナタ集
ソナタ ハ短調 K.73, L.217/ソナタ ニ短調
K.77, L.168/
ソナタ ト長調 K.91, L.176/ソナタ ホ短調
K.81, L.271/
ソナタ ニ短調 K.90, L.106/ソナタ へ長調
K.78, L.75/
ソナタ ト短調 K.88, L.36/ソナタ ニ短調
K.89, L.211 |
ジュリアン・オレフスキー(ヴァイオリン)
フェルディナンド・ヴァレンティ(チェンバロ)
マーティン・オーマンディ(チェロ) |
大演奏家オレフスキーの奏でるバロック作品
録音:1955年頃
DOREMI の「レジェンダリー・トレジャーズ」シリーズから、ヴァイオリニスト、ジュリアン・オレフスキーの録音集第6集が登場。
ドイツに生まれ、アメリカで活躍した名手が奏でる古楽演奏。ヘンデルとスカルラッティが残した生き生きとした旋律美をお楽しみください。
ヘンデルのソナタでチェロを弾いているマーティン・オーマンディはニューヨーク・フィルの奏者で、指揮者ユージン・オーマンディの弟。
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エレクトレコード・東武ランドシステム共同制作
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シルヴィア・マルコヴィチ
母国でのスタジオ録音 初CD化
グラズノフ&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲!
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 |
シルヴィア・マルコヴィチ(ヴァイオリン)
ミルツェア・クリテスク(指揮)
ジョルジュ・エネスコ・フィル |
美し過ぎるヴァイオリニスト、シルヴィア・マルコヴィチ。母国でのスタジオ録音 初CD化!グラズノフ&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲!
録音:1973年9月自由新聞社大理石ホール
WEITBLICKから、スヴェトラーノフと共演したブルッフ、ブラームスがヒットとなっている、美しきマルコヴィチのスタジオ録音が初CD化。まるでアイドルのように可愛らしいジャケット写真も特筆ものです。
演奏内容は、シリアスなフォルムでかつ濃厚な表情で迫る名演。特にグラズノフは彼女にとって名刺代わりとも言える得意曲です。1971年のロンドン・デビューもこの曲。さらにマルコヴィチを高く評価したストコフスキーが自らの最後のコンサート(ロンドン交響楽団、1972年6月15日)でもソリストとして招かれて演奏したのもこの曲です。
心に染み入る名曲で聴けば聴くほど、グラズノフの確かな筆致とメロディの素晴らしさに打たれることでしょう。ブルッフもピチピチとした躍動感に満ち、構えの大きい立派な演奏。この曲も熱いドイツ・ロマンの曲なのです。
録音会場は、ブカレスト中心部に今も存在する自由新聞社の大理石ホールで、クリュイタンスのフランクの演奏会もここで行われました。内装の美しさは神秘的で現実のものとは思えない程。丁度、オーストリア聖フロリアンの大理石の間を想像していただければ結構です。
オンマイク気味の明瞭な音質ですが、一部マスターに起因する微かなノイズが御座いますことをご了承ください。
WEITBLICK
スヴェトラーノフと共演したブルッフ、ブラームス
これがヒットしたから東武は今回の新譜を出したのだろう
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スヴェトラーノフ(指揮)&スウェーデン放送響
正に美女と野獣の組合せ!マルコヴィッチとの協奏曲ライヴ
(1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
(2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77 |
シルビア・マルコヴィッチ(ヴァイオリン)
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)
スウェーデン放送交響楽団 |
録音:(1)1981年9月17日、ヴェステラス、コンサートホール、ライヴ、(2)1981年9月18日ストックホルム・ベルワルドホール、ライヴ
すべてライヴ・ステレオ録音/(1)[8:40][8:20][7:32]、(2)[24:08][9:04][8:30]
ルーマニア出身の美しすぎるヴァイオリニスト、シルヴィア・マルコヴィッチが巨匠スヴェトラーノフと共演した協奏曲ライヴ。
マルコヴィッチのCDは極めて少ないために、ヴァイオリン愛好家には垂涎の商品となりましょう。スヴェトラーノフはマルコヴィッチの才能を認め、度々共演しました。
マルコヴィッチのヴァイオリンは、まるで人の泣き声のような、感情的な発露を隠そうともしないものです。そのうえ、時として奔放で野放図なまでの奔放さを見せることもあり、正に気まぐれな美少女といった趣があります。
スヴェトラーノフの伴奏は威風堂々、一点一画を疎かに竹刀堂々たる横綱相撲。この大きな構えの中で、マルコヴィッチのヴァイオリンは歌い、踊ります。まるで峩々と聳え立つアルプス山脈に咲く清楚なエーデルワイスを想わせる名演。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付
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MAGGIO LIVE
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MAGGIO 025
(2CD)
¥3800 →\3490
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ヴェルディへの熱い思い、フィレンツェ五月音楽祭管
ムーティが若き日に残した『アッティラ』!
ヴェルディ:歌劇『アッティラ』 |
アッティラ:ニコライ・ギャウロフ
エツィオ:ノーマン・ミッテルマン
オダベッラ:レイラ・ジェンチェル
フォレスト:ヴァリアーノ・ルケッティ
ウルディーノ:オッターヴィオ・タッデイ
レオーネ:マリオ・リナウド
リッカルド・ムーティ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
アドルフォ・ファンファーニ(合唱指揮)
フィレンツェ五月音楽祭合唱団
エルメンス・ベヴィラクア(合唱指揮)
グイド・モナコ・ディ・プラート児童合唱団 |
ヴェルディへの熱い思いが結実した素晴らしい演奏。イタリアの巨匠ムーティが若き日に残した『アッティラ』!
録音:1972年12月19日/フィレンツェ、コムナーレ劇場/65'16''、38'29''
イタリア・オペラの伝道師ムーティによる『アッティラ』!1969
年に音楽監督に就任したフィレンツェ五月音楽祭歌劇場での1972
年録音です。音楽祭の公式レーベルより初登場となる注目音源。若きムーティの熱い指揮ぶりが素晴らしく、すでにヴェルディの音楽を自家薬篭中のものとし深い理解と共に奏でているのが良く分かります。ギャウロフら往年の名歌手たちの迫力に満ちた歌唱も実に聴きものです。
『アッティラ』の舞台は紀元前5 世紀。フン族の王アッティラを主人公とする物語。タイトルロールはバス歌手が担い、力強い歌唱が魅力となっています。ヴェルディの初期オペラ中でハイライトのひとつと言える作品です。
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<LP>
ANALOGPHONIC
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エリカ・モリーニ・プレイズ vol.1
[A 面]
シューベルト(ウィルヘルミ編):アヴェ・マリア
クライスラー:ウィーン奇想曲
クライスラー:美しきロスマリン
ホイベルガー(クライスラー編):真夜中の鐘
チャイコフスキー(ブルマイスター編):ナポリ人の歌
op.39-18
グルック(クライスラー編):メロディ(精霊の踊り)(「オルフェウス」より)
[B 面]
グノー(サラサーテ編):ワルツ〜歌劇「ファウスト」より
パラディース(ドゥシュキン編):シチリアーナ
チャイコフスキー(スウェット編):
無言歌(ハープサルの思い出op.2より第3番)
ゴダール:カンツォネッタ(「ロマンティック協奏曲」より)
クライスラー:愛の悲しみ
シャミナード(クライスラー編):スペインのセレナード
[1:55]
モーツァルト(ブルマイスター編):メヌエット第1
番 ニ長調 |
エリカ・モリーニ(ヴァイオリン)
レオン・ポマーズ(ピアノ) |
アナログ4大ヴァイオリニストのオリジナル盤の代用品を越えた音質!現代の再生環境ではオリジナルより当盤の方が再生しやすい高音質盤です。
「ボーイングのプリンセス」エリカ・モリーニが奏でる珠玉の名曲集
録音:1955年7月、ウェストミンスター・ニューヨーク・スタジオ/モノラル、限定生産
マスタリング:ライナー・マイヤール(エミール・ベルリナー・スタジオ)
180gLP 盤プレス:パラス(ドイツ)
幼い時に神童としてもてはやらされた人が順調に天才の大人になることは容易ではありませんが、エリカ・モリーニ(1904-1995)はまさに神童が、エレガンスをまとって大人になった人物であったといえるでしょう。「ボーイングのプリンセス」とも称されるモリーニの魅惑的な人柄がにじみでた演奏を堪能できます。
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LP 43128
(LP)
¥5600
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アンコール集 vol.1&vol.2
[A 面]
フィビヒ:詩曲/ポンセ:小さな星/ドルドラ:思い出/
フィオッコ:アレグロ/シューベルト:蜜蜂/
アルベニス:タンゴ/ホイベルガー:真夜中の鐘
[B 面]
メンデルスゾーン:歌の翼に/ドリゴ:火花のワルツ/
エルガー:気まぐれな女/ガードナー:ケインブレイクから/
黒人霊歌「深い河」/ドビュッシー:ミンストレル |
アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)
エリック・グリットン(ピアノ) |
オリジナルは幻の10インチ2枚、それを安定感のある30センチ盤に計算された白痴美!ベルカントの名手カンポーリ、一度聴いたらとりこになる音色のアコール集
録音:1951年8月/ウェスト・ハンプステッド・スタジオ/モノラル、限定生産
マスタリング:ライナー・マイヤール(エミール・ベルリナー・スタジオ)
180gLP 盤プレス:パラス(ドイツ)
アルフレード・カンポーリ(1906-1991)。長いこと軽音楽に傾倒したのちクラシックに転身して成功をおさめました。
魅力たっぷりでユーモアのセンス抜群だったカンポーリの真骨頂が発揮されたアンコール集。空気のように軽やかなボウイングが生み出すえもいわれぬ美音を堪能できます。
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LP 43135
(LP)
¥5600
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天才エルマンの密度の濃いサウンド
[A 面]
・サンマルティーニ(ナチェス編):パッサカリア
・ヴィターリ(L.シャルリエ編):シャコンヌ
[B 面]
・ヘンデル:ソナタ第4番 ニ長調 op.1-13
・J.S.バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲第3
番より) |
ミッシャ・エルマン(ヴァイオリン)
ジョーゼフ・ザイゲル(ピアノ) |
これが本当の「エルマン・トーン」!天才エルマンの密度の濃いサウンド
録音:1956年10月15-18日&22-23 日/ウェスト・ハンプステッド・スタジオ/モノラル、限定生産
マスタリング:ライナー・マイヤール(エミール・ベルリナー・スタジオ)
180gLP 盤プレス:パラス(ドイツ)
密度が濃く、粘っこく重厚なサウンド。魅惑の「エルマン・トーン」を満喫。イザイ以来の天才ヴィルトゥオーゾと激賞されたミッシャ・エルマン(1891-1967)。
録音の際にはマイクのすぐ前で演奏したといわれており、ここでもその肉厚な音色が強烈にとらえられています。
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LP 43137
(LP)
¥5600
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テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジー
[A 面]
第4番 ニ長調/第1番 変ロ長調/第2番 ト長調/
第3番 ヘ短調/第11番 ヘ長調/第5番 イ長調
[B 面]
第12番 イ短調/第6番 ホ短調/第8番 ホ長調/
第9番 ロ短調/第10番 ニ長調/第7番 変ホ長調 |
アルトゥール・グリュミオー(ヴァイオリン) |
グリュミオーの緻密な芸術を堪能、テレマンの無伴奏ヴァイオインのためのファンタジー
録音:1970年2月、スイス/ステレオ、限定生産
マスタリング:ライナー・マイヤール(エミール・ベルリナー・スタジオ)
180gLP 盤プレス:パラス(ドイツ)
ヴュータンとイザイの後継者といわれるグリュミオー(1921-1986)。モーツァルトにとりわけ定評がありますが、もちろんどの作品にも徹底的に真摯な姿勢で演奏に臨んでおり、圧倒的な完成度の演奏をのこしています。このテレマンでは、官能的な響き、細部へのこだわり、自然なフレージングで、洗練とは何かを教えてくれます。
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3/19(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALIA VOX
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AVSA 9931
(2SACD HYBRID)
¥3200 →\2990
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サヴァールによる「マルコ受難曲」が登場!
J.S.バッハ:マルコ受難曲 BWV 247 (1744) |
ジョルディ・サヴァール(指揮)
ダーヴィド・シゲトヴァーリ(テノール/福音史家)
マルタ・マテュウ(ソプラノ)
ラファエル・ペ(カウンターテナー)
レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
コンスタンティン・ヴォルフ(バス)
コンセール・デ・ナシオン
ラ・カペラ・レイアル・ディ・カタルーニャ |
サヴァールによる「マルコ受難曲」が登場!妖しいまでの美しさとやさしさにふちどられたアンサンブル
録音:2018年3月26日、ヴェルサイユ宮殿王立礼拝堂(ライヴ)/[57'21+53'11]
バッハは全部で5曲の受難曲を作曲したと言われています。が、確実にバッハの作といえるのは、「マタイ」と「ヨハネ」、そしてこのマルコ受難曲の3作です。
マルコ受難曲は1731年3月にライプツィヒに初演され、1744年の聖週間に再演された受難曲ですが、現在では歌詞しか残されていません。
その歌詞の構造の研究により、BWV 198から5曲(第1,3,5,8,10曲)、BWV54
より1曲(冒頭のアリア)がそれぞれ転用されたとされ、さらに他の楽曲もほぼすべて他の(バッハの)楽曲からの転用だったと考えられています。
現在このマルコ受難曲を演奏する際には、それぞれの演奏者の考えや作品に関するヴィジョンが反映されます。
これまでにもコープマンをはじめとする演奏者たちが録音に挑戦してきていますが、ここにサヴァールの演奏も加わることになりました。
サヴァールはマタイ受難曲やヨハネ受難曲、さらにコラールなどから楽曲を集めて演奏しております。冒頭の楽曲から、やわらかな音色によるアンサンブルの妖しいまでの美しさに驚かされます。
福音史家を務めるのはハンガリーのテノール、ダーヴィト・シゲトヴァーリ。2012年第18回バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)で優勝している注目株です。
ソプラノはスペイン出身のマルタ、アルト(カウンターテナー)はイタリア出身のラファエル・ペ、テノールはクリスティ主宰「声の庭」アカデミー出身のベルギーのレイナウト・ファン・メヘレン。
バスはドイツ出身のコンスタンティン・ヴォルフと、活躍著しい比較的若い歌唱陣にも注目です。全篇を通じて穏やかさとしずかな瞑想に満ちた、繊細な光と影に彩られた美しい演奏です。
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APARTE
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フレスコバルディ(1583-1643):
トッカータとパルティータ集 第1巻
・トッカータ第1番
・パッサカリアによる100のパルティータ
・トッカータ第9番
・ロマネスクのアリアによる14のパルティータ
・トッカータ第8番
・モニカのアリアによる11のパルティータ
・トッカータ第10番
・第3のバレエ、クーラントとパッサカリア
・トッカータ第3番
・フォリアのアリアによるパルティータ
・トッカータ第6番
・4つのクーラント
・トッカータ第7 番
・バレエとシャコンヌ |
クリストフ・ルセ(チェンバロ) |
巨匠ルセ、フレスコバルディを弾く
チェンバロ/16世紀製、制作者不明(1736年リナルド・デ・ベルトニスにより一部改造)
録音:2018年1月10日
フレスコバルディは即興性と建築性を天才的に組み合わせた作曲家といえるでしょう。
フレスコバルディはイタリアのマドリガーレに根差した豊かな歌と、豊かな創意、そしてヴィルトゥオーゾ性に満ちた作品を残しています。
ルセは16世紀後半に作られたチェンバロで演奏しており、フレスコバルディの斬新な響きを見事に蘇らせています。旋法的なハーモニーはどこか古風に感じられるかもしれませんが、即興性を感じさせる自由なリズムは今なお聞き手を魅了します。
カラヴァッジョの絵画のような繊細な光と影にも通じるような表情が見事に再現された1枚です。
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ショパン:ピアノ協奏曲集(弦楽五重奏伴奏版)
ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11 |
デイヴィッド・ライヴリー(ピアノ/1836年製エラール)
カンビーニ=パリ弦楽四重奏団
〔ジュリアン・ショヴァン(ヴァイオリン)、
カリーヌ・クロケノワ(ヴァイオリン)、
ピエール=エリック・ニミロヴィチ(ヴィオラ)、
酒井淳(チェロ)〕
トマ・ド・ピエルフ(コントラバス) |
ショパンのピアノ協奏曲、19世紀の楽器による室内楽伴奏版
録音:2016年10月25-28日
ショパンのピアノ協奏曲の室内楽(弦楽五重奏)伴奏版。
19世紀は大衆文化が開花した時代で、音楽もしかり、家庭やサロンで演奏できるような連弾や室内楽がさかんに生み出されました。
規模の大きな協奏曲も、管弦楽伴奏を室内楽が代わりに受け持って自宅やサロンで演奏、ということもよく行われていました。
ショパンの協奏曲についても、ショパン自身が自宅等で室内楽版で演奏したという記録が残されていますが、ショパン自身の手になる編曲版の楽譜は残されていません(ショパンが実際に室内楽版の楽譜を作成したかどうかも不明)。
この録音では、オーケストラの弦楽パートを基本的にほぼそのままアンサンブルが担当して、弦楽器以外で演奏される重要な部分は基本的にピアノが演奏するというかたちをとっています。
特にトゥッティの部分ではピアノと弦楽五重奏が極めて密度の濃いアンサンブルを展開するかたちとなり、前奏から繰り広げられる世界に一気に引き込まれます。
ピアノは1836年製のエラール、そして弦楽アンサンブルもすべて19世紀の楽器を用いており、まさにショパンのサロンでもこのような音色が響いていたのだろうかと想像しながら聴くと、喜びもひとしおの1枚です。
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AUDITE
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AU 23442
(2CD)
¥4200
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「ロシアン・レジェンズ」
CD 1
(1)プロコフィエフ(ロストロポーヴィチ編曲):
アダージョ〜バレエ「シンデレラ」からの10の小品
Op.97bisより
(2)プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調
Op.119
(3)グラズノフ:吟遊詩人の歌 Op.71
(4)ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ
ニ短調 Op.40
CD 2
(5)チャイコフスキー:カプリッチョ風小品
ロ短調 Op.62
(6)アレンスキー:2 つの小品〜チェロとピアノのための
Op.12
(7)スクリャービン:ロマンス〜チェロとピアノのための
(8)ラフマニノフ:リート ヘ短調〜チェロとピアノための
(9)ラフマニノフ:
チェロ・ソナタ ト短調 Op.19〜チェロとピアノのための
(10)ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14 |
チェン²・デュオ
【ブライアン・チェン(チェロ)、
シルビー・チェン(ピアノ)】 |
卓越した技巧で情熱的に演奏!兄妹デュオ、チェン²・デュオ第3弾はロシアン・レジャンズ!!
チェロ:1696年製ストラディヴァリウス/ピアノ:ベーゼンドルファー280VC
セッション録音:2018年10月30日-11月3日/イエス・キリスト教会(ベルリン)
CD 1 60'53"/CD 2 62'24"
中国系カナダ人の兄妹デュオ、チェン²・デュオ。チェンの2乗=
Cheng² で表記する通り、デュオが2倍ではなく2乗で相乗的な効果で演奏するという二人の思いが込められております。
「ドビュッシー、フォーレ、フランク、サン=サーンス」をおさめたフランス作品集(AU
97698)、「グラナドス、ファリャ、アルベニス、トゥリーナ、カサド、サラサーテ」をおさめたスペイン作品集(AU
97736)につぐ第3弾はロシア作品集で「プロコフィエフ、グラズノフ、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキー、アレンスキー、スクリャービン、ラフマニノフ」の作品を収録しました。
デュオとして既に15年以上のキャリアをもつチェン兄妹は、2011年に急遽代役として出演したカーネギーでのリサイタルで大成功をおさめ、ニューヨークで話題となりました。
その後2015年には母国カナダのCBC が発表した「30歳以下のカナダ出身のクラシックの注目アーティスト」に選出されております。
それぞれがソリストとして活躍している実力派の二人の演奏は、阿吽の呼吸から生み出される一糸乱れぬ演奏が最大の魅力で、卓越した技術で聴き手を虜にします。
作品のキャラクターを理解し情熱的に奏でる兄妹デュオは驚くほどの集中力と表現力で奏でます。
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<国内盤>
<映像>

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