≪第109号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 2020/12/1〜
12/4(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
PENTATONE
|
PTC 5186878
(SACD HYBRID)
¥2800
|
『テレマンのポロネーズ』
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
●Polonie
【Polonie 2(TWV 45)/Polonesie(TWV
45) /Polenesie 8(TWV 45)/
Allegro(TWV 43:B2)/Tourbillon(TWV
55:D12)】
● Polonesie
【Polonoise(TWV 55:a4)/Polonesie
4(TWV 45)/Polonesie 17&18(TWV 45)/
Polonoise(TWV 55:D13)/Musette(TWV
55:D13)/Bateliere(TWV 55:D13)】
●ポーランド風協奏曲 変ロ長調 TWV 43:B3
●ポーランド風のパルティー TWV 39
●Polonoise(TWV 41:D4)
●Loure(TWV 55:g4)
●ポーランド風協奏曲 ト長調 TWV 43:G7
● Hanac
【29 Polonie(TWV 45)/Hanaquoise(TWV
55:D3)/
Hanac(TWV 45)/Hanac(TWV 45)/Hanasky(TWV
55:E1)】
編曲:ユディト&ティネケ・ステーンブリンク |
オランダ・バロック、
アイスリン・ノスキー(ヴァイオリン) |
名手アイスリン・ノスキーも参加!オランダ・バロックが爽やかな響きを放つテレマンのポロネーズ!
セッション録音:2020年8月/アーネム(オランダ)/DSD、マルチチャンネル、ディジパック仕様、67'40、輸入盤・日本語帯付
エグゼクティヴ・プロデューサー:ユディト&ティネケ・ステーンブリンク(オランダ・バロック)&ケイト・ロケット(PENTATONE)
レコーディング・エンジニア:ジャン=マリー・ヘイセン(ポリヒムニア・インターナショナル)
SACDハイブリッド盤。
レイチェル・ポッジャーなど世界的なアーティストと共演をしてきたオランダ古楽界の精鋭集団オランダ・バロック(元オランダ・バロック協会)のPENTATONEレーベル第2
弾はオール・テレマン・プログラムに挑戦しました。
当アルバムではテレマンがポーランドを旅していた時に聴いた舞曲を書き留めた『ポーランド風舞曲集』TWV
45を主軸にオランダ・バロックとヴァイオリニストのアイスリン・ノスキーが、テレマンの語法でポーランドのスタイルをどのように取り入れているかを卓越した演奏で証明しております。
ポーランドの大自然と絵のように美しい村の居酒屋の情景などその生き生きとした演奏で楽しむことができます。
編曲はオランダ・バロックの音楽監督であるユディト・ステーンブリンクとティネケ・ステーンブリンクが担当しており、爽やかな響きを放っています。
中国笙の第一人者ウー・ウェイの奇跡のコラボレーション・アルバム「シルク・バロック」(PTC-5186800)も好評発売中です。

|
DA VINCI CLASSICS
|
|
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
Vol.1
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96 |
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ステファノ・リゴラッティ(ピアノ) |
大作曲家ベリンスキーの娘ベリンスカヤ登場!グァダニーニで奏でるベートーヴェンのソナタ集第1巻!
20世紀のロシア、旧ソ連の大作曲家であるセルゲイ・ベリンスキーを父に持ち、モスクワ音楽院とウィーン国立音楽大学でヴァイオリンを学んだロシアの女流奏者ユリア・ベリンスカヤが、ミラノ音楽院(ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院)で研鑽を積み、コンポーザー=ピアニスト、指揮者、オルガニスト、チェンバリストとしてマルチな活躍を見せるイタリアのステファノ・リゴラッティとのデュオでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の録音をスタート!
ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1745年製のヴァイオリンの音色で巡るベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの旅が、第1番、第7番、第10番の3曲から始まります。
※録音:2016年3月2日−3日、ドルノ(イタリア)
|
|
|
セバスティアン・アントン・シェーラー(1631−1712)の
2本のヴァイオリン、チェロと通奏低音のための「トリオ・ソナタ集
Op.3」
シェーラー:14のトリオ・ソナタ Op.3(世界初録音) |
アンサンブル・イル・リエト・アルドーレ |
生まれ故郷であるドイツのウルムでその生涯の大半を過ごしたコンポーザー=オルガニスト、セバスティアン・アントン・シェーラー(1631−1712)の2本のヴァイオリン、チェロと通奏低音のための「トリオ・ソナタ集
Op.3」。
シェーラーはウルム大聖堂のオルガニストだったトビアス・エーバーリンに師事していたと考えられており、1671年にはその後任として同大聖堂のオルガニストに就任し、エーバーリンの娘と結婚したと伝えられています。
1684年にはストラスブールのサン・トマ教会のオルガニストに就任するものの、その生涯の大半を故郷ウルムの音楽の発展に捧げた音楽家です。
1680年の「トリオ・ソナタ Op.3」では優れた作曲技法が見られ、特に緩徐楽章にはコレッリを彷彿とさせる作風や美しさが息づいています。
※録音:2019年1月2日−5日、ズマラーノ(イタリア)
|
|
|
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集 Op.120
ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2 |
カテリーナ・チョッリ(ヴィオラ)
ダヴィド・ボルドリーニ(ピアノ) |
ブラームスの2つのソナタを奏でるカテリーナ・チョッリはフィレンツェのケルビーニ音楽院でアウグスト・ヴィスマラに師事し、2007年よりイタリアのトスカーナ管弦楽団のヴィオラ・セクションで活躍。
ズービン・メータのフィレンツェ・テアトロ・コムナーレ(フィレンツェ市立劇場)の公演にも参加するなど、活躍の場を広げているイタリアの女流ヴィオラ奏者です。
ピアノはブルーノ・カニーノやヴィンチェンツォ・バルツァーニなどから教えを受けたコンポーザー=ピアニスト、ダヴィド・ボルドリーニ。ケルビーニ音楽院を卒業した同窓デュオが、ブラームスのロマンティシズムを濃密に奏でています。
※録音:2019年10月31日−11月1日、フィレンツェ(イタリア)
|
ET’CETERA
|
|
コントラバスとハープのための音楽
ボッテジーニ:エレジー/
ブルッフ:コル・ニドライ/
フォーレ:ロマンス イ短調/
ジャン=クロード・ジャンジャンブル(b.1975):5つの小さなワルツ集/
ボッテジーニ:タランテラ/マスネ:タイスの瞑想曲/
ピアソラ:言葉のないミロンガ/
ドビュッシー:レントより遅く/
ピアソラ:ナイト・クラブ1960/フォーレ:夢のあとに |
47+4
〔マチュー・プティ(コントラバス)、
アンヌ・ル・ロワ(ハープ)〕 |
低音ファン注目!コントラバスとハープで聴く名曲!
☆コントラバスを伝統的な役割から解放し、恵まれた表現力を発揮!
☆コントラバスとハープの融合から生まれる独特なサウンド・ワールドで味わう名曲をどうぞ。
フランス、リール国立管弦楽団の首席コントラバス奏者マチュー・プティと、同じくリール国立管弦楽団のハープ奏者アンヌ・ル・ロワによって結成された「コントラバスとハープ」というユニークなデュオ「47+4」(グループ名はハープとコントラバスの弦の本数)。
オーケストラの屋台骨というコントラバスの伝統的な役割から解放し、ソロ楽器としての恵まれた表現力を発揮すべく活動している「47+4」のファースト・アルバムは、コントラバスで様々な時代・地域を回り、祈り、エレジー、ワルツ、ロマンス、タンゴ、タランテラ、瞑想などの多様なパノラマを描きます。
「コントラバスとハープ」のためのオリジナル作品は、リール国立管、フランス放送フィル、ベルリン放送響などのソロ・ティンパニ奏者、首席ティンパニ奏者を歴任したティンパニスト兼作曲家のジャン=クロード・ジャンジャンブルによる「5つの小さなワルツ集」(2006年特別委嘱作)。
「コントラバスとピアノ」からのハープ伴奏版アレンジは、「コントラバスのパガニーニ」の異名を誇ったジョヴァンニ・ボッテジーニの2作。残りは「タイスの瞑想曲」や「夢のあとに」、「言葉のないミロンガ」など、様々な編成で愛される名曲ばかり。
編曲はすべてマチュー・プティ&アンヌ・ル・ロワによるものです。
※録音:2017年8月
|
|
|
イェルン・マレーズ:鍵盤楽器作品集 Vol.1
イェルン・マレーズ:3つのエチュード
〔ルギャルデ・ス・アルブル、ゾヌ・ブランシュ、
イム・ティーフェン〕/
カレル・ステューレンス:スニペット#1、スニペット#2/
マレーズ:コンゴ・エコーズ、3つのエチュード
〔マントラ、テリトワール、メカニク・セレスト〕/
ステューレンス:スニペット#3、スニペット#4/
マレーズ:3つの高周波ダンス、4つの易しい小品/
ステューレンス:スニペット#5、スニペット#6/
マレーズ:地中海のラ・フォリア、最後の歌、Nach(t)klang |
イェルン・マレーズ(ピアノ、クラヴィコード)
ゲスト・アーティスト:
カレル・ステューレンス |
1971年アントワープ生まれ、アントワープ王立音楽院でピアノと作曲を教えながら現代音楽の学術研究も行うコンポーザー=ピアニスト、そしてクラヴィコード、ハープシコード奏者としても活動するイェルン・マレーズの自作自演による鍵盤作品集第1巻。
幼いころからクラヴィコード、ハープシコード、ピアノなどを弾き、クラシックからジャズ、ポピュラー、民族音楽など幅広いジャンルに興味を持ってきたマレーズの作品は、バロック風の舞曲や民族的な旋律を現代的なサウンドで表現した興味深い音楽が並びます。
ゲスト・アーティスト、カレル・ステューレンスの「6つのデジタル・スニペット(断片)」は、マレーズの6つのエチュードのオーディオ・サンプルを用いた続編的委嘱作品です。
※録音:2020年7月27日−28日、アントワープ(ベルギー)
|
|
|
アイ・スピーク・ユア・ネイム
ヨースト・クレッペ:ポルトガルの歌より〔幸運な島々〕/
イェッツェ・ブレーメル:ハーモニカ奏者*、ウィル・ゼア・リアリー・ビー・ア・モーニング/
レンスケ・フローリク:アイ・スピーク・ユア・ネイム/
エリザベス・ギャスキル:ザ・スノー・マン/
ギヨーム・アポリネール:ミラボー橋(1913断片)/
レイエル・スワルト:ミラボー橋₁^
ヨースト・クレッペ:ポルトガルの歌より〔Quando、ポルトガルの海〕/
ヘルマン・ストラテヒール:レジナ・チェリ(祝福された乙女マリアの4つのアンティフォンより)/
レーガー: Ich sehe dich in tausend Bilder(2つの宗教的歌曲
Op.105より)/
ストラテヒール:サルヴェ・レジナ(祝福された乙女マリアの4つのアンティフォンより)/
レーガー:Meine Seele ist still zu Gott(2つの宗教的歌曲
Op.105より)/
アンドリース・ファン・ロッセム:リルケの歌‡ |
フランシーネ・ファン・デル・ハイデン(ソプラノ)、
ディルク・ルイメス(ハーモニウム)、
レイエル・スワルト(コントラバス*、ギター₁j、
オリヴィエ・スリーペン(アルト・サクソフォン)‡ |
歌曲、オラトリオ、オペラの多くの舞台で活躍するオランダのソプラノ、フランシーネ・ファン・デル・ハイデンが、ハーモニウム(リード・オルガン)専門のプロ奏者として活動する世界でも数少ないハーモニウム奏者、ディルク・ルイメスとコラボレーションしたソプラノとハーモニウムによるデュオ。
このデュオのために書かれた現代オランダの作品を中心にしたハーモニウム歌曲集。
※録音:2020年7月9日−11日、オランダ/2012年2月9日、アムステルダム(ライヴ)
|
|
|
イヴニング・モザイク
ホセ・レスカーノ(b.1960):リコレクションズ/
ミンゴ・ラヤンディ(b.1980):ポプラ・ウィズ・ア・バード/
ラウリ・ヨエレート(b.1974):ナイトフォール/
ムソルグスキー(エルニッツ&オゴロドニコフ編曲):こびと(展覧会の絵より)/
バルトーク(アーサー・レヴァリング編曲/デュオ・テルーア改訂):棒踊り&速い踊り(ルーマニア民俗舞曲より)/
ホルスト(エルニッツ&オゴロドニコフ編曲):金星,
平和をもたらす者(惑星より)/
ルネ・エースペレ(b.1953):レスペクトゥス/
オイゲン・リンデ(b.1995):ザ・チェンバー・スターツ・トゥ・スロブ/
グラナドス(リヴォアル&ランベール編曲/デュオ・テルーア改訂):詩的なワルツ/
ボーナス・トラック 〜 ユロ・ヴィンテル(1924−2000)(ラスムス・プール編曲):海辺の小さな家 |
デュオ・テルーア
〔ヘリ・エルニッツ(イングリッシュ・ホルン)、
キリル・オゴロドニコフ(ギター)〕 |
☆ダブルリード&ギター・ファン注目!
☆イングリッシュ・ホルンとギターによるデュオ!
デュオ・テルーアは、イングリッシュ・ホルンとクラシック・ギターという珍しい組み合わせによって2015年に結成されたエストニアのアンサンブル。
「イヴニング・モザイク」は、5年間の活動で培ってきたレパートリーからのセレクションで、このレア・セットアップのために書かれた新作(主にエストニアの作曲家による)と、ムソルグスキー、ホルスト、グラナドスらの編曲作品で構成。
イングリッシュ・ホルンとクラシック・ギターのまろやかなサウンドで、甘い思い出、詩的な夢、夕暮れのノスタルジー、一日の終わりの落ち着きなどを精妙に描写してゆきます。
|
|
|
トゥシェ・バッハ 〜 J.S.バッハ:フルート・ソナタ集
フルートとオブリガート・ハープシコードのためのソナタ
イ長調 BWV.1032(補筆完成:レオナルト・シェルプ)
トリオ・ソナタ 変ロ長調 BWV.525a(リコーダーとハープシコードのための編曲版)
フルートとオブリガート・ハープシコードのためのソナタ
ト短調 BWV.1020
フルートとオブリガート・ハープシコードのためのソナタ
ロ短調 BWV.1030
ソナタ 変ロ長調 BWV.1031(リコーダーとオブリガート・ハープシコードのための編曲版) |
レオナルト・シェルプ(フルート)、
アンヌ=カトリーヌ・ビュッシェ(ハープシコード) |
レオナルト・シェルプは、フライブルク・バロック・オーケストラ、コンチェルト・ケルン、マインツ・バッハ管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団などの主要なオーケストラ&アンサンブルでフルート奏者を務め、ケルン音楽舞踊大学とフランクフルト音楽舞台芸術大学で教鞭を執るドイツのフルーティスト。
特にドイツ・バロック音楽を専門とし、なかでもバッハのフルート・ソナタには常に魅了されてきたというシェルプが、もう一度これらのソナタを基礎から学びなおし、楽器の選択やピッチの決定、作品の完成や再構築などに多くの時間をかけて取り組んだフルート・ソナタ集です。
|
|
|
愛のフルートと 〜
パーセルと仲間たちによる歌、グラウンド、器楽小品集 |
ヤン・デフリーガー(リコーダー、ハープシコード)
レ・グーゾータンティク |
パーセル:
フルートのためのシンフォニー(我らはすべての喜びを受け入れる
Z.547より)、
内気なテムズ河(ヨークシャー祭の歌
Z.333より)、
グラウンド ニ短調 Z.D222(この祝祭を祝え
Z.321より/ハープシコード・トランスクリプション)、
次に冬がゆっくりと来る(妖精の女王
Z.629より/ハープシコード・トランスクリプション)、
愛のフルートと(たたえよ, 輝かしきセシリアを
Z.328より)
ウィリアム・クロフト:前奏曲ハ短調(組曲第4番ハ短調より)、グラウンド
ハ短調 Z.D2221
ジョヴァンニ・バッティスタ・ドラーギ:静かで悲しげなフルート(Harmony,
from Heav'nly Harmonyより)
パーセル:恋が甘い情熱なら(妖精の女王
Z.629より)、なぜ人は争うのか(インドの女王
Z.630より)
作者不詳:グランド 《Scocca pur》(The
Second Part of Musick's Handmaidより)
パーセル:
トゥー・イン・ワン・アポン・ア・グラウンド、戦争の苦難と危険から(予言者,
またはダイオクリージャン Z.627より)、
ジョン・ブロウ:シャコンヌ ト短調 Kl.60、モーレイクのグラウンド
Kl.71
パーセル:
ここに神々はよしとし給う(来たれ歓喜よ
Z.339&ア・ニュー・グラウンド ホ短調 Z.T682より)、
全音階によるグラウンド Z.645(The SecondPart
of Musick's Hand-maidより)
ゴットフリート・フィンガー:ア・グラウンド(エール・アングロワ
第3巻より)
パーセル:ある魅力的な夜(妖精の女王
Z.629より)
作者不詳:グリーンスリーヴスによるグラウンド(ザ・ディヴィジョン・フルートより)
ウィリアム・ウィリアムズ:鳥を模倣したソナタ(3声による6つのソナタより)
パーセル:
ストライク・ザ・ヴァイオル(来たれ,
汝ら芸術家の子ら Z.323より)、
聞け!鳥たちの鳴き声を(アテネのタイモン
Z.632より) |
ベルギーのリコーダー、ハープシコード、通奏低音奏者であり、コンサート・プレゼンター、作曲家として活動するヤン・デフリーガー。
デフリーガーがリーダーを務めるレ・グーゾータンティク(Les
Goûts-Authentiques)は、ルネサンス、バロック、古典派時代の音楽スタイルである「本物の味(authentic
tastes)」を、カラフルで活気のある方法で聴衆に紹介することを目的とした古楽アンサンブル。
プログラムによって様々な編成で活動しており、今回のパーセル・アルバムでは、カウンターテナー、ソプラノ、メゾ・ソプラノ、リコーダー、テオルボ、ハープシコード、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ファゴットが入れ替わりながら、パーセルと同時代の作曲家による歌曲、器楽、グラウンドの小品を披露しています。
公式サイト: http://www.lesgoutsauthentiques.be/en/
|
ALPHA
|
|
『王のヘンデル』〜ロンドン1720年代のヘンデル・アリア集
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
1. グイードのアリア「わたしは罠を砕き、矢をことごとく折る」-《ランゴバルド族の王フラヴィオ》HWV
16(1723)より
アッティリオ・アリオスティ(1666-1729):
2. ヴェトゥリアのアリア「聖なる神々よご加護を」-《カイオ・マルツィオ・コリオラーノ》(1723)より
ヘンデル:
3. アルチェステのアリア「嫉妬に容赦せず、おおアレットよ」-《テッサリアの王アドメート》HWV
22(1727)より
4-5. シローエのレチタティーヴォとアリア「ああ疲れた-わたしは死ななくてはならないのか」
-《ペルシアの王シローエ》HWV 24(1728)より
6-7. トローメオのレチタティーヴォとアリア「人でなしの兄弟-苦々しい雫が」
-《エジプトの王トローメオ》HWV 25(1728)より
8. エルミーラのアリア「しかしわたしはまもなく、その星々が沈むのを見るだろう」-《フロリダンテ》HWV
14(1721)より
9. セストのアリア「あの暴君は、息をするのも」-《エジプトの王ジューリオ・チェーザレ》HWV
17(1724)より
10. マティルダのアリア「ああ、あなたは知らないのですね」-《ジェルマニアの王オットーネ》HWV
15(1723)より
アリオスティ:
11. ヴェトゥリアのアリア「実に喜ばしいことね」-《カイオ・マルツィオ・コリオラーノ》(1723)より
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):
12. アムリオのアリア「責め苦と殺戮と、激怒と死が」-《クリスポ》(1721)より
ヘンデル
13. ラダミストのアリア「いとしき妻の亡霊よ」-《ラダミスト》HWV
12(1720)より
14. リッカルドのアリア「おそろしい嵐に翻弄されて」-《英国の王リッカルド1世》HWV
23(1724)より
2, 11, 12‛&世界初録音 |
エヴァ・ザイシク(メゾソプラノ)、
ル・コンソート(古楽器使用)、
ジュスタン・テイラー(チェンバロ) |
録音: 2020年6月、パリ聖霊教会
【快進撃続く古楽シーン最前線の名歌手ザイシク、満を持してヘンデル作品集へ】
すでにAlphaで数々の注目盤を連発してきた、フランス新世代のチェンバロ奏者ジュスタン・テイラーを中心とする少数精鋭楽団ル・コンソート。2019年にはフランス・バロックへの圧倒的適性を示すカンタータ集で批評誌からも高い評価を得ましたが、そのときソロで参加していたエヴァ・ザイシクとの新しいアルバムはバロック王道中の王道、ヘンデル躍進期のオペラ・アリア集!
ザイシクは2010年までパリのノートルダム大聖堂聖歌隊にいた若手ですが、その後はパリ音楽院在学中から数々のバロックオペラ公演に登場、ル・ポエム・アルモニークやレザール・フロリサンなど最前線のフランス古楽グループのオペラ公演で注目を浴び続け、2018年に音楽院の専門コースを卒業するまでにはすっかりバロックオペラの新鋭として名を知られる存在になっていました。
このアルバムではヘンデルがロンドン楽壇で最も注目を浴びた1720年代、王室歌劇場で披露された傑作群からのナンバーを集め、今回が初録音となる仇敵アリオスティやボノンチーニらロンドンのイタリア人たちのアリアも併録。
起伏に富んだ一本筋ある選曲に、ル・コンソートの引き締まった編成による血脈の通ったアンサンブルが、音楽をいっそう精彩あふれるものにしています。
|
ARCANA
|
|
『装飾楽句の嵐』 木管コルネットのための作品集
このアルバムに登場する作曲家たち
アドリアン・ウィラールト(1490-1562)
トマ・クレキヨン(1505頃-1557)
アンドレア・ガブリエーリ(1510-1586)
クレメンス・ノン・パパ(1510頃-1555頃)
チプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565)
ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594)
ジローラモ・ダッラ・カーザ(生年不詳-1601)
ルッツァスコ・ルッツァスキ(1545-1607)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ(1550頃-1594頃)
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1571-1630)
クラウディオ・メールロ(1582-1652)
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)
アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656)
ダリオ・カステッロ(1602-1631)
アンニバーレ・グレーゴリ(生年不詳-1633)
アウレリオ・ヴィルジリアーノ(生歿年不詳、1600年前後に活躍)
フランチェスコ・ロニョーニ(生歿年不詳、1600年前後に活躍)
1. 丘は緑に(ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594)/
フランチェスコ・ロニョーニ(生歿年不詳、1600年前後に活躍)編)
2. 第1ソナタ(ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1571-1630))
3. 高音部独奏による第1ソナタ
(『最新様式によるソナタ・コンチェルタンテ集
第2集』より)(ダリオ・カステッロ(1602-1631))
4. この別れにさいして、なお(チプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565)/ロニョーニ編)
5. 第19カンツォン(クラウディオ・メールロ(1582-1652))
6. ルッジェーロの調べによるヤコピーノ神父のカプリッチョ(ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643))/
高音部でルッジェーロの調べを(アンニバーレ・グレーゴリ(生年不詳-1633))
7. 「羊飼い」の名で知られるフランス風カンツォン(アンドレア・ガブリエーリ(1510-1586))
8. リコーダー、コルネット、ヴァイオリン、横笛などによる戦いのリチェルカータ
(アウレリオ・ヴィルジリアーノ(生歿年不詳、1600年前後に活躍))
9. 恋は決して長くは続かぬ(トマ・クレキヨン(1505頃-1557))
10. 高音部独奏による第2ソナタ(『最新様式によるソナタ・コンチェルタンテ集
第2集』より)(カステッロ)
11. 薔薇の調べ(アドリアン・ウィラールト(1490-1562)/ジローラモ・ダッラ・カーザ(生年不詳-1601)編)
12. 麗しくも陽気に(クレメンス・ノン・パパ(1510頃-1555頃)/ダッラ・カーザ編)
13. 心地良き空気(ルッツァスコ・ルッツァスキ(1545-1607))
14. 第4ソナタ(フォンターナ)
15. 羊飼いたちのもとへ、天使が現れ(デ・ローレ/ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ(1550頃-1594頃)編)
16. ブランル「イル・スピーリティッロ」(アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656)) |
イ・カヴァリエーリ・ディ・コルネット(古楽器使用)
アンドレア・インギシアーノ(木管コルネット、ミュート・コルネット)
マリア・ゴンサレス(イタリア式チェンバロ、ポジティフ・オルガン) |
録音:2016年7月19-21日&2018年6月23-25日 サン・マルティーノ教区教会、ルーコ(イタリア中部シエナ県)
【木管コルネットの新世代名手、故郷イタリアの昔日を縦横無尽に旅する傑作集】
木管コルネット(ドイツ名ツィンク)とは、リコーダーをやや大きくした木管ないし骨材管に金管式のマウスピースがついた、ルネサンス〜バロック期に流行した管楽器。
400年前の欧州では非常に愛されていた楽器にもかかわらず、吹きこなすのは並大抵ではなく、古楽復興の流れでもプロ演奏家の登場が比較的遅かった楽器のひとつでもあります。
しかし1980年代に登場した伝説的名手ブルース・ディッキーが数多くの名手を育てたおかげで、この楽器を巡るシーンは21世紀に飛躍的な広がりを見せました。
イタリア出身の超実力派インギシアーノもまさにディッキー門下の俊才のひとり。彼の卓越した息遣いと指回りで、昔日の精鋭奏者たちが吹きこなした大作曲家たちの独奏名品を心ゆくまで味わえるこの新録音は、イタリア人古楽器奏者によるイタリア古楽がこれほどまでに作品の存在感にぴたりと寄り添うものかと驚かされる、絶妙の歌心がたまりません。
共演が鍵盤楽器ひとつというシンプルな編成なのも魅力のひとつ。木管コルネットの旨みをきわだたせるシャープなイタリア式チェンバロやポシティフ・オルガンの響きも味わい深く、昔日のイタリアの音楽世界を満喫できる上質アルバムに仕上がっています。
|
.
CAPELLA DE MINISTRERS
|
|
壮大なる企画
戦争と平和のルネサンス音楽 〜ヘルマニア反乱(1519-1523)に寄せて〜
このアルバムに登場する作曲家たち
ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517)
マテオ・フレチャ(1481頃-1553)
クリストバル・デ・モラレス(1500-1553)
ティルマン・スザート(1500頃-1564)
アンドレア・ガブリエーリ(1510頃-1586)
クロード・ジェルヴェーズ(1525-1583)
オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1556-1609)
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612)
ミヒャエル・プレトリウス(1571/72-1621)
ザムエル・シャイト(1587-1654)
1. いざ戦いへ(ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517))
2. 『ダンスリー(舞踏曲集)』より(ティルマン・スザート(1500頃-1564))
3. エル・フビラテ(神に歓呼せよ、全地よ)(マテオ・フレチャ(1481頃-1553))
4. 戦いのパヴァーヌとガリアルド(クロード・ジェルヴェーズ(1525-1583))
5. 神に歓呼せよ(クリストバル・デ・モラレス(1500-1553))
6. イントラーダとガリアルダ(ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612))
7. 良き兵士たちはみな(フレチャ)
8. 戦いの調べ(アンドレア・ガブリエーリ(1510頃-1586))
9. 平安を、主よ(オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594))
10.『テルプシコーレ』より(ミヒャエル・プレトリウス(1571/72-1621))
11. 組曲「戦い」(ザムエル・シャイト(1587-1654))
12. 勝ち誇る恋の神(ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1556-1609)) |
カルレス・マグラネル指揮
カペリャ・デ・ミニストレルス(古楽器使用)
編成・・
声楽-ソプラノ1、カウンターテナー1、テノール4、バリトン1
ヴィオラ・ダ・ガンバ4、ヴィオローネ1
リコーダー1、木管コルネット1、チリミア(ショームの一種/ダブル・リード楽器)1、
サックバット(トロンボーン)4、バホン(ドゥルツィアン=ルネサンスファゴット)1、
打楽器1、ギター&テオルボ1、アルパ(ハープ)1 |
録音: 2019年7月7-9日 サント・ミケル・デルス・レイス教会、バレンシア、スペイン
【これぞ筋の通った古楽サウンド!金管と羊腸弦が描き出す躍動と静謐のコントラスト】
バレンシアに拠点をおくヴィオラ・ダ・ガンバを中心とした実力派古楽器アンサンブル、カペリャ・デ・ミニストレルスの今回のテーマは「戦争と平和」
統一スペイン王国に君臨したカルロス1世(皇帝カール5世)の支配に対するバレンシア地方での反乱を切り口として、16世紀から17世紀初頭にかけて欧州各地で書かれた戦争にまつわる音楽を、意外にも戦乱期と不可分でもあった教会音楽の傑作とともに厳選したプログラムは、冒頭から心つかまれるドラマティックな魅力がたっぷり!
反乱の首謀者たちはバレンシアの職人組合を中心とする市民で、「兄弟」をあらわすヘルマニア(実際のバレンシア語ではジェルマニアですが、現在一般に標準スペイン語読みされています)と呼ばれていましたが、奇しくも彼らの敵たるカルロス1世はドイツ人たちの帝国の皇帝であったとともに音楽文化の偉大な擁護者。プログラムにはドイツ語圏の作曲家たちによる傑作も続々盛り込まれ、皇帝とバレンシアの人々の緊迫感を演出するかのよう。
しかし何より演奏がすばらしく、この時代としてはかなり大規模な弦楽・金管入り乱れての編成は、戦場の興奮を象徴するかのようなスリリングな響きから平和への祈願ともいべうき静謐さまで、7人の精鋭歌手からなる声楽アンサンブルと見事なコントラストを描き出してゆきます。
確かなテーマ性が古楽器サウンドの面白さに一貫性を与えている好企画。オーディオファンにもお勧めしたい充実内容です。

|
.
CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES
|
CVS029
(CD+DVD)
¥2700 →\2490
|
眠りに落ちるか覚醒するかはあなた次第
『国王御就寝』
〜ルイ14世の寝室に響いた「入眠の宮廷音楽」〜
1. プレリュード〔ヴェルサイユの写本より〕(ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726))
2. 王の偉大なる楽曲〔『美しき合奏曲さまざま』(1695)より〕(ド・ラランド)
3. プレリュード〔ワルシャワ音楽協会図書館の『クラクフ写本』より〕(エティエンヌ・ルモワーヌ(1640頃-1715))
4. 薄暗く、人の気配なく
〔『さまざまな作曲家による第1エール集』(1659)より〕(ミシェル・ランベール(1610-1696))
5. アティスの嘆き〔フランス国立図書館の写本より〕(ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)/編曲者不詳)
6-12. 組曲 ト長調
〔『アティス』『アルセスト』『愛の勝利』『ミューズたちの舞踏劇』抜粋
フランス国立図書館の写本、および『リュリ氏の合奏組曲とトリオ』(1713)より
一部フィリドールのトリオ[11]を含む〕(リュリ/アンヌ・ダニカン・フィリドール(1681-1728)編)
13. 陽気なアルマンド「ラ・ミュティーヌ(反乱者)」
〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(ロベール・ド・ヴィゼー(1650/65-1732以降))
14. ああ! 誰が大人しく待っておれましょう
〔『さまざまな作曲家による第11エール集』(1668)より〕(セバスティアン・ル・カミュ(1610頃-1677))
15. ラ・コンヴェルサシオン(語らい)〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(ド・ヴィゼー)
16. マルクス=アントニウスとクレオパトラの対話
〔『1、2、3、4声のための通奏低音付エール集』(1689)より〕(ランベール)
17. プレリュード〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(ド・ヴィゼー)
18. 嘆き〔『トリオによる作品集』(1694/1707)より〕(ミシェル・ド・ラ・バル(1675-1745))
19. 『町人貴族』のアルルカンたちのシャコンヌ
〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)/編曲者不詳)
20-22. ジグ、リゴードンとブランル(『トリオによる作品集』(1692)より)(マラン・マレ(1656-1728))
23. パッサカーユ〔『ヴォドリ・ド・セズネ写本』(1699)より〕(ド・ヴィゼー)
24. 夜は好きに過ごさせて〔『2、3声のためのエール集』(1678)より〕(ル・カミュ)
25. 子守唄、または揺り籠に寄り添う恋の神
〔『クラヴサン曲集 第3巻』(1722)より〕(フランソワ・クープラン(1668-1733)) |
ダナエ・モニエ、ユジェニー・ルフェビュール**(ソプラノ)
マルク・モイヨン*、エティエンヌ・バゾラ**(バリトン)
ジョゼフ・コッテ、川久保洋子、ビルジット・ゴリス**、バトリス・リノン**(ヴァイオリン)
トマ・ルコント、ヴァレリー・バルサ(フラウト・トラヴェルソ)
ミリアム・リニョル、マティルド・ヴィアル(ドシュ&バス・ド・ヴィオル)
ジュリー・デサン(バス・ド・ヴィオル)
アントワーヌ・トゥーシュ(バス・ド・ヴィオロン)**
カロリーヌ・リービ(バロックハープ)**
セバスティアン・ドゥセ(クラヴサン)
ロマン・ファリク(テオルボ風リュート、バロックギター)*
ティボー・ルーセル(テオルボ、バロックギター、総指揮)
*CDのみ **DVDのみ |
CD録音: 2019年7月15-18日、ヴェルサイユ宮殿
(74分)/DVD収録: 2020年6月22日、ヴェルサイユ宮殿 (カラーNTSC、All
regions、片面二層、59分)
DVD収録曲、以下のとおりです。
(赤字はCD未収録)
【かの国王が眠るまで奏でさせた名品を、ヴェルサイユに集う精鋭たちの絶品解釈で】
ルイ14世は洗練された文化人たちを王室に集め、建築や美術、練兵や服飾のみならず音楽においても最高級の粋に囲まれました。
しかもその宮廷生活を公に披露し、衆人見守るなか絢爛な音楽を奏でさせ食事をしたり、寝室に向かったりしています。そして最後はマレやド・ヴィゼーらごく数人の秀でた楽人たちだけを寝室に連れ、眠りに落ちるまで音楽を奏でさせたそうです。
本盤はそこで王が聴いたであろう、昔日の栄光と安らぎを演出する楽曲を入念に選曲。
フランス語圏の古楽界で多忙な活躍を続けてきた実力派たち(トラヴェルソのヴァレリー・バルサやヴァイオリンの川久保洋子など多くの一流アンサンブルで見かける奏者ばかりです)が本気で「昔日の安らぎ」を追求した演奏を、Alpha初期の名盤群で知られる自然派録音技師ユーグ・デショーによるエンジニアリングで生々しく収録しました。
結果それが王者の豊かさで快眠をもたらすか、むしろ脳を刺激されて聴き入ってしまうかはあなた次第・・・
ヴェルサイユ・バロック音楽センターの碩学トマ・ラコントによる充実解説(英独訳付)のほか、絢爛の極致ともいうべき史跡ヴェルサイユ宮殿でのライヴを収録したDVDが添えられているのも嬉しいところです。
|
GRAND PIANO
|
|
ハルシャーニ(1898-1954):ピアノ作品全集 第3集 |
ジョルジオ・コウクル(ピアノ) |
1-4. ピアノ・ソナタ(1926)‛&世界初録音
4つの小品(1924)‛&世界初録音
5. 第1曲 前奏曲/6. 第2曲 セレナード/7.
第3曲 エアー/8. 第4曲 舞曲
子供のための小組曲(1923)‛&世界初録音
9. 第1曲 前奏曲/10. 第2曲 ヴァルセット
小さなワルツ/11. 第3曲 メヌエット/12. 第4曲
行進曲
ピアノ組曲(1930)‛&世界初録音
13. 第1曲 前奏曲/14. 第2曲 ロマンス/15.
第3曲 間奏曲/16. 第4曲 夜想曲
17. 1937年万博の遊園地 - ル・トゥールビヨン・メカニーク(1937)
18-19. 2つのブルレスケ(1927)‛&世界初録音
20. ノヴェレッテ(1925)‛&世界初録音
21. 狂詩曲(1924)‛&世界初録音
3つの即興曲(1952)‛&世界初録音
22. 第1番 ムーヴマン/23. 第2曲 フラネリー/24.
第3曲 夜想曲 |
録音2020年3月13日‛&1-13 2020年5月20日‛&14-24 Studio
Bottega del pianoforte,Lugano, Switzerland
ハンガリー出身の作曲家ハルシャーニ。ブダペストでコダーイに学んだ後、1923年よりパリに滞在、マルティヌー、タンスマン、チェレプニンら異国からやってきた作曲家たちとともに「エコール・ド・パリ(パリ派)」と呼ばれるグループを結成。フランス近代やジャズの作風とハンガリー民謡を融合させたユニークな作品を数多く生み出したことで知られています。
第3集には1920年代の作品を中心に、晩年の「3つの即興曲」を収録。ほとんどは世界初録音であり、ハルシャーニの多彩な作風を楽しめます。
情熱的な舞曲のリズムと抒情が融合した「ピアノ・ソナタ」や、ジャズ風の「ブルレスケ」、瞑想的な雰囲気を持つ「ピアノ組曲」などの作品を、第1集、第2集と同じくチェコ出身のピアニスト、ジョルジオ・コウクルが見事なテクニックで聴かせます。
プロモーション動画: https://youtu.be/p8ZzntOVQL8
|
|
GP852
(2CD)
¥3000
|
アレクサンドル・スペンジアリャン(1871-1928):
ピアノ作品全集&ピアノを伴う室内楽作品集
【CD1】
エレヴァン・エチュード集 Op.30(1925)‛&世界初録音
1. No.1. Heydari ヘイダリ/2. No.2.
Gidzhas ギジャス
クリミアのスケッチ 第1集 Op. 9 (1903)(ピアノ版)
3. No.1. Air de danse エール・ド・ダンス/
4. No.2. Chanson elegiaque 悲しい歌/
5. No.3. Chanson a boire 宴会の歌/
6. No.4. Air de danse 'Kaitarma' エール・ド・ダンス「カイタルマ」/
7. ワルツ 変ロ長調(1892)‛&世界初録音/8.
ワルツ 変ホ長調(1893)‛&世界初録音/
9. スケルツォ ニ長調(1894)‛&世界初録音/10.
メヌエット 変ロ長調 Op.3, No.1(1895)‛&世界初録音/
11. 舟歌 ト短調(1895)‛&世界初録音/12.
序奏とハイタルマ(1895)‛&世界初録音/
13. 子守歌 Op.3, No.2(1894)‛&世界初録音/14.
メヌエット ニ短調(1897)‛&世界初録音/
15. 勇敢な戦士たち Op.26(1915)‛&世界初録音/
16-17. 民謡、舞曲とハイタルマ(1917)‛&世界初録音
【CD2】
1. ワルツ ホ短調-ヴァイオリンとピアノのために(1892)‛&世界初録音/
2. 民謡-ヴァイオリンとピアノのために(1903)‛&世界初録音/
3. ロマンス-ヴァイオリンとピアノのために(1892)‛&世界初録音/
4. 子守歌-ヴァイオリンとピアノのために(1893)‛&世界初録音/
5. メロディ-ヴァイオリンとピアノのために(1894)‛&世界初録音/
6. カンツォネッタ ニ長調-ヴァイオリンとピアノのために(1896)‛&世界初録音/
7. ハイタルマ Op.9 No.4-ヴァイオリンとピアノのために(1903)‛&世界初録音/
8. ロマンス ヘ長調-チェロとピアノのために(1893)‛&世界初録音/
9. ロマンス ト短調-チェロとピアノのために(1893)‛&世界初録音/
10. 舟歌 ト長調-チェロとピアノのために(1894)‛&世界初録音/11.
舟歌 ト短調-チェロとピアノのために(1896)
ピアノのための編曲集・・・ヴィリー・サルキシャン(1930-)による編曲
12. バラに Op.1 No.3(1894)‛&世界初録音/13.
東方の子守歌 Op.5 No.2(1900)‛&世界初録音/
14. ミ・ラル・ブルブル Op.22 No.2(1910)‛&世界初録音/
15. クリミア・タタール人の歌 Op.25 No.1
子守歌(1915)‛&世界初録音/
16. サヤト・ノヴァの歌 - ガリブ・ブルブル(1925)‛&世界初録音/17.
最愛の人へ(1916)‛&世界初録音/
18. クリミアのスケッチ 第2集 Op.23 No.5
ねずみ(1905)‛&世界初録音
アルマスト(1918-1928)(抜粋)‛&世界初録音
19. 乙女の踊り/20. 男性の踊り/21. ペルシャ人の行進 |
ミカエル・アイラペティアン(ピアノ)‛&CD1,CD2:1-11、
ユリア・アイラペティアン(ピアノ)‛&CD2:12-21、
ウラディーミル・セルゲーエフ(ヴァイオリン)‛&CD2:1-7、
デミアン・フォーキン(チェロ)‛&CD2:8-11 |
録音 2019年3月15日 Great Hall of the State
Tchaikovsky Conservatory,Moscow, Russia
クリミア生まれのアルメニア人作曲家・指揮者アレクサンドル・スペンジアリャン(ロシアではスペンディアロフ)。リムスキー=コルサコフに師事、先輩のグラズノフから「非の打ちどころのない素晴らしい技術を持った音楽家」と讃えられ、彼と親交を結びました。
1925年にはエレバンで音楽大学の教授や学生からなる18名のオーケストラを指揮、これは後にアルメニア・フィルハーモニー管弦楽団に成長するなど、若い音楽家たちの育成にも力を注ぎました。
ロシアとアルメニアの民族要素を併せ持つ彼の作品は、楽譜出版社ベリャーエフらにも高く評価され、アルメニア国民楽派の開祖とされています。
このアルバムでは、オリジナルのピアノ曲とピアノを伴う室内楽曲の全てに加え、後輩の作曲家サルキニャンによる歌曲のピアノ版編曲を収録。ほとんどが世界初録音となる作品を楽しめます。
演奏はミカエル・アイラペティアン。これまでに自身の作品を含むアルバム10枚を超えるアルメニア作曲家の作品をリリース、この国のクラシック音楽の発展と普及に多大な貢献をしたことで、アルメニア共和国国家賞を受賞しています。

|
|
|
20世紀のタンゴ集 第1集
1. エンリケ・デルフィーノ(1895-1967): レ・ファ・シ(1917)/2.
フアン・"パーチョ"・マリオ(1880-1934):
アルメノンビーユ(1908)/
3. アンヘル・グレゴリオ・ビジョルド(1861-1919):
エル・ポルテニート ブエノスアイレスっ子 (1903)/
4. アンヘル・グレゴリオ・ビジョルド: エル・チョクロ
とうもろこし(ピアノ版)(1903頃)/
5. エドゥアルド・アロラス(1892-1924): パパス・カリエンテス
熱いポテト (1910代)/
6. ヘラルド・マトス・ロドリゲス(1897-1948):
ラ・クンパルシータ カーニバルの行列 (1917)/
7. フランシスコ・デ・カーロ(1898-1976):
フローレス・ネグラス 黒い花 (1927)/
8. アンヘル・グレゴリオ・ビジョルド: エル・トリート
子牛 (1910)/
9. アグスティン・バルディ(1884-1941): ヌンカ・トゥボ・ノビオ
恋人もなく (1928)/
10. フアン・カルロス・コビアン(1896-1953):
ラ・カシータ・デ・ミス・ビエホス わが両親の家
(1932)/
11. フアン・ベントゥーラ・クッカーロ(1915-?)&ニコラス・ルイス・クッカーロ(?-1973):
シルエタ・ポルテーニャ ブエノスアイレスの影法師
(1936)/
12. ホセ・パスカル(1910-1978): アラバル
場末 (1934)/
13. セバスティアン・ピアナ(1903-1994):
ティンタ・ロハ 赤いインク (1941)/
14. ペドロ・ラウレンス(1902-1972): ミロンガ・デ・ミス・アモーレス
わが愛のミロンガ (1937)/
15. オルランド・ゴニ(1914-1945): ミ・レガーロ 贈りもの
(1944)/
16. ドミンゴ・フェデリコ(1916-2000): ペルカール
貧しい娘 (1951)/
17. アンセルモ・アルフレード・アイエタ(1896-1964):
コラレーラ 家畜の囲い (1946)/
18. アルフレード・ゴッビ(1912-1965): エル・アンダリエゴ
放浪者 (1951)/
19. ロベルト・パンセラ(1932-2005): ナトゥラレーサ・ムエルタ
静物画 (1955)‛&世界初録音/
20. エンリケ・フランチーニ(1916-1978):
テマ・オトーニャル 秋のテーマ (1955)/
21. フリアン・プラサ(1928-2003): メランコリコ
憂鬱な (1960)/
22. エミリオ・バルカルセ(1918-2011): シデラル
天体 (1962頃)/23. フリアン・プラサ: ノスタルヒコ
(1962)/
24. オスバルド・ペドロ・プリエーゼ(1905-1995):
ア・ロス・ルティスタス・プラスティコス (1964)/
25. マリアーノ・モーレス(1918-2016): エル・フィルレーテ
派手なダンス・ステップ (1943) |
ミリアン・コンティ
(ピアノ・・Yamaha Disklavier DC7X Enspire
Proand Yamaha DCFX ENPRO) |
|
録音 2020年9月15-24日 Conti Studio, Buenos
Aires,Argentina and Yamaha ArtistsServices,
New York, USA
世界中で広く愛されている「タンゴ」。18世紀後半にイベリア半島で発祥した舞曲を起源としていますが、スペイン帝国による植民地政策の結果として、アルゼンチンとウルグアイの間を流れるラプラタ川の河口地域にこのダンスパターンが伝わり、人々に愛されるようになります。
19世紀後半には「タンゴ」と題された譜面が書かれ、同じ頃にはバンドネオンを用いた楽団が出現、そして1903年頃にアンヘル・ビジョルドが作曲した「エル・チョクロ(とうもろこし)」が大流行。
この曲は世界中のタンゴ楽団によって演奏され、ビジョルドはタンゴの創始者の一人として広く讃えられました。以降、アルゼンチンを中心に多彩なタンゴが生まれ、そのスタイルも変化していきます。
この「20世紀のタンゴ集」はアルゼンチン出身のピアニスト、ミリアム・コンティが100曲を超えるタンゴを紹介するシリーズ。
第1集では前述の「エル・チョクロ」を含む25曲が演奏されています。
初期のシンプルなタンゴから、1960年代のモダンタンゴまでざまざまな作品を存分にお聞きください。

|
LINN RECORDS
|
|
ハイドン: 第2アポーニー四重奏曲 作品74 (弦楽四重奏曲第72-74番)、スコットランド民謡
ハイドン:
1-4. 弦楽四重奏曲 第72番 ハ長調 作品74-1
ナサニエル・ガウ(1763–1831)、ニール・ガウ(1727–1807)
/ マクスウェル弦楽四重奏団 編曲:
5.「Coilsfield House コイルスフィールド・ハウス」
-「Drunk at Night, Dry in the Morning
夜にゃ呑んだくれ、朝にゃカラカラ」
ハイドン:
6-9. 弦楽四重奏曲 第73番 ヘ長調 作品74-2
シーネ・ニクフィオンライク(19世紀)、作者不詳
/ マクスウェル弦楽四重奏団 編曲:
10. 「Fear a' Bhata 舟人」-「Da Full
Rigged Ship/Da New Rigged Ship 装備万全の船/新装された船」
ハイドン:
11-14. 弦楽四重奏曲 第74番 ト短調 「騎手」
作品 74-3
作者不詳、ウィリアム・マーシャル(1748–1833)、イサーク・クーパー(1755頃-1811頃)
/ マクスウェル弦楽四重奏団 編曲:
15.「The Burning of the Piper's Hut
バグパイプ吹きの小屋の火事」
-「The Marquis of Huntly ハントリー侯爵」
-「Miss Gordon of Gight ガイトのゴードン嬢」 |
マクスウェル四重奏団
コリン・スコビー(ヴァイオリン)、
ジョージ・スミス(ヴァイオリン)、
エリオット・パークス(ヴィオラ)、
ダンカン・ストラチャン(チェロ) |
録音: 2019年12月14-17日 ユーディ・メニューイン・スクール、ストーク・ダバノン、サリー、UK
【若きクァルテットによる「アポーニー四重奏曲」&「スコットランド民謡」第2弾!】
2010年にイギリスで結成され、2017年にトロンヘイム国際室内楽コンクールで聴衆賞を受賞しているマクスウェル四重奏団のアルバム第2弾。
前作(CKD602)に引き続き、ハイドンが最初のイギリス旅行からウィーンへ戻ってすぐに書き始められた「アポーニー四重奏曲」と、彼らの故郷スコットランドの民謡を組み合わせ、その影響と関連性を探るという試みとなっています。
若い世代ならではの透明感と艶のあるハイドンが何と言っても魅力ですが、スコットランド民謡の陽気さと哀愁を清々しく聴かせるセンスがまた素晴らしく、たいへん美しく心地よいアルバムに仕上がっています。
プロモーション動画: https://youtu.be/A7GtGicbVcU
|
RAMEE
|
|
『SERENISSIMA いとも晴朗なる都』〜ヴェネツィアという都市の肖像、1726年頃〜
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
1-3. オーボエ協奏曲 ニ短調 RV 454(作品8-9〔RV
236〕のオーボエ版)
4-7. 室内カンタータ「疑念の陰に」 RV
678-ソプラノ、フラウト・トラヴェルソと通奏低音のための
8-11. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
イ長調 RV758(マンチェスター・ソナタ第6番)
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
12. チェンバロのためのソナタ ホ長調
K 162
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):
13. アリア「慈悲深き天よ、わたしをお守りください」
-ソプラノ、オーボエ、弦楽合奏と通奏低音のための(歌劇『アリアンナとテーゼオ』より)
14-16. 室内カンタータ「よく茂ったプラナタスが」-ソプラノと通奏低音のための
ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):
17-19. オーボエと通奏低音のためのソナタ
ハ長調(作品2-2) GSM 1323b
ヴィヴァルディ:
20-23. カンタータ「ため息をついて何になろう」
RV 679-ソプラノ、弦楽合奏と通奏低音のための |
ザ・1750プロジェクト(古楽器使用)
ペリーヌ・ドヴィレール(ソプラノ)、
ブノワ・ローラン(オーボエ)、
ヤン・ファン・デン・ボルレ(フラウト・トラヴェルソ)、
ヤツェク・クジトウォ、サロメ・ラトー(ヴァイオリン)、
ナディーヌ・エンリクス(ヴィオラ)、
マティルド・ヴォルフス(チェロ)、
コルネール・ベルノレット(チェンバロ) |
録音: 2019年3月30日-6月2日 サン・マルタン教会、マリル、ベルギー
【最も充実した時期のヴェネツィア・バロックと、ピリオド管楽器の魅力がここに】
バロック後期から古典派時代にかけてのオーボエ作品に通じ、Ricercarレーベルに充実したディスコグラフィを持つブノワ・ローラン。
ベルギー、オランダ、フランスなどの音楽仲間たちと立ち上げた気鋭グループ「ザ・1750プロジェクト」とともに、1720年から1750年へと至る、バロック音楽の粋ともいうべき時期の1年ごとに光をあてながら、知られざる名品を有名作品に絡めて紹介してゆく企画を立ち上げました。
その第1弾は1726年、ヴェネツィアの音楽に焦点をあてた充実のプログラム。当時この地で最大の巨匠として活躍していたヴィヴァルディは、『四季』を含む『和声と創意の試み』作品8がヒットを続け、遠く離れたパリでもオペラを上演する人気ぶり。
さらにミラノ出身のサンマルティーニ兄やナポリ育ちのポルポラなど、イタリア各地の俊才たちが出入りしてヴェネツィアの音楽界をひときわ盛り上げていました。
今回、演奏陣は欧州各地の図書館に残る当時の手稿譜を精査のうえ、極小編成で協奏曲や室内楽の名品を続々披露しているほか、さらに今上り調子の古楽歌手ペリーヌ・ドヴィレールを迎え、声楽作品でも精彩に富んだ演奏を聴かせてくれます。
バロック・オーボエやトラヴェルソなど、独奏楽器としての可能性に当時ヴェネツィアでも注目が集まりつつあった楽器が映える作品も、このアルバムの大きな魅力となっています。
|
TOCCATA CLASSICS
|
|
フランシス・ジョージ・スコット(1880-1958):
ピアノ作品全集 |
クリストファー・ギルド(ピアノ‛&Steinway
D) |
フランシス・ジョージ・スコットによる8つの歌(R.スティーヴンソン編)
1. No.1 Since all thy vows, false maid,
are blown to air/2. No.2 Wha is that at
my bower-door?/
3. No.3 O were my love yon lilac fair/4.
No.4 Wee Willy Gray/5. No.5 Milk-Wort and
Bog-Cotton/
6. No.6 Crowdieknowe/7. No.7 Ay Waulkin,
O/8. No.8 There's news, lasses, news
9. Urlar 大地(1948)/10. April Skies 4月の空(1912?)
11-67. Intuitions 直観/
68. The Two Neighbours (Campbell Hay) 二人の隣人(キャンベル・ヘイ)-異稿(1952))/
69. Minuet and Trio メヌエットとトリオ(1903)/70.
La Joie 喜び(1910頃)
1-8を除き世界初録音 |
録音 2019年2月24日 Turner Sims Concert
Hall, Southampton UK
20世紀初頭に巻き起こった「スコットランドのルネサンス」ブーム。文学を中心に音楽や絵画、政治にまで及ぶこの運動は、当時のスコットランド人における文化的ナショナリズムの精神を呼び覚ましました。
作曲家フランシス・ジョージ・スコットもこの流れに影響を受けた一人で、パリでデュカスに師事し、グラスゴーで音楽講師を務めながら、ロバート・バーンズやウィリアム・ダンバーらの詩を用いた数多くの歌曲を作曲。スコットランド民謡を巧みに用いたこれらの歌曲は、20世紀の英国作曲家たちにも影響を与えました。
このアルバムにはロナルド・スティーヴンソンがピアノ版に編曲した「8つの歌曲」をはじめ、スコットランドのダンスや風景を短い曲で表現した57曲からなる「直観」など世界初録音を含む作品が収録されています。
|
|
|
グリゴリー・クレイン(1879-1955):ピアノ作品集
1-2. Deux poemes 2つの詩曲 Op.5b
3-7. Cinq preludes 5つの前奏曲 Op.5a
8. Prelude 前奏曲 Op.5
9-10. Deux poemes 2つの詩曲 Op.10(1915出版)
11. Poeme 詩曲 Op.16(1916)
12-13. Deux mazurkas 2つのマズルカ Op.19(1926出版)
14. Cortege mystique 神秘的な行列 Op.22(1916)
15-17. Trois poemes 3つの詩曲 Op.24(1918-1923)
18. ソナタ 第2番 Op.27(1924)
18を除き世界初録音 |
ジョナサン・パウエル(ピアノ) |
録音 2018年9月17,18日 Jacqueline du Pre
Music Building, St Hilda's College,Oxford
UK
ロシア系ユダヤ人の作曲家グリゴリー・クレイン。モスクワでパウル・ユオン、レインゴリト・グリエールに師事し、1905年から1908年まではライプツィヒでマックス・レーガーに師事。1913年からはユダヤ民族音楽協会モスクワ支部に加入し、当時の主要な作曲家の一人として認められました。
このアルバムには、グリーグや師であるレーガーの影響が感じられる初期の作品から、スクリャービンを思わせる複雑な和声を用いた中期から円熟期の作品を収録。
ソナタ以外は世界初録音となるクレインの知られざる曲をイギリス出身の名手ジョナサン・パウエルの演奏でお聴きいただけます。
|
|
|
リヴィア・テオドレスク=ショケニア(1959-):
バレエ音楽『Rouge et le noir 赤と黒』
1. プロローグ
第1幕
第1場: A Small Town called Verrieres
ヴェリエールと呼ばれる小さな町/
2. Soldiers' March兵士の行進第2場:
A Father and a Son 父と息子/
3. The Quarrel 喧噪第3場: The Church
教会/4. The Church 教会
第2幕第1場: The Mayor's House 市長の家
5. The Meeting – 出会い/6. The
Mayor's House (Passacaglia) 市長の家(パッサカリア)第2場:
Vergy ヴェルジー/
7. Vergy – Love Duet ヴェルジー
– 愛の二重唱第3場: Besancon ブザンソン/
8. The Seminary at Besancon ブザンソンの神学校
第3幕第1場: The High Aristocracy in Paris
パリの高級貴族
9. The Ball 舞踏会/10. Seduction 誘惑/11.
Alone ただ一人第2場: The Game of Letters
手紙のゲーム/
12. Korasoff コラソフ/13. Passion
Tango 情熱のタンゴ第3場: The Revenge 復讐/
14. The Scandal スキャンダル/15. The
Letter 手紙/16. The Bells – Carillon
鐘 – カリヨン
エピローグ
17. The Prison – 刑務所 –18.
The Judgement 判決/19. Last Meeting –
最後の面会/
20. The Execution – 執行/21.
The Death of Madame de Renal レーナル夫人の死
世界初録音 |
ミハエラ・スタンチュ(ソプラノ)‛&19、
ロメオ・コルネリウス(カウンターテナー)‛&8、
ルーマニア国立歌劇場管弦楽団、
ルーマニア国立歌劇場合唱団(男声)‛&8、
ルミニツァ・エレフテリウ(コンサート・マスター)、
ラズヴァン・チェルナット(指揮) |
|
録音 2000年6月11-15日 studios of the Romanian
Radio Broadcasting Corporation, Bucharest
ルーマニアの女性作曲家リヴィア・テオドレスク=ショケニア。地元の音楽院でピアノを学び、1998年から1999年にはルーマニア政府から奨学金を得て、イギリスに留学。その後はブカレストに戻り、国立音楽大学の教授としてルーマニアの音楽教育に力を注いています。
このバレエ音楽『赤と黒』はスタンダールの同名小説をモティーフにした作品。実在の事件を元に、青年の青春や恋愛と貴族階級の腐敗を絡めた壮大な原作から、テオドレスク=ショケニアは印象的なエピソードを抽出し、ルーマニア民謡を巧みに用いたモダンな音楽を付けることで独自の世界を創出しています。
|
|
|
アーノルド・グリラー(1937-): 管弦楽作品集
第3集
1-6. Dances under an Autumn Sky 秋空の下でのダンス(2017)
7-15. ヴァイオリン協奏曲 ヨディット・テクレへの音楽(2017)
16-19. 合奏協奏曲(1955)
20-23. トランペット協奏曲(2018)
世界初録音 |
カミラ・ビドロフスカ(ヴァイオリン)7-15
マティルダ・ロイド(トランペット)20-23
ポール・マン(指揮)
リエパーヤ交響楽団 |
録音 2020年1月30日16-19 2020年10月5-9日1-15,20-23 グレート・アンバー・コンサート・ホール、リエパーヤ、ラトヴィア
イギリスの世界的名ヴァイオリニスト、シドニー・グリラーを父に持つ作曲家アーノルド・グリラーの管弦楽作品集。
第3集となるこのアルバムでは2017年から2018年に書かれた3曲の最近の作品と、最も初期の1955年に書かれた「合奏協奏曲」を収録。
エキサイティングな楽想と情緒豊かな楽想がバランス良く配置された個性的な作品が並びます。「ヴァイオリン協奏曲」はTOCCATAレーベルの主宰者マーティン・アンダーソンの亡き妻ヨディットのために書かれた作品。ベルクのヴァイオリン協奏曲を思わせる深い哀悼の意に満ちています。
他には、活気ある「トランペット協奏曲」、ストラヴィンスキー風のリズミカルな「秋空の下でのダンス」が収録されています。
|
<映像>
<LP>
キング・インターナショナル(LP)
|
KKC 1181/6
(6LP)
¥27500(税込)
|
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全6曲) |
ユリア・フィッシャー
(ヴァイオリン;1742年製グァダニーニ) |
LP 1
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調
BWV1001
Side A
Ⅰ:アダージョ(4'41")/Ⅱ:フーガ、アレグロ(5'55")
Side B
Ⅲ:シチリアーノ(2'59")/Ⅳ:プレスト(3'35")
LP 2
・無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1
番 ロ短調 BWV1002
Side A
Ⅰ:アルマンド(6'27")/Ⅱ:ドゥーブル(2'53")/Ⅲ:クーラント(2'59")/Ⅳ:ドゥーブル(3'28")
Side B
Ⅴ:サラバンド(4'17")/Ⅵ:ドゥーブル(3'11")/Ⅶ:テンポ・ディ・ボレア(3'56")/Ⅷ:ドゥーブル(3'36")
LP 3
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調
BWV1003
Side A
Ⅰ:グラーヴェ(4'53")/Ⅱ:フーガ(8'12")
Side B
Ⅲ:アンダンテ(5'30")/Ⅳ:アレグロ(5'34")
LP 4
・無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2
番 ニ短調 BWV1004
Side A
Ⅰ:アルマンド(4'42")/Ⅱ:クーラント(2'28")/Ⅲ:サラバンド(4'54")/Ⅳ:ジーグ(4'02")
Side B
Ⅴ:シャコンヌ(15'47")
LP 5
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3 番
ハ長調 BWV1005
Side A
Ⅰ:アダージョ(5'20")/Ⅱ:フーガ(10'33")
Side B
Ⅲ:ラルゴ(3'55")/Ⅳ:アレグロ・アッサイ(4'46")
LP 6
・無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3
番 ホ長調 BWV1006
Side A
Ⅰ:プレリュード(3'25")/Ⅱ:ルール(5'08")/Ⅲ:ロンドーによるガヴォット(3'09")
Side B
Ⅳ:メヌエットⅠ - Ⅱ(3'56")/Ⅴ:ブーレ(1'28")/Ⅵ:ジーグ(1'53") |
日本独自企画、200 セット完全限定プレス
ユリア・フィッシャーのバッハ無伴奏が6 枚組LP
の贅沢カッティングで登場!
セッション録音:2004 年12月/ドープスヘヅィンデ教会(アムステルダム)
DDD、国内プレス、200セット完全限定、LP
1 17'10、LP 2 30'47、LP 3 24'09、LP 4 31'53、LP
5 24'34、LP 6 18'59、日本語帯・解説付、
プロデューサー:ヨブ・マールセ/バランス・エンジニア:ジャン=マリー・ヘイセン/エディティング:エルド・グルート、セバスチャン・ステイン
日本独自企画。
ハイエンド、マルチチャンネル・サラウンド・レコーディングに特化したクラシック専門レーベルPENTATONE
からリリースされているユリア・フィッシャーの名盤、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータが6枚組LP
で登場。
2017年にPENTATONE レーベルからLP(3枚組
/ 独パラス社プレス)で発売いたしましたが現在は廃盤となっており、このLP
の久々の再登場。しかも国内プレスによる6 枚組でのリリースは大注目といえましょう。
PENTATONE より提供された24 bit / 96 kHz
収録のオリジナル・デジタル・マスターから、アナログ・マスターテープを製作したうえで、1組曲で1枚(A
面B 面)、計6枚、という非常に贅沢なカッティングを新たに施し、200セット限定で販売致します。
類稀な才能の持ち主の天才ヴァイオリニスト、ユリア・フィッシャーはミュンヘン生まれ。3歳でヴァイオリンを、その後ピアノも習いはじめ、すぐにその才能を開花させたフィッシャーは、ヴァイオリン、ピアノそれぞれで国際的なコンクールに複数回優勝しています。
10代の頃から商業録音のオファーがあったものの断り続けていたフィッシャーは、ヤコフ・クライツベルクとの出会いにより21歳のときにハチャトゥリアン、プロコフィエフ、グラズノフのヴァイオリン協奏曲でPENTATONE
レーベルからセンセーショナルなデビューを果たしました。
バッハの無伴奏はデビュー・ディスクと同年、2004年12月にオランダのドープスヘヅィンデ教会にて行われました。
当録音のバランス・エンジニアをつとめたジャン=マリー・ヘイセン氏が最も記憶に残る録音にもあげている、まさに伝説的な当録音はフィッシャーの驚異的な集中力で全集を完成させました。
全ての音色が瑞々しく説得力に満ちた当時21歳の演奏は、既に自己のスタイルが確立されていることを証明しております。
当時使用していた1742年製の名器グァダニーニの音色が教会に響き渡ります。
|

12/3(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
DA VINCI CLASSICS
|
|
88鍵盤のための30本の指 〜 6手連弾のための作品集
シューベルト(リバ編):セレナード D.957-4/
スヴェンセン(ハンセン編):祝祭ポロネーズ
Op.12/
テュイリエ:ボレロ・ブリラン《セビリアの一日》/
アレッター:ボレロ《ラ・ベッラ・ピカドラ》Op.200-3/
ツェルニー:ヴィクトリア・カドリーユ Op.594/
パンツィーニ:トレ・ジーリ Op.5/
ドリーヴ(ルーテロ—編):《シルヴィア》より
ピチカート・ポルカ/
シュトラウス2世(バイノフ編):トリッチ・トラッチ・ポルカ
Op.214/
シュトラウス1世(バイノフ編):ラデツキー行進曲
Op.228/
ツェルニー:ロンド・ブリランテ Op.227、ベッリーニの歌劇《夢遊病の女》による幻想曲
Op.Posth/
パンツィーニ:ヴェルディの歌劇《十字軍のロンバルディア人》によるディヴェルティメント/
ダッチ:ヴェルディの歌劇《椿姫》の主題による幻想曲 |
トリオ・ピアニスティコ・ディ・ボローニャ
〔シルヴィア・オルランディ(ピアノ)、
アルベルト・スピネッリ(ピアノ)、
アントネッラ・ヴェヘッティ(ピアノ)〕 |
88の鍵盤を舞台として躍動する60本の指。華麗なるエンターテイメント!6手連弾作品集!
イタリア、ボローニャのジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ音楽院で同級生だった3人のピアニストが、20年以上の時を経て2013年に結成した6手連弾のアンサンブル、トリオ・ピアニスティコ・ディ・ボローニャ。
この「3人のピアニスト」による「6手連弾」のためのプログラムは、6手連弾のためのオリジナル作品とアレンジ作品の両方で構成。
シューベルトやスヴェンセン、シュトラウス親子の作品では、6手連弾が織りなすカラフルで躍動感豊かな演奏が作品の知られざる側面を表現。
そしてツェルニーやパンツィーニたちによる6手連弾のオリジナル作品からは、19世紀当時、サロンや宮廷などで演奏され、聴衆を楽しませたであろう歴史と魅力が浮かび上がってきます。
88の鍵盤を舞台として60本の指が躍動する華麗なるピアノ・エンターテイメント。さあ、6手連弾の魅惑の世界へようこそ!
※録音:サーラ・デル・リドット、レッジョ劇場(トリノ)
|
|
|
バス・クラリネット 〜 雲の上に
オルトラーノ:マノラ/
ソルマーニ:雲の上に/
オルトラーノ:ロマンス/
ボルトラート:ボンゼルガスト/
ザッファローニ:カデンツァ、前奏曲とペッツォ・アパッショナート、トリオ・タンゴ、グリーンスリーヴスで/
ヴィヴィアーニ:摂動/
ボルトラート:プロムナード/
オルトラーノ:オリエンタル・トリオ |
ファウスト・サレディ(バス・クラリネット)、ステファニア・オルセッリ(ピアノ)、
リシア・ヴィガーノ(ヴァイオリン)、アンブラ・クサンナ(ヴァイオリン)、シモーネ・リブラロン(ヴィオラ)、
ナディア・ビアンキ(チェロ)、カストリオット・メルシーニ(コントラバス)、
ダヴィデ・ヴェンドラミン(アコーディオン)、セルジオ・ファヴィアン・ラヴィア(ギター)、
ステファノ・バルデッラ(マリンバ)、マッテオ・マンゾーニ(マリンバ) |
2006年よりミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団のバス・クラリネット奏者を務めている、文字通りイタリアのバス・クラリネットのスペシャリスト、ファウスト・サレディが繰り広げる現代イタリアのバス・クラリネット作品集!
サレディがチョイスしたのは1960年代以降に生まれ、現在も活躍中の5人のイタリア人作曲家たちによる10作品。
ピアノ、2台のマリンバ、ギター、弦楽四重奏などとの共演、そして無伴奏など多彩な編成の中で際立つ存在感を発揮し、バス・クラリネットの"ソロ楽器"としての魅力を存分に伝えてくれるサレディの好演。
バス・クラリネット、低音木管の魅力を存分に味わって下さい!
※録音:2019年10月−12月
|
|
|
憂鬱のさまざまな色合い
カペレッティ:
ポルトガル歌曲集
ロシア歌曲集 |
マリア・アナドン(ヴォーカル)
ポリーナ・ルノフスカヤ(ヴォーカル)
アリーゴ・カペレッティ(ピアノ)
ジュリオ・ヴィシベッリ(サクソフォン)
フラヴィオ・ミナルド(ギター) |
イタリア国内外のジャズ・シーンを主な活躍の場としてきた作曲家、アリーゴ・カペレッティ(1949−)のクロスオーヴァ—・スタイルによる2つの歌曲集。
「ポルトガル」と「ロシア」の2つの歌曲集を繋ぐキーワードは「憂鬱」。リスボン万博に招待された際にポルトガルで感じたもの、またサンクトペテルブルクに住んでいた際に感じた「憂鬱」に共通点を見出し、それを歌曲で表現しています。
ジャズ的な要素を色濃く持った独自のスタイルの歌曲集です。
※録音:2000年−2003年&2018年10月
|
|
|
冴えないリピーノよりも! 〜
ヴィオラのためのバロック時代のソナタ集
グラウン:ソナタ変ロ長調 A:XV:16
C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調 Wq.88/H.512
ヤニチュ:トリオ・ソナタ ニ長調 SA.3444
ジャルディーニ:ソナタ ヘ長調
フラックトン:ソナタ第6番 Op.2-6
|
フランチェスカ・ヴェントゥーリ・フェッリオーロ(バロック・ヴィオラ)
ヨハネス・ベルガー(チェロ)
ファジョン・リー(フォルテピアノ/ハープシコード) |
"冴えないリピエーノ"からの解放。バロック・ヴィオラのためのソナタ&トリオ・ソナタ集!
古楽の花形「バロック・ヴァイオリン」ではなく『バロック・ヴィオラ』の大いなる魅力と可能性にスポットライトをあてた古楽ファン要注目の好企画!
ヴィオラを中心に据えた多様で興味深い数々の室内楽作品を取りあげたイタリアのバロック・ヴィオラ奏者フランチェスカ・ヴェントゥーリ・フェッリオーロは、フライブルク・バロック・オーケストラのヴェルナー・ザラーなどに師事。
「ヴィオラ、チェロ、フォルテピアノ、チェンバロによる18世紀後半のソロまたはトリオ・ソナタは、バロック時代末期のヨーロッパにおける作曲の多様性を詳細に描いたものである。」と述べています。
フェッリオーロはウィリアム・フラクトンが「6つのソロ
Op.2」の序説の中で述べているのと同じように、バロック・ヴィオラをオーケストラの「冴えないリピーノ」としての役割から解放し、この楽器に新たな光を与えようと今回のプログラムを考案。
ソロ楽器としてのバロック・ヴィオラの魅力が詰まったフェッリオーロが奏でるソナタ集にご期待下さい!
※録音:2018年10月29日−11月1日、ブルク教会(ニーダー=ロースバッハ、ドイツ)

|
|
|
アド・アンティクァ 〜 無伴奏チェロのための音楽
サッリネン:エレジー Op.10
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
タマロ:トッカータ
アルビーニ:メヌエット・レント Op.66-1
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
カルヴァーニ:無伴奏チェロ組曲第3番《アド・アンティクオ》 |
コジモ・カロヴァーニ(チェロ) |
無伴奏チェロのためのレパートリーにおいて「20世紀の古典」としての地位にあるブリテンの無伴奏チェロ組曲の中から「第3番」を取り上げ、そこにリゲティやサリネン、そして2019年に作曲された3つの新作を組み合わせた「20〜21世紀の無伴奏チェロ作品集」。
シャルル・クロード1840年製のチェロを手に近現代の無伴奏レパートリーを繰り出すコジモ・カロヴァーニはフィレンツェ出身のコンポーザー=チェリスト。
ミラノ・クラシカ室内管弦楽団の首席チェリストとして活躍する傍ら作曲活動も活発で、2018年にアヴィ・アヴィダルからマンドリン協奏曲の作曲の委嘱を受けるなどその活躍は目覚ましいものがあります。
※録音:2019年9月、ティチーノ(イタリア)
|
|
|
夜と日中 〜 サクソフォンとギターのための近現代作品集
フメット:詩的な小品
バエス・セルバンテス:小品集
フローレス:夜と日中
マルティン・キンテーロ:ジョンド・マ・ノン・トロッポ
サンチェス・ベルドゥ:水の音 |
デュオ・イカルス
〔アルフォンソ・パディーリャ(サクソフォン)、
アルベルト・プラザ(ギター)〕 |
デュオ・イカルスはセルマー、ダダリオのアーティストであるスペインのサクソフォン奏者アルフォンソ・パディーリャと、スペインギターの巨匠ホセ・トーマスの門弟アルベルト・プラザが2009年に結成したアンサンブル。
サクソフォン&ギターのための編曲作品、アレンジ作品の両方を積極的に取り上げているデュオ・イカルスが今回取り組んだのは、スペインの作曲家たちの作品集。
「水の音」は、松尾芭蕉の俳句「古池や蛙飛びこむ水の音」を題材として尺八とギターのために書かれた作品で、ここでは尺八をソプラノ・サクソフォンに置き換えています。
※録音:2018年10月27日−28日、セビーリャ(スペイン)アルベルト・プラザ
|
|
|
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ集Op.1(クリュザンダー版)
ソナタ イ長調 HWV.361, Op.1-3
ソナタ ト短調 HWV.368, Op.1-10
ソナタ ヘ長調 HWV.370, Op.1-12
ソナタ ニ長調 HWV.371, Op.1-13
ソナタ イ長調 HWV.372, Op.1-14
ソナタ ホ長調 HWV.373, Op.1-15
ソナタ ト短調 HWV.364a, Op.1-6 |
マリオ・ホッセン(ヴァイオリン)
ピエロ・バルバレスキ(ハープシコード)
リリアーナ・ケハヨヴァ(チェロ) |
プーレ門下のヴァイオリニスト、ヘンデルを弾く。
数多くの偽作の存在や、ヘンデルの存命中の楽譜出版の混乱など、様々なエピソードを持つバロックの巨匠ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ。
ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1749年製のヴァイオリンと、トマスティック・インフェルト社のスペシャル・エディションの弦を組み合わせてヘンデルを奏でるのは、ソフィア、ウィーン、パリで研鑽を積み、ジェラール・プーレにも師事したヴァイオリニスト、マリオ・ホッセン。
ホッセンはクリュザンダー社が出版した旧全集に含まれている"ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ"から7曲を選曲。
真作、そして偽作とされるソナタを通じて、ヘンデルのヴァイオリン・ソナタの優れた技法を伝えてくれています。
※録音:2017年1月30−31日、ブルガリア国立放送スタジオ1(ソフィア、ブルガリア)
|
|
|
メルツ:ギター・ポートレート
祖国の花 Op.1
吟遊詩人の調べ Op.13より(オギンスキ編)
ロマンティック Op.19-1
3つの演奏会用小品 Op.65 |
アレッサンドロ・デイアーナ(ギター) |
オーストリア=ハンガリー帝国のコンポーザー=ギタリストであり、アントン・ディアベッリ、マウロ・ジュリアーニ、ヴェンツェスラウス・マティーカ、ジモン・モリトールなどが活躍したウィーンでその才能を花開かせたヨハン・カスパール・メルツ(1806−1856)。
神経痛の治療薬の過剰摂取で死の淵をさまよい、晩年はウィーン動乱やハンガリー革命に巻き込まれ厳しい生活を強いられたもの、10弦ギターを駆使しギターの表現力を大幅に飛躍させた立役者として、その名を後世に残しています。
アレッサンドロ・デイアーナはイタリア、サッサリのルイジ・カネパ音楽院、フランス、パリのエコール・ノルマル音楽院でまなんだイタリアのギタリスト。エミリオ・プジョル国際、フェルナンド・ソル国際、マリア・ルイサ・アニード国際などの様々なコンクールでの入賞、受賞歴を持つ実力者です。
※録音:2018年5月3日−10月10日、アッジュス(イタリア)
|
|
|
「ヴィオラ・ダモーレ」と「コンテンポラリー・アート」を
リンクさせるというプロジェクトの成果として誕生したアリア集「愛」
ムラトーレ:ヴィオラ・ダモーレのためのアリア集《愛》 |
ヴァレリオ・ロジト(ヴィオラ・ダモーレ) |
バロック時代の楽器である「ヴィオラ・ダモーレ」と「コンテンポラリー・アート」をリンクさせるというプロジェクトの成果として誕生したアリア集「愛」。
作品は5つのチャプターで構成されており、チャプター2(第2楽章)は、松尾芭蕉の俳句をテーマとしています。
バロックとコンテンポラリーのコラボレーションにソロで取り組むのは、エンリコ・オノフリとイヴォンヌ・エクマンに師事したバロック・ヴァイオリニスト、ヴァレリオ・ロジト。
ヴィオラ・ダモーレ1本でどこか不思議で幽玄な世界を表現しています。
※録音:2018年9月10日−13日、ローマ(イタリア)
|
MUSICAPHON
|
M59005
¥2600
〔旧譜〕
|
ヴァイオリン文献のマイルストーン
J.ハイドン:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216、
交響曲第29番 イ長調 K.201 |
アロイス・コットマン(ヴァイオリン、指揮)
コレギウム・インストゥルメンターレ・アロイス・コットマン |
「アロイス・コットマン賞」の創設者として知られる名手アロイス・コットマンの名盤2タイトル!
アロイス・コットマン(1929-)はヴァイオリンのための国際コンクール「アロイス・コットマン賞」の創設者としても知られるドイツの名ヴァイオリニスト。
本アルバムでは自身が1968年に設立した弦楽オーケストラ「コレギウム・インストゥルメンターレ・アロイス・コットマン」とともに、古典派ヴァイオリン協奏曲の名作を披露します。
このオーケストラは「倍音が豊かで透明感のある明快なオーケストラサウンドを創造すること」を目的として設立されました。
アルバムの最後にはコットマンが指揮するモーツァルトの交響曲が収録されています。
|
|
M59003
¥2600
〔旧譜〕
|
ヨーロピアン・パスウェイ
ボルトキエヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ
ト短調 Op.26
ショーソン:詩曲 変ホ長調 Op.25
クライスラー:前奏曲とアレグロ ホ短調
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ《ラ・フォリア》
Op.5-12
オトマル・マーハ(1922-2006):
独奏ヴァイオリンのためのセイキロス変奏曲 |
アロイス・コットマン(ヴァイオリン)
ルドルフ・デネマルク(ピアノ) |
アロイス・コットマン(1929-)はヴァイオリンのための国際コンクール「アロイス・コットマン賞」の創設者としても知られるドイツの名ヴァイオリニスト。
本アルバムでは『ヨーロピアン・パスウェイ』と題して国も時代もさまざまなヴァイオリン作品が取り上げられており、あまり知られていないコットマンのヴァイオリンの美しさを存分に楽しむことができます。
作品的にはチャイコフスキーやラフマニノフ的な作風で人気のロシア人作曲家、セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952)の《ヴァイオリン・ソナタ》が貴重。
濃厚なショーソンの《詩曲》、熱く歌い上げるコレッリの《ラ・フォリア》も必聴です。
デネマルクの少し乾いたピアノも味わい深い名演。
|
|
M56922
(4CD)
特別価格 ¥4800
〔旧譜〕
|
ハイドルン・ホルトマンによる明快でバランスの取れた平均律クラヴィーア曲集
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻&第2巻
BWV 846-893 |
ハイドルン・ホルトマン(ピアノ) |
ドイツのピアニスト、ハイドルン・ホルトマンによる明快でバランスの取れた平均律クラヴィーア曲集。
ホルトマンはアンタル・ドラティ、イヴァン・フィッシャー、デイヴィッド・ジンマンなどの著名な指揮者と共演し、国際的な音楽祭にも頻繁に出演しています。
ピアノ演奏に関しては、ニキタ・マガロフ、アルフレッド・ブレンデル、ウラジーミル・アシュケナージ、クリスチャン・ツィメルマンからも示唆を受けています。
彼女のディスコグラフィには、シューマンのピアノとオーケストラのための作品全集やベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番と第4番の室内楽版が含まれており、バッハからショパン、ドビュッシー、シマノフスキ、現代のツヴィ・アヴニまで幅広いレパートリーを持っていることで知られています。
※録音:2016年
|
|
M56978
¥2600
〔旧譜〕
|
ショパン&ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調《葬送》Op.35
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調
Op.111 |
ジミン・オウ=ハヴェニート(ピアノ) |
韓国の名ピアニスト、ジミン・オウ=ハヴェニートによるショパン&ベートーヴェン!アルバムタイトルの『Piano
Music Beyond Conventions』は、これらのソナタが当時の音楽的慣習を遥かに超えたものであることを示しています。
彼女の演奏は弱音や緩徐部分が特に魅力的で、思わず聴き入ってしまう深みと美しさを兼ね備えています。
※録音:2015年10月
|
.
TACTUS
|
TC670290
(2CD)
特別価格 ¥3600
|
知られざるイタリア・バロックの遺産
ベッセーギ:室内ソナタ集 Op.1 〜
アンジェロ・ミケーレ・ベッセーギ(1670−1744):
ヴァイオリン独奏とヴィオローネまたはハープシコードのための室内ソナタ集
Op.1(1710)
CD1 〜
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番/
CD2 〜
ソナタ第7番/ソナタ第8番/ソナタ第9番/ソナタ第10番/ソナタ第11番/ソナタ第12番 |
オペラ・クヴィンタ
〔ファブリツィオ・ロンゴ(ヴァイオリン)、ロシータ・イッポリート(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ファビアーノ・メルランテ(アーチリュート&バロック・ギター)、
ヴァレリア・モンタナーリ(ハープシコード)〕 |
ファブリツィオ・ロンゴによる、知られざるイタリア・バロックの遺産の発掘
シチリア島メッシーナ出身のバロック・ヴァイオリニスト、ファブリツィオ・ロンゴと自らが創設したアンサンブル、オペラ・クヴィンタによるイタリア・バロックの遺産の発掘。
前作「パンドルフィ・メアッリのソナタ集(TC621602)」に続くのは、ボローニャ出身の作曲家、ヴァイオリニスト、ハープシコード奏者であったアンジェロ・ミケーレ・ベッセーギ(1670−1744)が作曲し、1710年に出版された室内ソナタ(ソナタ・ダ・カメラ)集。
10年前に出版されたコレッリのヴァイオリン・ソナタ集
Op.5の影響も大きくみられる作品を、ファブリツィオ・ロンゴの躍動感と色彩にあふれたヴァイオリンで彩ります。
※録音:2015年12月、バニャカヴァッロ(イタリア)
|
|
|
マスチッティ、フォルナーチ、フェナローリ:アリア&ソナタ集
ミケーレ・マスチッティ(1664−1760):2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第10番(Op.4より)
ジャコモ・フォルナーチ(1598−?):愛の音楽の息吹
第1巻より
フェデーレ・フェナローリ(1730−1818):オルガン・ソナタ第2番、オルガン・ソナタ第3番、オルガン・ソナタ第5番
マスチッティ:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第11番(Op.4より)
フォルナーチ:愛の音楽の息吹 第1巻より
フェナローリ:オルガン・ソナタ第7番、オルガン・ソナタ第8番、オルガン・ソナタ第9番
マスチッティ:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第12番(Op.4より) |
ラビリント・アルモニコ
〔エリザベッタ・パッルッキ(メゾ・ソプラノ)、ピエルルイジ・メンカッティーニ(ヴァイオリン)、
ジョヴァンニ・ロータ(ヴァイオリン)、ガリレオ・ディ・イリオ(チェロ)、
ステファニア・ディ・ジュゼッペ(ハープシコード)、
マウリツィオ・マッフェッツォーリ(オルガン)〕 |
17世紀初めから18世紀終わりまでのイタリアでそれぞれ異なるスタイルで活動しながら、「イタリアのアブルッツォ州出身」という共通点で結ばれた3人の作曲家による声楽と器楽のための作品集。
フランスでイタリアのスタイルを広める役割を果たした著名なヴァイオリニスト兼作曲家のミケーレ・マスチッティのヴァイオリン・ソナタ。
重要な教師として活躍したフェデーレ・フェナローリのオルガン・ソナタ。
そして、3人の中でもっとも古く、このCDに収録されたアリアのコレクションのみが現存しているジャコモ・フォルナーチの声楽作品を収録。
※録音:2018年11月、メルゴ(イタリア)
|
|
|
ジローラモ・バルビエーリ:オルガン作品集
シンフォニア/宗教的メロディとマルツィアーレ/
フルートを模倣したアダージョとロンド/
チェロを模倣したカンタービレ/
フルート・ソロとアレグロ・マルツィアーレ/
大オーケストラを模倣したシンフォニア/
アンダンテ・モッソとマルツィアーレ/軍隊音楽を模倣して |
マルコ・モラスキ(オルガン) |
1808年ピアチェンツァに生まれ、若いころから熟達したピアニスト&オルガニストとしてキャリアを築いたジローラモ・バルビエーリ(1808−1871)の代表的なオルガン作品集。
ストップ(音色選択機構)を駆使してフルートやチェロ、オーケストラなど様々なサウンドを模倣した作品、そしてマルツィアーレ(行進曲風に)や軍楽を模した作品など、勇壮で軽快なオルガンを楽しめます。
使用楽器は、ピッツィゲットーネのサン・バッシアーノ教会に建造されたアンジェロ・アマティ・オルガン(1843)で、ジローラモ・バルビエーリも当時のこけら落としに呼ばれたという記録が残っているオルガンです。
※録音:2018年10月、サン・バッシアーノ教会(ピッツィゲットーネ、クレモナ)
|
|
TC871380
(3CD)
特別価格 ¥4800
|
ウリッセ・マッテイ:オルガンとハーモニウムのためのオリジナル作品全集 |
ファウスト・カポラーリ(オルガン、ハーモニウム*) |
CD1 〜
祝祭前奏曲/ロレートの聖母へ/エレジア/イン・メモリアム/
ロレートの聖母への祈り/前奏曲/牧歌的な印象/牧歌とミュゼッタ/
ソナタのテンポで/前奏曲ホ短調/コンテンプラツィオーネ/エグローガ/瞑想曲/
CD2 〜
前奏曲*/ジガ*/フーガ前奏曲*/オッフェルトリオ*/ペンシエーロ・オスティナート*/
ヴィジョーネ*/マルチア・デイ・レ・マジ*/アンダンテ*/瞑想曲*/前奏曲とフゲッタ*/
カント・ノスタルジコ/エレジア/ヴィジョーネ/トッカータ=カリヨン/
CD3 〜
結婚行進曲/カント・ノスタルジコ(2)/エレジア/ジガ/牧歌/哀歌/
エレジア/トッカータ・ファンファーレ/協奏的練習曲/トッカータ
ロ短調 |
長い間忘れられ、過小評価されていた20世紀初頭のオルガン芸術の再発見。
巡礼地や観光地としても有名なロレートの聖なる家(サンタ・カーザ)のバシリカで第1オルガニストを務め、後にトリノ音楽院の教師となり、当時「オルガニストの王子(il
Principe degli organisti)」と呼ばれたウリッセ・マッテイ(1876−1947)のオルガンとハーモニウムのためのオリジナル作品全集。
演奏は、トリノ音楽院でオルガンとグレゴリオ聖歌を教え、クレモナ大聖堂の第1オルガニストを務めるファウスト・カポラーリ。
※録音:2017年
|
|
TC671390
(2CD)
特別価格 ¥3600
|
マンチーニ:12のソロ(ロンドン, ca.1724)
CD1 〜
ソナタ第1番(リコーダー)/ソナタ第2番(リコーダー)/
ソナタ第3番(ハープシコード)/ソナタ第5番(フルート)/
練習のためのハープシコードによるトッカータ(第1番)/
ソナタ第4番(リコーダー)/ソナタ第6番(リコーダー)/
CD2 〜
ソナタ第7番(リコーダー)/ソナタ第8番(リコーダー)/
ソナタ第9番(ハープシコード)/ソナタ第10番(フルート)/
練習のためのハープシコードによるトッカータ(第2番)/
ソナタ第11番(リコーダー)/ソナタ第12番(リコーダー) |
アルモニア・デッレ・スフェーレ
〔ダニエーレ・サルヴァトーレ(リコーダー、フルート)、
ペリクリ・ピーテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)、
シルヴィア・ランバルディ(ハープシコード)〕、
ペドロ・アルカセル・ドリア(テオルボ、バロック・ギター) |
フランチェスコ・マンチーニの、リコーダー&フルート・ソナタ集!
ピリオド・アンサンブル、アルモニア・デッレ・スフェーレのリーダーを務めるフルート奏者&研究家、ダニエーレ・サルヴァトーレが吹く、1724年頃にロンドンで出版されたマンチーニの12のソナタ集。
ナポリ楽派の代表的作曲家であり、オペラとオラトリオでも音楽史に大きく貢献したフランチェスコ・マンチーニ(1672−1737)による、もっとも野心的な器楽作品の1つを紹介します。
※録音:2016年10月、ヴォギエーラ(イタリア)
|
|
|
マルティーニ:アツィオーネ・テアトラーレ(1726)
アツィオーネ・テアトラーレ(1726)/ボローニャの市場での露天商による呼び声* |
ジャコモ・コントロ(バス/メリッサ)、ヴィンチェンツォ・ディ・ドナート(テノール/セルピッロ)、
アンゲラ・トロイロ(アルト/グリレッタ)、ダニエーレ・サルヴァトーレ(バス・フルート)、
ペルクリ・ピーテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジョヴァンニ・フィーニ(アーチリュート)、
マルチェッロ・ロッシ・コッラディーニ(ハープシコード)、エウリディーチェ室内合唱団*、
アンサンブル・ディ・ストゥルメンティ・アンティーキ・チルチェ*、
ピエール・パオロ・スカットリン(指揮)* |
博識な演奏家、音楽論文の専門家、先駆的な歴史家、そして本物の「マエストロ」として名声を誇った多才な音楽家、ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ(1706ー1784)。
作曲家としても、ミサ曲、モテット、詩編曲、讃美歌、オルガンやハープシコードのソナタ、協奏曲、カンタータ、世俗的なアリアなど様々な作品を残したマルティーニの作品から、小規模な劇場音楽であるアツィオーネ・テアトラーレ(1726)と「ボローニャの市場での露天商による呼び声(Richiami
degli ambulanti al Mercato di Bologna)」を復元。
18世紀ボローニャの活気ある日常の側面を現代に呼び起こします。
※録音:2017年7月、ボローニャ(イタリア)
|
|
|
カンドッティ:オルガン作品集
シンフォニア第5番ハ長調 Op.4(1829)/
ソナティナ ト長調(1833)/4つの短いアダージョ
Op.98(1833)/
シンフォニア第22番ニ短調 Op.142(1835)/
ロンド ハ長調 Op.131(1835)/パストラーレ
ト長調 Op.77(1831)/
ソナタ ニ長調 Op.46(1830)/アンダンテ
ヘ長調 Op.45(1830)/
3つの牧歌的小品 Op.292(1848) |
ヘルヴィン・フクストラ(オルガン) |
独学で音楽を学び、北東イタリアのウーディネ県にあるチヴィダーレ・デル・フリウーリ大聖堂で楽長を務めた宗教家、オルガニスト、作曲家、ジョヴァンニ・バッティスタ・カンドッティ(1809−1876)の壮麗なオルガン作品集。
イタリア、バッサ・フリウラナで行われたヒストリカル・オルガンのための国際オルガン・コンクール2018で第1位を獲得したオランダのオルガニスト、ヘルヴィン・フクストラが、ウディーネ県タルマッソンスにあるサン・ロレンツォ・マルティーレ教会のヴァレンティーノ・ザニン・オルガン(1850)を演奏。
※録音:2019年4月、タルマッソンス(イタリア)
|
|
|
無伴奏ヴァイオリンのための新しい音楽
ファビオ・ヴァッキ(b.1949):レスピーリ(呼吸)(2004)
ダヴィデ・アンツァーギ(b.1936):
ソル=レヴァンテ(日の出)(2017)
ジュゼッペ・ガルバリーノ(b.1937):
ジェスティ(ジェスチャー)(2010)
ロッセッラ・スピノーザ(N.D.):ノット・ファーⅡ(2018)
ナターレ・アルノルディ(b.1960):6つのカプリッチョ(2015-17) |
ロベルト・アルノルディ(ヴァイオリン) |
1991年ベルガモ生まれの才能あふれる若きヴァイオリニスト、ロベルト・アルノルディが開拓する現代の作曲家による独奏ヴァイオリンのための作品集。
一部はアルノルディのために書かれた作品で、すべて21世紀に入ってから作曲された新作です。
※録音:2018年7月、プラダルンガ(イタリア)
|
<国内盤>
SONNET
|
|
ねむれない夜〜高橋悠治ソングブック〜
作曲:高橋悠治
ぼくは12歳(1977)/詩:岡真史(編曲:戸島美喜夫
1,2,3,4,6,10,11)
1. みちでバッタリ、2. 太ようのつかい、3.夕ぐれ、4.ゴットン・ゴロン、
5. へや/ちっこい家、6. 小まどから、7.
ねむれない夜、8.リンゴ、
9.あらけずりに、10. ぼくはうちゅうじんだ、11.
ひとり/ぼくはしなない
12.さらば佐原村(2010)/ 詩:辻まこと
13. バッハと歩哨(2013)/ 詩:アイヴァ・ガーニー
旅だちながら 〜森崎和江3 篇(2020)/ 詩:森崎和江
14. 雨、15. 笛、16. 旅ゆくところ |
波多野睦美(歌)
高橋悠治(ピアノ) |
波多野睦美の「ソネット」レーベル第6弾!対話によって生まれ育まれてきた高橋悠治の歌の世界。音楽のある場所で 人はひとりではない—高橋悠治
録音:2020年6月15-17日、戸塚区民文化センター、さくらプラザ/48'14、日本語帯・解説・歌詞付
エンジニア:櫻井卓
ディレクター:野田智子
波多野睦美自身のレーベル「ソネット」の6枚目のアルバム『ねむれない夜〜高橋悠治ソングブック〜』。
日本を代表する作曲家・ピアニスト高橋悠治と古楽から現代の作品までを歌いこなすメゾソプラノの波多野睦美は、多くの作品で共演を重ねてきました。
このアルバムは、波多野睦美のために書かれた新作、森崎和江の詩集『ささ笛ひとつ』(2004)から3篇に曲をつけた「旅だちながら」や、1977年に書かれた「ぼくは12歳」など、詩人たちの言葉が時を超え、今この時に心に響く作品が収録されています。
「ぼくは12歳」は、1970年代、12歳で自ら命を絶った岡真史の詩集「ぼくは12歳」の11の詩に、高橋悠治が曲をつけた歌曲集。奄美の子供の歌や、朝鮮民謡にもとづいた画期的な作品集です。
「さらば佐原村」は、父は放浪のダダイスト辻潤、母は婦人解放運動家で作家の伊藤野枝で、自身は多くの画文と逸話を遺した辻まことの詩。マーラーの「大地の歌」の終曲「別れ」の変奏で2010年波多野睦美のために作曲されました。
作曲家として、また詩人として活躍したアイヴァー・ガーニーは戦場で吸い込んだ毒ガスにより健康を失い、その後半生を病院で過ごし、そこで作曲と作詩を続けました。戦場でバッハの前奏曲を思い出している歩哨を詠んだ「バッハと歩哨」を収録しています。
波多野睦美(歌):
シェイクスピア時代のリュートソングでデビュー。歌曲のリサイタルでの活動を続ける。
バロックの宗教曲、オラトリオのソリストとして、鈴木雅明、寺神戸亮、鈴木優人指揮による古楽オーケストラと数多く共演。
オペラではモンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》皇后オッターヴィア、パーセル《ディドとエネアス》女王ディド、ラモー《イポリートとアリシ》王妃フェードルなどを演じ、深い表現力と存在感で評価を得る。
CD では古楽器との共演による「イタリア歌曲集」、ギタリスト大萩康司との「プラテーロとわたし」、高橋悠治との「ゆめのよる」「猫の歌」、シューベルト「冬の旅」、栃尾克樹(Sax)とのトリオでの「風ぐるま」「鳥のカタコト
島のコトカタ」など。
高橋悠治(作曲・ピアノ):
1960年草月アートセンター/1974-76年季刊誌「トランソニック」/1978-85年「水牛楽団」「月刊・水牛通信」/
以来は作曲・演奏・即興で少数の協力者と活動を続ける
著書:「高橋悠治/コレクション1970年代」(平凡社)、「音の静寂静寂の音」(平凡社)、「きっかけの音楽」「カフカノート」(みすず書房)
|
<映像>

12/2(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ALTUS
|
|
愛知室内オーケストラの管楽奏者たち
Gran Partita
モーツァルト:
セレナード第10番 変ロ長調『 グラン・パルティータ』K.361
ディヴェルティメント第2番 変ロ長調
K.Anh. 229 |
愛知室内オーケストラ
[須田 聡子、熊澤 杏実(オーボエ)
芹澤 美帆、西崎 智子(クラリネット)
十亀 正司、小田 美沙紀(バセットホルン)
野村 和代、竹内 文香(ファゴット)
佐藤 由起(コントラファゴット)
向 なつき、熊谷 直美、山崎 瑞季、岡田
彩愛(ホルン)] |
管楽アンサンブルの多彩な愉しみが詰まった1枚、壮麗な大曲『グラン・パルティータ』と、軽やかな佳品『ディヴェルティメント』!
セッション録音:2020年8月 名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)
中ホール/日本語帯・解説付
録音:斎藤啓介
デイレクション/編集:国崎裕
2002年発足のオーケストラ、愛知室内オーケストラの管楽奏者たちによるモーツァルト・アルバム。演奏時間50分、13楽器のために書かれた大規模な『グラン・パルティータ』と、必要最小限の三重奏編成による『ディヴェルティメント第2番』を収録。管楽アンサンブルの多彩な愉しみにあふれた1枚です。
壮麗な『グラン・パルティータ』は各楽器のキャラクターがしっかりと感じられる演奏で、次々に歌われる鮮やかなメロディに心が洗われます。トゥッティの和音も絶妙なバランスで、瑞々しさを決して損なわない美しい音色がたまりません。
一方『ディヴェルティメント』はスッキリした音響の中で管楽器の機能性がおおいに活かされる佳品で好対照。こちらは熊澤
杏実(オーボエ)、芹澤 美帆(クラリネット)、野村
和代(ファゴット)の3人による演奏です。
〜愛知室内オーケストラの管楽器セクションの演奏は、それらの罠を軽々飛び越えてモーツァルトのハート(
心臓) を感じさせてくれる。まるでヴィーン宮廷音楽家のシュタードラー兄弟と同じようにモーツァルトと親友であるかのような印象。その上にしっかりとヴィーンからヨーロッパに連なる伝統、そしてそこからのまだ1.5世紀ほどの日本管楽器の歴史をも感じさせてくれる。〜生命力溢れ、人間モーツァルトを聴かせてくれるプレイ‥あっさりと彼らは日本の管楽アンサンブルの新しい歴史を作った。〈元NHK
交響楽団首席クラリネット奏者・磯部周平氏による解説より抜粋〉
愛知室内オーケストラ Aichi Chamber Orchestra
2002年に愛知県立芸術大学出身の若手演奏家を中心として発足。現在は、国内外で研鑽を積み愛知県ほか東海地方で活躍するプロの演奏家で構成されている。
主催公演では定期演奏会をはじめ、親子向けのファミリーコンサートを2005年より毎年開催。楽団員自らが企画・演出をする音楽物語等、趣向を凝らした内容に定評がある。
その他、学校公演、室内楽コンサート、合唱団との共演、オペラ・ミュージカルの出演など多彩な公演をおこなっている。2015年には新田ユリが常任指揮者に就任。定期演奏会のプログラムに北欧音楽を取り入れ、より緻密なアンサンブルの追求とともに、北欧音楽の響きの探求にも力を注ぐ。
2016年度名古屋市芸術賞奨励賞受賞。2017年8月より、ニルス・ゲーゼの交響曲第3番、第4番をナクソス・ミュージック・ライブラリー他で好評配信中。
2019年7月、日本- フィンランド外交樹立100周年を記念して、フィンランドのリエクサ・ブラスウィークより招聘を受け、リエクサとヘルシンキの2都市でフィンランド公演をおこない成功を収める。
|
.
BIS
|
BIS SA 2445
(SACD HYBRID)
¥2800 →\2590
|
鬼才グリンゴルツ
ロカテッリ(1695-1764):《ヴァイオリンの技法》Op.3より
(1)ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Op.3-9
(2)ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.3-11
(3)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.3-12 |
イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン&指揮)
フィンランド・バロック管弦楽団 |
華麗な超絶技巧にも注目!鬼才グリンゴルツが奏でるなんと優美なロカテッリの《ヴァイオリンの技法》!
[ヴァイオリン:フェルディナンド・ガリアーノ(1770年頃制作)、弓:ルイス・エミリオ・ロドリゲス制作)]
セッション録音:2019年1月/ヤルヴェンパー教会(ヤルヴェンパー、フィンランド)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、61'49
SACDハイブリッド盤。
鬼才イリア・グリンゴルツがロカテッリの《ヴァイオリンの技法》から3曲を録音!1733年に出版されたピエトロ・ロカテッリの代表作、独奏ヴァイオリン、弦楽器と通奏低音のための《ヴァイオリンの技法》Op.3は12曲のヴァイオリン協奏曲と24のカプリッチョ(随意)による各3楽章構成の作品。のちのパガニーニの24の奇想曲の先駆をなし、その美しい旋律と独奏ヴァイオリンの華麗な技巧が最大の魅力です。
注目はなんといってもグリンゴルツの圧倒的な技巧で聴くカプリッチョ。第11番
イ長調の第3楽章ではなんと第17ポジションまで到達する驚きの高音部まで演奏。確固たる技術を武器にグリンゴルツは流麗に奏でます。
フィンランド・バロック管弦楽団との対話も実に見事でアンサンブルを楽しみながら優美に演奏しております。
イリア・グリンゴルツは弱冠16歳のときにパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝して一躍世界的に有名になりました。その後、パガニーニの協奏曲第1番でCD
デビュー(BIS 999)し注目を集め、以後バロックから現代まで幅広いレパートリーを、BIS
レーベルをはじめとする様々なレーベルから積極的なリリースを続けているヴァイオリニストです。
当録音では1770年ごろに制作されたフェルディナンド・ガリアーノの名器を使用。温もり感じる艶やかな音色が魅力です。

|
.
HARMONIAMUNDI
|
|
録音1976年
オーディオ評論家・故長岡鉄男氏がアナログ時代に絶賛した
古楽幻想「アラブ=アンダルシアの音楽」、レギュラー盤で復活!
1. インシャード—バイタイン—インシラフ/2.
トゥシア—サナア/
3. [タイトルなし]/4. サナア/5. ムサッダル—サナア/
6. ムサッダル/7. ムシャルヤ/8. サナア—トゥシア/9.
サナア/
10. ムサッダル—サナア/11. タクシーム—[タイトルなし]/
12. ムシャルヤ—トゥシア—サナア/13. タクシーム—サナア/
14. ダクシーム—ムアッサ—タクィル—サナア |
グレゴリオ・パニアグワ(指揮)
アトリウム・ムジケー古楽合奏団 |
パニアグワ、幻の名盤『アラブ=アンダルシアの音楽』復活!中世のアルハンブラ宮殿に響いた調べ
録音:1976年10月/輸入盤・日本語帯付
オーディオ評論家・故長岡鉄男氏がアナログ時代に絶賛したことで注目を集めたグレゴリオ・パニアグワ指揮アトリウム・ムジケー古楽合奏団のアルバム。
1944 年マドリード生まれの、グレゴリオ・パニアグワ。中世のあらゆる楽器を自らの工房で製作し、該博な知識と演奏能力を駆使しながら、どこまでも音楽を楽しみ、かつ楽しませてくれている彼らが放った、『アラブ=アンダルシアの音楽』。遠く夢のように消え去ってしまった世界、そして、豊麗な文明社会であった世界、すなわち、中世スペインのイスラム社会が生んだ音楽集です。
『アラブ=アンダルシアの音楽』において最も大切なものと考えられた形式「ヌバ
nuba, nouba」("順番"のことで、バロック時代の「組曲」と似ています)。この「ヌバ」は、記譜されることがなく、口頭伝承によって伝えられました。
イスラム教徒がやむなくスペインを出た後に渡った、北アフリカの幾つかの都市に、南スペインから出た「落人」たちの子孫が住みつき、大切な財産である『アンダルシアの音楽』を、幾世紀をこめて守り伝えて来たものの結晶がここに収められています。
魅惑の土地「アンダルシア」に今も漂う文化の残り香に思いを馳せながら聴きたい名盤です。
(HMA 195389は廃盤です)
|
DA VINCI CLASSICS
|
|
ロンチーニとピアソラの四季
ロンチーニ:ピアノ・ソナタ第2番《新しい季節》
ピアソラ(ロンチーニ編):ブエノスアイレスの四季 |
ジャコモ・ロンチーニ(ピアノ/KAWAI RX-7) |
ピアノ版!ピアソラのブエノスアイレスの四季!
20世紀のタンゴ・マスター、ピアソラの傑作「ブエノスアイレスの四季」をイタリアのピアニスト、ジャコモ・ロンチーニが編曲したピアノ・ヴァージョンと、ロンチーニが2019年に作曲した自身の「新しい季節」の副題を持つピアノ・ソナタ第2番をカップリング。
この「季節、四季」をテーマとしたプログラムをKAWAIのグランドピアノ「RX-7」で奏でるジャコモ・ロンチーニは、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で学び、13歳でダニエレ・ガッティとの共演によるモーツァルトの「ピアノ協奏曲第12番
K.414」でデビューを果たしたという経歴の持ち主。
またフィルハーモニア管弦楽団からの招聘によりロイヤル・フェスティヴァル・ホールで共演を行うなど、ヨーロッパ各国で活躍を展開している実力派です。
※録音:2020年1月31日&2月1日
|
|
|
コレスポンデンセス 〜 シューマン夫妻の手紙のやりとり
クララ・シューマン:
ロベルト・シューマンの主題による変奏曲嬰ヘ短調
Op.20、
3つのロマンス Op.11、4つのつかの間の小品
Op.15
ロベルト・シューマン:色とりどりの小品
Op.99 |
サラ・コスタ(ピアノ/YAMAHA CFX) |
ロベルトとクララのシューマン夫妻の会話、やりとりをそれぞれの音楽を組み合わせて表現した素敵なプログラムを、イタリアの女流ピアニスト、サラ・コスタがYAMAHA
CFXのピアノで披露!
サラ・コスタはベルガモのドニゼッティ音楽院で学んだ後、ノーマ・フィッシャーやマーティン・ロスコー、アンジェイ・ヤシンスキ、セルゲイ・ドレンスキーなどの名匠たちにも師事。
イタリアのキオッジャ国際ピアノ・フォーラム第1位、ロンドン・オープン・ピアノ・コンクール第3位などの実績を持ち、現在はソリスト、室内楽奏者として活躍する傍ら、母校であるドニゼッティ音楽院のピアノ科教授を務めています。
※録音:2019年8月、カステッロ・ディ・モルサスコ(イタリア)
|
|
|
ヨーロッパ中部のギター 〜
1940年から1980年までのオーストリアとドイツのギター音楽
ブルクハルト:パッサカリア/コヴァツ:短い練習曲第2巻/
ハルティヒ:
リコーダーとギターのための《5つの小品》Op.25、
3つの小品 Op.26/
コヴァツ:ギターのための小品集/
ルビン:小さなセレナーデ |
アルフォンソ・バスキエラ(ギター)
アレッサンドロ・バッチーニ(リコーダー)
マルコ・ニコレ(ギター) |
アルフォンソ・バスキエラは、アンドレス・セゴビアの弟子、アンジェロ・アマートにギターを師事し、演奏活動はもちろんのこと、楽譜や教本の編集、出版にも数多く携わるイタリアのギタリスト。
バスキエラはオーストリアとドイツで1940年代から80年代初頭にかけて作曲、出版されたギター作品に着目。20世紀の両国におけるギター芸術の変遷を自らの演奏で解説してくれています。
※録音:2018年12月30日&2019年3月2日、プレガンツィール・ディ・トレヴィーゾ(イタリア)
|
MUSIC&ARTS
|
M&ACD 1299
(7CD、4枚価格)
¥8700
|
カルロ・グランテの偉業
「ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤ソナタ全集第6巻(完結編・全119曲) |
カルロ・グランテ(ピアノ) |
CD1)パルマ写本第15巻(第1-20番)
CD2)パルマ写本第15巻(第21-36番)
CD3)パルマ写本第15巻(第37-42番)
ヴェニス写本(1742)(K.45/K.51/K.52/K.58/K.59-68/K.36/K.38)
CD4)ヴェニス写本(1742続き)(K.70-86/K.37/K.33/K.94)
CD5)ヴェニス写本(1742続き、1749)(K.88-93/K.31/K.102/K.103/K.117)
その他の出典(Boivin-v.III.1/Boivin-v.III.3)
CD6)その他の出典
(K.95/Boivin v.III10/K.97/Bologna/K.145/K.146/Granados10/Haffner5/
f15v-16r/K.141-144/L22-8K.452/K.453/Münster5-21a/K.147)
CD7)その他の出典
(New Haven X-1/New Haven X-2/Paris/K.35/K.39/K.40/
K.42/K.32/K.34/Barcelona11/Catalonia34) |
カルロ・グランテの偉業!D.スカルラッティのソナタ全集完結!
録音:2018年12月17-21日ベーゼンドルファー・セレクション・センター,ウィーン
使用ピアノ:ベーゼンドルファー280ウィーン・コンサート・ピアノ
[74:58]/[73:26]/[78:14]/[73:56]/[74:51]/[73:21]/[32:03]
MUSIC & ARTSの看板アーティスト、イタリアのピアニスト、カルロ・グランテのスカルラッティ全集がついに完結!全6巻35枚570曲にも及びます。
555曲で知られるカークパトリック番号のない作品も収録。2009年に録音を開始、足掛け10年をかけての偉業です。
ソラブジやブゾーニも得意とするグランテですが、ここでは明るい音色のモダン・ピアノでのお手本のようなスカルラッティ演奏となっています。
|
|
|
「夢のカーテン」〜バロック弦楽四重奏のための新作集
(1)マーク・メリッツ(b.1966):弦楽四重奏曲第2番「レヴォリューション」
(2)ジョセフ・シュワントナー(b.1943):「夢のカーテン/ソローの歌」
〜バロック弦楽四重奏とコントラルト、2つのクリスタル・ゴブレットのための
(3)ロバート・モリス(b.1943):「ラディーフIV/星々と最高のマグニチュード」
〜バロック弦楽四重奏とクリスタル・ゴブレットのための |
ガラックス四重奏団
カレン・R・クラーク((2)コントラクト、(2)(3)クリスタル・ゴブレット)
(2)デイヴィッド・モリス(クリスタル・ゴブレット) |
吹奏楽で有名なシュワントナー作品を含む!バロック弦楽四重奏のための新作集!
録音 : 2016/2018年/62:36
ガラックス四重奏団は2005年に結成されたアメリカの弦楽四重奏団。ヴィオラ奏者はヴィオラ・ダ・ガンバを使用、他のメンバーもバロックの弦楽器を使っており、それで現代音楽を演奏することがこのグループの大きな特色である。
アルバムは全てこのグループのために書かれた作品で、メリッツの第2弦楽四重奏曲「レヴォリューション」はロックとミニマル、ストラヴィンスキーの要素が融合した活気あふれる快作。
シュワントナーの「夢のカーテン/ソローの歌」は名著「森の生活」で知られるH.D.ソローの文章からテキストを取った声楽つき弦楽四重奏曲。
このディスクでは弦楽四重奏とともにクリスタル・ゴブレットなる楽器が登場するが、これはクリスタル製のグラス・ハーモニカのことでグラスの縁を水で濡らした指でこすることにより、透明な美しい音が発する。
シュワントナー作品とモリスの「ラディーフIV」にこの楽器が使用されている。
|
ROMEO RECORDS
|
RON 7334/6
(3CD)
¥6500
|
「ジーニアス・オブ・ヤング・ブラームス」
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
CD1)
ロベルト・シューマンの主題による変奏曲Op.9
オリジナル主題による変奏曲Op.21/1
ハンガリーの歌による変奏曲Op.21/2
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
CD2)
ピアノ・ソナタ第1番ハ長調Op.1
ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5
CD3)
16のワルツOp.39
8つの小品Op.76
ピアノ・ソナタ第2番嬰へ短調Op.2 |
クレイグ・シェパード(ピアノ) |
名手クレイグ・シェパードのブラームス:ピアノ作品集3枚組!
ブラームスが若い頃に書いたピアノ曲をまとめた。シェパードは先に「ブラームス:後期ピアノ作品集(RON7327)」を録音していた。
ピアノのクレイグ・シェパード(b.1947)はアメリカのピアニスト。ジュリアード音楽院で学んだ後、ブゾーニ国際ピアノ・コンペティションで銅メダルを獲得、ソリストとしてラインスドルフ、ショルティ、M.T.トーマスらと共演しその地位を確固としたものにする。
日本とも関りが深く2002年より数回に渡って来日、コンサートとマスタークラスを開催している。
全体を堅実にまとめつつブラームス特有の叙情をしっとりと歌い上げた秀演。
|
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
.
EPITAGRAPH
|
EPITA 015
(UHQCD)
¥2900 →\2690
|
イダ・ヘンデル/サン=サーンス3番&モーツァルト5番《トルコ風》
[UHQCD]
1.サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番
ロ短調 作品61
2.モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番
イ長調 K.219《 トルコ風》
3.ブラームス:ハンガリー舞曲第17番 嬰ヘ短調(
クライスラー編)
4.ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ
第1番ニ長調 |
イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)
(1) ベルナルト・ハイティンク(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
(2) フェルッチョ・スカーリア(指揮)
ローマ・イタリア放送交響楽団
(3,4) ジェラルド・ムーア(ピアノ) |
イダ・ヘンデル追悼盤。壮年期の情熱!サン=
サーンス3 番の秘蔵ライヴ登場!カップリングはこれまた唯一の録音、モーツァルトの5番《トルコ風》。
録音:(1) 1961年12月19日 コンセルトヘボウ、アムステルダム(ライヴ)、(2)
1958年1月11日 RAIオーディトリウム(ホール)
、ローマ(ライヴ)、(3,4) 1948年9月21日 HMV
SP録音 (SP No.=C.3818)(Matrix No.= 2EA13271/2)
Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)/MONO、日本語帯・解説付
(2020年)6月末に亡くなったイダ・ヘンデル追悼盤。サン=サーンス3番の秘蔵ライヴ登場、唯一の録音、世界初出の音源!
イダ・ヘンデルは1928年12月15日生まれのユダヤ系ポーランド人。3歳でヴァイオリンをはじめ、7歳でワルシャワの音楽院入学、同郷のフーベルマンに認められ、フレッシュ、エネスコに師事。60-80年代の録音が少なかったこともあり、「幻のヴァイオリニスト」と呼ばれてきましたが、98年のラトルとの来日以降はたびたび来日。日本に多くのファンをつくってきたのはおなじみのところです。
1699年製の愛器ストラディヴァリウスから繰り出される知的センスと卓越した技巧、そして何と言っても情熱みなぎる官能的な美音が魅力的。
このサン=サーンスは彼女33歳のときの録音です。第2楽章は抒情性豊かに歌い、第3楽章は緊張感あふれる出だしから情熱が一直線!この名曲をヘンデルが商業録音で遺さなかったのは不思議でありません。
バックをつとめるのは1957年に首席指揮者となったハイティンクとオランダ放送フィル。この録音は放送用ライヴで、音はテープヒス・ノイズ等あるものの、オケの音を含めしっかりとらえられています。
カップリングのモーツァルト5番の協奏曲もイダ・ヘンデル唯一の録音。こちらは2009年にターラからTAH670「ストラディヴァリウスの饗宴」(2CD)のなかで発売されたことがあります(現在廃盤)。もちろん音源出所は別、音の傾向も違います(ターラ盤はレンジを広くとっているのに対し、本盤は中音、ヴァイオリンの"肉声"
を重視しています)。ノイズもほとんどなくしっかりした音質で、ヴァイオリンの音色は豊か。第2楽章ではヘンデルの吸引力強い美音に引き寄せられてしまいます。
余白の小品2曲はイダ・ヘンデルが19歳のときに、ジェラルド・ムーア(ピアノ)とともにHMVに入れたSPから復刻(初復刻!)。
2曲とも62年にスプラフォンへスタジオ録音しており、同年のプラハの春音楽祭ライヴもあります。ブラームスにおける憂愁の表情、母国の大作曲家ヴィエニャフスキによせる情熱の発露、いずれもすばらしく、後年のレパートリーとして定着しただけのことはあります。
UHQCDとは
新開発の製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現。
CD規格に準拠。全てのCDプレーヤーでお楽しみいただけます。
最高性能のクリスタルディスクに迫る高音質を手軽にお楽しみいただけます。 |
|
. |
EPITA 016
(UHQCD)
¥2900 →\2690
|
ヨハンナ・マルツィ/モーツァルト4番&メンデルスゾーン【UHQCD】
1. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第4番
ニ長調 K.218
2. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ホ短調 作品64
3. ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調
作品1の12 |
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
(1) エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(2) オットー・クレンペラー(指揮)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
(3) エディット・ピヒト=アクセンフェルト(ピアノ) |
マルツィのモーツァルト4番、ベイヌム&ACOとのライヴ!カップリングはクレンペラーとのメンデルスゾーン!マルツィの琴線は聴く者の心の琴線に触れてきます。
録音:(1) 1951年1月16日 コンセルトヘボウ、アムステルダム(ライヴ)、(2)
1954年6月23日 ハーグ(ライヴ)、(3) 1955年(放送用スタジオ録音)
Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)/MONO、日本語帯・解説付
そのナイーヴな感性でファンの心をとらえて離さないマルツィ。遺された録音が少ないことから、各社でライヴ音源の掘り起しが活発な状況となっております。
今回のモーツァルト4番は(1952 年に独DGG
にヨッフム&バイエルン放送室内管弦楽団とともにスタジオ録音、1962年にシュトゥットガルトでのライヴもありますが)51年にコンセルトヘボウ管弦楽団(ACO)
の定期演奏会に迎えられたマルツィのライヴ記録。これは初出音源ではないかと思われます。
音は放送原盤から復刻した際のスクラッチノイズがあるものの良好で、マルツィの美音はしっかりとらえられています。演奏もマルツィのテンペラメント燃え盛り、生き生きと表現、曲との相性は抜群。常任指揮者ベイヌム&ACOも堅実なバックで支えています。
メンデルスゾーン協奏曲はマルツィのメイン・レパートリーのひとつ。英Columbia/EMI/WMへのサヴァリッシュ指揮(1954)とクレツキ指揮(1955)の録音と同じころのライヴで、クレンペラー指揮というのが最大の魅力!1954年ハーグで行われたオランダ音楽祭でのライヴ。
クレンペラーにとってハーグ・レジデンティ管弦楽団に客演した最後の公演となりました。これまで数種のLP,
CD が出回っていましたが、ピッチが高かったのを、今回初めて修正しています。
名盤「スコットランド」「真夏の夜の夢」(EMI
録音)でおなじみ、メンデルスゾーンを得意としていたクレンペラーのロマンあふれる濃厚な指揮に、マルツィは繊細な精神の発露!正常ピッチで聴くこの演奏はすこぶる魅力的。清冽でいて、エネルギーの高さも感じられる名演!マルツィの琴線は聴く者の心の琴線に触れてきます。音はノイズが残っていますが、関口台スタジオでのリマスタリング技術で改善、UHQCDによりさらに音質UPになります。
ただし残念なことに、原盤損傷のため第2 楽章冒頭のオケ前奏部分(ソロが始まる前)25-30秒が欠落しています。予めご了承ください。
余白にはヘンデルのヴァイオリン・ソナタ作品1の12、1955年の放送用録音を収録。
ハープシコードの名手ピヒト=アクセンフェルトがここではピアノを弾いています。こちらはノイズもほとんどなくいい音。演奏もしみじみ聴かせます!
この曲については、マルツィは(ほかに2種のライヴCDがありますが)スタジオ録音を残しておらず貴重です。
以上、ヨハンナ・マルツィの貴重な3曲、ファンならずとも垂涎のCDといえるでしょう。
UHQCDとは
新開発の製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現。
CD規格に準拠。全てのCDプレーヤーでお楽しみいただけます。
最高性能のクリスタルディスクに迫る高音質を手軽にお楽しみいただけます。 |
|
.
キング・インターナショナル
|
KKC 4246/7
(2CD)
¥3200 →\2990
|
圧倒的臨場感で迫るフルトヴェングラーの《魔弾の射手》
ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》全曲【ステレオ録音】 |
アルフレート・ペル (バリトン:オットカール)、
オスカル・チェルヴェンカ (バス:クーノー)、
エリーザベト・グリュンマー (ソプラノ:アガーテ)
リタ・シュトライヒ (ソプラノ:エンヒェン)
クルト・ベーメ (バス:カスパール)
ハンス・ホップ (テノール:マックス)
カール・デンヒ(バリトン:キリアン)
ヨーゼフ・グラインドル(バス:隠者)、ほか
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮) |
オリジナル・ステレオ録音!!圧倒的臨場感で迫るフルトヴェングラーの《魔弾の射手》、国内CD初登場。
録音:1954年7月26日 フェストシュピールハウス、ザルツブルク(ライヴ)/STEREO、76:
18 (CD1)、75:01( CD2)
音源提供:DISCOS, Milano
かねてからステレオ録音の存在が噂されていたフルトヴェングラーの「魔弾の射手」には、1990年の仏ロドルフ盤にはじまり、伊ヌオーヴァ・エラ、葡Gala、伊アルカディア、そして2005年の仏ターラ盤にいたるまで、「オリジナル・ステレオ録音」表示のCDが出回ってきました。
これらCDの音、音声が配置等で右左にはっきり分離されているわけではないにしても、純正モノラルや疑似ステレオ(モノラル録音を人工的に加工、定位が不安定)とは明かに違う<空間を感じさせる雰囲気>があります。
今回弊社が使用する音源は1984年に伊チェトラで発売されたLP(品番はFE-24)、ミラノのディスコス社制作のマスターテープです。
このテープ、"2チャンネル・ステレオ録音"
のふれこみでキングレコードが入手したものの、前年の大騒動(スカラ座の『指環』輸入LPがステレオ表示だった件)があり、こちらも疑似ステレオではないかとの推測で、キングでは2chミックス、モノラルにして発売しております(K19C9409/11)。
しかし36年もの間、キングレコード倉庫に秘蔵されていたこのテープ、2005年に発売された"ステレオ表示"Tahra
盤 FURT1095と音像、音質がほとんど一致しています!!
このターラ盤の解説書によれば、「以前にリリースされた各社のCDとは異なり、フルトヴェングラーの友人だったアルフレート・クンツ氏が個人的に収録、保管していたテープを元にして」おり"certainly
in stereo" との表示!ただしターラ盤には序曲(4:31〜8)に大きなノイズ(右チャンネルにドロップアウトと左にゴースト)があります。今回のマスターテープにはありません。(ターラ盤に使用されたクンツ氏保管のテープは仮編集段階のテープだったのではないか)
フルトヴェングラーのステレオ録音について調査を進めたところ、下記の注目すべき記事を発見しました。仏フルトヴェングラー協会会報1983年9月号 P.Jaquard
氏(以下の記事翻訳、桧山浩介氏訳、レコード芸術85年2月号『名演奏家ディスコグラフィ』より)「1953,54年のザルツブルク音楽祭ではフルトヴェングラー自身の提案によって、ステージ左右にセットされた3本ずつのマイクを通じて2チャンネルで収録されていた。マスターテープのスピードは76cm/秒(2トラック)で、録音エンジニアは巨匠の娘婿にあたるアルフレッド・クンツである。」
もしもその時の録音がミキシングされずに複数のテープレコーダーで録音されていたならば、それらの複数録音テープの同時多重再生で"実験的"
ステレオ録音はじゅうぶん可能です。2チャンネル・レコーディング=ステレオ録音です。
今回のマスターテープを精査すると、R,L両チャンネルに使われたテープは同一ではありません。異なるテープが使われています。収録音の違いはもとより、テープ自体の質、ノイズ成分等が違っています。L(左)は少しリザーブ付加があり、R(右)には数カ所微小なドロップアウトがあります。
そして再生された音質は、音声はセンター付近に集中、定位し、会場音は左右に広がっています。左右別々のトラックにより、自然に臨場感、ステレオ音場が与えられております。
もともとモノラル録音で親しまれてきた「魔弾の射手」の音質はフルトヴェングラー全録音のなかでも最高ランクの評価。今回のCD化では、ステレオ・マスターテープ(2ch、38cm/秒速)の使用、関口台スタジオでの細かなノイズ処理&デジタル・マスタリングで、最高音質のCDを期待できます!
ミラノのディスコス原盤で発売してきたフルトヴェングラーのザルツブルク音楽祭オペラ・ライヴ・シリーズ、その掉尾を飾る《魔弾の射手》。巨匠にとって最後のオペラ上演、巨匠が最も愛着を示したオペラであり、当時演目の渋さを理由に上演を渋る音楽祭当局を説得、実現にこぎつけたときには「聴覚が衰え、左耳はほとんど聞こえなくなっていた」というのは有名な話です。
「これはたんなるロマン派オペラではなく、このジャンルの最初の作品であり、しかも他のいかなるオペラにも増してそれを代表し、その真髄をきわめた作品であり、・・このオペラはひたすら『ロマン派的に』演奏されなければならない」(フルトヴェングラー『音と言葉』、白水社1978年、芦津訳)
神秘とロマンに満ちたドイツの森へといざなう序曲冒頭のホルン合奏、「ボヘミア風ワルツ」等にウィーン・フィルが奏でる優美で香りゆたかな旋律、透明で清らかな歌声のグリュンマー「アガーテの祈り」、狼谷のシーンにおける巨匠の力強く迫力ある音楽、ウィーン国立歌劇場合唱団が歌う「狩人の合唱」など、聴かせどころ満載です。ほれぼれとするほどいい音!ステレオ録音でお楽しみください。
日本語解説書(浅里公三氏のライナーノーツ)付。台詞の場面も含む歌詞・対訳は弊社HP(WEBサイト)に掲載。(ブックレットに記載するパスワードを入力してください)
|
ROMEO RECORDS
|
RON 7330/1
(2CD)
¥4300
|
テルミンの女王クララ・ロックモア
「ミュージック&メモリーズ〜クララ・ロックモア」
CD1)
(1)ラロ:スペイン交響曲より第4楽章
(2)J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043より第2楽章
(3)-(6)フランク:ヴァイオリン・ソナタ(全曲)
(7)ポンス:エストレリータ
(8)ラフマニノフ:グルーシアの歌
(9)ラヴェル:カディッシュ
((7)-(9)の前後にコメントやインタビューあり)
CD2)
(10)(11)グリンカ:疑い、エレジー
(12)ラフマニノフ:グルーシアの歌
(13)サン=サーンス:白鳥
(クララ・ロックモアへのインタビューが多数) |
クララ・ロックモア(テルミン)
(1)-(6)(10)(11)(12)
ナディア・ライセンバーグ(Pf)
(7)-(9)モーリー・リット(Pf)
(12)エリック・フリードマン(Vn) |
神秘的な電子楽器テルミンの女王クララ・ロックモアの歴史的録音集成!
録音:(1)(6)(終わり部分)1977年頃、(2)(3)-(6)(10)(11)1960年頃、(7)-(9)1989年9月28日、(12)1992年1月4日、(13)1979年1月26日/71'25/71'25
不思議な音が出る初期の電子楽器テルミンはソ連の物理学者レオン・テルミンが発明した楽器でその後、オンド・マルトノや20世紀後半の電子音響、電子楽器の開発に大きな影響を与えました。
この楽器を演奏しているクララ・ロックモア(1911-1998)はリトアニア出身。若い頃はヴァイオリンの神童と言われましたが病のためヴァイオリンを断念、その後レオ・テルミンとの運命的な出会いを通してテルミン奏者として立つことを決意しました。
絶対音感の持ち主であり、当初ヴァイオリニストを目指していたこともあり、彼女は演奏の難しい楽器テルミンの奏者として他の追随を許さない、テルミニストとしての地位を確固としました。伴奏のナディア・ライゼンバーグはクララの実姉。
このアルバムでは彼女のホームレコーディングや放送録音が集大成されているほか、彼女へのインタビューも収められており、不思議楽器好きの好事家、テルミン好きのリスナーは必聴です。
フランクの傑作ヴァイオリン・ソナタがテルミンで全曲収録されているのもうれしいところ。
|
|
|
テルミンの女王クララ・ロックモア
「ミュージック&メモリーズ・ボーナス・アルバム」
J.S.バッハ:カンタータ156よりアダージョ
ヴィエニャフスキ:ロマンス
ラヴェル:ハバネラ、カデュッシュ
フレイハン:テルミン協奏曲よりパストラル
チャイコフスキー:憂鬱なセレナーデ、子守歌、感傷的なワルツ
ラフマニノフ:グルーシアの歌
カサド:誉め言葉 |
クララ・ロックモア(テルミン) |
「ミュージック・イン&オン・ジ・エア」(RON7286)と「ミュージック&メモリーズ」(RON7330/1)を補完するという意味でのボーナス・アルバムです。
|
.
SCRIBENDUM
|

SC 827
(13CD)
¥4800 →\4390
|
ハンス・クナッパーツブッシュの芸術
with ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団 |
CD 1
ワーグナー
1.「さまよえるオランダ人」序曲/2.「タンホイザー」〜バッカナーレ/3.「タンホイザー」〜
大行進曲/
4.「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲
/5.「ワルキューレの騎行」/
6.「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜第1幕への前奏曲/
7.「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜第3幕への前奏曲/
8.「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜徒弟たちの踊り/
9.「パルジファル」〜第1幕「舞台転換の音楽」
Rec:1928
CD 2
オットー・ニコライ 1.「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
カレル・コムツァール2世 2.ワルツ「バーデン娘」,
op.257
ハイドン 交響曲第94番 ト長調, Hob.
I :94「驚愕」
3. I. Adagio – Vivace assai /4.
II. Andante /5. III. Menuet. Allegro molto-Trio
/6. IV. Finale. Allegro di molto
ブラームス 交響曲第3番 ヘ長調, op.
90
7. I. Allegro con brio /8. II. Andante
/9. III. Poco Allegretto /10. IV. Allegro
Rec: 4 January 1941(1),1941(2),1942(3-10)
CD 3
ウェーバー 1.「舞踏への勧誘」, op.65
リスト 2. 交響詩「前奏曲」,G.97
ハンス・プフィツナー 3.「パレストリーナ」〜第1幕への前奏曲
ブラームス 交響曲第3番 ヘ長調, op.
90
4. I Allegro con brio /5. II Andante
/6. III Poco Allegretto /7. IV Allegro
Rec:1942(1-3), November 1950(4-7)
CD 4
ベートーヴェン
交響曲第3番 変ホ長調, Op. 55「英雄」
1. I Allegro con brio /2. II Marcia
funebre. Adagio assai /
3. III Scherzo. Allegro vivace /4.
IV Finale. Allegro molto
交響曲第9番 ニ短調,op.125「合唱」第4楽章から(抜粋)
5. Ⅳ Presto-Allegro
ヘンデル 「コンチェルト・グロッソ」ニ長調,op.6-5
6. I Grabe or Larghetto /7. II Allegro
/8. III Presto /9. IV Largo /10.Ⅴ Allegrp/11.Ⅵ
Menuet(Un poco Larghetto)
Rec:1943(1-4),18 April 1943(5),10
March 1944(6-11)
Erna Berger(soprano)(5)、Torsten
Ralf(tenor)(5)、Der Kittelische Chor Leitung
von Prof.Kittel(5)
CD 5
ブラームス
交響曲第3番 ヘ長調, op. 90
1. I Allegro con brio /2. II Andante
/3. III Poco Allegretto /4. IV Allegro
交響曲第2 番 ニ長調,op.73
5. I Allegro non troppo/6. II Adagio
non troppo/
7. III Allegretto grazioso(Quasi
andantino-Prest ma non assai)/8. IV Allegro
con spirito
Rec:8 September 1944(1-4), 26
March 1944(5-8)
CD 6
ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(1888,Loewe
edition)
1. I Bewegt,nicht zu schell/2. II Andante
quasi allegretto/
3. Ⅲ Scherzo(Bewegt)/4. Ⅳ Finale(Bewegt,doch
nicht zu schnell)
Rec:8 September 1944
CD 7
ブルックナー 交響曲第9番 ニ短調(Loewe
edition)
1. I Feirlich.Misterioso/2. II Scherzo(Bewegt,leghaft)/3.
Ⅲ Adagio(Langsam,feierlich)
Rec:28 January 1950
CD 8
ブルックナー 交響曲第9番 ニ短調(Loewe
edition)
1. I Feirlich.Misterioso/2. II Scherzo(Bewegt,leghaft)/3.
Ⅲ Adagio(Langsam,feierlich)
Rec:30 January 1950
CD 9
リスト 1.交響詩「前奏曲」,G.97
オットー・ニコライ 2.「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
チャイコフスキー 組曲「くるみ割り人形」,op.71a
3.ⅠOverture/4.ⅡMarche/5.ⅢDanse
de la fee dragee/6.ⅣDanse russe/
7.ⅤDanse arabe/8.ⅥDanse chinoise/9.ⅦDanse
de mirlitons/10.Ⅷ Valse des fleurs
ヨハン・シュトラウス2世 11.「こうもり」序曲
ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウス2世 12.「ピチカート・ポルカ」
カレル・コムツァール2世 13.ワルツ「バーデン娘」,
op.257
Rec:4 January 1941(1),2 February
1950(2-13)
CD 10
ハイドン 交響曲第94番 ト長調, Hob.
I :94「驚愕」
1. I Adagio – Vivace assai /2.
II Andante /3. III Menuet. Allegro molto-Trio
/4. IV Finale. Allegro di molto
シューベルト 交響曲第8番 ロ短調「未完成」,D759
5. I Allegro moderato/6. II Andante
con moto
マーラー 「亡き子をしのぶ歌」
7. I Nun will die Sonn' so hell aufgeh'n!/8.
II Nun she'ich wohl,warum so dunkle Flammen/
9. Ⅲ Wenn dein Mutterlein tritt zur
Tur herein/10. Ⅳ Oft denk'ich,sie sind
nur ausgegangen!/11. Ⅴ In diesem Wetter!
Rec: 2 February 1950(1-4),29 January
1950(5-6),9 April 1956(7-11),
CD 11
ブルックナー 交響曲第8番 ハ短調(1892,Schalk
version,Oberleithner edition)
1. I Allegro moderato/2. II Scherzo:Allegro
moderato-Torio:Langsam/
3. Ⅲ Adagio:Feierlich lanbsam doch
nicht schleppend/4. Ⅳ Finale:Feierlich,nicht
schnell
Rec:8 January 1951
CD 12
ヨハン・シュトラウス2世 1.「千夜一夜物語」〜間奏曲
ベートーヴェン 交響曲第8番 ヘ長調,op.93
2. I Allegro vivace e con brio/3.
II Allegretto scherzando/4. III Tempo di
menuetto/5. IV Allegro vivace
ハイドン 交響曲第88番 ト長調, Hob.
I :88
6. I Adagio – Allegro /7. II
Largo /8. III Menuetto:Allegretto/9. IV
Allegro con spirito
ヴォルフ 10.「管弦楽のためのイタリア風セレナーデ」
Rec: 27 January 1952(1),27 January
1952(2-5) ,before 1957(6-9), 28or29 September
1952(10)
CD 13
ベートーヴェン:
1.コリオラン序曲, Op. 62
交響曲第5番 ハ短調, op. 67
2. I Allegro con brio /3. II Andante
con moto /4. III Allegro /5. IV Allegro
シューベルト 交響曲第8番 ロ短調「未完成」,D759
6. I Allegro moderato/7. II Andante
con moto
Rec: 6 November 1950(1),April 1956(2-5),30
January 1950(6-7) |
<国内盤>
スリーシェルズ
|
3SCD-0057
(2CD)
¥4000+税
|
「團伊玖磨映画音楽集成 東宝編」
作曲:團伊玖磨 |
Disc 1
1.宮本武蔵M-1T2/2.宮本武蔵M-2T3/3.宮本武蔵M-6/4.宮本武蔵M-9/5.宮本武蔵M-19/
6.続 宮本武蔵 一乗寺の決闘M-13/7.決闘巌流島M-1A/8.決闘巌流島M-8T2/9.決闘巌流島M-16/
10.決闘巌流島M-24A/11.麦笛M-4/12.夫婦善哉M-1/13.夫婦善哉M-24/14.乱菊物語M-1/
15.白夫人の妖恋M-25再編集/16.雪国M-1T217.雪国M-3/18.雪国M-7/19.雪国M-19/
20.雪国M-24/21.雪国M-32/22.雪国(カンヌ版)M-1T2/23.善太と三平物語
風の中の子供M-1T4/
24.無法松の一生M-1T3/25.無法松の一生M-7T3/26.無法松の一生M-9/27.無法松の一生M-11T2/
28.無法松の一生M-27T2/29.無法松の一生M-32T2/30.無法松の一生M-35T3/31.ボーナストラックO.S.C/
32.ボーナストラック『太平洋の嵐』タイトルクレジット/33.ボーナストラック『世界大戦争』タイトルクレジット/
34.ボーナストラック『太平洋の翼』タイトルクレジット/35.ボーナストラック『キスカ』タイトルクレジット/
36.ボーナストラックPi
Disc 2
1.孫悟空M-1/2.孫悟空PS-12T2/3.孫悟空M-25/4.孫悟空PS-69/5.孫悟空M-30/6.孫悟空M-31/
7.潜水艦イ-57降伏せずM-14A/8.潜水艦イ-57降伏せずM-24/9.戦国群盗伝M-1/
10.ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐M-1/11.ハワイ・ミッドウェイ大海空戦
太平洋の嵐M-17B/
12.ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐M-27T2/13.ハワイ・ミッドウェイ大海空戦
太平洋の嵐M-33/
14.ふんどし医者M-1/15.ふんどし医者M-4/16.地の涯に生きるものM-1/17.地の涯に生きるものM-5/
18.ゲンと不動明王M-1/19.ゲンと不動明王M-4/20.ゲンと不動明王M-11/21.ゲンと不動明王M-19/
22.ゲンと不動明王M-30/23.ゲンと不動明王M-33/24.世界大戦争M-3/25.世界大戦争M-33/
26.太平洋の翼M-1/27.太平洋の翼M-10/28.独立機関銃隊未だ射撃中M-1/29.のら犬作戦M-1/
30.のら犬作戦M-27/31.のら犬作戦M-31/32.がらくたM-1T2/33.太平洋奇跡の作戦
キスカM-7/
34.太平洋奇跡の作戦 キスカM-13T2/35.太平洋奇跡の作戦キスカM-23/36.戦場にながれる歌M-1T2/
37.戦場にながれる歌M-9/38.戦場にながれる歌M-17/39.戦場にながれる歌M-27 |
オペラ《夕鶴》や《ぞうさん》《ラジオ体操第二》でも知られる国民的作曲家・團伊玖磨の東宝映画に残した全24作品から選びぬいた音楽集成!
収録音源はマスターテープ由来のノイズがございますことをご了承ください。
※映画の演出上のカットアウトなども可能な限り手を加えず収録してございます。
企画:西耕一(スリーシェルズ)/序文:團紀彦
小林淳/解説:朝倉一/
デザイン:田代亜弓/協力:團紀彦、東宝ミュージック、團伊玖磨アーカイヴズ
原盤:東宝株式会社 (C)東宝株式会社
CD2枚組。本邦初となる「團伊玖磨/映画音楽集成
東宝編」堂々完成。
オペラ《夕鶴》や《ぞうさん》《ラジオ体操第二》でも知られる国民的作曲家・團伊玖磨(だん・いくま/1924-2001)が東宝映画に残した全24作品から選びぬいた音楽集成CDです。
美しいメロディーと血湧き肉躍るサウンドが満載の傑作選
2枚のCDには約160分、69トラックを収録。團伊玖磨の珠玉の映画音楽が満載されています。朗々と奏でられる美しいメロディーや、血湧き肉躍るオーケストラサウンドなど、まさに充実の聴き応えです。
クラシックの交響作品として味わえるような「壮大」で「長尺」の作品もあり、シンフォニスト團伊玖磨の面目躍如たる傑作群がCDになる喜びは語り尽くせません。
主に1954年から1970年初頭かけて約120作品もの映画音楽を手掛けた團伊玖磨。そのなかで最も力を注いだ東宝映画に残した24作品より選びぬいた傑作選といえます。
戦後の日本映画界をリアルに記録した付属音源も貴重です。録音時に吹き込まれたタイトルクレジット等、なかなかCDなどで公開されない重要な資料となることでしょう。
マスターテープから吟味した原音をCDに
収録音源は可能な限りマスターテープにまで遡り、ニューリマスターを敢行。より高音質なCDにするため、正副(メイン/サブ)両テープが残る作品は音質比較を行い、より最良の音源を収録しました。
また原音の持ち味を充分に引き出すため、リマスターに際しては最小限の整音しか行っていません。再生機はSTUDER
A812、高音質&原音再生で知られるACOUSTIC
REVIVE社製のケーブルを使用しました。
充実の解説書。論文や付属資料が掲載
解説書は20頁カラー。團伊玖磨の御子息である團紀彦の巻頭言や、映画評論家の小林淳による重厚な論文、團伊玖磨アーカイヴズの朝倉一による詳細な楽曲解説が掲載されています。
付属資料も最新の研究結果を踏まえたものであり、キューシートや、團伊玖磨の映画音楽作品116作品をリスト化したフィルモグラフィー、團伊玖磨アーカイヴズの提供による写真も掲載されています。
東宝映画を彩った雄大な團伊玖磨サウンドを再発見!
東宝映画を彩った團伊玖磨の雄大なるオーケストラサウンドは、根強い人気を持ち、これまでも作品集CDを望む声がありました。
国際的な映画賞でも評価されていて、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した傑作『無法松の一生』(1958)やブルーリボン音楽賞を受賞した『雪国』(1957)は、今までレコードもCDも発売されなかったのが不思議なほどです、演奏も録音も、当時最高のメンバーを集めた映画芸術の最高の仕事が残されています。
そして幅広い世代に高い人気を誇る特撮映画の『世界大戦争』(1961)や『太平洋奇跡の作戦
キスカ』(1965)等の仕事は、團伊玖磨の重厚なサウンドと、骨太なメロディー、そして活き活きとしたリズムが横溢する傑作ばかりです。どの仕事でも一切妥協なく貫いた、團伊玖磨の映画音楽を体系的に聴くことのできるCDが完成しました。
映画黄金期を彩った團伊玖磨の映画音楽。その仕事を体系的に聴くことのできる本邦初のCD!團伊玖磨ファン、映画音楽ファン、近代音楽研究者必聴!
團伊玖磨(だん いくま 1924-2001)
オペラ《夕鶴》をはじめ、《ぞうさん》《やぎさんゆうびん》
《ラジオ体操第二》《花の街》など多くの作品が親しまれている国民的作曲家。
大田黒元雄の『西洋音楽史物語』を読み、12歳で作曲家になると決めた少年は、
東京音楽学校(後の東京藝大)を経て、陸軍戸山学校軍楽隊で小太鼓と編曲作業を担当して作曲家になった。師は、山田耕筰、諸井三郎、近衛秀麿、下総?一、橋本國彦、細川碧ら。七つのオペラと六つの交響曲を創作の柱とし、管弦楽では《シルクロード》、吹奏楽では《祝典行進曲》、合唱では《筑後川》などすべてのジャンルへ愛される作品を残した。
作風は、大陸的で雄大な時間の流れと歌謡性、オーソドックスではあるがゆるぎない構造美が持ち味である。
盟友の芥川也寸志、黛敏郎と3人の会を結成して、戦後の作曲界に大きな足跡を残したほか、前衛の波に揺らぐことのない確固たる創作姿勢で77年の生涯を貫いた。様々な歴史文化芸術に触れるために、旅を愛する人でもあったが、なかでも中国には1966年以来、50回以上訪中。日中文化交流協会の会長を務めるなど中国との関わりが深かった。27巻に及ぶ随筆集『パイプのけむり』シリーズなど著書多数。2001年5月、旅行先の中国・蘇州で急逝。

|

12/1(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ATMA CLASSIQUE
|
|
ペンデレツキのカルテット、モリナーリQの快演!
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-2020):
弦楽四重奏曲第1番(1960)
弦楽四重奏曲第2番(1968)
遮られた思考(1988)
弦楽三重奏曲(1990)
クラリネット四重奏曲(1993)
弦楽四重奏曲第3番『白紙の日記の一葉』(2008) |
モリナーリ弦楽四重奏団
アンドレ・モワザン(クラリネット) |
三曲三様ペンデレツキのカルテット、現代音楽に力を注ぐモリナーリQの快演!
録音:2016年6月/62'58''
ジョン・ゾーンやグレツキなど現代音楽に特化したリリースで魅せるモリナーリ弦楽四重奏団による、2020年3月29日に亡くなったポーランドの偉大な作曲家ペンデレツキのアルバム。
ソノリズムからポスト・ロマン、民族音楽から宗教音楽、無調から調性音楽まで幅広いスタイルをカバーした作曲家がシンプルな編成のために書いた興味深い音楽を良質な演奏で楽しめます。
弦楽四重奏は打楽器アンサンブルのような第1番、強烈なクラスターの第2番、濃厚な歌に焦がれる第3番とどれも個性的。
他にも三重奏やクラリネット四重奏が収録され、作曲年代順に並んでいます。
|
|
|
ソルフェッジョ |
エレーヌ・ブルネ(ソプラノ)
エリック・ミルンズ(指揮)
アルモニー・デ・セゾン |
ヘンデル:アリア「Scoglio d'immota fronte」(シピオーネ
HWV20より)
ヴィヴァルディ:アリア「Sin nel placido
soggiorno 」(裏切られ復讐した忠誠 RV712より)
ヴィンチ:アリア「D'alme luce」(エルピディアより)
ヴィンチ:アリア「Pupillette vezzosette」(エルピディアより)
ヴィヴァルディ:レチタティーヴォ「Jam non
procul ab axe」(勝利のユディータ RV644より)
ヴィヴァルディ:アリア「Armatae face, et
anguibus」(勝利のユディータ RV644より)
ヴィヴァルディ:アリア「Nulla in Mundo
Pax Sincera」(まことの安らぎはこの世になく
RV630より)
J.S.バッハ:アリア「Komm, mein Herze steht
dir offen」(カンタータ第74番 BWV74より)
J.S.バッハ:アリア「Schafe können
sicher weiden」(カンタータ第208番 BWV208より)
J.S.バッハ:アリア「Ich habe genug」(カンタータ第82番
BWV82aより)
モーツァルト:アリア「Lungi da te mio bene」(ポントの王ミトリダーテ
K87より)
モーツァルト:アレルヤ(エクスルターテ・ユビラーテ
K165より)
モーツァルト:ソルフェッジョ第2番 ヘ長調
K393 |
ソプラノ歌手エレーヌ・ブルネによるATMA
レーベル、ソロ・デビュー・アルバム
録音:2020年2月/63'54''
カナダの著名なソプラノ歌手エレーヌ・ブルネによるATMA
Classique 初のソロアルバム。
彼女の人生の一部であり深い親近感を感じるというバロックと古典派の音楽からまとめたアリア集です。
清廉な古楽器アンサンブルとともに美しく歌い上げる麗しい一枚。
しめくくりに置かれたモーツァルトの「ソルフェッジョ」は歌の練習曲(ソルフェージュ)で、妻コンスタンツェのために書かれたとされているあまり聴く機会のない作品。
|
|
|
器楽アンサンブル版『嫉妬深い恋人』 |
クリストファー・パラメータ(オーボエ、指揮)
ノットゥルナ |
アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813):3幕のオペラ・コミック『嫉妬深い恋人』
(フラウト・トラヴェルソ、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のための編曲版)
フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール(1726-1795):
オーボエ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲
ヘ長調
アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ:カイロの隊商
(ピッコロ、フラウト・トラヴェルソ、オーボエ、2
つのヴァイオリン、ヴィオラ、ホルン、通奏低音のための幕間音楽) |
珍しいグレトリのオペラのさらに珍しい器楽アンサンブル版!
録音:2019年11月/56'53''
グレトリのオペラ「L'Amant jaloux(嫉妬深い恋人)」はモーツァルトにも影響を与えたとされ、「フィガロの結婚」にも通じる愉悦感を持った洒脱な音楽。
あまり取り上げられない作品ですが、このアルバムに収録されているのはさらに珍しい器楽アンサンブル編曲版。
トラヴェルソ、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のために書かれたこの編曲はモデナにあるエスタンセ・ディ・モデナ図書館で発見されたもので、誰の手によるものか不明。
グレトリがオペラを作曲した年である1778年に書かれたとされています。
カナダの古楽器アンサンブル「ノットゥルナ」による演奏です。
|
.
AEOLUS
|
AE11241
(1SACD HYBRID)
¥2900 →\2690
|
フランク:オルガンのためのトランスクリプション集
前奏曲, コラールとフーガ CFF24
(編曲:アンリ=フランク・ボーペラン)
弦楽四重奏曲ニ長調より ラルゲット CFF124
(編曲:ハンス=アンドレ・スタム)
交響曲ニ短調(1887)(編曲:ヤーン・ヴァラフ) |
ペーター・ファン・デ・ヴェルデ(オルガン) |
ベルギー最大級のシンフォニック・オルガンで弾くフランクの「交響曲ニ短調」オルガン版!
☆フランクの「交響曲ニ短調」オルガン版!
☆ベルギー最大級のシンフォニック・オルガンで弾く、フランスのシンフォニック・オルガン・トランスクリプション集!
多くの優れたオルガン作品でも定評の高いドイツの高音質レーベル、Aeolus(エオルス)。
ギィ・ヴァイツ(AE11091)やジョゼフ・カラーツ(AE11151)などの稀少なオルガン作品を録音してきたアントワープ聖母大聖堂の名誉オルガニスト、ペーター・ファン・デ・ヴェルデが弾く、「交響曲ニ短調」をはじめとするセザール・フランクのオルガン・トランスクリプション集。
使用楽器は、ベルギーの著名なオルガン製作者、ピエール・シヴェンが1891年に建造したアントワープ聖母大聖堂のヒストリカル・オルガン。
ベルギー最大級のシンフォニック・オルガンで壮麗に響かせるフランスのシンフォニック・オルガン・ワークスとその優秀録音にご期待ください!
交響曲ニ短調のオルガン・トランスクリプションは、スロヴァキア出身、ベルギーで活躍した指揮者、作曲家、オルガニストのヤーン・ヴァラフ(1925−2019)によるもので、このアルバムはヤーン・ヴァラフの思い出に捧げられています。
※録音:2019年11月20日−22日、アントワープ聖母大聖堂(ベルギー)
|
|
AE11251
(1SACD HYBRID)
¥2900
|
スピリチュアル・クエスト 〜 20世紀と21世紀のトランペットとオルガンのための音楽
ロルフ・ヴァリーン(b.1957):エレジー**/
コラード・マリア・サリエッティ(b.1957):トランペットとオルガンのための3つの詩篇*/
アンドレ・ジョリヴェ:アリオーソ・バロッコ*/
アンリ・トマジ:グレゴリオ聖歌「サルヴェ・レジナ」の旋律による変奏曲*/
エイノユハニ・ラウタヴァーラ:讃歌**/
ハラルド・ゲンツマー:トランペットとオルガンのためのソナタ*/
イバン・バウマンス(b.1983):スピリチュアル・クエスト(世界初録音)* |
アーダーム・リクセル(トランペット)、
モーリス・クレマン(オルガン) |
使用楽器:ブラックバーンC管*、ヴァイマンC管(モデル:パッション)**/使用マウスピース:ブレゼルマイヤー
使用楽器:ルクセンブルク・フィルハーモニー・大ホールのカール・シュッケ社2005年製パイプオルガン
ハンガリー出身のトランペット奏者アーダーム・リクセルと、ルクセンブルク・フィルの"オルガニスト・イン・レジデンス"を務めるモーリス・クレマンによる、トランペットとオルガンのための近現代アルバム。
アルバム・タイトルにある「スピリチュアル・クエスト」は、スペインの若き作曲家、イバン・バウマンスにより、この録音のために特別に作曲された作品で、トランペットの歌心に溢れた旋律や輝かしく華麗なパッセージ、オルガンの多彩な音色が生む可能性など、それぞれの魅力を引き出した意欲作です。
アーダーム・リクセルは、フランツ・リスト音楽院でジェルジ・ガイガーに、カールスルーエ音楽大学では現代最高峰の名手の一人、ラインホルト・フリードリヒに師事し、ハンガリーで開催された国際トランペット・コンクールでは第2位を獲得。
これまでにハンガリー放送交響楽団、鬼才イヴァン・フィッシャーの下、ブダペスト祝祭管弦楽団のトランペット奏者として研鑽を積み、1999年からルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務める名手です。
※録音:2019年5月25日ᬢ28日、ルクセンブルク・フィルハーモニー・大ホール

|
DELPHIAN
|
|
ニールセン、コープランド、マクミラン:クラリネット協奏曲集
コープランド:クラリネット協奏曲
ニールセン:クラリネット協奏曲 Op.57
ジェイムズ・マクミラン(1959-):
Tuireadh(嘆き)(クラリネットと弦楽オーケストラのための編曲版) |
マキシミリアーノ・マルティン(クラリネット)
ルーカス・マシアス・ナバロ(指揮)
テネリフェ交響楽団 |
マキシミリアーノ・マルティン!近現代のクラリネット協奏曲!
☆スコットランド室内管の首席クラリネット奏者、マキシミリアーノ・マルティン!
☆クラリネットの幅広い表現力を最大限に活かした近現代の3つのクラリネット協奏曲!
ソリストとしても国際的に活躍するスコットランド室内管弦楽団の首席クラリネット奏者、マキシミリアーノ・マルティンが、スペインで最高の交響楽団のひとつとされる故郷テネリフェ島の交響楽団と共演し、クラリネットの幅広い表現力を最大限に活かした近現代の3作品を演奏した1枚。
ニールセンのクラリネット協奏曲は、作曲者の死の3年前に完成したニールセン最後の主要オーケストラ曲であり、極めて独創的な、不可解ともいえる面を持つ不思議な作品。
コープランドのクラリネット協奏曲は、ベニー・グッドマンのジャンル横断的な専門知識を念頭に置いて作曲された、アメリカとブラジルのポピュラーなイディオムの力強さと叙情的な悲しみを感じさせる作品で、独奏クラリネットと、ピアノとハープを含む弦楽オーケストラのために書かれています。
ジェイムズ・マクミラン(1959-)の《Tuireadh》(ゲール語でラメント、レクイエムの意味)は、北海の石油生産プラットフォーム、パイパー・アルファで起こった海上油田史上最悪の事故(1988年)の犠牲者に対する哀悼の意を込め作曲された作品。クラリネットの用法を声楽的なレベルにまで高め、一途な悲しみを表現しています。
※録音:2020年1月
|
|
|
ペラム・ハンフリー(1647-1674):宗教的合唱曲集
おお主に感謝せよ
サーヴィス ホ短調 − モーニング・サーヴィス
サーヴィス ホ短調 − コミュニオン・サーヴィス
バビロンの流れのほとりに
サーヴィス ホ短調 − イヴニング・サーヴィス
おお主よ我が神よ
|
ジョセフ・マクハーディ(指揮、オルガン)
チャペル・ロイヤル合唱団
ボヤン・チチッチ(第1ヴァイオリン)
エリン・ホワイト(第2ヴァイオリン)
ジェーン・ロジャーズ(ヴィオラ)
サラ・マクマホン(チェロ)
アレックス・マッカートニー(テオルボ)
マーティン・ノーブル(オルガン) |
☆ボヤン・チチッチ、ジェーン・ロジャーズなどの名手が参加!
非常に古い伝統を持ち、タリス、バード、ヘンリー・パーセルなど、イギリスの著名な音楽家も所属していた音楽隊、チャペル・ロイヤルの音楽監督(Master
of the Children)を務めたペラム・ハンフリー(1647/8-1674)の宗教的な合唱作品集。
ハンフリーはヨーロッパ大陸からの影響を受けながら、母国イングランドの音楽生活を豊かにした世代の音楽家のひとりであり、ヘンリー・パーセルを指導したことでも知られています。
現在、同じ聖歌隊がセント・ジェームズ宮殿で活動しており、今回の録音は女王陛下の寛大なる許可のもと行われました。
10人の少年合唱団と6人の大人の歌手からなるこのグループは、ホワイトホールにあった旧礼拝堂の記録に触発されたアンティフォナ(交唱)の配置を採用し、デルフィアンの常連で新世代のバロック・ヴァイオリニストの旗手の1人、ボヤン・チチッチが率いる小編成の器楽アンサンブル(ヴィオラはジェーン・ロジャーズ!)とともに、先人たちの即興的な才を生かした親密な演奏で、その音楽と祈祷の世界を蘇らせています。
※録音:2020年1月、セント・ジェームズ宮殿(イギリス)

|
DUX
|
|
ラフマニノフ 〜 ピアノ・トランスクリプションズ |
イヴァン・シェムチュク(ピアノ)
アリーナ・アンドリウティ(ピアノ)* |
J.S.バッハ(ラフマニノフ編):
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番
BWV.1006より
プレリュード、ガヴォット、ジーグ/
ビゼー(ラフマニノフ編):《アルルの女第1組曲》より
メヌエット/
クライスラー(ラフマニノフ編):愛の悲しみ、愛の喜び/
メンデルスゾーン(ラフマニノフ編):《夏の世の夢》より
スケルツォ/
ムソルグスキー(ラフマニノフ編):歌劇《ソロチンスクの市》より
ゴパック/
リムスキー=コルサコフ(ラフマニノフ編):熊蜂の飛行/
シューベルト(ラフマニノフ編):歌曲集《美しき水車小屋の娘》より
どこへ?/
チャイコフスキー(ラフマニノフ編):子守歌
Op.16-1/
ラフマニノフ:ひなぎく Op.38-3、リラの花
Op.21-5、ピアノ連弾のための6つの小品 Op.11* |
ウクライナの俊英が繰り出す、ラフマニノフ・トランスクリプションの醍醐味!
ラフマニノフの「トランスクリプション」の魅力と醍醐味を伝えてくれるプログラムを繰り出すのは、ウクライナのチェルニウツィー出身の若手ピアニスト、イヴァン・シェムチュク(1994−)。
ウクライナでピアノを学んだ後、ポーランドへと渡ったシュムチェクは同地で頭角を現し、ポーランドのサノクで開催された第10回国際ピアノ・フォーラムを皮切りにデンマーク、ロシア、リトアニア、チェコ、ポーランドなどでのコンクールで優秀な成績を収めるなど、今後の飛躍が期待されています。
ピアノ連弾のための「Op.11」でシュムチェクとコンビを組むアリーナ・アンドリウティはモルドヴァ出身の女流ピアニスト。
アンジェイ・バウアーとバルトシュ・コジャクのクラスで伴奏者を務め、ルーマニア国立歌劇場のピアニストとしても活躍しています。
※録音:2020年2月6日−10日、サノク(ポーランド)
|
|
|
復元、蘇演されたのは「晩祷」、
ザイドレルの音楽がまた1つ蘇ります。
ザイドレル:晩祷 |
シンフォニエッタ・クラコヴィア
ポーランド室内合唱団
ミハウ・クラウザ(指揮) |
その生涯の大部分は謎に包まれており、当時在職していた修道院の豊富な書籍から音楽を学び、当時の有力な音楽家から作曲を学んだとも伝わるポーランドの音楽家、ユゼフ・ザイドレル(1744−1806)。
約200年もの歳月の間、忘れられてきたその作品の数々はグロジスク・ヴィェルコポルスキやグニェズノ、ポズナンなどに遺された筆写譜から復元が進められています。
今回、復元、蘇演されたのは「晩祷」。当時、その作風からポーランドのモーツァルトとも称されたというザイドレルの音楽がまた1つ蘇ります。
※録音年月日不詳
|
|
|
フルートのための近現代音楽
ダイ・ボー:フルートと弦楽四重奏のための《囚人たちの子宮》
プストロコンスカ=ナウラティル:フルートと弦楽四重奏のための《砂上の数字》
モス:フルートと弦楽四重奏のための《賛歌と祈り》 |
ウカシュ・ドゥゴシュ(フルート)
ネオクヮルテット |
ミュンヘン音楽大学、パリ音楽院、イェール大学でフルートを学び、ヤンソンスやメータ、レヴァイン、ロペス・コボス、ドゥチマル、マクシミウク、カスプシクなどの名指揮者との共演も多いポーランドのリーディング・フルーティスト、ウカシュ・ドゥゴシュ。
これまでに96曲の新作初演を担当するなど、現代音楽への解釈も世界的に高く評価されており、今回の2010年〜2017年に作曲された3作品はまさに最も得意とするところ。
フルートの新たなレパートリーの発掘に寄与してくれることでしょう。
※録音:2019年10月29日−31日、グダニスク(ポーランド)
|
|
|
モンテヴェルディ:マドリガーレ集
歌っているあの小鳥は/美しい目の輝きに/
私の魂は愛しいまなざしを私に向けさせ/悲しみの魂よ/
星空の輝きのもとに/私は若い娘/まだ陽は昇っていなかった/
そして女は嘆息しながら言った/波はささやき/おお、春よ/
私の魂は/美しい目の輝きに/悲しみの魂よ/星空のもと/
私は若い娘/ああ、悲しい別れ/こうして死ねるものなら/私の魂は/
恋する小鳥/嘆きと溜め息/ああ、麗しい太陽に向かうように/
あなたを愛しています、私の生命よ/愛よ、お前がもし公正ならば/
星の光に/ずるがしこい敵、愛の神が |
イル・カント、
ミハウ・ストラシェフスキ(バス&音楽監督) |
ポーランド随一のヴォーカル・アンサンブル。イル・カントが歌うモンテヴェルディ。
地元のポーランド放送からは「ポーランドにおける最高の混声ヴォーカル・アンサンブル」という最大級の賛辞を贈られるなど、同国を代表するヴォーカル・アンサンブルであるイル・カントが歌う、モンテヴェルディの珠玉のマドリガーレ集。
1984年にワルシャワで結成され35年以上の歴史を持つイル・カント。作品により5〜7名での編成を基本とし、ア・カペラ作品、器楽伴奏付き作品のどちらにでも対応できるフレキシブルなスタイルでポーランドの古楽シーンで活躍してきました。
※録音(ライヴ):1991年5月19日&1997年10月10日、ワルシャワ(ポーランド)
|
|
|
ショパン:ピアノ作品集
夜想曲第20番嬰ハ短調 WN.37《レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ》/
夜想曲第1番変ロ短調 Op.9-1/夜想曲第13番ハ短調
Op.48-1/
ワルツ第2番変イ長調 Op.34-1《華麗なる円舞曲》/子守歌変ニ長調
Op.57/
即興曲第1番変イ長調 Op.29/即興曲第2番嬰ヘ長調
Op.36/
即興曲第3番変ト長調 Op.51/即興曲第4番嬰ハ短調
WN.46/
マズルカ第5番変ロ長調 Op.7-1/マズルカ第13番イ短調
Op.17-4/
マズルカ第14番ト短調 Op.24-1/マズルカ第41番嬰ハ短調
Op.63-3/
バラード第2番ヘ長調 Op.38/ポロネーズ第3番イ長調Op.40-1/
ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 Op.44 |
マグダレーナ・プレスナル(ピアノ) |
マグダレーナ・プレスナルはワルシャワのショパン音楽大学でピアノを学び、現在はソリストとして活躍する傍ら、ジェシュフ大学の音楽研究所の教授も務めているポーランドの才女。
これまでにキラールやグレツキのピアノ作品の録音を発表してきたプレスナルがいよいよショパンの作品の録音を決断。丁寧な音楽作りが印象的なショパン・アルバムです。
※録音:2020年2月、アルトゥール・マラフスキ・コンサート・ホール(ポーランド)
|
|
|
メイエル:ピアノ作品集Vol.3
24の前奏曲 Op.43 |
マレク・シュレゼル(ピアノ) |
ペンデレツキやルトスワフスキといった近代ポーランドを代表する巨匠たちに作曲を学び、ショスタコーヴィチの研究で音楽学者としても高い評価を受けているポーランドの音楽家クシシュトフ・メイエル(1943−)。
DUXレーベルが進めているメイエルのピアノ作品集シリーズの第3巻には、1977年から78年にかけて作曲された「24の前奏曲」を収録。
ポーランドで「24の前奏曲」といえば真っ先に思い浮かぶのはショパン。その後、数世紀を経て生まれたモダンな響きの「24の前奏曲」もかなりの力作です。
※録音年月日不詳
|
|
|
《私たちの時代の音楽2019》
チャリュプカ:エンプーサ
ダネル:ガビネット・ルスター
ヤチム:カデンツァ・フリオーサ
ユング:朝のオーロラ
ポレンブスキ:霧の旋律
スポルニャク:荒野
スラヴィンスキ:シェルシェニエ
ヴィトコフスキ:名の下に |
パトリック・チヴィクリンスキ(サクソフォン)
ヴォイチェフ・ソコウォフスキ(クラリネット)
ミハウ・クルスカ(ピアノ)
イェルジ・スヴィアニエヴィチ(トランペット)
ガブリエル・バルキエヴィチ(アコーディオン)
アレクサンドラ・チャルノツカ(チェロ)
オスカル・クルジヴォノス(アコーディオン)
|
21世紀を生きるポーランドの若き作曲家、演奏家たちに作品発表や演奏機会を与えるために創設されたプロジェクト「私たちの時代の音楽」の第3回(2019年)のレコーディング。
ポーランドの楽壇の"現在"をリアルタイムで知ることの出来る企画です。
※録音:2019年3月10日、ルスワビツェ(ワルシャワ)
|
.
RUBICON
|
|
ルーファス・ミュラー(テノール)
ベートーヴェンの編曲によるスコットランド民謡集
横町のサリー Op.108-25/アイラの娘 Op.108-4/この病める世がどうかして
Op.108-16/
おおメアリーよ、窓辺においで Op.108-17/日没
Op.108-2/思いやり Op.108-10/
おお、お前と私の運命がひとつになれば Op.108-12/羊飼いの歌
Op.108-23/インヴァネスのかわいい娘 Op.108-8/
魅惑の人よ、さらば Op.108-18/誠実なジョニー
Op.108-20/ポリー・ステュワート WoO.156-7/
おお、あの頃はすばらしかった Op.108-3/もう一度、私の竪琴を
Op.108-24/陽気な若者、山の若者 Op.108-7 |
ルーファス・ミュラー(テノール)、
ハンマー・クラヴィーア・トリオ
〔クリストフ・ハンマー(フォルテピアノ)、シンシア・ロバーツ(ヴァイオリン)、アレン・ウェアー(チェロ)〕 |
ルーファス・ミュラーがRubiconに登場!ベートーヴェン編曲のスコットランド民謡集!
イギリス・ドイツのベテランテノール、ルーファス・ミュラーの歌唱で楽しむベートーヴェンのスコットランド民謡編曲集。
これらの編曲は、当時エディンバラを拠点に出版社を営んでいた敏腕コレクターのジョージ・トムソン(1757-1851)がベートーヴェンに依頼したものです。
民謡の編曲は当時経済的な不安を抱えていたベートーヴェンにとって魅力的な仕事であったというだけでなく、ベートーヴェンの伝記作家バリー・クーパーが示唆するように、彼は金銭的な対価を超えて、民謡の持つの永続的な力と、このプロジェクトと自分自身の音楽的な関わりがもたらす潜在的な利益を感じており、後世のため、トムソンと一緒に民謡のムーブメントを創造したいと考えていたのです。
ルーファス・ミュラーはニューヨーク・タイムズ紙で「...私が生の《メサイア》で聴いた中で最高のテノール」、「彼はバッハの受難曲の福音史家として有名であり、そのユニークでドラマティックな解釈は、世界で最も求められている演奏家の一人であることを証明している」などと絶賛されているベテランのテノール歌手。
著名な音楽家との共演も多く、ピアニストのマリア・ジョアン・ピリスとはウィグモア・ホールでのシューベルティアーデをはじめ世界各地で共演しています。
|
TACTUS
|
|
ロベルト・ノフェリーニの弟、アンドレア
「ロッシーニ・フォー・チェロ」
ロッシーニ:
チェロとコントラバスのための二重奏、チェロとピアノのための主題と変奏《涙》、
ゴンドラのプロムナード(チェロとピアノのための)、
タランテッラ(音楽の夜会第8番)(チェロとピアノのための)、
アルバムのための(チェロとピアノのための)、
バレット(チェロとピアノのための/歌劇《モーゼとファラオ》より)、
パガニーニに寄せてひと言(チェロとピアノのための)、
チェロ(とピアノ)のためのアレグロ・アジタート
マルティヌー:チェロとピアノのためのロッシーニの主題による変奏曲
カステルヌオーヴォ=テデスコ:《セビリアの理髪師》より
フィガロ(チェロとピアノのための)
ボーナス・トラック 〜
ガエターノ・ブラーガ:ワラキアの伝説(天使のセレナーデ)(チェロとピアノのための)
ヴィットリオ・モンティ:チャールダーシュ(チェロとピアノのための) |
アンドレア・ノフェリーニ(チェロ)、デニス・ザルディ(ピアノ)、マッシモ・ジョルジ(コントラバス) |
アンドレア・ノフェリーニ!ロッシーニのチェロ作品集!
アンドレア・ノフェリーニはイタリアの音楽家一家(父はボローニャのマルティーニ音楽院の学長を務めた作曲家&指揮者、母親はピアニスト、兄弟のロベルトとアンナもヴァイオリニストとして活躍中)に生まれ、アントニオ・ヤニグロ、ポール・トルトゥリエ、ヨーヨー・マ、アンドレ・ナヴァラらに師事、1991年からローマ歌劇場管弦楽団の首席チェロ奏者を保持する名手。
「ロッシーニ・フォー・チェロ」は、ジョアキーノ・ロッシーニの刺激的な音楽からチェロのための作品をまとめるという、イタリア音楽の宝庫Tactusらしい好企画。
チェロとピアノ、チェロとコントラバスのためのオリジナル作品(半数以上が世界初録音)に、マルティヌーとカステルヌオーヴォ=テデスコが書いた、チェロとピアノのためのロッシーニの主題による作品を収録し、ロッシーニの溢れる個性と天才性を、豊かな表情のチェロで描いています。
ボーナス・トラックとして収録されているブラーガの「天使のセレナーデ」、モンティの「チャールダーシュ」も絶品。
※録音:2018年6月、フォルリ(イタリア)
|
|
|
ジュリアーニ:ギター作品集
「おいらはキャベツ作りの子」の主題による6つの変奏曲
Op.49
オリジナル主題による6つの変奏曲 Op.62
ニコラ・イズアールの歌劇《ジャンノとコラン》の
主題による8つの変奏曲 Op.72
ロンド《狩り》 Op.109
ロッシーニの歌劇《チェネレントラ》より
シンフォニア
変奏曲 Op.postuma(序奏、主題と5つの変奏、フィナーレ) |
ラファエレ・カルピーノ(ギター) |
Tactusでは、フェルディナンド・カルッリ(TC770302)、ルイージ・レニャーニ(TC791201)の未出版の作品を発掘して録音した、イタリアのギタリスト、研究家、歴史学者、ラファエレ・カルピーノが弾く、マウロ・ジュリアーニの様々な変奏曲を主体としたギター作品集。
※録音:2018年11月、バーリ(イタリア)
|
|
|
マリーア・ルイーザ・ディ・ボルボーネの音楽
ジョヴァンニ・フランチェスコ・ジュリアーニ:ニーチェ・ラ・リア・テンペスタ/
ジローラモ・クレセンティーニ:オンブラ・アドラータ・アスペッタ/
G.F.ジュリアーニ:ラ・パルテンツァ/
ルイ=シャルル・ラゲ:ソナタ Op.8-1/
G.F.ジュリアーニ:3つのカンタータ/
フランチェスコ・ペトリーニ:二重奏曲 Op.30/
ジョヴァンニ・パイジエッロ:歌劇 《セビリアの理髪師》からの2つのアリア/
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ:コンソーラ、アマート・ベネ/
アントニオ・サッキーニ:歌劇 《ダルダニュス》
序曲/
ニコロ・ピッチンニ:Lasciami, o ciel pietoso |
タニア・ブッシ(ソプラノ)、パオロ・モーラ(ヴァイオリン)、ロレンツォ・モンテンツ(ハープ) |
パルマのパラティン伯図書館で発見されたボルボニック・マニュスクリプトからの音楽。
エトルリア女王マリーア・ルイーザ・ディ・ボルボーネ(1782−1824)による多様な音楽コレクションで、300を超えるハープのための作品が収められたイタリア最大級のハープ・コレクションから、ハープを伴う声楽、器楽のためのアリア、カンタータ&ソナタ集。収録された作品と同世代となる1805年に制作されたエラール社製のハープを使用。
※録音:2018年8月、パルマ(イタリア)
|
. |
|
名手ノフェリーニ
19世紀&20世紀の神秘のヴァイオリン |
ロベルト・ノフェリーニ(ヴァイオリン)
アンドレア・トスキ(オルガン、ハーモニウム) |
グリエルモ・ズエッリ:パッサ・イル・ナターレ/
フランチェスコ・マンティカ:ピッコロ・パストラーレ/
カルロ・コルダーラ:オッフェルトリオ/
アントニオ・アセンソ:Clamavi ad Te Domine/
チェーザレ・ガレオッティ:カヴァティーネ
Op.125/
イジニオ・ゴベッシ:前奏曲/
ヴィットリオ・プレモーリ:メロディア/
アレッサンドロ・ペローニ:Venite Adoremus/
ジュゼッペ・ヴェルメ:子守歌/
イルデブランド・ピツェッティ:augurio nuziale/
ジョヴァンニ・プレモーリ:Pensiero elegiaco
e scherzetto/
ジューリオ・ベンティヴォーリオ:Benedizione
Nuziale/
ディーノ・メニケッティ:アヴェ・マリア/
レナート・モッファ:ネッラ・キエセッタ
Op.21/
ブルーノ・アルブスティ:アダージョ/
リーノ・リヴィアベッラ:アリア、アンダンテ、聖体奉挙のためのソナチネ |
ピリオド楽器、ピリオド・ボウ、ガット弦を用いてパガニーニの「24のカプリース」(PTC781690)を録音し話題を呼んだイタリアのヴァイオリニスト、ロベルト・ノフェリーニ。
パガニーニの録音と同じジュゼッペ・スカランペラ1865年制のヴァイオリンを使い、19世紀の終わりから20世紀前半まで、15人のイタリア人作曲家によって書かれたヴァイオリンとオルガン(もしくはハーモニウム)のためのレパートリーを録音。
厳粛なオルガンと美しく神秘的なヴァイオリンの音色が織り成す精妙な響きに癒されます。
※録音:2019年2月&4月、イタリア
ロベルト・ノフェリーニ
「天使の祈り」
歴史に埋もれた19世紀イタリアの器楽作品
"イタリア・ロマン派"のヴァイオリンとオルガンのための音楽
オペラ一辺倒で、それ以外の作品などありえないような19世紀以降のイタリア音楽。
近代に入ってレスピーギやカセッラなどの台頭によりようやく「イタリア=オペラ」の構図は崩れてきたが、しかし17、18世紀に花開いたあの美しいバロック器楽音楽がもういちど世界を席巻することはなかった。
だが200年にわたってヨーロッパを魅了したイタリア・バロックの器楽音楽の血脈は必ずどこかに眠っていたはず・・・。
そんなときひっそりとイタリアTACTUSから登場したのが、このささやかな19世紀イタリアのヴァイオリン音楽集。
伴奏がオルガンというのが、そして録音がボローニャの教会というのがまた郷愁をそそる。
|
.
Tactus
TC 810001
¥2600 →\2390
|
天使の祈り 〜 歴史に埋もれた19世紀イタリアの器楽作品
"イタリア・ロマン派"のヴァイオリンとオルガンのための音楽
エレナ:3つの小品/
シヴォリ:アンダンテ・レリジオーソ/
ランツィ:天使の祈りOp.118/
アルベルティ:小夜想曲/
レスピーギ:シャコンヌ/
ネリア:ラルゴ・エスプレッシーヴォOp.40/
カゼラッティ:アンダンテ/
アンジェリス:愛の夢/
ラマシオッティ:カント・レリジオーソOp.17 |
ロベルト・ノフェリーニ(ヴァイオリン)
アンドレア・トスキ(オルガン) |
オペラがあまりにも大きく有名になりすぎてしまったため、歴史に埋もれてしまった19世紀イタリアの器楽作品。
北部のトリノから南部のナポリ、ヴェネツィアで書かれた"イタリア・ロマン派"のヴァイオリンとオルガンのための音楽は、19世紀イタリアの音楽は"オペラだけではない"という事実を教えてくれる。
全てを包み込むかのようなオ ルガン、ノスタルジックなヴァイオリンによる音楽がボローニャの教会で優しく響く。
2008年11月、ボローニャでの録音。 |
.
そしてこのアルバムが素晴らしかった!
少しずつ復権している幻の大家ソミスの高雅なるソナタ集!
これは聴いておいていいです!
TACTUS
TC 681908
¥2600 →\2390
|
ノフェリーニが奏でるソミスの"ソナタ
Op.2"!
ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス:
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
Op.2 |
ロベルト・ノフェリーニ(ヴァイオリン)
キアラ・カッターニ(チェンバロ)
|
イタリア・ヴァイオリン界の次代の盟主。ノフェリーニが奏でるソミスの"ソナタ
Op.2"!
バロック、古典派、ロマン派、そして近現代と幅広いレパートリーを誇るノフェリーニが、ドン・ニコラ・アマティ製作(1732年)の銘器で奏でるのは、ピエモンテ楽派の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686−1763)の「ソナタ
Op.2」!
コレッリを師に持ち、タルティーニの同世代で、プニャーニやジャルディーニを、さらにはフランスのルクレールも育成したコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス。
パリのコンセール・スピリチュエルで自らの演奏が大絶賛を博すなど、イタリアの作風の発展、そしてイタリアとフランスを繋いだピエモンテ楽派の重鎮である。
1723年にトリノでソミス自身によって出版され、ヴィットーリオ・アメデーオ2世に献呈された「ソナタ
Op.2」は、自らの華麗で技巧的な演奏スタイルが反映された、コレッリの次の世代のイタリアを代表する傑作の1つ。
グリュミオーやアッカルド、ロマーノ、シュヴァルツベルグ、ヴェルニコフという錚々たる名匠たちにヴァイオリンを学び、モダン、ピリオドの両方を弾きこなすイタリアの次代の盟主ノフェリーニ。
その天衣無縫のヴァイオリンが、ピエモンテ楽派の巨匠ソミスの知られざる傑作を再び音楽史の表舞台へと導く!
ヴァイオリン:ドン・ニコラ・アマティ1732年製/チェンバロ:フレンチモデル2段鍵盤/マティアス・クラマー1986年製
※録音:2013年12月、サン・ジローラモ教会(バニャカヴァッロ、イタリア)

|
|
|
GENUIN
|
|
「リユニオン」〜オグニェン・ポポヴィッチ、リサイタル
イワン・ミュラー(1786-1854):マドリッドの城
サン=サーンス(1835-1921):クラリネット・ソナタ
変ホ長調Op.167
ノルベルト・ブルグミュラー(1810-36):二重奏曲 変ホ長調Op.15
ミゲル・ユステ(1870-1947):旋律的な勉強
マルコム・アーノルド(1921-2006):ソナチネ
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):アリア
オグニェン・ポポヴィッチ(b.1977):バナット・ダンス、心の内に |
オグニェン・ポポヴィッチ(Cl)
ミリャーナ・ライッチ(Pf) |
録音:2020年 [63:59]
クラリネットのポポヴィッチはセルビア出身。ソリストとしてミュンヘン・フィル、ベオグラード・フィルなど多くのオーケストラと共演し現在ベオグラード・フィル首席奏者を務めている。
このディスクではサン=サーンスの有名なソナタの他、アーノルドやブルグミュラー(ピアノの教則本で有名なヨハン・ブルグミュラーの弟)、スペインの作曲家ユステの珍しい作品を収録。
最後はポポヴィチの自作による楽しい「バナット・ダンス」とロマンティックな「心の内に」で締めくくられる。
|
|
|
新しい音階のためのクラリネット!?
「地平線の彼方へ」〜ボーレン・ピアス・クラリネット作品集
ゲオルク・ハイドゥ(b.1960):燃えるガソリン(スクリャービンに触発されて)
トッド・ハロップ(b.1970):渦潮
アコス・ホフマン(b.1973):デュオ・デズ
ノラ=ルイーズ・ミュラー(b.1977):モルフェウス
ゲオルク・ハイドゥ:地平線の彼方へ
トッド・ハロップ:ヤヌスの鳥
サーシャ・リノ・レムケ(b.1976):パ・ドゥ・ドウ
ベンヤミン・ヘルマー(b.1985):前奏曲とパッサカリア
マンフレート・シュターンケ(b.1951):聖キルダの鳥人
フレデリク・シュヴェンク(b.1960):夜の鷹 |
ノラ・ルイーズ・ミュラー(Cl、ボーレン・ピアスCl)
アコス・ホフマン(Cl、ボーレン・ピアスCl)
ユリア・プルス(ボーレン・ピアスCl)
リン・チェン(ボーレン・ピアス・カリンバ、Perc)
メレ・ヴァイテルス(41音エレクトリックG)
ユリア・シュテグマン(Va)
ゲオルク・ハイドゥ
(エレクトロニクス、シンセサイザー)ほか |
録音:2017年 [60:10]
ボーレン・ピアス・クラリネット(Bohlen-Pierce
Clarinet)とは最近開発されたばかりの楽器で平均律ではなく独自のボーレン・ピアス音階で調律されている。
ボーレン・ピアス音階とは一種の微分音スケールでこの楽器の他、41音エレクトリック・ギター、ボーレン・ピアス音階でチューニングされたヴィオラ、コントラバス、カリンバ、シンセサイザーが加わり、これまでの平均律を土台とした音楽とは全く異なる新しい音楽の可能性が探求されている。
作品はいずれも実験性の高いもので、まるで別の惑星の民族音楽を聴いているような不思議なエキゾチシズムを感じさせる。
|
|
|
ハンブルクのテレマン博物館収蔵、おそらくテレマン自身が演奏した
「ヒッチコック・スピネット」
マッテゾン:組曲第7番/
テレマン:トリオ第10番/
ルイエ:スピネットのためのレッスン第1番/
テレマン:「忠実な音楽の師」〜
ドルチェ,メヌエット,ジグ・ア・ラングロワーズ/
アベル:トリオ ト長調 A5:4A/
バーニー:ソナタ第3番 ハ長調/
ヴェラチーニ:12のアカデミックなソナタ
Op.2〜ソナタ第12番/
ジェミニアーニ:真の味わいでの演奏規範集:英語の調べ |
ザ・ヒッチコック・トリオ:
【アンケ・デンネルト(スピネット)
ガブリエレ・シュタインフェルト
(バロックVn)
ジモーネ・エッケルト(Gamb)】 |
録音:2019年10月21-23日 ハンブルク [68'04]
英国の高名なスピネット製作者トマス・ヒッチコックが作ったスピネットは現存しているものが僅かしかないが、その一つがハンブルクのテレマン博物館に収蔵されており、おそらくテレマン自身が演奏したものではないかと考えられている。
そしてこの演奏で用いられているのがまさにそのヒッチコック・スピネットである。
このCDにはテレマンと同世代から少し後の作曲家たちの独奏曲とトリオが収録されている。最近著作が日本語に翻訳されて注目を浴びているチャールズ・バーニー(1726-1814)の作品が珍しい。
ヒッチコック・スピネットの音色がたいへんに美しく、それを優秀な録音(場所はハンブルクの聖アンシャー教会)で捉えている。
もちろんアンケ・デンネルトが楽器の良さを存分に引き出している。彼女はGENUINから既に2枚のCDを出している(GEN
16411,GEN 17462)。
ジモーネ・エッケルトはドイツを代表するヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。
ガブリエレ・シュタインフェルトは数々のピリオド・オーケストラで活躍しているヴァイオリニスト。
|
|
|
「シューベルトの四季」
シューベルト:
すみれ D786/ガニュメート D544/夏の夜
D289/
「ロザムンデ、キプロスの女王」 D797〜ロマンツェ/
秋の夜の月に D614/万霊節のための連祷
D343/
老人の歌 D778/冬の夕べ D938/ケレースの嘆き
D323 |
シャロン・カーティ(メッゾソプラノ)
ジョナサン・ウェア(ピアノ) |
録音:2009年9月28日-10月1日 英国,サフォーク州スネイプ[64'35]
「シューベルトの四季」と題された1枚。
シューベルトの歌曲から9曲を選び、季節ごとに並べたという面白い試み。
シャロン・カーティはアイルランドのメッゾソプラノ。バロックから古典派を得意としており、透明感のある歌声が美しい。
ジョナサン・ウェアは今引っ張りだこの伴奏ピアニスト。
|
|
|
ベートーヴェンの弦楽三重奏曲に新鮮な演奏の新録音が登場!
ベートーヴェン:
弦楽三重奏曲第2番 ト長調 Op.9-1
弦楽三重奏曲第3番 ニ長調 Op.9-2
弦楽三重奏曲第4番 ハ短調 Op.9-3 |
ボッケリーニ三重奏団:
【カン・セヨン(ヴァイオリン)
ヴィッキ・パウエル(ヴィオラ)
パオロ・ボノミーニ(チェロ)】 |
録音:2019年12月16-19日 ライプツィヒ[68'38]
ベートーヴェンの弦楽三重奏曲に新鮮な演奏の新録音が登場。
ベートーヴェンの弦楽三重奏曲は間違いなく傑作でありながら、人気では弦楽四重奏曲に大きく水を空けられてしまっている。
このCDには全4作のうちOp.9の3曲を収録。Op.9はベートーヴェンの最初期の弦楽四重奏曲とほぼ同時期の作品であるが、完成度はむしろ弦楽三重奏曲の方が高いだろう。
2014年結成の若い弦楽三重奏団、ボッケリーニ三重奏団がたいへんに充実した演奏を聞かせてくれる。
緻密なアンサンブルと踏み込みの強い表現そしてそれを支える高度な技術は、近年の弦楽四重奏曲の傾向そのまま。ベートーヴェンの弦楽三重奏曲ってこんなに素晴らしかったのか、と新鮮な驚きを感じることだろう。
ヴァイオリンのカン・セヨンは韓国生まれでカナダとオーストラリアで育ち、2007年からヨーロッパに移って来た国際派。ちょっと聞けばすぐ優秀なヴァイオリニストであることが分かる腕前だ。
ヴィッキ・パウエルは米国生まれのヴィオラ奏者。2018年からストックホルム王立フィルハーモニー管弦楽団の首席ヴィオラ奏者を務めている。
パオロ・ボノミーニはイタリアのチェロ奏者。2016年にライプツィヒの国際バッハ・コンクールのチェロ部門で第1位を獲得。現在はカメラータ・ザルツブルクのソロ・チェロ奏者を務めながらソリストとしても活躍している。
|
|
|
フルートの古賀敦子のGENUIN第3弾はチェロとの珍しい作品集!
「フルートとチェロのための珍しい作品集」
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第6番
ボザ:コントラスト集第1集,無伴奏フルートのための映像
カルク=エーレルト:無伴奏フルートのための30のカプリス
Op.107〜シャコンヌ
テレマン(古賀&ロマコフ編):カノン風のソナタ
ニ長調 TWV40:120
徳山美奈子:ある蝶の一生 |
古賀敦子(フルート)
ゲオルギー・ロマコフ(チェロ) |
録音:2019年12月2—4日 ライプツィヒ[63'37]
日本語解説付き
フルートの古賀敦子とチェロのゲオルギー・ロマコフによるGENUINへの3枚目のCD。
過去2枚はGEN 14306(フルート三重奏曲集)とGEN
15348。「珍しい作品集」と題している通り、比較的凝った内容になっている。
ウジェーヌ・ボザのコントラスト集第1集は本来フルートとファゴットのための作品。テレマンのカノン風のソナタはフルート二つ、ヴァイオリン二つ、あるいはフルートとヴァイオリンなどで演奏されるのが普通。徳山美奈子の「ある蝶の一生」は、ピアノ曲を作曲者自身がフルート独奏に編曲したもの。 古賀が世界初演、日本初演しており、これが初録音。
古賀もロマコフもたいへんに美しい音色の持ち主で、さらにそれが絶妙に絡み合い、いずれの曲も旋律の絡み合いが滑らかで香り高い。
古賀敦子は福岡県福岡市の生まれ。パリ国立高等音楽院フルート科を第1位で卒業。数々のコンクールで優勝、入賞を果たす。
2001年からマクデブルク・フィルハーモニー交響楽団に所属。ゲオルギー・ロマコフはウクライナの首都オデッサの生まれ。6歳からチェロを学び、13歳でドイツに渡る。チェロ奏者として欧米で広く活躍している。
※CDの曲目表示ではテレマン作品のTWV番号が40:119になっていますが、正しくは40:120です。(代理店)
|
|
|
ゴーティエ・カピュソンもゲストで参加!
ハック姉妹のショスタコーヴィチ・チェロ作品集!
ショスタコーヴィチ:
(1)チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
(2)ソナタ Op.147(原曲 ヴィオラ・ソナタ)
(3)2つのヴァイオリンのための5つの小品〜プレリュード(シャフラン編) |
デュオ・アヌシュカ&カタリーナ・ハック:
【アヌシュカ・ハック(Vc)
カタリーナ・ハック(Pf)】
(3)ゴーティエ・カピュソン(Vc) |
録音:2019年6月15日,11月23-24日 ベルリン[64:56]
ピアノのカタリーナ・ハック(1994年、ケルン生まれ)とチェロのアヌシュカ・ハック(1996年、アントウェルペン生まれ)の姉妹デュオによるショスタコーヴィチ。
若い頃のチェロ・ソナタに加え、亡くなる直前の作であるヴィオラ・ソナタをチェロ演奏している。
「導入」は、元々の映画音楽からレフ・アトフミャンが組曲にまとめた「馬あぶ」の第7曲をダニール・シャフランが編曲したもの。
顔立ちも双子のようによく似ている姉妹の演奏は当然のことながら親和性が高く、またそれぞれの技量も非常に高い。
また「導入」では名チェロ奏者ゴーティエ・カピュソンが参加、2分半だけとはいえカピュソン・ファンには逃せない。
|
|
|
オランダの若手スムーラースが挑む
ベートーヴェン&ベルクのヴァイオリン協奏曲!
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
Op.61
ベルク:ヴァイオリン協奏曲 |
イフォンネ・スムーラース(ヴァイオリン)
ペーター・クーン(指揮)
フランクフルト・ブランデンブルク市立管弦楽団 |
録音:2028年8月28日 フランクフルト(オーダー)
[76'14]
オランダのヴァイオリニスト、イフォンネ・スムーラースが弾くベートーヴェンとベルクのヴァイオリン協奏曲。
イフォンネ・スムーラースは10歳の時にはアムステルダムでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を弾くという天才少女だった。様々なコンクールで優勝、入賞をしており、オランダの中堅のヴァイオリニストでとりわけ注目されている。
彼女の音楽はとても優しく安らぎがある。とかく力強く演奏されがちなベートーヴェンも、彼女の手にかかると柔らかく温かい微笑みの音楽になる。
ベルクのヴァイオリン協奏曲では彼女の卓越した技巧が発揮されている一方で、ヴァイオリンは常に可憐な美しさを持ち、若くして亡くなったマノンへのベルクの想いが際立っている
|
|
|
アリス四重奏団のGENUIN第3弾
ブラームスの飛び切り美しい名演!
ブラームス:
(1)弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 Op.51-1
(2)クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115 |
アリス四重奏団:
【リアンナ・カタリーナ・ヴィルダームート(Vn)
ノエミ・ツィッパーリング(Vn)
カスパー・フィンツェンス(Va)
ルカス・ジーバー(Vc)】
(2)トルステン・ヨハンス(Cl) |
録音:2020年2月10-13日ケルン [66:44]
アリス四重奏団のGENUIN第3弾の新録音はブラームス。今回もたいへんに素晴らしい出来栄え。
とかく暗く渋く演奏されがちなブラームスの室内楽だが、アリス四重奏団はここでも持ち前の緻密なアンサンブルと透明感のある音色、読み深く詩的な解釈でブラームスの美を引き出している。
ハ短調の力作、弦楽四重奏曲第1番は劇性は高くても澄み切った潤いを失うことがない。
ブラームス58歳のクラリネット五重奏曲は、トルステン・ヨハンスのクラリネットもアンサンブルにピタリとはまり、この曲にまとわりがちなブラームス晩年の諦念や憂愁よりも、あくまで成熟し切ったブラームス的ロマンティシズムを美しく引き立てている。有名なヴァイオリン2本の絡みから始まる第1楽章の冒頭をしばらく聞いただけで、これは飛び切り美しい名演だと見抜けるだろう。
アリス四重奏団は2009年結成。2016年のARD国際音楽コンクール(日本ではミュンヘン国際音楽コンクールの名で知られる)の弦楽四重奏団部門で第2位と聴衆賞を受賞。その後急速に台頭し、結成10年程度の弦楽四重奏団としては異例の高い人気を誇っている。
トルステン・ヨハンスはドイツ、クレフェルト生まれのクラリネット奏者。2002年、25歳でケルンのWDR交響楽団の首席クラリネット奏者に就任、2015年まで務める。その後はソリストとして活躍。また2014年からワイマールのフランツ・リスト音楽大学の教授を務めている。
|
. |
|
NDRエルプフィル首席コントラバス
ベリンガーが弾くブラームスのチェロ・ソナタ!
シューマン:アダージョとアレグロ(原曲:ホルンとピアノのための)
ブラームス:ソナタ ホ短調 Op.38(原曲:チェロ・ソナタ第1番)
ミシェク(1875-1955):コントラバス・ソナタ第2番
ホ短調 Op.6
|
エッケハルト・ベリンガー(コントラバス)
高橋朋子(ピアノ) |
録音:2019年10月7-9日 ハンブルク [55'16]
エッケハルト・ベリンガーが弾く編曲も含めたコントラバス作品集。
予備知識なく聞くと、ずいぶん深みのあるチェロの音だな、いやこの重低音はコントラバスだ、と驚かされるだろう。それくらい高い音域が自然で優しく、そしてコントラバスらしい深い味わいに満ちている。
シューマンのアダージョとアレグロがこれほどコントラバス演奏に合うとは誰も考えなかったろう。またブラームスでは音楽の渋みが一層際立っている。
チェコの作曲家、アドルフ・ミシェク(1875—1955)は、オーストリア=ハンガリー帝国のモドレティーン(現在はチェコ領)生まれのコントラバス奏者。ウィーン音楽院でコントラバスを学び、長くウィーン宮廷歌劇場およびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でコントラバス奏者を務めた。その後1920年から1934年までプラハの国民劇場の首席コントラバス奏者を務めた。
ソナタ第2番はロマン色濃厚な作品で、20分を要する力作。
エッケハルト・ベリンガーは現代ドイツを代表するコントラバス奏者。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席コントラバス奏者、ベルリン・ドイツオペラ管弦楽団の首席コントラバス奏者を経て、2003年からNDR交響楽団-NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団の首席コントラバス奏者を務めている。またハノーファー音楽大学の教授でもある。
高橋朋子はドイツで40年近く活動しているピアニスト。東京芸術大学で学んだ後、ベルリン芸術大学に留学、以来ベルリンを拠点にソリストとして、室内楽ピアニスト、伴奏ピアニストとして活躍している。
|
|
|
アコーディオンとギターによる新鮮な世界!「インスピレーション・バッハ」
J.S.バッハ(1685-1750):前奏曲ト短調BWV808
チャールズ・ウゾー(b.1961):セファルディック・リルト/ミミクリ
ラモー(1683-1764):クラヴサンのための新組曲ト短調より「異名同音」
トリスタン・ザビエル・ケスター(b.1993):記憶の断片III
ショスタコーヴィチ(1906-75):前奏曲とフーガ第5番
ホセ・サンチェス=ヴェルドゥ(b.1968):ルス・ネグラ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番〜前奏曲
アレヤンドロ・ヌネス・アラウカ(b.1943):ハンブルグ風バッハ
セバスティアン・スプレンガー(b.1972):恵の聖母 |
ルクス・ノヴァ・デュオ:
【リディア・シュミット(アコーディオン)
ヨルゲ・パス・ヴェラステギ(ギター)】 |
録音:2020年 [66:44]
アコーディオンとギターによるバッハ、ラモーなどバロック作品と現代音楽を組み合わせたユニークなディスク。
バッハ、ラモー、ショスタコーヴィチはこの編成に編曲されたことで全く別の曲のように新鮮な感覚を与える。それ以外の作品はこの編成のために作曲された新作。
いずれもそれぞれの楽器の機能、可能性が最大限に追及されている秀作。
|
|
|
「ファンタジー」〜アミット・ヤハフ、ピアノ・リサイタル
ショパン(1810-1849):幻想曲ヘ短調Op.49
メンデルスゾーン(1809-1847):幻想曲嬰へ短調Op.28
シューマン(1810-1856):幻想曲ハ長調Op.17
ショパン:幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
(ショパンの自筆譜に基づく版による演奏) |
アミット・ヤハフ(Pf) |
録音:2019年12月10-11日フランクフルト・アム・マイン[64:56]
アミット・ヤハフはイスラエル出身の若手ピアニスト。これまでにゲオルグ・ショルティ賞受賞を始め第1回国際イスラエル音楽コンペティション入賞など数々の国際的な賞を獲得している。
現在はロンドンを拠点にソロ、室内楽を中心に活動を続けている。このディスクは同時代を生きたショパン、メンデルスゾーン、シューマンの作曲した幻想曲を集めたもの。
ショパン自筆稿に基づく幻想即興曲ではこの曲の演奏でありがちな過剰な身振りと恣意的な解釈を極力避け、曲の形式をすっきりと浮き彫りにする透明なタッチと節度のある端正な音楽作りに大変好感が持てる。
有望新人ピアニストの登場。
|
|
|
人気テノール、ダニエル・ベーレによる
管弦楽伴奏による白鳥の歌・詩人の恋!
シューベルト(クランペ編):「白鳥の歌」
D957
シューマン(クランペ編):「詩人の恋」
Op.48 |
ダニエル・ベーレ(テノール)
クリストフ・ゲルデス(指揮)
ミュンヘン室内歌劇場管弦楽団 |
録音:2019年10月,ポリング[79'40]
人気テノール、ダニエル・ベーレの歌うシューベルトの「白鳥の歌」とシューマンの「詩人の恋」、しかも室内管弦楽伴奏。
歌曲の伴奏を小編成の管弦楽に編曲する試みはかつてはよく行われ、古い録音にたくさん残されている。
ここでは1967年、オーストリアのグラーツ生まれの作曲家、アレクサンドル・クランペによって、フルート、クラリネット、ファゴット、アコーディオン、ギター、ヴァイオリン×2、ヴィオラ×2、チェロ、コントラバス(弦は各1人)という編成の伴奏に仕立て直されている。伴奏が色彩的になり、詩の世界が広く開けた印象になり、新鮮だ。
そして歌うはドイツの美声人気テノール、ダニエル・ベーレ。1974年、ハンブルク生まれ。ウィーンのフォルクスオーパーやフランクフルト歌劇場で名を上げ、瞬く間に人気テノールに。バロック声楽曲、モーツァルトのオペラ、ドイツ・リートで高い評価を得ると同時に、2017年にはバイロイト音楽祭にワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のダーフィト役で初出演、これまた大評判となった。
今絶好調のテノールである。クリストフ・ゲルデスは1965年、ミュンヘン生まれの指揮者。2004年にミュンヘン室内歌劇場管弦楽団を設立、理事を務め指揮に当たっている。
|
|
|
偉大なピアニストでもあった二人の作曲家の珍しい無伴奏ヴァイオリン作品が登場!
「名ピアニスト作曲家による無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」
アルトゥール・シュナーベル(1882-1951):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1919)
エドゥアルド・エルトマン(1896-1958):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1921) |
ユディト・インゴルフソン(Vn) |
録音:2019年6月イエス・キリスト教会、ベルリン[65:11]
ユディト・インゴルフソンはベルリンを拠点に活動するヴァイオリニスト。コンサート・アーティスツ・ギルド・コンペティション第1位、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンペティション第3位など多くの賞に輝いている。
ピアニストとして著名だったシュナーベルの無伴奏ヴァイオリン・ソナタは自由な無調によるが時折り現れる東欧的な民謡を思わせる旋律が印象的な作品。
エルトマンもシュナーベルと同じく生前ピアニストとして著名だった作曲家。ピアニストとしてはバッハ、ベートーヴェン、シューベルトを得意としていたが、彼自身の作品は自由な無調を基本としたもの。
彼の作品は現在ほとんど顧みられていないので貴重な録音の登場である。
|
|
|
「ドイツ音楽コンクール2019年受賞者〜ゼバスティアン・フリッチュ」
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ イ短調 RV
44
クルターグ:「兆候、ゲームとメッセージ」〜(5曲)
シューマン:幻想小曲集 Op.73
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19 |
ゼバスティアン・フリッチュ(チェロ)
オルガ・ヴァッツ(チェンバロ)
リザ・ネスリング(チェロ) |
録音:2020年2月21-23日イエス・キリスト教会、ベルリン,ダーレム[64'28]
GENUIN恒例のドイツ音楽コンクール受賞者のCD。
ゼバスティアン・フリッチュは1997年、シュトゥットガルトの生まれ。2014年からフライブルク音楽大学でジャン=ギアン・ケラスに学んだ。フリッチュの素晴らしさは一聴してすぐ分かるほど際立っており、瑞々しい美音と豊かな音楽性は20代半ばにして高い完成度に至っている。
また20世紀ハンガリーの作曲家、ジェルジ・クルターグ(1926-)の作品を持ってきているのも個性的だ(ケラスの影響だという)。
名録音会場として有名なベルリン、ダーレムのイエス・キリスト教会での収録。
|
|
|
「ロマン派の弧」
ショパン:夜想曲 変ロ短調 Op.9-1
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調
Op. 109
リスト:ダンテを読んで
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調
Op. 110
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」
ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 |
アレクセイ・レベデフ(ピアノ) |
録音:2020年1月2-4日 ライプツィヒ[77'55]
ロシア出身でドイツを拠点に活動するピアニスト、アレクセイ・レベデフは1980年、サンクト・ペテルブルグの生まれ。サンクト・ペテルブルグ国立音楽院で学んだ後、2004年にハノーファー音楽舞台大学に移る。
数々のコンクールで優勝、入賞しており、2009年のイタリア、ボルツァーノでのフェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノ・コンクールでは第2位を得ている。
ベートーヴェン、ショパン、リストの有名作ばかり収録している。
レベデフのピアノはとても落ち着きと余裕のある大人の演奏。優秀な技術を持ちながらこれ見よがしに弾くことがなく、しかも冷たさや素っ気なさは微塵もない。
まだ40歳ほどでこれだけ作品にじっくり取り組めるとは、さらなる大成が楽しみなピアニストだ。
|
|
|
「ドイツ音楽コンクール入賞者〜フリードリヒ・ティーレ」
ブラームス(1833-1897):チェロ・ソナタ第2番へ長調Op.99
アンリ・デュティーユ(1916-2013):
パウル・ザッヒャーの名による3つのストローフェ
ショスタコーヴィチ(1906-75):チェロ・ソナタ
ニ短調Op.40
ヴィエニャフスキ(1835-80):タランテラ風スケルツォOp.16 |
フリードリヒ・ティーレ(Vc)
薗田奈緒子(Pf) |
録音:2020年1月14-16日イエス・キリスト教会、ベルリン[70:10]
フリードリヒ・ティーレは1996年生まれ現在24歳の若手チェリスト。昨年ドイツ音楽コンクールに入賞、以来ソリストとしてバイエルン放送響、ブレーメン・ドイツ室内管などと共演している。
このディスクはデビュー・アルバムでヴィエニャフスキからデュティーユといったロマン派から現代まで幅広いレパートリーをカバーしている。
今後の活躍が期待される有望なチェリストの登場。
|
|
|
「ルツェルンの響き」
レト・シュターデルマン(b.1977):
フルート・ソナタ(2017)、「海賊」(2002)
ヨゼフ・ラウバー(1864-1952):
フルートとピアノのためのグランド・ソナタOp.53(1937)、
1楽章のソナタOp.50(1933)、幻想曲Op.46a(1928) |
ミリアム・レッチャー(Fl)
トーマス・ワイズ(Pf) |
録音:2019年11月12-15日チューリヒ[74:27]
フルートのミリアム・レッチャーはルツェルン音楽院を卒業後、パリ、ミュンヘン、ベルリンで更に研鑽を積んだ。
最初に学んだルツェルンとは縁が深く、その後もルツェルン音楽祭に参加またはルツェルン交響楽団ともしばしば共演している。
収録されている作品の作曲家シュターデルマンはレッチャーの友人でその作品は近代フランス的な洗練された佳品。
ラウバーはやはりルツェルンと関わりの深い作曲家でドイツ・ロマン主義とフランス印象派がほどよく融合した、ややフォーレを思わせる作品を収録。
|
|
|
「リフレクションズ」〜ショパン&リスト作品集
ショパン(1810-1849):バラード第4番へ短調Op.52
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
リスト(1811-1886):ピアノ・ソナタ ロ短調S.178 |
アレクサンドラ・ミクルスカ(Pf) |
録音:2017年2月28日-3月3日ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、メンデルスゾーン・ザール[70:12]
当GENUINでは2枚目となるアレクサンドラ・ミクルスカのソロ・アルバム。
ミクルスカはワルシャワ出身の若手。イタリアでは移住後の(ロシアの)巨匠ラザール・ベルマンの指導も受けている。
彼女は母国ショパンの作品を深く愛し、その演奏は若手演奏家の中では群を抜いている。
クリアなタッチと大げさでない端正な造型感覚は21世紀のショパン像ともいうべき新しい感覚にあふれている。
リストのロ短調のソナタも壮絶な秀演。自信を持ってお薦め。
|
|
|
2台ピアノによるラ・ヴァルス&ブラ4!「運命の詩」
ラヴェル(1875-1937):ラ・ヴァルス(1919/20)
〜2台ピアノのためのオリジナル版
ブラームス(1833-1897):交響曲第4番ホ短調Op.98
〜2台ピアノのためのオリジナル版 |
ピアノ・デュオ・シュテンツル:
【 ハンス=ペーター・シュテンツル(Pf)
フォルカー・シュテンツル(Pf)】 |
録音:2018年9月13-15日ウィーン[54:32]
当GENUINでは2枚目となるシュテンツル兄弟ピアノ・デュオ。ここではラヴェルとブラームスという意外なカップリング。
2台ピアノのためのオリジナル版との記載があるが、作曲者自身による編曲版であるかどうか詳細は不明。
なおこのディスクでは1877年のエアバー社製ヒストリカル・グランド・ピアノが使用されており、作品が作曲された19世紀〜20世紀初頭のピアノの響きがよみがえっている。
|
|
|
壮麗!壮絶!19世紀後半と20世紀後半の
名作エチュードが火花を散らして激突!!
「エチュードの新しい展望」
ジョルジ・リゲティ(1923-2006):練習曲第1集(1985)
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):2つの練習曲(1940-41)
フランツ・リスト(1811-1886):パガニーニによる大練習曲(1851) |
ジャッキー・ジェキョン・ユー(Pf) |
録音:2019年 [50:22]
リゲティの難曲「エチュード」を軽々と弾いてしまうピアニストがついに現れた。まるで赤子の手をひねるように、とまで言ったらさすがに言い過ぎだが、軽々と爽やかな風が吹きすぎるようにリゲティの難曲が耳元を過ぎてゆくこの快感はたまらない。
ピアノのジャッキー・ジェイキン・ユーは韓国出身。ソウル国立大卒業後、ハノーバー音大に留学、既にヨーロッパの数々のコンクールに上位入賞している。
今後の活躍が期待されている若手の登場。
|
|
|
「ハイディ・マリア・タウベルト(ソプラノ)」
ファルコニエーリ(1585-1656):チャッコーナ
モンテヴェルディ(1567-1643):あの高慢な眼差しは
メールラ(1595-1665):カンツォネッタをお聞きなさい
フレスコバルディ(1583-1643):モニカのアリアによるパルティータ集〜
第1番,第2番,第4番,第6番,第9番,第11番
ストロッツィ(1619-1677):恋するエラークリト(恋するヘラクレイトス)
クリーガー(1649-1725):孤独よ、心の苦しみであるお前よ
パーセル(1659-1695):ひとときの音楽
ヘールマン(1585-1647):君は何を悲しむつもりなのか
作者不詳:人は影のように逃げる
ニジーニ(b.1971):戦いの子守歌
メールラ:子守歌による宗教的カンツォネッタ
マリーニ(1594-1663):モニカのアリアによるソナタ
ニジーニ:チャッコーナ「時は移ろう」
タウベルト(b.1978)&ニジーニ:平和を与えろ |
ハイディ・マリア・タウベルト(ソプラノ)
エルコレ・ニジーニ(指揮)
インストゥルメンタ・ムジカ |
録音:2019年9月23-25日 ドレスデン [64'52]
ドイツのソプラノ、ハイディ・マリア・タウベルトの初のソロCD。バロック声楽曲を中心に収録している。
ハイディ・マリア・タウベルトはドレスデン出身のソプラノ。透明感のある美しい声でルネサンス、バロックの声楽作品を得意とし、その魅力はこのCDでもたっぷり聞いて取れる。
エルコレ・ニジーニはイタリア人だがドイツで活躍しているトロンボーン奏者。ルネサンス、バロック、古典派の音楽を得意とし、2004年にインストゥルメンタ・ムジカを結成し精力的に活動している。
ニジーニとタウベルトの作曲した曲も含まれている。
|
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
OTAKEN RECORDS
|
|
フルトヴェングラー、北西ドイツ放響とのブラームス1番!
ブラームス:
交響曲第1番 ハ短調 作品68
ハイドンの主題による変奏曲 作品56a |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
北西ドイツ放送交響楽団 |
アナログLP復刻で甦るフルトヴェングラー、北西ドイツ放響とのブラームス1番!
録音:録音:1951年10月27日ハンブルクミジークハレにおけるライヴ録音 ※ミント盤LPからの復刻
今回の大阪発ミント盤アナログLP復刻は、北西ドイツ放送交響楽団とのブラームス第1交響曲及び、ハイドン変奏曲です。
交響曲の方は、アナログ完成期のレコードからの復刻、変奏曲は大変珍しいプライベートレコードからの復刻です。
共に、アナログのままで聴くことの出来る、こんにちでは、貴重盤と言えるものです。
特に交響曲の盤は、その後、数多くの同曲同演奏のCDが出た中でも、研究者、ファンの人達に、高音質とされて来たものです。
変奏曲の方も今回の復刻で、音質、演奏とも交響曲と同等のクオリティーを持つことが判明しました。
さて、演奏ですが、交響曲は52年のベルリンフィルとの演奏と、常にベストを争って来たものです。少なとも気迫の面では、北西ドイツ放響の方が勝っていると言われて来ました。
しかし、今回の復刻では、切迫感はむしろベルリンの方で、北西ドイツ放響の方は、悠然とした演奏に聴こえました。
これは、旧ベルリンフィルのメンバーであったレーン(Vn)やトレースター(Vc)などのトップ奏者たちとの再会がもたらしたものかもしれません。
少なくとも、他流試合のよそよそしさは全くなく、古巣に帰って来たかのような親密感溢れる演奏です。是非、ご確認くださいませ。
尚、2楽章の終わりの方で、数回の微弱な周期的プチノイズが出ます。又、今回、マスターにおける各曲最終音の、エンジニアによるフェードアウトの失敗を修正しております。お含みおきくださいませ。
(オタケンレコード 太田憲志)
|
<国内盤>
.
OTTAVA RECORDS
|
|
青柳いづみこ、森下唯、田部井剛、ドビュッシー「海」、
ファリャ「スペインの庭の夜」、グレインジャー「緑の茂み」
(1)クロード・ドビュッシー(アンドレ・カプレ編曲):交響的素描「海」
(2)マヌエル・デ・ファリャ(ギュスターヴ・サマズイユ編曲):「スペインの庭の夜」
(3)パーシー・グレインジャー:「緑の茂み」
※すべて6手2台ピアノによる演奏 |
青柳いづみこ、
森下唯、
田部井剛
(ピアノ) |
目を眩むような色彩!青柳いづみこ、森下唯、田部井剛が6手2台ピアノで奏でるドビュッシー「海」、ファリャ「スペインの庭の夜」、グレインジャー「緑の茂み」!
セッション録音:2020年2月18-20日/五反田文化センター、音楽ホール/DDD、日本語帯・解説付【青柳いづみこ、池原舞(音楽学者)】
■世界的にきわめて珍しい録音
ドビュッシーの「海」に関して、4手2台ピアノの演奏は広く知られていますが、6手(3人)2台による演奏はきわめて珍しく、録音されたものは今のところほかに見当たりません。
■個性あふれる3人の演奏家たち
わが国のドビュッシー研究と演奏の第一人者である青柳いづみこ、アルカンの紹介に取り組むなど、独自の活動を展開する気鋭のピアニスト森下唯、指揮者として活躍するとともに、ピアニストとしても非凡な才能を発揮する田部井剛。個性あふれる3人の演奏家による豊穣な音世界が展開します。
■魅力的なカップリング曲
ファリャの「スペインの庭の夜」は、ラテン的な官能と躍動するリズム感が持ち味の作品で、元はピアノとオーケストラの作品です。
2台のピアノからあふれ出るオーケストラのような響きが印象的です。
また、グレインジャーの「緑の茂み」は、スコットランド民謡をベースにした楽曲で、親しみやすい旋律が繰り返される楽しい佳曲です。
■素晴らしい音響が再現される名録音
ダイナミックな響きと繊細な透明感をあわせ持つ名録音は、音の名匠・深田晃によるもの。3人の演奏家が弾く2台のピアノから溢れる壮大な音世界を見事に捉えています。
■解説書付き
24ページにおよぶ解説書は、青柳いづみこと池原舞(音楽学者)が執筆しているほか、録音風景なども掲載されています。

|

|