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ALPHA(ALPHA COLLECTION)
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ALPHA、ZIG-ZAGの廃盤アルバムの復活シリーズ
新譜14タイトル |
ALPHA610
(2CD)
¥1900
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ZIG-zagの名盤復活
アマンディーヌ・ベイエ
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全6曲)/
ピゼンデル:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ |
アマンディーヌ・ベイエ(バロック・ヴァイオリン) |
【DISC 1】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
1-8. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番
ロ短調 BWV 1002
9-12. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
第2番 イ短調 BWV 1003
13-17. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
ニ短調 BWV 1004
【DISC 2】
1-4. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
第3番 ハ長調 BWV 1005
5-8. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
第1番 ト短調 BWV 100
19-14. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番
ホ長調 BWV 1006
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755):
15-18. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
イ短調 |
録音: 2010年12月19-21日、2011年2月5日 ルール・ブルー、ラ・ショー・ド・フォン、スイス
旧品番: ZZT110902
【圧倒的な自然さと巧まざる風格。バロックの名手ベイエの転機を飾った名盤】
名手キアラ・バンキーニの重要な門弟の一人アマンディーヌ・ベイエ。バンキーニのアンサンブル415での活躍のほか、カフェ・ツィマーマンがAlphaに残したバッハ協奏曲録音でも存在感をあらわし、21世紀初頭からは自身が主宰するリ・インコーニティでも名演を連発しました。
このバッハ録音は、彼女がバーゼルでの教授職に就任した年に発表されるや世界中で話題となり、日本でも『レコード芸術』特選ほか、バッハ研究家礒山雅氏もイザベル・ファウスト盤と甲乙つけがたい最高峰に挙げています。
自然な佇まいに息づく深い作品理解と惚れ惚れするような音色の美しさが圧倒的な魅力。
バッハに大きな影響を与えたドレスデンの名手ピゼンデルの無伴奏作品も収録。
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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):トリオ・ソナタ
(全6曲)
1-3. ソナタ 第1番 変ホ長調 BWV 525
4-6. ソナタ 第2番 ハ短調 BWV 526
7-9. ソナタ 第3番 ニ短調 BWV 527
10-12. ソナタ 第4番 ホ短調 BWV 528
13-15. ソナタ 第5番 ハ長調 BWV 529
16-18. ソナタ 第6番 ト長調 BWV 530 |
バンジャマン・アラール(オルガン) |
録音: 2008年11月 サン=ルイ・アン・イル教会、パリ
旧品番: ALPHA152
【新時代の俊才の出世作的アルバム、堂々たる風格で響く正統派のバッハ】
1985年フランス生まれの古楽鍵盤奏者バンジャマン・アラールが、ブリュッヘ(ブルージュ)古楽コンクール優勝を経て、活躍の場を大きく広げようとしていた時期の録音。
このトリオ・ソナタ集は、バッハが長男ヴィルヘルム・フリーデマンのオルガン演奏技法を伸ばす最終課題として与えたと言われ、両手それぞれを別のパートに見立て足鍵盤を低音伴奏とし、1人で3人分の演奏を披露するポリフォニーの傑作です。
アラールはどっしり落ち着いたテンポでこれを演奏。パリの只中セーヌ川の中洲にあるドイツの歴史的オルガン構造を踏まえた新作楽器を使用し、足鍵盤のじんわりとした響きも穏やかな風格を醸し出します。
『レコード芸術』特選を始め日本を含む世界各地で絶賛された名盤。
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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
コンチェルトーネ 他 |
アンサンブル415(古楽器使用) |
1-3. セレナード 第6番 ニ長調 「セレナータ・ノットゥルナ」
K. 239
キアラ・バンキーニ、ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)、パトリシア・ガニョン(ヴィオラ)
ミカエル・シャニュ(コントラバス)、マティアス・ヴュルシュ(ティンパニ)
ほか
4-11. カッサシオン 第1番 ト長調 K. 63
キアラ・バンキーニ(ヴァイオリン) ほか
12-14. コンチェルトーネ ハ長調 K. 190
キアラ・バンキーニ、アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン)
ジル・ヴァンソン(オーボエ)、ガエターノ・ナジッロ(チェロ)
ほか |
録音: 2005年7月24-28日 フォルクスハウス、バーゼル、スイス
旧品番: ZZT060301
【名手続々!アンサンブル415活動後期の隠れ名盤は古楽器ならではの魅力満載】
選曲の面白さもさることながら、ソリスト陣にその後ソロで注目されるようになった名手が多く揃っており、聴きどころに満ちた充実の演奏内容になっている名盤。
モーツァルトがまだザルツブルクにいた頃、音楽好きの大司教のために作曲した大掛かりな合奏音楽を集めたプログラムで、中でも10代の作であるカッサシオンは録音が少ない作品。
コントラバスの独奏もありティンパニが独特な活躍をみせるセレナータ・ノットゥルナでの大きな抑揚感のある演奏もさることながら、長大な展開をまったく飽きさせずに聴かせてしまうコンチェルトーネの充実度も圧巻です。
リ・インコーニティのベイエ(ALPHA610)、レ・プレジール・デュ・パルナスのプランティエ(ALPHA621)ら今回のAlpha
Collectionシリーズで後年の活躍が見られる俊才たちもソロ参加。
プレス切れが長く続いていただけに待望の新装再リリースと言えるでしょう。
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アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):グローリア/マニフィカト
1-12. グローリア ニ長調 RV 589
13. 詩篇 第121篇 「われ喜びに満てり」 RV
607
14-22. マニフィカト ト短調 RV 610a
23. 詩篇 第147篇 「エルサレムよ、主を讃めたたえよ」RV
609 |
ル・コンセール・スピリチュエル
(合唱&古楽器アンサンブル)
エルヴェ・ニケ(指揮) |
録音: 2015年6月8-9日 ノートルダム・デュ・リバン教会、パリ
旧品番: ALPHA222
【ニケのAlphaデビュー盤!女声合唱と弦楽による人間味と推進力に満ちたヴィヴァルディ】
フランス・バロックの声楽曲をダイナミックに面白く聴かせるエルヴェ・ニケですが、実はイタリア音楽も抜群の感性で聴かせます。
限られた音域の中で多声の展開が続くバロックの女声合唱に魅了されてきたという彼が、Alphaレーベルで最初に選んだプログラムがこのヴィヴァルディ教会音楽集。
有名なグローリアは管楽器を使わない版を選び、だからこそ際立つ劇的起伏の面白さをじっくり味あわせてくれます。
他の作品でも勢いを演出しやすい「ヴィヴァルディらしさ」に甘んじることなく、歌詞の細やかさをすくい取った入念な解釈ながら少しも小難しくせず、ドラマティックな展開に昇華してみせているところはさすが。
隠れた名曲マニフィカトでの堂に入った音作りにも魅了されます。
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アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃-1512):レクイエム
~ブルターニュ公女の追悼ミサ~
ピエール・ムリュ(1480/90頃-1550頃): 1.
あまりにも残酷な呪いが
ヤン=ファンシュ・ケメネール(1957-2019): 2.
SKOLADÉR YAOUANK (ブルトン語による独唱)
ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521): 3.
心よ、嘆くがよい/涙に暮れて(器楽による演奏)
コスタンツォ・フェスタ(1485/90頃-1545): 4.
誰ゆえに、我らの両目は涙の泉となるのか
ケメネール: 5. ANNAIG AR GLAZ (ブルトン語による独唱)
アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃-1512): 6-11.
死者のためのミサ曲(レクイエム): 入祭唱~詠唱
ルプス(ルプス・へリンク? 1493/94-1541): 12.
わたしを憐れんで下さい(ミゼレーレ/器楽による演奏)
フェヴァン: 13-17. 死者のためのミサ曲(レクイエム):
奉献唱~祝福あれ(ベネディクトゥス)
ピエール・ド・ラ・リュー(1460頃-1518) 18.
心よ、嘆くがよい/怒りの日(器楽による演奏)
フェヴァン: 19-22. 死者のためのミサ曲(レクイエム):
神の仔羊~天国にて
ケメネール: 22. 悲しみの聖母(スターバト・マーテル) |
ヤン=ファンシュ・ケメネール(ブルターニュ民俗歌唱)
ドゥース・メモワール
ポラン・ビュンドゲン(カウンターテナー)、ユーグ・プリマール(テノール)、
ヴァンサン・ブーショ(バリトン)、マルク・ビュネル、フィリップ・ロシュ(バス)
エヴァ・ゴダール(ミュート・コルネット)、フランク・ポワトリノー(サックバット)、
ジョアンヌ・メートル、エルザ・フランク、ジェレミー・パパセルジオー、ドゥニ・レザン・ダドル
(リコーダー、ドゥルツィアン、指揮) |
【知られざる16世紀フランス音楽。ブルターニュ最後の公女の死をめぐる傑作選】
ドゥニ・レザン・ダドルが中心となって、中世末期からルネサンスにかけての様々な音楽を徹底した研究と絶妙な演奏で披露しているドゥース・メモワール。
レオナルド・ダ・ヴィンチにまつわる音楽を徹底解剖したALPHAレーベルでの名録音(ALPHA456/日本語解説付き
NYCX-10061)でもその技量は改めて印象づけられましたが、テーマ性のあるプログラムを数百年の時を超えて、21世紀の「いま」にみずみずしく蘇らせる技量は本盤でも圧倒的。
フランス15世紀末、ルイ12世の宮廷に仕えたアントワーヌ・ド・フェヴァンが残した美しいレクイエムを中心に、1514年に世継ぎなく世を去ったブルターニュ最後の公女アンヌ(ルイ12世の妃)の追悼ミサを再現するプログラムで、500年前の世界へと私たちをいざないます。
Zig-Zag Territoiresレーベル初出時すぐに入手難となっていた名録音。
2019年に亡くなったブルターニュの民俗歌手ヤン=ファンシュ・ケメネールが、独特な味わいをたたえた歌唱を折々に聴かせ、フランス領となった後にも独自のケルト文化を脈々と培ってきたブルターニュという土地の歴史と気配を感じられる1枚となっています。
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ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):器楽のためのカンツォーネ集
1. 二つの低音部と高音部のための第24カンツォーネ
(3声のための第1カンツォーネ)「ラ・ノービレ(高貴)」
2. 低音部独奏のための第8カンツォーネ「ランビティオーザ(野心的)」
3. 中高音部、中低音部、低音部からなる4声のための第1カンツォーネ「ルジェールの調べに乗せて」
4. 高音部独奏のための第2カンツォーネ「ラ・ベルナルディーニア」
5. 二つの高音部のための第11カンツォーネ「ラ・プレッテンベルジェル(プレッテンベルガー)」
6. 二つの低音部のための第1カンツォーネ
7. 第35カンツォーネ「ラレッサンドリーナ」
8. 高音部と低音部からなる2声のための第2カンツォーネ
9. 高音部と低音部からなる2声のための第3カンツォーネ
10. 低音部独奏のための第1カンツォーネ(第6カンツォーネ「ラルテーラ〔中軸〕」)
11. 中高音部、中低音部、低音部からなる4声のための第5カンツォーネ
12. 二つの低音部のための第17カンツォーネ「ラ・ディオダータ」
13. 二つの高音部と二つの低音部からなる4声のための第4カンツォーネ
14. 高音部と低音部からなる2声のための第1カンツォーネ
15. 二つの低音部のための第15カンツォーネ「ラ・リエヴォラッタ」
16. 低音部独奏のための第7カンツォーネ「ラ・スペルバ(上等)」
17. 二つの低音部のための第16カンツォーネ「ラ・サンミニアータ」
18. 二つの高音部と二つの低音部からなる4声のための第2カンツォーネ
19. 二つの高音部と低音部からなる3声のための第5カンツォーネ
20. 高音部独奏のための第3カンツォーネ「ラ・ドナティナ」
21. 高音部、中高音部、中低音部、低音部からなる4声のための第2カンツォーネ「ロマネスカの調べに乗せて」 |
レ・バッス・レユニ(古楽器使用)
ブリュノ・コクセ(テナー・ヴァイオリン、バス・ヴァイオリン)、
エマニュエル・ジャック(テナー・ヴァイオリン、バス・ヴァイオリン)、エマニュエル・バルサ(バス・ヴァイオリン)、
リチャード・マイロン(ヴィオローネ、コントラバス)、ウィリアム・ドンゴワ(木管コルネット)、
シャヴィエル・ディアス=ラトレ(テオルボ)、クリスティーナ・プルハル(バロックハープ)、
ルカ・グリエルミ(チェンバロ、クラヴィオルガヌム)、ローラン・ステヴァール(チェンバロ、クラヴィオルガヌム) |
録音: 2003年9月 ノートルダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂、パリ
旧品番: ALPHA053
【ガンバだけではない、チェロ出現以前の17世紀イタリア低音弦楽器の世界を妥協なく追求】
多声音楽優勢のルネサンスから、独唱中心のバロックへと、イタリア音楽に新たな息吹がもたらされつつあった17世紀初頭に、ローマ教皇庁のオルガン奏者として活躍し、時代のはざまをゆく鍵盤作品の傑作を連発したフレスコバルディ。
彼が器楽合奏のために残したカンツォーネ集は、門弟グラッシがまとめた版とヴェネツィアで刊行された別版とが知られており、ヴィオラ・ダ・ガンバ優位の時代を経てヴァイオリン属が独自の音楽語法を見出し始めた当時の、ルネサンスの蓄積の上に花開きつつあったバロック語法が聴かれる注目の内容になっています。
低音2部や低音独奏などユニークな編成の曲も多く、さながら同時代に発表されたモンテヴェルディの後期マドリガーレに通じる世界を器楽で表現しているような面白さ。
レ・バッス・レユニは録音企画ごとに新たな研究のもと再現製作された楽器を使うグループで、ここでもチェロより小ぶりのテナー・ヴァイオリン、チェロよりやや大きなバス・ヴァイオリンなど、17世紀のユニークな低音弦楽器のオーガニックな響きが聴き手を魅了します。
鬼才技師ユーグ・デショーによる自然派エンジニアリングがとらえた「場」の空気感に魅了される1枚です。
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『La Bella Noeva すてきな知らせ』~アッコルドーネによるイタリア・バロック名品集
1. プロローグ 「しあわせな恋人」 ジョヴァンニ・ステファニ(17世紀に活躍)
2. それは甘美な苦しみ 「苦しみはかくも甘美」 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)
3. それは愛のつばさ 「愛神よ、おまえには翼があるから」
ジュリオ・カッチーニ(1550-1610)
4. ああ、わが愛しき御婦人よ 「うるわしのアマリッリ」 カッチーニ
5. これは、心からの歌なのです 「お聞きなさい、恋人たち」 カッチーニ
6. そよ風が、ひっきりなしに 「恋する女性から遠く離れた男の歌」
ビアージオ・マリーニ(1587-1663)
7. 語りつづけているのは 「タランテッラ I・II・III」 マルコ・ビズリー(1957-)
8. そんな恋の歌 「すてきな知らせ」 リグーリア伝承歌
9. 愛の戦の歌なのです 「小魚の戯れ歌」 コットラウ編
10. わが大空に 「おお、なんとあなたは美しい」 アレッサンドロ・グランディ(1580年頃?-1630)
11. 内なる音色がひびく 「聖なるコンチェルト」
グイード・モリーニ(1959-)
12. 星いっぱいの丸天井に 「ラウダーテ・ドミヌム」より モンテヴェルディ
13. なんと不思議、しびれるよう 「アレルヤ、全霊は主をたたえ」
アッコルドーネ編 |
アッコルドーネ
マルコ・ビズリー(歌)、グイード・モリーニ(チェンバロ、オルガン、指揮)
マウロ・ロペス・フェレイラ、ナタリー・フォンテーヌ(ヴァイオリン)、ユディト=マリア・ベッカー(バロック・チェロ)、
フランコ・パヴァン(リュート)、ステファノ・ロッコ(アーチリュート、バロック・ギター) |
【「ラ・タランテッラ」と並ぶビズリーの名盤!ナポリ民俗歌唱が古楽と交わるところ】
Alphaレーベル初期の白ジャケット・シリーズでも特にヒットを記録した「ラ・ベッラ・ネーヴァ(すてきな知らせ)」。キャシー・バーベリアンに師事したのち、故郷ナポリの民俗歌唱と古楽歌唱の粋を取り入れ独特なスタイルを確立した「声の魔術師」マルコ・ビズリーと、通奏低音技法での作曲も自らこなす鍵盤奏者グイード・モリーニによる個性派古楽ユニット「アッコルドーネ」が、それまでの「録音はしない、ライヴのみ」という姿勢から一転、Alphaから初めてリリースしたアルバムでもあります。
モンテヴェルディとカッチーニを中心とした、1600年前後のイタリア・バロック最初期の独唱系レパートリーから名品を厳選、オスティナート・バスに乗せて荒唐無稽な「ひとりオペラ」のごとき変幻自在の歌唱を聴かせるナポリ伝統歌「グヮラチーノ(小魚)の戯れ歌」までも古楽器で演奏しながら、イタリア南部の「生のまま」のバロック世界が鮮やかに蘇る圧巻のアルバムに仕上がっています。
撥弦楽器にもフランコ・パヴァンやステファノ・ロッコら実力派が名を連ね、2001年に録音されたラルペッジャータとの共演盤「ラ・タランテッラ」同様、ビズリーの歌の存在感際立つ仕上がりでファンの記憶に刻まれている屈指の必聴盤です。
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『夢見る女』~マラン・マレのヴィオール作品さまざま
サント・コロンブ(1640頃-1700頃):
1. シャコンヌ・ラポルテ~二つのヴィオールのための
マラン・マレ(1656-1728):
2. 分散和音によるプレリュード/
3. ファンタジア/4. グラン・バレ(大舞踏曲)/
5. カプリース(奇想)、またはソナート(ソナタ)/
6. ミュゼット/7. フォリア/8. 夢みる女/
9. 対話/10. 嘆き/11. シャコンヌ/
12. サント・コロンブ氏の逝去を悼むトンボー |
ソフィー・ワティヨン
(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
フリーデリケ・ホイマン(バス・ド・ヴィオール)
シャビエル・ディアス=ラトレ
(テオルボ、バロックギター)
エヴァンジェリーナ・マスカルディ(バロックギター)
ルカ・グリエルミ(クラヴサン〔チェンバロ〕) |
録音: 2002年3月、フラン=ワレ教会、ナミュール、ベルギー
旧品番: ALPHA036
【サヴァールも注目した早世の天才、不滅の名盤が装い新たに】
この録音から数年後、2005年8月に齢40手前で早世してしまったベルギーのヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者ソフィー・ワティヨンは、フィリップ・ピエルロや上村かおりとともにリチェルカ―ル・コンソートのガンバ・セクションで無数の録音を残してきた俊才。
アンサンブルでの的確な立ち回りもさることながら、独奏者としても聴き手をはっとさせる芳醇な演奏で注目を集めていただけに(かのジョルディ・サヴァールも同業の若手として彼女には一目も二目も置いていたそう)、その早世はファンや共演者たちを大いに悲しませました。
そんなワティヨンがソロ奏者としての存在感を存分に発揮して知名度を高めたのが、このAlphaレーベルでの最初の録音。「天使のごとく弾く」と讃えられたヴィオール音楽の巨人マラン・マレの五つの曲集から厳選、それぞれ多忙な活躍で知られる4人の奏者たちを迎えた多彩な通奏低音と共に織り上げる、フランス・バロック一大音絵巻。
冒頭にはマレの師匠サント・コロンブの傑作を配し、最後はその師を悼むマレの追悼曲で締めくくっています。
「フォリア」「夢みる女」など有名作を盛り込みながら、入念に整えられたプログラムの起伏に富んだ流れは、最後まで飽きさせない求心力に満ちたもの。
フランス古楽のヴィオールで1枚と言われたらまずこれを推すべきといえる、21世紀の決定的名盤の一つです。
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ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):
ヴァイオリンと通奏低音のための六つのソナタ(1694)
1-5. ソナタ 第4番 ニ短調/6-10. ソナタ
第3番 ニ短調/
11-15. ソナタ 第2番 イ短調/16-21. ソナタ
第5番 ト短調/
22-26. ソナタ 第6番 ト短調/27-31. ソナタ
第1番 イ短調 |
レ・プレジール・デュ・パルナス(古楽器使用)
ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)
マヤ・アムライン(チェロ)
アンドレア・マルキオル(チェンバロ)
野入志津子(アーチリュート) |
録音: 2004年4月4-9日 フレーヌ=ル=シャトー教会、フランス
旧品番: ZZT050201
【バッハのヴァイオリン音楽にも大きな影響を与えたドイツの巨匠の重要曲集、決定盤!】
ヴェストホフはマラン・マレと同じ年に生まれたドイツの音楽家。ヴァイオリン演奏の腕前は当時のドイツ語圏でも指折りで、ビーバーやシュメルツァー、ヴァルターらと並ぶ名声を誇りました。
シュッツ亡き後17世紀末のドレスデン宮廷で活躍したのちヴァイマールに移った彼には、当地で宮廷楽員として働いていた10代のバッハも強い影響を受けたようです。
特に無伴奏ヴァイオリンのために重音を多用したパルティータ集を残しており、これがバッハにも大きな影響を与え録音も少なくないのですが、本盤はそれより2年早く出版された通奏低音つきソナタ集の全曲録音。
アンサンブル415やカフェ・ツィマーマンなどで経験を積んだ名手プランティエが、自身の主宰するアンサンブルと刻んだ17世紀ドイツ・ヴァイオリン音楽の集大成ともいうべき作品の決定盤で、いまだ競合が現れない貴重な録音が待望の復活です。
通奏低音陣にもアンサンブル415の俊才が集い、巧みなサポートで「伴奏」以上の活躍を聴かせて飽きさせません。
(ときどき店主が載せるこの文章、そのなかで紹介しながら廃盤になっていた「ZZT
050201」が今回の復活アルバムである)
ビーバーの「ロザリオ・ソナタ」を聴いたとき、どうしてこの時代に突然こんな名曲が現れたのか不思議に思った。
それは奇跡なのかと。
当時の音楽の中心からは外れたザルツブルグ。そこにやってきたボヘミア生まれのヴァイオリニストが、突如音楽史に残るような奇跡的作品を残したのである。
その頃の独墺圏といえばオルガンや宗教曲関係以外ではとりたてて大きな動きはない。だからこそビーバーの作品は「神によって導かれて生まれた突然変異的作品」なのだ、と信じていた。
同時期のイタリアのコレッリは、トリオ・ソナタこそ多少ビーバーと似た雰囲気もあるが、基本的に異質な音楽である。また少し遅れて発達したフランスのヴァイオリン音楽ももっと華やかで貴族的。やはりビーバーの音楽は孤高の音楽なのだ。
・・・ところが、ビーバーと同じ頃、ビーバーと敵対しながらも、活躍した二人のヴァイオリニストがいた。
ひとりはヨハン・ヤコブ・ヴァルター(1650-1717)、そしてもうひとりがヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ
(1656-1705)。たしかどっちかはビーバーのスコルダトゥーラ奏法を批判していたはず。
ちなみにビーバーは1644年生まれ。つまり3人はまったく同世代。
で、その二人。
昔そんなことも知らずに聴いたヴェストホフの無伴奏作品は、バッハにも影響を与えたということで有名だが、そこにビーバーのようなノリはなかった。
ところがその後手にしたヴェストホフのソナタ集(ZZT
050201)。
・・・これはなんとビーバーと同じ香りがしたのである。
原盤ジャケット
そこで気になって急いで取り寄せたヴァルターの作品集(ZZT
060902)・・・。
これが・・・また・・・ビーバーと同じタイプの音楽だった・・・。
ビーバーは孤高の音楽家ではなかった。「ロザリオ」は突然変異の奇跡的な作品ではなかった。
確かにその後の独墺圏のヴァイオリン音楽は、バッハなどに代表される厳格な作品が主流となって、ビーバーたちが作り出したような、ヴァイオリンがなだらかに旋律を歌い、質朴に伴奏楽器がそれを支えるというタイプの音楽は消えていく。だがこの時代、ビーバーが「ロザリオ」で聴かせてくれていたような、優しく、敬虔で、美しく、あまり装飾的でないヴァイオリン音楽がこの地域ではまちがいなく作曲され演奏されていたのである。それらはヨーロッパ史上最悪の三十年戦争で荒廃した土地と人の心を癒すかのような音楽・・・。人々はすがるような思いでこれらの音楽を聴いていたのではないか。
なので、もしビーバーの「ロザリオ」を愛する方であれば、亜流というのでなく、ただ似ている、というのでもなく、ヴェストホフやヴァルターの音楽も興味深く聴けると思う。
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ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ集
1. ソナタ ニ長調 K.492/2. ソナタ ホ長調
K.381 /
3. ソナタ ト長調 K.427/4. ソナタ ホ短調
K.394/
5. ソナタ 変ホ長調 K.193/6. ソナタ ヘ長調
K.107/
7. ソナタ ニ長調 K.118/8. ソナタ ト長調
K.125/
9. ソナタ ニ短調 K.64「ガヴォット」/
10. ソナタ ト長調 K.454「ホタ」/
11. ソナタ ヘ短調 K.239「ファンダンゴ」/
12. ソナタ ト長調 K.470/13. ソナタ ニ短調K.32「アリア」/
14. ソナタ ニ長調 K.45/15. ソナタ ト長調
K.547/
16. ソナタ イ長調 K.39/17. ソナタ ト長調
K.124 |
オリヴィエ・カヴェー(ピアノ) |
録音:2007年10月 ティボール・ヴァルガ・スタジオ、 グリミシュア(スイス西部)
旧品番: AECD0874
【これぞ、古楽器世代の現代ピアノ!チッコリーニとティーポの系譜をひくナポリ派の名演】
一見オーソドックスな選曲をこのうえなく面白く聴かせてくれるアルバム。オリヴィエ・カヴェーはスイス生まれながらナポリ系イタリア人の家系で、同じナポリ系の巨匠アルド・チッコリーニとマリア・ティーポの教えを受けながら、18世紀作品の紹介に熱心だったこの二人と同様に古典派以前のレパートリーで絶妙な演奏を聴かせています。
フォルテピアノやチェンバロなどの演奏にも親しみ、現代ピアノの演奏にその「粋」を反映させることのできる才覚は、リナルド・アレッサンドリーニが絶大な信頼を寄せているところからも裏付けられるところ。
スタッカートの踏み込み加減も考えつくされた、チェンバロを彷彿させながらも現代ピアノならではの味わいを湛えた独特な演奏、ぜひ体感下さい。
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ゼレンカ後年の声楽作法と劇的音楽感覚が映える重要作
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):
オラトリオ『贖い主の墓前の悔悛者たち』ZWV63
(1736年ドレスデンにて初演) |
マグダラのマリア...マリアナ・レヴェルスキ(コントラルト)
ダヴィデ王...エーリック・シュトックロッサ(テノール)
使徒ペトロ...トビアス・ベルント(バス)
コレギウム1704(古楽器使用)
コレギウム・ヴォカーレ1704(合唱)
ヴァーツラフ・ルクス(指揮) |
録音: 2008年11月11-14日 トロヤ城、プラハ
旧品番: ZZT090803
【ゼレンカ後年の声楽作法と劇的音楽感覚が映える重要作】
ドレスデン宮廷にコントラバス奏者として、また作曲家として仕えたチェコ出身のゼレンカの音楽は、とくに教会音楽の分野で近隣のバッハにも比しうる、あるいは「それ以上」とさえ絶賛されるほどで、どの録音も聴き逃せません。
こちらは、ポーランド王位を継承するためカトリックに改宗したドレスデン宮廷にあっても、故郷オーストリアでの宗派の礼拝習慣に従っていたザクセン選帝侯妃マリア・ヨゼファのためのセレナータ風の受難週音楽。同じ宮廷にいたハッセが使いこなしたイタリア・オペラの語法ともやや異なる、ゼレンカならではの迫真の表現力に満ちた音使いが聴かれ、作曲家後年の充実した作風をじっくり味わうことができます。
チェコSupraphonレーベルでも録音をリリースしてきたヴァーツラフ・ルクス率いるコレギウム1704は、フランスやベルギーなどの古楽先進国でも高い評価を博してきた俊英集団。
1730年代の後期バロックの充実を、古楽復興の進んだヨーロッパならではの「発見の面白さ」とともに感じられる1枚です。
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バンキーニの隠れた名盤!A.スカルラッティのライヴァルが残した傑作
ジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ(1670-1747):3声のセレナータ『恋の敵』(1693) |
クローリ...アドリアーナ・フェルナンデス(ソプラノ)、ティルシ...マルティン・オロ(カウンターテナー)、
フィレーノ...フリオ・ザナシ(バリトン)
アンサンブル415(古楽器使用)
キアラ・バンキーニ、ステファニー・プフィステル、ダヴィド・プランティエ、
オリヴィア・チェントゥリオーニ、ヘレナ・ゼマノヴァー、ビルギット・ゴリス
(ヴァイオリン)
アンドレアス・トルゴルセン、マルティン・シュノルク
(ヴィオラ)
ガエターノ・ナジッロ、ヘンドリッケ・テル・ブリュッヘ
(チェロ)
野入志津子 (アーチリュート)
エヴァンジェリーナ・マスカルディ (テオルボ) ミカエル・シャニュ
(コントラバス)
アンドレア・マルキオル (チェンバロ、オルガン)
キアラ・バンキーニ (指揮) |
録音: 2002年10月7-12日 フレーヌ=ル=シャトー教会、フランス
旧品番: ZZT030801
【バンキーニの隠れた名盤!A.スカルラッティのライヴァルが残した傑作】
キアラ・バンキーニ率いる伝説的古楽合奏団アンサンブル415によるボノンチーニ作品。ダヴィド・プランティエ、ガエターノ・ナジッロ、エヴァンジェリーナ・マスカルディと今からすれば豪華な器楽勢をバックに、90年代以来のバロック音楽シーンを支えてきたザナシやオロら名歌手たちが伸びやかな歌唱を聴かせる隠れた名盤。
ボノンチーニは後年ヘンデルの好敵手として知られることになる存在ですが、すでに20代の頃からイタリア半島を魅了した天才作曲家でもあり、10歳年上のA.スカルラッティと人気を競ったほどでした。
そんな若き日のボノンチーニが、羊飼いの男女やニンフたちが恋に悩む牧歌的世界を描いた半オペラ的作品(セレナータ)を絶妙解釈で楽しめます。
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『天のしるし』 ~ フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714):教訓的アリアと合奏曲
1. 耐えよ、苦境にある魂よ/2. 弱った心よ/3-7.
ソナタ 第4番/8. わがため息、わが嘆き/
9-13. ソナタ 第2番/14. この愛の痛みにあって/15.
わが五感よ、放っておけ/
16-21. ソナタ 第3番/22. 天よ、あなたはわが災いをご存じです |
ビクトル・トレス(バリトン)
スティルス・ファンタスティクス(古楽器使用)
パブロ・バレッティ(ヴァイオリン、ヴァイオリン・ピッコロ)、フリーデリケ・ホイマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
エドゥアルド・エグエス(テオルボ、バロック・ギター)、シオヴァン・アームストロング(ダブルハープ)、
ディルク・ベルナー(チェンバロ、オルガン)、ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)、
ソフィー・ワティヨン(トレブル・ガンバ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ブライアン・フランクリン(テノール・ガンバ、ヴィオラ・ダ・ガンバ) |
録音: 2001年2月、ゼーヴェン、スイス
旧品番: ALPHA018
【バッハを準備した世代の隠れた重要人物、その存在感を強くアピールした名手揃いの1枚】
フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハは17世紀半ば、マラン・マレやコレッリらと同世代のドイツ中部の作曲家。テューリンゲン地方ルドルシュタットの宮廷に仕え、1714年に亡くなるまで膨大な作品を残しながら、その大半は焼失の憂き目に遭ってしまいました。
しかし残された作品はどれも輝かしい魅力を放っており、とくにシュッツとバッハの間をゆくような教訓的アリアの数々は、複数のヴィオラ・ダ・ガンバを伴奏に使ったドイツ17世紀型のアンサンブルを従えながら、独唱が伸びやかな旋律美でドイツ語詩句を歌い上げてゆく逸品揃い。
ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバが対等に立ち回るトリオ・ソナタの数々も独特の魅力に満ちています。
このアルバムは、カフェ・ツィマーマンとしても録音多き名手たちをはじめ、撥弦奏者にアルゼンチン出身のエドゥアルド・エグエスも加わった俊英揃いの布陣だからこその息を呑む名演になっており、エルレバッハという作曲家の存在感に注目が集まるきっかけにもなりました。
お求めやすくなった今、改めて聴き込みたい名盤です。
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クロード・ルジュヌ(1530頃-1600):カトリックのためのモテと、プロテスタントのための詩篇曲
1. アンリ4世に捧ぐ讃歌「ミューズよ、いざ讃えて歌おうぞ」
2. 古代風韻律による詩篇第33篇「主に従う人よ、主によって喜び歌え」
3. 4~7声のマニフィカト「わたしの魂は主をあがめ」
4. 二重合唱による8声のモテ「エルサレムのおとめたちよ、お願いします」
5. サヴォナローラの詩による「悲しみの軍勢がわたしを捕らえ」
6. 2声、4声、5声の詩篇第88篇「主よ、わたしを救ってくださる神よ」
7. 5~6声の詩篇第114/116篇「イスラエルはエジプトを/わたしたちでなく、主よ」
8. 二重合唱による8声の詩篇「賛美せよ、主の御名を」
9. 6声の讃歌「主であらせられるあなたを、わたしたちは賛美します(テ・デウム)」 |
クレール・ルフィリアトル(ソプラノ)、ダミアン・ギヨン、ブリュノ・ル・ルヴルール(カウンターテナー)、
ジャン=フランソワ・ロンバール(オートコントル)、ベルナール・アリエタ(バス)
レ・パージュ・エ・レ・シャントル(ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団) (合唱&古楽器アンサンブル)
フレデリク・デザンクロ(オルガン)、オリヴィエ・シュネーベリ(指揮) |
録音: 2002年2月&3月 ノートルダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂、パリ
旧品番: ALPHA032
【フランス・ルネサンスの教会音楽を、器楽つき大規模編成で!】
ルネサンスのフランス音楽というと、ジャヌカンやセルミジ、コストレといった作曲家たちが残した多声シャンソンが特に有名ですが、教会音楽にも名品は少なくありません。
とくにカルヴァン派プロテスタント教会音楽は、すでに数多くの古楽アンサンブルによってその魅力が解き明かされてきました。
かたや王室はカトリックの信徒が多かった時代。時に血なまぐさい殺戮事件にも発展した宗教戦争の時代を生き、カトリックの礼拝にもプロテスタントの祈りにも音楽を提供できたクロード・ルジュヌは、16世紀に着実に変容をみせていったルネサンス多声音楽の豊穣さをフランスにおいて代表する重要人物と言えます。
彼の作品もまたア・カペラでは多く録音されていますが、2002年に制作されたこのアルバムでは、ヴェルサイユ・バロック音楽センターの声楽部門で活躍する名匠シュネーべリのもと、ル・ポエム・アルモニークやラ・フェニーチェといった古楽界最前線グループの中核メンバーが多く参入し、児童合唱18名と成人歌手18名に充実した古楽器合奏団が加わる「器楽付き」での演奏になっており、絶美の世界が繰り広げられています。
天才技師ユーグ・デショーがパリの病院の礼拝堂で収録したサウンドもこのうえなく生々しく豊かで、聴き深めるほどに味わいの増す名盤。改めて光が当たって欲しい貴重な1枚です。
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