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NAXOS
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8.573942
\1200 |
デイヴィッド・シフリン(クラリネット)
ベートーヴェン(1770-1827):管楽合奏のための音楽集
1.管楽六重奏のための「行進曲」変ロ長調
WoO29(1797-1798)
管楽八重奏曲 変ホ長調 Op.103(1792)
2.第1楽章:Allegro
3.第2楽章:Andante
4.第3楽章:Menuetto
5.第4楽章:Finale:Presto
管楽六重奏曲 変ホ長調 Op.71(1796)
6.第1楽章:Adagio ? Allegro
7.第2楽章:Adagio
8.第3楽章:Minuet: Quasi allegretto
9.第4楽章:Rondo: Allegro
10.管楽六重奏のための「ロンディーノ」変ホ長調
WoO25(1792) |
デイヴィッド・シフリン(クラリネット)
パウル・ウォンジン・チョー(クラリネット)
フランク・モレッリ(ファゴット)
マリッサ・オレガリオ(ファゴット)
ウィリアム・パーヴィス(ホルン)
ローレン・ハント(ホルン)
スティーヴン・テイラー(オーボエ)…2-5
チェン・シュアン=フォン(オーボエ)…2-5 |
18世紀から19世紀、小規模な編成の管楽アンサンブルは人気が高く、ベートーヴェンも数多くの作品を書き上げています。
このアルバムに収録された4曲はどれもベートーヴェンが20代の作品であり、八重奏曲はマクシミリアン選帝侯の食卓のための音楽として書かれ、後に弦楽五重奏曲に編曲されています。
選帝侯お抱えの奏者たちの熟練した技巧が伺われる勢いのある見事な筆致による明るい音楽です。
六重奏曲はクラリネット、ホルン、ファゴットが各2本づつという珍しい編成。また、ロンディーノは八重奏曲のフィナーレとして構想されていた作品です。
モーツァルトのグラン・パルティータの伝統を受け継ぐ軽やかな作風が魅力的。
録音 2017年5月16,17日 Morse Recital
Hall, Yale School of Music, New Haven, CT,
USA
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クラシックCDショップが決して切らしてはいけないアルバム
デヴィッド・シフリン
モーツァルト:クラリネット協奏曲&クラリネット五重奏曲
DELOSレーベルの名を日本に知らしめたのは評論家の宇野功芳氏である・・・というと語弊があるが、宇野氏がシフリンのモーツァルトを絶賛したことで同アルバムは驚異的な売上を記録し、それによって同レーベルの名は一気に全国区となった。
「最近、クラリネット協奏曲とクラリネット五重奏曲を1枚のCDに収めた名盤が発表された。
シフリン、シュワルツによる演奏で、久方ぶりに夢中になって聴き、音楽への感動を新たにした。
どれほどの名曲でも、聴きすぎると新鮮さが失われるのは当然だが、シフリンはそれを救ってくれた。」
「テクニックは絶妙だが、それが決して鼻につかず、のびのびと呼吸するフレーズや、時折の音色の輝かせ方、耽美的な表情、わけても低弦の鳴らし方の面白さは他に類例を見ない。」
等々・・・。
確かにこれほどまでこの2曲を思う存分楽しませてくれるディスクはほかにない。
余談だが、店主が外資系ショップで働いていたとき、マイナー・レーベルは取り扱わない小さな地方店でも、この1枚だけは必ず在庫させた。
また他の輸入CDショップが新しく開店したとき、このアルバムが在庫されているかどうかを偵察スタッフにチェックさせ、その店の担当者の実力を調査した。
そんなわけでこの1枚は、クラシック・アルバムの中で、買う側にも売る側にも一種特別な存在なのである。
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8.573931
\1200 |
ヴァインベルク(1919-1996):フルートのための作品全集
1-3.フルート協奏曲 第1番 Op.75(1961)
4-6.フルート協奏曲 第2番 Op.148b(1987)
7-18.フルートとオーケストラのための12の小品
Op.29b(1947/1983改訂)
19-23.フルートとピアノのための5つの小品(1947) |
クラウディア・シュタイン(フルート)
エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ)…19-23
デヴィッド・ロバート・コールマン(指揮)…1-18
シュチェチン・フィルハーモニー管弦楽団…1-18 |
最近、注目されているヴァインベルク。このアルバムには彼のフルート作品が全て収録されています。
ソヴィエト時代に書かれたヴァインベルクの独奏作品の多くは特定の奏者を念頭に置いたものが多く、フルート作品もほとんどの曲が当時の名手アレクサンドル・コルネーエフのために書かれています。
作品年代の最も早い曲は「12の小品」であり、後に弦楽オーケストラのためにアレンジされるなど、ヴァインベルクのお気に入りの作品でもありました。
1961年の「フルート協奏曲第1番」はハチャトゥリアンを思わせる活発な第1楽章、抒情的な第2楽章、流麗な第3楽章で構成されています。「協奏曲第2番」はヴァインベルクの最後の作品の一つ。コルネーエフに捧げられており、やはり古典的な形式で書かれています。
「5つの小品」の楽譜は長い間失われていましたが、最近発見され、ようやく演奏されるようになりました。
ドビュッシーの引用が印象的な第1曲を始め、自由な作風による興味深い小品で構成されています。
録音:2017年8月23-25日 シュチェチン・フィルハーモニー、ポーランド…1-18 2018年1月22日
イエス=キリスト教会、ベルリン=ダーレム、ドイツ…19-23
19-23…A Deutschlandfunk Kulturの録音より
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8.573956
\1200 |
セーゲルスタム&トゥルク・フィル ベートーヴェン第3弾
マッティ・サルミネン(バス)
ベートーヴェン(1770-1827):劇音楽「エグモント」Op.84(1809-1810)
劇音楽「エグモント」Op.84
1.序曲
2.モノローグ:
Besteigt denn, von den Tonen hold geleitet
3.リート「Die Trommel geruhret」
4.間奏曲 I
5.モノローグ:
Wo Egmont wandelt, hoch auf steilem Pfade
6.間奏曲 II
7.モノローグ:Die Geliebte harrt
8.リート:「Freudvoll und Leidvoll」
9.間奏曲 III
10.モノローグ:
Sorglos dem Wort des Konigs trauend
11.間奏曲 IV
12.モノローグ:Doch jenes Madchen
13.クレールヒェンの死
14.メロドラマ: "Suser Schlaf-勝利のシンフォニー
15.歌劇《レオノーレ》-第2幕 WoO 2b Hess117
(1805年版)
6つのメヌエット WoO10(1796)
(F.バイヤーによるオーケストラ版)(1982)
16.第1番:ハ長調
17.第2番:ト長調
18.第3番:ニ長調
19.第4番:変ロ長調
20.第5番:変ホ長調
21.第6番:ハ長調
22.クフナーの悲劇
『タルペイア』のための勝利の行進曲 WoO2a,Hess117(1813)
23.『レオノーレ・プロハスカ』の音楽より
「葬送行進曲」WoO96-4(1815) |
マッティ・サルミネン(バス):
ナレーター…2.5.7.10.12,エグモント…14
カイサ・ランタ(ソプラノ):クレールヒェン…3.8
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 |
1807年、ベートーヴェンは友人の法律家、詩人ハインリッヒ・ヨーゼフ・コリンの戯曲「コリオラン」を見て感激、劇に基づく序曲「コリオラン」を一気に仕上げました。
これによりコリンはベートーヴェンにいくつかのオペラの作曲を提案しましたが残念ながら実現することはありませんでした。
しかしベートーヴェンの劇に対する情熱は冷めることなく、1809年にヨーゼフ・ハルトルから依頼されたゲーテ作品への作曲を快く引き受け、ほぼ半年間を要して曲を書き上げ自らの指揮で初演しています。
題材はフランドルの軍人エグモント(エフモント)の英雄的なエピソードであり、ベートーヴェンは彼自身の政治的関心も絡めた、力強く荘厳な音楽を付けました。
現代では全曲が演奏されることはあまりありませんが、このアルバムでは名バス歌手サルミネンの朗読を含む劇音楽全曲を収録。完成度の高い演奏を楽しむことができます。
録音 2018年1月15-19日、Turku Concert
Hall, Turku, Finland
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8.574074
\1200 |
アイラ・レヴィン(指揮)
レーガー(1873-1916):管弦楽作品集
1.J.S.バッハの主題による変奏曲とフーガ(1904)
(I.レヴィン編…2015)…世界初録音
2.J.S.バッハ(1685-1750):コラール「ひとよ、汝が罪の」BWV622
(M.レーガー編…1915)
アルノルト・ベックリンによる4つの音詩 Op.128(1913)
3.ヴァイオリンを弾く隠者
4.波の戯れ
5.死の島
6.バッカナール |
クラウディナ・シュルツェ=ブロニーヴスカ(ヴァイオリン)
アイラ・レヴィン(指揮)
ブランデンブルク州立管弦楽団 |
偉大なる先人、ヨハン・セバスチャン・バッハを敬愛していたレーガー。1904年に初めてバッハの作品を主題にした変奏曲を書き上げます。
使われたのはカンタータ第128番の二重唱「神の全能の力は計り知れず」であり、レーガーは原曲のオーボエの音色を想定して楽譜に「オーボエのように」と書きつけるなど、ピアノ曲でありながら、演奏にあたって多彩な響きを要求していたことがわかります。
このアルバムでは編曲家でもある指揮者アイラ・レヴィンがレーガーの思いを音にするために、ピアノ曲をオーケストラ用にアレンジ、各声部を整理し、若干短縮を施すことでクライマックスを強大なものにしています。
同じくバッハのコラール「ひとよ、汝が罪の」はレーガーの編曲、また「ベックリンの4つの音詩」はレーガーが魅了されていた絵画に触発された色彩豊かな作品です。
録音 「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ」コンサートホール、 フランクフルト、ドイツ 2016年5月12日…2-6 2016年5月13日…1
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8.570627
\1200 |
チャン・ピン(1972-):Oriental Wash Painting 水墨画
4つの協奏曲による管弦楽組曲
1.第1曲: The Wind Washed Clouds 風に揉まれた雲
古筝とオーケストラのための協奏曲
2.第2曲: The Noble Fragrance 高貴な香り
二胡とオーケストラのための協奏曲
3.第3曲: The Movement of Wash Painting
淡彩画の楽章
琵琶とオーケストラのための協奏曲
4.第4曲: Blue Lotus 青い蓮
竹笛とオーケストラのための協奏曲
世界初録音 |
ジ・ウェイ(古筝)
ユー・ホンメイ(二胡)
ツァン・キアン(琵琶)
ユアン・ファイファン(竹笛)
リン・タオ(指揮)
中国国立交響楽団 |
北京中央音楽院の作曲部門で博士号を取得し、ベルリン芸術大学の客員研究員ととして派遣された才能ある作曲家チャン・ピン。
彼の代表作、中国の伝統楽器を紹介するための4つの協奏曲で構成された組曲「水墨画」をお楽しみください。
薄く溶いた絵の具を刷毛や大き目の筆で塗りつぶしていくウォッシュ技法を用いた「淡彩画」は海や雲の色の濃淡を表現するのに最適な画法であり、複数の色を用いることで複雑な色彩を表現することが可能です。
ここで彼は中国の琴、二胡、琵琶、竹笛をそれぞれの楽章に使用し、中国独特の水墨画を思わせる個性的な色合いを出すことに成功しています。
独奏を担当する奏者たちは、それぞれ中国を代表する名手たち。神秘的な響きを駆使しながら、見事な風景を描き出しています。北京の中国国立舞台芸術センターで行われた世界初演コンサートを収録したアルバムです。
録音 2015年6月10日、China National Centre
for the Performing Arts, Beijing, China
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8.573998
\1200 |
カール・ツェルニー(1791-1857):協奏曲集
コンチェルティーノ ハ長調 Op.210/213(手稿版
Op.197)(1829)
1.第1楽章:Allegro moderato
2.第2楽章:Andante grazioso
3.第3楽章:Rondo: Allegro vivace
第2大協奏曲 変ホ長調(1812-1814)
4.第1楽章:Adagio ? Molto allegro vivace
con brio
5.第2楽章:Andante grazios
6.第3楽章:Rondo finale ? Allegro assai
7.オーベールの歌劇「石工」によるロンディーノ
Op.127(1826) |
ローズマリー・タック(ピアノ)
リチャード・ボニング(指揮)
イギリス室内管弦楽団
ヒュー・シーナン(首席ホルン)…4-6 |
ベートーヴェンの弟子、友人として知られるツェルニー。彼は19世紀のウィーンにおけるピアノ演奏の技術改革に取り組み、彼が書いた練習曲は当時大流行、現在でも、基礎的な演奏技術の向上のために広く使われています。
しかし彼自身は非常に謙虚な人柄であり、演奏技術の改良も「尊敬するベートーヴェンのソナタを弾くため」に行われたものでした。そのために彼が残した数多くのピアノ曲は、どれも高度な技術が用いられた演奏困難なものであり、ショパン作品よりも難しいとされる曲もあります。
しかしツェルニー自身が宣伝しなかったため、そのほとんどが忘れられてしまいました。最近になってようやく、演奏機会が増えてきたこともあり、独自の作風が見直されています。
ここでは2曲の協奏曲と、同時代の作曲家オーベールの歌劇の旋律を使ったロンディーノを聴くことができます。
なかでも第2大協奏曲は、ベートーヴェンの「皇帝」を聴いて感動したツェルニーが初演の12日後に作曲を始めたという、師に対する尊敬の念が強くこめられた作品。
ツェルニー研究家のローズマリー・タックの演奏は作品の真価を的確に伝えています。
録音 2018年12月4-6日、聖シラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン
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8.574065
\1200 |
ラハバリ(1948-):わが母なるペルシャ 第2集
1.交響詩 第4番「戦争のない世界」(2017)
2.交響詩 第5番「世界に恋して」(2017)
3.交響詩 第6番「わが母なるペルシャへの讃歌」(2013-2017)
4.交響詩 第7番「アンタリ」(2017)
5.交響詩 第8番「アラビアの言葉」(2017)
世界初録音 |
モハンマド・モタメディ(テノール)…1-4
アレクサンダー・ラハバリ(指揮)
アンタルヤ国立交響楽団 |
イラン生まれの指揮者アレクサンダー・ラハバリは優れた作曲家でもあります。
彼はこれまでに8曲の交響詩を書いており、いずれもイランの優れた詩人の詩を用いた民族色豊かな雰囲気を持っています。
第1集(8.574064)では第1番から第3番までが収録されており、ペルシャの素材と即興性が巧みにブレンドされたユニークな作品を聴くことができましたが、今作では彼の平和を願う心が現れた「交響詩第4番」、13/8という珍しい拍子が使われている、13世紀の詩人の詩に基づいた「交響詩第5番」、壮大な賛美歌である「交響詩第6番」、ストリート・ミュージシャンの歌う音楽からインスパイアされた「交響詩第7番」、賛美歌のモティーフとアラブのフォークダンスが融合した力強い曲想を持つ「交響詩第8番」と、古の昔から現代に至るさまざまなイランの表情を音楽で表現した興味深い作品が並びます。
録音 2018年4月27日、AKM Aspendos Salonu,
Antalya, Turkey
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8.555477
\1200 |
アレクサンダー・モイゼス(1906-1984):スロヴァキア舞曲
Dances from Gemer ゲメルの舞曲 Op.51(1955)
1.Dance Prelude from Kokava コカヴァのダンス前奏曲
2.Folk Dance 民族舞曲
3.Hayduks from Kolesne コレスネのハイドクス
4.The Little Bear from Rejdova レイドヴァの小さなクマ
Down the River Vah ヴァーフ川を下って
Op.26(1935/1945)
5.At the Source ソースで
6.From Liptov to Orava リプトフからオラヴァへ
7.Around Stre no ストレチュノの周辺で
8.Romance ロマンス
9.Into the Danube’s Embrace ドナウの抱擁に
Pohronie Dances ポロニエ舞曲 Op.43(1950)
10.Round the Campfire with Hatchetsticks
ハチェットスティックとキャンプファイヤーの周囲で
11.On the Meadow with Flowers 花のある草原
12.In the Mountain with Axes アクシーズのある山で
13.At Music after work 仕事のあとの音楽 |
オンドレイ・レナールト(指揮)
スロヴァキア放送交響楽団 |
近代スロヴァキアを代表する作曲家、アレクサンダー・モイゼス。12曲ある交響曲はどれも故郷のスロヴァキア民謡を効果的に配した民族色豊かな旋律に溢れた聴きごたえのあるものですが、この舞曲集は、更にスロヴァキアの旋律を生かしたユニークな作品群で、彼の愛国心が垣間見える音楽語法が駆使された色彩豊かな音楽が楽しめます。
1930年代の「ヴァー川を下って」はラジオ局からの委嘱作品。スメタナの「モルダウ」のアイデアに従い、川の源から下流までを色彩的に描ています。
他には、ツィンバロンの響きが鮮やかなスロヴァキアのジェマー地方の舞曲と、ポロニエ地方の舞曲に基づいた作品を収録。
シンプルな形式の中に溢れるスパイスの効いた旋律は、ヤナーチェクやバルトークを思わせる躍動的な雰囲気を持っています。
録音 1989年1月23-26日 、Concert Hall
of Slovak Radio, Bratislava, Slovakia
※MARCO POLO 8.223278の移行盤
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8.573949
\1200 |
カステレード(1926-2014):フルート作品全集
第1集
1-3.Sonatine d'Avril 4月のソナチネ(1985)
4-6.3 moments musicaux d’apres Corot
コローの後の3つの音楽的瞬間(1987)…世界初録音
7-10.Flutes en vacances 休暇中のフルート(1962)
11-12.Ciels 上空(1980)…世界初録音
13-16.Sonatine de Mai 5月のソナチネ(1999) |
コブス・ドゥ・トイ(フルート)
クリスティーナ・ジェニングス(フルート)…7-10
ジェーク・フリドキス(フルート)…7-10
ブルック・ファーガソン(フルート)…7-10
ロミー・ド・ギーズ=ラングロワ(クラリネット)…4-6
マルシン・アレント(ヴァイオリン)…4-6
キンバリー・パターソン(チェロ)…4-6
パトリック・サットン(ギター)…1-3
ブリジット・キッベイ(ハープ)…13-16/ドレーン・リー(ピアノ)…4-6.11-12 |
1926年、パリ生まれのジャック・カステレード。彼の父は第1次世界大戦後のパリで理髪店を経営していましたが、息子が音楽への興味を抱くことを妨げることはありませんでした。
彼はコンセルヴァトワールに入学するまで、ピアノの個人指導を受けていましたが、そのレパートリーのほとんどはリストやショパンなどのロマン派の作品であり、モーツァルトやベートーヴェンのオーケストラ作品はピアノ・デュエットで学んだのみでした。
しかしコンセルヴァトワールで様々な技法を学び、彼の音楽的知識が格段に向上、学年の終りにはメシアンの音楽分析クラスで学ぶなど現代的な感覚も取り入れています。
そのためか、彼の作品には無調からジャズ、ポップス、ロックなどの影響が強く、聴きやすい曲から難解な曲までの幅広い曲調が聴きとれます。
なかでも、新古典派風の作風とモダンなハーモニーが心地良い「休暇中のフルート」が彼の代表作として知られています。
録音:
2018年9月17日 ハミルトン・ホール、デンヴァー大学…1-3
2017年12月17日 ハミルトン・ホール、デンヴァー大学…7-10
2018年5月15日 ファイアハウス 12、ニューヘヴン…4-6
2018年5月16日 ファイアハウス 12、ニューヘヴン…11-12
2018年5月18日 ファイアハウス 12、ニューヘヴン…13-16
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8.579054
\1200 |
テレマン(1681-1767):12の無伴奏フルートのための幻想曲
TWV40:2-13(1732-1733)
1.幻想曲 第1番:イ長調
2.幻想曲 第2番:イ短調
3.幻想曲 第3番:ロ短調
4.幻想曲 第4番:変ロ長調
5.幻想曲 第5番:ハ長調
6.幻想曲 第6番:ニ短調
7.幻想曲 第7番:ニ長調
8.幻想曲 第8番:ホ短調
9.幻想曲 第9番:ホ長調
10.幻想曲 第10番:嬰ヘ短調
11.幻想曲 第11番:ト長調
12.幻想曲 第12番:ト短調 |
ジョヴァンニ・ロセッリ(フルート) |
後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家テレマン。彼はヘンデルやバッハの友人であり、共に時代を支える音楽家として広く活躍していました。
ハンブルク市の音楽監督として膨大な作品を発表、そのどれもが当時、最先端の技法を用いた華麗な作風を持つだけでなく、演奏もそれほど難しくなかったため、多くの人々に愛奏されました。
彼は無伴奏ヴァイオリンやフルートのために数多くの「ファンタジア=幻想曲」を作曲しており、そのどれもがゆったりとした美しい旋律に彩られた聴きどころの多いものです。
このフルートのためのファンタジアは、バッハの「無伴奏フルートのためのパルティータ」のおよそ10年後に書かれた作品。モダン・フルートで演奏されることも多い名曲ですが、ジョバンニ・ロセッリはフラウト・トラヴェルソ(木製の横笛)を演奏、低めのピッチで落ち着いた音色を奏でることで、テレマンの時代の音楽を鮮やかに再現しています。
録音 2018年2月&3月 TRP Music Studio, Catania, Italy
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8.574121
\1200 |
ニュージーランドのギター音楽集 第3集
ブルース・ペイン(1963-)
海の組曲(2007)
1.Sea Life 海の生活
2.The Whale and the Octopus クジラとタコ
3.Dance of the Walrus セイウチのダンス
4.Shark Dream and Reprise サメの夢と繰り返し
Waitemat Reverie ワイテマタの夢想(2017)
4つのマオリ民謡(ブルース・ペイン編:2018)…世界初録音
6.Hine e Hine
7.Tama Ngkau Mrie Invention
8.Tarakihi Invention
9.Improvisation on PMkarekare Ana
10.Oakura Chimes…世界初録音
11.Seringapatam |
ギュンター・ヘルビッヒ(ギター)
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ニュージーランドの最新のギター作品を紹介するシリーズ、第3集は1963年生まれの作曲家ブルース・ペインの作品を取り上げます。
ユニークな感性に裏打ちされた彼の作品は、ニュージーランドの広大な風景を彷彿させながら、ラヴェルやドビュッシー風の印象派的な響きも含まれた複雑な味わいを持ち、どれもが聴き手の想像力を程よく刺激します。
最初に置かれた「海の組曲」は2007年の作品。著名な写真家コリン・ガンズから「水中画像のデジタル・スライドショー」のプレゼンテーション用の音楽を依頼されて生まれた曲集です。
ダイバーが海に潜るところから始まり、さまざま生き物たちが音で具体的に表現されていきます。
「4つのマオリ民謡」もユニークな曲集。最後の「PMkarekare
Ana ポカレカレアナ」は永遠の愛が高らかに歌われています。
録音 2018年12月17-21日、The Music Production
Company, Wellington, New Zealand
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8.573954
\1200 |
ウィリアム・ペリー(1930-):Toujours Provence プロヴァンスの木陰から
プロヴァンスの木陰から(2018)-オーケストラとピアノのための音楽的ガイドブック
1.短い歴史
2.ラベンダー畑とブドウ園
3.カフェテラスの夜
4.市場の一日
5.フィオーナ(2016)
6-16.柳の風-バレエ組曲(2018)
17.剣術!(2017)
18.パリでの買い物(1982)
19.独り言(1983)
20.3月の卒業式(1971) |
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
パウル・フィリップス(指揮)…1-7.10-12.14.17
ウィリアム・ペリー(指揮)…8.9.13.15.16.18-20
マイケル・チャートック(ピアノ)…1-6.10.11.14.17
リチャード・ヘイマン(ハーモニカ)‥19
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団…13
ドナルド・ソージン(合唱指揮…13.ピアノ・ソロ…9) |
アメリカ出身の作曲家ウィリアム・ペリーは、南フランスのプロヴァンス地方を頻繁に訪れ、"世界で最も美しい"この地域の歴史と文化を紹介することに力を尽くしています。
彼はプロヴァンスについての組曲を書くことを考え、イギリスの作家ピーター・メイル(1939-2018)のアドヴァイスを元に「プロヴァンスの木陰から」を書き上げました。
協奏曲ではないものの、4つの楽章はピアノが活躍するほか、様々な楽器がうまく取り入れられており、美しく画期的なオーケストラによる風景画として仕上がっています。
他にも映画やミュージカルを思わせる色彩的な作品を収録。一部の曲は30年前に録音されており、今回の新録を付け加えて完成したという息の長い製作期間を経た1枚です。
録音 Reduta Concert Hall, Bratislava、1982年-1986年…8.9.13.15.16.18-20、2018年8月28-29日…1-7.10-12.14.17
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8.574027
\1200 |
J.S.バッハ(1685-1750):マグナ・ゼクエンツァ
第2集-舞曲からの大組曲
フランスの様式によるパルティータ(フランス風序曲)
ロ短調 BWV831より
1.第1番:序曲
2.第2番:クーラント
3.フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812-第1番:アルマンド
4.パルティータ 第5番 ト長調 BWV829-第3番:クーラント
5.イギリス組曲 第3番 ト短調 BWV808-第2番:アルマンド
6.パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828-第3番:クーラント
7.組曲 ヘ短調 BWV823-第2番:サラバンドとロンド
8.フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812-第3番:サラバンド
9.パルティータ 第5番 ト長調 BWV829-第5番:テンポ・ディ・メヌエット
フランスの様式によるパルティータ(フランス風序曲)
ロ短調 BWV831より
10.第4番:パスピエ I-II
11.第6番:ブーレ I-II
12.フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV817-第5番:ポロネーズ
13.パルティータ 第3番 イ短調 BWV827-第4番:スケルツォ
14.イギリス組曲 第6番 ニ短調 BWV811-第6番:ガヴォット
I-第7番:ガヴォット II
15.パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828:第7番:ジーグ
フランスの様式によるパルティータ(フランス風序曲)
ロ短調 BWV831より
16.第7番:ジーグ
17.第8番:エコー |
ソニア・ルビンスキー(ピアノ) |
ラテン語で"偉大なる継続"という意味を持つMagna
Sequentia。第1集(8.574026)に続く、ソニア・ルビンスキーがJ.S.バッハの任意の組曲から、様々な曲を選び出し、新たな「組曲」に仕立て上げた興味深いアルバムです。
今作においても、ルビンスキーは「フランス様式によるパルティータ」を中心に、フランス組曲、イギリス組曲、パルティータから選ばれた曲を用いて、新たな組曲を創り上げ聴き手に披露しています。
全曲を通して、曲の緩急や雰囲気などが細かく設定されており、もともとバッハが一つの作品として構想していたといわれてもおかしくないほどの完成度の高いアルバムに仕上がっています。
録音 2018年1月6-10日、Theatre, Florida,
USA
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