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≪第112号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 2021/7/20~




7/23(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS


BIS SA 2324
(SACD HYBRID)
¥2800
『海洋』
 セバスチャン・ファーゲルルンド(1972-):
  (1)「海洋」~ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための(2011)
  (2)6つの小品「燃料」~
    クラリネット、チェロとピアノのための(2010)
  (3)「瞬間の光」~
    ホルン、ヴァイオリン、チェロとピアノのための(2013)
  (4)クラリネットとピアノのためのソナタ(2010)
  (5)「スケルツィック」~ヴィオラとチェロのための(2008)
  (6)弦楽四重奏曲第1番「内に向かって」(2007)
Meta4
【(1)(3)(6)ミンナ・ペンソラ(ヴァイオリン)、
 (6)アンティ・ティッカネン(ヴァイオリン)、
 (1)(5)(6)アッテ・キルペライネン(ヴィオラ)、
 (1)(2)(3)(5)(6)トマス・ユープシェーバカ(チェロ)】
(2)(4)クリストフェル・スンドクヴィスト(クラリネット)
(2)(3)(4)パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
(3)エルヴェ・ジュラン(ホルン)

 META4も参加!現代フィンランドを代表する作曲家、ファーゲルルンドの室内楽曲集

 録音:(1)(3)(5)(6)2017年4月17-19日/カレヴィ・アホ・ホール(ラハティ、フィンランド)
(2)2019年4月13日、(4)2019年9月17&18日/ヤルヴェンパー・ホール(ヤルヴェンパー、フィンランド)
 制作・録音:マルティン・ナゴルニ
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、70'33

 SACD ハイブリッド盤。
 フィンランドだけでなくヨーロッパの彼の世代を代表する作曲家のひとり、セバスチャン・ファーゲルルンド (1972-)の新作。
 管弦楽作品集『ノマド・水の世界地図』(BIS SA-2455)につづき、彼の才能が思う存分に発揮されたと定評のある《クラリネット協奏曲》(2006)の後、2007年から2013 年にかけて作曲した室内楽の作品が当アルバムで紹介されます。
 このアルバムでは「機械を思いわせるテクスチュアを機動力とする」といった、いくつかの共通する特徴も備わった作品群が収録されました。

 弦楽三重奏のための《Oceano(海洋)》は、フィンランドのトゥルクからオーランド諸島を経由してストックホルムという、かつての郵便船の航路の都市で行われたコンサート・シリーズの委嘱作。
 「Sonore(朗々と響かせて)」「Agitato(激しく)」の2楽章で構成されています。クラリネット、チェロとピアノのための6つの小品《Fuel(燃料)》は、クフモ室内楽音楽祭の委嘱作。ホルン、ヴァイオリン、チェロとピアノのための四重奏曲《Transient Light(瞬間の光)》は、フランスのホルン奏者、エルヴェ・ジュランから依頼を受けて書かれた作品です。「メロディによる表現」を重視、曲名は「異なる強烈さとニュアンスで『時』を貫いて輝く光」をイメージしてつけられたといわれます。

 《クラリネットとピアノのためのソナタ》は、《クラリネット協奏曲》(BIS SA-1707)を初演した、フィンランド放送交響楽団の首席クラリネット奏者、クリストフェル・スンドクヴィストのために作曲された作品です。
 「Meccanico con forza(力強くメカニックに)」「Lento misterioso(ゆっくりと神秘的に)」「Introduzione quasi libero - Esaltato(ほぼ自由な序奏 - 熱狂して)」の3楽章で構成されています。
 「スケルツォに似た、活発に動きまわる」を示す曲名の《Scherzic(スケルツィック)》は、Meta4 が大曲の合間に演奏する「間奏曲」として作られました。
 弦楽四重奏曲第1番《Verso l'interno(内に向かって)》は、6楽章で書かれた作品です。
 「トランクイッロ」の〈Prologo(プロローグ)〉と〈Eilogo(エピローグ)〉の間に「フェローチェ」「アジタート」「アジタート・カプリッチョーゾ」の3つの〈Danza(踊り)〉と「メスト」の〈Canto(歌)〉をはさむ構成をとっています。

 
 



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HAENSSLER



HC 21022
¥2700→\2490
「神話を超えて」
フンパーディンク声楽曲と室内楽曲集

 フンパーディンク:
  (1)メヌエット 変ホ長調~ピアノ五重奏曲のためのIWV 6.2(EHWV 18)
  (2)冷たき土の下にIWV 4.12.1(EHWV 42)
  (3)サロン小品 IWV 6.10(EHWV 65)
  (4)スイレンIWV 4.16(EHWV 58)
  (5)ワーグナーの「トリスタンとイゾルテ」からの前奏曲IWV 8.2.4(EHWV 192)
  (6)バラード IWV 4.7.1(EHWV 36)
  (7)弦楽四重奏曲 ホ短調 IWV 6.3(EHWV 22)
  (8)ヴァイオリン・ソナタIWV 6.4(EHWV 29)より第1楽章「アンダンテ・コン・モート」
  (9)ヴァイオリン・ソナタIWV 6.4(EHWV 29)より第2楽章「アレグロ」
  (10)幸せの歌IWV 4.14(EHWV 51)
  (11)子守歌IWV 4.45.4(EHWV 115.1)
  (12)アルバムの小品「とても穏やかに」~ヴァイオリンとピアノのためのIWV6.11(EHWV 147)
  (13)素敵な時間 IWV 4.5(EHWV 27)
  (14)アルバムの小品「穏やかに」~ヴァイオリンとピアノのためのIWV 7.17(EHWV 99)
  (15)夜想曲IWV 6.9~ヴァイオリン独奏と弦楽四重奏のための(EHWV 63.1)
  (16)ナイチンゲールに寄せてIWV 4.74(EHWV 163)
  (17)古いドイツの恋の歌 IWV 4.72.2(EHWV 161.1)
   (3)(6)(8)(9)(12)(13)(14)(17)= 世界初録音
 (2)(4)(6)(10)(11)(13)(16)(17)ニコライ・ボルチェフ(バリトン)、(1)-(14)(16)エレノーラ・ペルツ(ピアノ)、
 (1)(4)-(9)(11)-(15)(17)トーマス・プロプスト(ヴァイオリン)、
 (1)(5)(7)ウルスラ・フィンゲルレ=プフェファー(ヴァイオリン)、
 (1)(4)(5)(6)(7)(11)(13)(17)ダニエル・シュヴァルツ(ヴィオラ)、
 (1)(3)-(7)(11)(13)(17)クララ・ベルガー(チェロ)、(4)(6)(11)(13)(17)スザンネ・ウンガー(ヴァイオリン)、
 (5)イェルク・ウーリヒ・クラー(チェロ)、(5)(11)(17)カルステン・ラウケ(コントラバス)

 世界初録音多数!美しき旋律が魅力のフンパーディンクによる声楽曲と室内楽曲集!

 セッション録音:2021年7月5-7日/聖ヨハネ教会(ミューレン・アイヒセン)/DDD、64'01

 「ヘンゼルとグレーテル」が有名なエンゲルベルト・フンパーディンク(1854-1921)の美しき歌曲と室内楽曲を集めた世界初録音を含むアルバム。
 フンパーディンクは1872年にケルン音楽院に入学。このとき、ジークブルクの地方裁判官ヨハネス・デーゲンと知りあいました。
 デーゲンは歌手、ヴァイオリニストとしても活躍し、ジークブルクで定期的に室内コンサートを開いており、当時学生だったフンパーディンクはデーゲンの室内楽サークルに入ったことで定期的な演奏の機会を得て、そのお返しにデーゲンからの依頼で作品を残しました。
 大曲が有名なフンパーディンクですが、ここに聴く室内楽曲と声楽曲でもやはり彼らしい魅力的な旋律に満ちております!

 
 



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MIRARE

MIR 600
¥2900→\2690
広瀬悦子、最新作は渾身のヴラディゲロフ
 ヴラディゲロフ作品集

 ヴラディゲロフ:
  (1)10の印象Op.9
    【慕情/抱擁/ワルツ・カプリス/愛撫/優雅/
    告白/笑い/情熱/驚き/諦め(エレジー)】
  (2)ブルガリア組曲Op.21
    【行進曲風に/歌/チェーンダンス/ラチェニッツァ】
  (3)前奏曲Op.15
広瀬悦子(ピアノ)
 ベヒシュタイン使用

 並外れた情熱と燃えさかるエネルギー。

 録音:2021年4月5-7日/サンマルセル教会(パリ)/78'33"、輸入盤・日本語帯・解説付

 リリースするディスクがすべて絶賛されている広瀬悦子の最新盤は、何とヴラディゲロフ作品集。最近作品リリースが目につく存在でもあり、広瀬悦子の演奏で聴くことができるのは大歓迎と申せましょう。

 パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978) はブルガリアの民俗音楽をバルトーク的な手法で見事な芸術音楽に仕上げた同国を代表する作曲家。
 日本でもお馴染みのレオニード・クロイツァーにベルリンでピアノを師事し、弟子に名ピアニストのアレクシス・ワイセンベルクがいることからも、ピアノ曲が特に優れているとされます。

 ここでは数多い彼のピアノ曲から特に魅力的な3 作品全15曲が選ばれています。10の印象のなかの3 篇とブルガリア組曲はオーケストラ版でも親しまれていますが、ここではオリジナルのピアノ版で楽しめます。
 ピアノの方がヴラディゲロフの思いを雄弁に語っていることが感じられます。

 ブルガリア独特のリズムと独特な東方的感覚に加え、ピアノの名手の作ゆえ技術的にも非常に難しい作品ばかりですが、広瀬悦子のピアニズムにぴったり。
 広瀬は数年来ヴラディゲロフ作品に惹かれ、この企画も彼女の強い希望で実現させた渾身の一枚。コロナ自粛期間中にじっくり取り組んだ成果が説得力あふれる演奏に結実しているのも聴きもの。
 広瀬本人による日本語解説も読み応え満点です。
 



広瀬悦子前作
スマッシュ・ヒットのカルクブレンナー編「第9」

 MIR 534
\2900→\2690
世界初録音
 広瀬悦子が幻のカルクブレンナー編「第9」
  合唱も本格合唱団です!

 ベートーヴェン(カルクブレンナー編):
  交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」(全曲)
 (フランス語歌唱)
広瀬悦子(ピアノ)
セシール・アシーユ(ソプラノ)
コルネリア・オンキオイウ(メゾソプラノ)
サミー・カンプス(テノール)
ティモテ・ヴァロン(バス)
エカテリンブルグ・フィルハーモニー合唱団
アンドレイ・ペトレンコ(終楽章指揮)

 リストとは全く異なる超絶技巧、歌唱はフランス語。広瀬悦子が幻のカルクブレンナー編「第9」に挑戦!

 録音:2020年1月29日-2月1日/ナント市イヴェント・センター/輸入盤・日本語帯・解説・歌詞対訳付

 今年5月のラ・フォルジュルネ音楽祭で上演され話題を集めるはずだった幻の「第9」の登場です。
 ベートーヴェン・イヤーの2020年には多くのピアニストがリスト編の交響曲第9番「合唱」をとりあげていますが、こちらは19世紀初頭のカルクブレンナーによる編曲で、もちろん世界初録音。
 キングインターナショナルが楽譜を提供し、パリ在住でフォルジュルネ音楽祭でもお馴染みの広瀬悦子の壮絶な演奏が実現しました。

 フリードリヒ(フレデリック)・カルクブレンナー(1785-1849) はドイツ人ながらパリに住み大成功したピアニストで作曲家。何よりも若きショパンが熱烈に崇拝し、弟子入りを切望したことで知られています。
 作曲家としては4篇の協奏曲をはじめ多くのピアノ曲を残し、いずれも技巧的で派手な効果に満ちています。

 1837年にはベートーヴェンの交響曲全9曲をピアノ独奏用に編曲し、ベートーヴェン好きのフランス王ルイ・フィリップに献呈しました。リストもやや遅れて編曲に挑みましたが、第9だけは断念し26年後の1864年にようやく行なったとされます。
 カルクブレンナー編は、少年時代のワーグナーが1830年に行なった版に次ぐ史上2つ目、それもピアノ界に君臨する大物によるものとしては第1 号となります。

 カルクブレンナーは10歳の時にベートーヴェンの前で弾き、彼から輝かしい将来を予言されたといわれます。古典派時代にピアノを習得したため、リストのような合理的テクニックではなく正攻法の書法を駆使しています。その難しさはすさまじく、一筋縄ではいかないものの広瀬悦子は持ち前の超絶技巧で克服、驚くべきことにナントのラ・フォルジュルネ音楽祭期間中に強行録音されました。
 広瀬の演奏は正確で曖昧なところはなく、轟くフォルテからオシャレな歌い回しまで絶品。さらにピアノの表現力と音色を知り尽くしていたカルクブレンナーは「第9」からベートーヴェン後期のピアノ・ソナタのような音世界を導き出しているのも興味津々です。

 カルクブレンナーはワーグナーのように終楽章の声楽パートを残しましたが、なんとシラーの「歓喜の歌」をドイツ語ではなくシャルルマーニュによるフランス語訳を用いています。
 この録音でもニュアンスを重視するためフランス系歌手を起用。合唱はロシアのエカテリンブルグ・フィルハーモニー合唱団で、声の音圧も物凄い迫力で感動的。マリインスキー劇場の合唱指揮を務めるアンドレイ・ペトレンコが見事に統率しているのも聴きものです。

 「第9」好きなら目から鱗の落ちることの連続、たいへんな時代への日本、フランス、ドイツ、ロシア共同のエールとして響きます。

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MIR 512
¥2900→\2690
クレール=マリ・ル・ゲ(ピアノ)
 魂の喜び~リスト作品集

 リスト:
  (1)メフィスト・ワルツ第1番
  (2)愛の夢
  (3)イゾルデの愛の死(ワーグナー原曲)
  (4)詩的で宗教的な調べ~愛の賛歌
  (5)詩的で宗教的な調べ~葬送1849年10月
  (6)巡礼の年第1年「スイス」~泉のほとりで
  (7)コンソレーション(全3曲)
クレール=マリ・ル・ゲ(ピアノ)
 ベーゼンドルファー使用

 ル・ゲ待望のリスト!愛と死をテーマに謳いあげる

 64'00"

 フォルジュルネ音楽祭の常連として日本でもお馴染みのクレール=マリ・ル・ゲ。
 彼女お得意のリストは、2011年に生誕200年を記念してピアノ・ソナタをメインとしたACCORD盤(完売)が高い評価を受けました。
 今回10年を経て第2弾の登場で、「愛」と「死」をテーマに凝った選曲を見せています。

 リストの作品中でも人気の高い「愛の夢」や「コンソレーション」をシックに聴かせてくれるのも彼女ならではですが、ワーグナーの「イゾルデの愛の死」の編曲では濃密かつうねる情感をたっぷり表現。
 もちろん「メフィスト・ワルツ第1番」などでは技巧の冴えを披露しています。




MIRARE、2011年の大ヒットアルバム
クレール・マリ=ル・ゲ、ロシア音楽の旅路

Claire-marie Le Guay: Voyage En Russie
 MIR 169
\2900→\2690
クレール・マリ=ル・ゲが誘うロシア音楽の旅路
(1)リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
(2)スクリャービン:左手のための前奏曲嬰ハ短調Op.9-1
(3)ラフマニノフ:絵画的練習曲変ホ短調op.39-5
スクリャービン:(4)前奏曲ホ長調op.15-4 (5)練習曲嬰ハ短調op.2-1
(6)ボロディン:スケルツォ 変ロ長調
(7)ラフマニノフ:「ひな菊」op.38-3
(8)チャイコフスキー:無言歌イ短調op.40-6
(9)スクリャービン:練習曲嬰ニ短調「悲愴」op.8-12
(10)チャイコフスキー:無言歌ヘ長調op.2-3
(11)ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調 op.3
(12)スクリャービン:マズルカ変ニ短調op.3-5
(13)チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォop.7
(14)スクリャービン:前奏曲変ロ短調op.16-4
(15)ラフマニノフ:前奏曲ト短調op.23-5
ムソルグスキー:(16)子供の遊び (17)涙
(18)スクリャービン:詩曲「炎に向かって」 op.72
クレール・マリ=ル・ゲ(Pf)
ラ・フォルジュルネ関連タイトル。麗しきヴィルトゥオーゾ、クレール・マリ=ル・ゲが誘うロシア音楽の旅路、超絶技巧から詩曲まで??ロシア音楽の多彩な魅力を凝縮したピアノ小品集

録音:2011 年10 月11-14 日、Le Temple de l’Annonciacion(パリ)/64’00”

 2012 年のラ・フォル・ジュルネのテーマは「サクレ・リュス(ロシアの祭典)」!開催地を熱狂の渦に巻き込む一大イベントを直前に控え、クレール・マリ=ル・ゲがロシアをテーマとしたピアノ小品集をリリースします!
 19 世紀から現代にいたる激動の時代を生きた音楽家たちの珠玉の作品の数々を収録した本CD、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの開催前には是非とも聴いておきたい1 枚です。ひとえにロシア音楽と言っても、その魅力は決して一言で語りつくせるものではありません。
 「ロシアへの旅」と題した本CD において、ル・ゲは多彩な作品を選曲、収録しています。超絶技巧作品、優雅かつ抒情的な舞曲、寂寥感にあふれた詩曲…聴き応え十分のプログラムとなっています!作曲家ごと、作品ごとに異なる多様な曲調を聴き比べながらロシア音楽の奥深い魅力に酔いしれる、おすすめ盤です!
 清澄な音色と抜群の表現力で高い評価を受けるフランス人ピアニスト、クレール・マリ=ル・ゲ。幅広いレパートリーのピアノ作品を演奏することに積極的な彼女は、これまでモーツァルトからリストにわたる様々な時代の作品の演奏、録音に取り組んできました。よく練られた独自の解釈から生まれる彼女の演奏には他の演奏家とは一味違う魅力があり、多くの注目を集めています。本CD では1 曲目の「熊蜂の飛行」から卓越した演奏技術を披露。難曲であることを全く感じさせない安定した演奏と、情感あふれる表現力に圧倒される名盤です!

 
 
MIR 576
¥2900
ラフマニノフ・ピアノ曲集
 ラフマニノフ:
  (1)楽興の時Op.16(全6曲)
  (2)前奏曲嬰ハ短調Op.3の2「鐘」
  (3)前奏曲ニ長調Op.23の4
  (4)前奏曲ト短調Op.23の5
  (5)前奏曲変ホ長調Op.23の6
  (6)前奏曲変ロ長調Op.23の2
ルイス・フェルナンド・ペレス(ピアノ)
 スタインウェイD使用

 新鮮! フラメンコのように情熱的なラフマニノフ

 録音:2019年12月26-30日/マドリード/54'00"

 スペインの人気ピアニスト、ルイス・フェルナンド・ペレスのミラーレ・レーベル第7弾はラフマニノフ。
 ペレスといえばアルベニスやグラナドス、モンポウなど母国スペイン作品のイメージが強く、切れ味の良く弾むリズム、湿り気のない音色、大らかな音楽性が魅力でした。

 しかし意外にもペレス最愛の作曲家はラフマニノフで、記念すべき7枚目のディスクは彼の作品集にしたいと思っていたとのこと。
 ここでは初期の重く内省的な「楽興の時Op.16」の全6曲をはじめ、ペレスが10歳の時初めて習ったラフマニノフ作品である「鐘」など5つの前奏曲を披露。

 技巧派で大きな手に恵まれたペレスは楽々とラフマニノフを征服していますが、もともとスペインは情念と哀調でロシアと似た気質もあり、フラメンコのように情熱的なラフマニノフとなっていて聴き応え満点です。
 



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CHANDOS



PCHAN20234
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
フランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)
 ノリントンとのモーツァルト始動
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.1

 ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216*
 ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218*
 ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.1-4, K.304
フランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)
ロジャー・ノリントン(指揮)*
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団*
フランチェスカ・レオナルディ(ピアノ)
CHAN20234
¥2500→\2290

 フランチェスカ・デゴ、CHANDOS第2弾!ロジャー・ノリントンとのモーツァルト始動!

 ☆イタリアの眩きヴァイオリニスト、フランチェスカ・デゴのシャンドス第2弾!
 ☆ロジャー・ノリントンとの共演によるモーツァルトがスタート!

 1989年イタリア出身、朗々たる響き、説得力のある解釈、隙のないテクニックを誇り、国際的なシーンでもっとも人気を集める若きヴァイオリニストの一人、フランチェスカ・デゴ。
 Chandos専属契約第1弾としてリリースされ、パガニーニ自身が所有し愛奏したヴァイオリンを使用して話題を呼んだ「イル・カノーネ」(PCHAN20223/CHAN20223)に続く待望のシャンドス第2弾は、伝説的な指揮者であり、ピリオド・パフォーマンスのパイオニア、サー・ロジャー・ノリントンと共演したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集がスタート!

 伴奏はスコットランドの名門、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(RSNO)。作品が初演されたザルツブルクの宮廷楽団の規模や配置を再現するため、RSNOの弦楽器の数を減らし、ヴァイオリンを対向配置にしており、ノリントンの細部へのこだわりとスタイルがフランチェスカ・デゴの音楽性と見事に響き合い、モーツァルトの名作の美しく新鮮で魅惑的な解釈を生み出しています。
 アルバムの最後には、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ K.304も収録。前作でも共演したデゴのリサイタル・パートナー、フランチェスカ・レオナルディとの共演です。

 ※録音:2019年8月1日-2日、ロイヤル・コンサート・ホール(RSNOセンター、グラスゴー)(協奏曲)、2021年3月25日、ファツィオリ・コンサート・ホール(サチレ、イタリア)(ソナタ)

 「私はフランチェスカ・デゴと仕事をするのが好きです。彼女は非の打ち所のないテクニックを持っているだけでなく、協奏曲の様式上の問題に対応するための印象的な方法も備えています。」(ロジャー・ノリントン)

 





フランチェスカ・デゴ Chandos第1弾



 CHAN20223
\2500→\2290
フランチェスカ・デゴ
 グァルネリ・デル・ジェス "イル・カノーネ(大砲)"
  
イル・カノーネ フランチェスカ・デゴ パガニーニのヴァイオリンを弾く

 パガニーニ:ラ・カンパネッラ
  (ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調 Op.7より/
   フリッツ・クライスラー編曲ヴァイオリンとピアノ版)*
 クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op.6
 ジョン・コリ リアーノ:レッド・ヴァイオリン・カプリース
 カルロ・ボッカドーロ(b.1963):秋のように(世界初録音)
 パガニーニ:カンタービレ ニ長調 Op.17
  (カルロ・ボッカドーロ編曲ヴァイオリンとピアノ版/世界初録音)*
 ロッシーニ:パガニーニに寄せてひと言 ニ長調*
 シュニトケ:ア・パガニーニ
 シマノフスキ:3つのパガニーニのカプリース Op.40* 
フランチェスカ・デゴ
 (ヴァイオリン/グァルネリ・デル・ジェス1743 "イル・カノーネ")
フランチェスカ・レオナルディ(ピアノ/ファツィオリ)*

 フランチェスカ・デゴがシャンドス移籍!パガニーニの銘器「イル・カノーネ」を弾く!

 ☆イタリアの眩きヴァイオリニスト、フランチェスカ・デゴがシャンドスと専属契約!
 ☆注目のシャンドス録音第1弾は、パガニーニが愛した歴史的銘器グァルネリ1743"イル・カノーネ"を弾いたパガニーニ・トリビュート・アルバム!

 1989年イタリア出身、朗々たる響き、説得力のある解釈、隙のないテクニックを誇り、国際的なシーンでもっとも人気を集める若きヴァイオリニストの一人、フランチェスカ・デゴがイギリスのシャンドス(Chandos)と専属録音契約を結びました!
 2012年にDeutsche Grammophonから「パガニーニ:24のカプリース」でデビューを果たしたフランチェスカ・デゴの注目すべきChandos第1弾も、パガニーニ・アルバムです!

 パガニーニ自身が所有し愛奏したというグァルネリ・デル・ジェス1743年製の "イル・カノーネ(大砲)"は、パガニーニの没後ジェノヴァ市に寄贈され、ジェノヴァの宝として厳重に保管されてきました。
 その後、限られたヴァイオリニストにしか演奏機会が与えられず、録音も数えるほどしかないという貴重な銘器ですが、フランチェスカ・デゴは2019年にジェノヴァで行われたパガニーニ祝賀コンサートでこの楽器を使用してパガニーニのヴァイオリン協奏曲を演奏し、その成功から今回のレコーディングで使用するという栄誉が与えられました。

 フランチェスカ・デゴがパガニーニに敬意を表してじっくりと選んだという理想のプログラムは、ロッシーニからシュニトケまで、無伴奏とピアノ伴奏両方の充実したパガニーニ・トリビュート・プログラム。
 イタリアの作曲家兼ピアニスト、カルロ・ボッカドーロ(b.1963)がフランチェスカのために作曲した「秋のように(Come d'autunno)」と、ボッカドーロがフランチェスカのためにピアノ伴奏をアレンジしたパガニーニの「カンタービレ」は世界初録音です。

 師であるサルヴァトーレ・アッカルドがその才能を絶賛し、2008年にはパガニーニ国際コンクールでファイナルに進出し(イタリア人女性として初)、最年少ファイナリストのための特別賞「エンリコ・コスタ賞」を受賞したフランチェスカ・デゴが、パガニーニのヴァイオリンの麗しくも濃密な音色を引き出したパガニーニ・アルバムは話題必至!
 今後もChandosからロジャー・ノリントン&RSNOとの共演によるモーツァルトの協奏曲録音などを予定しているというフランチェスカ・デゴの活躍にご期待ください!!

 ※録音:2019年11月4日-6日、ドーリア・トゥルシ宮殿(ジェノヴァ、イタリア)

  


 




DUX



DUX1485
¥2500
ウカシュ・ボロヴィチ!
 リムスキー=コルサコフ晩年のオペラを振る!

  リムスキー=コルサコフ:歌劇《不死身のカシチェイ》
サヴァ・ハスタエフ(テノール/カシチェイ)、
アントニーナ・ヴェセニーナ(ソプラノ/ツァレヴナ)、
イリーナ・シシャコワ(メゾ・ソプラノ/カシチェヴナ)、
ヤロスラフ・ペトリャニク(バリトン/イワン王子)、
ミハイル・コレリシュヴィリ(バス/嵐の勇士)、
ポズナン室内合唱団、
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団、
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)

 ポーランドの鬼才ウカシュ・ボロヴィチ!リムスキー=コルサコフ晩年のオペラを振る!

 ポーランド楽壇の次代を担う存在であり、現在のポーランド指揮界のエース、鬼才ウカシュ・ボロヴィチが振るのはリムスキー=コルサコフ晩年のオペラ「不死身のカシチェイ」!
 リムスキー=コルサコフのキャリアの最晩年となる1901年から1902年にかけて作曲が行われ同年初演。その後、1906年に改訂が加えられた「不死鳥のカシチェイ」は、「秋のおとぎ話」という副題を持ち、ストラヴィンスキーの「火の鳥」と同じ民謡に基づいて作曲された1幕のオペラです。
 この「不死鳥のカシチェイ」は初演後、専制政治への批判を表明した作品というレッテルを貼られてしまうものの、晩年を代表する作品の1つとして支持を得た秀作です。
 2018年の第22回ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン・イースター音楽祭において演奏会形式で上演された「不死身のカシチェイ」でボロヴィチは、オーケストラ、合唱、ソリストを見事にまとめ上げ、ワーグナーからの影響を特徴とする作品を劇的に描いてくれています。

 ※録音:2018年3月19日-23日、国立アダム・ミツキェヴィチ大学講堂、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)

 
 




LAWO


LWC1220
¥2600
わたしたちの夏のなんと短い ~ ギスレ・クヴェルンドク歌曲集 マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾ・ソプラノ)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(ピアノ)
 ギスレ・クヴェルンドク(1967-)
  わたしたちの夏のなんと短い/それでもあなたなここにいる/愛が耐えるかどうか問わないで/
  ルート・マイヤー追悼
   印象主義者の姿 /春の夜 / 女友だちへ / 毎日がもっと明るくなる /
   あらゆるものが詰めよってくる / 言葉 / なにも存在しない
  ドラゴンだけが自由だ(ミュージカル『八十日間世界一周』から)/あこがれ/歌/
  シェイクスピアのソネット
   ソネット18番「きみを夏の一日にくらべたらどうだろう」/ ソネット3番「鏡を見て、眼にうつる顔にお言いなさい」/
   ソネット9番「きみが独身のままでむなしく一生をすごすのは」/ ソネット128番「わが楽の音よ、おまえがあの幸せな」/
   ソネット129番「恥ずべき放埒のあげくに /ソネット23番「未熟な役者が舞台にでてくると」/
   ソネット33番「私はこれまdねい何度も見てきた」/ ソネット144番「慰安をもたらすのと、絶望に追いこむのと」
  アヴェ・ヴェルム

 スカンジナヴィアを代表するメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアーテ・シェラン!

 メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン(キーラント)とピアニスト、モッテンセンの共演によるノルウェー歌曲のシリーズ。
 新しいアルバムでは、主にオペラとミュージカルのための音楽で知られるギスレ・クヴェルンドク(1967-)の作品が取り上げられています。
 ノルウェーの詩人リヴ・ホルツスコーグの『わたしたちの夏のなんと短い』やヘルマン・ヴィルデンヴェイの詩による作品。第二次世界大戦中、オーストリアからノルウェーへ逃れ、アウシュヴィッツに送られたユダヤ人女性の日記に作曲された《ルート・マイヤー追悼》。
 クヴェルンドクがミュージカル『八十日間世界一周』のために作曲した音楽から《ドラゴンだけが自由だ》。
 そして、多くの北欧の作曲家たちもインスピレーションを得た、ウィリアム・シェイクスピアが、愛、エロティシズム、嫉妬をテーマに謳った「ソネット」をテクストにした曲集。夏、光、愛、詩とメロディへのトリビュート・アルバムです。

 ※録音:2019年6月11日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 
 

LWC1223
¥2600
武装した男 ~ シェティル・ヴォスレフ作品集
 シェティル・ヴォスレフ(1939-)
  カントゥス・ルトラ・ルトラ:溺れたラッコ追悼(2018)
  モッキングバード II(2015 rev.2019)(ミリタリーバンドのための)
  武装した男(2012/15)
ノルウェー海軍音楽隊
インガル・ベルグビュー(指揮)
ルネ・ヴィーク(サクソフォーン)
クレイグ・ファー(打楽器)

 ノルウェー海軍音楽隊(ノルウェー軍西部音楽隊)は、ノルウェー軍の擁する「プロフェッショナル」バンドのひとつです。
 港湾都市ベルゲンに本拠を置き、軍の音楽隊としてベルゲンの音楽生活に深く根ざした活動を行っています。ベルゲン在住の作曲家シェティル・ヴォスレフとは長年にわたりコラボレーションをつづけ、新しく録音された『武装した男』は、その共同作業へのオマージュとして制作されたアルバムです。
 《カントゥス・ルトラ・ルトラ》は、アルトサックスと打楽器の奏者とジャニサリー・オーケストラのための「二重協奏曲」として作曲されました。ヴォスレフが設置したタラ捕りカゴにかかってしまったラッコを追悼、「ビデオで観た、楽しそうに歌っているラッコの群れ」をアルトサックス、「罠にひっかかったラッコ」を打楽器が表しています。
 《モッキングバード II》は、ヴォスレフが、テキサスの小さなプールで泳いでいた時に聞いた「とても愛らしく独創的な鳥の歌声」からインスピレーションを得て作曲した、木管楽器群のための《モッキングバード》の改作。
 《武装した男》は、ルネサンス期の歌「武装した男」を素材にとり、対位法的に処理して作ったという作品です。

 ※録音:2019年10月21日-25日、ルンゲゴーデン文化アリーナ(ベルゲン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 
 

LWC1213
¥2600
救援 ~ モッテン・アイデ・ペーデシェン作品集
 モッテン・アイデ・ペーデシェン(1958-2014)
  T. S. エリオットの印象
  ストーリーボード*
  救援
  遅さの研究 - フレームワーク I
  静寂が歌うようになると
  ありえないイメージ
シグネ・バッケ(ピアノ)
ジェイムズ・クラッパトン(ピアノ)
シェティル・モステル(サクソフォーン)
BIT20 アンサンブル*
ユッタ・モルゲンシュテルン(ヴァイオリン)
マーティン・シュルツ(ヴァイオリン)
リーネ・クラヴァ(ヴィオラ)
アグネセ・ルゲヴィカ(チェロ)
ルネ・ヴィーク(サクソフォーン)
クレイグ・ファー(打楽器)

 モッテン・アイデ・ペーデシェン(1958-2014)は、オスロ大学で哲学と社会学を副科で学び、音楽学の修士号を取得した後、ノルウェー国立音楽大学で作曲を学びました。
 1989年からベルゲン大学「グリーグ・アカデミー」で作曲を教え、著作家、音楽学者としても活動しました。2014年に急死したペーデシェンの音楽は、一般の録音で紹介されておらず、個人的にも大学の同僚としても親しかったシグネ・バッケがピアノを弾く作品を中心とするこのアルバムが、彼の最初の作品集です。
 アルバム・タイトルにとられた《Soccorsi》(イタリア語の「救援、援助」)は、『Tagebücher』と名付けられた小品とスケッチの未完成のシリーズのひとつ。
 《ストーリーボード》を演奏したベルゲンの「BIT20 アンサンブル」の弦楽奏者をはじめ、ペーデシェンの音楽と強いつながりのあったプレーヤーにより、セッションが行われました。

 ※録音:2019年8月13日-16日、ベルゲン大学講堂(ベルゲン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 
 

LWC1214
¥2600
おお、ここではたくさんのものが ~ ヨハン・クヴァンダール歌曲集 イーサ・カタリーナ・ゲーリケ(ソプラノ)
ヨアキム・クノフ(ピアノ)
 ヨハン・クヴァンダール(1919-1999)
  追想 Op.9 no.9(1965)
  2つのガルボルグの歌(1939)(『ハウグトゥッサ』から) 糸を紡ぐヴェスレモイ/たそがれ
  歌とピアノのための14の歌曲
   挨拶の声 Op.9 no.1/心が遊ぶ Op.9 no.2/暗きは、わが魂 Op.9 no.3/
   わがニオイアラセイトウの花に Op.9 no.4/極夜に向かって Op.9 no.5/不平 Op.9 no.6
  2つのフローディングの歌 Op.9  わが星の歌 その1/わが星の歌 その2
  ノルウェーのステーヴ調の歌 Op.40
   わが歌/ぼくは子供だった時/グラドハイムの山に行き/羊飼いの歌と呼び声/おお、わが心よ/
   おお、ここではたくさんのものが/リティ=モル/わたしが小さかったころは走り回り/
   シューグルと妻/おお、太陽と比べ合わせると/若者と娘
  7つの歌 Op.4
   フーグライク/ハドゥライカル/兵士と死神/春の願望(つぐみが気むずかし屋に歌う)/
   『スキールニルの旅』から/『フンディング殺しのヘルギ』から/子供の歌
  7つの小さな子供の歌(1946-47)
   灰色猫/咳/隣のうちの犬/ばった/誕生日祝い/子守歌/泥棒とがちょう
  2つの愛の歌 Op.58  ばら/山の中で

 ヨハン・クヴァンダールは、1919年、クリスチャニア、現在のオスロに生まれました。
 父ダーヴィド・モンラード・ヨハンセンは作曲家、母リッサ(アムンダ・ホルムセン)は芸術家という家庭で音楽、美術、詩、文学と、さまざまな芸術に触れながら子供時代を過ごしています。
 オスロの音楽大学で指揮とオルガン、ウィーン音楽大学のヨーゼフ・マルクス、パリのナディア・ブーランジェに作曲を学びました。
 管弦楽作品からテレビ・ドラマの音楽まで、幅広く作曲を行い、第二次世界大戦後のノルウェー音楽界でもっともめざましい活躍をした作曲家のひとりに挙げられています。

 LAWO Classics のリリースする歌曲アルバムでは、クヴァンダールの文学への造詣をうかがわせる多様なスタイルの作品が歌われます。
 『歌とピアノのための14の歌曲』として出版された、オラヴ・アウクルストの詩による《追想》、ガルボルグの詩集『ハウグトゥッサ』から、グリーグが作曲していない《糸を紡ぐヴェスレモイ》と《たそがれ》、そして、イーヴァル・モッテンソン=エーグヌン、ヘンリク・ヴェルゲラン、ハーラル・ハムレ、マクシム・ゴーリキーの詩による6曲、アルヌルヴ・オーヴェルランの詩に作曲された《2つの愛の歌》。スウェーデンの詩人フローディングの2曲の〈わが星の歌〉。
 《ノルウェーのステーヴ調の歌》は、テレマルク、セテスダール、シェルベルグ、ヴァルドレス、ソグンなど、ノルウェーの地方で受け継がれてきた、通常4行の短い即興詩「ステーヴ」をテクストにした作品です。
 《7つの歌》は、母リッサの詩、『エッダ』の2つの歌、民謡をテクストに採り、《7つの小さな子供の歌》は母の詩に作曲されました。
 アルバム『み使い』(LWC1120)をリリースしたノルウェーのソプラノ、イーサ・カタリーナ・ゲーリケ(1973-)と、クヴァンダールのソロ・ピアノの作品を録音したヨアキム・クノフ(1979-)の共演による貴重なレパートリーのアルバムです。

 ※録音:2018年5月28日-29日、2020年11月13日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 



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ARCANA



A490
(2CD)
¥4200→\3890
マリオ・ブルネロ(4弦チェロ・ピッコロ)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
 4弦チェロ・ピッコロによるヴァイオリン・ソナタ集 BWV 1014~1019

  ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
   ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのための6つのソナタ BWV 1014~1019
    (4弦チェロ・ピッコロと鍵盤、チェロもしくばガンバを加えた編成による)
     【DISC 1】
       1-4. ソナタ ロ短調 BWV 1014 / 5-8. ソナタ イ長調 BWV 1015 /
       9-12. ソナタ ホ長調 BWV 1016
     【DISC 2】
      1-4. ソナタ ハ短調 BWV 1017 / 5-8. ソナタ ヘ短調 BWV 1018 /
      9-13. ソナタ ト長調 BWV 1019
 マリオ・ブルネロ(4弦チェロ・ピッコロ)
 ロベルト・ロレッジャン(チェンバロ、ポジティフ・オルガン)
 フランチェスコ・ガッリジョーニ (バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
NYCX-10239
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4950

 ピッチ: a'=415Hz
 録音: 2020年8月5-12日 パルコ・ボラスコ荘祝宴ホール、カステルフランコ・ヴェネト (イタリア北部トレヴィゾ県) ※国内盤には日本語解説付き

 【無伴奏ソナタ&パルティータが大好評のブルネロ、さらなるバッハの世界へ!】
 チェロという楽器の形が定まったのは意外と遅く、18世紀まではさまざまなモデルが併存していたことが知られています。
 イタリアの名手マリオ・ブルネロが最近好んで弾いているのは、ヴァイオリンの1オクターヴ下の調弦となる4弦のチェロ・ピッコロ(小型チェロ)。
 アマティのモデルに基づいて再現製作されたこの楽器を手に、ブルネロはバッハがヴァイオリンのために作曲した無伴奏ソナタ&パルティータ6編を全曲録音、新鮮な音響体験として大きな話題を呼びました。
 その流れを受けての今回の挑戦は、バッハのヴァイオリン作品として同じく重要な6曲の「ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ」。
 "二重奏によるトリオ・ソナタ"ともいわれるこの作品は、任意の楽器による通奏低音ではなく参加必須のチェンバロ・パートが左手・右手ともに音符化されており、右手パートがヴァイオリンと対等に渡り合う実質3声の音楽です。
 残された手稿譜の一つの表紙に「低音部にガンバを重ねてもよい」と書き添えられており、今回の録音はその提案に従いフランチェスコ・ガッリジョーニがバロック・チェロとガンバを使い分けて参加。
 同じくイタリア古楽界でキャリアを積んできた実力派ロベルト・ロレッジャンはチェンバロとオルガンを使い分け(楽章によっては双方を同時に使用)、ヴァイオリン・パートを弾くブルネロと低音部のガッジョリーニとともに語彙豊かな音楽を繰り出し、変化に富みながら一貫して誠実な解釈を楽しませてくれます。
 演奏者たちのコメントやバッハ研究者のペーター・ヴォルニーらによる解説書も充実。

 
 



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CAPRICCIO

C8080
¥2600→\2390
ブルックナーの生誕200年である2024年までに
 全交響曲の全稿を録音する#bruckner2024プロジェクト

マルクス・ポシュナー(指揮)/リンツ・ブルックナー管弦楽団
 ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 WAB106(1881)
リンツ・ブルックナー管弦楽団
マルクス・ポシュナー(指揮)
NYCX-10236
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2750

 録音 2021年1月19-22日 リンツ・ミュージックシアター、リハーサル・ホール(オーストリア)

 【#bruckner2024へ寄せて】
 ブルックナーの生誕200年である2024年までに全交響曲の全稿を録音する#bruckner2024プロジェクト。
 このような企画自体は、ブルックナーに異稿の問題があることを知る者であれば誰でも思いつくが、このシリーズが他と一線を画すのは「最新の研究を反映しようとする」点だ。
 指揮者の価値観やオーケストラの事情ではなく、音楽学的な研究成果を中心に全集を作り上げるのは実は難しい。
 しかし、このプロジェクトではブルックナー研究で知られるポール・ホークショー博士が相談役を務め、学術的なバックアップも万全。
 演奏には現在進行中の「新アントン・ブルックナー全集」で出版された/される予定の楽譜(コーストヴェット校訂「第4番」や、ゴールト校訂「第5番」、ホークショー校訂「第8番」等)を可能な限り使用。
 ブルックナー生誕200年を祝うと同時に、ブルックナー研究100年の積み重ねを知ることのできる#bruckner2024は、わたしたちの耳と好奇心を満たしてくれるものになっていくだろう。
  石原 勇太郎(音楽学/国際ブルックナー協会会員)

 ブルックナーは交響曲を一旦完成させてからも、さまざまな理由で手を加えることがあったために、同じ作品にいくつもの異稿・異版が存在する場合があり、これらの違いを聞き分けるのも熱心なブルックナー・ファンにとって大いなる喜びとなっています。
 今回のプロジェクトはブルックナー自身による全11曲、19稿を"ブルックナー生誕200周年"にあたる2024年までに全て録音するというもの。プロジェクトはヴァージョン違いが存在しない第6番からスタートしますが、最新の校訂譜(未出版)を使用している点が注目されます。
 2017年からリンツ・ブルックナー管弦楽団の首席指揮者を務めるポシュナーの演奏は、全体的にどっしりとした低弦の響きが印象的。
 第1楽章、第1主題の引き締まった歌わせ方に対して第2主題はやわらかく、メリハリのある表現が聴きどころ。第2楽章は清冽かつ荘重、第1主題のオーボエの切々とした旋律が突出した美しさを誇ります。
 低弦の刻みの上で様々な旋律が展開していく第3楽章は息詰まるほどの興奮に満ちたもの。第4楽章も全体を支配する付点リズムの処理が素晴らしく、テンポの緩急の変化を交えながら、クライマックスへと導きます。
 
 国内仕様盤には国際ブルックナー協会会員の石原勇太郎氏の日本語解説が付属します。

 #bruckner2024について
  ウィーンを拠点とするレーベルCapriccioがブルックナー研究の第一人者でイェール音楽大学院のポール・ホークショーの監修の下、ブルックナーの全交響曲のすべての稿を録音するというプロジェクトです。
 少なからぬ曲で目下刊行が進んでいる新ブルックナー全集の楽譜が使われる予定。
 第1弾となる第6番では、出版準備中の新全集「Williamson NBG III/1: 6」を使用しています。
 指揮者には全曲を通じてマルクス・ポシュナーを、オーケストラはポシュナーの手兵リンツ・ブルックナー管弦楽団を主体にウィーン放送交響楽団も起用。
 今後は2021年11月に第8番1890年稿(ノーヴァク版)、22年1月に第0番(ノーヴァク版)、22年5月に第4番1878/80年稿(新全集KorstvedtNBG III/1: 4/2)が予定され、ブルックナー生誕200周年の2024年に完結の予定。
 ブルックナー・ファンにとっては目と耳の離せないシリーズとなりそうです。

 
 
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C5450
(3CD)
¥3100→\2890
※DVD、Blu-ray掲載済
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)、ウィーン交響楽団
 パウル・ヒンデミット(1895-1963):歌劇《画家マティス》全7場(1938)

   台本:パウル・ヒンデミット
 【CD1】1. 前奏曲:天使の協奏曲 / 2-8. 第1場 / 9-15. 第2場
 【CD2】1-6. 第3場 / 7-13. 第4場 / 14-17. 第5場
 【CD3】1-9. 第6場 / 10-14. 第7場
  マティス:画家-ヴォルフガンク・コッホ(バリトン)、
  アルブレヒト・フォン・ブランデンブルク: マインツ大司教、枢機卿-カート・ストレイト(テノール)、
  リーディンガー: 裕福な商人-フランツ・グルントヘーバー(バス・バリトン)、
  ウルスラ: リーディンガーの娘-マヌエラ・ウール(ソプラノ)、
  ハンス・シュヴァルプ: 農民反乱の指導者-レイモンド・ヴェリー(テノール)、
  レギーナ: シュヴァルプの娘-カテリーナ・トレチャコワ(ソプラノ)、
  ローレンツ・フォン・ポンマースフェルデン: マインツの司教地方代理-マーティン・スネル(バス)、
  ヴォルフガング・カピト: アルブレヒトの顧問-チャールズ・リード(テノール)、
  ジルヴェスター・フォン・シャウンブルク: 将校-オリヴァー・リンゲルハーン(テノール)、
  ヘルフェンシュタイン伯爵夫人-マグダレーナ・アンナ・ホフマン(メゾ・ソプラノ) 他
  スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮-ブランカ・ユハニャコヴァ)、
  ウィーン交響楽団、ベルトラン・ド・ビリー(指揮)

 録音:2012年12月11-12日 アン・デア・ウィーン劇場(オーストリア)
 同内容の映像商品(2021年8月27日発売予定) DVD-2.110691 Blu-ray-NBD0130V(輸入)/NYDX-50168(国内仕様)

 《画家マティス》は、ヒンデミットが16世紀ドイツの宗教画家マティアス・グリューネヴァルトを題材に台本を書き、1934年から35年にかけて作曲した全7場からなる歌劇。
 宗教改革後の16世紀初頭、ルター派の農民反乱を題材にしたそのストーリーは、作曲当時のドイツの政治体制への間接的な批判と見做され、1935年に計画されたフルトヴェングラー指揮によるベルリン初演はナチスによって禁止されてしまいました。
 ヒンデミットはこの歌劇の台本作成中から、フルトヴェングラーの求めに応じ、歌劇の素材を用いた交響曲「画家マティス」を書きあげ、これは歌劇よりも先に初演され大成功を収めました。
 しかし歌劇の上演が禁止になったことで有名な「ヒンデミット事件」が勃発。ドイツ国内外でセンセーションを巻き起こしました。

 先にリリース予定の映像と同一音源にて、ヒンデミットの重厚な音楽をじっくりお楽しみいただけます。

 
 



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 LINN RECORDS



CKD653
¥2800→\2590
ティチアーティとベルリン・ドイツ交響楽団
 ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op. 27
ベルリン・ドイツ交響楽団
ロビン・ティチアーティ(指揮)
NYCX-10238
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2020年2月17-19日 グロッサー・ゼンテザール、ベルリン、ドイツ ※国内盤には日本語解説付き

 【美演!来日公演でも好評だったティチアーティのラフマニノフ第2番】
 ティチアーティとベルリン・ドイツ交響楽団によるラフマニノフの交響曲第2番。2019年秋の来日公演で演目となっており、生き生きとして沸き立つようなフレーズ感と、小細工をせずに楽譜を丁寧に鳴らすことから生まれる美しい響きで大きな評判となりました。
 その公演からほどなく行われたセッション録音がこちらのアルバム。基本的に同じアプローチで表現はすっきりとしていながらも、聴く者には冒頭の低弦から大きな期待を持たせ、要所要所をきっちりと収め歌い上げていく様を聴き進むにつれて、大きな満足をもたらせてくれます。そしてそれは、小手先の煽りで畳みかけるようなことをしない終楽章コーダまで、裏切られることがありません。
 音楽に対する誠実さがそのまま音になったような、素晴らしい演奏となっています。カットなしのオリジナル版を使用。

 
 



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PARADIZO


古楽アンサンブル「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」の創立者、世界的チェンバリストのスキップ・センペのレーベル。
このたび代理店が変更に。
最近全然入ってこなくなっていてほとんど廃盤になったのかと思っていたが、再プレスしたのか在庫発掘したのか、今回入りづらかったものも手に入るように。
しかもかなり安くなった!


PA0001
【旧譜】
¥1900
『PARADIZO』 リコーダーと弦楽による16-17世紀の合奏曲
 1. アントニー・ホルボーン(1545-1602):パラディーゾ(天国) / ため息/2. ホルボーン: パドゥアン(パヴァーナ)/
 3. ホルボーン: ため息/4. ホルボーン: すいかずら/5. ホルボーン: パヴァン(パヴァーナ)/
 6. ホルボーン: ガリアード/7. ジョン・ダウランド(1563-1626): おお、今こそ別れねば/
 8. ダウランド: ヘンリー・アンプトン卿の葬儀/9. ホルボーン: ヘイ・ホー、休日だ/
 10. ヤーコプ・ファン・エイク(1589/90-1657):スタンディング・マスク / ラウラ */
 11. ザムエル・シャイト(1587-1654): クラント/12. シャイト: 「おお隣人ローラント」の調べによるカンツォン/
 13. シャイト: 悲しみのクラント/14. トバイアス・ヒューム(1569-1645):或るペイヴィン(パヴァーナ) **/
 15. アルフォンソ・フェラボスコ2世(1578-1628):4つの音によるパヴァン(パヴァーナ)/
 16. シャイト: パドゥアン(パヴァーナ)/17. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):ロートシェンク舞曲/
 18. シャイト: 戦いのガリアルド/19. ダウランド: ディゴリー・パイパー船長のガリアード/
 20. ヘンリー・パーセル(1659-1695):笛のためのエアー/21. ホルボーン: ミューズの涙/
 22. ホルボーン: 不寝番/23. ファン・エイク: 蛙のガリアード / クラント */
 24. ダウランド: 今はもう離れなくては/25. トーマス・モーリー(1557/58-1602):蛙のガリアード */
 26. ホルボーン: ヘイ・ホー、休日だ*リコーダー、ガンバ、チェンバロ** ガンバ独奏
  カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)、ジュリアン・マルタン(リコーダー)、
  スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル、オルガン)

 【カプリッチョ・ストラヴァガンテの美質全開!ルネサンス室内楽の多彩な魅力】
 ルネサンスからバロックにかけての合奏曲をエキサイティングに聴かせるカプリッチョ・ストラヴァガンテ。
 ここではリコーダーのジュリアン・マルタンを中心に、ヴァイオリンとガンバが入り交じる編成で1600年前後の音楽の真相に迫ります(第2の鍵盤奏者オリヴィエ・フォルタンやヴァイオリンのソフィー・ジェントらをはじめ、現在ではアンサンブル・マスク名義で活躍している名手が多数参加)。
 英国の作曲家たちによるコンソートを中心に、ドイツで活躍したウィリアム・ブレイドやドイツ三大Sと呼ばれる巨匠の一人シャイトの作品も含め、20世紀以降に金管合奏アレンジで有名になった作曲家たちも多く登場します。
 
 


PA0002
【旧譜】
¥1900
ゲオルグ・フィリップ・テレマン(1681-1767):リコーダーのための作品集
 1-7. リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55: a2
 8-10. 無伴奏フルートのための12のファンタジア より (リコーダーによる演奏)
  8. ロ短調 TWV 40: 4/9. ホ短調 TWV 40: 9/
  10. イ長調 TWV 40: 2
 11-14. リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
  弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 TWV 52: a1
ジュリアン・マルタン(リコーダー)
ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
スキップ・センペ(チェンバロ)

 録音: 2005年

 【作品の本質を踏まえた精彩鮮やかなテレマン解釈を室内楽編成で】
 テレマンがリコーダー独奏と合奏のために作曲した有名な組曲、およびヴィオラ・ダ・ガンバが独奏楽器として加わる協奏曲のほか、無伴奏フルートのためのファンタジア集から3曲を収録。
 フランスの俊才リコーダー奏者ジュリアン・マルタンの才能が最大限に発揮され、ガンバ奏者チータムの闊達な立ち回りも痛快です。
 リコーダーを軸に、バロック後期の音作りの精緻さが極小編成で味わい尽くせる1枚。
 
 


PA9003
【旧譜】
¥1900
『Duende』 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757): 鍵盤のためのソナタ集 スキップ・センペ(チェンバロ)
オリヴィエ・フォルタン(第2チェンバロ)
 1. ソナタ ホ長調 K 206/2. ソナタ ニ長調 K 443 */3. ソナタ ヘ短調 K 462/
 4. ソナタ ヘ長調 K 256/5. ソナタ ヘ長調 K 6/6. ソナタ ヘ短調 K 481/
 7. ソナタ ハ長調 K 423 */8. ソナタ ハ長調 K 513〔パストラーレ〕/
 9. ソナタ ハ長調 K 502*/10. ソナタ ロ短調 K 87/11. ソナタ 変ホ長調 K 193/
 12. ソナタ ト短調 K 8/13. ソナタ 変ホ長調 K 253/14. ソナタ ニ長調 K 490/
 15. ソナタ ニ短調 K 517/16. ソナタ ニ長調 K 492 */17. ソナタ ニ短調 K 32
  
 *=2台のチェンバロによる演奏

 使用楽器:フランス18世紀モデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器-センペ(ソロ曲)、フォルタン(デュオ曲)
 イタリア17世紀の逸名作家のモデルに基づくマーティン・スコヴロネック1959年製作の再現楽器-センペ(デュオ曲)

 【精巧なテクニックとダイナミックな解釈、センペならではのスカルラッティ選集】
 かたやフランス18世紀モデル、かたやイタリア17世紀モデル、2種の楽器を使い分けての充実のスカルラッティ作品集。
 表題のDUENDEというのはスペイン語特有の表現で、フランス語の「エスプリ」と同じように翻訳不能な「魔物」「魔の瞬間」などをあらわす言葉ですが、まさにセンペのスカルラッティ解釈は一瞬ごとの「間/魔」を見据えたかのように、精彩鮮やかな音を紡いでゆくものとなっています。
 
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PA0004
【旧譜】
¥1900
《ラ・ペッレグリーナ》 ~1589年、メディチ家の婚礼~
 《ラ・ペッレグリーナ》
  1-7. 第1インテルメディオ「天体の調和」
    作曲:マルヴェッツィ、アルキレイまたはカヴァリエーリ
  8-12. 第2インテルメディオ「ミューズたちとピエリスたちの諍い」
    作曲:マレンツィオ
  13-15. 第3インテルメディオ「アポロンと大蛇の戦い」
    作曲:マレンツィオ
  16-19. 第4インテルメディオ「悪鬼たちの領域」
    作曲:カッチーニ、マルヴェッツィ、バルディ
  20-24. 第5インテルメディオ「アリオンの歌」
    作曲:マレンツィオ、マルヴェッツィ、ペーリ
  25-29. 第6インテルメディオ「アポロンとバッコスより、リズムと調和による賜物」
    作曲: マルヴェッツィ、カヴァリエーリ
 ジョヴァンニ・デ・バルディ(1534-1612)、ジューリオ・カッチーニ(1545頃-1618)、
 クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-1599)、アントニオ・アルキレイ(1550-1612)、
 エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602)、
 ルーカ・マレンツィオ(1553/54-1599)、ヤーコポ・ペーリ(1561-1633)
 アルモニア(調和の擬人像)-ドロテー・ルクレール(ソプラノ)、
 魔女、アンフィトリテ、ジョーヴェ-モニカ・マウフ(ソプラノ)、
 パスカル・ベルタン(アルト=カウンターテナー)、
 アリオーネ-ステファン・ヴァン・ダイク(テノール)、
 ジャン=フランソワ・ノヴェリ(テノール)、アントニ・ファハルド(バス)、
 カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネサンス・オーケストラ(古楽器使用)、
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、スキップ・センペ(指揮)

 録音: 2007年5月 パレ・デ・ボザール、ブリュッセル (ライヴ)

 【16世紀末、時代を代表する音楽家たちによる贅沢な共作で歴史の一頁を飾った「オペラ前夜」の音楽劇】
 16世紀末に遡る貴重な音楽劇のひとつ《ラ・ペッレグリーナ》は、1589年にメディチ家のフェルディナンド1世がロレーヌのクリスティーヌと結婚したさい、祝宴の場で上演された6部からなる作品。
 メディチ家の祝宴音楽をとりしきっていたマルヴェッツィを中心に、若い世代ではマドリガーレの天才作曲家マレンツィオやペーリ、カッチーニ、カヴァリエーリなど、バロック音楽への扉を開いた作曲家たちも音楽を寄せています。
 オペラのような独唱中心にはならず、マドリガーレ風の重唱を中心とした小品や舞曲が並ぶ構成ですが、オペラ前夜の歴史を1589年まで遡れる点は見逃せません。
 少人数からなる声楽にあわせた編成でこの作品の真相に迫ったカプリッチョ・ストラヴァガンテの快挙。
 演奏本編を収録したCDのほか、インタビューなど作品紹介をたっぷり詰め込んだディスクが添えられています。
 


 メディチ家・・・。
 フィレンツェで銀行家からのしあがって大金持ちになって、ルネッサンス時代のフィレンツェを牛耳り、のちにトスカーナ大公国の君主となった一族。しかも一族からローマ教皇になる人も現れた。ハプスブルクやブルボンまでは強大にはならなかったけれど、ヨーロッパ史に残る名門一族。

 この頃のヨーロッパの歴史で、「これはひどいなあ」という2つの大殺戮があった。
 ひとつは、当時イタリアをめぐってフランスと神聖ローマ帝国が争っていて、教皇クレメンス7世はどちらに付くか迷っていたのだが、結果的にフランスと結んだために神聖ローマ帝国が攻め込んできて、兵隊たちがローマで暴虐と破壊の限りを尽くしたというローマ略奪。教皇クレメンス7世の判断や行動が、その暴挙を生んだ大きな要因といっていいと思う。で、その教皇クレメンス7世が、メディチ家出身の人だった。
 もうひとつはその45年後、フランスでの宗教戦争の中で起きた「聖バーソロミューの虐殺」。あのパリで、カトリックの信者がプロテスタントの信者およそ4000人を大量虐殺したという事件。その首謀者はメディチ家からフランス王に嫁いで来たカトリーヌ・ド・メディシスだったという。
 もちろんメディチ家だけが悪いわけではないんだろうけれど、重要なところでその名が出てくるメディチ家。
 もっと言えば、ドイツの人口が半分以下になったという史上最悪の三十年戦争を引き起こしたのは、ずっと遠因をたどれば、とんでもない浪費の果てに「免罪符」を発行してドイツの人々を苦しめたローマ教皇レオ10世だったといえるかもしれないが・・・彼もメディチ家だった。
 さらに言えば、フランスの絶対王朝を築き贅沢の限りを尽くしたルイ14世。おじいさんのアンリ4世は名君だったが、おばあさんはメディチ家から来たマリー・ド・メディシス。ブルボン一族の浪費癖はその血から来るのか?フランス革命を引き起こした遠因もそこにあるような気がするのは店主だけか?
 なんにせよヨーロッパの歴史の要所要所で顔を出す。メディチ家・・・。

 しかしそのメディチ家、芸術の熱心な擁護者としても知られる。フィレンツェやローマでルネッサンスの花が咲いたのは間違いなくメディチ家のおかげ。
 そして彼らは音楽を愛した。先ほどのアンリ4世とマリー・ド・メディシスの結婚式のために作られたペーリの「エウリディーチェ」は、ご存知のように現存する最古のオペラである。その上演をもってバロック音楽の歴史は幕を開けるとも言われる。

 で、このCD。
 メディチ家最後の繁栄をもたらした男、フェルディナンド・デ・メディチの結婚式で行われた音楽劇の幕間音楽。先ほど紹介した「エウリディーチェ」の上演の10年前。しかしすでにルネッサンスのポリフォニー音楽は影を潜めつつあり、一足先にバロック音楽の香りを味わえる。当時最も進んだ音楽を生み出していたのがこのメディチ家だったのだろう。
 ヨーロッパのさまざまな歴史を形作ったメディチ家が、その一方でクラシック音楽の重要な歴史をも形作っていたという、その一端を見ることのできる貴重なアルバム。(店主視聴記より)


 


PA0005
(CD+DVD)
【旧譜】
¥1900
『無言劇』 ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):クラヴサン作品集 スキップ・センペ(クラヴサン)
オリヴィエ・フォルタン(第2クラヴサン)
 ト長調とト短調の組曲
  1. エンハーモニック(異名同音)(1728)/2. ムニュエ(メヌエット)(1728)/
  3. ラ・ドフィーヌ(王太子妃)(1747)
 クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
  4. ラ・クリカン(1741)/5. ラ・リヴリ(1741)/
  6. アフリカの奴隷の歌(『優雅なインドの国々』、1734)
 イ長調とイ短調の組曲
  7. プレリュード(1706)/8. アルマンド(1728)/9. クラント(1728)/
  10. サラバンド(1728)/11. ラ・トリオンファント(勝ち誇る女)(1728)
 ニ短調の組曲
  12. ミューズたちの戯れ(1724)/13. 一つ目巨人(1724)
 クラヴサン合奏曲(2台のクラヴサンによる)
  14. ラ・フォルクレ(1741)/15. ラ・キュピ(1741)/
  16. ラ・パントミーム(無言劇)(1741)

 (クラヴサン)使用楽器: 18世紀フランスのモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器
 (第2クラヴサン)使用楽器: 18世紀フランスのモデルに基づくエミール・ジョバン1983年製作の再現楽器
 録音: 2006年
 ※18世紀に建てられたパリのサロンでの演奏を数曲収録。無観客。
 ※NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。

 【ラモーの鍵盤楽器における個性を、巨匠レオンハルトも愛した製作家たちの楽器で】
 Paradizoの自然派録音が冴えるクラヴサン(チェンバロ)・アルバム。クープランを18世紀のドビュッシーとするならさしずめラヴェルに相当する存在ともいえるラモーの、4つの鍵盤作品集から名曲を厳選。
 本来クラヴサン独奏にヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏がつく『クラヴサン合奏曲集』からの作品は、オリヴィエ・フォルタンとの息の合った2台のクラヴサンでの演奏が楽しめます。
 17世紀の伝統の延長線上ともいえる最初の曲集からすでに現れつつあった個性がどう開花してゆくのか。
 のちに「無言ではない劇」オペラの大家にもなったラモーの、言葉のない音作りの世界を堪能できる1枚です。
 
 


PA0006
(CD+DVD)
【旧譜】
¥1900
マラン・マレ(1656-1728)、サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701):ヴィオール作品集
 マレ:『ヴィオール曲集 第3集』-ハ短調の組曲
  1. プレリュード(123)/2. ファンタジアとドゥーブル(124/125)/
  3. アルマンド(126)/4. クラント(127)/5. 荘重なサラバンド(128)/
  6. ジグ(129)/7. ロンド(130)/8. ムニュエ(メヌエット)(133)
 サント=コロンブ師: 第48コンセール
  9. ラ・ラポルテ/10. ラ・ベル(美しさ)ラポルテのパサカーユ(パッサカリア)/
  11. シャコンヌ・ラポルテ
 マレ: 『ヴィオール曲集 第5集』-ト短調の組曲
  12. プレリュード(63)/13. アルマンド「ラ・マリアンヌ」(70)/
  14. ジグ「ラ・パゴド(東洋寺院の塔)」(67)/15. サラバンド(66)
 マレ: 『ヴィオール曲集 第3集』および『ヴィオール曲集 第5集』-ト調の組曲
  16. プレリュード(92)/17. アルマンド「ラ・マニフィーク」とドゥーブル(96/97)/
  18. クラント(98)/19. 荘重なサラバンド(99)/20. 英国風のジグ(100)/
  21. ジグ「ラ・プレシューズ(気取り)」(77)/22. バドミントン遊び(87)/23. シャコンヌ(83)
 マレ: 『ヴィオール曲集 第1巻』より
  24. 二つのヴィオールのためのサラバンド ニ短調(69)
 ※カッコ内の数字はマレの各曲集における通し番号
  ジョシュ・チータム(6弦&7弦バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
  ジュリアン・レオナール(第2バス・ド・ヴィオール、通奏低音)
  スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕)

 録音: 2008年
 付属DVD-
 ※18世紀に建てられたパリのサロンでの演奏を数曲収録。無観客。
 ※NTSCとPALが両面になったデュアル・ディスクですので、再生時には、「NTSC」と書かれた面を上にしてプレイヤーにセットしてください。

 【選曲の妙が光る17世紀と18世紀のコントラスト、フランス・ヴィオール芸術の粋ここに】
 映画『めぐりあう朝』のモデルとなった音楽家師弟、サント・コロンブ師とマレに光を当てたプログラム。
 マレは17世紀の偉大な弦楽器演奏の伝統をひくサント・コロンブから多くを学びながら独特な作風で18世紀までフランスのヴィオール芸術を生き延びさせた名匠ですが、ここではあえて後期の通奏低音つき作品を中心に選び、二つのヴィオールが対等な対話をくりひろげる17世紀のサント・コロンブ師の作品とのコントラストを明確に打ち出してゆきます。
 その後で最後に師匠直系ともいえる最初期のヴィオール二重奏を収録するというプログラムも絶妙。
 カプリッチョ・ストラヴァガンテで通奏低音を支える名手でもあるジョシュ・チータムの妙技が隅々まで冴え渡り、センペの通奏低音奏者としての腕前もぞんぶんに味わえる、フランスを活動拠点とするプレイヤーたちならではの機知と洞察に富んだ名演。
 

 音がいいらしい。
 PARADIZOといえば以前聴いた「メディチ家の結婚式の音楽劇アルバム」。その臨場感あふれるサウンド。そしてその中になんというか、まるで当時の時代に迷い込んだかのような人間くさい(温かさだけでない)要素がある。
 その新作がガンバ音楽。マレとサント=コロンブという師弟の音楽。こうしたCDの場合、演奏ももちろんだが、音質がその良し悪しを大きく左右する。ただ「いい音」といっても乾きすぎたクリアなだけの音でも駄目だし、音が濁りっぱなしのウェットな音質でも耳が疲れる。とすると、先日のあの臨場感と人間くささをともに味あわせてくれたPARADIZOのリリースなら非常に期待が持てる。代理店担当者も「ヴィオラ・ダ・ガンバの音色がしっとりとした質感で美しくとらえられており、CDの冒頭から背筋がゾクっとしました」と語る。チートハムの演奏ももちろんだが、そのサウンドに注目したアルバム。



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PA0007
【旧譜】
¥1900
『フランスの作品を集めて』 ~バロックとロココのクラヴサン音楽家たち~ スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕)
 1. ルイ・マルシャン(1669-1732)プレリュード -『クラヴサン曲集 第1巻』(1699)より
 2. ジャック・デュフリ(1715-1789): ラ・ド・ベロンブル -『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 3. デュフリ: レ・グラース(装飾)-『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 4. デュフリ: ラ・フェリクス -『クラヴサン曲集 第2巻』(1748)より
 5. デュフリ: ロンド -『クラヴサン曲集 第1巻』(1744)より
 6. マルシャン: シャコンヌ -クラヴサン曲集 第1巻(1699)より
 7. アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789): ロンド「不屈」-『クラヴサン曲集』(1751)より
 8. デュフリ: ロンド「ラ・フォルクレ」-『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 9. クロード=ベニーニュ・バルバストル(1727-1799):
  ジグ「ラ・リュジェアック」-『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
 10. デュフリ: シャコンヌ -『クラヴサン曲集 第3巻』(1758)より
 11. ミシェル・コレット(1709-1795):レゼトワール(星々)-『クラヴサン曲集 第1巻』(1734)より
 12. バルバストル: ラ・シュザンヌ -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
 13. ジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ(1705-1755):
  アルマンド -『クラヴサン曲集 第1巻』より(1746)
 14. バルバストル: ラ・デリクール -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
 15. バルバストル: 序曲「ラ・ド・カーズ」 -『クラヴサン曲集 第1巻』(1759)より
 16. デュフリ: ロンド「ラ・ポトゥアン」-『クラヴサン曲集』より(1746)
 17. ロワイエ: スキタイ人の行進 -『クラヴサン曲集 第1巻』より(1746)

 録音: 2006年
 使用楽器: フランス18世紀のモデルに基づくブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器

 【クラヴサン音楽の充実と爛熟。ロココへ向かう時期の豪奢な響きをたっぷりと】
 太陽王ルイ14世が君臨した17世紀後半、数々のクラヴサン奏者=作曲家たちの活躍により大いに発展したフランスの鍵盤音楽様式。
 その後イタリア音楽との出会いを経て18世紀には豪奢でオーケストラ的な響きも聴かれるようにになります。
 古典派前夜、ピアノ登場直前のそうした豊穣な音世界を、細やかさと柔和さを意識したセンペの名解釈で存分に味わえます。


 フランス・バロックの鍵盤楽器作品は、流麗に流れすぎて店主のようにガツガツした貧乏根性の人間にはどうも上品過ぎる。
 なのであまり好き好んで聴かない。
 で、今回のセンペのPARADIZO新譜。前作のラモーの続きか、またもやフランス・バロック一色できた。ラモーは悪くはなかったが、今言ったように店主のような男には上品過ぎた。
 ということで今回の「フレンチ・コレクション」というアルバムにもそれほど過大な期待はかけていなかった。
 ところが始まるや、なんとも情熱的な音楽があふれ出した。
 魅力的なのはデュフリ(1715年 - 1789年)の作品。ヴェルサイユ宮廷クラヴサン楽派の最後の巨匠といわれている人だが、革命前夜のヴェルサイユ宮殿は仕事探し中のモーツァルトにさえ「あんなとこ行くかい」と言われるほど落ち目だったはずだが、そうは言ってもこういう粋で洒脱な音楽家がたくさん生き残っていたのだ。
 その後は穏健な作品がいくつか並ぶが、ふと気づくとまた素敵な曲が流れてくる。クロード・バニニュ・バルバストル(1724年 - 1799年)の作品もそう。非常にアグレッシヴで情熱的。上品なだけと思っていたフランス・バロックの鍵盤音楽のイメージをガラリと変えてくれる。
 しかしそれらは序章に過ぎなかった。とてつもない曲が最後に待っていたのである。
 パンクラス・ロワイエの「スキタイ人の行進」。
 後でわかったが、知る人ぞ知る名曲らしい。実際名曲。まったくもって名曲。とんでもない名曲。あまたあるバロックの鍵盤音楽の中でも、間違いなくそのカッコよさでいったらトップ・クラスの名曲。バッハの「イタリア協奏曲」と比べても全然見劣りしない。いやもっともっと過激。いきなり始まった瞬間からその壮絶な雰囲気に身を乗り出して聴いてしまうこと間違いなし。しかもその最初の勢いだけで終わらず、途中からフランス風のかっこいい展開になる。これがまたしびれる。センペも水を得た魚のように、嬉々と弾きまくっている。こんな名曲を与えられたらそりゃあチャンバロ奏者として身震いするだろう。
 パンクラス・ロワイエは1705年トリノ生まれで、20歳のときにフランスに移りルイ15世の子供の音楽教師となり、そこから這い上がって晩年には王室音楽監督、王立歌劇場管弦楽団の監督に任命されたという。すでにフランス王国自体は斜陽の兆しを見せ始めている時代だが、ロワイエの音楽はまさしく彼が生まれ育ったイタリアの太陽の光のようにまぶしく熱く劇的。フランス・バロックの鍵盤音楽は上品に過ぎる、なんて今後二度と口にしません。
 それにしてもこんなすごい曲がまだまだあるのだなあ・・・。食わず嫌いはいかんね。もしよかったらだまされたと思って聴いてみて。(店主視聴記より)


 
 


PA0008
【旧譜】
¥1900
『ANTICO / MODERNO 古いもの、新しいもの』~イタリア・ルネサンスのマドリガーレにもとづく器楽装飾芸術
 1. ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594)/
  フランチェスコ・ロニョーニ(生年不詳-1626以降)編(1620): 私の恋人は美しい
 2. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)/リッカルド・ロニョーノ(1550頃-1620以降)編(1592): 別れのとき
 3. ジョスカン・デプレ(1440頃-1521)/1504年以前の声楽作品によるリコーダー合奏: 主よ、あなたに望みをかけます
 4. ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降)/ドロン・シャーウィン編(2009): 甘き思い出
 5. ジャック・アルカデルト(1505頃-1568)/ディエゴ・オルティス(1510頃-1576)編(1553): おお、幸福なわたしの両目
 6. アルカデルト/ヴィンチェンツォ・ルッフォ(1508頃-1587)編(1564): おお、幸福なわたしの両目
 7. サンドラン/ルブリンのヤン(生歿年不詳、16世紀中盤に活躍)編(1537-48): 甘き思い出
 8. サンドラン/1538年の声楽作品によるガンバ合奏: 甘き思い出
 9. ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548)/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏: 婦人よ、この愛をあなたに捧げます
 10. デ・ローレ/ドロン・シャーウィン編(2009): 別れのとき
 11. デ・ローレ/1582年の声楽作品によるガンバ合奏: 別れのとき
 12. パレストリーナ/ロニョーニ編(1620): 丘は緑に
 13. デ・ローレ/ジローラモ・ダッラ・カーザ(生年不詳-1601)編(1584): 青空がかおをみせる時
 14. デ・ローレ/ジョヴァンニ・バティスタ・スパーディ(生歿年不詳、17世紀前半に活躍)編(1609): 別れのとき
 15. マルケット・カーラ(1470-1525)/1517年の声楽作品によるリコーダー合奏: 心のなかで歌おう
  フォリアーノ/1500年頃の声楽作品によるリコーダー合奏: 婦人よ、この愛をあなたに捧げます(リプライズ)
 16. パレストリーナ/ドロン・シャーウィン編(2009): わたしは傷ついた
 17. パレストリーナ/バルトロメオ・セルマ・イ・サラベルデ(1595-1638以降)編(1638): 丘は緑に
 18. カーラ/アンドレア・アンティーコ(1480頃-1538)編(1517): 心のなかで歌おう
 19. サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出
 20. サンドラン/オルティス編(1553)甘き思い出(別ヴァージョン)
 21. オルランドゥス・ラッスス(1532-1594)/ドロン・シャーウィン編(2009): スザンナはある日
  ドロン・シャーウィン(木管コルネット)、ジュリアン・マルタン(リコーダー)
  ジョシュ・チータム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、スキップ・センペ(チェンバロ、ヴァージナル)
  フランソワーズ・ジョアネル(ハープ)、カプリッチョ・ストラヴァガンテ(ガンバ合奏&リコーダー合奏)

 録音: 2009年

 【ルネサンスからバロックにかけての器楽芸術の真骨頂!装飾演奏の猛者たちが織りなす至芸】
 ルネサンス末期からバロック初期にかけ、器楽奏者たちは優れた歌唱技術を誇る歌手たちの技芸に負けじと大いに腕を磨き、即興で装飾を盛り込んで演奏する技法を飛躍的に発展させました。
 そんな時代の作法を身につけ世界的に活躍する現代の精鋭古楽器奏者たちが、400-500年前の音楽の生々しい実像をありありと蘇らせてくれます。
 「甘き思い出」「別れの時」など、この種の変奏の原曲として名高い作品を網羅した選曲も絶妙です。
 
 


PA0010
【旧譜】
¥1900
『宮廷舞踏の作法』 ~ルネサンスとバロックの舞踏劇
 第1部
  1. マラン・マレ(1656-1728): 序曲 ~歌劇《アルシオーヌ》より
  2. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687): 「夜」のためのプレリュード~舞踏劇《愛の勝利》より
  3. マレ: 牧神たちと森の精たちのエール ~歌劇《アルシオーヌ》より
  4. リュリ: 序曲 ~歌劇《ロラン》より
 第2部
  5. リュリ: 悪鬼たちのエール ~歌劇《アルセスト》より
  6. リュリ: 序曲 ~歌劇《アティス》より
  7-11. リュリ: ディヴェルティスマン《魔法の島の喜び》 より
   7. 序曲 8. 第1のアントレ
   9. オーボエによる、牧羊神とその取り巻きのための行進曲
   10. 半羊神とモロンの場面
   11. 王が食卓に向かう時のための、弦楽合奏とリコーダー群によるロンド
  12. リュリ: パサカーユ ~歌劇《アルミード》より
 第3部
  13. ウィリアム・ブレイド(1560-1630): 6声のパドゥヴァーナ
  14-17. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)『テルプシコーレ』より
   14. ヴォルト(CCX) 15. クラント(LXV) 16. クラント(LXIV) 17. クラント(CXXXVI)
  18. ルイージ・ロッシ(1597頃-1653): ファンタジア「オルフェオの涙」
 第4部
  19. リュリ: 序曲 ~《ヴェルサイユの大ディヴェルティスマン》より
  20. ゲオルク・ムファット(1653-1704): サンフォニー ~組曲「不寛容」より
  21. リュリ: 3人の魔法使いのアントレ ~ディヴェルティスマン《愉快な牧歌劇》より
  22. ムファット: サラバンド ~組曲「不寛容」より
  23. リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いのエール
  24. ムファット: シャコンヌ ~組曲「不寛容」より
  25. リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ
 カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)、
 スキップ・センペ(指揮、クラヴサン〔チェンバロ〕)、オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)、
 ユディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ)-23、
 ベンジャミン・アルンニ(バリトン)-10、23、アラン・ビュエ(バス)-10、23

 録音: 2010年8月 フレデンブルク、レイツヘ・レイン、ユトレヒト(ライヴ)

 【宮廷舞踏の粋を、本場フランス古楽界の精鋭陣とともに】
 「王の24人のヴァイオリン」とは17世紀のフランス王室で、宮廷舞踏や音楽劇に起用されていた24人の楽員からなる弦楽合奏団のこと。中音域や低音域まで含めたヴァイオリン属の演奏者が24人、という意味で、ここではヴェルサイユ・バロック音楽センター監修のもと、大小のヴィオラをはじめルイ14世時代に使われていたモデルの楽器が復元製作されて使われています。
 これらにリコーダーやオーボエ属の楽器を加えた当時の編成をフランス古楽界の名手たちが再現。古い伝統をひくルネサンス期の作品を適宜加えながら、17世紀フランスを鮮やかに蘇らせる選曲と解釈が映える、自ら舞踏家でもあったルイ14世の宮廷にタイムスリップするような1枚です。
 
 


PA0011
【旧譜】
¥1900
『舞踏の神テルプシコーレ』 ~
 ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621)とウィリアム・ブレイド(1560-1630)の舞踏音楽

  第1部
   1. プレトリウス: パッサメーゼ(286)/2. プレトリウス: ガリアルド(285)/
   3. プレトリウス: 酒神のバレ(278)/4. プレトリウス: 水夫たちのバレ(280)/
   5. プレトリウス: ガリアルド(307)/6. プレトリウス: ガリアルド(287)/
   7. プレトリウス: バレ(246) / ブレイド: スコットランドの舞曲(1617/16)
   8. プレトリウス: 雄鶏たちのバレ(254)
   9. プレトリウス: ベツレヘムに嬰児がお生まれになり-『シオンのミューズ』より
  第2部
   10. プレトリウス: バレ(260)/
   11. プレトリウス: ポワトゥーのブランル(2-1, 2-3) / ポワトゥーのブランル・ドゥーブル(9-3)/
   12. プレトリウス: エスパニョレット(26)/13. ブレイド: パドゥヴァーナ(1614/1)/
   14. ブレイド: ガリアルト(1614/1)/15. 作者不詳: ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき/
   16. プレトリウス: 松明のブランル(15)/
   17. プレトリウス: 嬰児がわたしたちにお生まれになった-『シオンのミューズ』より
  第3部
   18. ブレイド: カンツォン(1609/5)/19. ブレイド&ロバート・ベイトマン: ナデシコの花(1607/44)/
   20. ブレイド: パドゥヴァーナ(1614/21)/21. ブレイド: アルマンド(1609)/
   22. ブレイド: ガリアルト(1614/9)/23. プレトリウス: ブーレ(32)/
   24. プレトリウス: ガヴォット(1/1, 2)/25. プレトリウス: 喜びに湧け、シオンの娘よ-『シオンのミューズ』より
  第4部
   26. ブレイド: パドゥヴァーナ(1614/8)/27. ブレイド: アルマンド(1609/2)/
   28. プレトリウス: スパニョレッタ(27/2)/29. プレトリウス: クラント(64)/
   30. ブレイド: ガリアルト(1609/14)/31. プレトリウス: 村のブランル(14/5)/
   32. プレトリウス: ヴォルト(210)/33. クラント(65)/
   34. ヘッセン方伯モーリッツ(1572-1632): ヴィルヘルム・コイデル氏のパドゥヴァーナ/
   35. アントニー・ホルボーン(1545-1602): ヘイ・ホー、休日だ(1599)/
   36. ジョン・ベネット(1575頃-1614): 美の女神に仕える鳥たち
 カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネサンス・オーケストラ(古楽器使用)
 スキップ・センペ(ヴァージナル、ティオルビーノ、指揮)

 録音: 2011年

 【ルネサンス・ダンスの集大成!ドイツと英国をなだらかに繋ぐ豊穣な合奏音楽の世界】
 16世紀のフランスで発達した宮廷舞踏は、ユグノー戦争の混乱を避けてフランスを離れた音楽家たちによってドイツ語圏にも伝わりました。
 ここでは中部ドイツで活躍したプレトリウスが、そうしたフランス人たちから学んだことの集大成である合奏曲集『テルプシコーレ』を中心に、ハンブルクやベルリンで活躍した英国人ブレイドのいくつかの曲集からも選曲。
 ヴァイオリン、リコーダー、木管コルネット、サックバットなど多彩な古楽器の響きとともに400年前の豪奢な響きをたっぷり味わえます。
 
 


PA0012
(5CD)
【旧譜】
¥4900
『21世紀の覚書』~スキップ・センペとカプリッチオ・ストラヴァガンテの歩み~
 【DISC 1】 ルネサンスの器楽芸術
  1. ミヒャエル・プレトリウス(1569/73-1621): パッサメーゼ(286)
  2. ジョン・ダウランド(1563-1626)パドゥアン(パヴァーナ)
  3. アントニー・ホルボーン(1545-1602): パラディゾ(天国)/ため息
  4. ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594):
   わたしの恋人は美しい(ロニョーニ編、1620)
  5. ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):主よ、あなたに望みをかけます(器楽による演奏)
  6. ジョン・ベネット(1575頃-1614): 美の女神に仕える鳥たち
  7. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):別れのとき(ドロン・シャーウィン編、2009)
  8. ザムエル・シャイト(1587-1654): 悲しみのクラント
  9. ダウランド: 涙のパヴァーン(ウィリアム・ランドール編曲による鍵盤独奏版)
  10. ウィリアム・バード(1539/43-1623): プレルディウムとグラウンド
  11. バード: パヴァーン「ウィリアム・ピーター卿」 ~『ネヴィル夫人の曲集』より
  12. バード: 女王陛下のアルメイン/ヒュー・アシュトンのグラウンド(MB 20)
  13. ジョン・ブル(1562/63-1628): エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB 87)
  14. バード: 6声のファンタジア
  15. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編:フィリップスのパヴァーン
  16. ダウランド/モーリー編: ディゴリー・パイパー船長のガリアード
  17. ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548): 婦人よ、この愛をあなたに捧げます
  18. デ・ローレ: 別れのとき(器楽による演奏)
  19. 作者不詳: ダフネが、美しきポイボスの元を去ったとき
  20. ウィリアム・ブレイド(1560-1630): パドゥヴァーナ(1614/8)
  21. プレトリウス: たいまつのブランル(15)
  22. ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降): 甘き思い出(器楽による演奏)
 【DISC 2】 イタリア・バロックとその周辺
  1. ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/57-1612): カンツォン第2番
  2. クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-1599):
   30声の「おお幸運に恵まれた日よ」 ~『ラ・ペッレグリーナ』より
  3. マルヴェッツィ: 6声のシンフォニア ~『ラ・ペッレグリーナ』より
  4. マルヴェッツィ: 6声の「いとも愛らしきシレーナたちよ」~『ラ・ペッレグリーナ』より
  5. ヘンリー・パーセル(1659-1695): パヴァーン 変ロ長調
  6. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): アリアンナの嘆き
  7. モンテヴェルディ: 西風が戻ってきた~『第6マドリガーレ集』(1614)より (器楽による演奏)
  8. ビアージョ・マリーニ(1594-1663): ソナタ「ラ・ヴァリアータ(変化)」
  9. アントニオ・デ・カベソン(1510-1566): 装飾音付のパバーナ
  10. エルナンド・デ・カベソン(1541-1602): 甘き思い出(鍵盤独奏版)
  11. カベソン: 「牛を見張れ」による変奏曲
  12. ジャック・アルカデルト(1507-1568): 白く愛おしき白鳥
  13. ホルボーン: パヴァーン「葬送」
  14. パーセル: 笛のためのエアー
  15. カベソン: 騎士の単旋律歌による変奏曲
  16. ルーカ・マレンツィオ(1553/54-1599): 18声の「おおペトロの娘たちよ」~『ラ・ペッレグリーナ』より
  17. マルヴェッツィ: 6声の「麗しく、美しき静謐の君」~『ラ・ペッレグリーナ』より
  18. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602):
   おお、なんと新たな奇蹟が ~『ラ・ペッレグリーナ』より
 【DISC 3】 バロック作品集
  1. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
   前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545(2台のチェンバロによる演奏)
  2. バッハ: ラルゴ イ短調 ~オルガン独奏のためのトリオ・ソナタBWV 529より(ヴァイオリンとチェンバロによる演奏)
  3. ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
   ポロネーズ~リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55: a1より
  4. バッハ: サラバンド ~イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV 807より
  5. テレマン: 喜び~リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調 TWV 55: a1より
  6. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757): 鍵盤独奏のためのソナタ ニ長調 K 443
  7. パーセル: グラウンド上に3声で
  8. バッハ: アダージョ・エ・ピアーノ・センプレ ~チェンバロ協奏曲 第2番 ニ長調 BWV 1054より
  9. バッハ: チャコーナ(シャコンヌ) ~無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
   ニ短調より(チェンバロ独奏による演奏)
  10. ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
   ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ Op.6-1
  11. D.スカルラッティ: 鍵盤独奏のためのソナタ ホ長調 K 206
  12. パーセル: 6声のイン・ノミネ
  13. パーセル: 7声のイン・ノミネ
  14. カルロ・ファリーナ(1600頃-1639):
   酔狂なる奇想の曲(カプリッチョ・ストラヴァガンテ)、またはひとときの音楽の集い
 【DISC 4】 クラヴサンまたはヴァージナルのための音楽
  1. ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/02-1672):
   アルマンド ハ長調 ~『パルヴィル写本』より
  2. ルイ・クープラン(1626頃-1661): パサカーユ ハ長調 ~『ボーアン写本』より
  3. L.クープラン: フローベルガー氏に倣ったプレリュード ~『ボーアン写本』より
  4. フランソワ・クープラン(1668-1733): プレリュード イ長調~『クラヴサン奏法』(1716)より
  5. F.クープラン: サラバンド「危険」 ~『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)より
  6. F. クープラン: 2台のクラヴサンのためのアルマンド~『クラヴサン曲集 第2巻』(1716・17)より
  7. ジャック・デュフリ(1715-1789): ラ・ド・ベロンブル ~『第3クラヴサン曲集』(1758)より
  8. アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編:
   ラ・コタン ~『クラヴサン曲集』(1747)より
  9. デュフリ: ロンドー ~『第1クラヴサン曲集』(1744)より
  10. ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691):
   シャンボニエール氏のトンボー ~『クラヴサン曲集』(1689)より
  11. F.クープラン: プレリュード 変ロ長調 ~『クラヴサン奏法』(1716)より
  12. 伝シャンボニエール: プレリュード(フローベルガー氏の模倣)
  13. シャンボニエール: パヴァーヌ「神々の対話」 ~『クラヴサン曲集』(1670)より
  14. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編: サラバンド「ラ・ドーボンヌ」~『クラヴサン曲集』(1747)より
  15. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)/ダングルベール編:
   《アルミード》のパサカーユ~『クラヴサン曲集』(1689)より(2台のクラヴサンによる演奏)
  16. ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764): ラ・ドフィーヌ
  17. ラモー: エンハーモニック ~『新しいクラヴサン曲集』(1728)より
  18. A.フォルクレ/J-B.フォルクレ編: ラ・ラモー ~『クラヴサン曲集』(1747)より
  19. ラモー: ラ・リヴリ ~『クラヴサン合奏曲集』(1741)より(2台のクラヴサンによる演奏)
  20. F.クープラン: 寵姫 ~『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)より
 【DISC 5】 フランス・バロックの世界
  1. F.クープラン: サラバンド ~『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
  2. F.クープラン: エール・ド・クール「西風がこの場を穏やかにし」
  3. リュリ: トルコ人たちの儀式のための行進曲 ~『町人貴族』より
  4. マラン・マレ(1656-1728): プレリュード ト短調 ~『ヴィオール曲集 第3巻』(1725)より
  5. F.クープラン: ルール ~『趣味の融合』第8コンセール(劇場趣味のコンセール)より
  6. マレ: バドミントン遊び ~『ヴィオール曲集 第5巻』(1725)より
  7. F.クープラン: パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」 ~『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)より
  8. リュリ: 序曲 ~歌劇《アティス》より
  9. サント=コロンブ師(1630/40-1691/1701): シャコンヌ「ラポルテ」
  10. アンドレ・カンプラ(1660-1744)&アンドレ=カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):
   わたしの両目は ~舞踏劇《優雅なヨーロッパ》より
  11. マレ: 牧羊神たちと森の精たちのエール ~歌劇《アルシオーヌ》より
  12. リュリ: 「夜」のためのプレリュード ~舞踏劇《愛の勝利》より
  13. ミシェル・ド・ラ・バル(1675頃-1745): 心が、そのとき ~舞踏劇《諸芸術の勝利》より
  14. リュリ: 半羊神とモロンの場面 ~ディヴェルティスマン《魔法の島の喜び》より
  15. リュリ: パサカーユ ~歌劇《アルミード》より
  16. ゲオルク・ムファット(1653-1704): サンフォニー ~組曲「不寛容」より
  17. マレ: 荘重なサラバンド ト長調 ~『ヴィオール曲集 第3巻』より
  18. マレ: シャコンヌ ~『ヴィオール曲集 第5巻』より
  19. リュリ: トルコ人たちの儀式のための行進曲(リプライズ) ~『町人貴族』より
  20. リュリ: 序曲 ~歌劇《プシシェ》より
  21. カンプラ: 眠りの場面 ~舞踏劇《優雅なヨーロッパ》より
  22. マレ: ファンタジアとドゥーブル ~『ヴィオール曲集 第3巻』より
  23. リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ/3人の魔法使いたちのエール~ディヴェルティスマン《愉快な牧歌劇》より
  24. ムファット: サンフォニー ~組曲「不寛容」より/
   リュリ: 魔法使いたちのシャコンヌ(リプライズ) ~ディヴェルティスマン《愉快な牧歌劇》より
 カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)、
 スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、ヴァージナル)、
 オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン)、ジュリアン・マルタン(リコーダー)、
 ドロン・シャーウィン(木管コルネット)、ソフィー・ジェント、シモン・ヘイエリック(ヴァイオリン)、
 ジェイ・ベルンフェルド、ジョシュ・チータム(ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)、
 マイク/フェントロス(リュート、ビウエラ)、
 ドロテー・ルクレール、モニカ・マウフ、カリーナ・ゴーヴァン、ユディト・ヴァン・ワンロイ(ソプラノ)
 ギユメット・ロランス(メゾ・ソプラノ)、他 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)

 録音: 1992-2013年

 【精鋭アンサンブルとソリストたちの軌跡を詰め込んだ豪華5枚組】
 カプリッチョ・ストラヴァガンテが録音してきた数々のディスクから、五つのテーマに合わせてトラックを厳選、丁寧な曲順で組み上げられたアンソロジー。
 このアンサンブルにどんなソリストたちが参加してきたかも含め、四半世紀以上にわたる古楽シーンの歩みを概観しながらバロック以前の芸術世界を堪能できる好企画となっています。
 収録曲の7、8割はParadizoレーベルの既発アルバムからのものですが、DeutscheHarmonia MundiやAstree/Naive、Alphaなど他のレーベルで制作された音源も適宜収録されています。
 縦長の豪華ブックレットには彼らの歴史を物語る写真も満載。
 
 


PA0013
【旧譜】
¥1900
『ラモーの葬儀 1764年9月27日、パリ』 ~ジャン・ジル: 死者のためのミサ曲(レクイエム)
 ジャン・ジル(1668-1705):『死者のためのミサ曲』(レクイエム)1764年版
  編曲(伝)-フランソワ・ルベル(1701-1775)、フランソワ・フランクール(1698-1787)
   1. 入祭唱/2. キリエ/3. ラモー追悼 グラヴマン ~歌劇《ダルダニュス》より/
   4. 昇階唱1/5. 昇階唱2/6. 奉献唱/7. サンクトゥス/
   8. ラモー追悼「悲しく目を覆い」~歌劇《カストールとポリュクス》より/
   9. 聖体奉挙/10. ベネディクトゥス/11. アニュス・デイ/12. 聖体拝領/
   13. ラモーの永遠の眠り たおやかなロンド ~歌劇《ダルダニュス》より/
   14. ラモー讃 冥府の霊たちのエール ~歌劇《ゾロアストル》より
 ユディト・ヴァン・ワンロイ(ソプラノ)、
 ロバート・ゲチェル(オートコントル〔高音テノール〕)、フアン・サンチョ(テノール)、
 リザンドロ・アバディ(バス)、ヤス・モイシオ(オーボエ)、
 カプリッチョ・ストラヴァガンテ「王の24人のヴァイオリン」(古楽器使用)、
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、スキップ・センペ(指揮)

 録音: 2014年5月、シント・ワルビュルハ教会、ブリュッヘ、ベルギー

 【ラモー歿後250周年で制作された、傑作の貴重な版による葬儀の再現】
 フランス18世紀を代表する遅咲きの巨匠ラモーは、齢50を越えた頃から作曲しはじめたオペラの分野で絶大な人気を誇り、丁度モーツァルト父子がパリを訪れた1764年の逝去は大きな話題となりました。
 9月27日に行われた追悼式では、作曲者当人が亡くなって半世紀以上が過ぎていながら人気が衰えていなかった南仏の巨匠ジルの名曲『レクイエム』がとりあげられ、当時フランス王室アカデミーの歌劇場で活躍していた2人の大御所作曲家が楽譜に手を入れた版で上演されました。
 同年コレットが編曲した版よりも早く成立したこの貴重なヴァージョンを、名匠ヘレヴェッヘの合唱団でもあるコレギウム・ヴォカーレ・ヘントと俊英団体カプリッチョ・ストラヴァガンテが復活演奏。
 作曲家歿後250周年を記念するにふさわしい充実したライヴとなっており、フランス18世紀音楽の深みを実感できる名演です。
 
 


PA0014
【旧譜】
¥1900
『2台のチェンバロによるバッハ作品集』 スキップ・センペ(チェンバロ)
オリヴィエ・フォルタン(チェンバロ)
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  1-2. オルガン独奏のための前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545
  3. ラルゴ ハ長調 ~無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番 BWV 1005 より
  4. アダージョ ニ短調 ~チェンバロ独奏のための協奏曲 BWV 974
   (A.マルチェッロのオーボエ協奏曲による)より
  5. 鍵盤独奏のためのアダージョ ト長調 BWV 968
  6-7. オルガン独奏のための前奏曲とフーガ ト長調 BWV 541
  8. ラルゲット ニ長調
   ~チェンバロ独奏のための協奏曲 BWV 972 (ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲Op.3-9による)より
  9-11. オルガン独奏のための協奏曲 ト長調 BWV 592a
   (ザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンストのヴァイオリン協奏曲による)
  12. 前奏曲 変ホ長調 ~無伴奏チェロ組曲 第4番 BWV 1010 より
  13. 前奏曲 ハ長調 ~鍵盤独奏のためのソナタ BWV 966 (ラインケンのトリオ・ソナタによる)より
  14-15. オルガン独奏のための前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 547
  16. アレグロ ハ長調 ~オルガン独奏のための協奏曲 ハ長調 BWV 595
   (ザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンストのヴァイオリン協奏曲による)より
  17. アダージョ イ短調 ~鍵盤独奏のためのソナタ BWV 965 (ラインケンのトリオ・ソナタによる)より
  18-20. オルガン独奏のための協奏曲 イ短調 BWV 593 (ヴィヴァルディの合奏協奏曲Op.3-8による)
  21. 前奏曲 イ長調 ~無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 BWV 1006 より

 編曲-スキップ・センペ、オリヴィエ・フォルタン
 録音: 1998年(初出: Astree)
 (チェンバロ)使用楽器: 18世紀フランスのモデルに基づくブルース・ケネディ製作の再現楽器
 (チェンバロ)使用楽器: ベルリンのミートケ18世紀製作モデルに基づくブルース・ケネディ製作の再現楽器

 【幻の録音が鬼才技師のリマスターで復活! センペと盟友フォルタンの闊達かつ精緻なバッハ】
 自身も卓越した鍵盤奏者だったバッハは、チェンバロに向かって数多くの門弟たちを育ててきました。
 その当時を彷彿させるような、2台のチェンバロによるバッハ作品の編曲集。足鍵盤まで必要とする声部の多いオルガン作品からの編曲をはじめ、ヴァイオリンやチェロのための無伴奏作品からの編曲版も盛り込んでいる点は、センペが深く敬愛する師レオンハルトも彷彿させます。
 Astréeレーベルの稀少盤が、Alpha初期盤などで神がかり的なエンジニアリングを続けてきた天才技師ユーグ・デショーのリマスタリングで蘇りました。
 
 


PA0015
【旧譜】
¥1900
バード:鍵盤独奏曲と合奏曲 スキップ・センペ(チェンバロ)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ(古楽器使用)
 ウィリアム・バード(1543?-1623):
  1. 6声のファンタジア/2-3. パヴァーンとガリアード (MB 32)/
  4. 女王陛下のアルメイン / ヒュー・アシュトンのグラウンド (MB 20)/
  5-6. 6声のパヴァーンとガリアード/7. パヴァーン*「千々の悲しみ」/
  8-9. パヴァーンとガリアード (MB 14)/10. ブラウニング(木の葉は緑)/
  11. 5声のパヴァーン/12. カーマンの口笛 (MB 36)/
  13. アイルランドの行進曲 (MB 94)/14. わが主君オクセンフォードのマスク/
  15. パヴァーン (MB 17)/16. ファンシー (MB 25)/17. プレルディウムとグラウンド/
  18-19. フィリップ・トレジャンのパヴァーンとガリアード (MB 60)/
  20. パヴァーン「わが命を奪う美しき女」** / フランスのコラント (MB 21)
 *ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521)作曲、ティルマン・スザート1551年刊行の楽譜による
 **トワノ・アルボー『舞踏図解(オルケソグラフィ)』(1589)より

 (チェンバロ)使用楽器:17世紀イタリアのモデルに基づくマルティン・スコヴロネック製作の再現楽器
 録音:1997年(初出:Astree)

 【貴重な音源のリマスター!豪華メンバーによる英国ルネサンスの精華】
 英国国教会の全盛期にあってローマ・カトリックに帰依、それでも絶大な名声を保ち続けたルネサンス後期の巨匠バード。その至芸は膨大な量にのぼる教会音楽のほか、鍵盤独奏のための音楽や合奏曲でも鮮やかに発揮されています。
 フランス古楽界を盛り上げてきた豪華なソリストたちが結集した20世紀末頃のカプリッチョ・ストラヴァガンテによるこのアルバムは、ディレクターであるセンペの独奏トラックの数々もさることながら、ガンバ合奏とリコーダー合奏それぞれの味わいが生かされた合奏曲の解釈も秀逸!
 古楽器収録で敏腕を発揮してきた名エンジニアのリマスターで、貴重なアルバムがカタログ復活しました。
 
 


PA0016
【旧譜】
¥1900
『The Virgin Harpsichord 乙女の鍵盤』~ヴァージナルとハープシコードによる英国ルネサンス鍵盤作品集
 1. ウィリアム・バード(1539/43-1623): ウィリアム・ピーター卿のパヴァーン ~『ネヴィル夫人の曲集』より
 2. 作者不詳: 舞曲集 ブネット/ドゥヌ・スラ/はにかみ屋のミューズ(マイズ) ~『マリナー曲集』より v/h
 3. マーティン・ピアソン(1571/73-1650/51): 落葉 ~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
 4. ロバート・ジョンソン(1583頃-1633): アルマン ~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
 5. フェルディナンド・リチャードソン(1558-1618): パヴァーナ ~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
 6. ジョン・ブル(1562/63-1628): エリザベス女王の半音階的パヴァーン(MB 87) h
 7. オーランドー・ギボンズ(1583-1625): 4声のファンタジア
  ~『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より h
 8. トーマス・トムキンズ(1572-1656): 2人で弾くためのファンシー(MB 32) h/h
 9. ジョン・テイラー(生年不詳-1534頃): パヴァーン ~『ダブリン・ヴァージナル曲集』より
 10. 作者不詳: ガリアード ~『マリナー曲集』より
 11. ピアソン: アルメイン ~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
 12. ブル: トランペットのパヴァーン(MB 128a)
 13. ジョン・ダウランド(1563-1626): ヘンリー・アンプトン卿の葬儀(1605)
 14. トムキンズ: バラフォスタスの夢(MB 62) h
 15. ギボンズ: パヴァーン(MB 16) h
 16. ピーター・フィリップス(1560頃-1628)/トーマス・モーリー(1557/58-1602)編:
  フィリップスのパヴァーン(1599) v/h/h*
 17. ルイス・デ・ミラン(1500以前-1561頃): パヴァーン ~『エル・マエストロ』より v/h
 18. バード: パヴァーン(MB 4a)
 19. バード: ガリアード(MB 4b)
 20. エミーリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602)/ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621)編:
  大公の舞踏 v/h
 21. モーリー: 蛙のガリアード(1599) v/h/h*
 22. バード:
  ソールズベリー伯のパヴァーナ ~『パーシニア、またはヴァージナルのために初めて印刷された処女曲集』より
 23. ニコラス・ストロジャーズ(生歿年不詳、1560-75頃活躍):
  ファンタジア ~『フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集』より
 24. スペインのフアン(生歿年不詳): パヴァーナ v/h
 25. ダウランド/ウィリアム・ランドール(生歿年不詳)編: 涙のパヴァーン
 26. ダウランド/モーリー編: ディゴリー・パイパー船長のガリアード(1599) v/h/h*
  無印: ヴァージナル独奏/h: ハープシコード独奏/
  v/h: ヴァージナルとハープシコードによる演奏/h/h: 2台のハープシコードによる演奏/
  v/h/h: ヴァージナルと2台のハープシコードによる演奏
 スキップ・センペ(ヴァージナル、ハープシコード〔チェンバロ〕)、
 オリヴィエ・フォルタン(ハープシコード)、ピエール・アンタイ(ハープシコード) *

 録音: 2001年 (初出: Astree/Naive)

 【敏腕技師の新リマスターで復活! センペの英国音楽への愛と適性が光る名演】
 ヴァージナルとは、16-17世紀の英国を中心に広く人気を誇った室内向け鍵盤楽器のこと。チェンバロより小型で横長の箱型なため場所を取らず、私生活空間で音楽を楽しむ家財として好まれました。
 センペは英国で記されたこの楽器のための手稿譜や印刷譜から作品を厳選、合奏曲の編曲なども盛り込みながら、オリヴィエ・フォルタンとピエール・アンタイの協力を得て2台、3台の鍵盤による演奏も交え、昔日の音響空間に迫ります。
 弦をはじく美音の重なりから紡ぎ出される妙なる響きが、Alphaレーベル初期盤での活躍で世界的注目を集めた敏腕技師ユーグ・デショーのリマスターを経てカタログ復活しました。
 
 


PA0017
【旧譜】
¥1900
クープラン: 劇場趣味のコンセール
 フランソワ・クープラン(1668-1733)-
  プロローグ 『シテール島への船出』
   1. エール-気高く*/2. 大リトルネル-荘重に*/3. 真面目な歌-寂しい人々-シテール島にて/
   4. たおやかなエール-ロンド形式で-*
  第1ディヴェルティスマン 『西風の安らぎ』
   5. 序曲*/6. 軽やかなエール*/7. 真面目な歌「西風がこの場を穏やかにし」/
   8. ルール-重苦しく*
  第2ディヴェルティスマン 『恋心の地図』
   9. サラバンド-荘重に、たおやかに*/10. 真面目な歌「あの人がいないからね、とは言ってほしくないの」
  第3ディヴェルティスマン 『屈託ない恋人たち』/
   11. エール-急速に、軽やかに*/12. 酒の歌-ある怠け者の金言「ジャンは来るなり出ていった」/
   13. 3声のカノン「その女は2枚のカーテンの間で」/14. 3声のカノン「わたしにはもう何もない!」/
   15. 真面目な歌「羊飼いの娘-喜びを知ったら、さあ恋よ」/
  第4ディヴェルティスマン 『恋の神の聖堂』/
   16. 真面目な歌「巡礼者たち-恋の神の聖堂で、シテール詣での巡礼者たちは」/
   17. 真面目な歌「わたしの心と優しく繋がっているのは」/18. たおやかなエール-遅く*/
   19. ヴェスタに仕える田園の3人の巫女と3人の悪童の歌「いきなり何の物音だろう、この隠れ家で?」/
   20. バッコスの仲間たちのエール-きわめて急速に*
  第5ディエルティスマン 『魔法の島の喜び』
   21. 軽やかなエール*/22. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」/
   23. パサカーユ「ランフィビ(器用貧乏)」~『クラヴサン曲集 第4巻』(1730)より/
   24. 真面目な歌「ミュゼット-ニレの木蔭で」/
   25. 真面目な歌「ヴォードヴィル-時間はすてきなことに使いましょう」
  帰還 『わたしたちの恋の取り分。
   26. サラバンド-荘重に、たおやかに*
 *『趣味の融合』(1724)第8コンセール「劇場趣味で」の楽章(全楽章収録)
  カリーナ・ゴーヴァン、サンドリーヌ・ロンド、イザベル・デロシェ(ソプラノ)
  ヴァンサン・ルコルニエ(バス)、カプリッチョ・ストラヴァガンテ・オーケストラ(古楽器使用)
  スキップ・センペ(クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮)

 録音-2000年 (初出-Astree/Naive)

 【新リマスターで復活!周到なプログラムでクープランの多面性を起伏豊かに】
 フランス・バロックでも指折りのクラヴサン(チェンバロ)音楽家として有名なクープランですが、生前は教会オルガニストとしても活躍し教会音楽も多数書いたほか、合奏曲やや恋愛歌・戯れ歌などもかなり残しています。
 このアルバムでは彼が後年に刊行した、イタリア様式とフランス様式の邂逅を追求した合奏曲集『趣味の融合』に含まれる「劇場趣味の」という副題をもつ第8コンセールに注目。
 楽章を自由に並べ直し、間に「真面目な歌」(真剣な恋愛感情を歌った文学的な歌曲のこと)や「酒の歌」を配してオペラ=バレエ風の舞台音楽仕立てにプログラムを構成。
 各場面(ディヴェルティスマン)の表題は17~18世紀の文学や絵画をふまえて添えられており、ヴァイオリン、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、クラヴサン、管楽器など多様な楽器の音色が映える変化に飛んだ展開でクープランの多様さを浮き彫りにします。
 Naiveから短期間だけ流通していた名盤ですが、リマスターを経てParadizoで待望の復活です。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ALTUS



ALT 490
¥3000→\2790
スメターチェクの芸術 第4集
 (1)ショスタコーヴィチ:交響曲第3番 変ホ長調《メーデー》 作品20
 (2)プロコフィエフ:交響曲第7番 嬰ハ短調《青春》 作品131
(1)プラハ放送交響楽団、プラハ放送合唱団(チェコ語歌唱)
(2)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 知る人ぞ知るスメターチェクの名演、何たる凄味!チェコ語歌唱も熱い大迫力ショスタコ『メーデー』!美しい歌に心うきたつプロコも抜群!

 セッション録音:(1)1974年9月、(2)1970年6月(ともにステレオ)/国内プレス、ステレオ、日本語帯・解説付

 スメターチェク・シリーズ第4弾は20世紀ロシア交響曲集!アヴァンギャルドな曲想を物ともせず、壮絶なテンションで迫力のドラマを生み出すショスタコーヴィチ3番は何たる凄味!
 手に汗握る疾走感に決然とした展開、チェコ語で高らかに歌い上げられる終結合唱にもおおいに痺れます。
 対するプロコフィエフ7番は美しい歌にあふれ、うきたつリズム感のなかで次々と旋律を紡いでは戯れていく展開に心躍ります。
 両曲ともスメターチェク抜群の解釈と巧みなオーケストラ・ドライヴに魅せられる、知る人ぞ知る超名演!

 20世紀作品を体系的に取り上げてきたスメターチェクが、1974年という作曲家の存命中に《メーデー》に目をつけたのは、体制側の抑圧により終息を迎えたロシアン・アヴァンギャルドの音楽を積極的に再評価する意図があったのだろう。
 フィナーレの歌詞をチェコ語にしたのも、チェコの聴衆に作曲家の狙いをよりよく理解してもらうためと想像される。求心力と迫力に満ちた演奏を聴かせており、合唱付き作品を得意としたスメターチェクの面目躍如たる名演と言えるだろう。(板倉重雄氏の解説より)
 


第1~3弾はメーカー衝撃の大ベストセラーに


 ALT 481
\3000→\2790
スメターチェクの芸術 第1集
  ミケランジェリとの「皇帝」

 (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調《皇帝》Op.73
 (2)シューマン:交響曲第1番 変ロ長調《春》Op.38
(1)アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
 プラハ交響楽団
(2)プラハ放送交響楽団
ヴァーツラフ・スメターチェク(指揮)

 録音:(1)1957年5月29日(ライヴ、モノラル)、(2)1971年(セッション、ステレオ)/国内プレス、日本語帯・解説付
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 ALT 482
(2CD)
\3200→\2990
スメターチェクの芸術 第2集
 ドヴォルザーク:
  [CD1] 交響曲第6番 ニ長調 Op. 60 / B 112
  [CD2] 交響曲第9番 ホ短調《新世界より》 Op. 95
[CD1]プラハ交響楽団
[CD2]プラハ放送交響楽団
ヴァーツラフ・スメターチェク(指揮)

 録音:[CD1]1975年(セッション、ステレオ)、[CD2]1974年(ライヴ、ステレオ)/国内プレス、日本語帯・解説付



 ALT 489
\3000→\2790
スメターチェクの芸術 第3集
 R=コルサコフ:
  (1)交響組曲《シェエラザード》作品35
  (2)《見えざる町キテージと聖女フェヴローニャの物語》組曲
ヴァーツラフ・スメターチェク(指揮)
(1)プラハ放送交響楽団
(2)プラハ交響楽団

 セッション録音:(1)1975年6月3-5日/(2)1967年1月17日/国内プレス、ステレオ、日本語帯・解説付

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ALT 487
¥3000→\2790
グレン・グールド 若き日の記録 第4集
 「ベートーヴェン:独奏、重奏そして協奏」

  (1)6つのバガテル 作品126
  (2)ピアノ三重奏のためのアレグレット 変ロ長調 WoO 39
  (3)ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調『幽霊』 作品70-1
  (4)ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
グレン・グールド(ピアノ)
(2)(3)アレクサンダー・シュナイダー(ヴァイオリン)、
 ザラ・ネルソヴァ(チェロ)
(4)ハインツ・ウンガー(指揮)、CBC交響楽団

 種々の編成で聴かせる才気、グールド若き日の鮮烈なるベートーヴェン!

 録音: (1)1952年9月28日、(2)(3)1954年7月18日、(4)1955年2月21日/CBC/国内プレス、モノラル、日本語帯・解説付

 ある日、コロンビアレコードのオッペンハイムはシュナイダーに、リパッティのようなピアニストはいないかと尋ねた。シュナイダーは、トロントにグレン・グールドというのがいると答えた。「少し変人だが、素晴らしい、催眠術のような効果をピアノから引き出す。」ー

 ALTUS 最新技術で鮮やかに蘇る、グールド若き日の貴重な CBC 録音。才気ほとばしる類まれな感性、CBS 専属契約前に残した名演奏が望みうる最高の音質で登場!

 シリーズ第4 集はベートーヴェンの種々の編成の楽曲で構成。ピアノ・トリオにはブダペスト弦楽四重奏曲の第2ヴァイオリン奏者、アレクサンダー・シュナイダーが参加しています。彼はこの録音に参加したことでグールドを知り、のちにコロンビアレコードの責任者デイヴィッド・オッペンハイムにグールドを推薦してデビューのきっかけを与えた人物であり、その意味でも歴史的に重要な演奏が収められていると言えるでしょう。

 『バガテル』は後年のソニー録音と比べると、速めのテンポによるみずみずしい演奏。ドイツ系指揮者ハインツ・ウンガーがガッチリと構築した管弦楽に若きグールドが相対するピアノ協奏曲も聴きごたえたっぷりの快演です。

 ジャケット・デザインはシルバーを用いたこだわりの印刷。画面上の画像データでは再現できない色になっておりモノとしての価値も十分。詳細な日本語解説を含め、ぜひコレクションに加えたいアルバムです。

 ※なるべく本来の響きを削ぐことのないようリマスターしているため、マスターに起因するノイズがございます。ご了承ください。



新シリーズ「グレン・グールド 若き日の記録」第1~3弾!
入念なマスタリングで蘇るCBSデビュー前のグールド


 ALT 479
\3000→\2790
グレン・グールド 若き日の記録 第1集
 「54年のゴールドベルク変奏曲」

   J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV988
グレン・グールド(ピアノ)
 録音:1954年6月21日(モノラル)/国内プレス、2021年デジタル・リマスター、日本語帯・解説付

 フルトヴェングラーの死の翌年、1955年に録音されたグールドのゴールドベルク変奏曲は音楽界に大きな衝撃をもたらした。しかしこれは突然生まれたわけでも、他の惑星からやってきたわけでもない。その前年に録音された当演奏が土台となっていたのである?
 ALTUS 最新技術で鮮やかに蘇る、グールド若き日の貴重なCBC 録音。才気ほとばしる類まれな感性、CBS 専属契約前に残した名演奏が望みうる最高の音質で登場!
 55年の「ソニー旧録盤」に先立つ、54年のCBC 録音によるゴールドベルク。既にグールド無二の世界が出来上がっていながら、編集を駆使したソニー盤とは異なる感興が乗った非凡な演奏です。
 たっぷり歌うアリアに、聴き手をぐいぐいと引き込むスリリングな変奏。斬新な緩急が生み出す求心力と推進力に終始わくわくさせられます。グールドが影響を受けたというテューレックなどの録音と比べてその演奏を考察した解説書も、バッハ演奏史におけるグールドの存在を改めて見直すための一助となるでしょう。
 ジャケット・デザインはシルバーを用いたこだわりの印刷。画面上の画像データでは再現できない色になっておりモノとしての価値も十分。ぜひコレクションに加えたいアルバムです。
 
 


 ALT 480
\3000→\2790
グレン・グールド 若き日の記録 第2集
 「バッハ: ピアノ独奏曲集」
グレン・グールド(ピアノ)
 J.S.バッハ:
  (1)イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
  (2)平均律クラヴィーア曲集第2巻より 第9番 ホ長調 BWV878
  (3)15のシンフォニア BWV787-801
   (I.ハ長調/II.ハ短調/V.変ホ長調/XIV.変ロ長調/XI.ト短調/
    X.ト長調/XV.ロ短調/VII.ホ短調/VI.ホ長調/XII.イ長調/
    III.イ短調/III.ニ長調/IV.ニ短調/VIII.ヘ長調/IX.ヘ短調)
  (4)平均律クラヴィーア曲集第2巻より
     第14番 嬰ヘ短調 BWV883、第7番 変ホ長調 BWV876、第22番 変ロ短調 BWV891
  (5)パルティータ第5番 ト長調 BWV829

 録音:(1)(2)1952年10月21日、(3)1955年3月15日、(4)1954年2月28日、(5)1954年10月4日(モノラル)/国内プレス、2021年デジタル・リマスター、日本語帯・解説付

 これだけ正確に駆け巡る音型の有り余るまでのテクニックを聴かせれば、カナダの若き天才ピアニスト出現としてのインパクトは十分すぎるものだったと想像できる。パルティータ第5番の演奏は特に完成度が高く、音楽は若々しい感性と美しい透明感に満ちあふれているー
 ALTUS 最新技術で鮮やかに蘇る、グールド若き日の貴重なCBC 録音。才気ほとばしる類まれな感性、CBS 専属契約前に残した名演奏が望みうる最高の音質で登場!
 鮮烈なドライヴ感のイタリア協奏曲、対位法的な面白さとリリシズムがせめぎ合う平均律、後年の録音と同じ独自の配列がすでに完成しているシンフォニア、水際立った表現が輝かしいパルティータ。55年のゴールドベルクでCBS デビューを飾る前のグールドが残した、貴重なバッハ演奏の数々が収められています。
 フィッシャーなど往年のピアニストを引き合いに出しながらグールドの演奏を考察した解説書も、バッハ演奏史におけるグールドの存在を改めて見直すための一助となるでしょう。
 ジャケット・デザインはシルバーを用いたこだわりの印刷。画面上の画像データでは再現できない色になっておりモノとしての価値も十分。ぜひコレクションに加えたいアルバムです。
 



 ALT 486
\3000→\2790
グレン・グールド 若き日の記録 第3集
 「ベートーヴェン:奏鳴曲と変奏曲」

  (1)ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 作品49-1
  (2)ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 作品101
  (3)ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 作品7より 第2楽章
  (4)創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調 作品34
  (5)創作主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調『エロイカ変奏曲』作品35
グレン・グールド(ピアノ)

 録音: (1)(5)1952年10月5日、(2)(3)1952年10月12日、(4)1952年9月28日/CBC/国内プレス、モノラル、日本語帯・解説付

 




DOREMI



DHR 8151
(2CD)
¥4400
ジュリアン・ブリーム録音集 第2集 1956-1965 ジュリアン・ブリーム(リュート、ギター)
 ジョスカン・デ・プレ:Et in terra pax
   ジュリアン・ブリーム(リュート)【録音:1958年6月/第11回オールドバラ音楽祭】
 アントニー・ホルボーン:パヴァン
 ダニエル・バチェラー:アルマン
 フランシス・カッティング:ウォルシンガム変奏曲
 ジョン・ダウランド:ファンタジア
   ジュリアン・ブリーム(リュート)【録音:1957年8月/BBCスタジオ・リサイタル】
 ジョン・ダウランド:3つの宗教的歌曲
  (If that a sinner's sighs / In this trembling shadow cast / Thou mighty God, that rightest every wrong)
    ジュリアン・ブリーム(リュート)、ピーター・ピアーズ(テノール)
    【録音:1963年6月26日/第16回オールドバラ音楽祭】
 ジョン・ダウランド:3つのリュート独奏曲
   ジュリアン・ブリーム(リュート)【録音:1963年/第16回オールドバラ音楽祭】
 ジョン・ダウランド:「流れよ、わが涙」 第1・2・4・7番
   ジュリアン・ブリーム(リュート)&ヒズ・コンソート・オブ・ヴォイス
   【録音:1963年6月28日/第16回オールドバラ音楽祭】
 エザイアス・ロイスナー:組曲 ト短調
   ジュリアン・ブリーム(ギター)、カルメン・プリエット(ソプラノ)
   【録音:1964年6月17日/第17回オールドバラ音楽祭】
 ロベール・ド・ヴィゼー:組曲 ニ短調
 ベンジャミン・ブリテン:ノクターナル Op.70
   ジュリアン・ブリーム(ギター)【録音:1964年10月/BBCスタジオ・リサイタル】
 伝承曲(ホアキン・ニン編):Granadina
 伝承曲(フェルナンド・オブラドルス編):Con amores la mi madre
 エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番 カンティーナ
 エンリケ・グラナドス:「トナディーリャス」より
  (El majo discreto / La maja dolorosa / El majo timido / El tra la la y el punteado)
    【録音:1956年1月26日/ロンドン】
 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.2-2
   ジュリアン・ブリーム(ギター)、カルミレッリ四重奏団【録音:1963年6月22日/第16回オールドバラ音楽祭】
 ホアキン・ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
   アレグザンダー・ギブソン(指揮)、スコットランド室内管弦楽団
   【録音:1964年8月19日/第18回エジンバラ音楽祭】
 レノックス・バークリー:5つの歌曲 Op.65 *世界初演
   ピーター・ピアーズ(テノール)、ジュリアン・ブリーム(ギター)
   【録音:1965年6月22日/第18回オールドバラ音楽祭】
 スティーヴン・ドッジソン:パルティータ第1番
   ジュリアン・ブリーム(ギター)【録音:1965年6月22日/第18回オールドバラ音楽祭】

 英国ギター界の巨匠ブリームの録音集

 録音:1956-1965年

 イギリス・ギター界の巨匠ジュリアン・ブリームの録音集。
 オールドバラ音楽祭での演奏を中心に、自身が初演を行ったブリテン『ノクターナル』や得意のダウランドなどを収録。リュートとギター両方の演奏が味わえます。
 ピーター・ピアーズと共に披露したバークリーの『5つの歌曲』はこの録音が初演時のものです。
 




GRAND SLAM



GS 2243
¥2700
ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル、チャイコフスキーの第5番
 (1)チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
 【ボーナス・トラック】
  (2)シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 Op.105
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 録音:(1)1960年11月9&10日/ウィーン、ムジークフェラインザール(セッション) (2)1965年2月23日/モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)/ステレオ、日本語帯・解説付
 使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル、チャイコフスキーの後期3大交響曲シリーズ、第4番(GS-2242)に続き、十八番の第5番が登場します。
 第4番同様、高品質のテープにプリントしたものを録音スタジオに持ち込み、最善を尽くしてマスタリングを行いました。
 また、ボーナス・トラックのシベリウスの交響曲第7番は、当シリーズ初復刻となります。(平林 直哉)
 



<国内盤> 


KTYTK RECORD


KTYTK001
¥3300
祈り -pray-
 1-4. キルストフテ:アルトサクソフォンとピアノのためのソナタ
  I. Prelude / II. Recitative / III. Variations / Ⅳ. Toccata
 5. ゼイジャック: アリエッタ6. グラス: グラデュス
 7-9. ウォーレイ: アルトサクソフォンとピアノのためのソナタ
  I. with intensity / II. with contemplation / III. with exhilaration
 10. ブルッフ: コル・ニドライ
所克頼(サクソフォン)...1-10
山内敦子(ピアノ)...1-5,7-10

 <収録>2020年10月23日、11月6日 碧南市芸術文化ホール

 「アメリカ人作曲家の作品を日本で広めたい」という想いをアメリカ、インディアナ大学での留学時から抱いていたサクソフォン奏者・所克頼のファーストアルバム。
 日本初録音となるキルストフテをはじめ、グラス、ウォーレイ、ゼイジャック、ブルッフの全5曲収録。古典や現代曲にとらわれず無伴奏リサイタルをはじめ、エレクトロニクスとの共演、朗読とのプロジェクト妄想会議など、様々な分野に挑戦してきた奏者ならではの意欲的なプログラムが並んでいます。
 また、キルストフテ氏とコンタクトを取り意見を交わせたことで作品に対するイメージや世界観を共有することができ、彼の思い描く音を作り出せたことも作品に彩りを添えました。
 共演者には自身もリサイタルなど精力的な活動をしているピアニスト山内敦子。近年共演する機会を多く持ち、彼女の確かなテクニックと音楽性に支えられたレヴェルの高いアンサンブルを味わうことができます。
 「祈り」をテーマに、ふと目を瞑ったときに心にじわっと溢れる美しいメロディーとハーモニーを堪能できるアルバムが仕上がりました。

 「なんて愉快なプログラムなのだろう。多様性とヴァラエティーに富んでいて、楽しんで聴かせてもらったよ」(オーティス・マーフィー<サクソフォン奏者、インディアナ大学教授>)

 「この作品の大幅な改訂(特に第4楽章)を記録した初のスタジオ録音となる私のソナタの素晴らしい録音をしていただき、感謝したいと思います。彼らの演奏は繊細で力強いものであり、遠く離れた場所からの私のコメントや提案を快く考慮してくれた音楽性と意欲に感謝しています。」(マーク・キルストフテ<作曲家、ファーマン大学教授>)
 




LAPLACE RECORDS


LPDCD107
¥3300
※ジャズです
Invisible World
 1. 金森基:Twisted
 2. ハリー・ウォーレン:September In The Rain
 3. ヤカ・コパック:Mixed Emotions
 4. アーヴィング・バーリン:Cheek To Cheek
 5. ヴィクター・シャーツィンガー:Tangerine
 6. ビリー・ストレイホーン:Lush Life
 7. 金森基:Invisible World
 8. 金森基:Star's Duty
金森もとい(ベース)/
田窪寛之(ピアノ)/
山田玲(ドラムス)...1-8
桜井大士(ヴァイオリン)/
長谷川智恵(ヴァイオリン)/
小澤恵(ヴィオラ)/
橋本專史(チェロ)...6-8

 <収録>2020年3月24日 Landmark studio Yokohama

 金森もといのベースを聴くと、いつも"あぁ楽器がよく鳴っているなあ"と感じる。 ジャズベースの誇り高き音が、あるべき場所に立脚している。
 これだけしっかりと支えてくれて、"音の居場所" を教えてくれたら、共演するミュージシャンはさぞかし実力を発揮しやすいに違いない。
 実際に彼はライブシーンで数多くコールされているし、ジャズのみならず、ピアソラバンド「El Cielo 2020」でもその才能を存分に発揮、またアメリカやヨーロッパのミュージシャンとの交流を重ねる等、幅広い音楽性を持ち合わせているから尚更だろう。
 ベーシストとして心身共に充実している金森のレギュラートリオのメンバーはピアノに田窪寛之、ドラムスに山田玲と人気実力申し分ない2人を迎えている。
 既に2018年にこのトリオでアルバム『My Soul Meeting』を発表し、好評を博しているのは金森のファンの方ならよくご存じの事と思う。~~
 また今回のアルバムの特筆すべきアイデアは、後半3曲にストリングスを加えた事だ。
 ピアノトリオ+ストリングスというとこれがなかなか難しく、本来の狙いではないイージーリスニングスタイルになってしまう事や、クラシックの香りが強くなってしまう事を多々見聞する。
 しかし、本作ではジャズピアニストとして活躍中で、弦楽の造詣も深い魚返明未がアレンジを担当し、金森の意図するサウンドを具現化する事に成功している。
 "Lush Life"の導入からスケールの大きいサウンドが耳を捉えて離さない。"Invisible World"や"Star's Duty"といった精緻な構成を要する金森の曲もストリングスが効果的に加わっている。現にトリオのみの演奏でそれぞれの曲を聴いた事のある筆者もストリングスとの親和性に驚いた。
 豪快なスウィングと壮美なサウンドを楽しめる本作は、このトリオを聴き続けたファンにとって感慨深い1枚になると共に、初めて聴く方にも充分アピールする魅力に満ちている。そして3人のジャズへのまっすぐな想いは、聴き手の胸にきっと深く響く事だろう。
 文:小島良太(ジャズライター/ジャズフリーペーパー「VOYAGE」編集長)  ライナーノートより抜粋
 




MCLASSICS


MYCL00008
(SACD HYBRID)
¥3520
カンティレーヌ   広田智之(オーボエ)-1-6、8-14/
大萩康司(ギター)-1-14
 1-4. サンマルティーニ:ソナタ ト長調(編曲:大萩康司)
  I. Andante / II. Allegro assai / III. Andante Lento / IV. Allegro
 5. モーツァルト:アリア「ぶってよ、マゼット」(歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より)
 6. モーツァルト:アリア「窓辺においで」(歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より)
 7. メルツ:遥かなる友へ
 8-10. シューマン:3つのロマンス 作品94(編曲:大萩康司)
  I. Nicht schnell / II. Einfach, innig / III. Nicht schnell
 11. コスト:慰め オーボエとギターのためのロマンス 作品25
 12. コスト:悔悟 オーボエとギターのためのカンティレーヌ 作品36
 13. コスト:ル・モンタニャール 作品34
 14. ラヴェル:ハバネラ形式の小品

 <収録>2020年12月12-13日 神奈川・相模湖交流センター ラックスマンホール

 オーボエとギターの奏でる淡く美しいロマンス。
 新しい世界広がるギター伴奏によるシューマン:「3つのロマンス」収録
 東京都交響楽団の首席奏者として、また日本を代表するソロ・オーボエ奏者として活躍する広田智之と、現在ギター界において最も活躍著しい大萩康司のデュオ・アルバムです。
 今作では美しいメロディが溢れるロマン派を中心とする作品集となりました。注目は、シューマンの代表作のひとつである「3つのロマンス」(ギター伴奏版)です。
 オーボエの重要レパートリーである当楽曲ですが、ギターが伴奏することにより、繊細な旋律、豊潤なハーモニー、シューマンの響きが際立ち、ピアノ伴奏とは違った新たな世界を作り上げています。
 その他、オーボエとギターのオリジナルのコストの作品や、ソルによるモーツァルトのオペラ・アリアなど歌心の溢れる曲ばかりです。
 名デュオによる名旋律集をぜひお聴きください。
 

<映像>


新書館(映像)



DB210705
(Blu-ray)
¥5060
英国ロイヤル・バレエ プリンシパルに昇進!
 ロイヤル・バレエの次代を担うバレリーナ、金子扶生

英国ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』

 【特典映像】
  「ローズ・アダージオ」リハーサル(指導:ダーシー・バッセル&ケヴィン・オヘア)
   英国ロイヤル・バレエ「眠れる森の美女」の歴史
 オーロラ姫:金子扶生、フロリムント王子:フェデリコ・ボネッリ、リラの精:ジーナ・ストーム=ジェンセン、
 カラボス:クリステン・マクナリー、澄んだ泉の精:ロマニー・パイダク、魔法の庭の精:マヤラ・マグリ、
 森の草地の精:クレア・カルヴァート、歌鳥の精: アンナ・ローズ・オサリヴァン、黄金のつる草の精:崔 由姫、
 フロリナ王女:ヤスミン・ナグディ、青い鳥:マシュー・ボール ほか、
 英国ロイヤル・バレエ、英国ロイヤル・バレエ・スクール

 振付 マリウス・プティパ/追加振付:フレデリック・アシュトン、アンソニー・ダウエル、クリストファー・ウィールドン
 音楽:ピョートル・チャイコフスキー/プロダクション:モニカ ・メイスン、クリストファー・ニュートン(ニネット・ド・ヴァロワとニコライ・セルゲーエフに基づく)
 美術:オリヴァー・メッセル/舞台美術復元 :ピーター・ファーマー/照明:マー ク・ジョナサン/指揮:サイモン・ヒューイット/演奏:ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団

 【収録】2020年1月 ロイヤル・オペラハウス/収録時間: 本編150分+特典15分/音声: L-PCMステレオ/画角:16/9/片面二層ディスク HD

 英国ロイヤル・バレエ プリンシパルに昇進!
 ロイヤル・バレエの次代を担うバレリーナ、金子扶生。
 華やかで瑞々しいオーロラ姫が観る者を魅了します。
 王子のフェデリコ・ボネッリ、青い鳥のマシュー・ボール&ヤスミン・ナグディなど豪華キャストで贈る話題作!
 













7/22(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CENTAUR



CRC3791
¥2500
ベートーヴェン:交響曲全集Vol.5
 ベートーヴェン:
  交響曲第6番ヘ長調 Op.68《田園》(ポール・キム編)
  ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 Op.28《田園》

ポール・キム(ピアノ)


 ポール・キム自身の編曲によるピアノ版ベートーヴェン第5弾!

 "ピアノ独奏版"ベートーヴェン交響曲全集第5巻!アメリカの名門ジュリアード音楽院とマンハッタン音楽院でピアノを学び、ソリストとして活躍中の韓国系アメリカ人ピアニスト、ポール・キムのベートーヴェン・チクルス第5弾は《田園》。
 敢えてリスト版を使わず自らの編曲で挑んでいるところに強いこだわりを感じます。カップリングとして《田園ソナタ》も収録。

 ※録音:2016年(ニューヨーク)
 
 

CRC3796
¥2500
魔法の森の風景 ~ クラリネットとピアノのための作品集
 ウジェーヌ・ボザ:牧歌
 アーノルド・バックス:クラリネットとピアノのためのソナタ
 ポール・リチャーズ:魔法の森の風景
 ピオトル・シェフチク:クラリネットとピアノのための3つの逃避
 ウィリアム・オルウィン:クラリネットとピアノのためのソナタ
 アレクサンドル・ローゼンブラット:カルメン幻想曲
ジャッキー・グレイジャー(クラリネット)
ゲイレン・ディーン・ペイスキーJr.(ピアノ)

 国際的な活躍を見せるクラリネット奏者、ジャッキー・グレイジャーのソロ・デビュー・アルバム。
 ソリストや室内楽奏者として各地で演奏している他、サックスとクラリネットから成るアンサンブル「Duo Entre-Nous」の創設メンバーとして、20曲以上の作品を委嘱し初演を行うなど、クラリネットのさらなる発展のために積極的な貢献をしています。

 ※録音:2018年&2019年(アリゾナ)
 
 
CRC3795
¥2500
ア・ニューヨーカー:インプレッションズ
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 メイ・アウフデルハイド(1888-1972):2つのピアノ・ソロ・ラグタイム
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番 Op.68《黒ミサ》
 ラヴェル:クープランの墓
 エルネスト・レクオーナ(1896-1963):3つのピアノ独奏曲
ジョアン・チャン(ピアノ)

 ニューヨークを拠点に世界5大陸で活躍するピアニスト、ジョアン・チャンが贈る1枚。ドビュッシーやラヴェル、スクリャービンの名曲と共に演奏されるのは、20世紀のアメリカ&キューバの作曲家による作品。
 ラグタイムやスペイン、黒人女性、キューバの舞曲を題材としたプログラミングは、ニューヨークの多民族社会を反映しているかのよう。ジョアン・チャンはこれをダイナミックさと繊細さを兼ね備えたピアニズムでまとめ上げています。

 ※録音:2018年(アメリカ)
 
 

CRC3794
¥2500
アラン・クロスマン:室内楽と管弦楽作品集
 アラン・クロスマン(1942-):
  海岸の幽霊
  フリクエント・フライヤー
  ローモンド湖への到着
  弦楽四重奏曲第2番
  アース・マーチ
  イカロス
サンフランシスコ・コンポーザーズ室内管弦楽団
マーク・アルバーガー(指揮)
チャールズ・メイネン(ヴィオラ)
ローリー・アルトマン(ピアノ)
モレンシー四重奏団
ジョン・ケンドール・ベイリー(指揮)
トリオ・フォス

 アメリカの作曲家・ピアニスト、アラン・クロスマン(1942-)の作品集。クロスマンはニューヨークの芸術一家に生まれ、ジョージ・ロッホバーグ、ジョージ・クラムなどに師事。
 クラシック音楽の作曲のみならず、シューベルトの未完の初期作品を補完したり、舞台やミュージカルへも作品を提供するなど幅広いジャンルでその名が知られています。

 ※録音:2008年(サンフランシスコ)
 
 

CRC3793
¥2500
クスター、ラッシュ、チェンバース、ボルコム:管弦楽作品集
 クリスティン・クスター(1973-):雨が降る
 スティーヴン・ラッシュ(1958-):内城
 エヴァン・チェンバース(1963-):カイロス
 ウィリアム・ボルコム(1938-):抒情協奏曲
ミシガン大学交響楽団
ケネス・キースラー(指揮)
エイミー・ポーター(フルート)

 アメリカの現代作曲家たちによる管弦楽作品集。グラミー賞を2度受賞している大御所、ウィリアム・ボルコムからこのアルバムの管弦楽演奏も担当しているミシガン大学で作曲家の教授を務める女性作曲家、クリスティン・クスターまで様々な意欲作が並びます。全曲世界初録音。

 ※録音:2002年~2015年(ミシガン)
 
 

CRC3786
¥2500
クラリネット、ヴィオラ、ピアノのための三重奏曲集 ティートン・トリオ
 モーツァルト:三重奏曲変ホ長調 K.498《ケーゲルシュタット》
 シューベルト(グレゴリー・レイデン編):月に寄せて D.193、美しき水車小屋の娘 D.795
 ライネッケ:クラリネット、ヴィオラ、ピアノのためのソナタ イ長調 Op.264
 マスネ:アルザスの風景より《菩提樹の下で》
 シューマン:おとぎ話 Op.132

 クラリネット、ヴィオラ、ピアノのトリオによる三重奏曲集。この編成のために書かれた作品の他、編曲作品も含まれています。
 クラリネットのグレゴリー・レイデンは20年以上に亘ってダラス交響楽団の首席奏者を務める名手。シューベルト2作品の編曲も担当しています。
 ヴィオラのブラント・ベイレスもユタ交響楽団の首席奏者を務めています。

 ※録音:2018年(アメリカ)
 



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CPO



555324
¥2200
パデレフスキ&ストヨフスキ:ヴァイオリン・ソナタ集
 イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941):
  1-3. ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op. 13
 ジグムント・ストヨフスキ(1870-1946):
  4-6. ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op. 13
  7-10. ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ長調 Op. 37
ピオトル・ブラヴネル(ヴァイオリン)
ピオトル・サワイチク(ピアノ)

 録音 2020年2月23-25日 Andreaskirche Berlin-Wannsee(ドイツ)

 "ポーランドの音楽史の中ではショパンとシマノフスキを繋ぐ重要な作曲家はいなかった"と長い間信じられていました。
 しかし近年になって、イグナツィ・パデレフスキと彼の弟子、ジグムント(ジギスモンドとも)・ストヨフスキがその隙間を埋める作曲家として注目を集めています。
 パデレフスキはポーランド第二共和国の第2代首相を務めたことでも知られるピアニスト。「パデレフスキのメヌエット」が突出して有名ですが、彼の作品の中には「後期ロマン派から近代への橋渡し」と評価されるものもあり、このヴァイオリン・ソナタもブルックナーとグリーグを想起させる見事な作品に仕上がっています。
 またパデレフスキに師事し、彼から強い影響を受けたと語るストヨフスキのヴァイオリン・ソナタも、ブラームス風でありながら、若い頃に留学したパリの雰囲気も湛えています。
 演奏者プラヴネルはポーランド作品を中心に幅広いレパートリーを有するヴァイオリニスト。ピアニスト、サワイチクとは以前にもポーランドの秘曲アルバムを録音しています。
 
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555356
¥2800→\2590
ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841):チェロ協奏曲第4番&第6番 他
 1-3. チェロ協奏曲第4番 ホ短調 Op. 7
 4-6. チェロ協奏曲第6番 ヘ長調 Op. 31
 7. ロンド・カプリチョーソ ヘ長調 Op. 6 9 -
  チェロと弦楽四重奏のために
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ・指揮)
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ

 録音 St John the Evangelist,Upper Norwood, London(UK) 2020年3月2-3日...1-6 2020年9月19日...7

 ベートーヴェンと同時代にドイツで活躍したチェリスト、ベルンハルト・ロンベルク。
 彼は同い年の従兄弟アンドレアスとともにヨーロッパを演奏旅行し、1790年にはボンの選帝侯宮廷オーケストラに参加、ベートーヴェンとも出会ったことでも知られています。
 彼のチェロの腕前は広く知られており、ライプツィヒでは「現在存命中のチェリストの中で最も完成度の高い作曲技術を持っている」と作曲家としても高く評価されています。
 このアルバムに収録されている第4番のチェロ協奏曲は、最も愛されているロンベルクの作品であり、やはり名奏者として知られたフリードリヒ・ドッツァウアーやマックス・ボーラーもこの曲を大切なレパートリーにしていました。
 また1812年にサンクトペテルブルクで初演された第6番も聴衆たちに熱狂的に迎えられ、地元の批評家も高く評価するなど、多くの人を魅了しました。
 今回、これらの曲を演奏するのは名手ラファエル・ウォルフィッシュ。ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズを指揮しながらチェロも担当、作品を完全に掌握した見事な演奏を聴かせます。




ロンベルク
チェロとオーケストラのための協奏曲集第1弾



777969
\2800→\2590
世界初録音
 ベートーヴェンがその才能に敬服していた
  ベルンハルト・ロンベルク:チェロとオーケストラのための協奏曲集

  1.チェロ協奏曲 第1番 変ロ長調 Op.2/
  2.チェロ協奏曲 第5番 嬰へ短調 Op.30
デイヴィット・メルコンヤン(チェロ)/
ケルン・アカデミー/
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
 ドイツのチェリスト、作曲家ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841)の世界初録音となる2曲の「チェロ協奏曲集」です。ロンベルクは優れたチェリストであり、ボンの選帝侯ケルン大司教宮廷オーケストラに在籍していた時には、若きベートーヴェンにも出会っています。
 ベートーヴェンはロンベルクの才能に敬服していたのですが、ロンベルク自身はベートーヴェンの革新的な音楽書法についていけなかったのか、ベートーヴェンが「あなたのためにチェロ協奏曲を作曲しましょう」と申し出たにもかかわらず、それを拒絶してしまったというイタイ経験を持っていたりします(なんともったいない)
 そんな彼の作品は、やはり時代の流れに乗ることはできず、いつしか消えてしまったのですが、今回、彼の作品をもう一度見直し世に出そうと、チェリストのメルコンヤンとヴィレンズが立ち上がりました。
 さて、彼の作品はめでたく再評価されるのでしょうか?ぜひ聴いてみてください。

 
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555350
¥2200
フェリックス・ドレーゼケ(1835-1913):弦楽四重奏曲集 第2集
 1-5. 弦楽四重奏曲第3番 嬰ハ短調 Op. 66
 6. 情景 - ヴァイオリンとピアノのために Op. 69
 7-9. 組曲 - 2つのヴァイオリンのために Op. 86
コンスタンツェ四重奏団
【メンバー】
 エムリーヌ・ピエール(ヴァイオリン)
 エスター・グティエレス・レドンド(ヴァイオリン)
 パトリツィア・メッサーナ(ヴィオラ)
 マリオン・プラテーロ(チェロ)
 イリーナ・フリサルディ(ピアノ)...2

 録音 2019年3月20-23日 Kirche der Christengemeinschaft,Salzburg(オーストリア)...1-5、7-9 Odeion Kulturforum Salzburg(オーストリア)...6

 ドイツ初期ロマン派の作曲家ドレーゼケの弦楽四重奏曲第2集。
 幼い頃から独学で作曲を学んだドレーゼケは、音楽のあらゆる形式に興味を抱いていたとされ、8曲の歌劇の他、交響曲や声楽曲、室内楽曲など多彩なジャンルに作品を残しています。
 彼が強く魅了されたのはワーグナーの音楽でしたが、自身の作品に直接引用することはなく、ワーグナーのように新しいアイディアを採り入れていくという表現方法を受け継いでいます。
 中でも、このアルバムに収録された弦楽四重奏曲第3番は、5つの楽章で構成されたベートーヴェンを思わせる意欲的な作品で、1911年にはライプツィヒのゲヴァントハウス弦楽四重奏団が"リスト生誕100周年"を祝した演奏会のプログラムにも含まれるなど高い人気を誇りました。他にはヴァイオリンとピアノのための「情景」とヴァイオリン・デュオによる「組曲」を収録。
 演奏は第1集と同じく、ザルツブルクを拠点に活躍する「コンスタンツェ四重奏団」です。







 フェリクス・ドレーゼケは 1835年生まれの新ドイツ楽派の作曲家。ワーグナーの影響を強く受けたとされる。

 8曲のオペラと舞台作品、4曲の交響曲、多くの声楽曲や室内楽曲など、多岐にわたる分野に作品を残した。


 ドレーゼケの音楽はハンス・フォン・ビューロー、アルトゥール・ニキシュ、フリッツ・ライナー、カール・ベームといった当時の一流音楽家によってドイツ国内で頻繁に演奏されたが、気難しい人物であったために、作品の質の高さにもかかわらず一般の聴衆に人気が出ることはなかったという。
 辛辣なまでに批判的になることがあり、それが元で他者との緊迫した関係を作ってしまうことがよくあったらしい。

 しかしナチス・ドイツ時代になると、ドレーゼケの音楽は高く評価され、アントン・ブルックナー、マックス・レーガー、ルートヴィヒ・シュポーアと同列に並べられるようになった。
 だがそれはナチの自国尊重のための支援によるものであり、重く疑わしい栄誉であった。
 それゆえに第二次世界大戦後、流行や政治情勢の変化によって彼の名と音楽は忘れ去られた。
 
 ただその一本気でまっすぐで、暑苦しいほどに情熱的な彼の音楽は、今の世でもう一度評価されてもいいような気がする。



 交響曲第2番はこんな感じ。熱い。
https://youtu.be/ZwkccpDp4vU

 そして交響曲第3番もこんな感じ。やっぱり熱い。
https://youtu.be/QIUwwQtaGtw




ドレーゼケ:弦楽四重奏曲集 第1集



555281
\2200
フェリックス・ドレーゼケ(1835-1913):弦楽四重奏曲集 第1集
 1-4.弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.27
 5-8.弦楽四重奏曲 第2番 ホ短調 Op.35
コンスタンツェ四重奏団
【メンバー】
 エメリーネ・ピエッレ(ヴァイオリン)
 エスター・グティエレス・レドンド(ヴァイオリン)
 サンドラ・ガルシア・ファン(ヴィオラ)
 マリオン・プラテーロ(チェロ)

 ザルツブルクを拠点に活躍する「コンスタンツェ四重奏団」によるcpoレーベルへの初録音。
 ドレーゼケはドイツ・ロマン派の初期に活動した作曲家で、8曲の歌劇の他、交響曲や声楽曲、室内楽曲など多彩なジャンルの作品を数多く残しています。
 作曲はほとんど独学で習得、17歳の時にワーグナーの《ローエングリン》を聴き感銘を受け、同時代のブラームスやリストの作品を研究、自らの作風を創り上げていきました。
 対位法の用い方にも素晴らしい才能を発揮し、声楽曲や室内楽曲では精緻かつ厳格な構成を持つ見事な作品を書き上げています。
 この2曲の弦楽四重奏曲は1880年代に書かれており、ベートーヴェンを思わせる伝統と調和の中に、先進性が伺える見事な作品に仕上がっています。
  録音 2017年11月27日-12月1日、Kirche der Christengemeinschaft Salzburg
 

 
 


555209
¥2800
フランツ・アントン・ディムラー(1753-1827):クラリネット協奏曲集
 1. クラリネット協奏曲 ホ長調(1795)
 2. クラリネット協奏曲 変ロ長調(1796)
 3. クラリネット協奏曲 変ロ長調
 
 ※世界初録音
ニコラウス・フリードリヒ(クラリネット)
マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団
ヨハネス・ヴィリッヒ(指揮)

 録音 2018年2月13-16日 Epiphaniaskirche Mannheim-Freudenheim(ドイツ)

 マンハイムに宮廷を置いたプファルツ選帝侯カール4世フィリップ・テオドール(1724-1799)おかかえの楽団は、当時最高の楽器の名手たちを集めていただけではなく、彼らが優れた作曲家であったことでも際立って
いました。メンバーには宮廷楽長を務めたヨハン・シュターミッツと彼の息子カール、ゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラー、クリスティアン・カンナビヒなどが在籍しており、彼らは後に「マンハイム楽派」と呼ばれ一世を風靡しました。
 もちろんメンバーの中には、優れた才能を持っていながらも、名前が忘れられてしまった人もいます。
 このアルバムに登場するフランツ・アントン・ディムラーもそんな一人。マンハイムではホルン奏者を務め、後にコントラバスに転向した彼は、存命中は高く評価されミュンヘンでも活躍しましたが、現在ではかろうじて、何曲かのクラリネット協奏曲の存在がごく一部の専門家に知られるのみ。
 このアルバムには、今回初録音となる3曲のクラリネット協奏曲を収録。どれも巧妙に書かれたソロ・パートが特徴で、クラリネットはオーケストラの伴奏に乗ってあらゆる技巧を披露、楽器の魅力を存分に見せてくれます。
 今回ソロを務めるのは、ドイツ出身のニコラウス・フリードリヒ。マンハイム国立劇場管弦楽団の首席奏者であり、また現代音楽の紹介にも尽力する名手です。
 
 


555291
¥2800
アンドレア・ガブリエリ(1533-1585):モテット、詩篇とオルガン作品集
 1. Deus misereatur nostr 神はわれらを指し示す
 2. 第一旋法のトッカータ(オルガン・ソロ)
 3. Kyrie eleison あわれみ給え
 4. リチェルカーレ・アリオーソ(オルガン・ソロ)
 5. Egredimini きたまえ
 6. O gloriosa Domina 栄光の支配者よ
 7. Sancta Maria 聖なるマリアよ
 8. Ave regina 幸いなるかな、女王
 9. リチェルカーレ ハ長調(オルガン・ソロ)
 10. Iubilate Deo 喜び歌え 神に向かって
 11. Sanctus 聖なるかな
 12. カンツォン・アリオーサ(オルガン・ソロ)
 13. Domine, ne in furore tuo 主よ、あなたの怒りのうちに
 14. Deus, qui beatum Marcum 神の祝福
 15. Exultate justi 正しき者よ、主によりて喜べ
 16. Angelus ad pastores ait 天使は羊飼いに言った
 17. Angelus ad pastores 天使は羊飼いに言った(オルガン・ソロ)
 18. Domine Deus meus わが神よ、感謝します
 19. Benedicam Dominum 主に感謝します
エドゥアルド・ベロッティ(オルガン・ソロ)
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス
マンフレート・コルデス(指揮)

 録音 2018年11月16-18日 Stiftskirche Bassum(ドイツ)

 イタリア・ルネサンス期の作曲家・オルガニスト、アンドレア・ガブリエリ。マンフレート・コルデス率いるブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスは、以前「マドリガーレとカンツォン集」(999642)をリリースしており、その素晴らしい出来栄えはSWR(南西ドイツ放送)で評論家により「最高に楽しめる、よくできたCD」と評価されています。
 第2作目となる今作にはマドリガーレと詩篇、オルガン作品を収録。今作でも精緻な対位法が使われた壮麗な声楽作品の素晴らしさはもちろんですが、1566年から亡くなるまでヴェネツィア、サン・マルコ大聖堂のオルガニストを務めていたガブリエリの本領発揮ともいえるオルガン作品は圧巻の聴きごたえを誇ります。
 エドゥアルド・ベロッティは1957年生まれのイタリアのオルガニスト。ルネサンスとバロック作品を得意とするだけではなく、研究者としても知られており、チェンバロとオルガン作品についての比較校訂版を定期的に発表しています。
 




IBS CLASSICAL



IBS112021
¥2700
String Octets
 エネスク/ショスタコーヴィチ/カンポス: 弦楽八重奏曲集
バンブー・アンサンブル
 ジョルジェ・エネスク(1881-1955): 弦楽八重奏曲 ハ長調 Op. 7
 ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): 弦楽八重奏のための2つの小品 Op. 11
 ハビエル・マルティネス・カンポス(1989-):Serenata para Cuerdas 弦楽のためのセレナード

 録音 2019年7月7-10日 Auditori i Palau de Congressos, Castelló (スペイン)

 創設時から「弦楽八重奏」のアンサンブルとして活動をはじめたバンブー・アンサンブル。メンバーはスペイン国立ユース・オーケストラと、EUユース管弦楽団の出身者たちで、彼らはヨーロッパ中の様々な国に住んでおり、年に数回集まって緊密なアンサンブルを楽しんでいます。
 最近はマドリッドの「Museo del Traje=衣装博物館」が主催する音楽と文化遺産を繋ぐプロジェクトで演奏したり、チャリティコンサートを行うなど、社会的な活動にも力を入れています。
 このアルバムはエネスクの弦楽八重奏曲を中心に、ショスタコーヴィチとスペインの現代作曲家カンポスの作品を配したアンサンブルの真価が問われる1枚。
 交響曲を思わせる厚みのある響きが美しいエネスク、若きショスタコーヴィチによる対位法が張り巡らされた2つの小品、単一のモティーフが発展していくカンポスのセレナード。
 聴き手の想像力を刺激する見事な演奏をお聞きください。
 
 


IBS122021
¥2700
New Paths 新たな道 ホルンとピアノのための21世紀音楽 ハビエル・ボネ(ホルン)
ミリアム・ゴメス=モラン(ピアノ)
 1. フランシスコ・サカレス・フォルト(1962-): カントゥス・ホルン
 2-3. サルバドール・ブロトンス(1959-):Introducció y Galop 序奏とギャロップ Op. 148
 セザール・カーノ(1960-): Tientos de la trompa alada 翼のあるホルンのティエントス Op. 93
  4. Tiento I / 5. Tiento II / 6. Tiento III
 7. フアン・ホセ・コロメル(1966-): Mar sin luna 月のない海
 8. ミゲル・ブスタマンテ(1948-): Juegos sobre, "Tocatico-tocatá" ゲーム「トカーティコ・トカータ」
 9. ミゲル・アンヘル・タランテ(1946-): Elegía エレジー
 10. ホセ・ルイス・トゥリーナ(1952-): Consolación コンソレーション

 録音 2020年11月30日-12月2日 Auditorio Manuel de Falla(スペイン)

 スペインの名ホルン奏者ハビエル・ボネと、ピアニスト、ミリアム・ゴメス=モランが演奏する、21世紀に書かれたホルンとピアノのための音楽集。
 フォルトの「カントゥス・ホルン」はエドモン・コステールが提唱した「親和性概念」と呼ばれるシステムを用いたという作品。ブロトンスの「序奏とギャロップ」はホルン奏者とピアニストの対話が見事な曲。
 十二音を用いた序奏と速く巧妙なギャロップで構成されています。カーノの「翼のあるホルンのティエントス」はスペインの詩人ドン・フランシスコ・デ・パディージャの詩に触発された曲。
 コロマーの「月のない海」は自死という悲劇的なテーマを扱った曲で、ハビエル・ボネの息子シルベストルのオマージュとして書かれました。
 スペインのマルチ・アーティスト、カルレス・サントスのための「エレジー」は旋律、ハーモニー、ポリフォニーが様々な要素に融合された短い室内楽曲。抒情的な雰囲気からエネルギッシュな雰囲気へと変化していく難曲です。

 
 




SOMM RECORDINGS


SOMMCD0638
¥2500
MOSAIC モザイク
 ホセ・セレブリエール(1938-): Cuarteto 四重奏曲(J.ベイツ編)
  1. I. Meditacion2. II. Danza3. III. Cancion4. IV. Ronda
 5. レナード・バーンスタイン(1918-1990): 歌劇《キャンディード》 - 序曲(D.トーマス編)
 6. ジョナサン・ベイツ(1995-): トッカータ 2...世界初録音
 7. アントン・ブルックナー(1824-1896): Locus iste 神が作り給いし場所 WAB 23(C.ロバートソン編)
 ベーラ・バルトーク(1881-1945): ルーマニア民俗舞曲 BB 68(C.ロバートソン編)
  8. No. 1. Jocul cu bata 棒踊り / 9. No. 2. Braul 腰帯踊り / 10. No. 3. Pe loc 足踏み踊り /
  11. No. 4. Buciumeana 角笛の踊り /
  12. No. 5. Poarga Romaneasca ルーマニアのポルカ - No. 6. Maruntel 速い踊り
 13. ジョセフ・コスマ(1905-1969): 枯れ葉(J.ベイツ編)...ジョナサン・スミス: ソロ
 クリスチャン・オーヴァーヘッド(1989-): 5つの小品...世界初録音
  14. No. 1. LR - A chirpy lark / 15. No. 2. IM - A rhythmic Interlude / 16. No. 3. EJ - A boisterous fugue
 17. パーシー・グレインジャー(1882-1961):Molly on the Shore 岸辺のモリー(J.ベイツ編)
 18. ダニエル・ホール(1996-): The Black Dahlia 黒いダリア(J.ベイツ編) ...世界初録音
 19. 佐藤 賢太郎(1981-): Tsuna'ngari つながり(J.ベイツ編)
 ブラムウェル・トーヴェイ(1953-): Street Songs ストリート・ソング...世界初録音
  20. I. In strict laid back time ... / 21. II. Brazen /
  22. III. Adagio: "The Silent Voices ..." / 23. IV. Very Fast Indeed
 24.エドワード・エルガー: 愛の挨拶 Op.12(J.ベイツ編)
  A4 ブラス・クァルテット
  【メンバー】
   ジェイミー・スミス(コルネット/フリューゲルホルン)、ジョナサン・ベイツ(テナーホルン)、
   マイク・カヴァナー(バリトンホルン)、クリス・ロバートソン(ユーフォニアム)

 録音 2019年7月27-28日 Royal Northern College of Music、マンチェスター(UK)

 2013年、マンチェスターの王立ノーザン音楽大学で結成された「A4 ブラス・クァルテット」は、英国の名門ブラス・バンドの主要なプレイヤーで構成されたブラス・クァルテット。
 標準的な編成ではなくコルネット、テナーホルン、バリトンホルン、ユーフォニアムと、サクソルン族を中心とした楽器が用いられており、これらの楽器から生まれるユニークなサウンドは、現代の金管楽器アンサンブルの多様性の見本となっています。
 収録作品のほとんどはメンバーによる編曲であり、ブラス・カルテットの機動性と可能性が存分に引き出されています。
 
 

SOMMCD0639
¥2500
Nightlight 常夜灯 コーデリア・ウィリアムズ(ピアノ)
 1. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): 幻想曲 ニ短調 K. 397
 2-3. アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調「幻想ソナタ」
 フランツ・リスト(1811-1886):
  1. コンソレーション 第1番 ホ長調 S.172 / 2. コンソレーション 第2番 ホ長調 S.172
 フランツ・シューベルト(1797-1828): ソナタ第19番 ハ短調 D.958
  6. I. Allegro / 7. II. Adagio / 8. III. Menuetto: Allegro / 9. IV. Allegro
 10. トーマス・トムキンズ(1572-1656):
  A Sad Pavan for These Distracted Times この混乱した時代のための寂しいパヴァーヌ
 11. ビル・エヴァンス(1929-1980): Peace Piece
 12-16. ロベルト・シューマン(1810-1856): 暁の歌 Op. 133

 録音 2020年12月11-12日 Turner Sims, Southampton(UK)

 これまで、SOMMレーベルで3枚のアルバムをリリースしたピアニスト、コーデリア・ウィリアムズ。
 今回のアルバムは、孤独と不安の中で眠れぬ夜を過ごす人に寄り添う音楽をコンセプトに生まれました。
 ルネサンス期のトムキンスが作曲したメランコリックな「この混乱した時代のための寂しいパヴァーヌ」からビル・エヴァンスの「Peace Piece」までの多彩な曲を集めたものです。
 夢と悪夢の入り混じるモーツァルトの「幻想曲」、夜の海の凪と嵐を表現するという2つの楽章で構成されたスクリャービンのソナタ第2番が続き、リストのコンソレーションで一息入れたあとには、漆黒の夜の闇の中を彷徨うようなスリリングな楽想を持つシューベルトのソナタ第19番が置かれています。
 そしてトムキンスとエヴァンスが続き、最後は朝の気配を感じさせるシューマンの暁の歌」で幕を閉じるという考え抜かれた選曲には、夜の矛盾、混乱、恐怖と優しさ、そして光への憧れが端的に表現されており、「暗闇の中で孤独を感じる」多くの人に捧げられています。
 




TOCCATA NEXT



TOCN0007
¥2400
FOUR HANDS FOR FRANCE フランスのピアノ連弾作品集 ステファニー・マッカラム(ピアノ)
エリン・ヘルヤード(ピアノ)
 エルネスト・ショーソン(1855-1899):4手のためのソナチネ(1879)...世界初録音
  ソナチネ第1番 ト長調(1878)
   1. I Gaiment / 2. II Andante / 3. III Finale
  ソナチネ第2番 ニ短調(1879)
   4. I Mouvement de marche /
   5. II Variations sur un theme danois, transcrit par Niels Gade / 6. III Rondeau-Allegretto
  ジョゼフ=ギィ・ロパルツ(1864-1955): 小品(1903)...世界初録音
   7-9. Pour Gaud ゴーのために / 10-12. Sons de Cloches 鐘の音 / 13-16. 無題
  ジュール・マスネ(1842-1912): 4手ピアノのための小品 第1組曲 Op. 11(1867)...世界初録音
   17. No. 1 Andante / 18. No. 2 Allegretto quasi allegro / 19. No. 3 Andante
  20.シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888): Saltarelle サルタレッロ Op. 47(1856)
  セシル・シャミナード(1857-1944): ロマンティックな小品 Op. 55(1890)より
   21. No. 1 Primavera 春 / 22. No. 3 Idylle arabe アラブの牧歌 /
   23. No. 4 Serenade d'automne 秋のセレナード
  バンジャマン・ゴダール(1849-1895): 2つの小品 Op. 137(1893)...世界初録音
   24. No. 1 Pastorale melancolique 憂鬱な牧歌 / 25. No. 2 Marche villageoise 村人の行進

 使用ピアノ・・・1853年製エラール
 録音 2021年1月20,21日 フェニックス・セントラル・パーク、シドニー(オーストラリア)

 オーケストラ曲や歌劇の旋律を家庭で演奏するために、また教師が弟子の音楽性と技術の向上のために、古典派の時代から「ピアノ連弾」はさまざまな場面で重用されてきました。
 このアルバムには、19世紀後半から20世紀にかけて作曲されたフランスの世界初録音を含む連弾作品を収録。
 シャミナードやマスネのサロン風の華やかな雰囲気を持つ作品をはじめ、ショーソンが20代に書いた初期の未出版作品、ゴダールの晩年の作品、ロパルツが愛娘のために書いた「 Pour Gaud ゴーのために」を含む小品のような家族的なほのぼのとした作品、アルカンの技巧的な作品など多彩な連弾曲を楽しめます。
 録音に用いられたのは1853年製のエラール・ピアノ。繊細でありながら、多彩な表現力を持つ楽器から、マッカラムとヘルヤードの2人は豊かな響きを紡ぎ出しています。
 
 


TOCN0013
¥2400
FIRST LADIES
 女性作曲家による3つのロマンティックなヴァイオリン・ソナタ
アネッテ=バルバラ・フォーゲル(ヴァイオリン)
デュルヴァル・チェセッティ(ピアノ)
  エルフリーダ・アンドレー(1841-1929):ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調(1872)...世界初録音
   1. I Allegro con spirito / 2. II Andante cantabile / 3. III Finale. Allegro moderato e risoluto
  メル・ボニ(1858-1937): ヴァイオリン・ソナタ 嬰ヘ短調 Op. 112(1922)
   4. I Moderato / 5. II Presto /
   6. III Lento
    (Theme populaire grec recueilli par Bourgault-Ducoudray
     ブルゴー=デュクドレーが採集したギリシャ民謡をテーマとする)
   7. IV Final. Con mot
  エセル・スマイス(1858-1944): ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op. 7(1887)
   8. I Allegro moderato / 9. II Scherzo. Allegro grazioso /
   10. III Romanze. Andante grazioso / 11. IV Finale. Allegro vivace

 録音 2013年10月19-21日 facilities of the Film & Media/Music & Sound Programs at The Banff Centre, Banff アルバータ(カナダ)

 このアルバムには19世紀後半から20世紀を生きた3人の女性作曲家のヴァイオリン・ソナタが収録されています。
 スウェーデン生まれのエルフリーダ・アンドレーは、母国の女性解放運動の活動家であり、スカンジナビア諸国で女性として最初に大聖堂正オルガニストに就任した作曲家。
 このヴァイオリン・ソナタは彼女の作品目録で存在が知られていたのみで、このアルバムが世界初録音となります。

 メル・ボニは近年注目が高まっているフランスの作曲家。本名はメラニー・ボニスですが、女性の作品は演奏される機会が少ないことに気が付き、中性的な偽名である「メル・ボニ」を使い作品を発表していました。
 イギリスのエセル・スマイスも女性解放運動家として知られ、社会的な活動を行いながら作品を発表していました。
 彼女たちが生きた時代は、女性が作曲家として活動することは困難であり、様々な障壁を乗り越えなくてはいけませんでしたが、出来上がった作品からは全くそのようなハンディは感じられず、どの曲も充実した作風と美しい旋律を有しています。
 アネッテ=バルバラ・フォーゲルはドイツ出身のヴァイオリニスト。数多くのコンクールで入賞し、ソリスト、室内楽奏者として活躍。ハンス・ガルのアルバムが高く評価されています。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GLOBAL CULTURE AGENCY


PWCS 0001
(SACDシングルレイヤー)
¥8100
名盤マルツィのシューベルト全集、
 SACDシングルレイヤーで登場!
国内500セットのみ
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集

 (1)ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番 ニ長調 D.384(Op.137-1)
 (2)ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番 イ長調 D.385(Op.137-2)
 (3)ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第3番 ト短調 D.408(Op.137-3)
 (4)ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調《デュオ》 D.574(Op.162)
 (5)ヴァイオリンとピアノのための華麗なるロンド ロ短調 D.895(Op.70)
 (6)ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D.934(Op.159)
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
ジャン・アントニエッティ(ピアノ)

 名盤マルツィのシューベルト全集SACDで登場!国内500セットのみの流通!

 録音:(1)-(4)1955年11月7-13日、(5)(6)1955年11月26日/エレクトローラ・スタジオ/輸入盤、初SACD 化、完全限定生産

 ハイ・クオリティな復刻で注目を浴びる韓国のレーベル「SOUND TREE」が、名盤の誉れ高いマルツィ至高のシューベルト録音集をSACD化しました。
 ワーナーから許諾を得て取り寄せた192kHz のオリジナルマスターに、独自の丁寧なマスタリングを施して製品化。
 世界初SACD 化、1枚のシングルレイヤー盤に全6曲を収録。オリジナルジャケットのデザインを用いているのもポイントです。
 完全限定生産、限定数500セットの入荷になりますのでお早めにお求めください。

 オリジナル復刻LP盤(KKC-1178/90)も好評発売中。SACDとLPはそれぞれ別のマスタリングで製品化されています。

 ※当商品は、日本へは国内レーベル「GLOBAL CULTURE AGENCY」を介しての流通のみとなります。
 
 ※通常のCDプレーヤーでは再生できません。
 



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MAGGIO LIVE



MAGGIO 030
¥2400→\2190
1995年/2000年
 テイトのメンデルスゾーン、若きラクリンとの協奏曲も収録!

 メンデルスゾーン:
  (1)ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
  (2)交響曲第3番 イ短調『スコットランド』 Op.56
ジュリアン・ラクリン(ヴァイオリン(1))
サー・ジェフリー・テイト(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団

 フィレンツェが唸った、テイトのメンデルスゾーン、若きラクリンとの協奏曲も収録!

 録音:(1)1995年1月21日、(2)2000年1月14日/コムナーレ劇場(ステレオ、ライヴ)/66'17''

 ジェフリー・テイトとフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団によるメンデルスゾーン作品をカップリングしたアルバム。
 ヴァイオリン協奏曲は1995年、50歳を過ぎ既に国際的に確固たる評価を得ていたテイトが初めてフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団を指揮したときの録音です。
 ソリストは20歳そこそこの若き天才ジュリアン・ラクリン。新鮮な輝きを放つラクリンのヴィルトゥオジティを、穏やかに流れるエレガントな音楽で受け止めるテイト。両者の長所が見事に混ざり合った名演奏です。
 この日は他にブルックナーの交響曲第9番も演奏され、フィレンツェの聴衆は大満足だったそう。以降、テイトは定期的にこのオーケストラを指揮するようになり、様々な作曲家を取り上げていきます。
 そして2000年にメンデルスゾーンの名作交響曲『スコットランド』を披露。古典的形式の一貫性を崩すことなく小さなニュアンスを大事にした音運びで、絶妙な「軽さ」を持った優美な音楽が紡がれていきます。
 こちらも古典とロマンの見事なバランスが生み出す、テイトならではの名演奏と言えるでしょう。
 
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MAGGIO 031
(3CD)
¥4300→\3990
力強く巧みな構成、ムーティの『運命の力』ライヴ!
 ヴェルディ:歌劇『運命の力』
  カルロ・デ・ボルトリ(カラトラーヴァ侯爵)、オリアンナ・サントゥニオーネ(ドンナ・レオノーラ)、
  マッテオ・マヌゲラ(ドン・カルロ・ディ・ヴァルガス)、ヴェリアーノ・ルケッティ(ドン・アルヴァーロ)、
  マリア・ルイザ・ナーヴェ(プレツィオジッラ)、チェーザレ・シエピ(グァルディアーノ神父)、
  セスト・ブルスカンティーニ(フラ・メリトーネ)、ジュリアナ・マッテイニ(クッラ)、
  アウグスト・フラーティ(村長)、ディーノ・フォルミキーニ(マストロ・トラブーコ)、
  グエッランド・リジーリ(軍医)、ロベルト・ガッビアーニ(合唱指揮)、
  リッカルド・ムーティ(指揮)、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団

 録音:1974年12月13日/コムナーレ劇場(モノラル、ライヴ)

 ムーティ33歳の年、1974年の冬シーズン・オープニング公演としてフィレンツェで上演された『運命の力』が収録されています。
 ウィーンの劇場から無償貸与されたピエル・ルイジ・ピッツィの装置と衣装が使われるなど力の入った公演で、1973年から首席指揮者を務めるムーティのもと、コムナーレ劇場が新たな段階に入り安定したことを示す重要な公演でした。
 演奏は非常に多彩なテンポ感と色彩を持ちながら常にスコアの指示に忠実で、各場面の演劇的な色調をしっかりと計算し全体を組み上げた、実にスケール大きく聴きごたえあるもの。
 



<国内盤>

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カメラータ・トウキョウ



CMCD-25046
¥2750
バルトークに師事した名ピアニストの幻の名盤
 ゲオルク・ヴァシャヘーリ/バルトーク・リサイタル

 B.バルトーク:
  (1)ピアノ・ソナタ Sz.80,BB88(1926)
  (2)組曲「戸外にて」Sz.81,BB89(1926)
   I. 太鼓と笛で/II. バルカロッラ(舟歌)/
   III. ミュゼット/IV. 夜の音楽/V. 狩
  (3)15のハンガリー農民歌 Sz.71,BB79(1914-18)
   I.~Ⅳ. 4つの民謡/V. スケルツォ/VI. バラード/VII~XV. 古い舞曲
  (4)民謡の旋律による3つのロンド Sz.84,BB92(1916-1927)
  (5)アレグロ・バルバロ Sz.49,BB63(1911)
ゲオルク・ヴァシャヘーリ(ピアノ)

 バルトークに師事した名ピアニストの幻の名盤、ついにCDで復活!

 ゲオルク・ヴァシャヘーリ 秋山邦晴/高橋アキ によるライナーノーツをブックレットに収録
 録音:1978年6、7月/神奈川

 ハンガリー生まれの名ピアニスト、ヴァシャヘーリが1978年に日本で収録し、自主制作LPとして1986年にリリースされた幻の名盤が、ついに初CD化!
 12歳でバルトークに師事、ヨーロッパを中心に活躍する中、W. ケンプの推薦で日本でも指導にあたったヴァシャヘーリによる、師直伝のバルトーク作品集です。
 ブックレットにはヴァシャヘーリ自身が記したバルトークの思い出、秋山邦晴による解説も収録。彼の弟子の1人で録音時にも尽力した高橋アキが記した文章や当時の写真も貴重な記録となっています。
 『レコード芸術』誌で「じつに味のある、そして説得力のある演奏(中略)これほどヒューマンなバルトークを聴かせるピアニストは、そうざらにはいない」と武田明倫氏に絶賛された名演奏をお楽しみください。

 ●ゲオルク・ヴァシャヘーリ(ピアノ)
 ゲオルク・ヴァシャヘーリは1912年、ハンガリー(現在はルーマニア)のアラドに生まれた。
 ブダペスト音楽院でバルトークにピアノを師事し、その後ベルリンでエトヴィン・フィッシャーにも師事した。1935年にはメンデルスゾーン賞を受賞している。ソリストとしての活動の他、同じハンガリー出身の名ヴァイオリニスト、エミール・テルマニとデュオを組み、長年にわたってヨーロッパ各地でコンサートを行った。このテルマニとの演奏活動のために、テルマニの住んでいたデンマークに、ヴァシャヘーリも1936年に居を移している。またコペンハーゲンのデンマーク王立音楽院と、オールフス音楽院で長年にわたりピアノ科教授を務めた。日本には1967年に初めて来日し、1970年まで武蔵野音楽大学と東京芸術大学で客員教授を務めた。その後も武蔵野音楽大学の招きで定期的に来日し、同大学で教鞭をとった。



ゲオルク・ヴァシャヘーリの貴重な録音!
なんと1939年のテルマニとのブラームス

DANACORD
DACOCD 343
1CD-R\2700→\2490
ブラームス:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 「雨の歌」 Op. 78
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op. 100
 ヴァイオリン・ソナタ イ短調 「F.A.E.ソナタ」 - 第3楽章 スケルツォ ハ短調 WoO 27.
 ハンガリー舞曲集 WoO 1 - 第1番 ト短調(ヴァイオリンとピアノ編)
エミール・テルマニ(Vn)
ゲオルク・ヴァシャヘーリ(p)
1939年
CD-R製品の可能性あり。

 1892年生まれのエミール・テルマニ。ハンガリーからデンマークへ移住したいわゆる往年の巨匠。
 デンマークDANACORDからひっそりリリースされていたブラームスのヴァイオリン・ソナタ。
 戦前の録音で、前世紀から受け継いだ濃厚なロマンを感じさせてくれるらしい。
 そしてここでピアノを弾いているのがもう一人の名匠、若きゲオルク・ヴァシャヘーリ!





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東武レコーディングズ



TBRQ 9004/05
(UHQCD 2CD1枚価格)
¥2970→\2790
1957年2月3日カーネギーホール
 ワルター、ミュンシュ、モントゥー三大巨匠の共演
  トスカニーニに捧げる「メモリアル・コンサート」

   ニューヨーク・パブリック・ライブラリーのマスターテープから初の復刻
 (1)ブルーノ・ワルター~ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
 (2)シャルル・ミュンシュ~ドビュッシー:交響詩「海」
 (3)ピエール・モントゥー~エルガー:エニグマ変奏曲
 (1)ブルーノ・ワルター(指揮)、
 (2)シャルル・ミュンシュ(指揮)、
 (3)ピエール・モントゥー(指揮)
 シンフォニー・オヴ・ジ・エアー

 初出からほぼ50年やっと正規盤の登場!トスカニーニ・メモリアル・コンサート1957。
 「75年に及ぶ彼の音楽生活は偶像であり、他の演奏家にとっては脅威でもあった。」~ブルーノ・ワルター
 ワルター、ミュンシュ、モントゥー三大巨匠の共演、ニューヨーク・パブリック・ライブラリーのマスターテープから初の復刻、初回限定1枚価格UHQCD

 録音:1957年2月3日カーネギーホール,ライヴ録音(モノラル)

 1957年1月16日。就寝中に大往生を遂げたトスカニーニ。
 2月3日にカーネギーホールで行われたのが「メモリアル・コンサート」。
 トスカニーニとも御縁が深かった三大巨匠(ワルター、ミュンシュ、モントゥー=登壇順)が、それぞれトスカニーニの十八番を振るという伝説の演奏会。
 オーケストラは旧NBC交響楽団であるシンフォニー・オヴ・ジ・エアー。トスカニーニが長らく応援していたミラノにある音楽家の老人ホーム"カーサ・ヴェルディ"への基金コンサートも兼ねていたことが解りました。
 この度ニューヨーク・パブリック・ライブラリー所蔵のマスターテープからの商品化が実現しました。演奏内容の素晴らしさは言わずもがな。
 その上当盤の音質のダイナミックレンジの広さは既出盤の比ではありません。カーネギーホールの豊かな響きがキッチリ収録されております。ワルター協会からのLP初出が1973年。ほぼ50年を経て初の正規発売となります。

 ワルターは80歳を超えておりましたが、このコンサートの直前1月23日にはシカゴ響に客演。さらに2月17日にはニューヨークフィルとマーラーの「復活」を演奏。同時にスタジオ録音も行うという気力体力の充実が目覚ましい時期です。
 「英雄」は悠然としたテンポを基調としながらも繊細で効果的なテンポ変化を駆使しティンパニの強打は凄まじく、宇野功芳先生が絶賛したことも有名。
 この名演は直前にマルケヴィッチが同オケを指揮していた(録音セッション)からなどというまことしやかな説がありますが、有名な第三楽章ホルンのトリオなど最初は低く(小さく)、次は高く(強く)という、進軍が遠くから近づいてくるような絶妙な指揮ぶりはワルターだけです。演奏後の聴衆の拍手を制する姿も感動的。
 ミュンシュの「海」。その豪快さに圧倒されます。音色の艶やかさには目も眩むよう。練習嫌いと言われておりますが客演オケでもいつものビュンと矢を射るような音の突き刺さり方はどこでも徹底しております。
 モントゥーのしみじみとしか言いようがない「エニグマ」。ゆったりしたテンポで、渋い悲しみを籠めた名演です。同じオケを同じ日に振ってこの明らかな音色の違い。
 つくづくこの時代の大指揮者は自分の音楽の理想がはっきりしていたものだと感慨無量です。





 あわせてこのアルバムもご紹介しておきましょう。
 上記メモリアル・コンサートの2年ほど前。


アリア・レーベル
シンフォニーオヴ・ジ・エアー
 1954年10月27日再出発コンサート
  ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

ARD 0089
1CD-R\1800
シンフォニーオヴ・ジ・エアー

 1954年10月27日再出発コンサート

  ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

 1954年9月21日スタジオ録音
  ワーグナー:「マイスタージンガー」前奏曲
  ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲
  チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲
シンフォニーオヴ・ジ・エアー
指揮者なし

 1954年10月27日、9月21日 モノラル録音
 12inch ROULETTE RSP1 MONO

 トスカニーニは、1954年6月、68年にわたる指揮活動に、完全なる別れを告げた。
 それにより彼がこれまで率いていたNBC交響楽団は必然的に解散する。

 しかし多くの人々の希望を受け、NBC交響楽団は「シンフォニー・オブ・ジ・エア」という自主運営オーケストラとして存続することになる。
 彼らはトスカニーニに、「我々はいつでもあなたの帰りを待っています。いつでも指揮しに戻ってきてください。」と伝えた。・・・が、トスカニーニは残念ながらそれを受けることはできなかった。

 そうしたなか行われた「シンフォニー・オブ・ジ・エア」の最初のコンサート。
 1954年10月27日、ニューヨーク、カーネギーホール。
 彼らは指揮者を呼ばず、指揮台を空にしたまま、かつてトスカニーニの下でたびたび取り上げた作品を演奏した。

 初めて聴く「シンフォニー・オブ・ジ・エア」の「新世界」は、指揮者不在だけにさすがにほころびもある。
 音の出だしや、管楽器の音量など、団員たちが戸惑いながら試行錯誤している瞬間も読み取れる。その綱渡り的スリルを楽しむという禁断の聴き方もあるだろう。

 しかしその音楽のなんと優しく、いたわりに満ちていることか。
 第2楽章の息遣い、間合い、空気感。

 そしてなんと鬼気迫る緊迫感に満ちていることか!
 第3楽章終盤、そして終楽章での、大地を揺るがす息詰まる劇的展開。
 

 これが統率者のいない集団が生み出した音楽だと信じられるだろうか。
 
 間違いなく彼らはそのとき、かつて指揮台の上に立っていたトスカニーニの動きを追っていたはずである。
 ・・・つまりこの録音は、そこにいない指揮者が指揮し、しかしおそるべき結果を生み出した、録音史上稀有なる演奏なわけである。






 コンマスはNBC交響楽団からずっと引き継いでるダニエル・ギレ。われわれにはボザール・トリオ創立メンバーとして知られる名手。
 破綻の一歩前でぐっとこらえているのはおそらくこの名手のおかげと思う。


 上記シンフォニーオヴ・ジ・エアー/再出発コンサートから2年とちょっと経った1957年。ついにその日が訪れる。
 トスカニーニがこの世を去ったのである。
 そしてその半月後の2月3日、カーネギー・ホールで追悼のコンサートが開かれた。(それが今回発売の東武TBRQ 9004/05)
 オーケストラはもちろんシンフォニー・オブ・ジ・エア。そして指揮はワルター。曲は「エロイカ」。
 宇野功芳氏がことあるごことに「ワルター最高のエロイカ」と大絶賛していた名演で、数年前にM&Aから待望の復活リリースを遂げ大きな話題を呼んだ。
 そしてワルターのほかに、この追悼コンサートの指揮台にはミュンシュとモントゥーが立っていた。
 もちろん2人ともアメリカで活躍し、NBC響とも深い間柄にあった。
 そしてここではそれぞれ自分たちが得意とする曲を披露し、トスカニーニに捧げた。
 それがミュンシュの「海」であり、モントゥーの「エニグマ」である。


 




POMATO PRO.


2019年3月に一度ご紹介しましたが代理店が変わって再案内

POMA-1001
¥2200
高揚感を生む躍動的なエロイカ、心が洗われる「英雄」
 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
浮ヶ谷孝夫(指揮)
ブランデンブルグ国立管弦楽団フランクフルト

 高揚感を生む躍動的なエロイカ(山之内正)、心が洗われる「英雄」(平林直哉)。
 浮ヶ谷孝夫(指揮)、ブランデンブルク国立管弦楽団フランクフルト、ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

 録音:2018年2月27-28日カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ・ホール (タイミング 14:19/14:06/5:41/11:51)
 録音エンジニア:ベルンハルト・ハンケ(トーン・マイスター)/メインマイク:ソニーECM-100N

 本当に久しぶりである。これほど指揮者の人格が素直に、純粋に表れた演奏を聴くことが出来たのは。月並みな言葉ながら、全く心が洗われる気持ちになった。
 「英雄」は言うまでもなく超有名曲であり、演奏頻度は高く、CDも多い。近年、ベートーヴェンの交響曲の演奏においては、時代考証に準拠した演奏が大流行である。(中略)浮ヶ谷とてこうした背景は知識として持っているであろう。しかし、この演奏を聴く限りにおいては、彼はそうした流行とは無縁のように思える。つまり浮ヶ谷は長くドイツに暮らし、「ドイツ的な響きとは何か」、「ベートーヴェンの交響曲を理想的に響かせるにはどうしたら良いのか」といった根源的な問いを、長い時間をかけて模索した結果が今回の演奏だと言える。言い換えれば、外国語を、その土地に住む人と同程度に、自然に無理なく話せるように、曲にふさわしい響きが自然と指揮棒から流れ出ているのである。(中略)
 ソニーが26年ぶりに開発したプロ用マイクを使用したという録音の素晴らしさにも言及せねばなるまい。教会でオーケストラを録音した場合、たいていは輪郭が丸すぎて、甘口になりがちである。しかし、当ディスクではそのあたりのバランスが見事にまとめられており、典雅で上品な「英雄」がたっぷりと楽しめる。
(平林直哉・ライナーノートから抜粋)



 

 浮ヶ谷 孝夫はなにげにTHOROFONなどのドイツ・レーベルでガンガン録音を出していた、日本よりも海外で高い評価を得ている指揮者。
 今回このような形で国内盤が出てくれたことはまことに嬉しい。


 浮ヶ谷 孝夫 (指揮)
  1953年埼玉県川口市生まれ。世界の最前線でタクトを振る、日本を代表する指揮者の一人。1978年に渡独してベルリン芸術大学指揮科のヘルベルト・アーレンドルフ教授に師事。カラヤン、ブダペスト、両国際指揮者コンクールで受賞。1986年にはポメラニアン・フィルハーモニー管弦楽団(ポーランド)のドイツ演奏旅行の指揮者に抜擢され、欧州でデビューを果たす。1987年より、同楽団の専属指揮者に就任。多数のドイツ演奏旅行やCD録音で高い評価を得る。1989年よりハノーファー北ドイツ放送、フィルハーモニー管弦楽団と多数のCD録音。ポーランド国立放送交響楽団の専属客演指揮者。
 1996年にドイツ・フィルハーモニア・フンガリカの専属客演指揮者、また1999年には北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者として日本公演で指揮し、好評を博した。2003年には「ブランデンブルグ国立管弦楽団フランクフルト」の首席客演指揮者に就任。2010年より愛知県豊橋市の「豊橋青少年オーケストラキャンプ」を立ち上げ、毎年多くの演奏家の育成に尽力。2013年より東京都主催「歴史的建造物保全プロジェクト・マエストロ浮ヶ谷プロデュースコンサート」を担当。現在は日本のオーケストラにも招聘され、多くのファンを持つ指揮者。ドイツ在住。夫人はフルート奏者の浮ヶ谷順子。

 ブランデンプルグ国立管弦楽団フランクフルト Brandenburgisches Staatsorchester Frankfurt
 ドイツ、ブランデンブルク州オーデル湖畔にある「ブランデンブルグ国立管弦楽団フランクフルト」は、1971年にクライスト歌劇場管弦楽団とフランクフルト管弦楽団が合併して成立。1990年、ニコス・アティネオスが首席指揮者として就任後、同指揮者のもので目を見張るような芸術的飛躍を遂げ、1995年に「フランクフルト国立管弦楽団 Frankfurter Staatsorchester」として国立管弦楽団の地位を獲得しました。
 ベルリンのベルリン・フィルハーモニーやコンツェルトハウスを始め、ドイツ国内の各都市やヨーロッパ各国での演奏旅行を成功させており、ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、アナトール・ウゴルスキ(ピアノ)などの一流アーティストとも共演しています。また19~20世紀にかけて活躍した作曲家の作品を積極的にCD化しており、ボリス・ブラッハーの作品を収めたCDがフランスのレコード賞「ゴールドディアパソン賞」(Diapason D'OR)を受賞して話題を呼びました。
 2001年、2005年、2019年と3度の日本公演を果たしており、次世代を担うオーケストラとして世界的に注目を浴びています。

 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ・ホール Brandenburgisches Staatsorchester Frankfurt
 J.S.バッハの2番目の息子であるカール・フィリップ・エマヌエルの名前を持つコンサートホールは、かつてフランシスコ会修道院付属の教会として1270年頃に建てられました。1735~36年に国王フリードリヒ・ヴィルヘルム1世のもと、教会の大規模な修繕が行われ、その後の増改築を経て、大戦後、現在のコンサートホールに生まれ変わりました。コンサートホールはその開場依頼、印象深い物語を描き続け、1995年からは、ブランデンブルグ国立管弦楽団フランクフルトの本拠地となっています。数多くの国際的に著名な演奏家達が客演を行ったホールは、音響特性に優れ、とても自然で温かみがある音場を提供してくれています。

 




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偶然か必然か、今週紹介されたもう1枚の 浮ケ谷 のアルバム
東武レコーディングズ



 TBRQ 9003
(UHQCD)
\2970
浮ケ谷孝夫(指揮)東京21世紀管弦楽団、「ロマンティック」
  ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
浮ケ谷孝夫(指揮)
東京21世紀管弦楽団

 真正ドイツ音楽の継承者が日本にいた!マエストロ浮ケ谷孝夫(指揮)東京21世紀管弦楽団、2021年4月の最新ライヴ!満を持しての「ロマンティック」UHQCDで発売

 録音:2021年4月9日東京芸術劇場(ライヴ)/(演奏タイミング [17:59][14:36][10:56][20:09])

 



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SONARE

SONARE 1052
¥2640
梯剛之の真骨頂。ショパンのノクターンと即興曲、
 シューマンのクライスレリアーナ

  ショパン:
   ノクターン第1番 変ロ短調 Op.9-1
   ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9-2
   ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
   ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
   即興曲第1番 変イ長調 Op.29
   即興曲第2番 嬰へ長調 Op.36
   即興曲第3番 変ト長調 Op.51
   即興曲第4番 嬰ハ短調 Op.66「幻想即興曲」
  シューマン:クラスレリアーナ Op.16
梯剛之(ピアノ)

 梯剛之の真骨頂。聴き手の心に響くショパンのノクターンと即興曲。大曲シューマンのクライスレリアーナの情熱的な演奏にも感動。

 ライヴ録音:2017年10月、2018年9月、2019年9月/東京文化会館小ホール/DDD、69'47、日本語帯・解説付

 独特の感性で聴き手を魅了するピアニスト梯剛之。毎年、東京文化会館でリサイタルを続けており、そのライヴ録音をSONAREレーベルからリリースしております。
 当アルバムにはショパンのノクターンと即興曲、そしてシューマンのクライスレリアーナが収録されております。

 梯といえば2000年に開催されたショパン国際コンクールでワルシャワ市長賞を受賞するなどショパンの演奏には定評があり、自身のライフワークとして継続的にリサイタルで披露。丁寧かつ着実にショパンの主要作品のライヴ収録を進めています。

 SONAREレーベルからリリースされたバラード全曲をおさめたディスク(SONARE-1023)ではレコード芸術特選盤ほかで高い評価を得ました。
 また、24の前奏曲、ノクターン第20番、軍隊ポロネーズ(SONARE 1027)、弦楽四重奏版のピアノ協奏曲第1&2番(SONARE-1042)、ピアノ・ソナタ第2番&第3番(SONARE-1043)でも高い知性と卓越した技術が評価されております。

 当アルバムには2017年10月、2018年9月、2019年9月のリサイタルからノクターンと即興曲を収録。涙を誘うほど繊細で流麗な音色は聴き手の心に響きます。

 シューマンのクライスレリアーナも聴き逃せません。この作品はショパンに献呈されており最高のカップリングといえます。この大曲を実に情熱的にドラマティックに表現しており、現在の梯の充実ぶりを知れる好演です。

 「梯は、呼吸をするようにピアノを弾く。作曲家と梯のシンクロ感が、これほどまでに演奏の奥行きを広げているのだと思う。それがこのCDの聴きどころでもある。(野平多美)」(ライナーノーツより)

 梯剛之(ピアノ)
 94年チェコの盲人弱視者国際音楽コンクール、ドイツのエトリンゲン青少年国際ピアノコンクール(Bカテゴリー)で参加者中最年少優勝、豊かな音楽性を認められる。95年アメリカのストラヴィンスキー青少年国際コンクール第2位。97年村松賞受賞。98年ロン=ティボー国際コンクール(パリ)第2位およびSACEM賞(リサイタル賞)、シュピオンボノー財団賞受賞。99年都民文化栄誉章、出光音楽賞、点字毎日文化賞を受賞。2000年ショパン国際コンクールワルシャワ市長賞受賞。


<LP>


TESTAMENT(LP)


TESTAMENT、CDの新譜は全然出てこないがLPの新譜は出るみたいである。

ANGEL 35305
(LP)
¥4200
天才ヴァイオリン奏者レビン、絶頂期のバッハ&イザイ
 [SIDE A]
  バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005
 [SIDE B]
  イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調「バラード」、第4番 ホ短調
マイケル・レビン(ヴァイオリン)

 録音:1955年/MONO

 TESTAMENTから、天才ヴァイオリン奏者マイケル・レビン(1936-1972)によるバッハとイザイのアナログ盤の登場。
 レビンは1950年にミトロプーロスと共演、大成功をおさめ、ミトロプーロスにその才能を認められました。1954年からはヨーロッパにも演奏旅行をおこなうようになった、まさに世界にはばたいていたころの録音です。
 バッハの無伴奏ソナタ第3 番ハ長調、およびイザイの無伴奏ソナタ第3,4番という組み合わせ。イザイの第3番はラプソディックで技巧的、第4番はピツィカートの印象的な楽章や華やかさのある作品ですが、レビンの完璧な技巧と音楽性が遺憾なく発揮された圧巻の演奏。
 バッハも霊感に満ちた冒頭から終曲までさすがとしかいいようがありません。神童レビンの神髄を見るアナログです。
 
















7/21(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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FRA BERNARDO



FB2121419
(2CD)
特別価格
¥3600→\3290

ジョルディ・サヴァール80歳記念!
 レゾナンツェン古楽音楽祭ライヴ録音集!
「ア・ラ・ヴィーダ
 ~ ジョルディ・サヴァール・ライヴ・イン・コンサート」


 CD 1
  (1) バルトロマウス・リードル:長く美しい行列
  (2) ビーバー:53声の《ザルツブルク大聖堂ミサ曲》より グローリア
    ジョルディ・サヴァール(指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、
    ハンナ・バヨディ=ヒルト(ソプラノ)、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾ・ソプラノ)、
    パスカル・ベルタン(カウンターテナー)、ダヴィド・サガストゥメ(カウンターテナー)、
    ニコラス・ムルロイ(テノール)、リュイス・ビラマジョ(テノール)、
    マルコ・スカヴァッツァ(バス)、ダニエーレ・カルノヴィチ(バス)
    録音:2015年1月18日
  (3) フアン・カバニーリェス:序曲
  (4) セバスティアン・デュロン:歌劇《巨人の戦争》より 第4場
  (5) フアン・アラニェス:シャコンヌの夜会
    ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、
    モンセラート・フィゲーラス(ソプラノ)、イザベル・アルバレス(ソプラノ)、
    カルロス・メナ(カウンターテナー)、ランベルト・クリメント(テノール)、
    フランチェスク・ガッリゴーサ(テノール)、ダニエーレ・カルノヴィチ(バス)
    録音:1996年1月20日
  (6) ルイス・デ・ミラン:パヴァンとガリャルダ
  (7) セファルディの伝承曲:Por que Ilorax blanca nina
  (8) セファルディの伝承曲:Paxarico tu te Ilamas
  (9) セファルディの伝承曲:Por alli paso un cavallero
  (10) ペドロ・ゲレーロ:ディ・ペラ・モーラ
  (11) フアン・デル・エンシーナ:Leventa, Pascual
    ジョルディ・サヴァール(ヴィオール)、エスペリオンXX、モンセラート・フィゲーラス(ソプラノ)、
    セルジ・カサデムント(ヴィオール)、ロレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオール)、
    アンドルー・ローレンス=キング(ハープ)、ペドロ・エステバン(パーカッション)
    録音:1996年1月21日
  (12) マルカントワーヌ・シャルパンティエ:Canticum pro pace H.392
  (13) モンテヴェルディ:マドリガーレ集第8巻より 「今や天も地も」
    ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、
    エスペリオンXXI、アリアンナ・サヴァール(ソプラノ)、レティツィア・シェレール(ソプラノ)、
    アドリアーナ・フェルナンデス(ソプラノ)、パスカル・ベルタン(オート・コントル)、
    リュイス・ビラマジョ(テノール)、ランベルト・クリメント(テノール)、
    フリオ・ザナージ(バス)、ダニエーレ・カルノヴィチ(バス)
    録音:2004年1月17日
  (14) エンリケス・デ・バルデラーバノ:スペイン王フィリップス
  (15) ウィリアム・ブレイド:トルコのイントラーダ
  (16) ウィリアム・ブレイド:サテュロスの踊り
  (17) ウィリアム・ブレイド:スコットランドの踊り
  (18) カルロ・ベラルディ:Viva el gran Rey Don Fernando
  (19) フランシスコ・ゲレーロ:Si la noche haze escura
  (20) 作者不詳(インプロヴィゼーション):ラ・フォリア
  (21) マテオ・フレチャ:エンサラーダ「ラ・ボンバ」
    ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、
    モンセラート・フィゲーラス(ソプラノ)、カルロス・メナ(カウンターテナー)、
    ランベルト・クリメント(テノール)、フランチェスク・ガッリゴーサ(テノール)、
    ダニエーレ・カルノヴィチ(バス)、アントニオ・アベテ(バス)、マンフレッド・クレーマー(ヴァイオリン)、
    リッカルド・ミナージ(ヴァイオリン)、ソフィー・ヴァティヨン(ヴィオール)、
    セルジ・カサデムント(ヴィオール)、エウニーチェ・ブランダオ(ヴィオール)、
    ロレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオローネ)、ジャン=ピエール・カニャック(コルネット)、
    マリー・ガルニエ(コルネット)、ベアトリス・デルピエール(ショーム)、
    ダニエル・ラサール(トロンボーン)、ジョゼップ・ボラス(ドルシアン)、
    ミヒャエル・ベーリンガー(ハープシコード)、
    ロルフ・リスレヴァンド(ビウエラ、テオルボ&バロック・ギター)、
    ハビエル・ディアス(リュート&キタローネ)、
    アリアンナ・サヴァール(ハープ)、ペドロ・エステバン(パーカッション)
    録音:1999年1月24日
 CD 2
  (1) サンティアゴ・デ・ムルシア&ベラクルスの伝承曲:ホタ「マリア・チュチェーナ」
  (2) ベラクルスの伝承曲:カチュア「Nino il mijor quey logrado」
  (3) ガスパール・サンス:ハカラス
  (4) フアン・ガルシア・デ・セスペデス&ティクストラの伝承曲:!Ay, que me abraso, ay!
    ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、
    エスペリオンXXI、テンベンベ・アンサンブル・コンティヌオ、アドリアーナ・フェルナンデス(ソプラノ)、
    ダヴィド・サガストゥメ(カウンターテナー)、リュイス・ビラマジョ(テノール)、
    ダニエーレ・カルノヴィチ(バス)、イヴァン・ガルシア(バス)、フィリップ・ピエルロ(ヴィオール)、
    ハビエル・プエルタス(ヴィオローネ)、アンドルー・ローレンス=キング(ハープ)、
    ハビエル・ディアス(バロック・ギター)、ピエール・アモン(リコーダー)、
    ベアトリース・デルピエール(ショーム)、ダニエル・ラサール(トロンボーン)、
    ペドロ・エステバン(パーカッション)
    録音:2013年1月20日
  (5-7) コレッリ:合奏協奏曲ニ長調 Op.6-4
    ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、
    マンフレッド・クレーマー(ヴァイオリン)、ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)、
    バラース・マーテー(チェロ)、ハビエル・ディアス=ラトーレ(バロック・ギター&テオルボ)、
    ミヒャエル・ベーリンガー(ハープシコード)
    録音:2012年1月22日
 エスペリオンXX(I)30周年記念コンサート
  (8) ディエゴ・オルティス:ロマネスカ&パッサメッツォ
  (9) マラン・マレ:ヴィオール曲集第3巻より ミュゼット イ短調
  (10) アリカンテの伝承曲:子守歌「Mareta, mareta nom faces plorar」
  (11) 作者不詳:カナリオス(インプロヴィゼーション)
  (12) タルクィニオ・メールラ:カンツォネッタを聴いてください
  (13) フアン・イダルゴ:Trompicavalas amor
    エスペリオンXXI、モンセラート・フィゲーラス(ソプラノ)、アリアンナ・サヴァール(ソプラノ&ハープ)、
    フェラン・サヴァール(ヴォイス&テオルボ)、ジョルディ・サヴァール(ヴィオール)、
    ペドロ・エステバン(パーカッション)、ゲスト:ホプキンソン・スミス(リュート、ビウエラ&バロック・ギター)
    録音:2005年1月26日
  (14-25) ブラス・デ・ラセルナ:Fin de Fiesta de las Funciones Reales celbradas(1803)
    ジョルディ・サヴァール(指揮)、ル・コンセール・デ・ナシオン、
    ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、アドリアーナ・フェルナンデス(ソプラノ)、
    マリリア・バルガス(ソプラノ)、メルセデス・エルナンデス(ソプラノ)、
    リュイス・ビラマジョ(テノール)、フランチェスク・ガッリゴーサ(テノール)、
    イヴァン・ガルシア(バス)、マンフレッド・クレーマー(ヴァイオリン)
    録音:2003年1月26日
  (26) ガブリエル・メナ:De Tu Viste Celoso
  (27) アントニオ・マルティン・イ・コル:エル・ビリャーノ
  (28) フアン・アラニェス:シャコンヌの夜会
    ジョルディ・サヴァール(ヴィオール&指揮)、ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、
    エスペリオンXXI、モンセラート・フィゲーラス(ソプラノ)、アリアンナ・サヴァール(ソプラノ)、
    リュイス・ビラマジョ(テノール)、フランチェスク・ガッリゴーサ(テノール)、
    フリオ・ザナージ(バス)、ダニエーレ・カルノヴィチ(バス)
    録音:2008年1月25日

 ジョルディ・サヴァール80歳記念!レゾナンツェン古楽音楽祭ライヴ録音集!

 ☆巨匠サヴァールの80歳記念アルバム! 数十年にわたるレゾナンツェン古楽音楽祭の多彩なプログラムを集成!

 スペインが誇る古楽界の巨匠、ジョルディ・サヴァール(b.1941)の生誕80周年を記念したスペシャル・アルバムが、オーストリアのFra Bernardoから登場!
 ウィーン・コンツェルトハウスで行われている「Resonanzen(レゾナンツェン古楽音楽祭)」では、ジョルディ・サヴァールは数十年にわたって常連アーティストとして参加し、中世から古典派の音楽まで、熱狂的な聴衆に新しい地平を切り開いてきました。
 このアルバムでは、ヴィオラ・ダ・ガンバのソリストとして、指揮者として、アンサンブルの主役としてのジョルディ・サヴァールという音楽家の無限の可能性を引き出し、サヴァールが創設した古楽アンサンブル「エスペリオンXX(I)」、ピリオド・オーケストラ「ル・コンセール・デ・ナシオン」、ヴォーカル・アンサンブル「ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ」とともに、その偉大な芸術を2枚のディスクに収めています。
 参加するアーティストは、サヴァールの妻であるモンセラート・フィゲーラスを始め、子のアリアンナ&フェラン、アドリアーナ・フェルナンデス、リュイス・ビラマジョ、ダニエーレ・カルノヴィチ、アンドルー・ローレンス=キング、ペドロ・エステバンなどの名手たちが並びます。

 ※録音(ライヴ):1996年、1999年、2003年、2004年、2005年、2008年、2013年、2015年、ウィーン・コンツェルトハウス

 
 



 

KAIROS



0012422KAI
(2CD)
特別価格
¥3600
ジェラール・グリゼー:音響の空間
 無伴奏ヴィオラのための《プロローグ》(1976)
 7人の音楽家のための《ペリオド》(1974)
 18人の音楽家のための《パルシエル》(1975)
 33人の音楽家のための《モデュラシオン》(1976-77)
 大オーケストラのための《トランジトワール》(1980-81)
 4本のホルンと大オーケストラのための《エピローグ》(1985)

ガース・ノックス(ヴィオラ)
ASKOアンサンブル
ステファン・アスバリー(指揮)
ケルンWDR放送交響楽団


 スペクトル楽派に属する20世紀フランスの作曲家、ジェラール・グリゼー(1946-1998)の音楽思想の集大成のひとつといえる《音響の空間》全曲を収めたアルバムが再生産/再発売!
 1974年に始まり、1985年に完成した《音響の空間》サイクルは、6つの器楽作品で構成されており、それぞれの音響空間が前の作品を拡張する形で書かれているため、連続して演奏することができます。
 サイクル全体の統一性は、異なる作品の形式的な類似性と、倍音スペクトルと周期性という2つの音響的な基準点によって達成されています。

 本作の音楽言語は以下のように要約することができます。「もはや音符で作曲するのではなく、むしろ音色で作曲する」「違い(例えば音色を発展させる、あるいは発展させないことやその発展のスピード)をコントロールする」「聴覚の相対性を考慮に入れる」「電子音楽スタジオで長年研究されてきた現象を、楽器の音の分野に応用する」(《パルシエル》と《モデュラシオン》でより過激な形を聴くことができます)「さまざまなパラメーターが一つの音の構築に貢献するシンセティックなスタイルを追求する」

 ※録音:2001年&2002年
 



 

ORLANDO RECORDS


OR0041
¥2500
アラン、ファシャール、ファーニホウ:オルガン作品集
 ジャン・アラン:3つの舞曲(1939)
 アントワーヌ・ファシャール:
  「...comme un premier miroir concentrique...」(2018)
 ブライアン・ファーニホウ:7つの星(1970)
サミュエル・コザンデ(オルガン)

 ベルン芸術大学でダニエル・グラウスとルトガー・ローマンに師事したオルガニスト、サミュエル・コザンデによる近現代のオルガン作品集。著名なオルガニスト=コンポーザー、ジャン・アランが喪に服すまでの道のりをあらゆる側面から描いた《3つの舞曲》(同年妹のマリー=オディール・アランを山岳事故で亡くしています)、古代の文法学者たちによる談話に触発された想像上の議論に基づくファシャールの《...comme un premier miroir concentrique......》、アルブレヒト・デューラーの木版画にインスピレーションを受けたファーニホウの重要作《7つの星》を収録。

 ※録音:2018年5月&10月、ベルン芸術大学(スイス)
 




PALADINO


PMR0114
(2CD)
特別価格
¥3600
イザイ:ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.1
 2つのサロンのマズルカ Op.10(1884)
 アンダンテ 変ロ長調 遺作(1885)
 マズルカ ロ短調 《遠い過去》 Op.11-3(1893)
 子供の夢 Op.14(1894)
 ディヴェルティメント イ長調 Op.24(1921)
 詩曲第1番 《悲劇的詩曲》 Op.12(1895)
 詩曲第2番 《紡ぎ車に寄す》 Op.13(1921)
 詩曲第3番 《冬の歌》 Op.15(1902)
 詩曲第4番 《恍惚》 Op.21(1921)
デメトリウス・ ポリツォイデス(ヴァイオリン)
ヤンナ・ポリツォイデス(ピアノ)

 無伴奏ヴァイオリン・ソナタだけじゃない!イザイのヴァイオリンとピアノのための作品集!

 ベルギー出身の偉大なヴァイオリニスト=コンポーザー、ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)の初期作品から成熟期の名作までを満遍なく収めた2枚組。
 ディスク1は作曲年代順、ディスク2は4つの詩曲を番号順に収録し、イザイのスタイルの変遷を描いています。
 初期作品である2つのマズルカには、師であるアンリ・ヴュータンとヘンリク・ヴィエニャフスキからの強い影響が認められますが、他の作品では成熟したイザイの姿を見ることができます。
 デメトリウス・ ポリツォイデスとヤンナ・ポリツォイデスはギリシャ出身の音楽家を両親にも持つデュオ。若い頃から非常に多くのコンサートを行っており、音楽祭にも多数出演しています。

 ※録音:2002年、2012年、2013年、2015年
 
 

PMR0107
¥2500
ブルクハルト・エグドルフ(1954-):弦楽のための作品集
 2本のヴァイオリンのための《"Du?!" - "Oh!!"》(2007)
 ヴァイオリンとチェロのための《GroBes Miteinander》(2017)
 無伴奏ヴァイオリンのための《Hereingefegt》(2017)
 無伴奏ヴィオラのための《Hymnus》(2020)
 無伴奏チェロのための《Lamento und Epitaph》(2005/2015)
 無伴奏ヴァイオリンのための《Albumblatt》(2020)
 ヴァイオリンとチェロのための《Kleines Miteinander》(2017)
 ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための《Streichereinheit》(2020)
アレクシア・アイヒホルン(ヴァイオリン)
フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)
アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ)

 ドイツ・ブレーメン出身の1954年生まれの作曲家、ブルクハルト・エグドルフによるヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための作品集。もともと彼は音楽ジャーナリストとしての活動がメインで、1990年から2020年まで放送局Sudwestrundfunk(旧SWR)に勤務し、最初はマインツでレポーター、エディター、プレゼンターを、その後バーデンバーデンのSWR2で音楽エディターを務めていました。
 次第にそれらの仕事と並行して、学生時代から始めていた作曲にも時間を割くようになったといいます。
 しかし、彼が作曲家としての道を本格的に歩み始めたのは、ロベルト・ヴィッティンガーとウルリッヒ・ライエンデッカーに師事してからでした。
 収録作品の半分は、演奏者アレクシア・アイヒホルンからの提案やリクエストに応えて生まれたものだといいます。
 フリーデマン・アイヒホルンとアレクサンダー・ヒュルスホフ含め実力派の名手たちによる演奏が素晴らしく、現代音楽ファンならずとも楽しめる1枚です。

 ※録音:2020年6月、SWRスタジオ(ドイツ、マインツ)
 



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ARCANA



A206
(13CD)
¥4900→\4490

Arcanaでのガッティの名盤を13枚組BOXに結集
 入手困難だった名演も復活!
『人の声のごとく』
 エンリコ・ガッティ ARCANAレーベル全録音


Disc1 ヴェラチーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
Disc2-3 コレッリ:トリオ・ソナタ集 Op.3と生前未刊行作品
Disc4-5 モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタと変奏曲
Disc6 ストラデッラ:聖夜のためのカンタータ
Disc7 J.S.バッハ:音楽の捧げ物
Disc8-9 タルティーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
Disc10-11 コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.5
Disc12 パレストリーナからモーツァルトまで、対位法の源を探る旅
Disc13 1挺から4挺のヴァイオリンを伴うナポリ・バロックの器楽作品

 【DISC 1】 ヴェラチーニ: ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集(旧品番: A456)
  フェランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(1690-1768)
   ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
    1-5. ソナタ ト短調 Op. 1-1/6-8. ソナタ ホ短調 Op. 2-8/ 9-12. ソナタ ホ短調 Op. 1-6/
    13-16. ソナタ ニ短調 Op. 2-12 エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン)
      グイド・モリーニ(チェンバロ)、アラン・ジェルヴロー(チェロ)
      録音: 1994年3月11-15日、アブロヴィル教会(フランス)


 【DISC 2-3】 コレッリ: トリオ・ソナタ集 Op. 3と生前未刊行作品(旧品番: A402)
  アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):教会ソナタ形式のトリオ・ソナタ集 Op. 3(全12曲)と生前未刊行の作品
   (DISC 2)
    教会ソナタ形式のトリオ・ソナタ集 Op. 3
     1-4. ソナタ 第2番 ニ長調/5-8. ソナタ 第5番 ニ短調/9-12. ソナタ 第6番 ト長調/
     13-16. ソナタ 第7番 ホ短調/17-20. ソナタ 第8番 ハ長調/21-24. ソナタ 第10番 イ短調
    生前未刊行のソナタ
     25-28. ソナタ イ長調 WoO 5/29-32. ソナタ ト短調 WoO 9/33-36. ソナタ ニ長調 WoO 8
   (DISC 3)
    教会ソナタ形式のトリオ・ソナタ集 Op. 3
     1-5. ソナタ 第12番 イ長調/6-9. ソナタ 第9番 ヘ短調/10-13. ソナタ 第3番 変ロ長調/
     14-17. ソナタ 第11番 ト短調/18-21. ソナタ 第1番 ヘ長調/22-25. ソナタ 第4番 ロ短調
    生前未刊行のソナタ
     26-29. ソナタ ニ長調 WoO 7/30-32. ソナタ ニ長調 WoO 6/
     33-36. ソナタ ト短調 WoO 10/37-41. ソナタ ニ長調 WoO 4*
      アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)、
      エンリコ・ガッティ、オディール・エドゥアール(ヴァイオリン)、
      アラン・ジュルヴロー(チェロ)、グイド・モリーニ(チェンバロ、ポジティフ・オルガン)、
      カール=エルンスト・シュレーダー(キタローネ)、
      ガブリエーレ・カッソーネ(ナチュラル・トランペット)*
      録音: (DISC 2)1996年9月16-20日、(DISC 3)1997年9月15-20日
       グランセ=ル=シャトー=ヌヴェル教会、フランス

 【DISC 4-5】 モーツァルト: ピアノとヴァイオリンのためのソナタと変奏曲(旧品番: A406)
  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K. 301-306、変奏曲K. 359、360
    (DISC 4)
     1-8. 『ヴァイオリン助奏付のクラヴサンまたはフォルテピアノのための6つのソナタ』 (マンハイム・ソナタ集)/
     1-2. ソナタ 第4番 ホ短調 K. 304/3-4. ソナタ 第1番 ト長調 K. 301/
     5-6. ソナタ 第3番 ハ長調 K. 303/7-8. ソナタ 第2番 変ロ長調 K. 302/
     9. アンダンティーノ「ああ、わたしは恋人を失った」による6つの変奏 K. 360
    (DISC 5)
     1-5. 『ヴァイオリン助奏付のクラヴサンまたはフォルテピアノのための6つのソナタ』 (マンハイム・ソナタ集)/
     1-2. ソナタ 第5番 イ長調 K. 305/3-5. ソナタ 第6番 ニ長調 K. 306/
     6. アリア「羊飼いの娘クリメーヌ」による変奏曲 K. 359
       ラウラ・アルヴィーニ(フォルテピアノ/ヴァルター1785年頃製オリジナル)
       エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン)
       録音: 1997年10月29日-11月3日、メディチ=ジュリーニ荘、ブリオスコ、イタリア

 【DISC 6】 ストラデッラ: 聖夜のためのカンタータ(旧品番: A331)
  アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682):
   1. 弦楽器群によるソナタ ~2挺のヴァイオリンとリュートの独奏、および弦楽合奏のための
   2-16. 降誕祭に寄せる3声と合奏のためのカンタータ「笑みに口をほころばせ」
   17-35. 降誕祭に寄せる6声と合奏のためのカンタータ「ああ、あまりにも正しく」
    〈独唱〉
     ラヴィニア・ベルトッティ、バルバラ・ザニケッリ、エマヌエーラ・ガッリ(ソプラノ)
     ロベルト・バルコーニ(アルト=カウンターテナー)、
     マウリツィオ・シウート(テノール)、カルロ・レポーレ(バス)
    〈独奏・通奏低音〉
     ロベルト・ファルコーネ、ジョヴァンニ・デ・ローザ(ヴァイオリン)、ワリー・ピトゥエッロ(チェロ)、
     グイド・モリーニ(チェンバロ)、アマヤ・フェルナンデス・ポスエロ(オルガン)、
     マラ・ガラッシ(ハープ)、フランコ・パヴァン(テオルボ)、
     ルチアーノ・ミティッロ(コントラバス)、エンリコ・ガッティ指揮 ミラノ市立音楽院バロック管弦楽団(古楽器使用)
     録音: 1997年12月21-23日、コッレガラ教区教会、モデナ、イタリア

 【DISC 7】 J.S.バッハ: 音楽の捧げ物(旧品番: A384)
  ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
   1-16. 音楽の捧げ物 BWV 1079(全曲)
   17-20. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV 1021
   21-24. フルート、変則調弦のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV 1038
     アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)、エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン)、
     マルチェッロ・ガッティ(フラウト・トラヴェルソ)、
     ガエターノ・ナジッロ(チェロ)、グイド・モリーニ(チェンバロ)
     録音: 1999年11月27日-12月1日 フォントヴロー修道院

 【DISC 8-9】 タルティーニ: ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 (旧品番:A420、現品番: A908)
  ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
   (DISC 8)
    『タルティーニ氏によるヴァイオリン独奏と低音部のためのソナタ集』Op.1(1734年アムステルダム刊)より
     1-3. ソナタ 第12番 ヘ長調 B. F4、4-6. パストラーレ〔ソナタ第13番〕イ長調 B. A16、
     7-9. ソナタ 第4番 ト長調 B.G17、10-12. ソナタ 第10番 ト短調 「見捨てられたディドーネ」 B. g10、
     13-15. ソナタ 第3番 ハ長調 B. C11
   (DISC 9)
    『ジュゼッペ・タルティーニによるヴァイオリンと低音部のためのソナタ集』Op.2
     (1745年ローマ刊&1747年パリ刊)より
      1-4. ソナタ 第1番 ニ長調 B. D13、5-7. ソナタ 第4番 ロ短調 B. h6、
      9-10. ソナタ 第5番 イ短調 B. a10、11-13. ソナタ 第11番 ホ短調 B. e8
        エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン)、ガエターノ・ナジッロ(チェロ)、
        グイド・モリーニ(チェンバロ、オルガン)
        録音: (DISC 8)2000年9月18-21日、(DISC 9)2001年5月17-20日
         サン=ジャン=ド=コール教会、ドルドーニュ(フランス)

 【DISC 10-11】 コレッリ: ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.5【DISC 10-11】 (旧品番: A397)
  アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):ヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ Op.5(全曲)
   (DISC 10)
    1-5. ソナタ 第1番 ニ長調/6-9. ソナタ 第7番 ニ短調/10-14. ソナタ 第2番 変ロ長調/
    15-18. ソナタ 第8番 ホ短調/19-23. ソナタ 第3番 ハ長調/24-27. ソナタ 第9番 イ長調
   (DISC 11)
    . ソナタ 第4番 ヘ長調/. ソナタ 第10番 ヘ長調/. ソナタ 第5番 ト短調/
    . ソナタ 第11番 ホ長調/. ソナタ 第6番 イ長調/. ソナタ 第12番 ニ短調「ラ・フォリア」
      エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン)、ガエターノ・ナジッロ(チェロ)、グイド・モリーニ(チェンバロ)
      録音: 2003年5月25日-6月2日、カヴァーナ修道院、ランギラノ(イタリア北部パルマ県)

 【DISC 12】 パレストリーナからモーツァルトまで、対位法の源を探る旅(旧品番: A373)
  『巨人の肩の上』~パレストリーナからモーツァルトまで、対位法の源を探る旅
   1. ジョヴァンニ・ピエールルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594):
    「見よ、この偉大なる祭司を」のミサ曲-キリエ・エレイソン
   2. ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643): 使徒たちのミサ曲 ~クリステ・エレイソン2
   3. フレスコバルディ: 主日ミサ ~聖体奉挙にさいして弾く半音階的トッカータ
   4. パレストリーナ: 曙に、やさしい春のそよ風が
   5. オルランドゥス・ラッスス(1532-1594): 肌寒くも暗い夜
   6. ダリオ・カステッロ(生歿年不詳、17世紀前半に活躍): 四つの弦楽器による第15ソナタ
   7. ヨハン・ローゼンミュラー(1619頃-1684): 4声による第7ソナタ
   8. アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713): 4声のフーガ Anh 15 (コレッリの単一主題による真のフーガ)
   9. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750): フーガの技法 BWV 1080-コントラプンクトゥス4
   10-11. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): アダージョとフーガ ハ短調K. 546
   12-15. モーツァルト: 弦楽四重奏曲 ト長調 K. 387「春」
     アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)、エンリコ・ガッティ、ロセッラ・クローチェ(ヴァイオリン)、
     セバスティアーノ・アイロルディ(ヴィオラ)、ユディト・マリア・ブロンスターベルク(チェロ)
     録音: 2010年10月10~14日、サン・ロッコ教区教会、ミアジーノ、イタリア

 【DISC 13】 1挺から4挺のヴァイオリンを伴うナポリ・バロックの器楽作品(旧品番: A429)
  『燃え立つごとき天才』 1挺から4挺のヴァイオリンを伴うナポリ・バロックの器楽作品
   1-4. レオナルド・レーオ(1694-1744): 4挺のヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲
   5-10. ジョヴァンニ・カルロ・カイロ(1659?-1722): ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   11-14. ピエトロ・マルキテッリ(1643-1729): 2挺のヴァイオリンと通奏低音のための第8ソナタ
   15-18. ニコラ・フィオレンツァ(1700年頃-1764):
    ヴァイオリン群〔独奏および3部のヴァイオリン〕と通奏低音のための協奏曲
   19. フランチェスコ・パオロ・スプリアーニ(1678-1753): チェロ独奏のための第5トッカータ、作曲者自身による装飾付
   20-24. カイロ: 3挺のヴァイオリンとオルガン〔=通奏低音〕のためのソナタ
   25-28. カイロ: 2挺のヴァイオリンとチェンバロ〔=通奏低音〕のためのソナタ
   29-32. マルキテッリ: 3挺のヴァイオリンと通奏低音のための第2ソナタ
     アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
     エンリコ・ガッティ、マリー・ルキエ、ヨアンナ・フシチャ、セバスティアーノ・アイロルディ(ヴァイオリン)、
     ガエターノ・ナジッロ(チェロ)、グイド・モリーニ(ポジティフ・オルガン、チェンバロ)
     録音: 2016年5月14-18日 サンタ・カテリーナ・ダ・シエナ教会、ナポリ、イタリア

 【貴重な音源復活も!イタリア古楽器界の大御所ガッティによるArcana録音を総結集】

 20世紀後半のイタリアにあって、バロック奏法や古楽的作品研究のノウハウをいち早く徹底し、本場発の感性と、楽器・奏法ともに作品成立当時のスタイルで、昔日のイタリアに花開いていた豊かな音楽遺産の魅力を知らしめてきたバロック・ヴァイオリン奏者エンリコ・ガッティ。
 選びぬかれた音楽史上の傑作と共に知名度が低いながらも重要な作品・作曲家を厳選し、当時の姿をじっくり読み解きながら丹念に進めてきた録音の多くは、現在ミラノに拠点をおく古楽レーベルArcanaで制作されてきました。
 今回はイタリアのバロックを代表する17から18世紀の大家たちの作品を中心に、いずれもリリース当時から世界各地で高い評価を博してきたArcanaでの名盤を13枚組BOXに結集。
 仕様変更で発売されるたび絶賛が再燃するコレッリのソナタ集や近年までプレス切れだったヴェラチーニやタルティーニの音源に加え、ナポリの巨匠たちの業績に迫ったアルバムや弦楽四重奏による対位法探求アンソロジーなど比較的近年の録音も惜しみなく投入。
 これも人気の高いバッハの『音楽の捧げ物』全曲盤や15年以上廃盤状態だったモーツァルトのソナタ集など、イタリア以外の作曲家たちの貴重な音源が収録されている点も見逃せません。
 人間の歌声こそ最上の音楽とされていたバロック時代、それに最も近い表現ができるとされた楽器の一つがヴァイオリンだったことを改めて思い起こさせる演奏内容は、今回のBOXのタイトルにも表現されています。
 ブックレットにはアーカイヴ写真が満載で、バンキーニ、レオンハルト、そして日本のアントネッロとのショットも見ることが出来ます。

 



としたらやはりこのアルバムも紹介しないわけにはいかない

エンリコ・ガッティの20世紀を代表するアルバム
「17/18世紀イタリアのヴァイオリン芸術」


 GLOSSA
GCD 921206
(2CDs/特別価格)
\4600→\4290


 エンリコ・ガッティ「17/18世紀イタリアのヴァイオリン芸術」

 CD1
  メールラ:2声のソナタ第2番
  マッテイス:パッサッジォ フーガ グラウンド
  グエッリエーリ:2声のソナタ《ラ・ルチーナ》
  マンネッリ:無伴奏ヴァイオリンのためのシンフォニア
  メアリ:ソナタ第4番《ラ・カステッラ》
  ウッチェリーニ:ソナタ第2番《満足したルチミニア》
  ヴィヴィアーニ:ソナタ第1番
  ベラルディ:カンツォン第6番《室内カプリッチョ》
  メールラ:ソナタ第1番
  ウッチェリーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのシンフォニア第2番
  アントーニ:ソナタ第7番
  グエッリエーリ:無伴奏ソナタ・マリンコニカ
  ヴィヴィアーニ:シンフォニア・カンタービレ
 CD2
  ウッチェリーニ:
   シモン軍曹のアリア第11番*、
   《ラ・プロスペリーナ》による3声のソナタ第26番
  トレッリ:ヴァイオリン二重奏のための《ペルフィディア》
  ヤッキーニ:3声のソナタ第7番
  ボノンチーニ:
   コレンテ《ラ・ペゴロッタ》、
   アルマンダ《ラ・グエルファ》、コレンテ《ランコニタ》
  ヴィターリ:ソナタ《ラ・グィドーニ》
  ウッチェリーニ:《クエスタ・ベッラ・シレーナ》によるソナタ第13番
  コロンビ:無伴奏ヴァイオリンのためのスコルダトゥーラ
  ヴィターリ:教会ソナタ第12番
  コロンビ:《ベルガマスクのアリア》による2声の変奏曲**
  D・ガブリエリ:無伴奏ヴァイオリンのためのリチェルカーレ
  カッツァーティ:2声のソナタ《ラ・ガエターナ》**
  ボノンチーニ:教会ソナタ第10番
  ウッチェリーニ:3声のソナタ第27番、《針箱》によるアリア第15番*

エンリコ・ガッティ
 (ヴァイオリン&ヴィオリーノ・ピッコロ)
アンサンブル・アウローラ
 〔ヘンドリク・テル・ブリュッヘ(チェロ)、
  マラ・ガラッシ(トリプル・ハープ)、
  グィド・モリーニ(チェンバロ&オルガン)、
  オディール・エドゥアール(ヴァイオリン)**、
  アラン・ジェルヴロ(チェロ)〕
アドリアーナ・エジーヴィ(ヴォーカル)*
シグリット・リー(ヴォーカル)*
ステファーノ・ピラッティ(ヴォーカル&打楽器)*


※録音:1990年6月&1992年5月、ボンザーノ修道院(ボローニャ)/SYMPHONIA音源


 何度このアルバムについて書いてきたことだろう。そして何度このアルバムについて問い合わせを受けたことだろう。
 SYMPHONIAレーベル最大のベストセラーであり、古楽ファンにとっては間違いなく宝物。
 エンリコ・ガッティの「17/18世紀イタリアのヴァイオリン芸術 」。

 「ガッティのヴァイオリンは魔法である。
 甘く歌い、切なくささやき、ときに熱い吐息を漏らす。聴くものはヴァイオリンという楽器の存在を忘れ、ただガッティの魔法に身をゆだねることになる。
 こんなヴァイオリニストはほかにいない。もちろんマンゼやビオンディ、ほかにも優秀な古楽器系ヴァイオリニストは多い。しかしガッティだけはなにか特別なのである。この人だけは別世界にいるような気がする。
 悪魔的で崇高、なまめかしく品がいい、奥ゆかしく個性的、雄弁で寡黙、親しげで孤高、・・・・いろんな言葉が出てくるのにどれもほかの言葉と相反し、同時に共存する。それはひょっとしてこの演奏家がヴァイオリンという楽器はもっているものの、なにか人間を超越した特別な存在であるからではないかとさえ思える。
 地球上にはこれまでたった一人で音楽の新たなジャンルを切り開いた天才が何人か登場してきたが、このひとはひょっとしたらそうした数少ない天才の一人なのかもしれない。」(「クラシックは死なない」より)

 お薦めするにあたってもう一度聴いたが、聴き始めるとまったく筆がすすまなくなるので困った。
 これまでの生涯で最も愛したディスクのひとつ。間違いなくお墓にもっていく10枚のアルバムのうちのひとつ。人生の中でこんなアルバムにあと何枚出会えるのだろう。



 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS044
(1CD+1DVD)
¥4200
ニコロ・アントニオ・ツィンガレッリ(1752-1837):歌劇《ジュリエッタとロメオ》(1796) (抜粋)
 1. 序曲
 2. 第1幕 第1場「さあ、優しいお嬢さん」(合唱)
 3. 第1幕 第1場「わたしは捨てられたのね、どうして」(ジュリエッタ)
 4. 第1幕 第7場「お願いだよ、こっちを見て」(ロメオ)
 5. 第1幕 第9場「あなたのいうことを大事にするわ」(ジュリエッタ)
 6. 第1幕 第10場「亡霊たちと死神が支配する王国で」(エヴェラルド)
 7. 第1幕 第11場「冥府の川の憤怒の鬼たちよ」(テオバルド/合唱)
 8. 第1幕 第12場「まずは怒りを鎮めて、今はわかってくれ」(ロメオ)
 9. 第1幕 第14・15場「ぼくは下劣でくだらない人間さ!」(ロメオ/テオバルド、ジルベルト、合唱)
 10. 第2幕 第2場「ああ神よ!この苦しみが」(ロメオ/エヴェラルド)
 11. 第2幕 第6場「どれほど嬉しいことか、心を誓った人の名を呼ぶだけで」(ロメオ)
 12. 第2幕 第7場「急に身震いが」(ジュリエッタ)
 13. 第3幕 第1場「ここがそうか(葬儀の場面)」(ロメオ/合唱)
 14. 第3幕 第1場「ぼくの心の偶像よ」(ロメオ)
 15. 第3幕 第1場「もはや生きていることが疎ましい(ロメオの死)」(ロメオ/ジュリエッタ)
 16. 第3幕 第3場「悲しみにくれる哀れな娘よ」(合唱/エヴェラルド、ジュリエッタ)
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー/ロメオ)
アデル・シャルヴェ(メゾソプラノ/ジュリエッタ)
フィリップ・タルボ(テノール/テオバルド、エヴェラルド)
ステファン・プレフニャク、
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団

 【ナポレオン歿後200周年の再発見!ファジョーリら名歌手たちと古楽器演奏で知る真価】
 大革命からナポレオンの時代にかけ、フランスではロマン派の先駆けとも言える注目すべき音楽シーンの盛り上がりがありました。
 近年めざましい再発見が進むこの時期から新たな発見がまた一つ、ナポレオン歿後200周年にあたる2021年を記念して登場するのは、かのコルシカ生まれの風雲児が偏愛したイタリア人作曲家ツィンガレッリの歌劇《ジュリエッタとロメオ》。
 モーツァルトより4歳年上でオペラの本場ナポリ出身のこの作曲家、イタリア半島でも高い人気を誇り、一時はヴァチカンのシスティーナ礼拝堂で活躍し、ナポレオンに気に入られ皇室でも活躍をみせました。
 1813年以降はナポリ音楽院の院長もつとめつつ、ナポレオン退陣後までパリのイタリア歌劇場でも高い人気を保ち続けます。《ジュリエッタとロメオ》は1796年にミラノ・スカラ座で初演された後パリでもたびたび上演され、ナポレオンも大いに愛した傑作。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』と同じ物語に取材したイタリア語台本によるオペラで、ヴァッカイやベッリーニの作品の先駆ともいうべき見過ごせない作品です。
 人気カストラートのクレシェンティーニと女性アルト歌手グラシーニの名演で絶賛を博した名品を、現代最高のカウンターテナーの一人フランコ・ファジョーリと、味わい深い声で欧州シーンを賑わせるアデル・シャルヴェらが鮮やかに再現。
 ロッシーニ前夜のオペラ世界を席巻したツィンガレッリの音使いの魅力を、ヴェルサイユに集う古楽器オーケストラと共に克明に伝えてくれます。
 重要な場面を中心とする抜粋ながら物語の起伏は充分すぎるほど伝わる好企画。解説も充実しています。
 ヴェルサイユ王室歌劇場で行われた、演奏会形式による同内容の(ある意味では貴重な)無観客公演の模様を収めたDVD付。
 またボーナス映像として、ヴェルサイユ宮殿所蔵の名画「ナポレオン一世の戴冠式」の前で、ファジョーリが本編には収められていない第1幕のアリアを歌うシーンも収録しています。
 
 
 




DACAPO


8.226706
(2CD)
¥6500
ボー・ホルテン(1948-):歌劇《Schlagt sie tot! 死ぬまで叩け!》(2017)
 -the fire of change 変化の炎

  台本: エーヴァ・ソンメスタード・ホルテン
 
 世界初録音
  
 マルティン・ルター...ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)、
 フィリップ・メランヒトン...トーマス・フォッレ(テノール)、
 ゲオルク・スパラティン/マルチン・ブツァー...ヤコブ・ヘグストレム(バリトン)、
 ルーカス・クラナッハ...ラインハルト・ハーゲン(バス)、
 バルバラ・クラナッハ...インガー・ダム=イエンセン(ソプラノ)、
 賢明公フリードリヒ: ザクセン選帝侯/ヨハネス・オエコランパディウス...ベンクト・クランツ(歌)、
 フィリップ1世: ヘッセン方伯...コニー・ティマンダー(テノール)、
 ロッテルダムのエラスムス/フルドリッヒ・ツヴィングリ...ステファン・ダールベリ(テノール)、
 アンドレアス・フォン・カールシュタット...マグヌス・ロフトソン(歌)、
 カタリナ・フォン・ボラ...エマ・リレン(メゾ・ソプラノ)
 マルメ歌劇場管弦楽団&合唱団、マルメ歌劇場児童合唱団、パトリーク・リングボリ(指揮)

 録音 2019年5月9日、11日(ライヴ) マルメ歌劇場(スウェーデン)

 現代デンマークを代表する作曲家ボー・ホルテン。彼は数多くの作品を発表するだけではなく、2つのヴォーカル・アンサンブル"ムジカ・フィクタ"と"アルス・ノヴァ"を率いるなど指揮者としても幅広く活動しています。
 2017年に作曲された歌劇《死ぬまで叩け!》は宗教改革の中心人物マルティン・ルターを主人公にした作品で、ホルテンの妻で台本作家、舞台美術家として活躍するエーヴァ・ソンメスタード・ホルテンが台本を担当。
 ルターの多面的な性格を表現するとともに、ルター派とカトリックを盲信する反ルター派、新旧両派の対立が生々しく描かれた傑作です。
 ルターを演じるのはヴェテラン、ディートリヒ・ヘンシェル。
 内なる悪魔と常に戦っていたといわれるルターの複雑な性格を見事に演じています。
 第1幕のみが2017年にホルテンの指揮するオーフス交響楽団によって初演されましたが、このリングボリの指揮によるマルメ交響楽団の演奏が全曲の世界初演となります。

 
 




FUGA LIBERA



FUG767
¥2700
『ΙΕΡΟΣ | HIEROS 聖なるもの』~中世と現代の響きのあいだ~ジャン=フィリップ・グード(1952-)と13世紀の声楽作品
 1. グード: 夜に隠れて Ombrer la nuit
 2. 作者不詳/13世紀: おお真実にして信仰深き方 O vera, O pia
 3. 作者不詳/13世紀: めでたし、栄光の母 Ave gloriosa
 4. グード: 永遠 Eternite
 5. 作者不詳/13世紀: 憎しみが示すものは Procurans odium
 6. 作者不詳/13世紀: わたしたちの人生はそこに Nos vies sont la
 7. グード: 驚くべき夜 Nuit prodigieuse
 8. 作者不詳/13世紀: 山に咲く花 Flos in monte cernitur
 9. 作者不詳/13世紀: 1月の祭りは Festa Ianuaria
 10. 作者不詳/13世紀: 山から岩が De monte lapis scinditur
 11. グード: 三つの連祷 Trois litanies
 12. 作者不詳/13世紀: ニコラオスさまを讃えよう Nicholai presulis
 13. 作者不詳/13世紀: 喜びに沸くがよい、信仰に身を捧げる者たちよ Gaudeat devotio
 14. グード: 統率 Dominer
  アンサンブル・セラドン
   リズ・ヴィリセル、クララ・クトゥリ(ソプラノ)、ポラン・ビュンドゲン(カウンターテナー)

 録音: 2020年10月15-20日 サン=ルイ&サン=ブリュノ研究センター(サン=ジョゼフ女子修道院礼拝堂)、リヨン、フランス

 【パリのノートルダム大聖堂とパンデミック世界に捧ぐ、静謐なア・カペラの響き】
 フランスの文化シーンが広く古楽に開眼しつつあった1990年代以来、フランス第一線で活躍する現代音楽の作曲家でありながら、ジェラール・レーヌやブリュノ・コクセ、ミシェル・ゴダールら古楽シーンの俊才たちともコラボレーションしてきたジャン=フィリップ・グード。
 アンビエントでオーガニックな響きを大切に音作りを続けてきたこの作曲家がア・カペラ3声のために作曲した一連の新作を、多声音楽の最初期の萌芽ともいうべき13世紀ノートルダム楽派の作品と組み合わせたこのアルバムは、2019年4月のノートルダム大聖堂火災から世界的パンデミックへと続く現代世界の混乱に捧げられた1枚。
 ヴィブラートを抑えた古楽唱法そのままに、低音のないア・カペラで重ねられてゆく音の美しさには息を呑みます。
 中世からバロックまで古楽レパートリーを中軸に、ルネサンス作品とマイケル・ナイマンの声楽曲を一つのアルバムで組み合わせるなど、古楽と現代音楽の融合にも独特の成果をあげてきたビュンドゲン&アンサンブル・セラドンならではの音作り。何度でも訪れたくなる響きのアルバムです。
 




GRAMOLA



GRAM99226
¥2600
パシフィック・カルテット・ウィーン
《1824》 ベートーヴェン/シューベルト: 弦楽四重奏曲集

 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 Op. 127
 フランツ・シューベルト(1797-1828):
  弦楽四重奏曲第13番 イ短調「ロザムンデ」 D. 804 
パシフィック・カルテット・ウィーン
【メンバー】
 高瀬 悠太(第1ヴァイオリン)
 エスター・マヨール(第2ヴァイオリン)
 チン=ティン・ファン(ヴィオラ)
 サラ・ヴァイレンマン(チェロ)

 録音 2020年9月16-18日 Liszt-Zentrum ライディング、ブルゲンラント(オーストリア)

 「1824年」と題されたこのアルバムでは、ウィーンにおける古典派からロマン派音楽の転換期を端的に示した2つの弦楽四重奏曲が紹介されています。
 この1824年はベートーヴェンの第9交響曲がウィーンのケルントナートーア劇場で初演された年でもあり、この場に立ち会った青年シューベルトに強い感銘を与えたことでも知られています。
 
 14年間も弦楽四重奏曲の作曲から遠ざかっていたベートーヴェンが、ロシアのガルツィン公爵からの依頼に応え第12番の弦楽四重奏曲を完成させたのが1824年のことでした。
 ベートーヴェンが信頼するシュパンツィヒ四重奏団によって初演されましたが大失敗。
 ベートーヴェンは第1ヴァイオリンをシュパンツィヒから若手奏者ヨーゼフ・ベームに替えて再演を試み、こちらは大成功を収めたというエピソードが残っています。
 ちなみにこの曲は第13番、第15番とともに依頼者であるガリツィン公爵に献呈されています。
 ちょうど同じ頃、27歳のシューベルトは第12番の弦楽四重奏曲を完成させ、1824年の3月に同じくシュパンツィヒ四重奏団が初演。
 こちらは大成功を収め、同年9月に出版され、これがシューベルト存命中に出版された唯一の弦楽四重奏曲になりました。
 この2曲を演奏するのは2006年、ウィーン国立音楽大学の学生たちによって創立されたパシフィック・カルテット・ウィーン。高瀬悠太を第1ヴァイオリンに擁することもあり来日公演も多く、高い人気を誇るアンサンブルです。

 
 
 


GRAM99244
¥2600
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):スターバト・マーテル 他
 1-9. Nisi Dominus 主が家を建てられるのでなければ RV 608
 ヴァイオリン、オルガン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV 541
  10. I Allegro / 11. II Grave / 12. III Allegro
 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV578 -『調和の霊感』 Op. 3 No. 2
  13. I Adagio e Spiccato / 14. II Allegro / 15. III Larghetto / 16. IV Allegro
 17-25. スターバト・マーテル RV 621
  ニコラス・スパノス(カウンター・テナー)
  パンドルフィス・コンソート
  【メンバー】
   マキシミリアン・ブラット(第1ヴァイオリン、ヴァイオリン・ソロ...10-12)、
   カタジナ・プジョザ(第2ヴァイオリン)、エルズビエータ・サイカ=バヒラー(ヴィオラ・ダモーレ)、
   エリザベート・ツァイスナー(チェロ)、ゲオルク・クロナイス(ヴィオローネ)、
   フーベルト・ホフマン(テオルボ)、マティアス・クランペ(ポジティフ・オルガン)

 録音 2021年1月7-10日 Atelier 73、Unterretzbach、ニーダーエスターライヒ州(オーストリア)

 ヴィヴァルディの人気作「スターバト・マーテル」を中心に、2曲の協奏曲と、「ニシ・ドミヌス」を収録した1枚。「ニシ・ドミヌス=主が家を建てられるのでなければ」は1716年頃に書かれたソロ・カンタータ。詩篇127(126)篇からテキストが取られており、古代イスラエルの王ソロモンが詠んだ"都もうでの歌"「主が家を建てられるのでなければ、建てる者の勤労はむなしい」という内容が切々と歌われます。
 「スターバト・マーテル=悲しみの聖母」はわが子イエス・キリストが磔刑となった際、母マリアが受けた悲しみを思う内容が歌われた名作。こちらもアルト(カウンター・テナー)のソロが際立つ美しい作品です。
 ソロを歌うニコラス・スパノスはギリシャ生まれのカウンターテナー。幅広いレパートリーと卓越した声の美しさで知られおり、これまでにヘンデルの歌劇《オレステ》や《タメルラーノ》に出演した他、モンテヴェルティやグルック、ブリテンの《夏の夜の夢》などでの歌唱でも高く評価されています。

 
 
 

GRAM99242
¥2600
The Elevation of Mastery
 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ集 第6番、第15番、第30番

  ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 Op. 10 No. 2
   1. I Allegro / 2. II Allegretto / 3. III Presto
  ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調「田園」 Op. 28
   4. I Allegro / 5. II Andante / 6. III Scherzo. Allegro vivace /
   7. IV Rondo. Allegro ma non troppo
  ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op. 109
   8. I Vivace ma non troppo / 9. II Prestissimo /
   10. III Gesangvoll, mit innigster Empfindung
    (Andante molto cantabile ed espressivo)
ワルキリア・イサギーレ(ピアノ)

 録音 2020年12月11日、2021年1月13、18日 kaisersaal、ウィーン(オーストリア)

 ベネズエラ出身、ウィーンで学んだピアニスト、ワルキリア・イサギーレのデビュー・アルバム。
 彼女が選んだのはベートーヴェンのピアノ・ソナタ。初期、中期、後期の作品から1曲ずつ演奏することで、ベートーヴェンの作風の変遷を辿るとともに、イサギーレにおけるベートーヴェンへのオマージュにもなっています。
 第6番は、ウィーンのピアニスト、パウル・バドゥラ=スコダが「ベートーヴェンの作品中、最も楽しい曲の一つ」と呼んだ活気溢れるソナタ。
 伝統的な4楽章ではなく緩徐楽章を欠いた3楽章形式で書かれた革新的なソナタでもあります。
 第15番は「田園」と呼ばれる中期の代表作の一つ。第6番と同じニ長調でありながら、作曲技法は巧みになっており、和声面でも新しい試みが見られます。
 第30番は1820年の作品。第1楽章には、いくつもの素材が用いられるも統一が取られており、また終楽章が変奏曲形式であるなど、これまでのベートーヴェンのピアノ・ソナタに見られなかった新機軸が指摘される傑作。
 イサギーレは各々のソナタの特長をまとめあげ、美しいタッチで聴かせます。
 
 


GRAM99234
(2CD)
¥2700
1936年生まれの重鎮ジャズ・ピアニスト、ルディ・ヴィルファー
Bruckner Orbit ブルックナーを巡る道
ルディ・ヴィルファー(ピアノ)
 【CD1】 コンサート
  1. ブルックナーの軌道(アントン・ブルックナー/ルディ・ヴィルファー)/
  2. ヘルナルスの小さなカフェで(ヘルマン・レオポルディ)/
  3. そして今は(ジルベール・ベコー)/
  4. 愛の悲しみ(フリッツ・クライスラー)/
  5. 子守歌(ヨハネス・ブラームス)
 【CD2】 アルバムのできるまで
  1. そして今は(別テイク 1)/2. ミッツィとフェリックス(ルディ・ヴィルファー)/
  3. ヘルナルスの小さなカフェで(ヘルマン・レオポルディ)/
  4. ブルースの即興演奏(ルディ・ヴィルファー)/
  5. そして今は(別テイク 2、covidヴァージョン)/
  6. ブルックナーの軌道(別テイク 1)/
  7. ブルックナーの軌道(別テイク 2)/
  8. You Must Believe in Spring(ミシェル・ルグラン)「B.E.のレクイエム」/
  9. モニの庭(ルディ・ヴィルファー)/
  10. 愛の悲しみ(フリッツ・クライスラー)

 録音2020年8月16日(ライヴ)ザンクト・フローリアン修道院、オーバーエスターライヒ州(オーストリア)...CD1 2020年8月14-15日ザンクト・フローリアン修道院、オーバーエスターライヒ州(オーストリア)...CD2:1-5 2020年8月14-15日ザンクト・フローリアン修道院、オーバーエスターライヒ州(オーストリア)...CD2:1-5 2020年7月11-12日アウグスティン教会/ザンクト・マルガレーテン・イム・ルンガウ、ザルツブルク(オーストリア)...CD2:6-10

 オーストリアで長く活動を続ける1936年生まれの重鎮ジャズ・ピアニスト、ルディ・ヴィルファー。彼は2020年に開催されたブルックナー所縁の地、ザンクト・フローリアン修道院でのコンサートでの演奏の前に、ブルックナーを巡る旅に出ました。
 そこで探し当てたブルックナーの音楽を含む様々な事象はヴィルファーに多くのインスピレーションを与え、溢れるかのように即興的な音楽が生まれたのです。
 これらは一つとして同じものはなく、どれも時代を超えた新しいものばかりです。
 この2枚組には、ブルックナーへのオマージュだけではなく、「What Now My Love」などのジャズのスタンダードやクライスラー、ブラームスなどウィーンを象徴する作品も含まれており、ヴィルファーがどのようにブルックナーの音楽と自身の内面を結び付けていくかを知ることができる興味深いものとなっています。

 
 




ORCHID CLASSICS



ORC100176
¥2400
TRANSITIONS コセンコ/スクリャービン: ピアノ作品集 イーゴリ・フリシン(ピアノ)
 ヴィクトル・ステパノヴィチ・コセンコ(1896-1938):11の練習曲 Op.8
  1. 第1番: 嬰ト短調 / 2. 第2番: 変ロ短調 「メランコリック・エチュード」 /
  3. 第3番: ロ短調 Agitato - Presto / 4. 第4番: ニ短調 Comodamente /
  5. 第5番: 嬰ハ短調 Allegro con fuoco / 6. 第6番: ロ長調 Allegretto con tenerezza /
  7. 第7番: ハ長調 Allegro con fuoco / 8. 第8番: 嬰ヘ短調 / 9. 第9番: 嬰ト短調 Allegro non tanto /
  10. 第10番: 嬰ハ短調 Andante - Lugubre / 11. 第11番: ホ短調 Allegro maestoso 「5月1日の休日」
 アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):
  4つの前奏曲 Op. 22
   12. 第1番: 嬰ト短調 / 13. 第2番: 嬰ハ短調 / 14. 第3番: ロ長調 / 15. 第4番: ロ短調
  ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調 Op. 30
   16. I. Andante / 17. II. Prestissimo volando

 録音 2019年12月、2020年2月 Hochschule fur Musik und Theater Leipzig,Kammermusiksaal(ドイツ)

 ウクライナ出身のピアニスト、イゴール・フリシン。地元で基礎を学び、1996年にモスクワ音楽院の特別音楽学校に入学、アルカディ・セビドフに師事し研鑽を積みました。1999年からライプツィヒに留学し、2005年にはフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学の最年少卒業生として学位を習得し、ウラディーミル・アシュケナージの薫陶を受けた他、いくつかの国際コンクールに入賞、優れたピアニストとして活躍しています。
 このアルバムでは、フリシンの同胞であり、彼が現在関心を抱いているヴィクトル・コセンコの作品を中心に、コセンコに強い影響を与えたアレクサンドル・スクリャービンの初期の名作「前奏曲」と神秘的な和声が用いられた「ソナタ第4番」を併せて演奏することで、ショパンからジャズへと連なる2人の作曲家の共通点を探っていきます。
 コセンコはサンクトベテルブルクに生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮、ワルシャワ音楽院とサンクトベテルブルク音楽院でピアノを学びました。教育者としても功績を残しましたが、生活には恵まれず、41歳の若さで世を去っています。
 彼の代表作の一つ「11の練習曲」は調性感を保ちながらも、スクリャービン風の和声と、ジャズからの影響が感じられる多彩な表情を持つ作品。どこか懐かしくメランコリックな旋律が魅力的です。

 
 




RAMEE



RAM1912
(2CD)
¥4200
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集 第1巻
 【DISC 1】
  第1番 ハ長調 BWV 846 ~ 第12番 ヘ短調 BWV 857
 【DISC 2】
  第13番 嬰ヘ長調 BWV 858 ~ 第24番 ロ短調 BWV 869
クリスチャーノ・オウツ(チェンバロ)

 使用楽器:ハンブルクのクリスティアン・ツェル1728年製作モデルに基づくマティアス・クラーマー製作の再現楽器

 【16フィート低音弦が醸し出す深く多彩な響きで、バッハの思い描いた響きに迫る!】
 ブラジル出身でヨーロッパを中心に活躍するクリスチャーノ・オウツは、RAMEEレーベルからリリースのヘンデルのチェンバロ組曲集(RAM1004)で音楽之友社の「2011年度レコード・アカデミー賞 特別部門 録音」も受賞している新時代の名手。
 満を持してバッハの傑作を全曲録音するにあたり、作曲者が思い描いた響きの真相に迫るべく、この大家が生きた時代にハンブルクで製作された有名なチェンバロを忠実に再現した楽器を選びました。
 16フィートの低音弦列を備えたこの北ドイツ型のチェンバロは、まさにハンブルクを中心に発展しバッハも手本としてきた北ドイツ・オルガン楽派の足鍵盤使いを彷彿させる豊かな響きが特徴的。
 バッハ自身がオルガニストとして鍵盤演奏を門弟たちに教えていたことを思えば、オウツがここで披露している豊穣かつ迫力満点の演奏にはある種確かな説得力も感じられるのではないでしょうか。
 18世紀当時の音を生々しく想起させてくれる充実の解釈を、RAMEEならではの空間的な魅力まで収めた自然派録音でじっくりお楽しみいただけます。
 



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RICERCAR



RIC426
¥2700→\2490
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756):トリオ・ソナタ全集
 1-4. トリオ・ソナタ ハ長調 DurG 13(伝バッハ BWV 1037)
 5-8. トリオ・ソナタ イ短調 DurG 11
 9-11. トリオ・ソナタ ト短調 DurG 12
  (ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロ版)
 12-15. トリオ・ソナタ 変ロ長調 DurG 10
 16-17. 鍵盤独奏のためのプレリュードとフーガ ト短調 DurG 5
  (2挺のヴァイオリンとチェロのための編曲 ヘ短調)
 18-21. 2艇のヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ ハ短調 DurG 14
ルドゥス・インストゥルメンタリス(古楽器使用)
 エフゲニー・スヴィリドフ、
  アンナ・ドミトリエヴァ(ヴァイオリン)
 コリーナ・ゴロモス(ヴィオラ)
 ダヴィト・メルコニアン(チェロ)
 リザ・ソロヴェイ(テオルボ)
 スタニスラフ・グレス(チェンバロ)

 録音: 2020年7月 西ドイツ放送(WDR)クラウス・フォン・ビスマルク・ザール、ケルン

 【「あの変奏曲」で有名なバッハ晩年の門弟、その妙なる調べを充実古楽器演奏で!】
 1741年にバッハが自費出版した「アリアとさまざまな変奏」の成立にかかわるエピソードで有名なヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(ゴールトベルク)は、かの大作曲家晩年の門弟の一人。
 門下を去った後に仕えたカイザーリンク伯爵の不眠を癒やすべく師に作曲を依頼した結果、完成したのが当の変奏曲で、それは『ゴルトベルク変奏曲』の名で親しまれ・・・という逸話はバッハの歿後半世紀が過ぎた頃、伝記作家フォルケルが伝えた話として知られています。
 この逸話自体は、変奏曲成立時にゴルトベルクはまだ14歳だったなど信憑性に欠けるとも言われますが、現存する僅かな作例から知る限り、ゴルトベルクは少なくとも作曲家としての才能は早くから第一級だったことがわかり、早世してしまわなければどんな大家に成長したのだろうと残念に思えるほど。
 このアルバムではそんな早熟の天才が残した賜物ともいうべき、ロココ期の柔和さと精緻な音作りの室内楽作品を堪能できます。
 長くバッハ作として知られていたハ長調のトリオ・ソナタをはじめ、多声の処理の巧みさが自然でメロディアスな調べと無理なく併存する音作りの妙を、近年ヨーロッパの古楽シーンで注目されているバロック・ヴァイオリン奏者スヴィリドフら敏腕演奏陣が鮮やかに現代に蘇らせてくれます。

 




 20年程前、たまたまFMで流れたチェンバロ協奏曲の美しさに絶句したことがある。書き留めた作曲家の名前がこの人だった。

 ヨハン・ゴットリープ・ゴールドベルク。

 カイザーリンク伯爵が不眠症のためにバッハに作曲を依頼したといわれる「ゴールドベルク変奏曲」。伯爵のお伴をしていたゴールドベルクは、伯爵の子守歌としてこの難曲を弾いたといわれる。当時ゴールドベルク、わずか14歳。
 その真偽はさておき、ゴールドベルクがこの音楽史上に残る難曲を弾ける名手であったことは事実らしい。そしてかなりの優れた作曲家でもあったといわれる。しかしその栄えある前途は病のために潰える。肺結核。わずか29年の人生だった。
 そして現在彼の作品のCDはほとんどない。
 しかし、店主が20年前に聴いた幻のゴールドベルクのチェンバロ協奏曲がこの曲。
 ハイドンの5歳年上。生きていれば音楽史に華々しく名を残したかもしれない天才が残した、極上の音楽である。


そのゴールトベルクのチェンバロ協奏曲



MD+G
901-20616
(SACD Hybrid)
\3100→\2890
天才が残した、極上の音楽
《バルト海沿岸諸国の音楽シリーズ5
 ゴールトベルク:チェンバロ協奏曲全集》

  ヨハン・ゴットリープ・ゴールトベルク(1727-1756):チェンバロ協奏曲
   1) ニ短調、2) 変ホ長調
アリーナ・ラトコウスカ(チェンバロ&指揮)、
ゴールトベルク・バロック・アンサンブル

 あの有名な変奏曲に名を残す、グダニスクの作曲家ゴールトベルクの作品集
 J.S.バッハは、若きヨハン・ゴットリープ・ゴールトベルクを最も才能のある弟子と見ていました。ゴールトベルクはあの有名な『ゴールトベルク変奏曲』の被献呈者だったということ以外にはあまり知られていません。29歳という若さで結核により亡くなりましたが、少ない作品ながら次世代に続くアイデアを私たちに与えてくれました。
 アリーナ・ラトコウスカは、作曲家の出身地ダンツィヒ(現ポーランドのグダニスク)で結成されたゴールトベルク・バロック・アンサンブルと、この2つの代表的なチェンバロ協奏曲の録音で共演しました。これらの曲は優雅さ、感受性の豊かさ、そして表現力で、師であるバッハの対位法様式を超越したところにあります。

[SACDハイブリッド仕様]



貴重なゴールトベルクの室内楽作品集

MD+G
309 07092
\3200
すでに廃盤/海外在庫限り
ヨハン・ゴットリープ・ゴールトベルク(1727-1756):室内楽作品集
 トリオ・ソナタ
 2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための四重奏曲
 ポロネーズ
ムジカ・アルタ・リパ

 名前だけ有名だが、本人についてはほとんど知られていないゴールドベルク。
 実は知られざる夭折の天才作曲家でもあった。
 そんな彼の秘曲とも言うべき室内楽作品集が、店主が愛するバロック系激情型室内アンサンブル、ムジカ・アルタ・リパの手によって蘇る。

録音:1996年2、11月 ボン



 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


NAR CLASSICAL



NAR10919
¥2600
エンリカ・チッカレッリ(ピアノ)
クララ&ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲集

 クララ・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.7
 ロベルト・シューマン:
  ピアノ協奏曲イ短調 Op.54、
  序曲《メッシーナの花嫁》Op.100
エンリカ・チッカレッリ(ピアノ)
フリーデマン・レイヤー(指揮)
モンペリエ・ラングドック=ルシヨン地域圏フィルハーモニー管弦楽団

 才色兼備チッカレッリ、シューマン夫妻のコンチェルトを弾く!

 ロベルトとクララのシューマン夫妻が書いた「2つのイ短調のピアノ協奏曲」をカップリングした好プログラムでソリストを務めたのは、イタリアの女流ピアニスト、エンリカ・チッカレッリ。
 旧AGORA音源のこの演奏が初めてリリースされた頃、そのピアニストとしての実力だけでなく、その美貌から「天は二物を与えた」、「美人ピアニスト」など話題となったチッカレッリ。
 シューマンのピアノ協奏曲はチッカレッリの十八番の1つでもあるだけに、今回の復刻はファンにとって朗報と言えるでしょう。

 ※録音:1995年6月14日-16日、オペラ・ベルリオーズ(モンペリエ、フランス)


 AGORAのジャケット
 
 


NAR10419
¥2600
ダウランド:リュート作品集 マッシモ・リナルディ(リュート)
 ファンシー/ウォルシンガムによるガリアード/ダウランドのラクリメ/ヴォー夫人のガリアード/
 タールトンの復活/ジョン・スミス卿のアルメイン/ホワイト夫人に事なし/ガリアード/ファンシー/
 エリザベス女王陛下のガリアード/1日でもあるとすれば/ハンソン夫人のパフ/嘆き/
 ウィンター夫人のジャンプ/リッチ夫人のガリアード/華やかな戦いのガリアード/
 レイトン夫人のアルメイン/運命よ/タールトンのジグ/ハーゼルウッドのガリアード/
 ジョン・ダウランドのガリアード/ダウランドのガリアード/ファンタジア/
 ニコルス夫人のアルメイン/ガリアルダ/ガリアルダ・デゥランディ/
 我が主人ウィロビー卿のご帰館/帰っておいで/ダウランド氏の真夜中/オーランド卿は眠る

 ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でクラシック・ギターをルッジェーロ・キエーザに学び、リュートをホプキンソン・スミスに師事したイタリアのリュ―ティスト、マッシモ・リナルディが奏でるダウラウンドの世界。
 エンリコ・ガッティのアンサンブル・アウローラなどにも参加するなど、イタリアを中心とする世界的な古楽アンサンブルで活躍する名リューティストが、ダウンランドのリュート作品の美しき旋律の数々を丁寧に紡いでゆきます。

 ※録音:1997年9月25日-27日、ロジック・スタジオ(ミラノ、イタリア)
 
 

NAR10819
¥2600
モーツァルト:テノールのためのアリア集
 哀れな男よ、夢なのか!、それともうつつなのか/
 もし運命の見せかけなら/恋人の愛の息吹きは/
 彼女の安らぎは/恋人を慰めて/
 皇帝の主権にとって、親しい神々よ/?太陽の輝きの前に/
 僕には罪がなかろうと/お願いだ、詮索しないでくれ/
 ああ、行くな、マスコルタ!/静けさはほほえみ
エルネスト・パラシオ(テノール)
サリエリ室内管弦楽団
タマーシュ・パール(指揮)

 ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの総裁兼芸術監督である往年の名テノール、エルネスト・パラシオが1993年に録音したモーツァルトのアリア集。
 ペルーの首都リマで生まれミラノで音楽の研鑽を積み、世界的テノールへと飛躍したパラシオ。ファン・ディエゴ・フローレスの師匠としてもその名を知られています。

 ※録音:1993年11月26日-29日、セゲド(ハンガリー)
 
 

NAR130182
¥2600
ヴィヴァルディ:弦楽器のための協奏曲とシンフォニア集 Vol.1
 シンフォニア ト長調 RV.149/協奏曲ハ短調 RV.120/
 協奏曲ヘ長調 RV.140/協奏曲変ロ長調 RV.167/
 協奏曲ホ短調 RV.134/協奏曲イ長調 RV.160/
 協奏曲ニ長調 RV.126/協奏曲ト長調 RV.150/
 協奏曲ハ短調 RV.118/協奏曲ト短調 RV.152/
 協奏曲イ長調 RV.158
ニコラオス・ヴェリシオティス(指揮)
モスクワ=モンペリエ・ソリステ管弦楽団

 1986年にフランスのモンペリエを拠点としてロシアの弦楽器奏者たちによって結成されたモスクワ=モンペリエ・ソリステ管弦楽団のヴィヴァルディ・シリーズの第1集。
 モスクワ=モンペリエ・ソリステ管弦楽団をコンサートマスターとしてリードするのはレオニード・ソロコフ。
 ユーリ・バシュメットのモスクワ・ソロイスツで第1コンサートマスターを務め、ウィーン国立音楽大やザグレブ音楽アカデミーの教授を務めるロシアの重鎮です。

 ※録音:1992年3月14月-16日、サル・アレグリア・ドゥ・ベラカーサ(モンペリエ、フランス)
 
 


NAR136182
(3CD)
特別価格
¥4800
チアーニの遺産/ロッシーニの「老年のいたずら」!
 ロッシーニ:
  《老年のいたずら》第7集「草葺き小屋のアルバム」、
  《老年のいたずら》第8集「館のアルバム」
 コジェルフ:ソナタ ヘ長調 Op.35-1*
 アジオーリ:カプリッチョ ト短調*
 フンメル:
  ロンド変ホ長調 Op.11*、ピアノ・ソナタ変ホ長調 Op.13*
ディノ・チアーニ(ピアノ)

 現在はクロアチアのリエカでかつてはイタリアのフューメにて生を受け、晩年のアルフレッド・コルトーから不世出の天才と絶大な評価を受けその将来が大きく期待されたものの、不慮の事故により32歳という若さで他界してしまったイタリアの伝説的ピアニスト、ディノ・チアーニ(1941-1974)。
 他界する数年前に録音されたロッシーニの「老年のいたずら」がディノ・チアーニ協会の協力を得て復活しました。
 リッカルド・ムーティも称賛したチアーニの遺産の1つです。

 ※録音:1968年7月1-4日&9月13日-16日、1966年7月14日*
 
 ※注:当タイトルはディスク3のトラック1の4分32秒付近で製造に起因する音飛びが発生いたします。
 現時点でレーベル側での修正の予定がないこと、また収録内容の重要度を鑑み、注意喚起のシールを添付して当タイトルの発売を行うことといたします。
 当該箇所の音飛びを理由とする返品はお受けいたしかねます。予めご了承のほどよろしくお願いいたします。(代理店)

 
 


NAR10519
(2CD)
¥4800
レスピーギ:歌劇《炎》
 ネリー・ミリチョウ(ソプラノ/シルヴァーナ)、ガブリエル・シャーデ(テノール/ドネッロ)、
 マリアーナ・ペンチェーヴァ(メゾ・ソプラノ/エウドシア)、
 デイヴィッド・ピットマン=ジェニングス(バリトン/バジーリオ)、
 チンツィア・デ・モーラ(メゾ・ソプラノ/アグネーゼ)、
 オルガ・ロマンコ(ソプラノ/モニカ)、パータ・ブルチュラーゼ(バス/ヴェスコヴォ)、
 ジャンルイジ・ジェルメッティ(指揮)、ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団

 イタリアにおける器楽復興において中心的な役割を果たしたレスピーギがその円熟期に作曲し、1934年に初演が行われたオペラ「炎(ラ・フィアンマ)」。
 ローマ歌劇場の首席指揮者を務めるイタリアのマエストロ、ジャンルイジ・ジェルメッティが振る「炎」は、オペラ作曲家としてのレスピーギの功績と優れた作曲技法を知ることの出来る貴重な録音です。

 ※録音(ライヴ):1997年12月、ローマ歌劇場(ローマ、イタリア)
 
 

NAR10719
(2CD)
¥4800
ポーランドを舞台としたオペラ「トルヴァルドとドルリスカ」
 ロッシーニ:歌劇《トルヴァルドとドルリスカ》
 ステファノ・アントヌッチ(バリトン/オルドウ)、フィオレッラ・ペディコーニ(ソプラノ/ドルリスカ)、
 エルネスト・パラシオ(テノール/トルヴァルド)、マウロ・ブーダ(バリトン/ジョルジオ)、
 ニコレッタ・チリエント(メゾ・ソプラノ/カルロッタ)、アントニオ・マラーニ(バス/オルモンド)、
 マッシモ・デ・ベルナルト(指揮)、スイス・イタリア語放送管弦楽団&合唱団

 ロッシーニが「セビリアの理髪師」の直前に書き上げたポーランドを舞台としたオペラ「トルヴァルドとドルリスカ」。
 1815年にローマで初演が行われたものの当時の評判は芳しくなく、翌年に初演された「セビリアの理髪師」の陰に隠れて幻の作品となってしまったオペラです。
 スイス・イタリア語放送管弦楽団&合唱団による録音の復活は、この知られざるオペラの再評価の機運を高める切っ掛けの1つとなってくれることでしょう。

 ※録音(ライヴ):1992年1月11日、RTSIオーディトリアム(ルガーノ、スイス)
 
 

NAR128182
¥2600
ヴィヴァルディ:アルトのためのカンタータ集
 懐かしき森、友なる牧場 RV.671/
 このような見知らぬ小道へ RV.677/
 何とつれなき心 RV.674/狩へ、狩へ RV.670/
 涙と嘆き RV.676/私は涙し、呻く RV.675
カテリーナ・カルヴィ(アルト)
コンセルト・ヴァーゴ

 ヴィヴァルディのカンタータを歌うカテリーナ・カルヴィは、クイケン&ラ・プティット・バンドによるバッハの「クリスマス・オラトリオ」にソリストとして参加するなど、世界有数の古楽系指揮者やピリオド・オーケストラとの共演を重ねてきたイタリアのアルト。
 コンセルト・ヴァーゴのマルコ・ヴィターリ、マッシモ・ロナルディ、マウリツィオ・ピアネッリ、エーロ・マリア・バルベーロの器楽奏者たちとのブレンド具合も絶妙で、カルヴィの歌声の魅力を引き立てています。

 ※録音:1999年2月、ミラノ(イタリア)
 



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VOXBOX

「VOX BOX」に新たな代理店が登場。
今回案内されてきたのは長く入手困難だったものを中心としたラインナップ。懐かしいジャケットのものばかり。
そしていまにして思えばアーティストもすごい。

ジャン・マルティノン(指揮)、レナード・スラットキン(指揮)
エドゥアルド・マータ(指揮)、ハロルド・ファーバーマン(指揮)
デイヴィッド・ジンマン(指揮)、ミヒャエル・ギーレン(指揮)
アルフレート・ブレンデル(ピアノ)、ワルター・クリーン(ピアノ)
マイケル・ポンティ(ピアノ)、ガブリエル・タッキーノ(ピアノ).
イングリット・ヘブラー(ピアノ)、ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)
マヌエル・バルエコ(ギター)、東京クァルテット

この調子でどんどん取り扱いタイトルを増やしていってほしい。


CDX5001
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
ジャン・マルティノン(指揮)
プロコフィエフ:交響曲第1番,5番,7番,4番 他

 セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
  【CD1】
   1-4. 交響曲第1番 ニ長調 「古典」 Op. 25
   5-8. 交響曲第5番 変ロ長調 Op. 100
   9. ロシア序曲 Op. 72
  【CD2】
   1-4. 交響曲第7番 嬰ハ短調 Op. 131
   5-8. 交響曲第4番 ハ長調 Op. 47
   9. ヘブライの主題による序曲 Op. 34bis
ジャン・マルティノン(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

 録音: 1971年頃

 1968から74年までフランス国立放送管弦楽団のシェフとして、数々の名演を残したジャン・マルティノン(1910-1976)によるプロコフィエフ。
 マルティノンの円熟期を代表する名演として知られています。
 
 


CDX5021
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
レナード・スラットキン(指揮)
プロコフィエフ:イワン雷帝/アレクサンドル・ネフスキー/キージェ中尉

 セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
  【CD1】
   1-11. 映画音楽『イワン雷帝』 Op. 116
  【CD2】
   1-7. カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』 Op. 78
   8-12. 交響組曲『キージェ中尉』 Op. 60
クロディーヌ・カールソン(メゾ・ソプラノ)...
 CD1、CD2:1-7
アルノルド・ヴォケタイティス(バス)...CD2:8-12
レナード・スラットキン(指揮)
セントルイス交響楽団&合唱団

 録音: 不明

 現在、デトロイト交響楽団およびフランス国立リヨン管弦楽団の音楽監督を務めるレナード・スラットキン(1944-)。
 このアルバムでは1930年代から1940年代にかけてプロコフィエフが作曲した3曲の映画音楽から派生した作品を演奏しています。
 
 


CDX5054
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
ジャン・マルティノン(指揮)
プロコフィエフ:交響曲第2番,3番,6番 他

 セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
  【CD1】
   1-2. 交響曲第2番 ニ短調 Op. 40
   3-6. 交響曲第3番 ハ短調 Op. 44
  【CD2】
   1. バレエ音楽「7人の道化師をだました道化師の物語」Op. 21bis
   2-4. 交響曲第6番 変ホ短調 Op. 111
ジャン・マルティノン(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

 録音: 1971年頃

 1968-74年までフランス国立放送管弦楽団のシェフとして、数々の名演を残したマルティノンによるプロコフィエフ。
 CDX5001と併せると交響曲全集になります。
 
 


CDX5061
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
エドゥアルド・マータ(指揮)
チャベス:交響曲全集

 カルロス・チャベス(1899-1978):
  【CD1】
   1. 交響曲第1番「アンティゴナ」 /
   2-5. 交響曲第3番 / 6. 交響曲第4番「ロマンティック」
  【CD2】
   1. 交響曲第2番「インディオ」 /
   2-3. 交響曲第5番 / 4-6. 交響曲第6番
エドゥアルド・マータ(指揮)
ロンドン交響楽団

 録音: 1981年頃

 メキシコ出身の指揮者、エドゥアルド・マータが振るチャベスの交響曲全集。中南米音楽を積極的に紹介したマータの代表作ともいえる録音。
 荒々しいリズムと鮮烈な響きは今も色褪せることがありません。
 
 


CDX5123
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
ハロルド・ファーバーマン(指揮)
マーラー:交響曲第1番「巨人」、第4番

 グスタフ・マーラー(1860-1911):
  【CD1】
   1-4. 交響曲第1番 ニ長調「巨人」
  【CD2】
   1-4. 交響曲第4番 ト長調
ハロルド・ファーバーマン(指揮)
ロンドン交響楽団
コリーヌ・カリー(メゾ・ソプラノ)...CD2:4

 録音: 1979年

 ハロルド・ファーバーマン(1929-2018)はアメリカ合衆国の指揮者、作曲家。
 ボーンマス・シンフォニエッタとミヒャエル・ハイドンの交響曲全集(当時)を録音するなど、知られざる曲の演奏に積極的でした。
 
 


CDX5165
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
メンデルスゾーン:交響曲第3番 - 第5番/劇付随音楽「夏の夜の夢」

 フェリックス・メンデルスゾーン (1809-1847):
  【CD1】
   1-7. 劇付随音楽「夏の夜の夢」Op. 61 (抜粋)
   8-11. 交響曲第4番 イ長調「イタリア」Op. 90
  【CD2】
   1-4. 交響曲第3番 イ短調「スコットランド」 Op. 56
   5-7. 交響曲第5番 ニ長調「宗教改革」Op. 107
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団

 録音: 1979年&1980年 Eastman Theater、Rochester.NY(USA)

 デイヴィッド・ジンマン(1936-)が1974-85年まで音楽監督を務めたロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団とのメンデルスゾーン。
 軽快な音運びが話題となった演奏です。
 
 


CDX5172
(2CD)
¥2200
〔旧譜〕
アルフレート・ブレンデル(ピアノ)
リスト:ピアノ協奏曲第1番、第2番 死の舞踏 他小品集

 フランツ・リスト(1811-1886):
  【CD1】
   1-4. ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S124/R455
   5-10. ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S125/R456
   11-20. 死の舞踏 S126/R45721. 呪い S121/R452
  【CD2】
   1-5. ピアノ・ソナタ ロ短調 S178/R21
   6-10. 巡礼の年 第2年 イタリア S161/R10b -
    第7曲 ソナタ風幻想曲 「ダンテを読んで」
   11. 調のないバガテル S216a/R60c
   12. 死のチャールダーシュ S224/R46
   13. 悲しみのゴンドラ S200/ R81
   14. メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」S514/R181
アルフレート・ブレンデル(ピアノ)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)...CD1
ウィーン交響楽団...CD1

 録音:1975年...CD1: 1-10 1958年...CD1: 11-21、CD2(STEREO)

 ブレンデルが若い頃から得意としていたリストの協奏曲と独奏曲集。協奏曲など管弦楽伴奏作品は、ミヒャエル・ギーレンが指揮するウィーン交響楽団がバックを務めているのも注目。
 独奏曲では晩年の内省的な作品も含む多彩なプログラムが楽しめます。
 
 


CDX5174
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
ワルター・クリーン(ピアノ)
シューベルト:ピアノ・ソナタ全集第2集

 フランツ・シューベルト(1797-1828):
  【CD1】
   1-4. ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D. 959
   5-7. ピアノ・ソナタ第1番 ホ長調 D. 157
   8-10. ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 Op. 143、 D. 784
  【CD2】
   1-4. ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調
    「ガシュタイナー・ソナタ」Op. 53、 D. 850
   5-7. ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 Op. 120、 D. 664
   8-10. ピアノ・ソナタ第2番 ハ長調 D. 279
ワルター・クリーン(ピアノ)

 録音: 1971年11月&1973年9月

 オーストリア出身のピアニスト、ワルター・クリーン(1928-1991)。モーツァルトやシューベルトをはじめとしたウィーン古典派作品の演奏に定評があり、なかでもこのシューベルトのソナタは名演として知られています(第1集は現在入手不可となっております)。
 
 


CDX5175
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
ワルター・クリーン(ピアノ)
シューベルト:ピアノ・ソナタ全集第3集

 フランツ・シューベルト(1797-1828):
  【CD1】
   1-4. ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D. 960
   5-7. ピアノ・ソナタ第5番 変イ長調 D. 557
   8-10. ピアノ・ソナタ第12番 ヘ短調 D. 625
  【CD2】
   1-4. ピアノ・ソナタ第7番 変ホ長調 Op. 122、 D. 568
   5-7. ピアノ・ソナタ第4番 イ短調 Op. 164、 D. 537
   8-12. ピアノ・ソナタ第3番 ホ長調 D. 459
ワルター・クリーン(ピアノ)

 録音: 1971年11月&1973年9月

 ワルター・クリーンが弾くシューベルトのソナタ第3集。シューベルト最後のソナタとなった第21番に加え、比較的初期の作品を淡々と優しく歌い上げています(第1集は現在入手不可となっております)。
 
 


CDX5179
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
東京クァルテット
ブラームス:弦楽四重奏曲全集/シューベルト:死と乙女

 ヨハネス・ブラームス(1883-1897):
  【CD1】
   1-4. 弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 Op. 51、 No. 1
   5-8. 弦楽四重奏曲第2番 イ短調 Op. 51、 No. 2
  【CD2】
   1-4. 弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op. 67
   フランツ・シューベルト(1797-1828):
    5.弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 「四重奏断章」 D. 703
    6-9. 弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 「死と乙女」 D. 810
東京クァルテット

 録音:1984年...CD1、CD2: 1-4 1982年...CD2: 5-9

 ニューヨークを拠点に活動していた弦楽四重奏団「東京クァルテット」。
 このブラームスとシューベルトが録音された時期には、第1ヴァイオリンはピーター・ウンジャン、第2ヴァイオリンは池田菊衛が務めており、バランスの良い演奏が高く評価されています。
 
 


CDX5184
(2CD)
¥2400
〔旧譜〕
マイケル・ポンティ(ピアノ)
スクリャービン:ピアノ曲全集1 ソナタ全曲と後期作品集
マイケル・ポンティ(ピアノ)
 アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):
  【CD1】
   1. 幻想ソナタ 嬰ト短調/2-4. ピアノ・ソナタ 変ホ短調/5-7. ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op. 6/
   8-9. ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調 「幻想ソナタ」 Op. 19/
   10-13. ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調 Op. 23/14. ピアノ・ソナタ第5番 Op. 53
  【CD2】
   1-2. ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調 Op. 30/3. ピアノ・ソナタ第6番 Op. 62/
   4. ピアノ・ソナタ第7番 「白ミサ」 Op. 64/5-7. 3つの練習曲 Op. 65/
   8. ピアノ・ソナタ第8番 Op. 66/9. ピアノ・ソナタ第9番 「黒ミサ」 Op. 68/
   10. ピアノ・ソナタ第10番 Op. 70/11-12. 2つの詩曲 Op. 71/
   13. 詩曲 「炎に向かって」 Op. 72/14-15. 2つの舞曲 Op. 73/16-20. 5つの前奏曲 Op. 74

 録音:1973 - 74年

 1970年代にスクリャービンの全曲録音を行ったことで話題となったアルバム。超絶技巧の持ち主として評判をとったポンティらしく、ショパン風の初期作品から円熟期の神秘的な作品まで、どれも丁寧に演奏しています。
 
 


CD3X3007
(3CD)
¥2900
〔旧譜〕
マヌエル・バルエコ(ギター)
ギター音楽 300年の傑作選
マヌエル・バルエコ(ギター)
 【CD1】
  J.S.バッハ(1685-1750):
   1-6. リュート組曲 ホ長調 BWV 1006a (ギター編)/
   7-10. リュート組曲 ハ短調 BWV 997(ギター編)/
  11-15. イサーク・アルベニス(1860-1909): スペイン風組曲第1番 Op. 47
 【CD2】
  1-5. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757): ソナタ ニ長調/ホ短調/ホ長調/イ長調/イ長調(ギター編)/
  6-8. ドメニコ・チマローザ(1749-1801): ソナタ ニ短調/イ長調/ロ短調(ギター編)/
  9. ニコロ・パガニーニ(1782-1840): バイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op. 3(ギター編)/
  10. マウロ・ジュリアーニ(1781-1829): 「スペインのフォリア」による変奏曲 Op. 45/
  11. パガニーニ: ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ短調 Op. 3(ギター編)/
  12. ジュリアーニ:英雄大ソナタ イ長調 Op. 150
  13-15. エンリケ・グラナドス(1867-1916): スペイン風舞曲(抜粋)
 【CD3】
  1-2. グラナドス: スペイン風舞曲(抜粋)/
  3-10.エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959): 12の練習曲(抜粋)/
  11. カマルゴ・グアルニエリ(1907-1993): 練習曲第1番/
  12-14. カルロス・チャベス(1899-1978): 3つの小品/
  15-19. ヴィラ=ロボス: ブラジル民謡組曲

 録音:1978、1980、1981年

 1952年、キューバ生まれのギタリスト、マヌエル・バルエコが演奏するバロックから近代までの作品集。
 疾走感溢れるJ.S.バッハのリュート組曲、超絶技巧が楽しめるヴィラ=ロボスの「練習曲」など、安定した演奏が楽しめます。
 
 
CD3X3028
(3CD)
¥2900
〔旧譜〕
ガブリエル・タッキーノ(ピアノ).
サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集
  ピアノと管弦楽のための作品集 ほか

 カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
  【CD1】
   1-3. ピアノ協奏曲第1番 ニ長調 Op. 17/4-6. ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op. 22/
   7-8. ピアノ協奏曲第4番 ハ短調 Op. 44
  【CD2】
   1-2. ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op. 29/
   3-5. ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 「エジプト風」 Op. 103/6. 幻想曲「アフリカ」 Op. 89
  【CD3】
   1. オーヴェルニュ狂詩曲 Op. 73/2. カプリス・ワルツ「ウェディング・ケーキ」Op. 76/
   3-7. 幻想曲 イ長調 Op. 124/8. 糸杉と月桂樹 Op. 156/9. 演奏会用小品 Op. 94/
   10. ロマンス ヘ長調 Op. 36/11. ミューズと詩人たち Op. 132
 ガブリエル・タッキーノ(ピアノ)...CD1-2,CD3:1,2、
 ルイ・ド・フロマン(指揮)、ルクセンブルグ放送管弦楽団...CD1-2,CD3:1,2,8-11、
 ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)...CD3:3-7,11、
 スザンナ・ミルドニアン(ハープ)...CD3:3-7、
 J・P・ケンマー(オルガン)...CD3:8、フランシス・オーヴァル(ホルン)...CD3:9,10、
 ジョルジュ・マラジュ(チェロ)...CD3:11

 録音:不明 初リリース:1974、1977、1979年

 カンヌ生まれのピアニスト、ガブリエル・タッキーノ(1934-)が弾くサン=サーンスのピアノ協奏曲全曲を中心に、さまざまな小品を組み合わせた聴きごたえのある3枚組。
 タッキーノはフランシス・プーランク唯一の弟子であり、フランス音楽の伝統を伝えることで知られています。
 
 
CD5X3606
(5CD)
¥3900
〔旧譜〕
マイケル・ポンティ(ピアノ)
スクリャービン:ピアノ曲全集2 ソナタを除く作品集
マイケル・ポンティ(ピアノ)
 アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):
  【CD1】1-40.初期作品集/24の前奏曲 Op.11
  【CD2】1-33. 練習曲 Op. 8&Op. 42/マズルカ 遺作&Op. 3
  【CD3】1-34. 前奏曲 Op. 13、15、16、17/即興曲 Op. 7、10、12、14 左手のための小品集/演奏会用アレグロ
  【CD4】1-40. ポロネーズ Op. 21/前奏曲 Op. 22、27、31、33、35、37、39、48 マズルカ Op. 25/幻想曲 Op. 28
  【CD5】1-41.詩曲 Op. 32、34、36、41、44、63、69 小品 Op. 45、49、51、52、56、57、59/後期作品集

 録音:1973 - 74年

 ドイツ出身のアメリカ合衆国のクラシック音楽のピアニスト、マイケル・ポンティ(1937-)が弾くスクリャービンのピアノ作品集。
 ロマン派音楽のヴィルトゥオーゾとして知られる彼は、知られざるピアノ曲を多数録音、このスクリャービンもソナタ(CDX5184)と併せて、初の全曲録音として話題となった盤です。
 
 


CD5X3607
(5CD)
¥3900
〔旧譜〕
サン=サーンス:ピアノ独奏と4手のための作品集
 カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
  【CD1】
   1-6. 6つのバガテル Op. 37. デュエッティーノ ト長調 Op.11/8. ベートーヴェンの主題による変奏曲 Op. 35/
   9. ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op. 29 - 第2楽章 アンダンテ - アレグロ・ノン・トロッポ/
   10. グルック-バレエ『アルチェステ』によるカプリース
  【CD2】
   1-3. マズルカ Op.21、24、66/4. ガヴォット ハ短調 Op. 23/5-10. 6つの練習曲 Op. 52/
   11. アレグロ・アパッショナート 嬰ハ短調 Op. 70/12. メヌエットとワルツ Op. 56/
   13. リスボンの一夜 変ホ長調 Op. 63/14. ポロネーズ ヘ短調 Op. 77
  【CD3】
   1-6. アルバム Op. 72/7. イタリアの思い出 ト長調 Op. 80/8. アルバムの綴り Op. 81/
   9. 夕べの鐘 変ホ長調 Op. 85/10. 速歩 Op.86/11. スケルツォ Op. 87/
   12. カナリアのワルツ イ短調Op.88/13-16. 組曲 ヘ長調 Op. 90
  【CD4】
   1. イスマイリアの思い出 Op. 100/2. のんきなワルツ 変ニ長調 Op. 110/3. アラビア奇想曲 Op. 96/
   4. 主題と変奏 Op. 97/5. かわいいワルツ 変ホ長調 Op. 104/6. 英雄的カプリース Op. 106/
   7. 弱々しいワルツ Op.120/8. 愉快なワルツ Op. 139/9-14. 6つの練習曲 Op. 135
  【CD5】
   1-6. 6つの練習曲 Op. 111/7. 連合国行進曲 Op. 155/
   8-13. 6つのフーガ Op. 161/14. アルバムの綴り/15-28. 動物の謝肉祭
 マリレーヌ・ドッス(ピアノ)、アニー・プティ(ピアノ)...CD1:7,8,CD2:14/CD3:8,10,11/CD4:3,6,CD5:7、
 イェルク・フェルバー(指揮)、ヴュルテンベルク室内管弦楽団...CD5:15-28

 録音: 不明

 サン=サーンス:ピアノ独奏と4手のための作品集。独奏曲はほぼ全作品を網羅、4手作品も半数以上を収録するという貴重な録音です。
 演奏しているマリレーヌ・ドッス(1939-)はフランス出身。バドゥラ=スコダの助手としてアメリカに渡り、以後アメリカを中心に演奏活動を展開したピアニスト。
 
 


CD5X3609
(5CD)
¥3900
〔旧譜〕
ワルター・クリーン(ピアノ)/イングリット・ヘブラー(ピアノ)/
アルフレート・ブレンデル(ピアノ)./ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)
  モーツァルト:ピアノ協奏曲選集

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  【CD1】
   1-3. ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K. 453/4-6. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466
  【CD2】
   1-3. ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K. 488/4-6. 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K. 365/
   7-9. ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K. 459
  【CD3】
   1-3. ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467/4-6. ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K. 482/
   7. ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K. 456 - 第1楽章
  【CD4】
   1-2. ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K. 456 - 第2、第3楽章/
   3-5. ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K. 49/16-8. ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K. 503
  【CD5】
   1-3. ピアノ協奏曲第26番 ニ長調「戴冠式」K. 537/4-6. ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K. 595
 ワルター・クリーン(ピアノ)...CD1:1-3、CD2:1-3、CD3:1-3、7、CD4:1-2、3-5、CD5:1-6/
 ミネソタ管弦楽団/スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ...CD1:1-3、CD5:4-6/
 マインツ室内管弦楽団/ギュンター・ケール(指揮)...CD3:1-3、7、CD4:1-2/
 ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団/ペーター・マーク (指揮)...CD2:1-3、CD4:3-5/

 イングリット・ヘブラー(ピアノ) ...CD1:4-6、CD2:7-9/
 ウィーン交響楽団/カール・メレス(指揮) ...CD1:4-6、CD2:7-9/

 アルフレート・ブレンデル(ピアノ)...CD3:4-6、CD4:6-8/ウィーン室内管弦楽団...CD3:4-6/
 ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団...CD4:6-8/パウル・アンゲラー(指揮)...CD3:4-6、CD4:6-8/

 ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)/アラン・ヴァイスピアノ)...CD2:4-6/
 ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団/デイヴィッド・ジンマン (指揮)...CD2:4-6

 録音:1958~1978年

 ワルター・クリーン、イングリッド・ヘブラー、アルフレート・ブレンデル、20世紀を代表する3人の"モーツァルト弾き"による後期ピアノ協奏曲集。
 2台ピアノのための協奏曲はルドルフ・フィルクシュニーとアラン・ヴァイスが演奏。
 
 


CD6X3601
(6CD)
¥3900
〔旧譜〕
若き日のブレンデル - Vox録音集
 【CD1】
  1-3. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809): ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11
  4-6. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): ロンド ニ長調 K. 382
  7-9. モーツァルト: ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K. 595
 【CD2】
  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
   1-3. ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 「告別」 Op. 81a
   4-6. ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 「テンペスト」 Op. 31 No. 2
   7-9. ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op. 109
   10-20. 11のバガテル Op. 119
   21. ヴィンターの歌劇《防げられた奉納式》より四重唱「子供よ、静かにお休み」の主題による7つの変奏曲 WoO 75
 【CD3】
  ベートーヴェン:
   1. 幻想曲 ト短調 Op. 77/2. 15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 「エロイカ変奏曲」 Op. 35/
   3. ロンド ト長調 Op. 51 No. 2/4-6. ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 Op. 16/
   7. ピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 WoO 6
 【CD4】
  フランツ・シューベルト(1797-1828):
   1. 幻想曲 ハ長調 「さすらい人」 Op. 15、 D. 760/2-4. 3つのピアノ曲(即興曲) D. 946
  アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
   5-8. スラヴ舞曲集 第1集 Op. 46、 B. 78/9-13. スラヴ舞曲集 第2集 Op. 72、 B. 145
 【CD5】
  フランツ・リスト(1811-1886):
   1. ウェーバー - 「オベロン」序曲 S574/R288
   2. ヴェルディ - トロヴァトーレのミゼレーレ S433/R266
   3. ワーグナー - 楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」 S447/R280
   4. 詩的で宗教的な調べ S173/R14 - 第10曲 愛の賛歌
   5. 詩的で宗教的な調べ S173/R14 - 第3曲 孤独のなかの神の祝福
   6. 詩的で宗教的な調べ S173/R14 - 第7曲 葬送
   7. 巡礼の年 第2年 イタリア S161/R10b - 第4曲 ペトラルカのソネット第47番
   8. 巡礼の年 第2年 イタリア S161/R10b - 第5曲 ペトラルカのソネット第104番
   9. パガニーニ大練習曲S141/R3b - 第2番 変ホ長調
   10. パガニーニ大練習曲 S141/R3b - 第3番 嬰ト短調 「ラ・カンパネッラ(鐘)」
 【CD6】
   1. アルノルト・シェーンベルク(1874-1951): ピアノ協奏曲 Op. 42
   2-6. セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953): ピアノ協奏曲第5番 ト長調 Op. 55
   7-9. イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971): ペトルーシュカからの3楽章
 アルフレート・ブレンデル(ピアノ)/ワルター・クリーン(ピアノ)...CD4:5-13/
 ウィーン室内管弦楽団...CD1:-3/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団...CD1:4-6、CD3:7/
 ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団...CD1:7-9/パウル・アンゲラー(指揮)...CD1/
 ヴィルフリート・ベトヒャー(指揮)...CD3:7/ハンガリー五重奏団員...CD3:4-6/
 南西ドイツ放送交響楽団/ミヒャエル・ギーレン(指揮)...CD6:1/
 ウィーン国立歌劇場管弦楽団/ジョナサン・スターンバーグ(指揮)...CD6:2-6

 録音:1955年 - 66年(一部モノラル)

 名ピアニスト、アルフレート・ブレンデル(1931-)の20~30歳代の演奏を集めた6枚組。
 ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトとといったドイツ・オーストリア音楽から、彼が得意としたリストや新ウィーン楽派の音楽まで幅広いレパートリーを聴くことができます。
 ドヴォルザークの「スラヴ舞曲」ではワルター・クリーンと共演。プロコフィエフのピアノ協奏曲第5番やペトルーシュカからの3楽章など、後年のブレンデルからは想像できないような曲も収録され、テクニシャンとして鳴らした若きブレンデルの姿を伝えます。
 
 


CD6X3613
(6CD)
¥3900
〔旧譜〕
ブクステフーデ:オルガン作品全集  ワルター・クラフト(オルガン)
 ディートリヒ・ブクステフーデ (1637-1707):
  【CD1】
   1-20. コラール「われら神であるあなたを讃えん」、カンツォーナ、前奏曲とフーガ、トッカータ 他 全12曲
  【CD2】
   1-27. 前奏曲とフーガ ホ短調/ト短調/ヘ長調、フーガ、前奏曲 他 全11曲
  【CD3】
   1-29. 前奏曲とフーガ ニ長調、「かくも喜びに満てる日」、トッカータ、「救いはわれらに来たれり」 他 全18曲
  【CD4】
   1-14. シャコンヌ、「汝らキリスト者よ、こぞりて主をたたえよ」、カンツォネッタ 他 全 14曲
  【CD5】
   1-21.「イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ」、前奏曲とフーガ ト長調、フーガ ト長調 他 全14曲
  【CD6】
   1-24. カンツォネッタ ホ短調、第1旋法のマニフィカト、天にいますわれらの父よ 他 全 18曲

 録音:1957年(モノラル) マリア教会、リューベック(ドイツ)

 ワルター・クラフト(1905-1977)はドイツのオルガン奏者、作曲家。
 1924年にマルクス教会のオルガン奏者になり、以降、1927年からアルトナのルター教会、1929年からリューベックのマリア教会、1945年からはフライブルクのニコライ教会でオルガン奏者を務めました。
 J.S.バッハのオルガン作品全集の録音も知られていますが、こちらのブクステフーデも高く評価されています。
 





<国内盤>


FINE NF



NF-25810
\2800
《西脇義訓(指揮)&デア・リング東京オーケストラ~
 ビゼー/交響曲、ジークフリート牧歌、未完成》 

  ビゼー:交響曲ハ長調
  ワーグナー:ジークフリート牧歌 Op. 103
  シューベルト:交響曲第7(8)番 ロ短調 「未完成」
デア・リング東京オーケストラ
西脇義訓(指揮)

 ひとつの到達点!   デア・リング東京オーケストラ第9弾

 デア・リング東京オーケストラのCD第9弾は、3曲を収録しています。
 ビゼーの交響曲は、西脇が高校2年生の12月(1966年)に、前年16歳で始めたチェロで初めて念願のオーケストラに、エキストラで参加した思い出の曲です。
 ビゼーがパリ音楽院在学中17歳で作曲され、生き生きとして新鮮、青年ならではの息吹にあふれています。
 
 ビゼーは36歳の若さで亡くなりましたが、31歳と35歳で夭逝したシューベルトやモーツァルト、あるいは38歳の若さで亡くなったメンデルスゾーンにも通ずる演奏上の難しさがあるように思われます。
 デア・リン グ東京オーケストラは、ワーグナーの聖地バイロイト祝祭劇場の響きを理想として命名したこともあり、創立時よりワーグナーを演奏することをひとつの目標としてきましたが、まずは「ジークフリート牧歌」でその第一歩を踏み出しました。
 「ジークフリート牧歌」は、ワーグナーと再婚したリストの娘コジマの誕生日に当たる、1870年12月25日のクリスマスの朝に友人たちにより初演され、コジマに献呈されています。
 前年1869年には長男ジークフリートが生まれていて、よろこびと喜幸福感にあふれています。
 
 この2曲は本年(2021年)2月に開催した府中の森芸術劇場「ウィーンホール」で公開録音での収録です。
 3曲目の「未完成交響曲」は西脇が高校2年生の4月(1965年)に、ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団初来日公演を聴き、あまりの天国的な美しさに鳥肌がたち、どうしてもオーケストラをやりたいと思い、チェロをはじめるきっかけになった曲です。
 「未完成交響曲」は2019年9月に東京オペラシティ コンサートホールで行われた公演の折に収録されています。

 録音:2021年2月4日、5日 府中の森芸術劇場「ウィーンホール」
     (ビゼー、ワーグナー)
    2019年9月4日、5日 東京オペラシティ コンサートホール
      (シューベルト)
 















7/20(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CYBELE RECORDS



3D 862101
(SACD HYBRID)
¥2600
ヴッパータール交響楽団LIVE Vol.3
 デュティユー:メタボール
 メシアン:忘れられた捧げもの、微笑み
 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
ジュリア・ジョーンズ(指揮)
ヴッパータール交響楽団

 管弦楽の色彩をフルに使ったまばゆい響き高音質バイノーラル録音で聴くデュティユー、メシアン、ラヴェル!

 3D-Binaural-Stereo、pure DSD Recording、54'04''

 ヘッドホンで聴くことにより最高音質の効果を発揮するように作られた「バイノーラル録音」によるヴッパータール交響楽団のライヴ・シリーズ第3弾。
 近現代フランスの管弦楽作品が収録されており、きらめく色彩をふりまくオーケストラの響きを見事にとらえた高音質録音がたっぷりと楽しめます。ヴッパータール響の本拠地であり歴史的建造物でもあるシュタットハレでの録音。

 デュティユーの『メタボール』はクリーヴランド管弦楽団の創立40周年記念として書かれ、1965年にジョージ・セルの指揮で初演されました。
 「代謝」(メタボリズム)を意味するタイトルを持ち、モチーフが変容・変成していく切れ目ない5つの楽章から成っています。

 1931年にメシアン最初のオーケストラ作品としてパリで初演された『忘れられた捧げもの』は3部分からなる瞑想曲で、メシアンならではのユニークな宗教性がすでに見て取れます。
 また『微笑み』は1991年モーツァルト没後200年を記念して書かれた晩年の作品で、天真爛漫なモーツァルトの音楽に微笑みかけるような印象的な音楽。

 ラヴェルの『ダフニスとクロエ』第2組曲(1913年)は原曲の終盤である第3 場を用いたもので、管弦楽法の無限の可能性を感じるような輝かしい美しさを持つ人気作品。壮麗な響きがたまりません。
 
 


SC 862102
¥2600
生誕100年記念リリース、ピアソラ作品集
 ピアソラ:
  シンフォニエッタ1953
  アディオス・ノニーノ
  タンガーソ
  ブエノスアイレスの四季
  オブリビオン
ローター・ヘンゼル(バンドネオン)
ラスムス・バウマン(指揮)
ノイエ・フィルハーモニー・ヴェストファーレン

 32bit Recording、65'16''

 2021年3月11日に生誕100歳を迎えたピアソラの作品集。
 ピアソラ32歳の若き日の注目作『シンフォニエッタ1953』から有名な『オブリビオン』まで収録。
 ベネズエラ人指揮者エドゥアルド・マルトゥレの指揮で、バンドネオンのスペシャリストであるローター・ヘンゼルを招いての演奏です。
 





FARAO CLASSICS


B 108112
¥2600
若きヴァイオリニストが美しく奏でる名品ソナタ集
 R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ブリュー・ヴールシュ(ヴァイオリン)
ギョーム・ヴァンサン(ピアノ)

 録音:2020年11月/ヴッパータール、インマヌエル協会/53'24'

 ブリュー・ヴールシュは1995 年パリ生まれで、イツァーク・パールマン、ボリス・クシュニール、ダニエル・ゲーデらに師事し、現在ドイツ・ハンブルクに住む俊英ヴァイオリニストです。
 シュトラウスとフランクの名品ソナタを収録したこのアルバムでCD デビュー。
 気心知れた伴奏者との自然なアンサンブルを基本としつつ、煌びやかなエネルギーにあふれた表情豊かな演奏を聴かせます。

 ピアニストのギョーム・ヴァンサンは1991年、フランスのアヌシー生まれ。13歳でパリ音楽院に入学し、18歳でピアノ演奏の音楽修士号を取得。
 クララ・シューマン・コンクール第1位など数々の賞を受賞しています。ウィーンとパリ在住。




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HAENSSLER



HC 21034
¥2700→\2490
メンコンをフルートで演奏!!ヴァイオリン&フルート版の無言歌集
 メンデルスゾーン:
  (1)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 遺作 MWV.O3
  (2)ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
   【ヴィルヘルム・ポップ/
    ヤクブ・コヴァレフスキ編曲によるフルート協奏曲版】
  (3)無言歌集より
   【クリスチャン・ヴォルフ編曲によるヴァイオリンとフルート版】
    第1巻第6曲 ト短調「ヴェネツィアの舟歌 第1」Op.19-6
    第1巻第1曲 ホ長調「甘い思い出」Op.19-1
    第6巻第6曲 ホ長調「子守歌」Op.67-6
    第5巻第6曲 イ長調「春の歌」Op.62-6
(1)(3)ヤロスラフ・ナドジツキ(ヴァイオリン)
(2)(3)クシシュトフ・カチカ(フルート)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ヤクブ・チェルノホルスキー(指揮)

 これはすごい!メンコンをフルートで演奏!!ヴァイオリン&フルート版の無言歌集も必聴!

 セッション録音:2020年8月17-19日/オストラバ(チェコ)

 ヴァイオリンとフルートによるバッハのドッペル・コンチェルト(HC-21020)でも好演を聴かせたヴァイオリンのヤロスラフ・ナドジツキとフルートのクシシュトフ・カチカ。当アルバムではメンデルスゾーンに挑戦。
 なんとヴァイオリン協奏曲 ホ短調をフルート版で録音しました!
 驚くべきはカチカがヴァイオリンの奏法をフルートで再現していること。第1 楽章のカデンツァから再現部にかけて、ヴァイオリンでは弓を跳ねさせるスピッカート奏法で演奏しますが、カチカは一音一音タンギングしフルートで見事に表現。この驚異的な演奏は必聴です!

 ニ短調のヴァイオリン協奏曲はメンデルスゾーン13歳のときに作曲した作品で、ユーディ・メニューインが1951年に蘇演した遺作です。
 当作品はムローヴァなどの名盤がありますが、演奏・録音がそれほどないだけに貴重。ナドジツキのしなやかな演奏で天才メンデルスゾーンの作品をお楽しみいただけます。
 最後にヴァイオリンとフルートによる無言歌集から有名作品を収録。こちらも聴き逃せません!

 ナドジツキはハチャトゥリアン国際音楽コンクール(2010)、ヤッシャ・ハイフェッツ国際コンクール(2000)などで上位入賞を果たしている逸材。
 一方、カチカは2009年から2012年まで広州交響楽団の首席フルート奏者を務めたのち、現在はソリストとして活動の幅を広げており、これまでにラン・ラン、ヨーヨ・マ、五嶋みどり、サラ・チャンといった世界的アーティストとの共演を果たしております。
 




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HARMONIAMUNDI



HMN 916118
¥2800→\2590
ヴィオラによる「詩人の恋」
A Poet's Love

 プロコフィエフ:
  ロミオとジュリエット
   (ボリソフスキーによるヴィオラとピアノのための編曲版)より
    「前奏曲」、「街の目覚め」、「少女ジュリエット」、
    「騎士たちの踊り」、「マキューシオ」、
    「バルコニー・シーン」、「ジュリエットの死」
 シューマン:歌曲集『詩人の恋』op.48(ヴィオラとピアノ版)
ティモシー・リダウト
 (ヴィオラ/
  ペレグリーノ・ディ・ザネット
   (c.1565-75))
フランク・デュプレ(ピアノ)

 絶品。ヴィオラによる「詩人の恋」!最注目ヴィオラ奏者、ティモシー・リダウト!!

 録音:2020年7月、ラ・クーロワ

 ハルモニアムンディの新進演奏家紹介シリーズから、ヴィオラ奏者、ティモシー・リダウトの登場。
 1995年生まれ、王立音楽院で学んだのち、2014年セシル・アロノヴィッツ国際コンクール優勝、2016年ライオネル・ターティス国際ヴィオラコンクール優勝。
 ヴィオラ界の若手の中では最注目の演奏者で、オーケストラとも共演多数、2021年6月には王子ホールでトランジット・シリーズに登場、絶賛されました。

 プログラムは、ユース・オーケストラに所属していた時に演奏した様々な作品の中でとりわけ強い影響を受け、感動したというプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」と、「詩人の恋」の編曲版。「ロミオとジュリエット」では情景感ゆたかに、時に気品たっぷり、時に大見得を切るような芝居気も見せながら聴かせます。
 「詩人の恋」でも豊かな音楽性が見事に発揮されています。単に歌のパートをヴィオラに置き換えて演奏しているのではなく、曲によっては、たとえば第9曲「あれはフルートとヴァイオリン」では、ヴィオラはピアノ・パートの右手を、そしてピアノが歌唱旋律を受け持つことによって、この主人公には悪夢のように聴こえる宴のいまわしい賑わいが再現されているなど、作品世界がより意味深長に響きます。
 原曲の歌詞の世界を吟味しつくしたうえで演奏しているので、作品のイメージがより鮮明に浮かび上がってきます。

 ピアニストのフランク・デュプレは1991年生まれのドイツのピアニスト。最初にジャズ・パーカッション奏者としてスタート、のちにピアノ演奏でも活躍するようになり、とりわけ20世紀と現代に生きる作曲家の作品に力を入れています。
 さらに指揮者としての顔も持ち、ラトルやロトのアシスタントも務めていたという多才なこちらも注目のピアニストです。

 
 




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KLARTHE

KLA 124
¥2800→\2590
シスターズ~ブーランジェ姉妹のピアノ曲
 リリ・ブーランジェ:
  (1)前奏曲変ニ長調(1911)
  (2)前奏曲ロ調(1911)
  (3)主題と変奏曲(1914)
  (4)3つの小品【古い庭/明るい庭/行列】
 ナディア・ブーランジェ:
  (4)2台のピアノのための小品(1910)
  (5)3つの小品(1914)
  (6)音楽院コンクール用小品(1914)
  (7)新生活に向けて(1915)
 
 ボーナストラック:
   歌曲「私の魂」(1906)
ジョアン・ファルジョ(ピアノ)
カリーヌ・デエ(メゾソプラノ)(ボーナストラック)

 天才姉妹の驚くべきピアノ曲を才人ファルジョがこだわりのプロデュース

 録音:2020年11月30日、12月1日/バル・ブロメ(パリ)

 近年女性作曲家の研究や演奏が盛んですが、天賦の才と音楽界への貢献の点でナディア&リリ・ブーランジェ姉妹ほど偉大な存在は稀と申せましょう。
 姉ナディアは名教師として多数の20世紀作曲家たちからピアソラやクインシー・ジョーンズまでを育てました。
 妹リリは女性で初めてパリ音楽院作曲科のローマ大賞を受賞するほどの天才でしたが25歳で夭折、20世紀音楽の大損失となりました。

 ナディアは妹の才能を前にして、作曲を止めてしまったとされ、またリリも凄い作品ばかりながら短命だったこともあり、ピアノ曲は両者あわせても少ししか残されていません。それらを徹底的にまとめた好企画の登場。

 リリの作品で「古い庭」「明るい庭」「行列」の3篇は楽譜も出版され知られていますが、未発表の前奏曲と変奏曲が貴重。いずれもリリの情念に満ちた個性的な作風を明瞭に示しているのに驚かされます。
 ナディア作品はフランス6人組を思わす洒脱さが魅力。ボーナストラックとして、今年(2021年)に初めて日の目を見たナディアの歌曲「私の魂」が世界初録音で収録。カリーヌ・デエが1曲だけ参加しているのも超豪華。

 ジョアン・ファルジョは1975年生まれのフランスの作曲家。ピアニストとしてコンサートやCDも多く、パリのジャズ・クラブのディレクターも務める才人。
ナディアの2台作品では一人二重奏の多重録音を行うなど才気煥発ぶりを発揮しています。ファルジョのプロデューサー嗅覚はクラシック音楽の狭い範疇を超えるブーランジェ姉妹の真価を誰よりも理解し、理想的に表現しています。
 





PROFIL



PH 20045
(3CD)
¥4500
白夜~ペテルブルグのヴィオラ音楽 タチヤナ・マスレンコ(ヴィオラ)
ログリット・イシャイ(ピアノ)
 Disc1
  (1)ショスタコーヴィチ(ストラホフ編):前奏曲Op.34~第10,14,15,16,17,18,24番
  (2)グリンカ(ボリソフスキー補完):ヴィオラ・ソナタ ニ短調
  (3)グラズノフ:エレジーOp.44
  (4)ストラヴィンスキー:エレジー
  (5)同(オズノビシェフ編):歌劇「マヴラ」~ロシアの歌
  (6)リムスキー=コルサコフ(ボリソフスキー編):歌劇「サトコ」~インドの歌
  (7)同(ストラホフ編):歌劇「雪娘」~大道芸人の踊り
  (8)チャイコフスキー(ボリソフスキー編):感傷的なワルツ Op.51-6
 Disc2
  (1)プロコフィエフ(ボリソフスキー編):
   ロメオとジュリエット~前奏曲/街の目覚め/少女ジュリエット/
   バルコニーの情景/モンタギュー家とキャピュレット家/ジュリエットの死
  (2)バンシチコフ:ヴィオラ・ソナタ
  (3)ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタOp.147
 Disc3
  (1)アントン・ルビンシテイン(ヴィエニャフスキ& マスレンコ編):ロマンス「夜」
  (2)グリンカ(ボリソフスキー編):アリャビエフの「ナイチンゲール」による変奏曲
  (3)アントン・ルビンシテイン(クロス& マスレンコ編):へ調のメロディ
  (4)同:ヴィオラ・ソナタOp.49
  (5)ストラヴィンスキー(ボリソフスキー編):パストラール
  (6)グラズノフ:瞑想曲Op.32
  (7)チャイコフスキー(ボリソフスキー編):熱い告白
 ボーナストラック ショスタコーヴィチ:即興曲

 名手マスレンコの豊かな音でロシアのヴィオラ音楽を満喫できるBox登場!

 58'17"、61'20"、56'45"

 旧レニングラード出身、同音楽院で学んだ後、1991年にドイツへ移り、キム・カシュカシアン、今井信子にも師事した実力派マスレンコ。
 ロシアのヴィオラ音楽を網羅するシリーズは第1、2弾ともに好評でしたが、お待たせの第3弾が登場。なんと過去2タイトルと組み合わせてお買い得価格でお届します!

 第1、2弾は貴重なオリジナル作品グリンカとショスタコーヴィチのソナタから、ストラヴィンスキーやリムスキー=コルサコフのオペラのアリア、さらにショスタコーヴィチの前奏曲とプロコフィエフの『ロメオとジュリエット』のヴィオラ編曲まで独特な音色と語り口を存分に堪能させてくれました。

 注目の第3弾はアントン・ルビンシテインの秘曲「ヴィオラ・ソナタ」をメインに、彼の歌曲をヴィエニャフスキがヴァイオリン用に編曲したものにマスレンコが手を加えた「夜」、さらにグラズノフのヴァイオリン曲「瞑想曲」をヴィオラでじっくり聴かせてくれます。ボーナストラックとして、近年日の目を見たショスタコーヴィチ若書きのオリジナル作品「即興曲」が入っているのも大歓迎。

 いずれもロシア人ならではの作品理解の深さと説得力で感動させられます。イシャイのピアノも絶妙です。





CORO



COR16186
¥2500
ルネサンスから20世紀までのアニュス・デイ ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)、
イーモン・ドゥーガン(指揮)*
 フォーレ:アニュス・デイ(《レクイエム》 Op.48より)/
 タリス:アニュス・デイ(ミサ曲 《幼子われらに生まれ》より)/
 D.スカルラッティ:アニュス・デイ(ミサ・ブレヴィア 《ラ・ステラ》より)/
 ビクトリア:アニュス・デイⅠ,Ⅱ&Ⅲ(《レクイエム》(1605)より)/
 モンテヴェルディ:アニュス・デイ(《4声のミサ曲》 SV 257より)/
 ラッブラ:アニュス・デイ(《カンタベリー・ミサ》 Op. 59より)/
 ラッスス:アニュス・デイ(ミサ曲 《美しく堂々たるアンフィトリタ》より)/
 J.S.バッハ:アニュス・デイ~ドナ・ノービス・パーチェム(《ミサ曲 ロ短調》 BWV 232より)/
 ドゥアルテ・ロボ:アニュス・デイ(《死者のためのミサ曲》より)/
 ペンキエル:アニュス・デイ(ミサ曲 《ロンバルデスカ》より)*/
 マルタン:アニュス・デイ(二重合唱のためのミサ曲より)/
 パレストリーナ:アニュス・デイ(《教皇マルチェルスのミサ曲》より)/
 ブリテン:アニュス・デイ(《ミサ・ブレヴィス》 ニ長調 Op.63より)/
 クリストファー・タイ:アニュス・デイ(ミサ曲 《よくぞ成せり、良き僕》より)/
 アレグリ:アニュス・デイ(ミサ曲 《私の太陽は今頃何をしているだろう》より)/
 プーランク:アニュス・デイ(《ミサ曲 ト長調》 FP 89より)/
 シェパード:アニュス・デイ(《ミサ・カンターテ》より)/
 ヘンデル:見よ、神の小羊(《メサイア》 HWV 56より)/
 マヌエル・カルドーゾ:アニュス・デイ(ミサ曲 《天の女王》より)/
 バーバー:アニュス・デイ

 ザ・シックスティーンによる、ルネサンスから20世紀までの「アニュス・デイ」

 ☆ザ・シックスティーンが「アニュス・デイ」だけを集めたユニークなコンセプト・アルバムをリリース!
 ☆ルネサンスから20世紀の作曲家まで数世紀に渡る「アニュス・デイ」の聴き比べ!

 2019年に結成40周年を迎えた、合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーンによるあらゆる時代の作曲家による「アニュス・デイ」の部分だけを集めた珍しいコンセプトのアルバムです。

 一部のテキストは数世紀に渡って作曲家の創作意欲を刺激します。「アニュス・デイ」も古くからいろいろな作曲家によって題材にされており、今回のアルバムでは、ルネサンスから20世紀にかけて作曲された「アニュス・デイ」を収録しています。
 タリスからスカルラッティ、ラッブラからブリテンまで、ここで紹介されているさまざまな音楽言語は非常に驚くべきものがあり、これまで聞いたことのない「アニュス・デイ」を発見することもできるでしょう。
 イギリスが誇るザ・シックスティーンの美しい歌声でお楽しみください。

 「アニュス・デイ」とはラテン語で「神の子羊」を意味し、『ヨハネによる福音書』1章29節に基づいたもので、基本的にはミサ曲の最終章にあてられます。

 ※録音:1989年~2016年
 




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ONYX



ONYX4215
¥2600→\2390
エーネス・クヮルテット第3弾
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番&第14番

 弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 Op.127
 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 Op.131
エーネス・クヮルテット
 〔ジェームズ・エーネス(第1ヴァイオリン)、
  エイミー・シュワルツ・モレッティ(第2ヴァイオリン)、
  リチャード・オニール(ヴィオラ)、
  エドワード・アーロン(チェロ)〕

 エーネス・クヮルテット第3弾!ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番&第14番!

 ☆ジェームズ・エーネス率いる高機能アンサンブル第3弾!
 ☆ベートーヴェン・イヤーに録音した弦楽四重奏曲集より、第12番と14番が登場!

 「地球上に存在する完璧なヴァイオリニストの1人」(英デイリー・テレグラフ紙)など圧倒的評価を受け、2019年の第61回グラミー賞ではアーロン・ジェイ・カーニスのヴァイオリン協奏曲(ONYX4189)で見事「最優秀器楽賞」を受賞したカナダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネス。
 エーネスを始め、2015年には広島交響楽団との共演が絶賛された名ヴィオラ奏者リチャード(・ヨンジェ)・オニールや、バルトークの二重奏曲集(CHAN 10820)でエーネスとの見事なデュオを聴かせてくれたエイミー・シュワルツ・モレッティなどの名手が集い、「ドリーム・チーム」(米Strings誌)と評される弦楽四重奏団、エーネス・クヮルテット。

 2020年のベートーヴェン・イヤーに計画されていた録音プロジェクトはCOVID-19によって大きく変更を余儀なくされ、イギリスでのレコーディングは断念。
 代わりにアメリカでレコーディングを行い、イギリスの名レコーディング・プロデューサー、サイモン・キルン(これまで多くのレーベルで400超のレコーディングに携わり、エーネスの主要なアルバムも担当)がロンドンからリアルタイムでセッションをモニタリングするという現代のテクノロジーを活かしたレコーディングが実現しました。
 2週間のうちにOp.74以降の弦楽四重奏曲すべてを録音したセッションからの第2弾。

 エーネスは、「激しい2週間だったが今回録音した4枚分のCDは、世界中がひどい状況にある時に、短い時間ではありますが芸術的充実と平和的な時を私たちに思い出させてくれるでしょう」と語っています。

 
 





SIGNUM



SIGCD684
¥2500
ラメント(哀歌) ~ シュッツ、シャイン、シャイト、J.C.バッハ、ガイスト、サンチェス、トゥンダー
 フランツ・トゥンダー(1614-1667):サルヴェ・ミ・ジェス
 ザムエル・シャイト(1587-1654):カンツォン「おお、隣のローランド」 SSWV 66
 ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):Ach dass ich Wassers g'nug hatte
 ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):バンケット・ムジカーレ 組曲第14番
 ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):山上で叫びが聞こえた SWV 396*
 シャイン:バンケット・ムジカーレ 組曲第7番
 クリスティアン・ガイスト(1650-1711):Es war aber an der Stätte
 トゥンダー:バビロンの流れのほとりに
 シャイト:Canzon super Cantionem Gallicam SSWV 67
 ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(1600-1679):おお甘きその名イエス
 シャイン:われらの主キリスト、ヨルダンの川に来たり*
  イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)、
  フレットワーク
   〔森川麻子、エミリー・アシュトン、ジョアンナ・レヴァイン、サム・スタッドレン、リチャード・ブースビー〕、
  ヒュー・カッティング(カウンターテナー)*、サイラス・ウォルストン(オルガン、ヴァージナル)

 フレットワーク創設35周年!イェスティン・デイヴィスが歌う17世紀の哀歌集!

 ☆イギリスが誇る現代最高峰のカウンターテナー、イェスティン・デイヴィスが、2021年で創設35周年を迎えるヴィオール・コンソート、フレットワークと共演!
 ☆17世紀ドイツのヴィオール・コンソートと声楽のための哀歌集!

 イェスティン・デイヴィスは、その美しく器用な声と知的なミュージシャンシップによって、世界でもっとも優れた歌手の一人として広く知られるイギリスのカウンターテナー。
 これまで2度のグラモフォン賞受賞、グラミー賞受賞、ローレンス・オリヴィエ賞ノミネートなどの実績を誇り、その功績から2017年には大英帝国勲章(MBE)を授与されています。
 フレットワークは、森川麻子やリチャード・ブースビーらの名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者達によって1986年に創設され、2021年で35周年を迎える世界最高峰のヴィオール・コンソート。

 イェスティン・デイヴィスとフレットワークは2019年にリリースされたアルバム「If」(SIGCD586)では、マイケル・ナイマンとヘンリー・パーセルの音楽を組み合わせるという衝撃のプログラムで話題を呼び、英グラモフォン誌で「エディターズ・チョイス」(2019年5月)、「クリティクス・チョイス」(2019年12月)に選ばれるなど好評を博しました。
 次なるイェスティン・デイヴィスとフレットワークのコラボレーション・レコーディングは、17世紀ドイツのヴィオール・コンソートと声楽のための美しき作品集。
 ガーディナーのアシスタントとしてイングリッシュ・バロック・ソロイスツの通奏低音も務めたオルガニスト、サイラス・ウォルストンと、レザール・フロリサンやイングリッシュ・コンサートと共演し、キングズ・コンソートのパーセル新録音にも(イェスティン・デイヴィスとともに)参加したカウンターテナーのヒュー・カッティングをフィーチャーした珠玉のリサイタル。
 17世紀初期ドイツの不思議なほど似た響きを持つ3人シャイン、シャイト、シュッツ。大バッハ以前のバッハ一族でもっとも重要なヨハン・クリストフ・バッハ。
 リューベックの聖母マリア教会でブクステフーデの前任としてオルガニストを務めたフランツ・トゥンダー。コペンハーゲンで活躍した北ドイツの作曲家、クリスティアン・ガイスト。
 ローマ出身で3人の歴代皇帝のためにウィーンで働いたジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスなどのメランコリックな哀歌(ラメント)を、確かな技術で真摯に紡いでいます。

 ※録音:2020年7月21日ー23日、The Apex(ベリー・セント・エドマンズ、イギリス)
 




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ALPHA



ALPHA755
(2CD)
¥3100→\2790
天才フィリッポ・ゴリーニ最新作!
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):フーガの技法 BWV 1080
フィリッポ・ゴリーニ(ピアノ)
 【DISC 1】
  1. コントラプンクトゥス I/2. コントラプンクトゥス II/3. コントラプンクトゥス III/
  4. コントラプンクトゥス IV/5. 8度のカノン/6. コントラプンクトゥス V/
  7. フランス様式による4声のコントラプンクトゥス VI/8. 拡大と縮小による4声のコントラプンクトゥス VII/
  9. 反行形による拡大カノン/10. 3声のコントラプンクトゥス VIII/
  11. 12度の転回対位法による4声のコントラプンクトゥス IX/
  12. 10度の転回対位法による4声のコントラプンクトゥス X/13. 4声のコントラプンクトゥス XI
 【DISC 2】
  1. 5度の転回対位法による12度のカノン/2. 4声の鏡像コントラプンクトゥス XII 正立/
  3. 4声の鏡像コントラプンクトゥス XII 倒立/4. 3声の鏡像コントラプンクトゥス XIII 正立/
  5. 3声の鏡像コントラプンクトゥス XIII 倒立/6. 3度の転回対位法による10度のカノン/
  7. 3つの主題によるフーガ (コントラプンクトゥス XIV)

 録音: 2020年9月 テルデックス・スタジオ、ベルリン

 【若き才人ゴリーニの本領発揮!待望のバッハはなんと『フーガの技法』】
 1995年イタリアに生まれ、アルフレート・ブレンデルに師事し、2015年ボン・ベートーヴェン国際コンクールで第1位と聴衆賞を獲得したフィリッポ・ゴリーニ。
 ALPHAレーベルから『ディアベリ変奏曲』(ALPHA296)で大胆なCDデビューを飾り、続く『ハンマークラヴィーア』(ALPHA591)と共に、ディアパソン誌、BBC、ル・モンドなどで高い評価を得ました。
 そして2020年のボルレッティ=ブイトーニ財団アワードを受賞したことにより、その援助のもとバッハの『フーガの技法』を様々な分野から多角的に探究するプロジェクトを始動。
 その一環として、この難曲が3枚目のアルバムとして選曲されました。
 
 大バッハが自身の作曲技法の粋を集めた一連の作品に師ブレンデル譲りの端正なピアニズムで向き合い、じっくりと、時に程よい躍動感も加えて声部の綾を紡いでいます。
 最後の3声のフーガは未完のままでの収録ですが、その完結までに思いを馳せるための長い無音を付すという演出。
 そしてブックレットには、T.S.エリオットの『4つの四重奏』にインスパイアされたという、14のコントラプンクトゥスに呼応した自作詩、さらにカノンに対応していると思われる自作の4つの英語俳句も掲載しているという多才ぶりで、自ら主宰するプロジェクトの大きな一歩を踏み出しています。

 




激賞されている
フィリッポ・ゴリーニ、2枚のアルバム


 ALPHA591
\2700→\2490
2015年ベートーヴェン・コンクールの覇者ゴリーニ
ベートーヴェン(1770-1827):
 ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 Op.106 「ハンマークラヴィーア」、
 第32番 ハ短調 Op.111

  1-4.ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 Op.106 「ハンマークラヴィーア」
  5-6.ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111
フィリッポ・ゴリーニ(ピアノ)

 録音:2019年8月 ベートーヴェン・ハウス、ボン、ドイツ

 【2015年ベートーヴェン・コンクールの覇者ゴリーニ第2弾】
 イタリアに生まれアルフレート・ブレンデルに師事し、2015年ボン・ベートーヴェン国際コンクールで第1位と聴衆賞を獲得したフィリッポ・ゴリーニ。
 その後発売されたファースト・アルバムでは大胆にも『ディアベリ変奏曲』を演目に選び(ALPHA296)、ディアパソン誌、BBC、ル・モンドでいずれも高い評価を得ました。
 満を持して発売となった第二弾は「ハンマークラヴィーア」とベートーヴェン最後のソナタ。現在20代前半のゴリーニにとって、ベートーヴェンは人生の逆境に立ち向かう勇敢さを象徴するもので、深く心を揺すぶられる存在だといい、後半のピアノ・ソナタにはそういった物語を特に感じるとのこと。その強い思いが、若さと力強さが漲る力演を生みました。
 


Alpha296
\2700→\2490
第1弾
 フィリッポ・ゴリーニ(ピアノ)
  ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲

 ディアベッリの主題による33の変奏 ハ長調
    (通称『ディアベッリ変奏曲』) 作品120
フィリッポ・ゴリーニ(ピアノ)

 あのカリスマ的レーベルAlphaが、この若き俊才をいま支持する意義が十分すぎるほど伝わる躍動的名演!
 ちょっとこれには驚きました!これぞT.クルレンツィスやカフェ・ツィマーマン、B.アラールら若き才人たちを見出してきたAlphaならではの快挙だと思います??

 奏者フィリッポ・ゴリーニはイタリア出身、2015年にベートーヴェンの生誕地ボンで開催されたテレコム=ベートーヴェン・コンクールでの優勝が世界的注目のきっかけとなった、話題騒然のこの異才・・・なんと1995年生まれ。つまり20歳そこそこでのベートーヴェン解釈が玄人筋を瞠目させているわけですが、一聴してみてその意味がすぐにわかると思います。
 いたずらに余計な才人の録音物など世に出さないAlpha、そんな若者が刻んだベートーヴェン最後のピアノ独奏大作・ディアベッリ変奏曲での、もう天性の勘というほかないほど精緻に傑作の機微をぴたりとさぐり当ててゆく解釈の妙…
 圧倒的な指まわりなど、もはや言及するのも失礼なほど「当たり前」にそなわったうえで、初めての録音から楽聖のこの大作をかくもじっくり聴かせる才人…





 まだ少年の面影。


数年前のショパンのエチュードから聴いていただきましょう。
https://youtu.be/QGOu0JUDImM
 
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ALPHA640
(4CD)
¥4500→\4090
『謎めいた幸運の神』~こんなひとがいたのか、音楽史は変わるのか
 ブルゴーニュ楽派よりも先、中世末期の多声音楽作曲家たちより少し後
  CD4枚にわたるザカラ・ダ・テラモ作品全集
ラ・フォンテ・ムジカ(声楽&古楽器アンサンブル)
ミケーレ・パゾッティ(中世リュート、指揮)
 ザカラ・ダ・テラモ(1360頃-1416):
  【DISC 1】 教会音楽
   1. グローリア(I)/2. クレド(II)/3. めでたし、海の星(編者不詳・器楽)/
   4. 英国のグローリア/5. 村落のクレド/6. コンスタンティア(編者不詳・器楽)/
   7. グローリア「栄光あれ、誉れに賛美を」/8. クレド(III)/
   9. 「それぞれの風が」の調べによるグローリア/10. クレド(I)/11. 表題のない曲(編者不詳・器楽)/
   12. ミチネッラの調べによるグローリア/13. クルソルの調べによるクレド
  【DISC 2】 世俗音楽にもとづく教会音楽と、その原曲
   1. ロゼッタの調べによるグローリア/2. スカビオーゾの調べによるクレド/3. 恋に悩み/
   4. ロゼッタ(編者不詳・器楽)/5. ロゼッタ/6. おまえはこの上なく落ちぶれ/
   7. わたしたちの弁護をしてくださる方よ/8. おまえはこの上なく落ちぶれ(編者不詳・器楽)/
   9. 優美な花が一輪/10. 「優美な花が一輪」の調べによるグローリア/
   11. 神の中の神プルートよ/12. 「神の中の神プルートよ」の調べによるクレド
  【DISC 3】 世俗曲 I
   1. ごちそうのために狩猟を / 騒々しく音を立てろ/2. わたしはカッコウのように求めてやまない/
   3. 恋心は、咳のように抑えが効かない/4.「おまえはこの上なく落ちぶれ」の調べによる即興/
   5. わたしは泣きに泣きました/6. その時はすぐにやってくる/7. あの方は裸ではなかった/
   8. それぞれの風が/9. ロゼッタ(編者不詳・器楽)/10. 神に向かい続けてあれ/
   11. たとえ遠く離れていても/12. ご婦人よ、わたしの酷い死を願うのはやめてください/
   13. チャラメッラ、愛しきチャラメッラ
  【DISC 4】 世俗曲 II
   1. お受け下さい、親愛なる首長たちよ/2. 情けを見せてください、ご婦人よ/
   3. もう生きてはいけない(編者不詳・器楽)/4. 美しい鷲が、ただの一度で心を貫いた/
   5. たとえ、この世の金をすべて積まれても/6. 幸運の神よ、また不満を言わせてくれ/
   7. なあ幸運の神よ、確か以前きみは/8. ご婦人よ、期待してもよいのでしょうか/
   9. これだけは、あなたにはっきり申し上げられます/10. 美しい鷲が、ただの一度で心を貫いた(器楽)/
   11. すでに恋の矢がわたしを傷つけ/12. 神様はご存知でしょう、わたしがまだ純潔であると/
   13. わたしはいつも炎に焦がされている/14. 心を棘に貫かれて/
   15. わたしはひどく傷つきました / お受け下さい、聖書にかけて

 録音: 2017年7月-2018年10月 サン・ザカリア教区教会、 ロッカ・スゼッラ、イタリア

 【中世とルネサンスをつなぐ驚くべき才能!最前線の中世音楽奏者らが聖俗両面を解き明かす】
 初期ルネサンスのデュファイやバンショワらブルゴーニュ楽派よりもさらに早く、マショーやランディーニら中世末期の多声音楽作曲家たちより少し後の世代に属するザカラ・ダ・テラモ。
 近年ようやく研究が進んだことで、14世紀末から15世紀にかけての多声音楽の過渡期に活躍したこの才人が、その多彩な表現で時代をいかに賑わせていたかが明らかになってきました。
 14世紀アルス・ノーヴァの複雑な多声技法にも、15世紀以降のルネサンス・ポリフォニーにも通じる多面的な魅力を、中世楽器を使いこなす名手たちが多数集うイタリア随一の声楽&古楽器アンサンブルが徹底解剖。
 よく考え抜かれた楽器構成もさることながら、伸縮自在のダイナミックな演奏は教会音楽でも俗世向けの音楽でも、これらがルネサンス多声芸術の萌芽を解き明かすのではないかという好奇心を強く掻き立てずにおきません。
 ミケーレ・パゾッティは14世紀イタリア音楽を集めたアルバムですでに注目を集めている新世代の俊才。
 ハープのマルグレート・ケルのような大御所古楽器奏者のゲスト参加も頼もしいところ。
 充実したブックレットとあわせ、古楽ファンの関心を存分に満たしてくれるALPHAレーベルならではの4枚組です。
 
 


ALPHA749
¥2700
LPも発売(収録曲少ないです)
サン=サーンス: 動物の謝肉祭、死の舞踏/
 プーランク: 2台のピアノのための協奏曲

  1-30. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
   動物の謝肉祭 R. 125
  31-33. フランソワ・プーランク(1899-1963):
   2台のピアノのための協奏曲 ニ短調 FP 61
  34. アンリ・カザリス(1840-1909)詩:死の舞踏
  35. サン=サーンス:死の舞踏 Op. 40
デュオ・ヤテコック(ピアノ・デュオ)
アレックス・ヴィゾレク(語り)-1-29、34
リール国立管弦楽団
リュシー・ルゲ (指揮)-2-33

 録音: 2020年9月 ヌーヴォー・シエクル、オーディトリアム、リール

 【フランスで人気のピアノ・デュオとナレーターによるアット・ホームな『動物の謝肉祭』と、鋭い切れ味のプーランク】
 現代音楽を中心としたパフォーマンスが人気を呼び、フランスで大いに受けているデュオ・ヤテコック。
 名前の由来はハンガリー語で「遊び」を意味し、クルターグが同名のピアノ曲を書いています。
 彼女たちと、ラジオ・フランスで人気のパーソナリティー、アレックス・ヴィゾレクが手を組んだ『動物の謝肉祭』が登場。ヴィゾレク自身が新たに書いたテキストを用いており、演奏との親密さがたいへん好感の持てる出来栄えです。
 「ピアニスト」で聴かせるデュオ・ヤテコックの"外しぶり"もさすが。そして同時収録されたプーランクの協奏曲では、彼女たちの本領発揮ともいえる鋭い演奏と、抒情性とクールさのバランスが絶妙な緩徐楽章も楽しむことが出来ます。
 「死の舞踏」の前には、ヴィゾレクの朗読によって作品の元になったアンリ・カザリスの詩も収録。サン=サーンス歿後100年記念リリースです。
 ブックレットはフランス語のみ。
 





BRU ZANE



BZ1045
(CD+BK)
¥4500
サン=サーンス:歌劇《黄色い王女》、歌曲集『ペルシャの歌』(独唱と管弦楽版)
 カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
  1-15. 歌劇《黄色い王女》Op.30 (全1幕5場のオペラ・コミック/脚本: ルイ・ガレ)
  16-23. 歌曲集『ペルシャの歌』Op.26 (独唱と管弦楽版/詞: アルマン・ルノー) 
   16. 前奏曲 / 17. I. そよ風 / 18. II. うつろな輝き / 19. III. 孤独な女 /
    20. IV. 手に懐剣 / 21. 間奏曲 / 22. V. 墓地にて / 23. VI. めまい
 《黄色い王女》
  レナ-ユディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ)、
  コルネリウス-マティアス・ヴィダル(テノール)、
  声-アナイス・コンスタン

  フィリップ・エステフ(バリトン)-17、ジェローム・ブティリエ(バリトン)-18、
  エレオノール・パンクラツィ(メゾ・ソプラノ)-19、アルタヴァスト・サルキシャン(テノール)-20、
  アナイス・コンスタン(ソプラノ)-22、アクセル・ファニョ(ソプラノ)-23
  トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、
  レオ・フセイン(指揮)

 録音: 2021年2月11-13日 ラ・アール・オ・グラン、トゥールーズ、フランス

 【没後100年!サン=サーンスのジャポニズム歌劇】
 初めて劇場に掛けられたサン=サーンスの歌劇である《黄色い王女》は、1872年にオペラ・コミック座で初演されました。
 当時ヨーロッパで始まっていたジャポニズムの影響を受けた作品ですが、サリヴァンの《ミカド》が1885年、ゴッホの「花魁(おいらん)」が1887年、プッチーニの《蝶々夫人》が1904年の発表ですので、その最初期の作品といえます。
 舞台はオランダ。レナはコルネリウスに恋をしていますが、コルネリウスの方は絵に描かれた日本の女性に夢中で、「ミン」と名付け強く恋焦がれていました。
 ある日薬物を飲んで夢うつつとなったコルネリウスは日本にいるものと夢想し、レナをミンと勘違いします。これを強く咎められたコルネリウスは、正気を取り戻し、晴れてレナと結ばれるという物語。
 初演は失敗に終わりましたが、5音音階の使用や和楽器を模した音色、洗練されたメロディなどの魅力にあふれています。
 また、万葉集巻二に収められた「うつせみし 神に堪(あ)へねば 離(さか)り居て~」といった和歌や、「こんにちは、良い天気でございます」などの日本語がそのまま登場するなど、日本人にとっては特に興味深い一面も。
 ワンロイとヴィダルという現在のフランス声楽界を代表する二人で聴けるのも嬉しいところです。
 併せて収録された『ペルシャの歌』は元々独唱とピアノのための作品ですが、これを2人の独唱、合唱と管弦楽に発展させた『ペルシャの夜』Op. 26bをもとに、『ペルシャの歌』の6曲に前奏曲と間奏曲を合わせた形へと再構成した版が、ここには収録されています。
 現在フランスで注目されている歌手たちが1曲ごとに登場するという、気の利いた演出も聴き逃せません。
 こちらも当時のヨーロッパから見た、エスニックな魅力にあふれた作品です。
 





  LINN RECORDS


CKD656
¥2800
『憧れ』 リヒャルト・シュトラウス、ベルク、シェーンベルク歌曲集 ルーシー・クロウ(ソプラノ)
アンナ・ティルブルック(ピアノ)
 1-5. リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):「最後の花びら」よりの8つの歌 Op. 10 より
  1. I. 献呈 / 2. II. なにも / 3. III. 夜 / 4. IV. ダリア / 5. VIII. 万霊節
 6-12. アルバン・ベルク(1885-1935): 7つの初期の歌
  6. I. 夜 / 7. II. 葦の歌 / 8. III. 夜鳴きうぐいす / 9. IV. 夢を抱いて /
  10. V. この部屋で / 11. VI. 愛の賛歌 / 12. VII. 夏の日々
 R. シュトラウス:
  13. 私はただよう Op. 48-2/14. セレナード Op. 17-2/15. 夜の逍遥 Op. 29-3/16. 明日! Op. 27-4
 17-20. アルノルト・シェーンベルク(1874-1951): 4つの歌 Op. 2
  17. I. 期待 / 18. II. あなたの金の櫛をわたしにおくれ / 19. 高揚 / 20. 森の日差し
 21-24. R. シュトラウス: 4つの最後の歌 TrV 296
  21. I. 春 / 22. II. 九月 / 23. III. 眠りにつくとき / 24. IV. 夕映えの中で
 ピアノ編曲/マックス・ヴォルフ(1885-1954)-I-III、エルンスト・ロート(1896-1971)-IV

 録音: 2019年10月28-29日、2020年1月19-20日、2020年7月8-9日 アンジェラ・バーゲス・リサイタル・ホール、 王立音楽院、ロンドン、UK

 【ルーシー・クロウによる、後期ロマン派から新ウィーン楽派初期のドイツ語歌曲集】
 バロックから現代、オペラから歌曲と幅広く活躍し、現代を代表するリリック・ソプラノの一人、イギリス出身のルーシー・クロウがLINNRECORDSからソロ・アルバムをリリース。
 『4つの最後の歌』を中心としたリヒャルト・シュトラウス作品に、シェーンベルク、ベルクを合わせたプログラムを奥行きのある表現で聴かせています。
 ピアノのアンナ・ティルブルックとは20年来のコンビ。
 ぴったりと合った息で、彼女たちの表現力の幅広さを見せつけます。
 





 SHIIIN


SHIIINEER3
¥3000
『Occam Ocean 3/オッカムの海 3』
 1. occam river II ヴァイオリンとチェロのための (2013)
 2. occam VIII チェロのための (2013)
 3. occam delta III ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための (2013)
シルヴィア・タロッツィ(ヴァイオリン)
ジュリア・エックハルト(ヴィオラ)
デボラ・ウォーカー(チェロ)

 録音: 2019年9月11-13日 聖母マリア被昇天修道院、モンテヴェーリョ、ボローニャ、イタリアミックス: 2020年1月20日-3月21日 スタジオ・ポストビリング、パリ

 ミュジーク・コンクレートの父ピエール・アンリに師事し、チベット仏教の影響を受けたフランスの電子音楽家エリアーヌ・ラディーグによるドローン・ミュージック。
 いずれのトラックも20分-24分弱のあいだ、電気的に増幅とフィードバックを施された弦楽器の持続音が少しずつ高まり、やがて引いていきます。
 終始瞑想的でホーミーを思わせる響きもあり、広大な原野かあるいは海か、そんな果てしない光景が頭に広がる音楽です。
 





OUTHERE MUSIC FRANCE


OMF704
¥2800
『プレイリスト』
 1. 伝承曲/フィリップ・ローソン編曲: ジョシュア/
 2. ヘンリー・パーセル(1659-1695)/アレクサンダー・レストランジ編曲: ディドーの嘆き/
 3. ポール・サイモン(1941-)/フィリップ・ローソン編曲: ミセス・ロビンソン/
 4. ガブリエル・フォーレ(1845-1924)/ファビアン・トゥシャール編曲: ディアーヌよ、セレネよ/
 5. ヨハネス・ブラームス(1833-1897): 静かな夜に/6. 伝承曲/マイケル・マッグリン編曲: ドゥラモン/
 7. サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912): By the Lone Sea Shore 一人きりの海辺で/
 8. レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958)/フィリップ・ローソン編曲: 私はいずこにさすらうのか/
 9. 伝承曲/アレクサンダー・レヴァイン編曲: ああ、広い草原よ/10. アレクサンダー・レヴァイン(1955-): 鹿のように/
 11. ポール・サイモン/アレクサンダー・レストランジ編曲: 恋人と別れる50の方法/
 12. ジェームス・テイラー(1948-)&ドン・グロルニック(1947-1996)/サイモン・キャリントン編曲:That Lonesome Road/
 13. モーリス・ラヴェル(1875-1937)/ファビアン・トゥシャール編曲: あの子はいい子だ(《子供と魔法》より)/
 14. 伝承曲/ジョナサン・ラスボーン編曲: フレール・ジャック/
 15. トム・ウェイツ(1949-)&キャスリーン・ブレナン(1955-)/モーガン・ジャーダイン編曲: アリス
  アンサンブル・パースペクティヴス
   マティルド・ボボ(ソプラノ)、ジュヌヴィエーヴ・シラス(メゾ・ソプラノ)、
   ショーン・クレイトン(テノール)、マチュー・デュブロカ(バリトン)、
   ルノー・ブレ(バス・バリトン/ゲスト)、ジョフロワ・ユラール(バス・バリトン、音楽監督)

 録音: 2020年8月、9月 サン・ピエール教会、パリ

 フランスのア・カペラ・ヴォーカル・クインテット、アンサンブル・パースペクティヴスのアルバム。
 クラシックのパート・ソングから、フランス、アイルランド、ロシアの伝承曲、ポール・サイモン、ジェームス・テイラーからトム・ウェイツまでを、美しいハーモニーで聴かせます。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DIAPASON



DIAPCF022
(13CD)
期間限定特別価格
¥6000→¥5590

ワーグナー:オペラ集Vol.2
 ~ 仏ディアパゾン誌のジャーナリストの選曲による名録音集
 【CD1-4】
  ●楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》
    フェルナンド・フランツ (バス・バリトン/ハンス・ザックス)、
    ゴットロープ・フリック(バス/ファイト・ポークナー)、
    フランツ・クラルヴァイン(テノール/クンツ・フォーゲルゲザング)、
    ハインリヒ・プフランツル(バリトン/ジクストゥス・ベックメッサー)、
    アルブレヒト・ペーター(バリトン/フリッツ・コートナー)、
    ハンス・ホップ(テノール/ヴァルター・フォン・シュトルツィング)、パウル・クエン(テノール/ダフィト)、
    リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ/エファ)、ヘルタ・テッパー(コントラルト/マクダレーネ)、
    ジョン・クーン(テノール/バルタザール・ツォルン)、カール・ホッペ (バリトン/コンラート・ナハティガル)、
    エミール・グラーフ(テノール/ウルリヒ・アイスリンガー)、
    カール・オステルターク(テノール/アウグスティン・モーザー)、
    アドルフ・カイル(バス/ヘルマン・オルテル)、ヴァルター・ブレヒト(バス/ハンス・シュヴァルツ)、
    ルドルフ・ヴュンツァー(バス/ハンス・フォルツ)、ヴィリー・シュミッツ(バス/夜警)、
    バイエルン国立歌劇場合唱団、バイエルン国立管弦楽団、ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
    録音:1955年9月11日、バイエルン国立歌劇場(ライヴ、モノラル)/選定者:エマニュエル・デュピュイ
 【CD5-8】
  ●舞台神聖祝典劇《パルジファル》
    ラモン・ヴィナイ(テノール/パルジファル)、マルタ・メードル(ソプラノ/クンドリ)、
    ジョージ・ロンドン(バリトン/アムフォルタス)、ルートヴィヒ・ウェーバー(バス/グルネマンツ)、
    ヘルマン・ウーデ(クリングゾル/バリトン)、ヨーゼフ・グラインドル(バス/ティトゥレル)、
    マリア・フォン・イロスヴァイ(アルト/アルトの声)、オイゲン・トービン(テノール/聖杯守護の騎士)、
    テオ・アダム(バス/聖杯守護の騎士)、アンナ・タッソプーロス(ソプラノ/花の乙女たち)、
    エリカ・ツィンマーマン(ソプラノ/花の乙女たち)、リタ・シュトライヒ(ソプラノ/花の乙女たち)、
    ヘティ・プリュマッハー(メゾ・ソプラノ/小姓、花の乙女たち)、
    ゲルダ・ヴィスマール(ソプラノ/花の乙女たち)、ヒューゴ・クラッツ(テノール/小姓)、
    ゲルハルト・シュトルツェ(テノール/小姓)、ギゼラ・リツ(アルト/小姓、花の乙女たち)、
    バイロイト祝祭合唱団、バイロイト祝祭管弦楽団、クレメンス・クラウス(指揮)
    録音:1953年、バイロイト祝祭劇場(ライヴ、モノラル)/選定者:ディディエ・ファン・モエレ
  ◆楽劇《ニーベルングの指輪》(ハイライト)
    選定者:エマニュエル・デュピュイ
 【CD9】
  ●楽劇《ラインの黄金》より
   ・前奏曲
     ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ゲオルク・ショルティ(指揮)
     録音:1958年
   ・ヴァイア、ヴァーゲ、波打て、波よ!
     セーナ・ユリナッチ(ソプラノ/ヴォークリンデ)、マグダ・ガボリー(ソプラノ/ヴェルグンデ)、
     ヒルデ・レッセル=マイダン(コントラルト/フロースヒルデ)、
     グスタフ・ナイトリンガー(バス・バリトン/アルベリヒ)、
     RAIローマ交響楽団、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
     録音:1953年
   ・あんたが眼を閉じ、のんきに眠るとき
     テオ・アダム(バス・バリトン/ファーゾルト)、ヨーゼフ・グラインドル(バス/ファーフナー)、
     ハンス・ホッター(バス・バリトン/ヴォータン)、
     バイロイト祝祭管弦楽団、ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
   ・解いてやってもよろしいですか?
     グスタフ・ナイトリンガー(バス・バリトン/アルベリヒ)、
     ジョージ・ロンドン(バリトン/ヴォータン)、セット・スヴァンホルム(テノール/ローゲ)、
     ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ゲオルク・ショルティ(指揮)
     録音:1958年
   ・逃れよ、ヴォータン!
     ジーン・マデイラ(メゾ・ソプラノ/エルダ)、ジョージ・ロンドン(バリトン/ヴォータン)、
     キルステン・フラグスタート(ソプラノ/フリッカ)、ヴァルデマール・クメント(テノール/フロー)、
     ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ゲオルク・ショルティ(指揮)
     録音:1958年
   ・夕べの空は陽に映えて
     フリードリヒ・ショア(バス・バリトン/ヴォータン)、ゲニア・グサレヴィツ(ソプラノ/フリッカ)、
     ヴァルデマール・ヘンケ(テノール/フロー、ローゲ)、ベルリン国立歌劇場管弦楽団、レオ・ブレッヒ(指揮)
     録音:1927年
  ●楽劇《ワルキューレ》より
   ■第1幕
    ・前奏曲
      ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ブルーノ・ワルター(指揮)
      録音:1935年
    ・父が約束したひとふりの剣
      ジョルジュ・ティル(テノール/ジークムント)、ウジェーヌ・ビゴー(指揮)、オーケストラ名不詳
      録音:1935年
   ・あなたに武器の在りかを
     レジーヌ・クレスパン(ソプラノ/ジークリンデ)、
     フランス国立放送管弦楽団、ジョルジュ・プレートル(指揮)
     録音:1961年
   ・男たちがみなこの部屋に集まっていました
     メータ・ザイネマイヤー(ソプラノ/ジークリンデ)、クルト・タウヒャー(テノール/ジークムント)、
     ベルリン国立歌劇場管弦楽団、フリーダー・ヴァイスマン(指揮)
     録音:1929年
 【CD10】
  ●楽劇《ワルキューレ》より
   ■第1幕
    ・冬の嵐は過ぎ去り
      ジョン・ヴィッカーズ(テノール/ジークムント)、レオニー・リザネク(ソプラノ/ジークリンデ)、
      バイロイト祝祭管弦楽団、ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
      録音:1958年
    ・ジークムントの愛の歌
      ジョルジュ・ティル(テノール/ジークムント)、フェルナン・ウルトゥール(指揮)、オーケストラ名不詳
      録音:1927年
    ・君こそは春
      ロッテ・レーマン(ソプラノ/ジークリンデ)、
      ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ブルーノ・ワルター(指揮)
      録音:1935年
   ■第2幕
    ・勇ましい娘よ
      ジョージ・ロンドン(バリトン/ヴォータン)、ビルギット・ニルソン(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、
      ロンドン交響楽団、エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
      録音:1961年
    ・ホーヨートーホー
      フリーダ・ライダー(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、ベルリン国立歌劇場管弦楽団、レオ・ブレッヒ(指揮)
      録音:1927年
    ・もう神々との縁は切れ
      リタ・ゴール(メゾ・ソプラノ/フリッカ)、ハンス・ホッター(バス・バリトン/ヴォータン)、
      コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団、ゲオルク・ショルティ(指揮)
      録音:1961年
    ・ジークムントよ!私を見て下さい!
      キルステン・フラグスタート(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、
      セット・スヴァンホルム(テノール/ジークムント)、
      フィルハーモニア管弦楽団、カール・ベーム(指揮)
      録音:1949年
   ■第3幕
    ・ワルキューレの騎行
      バイロイト祝祭管弦楽団、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
      録音:1951年
    ・私の犯した罪が
      アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、ハンス・ホッター(バス・バリトン/ヴォータン)、
      バイロイト祝祭管弦楽団、クレメンス・クラウス(指揮)
      録音:1953年
    ・私の犯した罪が
      マージョリー・ローレンス(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、パドルー管弦楽団、ピエロ・コッポラ(指揮)
      録音:1933年
 【CD11】
  ●楽劇《ワルキューレ》より
   ■第3幕
    ・ヴォータンの別れ
      ジョージ・ロンドン(バリトン/ヴォータン)、
      ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
      録音:1958年
   ・ヴォータンの別れ
     ヨーゼフ・ヘルマン(バリトン/ヴォータン)、ドレスデン・シュターツカペレ、カール・エルメンドルフ(指揮)
     録音:1944年
   ・さようなら勇ましいわが子(ヴォータンの別れ)
     マルセル・ジュルネ(バス/ヴォータン)、ピエロ・コッポラ(指揮)、オーケストラ名不詳
     録音:1930年
  ●楽劇《ジークフリート》より
   ■第1幕
    ・ホーホー!ホーホー!ホーハイ!
      ラウリッツ・メルヒオール(テノール)、アルベルト・ライス(テノール/ミーメ)、
      ロンドン交響楽団、アルバート・コーツ(指揮)
      録音:1929年
   ■第2幕
    ・あれは私の父ではない
      マックス・ロレンツ(テノール/ジークフリート)、
      バイロイト祝祭管弦楽団、ハインツ・ティーティエン(指揮)
      録音:1936年
    ・あれは私の父ではない
      ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/ジークフリート)、
      バイロイト祝祭管弦楽団、ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
      録音:1956年
 【CD12】
  ●楽劇《ジークフリート》より
   ■第2幕
    ・お前は俺の剣と俺が手に入れたものを
      ルートヴィヒ・ズートハウス(テノール/ジークフリート)、ユリウス・パツァーク(テノール/ミーメ)、
      RAIローマ交響楽団、ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
      録音:1953年
   ■第3幕
    ・私は永遠に生きる
      キルステン・フラグスタート(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、
      セット・スヴァンホルム(テノール/ジークフリート)、
      フィルハーモニア管弦楽団、ジョルジュ・セバスティアン(指揮)
      録音:1951年
   ・私は永遠に生きる
     ジェルメーヌ・リュバン(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、アンリ・ドゥフォッセ(指揮)、オーケストラ名不詳
     録音:1930年
 ●楽劇《神々のたそがれ》より
  ■第1幕
   ・ジークフリートのラインへの旅
     シカゴ交響楽団、フリッツ・ライナー(指揮)
     録音:1960年
   ・私の言うことをよく聞いて下さい!
     ケルスティン・トルボルク(メゾ・ソプラノ/ヴァルトラウテ)、
     ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
     録音:1937年
   ・ホイホー、ギービヒ王家の者どもよ、ふるい立て(ハーゲンの呼びかけ)
     ゴットロープ・フリック(バス/ハーゲン)、
     ベルリン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、フランツ・コンヴィチュニー(指揮)
     録音:1959年
   ・ホイホー、ギービヒ王家の者どもよ、ふるい立て(ハーゲンの呼びかけ)
     ヨーゼフ・グラインドル(バス/ハーゲン)、バイロイト祝祭管弦楽団、ヴィルヘルム・ピッツ(指揮)
     録音:1958年
 【CD13】
  ●楽劇《神々のたそがれ》より
   ■第3幕
    ・ジークフリートの葬送行進曲
      ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
      録音:1954年
   ・ブリュンヒルデよ、神聖な花嫁よ
     ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/ジークフリート)、
     ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、レオポルト・ルートヴィヒ(指揮)
     録音:1952年
   ・ラインの岸にたき木の山を積み(ブリュンヒルデの自己犠牲)
     キルステン・フラグスタート(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、
     ニューヨーク・フィルハーモニック、ブルーノ・ワルター(指揮)
     録音:1952年
   ・ラインの岸にたき木の山を積み(ブリュンヒルデの自己犠牲)
     アイリーン・ファーレル(ソプラノ)、ボストン交響楽団、シャルル・ミュンシュ(指揮)
     録音:1958年
   ・ラインの岸にたき木の山を積み(ブリュンヒルデの自己犠牲)
     フリーダ・ライダー(ソプラノ)、シュターツカペレ・ベルリン、レオ・ブレッヒ(指揮)
     録音:1928年
   ・ラインの岸にたき木の山を積み(ブリュンヒルデの自己犠牲)
     ジェルメーヌ・リュバン(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、アンリ・ドゥフォッセ(指揮)、オーケストラ名不詳
     録音:1929年

 ディアパゾンレーベルのBOX第22弾は"ワーグナー第2巻"!マイスタージンガー、パルジファル、そして指輪のハイライト!
 芸術の国フランスの世界的クラシック音楽専門誌「ディアパゾン(Diapason)」の自主レーベルから登場するボックス・セット・シリーズの第22弾は、2019年に発売されたワーグナーの「オペラ集」(DIAPCF016)の続編となる第2巻!
 今回のワーグナー第2巻にはディアパゾン誌の編集長エマニュエル・デュピュイとディディエ・ファン・モエレが選定した「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、「パルジファル」、そして「ニーベルングの指輪」のハイライトを収録。
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」がクナッパーツブッシュの1955年ライヴ、「パルジファル」がクラウスの1953年ライヴなのに対して、「ニーベルングの指輪」のハイライトは1つの演奏、録音からの抜粋ではなく、膨大な数の録音からディアパゾン誌が選りすぐった音源を集めたユニークなコンセプトによる選曲となっています。
 また、フランスのワグネリアン・ソプラノとして名高いジェルメーヌ・リュバンの録音が選ばれているもの、ディアパゾンならではの選曲と言えるでしょう、
 20世紀を代表するワーグナー歌手たちの名歌唱の数々が集められたワグネリアン要注目のボックスです!

 ※リマスタリング:イザベル・デイヴィ(マスタリングスタジオ「Circa」)
 




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NAR CLASSICAL



NAR11219
¥2600→\2390
アレッサンドロ・カルボナーレ(クラリネット)
カルボナーレの名盤、モーツァルトのクラリネット協奏曲が復活!

 モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調 K.622
 ロッシーニ:アンダンテ、主題と変奏変ロ長調、変奏曲ハ長調
アレッサンドロ・カルボナーレ(クラリネット)
ヴラディスラフ・チャルネツキ(指揮)
プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団

 名手カルボナーレの名盤、モーツァルトのクラリネット協奏曲が復活!

 フランス国立管弦楽団首席を15年間務めた後、2003年からは母国イタリア、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席奏者として活躍する同国を代表するクラリネット奏者アレッサンドロ・カルボナーレがアゴラ(Agora)レーベルにレコーディングしたモーツァルトのクラリネット協奏曲が復活!
 録音当時は30歳前後だったカルボナーレ。高度なテクニックを求められるパッセージを軽々と吹きこなし、モーツァルトの第2楽章での弱奏部分の音色、表現力の豊かさは流石の一言に尽きます。
 若き日のカルボナーレが躍動する名演です。

 ※録音:1997年3月2日-4日、ニーフェルン=エーシェルブロン(ドイツ)
 
 


NAR11019
¥2600→\2390
セルゲイ・クリロフ(ヴァイオリン)
パガニーニ:ヴァイオリンのための作品集

 常動曲/モーゼ幻想曲/ポラッカと変奏曲イ長調/
 ラ・カンパネラ/カンタービレ/
 《こんなに胸騒ぎが》による変奏曲/
 ソナタ第12番/カプリス第24番
セルゲイ・クリロフ(ヴァイオリン)
ステファニア・モルモーネ(ピアノ)

 1970年モスクワ出身でアッカルドやコーガンにも師事した経歴を持つ「知られざる実力派ヴァイオリニスト」の代表格の1人であるセルゲイ・クリロフ。
 10歳でバッハのヴァイオリン協奏曲を弾いてコンチェルト・デビューを果たすなど神童ぶりを発揮し、1998年にクレモナで開催された第1回アントニオ・ストラディヴァリ国際ヴァイオリン・コンクールで第1位に輝いたロシア&イタリアの名手が奏でるパガニーニ。
 「常動曲」での軽やかかつ一音一音が明瞭に響く快演、「モーゼ幻想曲」や「カンタービレ」での歌心など、イタリアとも縁の深いクリロフのパガニーニ。
 ロストロポーヴィチも称賛したというクリロフの実力が如何なく発揮された好演です。

 ※録音:1998年9月21日-24日、パラッツォ・パッラヴィチーノ(クレモナ、イタリア)
 
 


NAR10619
¥2600→\2390
ジェフリー・スワン(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集

 ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13《悲愴》
 ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》
 ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2《テンペスト》
 ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53《ワルトシュタイン》
ジェフリー・スワン(ピアノ)

 エリザべート王妃国際コンクールでのゴールド・メダルの受賞、ディノ・チアーニ国際ピアノ・コンクール第1位という実績を持ち、1970年の第8回ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝候補の1人と目されながらもまさかの予選落ちに終わり、聴衆が暴動を起こし、さらにその名を世界へと知らしめたアメリカのピアニスト、ジェフリー・スワン。
 持ち味でもある幅広いダイナミックレンジと多彩な響きは、このアゴラ(Agora)レーベル音源のベートーヴェンの名作ソナタ集でも見事に発揮されています。

 ※録音:1995年11月26日-28日、ミラノ(イタリア)
 
 


NAR131182
¥2600
ヴィヴァルディ:弦楽器のための協奏曲とシンフォニア集 Vol.2
 協奏曲ニ長調 RV.123/協奏曲ト短調 RV.156/
 協奏曲ハ短調 RV.119/協奏曲ヘ短調 RV.143/
 協奏曲イ長調 RV.159/協奏曲ニ短調 RV.129《マドリガーレ風》/
 協奏曲ト短調 RV.156/協奏曲イ短調 RV.161/
 協奏曲ト長調 RV.151《アラ・ルスティカ》/協奏曲ヘ長調 RV.138
ニコラオス・ヴェリシオティス(指揮)
モスクワ=モンペリエ・ソリステ管弦楽団

 1986年にフランスのモンペリエを拠点としてロシアの弦楽器奏者たちによって結成されたモスクワ=モンペリエ・ソリステ管弦楽団のヴィヴァルディ・シリーズの第2集には、「マドリガーレ風」RV.129など11曲の弦楽のための協奏曲を収録。
 ユーリ・バシュメットのモスクワ・ソロイスツで第1コンサートマスターを務め、ウィーン国立音楽大やザグレブ音楽アカデミーの教授を務めるロシアの重鎮、レオニード・ソロコフがここでもコンサートマスターとしてオーケストラを牽引しています。

 ※録音:1992年4月10月-12日、サル・アレグリア・ドゥ・ベラカーサ(モンペリエ、フランス)
 




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THE LOST RECORDINGS



TLR2103039
¥2600→\2390
THE LOST RECORDINGSレーベル
 クラウディオ・アラウ/未発表ベートーヴェン・リサイタル1959

 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第26番《告別》変ホ長調 Op.81a、
  ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110、
  ピアノ・ソナタ第23番《熱情》 ヘ短調 Op.57
クラウディオ・アラウ(ピアノ)

 クラウディオ・アラウの未発表音源!ベルリンでのベートーヴェン・リサイタル!

 ☆高音質でよみがえる、アラウ得意のベートーヴェン!
 ☆全集録音直前の注目のベートーヴェン・リサイタル!

 フランスのレーベル "Fondamenta" の貴重音源を高音質に復刻するシリーズ「The Lost Recordings」が、レーベル名も「The Lost Recordings」へと変えて始動。
 今回は20世紀を代表するピアニスト、クラウディオ・アラウの未発表リサイタル音源です。しかもアラウが得意としたベートーヴェン。ベルリン放送のアーカイヴにて発見された貴重な音源を、「The Lost Recordings」自慢の「Phoenix Mastering」(※)によって鮮やかに蘇らせました。

 1903年チリに生まれたアラウは、ベルリンへ留学後マルティン・クラウゼに師事。1927年にはジュネーヴ国際ピアノ・コンクールにて第1位を獲得。ベートーヴェン、シューベルトなどを得意とした、20世紀を代表するピアニストのひとりです。

 1959年3月12日にベルリンの音楽大学にて行われた演奏会で、アラウはこの時、56歳。まさにキャリアの頂点を迎えていた時期のリサイタルで、その演奏は最初から最後まで緊迫感あふれるものとなっています。
 特に《告別》での表現力の高さは素晴らしく、その完璧に習得されたフレージングと重厚な音は、アラウ・ファン、ベートーヴェン・ファンならずとも必聴の1枚です。
 また1962年からスタートするベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を録音する直前の演奏という点も注目です。

 ※録音:1959年3月12日、ベルリン音楽大学(ドイツ)〔モノラル〕
 ※「Phoenix Mastering(フェニックス・マスタリング)」とは、フランスのオーディオ・メーカー "Devialet(ドゥヴィアレ)"のテクノロジーを駆使して開発した、アナログ録音の正確な復刻を可能にする独自の復元プロセスです。

 


 ICAレーベルから登場した1959年10月13日のBBCの「熱情」の映像は、Gramophone誌でも「強力かつ劇的な説得力を持った解釈と技術の両方で、音楽を把握している」と評されました。


 





<国内盤> 

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FONTEC



FOCD9851
¥3080
尾高忠明 指揮、大阪フィル/
 ブルックナー 交響曲 第9番

  アントン・ブルックナー(1824-1896):
   交響曲 第9番 二短調 <コールス校訂版>
尾高 忠明 (指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

 尾高忠明 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団。ブルックナー 交響曲 第9番 二短調 <コールス校訂版>

 2018年の音楽監督就任以来、数々の名演を響き渡らせる尾高=大阪フィル。
 ブルックナーは就任公演での「第8番」以来積極的に演奏、2021年2月定期演奏会は「第9番」で飾りました。
 尾高の父 尚忠氏はその晩年にこ作品を指揮し、終演後「ブルックナーさん良かったね。天国へ行けて」と涙を浮かべ語った伝えられいます。
 10代よりこの作品に傾倒する尾高は、 30代前半で初めて指揮して以来、演奏を重ねてきました。そして「嬉くなるよう音が出る」大阪フィルとの 共演で、初CD リースを決意します。
 「この縁ある曲に、生涯を掛けて向き合う」尾高。
 確信満ちたそ演奏は、峻厳、神秘的な響きで彩られ、聴く者を天国の門へと誘います。

 収録:2021年2月12・13日 フェスティバルホールでのライヴ録音
 
 
FOCD9850
(SACD HYBRID)
¥3080
JOHN CAGE/北村朋幹(ピアノ)
 ケージ(1912-1991):
  プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード
 グリーグ(1843-1907):
  鐘の音(抒情小曲集 第5集より)Op.54-6
北村朋幹(ピアノ)

 3楽章からなる《4'33"》(1952) で、「聴かれるべき沈黙」を提起したジョン・ケージ(1912-92)。これに先立ち、1938年にはダンス音楽のためにプリペアド・ピアノを考案します。
 この"楽器"のために1946-48年に作曲した《ソナタとインターリュード》は、ケージの音楽のなかで最も力動感に溢れ、また極めて繊細な音響空間を構築した傑作です。
 北村朋幹の演奏とプリパレーションは、 1956年製造のスタインウェイを「色彩楽器」へ変身させ、連続する5度の響きによる「鐘」は、作曲家の夢を密やかに呼び覚まします。
 ケージはピアノ学習時期にグリーグに熱中し、その作品演奏のみに一生を捧げることを夢見ていたのです。
 鍵盤作品CD史上、特筆すべき作品の登場!!

 北村朋幹 Tomoki Kitamura
 1991年愛知県生まれ。
 3歳よりピアノを始め、浜松国際ピアノコンクール第3位(2006)、シドニー国際ピアノコンクール第5位ならびに3つの特別賞(2008)、リーズ国際ピアノコンクール第5位(2015)、ボン・テレコム・ベートーヴェン国際ピアノコンクール第2位(2017)など受賞。
 2005年、第3回東京音楽コンクールにおいて第1位(2位なし)ならびに審査員大賞(全部門共通)受賞、以来日本国内、ドイツをはじめとするヨーロッパ各地で、オーケストラの定期演奏会への出演、ソロリサイタル、室内楽、また古楽器による演奏活動を定期的に行い、その演奏は「類稀なる時間の感覚。まるで素晴らしい指揮者によるオーケストラの演奏を聴いているよう(パヴェル・ギリロフ)」「卓抜な詩的感性、そして哲学的叡智を具えた芸術家(濱田滋郎)」などと評されている。
 2020年9月、東京オペラシティ主催「B→C:バッハからコンテンポラリーへ」における、4台の鍵盤楽器を用いた、ケージの作品を中心としたプログラムによる画期的なリサイタルは「我が国のピアノ演奏史において重要な一夜と言っても過言ではない(伊藤制子)」と高く評価された。
 2019年からは「Real-time」と題した自身のリサイタル企画を展開している。
 録音は「遙かなる恋人に寄す―シューマン「幻想曲」からの展望―」(2011)、「夜の肖像」(2014)、「黄昏に-ブラームス/リスト/ベルク作品集 」(2016)、「Bagatellen」(2019) がそれぞれフォンテックから発売され、レコード芸術をはじめとする主要紙において好評を得ている。
 愛知県立明和高等学校音楽科を経て東京藝術大学に入学、2011年よりベルリン芸術大学ピアノ科で学び最優秀の成績で卒業。これまでに伊藤恵、Ewa Pob l ocka、Rainer Beckerの各氏に師事。現在はフランクフルト音楽・舞台芸術大学に於いてJesper Christensen氏のもと、歴史的奏法の研究に取り組んでいる。

 収録:2021年2月2-4日 所沢市民文化センター ミューズ キューブホール
 




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東武レコーディングズ



TBRQ 9003
(UHQCD)
¥2970
浮ケ谷孝夫(指揮)東京21世紀管弦楽団、「ロマンティック」
  ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
浮ケ谷孝夫(指揮)
東京21世紀管弦楽団

 真正ドイツ音楽の継承者が日本にいた!マエストロ浮ケ谷孝夫(指揮)東京21世紀管弦楽団、2021年4月の最新ライヴ!満を持しての「ロマンティック」UHQCDで発売

 録音:2021年4月9日東京芸術劇場(ライヴ)/(演奏タイミング [17:59][14:36][10:56][20:09])

 ドイツに浮ケ谷あり!と人に知られたマエストロ浮ケ谷。今やドイツでも見掛けなくなったドイツ的修業で叩き上げた真の巨匠です。
 今までは珍曲秘曲の録音が多いきらいがありましたが、満を持して登場するのが最新ライヴ録音であるこの「ロマンティック」です。
 東京21世紀管弦楽団はメンバー表をみればビックリの名手揃いのオーケストラ。流行におもねらない、衒いのない率直で深々とした風情にあふれる大自然が鳴り出すようなブルックナー讃歌。
 マスタリングはマエストロの友人であり理解者であるベルンハルト・ハンケが担当。見事のゲルマン・サウンドが屹立します。
 マエストロ浮ケ谷自らのメッセージ、そしてブルックナー愛に満ちた平林直哉先生の解説も読みごたえ満点です。



 浮ヶ谷孝夫(指揮者) Takao Ukigaya, Conductor
  1953年埼玉県川口市生まれ。世界の最前線でタクトを振る、日本を代表する指揮者の一人。1978年に渡独してベルリン芸術大学指揮科のヘルベルト・アーレンドルフ教授に師事。カラヤン、ハンガリー、両国際指揮コンクールで受賞。
  1986年にはポメラニアン・フィル(ポーランド)のドイツ演奏旅行の指揮者に抜擢され、欧州でデビューを果たす。1987年より、同オーケストラの専属指揮者に就任。多数のドイツ演奏旅行やCD録音で高い評価を得る。
  1989年より「北ドイツ放送ラジオフィルハーモニー ハノーファー」と多数のCD録音。「ポーランド国立放送交響楽団」の専属客演指揮者。
  1996年に「ドイツ・フィルハーモニア・ウンガリカ」日本ツアー。1999年に「北西ドイツ・フィルハーモニー」日本ツアー。2001年、2005年に「ブランデンブルグ国立管弦楽団フランクフルト」日本ツアー。
  2003年には「ブランデンブルグ国立管弦楽団フランクフルト」の首席客演指揮者に就任。2010年より愛知県豊橋市の「豊橋青少年オーケストラキャンプ」を立上げ、毎年多くの演奏家の育成に尽力。
  2013年より東京都主催「歴史的建造物保全プロジェクト・マエストロ浮ヶ谷プロデュースコンサート」を担当。
  現在は日本の交響楽団にも招聘され、多くのファンを持つ指揮者。ドイツ在住。夫人はフルート奏者の浮ヶ谷順子さん。



UHQCDとは
 新開発の製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現。
 CD規格に準拠。全てのCDプレーヤーでお楽しみいただけます。
 最高性能のクリスタルディスクに迫る高音質を手軽にお楽しみいただけます。


  



<LP>

 

ALPHA(LP)


ALPHA773
(LP)
¥3100
※CD発売済
サン=サーンス:動物の謝肉祭、死の舞踏
 カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
  ・動物の謝肉祭 R. 125
  ・死の舞踏 Op. 40
デュオ・ヤテコック(ピアノ・デュオ)
アレックス・ヴィゾレク(語り)
リール国立管弦楽団
リュシー・ルゲ (指揮)・・・動物の謝肉祭

 録音: 2020年9月 ヌーヴォー・シエクル、オーディトリアム、リール

 【フランスで人気のピアノ・デュオとナレーターによる、アット・ホームな『動物の謝肉祭』】
 現代音楽を中心としたパフォーマンスが人気を呼び、フランスで大いに受けているデュオ・ヤテコック。
 名前の由来はハンガリー語で「遊び」を意味し、クルターグが同名のピアノ曲を書いています。彼女たちと、ラジオ・フランスで人気のパーソナリティー、アレックス・ヴィゾレクが手を組んだ『動物の謝肉祭』が登場。
 ヴィゾレク自身が新たに書いたテキストを用いており、演奏との親密さがたいへん好感の持てる出来栄えです。
 「ピアニスト」で聴かせるデュオ・ヤテコックの"外しぶり"もさすが。「死の舞踏」の前には、ヴィゾレクの朗読によって作品の元になったアンリ・カザリスの詩が収録されています。
 サン=サーンス歿後100年記念リリース。
 ブックレットはフランス語のみ。

 ※CD版に収録されている「プーランク: 2台ピアノのための協奏曲」は、収録されておりません。
 

















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