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PARADIZO
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古楽アンサンブル「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」の創立者、世界的チェンバリストのスキップ・センペのレーベル。
このたび代理店が変更に。
最近全然入ってこなくなっていてほとんど廃盤になったのかと思っていたが、再プレスしたのか在庫発掘したのか、今回入りづらかったものも手に入るように。
しかもかなり安くなった!
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PA0001
【旧譜】
¥1900
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『PARADIZO』 リコーダーと弦楽による16-17世紀の合奏曲
1. アントニー・ホルボーン(1545-1602):パラディーゾ(天国)
/ ため息/2. ホルボーン: パドゥアン(パヴァーナ)/
3. ホルボーン: ため息/4. ホルボーン: すいかずら/5.
ホルボーン: パヴァン(パヴァーナ)/
6. ホルボーン: ガリアード/7. ジョン・ダウランド(1563-1626):
おお、今こそ別れねば/
8. ダウランド: ヘンリー・アンプトン卿の葬儀/9.
ホルボーン: ヘイ・ホー、休日だ/
10. ヤーコプ・ファン・エイク(1589/90-1657):スタンディング・マスク
/ ラウラ */
11. ザムエル・シャイト(1587-1654): クラント/12.
シャイト: 「おお隣人ローラント」の調べによるカンツォン/
13. シャイト: 悲しみのクラント/14. トバイアス・ヒューム(1569-1645):或るペイヴィン(パヴァーナ)
**/
15. アルフォンソ・フェラボスコ2世(1578-1628):4つの音によるパヴァン(パヴァーナ)/
16. シャイト: パドゥアン(パヴァーナ)/17.
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):ロートシェンク舞曲/
18. シャイト: 戦いのガリアルド/19. ダウランド:
ディゴリー・パイパー船長のガリアード/
20. ヘンリー・パーセル(1659-1695):笛のためのエアー/21.
ホルボーン: ミューズの涙/
22. ホルボーン: 不寝番/23. ファン・エイク:
蛙のガリアード / クラント */
24. ダウランド: 今はもう離れなくては/25.
トーマス・モーリー(1557/58-1602):蛙のガリアード
*/
26. ホルボーン: ヘイ・ホー、休日だ*リコーダー、ガンバ、チェンバロ**
ガンバ独奏 |
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)、ジュリアン・マルタン(リコーダー)、
スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル、オルガン) |
【カプリッチョ・ストラヴァガンテの美質全開!ルネサンス室内楽の多彩な魅力】
ルネサンスからバロックにかけての合奏曲をエキサイティングに聴かせるカプリッチョ・ストラヴァガンテ。
ここではリコーダーのジュリアン・マルタンを中心に、ヴァイオリンとガンバが入り交じる編成で1600年前後の音楽の真相に迫ります(第2の鍵盤奏者オリヴィエ・フォルタンやヴァイオリンのソフィー・ジェントらをはじめ、現在ではアンサンブル・マスク名義で活躍している名手が多数参加)。
英国の作曲家たちによるコンソートを中心に、ドイツで活躍したウィリアム・ブレイドやドイツ三大Sと呼ばれる巨匠の一人シャイトの作品も含め、20世紀以降に金管合奏アレンジで有名になった作曲家たちも多く登場します。
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PA0002
【旧譜】
¥1900
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ゲオルグ・フィリップ・テレマン(1681-1767):リコーダーのための作品集
1-7. リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲
イ短調 TWV 55: a2
8-10. 無伴奏フルートのための12のファンタジア
より (リコーダーによる演奏)
8. ロ短調 TWV 40: 4/9. ホ短調 TWV 40:
9/
10. イ長調 TWV 40: 2
11-14. リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 TWV
52: a1 |
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
スキップ・センペ(チェンバロ) |
録音: 2005年
【作品の本質を踏まえた精彩鮮やかなテレマン解釈を室内楽編成で】
テレマンがリコーダー独奏と合奏のために作曲した有名な組曲、およびヴィオラ・ダ・ガンバが独奏楽器として加わる協奏曲のほか、無伴奏フルートのためのファンタジア集から3曲を収録。
フランスの俊才リコーダー奏者ジュリアン・マルタンの才能が最大限に発揮され、ガンバ奏者チータムの闊達な立ち回りも痛快です。
リコーダーを軸に、バロック後期の音作りの精緻さが極小編成で味わい尽くせる1枚。
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PA9003
【旧譜】
¥1900
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『Duende』 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ集 |
スキップ・センペ(チェンバロ)
オリヴィエ・フォルタン(第2チェンバロ) |
1. ソナタ ホ長調 K 206/2. ソナタ ニ長調
K 443 */3. ソナタ ヘ短調 K 462/
4. ソナタ ヘ長調 K 256/5. ソナタ ヘ長調
K 6/6. ソナタ ヘ短調 K 481/
7. ソナタ ハ長調 K 423 */8. ソナタ ハ長調
K 513〔パストラーレ〕/
9. ソナタ ハ長調 K 502*/10. ソナタ ロ短調
K 87/11. ソナタ 変ホ長調 K 193/
12. ソナタ ト短調 K 8/13. ソナタ 変ホ長調
K 253/14. ソナタ ニ長調 K 490/
15. ソナタ ニ短調 K 517/16. ソナタ ニ長調
K 492 */17. ソナタ ニ短調 K 32
*=2台のチェンバロによる演奏 |
使用楽器:フランス18世紀モデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器-センペ(ソロ曲)、フォルタン(デュオ曲)
イタリア17世紀の逸名作家のモデルに基づくマーティン・スコヴロネック1959年製作の再現楽器-センペ(デュオ曲)
【精巧なテクニックとダイナミックな解釈、センペならではのスカルラッティ選集】
かたやフランス18世紀モデル、かたやイタリア17世紀モデル、2種の楽器を使い分けての充実のスカルラッティ作品集。
表題のDUENDEというのはスペイン語特有の表現で、フランス語の「エスプリ」と同じように翻訳不能な「魔物」「魔の瞬間」などをあらわす言葉ですが、まさにセンペのスカルラッティ解釈は一瞬ごとの「間/魔」を見据えたかのように、精彩鮮やかな音を紡いでゆくものとなっています。
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PA0004
【旧譜】
¥1900
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《ラ・ペッレグリーナ》 ~1589年、メディチ家の婚礼~
《ラ・ペッレグリーナ》
1-7. 第1インテルメディオ「天体の調和」
作曲:マルヴェッツィ、アルキレイまたはカヴァリエーリ
8-12. 第2インテルメディオ「ミューズたちとピエリスたちの諍い」
作曲:マレンツィオ
13-15. 第3インテルメディオ「アポロンと大蛇の戦い」
作曲:マレンツィオ
16-19. 第4インテルメディオ「悪鬼たちの領域」
作曲:カッチーニ、マルヴェッツィ、バルディ
20-24. 第5インテルメディオ「アリオンの歌」
作曲:マレンツィオ、マルヴェッツィ、ペーリ
25-29. 第6インテルメディオ「アポロンとバッコスより、リズムと調和による賜物」
作曲: マルヴェッツィ、カヴァリエーリ |
ジョヴァンニ・デ・バルディ(1534-1612)、ジューリオ・カッチーニ(1545頃-1618)、
クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-1599)、アントニオ・アルキレイ(1550-1612)、
エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602)、
ルーカ・マレンツィオ(1553/54-1599)、ヤーコポ・ペーリ(1561-1633)
アルモニア(調和の擬人像)-ドロテー・ルクレール(ソプラノ)、
魔女、アンフィトリテ、ジョーヴェ-モニカ・マウフ(ソプラノ)、
パスカル・ベルタン(アルト=カウンターテナー)、
アリオーネ-ステファン・ヴァン・ダイク(テノール)、
ジャン=フランソワ・ノヴェリ(テノール)、アントニ・ファハルド(バス)、
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネサンス・オーケストラ(古楽器使用)、
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、スキップ・センペ(指揮) |
録音: 2007年5月 パレ・デ・ボザール、ブリュッセル
(ライヴ)
【16世紀末、時代を代表する音楽家たちによる贅沢な共作で歴史の一頁を飾った「オペラ前夜」の音楽劇】
16世紀末に遡る貴重な音楽劇のひとつ《ラ・ペッレグリーナ》は、1589年にメディチ家のフェルディナンド1世がロレーヌのクリスティーヌと結婚したさい、祝宴の場で上演された6部からなる作品。
メディチ家の祝宴音楽をとりしきっていたマルヴェッツィを中心に、若い世代ではマドリガーレの天才作曲家マレンツィオやペーリ、カッチーニ、カヴァリエーリなど、バロック音楽への扉を開いた作曲家たちも音楽を寄せています。
オペラのような独唱中心にはならず、マドリガーレ風の重唱を中心とした小品や舞曲が並ぶ構成ですが、オペラ前夜の歴史を1589年まで遡れる点は見逃せません。
少人数からなる声楽にあわせた編成でこの作品の真相に迫ったカプリッチョ・ストラヴァガンテの快挙。
演奏本編を収録したCDのほか、インタビューなど作品紹介をたっぷり詰め込んだディスクが添えられています。
メディチ家・・・。
フィレンツェで銀行家からのしあがって大金持ちになって、ルネッサンス時代のフィレンツェを牛耳り、のちにトスカーナ大公国の君主となった一族。しかも一族からローマ教皇になる人も現れた。ハプスブルクやブルボンまでは強大にはならなかったけれど、ヨーロッパ史に残る名門一族。
この頃のヨーロッパの歴史で、「これはひどいなあ」という2つの大殺戮があった。
ひとつは、当時イタリアをめぐってフランスと神聖ローマ帝国が争っていて、教皇クレメンス7世はどちらに付くか迷っていたのだが、結果的にフランスと結んだために神聖ローマ帝国が攻め込んできて、兵隊たちがローマで暴虐と破壊の限りを尽くしたというローマ略奪。教皇クレメンス7世の判断や行動が、その暴挙を生んだ大きな要因といっていいと思う。で、その教皇クレメンス7世が、メディチ家出身の人だった。
もうひとつはその45年後、フランスでの宗教戦争の中で起きた「聖バーソロミューの虐殺」。あのパリで、カトリックの信者がプロテスタントの信者およそ4000人を大量虐殺したという事件。その首謀者はメディチ家からフランス王に嫁いで来たカトリーヌ・ド・メディシスだったという。
もちろんメディチ家だけが悪いわけではないんだろうけれど、重要なところでその名が出てくるメディチ家。
もっと言えば、ドイツの人口が半分以下になったという史上最悪の三十年戦争を引き起こしたのは、ずっと遠因をたどれば、とんでもない浪費の果てに「免罪符」を発行してドイツの人々を苦しめたローマ教皇レオ10世だったといえるかもしれないが・・・彼もメディチ家だった。
さらに言えば、フランスの絶対王朝を築き贅沢の限りを尽くしたルイ14世。おじいさんのアンリ4世は名君だったが、おばあさんはメディチ家から来たマリー・ド・メディシス。ブルボン一族の浪費癖はその血から来るのか?フランス革命を引き起こした遠因もそこにあるような気がするのは店主だけか?
なんにせよヨーロッパの歴史の要所要所で顔を出す。メディチ家・・・。
しかしそのメディチ家、芸術の熱心な擁護者としても知られる。フィレンツェやローマでルネッサンスの花が咲いたのは間違いなくメディチ家のおかげ。
そして彼らは音楽を愛した。先ほどのアンリ4世とマリー・ド・メディシスの結婚式のために作られたペーリの「エウリディーチェ」は、ご存知のように現存する最古のオペラである。その上演をもってバロック音楽の歴史は幕を開けるとも言われる。
で、このCD。
メディチ家最後の繁栄をもたらした男、フェルディナンド・デ・メディチの結婚式で行われた音楽劇の幕間音楽。先ほど紹介した「エウリディーチェ」の上演の10年前。しかしすでにルネッサンスのポリフォニー音楽は影を潜めつつあり、一足先にバロック音楽の香りを味わえる。当時最も進んだ音楽を生み出していたのがこのメディチ家だったのだろう。
ヨーロッパのさまざまな歴史を形作ったメディチ家が、その一方でクラシック音楽の重要な歴史をも形作っていたという、その一端を見ることのできる貴重なアルバム。(店主視聴記より)
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PA0005
(CD+DVD)
【旧譜】
¥1900
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『無言劇』 ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):クラヴサン作品集 |
スキップ・センペ(クラヴサン)
オリヴィエ・フォルタン(第2クラヴサン) |
ト長調とト短調の組曲
1. エンハーモニック(異名同音)(1728)/2.
ムニュエ(メヌエット)(1728)/
3. ラ・ドフィーヌ(王太子妃)(1747)
クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
4. ラ・クリカン(1741)/5. ラ・リヴリ(1741)/
6. アフリカの奴隷の歌(『優雅なインドの国々』、1734)
イ長調とイ短調の組曲
7. プレリュード(1706)/8. アルマンド(1728)/9.
クラント(1728)/
10. サラバンド(1728)/11. ラ・トリオンファント(勝ち誇る女)(1728)
ニ短調の組曲
12. ミューズたちの戯れ(1724)/13. 一つ目巨人(1724)
クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
14. ラ・フォルクレ(1741)/15. ラ・キュピ(1741)/
16. ラ・パントミーム(無言劇)(1741) |
(クラヴサン)使用楽器: 18世紀フランスのモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器
(第2クラヴサン)使用楽器: 18世紀フランスのモデルに基づくエミール・ジョバン1983年製作の再現楽器
録音: 2006年
※18世紀に建てられたパリのサロンでの演奏を数曲収録。無観客。
※NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。
【ラモーの鍵盤楽器における個性を、巨匠レオンハルトも愛した製作家たちの楽器で】
Paradizoの自然派録音が冴えるクラヴサン(チェンバロ)・アルバム。クープランを18世紀のドビュッシーとするならさしずめラヴェルに相当する存在ともいえるラモーの、4つの鍵盤作品集から名曲を厳選。
本来クラヴサン独奏にヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏がつく『クラヴサン合奏曲集』からの作品は、オリヴィエ・フォルタンとの息の合った2台のクラヴサンでの演奏が楽しめます。
17世紀の伝統の延長線上ともいえる最初の曲集からすでに現れつつあった個性がどう開花してゆくのか。
のちに「無言ではない劇」オペラの大家にもなったラモーの、言葉のない音作りの世界を堪能できる1枚です。
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PA0006
(CD+DVD)
【旧譜】
¥1900
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マラン・マレ(1656-1728)、サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701):ヴィオール作品集
マレ:『ヴィオール曲集 第3集』-ハ短調の組曲
1. プレリュード(123)/2. ファンタジアとドゥーブル(124/125)/
3. アルマンド(126)/4. クラント(127)/5.
荘重なサラバンド(128)/
6. ジグ(129)/7. ロンド(130)/8. ムニュエ(メヌエット)(133)
サント=コロンブ師: 第48コンセール
9. ラ・ラポルテ/10. ラ・ベル(美しさ)ラポルテのパサカーユ(パッサカリア)/
11. シャコンヌ・ラポルテ
マレ: 『ヴィオール曲集 第5集』-ト短調の組曲
12. プレリュード(63)/13. アルマンド「ラ・マリアンヌ」(70)/
14. ジグ「ラ・パゴド(東洋寺院の塔)」(67)/15.
サラバンド(66)
マレ: 『ヴィオール曲集 第3集』および『ヴィオール曲集
第5集』-ト調の組曲
16. プレリュード(92)/17. アルマンド「ラ・マニフィーク」とドゥーブル(96/97)/
18. クラント(98)/19. 荘重なサラバンド(99)/20.
英国風のジグ(100)/
21. ジグ「ラ・プレシューズ(気取り)」(77)/22.
バドミントン遊び(87)/23. シャコンヌ(83)
マレ: 『ヴィオール曲集 第1巻』より
24. 二つのヴィオールのためのサラバンド
ニ短調(69)
※カッコ内の数字はマレの各曲集における通し番号 |
ジョシュ・チータム(6弦&7弦バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ジュリアン・レオナール(第2バス・ド・ヴィオール、通奏低音)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕) |
録音: 2008年
付属DVD-
※18世紀に建てられたパリのサロンでの演奏を数曲収録。無観客。
※NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。
【選曲の妙が光る17世紀と18世紀のコントラスト、フランス・ヴィオール芸術の粋ここに】
映画『めぐりあう朝』のモデルとなった音楽家師弟、サント・コロンブ師とマレに光を当てたプログラム。
マレは17世紀の偉大な弦楽器演奏の伝統をひくサント・コロンブから多くを学びながら独特な作風で18世紀までフランスのヴィオール芸術を生き延びさせた名匠ですが、ここではあえて後期の通奏低音つき作品を中心に選び、二つのヴィオールが対等な対話をくりひろげる17世紀のサント・コロンブ師の作品とのコントラストを明確に打ち出してゆきます。
その後で最後に師匠直系ともいえる最初期のヴィオール二重奏を収録するというプログラムも絶妙。
カプリッチョ・ストラヴァガンテで通奏低音を支える名手でもあるジョシュ・チータムの妙技が隅々まで冴え渡り、センペの通奏低音奏者としての腕前もぞんぶんに味わえる、フランスを活動拠点とするプレイヤーたちならではの機知と洞察に富んだ名演。
音がいいらしい。
PARADIZOといえば以前聴いた「メディチ家の結婚式の音楽劇アルバム」。その臨場感あふれるサウンド。そしてその中になんというか、まるで当時の時代に迷い込んだかのような人間くさい(温かさだけでない)要素がある。
その新作がガンバ音楽。マレとサント=コロンブという師弟の音楽。こうしたCDの場合、演奏ももちろんだが、音質がその良し悪しを大きく左右する。ただ「いい音」といっても乾きすぎたクリアなだけの音でも駄目だし、音が濁りっぱなしのウェットな音質でも耳が疲れる。とすると、先日のあの臨場感と人間くささをともに味あわせてくれたPARADIZOのリリースなら非常に期待が持てる。代理店担当者も「ヴィオラ・ダ・ガンバの音色がしっとりとした質感で美しくとらえられており、CDの冒頭から背筋がゾクっとしました」と語る。チートハムの演奏ももちろんだが、そのサウンドに注目したアルバム。
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PA0007
【旧譜】
¥1900
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『フランスの作品を集めて』 ~バロックとロココのクラヴサン音楽家たち~ |
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕) |
1. ルイ・マルシャン(1669-1732)プレリュード
-『クラヴサン曲集 第1巻』(1699)より
2. ジャック・デュフリ(1715-1789): ラ・ド・ベロンブル
-『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
3. デュフリ: レ・グラース(装飾)-『クラヴサン曲集
第3巻』(1758)より
4. デュフリ: ラ・フェリクス -『クラヴサン曲集
第2巻』(1748)より
5. デュフリ: ロンド -『クラヴサン曲集 第1巻』(1744)より
6. マルシャン: シャコンヌ -クラヴサン曲集
第1巻(1699)より
7. アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):
ロンド「不屈」-『クラヴサン曲集』(1751)より
8. デュフリ: ロンド「ラ・フォルクレ」-『クラヴサン曲集
第3巻』(1758)より
9. クロード=ベニーニュ・バルバストル(1727-1799):
ジグ「ラ・リュジェアック」-『クラヴサン曲集
第1巻』(1759)より
10. デュフリ: シャコンヌ -『クラヴサン曲集
第3巻』(1758)より
11. ミシェル・コレット(1709-1795):レゼトワール(星々)-『クラヴサン曲集
第1巻』(1734)より
12. バルバストル: ラ・シュザンヌ -『クラヴサン曲集
第1巻』(1759)より
13. ジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ(1705-1755):
アルマンド -『クラヴサン曲集 第1巻』より(1746)
14. バルバストル: ラ・デリクール -『クラヴサン曲集
第1巻』(1759)より
15. バルバストル: 序曲「ラ・ド・カーズ」
-『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
16. デュフリ: ロンド「ラ・ポトゥアン」-『クラヴサン曲集』より(1746)
17. ロワイエ: スキタイ人の行進 -『クラヴサン曲集
第1巻』より(1746) |
録音: 2006年
使用楽器: フランス18世紀のモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器
【クラヴサン音楽の充実と爛熟。ロココへ向かう時期の豪奢な響きをたっぷりと】
太陽王ルイ14世が君臨した17世紀後半、数々のクラヴサン奏者=作曲家たちの活躍により大いに発展したフランスの鍵盤音楽様式。
その後イタリア音楽との出会いを経て18世紀には豪奢でオーケストラ的な響きも聴かれるようにになります。
古典派前夜、ピアノ登場直前のそうした豊穣な音世界を、細やかさと柔和さを意識したセンペの名解釈で存分に味わえます。
フランス・バロックの鍵盤楽器作品は、流麗に流れすぎて店主のようにガツガツした貧乏根性の人間にはどうも上品過ぎる。
なのであまり好き好んで聴かない。
で、今回のセンペのPARADIZO新譜。前作のラモーの続きか、またもやフランス・バロック一色できた。ラモーは悪くはなかったが、今言ったように店主のような男には上品過ぎた。
ということで今回の「フレンチ・コレクション」というアルバムにもそれほど過大な期待はかけていなかった。
ところが始まるや、なんとも情熱的な音楽があふれ出した。
魅力的なのはデュフリ(1715年 - 1789年)の作品。ヴェルサイユ宮廷クラヴサン楽派の最後の巨匠といわれている人だが、革命前夜のヴェルサイユ宮殿は仕事探し中のモーツァルトにさえ「あんなとこ行くかい」と言われるほど落ち目だったはずだが、そうは言ってもこういう粋で洒脱な音楽家がたくさん生き残っていたのだ。
その後は穏健な作品がいくつか並ぶが、ふと気づくとまた素敵な曲が流れてくる。クロード・バニニュ・バルバストル(1724年
- 1799年)の作品もそう。非常にアグレッシヴで情熱的。上品なだけと思っていたフランス・バロックの鍵盤音楽のイメージをガラリと変えてくれる。
しかしそれらは序章に過ぎなかった。とてつもない曲が最後に待っていたのである。
パンクラス・ロワイエの「スキタイ人の行進」。
後でわかったが、知る人ぞ知る名曲らしい。実際名曲。まったくもって名曲。とんでもない名曲。あまたあるバロックの鍵盤音楽の中でも、間違いなくそのカッコよさでいったらトップ・クラスの名曲。バッハの「イタリア協奏曲」と比べても全然見劣りしない。いやもっともっと過激。いきなり始まった瞬間からその壮絶な雰囲気に身を乗り出して聴いてしまうこと間違いなし。しかもその最初の勢いだけで終わらず、途中からフランス風のかっこいい展開になる。これがまたしびれる。センペも水を得た魚のように、嬉々と弾きまくっている。こんな名曲を与えられたらそりゃあチャンバロ奏者として身震いするだろう。
パンクラス・ロワイエは1705年トリノ生まれで、20歳のときにフランスに移りルイ15世の子供の音楽教師となり、そこから這い上がって晩年には王室音楽監督、王立歌劇場管弦楽団の監督に任命されたという。すでにフランス王国自体は斜陽の兆しを見せ始めている時代だが、ロワイエの音楽はまさしく彼が生まれ育ったイタリアの太陽の光のようにまぶしく熱く劇的。フランス・バロックの鍵盤音楽は上品に過ぎる、なんて今後二度と口にしません。
それにしてもこんなすごい曲がまだまだあるのだなあ・・・。食わず嫌いはいかんね。もしよかったらだまされたと思って聴いてみて。(店主視聴記より)
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PA0008
【旧譜】
¥1900
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『ANTICO / MODERNO 古いもの、新しいもの』~イタリア・ルネサンスのマドリガーレにもとづく器楽装飾芸術
1. ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594)/
フランチェスコ・ロニョーニ(生年不詳-1626以降)編(1620):
私の恋人は美しい
2. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)/リッカルド・ロニョーノ(1550頃-1620以降)編(1592):
別れのとき
3. ジョスカン・デプレ(1440頃-1521)/1504年以前の声楽作品によるリコーダー合奏:
主よ、あなたに望みをかけます
4. ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降)/ドロン・シャーウィン編(2009):
甘き思い出
5. ジャック・アルカデルト(1505頃-1568)/ディエゴ・オルティス(1510頃-1576)編(1553):
おお、幸福なわたしの両目
6. アルカデルト/ヴィンチェンツォ・ルッフォ(1508頃-1587)編(1564):
おお、幸福なわたしの両目
7. サンドラン/ルブリンのヤン(生歿年不詳、16世紀中盤に活躍)編(1537-48):
甘き思い出
8. サンドラン/1538年の声楽作品によるガンバ合奏:
甘き思い出
9. ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548)/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏:
婦人よ、この愛をあなたに捧げます
10. デ・ローレ/ドロン・シャーウィン編(2009):
別れのとき
11. デ・ローレ/1582年の声楽作品によるガンバ合奏:
別れのとき
12. パレストリーナ/ロニョーニ編(1620):
丘は緑に
13. デ・ローレ/ジローラモ・ダッラ・カーザ(生年不詳-1601)編(1584):
青空がかおをみせる時
14. デ・ローレ/ジョヴァンニ・バティスタ・スパーディ(生歿年不詳、17世紀前半に活躍)編(1609):
別れのとき
15. マルケット・カーラ(1470-1525)/1517年の声楽作品によるリコーダー合奏:
心のなかで歌おう
フォリアーノ/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏:
婦人よ、この愛をあなたに捧げます(リプライズ)
16. パレストリーナ/ドロン・シャーウィン編(2009):
わたしは傷ついた
17. パレストリーナ/バルトロメオ・セルマ・イ・サラベルデ(1595-1638以降)編(1638):
丘は緑に
18. カーラ/アンドレア・アンティーコ(1480頃-1538)編(1517):
心のなかで歌おう
19. サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出
20. サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出(別ヴァージョン)
21. オルランドゥス・ラッスス(1532-1594)/ドロン・シャーウィン編(2009):
スザンナはある日 |
ドロン・シャーウィン(木管コルネット)、ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル)
フランソワーズ・ジョアネル(ハープ)、カプリッチョ・ストラヴァガンテ(ガンバ合奏&リコーダー合奏) |
録音: 2009年
【ルネサンスからバロックにかけての器楽芸術の真骨頂!装飾演奏の猛者たちが織りなす至芸】
ルネサンス末期からバロック初期にかけ、器楽奏者たちは優れた歌唱技術を誇る歌手たちの技芸に負けじと大いに腕を磨き、即興で装飾を盛り込んで演奏する技法を飛躍的に発展させました。
そんな時代の作法を身につけ世界的に活躍する現代の精鋭古楽器奏者たちが、400-500年前の音楽の生々しい実像をありありと蘇らせてくれます。
「甘き思い出」「別れの時」など、この種の変奏の原曲として名高い作品を網羅した選曲も絶妙です。
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PA0010
【旧譜】
¥1900
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『宮廷舞踏の作法』 ~ルネサンスとバロックの舞踏劇
第1部
1. マラン・マレ(1656-1728): 序曲 ~歌劇《アルシオーヌ》より
2. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
「夜」のためのプレリュード~舞踏劇《愛の勝利》より
3. マレ: 牧神たちと森の精たちのエール
~歌劇《アルシオーヌ》より
4. リュリ: 序曲 ~歌劇《ロラン》より
第2部
5. リュリ: 悪鬼たちのエール ~歌劇《アルセスト》より
6. リュリ: 序曲 ~歌劇《アティス》より
7-11. リュリ: ディヴェルティスマン《魔法の島の喜び》
より
7. 序曲 8. 第1のアントレ
9. オーボエによる、牧羊神とその取り巻きのための行進曲
10. 半羊神とモロンの場面
11. 王が食卓に向かう時のための、弦楽合奏とリコーダー群によるロンド
12. リュリ: パサカーユ ~歌劇《アルミード》より
第3部
13. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):
6声のパドゥヴァーナ
14-17. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)『テルプシコーレ』より
14. ヴォルト(CCX) 15. クラント(LXV) 16.
クラント(LXIV) 17. クラント(CXXXVI)
18. ルイージ・ロッシ(1597頃-1653): ファンタジア「オルフェオの涙」
第4部
19. リュリ: 序曲 ~《ヴェルサイユの大ディヴェルティスマン》より
20. ゲオルク・ムファット(1653-1704):
サンフォニー ~組曲「不寛容」より
21. リュリ: 3人の魔法使いのアントレ ~ディヴェルティスマン《愉快な牧歌劇》より
22. ムファット: サラバンド ~組曲「不寛容」より
23. リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いのエール
24. ムファット: シャコンヌ ~組曲「不寛容」より
25. リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ |
カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)、
スキップ・センペ(指揮、クラヴサン〔チェンバロ〕)、オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)、
ユディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ)-23、
ベンジャミン・アルンニ(バリトン)-10、23、アラン・ビュエ(バス)-10、23 |
録音: 2010年8月 フレデンブルク、レイツヘ・レイン、ユトレヒト(ライヴ)
【宮廷舞踏の粋を、本場フランス古楽界の精鋭陣とともに】
「王の24人のヴァイオリン」とは17世紀のフランス王室で、宮廷舞踏や音楽劇に起用されていた24人の楽員からなる弦楽合奏団のこと。中音域や低音域まで含めたヴァイオリン属の演奏者が24人、という意味で、ここではヴェルサイユ・バロック音楽センター監修のもと、大小のヴィオラをはじめルイ14世時代に使われていたモデルの楽器が復元製作されて使われています。
これらにリコーダーやオーボエ属の楽器を加えた当時の編成をフランス古楽界の名手たちが再現。古い伝統をひくルネサンス期の作品を適宜加えながら、17世紀フランスを鮮やかに蘇らせる選曲と解釈が映える、自ら舞踏家でもあったルイ14世の宮廷にタイムスリップするような1枚です。
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PA0011
【旧譜】
¥1900
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『舞踏の神テルプシコーレ』 ~
ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621)とウィリアム・ブレイド(1560-1630)の舞踏音楽
第1部
1. プレトリウス: パッサメーゼ(286)/2.
プレトリウス: ガリアルド(285)/
3. プレトリウス: 酒神のバレ(278)/4.
プレトリウス: 水夫たちのバレ(280)/
5. プレトリウス: ガリアルド(307)/6.
プレトリウス: ガリアルド(287)/
7. プレトリウス: バレ(246) / ブレイド:
スコットランドの舞曲(1617/16)
8. プレトリウス: 雄鶏たちのバレ(254)
9. プレトリウス: ベツレヘムに嬰児がお生まれになり-『シオンのミューズ』より
第2部
10. プレトリウス: バレ(260)/
11. プレトリウス: ポワトゥーのブランル(2-1,
2-3) / ポワトゥーのブランル・ドゥーブル(9-3)/
12. プレトリウス: エスパニョレット(26)/13.
ブレイド: パドゥヴァーナ(1614/1)/
14. ブレイド: ガリアルト(1614/1)/15.
作者不詳: ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき/
16. プレトリウス: 松明のブランル(15)/
17. プレトリウス: 嬰児がわたしたちにお生まれになった-『シオンのミューズ』より
第3部
18. ブレイド: カンツォン(1609/5)/19.
ブレイド&ロバート・ベイトマン: ナデシコの花(1607/44)/
20. ブレイド: パドゥヴァーナ(1614/21)/21.
ブレイド: アルマンド(1609)/
22. ブレイド: ガリアルト(1614/9)/23.
プレトリウス: ブーレ(32)/
24. プレトリウス: ガヴォット(1/1, 2)/25.
プレトリウス: 喜びに湧け、シオンの娘よ-『シオンのミューズ』より
第4部
26. ブレイド: パドゥヴァーナ(1614/8)/27.
ブレイド: アルマンド(1609/2)/
28. プレトリウス: スパニョレッタ(27/2)/29.
プレトリウス: クラント(64)/
30. ブレイド: ガリアルト(1609/14)/31.
プレトリウス: 村のブランル(14/5)/
32. プレトリウス: ヴォルト(210)/33.
クラント(65)/
34. ヘッセン方伯モーリッツ(1572-1632):
ヴィルヘルム・コイデル氏のパドゥヴァーナ/
35. アントニー・ホルボーン(1545-1602):
ヘイ・ホー、休日だ(1599)/
36. ジョン・ベネット(1575頃-1614):
美の女神に仕える鳥たち |
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネサンス・オーケストラ(古楽器使用)
スキップ・センペ(ヴァージナル、ティオルビーノ、指揮) |
録音: 2011年
【ルネサンス・ダンスの集大成!ドイツと英国をなだらかに繋ぐ豊穣な合奏音楽の世界】
16世紀のフランスで発達した宮廷舞踏は、ユグノー戦争の混乱を避けてフランスを離れた音楽家たちによってドイツ語圏にも伝わりました。
ここでは中部ドイツで活躍したプレトリウスが、そうしたフランス人たちから学んだことの集大成である合奏曲集『テルプシコーレ』を中心に、ハンブルクやベルリンで活躍した英国人ブレイドのいくつかの曲集からも選曲。
ヴァイオリン、リコーダー、木管コルネット、サックバットなど多彩な古楽器の響きとともに400年前の豪奢な響きをたっぷり味わえます。
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PA0012
(5CD)
【旧譜】
¥4900
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『21世紀の覚書』~スキップ・センペとカプリッチオ・ストラヴァガンテの歩み~
【DISC 1】 ルネサンスの器楽芸術
1. ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621):
パッサメーゼ(286)
2. ジョン・ダウランド(1563-1626)パドゥアン(パヴァーナ)
3. アントニー・ホルボーン(1545-1602):
パラディゾ(天国)/ため息
4. ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594):
わたしの恋人は美しい(ロニョーニ編、1620)
5. ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):主よ、あなたに望みをかけます(器楽による演奏)
6. ジョン・ベネット(1575頃-1614): 美の女神に仕える鳥たち
7. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):別れのとき(ドロン・シャーウィン編、2009)
8. ザムエル・シャイト(1587-1654): 悲しみのクラント
9. ダウランド: 涙のパヴァーン(ウィリアム・ランドール編曲による鍵盤独奏版)
10. ウィリアム・バード(1539/43-1623):
プレルディウムとグラウンド
11. バード: パヴァーン「ウィリアム・ピーター卿」
~『ネヴィル夫人の曲集』より
12. バード: 女王陛下のアルメイン/ヒュー・アシュトンのグラウンド(MB
20)
13. ジョン・ブル(1562/63-1628): エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB
87)
14. バード: 6声のファンタジア
15. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編:フィリップスのパヴァーン
16. ダウランド/モーリー編: ディゴリー・パイパー船長のガリアード
17. ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548):
婦人よ、この愛をあなたに捧げます
18. デ・ローレ: 別れのとき(器楽による演奏)
19. 作者不詳: ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき
20. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):
パドゥヴァーナ(1614/8)
21. プレトリウス: たいまつのブランル(15)
22. ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降):
甘き思い出(器楽による演奏)
【DISC 2】 イタリア・バロックとその周辺
1. ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/57-1612):
カンツォン第2番
2. クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-1599):
30声の「おお幸運に恵まれた日よ」 ~『ラ・ペッレグリーナ』より
3. マルヴェッツィ: 6声のシンフォニア
~『ラ・ペッレグリーナ』より
4. マルヴェッツィ: 6声の「いとも愛らしきシレーナたちよ」~『ラ・ペッレグリーナ』より
5. ヘンリー・パーセル(1659-1695): パヴァーン
変ロ長調
6. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
アリアンナの嘆き
7. モンテヴェルディ: 西風が戻ってきた~『第6マドリガーレ集』(1614)より
(器楽による演奏)
8. ビアージョ・マリーニ(1594-1663): ソナタ「ラ・ヴァリアータ(変化)」
9. アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):
装飾音付のパバーナ
10. エルナンド・デ・カベソン(1541-1602):
甘き思い出(鍵盤独奏版)
11. カベソン: 「牛を見張れ」による変奏曲
12. ジャック・アルカデルト(1507-1568):
白く愛おしき白鳥
13. ホルボーン: パヴァーン「葬送」
14. パーセル: 笛のためのエアー
15. カベソン: 騎士の単旋律歌による変奏曲
16. ルーカ・マレンツィオ(1553/54-1599):
18声の「おおペトロの娘たちよ」~『ラ・ペッレグリーナ』より
17. マルヴェッツィ: 6声の「麗しく、美しき静謐の君」~『ラ・ペッレグリーナ』より
18. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602):
おお、なんと新たな奇蹟が ~『ラ・ペッレグリーナ』より
【DISC 3】 バロック作品集
1. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545(2台のチェンバロによる演奏)
2. バッハ: ラルゴ イ短調 ~オルガン独奏のためのトリオ・ソナタBWV
529より(ヴァイオリンとチェンバロによる演奏)
3. ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
ポロネーズ~リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲
イ短調 TWV 55: a1より
4. バッハ: サラバンド ~イギリス組曲
第2番 イ短調 BWV 807より
5. テレマン: 喜び~リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲
イ短調 TWV 55: a1より
6. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤独奏のためのソナタ ニ長調 K 443
7. パーセル: グラウンド上に3声で
8. バッハ: アダージョ・エ・ピアーノ・センプレ
~チェンバロ協奏曲 第2番 ニ長調 BWV 1054より
9. バッハ: チャコーナ(シャコンヌ) ~無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
ニ短調より(チェンバロ独奏による演奏)
10. ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
Op.6-1
11. D.スカルラッティ: 鍵盤独奏のためのソナタ
ホ長調 K 206
12. パーセル: 6声のイン・ノミネ
13. パーセル: 7声のイン・ノミネ
14. カルロ・ファリーナ(1600頃-1639):
酔狂なる奇想の曲(カプリッチョ・ストラヴァガンテ)、またはひとときの音楽の集い
【DISC 4】 クラヴサンまたはヴァージナルのための音楽
1. ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/02-1672):
アルマンド ハ長調 ~『パルヴィル写本』より
2. ルイ・クープラン(1626頃-1661): パサカーユ
ハ長調 ~『ボーアン写本』より
3. L.クープラン: フローベルガー氏に倣ったプレリュード
~『ボーアン写本』より
4. フランソワ・クープラン(1668-1733):
プレリュード イ長調~『クラヴサン奏法』(1716)より
5. F.クープラン: サラバンド「危険」 ~『クラヴサン曲集
第1巻』(1713)より
6. F. クープラン: 2台のクラヴサンのためのアルマンド~『クラヴサン曲集
第2巻』(1716・17)より
7. ジャック・デュフリ(1715-1789): ラ・ド・ベロンブル
~『第3クラヴサン曲集』(1758)より
8. アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編:
ラ・コタン ~『クラヴサン曲集』(1747)より
9. デュフリ: ロンドー ~『第1クラヴサン曲集』(1744)より
10. ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691):
シャンボニエール氏のトンボー ~『クラヴサン曲集』(1689)より
11. F.クープラン: プレリュード 変ロ長調
~『クラヴサン奏法』(1716)より
12. 伝シャンボニエール: プレリュード(フローベルガー氏の模倣)
13. シャンボニエール: パヴァーヌ「神々の対話」
~『クラヴサン曲集』(1670)より
14. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編: サラバンド「ラ・ドーボンヌ」~『クラヴサン曲集』(1747)より
15. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)/ダングルベール編:
《アルミード》のパサカーユ~『クラヴサン曲集』(1689)より(2台のクラヴサンによる演奏)
16. ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
ラ・ドフィーヌ
17. ラモー: エンハーモニック ~『新しいクラヴサン曲集』(1728)より
18. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編: ラ・ラモー
~『クラヴサン曲集』(1747)より
19. ラモー: ラ・リヴリ ~『クラヴサン合奏曲集』(1741)より(2台のクラヴサンによる演奏)
20. F.クープラン: 寵姫 ~『クラヴサン曲集
第1巻』(1713)より
【DISC 5】 フランス・バロックの世界
1. F.クープラン: サラバンド ~『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
2. F.クープラン: エール・ド・クール「西風がこの場を穏やかにし」
3. リュリ: トルコ人たちの儀式のための行進曲
~『町人貴族』より
4. マラン・マレ(1656-1728): プレリュード
ト短調 ~『ヴィオール曲集 第3巻』(1725)より
5. F.クープラン: ルール ~『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
6. マレ: バドミントン遊び ~『ヴィオール曲集
第5巻』(1725)より
7. F.クープラン: パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」
~『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)より
8. リュリ: 序曲 ~歌劇《アティス》より
9. サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701):
シャコンヌ「ラポルテ」
10. アンドレ・カンプラ(1660-1744)&アンドレ=カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):
わたしの両目は ~舞踏劇《優雅なヨーロッパ》より
11. マレ: 牧羊神たちと森の精たちのエール
~歌劇《アルシオーヌ》より
12. リュリ: 「夜」のためのプレリュード
~舞踏劇《愛の勝利》より
13. ミシェル・ド・ラ・バル(1675頃-1745):
心が、そのとき ~舞踏劇《諸芸術の勝利》より
14. リュリ: 半羊神とモロンの場面 ~ディヴェルティスマン《魔法の島の喜び》より
15. リュリ: パサカーユ ~歌劇《アルミード》より
16. ゲオルク・ムファット(1653-1704):
サンフォニー ~組曲「不寛容」より
17. マレ: 荘重なサラバンド ト長調 ~『ヴィオール曲集
第3巻』より
18. マレ: シャコンヌ ~『ヴィオール曲集
第5巻』より
19. リュリ: トルコ人たちの儀式のための行進曲(リプライズ)
~『町人貴族』より
20. リュリ: 序曲 ~歌劇《プシシェ》より
21. カンプラ: 眠りの場面 ~舞踏劇《優雅なヨーロッパ》より
22. マレ: ファンタジアとドゥーブル ~『ヴィオール曲集
第3巻』より
23. リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いたちのエール~ディヴェルティスマン《愉快な牧歌劇》より
24. ムファット: サンフォニー ~組曲「不寛容」より/
リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ(リプライズ)
~ディヴェルティスマン《愉快な牧歌劇》より |
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)、
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、ヴァージナル)、
オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)、ジュリアン・マルタン(リコーダー)、
ドロン・シャーウィン(木管コルネット)、ソフィー・ジェント、シモン・ヘイエリック(ヴァイオリン)、
ジェイ・ベルンフェルド、ジョシュ・チータム(ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)、
マイク/フェントロス(リュート、ビウエラ)、
ドロテー・ルクレール、モニカ・マウフ、カリーナ・ゴーヴァン、ユディト・ヴァン・ワンロイ(ソプラノ)
ギユメット・ロランス(メゾ・ソプラノ)、他 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱) |
録音: 1992-2013年
【精鋭アンサンブルとソリストたちの軌跡を詰め込んだ豪華5枚組】
カプリッチョ・ストラヴァガンテが録音してきた数々のディスクから、五つのテーマに合わせてトラックを厳選、丁寧な曲順で組み上げられたアンソロジー。
このアンサンブルにどんなソリストたちが参加してきたかも含め、四半世紀以上にわたる古楽シーンの歩みを概観しながらバロック以前の芸術世界を堪能できる好企画となっています。
収録曲の7、8割はParadizoレーベルの既発アルバムからのものですが、DeutscheHarmonia
MundiやAstree/Naive、Alphaなど他のレーベルで制作された音源も適宜収録されています。
縦長の豪華ブックレットには彼らの歴史を物語る写真も満載。
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PA0013
【旧譜】
¥1900
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『ラモーの葬儀 1764年9月27日、パリ』 ~ジャン・ジル:
死者のためのミサ曲(レクイエム)
ジャン・ジル(1668-1705):『死者のためのミサ曲』(レクイエム)1764年版
編曲(伝)-フランソワ・ルベル(1701-1775)、フランソワ・フランクール(1698-1787)
1. 入祭唱/2. キリエ/3. ラモー追悼 グラヴマン
~歌劇《ダルダニュス》より/
4. 昇階唱1/5. 昇階唱2/6. 奉献唱/7.
サンクトゥス/
8. ラモー追悼「悲しく目を覆い」~歌劇《カストールとポリュクス》より/
9. 聖体奉挙/10. ベネディクトゥス/11.
アニュス・デイ/12. 聖体拝領/
13. ラモーの永遠の眠り たおやかなロンド
~歌劇《ダルダニュス》より/
14. ラモー讃 冥府の霊たちのエール
~歌劇《ゾロアストル》より |
ユディト・ヴァン・ワンロイ(ソプラノ)、
ロバート・ゲチェル(オートコントル〔高音テノール〕)、フアン・サンチョ(テノール)、
リザンドロ・アバディ(バス)、ヤス・モイシオ(オーボエ)、
カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)、
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、スキップ・センペ(指揮) |
録音: 2014年5月、シント・ワルビュルハ教会、ブリュッヘ、ベルギー
【ラモー歿後250周年で制作された、傑作の貴重な版による葬儀の再現】
フランス18世紀を代表する遅咲きの巨匠ラモーは、齢50を越えた頃から作曲しはじめたオペラの分野で絶大な人気を誇り、丁度モーツァルト父子がパリを訪れた1764年の逝去は大きな話題となりました。
9月27日に行われた追悼式では、作曲者当人が亡くなって半世紀以上が過ぎていながら人気が衰えていなかった南仏の巨匠ジルの名曲『レクイエム』がとりあげられ、当時フランス王室アカデミーの歌劇場で活躍していた2人の大御所作曲家が楽譜に手を入れた版で上演されました。
同年コレットが編曲した版よりも早く成立したこの貴重なヴァージョンを、名匠ヘレヴェッヘの合唱団でもあるコレギウム・ヴォカーレ・ヘントと俊英団体カプリッチョ・ストラヴァガンテが復活演奏。
作曲家歿後250周年を記念するにふさわしい充実したライヴとなっており、フランス18世紀音楽の深みを実感できる名演です。
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PA0014
【旧譜】
¥1900
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『2台のチェンバロによるバッハ作品集』 |
スキップ・センペ(チェンバロ)
オリヴィエ・フォルタン(チェンバロ) |
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
1-2. オルガン独奏のための前奏曲とフーガ
ハ長調 BWV 545
3. ラルゴ ハ長調 ~無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
第3番 BWV 1005 より
4. アダージョ ニ短調 ~チェンバロ独奏のための協奏曲
BWV 974
(A.マルチェッロのオーボエ協奏曲による)より
5. 鍵盤独奏のためのアダージョ ト長調
BWV 968
6-7. オルガン独奏のための前奏曲とフーガ
ト長調 BWV 541
8. ラルゲット ニ長調
~チェンバロ独奏のための協奏曲 BWV
972 (ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲Op.3-9による)より
9-11. オルガン独奏のための協奏曲 ト長調
BWV 592a
(ザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンストのヴァイオリン協奏曲による)
12. 前奏曲 変ホ長調 ~無伴奏チェロ組曲
第4番 BWV 1010 より
13. 前奏曲 ハ長調 ~鍵盤独奏のためのソナタ
BWV 966 (ラインケンのトリオ・ソナタによる)より
14-15. オルガン独奏のための前奏曲とフーガ
ハ長調 BWV 547
16. アレグロ ハ長調 ~オルガン独奏のための協奏曲
ハ長調 BWV 595
(ザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンストのヴァイオリン協奏曲による)より
17. アダージョ イ短調 ~鍵盤独奏のためのソナタ
BWV 965 (ラインケンのトリオ・ソナタによる)より
18-20. オルガン独奏のための協奏曲 イ短調
BWV 593 (ヴィヴァルディの合奏協奏曲Op.3-8による)
21. 前奏曲 イ長調 ~無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第3番 BWV 1006 より |
編曲-スキップ・センペ、オリヴィエ・フォルタン
録音: 1998年(初出: Astree)
(チェンバロ)使用楽器: 18世紀フランスのモデルに基づくブルース・ケネディ製作の再現楽器
(チェンバロ)使用楽器: ベルリンのミートケ18世紀製作モデルに基づくブルース・ケネディ製作の再現楽器
【幻の録音が鬼才技師のリマスターで復活!
センペと盟友フォルタンの闊達かつ精緻なバッハ】
自身も卓越した鍵盤奏者だったバッハは、チェンバロに向かって数多くの門弟たちを育ててきました。
その当時を彷彿させるような、2台のチェンバロによるバッハ作品の編曲集。足鍵盤まで必要とする声部の多いオルガン作品からの編曲をはじめ、ヴァイオリンやチェロのための無伴奏作品からの編曲版も盛り込んでいる点は、センペが深く敬愛する師レオンハルトも彷彿させます。
Astréeレーベルの稀少盤が、Alpha初期盤などで神がかり的なエンジニアリングを続けてきた天才技師ユーグ・デショーのリマスタリングで蘇りました。
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PA0015
【旧譜】
¥1900
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バード:鍵盤独奏曲と合奏曲 |
スキップ・センペ(チェンバロ)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用) |
ウィリアム・バード(1543?-1623):
1. 6声のファンタジア/2-3. パヴァーンとガリアード
(MB 32)/
4. 女王陛下のアルメイン / ヒュー・アシュトンのグラウンド
(MB 20)/
5-6. 6声のパヴァーンとガリアード/7.
パヴァーン*「千々の悲しみ」/
8-9. パヴァーンとガリアード (MB 14)/10.
ブラウニング(木の葉は緑)/
11. 5声のパヴァーン/12. カーマンの口笛
(MB 36)/
13. アイルランドの行進曲 (MB 94)/14.
わが主君オクセンフォードのマスク/
15. パヴァーン (MB 17)/16. ファンシー
(MB 25)/17. プレルディウムとグラウンド/
18-19. フィリップ・トレジャンのパヴァーンとガリアード
(MB 60)/
20. パヴァーン「わが命を奪う美しき女」**
/ フランスのコラント (MB 21)
*ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521)作曲、ティルマン・スザート1551年刊行の楽譜による
**トワノ・アルボー『舞踏図解(オルケソグラフィ)』(1589)より |
(チェンバロ)使用楽器:17世紀イタリアのモデルに基づくマルティン・スコヴロネック製作の再現楽器
録音:1997年(初出:Astree)
【貴重な音源のリマスター!豪華メンバーによる英国ルネサンスの精華】
英国国教会の全盛期にあってローマ・カトリックに帰依、それでも絶大な名声を保ち続けたルネサンス後期の巨匠バード。その至芸は膨大な量にのぼる教会音楽のほか、鍵盤独奏のための音楽や合奏曲でも鮮やかに発揮されています。
フランス古楽界を盛り上げてきた豪華なソリストたちが結集した20世紀末頃のカプリッチョ・ストラヴァガンテによるこのアルバムは、ディレクターであるセンペの独奏トラックの数々もさることながら、ガンバ合奏とリコーダー合奏それぞれの味わいが生かされた合奏曲の解釈も秀逸!
古楽器収録で敏腕を発揮してきた名エンジニアのリマスターで、貴重なアルバムがカタログ復活しました。
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PA0016
【旧譜】
¥1900
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『The Virgin Harpsichord 乙女の鍵盤』~ヴァージナルとハープシコードによる英国ルネサンス鍵盤作品集
1. ウィリアム・バード(1539/43-1623): ウィリアム・ピーター卿のパヴァーン
~『ネヴィル夫人の曲集』より
2. 作者不詳: 舞曲集 ブネット/ドゥヌ・スラ/はにかみ屋のミューズ(マイズ)
~『マリナー曲集』より v/h
3. マーティン・ピアソン(1571/73-1650/51):
落葉 ~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
4. ロバート・ジョンソン(1583頃-1633): アルマン
~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
5. フェルディナンド・リチャードソン(1558-1618):
パヴァーナ ~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
6. ジョン・ブル(1562/63-1628): エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB
87) h
7. オーランドー・ギボンズ(1583-1625): 4声のファンタジア
~『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より
h
8. トーマス・トムキンズ(1572-1656): 2人で弾くためのファンシー(MB
32) h/h
9. ジョン・テイラー(生年不詳-1534頃): パヴァーン
~『ダブリン・ヴァージナル曲集』より
10. 作者不詳: ガリアード ~『マリナー曲集』より
11. ピアソン: アルメイン ~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
12. ブル: トランペットのパヴァーン(MB 128a)
13. ジョン・ダウランド(1563-1626): ヘンリー・アンプトン卿の葬儀(1605)
14. トムキンズ: バラフォスタスの夢(MB 62)
h
15. ギボンズ: パヴァーン(MB 16) h
16. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編:
フィリップスのパヴァーン(1599) v/h/h*
17. ルイス・デ・ミラン(1500以前-1561頃):
パヴァーン ~『エル・マエストロ』より v/h
18. バード: パヴァーン(MB 4a)
19. バード: ガリアード(MB 4b)
20. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602)/ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621)編:
大公の舞踏 v/h
21. モーリー: 蛙のガリアード(1599) v/h/h*
22. バード:
ソールズベリー伯のパヴァーナ ~『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より
23. ニコラス・ストロジャーズ(生歿年不詳、1560-75頃活躍):
ファンタジア ~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
24. スペインのフアン(生歿年不詳): パヴァーナ
v/h
25. ダウランド/ウィリアム・ランドール(生歿年不詳)編:
涙のパヴァーン
26. ダウランド/モーリー編: ディゴリー・パイパー船長のガリアード(1599)
v/h/h*
無印: ヴァージナル独奏/h: ハープシコード独奏/
v/h: ヴァージナルとハープシコードによる演奏/h/h:
2台のハープシコードによる演奏/
v/h/h: ヴァージナルと2台のハープシコードによる演奏 |
スキップ・センペ(ヴァージナル、ハープシコード〔チェンバロ〕)、
オリヴィエ・フォルタン(ハープシコード)、ピエール・アンタイ(ハープシコード)
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録音: 2001年 (初出: Astree/Naive)
【敏腕技師の新リマスターで復活! センペの英国音楽への愛と適性が光る名演】
ヴァージナルとは、16-17世紀の英国を中心に広く人気を誇った室内向け鍵盤楽器のこと。チェンバロより小型で横長の箱型なため場所を取らず、私生活空間で音楽を楽しむ家財として好まれました。
センペは英国で記されたこの楽器のための手稿譜や印刷譜から作品を厳選、合奏曲の編曲なども盛り込みながら、オリヴィエ・フォルタンとピエール・アンタイの協力を得て2台、3台の鍵盤による演奏も交え、昔日の音響空間に迫ります。
弦をはじく美音の重なりから紡ぎ出される妙なる響きが、Alphaレーベル初期盤での活躍で世界的注目を集めた敏腕技師ユーグ・デショーのリマスターを経てカタログ復活しました。
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PA0017
【旧譜】
¥1900
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クープラン: 劇場趣味のコンセール
フランソワ・クープラン(1668-1733)-
プロローグ 『シテール島への船出』
1. エール-気高く*/2. 大リトルネル-荘重に*/3.
真面目な歌-寂しい人々-シテール島にて/
4. たおやかなエール-ロンド形式で-*
第1ディヴェルティスマン 『西風の安らぎ』
5. 序曲*/6. 軽やかなエール*/7. 真面目な歌「西風がこの場を穏やかにし」/
8. ルール-重苦しく*
第2ディヴェルティスマン 『恋心の地図』
9. サラバンド-荘重に、たおやかに*/10.
真面目な歌「あの人がいないからね、とは言ってほしくないの」
第3ディヴェルティスマン 『屈託ない恋人たち』/
11. エール-急速に、軽やかに*/12. 酒の歌-ある怠け者の金言「ジャンは来るなり出ていった」/
13. 3声のカノン「その女は2枚のカーテンの間で」/14.
3声のカノン「わたしにはもう何もない!」/
15. 真面目な歌「羊飼いの娘-喜びを知ったら、さあ恋よ」/
第4ディヴェルティスマン 『恋の神の聖堂』/
16. 真面目な歌「巡礼者たち-恋の神の聖堂で、シテール詣での巡礼者たちは」/
17. 真面目な歌「わたしの心と優しく繋がっているのは」/18.
たおやかなエール-遅く*/
19. ヴェスタに仕える田園の3人の巫女と3人の悪童の歌「いきなり何の物音だろう、この隠れ家で?」/
20. バッコスの仲間たちのエール-きわめて急速に*
第5ディエルティスマン 『魔法の島の喜び』
21. 軽やかなエール*/22. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」/
23. パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」~『クラヴサン曲集
第4巻』(1730)より/
24. 真面目な歌「ミュゼット-ニレの木蔭で」/
25. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」
帰還 『わたしたちの恋の取り分。
26. サラバンド-荘重に、たおやかに*
*『趣味の融合』(1724)第8コンセール「劇場趣味で」の楽章(全楽章収録) |
カリーナ・ゴーヴァン、サンドリーヌ・ロンド、イザベル・デロシェ(ソプラノ)
ヴァンサン・ルコルニエ(バス)、カプリッチョ・ストラヴァガンテ・オーケストラ(古楽器使用)
スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮) |
録音-2000年 (初出-Astree/Naive)
【新リマスターで復活!周到なプログラムでクープランの多面性を起伏豊かに】
フランス・バロックでも指折りのクラヴサン(チェンバロ)音楽家として有名なクープランですが、生前は教会オルガニストとしても活躍し教会音楽も多数書いたほか、合奏曲やや恋愛歌・戯れ歌などもかなり残しています。
このアルバムでは彼が後年に刊行した、イタリア様式とフランス様式の邂逅を追求した合奏曲集『趣味の融合』に含まれる「劇場趣味の」という副題をもつ第8コンセールに注目。
楽章を自由に並べ直し、間に「真面目な歌」(真剣な恋愛感情を歌った文学的な歌曲のこと)や「酒の歌」を配してオペラ=バレエ風の舞台音楽仕立てにプログラムを構成。
各場面(ディヴェルティスマン)の表題は17~18世紀の文学や絵画をふまえて添えられており、ヴァイオリン、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、クラヴサン、管楽器など多様な楽器の音色が映える変化に飛んだ展開でクープランの多様さを浮き彫りにします。
Naiveから短期間だけ流通していた名盤ですが、リマスターを経てParadizoで待望の復活です。
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