≪第111号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2021/4/6〜
4/9(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
BIS
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BIS SA 2455
(SACD HYBRID)
¥2800
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ファーゲルルンドのチェロ協奏曲『ノマド』と管弦楽曲『水の世界地図』!
セバスチャン・ファーゲルルンド(1972-):
(1)ノマド(Nomade)(2018)〜チェロと管弦楽のための
(2)水の世界地図(Water Atlas)(2017...18)〜管弦楽のための |
(1)ニコラ・アルトシュテット(チェロ)
フィンランド放送交響楽団
ハンヌ・リントゥ(指揮) |
アルトシュテットが独奏を担当!フィンランドを代表する現代作曲家ファーゲルルンドのチェロ協奏曲『ノマド』と管弦楽曲『水の世界地図』!
録音:(1)2019年4月10&11日(ライヴ)、(2)2019年8月/ヘルシンキ・ミュージックセンター(フィンランド)
制作:(1)ラウラ・ヘイキンヘイモ、(2)セッポ・シーララ
録音:(1)エンノ・マエメツ、ヤリ・ランタカウリオ(YLE)、(2)アンナ=カイサ・ケムッピ/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、58'34
SACDハイブリッド盤。
セバスチャン・ファーゲルルンド(1972...)は、シベリウス・アカデミーのエルッキ・ヨキネンのクラスで学びました。2004年、作曲のディプロマを取得。
人生の「根本的疑問」と「実存経験」を深い洞察に基づく音楽表現に作った管弦楽作品が注目され、フィンランドの彼の世代を代表する作曲家のひとりとして認められるようになりました。
フィンランド放送交響楽団とハンヌ・リントゥによるファーゲルルンドの音楽の第3作。2018年の作品が2曲、収録されています。
チェロ協奏曲《ノマド》は、NDR エルプフィルハーモニー管弦楽団とフィンランド放送交響楽団から委嘱を受けて作曲された作品です。
「探求」と「移動」を抽象的に言う「ノマド」を曲名にとり、「チェリスト=放浪者」が、管弦楽によって描かれるさまざまな景色と気分と出来事の間を旅してゆくスタイルの音楽として作られています。
第1部分「エスプレッシーヴォ(表情豊かに)」、第2部分「アジタート、モルト・リトミーコ(激して、きわめてリズミカルに)」、「ミステリオーソ(神秘的に)」の〈間奏曲
I〉、第3部分「ヴィヴァーチェ・カプリッチョーソ(生き生きと、気ままに)」、第4部分「レント
・コンテンプラティーヴォ(ゆったりと、瞑想するように)」、「ミステリオーソ、ポコ・テヌート(神秘的に、テヌート気味に)」の〈間奏曲
II〉、第5部分「エスプレッシーヴォ、リベラメンテ(表情豊かに、自由に)」、第6部分「エザルタート、モルト・アジタート(熱狂し、きわめて興奮して)」。8つの曲が切れ目なく演奏されます。
この協奏曲は、多才なアーティストとして注目される、ドイツ系フランスのチェリスト、ニコラ・アルトシュテットのために書かれ、2019年2月15日、彼とリントゥによりハンブルクで初演されました。
《水の世界地図》は、《吹きだまり(Drifts)》《石造物(Stonework)》(BIS
SA-2295)とともに「三部作」として構想された最後の作品です。
3作は、共通の音楽素材を基礎につながりながら、それぞれが独立、自己完結した曲として書かれました。
ファーゲルルンドが毎年、長い時間を過ごすというバルト海沿岸の夏の家から望むフィンランド群島とごつごつした岩盤の島々の広大な姿からインスピレーションを得て、一般的、哲学的、抽象的要素としての「海」を「人間の目」で描いた作品です。
アムステルダムのコンサートホール「コンセルトヘボウ」、BBC
交響楽団、フィンランド放送交響楽団の共同委嘱作。2018年4月、オスモ・ヴァンスカ指揮のオランダ放送フィルハーモニック管弦楽団により初演されました。
チェロ協奏曲《ノマド》は、2019年4月、ヘルシンキ・ミュージックセンターで行われた「ヘルシンキ初演」のライヴ録音。《水の世界地図》は、8月、ミュージックセンターでのセッションの録音です。

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HORTUS
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ヴァルター、ベーム、バッハのオルガン作品集 |
ジェローム・モンデセール
(オルガン/アンドレアス・ジルバーマン制作1718年) |
(1)ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):「おおイエスよ、尊き贈り物よ」の定旋律によるチャコーナ
(2)ゲオルク・ベーム(1661-1733):「天にいますわれらの父よ」
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
(3)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調
BWV1001より第1楽章「アダージョ」(オルガン編(ニ短調))/
(4)フーガ ニ短調 BWV539/(5)前奏曲とフーガ
イ長調 BWV536/
(6)「われらが神は堅き砦」BWV720/(7)「イエス、わが喜び」
BWV227(オルガン編)/
(8)前奏曲とフゲッタ ト長調 BWV902/(9)トリオ・ソナタ第6番
ト長調 BWV530/
(10)前奏曲とフーガ ハ長調 BWV531 |
アンドレアス・ジルバーマン制作の銘器を用いて演奏。ヴァルター、ベーム、バッハのオルガン作品集
録音:2018年/聖オーレリア教会(ストラスブール)/DDD、61'58
バッハの時代に活躍した名オルガン・ビルダー、ジルバーマン兄弟の兄、アンドレアス(アンドレ)・ジルバーマン(1678-1734)が1718年に制作した歴史的なオルガンを用いての演奏。
この楽器はアンドレアスが制作したオルガンの中で現在も状態が良いと評価されている数少ない銘器です。
ジャン・ボワイエとハラルト・フォーゲルにオルガンを師事したジェローム・モンデセール。現在聖オーレリア教会の専属オルガニストを務めているだけにこのオルガンの特性を知り尽くしております。
歴史的名器で聴くヴァルター、ベーム、バッハのオルガン作品をご堪能ください。
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「ルターの晩餐会」
エルバッハ:入祭唱 ハ長調/
シャイト:「今ぞ、わが魂よ、主をたたえよ」
SSWV555-557/
シュッツ:詩篇第100篇「全地よ、主に向かって喜びの叫びを上げよ」SWV36/
シュッツ:聖歌「主にむかいて新しき歌をうたえ」SWV81/
プレトリウス:「使者たるポリヒムニア」/
ガブリエリ:カンツォン第2番/
シュッツ:「我が魂は主をあがめ」SWV494/
エッカールト:「天にいますわれらの父よ」/
プレトリウス:「安らぎと喜びもてわれは行く」/
ハスラー:「われ神より去らじ」/
シャイト:「主をほめたたえよ」SSWV158 |
クラウディア・コネーゼ(ソプラノ)、パトリック・ポルシェ(テノール)、
ラファエル・ハードマイヤー(バス・バリトン)
ラ・カメラータ・バロック、バロック・オルフェオ・アンサンブル、
アンサンブル・フラトレス、ダニエル・メイラン(オルガン&指揮) |
シャイト、シュッツ、プレトリウスの宗教的合唱曲集
録音:2018年2月16-18日/ニヨン教会(スイス)/DDD、53'56
ルターにとって、宗教改革は、晩餐会などのカトリックの典礼儀式を残すことを決して否定するものではありませんでした。
このアルバムではシュッツ、シャイン、シャイト、プラエトリウスなど、改革者が音楽に与えた役割と敬意を表した作品を収録しております。
オルガンの名手ダニエル・メイランがラ・カメラータ・バロック、アンサンブル・フラトレスとともに当時の世界に誘います。
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ファビアン・トゥシャール:声楽作品集
(1)「この世界の美しさ」/(2)「時計と深淵」/
(3)「沈黙は果実のように私の上に降り注ぐ」/
(4)練習曲第1番/(5)練習曲第4番/(6)3つの物事 |
(1)マリー=ロール・ガルニエ(ソプラノ)、アンサンブル・レ・イリュミナシオン、レオ・マルゲ(指揮)
(2)マリー=ロール・ガルニエ(ソプラノ)、アンナ・ベッソン(フルート)、
アグスティン・ゴリッセ(オーボエ)、ギョーム・シギエ(ピアノ)
(3)フィオーナ・マッゴーワン(メゾ・ソプラノ)、
ミューティル・ヘッツェル(チェロ)、マリー・オリヴォン(ピアノ)
(4)フローレ・マーリン(ピアノ) (5)フィリップ・アタ(ピアノ)
(6)アナイス・ベルトラン(メゾ・ソプラノ)、ファビアン・トゥシャール(ピアノ) |
フランス注目の作曲家トゥシャールの声楽作品集
録音:2018年/フランス/DDD、51'45
パリ国立高等音楽院で学び、ソルボンヌ大学(パリ第4
大学)で作曲、即興演奏など9つの賞している注目の作曲ファビアン・トゥシャールの声楽作品集。
トゥシャールの作品はこれまでフランス、ドイツ、カナダ、オランダ、日本などで演奏されています。
多彩な色合いが特徴のトゥシャール。ここに聴く声楽作品もその美しさが光ります。
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CHANNEL CLASSIS
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RCCSSA43821
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3562
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イヴァン・フィッシャー&BFO!
ブラームス交響曲全集完結!
ブラームス:交響曲第3番
交響曲第3番ヘ長調 Op.90
セレナード第2番イ長調 Op.16
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イヴァン・フィッシャー(指揮)
ブダペスト祝祭管弦楽団
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CSSA43821
(SACD HYBRID)
¥2900→\2690
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イヴァン・フィッシャー&BFO!ブラームス「交響曲第3番」で全集完結!
☆ハンガリーの鬼才イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管弦楽団!
☆ブラームスの交響曲サイクル最終巻! 「第3番」で全集完結!
ハンガリーが誇る敏腕指揮者ファミリー、フィッシャー兄弟の弟イヴァン・フィッシャーの新録音。
イヴァン・フィッシャーが1983年に名ピアニスト、ゾルターン・コチシュと共に創設し、厳しいオーディションを繰り返し世界トップクラスの楽団へと育て上げてきたハンガリーの奇跡のオーケストラ、ブダペスト祝祭管弦楽団(BFO)。
オランダの高音質レーベルChannel Classicsで、マーラーやベートーヴェンとともに徐々にレコーディングされてきたブラームスの交響曲全集も、前作「交響曲第4番」(CCSSA35315)から約6年、ついに最終巻となる「交響曲第3番」がリリース。
世界中がCOVID-19のパンデミックに襲われ、ハンガリーが厳格なロックダウンに入る2020年9月1日の前日に、レーベル・プロデューサー兼レコーディング・エンジニアのジャレッド・サックスがオランダから入国に成功。
ロックダウン中でありながらもレコーディングを継続することが出来、第3番の録音・収録に成功。
こうして、イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管、Channel
Classicsが総力を挙げて練り上げたブラームスの交響曲全集が完成しました。

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DANACORD
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J. P. E. ハートマン:ピアノ作品集 第2集 |
トマス・トロンイェム(ピアノ) |
J. P. E. ハートマン(1805−1900):
H. C. アンデルセンの短詩のついた習作形式による6つの性格的小品
Op.50 HW.89(1848)−
姉と兄が立っている ハ長調、花壇と芝生とホールをすぎて
へ長調、
晴れの日も雨の日も風の日も私は馬に乗り
ト長調、「天使がひとり、私たちの側にいた」
ホ長調、
「そうだ、それはいつだった?」 変ニ長調、「Piger
og Knøse lege "tag fat"」
ニ長調/
ベルマンの描画 − 序奏と2つのメヌエット
ト短調HW.45(1852/59)/
スウェーデン民謡をモチーフにして HW.50(1874)/
3つの小品 DF.30(1848−50)−
スウェーデンの懐かしい夏 HW.88、カプリッチョ
HW.90、
アンダンティーノ 「彼女はピアノを弾きながら座っている」
HW.95/
8つのスケッチ Op.31 HW.72(1840−41)−
アレグロ・ノン・トロッポ, グラツィオーゾ
へ長調、カンツォネッタ 変ロ長調、マズルカ
ト短調、
スケルツォ ハ長調、スケルツォ イ長調、アレグロ・アッサイ
ト短調、
序奏とワルツの楽章 ト長調、アレグロ・アパッショナート・アッサイ
へ短調/
白鳥 − ユモレスク ニ短調 HW.54(1882)/アルバムのページ「コウノトリよ、足長の鳥よ」
ニ長調 HW.37(1847)/
ポルカ風に ニ長調 HW.42(1857)/デンマーク民謡風に
ホ短調 HW.48(1870)/
3つのピアノの小品 Op.38(1844)−
軍隊舞踏会 ハ短調 HW.78、悲しいカンティレーナ
変ロ短調 HW.79、アレグロ・グラツィオーゾ
変イ長調 HW.80 |
デンマークのピアニスト、トマス・トロンイェム(b.1954)が、デンマーク文化の黄金時代を代表する作曲家のひとり、J.
P. E. ハートマンのピアノ作品を初録音曲を中心に紹介するシリーズ。
《H. C. アンデルセンの詩をもつノヴェレッテ》
などを演奏した最初のアルバム(DACDCD874)につづく第2集は、前作と同様、シューマンやグリーグのスタイルで書かれたロマンティックな作品群です。
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北欧の歌とロマンス |
ヘルゲ・スロート(ヴァイオリン)
アネ・メテ・ステーア(ピアノ) |
グリーグ:春の雨 Op.49 no.6、ルンダーネで
Op.33 no.9、帰郷 Op.58 no.1/
ヨハン・スヴェンセン(1840−1911):ロマンス
ト長調 Op.26/
ソンライフ・ラスムセン(b.1961):ロマンス(2020)/
シベリウス:黒いばら Op.36 no.1/
グリーグ:ばらの季節に(青春時代に) Op.48
no.5、一輪の桜草をもって Op.26 no.4/
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871−1927):
ロマンス Op.28 no.2(《2つの感傷的なロマンス》から「アレグロ・パテティコ」)/
ボー・ホルテン(b.1948):ロマンス第2番(2020)/
グリーグ:
茶色のふたつの瞳 Op.5 no.1、君を愛す
Op.5 no3、ソールヴェイの歌 Op.23 no.19、
春 Op.33 no.2、ノルウェーに寄せて Op.58
no.2/
シベリウス(オットー・タウプマン(1859−1929)編曲):ロマンス
ハ長調 Op.42/
グリーグ:白鳥 Op.25 no.2 |
「北欧音楽委員会(NOMUS)賞」作曲部門の受賞歴のあるフェロー諸島のソンライフ・ラスムセンと、合唱指揮者として国際的に知られるデンマークのボー・ホルテンは、COVID-19
のせいで人々が「孤独の時」を過ごすことを余儀なくされた2020年、それぞれの場所でヴァイオリンとピアノのための
《ロマンス》 を作曲しました。
ヘルゲ・スロートとアネ・メテ・ステーアの初めてのデュオ・アルバム『ヴァイオリンとピアノの歌う、北欧の歌とロマンス』では、ラスムセンとホルテンのその新作と、グリーグ、シベリウス、スヴェンセン、ステーンハンマルのよく知られた歌曲とロマンスが演奏されます。歌曲の数小節をオクターヴ高く演奏している他は、オリジナルの楽譜にしたがって演奏。
スヴェンセンとステーンハンマルの曲は、作曲者自身による「ヴァイオリンとピアノの版」、シベリウスの弦楽オーケストラのための
《ロマンス》 は、作曲者が賛辞を贈ったという、ドイツの指揮者タウプマンの編曲が使われました。
ヴァイオリニストのヘルゲ・スロート(b.1952)は、オスロ生まれ。マリア・リトカ、シャンドル・ヴェーグ、ドロシー・ディレイに学び、デンマークのオーゼンセ交響楽団、コペンハーゲン・アテラス・シンフォニエッタ、ラナス室内管弦楽団のコンサートマスターを務めました。
ミュンスター・ヴィルヘルムス大学音楽学部で25年間、教授。現在、コペンハーゲンのデンマーク・タレント・アカデミー「MGK」(音楽基礎コース)で教えています。
アネ・メテ・ステーアは、デンマークのピアニスト。主に室内楽の奏者として活動、Danacord
がリリースしたオレク・マルシェフの『メンデルスゾーン−ピアノと管弦楽のための作品全集』で
《2台のピアノのための協奏曲》 の第2ピアノを担当。『グバイドューリナ−ピアノ作品全集』(Kontrapunkt
32293)がソリストとしての代表的録音です。
スロートとステーアは、1995年に初めて共演。近年は、音楽祭の芸術監督を共同で務めています。
アルバム制作は、コペンハーゲン三重奏団のピアニストとして知られるモーテン・モーウンセンが担当。
グリーグとシベリウスにインスピレーションを与えた原詩(ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語)が、英訳、ドイツ語訳と一緒にブックレットに掲載されています。
※録音:2020年6月20日−21日、11月7日−8日、デンマーク国立音楽アカデミー(南デンマーク音楽院)(オーゼンセ、デンマーク)
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DACOCD901-902
(2CD)
¥5100
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ヴィクト・ベンディクス(1851−1926):ピアノのための音楽 |
イサベル・カーランダー(ピアノ) |
[Disc 1]
魂の経験 Op.8 no.2(1874)/気分の描画
Op.9(1874)/
ピアノ・ソナタ ト短調 Op.26(1901)/5つのピアノの小品
Op.1(1870−72)
[Disc 2]
夜想曲 Op.11 no.1(1870年代末)/ワルツ
Op.11 no.2(1870年代末)/
5つのピアノの小品 Op.33(1880−1909)−
昔の踊り(モデラート・グラツィオーソ)、前奏曲(アンダンテ・ソレンネ)、
メヌエット(モデラート・コン・モート)、夜想曲(レント)/
小さめのスタイルで Op.2(1873)/
アルバム Oo.22(1870−88)−
前奏曲、民謡、ワルツ、ロマンス、メヌエット、スケルツィーノ、エレジー、間奏曲、春の歌、エピローグ/
セレナード=スケルツォ Op.8 no.1(1874)/カプリッチョ(1880) |
ヴィクト・エマヌエル・ ベンディクスは、1851年、コペンハーゲンの中流家庭に生まれ、ゲーゼの音楽院で学びました。
「音楽の最大の目的は、しばしの間、人々に自分たちの野蛮さと恥ずべき日々の生活を忘れさせること」を信条にした、生まれついてのロマンティストと言われます。
4曲の交響曲(DACOCD 436−437)、ピアノ協奏曲(DACOCD
641)、室内楽曲、ピアノ曲、声楽曲と、幅広いジャンルに100を超す作品を書いた作曲家、リストに師事した技巧の優れたピアニスト、室内楽奏者、生徒だったカール・ニルセンの
《交響的ラプソディ》 をはじめとする作品の指揮者として知られ、デンマークのひとつの時代を主導する、積極的な性格と人間的な魅力を備えた音楽家と評価されています。
彼の実子、ヴィクト・シューラーは、20世紀デンマークを代表するピアニストのひとりとして名を残しました。
Danacord Records がリリースするアルバムには、強い批評精神で知られたベンディクスの出版譜のあるソロ・ピアノのための全作品が収録されています。
「性格的小品」の伝統に沿った 《5つのピアノの小品》(Op.1)、楽しい気分の
《小さめのスタイルで》、「可能なかぎり速く」と指示された「バッコスの行列」を第3曲が特徴的な
《気分の描画》、聴衆に広く認められるスタイルで書かれた
《アルバム》。《ピアノ・ソナタ ト短調》 は、彼が荒れた私生活の中で作曲した、「諧謔的な間奏曲」「アレグロと変奏」など4楽章による40分近い演奏時間の作品です。
《5つのピアノの小品》(Op.33)は、1880年から1909年にかけて作曲した4曲に「Op.11
no.2」の〈ワルツ〉を加えて出版されました。
ピアニストのイサベル・カーランダーは、デンマーク国立音楽演劇アカデミー(西ユラン音楽院)と王立デンマーク音楽アカデミーのトーヴェ・レンスコウ、ローマのミルタ・ヘッレラに学び、1995年、ソリストとしてデビュー。
2010年、コペンハーゲン大学で法律の学士号を取得、弁護士の活動と、歌曲の共演とベンディクスのピアノ音楽をプロモートする活動を行っています。
※録音:2002年・2003年6月、ルイシアナ美術館(フムレベク、デンマーク)
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GRAMOLA
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優れたヴァイオリニストでもあるレミ・バローによる
アントン・ブルックナー(1824-1896):弦楽五重奏曲、弦楽四重奏曲
弦楽五重奏曲 ヘ長調 WAB112
1. I GemaBigt/2. II Scherzo. Schnell
... Trio/
3. III Adagio/4. IV Finale. Lebhaft
bewegt
弦楽四重奏曲 ハ短調 WAB111
5. I Allegro moderato/6. II Andante/
7. III Scherzo. Presto/8. IV Rondo.
Schnell |
アルトモンテ・アンサンブル
【メンバー】
レミ・バロー(第1ヴァイオリン)
イリス・シュッツェンベルガー(第2ヴァイオリン)
シュテファニー・クロプフライター(ヴィオラ)
ペーター・アイグナー(第1ヴィオラ)‛&1-4
ヨルゲン・フォウグ(チェロ) |
録音 2020年10月24-26日 シンフォニック・オーケストラ・ホール、アムシュテッテン(オーストリア)
【アルトモンテ・アンサンブルが演奏する2つのブルックナー室内楽作品】
ブルックナーの作品のほとんどは交響曲が占めていますが、少数とはいえ、室内楽や宗教曲にも素晴らしい作品があります。
交響曲第5番や第6番と同じ時期に書かれた「弦楽五重奏曲」は、ウィーンの著名なヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヘルメスベルガーの提案により書かれた作品。編成こそ小さいものの、様式も雰囲気もブルックナーならではの味わいを持っています。
かたや1862年の「弦楽四重奏曲」は習作といえる作品です。
指揮者としても活躍著しいレミ・バロー。彼はもともとパリ国立高等音楽院でジェラール・プーレに師事し、イヴリー・ギトリスからも指導を受けた優れたヴァイオリニスト。現在でも数々の室内楽アンサンブルに参加し、演奏を続けています。
第2ヴァイオリンを務めるイリス・シュッツェンベルガーは"クラングコレクティフ・ウィーン"のコンサート・ミストレスでもあり、2018年からはウィーン国立歌劇場管弦楽団やウィーン・フィルハーモニーにも定期的に出演しています。
ヴィオラを演奏する シュテファニー・クロプフライターはウィーン国立音楽大学で学び、2014年から2017年までリンツ・ブルックナー管弦楽団で演奏したほか、数多くのオーケストラに参加するだけではなく、クロスオーヴァー・バンド「Merve」のメンバーとしても素晴らしいパフォーマンスを行っています。
ペーター・アイグナーは1967年生まれ。ソリストとして、また「ダーフィト三重奏団」をはじめとする数多くのアンサンブルで活躍しています。
チェロのヨルゲン・フォウグはコペンハーゲン出身の重鎮。1975年からウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとして長年に渡り活躍しました。

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レミ・バロー(指揮)
モーツァルト&ハイドン:作品集 |
クラングコレクティフ・ウィーン
レミ・バロー(指揮) |
モーツァルト(1756-1791):歌劇《フィガロの結婚》
K. 492 〜 序曲
ハイドン(1732-1809):交響曲第101番 ニ長調
「時計」 Hob. I:101
モーツァルト: 交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」
K. 551
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録音 2019年10月18日(ライヴ) ローレライ・ホール、ペンツィング、ウィーン(オーストリア)
オーストリア・ザンクトフローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼ぶレミ・バローは、優れたヴァイオリニストとしてウィーン・フィルの一員としても活躍していたこともありました。
活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノルベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。デビュー作(GRAM99180)ではシューベルトの第1番と「未完成」を演奏し、ウィーン初期ロマン派作品の魅力を伝え、前作(GRAM99210)ではベートーヴェンの「英雄」を演奏、しなやかな音楽を聴かせましたが、今作では更に時代を遡りモーツァルトとハイドンの作品を披露しました。
現代楽器を用いて18世紀から19世紀の音楽様式美を軽やかに、かつ鮮やかに伝える彼らの演奏は、聴き手を強く魅了します。
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ヴェルディ(1813-1901):オペラ・アリア集
1. 歌劇《十字軍のロンバルディア人》 - La
mia letizia infondere 私の喜びを
2. 歌劇《エルナーニ》 - Merce, dilleti
amici おお、わが心の憧れの人よ
3. 歌劇《ドン・カルロ》 - Io l'ho perduta!‛&
Io la vidi 私は彼女を失ってしまった!‛&彼女をみた
4. 歌劇《二人のフォスカリ》 - Brezza del
suol natio‛& Dal piu remoto esilio
生まれ故郷の微風よ‛&地の果て程も遠い流刑の地から
5. 歌劇《二人のフォスカリ》 - Preludio.
Notte! Perpetua notte che qui regn
前奏曲 - 夜よ!ここを支配している無窮の夜よ!
6. 歌劇《シモン・ボッカネグラ》 - O inferno!
Sento avvampar nell'anima 僕は感じる 魂が燃え立つのを
7. 歌劇《群盗》 - O mio castel paterno 私の父の城
8. 歌劇《仮面舞踏会》(初稿版《グスタフ三世》)
- Forse la soglia attinse おそらく彼女は到着している
9. 歌劇《マクベス》 - Ah, la paterna mano あぁ、いとしい者たち、父の手は
10. 歌劇《ルイザ・ミラー》 - Quando le
sere al placido 静かな夕べに星空を見ていたとき |
エクトル・サンドバル(テノール)、
バーデン=バーデン・フィルハーモニー管弦楽団、パヴェル・バレフ(指揮) |
録音 2007年5月22-24日 フィルハーモニー、バーデン=バーデン(ドイツ)
メキシコ出身のテノール歌手、エクトル・サンドバル。1987年から1993年までメキシコシティの国立音楽院で学び、1994年にウィーン国立音楽大学へ留学するとともに、数多くのマスタークラスを受講、プラシド・ドミンゴ、イレアナ・コトルバシュ、クリス・メリットら名歌手から指導を受けました。
2001年にはラインスベルク室内オペラが主催するコンクールで優勝するなど多くの賞を受賞し注目を集め、以降、ヨーロッパと米国を中心に歌手として広く活動しています。
このアルバムでサンドバルはヴェルディの様々なオペラのアリアを熱唱。選曲の中心を成すのは、シンプルな旋律と溢れるような情感に満ちたヴェルディの若い頃の作品であり、サンドバルの輝かしい声が曲の持ち味を引き立てています。
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Harpsifly - ゴードン・マレーと彼の楽器の物語
1. ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ第2番
2. ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):変奏曲「緑の菩提樹の下で」
SwWV 325
3. トーマス・トムキンズ(1572-1656): 心の乱れた時の悲しみのパヴァーヌ
4. ルイ・クープラン(1626-1661): プレリュード
ニ短調 - 第9組曲より
5. ルイ・クープラン: シャコンヌ ニ短調
- 第9組曲より
6. J.S. バッハ(1685-1750): トッカータ
ハ短調 BWV 911
7. ジェルジ・リゲティ(1923-2006): ハンガリーの岩(1978)
ジャン・アンリ・ダングルベール(1629-1691):組曲
ニ短調
8. I 前奏曲/9. II アルマンド/10. III
クーラント/11. IV サラバンド GRAVE/12.
V ジグ
13. シュテファン・ゴットフリート(1971-):
ジャズ=インプロ
14. C.P.E.バッハ(1714-1788): ファンタジー
嬰ヘ短調 Wq.67 H.300
15. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):アンダンテ・ファヴォリ
ヘ長調 WoO 57
16. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809): ディヴェルティメント
ハ長調 Hob:XVI/7
17. ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
幻想曲 ニ短調 K. 397 |
【チェンバロ】
ドゥビー・ゾーン‛&1,6、エーリヒ・トラクスラー‛&2,14、パウリナ・ジュムダ‛&3,8-12,16、
シュテファン・ゴットフリート‛&4,5,13、アウレリア・ヴィショヴァン‛&7,15,17 |
【使用楽器】1697年カルロ・グリマルディ製チェンバロ(ジャン=ルイ・ヴァルによるレプリカ)‛&1/1644年アンドレアス・ルッカース製チェンバロ(1975年パリ、ユベール・ベダール工房のデイヴィッド・レイによるレプリカ)‛&2,3/1707年ニコラ・デュモン製チェンバロ‛&4,5,8-12,13/1747年J.D.ドゥルケン製チェンバロ(マルティン・スコヴロネックによるレプリカ)‛&6,7,14/1780年アントン・ヴァルター製ハンマークラヴィーア(ロバート・ブラウンによる再現楽器)‛&15-17
録音 2018年9月-2019年9月 ゴードン・マレー邸、ウィーン(オーストリア)
カナダ出身のチェンバロ奏者ゴードン・マレー(1948-2017)。彼はグスタフ・レオンハルトとケネス・ギルバートからチェンバロを学び、ヨーロッパと北アメリカを中心にソリスト、通奏低音の奏者として活躍、また1982年から1987年までグラーツ音楽大学の教授を、1986年からはウィーン国立音楽大学の教授を務め数多くの弟子を育てあげました。
このアルバムは2017年3月12日に不慮の事故でこの世を去ったマレーを偲び、5人の弟子たちがマレーがコレクションしていた1707年ニコラ・デュモン製の楽器をはじめ、1644年アンドレアス・ルッカース製や、1697年カルロ・グリマルディ製などの再現楽器で様々な作品を心を込めて演奏、恩師へのはなむけとしています。
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SWR CLASSIC
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(6CD)
¥3500 →\3190
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ノリントン&シュトゥットガルト放送交響楽団
ヨーロッパ音楽祭のライヴ録音
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
Essential Symphonies 交響曲選集 |
ロジャー・ノリントン(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団 |
【CD1】
1-3. 交響曲第1番 変ホ長調 K.16/4-7.
交響曲第25番 ト短調 K. 183/
8-11. 交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」
K. 551
【CD2】
1-4. 交響曲第12番 ト長調 K. 110/5-8.
交響曲第29番 イ長調 K. 20/
19-12. 交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
【CD3】
1-4. 交響曲第8番 ニ長調 K. 48/5-7.
ポストホルン・セレナード ニ長調 K.320 ...第1楽章、第5楽章、第7楽章/
8-11. 交響曲第40番 ト短調 K. 550
【CD4】
1-3. 交響曲第22番 ハ長調 K. 162/4-7.
交響曲第33番 変ロ長調 K. 319/
8-10. 交響曲第38番 ニ長調 「プラハ」
K. 504
【CD5】
1-4. 交響曲第19番 変ホ長調 K. 132/5-7.
交響曲第34番 ハ長調 K. 338/
8-11. 交響曲第36番 ハ長調 「リンツ」
K. 425
【CD6】
1-4. 交響曲第28番 ハ長調 K. 200/5-7.
交響曲第32番 ト長調 K. 318/
8-10. 交響曲第31番 ニ長調 「パリ」
K. 297/11-14. 交響曲第35番 ニ長調 「ハフナー」
K. 385 |
録音場所: リーダーハレ、ヘーゲルザール、シュトゥットガルト(ドイツ)
録音:【CD1】2006年9月5日‛&1-7、2006年9月17日‛&8-11 【CD2】2006年9月7日‛&1-4、2006年9月6日‛&5-8、2006年9月10日‛&9-12 【CD3】2006年9月12日‛&1-4、2006年9月8日‛&5-7、2006年9月17日‛&8-11 【CD4】2006年9月8日‛&1-3、2006年9月12日‛&4-7、2006年6月10日‛&8-10 【CD5】2006年9月13日‛&1-7、2006年9月15日‛&8-11 【CD6】2006年9月14日‛&1-7、2006年9月7日‛&8-10、2006年9月14日‛&11-14
【現代オーケストラのモーツァルト演奏の新たな基準を打ち立てた大注目のシリーズ!】
2006年、ロジャー・ノリントンとシュトゥットガルト放送交響楽団によるヨーロッパ音楽祭のライヴ録音。
この年は「モーツァルト生誕250年記念」ということで、2週間にわたって20曲以上の交響曲が演奏されました。
ノリントンは初演当時の様式を徹底的に研究し、スコアの反復指示には全て従い、またヴァイオリンを左右両翼に、通奏低音(チェンバロ)は中央に配置しました。
初演時の編成も遵守し、初期の作品では弦も含めてたった18人の小編成、最後の4曲ではヴァイオリン24台と木管楽器16本という通常サイズと、曲ごとに編成を変えて演奏しています。
もちろん弓のストローク、アーティキュレーション、フレージングなどを研究し、極限までヴィブラートを排したピリオド奏法が採り入れられているのはノリントンならでは。斬新な解釈が高く評価されている演奏です。
全ての曲には演奏後の拍手が入っています。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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20世紀デンマークを代表する指揮者
ラウニ・グランデールの遺産 第5集 |
デンマーク放送交響楽団、
ラウニ・グランデール(指揮) |
[Disc 1]
ルイ・グラス(1864−1936):交響曲第5番
Op.57 《卍の交響曲》(1919−20)
[録音:1957年10月22日、デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
P. S. ロング=ケラー(1879−1966)(ライフ・カイサー(1919−2001)編曲):
組曲 ニ長調(1947 arr.1954−55)(管弦楽のための)
[録音:1956年4月9日、デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
ヘアマン・サンビュー(1881−1965):交響曲第4番(1947)
[録音:1956年3月19日、デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
[Disc 2]
ヘーコン・バーアセン(1876−1954):交響曲第2番
イ長調 Op.7 《海(Havet)》(1904)
[録音:1954年6月3日、デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
ヨハネス・アナセン(1890−1980):管弦楽のための組曲第1番
ロ長調(1937)
[録音:1956年4月9日、デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
ルドルフ・シモンセン(1889−1947):交響曲第2番
《ヘラス》(1921)
[録音:1954年9月5日、デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)] |
20世紀デンマークを代表する指揮者のひとり、ラウニ・グランデール(1886−1960)の「遺産」シリーズの第5作。
デンマークの後期ロマンティシズム時代と「カール・ニルセンと同時代」の作曲家の4つの交響曲と2つの組曲が、グランデールが最後の輝きを見せた時代、1954年から1957年のデンマーク放送でのスタジオ録音で収められています。
4曲の交響曲は『後期ロマンティシズム時代デンマークの交響曲』(DACOCD370/371)に収録されたものと同じ演奏です。
幸運をもたらす印とも輪廻の象徴とも言われる「卍」を副題にしたルイ・グラスの交響曲第5番。ヘアマン・サンビューが1947年に作曲した第4番は、ディーリアスやグレインジャーの音楽を思わせる、3楽章の交響曲です。
ヘーコン・バーアセンの交響曲第2番 《海》
は、〈打ち寄せる波〉〈夏〉〈悲劇〉〈ヨット乗り〉の4楽章。
ルドルフ・シモンセンの交響曲第2番《ヘラス》
は、〈オレステイア〉〈神殿のほとりの寂しさ〉〈勝利の女神パラス・アテナ〉の3楽章で書かれた、カール・ニルセンの語法をうかがわせる作品です。
4曲すべて、クラウス・ビューリトによる新たなマスタリングで収録されています。
P. S. ロング=ケラーは、音楽一家に生まれ、ほぼ半世紀にわたりコペンハーゲン救世主教会のオルガニストを務めました。
《組曲 ニ長調》 は、ロング=ケラーの作曲したオルガンのための
《バロック組曲》 を彼の生徒のライフ・カイサーが、曲の削除と追加、編曲を行い、師への75歳の誕生日プレゼントとした作品です。
〈前奏曲〉〈スケルツォ〉〈アリア〉〈間奏曲〉〈アラベスコ〉〈終曲〉の6曲。ヨハネス・アナセン
の 《組曲第1番》 は、ロング=ケラーのネオクラシカルな曲とは対照的な、彼がカール・ニルセンに教わったことがあるのを示す、陽気でにぎやかな音楽です。
※復刻/デジタルマスタリング:クラウス・ビューリト
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
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ニューヨーク市の42丁目東にあった「The Gramphone
Shop(グラモフォーン・ショップ)」
著名音楽家シリーズ 〜 デンマーク録音全集
1948−1950 |
[Disc 1]「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」
ハインリヒ・シュッツ(1585...1672)
・われ心から汝をを愛す、おお主よ(Herzlich
lieb hab' ich dich, O Herr) SWV.348
ロッリ・ライル(アルト) エルセ・マリーエ・ブルーン(ヴァイオリン)
ユーリウス・コペル(ヴァイオリン) アルベルト・メディチ(チェロ) フィン・ヴィーザウー(オルガン)
[録音 1950年6月13日][GSC 59/GSC
60]
・あなたは何をしたのか(Was hast du
verwirket) SWV.307
ロッリ・ライル(アルト) アルベルト・メディチ(チェロ)
フィン・ヴィーザウー(オルガン) [録音 1950年6月15日][GSC
61]
・主に帰せよ、神の子らよ(Bringt her
dem Herren, ihr gewaltigen) SWV.283
ロッリ・ライル(アルト) アルベルト・メディチ(チェロ)
フィン・ヴィーザウー(オルガン) [録音 1950年6月15日][GSC
62]
・おお、やさしく恵み深い主イエス・キリスト(O
susser, o freundlicher, o gutiger Herr Jesu
Christe) SWV.285
ロッリ・ライル(アルト) ヤール・ハンセン(チェロ)
フィン・ヴィーザウー(オルガン) [録音 1950年9月26日][GSC
63]
・汝、慈愛に満てるイエス(O misericordissime
Jesu) SWV.309
ロッリ・ライル(アルト) ヤール・ハンセン(チェロ)
フィン・ヴィーザウー(オルガン) [録音 1950年9月26日][GSC
64]
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637...1707)
・イエスは我が喜び(Jesu, meine Freud'
und Lust) BuxWV.59
ロッリ・ライル(アルト) エルセ・マリーエ・ブルーン(ヴァイオリン)
ユーリウス・コペル(ヴァイオリン) ハンス・カスコウ(ヴィオラ) アルベルト・メディチ(チェロ)
フィン・ヴィーザウー(オルガン) [録音 1950年6月12日][GSC
64/GSC 63]
・全地よ、主をたたえよ(Jubilate Domino,
omens terra)」 BuxWV.64
ロッリ・ライル(アルト) アルベルト・メディチ(チェロ)
トマス・ローセンベア(ヴィオラ・ダ・ガンバ) フィン・ヴィーザウー(オルガン)
[録音 1950年6月14日][GSC 62/GSC
61/GSC 60]
・主イエスよ、もし我が汝を(Wenn ich,
Herr Jesu, habe dich)」 BuxWV.107
ロッリ・ライル(アルト) エルセ・マリーエ・ブルーン(ヴァイオリン) ユーリウス・コペル(ヴァイオリン)
アルベルト・メディチ(チェロ) フィン・ヴィーザウー(オルガン) [録音 1950年6月13日][GSC
59]
フランツ・トゥンダー(1614...1667)
・目覚めよと呼ぶ声あり(Wachet auf,
ruft uns die Stimme)
コペンハーゲン少年合唱団 室内管弦楽団 モーウンス・ヴルディケ(指揮)
[録音 1948年12月30日][GSC 31]
マティアス・ヴェックマン(1619...1674)
・シオンは言う:主は我を見捨てられた(Zion
spricht: Der Herr hat mich verlassen)
エルサ・シグフース(アルト) ヴォルマー・ホルブル(テノール) ホルガー・ヌアゴー(バス)
室内管弦楽団 モーウンス・ヴルディケ(指揮) [録音 1948年12月30日][GSC
32/GSC 33]
ハインリヒ・シュッツ(1585...1672)
・助け給え、キリストよ(O, hilf Christe)
SWV.296
・師よ、われら夜もすがら働けり(Meister,
wir haben die ganze Nacht gearbeitet) SWV.317
ヴォルマー・ホルブル(テノール) エスキル・ラスク・ニルセン(バリトン)
アルベルト・メディチ(チェロ) モーウンス・ヴルディケ(チェンバロ)
[録音 1948年12月28日][GSC 34]
・ファリサイ派の人と徴税人 −
二人の人が祈るために神殿に上った(Pharisaer
und Zollner ... Es gingen zweene Menschen)
SWV.444 I
・ファリサイ派の人と徴税人 −
呼び求めるわたしに答えてください(Pharisaer
und Zollner ... Ich sage euch: Erhore mich,
wenn ich rufe) SWV.444 II
マヤ・ベランセン(ソプラノ) ヴァルボー・ガーゼ(アルト) ヴォルマー・ホルブル(テノール)
ホルガー・ヌアゴー(バス) アルベルト・メディチ(チェロ) モーウンス・ヴルディケ(チェンバロ)
[録音 1948年12月29日][GSC 35/GSC
36]
[Disc 2]「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」
フィンセント・リューベック(1654...1740)
・やさしい花婿よ、ようこそ(Willkommen
süsser Brautigam)
カーアン・ヘーロプ(ソプラノ) ヴァルボー・ガーゼ(アルト)
エルセ・マリーエ・ブルーン(ヴァイオリン) ユーリウス・コペル(ヴァイオリン)
アルベルト・メディチ(チェロ) モーウンス・ヴルディケ(チェンバロ)
[録音 1949年1月11日][GSC 36/GSC
35/GSC 34]
クリストフ・ベルンハルト(1628...1692)
・恐れることなかれ(Furchtet euch nicht)
カーアン・ヘーロプ(ソプラノ) エルセ・マリーエ・ブルーン(ヴァイオリン)
ユーリウス・コペル(ヴァイオリン) モーウンス・ヴルディケ(チェンバロ)
[録音 1949年1月10日][GSC 33/GSC
32]
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637...1707)
・おお、いかに喜びに満ちたるか(O wie
selig sind) BuxWV.90
ニルス・ブリンカー(テノール) ホルガー・ヌアゴー(バス)
エルセ・マリーエ・ブルーン(ヴァイオリン) ユーリウス・コペル(ヴァイオリン)
アルベルト・メディチ(チェロ) モーウンス・ヴルディケ(チェンバロ)
[録音 1948年12月28日][GSC 31]
「ルネサンスの合唱音楽」
オルランド・ディ・ラッソ(オルランドゥス・ラッスス)(1532...1594)
・ダヴィデの残穢の詩編(Psalms poenittentialis)「深き淵より、われ汝を呼ぶ(De
profundis)」
[録音 1949年6月16日][GSC
53]
・わが心、侮辱と悲惨によりて(Improperium)
[録音 1949年9月15日][GSC
55]
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(c.1525...1594)
・モテット「バビロンの流れのほとりで(Super
flumina Babylonis)」 [録音 1950年2月10日][GSC
56]
・モテット「神聖なる日が(Dies sanctificatus)」 [録音 1949年6月17日][GSC
57]
・ミサ曲「永遠のキリストの恵み」(Missa
Aeterna Christi Munera)− アニュス・デイ
I & II
[録音 1949年6月17日][GSC
58]
ハンス・レーオ・ハスラー(bap.1564...1612)
・モテット「マリアは天使に言われた(Dixit
Maria ad angelum)」 [録音 1949年9月15日][GSC
58]
ヤコブス・ガルス(ヤーコプ・ハンドル)(1550...1591)
・天にましますわれらの父よ(Pater
noster) [録音 1949年9月15日][GSC 57]
クレメンス・ノン・パパ(1510...1556)
・モテット「ラマで声が聞こえた(Vox
in Rama audita est)」 [録音 1949年6月17日][GSC
56]
ジョスカン・デ・プレ(c.1450/1455...1521)
・ミサ・パンジェ・リングァ(Missa
pange lingua)
キリエ、クリステ、キリエ − サンクトゥス ピエニ・スント・チェリ
− ベネディクトゥス
オサナ − アニュス・デイ [録音 1949年9月15日][GSC
55/GSC 54/GCS 53]
デンマーク放送マドリガル合唱団 モーウンス・ヴルディケ(指揮)
[Disc 3]「後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽」
ザムエル・シャイト(1587...1654)
・第2旋法によるマニフィカト(Magnificat
secondi toni)1...6(1624) [録音 1949年3月18日][GSC
47]
ジローラモ・フレスコバルディ(1583...1643)
・使徒書簡朗読後のカンツォーナ(Canzona
dopo l'epistola)(1635) [録音 1949年2月19日][GSC
49]
ハインリヒ・シャイデマン(c.1595...1663)
・前奏曲(Praeambulum)(ドリア旋法の) [録音 1949年5月19日][GSC
50]
アントニオ・デ・カベソン(1510...1566)
・ディフェレンシア(Diferencias)/・第4旋法によるティエント(Tiento
del quarto Tono)
[録音 1949年3月19日][GSC 51/GSC
52]
ジャン・ティトゥルーズ(c.1562...1633)
・第5旋法によるマニフィカト(Magnificat
quinti toni)(1626)
Magnificat, Quia respixit, Et misericordia
elus, Deposuit potentes,
Deposuit potentes alter versus, Suscept
Israel, Gloria patri et filio
[録音 1949年3月21日][GSC 52/GSC
51/GSC 50]
メルヒオール・シルト(1592/93...1667)
・前奏曲(Praeambulum)
オーランド・ギボンズ(1583...1625)
・ファンタジア(Fantasia)
[録音 1949年3月22日][GSC 49]
ヤン・ピータスソン・スヴェーリンク(1562...1621)
・おお幸いなる光よ、三位一体よ(O lux
beata trinitas) 第1変奏、第2変奏 [録音 1949年3月23日][GSC
48]
ヤーコプ・プレトーリウス(1586...1651)
・前奏曲(Praeambulum)
ミヒャエル・プレトーリウス(1571...1621)
・乙女マリアの胎に宿れり(Altus tumescit
virginis)
[録音 1949年3月23日][GSC 47]
フィン・ヴィーザウー(オルガン)
[フレゼリクスボー城のコムぺニウス・オルガン(ヒレルーズ、デンマーク)]
[Bonus]「フィン・ヴィーザウー、初録音集」
アントニオ・デ・カベソン(1510...1566)
・第1旋法によるティエント(Tiento
del primer tono)
トマス・デ・サンタ・マリア(c.1515...1570)
・第3旋法によるファンタジア(Fantasia
tertii toni)(《ファンタジア演奏の技法(Arte
de taner fantasia)》から)
ニコラ・ルベーグ(1630...1702)
・鐘(Les Cloches)(《オルガン曲集第3巻(Troisieme
livre d'orgue)》から)[HMV DA 5207]
ザムエル・シャイト(1587...1654)
・『イエス十字架にかけられしとき』による変奏曲(Variazionen
uber Da Jesus an dem Kreuze stund)verses
1...6
(《新タブラトゥーラ(Tabulatura
nova)》から)[HMV DB 5213]
ジローラモ・フレスコバルディ(1583...1643)
・Toccata sopra I pedal(《トッカータ、カンツォーネ、マニフィカト、がリアルだ、コッレンテ集
第2集》から)
ヤン・ピータスソン・スヴェーリンク(1562...1621)
・エコー・ファンタジア(Fantasia
op de Maneer von een Echo)[HMV DB 5214]
フィン・ヴィーザウー(オルガン) [録音 1937年11月12日][コムぺニウス・オルガン]
[Bonus]「フィン・ヴィーザウー、グルントヴィ教会のマークセン・オルガン」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637...1707)
・コラール前奏曲
「ああ主よ、あわれなる罪人のわれを罰したもうな(Ach
Herr, mich armen Sunder)」 BuxWV.178
・コラール前奏曲
「いざ来たれ、異教徒の救い主よ(Nun
komm, der heiden Heiland)」 BuxWV.211
・コラール前奏曲「天にいますわれらの父よ(Nim
von uns, Herr, du treuer Gott)」 Spitta
II, 1, 96
・コラール前奏曲「今ぞわれら聖霊に願いたてまつる(Nun
bitten wir den heiligen Geist)」 Spitta
II, 2,24
フィン・ヴィーザウー(オルガン)
[録音 1941年9月18日 グルントヴィ教会(コペンハーゲン
)][HMV DB 5260]
[Disc 4]「17世紀のオルガン音楽」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637...1707)
・トッカータ ヘ長調 BuxWV.156 [GSC
37/GSC 38]
ヨハン・ヤコブ・フローベルガー(1616...1667)
・フリギア旋法によるリチェルカーレ リチェルカーレ
嬰ヘ短調 [GSC 39/GSC 40]
ルイ・マルシャン(1669...1732)
・グラン・ディアローグ(Grand dialogue)
ハ長調 [GSC 41/GSC 42]
フランツ・トゥンダー(1614...1667)
・前奏曲 ト短調 [GSC 42]
マティアス・ヴェックマン(1619...1674)
・トッカータ ホ短調 [GSC 41]
ヨハン・パッヘルベル(1653...1706)
・ファンタジア ト短調 リチェルカーレ
ハ短調 [GSC 40/GSC 39]
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637...1707)
・前奏曲とフーガ ニ短調 BuxWV.140 カンツォネッタ
ホ短調 [GSC 38/GSC 37]
[録音 1949年1月11日&6月 イェーヤスボー教会(デンマーク)(マークセン・オルガン)]
[Bonus]「フィン・ヴィーザウー、初期録音集」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637...1707)
・前奏曲とフーガ ト短調 Spitta 14 [録音 1940年7月11日][HMV
DB 5248]
・パッサカリア ニ短調 Spitta 1 [録音 1940年7月12日][HMV
DB 5222]
・トッカータ ヘ長調 Spitta 21 コラール前奏曲「甘き喜びのうちに(In
dulci Jubilo)」 BuxWV.197
[録音 1940年7月12日][HMV
DB 5223]
[クリスチャンスボー城教会(コペンハーゲン)(マークセン・オルガン)]
・前奏曲とフーガ ホ長調 Spitta 8
フィン・ヴィーザウー(オルガン)
[録音 1941年9月18日 グルントヴィ教会(コペンハーゲン
)(マークセン・オルガン)]
[HMV DB 5238] |
レコード録音の歴史は、19世記の後半にさかのぼり、初期は、すべて機械的装置によるアコースティック録音が行われていました。
黎明期ともいえるこの時代を経て、1925年、マイクロフォンやアンプを使った電気式の録音が導入されると、レコード録音の数が一気に増え、78回転のSPレコードを販売する店も都市を中心に生まれました。
ニューヨーク市の42丁目東にあった「The Gramphone
Shop(グラモフォーン・ショップ)」は、独自のカタログによる希少価値の高いヨーロッパの高品質レコードの通信販売で知られ、第二次世界大戦が終わると、自身のレコード録音も手がけ、「The
Gramophone Shop Celebrity Series(グラモフォーン・ショップ、著名音楽家シリーズ)(GSC)」のレーベル名をつけて販売しました。
このシリーズには、デンマークで主に「古楽」の分野で活躍していた音楽家も起用されました。
オルガニストのフィン・ヴィーザウー(1906−1987)、指揮者でオルガニストのモーウンス・ヴルディケ(モーゲンス・ヴェルディケ)
(1897−1988)と彼が指揮者だったデンマーク放送マドリガル合唱団、スウェーデンのアルト歌手、ロッリ・ライル(1904−1978)、デンマーク放送室内管弦楽団のメンバーを中心とする弦楽器奏者。
当時の純正な演奏スタイルを伝える音楽家たちです。彼らは、1948年から1950年にかけて、テープを使わず直接ワックス盤に刻む方式で演奏を録音。78回転レコードを6枚ずつ収めた5組のアルバムとしてリリースされました。
この Danacord Records のアルバムには、彼らが無編集で記録した78回転レコード30枚分の音楽が、エンジニアのクラウス・ビューリトの所有する28枚と王立図書館所蔵の2枚のレコードを復刻して収録されました。
「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」「ルネサンスの合唱音楽」「後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽」「17世紀のオルガン音楽」。
この中には、ドイツの演奏家が校訂した楽譜だけが存在し「音」としての記録が残っていない、音楽と音楽史にとって貴重な録音も含まれています。
ディスクの余白部分に「Bonus」として、ヴィーザウーの「コレクション」(DACOCD
791−792/793−794/795−796/797−798)に収録されなかった、彼の初期の録音が収められています。
※復刻:クラウス・ビューリト/MONO ADD
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
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GRAND SLAM
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デ・ヴィート唯一のステレオ録音であるバッハとモーツァルト
(1)J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番
ホ長調 BWV1042
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
ト長調 K.216 |
ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)
ラファエル・クーベリック(指揮)
(1)ロンドン交響楽団
(2)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 |
デ・ヴィート唯一のステレオ録音であるバッハとモーツァルト、望みうる最上の音質で復刻!2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ
録音:(1)1959年6月24、25日/ロンドン、アビーロード・スタジオ/日本語帯・解説付 (2)1959年1月21、22日、11月6日/ロンドン、キングズウェイ・ホール
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)/録音方式:ステレオ(録音セッション)
■制作者より
早くに引退したヴァイオリンの女王、ジョコンダ・デ・ヴィート。彼女はまた録音嫌いでも知られていましたが、幸いなことに2曲の協奏曲がステレオで収録されました。
これらの演奏は過去に様々な形で復刻されてきましたが、恐らく当盤は鮮度では群を抜いていると思われます。全く新鮮な感動を与えてくれるでしょう。
**おことわり**
この録音は楽章ごと、あるいは楽章の途中で音質が変わる個所があります。これは当時の技術上の制約からくるもので、現代の技術でも修復は不可能でした。その点をご了承下さい。(平林 直哉)
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<メジャー・レーベル>
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オーストラリアELOQUENCE
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4842049
(3CD)
\2700→\2490 |
《エーリヒ・クライバー〜ポリドールSPレコード全集》
《CD 1》
モーツァルト:
1) 歌劇『イドメネオ』序曲K.366、
6つのドイツ舞曲K.600より2) 第2番ヘ長調、3)
第5番ト長調、
4) 4つのドイツ舞曲K.602より第3番ハ長調、
5) 3つのドイツ舞曲K.605より第3番ハ長調、
6) 6つのドイツ舞曲K.600より第3番変ロ長調、
6つのドイツ舞曲K.571より
7) 第6番ニ長調、8) 第4番ト長調、
9) 6つのドイツ舞曲K.509より第6番ハ長調、
10) 6つのドイツ舞曲K.600より第4番変ホ長調、
11) 3つのドイツ舞曲K.605より第2番ト長調、
12-15) ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調Op.36*、
シューベルト:
劇音楽『ロザムンデ』D797より
16) 第5曲:間奏曲第3番*、17) 第9曲:バレエ音楽*
【演奏】ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1,
6-11)、シュターツカペレ・ベルリン(2-5,
12-17)
【録音】1928年(1, 6-11)、1926年(2-5)、1929年(12-15)、1927年(16-17)、ベルリン/
《CD 2》
1-2) シューベルト:交響曲第8番ロ短調D759『未完成』*、
3-5) メンデルスゾーン:劇音楽『夏の夜の夢』Op.61より(第1曲/第7曲/第9曲:結婚行進曲)*、
6) ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』序曲*、
7) ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』Op.9*、
8) ニコライ:歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲*
【演奏】ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1-5)、シュターツカペレ・ベルリン(6-8)
【録音】1927年(1-2, 6-8)、1928年(3-5)、ベルリン/
《CD 3》
1) J.シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』序曲*、
スメタナ:連作交響詩『わが祖国』より
2) 第2曲:モルダウ(1927年録音)*、3)
第2曲:モルダウ(1928年録音)*、
ドヴォルザーク:
4-7) 交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』、
8) 交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』第3楽章(抜粋)*、
9) スラヴ舞曲ハ長調Op.46 No.1
【演奏】シュターツカペレ・ベルリン
【録音】1927年(1, 2)、1928年(3)、1929年(4-9)、ベルリン
*DG世界初CD化 |
エーリヒ・クライバー(指揮) |
伝説の指揮者による珍しい録音をまとめたCD3枚組セット
エーリヒ・クライバーがシュターツカペレ・ベルリンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とともにポリドール/グラモフォンに行った珍しい録音を初めてまとめたアルバムです。
クライバーは1923年、33歳でベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任し、比類ない力強さと激しさを持った演奏で聴衆と批評家を感動させました。
そして1926年にグラモフォンと契約し、両楽団とともにベルリンで録音を行いました。
アルバムはSPレコードの両面に収められていたモーツァルトの4つのドイツ舞曲集から始まり、ベートーヴェンの交響曲第2番、シューベルトの交響曲第8番『未完成』、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』、そして『ロザムンデ』『夏の夜の夢』、『ウィリアム・テル』序曲と『こうもり』序曲といった人気曲などへその範囲を広げてゆきます。
これらの録音の多くはその芸術性に反して海外で発売されたり批評されたりすることがなかったものの、1928年録音の『モルダウ』は発売されて間もなくクラシック界で重要な地位を確立しました。
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4840403
(2CD)
\1800 |
《エンリケ・ホルダ〜1950−51年デッカ録音集》
《CD 1》
1) デュカス:魔法使いの弟子、
2) グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲、
3) シャブリエ:スラヴ舞曲(喜歌劇『いやいやながらの王様』より)、
4) ファリャ:スペイン舞曲(歌劇『はかなき人生』より)、
グラナドス:スペイン舞曲集Op.37より
5) 第5番:アンダルーサ、6) 第2番:オリエンタル、
7) 第6番:ロンダージャ・アラゴネッサ、
8-9) トゥリーナ:交響詩『ロシーオの行列』Op.9、
アルベニス:『イベリア』(アルボスによる管弦楽編)より
10) 第1巻第2曲:港、11) 第2巻第3曲:トゥリアーナ、
12) チャイコフスキー:幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』Op.32/
《CD 2》
1-3) ファリャ:スペインの庭の夜、
4-7) ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』*
*DECCA初CD化 |
クリフォード・カーゾン(ピアノ)(CD 2: 1-3)、
エンリケ・ホルダ(指揮)
パリ音楽院管弦楽団(CD 1)、
ロンドン新交響楽団(CD 2: 4-7) |
スペインの巨匠による芸術的演奏をデッカの「ffrr」録音が完璧に再現
1950年代初期のデッカの歴史的「ffrr」録音のニュー・コレクション。過小評価されていたスペインの巨匠、エンリケ・ホルダはしなやかな流れるような動きで、オーケストラの音のパレットから幅広い音色を表出させた真の指揮台の芸術家でした。
デッカの「ffrr」の技術は自宅にいるリスナーの耳にそれらを伝える完璧な手段でした。
【録音】1950年2月、パリ(CD 1)、1951年7月、ロンドン(CD
2)
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4842200
(2CD)
\1800 |
シニカルでタイムリーな3つの物語
ペスト、ファサード、兵士の物語
《CD 1-2》
1) ジェラール:ペスト、
2) ウォルトン:ファサード、
3) ストラヴィンスキー:兵士の物語
DECCA初CD化 |
アレック・マッコーエン(語り手)、
アンタル・ドラティ(指揮)
ワシントン・ナショナル交響楽団・合唱団(1)、
ペギー・アシュクロフト、
ポール・スコフィールド(語り手)、
サー・ウィリアム・ウォルトン(指揮)
ロンドン・シンフォニエッタ(2)、
グレンダ・ジャクソン(語り手)、
ルドルフ・ヌレエフ(兵士)、
Miche?l Mac Limm?ir(悪魔)、
Gennady Zalkowitsch(指揮)
Argo Chamber Ensemble(3) |
20世紀クラシックのシニカルでタイムリーな3つの物語
ジェラール、ウォルトンとストラヴィンスキーによる20世紀クラシックのシニカルでタイムリーな3つの物語が収録されたアルバムです。どれも1970年代から長い間入手不能となっていたデッカとArgoの録音です。
『ペスト』はアルベール・カミュの1947年の小説『ペスト』を読んだロベルト・ジェラールが想像力をかきたてられて作曲した音楽劇的作品で、フランス領アルジェリアの街に突如として蔓延したペストという災厄がテーマです。
Argoで最初に行われたこの録音は、この作曲者の友人となったハンガリー生まれの指揮者アンタル・ドラティが注目すべき共感を持って指揮しています。
同じくArgoで発売された1972年録音のウォルトンの『ファサード』はこの作曲者の唯一のステレオ盤のスコアとして独特の地位を得ています。
語り手はペギー・アシュクロフト、ポール・スコフィールド。1975年の『兵士の物語』の録音では、映画『恋する女たち』でアカデミー主演女優賞受賞のグレンダ・ジャクソンを語り手に迎えています。
【録音】1973年5月、ワシントンD.C.(1)、1969年5月&1972年2月(2)、1975年9月(3)、ロンドン
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4843299
(2CD)
\1800 |
《ヨハンナ・マルツィ/マイケル・マン〜ドイツ・グラモフォン録音全集》
《CD 1》
1) ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53 |
フェレンツ・フリッチャイ(指揮)
RIAS交響楽団
1953年6月、ベルリン |
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン) |
2) モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218 |
オイゲン・ヨッフム(指揮)
バイエルン放送室内管弦楽団
1955年9月、ミュンヘン |
3) モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調K.376(374d) |
ジャン・アントニエッティ(ピアノ)
1952年7月、ハノーファー(3) |
《CD 2》
1) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30
No.3、
ラヴェル:
2) ガブリエル・フォーレの名による子守歌、
3) ハバネラ形式の小品、
4) ミヨー:イパネマ(『ブラジルへの郷愁』より)、
5) ファリャ:スペイン舞曲(歌劇『はかなき人生』より)(クライスラー編)、
6) シマノフスキ:夜想曲とタランテラOp.28、 |
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)(1-6)、
ジャン・アントニエッティ(1-6)(ピアノ)
1952年7月(1)、1951年8月(2)、1951年8月(3-6) |
7) クルシェネク:ヴィオラ・ソナタ*、
8) オネゲル:ヴィオラ・ソナタ*、
9) ミヨー:4つの顔*
*初CD化 |
マイケル・マン(ヴィオラ)(7-9)、
Yaltah Menuhin(7)、
1951年4月(7)(ピアノ)
ディカ・ニューリン(8, 9)(ピアノ)
1952年3月(8)、1952年5月(9)、 |
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人気ヴァイオリニストのDG録音を初めて集大成
人気ヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィとヴィオラ奏者マイケル・マンのドイツ・グラモフォンの録音をすべて、オリジナル盤5枚のアルバムからCD2枚組にまとめました。
ヨハンナ・マルツィ(1924-1979)は素晴らしい音色と際立った録音センスで同世代で最高のヴァイオリニストの一人となりました。
すでにEMIアルバムで高い評価を得ていたマルツィですが、彼女のキャリアは2人のスター指揮者、フェレンツ・フリッチャイとオイゲン・ヨッフムとともに契約したドイツ・グラモフォンでのドヴォルザークとモーツァルトの協奏曲から始まりました。
最も多くリサイタルのパートナーを務めたピアニストのジャン・アントニエッティとは1951年から録音を行っています。
ラヴェル、ミヨー、ファリャ、シマノフスキによるアンコール・ピースはマルツィのハンガリー人としての情熱をとらえています。
これらのアンコール・ピースがLPで発売された時にカップリングされたのがマイケル・マン(1919-1976)が演奏した現代作曲家による2曲のヴィオラ・ソナタでした。
マンは小説家トーマス・マンの息子です。
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4829059
(2CD)
\1800 |
《マックス・ロスタル〜20世紀ヴァイオリン・ソナタ集》
《CD 1》
1-3) エルガー:ヴァイオリン・ソナタホ短調Op.82、
4-5) ウォルトン:ヴァイオリン・ソナタ、
6-8) マルセル・ミハロヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.45
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《CD 2》
1-3) ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調、
4-6) ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ第2番、
7-9) ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調Op.36a
DECCA初CD化 |
マックス・ロスタル(ヴァイオリン)、
コリン・ホースリー(CD 1: 1-5, CD 2: 4-6)、
モニク・アース(CD 1: 6-8, CD 2: 1-3)、
ノエル・ミュートン=ウッド(CD 2: 7-9)(ピアノ) |
同時代の音楽の普及に力を注いだドイツのヴァイオリニストのArgo&DG録音集
ナチスから逃れ、1934年にロンドンに移住したドイツのヴァイオリニスト、マックス・ロスタルはこのイギリスの都市の音楽界の常連となり、イギリス音楽の素晴らしい演奏者となりました。
リサイタルのパートナー、コリン・ホースリーとのエルガー、ディーリアス、ウォルトンのソナタの録音は、1954年の秋にArgoのスタジオで行われました。
ロスタルの初期のArgo録音、ブゾーニのヴァイオリン・ソナタ第2番はずっと過小評価され誤解されていたこの作曲家の評価を変えた録音として認められました。
その時のパートナー、ノエル・ミュートン=ウッドはオーストラリアのピアニストで、1953年早すぎる死を迎える前のこれが最後の録音でした。
そしてこれらの録音に組み合わせたのが1958年10月に作られたドイツ・グラモフォンのアルバムです。
ロスタルはモニカ・アースとともにラヴェルと、アースの夫であるマルセル・ミハロヴィチのソナタを演奏しています。
ドイツ・グラモフォンの初期のステレオ・サウンドはその完璧なテクニックを生き生きととらえています。
【録音】1954年9月(CD 1: 1-5, CD 2: 4-6)、1953年(CD
2: 7-9)、ロンドン、1958年10月、ハノーファー(CD
1: 6-8, CD 2: 1-3)
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<映像>

4/8(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
QUERSTAND
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「レーヴェ(1796-1869):オルガン作品集」
皆神に感謝せよ/ベトザタ/時代/詩人トム/
心より愛するイエスよ/私は心から望む/
ラルゲット ホ短調/エマオへの道/揺り篭のそばの母/
主よ、私たちのもとに留まってください/
神のなすことはすべ良い/
朽ちるものが撒かれそして朽ちないものになり/
マルタとマリア/誰も見たことがない/
神はこれほどに世を愛した/主を讃えなさい、すての国よ |
イレネ・ペイロ(オルガン) |
歌曲で有名なレーヴェの珍しいオルガン作品集
録音:2020年5月2日 ドイツ,レベユン、64'02
カール・レーヴェのオルガン曲集。
カール・レーヴェ(1796-1869 )は今日では歌曲、とくにバラードと呼ばれる物語性の強い歌曲で知られており、ことに「海を渡るオーディーン」
Op.118はバリトンの名曲として知られている。
一方でレーヴェは1820年代にシュテティン(現在のポーランドのシュチェチン)の教会でオルガン奏者を務め、オルガン曲もいくつも書いている。レーヴェのオルガン曲はこれまでほとんど顧みられなかったので、このCDは画期的なものだ。慎ましい作風の曲から19世紀前半のロマン派風の音楽もある。
イレネ・ペイロはリヨン生まれのオルガン奏者(男性である)。2005年からハレのマルクト教会のカントールを務め、また2006年から同地のプロテスタント教会音楽大学でオルガンを指導している。
ザクセン=アンハルト州、レベユンの聖ペトリ市教会に据えられた1901年、ヴィルヘルム・ルールマン製作のオルガン(2017,18年に改修)を使用。非常に柔らかく優しい音色が素晴らしい。
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「フェーアマン:オルガン作品集 第5集」
オルガン・ソナタ第6番 ト長調 Op.24
別れのそして自由の歌 Op.66(全10曲) |
ディートリヒ・フォン・クネーベル(オルガン) |
録音:2015年8月2-3日,2019年10月8-9日ドレスデン
DDD、75'12
ハンス・フェーアマンのオルガン作品集の第5集。第3集まではMITRA
CLASSICSから発売されていた。
ハンス・フェーアマン(1860-1940))はザクセン州マイセン郡のバイヒャの生まれ。1890年から1926年までドレスデンのヨハンネス教会のカントールを務め、同時期にドレスデン音楽院でオルガンの指導もしていた。
オルガン・ソナタ第6番は1905,06年頃の作品と推測されている。3楽章形式。終楽章は見事なフーガである。「別れのそして自由の歌」は、10曲から成る50分超の大作。
ディートリヒ・フォン・クネーベルは1959年生まれのドイツのオルガン奏者。現在はフランクフルト=ヘーヒストの福音教会に務めている。
ドレスデン=トルケヴィッツのヨハンニスフリートホフのファイアーハレのオルガン(1928年、ドレスデンのユリウス・ヤーン社製作)、および同地のクレマトリウムのファイアーハレのオルガン(1911、同社製作)を使用。
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「オトマール・シェック(1886-1957):初期歌曲集」 |
クレメンス・モルゲンターラー(バリトン)
ベルンハルト・レンツィコフスキ(ピアノ) |
最初の喪失 Op.15-5/黄昏が上から降りOp.19a-2/彩られたリボンとともに
Op.19a-4/
夜の歌 O.Op.Nr.2/自己欺瞞 O.Op.Nr.8/旅の歌
Op.12-1/プラハの学生の旅の歌 Op.12-2/
山の上で Op.17-6/別れ Op.20-7/我が子の死に
Op.20-8/病人 Op.20-9/
晩の景色 Op.20-10/夜の歌 Op.20-13/森の孤独
Op.30-1/さまよって Op.30-4/
弔いの鐘 Op 30-5/献身 Op.30-6/こだま
Op.30-7/ライン川に Op.30-12/
五月が来た Op.17-5/海辺の女性 O.Op.Nr.16/憩いの谷
Op.3-1/礼拝堂 Op.3-2/
さようなら Op.3-4/子に Op.20-1/エリーザベト
Op.8-1/怒りなしに Op.24b-7/
目的地 Op.24b-8/ラヴェンナ Op.24b-9/聖ステファノ教会の回廊
Op.31-3/
教会の傍らで Op.7-1/9月の朝 Op.7-2/まどろみの歌
Op.14-2/荒れた庭 O.Op.Nr.20/
子守歌 O.Op.Nr.15/ささやかな望み Op.24a-7/装蹄師
Op.24a-9 |
録音:2019年9月6-7日,2020年2月14-15日,9月30日-10月1日 オーストリア,フォアアールベルク州フェルトキルヒ/DDD,78'07
スイスの作曲家で、ドイツ・ロマン派の流れを汲む最後に位置する作曲家、オトマール・シェック(1886-1957)の初期の歌曲を38曲集めている。世界初録音の曲も含まれている。ドイツ・リート好きなら押さえるべきCD。
クレメンス・モルゲンターラーはヴェルトハイム生まれのバリトン。フライブルクとバーゼルで学んだ後、欧米で活躍している。
またトロシンゲン国立音楽大学の声楽教師でもある。ベルンハルト・レンツィコフスキはケルンで学んだベテランのピアニスト。
両者はヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガーの歌曲集(VKJK
1622)で共演していた。
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<メジャー・レーベル>
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SONY
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19439742462
(2CD)
\3200→\2990 |
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ、指揮)
モーツァルト・モメンタム1785
CD1
モーツァルト:
1. ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
2. ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467
CD2
3. 幻想曲 ハ短調 K.475(ピアノ・ソロ)
4. ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K.478
5. フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調
K.477 (K.479a)(オーケストラ)
6. ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482 |
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ、指揮)
マーラー・チェンバー・オーケストラ(1,2,5,6)
マシュー・トラスコット(ヴァイオリン:4)
ジョエル・ハンター(ヴィオラ:4)
フランク=ミヒャエル・グートマン(チェロ:4) |
録音:2020年11月8-10日(1,2,5,6) 2020年2月21-25日(3,4)、ベルリン、フィルハーモニー(1,2,5,6) ブレーメン、ゼンデザール(3,4)
世界的な評価を受け、全世界で9万枚のセールスを記録したレイフ・オヴェ・アンスネスとマーラー・チェンバー・オーケストラによる、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏と録音を核にした「ベートーヴェン・ジャーニー」の待望の続編となる「モーツァルト・モメンタム」。モーツァルトのウィーン時代の頂点である1785年と86年の2年間に書かれたピアノ協奏曲第20番〜第24番の5曲を軸にした傑作群をCD4枚分に収録し、2枚組セットで1785年編と1786年編の2回に分けてリリースします(1786年編は2021年秋発売予定)。
先に発売される1785年編には文字通りウィーン時代の傑作が勢ぞろい。個性豊かなピアノ協奏曲第20、21、22番の3曲に加え、ト短調のピアノ四重奏曲第1番、ハ短調の幻想曲と『フリーメイソンのための葬送音楽』という陰影の濃い3曲を収録。特に協奏曲では独奏とオーケストラとの対話や意思疎通の在り方が大きく発展させられた形で構想され、モーツァルトの多彩な音楽語法の創出の過程が手に取るようにわかります。アンスネスにとってはノルウェー室内管弦楽団と録音があった協奏曲第20番以外は初録音となります。
このプロジェクトも2020年の世界的な新型コロナ・ウィルスの影響を受け、予定された演奏会のキャンセルを余儀なくされましたが、幸いなことにピアノ協奏曲3曲はコロナ下にもかかわらずベルリンのフィルハーモニーでセッション録音されました。アンスネス自身、インタビューでそのことを「小さな奇跡と言えるものでしょう。マーラー・チェンバー・オーケストラのような優秀な音楽家との共同作業からは大きな示唆を受けました」と語っています。
「1780年代を通じてモーツァルトは作曲家として信じられないくらいのスピードで成熟していきました。どうしてそうなったんでしょうか。何が起こったんでしょうか。これは当時のモーツァルトの創造性が極点に達していたことを示しています。作曲家・ピアニスト・即興演奏の名手としての能力を誇らしげに示すことのできるような作品を次から次へと衝動のように生み出していったのです。」〜レイフ・オヴェ・アンスネス
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19439787752
(16CD)
\7600→\6990 |
アルトゥール・ロジンスキー&ニューヨーク・フィル/
コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション
CD1
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68*
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1945年1月8日、カーネギー・ホール
CD2
ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」*
ムソルグスキー:歌劇「ソローチンツィ(ソロチンスク)の定期市」〜「ゴパック」*
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1945年3月12日、カーネギー・ホール
CD3
プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調 Op.100
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1946年10月22日、カーネギー・ホール
CD4
1. チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」
Op.71a*
2. チャイコフスキー:組曲第4番「モーツァルティアーナ」
3. エネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番イ長調
Op.11-1*
4. リスト:メフィスト・ワルツ第1番 Sz.514*
5. ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「スザンナの秘密」序曲*
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1946年2月20日(1,3)、1945年2月27日(2,5)、
1945年2月12日(4)、カーネギー・ホール
CD5
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74「悲愴」
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1944年12月11日、カーネギー・ホール
CD6
ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73*
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1946年10月14日、カーネギー・ホール
CD7
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第4番ハ短調
Op.44*
ロベール・カサドシュ(ピアノ)
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1945年2月5日、カーネギー・ホール
サティ:梨の形をした3つの小品*
ロベール・カサドシュ&ギャビー・カサドシュ(ピアノ)
録音:1946年4月23日、ニューヨーク、リーダークランツ・ホール
CD8
1. モートン・グールド:管弦楽のためのスピリチュアルズ*
2. コープランド:リンカーンの肖像*
3. ガーシュウィン:パリのアメリカ人*
ケネス・スペンサー(ナレーション:2)
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1946年5月9日(1)、1946年2月20日(2)、
1944年12月11日(3)、カーネギー・ホール
CD9
1. ビゼー:交響曲ハ長調*
2. ビゼー:歌劇「カルメン」より第3幕への前奏曲*
3. ミヨー:フランス組曲*
4. イベール:交響組曲「寄港地」*
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1945年1月15日(1)、1945年3月12日(2)、
1946年1月2日(3)、1945年2月27日(4)、カーネギー・ホール |
CD10
ワーグナー:
1. 「ワルキューレ」第3幕*
2. ジークフリート牧歌*
ヘレン・トローベル(ソプラノ/ブリュンヒルデ:1)
ヘルベルト・ヤンセン(バリトン/ヴォータン:1)
イレーネ・ジェスナー(ソプラノ/ジークリンデ:1)
ワルキューレたち:メトロポリタン歌劇場のアンサンブル(1)
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1945年(1)、1945年2月27日(2)、カーネギー・ホール
CD11
ワーグナー:
1. 「ワルキューレ」第1幕第3場〜愛の二重唱*
2. 「トリスタンとイゾルデ」第1幕への前奏曲
3. 「トリスタンとイゾルデ」第1幕第3場〜
イゾルデの語り「さあ、私の恥辱の意味を知りたいのなら」
4. 「トリスタンとイゾルデ」第3幕への前奏曲
5. 「トリスタンとイゾルデ」第3幕〜愛の死
6. 「ローエングリン」第1幕〜エルザの夢
7. 「ローエングリン」第3幕第2場〜新婚の寝室の場
ヘレン・トローベル(ソプラノ)
クルト・バウム(テノール)
エメリー・ダーシー(テノール)
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1945年5月18,22,23,25日、カーネギー・ホール
CD12
1. ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲*
2. メンデルスゾーン:劇付随音楽「真夏の夜の夢」
Op.61 〜スケルツォ*
3. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調
Op.18〜第1楽章:モデラート
4. チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調
Op.48〜第2楽章:ワルツ*
5. チャイコフスキー:ただ憧れを知る者だけが
Op.6-6*
6. ビゼー:「アルルの女」第2組曲〜ファランドール*
7. ドビュッシー:月の光*
8. リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調
S.359-4*
レナード・ペナリオ(ピアノ:3)
マーサ・リプトン(メゾ・ソプラノ:5)
コロンビア交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1950年2月14-17日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
CD13
1. オッフェンバック:喜歌劇「地獄のオルフェ(天国と地獄)」序曲*
2. フランク:交響曲ニ短調〜第2楽章:アレグレット*
3. ドビュッシー:夜想曲〜祭*
4. プロコフィエフ:「3つのオレンジへの恋」〜行進曲*
5. プロコフィエフ:「3つのオレンジへの恋」〜スケルツォ*
6. ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜サマータイム*
7. ディニク:ホラ・スタッカート*
8. リムスキ=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」〜若い王子と王女*
9. グリエール:バレエ音楽「赤いけしの花」
Op.70〜ソヴィエト水夫の踊り*
ジュヌヴィエーヴ・ローヴェ(ソプラノ:6)
コロンビア交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1950年4月28日〜5月1日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
CD14
シベリウス:交響曲第4番イ短調 Op.63
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1946年3月5日、カーネギー・ホール
CD15
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1945年1月15日、カーネギー・ホール
CD16
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
ジェルジ・シャーンドル(ピアノ)
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
アルトゥール・ロジンスキー(指揮)
録音:1946年1月2日、カーネギー・ホール |
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モノラル録音
*印はオリジナル原盤より24bit/192kHzリマスター
【アメリカのメジャー・オケの黄金時代を辿るボックスセット・シリーズの最新版】
ジョン・バルビローリ&ニューヨーク・フィル、フリッツ・ライナー&ピッツバーグ交響楽団と、昨年(2020年)から1940〜50年代のアメリカ文化を彩ったオーケストラと指揮者の録音の集大成ボックスを続々とリリースしてきたソニー・クラシカルが、2021年春、ユージン・オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の120枚組に続いて放つ歴史的録音は、アルトゥール・ロジンスキーとニューヨーク・フィルの全録音を集大成した16枚組です。
【トスカニーニが絶賛した「燃えるような、激しい気性を持ったポーランドの名指揮者】
アルトゥール・ロジンスキー(ロジンスキ)[1892-1958]は1930年代にアメリカで最もエキサイティングな若手指揮者と目され、クリーヴランド管弦楽団音楽監督在任中の1937年にニューヨーク・フィルに客演して指揮したR.シュトラウスの『エレクトラ』の壮絶な演奏はラジオ放送で全米に中継され、未だに同フィル史上に残る名演と目されています。無駄のない推進力のある演奏解釈はロジンスキーが規範を仰いだトスカニーニの影響を受け、「燃えるような、激しい気性を持ったポーランドの名指揮者」として高い評判を得て(彼は不満を持ったプレーヤーを追い払うためにピストルをポケットに入れていたと伝えられています)、ロサンジェルス・フィル(1929〜33)、クリーヴランド管弦楽団(1933〜43)の音楽監督を歴任(1933年にアメリカ国籍を取得)。1935年にはショスタコーヴィチのオペラ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』のアメリカ初演を実現し、1936年にはザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルをアメリカ人として初めて指揮しています(1933年にアメリカ国籍を取得)。その才能に感銘を受けたトスカニーニは、1938年に新しく組織されたNBC交響楽団のメンバーのリクルートとオーケストラとしてのトレーニングを任せたほどです。
1943年、ロジンスキーは母国イギリスに帰国したバルビローリの後任としてニューヨーク・フィル(当時はニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団という名称)の音楽監督に就任。コンサートマスターを含む14人の演奏者を即座に解任し、マネージメント側との軋轢を生みましたが、一方でオーケストラのアンサンブルを活性化することに成功。作曲家で有名な評論家でもあったヴァージル・トムソンは「私たちが今、聴くのが楽しいオーケストラ・・・すべてロジンスキーの指揮の賜物だ」と絶賛しています。
【第2次大戦前後のニューヨーク・フィルの姿を刻印〜ロシア音楽の名演】
彼は、比較的短い間に数多くの録音を残しています。クリーヴランド管弦楽団在任中にコロンビア・マスターワークスと専属契約を結び、ニューヨーク・フィル音楽監督に就任後も同レーベルとの関係を続けました。1944年から1946年の間に主にカーネギー・ホールで主に録音されたニューヨーク・フィルとの録音は、第2次大戦を挟んだ時期の同フィルの姿を克明に捉えた貴重なドキュメントともいえましょう。
ロジンスキーの録音の中でも最も高く評価されたのは、ロシア音楽とワーグナーでした。どちらも当16枚組の中で大きな割合を占めています。チャイコフスキーの『悲愴』交響曲(ディスク5)は、クリーヴランド管とも録音していた得意のレパートリーで、「あらゆる音符があるべき姿で再現されているかのような驚くべき明快さは、これまで聴いたことがない」(グラモフォン誌)と絶賛されました。ラフマニノフの交響曲第2番(ディスク6)は同時代のミトロプーロス指揮のRCA盤と並び称された演奏でLP時代までカタログに残り、「手に汗握る激烈な解釈。オーケストラのパワーと正確さは指揮者と完全に一体化している」と評されたほど。ムソルグスキー/ラヴェル編の『展覧会の絵』(ディスク2)、チャイコフスキーの『モーツァルティアーナ』と『くるみ割り人形』組曲(ディスク4)、プロコフィエフの交響曲第5番(ディスク3)、ジェルジ・シャーンドルをソリストとしたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番(ディスク16)が含まれています。
【名演揃いのワーグナー】
ワーグナーはCDにして2枚分(ディスク10、11)で、第2次大戦前後のメトの大スターで、フラグスタートとワーグナー役を二分していたアメリカの名ソプラノ、ヘレン・トローベルとの共演録音が目立ちます。『トリスタンとイゾルデ』からの抜粋、『ローエングリン』の名場面、そして『ワルキューレ』第3幕全曲のほかに、第1幕・第3幕からの抜粋というもので、作品の流れを大きくつかみ、ドラマティックな起伏を逃さないロジンスキーの音楽づくりが生きています。『ワルキューレ』第3幕に登場するヴォータン役の名バリトン、ヘルベルト・ヤンセンの名唱による幕切れも聴きもの。トローベルのイゾルデについては、初日当時の「グラモフォン」誌が「声は豊かで充実しており、イゾルデという役柄が要求する悲劇的で英雄的な表現の多くを備えていり・・・私見ではあらゆる点で最も説得力のあるイゾルデ。『愛の死』の素晴らしいクライマックスでは、美しくクリアなFシャープの声を聴かせてくれる」と絶賛。「ハイフィデリティ」誌では、ブリュンヒルデを「トローベルの最も成功した演奏記録。巨大で、完全で、均一な音の軸が純粋かつ高潔に打ち立てられている」と称賛されています。
【この時期のコロンビアならではの明晰な再生音】
以上のほか、当ボックスには、フランス音楽の色彩的なオーケストラ曲も含まれており、カサドシュとの共演によるサン=サーンスのピアノ協奏曲第4番(ディスク7)、ビゼーの交響曲(ディスク9)、イベール『寄港地』やミヨー『フランス組曲』(ディスク9)などの名演揃い。アメリカのオーケストラ・レパートリーには欠かせないお国ものでは、ガーシュウィン『パリのアメリカ人』、コープランド『リンカーンの肖像』、モートン・グールドの『オーケストラのためのスピリチュアル』も含まれています(ディスク8)。スタンダードなシンフォニック・レパートリーでは、ブラームスの交響曲1番、第2番(ディスク1、6)があり、珍しいところでは、シベリウスの交響曲第4番(ディスク14)があげられるでしょう。SP末期の録音ということもあって、コロンビアらしい明晰なサウンドで捉えられていますが、長い間市販のSP盤やLP復刻版からの板起こしはあったものの、2017年にニューヨーク・フィルの創立175年を記念したボックス・セット(ディスク4枚分がCD化)以外は正規原盤からの復刻がほとんどなく、今回の全録音のパッケージ化は、ヒストリカル・ファンにとってかけがえのないリイッシューとなることでしょう。
【オリジナル・アルバム・コレクションならでは高スタンダードをキープ】
各ディスクは発売当時のレーベル・デザインを採用し、アメリカ盤LPのジャケット・デザインによる紙ジャケット(LPの裏面も精密なスキャンで再現)に封入され、録音データ完備したオールカラーのブックレットとともに厚紙製クラムシェルボックスに収容されています。まさにコレクターズ・アイテム仕様です。
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WARNER
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9029501992
(11CD)
\4600→\4190 |
デニス・ブレインヘのオマージュ
CD1
モーツァルト:
1. ディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334
2. ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417
3. ホルン協奏曲第4番変ホ長調 K.495
4. 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 K.588〜アリア「恋人よ、許してください」(英語歌唱)(初CD化)
デニス・ブレイン(ホルン)
オーブリー・ブレイン(ホルン:1)
ジョアン・クロス(ソプラノ:4)
レナー弦楽四重奏団(1)
フィルハーモニア管弦楽団(2,4)
ハレ管弦楽団(3)
ワルター・ジュスキント(指揮:2)
ローレンス・コリングウッド(指揮:4)
マルコム・サージェント(指揮:3/1-2)
ローレンス・ターナー(指揮:3/3)
モノラル録音:
16.II.1938, No. 3 Studio, Abbey Road, London
(1)
21.VI.1943, Houldsworth Hall, Manchester
(3)
27.III.1946 (2), 2.I.1947 (4), No. 1 Studio,
Abbey Road, London
トラック13:2021年リマスター
CD2
1. ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調
Op.17
2. R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調
Op.11
3. モーツァルト:ディヴェルティメント第16番変ホ長調
K.289
4. シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調
Op.70
5. モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」〜「恋人よ、許してください」
6. ハイドン:交響曲第31番ニ長調「ホルン信号」〜第1楽章
7. メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」〜夜想曲
8. ディーリアス:「人生のミサ」〜第2幕への前奏曲
9. ワーグナー:ジークフリートの角笛
10. デュカス:ホルンとピアノのためのヴィラネル
デニス・ブレイン(ホルン)
セーナ・ユリナッチ(ソプラノ:5)
デニス・マシューズ(ピアノ:1)
ジェラルド・ムーア(ピアノ:4)
デニス・ブレイン管楽アンサンブル(3)
フィルハーモニア管弦楽団(2,7)
アルチェオ・ガリエラ(指揮:2)
ラファエル・クーベリック(指揮:7)
フリッツ・ブッシュ指揮、グラインドボーン祝祭管弦楽団(5)
ジャック・ウェストラップ指揮、管弦楽団(6)
サー・トマス・ビーチャム指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(8)
モノラル録音:
03.IV.1944 (1), 14.V.1947 (9), 22.IV.1952
(4), No. 3 Studio, Abbey Road
21.V.1947, Kingsway Hall, London (2)
19.IV.1952, No. 1a Studio, Abbey Road, London
(10)
8.V.1948 (8), 16.II.1952 (7), 17.IX.1952
(6), 5.XII.1952 (3), No. 1 Studio, Abbey
Road, London
12.VII.1951 Opera House, Glyndebourne (5)
5:2017年リマスター/7:2014年リマスター/8:2017年リマスター
CD3
モーツァルト:
1. ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 K.452
2. 音楽の冗談 K.522
3. ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 K.452
4. ディヴェルティメント第14番変ロ長調 K.270
デニス・ブレイン(ホルン)
コーリン・ホースレイ(ピアノ:1)
ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ:3)
ジョージ・マルコム(ピアノ:4)
フィルハーモニア管楽四重奏団(1)
デニス・ブレイン管楽アンサンブル(4)
グイド・カンテッリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団(2)
録音:
15 & 23.V.1954 (1), 15-16.IV.1955 (3),
No. 1 Studio, Abbey Road, London
18.VIII.1955 (2), Kingsway Hall, London
VII.1957, Memorial Hall, Farringdon Street,
London (4)
モノラル (1,3,4)、ステレオ (2)
2:2020年リマスター
CD4
1. ベートーヴェン:ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調
Op.16
2. R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調
Op.11
3. R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番変ホ長調
AV.132
4. メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」〜夜想曲
5. L.モーツァルト:水撒きホース協奏曲〜第3楽章
デニス・ブレイン(ホルン:1-4、水撒きホース:5)
ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ:1)
デニス・ブレイン管楽アンサンブル(1)
フィルハーモニア管弦楽団(2-4)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮:2,3)
パウル・クレツキ(指揮:4)
ノーマン・デル・マー指揮、マーレイ・カレッジ交響楽団(5)
モノラル録音:
15-16.IV.1955 (1), 23.IX.1956 (2,3), No.
1 Studio, Abbey Road, London
5.II.1954, Kingsway Hall, London (4)
13.XI.1956, Royal Festival Hall, London (5)
CD5
1. レノックス・バークリー:ホルン三重奏曲
Op.44
2. ヒンデミット:ホルン協奏曲
3. ゴードン・ジェイコブ:ピアノと管楽器のための六重奏曲
Op.6
4. イベール:3つの小品
デニス・ブレイン(ホルン)
マヌーグ・パリキアン(ヴァイオリン:1)
コーリン・ホースレイ(ピアノ:1)
ジョージ・マルコム(ピアノ:3)
デニス・ブレイン管楽アンサンブル(3,4)
パウル・ヒンデミット指揮、フィルハーモニア管弦楽団(2)
録音:
15-16.VI.1954 (1), No. 1 Studio, Abbey Road,
London
19.XI.1956 (2), Kingsway Hall, London
VII.1957, Memorial Hall, Farringdon Street,
London (3,4)
モノラル (1,3,4)、ステレオ (2) |
CD6
1. モーツァルト:ホルン協奏曲第1番ニ長調
K.412
2. モーツァルト:ホルン協奏曲第2番変ホ長調
K.417
3. モーツァルト:ホルン協奏曲第3番変ホ長調
K.447
4. モーツァルト:ホルン協奏曲第4番変ホ長調
K.495
5. J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232〜主のみ望なり
6. R.シュトラウス:4つの最後の歌
デニス・ブレイン(ホルン)
ハインツ・レーフス(バリトン:5)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ:6)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団
モノラル録音:
6.VII.1953, London (5)
12 (1,2), 13 (3), 23 (4). XI.1953, Kingsway
Hall, London
20.VI.1956, Royal Festival Hall, London (LIVE,6)
1-4:2011年リマスター/6:2014年リマスター
CD7
モーツァルト:
1. 協奏交響曲 変ホ長調 K.297b
2. ディヴェルティメント第15番変ロ長調 K.287
3. 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」〜「恋人よ、許してください」
デニス・ブレイン(ホルン)
バーナード・ウォルトン(クラリネット:1)
シドニー・サトクリフ(オーボエ:1)
セシル・ジェイムズ(ファゴット:1)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ:3)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団
モノラル録音:
17-18.XII.1953 (1), Kingsway Hall, London
19-21.VII.1954 (3), 28.IV,2.V.1952, 28-29.V.1955
(2), No. 1 Studio, Abbey Road, London
2:2014年リマスター
CD8
1. ヘンデル:2つのクラリネット、ホルンのための組曲
HWV.424(カール・ハース編)(初CD化)
2. ヘンデル:管楽のためのアリア ヘ長調 HWV.410
& 411(初CD化)
3. ハイドン:ディヴェルティメント ハ長調
Hob.II:7「フェルトパルティータ」
4. ハイドン:ノットゥルノ ハ長調 Hob.II:32
5. モーツァルト:セレナード第11番変ホ長調
K.375
6. モーツァルト:セレナード第12番ハ短調 K.388/384a
デニス・ブレイン(ホルン)
デニス・ブレイン管楽アンサンブル(1,2)
カール・ハース指揮、ロンドン・バロック・アンサンブル(3-6)
モノラル録音:
3-4.I. (5), 23.VI. (6), 15.VII.1952 (1,2),
24.IX.1953 (3,4), No. 1 Studio, Abbey Road,
London
1,2:2021年リマスター
CD9
1. C.P.E.バッハ:管楽のための6つのソナタ
Wq.184
2. ディッタースドルフ:パルティータ ニ長調(カール・ハース編)
3. モーツァルト:セレナード第11番変ホ長調
K.375
4. モーツァルト:セレナード第12番ハ短調 K.388/384a
デニス・ブレイン(ホルン)
カール・ハース指揮、ロンドン・バロック・アンサンブル
録音:
18.VI.1953 (1), 20.VI.1953 (2), No. 1 Studio,
Abbey Road, London
13 (4), 16 (3), V.1957, St. Gabriel's Church,
Cricklewood, London
モノラル (1,2)、ステレオ (3,4)
CD10
1. ドヴォルザーク:管楽セレナード ニ短調
Op.44
2. グノー:管楽器のための小交響曲 変ロ長調
3. R.シュトラウス:ソナチネ第2番変ホ長調「楽しい仕事場」
TrV.291
デニス・ブレイン(ホルン)
カール・ハース指揮、ロンドン・バロック・アンサンブル
モノラル録音:
6-7.XII.1951 (1), 30.I.1953 (3), 24.XI.1953
(2), No. 1 Studio, Abbey Road, London
CD11
1. ベートーヴェン:11のメートリンク舞曲集
WoO.17〜第2,1,3,10,11番
2. ダンディ:歌と踊り Op.50(初出音源)
3. R.シュトラウス:13管楽器のための組曲 Op.4(初CD化)
4. リチャード・アーネル:10の管楽器とコントラバスのためのセレナード
Op.57(初CD化)
5. ノーマン・フォーバー・ケイ:管楽四重奏のための小品(初CD化)
デニス・ブレイン(ホルン)
カール・ハース指揮、ロンドン・バロック・アンサンブル
録音:
27.XI.1953 (2), No. 1 Studio, Abbey Road,
London
17 (1,4), 18 (3,5), V.1957, St. Gabriel's
Church, Cricklewood
モノラル (1)、ステレオ (2-5)
2-5:2021年リマスター |
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2021年5月17日、20世紀最大のホルン奏者であるデニス・ブレインが生誕100周年を迎えます。
有名なホルン奏者オーブリー・ブレインの息子である彼は、16歳のときに伝説的なEMIプロデューサーのウォルター・レッグによって見いだされました。レッグが1945年にフィルハーモニア管弦楽団を設立したとき、彼はすぐにデニス・ブレインを首席ホルンとして雇いました。
「彼には技術的な問題はありませんでした。彼の楽器演奏の全範囲にわたって、イントネーション、レガート、スタッカート、ダイナミック・レンジ、そして何よりも、他のホルン奏者にはない表現力を習得していました。そして、すべての演奏が1人の若者に具現化されたということは十分に奇跡でした。しかし、さらに大きな魔法がありました。彼の口調の個性です」と、ウォルター・レッグは述べています。
専門家の間でさえ、指揮者、歌手、ヴァイオリニスト、ピアニストのそれぞれのメリットと比較について意見が異なりますが、彼が最初に国際的に知られるようになって以来、デニス・ブレインが比類のない卓越性を達成したことに異議を唱える声はありません。彼は今日も後継者の模範であり続けています。
「音楽以外の彼の人生への唯一の関心は、彼の家族と自動車でした」とレッグは書いていますが、残念ながら彼は、1957年9月1日に自動車事故で悲劇的に命を犠牲にしました。
このコレクションは、ソリスト、室内楽および室内オーケストラの主要メンバーとして、1938年から1957年までの旧EMIのすべての録音を集めています。オペラなどへの注目すべき参加も追加されています。また、彼を念頭に置いて作曲された音楽も含まれます。初出音源、初CD化音源も収録。
ここに収録された全ての音源は、オリジナル・マスターより作成された唯一の正規音源であり、一番新しいリマスター音源にて作成されています(2010年以降のオリジナル・マスターよりハイレゾ・リマスター音源のもののみ、下記収録情報に記載)。
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<映像>

4/7(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
COVIELLO CLASSICS
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COV 92107
(2CD)
¥3400
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トーマス・ゼレ(1599-1663):作品集 |
モニカ・マンデラルツ(指揮)
ミュゼズ・フェローズ |
トーマス・ゼレ:
Kyrie summum teutsch SW 68 / Thomas Selle:Nunc
dimittis SW 60 /
Thomas Selle:Ich dancke dem Herrn von
gantzem hertzen SW 35
バルトルド・ハイリゲンムント:Ach ist nicht
Ephraim SW 82
トーマス・ゼレ:Misericordias SW 37 / Das
alte Jahr vergangen ist SW 120
ヨハン・ストイエルライン:Das alte Jahr
SW 8
フィリップ・クルシウス:O Nomen Jesu SW
48
ニコラウス・ハイネクシウス:Allein Gott
in der Hohe SW 83
トーマス・ゼレ:
Et cum spiritu SW 232 / Wie eine Rose
SW 156 / Wie ein Juengling SW 162 / Aria
2 SW 237 /
Ich suchtedes Nachts SW 19 / So frewe
dich Juengling SW 20 / Quam pulchra es SW
64 /
Ut, re mi / Wie manchesmahl SW 230 /
Liebe du mich SW 117
ハインリヒ・グリム:Liebe du mich SW 117
トーマス・ゼレ:Du bist die Schoenste SW
166 / Jetzt blicken aus des Himmel Saal SW
231 |
シュッツ、シャイン、シャイトと並ぶ重要な作曲家トーマス・ゼレの作品集
123'54''
およそ400年前にシュッツ、シャイン、シャイトと並ぶ重要な作曲家の一人とみなされていたトーマス・ゼレ。
モニカ・マンデラルツはこの知られざる作曲家に注目し、楽譜を発掘し調査、編纂して録音するという研究を集中的に行いました。
収録された作品は初めて録音されたもので、古楽の新しいレパートリーを提示しています。
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TYXART
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即興の精神
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.332
D.スカルラッティ:ソナタ
へ短調 K.466 / ハ長調 K.159 / ホ短調
K.98 /
イ長調 K.101 / ホ長調 K.380
モーツァルト:ピアノ・ソナタ イ長調『トルコ行進曲付』K.131
リスト:
ペトラルカのソネット 第104番 ホ長調 /
リゴレット・パラフレーズ
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ベルンハルト・パルツ(ピアノ) |
即興性を備えた3人の鍵盤の名手が残した作品集
録音:2018年10月/78'19''
D.スカルラッティ、モーツァルト、リスト、時代の異なる3人の作曲家の作品を収録したアルバム。
各曲の性格や調性を意識し、全体が美しく調和するように構成されています。
いずれの作曲家も、音楽・技術の両面で鍵盤作品の新境地を開拓し、即興
- Improvisationという手法で作品を作り上げました。軽妙に紡ぎ出されるアイデアと、演奏へのみなぎる喜び。
今まさにここで生み出される音楽の、即興の精神が凝縮された演奏をお楽しみください。
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CARL DAVIS COLLECTION
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カール・デイヴィスの新作!同名アメリカ文学のバレエ作品音楽!
カール・デイヴィス:バレエ《グレイト・ギャッツビー》 |
カール・デイヴィス(指揮)
チェコ・ナショナル交響楽団
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☆アメリカ文学の名作をピッツバーグ・バレエ・シアターの委嘱によりバレエ作品化
☆1920年代「ジャズ・エイジ」と呼ばれた古き良きアメリカを見事に音楽によって再現!
アメリカ人作家、F・スコット・フィッツジェラルドの最高傑作《グレイト・ギャツビー》が刊行されたのが1925年。
同じころ作曲されたのが、クラシックにジャズの要素を取り入れた名曲、ガーシュウィンの《ラプソディー・イン・ブルー》でした。
当時アメリカではジャズが非常に流行しており、フィッツジェラルドの《ジャズ・エイジの物語》から由来して1920年代のアメリカ文化は「ジャズ・エイジ」と呼ばれます。
まさにその時代に生まれたのが、当時のアメリカ文化を体現したような二つの作品でした。
その二つの作品が世に出でてから長い年月を経た2019年、ピッツバーグ・バレエ・シアターが同小説のバレエ作品化。
そしてその音楽を手掛けることになったのが、カール・デイヴィスでした。
幼いころからこれら二つの作品に親しんでいたというカール・デイヴィス。
《グレイト・ギャッツビー》を作曲する際には、ブロードウェイ・ミュージカルの要素を取り入れたいと考え作曲したということです。
その言葉通り、全編キャッチーな音楽に溢れ、親しみやすい音楽に仕上がっています。
また、「ジャズ・エイジ」と呼ばれた1920年代に刊行された作品ということもあり、当時流行していたジャズの要素もふんだんに取り入れたものになっています。
※録音:2019年9月25-28日〔チェコ・ナショナル交響楽団スタジオ(プラハ)、チェコ〕
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CHAMPS HILL
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フレンチ・コネクション
ショーソン:
ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲
ニ長調
ドビュッシー(クレイグ・ホワイト編):
前奏曲(ヴァイオリンとピアノによる二重奏版)
フランク:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 |
ダニエル・ローランド(ヴァイオリン)
ナターシャ・クドリツカヤ(ピアノ)
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ダニエル・ローランドのフレンチ・アルバム!
☆ブロドスキー弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者、ダニエル・ローランドとウクライナのピアノ奏者ナターシャ・クドリツカヤのデュオによるChamps
Hillでの2回目の録音!
☆珍しいドビュッシーの《前奏曲》のヴァイオリンとピアノによる二重奏版を収録。
イギリスを代表する弦楽四重奏団のひとつ、ブロドスキー弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者、ダニエル・ローランドによるフレンチ・アルバム。ウクライナ出身のピアノのナターシャ・クドリツカヤとは過去に、エネスコの作品集(CHRCD120)をChamps
Hill Recordsで、またブロドスキー弦楽四重奏団での共演になりますが、ブラームスのピアノ五重奏曲(CHAN10892)の録音をChandosに残しています。
今回のディスクには、クレイグ・ホワイト編曲による、ドビュッシーの《前奏曲》のヴァイオリンとピアノによる二重奏版(第2巻より第1曲、第3曲、第5曲)が収録されており、今回が世界初録音となります。
大変美しい編曲となっており、ゆったりと歌い上げるふたりの演奏によって、ドビュッシーの名曲がより神秘的な響きに仕上がっています。
ショーソンのヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲では、まさにソリストといった力強さを持った堂々たる演奏を聞かせ、ドビュッシーとフランクの二重奏になると、全く違った表情をみせ、その柔らかな音色と、表現力には驚かされます。
卓越した技術と豊かな感性を持ったダニエル・ローランドのヴァイオリンを十二分に堪能できます。
※録音:2018年10月22-24日(チャンプズ・ヒル・ミュージック・ルーム、イギリス)
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B RECORDS
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エリック・ル・サージュ(ピアノ)
ブラームス(1835-1897):室内楽作品全集 第9集
1-10. ハイドンの主題による変奏曲 変ロ長調
Op. 56b(1873)
11-14. 2台のピアノのためのソナタ ヘ短調
Op. 34b(1864) |
エリック・ル・サージュ(ピアノ)
テオ・フシュヌレ(ピアノ) |
2019年1月31日(ライヴ) La salle de concert
de Pianos Maene, Ruiselede(ベルギー)
2017年に開始されたB RECORDSレーベルの大好評シリーズ「ブラームス:
室内楽作品全集」。
ピアニスト、エリック・ルサージュが主導するこのプロジェクトは、彼と友人たちが演奏するブラームスをライヴで収録するというもので、これまでにリーズ・ベルトー(ヴィオラ)やフランソワ・サルク(チェロ)など名手を迎え、ブラームスの味わい豊かな室内楽作品を聴かせています。
第9集で採り上げられたのは「ハイドンの主題による変奏曲」と「2台のピアノのためのソナタ」。創作初期と晩年以外、ほとんどピアノ独奏曲を残さなかったブラームスですが、管弦楽作品や声楽作品を書く際の準備として、まず2台ピアノのための総譜を書きあげていたことはよく知られています。
「ハイドンの主題による変奏曲」も先にピアノ版が書かれ、その後管弦楽版が完成しました。主題こそシンプルなものの、随所に複雑な対位法が張り巡らされた技巧的な作品です。
「2台のピアノのためのソナタ」はもともと弦楽五重奏曲として1862年に作曲されましたが、試演の際の評判が良くなかったため、1864年に2台ピアノ用に改作。その後、ピアノ五重奏曲として書き直されたという経緯を持つ作品です。
ブラームス自身も気に入っていたというこの版、ピアノの美しい響きが存分に生かされており、弦で奏されるのとはまた違った味わいがあります。
今作でル・サージュと共演するのは、2018年ジュネーヴ国際コンクールで第1位に輝いた若きピアニスト、テオ・フシュヌレ。
兄ピエールの影響を受け3歳から音楽を学び始め、12歳の時にパリ国立高等音楽院に入学し研鑽を積み、数多くのコンクールで優勝を飾った俊英です。

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COL LEGNO
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ルーカス・リゲティ(1965-):
That Which Has Remained...That
Which Will Emerge...
1. Voices ... Silence
2. Awakening ... Recalling ... Saposhkelekh
3. City of the Damned
4. Elusive Counterpoint
5. Andenk an Belz ...
in the papers, she was Polish6. Oyfn
Veg ...in this country ... |
バルバラ・キンガ・マジェウスカ(ソプラノ)
パヴェウ・シャンブルスキ(クラリネット)
パトリック・ザクロツキ
(ヴァイオリン、ヴィオラ、ムビラ)
ミコワイ・パウォシュ(チェロ)
ヴォイテク・クレク(ドラムス、シンセサイザー)
ルーカス・リゲティ
(エレクトロニクス、マリンバ・ルミナ) |
録音 2015年11月30日Agnieszka Osiecka Music
Studio of Polish Radio,Warsaw(ポーランド)
作曲家ジェルジ・リゲティを父としてウィーンで生まれたルーカス・リゲティ。ウィーン国立音楽大学で修士号を取得し、そこでエーリヒ・ウルバンナーから作曲を学び、作曲家・パーカッション奏者として活躍しています。
ジャズやアフリカ音楽への造詣も深く、さまざまなアーティストとコラボレーションを行うなどジャンルを超えた作品を生み出しています。
このアルバムは2015年、彼がワルシャワのPOLIN博物館(ポーランド・ユダヤ人歴史博物館))のアーティスト・イン・レジデンスを務めていた時に創り上げた音によるドキュメント。
自身もユダヤの血を継ぐリゲティは、ワルシャワ在住の20歳から98歳までのユダヤ系の人々にインタビューを行うとともに、彼らが慣れ親しんできた歌を歌うことを依頼、これらを音楽として纏め上げ、さまざまな楽器とエレクトロニクスを駆使して表現したというユニークな1枚です。
人々の語りにブレンドされた音楽は、民謡やジャズまで雑多なものが混在し、ユダヤ民族の多面性を雄弁に物語っています。

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J.S.BACH−STIFTUNG
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J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第35集
1-11. Ich hatte viel Bekummernis わが心に憂い多かりき
BWV 21
12-17. Liebster Jesu, mein Verlangen 最愛のイエス、わが願い
BWV 32
18-22. Wer sich selbst erhöhet, der
soll erniedriget werden みずから高ぶるものは、いやしめらるべし
BWV 47 |
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)...1-11、ペーター・コーイ(バス)...1-11、
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)...12-17、マルクス・フォルペルト(バス)...12-17、
ヤン・ベルナー(アルト...バッハ財団合唱団のメンバー)...17、
ゼーレン・リヒター(テノール...バッハ財団合唱団のメンバー)...17、
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)...18-22、
クラウス・メルテンス(バス)...18-22、
ルドルフ・ルッツ(チェンバロ...12-17、指揮)、
バッハ財団合唱団、バッハ財団管弦楽団(古楽器使用) |
録音(ライヴ) evangelischen Kirche Trogen
AR(スイス) 2018年11月30日...1-11 2017年1月20日...12-17 2013年9月20日...18-22
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第35集には3曲が収録されています。
三位一体節後第3日曜日用の第21番「わが心に憂い多かりき」は、2部構成で演奏時間40分を超える、バッハ青年期の大作です。
苦悩に満ちた第1部と、希望を感じさせる第2部の対比が見事で、ソリストの聞かせどころも存分に用意されています。顕現節後第1日曜日用の第32番「最愛のイエス、わが願い」は"Concerto
in Dialogo=対話によるコンツェルト"の形式をとる小ぶりの作品。魂の声はソプラノ、イエスの言葉はバスが担当し、巧みな祈りの世界を描いています。
楽器編成は、第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオローネ、チェロ、オーボエ各パート一人ずつとオルガンのみ。引き締まった響きが独唱に花を添えます。
三位一体節後第17日曜日用の第47番「みずから高ぶるものは、いやしめらるべし」はルカによる福音書第14章からのことばをタイトルに用いたカンタータ。手の込んだ緻密な対位法を駆使した冒頭の合唱につづき、端正なソプラノとバスのアリアが歌われ、最後は簡潔なコラールで曲を締めくくるという定石通りの作品です。

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<メジャー・レーベル>
<国内盤>
EDITION HST
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K.オルドニュス(1734-1786):13の交響曲集 (HST-916)
Karl von Ordonez; 13 Sinfonies
CD1 (HST043)
交響曲変ロ長調Brown I:B1、交響曲イ長調A5、
交響曲ト長調G2、交響曲ニ長調D9
CD3 (HST077)
交響曲ハ短調C14(-1775)、交響曲変ホ長調Es3(ca.1770)、
交響曲ニ長調 D2(-1768)、交響曲ト長調G3(-1775)
CD3 (HST104)
交響曲ニ長調D10、交響曲ハ長調C8、
交響曲ヘ長調F6、交響曲ロ短調 Bm1
CD4 (HST047)
「ヴァンハル没後194年命日演奏会ライヴ」
ガスマン:交響曲ホ短調
オルドニュス:交響曲ト長調Brown I:G5
ヴァンハル:チェロ協奏曲ハ長調Weinmann
IId:C2
ヴァンハル:交響曲ト長調Bryan G4 |
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子、福本 牧(ヴァイオリン)、他 |
「オルドニュス:13の交響曲集」 CD4枚組・楽団24周年記念、特別限定盤 (ロ短調Bm1を除く、全曲世界初録音!)
録音: 2007-15年、東京・府中ウイーンホール、三鷹風のホール、東京オペラシティ・近江楽堂にてライヴ収録
〜限定盤・楽団結成24周年記念、特別価格!
*薄型4枚組みPPケース入り
※1760-70年代、ヴァンハル、ホフマンらと共にウイーンで人気を博した作曲家オルドニュスの交響曲集
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<LP>

4/6(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
APARTE
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主は偉大なり
(1)ヒューバート・パリー:われは喜べり
(2)エドガー・ベイントン:そしてわれは新しき天国を見たり
(3)スタンフォード:3つのモテット
(4)エルガー:主は偉大なり
(5)ジェイムズ・マクミラン:御身の光明を
(6)ジョン・アイアランド:これ以上大きな愛はない
(7)ウォルトン:汝の心を封印するように
(8)パーセル:主よ、私を苦しめる者はどれほど多いのでしょう
(9)ハーバート・ハウエルズ:鹿が谷川を慕いあえぐように
(10)ブリテン:キリストによりて喜べ(祝祭カンタータ)Op.30
(11)ホルスト:今こそ主よ |
スコット・プライス(指揮)
ヴォーン枢機卿記念学校スコラ・カントルム
イェスティン・エヴァンス(オルガン) |
イギリスを象徴する壮麗さ!ロンドンの名門校少年合唱団による声の宇宙
録音:2019年7月3-5日/聖ヨハネ福音教会(ロンドン)/24bit
96kHz、78'00
ロンドンのヴォーン枢機卿記念学校は、ウェストミンスター大聖堂のヴォーン枢機卿を記念して1914年に設立されたカトリック系学校。
学校所属のスコラ・カントルムは1980年創立の少年合唱団で、11-18歳の在学生で構成されています。
宗教曲のみならず、「ハリー・ポッター」のサントラにも参加するなど人気の団体となっています。当然ながら男声のみで、ソプラノ・パートはボーイ・ソプラノが担当しています。
彼らのaparteレーベル第2弾はイギリスの大作曲家たちによる聖歌集。パーセルから同団の後援者マクミランまで心にしみいる感動的な聖歌を聴かせてくれます。
エルガー、ホルスト、ブリテンなどイギリスを代表する作曲家を網羅しているのも嬉しい限り。
英国王室の戴冠式で必ず歌われるパリーの「われは喜べり」、エルガーならではの壮麗な響き、「惑星」の作曲者であることを強く思い出させるホルストの充実作まで、イギリスの栄光の歴史を象徴するような合唱の世界を満喫できます。
教会内で聴いているような高品質録音も注目です。
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EURO ARTS
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Divas & Diamonds
1.映画『紳士は金髪がお好き』〜「ダイアモンドは女の親友(Diamonds
Are a Girl's Best Friend)」
2.映画『帰らざる河』〜「一枚の銀貨(One
Silver Dollar)」
3.映画『サウンド・オブ・ミュージック』〜「わたしのお気に入り(My
Favorite Things)」
4.映画『シャレード』〜「シャレード(Charade)」
5.映画『オズの魔法使』〜「虹の彼方に(Over
The Rainbow )」
6.映画『トーク・トゥ・ハー』〜「ククルクク・パロマ(Cucurrucucú
Paloma)」
7.映画『ティファニーで朝食を』〜「ムーン・リバー(Moon
River)」
8.映画『旅愁』〜「セプテンバー・ソング(September
Song)」
9.映画『ブランシェ』
10.映画『酒とバラの日々』〜「酒とバラの日々(Days
Of Wine And Roses)」
11.映画『ピンク・パンサー』〜「今宵を楽しく(Meglio
Stasera)」
12.映画『007女王陛下の007』〜「愛はすべてを越えて(We
Have All The Time In The World)」
13.映画『カサブランカ』〜「アズ・タイム・ゴーズ・バイ(As
Time Goes By)」
14.映画『キャバレー』〜「私の愛するあなた(Mein
Herr)」 |
デンマーク国立声楽アンサンブル、デンマーク国立交響楽団、DEビック・バンド、
クラウス・テンスホフ(指揮)、トゥーヴァ・セミングセン(歌) |
ハリウッド黄金期に愛された珠玉のメロディ
録音:2020年6月、デンマーク/45分
デンマーク国立交響楽団による大好評のシリーズ。第1弾はゲーム・ミュージックの祭典「Gaming
in Symphony」、第2弾はSF 映画の名作音楽集「GALAXYMPHONY」、第3弾は、ファンタジー映画やドラマの音楽を取り上げた「FANTASYMPHONY」、第4弾はスパイ映画音楽を集めた「Agents
areForever」。
今回は、ハリウッド黄金期のモノクロ映画の名曲を集めた「Divas
& Diamonds」。
マリリン・モンロー、ジュディ・ガーランド、オードリー・ヘップバーンなど往年の銀幕のスターたちの名場面が蘇る1枚となっています。
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CHRISTOPHORUS
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ゲオルク・クリストフ・シュトラットナー:宗教コンチェルト集
わたしは常に主を賞め讃えたい/父よ、私は罪を犯しました/
信実なる創造主/Ich stelle mich bei meinem
Leben/
イスラエルの羊飼い、聞いてください/
Herr, der du uns hast anvertraut/
おお神よ、あなたはすべての愛の源 (全曲世界初録音) |
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
モニカ・マウフ(ソプラノ)
アレクサンダー・シュナイダー(アルト)
ダニエル・シュライバー(テノール)
マルクス・フライク(バス)
レゼスカパード、コシモ・スタヴィアルツキ(指揮) |
フォイエルジンガー&レゼスカパード!シュトラットナーの宗教コンチェルト集
全曲世界初録音
☆古楽界で花開くオーストリアの美しきソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガーが歌う、ゲオルク・クリストフ・シュトラットナーの音楽。
古楽界で花開いたオーストリアの古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガー。
2014年にグラウプナーのカンタータ集(CHR
77381)でエコー・クラシック賞を受賞し話題を呼び、その後もドイツ・バロックの宗教音楽のスペシャリストとして高い評価を浴び続けるフォイエルジンガーの新たな録音では、「ヨハン・ローゼンミュラーと同時代の知られざる作曲家たちの宗教コンチェルト集」(CHR77425)でも取り上げていたゲオルク・クリストフ・シュトラットナー(1644/45−1704)の宗教コンチェルト集。
シュトラットラーはいとこのザムエル・カプリコルヌスに最初の音楽教育を受け、バーデン=ダーラッハ辺境伯宮廷の楽長や、フランクフルト市の音楽監督などの要職を務めたドイツの教会音楽家、作曲家です。
ソプラノ、アルト(この録音ではカウンターテナー)、テノール、バスの4声部(1部の曲ではソプラノ2人)と複数本ずつのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のために書かれた、すべて世界初録音となる宗教的声楽作品。
前作(CHR77425)同様、女流奏者4名からなるヴィオール・アンサンブル「レゼスカパード(Les
Escapades)」にヴァイオリン、テオルボ、オルガンのゲスト・ミュージシャンが加わった8名が、繊細なアンサンブルでフォイエルジンガーらの歌声に花を添えています。
※録音:2020年9月28日−30日、復古カトリック教会(カールスルーエ、ドイツ)

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GLOSSA
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PGCD922810
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
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モンテヴェルディ:「恋人の涙」 〜 愛と悲しみのマドリガーレ集
01 波のささやき(第2巻)/02 私の魂は(第5巻)/
03 輝く美しい目を一目見ただけで(第4巻)/
04 さあシルヴィオ(第5巻)/
05 私が恋人の燃える美しい目をじっと見つめると(第2巻)/
06 甘美で優しい口づけ(第1巻)/
07 お願い、もう戦争はやめて(第4巻)/
08 安らかにここにいなさい(第3巻)/
09 おお春よ(第3巻)/10 ああ悲しい別れ(第4巻)/
11 西風がかえり(第6巻)/
12 あなたから遠く離れて、私の心の人よ(第4巻)/
13 いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙(第6巻) |
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
〔ロッサーナ・ベルティーニ(ソプラノ)、
フランチェスカ・カッシナーリ(ソプラノ)、
エレーナ・カルツァニーガ(アルト)、
ジュゼッペ・マレット(テノール)、
ラッファエーレ・ジョルダーニ(テノール)、
ダニエーレ・カルノヴィチ(バス)、
マッテオ・ベッロット(バス)〕 |
GCD922810
¥2600
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ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ新録音!モンテヴェルディのマドリガーレ選集!
☆レコード・アカデミー賞2017を受賞した"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"新録音!
☆儚き愛と悲痛な悲しみを歌う、モンテヴェルディのマドリガーレ集!
モンテヴェルディの傑作「聖母マリアの夕べの祈り」(GCD
922807)で2017年レコード・アカデミー賞「音楽史部門賞」を受賞し、一躍その名を世界へ轟かせた屈指のラテン系ヴォーカル・アンサンブル、"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。
レコーディング第10弾は、再びモンテヴェルディに回帰!
ジェズアルド、マレンツィオ、デ・ローレなどのマドリガーレ集でも高いアンサンブル能力と表現力を魅せてくれたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレが、モンテヴェルディのマドリガーレ集第1巻〜第6巻の中から13曲をセレクションし、儚き愛や愛する人の死など悲痛な悲しみを表情豊かに歌います。
2020年のコロナ下における録音では、ダニエーレ・カルノヴィチに変わりマッテオ・ベッロットが参加。エレーナ・カルツァニーガを除く全メンバーが、ラ・ヴェネクシアーナが打ち立てた偉業「モンテヴェルディ:マドリガーレ全集」(GCD920929)の録音にも参加していたという、まさに同曲のスペシャリストたちによる最新のモンテヴェルディにご期待ください!
※録音:2018年9月16日−21日&2020年7月5日−6日、聖ロッコ&セバスティアーノ信心会(トリノ、イタリア)

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ヨーゼフ・アントン・ステファン(1726-1797):
ハープシコード・ソナタ集
ソナタ ト短調 《マリアツェルの行列》
S.20/
ソナタ ト長調/ソナタ ハ短調/
ソナタ 変ロ長調/ソナタ 変ロ長調 |
ミッツィ・メイヤーソン(ハープシコード) |
ミッツィ・メイヤーソン新録音!ヨーゼフ・アントン・ステファンのソナタ集!
☆トリオ・ソネリーのオリジナル・メンバー、ミッツィ・メイヤーソンの新録音!
☆18世紀のウィーンで高く評価されていたボヘミア出身の作曲家・鍵盤奏者、ヨーゼフ・アントン・ステファン(ステパン)のハープシコード・ソナタ!
Glossaの専属レコーディング・アーティストとして、バルバトル、ムファット、ソミス、フランクールなどの作品を世に送り出し、高い評価を得てきたハープシコード奏者、ミッツィ・メイヤーソンの最新盤!
あまり知られていない、あるいは失われた鍵盤作品の研究と演奏を専門とするメイヤーソンが、その魅力と音楽史的価値を伝えるべく今作で取り上げたのは、18世紀のウィーンで非常に高く評価されていたボヘミア出身の作曲家・鍵盤奏者、ヨーゼフ・アントン・ステファン(ステパン)のハープシコード・ソナタ!
ヨーゼフ・アントン・ステファンは1726年、ボヘミア地方北東部の小さな村、コピドルノに生まれました。
彼は幼いころから楽才を示し、その才能に感銘を受けた伯爵の手配により、ウィーンの高名な音楽家ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルに師事するようになります。
ヴァーゲンザイルは後年健康を害したため、ステファンはそこで宮廷音楽家としての職務を任されることになりました。
ウィーンの写譜家ジモン・ハシュケは、ステファンをヴァーゲンザイル、バッハ、ハイドンと並ぶ現代最高の作曲家の一人と考えており、また当時の著名な音楽学者チャールズ・バーニーは、ウィーンの2大鍵盤奏者として、ステファンとアルブレヒツベルガー(ベートーヴェンの師匠の一人)の名を挙げていました。
ステファンは作曲家、指揮者、演奏家としての全盛期であった1775年頃、視力を完全に失うという悲劇に見舞われ、舞台や宮廷の仕事の多くから引退を余儀なくされましたが、彼を高く評価していたマリア・テレジアは、その後も20年間にわたり給料の満額支給を行ったといいます。
ステファンは膨大な数の鍵盤作品を残しましたが、そのほとんどは手稿でしか存在せず、出版されることはありませんでした。
メイヤーソンは、新たに見つかったステファンのソナタを「ハープシコードからフォルテピアノへの移行期におけるミッシングリンクのようなもの」「モーツァルト、ハイドン、初期のベートーヴェンの香りがする」「新しい時代の作曲法への発展の最前線」と表現しています。
※録音:2019年8月、ドルフキルヒェ・ラーンスドルフ(ドイツ、ベルリン)

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GCDSA921116S
(5SACD HYBRID)
【移行再発売 】
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¥7000 →\6690
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フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラ
2度目のベートーヴェンの交響曲全集録音
ベートーヴェン:交響曲全集(2011年新録音、ロッテルダムでのライヴ)
交響曲第1番ハ長調Op.21/交響曲第3番変ホ長調Op.55《英雄》/
交響曲第2番ニ長調Op.36/交響曲第4番変ロ長調Op.60/
交響曲第6番ヘ長調Op.68《田園》/交響曲第5番ハ短調Op.67《運命》/
交響曲第8番ヘ長調Op.93/交響曲第7番イ長調Op.92/
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱付き》 |
フランス・ブリュッヘン(指揮)
18世紀オーケストラ
ラウレンス・コレギウム&カントライ
レベッカ・ナッシュ(ソプラノ)
ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(メゾ・ソプラノ)
マルセル・ビークマン(テノール)
ミヒャエル・テーフス(バス) |
ブリュッヘン&18世紀オーケストラ!ベートーヴェンの交響曲全集
再生産!
☆2011年に録音されたフランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラのベートーヴェン全集!
☆SACDハイブリッド盤5枚組!
☆解説書全文日本語訳付き!(解説:ロランド・デ・ベール/日本語訳:生塩
昭彦)
1984年から1992年にかけて録音が行われた旧全集から約20年。2011年10月、オランダ、ロッテルダムのデ・ドゥーレンを舞台として遂に実現した、フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラによる2度目のベートーヴェンの交響曲全集録音。
2012年にリリースされて以来、ピリオド・オーケストラによるベートーヴェン全集の決定盤の1つとしてロング・セラーが続いてきた名盤セットを、新仕様・新価格にて新規リリースいたします。
※録音(ライヴ):2011年11月、デ・ドゥーレン(ロッテルダム)
※エンジニア&プロデューサー:スタジオ・ファン・シュッペン
※エグゼクティヴ・プロデューサー:シーウヴェルト・フェルスター、カルロス・セスター
※GBSADV001からの移行再発売。限定盤としてリリースされていた特典DVD付きのGBSADV001は、限定盤終了につき廃盤となります。
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HYPERION
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OCDA68311
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
特別価格 ¥4400
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マハン・エスファハニ(ハープシコード)
J.S.バッハ:6つのパルティータ
パルティータ第1番 変ロ長調
BWV.825
パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826
パルティータ第6番 ホ短調 BWV.830
パルティータ第3番 イ短調 BWV.827
パルティータ第4番 ニ長調 BWV.828
パルティータ第5番 ト長調 BWV.829
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マハン・エスファハニ(ハープシコード)
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CDA68311
(2CD)
特別価格 ¥3600→\3290
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マハン・エスファハニのバッハ!6つのパルティータ全曲!
☆世界から注目を浴びるトップ・チェンバリスト、マハン・エスファハニ!
☆バッハ第2弾は「6つのパルティータ」!
マハン・エスファハニは、1984年テヘラン生まれのイラン系アメリカ人ハープシコード奏者。ハープシコード奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれた他、ボルレッティ=ブイトーニ財団賞受賞、2014年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞の「インストゥルメンタリスト・オヴ・ジ・イヤー」と2014年グラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートするという栄誉を、それぞれハープシコード奏者として初めて達成。
2015年にはBBCミュージック・マガジンの「ニューカマー・オヴ・ジ・イヤー」に選ばれ、2015年と2017年にもグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートしています。
16世紀〜17世紀イギリスのヴァージナリストたちの音楽という非常に硬派なプログラムから、王道のJ.S.バッハ、そしてミニマル・ミュージックや現代音楽までの驚異的な広さのレパートリーを誇り、世界中に衝撃を与えてきたエスファハニ。レコード芸術「特選盤」、BBCミュージック・マガジン「インストゥルメンタル・チョイス」、ICMA(国際クラシック音楽賞)2019ノミネート、Presto「レコーディング・オヴ・ザ・イヤー2019」などに輝き大成功を収めた「トッカータ集」(PCDA68244/CDA68244)に続く待望のバッハ第2弾。
クラヴィーア練習曲第1巻として出版され、バッハの持つ様々な音楽表現やスタイルが詰め込まれた鍵盤楽器組曲の最高峰「6つのパルティータ」を、知的で感情的なエネルギーに満ちた至高のパフォーマンスで贈ります。
※録音:2020年3月22日−25日、コンサート・ホール(ワイアストン・エステイト、モンマス)

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ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ
Vol.83 〜
ガブレンツ:ピアノ協奏曲&パデレフスキ:ポーランド幻想曲
イェジ・ガブレンツ(1888−1937):ピアノ協奏曲
変ニ長調 Op.25
パデレフスキ(1860−1941):ポーランド幻想曲
Op.19
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ジョナサン・プロウライト(ピアノ)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
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ロマンティック・ピアノ・コンチェルト第83巻!ポーランドのガブレンツ&パデレフスキ!
☆Hyperionの人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」の第83巻!
☆ポーランドのピアノ協奏曲!
☆ソロはもちろん、ジョナサン・プロウライト!
ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘・蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ」。
第83巻は、知名度の点で全く正反対な2人のポーランドの作曲家、イェジ・ガブレンツ(1888-1937)とイグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941)のカップリング。
イェジ・ガブレンツがほとんど知られていないのに対し、パデレフスキは20世紀の最初の40年間、世界で最も有名な人物のひとりでした。
ソリストは、これまでもパデレフスキ、ストヨフスキ、ジェレンスキ、ザジツキなど、数々のポーランド音楽を世に広めてきたスペシャリスト、ジョナサン・プロウライト。
指揮は、ポーランド指揮界の次代を担う存在であり、同じく、知られざるポーランド音楽を紹介し続けてきたウカシュ・ボロヴィチです。
ガブレンツはポーランドのクラクフで生まれ、音楽の才能に恵まれながらも、大学では法学を学び、のちに父親から工場を経営を任されるなど、学問や仕事と創作活動の両立に悩まされた作曲家でした。
彼は手紙の中でこう書き残しています。 「即興や作曲をしたいのですが、頭が自由にならず、うまくいきません。時折、ピアノの前に座ることはありますが、頭の中は常に無意識に本や勉強のことに戻っているので、とても難しいのです。」
未完成や未演奏のままの作品が多いことも、ガブレンツが無名であることの原因のひとつだと考えられます。
《ピアノ協奏曲 変ニ長調》は1926年の9月に完成した作品ですが、1977年まで実演を聴くことはできませんでした。このピアノ協奏曲は演奏時間約45分の大作で、うち約半分を第1楽章が占めています。
モシュコフスキからの影響やショパンのバラードの引用、魅力的なメロディーと充実のオーケストレーションで満たされた、まさにポーランドのロマンティック・ピアノ・コンチェルトの王道を行くような作品です。
グロッケンシュピールの印象的な5つの音で導入され、1930年代のハリウッドのようなテーマがロマンティックな雰囲気を高める第2楽章〜第3楽章の流れも非常に魅力的です。
パデレフスキの《ポーランド幻想曲》は、パデレフスキがピアノとオーケストラのために書いた最後の作品。テーマはパデレフスキのオリジナルで、エルガーが交響的前奏曲《ポローニア》の中でポーランド国歌やショパンの主題とともに引用したことでも知られています。
オーケストラの編成には、トライアングル、グロッケンシュピール、タンバリン、ハープが加えられ、演奏効果を高めています。アメリカの代表的な批評家・音楽学者ヘンリー・エドワード・クレビエル(パデレフスキーのリサイタルのプログラムの多くに注釈をつけている)は、この作品について分析ノートの中で「大いなる華やかさと誇りの宣言、最も自由な歓喜のほとばしり、優しい嘆き、夢のような思索、そして荒々しい情熱の発露が見られる」と書いています。
※録音:2019年9月11日−12日、シティ・ホール(スコットランド、グラスゴー)
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イザーク:ミサ曲 《どうしたら楽しみを手に入れられるだろう》
イザーク:ミサ曲 《どうしたら楽しみを手に入れられるだろう》*
ジョスカン・デ・プレ:どうしたら楽しみを手に入れられるだろう
イザーク:
思い出して下さい, イエス・キリストよ、
Quis dabit pacem populo timenti?、Sive
vivamus, sive moriamur、
Parce, Domine, populo tuo、O decus ecclesiae、ユダとエルサレム |
チンクエチェント
〔テリー・ウェイ(カウンターテナー)、
アヒム・シュルツ(テノール)、
トーレ・トム・デニス(テノール)、
ティム・スコット・ホワイトリー(バリトン)、
ウルフリード・スターバー(バス)〕
ヤン・ペトリカ(テノール)* |
ルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、ハインリヒ・イザークのミサ曲!
☆ルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、チンクエチェント!
☆ジョスカンの陰に隠れていたイザークの魅力を再発見!
ヨーロッパ各国(オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクエチェント」。
これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテ、ヤコブ・ルニャールなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクエチェントの新録音は、ハインリヒ・イザーク!
同世代の巨匠ジョスカン・デ・プレのライバルでもあり、フィレンツェのロレンツォ・デ・メティチや神聖ローマ帝国のマクシミリアン1世に重用されるなどルネサンス全盛期に大きな影響力を持ちながらも、現代ではジョスカンの陰に隠れてしまっていたイザークのミサ曲とモテット集。
ミサ曲 《どうしたら楽しみを手に入れられるだろう》(Missa
Wohlauff gut Gsell)は、当時のポピュラー・ソング(恐らく元々はフランス語で、後に別のドイツ語のテキストが付けられた)の旋律を基にしたパロディ・ミサで、ジョスカン・デ・プレが同じ旋律を基に作ったポリフォニック・バージョンのモテット(Comment
peult avoir joye?)でも知られています。
1490年頃に4声のミサとして作曲された後に声部が拡張され、6声のミサ曲として完成したイザークのもっとも素晴しい作品の1つ。
ゲスト・メンバーとして、ミサ曲ではポーランド出身のテノール、ヤン・ペトリカが参加しています。
※録音:2020年1月6日−8日、マウアーバッハ教会(ウィーン)

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ALPHA
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フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714):
『調和の喜び、音楽の友』 より
1. 人の苦しみについて正しく考えるには/
2. 可笑しくてならない、あらさがしをする連中の刺々しさ/
3. 愛は不在のなか、誠実によって育まれる/
4-8. 第5ソナタ 〜ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための/
9. 天に身をゆだねる者は、安らぎと幸いを得る/
10. 惨状と苦役は、この下界では決してなくならない/
11. 十字架のある暗い場所から、太陽が昇ってくる/
12-18. 第2ソナタ 〜2挺のヴァイオリンと通奏低音のための/
19. 気づきのないまま喜ぶなら、それは悪/
20. 時間が変えてくれる、わたしたちの苦しみの源を |
ラ・バンケ・セレスト(古楽器使用)、
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー&指揮)、
マリエ・ルキエ、シモン・ピエール(ヴァイオリン)、
イザベル・サンティヴ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
フィオーナ=エミリー・プパール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)...3、9-11、
トマ・ド・ピエルフ(ヴィオローネ)、
アンドレ・アンリク(アーチリュート)、
ケヴァン・マナン=ナヴラティル(チェンバロ&オルガン) |
録音: 2020年9月、レンヌ歌劇場(フランス)
【イタリアとフランスの様式をドイツ流儀に昇華させた17世紀の巨匠】
バッハ・コレギウム・ジャパンへの客演などで日本では知られるフランス随一のカウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。
彼が主宰する古楽アンサンブル、ラ・バンケ・セレストは、さまざまなアルバムでその名を見かける経験豊かな古楽器奏者が集い、その結束の強さ、演奏水準の高さで定評があります。
今回取り上げるエルレバッハはバッハ前夜のドイツ中部で活躍した作曲家で、その世界がどれほど魅力的であったか、彼らならではの細やかな解釈で様々な角度から伝えています。
フランスのマラン・マレやイタリアのコレッリ、英国のパーセルなどと同世代のエルレバッハは、イタリア様式に影響を受けながら、フランスの新しい音楽潮流をいちはやくソナタに取り入れたドイツの作曲家の一人。
バッハ一族の活躍地からそう遠くないルドルシュタットという地の宮廷に仕え、ガンバとヴァイオリンをたくみに用いた作品を数多く残しました。
声楽作品では、ルター派の教訓的示唆をたっぷり詰め込んでいながら決して説教がましくなく、それでいて説得力あふれる独唱歌が魅力。
その再評価の機運の静かな高まりが明確に形をとったアルバムと言ってよいでしょう。
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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES
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CVS037
(2CD)
¥4200
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ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):音楽悲劇《カドミュスとエルミオーヌ》
序幕と全5幕 (1673)
台本: フィリップ・キノー |
カドミュス...トマ・ドリエ(バリトン)/エルミオーヌ...アデル・シャルヴェ(メゾ・ソプラノ)/
メリス、慈愛の女神...エヴァ・ザイシク(メゾ・ソプラノ)/アルバス、牧神...リザンドロ・アバディ(バリトン)/
乳母、田園の神...ニコラス・スコット(テノール)/巨人ドラコ、軍神マルス...ヴィルジル・アンスリ(バス)/
神官、ジュピテール...ギレン・ヴォルムス(バス=バリトン)/
アグラント、聡明の女神パラス、結婚の女神、パレス...マリーヌ・ラフダル=フラン(ソプラノ)/
第1のティルスの君子、太陽神...アンゲラン・ド・イス(テノール)/
第1のアフリカ人、妬みの神...ブノワ=ジョゼフ・マイエル(テノール)/
第2のアフリカ人、エシオン...カエリグ・ボシェ(テノール)/ジュノン、恋愛の神...ブレンダ・プパール(メゾソプラノ)/
第2のティルスの君子...オリヴィエ・フィシェ(バリトン)/ニンフ、美の女神ヴェニュス...アガート・ブーデ(ソプラノ)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)/
アンサンブル・エデス(合唱/合唱指揮:マチュー・ロマノ)/
指揮: ヴァンサン・デュメストル |
録音: 2019年11月25-28日、ヴェルサイユ宮殿
【フランスの正歌劇の姿を確立した傑作。フランス新時代の名歌手たちと名門楽団で!】
フランス古楽界の最前線にあって、伸縮自在の編成で多彩な音楽世界を紡ぎ出してきたル・ポエム・アルモニーク。カリスマ・レーベルALPHAの看板グループとして21世紀初頭から注目を集めてきた彼らは、すでに歴史考証をふまえた演出家バンジャマン・ラザールとのコラボレーションによる"照明は蝋燭のみ"の意欲的な映像でリュリの《カドミュスとエルミオーヌ》をDVDでリリースしています。
それから15年以上の年月を経てCDに新たに刻まれたこの演奏では、主役ふたりにトマ・ドリエとアデル・シャルヴェ、さらにエヴァ・ザイシクやリザンドロ・アバディらフランス語圏の古楽界で確実に存在感を強めつつある名歌手たちを集めての新たな境地に。
1673年、王室音楽総監督としてルイ14世の宮廷における舞台音楽上演の一切を掌握したリュリが、フランス語を使ってイタリアのオペラにも比しうる劇音楽形式を模索した《カドミュスとエルミオーヌ》は、カルタゴ建国の歴史を軸としながら惹かれあう男女の恋が高雅な音楽展開に昇華され、フランス語の朗読がそのまま音楽となったかのような自然な音運びで演劇・音楽・舞踏の融合が達成された傑作。のちに抒情悲劇(トラジェディ・リリーク)と呼ばれることになる序幕付き全5幕の「型」を確立した作品ともなりました。
リュリ以前のフランス音楽でも高い評価を得たヴァンサン・デュメストルの作品解釈は、多くの演奏経験を経て、前収録時よりもさらに深められています。
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CVS036
(2CD+DVD+BD)
¥4500
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ジョン・コリリアーノ(1938-): 歌劇《ヴェルサイユの幽霊》
全2幕 (1991)
台本: ウィリアム・M.ホフマン |
フローレスティン...エミリー・ミシュ(ソプラノ)、スザンナ...カイラ・シエンビーダ(メゾ・ソプラノ)、
パトリック・オノレ・ベジャールス...クリスチャン・サンダース(テノール)、
マリー・アントワネット...テレサ・ペロッタ(ソプラノ)、ボーマルシェ...ジョナサン・ブライアン(バリトン)、
レオン...スペンサー・ブリテン(テノール)、アルマヴィーヴァ伯爵...ブライアン・ウォーリン(テノール)、
ルイ16世...ピーター・モーガン(バス・バリトン)、フィガロ...ベン・シェーファー(バリトン)、
ロジーナ...ジョアンナ・ラティーニ(ソプラノ)
グリマーグラス・フェスティバル合唱団、
ダンサーズヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団、
ジョセフ・コラネリ(指揮) |
収録: 2019年12月7、8日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
収録時間:145分75秒(CD) (CD1...75分43秒/CD2...70分2秒) 2時間29分(DVD、Blu-ray)
【DVD/Blu-ray】字幕...英語(歌唱言語)、フランス語、ドイツ語 NTSC
All-region 片面二層ディスク Stereo(2.0ch)
【幽霊、ヴェルサイユに帰る!コリリアーノの問題作を遂に現地上演、映像付き】
1991年、メトロポリタン歌劇場の委嘱により書かれた《ヴェルサイユの幽霊》。「セビリアの理髪師」「フィガロの結婚」に続く第三作として、ボーマルシェによって書かれた「罪ある母」を下地に、舞台をフランス革命後の荒廃したヴェルサイユ宮殿に置き換え、マリー・アントワネットやルイ16世、そして当のボーマルシェらの幽霊のほか、オペラでもお馴染みのフィガロ、スザンナなどが入り乱れて繰り広げられるシュールな物語。
ドタバタながらも原作が持つ重い内容も反映しています。アメリカの「グリマーグラス・フェスティバル」とヴェルサイユの共同制作となっているこのアルバムでは、アメリカやカナダを中心とした歌手陣とヴェルサイユのミュージシャンが共演。
まさに"作品の舞台"となっている舞台に掛けられるという、類まれな状況を生み出しました。
世に出ているディスクの内容からバロック・オペラの印象が強いヴェルサイユ王室歌劇場が、シンセサイザーを含むモダン楽器の響きに震えているのも面白いところ。
国を超えたアーティストたちの力演をお楽しみいただけます。
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HITASURA PRODUCTIONS
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ヴァイオリンを弾きながら足鍵盤を
『OVNI バロック』 〜 ビーバーとバッハ、オルガンとヴァイオリンを一人で同時に弾く
1. ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644〜1704):ソナタ第1番「受胎告知」〜『ロザリオのソナタ集』より
2-5. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第1番 BWV1002(前半) *
2. アルマンド/3. ドゥーブル/4. クラント/5.
ドゥーブル
6. ビーバー: ソナタ第3番「降誕」〜『ロザリオのソナタ集』より
7-8. バッハ: ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
BWV1023より
7. (プレルディウム)/8. アダージョ・マ・ノン・トロッポ
9-10. ビーバー: ソナタ第6番(前半) 〜『独奏ヴァイオリン[と通奏低音]のためのソナタ集』(1681)より
9. (プレルディウム)/10. パッサカリア
11-14. バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第1番 BWV1002(後半) *
11.サラバンド/12.ドゥーブル/13.ブーレーのテンポで/14.ドゥーブル
15. ビーバー: ソナタ第10番「磔刑」 〜『ロザリオのソナタ集』より
16-18. ビーバー: ソナタ第6番(後半) 〜『独奏ヴァイオリン[と通奏低音]のためのソナタ集』(1681)より
16. (プレルディウム)/17. ガヴォッタ(ガヴォット)
18. アダージョ、アレグロ
*=バッハのパルティータはヴァイオリン独奏/ほかはヴァイオリンとオルガン(足鍵盤)の同時演奏 |
エマニュエル・ドーヴァン(ヴァイオリン&オルガン)
ヴァイオリン:ファビアン・ペリュク2015年製作、アマティのモデルによる
アンドレ・メレール2010年製作、シュタイナーのモデルによる
オルガン:ジャン・ダルドッソ2003年製作、ギニクール教会(フランス北部ピカルディ地方) |
録音: 2020年10月15-17日 ギニクール教会 (フランス北部ピカルディ地方)
【ヴァイオリンを弾きながら足鍵盤を!バロック期に存在した演奏例に基づく実践】
タイトルのOVNI(Objet Volant Non Identifie)とはフランス語でいうUFO(未確認飛行物体)のこと——思わせぶりな表題にたがわず、このアルバムは前代未聞の音楽実践の成果を刻みました。
エマニュエル・ドーヴァンは、ル・ポエム・アルモニークなどで活躍する名手ミラ・グロデアヌの愛弟子で、バーゼル・スコラ・カントルムの才人アマンディーヌ・ベイエにも師事した逸材。彼女はバロック期におけるヴァイオリンの演奏技法を妥協なく追及していった結果、当時はヴァイオリンを弾きながら通奏低音パートをオルガンの足鍵盤で演奏した名手さえいたことを知り、それをこのアルバムで自ら実践してみせたのです!
変則調弦(スコルダトゥーラ)が独特な音響効果を生む17世紀オーストリアの大家ビーバーの名品群にバッハのソナタからの楽章も交え、この技法がいかに一貫した音楽的美感を伴う演奏結果をもたらすかを身をもって示しています。
オルガンの足鍵盤は通常最低音域を受け持ちますが(金管楽器のペダル・トーンの語源)、設定により変更でき、ここでも最高でアルト音域くらいまでが重ねられ、足鍵盤のみという印象以上の演奏効果を上げました。
併せてバッハの無伴奏パルティータ第1番も収録。アマティやシュタイナーの銘器にもとづく再現製作楽器の響きと静謐なオルガンの足鍵盤パイプの音色、そして教会堂のほどよい残響もあいまって、味わい深い上質の音楽体験を聴き手にもたらします。
演奏者自身による解説(英訳付)も読みごたえたっぷり。

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LINN RECORDS
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CKD658
(3CD)
¥4200
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ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
歌劇《ロデリンダ、ロンバルディアの女王》
HWV 19(全曲) |
ロデリンダ...ルーシー・クロウ(ソプラノ)、ベルタリド...イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)、
グリモアルド...ジョシュア・エリコット(テノール)、ガリバルド...ブランドン・シーデル(バス)、
エドゥイジェ...ジェス・ダンディ(コントラルト)、ウヌルフォ...ティム・ミード(カウンターテナー)、
ハリー・ビケット(チェンバロ・指揮)、
イングリッシュ・コンサート(古楽器使用) |
録音: 2020年9月16-21日 ロンドン、セント・ジョンズ・スミス・スクエア
【最高の布陣で臨むヘンデル歌劇の象徴的傑作・全曲録音!】
間もなく創設半世紀になろうとする英国の老舗古楽器オーケストラ、イングリッシュ・コンサート。現音楽監督ハリー・ビケットは、これまでにもイアン・ボストリッジやルネ・フレミング、ダニエル・ド・ニースといった大物歌手たちとヘンデル作品の多彩さを印象づける名演でシーンを魅了してきた敏腕指揮者。
今回は満を持して、この作曲家のオペラに対する現代の再評価の機運となった最盛期の傑作《ロデリンダ》の全曲録音に臨みました。
ヘンデルのオペラは19世紀以来の歌劇界からしばらく見過されていたところ、1920年ゲッティンゲンでこの《ロデリンダ》の記念碑的蘇演が行われたことが、今につながるヘンデル劇音楽群への注目に繋がりました。
初演は《ジューリオ・チェーザレ》や《アレッサンドロ》などの大作相次ぐ頃、ヘンデル最盛期の1725年。中世初期のゲルマン民族大移動末期のミラノを舞台に繰り広げられる、ロンバルディア=ランゴバルドの女王ロデリンダをめぐる恋の物語——
初演時にはイタリアの女声歌手クッツォーニや男声高音歌手セネジーノらの活躍で作品は高い評価に結び付きました。
ここではharmonia mundi franceでのヘンデル・アルバムでも共演したルーシー・クロウをタイトルロールに、イェスティン・デイヴィスとティム・ミードという英国古楽シーンでもとくに重要な二人のカウンターテナー歌手を含む充実したソリスト勢を起用。
二つのテオルボ、2台のチェンバロを伴う充実した古楽器オーケストラの表情も聴きどころたっぷり!英国の古楽シーンの最前線が反映されたLinnレーベルの快挙と言えるでしょう。
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MUSO
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『追いつかない心』 〜ヘンデル「ラ・ルクレツィア」とオペラ・アリア集
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
1. ポッペアのアリア「美しく喜ばしく」〜歌劇《アグリッピーナ》
HWV 6
2. アリア「思慮は平安の敵」〜オラトリオ『時と真実の勝利』
HWV 46a
3. デジャニラのアリア「昼の支配者よ、昇るのを止めよ」〜歌劇《ヘラクレス》
HWV 60
4. オルフェオのアリア「わたしはいとしい人を喪った」〜セレナータ『祝宴に沸くパルナッソ』
HWV 73
5. アルチーナのアリア「ああ、わたしの心!」〜歌劇《アルチーナ》
HWV 34
6. ダルダノのアリア「容赦ない痛みが」〜歌劇《ガウラのアマディージ》
HWV 11
7-15. カンタータ『ラ・ルクレツィア』
HWV 145
16. アリオダンテのレチタティーヴォ「わたしはまだ生きているのか?」〜
アリア「ふざけた不実な女よ」〜歌劇《アリオダンテ》
HWV 33
17. メデアのアリア「わたしは死すとも復讐を果たそう」〜歌劇《テーゼオ》
HWV 9 |
エロイーズ・マス(メゾ・ソプラノ)
ロンドン・ヘンデル・オーケストラ(古楽器使用)、
ローレンス・カミングス(チェンバロ・指揮) |
録音:2020年8月22-25日、ブラックハート・ホールズ、ロンドン
【独特の厚みと深み——期待感あふれる新たな「声」あればこそのヘンデル!】
2018年のエリザベート王妃国際コンクール声楽部門で、結果は5位だったものの強い存在感を示して注目を浴びたフランスの新世代歌手エロイーズ・マス。
独特のコクを感じさせるメゾの歌声は実に味わい深く、ワーグナーやR.シュトラウスなどでの重要な役柄とも絶妙の相性をみせながら、ロッシーニやドニゼッティでも鮮やかな解釈を紡ぎ出します。
そしてそのような劇的表情の濃やかさあればこそ、ヘンデルの劇中で特に込み入った立場に置かれた役柄が歌うアリアでは、ことのほか耳をとらえて離さない歌を聴かせられる......その素晴しい成果が音盤になったのがこのアルバム。
経験豊富な英国バロック・オペラ界のヴェテランL.カミングス率いる古楽器オーケストラとともに、抑揚の激しいスリリングなアリアからしっとりメロウなナンバーまで多彩な表情をみせるマスの解釈は、偽らざる心の動きと劇的現実のギャップへの戸惑いを描き上げたヘンデル随一の歌の数々をきわめて高い完成度で味あわせてくれます。
初期から後期まで、秘曲も有名大作も押さえた選曲も絶妙。
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NAXOS
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セプトゥーラ 金管七重奏音楽集 第7集
1-8. ジョージ・ガーシュウイン(1898-1937):
パリのアメリカ人 (S.コックス、M.ナイトによる金管七重奏編)
9. アーロン・コープランド(1900-1990): 静かな都会 (S.コックス、M.ナイトによるコールアングレと金管七重奏編)
10-12. ガーシュウィン: 3つの前奏曲(M. ナイトによる金管七重奏編)
コープランド: バレエ組曲「アパラチアの春」(S.コックス、M.ナイトによる金管七重奏編)
13. 第1曲 非常にゆっくりと/14. 第2曲
アレグロ/15. 第3曲 花嫁と婚約者(モデラート)/
16. 第4曲 復興運動主義者とその信徒たち(速く)/17.
第5曲 花嫁が一人で踊る(アレグロ)/
18. 第6曲 非常にゆっくりと(冒頭と同じ程度)/
19. 第7曲 シェーカー派の主題による変奏曲(穏やかに、流れるように
)/20. 第8曲 コーダ(モデラート) |
セプトゥーラ(金管アンサンブル)
【メンバー】
フィリップ・コブ(E♭トランペット)、アラン・トーマス(B♭トランペット)、サイモン・コックス(B♭トランペット)、
マシュー・ジー(トロンボーン)...1-8、ピーター・ムーア(トロンボーン)...9-20、マシュー・ナイト(トロンボーン)、
ダニエル・ウェスト(バス・トロンボーン)、サシャ・コウシュク=ジャナリ(テューバ)、
パトリック・フラナガン(コールアングレ)...9、サイモン・コックス&マシュー・ナイト(芸術監督) |
録音 2019年11月5-7日 St Jude-on-the-Hill,
Hampstead Garden Suburb, London(UK)
近年、ソリストとしても活躍するマシュー・ジーをはじめとする、ロンドンの名奏者たちが参加する金管アンサンブル"セプトゥーラ"。
ロンドン王立音楽院のアンサンブル・イン・レジデンスを務める彼らによる「金管七重奏のための音楽
第7集」はアメリカを代表する2人の作曲家、ガーシュウィンとコープランドの作品集です「パリのアメリカ人」はガーシュウィン自身のパリ滞在に基づき、1920年代には世界で最も進んだ都市の一つパリの活気と喧騒を音で描いたもの。
かたやコープランドの「静かな都会」は昼間は喧騒と活気にあふれるニューヨークの夜の静寂の中で織りなされる人間模様(もとは劇付随音楽)を描いた音楽。
この対照的な2作品を彼らは絶妙なアレンジによって演奏。原曲とは異なる魅力を見せています。そしてガーシュウィンの「3つの前奏曲」を経て、コープランドの「アパラチアの春」でアンサンブルの輝かしい妙技が炸裂。楽器の特性と各奏者の持ち味を存分に生かしたサイモン・コックスとマシュー・ナイトによるアレンジも聴きどころです。
【セプトゥーラ 既発アルバム】
8.573314…第1集: メンデルスゾーン/シューマン
8.573386…第2集: ヘンデル/パーセル/ラモー/ブロウ
8.573475…第3集: ショスタコーヴィチ/プロコフィエフ/スクリャービン
他
8.573526…第4集: G.ガブリエリ/ラッソ/パレストリーナ
他
8.573619…第5集: フォーレ/ラヴェル/ドビュッシー
8.573825…第6集: エルガー/フィンジ/パリー/ウォルトン
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フランツ・リスト(1811-1886): ピアノ曲全集
第58集
さまざまな国の旋律によるピアノ作品集 |
ドモンコス・チャバイ(ピアノ) |
1. ナポリのカンツォーネ S248/R92 (第1版)(1842)
5つのハンガリー民謡 S245/R108(1873)
2. 第1番 Csak titokban akartalak szeretn/3.
第2番 Jaj beh szennyes az a maga kendoj/
4. 第3番 Beh szomoru ez az elet en
nekem/5. 第4番 Beh! sok falut, beh! sok
varost bejartam/
6. 第5番 Erdo, erdo, suru erdo arnayaban
7. フス派の歌 S.234/R100(1840)/8. 鐘が鳴る
S238/R96(1850頃)/
9. 羊飼いファリボロ S236/R93(1844)/10.
ベアルン地方の歌 S236/R94(1844)
ヴォロニンツェの落穂拾い S249/R101(1947頃)
11. 第1曲 ウクライナのバラード/12.
第2曲 ポーランドの旋律/13. 第3曲 訴え
14. ルージェ・ド・リール - ラ・マルセイエーズ
S237/R95(1872-1880)
15. アンリ4世万歳 S239/R97(1841-49)
16. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン(女王陛下万歳)
S235/R98(1841-49)
17. ナポリのカンツォーネ S248/R92 (第2版
「ノットゥルノ」)(1842) |
録音 2019年8月27-29日 Bradshaw Hall, Royal
Birmingham Conservatoire, (UK)
リストのピアノ曲全集シリーズ第58集。アルバムに収録されているのは「5つのハンガリー民謡」をはじめとする様々な国にまつわる作品です。
「ナポリのカンツォーネ」は1842年の作品。通常演奏されるのは1848年に改訂された第2稿(トラック17)で、演奏しやすいように半音低く移調されていますが、このアルバムには原調の「嬰ヘ長調」で書かれた初稿版(トラック1)も収録しています。
「5つのハンガリー民謡」はリストがピアニストとして活動を始めた50周年の祝賀会に向けて書いたもので、自らのハンガリー愛を表明した作品です。
他にはチェコや、古いフランスの歌、ポーランド民謡をモティーフにした曲(トラック12はショパンの「乙女の願い」と同じ旋律)や、おなじみの「ラ・マルセイエーズ」や「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」など親しみやすい旋律が華麗な装いで登場します。
演奏しているチャバイはハンガリー出身で現在ロンドンを拠点に活躍するピアニスト。目の覚めるような技巧の持ち主です。
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悪魔のカプリース |
マベル・ミラン(ギター) |
1. ホアキン・マラツ(1872-1912): スペインの印象-
第2曲 スペインのセレナード(1896頃出版)(F.
タレガによるギター編)
2. サインツ・デ・ラ・マーサ(1903-1982):
夜明けの鐘(1963)
3-5. ホアキン・トゥリーナ(1882-1949): ギター・ソナタ
Op. 61(1930-31)
6. アントニオ・ルイス=ピポ(1934-1997):
歌と踊り 第1番(1956)
7. マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):悪魔のカプリース
「パガニーニへのオマージュ」 Op. 85(1935)
8. マヌエル・マリア・ポンセ(1882-1948):スケルツィーノ・メヒカーノ(1909)(M.L.
ラモスによるギター編)
9. レオ・ブローウェル(1939-): ラテン・アメリカの3つの小品
- 第1曲 高原の踊り(1962)
0. フェルナンド・ソル(1778-1839):ギター・ソナタ第1番
ニ長調 「グラン・ソロ」 Op. 14(1810頃出版)
11. ヨハン・カスパール・メルツ(1806-1856):
3つの小品 Op. 65- 第1曲 ハンガリー幻想曲(1857出版) |
録音 2019年7月20-22日 FJR Estudio de Grabacion,Granada(スペイン)
1993年生まれの若きギタリスト、マベル・ミランのリサイタル・アルバム。
スペインで生まれ、バレアレス諸島の高等音楽院でペドロ・マテオに師事するほか、数多くの名教師たちからギターを学びました。同時にマドリード・コンプルテンセ大学で法学を学び、2017年には修士号も取得したという才媛です。
コンサート・アーティストとしては15歳でデビュー。ピアニストである姉セリアとともに、スペイン全土で30回を超えるコンサート・ツアーを開催し人気を博したことでも知られます。
また、ブローウェルのソナタ(ADLiB Music)で2017年のラテン・グラミー賞も獲得しました。このアルバムは、彼女が得意とするさまざまな作品を集めた1枚。
アンダルシアのリズムが横溢するマラツやトゥリーナの曲から、ロマンティックなポンセとメルツの曲などギターの名作中の名作が並びます。
とりわけ、タイトルにもなったカステルヌォーヴォ=テデスコの「悪魔のカプリース」はミランの卓越したテクニックと音楽性が存分に発揮された見事な演奏。目まぐるしく変化する楽想を巧みに描き出し、聴き手の耳を惹きつけてやみません。
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ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第4集
1-4. アントン・ステパノヴィチ・アレンスキー(1861-1906):
ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op. 32(1894)
5-8. セルゲイ・イヴァノヴィチ・タネーエフ(1856-1915):
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op. 22(1907) |
ブラームス・トリオ
【メンバー】
ニコライ・サチェンコ(ヴァイオリン)
キリル・ロディン(チェロ)
ナタリア・ルビンシテイン(ピアノ) |
録音 モスクワ音楽院大ホール(ロシア) 2017年1月10-11日...1-4/2017年6月7,9-10日...5-8
ブラームス・トリオによるロシア・ピアノ三重奏曲の伝統を追うシリーズ、第4集に登場するのはアレンスキーとタネーエフの三重奏曲。
2人ともチャイコフスキーとラフマニノフの中間に位置する19世紀の終わりに活躍した作曲家であり、その三重奏曲も、濃厚なロマンティシズムと美しい旋律に満たされた充実した作風を持つ味わい深い仕上がりを見せています。
アレンスキーの三重奏曲は「亡き芸術家への追悼音楽」というロシアの伝統に則った作品で、1889年にこの世を去った名チェリスト、カール・ダヴィドフに捧げられています。
かたやタネーエフの三重奏曲は、特定の誰かのための作品ではありませんが、チャイコフスキーの流れを汲む高度な作曲技法が遺憾なく発揮されています。
どちらも19世紀ロシア音楽における「ピアノ三重奏曲」のジャンルの発展に寄与し、さらなる進化の礎を築いた力作です。
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ニコス・スカルコッタス(1904-1949):波のダンス |
アテネ国立管弦楽団
ステファノス・ツィアリス(指揮) |
36のギリシャ舞曲 第1集 AK 11(1931-35)
1. 第1番 Tsamikos, "Enas Aitos"
ツァミコス 「鷲」/2. 第2番 Cretikos クレティコス/
3. 第3番 Epirotikos エピロティコス/4.
第4番 Peloponnissiakos ペロポンニシャコス/
5. 第5番 Cretikos, "Allo Choro den
cherome" クリティコス 「別の場所はない」/
6. 第6番 Klephtikos クレフティコス/7.
第7番 Sifneikos シフネイコス/
8. 第8番 Kalamatianos カラマティアノス/
9. 第9番 O Choros tou Zalongou (Dance
of Zalongo) ザロンゴスのエリア(ザロンゴの踊り)/
10. 第10番 Macedonikos マセドニコス/
11. 第11番 "Pedia Ke Pios To Petaxe"
「おお、誰がリンゴを投げたの?」/
12. 第12番 Thessalikos テッサリコス/
バレエ音楽「海」 AK 14 (室内オーケストラ版)
(抜粋)(1949)...世界初録音/
13. 第4曲 The Trawler トロール漁船/14.
第7曲 Nocturne (Calm) 夜想曲(穏やかに)/
15. 第3曲 Dance of the Waves 波のダンス
組曲第1番 AK 3a - 大オーケストラのために(1929/1935)...世界初録音
16. 第1曲 序曲(モデラート)/17. 第2曲
主題と変奏(アレグレット - アレグロ - アンダンテ
- アレグレット)/
18. 第3曲 行進曲(アレグロ・ジュスト)/19.
第4曲 ロマンス(アダージョ)/
20. 第5番 シチリアーノ - 舟歌(アレグレット・モデラート)/21.
第6曲 フィナーレ - ロンド(プレスト) |
録音 Christos Lambrakis Hall,Megaron, Athens(ギリシャ) 2019年7月18-19日...1-12 2019年7月20-23日...16-21 2019年7月24-25日...13-15
20世紀前半のギリシャ音楽界を牽引した功績で知られるスカルコッタス。アテネ音楽院でヴァイオリンを学び、ベルリンに留学。その後作曲に転向しパウル・ユオン、クルト・ヴァイル、フィリップ・ヤルナッハに就いて学んだ彼は、シェーンベルクのマスタークラスに参加するなど、十二音音楽にも高い関心を寄せました。
ギリシャに帰国後は、十二音技法を用いた作品を発表すると同時に、ギリシャの民族音楽を元にした舞曲も数多く作曲。このアルバムには民族音楽の要素を存分に用いた「ギリシャ舞曲」と「組曲第1番」の2作品を中心に収録。
この組曲はスカルコッタスがベルリンに残してきた総譜を、後年彼自身が記憶から再構築したもので、無調、新古典主義の要素がバランスよく取り入れられたユニークな曲調を持っています。
アルバム・タイトル「波のダンス」を含む1949年のバレエ音楽「海」は描写的な曲。調性が支配する耳なじみのよい曲調です。
演奏するアテネ国立管弦楽団はスカルコッタスがヴァイオリニストとして在籍していたオーケストラ。同じくツィリアスが指揮したスカルコッタス作品集第1集(8.574154)も高く評価されています。
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8.574292
(2CD)
¥2400
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マルセル・ポート(1901-1988):交響曲全集
【CD1】
1-3. 交響曲第1番(1929)
4-6. 交響曲第2番(1937)
7-9. 交響曲第3番(1952)
【CD2】
1-3. 交響曲第4番(1970)
4-6. 交響曲第5番(1974)
7-9. 交響曲第6番(1978)
10-12. 交響曲第7番(1982) |
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団...CD1:1-3
ハンス・ロトマン(指揮)...CD1:1-3
ベルギー放送交響楽団...CD1:4-6
フランツ・アンドレ(指揮)...CD1:4-6
モスクワ交響楽団...CD1:7-9,CD2: 4-12
フレドリク・デフレーセ(指揮)...CD1:7-9,CD2:4-12
アントワープ・フィルハーモニー管弦楽団...CD2:1-3
レオンス・グラス(指揮)...CD2:1-3 |
原盤:MARCO POLO 8.223805...CD1:7-9, CD2:4-6,10-12、MARCO
POLO 8.223775...CD2:7-9、Cultura 5073-3...CD2:1-3
録音:1996年7月3日(Belgian Radiorecording)...CD1:1-3、1995年1月...CD1:
7-9, CD2: 4-6,10-12
1994年10月...CD2: 7-9、1971年11月5日...CD2:
1-3(ADD)、1960年6月&7月(Belgian Radio monorecording)...CD1:
4-6(ADD/MONO)Studio 4, Flageyplein, Brussels(ベルギー)...CD1:
1-6
Queen Elisabeth Hall, Antwerp(ベルギー)...CD2:
1-3、Mosfilm Studio, Moscow(ロシア)...CD1:
7-9,CD2: 4-12
20世紀ベルギーの作曲家マルセル・ポート。ブリュッセル音楽院で学んだ後、アントウェルペン音楽院でベルギーで強い影響力を持っていた作曲家ポール・ジルソンに師事。さらにパリのエコールノルマル音楽院でポール・デュカスに作曲を師事しました。
1925年からはジルソンの弟子たちが組織したグループ"Les
Synthétistes"のメンバーとして近代音楽の普及に尽力、また批評家としても『ベルギー音楽批評』誌で15年にわたり、ジルソンとともに執筆を行いました。
1960年からはベルギー作曲家連盟を設立、初代会長の座に就いています。
彼は、ジャズの要素をいち早く自作に採り入れたことで知られ、代表作である7つの交響曲でもラヴェルやストラヴィンスキーの影響と、ジャズ風の旋律がうまく融合した、色彩豊かな響きと力強いリズムを存分に味わうことができます。
この全曲収録盤には1960年の歴史的録音から1996年の録音まで、4人の指揮者と4つのオーケストラによる演奏を収録。ポートが生前から高い人気を誇っていたことがうかがえます。
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OCORA
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『トルコ/ウードの芸術』
1. Bayati Araban "Ayin-i-Serifi"
2. Taksim Bestenigar
3. Elegy to Akagunduz Kutbay
4. Taksim Huseyni
5. The Return from the Fields |
CINUÇEN TANRIKORUR
ジヌチェン・タンルコルル(ウード、歌) |
録音: 1983年3月23日、フランス放送
民族音楽、トルコ音楽のファンのみならず、ロックのミュージシャンなどにも人気の高いトルコの撥弦楽器ウード。
その名手として知られたジヌチェン・タンルコルル(1938-2000)がフランス放送に残した録音が復刻されました。
楽器と一体となったような歌声も魅力で、微分音を用いた震えるような装飾音が、耳に脳にたいへん心地よいアルバムです。
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STEINWAY&SONS
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ギヤ・カンチェリ(1935-2019):
シンプル・ミュージック(ピアノのための33の小品)
〜ピアノとアコーディオンによる
1. King Lear 「リア王」 - テーマ/2.
The Eccentrics - ワルツ */
3. When Almonds Blossomed「アーモンドの花が咲くとき」-
テーマ */4. Extraordinary Exhibition - テーマ
*/
5. As You Like It 「お気に召すまま」-
テーマ **/6. Don Quixote 「ドン・キホーテ」-
テーマ/
7. Kin - Dza - Dza 「不思議惑星キン・ザ・ザ」-
テーマ/8. Mimino - テーマ */
9. Mother Courage and Her Children「肝っ玉おっ母とその子どもたち」-
テーマ/
10. Twelfth Night 「十二夜」- メイン・テーマ/11.
The Blue Mountains「青い山/本当らしくない本当の話」
- テーマ */
12. Waiting for Godot 「ゴドーを待ちながら」-
テーマ */13. Richard III 「リチャード三世」-
ラグ・タイム */
14. Khanuma 「カヌマ」- テーマ */15.
The Caucasian Chalk Circle「コーカサスの白墨の輪」-
テーマ */
16. The Role for a Beginne - テーマ **/17.
Richard III 「リチャード三世」- ワルツ/
18. The Caucasian Chalk Circle「コーカサスの白墨の輪」
- テーマ/19. The Crucibles 「るつぼ」- テーマ
*/
20. Hamlet 「ハムレット」- テーマ **/21.
Twelfth Night 「十二夜」- テーマ/
22. Don't Grieve 「嘆くな!」 - ワルツ
*/23. Bear's Kiss 「ベアーズ・キス」 - テーマ
*/
24. Kin - Dza - Dza「不思議惑星キン・ザ・ザ」
- メイン・テーマ/25. Hamlet 「ハムレット」-
メイン・テーマ */
26. Earth, This is Your Son - ソング
**/27. Tears Were Falling - テーマ/28.
Cinema - メイン・テーマ **/
29. The Caucasian Chalk Circle「コーカサスの白墨の輪」-
テーマ */
30. The Role of a Beginner - ワルツ */31.
Sunny Night「サニーナイト」- メイン・テーマ
*/
32. Mother Courage and her Children「肝っ玉おっ母とその子どもたち」-
テーマ **/
33. Romeo and Juliet「ロミオとジュリエット」-
テーマ *
無印...デュオ、
*...ピアノ・ソロ、
**...アコーディオン・ソロ |
ジェニー・リン(ピアノ/ニューヨーク・スタインウェイ
Model D #590904)
ガイ・クルセヴェク(アコーディオン) |
【パンデミックが生んだ新しいインプロヴィゼーション・アルバム】
カンチェリが2009年に、自らが1965年から2002年に書いた映画音楽と舞台音楽より印象的なフレーズを抜き出し、1分弱からせいぜい3分ほどの小品に仕上げたものを33曲まとめた「ピアノのための33の小品」あるいは「シンプル・ミュージック」。タイトル通り譜面上はピアノのために書かれていますが、作曲者自身により、「これらのスケッチはダイナミクスを始めとした様々な指示から解き放たれていくだろう。
特に即興を得意とする奏者たちによって。ただしそれは義務ではない。どのように演奏してもよい。」といった趣旨の序文が添えられています。
フィリップ・グラスを始めとした現代音楽のスペシャリスト、ジェニー・リンは、このカンチェリの序文に触発され、インプロヴィゼーションで高い評価を得ているアコーディオンの大御所、ガイ・クルセヴェクと共に、この小品集をライヴで演奏するというアイディアを膨らませていました。
ところが2020年、世界は新型コロナ・ウイルスによるパンデミックに見舞われ、この構想も頓挫します。そこで二人はリモートによる録音を行い、アルバムとして完成させることとなりました。
本来ライヴで生まれてくる即興を、録音で組み上げていくという発想の転換でした。
ここでの即興は作品の輪郭を変える性質ではなく、むしろこれらの美しさを再認識させてくれるもの。
今の時代が生んだ、今だからこそ聴く者の心に沁みる、たいへん美しい一枚です。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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SPECTRUM SOUND
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CDSMBA 075
(2CD)
¥3700 →\3390
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スメタナ弦楽四重団が演奏した「アメリカ」「ないしょの手紙」「わが生涯より」など充実の曲目!
Disc 1(70'42)
(1)マルティヌー:弦楽四重奏曲第4番 H.256
(2)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番
ヘ長調 Op.96「アメリカ」
(3)モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番 ハ長調
K.465「不協和音」
Disc 2(59'50)
(4)ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
(5)スメタナ:弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「わが生涯より」
(6)シューベルト:弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調
Op.125-1より第4楽章「アレグロ」(アンコール) |
スメタナ弦楽四重奏団
【イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)、
ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)、
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)、
アントニーン・コホウト(チェロ)】 |
フランス国立視聴覚研究所音源提供、すべて世界初出!スメタナ弦楽四重団が演奏したブザンソン国際音楽祭(1961)とフランスでの放送用音源(1979)、「アメリカ」「ないしょの手紙」「わが生涯より」など充実の曲目!
音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz
digital restoration and remastering from
the original master tapes)
録音:(1)(2)1979年11月21日/メゾン・ド・ラジオ・フランス、スタジオ107【ステレオ】
(3)-(6)1961年9月9日/ブザンソン文化会館(第14回ブザンソン国際音楽祭)【モノラル/ライヴ】
Disc1 (70'42)、Disc2 (59'50)、輸入盤・日本語帯・解説付
フランス国立視聴覚研究所(INA)所有の貴重音源の復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。
今回も世界初CD 化の注目音源で、スメタナ弦楽四重団が1961年のブザンソン国際音楽祭でのライヴ録音(モノラル)と1979年にメゾン・ド・ラジオ・フランスで収録した音源(ステレオ)の2枚組。
作品はドヴォルザークの「アメリカ」、マルティヌーの4番、ヤナーチェクの「ないしょの手紙」、スメタナの「わが生涯より」など同団の十八番を存分に堪能できる内容です。
創立1945年の同団は1960年代から70年代にかけて通算12回の来日を重ね、日本のクラシック・ファンにとって"弦楽四重奏曲"というジャンルにおいて王様ともいえる存在でした。
緻密な四重奏技巧で聴衆を魅了した当団。当演奏では凄みだけでなくクァルテットの楽しさを再認識できる内容。
平林直哉氏による日本語解説では同団の歴史に加えて、来日時のインタビュー記事などをおりまぜながら、その奥深い名人芸のすばらしさに触れております。
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