≪第113号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その1 2021/8/17~
8/20(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
HARMONIAMUNDI
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ラルームによる繊細きわまりないブラームス
ブラームス(1833-1897):
ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 op.5(1853)
7つの幻想曲 op.116(1892) |
アダム・ラルーム(ピアノ) |
フランスの俊英ラルームによる繊細きわまりないブラームス
録音:2020年12月、サル・ガヴォー(パリ)
1987年生まれのフランスのピアニスト、アダム・ラルームのソロ第2弾がハルモニアムンディから登場。
第1弾はシューベルト(HMM 902660)でしたが、今回はブラームス。ソナタの第3番はブラームス20歳の頃の作品ということもあり、力強いテクニックが要求される作品ですが、ラルームは冒頭から実に繊細。色濃く感じられるベートーヴェンの気配など、ラルームならではの視点からの演奏となっております。
最晩年の作品、7つの幻想曲では繊細かつふくよかにうたうラルームの音楽が炸裂。作品の背景を深く読み込みつつも、ラルームの直感に満ちたタッチで演奏しています。
ラルームは10歳でピアノをはじめ、2009年クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールなどで優勝しています。
ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などで来日もしており、その繊細かつ誠実な表現に聴衆は心を打たれました。
ラルームのさらなる深化にも期待の高まるブラームスです。
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レスカドロン・ヴォラン・ド・ラ・レーヌ
テオルボの名手カプスベルガー、あえて声楽作品
Il Tedesco~
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー
(1580-1651):声楽曲集
1. いとしい人よ、あなたから遠く離れて(Lunge
da voi ben mio)
2. Ballo
3. 私のいとしいフィッリ(La mia leggiadra
Filli)
4. ばらのような頬に(Nelle guancie di rose)
5. シンフォニア第13番
6. あなたを見たものは(Chi vi mira ben
mio)
7. Uscita
8. わたしの最後のためいき(Ultimi miei
sospiri)
9. 草の上に座って(Su l'erbe affissomi)
10. 絶望した私の心(Sconsolato mio core)
11. 欺瞞をあおる者は(Fabricator d'inganni)
12. シンフォニア第9番
13. 私のたいせつな涙(Care lagrime mie)
14. 目よ、愛の太陽よ(Occhi soli d'Amore)
15. もし苦しみが(Se la doglia)
16. パッサカリア第10番
17. 私はわらう(Io rido amanti)
18. 渡しのいとしいひとは(Amor la Donna
mia)
19. 青白く血の気の引いたあなた(Tu, che
pallido essangue)
20. Anima mea
21. 私のいとしい息子、ねむりなさい(Figlio
dormi)
22. Colascione
23. ああ、わたしのいとしいクロリスよ(Ah,
Clori anima mia
24. クーラント第5番(Corrente quinta)
25. オースターよ、星を乱すなら(Se turbando
Austro le stelle) |
レスカドロン・ヴォラン・ド・ラ・レーヌ
〔カロリーヌ・アルノー(ソプラノ)、
ウジェーヌ・ルフェヴル(ソプラノ)、
ダミアン・フェラント(アルト)、
フランソワ・ジョロン(バリトン)、
ルノー・ブレ(バス)、
ジョセフ・コッテ(ヴァイオリン)、
アントワーヌ・トゥシェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ティボー・ルセル(テオルボ)、
キャロリーヌ・リービ(ハープ)、
クレマン・ジョフロワ(チェンバロ、オルガン)〕 |
驚異の美しさ!カプスベルガーの声楽曲
録音:2018年12月
テオルボの名手として名を残しているカプスベルガーによる、声楽作品集の登場。
カプスベルガーは、ドイツ人の両親のもと、ヴェネツィアに生まれました。
ドイツ貴族の父親を持つため、ドイツ語の苗字を持ちますが、ヴェネツィアに生まれたためにイタリア語の名で知られています。
華麗な演奏ゆえに上流階級の尊敬を集め、1610年からローマで活動すると、とりわけ教皇庁の宮廷で人気を集めました。
彼はその生涯をほぼイタリアで過ごしました。
結婚してローマにうつり、テオルボの名手として名を馳せ、上流階級の人々のサークルで演奏していました。
ローマでは「IlTedesco(イタリア語で、"ドイツ人"の意)」とも呼ばれておりました。彼はテデスコの名手でしたが、美しい声の持ち主でもあり、彼の最初の出版楽譜はマドリガーレ(1608/09)でした。
これは今でも演奏される機会がきわめて少ないですが、テキストの詩情に見事に音楽が融合された作品ばかり。レスカドロン・ヴォラン・ド・ラ・レーヌの面々が、詩情ゆたかに奏でています。
声楽作品の合間に収録された器楽曲も、どれも絶品です。L'Escadron
Volant de la Reine(女王の飛行中隊)とはカトリーヌ・ド・メディチスが採用した侍女たちを指します。
彼女たちは、ヨーロッパの他の宮廷との関係性を、会話など、彼女たちの存在そのものによって和らげる役割をになっていました。
このアンサンブルも、彼女たちのように、ヒエラルキーなく、音楽活動を展開できることをめざして、アントワーヌ・トゥシェが中心となり、2012年1月に結成されました。
様々な音楽祭に登場するなど、古楽シーンで重要かつ貴重な存在感を放っています。
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OEHMS
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Love & Despair 愛と絶望
1. ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《エルナーニ》-
「Che mai vegg'io... Infelice!... e tuo
credevi わしは一体何を見ておるのか - 不幸な男だ!
- お前は信じていたのだ」
2. ヴェルディ: 歌劇《ドン・カルロス》-「Elle
ne m'aime pas 彼女は私を愛していない」
3. リヒャルト・ワーグナー(1813-1883): 楽劇《トリスタンとイゾルデ》-「Tatest
du's wirklich 本当に守ったのか」
4. セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943): 歌劇《アレコ》-「Ves
tabor spit 宿舎全体が眠っている」
5. ヴェルディ: 歌劇《マクベス》-「Studia
il passo... Come dal ciel precipita 気をつけて進め
- 何と空は陰鬱なことか」
6. ヴェルディ: 歌劇《ナブッコ》-「Vieni,
o Levita!... Tu sul labbro de' veggenti 来たれレヴィよ
- 御身は預言者たちの唇を」
7. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
歌劇《ルサルカ》-「Beda, Beda... Cely
svet neda ti, neda 悲しい!悲しい!-人の世界のどこにある?」
8. ベーラ・バルトーク(1881-1945): 歌劇《青ひげ公の城》-「Lasd
a regi asszonyokat 前の妻たちを見よ」 |
アンドレアス・バウアー・カナバス(バス)、
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(メゾ・ソプラノ)...8、
インガ・オゾラ(チェロ)...2、
ラトヴィア祝祭管弦楽団、
カーステン・ヤヌシュケ(指揮) |
録音 2019年6月20-22日 Great Concert Hall
"GroBe Gilde", Riga(ラトヴィア)
ドイツ出身のバス歌手、アンドレアス・バウアー・カナバスのリサイタル・アルバム。
ドイツ、イェーナで生まれ、ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学とワイマール・フランツ・リスト音楽大学で学ぶとともに、イタリアとロンドンに留学、多くの主要な役を学びました。
2007年から2012年にはベルリン国立歌劇場のメンバーとなり、ワーグナーやプッチーニを歌いました。
その後、2013年からはフランクフルト歌劇のソロ・アンサンブルのメンバーとなり、卓越した技術と表現力でワーグナーやヴェルディ、ドヴォルザークなどを歌い絶賛されています。
このアルバムでは、カーステン・ヤヌシュケの指揮によるラトヴィア祝祭管弦楽団をバックにバスのアリアを熱唱。
愛、反逆による絶望など様々な感情を深みのある声で歌い上げています。
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ルー・コスター(1889-1973):『Der Geiger von
Echternach エヒテルナハのフィドル弾き』
1. Pfingsten war's/2. Dunkeln Unheils
lauernde Macht/3. Hohen Hauptes mit festem
Schritte/
4. Echternachs Geiger, der lange Veit!/5.
Und er fasst die Geige, die alte/
6. Sprach's und hob den schlichten Bogen/7.
Murrend stand im Kreis die Menge/
8. Sacht auf goldnem Sonnenpfad/9. Endlos
unterm Sonnenbrand dehnt sich aus der Wustensand!/
10. Strandlos wogt das sand'ge Meer/11.
Im Wustensande eine Beduinenbande/
12. All der Wahnsinn dieser Stunde/13.
Dieser Feuerstrom von Tonen/
14. Mit strahlendem Gesicht schaut der
Geiger in das Licht!/
15. Machtig wie des Sturmes Laute braust
es durch den hellen Tag!/
16. Wimmernd windet sich die Menge/17.
Gleich auf wundersame Weise legt der Tone
Sturmflut sich/
18. Bittgebet/19. Gott Du hast in Deiner
Gute/
20. Dass ich diese stumpfen Geister durch
mein Spiel bezwingen kann/
21. Also flehten Spielmann und Geige/22.
Rings der Klager klagliche Runde/
23. Kichernd und kosend/24. Und sie zwangen
Weib und Mann unwiderstehlich in ihren Bann/
25. Strahlend von der Todesleiter schaut
der Fiedler dem Rasen zu/26. Heute spielte
Dich Gottes Kraft/
27. Vater, du nahmst die Sunde von ihnen/28.
Und mit stolzem Siegerschritte/
29. Als er verschwunden in der Ferne/30.
Willibrord der Apostel/
31. Dann beginnt der machtige Greis/32.
Jedes Jahr am Tag wie heute
クリスティアン・マイスターによるヴァーカル・アンサンブル、ヴァイオリンとピアノ編 |
ジンガー・プア(ヴォーカル・アンサンブル)、サンドリーヌ・カントレッギ(ヴァイオリン)...6、
クロード・ウェーバー(ピアノ) |
録音 2021年5月24-28日 Auditorium "opderschmelz",
Dudelange(ルクセンブルク)
ドイツの人気ヴォーカル・アンサンブル"ジンガー・プア"が歌う『エヒテルナハのフィドル弾き』。
これは2010年にユネスコの世界文化遺産に登録された「エヒテルナハの踊りの行進」の起源とされる、ルクセンブルクではおなじみの伝説を題材にした作品です。
内容は、病に侵された妻を伴い東方への巡礼に出ていた楽師が帰郷すると、巡礼先で妻を殺した容疑で訴えられ、死刑を宣告されます。
実は訴えた親族たちが楽師の巡礼中に彼の財産を着服していたのでした。
楽師は最後の願いとしてフィドルを弾く事を許されますが、その演奏を聞いた人々が憑かれたように踊り出して止まらなくなります。
最後は聖ウィリブロルドの祝福で踊りが止み、音楽の魔力を嫌った楽師はフィドルを絞首台に打ち付けて壊し、その場を去っていったというもの。
この物語を元に、ルクセンブルクの作家ニック・ウェルターがテキストを作成、ルクセンブルクの女性作曲家・ピアニスト、ルー・コスターが合唱とオーケストラによるバラードを作曲し、1972年にエヒテルナハ修道院で初演され、大成功を収めました。
今回は、ピアノ伴奏版の編曲を用い、サンドリーヌ・カントレッギが物語の核となるヴァイオリンを演奏。ジンガー・プアが見事なハーモニーを聴かせます。
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SOMM RECORDINGS
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マルコム・アーノルド-生誕100周年を祝して |
ピーター・フィッシャー(ヴァイオリン)
マーガレット・フィンガーハット(ピアノ) |
マルコム・アーノルド(1921-2006):
1. Solitaire - Sarabande ソリティア
- サラバンド(アラン・プルトン編)...世界初録音
2. Trapeze - Lola's Theme トラペーゼ
- ロラのテーマ(アラン・プルトン編)...世界初録音
3-5. ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op. 15
4つのスコットランド舞曲 Op. 59...世界初録音
6. I. Pesante (♪= 104)/7. II. Vivace
(♪ = 160)/8. III. Allegretto (♪ = 96)/9.
IV. Con brio (♪ = 144)
ヴァイオリンとピアノのための5つの小品 Op.
84
10. Prelude 前奏曲/11. Aubade 朝の歌/12.
Waltz ワルツ/13. Ballad バラード/14. Moto
perpetuo 常動曲
15. Hobson's Choice Suite ホブスンの婿選び(アラン・プルトン編)...世界初録音
16. ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op. 43
5つのイングランド舞曲(ポール・ハリス編)...世界初録音
17. No.1, Set 1, Op.27/18. No.3, Set
1, Op.27/19. No.5, Set 2, Op.33/
20. No.6, Set 2, Op.33/21. No.7, Set
2, Op.33
22. Theme pour mon Amis 友達のテーマ(アラン・プルトン編)...世界初録音
23. The Chalk Garden – Madrigal『ドーヴァーの青い花』-
マドリガル(アラン・プルトン編)...世界初録音 |
録音 2020年11月21日、12月21日 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン(UK)
20世紀イギリスを代表する作曲家の一人、マルコム・アーノルド生誕100年を記念する1枚。
英国を中心に各方面で絶賛されるヴァイオリニスト、ピーター・フィッシャーとピアニスト、マーガレット・フィンガーハットはこのアルバムのために7曲の世界初録音作品を演奏し、アーノルドのシリアスな面と親しみやすい面の双方を探りながら、ウィットに富んだ記憶に残る美しい旋律をじっくり聴かせます。
いくつかの作品は、英国「マルコム・アーノルド協会」の会長を務めるアラン・プルトンの手によってヴァイオリンとピアノ用に編曲されており、その中にはアーノルド作品の中でも最も愛されている『ホブソンの婿選び』や『ドーヴァーの青い花』などの映画音楽も含まれています。
また評論家ジョン・エイミスに敬意を表して作曲された「友達のテーマ」の編曲は、アーノルド自身によって承認されたものです。
1964年に作曲された「ヴァイオリンとピアノのための5つの小品」はユーディ・メニューインのために作曲されたもの。
こちらは調性感も乏しく、謎めいた雰囲気を持つ小品です。
ヨーロッパ風の響きを持つ英国舞曲や、2曲のシリアスなヴァイオリン・ソナタなど、アーノルドの様々な作品を楽しめます。
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DEDICATION 献呈
ルース・ギップス(1921-1999):クラリネットを含む室内楽作品集
1. ラプソディ 変ホ長調 Op. 23
2. The Kelpie of Corrievreckan コリーヴレッカンのケルピー
Op. 5
五重奏曲 Op. 16 - オーボエ、クラリネットと弦楽三重奏のために
3. I. Allegro/4. II. Adagio/5. III.
Energico/
6. IV. Finale. Allegro moderato
7. 前奏曲 - バス・クラリネットのために
Op. 51
クラリネット・ソナタ Op. 45
8. I. Maestoso, Allegro ma non troppo
9. II. Andante con moto
10. III. Scherzando
11. IV. Maestoso, Allegro molto
世界初録音 |
ピーター・シグレリス(クラリネット)...1-11
ガレス・ハルス(オーボエ)...3-6
ダンカン・ハニーボーン(ピアノ)...2、8-11
ティペット四重奏団
【メンバー】
ジョン・ミルズ(ヴァイオリン)...1、3-6
ジェレミー・アイザック(ヴァイオリン)...1
リディア・ラウンズ=ノースコット(ヴィオラ)...1、3-6
ボジダル・ヴコティッチ(チェロ)...1、3-6 |
録音 2020年11月1-2日 メニューイン・ホール、ストーク・ダバノン、サリー(UK)
20世紀イギリスを代表する女性作曲家の一人、ルース・ギップス生誕100年を記念する1枚。
このアルバムには、彼女の夫でクラリネット奏者であるロバート・ベイカーにインスパイアされた室内楽曲を5曲収録。全てが世界初録音となります。
幼少期は神童として名を広め、英国王立音楽大学ではゴードン・ジェイコブ(マルコム・アーノルドもジェイコブに師事)やレイフ・ヴォーン・ウィリアムズに師事し、作曲、ピアノ、オーボエを学びました。
学生時代にはブラームスのピアノ協奏曲第2番の演奏を行うだけではなく、難曲であるアーサー・ブリスのピアノ協奏曲を女性として初めて演奏して高い賛辞を受けるなど、優れた演奏家としても才能を発揮しましたが、後に手の故障にて公の場での演奏は断念。以降、女性としての偏見に屈することなく指揮者、作曲家としての活動しました。
アルバム収録曲の「コリーヴレッカンのケルピー」はスコットランドの伝説に基づいた初期の作品。悲劇的な物語をクラリネットとピアノで表現しています。
ラプソディと五重奏曲は、ベイカーと結婚した頃の作品。
クラリネット・ソナタも夫であるベイカーの演奏を念頭に書かれたもの。その頃、彼はバス・クラリネットも習得しており「前奏曲」はこの楽器のために特別に作曲されたようです。
舞曲を思わせる親しみやすい旋律が発展していく聴きごたえのある小品です。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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SPECTRUM SOUND
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CDSMBA 086
(2CD)
¥4000 →\3690
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フランソワの貴重な正規初出音源! |
サンソン・フランソワ(ピアノ) |
第22回ブザンソン国際音楽祭'69【初出音源】
●バルトーク:2つの悲歌 Op.8b Sz.41
●フォーレ:夜想曲第6番 変ニ長調 Op.63
●ラヴェル:夜のガスパール
●ドビュッシー:『ベルガマスク組曲』より「前奏曲」
●ドビュッシー:『ベルガマスク組曲』より「メヌエット」
●ドビュッシー:『ベルガマスク組曲』より「月の光」
●ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調
Op.31
ライヴ録音:1969年9月13日/ブザンソン市民劇場(ステレオ)【初出音源】 |
1962年パリ放送用セッション【初出音源】
●ドビュッシー:12の練習曲より第8曲「装飾音のための」
●ドビュッシー:12の練習曲より第10曲「対比的な響きのための」
●ドビュッシー:12の練習曲より第12曲「和音のための」
セッション録音:1962年4月3日/RTFスタジオ、パリ(モノラル)【初出音源】 |
サル・プレイエル・リサイタル'65
●シューマン:交響的練習曲 Op.13
●ショパン:マズルカ第20番 変ニ長調
Op.30-3
●ショパン:マズルカ第40番 ヘ短調 Op.63-2
●ショパン:バラード第3番 変イ長調
Op.47
●リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 HS178
●ショパン:練習曲第9番 変ト長調 Op.25-9(アンコール)
●ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2(
アンコール)【初出音源】
ライヴ録音:1965年1月19日/サル・プレイエル、パリ(モノラル) |
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これはすごい!!フランソワの正規初出音源!
ブザンソン音楽祭'69(ステレオ)がついに日の目を見る!
サル・プレイエル・リサイタル'65では初出音源のショパンのワルツ第7番も収録!!!
音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz
digital restoration and remastering from
the original master tapes)
CD 1: 74'40、CD 2: 76'25、輸入盤・日本語帯・解説付
フランス国立視聴覚研究所(INA)所有の貴重音源の復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。今回も世界初ディスク化を含む注目音源登場!
サンソン・フランソワ(1924-1970)の第22回ブザンソン国際音楽祭におけるリサイタル(1969年/ステレオ)に加えて、パリにおける放送用セッション(1962
年/モノラル)、そしてサル・プレイエルにおけるリサイタル(1965年/モノラル)を収録!
フランソワは1970年10月22日に心臓発作で46歳という若さで歿した名ピアニスト。ここに収録されたブザンソン音楽祭のライヴ録音は亡くなる前年の非常に貴重な音源でついに日の目を見ます。
フランソワの十八番で組まれたプログラムは豪華の一言。演奏曲はいずれも正規録音が存在しますが、「バルトーク:2つの悲歌」のステレオ音源はこれがはじめて。
フランソワ独特の語り口はライヴでより一層発揮され、その香り高き演奏を聴けるのはファンならずとも注目といえましょう。
1965年1月19日、サル・プレイエルにおけるリサイタルはmelo
classicレーベルからリリースされていますが、そのディスクに収録されている「リスト:『ドン・ジョヴァンニ』の回想」
は当日の演奏会をラジオで生放送した際にリサイタルの休憩時間に流れた別音源で、INA
のオリジナル・マスターには収録されておりません。
さらにこのディスクに収録されていない当日アンコールで演奏された「ショパン:ワルツ第7番」を収録!!
なお、当復刻はフランソワの孫クローディ・フランソワの全面協力のもと実現しました。
平林直哉氏による日本語解説付。
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CDSMBA 087
(2CD)
¥4000 →\3690
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フランソワ、INAの正規音源から復刻
すべて正規初出音源
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サンソン・フランソワ(ピアノ) |
ショパン・リサイタル・イン・ウジェーヌ・ドラクロワ美術館'63【初出音源】
ショパン:
●タランテラ 変イ長調 Op.43
●夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9-2
●ワルツ第13番 変ニ長調 Op.70-3
●ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調
Op.64-2
●ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35「
葬送行進曲付き」
●ワルツ第1番 変ホ長調 Op.18「 華麗なる大円舞曲」
ライヴ録音:1963年3月21日/ウジェーヌ・ドラクロワ美術館、パリ(モノラル)【初出音源】 |
ボルドー音楽祭より【初出音源】
●プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5 番
ト長調 Op.55
ライヴ録音:1961年5月14日/ボルドー(モノラル)【初出音源】 |
ボルドー・フィルハーモニック管弦楽団、
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮) |
1962年パリ放送用セッション【初出音源】
●ドビュッシー:前奏曲集第2 巻より第12
曲「花火」
●ドビュッシー:前奏曲集第1 巻より第1
曲「デルフィの舞姫」
●ドビュッシー:前奏曲集第1 巻より第5
曲「アナカプリの丘」
●ドビュッシー:前奏曲集第1 巻より第8
曲「亜麻色の髪の乙女」
●ドビュッシー:前奏曲集第1巻より第10曲「沈める寺」
●ドビュッシー:前奏曲集第1巻より第11曲「パックの踊り」
●ドビュッシー:前奏曲集第1巻より第12曲「ミンストレル」
セッション録音:1962年4月3日/RTFスタジオ、パリ(モノラル)【初出音源】 |
1962年パリ・ライヴ【初出音源】
●ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調
Op.11
ライヴ録音:1962年11月11日/サル・プレイエル(パリ)(モノラル)【初出音源】 |
フランス国立フィルハーモニック管弦楽団、
ロベルト・ベンツィ(指揮) |
1963年パリ・ライヴ【初出音源】
●ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調
Op.21
ライヴ録音:1963年10月12日/ブールジュ(シェール県)(モノラル)【初出音源】 |
フランス国立フィルハーモニック管弦楽団、
セルジュ・ボド(指揮) |
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フランソワ・ファン狂喜!すべて正規初出音源。ショパンのリサイタル(ドラクロワ美術館'63)に協奏曲、プロコフィエフの協奏曲第5番、そしてドビュッシーの前奏曲も収録!!
音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz
digital restoration and remastering from
the original master tapes)
CD 1: 73'35、CD 2: 77'40、輸入盤・日本語帯・解説付
フランス国立視聴覚研究所(INA)所有の貴重音源の復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。
サンソン・フランソワ(1924-1970)のすべて正規初出音源を収めた2枚組の登場!
パリのウジェーヌ・ドラクロワ美術館でのショパン・リサイタル(1963
年/モノラル)、ボルドー音楽祭からプロコフィエフのピアノ協奏曲第5番(1965
年/モノラル)、ショパンのピアノ協奏曲第1番(1962年/モノラル)、ショパンのピアノ協奏曲第2番(1963
年/モノラル)そして放送用セッション(1962年/モノラル)からドビュッシーの前奏曲集から7曲を収録。
同発のCDSMBA-086(2CD)と同様、すべてディスコグラフィにある作品ながらすべて正規初出の音源です!
ショパンのリサイタルではドラクロワ美術館内のアトリエで開かれた演奏会を収録したもの。ここでもフランソワならではの雄弁な演奏に注目。
中でも葬送ソナタは多くの録音が残されていますが、鬼気迫る当演奏は聴き逃せません。
プロコフィエフの協奏曲では力強く特有のアクセントにもフランソワらしい味がある演奏を披露。そして、ショパンの2
つの協奏曲では詩情あふれる演奏を展開し、聴衆の熱気が伝わってきます。
放送用に収録されたドビュッシーでも一期一会から生み出される演奏が光ります。
変ト長調で書かれた「亜麻色の髪の乙女」では冒頭モチーフに戻る7小節目最後の「ド♭」の音を「ド」で弾くなど、その一音に色を添えて演奏。モノラルながらその色彩豊かな演奏は光り輝いております。
丁寧なマスタリングで定評のあるスペクトラム・サウンドがINAの正規音源から復刻した当アルバムは2020年に歿後50年を迎えたフランソワの至芸を堪能できる充実の内容です。
なお、当復刻はフランソワの孫クローディ・フランソワの全面協力のもと実現しました。平林直哉氏による日本語解説付。

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<メジャー・レーベル>
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DG
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4860541
\2300→\2090 |
ダニエル・ホープ
時代を越えたクラシックのコレクション~「ホープ」
1-5) アリエル・ラミネス:ミサ・クリオージャ(Kyrie/Gloria/Credo/Sanctus/Agnus
Dei)、
6) ダウランド:Time Stands Still(歌曲集第3巻より第2曲)、
7) シューベルト:夜D534、
8) アルビノーニ/ジャゾット:アダージョ
ト短調、
9) ビシャーラ・エル=コーリー:Byblos The
Old City、
10アルヴォ・ペルト:鏡の中の鏡、
11) エルガー:エニグマ変奏曲Op.36より第9変奏:ニムロッド、
12) フォスター:Ah! May the Red Rose Live
Alway、
13) ダニー・ボーイ(伝承曲)、
14) ファビアン・アンドレ/ウィルバー・シュワント:
ドリーム・ア・リトル・ドリーム・オブ・ミー(私の小さな夢)、
15) アメイジング・グレイス(伝承曲) |
ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)、
ミヒャエル・メッツラー(打楽器)(1-5)、
ルベン・ドゥブロフスキー(チャランゴ)(1-5)、
Sebastian Sciaraffia(ギター)(1-5)、
Katta(オルガン)(8)、
パトリック・メッシーナ(クラリネット)(9)、
ジャック・アモン(ピアノ)(10, 14, 15)、
トーマス・ハンプソン(バリトン)(12)、
Julia Okruashvili(ピアノ)(12)、
マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ)(13-15)、
アンサンブル・アマコード(6, 7, 11)、
Colin Rich(ヴォーカル)(15)、
チューリヒ室内管弦楽団(1-5, 8, 9, 13-15) |
ユニークなレパートリー、そして最新の編曲で音楽のパワーを届けるニュー・アルバム
イギリスのヴァイオリニスト、ダニエル・ホープのニュー・アルバムです。
シューベルト、エルガー、ペルトによる時代を越えたクラシックのコレクション、長く愛されている伝承歌、そしてアリエル・ラミネスによる感動的で崇高な『ミサ・クリオージャ』の最新版の編曲が披露されています。
「音楽にはとてつもないパワーがあります」と語るダニエル・ホープ。「このアルバムは僕が一縷の望みをかけ、自分も含めた多くの方々に支え合う気持ちや信頼感を届けようと作ったものです」。
音楽などの文化産業にとって非常に厳しい年だった2020年に作られたアルバムで、このスター・ヴァイオリニストは崇高でありながら非常に親密で明確なメッセージを私たちに届けてくれます。
『ミサ・クリオージャ』はヴァイオリンとオーケストラのための新しい編曲で聴くことができます。
エルガーの『ニムロッド』、アルビノーニとジャゾットのアダージョ、『アメイジング・グレイス』など多くの有名曲が収録されています。
バリトンのトーマス・ハンプソン、ジャズのColin
Richなどの歌手、チューリヒ室内管弦楽団などがゲストで参加しています。
【録音】2020年9月(1-5, 13-15)、7月(8,
9)、チューリヒ、2020年12月(6, 7, 11)、9月(10)、ベルリン、2020年6月、エルマウ(ドイツ)(12)
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4839730
(15CD)
\6500→\5990 |
知られざるリヒャルト・シュトラウス
The Unknown Richard Strauss
伝説の1990年代独Kochレーベル『Der Unbekannte
Strauss』シリーズ集大成
《CD 1》[初期管弦楽曲I]
1) シュナイダー・ポルカAV1、2-5) セレナード
ト長調AV32、
6) ガヴォット ニ長調AV59 No.5、7) セレナード変ホ長調Op.7、
8) 演奏会用序曲ハ短調AV80、9) 祝典行進曲ハ長調AV87
【演奏】ヤロスラフ・オペラ(指揮)Orchesterverein
Wilde Goug’l
【録音】1994年3月、ミュンヘン/
《CD 2》[初期管弦楽曲Ⅱ]
1) 祝典行進曲変ホ長調Op.1、
2) クラリネットと管弦楽のためのロマンス変ホ長調AV61、
3) チェロと管弦楽のためのロマンス ヘ長調AV75、
4) 演奏会用序曲ハ短調AV80、5-8) 付随音楽『ロメオとユリア』AV86、
9-12) Lebende Bilder AV89
【演奏】カール=ハインツ・シュテフェンス(クラリネット)(2)、
セバスティアン・ヘス(チェロ)(3)、ボーディル・アーネセン(ソプラノ)(5-8)、
Jennifer Crohns(メッゾ・ソプラノ)(5-8)、クリスタ・マイヤー(アルト)(5-8)、
ミヒャエル・ズットナー(テノール)(5-8)、via-nova-Chor
M-nchen、
カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)
バンベルク交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団
【録音】1999年、バンベルク/
《CD 3》[初期交響曲]
1-4) 交響曲ニ短調AV69、5-8) 交響曲ヘ短調Op.12
【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バイエルン放送交響楽団(1-4)、ベルリン放送交響楽団(5-8)
【録音】1986年5月、ミュンヘン(1-4)、1997年6月、ガルミッシュ=パルテンキルヒェン(ドイツ)(5-8)/
《CD 4》[左手のためのピアノ協奏曲]
1-5) 家庭交響曲余禄Op.73、6-10) パンアテネの行列Op.74
【演奏】アンナ・ゴウラリ(ピアノ)、カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
【録音】1999年9月、バンベルク/
《CD 5》[ピアノ曲全曲]
1-5) 5つのピアノ作品Op.3、6-9) ピアノ・ソナタ
ロ短調Op.5、
10-14) 情緒のある風景Op.9
【演奏】シュテファン・ヴラダー(ピアノ)
【録音】1998年9月、ウィーン/
《CD 6》[幻想曲と断章]
1) 交響的幻想曲『影のない女』AV146、2)
歌劇『ダナエの愛』Op.83―交響的断章、
3) 歌劇『エジプトのヘレナ』Op.75―交響的断章
【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
【録音】1998年5月、バンベルク/
《CD 7》[前奏曲と間奏曲]
1-2) 歌劇『グントラム』より(第1幕への前奏曲/第2幕への前奏曲)、
3) 歌劇『火の危機』Op.50より「愛の場面」、
4-7) 組曲『町人貴族』Op.60より(序曲/第2幕への前奏曲/間奏曲/第3幕への前奏曲)、
8) モーツァルトの歌劇『イドメネオ』の改作AV191、
9) 歌劇『アラベラ』Op.79より第3幕への前奏曲、
10-11) 歌劇『カプリッチョ』Op.85より(序奏/月光の音楽)、
12) 歌劇『無口な女』Op.80より「ポプリ」
【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)
バンベルク交響楽団(1-3, 8-12)、
ミュンヘン室内管弦楽団(4-7)
【録音】1991年1月、バンベルク(1-3, 8-12)、1998年6月、ミュンヘン(4-7)/
《CD 8》[バレエ音楽]
1-7) 交響的断章『ヨゼフの伝説』AV148、
8-15) バレエ組曲『泡立ちクリーム』Op.70
【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
【録音】1998年12月、バンベルク/
《CD 9》[クープランによるバレエ組曲]
1-17) ディヴェルティメントOp.86、18-25)
舞踏組曲AV107
【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
【録音】1998年5月、バンベルク/
《CD 10》[ワルツ王]
1) 歌劇『ばらの騎士』Op.59よりワルツ・シークエンス第1番、
2) ワルツ『ミュンヘン』AV125、
3) 歌劇『インテルメッツォ』Op.72より「ワルツの情景」、
4) 組曲『町人貴族』Op.60より「料理人の踊り」(晩餐)、
5) バレエ組曲『泡立ちクリーム』Op.70よりワルツ、
6) ワルツ『ミュンヘン』AV140、7) 歌劇『ばらの騎士』Op.59よりワルツ・シークエンス第2番
【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団
【録音】1997年9月、バンベルク(1-3, 5-7)、1998年5月、ミュンヘン(4)/
《CD 11-12》劇付随音楽『町人貴族』Op.60
【演奏】サー・ピーター・ユスティノフ(語り手)、
フローリアン・チェルニー(バリトン)、
ボーディル・アーネセン(ソプラノ)、クリスタ・マイヤー(メッゾ・ソプラノ)、
via-nova-Chor M-nchen、カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)ミュンヘン室内管弦楽団
【録音】1999年、ミュンヘン/
《CD 13》喜歌劇『ロバの影』AV300
【演奏】サー・ピーター・ユスティノフ(語り手)、
ボーディル・アーネセン(ソプラノ)、Mette
Ejsing(コントラルト)、
エバーハルト・ビュヒナー、クレメンス・ビーバー(テノール)、
ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー、オスカル・ヒルデブラント(バリトン)、
アンドレアス・ケーン、ラルフ・ルーカス(バス)、ベルリン放送合唱団、
カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)ベルリン放送交響楽団
【録音】1996年5月、ベルリン/
《CD 14》[ベートーヴェンとR.シュトラウス]
1) ベートーヴェン:
バレエ『プロメテウスの創造物』Op.43―序曲、
2-17) ベートーヴェンの『アテネの廃墟』Op.113の編曲AV190
【演奏】ボーディル・アーネセン(ソプラノ)、ヤーロン・ヴィントミュラー(バリトン)、
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス)、バンベルク交響合唱団、
カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
【録音】1999年1月、バンベルク/
《CD 15》[合唱曲集]
1-2) 2つの歌Op.34(夕べ/讃歌)、3-9) 7つの歌曲AV67、
10) カンタータ『有能な人には早く幸せが来る』AV104、
11) シュヴァーベンの継承AV83、12) Utan
svafvel och fostor AV88、
13-15) 3つの合唱曲AV123、16) 孤独を通り過ぎてAV124、
17) ミサ曲ニ長調のための4つの楽章AV31
【演奏】ベルリン放送合唱団(合唱指揮:ロビン・グリットン)
【録音】1998年10月、ベルリン |
初期の作品からその個性あふれる才能を見せていたR.シュトラウスの珍しい作品を集結
「今世紀に生きている最も偉大な音楽家」(1962年)とグレン・グールドが語ったリヒャルト・シュトラウス。その珍しい作品やお宝作品がCD15枚組BOXに収められました。
指揮はスイス出身の献身的なシュトラウス音楽愛好家、カール・アントン・リッケンバッハー(1940-2014)。オーケストラはシュトラウスの演奏に密接に関わり、その豊富なスコアに本来の音を忠実に築き上げたミュンヘンのWilde
Goug’lの楽団(R.シュトラウスは数年間このオーケストラの団員だった)、バイエルン放送交響楽団、バンベルク交響楽団です。
サー・ピーター・ユスティノフが語り手を務めた有名な劇『町人貴族』やよく知られた『ばらの騎士』のワルツも収録されています。
R.シュトラウスの作品には強いオリジナリティと個性があります。
作品にはその時々の皮肉が込められ(『泡立ちクリーム』のワルツやミュンヘン・ワルツのように)、その作曲の才能は初期の作品(ヘ短調交響曲や作品番号1の祝典行進曲など)にすでに表れています。
オリジナル・リリースはKochレーベルに1994年から1999年に録音され、数々の賞を受賞したシリーズ『Der
Unbekannte Strauss』で、そのすべての収録曲が初めて一つにまとめられて発売されます。
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SONY
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19439880642
\2700 |
トレーシング・バッハ~
平均律クラヴィーア曲集の前奏曲と10人の作曲家によるフーガ」
1. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻~前奏曲
ト短調 BWV.885
2. ルイ・フェルディナント・フォン・プロイセン:ピアノのための4声のフーガ
ト短調 Op.7
3. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻~前奏曲
ハ短調 BWV.871
4. W.F.バッハ:フーガ ハ短調 Fk.32
5. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻~前奏曲
嬰ヘ短調 BWV.883
6. フンメル:フーガ 嬰ヘ短調 Op.7-3
7. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲
ホ短調 BWV.855(Part1)
8. C.V.アルカン:泣いているジャン ホ短調
9. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲
ホ短調 BWV.855(Part2)
10. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲
イ短調 BWV.865
11. ショパン:フーガ イ短調 B.144
12. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻~前奏曲
ニ短調 BWV.875
13. シューマン:4つのフーガ ~ フーガ ニ短調
Op.72-1
14. N.アルカン:マイアベーアの「預言者」の2つのモチーフによる練習的フーガ
ト短調 序章付き
15. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲
ニ短調 BWV.851
16. アレンスキー:フーガ ニ短調
17. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲
変ホ短調 BWV.853
18. リオネル・ファイニンガー:フーガ 変ホ短調
19. J.S.バッハ:イギリス組曲第6番ニ短調 BWV.811~ガヴォット
I & II
20. フェーベル:時は飛ぶ~フーガ ニ短調 |
ヤアラ・タール(ピアノ) |
録音:2021年2月10,11日、3月3日、ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
世界初録音(8,14,18,20)
バッハが生きていた間でさえ、『平均律クラヴィーア曲集』はバッハの教え子の間で、そして愛好家の間でも伝説的な評判を享受しました。そしてそれは今日まで変わっていません。すべての調性の長調と短調にまたがる2部構成の「24の前奏曲とフーガ」は、ほぼ300年前に作曲されましたが、その構成と表現の豊富な宝石には今でも驚かされる作品です。
18世紀、19世紀、20世紀にこの宇宙から発せられた途方もない輝きは、ピアニストのヤアラ・タールによるこのソロ・アルバムで示されています。
彼女は、250年の音楽史を通じて、様々な作曲家による10曲のフーガ作品を選び出し、平均律クラヴィーア曲集の10曲の前奏曲と組み合わせています。
選ばれたのは、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ[1710-1784]、ロベルト・シューマン[1810-1856]、フレデリック・ショパン[1810-1849]、ヨハン・ネポムク・フンメル[1778-1837]、フランスの兄弟シャルル・ヴァランタン・アルカン[1813-1888]&ナポレオン・アルカン[1826-1906]、ロシアの作曲家アントン・アレンスキー[1861-1910]、現代の作曲家ラインハルト・フェーベル[1952-]という、幅広い時代の作曲家によるフーガ的作品。それらは、バッハによる原曲のフーガと同じくらい多様で、バッハの前奏曲と絶妙なコントラストを成しています。
「バッハの前奏曲が、後世の作曲家によるフーガと組み合わされることで、その新しい時代の感覚になり、オリジナルの前奏曲と互いに補完し合あって、新しく独創的な音楽の接点が生まれるのです」と、ヤアラ・タールは説明します。ここには4曲の世界初録音曲が含まれていますが、ラインハルト・フェーベルによる『時は飛ぶ』は、この録音のために作曲されています。
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19439890562
(2CD)
\3700→\3390 |
初演50周年記念盤
1971年バーンスタイン(指揮)
バーンスタイン:ミサ曲
(歌い手、演奏家、ダンサーのための劇場用作品) |
アラン・タイタス(バリトン)
ノーマン・スクリブナー合唱団
バークシャー少年合唱団
オーケストラ
レナード・バーンスタイン(指揮)
音楽監督:モーリス・ペレス |
録音時期:1971年8~9月、ワシントンD.C.
ジョン・F・ケネディ・センター・コンサートホールおよびニューヨーク、52丁目49E、スタジオB
完全生産限定。
「歌手、演奏者、ダンサーのためのシアター・ピース」という副題を持つこの『ミサ曲』は、ローマ・カトリックのミサ典礼文にスティーヴン・シュワルツとレナード・バーンスタインによる歌詞とテキストを組み合わせ、オーケストラ、合唱のほか、18人の独唱者、児童合唱、ロック・バンド、ブルース・バンド、ダンサーなどを要する大作で、ジャクリーン・ケネディ・オナシスより依頼され作曲した作品です。
ジョン・F・ケネディ・センターは、1971年9月8日にケネディ大統領を記念し落成した施設で、今年2021年はセンターの50周年記念となります。
今シーズンの集大成イベントとして、バーンスタインの『ミサ曲』は2022年9月にワシントン・ナショナル・オペラの芸術監督フランチェスカ・ザンベッロによる演出で再演されることが決まりました。この前衛的な作品は巨大なステージのためのドラマティックなページェントであるため、めったに演奏されることはありませんが、最近ではケント・ナガノ、クリスチャン・ヤルヴィ、ヤニク・ネゼ=セガンらによる新録音も発売されるなど作品への関心が高まっています。
宗教音楽と劇場音楽、クラシックとジャズ、アメリカとユダヤといった「音楽家バーンスタインの全て」が如実に集約され、見事に結晶した人生の一大ドラマとも言うべき大作から、初演後50年を経た21世紀の現在のわれわれが何を聴きとれるのか・・・。不安が渦巻き混沌とした現代にバーンスタインが突き付けたかのような思いを抱かせるほどの現代性を備えた作品であることがわかるでしょう。
この初演50年記念リリース盤はレナード・バーンスタイン・オフィスの全面的な協力を得て制作されたもので、リマスターされた2枚のCDを未発表写真や図版を満載した140ページのCDサイズのブックタイプ・パッケージに収めた完全生産限定盤です。
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19439921162
(2CD)
\3200→\2990 |
アントネッロ・マナコルダ, カンマーアカデミー・ポツダム
モーツァルト:
交響曲第39番変ホ長調 K.543
交響曲第40番ト短調 K.550
交響曲第41番ハ長調 K.551「ジュピター」 |
カンマーアカデミー・ポツダム
アントネッロ・マナコルダ(指揮) |
録音:2020年11月19-24日、ベルリン、テルデックス・スタジオ
2011~15年にシューベルト、2015~17年にメンデルスゾーンのそれぞれ交響曲全曲録音を成し遂げ、HIP(Historically
Informed Performance)をモダン楽器の室内オーケストラに縦横無尽に採り入れた充実したアプローチが絶賛された、アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダム(KAP)。このコンビが初めて挑むモーツァルト、何といきなり後期三大交響曲の登場です。
モーツァルトの交響曲第39、40、41番は、1788年初夏のわずか1ヵ月半のあいだに連続的に書かれましたが、作曲の動機はいまだに特定されていません。1788年6月26日にウィーンで完成された交響曲第39番は、明るく力強い中に真率な悲しみや清澄さが秘められ、第40番は同年7月25日に完成され、ト短調という哀愁を帯びた旋律が古典美の極致。そして第41番は8月10日に完成され、晴朗さと雄渾、崇高で神々しいというだけでなく、創造のエネルギーが満ちたまさに『ジュピター』という名にふさわしい名曲。カール・ベームやオトマール・スイトナーら20世紀の巨匠たちの中にもこれらコントラストに満ちた個性あふれる3曲を一晩で取り上げるモーツァルト指揮者はいたものの、昨今ニコラウス・アーノンクールやジョルディ・サヴァールなどピリオド畑の指揮者はより明確に「三福対」としての組み合わせを打ち出すようになってきています。モーツァルト自身、この3つの交響曲をひとつの壮大なる組曲になるように考えていたともいわれており、『第39番』の第1楽章は三位一体の序曲であり、『第41番』の最終楽章はそれまでのすべてを集約した音楽という捉え方をしていた可能性があります。
マナコルダはそうした説を含めながら、これまでのシューベルトとメンデルスゾーン同様に、弦楽奏者らしく弦楽パートのフレージングを緻密にコントロールし、そこに個性あふれる木管を明滅させながら強烈な金管とティンパニを打ち付ける、柔軟かつドラマティックなスタイルで作品の魅力を浮き彫りにしています。感情が高まる場所での爆発的なエネルギーの発散も聴きものです。
アントネッロ・マナコルダはトリノ生まれで、ヘルマン・クレバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年務めました。名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、2018年現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ています。2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任しています。
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19439836492
(15CD)
\15000→\13990 |
マリアン・アンダーソン
ビヨンド・ザ・ミュージック~RCAビクター録音全集
・LPサイズのハードカバー・ブック
・本文はオールカラー228ページ
・ディスクはブック内のスリーヴページに収納(レーベルは発売時のデザイン仕様)
CD1「黒人霊歌集(1923~1946年):アコースティック録音とSP録音」
深き川
あなたの声に心は開く
ロザリオ・ブルドン・オーケストラ
録音:1923年12月10日
行け、モーセ
すべて神の子は
チャールズ・アダムス・プリンス・オーケストラ
録音:1924年5月20,29日
誰も知らない私の悩み
主よ、何という朝
ジョセフ・パステルナック・オーケストラ
録音:1924年12月23,30日
天国と呼ぶ町
主よ、ためらってはいられない
すべて神の子は
行け、モーセ
わが魂は主に錨りをおろした
Sinner Please Doan Let Dis Harves' Pass
Honor, Honor(栄あれ)
コスティ・ヴェハーネン(ピアノ)
録音:1936年1月14日、2月4日、1939年6月26日
十字架
足取りも重く
パンを分かち合おう
私の心は神にやすらい
つらい試練
この世の隠れ家
Comin' Through The Rye
おお、何という美しい都
かわいそうなわたし
Hold On!
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1941年7月1 & 3日、9月9日
マリアン・アンダーソン(コントラルト) |
CD2「歌曲録音(1936~1951年)」
ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53
ブラームス:4つの歌 Op.43~永遠の愛
ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
録音:1939年1月8日 フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック
シューベルト:アヴェ・マリア D.839
シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~すみか
コスティ・ヴェハーネン(ピアノ)
録音:1936年2月4日、1936年1月14日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ#3
シューベルト:ます D.550
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1941年7月2日 ニューヨーク、ロータス・クラブ
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795~どこへ-
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1945年4月12日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ#3
シベリウス:葦よそよげ Op.36-4
シベリウス:逢い引きから戻った娘 Op.37-5
コスティ・ヴェハーネン(ピアノ)
録音:1936年2月5日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ#3
マスネ:エレジー
ラフマニノフ:夜の静けさに Op.4-3
フランツ・ルップ(ピアノ)
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)
録音:1941年7月1日 ニューヨーク、ロータス・クラブ
チャールス・ギルバート・スプロス:Will
O' the Wisp
リザ・レーマン:カッコー
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1941年9月9日 ニューヨーク、ロータス・クラブ
シリル・スコット:子守歌 Op.57-2
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1946年5月10日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#1&2
Frida Sarsen-Bucky:Hear the Wind Whispering
Christopher Thomas:O Men from the Fields
James Hook:Bright Phoebus
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1945年4月10,12日、1946年5月10日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#1&2
James Bland:Carry Me Back to Old Virginny
フォスター:ケンタッキーの我が家
チャールズ・オコネル指揮、RCAビクター交響楽団
録音:1941年9月25日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#1&2
James Bland:Carry Me Back to Old Virginny
フォスター:ケンタッキーの我が家
フランツ・ルップ(ピアノ)
グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
録音:1952年2月1日 ハリウッド、レディオ・レコーダー・スタジオ
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
Mr. President and Mrs. Roosevelt
Your Majesties
マリアン・アンダーソン(語り)
録音:1940年3月28日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#3 |
CD3「バロック・アリア集(1939~1950年)」
J.S.バッハ:カンタータ第12番「泣き、歎き、憂い、怯え」
BWV.12~十字架と王冠は切り離せないもの
J.S.バッハ:カンタータ第81番「イエスは眠り給う、われ何を望むべき」
BWV.81~Jesus schlaft
J.S.バッハ:カンタータ第112番「主はわが信実なる牧者」
BWV.112~Zum reinen Wasser er mich weist
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV.248~備えせよ、シオンよ
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244~憐れみ給え、わが神よ
ロバート・ショウ指揮、ビクター・シンフォニエッタ
録音:1946年6月11,12日 ニューヨーク、ロータス・クラブ
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 HWV.56~彼は羊飼いの如く羊の群れに食物を与え
メンデルスゾーン:オラトリオ「パウロ」
Op.36~But the Lord is Mindful of His Own
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 HWV.56~彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」
Op.70~O Rest in the Lord
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245~All is
Fullfilled
チャールズ・オコネル指揮、ビクター交響楽団
録音:1941年9月24,25日 フィラデルフィア、アカデミー・オヴ・ミュージック
ヘンデル:歌劇「オットーネ」 HWV.15~Come
to Me, Soothing Sleep
ヘンデル:歌劇「フロリダンテ」 HWV.14~Oh
what pleasure
ボノンチーニ:歌劇「カルフルニア」~ラッパが呼んでいる
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1950年1月3日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#2
ヘンデル:聖セシリアの祝日のための頌歌~Der
Flote weich Gefuhl
ヘンデル:オラトリオ「デボラ」 HWV.51~Sohn!
Sieh, deinen greisen Vater
パーセル:歌劇「ディドーとエネアス」~私が地に伏す時
D.スカルラッティ:歌劇「女もまた忠実」~フロリンドが誠実なら
コスティ・ヴェハーネン(ピアノ)
録音:1939年6月26日、ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#3
マリアン・アンダーソン(コントラルト) |
CD4「ブラームス、マーラー、R.シュトラウス:オーケストラ歌曲集(1945~1950年)」
ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53
フリッツ・ライナー指揮、RCAビクター交響楽団
録音:1950年10月20日 ニューヨーク、マンハッタン・センター
マーラー:亡き子をしのぶ歌
ピエール・モントゥー指揮、サンフランシスコ交響楽団
録音:1950年2月26日 サンフランシスコ、戦争記念オペラハウス
R.シュトラウス:解き放たれて Op.39-4
ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1947年12月16日、1952年5月13日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#2 & 6
ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53
ピエール・モントゥー指揮、サンフランシスコ交響楽団
録音:1945年3月3日 サンフランシスコ、戦争記念オペラハウス
マリアン・アンダーソン(コントラルト) |
CD5「シューベルト&シューマン歌曲集(1950年)」
シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~愛の使い
シューベルト:魔王 D.328
シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~セレナード
シューベルト:糸をつむぐグレートヒェン
D.118
シューベルト:死と乙女 D.531
シューベルト:ます D.550
シューベルト:アヴェ・マリア D.839
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795~どこへ-
シューベルト:「白鳥の歌」D.957~すみか
シューベルト:テクラ、霊の声 D.595
シューベルト:無限なるものに D.291
シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」 Op.42
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1950年1月4,18日、5月9,10日、3月29,30日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#2 |
CD6「黒人霊歌集(1952年、1947年)」
深い川
もの皆は主のみ手に
流れよ、ヨルダン川よ!
行け、モーセ
十字架
時には母のない子のように
友よ糧を分けよう
わたしの父の家には、住居がたくさんある
聖霊を感じるたびに
If He Change My Name
おお、何という美しい都
誰も知らない私の悩み
小羊たちの鳴声を聴き給え
主よ、何という朝
あなたもそこにいたのか
On Ma Journey
De Gospel Train
すぐにこの世の苦しみは終わる
Sinner, Please Doan Let Dis Harves' Pass
すべて神の子は
Ride On, King Jesus
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1952年5月14日、1947年5月5-7日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#2 & 6 |
CD7「ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」抜粋(1955年、1950年)」
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より
前奏曲
「あなたに微笑んでいる人生には」
「地獄の王よ、とく来たれ」
「ここは恐ろしい野原・・・乾いた茎から得られるの」
「私があなたと一緒だ」
「私を愛し、私を愛する」
「私は死にましょう」
「立て! お前の息子はあそこだ」
「たぶん彼女は家に着いて・・・私があなたを失わなければならなくても」
「知りたいのだね」
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
ジャン・ピアース(テノール)
ロバータ・ピータース(ソプラノ)
レナード・ウォーレン(バリトン)
ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団
録音:1955年1月9日 ニューヨーク、マンハッタン・センター
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」~「もしもまだ私を愛しているなら・・・私は疲れてしまった」
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
ジャン・ピアース(テノール)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮、RCAビクター交響楽団
録音:1950年12月19日 ニューヨーク、マンハッタン・センター |
CD8「黒人霊歌集(1961年 ステレオ)」
もの皆は主のみ手に
かくれ家もなく
イエスとともに行きたい
雨だったのか
天国に行く途中
広い川だったのか
私の心は神にやすらい
主よ、許したまえ
時には母のない子のように
主にすがれ
名前を汚すのか
素晴らしい朝
失った羊を見つけて
私はヨルダン川のほとりに立った
星を見よ
すべて神の子は
かわいそうなわたし
ピーター、鐘を鳴らせ
足どりも重く
つらい試練
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1961年8月28-31日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール |
CD9「クリスマス曲集(1962年 ステレオ/1951年)」
おめでとうクリスマス
きよしこの夜
ひいらぎかざろう
天使の歌
まきびとひつじを
シューベルト:アヴェ・マリア D.839
世の人忘るな
天なる神にはみ栄えあれ
ジョイ・トゥ・ザ・ワールド
おお、いとも聖なるお方
ジングルベル
飼い葉の桶で
クリスマスの12日間
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
ロバート・ラッセル・ベネット指揮、RCAビクター交響楽団&合唱団
録音:1962年4月25日~5月12日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール
きよしこの夜
ああベツレヘムよ
神のみ子は今宵しも
まきびとひつじを
天には栄え
さやかに星はきらめき(オー・ホーリー・ナイト)
天使の歌
ハレルヤ
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1951年1月19日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#2 |
CD10「シューベルト、シューマン、ブラームス、R.シュトラウス、ハイドン歌曲集(1939~1945年)」
ハイドン:田園歌 Hob.XXVIa:27
ハイドン:彼女は決して恋について離さない
XXVIa:34
シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~影法師
シューベルト:若者と死 D.545
シューマン:ミルテの花 Op.25~くるみの木
シューマン:ひそやかな涙 Op.35-10
R.シュトラウス:明日 Op.27-4
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1945年4月10,11日、1947年12月16日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#2 & 6
ブラームス:お前の青い瞳 Op.59-8
ブラームス:鍛冶屋 Op.19-4
ブラームス:5つの歌 Op.105~第2曲:まどろみはますます浅く
ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
録音:1939年1月8日 フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック
ブラームス:2つの歌曲 Op.91
フランツ・ルップ(ピアノ)
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)
録音:1941年6月30日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ
#2
ブラームス:真珠の首飾り Op.57-7
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1941年9月8日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール
マリアン・アンダーソン(コントラルト) |
CD11「夕べの歌(1964年 ステレオ)」
ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌
Op.55-4
Trad:春の日の花と輝く
Trad:All Through the Night
ハルフダン・シェルルフ:Last Night Op3-2
ジョナサン・E・スピルマン:アフトンの川流れ
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」~夕べの祈り
Trad:故郷の空
コロネル・メリッシュ:君が眼にて酒を汲めよ
Trad:ロッホ・ローモンド
ジェームズ・ライナム・モロイ:なつかしき愛の歌
ジョン・ダグラス・スコット夫人:アニー・ローリー
ブラームス:子守歌 Op.49-4
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(チェンバロ)
ロバート・ラッセル・ベネット指揮、室内管弦楽団
録音:1964年2月21,22日、4月14-30日、5月25-27日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール |
CD12「フェアウエル・リサイタル・ライヴ(1964年)」
ヘンデル:歌劇「シピオーネ」 HWV.20~Hear
Me! Ye Winds and Waves
ヘンデル:歌劇「ペルシャ王シロエ」 HWV.24~Ch'io
mai vi possa
ハイドン:精霊の歌 Hob.XXVIa:41
ハイドン:田園曲 Hob.XXVIa:27
シューベルト:ズライカI「吹き通うものの気配は」
D.720
シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~愛の使い/影法師
シューベルト:魔王 D.328
バーバー:夜想曲 Op.13-4
ハワード・スワンソン:ニグロと河
Trad:農場の少年
ロジャー・クィルター:吹けよ、吹け、冬の風よ
Trad:共にパンを分け合おう
Trad:おお、何という美しい都
Trad:小羊たちの鳴声を聴き給え
Trad:馬を進めよ王イエス
Trad:Done Foun' My Los' Sheep
Trad:主よ、ためらってはいられない
Trad:Le's Have a Union
Trad:He's Got the Whole World in His Hands
アンコール・スピーチ
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795~苛立ち
アンコール・スピーチ
Trad:すべて神の子は
シューベルト:アヴェ・マリア D.839
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1964年10月24日 ワシントンD.C.、コンスティテューション・ホール(ライヴ) |
CD13「黒人霊歌集(1964年 ステレオ)」
イントロダクション
おお、天国こそ美しい場所
主よ、どうしてここへ来たのでしょう
祈りこそ天国への鍵
主は悩みを取り除かれん
共に行かん
死ぬまで歌おう
祈りこそ永遠の生命
嵐に立ち向かい
あざけられた私
神の御国へ
オー・グローリー!
歌い続けよう~進め、主イエス
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
ジョン・モットレイ(ピアノ)
録音:1964年9月24,26,28-30日、10月6日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール |
CD14「シューベルト、ブラームス歌曲集(1966年)」
シューベルト:「白鳥の歌」 D.957 ~愛の使い
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795
~苛立ち
シューベルト:死と乙女 D.531
シューベルト:ます D.550
シューベルト:音楽に寄せて D.547
シューベルト:ズライカI「吹き通うものの気配は」
D.720
シューベルト:糸をつむぐグレートヒェン
D.118
シューベルト:子守歌 D.498
シューベルト:魔王 D.328
シューベルト:野ばら D.257
ブラームス:永遠の愛について Op.43-1
ブラームス:便り Op.47-1
ブラームス:甲斐なきセレナーデ Op.84-4
ブラームス:鍛冶屋 Op.19-4
ブラームス:お前の青い瞳 Op.59-8
マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1966年 ニューヨーク、ウエブスター・ホール
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CD15「フィラデルフィアのレディ」(オーディオ・ドキュメンタリー)
エドワード・R・マローのナレーションによるテレビ番組「See
It Now」(1957年12月30日初放送)からのサウンド・トラック。
1957年9~11月までのマリアン・アンダーソンのアジア・ツアーを記録したものです。 |
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『ビヨンド・ザ・ミュージック~RCAビクター録音全集』は、メトロポリタン歌劇場のステージに初めて立った黒人コントラルト歌手、マリアン・アンダーソン[1897-1993]の生誕125年を記念するCD15枚組のトリビュート・セットです。
1939年4月9日、イースターの日曜日、ワシントンのリンカーン記念館のそばで行われた野外コンサートに集った7万5千人の聴衆の前で、黒人であるという理由で同じワシントンのコンスティテューション・ホールでのコンサート開催を拒否されたアンダーソンが『My
Country, 'Tis of Thee』を歌い始めた時、アメリカに新しい歴史が刻まれました。
近隣の人々によって発見された「フィラデルフィアのレディ」の歌声は、アメリカ国内はもちろんのこと、ヨーロッパやアジアにまで届き、歴代の大統領や世界各国の王族の前でも披露され、アメリカ大統領自由勲章を授与されました。指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニは「100年に1度しか聞くことができない素晴しい声」と語っています。アンダーソンはその威厳と勇気、そして人間の平等についての堅固な信念によって、アメリカの市民運動を支えるアイコン的存在となったのです。
この15枚組セットは、アンダーソンがアコースティック時代の1924年から引退後の1966年にかけてRCAビクターに残した全録音を初めて集大成したもので、その多くが今回初めてCD化される音源(72曲分、そのうち9曲が未発売録音)です。
SP時代のディスク録音は金属原盤および良好な市販盤、モノラルおよびステレオのオリジナル・マスターテープから24bit/
96kHzで細心の注意を払ってリマスターされており、マスタリングは何回もグラミー賞を受賞しているアンドレアス・K・マイヤーとジェニファー・ナルセンが手掛けています。
1964年10月24日、ワシントンのコンスティテューション・ホールでの引退コンサートの全曲が発売されるのは今回が初めてです。
15枚はほぼ録音年代順・ジャンル別に並べられており、アンダーソンのトレードマークだった黒人霊歌のさまざまな時代の録音のほか、バッハやヘンデルのバロック・アリア集、シューベルト、シューマン、ブラームス、R.シュトラウスの歌曲、フリッツ・ライナーやピエール・モントゥーら当代随一の指揮者と共演したオーケストラ伴奏の声楽曲、そしてアンダーソン後半生のモニュメントともなったメトの『仮面舞踏会』出演を記念する形で録音された同曲のハイライト盤(ディミトリ・ミトロプーロス指揮)など、アンダーソンの重要な足跡を実際の音として辿ることのできる貴重なコレクションです。
パッケージはLPサイズのハードカバー・ブック仕様で、本文はオールカラー228ページ、ディスクはブック内のスリーヴページに収納されています(ディスクのレーベルは発売時のデザイン仕様)。
ライナーノーツは、マリアン・アンダーソンの評伝『The
Sound of Freedom』の著者、アメリカの歴史家レイモンド・アースノーによる新しいエッセイで、ペンシルヴァニア大学のマリアン・アンダーソン資料室の協力を得て、多数の貴重な未発表写真やRCAのレーベルコピーや書簡などの資料、録音データを完備したトラックリスト、セッション毎の詳細なディスコグラフィが含まれています。
・LPサイズのハードカバー・ブック
・本文はオールカラー228ページ
・ディスクはブック内のスリーヴページに収納(レーベルは発売時のデザイン仕様)
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<映像>

8/19(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
CANTALOUPE
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マイケル・ハリソン(1972-):Seven Sacred Names
7つの神聖な名前
1. Kalim カリム - プロローグ
2. Hayy ハイー - Revealing the Tones トーンを明らかに
3. Alim アリム -
Polyphonic Raga Malkauns ポリフォニックなラーガ・マルカウンス
4. Qadr カドル -
Etude in Raga Bhimpalasi ラーガ・ビーンパラシによる練習曲
5. Mureed ムレード
6. Sami サミ
The Acoustic Constellation アコースティック・コンステレーション
7. Basir バジール
8. Kalim カリム - エピローグ |
マイケル・ハリソン
(ピアノ、シュルティ・ボックス、
ハーモニック・ピアノ)
ティム・フェイン(ヴァイオリン)‛&1、5、8
ケイレブ・バーハンズ(ヴィオラ)‛&1、3、4、8
アシュリー・バスゲート(チェロ)‛&1、8
イーナ・フィリップ(ヴォーカル)‛&3
ペイトン・マクドナルド(ヴォーカル‛&3/電子楽器‛&4)
リトヴィク・ヤパルパルヴィ(タブラ)‛&4
ルームフル・オブ・ティース
(ヴォーカル・アンサンブル)‛&6 |
録音 2019年10月-2021年3月
ニューヨークを拠点にピアニスト、作曲家として活躍するマイケル・ハリソンの最新作。
「7つの神聖な名前」と題されたこのアルバムは、天体物理学者で現代イスラム教神秘主義者のW.H.Gebelの著書「Nature'sHidden
Dimension」にインスパイアされた作品で、スーフィズムの宇宙観によれば「7つの神聖な名前」は「真の自己への目覚め」を語るもの。
エレクトロニックとアコースティックがまじりあったサウンドで微妙に変化しつつゆったりと流れる、時間感覚を麻痺させて瞑想的に誘うような音楽を創
り上げています。
若いころから北インドの古典音楽に興味を抱いていたハリソンは、パンディット・プランナートに師事し北インド古典声楽を学び、この「7つの神聖な名前」にもその要素が生かされました。
またオクターヴが24音で構成され、四分音も演奏できる「ハーモニック・ピアノ」を設計、製造したことでも知られ、この作品でも楽器の響きが生かされています。
アルバムにはグラミー賞を受賞したヴォーカル・アンサンブル「ルームフル・オブ・ティース」をはじめ、タブラ奏者リトヴィク・ヤパルパルヴィやヴァイオリニスト、ティム・フェインら多くのアーティストが参加しています。

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COL LEGNO
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チェン・シャオヨン(1955- ):Qian & Yan
1. Wasserzeichen (2009/15)/2. Yang Shen
(2002)/3. DUI and HUA (2018)/
4. Speechlessness, Clearness and Ease (2004)/5.
Qian & Yan (2008/10) |
E-MEX アンサンブル
【メンバー】
エヴェリン・デーゲン(フルート)、ヨアヒム・シュトリーペンス(クラリネット)、
リケ・フイ(トランペット)、クリストファー・ヴェドル(ホルン)、ブルース・コリングス(トロンボーン)、
カリーナ・コラロヴァ(ヴァイオリン)、コンラッド・フォン・ケールン(ヴィオラ)、
ブルカルト・ツェラー(チェロ)、ジョン・エックハルト(コントラバス)、ペテリ・ウォリス(アコーディオン)、
マイケル・パットマン(パーカッション)、マルティン・フォン・デア・ハイト(ピアノ)
チャイ・ファウンド・ミュージック・ワークショップ
【メンバー】
WU Chung-Hsien(笛)、HUANG Lung-Yi(笙)、LIN
Hui-Kuan(琵琶)、YEH Jiuan-Reng(箏)、
TU Ming-Hui(阮咸)、HUANG Chen-Ming(二胡)、LI
Tsai-Ling(揚琴)、CHEN Wen-Ting(中国パーカッション) |
録音 2018年9月24-27日 DLF Köln(ドイツ)
中国で生まれ、北京中央音楽院で作曲を学び、1985年にドイツに移住、ハンブルク音楽アカデミーでジェルジ・リゲティに師事した作曲家チェン・シャオヨンの作品集。
作曲のプロセスを音のコミュニケーションとみなす彼は、いつも予想外の音を生み出していますが、このアルバムでも西洋音楽の楽器と中国伝統楽器の響きを融合させる試みによる、斬新なサウンドスケープを創り上げています。
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ヴォルフガング・ミッテラー(1958-):temp tracks |
ヴォルフガング・ミッテラー(アレンジ) |
1. temp/2. temper/3. tempera/4. temperament/5.
temperance/6. temperate/
7. temperateness/8. temperature/9. tempest/10.
templar/11. template/12. temple/
13. tempo/14. temporal/15. temporariness/16.
temporary/17. temporize/18. temporizer/
19. tempt/20. temptation/21. tonal/22.
tonality/23. tone/24. tone down/25. tone
up/
26. toneless/27. tonepad/28. tonepoem/29.
toner/30. tongs/31. tongue/
32. tonguetied/33. tongue twister/34.
tonic/35. tonic chord/36. tonicity/37.
tonight |
ヴォルフガング・ミッテラーは世界中のオーケストラ、アンサンブル、歌劇場から作品を依頼される作曲家の一人。
彼が手掛けた、2020年のザルツブルク音楽祭オープニングで演奏された演劇「イェーダーマン」の音楽も大喝采を浴びました。
このアルバムはオーストリア映画音楽賞(Austrian
Film Award)を2回受賞した「temptracks」を収録したもの。
正式なサウンド・トラックが届く前の映画に一次的に(temp)使われる音楽として使用できるように、1分から3分程度のさまざまな情景に沿う音が37作集められており、まるでサンプリングのように次々と現れる響きは聴き手の想像力を刺激します。
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<メジャー・レーベル>
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ERATO
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ジョルジュ・シフラ/スタジオ録音全集 1956-1986
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9029672924
(41CD)
\14500→\12990 |
ジョルジュ・シフラ(1921-1994)は1921年にブダペスト生まれ。5歳のときから酒場やサーカスで即興演奏していたといいます。
その後ブダペストのフランツ・リスト音楽院に入学し、エルネー・ドホナーニらに師事。ソ連軍支配下のハンガリーから脱出失敗により、1950年から3年間投獄、懲役刑に服すこととなります。1956年に再審理の末ウィーン行きを許され、ロンドン、パリへとたどり着きます。
この記念ボックス・セットには、2008年に没15年として発売されたボックス同様、1956年にパリに到着したときにリリースされた最初の25cm
LPから、1986年のサンリス礼拝堂での最後のセッションまで、EMIとフィリップスへのすべてのスタジオ・レコーディングがまとめられています。
この30年間は、一貫して多様でスリリングなレパートリー、主にリストとショパンによって占められる多大な演奏だけでなく、彼の習熟、想像力、音楽性を証明する見事な即興、編曲、パラフレーズもカバーしています。
2008年にリリースされたフランスのアーカイブからのテスト録音に加えて、今回のこのコレクションには新たに、1967年にNHKスタジオで放送用として録音されたリサイタルと、1957年のジュリーニ指揮での『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番』のライヴ録音の正式リリース音源が含まれています。
またオリジナルのLPアートワークで描かれたプリントウォレット(紙ジャケ)で提供されており、今回もファン必携の豪華な内容となっています。
なおこの発売のための新規リマスターは行っていませんが、最新デジタル機器によるマスタリングが行われており、できるだけマスターに近い音の再現を試みております。
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ジョルジュ・シフラ/スタジオ録音全集 1956-1986(41CD)
CD1
シフラ:インプロヴィゼーションとトランスクリプション
1. 剣の舞(ハチャトゥリアン『ガイーヌ』)
2. 熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
3. 踊り(ロッシーニ)
4. ウィリアム・テルの主題によるインプロヴィゼーション(ロッシーニ)
5. 悲しきワルツ(フォン・ヴェチェイ)
6. トリッチ=トラッチ・ポルカ(J.シュトラウス)
7. ヨハン・シュトラウスの思い出
8. 美しく青きドナウ(J.シュトラウス)
9. ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)
10. ルーマニア幻想曲(ジプシー風の2つの民謡によるインプロヴィゼーション)
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 18.XI.1956(1,2,5-10),
3.VII.1959(3), 24.X.1957(4)
CD2
リスト:トランスクリプションとパラフレーズ
1. エフゲニ・オネーギンのポロネーズ(チャイコフスキー)
S.429
2. リゴレット(ヴェルディ) S.434
3. ブラヴーラのタランテラ(オーベール) S.386
4. ファウストのワルツ(グノー) S.407
5. 結婚行進曲と妖精の踊り(メンデルスゾーン)
S.410
6. タンホイザー(ワーグナー) S.442
7. 夜うぐいす(アリャビエフ) S.250
8. ラ・カンパネラ S.140
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Theatre Fontaine & Salle Wagram,
Paris, 27.XII.1956(1),
Salle Wagram, VII.1959(2),5.I.1958(3,4),
24.I.1959(5),
22.VII.1959(6), VI.1958(7), 30.VII.1959(8)
CD3
リスト:
1-10. ハンガリー狂詩曲 S.244 第1番~第10番
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 24.VI & 12.XI.1957(1,4,7,8),
31.X.1957(3,5,9,10); Budapest
CD4
リスト:
1-5. ハンガリー狂詩曲 S.244 第11番~第15番
6. スペイン狂詩曲 S.254
7. エステ荘の噴水 S.163
8. 忘れられたワルツ 嬰ヘ長調 S.215
9. 即興的ワルツ S.213
10. 愛の夢第3番 S.541
11. 半音階的大ギャロップ S.219
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 2, 9.XII.1957(1,2),
25.II.1958(4),
30.V.1958(5), 23.II & 15.III.1957(7,8,10),
III-V.1957(9,11);
Budapest, Studio Hungaroton, 21.VIII.1956(3,6)
CD5
リスト:
1-12. 超絶技巧練習曲集 S.139(全12曲)
13. メフィスト・ワルツ第1番 S.126
14. 小人の踊り S.145-第2番
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, XI & XII.1957,
II, V & VI.1958(1-12); II, III.1957(13-14)
CD6
リスト:
1. 愛の夢第3番 S.541
2. 忘れられたワルツ 嬰ヘ長調 S.215
3. 即興的ワルツ S.213
4. 狩り S.140~第5番
5-6. 2つの演奏会用練習曲 S.145
7. ラ・カンパネラ S.140~第3番
8. バラード第2番 S.171
9. ポロネーズ第1番 S.223
10. ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 12.II, 31.V.1977,
17.III.1978(1-3,8,9), 26.II.1973(4),
6.X.1970(5),20.IX.1969(6,7); Paris, Studio
Barclay Hoche, 30.I.1968(10)
CD7
1-11. リスト:ハンガリー狂詩曲 S.244 第1番~第11番
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 10-11.I, 21-22.III.1972;
17.II.1973;
15.II, 17.VI, 18, 24.XI.1974; 14.I,26-27.II,
14.III, 10.VII.1975
CD8
リスト:
1-7. ハンガリー狂詩曲 S.244 第12番~第16番、第19番
7. 2つの伝説 S.175~小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
8. 詩的で宗教的な調べ S.173~葬送曲
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 10-11.I, 21-22.III.1972;
17.II.1973, 15.II,
17.VI, 18, 24.XI.1974, 14.I,26-27.II, 14.III,
10.VII.1975(1-6); II & III.1977(7);
X.1970(8)
CD9
リスト:巡礼の年
1-9. 第1年『スイス』 S.160(全9曲)
10-15. 第2年『イタリア』 S.161 第1番~第6番
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 25.IX, 22-23.XII.1975
CD10
リスト:巡礼の年
1. 第2年『イタリア』 S.161~第7番
2-4. 第2年補遺『ヴェネツィアとナポリ』 S.162(全3曲)
5-11. 第3年 S.163(全7曲)
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Studios Barclay Hoche, Paris, 30.I.1968(1);
Salle Wagram, Paris, 7-8.I.1976(2-11)
CD11
リスト:
1. メフィスト・ワルツ第1番 S.126
2. 巡礼の年 第3年 S.163~エステ荘の噴水
3. 即興的ワルツ S.213
4. ワルツ・カプリス第6番 S.427
5. 2つの伝説 S.175~水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ
6. 雪かき S.139-12
7. 回想 S.139-9
8. ガウデアームス・イギトゥール S.240
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, V.1985
& II.1986
CD12
リスト:
1. ポロネーズ第2番 S.223
2. ペトラルカのソネット123番 S.161
3-4. B.A.C.Hの名による幻想曲とフーガ S.529
5. ため息 S.144
6. タランテラ S.162
7. 軽やかさ S.144
8. 水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ S.175
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Studio des Dames, Paris, 1.I.1963
音源:Universal Music(Philips)
CD13
ショパン:
1-14. 14のワルツ集
15. 夜想曲 第8番変ニ長調 Op.27-2
16. 子守歌 変ニ長調 Op.57
17. スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Studio des Dames, Paris, 1962(1-14),
29.I.1963(15-17)
音源:Universal Music(Philips)
CD14
ショパン:
1-19. 19のワルツ集
20. 即興曲 第2番嬰ヘ長調 Op.36
21. 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
22. 練習曲 変イ長調 Op.25-1
23. 即興曲 第1番変イ長調 Op.2
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 15, 24.II, 31.V.1977
et 22.XI.1978(1-19);
II, VI & X.1974(20-22); 17.VII.1974(23)
CD15
ショパン:
1. ポロネーズ 変イ長調 Op.53『英雄』
2. ポロネーズ イ長調 Op.40-1『軍隊』
3. ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
4. ポロネーズ 嬰ヘ短調 Op.44
5. 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
6. ボレロ 変イ長調 Op.19
7. タランテラ 変イ長調 Op.43
8. 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
2つのポーランドの歌(リスト編)
9. 乙女の願い
10. 私のいとしい人
11. ポロネーズ イ長調 Op.40-1『軍隊』
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Theatre des Champs-Elysees, Paris,
18, 20.IV, 24-25.V, 16.VII & 9, 30.XI.1973(1-5);
Salle Wagram, 17.VI, 9.X & 22.XI.1974,
11.I, 15, 27.II.1975(6-10), 20.IX.1969(11)
CD16
ショパン:
1. 即興曲 第1番変イ長調 Op.29
2. 即興曲 第2番嬰ヘ長調 Op.36
3. 即興曲 第3番変ト長調 Op.51
4. 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
5-8. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
9-12. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 17.VI, 9-10 &
22.XI.1974, 14.I, 15 & 27.III.1975(1-4);
16-24.II, 31.V.1977 & 22.XI.1978(5-12)
CD17
ショパン:
1-3. ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
4. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
変ホ長調 Op.22
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
マニュエル・ロザンタール指揮、フランス国立放送管弦楽団
録音:Maison de la Radio, Paris, 3 &
8.IV.1963(1-4)
5. ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 Op.26-1
6. ポロネーズ第2番 変ホ短調 Op.26-2
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Studio des Dames, Paris, 3.I.1963(5-6)
音源:Universal Music(Philips)
CD18
ショパン:
1-3. ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ歌劇場国立管弦楽団
録音:Salle Garnier, Monte Carlo, 16.VI.1976(1-3)
4. 練習曲 変イ長調 Op.25-1
5. 練習曲 ホ長調 Op.10-3
6. 練習曲 変イ長調 Op.10-10
7. 練習曲 ヘ短調 Op.25-2
8. ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
9. 即興曲 第1番変イ長調 Op.29
10. 幻想曲 ヘ短調 Op.49
11. バラード 第4番ヘ短調 Op.52
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 5.III.1973, 17.VI
& X.1974(4-6);
20.IX.1969(7,10); 14.II.1974(8); 21.II.1968(9);
14.III, 17.IV.1968(11)
CD19
ショパン:
1-12. 練習曲集 Op.10(全12曲)
13-24. 練習曲集 Op.25(全12曲)
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Studio des Dames, Paris, IV & V.1962
音源:Universal Music(Philips)
CD20
ショパン:
1. ポロネーズ イ長調 Op.40-1『軍隊』
2. ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
3. ポロネーズ 嬰ヘ短調 Op.44
4. ポロネーズ 変イ長調 Op.53『英雄』
5. バラード 第4番ヘ短調 Op.52
6. 即興曲 第3番変ト長調 Op.51
7-10. ピアノ・ソナタ第2番変ト短調 Op.35
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Studio des Dames, Paris, 3.I.1963(1-4);
29.I.1963(5-10)
音源:Universal Music(Philips)
CD21
モーツァルト:
1-3. ピアノ・ソナタ第8番 イ短調K.310
ベートーヴェン:
4-5. ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.54
6. 『ゴッド・セイヴ・ザ・キング』による変奏曲ハ長調
WoO.78
7. ヴラニツキーのバレエ『森の乙女』のロシア舞曲による12の変奏曲イ長調
WoO.71
8. 32の変奏曲ハ短調 WoO.80
9. ポロネーズ ハ長調 Op.89
10. ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Theatre Fontaine, Paris, 6.XII.1956
et 4.I(1-3)
; Salle Wagram, Paris, 24.VI.1957,14.I.1958(4-6),
15.II & 13.VI.1958(7), 19.XII.1957(8),
16.II.1956(9), 25.II.1958(10)
CD22
ベートーヴェン:
1-3. ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13『悲愴』
4-6. ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14
7-10. ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26
11-13. ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 17.IV.1968(1-3),
IV-VI.1968(4-6, 11-13);
Studio Barclay Hoche, Paris, 30.I.1965(7-10)
CD23
ベートーヴェン:
1-3. ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』
4-6. ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Studio Barclay Hoche, Paris, 30.I.1965
|
CD24
シューマン:
1-20. 謝肉祭 Op.9
21-28. 幻想小曲集 Op.12
29-33. ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, IV.1957(1-20),
6 & 23.XII.1956 & 4.I.1957(21-28),
6.VI & 2.XII.1958(29-33)
CD25
シューマン:
1. トッカータ ハ長調 Op.7
2-17. 交響的練習曲 Op.13
18. ノヴェレッテ第8番嬰ヘ短調 Op.21
19-38. 謝肉祭 Op.9
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 19-21.XII.1960(1-17),
21.II, 14.III.1968(18-38)
CD26
1. リュリ:ロンドー形式によるガヴォット
2. クレブス:ブーレー変ホ長調
3-4. D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159/ソナタ
イ長調 K.113
5. C.P.E.バッハ:アンダンティーノ ロ短調
6. ダカン:かっこう
7. F.クープラン:ティクートクーショック(オリーヴしぼり機)
8. ラモー:タンブーラン
9. ベートーヴェン:エリーゼのために
10. シューベルト/タウジヒ編:軍隊行進曲
ニ長調 D.733
11. フンメル:ロンド 変ホ長調 Op.11
メンデルスゾーン:
12. スケルツォ ホ短調 Op.16
13. 紡ぎ歌 Op.67-4
14. 春の歌
ショパン:
15. 夜想曲 第2番変ホ長調 Op.9-2
16. ワルツ 第6番変ニ長調 Op.64-1
17. 練習曲 ホ長調 Op.10-3
18. 前奏曲 変ロ短調 Op.28-16
19. ブラームス:ワルツ 変イ長調 Op.39-15
20. シューマン:トロイメライ
21. グリーグ:蝶々 Op.43-1
22. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
23. ファリァ:火祭りの踊り
24. ラフマニノフ:前奏曲ト短調
25. バラキレフ:イスラメイ
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Theatre Fontaine & Salle Wagram,
Paris, 6, 18.XII.1956(1-7);
Salle Wagram, 6.XII.1956 & XII.1957(11),
15.II.1961(12), 30.VII.1959(8,18,21),
27.VI.1958(16,17), 23.VI.1958(9,13,14,19,20,22),
21.XII.1960(10,15,24), 23.XII.1956, 15.V.1957(23,25)
CD27
1. ラモー:リゴードン
2. リュリ:ロンドー形式によるガヴォット
3-4. D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.96/ソナタ
ハ長調 K.159
5. F.クープラン:収穫をする人々
6. フンメル:ロンド・ファヴォリ
7. モーツァルト:トルコ行進曲
8. シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899-4
9. メンデルスゾーン/ラフマニノフ編:スケルツォ
10. ビゼー/ラフマニノフ編:メヌエット(アルルの女)
11. メンデルスゾーン:アンダンテとロンド・カプリチオーソ
ホ長調 Op.14
12-13. ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲
Op.35
14. メンデルスゾーン:アンダンテとロンド・カプリチオーソ
ホ長調 Op.14
15. ドホナニー:カプリッチョ(演奏会用練習曲)ヘ短調
Op.28
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Salle Wagram, Paris, 20.IX1969(1-8),
16.I.1971(9-10), 6.XII.1968(11), 26.II.1973(15)
Tokyo, 1968(12-14)
音源:Universal Music(東芝音楽工業:12-14)
CD28
バッハ/ブゾーニ編:
1-2. 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532
3. コラール『目覚めよ、と呼ぶ声あり』 BWV.645
4. コラール『汝のうちに喜びあり』 BWV.615
5. コラール『栄光の日は来たりぬ』 BWV.62
6-8. フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調
9. バラキレフ:イスラメイ
10. ドビュッシー:レントよりおそく
11. ドビュッシー:月の光
12-16. ラヴェル:水の戯れ/ソナチネ/トッカータ
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Tokyo, 1968(1-5); Comedie des Champs-Elysees,
Paris, 25.V.1964(6-8);
Salle Wagram, Paris, 6-7.X.1970(9, 16),
27.VI.1958(11),
25.V, 16.VII.1973(10, 12), 4-5.XII.1968(13-15)
音源:Universal Music(東芝音楽工業:1-5)
CD29
1. F.クープラン:フランス人気質(ドミノ)
2-3. ラモー:鳥のさえずり/タンブーラン
4-7. F.クープラン:謎の障壁(神秘的な障壁)/うなぎ/
髪の油(バンドリン)/ティクートクーショック(オリーヴしぼり機)
8-9. ラモー:エジプトの女/雌鳥
10-11. F.クープラン:蝶々/収穫をする人々
12. リュリ:ロンドー形式のガヴォット
13. ダカン:つばめ
14. ラモー:リゴードン
15. F.クープラン:小さな風車
16. ダカン:カッコウ
17-18. J.S.バッハ/ブゾーニ編:前奏曲とフーガ
ニ長調 BWV.532
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, 16.IV,
25-26.VI, 29.X.1981(1-16),
27.XI.1981(17, 18)
CD30
ショパン:
1-2. 2つの夜想曲 Op.9
3. スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
4-8. 5つの夜想曲 Op.10-3-5,10,12
9. 序奏と華麗なる変奏曲 Op.12
リスト:
10. ポロネーズ第2番ホ長調 S.223
11. 超絶技巧練習曲 第10番ヘ短調
12. サン=サーンス:ワルツ形式の練習曲変ニ長調
Op.52-6
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, 24-27.XI.1981
CD31
シューベルト:
1. 即興曲 変イ長調 D.899
2. 即興曲 ヘ短調 D.935
ブラームス/シフラ編:
3-17. ハンガリー舞曲集~第1-6,8-10,12,13,16,17,19,21番
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, 24.XI.1981(1-2),
7,8,12.I, 12.V.1982, 7.II, 6,9.IX.1983(3-17)
CD32
リスト:
1-4. ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
5-10. ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
11. ハンガリー幻想曲ヘ長調 S.123
12. 死の舞踏 S.126
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、パリ管弦楽団
録音:Salle Wagram, Paris, 4.IV.1969(1-4),
21.III.1969(5-10),
24.VI.1968(11), 25.IX.1968(12)
CD33
リスト:
1-4. ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
5-10. ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
11. ハンガリー幻想曲ヘ長調 S.123
12. 死の舞踏 S.126
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団
録音:Kingsway Hall, London, I.1961(1-4),
4-5.VII.1958(5-10);
Abbey Road Studio No. 1, London, 14-15.II.1964(11,12)
CD34
1-4. リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
5. リスト:ハンガリー幻想曲ヘ長調 S.123
6-8. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調
Op.23
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ピエール・デルヴォー指揮、フランス国立放送管弦楽団
録音:Salle Wagram, Paris, 28-29. I, 1.II.1957(1-5),
6, 12 & 16.IV.1957(6-8)
CD35
1-3. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調
Op.23
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団
録音:Kingsway Hall, London, 29 & 30.IX.1958
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調
Op.18
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音:Abbey Road Studio No. 1, London, 28-29.X.1970
CD36
1. フランク:交響的変奏曲
2-4. グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団
録音:Abbey Road Studio No. 1, London, 13
& 14.I.1961(1);
Kingsway Hall, London, 4-5.VII.1958(2-4)
5. ウェーバー:コンチェルトシュテュック ヘ短調
Op.79
6. ショパン:クラコヴィアク ヘ長調 Op.14
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
録音:Salle Garnier, Monte Carlo, 23-25.V.1978(5-6)
CD37
1-3. ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、パリ管弦楽団
録音:Salle Wagram, Paris, 26.VI.1968
4-6. メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調
Op.25
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
録音:Salle Garnier, Monte Carlo, 23-25.V.1978
7. フランク:交響的変奏曲
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、ブダペスト交響楽団
録音:Salle Wagram, Paris, 10-11.IX.1969
CD38
1-3. グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
4-7. ブラームス/シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲第1番ト短調
Op.25
ジョルジュ・シフラ(ピアノ:1-3)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、ブダペスト交響楽団
録音:Salle Wagram, Paris, 9-10.IX.1969
CD39
1-3. ドビュッシー:『海』
4. ルーセル:『バッカスとアリアーヌ』第2組曲
Op.43
5. ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
録音時期:Salle Garnier, Monte Carlo, 14-15.VI.1977(1-3),
18-19.VI.1976(4), 13.VI.1977(5)
CD40:テスト録音とプライベート録音
1. リスト:即興的ワルツ S.213
2. シューマン:夕べに Op.12-1
シフラ:
3. 剣の舞 - 第1版
4. 剣の舞 - 第2版
5. 熊蜂の飛行
6. リスト:超絶技巧練習曲 第10番
7. シフラ:ヨハン・シュトラウスの思い出
8. J.S.バッハ/ブゾーニ編:トッカータとフーガ
ニ短調 BWV.565
9-11. ドビュッシー:ピアノのために
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:
Test recordings: Salle Wagram, Paris, December
1956(1-7)
Private recording: 5.VIII.1965(8), 5.VII.1974(9-11)
音源:G. Cziffra Collection(9-11)
CD41:正規初リリース音源
1. ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.53『英雄』
2. バラキレフ:イスラメイ
3. メンデルスゾーン:アンダンテとロンド・カプリチオーソ
ホ長調 Op.14
4. ショパン:即興曲 第3番変ト長調 Op.51
5. シューマン:トッカータ ハ長調 Op.7
6. リスト:即興的ワルツ S.213
7. リスト:超絶技巧練習曲集 S.139~第10番ヘ短調
8. ショパン:即興曲 第1番変イ長調 Op.2
9. ショパン:半音階的大ギャロップ S.219
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:NHK Studio, Tokyo, 2.VII.1967
10-12. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
変ロ短調 Op.23
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、フランス国立放送管弦楽団(10-12)
録音:Live, Theatre des Champs-Elysees, Paris,
11.IV.1957
13. 民謡:アヴィニョンの橋の上で
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:1977, Auditorium Franz Liszt, Senlis |
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<国内盤>
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東武レコーディングズ
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TBRQ 9006/07
(UHQCD 2枚組1枚価格)
¥2970 →\2790
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クレンペラーV.S.フィラデルフィア!
1962年10月19日ライヴ(ステレオ)
「田園」+「英雄」
(1)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
(2)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
*ダグ・ハマーショルドの思い出に捧ぐ |
オットー・クレンペラー(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団 |
クレンペラーV.S.フィラデルフィア1962年ステレオ・ライヴ!!ヘビープログラム「田園」+「英雄」 UHQCD2枚組1枚価格!
[演奏タイミング](1)[14:03][13:53][7:00][3:46][9:34] (2)[16:28][16:26][6:45][13:06]
録音:1962年10月19日アカデミー・オヴ・ミュージック,ライヴ録音(ステレオ)
良好なステレオ録音でリリースのクレンペラー+フィラデルフィアの正規盤シリーズ。
肝心のオール・ベートーヴェン・プログラムについては、オーケストラ・アーカイヴの音源に難があり、商品化が見送られておりました。
本年ついに良好な音源をペンシルバニア大学にて発見!これで3プログラムが全て揃いました。
クレンペラーはそもそもストコフスキーの後任と目されていたのにそれが破談となったためにオーマンディとは深い確執がありました。
1935年の登壇後27年振りのフィラデルフィア客演が決まった際には新聞でも大きく取り上げられ大ニュースとなりました。
ヴァイオリンは、左右両翼。低弦左サイドの古典型オーケストラ配置。強烈な遅いテンポで繰り広げられるシリアスなベートーヴェン。
超デッドなホール故に輪郭がはっきりし、緊張感の途切れがありません。
オーケストラの個性が強く、金管の華やかさや木管の巧さは特筆もの。巨匠はこの時一か月以上アメリカに滞在し、フィラデルフィアのみならず、ニューヨーク、ワシントンDC、ボルティモアへも巡演しました。
そしてこれが最後のアメリカ訪問となりました。
「英雄」はこの前年に飛行機墜落で命を落とした国連事務総長ダグ・ハマーショルドに捧げられております。万感胸に迫る名演です。
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ALM/コジマ録音
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ザラフィアンツ、久々の新譜
悲愴の時 |
エフゲニー・ザラフィアンツ(ピアノ) |
W.A.モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart
[1] 幻想曲 ニ短調 K.397 Fantasia in
D-minor K.397
[2] ロンド ニ長調 K.485 Rondo in D-major
K.485
L.v.ベートーヴェン Ludwig van Beehoven
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」 Piano
Sonata No.8 in C minor Op.13 'Pathetique'
[3] I. Grave – Allegro di molto
e con brio/
[4] II. Adagio cantabile/[5] III.
Rondo. Allegro
S.ラフマニノフ Sergei Rachmaninov
前奏曲集 Preludes
[6] 作品23 第4番 ニ長調 Op.23 No.4
in D major
[7] 作品23 第6番 変ホ長調 Op.23 No.6
in E-flat major
[8] 作品32 第10番 ロ短調 Op.32 No.10
in B minor
[9] 作品32 第12番 嬰ト短調 Op.32
No.12 in G-sharp minor
音の絵 Etudes-tableaux
[10] 作品33 第6番 変ホ長調 Op.33
No.6 in E-flat major
[11] 作品39 第5番 変ホ短調 Op.39
No.5 in E-flat minor
[12] 作品39 第7番 ハ短調 Op.39 No.7
in C minor |
深い思索の果てに、音は詩となって語り出す――ロシア・ピアニズムを継承し独自の劇性へと至るザラフィアンツ、唯一無二の表現
エフゲニー・ザラフィアンツ:
1959年ロシア共和国のノヴォシビルスクに生まれる。音楽家の両親のもとで育ち、6歳からピアノを父に学び、8歳からはモスクワ音楽院付属中央音楽学校でエレナ・ホヴェンに師事、幼少より天才的な才能を発揮し、1975年にはグネーシン音楽学校に進む。
しかし、青年の純粋さゆえに招いた不本意な出来事に遭い、南ウラルのオルスクへと移され、モスクワ音楽院への道が閉ざされるという悲劇を味わっている。
1979年にはオルスク音楽院を首席で卒業するが、一切の演奏活動の機会は与えられなかった。1980年ゴーリキー市のグリンカ音楽院に再入学、首席卒業後、大学院でも研鑚を重ねている。ここではイリヤ・フリートマンに師事。この間、全ロシアコンクール、ラフマニノフコンクール等で入賞し、ようやくロシア国内でのリサイタル、協奏曲の演奏会を行うようになったが、その素晴らしさが国外に伝えられることはなかった。
ザラフィアンツの名前がようやく人々に知られるようになったのは、1993年ポゴレリッチ国際コンクール(アメリカのカリフォルニア州パサデナ)で第2位入賞を果たしてからのことである。
以来住居はクロアチアに構え、ドイツや日本を中心に演奏活動を行っている。
日本には1997年秋以来度々来日し、東京をはじめ全国各地でコンサートや公開講座を行っている。2004年にロシア・フィルハーモニー交響楽団と、2005年にチェコ・プラハ管弦楽団と、2006年にザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団とそれぞれ共演したほか、室内楽の分野でも力量を発揮し、2007年にはザグレブ弦楽四重奏団とシューマン、ブラームスのピアノ五重奏でも絶賛を浴びた。
2006年より、ザグレブ国立音楽院講師に就任。レコーディングも活発に行っており、日本ではALM
RECORDS(コジマ録音)より19枚のCDをリリース。『レコード芸術』誌で特選盤に選ばれるなど、高い評価を受けている。さらに、NAXOSからも3枚のCDをリリースし、特にスクリャービン「前奏曲第1集」は、イギリス『グラモフォン』誌の月間ベスト10に選ばれるなど、常に注目を集めている。
2005年『音楽の友』誌にて「世界の注目されるピアニスト100人」に入るなど、ザラフィアンツの聴衆の魂を揺さぶる精神性の高い演奏は、毎回大きな感動を与え、熱烈なファンを増やし続けている。

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ALCD-8036~8039
(4CD)
¥5500
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藤岡幸夫×関西フィル
シベリウス 交響曲全集 & ヴァイオリン協奏曲 |
藤岡幸夫(指揮)
関西フィルハーモニー管弦楽団
岩谷祐之(ヴァイオリン) |
ジャン・シベリウス Jean Sibelius (1865-1957):
CD 1
交響曲第1番 ホ短調 作品39 Symphony
No.1 in E minor, Op.39 (1899, revised 1900)
[1] I. Andante, ma non troppo –
Allegro energico/
[2] II. Andante (ma non troppo lento)/[3]
III. Scherzo: Allegro/
[4] IV. Finale (quasi una Fantasia):
Andante – Allegro molto
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 Violin
Concerto in D minor, Op.47 (1904, revised
1905)
[5] I. Allegro moderato/[6] II.
Adagio di molto/[7] III. Allegro, ma non
tanto
CD 2
交響曲第2番 ニ長調 作品43 Symphony
No.2 in D major, Op.43 (1902)
[1] I. Allegretto/[2] II. Tempo
Andante, ma rubato/
[3] III. Vivacissimo/[4] IV. Finale:
Allegro moderato
交響曲第3番 ハ長調 作品52 Symphony
No.3 in C major, Op.52 (1907)
[5] I. Allegro moderato/[6] II.
Andantino con moto, quasi allegretto/
[7] III. Moderato – Allegro
(ma non tanto)
CD 3
交響曲第4番 イ短調 作品63 Symphony
No.4 in A minor, Op.63 (1911)
[1] I. Tempo molto moderato, quasi
adagio/
[2] II. Allegro molto vivace/[3]
III. Il tempo largo/[4] IV. Allegro
交響曲第5番 変ホ長調 作品82 Symphony
No.5 in E-flat major, Op.82 (1915, revised
1919)
[5] I. Tempo molto moderato –
Allegro moderato/
[6] II. Andante mosso, quasi allegretto/[7]
III. Allegro molto
CD 4
交響曲第6番 ニ短調 作品104 Symphony
No.6 in D minor, Op.104 (1923)
[1] I. Allegro molto moderato/[2]
II. Allegretto moderato/
[3] III. Poco vivace/[4] IV. Allegro
molto
交響曲第7番 ハ長調 作品105 Symphony
No.7 in C major, Op.105 (1924)
[5] Adagio –Un pochettino meno
adagio – Vivacissimo – Adagio
–
Allegro molto moderato –Vivace
– Presto – Adagio |
ALCD-8136~8139から変更(2021/8/25)
ライヴ録音
録音:
交響曲第1番:2018年6月21日 関西フィルハーモニー管弦楽団
第293回定期演奏会
交響曲第2番:2016年10月14日 関西フィルハーモニー管弦楽団
第278回定期演奏会
交響曲第3番:2013年2月27日 関西フィルハーモニー管弦楽団
第244回定期演奏会
交響曲第4番:2014年10月10日 関西フィルハーモニー管弦楽団
第260回定期演奏会
交響曲第5番:2017年10月19日 関西フィルハーモニー管弦楽団
第287回定期演奏会
交響曲第6番:2015年10月30日 関西フィルハーモニー管弦楽団
第269回定期演奏会
交響曲第7番:2012年2月3日 関西フィルハーモニー管弦楽団
第235回定期演奏会
ヴァイオリン協奏曲:2020年7月17日 関西フィルハーモニー管弦楽団
第312回定期演奏会
ザ・シンフォニー・ホール(大阪)
<関西フィル創立50周年記念>
藤岡幸夫×関西フィルのシベリウス・ツィクルスを一挙収録(2012~2020年
ザ・シンフォニーホール)
厳然たる理論と思考による絶対音楽として作曲されたシベリウスの独創的な交響曲たち。その根底には厳しい自己批判精神を持ち続けた作曲家の「強烈な感情がある」と藤岡幸夫は語る。
この激しく、優しく、虚飾の無い音楽を重要なレパートリーとして20年余を共に歩んだ藤岡と関西フィルによる、魂を込めた決定版ライヴを余すところ無く収録。2020年の関西フィル創立50周年を経た今、満を持して4枚組BOXリリース!
藤岡幸夫 SACHIO FUJIOKA:
関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者:
英国王立ノーザン音楽大学指揮科卒業。1994年「プロムス」にBBCフィルを指揮してデビュー以降、数多くの海外オーケストラに客演。2016年にはブリュッセルでA.デュメイ、V.アファナシエフと共演。2017年5月にはアイルランド国立交響楽団にマーラーの第5交響曲で客演、聴衆総立ちの大成功を収めた。
マンチェスター室内管弦楽団、日本フィルを経て、現在、関西フィル首席指揮者、東京シティ・フィル首席客演指揮者。毎年40公演以上を指揮し、2021年に22年目のシーズンを迎えた関西フィルとの一体感溢れる演奏は常に高い評価を得ている。
テレビ、ラジオへの出演も多く、番組の立ち上げに参画し、指揮・司会として関西フィルと共に出演中のBSテレビ東京「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜8:30~)は放送300回を超え、2021年10月に8年目のシーズンを迎える。東大阪市特別顧問。滋賀県長浜市PR大使(文化観光大使)。きょうと城陽応援大使。2020年12月、エッセイ集『音楽はお好きですか?』(敬文舎)を刊行。その続編も2021年内に刊行予定。
公益財団法人
関西フィルハーモニー管弦楽団 KANSAI PHILHARMONIC
ORCHESTRA:
1970年発足。2018年公益財団法人化。2020年楽団創立50周年。関西を代表する楽団の一つ。
世界的ヴァイオリニストでもあるオーギュスタン・デュメイは2008年より首席客演指揮者を務め、2011年より楽団初の音楽監督に就任。藤岡幸夫は2000年より正指揮者を務め、2007年より首席指揮者に就任。飯守泰次郎は2001年より常任指揮者を務め、2011年より桂冠名誉指揮者に就任。
2015年には東大阪市と「文化芸術のまち推進協定」を、2020年には門真市と「音楽と活気あふれるホームタウンパートナー協定」を結ぶなど、地元関西の人々や企業に育まれた楽団として地域密着を重視している。
2014年10月よりスタートしたBSテレビ東京の音楽番組「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜8:30~)に藤岡幸夫と共に出演中。2015年には、スイス・ドイツ・イタリアの3カ国5都市を巡る楽団初のヨーロッパツアーを開催し、各地で大きな注目を集めた。
岩谷祐之 SUKEYUKI IWATANI
関西フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター
1977年生まれ。4歳からヴァイオリンを始め、東京音楽大学附属高校にて久保陽子氏に師事。1999年第68回日本音楽コンクール第1位。2001年フランスへ留学。
2008年1月より関西フィル・コンサートマスターを務め、世代を代表するヴァイオリニストとして国内外で幅広く活躍している。これまでに、東儀祐二、五十嵐由紀子、久保陽子、エドワード・シュミーダー、ボリス・ギャリツキー、イヴリー・ギトリスの各氏に師事。平成24年度「咲くやこの花賞」(大阪市)を受賞。

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<LP>
YARLUNG RECORDS(LP)
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YR-944225
(LP)
¥5100
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Fire & Fancy
ディエゴ・スキッシ(1969-):Nene
1. I Jumping on the walls,Energico
2. II Dozing on hanger,Onirico,ritmico
ma non preciso
3. III Riding a mosquito,Scherzand
4. IV Oozing away,Con brio,nervosa/Calmo,Rubato
5. ダヴィド S.レフコヴィッツ(1964-): Ruminations |
シベリウス・ピアノ三重奏団
【メンバー】
ペッテリ・イーヴォネン(ヴァイオリン)
ユホ・ポーヨネン(ピアノ)
サムリ・ペルトネン(チェロ) |
録音 2016年3月30日 Samueli Theater at
Segerstrom Center for the Arts、カリフォルニア州(USA)/45RPM
180g LP
以前、2枚組CD(YR-52638)としてリリースされたシベリウス・ピアノ三重奏団のアルバムから、タンゴのリズムがはじけるアルゼンチンの作曲家ディエゴ・スキッシの手による「Nene」と、13世紀の偉大な詩人ジャラル・アド・ディン・ムハンマド・ルミにインスパイアされたダヴィド
S.レフコヴィッツの「Ruminations」の対照的な雰囲気を持つ2作品をLPレコードとして再発売いたします。
この2作品は初演時から聴衆の人気を獲得、またCDは「ラテン・グラミー賞」と「インターナショナル・クラシック・ミュージック・アワード」にノミネートされるほど高評価を受けています。
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YR-77609
(LP)
¥5100
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Ropes of Sand
1. ミシャ・ビゴス: Ropes of Sand
2. アンドルー・ノーマン: For Andrew
3. アンドルー・ボイル: Green Eyed Monster
4. ミシャ・ビゴス: Fields of Kurdistan
5. ミシャ・ビゴス: Finale |
ソフィスケーテッド・レディ・ジャズ・クァルテット |
録音 2013年10月24-26日 Brain and Creativity
Institute Cammilleri Hall at USC、カリフォルニア州(USA)
ショーティー・ロジャース・アンド・ヒズ・ジャイアンツを筆頭に、1950年代のアメリカ西海岸で一世を風靡した「ウェスト・コースト・ジャズ」のクールな伝統を継承するソフィスケーテッド・レディ・ジャズ・クァルテットのアルバム。
彼らのレパートリーのほとんどは、クァルテットのメンバーによって書かれており、どれも上品な風情を持っています。
またスタジオではなくコンサートホールで収録されたトラックは、どれも一切の編集を行わず「ライヴからテープへ」の完全なテイクであり、デジタル操作の助けを借りることをせず、新鮮な音が楽しめます。
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8/18(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ARS PRODUKTION
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代理店変更に伴い再紹介 |
ARS38190
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
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ヴィヴァルディ:四季
ヴィヴァルディ:《四季》 Op.8-1~4
テレマン:組曲《ドン・キホーテ》TWV55:G10 |
スザンネ・ブラニー(ヴァイオリン)
ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団
ヘルムート・ブラニー(指揮) |
シュターツカペレ・ドレスデンの精鋭たちが奏でるヴィヴァルディ&テレマン!
スザンネ・ブラニーはドレスデン出身のヴァイオリニスト。ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学を卒業後、
1990年にシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭のオーケストラでコンサートマスターに選ばれると、同年には世界最古のオーケストラの一つとしても知られる名門中の名門、シュターツカペレ・ドレスデンの第1ヴァイオリン奏者に就任。
ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団もそのシュターツカペレ・ドレスデンの主要メンバーで構成されており、ヘルムート・ブラニーのタクトの下その長い伝統を感じさせる格式高い演奏を披露しています。
※録音:2015年1月&5月(ドレスデン)
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ARS38191
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
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マルティヌー:
ピアノ三重奏と弦楽オーケストラのための協奏曲集
マルティヌー:
ピアノ三重奏と弦楽オーケストラのためのコンチェルティーノ
H.232
ピアノ三重奏と弦楽オーケストラのためのコンチェルティーノ
H.231
パルティータ《組曲第1番》 H.212 |
ストリオーニ三重奏団
インゴルシュタット・ジョージア室内管弦楽団
ルーベン・ガザリアン(指揮) |
これまでもARS Produktionレーベルからいくつかのアルバムをリリースしている、インゴルシュタット・ジョージア室内管弦楽団とその芸術監督、ルーベン・ガザリアンのコンビが贈るマルティヌー・アルバム。
本アルバムは2015年にインゴルシュタットで行われたライヴの模様を収録しており、2つのコンチェルティーノにはオランダを代表するピアノ・トリオであるストリオーニ三重奏団が参加しています。
※録音:2015年5月(インゴルシュタット)
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ARS38186
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
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ヘンデル&ヴィヴァルディ:協奏曲とアリア
ヘンデル:
歌劇《リナルド》序曲 HWV.7
トリオ・ソナタ ハ短調 HWV.386a
アリア《いったい、いつになったら》
アリア《風よ、暴風よ、貸したまえ》
アリア《私を泣かせてください》
ヴィヴァルディ:
2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調
RV.522
協奏曲 ト長調 RV.101
協奏曲 ニ長調 RV.92
ソナタ 変ロ長調 RV.45 |
アンサンブル・ロルナメント |
アンサンブル・ロルナメントはバーゼルで結成された、リコーダー、ヴァイオリン、チェロ、ハープシコードから成る4人組のアンサンブル。
数々の賞を受賞しており、ヨーロッパ各地で200回以上のコンサートを開いています。
本アルバムには彼らに加えてオーボエ、ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、テオルボの奏者が参加しています。
※録音:2014年9月(スイス)
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ARS38187
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
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昇りくる太陽よ ~ イタリアのコロラトゥーラ・アリア集
ニコロ・ヨンメッリ:歌劇《オリンピアーデ》より第1幕「わかってください」*
モーツァルト:おお、何と向こう見ずなアルバーチェ!...あの父親らしい抱擁に
KV.79, ベレニーチェに...昇る太陽
KV.70
トンマーゾ・トラエッタ:歌劇《アルミーダ》より「Io
non cerco」*、「Parto, ma lascio, o Dio」*
ジュゼッペ・サルティ:歌劇《見棄てられたディドーネ》より「理由もなく、報われず」*
モーツァルト:歌劇《ポントの王ミトリダーテ》
KV.87より第1幕「この魂脅かす運命より」
ニコロ・ピッチンニ:歌劇《チェッキーナ》より第1幕「怒った女の激しさよ」*世界初録音 |
シャルロッテ・シェーファー(ソプラノ)、
新デュッセルドルフ宮廷楽団、ミヒャエル・プライザー(指揮) |
モーツァルトやイタリアの作曲家によるアリア集。ニコロ・ヨンメッリやトンマーゾ・トラエッタ、ジュゼッペ・サルティの世界初録音作品も収録されています。
シャルロット・シェーファーは、ドイツ、イタリア、フランス、ラトビア、ハンガリー、スイスなど各地で活躍中。エッセン音楽大学でカウンターテナーのマルティン・ヴェルフェルに師事し、古楽系ソプラノとしてのキャリアも歩んでいる若き逸材です。
※録音:2017年7月(デュッセルドルフ)
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CPO
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ゲオルグ・フィリップ・テレマン(1681-1767):
ヴァイオリン協奏曲全集 第7集
1. 序曲(組曲) イ長調 TWV55:A8 -
独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
2. 協奏曲 ト長調 TWV51:G4 -
独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
3. 序曲(組曲) イ長調 TWV55:A4 -
独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために |
ウォルフィッシュ・バンド(古楽器使用)
エリザベス・ウォルフィッシュ(独奏ヴァイオリン&指揮) |
録音 2013年9月30日-10月3日 Kirche LaBaleine(フランス)
【cpoの人気シリーズ、テレマンのヴァイオリン協奏曲集】
この第7集には3曲が収録されていますが、そのうち2曲の作品番号はTWV55の組曲、1曲はTWV51の協奏曲と、作品目録では別ジャンルに分類されています。
組曲は基本的に6曲から8曲の舞曲で構成され、冒頭にはフランス風のゆったりとしたテンポを持つ序曲が付されています。協奏曲は当時の主流であった急-緩-急の3楽章構成です。
このように曲の形態は違うものの、どの曲も独奏ヴァイオリンには、繊細な感覚と高い技術を要求する華やかな旋律が用意されています。
エリザベス・ウォルフィッシュ率いるウォルフィッシュ・バンドの見事な演奏が、聴き手を1720年代のヨーロッパ音楽文化への魅力的な旅へといざないます。
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リノス・アンサンブル
アンリ・ベルティーニ(1798-1876):九重奏曲/大三重奏曲
1-4. 九重奏曲 ニ長調 Op. 107 -
フルート、オーボエ、ファゴット、ホルン、トランペット、
ヴィオラ、チェロ、コントラバスとピアノのために
5-8. 大三重奏曲 イ長調 Op. 43 -ピアノ、ヴァイオリンとチェロのために |
リノス・アンサンブル |
録音 2020年2月25-28日 ドイツ放送、室内楽ホール(ドイツ)
【現在、練習曲の作曲家として知られるアンリ・ベルティーニ、2つの室内楽作品】
ロンドンでフランス人の両親の元に生まれたアンリ・ベルティーニは生後6か月でパリに移住し、父と兄(ムツィオ・クレメンティの弟子だった)から音楽の教育を受け、すぐに才能を開花させました。
彼の父は12歳のベルティーニを神童としてイギリス、オランダ、フランダース、ドイツのツアーに連れ出し、各地で熱烈な歓迎を受けたということです。
その後パリに戻り、フランツ・リストとコンサートを行う他、ショパンの友人のチェリスト、オーギュスト・フランショームともコンサートを行っています。
当時は、作曲家、教師として広く称賛されましたが、穏健な作風を持つ保守的な作品は、没後ほとんど演奏の機会を逸してしまいました。
このアルバムに収録された2作品はベルティーニの作品の中でも比較的知られているもので、1825年頃に出版されたピアノ三重奏曲はシューマンが『新音楽時報』にレビューを書き「流麗なハーモニーを持つ曲」と評価、「香りのよりパリのフレーズはまるでサテンやシルクのような感触を持つ」と続けました。
また1835年に作曲された九重奏曲は、初演時にベルリオーズが大絶賛し、日刊紙「ル・ジャーナル・デ・デバ」に記事を寄せています。
知られざる作品の復活に力を注ぐリノス・アンサンブルの演奏で。
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モンテヴェルディと友人たち - 小編成での夕べの祈り
1. ビアージョ・マリーニ(1613-1648): Domine
ad adjuvandum 主よ、早く私を助けに(Salmi
1653) - バスと3つの楽器
2. ジョヴァンニ・ロヴェッタ(1595-1668):
Dixit Dominus 主は言われた(Salmi concertati
1626) -
ソプラノ、アルト、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
3. ダリオ・カステッロ(1602-1631):
2人のソプラノとファゴットによる3声のソナタ
第9番 (Libro primo 1621) -
ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
4. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
Confitebor tibi Domine われ主に感謝せん
SV194(Messa et salmi 1650) -
ソプラノ、テノール、ヴァイオリン、コルネット、オルガン、キタローネ
5. アレッサンドロ・グランディ(1590?-1630):
Exaudi me Domine主よ、わが祈りを聞きたまえ
(Ghirlanda sacra 1625) - アルトとキタローネ
6. ロヴェッタ: Beatus Vir a 5 幸いなるかな(5声)
(Duben Sammlung) -
ソプラノ、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
7. カステッロ: 2人のソプラノとファゴットによるソナタ
第8番 (Libro primo 1621) -
ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
8. ジョヴァンニ・リガッティ(1613-1648):
Laudate pueri ほめたたえよ、しもべたち
5声 (messa e salmi 1640) -
ソプラノ、アルト、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
9. カステッロ:
2人のソプラノとファゴットによるソナタ
第3番 (Libro primo 1621) - ヴァイオリン、コルネット、オルガン、キタローネ
10.モンテヴェルディ:
Laudate Dominum 主をほめたたえよ SV 197a
(Messa et salmi 1650) - バス、ファゴット、オルガン、キタローネ
11. モンテヴェルディ:
Iste Confessor この主の証しびと SV 278b
(Selva morale 1641) - テノール、ヴァイオリン、コルネット、オルガン
12. ロヴェッタ:
Magnificat a 6 マニフィカト(6声) (Salmi
concertati 1626) -
ソプラノ、アルト、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
13. リガッティ: Ave Regina Caelorum 幸いなるかな天の女王(Salmi
diversi 1646) - ソプラノ、オルガン、キタローネ
14. ロヴェッタ:
Litaniae della beatae Vergine 聖母マリアのための連祷(4声)
(Motetti concertate 1635) -
ソプラノ、アルト、テノール、バス、オルガン、キタローネ |
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(ソプラノ)、アレクサンダー・シュナイダー(アルト)、
ヨハネス・ガウビッツ(テノール)、ドミニク・ヴェルナー(バス)、
ムジカ・フィクタ(古楽器使用)、ローランド・ウィルソン(指揮) |
録音 2019年9月7-10日 Andreaskirche Berlin-Wannsee
【モンテヴェルディが後期のマドリガーレやオペラに通じる劇的な表現法による宗教曲】
16世紀から17世紀のヴェネツィアで活躍したクラウディオ・モンテヴェルディ。『聖母マリアの夕べの祈り』やサン・マルコ大聖堂のために作曲した音楽は西洋音楽の歴史において屈指の名作とされています。
しかし、彼の作品はサン・マルコ大聖堂のような壮大な空間で奏されただけではなく、各地の宮廷などの小さな空間でも競って演奏されました。
このアルバムは、そのような身近で私的な空間で演奏された晩課を想定して構成されています。
また、この当時活躍していた作曲家はモンテヴェルディ以外にも数多く存在しており、近年の研究で彼らの素晴らしい作品に次々と光が当てられるようになりました。
ここでは、モンテヴェルディが楽長を務めていたサン・マルコ大聖堂のの若き奏者たち、ビアージョ・マリーニや、ジョヴァンニ・リガッティの作品と、モンテヴェルディの死後、次期楽長を務めたジョヴァンニ・ロヴェッタ、モンテヴェルディの助手を務めたアレッサンドロ・グランディ、そして大聖堂に関係があったとされるダリオ・カステッロの作品を併せて紹介。
なかにはモンテヴェルディと同じテキストを用いた詩篇なども含まれており、各々の作曲家がお互いに切磋琢磨しながら生み出した多彩な音楽を味わうことができます。
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イグナーツ・プレイエル(1757-1831):
プロイセン四重奏曲集 第10-12番
1-3. 弦楽四重奏曲 ト長調 Ben 340
4-5. 弦楽四重奏曲 ハ短調 Ben 341
6-8. 弦楽四重奏曲 ニ長調 Ben 342 |
ケルン・プレイエル四重奏団
【メンバー】
インゲボルク・シェーラー(第1ヴァイオリン)
シュテファニー・イルガンク(第2ヴァイオリン)
アンドレアス・ゲルハルドゥス(ヴィオラ)
ニコラス・セロ(チェロ) |
録音 2019年8月27-29日 ドイツ放送、ケルン室内楽ホール(ドイツ)
【イグナーツ・プレイエルによる「12のプロイセン四重奏曲」を締めくくるアルバム】
ヴァンハルにピアノを学び、ハイドンに師事、ピアニストとして各地で活躍、パリに定住してからはピアノ製造会社を設立し、プレイエル・ピアノの名を世界に広めた偉大なる作曲家の別の側面が味わえます。
1780年代初頭のイタリアに住んでいた頃から弦楽四重奏曲を書き始めたプレイエルが、彼が1786年にこれら12曲をを完成させた時には、すでにこのジャンルの作曲家として多くの経験を積んでおり、充実した作風を持つ音楽は、モーツァルトをはじめ、数えきれないほどのファンをもたらしました。
イタリア風の明快さと、ウィーン風の優雅さを持つ一連の四重奏曲を、作曲家の名を冠したケルン・プレイエル四重奏団の演奏でお楽しみください。
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フランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809):歌劇《無人島》全1幕(1779)
世界初録音
台本: ピエトロ・メタスタージオ
原作:コンテ・ドッサンの『無人島』 |
コンスタンス…アナ・マリア・ラビン(ソプラノ)
ラウレッテ…サマンサ・ガウル(ソプラノ)
ドルヴァル…セオドア・ブラウン(テノール)
サンヴィル…ファビアン・ケリー(テノール)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト(古楽器使用)
ミヒャエル・シュナイダー(指揮) |
録音 2019年5月17-18日 SWRシュヴェツィンゲン音楽祭(ライヴ) ロココ劇場,
Schloss Schwetzingen(ドイツ)
【世界初録音、ハイドンの同名歌劇と同じ題材によるベックの《無人島》】
マンハイム出身のヴァイオリニスト・作曲家フランツ・イツナーツ・ベック。ヨハン・シュターミッツの才能ある弟子であり、マンハイム楽派を牽引、24曲の交響曲をはじめとした作品を遺しました。
また人生の大半をフランスで過ごし、1761年から1791年までボルドー国立歌劇場の監督を務めるなど広く活躍しましたが、フランス革命の余波を受け、晩年は厳しい生活を送りひっそりとこの世を去っています。
この歌劇《無人島》は1779年に作曲されたものの、初演されることはなく、長い間総譜も失われたとされていましたが、近年発見され、ようやくここに初演されることとなりました。
この作品は、当時大流行していたピエトロ・メタスタージオのイタリア語による台本を用いた軽快な音楽はとても魅力的。
ドイツを中心に活躍するソリストたちと、古典派作品を得意とするミヒャエル・シュナイダーが指揮するラ・スタジオーネ・フランクフルトが見事な演奏を聴かせます。
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FUGA LIBERA
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『オルガン音楽の30年 (1991-2021)』~ベルナール・フォクルール
1. ベルナール・フォクルール(1953-):トリシャのためのエレジー
~ チェロとオルガンのための(2020)
2. トマ・ラコート(1982-): 第5の槌(2013)
~ 4手4足連弾オルガンのための
3. ベッツィ・ジョラス(1926-): Musique d'autres
jours いつかの日々の音楽 ~ チェロとオルガンのための(2020)
4. 細川俊夫(1955-): 雲景(2000)
5. フォクルール: E piu corusco il sole そして太陽はさらに輝く(2016)
6. ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012): ファンタジア(1991)
7. パスカル・デュサパン(1955-): 思い出(2008) |
ベルナール・フォクルール(オルガン)、ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)...1、3
ヨアン・タルディヴェル(オルガン)...2 |
収録(楽器):2020年7月 サン=トマ教会、ストラスブール
(ジルバーマン・オルガン)...6 サン=ジャン教会、ヴィサンブール
(トマ・オルガン)...72021年2月 フィラルモニ・ド・パリ
(リーガー・オルガン)...1-5
【名手フォクルールによる現代オルガン音楽の歴史、ヴィーダー=アサートン参加!】
ベルギーのオルガンの名手ベルナール・フォクルールによる、20世紀末から今日まで30年間のオルガン作品を俯瞰する企画。
2017年に亡くなったアメリカの振付師トリシャ・ブラウンに捧げられた自作のほか、ベッツィ・ジョラスによる自身の過去のオルガン曲「Musique
de jour(日中の音楽)」に呼応する作品、そしてパスカル・デュサパンやトマ・ラコートといったフランスで活躍する作曲家、イギリスのジョナサン・ハーヴェイ、日本の自然への観想と笙の響きに着想を得た細川俊夫の作品など、多彩な収録内容となっています。
チェロの名手ヴィーダー=アサートンが2曲で参加し、切れ味鋭い演奏を聴かせてくれるのもポイント。
収録されたトラック6と7は2020年のロックダウン中に収録。フォクルールはその他の作品を、ブリュッセルのパレ・デ・ボザールにあったジョゼフ・ステヴァンス製作のオルガンを用いて録音するつもりでおりました。
ところが2021年1月18日、そのオルガンはホールで発生した火災による消火活動の影響を受けて使用不能となってしまい、パリでの録音に変更されたということです。
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MUSIQUE EN WALLONIE
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ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953):
『英雄的ソナタ』およびその他のオルガン作品集
1. トッカータ Op. 1042-3. 2つの小品 Op.
53/
2. 第2曲 メヌエット=スケルツォ/
3. 第1曲 五月の歌/4. 小さな前奏曲 W
319/
5. エア(アリア)-バッハの管弦楽組曲第3番
BWV 1068 より 編曲/
6-9. 4つの小品 Op. 37
6. カンタービレ / 7. 即興=奇想曲 /
8. 祈り / 9. コラール/
10. 英雄的ソナタ Op. 94 |
シンディ・カスティーヨ(オルガン) |
使用楽器: ジョゼフ・ステヴァンス1930年建造
録音: 2020年12月 パレ・デ・ボザール、アンリ・ル・ブーフ・ホール、ブリュッセル
【修復後・火災前に行われた奇跡の録音!
ベルギー近代の隠れた人気作曲家の素顔】
ブリュッセル中央駅近く、王立音楽院にほど近いパレ・デ・ボザール(Bozar)は1928年に出来た老舗ホール。
アール・ヌーヴォー装飾の大家ヴィクトール・オルタによる美しい内装に彩られ、オープン2年後の1930年には立派なオルガンも設置されました。
同じフランス語圏でデュプレやヴィエルヌら、交響曲などの大規模なオルガン作品で知られる巨匠たちが活躍していた頃です。
この楽器は1967年に火災に遭い半世紀の沈黙を余儀なくされた末、2017年に修復され両大戦間の佇まいと響きをみごと取り戻しました。
しかし今年(2021年)1月18日に再度深刻な火災に見舞われ、消火活動の放水もあり再び使用不能な状態に。
その前月に辛うじて録音された本盤は、2017年の修復の成果を示す最後の記録という意味でも重要ではありますが、そこで選ばれた演目がまさに楽器と同時代を生きた巨匠、日本でも密かなファンが少なくないジョゼフ・ジョンゲンの作品集であったのは喜ばしいことと言えるでしょう。
ラフマニノフやレーガーと同い年のこの作曲家は、やはり彼らと同様に晩期ロマン派の音楽作りを軸としながらも、フランス近代様式にも大きく影響されつつ独特な作風を培いましたが、自身もピアニスト=オルガニストとして活躍していたことでも有名。
LP時代からオーディオ・ファンを興奮させ、日本でも折りに触れ演奏されるオルガンと管弦楽のための協奏交響曲(1926)がよく知られますが、この1曲にとどまらないジョンゲンのオルガン芸術の多面的な魅力は、歴史的会場の響きとともに丁寧に収録された同時代の楽器による当録音でこそ、その真意に近づけるのではないでしょうか。
フォーレやショーソンを思わせる若き日の小品群に聴く繊細な音色表現から、20世紀フランス流儀の響きでジョンゲン特有の堅固な曲構造が彩られる「英雄的ソナタ」「トッカータ」など後期の名品までを収録。
ブリュッセルを拠点に、2008/09シーズンには札幌コンサートホール専属オルガニストを務めるなど、日本を含む世界を股にかけて活躍するシンディ・カスティーヨが歴史的楽器の美音そのままに魅力を伝えます。

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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
<メジャー・レーベル>
<国内盤>
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カメラータ・トウキョウ
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遠山慶子~2019年8月、最後の草津ライヴ録音
ショパン:マズルカ集/
F.ショパン:
4つのマズルカ 作品6
(1)第1曲 嬰へ短調/(2)第2曲 嬰ハ短調/
(3)第3曲 ホ長調/(4)第4曲 変ホ短調
5つのマズルカ 作品7より
(5)第3曲 ヘ短調/(6)第4曲 変イ長調/(7)第5曲
ハ長調
4つのマズルカ 作品17より
(8)第3曲 変イ長調/(9)第4曲 イ短調
3つのマズルカ 作品63より
(10)第2曲 ヘ短調
4つのマズルカ 作品67より
(11)第2曲 ト短調/(12)第4曲 イ短調
4つのマズルカ 作品68より
(13)第4曲 ヘ短調 |
遠山慶子(ピアノ) |
「純粋」という美に触れる──2019年8月、最後の草津ライヴ録音
録音:2019年8月/群馬(ライヴ録音)
「聞こえてくるのはショパンが見いだした美であり、遠山慶子が見いだした美である。(中略)遠山慶子のマズルカを聴いていて、初めて『純粋』という美に触れる思いがした。」梅津時比古(ブックレットより)
2021年3月、ピアニスト遠山慶子が87年の生涯を閉じました。1952年コルトーに認められ、パリ留学を経て開花した才能は、聴衆はもちろん、音楽家たちをも魅了し、深く愛され続けてきました。
草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルには、第1回より指導者、演奏家として参加し、数多くの音楽家を導き、名演を遺してきました。最後の参加となった2019年8月の草津ライヴ録音をここにお届けいたします。
●遠山慶子(ピアノ)
東京に生まれる。幼少の頃より井上定吉に師事。アルフレッド・コルトー来日の際(1952年)に認められ同氏の招きにより渡仏、パリ・エコール・ノルマル高等音楽院修了。在学中3年間にわたりアルフレッド・コルトー氏のもとで研鑽を積む。1963年、フランス、パリでデビュー以来、主にヨーロッパ、アメリカで演奏活動を行っており、日本でもリサイタル、オーケストラとの協演などで活躍、特に室内楽の分野では高く評価されている。1978年に行ったリサイタルに対して日本ショパン協会賞を授与された。
その活動は国内外で多岐にわたり、巨匠カルロ・ゼッキ、シャンドール・ヴェーグをはじめとする名指揮者との共演、ロン・ティボー、ゲザ・アンダ等国際コンクールの審査員、また毎夏に開催される草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルでは第1回から40回まで講師、演奏家として参加した。
録音の分野でもカメラータから多くのCDを発売。2009年には元ウィーン・フィルのコンサートマスター、ウェルナー・ヒンクとのデュオによる『モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集』(全5枚)の全曲録音が完結。同シリーズは各方面で絶賛された。
ヒンクとのモーツァルト・ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会第1回、第2回および選集CDにより2009年度第51回毎日芸術賞を受賞。ウィーン弦楽四重奏団とは30年以上にわたり共演を続けた。
2021年3月29日逝去。
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<映像>

8/17(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
CALLIOPE
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パガニーニ:ヴァイオリンとファゴットのためのデュエット集
パガニーニ:
演奏会用二重奏曲第1番、演奏会用二重奏曲第2番、
演奏会用二重奏曲第3番
ソロモンズ:フロレアート・ローザ・ディヴィーナ
コンブ=ダミアン:オマジオ |
パヴェル・エレット(ヴァイオリン)
フランク・ルブロワ(ファゴット) |
パガニーニのレア作品。ヴァイオリンとファゴットのためのデュオ!
1990年に再発見されたパガニーニの「ヴァイオリンとファゴットのための3つの演奏会用二重奏曲」と、2人の現代作曲家の2つの二重奏曲をカップリング。
このパガニーニの「3つの二重奏曲」はアッカルドたちによって1997年に録音が行われたものの、その点数は未だ少ないだけに当盤も貴重と言えるでしょう。
ヴァイオリンのパヴェル・エレットは人気アニメ「のだめカンタービレ」にソリスト役で出演して大注目を集めたチェコの名手。名古屋フィルのコンマスを務めていたことでも有名です。
※録音:2011年、リニェール=ソンヌヴィル(フランス)
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CAL1103
【旧譜】
¥2600
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ブルッフ&ワインガルトナー:室内楽作品集
ブルッフ:七重奏曲 Op.posth.
ワインガルトナー:八重奏曲 Op.73 |
フランス八重奏団
ジェフ・コーエン(ピアノ) |
1979年にクラリネット奏者のジャン=ルイ・サジョによって創設されたアンサンブル、フランス八重奏団が取り上げたのは19~20世紀の2人の偉大な音楽家の知られざる室内楽作品。
「ヴァイオリン協奏曲」があまりにも有名なブルッフの「七重奏曲」はメンデルスゾーンからの影響が色濃い作品。対して19世紀末~20世紀末の大指揮者フェリックス・ワインガルトナーの作曲家としての一面を知らせてくれる「八重奏曲」は、ワーグナーに代表されるドイツ音楽の流れを汲む作品です。
※録音:2010年2月、オーネー=スー=ボア(フランス)
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CAL1205
【旧譜】
¥2600
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ティエリー・エスケシュ(1965-)の自作自演集
エスケシュ:エスキス集 |
ティエリー・エスケシュ(オルガン)
エリック・オービエ(トランペット)
アンサンブル・ソリ=トゥッティ |
作曲家、オルガニスト、そしてインプロヴァイザーとして多彩な活動を繰り広げているフランスの鬼才、ティエリー・エスケシュ(1965-)の自作自演集。
デュリュフレの後任としてパリのサン=テティエンヌ・デュ・モン教会のオルガニストに就任し、フランスが世界に誇るオルガニスト、さらには即興演奏家としての地位を確立したエスケシュの作品集には、同じくフランスを代表するトランペット奏者であるエリック・オービエが参加。エスケシュの作曲家、オルガニスト、即興の全ての要素が詰まった作品集です。
※録音:2001年&2007年、パリ(フランス)
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CAL1101
【旧譜】
¥2600
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フランスのロマンス集
ナーデルマン:オスカルからマルヴィナへ
ジャダン:ウェルテルの死、シャンソン
ボワエルデュー:思い出、15歳のミラ、とても素敵なお友達
ゲーユ:ボレロ、それは彼女からではない
ランベール:スミレの花
ロマニエシ:忘却の彼方、私はまだ彼を愛している
ピエール=ジャン・ガラ:夕方の時間、愛のバラ
ジョセフ=ドミニク=ファブリ・ガラ:オルタンスへの不満
ドムニチ:・シャルマン・リュイソー |
シルヴィ・ニセフォール(ソプラノ)
東海林悦子(ハープ/エラール1810年頃製作) |
フランスにおけるトルバドゥール・スタイルの「ロマンス」の黄金時代である1800年前後、1795年~1815年のソプラノとハープのためのデュオを集めた美しいアルバム。
フランスのソプラノ、シルヴィ・ニセフォールとの共演で1810年頃に製作されたエラールのシングル・アクション・ハープを奏でているのは、日本人ハーピストの東海林悦子。
東京芸術大学などで研鑽を学んだ後に渡仏。パリを中心にフランス各地で活躍中の名手です。
※録音:年月日不詳
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CAL1102
【旧譜】
¥2600
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ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.49
弦楽四重奏曲第3番ヘ長調 Op.73
弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110 |
ルートヴィヒ弦楽四重奏団 |
1985年に創設されヴァイオリンのジャン=フィリップ・オドリを中心に20年以上という長いキャリアを歩み続けてきたフランスのクヮルテット、ルートヴィヒ弦楽四重奏団によるショスタコーヴィチ・プログラム。
パリのシャンゼリゼ劇場やシテ・ドゥ・ラ・ミュージック、オペラ=コミック座、ロンドンのウィグモア・ホール、ニューヨークのマーキン・コンサート・ホールなど、世界各地で活躍してきた実績を持つクヮルテットです。
※録音:2011年6月、パリ(フランス)
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QUARTZ
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QTZ2140
(2CD)
特別価格
¥3600
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ヴァン・クライバーン、ブゾーニ国際優勝
アレクサンダー・コブリン(ピアノ)
ショパン:ピアノ・ソナタ全集
ピアノ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.4
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35
ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58 |
アレクサンダー・コブリン(ピアノ) |
☆ヴァン・クライバーン、ブゾーニ国際優勝の名手が奏でる、深みと美しさを兼ね備えたショパン!
1999年のブゾーニ国際ピアノ・コンクール優勝、2000年のショパン国際ピアノ・コンクール第3位、2003年の浜松国際ピアノ・コンクール第2位(最高位)、2005年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール優勝など、輝かしい経歴を持つロシアの名ピアニスト、アレクサンダー・コブリンによるショパンのピアノ・ソナタ全集。
ロマン派のピアノ・レパートリーの礎といっても過言ではない第2番&第3番と、比較的聴く機会の少ない第1番、3つのソナタをCD2枚に収録しています。
ショパンの大規模なピアノ作品に対し、形式的な技術の欠如を批判する人もいれば、その変則的な作曲方法を革新性や創意工夫として評価する人もいますが、ショパン特有の流麗なメロディ、独特のピアニスティックな美しさ、詩的な声で満ちているという点については、異論の余地はないでしょう。
コブリンならではの深みと美しさを兼ね備えた素晴らしい演奏です。
※録音:2018年&2019年
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リチャード・ランバート:スルー・ザ・ヴォイド
バスーン・ソナタ/カルカベロスの夜(アルト・フルート・ソロ)/
カウンティング・ザ・ビーツ(メゾ・ソプラノとピアノ)/
タラット・チューン第6番 ~ オスティナート・ダウランド(ピアノ・ソロ)/
2つのピアノ小品/タラット・チューン第1番
~ クリス=クロス(ピアノ・ソロ)/
アビゲイルのジグ(フルート、バスーン、ピアノ)/カンティレーナ(フルート、バスーン、ピアノ)/
5つの短い小品第1番~第4番(フルートとピアノ)/モメンツ(メゾ・ソプラノとピアノ)/
ユーモレスク(バスーン・ソロ)/スルー・ザ・ヴォイド、ある天使の嘆き(ソプラノとピアノ) |
エリザベス・トリッグ(バスーン)、フランシス・ポット(ピアノ)、レイチェル・スミス(フルート)、
ホリー=アン・バンガム(メゾ・ソプラノ)、エミリ・カプレ(ピアノ)、
リチャード・ランバート(ピアノ)、リヴ・ワッツ(バスーン)、クレア・リース(ソプラノ) |
イギリスのオルガニスト、ピアニスト、作曲家、リチャード・ランバート(b.1951)の声楽&器楽作品集。
身近で親しみやすいものでありながら、神秘的、叙情的、メロディックでメランコリックでノスタルジックな"イギリスらしさ"を深く称えた佳作ばかりです。
※録音:2019年9月、ロンドン
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RUBICON
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ファニー・アズーロ
ラフマニノフ:24の前奏曲(全曲) |
ファニー・アズーロ(ピアノ) |
☆20世紀のロシアのレパートリーに情熱を注ぐファニー・アズーロ、Rubiconデビュー盤!
☆フランス人女性ピアニストとしては初となる『ラフマニノフ:24の前奏曲』の全曲録音!
フランス出身のヤマハ・アーティスト、ファニー・アズーロが、フランス人女性ピアニストとしては初となる『ラフマニノフ:24の前奏曲』の全曲録音でRubiconデビュー!
イタリアの名門、イモラ国際アカデミーでボリス・ペトルシャンスキーの教えを受け、彼からの強い影響で20世紀のロシアのレパートリーに情熱を注いでいるというアズーロ。
詩情豊かで新鮮味にも事欠かない彼女の演奏は「若い世代のピアニストの中で、華やかで探究心のある個性を主張している」(Pianiste誌)等と称賛されており、本作での表現にも期待が高まります。
「ラフマニノフの前奏曲全曲を録音するのは、無限の音のパレットで音符を描くようなものです!」(ファニー・アズーロ)

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ARCANA
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ノートルダム楽派のオルガヌム群より2世紀も遡る
「スウィザン!」
~『ウィンチェスター写本』にみる、1000年前の英国における悪魔と奇跡の物語
1. そこにはエルフィアがおり**/2. 来たれ、主を賛美せよ*/
3. この家に平安を(フランス国立図書館〔パリ〕の写本Ms.943〔10世紀〕より)/4.
偉大な奇跡の数々が**/
5. たとえ、私がいかに最もつまらない者であろうと**/6.
彼は古きメルキセデクの盟約により祭司をつとめ*/
7. 聖なる日が近づき**/8. スウィザン、偉大なる人*/9.
その祝福された日が、再びこの現世に**/
10. 安らぎの中で私は眠りにつく (英国ウースター大聖堂所蔵の写本Ms.160〔13世紀〕より)/
11. この喜ばしい夢は神ゆえのもの**/12.
しかるに、ややあって目覚めてみれば**/
13. アルファベットによる讃歌「あなたは助けの手を差し伸べてくださいます」
(ルーアン市立図書館の写本1385にあるウルフスタン作の詩に基づく即興歌唱)/
14. 復讐の女神エウメニデスたちの残酷さをもってしても**/15.
見よ、この聡明なるスウィザンを*/
16. さて、この病気の男が**/17. われら主を讃えん*/18.
この勝利せる聖なる者が**/
19. 体を寄せ合い、手の内で脂を燃やし*/20.
彼はそこで三日三晩、眠ることなく祈りを捧げ**/
21. 見よ、聖なる者スウィザンその人の幻が現れ
(ウィンチェスターのエルフリック著『聖スウィザン伝』〔中世英語〕より)/
22. アレルヤ、おお道を、光を、真実を*/23.
私たちが目にした出来事について、黙ってはいられない**
* 『ウィンチェスター・トロープス集』より
**ウィンチェスターのウルフスタン著 『韻文による聖スウィザン伝』からの抜粋を歌詞とする多声の即興歌唱
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ディアロゴス(女声4名)、
カタリナ・リヴィヤニチ(指揮)、
スーザン・ランキン教授(音楽学アドヴァイザー) |
録音: 2019年10月5-8日 ノアラック修道院、フランス
【最古の多声音楽の一つ、英国11世紀の有名曲集を意外な実力派が!】
中世英国を代表するゴシック聖堂のひとつウィンチェスター大聖堂は、楽譜として残されたものの中では最古の部類に属する多声音楽をまとめた歌集『ウィンチェスター・トロープス集(ウィンチェスター写本)』が記された場所。その成立年代は実に1000年代、つまり中世の多声音楽として広く知られたノートルダム楽派のオルガヌム群より2世紀も遡ります。
この大聖堂で司教をつとめ、宗教改革以前にはその守護聖人としても祀られていた聖スウィザン(800頃~863)をアルバムのテーマに掲げながら、中世の声楽曲の研究と演奏実践でのユニークな実績を誇るクロアチアの古楽グループ、ディアロゴスが新たな名盤を制作しました。
カタリナ・リヴィヤニチ率いるディアロゴスはArcanaレーベルの創設者ミシェル・ベルンステンが生前最後に録音技師としてアルバムを手がけたグループで、同レーベルに多くの録音がありますが、英国音楽に取り組むのは今回が初。
プログラムの中軸をなすトロープス集に記されている音楽に加え、同じ大聖堂でほぼ同時期に綴られた聖スウィザンを称える詩を、当時の多声音楽の作法をふまえた即興歌唱で歌いこなす技量にも息を飲むばかり。
ディアロゴス特有の「東」を感じさせる独特な声の佇まいとあいまって、女声だけのア・カペラで歌われる中世音楽ならではの不思議な異界感が、初期多声音楽のえもいわれぬ和声感覚の魅力を引き立てます。
充実した解説書も専門的知見に関心のある聴き手の期待を裏切りません。

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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES
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クラヴサン楽派の「前史」
この人がいたから・・・
『頼もしき名手』 ルイ13世と、17世紀前半のフランス・クラヴサン音楽
イタリア型とフランドル型チェンバロで聴く |
アルノー・ド・パスクアル(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
*フランソワ・ゲリエ(第2クラヴサン) |
ニ調の組曲
1. 作者不詳/アンドレ・ダニカン・フィリドール(1652頃-1730)採譜&アルノー・ド・パスクアル編:
三つのアントレ -《ロビネットの舞踏劇》(1611)より*
2. アントワーヌ・ボエセー(1586-1643):
この上なく優美な魅力に事欠かないお相手
3. シャルル・ボケ(1570頃-1615以前)クラント
4. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
第2アントレ -《シビロの舞踏劇》(1611)より
5. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
ラ・ロンド、インドの人々 -《ラ・ロンドの名で知られたる高級娼婦の舞踏劇》(1613)より*
6. 作者不詳(カッセルの写本より): ア・ムネ
7. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
エール -《アルルカンの舞踏劇》(1613)より
8. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
大舞踏曲 -《ラ・ロンドの名で知られたる高級娼婦の舞踏劇》(1613)より*
9. クロード・ル・ジュヌ(1525/30頃-1600):
この美しい目はどうなってしまったのか
10. ボエセー: パルテニスの幸福な滞在
11. エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676):
ヴィオール合奏のためのファンタジア
12. 作者不詳(カッセルの写本より): フランスの歌
13. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
クラント
ハ調の組曲
14. ルイ・クープラン(1626頃-1661):
プレリュード
15. ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/02-1672):
アルマンド「ムティエ(修道院教会)」(L.クープランによるドゥーブル付)
16. ルネ・メザンジョー(1568頃-1638):
サラバンド
17. ムリニエ: ついに、私が心を寄せる美しさが
18. シャンボニエール: クラント
19. L.クープラン: シャコンヌ
20. フランス王ルイ13世(1601-1643)/ピエール・シャバンソー・ド・ラ・バル3世(1592-1656)編:
美しい太陽よ、このうららかな春の日に
21. シャンボニエール: パスカリア(パサカーユ)
ヘ調の組曲
22. ボケ: プレルディウム/23. L.クープラン:
バスク地方のブランル/
24. 作者不詳/A.D.フィリドール編: ガヴォット
-『ルイ13世の音楽会』より/
25. シャンボニエール: ヴォルト/26.
ギヨーム・デュマノワール(1615-1697): アルマンド/
27. シャンボニエール: ブリュスク(唐突)/28.
シャンボニエール: ロンド/
29. シャンボニエール: パヴァーヌ/30.
シャンボニエール: クラント/
31. シャンボニエール: サラバンド
ト調の組曲
32. ムリニエ/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
ル・ブーフ(牛) -《ピエール・ド・プロヴァンスと美しきマグロンヌの舞踏劇》(1638)より*
33. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
アルクールの君子/農夫-《即興芸人たちの舞踏劇》(1636)より*
34. ボエセー/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
廷臣たち -《王の舞踏劇、または古き宮廷》(1635)より
35. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
エジプトの人々 -《諸国民の舞踏劇》(1638)より*
36. ムリニエ/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
謎の医者たち -《ピエール・ド・プロヴァンスと美しきマグロンヌの舞踏劇》(1638)より
37. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
町人たち -《即興芸人たちの舞踏劇》(1636)より*
38. 伝ルイ13世/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
農夫たち -《メルレゾン(つぐみ狩り)の舞踏劇》(1635)より
39. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
パンタロン -《諸国民の舞踏劇》(1638)より
40. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
イタリア人たち -《諸国民の舞踏劇》(1638)より*
41. ボエセー/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
祭りの道化師たち -《王の舞踏劇、または古き宮廷》より* |
使用楽器:バルバスト(フランス)のフィリップ・ユモー2005年製作のイタリア型チェンバロ
エミール・ジョバン製作のフランドル型チェンバロ
録音: 2019年9月3-6日 モンジュルー城(フランス中部イル・ド・フランス地方)
【クープラン一族以前の、フランス鍵盤芸術のルーツを解き明かす本場直送の好企画】
太陽王ルイ14世がフランス王として君臨した17世紀後半、その文化政策でリュリやマレなど才能ある作曲家たちが活躍し、国際的に注目されたフランス様式の音楽が花開いたことは広く知られていますが、その発展は「無」から生まれたわけではありません。
フランスの宮廷文化は先代のルイ13世の時代に新たな躍進を遂げていたのです。音楽面では、王室に弦楽合奏団「王の24のヴァイオリン」を創設させたのもルイ13世ですし、それまでリュートとオルガンが圧倒的に重要だった独奏器楽の世界にクラヴサンが参入、前二者の音楽様式を模倣しながら発展し始めたのもこの時期。その背景として、ルイ13世が自らクラヴサンを愛奏し、王室に楽器を置いていたことは見逃せません。
近年フランス古楽界で通奏低音奏者として広範な活躍をみせているアルノー・ド・パスクアルがここで紹介するのは、そうした音楽文化振興者でもあった「頼れる名手」ルイ13世時代の作例を中心としたフランス・クラヴサン音楽の数々。
声楽曲のアレンジのほか、リュート曲・オルガン曲の翻案も巧みで、同時代のイタリア初期バロックや英国の末期ルネサンスとも趣きがやや異なる、フランス特有の洗練のありようをつぶさに確かめられます。
ルイ13世も一部作曲に加わったという、その治世下で演奏された宮廷舞踏のための合奏音楽は、後世の採譜をもとに演奏者ド・パスクアル自身が当時流に編曲。
16世紀生まれのルジュヌやボエセーの歌曲の編曲からシャンボニエールやルイ・クープランの独奏曲に至るまで、広く知られたクラヴサン楽派の「前史」を、フランス式の楽器が発展する前であるこの時代に重宝されていたイタリア型やフランドル型のチェンバロを使った精妙な演奏でお楽しみ下さい。
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LINN RECORDS
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パリのプレイエル1848年製作
ジャン・ラディスラフ・デュセック(1760-1812):
4手連弾のためのピアノ作品全集
1-3. 大序曲 ハ長調 Op. 32/C. 144
4. フーガ ニ長調 Op. 64-1/C. 227
5-6. ソナタ ハ長調 Op. 67-1/C.230
7. フーガ ト短調 Op. 64-2/C. 228
8-9. ソナタ ヘ長調 Op. 67-2/C. 231
10. フーガ ヘ長調 Op. 64-3/C. 229
11-12. ソナタ 変ロ長調 Op. 67-3/C. 232
13-15. 4手連弾によるデュオ「大ソナタ」ハ長調
Op.48/C. 186 |
デュオ・プレイエル
アレクサンドラ・ネポムニャシチャヤ、
リチャード・エガー(フォルテピアノ)
使用楽器:
パリのプレイエル1848年製作、オリジナル/ピッチ:
A=441Hz |
録音: 2019年2月1-3日、レイセルト礼拝堂、エーフデ、オランダ
【「ベートーヴェンの同時代人」の驚くべき作風の充実を古楽器で】
モーツァルトより4年遅く生まれ、若くして頭角をあらわし、パリとロンドンを席巻したほかハンブルクでも大活躍したジャン・ラディスラフ・デュセック(またはヤン・ヴァーツラフ・ドゥシーク)。祖国チェコがオーストリア支配下にあった18世紀、凄腕ピアニストかつ稀代の作曲家として名声を博しました。
モーツァルト同様少し年上のクレメンティや、10歳年下のベートーヴェンらとともに、ピアノという楽器が日進月歩で進化を遂げてゆく時代にその音楽語法の開拓に大いに貢献した才覚は、21世紀に入って現代楽器・古楽器を問わず数多くの奏者たちが注目、急速に再評価が進んでいます。
それでもまだ比較的演奏機会も録音も多いとは言えない、4手連弾のために書かれた充実作を網羅したのがこのアルバム。
何より素晴しいのは、19世紀前半の響きを今に伝える1848年製オリジナルのプレイエル・ピアノが使われていることでしょう。
ロシア出身の俊才ネポムニャシチャヤの天分をいかんなく引き出す名手リチャード・エガーとの積年のデュオは、現代ピアノと大きく違う当時の楽器ならではの響きをそこかしこで活かし、木材の振動を生々しく感じさせるピアニシモから迫力あるフォルテまで、歴史的楽器特有の多彩な音色表現を存分に味あわせてくれます。
古典派のソナタ語法を完璧に身につけた上、古風な多声書法にも抜群の適正を示したデュセックの底力が至るところで実感できる好企画。
作曲家の生涯と作品を端的かつ丁寧に紹介する演奏者エガーのブックレット解説文も頼りになります。
プチ特集
間違いなくサイコパス。音楽史上最低最悪の男の一人。
ヤン・ラディスラフ・デュセック
マリー・アントワネットの首がはねられる?ピアノ・ソナタ
「パリへの帰還」
ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760年 - 1812年)は、イギリス・ピアノ楽派の基礎を築いたボヘミア人作曲家・ピアニスト。(モーツァルトと懇意だったフランツ・クサヴァー・ドゥーシェクとは別人。)
ボヘミアからドイツへ、さらにサンクトペテルブルクに行き、その地でエカチェリーナ2世の家臣となった。
女帝エカチェリーナは美青年を深く愛する人だったので、美男子だったドゥシークがそこでどういう寵愛を受けたかはご想像にお任せする。
彼はあまりに美男子だったために、「淑女たちが彼の美しい横顔を愛でることができるように(シュポア)」、舞台上にピアノを横向きに置いた最初のピアニストだったという。
ペテルブルクを去ると今度はフランスに行ってマリー・アントワネットの寵臣となるが、フランス革命が勃発すると、ロンドンに向かう。
そこでハープ奏者で作曲家のジャン=バティスト・クルムフォルツの妻と駆け落ち。このためハープの大家は自らセーヌ川に身を投げた。
ロンドンでは演奏家として大成功、ハイドンも大絶賛。楽譜出版社コッリに協力して会社を興す。そこではあっさりクルムフォルツ夫人を捨てて、コッリの娘と結婚。しかしその会社が破産すると、ドゥシークは家族を捨ててイングランドからドイツに逃れた(残されたコッリは牢屋に入れられた)。
その後パリに戻るとフランスの外務大臣タレーランに召し抱えられる。
かつてはマリー・アントワネットに仕えていたドゥシークだが、そこで書いた「ピアノ・ソナタ〈パリへの帰還〉」は、最終楽章でギロチンが彼女の首を落とし、さらにその後彼女の亡霊が戻ってくるというホラー・ソナタ(軽やかな、なんてことのない曲ですが)。
余生をフランスとプロイセンで過ごし、演奏・教育・作曲活動に費やしたドゥシーク、晩年は容姿が崩れて醜く太り、酒びたりの日々を重ねるようになった。
まあ、音楽史上最低最悪の男の一人。間違いなくサイコパス。
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『Fleur de mon âme わが心の花~近代フランス歌曲集』
レイナルド・アーン(1874-1947):
1. クロリスに/2. リラに来るうぐいす/3.
愛される人/4. 不実/5. 泉
クロード・ドビュッシー(1862-1918): ビリティスの3つの歌
6. パンの笛/7. 髪/8. ナイアードの墓
ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953): 9. 静けさの諸相
Op. 54
エルネスト・ショーソン(1855-1899):
10. 終わりなき歌 Op. 37/11. イタリア風のセレナード
Op. 2-5/
12. 魅惑 Op. 2-2/13. 蜂雀 Op. 2-7/14.
蝶々 OP. 2-3
アンリ・デュパルク(1848-1933):
15. 旅への誘い/16. 悲しき歌/17. 恍惚/18.
フィディレ |
カレン・カーギル(メゾ・ソプラノ)
サイモン・レッパー(ピアノ)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル
管弦楽団ソロイスツ...9、10
岩淵麻弥(第1ヴァイオリン)
クサンデル・ヴァン・フリート(第2ヴァイオリン)
トム・ダン(ヴィオラ)
アレクセイ・キセリオフ(チェロ) |
録音: 2020年2月22-25日 ニュー・オーディトリアム、 グラスゴー・ロイヤル・コンサート・ホール、UK
【メゾの柔らかく豊かな声で聴く、近代フランス歌曲の美しい響き】
スコットランドのメゾ・ソプラノ、カレン・カーギルと、ロンドンの王立音楽院で教鞭をとるサイモン・レッパーの共演によるLINNでの2枚目のアルバム。
20世紀に変わる前後の時代、フランス、もしくはベルギーで活躍した作曲家によるフランス語の歌曲を収めたアルバムです。ソプラノの歌手によって歌われることの多いこれらの作品が、カーギルの豊かな声により包容力のある美しさを帯びることで、新たな魅力を発見することが出来ます。
バッハの「G線上のアリア」を思わせる前奏に乗って歌いだされる冒頭の「クロリスに」から、まるで天国的な音楽。
そしてジョンゲンとショーソンの作品には、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管のコンサートマスター岩淵麻弥とその同僚たちが参加。弦楽の響きがさらに柔らかな美しさを形作ります。
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RAMEE
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1747年製作チェンバロを通じて体験する仮想の大陸大旅行!
『グランド・ツアー』 |
コルネール・ベルノレット(チェンバロ)
使用楽器:
アントウェルペン(ベルギー)のヨアンネス・ダニエル・デュルケン(1706-1757)
1747年製作、オリジナル(フレーハイス博物館所蔵) |
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
オラトリオ『ジューダス・マカビアス(マカベウスのユダ)』HWV
305a/b(1747)より
1. 序曲/2. アレグロ/3. アンダンテ/4.
行進曲:アレグロ
アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編:
ヴィオールのための第1組曲に基づくクラヴサン曲(1747年出版)
5. ラ・ラボルド/6. ラ・フォルクレ/7.
ラ・コタン/8. ラ・ベルモン/
9. ラ・ポルテュゲーズ(ポルトガル風)/10.
ラ・クープラン
ヨセ・バウトメイ(またはシャルル・ジョゼフ・ジョドキュス・ブーミ、1697-1779):
第3組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
11. アレグロ/12. アンダンテ/13.
レジェルマン(軽やかに)/14. ゲマン(陽気に)/15.
タンブラン
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
16. 3声のリチェルカーレ -『音楽の捧げもの』BWV
1079より(1747)
バウトメイ(ブーミ): 第5組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
17. フィエルマン(雄々しく)/18. ムニュエ(メヌエット)&トリオ/
19. セシリアーナ/20. アレグロ/21.
ジグ/22. タンブラン
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
23. 鍵盤独奏のためのソナタ K. 238:アンダンテ(1740-50年頃)
24. 鍵盤独奏のためのソナタ K. 239:アレグロ(1740-50年頃)
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764): 25.
ラ・ドフィーヌ(皇太子妃)(1747年) |
録音: 2020年10月 フレーハイス博物館、アントウェルペン、ベルギー
【ベルギー現存の銘器で辿る、ロココに迫るバロック後期の豊穣なチェンバロ世界】
「グランド・ツアー(大陸大旅行)」とは、18世紀の英国やドイツ語圏の貴族たちなど名家の出身者たちが、若い頃に一家の家庭教師の同伴のもと、イタリアやフランスをめぐって上流階級にふさわしい社会見識や歴史、芸術などを学んだ大旅行のこと。
古楽大国ベルギーの俊才で指揮者としても活躍するコルネール・ベルノレットは今回、1747年に同国の古都アントウェルペンで製作されフレーハイス博物館の収蔵品となっていた1段鍵盤のチェンバロ(美しいシノワズリ模様があしらわれた白い楽器の写真がブックレットに掲載されています)を用い、この楽器が出来たのと同じ年(ないしその前後の時期)に欧州各地で作曲された鍵盤楽曲を集めて、18世紀直送の楽器の音色を通じた仮想の大陸大旅行を体験できるアルバムを作りました。
1747年にフリードリヒ大王のもとを訪れたバッハの『音楽の捧げもの』や、ヘンデルの同年発表作『マカベウスのユダ』(オラトリオの楽譜をほぼそのまま用いて鍵盤で演奏できる曲を抜粋)のほか、フランスからも同年刊行されたフォルクレの曲集やラモーの「皇太子妃」、イタリアとスペインからはD.スカルラッティのソナタが選ばれており、さらにベルギーで伊仏混合様式を模索したバウトメイ(ブートミ)の組曲を2編聴けるのも貴重。
チェンバロ製作の歴史が集積されつつあった時期に作られた楽器の美音が最大限に生きる録音になっているのは、チェンバロの響きに敏感な奏者が自らエンジニアとして録音と編集を手掛けているからこそと言えましょう。

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<国内盤>
ART INFINI
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MECO-1064
(SACD HYBRID)
¥3300
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鈴木大介(ギター)
『ギターは謳う』 |
鈴木大介(ギター) |
1. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ (ガイ・ウッド/鈴木大介
編曲)
2. イン・ア・センティメンタル・ムード (デューク・エリントン/鈴木大介
編曲)
3. ソリチュード (デューク・エリントン/鈴木大介
編曲)
4. アズ・タイム・ゴーズ・バイ (ハーマン・フップフェルド/鈴木大介
編曲)
5. ラヴ・ワルツ (ウルリク・ノイマン)
6. 聞かせてよ愛の言葉を (ジャン・ルノワール/鈴木大介
編曲)
7. 群衆 (アンヘル・カブラル/ローラン・ディアンス
編曲)
8. 愛の讃歌 (マルグリット・モノー/ローラン・ディアンス
編曲)
9. 天使のミロンガ (アストル・ピアソラ/鈴木大介
編曲)
10-21. 武満 徹: ギターのための12 の歌
10. ロンドンデリーの歌 (アイルランド民謡) 11.
オーヴァー・ザ・レインボウ (ハロルド・アーレン)
12. サマータイム (ジョージ・ガーシュウィン) 13.
早春賦 (中田章)
14. 失われた恋 (ジョセフ・コスマ) 15.
星の世界 (チャールズ・コンヴァース)
16. シークレット・ラヴ (サミー・フェイン)
17. ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア
(ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
18. ミッシェル (ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
19. ヘイ・ジュード (ジョン・レノン &
ポール・マッカートニー)
20. イエスタデイ (ジョン・レノン &
ポール・マッカートニー)
21. インターナショナル (ピエール・ドジェーテル)
22. ラスト・ワルツ (バリー・メイソン &
レス・リード/武満徹 編曲) |
レーベル: アールアンフィニ/企画制作: ソニー・ミュージックダイレクト/発売:
ミューズエンターテインメント
録音: 2021年5月19日~21日
名手・鈴木大介が、50歳の節目を迎えて満を持して放つ、全曲ニューレコーディングによる心震える究極のポピュラー名曲集。
武満が鈴木のデビューのきっかけを作ったことはつとに有名だが、没後25年にあたる今年、名器イグナシオ・フレタ・エ・イーホスを用いて「ギターのための12の歌」の再録に臨んだ。
その他、長くジャズ・ミュージシャンやシンガーに歌われ続けているスタンダード・ナンバーやシャンソン、生誕100周年を迎えたアルゼンチン・タンゴのアストル・ピアソラのナンバーなど珠玉の名曲全22曲が満載。
物語のギタリスト
鈴木大介が50歳を迎えた節目に、武満徹がアレンジした〈ギターのための12の歌〉の3度目のフルレコーディングに臨んだ。武満が鈴木のデビューのきっかけを作ったこと、今年が没後25年にあたること、そして名器イグナシオ・フレタ・エ・イーホス1964(以下フレタ)という素晴らしいギターを入手したことが重なって、再録の気持ちに駆られたのだそうだ。4曲のみ収めたカセット・テープを武満が聴いた1995年のレコーディング同様、今回も鈴木によるアドリブが加えられている。
それだけではない。長くジャズ・ミュージシャンやシンガーに歌われ続けているスタンダード・ナンバーやシャンソン、また生誕100周年を迎えたアルゼンチン・タンゴのアストル・ピアソラが残した名曲も収録された。ジャズのレコーディングのようにオーヴァーダヴィングなし、ほとんどがファースト~サード・テイクで完了されたため、音楽的にスムーズだ。
加えて、レコーディング・スペックがDSD11.2MHzという、最高峰のハイフィディリティで録音されたから、目の前で鈴木がギターを弾いているような臨場感がある。
そして、アルバムには『ギターは謳う~MyGuitar'sStory』というタイトルがつけられた。 中川ヨウ/YoNakagawa
MyGuitar'sStory序
2020年は武満徹さんの生誕90周年でした。そして今年2021年は武満徹さん没後25年になります。
この間、武満さんが編曲した『12の歌』を数度にわたってコンサートと放送のために演奏、録音する機会を得ましたが、時を同じくして世界は新型コロナウイルスによる未曾有のパンデミックを経験させられています。
コンサートはネット配信や人数制限のもとに行われるようになり、音楽の受容には、僕の周囲でも様々な変化が起きました。僕はギタリストですので、たった一人で誰もいないコンサートホールからライヴ演奏を配信することもありました。もしかするとインターネットの向こうで、一人で聴いていてくださった方もいらしたはずですし、弾きながら、1対1という感触を持ったこともほんとうです。そのような体験を経て、制限された人数のお客様たちとホールで対峙すると、まるで自分とお客様のおひとりおひとりが無数に張り巡らされた糸でつながっているような感覚になりました。音楽は何人で演奏していても、何人で聴いていてもらっても、かならずひとりひとりの心に帰るものであるということをあらためて認識したのです。
ギターで"謳う"のは、声にならない詞(ことば)に思いをこめるということです。いつおさまるとも知れぬ不安のなかで、"歌"を奏でることにのせる気持ちはますますふくらんでゆきました。第二次世界大戦に疲弊した日本で音楽を志し、世界的に愛される作曲家となられた武満さんが、高度成長期の激動の後にようやく安定した生活を取り戻したかのようだったであろう1977年に、"ひとつの地球が歌うことへの讃美"として編まれた曲集を、僕はコロナによって誰もが等しく危機に直面している地球で弾いている、そのことを思った時、まさに自分にとってもう一度この作品集を録音する機会がやってきているのだと気づきました。
今回は、僕にとって3回目の全曲録音になります。最初の録音では収録時間の都合で繰り返しを省略せざるをえなかったため、その4年後という早い時期に再録音したので、およそ20年ぶりの録音になります。
『12の歌』に添えて、ローラン・ディアンスの名アレンジや、自分の編曲でさらにいくつかの美しい"歌"を収録したい気持ちが最初にありました。この20年間、編曲や作曲に多くの機会をいただけたことは得難い経験となり、わずかではありますが自信ともなりました。そして今回は自編の選曲やアレンジについて、中川ヨウさんからたくさんの貴重なアドヴァイスと励ましをいただけたことに心から感謝しています。また、前作『シューベルトを讃えて』からディレクションしてくださっているアールアンフィニ・レーベルの武藤敏樹さんにも録音とテイク選びにご助言いただきました。お世話になったたくさんの皆さん、音楽を助けてくれている多くの素敵な皆さんに囲まれて、僕の側にずっといてくれた歌たちをこのようなアンソロジーにできたことをとても嬉しく思います。 鈴木大介
■鈴木大介(ギター)DaisukeSuzuki,Guitar
作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後、アンサンブルとコンチェルトを含む膨大なレパートリーでの、明晰な解釈力と洗練された技術によって常に注目を集める。
マリア・カナルス国際コンクール第3位、アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝。
近年はジャズやタンゴのアーティストたちとの演奏活動や、自作品によるライヴ演奏も行い、また多くのアレンジは録音やコンサート共に好評で、様々なギタリストに提供され演奏されている。また、美術作品からインスパイアされたプログラムにも積極的で、これまでに国立新美術館「オルセー展」、ブリヂストン美術館「ドビュッシー展」、東京都現代美術館「田中一光展」を始めとする多くの美術展でのコンサートを成功させている。
楽譜は現代ギターから『12のエチュード』『キネマ楽園ギター名曲集』『DaisukeSuzukiTheBestCollectionforGuitarsolo』を発売。2021年2月20日には、武満徹没後25年を記念して、『武満徹映画とテレビ・ドラマのための音楽鈴木大介によるギター編曲作品集』が日本ショットより出版された。
これまでに30作以上ものCDを発表し、いずれも高い評価を得ている。第10回出光賞、第56回芸術選奨新人賞を受賞。 (2021年8月現在)
■アールアンフィニ(ArtInfini)について
アールアンフィニ・レーベルは、株式会社ソニー・ミュージックダイレクトと、株式会社ミューズエンターテインメントとのパートナーシップによるクラシック専門レーベルです。世界的に活躍する才能溢れるアーティストのCDアルバムを定期的に制作、リリースしています。
アールアンフィニはフランス語で「永遠の芸術」の意味。一貫してマーケットに迎合することなく、アーティストが表現したいことを純粋に追求しています。制作過程においては、全てのアルバムにおいてDSD方式でプロダクションされたマスターを使用、スイス・マージングテクノロジー社のDAWピラミクスにてDSD11.2MHz、またはDXDフォーマットでのレコーディングを行っています。マイクロフォンが捉えた信号を極力劣化させないようラインの最短化を図り、ステージ上のマイクロフォンの直近で収録されたアナログ信号をDSD、DXD信号に変換後、RAVENNA(AES67)で伝送しています。また動的リスクを回避するため記録媒体は厳選されたSSDを使用、さらにレコーディング~編集~マスタリングまで全ての電力は、高品位なリチウムイオンバッテリーで供給されます。アナログ、デジタル領域共に、まさに究極とも言える高品位化を実現しています。
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