≪第105号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2019/12/24〜
12/27(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
2L
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2L 157SABD
(Blu-ray disc audio
+ SACD HYBRID)
¥4000
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ノルウェー少女合唱団による「アンネの日記」を題材とした美しい合唱曲
『いまだ残る美しいもの』
マルクス・パウス(1979–):いまだ残る美しいもの(2015)(『アンネ・フランクの日記』による)*
1.プロローグ:親愛なるキティ/2. 世界は一変した
I/3.カデンツァ I/
4. 虚しい日々/5.カデンツァ II/6. 砲火のイライラへの処方箋/
7.アンネのポートレート/8. 恋の予感/9.カデンツァ
III/
10. 世界は一変した II/11.エピローグ:いまだ残る美しいもの
マヤ・S・K・ラトシェ(1973–):アシロス(2013)(オースネ・リンネストー、シモーヌ・ヴェイユによる)**
12. すべての人は/13. 人の柱/14. 避難所
− 愛は心の眼/15. 見かけだおし/
16. 祈り/17. むずかしい理解/18. 熊は眠っている?/19.
輪 − 後光/20. 幼少期のまま |
ノルウェー少女合唱団 アンネ・カーリン・スンダール=アスク(指揮)
フローデ・ハルトリ(アコーディオン)* ノラ・アレクサンドラ・リンデマン・カトラ(ソプラノ)*/**
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)**
アマーリ・アイケネス・ランデン(ソプラノ)** セルマ・アウレリア・ホルト(ソプラノ)**
スコラ・サンクテ・スンニヴェ ** アンネ・クライヴセット(グレゴリオ指揮)** |
録音:2018年4月、2019年3月 ウラニエンボルグ教会(オスロ)/5.0
surround/stereo
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ/録音技術:ビアトリス・ヨハンネセン
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[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.0 DTS-HD MA(24bit/192kHz),
7.0.4. Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),7.0.4.
Auro-3D(96kHz), mShuttle: MQA + MP3 Region
ABC]
[SACD hybrid(5.0 surround DSD/2.0 stereo
DSD)/CD 2.0 stereo(16bit/44.1kHz)/MQA-CD]
『人々の心の調べ』(2L144SACD)を録音したノルウェー少女合唱団と指揮者スンダール=アスク(1973–)の新作アルバム。
ノルウェーの作曲家による「人間の尊厳は不可侵」をテーマとする2
つの作品を演奏しています。《いまだ残る美しいもの》は、イェーツの詩による《さらわれた子供》(2L76SABD)で知られるマルクス・パウスが、ノルウェー少女合唱団の委嘱を受け、『アンネ・フランクの日記』をテクストに作曲した作品です。
この作品にはアコーディオンも使われ、アンネ・フランクの日記の醸す親しさと内面の思いを表す役割を担っています。第二次世界大戦が終わり,
ヨーロッパが占領から解放された1945 年から70
年の2015 年に作曲、初演されました。
《アシロス》を作曲したマヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェは、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニスト、作曲家と多彩な活動を続け、彼女を中心にした『そして歌う-』(2L124SABD)を
2L レーベルからリリースしています。
「害されない」「神聖不可侵」を意味するギリシア語のタイトルとする《アシロス》は、ノルウェーの作家オースネ・リンネストー(1963–)とのコラボレーションで作曲。フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユ(1909–1943)の著作からもテクストがとられました。
トロンハイムの音楽祭「オラヴ祝祭日)」が、ノルウェー少女合唱団、スコラ・サンクテ・スンニヴェ、マリアンネ・ベアーテ・シェランのため委嘱。ノルウェーの女性参政権獲得の100
年を記念する2013 年の音楽祭で初演された後、さまざまな機会に演奏されています。
「グレゴリオ聖歌」の部分を歌うスコラ・サンクテ・スンニヴは、『聖母マリアの生誕』(2L69SACD)と『指の黄金(Fingergull)』(2L114SACD)を録音したトロンハイムの女声ヴォーカルアンサンブルです。
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。
Pure Au-dio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。
SACD ハイブリッドディスクはSACD ブレーヤーとCD
プレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray
ディスクはCD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu–ray
プレーヤーもしくは Blu–ray 対応のPC
をお使いください。
SACD ディスクの CD 層は MQA-CD仕様になっており、MQA
デコーダーを搭載した機器を使用すればハイレゾ・スペックの音を聴くことができます。]

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ALTUS
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ALTSA 388
(SACD シングルレイヤー)
¥4500
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
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エリシュカの名演がSACD 化!
ブラームス:交響曲全集
(1)交響曲第1番 ハ短調 Op.68
(2)交響曲第2番 ニ長調 Op.73
(3)交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
(4)交響曲第4番 ホ短調 Op.98 |
ラドミル・エリシュカ(指揮)
札幌交響楽団 |
エリシュカの名演がSACD 化!ブラームスの4
曲をなんと1枚のディスクに収録。札響と残した記念碑的録音、更なる美音へ!
録音:(1)2017年3月10・11日、(2)2014年11月14・15日、(3)2013年10月11・12日、(4)2015年6月19・20日/すべて札幌コンサートホールKitaraでのライヴ録音
ステレオ、国内プレス、日本語帯・解説付
名指揮者エリシュカと札幌交響楽団によって2013年から2017年にかけて行われたブラームスの交響曲全曲演奏プロジェクトは、両者の関係の深さを物語るかけがえのない記録となりました。
これまで通常CD のみで発売されていましたが、このたびSACD
シングルレイヤー化しての発売。
SACD ならではの長時間収録の利点を生かし1
枚に4曲すべてを収めました。たいへん濃密な内容を持ったお得盤です!
2017年10月の札響の定期演奏会を最後の来日公演とし、2019年9月に惜しくも世を去った巨匠エリシュカ。
このブラームス・チクルスは名コンビとして知られる札響との記念碑的名演、名録音です。力感に富みながらも緻密で美しい弦楽の調べが見事で、古今東西のブラームス全集と比しても無類の価値を誇っています。
SACD 化によりさらにその繊細な肌触りに磨きがかかっており注目の逸品です。
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HAENSSLER
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ソフィア・ギュルバダモーヴァ(ピアノ)
「ハンガリアン・メロディ」
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
(1)ハンガリー舞曲第14番(テオドール・キルヒナー編曲)
(2)ハンガリーの歌の主題による変奏曲 Op.21-2
(3)変奏曲 ニ短調(弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調
Op.18より第2楽章からの編曲)
(4)ジプシーの歌 Op.103(テオドール・キルヒナー編曲)
フランツ・リスト(1811-1886):
(5)ハンガリー狂詩曲第17番 ニ短調 S.244
(6)ハンガリー狂詩曲第18番 嬰ハ短調 S.244
(7)ハンガリー狂詩曲第19番 ニ短調 S.244
(8)フランツ・シューベルト(1797-1828):ハンガリー風のメロディ
D.817 ロ短調 |
ソフィア・ギュルバダモーヴァ(ピアノ) |
ハンガリーに魅了されたピアニスト、ギュルバダモーヴァが奏でるブラームス、リスト、シューベルトのハンガリアン・メロディ!
セッション録音:2017年4月18&19日/サンクトペテルブルグ/63'43"
ロシアのピアニスト、ソフィア・ギュルバダモーヴァ。これまでドホナーニのピアノ作品を録音するなど(下記)、ハンガリーに魅せられたピアニストとして知られております。
当アルバム「ハンガリアン・メロディ」ではブラームス、リスト、シューベルトがハンガリー民謡をもとに作曲された作品を収録しました。
3人の偉大な作曲家がそれぞれのカラーを示した珠玉のこれらの名曲をギュルバダモーヴァが情熱的に奏でます。
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俊英ファイルマイアがベートーヴェンの傑作に挑む!
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
(1)創作主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調
Op.35
(2)創作主題による32の変奏曲 WoO.80 ハ短調
(3)創作主題による6つのやさしい変奏曲
WoO.77 ト長調
(4)ピアノ・ソナタ 第32番 Op.111 ハ短調 |
フローリアン・ファイルマイア(ピアノ) |
セッション録音:2018年/ドイツ/66'25"
1989年生まれの俊英ピアニスト、フローリアン・ファイルマイア。弟のクラリネット奏者ベンヤミンとの共演でも活躍する期待のピアニストです。
満を持しての新録音はベートーヴェン・イヤーに捧げるアルバムで変奏曲(Op.35、WoO.80、WoO.77)とピアノ・ソナタ第32
番を収録しました。
しなやかかつ、ふくよかな音色が魅力のファイルマイアが構築力と豊かな音楽性が求められるベートーヴェンの傑作に挑みます。
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DREYER GAIDO
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CD 21118
(2SACD HYBRID)
\3800 →\3490
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ガブリエル・フェルツ、マーラー・チクルス最新巻は第8番
オケは今回からドルトムント・フィル!
マーラー:交響曲第8番《千人の交響曲》 |
ガブリエル・フェルツ(指揮)、
ドルトムント・フィルハーモニー管弦楽団、
エミリー・ニュートン(ソプラノ)、
ミヒャエラ・カウネ(ソプラノ)、
アシュリー・トゥーレ(ソプラノ)、
アイリス・ヴァーミリオン(アルト)、
藤村実穂子(アルト)、
ブレンデン・パトリック・グンネル(テノール)、
マルクス・アイヒェ(バリトン)、
カール=ハインツ・レーナー(バス)、
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団、
ブラティスラヴァ・スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団、
ドルトムント合唱アカデミー少年合唱団 |
ガブリエル・フェルツ!マーラー「千人の交響曲」SACD盤!
☆独創的なマーラー解釈で話題を呼んできたドイツ期待のマエストロ、ガブリエル・フェルツ!
☆ドルトムント・フィルとの「千人」が登場!
☆名レコーディング・プロダクション、"TRITONUS"の録音によるSACD盤!
リューベック市劇場、ブレーメン劇場のカペルマイスター、アルテンブルク・ゲラ市の管弦楽団および歌劇場の音楽総監督、シュトゥットガルト・フィルの首席指揮者、シュトゥットガルト市の音楽総監督、バーゼル歌劇場の首席客演指揮者という錚々たるポジションを歴任し、2013/14シーズンからは、ドルトムント市の音楽総監督、ドルトムント・フィルの首席指揮者として活躍を続けるドイツ期待のマエストロ、ガブリエル・フェルツ。
フェルツが2003年から2013年まで首席指揮者を務めたシュトゥットガルト・フィルとのマーラー交響曲集は、老舗オンライン・レビュー・サイト「infodad.com」で『ここ数年でもっとも変わった、物議を醸しているサイクル。』と評されるなど、独創的な解釈で話題を呼びました。
そして、シュトゥットガルト・フィルとは録音していなかった第8番「千人の交響曲」が、現在の手兵ドルトムント・フィルとの共演でついにリリースされます。
2018年7月に行われたこのライヴ録音は8人の独唱者、123人のオーケストラ、44人の少年合唱団、126人のブラスティラヴァとブルノの合唱団と、ドルトムントのコンツェルトハウスの大きさに合わせた比較的小人数の編成。
注目は、マルクス・ハイランドがトーンマイスターを務める名レコーディング・プロダクション
"TRITONUS" によるSACDハイブリッド・マルチチャンネル録音。
TRITONUSによる「千人の交響曲」といえば、マイケル・ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団のアルバム(SFS
Media)が、2009年のグラミー賞で3冠(Best
Classical Album, Best Choral Performance,
Best Engineered Album)という偉業を達成しているだけに、新たな「千人の交響曲」録音でも、その優秀録音に大きな期待がかかります。
※録音(ライヴ):2018年7月3日-4日、コンツェルトハウス(ドルトムント)

ガブリエル・フェルツ
ガブリエル・フェルツ。
15年前に初めて紹介してから、ようやくじわじわ評価され始めてきた。
1971年にベルリンで生まれ、さまざまな指揮者コンクールを経ながらエリート街道を歩み、2001年には29歳の若さでアルテンベルク・ゲラ劇場の音楽監督になる。
その若さについて聞かれたときに、彼は、「フルトヴェングラーは僕より2つ若いときにすでに音楽監督をやっていた」と言ったというから、やはりそうとうの自信家&野心家なのだろう。しかしその音楽はギラギラしたものではない。作品のツボを徹底的に知り尽くし、ひとつひとつの楽器をあたかもひとりひとりの歌手であるかのようにイイ感じで歌わせる。それがなんともうまいことはまっているのである。盛り上げ方も、なんとも品がよくて、しかもこれまたうまい。・・・とにかく絶妙なのである。
フェルツと一緒に仕事をしていた日本人歌手の小森 輝彦氏が、自分のホームページで彼のことをこう語っていた。
「すごいと思うのはその新鮮さが彼の独りよがりの解釈から生まれたものでなく、楽譜に忠実に演奏するという志から生まれていて、しかも演奏として輝きがあることです。」
その言葉はまさに彼にぴったり。
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NIFC
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カルウォヴィチ&モニューシュコ:歌曲集
ミチェスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909):
歌曲集 Op.1より〔第1曲、第2曲、第4曲、第5曲、第6曲〕、
歌曲集 Op.3、カエデの木によって、
秋の風が木々を剥ぎ取る、時々寝ぼけて夢を見る、
おお信じない、新たな春とともに、私のもっとも美しい歌
Op.4
スタニスワフ・モニューシュコ(1819-1872):
2つの夜明け、野生のバラ、スピンストレス、
クラクフの息子、土地を知っているか |
ピョートル・ベチャワ(テノール)
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ) |
ピョートル・ベチャワ&ヘルムート・ドイチュ、カルウォヴィチ&モニューシュコの歌曲集!
☆2018年国際オペラ賞を受賞したポーランドのテノール、ピョートル・ベチャワ!
☆名歌曲伴奏者、ヘルムート・ドイチュとの共演で贈る、19世紀ポーランドの歌曲!
ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)の自主レーベル「NIFC」の新録音。
2018年の国際オペラ賞(International Opera
Awards)を受賞(男声歌手部門)し、シカゴ、ニューヨーク、ベルリン、バルセロナ、ウィーン、チューリッヒ等世界の主要なオペラハウスで活躍するポーランドを代表する名テノール、ピョートル(ピオトル)・ベチャワが歌う19世紀ポーランド、カルウォヴィチとモニューシュコの歌曲集。
現代オペラのもっとも優れた歌手の一人であるベチャワとウィーンの名歌曲伴奏者ヘルムート・ドイチュが弾くスタインウェイの音色、そしてポーランド国立ショパン研究所とポーランド国立オペラのコラボレーションによって、近年強まるカルウォヴィチとモニューシュコの再評価を進めます。
※録音:2018年10月24日-26日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)

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TACTUS
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ボローニャ歌劇場の首席オーボイストが奏でるヴェルディ・ファンタジー!
パスクッリ:ジュゼッペ・ヴェルディの主題によるファンタジー
《椿姫》の楽しい想い出
《トロヴァトーレ》による幻想曲
《リゴレット》の想い出
《シチリア島の夕べの祈り》による大幻想曲
《仮面舞踏会》の主題による幻想曲第2番
アメリア 〜 《仮面舞踏会》の主題に基づく幻想曲 |
パオロ・グラツィア
(オーボエ&イングリッシュ・ホルン)
オルケストラ・センツァスピーネ
マッテオ・パルメジャーニ(指揮)
トマーゾ・ウサルディ(指揮) |
ボローニャ歌劇場の首席オーボイスト!グラツィアが奏でるヴェルディ・ファンタジー!
インゴ・ゴリツキー、ハンスイェルク・シェレンベルガーの下で学び、第4回東京国際オーボエコンクールにて優勝。
現在は、ボローニャ歌劇場管弦楽団の首席奏者として活躍するイタリア屈指のオーボイスト、パオロ・グラツィアが奏でるパスクッリの手によって彩られたヴェルディの名旋律集!
浜松国際管楽器アカデミーの講師としての来日も多く、日本での活躍も多いグラツィアは、ピアノ伴奏版ではなくサルヴァトーレ・シナルディのアレンジによる弦楽オーケストラ伴奏版を採用。
グラツィアの豊潤で優美なオーボエの音色と、イタリアの弦楽オーケストラのサウンドとのブレンドが、極上のヴェルディ・ファンタジーの世界を愉しませてくれます。
※録音:2019年6月、ヴォギエーラ(フェラーラ、イタリア)
※使用楽器:デュエット(YAMAHA)

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TC 640280
(3CD/特別価格)
¥4800
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アントニア・ベンポ(1643-1720)「プロドゥショーニ・アルモニケ」
ベンボ:プロドゥショーニ・アルモニケ(和声の創造、1701年) |
アルモニア・デッレ・スフェーレ |
1643年にヴェネツィアで生を受け、その後の紆余曲折(結婚の失敗とも伝わる)を経て、活躍の場をパリへと移した17世紀イタリアの女流作曲家、声楽家、アントニア・ベンポ(1643-1720)。
バルバラ・ストロッツィの師であるフランチェスコ・カヴァッリに作曲を学び、その作品の多くは太陽王ルイ14世に献呈されたと伝えられています。
「プロドゥショーニ・アルモニケ」は、声楽と器楽パリ時代の1701年に作曲され、他の作品と同じくルイ14世に捧げられた41曲のモテットで構成される曲集。
ここでは特に日本人ソプラノ歌手、神谷美穂の活躍が際立っています。
※録音:2017年10月&2018年7月、イタリア
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テレーザ・アニェージ:器楽伴奏付き歌曲集(1749年)
私は混乱している羊飼い/私の心は甘い動きで震え/
話すのは私ではないので/最愛のライを泣かせないで/
私は喜んで彼に従い/残酷なことを言わないで/
牧師は冗談を言う/苦しみ、軽薄/古いの刑務所へ |
エレーナ・ディ・シモーネ(メゾ・ソプラノ)
アンサンブル・イル・モザイコ |
マリア・テレーザ・アニェージ(1720-1795)は、経歴や詳しい作曲歴などは謎に包まれているものの、1749年に作曲された「Arie
con Istromenti」は、ザクセン選帝侯フリードリヒ・クリスティアンの妻であるマリア・アントーニアに捧げられており、イタリアのミラノを主な活躍の場としたとされる18世紀の女流音楽家。
その主な作品は歌曲と鍵盤作品であり、歴史に埋もれた知られざる女流作曲家の1749年の歌曲集が、エレーナ・ディ・シモーネの歌声で陽の目を見ます。
※録音:2018年1月、ヴェローナ(イタリア)
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DYNAMIC
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CDS-7856
¥2400 →\2190
※DVD&Blu-ray同時発売
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オペラ誕生の萌芽〜フィレンツェ1589年
メディチ家当主フェルディナンド1世とクリスティーナの結婚式のための・・・
《ペレグリーナ》の幕間劇
【各々の曲の作曲家】
インテルメディオI:天体の調和
1-6.クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-1597)
インテルメディオII:ミューズとピエリデスの歌試合
7-11.ルカ・マレンツィオ(1553-1599)
インテルメディオIII:アポロとピュートーンの戦い
12-14.ルカ・マレンツィオ
インテルメディオⅣ:天の悪魔は幸せな時代の到来を予言する
15.ジュリオ・カッチーニ(1550頃-1618)
16-17.マルヴェッツィ
18.ジョヴァンニ・デ・バルディ(1534-1612)
インテルメディオⅤ:アリオーネとイルカ
19-21.マルヴェッツィ
22.ヤコボ・ペーリ(1561-1633)
23.マルヴェッツィ
インテルメディオⅥ:ユピテルと神々の会議
24-25.マルヴェッツィ
26.エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550-1602)
27.マルヴェッツィ28.デ・カヴァリエーリ |
ロザンナ・ベルティーニ(ソプラノ I)
エレナ・ベルトゥッツィ(ソプラノ II)
カディーダ・グィダ(アルト)
パオロ・ファンチュラッチ (テノール)
マルコ・スカヴァッツァ(バリトン)
マウロ・ボルジオーニ(バス)
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)
モード・アンティコ(アンサンブル)
リチェルカーレ・アンサンブル(合唱)
コンパーニャ・ドラマトディア(合唱)
アルベルト・アレグレッツァ(合唱指揮) |
台本:ジョヴァンニ・デ・バルディ、オッターヴィオ・リヌッチーニ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ストロッツィ、ラウラ・ルッケジーニ
録音 2019年6月16-18日2019年 第82回フィレンツェ五月音楽祭
1589年5月2日のフィレンツェ。この日はメディチ家当主フェルディナンド1世とクリスティーナの結婚式のための盛大な祝賀会が開催されました。この日は16世紀における偉大なパトロンとしての当主の慶事を祝し、当時の最も重要な詩人や音楽家たちが集まり、この良き日のために特別な劇を上演、それが喜劇芝居《ペレグリーナ》でした。
16世紀の時代にはまだオペラは誕生していませんでしたが、この《ペレグリーナ》という物語を6曲の間奏曲でつなぐという形式は後のオペラ誕生の萌芽にあたるものでもあり、実際に作曲家の一人ヤコボ・ペーリは"史上初のオペラ"を書いた人として歴史に残っています。
幕間に奏される「間奏曲=インテルメディオ」はそれぞれ3〜6曲の小品で構成されており、中にはさまざまな編成の器楽曲、声楽曲が含まれています。
それぞれマルヴェッツィを中心に様々な作曲家が曲を寄せ合い、魅力的な組曲として表出されているのが特徴です。サルデッリが指揮する古楽器オーケストラ、モード・アンティコのエネルギッシュな演奏が作品に華を添えています。
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THE YOUNG BEETHOVEN
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ四重奏曲集
WoO 36
1-3.ピアノ四重奏曲 WoO 36 No.1 ハ長調
4-13.ピアノ四重奏曲 WoO 36 No.2 変ホ長調
14-16.ピアノ四重奏曲 WoO 36 No.3 ニ長調
歴史的楽器による初録音 |
メレト・リュティ(ヴァイオリン)
朝吹 園子(ヴァイオリン)
アレクサンドル・フォスター(チェロ)
レオナルド・ミウッチ(フォルテピアノ)
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(ヴァイオリン)パオロ・アントニオ・テストーレ制作(ミラノ
18世紀)
(ヴァイオリン)アンドレア・グァルネリ"コンテ・ヴィターレ"(1676)によるダニエル・フリッシュの復元モデル(2014)
(チェロ)ヤコブ・シュタイナー/prope Oenipontum(1673)
(フォルテピアノ)ヨハン・ロードウィク・ドゥルケン(1790頃)によるアンドレア・レステッリの復元モデル (2005)
録音 2018年11月26-28日 Lugano,RSI Auditorio
Stelio Molo
幼い頃より音楽の才能を発揮、父親の厳しい指導にも耐えその才能を伸ばしていったベートーヴェン。13歳の頃には、すでに「新しいモーツァルト」として歓迎され、室内楽作品を中心に様々な作品を書き始めました。
その中でも最も初期に書かれたのが、1785年頃の「3つのピアノ四重奏曲」です。
当時のパトロン、ヨハン・ゴットフリート・マスティオーの依頼によって作曲された3曲で、全体的にはモーツァルトの影響が大きく、とりわけ1781年にモーツァルトが発表した「6つのヴァイオリン・ソナタ」をモデルにしているとされますが、ところどころ、後のベートーヴェンらしさも感じさせるドラマティックな作品となっているのが特徴です。
なかでも、第1番はゆったりした第1楽章で始まり、そのまま激しい第2楽章に突入、第3楽章は変奏曲が置かれるなどユニークな作風を見せ、ベートーヴェンの溢れる才能を示しています。歴史的楽器(復元も含む)による初のアルバムです。
どういうわけかあまり語られないんですが、ピアノ四重奏曲
ハ長調 WoO 36, No. 1の第1楽章はのちのピアノ・ソナタ第3番とそっくり。
ベートーベンはこの曲をお気に入りだったんでしょう、数年後に作曲したピアノソナタ第3番でそっくりそのままこの曲を引用したんですね。
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アルフォンソ・フェラボスコ2世(1578頃-1628)
独奏ライラ(リラ)・ヴァイオルのための練習曲 |
パオロ・ビオルディ(ヴァイオル) |
第3過程
1.パヴァン 21/2.コラント 21/3.アルマイン
24/4.コラント 24/
5.アルマイン 17/6.コラント 17/7.ガリアルド
23/8.コラント 23
第2過程
9.パヴァン 141/0.コラント 14/11.アルマイン
16/12.コラント 16
第1過程
13.アルマイン 1/14.コラント 1/15.ガリアルド
2/16.コラント 2/17.アルマイン 3/18.コラント
3
第3過程
19.ガリアルド 19/20.コラント 19
第2過程
21.アルマイン 12/22.コラント 12/23.アリアルド
11/24.コラント 11
各トラックに付された番号は原稿のページを表す |
同名の作曲家アルフォンソ・フェラボスコ(1543-1588)を父に持ち、父の赴任先のイギリスで誕生、エリザベス1世からチャールズ1世の治世にかけ、英国王室のヴァイオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者を務め、当時の英国で最も成功を収めた作曲家でもあったイタリア人アルフォンソ・フェラボスコ2世。
彼は16世紀当時に好んで用いられたライラ・ヴァイオル(ヴィオラ・バスタルダ)のための指導教本を作り、この楽器の調弦法や演奏法の普及に努めたことで知られています。
*ヴィオラ・バスタルダ=16世紀後半に製作された通常のガンバよりサイズの大きい楽器。テナーでもバスでもなく、特別なカテゴリーに属する楽器として独立し、通奏低音を担当したり、即興演奏を行うなど、華やかな存在として知られる楽器。
演奏するパオロ・ビオルディはフィレンツェ高等音楽院でヴィオラ・ダ・ガンバの教授を務め、数多くの録音もこなす名手。
このアルバムでは6弦のバス・ヴァイオルを自在に操り、フェラボスコ2世の手稿から技巧的な作品を選び、華やかに演奏しています。
DXD 32 bitの高音質録音。残響などを加えることのない自然な音が聴きどころです。
第1過程-6弦バス・ヴァイオル-1624年 ヘンリー・ジェイ制作パオロ・ビオルディによる復元楽器2003年フィレンツェ製
第2&第3過程-6弦バス・ヴァイオル-1768年
ヤコブ・ハインリヒ・ゴールト制作ハンブルク
録音 2018年7月 Chiesa de San Biagio-Gerfalco,Italy
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WIENER SYMPHONIKER(ウィーン交響楽団)
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WS018
(5CD)
¥7000 →\6590
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フィリップ・ジョルダン&ウィーン交響楽団
楽団にとって初となるベートーヴェンの交響曲全集
ベートーヴェン(1770-1827):交響曲全集
WS013 交響曲 第1番 ハ長調 Op.21/交響曲
第3番 変ホ長調「英雄」Op.55
WS014 交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60/交響曲
第5番 ハ短調 Op.67
WS015 交響曲 第2番 ニ長調 Op.36/交響曲
第7番 イ長調 Op.92
WS016 交響曲 第6番 ヘ長調「田園」Op.68
/交響曲 第8番 ヘ長調 Op.93
WS017 交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 |
【交響曲 第9番&独唱者】
アニャ・カンペ(ソプラノ)
ダニエラ・シントラム(メゾ・ソプラノ)ブ
ルクハルト・フリッツ(テノール)
ルネ・パーペ(バス)
フィリップ・ジョルダン(指揮)
ウィーン交響楽団 |
2017年2月25,26日2017年3月8,9日2017年4月21,23日2017年3月8,9日2017年5月21,22日
録音 全てライヴ ウィーン ムジークフェラインザール
1900年に「ウィーン演奏協会管弦楽団」として設立され、100年以上の長い歴史を誇るウィーン交響楽団。楽団にとって初となるベートーヴェンの交響曲全集の録音に取り組んだのは2014年に首席指揮者に就任したフィリップ・ジョルダンでした。
2017年の春から夏にかけて全曲録音が行われ、これまでに半年ごとに1枚ずつリリースされてきましたが、ベートーヴェンのアニヴァーサリー・イヤー(生誕250年)となる2020年、ついに全集としての登場となります。
全ての曲にはジョルダンの考え抜かれた解釈が施されており、伝統を遵守しながらも、最新の研究結果を踏まえた演奏が行われています。以下は各々の作品についてのジョルダンの考察の一部を抜粋したものです。
交響曲第1番と第3番について、ジョルダンはどちらの曲も革新的な作品であると考えており、とりわけ第3番は『英雄』のタイトルよりも、終楽章に"プロメテウスの主題"が用いられていることに注目。
「第3番の終楽章が最大のクライマックスとなるべく、第1番の冒頭から様々な動機を関連付けていく」という独自の視点で演奏したと語っています。
交響曲第2番については「ベートーヴェンの最も明朗で、生の喜びに満ちた才気あふれる交響曲」であり、交響曲第7番は「メロディックなものが優先された2番に比べ、7番ではリズミックなものが優先されている。」としています。
また、交響曲第4番の秘められた暗い性格に着眼し、だからこそ第5番と組み合わせることに意義があり、作品の理解が深まると語ります。
交響曲第6番は「シューベルト的な要素を持ちこんだ、最も色彩的な交響曲」であり、そのフィナーレには「第9番の『すべての人間が兄弟になる』という理念を、すでに含んでいる。」と指摘しています。
比較的小さく軽い交響曲第8番について、「ここではすべてが正確にそのポイントに置かれており、このシンフォニー全体が高い巨匠性を持ち、リズムにおいても、ハーモニーにおいても、そしてダイナミクスにおいてもウイットや驚きにあふれています。これは並外れてコンパクトで才気煥発な作品です」としています。
そして、交響曲第3番『英雄』を交響曲第9番の先駆的作品とみなし、「第九の第1楽章はガイスト(霊)、第2楽章で中心となるのはリズム、第3楽章ではメロディが支配している。そして最終楽章が、これらすべてを巨大な変奏様式の中で綜合する。これ以上の変奏はあり得ない」と語っています。
豊かな音響を誇るムジークフェラインザールで収録されたこれらの演奏は、ウィーン交響楽団の伝統的な響きを活かしつつも、強弱やフレージング、アクセントなど、細かなところまでジョルダンの新機軸が投入された意欲あふれるもの。彼の演奏には、常に新たな視点でのアプローチがあり、発見があります。
「新時代のベートーヴェン像」を見据えた表現力豊かな交響曲全集をぜひお楽しみください。
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GENUIN
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「ハイドン:ピアノ・ソナタ集」
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI:24(ウィーン原典版
第39番)
ピアノ・ソナタ 変イ長調 Hob.XVI:46(ウィーン原典版
第31番)
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:50(ウィーン原典版
第60番)
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52(ウィーン原典版
第62番) |
ブリギッテ・マイヤー(ピアノ) |
スイスのベテラン、ブリギッテ・マイヤーの聴き逃せないハイドン:ピアノ・ソナタ集
録音:2018年6月4-6日 シチリア、62'26
ハイドン・マニアは逃してはいけないCD。
スイスのピアニスト、ブリギッテ・マイヤーの演奏するハイドンのピアノ・ソナタ4曲。
ブリギッテ・マイヤーは1944年、スイス、ベルン州のビールもしくはビエンヌに生まれたピアニスト。もうかなりのベテランで国際的にも活躍しているピアニストなのだが、これまで録音は極めて少なく、知る人ぞ知る名ピアニストの状態だった。
そんな彼女がハイドンのピアノ・ソナタを録音、これが実に素晴らしい。典型的なじんわり味が染み出るハイドン。穏やかに大仰なところは一切なく丁寧に弾きつつ、細部まで神経を通わせ、音楽の端々まで感性が行き届いている。
またハイドンでは真面目なだけの演奏ではハイドンの人柄の良さ、ユーモアの感覚が生きて来ないのだが、マイヤーのピアノからはそうしたハイドンの温かみがじんわりと伝わってくる。CDの世界では目立つ存在ではなかったブリギッテ・マイヤーだが、70代半ばになっての大ホームラン。
使用ピアノは明記されていないが、録音場所がイタリア、シチリア島のファツィオーリのコンサートホールで、おそらくその楽器を使用しているだろう。
ブリギッテ・マイヤーの弾くモーツァルトのピアノ協奏曲集
1978、1980、1987年の録音 |
DORON
DRC 3062/63
(2CD)
\4800 →\4390
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ブリギッテ・マイヤー(ピアノ)
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414
ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K.449
ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K.456
ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595 |
ブリギッテ・マイヤー(ピアノ)
エドモント・デ・シュトウツ(指揮)
チューリヒ室内管弦楽団 |
録音:1978、1980年、ADD,115'58
スイスのピアニスト、ブリギッテ・マイヤーの弾くモーツァルトのピアノ協奏曲集。マイヤーはベルン州のビールの生まれ。フランスにもドイツにも近いこの湖畔の町で育ったマイヤーは、両派の美点を兼ね備えたピアニストに育った。このCDに収録されているのは、1978、1980年の録音。チューリヒ室内管弦楽団を育て上げたエドモント・デ・シュトウツの温かい音楽も魅力だ。
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DORON
DRC 3072
\2400 →\2190
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ブリギッテ・マイヤー&アイオナ・ブラウンの端正なモーツァルト
W.A.モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲第9番変ホ長調KV271
ピアノ協奏曲第23番イ長調KV488 |
ブリギッテ・マイヤー(Pf)
アイオナ・ブラウン(指揮)
ノルウェー室内管弦楽団 |
録音:1987 年2 月、57:49
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ピアノ協奏曲第23番のアダージョ が聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=j556NJS87hE
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「英国のクラシック音楽」
(1)バード(ハワース編):オックスフォード伯爵の行進曲
(2)ヘンデル(シャイベ編):王宮の花火の音楽
HWV351
(3)パーセル(シャイベ編):「妖精の女王」から(4曲)
(4)ホルスト(マシューズ編):
軍楽隊のための第1組曲 変ホ長調 Op. 28-1
(5)ヴォーン=ウィリアムズ(ウィック編):
バス・チューバと管弦楽のための協奏曲
(6)エルガー(リード編):エニグマ変奏曲〜ニムロッド
(7)エルガー(バウマン編):威風堂々 Op.39-1 |
トーマス・クラモー(指揮)
ザクセン管楽フィルハーモニー
(5)アンドレス・マルティン・ホフマイアー(Tuba) |
ザクセン管楽フィルのイギリス音楽特集!王宮の花火の音楽からホルストの第1組曲まで!シメは威風堂々!
録音:2018年3月5-8日 バート・ラウシック、71'14
トーマス・クラモーの指揮するザクセン管楽フィルハーモニー、新刊は英国のクラシック音楽集。ヘンデルもといハンデルももちろん英国の作曲家。
バードからエルガーまで今回も充実の演奏。
英国尽くしであってもやはりドイツの管楽の渋みがいい味なのが彼らの良さ。
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「シューベルト&リスト:ピアノ作品集」
シューベルト:4つの即興曲 D899
シューベルト(リスト編):5つ歌曲編曲
(水の上で歌う/聞け、聞け、ひばりよ/
糸を紡ぐグレートヒェン/セレナード/アヴェ・マリア)
リスト:慰め(全6曲) |
ヴァチェスラフ・アポステル=パンクラトフスキー(ピアノ) |
録音:2018年3月30-31日,2019年2月11-12日
ライプツィヒ、75'12
モスクワ出身のピアニスト、ヴァチェスラフ・アポステル=パンクラトフスキーのおそらく初CD。
モスクワのグネーシン音楽大学を修了後、2006年にライプツィヒのメンデルスゾーン音楽演劇大学で、さらにワイマールのリスト音楽大学で学んだ。現在はドイツを拠点に活動をしている。
写真で見るだけでも繊細そうなアポステル=パンクラトフスキーだが、その演奏はたいへん感受性豊かで憂いをたっぷり湛えている。しかしそれが重くならずさらりとした感触を残している辺りが見事。今後ますます伸びていく逸材だろう。
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ヴィエラ・ヤナールチェコヴァー(b.1941):
遠ざけられた〜弦楽四重奏曲第8番
マールトン・イレーシュ(b.1975):弦楽四重奏曲第3番
リサ・ストライヒ(b.1985):[天使、-]なおも手さぐりしながら |
アサセッロ四重奏団:
【ロスティスラフ・コジェフニコフ(Vn)
バルバラ・シュトライル(Vn)
ユスティナ・シュリワ(Va)
テーム・ミョハネン(Vc)】 |
録音:2018年10月15-19日 ケルン、62'02
アサセッロ四重奏団のGENUINへの3年ぶりのCD。今回もバリバリ現代音楽。
ヴィエラ・ヤナールチェコヴァーは1941年生まれのスロヴァキアの作曲家。ピアニストとして活躍する一方、作曲活動も盛ん。
弦楽四重奏曲第8番は2015年の作。マールトン・イレーシュは1975年生まれのハンガリーの作曲家。作風は大変前衛的。
弦楽四重奏曲第3番は2016/17の作。リサ・ストライヒは1985年生まれのスウェーデンの作曲家。ひんやりした感触が面白い。
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「南アメリカの4手ピアノ作品集」
ゴッチョーク(アッペル編):マンチャの調べ
Op.38
カレーニョ(アッペル編):ゴッチョーク・ワルツ
Op.1
レクオーナ(スクラ編):マラゲーニャ
ラフィッテ(アッペル編):美しいキューバの娘
ガルデル(アッペル編):わが懐かしのブエノスアイレス
ガルデル(アッペル編):ヴォルヴェル
ガルデル(アッペル編):ポル・ウナ・カベーサ(首の差で)
ピアソラ(ペトロフ編):忘却
ピアソラ(コラー編):リベルタンゴ
ナザレー(アッペル編):オデオン
ナザレー(アッペル編):カリオカ
ヴィラ=ロボス:悲しみに満ちて
ヴィラ=ロボス:壊れたオルゴール
ベラスケス(アッペル編):ベサメ・ムーチョ
アルベニス:パヴァナ=カプリチョ Op.12 |
デュオ・ロンターノ:
【バベッテ・ヒアホルツァー(Pf)
ユルゲン・アッペル(Pf)】 |
録音:2019年4月11-13日 フランクフルト・アム・マイン、65'58
題名通り、南アメリカの4手ピアノ作品を集めている。クラシカルな曲からベサメ・ムーチョのような人気曲まで様々な作品が楽しめる。
デュオ・ロンターノは、結成は2004年だが写真を見る限りバベッテ・ヒアホルツァーもユルゲン・アッペルもベテランの様子。
レパートリーは広い彼らだが、南米にしばしば楽旅に招かれ、それがこのCDに結びついているのだろう。
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ODRADEK RECORDS
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ユニークな編曲もの3タイトル!(1)マンドリンによるモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ、(2)アコーディオンによるバッハ:ゴルドベルク変奏曲、(3)オルガンによるオーケストラ名曲集 |
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「マンドリンによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ」
モーツァルト:
ソナタ イ長調 K.305/ソナタ ト長調 K.301
ソナタ ホ短調 K.304/ソナタ ハ長調 K.296 |
シュムエル・エルバツ(マンドリン)
アサフ・クレイマン(ピアノ) |
録音 : 2018年9月22-25日、DDD、57'19、※日本語オビ・解説付き
とても素敵なCD。
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタをマンドリンで演奏するというだけで驚きだが、そうやって生み出された音楽が実に素敵なことにまたさらに驚かされる。マンドリンはピアノと馴染みがよく、高貴なヴァイオリン演奏とはまた異なった親しげで優しい空気を広げている。
シュムエル・エルバツ、アサフ・クレイマンともイスラエルの奏者。エルバツはマンドリンのパガニーニと称賛されるほどの名手である。
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「アコーディオンによるゴールドベルク変奏曲」
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 |
フィンセント・ファン・アムステルダム
(アコーディオン) |
録音 : 2019年2月25-29日、DDD、79'25 ※日本語オビ・解説付き
アコーディオンによるバッハのゴルトベルク変奏曲。ゴルトベルク変奏曲はあらゆる楽器、編成で演奏される天下の傑作なので、アコーディオン演奏も既にCDが数種発売されているほど相性が良い。
このCDは1986年生まれのオランダのアコーディオン奏者、フィンセント・ファン・アムステルダムによる演奏。アコーディオンによるバッハ演奏では色彩の加減が重要だが、ファン・アムステルダムは総じて渋めの色調で格調の高さを重視しており、素直な味わいの音楽に仕上がっている。
アコーディオン演奏のゴルトベルク変奏曲は初めての人も、既に他の演奏を聞いたことのある人も、改めて作品の良さに浸ることができるCDだ。
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「オーケストラル・オルガン」
ホルスト:「惑星」〜火星
サン=サーンス:「動物の謝肉祭」〜水族館,終曲
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
グリーディ:「集落」〜間奏曲
ムソルグスキー:「展覧会の絵」〜
鶏の足の上に建つ小屋(バーバ・ヤガー),キエフの大門
バッハ:
「私たちはあなたに感謝します、神よ」
BWV29〜序曲,
「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」 BWV645
ラヴェル:ボレロ |
ダニエル・オヤルザバル(オルガン)
フアンフォ・グイレム(打楽器)
ホアン・カステロ(打楽器) |
録音 : 2017年11月4-7日 スペイン,レオン・カテドラル、DDD、57'19 ※日本語オビ・解説付き
これは面白いCDだ。オーケストラル・オルガンという題名の通り、オーケストラ曲をオルガンで演奏しているのだが、オルガンが苦手とする鋭い打音だけは打楽器に任せることで弱点が埋められ、音楽がグッと引き締まっている。
オルガンはドイツのクライス・オルガン工房の2013年製の最新のもので、輝かしく荘重な音がこれでもかと広がる。曲はほとんどが有名作。一曲だけお国もののサルスエラ「集落」の間奏曲、これがまた楽しい。
こういうCDは細かいこと抜きに響きにドップリ漬かるのが一番だろう。
ダニエル・オヤルザバルはスペインのオルガン奏者。スペイン奇想曲とバッハのBWV29のほかはすべて彼による編曲。
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「マイヤ・コヴァレフスカ オペラ・アリア集」
グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜序曲,なんと過酷な時
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」〜あの恩知らずの心は私を裏切った
プッチーニ:
「ボエーム」〜私はミミと呼ばれています
「マノン・レスコー」〜間奏曲
「ボエーム」〜あなたの愛の呼ぶ声に
「ジャンニ・スキッキ」〜ああ私のいとしいお父さん
「トゥーランドット」〜氷のような姫君
マスネ:「タイス」〜私が美しいと言って
チャイコフスキー:
「イオランタ」〜なぜこれを前に知ることがなかったのだろう
「エフゲニー・オネーギン」〜手紙のアリア |
マイヤ・コヴァレフスカ(ソプラノ)
アトヴァルス・ラクスティーガラ(指揮)
リエパーヤ交響楽団 |
METやロイヤル・オペラ、ウィーン、ミラノ・スカラ座でも好評!ラトヴィアの歌姫、マイヤ・コヴァレフスカ初のオペラ・アリア集
録音 : 2018年8月29-31日 ラトヴィア,リエパーヤ、DDD、52'16 ※日本語オビ・解説付き(歌詞対訳はありません)
ラトヴィアの歌姫、マイヤ・コヴァレフスカのオペラ・アリア集。
マイヤ・コヴァレフスカはラトヴィアの首都リガの生まれ。2003年にラトヴィア国立歌劇場にデビュー。2006年のオペラリアで第1位を獲得、同年9月にプッチーニ「ボエーム」のミミでメトロポリタン歌劇場に初出演。
2011年6月にはチャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」のタチアーナでウィーン国立歌劇場に初出演、同年にはミラノのスカラ座やロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスにも初出演を果たしている。
これほどのソプラノにもかかわらず、意外にもこれが初CD。
彼女の得意とするプッチーニのアリアが並ぶほか、METで歌ったグルックの「オルフェオとエウリディーチェ」のエウリディーチェ、またかつてのソ連の生まれであることからロシアのチャイコフスキーも含むという盛りだくさん。美しくかつ力強さも備えたコヴァレフスカヤの歌を楽しめる。
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「2台ピアノによる変奏曲集」
ブラームス:シューマンの主題による変奏曲Op.23
ライネッケ:バッハのサラバンドによる変奏曲Op.24
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56b
サン=サーンス:ベートーヴェンの主題による変奏曲Op.35
ルトスワフスキ:パガニーニの主題による変奏曲 |
デュオ・ツユキ&ローゼンボーム:
【露木智恵(ピアノ)、
ミヒャエル・ローゼンボーム(ピアノ)】 |
デュオ・ツユキ&ローゼンボームの大作曲家の主題による変奏曲集!
録音 : 2018年9月11-14日、DDD、79'10、※日本語オビ・解説付き
2台ピアノもしくは4手ピアノによる変奏曲集、しかもすべて大作曲家の主題に基づいている作品ばかりというのが面白い。
デュオ・ツユキ&ローゼンボームは2009年、ドイツのハノーファー音楽大学に在学していた露木智恵とミヒャエル・ローゼンボームによって結成。オリジナル曲はもちろん、編曲、初演作まで幅広く手掛け高い評価を得ている。
このCDは結成10周年記念である。
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シマノフスキ:戦時の三部作
(1)メトープ Op.29(全3曲)
(2)神話 Op.30(全3曲)
(3)仮面劇 Op.34(全3曲) |
ロナルド・ロリム(ピアノ)
エマヌエル・サルヴァドール(Vn) |
録音 : 2018年2月7-11日、DDD、62'24 ※日本語オビ・解説付き
ブラジル出身のピアニスト、ロナルド・ロリムによるシマノフスキの作品集。いずれも神秘主義的な作風だが、ロリムの演奏は光溢れる神秘といった趣。
エマヌエル・サルヴァドールは1981年、ポルトガル生まれのヴァイオリニスト。
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「耳で聞く風景」〜デュフール、ラヴェル、クープラン:
2台のピアノのための作品集
(1)デュフール(b.1943):ランボーに基づく閃光
(2)ラヴェル:導入とアレグロ
(3)(4)ラヴェル:耳で聞く風景(全2曲)
(5)-(9)クープラン:クラヴサンのための小品)
(七月祭/陽気な町/アルマンド/
ミュゼット・ド・ショワジ/ミュゼット・ド・タヴェルニ)
(10)デュフール:秋の風
(11)デュフール:シャルダンに基づく銅製の給水器 |
デュオ・パガネッリ・フィローザ:
【ダニエラ・フィローザ(ピアノ)
エリカ・パガネッリ(ピアノ)】
(1)シモーネ・ベネヴェンティ(Perc)
アダム・ワイズマン(Perc) |
録音 : 2018年9月2-8日、DDD、65'23 ※日本語オビ・解説付き
スペインのチェリスト、アンドレア・カサルビオスの作品集。
彼女はチェリストとして活躍しながら、作曲活動にも熱心である。ここに収録されている作品はいずれもここ5、6年の新作。
チェロが活躍する作品が多いのは当然だが、ピアノ曲も彼女が演奏している。
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「Mit Humor」
シューマン:フモレスケ 変ロ長調 Op. 20
プロコフィエフ:4つの小品 Op.4
ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:50(ランドン版第60番)
バルトーク:ピアノ・ソナタ Sz.80, BB 88 |
マチュ・コニェ(ピアノ) |
録音 : 2019年2月12-14日、DDD、69'08 ※日本語オビ・解説付き
ユーモアを持って Mit Humor と題された、マチュ・コニェの演奏するピアノ作品集。選曲がなかなか面白い。
マチュ・コニェはあまり詳しい経歴を公表していないが、フランス、パリ近郊の生まれで現在はニューヨーク在住のピアニスト。
フランスのピアニストということで華やかな演奏かと思いきや、とても繊細でしっとりと潤いのある演奏。シューマンの幻想味はたいへん素晴らしく、プロコフィエフでもトゲトゲしさがなく常に柔らかく美しい。
バルトークではリズムに熱気を孕むも決して野蛮にならない。そして有名なハイドンのハ長調のソナタは控えめな中に豊かなニュアンスが広がる。しっとり系のピアノ演奏が好きならば逃せないCDだ。
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(HELLO STAGEシリーズ)「夜の庭園」
(1)エルサン:ニグン
(2)サン=サーンス:ファゴット・ソナタ Op.168
(3)ケクラン:ファゴットとピアノのための3つの小品
Op.34
(4)タンスマン:ファゴットとピアノのためのソナティーヌ
(5)ファリャ:
7つのスペイン民謡—アストゥーリアス地方の歌,ナナ(子守歌)
(6)レンネル:反射
(7)スクマラン&カンサ・バニク:夜の庭園 |
ジョ・アン・スクマラン(ファゴット)
クセニヤ・ヴォフミャニーナ(ピアノ)
(7)サンジャイ・カンサ・バニク(タブラ)
フレデリック・グロリアン(タンプーラ) |
録音 : 2018年12月3-8日 イタリア,モンテシルヴァーノ、54'50 ※日本語オビ・解説付き
シンガポールのファゴット奏者、ジョ・アン・スクマランによるファゴット曲集。
題名になっている「夜の庭園」は、彼女とタブラ(インドの太鼓の一種)奏者のバニクの合作。フィリップ・エルサンは1948年生まれのフランスの作曲家。
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(VOX REGISシリーズ)
「ハミング」〜キム・ソンジュン 電気音響音楽集
問い/空を飛ぶ/唸る壷/
情熱/このブンブンという音/
細い線/なるために封印され |
キム・ソンジュン(音響加工) |
録音 : 2019年5月 アバディーン、DDD、74'59 ※日本語解説は付いておりません
スコットランドのアバディーン大学で電気音響音楽を指導する、韓国出身の電子音響芸術家、キム・ソンジュンの作品集。
概ね現代絵画における抽象画のような音楽と言えば遠からず。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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ARS NOVA
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AN116
(19CD)
\7200→\6790 |
ヤーノシュ・シュタルケルの芸術
〜レジェンダリー・チェリスト |
CD1 |
コダーイ
無伴奏チェロ・ソナタ Op. 8
1 I. Allegro maestoso ma appassionato
2 II. Adagio (Con gran espressione)
3 III. Allegro molto vivace
Period SPL 510
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.
7
4 I. Allegro serioso
5 II. Adagio
6 III. Maestoso e largamente ma non troppo
-
7 Lento
Period SPL 720
チェロとピアノのためのソナタ Op. 4
8 I. Fantasie
9 II. Allegro con spirito
Period SPL 602
Recorded on 1950 (op.8 & op.7) &
1952 (op.4)
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アーノルド・アイダス(ヴァイオリン),
オットー・ヘルツ(ピアノ)
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD2 |
スペイン音楽集
ファリャ:スペイン民謡組曲
1 1. ムーア人の織物 - 2. ナナ-
3. カンシオン- 4. ポロ - 5. アストゥリアーナ
- 6. ホタ
2 トロバ:カスティーリャ組曲〜ファンダンギーリョ
3 ファリャ: 恋は魔術師〜火祭りの踊り
4 グラナドス:インテルメッツォ H. 63
5 アルベニス:マラゲーニャop. 71-8
6 カサド:愛の言葉
7 カサド:緑の悪魔の踊り
Period SPL 584
Recorded on 1950s
コダーイ
無伴奏チェロ・ソナタ Op. 8
8 I. Allegro maestoso ma appassionato
9 II. Adagio (Con gran espressione)
10 III. Allegro molto vivace
Columbia 33CX 1595
Recorded on October 5, 1957 |
レオン・ポマーズ(ピアノ) ,
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD3 |
ベートーヴェン
チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 Op. 5-1
1 I. Adagio sostenuto -
2 Allegro
3 II. Allegro vivace
チェロ・ソナタ第4番 ハ長調Op. 102-1
4 I. Andante
5 Allegro
6 II. Adagio
7 Allegro vivace
チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 Op. 102-2
8 I. Allegro con brio
9 II. Adagio con molto sentimento d'affetto
10 III. Allegro
Erato EJA 6/7
Recorded on November 17-27 & December
3 & 7, 1959, Stereo |
シェベーク・ジェルジ(ピアノ),
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD4 |
ベートーヴェン
チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op. 5-2
1 I. Adagio sostenuto ed espressivo -
2 Allegro molto piu tosto presto
3 II. Rondo (Allegro)
チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op. 69
4 I. Allegro ma non tanto
5 II. Scherzo
6 III. Adagio cantabile -
7 Allegro vivace
Erato EJA 6/7
Recorded on November 17-27 & December
3 & 7, 1959, Stereo
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シェベーク・ジェルジ(ピアノ),
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD5 |
ブラームス
チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op. 38
1 I. Allegro non troppo
2 II. Allegro quasi minuetto
3 III. Allegro
チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op. 99
4 I. Allegro vivace
5 II. Adagio affettuoso
6 III. Allegro passionato
7 IV. Allegro molto
Erato LDE 3137
Recorded on December 1, 1959, Stereo
|
シェベーク・ジェルジ(ピアノ),
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD6 |
J.S.バッハ:チェロ組曲
組曲第1番 ト長調 BWV1007
Columbia 33CX 1656
組曲第2番 ニ短調 BWV1008
Columbia 33CX 1515
組曲第3番 ハ長調 BWV1009
Columbia 33CX 1656
Recorded on
February 1, 1959 (第1番); March 11, 1957
(第2番); May 22-23, 1958 (第3番)
|
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD7 |
J.S.バッハ:チェロ組曲
組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
Columbia 33CX 1745
組曲第5番 ハ短調 BWV1011
Columbia 33CX 1515
組曲第6番 ニ長調 BWV1012
Columbia 33CX 1745
Recorded on
June 9-10, 1959 (第4番) Stereo; August 29-30
& October 3, 1957 (第5番);
January 31 & February 1, 1959 (第6番)
Stereo
|
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD8 |
ハイドン
チェロ協奏曲第2番 ニ長調, Hob.VIIb:2
Columbia 33CX 1665
Recorded on May 28-29, 1958, Stereo
ボッケリーニ
チェロ協奏曲第9番 変ロ長調, G. 482
Columbia 33CX 1665
Recorded on May 28-29, 1958, Stereo
シューマン
チェロ協奏曲 イ短調 Op. 129
Columbia 33CX 1579
Recorded on September 17, 1957, Stereo
|
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
フィルハーモニア管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮) |
CD9 |
チェロ・リサイタル
1 バッハ:管弦楽組曲第3番〜G線上のアリア BWV
1068
2 クライスラー: アレグレット〜ボッケリーニの手法による
3 サン・サーンス: アレグロ・アパッショナート ロ短調
Op. 43
4 ドビュッシー:前奏曲第1集〜亜麻色の髪の乙女(編曲.フォイヤール)
5 ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 Op. 9-2
(編曲.ポッパー)
6 ポッパー,ハンガリア狂詩曲 Op. 68
7 バッハ: チェンバロ協奏曲第5番 へ短調 BWV
1056〜第2楽章 アリオーソ
8 シューベルト: バガテル Op. 13 -3 アレグレット・グラツィオーソ
(編曲.カサド)
9 シューベルト:楽興の時 D. 780〜第3番 へ短調(編曲.ベッカー)
10ムソルグスキー:歌劇「ソロチンスクの市場」〜ゴパック
11シューマン:子供の情景〜トロイメライOp.
15-7 (室内楽版)
12ドビュッシー: 小組曲 L. 65〜メヌエット
(編曲.グルート)
13チェレプニン: Ode
14パガニーニ: 24のカプリース Op. 1 - No.
13 変ロ短調(編曲.クライスラー)
Columbia 33CX 1700
Recorded on June 4-7, 1958, Stereo
|
ジェラルド・ムーア (ピアノ),
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD10 |
フォーレ
1 エレジー ハ短調 Op. 24
Columbia 33CX 1477
ミヨー
チェロ協奏曲第1番 op. 136
2 I. Nonchalnt
3 II. Grave
4 III. Joyeux
Columbia 33CX 1425
プロコフィエフ
チェロ協奏曲 ホ短調 op. 58
5 I. Andante - Poco meno mosso. andante
assai - Adagio
6 II. Allegro giusto
7 III. Tema (allegro) - Interludio I
- Variations 1-3 - Interludio II -
Variation 4 - Reminiscenza (meno
mosso) -
Coda (poco sostenuto) - Piu mosso
Columbia 33CX 1425
シューマン
チェロ協奏曲 イ短調 Op. 129*
8 I. Nicht zu schnell
9 II. Langsam
10 III. Sehr lebhaft
Recorded on July 14-17, 1956, Stereo (1-7);
July 9, 1962, Stereo (8-10)
|
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
フィルハーモニア管弦楽団,
ワルター・ジュスキント,
ロンドン交響楽団*
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ* (指揮) |
CD11 |
ドヴォルザーク
チェロ協奏曲 ロ短調 Op. 104
1 I. Allegro
2 II. Adagio ma non troppo
3 III. Finale: Allegro moderato
Columbia 33CX 1477
ドホナーニ
4 コンツェルトシュテュックニ長調 Op. 12
Columbia 33CX 1579
サン・サーンス
チェロ協奏曲第1番 イ短調, Op. 33*
5 I. Allegro non troppo
6 II. Allegretto con moto
7 III. Un peu moins vite
Columbia 33CX 1579
Recorded on July 11-13, 1956, Stereo (1-4);
September 16, 1957, Stereo (5-7)
|
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
フィルハーモニア管弦楽団
ワルター・ジュスキント,
カルロ・マリア・ジュリーニ* (指揮) |
CD12 |
モーツァルト
ピアノ・トリオ第1番 変ロ長調 KV 254
Period SPL 523
ピアノ・トリオ第2番 ト長調 KV 496
Period SPL 522
ピアノ・トリオ第3番 変ロ長調 KV 502
Period SPL 521
Recorded on 1950s
|
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ),
A.ヤンボル(ピアノ),
ヴィクター・アイタイ(ヴァイオリン) |
CD13 |
モーツァルト
ピアノ・トリオ第4 番 ホ長調 KV 542
Period SPL 522
ピアノ・トリオ第5番 ハ長調 KV 548
Period SPL 521
ピアノ・トリオ第6番 ト長調 KV 564
Period SPL 523
Recorded on 1950s
|
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ),
A.ヤンボル(ピアノ),
ヴィクター・アイタイ(ヴァイオリン) |
CD14 |
メンデルスゾーン
チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op. 58*
Mercury SR 90320
Recorded on July 9, 1962, Stereo
モーツァルト
ホルン協奏曲第3番 変ホ長調, K447 (arr.
Sandor Fischer)
Period SPLP 579
Recorded on 1950s
コレッリ
ソナタ ニ短調 (編曲. A. Lindner)**
Period SPLP 540
Recorded on 1950s
ヴィヴァルディ
協奏曲ニ長調「調和の霊感」, Op.3-9 (RV.2)**
Period SPLP 540
Recorded on 1950s
|
シェベーク・ジェルジ(ピアノ)*,
Marilyn Meyer** (ピアノ),
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
キャッスル・ヒル祝祭管弦楽団,
マクシミリアン・ピルツァー(指揮) |
CD15 |
ベートーヴェン
チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 Op. 5-1
チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op. 5-2
Musical Masterpiece Society MMS-2086
Recorded on 1952
|
アバ・ボーギン(ピアノ) ,
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD16 |
ベートーヴェン
チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op. 69
チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 Op. 102-1
チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 Op. 102-2
Musical Masterpiece Society MMS-2086
Recorded on 1952 |
アバ・ボーギン(ピアノ),
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD17 |
ブラームス
チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op. 38
チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op. 99
Nixa PLP 593
Recorded on 1953
|
アバ・ボーギン(ピアノ),
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) |
CD18 |
ドヴォルザーク
チェロ協奏曲 ロ短調 Op. 104
Mercury 432 001-2
ブルッフ
コル・ニドライ Op. 47
Mercury SR 90303
Recorded on July 6-7, 10, 1962, Stereo
ラロ
チェロ協奏曲 ニ短調*
Mercury SR 90347
Recorded on July 9, 1962, Stereo
|
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
ロンドン交響楽団
アンタル・ドラティ,
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ* (指揮) |
CD19 |
ショパン
チェロ・ソナタ ト短調 Op. 65
1 I. Allegro moderato
2 II. Scherzo. Allegro con brio
3 III. Largo
4 IV. Finale. Allegro
Mercury SR 90320
メンデルスゾーン
5 協奏的変奏曲 Op. 17
Mercury SR 90405
マルティヌー
6 ロッシーニのテーマによる変奏曲
Mercury SR 90405
ショパン
7 序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 Op. 3
Mercury SR 90405
ドビュッシー
チェロ・ソナタ ニ短調 L. 135
8 I. Prologue
9 II. Serenade
10 III. Finale
Mercury SR 90405
バルトーク
9 ヴァイオリンとピアノのためのラプソディー第1番
Sz. 86
Mercury SR 90405
ヴェイネル・レオー(1885-1960)
10 ハンガリーの結婚舞曲
Mercury SR 90405
Recorded on July 10, 1962 (1-4) Stereo;
October 17-18, 1963 (5-10) Stereo
|
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ),
シェベーク・ジェルジ(ピアノ) |
|
*クラムシェル・ボックス仕様 |
.
|


AN117
(20CD)
\7500→\6990 |
レオニード・コーガンの芸術
〜レジェンダリー・ヴァイオリニスト |
CD1 |
ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.
12-3
ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 Op. 24「春」
ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op. 47「クロイツェル」
Recorded on March 29, 1964, Stereo, Live |
レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
エミール・ギレリス(ピアノ) |
CD2 |
ブラームス
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op. 78
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 op. 100
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op. 108
Recorded on 1959 (第1番); 1956 (第2番); 1955
(第3番), Live
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
アンドレイ・ムイトニク(ピアノ) |
CD3 |
ロカテッリ
ヴァイオリン・ソナタへ短調 Op. 6-7「トンボー」[編曲.
E.イザイ]
1 I. Lento assai e mesto
2 II. Allegro moderato
3 III. Adagio
4 IV. Cantabile
ピエトロ・ナルディーニ
5 アダージョ・カンタービレ
パガニーニ
6つのヴァイオリンとギターのためのソナタ
Op. 2 (op. 9) MS 26*
6 第1曲、7 第6曲
アルベニス
8 イベリア〜第2曲「港」
9 スペイン組曲第1集Op. 47〜第3曲「セビーリャ」
フォリャ
7つのスペイン民謡から**
10 1. ムーア人の布
11 2. 子守歌(ナナ)
12 3. 歌
13 4. フラメンコの踊り
14 5. アストゥリアス地方の歌
15 6. ホタ
サラサーテ
16 サパテアードOp. 23-2**
シューマン
17 幻想曲 ハ長調 Op. 131
シマノフスキ
ノクターンとタランテラ Op. 28
Recorded on
1952 (1-5, 8); 1951 (6-7); 1954 (9); 1964
(10-15) Stereo;
1963 (16) Stereo; 1953 (17, 18)
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
アンドレイ・ムイトニク(ピアノ),
アレクサンドル・イワノフ・クラムスコイ* (ギター),
ナウム・ワルテル** (ピアノ) |
CD4 |
グリーグ
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ長調 Op. 8
1 I. Allegro con brio
2 II. Allegretto quasi andantino
3 III. Allegro molto vivace
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調op. 45
4 I. I. Allegro molto ed Appassionato
5 II. Allegretto espressivo alla romanza
6 III. Allegro animato
ヴュータン
7 ロンディーノ Op. 32-2*
サラサーテ
8 マラゲーニャ Op. 21-1**
J.S.バッハ
ヴァイオリ協奏曲第1番 イ短調 BWV 1041
9 I. Allegro moderato
10 II. Andante
11 III. Allegro assai
Recorded on September 19, 1947 (1-3); 1947
(4-7);
January 7, 1947 (8); November 13, 1963 (9-11)
Stereo
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
グリゴリー・ギンズブルク(ピアノ),
ヴラディミール・ヤンポリスキー* (ピアノ),
Abram Marakov** (ピアノ)
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・コンドラシン(指揮) |
CD5 |
ブラームス
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調 Op. 77
ショスタコーヴィチ
ヴァイオリ協奏曲第1番 イ短調 Op. 77 (Op.
99)*
Recorded on January 11, 1958 (1-3); April
24, 1959 (4-7) Stereo
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
ボストン交響楽団
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団*
ピエール・モントゥー, キリル・コンドラシン*
(指揮) |
CD6 |
チャイコフスキー
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調 Op. 35
1 I. Allegro moderato
2 II. Canzonetta. Andante
3 III. Allegro vivacissimo
4 懐かしい土地の思い出 Op. 42 〜第1曲「瞑想曲」
5 ワルツ・スケルツォ Op. 34
ヴュータン
ヴァイオリ協奏曲第5番 イ短調 Op. 37「ル・グレトリ」
6 I. Allegro non troppo - Moderato
7 II. Adagio
8 III. Allegro con fuoco
Recorded on October 1, 1950 (1-3); October
3, 1960 (4) Stereo;
May 29, 1952 (5); February 22, 1952 (6-8)
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
1-3
モスクワ放送交響楽団,
ワシリー・ネボルシン(指揮)
4
ロシア国立交響楽団,
キリル・コンドラシン* (指揮)
5
モスクワ放送交響楽団,
アレクサンドル・ガウク(指揮)
6-8
ロシア国立交響楽団,
キリル・コンドラシン* (指揮)
|
CD7 |
ベートーヴェン
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調Op. 61
モーツァルト
ヴァイオリ協奏曲第5番 イ長調 KV 219「トルコ風」*
Recorded on June 1957
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・ヴァンデルノート(指揮) |
CD8 |
ベートーヴェン
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調 Op. 61
モーツァルト
ヴァイオリ協奏曲第3番 ト長調 KV 216*
Recorded on June 1, 1957 (1) Stereo; April
24, 1959 (2) Stereo
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
モスクワ国立交響楽団
P. コーガン,
キリル・コンドラシン* (指揮) |
CD9 |
ベートーヴェン
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調 Op. 61
1 I. Allegro ma non troppo
2 II. Larghetto
3 III. Rondo. Allegro
ショスタコーヴィチ
ヴァイオリ協奏曲第1番 イ短調 Op. 77 (Op.
99)*
4 I. Nocturne. Moderato
5 II. Scherzo. Allegro
6 III. Passacaglia. Andante - Cadenza
attacca
7 IV. Burlesque. Allegro con brio
Recorded on April 27, 1956 (1-3); October
3, 1960 (4-7) Stereo
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
トリノRAI交響楽団
チェコ・フィルハーモニア管弦楽団*
ルドルフ・ケンペ,
キリル・コンドラシン* (指揮) |
CD10 |
ブラームス
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調 Op. 77
1 I. Allegro non troppo
2 II. Adagio
3 III. Allegro giocoso, ma non troppo
vivace
ラロ
スペイン交響曲 ニ短調 Op. 21
4 I. Allegro non troppo
5 II. Scherzo - Allegro molto
6 III. Intermezzo - Allegretto non troppo
7 IV. Andante
8 V. Rondo, allegro
チャイコフスキー
9 憂鬱なセレナード ロ短調 Op. 26
Recorded on
February 22-27, 1959 (1-8) Stereo ; February
27, 1959 (9) Stereo
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団
キリル・コンドラシン* (指揮) |
CD11 |
ベートーヴェン
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調 Op. 61
1 I. Allegro ma non troppo
2 II. Larghetto
3 III. Rondo. Allegro
チャイコフスキー
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調 Op. 35
4 I. Allegro moderato
5 II. Canzonetta. Andante
6 III. Allegro vivacissimo
Recorded on November 1959, Stereo
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
パリ音楽院管弦楽団
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮) |
CD12 |
パガニーニ
ヴァイオリ協奏曲第1番 ニ長調 Op. 6
1 I. Allegro maestoso
2 II. Adagio
3 III. Rondo. Allegro spiritoso
ラロ
スペイン交響曲 ニ短調 Op. 21
4 I. Allegro non troppo
5 II. Scherzo - Allegro molto
6 III. Intermezzo - Allegretto non troppo
7 IV. Andante
8 V. Rondo, allegro
Recorded on February 22-23, 1955 (1-3); February
21-22, 1955 (4-8)
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
パリ音楽院管弦楽団
シャルル・ブリュック(指揮) |
CD13 |
イザイ
2つのヴァイオリンのためのソナタイ短調 遺作*
1 I. Poco lento maestoso - Quasi moderato
2 II. Allegretto poco lento
3 III. Allegro vivo e con fuoco - moderato
amabile
ルクレール
2つのヴァイオリンのためのソナタ Op.3*
ソナタ第1番 ト長調 op. 3-1
4 I. Allegro
5 II. Allegro ma poco
6 III. Allegro
ソナタ第3番 ハ長調 op. 3-3
7 I. Adagio - Vivace
8 II. Adagio
9 III. Allegro
テレマン
2台ヴァイオリンのためのカノン風ソナタ ト長調Op.
5-1 TWV 40:118*
10 I. Vivace
11 II. Adagio
12 III. Allegro
ロカテッリ
ヴァイオリン・ソナタへ短調 Op. 6-7「トンボー」[編曲.
E.イザイ]
13 I. Lento assai e mosto
14 II. Allegro
15 III. Lento
16 IV. Tempo moderato
J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番 ロ短調
BWV 1002
17 V. Sarabande
パガニーニ
18 ヴァイオリンとピアノのためのカンタービレ ニ長調
Op. 17 MS 109
Recorded on
March 14, 1963 & May 25-26, 1962, Stereo
(1-12);
June 3, 1956 (13-16); November 16, 1955
(17); February 24, 1955 (18)
|
レオニード・コーガン,
エリザベータ・ギレリス* (ヴァイオリン)
アンドレ・ムイトニク(ピアノ) |
CD14 |
J.S.バッハ
ヴァイオリ協奏曲第1番 イ短調 BWV 1041
1 I. Allegro moderato
2 II. Andante
3 III. Allegro assai
ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV 1042
4 I. Allegro
5 II. Adagio e sempre piano
6 III. Allegro
2台ヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調
BWV 1043*
7 I. Vivace
8 II. Largo ma non tanto
9 III. Allegro
Recorded on 1955 (1-3); November 25, 1955
(4-9)
|
レオニード・コーガン,
エリザベータ・ギレリス* (ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団
オットー・アッカーマン(指揮) |
CD15 |
メンデルスゾーン
ヴァイオリ協奏曲 ホ短調 Op. 64
1 I. Allegro molto appassionato
2 II. Andante
3 III. Allegretto non troppo - Allegro
molto vivace
サラサーテ
4 カルメン幻想曲 Op. 25
サン・サーンス
5 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調
Op. 28
ヘンリク・ヴィエニャフスキ (1835-1880)
6 伝説 Op. 17
Recorded on
November 19, 1959 (1-3) Stereo; April 10,
1950 (4);
November 1, 1951 (5); May 29, 1952 (6)
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
1-3
パリ音楽院管弦楽団,
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)
4
Grand Symphony Ochestra,
ワシリー・ネボルシン(指揮)
5
Grand Symphony Ochestra,
アレクサンドル・ガウク (指揮)
6
モスクワ放送交響楽団,
アレクサンドル・ガウク (指揮) |
CD16 |
ハチャトゥリアン
ヴァイオリ協奏曲 ニ短調
1 I. Allegro con fermezza
2 II. Andante sostenuto
3 III. Allegro vivace
4 ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的狂想曲 変ロ短調*
Recorded on June 25, 1951 (1-3); November
11, 1964 (4) Stereo
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
モスクワ放送交響楽団,
アラム・ハチャトゥリアン,
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団*
キリル・コンドラシン* (指揮) |
CD17 |
ヴィヴァルディ
ヴァイオリ協奏曲 ト短調 Op. 12-1 RV 317
1 I. Allegro
2 II. Largo
3 III. Allegro
モーツァルト
ヴァイオリ協奏曲第3番 ト長調 KV 216*
4 I. Allegro
5 II. Adagio
6 III. Rondeau. Allegro
チャイコフスキー
7 懐かしい土地の思い出 Op. 42 〜第1曲「瞑想曲」*
J.S.バッハ
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ロ短調 BWV 1014
8 I. Adagio
9 II. Allegro
10 III. Andante
11 IV. Allegro
ブロッホ
12 バール・シェム(ハシディズムの生活のよる3つの情景〜第2番「即興」
Recorded on
June 3, 1956 (1-3); November 26-27, 1959
(4-7)Stereo;
October 21, 1947 (8-12)
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
ヴラディミール・ヤンポリスキー(ピアノ)
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・ヴァンデルノート
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮) |
CD18 |
ブラームス
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調 Op. 77
1 I. Allegro non troppo
2 II. Adagio
3 III. Allegro giocoso, ma non troppo
vivace
チャイコフスキー
ヴァイオリ協奏曲 ニ長調 Op. 35*
4 I. Allegro moderato
5 II. Canzonetta. Andante
6 III. Allegro vivacissimo
Recorded on March 1953 (1-3); June 4 &
11, 1956 (4-6)
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
パリ音楽院管弦楽団
シャルル・ブリュック,
アンドレ・ヴァンデルノート* (指揮) |
CD19 |
ハチャトゥリアン
ヴァイオリ協奏曲 ニ短調
1 I. Allegro con fermezza
2 II. Andante sostenuto
3 III. Allegro vivace
サン・サーンス
ハバネラ ホ長調 Op. 83
4 Allegretto e lusinghiero -
5 Allegro -
6 Allegro ma non troppo
メンデルスゾーン
ヴァイオリ協奏曲 ホ短調 Op. 64*
7 I. Allegro molto appassionato
8 II. Andante
9 III. Allegretto non troppo - Allegro
molto vivace
Recorded on January 12-13, 1958 (1-6) Stereo;
April 29, 1960 (7-9) Stereo
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
ボストン交響楽団,
ピエール・モントゥー,
ロシア国立交響楽団*
エフゲニー・スヴェトラーノフ* (指揮) |
CD20 |
ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op. 47「クロイツェル」
1 I. Adagio sostenuto. Presto
2 II. Andante con Variazioni
3 III. Presto
プロコフィエフ
ヴァイオリ協奏曲第2番 ト短調 Op. 63
4 I. Allegro moderato
5 II. Andante assai
6 III. Allegro ben marcato
Recorded on May 30, 1952 (1-3); November
18, 1955 (4-6)
|
レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
グリゴリー・ギンズブルク(ピアノ)
ロンドン交響楽団
ベイジル・キャメロン(指揮) |
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*クラムシェル・ボックス仕様 |
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GEGA NEW
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20世紀のブルガリアを代表する作曲家パンチョ・ヴラディゲロフ
ピアノはブルガリアの名匠クラシミル・ガテフ
「パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978):ピアノ作品集」
(1)ブルガリア民謡「いとしい祖国」に基づく変奏曲
Op.3
(2)3つのピアノ小品 Op.15—前奏曲
(3)古典的とロマン的 Op.24(全7曲)
(4)エピソード集 Op.36から(3曲)
(5)水彩画集 Op.37から(2曲)
(6)4つのフレスコ画 Op.69
(7)3つのバガテル Op.70
(8)クラシミル・ガテフのインタビューD |
クラシミル・ガテフ(ピアノ) |
ブルガリアを代表する作曲家ヴラディゲロフ:ピアノ作品集!
録音:(1)1978年、(2)1979年、(3)1981年、(4)1985年、(5)1968年、(6)(7)1984年
ライヴ録音、(8)2000年、73'16
20世紀のブルガリアを代表する作曲家、パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978)のピアノ曲を、ブルガリアの名ピアニスト、クラシミル・ガテフが演奏し様々な録音を集めたもの。
ヴラディゲロフは若い頃ベルリンで学び活動しており、それを下地に民俗的特色を取り入れた作風。「いとしい祖国」に基づく変奏曲はヴラディゲロフが17歳の時の作品だが、とてもそうは思えないほど充実している。
ちなみに「いとしい祖国」は1964年以降ブルガリア国歌である。
クラシミル・ガテフ(1944-2008)はブルガリアのピアニスト。1963年のロン=ティボー国際コンクールのピアノ部門で第7位、1964年のエリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門で第12位を受賞。その後国際的に活躍していた。
後年、ソフィアのパンチョ・ヴラディゲロフ国立音楽院のピアノ教授になった。録音は極めて少なく、その意味でも貴重なCDだ。
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VENIAS
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VN 039
(14CD)
¥6000→\5690 |
ギオマール・ノヴァエス・コレクション
〜1919-1962 Recordings |
CD1 |
J.S.バッハ
1.前奏曲 ト短調
グリュック
2. 「オルフェウスとエウリディーチェ」バレエ音楽〜「精霊の踊り」(編曲:ガンバーティ)
サン・サーンス
3. グルックの「アルチェステ」のエール・ド・バレエによるカプリス
ト長調
ブラームス
4.間奏曲 変ロ短調,op.117-2
5.カプリッチョ ニ短調,op.76
6.ワルツ 変イ長調,op.39-15
ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第4番 ト長調,op,58*
7.Ⅰ Allegro moderato
8.Ⅱ Andante con moto
9.Ⅲ Rondo:Vivace
10.トルコ行進曲(編曲:アントン・ルビンシテイン)
録音:1950年代
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ウィーン交響楽団(*)
オットー・クレンペラー(指揮)(*) |
CD2 |
シューマン
幻想小曲集,op.12
ピアノ協奏曲 イ短調,op.54*
録音:1950年代
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ウィーン交響楽団(*)
オットー・クレンペラー(指揮)(*) |
CD3 |
ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調,op.73「皇帝」
*
モーツァルト
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調,K.331
ピアノ・ソナタ第5番 ト長調,K.283
録音:1950年代
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バンベルグ交響楽団(*)
イオネル・ペルレア(指揮)(*) |
CD4 |
モーツァルト
ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調,K271「ジュノーム」*
ピアノ協奏曲第20番 ニ短調,K466*
ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調,K.545
録音:1950年代
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ウィーン交響楽団(*)
ハンス・スワロフスキー(指揮)(*) |
CD5 |
ファリャ
スペインの庭の夜
グリーグ
ピアノ協奏曲 イ短調
録音:1950年代
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ウィーン交響楽団
ハンス・スワロフスキー(指揮) |
CD6 |
ショパン
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調,op.11*
ピアノ協奏曲第2番 へ短調,op.21**
録音:1950年代 |
バンベルグ交響楽団(*),
イオネル・ペルレア(*),
ウィーン交響楽団(**)
オットー・クレンペラー(**) (指揮) |
CD7 |
ショパン
夜想曲集
1.Op.9-1 変ロ短調
2.Op.9-2 変ホ長調
3.Op.9-3 ロ長調
4.Op.15-1 ヘ長調
5.Op.15-2 嬰ヘ長調
6.Op.15-3 ト短調
7.Op.27-1 嬰ハ短調
8.Op.27-2 変ニ長調
9.Op.32-1 ロ長調
10.Op.32-2 変イ長調
11.Op.37-1 ト短調
12.Op.37-2 ト長調
3つの新しい練習曲
13.No.1 へ短調
14.No.2 変イ長調
15.No.3 変ニ長調
録音:1950年代 |
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CD8 |
ショパン
夜想曲集
1.Op.48-1 ハ短調
2.Op.48-2 嬰ヘ短調
3.Op.55-1 へ短調
4.Op.55-2 変ホ長調
5.Op.62-1 ロ長調
6.Op.62-2 ホ長調
7.Op.72-1 ホ短調
8.Op.Posth. 嬰ハ短調
9.子守歌 変ニ長調,op.57
10.即興曲 嬰ヘ長調,op.36
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調, Op.35
11. I Grave-Doppio movimento
12. II Scherzo
13. III Marche funebre(lento)
14. IV Finale(presto)
録音:1950年代 |
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CD9 |
ショパン
練習曲集,Op.10
1.No.1 ハ長調
2.No.2 イ短調
3.No.3 ホ長調
4.No.4 嬰ハ短調
5.No.5 変ト長調
6.No.6 変ホ短調
7.No.7 ハ長調
8.No.8 ヘ長調
9.No.9 へ短調
10.No.10 変イ長調
11.No.11 変ホ長調
12.No.12 ハ短調
練習曲集,Op.25
13.No.1 変イ長調
14.No.2 へ短調
15.No.3 ヘ長調
16.No.4 イ短調
17.No.5 ホ短調
18.No.6 嬰ト短調
19.No.7 嬰ハ短調
20.No.8 変ニ長調
21.No.9 変ト長調
22.No.10 ロ短調
23.No.11 イ短調
24.No.12 ハ短調
25.スケルツォ第1番 ロ短調,op.20
26.スケルツォ第3番 ハ短調,op.39
録音:1950年代 |
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CD10 |
ショパン
14のワルツ
ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調, Op.58
録音:1950年代 |
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CD11 |
シューマン
1-13.子供の情景,op.15
14-25.パピヨン,op.2
26-47.謝肉祭,op.9
48-60.交響的練習曲,op.13
録音:1950年代 |
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CD12 |
シューマン
ピアノ協奏曲 イ短調,op.54*
ショパン
ピアノ協奏曲第2番 へ短調,op.21(管弦楽編曲:ジョージ・セル)**
リスト
ハンガリー狂詩曲第10番***
録音:1957年12月1日(*),1951年1月7日(**), 1962年頃(***)
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カーネギー・ホール,ライヴ(協奏曲)
ニューヨーク・フィルハーモニック(協奏曲)
アンドレ・クリュイタンス(*),
ジョージ・セル(**)(指揮) |
CD13 |
1.ゴットシャルク: ブラジル国歌による勝利の大幻想曲
Op.69(1923年版)
2.メンデルスゾーン:無言歌 op.62-6 「春の歌」
3.リスト:こびとの踊り S.145-2
4.リスト:森のささやき S145-1
5.マクダウェル:魔女の踊り op.17-2
6.イシドール・フィリップ:鬼火 op.24-3
7.レヴィ:タンゴ・ブラジレイロ
8.アルベニス/ゴドフスキー:タンゴ ニ長調,op.165-2
9.シュトラウス/ゴドフスキー:セレナードop.17-2
10.ヴィラ=ロボス:オ・ポリシネロ
11.イベール:小さな白いロバ
12.グリュック/フリードマン:精霊の踊り
13.グリュック/ブラームス:ガヴォット イ長調
14.ベートーヴェン/ルビンシテイン:トルコ行進曲
15.ルビンシテイン:夜想曲ト長調,op.75-8
16.モシュコフスキ:ギター op.45-2
17.モシュコフスキ:女道化師,Op. 52-4
18.パデレフスキ:夜想曲変ロ長調,op.16-4
19.ショパン:マズルカニ長調, Op. 33- 2
20.ゴットシャルク:ブラジル国歌による勝利の大幻想曲
Op.69 (1927年版)
録音:1923年6月12日(1,5,12,15&17),1920年4月9日(2,13,14,16&19),1923年6月11日(3-4),
1919年6月27日(6),1920年4月1日(7),1927年4月8日(8-11&20),1920年4月3日(18)
カムデン,ニュージャージー
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CD14 |
1.グリュック/サン=サーンス:「アルチェステ」のバレエ音楽による奇想曲
2-10.ヴィラ=ロボス/ノヴァエス: 「ギア・プラチコ」より
ブラジルの子供たちのための歌
11-13.ヴィラ=ロボス:3つの星
14-16.ヴィラ=ロボス:「赤ちゃんの一族第1集」より
17-21.ピント:子供の情景
22.グアルニエリ:トッカータ
23.アルベニス:エボカシオン
24.アルベニス:トリアーナ
25.イシドール・フィリップ:鬼火 op.24-3
26.モンポウ:庭の乙女たち
27.スカルラッティ:ソナタト短調, Kk450(L338)
28.スカルラッティ:ソナタト長調, Kk125(L487)
29.クープラン:優しいナネット
30.ダカン:つばめ
31.J.S.バッハ:トッカータニ長調, BWV912
32.モーツァルト:ロンドイ短調, K511
33.ショパン:バラード第3番変イ長調,Op.47
録音:1947年1月3日(1&25),1946年11月22日(2-13,17-21&33),1940年3月29日(14-16&27-30),
1947年2月20日(22&26),1941年2月6日(23-24),1946年11月21日(31),1941年7月2日(32)
ニューヨーク
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*クラムシェル・ボックス仕様 |
<メジャー・レーベル>
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DG
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4838250
\2300→\2090 |
まさか・・・ポリーニ、ベートーヴェンの再録音
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番-32番
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111 |
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ) |
ベートーヴェン生誕250年!
■2020年 ベートーヴェン生誕250年のアニバーサリー企画。
■ビューローがピアノ音楽の「新約聖書」と呼んだベートーヴェンのピアノ・ソナタは、数あるピアノ・レパートリーの中でも中核をなす最も重要な作品群。その中でも最後の3つのソナタは、ベートーヴェンが到達した孤高の境地が示されています。
■2014年に完成したポリーニによるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集は、1975年に録音された第30番、第31番からスタートしました。続いて1977年の第32番と、第28番&第29番が録音され、その後全集の完成までに39年を要しました。
近年はショパンなど主要レパートリーの再録音を進めているポリーニですが、いよいよベートーヴェンの再録音に取り組みました。
若き日の完璧な技巧から、深みと円熟を増し、ヒューマンな味わいで益々聴衆を魅了するポリーニによるベートーヴェン後期ソナタ集です。
録音: 2019年6月、9月 ミュンヘン
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4837917
\2300→\2090 |
《ローランド・ビリャソン〜モーツァルティッシモ/ベスト・オブ・モーツァルト》
モーツァルト:
歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より
1)「彼女の心の安らぎこそ」、2)「私の恋人を慰めに行ってください」、
歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588より
3)「いとしい人の愛のそよ風は」、 4)「裏切られ、嘲られても」、
歌劇『後宮からの誘拐』K.384より
5)「ここで会えるはずだ」、6)「コンスタンツェよ、君に再会するのだ」、
7)「喜びの涙が流れるとき」、8)「お前の力が頼りだ」、
9) 歌劇『フィガロの結婚』K.492より「私も若いころは」、
歌劇『皇帝ティートの慈悲』より
10)「この至高の帝位の」、
11)「ああ、もし皇帝の座のまわりにあって」、
12)「皇帝の主権にとって」、
歌劇『魔笛』K.620より
13)「私は鳥刺し」、14)「恋を知る殿方には」、
15)「パパゲーナ! パパゲーナ!」、
16)「パ・パ・パ・パパゲーナ!」、17)「恋人か女房が」、
18) レチタティーヴォ「憐れな男よ! 夢なのか」K.431、
19) アリア「あたり吹くそよ風よ」K.431、
20) アリア「尊み崇めて」K.210 |
ローランド・ビリャソン(テノール)、
クリスティアーネ・カルク(14)、
レグラ・ミューレマン(16)(ソプラノ)、
パウル・シュヴァイネスター(テノール)(6)、
ジョリー・ヴィニクール
(フォルテピアノ[9, 13-16]/グロッケンシュピール[15,
17])、
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
マーラー室内管弦楽団(1-3)、
ヨーロッパ室内管弦楽団(4-17)、
アントニオ・パッパーノ(指揮)
ロンドン交響楽団(18-20) |
人気テノール歌手自身の選曲によるモーツァルト・アリアのベスト盤
●この『モーツァルティッシモ』はテノール歌手ローランド・ビリャソンがお気に入りのトラックを収録した私的な回想録ともいえるアルバムです。
モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』『後宮からの誘拐』『フィガロの結婚』『皇帝ティートの慈悲』『魔笛』からの名アリアなど、アーティスト自身による企画で新たに選曲されたものです。
【録音】2011年7月(1, 2)、2012年7月(3,
4)、2014年7月(5-8)(ライヴ)、2015年7月(9)、2017年7月(10-12)(ライヴ)、2018年7月(13-17)、バーデン=バーデン、祝祭劇場、2012年2月、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ(18-20)
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4837701
\2300 |
《ヴィキングル・オラフソン〜ドビュッシー&ラモー》
ドビュッシー:
1) 《選ばれし乙女》から 前奏曲
ラモー:
2) 鳥のさえずり 3)リゴードン1, 2 &ドゥーブル
4)ロンドー形式のミュゼット 5)タンブーラン 6)村娘 7)ロンドー形式のジグ1&2
ドビュッシー:
8) 《版画》から 雨の庭
9)《子供の領分》から 人形へのセレナード 10)
《子供の領分》から 雪は踊っている
ラモー:11) 優しい嘆き 12) つむじ風 13)ミューズたちの語らい
ドビュッシー:14) 《前奏曲集 第1巻》から
雪の上の足跡
ラモー:15) 喜び 16) 一つ目の巨人
ラモー/オラフソン 17) 芸術と時間
ドビュッシー:
18) 《前奏曲集 第1巻》から 亜麻色の髪の乙女
19) 《前奏曲集 第2巻》から 水の精
ラモー:
20) 《第5コンセール》から キュピ
21) 《第4コンセール》から 軽はずみなおしゃべり 22)
《第4コンセール》から ラモー
23) めんどり 24) エンハーモニック 25)
メヌエット1&2 26) 未開人たち 27) ジプシーの女
ドビュッシー:
28) 《映像 第1集》から ラモーを讃えて |
ヴィキングル・オラフソン(ピアノ) |
4838283
(2LP)
\4800 |
型破りのアンファン・テリブル、ラモーとドビュッシーの対話
ラ モーの現代性と、ドビュッシーとの類似性を炙り出すヴィキングル、その才能の煌めき
■英グラモフォン賞「アーティスト・オブ・ジ・イヤー」(2019年10月)、オーパス・クラシック賞最優秀ソロ・リサイタル賞(2019年10月)、BBCミュージック・マガジン最優秀器楽アルバム賞&年間最優秀アルバム賞(2019年4月)、アイスランド音楽賞最優秀演奏賞&年間最優秀アルバム賞(2019年3月)と前作『バッハ・カレイドスコープ』が大変高く評価され、旋風を巻き起こすピアニスト、ヴィキングル・オラフソンのDG第3弾。
■今回も小曲を独自の感性で組み合わせ、ひとつの大きな作品として構成するヴィキングルらしいアルバム。約200年の時を隔てた、二人の革命児、天才的作曲家、型破りのアンファン・テリブルであった、ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764)とクロード・ドビュッシー(1862-1918)の作品を組み合わせ、その対話を通じて作品の真価、その現代性と、類似性を炙り出しています。
■フランス・バロック後期に活躍したラモーは、バッハの次に素晴らしい作曲家、とヴィキングルは言います。ラモーは従来のルールを破り、常に未来を志向していました。一方、ドビュッシーは印象派を切り拓いて行った、やはり未来を志向した作曲家でしたが、その音楽はフレンチ・バロックに根差していました。両者とも曲に美しいタイトルをつけた鍵盤の詩人で、新しい音楽を探し求めた兄弟といえます。
■2019年12月の日本公演においても、本アルバムから抜粋を演奏し、その絶妙なプログラミング、斬新な解釈と完璧にコントロールされたタッチと音色で聴衆に深い感銘と驚きを与えました。
録音:2019年8月 レイキャヴィーク
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4838163
(8CD)
\4400→\3990 |
《ヘルマン・シェルヘン〜
ウェストミンスター・レーベル/ベートーヴェン:交響曲全集/序曲集》
ベートーヴェン:
《CD 1》
交響曲1) 第1番ハ長調Op.21、2) 第6番ヘ長調Op.68『田園』*
【録音】1954年(1)、1951年(2)、ウィーン(モノラル)/
《CD 2》
交響曲1) 第2番ニ長調Op.36、2) 第4番変ロ長調Op.60、3)
第8番ヘ長調Op.93
【録音】1954年、ロンドン(モノラル)/
《CD 3》
交響曲1) 第3番変ホ長調Op.55『英雄』*、2)
第5番ハ短調Op.67『運命』*
【録音】1953年、ウィーン(1)(モノラル)、1954年、ロンドン(2)(モノラル)/
《CD 4》
1) 交響曲第7番イ長調Op.92*、2) ウェリントンの勝利(戦争交響曲)Op.91
【録音】1951年(1)(モノラル)、1960年(2)(ステレオ)、ウィーン/
《CD 5》
交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』*
【演奏】マグダ・ラースロー(ソプラノ)、ヒルデガルト・レッセル=マイダン(アルト)、
ペトル・ムンテアヌー(テノール)、リチャード・スタンデン(バス)、
ウィーン・アカデミー合唱団
【録音】1953年、ウィーン(モノラル)/
《CD 6》
『レオノーレ』序曲1) 第1番Op.138*、2) 第2番Op.72a*、3)
第3番Op.72b*、4) 歌劇『フィデリオ』Op.72—序曲*
【録音】1952年、ウィーン(モノラル)/
《CD 7》
1) 『コリオラン』序曲Op.62*、2) 劇音楽『シュテファン王』Op.117—序曲*、
3) 序曲『命名祝日』Op.115*、4) バレエ音楽『プロメテウスの創造物』Op.43—序曲*、
5) 劇音楽『アテネの廃墟』Op.113—序曲*、6)
序曲『献堂式』Op.124*、7) 大フーガOp.133*
【録音】1954年、ウィーン(モノラル)/
《CD 8》
交響曲1) 第3番変ホ長調Op.55『英雄』、2)
第6番ヘ長調Op.68『田園』
【録音】1958年、ウィーン(ステレオ・リメイク)
*世界初CD化 |
ヘルマン・シェルヘン(指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
(CD 1, CD 3: 1, CD 4-CD 6, CD 7: 1-6,
CD 8)、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(CD 2,
CD 3: 2)、
イギリス・バロック管弦楽団(CD 7: 7) |
ベートーヴェン・イヤーを飾る1950年代録音の驚きのCD8枚組BOX
●1951年から54年の間、ウェストミンスター・レーベルに録音されたこのモノラルの交響曲全集は、ベートーヴェン生誕250周年の記念年を飾るのにぴったりです。
ヘルマン・シェルヘンの魅惑的な、現代的と言ってもいいベートーヴェンへのアプローチにしても、まさしく歴史的再発売となったこの音質にしても、とても1950年代のものとは思えません。シェルヘンのウェストミンスターのプロデューサー、クルト・リストはこう指摘しました。「シェルヘンが関われば決して退屈なものにはならず、誰も無関心のままではいられません」。
シェルヘンの演奏はわくわくさせるものであり、「音楽は理解されるべきものではない。それは聴かれるべきものだ」という彼の個人的な信念を証明するものです。
●注目すべき音質のモノラル録音の交響曲全集。
●オリジナル・テープから高音質に新規リマスタリング。
●『ウェリントンの勝利』、序曲集、有名な1958年の第3番『英雄』も収録しています。
●世界初CD化となるトラックも多数あります。
●オリジナル・ジャケット仕様。Marco Freiの新規ライナーノーツ、珍しいシェルヘンの写真付き。CD8枚組BOX。
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<映像>

12/26(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ATMA CLASSIQUE
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ギターによる14の物語 |
ダヴィッド・ジャック(ギター) |
1. Varsovie Mazurka ( Ernest Shand 1868-1924
)/2. Medidation ( Ernest Shand 1868-1924
)/
3. Andante et Allegretto ( Angelina Panormo
1811-1900 )/
4. Forgotten – Impromptu ( Catharina
Josepha Pratten 1821-1895 )/
5. A Lament ( Catharina Josepha Pratten
1821-1895 )/6. Bolero ( Julian Arcas 1832-1882
)/
7. Boleras ( Tire de « Trois airs
caracteristiques espagnols », XIXe
s. )/8. Tango ( Julian Arcas 1832-1882 )/
9. Bolero ( David del Castillo 18?-1928
)/10. Andante op.17 no 1 ( Victor Magnien
1804-1885 )/
11. Etude op.6 no 11 ( Fernando Sor 1778-1839
)/12. Plainte Moresque ( Jacques Bosch 1825-1895
)/
13. Andante Sentimental ( Jose Vinas 1823-1888
)/14. Pavana ( Francisco Tarrega 1852-1909
)/
15. Scot's tune 1 ( Princes An's lute book
c.1690 )/16. Scot's tune 2 ( Princes An's
lute book c.1690 )/
17. Rondeau ( Francois LeCocq c.1679-c.1729
)/
18. Canaries ( anonyme, Manuscrit Livre
en tablature, melanges, chansons, motets,
etc., XVIIes. )/
19. Scot's tune 3 ( Princes An's lute book
c.1690 )/20. Canarios ( Gaspar Sanz 1640-1710
)/
21. Grave ( Santiago de Murcia 1673-1739
)/
22. Andante – Sonata ( Mathias Jose
Maestro, Musica Notebook, Lima, 1786 )/
23. Marcha de Napoles ( Manuscrit de Cadiz,
1773 )/
24. Balli nazionali Op.24 Allegro - La
Monferrina – La Monaco ( Mauro Giuliani
1781-1829 )/
25. Tarantella op. 24, no 14 ( Mauro Giuliani
1781-1829 )/26. Aria ( Anonyme, Ausseer
Tabulatur manuscrit c.1780 )/
27. Bourree ( Anonyme, Ausseer Tabulatur
manuscrit c.1780 )/
28. Gigue ( Anonyme, Ausseer Tabulatur
manuscrit c.1780 )/
29. Coming Through the Rye Op.125 ( Mauro
Giuliani 1781-1829 )/
30. My Lodging is on the Cold Ground (
Mauro Giuliani 1781-1829 )/
31. Alla Mazurka ( Alexander Nemerovski
1859- )/32. Serenade ( Alexander Nemerovski
1859- )/
33. Registro ( Antonio Lauro 1917-1986
)/
34. Berceuse - Cancion de Cuna ( Leo Brouwer
1939- ) |
14種類のギターを弾き分けて描く物語
《使用楽器》
1.〜3. Guitare Louis Panormo, Londres,
1832/4.〜5. Guitare « Terz »
Guiot, Londres, 1846
6.〜9. Guitare Antonio de Torres, Almeria,
1887/10. Guitare Rene Lacôte, Paris,
1835
11. Guitare Aubry-Maire, Mirecourt, c.1830/12.〜14.
Guitare Vicente Arias, Ciudad Real, 1886
15.〜18. Guitare Alexandre Voboam I, Paris,
c.1665/19.〜21. Guitare Pracht, Lyon, 1776
22.〜23. Guitare six choeurs Joaquin Pages,
Cadiz, 1820
24.〜25.Chitarra Battente Marcus Obbo,
Naples, 1806, censee fabriquee pour Mauro
Giuliani
26.〜28.Guitare theorbee Villaume et Giron,
Troyes 1798
29.〜30. Lyre-Guitare Joseph-Laurent Mast
fils, Mirecourt, c.1810
31.〜32. Guitare Anton Stauffer, Vienne,
c.1840/33.〜34. Guitare Daniel Friederich,
Paris, 1972
過去400年に渡り様々な製作者によって作られた貴重なギターを14種類集め、それぞれの楽器で同時代の作品を演奏するという壮大な企画。
ルイス・パノルモ、アントニオ・デ・トーレス、ダニエル・フレドリッシュなどの名工が作り上げた逸品を堪能できます。
全34トラック収録、ブックレットに全部の楽器のカラー写真が1ページ1台で大きく掲載されているのも嬉しいポイントです。
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LE MONDE D'HIER〜昨日の世界 |
マチュー・ルシエ(ファゴット)
フランシス・ペロン(ピアノ) |
マスネ:緩やかにそして控えめに/
ゴーベール:シシリエンヌ/
エルガー:ロマンス Op.62/
ウジューヌ・ブルドー:演奏会用独奏曲第3番/
トマス・ダンヒル:抒情組曲 Op.96/
ウジューヌ・ブルドー:演奏会用独奏曲第1番/
ハウエルズ:メヌエット(Grace for a fresh
egg)/
サン=サーンス:バスーンとピアノのためのソナタ
Op.168/
ウィリアム・ハールストーン:バスーンとピアノのためのソナタ
ヘ長調/
ピエルネ:演奏会用独奏曲 Op.35/
ウジューヌ・ブルドー:演奏会用独奏曲第2番/
グノー:操り人形の葬送行進曲(ジェフリー・エマーソン編) |
あまりないファゴットとピアノの作品集
録音:2019年5月
ファゴットとピアノのために書かれた、20世紀初頭のイギリスとフランスの作品集です。
マチュー・ルシエは1973年モントリオール生まれのファゴット奏者で、作曲家や指揮者としても活躍。またバロック・ファゴットも吹きこなすマルチな才能の持ち主です。
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先人の影響を受けつつ自身の音楽を深めたバッハの書法を聴く
ブクステフーデ:前奏曲 ハ長調 BuxWV 137
J.S.バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ
ハ長調 BWV 564
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ト短調 BWV 535
ブクステフーデ:前奏曲 ト短調 BuxWV 149
ブクステフーデ:いざ来ませ、異邦人の救い主よ
BuxWV 211
J.S.バッハ:いざ来ませ、異邦人の救い主よ
BWV 659
ブクステフーデ:パッサカリア ニ短調 BuxWV
161
J.S.バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調
BWV 582 |
ヴァンサン・ブシェール(オルガン) |
録音:2017年1月、2019年9月
若きバッハが休暇を取ってリューベックに赴き、ブクステフーデのオルガン演奏を聴いて衝撃を受け、予定を大幅に越えて滞在してしまったという逸話は有名です。
このアルバムでは二人の作曲家による似た構成、曲種、調性の楽曲を並べており、ブクステフーデから大きな影響を受けつつも自身の書法を深めていったバッハの作風を興味深く聞くことが出来ます。
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映画音楽サウンドによる合唱作品
マリー・バーナード:
混声4部合唱と室内管弦楽のための「La Petite
Suite Quebecoise」
混声4部合唱と室内管弦楽のための「Vaste
est la vie」
混声4部合唱とオンド・マルトノ三重奏のための「8
Haikus」 |
ピエール・バレット(指揮)
新芸術合唱団 |
1951年カナダ生まれのマリー・バーナードは映画や劇場、TVの音楽を多く手掛ける作曲家で、オンド・マルトノ奏者でもあります。
「La Petite SuiteQuebecoise」(ケベック小組曲)はピアノを含む室内オーケストラを伴奏に持つ、ロマンティックな聴きやすい響きで書かれた美しい合唱曲。「8
Haikus」(8つの俳句)は日本の俳句に感化されて作られた合唱曲で声明のような歌唱を用いています。
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CLAVES
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コリンズがモーツァルトのピアノ四重奏曲を録音!
モーツァルト(1756-1791):
(1)ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478(1785)
(2)ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493(1786) |
フィンギン・コリンズ(ピアノ)
ロザンヌ・フィリッペンス(ヴァイオリン)
マテ・スーチュ(ヴィオラ)
イシュトヴァーン・ヴァールダイ(チェロ) |
フィリッペンス、スーチュ、ヴァールダイと共演!名手コリンズがモーツァルトのピアノ四重奏曲を録音!
セッション録音:2019年5月/セント・ペーター教会、ドロヘダ(アイルランド)/67'14"、ディジパック仕様
Claves レーベルの看板アーティストのひとり、名手フィンギン・コリンズがモーツァルトのピアノ四重奏曲を録音しました。
コリンズは1977年アイルランドのダブリンに生まれ。1999年クララ・ハスキル・コンクールで優勝して以来、着実にそのキャリアをのばしてきました。
歌心あふれる丁寧なタッチと豊かな表現力で聴衆を魅了してきたフィンギンは、Claves
レーベルで進めているシューマンのピアノ独奏曲全曲録音のうち第1
集(50 2601)および第3集(50 2806)に参加。また、ショパン・リサイタル(50
1719)では細部にまで神経のいき届いた美しいタッチで奏で高く評価されました。
コリンズの美しい音色はモーツァルトでも光り輝いており、豪華な共演者ロザンヌ・フィリッペンス、マテ・スーチュ、イシュトヴァーン・ヴァールダイとともに演奏しております。
ヴァイオリンのフィリッペンスは、2009年に開かれたオランダ国際ヴァイオリン・コンクールで第1
位、また2014 年のフライブルク国際ヴァイオリン・コンクールで最優秀賞を受賞するなど現在最も注目されているオランダの若手ヴァイオリニストです。
ヴィオラのスーチュは、ハンガリーとベルギーで学び、国際的な様々なコンクールに入賞。その後、バンベルク交響楽団、ドレスデン・シュターツカペで活躍し、2011年にベルリン・フィルに第1
ソロ・ヴィオラ奏者として入団した逸材です。
チェロのは1985年ハンガリーのペーチ生まれ。リスト音楽院で学んだのちウィーン、クロンベルクにてグートマンやシュタルケルらの薫陶を受けました。これまでに2007年開催の第13回チャイコフスキー国際コンクール第3位、翌2008年開催のジュネーヴ国際音楽コンクールでは優勝するなど華々しいコンクール歴を誇ります。
豪華な演奏者がおくる珠玉のモーツァルトをお楽しみください。

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HMF
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HMM 932638
(2CD)
¥4200
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ダ・ポンテ三部作ができるまで
ピション率いるピグマリオンによる好企画!
モーツァルト:LIBERTA(! 自由!)〜3幕から成る想像上のドラマ・ジョコーソ
第1幕〜熱狂の日(フィガロの結婚)
1. 序曲〜『騙された花婿』 K.430 (424a),
1783-84年より
2. 四重唱「ああ、なんという冗談!」〜『騙された花婿』
K.430 (424a), 1783-84年より
3. アリア「このような美しい瞳が他にどこにあるだろうか」(『騙された花婿』より)
4. セレナータ「わたしの名を」(パイジェッロ:『セヴィリアの理髪師』,
1782年より)
5. レチタティーヴォ、アリア「わたしの美しい恋人‛&いかないで、愛しいひと」
K.528, 1787年
6. カノン「私のいとしい人、私の偶像よ」K.562,
1788年
7. アリア「女はいつもこう言う」〜『カイロの鵞鳥』K.422(未完),
1783 年より)
8. カンツォネッタ「静けさがほほえみながら」K.152
(210a), 1775年
9. 二重唱「私には言えません」〜『イドメネオ』
K.366, 1786年版より
10. ノットゥルノ「いとしい人よ、もしあなたが行ってしまったら」K.438,
1786年頃
第2幕〜罰せられた放蕩者(ドン・ジョヴァンニ)
11. 序曲(歌劇『エジプト王、タモス』K.345(336a),
1773-1779年頃)
12. 六重唱「おお、なんと素晴らしい祝賀!」
(マルティン・イ・ソレール:椿事(Una
cosa rara, o sia Bellezza ed onesta, 1786年)
13. レチタティーヴォ「そなたはこうして裏切りをするのか/苦く恐ろしい後悔の気持ちが」K.432
(412a), 1782-83頃
14. カノン「私の太陽はかくれてしまい」K.557,
1788年
15. アリア「参りましょう、でもどこへ?」K.583,
1786年
16. アリア「どうか、詮索しないでください」K.420,
1783年
17. アリア「いいえ、いいえ、あなたにはできません」K.419,
1783年
18. 六重唱と合唱「サタンの骨!」(歌劇『カイロの鵞鳥』K.422(未完)より)
19. アリアと合唱「横柄なふるまいをするのでない」(K.Anh
122)
20. 間奏曲(『エジプト王、タモス』K.345(336a),
1773-1779年頃より)
第3幕〜恋人たちの学校(コジ・ファン・トゥッテ)
21. 序曲〜『劇場支配人』K.486, 1786年より
22. アリア「男たちはいつでもつまみぐいしたがる」K.433,
1783年
23. アリア「私はあなたに別れをつげます、おおいとしい人よ、さようなら」K.Anh.245,
1787-91年頃
24. アリア「別れの時が今私たちを引き裂こうとしている」〜『劇場支配人』K.486,
1786年より
25. レチタティーヴォ「私の心は打ち震え」〜サリエリ:歌劇『やきもち焼きの学校』より(初演:1778年/
1783年版)
26. 六重唱女はいつもわからない〜サリエリ:歌劇『やきもち焼きの学校』より(初演:1778年/
1783年版)
27. 三重唱「ああなんという事件!」〜『騙された花婿』
K.430 (424a), 1783-84 年より
28. ノットゥルノ「数多い恋人たちの間にももう見られない」〜K.549,
1788年頃 |
ピグマリオン、ラファエル・ピション(指揮)
ザビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)、ショブハン・スタッグ(ソプラノ)
セレーナ・マルフィ(メゾ・ソプラノ)、リナール・ヴリーリンク(テノール)
ジョン・チェスト(バリトン)、ナユール・ディ・ピエロ(バス) |
HMM 902638から変更 新しいジャケット
天才モーツァルトがダ・ポンテ三部作を書くまでの軌跡を音楽でたどる!ピション率いるピグマリオンによる好企画!
録音:2018年10月
「後宮からの誘拐」(1782年)の後、モーツァルトはいよいよダ・ポンテ三部作〔フィガロの結婚(1786年)、ドン・ジョヴァンニ(1787年)、コジ・ファン・トゥッテ(1790年)〕を生みだすこととなりますが、この間、よき台本を常に探し求めていました。
音楽によって、物語や登場人物の心理を昇華させ、観客をかつてない感動の渦に巻き込みたいと考え、ドラマティックな音楽づくりの研究を行っていました。演奏会用アリアや劇場のための音楽がそれです。
ピション率いるピグマリオンが、そうした音楽や、この時期に書かれたオペラの中の楽曲を組み合わせて3幕仕立てのオペラとして提示。
それぞれの幕がフィガロの結婚、ドン・ジョヴァンニ、コジ・ファン・トゥッテのストーリーをベースとしているため、とても親しみやすく、かつ新鮮に響きます。
未完の楽曲も含まれますが、そうしたものの編曲はピエール=アンリ・デュトロン(ヤーコプス指揮のモーツァルト:レクイエムでも補完をした者)らが担当しています。
場面の必要に応じてモーツァルトと同時代人の作曲家によるオペラからの重唱なども挿入し、実に充実の3幕オペラに仕上がっています。
あらすじ・・
第1幕
伯爵の使用人と、伯爵夫人の女中が結婚する!と発表したことを受けての騒動を描く
第2幕
ふたつの結婚式が同時に執り行われ、そこに招待された放蕩者が、花嫁を誘惑するなどして皆を混乱に陥れるが、最後は放蕩者に天罰が下る。
第3幕
ふたりの兵士とその婚約者の愛を確かめるために、年老いた哲学者が仕掛けた変装劇により、婚約者はまんまと心変り。最後は大団円で元通りとなる。

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DELPHIAN
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ミラノ大聖堂のための音楽 |
シグロ・デ・オロ
パトリック・エイリーズ(指揮) |
ヘルマン・マティアス・ヴェレコール(c.1500
- after 1574):汚れなき貞節なマリア/
フランキヌス・ガッフリウス(1451 - 1522):おお、聖なる饗宴よ/
ヴェレコール:わが民人よ/
ジョスカン・デ・プレ(c.1450 - 1521):恵み深き救い主の御母よ
- ようこそ天の女王/
ヴェレコール:邪悪な死は、ようこそ海の星(アヴェ・マリス・ステラ)、わが神よ耳を傾けたまえ/
ガスパル・ファン・ヴェールベケ(c.1445
after 1516):ようこそ天の女王/
ヴェレコール:すべての者は幸いなり/
ドミニク・フィノ(c.1510 - c.1556):ある人が大いなる宴を催し/
ジョスカン・デ・プレ:汚れなき貞節なマリア |
ミラノ大聖堂のために書かれた知られざるポリフォニーを再発見!
☆「スペイン黄金世紀」を意味する新世代ヴォーカル・アンサンブル、"シグロ・デ・オロ"!
2014年にロンドンのスピタルフィールズ音楽祭でデビューした新世代をリードする合唱団、「スペイン黄金世紀」を意味する"シグロ・デ・オロ"のサード・アルバム。
約30年間にわたってミラノ大聖堂の楽長(maestro
di cappella)を務めながらも、現在ではほとんど知られていないフランドル出身の作曲家ヘルマン・マティアス・ヴェレコールの現存する6つモテットを中心に、ヴェルコールの前任としてミラノ大聖堂の楽長を務めていたフランキヌス・ガッフリウスや、ミラノで活躍したネーデルラント出身のガスパル・ファン・ヴェールベケ、大半をイタリアで過ごしたフランス・フランドルのドミニク・フィノなどがミラノ大聖堂のために書いた作品を、ミラノ図書館の資料から再興するという意義深いプログラム。ジョスカン・デ・プレとガッフリウスの作品を除き、すべて世界初録音。
※2019年4月22日 - 24日、オックスフォード・マートン・カレッジ礼拝堂

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DUX
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ショパン:バラード集
バラード第1番ト短調 Op.23*/バラード第2番ヘ長調
Op.38*/
バラード第3番変イ長調 Op.47*/バラード第4番ヘ短調
Op.52*/
幻想曲ヘ短調 Op.49/子守歌変ニ長調 Op.57/
舟歌嬰ヘ長調 Op.60 (*=ライヴ録音) |
ラファウ・A.ウシチェフスキ(ピアノ) |
ウシチェフスキのショパン・ライヴ
アンジェイ・ヤシンスキやラザール・ベルマンに学び、16歳で東京交響楽団との共演でインターナショナル・デビューを果たし、その後はヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリア、アジア、中東、南アフリカの多くの国々で演奏してきたポーランドのピアニスト、ラファウ・ウシチェフスキ。
ポーランドの都市オルシュティンで録音されたバラード第1番〜第4番の躍動的なライヴ録音と、名曲「子守歌」、「舟歌」のスタジオ録音をカップリング。
※録音:バラード第1番〜第4番(ライヴ):2017年、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ・ヴァルミア&マズールィ・フィルハーモニック・コンサート・ホール(オルシュティン、ポーランド)/その他の作品:2016年、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ)
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スタトコフスキ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 Op.10
弦楽四重奏曲第5番ホ短調 Op.40 |
カメラータ弦楽四重奏団 |
アントン・ルビンシテインやリムスキー=コルサコフに学んだポーランドの作曲家ロマン・スタトコフスキ(1859
- 1925)の弦楽四重奏曲集。
20世紀の変わり目の時代において、ポーランド音楽の発展にもっとも貢献した作曲家の一人であるスタトコフスキの知られざる傑作をリヴァイヴァルさせるレコーディング。
カメラータ弦楽四重奏団は、1984年の結成以来ポーランドの代表的なアンサンブルとして活動。これまで28枚のアルバムをリリースし、ディアパゾン・ドール賞(ディアパゾン誌)、スフォルツァンド賞(クレッシェンド誌)、ピッツィカート・スーパーソニック賞(ピッツィカート誌)などを受賞しています。
※録音:2019年9月29日 - 30日、ポーランド
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麗しきオペラ・アリア&デュエット集
ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌/
マスカーニ:アヴェ・マリア/
クロード=ミシェル・シェーンベルク:夢やぶれて/
ドヴォルザーク:月に寄せる歌/
フランチェスコ・チレア:私は創造の神の卑しい僕/
エメリッヒ(イムレ)・カールマン:シルヴァのチャールダーシュ/
プッチーニ:誰がドレッタの美しい夢を、私のお父さん/
レハール:私の唇は熱いキスをする/
モーツァルト:やさしいそよ風が*/
ドリーブ:花の二重唱� |
レナータ・ジョンソン=ヴォイトヴィチ(ソプラノ)、マグダレーナ・ドブロヴォルスカ(ソプラノ)*、
アレクサンドラ・カリツカ(メゾ・ソプラノ)₁Aセルヒィ・ホロヴェツ(指揮)、
リヴィウ・ナショナル・フィルハーモニック交響楽団 |
クラシック・ギターを習っていた初等音楽学校で声の才能を見出され、中等音楽学校からは声楽を本格的に学び成功を収めたというポーランドのソプラノ歌手、レナータ・ジョンソン=ヴォイトヴィチのデビュー・アルバム。
オペラ、オペレッタ、ミュージカルなど幅広い題材からの美しき名曲集。
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スウェーデン・ベルナドッテ王朝一族の音楽
ウジェニー王女(1830 - 1889):
ルイーザ・ワルツ、鳥たちの朝の休み、
夏の日、波に寄す、友情、心のすみか、祈り/
ウジェニー王女/ユリウス・ガルレイン:揺れるゴンドラに乗って/
ウジェニー王女/A・ユングマン:帰郷/
ウジェニー王女:ギャロップ、十一月の夕べ、ジョゼフィーヌ王妃のポロネーズ/
オスカル王子(オスカル一世)(1799 - 1859):たくさんの愛を、羊飼いと吟遊詩人/
テレーズ王女(1836 - 1914):若者のマズルカ、あのね、知っている?、舟歌、無言歌/
ジョゼフィーヌ王妃(1807 - 1876):アイスランドのロマンス/テレーズ王女:愛しい母の誕生日に思う/
グスタフ王子(1827 - 1852):薔薇の香りに、花嫁の花の冠、白鳥の歌、クリスマスの鐘 |
ビリヤーナ・スタファンソン(ソプラノ)、
リュブリャナ・ヨヴァノヴィッチ(ソプラノ)、
エレナ・アタナソフスカ=イヴァノフスカ(ピアノ) |
スウェーデンの宮廷では昔から音楽が、宗教的、世俗的を問わずもてはやされてきました。スウェーデン音楽のアンソロジー「Musica
Sveciae」の制作した『国王グスタフ二世アドルフとクリスティーナ女王の音楽』(MSCD305)や『三代にわたるスウェーデン王宮の音楽』(MSCD306-307)でその一端をうかがうことができます。1818年に始まり現在に至り、途中1905年までは連合王国としてノルウェーにも君臨したベルナドッテ家でも音楽は宮廷生活に欠かせないばかりか、王女や王子たち自身も作曲を手がけました。ウジェニー王女
Prinsessa Eugenie(1830 - 1889)、オスカル王子(オスカル一世)
Prins Oscar(1799 - 1859)、テレーズ王女(1836
- 1914) Prinsessa Therese(1836 - 1914)、ジョゼフィーヌ王妃
Drottning Josephine(1807 - 1876)。
なかでも、クリスチャニア(現 オスロ)で客死したグスタフ王子
Prins Gusdaf(1827 - 1852)の書いた《春の歌「夜明けの鳥のように愉快に」》や《行進曲「学生の楽しい日々を歌え」》は、スウェーデンを代表する「春の歌」として、今も、オルフェイ・ドレンガルをはじめとする男声合唱団により歌われています。スウェーデンのビリヤーナ・スタファンソン
Biljana Staf-fansson とポーランドのリュブリャナ・ヨヴァノヴィッチ
Ljubljana Jovanovi? のソプラノ歌手ふたりが、ピアニスト、エレナ・アタナソフスカ=イヴァノフスカ
Elena Atanasovska-Ivanovska と共演、王家の人々の作った歌曲とピアノ曲を演奏しています。
※録音:2018年6月 - 9月、マケドニア・フィルハーモニック・レコーディング・スタジオ(スコピエ)
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シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番
ピアノ・ソナタ第20番イ長調 D.959
4つの即興曲 Op.90, D.899 |
イリーナ・チュコフスカヤ(ピアノ)
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ロシアの名手イリーナ・チュコフスカヤ、シューベルトのピアノ作品集
日本語解説付!
☆ロシアの名手イリーナ・チュコフスカヤの新録音!
☆深い芸術性と説得力のある解釈で、シューベルトの壮大な叙情物語を作り上げる!
☆日本語解説付き!
イリーナ・チュコフスカヤは、旧ソ連のウズベキスタン生まれ、1980年にはショパン国際ピアノコンクールで入賞、1991年以降はアメリカでの名声も高め、国際的に活動してきた名ピアニスト。現在はロシアに戻り熱心なコンサート活動を継続しながら、モスクワ音楽院、グネシニフ・ロシア音楽アカデミー等で教育にも力を注いでおり、日本でも名古屋県立芸術大学の客員教授、武蔵野音楽大学の客員教授としても多くの後進を育てています。
ロマン派、シューベルトの見事な叙情的代表作品の1つであるピアノ・ソナタ第20番。叙情と音楽が調和したシューベルト独特の世界観を持つ「4つの即興曲」。
チュコフスカヤの深い芸術性と説得力のある解釈で、シューベルトの壮大な叙情物語を作り上げてゆきます。
※録音:2018年8月、サンクトペテルブルク・フィルハーモニア・大ホール(ロシア)
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ドゥシーク:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ第1番変ロ長調 Op.9-1
フランス王妃の受難 Op.23
ピアノ・ソナタ第2番ハ長調 Op.9-2
ピアノ・ソナタ第3番ニ長調 Op.-3 |
マレク・トポロフスキ
(ピアノ/アントン・ヴァルター・モデル) |
スキャンダル王?ドゥシーク、珠玉のピアノ作品。ポーランド古楽界の重鎮、トポロフスキが弾く!
ロマン派音楽の先駆け的な作風、C.P.E.バッハに師事したとも伝わる優れた作曲技法で多くの優れた作品を生み出し、ここ日本では「ソナチネ・アルバム」でその名をよく知られている18世紀ボヘミアの音楽家ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760
- 1812)。
音楽家としての功績の傍ら、エカチェリーナ2世の暗殺疑惑をかけられたり、クルムフォルツの妻との駆け落ち(それを悲観したクルムフォルツはセーヌ川に投身自殺)、さらにはロンドンでの出版事業の立ち上げと失敗など、数多くのエピソードが遺されており、波乱万丈の人生を送ったことも有名です。
2004年と2016年にロバート・ブラウンによって製作された2台のアントン・ヴァルター・モデルのピアノ(ピリオド・ピアノ)を弾き分けるマレク・トポロフスキは、1991年にポーランドの古楽アンサンブル、コンチェルト・ポロッカを創設した古楽系奏者。
1985年にクラクフで開催された第1回ワンダ・ランドフスカ国際ハープシコード・コンクールで第1位を獲得した実績を持ち、ポーランドにおける古楽復興の重要人物の1人と数えられている名匠です。
※録音:2017年5月&2018年8月、カトヴィツェ(ポーランド)

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バツェヴィチ:室内楽作品集
ヴァイオリンとピアノのための《伝説》(世界初録音)
ヴァイオリン・ソナタ第3番
ピアノ・ソナタ第1番
ヴァイオリンとピアノのための《歌》(世界初録音)
ヴァイオリン・ソナタ第4番
ヴァイオリン・ソナタ第5番 |
ヤーガ・クリマシェフスカ(ヴァイオリン)
マテウシュ・レットネル(ピアノ) |
ポーランドにおける女流作曲家の草分け的存在として高名なグラジナ・バツェヴィチ(1909
- 1969)の世界初録音を含む室内楽作品集。
ワルシャワ音楽院在学中に作曲された若書きの「歌」(1927年)と1945年の「伝説」の2作品は、今回の演奏が世界初録音。
名教師ナディア・ブーランジェに教えを受けたポーランドの名女流のヴァイオリンとピアノのために遺した芸術をご堪能下さい。
※録音:2019年6月23日 - 26日、キエルツェ(ポーランド)
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ゴジェンバ=トリテク:合唱作品集
謎めいた顔/幸いなるかな/
御身の保護のもとに/おお、全ての人々よ/
憐み深い人たちは幸いである/ミゼレーレ/
夜は更けて/シ・スンペルソ・ピンナス/
カシューブ語の小さな組曲/今日あなたたちは知る |
ポーランド放送合唱団
ヴァツロヴァス・アウグスティナス(指揮) |
ポーランド国内やグラーツ、ケルンなど、ヨーロッパ各地の合唱音楽のための作曲コンクールで2009年から2015年にかけて多数の入賞を果たし、ポーランド合唱界の次代を牽引する作曲家として期待を受けているシモン・ゴジェンバ=トリテク(1988
- )。
「ミゼレーレ」を筆頭とする合唱作品の数々は、宗教的題材に基づいて作曲された荘厳な作風。
伝統的な合唱音楽の作風に、所々、モダンな響きを採り入れたゴジェンバ=トリテクの作品は、今後、日本でも注目を集めるかもしれません。
ポーランド放送合唱団の歌唱力も抜群です。
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ポートレート 〜 ボッティリエロ:
リトラッティ・ディ・ドンネ/4つのスペインの肖像画/
クラリネット・ポートレーツ/私のヴィンセント |
ジョヴァンニ・パンツィ(クラリネット)、クリスティアン・ダノヴィチ(ヴァイオリン)、
マチェイ・ルレク(ヴァイオリン)、アレクサンドラ・ホンシェル=バネク(ヴァイオリン)、
イゴール・ソロネンコ(ヴァイオリン)、ミハウ・ミッケル(ヴィオラ)、
リスザルト・スネカ(ヴィオラ)、マルチン・ミシャク(チェロ)、ヤクブ・クルク(チェロ)、
ミロスラフ・マリィ(コントラバス)、フランチェスコ・ボッティリエロ(ピアノ&指揮) |
カルロ・マリア・ジュリーニに指揮法のレッスンを受けた経歴を持つイタリアの作曲家、フランチェスコ・ボッティリエロ(1974
- )のポートレート・アルバム。
2007年にポーランドのヴロツワフに活動の拠点を移したボッティリエロ。イタリアの映画音楽的な雰囲気を持つ作品はヨーロッパ各地の歌劇場で高評価を得ており、2017年には作曲家、指揮者としてカーネギー・ホールに招かれるなど知名度を高めています。
※録音:2018年5月9日 - 10日、ヴロツワフ(ポーランド)
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APARTE
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AP 218
Digipack
¥2600
※ジャズです
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Pierre Genisson / Swing : A Benny Goodman
Story
1. Sing, sing, sing (with a swing)
2. Concerto for clarinet, strings and harp:
I. Slowly and expressively
3. Concerto for clarinet, strings and harp:
II. Rather fast
4. Chicago
5. Prelude, Fugue and Riffs: I. Prelude
6. Prelude, Fugue and Riffs: II. Fugue
7. Prelude, Fugue and Riffs: III. Riffs
8. Sweet Lorraine
9. Ebony Concerto: I. Allegro moderato
10. Ebony Concerto: II. Andante
11. Ebony Concerto: III.
12. Stompin' at the Savoy
13. Sweet Georgia Brown |
Keith Lockhart (con)
Bruno Fontaine (p, arr)
with BBC Concert Orchestra |
ジャズサイドの名曲からクラシック楽曲まで網羅、クラシックの若き才能がレジェンド=ベニー・グッドマンに挑む!
■1986年マルセイユ生まれのクラリネット奏者=ピエール・ジェニソンが挑むのは、ジャズのレジェンド=
ベニー・グッドマン!
■ピエール・ジェニソンはフランスの優れた管楽器奏者の一人で、ベルリンフィル
ハーモニーでドビュッシーの"第1狂詩曲"とブルッフの"
二重協奏曲" の演奏によって華々しいデビューを飾ったクラシック音楽界のブライテストホープです。
そんな彼が自身の音楽性にも多大な影響を与えたベニー・グッドマンの音楽に真摯に取り組む‛&という内容なのですが、これが大変素晴らしい!
■クラシックらしい澄んだ音響の広がりの中でベニー・グッドマンを聴くこともその新鮮味に貢献していますが、単純にピエールさんのクラリネットの巧みさと、グッドマンの影響が確かに色濃く感じられる美しいトーンが本作の小気味良い軽快さに何役も買っている印象!
かつ楽曲に関しても、グッドマンの代名詞たる"Sing
Sing Sing" はもちろんのこと、ジャズサイドからは"Stompin'
At The Savoy"が演奏されているのは当然のこと、グッドマンのクラシックサイドとして重要な楽曲であるバーンスタインの"
前奏曲" やアーロン・コープランドのコンチェルトを演奏していることも極めて重要です。
この選曲によって、ジャズサイドの人間がベニー・グッドマンの新しい魅力に気付かされること間違いなし!
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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AUDITE
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AU 21455
(3CD)
¥3900 →\3590
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ポール・トルトゥリエ−RIAS録音集 |
(1)(2)(5)(6)(7)(9)ローター・ブロダック(ピアノ)
(3)(8)(11)クラウス・ビリング(ピアノ)
ポール・トルトゥリエ(チェロ) |
CD 1
(1)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第5番
ニ長調 Op.102-2
(2)メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番
ニ長調 Op.58
(3)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調
Op.38
CD 2
(4)J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番
ニ長調 BWV1012
(5)フォーレ:チェロ・ソナタ第2番 ト短調
Op.117
(6)同:蝶々 イ長調 Op.77
(7)パガニーニ(ルイジ・シルバ編曲):ロッシーニの歌劇『エジプトのモーゼ』より
「汝の星をちりばめた王座に」による序奏と変奏曲「
モーゼ変奏曲」MS 23
(8)シューマン:幻想小曲集 Op.73
CD 3
(9)アルフレード・カゼッラ(1883-1947):チェロ・ソナタ第2番
ハ長調 Op.45
(10)コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
(11)ポール・トルトゥリエ(1914-1990):3つの小さな塔 |
名手トルトゥリエのRIAS 初出音源が日の目を見る!野太く輝くトルトゥリエの音色がここに蘇る!
録音:(1)(2)(6)(7)1964年2月25日、(5)(9)1962年1月30日/
RIAS フンクハウス、第7スタジオ(ベルリン)
(3)(10)(第3楽章)1949年2月13日、(4)1949年9月9
/ RIAS フンクハウス、第6スタタジオ(ベルリン)
(8)(10)(第1&2楽章)(11)1949年2月12日/クライストザール(ベルリン)
CD 1 71' 37"、CD 2 68' 42"、CD
3 66' 54"、モノラル
高音質復刻で評判を呼ぶドイツauditeレーベルからリリースされているRIAS
音源による初出音源集。当セットはRIAS に残された20世紀を代表するチェリスト、ポール・トルトゥリエの録音集です。
フランスが生んだ巨匠トルトゥリエはバロックから現代、そして自作まで幅広いレパートリーで魅了したチェリスト。野太い音色で情熱的な音楽を作り出し聴衆を魅了しました。
当セットではトルトゥリエの十八番でもあるバッハの無伴奏はもちろんのことベートーヴェンのソナタも収録しております。
また当録音集に収録されているシューマンの幻想小曲集、アルフレード・カゼッラのチェロ・ソナタ第2番はディスコグラフィにはなく、非常に貴重な録音が日の目を見ることとなります。
演奏の素晴らしさもさることながら、audite
レーベルの見事な復刻にも注目で、非常に鮮明な音質で蘇りました。
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キング・インターナショナル
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KKC 4200/5
(6CD)
¥7000 →\6490
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クナッパーツブッシュ秘蔵ライヴ(6CD) |
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮) |
【CD 1】
ブルックナー:交響曲 第3番 ニ短調( 改訂版)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 【CD
2】
ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」(改訂版)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【CD 3】
モーツァルト:
1.ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466/
2.クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ヘッセン放送交響楽団(1)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(2)
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)(1)、ヴォルフガング・シュレーダー(クラリネット)(2)
【CD 4】
1.ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36/
2.シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 作品120
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1)、
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(2)
【CD 5】
リヒャルト・シュトラウス:
1. 交響詩「ドン・キホーテ」作品35/2.
交響詩「死と変容」作品24
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、
フリッツ・キスカルト(チェロ) 、ジークフリート・マイネッケ(ヴィオラ)(1)
【CD 6】
1. ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲
イ短調 作品102
2. ワーグナー:ジークフリート牧歌
3. レスピーギ :リュートのための古風な舞曲とアリア
第2組曲
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、
フリッツ・ゾンライトナー(ヴァイオリン)、フリッツ・キスカルト(チェロ)(1) |
なんと25年ぶりにクナッパーツブッシュの秘蔵名盤が復活!
ミュンヘン、ウィーンでの最後の演奏会となったブルックナー「3番」、「4番」から、クナの唯一の録音レスピーギまで全11曲。メジャー系では市販されていない、貴重・稀少音源ばかり。
キングレコードの倉庫に眠っていたミュンヘン・ハンス・クナッパーツブッシュ協会制作・提供のアナログ・マスターテープから、キング関口台スタジオで25年ぶりにリマスタリング!最新デジタル技術で音質大幅アップしてよみがえるファン垂涎のお宝音源にご注目ください。
ミュンヘン・ハンス・クナッパーツブッシュ協会提供による音源集である。・・クナの十八番であるブルックナー、ワーグナー、ここには極めつけとも思われる演奏が含まれている。特筆大書したいのはクナ唯一の記録も多数含まれていることである。・・ 平林直哉
録音:1964年1月16日 ミュンヘン(ライヴ)【ミュンヘンでの最後の演奏会】/1964年4月12日
ウィーン(ライヴ)【ウィーンでの最後の演奏会】/1962年3月2日
フランクフルト・アム・マイン(放送用ライヴ)/
1953年4月25日/ 26日 ウィーン(ライヴ)/1962年1月6日
ミュンヘン(ライヴ)/1958年1月6日 ミュンヘン(ライヴ)/1959年1月6日
ミュンヘン(ライヴ) 以上、7つのコンサートの記録
モノラル、日本語帯・解説付、6枚収納のマルチケース+ブックレット(解説:平林直哉)+
オビ付
【CD1】録音:1964年1月16日 ヘルクレスザール、ミュンヘン(ライヴ)【ミュンヘンでの最後の演奏会】
●旧CD=セブンシーズKICC-2359(1994.7.21)
1964年、ミュンヘンでの最後の演奏会の記録(ライヴ)。亡くなる前年の演奏にもかかわらず、壮年のような気迫にみちている。
「テンポの遅さが特に目立つのが第1楽章だが、その深い呼吸から生み出される仰ぎ見るようなスケール感は、まさにクナならでは。第1楽章に比べると第2楽章はそれほど遅くはなく、実に自然に音楽が流れている。第3楽章は雄大なスケルツォ、そして茶目っ気あふれるトリオと、この対比もクナの特徴が良く現れている。第4
楽章は最もクナらしい、強烈な個性が味わえる。この怪物的な音響は指揮者の体臭が出過ぎているかもしれないが、これはこれでクナ・ファンにはたまらないものがある」(平林直哉、ライナーノーツより)
【CD2】録音:1964年4月12日 ムジークフェラインザール、ウィーン(ライヴ)【ウィーンでの最後の演奏会】
●旧CD=セブンシーズKICC-2360(1994.7.21)
1964年、ウィーンでの最後の演奏会(ライヴ)。このあと歌劇を指揮しているが、巨匠のラスト・コンサートとなった貴重な記録。ブルックナー4番へのクナの録音はほかに2種(44年ベルリン・フィルとの放送録音、55年デッカへのウィーン・フィルとの録音)しかない。ほか2種と違い、ここではゆったりとしたテンポで、気宇雄大にウィーン・フィルの威力を引き出している。「オーケストラ全体の、うねるような響きは圧巻である。寂しくもの悲しい表情から甘く切ない響き、大地を揺るがすような大音響、そして火柱のように燃え上がる情熱の炎。あまりにも濃厚だと感じる人もいるかもしれないが、ウィーンでの最後の演奏を直感した指揮者の、最後の大勝負と言ってもよかろう」(平林直哉、ライナーノーツより)
【CD3】録音:1962年3月2日 ドルンブッシュの放送ホール、フランクフルト・アム・マイン(放送用ライヴ)(1)、1962
年1月6日 コングレスザール、ミュンヘン(ライヴ)(2)
●旧CD=セブンシーズKICC-2376(95.1.7)(1)、KICC-2374(95.1.7)(2)
クナの指揮では珍しい、モーツァルトの協奏曲。2
曲ともほかに録音はなく貴重。ピアノ協奏曲はバドゥラ=スコダが、ウィーン三羽烏のひとりとして売り出し中の頃の演奏。クナの暖かく人間味に溢れた、懐の深い指揮にあわせて、濃厚なピアノを展開している。クラリネット協奏曲ではミュンヘン・フィルの当時の首席シュレーダーがソリストを務めている。重くゆったりとしたテンポで、モーツァルトの陰影を聞かせてくれる。
【CD4】録音:1953年4月25日もしくは26日
ムジークフェラインザール、ウィーン(ライヴ)(1)、1962年1月6日
コングレスザール、ミュンヘン(ライヴ)(2)
●旧CD=セブンシーズKICC-2377(95.1.7()
1)、KICC-2374(95.1.7() 2)
クナのベートーヴェン2番というと、52年ブレーメン・フィル盤が有名であるが、もう1種類ある。CD初として25年前に登場したこの音源はウィーン・フィル盤。演奏はブレーメン・フィル盤ほどのクナの個性は見られないものの、木管や弦楽器の響き・美しさ、合奏の緻密さなど、ウィーン・フィルの魅力を堪能できる。
シューマンの4番は、他に2種(56年ドレスデン、62年ウィーン・フィル)録音(いずれもライヴ)がある。「両端楽章の遅いテンポとスケールの大きさ、濃厚な幻想性は19世紀風であり、英雄的な気迫が圧倒的である」(宇野功芳、レコ芸95年3月号の月評より)。
【CD5】録音:1958年1月6日 コングレスザール、ミュンヘン(ライヴ)(1)、1964年1月16
日 ヘルクレスザール、ミュンヘン(ライヴ)【ミュンヘンでの最後の演奏会】(2)
●旧CD=セブンシーズKICC-2363(94.7.21)(1)、KICC-2378/9(95.1.7)(2)
「ドン・キホーテ」はシューマン4番と同日の演奏。クナ唯一の録音である。「音質は明瞭さにはいささか欠けるものの、クナの棒は軽妙さと明るい色彩感を実にうまく引きだしている」(平林直哉、ライナーノーツより)
「死と変容」はミュンヘンでのラスト・コンサート、ブルックナー3番の前に演奏されたもの。「世紀末の絶叫といった味の濃いムードが身に迫る名演。録音もなかなかしっかりしている」(宇野功芳、レコ芸95年3月号の月評より)
【CD6】録音:1959年1月6日( 1)、1962年1月6日(2)、1958年1月6日(3)コングレスザール、ミュンヘン(ライヴ)
●旧CD=セブンシーズKICC-2375(95.1.7)(1)、KICC-2363(94.7.21)(2)、KICC-2377(95.1.7)(3)
ブラームスの二重協奏曲はクナ唯一の録音。2人のソリスト、ゾンライトナー,キスカルトはミュンヘン・フィルの首席奏者。「クナの伴奏は力みを排した風格のある響きが素晴らしい。2人のソリストはともに昔風の、とてもロマンティックな弾き方が印象的」(平林直哉、ライナーノーツより)
「ジークフリート牧歌」はシューマン4番と同日の演奏。「非常に魅惑的。響きは非常に暖かくて柔らかく、手探りで進むような即興性があって、ライヴならではの雰囲気が出ている」(平林直哉、ライナーノーツより)
レスピーギはCD初出として登場した稀少音源。クナ唯一の録音。「ドン・キホーテ」と同一日の演奏。「曲が曲だけにクナの個性が濃厚とは言えないが、ウィンナ・ワルツで見せたようなしゃれた明るさに溢れ、時たま『バーデン娘』で見せたような豪快さがチラリと顔をのぞかせる」(平林直哉、ライナーノーツより)、「肩の力を抜いたクナの憩いのひとときで、その流れの良さが楽しい」(宇野功芳、レコ芸95年3月号の月評より)
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<映像>

12/25(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
2L
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2L 148SACD
(SACD HYBRID)
¥2700
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トリオ・タウスによるモーツァルトのディヴェルティメント
W・A・モーツァルト(1756 - 1791):
ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563(弦楽三重奏のための) |
トリオ・タウス
リヴ・ヒルデ・クロック(ヴァイオリン)
イーダ・ブリューン(ヴィオラ)
トールン・セーテル・スターヴセング(チェロ) |
録音:2017年 6月/ソフィエンベルグ教会(
オスロ、ノルウェー)/5.0 surround/stereo、42'53
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
「モーツァルトは、1788年の夏、彼にとって最後となる3つの交響曲をおよそ3ヶ月で書いた後、もうひとつの巨大プロジェクトに取りかかった。
交響曲の規模に匹敵する弦楽のための三重奏曲。
『ディヴェルティメント 変ホ長調』というどことなく気取らない曲名をもつこの空想的な作品でモーツァルトは、作曲家、卓越した職人、劇作家としての彼の真髄をすべて明らかにしてみせた。
およそ50分の演奏時間と壮大な線の戯れによる6楽章の音楽のため、それまでに作られた室内楽作品はみな影が薄くなってしまった。だが、その偉大さは、モーツァルトの時代に認められていただろうか?」(ヴォルフガング・プラッゲのライナーノートから)。
弦楽三重奏のためのモーツァルトのこの作品は、近年、トリオ・ツィンマーマン(BIS
SA 1817)のほか、ノルウェーのヘンニング・クラッゲルードと友人たちのトリオやトリオ・シリアクス=ペーション=ライティネンといった北欧の音楽家による録音もリリースされました。この作品をデビューアルバムのプログラムに選んだ「トリオ・タウス」は、2016年2月、ノルウェー室内管弦楽団のメンバーが結成したアンサンブルです。
リヴ・ヒルデ・クロックのヴァイオリン、イーダ・ブリューンのヴィオラ、トールン・セーテル・スターヴセングのチェロ。
クロックはオスロ弦楽四重奏団、スターヴェサングはロンドン・オーロラ・オーケストラと現代音楽アンサンブル「チカーダ」でも演奏しています。
J・S・バッハの《ゴルトベルク変奏曲》とともに彼女たちがデビュー以来取り組んできた《ディヴェルティメント》。
モッテン・リンドベルグ が制作と録音を担当してオスロのソフィエンベルグ教会で録音されました。
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PRO MUSICA
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『ショロル-コミタスの音楽』 |
ヴィーゲン・バラサニヤン(ドゥドゥク、ブルル)
マリアム・ハラチヤン(ピアノ) |
コミタス(1869 - 1935):
1. 子守歌/
2-8. 7つの舞曲(ピアノのための)
【マヌシャキ、イェランギ、ウナビ、マラリ、シュシキ、ヘト・ウ・アラジ、ショロル】/
9. 春/10. 我は燃えて/11. 空は曇りて/12.
この夜、月明かりの夜/
13. アプリコットの木/14. 山々よ、冷やし給え/15.
歩め、歩め/
16. 家なき者/17. 鶴(Krunk)/18. レ、レ・ヤマン(Le,
le Yaman)/
19.ムショ・ショロル(Msho Shoror)(ピアノのための)/20.
子守歌(Oror) |
アルメニア音楽の父コミタス生誕150 周年
録音:2018 年10月2日 - 3日 キルデン舞台芸術センター(クリスチャンサン、ノルウェー)/61'17
制作:イングフリ・ブライエ・ニューフース
録音:アイリク・モルダール
南コーカサスのアルメニアは紀元前から王国として栄え、その後、ローマ帝国、ペルシア帝国、オスマン帝国といった強大な国に翻弄される悲哀の歴史を経験しました。ロシア革命にともない、1920年、ソビエト連邦に組みこまれ、1991年、アルメニア共和国として独立しました。アルメニア音楽史でもっとも重要とされるコミタス(ソゴモン・ソゴモニャン)(1869-1935)は、オスマン帝国(現
トルコ)のキュタヒヤに生まれました。
孤児だった彼は、連れられてアルメニアに行き、1881年から1893年までゲヴォルギアン神学校でアルメニアの宗教音楽を学び、在学中からアルメニアの民謡を収集、編曲することに興味を持ったと言われます。1894年、正教会の修道院を管轄する掌院に任じられ、この時「コミタス」の名を与えられました。
アルメニアのピアニスト、マリアム・ハラチヤン
とアルメニアのフォークミュージシャン、ヴィーゲン・バラサニヤンの共演したアルバム『ショロル』では、コミタスの音楽を「アルメニアの音楽とヨーロッパの古典様式の交差点」と解釈、彼のピアノ曲と器楽版による歌が演奏されます。バラサニヤンの演奏する「ドゥドゥク」はアプリコットの木で作られたダブルリードの木管楽器、「ブルル」はリコーダーに似た縦笛。アルメニアの伝統楽器の響きから民族の哀しみが聞こえます。コミタスの生誕150年に捧げるアルバムとして制作されました。
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SIMAX
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アルメニア出身の奏者によるハチャトゥリアンの室内楽作品集
ハチャトゥリアン:
1. アダージョ(1954)(ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
(バレエ《スパルタクス》から/ アヴェティク・ピヴァジャン
編曲)
2-3.クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲(1932)
5. 舞曲(1926)(ヴァイオリンとピアノのための)
6. 子守歌(1942)(ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
(バレエ《ガヤネー(ガイーヌ)》から/
アヴェティク・ピヴァジャン 編曲)
7. 剣の舞(1942)(ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
(バレエ《ガヤネー(ガイーヌ)》から/
アヴェティク・ピヴァジャン 編曲)
8-9.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1932)
10. 詩曲(1929)(ヴァイオリンとピアノのための) |
マリアム・ハラチヤン(ピアノ)、アダム・グリューチョ(ヴァイオリン)、
スティーグ・ヌールハーゲン(クラリネット)、レオナルド・セセンナ(チェロ) |
録音:2018 年9 月17 日 - 18 日 キルデン舞台芸術センター(クリスチャンサン、ノルウェー)/58'36
制作: マリアム・ハラチヤン、スティーグ・ヌールハーゲン、レオナルド・セセンナ/録音:
シーメン・ヘフテ・エンドレーセン
アラム・ハチャトゥリアン(1903-1978)は、アルメニアがソビエト連邦の共和国だった時代にピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、交響曲、バレエ《スパルタクス》と《ガヤネー(ガイーヌ)》といった作品により国際的に知られる作曲家になりました。
このアルバムでは、最初期の1926年に書かれた《舞曲》や、1932年に作曲され1984年になって出版された「自由な即興のスタイル」の第1楽章と「中間部にドラマティックなカデンツァをもつ」第2楽章の《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ》と、バレエの音楽に基づく曲を含む彼の室内楽作品が演奏されます。
ピアニストのマリアム・ハラチヤンは、アルメニア生まれ。2012年にノルウェーに移り、アシスタント・プロフェッサーとしてクリスチャンサンのアグデル大学で教え、「アルメニアの指紋:アルメニア民俗音楽の視点から見たコミタスとハチャトゥリアンのピアノ音楽」の博士論文をノルウェー芸術リサーチ・プログラム(NARP)に提出しました。
ポーランド出身のアダム・グリューチョは、クリスチャンサン交響楽団の第1コンサートマスター。
作曲家でもあるノルウェーのスティーグ・ヌールハーゲンは、クリスチャンサン交響楽団の首席クラリネット奏者を務め、アグデル大学で教えています。
モデナ音楽院を卒業したイタリア生まれのレオナルド・レオナルド・セセンナは、2015年にクリスチャンサン交響楽団の首席チェロ奏者に就任、副首席奏者としてロンドン・フィルハーモニックに参加しています。
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『魅惑の夜というものは』
ヘンリー・パーセル(c.1659-1695):
1-5.劇付随音楽《アブデラザール》 Z.570【ロンドー、エア、メヌエット、ホーンパイプ、ジグ】
6. 劇付随音楽《テーベの王エディプス》から
つかの間の音楽Z.583/2
7-13. 歌劇《妖精の女王》Z.629 組曲
【魅惑の夜というものは、妖精たちの踊り、ホーンパイプ、
ロンドー、ジグ、歌の旋律、シャコンヌ:中国の男女の踊り】
14. 歌劇《アーサー王》Z.628 から あなたはどんな力をもつ人なのか?
15. 劇付随音楽《パウサニアス》 から バラの花より芳しくZ.585/1
16.《 メアリー女王の誕生日の頌歌「行け、汝ら芸術の子」》から
ヴィオールをかき鳴らせZ.323/5
17. 音楽が恋の糧であるならZ.379/
歌劇《アテネのタイモン》Z.632
18. 愛は小鳥たちの細い血管の中に/19.やって来い、みんな、私のところへ
歌劇《インドの女王》Z.630
20.エア I & II/21.ホーンパイプ
I & II/
22.歌劇《ダイドーとイニーアス》Z.626からダイドーの嘆き「私が地中に横たえられる時には」
歌劇《アーサー王》Z.628 から
23.シャコンヌ/24.こよなく美しい島よ |
デイヴィッド・ハンセン(カウンターテナー)、オスロ・サークルズ、
アストリ・キシュネル(バロック・ヴァイオリン)、オイヴィン・ヌッスレ(バロック・ヴァイオリン)、
マリ・ギスケ(バロック・ヴィオラ)、ミーメ・ブリンクマン(バロック・チェロ)、
カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)、インゲボルグ・クリストフェシェン(リコーダー)、
ヨハン・ボンデ(打楽器)、カール・ニューリーン(アーチリュート、バロック・ギター)、
マリアンジョラ・マルテッロ(チェンバロ) |
オスロの新星バロック・アンサンブル、オスロ・サークルズ
録音:2018年5月18日 - 21日 オスロ・オペラハウス(ノルウェー・オペラ&バレエ)(オスロ)/57'58
制作・録音:ショーン・ルイス
「オスロ・サークルズ」は、オスロに結成された新しいバロック・アンサンブルです。彼らのデビューアルバム。『魅惑の夜というものは』をタイトルにイギリスのヘンリー・パーセルの音楽がとりあげられました。パーセルは、36歳の生涯のあいだに膨大な音楽を書き、その中には多くの歌とアリアが含まれています。足が自然に踊りのステップを踏んでしまうダンスソング、素朴な美しさの頌歌と賛歌、コントルダンスと気高いメヌエット
、エアとジグ。「欲望と情熱、快楽と苦痛、孤独と至福。この音楽ではそうしたすべてが手をたずさえて歩む」。
プログラムは、ブリテンが《パーセルの主題による変奏曲とフーガ》(青少年のための管弦楽入門)の「主題」にとった劇付随音楽《アブデラザール》の〈ロンドー〉に始まり、パーセルのもっともよく知られた歌のひとつ〈つかの間の音楽〉、歌劇《妖精の女王》の組曲、ヘンリー・ヘヴェニンガム大佐の詩をテクストにした単独の歌曲《音楽が恋の糧であるなら》、歌劇《アーサー王》の〈こよなく美しい島よ〉で閉じられます。
バロック・ヴァイオリニストのアストリ・キシュネルを中心にしたオスロ・サークルズには、コンチェルト・コペンハーゲン、B'Rock、アカデミア・モンティス・レガリス、バロッカネルネ、バロックソリステネ、ベルリン古楽アカデミーといったスカンジナヴィアと各国のアンサンブルで活躍する音楽家たちが集まりました。2017年にフランスのフロヴィル音楽祭でデビュー、2019年に出演した「バラジュディン・バロックの夕べ」で「最優秀演奏賞」を獲得しています。
デビューアルバムに招かれたオーストラリアのカウンターテナー、デイヴィッド・ハンセン(1981
- )は、シドニー音楽院でアンドルー・ドルトンに師事、ジェイムズ・ボウマンとデイヴィッド・ハーパーにも学びました。
2004年、エクサンプロヴァンス音楽祭の《ダイドーとイニーアス》でヨーロッパ・デビュー。表現力のある歌唱が認められ、《皇帝ティートの慈悲》のセスト、《セルセ》のタイトルロール、《ポッペアの戴冠》のネローネなどの役でカールスルーエ、ウィーン、バレンシアなどの音楽祭とオペラへの出演が予定されています。
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DUX
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DUX 1551/1553
(3CD/特別価格)
¥4500
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17世紀ポーランドの知られざる大作曲家
フランチシェク・リリウス:作品全集 |
オクターヴァ・アンサンブル
コレギウム・コペルニクス |
歓喜の声を主にあげよ、全地の人々よ/ミサ・ブレヴィッシマ/主を誉めまつる/主よ、想いおこしたまえ/
サクリス・ソレムニス第1番/サクリス・ソレムニス第2番/祈りの歌/祈りの歌、祈り/
荘厳なる聖ニコライのモテット/主の御業の日/主を褒めたたえよ/主にあって私の心は喜び/
イエスよ、あなたの愛は/復活祭のミサ/4声のミサ曲/デ・コンセプショーネ/ミサ曲《深き淵より》/
トッカータ/8声のミサ曲第1番/8声のミサ曲第2番/3声のアリア/キリストはいま蘇られた/
主の大いなる栄光/イエス、優しい思い出/おお、救いのいけにえよ |
17世紀ポーランドの知られざる大作曲家。フランチシェク・リリウスの宗教作品全集!
イタリアのジーリス家にルーツを持ち、17世紀前半のポーランドにおける最も重要な音楽家の1人として、同国の音楽史にその名を刻むフランチシェク・リリウス(c.1600ᬢ1657)の現存する全作品を集めた音楽史的に貴重な作品集。
幼少期、青年期にはヴァーサ朝、ポーランド・リトアニア王国の国王ジグムント3世の宮廷オーケストラで活躍し、1630年から57年にかけてはクラクフ大聖堂の声楽、器楽のアンサンブルのカペルマイスターとして活躍した記録が残っているものの、その生涯の大半は謎に包まれたままとなっています。
ワルシャワの音楽文化の発展に寄与したリリウスの知られざる宗教作品を、ポーランドの2つの古楽アンサンブル、オクターヴァ・アンサンブルとコレギウム・コペルニクスが明らかにしてくれます。
※録音:2018年、ポーランド
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DUX 1599
(SACD HYBRID)
¥2700
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ラクス、ローザ、オルバーン&キラール 〜
ポーランドとハンガリーの管弦楽作品集
ラクス:シンフォニエッタ
ローザ:弦楽オーケストラのための協奏曲
Op.17
オルバーン:ソプラ・カンティ・ディヴェルシ
キラール:オラワ |
エルデーディ室内管弦楽団
ツォルト・セフツィク
(コンサートマスター&リーダー) |
1994年にツォルト・セフツィクによって創設されたエルデーディ室内管弦楽団は、25年間に渡りハンガリーの筆者譜のコレクションからの復元による作品発掘に取り組み、委嘱作品の新作初演も活発に行っているハンガリーの室内オーケストラ。
20世紀に活躍したポーランドとハンガリーの作曲家たちによる4作品を集めたプログラムは、まさにこの室内オーケストラが最も得意とするところ。東欧のオーケストラならではの解釈、演奏に期待!
※録音:2019年6月10日ᬢ14日、ブダペスト(ハンガリー)
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最も美しいイタリアのメロディ 〜 トスティ:歌曲集
セレナータ/ニノン/最後の歌/四月/祈り/
理想の女/幻影/マリア/夢/悲しみ/秘密/
別れの歌/私に静けさを/可愛い口元/君なんかもう/
ただ愛だけのために/さようなら!/アマランタの4つの歌 |
スタニスラフ・ダニエル・コトリンスキ(バリトン)
マルコ・バルデリ(ピアノ) |
イタリアが生んだ19世紀後半〜20世紀前半の歌曲王、フランチェスコ・パオロ・トスティ(1846ᬢ1916)の美しき歌曲の数々を歌うのは、ポーランドのバリトン歌手スタニスラフ・ダニエル・コトリンスキ。
グダニスク、シエナ、フィレンツェなどで研鑽を積んだのち、ズービン・メータが指揮するシェーンベルクの「モーゼとアロン」でデビュー。ワイルの「ベルリン・レクイエム」のコンサート形式の世界初演にも出演するなど、近現代作品の演奏には特に定評があります。
※録音:2018年11月2日ᬢ4日、オトレンブシ(ポーランド)
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DUX 1515
(2CD/特別価格)
¥3600
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最も美しい作品集 〜 ウカシェフスキ:作品集
・守護天使への祈り
ワルシャワ=プラハ大聖堂聖歌隊、パヴェウ・ウカシェフスキ(指揮)
・アリア/アグニエシュカ・プシェミク=ブリラ(ピアノ)
・聖マクシミリアンから彼の母への最後の手紙
カトリック神学アカデミー合唱団、カジミエシュ・シモニク(指揮)
・弦楽四重奏曲第1番/ダフォ弦楽四重奏団
・創造主なる聖霊よ
ポーランド室内合唱団《スコラ・カントルム・ゲダネンシス》、ヤン・ウカシェフスキ(指揮)
・トリニティ・コンチェルティーノ
パヴェウ・グスナル(ソプラノ・サクソフォン)、アグニエシュカ・プシェミク=ブリラ(ピアノ)
・詩篇102番
ポーランド室内合唱団《スコラ・カントルム・ゲダネンシス》、ヤン・ウカシェフスキ(指揮)
・ピアノ三重奏曲
エヴァ・グス=セロカ(ピアノ)、カミラ・ヴァシク=ヤニアク(ヴァイオリン)、
ピオトル・ハウセンプラス(チェロ)
・おお、アドナイ
カトリック神学アカデミー合唱団、カジミエシュ・シモニク(指揮)
・シンフォニエッタ
ポドラシ・フィルハーモニー管弦楽団、ピオトル・ボルコウスキ(指揮)
・マグダラのマリアのミサ
エルジビェータ・グロドスカ=リュプシンスカ(ソプラノ)、トマシュ・サドウニク(バリトン)、
ビェルスコ=ビャワ大学合唱団、シレジアン室内管弦楽団、ヤン・ブロウスキ(指揮)
・冬の旅/韓国室内管弦楽団、ピオトル・ボルコウスキ(指揮)
・旅第1番/ミハウ・マルクシェウスキ(オルガン)
・アダージェット/ポドラシ・フィルハーモニー管弦楽団、ピオトル・ボルコウスキ(指揮)
・交響曲第1番より 第4楽章
ポドラシ・フィルハーモニー管弦楽団、ポーランド放送合唱団、
マルチン・ナウェンチ=ニエショウォフスキ
(指揮) |
ここ日本では合唱関係者や愛好家を中心としてその名と作品を知られている現代ポーランドを代表する作曲家の1人、パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-)の名作集。
合唱作品はもちろんのこと、器楽、室内楽、管弦楽など、ウカシェフスキの幅広い作風をまとめて知ることの出来るベスト盤です。
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ALPHA
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20世紀初頭フランスの女性作曲家による
フルートとピアノのための作品集 |
ジュリエット・ユレル(フルート)
エレーヌ・クヴェール(ピアノ) |
メル・ボニ(1858-1937):ソナタ
1 I. ANDANTINO CON MOTO/2 II. SCHERZO-VIVACE/
3 III. ADAGIO/4 IV. FINALE-MODERATO
リリー・ブーランジェ(1893-1918):
5 夜想曲/6 春の朝に
クレマンス・ド・グランヴァル(1828-1907):組曲
7 I. PRELUDE/8 II. SCHERZO/9 III.
MENUET/10 IV. ROMANCE/11 V. FINAL
メル・ボニ:
12 小品 OP.189/13 スケルツオ(フィナーレ)
OP.POSTHUME 187
セシル・シャミナード(1857-1944):
14 星のセレナード Op.142
オーギュスタ・オルメス(1847-1903):3つの小品
1 5 I. シャンソン1/6 II. 月の光1/7
III. ジーグ |
録音:ウエストフェスト教会、スキーダム、オランダ
【困難な時代に生きた女性作曲家たちへのトリビュート】
女性が芸術家として生活することが難しかった20世紀初頭。社会の逆風にさらされながらも音楽に生涯を捧げた、フランスの女流作曲家たちの作品を集めたアルバム。ロッテルダム・フィルの首席奏者として活躍するユレルと盟友クヴェールが、先人たちに敬意と共感を持って作品に寄り添っています。
収録曲は短いもので2分弱、長くても5分台といういずれも短いものですが、フルートとピアノの美しい音色が生きた特徴的な作品ばかり。
印象派からベル・エポック、そしてヨーロッパを席巻したワグネリズムの影響も感じさせるたいへん興味深いものです。
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2015年ベートーヴェン・コンクールの覇者ゴリーニ
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 Op.106 「ハンマークラヴィーア」、
第32番 ハ短調 Op.111
1-4.ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 Op.106
「ハンマークラヴィーア」
5-6.ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111 |
フィリッポ・ゴリーニ(ピアノ) |
録音:2019年8月 ベートーヴェン・ハウス、ボン、ドイツ
【2015年ベートーヴェン・コンクールの覇者ゴリーニ第2弾】
イタリアに生まれアルフレート・ブレンデルに師事し、2015年ボン・ベートーヴェン国際コンクールで第1位と聴衆賞を獲得したフィリッポ・ゴリーニ。
その後発売されたファースト・アルバムでは大胆にも『ディアベリ変奏曲』を演目に選び(ALPHA296)、ディアパソン誌、BBC、ル・モンドでいずれも高い評価を得ました。
満を持して発売となった第二弾は「ハンマークラヴィーア」とベートーヴェン最後のソナタ。現在20代前半のゴリーニにとって、ベートーヴェンは人生の逆境に立ち向かう勇敢さを象徴するもので、深く心を揺すぶられる存在だといい、後半のピアノ・ソナタにはそういった物語を特に感じるとのこと。その強い思いが、若さと力強さが漲る力演を生みました。
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ARCANA
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A203
(9CD)
¥4900 →\4490
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Astreeレーベルの名盤がArcanaより再登場!
7種類のベートーヴェンの時代のフォルテピアノを弾き分けた
バドゥラ=スコダ〜ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ全集 |
パウル・バドゥラ=スコダ(フォルテピアノ) |
【DISC 1】 使用楽器:ヨハン・シャンツ(1790年頃ウィーン)
1-4.第1番 へ短調 OP.2-1 1989年6月12-13日録音/5-8.
第2番 イ長調 Op.2-2 1989年6月13-14日録音/
9-12.第3番 ハ長調 OP.2-3 1989年6月14-15日録音
【DISC 2】 使用楽器:ジョン・ブロードウッド(1796年頃ロンドン)
1-4.第4番 変ホ長調 OP.7 1989年6月10-11日録音/
5-8.第11番 変ロ長調 OP.22 1989年6月11-12日録音/9-11.第9番
ホ長調 OP.14-1 1988年12月22日録音
【DISC 3】 使用楽器:ヨハン・シャンツ(1790年頃ウィーン)
1-3.第5番 ハ短調 OP.10-1 1988年12月18-19日録音/4-6.第6番
ヘ長調 OP.10-2 1988年12月19-20日録音/
7-10.第7番 ニ長調 OP.10-3 1988年12月17日録音/11-13.第10番
ト長調 OP.14-2 1988年12月17日録音
【DISC 4】 使用楽器:アントン・ヴァルター(1790年頃ウィーン)
1-3.第8番 ハ短調 「悲愴」 OP.13 1988年6月9日録音/4-7.第12番
変イ長調 OP.26 1988年6月6-7日録音/
8-11.第13番 変ホ長調 OP.27-1 1988年6月7-8日録音/12-14.第14番
嬰ハ短調 「月光」 OP.27-2 1988年6月8日録音
【DISC 5】 使用楽器:カスパル・シュミット(1830年頃プラハ)
1-4.第15番 ニ長調 「田園」 OP.28 1987年12月28-29日録音/
5-7.第16番 ト長調 OP.31-1 1987年12月27-28日録音/
8-9.第17番 ニ短調 「テンペスト」 OP.31-2 1987年12月29-30日録音
【DISC 6】 使用楽器:ゲオルク・ハスカ(1815年頃ウィーン)
1-4.第18番 変ホ長調 OP.31-3 1985年8月12-13日録音/5-6.第24番
嬰ヘ長調 OP.78 1980年9月21日録音/
7-9.第25番 ト長調 OP.79 1985年8月11日録音/10-11.第26番
変ホ長調 「告別」 OP.81a 1985年8月11-12日録音/
12-13.第27番 ホ短調 OP.90 1980年9月23日録音
【DISC 7】 使用楽器:ジョン・ブロードウッド(1815年頃ロンドン)
1-2.第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」OP.53 1989年3月20-21日録音/
3-4.第19番 ト短調 OP.49-1 1985年8月14日録音/5-6.第20番
ト長調 OP.49-2 1985年8月14日録音/
7-8.第22番 ヘ長調 OP.54 1985年8月14-15日録音/9-10.第23番
へ短調「熱情」OP.57 1989年3月21-22日録音
【DISC 8】 使用楽器:コンラート・グラーフ(1824年頃ウィーン)
1-4.第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」OP.106 1978年12月21-23日録音/
5-7.第28番 イ長調 OP.101 1978年12月20日録音
【DISC 9】 使用楽器:コンラート・グラーフ(1824年頃ウィーン)
1-2.第30番 ホ長調 OP.109 1978年12月19日録音/
3.第31番 変イ長調 OP.110 1980年1月27日録音/4-5.第32番
ハ短調 OP.111 1980年1月28-29日録音 |
録音場所:バウムガルトナー・カジノ、ウィーン
【Astreeレーベルの名盤がArcanaより再登場!】
2019年9月、惜しまれつつ亡くなったバドゥラ=スコダ自身が生前楽しみにしていたという復刻企画が、結果的には追悼盤としてリリースされます。
1978年から80年代いっぱいをかけてAstreeレーベルからリリースされたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
ベーゼンドルファーを使用した1969-70年録音の全集と違い、この録音では7種類のベートーヴェンの時代のフォルテピアノを弾き分けているのが特徴。
使用されたのはアントン・ヴァルターのハンマークラヴィーアを除き、全てバドゥラ=スコダ自身のコレクション(当時)であり、復元楽器ではなくオリジナルであるという点でもたいへん貴重です。
録音に使用された19世紀末の歴史的建造物の響きを程よくひろい、オリジナル楽器ならではのアクション音と、倍音を多く含む端正で小気味よい音色、エネルギッシュな表現をダイナミックに記録した録音が故長岡鉄男氏に激賞されたアルバムです。
※DISC 9、トラック4(ソナタ第32番第1楽章)
6分3秒の右チャンネルに、マスターテープに起因する極僅かな音の欠落がございますが、レーベルとバドゥラ=スコダ氏のご遺族が確認の上、オリジナルのままでのリリースとなります。
ご了承ください。
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CD ACCORD
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Classical Guitarist クラシカル・ギタリスト |
マテウシュ・コヴァルスキ(ギター) |
1.J.S.バッハ(1685-1750):リュート組曲ホ長調
BWV 1006a-前奏曲(フランク・クーンス編)/
2.タレガ(1852-1909): マズルカ ハ長調「夢」/
3.タレガ:前奏曲 第5番 ホ長調/
4.ポンセ(1882-1948):ワルツ(マヌエル・ロペス・ラモス編)/
5.ポンセ:スケルツィーノ・メヒカーノ (マヌエル・ロペス・ラモス編)/
6.ピアソラ(1921-1992):ブエノスアイレスの冬
(セルジオ・アサド編)/
7.ピアソラ:ブエノスアイレスの春(セルジオ・アサド編)/
8-11.セルジオ・アサド(1952-):フェルナンド・ソルの練習曲による南米変奏曲
- 世界初録音 (主題 /べネズエラ風ワルツ/歌/カンドンベ
)/
12.マウロ・ジュリアーニ(1781-1829): ロッシニアーナ
Op. 119 No 1/
13.アグスティン・バリオス・マンゴレ(1885-1944):深想,ワルツとトレモロ/
14.シューベルト(1797-1828):楽興の時 第3番
ヘ短調 D780(マテウシュ・コヴァルスキ編) |
録音:2018年8月 Warsaw Philharmonic Chamber
Hall
マテウシュ・コヴァルスキは1995年、ポーランドのコシャリン生まれの若きギタリスト。7歳よりギターを始め、12年間コシャリンの音楽院で学んだ後、ワルシャワ音楽院を優秀な成績で卒業。10代の頃から注目され、アントニー国際ギター・コンクール(フランス)やルスト国際ギター・コンクール(オーストリア)など数々のコンクールで優勝。東欧を含む欧州各地、イギリス、南アフリカなどで演奏を行い、ウィーン楽友協会のホールでも演奏しています。
2019年6月にはワルシャワ音楽院の卒業生を代表し、ワルシャワ・フィルハーモニーにてロドリーゴのアランフェス協奏曲を演奏しました。コヴァルスキの演奏は、若いエネルギーに溢れつつ、純真でノーブルなサウンドを持ち、とりわけ美しいピアニッシモに定評があります。
バッハからタレガ、ポンセ、ピアソラ、バリオスからシューベルト、そしてマスタークラスで教えを受けたセルジオ・アサドの世界初録音作品も収録。
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ヨゼフ・エルスネル(1769-1854):
3つの弦楽四重奏曲 Op. 8 (1796頃)
弦楽四重奏曲 第1番 ハ長調
[1] Allegro moderato/[2] Tema con
variazioni:Andantino
弦楽四重奏曲 第2番 変ホ長調
[3] Adagio/[4] Allegro/[5] Andantino/[6]
Rondo: Allegretto
弦楽四重奏曲 第3番 ニ短調
[7] Allegro/[8] Andantino/[9] Rondo:
Allegro
世界初録音 |
エクリブリウム弦楽四重奏団
【メンバー】
アダム・パツシュカ(第1ヴァイオリン)
マウゴルツァタ・マルケ(第2ヴァイオリン)
アンナ・ノヴァーク=ポクルシビニュスカ
(ヴィオラ)
トマシュ・ポクルシビニュスキ(チェロ) |
録音:2018年11月17-19日 Concert Hall,
Wojciech Kilar State Music Complex, Katowice
ポーランド国民音楽の創設者といわれるエルスネル(エルスナー)は、ドイツ系の家系に生まれワルシャワへ移住。彼の名前を一躍有名にしたのは、教え子、フレデリック・ショパンの存在でしょう。
ワルシャワ音楽院に入学する前の12歳の時に、エルスネルに音楽理論と作曲を学んだショパンは、生涯深い敬愛を抱き続け、18歳の時にはピアノ・ソナタ第1番を献呈しています。
このようにショパンの師として知られるエルスネルですが、実は27作ものポーランド語による愛国的なオペラを作曲しただけでなく、オラトリオ、室内楽から器楽曲まで多数の作品を残すと同時に、ワルシャワ音楽院では優れた指導者として、ポーランド音楽界の発展に多大な貢献をしました。
この弦楽四重奏曲は、当時大流行していたサロンでの需要に応えて書かれた作品で、とても親しみ易い雰囲気を持っています。
演奏は、ポーランドの古楽器演奏のエクリブリウム弦楽四重奏団です。
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ACD258
¥3700
-特別価格-
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マルシン・ヨゼフ・ゼブロフスキ(1748-1780):宗教曲集
1.天の高きより水を滴らせよ/
マニフィカト/
2.合唱:マニフィカト:私の魂は主をあがめ/3.アリア:主はこの賤しい卑女にも
(A)/
4.アリア:力ある方が、私に偉大なことを
(S)/5. 合唱:その憐みは/
6.アリア: 主はその腕で力を振るって(B)/7.二重唱:
権力あるものをその座から引き下ろし (S&A)/
8.合唱: 飢えた人を良いもので満たし/9.アリア:主はその僕を受け入れて
(S)/
10.アリア:私達の祖先に (T)/11. 合唱:父と子と聖霊に栄光あれ/
ミサ・パストリティア
12.合唱:主よ、あわれみたまえ/13.合唱:
キリストよ、あわれみたまえ/
14.合唱:グローリア(栄光)/15.アリア:主なる神よ
(S)/16. 合唱: 世の罪を取り除いて下さる方よ/
17. 二重唱:あなただけが聖なる方であり
(T&B)/18.合唱: 聖霊とともに/
19.合唱: 私は唯一の神を信じます/20.合唱:
聖霊によって/21.合唱:そして聖書に書かれている通り/
22.合唱: 聖なるかな/23.アリア: ほむべきかな
(A)/24.合唱:いと高きところにホサナ/
25.合唱: 神の子羊よ/26.合唱: 私たちに平安を授けてください |
モー・ジアンフイ (ボーイソプラノ)、マシュー・ヴェナー(カウンターテナー)、
マシェイ・ゴスマン(テノール)、フェリックス・シュヴァントケ(バス)、
NFM少年合唱団/NMF合唱団、アンジェイ・コセンジャク(指揮)、ヴロツワフ・バロック管弦楽団 |
録音 2018年9月19日 第56回ブィドゴシュチュ音楽祭 Concert
Hall of the the Ignacy Jan Paderewski
18世紀ポーランドの教会においては、日曜日や祝日におこなわれる「晩課」が最も重要視されており、それにともない詩篇歌やマニフィカトの音楽もふさわしい輝かしさが求められました。
ゼブロフスキの「マニフィカト」もそれに応えており、特にソロ・パートの表現は、前半が魅力的なメロディあふれるイタリア・オペラのギャラント風スタイル、後半が18世紀前半の古いバロック・スタイルと、鮮やかなコントラストを見せています。
「ミサ・パストリティア」も牧歌的な雰囲気のキリエで始まり、ヴァイオリンによるフォルクローレ調のマズルカ、フォーク・バンドの演奏のようなセクションからソロのヴィルトゥオーゾなパッセージ、ヴァイオリンや2本のコンチェルタンテ・トランペットなどが登場し、バロックの情念と伝統を守りながらも豊かな創造性溢れる作品に仕上がっています。
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マラン・マレ(1656-1728)&アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745):ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集
1-6.マラン・マレ:ヴィオール曲集 第5巻 組曲
イ短調
Prelude " le Soligni/Allemande la
Facile/Sarabande/La Mariee/
Menuet simple et double /Rondeau moitie
pince et moitie coup d'archet
7.アントワーヌ・フォルクレ:ヴィオール曲集 組曲第1番 ニ短調 第6曲「ラ・クープラン」
8-16.マレ:ヴィオール曲集 第3巻 組曲ニ長調
Prelude/ Fantaisie / Allemande/ Courante
/Sarabande/Gigue/Rondeau/Plainte/Chaconne
17.フォルクレ:ヴィオール曲集 組曲第2番 ト長調 第4曲「ラ・ルクレール」
18-22.マラン・マレ:ヴィオール曲集 第4巻 組曲 イ短調
Prelude/Gavotte/Caprice/Muzette - 2e
Muzette/La Sautillante avec le double
23.フォルクレ:ヴィオール曲集 組曲第2番 ト長調 第5曲
シャコンヌ、ラ・ビュイソン |
ユリア・カルペータ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アントン・ビルラ(テオルボ)
- 1-7,18-23、
マルタ・ニージヴィエツカ(チェンバロ)
- 8-16、
クジストフ・カルペータ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
- 8-11、14、16、
マウリチ・ラチンスキ(チェンバロ) - 7-17 |
録音:2018年9月16?17日、10月23日 ヴロツワフ、ポーランド
17世紀、フランス・バロックにおける「ヴィオールの2大ヴィルトゥオーゾ」と呼ばれたマレとフォルクレの作品集。
ともにルイ14世の宮廷で活躍しながら、マレは穏やかで優雅な作風から"天使的"、フォルクレは激しさと暴力的な性格で"悪魔的"と言われた対照的な存在でした。
またマレの作品は、師匠サント・コロンブとの愛と葛藤を描いた1990年代はじめの映画『めぐり逢う朝』で一躍有名になったことでも知られています。
演奏は、ポーランド出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ユリア・カルペータ。華奢で可憐な雰囲気のルックスからは想像できない、芯の強い、落ち着いたトーンの演奏を聴かせます。ポーランド西部のヴロツワフの音楽院で学び、ソリストとしてだけではなく、同じくガンバ奏者であり本作にも参加している夫、クジストフ・カルペータとガンバ・デュオを組むほか、トリオなどでも活動し、多数の古楽系音楽祭に出演。
アルバムには、それぞれ性格の違うマレのヴィオール作品集3巻からの抜粋と、フォルクレの3つの印象的なまるで絵画を思わせるタイトルを持つ小品が収録されています。
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フランツ・クサヴァー・ヴォルフガング・モーツァルト(1791-1844):
ロンド・ソナタ・ポロネーズ・変奏曲集 |
カタジナ・ドロゴス(フォルテピアノ) |
1.ロンド ヘ長調 WV VII:1
ソナタ ト長調 Op.10
2.第1楽章:Allegro moderato/3.第2楽章:
Largo/
4.第3楽章: Minuetto/5.第4楽章: Rondo:
Allegretto/
6.ロンド ヘ長調 Op. 4
4つの憂鬱なポロネーズ Op. 22
7.第1番 ハ短調: Risoluto/8.第2番 イ短調:
Andantino con moto/
9.第3番 ヘ短調: Allegretto moderato/10.第4番 ト短調:
Andante espressivo/
11.ロシアの主題による変奏曲 ト短調 Op.
20 - 世界初録音 |
使用楽器:Peter Anton Mooser, 1800年頃 ウィーン
録音:2018年9月25-27日 Grosser Saal of
the Stiftung Mozarteum Salzburg
モーツァルトの四男で末っ子のフランツ・クサヴァー・ヴォルフガングの鍵盤作品集。カダジナ・ドロゴスが弾くフォルテピアノによる演奏です。
生後4か月で、父・ヴォルフガングが亡くなり、直接教育を受けることはありませんでしたが、父にピアノを習ったフンメルや、サリエリに師事。特にサリエリは「父親にもひけをとらない才能」と、彼について好意的な発言を残しています。
偉大すぎる父親の影に隠れ、音楽史上、あまり注目されることのないフランツですが、初期の「ロンドヘ長調」の頃より、父モーツァルトやハイドンの影響から脱却した独自の魅力的なスタイルが見てとれます。
16歳の頃の「ソナタト長調」は、第4楽章にかすかなベートーヴェンの影響が感じられる、当時流行した舞曲などを取り入れた独自の路線による意欲作。最近オーストリア国立図書館で初稿譜のコピーが発見され、世界初録音としてここに収録されているOp.20は、レームベルク在住時代からスラヴやロシアのメロデイに惹かれたという彼らしい、ロシアの主題による変奏曲。
Op.22は「憂鬱な」というタイトルとは裏腹に、父親の影から解き放たれたような自由な姿が感じられる傑作です。

***********************
フランツ・クサヴァーは、「モーツァルトの弟子」とされるジュースマイヤーの名を貰い受けている。
ここから、本当はジュースマイヤーとコンスタンツェの不義の子だったのではないかと、後に憶測されることとなった。
というか、そう考えないほうがおかしいんじゃないかという気がする。
フランツ・クサヴァーが生まれたのは1791年7月26日。その10ヶ月前の1790年9月下旬から11月上旬までモーツァルトはあのフランクフルト大失敗旅行に出かけていた。
ジュスマイヤーはコンスタンツェの世話をする為にバーデンに逗留しており2人の仲もよかったと思われる。
モーツァルト自身がコンスタンツェにわざとジュスマイヤーを近づけたのではないか、というのが店主の推測なのだが。
あえてジュスマイヤーの名をつけたというのも、モーツァルトのデモーニッシュな側面から考えればありえない話ではない。
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DRAMA MUSICA
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AFFETTI BAROCCHI 17世紀イタリアのアリアと悲歌集
1.バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):独唱用アリア
Op. 8 - 第6曲 何が出来ようか
2.アレッサンドロ・フレスコバルディ(1583-1643):
アリエ・ムジカーリ・ペル・カンタルジ第1巻
- パッサカリアのアリア 「こんなに私を蔑むのか?」
3.ストロッツィ:カンタータ、アリエッタと二重唱曲集
Op. 2 - 第14曲 秘密の恋人
4.ジュリオ・カッチーニ(1551-1618):新音楽
- 第21曲 聞きたまえ、エウテルペよ
5.タルクィニオ・メールラ(1595-1665):オラトリオ「軽率なクルティオ」
Op. 13 - そんな風に思うなんて
6.アレッサンドロ・フレスコバルディ:アリエ・ムジカーリ・ペル・カンタルジ
第1巻 - そよ風が吹けば
7.モンテヴェルディ(1567-1643):音楽の戯れ
- あの高慢なまなざし
8.モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものならば
SV 332
9.モンテヴェルディ:ああ、私は傷つき倒れる
SV 316
10.フェリーチェ・サンチェス(1600-1679):カンターデ
第2巻 第1部 - 略奪者が残酷にも
11.ベネデット・フェラーリ(1603-1681):さまざまな音楽
第2巻 - 簒奪者にて暴君 |
ガブリエラ・ディ・ラッチオ (ソプラノ)
フェルナンド・コルデッラ (指揮・チェンバロ)、カペラ・ストルメンターレ |
録音 2016年9月5-9日 Memorial Barbara Maix、Port
Alegre
17世紀初頭から18世紀半ばまでの音楽は、総じて「バロック=ポルトガル語で"いびつな真珠"」音楽と呼ばれます。しかし、その当時の作曲家たちは自らのスタイルを決して「バロック」であるとは考えていませんでした。
このアルバムに収録された音楽を聴いてみても、全く「ゆがんだ、不規則な」という感想を持つことはないでしょう。
歌手ガブリエラ・ディ・ラッチオ自身がブックレットでも説明している通り、この時代の音楽はルネサンス時代の技術的な複雑さと規律から脱却し、比較的単純な和声進行を伴う、自由な感情を表現するのにふさわしい形式によって書かれており、まるでロマン派の音楽のように劇的な感情を表出することができるものです。
とりわけイタリアで発達したオペラと通奏低音は、当時のヨーロッパ全体に大きな影響を与え、数多くの作曲家がイタリアの様式を取り入れた作品を書きました。
このアルバムに収録されているのは、当時のイタリアを代表する名作で、超絶技巧を要するアリアや悲歌は高い人気を誇りました。ディ・ラッチオが見事に全曲を歌い上げています。
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謎に包まれた18世紀女流作曲家
アンナ・ボン・ディ・ヴェネツィア(1738-1769):
フルート・ソナタ集 Op.1
1-3.フルート・ソナタ ハ長調 Op.1-1
4-6.フルート・ソナタ ヘ長調 Op.1-2
7-9.フルート・ソナタ 変ロ長調 Op.1-3
10-12.フルート・ソナタ ニ長調 Op.1-4
13-15.フルート・ソナタ ト短調 Op.1-5
16-18.フルート・ソナタ ト長調 Op.1-6 |
ウラディーミル・ソアレス(リコーダー)
ファビアン・グロシュ(チェンバロ) |
録音:2018年10月25−27日 ホーリー・トリニティ教会、ウェストン、イギリス
18世紀はイタリア音楽花盛りの時代。ヨーロッパ中の宮廷でイタリア音楽と音楽家が人気を博していました。
そんな中、歴史に埋もれた女性作曲家、演奏家でもあったアンナ・ボン・ディ・ヴェネツィアの存在はとてもミステリアスで魅力的です。1738年から40年頃にロシアまたはイタリアで生まれたとされており、両親はオペラの舞台制作などに携わり、旅が多く、アンナは4歳からヴィヴァルディがヴァイオリン教師をしていたヴェネツィアのピエタ慈善院で音楽を学びました。その後、両親とともに当時ハイドンがおかかえ作曲家として活躍していたエステルハージ家に仕えます。結婚もしたようですが、結婚後の人生の記録が残っておらず、その半生は謎に包まれています。
このアルバムに収録された16歳の時に書かれた「フルートと通奏低音のためのソナタ」はフリードリヒ大王(プロイセン王)に献呈されており、もう1作の「6つのチェンバロ・ソナタ」とともに彼女の出版された作品として歴史に名をとどめています。
演奏は、ブラジル期待の若手リコーダー奏者のソアレスと、チェンバロ、オルガン、リコーダー奏者で古楽器研究者のグロシュ。謎に包まれた魅惑的な女性作曲家からの、シンプルでチャーミングなメッセージが聞こえてきます。
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バロック時代にイタリア、フランス、
そしてイギリスの宮廷で活躍した女性作曲家たち
Donne Barocche バロック期の女性たち |
ガブリエラ・ディ・ラッチオ(ソプラノ)
アウダチウム・バロック・アンサンブル |
フランチェスカ・カッチーニ(1587-1640):
1.Lasciatemi qui solo ここで私を一人にして/2.Ch'Amor
sia nudo 愛は裸のままに/
3.Che t'o fatt'io 私があなたに何をしたのか/4.Dov'vio
credea 希望が現実だと思った場所/
5.Chi desia di saper 愛がどんなものか知りたい者がいれば
エリザベト=クロード・ジャケ・ドゥ・ラ・ゲール(1665-1729):
6.Prelude プレリュード/7.Allemande アルマンド/
8.Chaconne L'Inconstante きまぐれなシャコンヌ/9.Menuet メヌエット
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):
10.Tra le speranze e'l timore 希望と恐怖の間で/11.Lagrime
mie 私の涙/
12.Lilla crudele ad onta a'amore 残酷なリラよ/13.La
Tavagliata 苦しむ者/
14.Amor dormiglione いとしの眠たがり
エリザベッタ・デ・ガンバリーニ(1731-1765):
15.Minuet メヌエット/16.Behold, behold
and listen 見なさい、見て、聴きなさい/
17.Andante アンダンテ/18.Lover go calm
thy sighs 恋人よ、あなたのため息を静めて/
19.Variations on the foregoing song 前の歌の変奏曲 |
録音 2019年1月8-10日 ホーリー・トリニティ教会、ウェストン、イギリス
歴史に名を遺すことができた女性作曲家たちは多くありません。
ここでは、バロック時代にイタリア、フランス、そしてイギリスの宮廷で活躍した女性作曲家たちの作品をソプラノのガブリエラ・ディ・ラッチオと、古楽器演奏と研究で定評のあるバロック・アンサンブル、アウダチウムが鮮やかに描きだしています。
初期バロック時代のフランチェスカ・カッチーニは、有名なジュリオ・カッチーニの娘で、女性で初めてオペラ『ルッジェーロの救出』を作曲。
バルバラ・ストロッツィは、ヴェネツィアで自身も歌手として活動、いくつかの声楽作品で知られています。2019年は彼女の生誕400年周年を迎え、日本でも画期的な記念演奏会が開催され話題となりました。
ド・ラ・ゲールはフランスのルイ14世の御前演奏で認められ、ヴェルサイユで華やかに活躍した演奏家。
デ・ガンバリーニはイギリスで活躍したイタリア系の音楽家。1746年、ヘンデルの『機会オラトリオ』の初演に第2ソプラノとして出演したという記録が残っています。
そんな女性作曲家たちによる音楽を紹介する"Donne
Collection"シリーズの新しい1枚です。
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ヒルデガルト ナウ&ゼン(今と昔)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):
1.O virtus sapientiae おお、英知の力よ
2.Deus enim rorem 神はかれらを露で濡らした
3.O Virga mediatrix
4.O quam mirabilis 何と驚くべき予見が
5.O gloriosissimi 生ける光
6.Aer enim volat
7.Cantatas abundant in omnia 愛ある親切
シルヴィア・ベルク(1958-):
8.Caritas abundant in omnia 愛ある親切
9.La doleur 苦悩
10.Pilastra Angular
11.L'Ucello 鳥
12.Soul of Music 音楽の魂
13.Mirate a ti mismo 自分を見て
14.Auf unseren Seelen hoeren |
キスマラ・ペッサッティ(コントラルト)
サラ・ハッチ(パーカッション) |
録音 2019年1月17-19日 ホーリー・トリニティ教会、ウェストン、イギリス
中世のベネディクト会系女子修道院長で神秘家、作曲家のヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽とブラジルの現代作曲家、シルヴィア・ベルクの作品を併せたDRAMA
MUSICAらしいユニークな1枚。
ベルクは1958年サンパウロで生まれ、サンパウロ大学で指揮者として学んだ後、奨学金を得てヨーロッパに渡り1985年以降デンマークで活躍中。中世のヒルデガルトの世界観をひき継ぐ形で世界初演作品を発表しています。
コントラルト歌手キスマラ・ペッザッティはラトルやアーノンクール、マゼールといった指揮者と共演し、ベルリン・フィル、ミラノ・スカラ座などに出演する名手。
そして彼女の歌を引き立てるのはロンドンで活躍するフリーランスのパーカッショニストのサラ・ハッチ。2人が織りなすユニークで神秘的なサウンドは聖女ヒルデガルトの、いまだに説かれていない謎を解くヒントを音楽から聴きとることができるかもしれません。
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FUGA LIBERA
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FUG758
(5CD)
¥4100 →\3690
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『イザイへのトリビュート』〜
知られざるその作品と、献呈された作品を集めてエリザベート王妃音楽院ゆかりの演奏者たちによる
デュメイ、カプソン、パパヴラミ・・・ |
【DISC 1】
イザイ(1858 - 1931):
1.ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第1楽章Allegro
appassionato non troppo vivo ヨシフ・イヴァノフ(ヴァイオリン)
2.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章Allegro
moderato ニキータ・ボリソグレブスキー(ヴァイオリン)
3.悲劇的詩曲 ニ短調 Op.12 ヴァイオリンと管弦楽のための テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)
4.サン=サーンスのワルツ形式の練習曲による奇想曲
ヴァイオリンと管弦楽のための
マリア・ミルシュテイン(ヴァイオリン)
ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)
- 1,2、フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
- 3、
クリスティアン・アルミンク(指揮)
- 4、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2019年3月27-29日 - 1,2、2009年6月23-28日
- 3、 2013年7月 - 4 リエージュ・フィルハーモニック・ザール
【DISC 2】
1.イザイ:友情 Op.26 2つのヴァイオリンと管弦楽のための ロレンツォ・ガット、ヨシフ・イヴァノフ
(ヴァイオリン)
2.ショーソン(1855 - 1899):詩曲 ヴァイオリンと管弦楽のための ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
3.イザイ:夕べの調和 Op.31 弦楽四重奏と弦楽合奏のための エルメス弦楽四重奏団
4.イザイ:瞑想曲 Op.16 チェロと管弦楽のため
ゲイリー・ホフマン(チェロ)、ステファヌ・ドゥネーヴ(指揮)
、ブリュッセル・フィルハーモニック
録音:2018年11月19-23日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル
【DISC 3】
1-3.ルクー(1870 - 1894):ヴァイオリン・ソナタ
ト長調
カーソン・レオン(ヴァイオリン) ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(ピアノ)
4-7.フランク(1822 - 1890):ヴァイオリン・ソナタ
イ長調
ロレンツォ・ガット(ヴァイオリン) ジュリアン・リベール(ピアノ)
8.イザイ:演奏会用三重奏曲「ル・シメイ」
エリナ・ブクシャ(ヴァイオリン) エレーヌ・ドゥサン(ヴィオラ) アストリッグ・シラノシアン(チェロ)
録音:2018年11月9-10日 エリザベート王妃記念音楽堂
- 1-3
2019年4月6-8日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル
- 4-7 2018年12月27-28日 エリザベート王妃記念音楽堂
- 8
【DISC 4】
1-4.ドビュッシー(1862 - 1918):弦楽四重奏曲
ト短調 Op.10
オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(ヴァイオリン)、
ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)、アンリ・ドゥマルケット(チェロ)
5-8.ショーソン: ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲
ニ長調 Op.21
エリナ・ブクシャ(ヴァイオリン) パヴェル・コレスニコフ(ピアノ) エルメス弦楽四重奏団
9.イザイ:ノルウェーの伝説 カーソン・レオン(ヴァイオリン) ジョナサン・フルネル(ピアノ)
録音:2019年10月5-7日 ラ・ショー=ド=フォン
- 1-4
2019年4月17-19日 エリザベート王妃記念音楽堂
- 5-8 2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
- 9
【DISC 5】
1-2.ルクー:ピアノ四重奏曲
ユーリア・プシュケル(ヴァイオリン)、ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)、
ダニーロ・スクィティエリ(チェロ)、ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(ピアノ)
3-5.イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(ヴァイオリン) ヒョンジン・ジェーン・チョ(ヴァイオリン)
6.イザイ:演奏会用三重奏曲「ロンドン」
ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(ヴァイオリン)、
ヒョンジン・ジェーン・チョ(ヴァイオリン)、ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)
7.イザイ:子供の夢 Op.14 オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)、ジョナサン・フルネル(ピアノ)
録音:2019年9月17-18日 - 1-2、 2019年7月15-16日
- 3-5、2019年4月24日 - 6、
2019年10月9日 - 7 エリザベート王妃記念音楽堂 |
【音楽家イザイに迫る好企画、2つの協奏曲断章を初録音、デュメイやカプソンも参加!】
ベルギーの名ヴァイオリニスト イザイと、ベルギー王妃エリザベート・ド・バヴィエールらの構想が後に形となったエリザベート王妃音楽院が贈る、イザイのトリビュート・アルバム。
今日大きな評価を得ているとは言い難い、作曲家としてイザイに注目し、ヴァイオリンと管弦楽のための作品や室内楽を収録しています。
このうちDISC1に収録のヴァイオリン協奏曲の断章2つは初録音という貴重なもの。また今日有名となっている他の作曲家の作品で、イザイに献呈され彼が初演を行った曲も収めています。
エリザベート王妃音楽院で教鞭を取ったり、エリザベート王妃記念コンクールで上位入賞を果たすなどした幅広いアーティストが参加しているのも大きなポイント。
デュメイ、カプソン、パパヴラミといった大物の名前が含まれるのも嬉しいところです。

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LINN RECORDS
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『The Well-Tempered Consort - I 〜 よく整えられたヴィオール合奏曲集
第1巻』
ヴィオール合奏によるJ.S.バッハ作品集 -
平均律クラヴィーア曲集、音楽の捧げもの、ほかより |
J.S.バッハ(1685-1750):
1.3声のリチェルカーレ (『音楽の捧げもの』BWV1079
より)/
2.シンフォニア第9番 BWV795 (『インヴェンションとシンフォニア』
より)/
3.「バビロン川のほとりで」 BWV653b/4.前奏曲
第19番 BWV864 (『平均律クラヴィーア 第1巻』
より)/
5.フーガ 第19番 BWV864 (『平均律クラヴィーア
第1巻』 より)/
6.フーガ (『前奏曲とフーガ』 ハ長調
BWV547 より)/
7.フーガ 第17番 BWV886 (『平均律クラヴィーア
第2巻』 より)/
8.前奏曲 第22番 BWV867 (『平均律クラヴィーア
第1巻』 より)/
9.フーガ 第22番 BWV867 (『平均律クラヴィーア
第1巻』 より)/
10.フーガ 第14番 BWV859 (『平均律クラヴィーア
第1巻』 より)/
11.前奏曲 第24番 BWV869 (『平均律クラヴィーア
第1巻』 より)
12.フーガ 第24番 BWV869 (『平均律クラヴィーア
第1巻』 より)/
13.フーガ 第9番 BWV854 (『平均律クラヴィーア
第1巻』 より)/
14.「深き淵より」 BWV686 (『クラヴィーア練習曲集
第3巻』 より)/
15.前奏曲 第22番 BWV891 (『平均律クラヴィーア
第2巻』 より)/
16.フーガ 第22番 BWV891 (『平均律クラヴィーア
第2巻』 より)/
17.「天にまします我らが父よ」 BWV737/
18.フーガ BWV552 (『クラヴィーア練習曲集
第3巻』 より)/
19.「精霊なる神よ」 BWV671 (『クラヴィーア練習曲集
第3巻』 より)/
20.6声のリチェルカーレ (『音楽の捧げもの』BWV1079
より) |
ファンタズム、ローレンス・ドレフュス(トレブル・ヴィオール、指揮)、エミリア・ベンジャミン(トレブル・ヴィオール)、
ジョナサン・マンソン(テノール・ヴィオール)、ハイディ・グレーガー(バス・ヴィオール、ヴィオローネ)、
マルック・ルオラヤン=ミッコラ(バス・ヴィオール)、リアム・バーン(バス・ヴィオール) |
録音:2019年2月4-7日、イエス・キリスト教会、ベルリン
【ヴィオール合奏の雄ファンタズムによるバッハ!】
大バッハが残した鍵盤楽器のための作品を、ローレンス・ドレフュスが3声から6声までのヴィオール合奏へと編曲し、ドレフュスとマルック・ルオラヤン=ミッコラを中心としたファンタズムによる演奏で収めたアルバム。
各メンバーの表情豊かな積極性の高い表現で、バッハが書いた各声部の繊細な綾が生き生きと描かれています。トレブルからヴィオローネまで広い音域の楽器を用いることで、表現の幅が大きくなり聴き応えが増したことも特筆できるでしょう。
ファンタズムは1994年に結成されたヴィオールの合奏団で、これまでに発表したアルバムがグラモフォン年間アワードを3回、ディアパソン・ドールを2回受賞するなど、世界的に高い評価を得ています。
今回のアルバムのタイトルは一般に「平均律クラヴィーア曲集」と訳されている"DasWohltemperierte
Klavier"(本来は「良く整えて調律された鍵盤楽器」の意)のパロディで、同作品集からの前奏曲とフーガを中心に、コラールなども盛り込んだ多彩な内容となっています。なお「第2巻」は2021年に発売予定とのこと。

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RAMEE
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『D'Amor mormora il vento〜愛は風がささやく』
17世紀スペインとイタリアの作曲家による、民衆歌と民俗舞踊にもとづく音楽
1.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ(1618
- 1622に活躍):Gagliarda ガリアルダ / Tra
queste selve この木蔭で
2.カルロ・ミラヌッツィ(1594頃 - 1647頃):Ut,
re, mi, fa, sol, la ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ
3.アントニオ・カルボンキ(17世紀に活躍):Ciaccona
passegiata per B Bのためのチャッコーナ・パッセジアータ
4.ホアン・デ・アラニェス(1580頃-1649頃):Halconcillo
nuevo 新参者のハヤブサ
5.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:¿Quien
menoscaba mis bienes? 誰が埋めてしまったのだ、私の財産を
6.ホアン・デ・アラニェス:Dulce desden 甘やかに見下して
7.作者不詳(17世紀):Aria di Fiorenza
フィレンツェの歌
8.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:Tres
ninas me dan enojos 3人の娘たちが怒らせる
9.ホアン・デ・アニェス:Mi zagala sus
panos わたしのいい人、その服の下に
10.アントニオ・カルボンキ:Passacagli
del E Eのパッサカーリ
11.ステファノ・ランディ(1587 - 1639):Fonti
del mio dolor 我が悲しみの源
12.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:
Espanoleta スペイン女 / De mis tormentos
y enojos わたしの苦しみと怒りで / Spagnoletto
スペイン人
13.カルロ・ミラヌッツィ:O Clorida vaga
e gentile おおクロリーダ、美しくもやさしく
14.ジョヴァンニ・G.カプスベルガー(1580頃
- 1651):Vezzosett'e care 魅惑的な、愛らしいお嬢さんたち
15.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:Vuestra
belleza, senora あなたの美しさは、ご婦人よ
16.ジョヴァンニ・G.カプスベルガー:Avrilla
mia 我がアヴリッラよ
17.ホアン・デ・アラニェス:Digame un
requiebro 告白してくれてもいいのに
18.作者不詳(17世紀) / ジョヴァンニ・ステファーニ:Folia
フォリア / Por los jardines de Chipre キプロスの庭園に寄せて
19.ステファノ・ランディ:Amarillide,
deh! vieni アマリッリデ、ああ!来てくれ
20.作者不詳(17世紀):Ciaccona チャッコーナ
21.作者不詳(17世紀) / ホアン・デ・アラニェス:Agora
que la guitarra さあ、ギターを |
ラ・ボス・ガラナ セバスティアン・レオン(バリトン)、
ルイ・カペイユ(バロック・ハープ)、エドウィン・ガルシア(バロック・ギター) |
録音:2019年4月26-29日 聖ゲオルグ教会、ハルティンゲン、ドイツ
【17世紀スペインとイタリアの大衆の息吹を感じる、歌と踊りを集めて】
バーゼルのスコラ・カントルムの学生たちによって2011年に結成され、スペインとラテン・アメリカの古楽の紹介を目的とするラ・ボス・ガラナ。
Lindoro(リンドロ)レーベルより発売されたマティアス・ドゥランゴを中心としたスペイン・アルバムが好評を博した彼らが、今回は2つの撥弦楽器とバリトンというシンプルな編成で、17世紀にイタリアで活躍した、スペインとイタリアの作曲家の作品を集めています。
カプスベルガーやランディといった比較的知られる作曲家の作品から伝承曲によるものまで、いずれも民衆歌の感覚を活かして書かれたもの。
当時の躍動感あふれる地中海の民衆感覚がにじむ作品が多く、歌詞もあけすけさと詩的情緒すれすれを突いたきわどいものが少なくありません。力強くリズミカルな音楽が現在でもたいへん分かりやすく、抗いがたい魅力を持っています。
グループ名は「輝かしい声」という意味の彼ら、その名の通り張りと艶のある美しいセバスティアン・レオンの歌声と、息の合った器楽とのアンサンブルを堪能できるアルバムです。
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TOCCATA CLASSICS
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ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):
室内楽全集 第1集
1-4.弦楽四重奏曲 第1番 ニ短調 Op.4(1945)
5-7.弦楽四重奏曲 第2番 Op.27(1957)
8-10.弦楽六重奏曲 Op.65(1986)
世界初録音 |
ロペス・グラサ四重奏団
【メンバー】
ルイス・パチェコ・クニャ(ヴァイオリン)
マリア・ホセ・ラジーニャ(ヴァイオリン)
イサベル・ピメンテル(ヴィオラ)
カトリーヌ・ストリンクス(チェロ)
レオノール・ブラガ・サントス(ヴィオラ)
- 8-10
イレーネ・リマ(チェロ) - 8-10 |
録音 2017年11月1-3日,2018年4月4-6日 Centro
Cultural de Belém, Lisbon
ジョリー(ジョリ)・ブラガ・サントスは20世紀ポルトガルにおける最も重要な作曲家の一人。初期の作品はロマン派の様式に拠っていますが、1960年頃を境に作風が変化、半音階主義と民族音楽を巧みに取り入れるようになり、一時期はイギリスの作曲家、ヴォーン・ウィリアムズやモーランから影響を受けた色彩豊かな作品を書き上げています。
この第1集では1945年、ブラガ・サントス21歳の時に書かれた弦楽四重奏曲第1番、1986年作曲の弦楽六重奏曲まで、およそ40年の間に書かれた3つの作品を聴くことができ、ブラガ・サントスの様々な作風を味わえます。中でも、弦楽四重奏曲第2番、第2楽章で聴かれる息の長い旋律は強く印象に残ります。
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ブクステフーデ(1637頃-1707):オルガン作品集
アウグスト・シュトラーダル(1860-1930)によるピアノ編曲版 |
メイリン・アイ(ピアノ) |
1-4.前奏曲とフーガ イ短調 BuxWV153/5.シャコンヌ
ホ短調 BuxVW160/
6-8.前奏曲とフーガ ホ短調 BuxWV143/9-12.前奏曲とフーガ
ホ短調 BuxWV1421/
3.パッサカリア ニ短調 BuxVW161/14-16.前奏曲とフーガ
ニ短調 BuxVW140/
17-20.前奏曲とフーガ ト短調 BuxVW150/21.シャコンヌ
ハ短調 BuxVW159/
22-23.前奏曲とフーガ ヘ長調 BuxWV145/24-26.前奏曲とフーガ 嬰ヘ短調
BuxVW146
世界初録音 |
録音 2019年6月26日 Winspear Performance
Hall, Murchison Performing Arts Center, University
of North Texas, Denton, Texas
リストやワーグナーの管弦楽作品やブルックナーの交響曲を、華麗なピアノ独奏版へと編曲したことで知られるアウグスト・ストラーダル。
彼はリストの弟子であり、師と同じくJ.S.バッハを尊敬していました。もちろんバッハの作品を研究するだけではなく、バロック期の作曲家たちの作品にも興味を持ち、なかでも1876年にフィリップ・スピッタが校訂したブクステフーデのオルガン曲は、ストラーダルにとって最高の情報源となり、彼はこの中の何曲かをピアノ独奏用に編曲することにしたのです。
極めて精緻、かつ技巧的に書かれたブクステフーデのオルガン曲をピアノ用に編曲するためには、声部を整理し時には減らす必要がありましたが、完成した作品はブクステフーデの華やかさを失うことなく、素晴らしいピアノ曲へと変貌しています。
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アレクサンダー・ブリンケン(1952-):管弦楽作品集
第1集
1-4.交響曲 第4番 ト短調 Op.27(2014-2015)
5-9.ピアノと室内オーケストラのための
カプリッチョ Op.11(1985)
世界初録音 |
アレクサンダー・ブリンケン(ピアノ) - 5-9
ライナー・ヘルド(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 |
録音 2019年6月27,28日 The RSNO Centre,
Glasgow
1952年にレニングラードで生まれ、1992年からスイスに拠点を置くピアニスト、作曲家アレクサンダー・ブリンケンの作品集。
後期ロマン派の様式による彼の作品はどれも親しみやすく、中でも大編成のオーケストラのために書かれた「交響曲第4番」はベルリオーズやブルックナーを思わせる壮大な楽想を持っています。伝統的な4楽章形式が用いられており、第3楽章にスケルツォが置かれているところなどはまさに19世紀へのオマージュと言えるでしょう。
それに比べると1985年の「カプリッチョ」は調性感が希薄で前衛的。暗く悲痛な雰囲気の「冥想」で始まり、躍動的で技巧的なトッカータや変幻自在なカプリチョーソ(奇想的)な部分をはさみ、最後は賑やかに終わります。
作曲家自身が見事なピアノを披露しています。
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愛する人への音楽 第3集 |
ポール・マン(指揮)
ウクライナ祝祭管弦楽団 |
ロイド・ムーア:Leavings【1.思い出/2.旅立ち】/
3.アダム・ゴーブ:Desta/
4.D.H.ジョンソン:When Words Fail - /
5.ロドニー・ニュートン:Beyond Compere/
6.R.マシュー=ウォーカー:The Rivers of
Time 時の川/
7.マーティン・ゲオルギエフ:Lifepath/
8.デイヴィッド・ブレイド:Out of the Darkness
暗闇の外/
9.D.P.ペルナ:Memory Brings You あなたの思い出がもたらすもの/
10.イアン・ホブソン:Coventry Ca(sse)rol(e)/
11.レイモンド・ヘッド:Ave atque Vale/
12.M.チャニー=ウィルス:Nocturne for Yodit
ユディトのための夜想曲
世界初録音 |
録音 2018年7月24,26-29,31日,8月1日 Lviv
Palace of the Arts, Lviv, Ukraine
第1集(TOCC-333)、第2集(TOCC-370)に続くTOCCATA
CLASSICSレーベルの創業者、マーティン・アンダーソンが亡き妻ヨディット・テクレに捧げた特別な1枚。2015年に病のためこの世を去ってしまったヨディットのために、マーティンがこれまでに交友を持った作曲家たちに作品を依頼、最終的に100曲以上が完成したという"愛と友情の証"です。マーティンは少しずつ作品を録音し、販売利益を慈善団体に寄付するという壮大なプロジェクトは現在も進行中。レーベルでおなじみのホブソンやD.H.ジョンソンを始め、現代イギリスで活躍中の作曲家を中心とした共感溢れる作品をお楽しみいただけます。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
CAPRICCIO
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C5392
(2CD)
【再発盤】
¥2600
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ヨハン・ヨーゼフ・アーベルト(1832-1915):歌劇《エッケハルト》5幕
【CD1】
1.前奏曲
2-6.第1幕
7-10.第2幕
【CD2】
1-4.第3幕
5-7.第4幕
8-10.第5幕 |
エッケハルト - ヨナス・カウフマン(テノール)、ハドヴィヒ
- ナイラ・ヴァン・インジェン(ソプラノ)、
プラクセディス - スザンネ・ケリング(メゾ・ソプラノ)、スパッツォ
- ヘンリク・ベーム(バリトン)、
モントフォルト伯爵 - イェルク・ヘンペル(バリトン)、ヴァツマン
- アルフレート・ライター(バス)、
ルディマン - クリスティアン・ゲルハーエル(バス)森の女
- 藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)
シュトゥットガルト・コリステン(合唱指揮
- ウルリヒ・アイステルト)、
ペーター・ファルク(指揮)、南西ドイツ放送カイザースラウテルン管弦楽団 |
ヴィクトル・フォン・シェッフェル:台本
アドルフ・クレーナー/ヴィルヘルム・ヘルツ/カール・ヘッカー:歌詞テキスト
録音 1998年10月4日 Bad Urach,Festhalle,Germany C60080の再発盤
ボヘミアで生まれ、ドイツで活躍したロマン派の作曲家ヨハン・ヨーゼフ・アーベルト。
プラハ音楽院ではコントラバスを学び、シュトゥットガルト宮廷管弦楽団のコントラバス奏者になり、1867年には宮廷楽長に任命されるほどの才能の持ち主でした。作曲家としては、7曲の交響曲を始め、コントラバスとオーケストラのための作品などを残しましたが、オペラも5曲以上書いており、中でもこの《エッケハルト》は代表作として知られています。
内容は、実在した修道士、詩人「エッケハルト2世(同名のマイセン辺境伯とは別人)」をモデルにしたヴィクター・フォン・シェッフェルの戯曲による愛と苦悩の物語。
この1998年の録音では、題名役を若きヨナス・カウフマンが熱演、彼にとって最初のレコーディングの一つでしたが、ほとんど上演されたことのない未知の作品を堂々と歌い上げています。
また、クリスティアン・ゲルハーエルや藤村実穂子が起用されているところにも注目。
今回はリマスタリングを施しての発売となります。
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C5398
(2CD)
【再発盤】
¥2600
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ブゾーニ(1866-1924):
歌劇《トゥーランドット》/
歌劇《アルレッキーノ》(ドイツ語歌唱) |
ゲルト・アルブレヒト(指揮)
ベルリン放送交響楽団 |
【CD1】
1-27.歌劇《トゥーランドット》
アルトゥム - ルネ・パーペ(バス)、トゥーランドット
- リンダ・プレフ(ソプラノ)、
アデルマ - ガブリエレ・シュレッケンバッハ(アルト)、カラフ
- ヨーゼフ・プロチュカ(テノール)、
バラク - フリードリヒ・メルスベルガー
(バス)、女王の母 - カリーナ・リンズレー(ソプラノ)、
トルファルディーノ - ロベルト・ヴェルレ(テノール)
、他
RIAS室内合唱団 |
【CD2】
1-9.歌劇「アルレッキーノ」 Op.50/
10.アルレッキーノのロンドOp.46
アルレッキーノ/レアンドロ - ロベルト・ヴェルレ(テノール)、
仕立屋マッテオ - ルネ・パーペ(バス)、
修道院長 - ジークフリート・ローレンツ(バリトン)、
ボンバストロ博士 - ペーター・リカ(バス)、
ロンビーナ - マルシア・ベラミー(メゾ・ソプラノ)
、他
ペーター・マティッチ (ナレーター) |
録音 Berlin Radio SymphonyOrchestra (Radio-Sinfonie-Orchester
Berlin)/1992年1月21-25日 - CD1/1992年1月2-4日,12月4日
- CD2C60038-1/C60039-1の再発盤
プッチーニの名作《トゥーランドット》の先駆的作品として知られるブゾーニの同名歌劇。最初はゴッツィの戯曲に付けられた音楽劇(1905)でしたが、後にブゾーニが歌劇として完成させたものです。
全体は4つの場面で構成され、各々の2場が第1幕、第2幕となり、様々な人物も登場、日本風の旋律も登場するなど聴きごたえのある作品です。《アルレッキーノ》は1917年に《トゥーランドット》と二本立てで上演された歌劇。
当時流行していた"ヴェリズモ・オペラ"ではなく「ルネサンス期のイタリア風刺劇」を書きたかったブゾーニが、敢えて当時の軽妙な作風を用いて書いたというユニークな一作。
どちらの作品にもヴェテラン、ルネ・パーペとロベルト・ヴェルレが出演、良い味を出しています。以前は別々に販売されていた2枚を併せての再発売となります。
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C5395
(2CD)
【再発盤】
¥2600
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ツェムリンスキー(1871-1942):歌劇《夢見るゲールゲ》
【CD1】
1-9.第1幕
【CD2】
1-11.第2幕/
12-14.エピローグ |
王女/ゲルトラウト - ジャニス・マーティン(ソプラノ)、ゲルゲ
- ヨーゼフ・プロチュカ(テノール)、
グレーテ - パメラ・コバーン(ソプラノ)、ハンス/カルパール
- ハルトムート・ヴェルカー(バリトン)、
牧師 - マルティン・ブラジウス(バス)、宿屋の主人
- ペーテル・ハーゲ(テノール)、
粉ひき/マテス - ヴィクトル・フォン・ハレム(バス)、ツュングル
- ハインツ・クルーゼ(バリトン)、
宿屋の主人の妻 - ビルギット・カルム(ソプラノ)、マレイ
- ガブリエレ・マリア・ロンゲ(ソプラノ)
ヘッセン放送ユース合唱団、
ヘッセン放送フィグラル合唱団(合唱指揮
- アロイス・イクシュタット)、
ゲルト・アルブレヒト(指揮)、フランクフルト放送交響楽団 |
録音 1987年9月 Alte Oper, Frankfurt, Germany C10241-02の再発盤
1903年から1906年にマーラーの提案で作曲されたツェムリンスキーの歌劇《夢見るゲールゲ》。1907年にウィーン宮廷歌劇場で上演が決まり、彼はマーラーの助手に選ばれたものの、マーラーの芸術監督辞任により上演計画がなくなり、そのまま作品自体も忘れ去られてしまいました。しかし20世紀末の「退廃音楽復興」の動きのおかげで、この歌劇も注目され、日本ではツェムリンスキーを愛するゲルト・アルブレヒトによって2005年10月に初演がなされています。
この録音はツェムリンスキー復興の先駆けとなったものの一つで、アルブレヒト渾身の演奏です。
悲劇的な結末の多いツェムリンスキー作品ですが、この《夢見るゲールゲ》はハッピーエンドが用意されていることでも知られます。
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<映像>
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Chateau de Versailles Spectacles(映像)
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CVS017
(DVD)
¥4400 →\3990
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『ルイ14世の戴冠式』
1654年6月7日、ランス・ノートルダム大聖堂に於ける戴冠式の音楽を、ヴェルサイユ宮殿旧王室礼拝堂にて再現
主な収録作品
アントワーヌ・ボエセ:Anna Mater matris
エティエンヌ・ムリニエ:Beata Dei genitrix
/ Cantate Domino / Agnus Dei / Flores apparuerunt
オルランド・デ・ラッスス:O rex vivat
!
アンリ・デュモン:In lectulo meo
フランチェスコ・カヴァッリ:Dixit Dominus
/ Sonate a douzeほか |
バスティアン・ドゥセ(指揮)、
アンサンブル・コレスポンダンス(合唱、アンサンブル/古楽器使用)、
ヴェルサイユ・バロック音楽センター少年合唱団 |
収録:2019年6月 ヴェルサイユ宮殿旧王室礼拝堂/収録時間:1時間48分 日本語字幕無し
片面二層ディスク
映像:NTSC 16:9 All Regions/音声:Dolby
Digital 5.1 & Stereo
【フランス王朝全盛期、太陽王の戴冠式の音楽をゆかりのヴェルサイユで再現!】
様々なレーベルで多彩な録音を行っているアンサンブル・コレスポンダンス。
Harmonia Mundiレーベルでリリースしたルイ14世を讃える『夜の王のバレ』が大きなヒットとなった彼らがついに、その戴冠式の音楽を映像で収録しました。しかもルイ14世ゆかりのヴェルサイユ宮殿旧王室礼拝堂での収録です。
演奏陣もセルパンのパトリック・ヴィバールを初め、ソリスト級のアーティストが多数参加。
曲は「ルイ13世の結婚式のためのパヴァーヌ」による王の入場で始まり、当時の式典での演奏慣例曲を伝承曲も多く含んで式が進行され、最後は戴冠した王のために聖堂の扉が開き、モテ「喜びなさい、大いに喜びなさい」が歌われて終わります。
フランス王朝全盛期にあって、いまだ「フランス宮廷音楽」が産声をあげはじめたにすぎなかった時代ならではの選曲となっており、イタリア感覚まじりの音楽に、より古い時代の伝統を感じさせるラッスス作品なども出てきます。
歴史遺産の宮殿で収録された映像ならではの、絢爛豪華な音楽物語をお楽しみください。

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<LP>
ANALOGPHONIC(LP)
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クレモナの栄光〜The Glory of CREMONA
Side 1
1. デプラーヌ:イントラーダ/
2. ナルディーニ:ラルゲット/
3. ヴィヴァルディ:プレリュード/
4. パガニーニ:カンタービレとワルツ/
5. モーツァルト:アダージョ/
6. カバレフスキー:即興 op.21-1/
7. チャイコフスキー:Melodie Op. 42,
No. 3 (Tchaikovsky)
Side2
1. ヴェラチーニ:ラルゴ/
2. パラディス:シシリエンヌ/
3. フバイ:クレモナのヴァイオリン作り/
4. ヘンデル:ラルゲット/
5. シューマン:ロマンス イ長調/
6. ブラームス:ハンガリー舞曲 第20番/
7. ブラームス:ハンガリー舞曲 第17番/
8. メンデルスゾーン:5月のそよ風 op.62-1(無言歌集より) |
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
〔使用楽器〕
ストラディヴァリウス/「Ernst」(1709年)、「Joachim」(1714年製)、「Spanish」(1677年製)、
「Rode」(1733年製)、「Madrileno」(1720年製)、「Monasterio」(1719年製)
グァルネリ・デル・ジェス/「Plowden」(1735年製)、「De
Beriot」(1744年製)、
「Lafont」(1735年製)、「Gibson」(1734年製)、「Ex-Vieuxtemps」(1739年製)
アンドレア・アマティ(c.1560-70)/ニコロ・アマティ(1656年製)、
カルロ・ベルゴンツィ「Constable」(1731年製)、ガスパロ・ダ・サロ(c.1570-80)
レオン・ポンマース(ピアノ) |
超豪華な楽器をぜいたくに使用しての珠玉の名曲集
なんともぜいたくなレコーディングでも有名な名盤。リッチは15
をくだらないヴァイオリンを録音スタジオのテーブルに並べ、ひとつひとつ手に取り、マイク前の立ち位置を示す黄色いマークのところに立って、どの曲をどの楽器で弾くかを決めていきました。豪華なヴァイオリンの楽器、そして素晴らしい楽曲が織りなすお祭りのような録音です。
リッチのマッチョで大胆な奏法が繰り出す音楽の魅力が最大限味わえます。
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LP 43175
(2LP)
¥10500
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
LP1
Side A:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調
op.27-2「月光」
Side B:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.57「熱情」
LP2
Side A:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13「悲愴」
Side B:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調
op.110 |
エリー・ナイ(ピアノ) |
伝説のベートーヴェン弾きエリー・ナイのアナログ盤!
マスタリング:ライナー・マイヤール(エミール・ベルリナー・スタジオ) 180gLP盤プレス:パラス社(ドイツ)
エリー・ナイ(1882-1968)。ベートーヴェンの孫弟子にあたるテオドール・レシェティツキー、リストの弟子にあたるエミール・フォン・ザウアーといった教師たちに学び、1904年にはケルン音楽院の教師に就任したほか、コンサート・ピアニストとしてもデビュー。ベートーヴェンの演奏で評価を得ました。
ソナタの中でも屈指の人気作品が収録されたアナログ盤です。楽章の前半のみならず、後半でも繰り返しをしておりますが、それがすべて単なる繰り返しではなく、意味のある演奏となっているのがまた素晴らしいところです。
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12/24(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ALPHA
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ケルンWDR交響楽団チェンバー・プレイヤーズ
ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽五重奏曲、弦楽五重奏曲 、フーガ
1-4.弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.29
5-8.弦楽五重奏曲 ハ短調 Op.104
9.フーガ ニ長調 Op.137 |
ケルンWDR交響楽団チェンバー・プレイヤーズ
イェ・ウー(第1ヴァイオリン)
クリスティアン=パウル・スヴァイアラ(第2ヴァイオリン)
ミッシャ・ファイファー(ヴィオラ/第1-1-4、第2-5-9)
トマシュ・ノイゲバウアー(ヴィオラ/第2-1-4、第1-5-9)
スザンネ・アイヒミュラー(チェロ) |
録音:2019年8月、ケルン・フィルハーモニー
【ケルンWDR放送響とALPHAレーベルのコラボレーション第1弾】
ケルンWDR放送響のメンバーにより様々なアンサンブルのアルバムをリリースする企画の第一弾。
2017年にPentatoneレーベルからリリースしたブラームスが好評を博した弦楽五重奏のメンバー(第2ヴァイオリンのみ入れ替え)による、ベートーヴェンが登場です。
まだ若々しさを残す1801年作曲のOp.29と、手法も曲想もたいへん充実した1817年作曲のダイナミックなOp.104、同じ年に書かれごく短い曲の中に複雑な技法を盛り込んだフーガOp.137を収録。
経験豊富なメンバーならではの深い譜読みとしなやかで力強いアンサンブルが、作品の魅力を十二分に伝える快演です。
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ARCANA
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サンタ・チェチーリア音楽院弦楽合奏団
モーツァルト(1756-1791):
ディヴェルティメントK.136-138 (ザルツブルク・シンフォニー)、
アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525
1-3.ディヴェルティメント ニ長調 K.136
(1772 ザルツブルク)
4-6.ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137
(1772 ザルツブルク)
7-9.ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
(1772 ザルツブルク)
10-13.セレナーデ ト長調
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
K.525 (1787 ウィーン) |
ルイジ・ピオヴァーノ (指揮)
サンタ・チェチーリア音楽院弦楽合奏団 |
録音:2019年2月15-17日 オーディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ、合唱ホール、ローマ
サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団の首席ソロ・チェロ奏者でもあるピオヴァーノの指揮による、サンタ・チェチーリア音楽院弦楽合奏団のアルバム。
チャイコフスキーとドヴォルザークの弦楽セレナーデを収めた前作(A457)に続き、モーツァルトの有名弦楽作品を集めた一枚。
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Capella de Ministrers
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『波紋』 A Circle in the Water 〜 英国ルネサンスの歌と器楽
トバイアス・ヒューム(1569頃-1645)、ジョン・ダウランド(1563-1626)、
ウィリアム・コーキン(1610-1617に活躍)
1.ヒューム:Lamentations (Fragmento) 嘆き(断片)
2.コーキン:Beware faire Maides 娘さん、どうか気を付けて
3.ダウランド:Fantasia ファンタジア
4.ダウランド:Come, heavy Sleep 来れ、重き眠りよ
5.ヒューム:A Humorous pavan 陽気なパヴァン
6.ヒューム:What greater Griefe なんと大きな悲しみ
7.作者不詳:Greensleeves to a ground グラウンドによる「グリーンスリーヴス」
8.ダウランド:Flow my tears 流れよ、わが涙
9.ダウランド:Go, crystal tears 行け
水晶の涙よ
10.作者不詳:Ground upon A Mi Re ラ・ミ・レによるグラウンド
11.作者不詳:The Willow song 柳の歌
12.ダウランド:Can she excuse my wrongs 彼女は私を許してくれるだろうか
13.即興:A Circle in the water - Passacaglia 波紋〜パッサカリア
14.コーキン:Goe heavy thoughts 行け、重き思いよ
15.作者不詳:The Woodycock 木の雄鶏
16.ダウランド:In darkness let me dwell 暗闇に住まわせておくれ |
カペリャ・デ・ミニストレルス
デリア・アグンデス(ソプラノ)、カルレス・マグラネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ロベルト・カセス(ルネサンス・リュート、テオルボ) |
録音:2019年7月31日-8月2日、サンタ・マリア教会、レケナ、ヴァレンシア
【バレンシアの俊英が極小編成でおくる、英国ルネサンスのメランコリー】
スペイン西部バレンシアに拠点をおくカペリャ・デ・ミニストレルスは、アルバムを制作するたび入念な背景研究にもとづくテーマ性の高いプログラムを打ち出し、古楽ファンの心をつかんで離しません。今回のアルバムでは1600年前後英国の歌曲と器楽曲から、政治的宗教的な抑圧により当時のヨーロッパの大衆を覆ったメランコリーの色彩が濃厚な作品を集めています。
ソプラノはスペインのカセラス出身のデリア・アグンデス。古楽系を中心にヨーロッパでの活躍目覚ましい歌姫が、程よい感情表現で切々と歌い上げる声は、このテーマにまさにぴたりとはまっています。器楽はアンサンブル主宰マグナレルのガンバに、盟友カセスのリュートのみという極小編成になっており、有名曲をちりばめたプログラムで人生の隣人と言われる憂鬱の抗いがたい魅力を描いています。

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CYPRES
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Clarinetti all'opera 〜 クラリネット合奏のための、オペラ編曲集
1.ルイジ・バッシ(ジュゼッペ・サッジオ編曲):『リゴレット』による演奏会用幻想曲
2.ドナーティオン・ロヴレーリョ(ジュゼッペ・サッジオ編曲):『椿姫』による演奏会用幻想曲
3.ピエトロ・マスカーニ(ベンジャミン・マシオッタ編曲):『カヴァレリア・ルスティカーナ』
4.ジャコモ・プッチーニ(ベンジャミン・マシオッタ編曲):「菊」
(クラリネット四重奏による)
5.アミルカーレ・ポンキエッリ(ロランド・カルドン編曲):「出会い」
(2つのクラリネットとクラリネット合奏による)
6.ミケレ・マニャーニ:
「ヴェルディアーナ」 ヴェルディの歌劇によるソロ・クラリネットとクラリネット合奏のための幻想曲
7.ヌンツィオ・オルトラーノ:
「オペラのクラリネット」 3つのクラリネットとクラリネット合奏のためのディヴェルティメント |
カロジェロ・パレルモ(クラリネット-1,4,7/指揮-2)
フィリップ・キュペール(クラリネット-3,5,6/指揮-5)
ジャン=リュック・ヴォターノ(クラリネット-2,5,7/指揮-1,3,5,6)
ジュリアン・ベネトー、ベンジャミン・マシオッタ、ピエール・ショヌー(クラリネット-4)
ロレンツォ・ディヴィルギリス(クラリネット-7)
ジョヴァンニ・ヴォターノ(指揮-7)
ナミュール高等音楽院(IMEP)クラリネット合奏団
(最大編成-Es管×3、B管×10、バセット・ホルン×3、バス×3、コントラ・バス×1) |
録音:2018年2月10-13日 ナミュール高等音楽院
【クラリネット合奏による楽しいオペラ・メロディの世界】
オペラでは常に重要な役割を担うクラリネットですが、こちらはそのクラリネットだけでオペラの名曲を演奏したアルバムです。
ソロ・クラリネットとピアノ伴奏のための幻想曲のピアノ・パートをクラリネット合奏に置き換えたもの、プッチーニの歌曲を四重奏へ編曲したものなど、編成も様々で多彩ながら、全てクラリネット族の楽器のみで演奏されているという、クラリネット・ファンにはたまらないアルバムです。
ナミュール高等音楽院(IMEP)クラリネット合奏団は、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団のソロ奏者や、アンサンブル・コントラストなどでも活躍するジャン=リュック・ヴォターノが、自ら教鞭を取るベルギーのナミュール高等音楽院の関係者で組織した、大規模なクラリネット・アンサンブル。
総勢20名のメンバーは曲の構成により増減しますが、どの作品でも息の合ったアンサンブルを聴かせ、溌溂とした音楽の中にクラリネットならではの幅広い表現を盛り込んだ、素晴らしい演奏を聴かせます。
ヴォターノとともに、カユザックやランスロの系譜をひくフランス派クラリネットの大御所フィリップ・キュペールが大きく関わっていることも見過ごせません。
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FUGA LIBERA
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『HIKAYE(ヒカーイエ) 〜 物語』
ギリシャ、アルメニア、トルコ、ユーゴスラビア、
ベルギー、スイス、日本のピアノ作品 |
イシュル・ベンギ(ピアノ) |
1-8.ヤニス・コンスタンティニディス(コスタス・ギアニディス)
(1903-1984/ギリシャ):8つのギリシャ舞曲
9-14.アルノ・ババジャニアン(1921-1983/アルメニア):6つの素描
15.ウルヴィ・ジェマル・エルキン(1906-1972/トルコ):『Duyular(印象)』より
「嘘をつく子供(狼少年)」
16-21.ヴァシリエ・モクラーニャッツ(1923-1984/ユーゴスラビア):6つの舞曲
22-24.ステファン・ガーランド(1969-/ベルギー):『遊戯』
「ユニゾン」 「ウェーヴス」 「トランス」
25.エルネスト・ブロッホ(1880-1959/スイス-アメリカ):捧げ物
26.セザール・フランク(1822-1890/ベルギー):ゆるやかな舞曲
へ短調
27-28.武満徹(1930-1996/日本):リタニ(連祷) |
録音:2019年7月、10月、マーネ音楽堂、ロイセルデ、ベルギー
【トルコ出身ピアニストによる、自らのルーツを探る多彩な音楽の物語】
イスタンブールに生まれベルギーで活躍するピアニスト、イシュル・ベンギによる、ドイツ・イタリア・フランスといったメインストリームをあえて外したピアノ作品集。日本の武満で締めくくられるのも興味深いプログラムです。親密さと超絶技巧、優しさと暴力性、喜びと憤怒といった対照的な曲想が並び、民族性豊かなものから前衛まで手法も様々。ベンギは個性あふれるそれぞれの作品に寄り添い、しなやかでダイナミックな表現とテクニックで目の覚めるような演奏を聴かせ、素晴らしい聴き応えとなっています。トルコ出身という自らのルーツを探りながら、オスマン・トルコが優勢だったバルカン半島をはじめ東西ヨーロッパからアジアまでの作品に向き合い、それぞれに秘められた物語を紐解いていきます。
今回のレコーディングには、歴史的ピアノの修復でも名高いベルギーのピアノ工房クリス・マーネと、東京国際フォーラムのデザインなどで知られる世界的建築家ラファエル・ヴィニオリのコラボレーション・ピアノが初めて使用されています。これはクリス・マーネの平行弦ピアノとヴィニオリのデザインによる人間工学に基づいた鍵盤配置が組み合わされたもの。非常にユニークな見た目である以上に、たいへん美し響きを実現した楽器です。

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IBS CLASSICAL
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ブラームス(1833-1897):チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
1.第1楽章:Allegro non troppo/
2.第2楽章:Allegretto quasi menuetto/3.第3楽章:Allegro
4つの歌 Op.43より(チェロとピアノ編)
4.第1番:永遠の愛について/5.第2番:五月の夜
チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
6.第1楽章:Allegro vivace/7.第2楽章:Adagio
affettuoso/
8.第3楽章:Allegro passionato/9.第4楽章:Allegro
molto
10.5つの歌 Op.105-
第1曲 調べのように私を通り抜ける(チェロとピアノ編)
11.5つの歌 Op.106-第1曲 セレナード(チェロとピアノ編) |
アシエル・ポロ(チェロ)
エルダー・ネボルシン(ピアノ) |
録音 2018年7月2-4日 Auditorio Manuel De
Falla, Granada, Spain
スペインの中堅チェロ奏者アシエル・ポロによるブラームス。マリア・クリーゲルとイヴァン・モニゲッティに師事し、数多くのコンクール受賞歴を持つ彼は、ソリストとしてアントニ・ヴィト、ピンカス・スタインバーグらの名指揮者と共演するだけでなく、室内楽奏者としても活躍しています。
このアルバムでは2曲のチェロ・ソナタとチェロ用に編曲した4つの歌曲を演奏。名手エルダー・ネボルシンがピアノを担当し、ブラームス作品の持つ成熟した美しさを引き出しています。
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Sonata di concerto 20世紀カタルーニャのチェロ作品集
1-3.フアン・マネン(1883-1971):ソナタ・ディ・コンチェルト
Op. A-42
4-6.ロベルト・ジェラール(1896-1970):チェロ・ソナタ
7-10.ハビエル・モンサルバーチェ(1912-2002):ソナタ・コンチェルタンテ |
ギレルモ・パストラーナ(チェロ)
ダニエル・ブランチ(ピアノ) |
録音 2018年7月21-23日 Auditorio Manuel
De Falla, Granada, Spain
20世紀初頭のカタルーニャでは、様々な地域の音楽が混じり合っていました。ドイツの影響を受けたワーグナーに連なる後期ロマン派、フェリペ・ペドレルが推奨するスペイン国民楽派、そしてスペイン伝統のスタイルに新しい様式を融合された「新進主義」。
このアルバムに収録されている3人の作曲家は、それぞれ当時の潮流に乗りながら、自身の作風を確立させていきました。
どの作品もスペインの伝統音楽から出発し、広く世界へと目を向けた先進的なスタイルを持っています。
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Tangos and Milongas 近代ギター作品集 |
ロベルト・アウセル(ギター) |
1.ウルリヒ・ウーラント・ヴァルネッケ:ピアソラへのオマージュ/
2.モスカルディーニ(1959-):デスプンタンド・エル・ビチオ/
3.サラシオ・サルガン(1916-)/パブロ・ウッチェッリ:グリリート(P.ウッチェッリによるギター編)/
4.マルドナード:ドン・セレスティーノ/
5.モスカルディーニ:スブルビオ/
6.エンリケ・ヌニェス:タンゴ Op.7/
7.アベル・フレウリ(1903-1958):ミロンゲオ・デル・アジェール/
8.ピアソラ(1921-1992):アルフレイド・ゴビの肖像(P.ウッチェッリによるギター編)/
9.ホルヘ・ジューズベリー(1967-):あざみの花/
10.サウル・コセンティーノ(1935-):ラ・レコレタ(M.D.プホールによるギター編)/
11.ピアソラ:悲しきゴルド(R.アウセルによるギター編)/
12.コセンティーノ:タンゴ・バロッコ第3番(M.D.プホールによるギター編)/
13.コセンティーノ:ア・ラ・メモリア・デ・アストル(R.アウセルによるギター編) |
録音 2018年4月18-21日 Agustinos Church,
Monachil, Spain
1954年アルゼンチン生まれのギタリスト、ロベルト・アウセル。7歳でギターを始め、名手ホセ・マルティネス・サラテに師事、いくつかの国際コンクールで1位を獲得した後、国際的な活躍をしています。
このアルバムでは、自身のルーツであるアルゼンチンの音楽、なかでもアストル・ピアソラの作品を中心に選曲し、喜びや悲しみなど"人間の感情"を音楽で伝えます。
20世紀の作品に深い洞察力を持つアウセルならではの巧みな演奏をお楽しみください。
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ヒンデミット(1895-1963):無伴奏ヴィオラ・ソナタ全集 |
ヘスス・ロドルフォ(ヴィオラ) |
ヴィオラ・ソナタ Op.11,No.5(1919)
1.第1楽章:Lebhaft, aber nicht geeilt/2.第2楽章:Massig
schnell, mit viel Warme vortragen/
3.第3楽章:Scherzo: Schnell/4.第4楽章:In
Form und Zeitmass einer Passacaglia: DasThema
sehr gehalten
ヴィオラ・ソナタ Op.25,No.1(1922)
5.第1楽章:Breit Viertel/6.第2楽章:Sehr
frisch und straff (Viertel)/7.第3楽章:Sehr
langsam/
8.第4楽章:Rasendes Zeitmass - Wild -
Tonschonheit ist Nebensache/
9.第5楽章:Langsam, aber mit viel Ausdruck
ヴィオラ・ソナタ Op.31,No.4(1924)
10.第1楽章:Ausserst lebhaft/11.第2楽章:Lied.
Ruhig, mit wenig Ausdruck. Langsame Viertel/
12.第3楽章:Thema mit Variationen
ヴィオラ・ソナタ(1937)
13.第1楽章:Lebhaft Halbe/
14.第2楽章:Langsame Viertel - Lebhaft.
Pizzikato - Wieder wiefruher/
15.第3楽章:Massig schnelle Viertel |
録音 2018年11月4-6日 Auditorio Manuel
de Falla, Granada, Spain
録音時(2018年)に30歳になったばかりのヴィオラ奏者ヘスス・ロドルフォ。大胆な解釈と素晴らしい技巧が高く評価される期待の俊英です。
2008年に「グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団」に参加、実力ある若手奏者たちの中でも傑出した才能を披露し、2010年には同オーケストラの首席ヴィオラ奏者に就任。以降、アバドやパッパーノ、メッツマッハーら名指揮者と共演するなど、世界的に活躍しています。
このアルバムは、彼が最も得意とするヒンデミットの無伴奏ヴィオラ・ソナタ全曲を収録した1枚。自身も優れたヴィオラ奏者であったヒンデミットらしい超絶技巧が織り込まれた難曲をこともなげに演奏し、作品の魅力を伝えています。
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バルトーク/ハチャトゥリアン/ベルク/ミヨー:
クラリネット三重奏曲集
1-3.バルトーク(1881-1945):コントラスツ
BB116
4-6.ハチャトゥリアン(1903-1978):クラリネット三重奏曲
7.ベルク(1885-1935):室内協奏曲 - 第2楽章
アダージョ
(ヴァイオリン、クラリネットとチェロ版)
8-11.ミヨー(1892-1974):組曲 Op.157b
13-16.ストラヴィンスキー(1882-1971):兵士の物語(抜粋)
(ヴァイオリン、クラリネットとチェロ編) |
トリオ・ムジカリス
【メンバー】
マリオ・ペレス(ヴァイオリン)
エドゥアルド・ライムンド(クラリネット)
フランシスコ・エスコダ(ピアノ) |
録音 2018年7月2-4日 Conservatory of Getafe,
Spain
第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間である1919年から1938年までに作曲されたクラリネット三重奏曲を通して、不安な時代を音楽で表現するというコンセプト・アルバム。
ハンガリーとルーマニアの舞曲を元にしたバルトークの名曲「コントラスツ」、アルメニア民謡を素材とするハチャトゥリアンのオリエンタリズム漂う三重奏曲、繊細で美しいベルクの室内協奏曲のアダージョ楽章、ジャズの影響が感じられるミヨーの組曲、最後に置かれたストラヴィンスキーの「兵士の物語」。
これら様々なスタイルによる5つの曲からは、この時代独自の表現の多様性と、人々の熱い息吹が感じられます。
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ANCORA UN SEGRETO アルフレート・ブレンデルを讃えて
1.リストの「ピアノ・ソナタ ロ短調」によるレクチャー
2-4.リスト(1811-1886):ピアノ・ソナタ ロ短調
S178/R21
5.ソテーロ(1961-):アンコーラ・ウン・セグレート
(アルフレート・ブレンデルを讃えて) |
アルフレート・ブレンデル
(ナレーター)1/(ピアノ)2-4
フアン・カルロス・ガルバヨ(ピアノ)5 |
録音2016年4月13日 Well Walk, 13, London,
United Kingdom-11958年 ウィーン-2-42015年12月21-22日
Auditorio Manuel de Falla, Granada, Spain
名ピアニスト、アルフレート・ブレンデルが1958年に演奏したリストのロ短調ソナタを巡る音源を用いたユニークなコンセプト・アルバム。
冒頭に置かれたのはロンドンで録音されたブレンデル自身によるロ短調ソナタへのレクチャー。そして1958年に収録されたブレンデル自身のロ短調ソナタの若々しくキレのある演奏(Vox原盤)が続き、最後にはブレンデルと親交があった作曲家ソテーロが書いた「アンコーラ・ウン・セグレート」が置かれています。
これはロ短調ソナタを素材として使い、新たな音風景を描き出した魅力的な作品で、現代のピアニスト、フアン・カルロス・ガルバヨが偉大な先人への思いを込めて演奏しています。
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IBS92017
【旧譜】
¥2900
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モーツァルト(1756-1791):ピアノ三重奏曲全集
【CD1】
1-3.ディヴェルティメント 変ロ長調 K254
4-6.ピアノ三重奏曲第1番 ト長調 K496
7-9.ピアノ三重奏曲第3番 変ロ長調 K502
【CD2】
1-3.ピアノ三重奏曲第4番 ホ長調 K542
4-6.ピアノ三重奏曲第5番 ハ長調 K548
7-9.ピアノ三重奏曲第6番 ト長調 K564 |
トリオ・ヴェガ
【メンバー】
矢野泰世(ピアノ)
マルク・パキン(ヴァイオリン)
オフィーリア・ザイツ・ヴェガ(チェロ) |
録音 2016年12月5-8日 マリア・クリスティーナ・ホール(マラガ)
モーツァルトのピアノ三重奏曲は、全部で10曲あるとされますが、このアルバムでは、断片が残るのみのK442と初期の作品とされるK495a(Anh.52)とK501a(Anh.51)は省き、クラリネットが用いられたK498「ケーゲルシュタット」も除外。実質上、6曲が収録されています。
その上で1776年に書かれたK254はディヴェルティメントとし、残りの5曲に番号を振り、モーツァルトの充実した時期に書かれた作品としてまとめています。
スイスのヴァイオリニスト、パキンとロンドンで学んだチェリスト、ヴェガ、そして日本のピアニスト矢野泰世による親密な演奏でお楽しみください。
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CONCERTO POUR LE JOUR DE L'AN 元旦のための協奏曲
1-4.ヘスス・バル・イ・ガイ(1905-1993):
木管四重奏のためのディヴェルティメント
5-7.サルバドル・バカリッセ(1898-1963):
元旦のための協奏曲
8-10.バカリッセ:
前奏曲、悲歌とパスピエ Op.80-独奏ハープのための
11.バカリッセ:空想上の鳥の歌-2本のフルートのための
12.バカリッセ:
序奏、変奏曲とコーダ-クラリネットとピアノのための |
ムーンウィンズ(アンサンブル)1-7
ジョアン・エンリク・リュナ
(指揮)-5-7、(クラリネット)-12
クリスティーナ・モンテス(ハープ)-5-10
ディエゴ・アセーニャ(フルート)
ルーツ・カニサル(フルート)
フアン・カルロス・ガルバヨ(ピアノ) |
録音 2017年1月14-17日 Auditorio Fundación
Juan March, Madrid, Spain
ヘスス・バル・イ・ガイとサルバドル・バカリッセは「スペイン第27世代」として知られるグループに属する作曲家です。
スペインで教育を受けた彼らは、1936年から1939年に勃発した内戦から逃れるために亡命した後にも、さまざまな形でスペイン音楽の復興と発展に寄与しました。1942年に作曲されたガイの「ディヴェルティメント」はストラヴィンスキーを思わせる新古典派の作風による闊達な作品。
バカリッセの「元旦のための協奏曲」は1954年の管楽五重奏とハープのための「Concertto
in E flat」を原曲とし、1961年にハープとオーケストラ版として拡張された作品です。
20世紀前半のフランス音楽から影響を受けた色彩豊かなハープの響きが印象的。他の3曲も先進的でありながら、深く抒情的な雰囲気を併せ持つ、各々の楽器の音色が溶け合う美しい作品です。
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IBS142018
【旧譜】
¥2700
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Limones van por el rio アンヘル・バルハ(1938-1987):歌曲集
1.Cancion/2.Cazador/3.Caracola/4.Se
ha puesto el sol/5.Quedito, pasito -/
6.Del rosal vengo mi madre/7.Zagalejo
de perlas/8.¡Niño Dios!/9.Cancion
del ruisenor/
10.Tan sola estoy/11.O que casa con morena/12.Alala/13.Alala
de Padron/14.Cantiga/
15.Romance/16.Prende, Salgueirino/17.Ruisenor
de la noche/18.Limones van por el rio/
19.Cancion/20.Fino cristal/21.Me nacion
un amor/22.Verde Verderol/23.¡Terra,
Terrina!/
24.Canto de Berce/25.Cuantas Savedes Amar.
S.XIII/26.Cantar De Arrieros I/
27.Cantar De Arrieros II/28.Barcala/29.Romance
de la Luna Luna |
ミゲル・ベルナル(テノール)-1.2.4.5.7.9.11-16.18.20-29、
ブランカ・ゴメス(ソプラノ)-3.6.8.10.17.19、エウトル・ゲレーロ(ピアノ) |
いくつかの合唱作品で知られるスペインの作曲家アンヘル・バルハ。
このアルバムは、49年の若さで生涯を終えた彼の歌曲を集めた1枚です。古代ガリシア民話に基づく歌詞や、ガルシア・ロルカの詩が用いられた多彩な歌曲は、長いヴォカリーズが挿入された「ロマンス」(ほぼ8分に及ぶ大作)を除き、どれも1分から2分程度の短さでありながら、詩のアクセントと旋律が結びついた完成度の高い仕上がりを見せています。
曲の内容によって男声と女声を使いわけ、ピアノ・パートの絶妙なハーモニーがシンプルな歌にアクセントをつけた、フォーレを思わせる柔らかい肌触りの曲から、中世のカンティガにルーツを持つ舞曲のリズムによる闊達な曲まで、知られざる作品を聴く楽しみが味わえます。
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IBS122018
【旧譜】
¥2700
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SPANISH PIANO TRIOS スペインのピアノ三重奏曲集
1-3.ホアキン・マラツ(1872-1912):ピアノ三重奏曲
4.ペドレル(1841-1922):夜想曲-三重奏曲
Op.55
5.ペドレル:フォルニのための悲歌
6-9.グラナドス(1867-1916):ピアノ三重奏曲
Op.50 |
トリオ・アルボス
【メンバー】
ホアン・カルロス・ガルバーヨ(ピアノ)
セシリア・ベルコヴィチ(ヴァイオリン)
ホセ・ミゲル・ゴメス(チェロ) |
録音 2017年1月15-17日 Centro de desarrollo
turistico de Motril, Granada, Spain
スペイン・ロマン派を生きた3人の作曲家のピアノ三重奏曲集。
ペドレルはグラナドスやファリャの教師として知られる作曲家。ローマ留学時代にスペインの古い音楽を知り、トマス・ルイス・デ・ビクトリアの全作品の校訂をしたことでも知られています。
憂鬱な雰囲気に彩られた「夜想曲-三重奏曲」が聴きものです。グラナドスの親友マラツの三重奏曲は、自身が優れたピアニストであったこともあり、ピアノ・パートの流麗なパッセージが耳に残ります。第2楽章のゆったりとした旋律が美しく、最終楽章は闊達な動きに終始する華麗な作品です。
ほとんど耳にする機会のないグラナドスの三重奏曲は、サロン風の優しい音楽ですが、時折、彼が愛したムーア風やハンガリー風のメロディが聞こえてくるなど、斬新さも盛り込まれています。
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IBS82017
【旧譜】
¥2700
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グラナドス(1867-1916):ゴイェスカス 他
ゴイェスカス 第1部
1.愛の言葉/2.窓辺の語らい/3.燈し火のファンダンゴ/
4.嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす
ゴイェスカス 第2部
5.愛と死/6.終曲〈幽霊のセレナード〉/
7.夕暮れ/8.ハカラ/9.夢-即興曲/
10.ゴイェスカス 第1部-間奏曲(ピアノ版)/
11.わら人形-ゴヤ |
ホセ・メノール(ピアノ) |
録音 2016年10月25-26日 Auditorio Manuel
de Falla -Granada, Spain
グラナドスのピアノ作品の中でも、最も魅力的な曲集の一つがこの「ゴイェスカス」です。
スペイン語で《ゴヤ風の音楽》というタイトル通り、グラナドスがこよなく愛したフランシスコ・デ・ゴヤの絵画からインスピレーションを受けており、1911年に、まず6曲からなるピアノ組曲が書かれ、その5年後にはオペラに改作されています。
ホセ・メノールはグラナドス作品のスペシャリストであり、協奏曲を含むピアノ作品のほぼ全曲と室内楽作品をレパートリーにしていますが、なかでも「ゴイェスカス」には強い思いを抱いており、グラナドスの遺族と協力して作品を研究。解釈についての論文をスペインとイギリスで出版するだけでなく、世界中で「ゴイェスカス」を演奏するツアーを開催するなど作品の普及に力を注いでいます。
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RECUERDOS グラナドス(1867-1916):ピアノ作品集
1.アンダンティーノ・エスプレッシーヴォ
DLR IV:11
2-11.若き日の物語 Op.1
12-16.幼年時代の情景
17-22.やさしい形式による6つの表情的練習曲
23-26.スケッチ集 |
エミリオ・ゴンザレス・サンス(ピアノ) |
録音 2016年3月24-25日 Auditori Enric Granados,
Lleida, Spain
スペインの地方都市ソリア出身のピアニスト、エミリオ・ゴンザレス・サンスが演奏するグラナドスのピアノ作品集。
サンスはグラナドスの数多いピアノ曲の中から「あまり知られていない小品集」をセレクト、まるで宝石のような多彩な美しさを持つ曲を紹介しています。
アルバムは豊かな旋律を持った「アンダンティーノ・エスプレッシーヴォ」に始まり、グラナドスの詩的な世界が表出された「若き日の物語」(タイトルの「Recuerdos」とは思い出の意味を持ち、この曲集の第7曲目"Recuerdos
de la infancia"から採られています)、郷愁あふれる「幼年時代の情景」、小さな子供でも演奏できそうな「やさしい形式による6つの表情的練習曲」と「スケッチ集」が収録されており、どれもサンスの共感に満ちた演奏で楽しめます。
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IBS62017
【旧譜】
¥2700
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ラテン・ギター・ソナタ集
1-3.セルジオ・アサド(1952-):ギター・ソナタ(1999)
4-7.ブローウェル(1939-):
ギター・ソナタ 第3番「黒いデカメロン」(2012)
8-11.シエッラ(1953-):ギター・ソナタ(2010) |
リウ・シャンイ(ギター) |
録音 2017年1月26-28日 Agustinos Church,
Monachil, Spain
スペイン、ベニカシムで開催された「2016年フランシスコ・タレガ国際ギター・コンクール」で優勝した中国のギタリスト、リウ・シャンイ。
NAXOSから優勝記念アルバム(8.573813)もリリースされていますが、このアルバムも同時期に録音された若々しい才気漲る演奏です。
2000年に福田進一が初演して一躍有名になったアサドのソナタ、アフリカ民話をもとにしたブローウェルの「黒いデカメロン」、プエルトリコの作曲家シエッラのキレの良いリズムが爽快なソナタの3曲を収録。華麗な指捌きが魅力的です。
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IBS52017
【旧譜】
¥2700
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スペイン・チェロ・ソナタ集
1-4.シモン・タピア・コルマン(1906-1993):チェロ・ソナタ
5-7.ロベルト・ジェラール(1896-1970):チェロ・ソナタ
8.サルバドル・バカリッセ(1898-1963):
序奏、変奏曲とコーダ -世界初録音
9.マリア・テレサ・プリエト(1896-1982):
アダージョとフーガ -世界初録音
10-12.ロフドルフォ・アルフテル(1900-1987):
チェロ・ソナタOp.26 |
イアゴバ・ファンロ(チェロ)
パブロ・アモロス(ピアノ) |
録音 2017年2月14-15日 Auditorio Manuel
de Falla, Granada, Spain
1930年代のスペインで活躍した作曲家グループ「スペイン8人組」(もちろんフランス6人組の名のもじり)のメンバーであるアルフテルとバカリッセ。その周辺の作曲家たちによる"世界初録音"を含む5曲のチェロ作品を収録した1枚。
スペインの伝統音楽とヨーロッパのアバンギャルドを融合させた音楽です。新古典派の様式の中に時折感じられる妖艶な旋律が魅力的なコルマンのソナタ、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の旋律に似たフレーズが展開するジェラールのソナタなどのユニークな作品が揃っています。現在、マドリード王立音楽院のチェロ科の教授を務めるイアゴバ・ファンロの情熱的な演奏で。
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IBS42017
【旧譜】
¥2700
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DANTE ダンテにまつわる作品集
1.ラヴェル(1875-1937):鏡-第3曲 海原の小舟
2.リスト(1811-1886):
巡礼の年 第1年 スイス S160/R10-第6曲
オーベルマンの谷
3.マリネ(1963-):アルガラビア
4.リスト:
巡礼の年 第2年 イタリア S161/
R10-第7曲 ソナタ風幻想曲 「ダンテを読んで」
5.ブスタマンテ(1948-):ディアボルス・イン・ムジカ
6.ドビュッシー(1862-1918):映像 第1集-第1曲
水の反映
7.リスト:詩的で宗教的な調べ S173/R14-第7曲
葬送行進曲 |
イザベル・ドムブリス(ピアノ) |
録音 2016年7月25-26日 Auditorio Manuel
de Falla, Granada, Spain
「人は何度か"光に向かう扉"と"闇に向かう扉"に出会い、どちらを選ぶか選択を迫られる」とは、ピアニスト、イザベル・ドムブリスの言葉であり、このアルバムで彼女はそれらの扉の向こうにある世界を表現しようと試みています。
選択した7つの曲には光から闇までのあらゆる世界が表現されており、リストの「オーベルマンの谷」は答えのない質問に答えなくてはいけない時の絶望を示した曲であり、「ダンテを読んで」はまさに魂の世界を旅するかのような劇的な曲。
ラヴェルとドビュッシーの曲は、若干の起伏こそあれ、平安に満ちた世界を示し、マリネの曲には自然の力が込められており、ブスタマンテの「ディアボルス・イン・ムジカ」はまさに悪魔的な力を示す、というものです。
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IBS32017
【旧譜】
¥2700
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LA FOLLIA NUOVA 新しいフォリア
1-4.フランク(1822-1890):ヴァイオリン・ソナタ
イ長調
(ソプラノ・サクソフォンとピアノ編)
5-8.デクリュック(1896-1954):サクソフォン・ソナタ
嬰ハ長調
(アルト・サクソフォンとピアノ編)
9-11.ヴィラ=ロボス(1887-1959):ファンタジア
(ソプラノ・サクソフォンとピアノ編)
12-15.オルブライト(1944-1998):アルト・サクソフォン・ソナタ |
アントニオ・ガルシア・ホルヘ(サクソフォン)
アレクシス・グルネル(ピアノ) |
録音 2016年11月13-16日 Auditorio Manuel
de Falla,Granada, Spain
「新しいフォリア」と題されたサクソフォンのための興味深い1枚。
タイトルは、変奏曲の一種である「フォリア」になぞらえて、サクソフォンのレパートリーを探求、拡大していくという意味合いを持っています。
まず演奏されているのは、フランクのヴァイオリン・ソナタのサクソフォン編曲版。鮮やかな技巧を駆使したガルシア・ホルヘの演奏が聴きどころです。
他には、あまり耳にする機会のないデクリュックのソナタや、もともと弦楽合奏伴奏で書かれたヴィラ=ロボスのファンタジア、オルブライトのアイデア満載のソナタなど、多彩なサクソフォンのための作品が並べられています。ヨーロッパで広く活躍するガルシア・ホルヘとアレクシス・グルネルの息のあった演奏で楽しめます。
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IBS142016
【旧譜】
¥2700
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スベルディア(1888-1987):声楽作品集
1-10.歌曲集「スペインの太陽と霧」
11-14.アメリカの詩人による4つの歌
15-20.6つのスペイン民謡
21.アストゥリアーナ
22.ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルスのキャロル
23.子守歌
24-27.アウグスト・ノバロによる4つの歌 |
エレナ・リベラ(ソプラノ)
ホルヘ・ロバイナ(ピアノ) |
録音 2016年9月2-5日 Auditorio Manuel de
Falla, Granada, Spain
エミリアナ・デ・スベルディアは、スペイン、ナバラの宗教的な中流階級の家族(兄弟の2人は司祭だった)に生まれました。パンブローナで学び、マドリード王立音楽院を経て、パリに留学。スコラカントルムではダンディ、ブランシュ・セルバらに師事し、作曲とピアノを学んだ後、1920年にはパンプローナでピアノ教師になりますが、結婚生活が破綻、パリに戻り作曲家、ピアニストとして国際的な活躍を始めます。
また、99年という長い生涯のほぼ半分以上は教師として指導にあたり、数多くの弟子を育て上げた功績も高く評価されました。
このアルバムに収録された歌曲のほとんどは、1920年代のパリで作曲されたもので、彼女ならではの多調や不協和音を巧みに用いた先進的な作風と、スペインの伝統的な要素が融合されたユニークな味わいを持っています。
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IBS132016
【旧譜】
¥2700
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「スペイン8人組」のひとり
サルバドール・バカリッセ(1898-1963):協奏曲集
1-3.ピアノ協奏曲 第4番 ニ長調 Op.88(1953)-世界初録音
4-6.協奏的カプリッチョ Op.70
(ヴァイオリンと管弦楽編)(1952) -世界初録音
7-9.チェロ協奏曲 Op.22(1935)-世界初録音 |
ファン・カルロス・ガルバヨ(ピアノ)-1-3
セシリア・ベルコヴィチ(ヴァイオリン)-4-6
ホセ・ミゲル・ゴメス(チェロ)-7-9
ホセ・ルイス・エステリェス(指揮)
マラガ・フィルハーモニー管弦楽団 |
録音 2016年2月8-12日 Headquarters of Orquesta
Filarmónica de Málaga, Málaga,
Spain
バカリッセは「スペイン8人組」として知られるグループに属する作曲家です。王立マドリード音楽院で学び、「スペイン8人組」の中心人物として新しい音楽の普及に尽力しましたが、スペイン内戦後の1939年にフランシスコ・フランコの軍事政権を拒否して、フランスに亡命しパリで死去しました。
内戦時には家族とともにピレネー山脈を徒歩で横断するなどの苦難を強いられましたが、彼の不屈の精神が挫かれることはなく、フランスに定住してからも、放送局で働きながら数多くの作品を書き上げています。
このアルバムには彼の亡命前と亡命後の3つの作品が収録されており、作風の変遷を辿ることができます。
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IBS122016
(2CD)
【旧譜】
¥2900
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グラナドス(1867-1916):歌曲全集
【Disc1】
1-7.スペイン語歌曲集/8.Cancion del postillon-世界初録音/
9-20.昔風のスペイン歌曲集
【Disc2】
1.ラ・ボイプラ/2.Canco de Gener I/3.バラーダ-世界初録音/
4.Lo rei i el joglar-世界初録音/5.ロセル・プロフェタ/
6.No m'enterreu al cementiri-世界初録音/
7.愛の歌/8.Escenes de l'exili-世界初録音/
9.Canco de Gener II-世界初録音/10.歌/
11.Elegia eterna/12.Vita nuova-世界初録音/
13.ミニョン-世界初録音/
14-20.カンシオネス・アマトリアス(愛の歌曲集) |
カロル・ガルシア(メゾ・ソプラノ)
エレーナ・デ・ラ・メルセド(ソプラノ)
ダビド・メネンデス(バリトン)
ルベン・フェルナンデス・アギーレ(ピアノ) |
録音 2016年6月1-2日,9月26日 Auditorio
Manuel de Falla,Granada, Spain
表現力豊かな3人の歌手によって歌い分けられた世界初録音8曲を含むグラナドスの歌曲を全て収録した2枚組。
グラナドス没後100年を記念して2016年にリリースされたアルバムです。
カスティリャの小さな歌を集めた「スペイン語歌曲集」、世界初録音となる軽快な「ポスティリョンの歌」、歌うというよりは語る部分が多い「昔風のスペイン歌曲集」第8曲"La
maja de Goya"などのニュアンスたっぷりの歌が楽しめる【DISC1】、7曲の世界初録音の歌と、歌曲集「カンシオネス・アマトリアス」を含む【Disc2】。スペインの歌を愛する人への素晴らしい贈り物です。
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IBS112016
【旧譜】
¥2700
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SENSATIONS アコーディオン作品集
1.アルベニス(1860-1909):
スペイン組曲 Op.47-第6曲 アラゴン(ファンタジア)
2.トゥリーナ(1882-1949):前奏曲 Op.80
3.アルフテル(1905-1989):2つの舞曲-第1番
ラ・パストーラ
4.ソレール(1729-1783):ソナタ 第49番 ニ短調
5.ソレール:ソナタ 第25番 ニ短調
6.ソレール:ソナタ 第84番 ニ長調
7.デ・カベソン(1510-1566):
「不運が私に打ちかかる」による第4旋法のティエント
8-9.エルコレカ(1969-):
アントニオ・カベソンのティエントによる4つのディファレンシア-
第2番、第4番1
0-14.ピアソラ(1921-1992):5つのタンゴ・センセーション |
イニャキ・アルベルディ(アコーディオン)
ガルナタ弦楽四重奏団-8-14 |
録音 2016年9月1-2.26日 Auditorio Manuel
de Falla, Spain
アコーディオンの繊細で色彩的な音色は、全て「ふいご」から空気を取り入れることで生み出されます。
スペインのアコーディオン奏者イニャキ・アルベルディはオーケストラ、ピアノ、オルガン、ハーモニウム、ハープシコード、そして最後にバンドネオンまでの様々な楽器のために書かれた曲をアコーディオンで演奏。原曲を模倣するのではなく、あくまでも「新たな命を空気とともに吹き込む」ことを前提に奏でられた各々の曲は、まるでもともとアコーディオンのために書かれたかのような味わいです。
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MUSO
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Concerti a quattro 4人で協奏曲を
コレッリ、モレル、ヘンデル、テレマン、ムーレ、ヴィヴァルディ
1-6.アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)/ヨハン・クリスティアン・シックハルト(1682-1762)編曲:
合奏協奏曲 第18番 ト短調 Op6-8 「クリスマス協奏曲」
7.ジャック・モレル(1641-1715)/アンサンブル・ブラダマンテ編曲:
三重奏によるシャコンヌ
8-11.ヘンデル(1685-1759)/伝テレマン:
四声の協奏曲 ニ短調
12-19.ジャン=ジョセフ・ムーレ(1682-1738)/アンサンブル・ブラダマンテ編曲:二声と三声のための室内協奏曲
20-22.ヴィヴァルディ(1678-1741):
リコーダー、オーボエと通奏低音のための協奏曲
ト短調 RV103 |
アンサンブル・ブラダマンテ
レイチェル・ヘイマンス(リコーダー、バロック・オーボエ)、
アンヌ=カトリーヌ・ゴスレ(リコーダー)、
レオノール・パラッツォ(五弦チェロ)、
ポール・ヴァン・デン・ドリーシュ(チェンバロ) |
録音:2018年2月13-16日ボルニヴァル教会、ベルギー
【後期バロックに流行した、小編成の室内協奏曲を集めて】
バロック後期にヨーロッパ各地で流行した合奏協奏曲。その形態に倣いつつも、より小さな編成で気軽に演奏することが出来ることで広まった室内協奏曲と、その編成へと編曲された作品を集めています。
2つのリコーダー、あるいはリコーダーとオーボエを中心に、通奏低音を加えた三声、チェロを独立させた四声の作品を収録。
このジャンルで多くの作品を残したヴィヴァルディはもちろん、有名なコレッリの「クリスマス協奏曲」の編曲が収められているのも嬉しいところで、様々な地域で作曲された作品を聴き比べ出来るのもアルバムの特色といえます。
2006年にベルギーで開催されたアクシオン・クラシック・コンクールをきっかけに結成されたアンサンブル・ブラダマンテは、古楽や古典にとどまらず、ロマン派、現代音楽、そしてヨーロッパ各地の民族音楽までをレパートリーとする、ボーダーレスな活躍をみせるアーティストで構成されています。
特に長年その習得に励んできたというパラッツォの担当する五弦チェロの活躍は、このアンサンブルを特徴づけているといえるでしょう。

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NAXOS
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ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲集 第1集
オルガン交響曲 第1番 ハ短調 Op.13 No.11.第
1楽章:Prelude/2.第2楽章:Allegretto/
3.第3楽章:Intermezzo/4.第4楽章:Adagio/
5.第5楽章:Marche pontificale/
6.第6楽章:Meditation/7.第7楽章:Finale
オルガン交響曲 第2番 ニ長調 Op.13 No.2
8.第1楽章:Praeludium circulare/
9.第2楽章:Pastorale/10.第3楽章:Andante/
11.第4楽章:Salve Regina/
12.第5楽章:Adagio/13.第6楽章:Finale |
ヴォルフガンク・リュプザム
(オルガン-E.M.スキナー) |
ロックフェラー・メモリアル教会、シカゴ大学/録音
2019年3月24日
フランスの作曲家、シャルル=マリー・ヴィドールの「オルガン交響曲」を名手ヴォルフガンク・リュプザムが演奏するシリーズ、第1集。
19世紀後半、超絶技巧を持つオルガニストとして名を馳せたヴィドールは、25歳の時にサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任。64年間に渡りこの地位にとどまり、バッハを始めとしたオルガン作品を紹介すると共に、自身も数多くの作品を書き上げました。オルガン曲以外の作品も残されていますが、現在、最も愛されているのは10曲の「オルガン交響曲」でしょう。
交響曲といってもオーケストラが使われているわけではなく「大規模なオルガンソナタ」であり、交響的な響きが存分に用いられているという意味を持つ当時流行のジャンルで、ヴィドールは、時にはグレゴリオ聖歌の旋律も用いながら独自の作品を創り上げていきました。
この第1集には初期に書かれた第1番と第2番を収録。あまり耳にすることのないこの2つの作品は、未だ古典的な組曲の形式に拠って書かれているものの、かなり斬新な部分もあり、ヴィドールの創意工夫が感じられます。
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パトリック・ガロワ(指揮)&チェコ室内管弦楽団パルドビツェ
チマローザ(1749-1801):序曲集
第6集
1.歌劇《秘密の結婚》序曲(1792年ウィーン版)
2.歌劇《オラーツィ家とクリアーツィ家》序曲(1797年版)
3.フェルナンド4世のためのカンタータ-序曲(1799)
4.歌劇《オラーツィ家とクリアーツィ家》序曲(1800年パリ版)
5.歌劇《アルテミジア》序曲(1801)
6.歌劇《ペネローペ》序曲(1794-1795)
7.歌劇《無分別、しかし幸運な男》序曲(1797)
8.歌劇《トラキアの恋人たち》序曲(1797)
9.歌劇《トロイで包囲されたアキレス》序曲(1797)
10.歌劇《破られた約束》序曲(1795)
11.歌劇《いつわりのみせかけ》序曲(1784)
12.歌劇《宮廷楽士長》序曲(1780頃)(S.ペルジーニによるオーケストラ版) |
バルボラ・トメチュコヴァー(オーボエ)-7,8,10
ヤン・カラス(ホルン)-6,10
マルケータ・チェピツカー(ヴァイオリン)-6
パトリック・ガロワ(指揮)
チェコ室内管弦楽団パルドビツェ |
録音 2018年9月21-24日 The House of Music,
Pardubice, Czech Republic
人気シリーズ、ドメニコ・チマローザの序曲集。第6集も前作に引き続き、パトリック・ガロワがおなじみチェコ室内管弦楽団パルドビツェを指揮。18世紀イタリアのオペラ・シーンを彩った楽しい序曲を優雅に演奏しています。
冒頭の《秘密の結婚》序曲はチマローザ作品の中でも最も知名度の高い曲。1792年2月7日にウィーンで初演され、2月9日にはレオポルド2世が臨席のもと上演、皇帝はこの曲を大変気に入り、会食後「全曲をアンコールした」という逸話が残されていますが、確証はありません。
他にも珍しい曲が収録されており、最後の《宮廷楽士長》はもともとオーケストラ版が残存していない作品で、現在はマルコ・ブロッリが校訂した版を用いて演奏されますが、ここではシモーネ・ペルジーニがオーケストレーションした「全く違う版」による序曲を聴くことができます。
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イェネ・ヤンドー(ピアノ)
リスト(1811-1886):ピアノ作品全集 第54集
ハンガリーの歴史的肖像-後期ピアノ作品集 |
イェネ・ヤンドー(ピアノ) |
ハンガリーの歴史的肖像 S205/R112(1885頃)
1.イシュトヴァーン・セーチェーニ/
2.ヨージェフ・エトヴェシェ/3.ミハーイ・ヴェレシュマルティ/
4.ラースロー・テレキ/5.フェレンツ・デアーク/
6.シャーンドル・ペテーフィ/7.ミハーイ・モショニ
8.リヒャルト・ワーグナー-ヴェネツィア
S201/R82(1883)/
9.リヒャルト・ワーグナーの墓に S202/R85(1883)/
10.葬送のゴンドラ(悲しみのゴンドラ
第2稿) S200/2/R81/2(1885)/
11.眠られぬ夜、問いと答え-トーニ・ラーヴの夜想曲による
S203/R79(異稿版)(1883)/
12.ハンガリーの神 S543/R214(1881)/13.ペテーフィの追悼に
S195/R111(1877)/
14.葬送前奏曲と葬送行進曲 S206/R83-84(1885)/15.モショニの葬送
S194/R110/
16.前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」(J.S.バッハの前奏曲による)S179/R23(1859) |
録音 2018年5月6-9日 Phoenix Studio, Diósd,
Hungary
華麗なピアニズムと派手な女性遍歴で世間を騒がせたリストは、その反動もあってか晩年には僧籍を取得するなど、内省的で勤勉な生活を送りました。
それに伴い作品も変化し、用いられる音は少なく調性感も希薄になり、一部の作品では「20世紀の音楽を先取りしている」とまで言われるほどに独自の世界が展開されています。
このアルバムではリストの様々な「後期作品」が収録されていますが、ハンガリーの偉人たちを音で描いた1870年から1885年の作品「ハンガリーの歴史的肖像」は幾分華麗で重厚な筆致が残っており、超絶技巧の持ち主リストの面影を彷彿させます。
しかし、その他の作品には「葬送」「神」という言葉が多用されており、時には妖艶な旋律が顔を見せるものの、全体的には灰色味を帯びた難解な音楽になっています。
とりわけ義理の息子ワーグナーの死に寄せた2曲は、リストの深い悲しみが感じられる印象的な旋律を持っています。NAXOSを代表する名手イェネ・ヤンドーの共感溢れる演奏で。
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マニャール(1865-1914):交響曲 第1番&第2番
交響曲 第1番 ハ短調 Op.4(1890)
1.第1楽章:Strepitoso
2.第2楽章:Religioso: Largo - Andante
3.第3楽章:Presto
4.第4楽章:Molto energico
交響曲 第2番 ホ長調 Op.6(1893/1896改訂)
5.第1楽章:Ouverture: Assez anime
6.第2楽章:Danses: Vif
7.第3楽章:hant varie: Tres nuance
8.第4楽章:Final: Vif et gai |
ファブリース・ボロン(指揮)
フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団 |
録音2018年10月15,16日 Rolf Bohme Saal,
Konzerthaus,Freiburg, Germany-1-4/2019年1月10,11日
SWR Studio, Baden-Baden, Germany-5-8
マニャール:交響曲 既発リリース交響曲
第3番&第4番-8.574082
フランスの作曲家マニャールの交響曲集。前作第3番、第4番と同じくファブリース・ボロンが指揮するフライブルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。
彼は生涯で9曲の交響曲を完成させるつもりだったとされますが、戦禍に巻き込まれ49年という短い生涯を閉じたことで、残念ながらその目論みは潰えてしまいました。
このアルバムに収録されている第1番と第2番はともに、マニャールに多大な影響を与えたヴァンサン・ダンディの指導のもとで書き上げられた曲。とりわけ循環形式が効果的に用いられた第1番はダンディに献呈されており、師への感謝の念が込められた作品で、第2楽章のドヴォルザークを思わせる牧歌的な雰囲気と終楽章の力強い旋律が強い印象を残します。
1893年に完成された第2番も同じくダンディの指導を受け作曲されましたが、第1番に比べマニャールの作風は飛躍的に進歩しており、ほとんどダンディの助けは必要なかったようです。
第1楽章にでは古風な旋法が使われていたり、ブルックナーを思わせるゲネラルパウゼ(オーケストラ全体が休止する)が用いられるなど様々な創意工夫が凝らされているのが特徴です。
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フィリップ・グラス(1937-):アメリカの四季
ヴァイオリン協奏曲 第2番「アメリカの四季」(2009)
1.プロローグ/2.第1楽章/3.歌 第1番/4.第2章/
5.歌 第2番/6.第3楽章/7.歌 第3番/8.第4楽章
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(2008)
9.第1楽章/10.第2楽章 |
ピョトル・プラヴネル(ヴァイオリン)
ヘラルド・ヴィラ(ピアノ)-9-11
フィリップ・バッハ(指揮)-1-8
ベルン室内管弦楽団-1-8 |
録音 2018年12月10-13日 ehudi Menuhin Forum,
Bern, Switzerland
フィリップ・グラスは、ミニマリズムを取り入れた初期の時代から少しずつ作風を変化させ、多くの音楽家たちとコラボレーションを重ねながら、独自のスタイルを確立させ、80歳を超えた今、『現代アメリカ音楽の象徴的存在』になっています。
このアルバムに収録されている「アメリカの四季」はヴァイオリニスト、ロバート・マクダフィーの提案によって作曲された作品で、ヴィヴァルディの「四季」を下敷きにし、チェンバロの音を模したシンセサイザーが良いアクセントとなる18世紀初頭のバロックの精神を取り入れたユニークな出来映えになっています。
とはいえ、各楽章に明確な季節が与えられているわけではなく、聴き手は穏やかな海、激しい嵐など様々な風景が喚起される音楽から自由に季節を感じ取ることができます。
ヴァイオリン・ソナタは建築家マーティン・マレーの委嘱で書かれた曲。ブラームス、フォーレ、フランクのソナタを意識した回顧的な作風が採用されており、「敢えて不協和音を用いないこと」への挑戦ともいえる作品になっています。
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ファイン・アーツ弦楽四重奏団
ベートーヴェン(1770-1827):弦楽四重奏のためのフーガと希少作品集
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hess 32(弦楽四重奏曲第1番Op.18,
No.1の第1稿)(1799)
1.第1楽章:Allegro con brio/2.第2楽章:Adagio
molto/
3.第3楽章:Scherzo: Allegro/4.第4楽章:Allegretto
5.弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131:第1楽章の初期版(1826)/
6.前奏曲とフーガ ヘ長調 Hess 30(1795)/
7.アレグレット ロ短調 WoO 210(1817)/8.前奏曲とフーガ
ハ長調 Hess 31(1795)/
9.フーガ ニ短調 Hess 245(断章)(1795頃)/
10.ヘンデルの「ソロモン」 HWV67,第1部:序曲のフーガの弦楽四重奏
(ベートーヴェンによる弦楽四重奏のための編曲
Hess 36)(1794–95)/
11.メヌエット 変イ長調 WoO 209,Hess 33(1790頃)/12.大フーガ
変ロ長調 Op.133(1825) |
ファイン・アーツ弦楽四重奏団
【メンバー】
ラルフ・エヴァンス(第1ヴァイオリン)、エフィム・ボイコ(第2ヴァイオリン)、
ギル・シャロン(ヴィオラ)、ニクラス・シュミット(チェロ) |
録音2018年11月26-29日 Christuskirche,
Berlin-Oberschö neweide, Germany
2020年ベートーヴェン・イヤーに寄せる希少作品の登場。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、彼の全作品の中でも人気の高いジャンルですが、構想段階で破棄された曲や、ほとんど演奏されない曲も存在しており、これらをまとめたこの1枚はベートーヴェンを知る上での重要な資料になることでしょう。
まず冒頭に置かれた弦楽四重奏曲ヘ長調は、後に「第1番」として出版される曲の初期ヴァージョン。出版前に念入りに校訂を行ったというエピソードが伝えられており、ベートーヴェンの創作プロセスを垣間見ることのできる興味深い作品です。
他には「弦楽四重奏曲第13番」の終楽章として書かれた大フーガ、初期の珍しいフーガなどの小品が並び、その中にはヘンデル作品の編曲版も含まれています。
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セーゲルスタム(指揮)&トゥルク・フィル
ベートーヴェン(1770-1827):劇音楽「シュテファン王」他
1-23.劇音楽「シュテファン王」Op.117(1811)/
24-25「レオノーレ・プロハスカ」の音楽 WoO
96(1815)(抜粋)/
26.奉献歌 Op.121b(第2稿 声、合唱とオーケストラ版)(1824)/
27.盟友の歌「すべての良き時に」Op.122(1824)/
28.奉献歌 Op.121b(第2稿 3人の歌手、合唱とオーケストラ版)(1822)/
29.連合君主たちへの合唱「幸せな州の賢明な創始者」
WoO 95(1814)/
30.「良いニュース」-終末歌「ゲルマニア」WoO
94(1814)/
31.「凱旋門」-終末歌「成就せり」WoO 97(1815) |
クラウス・オバルスキ(語り:シュテファン王) -3,5,7,9,11,12,14,18,20-22、
ローランド・アストール(語り:戦士,使者,老人)-5,7,17、
エルンスト・オダー(語り:ギュラ)-7アンゲラ・エバーライン(語り:ギゼラ)-9、
レーッタ・ハーヴィスト(ソプラノ)-25、ヨハンナ・レヘスヴオリ(ソプラノ)-26,27、
メルヤ・マケラ(アルト)-27、ニクラス・シュパンベルグ(バス)-30、ユハ・コティライネン(バス)-31、
パイヴィ・セヴェライデ(ハープ)-25、ザ・キー・アンサンブル-1-23,26-30、
マイッキ・サイッカ(ソプラノ)-28、クリスティーナ・ラウダネン(アルト)-28、
アンドレアス・ノルドストレム(テノール)-28、アボエンシス大聖堂聖歌隊-24,31、
レイフ・セーゲルスタム(指揮)-1-24,26-31、
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団-1-24,26-31 |
録音 Turku Concert Hall, Turku, Finland 2018年8月27-31日-1-23,25-30 2018年10月15-19日-24,31
2020年ベートーヴェン・イヤーに寄せる希少作品の登場。
オーストリア皇帝フランツ1世の肝いりで、ブダペストに建築された大きな劇場のこけら落としのために1811年にベートーヴェンが作曲した付随音楽「シュテファン王」。西暦1000年にハンガリー王国を建国したイシュトヴァーン1世が描かれたこの作品は、祝祭的な序曲で始まり、合唱と台詞で迫りくる敵と戦う王の偉業が描かれています。壮大な音楽が付けられていますが、以降はあまり演奏される機会がなく、現在では序曲がかろうじて時折演奏されるのみの「知られざる作品」になっています。
他にはベートーヴェンが関心を抱いていたレオノーレ・プロハスカ(男装して軍隊に入隊し活躍したものの戦いで命を落とした)のための音楽や、1815年に開催された"ウィーン会議"を祝した曲など勇ましく壮観な合唱曲をレイフ・セーゲルスタムが指揮するトゥルク・フィルハーモニー管弦楽団とトゥルクの室内合唱団"キー・アンサンブル"他の演奏で聴くことができます。
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アントン・ルビンシテイン(1829-1894):ピアノ・ソナタ
第1番&第2番 |
チェン・ハン(ピアノ) |
ピアノ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.12(1848-1854)
1.第1楽章:Allegro appassionato/2.第2楽章:Andante
largamente/
3.第3楽章:Moderato/4.第4楽章:Moderato
con fuoco
3つのセレナード Op.22(1855)
5.第1番:Andante con moto/6.第2番:Moderato/
7.第3番:Allegretto con moto
ピアノ・ソナタ 第2番 ハ短調 Op.20(1848-1850)
8.第1楽章:Allegro con moto/
9.第2楽章:Andante:Theme and Variations/
10.第3楽章:Vivace |
録音 2018年7月22-24日 Performing Arts
Centre,The Country Day School,King City,Ontario,Canada
ロシアで生まれ5歳からピアノを始めたアントン・ルビンシテイン。9歳で演奏会を開くなど神童ぶりを発揮しましたが、パリ音楽院への入学を試みるも敢え無く失敗。しかしフランツ・リストと知り合いになり、才能を絶賛されました。
一時期はベルリンに拠点を置くも、1848年ロシアに帰国。ドイツにルーツを持つエレナ・パヴロヴナ大公妃らの支援を受け、サンクトペテルブルクで一連のコンサートを開始した後、3年後にサンクトペテルブルク音楽院を設立、ロシアの音楽教育に多大な功績を残しています。
作曲家としては、ピアノ曲を中心に多くの作品を残しましたが、これらは彼の死後ほとんど演奏されることなく忘れられていたところ、熱心な愛好家たちのおかげで、最近演奏機会が増えてきました。
このアルバムにはソナタ第1番と第2番、3つのセレナードを収録。第6回中国国際ピアノコンクールの優勝者、チェン・ハンが作品のストーリー性を読み解き、ドラマティックな演奏を聴かせます。
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8.660468
(3CD)
¥3600
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ジャンルイジ・ジェルメッティ(指揮)
ロッシーニ(1792-1868):歌劇《ゼルミーラ》2幕
1826年パリ版
【CD1】1-15:第1幕 【CD2】1-11.第1幕(続き) 【CD3】1-19.第2幕 |
ゼルミーラ:レスボスの王女-シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(ソプラノ)、
ポリドーロ:レスボス王-フェデリコ・サッキ(バス)、
イーロ:ゼルミーラの夫、トロイアの王子-メルト・スング(テノール)、
アンテノレ:レスボス王位の簒奪者-ジョシュア・スチュワート(テノール)、
エンマ-マリナ・コンパラート(メゾ・ソプラノ)、レウチッポ-ルーカ・ダッラミーコ(バス)、
エアシーデ-シュー・シャン(テノール)、高僧-エマヌエル・フランコ(バリトン)、
グレツキ室内合唱団クラクフ(マテウシュ・プレンドータ-芸術監督)、
ヴィルトージ・ブルネンシス(カレル・ミタス-芸術監督)、
ジャンルイジ・ジェルメッティ(指揮) |
アンドレア・レオーネ・トットラ:台本/ドルモン・ド・ベロワの悲劇「ゼルミーラ」:原作
録音 第29回ロッシーニ祝祭音楽祭 2017年7月19,20,21,27日 ドイツ、バート・ヴィルトバード
ロッシーニが1822年に作曲した歌劇《ゼルミーラ》は、彼がナポリの劇場のために書いた最後の作品。2月16日にナポリ・サン・カルロ劇場で初演され、その1か月後にロッシーニは歌劇で主演を務めた歌手イザベラ・コルブランと結婚。
作曲当初から予定されていたウィーンの上演に出かけたロッシーニは、その後ナポリに戻ることはありませんでした。ナポリ、ウィーンとも初演は成功を収めましたが、1826年にパリで初演された際には、歌手勢が一新されたこともあり、ロッシーニはいくつかの場面に変更を加え、ゼルミーラの夫イーロ役の歌唱難易度を高めるなど、当時の歌手たちを引き立てる工夫をしています。
この時代の作品らしく序曲はなく、幕が上がるといきなり緊迫の場面が展開、観客は有無をいわさず物語に引き込まれていくという手法が採られており、ここではジェルメッティの指揮のもと、優れた歌手たちが迫真の歌唱を聴かせます。
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ウィリアム・マサイアス(1934-1992):合唱作品集
1.A Babe is Born みどりごが生まれた Op.55(1971)
2-3.Jesus College Canticles Op.53(1970)
ジーザス・カレッジ・カンティクル
4-8.Learsongs リアソングス(1988)-世界初録音
9.Y nefoedd sydd yn datgan gogoniant Duw 天は神の栄光を宣言する(1988)
10.Ave verum corpus アヴェ・ヴェルム・コルプス(1992)
11-17.Riddles なぞなぞ(1987)-世界初録音
18.A May Magnificat 5月のマニフィカト Op.79,No.2(1978) |
ヒュー・クルーク(オルガン)-1,9
シャンナ・ハート(オルガン)-2,3,9
グレン・デンプシー(ピアノ)-4-8
アイーダ・ラーロウ(ピアノ)-4-8
マリー=ノエル・ケンダル(ピアノ)-11-17
デイヴィッド・エリス(ベル-11-17),(チャイムバー-18)
ザ・ジェントルメン・オブ・セント・ジョンズ-11-17
セント・ジョンズ・ヴォイセスグラハム・ウォーカー(指揮) |
録音 2019年3月22-24日 St John's College
Chapel, Cambridge, UK
以前リリースされた合唱作品集(8.573523)が高く評価されたイギリスの作曲家ウィリアム・マサイアス。オペラ、交響曲、協奏曲をはじめとする多くの作品を残しましたが、その中でも教会のための伝統的な合唱曲が知られており、1981年のチャールズ皇太子の御成婚の際に書いた曲は、テレビを見ていた推定10億人の人々の耳にも届いています。
このアルバムには正統的なキャロルである「みどりごが生まれた」をはじめ、世界初録音となる楽しい「なぞなぞ」、二重コーラスとチャイムバーが紡ぎ出す複雑な声の絡み合いが、呪術のような雰囲気をもたらす「5月のマニフィカト」などの作品が収録されており、マサイアスの多彩な才能を目の当たりにすることができます。
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ウィリアム・マサイアス(1934-1992):時と永遠の幻影
声楽作品と室内楽作品集
1.祝祭ファンファーレ(1979)
2.時と永遠の幻影 Op.61(1972)
3-5.組曲「パリジェンヌ」(1953)
6.涙(1953)
7-9.クラリネット・ソナチネ Op.3(1956/1975改訂)
10.ホワイト・ロックのデイヴィッド(1958)
11.ミュゼットとダンス(1966)
12-13.2つのウェールズ民謡(1962)
14.カプリッチョ Op.46-2(1969)
15.私が青年だった頃(1971)
16-17.ハープのためのソナタ Op.66(1974/1992改訂)
18.若者の夢 Op.49(1970)
19-21.コンチェルティーノOp.65(1974)
世界初録音 |
ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズ(バリトン)-2,6,10,12,13,15,18
ブライアン・ルース(フルート)-14,19-21
サラ・フレーカー(オーボエ)-19-21
ジャッキー・グレイジア(クラリネット)-7-9
マリッサ・オレガリオ(ファゴット)-19-21
ティモシー・カンター(ヴァイオリン)-11
ローレン・ラスタッド・ロス(ヴァイオリン)-11
ミケーレ・ゴット(ハープ)-10,16-17
ジェイソン・カーダー(トランペット)-1
エドワード・リード(トランペット)-1
ポーラ・ファン(ピアノ)-2-6,12,13,15,18
レックス・ウッズ(ピアノ)-3-5,7-9,14,19-21 |
録音 2019年1月7-18日 Jeffrey Haskell Recording
Studio,Fred Fox School of Music,University
of Arizona, Tucson
幼い頃から楽才を発揮、20世紀ウェールズにおける「最も重要で多作な作曲家」の一人として評価されるウィリアム・マサイアス。
主として合唱作品が知られていますが、歌曲や室内楽のジャンルでも、親しみやすい旋律がふんだんに使われた美しい作品を数多く書いています。
このアルバムは、2本のトランペットで奏でられる「祝祭ファンファーレ」で幕を開け、独唱曲を交えながら、ピアノ曲、クラリネット、ヴァイオリン曲などの様々な作品を聴くことができる趣向になっており、前衛的な手法を取り入れながらも、優雅さを忘れないマサイアスの作風をじっくり堪能できる1枚です。
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タンスマン(1897-1986):独奏ギターのための作品全集
第2集 |
アンドレア・デ・ヴィティス(ギター) |
インヴェンション「バッハを讃えて」(1967)
1.パスピエ:Allegro con moto/2.サラバンド:Lento
cantabile/
3.シシリエンヌ:Allegretto/
4.2声のトッカータ:Moderato/5.アリア:Lento
cantabile
ショパンを讃えて(1966)
6.前奏曲:Andante cantabile/7.夜想曲:Moderato/
8.ロマンティックなワルツ:Allegro ma
non troppo/9.バラード「ショパンを讃えて」(1965)
ギター組曲(1956)
10.ロマンティックな夜想曲:Lento e cantabile/
11.ポーランド風に:Allegro con moto/
12.カンツォネッタ:Lento/13.インヴェンション:Allegro
moderato/
14.東洋風子守歌:Andante cantabile/
15.セゴビア:Allegro con moto/
16-17.前奏曲と間奏曲(1955)/
18.スクリャービンの主題による変奏曲(1971)/
19.パッサカリアの様式による小品(1953)/
20.古風な小品(1970)/
21-22.2つの流行歌((1978) |
録音 2018年10月24-26日 St.Paul's Anglican
Church,Newmarket,Ontario,Canada
第1集(8.573983)に引き続き、名手セゴビアのために書かれたタンスマンのギター作品を堪能するシリーズ第2集。どれも超絶技巧が要求される、奏者たちにとって取り組み甲斐のある作品に仕上がっています。
ここには、タンスマンが尊敬してやまなかったJ.S.バッハとショパンへのオマージュ作品を中心に、彼と関係の深かった人々に捧げた作品を収録。様々な曲が配された「ギター組曲」には"親友としてのセゴビア"の肖像が描かれていたり、スクリャービンの前奏曲作品番号16、第4曲がギター版に編曲されていたりと、タンスマンの尊敬と友情の証となる作品が並んでいます。第1集と同じくアンドレア・デ・ヴィティスが共感溢れる演奏を披露します。
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マリオ・ピラティ(1903-1938):前奏曲、アリアとタランテッラ
他
1-3.前奏曲、アリアとタランテッラ
(古いナポリ民謡の旋律で)-大オーケストラのための(1932)
4つのイタリア民謡-小オーケストラのための(1931)
4.第1番:Canzone a ballo 踊りの歌/
5.第2番:Filastrocca con variazioni 童謡と変奏曲/
6.第3番:Ritorni dalla mietitura 収穫からの戻り/7.第4番:L'Addio
別れ
バガテル-室内オーケストラのための(1933)
8.第1番:Marcia 行進曲/9.第2番:Ninna
nanna ニンナ・ナンナ/
10.第3番:Duetto:Contrasto rusticano-二重奏:コントラスト・ルスティカーノ/
11.第4番:Rondo–Valzer ロンド-ワルツ/12.第5番:Fine
終曲
ディヴェルティメント-ブラス・アンサンブルのための(1932)-D.マカルーソ(1968-)による編曲
13.行進曲/14.ロマンス/15.マズルカ/16.ファンファーレ |
ヴァディム・ダヴィドフ(ピッコロ)-6、アレクサンドル・コソロフ(オーボエ)-6、
アレクサンドル・ポシケラ(ファゴット)-10、
アレナ・アレクセイエヴァ(ピアノ)-8-12、
モスクワ交響楽団の金管奏者たち-13-16、
モスクワ交響楽団-1-12
アドリアーノ(指揮) |
Ineditta PI2757の移行盤
録音 Mosfilm Studios, Moscow,Russia/2007年3月-1-12、2008年5月-13-16
マリオ・ピラティは20世紀初頭にナポリで生まれたイタリアの作曲家。幼い頃より音楽の才能を発揮、地元の音楽院で学んだ後は一時期ミラノに住むも、30歳になる前にナポリに帰国。1939年に35歳という短い生涯を終えるまでに、多数の色彩豊かな作品を残しました。バロック音楽とイタリア民謡を愛した彼は、自身の作品にもこれらの形式やイディオムを取り入れることで、独創的な作風を創り上げました。
アルバムの冒頭に置かれた「前奏曲、アリアとタランテッラ」はその最たるもので、ヴィヴァルディの技巧的なヴァイオリン協奏曲を思わせるヴァイオリンの細かいパッセージと、オーケストラで朗々と奏でられる民謡風の旋律が溶け合い、素晴らしいハーモニーを紡いでいます。
楽しい雰囲気を持つ「バガテル」は、ユーモラスな楽想の中に洗練されたイタリア民謡の旋律が紛れ込むピラティの代表作です。指揮者アドリアーノはピラティ作品の復興に力を注いでおり、2000年からは録音に取り組んでいます。
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ファリア・ゴメス(1979-):室内楽作品集
1.Memoria 思い出(2012)
ヴァイオリン・ソナタ(2018)-世界初録音
2.第1楽章:Lento e libero/
3.第2楽章:Andante non troppo/
4.第3楽章:Molto vivace/
5.第4楽章:Calmo
6.Thanatos 死の神(2008)-世界初録音/7.Escape
逃避(2007)-世界初録音/
8.Espera 待つ(2009)-世界初録音/9.Returning
戻る(2010)-世界初録音/10.Elegia エレジー(2007)
Nachtmusik 夜の音楽(2012)
11.第1曲:Slow and freely/12.第2曲:Very
lively/13.第3曲:With flexibility,non-mechanical/
14.第4曲:Unpredictable,with sudden changes/15.第5曲:Slow
and freely |
サラ・サーロー(クラリネット)-1,6,9,11-15、カルラ・サントス(ヴァイオリン)-2-6,9、
ナンシー・ジョンソン(ヴィオラ)-6,8、ミゲル・フェルナンデス(チェロ)-6,10、
サウル・ピカド(ピアノ)-1-5,7-9,11-15 |
録音 2018年7月12-14日 カーディフ大学コンサートホール,カーディフ,UK
1979年リスボン生まれの作曲家ファリア・ゴメスの室内楽作品集。4歳からピアノを学び、リスボンで初期の音楽教育を受けた後、ロンドンの王立音楽院で作曲の修士号と博士号を取得。ポルトガルで8年間教職に就き、香港で1年過ごしてから、2015年の時にウェールズに定住しています。
世界中を飛び回るファリア・ゴメスですが、彼の室内楽作品のほとんどはポルトガル時代に書かれており、作品の根底は生まれ故郷にあることを彼自身も強調しています。
最新作の「ヴァイオリン・ソナタ」(2018)でも先鋭的な作風の中に民謡の要素が巧みに織り込まれており、第2楽章では敢えて"美しい旋律"が採用されるなど、様々な仕込みが施されています。
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ボリス・ティシチェンコ(1929-2010):ハープのための作品全集
1.わが兄弟へ Op.98(1986)-ソプラノ、ハープとフルートのための
2.遺言 Op.96(1986)-ソプラノ、ハープとオルガンのための
ハープ協奏曲 Op.69(1977)
3.第1楽章:Moderato/4.第2楽章:Allegro
con molto/
5.第3楽章:Moderato/
6.第4楽章:Intermezzo/7.第5楽章:Andante |
アイオネラ・マリヌーツァ(ハープ)
アナラ・ハセノーヴァ(ソプラノ)
アルテム・ナウメンコ(フルート)
アンナ・ホメニャ(オルガン)
ミハイル・スガコ(指揮)
インターナショナル・パリジャン交響楽団 |
録音 Auditoriumu of CRR de Paris,Paris,France/2018年12月23-28日-3-7、2019年2月19日-1,2
レニングラード音楽院でショスタコーヴィチ、ウストヴォーリスカヤらに学び1965年にレニングラード音楽院の教師となり、1985年には教授となったティシチェンコ。
ショスタコーヴィチの「直属の音楽的後継者」と目されただけでなく、"ショスタコーヴィチの証言"を書いたソロモン・ヴォルコフをショスタコーヴィチに紹介したことでも知られています。
彼は多くのジャンルに作品を書いていますが、ここにはハープを用いた抒情的な曲も収録されており、どちらかといえば「激しい作風」で知られるティシチェンコの知られざる一面を知ることができます。
1986年に作曲された「わが兄弟へ」は彼の兄で科学者のミハイルの死を悼んだもの。ミハイル・レールモントフの詩が用いられており、フルートとハープが歌声を美しく彩っています。
「遺言」はザボロツキーのテキストが用いられたヴィラ=ロボスやピアソラ作品を思わせる激しい曲。オルガンの響きがユニークです。
ハープ協奏曲でのハープの使い方はかなり個性的で、とりわけ冒頭の断片的な響きが印象的。曲が進むにつれ様々な要素が顔を出す聴き応えのある作品です。
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ジャック・カステレード(1926-2014):フルートのための作品全集
第2集
Ombres et clartes 影と光(2010)-世界初録音
フルートと弦楽三重奏のための
1.第1楽章:Allegro piacevole/2.第2楽章:Nocturne
et immobile/3.第3楽章:Vivace con spirito
Sonate en Forme de Suite 組曲形式のソナタ(1955)
フルートとピアノのための
4.第1曲:前奏曲/5.第2曲:メヌエット/6.第3曲:サラバンド/7.第4曲:ロンド
Musique 音楽(1962)-世界初録音
フルート、ハープと弦楽三重奏のための
8.第1曲:前奏曲/9.第2曲:牧歌/10.第3曲:変奏曲/11.第4曲:エレジー
木管五重奏曲(1953)-世界初録音
フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための
12.第1楽章:Allegro con spirito/13.第2楽章:Andantino/14.第3楽章:Allegro
vivace |
コブス・デュ・トワ(フルート、15のみピッコロ)、マルシン・アレント(ヴァイオリン)-1-3,8-11、
アンドリュー・ゴンザレス(ヴィオラ)-1-3,8-11、キンバリー・パターソン(チェロ)-1-3,8-11、
ブリジェット・キビー(ハープ)-8-11、ドリーン・リー(ピアノ)-4-7,15、アンテロ・ウィンズ(アンサンブル)-12-14
【メンバー】
コブス・デュ・トワ(フルート)、サラ・ビールハウス(オーボエ)、
ブライアン・エベルト(クラリネット)、宇野
香織(ファゴット)、メーガン・ルビン(ホルン) |
録音2017年12月10日 Hamilton Hall, University
of Denver, CO,USA-4-7,12-14、2018年5月15-18日
Firehouse 12, New Haven, CT, USA-1-3,8-11,15
1926年生まれのジャック・カステレード。代表作「フルート吹きの休日」などが収録された第1集(8.573949)に続くフルート作品全集の第2集には「木管五重奏曲」を含む、一層多彩な曲が収録されています。
カステレードが"ローマ賞"を受賞した1853年に作曲された五重奏曲は、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットという伝統的な編成による作品。ガーシュウィンの「パリのアメリカ人」を思わせる軽快な旋律で幕を開け、時にはプーランクを思わせる印象的な部分もある聴きごたえのある曲です。
他にはランパルのために書かれた「組曲形式のソナタ」やハープと三重奏曲を伴う音楽、簡潔な形式が古典派の作品を彷彿させる「ベル・エポック」などフルート(ピッコロ)が大活躍する作品が並びます。第1集と同じくコブス・デュ・トワが華麗な技巧で曲をまとめます。
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ポール・モラヴェック(1957-):Sanctuary Road
聖域の道
1.Write/2.Quietly/3.Reward!/4.The Same
Train/5.Interview I/6.Run I/
7.This Side Up/8.I Waited/9.Run II/10.Interview
II/11.Aunt Abigail/
12.Run III/13.Interview III/14.Rain/15.Interlude:1861-1865/16.Finale
/
17.Show Details Write It!-聖域の道への考察(音楽と物語) |
ラキータ・ミッチェル(ソプラノ)-1-3,10,11,13,14,16
レーハン・プライス=デイヴィス(メゾ・ソプラノ)-1-4,11,13,14,16
ジョシュア・ブルー(テノール)-1-3,6,9,12,13,14,16
マルコム J.メリウェザー(バリトン)-1-3,5,7,13,14,16
デイション・バートン(バス・バリトン)-1,5,10,13,16
オラトリオ・ソサエティ・オブ・ニューヨーク合唱団-1,3,8,12,15,16
&管弦楽団、ケント・トライトル(指揮) |
録音 2018年5月7日 ライヴ Carnegie Hall,New
York, NY, USA
2016年、ミネソタ・オペラのために書いた歌劇《シャイニング》(スティーヴン・キング原作)が大成功を収めたのち、モラヴェックは再び大規模な声楽曲の作曲に取り掛かりました。
台本は同じくマーク・キャンベルが担当。
作品のテーマである「アメリカの歴史的なオラトリオ」の題材には「地下鉄道(19世紀アメリカの黒人奴隷たちが、制度から逃げ出す手助けをした組織、逃亡路)の父」と呼ばれたウィリアム・スティルが長年に渡って残した記録から採られており、一時は月に60人もの奴隷たちの逃亡を助けたというスリリングな物語に音楽を載せることで、更に壮大なストーリーとなり聴き手に迫ります。
アルバムの最後には、作品についての考察(ナレーション)が添えられており、内容の理解を深める手助けをしています。
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ポール・リール(1943-):Stroke of Midnight
真夜中の一撃ピアノ作品集 |
ジョン・イェンセン(ピアノ) |
ピアノ・ソナタ 第5番 イ長調(1988-89/2019)
1.第1楽章:- At First Sight/2.第2楽章:Touch/3.第3楽章:Cannot
Be/4.第4楽章:Happily Ever-
5.チョコレート・サッカー・ボール(2018)
ピアノ・ソナタ 第10番「ソナタ・ピアソラーナ」(2010/2019)
6.第1楽章:Alberto of Barracas/7.第2楽章:Waltz/
8.第3楽章:Waldorf Astoria/9.演奏会用練習曲
第2番(2008)
ピアノ・ソナタ 第12番「真夜中の一撃」(2019)
10.第1楽章:Dusk/11.第2楽章:Nightfall/12.第3楽章:Midnight/
13.Beethoven for the Brain Dead 脳死のためのベートーヴェン(2009)世界初録音 |
録音 2019年7月8-9日 Troy Savings Bank
Music Hall,Troy, New York, USA
ニュージャージー生まれのポール・リール。もともとは英文学と自然科学の研究者ですが、ロックバーグとクラムの作品に触れて作曲に個人的な興味を持ち、2年間ほど作曲法を学んだ後、12曲のピアノ・ソナタやチェロ・ソナタなど数多くの独創的な作品を発表。作曲家としても高い人気を誇っています。
演奏しているジョン・イェンセンは1986年にリールのピアノ協奏曲第1番を初演してから「私の作品の理想的な演奏者である」とリールに言わしめるほどの良き理解者となっています。
このアルバムには、3曲のソナタと3曲の小品が収録されており様々な性格の曲を楽しめますが、中でもユニークなのが「脳死のためのベートーヴェン」と題された小品。ベートーヴェンのおなじみの旋律が20曲分、コラージュされたクイズのような作品です。
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OUTHERE MUSIC FRANCE
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ヴァレンティナ・ナフォルニツァ(ソプラノ)
『ロマンス』 オペラ・アリアと歌曲集
モーツァルト、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、ドガ |
ヴァレンティナ・ナフォルニツァ(ソプラノ)
ケリー=リン・ウィルソン(指揮)
ミュンヘン放送管弦楽団 |
モーツァルト(1756-1791):
1.歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527 より
ツェルリーナのアリア「わかるわね、かわいいあなた」
2.歌劇『フィガロの結婚』K.492 より
スザンナのレチタティーヴォとアリア「とうとうその時が来た〜ああ、早く来て愛しい人」
3.歌劇『イドメネオ』K.366 より
イリアのレチタティーヴォとアリア「いったいいつ終わるの〜父よ、兄たちよ、さようなら!」
4.歌劇『イドメネオ』K.366 より イリアのレチタティーヴォとアリア「孤独、友達よ〜喜びをくれるそよ風よ」
5.歌劇『ツァイーデ』K.344 より ツァイーデのアリア「安らかにお休みください 私の大切な命たるお方」
チャイコフスキー(1840–1893):
6.7つの歌 より 「私は野の草ではなかったかしら」ハ短調
Op.47-7
ドヴォルザーク(1841–1904):
7.歌劇『ルサルカ』Op.114 より 月に寄せる歌「白銀の月よ」
チャイコフスキー:
8.歌劇『イオランタ』Op.69 より イオランタのアリオーソ「どうして私はこのことを知らなかったの」
9.歌劇『イオランタ』Op.69 より 前奏曲
エフゲニー・ドガ(1937-):
10.私はあなたの名前しか知らなかった TE
?TIAM NUMAI DIN NUME
11.あなたの愛らしい瞳 OCHIUL TAU IUBIT
12.ワルツ VALSUL |
録音:2019年6月 バイエルン放送スタジオ1
【モルドバの歌姫、ナフォルニツァのソロ・アルバム登場!】
生まれ故郷のモルドバでは5歳の頃から''ナイチンゲール''と呼ばれて有名であり、2011年に『魔笛』のパパゲーナでウィーン国立歌劇場にデビュー以来、モーツァルト歌いとして既に高い評価を得ているソプラノ、ヴァレンティナ・ナフォルニツァのデビュー・アルバム。
前半に彼女のトレードマークとも言えるモーツァルトのレパートリー、後半には2019年にウィーン国立歌劇場でも歌った「月に寄せる歌」を含むスラヴのレパートリー、さらに同郷モルドバ出身のロシア映画音楽の巨匠、エフゲニー・ドガの作品までを収録しています。
そのドラマティックな歌唱を多彩な作品で堪能することの出来る素晴らしいアルバムです。

ちょっと画像が粗いけど「ルサルカ」のアリア
https://youtu.be/pLQM9tB-r-E
こっちはムゼッタ。投げキッスされちゃいます。
https://youtu.be/cETmT410uH4

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<メジャー・レーベル>
<映像>

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