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≪第104号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2019/10/29〜



11/1(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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DUX



DUX 1537
¥2500→\2290
ペンデレツキ:協奏曲集
 ヴァイオリンとヴィオラのための二重協奏曲
 ヴィオラ協奏曲(ピオトル・プシェドボシュ編曲によるギター版)、
  5本のクラリネットとオーケストラのための合奏協奏曲
   バルトロメイ・ニジョウ(ヴァイオリン)、カタルジナ・ブロニク(ヴィオラ)、
   ピオトル・プシェドボシュ(ギター)、アルカディウス・アダムスキ(クラリネット)、
   バルトロメイ・ドブロヴォルスキ(クラリネット)、アガタ・ピョンテク(クラリネット)、
   トマシュ・ジムラ(バス・クラリネット&バセット・ホルン)、
   アンジェイ・チェプリンスキ(バセット・ホルン)、
   イェジー・セムコフ・ポーランド・シンフォニア・ユヴェントゥス管弦楽団、
   クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)、マチェイ・トヴォレク(指揮)

 現代ポーランドの巨匠、ペンデレツキの3つの協奏曲!

 現代のポーランドを代表する巨匠、クシシュトフ・ペンデレツキが1983年から2012年にかけて3作曲した3つの協奏曲を収録。
 2012年作曲の「二重協奏曲」では、ポーランド期待のヴァイオリニスト、バルトロメイ・ニジョウと、2013年のミュンヘン国際音楽コンクールで第3位に輝いた実績を持つ女流ヴィオリスト、カタルジナ・ブロニクのデュオが実現!

 ギター版の「ヴィオラ協奏曲」、5本(!)のクラリネットのための協奏曲など、現代ポーランドを代表する巨匠ならではの独創的な協奏曲が並びます。
 指揮はペンデレツキ、そして去る6月の東京都交響楽団の定期演奏会でもタクトを執ったマチェイ・トヴォレクです。

 ※録音:2018年12月21日-22日&28日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
 
 

DUX 1508
¥2500
ドリーミング 〜 女流作曲家たちの作品集
 ファニー・メンデルスゾーン:ピアノのための4つの歌曲 Op.8
 クララ・シューマン:音楽の夜会 Op.6
 ビーチ:夢 Op.15-3、コロンバインの夢 Op.65
パク・ソナ(ピアノ)

 パク・ソナは、母国の韓国とアメリカで研鑽を積み、2016年にイタリアで開催されたアレクサンドル・スクリャービン国際ピアノ・コンクールでは審査員を務めるなど、世界各国で活躍している女流ピアニスト。
 歴史上、高名な女流作曲家であるファニー・メンデルスゾーンとクララ・シューマンに、近代イギリスのエイミー・ビーチを加えた美しいプログラムです。

 ※録音:2017年8月21日-22日、ニューヨーク(アメリカ)

 


DUX 1523
¥2500
ズザンナ・ブジンスカ(ヴァイオリン)
ヴァイオリンとピアノのためのポロネーズ集

 ヴィエニャフスキ:
  演奏会用ポロネーズニ長調 Op.4、
  華麗なるポロネーズ イ長調 Op.21
 リピンスキ:3つのポロネーズ Op.9
 ショパン(リピンスキ編):ポロネーズ嬰ハ短調 Op.26-1
 ムイナルスキ:ポロネーズ ニ長調 Op.4-1
ズザンナ・ブジンスカ(ヴァイオリン)
シモン・オグリチェク(ピアノ)

 ワルシャワ室内歌劇場シンフォニエッタ、プウォツク交響楽団、ゼノン・ブルゼフスキ・ワルシャワ弦楽オーケストラ、モスクワ室内管弦楽団《ムジカ・ヴィヴァ》などとの共演を重ね、ポーランドなどヨーロッパ各地でのコンクールでの入賞実績を持つ若手女流ヴァイオリニスト、ズザンナ・ブジンスカが奏でるポロネーズの数々。
 リピンスキ編曲のショパン、ヴィエニャフスキなどの「ポロネーズ」での解釈、フレージングはやはりポーランドの音楽家ならでは。存分にヴァイオリンでポーランドの舞曲、ポロネーズを楽しめるアルバムです。

 ※録音:2018年10月20日-21日&25日-26日、オトレンブシ(ポーランド)




H. Wieniawski - Caprice op. 10 No. 4 "Le staccato",
軽妙に颯爽と弾いてます。

https://youtu.be/mcx-hdFMBao?list=RDmcx-hdFMBao


 
 

DUX 1519
¥2500
オン・ザ・トレイル
 スタシェフスキ:
  ギターと弦楽オーケストラのためのコンチェルティーノ
  ギターのための《ソニトゥス・ノクティス》
  ギターと弦楽オーケストラのための協奏曲
  ギターのための《アルカサール》
  ギターと室内オーケストラのための協奏曲
  ギターのための《オン・ザ・トレイル》
マチェイ・スタシェフスキ(ギター)
ウッチ音楽アカデミー・プリムス弦楽オーケストラ
ウカシュ・ブラシュチック(指揮)

 ポーランド・ギター界の有望株でコンポーザー=ギタリストとして活躍するマチェイ・スタシェフスキ(1984ᬢ)のポートレート・アルバム(自作自演集)。
 故郷であるポーランド中部の都市ウッチのグラジナ&キェイストゥット・バツェヴィチ音楽アカデミーで、若くして器楽学部の副学部長に抜擢されるなど、前途有望な音楽家として高く評価されています。

 ※録音:2018年12月12日-15日、ウッチ(ポーランド)
 





ET’CETERA



KTC 1654
¥2600
ロイヤル・コンセルトヘボウ管のチェリスト、ジュリア・トム
オリジンズ 〜 過去から描かれた作品集

 シューマン:民謡風の5つの小品 Op.102(チェロとピアノのための)
 チェン・イー(陳怡/b.1953):メモリー(独奏チェロのための)
 ファリャ:
  7つのスペイン民謡(チェロとギターのための/編曲:トム, エリアス)
 ファント・デ・カンテル(b.1969):
  ゲルブランディの歌(メゾ・ソプラノとチェロのための)
 タン・ドゥン(譚盾/b.1957):
  ピーパ(琵琶)と弦楽四重奏のための協奏曲
   〔グーチェン(古筝)・バージョン〕

ジュリア・トム(チェロ)
ミルサ・アダミ(ピアノ)
イザール・エリアス(ギター)
カリン・ストゥロボス(メゾ・ソプラノ)
マレイン・メインデルス(ヴァイオリン)
アンナ・デ・フェイ=メストダフ(ヴァイオリン)
小熊佐絵子(ヴィオラ)
チャンユエン・ジャオ(グーチェン)


 ロイヤル・コンセルトヘボウ管のチェリスト、ジュリア・トム!

 ☆ロイヤル・コンセルトヘボウ管のチェリスト、ジュリア・トム!
 ☆民謡をテーマとするチェロ作品集!

 アメリカの女流チェリスト、ジュリア・トムはジュリアード音楽院でチェロを学び、ハーバード大学では英文学の学士号を取得。ブレーメン・フィルの首席チェリストを務め、2010年からは世界最高峰のオーケストラの1つ、オランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)のメンバーに加わり、2016年にはRCOの「Prix de Salon」を受賞しています。

 ソリストや室内楽奏者(アムステルダム・アンサンブル等)としても活動するジュリア・トムのコンセプト・アルバム「Origins」は、様々な民謡、民俗音楽をテーマとして、シューマン、ファリャ、そして中国のチェン・イー(陳怡)、タン・ドゥン(譚盾)、オランダのファント・デ・カンテルといった現代の作曲家の作品を組み合わせています。
 ファリャの「7つのスペイン民謡」は、チェロとギターのためのアレンジ版。また、タン・ドゥンの琵琶協奏曲は、リュート型の民族楽器「ピーパ(琵琶/Pipa)」ではなく、ツィター型の楽器「グーチェン(Guzheng/古筝)」を使用したバージョン。日本人ヴィオリストの小熊佐絵子を始めとする、共演する弦楽四重奏のメンバーもすべてRCOの仲間たちです。
 
 

KTC 1668
¥2600
マイティ・メタモルフォージス 〜
 21世紀のピッコロとフルートのレパートリー

  ゲイリー・ショッカー(b.1959):
   ショート・アテンション・スパンズ
    (ピッコロ、フルートとピアノのための)(2017)
  マット・スミス(b.1984):ピッコロ・ソナタ第4番(2014)
  コープランド:二重奏曲(フルートとピアノのための)(1967-1971)
  ショッカー:ピッコロ・ソナタ第3番(2017)
  シア・マスグレイヴ(b.1928):ピッコロ・プレイ(1989)
ペーター・フェルホーエン(ピッコロ)
アルド・バールテン(フルート)
ステファン・デ・シェパー(ピアノ)

 アントワープ交響楽団(元ロイヤル・フランダース管弦楽団)の主席ピッコロ奏者を務めるベルギーの名手、ペーター・フェルホーエン。フルート奏者としても高名なアメリカの作曲家ゲイリー・ショッカーや、同じくフルート奏者として活躍するイギリスの若き作曲家マット・スミスらの新作を録音した、21世紀のピッコロとフルートのためのレパートリーを開拓するプログラム。
 20世紀の作品としてはコープランドの二重奏曲とコープランドに学んだスコットランドの女流作曲家シア・マスグレイヴの作品を収録。

 ※録音:2019年3月15日&6月21日、ベルギー
 
 


KTC 1669
¥2600
カティア・フェークマンス=チェシュコフスキ(P)
 ア・タッチ・オヴ・ベートーヴェン

 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53《ヴァルトシュタイン》
  ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
  ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57《熱情》
カティア・フェークマンス=チェシュコフスキ(P)

 ブリュッセル、パリ、ハーグで研鑽を積んだあと、ラザール・ベルマンの元でも5年間専門的に研究を重ねながら数々の国際コンクールで多くの一等賞を受賞してきたベルギーの名ピアニスト、カティア・フェークマンス(=チェシュコフスキ)が弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタ集。
 現在はコンサート・ピアニストとしてヨーロッパ全土の有名なコンサート・ホールで演奏する傍ら、ブリュッセル王立音楽院、マーストリヒト音楽院の教授としても長いキャリアを積み、ヨーロッパ中でのマスタークラス、国際コンクールの審査員などを務めてきたフェークマンスによる充実の「熱情」と「ヴァルトシュタイン」です。


 
 

KTC 1659
¥2600
エッセンス・バイ・クゴーニ・トリオ
 ピート・ジョゼフ・スウェルツ(b.1960):レトゥロ(2019)
 ヴィム・ヘンドリクス(b.1962):聖なる場Ⅱ〜神の谷(2019)
 イェルン・ドゥー(b.1968):プレアー(2019)
 ピーテル・シュールマンス(b.1970):エスケイプ・ヴェロシティ(2018)
 マティアス・コッペンス(b.1988):三重奏曲 Op.20(2018)
クゴーニ・トリオ

 2010年にベルギーで結成された、ピアノ、ヴァイオリン、サックスというユニークな編成による三重奏団、クゴーニ・トリオのセカンド・アルバム。
 現代のベルギーを代表する5人の作曲家がこの珍しい編成のために書き、クゴーニ・トリオへと捧げられた作品集。
 
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KTC 1511
(7CD/特別価格)
¥7200¥6590
フォルテピアノで弾く
 シューベルトの権威、フェルミューレンの4手連弾全集BOX!
  シューベルト:4手連弾のための作品全集
ヤン・フェルミューレン(フォルテピアノ)
ヴェールレ・ペーテルス(フォルテピアノ)
 CD1 〜
  デュオ イ短調 D.947 《人生の嵐》/ハンガリー風ディヴェルティスマン ト短調 D.818/
  3つの軍隊行進曲 D.733/ドイツ舞曲と2つのレントラー D.618
 CD2 〜
  フランスのモティーフによるディヴェルティメント ホ短調 D.823/ロンド イ長調 D.951/
  序奏、創作主題と変奏 変ロ長調 D.603(968A)/幻想曲ヘ短調 D.940
 CD3 〜
  ソナタ ハ長調 《グランド・デュオ》 D.812/6つのポロネーズ D.824
 CD4 〜
  8つの変奏曲変イ長調 D.813/2つの性格的な行進曲 D.886/
  4つのポロネーズ D.599/3つの英雄的行進曲 D.602
 CD5 〜
  6つの大行進曲とトリオ D.819/ロンド ニ長調 D.608
 CD6 〜
  エロルドの歌劇「マリー」の主題による変奏曲ハ長調 D.908/大ソナタ変ロ長調 D.617/
  英雄的大行進曲 D.885/フーガ ホ短調 D.952/
  大葬送行進曲ハ短調 D.859/アレグロ・モデラートとアンダンテ D.968
 CD7 〜
  序曲ヘ長調 D.675/フランスの歌による8つの変奏曲ホ短調 D.624/4つのレントラー D.814/
  行進曲ト長調「子供の行進曲」 D.928/幻想曲ト長調 D.1/
  幻想曲ハ短調 D.9/幻想曲ハ短調 D.48/序曲ト短調 D.668

 

 ☆フォルテピアノで弾くシューベルトの権威的奏者、ヤン・フェルミューレン!
 ☆"4手"のシューベルト・シリーズ、全7巻に及ぶ全集BOX登場!

 ヴィーラント・クイケンやパウル・ドンブレヒトなど世界的古楽奏者らと共演してきたベルギーの古楽系鍵盤奏者ヤン・フェルミューレン。ナネッテ・シュトライヒャー製のフォルテピアノを使用し、2010年に全6巻CD12枚組で完成させたシューベルトのピアノ独奏作品集(KTC 1336/BOXのリリースは2014年)は、英インターナショナル・レコード・レヴュー、英アーリー・ミュージック・レヴュー、ベルギーのクレッシェンド誌などの各メディアで絶賛され、2010年のフランドル地域での「ミュージシャン・オヴ・ザ・イヤー」にも選ばれるなど、シューベルト演奏の権威として高い名声を得てきました。

 そんなフェルミューレンが、「独奏」の次にスタートした「4手連弾」によるシューベルト・プロジェクトも全7巻が揃い、7枚組の豪華全集BOXとして登場。
 1825年〜1830年頃にJ.N.トレンドリンによって制作されたフォルテピアノを使用し、弟子でもあるピアニスト、ヴェールレ・ペーテルスと共にタッチ、タイミング、感情、解釈が理想的に統一された最高峰の連弾を披露。
 シューベルトの独奏ピアノ作品集BOX(KTC 1336)に並び立つ、「フォルテピアノによるシューベルト演奏」の代表的録音となる「4手連弾作品集」がここに完成します。

 ※使用楽器:J.N.Trondlin (ライプツィヒ1825−1830)/
 ※録音:2014年〜2019年
 


ヤン・フェルミューレン、知られざる名盤
フォルテピアノで描くシューマン!
ライプツィヒ1830-1835 年製


ACC 24238
(2CD)
\4200
シューマン:ピアノ作品集
 CD1:
  森の情景Op.82、子供の情景Op.15、
  パピヨンOp.2、アラベスクOp.18、花の曲Op.19
 CD2:
  交響的練習曲Op.13、5 つの変奏曲〔遺作〕、
  子供のためのアルバムOp.68
ヤン・フェルミューレン
 (フォルテピアノ/
 ヨハン・ネポムク・トレンドリン、
 ライプツィヒ1830-1835 年製)
フォルテピアノで忠実に描くシューマンの感性

録音:2010 年5 月-6 月/CD1:67’04、CD2:66’25

 フォルテピアノによるシューマンのピアノ作品集。
 ここで使用されているトレンドリン製の楽器は、1830〜1835年頃ライプツィヒで作られたもので、ウィーンの伝統を持つ構造と響きを継承しています。シューマンは子供の心を描いくことに長けた作曲家で、「子供の情景」「子供のためのアルバム」など大人の視点からみた子供の世界を見事に表しています。また主題と12 の練習曲からなる「交響的練習曲」はシューマンのピアノ曲の傑作の一つであり、ベートーヴェンのディアベッリ変奏曲と同じく変奏曲のマイルストーン的な作品です。演奏者のヤン・フェルミューレンはこの録音に際して以下のように語っています。

 「シューマンのメトロノーム速度を最大限に守った演奏をしようと努めました。シューマンのメトロノーム速度が正確だったかどうかは、疑わしいとされていますが、それを忠実に再現することはシューマンの作曲意図に最も近づける手段であると確信しています。」

 シューマンの豊かなイマジネーションと感性を自然に捉えたアルバムに仕上がっています。

  




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PIANO21

限定盤

P21060-N
(6CD/特別価格)
¥15000→¥13990

限定生産品!これは手に入れておいたほうがよいでしょう
 シプリアン・カツァリス(ピアノ)
  ピアノ独奏によるベートーヴェン 〜 クロノロジカル・オデッセイ

シプリアン・カツァリス(ピアノ)


「作曲家ベートーヴェンの生涯」を「ピアノ1台」で表現するという、前代未聞、驚嘆のプロジェクト

・「月光」や「熱情」を含む8曲のピアノ・ソナタなどベートーヴェン自身の「オリジナル作品」
・作曲者自身や、ヴィンクラー、レスラー、ディアベッリ、リスト、サン=サーンス、ワーグナーなどの編曲による非常に珍しい「トランスクリプション(編曲作品)」
  (「春」、「クロイツェル」、「ヴァイオリン協奏曲(第3楽章)」、「交響曲第9番(第3楽章)」、「弦楽四重奏曲」、「チェロ・ソナタ」などの独奏ピアノ版など!)
・時系列(1782年から1826年12月3日まで)でプログラムを構成

 

 ベートーヴェン(すべてピアノ独奏による演奏):

  
【CD1】
   ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲ハ短調 WoO.63(1782)
   《選帝侯ソナタ》第1番変ホ長調 WoO.47-1(1782-1783)
   ピアノまたはオルガンのための2つの前奏曲 Op.39(1789)
   作曲者自身の編曲によるピアノ版:騎士バレエのための音楽 WoO.1(1791)
   ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1(1794)

   ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129《失くした小銭への怒り》(1795)

  【CD2】
   ベートーヴェンまたはディアベッリによる編曲(1815年):
    ピアノのためのグランド・ソナタ〔原曲:弦楽三重奏曲変ホ長調 Op.3〕(1796)
   ルイ・ヴィンクラー(1820-1886)編曲:
    チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2より 第3楽章 Rondo(Allegro)(1796)

   ウラディーミル・ミハイロヴィチ・ブローク(1932-1996)編曲:
    ソナチナとアダージョ〔原曲:マンドリンとハープシコードのための〕(1796)
   ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1(1795-1798)


  【CD3】
   ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2(1799)

   フランツ・リスト(1811-1886)編曲:
    七重奏曲変ホ長調 Op.20より 第3楽章 Temo di Menuetto-Trio(1799)
   カミーユ・サン=サーンス(1835-1921)編曲:
    弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 Op.18-6より 第2楽章 Adagio ma non troppo(1799-1800)
   グスタフ・レスラー(1819-1883)編曲:
    弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18-4より 第1楽章 Allegro ma non tanto(1799-1800)
   ルイ・ヴィンクラー編曲:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24《春》(1800-1801)

   ルイ・ヴィンクラー編曲:
    フルート、ヴァイオリンとヴィオラのためのセレナード ニ長調 Op.25より 第1楽章 Entrata(Allegro)(1801)

  【CD4】
   ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》(1801)

   ルイ・ヴィンクラー編曲:ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2より 第2楽章 Adagio cantabile(1802)
   7つのバガテル Op.33(1801-1802)
   作曲者自身またはカスパール・カール・フォン・ベートーヴェン編曲:
    オーケストラのための12のコントルダンス WoO.14(1802)
   ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2《テンペスト》(1802-1803)


  【CD5】
   カール・ツェルニー編曲(第2楽章)、編曲者不詳(第1、3楽章):
    ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47《クロイツェル》(1803)

   ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57《熱情》(1804)

   フランツ・クラク(1844-1913)編曲:
    ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61より 第3楽章 Rondo. Allegro
     (カデンツァ:ベートーヴェンのOp.61a-3による)(1806)


  【CD6】
   創作主題による32の変奏曲ハ短調 WoO.80(1806-1807)
   幻想曲ト短調 Op.77(1809)
   伝ベートーヴェン編曲:軍楽のための行進曲第1番ヘ長調 WoO.18(初稿版)(1809)
   ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 Op.78《テレーゼ》(1809)
   ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111(1821-1822)

   リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)編曲:
    交響曲第9番ニ短調 Op.125《合唱》より 第3楽章

     Adagio molto e cantabile-Andante moderatpo-Tempo primo(1823-1824)

   モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)編曲:
    弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op.135より 第3楽章 Lento assai, cantante e tranquillo-Piu lento(1826)
   アントン・ディアベリ(1781-1858)編曲:最後の楽想ハ長調 WoO.62(1826-1827)
   カノン《私たちはみな迷うものだ》WoO.198(1826年12月3日)

 超絶技巧の化身カツァリス、"ひとりベト全"の衝撃再び!圧巻!ベートーヴェンの"クロノロジカル・オデッセイ"!

 1980年代から90年代の初頭にかけてリスト編曲によるベートーヴェンの交響曲9曲全作品のピアノ独奏版を録音、発売し、世界中のクラシック・ファンに衝撃を与え、その度肝を抜いた超絶技巧の化身シプリアン・カツァリス。
 伝説の「ひとりベト全」の完成から約30年、2020年のベートーヴェン生誕250周年のアニヴァーサリー・イヤーを盛大に祝うため、再びカツァリスがカツァリスでなければ成し遂げられなかった唯一無二、完全規格外のプロジェクトを世に送り出します!!

 カツァリスはベートーヴェンの生誕250周年の記念リリースのために、「月光」や「熱情」を含む8曲のピアノ・ソナタなど、有名、無名を問わずベートーヴェン自身の「オリジナル作品」を選曲。
 そしてさらにオリジナル作品に、作曲者自身や、ヴィンクラー、レスラー、ディアベッリ、リスト、サン=サーンス、ワーグナーなどの編曲による非常に珍しい「トランスクリプション(編曲作品)」の数々を組み合わせて時系列(1782年から1826年12月3日まで)でプログラムを構成し、「作曲家ベートーヴェンの生涯」を「ピアノ1台」で表現するという、前代未聞、驚嘆のプロジェクトを完成させました!

 「春」や「クロイツェル」、「ヴァイオリン協奏曲(第3楽章)」、「交響曲第9番(第3楽章)」、「弦楽四重奏曲」をはじめとする数々の室内楽作品の「レア・トランスクリプション」、そしてピアノ・ソナタやバガテル、変奏曲などの「オリジナル作品」で、圧巻の超絶技巧、最大の魅力でもある研ぎ澄まされたクリスタルのような美音を存分に披露してくれるカツァリス。
 生誕250周年記念のアニヴァーサリー・イヤーを大いに賑わせてくれる、カツァリス渾身のベートーヴェン・プロジェクト「クロノロジカル・オデッセイ」にご期待下さい!

 ※録音:2019年夏&2016年(Op.27-2)、サン=マルセル福音教会(パリ、フランス)
 ※レコーディング・プロデューサー:ニコラオス・サマルタノス
 ※当アイテム「ベートーヴェン 〜 クロノロジカル・オデッセイ」は限定生産品となります。完売後の再生産は完全未定です。お早目のご検討、ご注文をお願いいたします。







BRU ZANE



ES1032
(2CD+BOOK)
\4900
フロマンタル・アレヴィ(1799-1862):
 『キプロスの女王』(1841) 5幕のオペラ

  台本:ジュール=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュ
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)…
 カタリーナ・コルナーロ(アンドレアの姪)
シリル・デュボワ(テノール)…
 ジェラール・ド・クシー(フランスの騎士)
エティエンヌ・デュピュイ(バリトン)…
 ジャック・ド・リュジニャン(キプロスの王)
エリック・ユシェ(テノール)…
 モチェニーゴ(議員、十人評議会の一員)
クリストフォロス・スタンブリス(バス)…
 アンドレア・コルナーロ(ヴェネツィアの貴族)
アルタヴァズ・サルジャン(テノール)…
 ストロッツィ(ヴェネツィアの傭兵Braviのリーダー)
トミスラフ・ラヴォア(バス)…士官/紋章官
フランダース放送合唱団
パリ室内管弦楽団(一部古楽器使用)
エルヴェ・ニケ(指揮)

 中世十字軍の時代、キプロス王国に実在した女王カタリーナ・コルナーロを主人公とし、政治に翻弄された生涯に恋愛事情を掛けた物語。1441年、ヴェネツィア共和国とキプロス王国が舞台。
 ヴェネツィア貴族アンドレア・コルナーロの娘カタリーナは、フランスの騎士ジェラールとの結婚を間近に控えながら、評議会の一員で政略的に立ち回るモチェニーゴの差し金によりキプロスの王リュジニャンのもとへ嫁ぐことになります。命を狙われ身を隠したジェラールでしたが、彼を救ったのが実は身分を隠したリュジニャンその人であり、二人は正体を明かさぬまま兄弟の絆を結びました。カタリーナの婚礼の場で復讐を果たそうとしたジェラールでしたが、結婚相手の王に手を掛けようとしたその時、それが命の恩人リュジニャンであることを知ります。
 リュジニャンもまた驚きながら、捕らえられたジェラールの命を救い牢に繋ぎました。2年が過ぎたころ、リュジニャンは原因不明の病に罹り、死が間近に迫っていました。
 彼は妃のカタリーナが、刑の執行を免れたジェラールをまだ愛していることを知っており、二人が今後幸せを掴むことを望むようになっていました。
 やがてジェラールがマルタ島の騎士として現れ、リュジニャンの病はヴェネツィアの謀略であること、今ならばまだ救う方法があることを告げますが、それを聞いたモチェニーゴは時既に遅しと、権力を自分に譲ることをカタリーナに迫ります。全てはヴェネツィアと彼の策だったのです。
 しかしカタリーナはジェラールの協力を得て、無事にヴェネツィアの侵攻を抑えることに成功し、モチェニーゴは捕らえられました。王は死の床でカタリーナに王冠を託します。キプロスの女王の誕生に、民衆は深く忠誠を誓いました。

 
 1841年12月22日にパリ・オペラ座で初演された『キプロスの女王』。ベルリオーズは「アレヴィの出世作『ユダヤの女』に匹敵する大成功」と讃え、ワーグナーもまた「アレヴィの新しいスタイルは最も輝かしい形で成功した」と絶賛しました。
 ドイツではラハナーが『カテリーナ・コルナーロ』として同1841年、イタリアでもドニゼッティが同じタイトルで1843年に、ほぼ同じストーリーで歌劇を作るなど影響を与えましたが、アレヴィの作品自体はヨーロッパの歌劇場からいつの日か姿を消しました。
 2017年にこの名作を蘇らせて大きな話題となったのが、ニケによるシャンゼリゼ劇場公演。その前後にセッション収録されたアルバムがこちらです。
 ニケの熱い統率に導かれた、作品の価値を圧倒的に知らしめる素晴らしい演奏となっています。
  録音:2017年6月5、7日 シャンゼリゼ劇場、パリ180ページに及ぶフランス語と英語のブックレット付限定盤
 
  GRAMOPHONECLASSICAL MUSIC AWARDS 2019オペラ部門受賞!

 プロモーション動画 https://youtu.be/FAcFRHuUbzw
 





DRAMA MUSICA

 
 ブラジル出身のソプラノ歌手、ガブリエラ・ディ・ラッチオ(2018年「BBC 100 WOMEN=BBCが選んだ100人の女性」の一人)によって2016年に設立されたレーベル。
 ブラジル出身のアーティストを起用し古楽からブラジル現代音楽まで様々な作品を録音しています。
 また「DONNE」と銘打ったシリーズでは女性作曲家に焦点を当て、歴史に埋もれた女性たちの作品を蘇らせています。
 

DRAMA001
\2400
ブラヴーラ
ヴィヴァルディ/ヘンデル:オペラ・ハイライト集

 ヴィヴァルディ(1678-1741)
  1. オラトリオ「蛮族の王ホロフェルネスに勝利し凱旋するユディト」 RV 644 -
     アリア 「松明と蛇で武装して」
  2. 歌劇「グリゼルダ」 RV 718 -
     第2幕 アリア 「2つの風にかき乱されて」
  3. 歌劇「オリンピアーデ」 RV 725 -シンフォニア
  4. 歌劇「オリンピアーデ」 RV 725 -第2幕「Siam navi all'onde algenti」
 ヘンデル(1685-1759):
  5. 歌劇「リナルド」 HWV 7 -第2幕「私を泣かせてください」
  6-8. 歌劇「リナルド」 HWV 7-序曲
  9. 歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」 HWV 17-
     第3幕 レチタティーヴォ「E pur cosi in un giorno」
  10. 歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」 HWV 17-
     第3幕 アリア「Piangero la sorte mia」
  11. 歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」 HWV 17-第3幕 嵐
ガブリエラ・ディ・ラッチオ(ソプラノ)

フェルナンド・コルデッラ(チェンバロ)
ムジカ・アンティクァ・クリオ

 18世紀の歌劇場では歌手たちが大活躍していました。
 名歌手たちは「スター」であり、現代における有名サッカー選手に匹敵するほどの高い報酬を受けており、オーケストラは歌手たちの引き立て役でしかありませんでした。
 この時代のアリアは「アジリタ(細かく速いパッセージ)」が多用された「アリア・ディ・ブラヴーラ」と呼ばれる超絶技巧を駆使したものが流行、歌手たちの力量を測るものとしておおいにもてはやされたのです。
 このアルバムでは、偉大なバロックの作曲家、ヘンデルとヴィヴァルディの多様なプログラムにより、バロック時代の技巧的なアリアと器楽曲に光を当てます。
 当時人気を誇ったカストラート歌手、マリアーノ・ニコローニや、ピエタ慈善院の優秀な女性音楽家たちが歌っていた曲をフィーチャーしています。
 演奏しているのはブラジル出身のソプラノ、ガブリエラ・ディ・ラッチオ((レーベルの主宰者であり、驚異のテクニックの持ち主)。フェルナンド・コルデッラ指揮によるピリオド楽器のアンサンブル・ムジカ・アンティクァ・クリオが素晴らしい伴奏をつけています。
 録音:不明 
 
 プロモーション動画 https://youtu.be/sD6C9Gu8rjg
  
 

DRAMA002
\2400
Ombre Amen
ジュリアーニ/ソル:声楽とギターのための作品集

 1-6.ジュリアーニ(1781-1829):6つのアリエッタ Op.95
 7.ソル(1778-1839):瞑想曲
 8.ソル:12の練習曲 Op.29-第17番 ハ長調
 9-14.ソル:12のセギディーリャより
  第1番/第2番/第7番/第9番/第11番/第12番
 15.ジュリアーニ:大序曲 Op.61
 16-21.ジュリアーニ:6つのカヴァティーナ Op.39
ガブリエラ・ディ・ラッチオ(ソプラノ)
ジェームズ・エイカーズ(ギター)

 アルバム・タイトルの「OMBRE AMENE」とは「良い感じの色合い」と言った意味。
 このアルバムでは声とギターが織りなす美しい響きが追求されており、ソプラノのガブリエラ・ディ・ラッチオとギタリスト、ジェームズ・エイカーズはこのアルバムのために18世紀の作曲家ソルとジュリアーニの作品を選択しています。
 18世紀までは酒場などで演奏される大衆的な楽器であったギターを、一躍コンサートのための芸術的な楽器に高めたスペインの作曲家フェルナンド・ソルと、同じ頃にイタリアで活躍したギタリスト、マウロ・ジュリアーニ。この2人は、主としてギターのための曲を書きましたが、同時に歌の伴奏にもギターを用いています。
 これらの曲はあまり知られていませんが、ベートーヴェンが「ミニチュア・オーケストラ」と称したギターの音色と精緻な歌は、タイトル通りの心地良い響きをもたらしています。
  録音:不明 

  プロモーション動画  https://youtu.be/lMlFFBCBBCM
 
 


DRAMA003
\2400
Afluencias
ヴィラ=ロボス/トレス/ピトンベイラ/コエーリョ:ブラジルの室内楽作品集

 1-2.ヴィラ=ロボス(1887-1959):2つのショーロ追補
 3.ディエルソン・トレス(1953-):トアーダとデサフィオ
 4-6.リドゥイーノ・ピトンベイラ(1962-):ジャグァリベ Op.100
 7.パウラ・プジェス(1983-):Toque de Caboclinhos

 ペドロ・ウフ(1977-):
  8.Suburbio
  9.アAstoriana
  10.Minha Cidade
  11.Despretencioso
  12.Um dia qualquer
  13.Frevo do Acaso

 14.アドリアーノ・コエーリョ:Sandaia de Coro
 15.ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第2番より 「カイピラの小さな汽車」
  (P.ブジェス&P.ウフ編)
パウラ・ブジェス(ヴァイオリン)
ペドロ・ウフ(チェロ)

 ヴァイオリンのパウラ・ブジェスとチェロのペドロ・ウフは、通常の「クラシック音楽」のステレオ・タイプのイメージを覆すアーティストです。
 2人ともブラジルのリオグランデ・ド・スルで生まれ、ブラジルで学業を終えたあと、アメリカで、それぞれの楽器で修士と博士課程を修了しました。
 そして母国レシフェのUFPE大学の教授として、町の文化的な生活に溶け込みながら、生き生きとした雰囲気と活力を取り入れ、素晴らしい音楽を奏でています。
 このCDでは、創造性やサプライズ、エネルギー溢れる音楽が彼らの解釈から溢れ出し、聴く人を巻き込んでいきます。ブラジルを代表するヴィラ=ロボスを始め、ほとんど知られていない作曲家たちの作品を紹介することは彼らにとってもまたとない喜びでしょう。
 
 録音:不明

 プロモーション動画 https://youtu.be/8TfyzK2-I4w
   
 

DRAMA004
\2400
19世紀の女性作曲家によるギター音楽
 1.エミリア・ジュリアーニ=グリエルミ(1813-1850):6つの前奏曲 Op.46-第1番
 2.ジュリアーニ=グリエルミ:ベッリニアーナ第3番 Op.6
 3.ジュリアーニ=グリエルミ:6つの前奏曲 Op.46-第2番
 4.アテナイス・パウリアン(1821-1895):モーツァルトの主題による変奏曲
 5.カタリーナ・プラッテン(1824-1895):葬送狂詩曲
 6.ジュリアーニ=グリエルミ:「悲しみと涙のうちに生まれて」による変奏曲 Op.5
 7.ジュリアーニ=グリエルミ:6つの前奏曲 Op.46-第3番
 8.パウリアン:「ラ・ビオンディーナ」による変奏曲
 9.パウリアン:マルブルック幻想曲
 10.ジュリアーニ=グリエルミ:6つの前奏曲 Op.46-第4番
 11.プラッテン:エルフィン・レヴェルズ
 12.パウリアン:「Margin d'un Rio」による変奏曲
 13.ジュリアーニ=グリエルミ:6つの前奏曲 Op.46-第6番
 14.プラッテン:ヴェニスの謝肉祭
ジェイムズ・エイカーズ(ギター)

 「DRAMA MUSICA」レーベルの新しいコレクション「DONNE(ドンネ)」は、魅惑の女性作曲家の世界をご案内いたします。
 第1弾は19世紀の知られざる3人の女性作曲家、エミリア・ジュリアーニ、アテナイス・パウリアン、そしてカタリーナ・プラッテンの作品集です。
 歴史の中でもともと少数派のギター音楽において、彼女たちは女性であるというだけで男性優位の世界で苦労を味わったたけではなく、歴史の中で顧みられず、ごくまれに「例外的な存在」として参照されるのみでした。
 その作品もほとんど演奏されることはありませんでしたが、今回、スコットランドの王立音楽院にて、ピリオド楽器の演奏技術を教える名手ジェイムズ・エイカーズが彼女たちの作品を取り上げ、素晴らしい演奏で紹介しています。
 
 録音 2018年4月5-7日、Holy Trinity Church, Weston 

 プロモーション動画 https://youtu.be/DjoJQlvfWCU
  
  


DRAMA005
\2400
Homage
ブラジルとイタリアの女性作曲家たち

 1.ジョヴァンナ・ダグラス・スコッティ(1889-1969):
   6つの抒情詩 - 第2曲 セレナータ
 2.エリザベッタ・オッドーネ(1878-1972):Capelli d'oro
 3.ジュリア・レチリ(1890-1972):Il pastore canta
 4.レチリ:Cardellina
 5.レチリ:ニコレッタの夢
 6.ダグラス・スコッティ:6つの抒情詩 - 第5曲 パッショナーレ
 7.ジェニ・サデーロ(1886-1961):ヴェネツィアのゴンドラ漕ぎ
 8.レチリ:Sul fiume
 9.レチリ:La Culla
 10.バルバラ・ジュランナ(1899-1998):ソトルネッロ
 11.シキーニャ・ゴンザーガ(1847-1935):ターチ!
 12.ゴンザーガ:Roda Ioio
 13.ディノーラ・デ・カルバーリョ(1905-1980):
  パウ・ピア
 14.エステル・スクリアル(1926-1978):
  Novos Cantares
 15.スクリアル:モディーニャ 第1番
 16.スクリアル:モディーニャ 第2番
 17.ゴンザーガ:ガウチョ
 18.ゴンザーガ:ルア・ブランカ
 19.カタリーナ・ドメンニーチ(1965-):Healing
 20.ドメンニーチ:Marielle Presente

世界初録音…
 1.3-.6.8-11.13-16.19.20
スージー・ゲオルギアディス(ソプラノ)
アンジョリーナ・センサーレ(ピアノ)

 イタリア文化は、19世紀のブラジル音楽界にも大きな影響を与えました。伝統的なイタリアの歌だけでなくイタリア文化そのものをブラジルの多様な音楽スタイルに融合させたのです。ブラジル出身のソプラノ、スージー・ゲオルギアディスと、ピアニスト、アンジョリーナ・センサーレは、歴史的考察を踏まえた豊かな色彩、多様な音楽性に富んだプログラムで、母国の女性作曲家たちへオマージュを捧げます。アルバムには、19世紀に活躍した女性作曲家たちの世界初録音とともに、現代作曲家カタリーナ・ドメンニーチによる魅力的な新録音が収録されています。ゲオルギアディスは、ブラジル出身のソプラノ。ギリシャ人の父とドイツ人の母の間に生まれ、この特異な文化のるつぼのような環境が彼女の音楽への幅広い興味をもたらしました。
 
 録音 2018年4月27-28日、 Potton Hall, Saxmundham IP17 3EF

 プロモーション動画 https://youtu.be/qWV2hbnRCQ4
  





ORCHID CLASSICS



ORC100108
\2400→\2190
小菅 優(ピアノ)
Four Elements Vol.2:Fire


 1.チャイコフスキー(1840-1893):「四季」-
  12の性格的描写Op.37bから1月「炉端にて」

 レーガー(1873-1916):暖炉のそばの夢 Op.143
  2.第3番
  3.第5番
  4.第7番
  5.第10番(ユーモレスク)
  6.第12番

 7.リスト(1811-1886):交響詩 第5番「プロメテウス」(L.シュタルク編)
 8.ドビュッシー(1862-1918):燃える炭火に照らされた夕べ
 9.ドビュッシー:前奏曲 第2巻 第12番「花火」
 10.スクリャービン(1871-1915):炎に向かって Op.72

 ファリャ(1876-1946):恋は魔術師(ファリャによるピアノ版)(抜粋)
  11.きつね火の歌
  12.火祭りの踊り

 ストラヴィンスキー(1882-1971):組曲「火の鳥」
  (作曲者自身によるピアノ編曲版)(抜粋)
   13.イントロダクション
   14.火の鳥の踊り
   15.王女たちのロンド
   16.カスチェイ一党の凶悪な踊り
   17.子守歌
   18.カスチェイの城と魔法の消滅、石にされていた騎士たちの復活
小菅 優(ピアノ)
NYCX-10114
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500+税

 ピアニスト、小菅優が2007年から取り組むコンサート・シリーズ「Four Elements」(四元素/水・火・風・大地)。
 すでにCD化された第1作「Water」(ORC10092/NYCX-10037)では、変幻自在に姿を変え、人々の感情に入り込む「水」の様々な姿を描き出し大好評を博した彼女、第2作では「火」をテーマに、またもや多彩な作品に命を吹き込んでいます。
 「火」と言えば、真っ先に連想されるのが神話に登場するプロメテウスであり、神を無視して火を盗み人類に分け与えた存在とされています。小菅はリストの交響詩「プロメテウス」(L.シュタルクによるピアノ編)を取り上げ、プロメテウスに対する神の怒りまでをも存分に表現しています。
 また、このアルバムには第一次世界大戦中に書かれた曲が中心に収録されているのも聴きどころの一つ。この時代の人々が抱いた不安と感情を根底に置きながら、炎の持つ神性と悪魔性を描き分け、大胆な感情表現で音による「火(戦)」を描き出します。
 最後に置かれたストラヴィンスキーの「火の鳥」抜粋では、まさに大地と大空全てを舐めつくすかのような音による巨大な炎を感じることでしょう。

 録音 2019年4月9-12日、ドイツ ベルリン、b-sharpスタジオ
  
 


ORC100109
\2400
ジョナサン・ビス(ピアノ)
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ全集 第9集

 ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 Op.10-3
  1.第1楽章:Presto
  2.第2楽章:Largo e mesto
  3.第3楽章:Menuetto: Allegro
  4.第4楽章:Rondo: Allegro
 ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 Op.31-3
  5.第1楽章:Allegro
  6.第2楽章:Scherzo: Allegretto vivace
  7.第3楽章:Menuetto: moderato e grazioso
  8.第4楽章:Presto con fuoco
 ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111
  9.第1楽章:Maestoso ? Allegro con brio ed appassionato
  10.第2楽章:Arietta: Adagio molto semplice e cantabile
ジョナサン・ビス(ピアノ)

 1980年アメリカ生まれのジョナサン・ビス。祖母はサミュエル・バーバーからチェロ協奏曲を献呈された名チェリスト、ラヤー・ガールブゾヴァ、父はヴィオラ奏者ポール・ビス、そして母は、彼が生まれる直前にマゼールの指揮でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を演奏したという名手ミリアム・フリードという、錚々たる音楽一家の出身です。
 6歳から本格的にピアノを学び、優秀な教師に恵まれ着々と成長を重ねピアニストとしての足掛かりをつかんだビス、彼が9年間に渡って録音を続けてきた「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」が遂に完結しました。
 この第9集では初期、中期、そして晩年の3つの時代の締めくくりとなる作品でまとめ、ベートーヴェンの創作活動の総括を表現することに成功しています。第32番のソナタでの最後の静かな音がとりわけ強く印象に残ります。
  録音 2019年6月9-12日、American Academy of Arts and Letters,New York City
  
 

ORC100110
\2400
O HOLY NIGHT-合唱で聴くクリスマス
 1.15世紀フランス伝承曲:来て、来て、エマニュエル
 2.ウィリアム・マティアス:クリスマスさん
 3.キャロル・キャニング:おねむりなさい、いとしい子よ
 4.グルーバー:聖夜(J.ウェスト編)
  ソリスト…キャサリン・ワトソン
 5.H.J.ガントレット:ダヴィデの村の厩の内に(J.マン&D.ウィルコックス編)
  ソリスト…シャルロッテ・アシュリー
 6.ピーター・ウォーロック:アダムは囚われ横たわり
  ソリスト…ゾーイ・ブルックショー
 7.P.M.デイヴィス:救い主のうるわしき母
 8.リチャード・パンチェフ:クリスマス・キャロル
 9.J.F.ウェイド:神のみ子は今宵しも(D.ウィルコックス編)
 10.トーマス・ウィルソン:これほどのバラはない
 11.ロバート・サクストン:光の子
 12.ジョナサン・ラスボーン:コヴェントリー・キャロル
 13.ハンフリー・クルカス:愛、神様のおくりもの
 14.マーティン・ニアリー:我らは三人の王
  ソリスト…ニック・プリッチャード、ドミニク・クレーマー、サミュエル・パンチェフ
 15.ポール・エドワーズ:それもそのはず
 16.メンデルスゾーン:天には栄え(D.ウィルコックス編)
 17.ジョン・アイアランド:聖なる少年
 18.アドルフ・アダン:オー・ホーリー・ナイト(M.パッペンハイム編)
  ソリスト…キャサリン・ワトソン
 19.ガブリエル・ジャクソン:Tomorrow go ye forth
 20.トーマス・オリヴァー:見よ、主は輝く雲にうち乗り(M.パッペンハイム編)
マイケル・ウォルドロン(指揮)
ロンドン・コーラル・シンフォニア

 イギリスの指揮者マイケル・ウォルドロン率いる「ロンドン・コーラル・シンフォニア」はトリニティ礼拝堂でのコンサートを開催するために、2008年、ケンブリッジ大学の若く才能ある学生たちによって結成された声楽アンサンブル。
 年間を通じイギリス国内の様々なホールで幅広いレパートリーを披露しています。
 このアルバムでは、伝承曲を始めとしたお馴染みのクリスマス作品を心を込めて歌っています。どの曲も手の込んだアレンジが施されており、編曲を担当した一人、デヴィッド・ウィルコックスは現代イギリスにおける劇場音楽の第一人者たちです。
 またマックス・パッペンハイムはこのアンサンブルのオルガニスト。歌手たちの声を知り尽くした変幻自在なアレンジが見事です。とりわけ「オー・ホーリー・ナイト」ではオルガン、トランペットの華やかな響きと、中間部の荘厳な対位法が聴きどころです。

 録音 2014年1月2-4日、St Matthew’s Church, Bayswater, London
  
 


ORC100111
\2400→\2190
映画音楽やテレビの劇音楽などで活躍するスチュアート・ハンコックの作品集
 RAPTURES 歓喜
  スチュアート・ハンコック:作品集

 1.Variations on a Heroic Theme 英雄的な主題による変奏曲

 ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲(2005)
  2.第1楽章:Andante maestoso ? Andante semplice
  3.第2楽章:Andante tranquillo
  4.第3楽章:Finale: Allegro eroico

 Raptures 歓喜-オーケストラのための組曲
  5.Fathom
  6.Rush
  7.Lullaby
  8.Serpent
  9.Rapture
ジャック・リーベック(ヴァイオリン)

レヴォン・パリキアン(指揮)
BBCコンサート・オーケストラ

 映画音楽やテレビの劇音楽などで活躍する現代作曲家スチュアート・ハンコックの作品集。2013年ジェリー・ゴールドスミス・アワードを受賞したスチュアート・ハンコック。華麗なオーケストレーションとエキサイティングな作風は世界中のファンを魅了しています。

 このアルバムはハンコックが愛するハリウッド映画への賛辞でもある「英雄的な主題による変奏曲」で幕を開け、「ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲」 、アルバムタイトルでもあるオーケストラのための組曲「RAPTURES」へと続きます。
 「RAPTURES」はもともと弦楽四重奏曲として考案されましたが、今回の録音のためにオーケストラ版に拡大されており、豊かな音色と華やかさを備えた堂々たる作品へと変貌しています。

 指揮を務めるのはレヴォン・パリキアン。
 ジョージ・ハーストとイリア・ムーシンに師事。現在はオックスフォード市管弦楽団の首席指揮者を務める傍ら、イギリスの主要オーケストラへの客演やロンドン王立音楽大学をはじめ各地のユース・オーケストラの指導にも当たる注目の指揮者です。

 録音 2019年6月25,27日、Watford Colosseum, London


かっこいい「 英雄的な主題による変奏曲」が聞けます!
https://youtu.be/pvcZPNydk0o


  
 


ORC100112
\2400
「ポーギーとベス」再訪
 1.ガーシュウィン:ベス、お前はおれのものだ
 2.パスカル・シューマッハー:ポーギー・スケッチ 1
 3.ガーシュウィン:うちの人は逝ってしまった
 4.ニコラ・ドートリクール:サマータイム再訪(原曲:ガーシュウィン)
 5.ガーシュウィン:愛している、ポーギー
 6.ニコラ・ドートリクール:バックスタッブ(原曲:ガーシュウィン)
 7.パスカル・シューマッハー:ポーギー・スケッチ 2
 8.ガーシュウイン:なんでもそうとは限らない
 9.ニコラ・ドートリクール:PとBが遭う時
 10.パスカル・シューマッハー:ポーギー・ダクション(原曲:ガーシュウィン)
ニコラ・ドートリクール(ヴァイオリン)
パスカル・シューマッハー(ヴィブラフォン)
クヌート・エリク・スンドクィスト(コントラバス)

 毎年春に開催される「ラ・フォル・ジュルネ」にも何度か登場、見事な演奏を披露するヴァイオリン奏者ニコラ・ドートリクール、ジャズ奏者としてデビュー後、ウィーンに留学しクラシックの奏法を身に着け、ジャズ、クラシック双方で活躍するベーシスト、クヌート・エリク・スンドクィスト。そして作曲家、アレンジャーとしても知られるヴィブラフォン奏者パスカル・シューマッハー。
 この3人の「音楽の探求者たち」とジョージ・ガーシュウィンの出会いから生まれたこの全10トラックの音楽は、実験性に富み、優雅さと哀愁に満ちており、「人生はジャズによく似ています。即興演奏は最高です。」と語ったガーシュウィンの言葉をそのまま反映したかのような魅力的な雰囲気を備えています。
 録音 2017年10月13-15日、Schloss Elmau, Germany
  





BMOP


BMOP 1066
(SACD HYBRID)
¥2600
キーリル・メイカン(b.1972)作品集
 (1)「ドリーム・ライトリー」(2008)
 (2)「もし我々が空を知っていたなら」(2014)
 (3)「優しい幻想」(2010)
 (4)「スティル」(2010)
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(1)セス・ジョセル(エレキG)
(4)チャールズ・ディミック(Vn)
(4)ペーター・スルスキ(Va)

 新しい抒情派作曲家キーリル・メイカン作品集!

 録音:2012-2018年[58:24]

 キーリル・メイカン(Keeril Makan)はマサチューセッツを拠点に活動する作曲家で南アフリカとロシア系ユダヤ人を両親に持ち、そうした出自が自分の音楽にも影響を与えていると主張する。
 「ドリーム・ライトリー」はエレクトリック・ギターの澄んだ音色にオーケストラが水彩画のような色を重ねてゆく美しい作品でミニマルともアンビエントとも聴ける佳作。「もし我々が空を知っていたなら」も調性的な響きが終始続く静謐な作品。ポスト・ミニマル、新調性、新ロマン派とも異なる新しい抒情派作曲家の登場である。
 




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ENSEMBLE MODERN



EMCD-043/44
(2CD)
¥4600→\4190
当時一世を風靡した1995年BMG録音の久々の再リリース
 作曲者指揮、ブロホヴィッツ(テノール)
 斬新なハンス・ツェンダー版シューベルト:《冬の旅》

  フランツ・シューベルト(1797-1828)/ハンス・ツェンダー(b.1936)編:
   「冬の旅」〜創造的編曲の試み(1993)
ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ(テノール)
ハンス・ツェンダー(指揮)
アンサンブル・モデルン

 斬新なハンス・ツェンダー版シューベルト:《冬の旅》!1995年BMG録音の久々の再リリース!!

 録音:1994年8月1-5日ヘッセン放送、フランクフルト[52:45/37:50]

 編曲というにはあまりにも創造的、逸脱的すぎるハンス・ツェンダーによる管弦楽版シューベルトの「冬の旅」。
 多数の打楽器、特殊奏法も入るこのバージョンは確かに時に悪乗り、奔放、やりすぎの感もありますが、なるほど、そう来たかと、ポンと膝を打つ瞬間も多々あり、ツェンダーのイマジネーションの拡がりに驚かされます。
 このように現代的なオーケストレーションを施されたことにより、シューベルトがいかに後のマーラー、ヴォルフひいては新ウィーン楽派に深い影響を与えたか、彼らにどう繋がっていったのかが改めて耳で実感できます。名歌手ブロホヴィッツの渾身の歌唱ももちろん聴き逃せません。久々のリリース、この機会にお買い逃がしなく。
 
 
EMCD-045
¥3000
「マーク・アンドレ(b.1964):riss」
 (1)「riss 1」(2015/17)〜アンサンブルのための
 (2)「riss 2」(2014)〜アンサンブルのための
 (3)「riss 3」(2014/16)〜アンサンブルのための
インゴ・メッツマッハー(指揮)
アンサンブル・モデルン

 日本でもお馴染み巨匠メッツマッハーがスペクトル楽派の旗手アンドレを振った一枚

 録音:2019年4月30日〜5月1日フランクフルト [47:71]

 マーク・アンドレはパリでジェラール・グリゼイに師事した後、渡独し特殊奏法を駆使した作曲で知られるラッヘンマンに師事してから頭角を表した。
 彼の作風はスペクトル楽派に特徴的な音の倍音構成に基づいた音色の変化にラッヘンマン譲りの静寂と沈黙、特殊奏法による微細な音響を融合したもので、霧に包まれた山水画のようなモノトーンの世界が魅力的。
 このriss三部作もそうしたアンドレの音楽の延長線上にある。アンサンブル・モデルンの精緻な演奏がアンドレの禅的ともいえる哲学を鮮烈に体現している。
 





NEOS


NEOS 11903
¥2500
ルドルフ・ケルターボーン(b.1931)作品集
 (1)「アンサンブル・ブックI」(1990)〜
  エリカ・ブルクハルトの詩によるバリトンと器楽ためのサイクル
 (2)「5つのトリオつきの音楽」(2016-2017)
 (3)「夜に歌う」(1979)〜
  インゲボルグ・バハマンとエリカ・ブルクハルトの
   詩によるソプラノと室内管弦楽のための音楽
ピエール=アラン・モノ(指揮)
ヴィンタトゥーア・ムジーク・コレギウム
(1)ロベルト・コラー(Br)
(3)サラー・ヴェゲナー(Sop)

 録音:2013/2018年、64:34

 NEOSで度々作品集が制作されているケルターボーンはバーゼル出身のスイスの作曲家。ヴォルフガング・フォルトナーに学び、ドイツ、スイスを拠点に活動を行っている。表現主義的な激しくドラマティックなスタイルを基本としており、この作品集では二人のドイツの詩人の詩をテキストにモノ・オペラ風の緊密な空間を作り上げている。

 

NEOS 11905
¥2500
クリスティアン・オッフェンバウアー(b.1961):
 2つのフランクフルト・プレリュード

  (1)「2つのクレーンと雲」(1997/1998)
   〜5群のオーケストラ・グループのための
  (2)「2つのクレーンと雲/ドゥーブル」(1998)
   〜84楽器のための
アルトゥーロ・タマヨ(指揮)
フランクフルト放送交響楽団

 録音:1999年11月、51:41

 オッフェンバウアーはオーストリアの出身でウィーンでチェルハに師事、その後指揮者、オルガニストとして活動しながら作曲を発表してきた。2つのフランクフルト・プレリュードはややリゲティに似た音群作法がみられるものの、静謐な中に突然爆発する音塊など、1970年代のヨーロッパによくみられた様式で書かれた大作。

 

NEOS 11910
¥2500
アゴスティーノ・ディ・シピオ(b.1962):
 弦楽とライヴ・エレクトロニクスのための作品集

  (1)「存在違反」(2017-2018)
  (2)「2つのサウンド・ピース」(2012)
  (3)「敏感な違いを伴う周期的相互作用」(1997-1998)
  (4)「プレックス」(1991)
  (5)「デュー・ディ・ウノ」(2002-2003)
  (6)「見て、見て」(2004-2005)
(1)ロレンツォ・デリンニ(Vn)
 ダヴィデ・ガリアルディ(ライヴ・エレクトロニクス)
(2)エドゥア・ザドリ(Vn)、アナ・タパロヴィチ(Vc)
 フェデリコ・プラチディ(ライヴ・エレクトロニクス)
(3)プロメテオ四重奏団
(3)(5)(6)アゴスティーノ・ディ・シピオ
 (ライヴ・エレクトロニクス、(6)ギター)
(4)ステファノ・スコダニビオ(Cb)
(5)アントニオ・ポリターノ(ソプラノ・リコーダー)
 ヘソン・チェ(Vn)
(6)エヴァ・ライター(Gamb)

 録音:2018年6、12月[61:38]

 ディ・シピオはイタリア、ナポリ出身。DAAD給付金を得てドイツに留学、作曲、音響学を学んだ。
 このアルバムは弦楽とライヴ・エレクトロニクスのための作品集と銘打たれていてヴァイオリンやチェロ、ベース、ギターと弦楽器は様々に変わるものの、その作曲、展開作法はどれもほぼ一緒。
 いずれもコオロギが鳴くようなコロコロ、キコキコといった微かな弦楽の音に薄い霧が立ち込めるような電子音が絡むといったもので統一されている。全部で6作品、全25トラックと作品の区別はあるものの、全て一つの作品として、ひたすら霧の中、遠くで鳴く鳥のような音、秋の夜長に虫の声をあるいは水琴窟の音を聴くような音響が70分近く続く。アンビエント、メディテーション・ミュージックとして最適。
 
 
NEOS 41901
¥2500
(NEOSジャズ)
「バッハ・トゥデイ」〜
 シュテファン・ケラー&ベダ・エーレンシュペルガー
シュテファン・ケラー(各種フルート)
ベダ・エーレンシュペルガー(ドラムス)

 録音:2019年3月フルート・トレンズ、アトリエ、スイス 63:07
 





<国内盤> 


アールアンフィニ



MECO-1056
(SACD Hybrid)
\3000+税
砂川涼子/ベルカント
 ①プッチーニ:ラ・ボエーム . あなたの愛の呼ぶ声に
 ②プッチーニ:ラ・ボエーム . 私の名はミミ
 ③プッチーニ:トゥーランドット . 氷のような姫君の心も
 ④プッチーニ:ジャンニ・スキッキ . 私のお父さん
 ⑤ヴィヴァルディ:ポントの女王アルシルダ . 私はジャスミンの花
 ⑥ヴィヴァルディ:ジュスティーノ . 喜びをもって会おう
 ロッシーニ:ヴェネツィアの競艇
  ⑦第1曲 競艇前のアンゾレータ
  ⑧第2曲 競艇中のアンゾレータ
  ⑨第3曲 競艇後のアンドレータ
 ⑩グノー:ファウスト . ああ、私が微笑んでいるのが見えるわ
 ⑪ビゼー:カルメン . 恐くないと言ったけれど
 ⑫ドナウディ:私は望みを失ってしまった
 ⑬ドナウディ:いつかまた君に逢えるだろうか
 ⑭ドナウディ:私は心に感じる
 ⑮オッフェンバック:ホフマン物語 . キジ鳩は逃げた
 ⑯ヴォルフ=フェラーリ:イル・カンピエッロ . さようなら、愛しのヴェネツィア
砂川 涼子(ソプラノ)
園田 隆一郎(ピアノ)

 麗しのプリマドンナ、砂川涼子の「今」を聴く
 麗しい。
 砂川涼子ほど、その形容が似合う歌手はいないのではないだろうか。
 澄んで艶やかで、端正な響きをもつ声に漂う麗しさ。美しく女らしく、優雅な舞台姿に漂う麗しさ。舞台を降りてもチャーミングで、ファンへの応対にも温かな人柄がにじみ出る。そのような人
柄も含めて、砂川涼子は麗しいのである。
 初めてインタビューさせていただいたのはもう十数年前、砂川さんが藤原歌劇団の《ラ・ボエーム》(2007 年)で、初めてミミを歌われる前だった。
 チャーミングな佇まいに加え、ご自分のことをよくわきまえている知性に感銘を受けた覚えがある。そのミミ・デビューは大成功に終わったが、その後も何度も砂川さんの舞台に接し、常に完成度の高い演唱を披露する実力と努力、真摯さ、そして舞台人としての華やかさに惹きつけられてきた。
 その砂川さんが、待望の初CD を出されることになった。イタリア古典歌曲から人気オペラの名アリアまで、「今」の砂川涼子の魅力がぎっしり詰まった一枚である。
 得意のミミやリューに加えて、《カルメン》のミカエラ、《ホフマン物語》のアントニアなど、実際の舞台でも絶賛されたフランス・オペラの役柄のアリアが入っているのも嬉しい。
 伴奏は、《ラ・ボエーム》で共演して以来共演を重ね、ピアノの名手としても知られる園田隆一郎。これ以上は望めない人選だろう。2001 年のデビュー以来着実に歩み続け、日本を代表するプリマドンナのひとりへと成長した砂川涼子。
 彼女はこれからも人気、実力に溺れることなく、一歩一歩着実に歩み続けるだろう。それもまた、彼女の「麗しさ」の秘密なのである。 加藤 浩子

  録音:2019 年5 月28 日 & 29 日 五反田文化センター


 砂川 涼子(ソプラノ) Ryoko Sunakawa, Soprano
 可憐な舞台姿と聴くものの心を震わせる歌声で高い人気を誇るソプラノ歌手。
 1998 年第34 回日伊声楽コンコルソ優勝、2000 年第69 回日本音楽コンクール第1 位、05 年第16 回五島記念文化賞・オペラ新人賞受賞、06 年第12 回リッカルド・ザンドナイ国際声楽コンクールでザンドナイ賞受賞など、数々の受賞歴を誇る。武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。01 年から04 年まで(財)江副育英会オペラ奨学生としてイタリアで研鑽を積む。05 年より五島記念文化財団の奨学生として再度イタリアに留学。

 本格的オペラデビューは、00 年新国立劇場「オルフェオとエウリディーチェ」のエウリディーチェ役。翌年の01 年「イル・カンピエッロ」のガスパリーナで藤原歌劇団公演にもデビュー。その後、新国立劇場「トゥーランドット」リュー、「ドン・ジョヴァンニ」ツェルリーナ、「ドン・カルロ」天よりの声、「カルメン」ミカエラ、「魔笛」パミーナ、「ホフマン物語」アントニア、「夜叉ケ池」(日本初演)百合、「ウェルテル」ソフィーなど、藤原歌劇団公演においては「ランスへの旅」コリンナ、「フィガロの結婚」伯爵夫人などに出演し、その実力に裏打ちされた歌唱は常に高い評価を得ている。
 とりわけ「ラ・ボエーム」のミミは、NHK でも放映され、“歌唱・容姿ともに理想のミミ”と絶賛を博した。18 年には「道化師」ネッダを歌い、東京・愛知両公演で絶賛を博す。

 19−20 年シーズンは新国立劇場「ジャンニ・スキッキ」、<オペラ夏の祭典2019-20>でのバルセロナ交響楽団との「トゥーランドット」、日生劇場「トスカ」、びわ湖ホール「神々の黄昏」に出演する。
 また、活動の場はオペラにとどまらず、国内主要オーケストラにも招かれており、テレビ、ラジオへの出演も数多い。NHK ニューイヤーオペラコンサートには、02 年に初登場以来出演を重ねている。
 藤原歌劇団団員。武蔵野音楽大学非常勤講師。沖縄県宮古島出身。(2019 年11 月現在)
 















10/31(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


APARTE

AP 182
¥2700

Canto da Sereia〜人魚(セイレン)の歌
 1. Quem viver, vera/2. Canto da sereia/3. Samba da Bençao; Samba pra Vinicius/
 4. Eu sei que vou tea mar/5. Alvorada/6. Bachianianinha no.1/
 7. Tarde em itapoa/8. Fariseus/9. Acuarela/10. Carinhoso/11. Escravo da Alegria/
 12. Tristeza/13. ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番(チェロとギターのデュオ版)

  Toquinho (vo, g), トキーニョ(声、ギター)
  Ophelie Gaillard (cello) / オフェリー・ガイヤール(チェロ、パーカッション(一部))
  Gabriel Sivak (p, arr) / ガブリエル・シヴァク(ピアノ、編曲)
  Fabien Cyprien (tb, per) / ファビアン・シプリアン(トロンボーン、パーカッション)
  Romain Lecuyer (b, g) / ロマン・ルクイエール(コントラバス/ギター(ヴィラ=ロボス))
  Florent Jodelet (per) / フロラン・ジョデレ(パーカッション)
  Rubens Lopes (ds) / リューベン・ロペス (ドラム)
  [Guest]
   Rodrigo Samico (7 strings guitar)/ ロドリーゴ・サミコ(7弦ギター)
   Jonathan Edo (per)/ ヨナタン・エド(パーカッション)
   Luiz Augusto Cavni (ds)/ ルイス・アウグスト・カヴニ(ドラム)

 オフェリー・ガイヤール最新盤はブラジルの生きる伝説=トッキーニョとの共演ライブ!両者の近年の充実ぶりを象徴する傑作!

 42'13

 言わずと知れたブラジルの名ギタリスト= トッキーニョ、最新作はクラシックの人気女性チェリスト、ガイヤールを大々的にフィーチャーしたライブ盤!
 トッキーニョの巧みなギター捌きと柔らかい歌声、そこに合わせて奏でられるチェロの響きが非常に新鮮です。これほどまでにバランス良く歌と演奏が共存しているライブとは末恐ろしいですが、近年のトッキーニョの余裕ぶりがひしひしと伝わってくるようです。

 本作でトッキーニョと共に鮮烈な印象を残すチェリスト、オフェリー・ガイヤールは、親密な音色と感性豊かな音楽性で高い評価のあるフランス人演奏家。ブラジルでのリサイタルのため、とあるホールでリハーサルしていた折、偶然トッキーニョがガイヤールの前に現れたといいます。その印象について「彼の話す声の響きは魅力的な楽器が奏でる音楽のようだった」とコメントしている彼女ですが、この作品の華はその冴えたチェロの響きによるものも大きいでしょう。

 盟友ヴィニシウス・ヂ・モライスとの楽曲を大々的に取り上げつつ、ジョビンやバーデン・パウエルとの楽曲も演奏、さらに極め付きはトッキーニョのジェントルな歌声を敢えて封印しギターに徹した演奏である (13)。
 普段はバッハの" 無伴奏チェロ組曲" をレパートリーとするオフィリー・ガイヤールですが、彼女を引き立てるべくヴィラ・ロボスの" ブラジル風バッハ第5 番" を選曲するこの辺りに垣間見えるセンスの良さも、本作の余韻をより深くしていくのに一役買っています。

 次いで取り上げたいのが、もう一曲のインストである(6)。この作者であるパウリーニョ・ノゲイラはかつてトッキーニョが師事したことでも著名なブラジリアン・ギターの隠れた名手。ギターとチェロのデュオによるこの演奏に漂う深い哀愁には、トッキーニョとオフェリー・ガイヤールの相性の良さが刻まれているだけでなく、ブラジルとバッハを繋ぐささやかな、しかし強固でもある道筋が確かに見えてくるでしょう。
 





HMF


新人演奏家紹介シリーズ ”ハルモニア・ノヴァ”



HMN 916115
¥1800
ハルモニア・ノヴァ 9〜サンドロ・ネビェリーゼ(ピアノ)
 ラフマニノフ:
  ピアノ・ソナタ第2 番 op.36
  練習曲「音の絵」op.39-2 イ短調&op.39-6 イ短調
  ヴォカリーズ
 プロコフィエフ:
  ロミオとジュリエット op.75より
   第2,6,7,10曲、ピアノ・ソナタ第4番「古い手帳から」op.29
  練習曲 ホ短調 op.2-2
サンドロ・ネビェリーゼ(ピアノ)

 押し寄せるヴィルトゥオジティの快感、ジョージアの若き才能ネビェリーゼ、デビュー!

 録音:2018年10月、フランス/72'11

 またとてつもない才能の持ち主が現れました。2001年ジョージア生まれのサンドロ・ネビェリーゼです。
 5歳でピアノを始め、9歳からはマカ・ヴィルサラーゼのもとで作曲も学んでいます。2016年、マツーエフが主宰するフランド・ピアノ・コンクールでグランプリを受賞しているほか、マリインスキー国際ピアノコンクール入賞など、10代にして世界のピアノコンクールで輝かしい成績を収めています。

 作曲でも才能を発揮しており、ピアノソロ作品のほか、弦楽四重奏曲、オーケストラを伴うピアノ協奏曲などもすでに完成させており、2016年にはピアノ協奏曲第1番 ニ短調(セルゲイ・プロコフィエフに捧ぐ)がジョージアのベスト・コンポジション賞を受賞したのを皮切りに、作曲でも毎年様々な賞を受賞しています。さらに文学への造詣も深く、シュールレアリスムの短編小説も自身書いているという驚異的な多才ぶり。
 トビリシ国立音楽院付属音楽学校を経て、2018年9月より同音楽大学に進学しています。
 マツーエフ主宰の音楽祭で自作を演奏しているほか、音楽祭へも多数参加しています。

 ラフマニノフは自身にとってとても近しく、作品への共感も自然にできると語っており、ここでも冒頭のソナタから、ほとばしるような情熱と説得力で一気に聞き手を自分の世界へと引き込みます。
 プロコフィエフ作品でも圧巻のセンスを発揮しております。これからますます世界的に知られる存在となるでしょう。
 
 


HMN 916116
¥1800
ハルモニア・ノヴァ 10〜
 ヤルダニ・トレス・マイアニ(ヴァイオリン・作曲)
  ASTERIA〜星の夜

   1. Lamento gitano (farruca)
   2. Fandango popular (fandango de Huelva)
   3. Yahaïouni (compas moro)
   4. De roche et de jade (minera)
   5. El afilaor de Torremolinos
   6. Le Rhône d'Albaron (cancion de cuna)
   7. Conductus Maris (solea)
   8. Abbaye de sel (tientos)
   9. Amaro drom (tango flamenco)
ヤルダニ・トレス・マイアニ(ヴァイオリン・作曲)
アルマンド・ガロウェイ(ヴァイオリン)
ギョーム・ルロワ(ヴィオラ)
ナタリー・フォルトンム(チェロ)
エリザベス・ガイガー(チェンバロ)
ライヨ・ヘルムシュテッター(ギター)
アントン・フロレンツァ・ファブレガ(コントラバス)

 圧倒的なテクニックが可能にする多彩な世界

 59'01

 ハルモニアムンディの新人演奏家紹介シリーズ第10弾は、ジプシーの音楽世界の空気をたっぷり吸い、クラシックの音楽教育をみっちり受けたヴァイオリニスト・コンポーザー、ヤルダニ・トレス・マイアニが登場。
 1曲目はピアソラのような世界観、3曲目のソロの作品ではスーフィーをも彷彿とさせるエキゾチックな世界。ヤルダニの多彩な世界が、そのヴァイオリンの確かすぎるテクニックによって、見事な説得力をもって描かれていきます。

 1988年スペイン・アンダルシア生まれ。フランスにおけるジプシー音楽の聖地、サント=マリー=ド・ラ・メールで暮らす。ジャンルを旅するミュージシャンを自称し、様々なジャンルの音楽の演奏に携わる。フランスの若手ヴィルトゥオーゾとして名をとどろかせる一方、バッハ、パガニーニ、エネスコやピアソラらの作品がもつパワーを凌駕するような作品を書いてもいる。フラメンコの要素を取り入れているのも特徴。
 





AUDAX RECORDS


ADX 13723
¥2700
アンクラオ・エン・パリス 〜 タンゴ、ミロンガ、ワルツ集
 アンクラオ・エン・パリス/アブエリータ・ドミンガ/
 花咲く道/ルビアス・デ・ニュー・ヨーク/
 ワルツのモチーフ/トレンサス/マーラ・スエルテ/
 バラのタンゴ/ラ・クンパルシータ/プロメーサ/
 ポブレ・ガジョ・バタラス/カミニート/タンゴの街/
 カンポ・アフエラ/ウン・モメント/スエニョ・ケリード
ナウエル・ディ・ピエロ(バス)
シロ・ペレス(ギター)
ルディ・フローレス(ギター)
ディエゴ・トロスマン(ギター)
トマス・ボルダレホ(ギター)

 【日本語解説付き】

 ナウエル・ディ・ピエロ!アルゼンチンのオペラ歌手が歌うタンゴ集!

 ● 新世代バロック・ヴァイオリニストの旗手、ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル "Audax" 新譜!
 ● アルゼンチン出身のオペラティック・バス、ナウエル・ディ・ピエロが再び登場!
 ● パリ・オペラ座やロイヤル・オペラ・ハウスで活躍する名手が、自身のルーツに立ち返って歌うタンゴ、ミロンガ、ワルツ集!
 ● 日本語解説付き!

 レイチェル・ポッジャーに学んだ"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーが主宰し、様々な知られざる作品、意欲的なレパートリーを発掘してきたフランスのレーベル、「オーダックス・レコーズ(Audax Records)」。
 「技巧的なソロ・ヴァイオリンを伴うドイツのカンタータ集(ADX 13715)」でヨハネス・プラムゾーラーと共演したアルゼンチン、ブエノスアイレス出身のオペラティック・バス、ナウエル・ディ・ピエロが再び登場。

 パリ・オペラ座や英国ロイヤル・オペラ・ハウスを始めとする世界最高峰のオペラの舞台で歌ってきたナウエル・ディ・ピエロが、自身のルーツであるアルゼンチンに立ち返り、アルゼンチンのタンゴやミロンガ、ワルツを歌うというユニークなプログラム。
 伴奏のギターには、シロ・ペレスやディエゴ・トロスマンなどアルゼンチン・ギターの名手たちの名がクレジットされています。
 





BIG ROUND RECORDS


BR 8959
¥2600
タペレバ
 
1. アミルトン・ヂ・オランダ(ヴィトール・サントス編曲):タペレバ
 2. ビル・ダグラス:リターン・トゥ・バイーア
 3. ポール・サイモン(スティーヴ・ガッド編曲):恋人と別れる50の方法
 4. モンゴ・サンタマリア(デイヴィッド・マシューズ編曲):
  アフロ・ブルー
 5. チック・コリア(ティム・ガーランド編曲):スペイン
 6. ジュリー・スペンサー(ミカ・ストルツマン編曲):
  DJ・ダグ・デモクラシー
 7. ジョージ・ガーシュウィン(丸山和範編曲):ラプソディ・イン・ブルー
 8. パット・メセニー(ピーター・ジョン・ストルツマン編曲):
  レター・フロム・ホーム
ミカリンバ
 ミカ・ストルツマン(マリンバ)
 リチャード・ストルツマン
  (クラリネット/tr.1, 3-5, 6-8)
 スティーヴ・ガッド(ドラム/tr.1-6)
 エディ・ゴメス(ベース/tr.1-7)
 デューク・ガッド(パーカッション/tr.1-6)
 丸山和範(ピアノ/tr.7)
 アミルトン・ヂ・オランダ
  (10弦ブラジリアン・マンドリン/tr.1, 3)
 シバライト・5・ストリング・クァルテット(tr.2, 5)

 リチャード&ミカ・ストルツマン、ジャズ系プログラムのニュー・アルバム!

 ☆多様な音楽的才能と比類なき技巧で世界を席巻するストルツマン夫妻のジャズ&ワールド・プロジェクト!
 ☆スティーヴ・ガッド、エディ・ゴメスらジャズ界のビッグ・ミュージシャンと共演!

 クラシックとジャズを縦横無尽に操るニュー・ジャンルのマリンバ奏者ミカ・ストルツマンと、2度のグラミー賞受賞歴を誇るクラリネットの伝説的奏者リチャード・ストルツマンによるプロジェクト「ミカリンバ」の新録音が、アメリカのBig Round Recordsよりリリース。
 クラシカル・プログラムを録音した「パリンプセスト(AV 2409)」に続き、今度はジャズ&ワールドミュージック系のプログラムによる「タペレバ」が登場します!

 ミカ・ストルツマンらと10年間にわたって共演してきたというジャズ界の巨匠、スティーヴ・ガッドやエディ・ゴメスが強力なリズムセクションを支え、スティーヴの息子デューク・ガッドやブラジルのマンドリン奏者アミルトン・ヂ・オランダなども参加。
 連続テレビ小説『ちゅらさん』の音楽などで知られる丸山和範は、自身がアレンジした「ラプソディ・イン・ブルー」でピアノ奏者として共演しています。
 他、このプロジェクトのためにスペシャル・アレンジが施された「スペイン」や「恋人と別れる50の方法(50 Ways to Leave Your Lover)」などの名曲にも注目。
 ジャンルを超えた、豊かで多彩なスタイルの音楽を追究するストルツマン夫妻の驚異のサウンドにご期待ください!

  ※録音:2018年7月30日−31日、8月2日、パワー・ステーション・スタジオ(ニューヨーク)
 





SOMM


SOMMCD0603
\2500
ヴァリエーションズ
様々な変奏曲集

 1-8.クララ・シューマン:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.20
 9-19.ロベルト・シューマン:クララ・ヴィークの主題による即興曲 Op.5 (1850年版)
 20.ニコ・ミューリー:スモール・ヴァリエーションズ(2019)…世界初録音
 21-38.フェリックス・メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 Op.54
 39-41.ヴィジェイ・アイヤー:ハルーシネーション・パーティ(2019)
…世界初録音
 42-58.ヨハネス・ブラームス:シューマンの主題による変奏曲 Op.9
ミシュカ・ラシュディ・モメン(ピアノ)

 1992年ロンドン生まれの新世代ピアニスト、モメンのSOMM RESORDINGSへのソロ・デビュー・アルバム。
 モメンはロンドンのギルドホール音楽院の卒業生で、リチャード・グードやアンドラーシュ・シフに師事。
 アルバム・タイトル「VARIATIONS」は“変わるもの、変わらないものへの問いかけである”と考えるモメンが選んだ曲は、シューマン夫妻の作品を中心に、二人巡るメンデルスゾーン、ブラームスなどロマン派の作品から、モメン自身が2人の現代作曲家に委嘱し、2019年に完成した作品までと多彩なもの。
 その中の1曲を書いたニコ・ミューリーは2018年にメトロポリタン歌劇場でオペラ「マーニー」が初演され、日本でもライブ・ビューイングで話題になった作曲家。
 もう一人の作曲家アイヤーは、ニューヨークで活躍するジャズ・ピアニスト。現代作品とロマン派作品の融合が興味深い1枚です。  
  
録音:2019年3月2日、3日 イギリス
  
 


SOMMCD275
\2500
The Deeper the Blue
より深い青-色の言葉 イギリス近現代作品集

 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):ヴァイオリン協奏曲ニ短調
  1第1楽章:Allegro pesante
  2.第2楽章: Adagio ? Tranquillo
  3.第3楽章:Presto
 4.ケネス・ヘスケス(1968-):インスクリプション トランスフォーメーション…世界初録音
 アンリ・デュティユー(1916-2013)(ヘスケス編):波のままに
…世界初録音
  5.I.子守歌のプレリュード
  6.II.クラケット
  7.III.即興
  8.IV.常動曲
  9.V.バッハへのオマージュ
  10.VI.エチュード 
  11.ラヴェル(1875-1937):ツィガーヌ

 ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
  12.第1楽章:Allegretto
  13.第2楽章:Blues Moderato
  14.第3楽章: Perpetuum mobile ? Allegro
ジャネット・スン(ヴァイオリン)
サイモン・キャラハン(ピアノ)
ヤク・ファン・ステーン(指揮)
ブリテン・シンフォニア

 本盤のタイトル「The Deeper the Blue」は、画家のカンディンスキーが1911年の論文「芸術における精神性」で書いた“青が深くなればなるほど人は無限の感覚に浸され、無垢なものを求め、超自然の世界に行き着く”という提言ですが、ここでは“色彩”がどのように音楽を形作り、機能や感情面に影響するのかを探究、同時に、登場する作曲家たちの“師匠と弟子”という関係性にも光を当てています。
 ヴォーン・ウィリアムズはパリで3カ月ほどラヴェルに師事していますが、二人とも同じハンガリーの情熱的なヴァイオリニスト、イェリー・ダラーニに曲を献呈しました。
 1968年生まれのヘスケスは、デュティユーに師事。ここに収録された「波のままに」のヘスケスによる編曲版は、師匠から受け継いだ華やかな色彩感であふれています。
 そしてデュティユーは若い頃にラヴェルから大きな影響を受けたと言います。また、ヘスケスの「Inscription ? Transformation」は2016年にジャネット・スンに捧げられ、今回彼女の演奏で世界初録音として収録されています。
  録音:2018年12月1日、3日、4日 イギリス
  
 


SOMMCD274
(2CD)
\3500
スタンフォード(1852-1924):
 The Travelling Companion  歌劇《旅の道連れ》 世界初録音
  ハンス・クリスチャン・アンドレセン:原作、
  ヘンリー・ニューボルト:台本
  【CD1】…第1幕&第2幕
  【CD2】…第3幕&第4幕
ジョン(ヨハンネス)…デイヴィッド・ホートン(テノール)
旅の道連れの男…ジュリアン・ヴァン・メレールツ(バリトン)
姫…ケイト・ヴァレンタイン(ソプラノ)
王…ポールズ・プトニンシュ(バス・バリトン)
魔物/無法者…イアン・ビードル(バリトン)
使者/無法者…フェリックス・ケンプ(バリトン) 
二人の少女…
 タズミン・バーネット(ソプラノ)、
 ルーシー・アーカート(ソプラノ)
トビー・パーサー(指揮)
ニュー・サセックス・オペラ管弦楽団&合唱団

 ダブリンで生まれ英国で活躍した作曲家、スタンフォードの最後の傑作オペラ《旅の道連れ》世界初録音の登場です。
 王立音楽大学の創設メンバーであり、生涯作曲科で教鞭を執ると同時に、ケンブリッジ大学でもホルストやヴォーン・ウィリアムズを育て英国音楽界に貢献したスタンフォード。
 彼はオペラにも情熱を注ぎ、亡くなる直前まで「イギリスに国立のオペラハウスを作るべき」と提唱し続け、自らもオペラの作曲を続けていました。
 若いころにドイツに留学、ブラームスやワーグナーなどロマン派の影響を受けており、この「旅の道連れ」でようやく、自身の納得のいくオーケストレーションが完成したとされています。
 アンデルセンの童話を原作とし、ヘンリー・ニューボルトが書き上げた素晴らしい台本を用いたこの作品、わらしべ長者のような展開と、姫の3つのなぞかけをモティーフにした摩訶不思議な世界が描かれています。
  録音 2018年12月2日、イギリス、サフラン・ホール ライブ
  
 

SOMMCD0604
\2500
フェルナンド・ソル(1778-1839):19世紀のギター音楽集
 1.序奏と「マルボローは戦場に行った」の主題による変奏曲 Op.28
 2.スペインのフォリアとミヌエット Op.15a
 3.モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲 Op.9
 4.ギター独奏のための幻想曲 Op.58
 5-6.6つのバガテル Op.43
  [第3番/第5番]
 7-8.悲しみの幻想曲 ホ長調
  [序奏/葬送行進曲]
 9.カプリッチョ ホ長調「静けさ」
 10.24の練習曲「進歩的なレッスン」Op.31-第23番 ホ長調
   「宗教的な祈りの楽章」
ジャンルイジ・ジリオ(ギター)

 イタリア出身のギタリスト、ジャンルイジ・ジリオのSOMM Recordingsでのデビュー盤は、19世紀に活躍したフェルナンド・ソルのギター作品集。
 カタルーニャ出身のソルは、高い演奏技術による優れたギター曲を多数書くことで、当時は居酒屋で演奏されるような地位の低い楽器であったギターを、コンサート会場で演奏される楽器への格上げに貢献し「ギターのベートーヴェン」と呼ばれていました。初期の傑作「モーツァルトの“魔笛”の主題による変奏曲」でギター音楽の新しい表現の境地を開拓し、晩年の「悲しみの幻想曲」では、当時現れ始めたロマン派への傾倒など、ソルの様々な側面が楽しめます。ジリオは、ナポリの音楽院を最高の成績で卒業した後、チマローザ音楽院で20世紀音楽を学び、さらに建築も学んだ異色の知性派ギタリスト。バロックからロマン派、現代音楽までをレパートリーとしています。使用楽器は、パリの高名なギター製作者、Rene Lacoteの1834年製。ソル自身も同じ製作者のギターを弾いていたといい、哀愁に満ちた雰囲気のある19世紀のギターの音色をお楽しみ頂けます。
 録音 2019年1月3-5日 ナポリ
 





STEINWAY&SONS


STNS-30111
\2700
Bach 4 Kids 子供のためのバッハ
J.S.バッハ(1685-1750):ピアノ作品集
 1.フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV817-第5曲 ポロネーズ
 2.フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV817-第1曲 アルマンド
 3.平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV846-869-前奏曲 第19番 イ長調
 4.3声のインヴェンション BWV787-801-シンフォニア 第13番 イ短調
 5.パルティータ 第3番 イ短調 BWV827-第6曲 スケルツォ
 6.パルティータ 第4番 ニ長調 BWV 828-第4曲 アリア
 7.前奏曲 ニ短調 BWV926
 8.フランス組曲 第5番 ト長調 BWV916-第2曲 クーラント
 9.フランス組曲 第5番 ト長調 BWV916-第5曲 ブーレ
 10.平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV846-869 前奏曲 第1番 ハ長調
 11.パルティータ 第2番 ハ短調 BWV926-第5曲 ロンドー
 12.2声のインヴェンション BWV772-786-インヴェンション 第8番 ヘ長調
 13.イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971-第1楽章
 14.パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825-第5曲 メヌエット I
 15.平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV846-869 前奏曲 第21番 変ロ長調
 16.パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825-第6曲 ジーグ
 17.3声のインヴェンション BWV787-801-シンフォニア 第4番 ニ短調
 18.フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816-第7曲 ジーグ
 19.ゴルトベルク変奏曲 BWV988-アリア
アンドリュー・ランジェル(ピアノ)

 ベートーヴェンやJ.S.バッハの演奏で定評のあるアメリカの名ピアニスト、アンドリュー・ランジェルがバッハの膨大な作品の中から子供たちが興味を持ってくれそうな、かつ“ランジェル自身の中の子供心”(ジャケットの風変りな絵は、ピアノを始める前の9歳のランジェルが描いたもの)を目覚めさせる曲を選んだ1枚。
 どれも短めな曲ばかりで、結果的に子供だけでなく、お父様、お母様、学生や教師、そしてもちろん音楽評論家も含めた全ての人に楽しんで頂けるアルバムになりました。
  録音 2018年12月20-21日…4,7,12,17,Shalin Liu Performance Center, Rockport, Massachusetts
  
 

STNS-30125
\2700
ショパン(1810-1849):後期作品集
 1.スケルツォ 第4番 ホ長調 Op.54
 2.マズルカ 第33番 ロ長調 Op.56-1
 3.マズルカ 第34番 ハ長調 Op.56-2
 4.マズルカ 第35番 ハ短調 Op.56-3
 5.ポロネーズ 第7番 変イ長調「幻想」Op.61
 6.子守歌 変ニ長調 Op.57
 7.舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
 8-11.ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
サンドロ・ルッソ(ピアノ)

 ピアノの詩人、ショパンの後期作品集。
 39歳でこの世を去ったショパンにとって、後期といってもまだ30代を指しますが、驚くほどに成熟した数々の作品を遺しています。
 画期的で革新的な作風は、後に続く世代のドビュッシー、ラヴェルやスクリャービンたちの指針となったのは間違いありません。
 演奏は、イタリアのエレガントなピアニズムで知られるサンドロ・ルッソ。幼い頃からピアノの才能を開花させ、ベッリーニ音楽院と、ロンドンの王立音楽大学で学びました。
 2000年にアメリカに渡り、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団協奏曲コンクールで優勝してから、アムステルダム・コンセルトヘボウやコンツェルトハウス・ベルリンなど世界の主要な舞台で演奏、注目を集めています。
 録音 2019年2月11日,3月30日、Patrych Sound Studio, New York
  
 

STNS-30114
\2700
プロコフィエフ(1891-1953):ロメオとジュリエット
 「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75(1957)
  1.民衆の踊り
  2.情景:街の目覚め
  3.メヌエット:客人たちの到着
  4.少女ジュリエット
  5.仮面
  6.モンタギュー家とキャプレット家
  7.僧ロレンツォ
  8.マーキュシオ
  9.百合の花を手にした娘たちの踊り
  10.別れの前のロメオとジュリエット

 10の小品 Op.12(1906-13)
  11.行進曲
  12.ガヴォット
  13.リゴードン
  14.マズルカ
  15.カプリース
  16.伝説
  17.前奏曲 ハ長調
  18.アルマンド
  19.スケルツォ・ユモレスク
  20.スケルツォ
スタニスラフ・フリステンコ(ピアノ)

 ウクライナのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、フリテンコによるプロコフィエフの2つのピアノ曲集。
 「ロメオとジュリエット」は華麗なオーケストラ作品である原曲をプロコフィエフ自身がピアノ独奏用に編曲したヴァージョンで、バレエの初演1年前の1937年に初演されています。
 オーケストラ版の楽しさが余すことなくピアノに移し変えられており、独立したピアノ曲としても親しまれています。
 もう1曲の「10の小品」Op.12はペテルブルク音楽院在学中の1906〜1913年に作曲した小品集。1913年にプロコフィエフ自身が編纂したユニークな作品です。
 様々な形式の曲が並べられており、実験的な要素も感じられます。冴えわたるフリステンコの超絶技巧が聴きどころです。
  録音 2015-2017年、Steinway Hall, New York City, NY, United States
  
 

STNS-30053
\2700
Christmas at Steinway Hall スタインウェイ・ホールのクリスマス
 1.レスラー:Baby, It's Cold Outside
 2.トーメ:The Christmas Song
 3.バーナード:Winter Wonderland
 4.アダン:O Holy Night
 5.メンデルスゾーン:Hark! The Herald Angels Sing
 6.伝承曲:The First Noel
 7.伝承曲:I Saw Three Ships
 8.伝承曲:While Shepherds Watched
 9.カークパトリック:Away in a Manger
 10.ディヴィス:O Little Town of Bethlehem
 11.ケント:I'll Be Home for Christmas
 12.ヒュー・マーティン:Have Yourself a Merry Little Christmas
 13.グルーバー:Silent Night
サイモン・ミリガン(ピアノ)

 ニューヨークのスタインウェイ・ホールで録音されたクリスマス・アルバム。
 「きよしこの夜」や「ウィンター・ワンダーランド」をはじめとした全ての曲はピアニスト、サイモン・マリガンによるジャズ風のアレンジが施されています。
 賑やかな夜ではなく、シックな夜を過ごしたい「大人のための」1枚です。
 




<メジャー・レーベル>

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DECCA



4834999
\2300→\2090
《アンジェラ・ゲオルギュー〜愛の喜び》
 伝説の『椿姫』から25年

 ステファネスク:
  1) Cntecul fluieraului、2) Mandruilit de la munte、
 ドビュッシー:3) 星の夜、4) 美しき夕暮れ、
 フォーレ:5) 夢のあとに、6) マンドリン、
 ラフマニノフ:7) 夢、8) Vesenniye vody、
 9) パイジェッロ:うつろな心、
 10) ベッリーニ:優雅な月よ、
 トスティ:11) 理想の人、12) 夢、13) セレナータ、
 14) ラモー:Le Grillon、
 15) ショパン(Litvinne編):別れの曲、
 16) マルティーニ:愛の喜び、
 17) アーン:恍惚の時、
 R.シュトラウス:18) 明日!、19) ツェツィーリエ、
 20) バルフ:歌劇『ボヘミアの娘』より「I dreamt that I dwelt in Marble Halls」、
 21) ブレディチャヌ:Cine m-aude cntnd、
 22) ヴィラ=ロボス:Melodia Sentimental、
 23) オブラドルス:El Vito
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)、
アレクサンドラ・ダリエスク(ピアノ)

 伝説の舞台『椿姫』から25周年記念
 サー・ゲオルク・ショルティとの伝説の『椿姫』から25年、アンジェラ・ゲオルギューがデッカに帰ってきました。
 ゲオルギューが今まで録音したことのない曲、珍しい曲が23曲収録されています。

 ゲオルギューはグラモフォン賞を5回、クラシック・ブリット・アワーの「年間最優秀女性アーティスト賞」を2回、そして2018年フランス版グラミー賞「ヴィクトワール賞」を受賞しています。
 そして、今シーズン2019/2020年は、ヨーロッパ、アメリカ・ツアーの他、中国でのツアー予定されています。
  【録音】2018年10月28日、ロンドン
  
 

4818703
\2300
《ギャレス・マローン〜ミュージック・フォー・ヒーリング》
 1. Music For Healing Part 1
 2. January
 3. February
 4. March
 5. April
 6. May
 7. June
 8. Music For Healing Part 2
 9. July
 10. August
 11. September
 12. October
 13. November
 14. December
 15. Music For Healing Part 1 Refrain
ギャレス・マローン

 英国の合唱指揮者として名を馳せるマローンが贈る癒しのハーモニー

 イギリスの合唱指揮者、そしてTV番組に司会者としても度々登場してその名を広く知られるギャレス・マローン。
 2009年まではロンドン交響楽団で合唱に関わる仕事をしていました。その間にテレビの仕事にも多く携わるようになり、貧困地区においてコミュニティ合唱団を設立したり、アフガニスタンに赴く兵士の妻たちによる合唱団を率いてロイヤル・アルバート・ホールで公演を行うなど、様々なプロジェクトを成功させ大きな反響を得ています。
 祖父が亡くなり、また彼の三人目の子供が生まれようとしていた時期にマローンは自分と家族のためにピアノと弦楽四重奏の伴奏による合唱作品を書きあげました。そしてこの音楽によって自らが癒されたと彼は語っています。
 この作品には一年間の各月の名前が付けられ、それぞれの曲にはその時の彼の心の在り様が反映されており、マローンのパーソナルな音楽的旅路を聴き取ることができます。

 録音:2019年5月-6月 セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会
 
 https://www.youtube.com/watch?v=iZIJv-WQrFI
 




<映像>


ARTHAUS MUSIK(映像)

10 9415DVD
(DVD)
【再発売】
¥2600
クリスマス・ウィズ・ホセ・カレーラス
 ・民謡:マリアは茨の森を通って行った
 ・民謡:神の御子は今宵しも
 ・民謡:すぐに暗くなるだろう
 ・民謡:山の上で
 ・フランク:天使の糧
 ・ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン(いとしい私の恋人)
 ・伝ストラデッラ:主よ、憐みたまえ
 ・パーセル:アンダンティーノ
 ・ディックス:グリーンスリーヴズ
 ・トルドラ:サンタ・ルチアのロマンス
 ・アルバレス:祈り
 ・シューベルト:千人の天使たちの歌声
 ・ビゼー:アニュス・デイ
 ・バーリン:ホワイト・クリスマス
 ・トスティ:開けておくれ(セレナータ)
 ・トスティ:最後の歌
 ・グルーバー作曲&モーア作詞:きよしこの夜
ホセ・カレーラス(テノール)
ロレンソ・ババフ(ピアノ)
ヘルマン・バウマン(ホルン&アルペンホルン)
セバスティアン・バウマン(フリューゲルホルン)
ヴォルフガング・クレゼナー(オルガン)
アンドリュー・ハナン(ピアノ)
ウィーン・モーツァルト少年合唱団
エーリヒ・シュヴァルツバウアー(合唱指揮)

 カレーラスの魅力が詰まったクリスマス・コンサート映像が装丁あらたに再発売!

 収録:1990年12月16日、スイス、ルツェルン、イエズス会教会(ライヴ)/画面:NTSC/4:3、音声:PCM ステレオ、66分

 カレーラスの魅力が詰まったクリスマス・コンサート映像が装丁あらたに再発売します。「ホワイト・クリスマス」や「きよしこの夜」など、有名な曲を慈しんで歌う様子はファンならずとも釘付けになります。


<LP>


ECM(LP)

4818628
(LP)
\3400
《チョン・ミョンフン〜ピアノ・アルバム》LP
Side A
 ①ドビュッシー:月の光 
 ②ショパン:夜想曲変ニ長調作品27の2 
 ③ベートーヴェン:エリーゼのために 
 ④チャイコフスキー:秋の歌 
 ⑤シューベルト:即興曲変ホ長調D899/2 
Side B
 ⑥シューマン:トロイメライ 
 ⑦シューベルト:即興曲変ト長調D899/3 
 ⑧ショパン:夜想曲嬰ハ短調遺作 
 ⑨モーツァルト:キラキラ星変奏曲
チョン・ミョンフン(ピアノ)

 マエストロ、チョン・ミョンフンがピアノで語るモノローグ・アルバムがLPに!

 1974年チャイコフスキー・コンクール・ピアノ部門第2位入賞後、ピアニストとしても活躍していた指揮者チョン・ミョンフン。
 2006年にバルトリ来日の際にも共演者として素晴らしいピアノを聴かせてくれました。
 意外なことに当アルバム以前はピアノ・ソロ・アルバムをリリースした事が無く、2014年にリリースされ大きな話題を呼び、ECMレーベルが50周年を迎える今年、LPでもリリースされることになりました。
 「ピアノという楽器は今も音楽的に私と最も親しく、愛すべき友人」と語るマエストロ。今回のアルバムは、2人の孫娘のためにアルバムを作ったら?というところから話が始まり、彼の人生の大切な節目を共にしてきた作品も収められました。
 ドビュッシーの「月の光」は、「月」という意味の名前をもつ孫娘の為に、シューベルトの即興曲編ト長調は長男の結婚式で演奏した際の想いを込めて、チャイコフスキーコンクールで演奏した「秋の歌」はコンクール時の聴衆の熱い反応を思い出しつつ収録されました。
 そして、彼の音楽に最も大きな影響を与えたバイオリニストの姉、チョン・キョンファには、ショパンの夜想曲 嬰ハ短調をささげています。
 孫娘を考えながら収録したアルバムだけに、誰もが一度は耳にしたことがあるなじみ深いメロディーの小品が集められ、極上のタッチが至福の時間を鮮やかに演出します。

 チョン・ミョンフン初のピアノ・ソロ・アルバムとなったこのアルバムは、ECMレーベルにとっても初のピアノ名曲集。前衛的な音楽を中心としてきたレーベルだけに、ある意味でレーベル・ファンにも衝撃を与えたリリースでしたが、ピアノ名曲集とはいえ、マンフレート・アイヒャーがプロデュースし、定評ある録音クオリティで極上の演奏をお楽しみいただけます。
 録音:2013年7月 ヴェニス フェニーチェ劇場
 

















10/30(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CHALLENGE CLASSICS



CC 72819
¥2600
ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)
「ヴィジョンズ」
 シリル・スコット(1879-1970):
  子守唄/ポエム/ロータスランド Op.47-1/
  セキレイ Op.71-3/スフィンクス Op.63/
  間奏曲 Op.67-3/サマーランド Op.54/
  2つのピエロ小品 Op.35/コロンバイン Op.47-2/
  3つの小さなワルツ Op.58/
  ジャングルの朝の歌/大草原の上
ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)

 知られざる秘曲に出会う喜びにあふれた1枚、「近代英国音楽の父」シリル・スコットの美しいピアノ作品集

 録音:2019年4月29・30日、5月1日/63'38''

 優しく美しく、瞑想的な雰囲気に満ちたピアノ作品集です。
 シリル・スコットは20世紀初頭のイギリスで活躍した作曲家であり、同時代を生きたイギリスの作曲家・指揮者のユージン・グーセンスは彼を「近代英国音楽の父」と評しています。ドビュッシーに近い作風で耳に心地よく、洒落たユーモアと気の利いた書法がスパイスとなった秘曲ぞろい。知られざる名品に出会う喜びにあふれた1枚です。

 ニーノ・グヴェタッゼはトビリシ生まれでアムステルダムを拠点に活躍するピアニスト。ショパンのアルバム(CC-72768)を2017年に発表しており、今作がチャレンジ・クラシックス2枚目のアルバムとなります。






CC 72768
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
グルジア生まれの美女、ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)
 ショパン〜「ゴースト」

  ショパン:
   24の前奏曲Op.28(全曲)
   練習曲 変ホ短調 Op.10-6
   ワルツ第9番 変イ長調 Op.69-1
   ワルツ第2番 イ短調 Op.34-2
   ワルツ第10番 ロ短調 Op.69-2
   スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)
 ショパンの恐ろしげな部分をクローズアップしたユニークな1 枚

 録音:2017年6月12-14日/オランダ、フリッツ・フィリップス・ムジークヘボウ/DSD、Multi-ch / Stereo、66’53’’

 トビリシ生まれで現在アムステルダムを拠点に活躍するピアニスト、ニーノ・グヴェタッゼのCHALLENGE CLASSICSレーベル・デビュー盤。彼女は2010年にボルレッティ・ブイトーニ財団アワードを受賞しています。
 アルバムのメインとなるショパンの前奏曲集は、深みのある音とルバートを効かせたピアニズムが印象的。『雨だれ』ではたっぷりとテンポを揺らし、味わいのある「隙間」を作っています。
 アルバム後半、カップリングの練習曲やワルツになると一層幻想的で妖しげな世界が広がり、最後のスケルツォ2番では仄暗い暗い
 情熱が炸裂。アルバム・タイトルに掲げた「ゴースト」とこの構成、演奏、ジャケット・デザインなどからして、ショパンの霊魂を蘇らせたかのような、何やら恐ろしげな感覚にさせられる1枚です。



 ニーノ・グヴェタッゼ、随分大人になりました・・・
 旧譜から印象的だったものを。


ニーノ・グヴェタッゼの旧譜

ORCHID
ORC100017
\2500
献呈〜ニーノ・グヴェタッゼ、リストを弾く
 1.ハンガリー狂詩曲第10番ホ長調「前奏曲」S244/R106 /
 2.バラード第2番ロ短調 S171/R16/
 3.シューマン=リスト編曲:ミルテの花より「献呈」/
 4.シューベルト=リスト編曲:糸を紡ぐグレートヒェン/
 5-8.ピアノ・ソナタロ短調 S178/R21
ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)

 ニーノ・グヴェタッゼ。6歳からオーケストラと共演するなど、その才能は早くから知られていましたが、2008年にユトレヒトで開催されたフランツ・リスト国際コンクールで第2位を獲得、同時に聴衆賞と記者賞も得て、その名前は一気に国際的なものとなりました。世界中のコンサート・ホールで演奏を重ね、そのどれもが絶賛される彼女、来年には日本へも来日が予定されています。そんなグヴェタッゼのリスト・アルバムは、何とも言えないマニアックな選曲がツボです。まずは、技巧的なハンガリー狂詩曲で聴き手の心を惹きつけ、内省的なバラードで表現力を問い、歌曲の編曲で口直し、そしてメインのソナタで無口にさせる・・・と万全です。

 ニーノ・グヴェタッゼ。グルジア共和国生まれ。
 グルジア共和国・・・。なるほど・・・。古来より数多くの民族が行き交う交通の要衝。アゼルバイジャンやアルメニアなどと同じく、世界で最も民族の血が交じり合う場所であり、そしてその結果として世界で最もたくさん美しい女性が生まれるという場所。




 
 

CC 72810
¥2600
得意のシューベルトを軸に展開される深い表現
 リスト:巡礼の年 第1年スイスより「泉のほとりで」
 シューベルト:即興曲 ハ短調 D.899-1
 シューベルト:即興曲 変ト長調 D.899-3
 シューベルト:「糸をつむぐグレートヒェン」D.118
 リスト:巡礼の年 第1年スイスより「 オーベルマンの谷」
 リスト:愛の夢 第3番
 リスト:超絶技巧練習曲より「 雪あらし」
カミエル・ブームスマ(ピアノ)

 録音:2019年5月1・2日

 詩的であり心の奥深くに沈みゆくような表現力の深さが求められるリストとシューベルトの作品に、若きピアニスト、ブームスマが挑みます。
 捉えどころのない音楽の本質を目指して果敢にアプローチした好演が聴けます。
 彼はショパンとシューベルトを組み合わせたアルバム(CC-72756)も発表しており、シューベルトに強い共感を持っているピアニストと言えます。
 
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CC 72815
¥2600→\2390
弦楽四重奏伴奏で聴くシャンソン
 作曲者不詳:Si tu n'etais pas la
 ジャック・ブレル:Il neige sur Liege
 マーク・ヘイラル/アンリ・コンテ:Le Noel de la rue
 バルバラ:Gottingen
 ジャック・ブレル/ジェラール・ジュアネスト:Ne me quitte pas
 アン・シルヴェストル:Maumariee
 シャルル・トレネ/ジョニー・ヘス:Le petit Noel
 マルセル・ムールージ/クリスティアン・ベルガー:Tu te moques
 ジャンゴ・ラインハルト/ジャック・ラルー:Nuages
 シャルロット・ハーセン:L'enfant
 シャルル・トレネ/レオ・ショーリャック:Que reste-t-il de nos amours?
 シャルロット・ハーセン:Une melodie
 ハロルド・アーレン/シャルロット・ハーセン:Dans un reve
 ロベール・デスノス/Jジョゼフ・コズマ:La fourmi
カフェ・ド・シャンソン
feat.シャルロット・ハーセン

 録音:2019年5月3-5日/44'08''

 カフェ・ド・シャンソンによるCHALLENGE CLASSICS レーベル2枚目のアルバムです。
 シャルロット・ハーセンは1987年アムステルダム生まれ、ベルギーのフランス語圏で育ち、アムステルダム芸術大学でジャズを学んだ歌手です。
 弦楽四重奏を伴奏に歌われるシャンソンの数々がお楽しみいただけます。
  





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INDESENS!



OINDE 127
(2CD/特別価格)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4000+税

ソレンヌ・パイダシ(ヴァイオリン)
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全6曲)

  ソナタ第1番ト短調 BWV.1001
  パルティータ第1番ロ短調 BWV.1002
  ソナタ第2番イ短調 BWV.1003
  パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
  ソナタ第3番ハ長調 BWV.1005
  パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006

ソレンヌ・パイダシ(ヴァイオリン)
INDE 127
(2CD/特別価格)
¥3600→¥3290

 ロン・ティボーの覇者ソレンヌ・パイダシ。バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータを録音!

 2010年のロン=ティボー国際ヴァイオリン・コンクールで見事に優勝を果たし(同時に聴衆賞などの副賞を受賞。第2位は成田達輝)、一躍その名を世界へと響かせることとなったフランスの女流ヴァイオリニスト、ソレンヌ・パイダシ。
 2018年9月からは、ベネルクスの名門オーケストラの1つ、ベルギー国立管弦楽団のコンサートマスターに就任し、「オーケストラ・プレーヤー」としてのキャリアを着実に積み重ねているパイダシが、「ソリスト」としての金字塔を打ち立てるべく、ヴァイオリン奏者のためのバイブル、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の全曲をレコーディング!
 和声と対位法はもちろんのこと、不協和音、半音階進行、リズムのバランスの重要性の深い理解度も、バッハの無伴奏ソナタ&パルティータの演奏には非常に重要になると語るパイダシ。
 宮廷や農民のためのさまざまな舞曲の集合体、そしてフーガによる素晴らしきアーキテクチュア。祈りや瞑想を表した楽章、激情的なまでの生きる喜びを表現した楽章など、不完全でありながらも、誠実で正直な人間の感情をパイダシのヴァイオリンがバッハの音楽を通じて表情豊かに奏でます。

 ※録音:2018年8月11日-15日、ラ・マラドルリ・ドゥ・ボーヴェ(フランス)
 ヴァイオリン/ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1784年製








パイダッシといえばこのアルバム!
選曲も演奏もすばらしい!

INDESENS
INDE051
¥2600
匂いたつような美音〜ソレンヌ・パイダッシ登場!
 ピエルネ、フランク、サン=サーンス...

 サン=サーンス(1835〜1921):
  1.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ニ短調 作品75
 ガブリエル・ピエルネ(1863〜1937):
  2.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ニ短調 作品36
 フランク(1822〜1890):
  3.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調(1886)
 マスネ(1842〜1912)/マルシック編:
  4.タイースの瞑想曲 〜歌劇『タイース』より
ソレンヌ・パイダッシ(ヴァイオリン)
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)

 高雅なヴァイオリンの艶やかさ——フランス近代には、有名な傑作もあれば「秘曲なのに至高」もあり。
 フランクのソナタでその圧倒的な音楽性に驚かされながら、未知の名品に出会える喜びも味あわせてくれる

 ロン=ティボー国際コンクールの覇者パイダッシ、あまりにもあざとく喜びに満ちたデビュー盤に、陶酔...

 フランス近代音楽——フォーレやドビュッシーやラヴェルに代表される、あの高雅で美しい音楽世界。多くの人が知っている傑作も数あるなか、ドイツ中心・オーケストラ音楽こそ至高の音楽史ではしばしば見過ごされてきた傑作がきわめて多く眠っているのも、フランス近代音楽を聴いてゆくことの面白さ・奥深さにつながっているのかもしれません。
 ピアノ小品や歌曲はそれこそ数知れず、交響曲なども意外に多く(比較的知られているところでも、たとえばショーソン、デュカス、マニャール、トゥルヌミル...といったあたりの交響曲群さえ存在からしてそう広く認知されていない気が)、オペラにいたっては傑作群さえなかなか上演機会に恵まれない...という状況のなか、何よりも「知られざる傑作」に出会う機会が多いのはやはり、室内楽ではないでしょうか。それも、ソナタや弦楽四重奏曲など、かなり大規模な作品からしてそうなのですから、音盤探索の興趣もつきないところでございます。本盤のプログラムは非常にバランスよく「フランス近代の傑作と秘曲」を同時に味わえる充実内容を、その高雅さそのままに伝えてくれるフランス人の俊才たちの名演で聴ける...というのがまず嬉しいところ。

 フランクのソナタや「タイースの瞑想曲」など、演奏者の技量を聴き確かめられる傑作と一緒に、秘曲系の音盤ではおなじみながら大舞台には出て来にくいピエルネの高雅なソナタ(傑作!!)、近年ようやく録音が増えてきたもののフランス人奏者の録音が意外に見つからないサン=サーンスの第1 ソナタ(フランス近代文学の傑作、プルースト『失われた時を求めて』で象徴的に使われている「ヴァントゥイユの楽想」がこれではないか...とよく言われる曲ですね)という、広く聴き親しまれていてもまずおかしくないはずの名品がふたつ!

 こういう周到なプログラムを弾いているのが、本盤をもってソロ・デビューとなるフランスの才人、欧州ではわずか数年であっというまにスターダムにのしあがってきたソレンヌ・パイダッシ...というのには本当に驚かされます(最近の若手デビュー盤は、ほんとうに一筋縄ではゆかない)! 2009 年にハノーファー国際コンクールに入賞、さらに翌2010 年にはロン=ティボー国際コンクールで優勝(フランス人としては1955 年のデヴィ・エルリ以来の快挙!)——このあたりから欧州各地で人気をあげ、昨2012年にはフランスの著作権団体Adamiから「レヴェラシオン(今年の最注目株)」賞を授けられ、益々勢いにのりつつある...なんて業界事情は本当にどうでもよくて、まずはぜひ「音」を聴いていただきたい1枚。フランス人奏者ならでは!とあらためて思わずにはおれない匂いたつような美音を、絶妙の“揺らし”で繰り出しながら、作品の美質をふわりと浮かび上がらせてみせる...あまりの薫り高さにむせかえってしまいそう!






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ACTE PREALABLE



AP 0412
\2600
ポーランドの「忘れられた作曲家」
イェジ・ガブレンツ (1888-1937) : ピアノ&室内楽作品集

  チェロとピアノのためのソナタ ニ長調 Op.15 (*)
  ピアノのためのマズルカ風間奏曲 イ短調 Op.2
  フルートとピアノのためのカンツォーナ ト短調 Op.1 No.2 (+)
  ピアノのための4つの即興曲 [Improvisations] Op.1 No.3
  オーボエとピアノのためのアラベスク Op.28 No.6 (#)
  ピアノ四手連弾のための5つのワルツ Op.28 (Nos.1-5) (**)
ブワジェイ・ゴリンスキ (チェロ(*))
カタジナ・チェルヴィンスカ=ゴシュ (フルート(+))
マルタ・ルジャンスカ (オーボエ(#))
アンナ・リシェフスカ (ピアノ(**以外))
アンナ・ミコロン (ピアノ(**))


 録音 : 2017年6月29日(**)、9月20-21日(**以外)、グダンスク放送スタジオ、グダンスク、ポーランド

 ポーランドの「忘れられた作曲家」イェジ・ガブレンツの作品を発掘するシリーズ第1弾。
 ガブレンツはクラクフに生まれたヴワディスワフ・ジェレンスキ (1837-1921)、フェリクス・ノヴォヴィエスキ (1877-1946) に師事。指揮者としても活躍しましたが、航空機事故に遭い49歳で亡くなりました。
 

 

AP 0414
\2600
ルネ・ド・ボワデッフル (1838-1906) : 合唱作品集
  森で [Dans la Foret] (独唱、合唱とピアノのためのシンフォニー) Op.41 (*)
  夏 [L'Ete] (女声二重唱とピアノのための) Op.58 (+)
  頌歌 [Cantique] (独唱を伴う同声2部とピアノのための) Op.50 (#)
  ベツレヘムの天使たち [Les anges de Bethleem] (独唱、女声合唱とピアノのための) (**)
  シオンの聖母のミサ [Messe de Notre Dame de Sion] (独唱、合唱とオルガンのための) Op.47 (++)
  おお、救いのいけにえよ [O Salutaris] (2声のための) Op.4 (バリトンとオルガンによる演奏) (##)
  アヴェ・マリア [Ave Maria] (2声とオルガンのための) Op.35 (***)
バルバラ・レヴィツカ (ソプラノ(+/#/++/***))
ドナタ・ズリアニ (メゾソプラノ(+/**/++))
マチェイ・ガラス (テノール(*/++))
ロベルト・カチョロフスキ (バリトン(++/##/***))
ダリウシュ・ミツォレク (ピアノ(*))
エヴァ・リテル (ピアノ(+/#/**)、オルガン(++/##/***))
インシエメ合唱団(*/+/#/**)
モニカ・バホフスカ (指揮(*/+/#/**))
 録音 : 2017年9月28日-10月1日、聖ヴィンツェンティ教会、 ドヴォレツ・ビャウォプロンドニツキ文化センター、クラクフ、ポーランド 
 


AP 0415
\2600
ジグムント・ノヴォヴィエイスキ (1846-1909) : ピアノ作品集 Vol.4
  コラコヴィエンヌ [Cracoviennes] (ピアノ四手連弾のための6つのクラコヴィアク) Op.7 (1879)
  マズリ [Mazury] (ピアノ四手連弾のための6つのマズリ舞曲 (マズルカ)) Op.38 (1890)
  ピアノ四手連弾のための6つのポロネーズ Op.42 (1891)
アンナ・ミコロン、アンナ・リシェフスカ (ピアノ)
 録音 : 2017年7、12月、グダンスク放送ヤヌシュ・ハイドゥン・コンサート・スタジオ、グダンスク、ポーランド
 

AP 0417
\2600
マレク・ヤシンスキ、ヤロミル・ガイェフスキ : ピアノとサクソフォンのための作品集
 マレク・ヤシンスキ (1949-2010) :
  瞑想「ハドソン川での不眠症」 (サクソフォンとピアノのための;2009) (*)
  印象 (ピアノのための;2008)
  瞑想 (ピアノのための;2010)
  ピアノのためのクヤヴィアク
  ピアノのためのソナティナ
  ピアノのためのユダヤ舞曲 (+)
  ピアノのためのハンガリー舞曲 (+)
 ヤロミル・ガイェフスキ (1961-) :
  ピアノのためのミニアチュール 第1番 (1994)
  ピアノのためのミニアチュール 第2番 (2001)
  ピアノのためのミニアチュール 第3番 (2010)
  ピアノのためのミニアチュール 第4番 (2012)
  ピアノのためのミニアチュール 第5番 (2014)
  ピアノのためのミニアチュール 第6番 (2016)
  神秘の山 (ピアノのための)
  サクソフォンとピアノのための二重奏曲 (*)
ウルシュラ・シリンスカ (ピアノ)
ユリタ・プシビルスカ (サクソフォン(*))
グジェゴシュ・ステツ (バス・パート(+))
 録音 : 2017年11月24-25日、シュチェチン芸術アカデミー、シュチェチン、ポーランド
 


AP 0418
\2600
ルネ・ド・ボワデッフル (1838-1906) : チェロとピアノのための作品集
  チェロとピアノのための3つの絵画的小品 Op.93
   風景/海岸で (バラード)/湖岸で (舟歌)
  チェロとピアノのための6つの小品 Op.15 Nos.1-4 (No.5,6 は現存せず)
   カノン形式の前奏曲/悲歌/セレナード/アダージェット
  ピアノとチェロのためのソナタ Op.63
  聖体奉挙 [Elevation] (チェロとピアノまたはオルガンのための) Op.48
  チェロとピアノのための2つの小品 Op.51
   哀歌/秋の歌
  チェロとピアノのための組曲 Op.56
   リート/子守歌/スケルツォ
ルーカ・フィオレンティーニ (チェロ)
ヤクプ・トホジェフスキ (ピアノ)
 録音 : 2018年3月19-20日、ブローアウトスタジオ [BlowOutStudio]、トレヴィーゾ、イタリア
 


AP 0420
\2600
ヴォイチェフ・ガヴロンスキ (1868-1910) : ヴィオラとピアノのための作品集
  子守歌 (ヴィオラとピアノのための) Op.2 No.3 (*)
  ピアノのための4つの前奏曲 Op.14
  子守歌 (ヴィオラとピアノのための) Op.11 No.5 (*)
  ピアノのためのメヌエット Op.18 No.2
  セレナード「性格的小品」 (ピアノのための) Op.18 No.3
  ヴィオラとピアノのためのソナタ Op.22 (*)
  ピアノのための古風なセレナード Op.24 No.2
  愛の歌 (ヴィオラとピアノのための) Op.24 No.3 (*)
  夕べの歌 (ヴィオラとピアノのための) Op.25 No.1 (*)
  月夜の夜想曲 (ヴィオラとピアノのための) Op.26 No.2 (*)

マルチン・ムラフスキ (ヴィオラ(*))
アンナ・スタジェツ=マカンダシス (ピアノ)


 録音 : 2018年3月25-26日、ヴァツワフ・ズ・シャモトゥー音楽学校、シャモトゥイ、ポーランド
 ヴォイチェフ・ガヴロンスキはヴィリニュス近郊 (現リトアニア) に生まれた作曲家。ジグムント・ノスコフスキ (1846-1909) 他に師事。主にピアニストとして活躍し作曲家としては寡作 (作品番号は29まで) で、生前は歌曲、ピアノ曲、弦楽四重奏曲等が人気を得たものの、没後は忘れ去られてしまいました。
 

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AP 0431
\2600
テオドール・デュボワ(1837-1924) : ピアノ作品集 Vol.1
  ピアノのための12の演奏会用練習曲
  ピアノのためのスケルツォとコラール Op.18
  夢の前奏曲 [Reverie-prelude] (ピアノのための) Op.12
  ピアノのためのスケルツォ Op.10
アルトゥール・シミホ (ピアノ)


 録音:2017年11月4、20日、オプス・ディソヌス・スタジオ、ブラジル
 パリ音楽院長を務めたフランスの作曲家・オルガン奏者・音楽教育者・音楽理論家テオドール・デュボワの、演奏される機会がほとんどないピアノ曲を録音するシリーズ第1弾。
 

 


AP 0432
\2600
テオドール・デュボワ(1837-1924) : ピアノ作品集 Vol.2
  シルヴェストルの詩集 (ピアノのための)
   寂しい路地/ブルーベリー/木こり/フォームのベンチ/魅せられた泉/素朴な踊り
  ピアノのための2つの小品
   メヌエット/アレグロ
  時間 (ピアノのための)
   正午/悲しい時間/英雄的な時間/楽しい時間/夢の時間/真夜中
 ピアノのための主題と変奏曲
アルトゥール・シミホ (ピアノ)
 録音:2018年2月13-14日、3月16日、オプス・ディソヌス・スタジオ、ブラジル
 


AP 0433
\2600
テオドール・デュボワ(1837-1924) : ピアノ作品集 Vol.3
  ピアノ・ソナタ イ短調
  ウェルギリウスの詩集 (ピアノのための)
   ティテュルス イ短調/ガラテア ヘ長調/ダフニス ト短調
   蜜蜂 変ホ長調/レテ ニ長調/ディアナ ト長調
アルトゥール・シミホ (ピアノ)
 録音:2018年2月14日、5月17日、7月4日、オプス・ディソヌス・スタジオ、ブラジル




極悪人のように言われているが多分違う
テオドール・デュボワ


CPO
777932
\2700→\2490
そんな悪そうな人には見えない
 しかもヴァイオリンはトゥルバン!
  テオドール・デュボワ(1837-1924):ヴァイオリン協奏曲と作品集

 1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ
 7.ヴァイオリンとピアノのためのバラード

インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)
ルーカス・マリア・クーン(ピアノ)…4-7

ラオウル・グリュナイス(指揮)…1-3
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団ザールブリュッケン・カイザースラウテルン…1-3

 1837年、シャンパーニュ地方で生まれたデュボワの作品集。
 ランス大聖堂の教会楽長ファナールから教えを受け、その後はパリ音楽院でトマに師事、ローマ大賞を受賞します。以降、マドレーヌ寺院やサント=クロチルド教会の楽長を務めますが、トマの死に伴い、パリ音楽院院長に就任しました。
 しかし1905年のローマ賞でラヴェルが参加資格を失った一件から引責辞任、その後は作曲家として多くの作品を残しています。
 一時期は歌劇作曲家を夢見ていたとも言われますが、このアルバムに収録されているヴァイオリン作品もなかなか聞きごたえがあり、これらは音楽理論家としても影響力があったデュボワならではの堅固たる作品と言えるでしょう。
 アンリ・マルトーに献呈されたヴァイオリン協奏曲、イザイに献呈されたソナタはどちらもロマンティックな味わいに満ちています。

  録音 :2014年7月2-4日 SWR-Studio Kaiserslautern…1-3 2016年9月7日 Hans Rosbaud-Studio Baden-Baden (SWR)…4-7


そんな悪そうな人には見えないのだが。


 テオドール・デュボワ。
 アンブロワーズ・トマに学び、1861年にはローマ大賞を受賞した。1871年からパリ音楽院で教え、門下にはポール・デュカやフローラン・シュミットがいる。 その後院長も務めた御仁。

 でもこの人の名を後世まで伝えているのはある事件。

 ラヴェルがローマ大賞を受賞できなかったときに、そこに不正があるんじゃないかと突っ込まれてフォーレやロマン・ローランまで抗議。結局パリ音楽院院長が辞職に追い込まれる。
 そのときの院長が・・・テオドール・デュボワその人である。
 これが「ラヴェル事件」と呼ばれる一大スキャンダル。

 でもおせっかいな店主が調べたところでは、この事件があってもなくてもデュボワはすでにそのとき退任することが決まっていた。
 なのでラヴェル事件もこの人がとくに首謀者ということではないのではないかという気がする。おそらくは次期院長と言われていたルネピュブの仕業?

 さて、そんなデュボワ、音楽史上では悪人扱いされているせいかCDは極端に少ない。日本では、和声学の著作でも知られているのだが、残念ながらその作品に触れる機会はほとんどない。
 そんな中この2つの大曲のリリースはうれしい。
 どちらもフランスの高雅で気品あふれる香り豊かな作品。

 彼が不正に関与したかどうかは知る由もないが、少なくともこの作品は知っていてもいいと思う。


 秀逸なジャケが嬉しい。



そのデュボワのピアノ四重奏曲とピアノ五重奏曲

ATMA 2385
¥2800
海外直輸入
デュボワ:ピアノ四重奏曲 イ短調,
      ピアノ五重奏曲
オシュラガ三重奏団
フィリップ・マニャン(Ob)
ジャン=リュク・プルールド(Va)

オシュラガ三重奏団は、ステファヌ・ルムラン、アンヌ・ロベール、ポール・マーレンによル団体。
ピアノ五重奏曲は、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロに、オーボエが加わるという珍しい編成の曲。






<国内盤> 


オクタヴィア・レコード



OVCL-00704
(SACD Hybrid)
\3200+税
徳永二男 プレイズ
 R.シュトラウス ヴァイオリン・ソナタ〜Live Recording at Yamaha Hall

  R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18
  モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第21番 ホ短調 K.304
  シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 イ長調 作品162 D574
徳永 二男 (ヴァイオリン)
坂野 伊都子 (ピアノ)

 日本クラシック界を牽引し続ける巨匠、徳永二男による銀座ヤマハホールでのライヴを収めた録音が、エクストン・レーベルから発売されます。
 徳永の楽壇生活50余年で初めてのCD化となるR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ。
 リサイタルの熱気が伝わる情熱と、長い経験に裏付けられた流麗なヴィルトゥオーゾは、気高く神々しい輝きを放っています。
 ヴァイオリンの王道ともいえるモーツァルトやシューベルトの楽曲も艶やかに奏でられ、音楽家としての徳永二男が存分にお楽しみいただけるアルバムとなりました。
 
 


OVCL-00706
(2CD)
\3500+税
豊嶋 泰嗣 &中野 振一郎
 J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ

 第1番 ロ短調 BWV 1014  第2番 イ長調 BWV 1015
 第3番 ホ長調 BWV 1016  第4番 ハ短調 BWV 1017
 第5番 ヘ短調 BWV 1018  第6番 ト長調 BWV 1019
豊嶋 泰嗣 (ヴァイオリン)
中野 振一郎 (チェンバロ)

 新日本フィルソロ・コンサートマスターを務める傍ら、ソリストとして国内外のオーケストラと共演、室内楽奏者としても幅広く活動を展開するヴァイオリニスト豊嶋泰嗣。
 愛器ストラディヴァリウス300歳の年に、渾身のJ.S.バッハ・アルバムが登場します。
 収録曲にはJ.S.バッハのヴァイオリン作品の中でも自由闊達な独創性で音楽史上重要な傑作とされる《ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集(全6曲)》を、チェンバロには、互いにデビュー30周年を迎えた2016年を皮切りに共演活動を重ねているチェンバロの第一人者・中野振一郎を迎え、ここに豪華共演がディスクとして実現しました。
 300年の時を超え呼応するJ.S.バッハとストラディヴァリウス。まさに天上の音楽が目の前に響き渡ります。
  2019年7月1-2日 東海市芸術劇場 多目的ホールにて収録
 
 

OVCC-00151
\3000+税
ケルト・スピリッツ
 ジョン・ダウランド:
  エセックス伯のガイヤルド
  涙のパヴァーヌ デンマーク王のガイヤルド
 イギリス民謡:スカボロー・フェア(角田隆太編)
 アイルランド民謡:
  ロンドンデリーの歌(角田隆太編)
  わが宿は冷たい土の上(マウロ・ジュリアーニ編)
  夏のなごりのバラ(角田隆太編)
 スコットランド民謡:ライ麦畑を通って(マウロ・ジュリアーニ編)
 イングランド民謡:グリーン・スリーヴス(角田隆太編)
 アリシア・スコット:アニー・ローリー(角田隆太編)
 アイルランド民謡:
  白い岩の海辺(角田隆太編)
  Spatter the Dew -Irish Slip Jig-(デイヴィッド・ラッセル編)
 加藤 昌則:ケルト・スピリッツ
 スコットランド民謡:悲しみの水辺(角田隆太編)
広田 智之(オーボエ)
大萩 康司(ギター)

 多岐に活躍の場を広げ、精力的な活動を展開するオーボイスト広田智之と、ギタリスト大萩康司が意気投合。日本を代表する2人が何年もの構想を経て、ここに豪華デュオアルバムが実現しました。
 「ケルト・スピリッツ」と題し、ケルト音楽に焦点を充てた当アルバム。広田の卓越した技術と音楽性から生まれる伸びやかで艶のあるオーボエの音色に、大萩の繊細さと情熱を併せ持つ心地よいギターの音色が絡み溶け合い、極上な至福のひとときを聴き手に届けてくれます。
 2018年12月10-11日 神奈川県立相模湖交流センターにて収録
 
 


OVCL-00705
(2CD)
\3800+税
MSJ(モーツァルト・シンガーズ・ジャパン)
 ピアノ伴奏による
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 K.527
MSJ(モーツァルト・シンガーズ・ジャパン)

ドン・ジョヴァンニ:宮本 益光 (バリトン)
騎士長:伊藤 純 (バス)
ドンナ・アンナ:針生 美智子 (ソプラノ)
ドン・オッターヴィオ:望月 哲也 (テノール)
ドンナ・エルヴィーラ:文屋 小百合 (ソプラノ)
レポレッロ:原田 圭 (バリトン)
マゼット:近藤 圭 (バリトン)
ツェルリーナ:三井 清夏 (ソプラノ)

石野 真穂 (ピアノ)

 全曲歌詞対訳付
 モーツァルトを敬愛する音楽家たちによるプロジェクト、MSJ(モーツァルト・シンガーズ・ジャパン)の活動がますます輝きを放ってきました。
 その魅力的象徴が、今作「ドン・ジョヴァンニ」。
 ピアノ伴奏の特化から生まれる、生彩あふれる名唱の数々。
 このオペラの持つ劇性やドラマ・ジョコーソと言った要素をすべて声の輝きに包み、間然するところのないスピーディな展開で一気呵成に聴かせる、2時間半の陶然たる世界!
 
 

OVCL-00710
\3000+税
久石譲 presents ミュージック・フューチャーⅣ
 久石譲:
  The Black Fireworks 2018for Violoncello and Chamber Orchestra 《日本初演》 *
 デヴィット・ラング:prayers for night and sleep 《日本初演》 ☆
 フィリップ・グラス/Recomposed by 久石譲:
  2 Pages Recomposed (1969/2018) 《日本初演》
 デヴィット・ラング:increase (2002)
久石譲(指揮)
フューチャー・オーケストラ
マヤ・バイザー(ソロ・チェロ)* ☆
モリー・ネッター(ソロ・ヴォイス)☆

 久石譲が“明日のために届けたい”音楽をナビゲートするコンサート・シリーズ「ミュージック・フューチャー」より、アルバム第4弾が登場。
 ミニマル・ミュージックを探求し続ける「同志」であるデヴィット・ラングと久石譲。2人の新作が日本初演された2018年のコンサートのライヴを収めた当盤では、ミニマル・ミュージックの多様性を体感することができます。
 日本を代表する名手たちが揃った「フューチャー・オーケストラ」が奏でる音楽も、高い技術とアンサンブルで見事に芸術の高みへと昇華していきます。
 EXTONレーベルが誇る最新技術により、非常に高い音楽性と臨場感あふれるサウンドも必聴です。 「明日のための音楽」がここにあります。
  2018年11月21-22日よみうり大手町ホールにてライヴ収録
 
 


TACD-00157
\3000+税
<松本和将ライヴシリーズ8>
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 へ短調 作品5
 シューマン: 幻想曲 ハ長調 作品17
松本 和将 (ピアノ)

 松本和将 ライブシリーズ第8弾、待望のリリースです。

 ブラームスのこの重厚、壮大なソナタをどのように演奏するか「ドイツレクイエム」にヒントを得た。さて最終楽章のクライマックスへどう導けただろうか。
 シューマンはファンタジーだ、彼の心の空想を表現したかった。 (ライナーノーツより)

  2018年11月14日 東京文化会館小ホール にてライブ収録
 
















10/29(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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RCO LIVE



RCO 18005
(SACD HYBRID)
¥2700→\2490
ガッティ&コンセルトヘボウ管、
 独創性に満ち溢れたマーラー交響曲

  マーラー:交響曲第1番
   (I:16'59/II:7'34/III:10'51/IV:21'42)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ダニエレ・ガッティ(指揮)
KKC 6126
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3000+税

 ガッティ&コンセルトヘボウ管、かつてないほどの独創性に満ち溢れたマーラー

 録音:2017年1月10,11日、2018年5月9,11日、アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)/5.0+2.0、57'09

 2017年&2018年録音。交響曲第2番に続くガッティ&コンセルトヘボウ管によるマーラー交響曲第1 番。
 マーラー自身が指揮をし、深い関係にあったコンセルトヘボウ管弦楽団にはマーラー演奏の特別な伝統があり、メンゲルベルク以降も、ハイティンク、シャイー、ヤンソンスら歴代の首席指揮者すべてが全集の録音にも取り組んできた作曲家。
 濃密に細部を描きあげ、型にはまらないドラマティックな展開を志向するガッティのスタイルは、コンセルトヘボウ管弦楽団の伝統に新たな1 ページを刻むものとなりました。
 ガッティの繊細な感性と確かな構築力はもちろんのこと、息をのむようなピアニッシモ、煌めくブラス、艶やかな弦というオケの美質を余すところなく表現しています。かつてないほどの独創性に満ち溢れたマーラーです。

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 2019年11 月来日ツアー
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮
  11月18日(月) 19:00 東京/サントリーホール
  11月19日(火) 19:00 東京/サントリーホール
  11月20日(水) 18:45 名古屋/愛知県芸術劇場 コンサートホール
  11月22日(金) 19:00 川崎/ミューザ川崎シンフォニーホール
  11月23日(土) 17:00 大阪/フェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)
 




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LAWO CLASSICS



LWC 1182
¥2600→\2390
シセル・ヴァルスタ(ハープ)
ヒナステラ:ハープ協奏曲

 ハープ協奏曲 Op.25
 協奏的変奏曲 Op.23
シセル・ヴァルスタ(ハープ)
ミゲル・ハース=ベドーヤ(指揮)
ノルウェー放送管弦楽団

 ノルウェー放送管のソロ・ハーピスト!ヒナステラの「ハープ協奏曲」新録音!

 ☆ヒナステラの代表作であり、クラシカル・ハープのスタンダード曲。ヒナステラの「ハープ協奏曲」新盤登場!
 ☆ノルウェーのハーピスト&ノルウェーのオケによるヒナステラ!
 ☆指揮はミゲル・ハース=ベドーヤ!

 「彼の音楽が聞こえると、コンサートホールがスウィングし、自然に足が踊りのステップを踏み始める」。ヒナステラの音楽についてそんなことが語られ、そうした面白さを引き出すには確かな技術とリズムのセンスが求められるといわれます。

 ノルウェーの音楽家による初めての《ハープ協奏曲》と《協奏的変奏曲》の録音。
 ノルウェー、アメリカ、デンマークで学んだシセル・ヴァルスタ(ヴァルスタード) Sidsel Walstad は、ノルウェー国立オペラ&バレエ管弦楽団の首席ハーピストを務め、その後ノルウェー放送管弦楽団のソロ・ハーピストとして活動。クラシックはもちろん、エレクトリック・ハープを駆使してポップやジャズ、フォーク・ミュージックなど多彩なステージで活躍するハープ奏者です。

 指揮は、ペルー出身、アメリカで華々しい活躍を魅せ、2013年からはノルウェー放送管弦楽団の首席指揮者を務めているミゲル・ハース=ベドーヤ。
 アルゼンチンの巨匠、アルベルト・ヒナステラの代表作にして、ハープ協奏曲のスタンダード曲としても親しまれている《ハープ協奏曲》の新たな録音は、ハープ関係者、ヒナステラ・ファン必聴!

 《協奏的変奏曲》は、オーケストラの「色彩パレット」を自在に使った音楽です。〈チェロとハープによる主題〉と〈弦楽による間奏曲〉に始まり、フルート、クラリネット、ヴィオラ、オーボエとファゴット、トランペットとトロンボーン、ヴァイオリン、ホルンを「ソロ」楽器とする7つの性格的な〈変奏〉の後、〈木管楽器による間奏曲〉と〈コントラバスによる主題の反復〉を経て、最後は〈管弦楽によるロンド風の変奏フィナーレ〉で締めくくります。

 ※録音:2017年9月1日、2018年3月1日-2日、4月23日-25日、27日、NRK(ノルウェー放送)ラジオ・コンサートホール(オスロ)



 

LWC 1183
¥2600
ノルウェーのハープ音楽 スンニヴァ・ロードラン(ハープ)
 ダーヴィド・ブラトリ(1972-):
  クレド・リローディング(Credo Reloading)(2007)(ハープのための)
 マーク・アダリー(1960-):姿勢(Postures)(2000)(ハープのための)
 ヴォルフガング・プラッゲ(1960-):
  ノクターン・ソナタ Op.79(1994/95)(ハープのための)
 ビョルン・フォンゴー(1919-1980):
  ハープとテープのための協奏曲 Op.131 no.28(1976)
   (《楽器とテープのための41の協奏曲》 Op.131 から)
 ユングヴェ・スレトホルム(1955-):ハープのための10のバガテル(2000)

 瞑想の音楽から強烈な破壊力のある音楽まで、大きく性格の異なる音風景をノルウェーの5人の作曲家が「ハープ」の特性と潜在能力を活かして作曲した作品集。
 ノルウェーのハープ奏者、スンニヴァ・ロードラン Sunniva Rodland(1977ᬢ)は、ノルウェー国立音楽大学で学びました。1990年代からノルウェーのオーケストラでエキストラとして演奏、現代音楽のアンサンブル「アンサンブル・エルンスト」「BIT20」やオスロ・シンフォニエッタの録音に参加してきました。
 2015年に博士号を取得。さまざまな作曲家とコラボレーションをつづけ、ソロ・ハープのための新作を16曲、初演しています。

 ダーヴィド・ブラトリ David Bratlie の《クレド・リローディング》(信条再読みこみ)とマーク・アダリー Mark Adderley の《姿勢(Postures)》は、2007年に彼女がオスロの「ウルティマ現代音楽祭」で初演した作品。ヴォルフガング・プラッゲ Wolfgang Plagge の《ノクターン・ソナタ》、ビョルン・フォンゴー Bjorn Fongaard の《ハープとテープのための協奏曲》、ユングヴェ・スレトホルム Yngve Slettholm の《ハープのための10のバガテル(ミニチュア)》が合わせて収録されています。

 ※録音:2018年1月8日-9日、2月16日、3月9日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 




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CAPRICCIO



C5379
\2600→\2390
エルンスト・クシェネク(1900-1991):作品集
 1.オーケストラのためのポプリ Op.54(1927)

 7つのオーケストラのための小品集 Op.31(1924)
  2.第1番:Moderato
  3.第2番:Andante
  4.第3番:Allegretto agitato
  5.第4番:Allegro moderato e grave
  6.第5番:Tranquillo e dolce
  7.第6番:Vivace
  8.第7番: Allegro giocoso

 交響曲「パラス・アテネ」Op.137(1954)
  9.第1楽章:Adagio
  10.第2楽章:Allegretto moderato
  11.第3楽章:Finale: Andante sostenuto

12.Tricks and trifles  Op.101(1945)…世界初録音
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

 オーストリア生まれの作曲家クシェネク。ウィーン音楽アカデミーでシュレーカーに学び、一時期はマーラーの次女アンナと結婚(1年足らずで離婚)、その間に義母アルマよりマーラー:交響曲第10番の補筆依頼を受けるなど作曲家として、将来を嘱望されていました。
 しかし、名前の表記からもわかる通りチェコの血を引いていたため、ナチス政権の迫害を受け第二次世界大戦中にアメリカに亡命。音楽教師として地位を築き、多くの後進を育てるとともに作品も発表し続け、91歳で天寿を全うしました。
 このアルバムには初期の作品で、ちょうどジャズの影響を受け始めた頃の「ポプリ」や、十二音を駆使するなど独自の作風を確立した時代の「パラス・アテネ」まで多彩な作品が収録されています。世界初録音となる「Tricks and trifles」も聴きものです。
 録音 2019年2月11-15日、ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー
  
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C5385
\2600→\2390
オーストリア後期ロマン派
カール・ヴァイグル(1881-1949):交響曲 第4番&第6番
 交響曲 第4番 ヘ短調(1936)
  1.第1楽章:Allegro moderato
  2.第2楽章:Allegro molto
  3.第3楽章:Adagio

 交響曲 第6番 イ短調(1947)
  4.第1楽章:Andante mosso
  5.第2楽章:Allegro
  6.第3楽章:Adagio
  7.第4楽章:Allegro
ユルゲン・ブルーンス(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

 後期ロマン派の終焉の時代に活躍し、生涯調性を棄てることがなかったカール・ヴァイグル。
 このアルバムには1936年と1947年に作曲された2曲の交響曲を収録。オーストリア・ファシズムが出現した頃の、社会的な不安を象徴する交響曲第4番、ユダヤ系であったため、戦乱を逃れアメリカに亡命後、失意と望郷の念を抱きながら書き上げた交響曲第6番。
 世の中から忘れ去られてしまっても、音楽に対する愛情を失うことのなかったヴァイグルの強い思いが反映された作品です。
  録音 2019年5月6-10日、ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー
  



 カール・イグナーツ・ヴァイグル(1881年2月6日 ウィーン - 1949年8月11日 ニューヨーク)は、オーストリアの後期ロマン派音楽の作曲家。
 とりわけ戦間期に芸術家や教育者としてウィーンの楽壇で優れた業績を残したが、ナチスの権力掌握によって出国を強制されて大量難民の一人とならざるを得ず、新たな土地では、もはや過去の成功を取り戻すことができなかった。
 アメリカでは隠遁してほとんど人知れず暮らしていたヴァイグルであったが、最晩年に音楽を究め、2つの巨大な交響曲を作曲した後、病に倒れ、長患いの末に1949年8月に骨髄腫によって帰らぬ人となった。


交響曲第5番


BIS1077
¥2600→\2390
ヴァイグル:
 交響曲第5番/
 幻想的間奏曲
トーマス・ザンデルリンク指揮
ベルリン放送響
トーマス・ザンデルリンクによるヴァイグルの交響曲。
カール・ヴァイグル (1881-1949)はウィーンに生まれ、ツェムリンスキーに作曲を師事、マーラーとシェーンベルクをつなぐ存在だった。



ヴァイグルの協奏曲とピアノ曲、室内楽曲


CAPRICCIO
C5232
\2600→\2390
カール・ヴァイグル:協奏曲集
 1-3.左手のためのピアノ協奏曲 変ホ長調(1924)/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(1928)
フローリアン・クルムペック(ピアノ)…1-3/
ダヴィッド・フリューヴィルト(ヴァイオリン)…4-6/
北ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団/
マンフレッド・ヘルマン・レーンナー(指揮)…1-3/
フリーリアン・クルムベック(指揮)…4-6
録音 2013年3月25-27日 ロストック フォルクス劇場

 1990年代から始まった「頽廃音楽」の復興は、ナチスに迫害された多くの作曲家たちを歴史の闇から救い出しています。
 このカール・ヴァイグル(1881-1949)もその中の一人、まだまだ全貌を知るまでには至りませんが、このアルバムはその手がかりになることでしょう。
 彼はウィーンの裕福な家庭に生まれ、少年時代から音楽に親しんでいます。あのツェムリンスキーと家族ぐるみの付き合いがあり、作曲の手ほどきもツェムリンスキーから受けています。その後はウィーン大学に進み、音楽学をアドラーの元で学び、ウィーン音楽院ではローベルト・フックスに作曲を学んでいます。この頃にシェーンベルクとも知り合い、強く影響を受けましたが、結局ヴァイグル自身は十二音技法に同調することはなく、その作品も後期ロマン派の作風から外れることはありませんでした。
 彼の「左手のためのピアノ協奏曲」は、あの戦争で左手を失ったヴィトゲンシュタインのために書かれたものですが、なぜかヴァイグルの作品は演奏されることはなく、2002年にようやくウィーンで初演されたというものです。
 このアルバムには、同じく忘れられた作品である「ヴァイオリン協奏曲」がカップリングされています。


NAXOS
8.572423
\1500
ヴァイグル:ピアノ曲集〜死の島・6つの幻想曲他
 1-6.6つの幻想曲(1942)/7.死の島(1903)…世界初録音/
 8-13.絵画とお話Op.2(1909)…世界初録音
  <むかし、むかし/白雪姫/コウノトリ、ひょろひょろ、長い脚/
  眠れ、よいこ、眠りなさい/眠り姫の墓/月の光の中で>/
 14.復讐の女神の踊り(1937-38)…世界初録音/
 15-19.夜の幻想曲集Op.13(1911)
ジョセフ・バノヴェツ(ピアノ)

 不思議な・・・音楽。
 カール・ヴァイグル(1881-1949)はウィーンの後期ロマン派の作曲家です。彼は上流階級出身の両親の元で、幼い頃から音楽に親しみ、一時期はツェムリンスキーから作曲の手ほどきも受けていました。ウィーン大学に進み、音楽学を学びながら、ウェーベルンやシェーンベルクとも交友関係を結びます。1903年には「創造的音楽家協会」を設立し、その会員として、当時の最先端の音楽の初演に携わります。
 この頃に書かれた「死の島」は、あの有名なベックリンの絵に触発されたもので、同じ絵を題材としたラフマニノフやレーガーの曲とは、また違った雰囲気を有しています。
 マーラーの第7交響曲を彷彿させる「夜の幻想曲集」も秀逸。しかし、ナチスの台頭とともにアメリカに亡命し、故国への思いが募るとともに、その作品も懐古的となり、最晩年に書かれた「6つの幻想曲」には良き時代へのオマージュとも思える郷愁が漂っています。

ベックリン 「死の島」


C5318
\2600→\2390
ウィーンの後期ロマン派
 カール・ヴァイグル(1881-1949):室内楽作品集

 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 ト長調(1937)…世界初録音
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Adagio
  3.第3楽章:Allegro molto
 チェロとピアノのための2つの小品 Op.33(1940)
  4.Love song 愛の歌
  5.Wild Dance 野生の踊り
 ヴァイオリンとピアノのための2つの小品(1942)
…世界初録音
  6.Notturno 夜想曲
  7.Hungarian Dance ハンガリー舞曲
 ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲 ニ短調(1938-1939)
  8.第1楽章:Allegro moderato
  9.第2楽章:Andante
  10.第3楽章:Allegro molto
ダフィド・フリューヴィルト(ヴァイオリン)
ベネディクト・クレクナー(チェロ)
フローリアン・クルムペック(ピアノ)

 オーストリア後期ロマン派の時代に生きた作曲家カール・ヴァイグル。活動の初期には華々しい活躍を見せましたが、同時代の多くのユダヤ系作曲家たちと同じく、ナチス政権に国を追われ、厳しい後半生を送り、作品のほとんども忘れられてしまいました。
 21世紀になってようやく再評価されはじめ、交響曲やピアノ曲、歌曲などいくつかの作品が録音され、彼のユニークな作風が評価され始めています。
 このアルバムには彼の様々な室内楽曲を収録。世界初録音となるヴァイオリン・ソナタの豊潤な響きからはウィーンの良き伝統が感じられます。

  録音:2012年12月12日 ゲルトナーシュトラッセ…1-3.6-7 2016年7月6-7日 ゼンメリンク クルハウス、オーストリア…4-5.8-10




 





GRAMOLA


GRAM98008
(3CD)
\3900
ピ=シェン・チェン:シューベルト(1797-1828)を弾く
【CD1】
 1-4.ピアノ・ソナタ 第7番 変ホ長調 D568
 5-8.ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D845
【CD2】
 1-4.ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調 D850
 5-8.ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D894
【CD3】
 1-4.ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 D958
 5-8.ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D959
ピ=シェン・チェン(ピアノ…スタインウェイ D1984)

 台湾で生まれ、ドイツを拠点に活動するピアニスト、ピ=シェン・チェン。
 彼女の音楽生活はおよそ半世紀に渡りますが、レパートリーの主となるのはシュトックハウゼン、ブーレーズ、ケージなどの現代作品で、これらにおける彼女の解釈は後進ピアニストたちの模範となっています。
 もちろん古典派、ロマン派の作品も得意としており、この3枚組のアルバムでは、彼女が心から愛するシューベルトのソナタを披露。
 20歳の作品である「第7番」以外は晩年の作品で、ベートーヴェンやハイドンの伝統を受け継ぐシューベルトのピアニズムを解き明かしながら、その内面世界を丁寧に描き出していきます。
  録音 2016年6月/2017年10月 Attenbach
  
 

GRAM99198
\2600
Dystonia(ジストニア)
シューマン、シューベルト:ピアノ作品集

 シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D959
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Andantino
  3.第3楽章:Scherzo. Allegro vivace
  4.第4楽章:Rondo. Allegretto

 シューマン(1810-1856):クライスレリアーナ Op.16
  5.Auserst bewegt
  6.Sehr innig und nicht zu rasch
  7.Sehr aufgeregt
  8.Sehr langsam
  9.Sehr lebhaft
  10.Sehr langsam
  11.Sehr rasch
  12.Schnell und spielend 
アンドレアス・エッゲルツベルガー(ピアノ)

 1980年リンツ生まれのエッゲルツベルガーは、幼い頃から神童の名を欲しいままにし、12歳で初のコンサートを開催、15歳でリンツのブルックナー音楽院を卒業しました。
 しかし2012年、左手に不調を感じ、診察を受けた結果、中枢神経の病である「ジストニア」と診断されました。
 5年に渡る療養の間、ピアノを再学習することで、自身の不随意な動きを制御できるようになったエッゲルツベルガー。
 このGramolaへのデビュー・アルバムは、彼と同じ病に罹っていたという学説のあるシューマンの作品と、彼がこよなく愛するシューベルトとをカップリング。
 「ジストニア」と名付けられたアルバムには音楽を愛する喜びが詰まっています。
  録音 2019年6月18-20日、Studio Tonal im Klavieratelier Pfaffendoruf Weinviertel,Lower Austria
  
 


GRAM99199
\2600
ハイドン(1732-1809):オラトリオ「天地創造」
 アントン・ヴラニツキーによる弦楽五重奏版

【CD1】
 1-14.第1部
 12-19.第2部
【CD2】
 1-7.第2部(続き)
 8-14.第3部
パンドルフィス・コンソート
【メンバー】
マクシミリアン・ブラット(ヴァイオリン)
アンナ・オベルマイヤー(ヴァイオリン)
エルツビエタ・サイカ=バヒラー(ヴィオラ)
イングリッド・ロールモザー(ヴィオラ)
ギュンター・シャーゲル(チェロ)

フリッツ・フォン・フリードル(朗読)

 録音設備など存在しなかった18世紀当時、大規模なオラトリオである「天地創造」を家庭や仲間内で楽しむためには、曲自体を小さな編成に書き換える必要がありました。
 楽器の編成はどこまで小さくできるか、アリアや合唱、レチタティーヴォなどの聖書のテキストはどうするか…様々な問題を当時の作曲家・アレンジャー、アントン・ヴラニツキーは極めて画期的な方法で答えを導き出しました。
 音楽の部分は弦楽四重奏に、聖書のテキストは朗読で。これで全曲を心行くまで楽しめます。
 演奏はオリジナル楽器使用のアンサンブル、パンドルフィス・コンソート、朗読はオーストリアの俳優、フリッツ・フォン・フリードルが担当。聴きごたえある演奏が完成しました。
  録音 2018年7月15-17日、Roschitz,Lower Austria
  
 

GRAM99205
\2600
Nostalgia
 1-4.ピアソラ(1921-1992):ブエノス・アイレスの四季
  …ホセ・ブラガートによるピアノ三重奏版
 5.ラフマニノフ(1873-1943):悲しみの三重奏曲 第1番 ト短調
 6.ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ三重奏曲 第1番 ハ短調 Op.8
 7.ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲 第6番 ニ長調
  …フーゴー・リースによるピアノ三重奏版
 8.ピアソラ:オブリヴィオン…ホセ・ブラガートによるピアノ三重奏版
ハイドン・チェンバー・アンサンブル
【メンバー】
 コルネリア・レッシャー(ヴァイオリン)
 ルカ・モンティ(ピアノ)
 ハンネス・グラートヴォール(チェロ)

 ハイドンの弦楽四重奏曲でデビューした「ハイドン・チェンバー・アンサンブル」のGramolaレーベルでの2枚目のアルバムは、全くスタイルの違うロマン派後期から近代にかけての作品集。
 「ノスタルジア」のタイトルが示す通り、聴き手の感情を刺激するかのような郷愁溢れる作品が並びます。
 ラフマニノフとショスタコーヴィチが青年時代に書いたオリジナルのピアノ三重奏作品を始め、ブラームスのハンガリー舞曲第6番、ピアソラの友人ブラガートのアレンジによる「ブエノス・アイレスの四季」と「オブリヴィオン」が絶妙に演奏されています。
 録音 2018年9月15-16日、Josef Haydn Konservatirium,Eisenstadt,Burgenland,Austria
  






<メジャー・レーベル>


DG



4837761
(CD+DVD)
\3000
《ミルガ・グラジニーテ=ティーラ〜ラミンタ・シャルクシュニーテ:作品集》
《CD》
 ラミンタ・シャルクシュニーテ:
  1) Midsummer Song、2) 深き淵より、
  3) 日没と夜明けの歌
    (I. Day. Evening/II. Night/IIIa.Introduction/
     IIIb. Morning. Eternal morning)
《DVD》
 Going for the Impossible A Portrait
  (ミルガ・グラジニーテ=ティーラのドキュメンタリー)
    【収録】2019年、バーミンガム
ミルガ・グラジニーテ=ティーラ(指揮)
クレメラータ・バルティカ(1, 2)、
Lina Dambrauskait?(ソプラノ)、
Justina Gringyt?(メッゾ・ソプラノ)、
Tomas Pavilionis(テノール)、
Nerijus Masevi?ius(バス・バリトン)、
Jauna Muzika Choir、Giedr? ?lekyt?(指揮)
リトアニア国立交響楽団(3)

 DGデビューしたリトアニアの女性指揮者が自国の女性作曲家の魅力を披露。CD+DVD

 リトアニアのヴィリュス出身のミルガ・グラジニーテ=ティーラはドイツ・グラモフォンが長期専属契約を結んだ初めての女性指揮者です。
 ポーランド出身のユダヤ人作曲家ミェチスワフ・ヴァインベルクの作品でのデビュー・アルバムが成功を収め、今回は指揮者のGiedr? ?lekyt?とともに、リトアニアの女性作曲家ラミンタ・シャルクシュニーテの作品に対峙。圧倒的な美しさと、痛ましくも感動に満ちた力を持つ音楽を採り上げました。神秘的な体験とみなぎる活力の爆発が融合された音楽です。

 ミルガにとって、シャルクシュニーテの作品を演奏することには特別の意味があります。「私とラミンタ・シャルクシュニーテの音楽との関係はとても私的なものです。おそらく私を最も魅了したのは、その詩的な特徴とこの作曲家と彼女の作品の持つ神秘的な雰囲気です」。

 クレメラータ・バルティカは、ギドン・クレーメルにより創設されたラトビアのリガに本拠地がある室内オーケストラで、世界的に最も傑出したアンサンブルの一つです。

 ミルガ・グラジニーテ=ティーラについてのドキュメンタリーを収録したDVD付き。
  
  【録音】2018年12月7−9日、ヴィリニュス、Vilniaus Plok?teliu Studija(1, 2)、2018年1月13−15日、ヴィリニュス、リトアニア国立フィルハーモニー
   
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4837510
\2300→\2090
※Blu-ray同時発売
ウィーン・フィル
 2018年11月11日、ヴェルサイユ
《ユジャ・ワン/フランツ・ウェルザー=メスト〜ヴェルサイユ平和コンサート》

 1) モーツァルト:歌劇『魔笛』K.620より序曲、
 2) ドビュッシー:『夜想曲』より「シレーヌ」、
 3) ホルスト:組曲『惑星』Op.32より「火星〜戦争をもたらす者」、
 4) ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』より「葬送行進曲」、
 5) ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲、
 6) ヴォーン・ウィリアムズ:カンタータ『ドナ・ノービス・パーチェム』より「Dirge for Two Veterans」、
 7) ベートーヴェン:『ミサ・ソレムニス』Op.123より「アニュス・デイ」、
 8) アイヴズ:答えのない質問
エルザ・ドライシヒ(ソプラノ)(7)、
エカテリーナ・グバノワ(メッゾ・ソプラノ)(7)、
ダニエル・ベーレ(テノール)(7)、
ライアン・スピード・グリーン(バス)(7)、
フランス放送合唱団(2, 6, 7)、
ユジャ・ワン(ピアノ)(5)、
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 第一次世界大戦終結から100年。平和への思いを込めたコンサート
 
 戦争と平和の様々な光景に光を当てた非常に感動的な音楽作品をこのように集めてまとめたアルバムは全く初めての試みです。
 フランツ・ウェルザー=メストの指揮、中でも非凡なピアニストであるユジャ・ワンを始めとするスターを揃えたアーティストが共演するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、非常に期待を集めた第一次世界大戦終結の祝賀コンサートにどのように取り組んだか、興味は尽きません。
 ヴェルサイユで正式に終結した20世紀最初の破壊的な人類の悲劇から100年、それを見聞きした人々の記憶の中に生き続けるコンサートのために、思いを抱く音楽家たちがこの歴史的な場所に集まりました。

 同内容収録のBDも同時発売。
  
  【収録】2018年11月11日、ヴェルサイユ(ライヴ)
 






<国内盤> 

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パウ・レーベル



KIYO-104/7
(3CD+特典ディスク)
¥4500円+税
「岡山 潔の軌跡」第2巻
 (1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番ヘ長調Op.18-1
 (2)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調Op.131
 (3)シューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調D887 Op.161
 (4)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.13
 (5)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第4番ト長調K.9
 (6)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第14番ニ長調K.29
 (7)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第15番ヘ長調K.30
 (8)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第16番変ロ長調K.31
 (9)ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第10番ト長調Op.96
 (10)シューマン:ピアノ三重奏曲第3番ト短調Op.110
 (以下 特典ディスク)
 (11)シューマン:弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.41-3
 (12)岡山潔:最終講義(東京藝術大学 退任記念コンサート)
 (13)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68より第2楽章
   岡山 潔(ヴァイオリン)
   (1)-(4)(11)岡山潔弦楽四重奏団:【岡山潔(Vn)、服部芳子(Vn)、佐々木亮(Va)、河野文昭(Vc)】
   (5)-(8)小林道夫((5)Cemb、(6)-(8)Pf)、(9)植田克己(Pf)、(10)伊藤恵(Pf)、山崎伸子(Vc)
   (13)クルト・ザンデルリンク(指揮)読売日本交響楽団(岡山潔コンサートマスター)

 昨年惜しくも世を去ったヴァイオリニスト岡山潔の軌跡第2巻!深く静謐な心の底に流れる「魂の室内楽」

 録音:(1)2009年6月16日 津田ホール、東京(ライヴ)、(2)(12)2010年3月13日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)
  (3)2013年12月3日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)、(4)2012年12月13日 神戸市産業振興センター ハーバーホール(ライヴ)、
  (5)-(8)1991年8月28-30日 田園ホール・エローラ、埼玉県松伏町、(9)(10)2010年3月13日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)、
  (11)2014年6月19日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)、(13)1990年2月7日 サントリーホール、東京(ライヴ)

 多くの方々が、心の耳を澄まして聴いていただき、岡山先生の心からのメッセージを通じて、音楽というものの素晴らしさをとことん味わっていただくことを、心から願ってやまない。(中村孝義)

 [岡山 潔 略歴]
  1942年 東京中野にうまれる。5歳より父、直躬の指導のもとヴァイオリンを始める。
  61年 東京藝術大学に入学、兎束龍夫、H.ホルスト、 W.ハンケの各教授に学ぶ。
  更に大学院に進み、ここで、J.ヨアヒムからK. フレッシュ、A.ブッシュにいたるヴァイオリンのドイツ的演奏様式の基礎をたっぷりと習得した。
  更にのちに生涯の伴侶となる服部芳子と出会い、共に最優秀を競い合った。
  このときハッケン教授のレッスンにドイツの名指揮者ヨゼフ・カイルベルトが訪れ、学生だった岡山の演奏に感激「君は才能がある。ドイツで勉強すれば、必ず活躍できる」と激賞された。
  68年 西ドイツ政府給費生として夫婦でハンブルグ国立音楽大学に留学。再びヴァイオリンをハッケン教授に、室内楽をE.ハウプトマン教授に学ぶ。その間彼の演奏するW.サヴァリッシュから「しっかり修行すれば素晴らしコンサートマスターになる」と認められた。
  70年 ベルリンでのメンデルスゾーン・コンクール弦楽四重奏部門で第1位となり、同年ブリュッセルで服部芳子とイザイの二つのヴァイオリンのための ソナタを演奏してイザイ・メダルを授与された。
  71年 ソリスト国家資格試験に最高位を得て大学を修了。当時西ドイツの首都であったボンにあるベートーヴェンハレ管弦楽団の第1コンサートマスターに就任。この地位に13年間の長きに渡ってこの勤めを果たした。
  その間、急病で倒れたジノ・フランチェスカッティに代わりに当日の急遽代役にたち、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を見事に演奏。この演奏会に列席していた当時のW.シェール西ドイツ大統領が楽屋に駆け付け祝福を贈ったなど数々の逸話残した。またこの間、当時あまり演奏されなかったR.シュトラウ ス、レスピーギ、ワイル、ブゾーニなどを数多く演奏している。

  84年 西ドイツ政府から一等功労十字勲章を授与された。
  同年 帰国して、読売日本交響楽団のコンサートマスターに就任。7年間在籍。
  90年 東京藝術大学教授に就任。活動の重点がオーケストラから教育と室内楽演奏に移行する。
  93年 エレオノーレ弦楽四重奏団を結成、 数回のメンバーチェンを経て
  2008年 岡山潔弦楽四重奏団を結成。室内楽演奏に心血を注いだ。
  15年 岡山が「私のライフワーク」と言い続けてきたベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を中心としたヨーロッパ演奏旅行の企画。すべての予定が整えたところで病に倒れ、演奏生命が絶たれた。

  1990年代以降の岡山の活動は、弦楽四重奏の演奏と若手音楽家の育成に焦点を合わせ、それが演奏家に次ぐ第二の天職となった。同じ頃から長野県原村で、 音楽学生のための弦楽四重奏のための合宿セミナーを毎年開催。また92年からは小淵沢でのリゾナーレ音楽祭。
  2013年からはG.ボッセの後任として神戸 市室内管弦楽団音楽監督に就任、2015年には札幌の室内楽専用ホール「ふきのとうホール」 の音楽監督に就任するなどプロデューサーとしての手腕も発揮した。
 その集大成が、2011年に 立ち上げたNPO法人「TAMA音楽フォーラム」 である。自邸内に建てたスタ ジオ・コンチェルティーノでは岡山亡き後も毎月講師を招き、室内楽セミナーを行うとともに、有望な若手演奏家の紹介が続けられている。
 





TOMOKO MUKAIYAMA FOUNDATION



KKC 6113
(CD+BOOK)
¥4800+税
「白と黒で」
 CD 収録曲
  "Sonic Tapestry"
   part1:10:13/part2:12:57/
   part3:09:17/part4:15:48
向井山朋子(ピアノ)
フィリップ・メカニカス(写真)

 ピアニストの枠に留まらないアーティスト、向井山朋子による古今の音楽のコラージュ作品を収録したブックCD

 48'15''

 向井山の夫で2005年に亡くなったフィリップ・メカニカス氏によるモノクロ写真集に「Sonic Tapestry」と題されたCDを付けた、LPサイズのブックCD。
 「Sonic Tapestry」はバッハ、ベートーヴェン、ドビュッシー、モンク、リゲティ、佐藤聡明や自作など、クラシックから現代音楽まで様々なピアノ作品を並べ、エレクトロニクスを用いてコラージュしたもの。
 不思議な感覚を呼び覚まします。
 



<映像>

.

DG



735699
(Blu-ray)
\3400→\3090
※CD同時発売
《ユジャ・ワン/フランツ・ウェルザー=メスト〜ヴェルサイユ平和コンサート》
 1) モーツァルト:歌劇『魔笛』K.620より序曲、
 2) ドビュッシー:『夜想曲』より「シレーヌ」、
 3) ホルスト:組曲『惑星』Op.32より「火星〜戦争をもたらす者」、
 4) ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』より「葬送行進曲」、
 5) ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲、
 6) ヴォーン・ウィリアムズ:カンタータ『ドナ・ノービス・パーチェム』より「Dirge for Two Veterans」、
 7) ベートーヴェン:『ミサ・ソレムニス』Op.123より「アニュス・デイ」、
 8) アイヴズ:答えのない質問
エルザ・ドライシヒ(ソプラノ)(7)、
エカテリーナ・グバノワ(メッゾ・ソプラノ)(7)、
ダニエル・ベーレ(テノール)(7)、
ライアン・スピード・グリーン(バス)(7)、
フランス放送合唱団(2, 6, 7)、
ユジャ・ワン(ピアノ)(5)、
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 第一次世界大戦終結から100年。平和への思いを込めたコンサート
 
 戦争と平和の様々な光景に光を当てた非常に感動的な音楽作品をこのように集めてまとめたアルバムは全く初めての試みです。
 フランツ・ウェルザー=メストの指揮、中でも非凡なピアニストであるユジャ・ワンを始めとするスターを揃えたアーティストが共演するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、非常に期待を集めた第一次世界大戦終結の祝賀コンサートにどのように取り組んだか、興味は尽きません。
 ヴェルサイユで正式に終結した20世紀最初の破壊的な人類の悲劇から100年、それを見聞きした人々の記憶の中に生き続けるコンサートのために、思いを抱く音楽家たちがこの歴史的な場所に集まりました。

 同内容収録のCDも同時発売。
  
  【収録】2018年11月11日、ヴェルサイユ(ライヴ)
 



<LP>


DG

4837648
(LP)
\4400
《ダスティン・オハロラン〜SUNDOOR》
 ダスティン・オハロラン:196Hz
ダスティン・オハロラン(オルガン、エレクトロニクス)

 アカデミー賞ノミネート作曲家がLPアルバムでDGデビュー

 ドイツ・グラモフォンはベルリンとロサンゼルスを拠点に活躍している、世界的に有名なピアニスト&作曲家のダスティン・オハロランと契約したことを発表し、LPのニュー・アルバム『SUNDOOR』を発売します。
 「196Hz」と題された20分の作品が収録されています。この曲はアメリカのアーティスト、スレイター・ブラッドレーの作品「Sundoor at World’s End」のために特別に作曲された2017年の作品からの改作です。

 ダスティン・オハロランは1971年生まれ。2004年に最初のレコード『Piano Solos』を、2011年に『Lumiere』をリリース。その後数々の映画音楽を手がけ、2016年ハウシュカと共作した映画『Lion』の音楽でアカデミー作曲賞にノミネートされました。

 12インチ(30.48cm)33回転の EP A面に約20分の作品「196Hz」が収録され、B面には美しいエッチングが施されています
 





MERCURY KX


0805277
(4LP)
\19100
《オーラヴル・アルナルズ〜『re:member』デラックス・エディション》
 オーラヴル・アルナルズ:
 《LP 1》『re:member』[オリジナル・アルバム]
 [Side A]
  1) re:member、2) un fold(ft. SOHN)、3) saman、
  4) brot、5) inconsist、6) they sink、
 [Side B]
  1) ypsilon、2) partial、3) momentary、4) undir、5) ekki hugsa、6) nyepi/
 《LP 2》『re:arrangements』
  [Side A][VOCE58 Choir Versions]
   1) momentary、2) partial、3) nyepi、
  [Side B][String Quartet Versions]
   1) saman、2) momentary、3) nyepi/
 《LP 3》『re:visions』
  [Side A]
   1) brot (lisboa)(2019年、リスボン[ライヴ])、
   2) saman (berlin)(2019年、ベルリン[ライヴ])
   3) ypsilon (leicester)(2019年、レスター[ライヴ])、
  [Side B]
   1) undir (london)(2018年、ロンドン[ライヴ])、
   2) ekki hugsa (amsterdam)(2019年、アムステルダム[ライヴ])、
   3) nyepi (m?nchen)(2019年、ミュンヘン[ライヴ])/
 《LP 4》『re:generate』
  [Side A]
   flow one、
  [Side B]
   flow two
オーラヴル・アルナルズ

 「ポスト・クラシカル」界で活躍する若き作曲家のアルバムがLP4枚組に。限定盤

 「ポスト・クラシカル」界で注目を集めるアイスランドの若き作曲家&演奏家、オーラヴル・アルナルズ。
 アルナルズのオリジナル・アルバム『re:member』に新編曲、ライヴ・ヴァージョン、そして「flow one」と「flow two」と題されたストラタス・ピアノの瞑想的で広がりのあるテクスチュアを加えたLP4枚組のデラックス・エディションです。限定盤。
 


















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