≪第105号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その10 2020/2/11〜
第105号
2/14(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
MD+G
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MDG 90621596
(SACD HYBRID)
¥2500
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オルガンによるビル・エヴァンス
(1)マイ・ベルズ/(2)ヴェリー・アーリー/
(3)グリーン・ドルフィン・ストリート/
(4)エミリー/(5)クワイエット・ナウ/
(6)マイ・ロマンス/(7)アンレス・イッツ・ユー/
(8)ピース・ピース/(9)オンリー・チャイルド/
(10)B マイナー・ワルツ/
(11)ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング/
(12)ザ・トゥー・ロンリー・ピープル/
(13)マイ・フーリッシュ・ハート/
(14)ワルツ・フォー・デビー/(15)エピローグ |
ダーヴィト・ショルマイヤー(オルガン) |
目から鱗! ビル・エヴェンスの名作がパイプ・オルガンで!!
Stereo/5.1/2+2+2、66' 51"
SACDハイブリッド盤。
MD&Gからビル・エヴァンス衝撃のニュー・アルバム登場!と言っても未発表ライヴ等の発見ではなく、エヴァンスの名作をパイプ・オルガンで奏するという破天荒な試み。
1971年生まれのドイツのオルガニスト、ダーヴィト・ショルマイヤーが2014年以来専属を務めるブレーマーハーフェン大聖堂のベッケラート・オルガンでエヴァンスが作曲及び愛奏したゆかりのキラーチューン15
曲を披露しています。
ショルマイヤーはギュンター・カウンツィンガーやオリヴィエ・ラトリに師事した正統派オルガニストであると同時にジャズ・ピアニストとしても活躍する異才。
ビル・エヴァンスといえば繊細で美しいピアノのタッチで名高いですが、それをオルガンの荘重なサウンドにしても違和感どころか驚くほどマッチしています。
彼のマイナー・コードが意外なほどオルガンと合い、思わず聴き惚れてしまいます。また大サックス奏者リー・コニッツとの伝説になっている共演を意識して、なんとサックスの音までオルガンで再現。オーディオ効果も満点で、SACD
の効果を最大限に発揮しています。
ジャズ・ファンにも超オススメ。ビル・エヴェンスの哀愁が好きな向きなら絶対気にいること間違いなしのアルバムです。
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HYPERION
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OCDA 68291/3
(3CD/特別価格)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5333+税
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スティーヴン・ハフ、満を持して
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
CD 1 〜
ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
CD 2 〜
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
CD 3 〜
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73 《皇帝》
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スティーヴン・ハフ(ピアノ)
ハンヌ・リントゥ(指揮)
フィンランド放送交響楽団 |
CDA 68291/3
(3CD/特別価格)
¥4500→\4090
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スティーヴン・ハフ!ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集!
☆Hyperionのベートーヴェン生誕250周年記念盤!
☆英国の名匠スティーヴン・ハフが華麗に祝う楽聖の調べ。
イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record
of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニスト。
中でも、録音史上最高峰と誉れの高い「ラフマニノフ」(OCDA
67501/2)や、グラモフォン・ゴールド・ディスク賞に輝いた「サン=サーンス」(MCDA
67331/2)など、特に協奏曲録音で極めて高い評価を築いているスティーヴン・ハフが満を持してベートーヴェン・イヤーに贈るピアノ協奏曲全集。
フィンランドの俊英ハンヌ・リントゥ率いるフィンランド放送交響楽団(2020年5月来日予定)とともに2019年5月にベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会を行い、その約1か月後に万全の体制でスタジオ録音されたベートーヴェン。
ハフの知的で探究的なピアニズムで、偉大な楽聖の調べを華麗に祝います。
※録音:2019年6月3日−7日、ヘルシンキ音楽センター(フィンランド)

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ナッシュ・アンサンブル
クララ・シューマン&ファニー・メンデルスゾーン:
ピアノ三重奏曲集
クララ・シューマン:ピアノ三重奏曲ト短調
Op.17
ファニー・メンデルスゾーン:
ピアノ三重奏曲ニ短調 Op.11、弦楽四重奏曲変ホ長調 |
ナッシュ・アンサンブル
〔ステファニー・ゴンリー(ヴァイオリン)、
ジョナサン・ストーン(ヴァイオリン)、
ローレンス・パワー(ヴィオラ)、
エイドリアン・ブレンデル(チェロ)、
サイモン・クロフォード=フィリップス(ピアノ)〕 |
イギリスの超人集団、ナッシュ・アンサンブル!クララとファニーの室内楽作品集!
☆イギリスの超人集団、ナッシュ・アンサンブル!
☆ロマン派を代表する女流作曲家、クララとファニーの室内楽作品を名手たちの手で再興。
1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、ロンドンのウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルを務めるナッシュ・アンサンブル。
多様な編成を駆使し、300超の世界初演を含む様々なスタイルの音楽を録音・演奏し、英国最高のアンサンブルの1つとして注目を集めています。
約2年ぶりとなるHyperionでの新録音は、クララ・シューマンとファニー・メンデルスゾーン、ロマン派を代表する女流音楽家のピアノ三重奏曲と弦楽四重奏曲。
それぞれが「ロベルトの妻」、「フェリックスの姉」として大作曲家の陰に隠れ、近年は再評価の機運が高まりつつあるも、まだ録音・演奏機会の少ない室内楽作品をハイ・クオリティなパフォーマンスで聴くことのできる好機です。
ステファニー・ゴンリー(vn)、ジョナサン・ストーン(vn)、ローレンス・パワー(va)、エイドリアン・ブレンデル(vc)、サイモン・クロフォード=フィリップス(p)と、それぞれがソリストとしても多彩に活動する名手たちの手によって、19世紀の偉大な女流作曲家の真価を再興します。
※録音:2019年5月27日−29日、殉教者聖シラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)

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ハウエルズ:ミサ・サブリネンシス
ミサ・サブリネンシス(セヴァーン川のミサ曲)
マイケル(ア・ファンファーレ・セッティング)
(作曲者による編曲、クリストファー・パーマー&
デイヴィッド・ヒルによる補筆完成) |
デイヴィッド・ヒル(指揮)
バッハ合唱団
BBCコンサート・オーケストラ
ヘレナ・ディックス(ソプラノ)
クリスティーン・ライス(メゾ・ソプラノ)
ベンジャミン・ヒューレット(テノール)
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン) |
ハウエルズの知られざる傑作ミサ曲「ミサ・サブリネンシス」の新盤登場!
☆ハウエルズの知られざる傑作ミサ曲!
☆1982年に再演を果たした合唱団によって、新たなレコーディングが実現!
ハーバート・ハウエルズの偉大な合唱作品であり、知られざる傑作の1つ「ミサ・サブリネンシス」。イギリス最長の川「セヴァーン川」をタイトルにしたラテン語のミサ曲で、4人の独唱と合唱&オーケストラのための大規模な編成で演奏時間も1時間を超すという大作。
1954年のスリー・クワイア・フェスティヴァル(エルガーやヴォーン・ウィリアムズなどの作品の初演でも知られる歴史ある音楽祭)のために書かれ、ハウエルズ自身の指揮で初演された後マルコム・サージェントがロンドンとハダースフィールドで指揮しましたが、その後1982年にハウエルズの90周年記念としてバッハ合唱団(デイヴィッド・ウィルコックス指揮)が取り上げるまで再演されることはありませんでした。
商業録音としても、恐らく1994年録音のロジェストヴェンスキー盤(CHAN
241-27)以来となる稀少作品です。
バッハ合唱団(ザ・バッハ・クワイアー/The
Bach Choir)は1876年に設立され、「世界でもっとも素晴らしい独立系合唱団」と称される名門合唱団。
歴代音楽監督にはレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ、エイドリアン・ボールト、レジナルド・ジャックス、デイヴィッド・ウィルコックスらの偉大な音楽家たちが名を連ね、1998年以降は英国有数の指揮者&合唱トレーナーであるデイヴィッド・ヒルが音楽監督を務めています。
※録音:2019年5月10日−12日、ワトフォード・タウン・ホール

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ラフマニノフ:歌曲集
6つの歌 Op.38/乙女よ、私のために歌わないで
Op.4-4/
ああ、私の畑よ Op.4-5/昔のことだろうか、友よ
Op.4-6/
悩み Op.8-3/夢 Op.8-5/祈り Op.8-6/春の水
Op.14-11/
夕暮れ Op.21-3/ライラック Op.21-5/
ここはすばらしい場所 Op.21-7/何という苦しさ
Op.21-12/
わが窓辺に Op.26-10/ミューズ Op.34-1/
何という幸せ Op.34-12/ヴォカリーズ Op.34-14 |
ジュリア・シトコヴェツキー(ソプラノ)
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ) |
ジュリア・シトコヴェツキー!
☆シトコヴェツキー・ファミリーの若きソプラノ、ジュリア・シトコヴェツキーが歌うラフマニノフ。
グレアム・ジョンソン、ジュリアス・ドレイクらと並んで「歌曲大国ハイペリオン」の屋台骨を支える名歌曲伴奏者、ロジャー・ヴィニョールズのあでやかなピアノで導くラフマニノフの歌曲集。
歌うのは、アメリカのソプラノ歌手スーザン・ロバートとロシアのヴァイオリニスト、ドミトリー・シトコヴェツキーの間にロンドンで生まれ、ギルドホール音楽院で学んだコロラトゥーラ・ソプラノ、ジュリア・シトコヴェツキー。
16歳でグラインドボーン音楽祭とイングリッシュ・ナショナル・オペラにプロ・オペラ・デビューを果たし、代表役の1つ「夜の女王」(魔笛)では、スコティッシュ・オペラ、サンティアゴ市立劇場、ドレスデン・ゼンパーオーパー、ライン・ドイツ・オペラハウスに出演。
近年はコンサート・ホールでのリサイタルも、ウィグモア・ホール、スネイプ・モルティングス、マドリードのフアン・マーチ財団(Fundacion
Juan March)などでロジャー・ヴィニョールズと共演しています。
ユリアン・シトコヴェツキー、ドミトリー・シトコヴェツキーらロシアの偉大な音楽家の血を引くジュリアが、ラフマニノフの深淵なメランコリーを豊かに表現してゆきます。
※録音:2019年2月25日−27日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)

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ONYX
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エルガー第4弾、
2つの作品をキャスリン・ラッジが歌う!
エルガー:
海の絵 Op.37
ミュージック・メイカーズ Op.69 |
キャスリン・ラッジ(メゾ・ソプラノ)
ワシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィル |
ワシリー・ペトレンコ&RLPOのエルガー、第4弾はキャスリン・ラッジが歌う「海の絵」!
☆ワシリー・ペトレンコとロイヤル・リヴァプール・フィル!
☆エルガー第4弾は、メゾ・ソプラノと管弦楽のための2つの作品をキャスリン・ラッジが歌う!
ノルウェーのオスロ・フィルとイギリスのロイヤル・リヴァプール・フィル(RLPO)、2つの名門オーケストラで首席指揮者を務め、2021年からはシャルル・デュトワの後任としてロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任する若き巨匠の筆頭格、ワシリー・ペトレンコ。
2006年の首席指揮者就任以降10年以上にわたり良好な関係を築き、首席指揮者退任後も「桂冠指揮者(Conductor
Laureate)」のポストで関係を続ける予定のRLPOとは、交響曲第1番(ONYX
4145)、交響曲第2番(ONYX 4165)、エニグマ変奏曲(ONYX
4205)と、エルガーの一連のレコーディングでも緻密で洗練された音楽作りを魅せてくれました。
第4弾では、「イギリスでもっとも輝かしき若きメゾの一人」(WhatsOnStage)と称されるリヴァプール出身のメゾ・ソプラノ歌手、キャスリン・ラッジが参加。
管弦楽伴奏付きのメゾ・ソプラノ(コントラルト)のための歌曲集「海の絵」と、メゾ・ソプラノ独唱、合唱と管弦楽のための「ミュージック・メイカーズ」をカップリング。
現代最高峰の"エルガリアン"とも称さるワシリー・ペトレンコと英国の名門オケによるエルガーの更なる旅路にご注目ください!
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天才ジェームズ・エーネス、
ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集完結
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24《春》
ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
ロンド ト長調 WoO.41
6つのドイツ舞曲 WoO.42 |
ジェームズ・エーネス(ヴァイオリン)
アンドルー・アームストロング(ピアノ) |
カナダの天才ジェームズ・エーネス、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集完結!
☆2019年グラミー賞を受賞したカナダの天才ヴァイオリニスト!
☆ベートーヴェン・イヤーにリリースされる第3巻でヴァイオリン・ソナタ全集完結!
「地球上に存在する完璧なヴァイオリニストの1人」(英デイリー・テレグラフ紙)など圧倒的評価を受け、2019年の第61回グラミー賞ではアーロン・ジェイ・カーニスのヴァイオリン協奏曲(ONYX
4189)で見事「最優秀器楽賞(Best Classical
Instrumental Solo)」を受賞したカナダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネス。
2017年3月に発売された「クロイツェル・ソナタ」からスタートしたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集。生誕250周年の記念イヤーに、「春」を含む3つのソナタと「ロンド
WoO.41」と「6つのドイツ舞曲 WoO.42」まで含めた第3巻で堂々の全集完結となります。
その気高き音色と圧倒的なテクニックにより、第1巻(ONYX
4170)、第2巻(ONYX 4177)共に英グラモフォン誌の「Editor's
Choice」を獲得し(「ヴァイオリン協奏曲(ONYX
4167)」を含めればベートーヴェン3作連続獲得)、絶大な評価を得てきたジェームズ・エーネスのベートーヴェンにご注目あれ!

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ATHENE
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ATH-23206
(2CD)
¥2700
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ザ・グレイト・ヴァイオリンズ 第3集 1685年製ストラディヴァリ
クラーゲンフルト手稿譜(1685年編纂)
96の楽章からなる独奏楽器のための音楽集
【CD1】52曲
【CD2】44曲 |
ピーター・シェパード・スケアヴェズ
(ヴァイオリン) |
プレリュード、メヌエット、サラバンド、アルマンド、クーラント、行進曲、ジーグなどをいくつかの調性と、様々なスコルダトゥーラを用いた楽曲集
使用楽器 アントニオ・ストラディヴァリ(1685年製)
録音 2018年1月25日,7月31日 St Michael's
Highgate,London
歴史的楽器による録音を行うATHENEレーベルの"ザ・グレイト・ヴァイオリンズ"シリーズ第3弾は、1685年に制作されたストラディヴァリが奏でる、オーストリアの「クラーゲンフルト手稿譜」からの作品集。
上質皮紙の表紙の80丁からなる手稿譜に出会ったスケアヴェズは、集中的に楽譜を研究し録音にこぎつけました。作曲家名は不明ですが、おそらくベネディクト派の修道尼の作品だということです。
今回は96の小品をCD2枚に収録しています。イギリスの奏者、スケアヴェズは数多くの作曲家から作品を献呈される名手で、音楽学と歴史的作品の優れた知識と解釈で知られていると同時に、ヴィオッティ、パガニーニ、ヨアヒム、クライスラーにオーレ・ブルが愛奏した楽器を演奏したことのある唯一の存在です。
今回用いているのは、手稿譜と同じ1685年製のストラディヴァリ。このヴァイオリンはモダン楽器に比べて小さく、ヴィオリーノ・ピッコロと呼ばれることもあります。これにガット弦を張り、ジェノヴァの弓製作者、アントニオ・アイレンティの17世紀の弓を使って演奏しています。
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B RECORDS
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LBM026
(2CD)
¥4200 →\3790
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フシュヌレ、ネムタヌ、ベルトー、サルク、そしてル・サージュ
ブラームス(1835-1897):室内楽作品全集 第6集
弦楽四重奏曲・ピアノ五重奏曲
【CD1】
弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.5
1-11.第1楽章:Allegro/2.第2楽章:Romanze,Poco
Adagio/
3.第3楽章:Allegretto molto moderato
e comodo/4.第4楽章:Allegro
弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.5
1-15.第1楽章:Allegro non troppo/6.第2楽章:Andante
moderato/
7.第3楽章:Quasi Menuetto, moderato/8.第4楽章:Allegro
non assai
【CD2】
弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調 Op.67
1.第1楽章:Vivace/2.第2楽章:Andante/3.第3楽章:Agitato/
4.第4楽章:Poco Allegretto con Variazion
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op.34
5.第1楽章:Allegro non troppo/6.第2楽章:Andante,un
poco adagio/
7.第3楽章:Scherzo,Allegro/8.第4楽章:Finale,Poco
sostenuto.Allegronon troppo |
ストラーダ四重奏団
【メンバー】
ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)、
サラ・ネムタヌ(ヴァイオリン)、
リーズ・ベルトー(ヴィオラ)、
フランソワ・サルク(チェロ)
エリック・ル・サージュ(ピアノ)-CD2:5-8 |
録音 2019年2月15日 ライヴ La Belle Saison
au Mejan
エリック・ル・サージュの主導で始まった「ブラームス室内楽作品全集」の第6集は3曲の弦楽四重奏曲とピアノ五重奏曲の組み合わせ。
ブラームスにとって「弦楽四重奏曲」というジャンルは室内楽の中でも最も厳格なものであり、偉大なる先人ベートーヴェンを意識したためか、最初の作品が生まれるまでに20曲以上の習作を書きながらも、全て破棄してしまうという慎重さを見せています。
そのせいか、ようやく1873年に発表された第1番と第2番のあとは、1875年に第3番を作曲したのみで、以降ブラームスは弦楽四重奏曲を書くことはありませんでした。
フシュヌレ、ネムタヌ、ベルトー、サルクをメンバーとするストラーダ四重奏団は、3つの作品が持つ性格-劇的な第1番、柔和な第2番、明るく軽快な第3番-をくっきり描き分け、若々しい表情を加えることで新鮮な演奏を聴かせます。
ル・サージュが加わったピアノ五重奏曲の流麗な演奏も見事です。
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シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」 |
トーマス・オリーマンス(バリトン)
マルコム・マルティノー(ピアノ) |
1.第1曲 さすらい Das Wandern/2.第2曲 どこへ? Wohin?/3.第3曲 止まれ! Halt!/
4.第4曲 小川への言葉 Danksagung an den
Bach/5.第5曲 仕事を終えた宵の集いで Am
Feierabend/
6.第6曲 知りたがる男 Der Neugierige/7.第7曲 苛立ち Ungeduld/8.第8曲 朝の挨拶 MorgengruB/
9.第9曲 水車職人の花 Des Mullers Blumen/10.第10曲 涙の雨 Tranenregen/11.第11曲 僕のもの Mein!/
12.第12曲 休み Pause/13.第13曲 緑色のリュートのリボンを手に Mit
dem grunen Lautenbande/
14.第14曲 狩人 Der Jager/15.第15曲 嫉妬と誇り Eifersucht
und Stolz/
16.第16曲 好きな色 Die liebe Farbe/17.第17曲 邪悪な色 Die
bose Farbe/
18.第18曲 しぼんだ花 Trockne Blumen/19.第19曲 水車職人と小川 Der
Muller und der Bach/
20.第20曲 小川の子守歌 Des Baches Wiegenlied |
録音 2019年6月3日 ライヴ Theatre de l'Athenee
dans le cadre des Lundis musicaux
パリのテアトル・ド・ラテニーでライヴ録音された「美しき水車小屋の娘」。歌っているのはオランダ出身のバリトン歌手トーマス・オリーマンス。彼はアムステルダム高等音楽院でマルグリート・ホーニックに歌唱を学び、フィッシャー=ディースカウを始めとした大歌手の薫陶を受け、オランダ国立歌劇場でパパゲーノとしてデビュー。
以降、この歌劇場に定期的に出演するほか、ヨーロッパを中心にリタイタルを行っており、また2011年には来日、武蔵野市民文化会館で「冬の旅」を歌い好評を博しました。
この2019年のライヴは、彼の「今」を聴くための絶好の1枚。若々しいだけではなく、熟成が感じられる演奏です。
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CD ACCORD
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Apparition 幻影
20世紀の歌曲集 |
アガタ・ズベル(ソプラノ)
クシシュトフ・クションジェク(ピアノ) |
ラヴェル(1875-1937):シェエラザード(1903)
1.I:アジア/2.II:魔法の笛/3.III:つれない人
バーバー(1910-1981):4つの歌Op.13 (1937-1940)
4.第1番:尼僧はヴェールをとる/5.第2番:年をとった者の秘密/
6.第3番:この輝ける夜に/7.第4番:夜想曲
ジョージ・クラム(1929-):アパリション
幻影(1979)
8.I:星降る静かな夜に/9.ヴォカリーズ1:サマー・サウンズ/
10.II:遅咲きのライラックが前庭に咲くとき/
11.III:ダーク・マザーはいつも音もなく忍び寄る/12.ヴォカリーズ2:祈願/
13.IV:強き救済者よ、来たれ!/14.ヴォカリーズ3:死のキャロル/
15.V:愛しい慰めの死よ、さあおいで/16.VI:星降る静かな夜に
シマノフスキ(1882-1937):おとぎ話の王女の歌
Op.31(1915)
17.第1番/18.第2番/19.第3番
フェルナンド・オブラドルス(1897-1945):スペイン古典歌曲集
第1巻と3巻より
20.恋人へ(1921出版)/21.クーロ・ドゥルセの唄(1921出版)/22.エル・ビート(1941出版) |
録音:2017年12月 Witold Lutos?awski Concert
Studio of Polish Radio-1-3 2018年12月 Krzysztof
Penderecki European Centre for Music in Lus?awice-4-22
ポーランド出身の現代音楽の声楽家ズベルは、多数のコンクール受賞歴を誇り、「ワルシャワの秋」音楽祭などでは作曲家としても活躍する稀有なアーティストです。
ここでは、同郷の若手ピアニスト、クションジェクとの共演により20世紀に書かれた様々な歌曲で、芯の強い美しい声による歌唱を披露しています。
ここで取り上げられている歌曲に共通するのはいずれも儚く美しい詩と、音楽の夢幻の世界。
ラヴェルとシマノフスキに共通するオリエンタリズムや、全作品に共通する空想的で独特なキャラクター、穏やかさと不確かな趣きなど、すべて人間の世界そのものに存在する底知れない無常観を、凛とした演奏で表現しています。
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Rejoyce! リジョイス! |
マリア・スワヴェク(ヴァイオリン)
マルチン・ズドゥニク(チェロ) |
1-15.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):二声のインヴェンション
(ヴァイオリンとチェロ版 マリア・スワヴェク&マリチン・ズドニク編)
イザイ(1858-1931):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調Op.72-2
16.第1楽章:プレリュード「オブセッション」:ポコ・ヴィヴァーチェ
17.第2楽章:マリンコニア:ポコ・レント
18.第3楽章:サラバンド:レント、「影の踊り」
19.第4楽章:復讐の女神たち:アレグロ・フリオーソ
20.クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):シャコンヌ〜
ヨハネ・パウロ2世の想い出に(ヴァイオリンとチェロ版)
21-25.ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-):ソナタ「リジョイス!」 |
録音:2018年11月27-28日,12月3-5日 ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサート・ホール、ポーランド
近年、ステージでも共演を重ねるポーランドのヴァイオリニスト、スワヴェクとチェロのズドゥニクによる初のデュオ・アルバム。
母国のユダヤ系ポーランド人の作曲家、ヴァインベルクのスペシャリストとして知られるスワヴェクと、BBCプロムスやアルゲリッチのルガーノ音楽祭などに出演し、即興やアレンジも得意とするチェリスト、ズドゥニク。
この個性豊かな演奏家二人の真摯な音楽の対話による本作の収録曲は、すべてバッハと特別なつながりがあるものばかり。
イザイのソナタとバッハのパルティータ第3番の主題や、「マリンコニア」、「影の踊り」のポリフォニー、ペンデレツキの《シャコンヌ》はその形式のみならず標題の示す宗教性、そしてグバイドゥーリナの作品は、ライプツィヒの巨匠が率直に示す神への献身という点で共通しており、音楽に隠された神秘や魅惑的な数学的順序や調和が表現されています。
とりわけヴァイオリンとチェロで聴くバッハのインヴェンションは、独特の新鮮な魅力にあふれています。
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DACAPO
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レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
ベント・セアンセン(1958-):協奏曲集
ラ・マッティーナ〜ピアノとオーケストラのための(2007-2009)
1.第1楽章:レント・ルグブレ
2.第2楽章:ルミノーソ−クオジ・アレグロ
3.第3楽章:レント・ミステリオーソ
4.第4楽章:アンダンテ
5.第5楽章:プレスト
6-8.セレニダード〜
クラリネットとオーケストラのための(2011-2012)
トランペット協奏曲〜
トランペットとオーケストラのための(2012-2013)
9.第1楽章/10.第2楽章/11.第3楽章
全て世界初録音 |
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)-1-5
マルティン・フレスト(クラリネット)-6-8
ティーネ・ティング・ヘルセット(トランペット)-9-11
ペール・クリスティアン・スカルスタード(指揮)-1-5,9-11
ノルウェー室内管弦楽団-1-5,9-11
トーマス・セナゴー(指揮)-6-8
デンマーク国立交響楽団-6-8 |
録音 2014年5月10日 ライヴ Koncertsalen,
DR Koncerthuset-6-8 2019年9月18-19日 Universitetets
Aula, Oslo-1-5,9-11
2019年、デンマーク国立交響楽団の来日の際に、演奏曲目の一つとしてその作品が選ばれていた、デンマークを代表する現代作曲家ベント・セアンセン(ソレンセンとも)。
このアルバムには、最近の3つの協奏曲が収録されており、いずれも北欧を代表する名手を迎えての演奏です。「ラ・マッティーナ」はノルウェーの名手アンスネスに献呈された曲。アンスネスの存在そのものが作曲のインスピレーションの源になったという、まさに彼のための作品です。
「セレニダード」は名クラリネット奏者フレスト、ヴェネツィアの憧れを表現したという「トランペット協奏曲」は女性トランペット奏者ティーネ・ティング・ヘルセットがそれぞれソロを担当しています。
ピアノ協奏曲とトランペット協奏曲はセアンセンの60歳を記念して開催された"ウルティマ・フェスティヴァル"にて録音、クラリネット協奏曲は2014年にフレストがデンマークの文化賞「Sonning賞」を受賞した際のライヴ録音でいずれも世界初録音です。
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DIVINE ART
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ロシアン・ピアノ・ミュージック・シリーズ Vol.14
セルゲイ・プロコフィエフ |
ステファーニア・アルジェンティエーリ(ピアノ) |
バレエ「シンデレラ」からの6つの小品
1.I:ワルツ「シンデレラと王子」/2.II:シンデレラのヴァリエーション/
3.III:口論/4.IV:ワルツ「シンデレラの舞踏会への出発」/
5.V:パ・デュ・シャール(ショールを持つ踊り)/6.VI:アモローソ
ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82
7.第1楽章:アレグロ・モデラート/8.第2楽章:アレグレット/
9.第3楽章:ワルツのテンポで、レンティッシモ/10.第4楽章:ヴィヴァーチェ
11.ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.1
4つの練習曲 Op.2
12.第1番 ニ短調/13.第2番 ホ短調/14.第3番
ハ短調/15.第4番 ハ短調
16.悪魔的暗示 Op.4-4 |
録音:2019年7月4-8日 イタリア
Divine Artレーベルのロシアン・ピアノ・ミュージック・シリーズの14作目は、2度目となるプロコフィエフの作品集。高い演奏技術が求められるバレエ「シンデレラ」からの小品やピアノ・ソナタ第1番と第6番の他、練習曲等を収録しています。
モダニストと言われた20世紀のロシアの巨匠の、不協和音や独特なリズムを多用したこれらの難解な作品を見事に演奏するのは、イタリア生まれの新星アルジェンティエーリ。優美さと確かな鍵盤技術を持ち合わせる期待のピアニストです。
彼女は20歳になる前にレッチェの音楽院を最高点で卒業した後、フィレンツェ音楽院で3年間のマスターコースを修了。現在はヨーロッパやアメリカで演奏しながら、フォッジアのジョルダーノ音楽院で教えています。
本作品がソロ・デビュー盤となります。
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"The Seven Heavens" ザ・セヴン・ヘヴンズ
ジェイムズ・ウィットボーン (1963-):合唱作品集 |
コール・カンティアーモ
エリック・A・ジョンソン(指揮)
室内アンサンブル-1-7 |
1-7.The Seven Heavens ザ・セヴン・ヘヴンズ-合唱と7つの独奏楽器(2014/2016)
室内楽版
[月、火星、水星、木星、金星、土星、太陽]
8.Ada アダ-合唱、ヴァイオリンとハープのための(2015)
9.Video caelos apertos ヴィデオ・カエロス・アペルトス-無伴奏合唱のための(2014)
10.The Voices Stilled ザ・ヴォイセズ・スティルド(アニュス・デイ)-合唱と室内アンサンブルのための(2013)
11.Eternal Rest エターナル・レスト(永遠の休息)-合唱、室内アンサンブルのための(2015)
12.Gratias Agimus Tibi 主に感謝して奉る-アカペラ合唱のための(2015)
13.Canticle of Mary メアリーのカンティクル-合唱、ヴィオラ&オルガンのための(2011)
14.Canticle of Simeon シメオンのカンティクル-合唱、ヴィオラ&オルガンのための(2011) |
録音 2017年5月26−29日 Boutell Memorial Concert
Hall,Dekalb, Illinois, アメリカ
1963年、イギリス出身でグラミー賞ノミネート経験のある作曲家ウィットボーンの合唱作品集。
オブザーバー紙に「現代のイギリス合唱音楽を牽引する作曲家」と高く評価されており、その作風は、演奏者と聴衆の間に生み出されるダイレクトなコミュニケーションで知られ、これまでに7枚の合唱作品のアルバムをリリーしています。
本作のタイトルとなった「ザ・セヴン・ヘヴンズ」は、7つの楽章からなり、合唱と7つのソロ楽器が登場するユニークな組曲。
その他の曲もアカペラ合唱、室内アンサンブル、ヴィオラとオルガンとの共演など多様性のあるスタイルが用いられ、合唱の良さが引き出されています。
演奏のコール・カンティアーモは、アメリカのノーザン・イリノイ大学のレジデンス合唱団を務めるプロの合唱団。創設者であるエリック・A・ジョンソンの指揮で見事に歌い上げています。
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METIER
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The Man Hurdy-Gurdy & Me ハワード・スケンプトン(1947-):室内楽作品集
1.The man hurdy-gurdy and me ザ・マン、ハーディ・ガーディ&ミー
(ソプラノ、ハーティ・ガーディ、中世ハープ、パーカッション)
2.Random Girl ランダム・ガール (オーボエ&ヴィブラフォン)
3.Two Highland Dances 2つのハイランドの踊り 第2番
(リュート・ソロ)
4.オーボエとアコーディオンのための協奏曲(S.ストウによる五重奏版、2017年)
(アコーディオン、オーボエ、アルト・フルート、フルート、キーボード、コントラバス)
5.Apple-Blow アップル・ブロウ (ソプラノ、ガムラン)
6.Bagatelle バガテル(フルート・ソロ)
7.Gentle Melody ジェントル・メロディ(アコーディオン・ソロ)
8.Winter: My Secret 冬:私の秘密 (ソプラノ、リコーダー、ヴィオール、チェンバロ)
9.Gloss グロス(オーボエ&ヴィブラフォン)
10.Two Highland Dance 2つのハイランドの踊り 第1番
(リュート・ソロ)
11.Feste's Song フェステの歌 (ソプラノ、ギター、リコーダー)
12.The Beauty of the Morning
ザ・ビューティ・オブ・ザ・モーニング(スレンドロ・ガムラン・トリオ)
13.Half Moon ハーフ・ムーン (フルート&アコーディオン)
14.ハーディ・ガーディとパーカッションのための協奏曲(M.スプリングによる五重奏版、2017年)
(ハーディ・ガーディ、パーカッション、オーボエ、フルート、ピッコロ、キーボード) |
アンサンブル・シリヌ
【メンバー】
サラ・ストウ(ソプラノ、キーボード、ガムラン)
マシュー・スプリング(ハーディ・ガーディ、リュート、ヴィオール、ガムラン、コントラバス)
ジョン・バンクス(アコーディオン、中世ハープ、ガムラン)
クリス・ブランニック(パーカッション、ガムラン)
クリストファー・レッドゲート(オーボエ、チェンバロ、ガムラン)
イザベル・カレ(フルート、アルト・フルート、ピッコロ、リコーダー、ガムラン) |
録音:2017年7月10-11日 St Giles Church,
Bletchingdon, Oxfordshire, England
過去50年以上にわたり、イギリスで最も国際的に認められた作曲家の一人として活動してきたハワード・スケンプトンは、伝統的な調性を使い叙情的な作品を生み出すかたわら、自身がアコーディオンやレアな楽器を演奏、これらの楽器のための作品を作ることに喜びを見出してきました。
このアルバムで登場する「ハーディ・ガーディ」は中世ヨーロッパ発祥の手回しの弦楽器で、バグパイプのような独特な音色を持っています。
このアルバムでは、古楽とワールド・ミュージックを専門として1992年に結成された「アンサンブル・シリヌ」が、創設メンバーのサラ・ストウやマシュー・スプリングの他、現代音楽とワールド・ミュージックのスペシャリスト、オーボエのクリス・レッドゲートやイザベル・カレ(フルート、リコーダー、ガムラン)にクリス・ブラニック(パーカッション)を招いて数々の曲を録音しています。
モダン楽器と中世の楽器による独創的な音の世界をお楽しみください。
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タイム、スペース&チェンジ
エド・ヒューズ(1968-):オーケストラと室内アンサンブルのための音楽
カックミア:ア・ポートレイト(2016-2018)
1.I: プレリュード/2.II: 秋/3.III:
インタールード I/4.IV: 冬/
5.V: インタールード II/6.VI: 春/7.VII:
インタールードIII/8.VIII: 夏
9. ピアノ三重奏曲「メディア・ヴィータ」(1991)
シンフォニア(2018)
10.I: Agincourt アジャンクール/11.II:
Stella Celi Extirpavit/
12.III: Veni Sancte Spiritus 聖霊来たり給え/
13.IV: In iejunio et fletu 祭司たちは食を断ち、涙を流し/
14.V: Silver Swan 銀の白鳥/15.VI:
In Nomine イン・ノミネ
全て世界初録音 |
エド・ヒューズ&ニコラス・スミス(指揮)
オーケストラ・オブ・サウンド&ライト-1-8
ニュー・ミュージック・プレイヤーズのピアノ・トリオ-9
ニュー・ミュージック・プレイヤーズ-10-15 |
録音:2018年5月5日 part of the Brighton
Festival-1-8 2018年9月28日 The Warehouse,Theed
Street, London-9-15
イギリスを拠点に活動する作曲家エド・ヒューズの作品は、オペラから室内楽、管弦楽、ピアノにサイレント・ムービーの音楽まで、世界各地で上演されて人気を博し、数々の賞も受賞しています。
このアルバムに収録された3つの作品には、それぞれ、ヒューズの古楽と詩への興味が色濃く反映されているとともに、イギリスの南東部、サセックス地方の風景や、自然が表現されています。
サセックスは人気の観光地ブライトンや、ここにも登場する風光明媚なカックミア・ヘイヴンなど、イギリスでも最も美しく豊かな自然の景色が見られる地域です。
そんなサセックスのイメージをもとに作曲された音楽は、イギリスのみならず世界中の聴き手にアピールできる普遍的な魅力に溢れています。
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ORFEO
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シャロン・カム(クラリネット)
ウェーバー/クルピンスキ/クルーセル:クラリネット協奏曲集
1-3.ウェーバー(1786-1826):クラリネット協奏曲
第2番 変ホ長調 Op.74
4.クルピンスキ(1785-1857):クラリネット協奏曲
変ロ長調(1825)
5-7.クルーセル(1775-1838):クラリネット協奏曲
第1番 変ホ長調 Op.1 |
シャロン・カム(クラリネット)
ウィーン放送交響楽団
グレゴール・ビュール(指揮) |
録音 2019年4月29日,5月13-14日 オーストリア放送
世界有数のクラリネット奏者の一人、シャロン・カム。1971年にイスラエルで生まれ、最初はリコーダー奏者を志すも12歳の時にクラリネットに転向。
16歳でズービン・メータが指揮するイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団をバックにモーツァルトのクラリネット協奏曲を演奏したことで、この曲は彼女の大切なレパートリーになりました。
やがて1992年にミュンヘン・コンクールに優勝して以来、彼女は20年以上に渡りアメリカ、ヨーロッパ、日本のオーケストラと共演し人気を博しています。
この2019年に録音された最新アルバムでは、ウィーン放送交響楽団とともに、彼女が最も得意とするウェーバーの協奏曲と、ポーランドの作曲家クルピンスキ、クラリネット奏者にはおなじみのスウェーデン系フィンランド人作曲家クルーセルの協奏曲を演奏。
卓越した技術と温かくまろやかな音色が全体に漂う魅力的な1枚です。
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RESONUS
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プーランク(1899-1963):ピアノ協奏曲、田園のコンセール他
ピアノ協奏曲 FP146
1.アレグレット/2.アンダンテ・コン・モート/
3.フランス風ロンド—
ピアノ、オーボエとファゴットの三重奏曲 FP43
4.プレスト/5.アンダンテ/6.ロンド
田園のコンセール FP49(ピアノと管弦楽版)
7.アレグロ・モルト/8.アンダンテ/9.フィナーレ
オーボエとピアノのためのソナタ FP185
10.エレジー/11.スケルツォ/12.嘆き |
ジョン・ロバーツ(オーボエ)-4-6,10-12
ジョナサン・デイヴィス(ファゴット)-4-6
マーク・ベッビントン(ピアノ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ジャン・レイサム=ケーニック(指揮) |
録音 St John's Smith Square, London 2019年9月22-23日-1-3,7-9 2019年10月18日-4-6,10-12
イギリスの批評家より「洗練と成熟のピアニスト」と称されるベッビントンがResonus
Classicsにて新しいフランス作品シリーズに着手、アルバム・デビューを果たしました。
ベッビントンはイギリスの20世紀の音楽を得意とし、過去7作品でBBCミュージック・マガジンの五つ星の高評価を得ています。
ここではプーランクのピアノ作品をとりあげ、ロイヤル・フィルとの共演で「ピアノ協奏曲」と、あまり録音の多くない「田園のコンセール」を収録。
「田園のコンセール」は、伝説のチェンバロ奏者ランドフスカの委嘱作品ですが、プーランク自身がピアノを持ちいて頻繁に演奏していたことでも知られています。
トリオとソナタにはオーボエ奏者ジョン・ロバーツと、ファゴットのジョナサン・デイヴィースが参加。プーランクの多彩なピアノ作品を楽しめます。
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ジャイルズ・スウェイン(1946-):十字架の道行き 第1巻&2巻(全曲)
第1巻
1.イエスは死を宣告される/2.イエスは十字架を受け入れる/
3.イエスは初めて倒れる/4.イエスと聖母マリア/
5.キレネのシモン/6.ヴェロニカ/7.イエスは再び倒れる
第2巻
8.エルサレムの婦人たち/9.イエスは三度倒れる/
10.イエスは服をはぎ取られる/
11.イエスは十字架に釘付けにされる/
12.イエスは十字架上で死去する/
13.イエスは母の腕に抱かれる/
14.イエスの体は墓に寝かされる
全て世界初録音 |
サイモン・ニーミンスキ(オルガン) |
1946年、イギリス生まれのスウェインは、ロンドンで学んだ後、パリでメシアンのもとで研鑽を積みました。
「スターバト・マーテル」などの多くの合唱作品で知られていますが、今回はオルガンのための作品「十字架の道行き」の世界初録音の登場。
2004年から2005年初頭にかけて作曲された本作は1時間に及ぶ大作で、キリストの受難の物語を追いながら"人間の様々な側面"にも焦点を当てた力強い作品です。
イギリスのオルガン奏者、ニーミンスキがエジンバラのセント・メアリー大聖堂のマシュー・コプリ制作のオルガンを演奏、フル・カラーのブックレットでは、メシアン研究で知られる作曲家のナイジェル・シメオーネが作品について詳しく解説(英語のみ)しています。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
GRAND SLAM
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デ・ヴィートのメンデルスゾーン&ベートーヴェン
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ホ短調 Op.64
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
Op.61 |
ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)
(1)マルコム・サージェント(指揮)、
ロンドン交響楽団
(2)ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指揮)、
RIAS 交響楽団 |
デ・ヴィートのメンデルスゾーン&ベートーヴェン登場!2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ
録音:(1)1951年11月5-8日/キングズウェイ・ホール(ロンドン)、(2)1954年10月3日/ベルリン音楽大学大ホール
使用音源: Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル((1)録音セッション、(2)放送用録音)
■制作者より
当シリーズにいよいよジョコンダ・デ・ヴィートが登場します。曲はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(セッション録音)と、ベートーヴェンの同じくヴァイオリン協奏曲(ライヴ)です。
演奏については今さら触れるまでもないと思いますが、テープに刻まれた情報を最忠実に再現、特に独奏ヴァイオリンの音像がよりリアルに再現されます。(平林直哉)
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ORFEO
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ギーレン指揮 1985年録音
ベートーヴェン(1770-1827):ミサ・ソレムニス
Op.123
1.キリエ/2.グローリア/3.クレド/
4.サンクトゥス/5.アニュス・デイ |
アリソン・ハーガン(ソプラノ)
マルヤーナ・リポヴシェク(メゾ・ソプラノ)
トーマス・モーザー(テノール)
マティアス・ヘッレ(バリトン)
ルドルフ・ショルツ(オルガン)
ウィーン楽友協会合唱団
ウィーン放送交響楽団
(オーストリア放送交響楽団)
ミヒャエル・ギーレン(指揮) |
録音 1985年4月18-19日 ウィーンムジークフェライン
1823年に完成されたベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス=荘厳ミサ」は彼と親交のあったルドルフ大公のために作曲されました。
もともとは1820年に行われた大公の大司教就任祝いのための作品でしたが、その日に間に合わず、結局は1824年にサンクトペテルブルクで初演。ベートーヴェンの崇高な意思が反映された大作であるものの、教会ではあまり演奏されることのない宗教曲です。
2019年3月にこの世を去った大指揮者ミヒャエル・ギーレン。彼はこの作品を「キリスト教的ではない」と評していますが、作品の持つ精神性を深く愛し何度も演奏を重ねてきました。
これまでにも2005年のルクセンブルク・フィルとの演奏を始め、1987年のバーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団との演奏など何種類もの録音がリリースされていますが、今作は1985年にウィーン放送交響楽団(当時はオーストリア放送交響楽団)と演奏した「歴史的録音」。
ギーレンらしい「透明感のある響き」が生かされた闊達な演奏を存分にお楽しみいただけます。
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SPECTRUM SOUND
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CDSMBA 043
(9CD)
限定盤
¥9400 →\8990
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フランス国立視聴覚研究所(INA)提供音源
CD 5以外初CD化!完全限定盤
「グレイト・アーティスト〜発見された宝石」 |
CD1 |
●ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調
Op.37 |
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)、
フランス国立管弦楽団、
ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)
ライヴ録音:1962年9月25日/モントルー、ヴヴェイ(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & SRG Archiven |
●ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調 |
ピエール・フルニエ(チェロ)、
フランス国立管弦楽団、
フェルディナント・ライトナー(指揮)
ライヴ録音:1960年2月16日/シャンゼリゼ劇場(ステレオ)/音源:INA
archives |
CD2 |
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12
番 変イ長調 Op.26 |
アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
ライヴ録音:1960年6月21日(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & INA archives |
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32
番 ハ短調 Op.111 |
ユーリ・ブーコフ(ピアノ)
ライヴ録音:1961年7月15日(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & INA archives |
CD3 |
●ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
Op.9-3
●ポンセ:ヴァイオリン・ソナタ |
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)、タッソー・ヤノプロ(ピアノ)
ライヴ録音:1959年4月29日(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & INA archives |
●プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ニ長調 Op.19
●ラヴェル:ツィガーヌ |
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
エルネスト・ブール(指揮)、
フランス国立弦楽団
ライヴ録音:1959年6月1日/ストラスブール(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & INA archives |
CD4 |
●チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ニ長調 Op.35
●モーツァルト:ロンド K.373
● J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番
BWV1042より第2楽章 |
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
エルネスト・ブール(指揮)、
フランス国立管弦楽団
ライヴ録音:1959年6月1日/ストラスブール(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & INA archives |
● J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番
変ホ長調 BWV1010 |
アンリ・オネゲル(チェロ)
録音:1967年4月11日/メゾン・ド・ラジオ・フランス内スタジオ107(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & INA archives |
CD5 |
●ベートーヴェン:コリオラン序曲 Op.62
●ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ニ長調 Op.61 |
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
ライヴ録音:1958年9月18日/モントルー、ヴヴェイ(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & SRG Archiven |
CD6 |
● J.S.バッハ:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調
BWV1028
●ベートーヴェン:モーツァルトの「魔笛」の主題による7つの変奏曲
●ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調
Op.99 |
アントニオ・ヤニグロ(チェロ)、
イェルク・デームス(ピアノ)
ライヴ録音:1964年11月21日/サル・ガヴォー(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes |
CD7 |
● J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番
イ短調 BWV1041
●ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
Op.77 |
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
アンドレ・クリュイタンス(指揮)、
フランス国立管弦楽団
ライヴ録音:1958年10月27日/国立シャイヨー劇場(モノラル)/音源:INA
archives |
CD8 |
●ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ニ長調 Op.61 |
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
アンドレ・クリュイタンス(指揮)、
フランス国立管弦楽団
ライヴ録音:1958年10月27日/国立シャイヨー劇場(モノラル)/音源:INA
archives |
●ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番
イ長調 Op.30-1 |
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)、
タッソー・ヤノプロ(ピアノ)
ライヴ録音:1959年4月29日(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & INA archives |
CD9 |
●シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D.944「ザ・グレイト」 |
ロリン・マゼール(指揮)、
フランス国立管弦楽団
ライヴ録音:1961年6月18日/ストラスブール(モノラル)
音源:Private open reel-to-reel
audio tapes & INA archives |
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初CD 化多数!オイストラフ、スターンが演奏したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲など貴重音源が満載!
スペクトラム・サウンド・レーベルがフランス国立視聴覚研究所(INA)提供の音源を中心とした好評のグレイト・アーティスト・シリーズ。「発見された宝石」と題した当セットにはベートーヴェン・イヤーにふさわしくオイストラフ、スターンが演奏したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を中心とした貴重録音が収録されております。
CD 5以外初CD化の注目セットです。そのどれもがスペクトラム・サウンドの確かな技術でリマスタリングされました。在庫なくなり次第廃盤となる限定盤です。
日本語解説は付きません。
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<メジャー・レーベル>
<国内盤>
アール・アンフィニ
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MECO-1058
(SACD HYBRID)
¥3000+税
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鈴木大介/シューベルトを讃えて |
鈴木大介(ギター) |
フランツ・シューベルト:楽興の時 D.780
1. 第2番 アンダンティーノ/
2. 第3番 アレグロ・モデラート
マヌエル・ポンセ:ソナタ・ロマンティカ「シューベルトを讃えて」
3. 第1楽章 アレグロ・モデラート/
4. 第2楽章 アンダンテ・エスプレッシーヴォ/
5. 第3楽章 アレグレット・ヴィーヴォ/
6. 第4楽章 アレグロ・ノン・トロッポ・エセリオーソ
フランツ・シューベルト〜ヨハン・カスパル・メルツ編:6つの歌曲
7. 第1曲 涙の讃美/8. 第2曲 愛の便り/9.
第3曲 我が宿/
10. 第4曲 セレナーデ/11. 第5曲 郵便馬車/12.
第6曲 漁師の娘
ヨーゼフ・ランツ:2つのロンディーノ 作品9
13. 第1番 ポコ・アレグレット/14. 第2番
アレグレット |
万感の思いを馳せて奏でる、シューベルトへのオマージュ
異才、鈴木大介が長年あたためてきたシューベルトと、シューベルト由来の名曲を編んだオマージュ·アルバムです。
本人日く「夢幻のニュアンスや色彩と空間の広がりを音楽に息づかせることを最重要なテーマとし続ける"クラシック·ギター"という楽器とその役割の真髄へと、僕を導いてくれそうな気がする」というシューベルトへの万感の想いが、あたたかく慈愛に満ちた旋律、端正で優美な官能、幽き無限の情念をもって奏でられます。
企画制作:ソニー·ミュージックダイレクト/発売:ミューズエンターテインメント
録音:2019年10月30日&31 日浦安音楽ホール
わずかな期間ではあったが、留学時代、僕はザルツブルクから20数キロ離れたハラインという街に住んでいた。ハラインは「きよしこの夜」を作曲したことで有名になったフランッ·グルーバーが後半生を暮らした任地であった。
「きよしこの夜」はその作詞者ヨーゼフ·モールのギター伴奏によって1818年に初演されているが、モールの遺産としてグルーバーが受け継いだギターがハラインの博物館には保存してあり、クリスマス·イヴにはそのギターの伴奏によって、街の人々による「聖夜」の歌声が響いた。
意外なことかもしれないが、「きよしこの夜」の例からもわかるように、オーストリアではギターは日常的な和声楽器だった。
19世紀のウィーンでマウロ·ジュリアーニやヨハン·カスパル·メルツ、ヴェンツェスラウス·トマス·マティエカをはじめとする多くのギタリストが活躍できたバックグラウンドもそのような土壌にあったのだろう。
1918年にリヒャルト·シュミットがライプツィヒで出版した「10のシューベルト歌曲~ある音楽史的なスケッチ"ギタリストとしてのシューベルト"付きの~(10Schubert=Lieder
für Gitarremit einer musikhistorischen
Skizze Franz Schubert als Gitarrist) (X0)
K *序文に端を発したとされる論争は、フランツ·シューベルトの作品に分類番号を与えた音楽学者オットー·エーリヒ·ドイチュによる論述「シューベルトにギターはない(Schubert
ohne Gitarre)」ほか様々な研究者によって当初から否定されたにもかかわらず、シューベルトがギターを愛した、というステレオタイプは多くの人々に根強く支持されている。シューベルトとギターの距離を近づける論拠には、以下のような事実が基になっていると考えられる。
1.1821年に自身もギタリストであったアントン·ディアベリがシューベルトにとって初の歌曲集を出版した際、4曲を選んでギター伴奏版を編曲し出版したこと。その後もディアベリやメルツ、ナポレオン·コストらによる歌曲のギター伴奏編曲が出版されていたこと。
2.シューベルト自身がギターを所有していたこと。ギターのチューニングで6本の弦を持つチェロのような形状の"アルペジョーネ"という楽器の開発者ヨハン·ゲオルク·シュタウファーのギターもその中にあり、シューベルトの弟のヴァイオリニスト、フェルディナンドを経由して前述のシュミットの父へと譲られていたこと(※(2))。またそのアルペジョーネのために有名な「アルペジョーネ·ソナタ」をシューベルトが作曲していること。
3.1918年に発見されたフルート、ヴィオラ、チェロ、ギターのための「カルテット
D.96」やシューベルトが父の聖名祝日のために書いた「カンタータ
D.80」などのギター·パートの存在(しかしながら1931年に
D.96 は先述マティエカによるフルート、ヴィオラ、ギターのための「ノットウルノ」にチェロ.パートを書き加えた編作であることが判明)。
4.「セレナーデ」や「アヴェ·マリア」にみられるような複声による分散和音の歌曲伴奏音形が、ギターの典型的な奏法を術徳とさせる語法と感じられること。
ドイチュが若干の強引さまでをも動員して徹底論破したシューベルトとギターの親密さは、しかしながら上記のようなギター愛好家サイドの言い分を含めてこの
CD 録音のテーマとはまったく関係がない。
むしろ、なぜ人々はギターとシューベルトの幸福な結びつきを信じたくなるのか、シューベルトの音楽にはそう思わせるだけの、他のドイツ系の作曲家にはない何かしらの要因があるのではないか、ということに僕の興味はあるからだ。
そしてその"何らかの要素"は、非常に限定された機能の中で、夢幻のニュアンスや色彩と空間の広がりを音楽に息づかせることを最重要なテーマとし続ける"クラシック·ギター"という楽器とその役割の真髄へと、僕を導いてくれそうな気がするためでもある。
解説:鈴木大介

(C)Yoshinobu Fukaya
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<映像>
BELVEDERE(映像)
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BELVED08044
(DVD)
¥3100
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アルマ・ドイチャー(2005-):
歌劇『シンデレラ』(子供のための) ドイツ語版 |
出演:
ブライオニー・ドワイヤー、
キャロライン・ウェンボン、
ウルリケ・ヘルツェル 他
ヴィトルフ・ヴェルナー(指揮)
ウィーン国立歌劇場
ステージ・オーケストラ
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脚本:アルマ&ガイ・ドイチャー
収録:2018年1月28日 ウィーン国立歌劇場
収録時間:本編75分、字幕:独・英 16:9
NTSC REGION ALLPCM STEREO
【英国の天才少女による歌劇、ウィーン国立歌劇場に登場!】
2005年生まれ、ヴァイオリンとピアノを自在に操る英国の天才少女アルマ・ドイチャー。
作曲も手掛ける彼女が、自身と父親による脚本で作り上げたオペラが、ドイツ語に翻訳されウィーン国立歌劇場に登場しました。
たいへん分かりやすく多彩な音楽は、楽しい演出とともに子供たちをオペラの世界に誘います。
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第105号
2/13(木)紹介新譜
<歴史的録音>
<メジャー・レーベル>
WARNER CLASSICS
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9029530955
\2100 |
死を表現する2タイトルでデビュー
ヴィジョン弦楽四重奏団/デビュー・アルバム!
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調
D.810「死と乙女」
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番ヘ短調
Op.80 |
ヴィジョン弦楽四重奏団
ヤーコブ・エンケ(ヴァイオリン)
ダニエル・シュトル(ヴァイオリン)
ザンダー・シュトゥアート(ヴィオラ)
レオナルド・ディッセルホルスト(チェロ) |
録音:2019年4月、ブレーメン放送スタジオホール
2012年結成、ベルリンに拠点を置くヴィジョン弦楽四重奏団(以下VSQ)は、数ある同世代の弦楽四重奏団の中でもとりわけ優れたクァルテットとして注目を浴びています。
彼らのレパートリーは、クラシックの王道的な作品に加えて、自分たちのオリジナル楽曲や異なるジャンルの楽曲をアレンジしたものなど、多岐にわたっています。
VSQはこのユニークな音楽活動を通し、現代におけるクラシック音楽の表現のしかた、またその受容のされかたに関して、新しい世代と昔からのクラシック・ファンとを結びつけ、包括的に取り込む使命を負い、前進しているのです。
プログラムは全て暗譜、チェロ以外は立奏するという独特の演奏スタイルは、音楽とのより強い一体感を感じさせ、鮮烈な印象を与えるとして賞賛を集めています。
今回のデビュー・アルバムでは生と死を極限状態で表現する2作品を取り上げ、電流が走るような、開放的な躍動感、ほとばしる若さ、溢れる生命力があふれています。
アグレッシブでありながら、全く雑にならないクールさも絶品です。
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9029538303
(10CD)
\4300→\3990 |
グイド・カンテッリ/ワーナー録音全集
CD1
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
ミラノ・スカラ座管弦楽団
録音:
1950年9月23,26日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ
モノラル(セッション)
ロッシーニ:歌劇「コリントの包囲」序曲
カゼッラ:パガニニアーナ Op.65
ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
録音:
1949年5月9,13,14日、ローマ、アルジェンティーナ劇場
モノラル(セッション)
グイド・カンテッリ(指揮)
CD2
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ワーグナー:ジークフリート牧歌
メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 Op.90「イタリア」
フィルハーモニア管弦楽団
デニス・ブレイン(ホルン:2)
グイド・カンテッリ(指揮)
録音:
1951年10月12,13,16日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ
モノラル(セッション)
CD3
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74「悲愴」
ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
フィルハーモニア管弦楽団
グイド・カンテッリ(指揮)
録音:
1952年10月22-25,28日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ
モノラル(セッション)
CD4
シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
フィルハーモニア管弦楽団
グイド・カンテッリ(指揮)
録音:
1953年5月15,21,22日、ロンドン、キングズウェイ・ホール
モノラル(セッション)
CD5
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
フィルハーモニア管弦楽団
録音1952年10月24,25日、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
モノラル(セッション)
ファリャ:「三角帽子」〜隣人達の踊り/粉屋の踊り/終幕の踊り
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1954年6月1,8,9日、ロンドン、キングズウェイ・ホール
モノラル(セッション)
フランク:交響曲二短調
NBC交響楽団
録音1954年4月6日、ニューヨーク、カーネギー・ホール
ステレオ(セッション)
グイド・カンテッリ(指揮)
CD6
1. ドビュッシー:交響詩「海」
2. ドビュッシー:交響的断章「聖セバスティアンの殉教」
3. ドビュッシー:夜想曲〜雲/祭り
4. ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
フィルハーモニア管弦楽団
グイド・カンテッリ(指揮)
録音:
1954年9月13,14日(1)、1954年6月4,8日(2)、1955年8月4,6日(3)、1956年5月28日(4)
ロンドン、キングズウェイ・ホール
モノラル(セッション)
CD7
1. シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759「未完成」
2. メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調
Op.90「イタリア」
フィルハーモニア管弦楽団
グイド・カンテッリ(指揮)
録音:
1955年8月18日(1)、1955年8月12,13,16日(2)、ロンドン、キングズウェイ・ホール
ステレオ:1、モノラル:2(セッション)
CD8
1. ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
2. モーツァルト:音楽の冗談 K.522
3. モーツァルト:交響曲第29番イ長調 K.201
フィルハーモニア管弦楽団
グイド・カンテッリ(指揮)
録音:
1955年8月8,9,12,16,18日(1,2)、1956年5月28-31日(3)、ロンドン、キングズウェイ・ホール
ステレオ(セッション)
CD9
1. ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
2. ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」〜第2楽章、第3楽章、終楽章
3. ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」〜第2楽章、第3楽章、終楽章(リハーサル)
フィルハーモニア管弦楽団
グイド・カンテッリ(指揮)
録音:
1956年5月28-31日(1)、1956年5月31日〜6月1,4,5日(2,3)、ロンドン、キングズウェイ・ホール
ステレオ:1,2、モノラル:3(セッション)
CD10:
「ジョン・トランスキー/リメンバリング・カンテッリ」(オーディオ・ドキュメンタリー:英語)
1. イントロダクション〜ベートーヴェン:交響曲第5番フィナーレ
2. ファースト・レコーディングス
3. フィルハーモニア管弦楽団へのカンテッリのインパクト
4. カンテッリの完璧主義
5. メンデルスゾーン:交響曲第4番フィナーレ
6. ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲、リハーサル
7. ドビュッシー:海
8. カンテッリのレコーディング・メソッド〜ブラームス:交響曲第3番
9. 聴衆へのカンテッリのインパクト
10. ファイナル・レコーディング、そして死、ベートーヴェン:交響曲第5番フィナーレ |
イタリアの名指揮者、グイド・カンテッリ[1920-1956]の、旧EMI録音を全て集めた10枚組ボックス。
トスカニーニの後継者と目され、若くしてスカラ座の首席指揮者に就任することが決定しながらも、ほどなく飛行機事故で36年の短い生涯を終えてしまった悲劇の指揮者カンテッリ。その芸風は戦後の新しい世の中にふさわしい快活で新鮮なものでした。
旧EMIへの録音のすべてを収録した10枚組(9枚+1枚の60分間のオーディオ・ドキュメンタリー)。
完璧主義者のポートレイト。
今回のボックスでは、オリジナル・マスターテープより2019〜2020年新規に24bit/192kリマスターを行い、マスターテープに残された音をできるだけ忠実な再現を試みています。
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第105号
2/12(水)紹介新譜
<メジャー・レーベル>
マイナー・レーベル新譜
CLAVES
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ティモシー・リダウトがヴォーン・ウィリアムズ、
マルティヌー、ヒンデミット、ブリテンを録音
(1)ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
ヴィオラとオーケストラのための「組曲」
(2)マルティヌー(1890-1959):
ヴィオラとオーケストラのための「ラプソディ」H337
(3)ヒンデミット(1895-1963):
弦楽オーケストラと独奏ヴィオラのための「葬送音楽」
(4)ブリテン(1913-1976):「ラクリメ」
Op.48a |
ティモシー・リダウト(ヴィオラ)
ジェイミー・フィリップス(指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団 |
祝!ティエリー・シェルツ賞受賞!大注目の若手ヴィオラ奏者ティモシー・リダウトがヴォーン・ウィリアムズ、マルティヌー、ヒンデミット、ブリテンを録音!
ヴィオラ/ペレグリーノ・ディ・ザネット製作(1565-75年頃)
録音:2019年9月/ローザンヌ/ディジパック仕様/69'05"
グシュタード音楽祭においてティエリー・シェルツ賞を受賞(2019)また、BBC
ニュー・ジェネレーション・アーティスト(2019)に選ばれた1995年ロンドン生まれのヴィオラ奏者ティモシー・リダウトがヴォーン・ウィリアムズ、マルティヌー、ヒンデミット、ブリテンのヴィオラと室内オーケストラの作品を録音しました。
リダウトはライオネル・ターティス国際ヴィオラ・コンクール優勝(2016)、セシル・アルノヴィッツ国際ヴィオラ・コンクール優勝(2014)など、華々しいコンクール歴を誇るヴィオラ奏者。
ソロ活動はもちろんのこと、ラルス・フォークトが芸術監督を務めるシュパヌンゲン音楽祭をはじめとする音楽祭に出演。また2018/19
シーズンにはバーデンバーデン南西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団にレジデント・アーティストとして出演し、ヨーロッパを中心に世界各地で演奏活動を展開しております。
組曲「フロス・カンピ」と並びヴォーン・ウィリアムズの代表的な作品の一つであるヴィオラとオーケストラのための組曲は田園風景を連想させる優雅な旋律が魅力。その他、多作曲家マルティヌーのラプソディ、ヒンデミットの葬送音楽、ブリテンのラクリメを収録。リダウトの実力を堪能することができる充実の内容です!
リダウトは2020 年5 月のヴィオラスペースに出演予定です。

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HMF
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HMX 2904000
(7CD)
¥4200
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アルフレッド・デラー〜パーセル名録音集
[CD1&2] 「妖精の女王」
アルフレッド・デラー(指揮・妖精)、デラー・コンソート
[CD3&4] 「アーサー王」
アルフレッド・デラー(指揮)、デラー・コンソート
キングズ・ミュージック(ロデリック・スキーピング指揮)
[CD5] 「インドの「女王」
アルフレッド・デラー(指揮)
デラー合唱団、キングズ・ミュージック(カテリーヌ・マッキントッシュ指揮)
[CD6] 「嘆きの歌」
アルフレッド・デラー(カウンターテナー)、ヴィーラント・クイケン(バス・ド・ヴィオール)、
ウィリアム・クリスティ(チェンバロ)、ロデリック・スキーピング(ヴァイオリン)
[CD7] 「おお、孤独よ」
アルフレッド・デラー(指揮)、デラー・コンソート、デラー合唱団 |
天才デラーの業績をたたえるボックス
録音:[CD1&2]1972年 [CD3&4]1978年 [CD5]1976年 [CD6]1979年 [CD7]1977年
1979年、偉大なるカウンターテナー、アルフレッド・デラーが亡くなりました(1912-1979)。
デラーは20世紀最大のカウンターテナーであり、「カウンターテナー」という存在をあらためて広く知らしめ、バロック音楽の復興の歴史を語る上で欠くことのできない役割を果たしました。
同時代の作曲家にも大きな影響を与え、ブリテン(1913-1976)は「真夏の夜の夢」で、デラーを念頭に置いてオーベロン役を作曲しています。
特にパーセル作品については、パーセルは300年ほど前に生きた作曲家ですが、まるでデラーのために作品を書いたのではないかと皆に思わせるほど、その解釈と演奏に卓越した手腕を発揮しました。デラーがいなかったらパーセル受容はこれほどまでにはならなかったといっても過言ではないでしょう。
このたびハルモニアムンディが、デラーの死後40
年を記念して、オリジナル・テープからの入魂のマスタリングを施しました。あらためてデラーの芸術に思いを馳せるボックスセットです。
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LPO
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ペンデレツキ健在!LPO と「広島の犠牲者」を披露!
ペンデレツキ:
(1)ホルン協奏曲「冬の旅」(2008)
(2)弦楽のためのアダージョ (1995/2013)
(3)ヴァイオリン協奏曲第1番 (1976)
(4)広島の犠牲者に捧げる哀歌 (1960) |
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)(1)
バルナバス・ケレメン(ヴァイオリン)(3)
クシシュトフ・ペンデレツキ(1)(2)(4)
ミハウ・ドヴォジンスキ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 |
作曲家最長老のひとりペンデレツキ健在!LPO
と名作「広島の犠牲者」を披露!!
録音:2013年11月27日(3)、15年10月14日(1)(2)(4)/ロイヤル・フェスティバル・ホール(ライヴ)/DDD、78'
32"
1933年生まれ、86歳(11月生まれ)の巨匠作曲家クシシュトフ・ペンデレツキ。その彼がロンドン・フィルを指揮した自作3篇をメインとする貴重な記録。
ペンデレツキといえば1960年作の「広島の犠牲者に捧げる哀歌」で彗星のように現れ、世界の音楽界に衝撃を与えました。
五線を黒く塗りつぶすトーン・クラスターによる弦楽器の鮮烈な音響は、今日でも超えるものなき天才的な発明とされています。
それだけでなく、広島の惨劇を題材としていることもあり、現代音楽としては稀な知名度を誇っています。作曲者指揮による最新録音で聴くことができるのもたいへんな価値と申せましょう。
ペンデレツキは1976年にアイザック・スターンのために書いたヴァイオリン協奏曲で大幅に作風を変え、ロマンティックとさえいえるものとなりました。その後宗教音楽や映画音楽に携わり、今日でも精力的に活動しています。
最近作として名手ラドヴァン・ヴラトコヴィチのために2008年に書いたホルン協奏曲と、1995年の交響曲第3番の第3楽章を2013年に弦楽オーケストラ用に改作した「弦楽のためのアダージョ」もとりあげています。
ホルン協奏曲は「冬の旅」のタイトルを持ちますがシューベルトの名作歌曲集とは何も関係なく、作曲の直前の冬に中国と南米をたびたび旅行したことを、ポーランドの自然あふれる美しい別荘で思い返しながら作曲したとされます。
狩猟ホルンの響きが聞こえますが、全体としてとても暗い音楽なのがペンデレツキならではとなっています。
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PENTATONE
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PTC 5186772
(SACD HYBRID)
¥2800 →\2590
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巨匠ヤノフスキがまさかのイタリア・オペラ、しかもヴェリズモ!
マスカーニ(1863-1945):歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 |
メロディ・ムーア(ソプラノ/サントゥッツァ)、ブライアン・ジャッジ(テノール/トゥリッドゥ)、
エリザベッタ・フィオリッロ(アルト/ルチア)、レスター・リンチ(バリトン/アルフィオ)、
ロクサーナ・コンスタンティネスク(メゾ・ソプラノ/ローラ)、
アンナ・ラッド=マルコフスカ(ソプラノ/女Ⅰ)、マーニャ・ラシュカ(アルト/女Ⅱ)
ライプツィヒMDR放送合唱団、イェルン・ヒンネルク・アンドレーゼン(合唱指揮)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ヴォルフガング・ヘントリヒ(コンサートマスター)、
マレク・ヤノフスキ(指揮) |
録音:2019年3月/ドレスデン/DSD、マルチチャンネル、66'06"、ディジパック仕様、輸入盤・日本語帯付
SACDハイブリッド盤。
精力的に演奏録音活動を行う巨匠マレク・ヤノフスキ。注目の新譜はドレスデン・フィルとの共演でマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」を収録しました。
1888年楽譜出版社ソンゾーミョの懸賞に応募し1
位入賞したのが歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」で、この作品が認められことによりヴェリズモ歌劇への道をひらいた出世作です。
その内容は軍隊から除隊してきたドゥリッドゥがかつての恋人ローラがアルフィオと結婚しているため、サントゥッツァに代わりの愛を求めるものの、ローラを諦めきれずに密会を繰り返し、そのことが露見し決闘となり殺されてしまうというもので、シチリア島を舞台とした1幕の歌劇として作曲されました。
間奏曲があまりにも有名ですが、旋律美にあふれた作品として知られます。
トゥリッドゥ役のブライアン・ジャッジの熱のこもった歌唱が印象的です。また、サントゥッツァ役をつとめたのはヴェルディのオテロ(PTC
5186562)のデスデモーナ役でも圧倒的な存在感をしめした実力派ソプラノ歌手メロディ・ムーア。
PENTATONE レーベルからリリースされているアメリカの作曲家による歌曲集(PTC
5186770)でも注目を集めております。
ヤノフスキが絶大な信頼を寄せる豪華な歌手陣もさることながら、オーケストレーションも絶品でとりわけ弦楽器の雄弁さは圧倒的です。
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SIMAX
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クラッゲルード、ついにベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61( カデンツァ:ヘンニング・クラッゲルード)
ヘンニング・クラッゲルード(1973–):マントラ−メタモルフォーゼン(2019)(2
つのヴァイオリンのための)*
ベートーヴェン/ヘンニング・クラッゲルード編:弦楽四重奏曲第11番
へ短調 Op.95《 セリオーソ》 |
ヘンニング・クラッゲルード(ヴァイオリン)、ブリンヤル・リーエン・スクーレルード(ヴァイオリン)*
アークティック・フィルハーモニック、クリスチャン・クルクセン(指揮) |
ノルウェーの人気ヴァイオリニストのヘンニング・クラッゲルードによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲
録音:2018年5月28日–31日 ストルメン・コンサートホール(ボードー、ノルウェー)/69'01
制作:ショーン・ルイス/録音:アルネ・アクセルベルグ
ベートーヴェンの生誕250年の2020年。極北のプロオーケストラ、アークティック・フィルハーモニックが、アニバーサリー・イヤーを祝うトリビュート・アルバムをリリースします。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と『セリオーソ四重奏曲』、そして、クラッゲルードの《マントラ−メタモルフォーゼン》の3曲のプログラムです。
ヴァイオリン協奏曲は、ソリストのヘンニング・クラッゲルードが、少年のころ、オイストラフが1948年に録音したレコードで初めて聴き、たちまち虜になったという音楽です。
クラッゲルードが師事したカミラ・ウィックスのレパートリーでもあり、彼にとってかけがえのない作品のひとつだと言います。オルフェウス室内管弦楽団のカーネギーホールのコンサートをはじめ世界各地で演奏。録音が待たれていました。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の「物語」をどう語るか。クラッゲルードは、手稿譜のファクシミリ版を携えてセッションに臨み、即興的な視点でスコアを研究していて発見したことを反映させ、オイストラフやクライスラーたちの過去の録音も心の片隅に置いて演奏を進めていきました。
カデンツァは、彼が愛してやまないというピアノソナタや弦楽重奏曲といったベートーヴェンの他の作品の和声進行をインスピレーションにクラッゲルード自身が作曲しています。
《マントラ−メタモルフォーゼン》は、2019年にスヴァールバル諸島で行われたアークティック・フィルハーモニックのフェスティヴァルでリヒャルト・シュトラウスの《メタモルフォーゼン》のリハーサル中にクラッゲルードが作曲した小品です。ヴァイオリンのデュオ曲として書かれ、アークティック・フィルハーモニックの第1コンサートマスター、ブリンヤル・リーエン・スクーレルードがパートナーを務めました。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲のうちもっとも簡潔な曲のひとつ《セリオーソ》は、クラッゲルードが演奏したことのあるマーラーの編曲版ではなく、現代の弦楽オーケストラに合わせて彼が編曲した版で演奏しています。
アークティック・フィルハーモニックは、ノルウェーの北極圏に2009年に設立されました。小編成のシンフォニエッタと室内管弦楽団からフル編成の交響楽団と、異なる大きさのアンサンブルで活動、「アークティック・オペラ」のピットにも入ります。
2019年1月、カナダのヴィクトリア交響楽団の音楽監督、コペンハーゲン生まれのクリスチャン・クルクセン(1981-)が、クリスチャン・リンドベリの後任として首席指揮者に就任。ヘンニング・クラッゲルード(1973-)が、室内管弦楽団の音楽監督を務めています。
何度でもご紹介します。
ヘンニング・クラッゲルードのシベリウス! |
(かれこれ12年も前のコメントから・・・)
NAXOSは毎月、3ヵ月後くらいにリリースされるCDのハイライトを収録したサンプルCDを送ってくる。
流し聴きして、印象に残ったものはチェックする。
わずか2、3分とはいえ、すごい演奏、すごい音楽というのはさすがにピピンとくる。しかし聴いた瞬間のけぞって、泡吹きそうになり、いきなり代理店に電話して未発売のCDを無理やりドイツから取り寄せてもらったのは今回が初めてである。
ヘンニング・クラッゲルードというヴァイオリニストのシベリウスのヴァイオリン協奏曲。
すごい。
ほんとにすごい。
この曲には数々の名演があり、最近ではCD−Rで紹介したブスタボやクレーメル、トゥルバン、CDならムター、ヘンデル、フリード、イグナティウス、ウィックスと恐るべき名演がひしめく。ちょっとやそっとの演奏ではなかなかそのすさまじい集団に入り込むことはできない。
ところが・・・。
ヘンニング・クラッゲルード。1973年オスロ生まれ。いかにも北欧系の美青年である。
ウィックスなどに師事したあと、1992年にデビュー。地元で活動しながらいくつかの賞を取りつつ、1998年にカーネギー・ホール・デビュー。2000年には北欧系のオケと数多く共演、翌年には全世界各地で公演している。協奏曲ではベルグルンド、ザンデルリンク、ヤンソンス、ドミトリエフ、I・フィッシャー、ラザレフ、室内楽ではアンズネス、アルゲリッチ、カプコン、コヴァセヴィチ、モルク、ウィスペルヴェイなど超一流と共演してきた。
クラッゲルードといえば、3、4年前に同じNAXOSから「ノルウェー・ヴァイオリン名曲集」というアルバムをリリースして、ベストセラーになった記憶がある。が、それ以来とくに名前は聞かなかったような気がする。そのアルバムはノルウェーの知られざる美しいヴァイオリン作品を集めたもので、北欧ファンばかりでなく一般ファンからも大いに受け容れられた。
そのアルバムはまさにクラッゲルードのためのアルバム。
超・超絶技巧となるシンディングの作品もすごいのだが、ブルやハルヴォルセン、スヴェンセンたちの作品に抒情と憂愁と激しい情熱をこんなにも心込めて音楽に注ぎ込めることができたのは、まさにクラッゲルードだったからこそ。美しい作品にも注目が集まったが、やはりクラッゲルードのヴァイオリンに話題が集中した。
・・・だが、20代半ばの青年らしい清潔で若々しさに満ちた素敵な演奏ではあったが、そこに人生を変えさせるようなおそるべき魔性は存在しなかった。
しかし、あれから6年。
クラッゲルードが放った最新作は、まさしく魔性というにふさわしい特別ななにかをまとっていた。
・・・今回のシベリウス。技巧は完璧。
しかしそんなことはどうでもいい。このヴァイオリニストの放つ強烈、且つ甘美なエネルギーに魅せられたのである。
ヴィオラ・ソリストとしても活躍しているからなのか、ヴァイオリンとは思えないような野太い音。一音一音に込めるずっしりとした思いのようなものが伝わってくる。それは早いパッセージでも同じで、決して安直に弾き流さない。
ジェラール・プーレも同じように一音一音を大事に弾くが、プーレが軽快なのに対してクラッゲルードは重い。
グルベルトも同じように一音一音を大事に弾くが、グルベルトが殺気立っているのに対してクラッゲルードはもっと颯爽としている。
そのずば抜けた存在感は単なるマッチョな太さや、根暗な鈍重さからくるものではない。なんだかスケールのでかさを感じさせる安心感。男が惚れる男気のようなものか?
とにかくかっこいいのである。
こんなにも重厚で颯爽としていて、そしてセクシーなシベリウスは初めて。
この曲は男には弾けない、となんとなく思っていたが(クレーメルのライヴCD-Rやトゥルバンの演奏があってもなお)、今回完全に撤回する。
あのベストセラー・アルバム「ノルウェー・ヴァイオリン名曲集」から6年。クラッゲルードは音楽を愛する気持ちはそのままに、ひとまわりもふたまわりも大きくなって、男らしくなって我々の元に返ってきたのである。
ちなみに続くシンディングがまた美しく切ない作品。シベリウスやメンデルスゾーン、ブルッフなど古今の名作をひっくるめたような作品だが、もちろん独立した作品としても十分な傑作。なんとなく聴いたことがあると思って誰の演奏で聴いたんだろうとカタログを見たら、完全な錯覚だった・・・・なんと競合盤は1枚もなかった。ひょっとしたら初CD化なのか?クラッゲルードのヴァイオリンはここでももちろん縦横無尽。この無名の名作を華麗に美しく仕立て上げる。
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ヘンデルのイタリア時代の作品群、室内カンタータ集
「アルカディアの恋愛ごと」
ヘンデル:独唱と通奏低音のためのカンタータ
ニーチェはどうしてる? どう思ってる?
HWV.138 *
心の平和を奪ったのは誰? HWV.90 *
いろいろな思いのあるなかでHWV.115 **
わたしの美しい神から遠く離れているとHWV.127A
*
ルクレツィア「おお、永遠の神々」HWV.145
** |
ディテ・マリー・ブレイン(ソプラノ)*
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)**
クリスチャン・ショス(チェンバロ) |
ヘンデルのイタリア時代の作品群、室内カンタータ集
[使用楽器:Harpsichord: Christian Fuchs,
2016 after an anonymous Italian (Florentine)
model c.1680, housed in the Handel house
in Halle, Germany]
録音:2019年1月17日-20日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/制作・録音:ヨルン・ペーデシェン
ヘンデルは、1706年ごろから1710年にかけて、イタリアを旅して周りました。この旅では最初のカンタータ《時と悟りの勝利》を作曲、彼が手がけた初めてのイタリア・オペラ《ロドリーゴ》も上演し、実りの多い創作活動の時代だったといわれます。
ローマ滞在中、パトロンの宮殿では音楽を中心にした集まりが毎週のように開かれ、ヘンデルはそのため、独唱と通奏低音のためのカンタータを約70曲書いています。このジャンルは当時のイタリアでもてはやされ、ロマンティックな姿に描かれるアルカディア地方の牧人たちの情熱の愛と恋が主要なテーマにとられていました。
『アルカディアの恋愛ごと』をタイトルとするアルバムでは、ヘンデルの室内カンタータの5曲が演奏されます。
ソプラノのディテ・マリー・ブレイ(1985-)は、ノルウェー最古の音楽家の家系に生まれました。ノルウェー国立音楽大学で学び、ソリスト、アンサンブル歌手として、バロック、クラシカル、現代の音楽の分野で活動しています。
メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン(1975-)は、透明感のある声、深い解釈、表現力などが評価され、スカンディナヴィアを代表する歌手のひとりとみなされ、バッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートへの参加でも知られます。
通奏低音のクリスチャン・ショス(1980-)は、近年、めざましく活動。ノルウェーの古楽アンサンブル「バロッカネルネ」、デンマークの「コンチェルト・コペンハーゲン」、スイスの「アンサンブル・メリディアーナ」などのアンサンブルに参加、2015年からノルウェー国立音楽大学のフェローとして、
ヘンデルの通奏低音カンタータにおけるチェンバロ伴奏をリサーチするプロジェクトに携わっています。
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SUPRAPHON
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「プラハの春音楽祭」
セケラがリストとスメタナ |
ミロスラフ・セケラ(ピアノ) |
リスト(1811-1886):
(1)超絶技巧練習曲より第12番「雪あらし」S.139-12
(2)楽劇『トリスタンとイゾルデ』より「イゾルデの愛の死」S.447
/ R.280(ワーグナー / リスト編)
(3)リゴレット・パラフレーズ(ヴェルディ
/ リスト編)
(4)『レクイエム』 ニ短調 より「ラクリモーサ」
S.550-2(モーツァルト / リスト編)
スメタナ(1824-1884):
(5)スケッチ第2集より「なつかしい風景」
Op.52-3
(6)海辺にて Op.17
(7)バガテルと即興曲
【I.無邪気/II.落胆/III.牧歌/IV.願い/V.喜び/VI.おとぎ話/VII.愛/VIII.不和】
Op.6 |
「プラハの春音楽祭」公式ピアニストとつとめるセケラがリストとスメタナを録音!
セッション録音:2019年12月27&28日/プラハ芸術アカデミー内ボフスラフ・マルティヌーホール/58'14"
ブラームス国際コンクール第1位(2002年)をはじめ様々な国際コンクールの受賞歴を誇るチェコのピアニスト、ミロスラフ・セケラ。幼いころにミロシュ・フォアマン監督の大ヒット映画「アマデウス」にて少年時代のモーツァルト役に抜擢されたという異色の経歴を持ちます。
現在「プラハの春音楽祭」公式ピアニストやプラハ大学ピアノ科専任講師を務める傍らソリストや室内楽奏者としてウィーンの楽友協会ホール、コンツェルトハウスなどをはじめ世界各国で演奏活動を展開しております。
日本では2017年にヨゼフ・シュパチェクとの共演でリサイタルを行い、好評を博しました。シュパチェクとはスプラフォン・レーベルよりヤナーチェク、スメタナ、プロコフィエフのアルバム(SU
4129)をリリースしております。
リストとスメタナを組み合わせた期待の新録音ではセケラの抜群のテクニックと豊かな表現力を堪能することができる注目アルバムです。
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ヤナ・セメラードヴァーがヘンデルとルクレールの作品を録音
(1)ルクレール:ソナタ ト長調 Op.9-7(1743)
(2)ヘンデル:組曲 ニ短調 HWV 428(1720)
(3)ヘンデル(ブラヴェ編):
『調子のよい鍛冶屋』よりガヴォット HWV
430(1720)
(4)パッサカリア ト短調 HWV 432(1720)
(5)作者不詳:皇女(1740)
(6)ルクレール:ソナタ ホ短調 Op.9-2(1743)
(7)ヘンデル:シャコンヌ イ長調 |
ヤナ・セメラードヴァー(バロック・フルート)
エーリヒ・トラクスラー(チェンバロ) |
バロック・フルートの名手ヤナ・セメラードヴァーがヘンデルとルクレールの作品を録音!
セッション録音:2019年10月25&26日、2020年1月25日/マルティニク・スタジオ(プラハ)/67'56"
チェコが誇るバロック・フルートの名手ヤナ・セメラードヴァーがヘンデルとルクレールの作品を録音しました!
セメラードヴァーはフルート、バロック・フルート奏者として各国で活躍するだけでなく、コレギウム・マリアヌムの芸術監督や古楽フェスティヴァルのプログラムを監督するなど、演奏活動以外の面でも古楽界を牽引している音楽家。スプラフォン・レーベルより多数の録音をリリースしております。
当アルバムでは原曲がヴァイオリン・ソナタのルクレールの2篇とクラヴサンが原曲のヘンデルの作品を収録。ヘンデルではハルヴォルセンが編曲したヴァイオリン&チェロ(またはヴィオラ)版でも有名なパッサカリアをここではブラヴェ編で演奏。
また『調子のよい鍛冶屋』からガヴォットなど有名作品も収録しております。
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ALPHA
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イル・ジャルディーノ・アルモニコ
ジョヴァンニ・アントニーニ/エンリーコ・オノフリ
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集
1-3) 協奏曲 ハ長調 RV 444* 〜フラウティーノ(ソプラノ・リコーダー)、弦楽と通奏低音のための
4-6) 協奏曲 ヘ長調 RV 433/作品10-1「海の嵐」*〜フルート(あるいはリコーダー)、弦楽と通奏低音のための
7-9) 協奏曲 ハ長調 RV 443*〜フラウティーノ(ソプラノ・リコーダー)、弦楽と通奏低音のための
10) 「そのかたが、愛する者たちに眠りを授けてくださろうという時に」
(『主が、家を建てて下さらないとしたらNisi
Dominus』RV608より) 〜シャリュモーと通奏低音による演奏
11-13) 協奏曲 ハ短調 RV 441*〜フルート(またはリコーダー)、弦楽と通奏低音のための
14-16) 協奏曲 イ短調 RV 445**〜フラウティーノ(ソプラノ・リコーダー)、弦楽と通奏低音のための
17-19) 協奏曲 ヘ長調 RV 442**〜楽器群は全て弱音器付で、フルート(またはリコーダー)、弦楽と通奏低音のための
ジョヴァンニ・アントニーニ(各種リコーダー、シャリュモー、指揮)
*エンリーコ・オノフリ(ヴァイオリン)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)
ステーファノ・バルネスキ(ヴァイオリン**、ヴィオラ)/マルコ・ビアンキ(ヴァイオリン)/
リアーナ・モスカ(ヴィオラ**)/パオロ・ベスキ*、マルチェロ・スカンデッリ**(チェロ)/
ジャンカルロ・デ・フレンザ(ヴィオローネ)/マルグレート・ケル*(バロックハープ)/
エヴァンジェリーナ・マスカルディ(テオルボ)/リッカルド・ドーニ(チェンバロ) |
NYCX-10134
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2700+税
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録音:2011年7月&2017年5月 ギスリエーリ音楽堂、アカデミア・モンティス・レガリス、モンドーヴィ(イタリア北西部ピエモンテ地方)
【国内盤】日本語解説付
【30年を経て進化したイル・ジャルディーノ・アルモニコの21世紀型ヴィヴァルディ、充実メンバーで!】
バロック音楽の本場イタリアは、古楽ムーヴメントが決して早くから受け入れられたわけではありませんでした。
そのイタリアで1980年代から活動を始め、オランダや英国、ドイツ語圏など古楽先進地とは大きく違った瑞々しい新感覚バロック演奏を披露、一躍世界で注目されるようになったイル・ジャルディーノ・アルモニコ。時は流れ、今やイタリア・バロック作品はイタリアの古楽グループの演奏に頼ることも現実味を帯びてきました。
逆に言えば、イタリアでさえ古楽シーンに競合が生まれるほど活況があるのが21世紀。次々とめざましい後進たちが登場するなか、創設者=音楽監督アントニーニが再び独奏者としてリコーダーを手にし、あえて王道のヴィヴァルディ作品と向き合ったということは、今こそ確かな勝算を確信したからに違いありません。
2019年に結成30年を迎えたイル・ジャルディーノ・アルモニコは、今やハイドンの交響曲全曲録音にも参画、音楽監督ジョヴァンニ・アントニーニはベートーヴェンの交響曲の指揮でも注目される存在となりましたが、その出発点はあくまでイタリア・バロックにあり、アントニーニのリコーダー奏者としての活動が軸にありました。
その軸が今もぶれていないことは、Alphaでのテレマン協奏曲集(Alpha245)やアンナ・プロハスカをゲストに迎えての『蛇と炎』(Alpha250)、前作『理性の死』(Alpha450/国内仕様NYCX-10060)でも立証されています。
TELDECでの初期録音から四半世紀を経てのヴィヴァルディ協奏曲集がどのような充実をみせたか、アントニーニがいま何を聴かせたいか——本盤は全トラックを通じて結成当初どおりの室内編成での演奏で、そのことを強く実感する鑑賞体験に出会えることでしょう。
しかも結成当初のソリストであるエンリーコ・オノフリやバロックハープのマルグレート・ケルなど、今となっては驚きの豪華ゲスト奏者の参加も聴き逃せません。
なお同グループの先行作『理性の死』と同様、国内仕様版には自身リコーダー奏者としても活動しながらバーゼルで音楽学研究にいそしむ菅沼起一氏による書き下ろし日本語解説が添付されます。
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ALPHA563
¥2700
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オルティス『変奏論』と、16世紀の低音弦 〜チェロとガンバの源流〜
ディエゴ・オルティス、ルイス・ミラン、アントニオ・デ・カベソン、トマス・ルイス・デ・ビクトリア
ディエゴ・オルティス(1510頃〜1570):『変奏論』より
1) 低音弦独奏のための第3レセルカーダ*
2)「ラ・スパーニャ」の調べによる第1レセルカーダ*
3)「ラ・スパーニャ」の調べによる第2レセルカーダ*
4)「ラ・スパーニャ」の調べによる第3レセルカーダ*
5)「ラ・スパーニャ」の調べによる第4レセルカーダ*
6)「ラ・スパーニャ」の調べによる第5レセルカーダ*
7)「ラ・スパーニャ」の調べによる第6レセルカーダ*
ルイス・ミラン(1500〜1561):
8) 第一・第二旋法にもとづく第12ファンタジア(ビウエラ独奏)
ディエゴ・オルティス:『変奏論』より
9) アルカデルトのマドリガーレ「おお、わが幸福なる両目よ」による第1レセルカーダ*
10) アルカデルトのマドリガーレ「おお、わが幸福なる両目よ」による第2レセルカーダ**
11) アルカデルトのマドリガーレ「おお、わが幸福なる両目よ」による第3レセルカーダ**
12) アルカデルトのマドリガーレ「おお、わが幸福なる両目よ」による第4レセルカーダ*
アントニオ・デ・カベソン(1510〜1566):
13)「ミラノのガリアルダ」による変奏曲(オルガンとチェンバロ)
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548〜1611):
14) おお、偉大なる玄義(合奏)
ディエゴ・オルティス:『変奏論』より
15) 低音弦独奏のための第4レセルカーダ*
16) サンドランの歌曲「甘やかなる追憶」による第1レセルカーダ**
17) サンドランの歌曲「甘やかなる追憶」による第2レセルカーダ**
ルイス・デ・ミラン:
18) 第一旋法による第1ファンタジア(ビウエラ独奏)
ディエゴ・オルティス:『変奏論』より
19) サンドランの歌曲「甘やかなる追憶」による第3レセルカーダ*
20) サンドランの歌曲「甘やかなる追憶」による第4レセルカーダ**
21) 低音弦独奏のための第1レセルカーダ**
22) 低音弦独奏のための第2レセルカーダ**
23)「古きパッサメッツォ」の定旋律による第1レセルカーダ**
24)「古きパッサメッツォ」の定旋律による第2レセルカーダ**
25)「古きパッサメッツォ」の定旋律による第3レセルカーダ**
26)「ラ・フォリア」の定旋律による第4レセルカーダ**
27)「古きパッサメッツォ」の定旋律による第5レセルカーダ**
28)「ロマネスカ」の定旋律による第6レセルカーダ**
29)「ロマネスカ」の定旋律による第7レセルカーダ**
30)「ラ・フォリア」の定旋律による第8レセルカーダ**
アントニオ・デ・カベソン:
31)「騎士の歌」による変奏曲(オルガン独奏)
ディエゴ・オルティス『変奏論』より
32)「ルッジェーロの歌」の低旋律による5声のレセルカーダ*
レ・バッス・レユニ (古楽器使用)
ブリュノ・コクセ (ディスカント・ガンバ、テノール・ガンバ、バス・ガンバ)*/
グイード・バレストラッチ (ディスカント・ガンバ、バス・ガンバ)**/
エマニュエル・ジャック (バス・ガンバ)/リチャード・マイロン
(バス・ガンバ)/
モード・グラットン (オルガン)/ベルトラン・キュイエ
(チェンバロ)/
シャヴィエル・ディアス=ラトレ (ビウエラ&ルネサンスギター) |
NYCX-10135
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税
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録音:2019年2月 ヴァンヌ・カルメル会礼拝堂(フランス北西部ブルターニュ地方)
【国内盤】日本語解説付
【バロック・チェロの名手コクセが、ガンバを手に紐解く16世紀の低音弦作品集!】
バロック初期から初期古典派にかけての低音弦音楽を、それぞれの作品にあわせて周到に研究、「チェロ」の定型に甘んじることなく、時代ごとの低音弦のあり方を追求してきたバロック・チェロ奏者ブリュノ・コクセ。
Alphaレーベルでリリースがあるたび、必ず何か新たな発見がそこに詰め込まれているのですが、それは彼が低音弦研究に秀でた音楽学者マルク・ファンスへーウェイクや古楽器製作家シャルル・リシェなど、協力者に恵まれてきたことの結実と言えるでしょう。
しかも最近ではヴィオラ・ダ・ガンバの名手グイード・バレストラッチとも協力関係を続け、チェロとガンバの歴史が互いに不可分だった17世紀前後の作品演奏にも積極的に取り組んでいます。本盤はまさにそうしたコクセの活動あればこそ、の注目すべき新録音です。
フレスコバルディのカンツォーナ集やガンバの異才トバイアス・ヒュームなど17世紀の低音弦世界の真相を探ってきたコクセは、ここでさらに時を遡り、まだチェロという楽器ができる前の、さまざまな低音弦楽器が併存していた16世紀に光をあてます。
重点的に扱われるのは、ガンバのための作曲家として知られたスペイン生まれのローマの巨匠、ディエゴ・オルティス。コクセは俊才バレストラッチ(アルペジョーネを使ったユニークな新譜を出したばかり!)の協力のもと、シャルル・リシェ制作のガンバ属の楽器を自らもさまざまに弾き分けながら、16世紀の低音弦楽器音楽がどのような世界だったかをくまなく探ってゆきます。
オルガンやチェンバロ、ビウエラ(ルネサンス期の撥弦楽器)などで同時代音楽を混ぜてゆくアルバム制作姿勢も好感度大。今回も闊達な弓さばきと丁寧な解釈に期待です。
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バーバラ・ハンニガン (ソプラノ、指揮)
『ラ・パッショーネ』
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)、ルイジ・ノーノ(1924〜1990)、
ジェラール・グリゼー(1946〜1998)
ルイージ・ノーノ:
1) ジャミラ・ブーパシャ 〜ソプラノ独唱のための
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:
2-5) 交響曲 第49番 ヘ短調 Hob.I:
49 「受難」
(第1ヴァイオリン8、第2ヴァイオリン8、ヴィオラ6、チェロ5、
コントラバス3、オーボエ2、ホルン2、ファゴット、チェンバロ)
ジェラール・グリゼー:戸口を抜けるための四つの歌 〜ソプラノと合奏のための
6) 前奏曲 1.天使の死/7) 間奏曲 2.文明の死/8)
間奏曲 3.声の死/
9) まやかしの間奏曲 4.人間性の死/10)
子守唄
(フルート1、クラリネット2、サクソフォン2、トランペット1、チューバ2、
ヴァイオリン1、チェロ1、コントラバス1、打楽器3、ハープ1)
バーバラ・ハンニガン (ソプラノ、指揮)、
ルートヴィヒ管弦楽団 |
NYCX-10136
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税
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レインベルト・デ・レーウに捧ぐ
録音:2019年6月、7月 オムループ音楽センター、オランダ
【国内盤】日本語解説付
【ハイドンと20世紀-ハンニガンが提示する世紀を越えた「受難」の響き!】
2019年のAlphaレーベルからは、パトリツィア・コパチンスカヤによる戦争の惨禍を見据えた『つかの間と、永遠と』という驚くべき新譜がリリースされ大いに話題を呼びました(Alpha545/NYCX-10086、『レコード芸術』リーダーズ・チョイス2019第8位)。
その成果への返歌のように、同じくAlphaレーベルから音盤リリースするようになったバーバラ・ハンニガンも苦難の時代を見据えた新録音を発表します。
オランダの精鋭集団ルートヴィヒ管弦楽団を自ら指揮しての本盤に選ばれたのは、これまでもすでに演奏会シーンで彼女が追求しつづけ、絶賛を博してきた三つの演目——すでに亡くなって久しい20世紀の前衛ふたり(グリゼーもノーノも、日本の近現代系オーケストラ音楽ファンにはとくになじみ深い名前ではないでしょうか)と、なんとハイドン中期の交響曲!
「受難」をテーマに掲げるこのアルバムは、二つの20世紀前衛作品のあいだに、ハイドンが受難節の音楽をもとに仕上げたとも言われる交響曲第49番をはさむという、一見意外な展開。
ハイドン作品も通り一遍等の交響曲ではなく、短調の長大な緩徐楽章で始まる異色作ですが、この作品はハンニガンが指揮者としても超一流であることを端的に示す絶好のプログラムとなっています。
周到に作品美をあぶりだす演奏の前後に、スペクトル楽派や電子音楽のムーヴメントを経験しながら独自の作風へと帰結していったノーノの無伴奏独唱曲と、ハンニガンがラトル指揮ベルリン・フィルとの共演でも歌ったグリゼーの連作が続き、ハイドン作品の現代性が逆に浮き彫りになる流れは絶妙というほかありません。
人間性が徐々に失われてゆくさまを古代から現代にいたるさまざまな詩句の引用であぶりだすグリゼー作品は、まさにこの構成でこそ聴きたい一編。アルバムとしての聴覚体験にひときわ意義のある1枚といえます。
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GRAMOLA
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レミー・バロー(指揮)&クラングコレクティフ・ウィーン
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」Op.55/「エグモント」序曲
交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」Op.55
1.第1楽章:Allegro con brio
2.第2楽章:Marcia funebre (Adagio assai)
3.第3楽章:Scherzo (Allegro vivace)
4.第4楽章:Finale. Allegro molto –
Poco andante – Presto
5.「エグモント」序曲 Op.84 |
レミー・バロー(指揮)
クラングコレクティフ・ウィーン |
録音 2019年3月23日 Lorely-Saal, Vienna,
Austria
数々のブルックナー録音で話題を呼ぶ指揮者レミー・バローと、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成された「クラングコレクティフ・ウィーン」。
このオーケストラのデビュー盤となったシューベルトの交響曲集「未完成&第1番」(GRAM99180)は、彼らの理念である「現代楽器でウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、その様式美を丁寧に伝えた」演奏として高く評価されました。
第2作で取り上げたのは、2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェンの交響曲第3番と「エグモント序曲」。
ベートーヴェンの最初の構想通り、第1ヴァイオリンが6人のみというスリムな編成で演奏することで、初演時の響きを丹念に再現しています。
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ヨーゼフ・マイセダー(1789-1863):
ミサ曲 変ホ長調/ヴァイオリン協奏曲 第2番
ミサ曲 変ホ長調 Op.64(1848)
1.Kyrie キリエ/2.Gloria グローリア/
3.Qui tollis クィ・トリス/4.Quoniam
クォニアム/
5.Credo クレド/6.Et incarnatus 聖霊によりて/
7.Et resurrexit 復活/8.Sanctus サンクトゥス/
9.Benedictus ベネディクトゥス/
10.Agnus Dei アニュス・デイ/11.Dona
nobisドナ・ノビス
12-14.ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ短調
Op.26(1809)
世界初録音 |
トーマス・クリスティアン(ヴァイオリン&指揮)
ウィーン少年合唱団
ウィーン・ホーフムジークカペレ・アンサンブルの男声合唱団
ウィーン・ホーフムジークカペレ・アンサンブルのメンバー |
録音 2019年5月14-16日 1-11 2019年5月31日,6月3日
12-14ウィーン宮廷劇場
「ビーダーマイアー=小市民文化」の全盛期に活躍したヴァイオリニスト兼作曲家ヨーゼフ・マイセダー。彼は数多くのヴァイオリン曲を含む室内楽作品の作曲家として知られていますが、今回のアルバムには珍しい声楽曲を収録。マイセダーの違った面を知ることができます。
このミサ曲は1848年にウィーンの王宮で初演され、以降は、1875年から1935年までの新年に演奏されたため「新年のミサ」というニックネームが与えられており、独唱は用いられておらず、全て合唱で歌われる壮麗な作品です。
ここでのヴァイオリニスト・指揮者トーマス・クリスティアンによる世界初録音となる演奏は、ウィーン少年合唱団とウィーン・ホーフムジークカペレ・アンサンブルの男声合唱団をフィーチャーし、忘れられてしまった名作を忠実に再現しています。
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GRAM99203
(3SACD HYBRID)
¥3000 →\2790
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イェルク・デームスによる室内楽作品集
【SACD1】
ベートーヴェン(1770-1827):
1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調
Op.12 No.1
4-7.ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調
Op.24「春」
8-10.ヴァイオリン・ソナタ 第6番 イ長調
Op.30 No.1
【SACD2】
イェルク・デームス(1928-2019)
1-4.ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 Op.35「夕日」
5-8.ヴァイオリン・ソナタ Op.7「ガーベルク・ソナタ」
9-13.ソナタ・シルヴェストレ Op.48
【SACD3】
1-4.J.S.バッハ(1685-1750):
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ
第3番 ホ長調 BWV1016
5-8.バッハ:
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ
第4番 ハ短調 BWV1017
9-11.シューマン(1810-1856):3つのロマンス
Op.94
12-15.ドヴォルザーク(1841-1904):ヴァイオリン・ソナタ
ト長調 Op.100 |
イェルク・デームス(ピアノ)
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン) |
録音
【SACD1】Museo Cristofori, Weyregg am Attersee 2009年6月25日
1-3 2009年10月11日 4-7 2009年10月13日 8-10
【SACD2】2015年9月11,12日 Museo Cristofori,
Weyregg am Attersee 1-8 2009年9月14日 im
Mozart-Saal, Salzburg 9-13
【SACD3】Museo Cristofori, Weyregg am Attersee 2017年8月28,29日
1-11 2014年8月25日 12-15
パウル・バドゥラ=スコダとフリードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれたピアニスト、イェルク・デームス。このアルバムには、彼の室内楽奏者としての活動が収録されています。
そして、デームスは優れたピアニストであっただけではなく、作曲家としてもいくつかの作品を残しています。とはいえ、彼が作曲を手掛けたのは晩年になってからで、ウィーンの伝統とフランス印象派の作風が融合されたこれらの作品は彼の親しい友人だけに公開されており、どの曲もほとんど演奏されたことがありません。
今回、このアルバムには3曲のデームス作品が収録されており、自然を賛美した色彩豊かな音楽は、聴き手を引き付ける存分な魅力を有しています。
全ての作品でヴァイオリンを演奏しているのは、ザルツブルク出身の若きヴァイオリニスト、イルンベルガー。デームスの信頼が厚く、このアルバムの収録曲以外にも数多くの共演を行い、見事な演奏を聴かせています。
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MPP(WILLOWHAYNE RECORDS)
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MPR106
(2CD)
¥5600
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ロベルト・フランツ(1815-92):歌曲集
【DISC 1】
《春に》
1. Aufbruch, Op. 35, No. 6/2. Standchen,
Op. 17, No. 2/3. Im Mai, Op. 11, No. 3/4.
In Bluthen, Op. 43, No. 6/
5. Der Schnee Ist Zergangen, Op. 6,
No. 5/6. Im Fruhling, Op. 17, No. 5/7.
Um Mitternacht, Op. 16, No. 6/
8. Im Mai, Op. 22, No. 5/9. Nun Has
Das Leid Ein Ende, Op. 18, No. 3/
10. Ach, Wenn Ich Doch Ein Immchen
War, Op. 3, No. 6/11. Aprillaunen, Op. 44,
No. 2/12. Zu Spat, Op. 37, No. 2/
13. Entschluss, Op. 43, No. 3/14.
Die Harrende, Op. 35, No. 1
《夏に》
15. Mein Schatz Ist Auf Der Wanderschaft,
Op. 40, No. 1/16. Wanderlied, Op. 40, No.
11/
17. Und Welche Rose Bluthen Triebt,
Op. 12, No. 1/
18. Ich Lobe Mir Die Vogelein, Op.
5, No. 8/19. Im Sommer, Op. 11, No. 4/
20. Durch Sauselnde Baume, Op. 4, No.
9/21. Lieber Schatz, Sei Wieder Gut Mir,
Op. 26, No. 2/
22. Ade Denn, Du Stolze!, Op. 31, No.
2/23. Gleich Wie Der Mond So Keusch Und
Rein, Op. 43, No. 2/
24. Dornroschen, Op. 51, No. 3/25.
Nun Hat Mein Stecken Gute Rast, Op. 36, No.
6
【DISC 2】
《秋の不安》
1. Wenn Ich's Nur Wusste!, Op. 26,
No. 1/2. Vom Berge, Op. 9, No. 5/3. Vergiss
Mein Nicht!, Op. 26, No. 3/
4. Da Die Stunde Kam, Op. 7, No. 3/5.
Der Junge Tag Erwacht, Op. 7, No. 1/6. Gewitternacht,
Op. 8, No. 6/
7. Bei Der Linde, Op. 36, No. 4/8.
Herbstsorge, Op. 4, No. 10/9. Verlass' Mich
Nicht!, Op. 21, No. 6/
10. Kurzes Wiedersehen, Op. 4, No.
8/11. Traume, Op. 43, No. 1/12. Sonnenwende,
Op. 37, No. 5
《まるで冬のように》
13. Ach Dass Du Kamst, Op. 4, No. 12/14.
Die Liebe Hat Gelogen!, Op. 6, No. 4/
15. Erster Verlust, Op. 36, No. 2/16.
Du Grune Rast Im Haine, Op. 41, No. 6/
17. Treibt Der Sommer Seinen Rosen,
Op. 8, No. 5/18. Und Die Rosen, Die Prangen,
Op. 10, No. 5/
19. Schoner Mai, Bist Uber Nacht, Op.
30, No. 4/20. Will Uber Nacht Wohl Durch
Das Thal, Op.5, No.4/
21. Vergessen, Op. 5, No. 10/22. Dort
Unter'm Lindenbaume, Op. 31, No. 1/
23. Fruhe Klage, Op. 22, No. 4/24.
Umsonst, Op. 10, No. 6/25. Erinnerung, Op.
51, No. 10/
26. Abends, Op. 20, No. 4/27. Entsagung/Albumblatt |
ウィリアム・サール (テノール)
DISC1:1,4,5,7,11,13,16,18,19,20,21,22,23,25DISC2:2,3,4,6,7,8,9,11,12,14,16,17,18,19,20,22,23,25,26
ハリエット・バーンズ (ソプラノ) DISC1:2,3,6,8,9,10,12,14,15,17,24DISC2:1,5,10,13,15,21,24
マーク・ヴェーター (ピアノ) DISC1:1,4,5,11,13,16,18,19,20,22,23,25DISC2:2,3,4,6,7,8,11,12,17,18,19,20,22,26
セバスチャン・ウィブリュー (ピアノ)
DISC1:2,3,6,7,8,9,10,12,14,15,17,21,24DISC2:1,5,9,10,13,14,15,16,21,23,24,25,27(ピアノ曲) |
録音:2018年10月25,26,27日、2019年4月4,5日 パモジャ・ホール、セブノークス校、ケント、UK
ドイツに生まれ、ハイネの詩によるものを中心に、350にも上る歌曲を残したロベルト・フランツ。シューマンやリストに高く評価されたものの、現在ではほとんど忘れられてしまったこの作曲家の作品を、たっぷりCD2枚分収録したアルバム。
テノールのウィリアム・サール、ソプラノのハリエット・バーンズという、英国で活躍する2人の歌手による歌唱で。
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アーサー・サリヴァン(1842-1900):パート・ソング集
1.Joy to the victors/2.The beleaguered/3.Echoes/
4.Lead, kindly light/5.Say, watchman,
what of the night?/
6.Through sorrow's path/7.The way is long
and dreary/
8.It came upon the midnight clear/9.I
sing the birth/
10.All this night bright angels sing/11.Upon
the snow-clad earth/
12.The last night of the year/13.Fair
daffodils/
14.Seaside thoughts/15.O hush thee my
babie/
16.The rainy day/17.When love and beauty/
18.Wreaths for our graves/19.Parting gleams/
20.Evening/21.The long day closes |
エリー・スローラク(指揮)
カントス室内合唱団 |
録音:2019年7月17,18日、聖パウロ教会、ヒートン・ムーア,UK
ギルバートとのコンビによる歌劇が有名なサリヴァンによる、パート・ソングを集めた貴重なアルバム。
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RECART(WILLOWHAYNE)
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ローマン・パレステル(1907-1989):室内楽作品集
1
1-3.弦楽三重奏曲第1番
4-7.弦楽三重奏曲第2番
8-11.ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
12-16.4人の演奏家のための組曲 |
アンナ・マリア・スタシキェヴィチ(ヴァイオリン)
カタジナ・ブドニク=ガウォンスカ
(ヴィオラ) 1-7、12-16
マルチン・ズドゥニク (チェロ)
アルカディウシュ・クルパ (オーボエ) 12-16 |
録音:2018年10月12-18日
ポーランドに生まれ、クラクフとワルシャワで学んだパレステル。積極的に政治的発言を行った彼は第二次大戦中には一時投獄されるものの、1940年代後半にはポーランドで最も偉大な作曲家の一人と目されていました。
しかしその後共産党政府と対立して追放され、パリに移住します。
彼の作品がポーランドで再評価されるのは1970年代も後半になってからのことでした。12音技法などを消化した個性的な作風で知られます。ワルシャワ大学財団と同大学図書館の協力による製作されたアルバム。
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17世紀ポーランドのカンツォン
『知られた、あるいは知られざるカンツォン集
〜17世紀ポーランド、ペルプリンの写本とアダム・ヤジェンプスキ(1590頃-1648/49)の作品』
1.Cesare Borgo - Canzon La Castelnovata
[Canzona a 4 nr 2]/
2.Cesare Borgo - Canzon L'Averolda
[Canzona a 4 nr 15]/
3.Giovanni Valentini - Canzon a 4 [nr
80]/4.Adam Jarz?bski - Spandesa/
5.Adam Jarz?bski - Susanna videns/6.Anonim
- Canzon a 4 [nr 91]/
7.Anonim - Canzon a 4 [nr 87]/8.Anonim
- Canzon a 4 [nr 85]/
9.Andrzej Rohaczewski - Canzon a 4/10.Adam
Jarz?bski - Canzon prima [Canzona a 4 nr
58]/
11.Adam Jarz?bski - Canzon seconda
[Canzona a 4 nr 59]/
12.Adam Jarz?bski - Canzon terza [Canzona
a 4 nr 60]/
13.Thomas Morley - Fantasia a 4 [Canzona
a 4 nr 74]/14.Anonim - Canzon a 4 [nr 84]/
15.Tarquinio Merula - Canzon La Marcha
[Canzona a 4 nr 67]/16.Adam Jarz?bski –
Norimberga/
17.Anonim - Canzon a 4 [nr 89]/18.Adam
Jarz?bski - Concerto primo/
19.Tarquinio Merula - Canzon La Lusignuola
[Canzon a A 4 nr 62] |
フィラトゥーラ・ディ・ムジカ/Marek Nahajowski-リコーダー、音楽監督/
Magdalena Pilch-リコーダー、フルート/Judyta
Tupczy?ska-ヴァイオリン/
Patrycja Domagalska-Ka?u?a-チェスト・オルガン/
Justyna M?ynarczyk-ヴィオラ・ダ・ガンバ/Piotr
M?ynarczyk-ヴィオラ・ダ・ガンバ |
17世紀前半、イタリアの影響を大きく受けた、器楽によるカンツォンを集めた美しくも楽しい一枚。
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『エッセンス』 |
アンナ・ラソータ (vocal) |
1.Papa, Can You Hear Me? - Michel Legrand
(arr. Pawe? Gorniak)
2.Somewhere ("West Side Story")
- Leonard Bernstein (arr. Jakub Kraszewski)
3.So in Love ("Kiss Me Kate")
- Cole Porter (arr. Maciej Nie?)
4.Przeta?czy? ca?? noc ("My Fir Lady")
- Frederic Loewe
5.Memory ("Cats") - Andrew Lloyd
Webber (arr.Jakub Kraszewski)
6.Jak mam go pokocha? ("Jesus Christ
Superstar") - Tim Rice / Andrew Lloyd
Webber
7.You Raise me up - Brendan Graham / Rolf
Lovland (arr. Oskar Stabno)
8.Aldonza ("Man of La Mancha")
- Mitch Leigh
9.Libertango - Astor Piazzolla
10.Na deszczowe dni - Wojciech Pi?towski
/ Jerzy Miller |
ポーランドの女優、シンガー、アンナ・ラソータのアルバム。
ミュージカルやジャズの名曲をピアノとストリング・カルテット、ウッドベースによる落ち着いたアレンジをバックに。
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WILLOWHAYNE RECORDS
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マシュー・コールリッジ、
2016年に初めて書いた大きな作品『レクイエム』
マシュー・コールリッジ:レクイエム |
ガイ・ジョンストン (チェロ)
ジョージ・バートン (パーカッション)
ステファン・ファー (オルガン)
ロブ・ジョンストン (指揮)
RSVP ヴォイセズ |
録音:2016年2月1日 セント・ポールズ教会、ナイツブリッジ、UK
英国合唱界期待の新進作曲家マシュー・コールリッジが、2016年に初めて書いた大きな作品である『レクイエム』は、多くの人々の感動を呼び、ネヴィル・マリナーをして「21世紀の最も重要な合唱作品」と言わしめるほど。
オケゲムの同作を連想させる美しさという、高い評価を得ています。
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<映像>
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ARTHAUS MUSIK(映像)
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10 9428BD
(Blu-ray)
¥4200 →\3790
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ダニエル・バレンボイム(指揮&ピアノ)
ピエール・ブーレーズ・ザールのこけらおとし公演
ブーレーズ:イニシャル
シューベルト: 岩の上の羊飼いD965
(ソプラノ、クラリネットとピアノのための)
モーツァルト: ピアノ四重奏曲 変ホ長調
K493
ベルク:
ピアノ ヴァイオリンと13の管楽器のための室内協奏曲
ヴィトマン: クラリネット独奏のための幻想曲
ブーレーズ: シュル・アンシーズ
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ダニエル・バレンボイム(指揮&ピアノ)
ブーレーズ・アンサンブル
カリム・サイード(ピアノ)
マイケル・バレンボイム(ヴァイオリン)
ジュリア・デイネカ(ヴィオラ)
キアン・ソルタニ(チェロ)
イェルク・ヴィトマン(クラリネット)
アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
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10 9427DVD
(2DVD)
¥3100→\2890
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ピエール・ブーレーズ・ザールのこけらおとし公演のライヴ映像、音楽監督バレンボイムの尽力により華々しくオープン!
収録:2017年3月4日、 ピエール・ブーレーズ・ホール、ベルリン、ライヴ
(Blu-ray)画面:1080i HD,16:9、音声:PCM
ステレオ、DTS-HD MA5.0、リージョン:All、144分
(2DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.0、リージョン:All、144分
映像監督:ヘニング・カステン
2017年3月4日にオープンしたピエール・ブーレーズ・ザールで行われたこけら落とし公演のライヴ映像がリリースされます。
ピエール・ブーレーズ・ザールは、ベルリンの中心部、ベルリン国立歌劇場の衣装倉庫跡地に建設され、音響は世界中のホールを手掛けている日本の永田音響、設計デザインは、バレンボイムの友人である建築家のフランク・ゲイリーが無償で行ったということでも話題になりました。
楕円形の舞台で、客席は可動式であるため、アンサンブルや編成の大きさによってレイアウトを変更することができるそう。またステージと客席が近いので一体感が得られます。また、このホールはダニエル・バレンボイムが作った学校「バレンボイム・サイード・アカデミー」付属ホールとして作られ、長年音楽を通してパレスチナとイスラエルの融和を目指して活動してきたバレンボイムが2016年に開校した音楽学校、バレンボイム・サイード・アカデミーの一部として設立されました。
コンサートの演目は、古典作品から現代作品まで幅広いレパートリーが取り上げられた、オープニング公演にふさわしい内容。オープニング曲は、ホールの名称となっているブーレーズの作品「イニシャル」が演奏されました。客席の最上段からバレンボイムがあらわれ、同じく最上段に金管楽器が配置され、煌びやかにスタートします。
続くは、アンナ・プロハスカの歌唱とイェルク・ビトマンのクラリネット、バレンボイムによるシューベルトの「岩の上の羊飼い」が奏でられます。そしてモーツァルトのピアノ四重奏では、バレンボイムの息子マイケル・バレンボイムが登場し親子共演となります。
次いで、ベルクの「ピアノ ヴァイオリンと13の管楽器のための室内協奏曲」、ヴィトマンの自作自演「クラリネット独奏のための幻想曲」、最後にはまさに楕円形の舞台を生かす楽器配置で、ブーレーズの3つのピアノ、3つのハープ、3つのパーカッション・クラヴィーアのための作品「シュル・アンシーズ」が演奏されました。

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<LP>
HMF(LP)
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アルフレッド・デラー〜パーセル名録音集
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HMM 332313
(3LP)
¥6700
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「妖精の女王」セミ・オペラ
パーセル:「妖精の女王」(1692) |
アルフレッド・デラー(指揮・妖精)
デラー・コンソート |
録音:1972年
この「妖精の女王」はセミ・オペラ、あるいはセリフつきオペラといった体で、重要なシーンのみ、音楽が付けられています。
しかし、このデラーの演奏による版は、超自然的なシーンや音楽的ユーモアなど、パーセルの音楽の魅力を最大限に引き出したものとして歴史上に燦然と輝く名演名盤となっております。
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HMM 33249
(LP)
¥3000
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デラーの芸術の粋を伝える盤、パーセルの「嘆きの歌」
パーセル:「嘆きの歌」 |
アルフレッド・デラー(カウンターテナー)
ヴィーラント・クイケン(バス・ド・ヴィオール)
ウィリアム・クリスティ(チェンバロ)
ロデリック・スキーピング(ヴァイオリン) |
録音:1979年
デラーは、パーセルおよびエリザベス朝の音楽の普及に労を惜しみませんでした。デラーの死の3カ月前に南仏で録音されたこの盤は、デラーの芸術の粋を伝える盤として不朽の人気を誇っています。
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HMM 33252
(2LP)
¥5700
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パーセルの真価を伝える1978年の伝説「アーサー王」
パーセル:「アーサー王」(1691) |
アルフレッド・デラー(指揮)
デラー・コンソート
キングズ・ミュージック
(ロデリック・スキーピング指揮) |
録音:1978年
パーセルの真価を伝える1978年の伝説の録音。
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HMM 332432
(2LP)
¥5700
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パーセルの白鳥の歌、「インドの女王」
パーセル:「インドの女王」 |
アルフレッド・デラー(指揮)
デラー合唱団、キングズ・ミュージック
(カテリーヌ・マッキントッシュ指揮) |
録音:1976年
パーセルの白鳥の歌、「インドの女王」。ヨーロッパの異国趣味を鮮やかに伝える名録音。
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HMM 33247
(LP)
¥3000
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パーセルの歌曲「おお、孤独よ」
パーセル:「おお、孤独よ」 |
アルフレッド・デラー(指揮)
デラー・コンソート、デラー合唱団 |
録音:1977年
パーセルの歌曲は、エリザベス朝のマドリガーレの世界を鮮やかに伝えてくれます。デラーのこの録音が、人々のパーセルへの目を開かせました。
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2/11(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
EVIDENCE
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CONTEMPORARY
クセナキス(1922-2001):
Rebonds A、Rebonds B、Psappha(プサッファ)
マントヴァーニ(b.1974):Moi, jeu-
フィリップ・ユレル(b.1955):LoopsⅡ、LoopsⅣ
フランコ・ドナトーニ(1927-2000):Movement
1、Movement 2
リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):
After SyrinxⅡ〜マリンバ・ソロのための |
アデライーデ・フェリエール(パーカッション) |
世界が注目する打楽器奏者アデライーデ・フェリエール、初CD!
録音:2018年10月、2019年5月
意欲的なプログラムによるパーカッションのアルバムの登場。
奏者のアデライーデ・フェリエールは2017
年、フランスのヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュジークで打楽器奏者として初めてInstrumental
Solo Revelation(新人の器楽独奏者)を受賞した、今世界が注目する打楽器奏者。パリ国立高等音楽院を卒業後、英国の王立音楽院で学んでいます。世界の名だたるコンクールで入賞を重ね、室内楽、ソロで活躍しています。
2017年にはパリ・オペラ座のバCレエ公演でパーカッション奏者として舞台上で演奏するなど、音楽シーンにとどまらない活躍を見せています。ヤマハ・アーティスト。腹の底から湧きあがるエネルギーと迫力に圧倒されどおしの1枚です。
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マイケル・ファイン:
FIVE FOR FIVE〜木管と弦楽四重奏のための五重奏曲集
・ファゴットと弦楽四重奏のための五重奏曲(2017)
・Elegy for-(2016)
・クラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲(2015)
・オーボエと弦楽四重奏のための五重奏曲(2015)
・フルートと弦楽四重奏のための五重奏曲(2018) |
フェイ・シー(ファゴット)
ロバート・ワルターズ(イングリッシュ・ホルン)
アントン・リスト(クラリネット)
シャオディ・リュー(オーボエ)
アリス・K.デイド(フルート)
スコット・ヨー(ヴァイオリン)
エリク・アルヴィンダー(ヴァイオリン)
モーリシー・バナセク(ヴィオラ)
キム・ヨナ(チェロ) |
プロデューサー、クラリネット奏者にして作曲家マイケル・ファイン作品集
録音:2019年8月
マイケル・ファインはアメリカ出身のクラリネット奏者、作曲家、プロデューサー。ドイツ・グラモフォンでA&R
副社長を務めた経歴を持ちます。
プロデューサーとしても優れた録音を多数世に出した彼は、2013年より作曲を開始。それぞれの楽器、さらには奏者のキャラクターまでをも熟知したプロデューサーとしての手腕も発揮された、近未来的なサウンドの魅力的な作品がならびます。
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HAENSSLER
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ハイデルベルク交響楽団
世界初録音を含むサリエリのカンタータ集!
サリエリ(1750-1825):
●カンタータ"Tu sai, Germana amata"
*
"Tu sai, Germana amata" Allegro/"Secondate
i nostri affetti" Andante con moto/
"Si onori, e festeggi" Allegro
●カンタービレ ト長調
● La Preghiera sudditta–"Gott!
erhalt' zu unsrer Wonne" Andante un
poco sostenuto*
●「オフィーリアの健康回復に寄せて」KV
477a
"Lascia la greggia" Andante
pastorale[サリエリ作曲(ハーマン編曲)]
"Quell' agnelletto candido"
Andante[モーツァルト作曲(ハーマン編曲)]
"Lascia la greggia" Larghetto["Cornetti"(ハーマン編曲)]
●アンダンテ・デヴォート ニ短調
●カンタータ"Deh mira, oh Nice"
*
"Deh mira, oh Nice" Andante
con moto/"Tenero cor" Larghetto/
"Ah! ch'or m'aveggo" Allegretto/"D'un
cor figlial, e grato" Andante un poco
sostenuto
●セレナータ ヘ長調*
●カンタータ"Il ciel cortese"
*
"Il ciel cortese" Allegretto/"Vivi
pur felice ognora"Larghetto maestoso/
"Si onori, e festeggi" Allegro
* =世界初録音 |
ディアナ・トムシェ(ソプラノ)、エスター・ヴァレンティン(メゾソプラノ)、
ミリアム・ブルクハルト(ソプラノ)、バルバラ・R・グラボフスキ(アルト)、
トーマス・ヤーコプス(テノール)、フローリアン・レフラー(テノール)、
フィリップ・シェーデル(バス)、マルクス・レムケ(バス)
アンドリウス・プスクニギス(オーボエ)、
ハイデルベルク交響楽団、ティモ・ユーコ・ハーマン(指揮) |
録音:2019年4月/アストリア・ハレ(ヴァルドルフ)/55'30"
ウィーンを中心に活躍したサリエリ。近年世界初録音されたオペラ「タラール」でも話題の作曲家ですが、当アルバムには世界初録音を含むカンタータを中心にサリエリの作品が収録されております。
演奏は颯爽とした古楽器演奏がたまらないハイデルベルク交響楽団。当団といえばトーマス・ファイによるハイドンの交響曲録音でも知られております。ピリオド・アプローチの生み出すきびきびとした音楽づくりが印象的です!
ヘンスラー・レーベルからリリースされているサリエリの「序曲、バレエ曲集」(98
506)、「序曲、舞台音楽集」(98 554)と併せてお楽しみください。
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「ドン・キホーテとフランス歌曲」
(1)ドビュッシー:3つの歌曲
(2)ドビュッシー:フランスの3つの歌
(3)イベール:ドン・キホーテの歌
(4)ラヴェル:ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ
(5)デュパルク:歌曲集
【旅への思い/フィレンツェのセレナード/
波と鐘/恍惚/フィデレ/ロズモーンドの館/
嘆き/遺書/悲しき歌/悲歌/溜め息/前世】 |
ヨルゴス・カナリス(バリトン)
トーマス・ワイズ(ピアノ) |
ギリシャ出身のバリトン、カナリスがフランス歌曲に挑む!
セッション録音:2019年6月24-28日/ボン(ドイツ)/67'36"
ギリシャ出身のバリトン、ヨルゴス・カナリス。前作ベートーヴェンの連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」とシューベルトの「白鳥の歌」(HC
16080)でも確かな実力をあらわしたアルバムをリリースしましたが、今回のアルバムはフランス歌曲に挑みました。
ドビュッシー、ラヴェル、イベール、デュパルクとそれぞれの作曲家の色彩感を表現した興味深い内容です。
カナリスは地元の少年合唱団、及び父ドミトリオスが指揮をつとめるカナリス・アンサンブルで幼少より自然と音楽に関わってきました。その後ミュンヘンでヨゼフ・メッテルニヒに師事、さらにヘルムート・リリング、トーマス・クヴァストホフ、ダフネ・エヴァンゲラトスなど、著名なアーティストのマスタークラスを、独唱者としての研鑽を積みました。
2009年よりボン歌劇場のレギュラーとなり、ヘンデルのエツィオのマッシモ役でデビューを飾りました。今後一層の活躍が期待されるバリトン歌手です。
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HMF
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FREE AMERICA!〜抵抗と反乱の初期の歌 |
ザ・ボストン・カメラータ
アンヌ・アゼマ(指揮) |
ALL UNITE〔! Friendly Union/ The Cuba March/
Bunker Hill/ Liberty Tree/ Chester〕
GONE FOR A SOLDIER
〔Captain Robert Kidd/ Jolly Soldier/
Boston March/ Saw you my Hero/
David's Lamentation/Johnny has Gone
for a Soldier/ Prince William's March〕
REPENTANCE
〔Repentance/ Thirst for Gold/ My Body
Rock 'Long Fever/
Didn't my Lord Deliver Daniel/ Sanctum
Te/Pretty Home/ Hebrew Children〕
THE RICH MAN〔False are the Men of High
Degree/ The Rich Man/ The Jolly Sailor〕
A LAND OF FREEDOM
〔The Appletree/ Trumpet of Peace/ March
(Clamanda)/ O Zion Arise/
Free Americay!/ Rise Columbia!/ Yankee
Doodle, or The Lexington March〕 |
1770-1860年頃のアメリカの希望の歌
ボストン・カメラータはヨーロッパそしてアメリカの古楽シーンを牽引する存在。1954年、ボストン美術館の楽器コレクションを演奏するための団体として設立され、長きにわたって活躍しています。
2009年より、アンヌ・アゼマがリーダーを務めています。パリ、ブラジル、シカゴなど世界各地で演奏会を行っています。
このFREE AMERICA! と題した1 枚は、1770-1860年頃のアメリカの歌を集めたもの。
団結の自由、反逆し、犠牲を覚悟したうえでの戦いに臨む決意、しかし何よりも、新しい「約束の地」への長い旅路の友となるよう考えられた歌が集められています。
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マティアス・レヴィ:UNIS VERS
1. Intro 0'49/2. Ginti Tihai/3. Sur le
fil/
4. Home de l'etrel/5. Interlude/
6. Unis vers/7. Extatique/8. Thelonious/
9. Reve d'ethiopiques/10. Kind of folk/
11. Soleil dans les feuilles d'un arbre |
マティアス・レヴィ(ヴァイオリン)
ジャン=フィリップ・ヴィレ(コントラバス)
セバスティアン・ジニオー(ギター、チェロ)
ヴァンサン・セガル(チェロ)
ヴァンサン・ペイラニ(アコーディオン) |
「グラッペリ」の名を冠した名器を用いての録音!
ヴァイオリン/ピエール・エル製"グラッペリ"1924年
録音:2018年10月/40'43
フランスのジャズの神様、ステファン・グラッペリが愛奏していた楽器を用いての録音。この"グラッペリ"
と呼ばれるピエール・エル製作のヴァイオリンは、パリの音楽博物館所蔵の品。20世紀初頭のパリのヴァイオリン制作の素晴らしい技術を物語っていると同時に、ジャズの歴史にとっても重要な楽器となっています。
奏者のマティアス・レヴィは1982年生まれのジャズ音楽家。クラシック・ピアノとヴァイオリンを学び、ソルフェージュも修めましたが、ジャズに傾倒(特にジョン・ゾーン)し、ジプシー・ヴァイオリンにものめり込んでいったという経歴を持ちます。
たしかな技術と、様々なスタイルの音楽から得たリズムやハーモニー感覚を活かし、深い語り口の演奏を聴かせます。
ピエール・エルというメーカーは、ガルネリを目指して楽器制作をしていました。ピエール・エルはティボーやイザイといった演奏家とも懇意にし、エネスコは1924年のアメリカ・ツアーの際にピエール・エルの楽器を使用していました。1924
年製の"グラッペリ" という楽器は、ピエール・エルのキャリアの絶頂期に作られたもの。
最初のオーナーはミシェル・ワーロップ。彼が1929年にこの楽器をかのグラッペリに献呈しました。グラッペリがジャンゴ・ラインハルトらと録音した音源はすべてこの楽器を用いて演奏されたということになりましょう。1963年のデューク・エリントンとのセッションでも、この楽器を用いたと考えられます。
1980年代になり、グラッペリはグァダニーニの楽器を用いるようになりましたが、このピエール・エルの楽器も定期的にメンテナンスしていました。1995年、グラッペリはその死の2
年前に、この楽器を音楽博物館に寄贈しました。
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電子音によるモンテヴェルディ時代のヴェニスの街の音
ピエール・アンリ(1927-2017):
CARNET DE VENISE(ヴェニス記)〜
モンテヴェルディの時代のヴェニスへのいざない |
スタジオ・SON/RE(2002年) |
58'34
フランスの現代音楽作曲家、ミュジーク・コンクレートの第1人者、ピエール・アンリによる、モンテヴェルディ時代のヴェニスへのいざない。
ここでは「CARNET DE VENISE(ヴェニス記)〜モンテヴェルディの時代のヴェニスへのいざない」と題し、モンテヴェルディのマドリガーレ風な作品を導入に、カモメの鳴き声やゆきかうゴンドラの櫂の音など、ヴェニスの町の様々な音を電子音で表現したトラックが続き、その後も古楽風のトラックと電子音のトラックが入り混じりながら作品は進みます。
2003年、ナントで行われたラ・フォル・ジュルネ音楽祭の委嘱作品ということで、ジャケットにはフォル・ジュルネ音楽祭のプロデューサーのレーベルMIRARE
のロゴもあしらわれた共同制作盤となっております。
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LA MUSICA
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カラリとした音色のシューベルト
シューベルト:
ソナタ第20番 イ長調 D.959
4つの即興曲 D.899 op.90 |
ドニ・パスカル(ピアノ) |
録音:2016年9月
1961年生まれのフランスのベテラン・ピアニスト、ドニ・パスカル。シューベルトの第2弾の登場です(第1弾:LMU
008)。
パスカルはピエール・サンカン、ジャック・ルヴィエ、レオン・フライシャー門下で、2010年からはリヨン音楽院、2011年からはパリ音楽院で教鞭をとっています。
清潔かつエスプリあふれる演奏で、フランス・ピアニズムを堪能させてくれます。ここでもカラリとした音色のシューベルトが展開されています。
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MIRARE
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ブクステフーデ:独唱のためのカンタータ集
(および同時代人たちの作品集) |
ラ・レヴーズ
マイイ・ド・ヴィルトレイ(ソプラノ) |
・フランツ・トゥンダー(1614-1667):Ach
Herr, lass deine lieben Engelein
・ブクステフーデ(1637-1707):
主は言われた BuxWV 17、ソナタ第6番
ニ短調 op.1- BuxWV 257、
Sicut Moses、Herr, wenn ich nur dich
hab - BuxWV 38
・作曲者不詳:3つのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ
・ヨハン・フィリップ・フェルチュ(1652-1732):深き淵より われ汝に呼ばわる 主よ
・ガブリエル・シュッツ(1633-1710/11):2つのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ
・クリスティアン・ガイスト(ca.1650-1711):Resurrexi
adhuc tecum sum |
バッハにも影響を与えたブクステフーデ作品集
録音:2018年10月、パリ
ブクステフーデが書いた独唱のためのカンタータ、およびブクステフーデの同時代人たちの作品を集めた1
枚。
"ラ・レヴーズ" は、バンジャマン・ペローとフロランス・ボルトンによって設立された古楽アンサンブルです。
17-18 世紀の音楽をメインのレパートリーとしています。ブクステフーデらの作品は、イタリアのカンタータの影響も色濃く感じさせるスタイルのもので、後にバッハにも影響を与えることとなります。
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NAIVE
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ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 第8集
協奏曲 ハ長調 RV 187、協奏曲 ロ短調 RV
387、
協奏曲 ニ短調 RV 235、協奏曲 ニ長調 RV
217、
協奏曲 ト短調 RV 321、協奏曲 変ロ長調 RV
366「カルボネッリ」 |
ジュリアン・ショヴァン(ヴァイオリン)
ル・コンセール・ド・ラ・ローグ |
この上なく優雅なフレージングと歌い回しショヴァンとル・コンセール・ド・ラ・ローグ、ヴィヴァルディ・エディションに登場!
録音:2019年6月26-29日、パリ
ヴィヴァルディ・エディションのソロ協奏曲シリーズ初、フランスのヴァイオリン奏者が登場。ソリストとアンサンブルが一体となり、美しいメロディのフレージングの息遣いまで見事にそろっています。
自作のオペラからの引用の部分など、このうえなくカンタービレな演奏で、優雅さ全開。最後に収録されている「カルボネッリ」は、当時の名手ステファノ・カルボネッリが演奏するためにと作曲されたもの。
急速なパッセージ、高い技術を要するスタッカート、美しく奏するのが難しいレガートなど超絶技巧も盛り込まれておりますが、ここではショヴァンとアンサンブルが見事に演奏しています!
ジュリアン・ショヴァンは2003年のブルージュ古楽コンクールで入賞して以来、ソリストとして、そしてアンサンブルのリーダーとしても活躍しています。
ル・コンセール・ド・ラ・ローグは2015年、ショヴァンによって設立されました。この名称は、1783年に設立され、ハイドンの「パリ交響曲」もこの団体のために書かれたコンセール・ド・ラ・ローグ・オランピックにちなんでいます。
この団体は、マリー=アントワネット下のチュイルリー宮でレジデント・オーケストラを務めた、フランス、そしておそらくヨーロッパ随一の楽団でした。メンバーはほぼ全員フリーメイソンによって構成され、名称のLoge
もフリーメイソンのLodges に因んでいます。
ショヴァンはOlympic という文言を団体名に使うことをオリンピック委員会から禁止されたため、2016年から名称をル・コンセール・ド・ラ・ローグとして活動を続けています。

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AUSTRIAN GRAMOPHONE
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ラ・ポルト 〜 菊池悦子:作品集
・ソプラノ、テナー・サクソフォン、アコーディオンとチェロのための《鬼火》(2017)
トリオ・セイテンウィンド
〔オリヴィア・シュタイメル(アコーディオン)、カロリーナ・エーマン(チェロ)、
ヨナス・トシャンツ(サクソフォン)〕
・L'aile suspendue entre le ciel et l'eau(2013)
ジル・グリモワール(ピアノ)
・オーケストラのための《未来》(2014/15)
スイス・イタリアーナ管弦楽団、パブロ・ゴンザレス(指揮) |
カワイ音楽学園、聖カタリナ短期大学音楽科でオルガンを専攻した後に渡欧。スイスのローザンヌ高等音楽院、ベルン高等音楽院でさらなる研鑽を積み、2012年にスイスに帰化した日本出身のコンポーザー=オルガニスト、菊池悦子(Ezko
Kikoutchi)の作品集。
現在、スイスのエキュブラン市、サン・シュルピス市の専属オルガニストとして活躍する菊池悦子は作曲家としての活動も活発。
2014年から15年にかけて作曲されたオーケストラのための「未来(MIRAi)」は、スイス・イタリアーナ管弦楽団による委嘱作品で高い評価を受けています。
※録音:2015年11月-2019年4月、スイス
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KAIROS
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リザ・リム:大量絶滅と夜明けの合唱(2018)
アクシス・ムンディ(2013)
ソングス・ファウンド・イン・ドリーム(2005) |
ソフィー・シャフライトナー(ヴァイオリン)
クラングフォラム・ウィーン
ペーター・ルンデル(指揮)
ステファン・アズベリー(指揮) |
中国人の両親の下、オーストラリア西部のパースで生まれたリザ・リム(1966-)は、アジアの儀式や文化、アボリジニの芸術の美学を反映させた作風を持ち味とするオーストラリアの作曲家。
「カイロス(Kairos)」初登場となるリザ・リムの作品集には、2018年に作曲された新しい記念碑的作品である「大量絶滅と夜明けの合唱(Extinction
Events and Dawn Chorus)」を収録。
人類と自然の密接な繋がりに関する芸術的側面を反映させたこの作品は、12人の演奏家たちのために作曲されており、リザ・リムの器楽曲の中でも最も重要な作品の1つとなりました。
※録音:2015年8月21日-2019年6月13日、オーストリア
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パトリック・オザード=ロウ:イン・オポジション
ピアノ・ソナタ第2番
ソナタ《イン・オポジション》* |
アンドルー・ゾリンスキー(ピアノ)
エリザベート・スマルト(ヴィオラ)* |
イギリスの現代音楽を代表する2人の作曲家、ビル・ホプキンスとマイケル・フィニッシーから作曲を学び、1976年から本格的に作曲活動を開始したパトリック・オザード=ロウ(1958-)の「ピアノ・ソナタ」と「ヴィオラ・ソナタ」をカップリング。
高度なモダニズムの世界を展開する2つの器楽作品を奏でるのは、ピアノのアンドルー・ゾリンスキーとヴィオラのエリザベート・スマルト。
ヴィオラのための「ソナタ《イン・オポジション》」は、影響を受けたフランスの現代音楽作曲家、ジャン・バラケのピアノ・ソナタに近い作風を持つ秀作と評されています。
※録音:2015年8月10日-11日、ロンドン(イギリス)&2017年11月18日-19日、ハールレム(オランダ)
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エヴァン・ジョンソン:フォームズ・オヴ・コンプレイント
・ハイフン(2002)/ピーター・ネヴィル(アンティークシンバル)
・アポストロフィーI(2007-8)/
エリシオン
〔カール・ロスマン(バス・クラリネット)、リチャード・ヘインズ(バス・クラリネット)〕
・クラッチ(2005)/
グレイム・ジェニングス(ヴァイオリン)
・コロフォンズ(2006)/
菅野美絵子(ヴァイオリン)、アウディ
・ポジショニング・イン・ラジオグラフィ(2007)/
メイベル・クワン(トイ・ピアノ) |
非常に活発なパフォーマンスを見せているアメリカ出身の作曲家、エヴァン・ジョンソン(1980-)が21世紀の最初の10年の間に作曲した4作品を収録。
現在、北米とヨーロッパを主な活躍の場としているジョンソンは、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会やハダースフィールド現代音楽祭、ヴィッテン現代室内音楽祭などで作品が取り上げられており、今後、確実に国際的なシーンに参入するであろうと目されている現代音楽界の注目株です。
※録音:2009年-2014年
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PALADINO
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プーランク:室内楽作品集 Vol.2
クロード・ジェルヴェーズによる《フランス組曲》FP.80
歌曲集《陽気な歌》FP.42より 第8曲「セレナード」
(モーリス・ジャンドロン編曲によるチェロ&ピアノ版)
劇音楽《城への招待》FP.138
笛吹きが廃墟を鎮める FP.14
ヴィラネル FP.74
2つのメロディ FP.162
歌曲集《画家の仕事》FP.161 |
エヴァ=マリア・メイ(ピアノ)
マルティン・ルンメル(チェロ)
コリンナ・デッシュ(ヴァイオリン)
アンドレアス・シャーブラス(クラリネット)
アフラム・キム(フルート&ピッコロ)
ダミアン・ガストル(バリトン) |
20世紀フランスのメロディスト。プーランク・シリーズ最新作は室内楽作品集第2巻!
オーストリアの「パラディーノ(Paladino)」レーベルが、ドイツのコンサート・ピアニスト、エヴァ=マリア・メイをメイン・アーティストとして起用し進めてきた20世紀フランスのメロディストであり、フランス6人組の1人、フランシス・プーランクの器楽&室内楽シリーズ5作目は「室内楽作品集」の「第2巻」!
メンバーはバイエルン国立歌劇場管弦楽団の首席クラリネット奏者アンドレアス・シャーブラスや、英国チェロ界のレジェンド、ウィリアム・プリースの愛弟子であるマルティン・ルンメル、バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループなどで活躍する女流フルーティスト、アフラム・キムなど豪華面々が集結。
一流の演奏家たちの優れたアンサンブルによる、充実のプーランクの室内楽作品集の登場です。
※録音:2018年1月-2019年7月、ミュンヘン(ドイツ)
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NAXOS
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ヴァインベルク(1919-1996):クラリネットのための作品集
クラリネット協奏曲 Op.104(1970)
1.第1楽章:Allegro/2.第2楽章:Andante-/3.第3楽章:Allegretto
クラリネット・ソナタ Op.28(1945)
4.第1楽章:Allegro/5.第2楽章:Allegretto/6.第3楽章:Adagio
室内交響曲 第4番 Op.153(1992)
クラリネット、トライアングル、弦楽オーケストラのための
7.第1楽章:Lento -/8.第2楽章:Allegro
molto-Moderato -/
9.第3楽章:Adagio-Meno mosso -/
10.第4楽章:Andantino-Adagissimo |
ロベルト・オーバーアイクナー(クラリネット)
ミヒャエル・シェヒ(ピアノ)-4-6
ドレスデン・チェンバー・ソロイスツ-1-3,7-10
フェデリコ・カシク(ヴァイオリン)-7-10
フリートヴァルト・ディットマン(チェロ)-7-10
ミハイル・ユロフスキ(指揮)-1-3,7-10
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録音 2019年2月7日 the Haus der Musik, Innsbruck,
Austria-4-6 2019年3月19日 Lukaskirche, Dresden,
Germany-1-3 2019年9月13-14日 Lukaskirche,
Dresden, Germany-7-10
近年、注目を集めるポーランド生まれの作曲家ヴァインベルクのクラリネット作品集。彼は若い頃からクレズマー・バンドや劇場のアンサンブルで、クラリネットに親しんできたためか、この楽器のための作品も早くから手掛けていました。
なかでも1945年に書かれた「クラリネット・ソナタ」は以前からヴァインベルクの代表作として知られ、ロマンティックで民俗音楽のような親しみやすい楽想を持つ曲です。1970年の「クラリネット協奏曲」は、冒頭の旋律こそソナタに酷似していますが、更にクラリネットの名人芸に重きが置かれた技巧的な作品。縦横無尽に駆け回るパッセージが印象的です。
ヴァインベルクが生涯の最後に完成させた「室内交響曲第4番」は美しい弦のコラールではじまり、要所要所をクラリネットのオブリガードが支えるというもの。第2楽章は激しい表情に終始、トライアングルは終楽章で4回登場するのみという、ユニークな使われ方がなされた、ヴァインベルクの集大成とも言える意欲的な作品です。
ショスタコーヴィチやプロコフィエフといったロシア作品を得意とするミハイル・ユロフスキが全体をシャープにまとめています。
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エセンヴァルズ(1977-):Translations合唱作品集
1.O salutaris hostia ああ、救いの犠牲者(2009)
2.The Heavens' Flock 天の群れ(2014)
3.Translation(2016)-世界初録音
4.My Thoughts わが思考(2019)
5.Vineta ヴィネタ(2009)
6.Legend of the Walled-In Woman 城壁に包まれた女の伝説(2005)
7.In paradisum 楽園にて(2012) |
イーサン・スペリー(指揮)
ポートランド州立室内合唱団 |
録音 Saint Mary's Catholic Church,Mt. Angel,
Oregon, USA
2019年1月21日-2/2019年1月23日-1,62019年1月25日-3,6/2019年6月17日-32019年6月19日-7/2019年6月21日-4,5,72019年6月23日-4
1977年、ラトヴィアのプリークレで生まれた作曲家エセンヴァルズ。現代における最高の合唱音楽作曲家として数々の賞を受賞した彼の作品は、どれも精緻かつ複雑なハーモニーを持つことで知られています。
このアルバムに収録された7曲は、神話や伝説から素材が採られており、それぞれの曲において、ロシア語、ラテン語、英語、ドイツ語が自由に使い分けられ、神秘的な世界を表出しています。
アルバムタイトルの曲である「Translation=移りゆくもの」ではハンドベルを効果的に用い、また「城壁に囲まれた女の伝説」ではアルバニア民謡の旋律を採用するなど、どの曲にも創意工夫が凝らされており、その洗練された響きを一度耳にしただけで聴き手は深く魅了されます。
2017年にリリースされた「The Doors of heaven」と同じく、スペリーが指揮するポートランド州立大学室内合唱団の清冽なハーモニーでお楽しみください。
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セーゲルスタム(指揮)、トゥルク・フィル
ベートーヴェン(1770-1827):
皇帝ヨーゼフ2世葬送カンタータ WoO 87(1790)
1.合唱:Tot, stohnt es durch die ode
Nacht!
2.レチタティーヴォ(バス):Ein Ungeheuer,
sein Name Fanatismus
3.アリア(バス):Da kam Joseph, mit Gottes
Starke
4.アリア(ソプラノ)と合唱:Da stiegen
die Menschen an's Licht
5.レチタティーヴォ(ソプラノ):Er schlaft,
von den Sorgen seiner Welten entladen
6.アリア(ソプラノ):Hier schlummert seinen
stillen Frieden
7.合唱:Tot, stohnt es durch die ode
Nacht!皇帝レオポルト2世戴冠式カンタータ WoO
88(1790頃)
8.レチタティーヴォ(ソプラノ)と合唱:Er
schlummert - schlummert
9.アリア(ソプラノ):Fliesse, Wonnezahre,
fliesse!
10.レチタティーヴォ(バス):Ihr staunt,
Volker der Erde!
11.レチタティーヴォ(テノール):Wie bebt
mein Herz vor Wonne!
12.三重唱(ソプラノ,テノール,バス):Ihr,
die Joseph ihren Vater nannten
13.合唱:Heil! Sturzet nieder, Millionen |
レーッタ・ハーヴィスト(ソプラノ)-4-6/ヨハンナ・レースヴオリ(ソプラノ)-8,9,12/
トゥオマス・カタヤラ(テノール)-11,12/ユハ・コティライネン(バス)-2,3/
ニクラス・スパンベリ(バス)-10,12/アボエンシス大聖堂聖歌隊-1,4,7/キー・アンサンブル-8,13
レイフ・セーゲルスタム(指揮)、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 |
録音 トゥルク・コンサートホール、フィンランド 2018年8月27-31日
トゥルク・コンサートホール、フィンランド-8-13 2018年10月15-19日トゥルク・コンサートホール、フィンランド-1-7
1790年に皇帝ヨーゼフ2世が亡くなった時、ベートーヴェンはボンの宮廷音楽隊のメンバーでした。ボンの市民たちは喪に服し、ベートーヴェンも皇帝のための追悼カンタータを作曲、さらにヨーゼフ2世の後を引き継ぎ帝位を継承した「レオポルド2世の戴冠式のためのカンタータ」の作曲も思い立ち、見事な作品を書き上げました。しかし、演奏の機会を持つことはできず、どちらも用途の決まった作品であったためか、ベートーヴェンの生前に演奏されることはありませんでした。
とはいえ、彼はこの2曲の仕上がりに自信を持っていたようで「葬送カンタータ」の一部は、のちに歌劇《フィデリオ》のフィナーレに転用、また「戴冠式カンタータ」は、1790年、もしくは1792年、ボンに立ち寄ったハイドンに見せたとされています。どちらも20歳前後の若者の作品とは思えないほどの高い完成度を誇るカンタータを、セーゲルスタムが堂々たる演奏で聴かせます。
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シューマン(1810-1856):ピアノ連弾のための編曲集
第5集
交響曲 第1番 変ロ長調 Op.38「春」(1841)
ロベルト&クララ・シューマンによる4手ピアノ編(1842年出版)
1.第1楽章:Andante un poco maestoso-Allegro
molto vivace
2.第2楽章:Larghetto
3.第3楽章:Scherzo:Molto vivace-
Trio I:Molto piu vivace-Tempo I-
Trio II- Coda
4.第4楽章:Allegro animato e grazioso
交響曲 第4番 ニ短調 Op.120(1841/1853)
ロベルト・シューマンによる4手ピアノ編(1853年出版)
5.第1楽章:Ziemlich langsam - Lebhaft
6.第1楽章:Romanze:Ziemlich langsam
7.第1楽章:Scherzo:Lebhaft
8.第1楽章:Langsam-Lebhaft
世界初録音 |
エッカレ・ピアノ・デュオ
(真理子・エッカレ&
フォルカー・エッカレ
によるピアノ連弾) |
8.572881から切り替え
録音 2017年8月&2018年8月 Konzerthaus
Karlsruhe, Germany
19世紀、未だレコードなどの録音技術がなかった時代、人々が音楽を楽しむためには、コンサートホールに出かけるか、実際に演奏する以外方法はありませんでした。そのため、交響曲やオペラなどの大掛かりな作品の場合は、自宅やサロンで演奏するために「できるだけ小さな編成への編曲」の需要が高まり、作曲家自身が手を加えたり、他の作曲家が編曲するなど様々な譜面が出版されました。
なかでも2台ピアノ、もしくは4手連弾は、交響曲や管弦楽作品の音を余すことなく転写することが可能とされ、シューマンもいくつかの作品をこの形式に編曲しています。
エッカレ・ピアノ・デュオはシューマンのオリジナル、監修作品を全て含めた7枚のアルバムの録音を続けており、この第5集にはシューマン自身が編曲した「交響曲第4番」と妻のクララとともに編曲した「交響曲第1番」が収録されています。作品を知り尽くした作曲家ならではの緻密な音の構成をお楽しみください。
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ジョリヴェ(1905-1974):フルートのための作品全集
第2集
1-4.協奏的組曲(フルート協奏曲 第2番)(1965) フルートと4台のパーカッションのための
5.アラ・ルスティカ(1963) フルートとハープのためのディヴェルティメント
6-7.Pipeaubec 鳥笛の吹き口(1972) フルートとパーカッションのための
8-10.ソナティネ(1961) フルートとクラリネットのための
11-14.クリスマスの牧歌(1943) フルート、ファゴットとハープのための
15.1分30秒(1972) フルートとパーカッションのための
16-20.小組曲(1941) フルート、ヴィオラとハープのための
21-22.フルート協奏曲 第1番(1949) フルートと弦楽オーケストラのための |
エレーヌ・ブレグ(フルート)
オリヴィエ・ダルテヴェル(クラリネット)-8-10/ダーフィト・サットラー(ファゴット)-11-14
ジャン=クリストフ・ガルシア(ヴィオラ)-16-20/アナイス・ゴドゥマール(ハープ)-5
ニコラス・トゥリエス(ハープ)-11-14,16-20/マルク・アイサ・シウラナ(パーカッション)-1-4
レイチェル・シ・シャン(パーカッション)-1-4/ローラン・ワルニエ(パーカッション)-1-4,6-7,15
ドミニク・フレースハウワース(パーカッション)-1-4
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽セクション-21-22
グスタボ・ヒメノ(指揮)-21-22 |
録音 2018年10月29-30日 Salle Polyvalente,
Conservatoire de la Ville de Luxembourg-1-4,6-10,15
2018年7月5-7日 Grand Auditorium, Philharmonie
Luxembourg-21,22
2019年2月1-2日 Auditorium, Villa Louvigny-11-14,16-20/2019年3月16日
Auditorium, Villa Louvigny-5
2017年に開催された「神戸国際フルートコンクール」の優勝者エレーヌ・ブレグが演奏するジョリヴェのフルート作品全集第2集。
第1集(8.573885)でその才能を余すことなく発揮した彼女、この第2集でも神秘的、あるいは呪術的な雰囲気を持つジョリヴェの作品を隅々まで研究し、ヒメノが指揮するルクセンブルク・フィルハーモニーをバックに表現力豊かな演奏を繰り広げています。
アルバムの中心をなすのは2曲の協奏曲であり、とりわけ1949年、パリ音楽院の試験のために作曲された第1番では、弦楽とフルートの響きが見事に溶け合うことで、ジョリヴェの抒情性が遺憾なく発揮されており、変化にとんだ曲想は、一時も聴き手の耳を離すことがありません。1965年に作曲された協奏的組曲(フルート協奏曲
第2番)は、更に民族音楽の要素も加わったスリリングな旋律を持ち、フルートの超絶技巧が存分に駆使された見事な作品です。ここでも彼女のリズミカルな歌い口に魅了されます。

神戸国際フルートコンクール での動画がありました。
https://youtu.be/S-731yUj7sY
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ベートーヴェン再想像! 第9のリミックス 他
1-4.オーケストラのためのソナタ
(原曲:ヴァイオリン・ソナタ 第7番) ハ短調
Op.30 No.2
(ギャレット・シューマン/ヤニフ・セガルによる編曲)(1802/2016)
5-7.フィデリオ・シンフォニー(ヤニフ・セガル編曲)(1804-1814/2018)
8-14.ゲイブリエル・プロコフィエフ(1975-):
ベートーヴェン、第9交響曲のリミックス(2011)
世界初録音 |
ゲイブリエル・プロコフィエフ
(エレクトロニクス)-8-14
ヤニフ・セガル(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団 |
録音 2018年5月15-17日 Hoddinott Hall,
Cardiff Bay, Wales,UK
2020年のベートーヴェン生誕250年に向けて、21世紀の作曲家たちによる「オマージュ作品」を3つ収録したアルバム。各々が全く違うスタイルを持ち、現代におけるベートーヴェンの姿を探る興味深い1枚となっています。
ギャレット・シューマンとヤニフ・セガルの「オーケストラのためのソナタ」はヴァイオリン・ソナタ第7番をオーケストラのために編曲。ハ短調という調性のためか、交響曲第5番を思わせる緊張感に溢れた色彩豊かな作品に仕上がっています。
同じくセガルの編曲による「フィデリオ・シンフォニー」は、ベートーヴェンの唯一の歌劇《フィデリオ》の歌の部分を楽器に置き換えた作品。
30分程度のコンパクトな形に収められており、ベートーヴェンの厳格な歌劇を手軽に楽しむことができます。
最後に置かれた「ベートーヴェン、第9交響曲のリミックス」はこれまでも数多くの20世紀の作曲家たちが取り組んできた、古典派作品を"素材"として扱い、新しい作品を創造するというやり方で生まれたもの。
大作曲家プロコフィエフの孫であるゲイブリエル・プロコフィエフが第九の終楽章を自由にアレンジ、合唱の部分はプロコフィエフ自身がサンプリングして加えており、混沌の音の中から何かが浮かび上がってくる様子には興奮を抑えられません!
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モートン・グールド(1913-1996):シンフォネット
第2番-第4番
シンフォネット 第4番「ラテン・アメリカン・シンフォネット」(1940)
1.第1楽章:Rhumba/2.第2楽章:Tango/
3.第3楽章:Guaracha/4.第4楽章:Conga
シンフォネット 第3番「第3のアメリカン・シンフォネット」(1938頃)
5.第1楽章:Moderately fast
6.第2楽章:Intermezzo: Slowly
7.第3楽章:Gavotte: Bright tempo
8.第4楽章:Finale: Very fast
シンフォネット 第2番「第2アメリカン・シンフォネット」(1935頃)
9.第1楽章:Moderately fast, with vigor
and bounce/
10.第2楽章:Pavanne/11.第3楽章:Fast
and racy/
12-16.オーケストラのためのスピリチュアル(1941) |
アーサー・フェイゲン(指揮)
ウィーン放送交響楽団 |
録音 2019年1月2-4,7,8,29日 ORF-Funkhaus,Großer
Sendesaal, Vienna, Austria
20世紀アメリカを代表する作曲家モートン・グールド。彼はクラシック、クロスオーヴァー、映画音楽などあらゆるジャンルの作品を手掛け、グラミー賞とピューリッツァー賞を受賞するなど、高い評価を受けました。このアルバムには1930年代後半から1940年にかけて作曲された3つのシンフォネットを収録。ジャズやラテンアメリカ伝統のイディオムを駆使したユニークな作品をお楽しみいただけます。
「シンフォネット」とはグールド自身の造語であり、彼としては、当時のアメリカで開発された最新家電のような言葉のつもりでしたが、すぐに時代遅れになってしまい大変後悔したと、彼の伝記作家グッドマンが語っています。
しかし作品自体はとても楽しいものであり、とりわけ第2番の第2楽章「パヴァーヌ」のブルージー(憂いを帯びたの意)なトランペットの旋律は、現在でも人気を誇っています。また、初演が大失敗したという「オーケストラのためのスピリチュアル」は、ストコフスキーが再演したことで人気を博した作品です。
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ザドール(1894-1977):シンフォニア・テクニカ
他
1.タランテッラ-スケルツォ(1942)
クラリネットと弦楽合奏のための音楽(1970)
2.第1楽章:Andantino - Allegro
3.第2楽章:Molto moderato - Allegretto
scherzando
4.第3楽章:Alla zingaresca
トロンボーン協奏曲(1966)
5.第1楽章:Moderato、6.第2楽章:Allegretto、
7.第3楽章:Dance
8.In Memoriam 思い出に(1962)
シンフォニア・テクニカ(1931)
9.第1楽章:The Bridge 橋
10.第2楽章:The Telegraph Pole 電信柱
11.第3楽章:Water Works:Scherzo 水道工事:スケルツォ
12.第4楽章:Factory 工場
全て世界初録音 |
パル・ソルヨミ(クラリネット)-2-4
アンドラーシュ・フェイェール(トロンボーン)-5-7
マリウシュ・スモリー(指揮)
MAVブダペスト交響楽団 |
録音 2018年9月19-22日 Hungaroton Studios,
Budapest, Hungary
ハンガリーのバータセクで生まれ、1940年代のアメリカで映画音楽の発展に著しく寄与したユージン・ザドール。
このNAXOSレーベルにおける6枚目となるアルバムにも、彼の特徴である豊かな表現力と色彩豊かな響きを駆使した作品が収録されています。冒頭に置かれた「タランテッラ-スケルツォ」は彼がロサンゼルスに定住して間もない1941年から1942年頃の作品。大編成のオーケストラが奏でる活発な旋律は、溢れんばかりのエネルギーに満ちています。
1970年代の「クラリネットと弦楽合奏のための音楽」はセントルイス交響楽団の委嘱作。トロンボーン協奏曲は、若いころこの楽器を学んだザドールならではの技巧的な作品です。
アルバムのメインである「シンフォニア・テクニカ=先進技術の交響曲の意」は彼が新古典派の様式に沿って作曲した唯一の作品。機能的でありながら、レスピーギ風の響きも感じられるザドール独自のユニークな音楽です。
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楽園に追われた者たち ハリウッドへ移住した作曲家 |
ブリントン・アヴリル・スミス(チェロ)
エヴリン・チェン(ピアノ)-1-16,10,12-17 |
1.ゴドフスキー:トリアコンタメロン-第11番「古きウィーン」(1919-1920)(J.ハイフェッツ編)
2.ラフマニノフ:セレナード Op.3 No.5(1892/1940改訂)(B.スミス編)-世界初録音
3.ストラヴィンスキー:火の鳥-「子守歌」(1910)(ストラヴィンスキー/S.ドゥシュキン編)
4.シェーンベルク:架空庭園の書 Op.15-2「今日は彼女がどの小道を通るのか」(1908)
5.ヨーゼフ・アクロン:Stimmungen 気分 Op.32
No.1(1910)
6.グルーエンバーク:Jazzette ジャゼット
Op.26 No.3(1924)
7-9.エルンスト・トッホ:3つの即興曲 Op.90c(1963)
10.カステルヌオーヴォ=テデスコ:I nottambuli 夜更かし-幻想的変奏曲
Op.47(1927)
11.ミクローシュ・ローザ:トッカータ・カプリチョーザ
Op.36(1977)
12-15.コルンゴルト:組曲「から騒ぎ」Op.11(1918-1920)
16.ワックスマン:カルメン幻想曲(1946)(D.グリゴリアン編)
17.ガーシュウィン:《ポーギーとベス》-「It
Ain't Necessarily So なんでもそうとは限らない」(1935)(J.ハイフェッツ編) |
録音 2018年5月25-26日 Stude Concert Hall,
The Shepherd School of Music, Rice University,Houston,
Texas, USA
20世紀前半のヨーロッパにおける政治危機と反ユダヤ主義の高まりにより、多くの才能に溢れた音楽家たちがアメリカに移住、彼らはハリウッド近郊に拠点を構え、素晴らしいコミュニティの一つを形成しました。
このアルバムに収録された作品の作曲家たちはその一部であり、他にも数多くの作曲家や演奏家など音楽にまつわる人々がやってきて、文化的繁栄をもたらしたのです。この録音は、そんな作曲家たちによる「チェロのための作品」を集めたもの。オリジナルの作品もあれば、やはりこの地に亡命してきたハイフェッツが編曲した作品など、さまざまな形態による小品が含まれています。
ウィーンの面影を残すことで知られるコルンゴルトの組曲「から騒ぎ」やゴドフスキーの「古きウィーン」などの郷愁に溢れた曲だけではなく、シェーンベルクやストラヴィンスキーの先進的な曲や「カルメン幻想曲」のチェロ編曲版など、個性溢れる作品をアヴリル・スミスのチェロが見事に表現しています。
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ブローウェル(1939-):ギター作品全集 第5集 |
ペドロ・マテオ・ゴンザレス(ギター) |
儀式と祝祭の舞曲集 第2集(2014-2015)
1.Danza de los Ancestros 祖先の踊り/2.Glosas
Camperas 地方の変奏曲/
3.Tango Matrero はぐれもののタンゴ
ギター・ソナタ 第3番「黒いデカメロンのソナタ」(2012)
4.第1楽章:Guijes y Gnomos 妖精とノーム/5.第2楽章:Treno
por Oya オヤの嘆き/
6.第3楽章:Burlesca del Aire 空気のバーレスク/
7.第4楽章:La Risa de los Griots グリオッツの笑い
ギター・ソナタ 第4番「思想家のソナタ」(2013)
8.第1楽章:Recuperacion de la Memoria
思い出の回復/9.第2楽章:Iluminaciones イルミネーション/
10.第3楽章:Elogio de la Meditacion 瞑想の称賛/11.第4楽章:Celebración
de la memoria 記憶の祭典
ギター・ソナタ 第5番「アルス・コンビナトリア」(2013)
12.第1楽章:Toccata: Vivace トッカータ/13.第2楽章:Fantasia
que Contrahaze la Harpa
ハープを模したファンタジー
14.第3楽章:Danza alla Rustica –
Final 田舎の踊り |
録音 2019年5月13-16日 Oratorio de Sant
Blai, Mallorca, Spain
ハバナ出身のレオ・ブローウェルは最も挑戦的で革新的なギター作品の作曲家として知られています。彼はまた指揮者・劇作家でもあり、その多彩な表現は多くの人々から称賛されています。
このアルバムには彼の3つのギター・ソナタと、作品の原点ともいえる「儀式と祝祭の舞曲集」が収録されており、キューバ民謡を採り入れながらも前衛的な響きをもつ多彩な作品を楽しむことができます。
「儀式と祝祭の舞曲集」のルーツは、彼が18歳の時に作曲した「DanzaCaracteristica=典型的な舞曲」にあり、ラヴェルやラフマニノフ、ボサ・ノバなどを融合するという実験的な方法がそのまま受け継がれています。
他にはブローウェル作品の中でも最も知られている「黒いデカメロン」と「思想家のソナタ」、2014年に初演された「アルス・コンビナトリア」の3曲を収録、ギターの技巧を極限まで追求したブローウェル独自の作品が楽しめます。
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ダニエルプール(1956-):イェシュアの受難曲(2017) 14の情景からなる劇的オラトリオ
【CD1】第1部
1.Prologue: Mi he'emin lishmuatenu/2.Pesach:
Now before the Feast of Pesach/
3.Ritual/Duet: Mah Nishtanah ha laylah
-/4.Betrayal: When Yeshua had spoken/
5.Intermezzo - Scene 5: In the Valley
of the Shadow of Death:Gam ki eilech/
6.Gethsemane: Bekha Adonai khasit/7.Interlude:
Ve kulanu catzon ta'inu
【CD2】第2部
1.In the Palace of the High Priest/2.Kefa's
Denial: Ki Sha'ma'ti dibat rabim -/
3.Yeshua Before Pilate: Ashira na Li'y'di'-di/4.Behold
the Man: Pilate went outside again/
5.Via Dolorosa: Nigas vehu na'aneh -/6.Darkness
over the Land: He saved others/
7.Epilogue: Hen avdi et moch-bo
世界初録音 |
ミリアム・マグダラ-ヒラ・プリットマン(ソプラノ)語り手(タルムダ)-マシュー・ワース(バリトン)、、
イェシュア-ケネス・オヴァートン(バリトン)、ミリアム-ジャネイ・ブリッジス(メゾ・ソプラノ)、
ケファ/ピラト-ティモシー・ファロン(テノール)、カヤファ-ジェームズ・k・バス(バリトン)、
UCLA・チェンバー・シンガーズ、バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団、
ジョアン・ファレッタ(指揮) |
録音 2019年4月13-14日 Kleinhans Music
Hall,Buffalo, New York, USA
最初の構想から25年間の長い年月をかけて、ようやく完成を見たというダニエルプールの「イェシュアの受難曲」。
物語の題材は聖書の「イエス・キリストの生涯における最後の日のエピソード」であり、歴史の事実を踏まえながら、自身もユダヤの血をひくダニエルプール自身の想像を加え、壮大な作品に作り上げたものです。
全体は7つの楽章からなる2つの部分に分かれ、それぞれ4つの福音書(マタイ・ルカ・ヨハネ・マルコ)からテキストが採られ、7人の独唱者、7つの合唱団など、常に「7」に関連付けられています。ジョアン・ファレッタが指揮する美しい音楽は、ダニエルプールが描く苦悩するイエスの姿を通じて、聴き手にさまざまな思いと強いメッセージを届けています。
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ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):鍵盤のためのソナタ全集
第23集
1.ソナタ ヘ長調 K256/L228/P480
2.ソナタ ハ長調 K270/L459/P481
3.ソナタ ト長調 K289/L78/P249
4.ソナタ 変ロ長調 K310/L248/P284
5.ソナタ 変ロ長調 K331/L18/P471
6.ソナタ ヘ長調 K349/L170/P452
7.ソナタ ヘ長調 K354/L38/P486
8.ソナタ ト長調 K375/L389/P414
9.ソナタ ホ長調 K395/L65/P273
10.ソナタ ハ長調 K407/L.S4/P436
11.ソナタ イ長調 K428/L131/P131
12.ソナタ 変ホ長調 K475/L220/P319
13.ソナタ ハ長調 K515/L255/P417
14.ソナタ ハ短調 K526/L456/P530
15.ソナタ ハ長調 K549/L.S1/P553
16.ソナタ ヘ長調 K554/L.S21/P558 |
セルジオ・モンテイロ(ピアノ) |
録音 2019年5月28,29,31日 Small Rehearsal
Hall,Wanda Bass School of Music,Oklahoma
City University, USA
ナポリ楽派の歌劇作曲家、卓越したチェンバロ奏者、そしてオルガニストであったドメニコ・スカルラッティ。彼の鍵盤のためのソナタは、音楽指導を行っていたポルトガルの王女マリア=バルバラ(後のスペイン王妃)の練習用として書かれたものです。
ソナタと言っても、そのほとんどは単一楽章で書かれており、技術向上のために多種多様な技巧が盛り込まれた、当時としてはかなり実験的な作風による曲も少なくありません。
このアルバムに収録された16曲のソナタもそれぞれ特徴を持っており、例えばトラック9のソナタで用いられているのはジグのリズムであったり、トラック14のソナタは華やかなトリルが多用されていたりと、どれも魅力たっぷりの作品です。名手モンテイロの鮮やかなタッチが印象的。
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8.660434
(2CD)
¥2400
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ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899):喜歌劇《おにごっこ》(1878) 全3幕
ルドルフ・クナイゼル(1832-1899):台本・・・同名の小説による
【CD1】
1.序曲/2-8.第1幕
【CD2】
1-8.第2幕/9-13.第3幕
世界初録音 |
ショッレ氏:地主-ロバート・デイヴィッドソン(バス・バリトン)
アラベラ:彼の妻-カーステン.C.クンクル(ソプラノ)
ヴァルディーネ:彼の最初の妻の娘-マルティナ・ボルトロッティ(ソプラノ)
ヘルムート・フォルスト-ローマン・ピヒラー(テノール)
アドルフ・ボスウェル:アメリカから来たショッレの甥-ジェームズ・ボワース(テノール)
ベツィ:アドルフの妻-アンドレア・シュダック(ソプラノ)
クラーゲル氏:裁判官-ダニエル・シュリーヴァ(テノール)
エルヴィラ嬢:ヴァルディーネの家庭教師-エミリー
K.ビルネ(メゾ・ソプラノ)
ヨハン:ショッレの召使-ユリアン・ローデ(テノール)
ダリオ・サルヴィ(指揮)、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団 |
録音 2019年1月7-13日 ライヴ Bulgaria Hall,
Sofia, Bulgaria
裕福な地主ショッレ氏が所有する田舎の邸宅で起きる騒動を描いた楽しいオペレッタ。
ヨハン・シュトラウス2世の6作目の喜歌劇=オペレッタ《鬼ごっこ》は、1878年12月18日にアン・デア・ウィーン劇場で初演され、16回再演されたものの、好評を得ることができず、序曲のみは、時折り演奏されることがあるものの、全曲は上演されることがないまますっかり忘れられてしまった作品です。
しかし、全曲に溢れる旋律美は名作《こうもり》にひけを取らず、物語に散りばめられたワルツやポルカ、マズルカ、マーチは聴き手をうっとりさせる力を持っています。
なかでも第2幕のフィナーレは圧巻。序曲の旋律をそのまま用いたワルツに乗って合唱が「Blindekuh」と繰り返すところはまさに《こうもり》の舞踏会の場面を思わせる華やかさです。1975年生まれの中堅指揮者ダリオ・サルヴィが極上の音楽を紡ぎ出しています。
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20世紀のフルート・ソナタ集
ヒンデミット(1895-1963):フルート・ソナタ(1936)
1.第1楽章:Heiter bewegt/2.第2楽章:Sehr
langsam/
3.第3楽章:Sehr lebhaft-Marsch
ヴャチェスラフ・ナゴヴィツィン(1939-):フルート・ソナタ(1962)
4.I:Andante-Allegro vivace/
5.II:Allegretto-Allegro/6.III:Allegretto
エディソン・デニソフ(1929-1996):フルート・ソナタ(1960)
7.I:Lento espressivo/8.II:Allegro
impetuoso/
9.III:Lento espressivo
プロコフィエフ(1891-1953):フルート・ソナタ
ニ長調 Op.94(1943)
10.第1楽章:Moderato/11.第2楽章:Scherzo.
Presto/
12.第3楽章:Andante/13.第4楽章:Allegro
con brio |
デニス・ルパチェフ(フルート)
ペーター・ラウル(ピアノ) |
録音 2011年11月21日 Concert Hall of the
Art School No. 4, St Petersburg,Russia
1930年代から1960年代に書かれた4曲のフルート・ソナタ。これらはどれも作曲家独自のアプローチと創意工夫がこらされたユニークな作品です。
ヒンデミットのソナタはアメリカでのコンサートのために作曲されましたが、彼の妻はこの曲を「彼の室内楽作品のなかで最も陽気で、異質な音楽」というほどの個性的な雰囲気を湛えています。ナゴヴィツィンのソナタは3つの部分にわかれた単一楽章の作品。ゆったりとした導入部ではじまり、神秘的な旋律が展開されていきます。
デニソフのソナタも切れ目なしの単一楽章で書かれており、とりわけ爆発的な楽想を持つ中間部が印象的です。最後に置かれたプロコフィエフのソナタは、後にヴァイオリン・ソナタ第2番として改作されたため、ヴァイオリンで演奏される機会の多い作品ですが、最近はオリジナルのフルートでの演奏も増えています。穏やかな冒頭部を持つ第1楽章に始まり、不規則なリズムを持つ第2楽章、哀愁たっぷりの第3楽章を経て、遊び心溢れた旋律が印象的な終楽章と変化に富んだ名作です。
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ブレトン(1850-1923):弦楽四重奏曲 第1番&第3番
弦楽四重奏曲 第3番 ホ短調(1909)-世界初録音
1.第1楽章:Allegro comodo
2.第2楽章:Andante
3.第3楽章:Allegro no mucho
4.第4楽章:Allegro deciso
弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調(1904)
5.第1楽章:Allegro moderato non tanto
6.第2楽章:Andante
7.第3楽章:Scherzo: Allegro
8.第4楽章:Grave - Fuga: Moderato -
Allegro |
ブレトン弦楽四重奏団
【メンバー】
アン=マリー・ノース(第1ヴァイオリン)
アントニオ・カールデナス・プラザ
(第2ヴァイオリン)
イヴァン・マルティン・マテウ(ヴィオラ)
ジョン・ストークス(チェロ) |
録音 2013年7月20,22,23,26日 Musicstry
Studios, Boadilla del Monte, Madrid, Spain
数多くのサルスエラで知られるスペイン、サラマンカ出身の作曲家ブレトンの弦楽四重奏曲集。彼が活躍していた当時のスペインは、地元の音楽家たちの尽力もあり、室内楽コンサートが定期的に開催されており、新しい作品が求められていました。
作曲家たちは各々「どんな室内楽を書くか」について工夫を凝らしましたが、ブレトンはウィーンの伝統に則った古典的な形式を採用、作品によって幾分かの違いはあるものの、総じてベートーヴェンを思わせるドイツ風の整った作品を書き上げています。
このアルバムには、ブレトンの最初の弦楽四重奏曲である第1番と、スペイン要素を取り入れた、世界初録音となる弦楽四重奏曲第3番を収録。どちらも哀切な表情を湛えた緩徐楽章が印象的な美しい音楽です。作曲家の名を冠した「ブレトン弦楽四重奏団」の演奏です。
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恐怖からの解放 21世紀アメリカの吹奏楽作品集
1.デヴィッド・マスランカ(1943-2017):Liberation
解放(2010)
2.アーロン・ペリン(1979-):In the Open
Air, In the Silent Lines(2018)-世界初録音
ケヴィン・ヴァルツィック(1964-):交響曲
第5番「恐怖からの解放」-海岸線のイメージ(2018)-世界初録音
3.I.The Relinquishing/4.II.Sands of
White and Black/
5.III.Lullaby/6.IV.Sea Crossings - Mother
of Exiles |
グレチェン・ピル(ソプラノ)-3,5,6/アシュトン・ラップ(ボーイ・ソプラノ)-3,5,6/
ルイス・メイトス(ソプラノ)-サクソフォン-4,5/アレックス・フランク(ギター)-4/
カンザス大学男声合唱団(指揮-パウル・タッカー)-1/
カンザス大学ジャズ・アンサンブル I(指揮-ダン・ゲイリー)-3-6/
ポール.W.ポピエル(指揮)、カンザス大学ウィンド・アンサンブル |
録音 Lied Center of Kansas, USA 2018年4月13-15日-3-6/2018年10月5日-2 2018年10月6-7日-1
次々に新しい作品が生まれるアメリカの吹奏楽。このアルバムでは世界初録音を2曲含む、2010年以降に作曲された3つの作品が収録されています。
マスランカは全ての吹奏楽作曲家の中でも、最も多作で、現在までにおよそ150作品を発表。この2010年の「解放」は"日本管楽合奏指揮者会議"の委嘱作で、初演は光が丘女子高校の吹奏楽部と合唱団が行っています。ペリンの「In
the Open Air、In the Silent Lines」は2018年の最新作。ホイットマンの詩集「草の葉」の序文に触発された、豊かな空間感覚を持つ作品です。
ピューリッツァー賞とグラミー賞にノミネートされた作曲家ヴァルツィックの「恐怖からの解放」は戦争や紛争に巻き込まれた人々の悲劇を描いた4つの楽章で構成された大作。聖書や、シリアの民の物語をはじめ、自由の女神像の台座に刻まれたアメリカの詩人エマ・ラザルスの詩「新しい巨像」など、多彩なテキストを用いた物語を、カンザス大学ウィンド・アンサンブルを中心にソプラノとボーイ・ソプラノ独唱からジャズ・アンサンブルまでが一丸となって壮大な演奏を行っています。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
HAENSSLER
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HC 19053
(2CD)
¥2700
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トレヴァー・ピノック(チェンバロ)
J.S.バッハ:6つのパルティータBWV825-830
CD 1
(1)第1番 変ロ長調 BWV825
(2)第2番 ハ短調 BWV826
(3)第6番 ホ短調 BWV830
CD 2
(4)第3番 イ短調 BWV827
(5)第4番 ニ長調 BWV828
(6)第5番 ト長調 BWV829 |
トレヴァー・ピノック(チェンバロ) |
巨匠ピノックが演奏した高貴なパルティータ全曲
チェンバロ/エムシュ製に基づく1983年ディヴィッド・ウェイ製チェンバロ使用
録音:(1)(2)(4)1998年9月、(3)(5)(6)1999年11月3-7日/ルートヴィヒスブルク、カールスルーエ/CD
1 72'26"、CD 2 77'29"
2000年に発売された独ヘンスラー・レーベルのバッハ大全集。
このアルバムは当全集に収録されているピノックが演奏した6つのパルティータ全曲、チェンバロによる演奏です。1946年、英国カンタベリー生まれのチェンバロ奏者のピノックは1973年に古楽器団体イングリッシュ・コンサートを結成し、以後バロック音楽を中心に演奏活動を展開してきました。
その後指揮者としても頭角をあらわし、ボストン交響楽団をはじめとする世界有数のオーケストラを振ってきました。日本では紀尾井ホール室内管弦楽団との共演などでも知られます。
ここに収録された6つのパルティータはピノックが最も得意とするレパートリー。ピノックならではの高貴な演奏を聴くことができます。
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ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
J.S.バッハ:3つのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
(1)ソナタ ト長調 BWV1027
(2)ソナタ ニ長調 BWV1028
(3)ソナタ ト短調 BWV1029 |
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミヒャエル・ベーリンガー(チェンバロ) |
ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の女王、ヒレ・パールがヘンスラー・レーベルのバッハ大全集に録音していたソナタ集!
ヴィオラ・ダ・ガンバ/1701年ヨアヒム・ティールケ製に基づく1978年インゴ・ムテジウス製ヴィオラ・ダ・ガンバ使用
チェンバロ/17世紀末フランドル=フランス製に基づく1992年キース・ヒル製チェンバロ使用
セッション録音:1998年12月14-16日/フライブルク・イム・ブライスガウ、オーバーリート、カトリック教区教会/37'51"
2000年に発売された独ヘンスラー・レーベルのバッハ大全集。このアルバムは当全集に収録されているヴィオラ・ダ・ガンバの女王ヒレ・パールが演奏した3つのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集です。
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタの最高傑作であるバッハの作品。チェンバロのベーリンガーとともに息の合った演奏を聴くことができます。
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PROFIL
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PH 20003
(4CD)
¥4500 →\4090
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PROFIL新譜
天才 マイケル・レビン |
マイケル・レビン(ヴァイオリン) |
Disc 1 77' 37"
(1)ラヴェル:ツィガーヌ/
(2)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6/
(3)サン=サーンス:ハバネラOp.83/
(4)ブルッフ:スコットランド幻想曲Op.46
エードリアン・ボールト(1)(4)、ロヴロ・フォン・マタチッチ(2)、
アルチェオ・ガリエラ(3)(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
1957年(1)(4)、55年(2)、56年(3)
Disc 2 78' 23"
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
(2)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82
(3)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.14
アルチェオ・ガリエラ(1)、ロヴロ・フォン・マタチッチ(2)、
エードリアン・ボールト(3)(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
1956年(1)、54年(2)、57年(3)
Disc 3 75' 37"
(1)J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30の3
(3)フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13
(4)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソOp.28
(5)ドビュッシー(ロケ編):レントよりも遅く
(6)プロコフィエフ(ハイフェッツ編):「3つのオレンジへの恋」〜行進曲
ローター・ブロダック(2)(3)、レオン・ポムマー(5)(6)(ピアノ)、
フェリックス・スラトキン(指揮)ハリウッドボウル交響楽団(4)
1955年(1)、61年(3)、62年(2)、59年(4)(5)(6)(これのみステレオ)
Disc 4 78' 15"
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218
(3)クレストン:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.78【世界初演時の録音】
エードリアン・ボールト(指揮)フィルハーモニア管弦楽団(1)、
サウル・カストン(指揮)デンヴァー交響楽団(2)、
ゲオルク・ショルティ(指揮)ロサンゼルス・フィル(3)
1957年(1)、60年(ライヴ)(2)(3) |
マイケル・レビン絶頂期の神業を堪能できるお買い得セット
MONO
マイケル・レビン(1936-1972) はエディト・パイネマンやサルヴァトーレ・アッカルドと同世代のヴァイオリニストながら、1972年に35歳の若さで急逝しました。長寿に恵まれていれば巨匠として神業を披露していたであろうことが惜しい限りです。幼くして天才と目され、ジュリアード音楽院の名教師ガラミアンをして、「瑕疵のない、生まれついての完璧なヴァイオリニスト」と認められた唯一人の門人。
彼のあまり多くない録音のなかから、絶頂期とされる1950年代後半の音源を4枚にまとめました。大半がエンジェルのもので、超絶的なテクニック、明るい音色とオペラ歌手のような歌ごころに酔わされます。
レビンの至芸を4枚でこの価格! ヴァイオリン好き必携です。
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<国内盤>
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東武レコーディングズ
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TBRCD 0091/92
(2CD 1枚価格)
¥2100+税
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都響アーカイヴシリーズ デプリーストのブルックナー!
(1)ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(ハース版)
(タイミング:16'48/13'06/6'08/16'32)
(2)ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
(タイミング:23'28/10'43/21'28) |
ジェームズ・デプリースト(指揮)
東京都交響楽団 |
都響アーカイヴシリーズ デプリーストのブルックナー!2006年4月の定期公演を収録。特価!1枚価格¥2,100+税!
録音:(1)2006年4月12日サントリーホール、ライヴ(第624回定期演奏会)/(2)2006年4月17日東京文化会館、ライヴ(第625回定期演奏会)
万全の体調ではなかったのに都響の音楽監督を引き受けた漢気の人、デプリースト。困難な時代にその豊かな音楽性と人柄で都響を牽引した恩人。
巨匠はマーラー演奏で名を成した人ですが、その解釈は当時隆盛を極めた諦観と失望を取混ぜた人生に対する疑問を表現するマーラーとは無縁なものでした。
ブルックナー解釈についてもそれは同様、デプリーストのブルックナーもやはり大らかな人生肯定と自然への讃歌に満ちております。
ブル2はハース版使用。かなりのスピード感で瑞々しさと若々しさに脱帽。ブル9は軽やかな足取りで進む快演。澄み切った湖の畔に立ち美しい空気の中で深呼吸をするような演奏と申せましょう。
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