≪第106号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 2020/3/3〜
3/6(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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HARMONIAMUNDI
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HMM 902457
(3CD)
¥3600 →\3290
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バンジャマン・アラール/J.S.バッハ鍵盤全作品録音プロジェクト第3弾
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):鍵盤のための作品全集Vol.3
〜フランス風に/パルティータ、フランス風序曲、パッサカリア、トッカータ・・・
[CD1]〜フランス風に
J.S.バッハ:
序曲(組曲)ヘ長調 BWV 820、組曲
ヘ短調 BWV 823、
プレリュード(アルペッジョによるプレリュード)
ハ短調 BWV 921、組曲 変ホ長調 BWV 819
ヨナン・カスパール・フェルディナンド・フィッシャー(1656-1746):
プレリュード第8番、シャコンヌ(ト長調/クラヴサン曲集
op.2, 1696より)
J.S.バッハ:3つのメヌエット BWV 841,
842, 843
F.クープラン:クープラン(クラヴサン曲集第4巻第21組曲)
J.S.バッハ:組曲 イ短調 BWV 818a
F.クープラン:第5のプレリュード
J.S.バッハ:プレリュードを伴う組曲第1番
イ長調 BWV 806a(イギリス組曲第1番初稿)
バンジャマン・アラール(チェンバロ/18世紀初頭に製造されたチェンバロ(フランス、アッサ城))
[CD2]〜いと高きところには神にのみ栄光あれ
J.S.バッハ:
アリア ヘ長調 BWV 587(F.クープラン:諸国の人々〜神聖ローマ帝国人第1曲)、
マニフィカト(ドイツ語マニフィカトに基づくフーガ)BWV
733、
コラール「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」
BWV 709、
トリオ・ソナタ「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」BWV
655a、
コラール「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」BWV
726、
プレリュードとフーガ ハ短調 BWV 546、コラール「いと高きところには神にみ栄光あれ」
BWV 711、
コラール「いと高きところには神にみ栄光あれ」
BWV 717、
コラール「いと高きところには神にみ栄光あれ」BWV
715、
コラール「いと高きところには神にみ栄光あれ」
BWV 663a(ヴァイマール版)、
ファンタジー ト長調(オルガン曲)BWV
572、コラール「いまぞ喜べ、汝らキリストの徒よ」BWV
734
ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):パンジェ・リングァ
アンドレ・レゾン:クリステ
J.S.バッハ:パッサカリア BWV 582
バンジャマン・アラール
(オルガン/ジルバーマン1710年製、マルムティエ、聖エティエンヌ修道院(フランス))
[CD3]舞曲による組曲
J.S.バッハ:
イギリス組曲第4番 ヘ長調 BWV 809、イギリス組曲第2番
イ短調 BWV 807、
リュート(リュート・クラヴィーア)組曲
ホ短調 BWV 996
バンジャマン・アラール
(チェンバロ/フィリップ・ユモー1989年製、カール・コンラード・フライシャー(1720年頃)モデル) |
鬼才アラールによる、バッハの鍵盤のための作品全集第3弾!バッハに大きく影響を与えた「フランス」をテーマとした3枚組
録音:[CD1]2018年4月、アッサ城(フランス) [CD2]
2019年5月、聖エティエンヌ修道院(フランス) [CD3]2019年9月、アントナン・アルトー・オーディトリウム(フランス)
注目の鍵盤奏者バンジャマン・アラールによる、J.S.バッハの鍵盤作品を全て録音するプロジェクトの第3弾!
第1弾(KKC 5918/ HMM 902450)では1699年から1705年の間のJ.S.
バッハが10代で作曲したものを収録。「北へ」と題した第2弾(KKC
6018/ HMM 902453)では、15歳で兄のもとを離れて北ドイツのリューネブルクに向かったバッハが、先人達、とりわけブクステフーデに傾倒した時期の作品群が収められておりました。
この第3弾では、23歳でヴァイマールの宮廷につかえるようになったバッハが、「若き巨匠」として鳴らした時期の、フランス音楽への顕著な興味と表情豊かな試みが見られる作品が収められています。
当時フランスの鍵盤作品はヨーロッパを席巻しており、バッハもその影響を大いに受けました。バッハはヴァイマールの宮廷に仕える前から、フランスの舞曲を兄のヨーハン・クリストフ・バッハやゲオルク・ベームのコレクションから多数写譜して研究していたといいます。
[CD2]はオルガン作品。クープランの「諸国の人々」の神聖ローマ帝国を、バッハが編曲したものも収録(この楽曲は、ピゼンデルが当時ドイツでもしばしば演奏していたため、よく知られていました)。
アラールが今回選んだオルガンは1710年ジルバーマン製で、フランスのオーケストラ、あるいはリュリのオペラのような、あらゆる音色を兼ね備えた楽器で、音色の豊かさに驚かされます。アラールのセンスあふれる装飾も楽しめます。
また、イギリス組曲が収録されています。「イギリス」という名称は後世につけられたものですが、冒頭に大規模なプレリュードが置かれ、その後フランスはじめ様々な国を起源とする舞曲で構成されています。
BWV 806aはヴァイマール時代に成立しています。全体を通して、アラールの示唆に富んだプログラムと演奏の抜群のセンス、そして、バッハが、ブクステフーデやドイツの先人たちのみならず、フランスの幅広いスタイルまでを貪欲に研究し、それをレヴェルを高めたかたちで自らのものとして体得し、作品を書いていたという事実にあらためて驚かされる内容となっています。
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LSO LIVE
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LSOパーカッション・アンサンブルがジャズに挑戦!
(1)スティーヴ・ライヒ:カルテット
(2)チック・コリア(キャリントン編):デュエット組曲
(3)ジョー・ロック:Her Sanctuary
(4)小曽根真(キャリントン編):Kato's Revenge
(5)ギレルモ・シムコック:打楽器五重奏のための組曲 |
LSOパーカッション・アンサンブル
ギレルモ・シムコック(ピアノ) |
超絶の集団LSO パーカッション・アンサンブルがジャズに挑戦!
録音:2018年3月2、3、11日、2019年2月1-3日/ジャーウッド・ホール(セント・ルークス)/Stereo、DSD256fs録音、79'
31"
名門ロンドン交響楽団の打楽器パートを担う6人による超絶集団LSO
パーカッション・アンサンブルお待ちかねの新譜登場です。
前作は「木片のための音楽」をはじめとするライヒ作品集(LSO5073)で、その切れ味よい演奏とポップな感覚で高く評価されました。
今回はライヒの別作品のほか、ジャズ界の大物チック・コリア、ジョー・ロック、小曽根真、ギレルモ・シムコックらの作品をとりあげているのに注目です。
パーカッションとは言え、ヴィブラフォン、マリンバ、ピアノという音階のある楽器が中心なためメロディや和音も充実。チック・コリアと小曽根作品はゲイリー・バートンのために書かれているうえ、シムコックの組曲は、彼お気に入りのウェザー・リポート、イエロー・ジャケッツ、ステップ・アヘッドをはじめとするジャズ史の大物のメロディに基づいているため、ジャズかフュージョンを思わすカッコ良さが新鮮。シムコック自身がピアニストとして参加しているのも贅沢です。
LSO パーカッション・アンサンブルの妙技は、本業のロンドン交響楽団でホルストの「惑星」やラヴェル作品の録音でもお馴染み。正確無比でエネルギーに満ちた演奏もさることながら、交響曲のような構成感は名オーケストラでの経験ならでは。
DSD256fs 録音による鮮やかな音響も特筆。響きのブレンドの美しさはもちろんながら、目の前で演奏しているようなリアルな息遣いを感じます。オーディオ・ファンにも超オススメです。

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BMOP
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ジョージ・パール(1915-2009):セレナード集
(1)セレナード第1番(1962)
〜ヴィオラと室内オーケストラのための
(2)セレナード第2番(1968)〜11人の奏者のための
(3)セレナード第3番(1983)
〜ピアノと室内オーケストラのための |
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・
プロジェクト
(1)ウェンティン・カン(Va)
(3)ドナルド・バーマン(Pf) |
録音:(1)2013年2月19日、(2)2011年1月30日、(3)2015年7月15日 [54:00]
ジョージ・パールはエルンスト・クシェネクに作曲を師事、主に12音技法による作品を数多く発表した。
このディスクには彼の主要作品である3つのセレナードが収録。うち2曲は協奏的な作品である。いずれも12音技法もしくは自由な無調様式で書かれていて緊密な構成の作品。
ヴィオラのウェンティン・カンは「第2回 東京国際ヴィオラコンクール」(2012)で優勝した今井信子もほれ込む中国生まれの俊才。
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CASCAVELLE
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VEL 1565-66
(2CD)
¥4000
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「バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータ全集」
ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001
パルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002
ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003
パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005
パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006 |
ジャン=クロード・ブーヴレス(ヴァイオリン) |
フランスのベテラン、ジャン=クロード・ブーヴレスのバッハ:無伴奏!
(C)&(P)2020、144'14
ジャン=クロード・ブーヴレスによるバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータの全集。
ジャン=クロード・ブーヴレスはディジョン、パリと学んだ後、ブリュッセル王立音楽院で研鑽を積む。その後はもっぱら室内楽やアンサンブルの道を進み、1983年以降パリ室内管弦楽団に四半世紀以上在籍している。引き飛ばしも誤魔化しもしない極めて誠実な演奏が好ましい。
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GALLO
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GALLO 1600-01
(2CD)
¥4000
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百人一首をそのまま、ピアノとギターの伴奏で歌ったもの
(フレンチ・ポップ風)
「百人一首」
(作曲:レミ・スヴェ&ルトゥルミー谷口玲理/
フランスの伝承歌) |
トリオ・トゥシェ:
【ヒロミ(Vo、前川ひろみ)
ルトゥルミー谷口玲理(Pf)、
レミ・スヴェ(G)】 |
(C)&(P)2020、139'12
題名の通り、百人一首をそのまま、ピアノとギターの伴奏で歌ったもの(フレンチ・ポップ風)。音楽は基本的にギターのレミ・スヴェが作曲、97歌と98歌はルトゥルミー谷口玲理が手掛け、52,57,84,86歌はフランスの伝承歌に合わせている。
CDには録音データや演奏者について何も記載がない。ヒロミ(前川ひろみ)は桐朋学園大学卒業(大学在学中
NHK教育番組「プルプルプルン」の歌のお姉さんとして活躍)。その後ミラノ音楽院に留学しイタリアでオペラや宗教曲の演奏活動を行ったのちに現在ジャズやイタリアン・ポップスの分野で活躍している。
ルトゥルミー谷口玲理は新潟出身、国立音楽大学、同大学院でピアノを学んだ後、パリのエコール・ノルマルを修了。フランスに在住しながら日本でも活躍している。
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「心の季節」〜ギュスターヴ・ドレと彼の時代
ドレ:美への讃歌,瞑想/ドビュッシー:瞑想/
マスネ:不信心者のソネット第17番/
ドレ:不信心者のソネット第1番,第3番,第6番、春の思い/
フォーレ:秋,舟歌/ドレ:タランテル/デュボワ:口づけ
ドレ:
春の雨,四月の晩,秋の印象,心の季節,若さ,服喪の花,
あなたは覚えていますか?,蜃気楼,秋の歌,花は死んだ |
カテリーネ・ピロネル・バッケッタ(MS)
アダルベルト・マリア・リーヴァ(Pf) |
録音:2019年7月 スイス,コロネ,65'34
スイスの作曲家、ギュスターヴ・ドレ(1866-1943)とその同時代の作曲家の歌曲集。
ドレはパリ音楽院で学び、1894年12月22日、ドビュッシーの「牧神午後への前奏曲」初演で指揮をしたことでも知られる。後にスイスに戻り、ローザンヌで亡くなった。ドレは多数の歌曲を残しており、20世紀初頭のパリの味わいを伝える素敵な曲が多い。
カテリーネ・ピロネル・バッケッタはスイスのメッゾソプラノ。演奏会を中心に活躍している。
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GALLO 1612-13
(2CD)
¥4000
※クラシック音楽ではありません
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「フェット・デ・ヴィニュロン(ワイン生産者の祭典)2019
ライヴ録音」
プロローグとプティ・ジュリーのテーマ/ブドウの収穫1/ブドウの収穫の讃歌/カード/
100パーセント/サイズ/ムクドリのテーマ/100パーセント偽の馬/涙/芽/葉/
ペッチ(釣りをする権利がある)/結婚式/水の詩/私はもぎ取る/ラ・サン=マルタン/
長い夜/3つの太陽/横笛と太鼓/炎は驚く/3つの太陽(繰り返し)/戴冠式1/
牛乳の人/牛の列/ブドウ畑の保護/大地への讃歌/ブドウの収穫2 |
これはクラシック音楽ではなく、2019年のフェット・デ・ヴィニュロン(ワインの生産者たちの祭典)のライヴ録音。
フェット・デ・ヴィニュロンは1797年から、スイス、レマン湖東北岸の村、ヴヴェイで、十数年から30年近くまでマチマチの間隔で開催されており、2019年は20年ぶりの開催だった。2016年にはユネスコ文化遺産に登録されている。
開催そのものが貴重な機会なので、開催期間は100万人を越す観客が集まってくるとも言われている。クラシック音楽ではないものの、スイスの民謡に基づいた音楽が少なくない。
ここでの音楽は、マリア・ボンツァニゴ、ジェローム・ベルネ、ヴァランタン・ヴィラールらによる。
※簡易収納紙ケースを使用。
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<メジャー・レーベル>
<映像>

3/5(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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BIS
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BIS SA 2342
(SACD HYBRID)
¥2800 →\2590
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ラン・シュイ(指揮)&シンガポール交響楽団
リヒャルト・シュトラウスの作品を録音
R.シュトラウス(1864-1949):
(1)交響詩「マクベス」 Op.23(1887-88)
(2)歌劇「ばらの騎士」からの組曲 TrV 227d(1945)
(3)交響詩「死と変容」 Op.24(1888-89) |
ラン・シュイ(指揮)
シンガポール交響楽団 |
ラン・シュイ率いるシンガポール交響楽団がリヒャルト・シュトラウスの作品を録音!
セッション録音:(2)2017年5月、(3)2017年8月、(1)2018年7月/エスパラネード・ホール(シンガポール)
DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS
ecopak、71'57"
SACDハイブリッド盤。
シンガポールを代表する国立オーケストラ、シンガポール交響楽団は1997年、アメリカでの活動にも実績があった中国人指揮者ラン・シュイを音楽監督に迎え、世界的に活躍するオーケストラに成長しました。
レコーディングにも積極的で、BISレーベルよりリリースされているチェレプニンの交響曲全集の世界初録音やラフマニノフの交響曲で高い評価を得ており、近年はドビュッシーのオーケストラ作品集でも知られます。
当アルバムではリヒャルト・シュトラウスの作品をとりあげました。R.シュトラウスのオーケストラ作品を実に美しく奏でます。
ラン・シュイ&コペンハーゲン・フィル
おそるべきベートーヴェン交響曲全集
いやはや、すさまじいベートーヴェンに出会えた。
きっと知っている人は知っていたんだろう、ラン・シュイ指揮&コペンハーゲン・フィルによるベートーヴェン:交響曲集。
どうして教えてくれなかったのだ!?こんなすさまじい演奏があったことを。
ラン・シュイ、実はデヴィッド・ジンマンに認められボルティモア交響楽団の副指揮者を務めていた。
20世紀末に登場したあの空前絶後のベートーヴェン交響曲全集録音を生み出した男に師事していたのである。
何らかの形であの異形のベートーヴェン解釈を受け継いでいたのか。
そうして放ったのがこの2009年から5年がかりで録音したベートーヴェン。
シンガポール響との第7番を映像で観たことがあったが、それは過激な演奏だった。
コペンハーゲン・フィルとの演奏はピリオド系楽器を動員して、解釈もさらに先鋭化。なにせ快速。変態指揮者ケンドリンガーも真っ青。
いや、しかしスピードだとか何とかではない、この異様なまでの高揚感、生命感、エネルギー、パワー。
ティンパニはときおり荒れ狂い、弦もかつて聴いたことのないような音色を聴かせ、管はまるで武器かなにかのように聴く者の耳をつんざき・・・音楽はまるで巨大な竜のように天空を激しく舞う。
ラン・シュイ、どんなにとんがって刺激的な音楽を聴かせても、妙な媚びや皮肉な冷笑はない。
真っ向勝負のなのである。
そしてラン・シュイ、どんなにピリオド風に快速で飛ばしても軽くなることはない。
重量級なのである。
まあこれほど興奮しながらベートーヴェンの交響曲を聴きとおしたのは久しぶり。
聴いて後悔することは絶対にない。

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BIS SA 2415
(SACD HYBRID)
¥2800
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ピエトロ・ドメニコ・パラディエス(1707-1791):
チェンバロのための12のソナタより
(1)第10番 ニ長調/(2)第1番 ト長調/
(3)第4番 ト短調/(4)第5番 ヘ長調/
(5)第6番 イ長調/(6)第3番 ホ長調/
(7)第2番 変ロ長調/(7)第7番 変ロ長調/
(8)第8番 ホ短調/(10)第9番 イ短調 |
アンナ・パラディソ
((1)(2)(6)(8)(9)チェンバロ、
(3)(4)(7)クラヴィコード、
(5)(10)フォルテピアノ) |
名手パラディソが3つの楽器を弾き分けてパラディエスのソナタを録音!
セッション録音:2018年11月/ストックスンド(スウェーデン)
SACDハイブリッド盤。
伊作曲家パラディエスが作曲したチェンバロのための12のソナタより第1〜10番をおさめたアルバムをアンナ・パラディソがリリースしました。
ポルポラに学び、1746年よりロンドンに居住したパラディエスはオペラ作曲家として活躍した一方、チェンバロおよび歌唱の教師としても知られます。
ここに収録されたソナタは1754年に作曲したパラディエスの代表作。当録音では作品によってチェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノを弾き分けており、名手パラディソの妙技をご堪能いただけます。87分長時間収録。
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COVIELLO CLASSICS
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ポール・ヴェルレーヌの歌
ショーソン:La chanson bien douce/
チャールズ・マーティン・レフラー:La chanson
des ingenues/
ドビュッシー:Les Ingenues/
アーン:L'Incredule/
ヴィエルヌ:A une femme/
デュポン:Le Foyer/
シャルル・ボルド:Epithalame/
ショーソン:Apaisement/
ドビュッシー:Chevaux de bois/
チャールズ・マーティン・レフラー:Serenade/
ドビュッシー:Il pleure dans mon coeur/
ショーソン:Le Chevalier Malheur/
ドビュッシー:C'est l'extase langoureuse/
ドビュッシー:Colloque sentimental/
フォーレ:En sourdine/
ヴィエルヌ:Les faux beaux jours/
リタ・ストロール:Chanson d'Automne/
ヴィエルヌ:Marine/
デュポン:La neige/
チャールズ・マーティン・レフラー:Le son
du cor/
フォーレ:Prison/
ヴァレーズ:Un grand sommeil noir |
カローラ・パヴォーネ(ソプラノ)
ボリス・ラドゥロヴィチ(ピアノ)
アメリー・ルグラン(ヴィオラ) |
ヴェルレーヌの詩と音楽の深い関係を味わう
録音:2019年2月/ブライバッハ・コンサートホール/71'53''
フランス象徴派の詩人ポール・ヴェルレーヌの詩を用いた、様々な作曲家による歌曲集です。
ヴェルレーヌの詩は音楽と密接な関係にあります。そのリズムや韻、官能性、絵画性といった特徴は高い次元で音楽と親和していて、まるで歌われるために書かれた作品であるかのようです。
フォーレやドビュッシーの他、デュポン、アーンなどのあまり取り上げられない歌曲も選ばれているのが嬉しいアルバム。
カローラ・パヴォーネはイタリア生まれのソプラノ歌手。17歳でソリスト・デビュー。高校卒業後、ケルン音楽大学、ヨーテボリ大学で研鑽をつみました。
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COV 92005
(2CD)
¥3200
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ドミートリー・ディヒティアル
ボッケリーニ:6つのチェロ・ソナタ集
[CD1]
ソナタ第1番 イ長調
ソナタ第2番 ハ長調
ソナタ第3番 ト長調
[CD2]
ソナタ第4番 変ホ長調
ソナタ第5番 ヘ長調
ソナタ第6番 イ長調 |
ドミートリー・ディヒティアル(チェロ)
パヴェル・セルヴィン(通奏低音チェロ)
トルステン・ブライヒ
(アーチリュート、テオルボ、バロックギター) |
チェロの名手ボッケリーニの名品ソナタ集
録音:2017年3月9-11日/メーリンゲン聖十字架教会/49'43''、51'47''
偉大なチェロ演奏家兼作曲家として名を残すボッケリーニのチェロ・ソナタ集。1770年代のもので、バロック音楽の名残を持ちつつも室内楽としての完成度が高い作品です。
人間の声のように自在なカンティレーナを聴かせるメインのチェロは技巧的で、通奏低音のチェロも雄弁に書かれしばしば対話に加わります。
この演奏では三種類の撥弦楽器を使用しており、これもまた鮮やかな色彩を生んでいます。
ドミートリー・ディヒティアル
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TYXART
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ブラームス:オルガン作品全集
コラール前奏曲とフーガ『おお、悲しみよ、おお、心の苦しみよ』WoO
7
前奏曲とフーガ イ短調 WoO 9
11のコラール前奏曲 Op.posth.122
前奏曲とフーガ ト短調 WoO 10
フーガ 変イ長調 WoO 8
[ボーナストラック]
ブルックナー:前奏曲 ハ長調 WAB 129 |
アンドレアス・エトリンガー(オルガン) |
ブルックナーとブラームスをオルガンで関連付けたアルバム
使用楽器:ザンクト・フローリアン修道院
ブルックナー・オルガン
録音:2017年7、8月/78'26''
ブルックナーがオルガニストを務めたザンクト・フローリアン修道院にある「ブルックナー・オルガン」でブラームスのオルガン作品全曲を弾いたアルバム。
ブラームスがブルックナーの交響曲を「大蛇のようだ」と酷評したことはよく知られていますが、お互いのオルガン演奏にも意見することはあったのでしょうか。
ボーナストラックとしてブルックナーの作品を1曲併禄しています。
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NIFC
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NIFCCD 084-085
(2CD/特別価格)
¥4800→¥3990
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18世紀オーケストラによるモニューシュコの「幽霊屋敷」
モニューシュコ:歌劇 《幽霊屋敷》 (ピリオド楽器による世界初録音) |
グジェゴシュ・ノヴァク(指揮)、
18世紀オーケストラ、
ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニック合唱団、
トマシュ・コニェチュニ(ミェチニク/バス・バリトン)、
エディタ・ピアセッカ(ハンナ/ソプラノ)、
モニカ・レジオン=ポルチンスカ(ヤドヴィガ/メゾ・ソプラノ)、
アルノルト・ルトコフスキ(ステファン/テノール)、
マリウシュ・ゴドレフスキ(ズビグニェフ/バリトン)、
カロル・コズウォフスキ(ダマジィ/テノール)、
マウゴジャタ・ヴァレフスカ(チェシニコヴァ/メゾ・ソプラノ)、
マルチン・ブロニコフスキ(マチェイ/バリトン)、
ラファウ・シヴェク(スコウバ/バス)、
ヨアンナ・モトゥレヴィチ(マルタ/メゾ・ソプラノ)、
パヴェウ・チホンスキ(グジェシ/テノール)、
オクサナ・ゴワムボフスカ(スタラ・ニェヴィアスタ/アルト) |
18世紀オーケストラによる「幽霊屋敷」ピリオド楽器による世界初録音!
☆"ポスト=ブリュッヘン時代"を歩む18世紀オーケストラによるモニューシュコの傑作!
☆「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」2018&2019ライヴ!
☆ピリオド楽器による世界初録音!
「ポスト=ブリュッヘン時代」へと突入したピリオド・オーケストラのパイオニア、18世紀オーケストラによるモニューシュコの歌劇「幽霊屋敷」が登場!
ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)の自主レーベルが贈る、スタニスワフ・モニューシュコのオペラ録音プロジェクト。
2019年のモニューシュコの生誕200周年記念として録音&リリースされてきた、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテによる「ハルカ」、「いかだ乗り」に続き、18世紀オーケストラによる「幽霊屋敷」がリリース。
「ポーランド・オペラの父」と称されたモニューシュコのオペラの中でも、また19世紀のポーランド・オペラの中でも最高傑作とされる「幽霊屋敷」。1861年〜1864年にかけて作曲され、1865年にワルシャワで初演。ロマンティックとコメディの両方の特徴を備え、愛国的な色も強い4幕のオペラ。2019年は日本ポーランド国交樹立100周年の年でもあり、ポーランド芸術祭2019
in Japanにおいて、「幽霊屋敷」のポーランド語上演日本初演も行われ話題を呼びました。
ファビオ・ビオンディによる「ハルカ」、「いかだ乗り」に引き続き、ピリオド楽器による世界初録音となります。
※録音:2018年8月25日−28日&30日−31日、2019年8月24日−25日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)

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<メジャー・レーベル>
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WARNER CLASSICS
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9029527476
\2200→\1990 |
アウグスティン・ハーデリッヒ
ボヘミアの物語
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調
Op.53
2018年10月18-20日、
ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー |
アウグスティン・ハーデリッヒ(ヴァイオリン)
バイエルン放送交響楽団
ヤクブ・フルシャ(指揮) |
ドヴォルザーク:ロマンティックな小品 Op.75より第4曲
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
スーク:4つの小品
ドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌
ドヴォルザーク:ユーモレスク
2019年11月30日〜12月2日、ボストン、WGBH |
アウグスティン・ハーデリッヒ(ヴァイオリン)
チャールズ・オーウェン(ピアノ) |
1999年、全身の60%にもおよぶ大やけどを負う不幸な事件に遭遇しながらも、20回を越える手術とリハビリを強靭な精神力で克服し、見事カムバックした奇跡のヴァイオリニスト、アウグスティン・ハーデリッヒ。
2006年インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール優勝、2016年グラミー賞“最優秀クラシック・インストゥルメンタル・ソロ賞受賞。あいまいさの全くないテクニック、優れた構成力、詩的な繊細さと華やかな音を持って世界的に常に高い評価を受けています。
このアルバムでは、チェコ出身の指揮者ヤクブ・フルシャとの共演による『ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲』、そしてやはりチェコ出身の2人の作曲家、ヤナーチェクとヨセフ・スークのヴァイオリンとピアノのための作品を収録し、豊かなメロディの音楽を探究していきます。
これら3人の作曲家が生まれたとき(1841年のドヴォルザーク、1854年のヤナーチェク、1874年のスーク)、ボヘミア王国として知られるこの土地はオーストリア=ハンガリー帝国の一部でした。1918年の第一次世界大戦の終わりとともに解体され、チェコスロバキア共和国が誕生しました。19世紀後半、多くのドイツ人以外の作曲家は、故郷の言語、物語、風景、民俗音楽を使って独自の音楽スタイルを作り出すことに特別な関心を抱いていました。これら3人の作曲家はそれぞれ、チェコのクラシック音楽の歴史の中ではユニークな貢献者でした。
ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は、叙事詩のようなチェロ協奏曲のようなレパートリーのランドマークではありませんが、魅力的で温かい作品です。ドヴォルザークの1879年の前年に作曲のブラームスのヴァイオリン協奏曲の影響を受けましたが、情熱的、自由で即興的な部分では、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番の影響が強いと言われています。そこに憂鬱感なパッセージ、特徴的なチェコのハーモニー、叙情主義、民俗音楽への言及は、その音楽に満ちた深みを取り入れたのです。ハーデリッヒは、ヤクブ・フルシャと5年間の間に何回もこの曲を演奏しました。「フルシャはこの音楽のリズムとキャラクターの本質的な感覚を持つ非常に敏感な演奏家」とハーデリッヒは語っています。2017年のニューヨーク・フィルとの共演では「オペラのような激しさとメロディの美しさ!この協奏曲にはめったに関連付けられない高さから叙情詩を流し込んだ絶品の演奏!」と絶賛されました。
ヨセフ・スークの作品は、義理の父になったドヴォルザークと密接に関係しています。『4つの小品』は1900年に書かれ、当時として最も現代的な作品でした。調和の不安定さは不確実性の雰囲気を作り出し、解決策を模索。
そして叙情的でエネルギッシュなフォークダンスと悲しき民謡のメロディ。まるで漫画のようにも聞こえるブルレスケなど予想外のものが出現してきます。
ヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタは1914年から1922年の間に書かれました。これは、チェコスロバキアが生まれたヨーロッパ史の劇的な時代です。4つのコンパクトな動きでキャストされます。ヴァイオリンの熱烈なテーマと静止の瞬間のダイナミクス。民俗的テーマによる不安定で荒々しい音階が特徴的。「最後の部分は、ヴァイオリンがマシンガンの発砲を模倣して、モラビアにロシア軍が到着することを描いている」と、ハーデリッヒは語っています。
最後はまたドヴォルザークに戻りますが、嘆きのような形象が作品全体に繰り返されます。
様々な時代の絶望さと悲しみと戦うことから静かな解放など、複雑な感情を見事に演奏しています。

安っぽいお涙頂戴のコピーに乗せられるもんか、と店主などはすぐに思ってしまう。
しかし、その回復への道のりは、想像を絶するものだったらしい。
それを考えると、今の彼の音楽への思いの強さというものが、常人とかけ離れていると考えても確かにおかしくはない・・・。
これまでに数多くの若手音楽家たちのレコーディングを全世界に向けて送り出してきたアヴィー(Avie)レーベルが、"レーベル創設以来、史上最大の若手アーティスト"と激賞する奇跡のヴァイオリニスト、オーガスティン・ハーデリッヒ。
1984年、ドイツ人の両親のもとイタリアで生まれたハーデリッヒは、マスカーニ音楽学校を優秀な成績で卒業するなど天才奏者として将来を嘱望されていたが、1999年に不慮の事件に巻き込まれてしまう。
全身の60%にも及ぶ重度の大火傷を負ってしまったのである。
しかし生死の境をさまよいながら、20回を超える手術を受け、その後の想像を絶する厳しいリハビリに耐え抜いたハーデリッヒは、不死鳥の如く甦り再びヴァイオリンを手にすることになった。
あえて呼ぼうではないか、奇跡のヴァイオリニストと。おそらく、今もさまざまな後遺症や心の痛みに耐えながらの日々が続いているのではないか。
だがヴァイオリンを手に音楽の舞台へカムバックを果たしたハーデリッヒは、2006年にインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールを見事制覇。また優れた器楽奏者にのみ与えられるアメリカの栄誉ある"エイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラント"を授与されるなど、完全復活を遂げ巨匠への道を確実に歩み始めた。
生きる喜び、音楽の喜びを感じさせてくれるハーデリッヒのヴァイオリンには、「まるで音楽の神々が宿っている」と言われる。
これもすごいです
いまさらピアソラ・・・私も最初はそう思ってました・・・
泣きます。 |
AVIE
AV 2280
\2600 →\2390
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ヴァイオリン&ギター!タンゴの歴史
ピアソラ:タンゴの歴史
ファリャ:スペイン民謡集
パガニーニ:協奏的ソナタ、モーゼ幻想曲
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン |
オーガスティン・ハーデリッヒ(ヴァイオリン)
パブロ・サインツ・ビジェガス(ギター) |
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<国内盤>

3/4(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALPHA
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ミッコ・フランク (指揮)&フランス放送フィル
『フランク・バイ・フランク』
フランク(1822-1890):
1-3.交響曲 ニ短調 Op.48
4.交響詩 「人、山上で聞きしこと」 |
ミッコ・フランク (指揮)
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 |
録音:2019年
【フランクが手兵フランス放送フィルと熱く語るフランク!】
数度の来日で日本でもお馴染みのフィンランドの指揮者ミッコ・フランクと、彼が2015年からシェフを務めるフランス放送フィルとの(セザール・)フランクの交響曲が登場。
カップリングは、ヴィクトル・ユゴーの詩に触発され、リストの同名作品よりも先に書かれた交響詩です。オペラも得意とするフランクならではの見通しの良いサウンドと、劇的な音楽づくりが聴きどころ。フランス放送フィルとAlphaの共同制作第1弾。
死の危機から這い上がり、いま世界中にその名をとどろかしつつあるミッコ・フランク。
天才若手指揮者と言われたミッコもはや40歳。そろそろ名声が実力に追いついてもいい頃。
なかなかメジャーな作品をCD化してくれなかったミッコだが、いまや世界屈指のレーベルにのしあがったALPHAがミッコとフランス放送フィルの録音をリリース。
今回のフランクでミッコの知名度が急上昇しますように。
人騒がせですが、17年前の特集、再掲載しておきます。
(17年前の特集です)
がんばれ!死ぬなミッコ!!
ミッコ・フランク指揮、スウェーデン放送SO
シベリウス:エン・サガ、レミンカイネンの伝説

ONDINE
ODE 953
完全廃盤/入手不可能
頼むから再プレスして |
シベリウス:
エン・サガ、レミンカイネンの伝説 |
ミッコ・フランク指揮、
スウェーデン放送交響楽団 |
1999
ステレオ |
フィンランドからは優れた指揮者が多く現れる。
最も若い世代の代表格としては破格の個性を持ち合わせたミッコ・フランクがあげられる。20代前半にしてハーディングもふっとぶ超個性を持ち、昨年の来日公演では唖然呆然の超・スロー・テンポでシベリウスを披露、評論家の宇野功芳氏もぶっとび、NHKで放送されたときは多くの問い合わせが相次いだ。だが現在リリースされているアルバムは上記の1枚しかなく、次回作を楽しみにしていたのだが、そんなミッコ、実は不治の病に侵されていて、最悪の場合復帰不可能というとんでもない知らせが届いた。日本でのあの公演の後も、あまりの疲労でその後しばらく動けなかったらしい(それなのにあのスロー・テンポを最後まで押し通すとは!)。脊椎の病気なのだそうだ。昔彼のことを「子だぬき」とか表現してしまったが、実は先天的な病気だったのだ。ほんとにごめんなさい。
これが最後のアルバムにならないことを強く願いたい。曲目が若干マイナーだが、聴きこんだことのある人ならその大胆なテンポの動かし方と壮大なスケールの歌い方にきっと驚かれるだろう。これはシベリウス・レコード史上に残る屈指の名盤である。
がんばれ!ミッコ!負けるなミッコ!
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奇蹟的に回復したミッコは、その後コンサート、CD録音などに復帰。「悲愴(ONDINE)」の録音は想像を絶する(いや、想像はできたが)スロー・テンポ。ビッグ・ヒットとなった。
しかしその後録音がないわけではないのだが、どういうわけか有名曲を録音してくれず、その知名度はあまり高くなっているとはいえない。
いずれにしても体調が心配ではある。
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2015年のフランス放送フィルとのライヴの「エン・サガ」をどうぞ。
https://www.berliner-philharmoniker.de/en/news/detail/cancellation-mikko-franck/
やっぱり天才。やっぱりすごい。
わりと体調よさそうです。

いまは随分元気になってると思うのですが、昨年のベルリン・フィルはキャンセルになってます。
https://www.berliner-philharmoniker.de/en/news/detail/cancellation-mikko-franck/
今年いろいろな意味で無事来日してくれることを願ってます。
《 ミッコ・フランク指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
来日情報 》
2020年6月3日(水) 東京芸術劇場 ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」 ほか
2020年6月4日(木) サントリーホール ベルリオーズ「幻想交響曲」 ほか
2020年6月5日(金) フェニーチェ堺 ベルリオーズ「幻想交響曲」 ほか
えーい、これも載せちゃえ!
昨年のフランス放送フィルとのライヴの「幻想交響曲」!
https://youtu.be/uB0X6z_mUgQ
これまたすごいんです・・・。この集中力はちょっと普通じゃない。
今回のフランクのシンフォニーの次は「幻想」で来そうです。

ミッコ・フランクの特集でした
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シューベルト: 八重奏曲
1.メルラン: パサージュ・エクレール Passage
Eclair
2-7.シューベルト: 八重奏曲 ヘ長調 D.803 |
ピエール・フシュヌレ、
岡田修一 (ヴァイオリン)、
マルク・デスモン(ヴィオラ)、
ヤン・レヴィオノワ(チェロ)、
ヤン・デュボスト(コントラバス)、
ニコラ・バルデイルー(クラリネット)、
ジュリアン・アルディ(バソン)、
ダヴィド・ゲリエ(ホルン) |
録音:2018年4月 サントメール音楽堂、フランス
【フランスの若き俊英が集結!強力メンバーによるオクテット】
フランスを中心とした、程よい広さと優れた音響で室内楽を楽しむ劇場のネットワーク、ラ・ベル・セゾンとAlphaによる共同企画。
ル・サージュによるB Recordsレーベルのブラームス・プロジェクトで妙技を聴かせ、昨年はヴァイオリン・ソナタ(LBM020)もリリースしたフシュヌレを中心に、ボルドーに生まれ、B
Recordsで活躍のほかMIRALEレーベルでもソロを発売しているヴァイオリンの岡田修一、来日経験もあるチェロのレヴォノワ、フランス放送フィル首席クラリネット奏者でラ・フォル・ジュルネでも来日、日本での人気も安定しているバルデイルー、やはりフランス放送フィルのバソンの名手アルディ、トランペットとホルンの二足のわらじを巧みにこなすゲリエなどが参加。
ラ・ベル・メゾンの企画公演で素晴らしい演奏を聴かせているフランスの若き才能が集まったシューベルト。それぞれの奏者の自発的な表現が絶妙に絡み合う、生き生きとした演奏を聴かせます。
カップリングは、シューベルトと同じ編成の八重奏のために、エベーヌ・カルテットのチェリストでありジャズ・ピアニストでもあるメルランが作った「パサージュ・エクレール(通り過ぎる閃光)」。スリルのあるリズムとスピード感が楽しめる作品です。
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ARCANA
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ミケーレ・マシッティ(1664-1760):
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
Op.9 (1738年パリ) より
1-4.ソナタ第1番 イ長調/5-8.ソナタ第2番
ト短調/
9-13.ソナタ第3番 ヘ長調/14-17.ソナタ第5番
ニ短調/
18-21.ソナタ第6番 イ短調/22-16.ソナタ第7番
ニ長調/
27-30.ソナタ第9番 変ロ長調/31-34.ソナタ第12番
ハ短調 |
ヴァンヴィテッリ四重奏団(古楽器使用)
ジャン・アンドレア・グエルラ(ヴァイオリン)
ニコラ・ブロヴェッリ(チェロ)
マウロ・ピンチャローリ(アーチリュート)
ルイジ・アッカルド(チェンバロ) |
録音: 2019年7月1-3日 聖メダルド教会、ペリ、イタリア
【イタリア器楽音楽の波をフランスで牽引したマシッティの流麗なソナタ集】
18世紀初頭ナポリからパリへと移り住み、イタリアで全盛を迎えていた器楽音楽をフランスで広めることに貢献したヴァイオリンの名手、マシッティによる作品9のソナタ。
2018年にリリースした作品8のソナタ(A111)が好評を博したヴァンヴィテッリ四重奏団が、今回も細かなフレーズまで丹念かつ軽やかに歌い、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

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BRU ZANE
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BZ1040
(2CD+BOOK)
¥4900
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ジャン=バティスト・ルモワーヌ(1751-96):《フェードル》
3幕の叙情悲劇 (1786)
台本: フランソワ・ブノワ・ホフマン 原作:
ジャン・ラシーヌ『フェードル』 |
ユディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ)-フェードル、ユリアン・ベーア(テノール)-イポリート、
タシス・クリストヤニス(バリトン)-テゼー、メロディ・ルーレジャン(ソプラノ)-エノーヌ、
ジェローム・ブーティリエ(バリトン)-州の大臣/狩人、
リュディヴィーヌ・ゴンベール(ソプラノ)-愛の女神ヴェヌスの大司祭
パーセル合唱団、オルフェオ管弦楽団(古楽器使用)、ジェルジ・ヴァシェギ(指揮) |
録音:2019年9月10-13日 ベラ・バルトーク国立コンサートホール、ブタペスト
【グルックと同時代の知られざるオペラ、その真価を問う蘇演録音】
ドルゴーニュに生まれ、地方巡業の指揮者としてデビューしたルモワーヌは、1770年にその職を捨ててドイツへ向かい、ベルリンでグラウンやキルンベルガーなどと学んだ後、オペラ作曲家として再デビューを果たしました。惚れ込んだオペラ歌手とフランスで一緒に生活を始めたのが1782年。グルックやサリエリといった外国出身の人気作曲家が全盛のパリで、ルモワーヌの作品は堅苦しいという評価でしたが、2作目の悲劇であった《フェードル》はまずまずの成功を見せたといいます。
その後イタリアでさらに研鑽を重ね、帰国後にもいくつかのヒット作を飛ばしました。しかし今日その名前はすっかり忘れ去られてしまい、今回日の目を見た《フェードル》も世界初録音となります。
物語はギリシャ神話に題材を得たラシーヌの悲劇を元にしたもの。舞台はテゼーの王宮で、その妻フェードルは継子であるイポリートに恋をしてしまい、そこから悲劇が起こります。
古楽系やフランスのレパートリーを中心に引っ張りだこのソプラノ、ワンロイのほか、旬の歌手たちが知られざる作品の魅力を浮き彫りにしています。
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CAPRICCIO
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C7350
(4CD)
¥3100
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コルンゴルト・エッセンシャル
エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):作品集 |
【CD1】
1.交響的序曲「スルスム・コルダ」 Op.13(1920)
おとぎ話の絵 Op.3(1910)(オーケストラ版,抜粋)
2.第1曲:魔法にかかったお姫様/3.第3曲:リューベツアール(山の精の王)/4.第4曲:ゴブリン/
5.第5曲:妖精王の舞踏会/6.第6曲:勇敢な小さな仕立て屋/7.第7曲:おとぎ話のエピローグ
8.戯曲への序曲 Op.4(1911)
雪だるま(1908-1909)(オーケストラ版,抜粋)
9.前奏曲/10.セレナード/11.ワルツ
組曲「シュトラウシアーナ」(1953)
12.第1曲:ポルカ/13.第2曲:マズルカ/14.第3曲:ワルツ
15.シュトラウス物語 Op.21(1927)(F.コプリヴァによるオーケストラ編)
カスパール・リヒター(指揮)/リンツ・ブルックナー管弦楽団
【CD2】
1.歌劇《死の都》Op.12(1920)-第2幕:前奏曲/
2.歌劇《ヘリアーネの奇跡》Op.20(1922-1927)-前奏曲/第1幕:第1場「恋人たちは祝福される」/
3.歌劇《ヘリアーネの奇跡》Op.20-第2幕:前奏曲/
4.歌劇《ヘリアーネの奇跡》Op.20-第2幕「私は彼のもとに」/
5.歌劇《ヘリアーネの奇跡》Op.20-第2幕:間奏曲/
6.歌劇《ポリュクラテスの指輪》Op.7(1913)-第4場「彼が来た」/
7.歌劇《カトリーン》Op.28(1933-1937)-第1幕:行進曲/
8.歌劇《カトリーン》Op.28-第1幕「夫は私を避けました」/
9.歌劇《ヴィオランタ》Op.8(1916)-前奏曲-謝肉祭/
10.嵐(1913)/11.チェロ協奏曲 ハ長調 Op.37(1946)
カレン・ロバートソン(ソプラノ)-1、ティボール・パツマニ(オルガン)-1、
リンツ・コンサート協会劇場合唱団-2,10、ウェンディ・ニールセン(ソプラノ)-4,6,8、
ズィル・ベイリー(チェロ)-11、カスパール・リヒター(指揮)/リンツ・ブルックナー管弦楽団
【CD3】
劇音楽「から騒ぎ」Op.11(1918/1919改訂)(抜粋)
1.第1曲:序曲/2.第3曲:仮面舞踏会3.第4曲:祝祭の音楽/4.第6曲:庭の音楽/
5.第7曲:間奏曲/6.第8曲:カニリンゴと黒ワイン7.第9曲:新婚の部屋の娘/
8.第12曲:葬送の音楽9.第14曲:最後のダンス
赤ちゃんのセレナーデ Op.24(1928)
10.第1曲:序曲 Baby tritt in die Welt/11.第2曲:リート
Es ist ein braves Baby/
12.第3曲:スケルツィーノ Es hat auch
die schonsten Spielsachen/
13.第4曲:ジャズ Baby erzählt
eine Geschichte/
14.第5曲:エピローグ Und nun singt
es sich in den Schlaf
15-22.主題と変奏 Op.42(1953)
カスパール・リヒター(指揮)/リンツ・ブルックナー管弦楽団
【CD4】
1.明日 Op.33(1942)
6つの簡素な歌(1911-1916)
2.第3番:セレナード/3.第4番:小さなラブレター/4.第2番:夜のさすらい人/
5.第1番:雪の結晶6.第6番:夏/7.第5番:プルートの英雄の墓
8.祈り Op.32(1941)
4つの告別の歌 Op.14(1920/1921改訂)
9.第1番:Sterbelied レクイエム/
10.第2番:Dies eine kann mein Sehnen
nimmer fassen私の憧れはつかめない/
11.第3番:Mond, so gehst du wieder
auf 月が再び昇る/12.第4番:GefaBter Abschied
穏やかな別れ
リンツ・モーツァルト合唱団の女声メンバー-1,8、
ジジ・ミッチェル=ヴェラスコ(メゾ・ソプラノ)-2-7,9-12、スティーヴン・グールド(テノール)-8、
カスパール・リヒター(指揮)/リンツ・ブルックナー管弦楽団 |
録音 全て1999年-2003年
一度は忘れられかけたコルンゴルトの音楽は、1990年代頃から人気が再燃し、この30年ほどで揺るぎない人気を獲得しました。
後期ロマン派の終焉を飾る若き時代の作品から、ハリウッドの映画音楽の礎を築いた円熟期の作品まで、現在では多くの作品があまねく演奏され、その美しい音楽は広く愛されています。
この4枚組は、ドイツの指揮者カスパール・リヒターがリンツ・ブルックナー管弦楽団を指揮し、1990年代から2000年代初頭にかけて、ASVレーベルに録音した一連の作品を復刻したもの。
カスパール・リヒターは1944年に生まれ、ハンブルク音楽大学在学中に、現代音楽を演奏するためにハンブルク室内オペラを設立するなど、近現代の音楽とオペラのジャンルで素晴らしい功績をあげてきました。
とりわけコルンゴルトの作品を得意としており、これらの演奏は、「コルンゴルト・ルネッサンス」の先駆けとなったものの一つ。あまり耳にすることのないレパートリーが数多く含まれた貴重な演奏です。
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ツェムリンスキー(1871-1942):シンフォニエッタ/6つの歌曲
Op.13 他
シンフォニエッタ Op.23(1934)
1.第1楽章:Sehr lebhaft , ganze Takt
2.第2楽章:Ballade: Sehr gemessen, doch
nicht schleppend -
3.第3楽章:Rondo: Sehr lebhaft
6つの歌曲「メーテルリンクの詩による6つの歌曲集」
Op.13
(1913/1924改訂)
4.第1番:三人姉妹/5.第2番:目隠しされた乙女たち/
6.第3番:処女(おとめ)の歌/7.第4番:出ていった恋人/
8.第5番:いつかあの人が帰ってきたら/
9.第6番:城に歩みよる女
10-11.歌劇《カンダウレス王》(1936)より
第3幕への前奏曲/第3幕のモノローグ「私の指輪」 |
ペトラ・ラング(ソプラノ)-4-9
ジークフリート・ローレンツ(バリトン)-10-11
ウィーン放送交響楽団
スザンナ・マルッキ(指揮)-1-9
ゲルト・アルブレヒト(指揮)-10-11 |
録音2019年6月13-14日 ウィーン、コンツェルトハウス-1-91992年5月15日
ウィーン、ムジークフェライン-10-11
ウィーン生まれの作曲家ツェムリンスキー。指揮者としても高く評価されましたが、ユダヤ系であったため、ナチス・ドイツに追われ1938年にはアメリカに亡命しました。
しかし、先に移住していた義弟シェーンベルクの励ましにもかかわらず、彼はアメリカで成功を手にすることができず、孤独のうちにこの世を去っています。
ツェムリンスキーは、1913年に作曲した「メーテルリンク歌曲集」に格別の思い入れを持っており、社会情勢が不安定な時期である1934年に書かれた「シンフォニエッタ」にも歌曲集からの主題が引用され、その歌詞「Wohin
gehst Du?=どこに行くの?」は、自身の「自己疑念」と「ウィーンへの別れの気持ち」が込められているとされています。
未完成に終わった《カンダウレス王》は官能と死生観が織り交ぜられた晩年の彼らしい作品。初演を担ったアルブレヒトの演奏をお楽しみいただけます。
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LINN RECORDS
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『人生の嵐』
シューベルト(1797-1828):4手ピアノのための作品集
1.ロンド ニ長調 D.608
2-4.ソナタ 変ロ長調 D.617
5.幻想曲 ヘ短調 D.940
6.ロンド イ長調 D.951
7.アレグロ イ短調 「人生の嵐」 D.947 |
デュオ・プレイエル(4手ピアノ)
アレクサンドラ・ニェポムニャシャヤ
リチャード・エガー |
使用楽器: 1848年製プレイエルピッチ: a'=441調律:
ヤング 2 (1800)録音:2019年2月1-3日 レイセルト礼拝堂、エーフデ、オランダ
【エガーによるピアノ・デュオ、初のアルバムはシューベルトの名作!】
リチャード・エガーと、ロシアのチェンバロ奏者ニェポムニャシャヤが、これまで3年ほど打ち込んできたピアノ・デュオの初CD。
シューベルトの連弾作品を集めており、最晩年の傑作「幻想曲」と「人生の嵐」などを収めています。
ここで使用されたショパンの生きた時代のプレイエルは、機能的にはかなり充実してきたもので、シューベルトの傑作の数々が、二人の古楽系鍵盤楽器の名手によりダイナミックに表現されています。
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MUSO
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ラフマニノフ(1873-1943):『絵画的練習曲』
1-8.8つの絵画的練習曲 Op.33 (1911)
9-17.9つの絵画的練習曲 Op.39 (1916-1917) |
アルベルト・フェッロ(ピアノ) |
録音:2019年3月5-7日 ファツィオーリ・コンサートホール、サチーレ、イタリア
2016年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで注目を浴びた、当時弱冠19歳のイタリアの青年アルベルト・フェッロ。この大会での結果は6位、しかし翌年のボン・テレコム・ベートーヴェン国際コンクールでは、第1位と聴衆賞を受賞しています。
その彼が2016年のエリーザベト王妃コンクールでファイナルに選んだのは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番でした(QEC2016に収録)。
このデビューアルバムも、強い思い入れのあるラフマニノフで勝負。強靭な打弦力と溢れんばかりの歌心で、ラフマニノフのもつ美しさをたっぷりと聴かせてくれます。
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ONDINE
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ラルス・フォークト弾き振り!
ブラームス(1833-1897):ピアノ協奏曲 第2番
他
ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83
1.第1楽章:Allegro non troppo
2.第2楽章:Allegro appassionato
3.第3楽章:Andante(独奏チェロ:シュテファン・モリス)
4.第4楽章:Allegretto grazioso
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
5.アリア、第1変奏-第25変奏
6.フーガ |
ラルス・フォークト(ピアノ&指揮)
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア |
録音 2019年2月15-16日 Sage Gateshead Concert
Hall, UK-1-4 2019年12月17-19日 Kammermusiksaal
DLF, Cologne, Germany-5-6
2019年にリリースされたブラームスの「ピアノ協奏曲第1番」で、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアを見事に操り、ピアノと指揮の両面で圧倒的な演奏を聴かせたラルス・フォークト。今作では、更に演奏困難とされる「第2番」でも素晴らしい弾き振りを成し遂げました。
ブラームスのピアノ協奏曲第2番は、1881年の初演以来、数多くのピアニストや評論家たちが「最も難しいピアノ曲の一つ」と数えるほど、雄大な楽想の中に分厚い和音と複雑なパッセージが続出、ピアノ・パートを演奏するだけでも大変な作品です。もちろんオーケストラ・パートも極めて緻密に書かれています。
ここでのフォークトは、ピアノもオーケストラも対等に扱い、息もつかせぬ展開を繰り広げる怒涛の音楽を聴かせます。イタリア旅行で得た印象が映し出されているという変幻自在な楽想を持つ第1楽章を難なくこなし、ユニークな味わいを持つ第2楽章での諧謔的な表現を経て、独奏チェロを伴う第3楽章アンダンテでは、チェロをたっぷりと歌わせながら、ゆったりとした美しい旋律を楽しませ、軽やかな旋律で始まる終楽章では密度の高い演奏を聴かせます。
同時収録されているのは「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」。バロック時代の巨匠への尊敬の意が込められたこの作品には、ブラームスの巧みな作曲技法が示されており、とりわけフーガでの対位法の扱いが見事です。
ベートーヴェンを得意とするフォークトならでは考え抜かれた演奏が作品を引き立てています。
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大指揮者としてそろそろ大型シンフォニーの録音が出るのでは、という店主の期待を裏切りブラームスで攻めて来てます。
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ODE-1347
(2CD)
¥2500 →\2290
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テツラフ・カルテット
ベートーヴェン(1770-1827):弦楽四重奏曲 第15番&第13番
【CD1】
弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132
1.第1楽章:Assai sostenuto –
Allegro
2.第2楽章:Allegro ma non troppo
3.第3楽章:
Heiliger Dankgesang eines Genesenden
an die Gottheit,
in der lydischen Tonart: Molto adagio
4.第4楽章:Alla marcia, assai vivace
5.第5楽章:Allegro appassionato
【CD2】
弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130
1.第1楽章:Adagio ma non troppo
2.第2楽章:Presto
3.第3楽章:Andante con moto ma non
troppo
4.第4楽章:Alla danza tedesca. Allegro
assai
5.第5楽章:Cavatina. Adagio molto espressivo
6.大フーガ Op.133(Op.130のオリジナル・フィナーレ) |
テツラフ・カルテット
【メンバー】
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
エリーザベト・クッフェラート(ヴァイオリン)
ハンナ・ヴァインマイスター(ヴィオラ)
ターニャ・テツラフ(チェロ) |
録音 2019年9月30日-10月4日 ゼンデザール、ブレーメン
世界中で絶賛される弦楽四重奏団、テツラフ・カルテット。ヴァイオリニストのクリスティアン・テツラフとその妹ターニャを中心に1994年に結成、元バンベルク交響楽団のコンサート・ミストレス、エリーザベト・クッフェラートとチューリッヒ歌劇場管弦楽団の首席、ハンナ・ヴァインマイスターをメンバーとする彼らはヨーロッパの音楽祭の常連であり、その演奏は「ドラマティックでエネルギッシュ」と評され、2014年には来日公演も行い、日本でも着実に人気を獲得しています。
ONDINEレーベルから2作目の発売となるこのアルバムで彼らが取り上げたのは、2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェンの2曲の弦楽四重奏曲。どちらもベートーヴェンの晩年を代表する高い人気を誇る作品です。
1825年に完成された第13番は作曲順では第15番の次に書かれたもので、初演時には、終楽章に「大フーガ」が置かれていました。しかし出版社の助言に従い、ベートーヴェンはこれを別の楽章に差し変えたことで、現在では「大フーガ」には別の作品番号が付されています。
今回のアルバムで、テツラフ・カルテットは初演時の形を再現。終楽章には堂々たる大フーガが置かれています。第15番はもともと4楽章形式で構想されましたが、病から回復したベートーヴェンは「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」と題された美しい第3楽章を挿入。結果的に長大な作品として仕上がることとなりました。
テツラフ・カルテットは晩年のベートーヴェンの崇高な意思を反映させ、凝縮した表現による熱い演奏を聴かせます。
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リトアニア国立交響楽団!
チュルリョーニス(1875-1911):管弦楽作品集
1.交響的序曲「Kestutis ケスティス」(1902)-世界初録音
2.交響詩「Miske 森の中で」(1900-1901)
オリジナル・ヴァージョンの再構築
3.交響詩「Jura 海」(1903-1907)
オリジナル・ヴァージョンの再構築 |
モデスタス・ピトレナス(指揮)
リトアニア国立交響楽団 |
録音 2019年4月15-19日,2019年10月15-17日 Lithuanian
National Culture Centre Recording Studio,
Vilnius
リトアニアを代表する作曲家チュルリョーニス。生前は画家としての活動が知られており、その幻想的な作風はカンディンスキーにも影響を与えるほど高く評価されていました。
作曲家としては、音楽的なタイトルを持つ絵画と連動するかのように、300作を超える管弦楽作品や、室内楽曲、ピアノ曲などを手掛けましたが、そのほとんどは未完成の状態で残された上、2つの世界大戦によって多くが失われてしまい、絵画ほどの人気を獲得することはありませんでした。
しかもチュルリョーニスの死後に初演された2つの交響詩「森の中で」と「海」の2曲は当時の慣習にならい、どちらもカットやオーケストレーションの変更が行われるなど、作曲家の構想とは若干違うものになってしまっていました。とりわけ「海」はクライマックスの部分で46小節もカットされるなど大きく改変された版のみが知られています。
また交響的序曲「ケスティス」は、師ライネッケの好みに合わせて民謡部分を取り去るなど、チュルリョーニス自身が改変し、オーケストレーションが施された版が存在していますが、このアルバムでは原曲であるピアノ版に基づき、リトアニアの現代作曲家ユルギス・ユオザパイティスが新たにオーケストレーションを敢行した版が演奏されています。
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OUTHERE MUSIC
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『OPUS 111』 AKA MOON
Inspired by Ludwig van Beethoven's Piano
Sonata No. 32 in C minor, Op. 111
1 Opening 1.1.1 (4'28)/2 Chindila (10'38)/3
Sonate 32 (5'52)/4 Bee Is Black (7'51)/
5 Lichnowsky Cadenza (3'49)/6 The Melancholia
of L. (7'33)/7 She Talks to Beethoven (5'29)/
8 Watumbu (4'54)/9 Beyond Lands (6'41)/10
The Black Spaniard(6'28)/
11 Mr Joy (3'34)/12 Towards the Stars
with Ludwig (6'08) |
AKA MOON、MOONFabrizio Cassol: alto saxophone、
Michel Hatzigeorgiou: Fender bass、
Stephane Galland: drums with Fredy Massamba:
vocals、
Joao Barradas: accordion & synth accordion、
Fabian Fiorini: piano |
モーツァルトのレクイエムとアフリカのビートを合わせて自由に再構成した『L.のためのレクイエム』(OUT663)が大きな話題となったファブリツィオ・カッソルが、今度はベートーヴェン最後のピアノ・ソナタにインスパイアされたアルバムをリリースします。
既存のピアノ・ソナタの枠組みを大きく広げた革新的な作品に敬意を表し、フレーズ、リズム、そしてその精神性をテーマに自由に構成しました。小気味よいリズムとフェンダーベース、アフリカの大地を連想させるヴォーカルが心地よいアルバムです。
Total time: 73'33
Music by Fabrizio Cassol,except track
5: Joao Barradas,track 12: Fabian Fiorini
&tracks 2, 4, 8 & 10: Fabrizio Cassol
/ Fredy MassambaLyrics by Fredy Massamba
Recorded in August 2019
モーツァルトのレクイエムとアフリカのビートを合わせて自由に再構成した『L.のためのレクイエム』
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OUT663
\2800 |
ファブリツィオ・カッソル:L.のためのレクイエム
インスパイア—ド・バイ・ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
1 (Joao Barradas) :Requiem aeternamレクイエム・エテルナム(永遠の安息を)
2 (Owen Metsileng) :Ad Te アド・テ
3 (The band) :Kyrie キリエ(憐みの賛歌)
4 (Fredy Massamba & Rodriguez Vangama)
:Dies irae primum ディエス・イレ(怒りの日)I
5 Dies irae secundum ディエス・イレ(怒りの日)II
6 (Boule Mpanya & Niels Van Heertum) :Tuba
mirum primum トゥーバ・ミルム(奇しきラッパの響き)I
7 Tuba mirum secundum トゥーバ・ミルム(奇しきラッパの響き)II
8 Rex tremendae レックス・トレメンデ(威厳溢れる恐るべき王)
9 (Rodriguez Vangama) :Recordare レコルダーレ(思い出したまえ)
10 (Kojack Kossakamvwe & Russell Tshiebua)
:Confutatis primum コンフターティス(呪われし者)I
11 (Joao Barradas) :Confutatis secundum コンフターティス(呪われし者)II
12 Voca me ヴォーカ・メ(私をお呼びください)
13 (Kojack Kossakamvwe) :Lacrimosa ラクリモーサ(涙の日)
14 Domine Jesu ドミネ・イエス(主、キリストよ)
15 (Niels Van Heertum) :Hosias オスティアス(生贄を)
16 (Michel Seba) :Sanctus サンクトゥス(感謝の賛歌)
17 Fuga con Bendedictus フーガ・コン・ベネディクトゥス
18 (Fredy Massamba & Rodriguez Vangama)
:Agnus Dei アニュス・デイ(神の子羊)
19 Miserere ミゼレーレ(私を憐みください)
作曲:ファブリツィオ・カッソル
(トラック4:Fredy Massamba,Rodriguez
Vangama,ファブリツィオ・カッソル)
モーツァルト作曲『レクイエム』による
各トラック冒頭のカッコ内はコラボレーション・アーティスト
追加歌詞(『レクイエム』オリジナル歌詞からのインスパイアによる):
Russell Tshiebua, Boule Mpanya, Fredy
Massamba |
ファブリツィオ・カッソル:音楽監督
Rodriguez Vangama: Conductor, Guitar and
Electric Bass
Joao Barradas: Accordion
Fredy Massamba, Russell Tshiebua, Boule Mpanya:
Vocals
Lhilhi Nobulumko Mngxekeza: Soprano
Owen Metsileng: Tenor
Stephen Diaz: Countertenor (on all tracks
except 2, 9, 10 & 15)
Rodrigo Ferreira: Countertenor (on 2, 9,
10, 14 & 15)
Kojack Kossakamvwe: Electric Guitar
Niels Van Heertum: Euphonium
Bouton Kalanda, Erick Ngoya, Silva Makengo:
Likembe
Michel Seba: Percussions
ステージ構成:アラン・プラテル |
モーツァルトの『レクイエム』は西洋音楽の歴史において、最も象徴的な作品の一つです。
ファブリツィオ・カッソルは、その迷宮を探る数年に渡ったリサーチの後、この悲しみの儀式に喜びなど他の感情も加え、音楽と踊りで表現するために枠組みを外して再構成したいという思いに駆られました。
それをアラン・プラテルに打ち明けると、彼も瞬時にその着想に共感し、この企画がスタートしたのです。アンサンブルの中心は、6人の歌手と3人のリケンベ(親指ピアノ)奏者、アコーディオン、ギター、ベース、ユーフォニアムとパーカッション。
『レクイエム』原曲の言葉や基本的な枠組みは残されており、ほとんどのセクションでそれと認識できるフレーズが引用されています。
強烈な歓喜とパワー溢れるグルーヴ、そして深淵な世界がポリフォニーとなって交じり合います。5つのアフリカの言語がラテン語のテキストと絡み合い、祖先への祈りが鳴り響き、今日の現実の世界への目を開かせる、ユニークな旅へと誘います。
録音:
January - August 2017 (Milestone Studios),
November 2017 (Jet Studio),
December 2017 (RED H Studio)
& February 2018 (La Monnaie)
プロモーション動画 https://youtu.be/_LiWA78yWp8
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RICERCAR
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『コンソートの記念碑』
トーマス・メイス(1613-1706)著『音楽の記念碑』に基づく再現楽器による、
コンソート・オブ・ヴァイオルズ黄金期の音楽
1.ジョヴァンニ・コプラリオ(1570/1580頃-1626):
6声のファンタジア第2番 ヘ長調
2.ウィリアム・ロウズ(1602-1645): 3声のアルメイン
ニ短調
3.クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
5声の「心安らかなることを」 (『マドリガーレ集第3巻』1592
より)
4.クリストファー・シンプソン(1610-1669):
3声の「5月」 イ短調 (『12カ月』より)
5.ロ長調のグラウンドによるインプロヴィゼーション(クリストファー・シンプソンによる)
6.アルフォンソ・フェッラボスコ 2世
(1575頃-1628): 4つの音による5声のパヴァン
7.ジョン・ウォード(1571-1638): 6声のファンタジア第7番
ハ短調
8.ロウズ: 6声のエール ハ短調
9.コプラリオ: 5声の「おお、ため息をつくものたちよ」
10.ジョン・ジェンキンス(1592-1678):
4声の「ニューアーク包囲戦」 ニ長調
11.プレルディウム(インプロヴィゼーション)と「グレイ法曹院」(コプラリオ)
12.ジェンキンス: 6声のファンタジア第3番
ハ短調
13.トマス・ルポ(1571-1627): 6声のファンタジア第10番
イ短調
14.ジョン・ディアリング(1580-1630):
5声のファンタジア第3番 イ短調
15.プレルディウムと「運命はわが敵」(インプロヴィゼーション)
16.フェッラボスコ2世: 6声のファンタジア第6番
ハ長調
17.ウィリアム・ホワイト(1571-1634頃):
6声のファンタジア第2番 ニ短調 |
ラシェロン (ヴァイオル合奏-トレブル・テナー・ベース各2、ヴァージナル、オルガン)
フランソワ・ジュベール=カイエ (音楽監督) |
【凝った再現楽器が奏でる、瑞々しいヴァイオル合奏】
多彩な音楽家であり音楽理論家であったトーマス・メイスが1676年に著した『音楽の記念碑
Musick's Monument』は、ヴァイオル(ヴィオール)の合奏が全盛期を迎えていた当時のロンドンで聴かれた様々な音楽の形がまとめられているほか、演奏にむけての練習法や楽器の作り方までが書かれた大変貴重な資料です。
ジュベール=カイエ率いるラシュロンは、この記述に沿って1セット6挺のヴァイオルを作り、さらに今回新たにヴァージナルとコンソート・オルガンも新調し、ヴァイオル合奏黄金期の作品に取り組みました。
モンテヴェルディのマドリガーレ以外は、イタリア風の名前も含めて全て当時イギリスで活躍した作曲家たち。
ともすると、しめやかな表現に終始してしまうコンソート・オブ・ヴァイオルズですが、ここでのラシュロンの演奏は時に躍動的なまでの動きが感じられ、鍵盤楽器も大変効果的で音楽の流れが実に鮮やか。これらの作品の新たな魅力を発見できる、美しくも楽しいアルバムです。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
GRAND SLAM
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ベートーヴェン「コリオラン」&シューベルト「ザ・グレイト」
(1)ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 Op.62
(2)シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D.944「ザ・グレイト」 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 |
圧倒的な情報量で蘇る、フルトヴェングラー&
VPO の凄絶ライヴ!ベートーヴェン「コリオラン」&シューベルト「ザ・グレイト」、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ
録音:(1)1951年10月29日/ドイツ博物館コングレスザール(ミュンヘン) (2)1953年8月30日/フェシュトシュピールハウス(ザルツブルク)
使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)/録音方式:モノラル(放送用ライヴ)
■制作者より
2トラック、38センチ、オープンリール・テープより、2種のウィーン・フィルとのライヴが圧倒的な情報量で蘇ります。
この「コリオラン」序曲(1951年)、「ザ・グレイト」(1953年)はともに戦時中のベルリン・フィル(1943年、42年)とのライヴがあり、これさえあれば事足りるといった見方をする人が多いかもしれません。しかし、今回の恐ろしいほどの生々しい音質で聴けば、その思い込みは見事に崩れ去るかもしれません。
とにかく、制作者自身もびっくりの、異様な燃え上がりが感じられる演奏であり、音質です。(平林直哉)
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<メジャー・レーベル>
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WARNER CLASSICS
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アルバン・ベルク四重奏団 結成50年記念限定全録音ボックス
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9029538517
(62CD+8DVD)
\17000→\15990 |
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アルバン・ベルク四重奏団は、ウィーン・フィルのコンサートマスター、ギュンター・ピヒラーにより1970年に結成。
ラサール四重奏団に学び、ウィーンの音楽の伝統を尊重し、20世紀の音楽に対するプレーヤーのコミットメントを示すために、そしてアルバン・ベルク未亡人によって「アルバン・ベルク四重奏団」という名前の使用を許可され、1971年ウィーン・コンツェルトハウスでデビュー、たちまち国際的に活躍の場を拡げました。
その名は膨大なレコーディングによっても知られ、ベートーヴェン、ブラームス、バルトーク、ヴェーベルン、ベルクの弦楽四重奏曲全曲や、カーネギー・ホール、ウィーン・コンツェルトハウスなどでのライヴ録音など多くの名盤が30以上の国際的な賞を受賞。ウィーン古典派とロマン派の伝統、また新ウィーン楽派との彼らの密接な関係を象徴し、さらに現代音楽まで幅広いレパートリーをもち、ウルバンナー(1973年、1993年)、ライターマイヤー(1974年)、ハウベンストック=ラマティ(1974年、1978年)、フォン・アイネム(1976年)、ヴィムベルガー(1980年)、リーム(1983年)、シュニトケ(1989年)、ベリオ(1994年)、バルギールスキー(1999年)、シュヴェルトシク(2003年)らの作品を初演しています。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲録音は2度行われ、最初はスタジオ録音、2度目はウィーン・コンツェルトハウスでのライヴ録音でCDと映像でリリースされました。
アルバン・ベルク四重奏団は2005年、ヴィオラのトマス・カクシュカを死によって失うという悲劇に見舞われ、残されたメンバーは、彼らの信念とトマス・カクシュカの遺志を継いで、イザベル・カリシウスと共にコンサート活動を続けました。
このボックスでは、2020年の結成50年を記念して、約30年間にわたるアルバン・ベルク四重奏団の古典派から現代のレパートリーとして、彼らのウィーンの伝統と革新的な音楽精神の両方を称えるアンサンブルの達成を証明した記録です。
Teldecと旧EMIへの録音のCDとDVD(NTSC)を全て収録した合計70枚のこのディスク・セットには、ザビーネ・マイヤー、レオンスカヤ、ブレンデル、ブッフビンダー、アントルモンらとの演奏も収録されています。
各ディスクは、オリジナル・ジャケット・デザインによる紙ジャケットに封入。
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CD1
1. ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3
2. ベルク:弦楽四重奏のための抒情組曲
録音:1974年
CD2
1. ハイドン:弦楽四重奏曲第74番ト短調 Op.74-3「騎士」
2. ハイドン:弦楽四重奏曲第77番ハ長調 Op.76-3「皇帝」
録音:1973年
CD3
1. シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調
D.804「ロザムンデ」
2. シューベルト:弦楽四重奏曲第9番ト短調
D.173
録音:1975年
CD4
1. ヴェーベルン:弦楽四重奏のための5つの楽章
Op.5
2. ヴェーベルン:弦楽四重奏のための6つのバガテル
Op.9
3. ヴェーベルン:弦楽四重奏曲 Op.28
4. ハウベンストック=ラマティ:弦楽四重奏曲第1番「モビール」
5. ウルバンナー:弦楽四重奏曲第3番
録音:1976年
CD5
1. ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第13番ト長調
Op.106
2. ブラームス:弦楽四重奏曲第1番ハ短調 Op.51-1
録音:1975-1977年
CD6
1. ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
2. ブラームス:弦楽四重奏曲第3番変ロ長調
Op.67
録音:1975-1977年
CD7
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番ト長調
K.387「春」
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番変ロ長調
K.458「狩」
録音:1977年
CD8
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調
K.421
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番変ホ長調
K.428
3. モーツァルト:弦楽四重奏曲第20番ニ長調
K.499「ホフマイスター」
録音:1977年
CD9
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番イ長調
K.464
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調
K.465「不協和音」
録音:1977年
CD10
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第21番ニ長調
K.464
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番変ロ長調
K.464
3. モーツァルト:弦楽四重奏曲第23番ヘ長調
K.464
録音:1977年
CD11
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番ヘ長調
Op.18-1
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番ト長調
Op.18-2
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番ニ長調
Op.18-3
録音:1980-1981年
CD12
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番ハ短調
Op.18-4
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番イ長調
Op.18-5
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番変ロ長調
Op.18-6
録音:1980-1981年
CD13
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調
Op.59-1「ラズモフスキー第1番」
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番ホ短調
Op.59-2「ラズモフスキー第2番」
録音:1979年
CD14
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番ハ長調
Op.59-3「ラズモフスキー第3番」
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調
Op.74「ハープ」
録音:1978年
CD15
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調
Op.95「セリオーソ」
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調
Op.130
3. ベートーヴェン:大フーガ変ロ長調 Op.133
録音:1979年
CD16
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調
Op.127
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調
Op.131
録音:1981,1983年
CD17
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調
Op.132
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調
Op.135
録音:1981,1983年
CD18
1. シューベルト:弦楽四重奏曲台15番ト長調D.887
録音:1980年
CD19
1. シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D.956
ハインリヒ・シフ(チェロ)
録音:1982年
CD20
1. バルトーク:弦楽四重奏曲第1番 Op.7, Sz.40
2. バルトーク:弦楽四重奏曲第2番 Op.17, Sz.67
3. バルトーク:弦楽四重奏曲第4番 Sz.91
録音:1983-1986年
CD21
1. バルトーク:弦楽四重奏曲第3番 Sz.85
2. バルトーク:弦楽四重奏曲第5番 Sz.102
3. バルトーク:弦楽四重奏曲第6番 Sz.114
録音:1983-1986年
CD22
1. ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のための3つの小品
2. ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ
3. ストラヴィンスキー:ラウール・デュフィ追悼の二重カノン
4. ラマティ:弦楽四重奏曲第2番「クリスティ・ジンメールの思い出」
5. アイネム:弦楽四重奏曲第1番 Op.45
録音:1983年
CD23
1. ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 Op.10
2. ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
録音:1984年
CD24
1. シューベルト:弦楽四重奏曲第14番二短調
D.810「死と乙女」
2. シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調
D.804「ロザムンデ」
録音:1984年
CD25
1. シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調
K.465「不協和音」
フィリップ・アントルモン(ピアノ:1)
録音:1985年3月1日 ニューヨーク、カーネギー・ホールでのライヴ
CD26
1. シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667「ます」
エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ)
ゲオルク・ヘルトナーゲル(コントラバス)
録音:1985年
CD27
1. モーツァルト:弦楽五重奏曲第3番ハ長調
K.515
2. モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番ト短調
K.516
マルクス・ヴォルフ(ピアノ)
録音:1986年
CD28
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番ト長調
K.387「春」
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調
K.421
録音:1987年
CD29
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番変ロ長調
K.458「狩」
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番変ホ長調
K.428
録音:1990年
CD30
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番イ長調
K.464
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調
K.465「不協和音」
録音:1988年
CD31
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第20番ニ長調
K.499「ホフマイスター」
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第21番ニ長調
K.464
録音:1988年
CD32
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番変ロ長調
K.464
2. モーツァルト:弦楽四重奏曲第23番ヘ長調
K.464
録音:1989年
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CD33
1. ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34
2. ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番イ長調
Op.81
エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ)
録音:1987年6月21日 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD34
1. ブラームス:弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36
2. ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調
Op.18〜第2楽章
アマデウス四重奏団員
録音:1987年10月23日、ピーター・シドロフ追悼演奏会ライヴ
CD35
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番ハ短調
Op.18
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調
Op.131
録音:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD36
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番ヘ長調
Op.18-1
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調
Op.74「ハープ」
録音:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD37
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番ニ長調
Op.18
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調
Op.130
録音:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD38
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調
Op.127
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調
Op.59-1「ラズモフスキー第1番」
録音:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD39
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番ト長調
Op.18-2
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調
Op.91「セリオーソ」
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番イ長調
Op.18-5
録音:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD40
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調
Op.132
2. ベートーヴェン:大フーガ変ロ長調 Op.133
録音:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD41
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番ホ短調
Op.59-2「ラズモフスキー第2番」
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番変ロ長調
Op.18-6
録音:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD42
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調
Op.135
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番ハ長調
Op.59-3「ラズモフスキー第3番」
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調
Op.130〜第5楽章:カヴァティーナ(アンコール)
録音:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD43
1. ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調
Op.96「アメリカ」
2. スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」
録音:1989年10月20-23日(1)、5月14,15日(2) ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD44
1. ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調
Op.18
2. ブラームス:弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36〜第2楽章:スケルツォ
- トリオ
アマデウス四重奏団員
録音:1990年1月30日 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD45
1. リーム:弦楽四重奏曲第4番
2. シュニトケ:弦楽四重奏曲第4番
録音:1990年12月11日 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD46
1. ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3
2. ベルク:弦楽四重奏のための抒情組曲
録音:1991年12月(1)、1992年4月(2)
CD47
1. ブラームス:弦楽四重奏曲第第1番ハ短調
Op.51-1
2. ブラームス:弦楽四重奏曲第3番変ロ長調
Op.67
録音:1991年12月(1)、1992年4月(2)
CD48
1. ブラームス:弦楽四重奏曲第第2番イ短調
Op.51-2
録音:1991年11月3日 サンクト・ペテルブルクでのライヴ
CD49
1. ランナー:マリアのワルツ Op.143
2. ランナー:シュタイル風舞曲 Op.165
3. J.シュトラウス1世:ウィーン情緒 Op.116
4. J.シュトラウス1世:アンナのポルカ(好かれるアンネン)Op.137
5. ランナー:ワルツ「求婚者」 Op.103
6. J.シュトラウス1世/ヴェインマン編:ポルカ「アイゼレとバイゼレー飛躍」
Op.202
7. J.シュトラウス2世/ヴェーベルン編:恋人のワルツ
Op.418
8. J.シュトラウス2世/ベルク編:ワルツ「酒・女・歌」
Op.333
9. J.シュトラウス2世/シェーンベルク編:皇帝円舞曲
Op.43
録音:1992年6月
CD50
1. ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
2. ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
録音:1993年11月
CD51
1. ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番イ長調
Op.81
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)
録音:1993年11月
CD52
1. ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲
2. ウルバンナー:弦楽四重奏曲第4番
3. ベリオ:ノットゥルノ(四重奏曲III)
「夜に黙して語られなかった言葉を...」(ロリン・マゼールの60歳の誕生日のために)
録音:
1995年6月(1)、1993年5月17,19日(2) ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
1994年5月12日(3)、ロンドン、サウス・バンク・センターでのライヴ
CD53
1. ハイドン:弦楽四重奏曲第76番ニ短調 Op.76,
Hob.III-76「五度」
2. ハイドン:弦楽四重奏曲第77番ハ長調 Op.76,
Hob.III-77「皇帝」
3. ハイドン:弦楽四重奏曲第78番変ロ長調 Op.76,
Hob.III-78「日の出」
録音:1993-1994年
CD54
1. ハイドン:弦楽四重奏曲第75番ト長調 Op.76,
Hob.III-75
2. ハイドン:弦楽四重奏曲第79番ニ長調 Op.76,
Hob.III-79「ラルゴ」
3. ハイドン:弦楽四重奏曲第80番変ホ長調 Op.76,
Hob.III-80
録音:1998年
CD55
1. ハイドン:弦楽四重奏曲第39番ハ長調 Op.33-3,
Hob.III-39「鳥」
2. ハイドン:弦楽四重奏曲第81番ト長調 Op.77-1,
Hob.III-81
3. ハイドン:弦楽四重奏曲第82番ヘ長調 Op.77-2,
Hob.III-82「雲がゆくまで待とう」
4. ホフシュテッター(伝ハイドン):
セレナード(弦楽四重奏曲第17番ヘ長調 Op.3-5,
Hob.III-17の第2楽章:アンダンテ・カンタービレ)
録音:1999年3月 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ(1)、1993年6月(2)、1994年6月(3,4)
CD56
1. シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調
D.810「死と乙女」
2. シューベルト:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調
D.87
録音:1994年ライヴ(1)、1997年ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ(2)
CD57
1. シューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調
D.887
2. シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調
D.703「四重奏断章」
録音:1997年3月(1)、1997年5月(2)、ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD58
1. ブラームス:クラリネット五重奏曲第1番ロ短調
Op.115
2. ブラームス:弦楽五重奏曲第2番ト長調 Op.111
ザビーネ・マイヤー(クラリネット:1)
リオルフ・シュリヒティヒ(ヴィオラ:2)
録音:1998年3月(1)、1998年6月(2) ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD59
1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番イ長調
K.414(室内楽編曲版)
2. モーツェルト:ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調
K.493
アルフレート・ブレンデル(ピアノ)
録音:1999年3月31日 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
CD60
1. ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調
Op.51
2. ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調
Op.105
録音:1999年6月ライヴ
CD61
1. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番変ホ長調
Op.12
2. メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調
Op.13
録音:
1999年3月 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ(1)
2000年6月 ハノーファー放送大ホールでのライヴ(2)
CD62
1. ピアソラ:センセイションズ
2. アローラス:エル・マルネ
3. コビアン:私の隠れ家
4. カロ:ラ・ラジュエラ
5. シュヴェルツィク:アデュー・サティ
6. ピアソラ:AA印の悲しみ
ペル・アルネ・グロルヴィゲン(バンドネオン)
アロイス・ポッシュ(コントラバス)
録音:2003年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ |
DVD
DVD1
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番ハ短調
Op.18
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調
Op.131
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番ヘ長調
Op.18-1
収録:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
DVD2
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番ニ長調
Op.18
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調
Op.74「ハープ」
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調
Op.130
収録:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
DVD3
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調
Op.127
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調
Op.59-1「ラズモフスキー第1番」
収録:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
DVD4
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番ト長調
Op.18-2
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調
Op.91「セリオーソ」
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番イ長調
Op.18-5
収録:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
DVD5
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調
Op.132
2. ベートーヴェン:大フーガ変ロ長調 Op.133
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番ホ短調
Op.59-2「ラズモフスキー第2番」
収録:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
DVD6
1. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番変ロ長調
Op.18-6
2. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調
Op.135
3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番ハ長調
Op.59-3「ラズモフスキー第3番」
収録:1989年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
DVD7
1. シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調
D.810「死と乙女」
収録:1996年 ウィーン、コンツェルトハウスでのライヴ
2. ドキュメンタリー・フィルム「死と乙女」(監督:ブリュノ・モンサンジョン)
アルバン・ベルク四重奏団のインタビューと「死と乙女」のレクチャー。
受講者:アルテミス四重奏団(リューベック音楽アカデミーにて)
3. 歌曲「死と乙女」
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ピアノ)
DVD8
1. モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調
K.421(417b)
2. ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3
収録:1991年11月5日 サンクト・ペテルブルク、エルミタージュ劇場のライヴ
3. ブラームス:弦楽四重奏曲第第2番イ短調
Op.51-2
収録:1991年11月3日 サンクト・ペテルブルク、ユスポフ宮殿でのライヴ
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<国内盤>
NAXOS JAPAN
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NYCC-27312
(国内盤)
¥2500+税
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福間洸太朗(ピアノ)
ベートーヴェン(1770-1827): ピアノ・ソナタ第17番、第24番、第32番
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op. 31, No.2「テンペスト」
1 I. Largo – Allegro 2 II. Adagio
3 III. Allegretto
ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 Op.78「テレーゼ」
4 I. Adagio cantabile - Allegro ma
non troppo
5 II. Allegro vivace
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
6 I. Maestoso - Allegro con brio ed
appassionato
7 II. Arietta: Adagio molto semplice
e cantabile |
福間洸太朗(ピアノ) |
録音: 2019年10月28日〜30日 ワイヤストーン・コンサート・ホール、イギリス
解説: 長井進之介/ブックレット: 日本語/英語 ※日欧同時発売
【満を持して世に問う、初のベートーヴェン・アルバム!】
日本を代表するピアニストの一人として、ヨーロッパを中心に世界各地で活躍する福間洸太朗。楽聖ベートーヴェンの生誕250年となる今年(2020年)、自身にとって初めてのオール・ベートーヴェン・アルバムをリリースいたします。
その弛まぬ探求力で磨きをかけたテクニックと表現力はもとより、ベルリンでの暮らしで培われた感性を瑞々しく生かした、力強さと気品が高度に融合する彼ならではのベートーヴェンです。
「14歳の時にウィーンにあるベートーヴェンの墓石の前に立った時、ベートーヴェンから音楽家になる覚悟を問われた気がしました。あれから20年余りを経て、ついにベートーヴェン・アルバムをリリースします。私が特別な畏敬の念を抱いて来たベートーヴェンの独創的で幅広い芸術性が皆様にも伝わりますように。」--福間洸太朗
福間洸太朗(ピアノ)
都立武蔵高等学校卒業後、パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、コモ湖国際ピアノアカデミーにて学ぶ。20歳でクリーヴランド国際ピアノコンクール優勝(日本人初)およびショパン賞受賞。
これまでにカーネギーホール、リンカーン・センター、ウィグモア・ホール、ベルリン・コンツェルトハウス、サル・ガヴォー、サントリーホールなどでリサイタルを開催する他、クリーヴランド管、モスクワ・フィル、イスラエル・フィル、フィンランド放送響、ドレスデン・フィル、トーンキュンストラー管、NHK
交響楽団など国内外の著名オーケストラとの共演も多数。2016年7月にはネルソン・フレイレの代役として急遽、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団定期演奏会において、トゥガン・ソヒエフの指揮でブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏し喝采を浴びた。 またフィギュア・スケートの羽生結弦やステファン・ランビエルなどの一流スケーターとのコラボレーションや、パリにてパリ・オペラ座バレエ団のエトワール、マチュー・ガニオとも共演するなど幅広い活躍を展開。
CDは「France Romance」(Naxos)などこれまでに15枚をリリース。テレビ朝日系「徹子の部屋」や「題名のない音楽会」、NHK-FM
などにも出演。第39回日本ショパン協会賞受賞。現在ベルリン在住。
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TC−RECORDS
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伊藤 亜美「A」 ヴァイオリン無伴奏作品集
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第2番 BWV 1004
1.第1楽章:アルマンド/2.第2楽章: クーラント/
3.第3楽章:サラバンド/4.第4楽章:ジーグ/
5.第5楽章:シャコンヌ
バルトーク(1881-1945):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117 BB
124
6.第1楽章: シャコンヌのテンポで/
7.第2楽章:フーガ 速すぎずに決然と/
8.第3楽章:メロディア 緩やかに/9.第4楽章:プレスト
急速に
10.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番
BWV 1005 -
第3楽章:ラルゴ |
伊藤 亜美(ヴァイオリン) |
注目のヴァイオリニスト、伊藤亜美(尾池亜美)が奏でるバッハとバルトーク!
録音2015年10月26-27日聖ヨハネ ネポムク教会(ウィーン)-1-92016年3月30日紀尾井スタジオ(東京)-10
「バッハからバルトークへ、その自然な移行に驚く。二人の作曲家の200年の隔たりを、いとも平然と超越してしまっている。とはいえ、それぞれの様式感へのアプローチは、極めて正鵠を射ている。素直で知的な感性と技術だ。」(作曲家
池辺晋一郎)
2019年末リリースされた「ZINGARO!!!」で超人集団「Ensemble
FOVE」を従え、超絶的なヴァイオリンを披露した伊藤亜美(尾池亜美)。
この2016年にリリースされた「A」では、バッハからバルトークに連なる「無伴奏ヴァイオリン作品」の流れを紐解いています。端正な表情を見せるバッハでは、長大なシャコンヌを頂点に見事な音による世界を構築、かたやバルトークでは「ZINGARO!!!」の奔放さを先取りするかのようなパワー溢れる演奏を繰り広げています。
伊藤亜美(尾池亜美) プロフィール
1988年8月16日、東京生まれ。3歳より叔母山下真澄の手ほどきによりヴァイオリンを始める。6歳より父の転勤とともにスイスに2年間在住、ハビブ・カヤレイ氏に師事。11歳でジュネーヴ音楽祭にてマドレーヌ・オーケストラと共演(2000/6)。帰国後、石井志都子氏に師事。第11回日本モーツァルト音楽コンクールに最年少で入賞(2006/3)。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校、同大学にて澤和樹、ジェラール・プーレ、オレグ・クリサの各氏に師事。安宅賞、アカンサス賞、同声会賞を受賞し卒業後、ローム
ミュージック ファンデーションの奨学生として渡欧、スイス・ローザンヌ高等音楽院にてピエール・アモイヤル氏に師事、修士課程修了。その後、イギリス・王立北音楽院に奨学生として招かれ、ヤイル・クレス氏に師事、I.
A. ディプロムコース修了。
2016年5月、ヴァイオリン・ソロによるCD「A」を全国でリリース。
2019年8月より活動名を『伊藤亜美』から『尾池亜美』に変更した。
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<映像>

3/3(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ALBANY
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「約束の地へ向かおう」 アトランタ音楽祭〜自由と平等の歌と演説
(1)ジェイムズ・ウェルドン・ジョンソン&ロサモンド・ジョンソン:リフト・エヴリー・ヴォイス・アンド・シング
(2)デューク・エリントン:カム・サンデイ、ヘヴン
(3)伝承曲:ゴスペル・トレイン
(4)黒人霊歌:ものみな主の御手にあり
(5)ジョン・カーター:カンタータ
(6)伝承曲:ウェイド・イン・ザ・ウォーター
(7)T.J.アンダーソン(b.1928):メディテーションズ・フロム・グレース
(8)バラク・オバマの演説:セルマの大行進50周年記念演説(抜粋)※ロバート・フランクリンによる朗読
ほか全25トラック(13トラックはスピーチ) |
(1)アトランタ音楽祭児童合唱団、エベニーザー・パブテスト教会合唱団
(2)-(4)ジェシー・ノーマン(ソプラノ)、(5)ティモシー・ミラー(テノール)、
(6)ジュリア・デニス(ソプラノ)、(7)ヴェガ四重奏団、
(8)ロバート・フランクリン(朗読)、ほか、様々な演奏家、朗読者 |
晩年のジェシー・ノーマンの歌唱が聴ける!オバマ前大統領の演説は聴ける!?
録音:2016年11月アトランタ(ライヴ) [68:18]
2019年9月に74歳で亡くなった大ソプラノ、ジェシー・ノーマンが死の3年前にゲストで出演した音楽祭のライヴ。残念ながらノーマンの出番だけをピックアップして編集したものではなく、音楽祭全体の様子が収録され、途中にナレーションやバラク・オバマの演説(これも他人による朗読)なども挟まれている。しかし公の演奏活動から退いた後のノーマンの歌唱が聴けるのは貴重。ここで彼女はデューク・エリントン、黒人霊歌など4曲(計約10分)を歌っている。
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「ダンシング・オン・グラス」
〜女性作曲家による弦楽のための室内楽曲集 |
アンナ・クロムウェル(Vn)、
リサ・ニルソン(Va)、ミラ・フリッシュ(Vc) |
(1)ジュリー・マンデル:「ムード」〜ヴァイオン、ヴィオラとチェロのための
(2)レイン・ワーシングトン:「それから再び」〜チェロのための
(3)レイン・ワーシングトン:「リレー」〜2つのヴァイオリンのための
(4)レイン・ワーシングトン:2つのダンス〜2つのヴァイオリンのための
(5)エイドリエン・アルバート:エレジー〜ヴァイオリンとチェロのための
(6)ヴィクトリア・ボンド:ダンシング・オン・グラス〜ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための |
録音:2018年6、8月 [49:02]
作曲家の生年は記載されていないが、いずれも20世紀アメリカ生まれの女性作曲家による弦楽のための室内楽作品集。調性を基本としながら近現代的な要素を持った新ロマン主義的な作品が揃っている。
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「ファゴットとピアノのためのフランス音楽」 |
ティモシー・マクガヴァーン(Fg)
カラ・チョウニング(Pf) |
ウジェーヌ・ブルドー(1850-1926):アンダンテ
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):レチタティーヴォとシシリエンヌとロンド
アドリエン・バルテ(1828-98):アンダンテ
アレクサンドル・タンスマン(1919-86):ファゴットのための組曲
モーリス・ラヴェル(1875-1937):ハバネラの形式による小品
ノエル・ギャロン(1891-1966):レチタティーヴォとアレグロ
マルセル・ミハロヴィチ(1898-1985):ノヴェレッテ
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):演奏会用小品
フィリップ・ゴーベール(1879-1941):シシリエンヌ
アンリ・ビュッセル(1872-1973):カンティレーヌとロンド
ガブリエル・グロヴレーズ(1879-1944):シシリエンヌとアレグロ・ジョコーソ
ウジェーヌ・ブルドー:プルミエ・ソロ |
録音:2018年4、5月[51:42]
文字通りファゴットとピアノのために書かれたフランス音楽集。ラヴェル、ブルドー、タンスマン、ビュッセル、ピエルネ、ギャロンなどフランスの作曲家による洒落た小品を集めた。ファゴット奏者ティモシー・マクガヴァーンはイリノイ交響楽団の首席奏者。
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「カレドニアの風景」
ジュディス・ウィアー(b.1954):「スコットランドの吟遊詩人」(1982)
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):4つのバーンズの詩による歌曲Op.92
ヘイミッシュ・マッカン(1868-1889):6つの愛の詩(1899)、歌曲選集(7曲)
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ジャスティン・ヴィッカーズ(T)
ジェフリー・デュース(Pf)
グレッチェン・チャーチ(Pf) |
カレドニアとは古いラテン語でグレート・ブリテン島北部を示す名称で現在の英語圏では叙情的、詩的の代名詞として使われている。その名の通り、このディスクではスコットランドやイギリス北部をテーマにした歌曲が収められている。ブリテンの4つのバーンズの詩による歌曲の抒情的で美しい旋律が聴きもの。
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「リズ・ホッグ/ギター・リサイタル」
フランシスコ・パウロ・ミニョン(1897-1986):エチュード第1番
エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):
「ブラジル民謡組曲」よりマズルカ・ショーロ、ガボッタ・ショーロ
エルンスト・クルシェネク(1900-1991):組曲Op.164
アダム・ダール(1811-1866):歌曲「山への別れ」による幻想曲
J.S.バッハ(1685-1750):リュート組曲第3番イ短調BWV995
ウェンツェル・トマス・マティーカ(1773-1890):グランド・ソナタ第2番イ短調 |
リズ・ホッグ(G) |
リズ・ホッグはアメリカのギタリスト兼作曲家。クラシック・ギターのほかにエレクトリック・ギターも演奏し多方面で活躍しているが、このディスクは全てアコースティック・ギターで演奏している。ヴィラ=ロボスの代表作からクルシェネクの珍しい無調のギター曲、バッハのリュート組曲まで時代と様式の異なる楽曲を巧みに演奏している。
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GENUIN
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犬飼新之介(ピアノ)
「インスピレーション」
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
シューマン:3つのロマンス Op.28
アルベニス:「イベリア」第2巻(全3曲)
スクリャービン:幻想曲 ロ短調 Op.28
犬飼新之介:5つの即興曲 |
犬飼新之介(ピアノ) |
犬飼新之介の自作を含む意欲的なリサイタル・アルバム!
録音:2019年2月2日-3月2日 フランクフルト・アム・マイン、DDD、80'28
犬飼新之介のリサイタルCD。犬飼新之介は楽器の町浜松市生まれのピアニスト。桐朋学園大学を修了後、ドイツに渡りフランクフルト音楽演劇芸術大学でさらなる研鑽を積む。技術的に非常に難しいペトルーシュカからの3楽章を易々と弾きこなしつつ、刺激的な響きを避け上質な柔らかい美しさを大切にするあたりに、犬飼の美感が良くうかがえる。自作の5つの即興曲は洒落たセンスが光る小品集。この作品目当てで買っても良いと思う。
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「ドイツ音楽コンクール受賞者〜テオ・プラト」
ウェーバー:ファゴット協奏曲 ヘ短調 Op.75
マルセル・ビッチュ(1921-2011):ファゴット小協奏曲
ジョリヴェ:ファゴット協奏曲
クルーセル:ファゴット協奏曲 |
テオ・プラト(ファゴット)
レオ・マックファル(指揮)
ザールブリュッケン・
カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル |
hr交響楽団首席ファゴット奏者プラトのデビュー盤!
録音:2019年5月27日-6月1日 ザールブリュッケン、DDD、57'37
GENUIN恒例のドイツ音楽コンクール受賞者のCD、2018年の受賞者(このコンクールは複数受賞で順位付けなし)の一人、ファゴットのテオ・プラトによるファゴット協奏曲集。テオ・プラトはこの録音の直後の2019年秋からフランクフルトのHR交響楽団の首席ファゴット奏者に就任している。ファゴット、ことにドイツのファゴットというと良くも悪くも渋いイメージだが、プラトのファゴットはドイツ的な実の詰まった音を持ちつつ、時に軽く甘い音色も響かせて気持ち良い。
絶対数の少ないファゴット協奏曲の中、比較的知られているウェーバーはもちろん、ロマンティックなビッチュ、近代的なジョリヴェ、そしてベートーヴェンと同時代のフィンランドの作曲家、ベルンハルト・クルーセル(クラリネット曲が知られている)の知られざる佳曲と、収録内容も素晴らしい。
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サックスによるバッハ無伴奏作品集!
J.S.バッハ:
組曲第2番ニ短調BWV1008(原曲 無伴奏チェロのための)
パルティータ イ短調BWV1013(原曲 無伴奏フルートのための)
パルティータ ニ短調BWV1004(原曲 無伴奏ヴァイオリンのための) |
アルノ・ボルンカンプ(サキソフォン) |
録音:2019年6月24-27日 オランダ,オーステム、DDD、68'14
サキソフォンでバッハの無伴奏作品を演奏したCD。アルノ・ボルンカンプはオランダを代表するベテランのクラシック・サキソフォン奏者。ボルンカンプの奏でるサキソフォン演奏はまるで明るくて柔らかい音色のバスーンのようで、とても心温まる。
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名手テン=ベルクによる
南北欧混血の作曲家パオロ・リッタの三部作!
パオロ・リッタ(1871-1931):
ヴァイオリンとピアノのための演奏会用三部作
(1)-(4)愛の湖(1909)
(5)裸の女神(1912)
(6)フィドル弾きとしての死(1924) |
イローナ・テン=ベルク(ヴァイオリン)
ミヒャエル・シェーファー(ピアノ) |
近代ヴァイオリン音楽好きは必聴!名手テン=ベルクによるパオロ・リッタの三部作!
録音:2019年4月27,28日 ミュンヘン、DDD、82'18
近代ヴァイオリン音楽が好きな人にぜひ聞いてもらいたいCD。パオロ・リッタ(1871—1931)は、ストックホルムにイタリア人の父とスウェーデン人の母の間に生まれた南北欧混血の作曲家。ブリュッセルで学んだ後、イタリア人歌手と結婚して以降はイタリアを拠点として活動した。リッタのCDはあるいはこれが初めてかもしれない。ここに収録されているヴァイオリン曲はいずれも、近代的な響きとロマンティックな曲想、イタリア的な朗々とした旋律美と、なぜ長年埋もれてきたのか理解できないほど素敵な曲ばかりだ。
GENUINで珍しいヴァイオリン曲を多数優れた演奏で復活させているイローナ・テン=ベルクとミヒャエル・シェーファーがここでも作品の素晴らしさを存分に引き出している。テン=ベルクは、バイエルン国立管弦楽団やバイエルン放送交響楽団のコンサートマスターを務めた名手。
イローナ・テン=ベルクは、19 歳でバイエルン国立管弦楽団のコンサート・ミストレスに就任、さらにバイエルン放送交響楽団のコンサート・ミストレスも務めた名手。

旧譜
GENUIN イローナ・テン=ベルク
レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
イローナ・テン=ベルクの名盤。
レスピーギといえばその淡いヴァイオリン曲。
そのすり寄ってこないクールな響きがたまらない。
とくに気に入っているのは「レスピーギが編曲したバロックのヴァイオリン・ソナタ集」・・・
確かに「リュートのための古風な舞曲とアリア」のような甘く美しい曲は入っていないのだが、とてもいい。
バロック作品は、概して名旋律がある曲は少なく、放っておくとスルスル流れて終わり、というようなことが多い。
今回レスピーギが編曲したのも大体においてそう。
そんなすごい名曲は入ってない。
なのだけれど、端整で気品あるこれらの作品が、堂々とした現代作品として美しく蘇って響いてくるとなぜか「名旋律」はないのに心が動かされる。
腰を落ち着けて「さあ、聴くぞー!」というのではなく、ちょっと時間があるとき聴くにはピッタリだなあと思って、結局このアルバムばかり何度も聴いてきた。
何度聴いても妙にベタベタと卑近にならないからいやにならない。
水のように流れていって、でもさりげなく親しい。
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コンスタンツェ・アイックホルストによるバッハの名曲
バッハ:
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825
パルティータ第5番 ト長調 BWV829
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 |
コンスタンツェ・アイクホルスト(ピアノ) |
録音:2019年7月17-19日 ブレーメン、DDD、60'58
リノス・アンサンブルのピアニスト、コンスタンツェ・アイックホルストによるバッハの名曲。コンスタンツェ・アイックホルストは1961年、ブレーメンの生まれ。11歳の時にハノーファー音楽演劇大学に入学を許された天才少女。1981年、クララ・ハスキル国際ピアノコンクールで優勝。さらに1988年にはゲザ・アンダ・コンクールでも優勝。しかし彼女は独奏ピアニストよりも室内楽の道を進み、アンサンブルや伴奏ピアニストとして活躍している。とはいえ彼女のピアノ独奏は、典型的な派手さはないけれど極めて説得力のある音楽で、ここでのバッハもすこぶる充実したもの。ピアノ演奏のバッハがお好みの方なら逃せないCDだ。
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「アヴラモヴィッチ・デビュー」
シューマン:ダフィト同盟舞曲集 Op.6
ショパン:バラード ヘ短調 Op.52
リスト:シューベルトの住みか S.560-3
リスト:ハンガリー狂詩曲 ヘ短調 S.244-14 |
ニコラ・アヴラモヴィッチ(ピアノ) |
録音:2019年5月21-23日 フランクフルト・アム・マイン、DDD、62'05
セルビアのピアニスト、ニコラ・アヴラモヴィッチのデビューCD。ニコラ・アヴラモヴィッチはベオグラード芸術アカデミー、さらにロンドンの王立音楽院を修了、様々なコンクールで入賞し、これからますますの活躍が期待される。音は極めて明快でありつつ、歌いまわしには情感も豊かで、若いらしい新鮮な演奏が聞ける。
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「時間旅行」〜アンドレアス・ヘップ(b.1969)作品集
アンドレアス・ヘップ:
(1)(2)「対話」〜フルート、アルト・フルート、ピッコロ、打楽器とピアノのための
(3)間奏曲第1番
(4)「四十七士」〜打楽器四重奏曲
(5)コンチェルト・グロッソ〜弦楽オーケストラ、チェンバロと打楽器のための
(6)「忍耐」〜クラリネット、ピアノ、打楽器のための
(7)間奏曲第2番
(8)「無限」〜弦楽四重奏とマリンバ・打楽器のための |
アンドレアス・ヘップ(Pf,Perc,マリンバ)、ノラ・エル・ルヘイバニ(マリンバ)、
コンラート・グラーフ(ドラムセット)、ラルス・ラップ(太鼓)、
ブルクハルト・ラッゲンブック(ヴィブラフォン)、ジョン=ノエル・アッタード(ピアノ)、
ズザンネ・ローン(チェンバロ)、ウルリヒ・ビュージング(クラリネット,バセットホルン,バス・クラリネット)、
ズヴェン・ヴァン・デア・クイプ(クラリネット,Es管クラリネット)、
ザバスティアン・プファフェンツェラー(ヴァイオリン)、
ステーファノ・スッチ(ヴァイオリン)、ヴァイダ・ロジンスカイテ(ヴィオラ)、
フロリアン・フィッシャー(チェロ)、ウルリッヒ・ホルン(チェロ) |
録音:(1)(2)(3)(6)(7)2011年9月17日 フランクフルト・アム・マイン、(3)(6)(7)2016年6月17日
フランクフルト・アム・マイン、
(4)2015年9月6日 ヴュステンデュルファー、(5)2013年5月12日
ヴュステンデュルファー、(8)2016年11月29日
クロンベルク、DDD、53'55
「時間旅行」と題された、ドイツの打楽器奏者、アンドレアス・ヘップの自作自演集。アンドレアス・ヘップはフランクフルト・アム・マインを拠点に活動しており、アンサンブルで活動したり、フランクフルト放送交響楽団をはじめとするオーケストラに参加している。作品は、何らかの打楽器が含まれているとはいえ、いずれも現代的室内アンサンブル作品。「四十七士」はもちろん赤穂浪士に基づいた作品である。
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「2018年バッハ国際コンクール受賞者〜マイア・カベサ」
(1)ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
(2)ヴェレス:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
(3)ホリガー:春の踊り
(4)エネスク:ルーマニアの流儀のエール
(5)シュルホフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
(6)バルトーク:ラプソディ第2番 Sz.90 |
マイア・カベサ(ヴァイオリン)
(1)(6)ゾルターン・フェイェールヴァーリ(ピアノ)
(3)アレクサンドロス・ジョヴァノス(打楽器) |
録音:2019年5月5-8日 ベルリン、DDD、61'17
カナダ、米国のヴァイオリニスト、マイア・カベサの意欲的な内容のCD。マイア・カベサは1992年、日本生まれのアルゼンチン系。カーティス音楽院で学んだ後、ベルリンでさらに研鑽を積み、2018年のライプツィヒのバッハ・コンクールでは第2位を受賞している。このCDでは、ヤナーチェク、エネスク、バルトークといった近代東欧の代表的作曲家に加え、ハンガリー⇒スイスの作曲家、シャーンドル・ヴェレシュ(1907-1992)、ご存じオーボエ奏者のハインツ・ホリガー(1939-)、そして強制収容所で非業の死を遂げたチェコのエルヴィン・シュルホフ(1894-1942)と、多様な作曲家が取り上げられている。
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「フルートとハープの二重奏」
シューマン:3つのロマンツェ Op.94
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調
D821
ドビュッシー(ロマン編):牧神午後への前奏曲
カプレ:2つの小品 |
クィーンズ・デュオ:
【フェレナ・ベアトリクス・シュルテ(フルート)
ハンナ・ラーベ(ハープ)】 |
録音:2019年4月30日-5月1日,6月12-13日
マリエンミュンスター、DDD、56'01
ドイツのフルートとハープの二重奏団、クィーンズ・デュオによるドイツ・ロマン派とフランス近代の音楽。シューベルトのアルペジオーネ・ソナタをフルートで演奏した録音は以前にもあったはずだが、ハープ伴奏となると初めてかもしれない。これが絶妙にはまっており、シューベルトの美しくも孤独な寂しさに満ちた音楽がフルートとハープによって弦楽器とピアノ伴奏とは全く異なった素敵な雰囲気を得ている。カプレの2つの小品も素敵な作品。
フェレナ・ベアトリクス・シュルテは1989年、レムゴ生まれのドイツのフルート奏者。ハンナ・ラーベは1988年、ビーレフェルト生まれのドイツのハープ奏者。二人は2010年にクィーンズ・デュオを結成、活発に活動している。
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「カスタマイズド」
ロバート・ハッチンソン(b.1970):金管四重奏曲
ケヴィン・マッキー(b.1980):鉄の馬
アイイス・ロアンニデス(b.1943):回想
シュテッフェン・シュライアーマッハー(b.1960):
ためらいながらの響きの整理
イェセ・ミリナー(b.1973):ジャズの様式によるパッショネッタ |
ゲヴァントハウス金管五重奏団:
【ルーカス・ベノ(トランペット)
ヨナタン・ミュラー(トランペット)
ヤン・ヴェセリ(ホルン)
トビアス・ハッセルト(トロンボーン)
デイヴィッド・クリッブ(チューバ)】 |
録音:2019年3月31日-4月3日 ライプツィヒ、DDD、50'01
ゲヴァントハウス金管五重奏団のGENUINへの久々のCD。その名の通りライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の団員からなる金管五重奏団で、高い水準が認められなければオーケストラからゲヴァントハウスの名称の使用が許可されない。ゲヴァントハウス金管五重奏団は認められた4つの団体の一つで、2008年から精力的に活動して高く評価されている。
このCDには、ロバート・ハッチンソン(1970-)、ケヴィン・マッキー(1980-)、アイイス・ロアンニデス(1943-)、シュテッフェン・シュライアーマッヒャー(1960-)、イェセ・ミリナー(1973-)の作品を収録。さすがはゲヴァントハウス管弦楽団の団員たち、充実した響きが密に絡まって、いずれの曲でも実の詰まった演奏が楽しめる。 |
MSR
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「20世紀の無伴奏チェロ作品」
ロバート・ムチンスキ(1929-2010):チェロ組曲「ギャラリー」(1966)
マックス・レーガー(1873-1916):チェロ組曲第2番ニ短調(1915)
エルネスト・ブロッホ(1880-1959):チェロ組曲第2番(1957)
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ベンジャミン・ウィットコム(Vc) |
録音:2019年5月ミルウォーキー、[42:18]
バッハ以来、特別な意味のある無伴奏チェロ組曲に20世紀の作曲家が挑んだ軌跡をまとめた。ムチンスキはアメリカの作曲家でアレクサンドル・チェレプニンに学んだ。「ギャラリー」という名の通り、絵画的な小品から構成される。レーガーは20世紀の無伴奏チェロの名曲として知られる傑作。ブロッホはユダヤ的な旋律や無調とバッハを融合した作品。
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トランペットのために書かれたアメリカの作曲家たちによる21世紀の近作
(1)ジェームズ・スティーヴンソン(b.1969):
トランペット協奏曲第3番「希望の協奏曲」
(2)マーク・ハガティ(b.1953):
「上記のどれにも当たらず」〜トランペットとピアノのための
(3)ジャスティン・カシニーノ(b.1978):
「それで私は石を投げた」〜
トランペットとエレクトロニクスのための
(4)マイケル・ミクルカ(b.1985):
トランペットとウィンド・アンサンブルのための協奏曲
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アンドルー・ステットソン
(Trp, フリューゲルHr, ピッコロTrp)
(1)フィリップ・マン(指揮)
テキサス技術大学交響楽団
(2)ベッカ・ザイスラー(ピアノ)
(3)ジャスティン・カシニーノ(エレクトロニクス)
(4)アリック・アレン(指揮)
テキサス技術大学シンフォニック・バンド
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録音:2017〜2018年、64:32
トランペットのために書かれたアメリカの作曲家たちによる21世紀の近作を収録。スティーヴンソンの「希望の協奏曲」は急・緩・急の3つの楽章からなる伝統的な協奏曲でトランペットの特性はよく生かされている。ハガティの「上記はどれにも当たらず」はタイトル通り、やや斜に構えた内容でミニマルから無調まで様々なスタイルを採る。エレクトロニクスを加えたカシニーノの「それで私は石を投げた」はトランペットの音をコンピューターで変調し、それにまたトランペットが応えるといった内容。ミクルカのトランペット協奏曲はトランペットの超絶技巧を聴かせる演奏効果満点の作品。
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「バーバラ・ハーバック作品集VOL.13」
〜ハーバック(b.1946):管弦楽曲集Vol.5
「マルティン・ルター」組曲
「アラベスク・ノワール」
「アーリー・アメリカン・スキャンダル」
レチタティーヴォとアリア |
デイヴィッド・アンガス(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 |
録音:2018年8月15-16日、ロンドン、[59:05]
ハーバックの5枚目の管弦楽作品集。作品集としては13枚目となる。彼女はオルガニスト、ハープシコード奏者としても活動している。彼女の最近の作品でいずれも調性に基づいたロマンティックで堅実な作風。ロンドン・フィルの演奏も秀逸。
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「マリヤ・イリッチ/バッハ・リサイタル」
J.S.バッハ(1685-1750):
アダージョ・マ・ノン・タントBWV1016(マリヤ・イリッチ編)
6つの小前奏曲BWV933-938
アダージョ ト長調BWV968
パルティータ ニ長調BWV828 |
マリヤ・イリッチ(Pf) |
録音:2015年7月ベオグラード,セルビア [55:32]
マリヤ・イリッチはスタンダードなレパートリーのほか現代音楽にも意欲的に取り組む若手女流ピアニスト。すでにカーネギー・ホールでリサイタルを成功させたほか数々の音楽祭にも招かれている。このアルバムはバッハの比較的地味な鍵盤作品が収められているが、いずれも彼女の透明なタッチと何よりも明るく、歌心あふれる音楽性が大変魅力。現代ピアノによるバッハの鍵盤作品集としてお薦め。
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「鳥小屋」〜鳥にまつわる詩と歌曲
フィリップ・スワンソン:
「クロウタドリを見る13の方法」(詞:ワラス・スティーブンス)
「偉大な灰色のフクロウ」(詞:アニー・フィンチ)
「クールの野生の白鳥」(詞:W.B.イエイツ)
ホーギー・カーマイケル:
「スカイラーク」(詞:ジョニー・マーサー)
「ボルティモアのオリオール」(詩:カーマイケル)
「バークレー・スクエアの夜鳴きうぐいすの歌」(詩:マシュヴィッツ)
ダメロン:「てんとうむし」(詩:コンフィールド) |
ゲーリー・ウッド(Br, Vol)
フィリップ・スワンソン(Pf) |
録音:2018〜19年マサチューセッツ州セーラム、[49:26]
作曲家、ピアニストのフィリップ・スワンソンの生年は記載されていないが、その作風からして現代の音楽家と思われる。彼が中心となって鳥にまつわる歌曲を集めた一枚。スワンソンの「クロウタドリを見る13の方法」はジャズと現代音楽を融合したような作風。ほかにジャズ・スタンダード・ソングとして有名な「スカイラーク」ほかを収録。
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DIVINE ART
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ロビン・スティーヴンス(1958-): 弦楽四重奏曲&弦楽五重奏曲集
1-4.弦楽五重奏曲 ハ短調
5.弦楽四重奏曲 第1番
弦楽四重奏曲 第2番 「3つのポートレイト」
6.第1楽章: 衝動的な人/7.第2楽章: 神を求める人/
8.第3楽章: 議論する人/9.第4楽章: エピローグ |
ベーン弦楽四重奏団
【メンバー】
ケイト・オスウィン(ヴァイオリン)
アリシア・ベレンゼ(ヴァイオリン)
アナ・テレサ・デ・ブラガ・エ・アルベス
(ヴィオラ)
ギレーヌ・マクマレン(チェロ)
ティモテー・ボトボル(第2チェロ)‛&1-4 |
録音: 2019年 イギリス
イギリス、マンチェスター出身、1958年生まれのロビン・スティーヴンスによる弦楽作品集。刺激的で表現力豊かな作風は、ロマン派の音楽や数学、自身の信仰など様々なものに霊感を得て生み出されています。
偉大なチェリスト、トルトゥリエのマスタークラスをテレビ番組で見てプロの音楽家を志したチェリストでもある彼は、17年にも及ぶ闘病生活を克服した2008年に、"1つの主題が進化し続ける"単一楽章の「弦楽四重奏曲第1番」を書き上げました。
また、2011年作曲の「第2番」では、3人の性格の違う架空のキャラクターが登場するという「第1番」とは全く性質を異にするものです。学生時代の作品である弦楽五重奏曲は、印象的な力強いハーモニーや複雑な対位法など、現在の作品にも受け継がれる手法が発揮されています。
病を乗り越えてからは、様々な楽器のための多数の作品を書き上げ、CDもリリースされるようになりました。2015年に結成された現代音楽を得意とするベーン弦楽四重奏団による演奏です。
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METIER(DIVINE ART)
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エドワード・カウイー(1943-): 3つの弦楽四重奏曲と独奏曲
1.弦楽四重奏曲 第1番 「Dungeness Nocturnes
ダンジネス・ノクターン」
2.弦楽四重奏曲 第2番 「Crystal Dances
クリスタル・ダンス」
3.GAD-独奏ヴァイオリンのための
弦楽四重奏曲 第6番 「The Four Winds 4つの風」
4.第1楽章: 西風-秋/5.第2楽章: 北風-冬/
6.第3楽章: 東風-春/7.第4楽章: 南風-夏 |
クロイツェル弦楽四重奏団
【メンバー】
ピーター・シェパード・スケアヴェズ
(ヴァイオリン)‛&3
ミハイロ・トランダフィロスキー
(ヴァイオリン)
クリストフ・ハリソン(ヴィオラ)
ニール・ヘイド(チェロ) |
録音: 2017年、2019年 イギリス
1943年、イギリスのバーミンガム生まれのカウイーの作品集。カウイーはポーランドでルトスワフスキに学び、ティペットを指導者としながら、大学では物理や絵画も学び、これらの背景が作風に反映されています。
1975年にBBCプロムスより大規模なオーケストラ作品を委嘱されたことで、その名が知られるようになりました。
自然を愛し、音、色彩、秩序と無秩序、形、パターン、形式などを自由に操り作品に反映させます。優れたビジュアル・アーティストとしても知られており、作曲する際には絵を描いてイメージを構築しますが、その音楽は決して映像的なものではなく、独特な音の世界を生み出しています。
演奏は、イギリスで1988年に結成され、ハイドンやベートーヴェンから現代曲までの幅広いレパートリーを誇り、意欲作を取り上げることで知られるクロイツェル弦楽四重奏団です。
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NAXOS
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セーゲルスタム/ベートーヴェン録音新作
ベートーヴェン:ミサ曲 ハ長調 他
ミサ曲 ハ長調 Op.86(1807)
1.キリエ/2.グローリア/3.クレド/
4.サンクトゥス - ベネディクトゥス/
5.アニュス・デイ
6.ヴェスタの炎 Hess 115 (断章)(1803)
7.カンタータ「静かな海と楽しい航海」 Op.112(1815) |
カイサ・ランタ (ソプラノ)‛&1-6
ニーナ・カイテル (メゾ・ソプラノ)‛&1-5
トピ・レティプー (テノール)‛&1-5
トゥオマス・カタヤラ (テノール)‛&6
ニコラス・セーデルルンド (バス)‛&6
レイフ・セーゲルスタム (指揮)
アボエンシス大聖堂聖歌隊‛&1-5,7
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 |
録音 2018年5月28-31日 トゥルク・コンサート・ホール、フィンランド
17世紀から18世紀にかけて、ハプスブルク帝国、オーストリア=ハンガリー帝国末まで、ハンガリー王国最大の大地主として君臨したエステルハージ家。長らくハイドンが宮廷楽長を務め、古い時代の音楽を好む当主ニコラウス2世のためにミサ曲を書き続けていました。
しかしハイドンが健康悪化を理由にこの慣習を中断、フンメルがこれを引き継ぎましたが、1807年にベートーヴェンにも「ミサ曲作曲の依頼」が舞い込みました。ベートーヴェンは畏まりつつ、この依頼を受け、ハイドンの伝統に基づいたミサ曲を書き上げました。
残念ながら初演は失敗、エステルハージ公は作品を気に入ることはなかったため、ベートーヴェンは献呈先をエステルハージ公からキンスキー公に変更し出版にこぎつけたというエピソードを持っています。
とはいえ、完成度はとても高く、当時の評論家たちも「素晴らしい出来栄え」と賛美した隠れた名作です。
同時収録はシカネーダーの詩による「ヴェスタの炎」とゲーテの詩による「静かな海と楽しい航海」。セーゲルスタムの堂々たる指揮で。
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近現代アメリカを代表する3人の作曲家
1.ガーシュウィン(1898-1937): パリのアメリカ人(1928)
(M.クレーグ編)
2.コープランド(1900-1990): 戸外のための序曲(1938)
バーンスタイン(1918-1990): ソングフェスト(1976-1977)
3.第1曲 トゥ・ザ・ポエム/4.第2曲 ペニーキャンディ・ストア・ビヨンド・ジ・エル/
5.第3曲 ア・フリア・デ・ブルゴス/6.第4曲
トゥ・ホワット・ユー・セド/
7.第5曲 アイ、トゥー、シング・アメリカ
- オーケイ・ニグロス/8.第6曲 わが愛するやさしい夫へ
9.第7曲 ストーリーエット H.M./10.第8曲 イフ・ユー・キャント・イート・ユー・ゴット・トゥ/
11.第9曲 ミュージック・アイ・ハード・ウィズ・ユー/12.第10曲
ジジの哀歌/
13.第11曲 ホワット・リップス・マイ・リップス・ハヴ・キスド/14.第12曲
イスラフェル |
ケリアン・オタニョ (ソプラノ)‛&3,5,8,9,10,14、テイラー・レイヴン
(メゾ・ソプラノ)‛&3,8,10,11,14、
ゾーイ・リームス (メゾ・ソプラノ)‛&3,7,8,10,13,14、アレクサンダー・マキシック
(テノール)‛&3,10,12,14、
ジョシュア・コンヤーズ (バリトン)‛&3,4,7,10,14、パトリック・グエッティ
(バス)‛&3,6,9,10,14
ジェイムス・ジャッド (指揮)、ナショナル・オーケストラ・インスティトゥート・フィルハーモニック |
録音 2018年6月14-16日 Elsie & Marvin
Dekelboum Concert Hall at The Clarice Smith
Performing Arts Center, College Park, Maryland,
USA
近現代アメリカを代表する3人の作曲家の作品を収録した1枚。
冒頭は1920年代のパリの雑多な風景をガーシュウィンが音楽で描いた名作「パリのアメリカ人」。この録音では通常演奏されるF.C=ワトソン改訂版ではなく、2019年にM.クレーグによって新たに発表された比較校訂版が用いられており、ガーシュウィンの最初の構想に近い音を聴くことができます。
バーンスタインの「ソングフェスト」はアメリカ建国200年を記念して作曲された歌曲集。ここで使われた13人の詩人の詩にはそれぞれ「創造性、愛、結婚、マイノリティたちが抱える問題」など、多岐に渡るテーマが掲げられており、これらは、バーンスタインの音楽で見事に具現化されました。
華やかなトランペットのソロで知られるコープランドの「戸外のための序曲(野外序曲)」は1938年のオーケストラ版が演奏されています。
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ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲全集
第2集
オルガン交響曲 第3番・第4番
オルガン交響曲第3番 ホ短調 Op.13 No.3
1.第1楽章 前奏曲/2.第2楽章 メヌエット/
3.第3楽章 行進曲/4.第4楽章 アダージョ/
5.第5楽章 フィナーレ
6.オルガン交響曲第2番 ニ長調 Op.13, No.2
- 第4楽章 スケルツォ
オルガン交響曲第4番 ヘ短調 Op.13, No.4
7.第1楽章 トッカータ/8.第2楽章 フーガ/
9.第3楽章 アンダンテ・カンタービレ/
10.第4楽章 スケルツォ/11.第5楽章 アダージョ/
12.第6楽章 フィナーレ |
ヴォルフガング・リュプザム (オルガン)
(オルガン ‛& E.M.スキナー) |
録音 2019年6月30日 ロックフェラー・メモリアル教会、シカゴ大学
フランスの作曲家、シャルル=マリー・ヴィドールの「オルガン交響曲」を名手ヴォルフガンク・リュプザムが演奏するシリーズ、第2集。
自身も超絶技巧の持ち主だったということもあり、彼の作品はどれも卓越した技術を必要とするだけではなく、多くのオルガニストは、ヴィドールが長年愛奏した"名匠カヴァイエ=コル"が制作した楽器でなければ、ヴィドール作品を完璧に演奏することができないと考えていますが、ヴィドール自身は、ツアーで訪れた教会のさまざまなオルガンを演奏したという記録が残っています。今回のシリーズでは、リュプザムはスキナー社製のオルガンを用い、音色や響きの新しい可能性を探っています。
第2集にはオルガン交響曲第3番と第4番を収録。バッハを思わせるバロック様式で書かれた前奏曲で幕を開ける第3番は、技巧的な終楽章が聴きどころ。華やかなトッカータが冒頭に置かれた第4番は、即興的でありながら、細部の至るところに工夫が凝らされた先進的な作品です。
ボーナストラックとして追加された第2番の第4楽章「スケルツォ」は、後に「サルヴェ・レジーナ」に置き換えられた曲。現在では単独で演奏されることの多い、活発な表情を持つ明るい作品です。
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ケリー・ターナー(1960-):ホルン作品全集 第1集
1.暗闇の中のロウソク Op.86-ホルンとピアノのための(2016)‛&世界初録音
2.クープラン変奏曲 「ラ・バンドリーヌ」
Op.71-ホルンとピアノのための(2014)‛&世界初録音
3.日暮れて四方は暗く(讃美歌39番) Op.79-ホルンとピアノのための(2018)‛&世界初録音
4.暗い嵐の夜だった Op.12 (2019年版)-ホルンとピアノのための幻想曲(1987)
ホルン・ソナタ Op.13 (1987/2019改訂)
5.第1楽章 Allegro/6.第2楽章 Andante/7.第3楽章
Allegro ma non troppo
8.シャコンヌ Op.26(1994) 3つのホルンのための‛&世界初録音
無伴奏ホルンのための組曲 Op.85(2017)‛&世界初録音
9.第1曲 前奏曲/10.第2曲 アルマンド/11.第3曲
サラバンド/12.第4曲 ジーグ |
クリスティーナ・マッシャー=ターナー
(ホルン)‛&1,3,5-8、ケリー・ターナー
(ホルン)‛&2,4,8-12、
フランク・ロイド (ホルン)‛&8、ローレッタ・ブルーマー
(ピアノ)‛&1-7 |
録音 2019年2月21-24日 Tonstudio Edlmair
& Lenz OG, Vienna,Austria
ケリー・ターナーは、1960年アメリカ生まれのホルン奏者。マンハッタン音楽学校でディプロマを取得、シュトゥットガルト音楽芸術大学ではヘルマン・バウマンに師事し、卒業後はルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の奏者に就任するなど、国際的な活動をしています。
また、世界を代表する「アメリカン・ホルン・カルテット」のメンバーの一人であり、作曲家としてもアンサンブルのためにも数多く作品を提供。これらの四重奏曲は世界中で広く愛されています。
このアルバムでは、中国のことわざ"暗闇を呪うよりもロウソクを灯したほうがよい"から生まれた「暗闇の中のロウソク」や、フランス・バロック期の作曲家クープランの旋律に基づく変奏曲、イギリスの短編小説にインスパイアされた「暗い嵐の夜だった」など様々な素材から生まれた作品を、ターナーの自演も交え収録しています。
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ウェイランド(1954-):弦楽四重奏曲第4番, 第5番
弦楽四重奏曲第5番 Op.51(2012)
1.第1楽章 Allegro, molto moderato, quasi
alla marcia
2.第2楽章 Siciliana La Toscana
3.第3楽章 Introduction: Allegro/Adagio
- Presto
弦楽四重奏曲第4番 Op.50(2011)
4.第1楽章 Allegretto/Andante/Allegro
molto
5.第2楽章 Misterioso, quasi allegretto
- Adagio
6.第3楽章 Scherzo Germanesque: Allegro
giocoso -
Trio: Largo, molto espressivo - Presto/Largo
7.第4楽章 Intermezzo Pastorale: Grazioso,
appassionata
8.第5楽章 Allegro molto
世界初録音 |
メルボルン四重奏団
【メンバー】
ウィリアム・ヘネシー(第1ヴァイオリン)
マルキヤン・メルニチェンコ(第2ヴァイオリン)
キース・クレリン(ヴィオラ)
マイケル・ダーレンバーグ(チェロ) |
録音 2018年11月30日-12月2日 Iwaki Auditorium,
Melbourne,Australia
英国の作曲家ダグラス・ウェイランド。1985年に発表された「弦楽四重奏曲第1番」の成功により「20世紀英国における重要な弦楽四重奏曲作曲家」の一人として賞賛されています。
このアルバムには2011年と2012年に書かれた「第4番」と「第5番」を収録。シンプルな旋律で幕を開ける第5番は、古典的な雰囲気を保ちつつも、予想外の展開を見せながら自由に発展していきます。
全体の中核を成す「トスカーナ風のシチリアーノ」と題された第2楽章や、序奏を伴う終楽章も意外性に満ちた音楽です。
5楽章で構成された大規模な第4番も独自性の高い曲。変ロ調を基本にするも、調性感は薄く、とりわけ"Misterioso=神秘的に"と指定された第2楽章での不安定な楽想はこの作品が21世紀に書かれたことを実感させてくれます。快活な第3楽章、シューベルトやハイドンを思わせる美しい第4楽章、バルトーク作品を思わせる激しい第5楽章と、全体に変化に富んだ個性的な味わいを持っています。
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ナイジェル・クラーク(1960-): 水平線の神秘
他
1.DIAL "H" FOR HITCHCOCK(2016/2019改訂)‛&世界初録音
2.スウィフト・セバーンの洪水(2009)
コルネット協奏曲 「水平線の神秘」(2012)
3.第1楽章 脅かされる暗殺者
4.第2楽章 光の帝国
5.第3楽章 涙の味
6.第4楽章 火の発見
7.アースライズ(2010) |
ハルメン・ファンホールネ (コルネット)‛&3-6
グライムソープ・コリアリー・バンド
デイヴィッド・ソーントン (指揮)‛&1
ナイジェル・クラーク (指揮)‛&2,7
サンディ・スミス (指揮)‛&3-6 |
録音 The Foundry, Sheffield, UK 2019年7月8日‛&1/2019年2月4日‛&2/2019年6月1日‛&3-6/2018年11月17-18日‛&7
英国の作曲家ナイジェル・クラークは、1994年にブラック・ダイク・ミルズ・バンドのコンポーザー・イン・レジデンスを務めたことで、吹奏楽界の頂点に立つ作曲家の一人として君臨しています。
このアルバムには名映画監督ヒッチコックのドキュメンタリー・フィルムから触発された「DIAL
"H" FOR HITCHCOCK」と、シェークスピアの「ヘンリー4世」からの1シーンを描いた「スウィフト・セバーンの洪水」、ベルギーの象徴派の画家ルネ・マグリットの4つの絵画に基づく「水平線の神秘」、アポロ8号の宇宙飛行士ウィリアム・サンダースが撮影した地球の写真からインスパイアされた「アースライズ」の4曲を収録。
世界最高峰のブラスバンド「グライムソープ・コリアリー・バンド」が万全のテクニックでこれらを聴かせます。
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アデス(1971-):ピアノ・ソロ作品集
歌劇《彼女に化粧を》による演奏会用パラフレーズ(2009)
1.I.—/2.II.—/3.III.—/4.IV.—
5.スティル・サロウイング Op.7(1992)
6.ダークネス・ヴィジブル(1992)
7.ブランカ変奏曲(2015)‛&世界初録音
トレースド・オーヴァーヘッド Op.15(1996)
8.第1曲 スルスム/9.第2曲 エーテリア/10.第3曲
コーリ
ピアノのためのマズルカ集Op.27(2009)
11.第1マズルカ/12.第2マズルカ/13.第3マズルカ
14.思い出(2018) |
チェン・ハン (ピアノ) |
録音 2019年4月5-7日 Oktaven Audio, Mount
Vernon, NewYork, USA
英国の作曲家・ピアニスト・指揮者トーマス・アデス。古典的な伝統に基づく様式にジャズやポップスの要素を融合した独自な作風で知られ、これまでにオペラや管弦楽作品などを多数発表、その都度賛否両論を巻き起こしています。
ピアニストとしては自作の演奏をはじめ、アルディッテイ四重奏団やイアン・ボストリッジらと共演、卓越した技巧を披露しています。
そんなアデスのピアノ曲はどれも超絶技巧が駆使された演奏困難なものばかり。自作のオペラ《彼女に化粧を》のパラフレーズは、リストやブゾーニの例に倣った、即興的で華やかな4つの部分からなる編曲作品。
ダウランドのリュート作品を元にした「ダークネス・ヴィジブル」や、ショパン生誕200年を記念し、エマニュエル・アックスから委嘱された「マズルカ」などの個性的な作品を、1992年生まれの若手チェン・ハンが華麗に演奏しています。
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期待の新進演奏家シリーズ/ギター
ペドロ・アギアル: リサイタル |
ペドロ・アギアル (ギター) |
1.マルコ・ペレイラ(1956-): ジュリアナのショーロ(1990)
2.ラダメス・ニャターリ(1906-1988):
ギターのための3つの協奏的練習曲 - サンバのリズムによるトッカータ第1番(1950)
3.ディレルマンド・レイス(1916-1977): もしも彼女が尋ねたら(1952頃)
4.アニバル・アウグスト・サルディーニャ(ガロート)(1915-1955):
ジョルジ・ド・フーザ(1949)(P.ベリナティによるギター編)
5.レイス: バイーア女の風情(1954)
6.エスコバル(グィンガ)(1950-): ラカンのバイヨン(1993)(ギター版)
7.サルディーニャ: エニグマ(1952)(P.ベリナティによるギター編)
8.ガルシア・アギレラ(1959-): テレサの時計(2017)
9.ヴィラ=ロボス(1887-1959): ショーロ第1番(1920)
ヴィラ=ロボス: ブラジル民謡組曲(抜粋)
10.第1曲 マズルカ・ショーロ(1908)/11.第5曲
ショリーニョ(1923)
12.ペレイラ: バテ・コーシャ(1988)
13.エスコバル: ディ・メノール(1999)(ギター版)
14.セルジオ・アサド(1952-): 水彩画 - 第2曲
バルセアーナ(1986)
15.ジョアン・ペルナンブーコ(1883-1947):
鐘の響き(1914頃)(I.パショイトによるギター編)
16.セザル・ゲーハ=ペイシェ(1914-1993):
前奏曲第5番(1973)
17.レイス: 月夜(1954)
18.イサイアス・サビオ(1900-1977): バトゥカーダ(1952)
(I.パショイト&A.バルボーサ・リマによるギター編) |
録音 2019年5月19-21日 Ermita de Sant Blai,
Mallorca, Spain
2018年にスペインで開催された「アルハンブラ国際ギターコンクール」の優勝者ペドロ・アギアルのリサイタル・アルバム。
このコンクールは、世界的にも最高難易度を誇ることで知られ、2012年にはパク・キュヒが優勝し、世界的な活躍への足掛かりをつかんでいます。
ペドロ・アギアルは1990ブラジル生まれ。地元の大学で音楽を学んだ後、アメリカ、パリ、ミュンヘンで研鑽を積んでいます。
アルハンブラ国際ギターコンクールではブラジル人初の優勝者となり、優勝記念となるこのアルバムでは故郷の「ブラジル音楽」を積極的に紹介。多種多様な舞曲や民謡、時にはジャズを素材とした作品を、見事な技巧を駆使し、表情豊かに演奏しています。
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期待の新進演奏家シリーズ/ピアノ
キム・ホンギ: リサイタル
1.グラナドス(1867-1916): ゴイェスカス
第1部 (1911)- 第1曲 愛の言葉
2.ラヴェル(1875-1937): 夜のガスパール(1908)
- 第3曲 スカルボ
カール・ヴァイン(1954-): ピアノ・ソナタ第1番(1990)
3.第1楽章 half note = 48
4.第2楽章 Leggiero e legato
5.サンチェス=ベルドゥ(1968-): 鏡の庭(2017)‛&世界初録音
シューマン(1810-1856);ピアノ五重奏曲 変ホ長調
Op.44(1842)
6.第1楽章 Allegro brillante
7.第2楽章 In modo d'una marcia.Un poco
largamente
8.第3楽章 Scherzo: Molto vivace - Trio
I - Trio II: L'istesso tempo
9.第4楽章 Allegro, ma non troppo |
キム・ホンギ (ピアノ)
ブレトン弦楽四重奏団
【メンバー】
アン=マリー・ノース(第1ヴァイオリン)
アントニオ・カルデナス(第2ヴァイオリン)
イヴァン・マルティン(ヴィオラ)
ジョン・ストークス(チェロ) |
録音 Teatro Infanta Leonor, Jaen, Spain 2018年4月11日‛&6-9(ライヴ)/2018年4月16-17日‛&1-5
2018年に開催された「ハエン国際ピアノ・コンクール」の優勝者キム・ホンギ。1991年韓国生まれの彼は、これまでにも数多くのコンクールに出場、優秀な成績を収めています。
「ハエン国際ピアノ・コンクール」は1956年からスペインで開催されている歴史あるコンクール。1970年代に国際コンクールとなり、レベルの高い戦いを勝ち抜いた優勝者は、すぐさま世界中での活躍を約束されています。
予選曲目には、必ず新作が委嘱されることでも知られており、2018年の課題曲にはスペインの現代作曲家サンチェス=ベルドゥの「鏡の庭」が用意され、各コンテスタントが腕を競いました。
ホンギは優勝記念のアルバムのために「鏡の庭」を含む様々な作品を周到に用意し、瞑想的なヴァインのソナタの美しさを紹介するなど、自身の才能を存分に披露しています。
なかでもシューマンは彼が最も得意とする作曲家で、最後に置かれた五重奏曲での伸び伸びとした演奏は、聴き手の耳を魅了します。
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RESONUS
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J.S.バッハ(1685-1750): オルガン小曲集BWV599−644 |
スティーヴン・ファー(オルガン) |
1.いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV599/2.神よ、汝の慈しみによりて(神の御子はおりたまえり)BWV600/
3.主キリスト、神の独り子 BWV601/4.全能の神に賛美あれ BWV602/
5.みどり子ベツレヘムに生まれぬ BWV603/6.賛美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ
BWV604/
7.かくも喜びに満てるこの日 BWV605/8.高き天より我は来たれり BWV606/
9.天より御使の軍勢来たり BWV607/10.甘き喜びに包まれ BWV608/
11.神を讃えまつれ、汝らキリストの徒よ、こぞりて BWV609/12.イエスよ、わが喜び BWV610/
13.キリストを われらさやけく頌め讃うべし BWV611/14.われらキリストの徒に今や喜び来たれり BWV612/
15.われとともに神の慈しみを讃えよ BWV613/16.古き年は過ぎ去りぬ BWV614/
17.汝にこそ喜びあり BWV615/18.平和と歓喜もて われは今
BWV616/
19.主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ BWV617/20.おお神の小羊、罪なくして BWV618/
21.キリストよ、汝神の小羊 BWV619/22.われらに救いを賜うキリストは BWV620/
23.イエス十字架につけられたまいし時 BWV621/24.おお人よ、汝の大いなる罪を悲しめ BWV622/
25.主イエス・キリストよ われら汝に感謝す BWV623/26.神よ、われを助けて成させたまえ BWV624/
27.キリストは死の縄目につながれたり BWV625/28.われらの救い主なるイエス・キリストは BWV626/
29.キリストは甦りたまえり BWV627/30.聖なるキリストは甦りたまえり BWV628/
31.栄光の日は現れたり BWV629/32.今日神の御子は勝利の凱旋をなしたもう BWV630/
33.来ませ、造り主なる聖霊の神よ BWV631/34.主イエス・キリストよ、われらを顧みて BWV632/
35.いと尊きイエスよ、われらはここに集いて BWV633/36.いと尊きイエスよ、われらはここに集いて BWV634/
37.これぞ聖なる十戒 BWV635/38.天にましますわれらの父よ BWV636/
39.アダムの堕落によりて ことごとく腐れたり BWV637/40.われらに救いの来たれるは BWV638/
41.われ、汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV639/42.われは汝に依り頼む 主よ BWV640/
43.われら悩みの極みにありて BWV641/44.尊き御神の統べしらすままにまつろい BWV642/
45.人はみな、死すべきさだめ BWV643/46.ああ、いかにむなしき、いかにはかなき BWV644 |
録音 2019年9月27-28日 Stadtkirche, Waltershausen,
Germany
長らくJ.S.バッハの作品に向き合ってきたイギリスのオルガン奏者ファーの新作「オルガン小曲集」。コラールの歌詞を研究し尽くし、音楽的な解釈を音で表したバッハの不朽の名作です。
オルガン演奏技術のあらゆる側面が盛り込まれたこの曲集は、奏者にとっては教材でもあり"バッハ音楽の辞書"とも呼ばれています。演奏者のスティーヴン・ファーは、ケンブリッジ大学のクレア・カレッジでオルガンを学び、現在はナイツブリッジのセント・ポール教会や、オックスフォード大学のウスター・カレッジの音楽監督を務めるイギリスでも高名なオルガニスト。イギリス、アメリカを中心に多数のリサイタルも行っています。
今回の録音でファーが使用した楽器は、18世紀のオルガン製作者トビアス・トローストが製作したドイツのヴァルタースハウゼン市立教会にある素晴らしいオルガンです。

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ブラームス(1833-1897):
喪失や裏切りによる悲しみが込められた歌曲集 |
サイモン・ウォルフィッシュ(バリトン)
エドワード・ラシュトン(ピアノ) |
G.F.ダウマーの詞による8つのリートと歌 Op.57
1.森を頂ける丘より/2.もしあなたが時折微笑んで下さりさえすれば/3.私は夢をみた/
4.ああ、この眼差しをそらして/5.夜ごとの憧れのうちに/6.時にはやわらかな光が/
7.真珠の首飾り8.淀める生暖かい空気の中で
5つのリート Op.105
9.メロディーのようなものが僕の心に/10.わがまどろみはいよいよ浅く/
11.嘆き/12.教会の墓地にて/13.裏切り
5つのリート Op.94
14.四十歳で/15.愛する影よ、登り来たれ/16.わが心は重く/
17.サッフォー頌歌/18.家もなければ故郷もない
9つのリートと歌 Op.32
19.私は不意に飛び起きた/20.もはや君の許に行くまい/21.悲しくさまよい歩く/
22.私の傍を流れ去った河/23.いまいましい、お前はそうやって私をまた/
24.僕が思い違いをしたと君は言う/25.あなたはひどい事を言おうと思っているが../
26.私とあの子はこんななか/27.わが妃よ、そなたはなんと |
録音 2019年11月25-27日 St John the Evangelist,Oxford
(SJE Arts)
前作のシューマンの歌曲集(RES10247)が高い評価を得たバリトンのウォルフィッシュとピアノのラシュトン。
今作はブラームスの示唆に富んだ選曲による歌曲集です。1982年生まれのウォルフィッシュは、バロック・ヴァイオリンの名手エリザベス・ウォルフィッシュの息子として音楽一家で育ったリリック・バリトン。2020年6月にはロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス・デビューが決定している注目の歌手です。
ラシュトンは、ケンブリッジ出身、現在はスイス在住で、作曲家としてもチューリッヒ・オペラやハノーファー州立歌劇場などから委嘱を受けています。
すでに数作のCDを一緒にリリースしている息の合った二人が、ブラームスの歌曲の中でも、喪失や裏切りによる悲しみが込められた作品を切々と歌い上げます。
どの曲にもブラームスの個人的な片思いや失恋、喪失の物語が込められています。
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ファンダンゴ!独奏ギターと弦楽四重奏のための音楽
1.アグアド(1784-1849): ファンダンゴと変奏 Op.16
(アダージョ-アレグロ・ヴィヴァーチェ-アレグロ)
ジュリアーニ(1781-1829): ソナタ・ブリランテ
Op.15
2.第1楽章: アレグロ・スピーリト
3.第2楽章: アダージョ・コン・グラン・エスプレッシオーネ
4.第3楽章: フィナーレ: アレグロ・ヴィヴァーチェ
5.コスト(1805-1883): 秋の木の葉 Op.23
6.ソル(1778-1839): エチュードOp.31 第10番
(カンタービレ)
7.レゴンディ(1822-1872): 序奏とカプリース Op.23
ボッケリーニ(1743-1805): ギター五重奏曲 第4番 ニ長調 G.448
8.第1楽章: パストラーレ
9.第2楽章: アレグロ・マエストーソ
10.第3楽章: グラーヴェ・アッサイ-ファンダンゴ |
ヨハン・レーフヴィンク(ギター)
コンソーネ弦楽四重奏団‛&8-10
荒巻奈々子(カスタネット)‛&8-10 |
録音 2019年9月8-10日,23日 Holy Trinity
Church, Weston, Hertfordshire
スウェーデン出身のギタリスト、レーフヴィンクのResonusレーベルからの初のソロ・アルバム。
レーフヴィンクはロンドン国際ギター・コンクールの覇者で、英国王立音楽大学やザルツブルク・モーツァルテウムで学んだヴィルトゥオーゾです。
このアルバムで彼は18世紀から19世紀における、ギター音楽の様々な側面がわかる作曲家の作品を採り上げています。
マドリッド出身のアグアドは、ソルとギター・デュオを結成したことでも知られており、「ギター入門」を1825年に出版しました。フランス出身のコストもパリでソルから指導を受けた作曲家。ジュリアーニは19世紀のナポリで"ギターのベートーヴェン"と呼ばれた名手で、ヨーロッパ中で演奏活動を行いました。
スイス出身のレゴンディの作品はショパンやメンデルスゾーンなどロマン派の影響を受けた美しい旋律が特徴です。
そして、ボッケリーニの五重奏曲では、BBCRadio3のニュー・ジェネレーション・アーティスト2019?21に選出されたロンドンの期待のコンソーネ弦楽四重奏団と、日本人のプロのフラメンコ・ダンサー荒巻奈々子(カスタネット)を迎えての演奏です。
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SOLO MUSICA
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レーガー(1873-1916): 弦楽三重奏曲集
弦楽三重奏曲第2番 ニ短調 Op.141b
1.第1楽章: アレグロ
2.第2楽章:
アンダンテ・モート・ソステヌート・コン・ヴァリアツィオーニ
3.第3楽章: ヴィヴァーチェ
弦楽三重奏曲第1番 イ短調 Op.77b
4.第1楽章: ソステヌート - アレグロ・アジタート
5.第2楽章: ラルゲット
6.第3楽章: スケルツォ、ヴィヴァーチェ
7.第4楽章: アレグロ・コン・モート |
イル・フリボンド(弦楽トリオ)
【メンバー】
リアナ・モスカ(ヴァイオリン)
ジャンニ・デ・ローザ(ヴィオラ)
マルチェッロ・スカンデッリ(チェロ) |
録音 2017年6月23-29日 Piedmont, Italy
2011年に結成されたトリオ、イル・フリボンドによるレーガーの弦楽三重奏曲集。古楽アンサンブルのイル・ジャルディーノ・アルモノコやル・コンセール・デ・ナシオンとの共演も多く、バロックから20世紀前半までの多岐にわたる作品をレパートリーとしています。
アンサンブル名の「Il Furibondo イル・フリボンド」は、イタリア語で"ワイルドな、怒れる熱血漢"といった意味を持ち、かつてタルティーニが大ヴァイオリニスト、ジェミニアーニの演奏について使った形容詞。
その名の通り、斬新で、卓越した解釈で結成後すぐに頭角を現し、ヨーロッパ中のラジオやコンサートホールで演奏を披露、高く評価されています。
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マルタ・フォン・カステルベルク(1892-1971):
歌曲とモテット集
モテット:
1.Salve Regina サルヴェ・レジナ/2.O
bone Jesu おお、よきイエスよ/
3.Veni sanctificator 全能の永遠の天主よ、来たれ/4.De
Profundis 深い淵から/
5.Ave Maria アヴェ・マリア
世俗的歌曲:
6.Allas steilas ああ、悲しいかな/7.Canzun
de Tgina トゥジナの歌/8.Trostung 慰め/
9.Ich entblatterte dich 私はあなたを解放する/10.In
der Dammerng 日暮れ時に/
11.Du bist ein Schatten あなたは影となられた/12.O
trube おお雲よ/
13.Wilde Bine 野生の蜂/14.Alpen Enziane 高山のリンドウ/15.Wandern さすらい
宗教的歌曲:
16.Il signore di guardi 主は見ておられる/17.Salve
Regina II サルヴェ・レジナII/
18.Ave Maris Stelle アヴェ・マリス・ステラ/19.Anima
Christi アニマ・クリスティ/
20.Meditation 瞑想/21.Gebet I 祈りI/22.Gegen
die Traurigkeit 悲しみについて/
23.Gebet II 祈りII/24.Requiem レクイエム |
ラリンクス・ヴォーカル・アンサンブル‛&1-5、
ヤコブ・ピルグラム(指揮)
エステレ・ポスチオ(ソプラノ)‛&7,9,11,23、
スザンナ・ヘイバーフェルド(メゾ・ソプラノ)‛&10,12,14,18,21、
レミー・ブルネンス(テノール)‛&6,8,13,15,17,19、エネアス・ヒュム(バリトン)‛&16,20,22,24、
ユディット・ポルガール(ピアノ)‛&6-24 |
録音 2019年7月4,5,10,11日 SRF Studio Brunnenhof,
Zurich
スイスの女性作曲家、マルタ・フォン・カステルベルクの声楽作品集。カステルベルクは個人銀行家の父を持ち、幼い頃からチューリッヒ音楽院のヴァイオリン教師エプネルに学び、その後ピアノ、作曲を独学で習得した才媛ですが、19世紀の終わりに生まれた女性作曲家にとって、音楽家として認められること、とりわけ作曲家として人生を全うするのは至難の業で、本人も自身の曲が人前で演奏されることはないだろうと悟っていたと言います。
今回、彼女の作品をCDに収録したいと立ち上がったのが、本CDのプロデューサーで歌手としても演奏に参加しているイギリス出身のメゾ・ソプラノ、ヘイバーフェルド。カステルベルク財団の協力を得て録音が実現しました。
アルバムには2005年に結成されたラリンクス・ヴォーカル・アンサンブルによるモテットと、ソリストとピアノ伴奏による歌曲集が収録されており、カステルベルクが生涯取り組んでいたクリエイティブな作曲活動が明らかにされます。
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TOCCATA CLASSICS
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モーツァルト・バイ・アレンジメント 第3集
オルガンのための編曲集 |
ゼーノ・ビアンキーニ&
クリスティアン・ランブール(オルガン) |
ディヴェルティメント 変ロ長調 K240
(編曲者不明:4手ピアノ用の簡単なソナチネ‛&1815年頃手稿)
1.I.アレグロ/2.II.アンダンテ・グラツィオーソ/3.III.メヌエット/4.IV.アレグロ/
5.アダージョ ハ長調 〜グラス・ハーモニカのための K356(K617a)(1791)/
6.アイネ・クライネ・ナハトムジーク
K525-ロマンツェ
(Z.ビアンキーニによる2手とペダルのための編曲‛&1991)/
7.モルト・アレグロ ト長調 K72a-2手のための
(補筆完成版:Z.ビアンキーニ)/
8.フーガ ト短調 K401(K375e)(補筆完成版:
M.シュダドラー)/
9.数字のついたコラールのためのスケッチ-習作 K620b (補筆:
S.ゼヒター)
オペラ「魔笛」より6つの小品(C.G.ネーフェ編‛&1793年出版)
10.第1番 私は鳥刺し/11.第4番 なんと素晴らしい響き/12.第5番 恋人か女房か
13.クラリネット協奏曲 K622 アダージョ
(ビアンキーニによる2手とペダルのための編曲‛&2006)
14.アヴェ・ヴェルルム・コルプスK618 (リストによる2手のための編曲)
15.ゼヒター(1788-1867): フーガ17
(モーツァルト: 「ドン・ジョヴァンニ」の主題による)Op.53No.17
(4手のための‛&1832年出版)
16.ゼヒター: フーガ16 (モーツァルト:
「レクイエム」の主題による)Op.53 No.16 (4手のための‛&1832年出版)
レクイエム K626
17.ラクリモサ (R.ヴィルバックによる2手のための編曲‛&1875年頃出版)
18.キリエ (M.クレメンティによる4手のための編曲‛&1875年頃出版)全て世界初録音 |
録音 2016年6月20,23日 Organ of the former
Benedictine Abbey of Neu St Johannin St
Gallen Canton,Switzerland
知られざる作曲家や作品を紹介して注目を集めるToccataレーベルの人気シリーズ、「モーツァルト・バイ・アレンジメント」第3弾はさまざまな作品をオルガン用に編曲した曲集。現代のような録音技術が登場するまでは、巨匠たちの音楽を知るには自分で演奏するのが一番の方法でした。
そのため、19世紀初頭に流行したのが人気の作曲家たちの編曲版です。これらはほとんどが独奏ピアノか連弾用のもので、モーツァルト作品は特に人気がありました。
ここに登場する作曲・編曲家のゼヒターは、サリエリに師事した作曲家兼オルガニスト。ネーフェはベートーヴェンにピアノを教えた人物です。
また、リストによる「アヴェ・ヴェルム・コルプス」も興味深い編曲です。当時の伝統的な編曲とともに、この録音の演奏者であるオルガニスト、ビアンキーニによる現代の先進的な編曲の世界観も併せてお楽しみいただけます。
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フュルステンタール(1938-):室内楽作品集 第2集
1.ノットゥルノ 変ニ長調 Op.51よりレント-ピアノ三重奏のための
フルート・ソナタ ト短調 Op.47
2.第1楽章: アレグロ・コン・スピーリト/3.第2楽章:
インテルメッツォ: コモド/
4.第3楽章: レント/5.第4楽章: アレグレット・ウン・ポーコ・マルカート
ヴァイオリン・ソナタト短調 Op.46
6.第1楽章: レント-アレグロ・モデラート/7.第2楽章:
スケルツァンド/
8.第3楽章: アダージョ/9.第4楽章: レント-アレグロ・アッサイ
オーボエ・ソナタ 変ホ長調 Op,.63
10.第1楽章: アレグロ・コン・ブリオ/11.第2楽章:
レント/
12.第3楽章: スケルツァンド/13.第4楽章:
グラーヴェ-アレグロ・モデラート
ヴィオラ・ソナタ ロ短調 Op.60a
14.第1楽章: アレグロ・コン・ブリオ/15.第2楽章:
アダージョ・ミステリオ—ソ/
16.第3楽章: スケルツァンド-ドルチェ/17.第4楽章:
グラーヴェ/
18.ノットゥルノ ニ長調 Op.19よりカンタービレ-ピアノ三重奏のための
世界初録音 |
ロセッティ・アンサンブル
【メンバー】
キャスリン・トーマス(フルート)‛&2-5/マルコム・メシター(オーボエ)‛&10-13/
サラ・トリッキー(ヴァイオリン)‛&1,6-9,18/サラ=ジェーン・ブラッドリー(ヴィオラ)‛&14-17/
ティモシー・ロウ(チェロ)‛&1,18/ジョン・レネハン(ピアノ) |
録音 2018年12月17-19日 St Silas the Martyr,
Kentish Town,London‛&1,14-18,6-9,10-13/2019年1月4日
Henry Wood Hall, London‛&2-5
フュルステンタールは1920年にウィーンのユダヤ人家庭に生まれた作曲家。1938年のドイツのオーストリアへの侵攻の際にアメリカに亡命し、音楽の道を捨てて会計士として生活。彼が若き日に音楽家であったことは忘れられていました。
ところが、亡命から35年たったある日、偶然、初恋の人に再会すると、恋の炎と同時に創作への意欲に火が付いたのです。それ以来、歌曲や室内楽が彼のペン先からあふれるように流れ出し、2016年に96歳で亡くなるまで、たくさんの曲を書き続けました。
ウィーン世紀末の雰囲気とカリフォルニアの太陽の両方を感じさせる作風で、「作曲をすると、私の心はウィーンに帰る」という印象的な言葉を残しました。
室内楽作品集第1集(TOCC-519)と同じく2018年に結成された、ピアノのジョン・レネハンを中心としたロセッティ・アンサンブルによる演奏です。
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フリードリヒ・ブルク(1937-):管弦楽作品集
第2集
交響曲第19番(2018)
1.第1楽章: Our Little Town is Burning
我々の小さな町が燃えている
2.第2楽章: Ele-bele
3.第3楽章: O, Hammer, Hammer, Knock! おお、ハンマー、ハンマー、ノック!
交響曲第20番(2018)
4.第1楽章: アレグロ・エネルジコ/
5.第2楽章: アダージェット -/6.第3楽章:
レスト
交響曲第21番 悪い予感: アンネ・フランクの想い出に(2018)
7.第1楽章: Presentiment-1 悪い予感-1
8.第2楽章: Presentiment-2 悪い予感-2世界初録音 |
マーリス・クプチス(指揮)
リエパーヤ交響楽団‛&1-3,7-8
アルヴィダス・カズラウスカス
(バリトン・サクソフォン)‛&1-3
リトアニア国立交響楽団‛&4-6 |
録音 2019年3月26-29日 Great Amber Concert
Hall, Liepaja,Latvia‛&1-3,7-8/2019年5月20-22日
Congress Hall, Vilnius, Lithuania ‛&4-6
1937年、ウクライナのハリコフで生まれ、現在はフィンランドに住むブルク。タンゴの作曲家として知られていますが、彼の作品の中で重要な位置を占めるのが、自身のルーツであるユダヤ教や、1974年に移り住んだ第2の故郷、フィンランドのカレリア神話などにインスパイアされた21作の交響曲です。
このアルバムに収録されているのは2018年に作曲された3つの交響曲。これは20世紀前半に起きたユダヤ人迫害についての三部作であり、ブルクの特徴である万華鏡のような色彩感や、表情豊かな旋律、そしてドラマティックな音楽語法で、自身も体験してきた壮絶なユダヤ人の歴史を描きだしています。
バルト諸国で最も古い歴史をもつラトビアのリエパーヤ交響楽団と、1989年に設立されたリトアニア国立交響楽団による演奏です。
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マルカントニオ・インジェニェーリ(1535/36-92頃):ミサ・ラウダーテ・プエリ・ドミヌム
(ほめ称えよ、神のしもべたちよ)
1.Cantate et psallite 喜んで飛び跳ねなさい(12声)
2.ミサ・ラウダーテ・プエリ・ドミヌム(ほめ称えよ、神のしもべたちよ)I.Kirieキリエ
3.Emendemus in Melius より良き生活のうちに(12声)
4.ミサ・ラウダーテ・プエリ・ドミヌム(ほめ称えよ、神のしもべたちよ)II.Gloria
グローリア
5.Adoramus te Christeキリストよ、あなたを称えます(8声)
6.ミサ・ラウダーテ・プエリ・ドミヌム(ほめ称えよ、神のしもべたちよ)III..Credo クレド
7.Spess' in Parte スペース・イン・パルテ(オルガン)
8.Ecce venit desideratus (12声)
9.ミサ・ラウダーテ・プエリ・ドミヌム(ほめ称えよ、神のしもべたちよ)
IV. Sanctus – Benedictus サンクトゥス − ベネディクトゥス
10.Lydia miri Narciso リディア・ミリ・ナルシソ(オルガン)
11.ミサ・ラウダーテ・プエリ・ドミヌム(ほめ称えよ、神のしもべたちよ) V.
Agnus Dei アニュス・デイ
12.O sacrum Convivium おお聖なる饗宴よ(8声)
13.Quae est ista クェイ・エスト・イスタ(5声)
14.Surge Propera 立ちて急げ(5声)
15.Vidi Speciosam 私は美しいものを見た(16声)
16.ジョヴァンニ・クローチェ:In spiritu
humilitatis 主よ、深くへりくだり(8声)
1-15‛&世界初録音/16‛&このヴァージョンにて世界初録音 |
ガートン・カレッジ合唱団、ケンブリッジ‛&1-4,6,8-9,11,13-16、
ヒストリック・ブラス・オブ・ザ・ギルドホール・スクール&王立ウェールズ音楽大学‛&1-6,11,12,15-16、
ジェレミー・ウェスト(コンサートマスター)、
ウェイン・ウィーヴァー(オルガン)‛&7、ジェームズ・ミッチェル(オルガン)‛&10
ガレス・ウィルソン(指揮) |
録音 2019年7月11-13日 St George's, Chesterton,
Cambridge
クレモナ出身のインジェニェーリはイタリア後期ルネサンス音楽の作曲家。現在ではその作品よりもモンテヴェルディの師として知られています。
幼少期にヴェローナの教会合唱団で歌い、パルマのチプリアーノ・デ・ローレに師事、後にクレモナ大聖堂の楽長に就任したとされています。教会との深い関係にも関わらず、宗教曲と世俗曲を半々の割合で作曲したようです。
その作品はほとんどが、500年近くも顧みられることがなかったわけですが、この息をのむような、美しく豊穣な作品の録音からは、彼が当時の巨匠の一人であったことがうかがえます。
複合唱(polychoral)に複雑な対位法を駆使した音楽は、スリリングな高揚感をもたらしてくれます。
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