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≪第116号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2022/5/31~



6/3(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

 

KLARTHE

KLA 140
¥2800
ありそうであまりないロッシーニ歌曲集
ロッシーニ:フランス語歌曲集

 (1)昔の女へのアリエッタ(J.J.ルソー詞)/
 (2)村人のアリエッタ(J.J.ルソー詞)/
 (3)チロルの孤児(E.パチーニ詞)/(4)ゾラの歌(E.デシャン詞)/
 (5)北京での恋(E.パチーニ詞)/(6)希望なき愛(E.パチーニ詞)/
 (7)世を去る人の枕元で(E.パチーニ詞)/
 (8)さらば人生よ(E.パチーニ詞)/(9)グラナダで(E.パチーニ詞)/
 (10)見捨てられた魂(C.ドラヴィーニュ詞)/
 (11)ポンパドゥール、高名なコケット(E.パチーニ詞)/
 (12)マルゲリートの伝説(N.シンバル詞)/
 (13)ニース(E.デシャン詞)/
 (141)子供たちのねんね(E.パチーニ詞)/
 (15)赤ん坊の歌(E.パチーニ詞)
メロディ・ルルジアン(ソプラノ)
ジュリオ・ザッパ(ピアノ)

 やはりロッシーニは歌! 晩年のフランス語歌曲登場

 録音:2021年8月/スタジオ・アリス(マンテレ)

 ありそうであまりないロッシーニ歌曲集の録音の登場。それも大半が晩年に書き溜めた「老いのいたずら」からのもので、フランス語詩に付けられているのも注目です。

 ロディ・ルルジアンはアルメニア人の父とスペイン人の母の間に生まれたフランスのソプラノ。美しい声質でオペラの世界でひっぱりだこのですが、歌曲も驚きの巧さ。
 古典風、スペイン風、さらには中国風のものまでロッシーニ一級のメロディを、歌ごころに満ちた美声で聴かせてくれます。
 





LA MUSICA

LMU 030
¥2600
純フランス風、フランソワ・デュモンのショパン
 ショパン:
  (1)バラード第1番ト短調Op.23
  (2)バラード第2番ヘ長調Op.38
  (3)バラード第3番変イ長調Op.47
  (4)バラード第4番ヘ短調Op.57
  (5)幻想即興曲Op.66
  (6)即興曲第1番変イ長調Op.29
  (7)即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36
  (8)即興曲第3番変ト長調Op.51
フランソワ・デュモン(ピアノ)

 純フランス風ショパン

 録音:2020年12月12、13日/サル・モリエール(リヨン)/56'33"

 1985年リヨン生まれのピアニスト、フランソワ・デュモンのショパン。
 彼は2010年の第16回ショパン国際コンクール第5位(優勝はアヴデーエワ)でもあり、その解釈は最高の称讃を受けています。
 バラードと即興曲ともに全曲を収めたこのアルバムでは、完璧な技巧と無限の想像力、止むことのない歌をたっぷり味わえます。
 
 
LMU 029
¥2600
ラ・ルクレツィア
 (1)ヘンデル:カンタータ第145番「おお、永遠の神々よ」HWV145
 (2)同:カンタータ第139番「ニンフさん、牧人さん」HWV139b
 (3)同:カンタータ第103番「ああ、そっとしておいて傷つけないで」HWV103
 (4)ポルポラ:カンタータ「おお、それが私の心なら」S.74
 (5)ヴィヴァルディ:カンタータ「泣き、嘆き」RV676
カルロ・ヴィストーリ(カウンターテナー)
レ・スタジオーニ
 【パオロ・ザンズ(チェンバロ、指揮)、
  マルコ・フレッツァート(チェロ)、
  シモーネ・ヴァッレロトンダ(テオルボ)】

 ヘンデルの美旋律を堪能、スペイン注目のカウンターテナー、ソロアルバム

 録音:2021年10月31日-11月5日/アルト・ペルフェツィオメント音楽学校(サルッツォ)/60'01"

 1987年スペイン出身のカウンターテナー歌手カルロ・ヴィストーリ。ガーディナーのヘンデル「セメレ」やクリスティとレザール・フロリサンの「イタリアの庭で」の録音で安定感のある美声で注目されています。
 そのヴィストーリ待望のソロ・アルバム登場。

 彼の十八番ヘンデルをたっぷり味わえるのも大歓迎。ヘンデルのカンタータはライバルのバッハと異なりオペラのように伸びやかなメロディが魅力ですが、ヴィストーリは、ある時はドラマティックに、ある時は甘く官能的なまでの美しさで表現。
 チェンバロ、チェロ、テオルボによるレ・スタジオーニの味わい深い伴奏がいろどりを添えています。
 





MIRARE


MIR 644
¥2500
しーっ! 私はシューベルトと夢見る
 (1)即興曲第3番変ト長調Op.90の3【ブリジット・エンゲラー(ピアノ)】
 (2)フランスのモチーフによるディヴェルティメント~アンダンティーノOp.84 の1
 【クレール・デゼール&エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ・デュオ)】
 (3)ドイツ舞曲第5番Op.33【シャニ・ディルカ(ピアノ)】
 (4)ハンガリーのメロディD.817【シャニ・ディルカ(ピアノ)】
 (5)高雅なワルツ第10番Op.77【シャニ・ディルカ(ピアノ)
 (6)クーペルヴィーザー・ワルツ(リヒャルト・シュトラウス編)【ブリジット・エンゲラー(ピアノ)】
 (7)アヴェ・マリア【フランソワ・サルク(チェロ)、クレール=マリー・ル・ゲ(ピアノ)】
 (8)君こそわが憩い【フランソワ・サルク(チェロ)、クレール=マリー・ル・ゲ(ピアノ)】
 (9)ピアノ五重奏曲「ます」Op.114~第4楽章
  【トリオ・ショーソン、井上典子(ヴィオラ)、ペネロープ・ポワンシュヴァル(コントラバス)】
 (10)ドイツ舞曲第10番Op.33【シャニ・ディルカ(ピアノ)】
 (11)幻想曲ヘ短調D.940抜萃【クレール・デゼール&エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ・デュオ)】
 (12)ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調Op.100~第2楽章【トリオ・ショーソン】
 (13)ワルツ第8 番Op.18【シャニ・ディルカ(ピアノ)】
 (14)ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959~第2楽章抜粋【ジャン=クロード・ペヌティエ(ピアノ)】
 (15)感傷的なワルツ第13番Op.50【シャニ・ディルカ(ピアノ)】
 (16)アルペジオーネ・ソナタD.821~第2楽章
  【フランソワ・サルク(チェロ)、クレール=マリー・ル・ゲ(ピアノ)】
 (17)八重奏曲D.803~第4楽章抜萃
  【モディリアーニ弦楽四重奏団、ザビーネ・マイヤー(クラリネット)、ブルーノ・シュナイダー(ホルン)、
   ダグ・イェンセン(バスーン)、クヌート・エリク・スンドクヴィスト(コントラバス)】
 
 *ブックレットは付いておりません。

 豪華演奏陣が世界へ癒しを! シューベルトの優しき世界

 61'00"

 2022年のフォルジュルネ音楽祭、日本は残念ながら中止となりましたが、フランスのナントでは2月に開催されました。
 今年のテーマがシューベルトだったため、主催側のMIRAREレーベルが自社音源から編んだオムニバス・アルバム。

 ピアノと室内楽の名作から聴き所を61分にまとめ、故ブリジット・エンゲラー、クレール・デゼール&エマニュエル・シュトロッセ、シャニ・ディルカ、クレール=マリー・ル・ゲ、モディリアーニ弦楽四重奏団ら音楽祭でお馴染みの演奏家で綴ります。

 さまざまなストレスに満ちた時代に、シューベルトの音楽が子守歌のように優しく癒してくれます。
 シューベルト入門にも最適のアルバムです。
 




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NOMAD MUSIC



NMM 100
¥2800→\2590
パリ管メンバーによるリヒャルト・シュトラウス
変容~室内楽のリヒャルト・シュトラウス

 リヒャルト・シュトラウス:
  (1)もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル
   (ハーゼンエール編)【五重奏】
  (2)カプリッチョ」から弦楽六重奏曲
  (3)13管楽器のためのセレナードOp.7
  (4)変容(ルドルフ・レオポルト編)【七重奏】
ル・オフ

 室内楽でもフルオーケストラの色彩と迫力!パリ管メンバーによるリヒャルト・シュトラウス

 録音:2019年11、12月/フィラルモニ・ド・パリ/58'34"

 リヒャルト・シュトラウスといえば、まず大編成のオーケストラ曲が連想され、人気も高いことは言うまでもありませんが、室内楽は一部を除きあまり顧みられていない現状です。パリ管弦楽団メンバーによる室内楽グループ「ル・オフ」がその4作品を見事に披露。

 歌劇「カプリッチョ」の序奏は登場人物フラマンが作曲したという設定の弦楽六重奏曲で、リヒャルト・シュトラウスの貴重なオリジナル室内楽曲。晩年のシュトラウスならではの自然で透明な世界が満喫できます。また17歳の時の作「13管楽器のためのセレナード」は少年の作とは思えぬ才気に満ち、巨匠ハンス・フォン・ビューローに認められた記念的作品。

 フランツ・ハーゼンエールが五重奏に編曲した「もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル」は腕利きが良く手掛けますが、ル・オフのアンサンブルは驚きの完璧さ。またルドルフ・レオポルト編の七重奏版「変容」も聴きものです。





C’AVI-MUSIC

代理店変更のため再掲載

8553158
【旧譜】
¥2600
シマノフスキ、ラヴェル、ラクス
 シマノフスキ(ミロスラフ・スコリク編):
  夜想曲とタランテラ Op.28
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
 シモン・ラクス(1901-1983):弦楽四重奏曲第3番
シマノフスキ四重奏団

 シマノフスキがパリで影響を受けた、作曲家たちの四重奏曲集!

 シマノフスキ四重奏団は1995年に母国ポーランドの作曲家の作品を演奏するために創設されました。
 このアルバムでは、シマノフスキがパリで影響を受けた作曲家たちの作品が収録されています。
 1914年からシマノフスキはヨーロッパを旅しており、パリにも訪れており、《夜想曲とタランテラ》はその後作曲され1921年に出版されました。
 シモン・ラクスはシマノフスキの推薦を得てパリで学び、新古典主義音楽の影響を受けました。
 その後アウシュヴィッツに収容されましたが、解放されパリに戻りました。

 ※録音:2008年7月
 
  
8553154
【旧譜】
¥2600
シューベルト&シュニトケ:弦楽四重奏曲集
 シューベルト:弦楽四重奏曲 ハ短調 D810《死と乙女》
 シュニトケ:弦楽四重奏曲第3番
アサセッロ四重奏団

 アサセッロ四重奏団は、ロシア、ポーランド、スイス出身の四人が、学生時代に室内楽のクラスで出会いバーゼルで結成されました。
 彼らはその後ケルンでアルバン・ベルク四重奏団のマスタークラスに参加し、数々のコンクールで受賞歴があります。
 現代音楽にも積極的に取り組んでおり、シュニトケの作品では、持ち前のテクニックをいかんなく発揮しています。

 ※録音:2009年4月、8月
 
 
8553147
(2CD)
【旧譜】
特別価格
¥3600
モーツァルト:レクイエム
 モーツァルト:
  大ミサ曲 ハ短調 K 427(H.C.ロビンス・ランドン版)
  レクイエム ニ短調 K 626(フランツ・バイヤー版)
フォルカー・ヘンプフリンク(指揮)
ケルン・カントライ、
ガブリエーレ・ヒールダイス(ソプラノ)
アリソン・ブラウナー(メゾ・ソプラノ)
マルクス・ウルマン(テノール)
マルクス・フォルペルト(バス)
ヨハン・クリスティアン・バッハ・アカデミー
インゲボルク・シェラー(リーダー)

 フォルカー・ヘンプフリンクによって創立されたケルン・カントライがリンブルグ大聖堂で行った40周年を記念した演奏会を収録。
 バロックから現代作品、アカペラからオラトリオまで様々な作品を美しいアンサンブルで聴かせてくれるケルン・カントライによる渾身のモーツァルトをお楽しみください。

 ※録音:2006年3月25日、リンブルグ大聖堂(ライヴ)
 





DA VINCI CLASSICS



C00565
¥2600
サクソフォン四重奏のためのマスターピース集
 グラズノフ:サクソフォン四重奏曲変ロ長調 Op.109
 フランセ:サクソフォン四重奏のための組曲
 長生淳:サクソフォン四重奏曲
ヴァーグ・サクソフォン四重奏団
 〔アンドレア・モッチ
   (ソプラノ・サクソフォン)、
  フランチェスコ・ロンツィオ
   (アルト・サクソフォン)、
  マッティア・クイリコ
   (テナー・サクソフォン)、
  サルヴァトーレ・カステッラーノ
   (バリトン・サクソフォン)〕

 イタリア勢による長生淳のサクソフォン四重奏曲を収録!

 現代的なもの、あるいは過去の偉大なレパートリーのトランスクリプションと結び付けられることが多いサクソフォン四重奏の世界とレパートリー。
 イタリアのヴァーグ・サクソフォン四重奏団は、この編成のために書かれた最重要作品の1つであるグラズノフの「サクソフォン四重奏曲」と、その数十年後に書かれたフランス新古典主義のフランセの「組曲」で歴史の編成を表現し、さらにはトルヴェール・クヮルテット結成15周年を記念して作曲された長生淳の傑作「サクソフォン四重奏」を加えることにより、異なる時代、文化的背景を持つ3つの作品を通じて1世紀以上に渡るサクソフォン四重奏の歴史を描いています。
 ヴァーグ・サクソフォン四重奏団は2018年にイタリアのザグレブで行われた第18回ワールド・サクソフォン・コングレスにイタリアを代表して出演し、新作初演を任されるなど近年活動を活発化させている期待のアンサンブルです。

 ※録音:2021年9月、ソンチーノ(イタリア)
 
 

C00566
¥2600
ギターの魂 Vol.1
 ミラン:ファンタジア第10番(マルコ・デル・グレコ編)
 ロドリーゴ:古風なティエント、遥かなるサラバンド、祈りと踊り
 モレーノ・トローバ:夜想曲、カステラーナ組曲、ブルガレサ
 サインス・デ・ラ・マーサ:
  カステラーナの歌、ロンデーニャ、ペテネラ、エル・ビート
 モントーヤ:ロンデーニャ(マルコ・デル・グレコ編)
マルコ・デル・グレコ(ギター)

 ギターの名手マルコ・デル・グレコが、20世紀初頭のスペインに目を向け、本物のクラシックギターの音色を追求した「オリジナル」を研究したプロジェクト。
 この楽器の歴史とレパートリーを築いた作曲家とギタリストの音楽を通して、この楽器の「魂」に迫るシリーズの第1弾です。
 マルコ・デル・グレコは全ての作品を19世紀後半~20世紀前半のマドリッド派の名工サントス・エルナンデスが製作したオリジナルのギターにマヌエル・ラミレス製のガット弦を張って演奏。
 ギター、そしてギター音楽の魂を呼び起こす好企画と言えるでしょう。

 ※録音:2019年10月、サン・ミケーレ・アルカンジェロ(セルモネータ、イタリア)
 
 

C00564
¥2600
ファルチ:詩的な時間 ~ 声楽とフルートのための音楽
 テノール、フルートとピアノのための《朝の歌》
 ナレーター、ソプラノ、テノールとピアノのための《ポリコルドン》
 テノールとピアノのための《歌のアルバム》
 フルートとピアノのための《子守歌)
 テノール、ソプラノとピアノのための《詩的な時間》
ローサ・リッチオッティ(ソプラノ)
カン・シン・モ(テノール)
ジャン=ルカ・ペトルッチ(フルート)
パオラ・ピサ(ピアノ)
マルコ・フランチェスカンジェリ(ナレーター)

 イタリア、ウンブリア州南部のテルニ出身で同地とローマで研鑽を積み、1877年からはサンタ・チェチーリア音楽院で合唱、和声、作曲の教授を務め、1902年から1916年までは院長という大役を担ったスタニスラオ・ファルチ(1851-1922)の貴重な作品集。
 ファルチは3作のオペラを書き、中でも1899年に初演された「タルティーニ、または悪魔のトリル」が最も知られています。

 ※録音:2001年3月、スタジオ・ヴァルドム(ローマ、イタリア)
 
 

C00563
¥2600
フランク:オルガン作品全集 Vol.1
 小品変ホ長調
 幻想曲 Op.16
 オルガンのための3つのコラール
ロドルフォ・ベッラッティ(オルガン)

 今日の国際的なシーンにおける重要なオルガニストの1人であるロドルフォ・ベッラッティは、希少なレパートリーへの強い興味と関心を示したいくつかのプロジェクトの後、19世紀最大のオルガンのための作曲家の一人であるセザール・フランクの音楽に取組みます。
 1846年の「小品」、1868年の「幻想曲」、そして最晩年となる1890年の3つのコラール」は、フランクの生涯を描いているかのようなプログラムに仕上がっています。

 ※録音:2021年10月-12月、メトロポリターナ・サンタガタ教会(カターニャ、イタリア)
 
 

C00562
¥2600
19世紀のピアノのためのファンタジー
 シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
 ショパン:幻想曲ヘ短調 Op.49
 スクリャービン:幻想曲ロ短調 Op.28
 ブルックナー:幻想曲ト長調 WAB.118
サラ・デ・アスカニース(ピアノ)

 ブルックナーの幻想曲を収録!4人の作曲家の幻想曲聴き比べ!

 19世紀のショパン、シューマン、スクリャービンの3人が作曲したピアノのための「幻想曲」に、鍵盤音楽の作曲家としてはあまり知られていないブルックナーの「幻想曲」を加えた興味深い「ファンタジー/幻想曲」アルバム!
 ショパン、シューマン、スクリャービン、そしてブルックナー。
 同じ「幻想曲」という形式が4人の作曲家たちの4つの異なる美的観念によってそれぞれの個性を発揮しているところ、そして4曲それぞれの作風のコントラストは非常に興味深いところです。
 サラ・デ・アスカニースは1987年出身のイタリアの女流ピアニスト。ザルツブルクのモーツァルテウムで修士号を取得し、2021年からはトリエステのジュゼッペ・タルティーニ音楽院でピアノ科の教授として活躍しています。

 ※録音:ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
 
 

C00559
¥2600
愛情あふれる声の ~ ナポリのリチェルカーレ集
 ロッコ・ローディオ(c.1535-c.1615):
  4声のリチェルカーレ集
 アスカニオ・マイオーネ(c.1565-c.1627):
  さまざまなカプリッチョ集第1巻
 ジョヴァンニ・デ・マック(c.1550-1614):
  リチェルカーレ第1番~第2番、第4番~第5番
イラリア・モンティチェッリ(ハープシコード)

 チェンバロ奏者イラリア・モンティチェッリのデビュー盤となる「ナポリのリチェルカーレ集」は、17世紀半ばのナポリ音楽の広大で忘れられがちな世界におけるポリフォニックな発想で構成されています。
 ローディオ、マイヨーネ、特にデ・マックといった当時を代表する3人の作曲家がリチェルカーレにも、このナポリのポリフォニックな発想が大きく反映されていることをモンティチェッリの演奏で確かめることができます。

 ※録音:2021年11月、パラッツォ・チーゴラ・マルティノーニ(チーゴレ、イタリア)
 
 

C00561
¥2600
1815 ~ イタリアにおけるロマンティシズムの種
 ピエトロ・チェラッキーニ(18世紀):ミサ曲ハ長調
 ガエターノ・ヴァレリ(1760-1822):ソナタ第6番
 アントニオ・ボッティ(1766-1799):序曲
 ジョヴァンニ・モランディ(1777-1856):ソナタ第6番
 ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):牧歌
 ガスパーロ・スポルジ(1737-1819):ミサ曲ニ長調
 パードレ・ダヴィデ・ダ・ベルガモ(1791-1863):
  コンチェルティーノ ハ長調
 モランディ:ロンド
 ダ・ベルガモ:ソナタ
 モランディ:オッフェルトリウム ヘ短調
エウジェニオ・マリア・ファジアーニ(オルガン)

 エウジェニオ・マリア・ファジアーニがフラテッリ・セラッシが1815年に製作したヒストリカル・オルガンで奏でるのは、当時のイタリアで芽吹いてきたロマンティイズムを感じさせるオルガン作品の数々。
 ドニゼッティやベルガモのヴィデ神父の作品、チェラッキーニやモランディなど、当時のイタリアやヨーロッパを席巻していた新しい感覚の先駆者たち、創始者である作曲家たちの作品を聴くことができます。

 ※録音:2020年6月12日、ベルガモ(イタリア)
 





RAUMKLANG



RKAP10122
¥2700
マスタークラス ~ カール・ライネッケと彼の生徒たち
 ライネッケ:春が来ると Op.68-3/
 ブルッフ:朝の歌 Op.48/1/
 ヤナーチェク:4つの男声合唱曲/
 ライネッケ:Geleit Op.97-1/
 ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック (1854-1931):マルガリータ/
 エセル・スマイス(1858-1944):
  《フェット・ガランテ》より「ソウルズ・ジョイ,ナウ・アム・ゴーン」/
 ライネッケ:Mailied Op.158/
 グリーグ:《男声合唱のためのアルバム Op.30》より/
 ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(1875-1911):
  闇の日、Ten,kur Nemunas banguoja/
 スヴェインビョルン・スヴェインビョルンソン(1847-1927):星へ/
 ライネッケ:Feur her! Op.41-2、Scolie Op.115-4/
 スタンフォード:《男声のための4つのパートソング》より/
 サリヴァン:《7つのパートソング》より/
 ライネッケ:おやすみ Op.187-3
アマルコルド
 〔ヴォルフラム・ラットケ(テノール)、
  ロベルト・ポーラース(テノール)、
  フランク・オツィメク(バリトン)、
  ダニエル・クナウフト(バス)、
  ホルガー・クラウゼ(バス)〕

 アマルコルド 30周年記念!ライネッケと生徒たちによる男声合唱作品集!

 J.S.バッハが音楽監督(カントル)を務めたことでも知られるライプツィヒ聖トーマス教会少年合唱団の元メンバーたちによって1992年に結成されてから、30周年を迎えた男声ヴォーカル・アンサンブル、アマルコルド。
 ドイツを代表するグループとなった彼らが、カール・ライネッケとその生徒たちによる男声合唱作品を収録しました。

 メンデルスゾーンやシューマンに師事したライネッケは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長となり、35年間指揮者として活躍。
 またライプツィヒ音楽院の教授にも就任し、42年間作曲を教え、このアルバムでも収録されている、ブルッフ、ヤナーチェク、そしてグリーグなどの多くの門下生を育て上げ、当時のライプツィヒで最も影響力のあるアーティストの一人でした。
 ライネッケ自身も多くの作品を残しており、その作品からはドイツ・ロマン派の影響を色濃く感じることが出来ます。

 ※録音:2018年10月、2020年9月
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BIDDULPH RECORDINGS



BIDD85016
(2CD)
¥2800→\2590
オシー・レナルディ
 レミントン録音集 - パガニーニ:24のカプリース 他

 【CD1】
  ニコロ・パガニーニ(1780-1842):
   24のカプリース Op. 1より (ピアノ伴奏版)
    1. 第1番 ホ長調/2. 第2番 ロ短調/3. 第3番 ホ短調/
    4. 第4番 ハ短調/5. 第5番 イ短調/6. 第6番 ト短調/
    7. 第7番 イ短調/8. 第8番 変ホ長調/9. 第9番 ホ長調/
    10. 第10番 ト短調/11. 第11番 ハ長調/12. 第12番 変イ長調
  セザール・フランク (1822-1890):
   ヴァイオリン・ソナタ イ長調
    13.I. Allegretto ben moderato/14.II. Allegro/
    15.III.Ben moderato: Recitativo-Fantasia/
    16.IV. Allegretto poco mosso
 【CD2】
   パガニーニ: 24のカプリース Op. 1より (ピアノ伴奏版)
    1. 第13番 変ロ長調/2. 第14番 変ホ長調/3. 第15番 ホ短調/
    4. 第16番 ト短調/5. 第17番 変ホ長調/6. 第18番 ハ長調/
    7. 第19番 変ホ長調/8. 第20番 ニ長調/9. 第21番 イ長調/
    10. 第22番 ヘ長調/11. 第23番 変ホ長調/12. 第24番 イ短調
   モーリス・ラヴェル(1875-1937): ヴァイオリン・ソナタ ト長調
    13.I. Allegretto/14.II. Blues: Moderato/
    15.III. Perpetuum mobile: Allegro
ユージン・ヘルマー(ピアノ)
 ...CD1:1-12、CD2:1-12
ユージン・リスト(ピアノ)
 ...CD1:13-16、CD2:13-15

 録音/原盤:1953年/Remington R-199-146 (matrix RE-33-1158/59)...CD1:1-12、1953年/Remington R-199-148 (matrix RE-33-1156)...CD1:13-16、
  1953年/Remington R-199-152 (matrix RE-33-1170/71)...CD2:1-12、1953年/Remington R-199-148 (matrix RE-33-1157)...CD2:13-15
 Reissue producer: Eric Wen/Transfer engineer: David Hermann/Digital mastering: Dennis Patterson

 悲運のヴァイオリニスト、オシー・レナルディ。その代名詞というべきカプリース全曲を含むレミントン・レーベルの全録音。

 名ヴァイオリニストの多くは、早くから名教師に才能を見出されて育てられ、同門の名手たちと一つの流派を成すかのように活躍するものですが、オシー・レナルディはやや異なる環境で育ち、33歳の若さで早世しました。
 それゆえに彼の演奏スタイルや技巧はヴァイオリン・ファンにとって独特の魅力を持ち、興味を惹くものとなっています。
 
 レナルディは1920年4月26日にウィーンでオスカー・ライス Oskar Reissとして生まれました。近所の人が演奏するヴァイオリンに魅せられた5歳のオスカー少年は両親を説得してヴァイオリンを手にし、以後8年にわたってほぼ独学で毎日5、6時間の練習を続けたそうです。
 13歳の時にイタリアのメラーノで旅芸人の一座に加わり、ジャグラー、ダンサー、コメディアンらと共に舞台を務め、その時のマネージャーが考案したイタリア風の名前オシー・レナルディをその後も名乗りました。
 レナルディは1937年にアメリカに移り、翌年1月にはニューヨークでのデビュー・リサイタルがニューヨーク・タイムズで絶賛されます。
 1939年10月にカーネギーホールでパガニーニの24のカプリース全曲(ピアノ伴奏版)を演奏した際には、同地のヴァイオリニストが多数駆けつけて大きな話題となりました。
 1941年には米陸軍の軍楽隊に志願し、除隊までの間に500回近く演奏。終戦後は2年間勉強に専念した後にコンサートを再開。
 1953年にニューヨークのルウィソーン・スタジアムでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏した時は7千人もの聴衆が集まりました。
 しかし同年12月3日に自動車事故で死去。33歳の早過ぎる死でした。
 あいにく新聞がストライキをしていたため訃報が出ず、アメリカ音楽界が彼の死に気付くのが遅れたと言われています。
 
 レナルディの愛器グヮルネリ・デル・ジェスは奇跡的に救い出され、今ではリチャード・トネッティが演奏しています。
 レナルディのパガニーニは人気がありました。1940年にはRCAにカプリース全曲を録音、このCDに復刻されたレミントン盤は不慮の死を遂げる前に行われていた再録音です(いずれもピアノ伴奏版)。
 モノラル末期の録音だけにヴァイオリンの音に張りや艶が感じられ、また微妙な音色の変化も聞き取ることが出来る、良好な復刻となっています。

 
 




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C’AVI-MUSIC

代理店変更のため再掲載
8553155
【旧譜】
¥2600→\2390
ナチス政権を批判し27歳の若さで処刑された
 不遇のピアニスト、カールロベルト・クライテに捧ぐ

ヒストリカル・レコーディング

 ブラームス:
  パガニーニの主題による変奏曲、間奏曲 変イ長調 Op.76-3
   (録音:1934年11月)
 トーマス・ブローメンカンプ(b.1955):
  Fragment,gedampft*(録音:2016年7月16日)
 ショパン:
  前奏曲 変ロ長調 Op.28-21、
  前奏曲 変ロ短調 Op.28-16(録音:1934年10月)
 ロベルト・フォルカルト(1896-1953):タイトル不詳(録音:1937/38年)
 オトマール・シェック(1886-1957):
  トッカータ Op.29-2(録音:1935年10月21日)
 フォルカルト:
  ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 Op.2、
  Paraphrase uber(録音:1937/1938年)
 オスカー・ゴットリープ・ブラー(b.1934):
  川沿いの私の町*(録音:2016年7月16日)
 テオ・クライテン(1887-1960):
  ソナチネ ホ長調(録音:1934年9月25日)
 フィリップ・ロジャック(b.1994):
  音-火-灰**(録音:2016年7月16日)
 ヨハン・シュトラウスII(テオ・クライテン編):
  美しき青きドナウ(録音:1938年6月16日)
 ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 Op.posth.(録音:1934年10月)
 クリスティアン・バナシク(b.1963):
  Begegnung 8-lento.Fur Klavier und einen Lautsprecher**
   (録音:2016年7月16日)
 ショパン:
  前奏曲 変ロ長調 Op.28-21、
  前奏曲 変ロ短調 Op.28-16(録音:1935年10月)
 ラヴェル:トッカータ
 ショパン:前奏曲 変ロ短調 Op.28-16(録音:1933年)
カールロベルト・クライテン(ピアノ)

トビアス・コッホ(ピアノ)*
ウド・ファルクナー(ピアノ)**

 本人の歴史的録音と、彼にささげられた作品の新録音が入っています。


 ナチス政権を批判したことにより27歳の若さで処刑されてしまった不遇のピアニスト、カールロベルト・クライテン(1916-1943)と彼のために捧げられた現代作曲家の作品を収録したアルバム。
 クライテンはメンデルスゾーン大賞を受賞し、クラウディオ・アラウに「私が出会った最高のピアニストの一人」と称されるほど将来を嘱望されたピアニストでした。
 彼が残した貴重な録音と、その才能に触発された現代作曲家の作品をお楽しみください。





 カールロベルト・クライテンは1916 年6 月26 日にボンに生まれ、10歳でコンサート・デビュー、17歳でウィーン国際ピアノ・コンクール第2 位、ベルリンのメンデルスゾーン・コンクール優勝と、一躍若手ピアニストとして注目を集めました。

 その後ケルン、ウィーンで学び、1937 ? 40 年までベルリンでクラウディオ・アラウのもとで研鑽を積みます。

 コンサートの出演依頼も多く、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とは2 度共演、評論家はバックハウスやギーゼキングと同様に高く評価したといいます。
 またもしアメリカにわたっていればゼルキンと張り合うくらいにはなっていただろうといわれています。

 しかし彼は1943 年にナチスを批判し(母親の友達にヒトラーの悪口を言ったらしい)、逮捕されてしまいます。

 そして・・・結局終戦の2年前、ベルリンのプレッツェンゼー監獄で処刑されます。

 刑務所にいた数カ月間、彼はずっと木の板に鍵盤を書きその上で練習をしていたと言います。


 戦時中多くの人々を救ってきたフルトヴェングラーは、このときもまた彼の助命のために動き、治安担当の官僚と接触しましたが、このときはナチス上層部の悪意が絡んできたためか、クライテンを救うことはできませんでした。

 師アラウは死後40 年経った後にも、最高の弟子のひとりであったと評しています。


 これはそんなクライテンのきわめて貴重な音源です。



 

 





GRAND SLAM



GS 2267
¥2700
フルトヴェングラー&VPO、R.シュトラウスの3大交響詩、
 「ドン・ファン」「死と変容」「ティル」

  リヒャルト・シュトラウス:
   (1)交響詩「ドン・ファン」Op.20
   (2)交響詩「死と変容」Op.24
   (3)交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28

 [ボーナス・トラック]
  (4)交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
    
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
(1)-(3)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(4)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 フルトヴェングラー&VPO、R.シュトラウスの3大交響詩、「ドン・ファン」「死と変容」「ティル」。2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ

 録音:(1)1954年3月2&3日、(2)1950年2月21、23&24日、(3)1954年3月3日/ムジークフェラインザール(ウィーン)、(4)1951年12月/ティタニア・パラスト(ベルリン)
 使用音源:(1)-(3)Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)、(4)Period (U.S.A.) SPL 716 (映画「フルトヴェングラーと巨匠たち」より)
 録音方式:モノラル(録音セッション、映画のサウンド・トラック)/日本語帯・解説付

 ■制作者より
 2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズに、フルトヴェングラー&VPOのR.シュトラウスの「ドン・ファン」、「死と変容」、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」が加わります。
 原音に忠実に、いかにもアナログ録音らしい腰のしっかりした、コクのある音に仕上がっています。
 ボーナス・トラックには映画「フルトヴェングラーと巨匠たち(原題:「音楽の使者たち」)」に収録されている「ティル」をLP復刻で加えました。
 音質は3曲のセッション録音と比較するといささか見劣りがしますが、フルトヴェングラーの残した「ティル」の録音の中では最もドラマティックな演奏として知られています。
 この演奏は以前発売したCD(GS-2023/2007年【廃盤】)にも入っていますが、今回はその時の原盤を流用せずに、全く新たに作り直しました。なお、この「ティル」は現在唯一の復刻CDです。(平林 直哉)
 





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KLARTHE



KLA 151
¥2800→\2590
オデット・ガルテンロープ 生誕百年記念アルバム
 ロザンタール、アンゲルブレシュトらが指揮

 オデット・ガルテンロープ:
  (1)フルート協奏曲
  (2)ピアノ協奏曲
  (3)交響的楽章
(1)レイモン・ギヨー(フルート)
 マニュエル・ロザンタール(指揮)
 フランス放送フィル
(2)オデット・ガルテンロープ(ピアノ)
 デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)
 フランス放送フィル
(3)デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)
 フランス放送フィル

 貴重なアンゲルブレシュトとの共演も復刻、女性作曲家ガルテンロープ作品集

 (1)1967年7月3日/パリ放送局104スタジオ (2)1958年6月19日/シャンゼリゼ劇場(世界初演時ライヴ) (3)1955年7月17日/シャンゼリゼ劇場(世界初演時ライヴ)

 オデット・ガルテンロープ(1922-2014) はフランスの女性作曲家でピアニスト。
 今年が生誕百年にあたるため力作INA(フランス視聴覚研究所)所蔵の貴重音源3篇をCD化。

 9歳でパリ音楽院に入学、ピアノをマルグリット・ロンとラザール・レヴィに師事し15歳でガブリエル・フォーレ国際コンクール優勝。
 ユダヤ系ゆえ第2次世界大戦中の1941年に放校されたものの終戦後復学、ビュセール、ノエル・ガロン、ミヨーに師事しました。20世紀後半はパリ音楽院で多くの後進を指導するかたわら、ピアニストとしてコンサートや録音も行いました。

 収録された3篇はロザンタール、アンゲルブレシュトらが振っているのに注目。ピアノ協奏曲ではガルテンロープのヴィルトゥオーゾぶりが堪能できます。
 彼女の作風は暴力的なまでにエネルギッシュで色彩的なオーケストレーションが興味津々です。
 






<映像>

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C MAJOR(映像)



80 6204
(Blu-ray)
¥5400→\4990
ザルツブルク音楽祭2021 /
 ブロムシュテット&ウィーン・フィル

  オネゲル:交響曲 第3番「典礼風」
  ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
KKC 9745
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6620


80 6108
(DVD)
¥3700→\3390
KKC 9746
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4620

 2021年ザルツブルク音楽祭、ブロムシュテット&ウィーン・フィル、オネゲル3番、ブラームス4番

 収録:2021年8月28・29日、ザルツブルク祝祭劇場(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:1080i 16:9 FullHD、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、リージョン:All、BD50、80分
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、リージョン:All、DVD9、80分

 2021年101年目を迎えたザルツブルク音楽祭のライブ映像がリリース。
 現役最高齢指揮者のヘルベルト・ブロムシュテット(1927-)とウィーン・フィルによる演奏で、プログラムはオネゲルの交響曲第3番とブラームスの交響曲第4番。
 ブロムシュテットは、このプログラムを2020/21年シーズンで取り上げ(N響とは残念ながら中止となってしまいましたが)、2020年7月に行われたバンベルク交響楽団との演奏会は、ロックダウンを経ての久々のステージとあって大成功を収めており、ウィーン・フィルとの演奏も期待が高まります。

 ブロムシュテットとウィーン・フィルの共演の歴史は意外にも浅く、2011年1月26日にアーノンクールの代役としてウィーン・モーツァルト週間に登場したのが最初。
 ウィーン・フィルは2019年に、これまでの偉大なる音楽活動の功績を讃えてブロムシュテットに名誉会員の称号を贈っています。

 フランス六人組の一人アルテュール・オネゲル。第2次世界大戦終結後の1945年から46年にかけて作曲され、シャルル・ミュンシュが初演を行った第3交響曲「典礼風」。
 全3楽章からなり各楽章には、「怒りの日」「深き淵より」「我らに平和を」とミサと詩篇からとられたタイトルが付けられています。戦争という蛮行への怒り、そして平和への祈りがあらわれた作品です。
 ブロムシュテット&ウィーン・フィルによる高い集中力と緊張感で表現した見事な演奏で、作曲当時の状況と、2020年以来のパンデミック、そして現在の世界情勢に置き換えることもできる、非常に意義深いプログラムといえるでしょう。

 ブロムシュテットのブラームスといえば、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との全集は記憶に新しいところですが、第4交響曲は中でもブロムシュテットの十八番。
 ウィーン・フィルの伸びやかで清らかな弦と安定感のある木管の美しさは絶美。そして、バッハのカンタータ第150番のシャコンヌが基となっているフィナーレは、とても94歳とは思えない力強い指揮とテンポで最後まで緊張感を保った演奏となっています。

 
 
















6/2(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HARMONIAMUNDI



HMM 902267
¥2900→\2690
ハーディング(指揮)&スウェーデン放送交響楽団
 ブリテン:イリュミナシオン


 ブリテン(1913-1976):
  ・≪イリュミナシオン≫ op.18
   (高声と弦楽オーケストラのための、1939年/アルテュール・ランボー詩)
     〔1. ファンファーレ(Fanfare)、2.都会(Villes)、
      3a.フレーズ(Phrase) 3b.アンティーク(Antique) 、
      4.王族(Royaute)、5.海の景色(Marine) 、6.間奏曲(Interlude) 、
      7.ビーング・ビューティアス(Being Beauteous)、
      8.パラード(Parade) 、9.たびだち(Depart)〕
  ・≪セレナード≫ op.31
   (ホルン、テノールと弦のための、1943年)
    〔1.プロローグ(器楽) 、2.パストラル(チャールズ・コットン)、
     3.ノクターン(アルフレード・ロード・テニソン) 、
     4.エレジー(ウィリアム・ブレイク) 、5.挽歌(Dirge)(作詞者不明、15世紀) 、
     6.聖歌(Hymn)(ベン・ジョンソン) 、
     7.ソネット(ジョン・キーツ)、8.エピローグ(器楽)〕
  ・≪ノクターン≫ op.60
   (テノール、6つのオブリガート楽器と弦楽のための、1958年)、
    〔1.詩人の唇の上で私は眠っていた(詩:パーシー・ビッシュ・シェリー)、
     2.深い海の雷鳴の下(詩:アルフレッド・テニスン)、
     3.木の葉の衣をまとって(詩:サミュエル・テイラー・コールリッジ)、
     4.真夜中の鐘が鳴る(詩:トーマス・ミドルトン)、
     5.しかしその夜、私はベッドに横たわって(詩:ウィリアム・ワーズワース)、
     6.彼女は眠る、穏やか最後の息で(詩:ウィルフレード・オーウェン)、
     7. 夏の風よりやさしいものがあるだろうか?(詩:ジョン・キーツ)、
     8.目をつぶっているときが、いちばんよく見える
      (詩:ウィリアム・シェイクスピア)〕
アンドルー・ステイプルズ(テノール)
クリストファー・パークス(ホルン)
スウェーデン放送交響楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)

 ハーディングが緻密かつ幻想的に響かせるブリテンの独唱と器楽のための歌曲集!繊細で透明感のある器楽の響き気品あるテノール

 録音:2018年3月、2019年5月/ベルワルト・ホール(ストックホルム)

 ハーディングが、ブリテンによる、(弦楽)オーケストラ伴奏歌曲を録音しました。
 ハーディングといえば交響曲はもちろん、声楽付きの管弦楽やオペラ(ブリテンのねじの回転も含む)でもその手腕を発揮しているのは誰もが知るところ。
 ここでも、故郷の作曲家の作品を、手兵スウェーデン放送響の多彩な音色を駆使して、作品の魅力を120%引き出しています。
 歌うのは、1979年ロンドン生まれのテノール、アンドルー・ステイプルズ。ロイヤル・オペラ・ハウスでデビューしたのち、ラトル指揮のベルリン・フィルやウィーン・フィルなどとも共演、演奏会やオペラ、リサイタルで活躍する存在で、重すぎず品格ある響きはどこかピーター・ピアーズを思い起こさせる瞬間もあるようで、非常に魅力的です。
 さらに、フォトグラファーとしてもセンスある写真を多数撮影している存在です。

 ≪イリュミナシオン≫は、ランボーの詩によるもの(原語のフランス語で歌われる)。
 ブリテンは、この詩についてvisions of heaven(天国の光景)と語っており、詩が含有する世界を見事な書法で華麗に音化しています。
 ハーディングが器楽から引き出す音色がとにかく極彩色で高精度。素晴らしい出来栄えです。
 ≪セレナーデ≫ではホルンのクリストファー・パークスのソロが光ります。クリストファー・パークスは1981年ドンカスター(イギリス)生まれ。
 はじめにコルネットを習ったあと、7歳でアルトホルン(イギリスではテナーホルン)をはじめ、15歳でフレンチホルンに転向。ロンドン・フィルのホルン奏者を務めたのち、2007年にロイヤル・フィルの首席奏者に就任。
 2010年からはスウェーデン放送交響楽団で首席奏者を務めています。≪ノクターン≫は8曲からなり、それぞれの詩は英国を代表する詩人(あるいは作家)のものが採用されています。
 詩の素晴らしさもですが、各曲で、ファゴットやハープ、ホルン、ティンパニ、コールアングレ、フルートやクラリネットのオブリガート楽器が活躍するのもまた聴きどころの作品。
 ここではスウェーデン放送響のメンバーたちによる素晴らしいアンサンブルをお楽しみいただけます。
 1975年生まれのハーディングが、ここにきてさらに充実していることを感じさせると同時に、作品についての明確なヴィジョンを持っていることが、音からも実によく伝わってくる、秀逸な演奏です。

 
 





DUX



DUX1828
¥2500
バツェヴィチ:室内オーケストラ作品集 Vol.3
 グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
  弦楽合奏のためのディヴェルティメント(1965)
  弦楽合奏のためのシンフォニエッタ(1935)
  弦楽合奏のための交響曲(1946)
  弦楽合奏のための協奏曲(1948)
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団

 実力派女流指揮者ドゥチマルによるバツェヴィチ!

 ミラノ・スカラ座に女性として初めて登壇したことでも有名な実力派、アグニェシュカ・ドゥチマル指揮によるグラジナ・バツェヴィチの室内オーケストラ作品集第3弾。
 ポーランドの女性作曲家バツェヴィチの第2次大戦前後の作品と晩年の作品を収録しています。バツェヴィチの作風は年代によって変化していきますが、古典的な技法を活かしつつ新しい音楽を組み合わせる基本的な姿勢は変わりませんでした。
 バロック形式を含む新古典主義から影響を受けた《弦楽合奏のための交響曲》や「現代のブランデンブルク協奏曲」と評された《弦楽合奏のための協奏曲》など、彼女の作品は明快な響きと、洗練されたエレガントさを備えています。

 ※録音:2004年2月11日-12日、2009年10月28日、2010年12月1日(ポズナン、ポーランド)
 
 

DUX1792
¥2500
バツェヴィチ:ピアノ五重奏曲集
 グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
  ピアノ五重奏曲第1番(1952)、ピアノ五重奏曲第2番(1965)
 アレクサンデル・タンスマン(1897-1986):
  ピアノ五重奏のための5声の音楽(1955)
ユリア・コチュバン
メッセージズ四重奏団

 ポーランド出身で新古典主義の影響を受けた作曲家二人のピアノ五重奏曲集。
 バツェヴィチ後期の作品となるピアノ五重奏曲は、たびたび登場する不協和音など激しい部分もありながらも、彼女の特徴であるエレガントさも持ち合わせています。
 タンスマンの《ピアノ五重奏のための5声の音楽》は、バロック音楽から影響を得ており、ポリフォニーとホモフォニーを巧みに組み合わせています。

 ※録音:2021年7月25日-27日(ウッチ、ポーランド)
 
 

DUX1729
¥2500
ブワジェヴィチ:ソナタ
 マルチン・ブワジェヴィチ(1953-2021):
  ヴァイオリンとアコーディオンのためのソナタ
   《ナイト・フル・オヴ・シンズ》(2019)
 ヴァイオリンとアコーディオンのための二重協奏曲
  (2015-2016)
カロリナ・ミコワイチク(ヴァイオリン)
イーヴォ・イェディネツキ(アコーディオン)
ミロスワフ・ヤチェク・ブワシュチク(指揮)
シレジア・フィルハーモニー交響楽団

 ポーランドの作曲家マルチン・ブワジェヴィチによる2つの世界初録音作品。
 ヴァイオリンとアコーディオンというポーランドのデュオの緊密な協力によって生まれたこのアルバムは、作曲家の死後数か月でリリースされました。

 マルチン・ブワジェヴィチは1953年にワルシャワで生まれ、カトリック神学アカデミーで哲学を学び、ワルシャワの音楽アカデミー(現在のショパン音楽アカデミー)でマリアン・ボルコフスキに作曲を師事しました。
 自身の作曲活動だけでなく、現代音楽の普及にも尽力し、国際ニュー・ミュージック・フォーラム・フェスティヴァルなどのディレクターも務め、200以上のコンサートを開催しました。

 ※録音:2021年8月4日、2019年10月27日
 
 
DUX1803
¥2500

メイエル:交響曲第5番
 クシシュトフ・メイエル(b.1943):
  チェロとオーケストラのための室内協奏曲
   《Canti Amadei》(1983-1984)
  交響曲第5番 Op.44(1978-1979)

バルトシュ・コジャク(チェロ)
ソポト・ポーランド室内フィルハーモニー管弦楽団
ラファウ・ヤニャク(指揮)

 クシシュトフ・メイエルの《Canti Amadei》は、ロシアのチェリスト、イヴァン・モニゲッティとの親交から生まれました。
 彼らがモーツァルトの交響曲を聴いている時にモーツァルトをテーマにした作品を作曲することになり、この《Canti Amadei》が生まれました。
 冒頭ではモーツァルトの作品が引用され、その後メイエルの独自の音楽に引き込まれていきます。

 クシシュトフ・メイエルは、クシシュトフ・ペンデレツキ、ヴィトルト・ルトスワフスキといったポーランドの現代作曲家の重鎮に師事した他、フランスのナディア・ブーランジェにも師事しました。
 彼は作曲家の他、ピアニスト、音楽学者としても活躍しています。

 ※録音:2021年8月23日-26日
 
 

DUX1847
¥2500
ゴードン・ジェイコブ:ヴィオラ作品集
 ヴィオラとピアノのためのソナチネ
 クラリネットとヴィオラのための小組曲
 クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲
 無伴奏ヴィオラのための変奏曲
 ヴァイオリンとヴィオラのための
  《前奏曲、パッサカリアとフーガ》
ヤドヴィガ・スタネク(ヴィオラ)
ボリス・ビニエツキ(クラリネット)
ボレスワフ・シャルキエヴィチ(ヴァイオリン)
マグダレナ・スヴァトフスカ(ピアノ)

 ゴードン・ジェイコブのヴィオラ作品集!

 スタンフォードやヴォーン・ウィリアムズに学んだ20世紀イギリスの作曲家、ゴードン・ジェイコブ(1895-1984)のヴィオラ作品集。
 《ウィリアム・バード組曲》が良く知られているジェイコブは、バロックや古典派の音楽を愛する保守的な作風の持ち主で、1948年に作曲された《前奏曲、パッサカリアとフーガ》にもモダン・バロックの雰囲気が漂っています。
 偉大なヴィオリスト、ライオネル・ターティスらの活躍によってヴィオラの存在感が高まった近現代イギリス。
 本作に収録された親しみやすくも個性的な5つの作品は、当時のイギリス音楽におけるヴィオラの型破りな存在感を示しています。
 ヴィオラ愛好家のみならず、すべての器楽ファンにとって注目に値する1枚です。

 ※録音:2019年6月&10月、2020年11月(ポーランド、ブィドゴシュチュ)
 
 

DUX1835
¥2500
シューマン&ブラームス:室内楽作品集
 シューマン:
  カノン形式の6つの練習曲 Op.56
   (ドビュッシーによる2台ピアノ編曲版)
  アンダンテと変奏曲 変ホ長調 Op.46
 ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
トマシュ・ダロフ(ホルン)
ヴォイチェフ・フダラ(チェロ)
アグニエシュカ・コピンスカ(ピアノ)
ピオトル・コピンスキ(ピアノ)
キンガ・トマシェフスカ(ヴァイオリン)
タデウシュ・トマシェフスキ(ホルン)

 チェロやホルンをフィーチャーしたドイツ・ロマン派の名作と、ドビュッシーが編曲した《カノン形式の6つの練習曲》を収録。
 シューマンとブラームス、2人の大作曲家の対照的な人柄が音楽にはどのように反映されているのか。ポーランドで学んだ気鋭の音楽家たちが解き明かします。

 ※録音:2020年(ポーランド、カトヴィツェ)
 
 

DUX1755
¥2500
マテウシュ・リチェク:チェロ作品集
 無伴奏チェロのための《隠された光》
 ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
 チェロとエレクトロニクスのための《崩壊の兆し》
 チェロ協奏曲 幻影
トマシュ・スクヴェレス(チェロ)
ユイ・イワタ=スクヴェレス(ヴァイオリン)
マテウシュ・リチェク(エレクトロニクス)
ニュー・ミュージック・オーケストラ
シモン・ビヴァレツ(指揮)

 ポーランド有数の大学都市ヴロツワフの音楽アカデミーで学び博士号を取得、作曲家向けコンクールでの受賞歴も多数ある現代音楽の作曲家、マテウシュ・リチェク(1986-)のチェロ作品集。ソロ、デュオ、ライヴエレクトロニクスと様々な編成による作品がバランスよく収録されています。(ライヴ・エレクトロニクスでは作曲家自身が演奏に参加。)ほとんどの作品は、本作で演奏を担当する優れたチェリスト、トマシュ・スクヴェレスに捧げられています。

 ※録音:2019年11月&2021年8月(ポーランド)

 

DUX1745
¥2500
才能溢れるコンツキ兄弟 ~ ヴァイオリンとピアノのための作品集
 カロル・コンツキ(1813-1867):マズルカ Op.29、大幻想曲 Op.27
 アポリナリ・コンツキ(1824-1879):
  マズルカ様式によるサロン風の小品 Op.4、
  ドニゼッティの歌劇《ランメルムールのルチア》の主題による大幻想曲 Op.2、
  アリャビエフの歌曲《ナイチンゲール》によるパラフレーズ Op.22
スワヴォミラ・ヴィルガ(ヴァイオリン)
イザベラ・ヴィルガ(ピアノ)

 19世紀ポーランドの有名な音楽一家、コンツキ家の長男カロル・コンツキ(1813-1867)と、末子のアポリナリ・コンツキ(1824-1879)による室内楽作品集。
 カロルのほかアントニ・コンツキ(1816-1899)とスタニスワフ・コンツキ(1820-1892)がピアニストとして活躍したのに対し、アポリナリはヴァイオリンで有名になり、その演奏はパガニーニからも称賛されています。
 特に《ランメルムールのルチア幻想曲》が人気を博しました。
 どの作品も初期ロマン派様式の佳品として、心地よく楽しむことができます。

 ※録音:2021年7月(ポーランド)
 





NAXOS

8.559915
¥1800
ピーター・ボイヤー(1970-):管弦楽作品集
 1. Curtain Raiser カーテン・レイザー(2017/2020年管弦楽版)
  Balance of Power バランス・オブ・パワー(2019)
 2. I. A Sense of History ア・センス・オブ・ヒストリー
 3. II. A Sense of Humor (Scherzo politico)
  ア・センス・オブ・ユーモア(スケルツォ・ポリティコ)
 4. III. A Sense of Direction ア・センス・オブ・ダイレクション
 5. Fanfare for Tomorrow 明日へのファンファーレ(2021)(管弦楽版)
 6. Rolling River (Sketches on Shenandoah)
  ローリング・リヴァー(シェナンドーによるスケッチ)(2014)
 7. Elegy エレジー(2021)
 8. In the Cause of the Free イン・ザ・コーズ・オブ・フリー(2017)
 9. Radiance ラディアンス
 10. Fanfare, Hymn and Finale ファンファーレ、賛歌と終曲(2018/2020)
 
 6、8を除き世界初録音
クリスティン・ペンドリル(コールアングレ)...7
ブリン・ルイス(ハープ)...7
ジェイムズ・ファウンテン(トランペット)...8
ロンドン交響楽団
ピーター・ボイヤー(指揮)

 録音: 2022年1月28-29日 Henry Wood Hall、 ロンドン(UK)

 ピーター・ボイヤーは1970年アメリカのロードアイランド州に生まれた作曲家。
 ロードアイランド大学で学士号を、ハートフォード大学ハート音楽院で音楽修士号と音楽芸術博士号を取得し、ニューヨークでジョン・コリリアーノに師事。その後はUSCソーントン音楽学校で映画とテレビの音楽制作を学び、この分野でも大活躍しています。
 2003年録音のグラミー賞にノミネートされた「エリス島 - ドリーム・オブ・アメリカ」(8.559246)は世界中で250回以上演奏され、アメリカ公共放送サービス(PBS)でテレビ放映もされました。
 
 このアルバムには最新作の8曲を収録。収録曲の「バランス・オブ・パワー」はヘンリー・キッシンジャー元米国国務長官の95歳の誕生日のための委嘱作。
 また「明日へのファンファーレ」は2021年のジョー・バイデン大統領就任式のために書かれた輝かしい作品です。
 他には、まるでハリウッド映画の音楽のような広がりが感じられる「ローリング・リヴァー」や、このアルバムのために作曲された『ラディアンス』など、どの曲からもボイヤーならではの鮮やかなオーケストレーションと、現代アメリカ的なクールな感性、そしてセンスの良さが感じられます。
 ロンドン交響楽団の輝かしい演奏が曲の魅力を一層引き立てています。
 
 


8.574375
¥1800
ロレンツォ・ペロージ(1872-1956):
 ピアノ五重奏曲第1番、第2番/弦楽三重奏曲第2番

  ピアノ五重奏曲第1番 ヘ長調(1930)
   1. I. Mosso/2. II. Adagio/3. III. Vivo

  弦楽五重奏曲第2番 ニ短調(1931)
   4. I. Moderatamente mosso/
   5. II. Adagio/6. III. Vivo

  弦楽三重奏曲第2番 イ短調(1928)
   7. I. Mosso/8. II. Andante/9. III. Animato
マッテオ・ベヴィラクア(ピアノ)...1-6
ローマ・トレ・オーケストラ・アンサンブル
【メンバー】
 レナード・スピネディ
  (第1ヴァイオリン...1-6/
   ヴァイオリン...7-9)
 河崎 日向子(第2ヴァイオリン)...1-6
 ロレンツォ・ルンド(ヴィオラ)
 アンゲロ・マリア・サンティージ(チェロ)

 録音: 2021年4月29-30日Palladium Theatre、ローマ(イタリア)

 かつてプッチーニが「彼の頭の中には、私とマスカーニの頭の中よりも多くの音楽がある」と称賛したというイタリアの作曲家ロレンツォ・ペロージ。
 ミラノ音楽院で学び、1894年からヴェネツィアの聖マルコ大聖堂の合唱指揮者として活躍、その後聖職に就き、1890年代後半までにはオラトリオ「イエス・キリストの変容」などの宗教作品で国際的な名声を得た人です。
 このアルバムには彼の3つの室内楽曲が収録されており、その端正な作風を存分に味わうことができます。
 冒頭の湧き上がるようなピアノのパッセージが印象的なピアノ五重奏第1番と、悲痛な旋律で始まるピアノ五重奏曲第2番は、ともに弟を亡くした悲しみの中で書かれた曲。
 どちらもコラール風の旋律を持つ美しい緩徐楽章が置かれ、活発な終楽章で曲が閉じられます。
 伝統的な作風による弦楽三重奏曲第2番にも、慎ましさの中に大胆なリズムが用いられており、当時のイタリア音楽が求める新しい道行を探求しています。
 演奏は2005年に設立されたローマ・トレ・オーケストラのメンバーによるアンサンブル。
 ローマとラツィオで生まれた最初の大学オーケストラで、若い世代に素晴らしい音楽を広めることを目的として活動しています。
 ヴァイオリンの河崎日向子さんはローマ在住。いくつものアンサンブルに参加し、高く評価される奏者です。
 
 
8.574323
¥1800
ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第9集
 ロバート・ファーノン(1917-2005):管弦楽作品集
スロヴァキア放送交響楽団
エイドリアン・リーパー(指揮)
  1. Portrait of a Flirt ポートレート・オブ・ア・フラート/
  2. How Beautiful is Night なんと美しいこの夜/3. Melody Fair メロディ・フェア/
  4. A la claire Fontaine 泉のほとり/5. Peanut Polka ピーナツ・ポルカ/
  6. オーケストラのための3つの印象:No. 2. In a Calm 穏やかに/
  7. Gateway to the West 西部への道/8. Jumping Bean ジャンピング・ビーン/
  9. Pictures in the Fire 燃やされる絵/10. Little Miss Molly 小さなミス・モリー/
  11. Colditz March コルディッツ・マーチ/12. A Star is Born スター誕生/
  13. The Westminster Waltz ウェストミンスター・ワルツ/
  14. オーケストラのための3つの印象: No. 3. Manhattan Playboy マッハッタンのプレイボーイ/
  15. Lake of the Woods 森の湖/16. Derby Day ダービー・デイ/17. State Occasion 国家行事

 録音: 1991年3月14-17日 Concert Hall of Slovak Radio,ブラティスラヴァ(スロヴァキア)
 MARCOPOLO 8.223517のレーベル移行盤

 ロバート・ファーノンはカナダ生まれの指揮者、作曲家。19歳の時にカナダ放送協会に入局、パーシー・フェイス・オーケストラの第一トランペットを務めました。
 その後は作曲とアレンジにも力を入れ、ポール・ホワイトマンやアンドレ・コステラネッツのために曲を作るようになります。
 第二次世界大戦中には連合国軍(SHAEF)カナダ軍楽隊の指揮者となり英国などで演奏、その後、彼はイングランドを第二の故郷とし、多彩なジャンルにわたる数多くの作品を生み出すとともに、数多くのミュージシャンと共演、世間に強いインパクトを与え続け、4つの「アイヴァー・ノヴェロ賞」を獲得、また1996年にはJ・J・ジョンソンと共演した「ラメント」でグラミー賞「ベスト・インストゥルメンタル・アレンジメント」部門を受賞しています。
 このアルバムには「ジャンピング・ビーン」や「コルディッツ・マーチ」など、彼の大ヒット作を収録。
 親しみやすく美しい旋律を、エイドリアン・リーパーが指揮するスロヴァキア放送交響楽団による演奏でお楽しみください。
 
 

8.555668
¥1800
ジギスムント・タールベルク(1812-1871):
 ポジリッポの夜会 - ロッシーニを讃えて:24の音楽的思考(1862)
フランチェスコ・ニコロージ(ピアノ)
  1. No. 1. Andantino in A-Flat Major アンダンティーノ 変イ長調
  2. No. 2. Moderato in E Major モデラート ホ長調
  3. No. 3. Molto agitato in A Minor モルト・アジタート イ短調
  4. No. 4. Andantino in D Major アンダンティーノ ニ長調
  5. No. 5. Tarantella in G Minor タランテッラ ト短調
  6. No. 6. Vivace in E-Flat Major ヴィヴァーチェ 変ホ長調
  7. No. 7. Lento in C Major レント ハ長調
  8. No. 8. Presto in A Minor プレスト イ短調
  9. No. 9. Andantino in D Major アンダンティーノ ニ長調
  10. No. 10. Cantabile in B-Flat Major カンタービレ 変ロ長調
  11. No. 11. Allegretto in F Major アレグレット ヘ長調
  12. No. 12. Allegretto in D-Flat Major アレグレット 変ニ長調
  13. No. 13. Adagio in B-Flat Major アダージョ 変ロ長調
  14. No. 14. Allegretto in D Major アレグレット ニ長調
  15. No. 15. Presto in G Minor プレスト ト短調
  16. No. 16. Allegro in D-Flat Major アレグロ 変ニ長調
  17. No. 17. Adagio in F Major アダージョ ヘ長調
  18. No. 18. Marcia in D Minor 行進曲 ニ短調
  19. No. 19. Molto vivace in B Minor モルト・ヴィヴァーチェ ロ短調
  20. No. 20. Allegro in B-Flat Major アレグロ 変ロ長調
  21. No. 21. Allegretto in A Minor アレグレット イ短調
  22. No. 22. Allegretto in D Minor アレグレット ニ短調
  23. No. 23. Andantino in B Major アンダンティーノ ロ長調
  24. No. 24. Polacca in A-Flat Major ポラッカ 変イ長調

 録音: 1995年10月22、23日 Concert Hall of Slovak Radio, Bratislava, Slovakia
 MARCO POLO 8.223807(原盤)、NAXOS 8.506042の分売

 スイス出身のピアニスト・作曲家、ジギスムント・タールベルク。14歳の時にロンドンでモシェレスにピアノを学び、同年5月に最初の公開演奏会を開催。
 以降、フンメルやツェルニーに指導を受け、1835年にパリへ赴きピアニストとして喝采を浴びます。
 作曲家としてはフランツ・リストを凌駕するほどの華麗なピアニズムが味わえるオペラのトランスクリプションやピアノ協奏曲を残しました。
 
 この『ポジリッポの夜会』は2021年5月に発売された6枚組BOXからの分売で(原盤はMARCO POLO)、タールベルクが晩年を過ごしたポジリッポ(ポジリポ)の生活から生まれた小品と、タイトルが示すようにロッシーニのアリアを素材とする曲が混在する全24曲で構成された曲集。
 彼の出版社は各々の曲にメンデルスゾーンの『無言歌』のようなタイトルを付けることを提案しましたが、彼はそれを拒否。基本的に速度記号のみが記されています。
 どの曲も若い頃のタールベルク作品のような派手な技巧を誇示することはありませんが、甘く美しい旋律に溢れ、簡素でありながら上品な味わいを持っています。
 演奏は1954年イタリア生まれのフランチェスコ・ニコロージ。超絶技巧の持ち主で、タールベルク国際研究センターの会長として作品の研究、普及に努めています。
 





<メジャー・レーベル>


ERATO



9029635566
\2700
夢の中で~室内楽作品集
 タンギー:

  1. 五重奏曲~ピアノと弦楽四重奏のための
  2. 夢の中で~ヴァイオリンとピアノのための
  3. スパイラル~チェロとピアノのための
  4. ナハトムジーム~ピアノのための
  5. ラプソディー~ヴィオラとピアノのための
  6. ソナタ・ブレーヴェ(短いソナタ)~無伴奏ヴァイオリンのための
  7. ラクリモサ~クラリネットとピアノのための
  8. 三重奏曲~ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための
アレクサンドラ・コヌノヴァ(ヴァイオリン)
ロザンヌ・フィリッペンス(ヴァイオリン)
リーズ・ベルトー(ヴィオラ)
エドガー・モロー(チェロ)
スザナ・バータル(ピアノ)
ダヴィッド・カドゥシュ(ピアノ)
ピエール・ジェニソン(クラリネット)
ディオティマ四重奏団

 録音:2021年2月21日 パリ、Salle Cortot(4,5,7) 2021年5月2日 パリ、Salle Cortot(2,3,6) 2021年5月30日 パリ、Salle Colonne(8) 2021年7月16日 パリ、Salle Cortot(1)
 世界初録音(1-5,7)

 エリック・タンギーは1968年にフランスのカーン生まれ。ホラチウ・ラドゥレスクの下で学んだ後、パリ国立高等音楽院でイヴォ・マレク、ジェラール・グリゼー、ベッツィ・ジョラスに師事。アメリカのタングルウッド音楽センターではアンリ・デュティユーから特別招待。数多くの賞や奨学金を受賞しています。

 1999年にはロストロポーヴィチから『チェロ協奏曲第2番』を委嘱され2001年に初演。続いてボストンとニューヨーク、カーネギー・ホールでも同作品を小澤征爾指揮で演奏。2002年よりパリ市立ポール・デュカス音楽院教授、2017年よりパ
リ・エコールノルマル音楽院教授。これまでに独奏曲から交響曲まで約100作品以上を作曲しており、ニコラ・アンゲリッシュやアンヌ・ガスティネル等の多数のソリストのほか、国内外のアンサンブルやオーケストラがその作品をレパートリーに加えており、佐渡 裕、諏訪内晶子、庄司紗矢香らも演奏。同世代の中でも最も多く作品が演奏されているフランス人作曲家のひとりとなっています。
 また指導者としても高く評価され、カリフォルニア大学ロサンジェルス校など世界中でマスタークラスやレクチャーを行っています。

 エリック・タンギーの作品は「想像力、詩、そして内面の世界」に焦点を当てており、師であるアンリ・デュティユーからメシアン、ドビュッシーへの回帰としており、彼の美学はシベリウスの音楽によっても形作られ、モードの複雑な使用など特定の楽派といった作風に属しません。しかし無調混沌的な前衛なものとは異なり、静謐な空気、そして美しいハーモニーが魅力となっています。
 ここに収録された作品は、タンギーが1999年から2019年の間に作曲したもので、チェロのエドガー・モローをはじめタンギーの音楽を愛する若手演奏家が集まり、その音楽の魅力を放っています。
 
 


9029626971
\2700
ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ(カウンターテナー)
フェアウェル~ポーランド歌曲集

 チシ:
  告別(プーシキンの詩による)

 バイルト:
   4つの愛のソネット(シェイクスピアの詩による)

 シマノフスキ:
   クルピエ地方の歌 Op.5より
   (Lecioly zorazie/Wysla burzycka/Uwoz mamo/U jeziorecka)

 ウカシェフスキ:
   3つの歌(M.P.ヤスノジェフスカの詩による)

 カルウォヴィチ:
   私のために泣くのはよせ Op.3-7
   恋歌から Op.3-2
   暗く穏やかな海の上で Op.3-4
   わが魂いたく憂いて Op.1-6
   話しつづけて Op.3-1
   永遠の夜がくる前に Op.3-6
   夜の光を浴びて Op.3-5
   最初の星々輝く Op.1-2
   広い、広い海原を Op.3-9
   夜のしじまの中 Op.3-8
   Czasem gdy dlugo na pol sennie marze Op.2-4
   魔法をかけられた王女 Op.3-10

 モニューシュコ:
   家庭愛唱歌集 第7巻~『Lza』
   家庭愛唱歌集 第3巻~『Przasniczka』
ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ(カウンターテナー)
ミハウ・ビエル(ピアノ)

 録音時期:2021年9月24,25,27,28日、ワルシャワ、Nowa Miodowa

 世界的大人気カウンターテナー歌手ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキと、ピアニストのミハウ・ビエルによるニュー・アルバムは、母国ポーランドの19世紀と20世紀の、ポーランドの音楽を開花させた作曲家へのオマージュ。
 1990年ワルシャワに生まれのヤクプ・ユゼフ・オルリンスキ(Jakub Jozef Orlinski)は、カウンターテナー歌手でありブレイクダンスを得意としています。2018年には「テレグラフ」で「世界で最も魅力的なオペラ・アーティスト10人」に選ばれ、2019年には「Opus Klassik」賞および「グラモフォン」誌の最優秀若手アーティスト賞を受賞しています。2020年に「Paszport Polityki(「ポリティカ」誌の「パスポート」賞)」を受賞。2022年にはメトロポリタン歌劇場デビューを飾っています。

 ここに収録された作品は、非常に強烈で、ポーランド的で、ロマンたっぷりの音楽。詩情に溢れ、心に響く、歌心溢れるポーランド屈指の作曲家たちによる心温まる歌曲集で、多くの美しい曲が含まれています。
 シマノフスキの『クルピエ地方の歌』は、かつての天かける幻想と重厚華麗な作風は姿を消して、原民謡そのままの非常に簡潔な作品。
 タトラ山脈でのスキー遠征中、雪崩により非業の死を遂げたメロディーメーカー、カルウォヴィチ。ポーランド音楽界の再生を担う希望の星としてシマノフスキ以上に将来を有望視されていました。このアルバムの中でも中心的なものとなっており、印象的な美しさと情熱に満ちています。これらの歌曲集の録音は多いものではありませんが、やはりポーランド出身の歌手らによってオペラティックに歌われたものがありました。

 ここではカウンターテナーという声質だけでなく、バロックから現代物まで幅広いレパートリーを持つオルリンスキの歌唱の絶妙なヴィヴラート操作によって、こうした歌曲への新しい光と解釈を与えています。
 
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9029627842
(2CD)
\3200→\2990
エマニュエル・アイム(指揮)
新バロックの祭典~
 ル・コンセール・ダストレ創立20周年記念ライヴ


CD1
ラモー:
 1. 歌劇『ナイス』~序曲
 2. 歌劇『ダルダニュス』~ Guerriers, suivez l'amour
 3. 歌劇『ダルダニュス』~ Il est temps de courir aux armes
 4. 歌劇『ダルダニュス』~Bruit de guerre
 5. 歌劇『ダルダニュス』~Lieux funestes
 6. 歌劇『優雅なインドの国々』~La nuit couvre les Cieux…Vaste empire des mers
 7. 歌劇『優雅なインドの国々』~Viens Hymen

カンプラ:
 8. 叙情悲劇『イドメネー』~第2幕:第7-8場

ラモー:
 9. 歌劇『イポリートとアリシー』~第3幕:第8-9場
 10. 歌劇『カストールとポリュックス』~Brillez astres nouveaux
 11. 歌劇『ダルダニュス』~Voici les tristes lieux…Monstre affreux

カンプラ:
 12. 叙情悲劇『イドメネー』~O Neptune, recois nos voeux
 13. 叙情悲劇『イドメネー』~Embarquons-nous

パーセル:
 14. 歌劇『ディドとエネアス』~Thy hand, Belinda…When I am laid in Earth

ラモー:
 15. 歌劇『ボレアド』~管弦楽組曲

CD2
パーセル:
 16. 歌劇『妖精の女王』~Now the night

ヘンデル:
 17. 歌劇『タメルラーノ』~A dispetto d’un volto ingrato
 18. オラトリオ『時と悟りの勝利』~Urne voi

ヴィヴァルディ:
 19. 歌劇『勝利のユディータ』~Armatae face et angibus

ヘンデル:
 20. セレナータ『アチ、ガラテアとポリフェーモ』~Fra l’ombre e gl’orrori
 21. オラトリオ『時と悟りの勝利』~Un pensiero nemico di pace
 22. 歌劇『アルチーナ』~Un momento di contento
 23. 歌劇『アルチーナ』~Ombre pallide
 24. オラトリオ『時と悟りの勝利』~E ben folle quel nocchier
 25. オラトリオ『テオドーラ』~With darkness deep as is my woe
 26. 歌劇『ジュリオ・チェーザレ』~L’aure che spira
 27. 歌劇『アリオダンテ』~Del mio sol vezzosi rai
 28. 歌劇『リナルド』~Ah! crudel il pianto mio
 29. 歌劇『リナルド』~Sibilar gli angui d’Aletto
 30. 歌劇『インドの王ポーロ』~Dolce amico amplesso
 31. オラトリオ『時と悟りの勝利』~Voglio Tempo per risolvere
 32. オラトリオ『時と悟りの勝利』~Tu del ciel ministro eletto
エメーケ・バラート(ソプラノ:25,30)
エマニュエル・デ・ネグリ(ソプラノ:2,10,31)
ナタリー・デセイ(ソプラノ:23)
サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ:7,21,31)
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ:16,32)
レネケ・ルイテン(ソプラノ:3,28)
マリー=クロード・シャピュイ(メゾ・ソプラノ:14)
イザベル・ドゥリュエ(メゾ・ソプラノ:6)
エヴァ ザイシク(メゾ・ソプラノ:2,8,26)
レア・デザンドレ(メゾ・ソプラノ:19)
カルロ ヴィストーリ(カウンターテナー:2,17,30,31)
アニーチョ・ゾルジ・ジュスティニアーニ(テノール:22,31)
マティアス・ヴィダル(テノール:3,5)
ロランド・ヴィラゾン(テノール:27)
マイケル・スパイアーズ(テノール:18,24)
タシス・クリストヤニス(バリトン:3,12)
ジャレット・オット(バリトン:29)
ヴィクトル・シカール(バリトン:3,8)
ミハイル・ティモシェンコ(バリトン:11)
ロラン・ナウリ(バリトン:9)
アンドレア・マストローニ(バス:20)
ジョスリン・ドービグニー(フラウト・トラヴェルソ)

ル・コンセール・ダストレ(ピリオド楽器アンサンブル)
サー・サイモン・ラトル(指揮:15)
エマニュエル・アイム(指揮)
 録音:2021年11月8日&11月12日、ベルリン国立歌劇場&パリ、シャンゼリゼ劇場

 限定盤。
 フランスの指揮者エマニュエル・アイムは、1990年から2002年までヴェルサイユ・バロック音楽センター及びパリ国立高等音楽でオルガンとチェンバロを学びました。古楽界の名匠ウィリアム・クリスティの招きによって、レザール・フロリサンでチェンバロ奏者及びアシスタント、クリストフ・ルセ、ルネ・ヤーコプス、マルク・ミンコフスキらの通奏低音奏者も務めました。またサイモン・ラトルのアシスタントとしても活躍。
 2000年に指揮者として活動するためにレザール・フロリサンを去り、2021年にピリオド楽器アンサンブル「ル・コンセール・ダストレ」を設立。指揮者及びチェンバロ奏者として当オーケストラを率い、シャトレ座、シャンゼリゼ劇場、バービカン・センター、リンカーン・センター、アムステルダム・コンセルトヘボウなど世界の名だたる舞台に登場し、高い評価を得ています。
 指揮者としてはバーミンガム市交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、フランクフルト放送交響楽団などと共演、2008年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にデビューを果たしており、常連ともなっています。その後もウィーン・フィル、ニューヨーク・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ロンドン交響楽団からも客演として迎えられています。

 2001年に旧「Virgin Classics」と独占契約し、「Erato」へ引き続いて契約を結んでおり、今日まで数多くのアルバムをリリース。これまで、フランスで最も活躍したアーティストに贈られる「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ムジーク賞」、「エコー・クラシック賞」、「グラモフォン賞」を受賞、また「グラミー賞」にもノミネートされています。

 アイムの指揮へのアプローチは、彼女が「ル・コンセール・ダストレ」と協力する方法によって形作られています。「私はコラボレーションが好きです。バロック音楽での指揮の役割はオーケストラの中で楽器(私の場合はチェンバロまたはオルガン)を演奏し、他のプレーヤーと共有し、自分は音楽の一部となることです。このアンサンブルでは、誰もが自由に話し、何をすべきかを言うのは私だけではありません。オーケストラ音楽と室内楽のミックスのようなものです。バロック音楽言語から取得して自由に答えを考え出し、その楽譜に書かれていない美しさが好きなのです。私はバロックの演劇界が大好きで、楽器が作る音も大好きです。寛大さと情熱・・・私は豊かさと色が好きです。私は物語の糸を失うことなく、音の中で意味を具体化するのが好きです。こうして私たちは音楽を作ることができて幸運であり、この喜びを聴衆と共有できることは素晴らしいことです。20年の存在と20年の成功は、素晴しく楽しいお祝いとなりました」とエマニュエル・アイムは語っています。
 


9029620114
\2700
ゴーティエ・カプソン財団・プレゼンツ
 キム・ベルナール(ピアノ)

 ショパン:バラード第4番ヘ短調 Op.52
 ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57
 ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
 ドビュッシー:喜びの島 L.106
 ドビュッシー:映像 第1集 L.110(水の反映/ラモー賛歌/運動)
 ラヴェル:クープランの墓 M.68
キム・ベルナール(ピアノ)
 録音:2022年1月24-29日、パリ、Studio de Meudon

 チェリストのゴーティエ・カプソンは、新進音楽家がプロのキャリアを確立する手助けを目的として、アラン・アルティノグリュ(指揮)、フランク・ブラレイ(ピアノ)とともに新財団「ゴーティエ・カプソン財団(Fondation Gautier Capucon)」を発足。また財団を通して、新人音楽家は著名音楽家との共演機会や、ワーナー・クラシックスとの録音制作への道も開けるようにも援助していきます。

 その録音の第1号として選ばれたのがピアニスト、キム・ベルナール。
 キム・ベルナールは1999年にフランスのイエールで生まれ、5歳からピアノを学びました。2008年の初めからベルナール・ダスコリ、セリメーヌ・ドーデらに、若いピアニストへの非営利高等教育機関「ピアノ・カンタービレ」で師事。そこで2011年わずか12歳で満場一致で特賞を受賞。2012年モンロン・レ・バン国際コンクールで17歳未満のカテゴリーで最優秀賞を受賞。2か月後、イル・ド・フランス国際コンクールで「若手ピアニスト」賞を受賞し、8月にはエク. サン・プロヴァンスで開催された「ヌイツ・ピアニスティックス・コンクール」で最優秀賞、また2018年「シフラ・ピアノコンクール」3位などの多くの賞を受賞しています。

 「最も刺激を受けた作曲家はバッハ、オスカー・ピーターソン、エロル・ガーナー、チャールズ・ミンガスのファンでジャズが好き、でもラヴェルの作品には様々な世界を思い起こさせる」と語る彼ですが、そのとおりにそれらが演奏に通じているかのようで、柔らかいタッチでピアノを存分に歌わせるのが特徴。技巧的な曲では鮮やかなタッチを重用し、ゆったりとした曲では溢れる歌心を披露しています。

 冒頭のショパンの『バラード第4番』から刻々と変化する楽想に合わせ、美しい音色で聴き手を夢の世界へといざないます。そのままゆったりと『子守歌』、『舟歌』と続き、ドビュッシーの『喜びの島』ではジャズ好きのベルナールらしく鮮やかなリズム処理が耳に残ります。『映像』でもたっぷりと歌わせる『水の反映』や『ラモー賛歌』と流動的な『運動』と対照的な作品を並べ、得意とするラヴェルでは変幻自在、圧巻の演奏。

 アーティキュレーションとソノリティを持ったクリスタルのような研ぎ澄まされたタッチは、特にここで演奏されるラヴェルやドビュッシーの魂、雰囲気を脈々と受け継がれる貴重なフランスの音楽的遺産として再現されています。


<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL-00780
(HQ HYBRID)
¥3520
日本センチュリー交響楽団&飯森範親
<ハイドン交響曲集Vol.15>
 ハイドン:交響曲 第89番、第4番、第10番

  ハイドン:
   交響曲 第89番 ヘ長調 Hob.Ⅰ:89
   交響曲 第4番 ニ長調 Hob.Ⅰ:4
   交響曲 第10番 ニ長調 Hob.Ⅰ:10
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

 2019年8月9日 大阪、いずみホールにてライヴ収録

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プロジェクト!
 精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集 Vol.15

 日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にスタートした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。
 当盤は第16回コンサートのライヴ収録です。
 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュリー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でています。
 柔和で晴々とした優美な演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。
 
 


OVCL-00785
(HQ HYBRID)
¥3520
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番、第3番、第8番
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 作品12-1
  ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ホ長調 作品12-3
  ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 作品30-3
伊藤 亮太郎(ヴァイオリン)
清水 和音(ピアノ)

 2022年3月9-10日 東京・稲城iプラザ にて収録

 練達の名手による饗宴!待望のシリーズ第2弾!

 NHK交響楽団コンサートマスターとして活躍するヴァイオリニスト伊藤亮太郎と、ソリスト・室内楽奏者としてトップの実力を誇るピアニスト清水和音がセッション録音で望む、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集の第2弾。
 作品に真摯に向き合う熟練の音楽家2人の表現が呼応し、丁寧に誠実に紡がれる美しい旋律とハーモニーが収められています。
 名手の饗宴を、EXTON高音質録音でお楽しみください。
 
 

OVCL-00784
(HQ HYBRID)
¥3520
夢と眠りの先にあるもの―What Lies Beyond Your Dreams
 シューベルト:
  魔王 D328 作品1/歌曲《白鳥の歌》D957より 「影法師」
 R.シュトラウス:秘密の誘い 作品27-3/夜 作品10-3
 ヴォーン=ウィリアムズ:沈黙の昼下がり/疲れた
 バーバー:軍隊が聞こえる
 デュパルク:フィディレ/過去の人生/波と鐘
 ワーグナー:歌劇《さまよえるオランダ人》より 「期限は満ちた」
 ビゼー:歌劇《美しきパースの娘》より 「時に愛の炎は」
 ヴェルディ:
  歌劇《マクベス》より
   「足元に気を付けよ、息子よ!...天から影が落ちるように」
  歌劇《ドン・カルロ》より
   「彼女は私を愛していなかった...一人寂しく眠ろう」
 ベルト・ケンプフェルト:夜のストレンジャー
 ジョン・カンダー:ニューヨーク、ニューヨーク
河野 鉄平(バス)
田中 健(ピアノ)

 2022年3月5日王子 ホールにてライヴ収録

 慣れ親しんだ曲、過去に歌った曲、絶対に歌いたい曲を集めました ――河野鉄平

 このところの活動著しいバス歌手、河野鉄平のデビュー盤。
 クリーブランド音楽院大学卒業、2003年サンフランシスコオペラの『フィガロの結婚』フィガロでデビュー。第22回日本クラシック音楽コンクール最高賞受賞ほか各コンクールでも上位入賞を果たしています。
 アメリカから帰国後は、オペラ界で大活躍を見せ、2022年春には、新国立劇場『さまよえるオランダ人』でタイトルロールに抜擢され絶賛を博しました。
 このライヴでは、自身の思い入れ深いデュパルクを中心に英米の歌曲とオペラの名アリアで囲む盤石のレパートリー。
 アンコールではシナトラのヒット曲を披露して喝采を浴びながら鮮やかにアルバムを締めくくります。
 今最も輝きのあるバス歌手の、歌声全開の一夜をお聴きください。
 
 

OVCL-00790
(5CD)
¥11000
ベートーヴェン:交響曲全集《プラスチック マルチケース仕様》
 ベートーヴェン
  [Disc1]
   交響曲 第1番 ハ長調 作品21
   交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
  [Disc2]
   交響曲 第5番 ハ短調 作品67 「運命」
   交響曲 第2番 二長調 作品36
  [Disc3]
   交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
   交響曲 第6番 へ長調 作品68 「田園」
  [Disc4]
   交響曲 第7番 イ長調 作品92
   交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
  [Disc5]
   交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱」
久石 譲 (指揮)
フューチャー・オーケストラ・
 クラシックス

 ご好評につき、プラスチックケース版で再発売が決定!!

 2016年7月16日 (Sym.1)、2016年7月17日(Sym.2)、2017年2月12日 (Sym.3, Sym.4)、2017年7月16日 (Sym.5)、2017年7月17日(Sym.6)、2018年2月12日 (Sym.7, Sym.8)、2018年7月16日 (Sym.9)
 長野市芸術館メインホールにてライヴ収録

 久石譲 渾身のベートーヴェン・ツィクルス 装い新たに再発売!

 かつてない現代的なアプローチが話題を集めた、久石譲によるベートーヴェン・ツィクルス。作曲家ならではの視点で分析したベートーヴェンは、推進力と活力に溢れ、大きな話題となりました。
 2019年に発売した特別装丁BOX&紙ジャケット仕様の全集CDは、ご好評のうちに完売となっておりましたが、熱いご要望の声にお応えし、プラスチックケース仕様にて再発売いたします。


 ●豪華40Pブックレットには久石譲ロングインタビューを掲載。
 
 5枚のディスクと、40Pブックレットは初版と同じものです。
 





<映像>

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EURO ARTS(映像)



20 72119
(DVD)
¥3200→\2990
カラヤン・イン・リハーサル&パフォーマンス ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 シューマン:
  ・交響曲第4番ニ短調 op.120( 27分)

  ・リハーサル風景( 62分)
    ウィーン交響楽団
    監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/撮影:クルト・ユーネック/
    録音:ギュンター・ヘルマンス/製作年:1965年
 
 ベートーヴェン:
  ・交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』( 31分)

  ・リハーサル風景(21分)
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/撮影:アウグスト・カーニエル、クルト・コーダル/
    録音:ギュンター・ヘルマンス/収録:1966 年1月,2月 ベルリン、ユニオン・スタジオアトリエ

 シューマン4番&ベートーヴェン『運命』、カラヤン&クルーゾーによる本番&リハーサル映像

 画面:4:3、NTSC、モノクロ、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、字幕:独、英、仏、140分

 カラヤンによって1965年設立された映画フィルム・プロダクション「コスモテル」(現ユニテル)。カラヤンは、時代に先駆けていちはやく映像時代の到来を予見し、今日の音楽映像の礎となる作品を制作していきます。
 中でも、フランスの映画監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾーとの共同制作は、その独特のカメラワークとコンセプトは後世にも大きな影響を与えています。
 
 その共同制作第1弾となったのが、このシューマンの交響曲第4番でした。
 カラヤンとウィーン交響楽団は、1940 年代後半から50年代なかばまで『カラヤン・コンサート』として現代に語り継がれる一連の演奏会で知られた名コンビでもありましたが、その後はほとんど指揮台に登場することなく、公式なレコーディングとしてはリヒテルとのチャイコフスキーが残されるのみ。いわば久々に古巣へ戻ったカラヤンが、壮年の生気みなぎる指揮ぶりでかつての手兵を誘導していく様子が、この映像作品には克明に記されてます。
 カップリングは、ベルリン・フィルとのベートーヴェン交響曲第5番。
 スタジオで収録された映像は、「音楽が創造される現場を撮る」というクルーゾー監督のコンセプトが明確にしめされ、演奏そのものにリアルに肉薄しようとしたカメラ・ワークが特徴です。
 
 


20 72723
(Blu-ray)
¥4700
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
 リハーサル風景(ドイツ語 字幕:英、仏)
  監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
  撮影:アウグスト・カーニエル、クルト・コーダル
  録音:ギュンター・ヘルマンス
  収録時期:1966年1月、2月
  収録場所:ベルリン、ユニオン・スタジオアトリエ
  画面:モノクロ、16:9 Upscale Pillarbox(運命)、4:3 SD(リハーサル)
 
 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
  アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ)
  アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
  ルネ・コロ(テノール)
  ヨセ・ヴァン・ダム(バス)
  ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
  ヴァルター・ハーゲン=グロル(合唱指揮)
  監督:ハンフリー・バートン
  制作:ユニテル・クラシカ
  収録時期:1977年12月31日
  収録場所:ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
  画面:カラー、16:9 Upscale Pillarbox
 特典映像:『指揮の芸術』 監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 『運命』とリハーサルに加え、1977年の『第9』もブルーレイでリリース!特典映像はクルーゾー監督による『指揮の芸術』という充実の内容!

 画面:Full HD,16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、字幕:英、仏、原語:ドイツ語、119分

 1965年から1966年にかけてカラヤンはフランスの映画監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾーと映像作品を制作しています。
 「メディアの寵児」と言われていたカラヤンは映像時代の到来をいち早く予見し、フィルム・プロダクション「コスモテル(現ユニテル)」を設立。
 そこに協力したのがアンリ=ジョルジュ・クルーゾーでした。カラヤンはリハーサルとコンサートの違いを映像によって明らかにすることに重きを置いており、クルーゾーとの一連のシリーズは「指揮の芸術」と題され、演奏に忠実なカメラワークとともにモノクロ映像で収められています。
 今回そのうちベートーヴェンの『運命』(リハーサル付き)をブルーレイ化。更に、1977年のニューイヤー・イヴの『第9』映像も収録。
 ベルリン・フィルとの2度目、1970年代のスタジオ全集録音と時期が重なるこのジルヴェスターのライヴは、ソリストもテノールのコロをのぞいてほぼ同じ(全集ではシュライヤー)。
 磨き抜かれた弦の美音などカラヤン色が徹底され、もっとも完成された内容として知られるものです。
 画質はDVDクオリティですが貴重な映像のリリースです。
 





山形交響楽団(オクタヴィア・レコード)(映像)



OVEP-00019
(DVD)
¥2750
ベートーヴェン交響曲選集
 ~阪哲朗 (常任指揮者) ×山形交響楽団
  2020年&2021年ライブ~

   ベートーヴェン:
    交響曲 第6番 へ長調 「田園」 op.68
    交響曲 第7番 イ長調 op.92
阪 哲朗(指揮)
山形交響楽団

 2020年6月21日 やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)(第6番)、2021年1月16、17日 山形テルサホール(第7番) にてライブ収録

 "2020年・・・コロナ禍で生まれた山響とのベートーヴェン"

 ここに描かれたのは、2020-21年の山響と私による生きた記録である。新しく買い直した、真っ新なベーレンライターの楽譜を用い、自筆譜(あるものは)も参考にした。
 演奏に際して交わしたオーケストラとの音楽的対話、共同作業は、今後の演奏への大きな礎となるだろう。
 そして偉大なベートーヴェンを通じて音楽とは何か、感動とは何かという根本的な問いをもう一度、個人個人が改めて考え直すことができた貴重な時間だった。
 
 今回、皆様にお届けするのはコロナ禍での活動休止から復活した無観客ライブで演奏・配信した第6番「田園」、そして私と山響のベートーヴェンが熟成してきた2021年1月定期での第7番だ。
 1年という時間を経て変化する山響と私のベートーヴェンをお楽しみいただけるのでは?と思う。   ――山形交響楽団常任指揮者 阪 哲朗
 















6/1(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ATMA CLASSIQUE



ACD2 2813
¥2300
メタモルフォーゼン→ペルト第4!
 (1)R.シュトラウス:メタモルフォーゼン
 (2)ペルト:交響曲第4番『ロサンジェルス』
ジャン=マリー・ゼイトウニ(指揮)
イ・ムジチ・ドゥ・モントリオール

 メタモルフォーゼンからのペルト第4!悲劇性が美しさの中に溶けていく秀逸な選曲

 録音:(1)2021年6月22・23日、(2)2020年1月24・25日/63'08''

 1983年設立のイ・ムジチ・ドゥ・モントリオールとその芸術監督を2021年6月まで務めたジャン=マリー・ゼイトウニによるATMA初のアルバム。
 世界大戦の惨禍とドイツの死を23人の独奏者の集積で描いたR.シュトラウスの『メタモルフォーゼン』に、作曲家が「偉大なる人間の精神、人間の尊厳への敬礼」と表現したペルトの交響曲第4番を組み合わせた選曲。
 ゆったりした音楽の流れが続き、悲劇的な響きが次第に崇高な美しさの中へと溶けていくような感覚にとらわれます。
 コロナ禍の制約を受けて時を隔てて録音された2曲を同時に聴くと、音楽の持つ深いメッセージ性を感じます。

 「音楽とは友であり、理解者であり、共感者であり、赦しを与える者であり、慰めをもたらす者であり、哀しみの涙を拭い、喜びの涙の源となり、同時に肉体と魂を痛ませる棘でもあります」―アルヴォ・ペルト

 
 
 

ACD2 2843
¥2300
寓話
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
  (ルシアン・ガルバン編ピアノ独奏版/フィリップ・チウ校訂)
 バーバラ・アシギナーク(1966-):多彩なる虫たち
  (2021)[フィリップ・チウ委嘱作品]
   I. アメンボ / II. 水中の虫 / III. ボウフラ /
   IV. 沼には蚊がたくさん / IV. 蚊は歌う
 ラヴェル:マ・メール・ロワ
  (ジャック・シャルロ編ピアノ独奏版/フィリップ・チウ校訂)
フィリップ・チウ(ピアノ)

 カナダ先住民の伝統とラヴェルからの編曲が響き合う

 録音:2021年22‐24日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ、コンサートホール/59'31''

 カナダのピアニスト、フィリップ・チウによるアルバム。ラヴェル作品のピアノ編曲が2曲と、カナダの先住民アニシナアベの作曲家バーバラ・アシギナークの作品を収録。
 『マ・メール・ロワ』は1910 年出版のジャック・シャルロ編曲版、弦楽四重奏曲は1921 年出版のルシアン・ガルバン編曲版をもとに演奏しています。
 またアシギナークの音楽は先住民の歴史の伝統を表現するもの。
 
 

ACD2 2842
¥2300
神話
 ヴォーン=ウィリアムズ:揚げひばり(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
 ラヴェル:ソナチネ(原曲:ピアノ独奏)
 ヤナーチェク:おとぎ話(原曲:チェロとピアノ)
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(原曲:オーケストラ)
 シマノフスキ:神話(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
 
  すべてアリアーヌ・ブリッソンによるフルートとピアノのための編曲
アリアーヌ・ブリッソン(フルート)
オリヴィエ・ユベール=ブシャール(ピアノ)

 フルートが引き出す楽曲の幻想性

 録音:2021年5月10-12日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ、コンサートホール/69'38''

 フルーティストのアリアーヌ・ブリッソンによるトランスクリプション・アルバム。
 基本的に自ら編曲を施していますが、『牧神の午後への前奏曲』についてはギュスターヴ・サマズイユ版(ヴァイオリンまたはフルートとピアノのための編曲)を参考にしているようです。
 どの曲もフルートの音色が楽曲の幻想性をより豊かにしていて、新たな魅力に気づかされます。
 
 

ACD2 2865
¥2300
変身
 アレクサンドル・グロッグ(1979-):ラ・フォリアによる3つの変奏曲 *
 フランソワ・ヴァリエール(1978-):二重の独白
 マルヤン・モゼティヒ(1948-):感傷的変容
 キャロライン・リゾッテ(1969-):クロース・フォー・クロワール
 アレクサンドル・グロッグ:白鳥から白鳥に
 サン=サーンス(1835-1921):『動物の謝肉祭』より 白鳥
 ケリー= マリー・マーフィー(1964-):もしもカエルを見たならば
 ジェントル・ジャイアント:Cogs in Cogs *
ヴァレリー・ミロト(ハープ)
ステファン・テトロー(チェロ)
ベルナール・リッシュ(ドラム)*

 現代語法への変身譚

 録音:2021年11月15-18日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ、コンサートホール/60'29''

 ハープとチェロによる現代音楽集です。ラ・フォリア変奏曲はコレッリを思わせる古典的音楽。
 と思って聴いていたら最後はドラムセットを交えて盛り上がるという仕掛け。
 さまざまな現代的センスによる変身を繰り返し、美しいサン=サーンスの『白鳥』も束の間、プログレッシブ・ロックからの編曲である『Cogs inCogs』で幕を閉じるという奇抜アルバム。
 





KLARTHE


KLA 011
¥2800
アコーディオンでラモーのクラヴサン曲を演奏!
 (1)ラモー:鳥のさえずり(1724)
 (2)ラモー:村娘(1724)
 (3)ウルキーサ:Esquisses d'echecs: Ouverture francaise(2014)
 (4)ラモー:挑発的な(1741)
 (5)ラモー:リヴリ(1741)
 (6)モッチュ:ラップル(2014)
 (7)ラモー:エジプトの女(1728)
 (8)ラモー:エンハーモニック(1728)
 (9)ラモー:未開人(1728)
 (10)イッドン:D'un sang qu'elle poursuit(2014)
 (11)ラモー:タンブラン(1724)
 (12)ラモー:ロンド風ジーグI(1724)
 (13)バルダレージョ:アン・ラップル(2014)
 (14)ラモー:ロンド風のミュゼット(1724)
 (15)ラモー:ロンド風ジーグII(1724)
 (16)エルサン:タランテッラ(2014)
  (3)(6)(10)(13)(16)=世界初録音
ヴァンサン・リェメ(アコーディオン)


 録音:2015年5月/ヴィルファヴァール(フランス)/DDD、ディジパック仕様

 アコーディオン奏者ヴァンサン・リェメがラモーのクラヴサン曲を演奏!さらに現代作曲家5人の新作委嘱を交えた内容です。

 「この録音は、ジャン=フィリップ・ラモーへのオマージュとして、2014年10月15日にリール歌劇場で歿後250年を記念して演奏したプロジェクトの集大成です。
 5人の作曲家に委嘱したこのプロジェクトは、18世紀の作曲家の作品と現代曲とを対峙させ、現代にも通じる音楽の普遍性を導くのが目的でした。
 ラモーの伝統的な舞曲や性格的な小品は近年ピアノやハープ、アコーディオン用に編曲され、ポリフォニックな楽器で演奏するために作曲上の工夫を必要としないことが多く、アコーディオンでの演奏でもその世界を描くことができます。
 
 

KLA 014
¥2800
アヴァンギャルドな作風、サミュエル・アンドレーエフの作品集
 サミュエル・アンドレーエフ(1981-):
  (1)ラ・ペンドゥーレ・デ・プロフィール
  (2)ムービング
  (3)先週のコンサートについて
  (4)フレックス I-III
  (5)ベルン・トリオ
  (6)ミッドナイト・オーディション
  (7)PLP
(3)(4)サミュエル・フリード(ピアノ)
(4)マクシミリアン・ハフト(ヴァイオリン)
(6)ローラン・キャマト(ヴィオラ)
(7)マルティン・ブリッゲンストルファー(オーボエ)
アンサンブル・プロトン・ベルン
マティアス・クーン(指揮)

 アヴァンギャルドな作風が病みつきになるサミュエル・アンドレーエフの作品集

 録音:2015年5月29日-6月12日/ラジオ・フランス、106スタジオ(パリ)/DDD、ディジパック仕様

 「魔法にかかったようだ」(ニューヨーク・タイムズ紙)と評されているカナダの現代作曲家サミュエル・アンドレーエフの作品集。
 オーボエ、チェロ、作曲を学んだアンドレーエフは現在フランスを拠点に活躍。アルバム「Moving」は12年間に渡り作曲した計7 曲の作品集。
 スイスのアンサンブル・プロトン・ベルンが演奏しております。
 
 

KLA 016
¥2800
20世紀アルゼンチンを代表するヒナステラの作品集
 ヒナステラ:
  (1)2つの歌曲 Op.3
  (2)5つのアルゼンチン民謡集 Op.10
  (3)ある農園での一日 Op.11
  (4)パンペアーナ第2 番 Op.21
  (5)チェロ・ソナタ Op.49

 (6)ガブリエル・シヴァク(1979-):3 つの夢のような瞬間
(1)(2)(3)(6)マヤ・ビリャヌエバ(ソプラノ)
(4)(5)(6)パトリック・ランゴ(チェロ)
ロマン・ダヴィド(ピアノ)

 録音:2016年/パリ/DDD、ディジパック仕様

 ソプラノのマヤ・ビリャヌエバ、チェロのパトリック・ランゴ、ピアニストのロマン・ダヴィドがヒナステラの作品を録音しました。
 パンパの伝承音楽をもとにした2つの歌曲から妻でチェリストのオーロラ・ナトラに捧げたソナタのモダンな響きまでヒナステラの魅力が凝縮されたアルバムです。
 最後にはヒナステラから影響を受けたガブリエル・シヴァックの「3つの夢のような瞬間」の世界初録音を収録しております。
 
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KLA 029
¥2800
仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク
 「モーツァルト、フリーメーソン思想」

 モーツァルト:
  (1)アダージョ 変ロ長調 K.411
  (2)いとしい光、麗しい光よ K.346
  (3)いとしき人よ、たとえ遠くにいても K.438
  (4)愛らしい2 つの瞳が K.439
  (5)数多い恋人たちの間にももう見られない K.549
  (6)いまや恐ろしい時が来た K.436
  (7)私は貧欲な運命を黙って悲しもう K.437
  (8)ディヴェルティメント 変ロ長調 K.439b-1
  (9)ディヴェルティメント 変ロ長調 K.439b-2
  (10)ディヴェルティメント 変ロ長調 K.439b-3
(1)フローラン・エオー(クラリネット)、
 ニコラ・バルディルー(バセットホルン)
(2)-(7)マリー=ベネディクト・スケ(ソプラノ)、
 カリーヌ・デエ(メゾ・ソプラノ)、
 ヴァンサン・パヴェージ(バス)
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(クラリネット)
ジュリアン・シャボ(クラリネット)
アレクサンドル・シャボ(バセットホルン)

 アントン・シュタードラーのために書いたモーツァルトの声楽と室内楽作品集

 録音:2015年6月/サン=マルセル寺院(パリ)/DDD、ディジパック仕様

 モーツァルトがクラリネット奏者アントン・シュタードラーのために書いた室内楽曲、歌曲に焦点を当てたアルバム。
 モーツァルトと同様シュタードラーはフリーメイソンに入会しており、モーツァルトと親しくなるきっかけになったと言われております。
 Klarthe Records が誇る名手が演奏しております。
 仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク。
  





DA VINCI CLASSICS


C00553
¥2600
ルーツ ~ マグネシウムのドレスを着た少女たち
 宮城道雄(チャルデッリ編):春の海
 ラヴェル(チャルデッリ編):ステファヌ・マラルメの3つの歌
 平野義久:エレジー
 サン=サーンス(チャルデッリ編):澄み切った波紋の無い水面に
 シアデッリ:イゴールII、イゴールの後、乱取り組曲
 テアーニ:浮雲
 チャルデッリ:プッチーニの音楽による《バタフライ・エフェクト》
 ボーナストラック ~ ザッパ(チャルデッリ編):ブレスト・リリーフ
アンナ・アステサーノ(ハープ)
ヴァレンティーナ・チャルデッリ(コントラバス)

 日本と西洋の音楽、芸術を織り交ぜたユニークなプロジェクト!

 「ルーツ」の文字が非常に印象的なハープとコントラバスのデュオ・プログラムは、日本と西洋の音楽、芸術を織り交ぜたユニークなコンセプト。
 宮城道雄の「春の歌」やアニメ「DEATH NOTE」、「HUNTER×HUNTER」などの音楽で有名な平野義久の「エレジー」さらには、イタリア人作曲家ステーファノ・テアーニが日本を題材とした「浮雲」など、様々な視点から日本に関連する作品を集めており、ラヴェルやサン=サーンス、チャルデッリの自作との組み合わせが折衷主義的なプログラムを創り上げています。
 アンナ・アステサーノは2015年にルイジ・ケルビーニ管弦楽団の首席ハーピストのオーディションを突破、ヴァレンティーナ・チャルデッリは2020年7月にBBCミュージック・マガジン・ライジング・スターに選出された将来有望なアーティストたちです。

 ※録音:2021年10月、パラッツォ・チゴラ・マルティノニ(イタリア)
 
 

C00556
¥2600
レバイ:1台または2台のギターのための作品集(全曲世界初録音)
 創作主題による変奏曲
 ソナタ第1番ホ長調
 アイネ・クライネ・パッサカリア
 「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による変奏曲
 セレナーデ
エンリコ・マリア・バルバレスキ(ギター)
レオポルド・サラチーノ(ギター)

 20世紀前半のオーストリアで作曲家、音楽教師、合唱指揮者、ピアニストとして活躍したフェルディナンド・レバイ(1880-1953)。
 当時の他のヨーロッパの国々と比べてギターの存在感が薄かったオーストリアにおいて、この楽器のための作品の作曲家に取組んだ貴重な作曲家という一面を持っています。
 レバイの中欧の雰囲気を備えた1台、または2台のギターのための作品の録音が、この作曲家の音楽的、美学的理解を高めてくれることでしょう。

 ※録音:2019年5月-2021年5月、カペッラ・ディ・ヴィラ・ナザレス(ヴァレーゼ、イタリア)
 
 

C00557
¥2600

マルコ・ロンバルディ:フラクサム・テンポリスⅠ~Ⅴ

クロノス・トリオ
 〔プレストン・ダンカン(アルト・サクソフォン)、
  ダヴィデ・ナリ
   (ソプラノ、アルト、
    バリトン・サクソフォン)、
  フェデリコ・ゲリーニ(ピアノ)〕
エレーナ・バッキアレッロ(バス・クラリネット)


 複雑さを主な様式上の特徴とした20世紀の特定の作曲家に対してマルコ・ロンバルディは現代におけるバランサー、仲介者といった役割を果たしています。
 マルコ・ロンバルディは独自の美学を「フラクサム・テンポリス」のサイクルにおいて示すことに成功しており、それは時に非常に具体的に、そして時には非常に抽象的にリスナーの心に届きます。

 ※録音:2021年5月14日-15日&9月12日、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
 
 

C00558
¥2600
コンテンポラリー・ミュージック・ブック ~ 21世紀のイタリアの音楽
 ガブリオ・タリエッティ(1955-):翻訳教材Ⅰ
 コッラード・ロヤック(1968-):詞華集において
 パオロ・ロティリ(1958-):異なる響き
 ルイージ・アッバーテ(1958-):パッスス
 クラウディオ・ラステッリ(1963-):トラヴェスティメント第3番
 ステーファノ・タリエッティ(1965-):マドリガル
 ニコラ・ストラッフェリーニ(1965-):カルミナ・クロマティコ・モア
イカルス・アンサンブル

 現代のイタリアにおける音楽を続々と世に発信し続けているイカルス・アンサンブルの新しいプロジェクトは、完全な21世紀のイタリア産の音楽7選。
 イカルス・アンサンブルのパフォーマンスは、ニューミュージックの広大なサウンド・スペクタクルと、その音楽言語に対するリサーチ力の高さを感じさせます。

 ※録音:2019年2月&2021年12月、ソニック・テンプル・スタジオ(パルマ、イタリア)
 




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DUX



DUX1822
¥2500
エルスネル、クログルスキ、ドブジンスキ
 1-8. ユゼフ・エルスネル(1769-1854):
  六重奏曲 ニ長調
 5-8. ユゼフ・ウワディスワフ・クログルスキ(1815-1842):
  八重奏曲 ニ短調 Op.6
 9-12. イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ (1807-1867):
  弦楽六重奏曲 変ホ長調 Op.39
ヤクブ・クシュリク(ピアノ,1-8)
ゾフィア・ノイゲバウアー(フルート,1-8)
アドリアン・ヤンダ(クラリネット,1-8)
マリア・マホヴスカ(ファースト・ヴァイオリン,1-12)
カミル・スタニチェク(セカンド・ヴァイオリン,5-12)
マテウシュ・ドニェツ(ヴィオラ,1-12)
マグダレーナ・ボヤノヴィチ(ファースト・チェロ,1-12)
アガタ・ドブジャンスカ(セカンド・チェロ,9-12)
トマシュ・ヤヌフタ(コントラバス,1-12)

 ポーランドの作曲家ユゼフ・エルスネルとその弟子であるユゼフ・ウワディスワフ・クログルスキとイグナツィ・フェリクス・ドブジンスキによる室内楽作品集。
 ショパンの師として知られているエルスネルは、ヴァイオリニストや指揮者としても活躍した他、教育者として大変優れておりワルシャワ音楽院を設立するなどして、優秀な作曲家を育て上げました。
 彼らポーランド初期ロマン派の作曲家たちによる大変美しい作品の数々をご堪能ください。

 2021年の第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで小林愛実と同位となる第4位(同大会でのポーランド人最高位)に入賞し話題を呼んでいる名手、ヤクブ・クシュリクの参加にも注目です。

 ※録音:2021年9月3日-5日(ワルシャワ、ポーランド)
 
 

DUX1848
¥2500
ロバク:リフレクションズ
 アドリアン・ロバク(b.1979):
  ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのための5つの小品
  パルドシュ・ド・ヴィオルとハープシコードのための協奏曲
  オルガンのためのトリオ・インスピレーション
  コントラバスとオルガンのための「A la recherche d'un maitre」
アンナ・フィルルス(ハープシコード、オルガン)
クシシュトフ・フィルルス
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ、パルドシュ・ド・ヴィオル、コントラバス)

 1979年にポーランドのビトムに生まれたアドリアン・ロバクは、カトヴィツェの音楽アカデミーで学びました。その際音楽理論も学び、優れた研究成果を残したことにより文化大臣から奨学金も得ています。
 ロバクは管弦楽曲、合唱、電子音楽、映画音楽など幅広い作品を作曲しており、それらの作品はポーランド国立放送交響楽団などによって、ポーランド国内の「ミコウフ音楽の日」やイタリアの音楽祭などで演奏されています。

 ※録音:2021年8月23日-26日、11月23日-24日、11月25日
 
 

DUX1841
¥2500
マシンスキ:歌曲集
 ピオトル・マシンスキ(1855-1934):
  Dzieqicze brzozy Op.68/2つの歌 Op.68/
  私は涙を流した Op.59/Renegat. Ballada Op.18/
  バグパイパーの歌 Op.20/3つの歌 Op.48/
  Dzwonki polne Op.41/一瞬/
  Z wiosennych strof/ドゥナイェツ川 Op.26/
  3つの歌 Op.58/Przez waly chmur Op.51-2
リリアンナ・ザレシンスカ(メゾ・ソプラノ)
ヨランタ・プシュチュウコフスカ=パウリク(ピアノ)

 ワルシャワ生まれの作曲家、ピオトル・マシンスキ(1855-1934)による歌曲集が全曲世界初録音で登場です。マシンスキは、スイスでポーランドの作曲家であり指揮者であったジグムント・ノスコフスキに師事しました。
 その際ノスコフスキが指揮するボーダン合唱団をアシスタントとして指揮する機会に恵まれ指揮者としてのキャリアをスタートさせました。
 ワルシャワに戻るとワルシャワ歌唱協会「リュート」を設立し、その合唱団のために作曲を行うなどポーランドの声楽の発展に貢献しました。

 メゾ・ソプラノのリリアンナ・ザレシンスカは、ワルシャワで生まれウィーン国立音楽大学で学びました。また、ブリュッセルの王立音楽院でも学びました。
 ポーランド及び海外の国際声楽コンクールで優勝しており、2011年にはケルンで行われた国際声楽コンクールで最優秀賞を受賞しています。その後、世界各地の音楽祭や演奏会などで活躍しています。

 ※録音:2021年6月-9月、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
 





TACTUS



TC671690
(2CD)
¥4800
ヴァイオリンの名手、ピアーニのソナタ!
 ジョヴァンニ・アントニオ・ピアーニ(1678-176):
  ソロ・ヴァイオリン、チェロとチェンバロのための12のソナタ Op.1
ラビリント・アルモニコ
 〔ピエルルイージ・メンカッティーニ
   (ヴァイオリン、指揮)、
  ガリレオ・ディ・イリオ(チェロ)、
  マッテオ・コティコーニ(コントラバス)、
  セルジオ・バジリコ(アーチリュート)、
  フランチェスコ・サヴォレッリ(タンバリン)、
  ヴァルター・ダルカンジェロ(スピネットーネ)、
  ステファニア・ディ・ジュゼッペ(オルガン)〕

 ジョヴァンニ・アントニオ・ピアーニ(1678-176)は、ボローニャの音楽家で、ナポリの宮廷トランペット奏者だったピエトロ・ジャコモ・ピアーニの息子として1678年にナポリに生まれました。
 彼は音楽院でヴァイオリンを習得するとめきめきと頭角を現し、パリやウィーンで大活躍しました。イタリアとフランスの中間に位置する彼の様式で作られ、1712年にパリで出版されたヴァイオリン・ソナタ(彼の現存する唯一の音楽作品)は、ラビリント・アルモニコによって作曲者の指示によるダイナミクスやアーティキュレーションを忠実に解釈するために最新の注意を払い演奏されています。

 ※録音:2020年10月
 
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TC850006
¥2600
マルトゥッチ&カゼッラ&クレメンティ:三重奏曲集
 ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856-1909):
  三重奏曲第1番 ハ長調 Op.59
 アルフレード・カゼッラ(1883-1947):
  シチリアーナとブルレスカ Op.23b
 ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):三重奏曲 Op28-2
エスペロス・ピアノ・トリオ
 〔フィリッポ・ラマ(ヴァイオリン)、
  ステファノ・グアリーノ(チェロ)、
  リッカルド・ザドラ(ピアノ)

 イタリア生まれの三人の作曲家、マルトゥッチ、カゼッラ、クレメンティのピアノ三重奏曲を収録したこのアルバム。
 演奏はカメラータ・ザルツブルクやマントヴァ室内管弦楽団の首席チェロ奏者であるステファノ・グアリーノとソリストや室内楽奏者として国内外で活躍しているフィリッポ・ラマ、リッカルド・ザドラによるエスペロス・ピアノ・トリオ。
 彼らはイタリアの主要なコンサートホールで定期的に演奏活動を行っています。

 ※録音:2021年4月
 
 

TC580610
¥2600
フィラゴ:ソロ・ボーカルのための聖なるコンソート
 カルロ・フィラゴ(1568-1644):
  おお、その魂を祝福された者/Tota pulchar es amica mea/
  夜明けの輝き/Exurge gloria mea/Venite filij audite me/
  Ego autem sum vermis/Dulcis Amor Iesu/Introduxit me Rex/
  Iste est Ioannes/Alma redemptoris Mater/
  O quantum tibi debeo/Ave Maria virgo gratiosissima/
  Salve Regina/Quem vidistis pastores
アンサンブル・レ・ナシオン
 〔アリアナ・ランチ(ソプラノ)、
  マルチェッラ・ヴェントゥーラ(アルト)、
  ジョヴァンニ・カンタリーニ(テノール)、
  エレーナ・ビアンキ(ドゥルシアン)、
  ペドロ・アルカセル(テオルボ)、
  マリア・ルイーザ・バルダッサーリ
   (チェンバロ、オルガン、ディレクター)〕

 カルロ・フィガロは、イタリアの作曲家兼オルガン奏者で、幼い頃から音楽に触れており、最初は父親から教えを受けていました。
 その後1623年にはサン・マルコ寺院の首席オルガン奏者となっています。同じ頃サン・マルコ寺院の楽長にはモンテヴェルディが就いていました。
   アンサンブル・レ・ナシオンはマリア・ルイーザ・バルダッサーリにより設立されたルネサンス期、バロック期の演奏を中心に活動しているアンサンブルで、古楽器演奏に卓越した奏者が集められており、このアルバムでも見事な演奏を披露しています。

  ※録音:2019年11月
 
 

TC920290
(2CD)
¥4800
ブルーノ・マデルナが全身全霊を傾けた
 オペラ作品《ヒュペーリオン》

  ブルーノ・マデルナ:
   オペラからの組曲《ヒュペーリオン》
アネット・マリウェザー(ソプラノ)
アンジェロ・ペルシキッリ(フルート)
アウグスト・ロッピ(オーボエ)
カルメロ・ベネ(朗読)
ミラノRAI交響楽団&合唱団
ヴィットリオ・ロゼッタ(合唱指揮)
マルチェッロ・パンニ(指揮)

 ブルーノ・マデルナ(1920-1973)は、イタリアの作曲家兼指揮者で、作曲をモンテヴェルディやヴィヴァルディの校訂者としても有名なジャン・フランチェスコ・マリピエロに師事し、指揮をヘルマン・シェルヘンに師事しました。
 彼が全身全霊を傾けたオペラ作品《ヒュペーリオン》はドイツの思想家フリードリヒ・ヘルダーリンの書簡体小説が基になっています。

 ※録音:1981年10月16日
 
 

TC950303
¥2600
コンティ:ヴァイオリンとパーカッションのための音楽
 ディエゴ・コンティ(b.1958):
  夢(二人のパーカッションのための)(2016)
  Altrimondi(ヴァイオリンとパーカッションのための)(2017)
  Forme del tempo(二人のパーカッションのための)(2013)
ラウラ・マルツァドーリ(ヴァイオリン)
ラウラ・マンチーニ(パーカッション)
ジャンニ・マエストルッチ(パーカッション)

 ヴァイオリニストとしてシャーンドル・ヴェーグに師事し、カメラータ・ザルツブルクなど多くのオーケストラで演奏活動も行ってきた作曲家ディエゴ・コンティ(b.1958)。
 ヴァイオリンと打楽器だけという非常にシンプルな編成による作品です。ヴァイオリンにはミラノ・スカラ座のコンサートミストレス、ラウラ・マルツァドーリ。圧巻の演奏を披露しています。

 ※録音:2021年4月
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DOREMI



DHR 8149
(CD-R)
¥2500
セゴビアとその同時代人たち 第15集 スペイン・ギター Part 3: 1930-1939
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲第1番ニ長調 Op.99
   アンドレス・セゴビア(ギター)、ランベルト・ヴァルディ(指揮)、SODRE 管弦楽団
   放送用ライヴ録音:1939年10月28日/ウルグアイ、モンテビデオ、SODRE(ウルグアイ放送)
 モデスト&ビセンテ・ロメロ:En el generife
 ROS:Rondeña
   トリオ・アルベニス/録音:1930-31年
 アンヘル・バリオス:Villancico
 コンハード・デル・カンポ&アンヘル・バリオス:El Avapies
 アンヘル・バリオス:Cantos de mi Tierra / Zacataque / Zambra Gitana / Aben Humaya / Angelita
   アンヘル・バリオス(ギター)、イベリア四重奏団/録音:1933年
 ルペルト・チャピ:Serenata de la fantasia morisca
 フランシスコ・タレガ:Capricho Arabe
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番 K.331より トルコ行進曲
 シューベルト:楽興の時 第3番 Op.94-3 D.780
 ファリャ:『三角帽子』より 粉屋の踊り
 ファリャ:『恋は魔術師』より 漁夫の物語
   ヘルマン・ラゴ(ギター)、マドリード・イベリア管弦楽団/録音:1931年
 モラ&フランシスコ・コリャード:Potpourri Espanol
 シューベルト:セレナーデ D.889/楽興の時 第3番 Op.94-3 D.780
   フランシスコ・コリャード(ギター)、マドリード・ギター・オーケストラ
   録音:1932年
 フランシスコ・コリャード:Andaluces
   フランシスコ・コリャード(ギター)、ナショナル・ギター・オーケストラ
   録音:1932年頃

 セゴビアによるテデスコのギター協奏曲初演ライヴを含む超貴重なギター録音集!

 セゴビアの弾くカステルヌオーヴォ=テデスコの協奏曲第1番は、何と初演時のライヴ録音。大変貴重な記録です。
 そのほか同時代の息吹が香る演奏がたくさん。

 当DOREMIレーベルの商品はCD-Rで入荷する可能性がございます。ご了承の上お求め頂きますようお願いいたします。(代理店)
 




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DUX

DUX1838
¥2500→\2290
「ナショナル・エディション」の編集主幹
 ヤン・エキエル ~ ピアノ・アーカイヴ・レコーディングス
ヤン・エキエル(ピアノ)
 ショパン:
  夜想曲 嬰ハ短調 Op.27-1(1954年9月24日、ポーランド放送、ワルシャワ)
  夜想曲 変ニ長調 Op.27-2(1954年9月24日、ポーランド放送、ワルシャワ)
  練習曲 ヘ短調 Op.25-2(1956年8月28日、ポーランド放送、ドゥシュニキ=ズドルイ)
  練習曲 ハ短調 Op.10-12(1956年9月13日、ポーランド放送、ワルシャワ)
  子守歌 変ニ長調 Op.57(1962年1月20日、ポーランド放送、ワルシャワ)
  スケルツォ 変ロ短調 Op.31(1954年9月24日、ポーランド放送、ワルシャワ)
  ワルツ ヘ短調 NE 55(1959年3月13日、ポーランド放送、ワルシャワ)
  ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2(1959年3月13日、ポーランド放送、ワルシャワ)
  ワルツ 変イ長調 Op.34-1(1962年1月20日、ポーランド放送、ワルシャワ)
  スケルツォ 嬰ハ短調 Op.39(1972年12月20日、ポーランド放送、ワルシャワ)
 シマノフスキ:
  4つのマズルカ Op.50(1978年3月10日、ポーランド放送、シマノフスキ博物館)
  仮面劇 Op.34よりシェエラザード(1978年3月10日、ポーランド放送、シマノフスキ博物館)
  2つのマズルカ Op.62(1978年3月10日、ポーランド放送、シマノフスキ博物館)

 「ナショナル・エディション」の編集主幹ヤン・エキエルのショパン!

 ショパン国際ピアノコンクールで公式に採用されている楽譜「ナショナル・エディション」の編集主幹であったヤン・エキエルによるショパンとシマノフスキのピアノ作品集。
 ヤン・エキエルは、1937年にショパン国際コンクールにおいて第8位を獲得。
 その後、1959年より「ナショナル・エディション」の編集主幹として、ショパンの自筆譜や、弟子の楽譜への書き込みなどの資料を基に編纂しました。
 この楽譜は「エキエル版」とも呼ばれています。
 ショパン研究の第一人者ともいえるヤン・エキエル自身の演奏は、芸術的にも音楽史的にも貴重なものです。
 作曲者の意図に迫るエキエルの演奏は、ショパン好きには外せない必聴盤と言えるでしょう。
 














5/31(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HARMONIAMUNDI



HMM 902359
¥2900→\2690
イザベル・ファウスト&
 アンナ・プロハスカによるカフカ断章

  ジェルジ・クルターグ(b.1926-):カフカ断章 op.24
イザベル・ファウスト
 (ヴァイオリン/
  1704年製ストラディヴァリウス
   "スリーピング・ビューティ")
アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
KKC 6556
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 大注目盤!イザベル・ファウスト&アンナ・プロハスカ、世界がみとめるふたりの共演によるカフカ断章

 録音:2020年5月、テルデックス・スタジオ・ベルリン/58'06

 ―イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)と、アンナ・プロハスカ(ソプラノ)という、今世界の誰しもが認めるふたりの演奏家の共演による録音が実現しました。
 作品は、「カフカ断章」。1926年ルーマニア生まれのハンガリー人作曲家クルターグが、フランツ・カフカ(1883-1924)の断片的な40のテキスト(クルターグ自身が選んだ)に、ヴァイオリンとソプラノという珍しい編成で作曲した作品です(1987 年完成)。

 【作品について】
 「カフカ断章」は、カフカが書いた日記や手紙、あるいは死後見つかった遺稿から40をクルターグが選び、4部(I:19曲、II:1曲、III:12曲、IV:8曲)に構成、それぞれのテキストに、ヴァイオリンとソプラノのデュオのために作曲したもの(1985-1987)。全体を通した物語の筋はありません。
 それぞれのテキストは、「Ruhelost(心がやすまらない)」と一言のみのものから、孤独の叫びや恋人(あるいは特定のひと)を思わせるもの、さらに子供への優しいまなざしを感じさせるものなど様々です。
 テキストはどれも比較的短く、長いものでも約80 語ですが、楽曲の長さは30秒に満たないものから、長いもので6 分を超えるものまで様々です。

 【音楽】
  それぞれのテキストは断章というだけあって、短く、しかし非常に凝縮された世界。クルターグは、カフカが書き記した独白や思いを、これ以上なく無駄のないかたちで、ヴァイオリンと声で音楽化しています。
 いくつか具体的に楽曲を見てみると、たとえば第1曲「善良な者は歩調を合わせて歩く・・・」では、ヴァイオリンが歩みを思わせるように「ド・レ・ド・レ」の音でリズムを刻むうえで、声が五度上で並行してテキストを歌って始まります。第21曲「"持つべきもの"はなく、"あるべきもの"だけがある。最後の一息に、(窒息)死に憧れる」という孤独なテキストには、ヴァイオリンが胸をかきむしるように激しく上下に動く上で、ソプラノは独白のようにテキストをうたいます。
 終曲(第40曲)は「まぶしい月夜だった。木々の中で鳥が鳴いていた」というテキストで始まり、月のような繊細なヴァイオリンや、鳥の鳴き声を思わせるソプラノが美しいです。五線譜の形態で記譜されておりますが明快な拍子はありません。
 声楽は囁きから語り声、さらには叫び声など、「うた」という概念を超えた表現が要求されます。ヴァイオリンも、歌う音色から、吠えるようなグリッサンド、乾いたクラスター音、耳をつんざくような高音、さらにはスコルダトゥーラが用いられた一節もあるなど、短いテキストの中にこめられらた叫びや思いを表現するために様々な技法が要求されます。
 声楽とヴァイオリンの両パートには、表現の可能性の限界の追求が要求されているのです。

 【クルターグ】
 クルターグは1926年にハンガリー人の両親のもとルーマニアに生まれ、46 年にブダペストに移ります。フランス・リスト音楽院で、シャーンドル・ヴェレシュやフェレンツ・ファルカシュ(同門にジェルジ・リゲティ)に作曲を師事。さらにハンガリー動乱を避けて1957-58年にかけて滞在したパリで、メシアンやミヨーのもとでも研鑽を積みます。ブダペストに戻ってからしばらくはコレペティトゥーアを務め、1967年に、リスト音楽院でピアノの教授に就任(弟子にはシフやコチシュのもとでも研鑽を積みます。ブダペストに戻ってからしばらくはコレペティトゥーアを務め、1967年に、リスト音楽院でピアノの教授に就任(弟子にはシフやコチシュムとメッセージ」と題された様々な楽器のためのソロ作品群、「影」や「しるし」といったチェロ作品などがあり、演奏会や録音でもその作品が取り上げられることは少なくない作曲家といえます。実際、ファウストは演奏会のアンコールでもしばしばクルターグの作品を演奏しており、ファウストにとってもクルターグの凝縮された世界は大切な存在のようです。

 【ファウストとプロハスカ、世界がみとめるふたりによる決定的名演】
 イザベル・ファウストは、世界がみとめるヴァイオリン奏者として、古楽オケやモダン・オケとの共演から室内楽、リサイタル、そして古楽から現代作品の演奏と、常に世界の最先端にいる存在。最近の録音『兵士の物語』(KKC-6402/ HMM-902671, 992671, 982671)では、大胆に踏み込んだ表現でさらに彼女の深く広い世界をみせてくれたばかり。
 このカフカ断章でも、それぞれの短いテキストにこめられたカフカの苦しみに満ちた叫びを、えぐるように表現しております。
 ソプラノのプロハスカは、20歳でデビューし、バレンボイム、ラトルらに認められる、モンテヴェルディから現代ものまでをこなす世界的ソプラノ。
 プロハスカの表現も、叫び声(悲鳴)から独白まで、壮絶にして、これよりほかに考えられないのでは、と思わせる説得力に満ちています。
 ファウストの激しくえぐるような表現から、厳しさや美しさ、ふと優しさも感じさせるヴァイオリンと、プロハスカの、切実な独白から叫び声までもが完璧に「音楽」となっている声。世界がみとめるふたりによる、決定的名演の登場です。
 




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SUPRAPHON



SU 4298
(2CD)
¥3700→\3390
石川静の金字塔、全集セットになって待望の復活
 ヨゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):ヴァイオリン協奏曲全集

 CD1
  (1)ヴァイオリン協奏曲 ハ長調
   【I.アレグロ・コン・スピリート/II.ラルゴ/III.アレグロ】
  (2)ヴァイオリン協奏曲 ホ長調
   【I.アレグロ/II.アダージョ/III.プレスト】
  (3)ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調
   【I.アレグロ/II.アンダンテ・カンタービレ/
    III.アレグロ・ヴィヴァーチェ】
  (4)ヴァイオリン協奏曲 イ長調
   【I.モデラート。アレグロ/II.アダージョ/III.アレグロ】
 CD2
  (5)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
   【I.アレグロ・アッサイ/II.ラルゲット/III.アレグロ】
  (6)ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調
   【I.アレグロ/II.アダージョ/III.アレグロ】
  (7)ヴァイオリン協奏曲 ト長調「田園」
   【I.アレグロ/II.アダージョ/III.テンポ・ディ・メヌエット】
  (8)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
   【I.アレグロ・モデラート/
    II.アダージョ・グラーヴェ/III.プレスト】
石川静(ヴァイオリン)
ドヴォルザーク室内管弦楽団
リボル・ペシェク(指揮)

 石川静の名盤、ミスリヴェチェクのヴァイオリン協奏曲全集がセットになって待望の復活!!

 セッション録音:(1)(2)(3)(4)1983年9月8-10日、(4)(6)(7)(8)1986年3月1-8日/ドヴォルザークホール、ルドルフィヌム(プラハ)/2h36'32

 長らく入手困難が続いていた石川静の名盤、ミスリヴェチェクのヴァイオリン協奏曲全集がセットになって待望の復活です!

 1763年にプラハからイタリアに渡りジョヴァンニ・ペシェッティに作曲を師事。その後最初のオペラ『メデア』で大成功し、トリノ、ローマ、ヴェネツィア、ボローニャ、ミラノ、フィレンツェなどイタリア各地の大劇場からも作曲の依頼を受け、イタリアにおいて重要な地位を築きました。

 1760年代後半にはパドヴァで「悪魔のトリル」で有名なタルティーニの音楽に触れ、おそらくその影響からヴァイオリン協奏曲を次々と作曲しています。
 また若きモーツァルトと親交も深かったとのこと。
 作風はタルティーニの影響が見られ、ヴァイオリン独奏の美しい旋律とオーケストラの掛け合いが実に魅力的。
 古典派の形式のなかにも豊かな旋律を生み出したミスリヴェチェクらしい特徴が凝縮されており、石川静が実に雄弁に奏でています!
 





DA VINCI CLASSICS


C00552
¥2600
ピアノによるオラトリオ Vol.1
 ハイドン(ツェルニー編):
  十字架上のキリストの最後の7つの言葉
 ライネッケ:聖書の絵 Op.220
キアーラ・ベルトリオ
 (ピアノ/シュタイングレーバー)

 ピアノによるオラトリオ・シリーズがスタート!第1弾はハイドンの"十字架上のキリストの最後の7つの言葉"!

 「バッハとイタリア」シリーズで優れたコンセプトと演奏を披露してくれたイタリアの女流ピアニスト、キアーラ・ベルトリオが新たな冒険として、ピアノの世界ではあまり演奏されることのない「オラトリオ」や「神聖なレパートリー」(オリジナルとピアノ用に編曲されたもの)を取り上げるシリーズを開始します。
 シリーズの第1弾でベルトリオが奏でるのは、1839年にカール・ツェルニーによってピアノ用へと編曲されたハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」と、ピアノのためのオリジナルであるカール・ライネッケの珍しい作品であり大作「聖書の絵」の2作品。
 ピアノによるオラトリオ、神聖なレパートリーの研究にも取り組んできたベルトリオが、シュタイングレーバーのピアノを通じて、かつてない神聖な体験をもたらしてくれることでしょう。

 ※録音:2022年1月23日-24日、イマジナ・サウンド・プロダクション・スタジオ(トリノ、イタリア)

 
 
 

C00551
¥2600
ポーランド風に ~ ポーランドから影響を受けたバロック音楽
 テレマン:ポーランド風協奏曲ト長調 TWV.43/G.7
 ファリーナ:ソナタ第1番《ラ・ポラカ》
 ミエルチェフスキ:カンツォーナ第3番
 ヤジェンプスキ:センチネラ協奏曲
 ヴァレンティン・メーダー:ソナタ《ポーランドの伝道者》
 メールラ:カンツォーナ Op.12《ラ・ポラキーナ》
 ピッキ:ポーランドのバッロ
 ヤジェンプスキ:ベントロヴァータ協奏曲
 ミエルチェフスキ:カンツォーナ第1番
 シュメルツァー:ポーランドのバグパイプ
アンサンブル・ジャルディーノ・
 ディ・デリツィエ
エヴァ・アンナ・アウグスティノヴィツ
 (ヴァイオリン&芸術監督)

 アルバム、そしてプロジェクトのタイトルが「ポーランド風に」とある通り、ポロネーズなどポーランドの音楽形式から影響を受けたバロック時代のヨーロッパの作品を集め、その存在感の大きさを改めて世に示してくれるプログラム。
 ポーランドのミエルチェフスキとヤジェンプスキの作品を中心にイタリアのメルーラやピッキ、ドイツのテレマンなどの作品を組み合わせることによって、いかに当時のヨーロッパのレパートリーにおいてポーランドの音楽形式が横断的であったかを教えてくれています。
 アンサンブル・ジャルディーノ・ディ・デリツィエは2014年に創設された女流奏者のみで構成されるローマのピリオド・アンサンブル。
 各地のポーランド文化センターとのコラボレーションによって、ポーランドと関連性のあるプログラムやプロジェクトを続々と発表しています。

 ※録音:2021年9月27日-30日、チッタ・デッラ・ピエーヴェ(ペルージャ、イタリア)
 
 

C00554
¥2600
フルートとチェロのための18世紀のデュエット集
 モーツァルト:
  二重奏曲変ロ長調 K.292/196c(原曲:ファゴット&チェロ)
 ベートーヴェン:
  3つの二重奏曲 WoO.2(原曲:クラリネット&ファゴット)
 フィアラ:
  デュオ・コンチェルタンテ第1番ヘ長調、
  デュオ・コンチェルタンテ第2番ハ長調
リタ・ダルカンジェロ(フルート)
ロマン・ガリウー(チェロ)

 18世紀におけるフルートとチェロのためのレパートリーはあまり多くなく、当時作曲されたオリジナル作品やトランスクリプションを組み合わせて構成されることが多いとされています。
 イタリアの女流フルーティスト、リタ・ダルカンジェロと、第12回チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門で第5位に入賞したフランスのロマン・ガリウーのデュオが、モーツァルトとベートーヴェンのトランスクリプション、そしてあまり知られていないヨーゼフ・フィアラ(1748-1816)のオリジナル作品を通じてこの編成の魅力を伝えてくれています。

 ※録音:2021年11月、アンドレアス教会(ベルリン、ドイツ)
 




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ARION



ARN 68847
\3000→\2790
一時行方が分からなくなっていた
 イヴリー・ギトリス~最後のオーケストラとのスタジオ録音
   「The last studio recording」

 1)パガニーニ:カンタービレ ニ長調Op.17、
 2) クライスラー:美しきロスマリン、
 3) マスネ:タイスの瞑想曲、
 4) ロドリーゴ:ヴァイオリンと弦楽合奏のための『歌』、
 5) モシュコフスキ:ギターラ、
 6) ブロッホ:ニーグン(『バール・シェム』より第2曲)、
 クライスラー:7) 愛の悲しみ、8) 愛の喜び、
 9) ビゼー:アダージェット(『アルルの女』第1組曲より)、
 10) J.S.バッハ/ヴィルヘルミ編:G線上のアリア
  (管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068より)、
 11) サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
イヴリー・ギトリス(ヴァイオリン)、
アラン・モリア(指揮)
トゥールーズ室内管弦楽団

 「ヴァイオリンの魔術師」による、天国から届いた最後のスタジオ録音
 ARIONは新譜でもいつまで流通されるかわからないのでできるだけお早めに。(2022.5.30)

 ●2020年に98歳で亡くなったイスラエルのヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリスは超絶技巧と個性的な演奏で「ヴァイオリンの魔術師」と呼ばれることがありました。
  彼のすばらしいCDが四半世紀を経て、天国からの贈り物のようにリリースされます。
  というのは、この最後のオーケストラとのスタジオ録音は一時行方が分からなくなっていたからです。
  ギトリスが生涯を通して演奏し、そのほとんどが何度もピアノ伴奏で録音されてきた曲が、ここではアラン・モリアとトゥールーズ室内管弦楽団との演奏で収録されています。
  彼が特に気に入っていたクライスラーの小品は世界中のコンサートで人々を魅了し続けた個性的なテンポとリズムで演奏されています。
  またブロッホの『ニーグン』にはきっと誰もが感動させられることでしょう。ロドリーゴとビゼーの2つの小品はギトリスのディスコグラフィに新たに加わります。

 ●録音当時トゥールーズ室内管弦楽団の首席指揮者を務めていたアラン・モリアは「この録音の時、イヴリーは若い音楽家に囲まれて幸せそうでした。
  我々皆とともに、彼はソリストとしてではなく、一人の仲間のようにふるまっていました」と振り返っています。

 ●ギトリスは親日家としても知られ、2011年の東日本大震災に大変心を痛め、急遽日本でチャリティー・コンサートを開催し、被災地も訪れました。
 




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NAXOS

8.573925
¥1800
ブラジル外務省提携ブラジル音楽シリーズ

セーザル・ゲーハ=ペイシ(1914-1993):
 交響的組曲第1番、第2番/ローダ・デ・アミーゴス

  交響的組曲第1番 「パウリスタ」(1955)
   1. I. Caterete カチテレ 2. II. Jongo ジョンゴ
   3. III. Recomenda de almas レコメンダ・デ・アルマス
   4. IV. Tamb タンブ
  ローダ・デ・アミーゴス 友達の輪(1979)
   5. I. O rabugento オ・ラブジェント
   6. II. O teimoso オ・テイモーソ
   7. III. O melancolico オ・メランコリコ
   8. IV. O travesso オ・トラヴェッソ
  交響的組曲第2番 「ペルナンブーコ」(1955)
   9. I. Maracatu マラカトゥ
   10. II. Danca de cabocolinhos ダンサ・デ・カボクリーニョス
   11. III. Aboiado アボイアード 12. IV. Frevo フレーヴォ
ラウル・メネゼス (フルート)...5-8
プブリオ・ダ・シウバ (オーボエ)...5-8
パトリック・ヴィリオーニ (クラリネット)...5-8
フェリペ・アルーダ (ファゴット)...5-8
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン (指揮)
NYCX-10322
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2200

 録音: 2016年11月5-8日 Palacio da Musica Belkiss Spenzieri do Centro Cultural Oscar Niemeyer, Goiania, ゴイアス(ブラジル)

 ゲーハ=ペイシは、カマルゴ・グァルニエリやクラウジオ・サントロとほぼ同時代を生きた作曲家であり、ポピュラー音楽の編曲者としても数多くの作品を残した。
 このアルバムに収められた「交響的組曲」は、彼が丹念に研究を重ねたブラジルの民族舞踏のエッセンスが惜しみなく注ぎ込まれた傑作である。
 絶妙なオーケストレーションに躍動するリズム。冒頭から、なんだこれは?!と驚くこと請け合い。
 ちなみに、この交響的組曲第2番「ペルナンブーコ」はいま私が最も演奏したいオーケストラ作品の一つである。だって、楽しすぎるんだもの! ―ー木許裕介(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)

 ナクソスがブラジル外務省の提携で進めているブラジル音楽のシリーズ、2022年はブラジル独立200周年にあたることもあって一層活性化しています。
 最新作はセーザル・ゲーハ=ペイシの交響的組曲集。ゲーハ=ペイシはポルトガル移民でアマチュアの音楽家だった父からギターを学び、更に音楽学校でヴァイオリンを学んだ後、指揮者・教育者として活躍。
 ラジオ・テレビ番組や映画のための音楽も手掛けました。オーケストレーションのうまさは特に高く評価されています。
 その手腕とブラジルのフォーク・ミュージックの要素が結びついた「交響的組曲」は、絵に描いたような「ラテンのノリとリズム」が鳴りっぷりのいいオーケストラで奏でられる、無類に楽しい音楽です。
 「ローダ・デ・アミーゴス」は、ゲーハ=ペイシの音楽仲間へのトリビュートで、それぞれの友人が演奏していた管楽器を主役に立てた協奏的断章といった趣の作品。
 20世紀ブラジルの作曲家の例にもれず12音技法に心酔した時期もあったゲーハ=ペイシですが、ここに収められた曲は理屈抜きに楽しめるものとなっています。

 ※国内仕様盤には木許裕介氏(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)の日本語解説が付属します。
 




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OEHMS



OC480
¥2400→\2190
ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)
ブルックナー: オルガン編曲による交響曲全集 Vol.4

 1. アントン・ブルックナー(1824-1896): 夕べの魔力 WAB57
     (ハンスイェルク・アルブレヒトによるオルガン編)
 2. フィリップ・マインツ(1969-):
    コラール前奏曲第46番 「Morgenglanz der Ewigkeit」
      - 独奏オルガンのための(2022)- ブルックナー・フェンスター
 ブルックナー:
  交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」WAB104(1878/80年 第2稿)
    トーマス・シュメークナーにとるオルガン編
     3. I. Bewegt, nicht zu schnell
     4. II. Andante quasi Allegretto (Lied, Gebet, Ständchen)
     5. III. (Jagd) Scherzo. Bewegt
      - Trio: Nicht zu schnell, keinesfalls schleppend
     6. IV. Finale. Bewegt, doch nicht zu schnell
ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)
NYCX-10323
(国内仕様盤・日本語解説付) 
¥2970

 録音: 2022年4月18日-22日 Konzerthaus Vienna(オーストリア) Recording Engineer: Martin Fischer

 2024年のブルックナー生誕200周年に向けて進められているオルガン版ブルックナー交響曲全集の第5弾です。このシリーズは指揮者のクリスティアン・ティーレマンが後援しています。
 第4番「ロマンティック」を編曲したのは、1964年生まれのトーマス・シュメークナー。
 彼はウィーン国立音楽大学でオルガンを学び、各地で教鞭をとりながら、聖アン教会のオルガニストを務めており、ここではオーケストラでの演奏回数も多い1878/80年(第2稿)に基づいています。人気曲だけに仕上がりが期待されます。
 このシリーズでは「ブルックナー・フェンスター=ブルックナーの窓」と称して、ブルックナーの音楽にインスピレーションを得た新作も並録しています。
 ここではVol.0にも登場したドイツの作曲家フィリップ・マインツによる「Morgenglanz der Ewigkeit 永遠の朝焼け」を収録。
 冒頭のチェレスタを思わせる音色に導かれ、ブルックナーの断片がところどころに現れる夢幻的な作品で、最後には美しく荘厳なコラールが奏され曲を閉じます。
 冒頭におかれた「夕べの魔力」はブルックナーの合唱曲で、演奏者であるハンスイェルク・アルブレヒトによる編曲。こちらも人の声を見事にオルガンに移し替えられています。

 毎回異なるオルガンが使われているのもこのシリーズの魅力の一つ。
 今回使われたウィーン・コンツェルトハウスのオルガンは、5段鍵盤と116のストップを備えるヨーロッパ最大級のコンサート・オルガンです。教会とはまた違ったクリアな響きが特徴です。

 ※国内仕様盤には国際ブルックナー協会会員、石原勇太郎氏の日本語解説が付属します。

 
 





ORFEO



C250131
¥2700
ミヒャエル・ギーレン/ORFウィーン放送交響楽団シリーズ
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
 忘れられた捧げ物/ミのための詩/クロノクロミー

  1. 忘れられた捧げ物(1930)
  ミのための詩 - ソプラノとオーケストラのための(1936)
   2. I. Action de graces 感謝の祈り/3. II. Paysage 風景/
   4. III. La maison 家/5. IV. Epouvante 恐れ/
   6. V. L'epouse 妻/7. VI. Ta voix 貴女の声/
   8. VII. Les deux guerriers 二人の戦士/9. VIII. Le collier 首飾り/
   10. IX. Priere exaucee かなえられた祈り
  クロノクロミー(1959/60)
   11. I. Introduction 序奏/12. II. Strophe I ストローフ I/
   13. III. Antistrophe I アンティストローフ I/
   14. IV. Strophe II ストローフ II/
   15. V. Antistrophe IIアンティストローフ II/
   16. VI. Epode エポード/17. VII. Coda コーダ
サラ・レナード(ソプラノ)...2-10
ウィーン放送交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)

 録音:1991年11月16日 Konzerthaus、Wien(オーストリア)...1 1996年11月22日 Musikverein、Wien(オーストリア)...2-10 1991年11月8日 Musikverein、Wien(オーストリア)...11-17

 ORFEOレーベルのミヒャエル・ギーレン/ORFウィーン放送交響楽団シリーズ第5弾。
 マーラーやシェーンベルクなどの大編成の近代作品を、細部まで見通しのよい音楽に仕上げることを得意としたドイツの指揮者ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)。
 このアルバムにはギーレンが指揮したメシアンの3つの作品が収録されています。
 冒頭はメシアン初期の作品で、キリストの無償の愛を忘れてしまった人間の姿と聖体秘跡が描かれた「忘れられた捧げ物」。次はメシアンの最初の妻に捧げられた、ソプラノのための歌曲集である「ミのための詩」、最後にメシアンがこよなく愛した鳥の声が重要な働きを見せる「クロノクロミー」を収録。ギーレンは作品の持つ色彩感豊かな響きと神秘的な雰囲気を活かし、ウィーン放送交響楽団とともに豊穣な音楽を紡ぎ出しています。
 「ミのための詩」で独唱を担当するのはイギリス出身のサラ・レナード。マイケル・ナイマンやラッヘンマンなどの現代作品を得意とするソプラノです。

 ※ORF(オーストリア放送協会)に保存されていたオリジナル・テープからリマスタリングを行っています。







WILLOWHAYNE RECORDS



WHR073
(2CD)
¥3400
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)
 J.S.バッハ&シーボーン:トッカータとファンタジア
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)
 【DISC 1】
  1. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750): トッカータ 嬰ヘ短調 BWV 910/
  2. ピーター・シーボーン(1960-): トッカータ 第1番/
  3. シーボーン: ファンタジア・ラクリマ(涙のファンタジア)/
  4. バッハ: トッカータ ハ短調 BWV 911/5. シーボーン: トッカータ 第2番/
  6. シーボーン: ファンタジア・トラジカ(悲劇的なファンタジア)/
  7. バッハ: トッカータ ニ長調 BWV 912/8. シーボーン: トッカータ 第3番/
  9. シーボーン: ファンタジア・テネブローサ(闇のファンタジア)/
  10. バッハ: トッカータ ニ短調 BWV 913
 【DISC 2】
  11. カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1784-1788):ファンタジア 変ホ長調 H. 348/
   12. シーボーン: トッカータ 第4番/13. シーボーン: ファンタジア・メディタティヴァ(瞑想的なファンタジア)/
  14. バッハ: トッカータ ホ短調 BWV 914/15. シーボーン: トッカータ 第5番/
  16. シーボーン: ファンタジア・マリンコニア(憂鬱なファンタジア)/
  17. バッハ: トッカータ ト短調 BWV 915/18. シーボーン: トッカータ 第6番/
  19. シーボーン: サラバンド風のアリアと変奏/20. バッハ: トッカータ ト長調 BWV 916

 録音: 2021年10月21日-24日 スタインウェイ・レコーディング、フルベック、リンカンシャー (UK)

 【リフシッツ待望のトッカータ全曲は、現代英国の作曲家シーボーンとのコラボレーション!】
 ウクライナ第2の都市ハリキウ(ハリコフ)に生まれたリフシッツ。バッハは当初から重要なレパートリーの一つで、1994年に録音したゴルトベルク変奏曲は大きなセンセーションを巻き起こしました。
 これまでにフーガの技法や音楽の捧げもの、ピアノ協奏曲全集などをOrfeoに録音してきたリフシッツの最新作は、2022年5月の東京公演でもとりあげるバッハのトッカータに、イギリスの作曲家ピーター・シーボーンの作品を組み合わせたもの。リフシッツはこのプログラムで、千変万化する音のテクスチャーとテンポによってピアノ演奏における技巧の魅力と心の深くに訴える力の両方を伝えることを狙ったそうです。
 1曲だけ収録されたC.P.E.バッハのファンタジアもリフシッツの本領が遺憾なく発揮され、大胆かつダイナミックな楽想の変化を聞かせます。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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CAPRICCIO

C7422
(6CD)
¥3900→\3690
シャーンドル・ヴェーグ(指揮)&カメラータ・ザルツブルク名演集
6枚組ボックス

 【CD1】
  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
   1-7.弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op. 131(弦楽合奏)
   8. 大フーガ 変ロ長調 Op. 133(弦楽合奏)
 【CD2】
  1-9. フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
   十字架上のキリストの最後の7つの言葉(弦楽四重奏版)
    Op. 51 Hob. III:50-56(弦楽合奏)
 【CD3】
  フランツ・シューベルト(1797-1828):
   1-4. 交響曲第5番 変ロ長調 D. 485
   5-8. 交響曲第6番 ハ長調 D. 589
 【CD4】
  シューベルト:
   1-2. 交響曲第8番(第7番) ロ短調 「未完成」 D. 759
   3-6. 交響曲第9番(第8番) ハ長調 「ザ・グレート」 D. 944
 【CD5】
   1-4. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
     弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op. 111 (弦楽合奏)
   5-9. アルノルト・シェーンベルク(1874-1951):浄められた夜 (弦楽合奏版)
 【CD6】
  1-3. ベーラ・バルトーク(1881-1945):ディヴェルティメント BB 118
  4-6. アルバン・ベルク(1885-1935):
   抒情組曲からの3つの小品 (弦楽合奏版)
  7-16. イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
   バレエ音楽『ミューズを率いるアポロ』
インターナショナル・ミュージシャンズ・
 セミナー・ソロイスツ...CD1
カメラータ・ザルツブルク
 (モーツァルテウム・
   カメラータ・アカデミカ,
  ザルツブルク)...CD2-6
シャーンドル・ヴェーグ(指揮)

 録音:1987/89年 St. Buryan Church, Cornwall(UK)...CD1 1992年3月15日 Grosser Saal, Wiener Konzerthaus, Vienna(オーストリア)...CD2 1990年11月 Mozarteum, Salzburg(オーストリア)...CD3:1-4 1993年12月10-12日(ライヴ) Mozarteum, Salzburg(オーストリア)...CD3:5-8 1994年2月25日、27日 Mozarteum, Salzburg(オーストリア)...CD4:1-2 1993年3月26、28日 Mozarteum, Salzburg(オーストリア)...CD4:3-6 1991年10月26-27日、11月1-2日 Mozarteum, Salzburg(オーストリア)...CD5 1988年5月 Alte Aula, Salzburg(オーストリア)...CD6:1-3 1989年3月 Mozarteum, Salzburg(オーストリア)...CD6:4-6 1988年11月 Mozarteum, Salzburg(オーストリア)...CD6:7-16

 ハンガリーに生まれ、1924年からリスト音楽院でヴァイオリンをフバイ、作曲をコダーイに学んだシャーンドル・ヴェーグ(1912-1997)。
 1927年にリヒャルト・シュトラウスの指揮でヴァイオリニストとしてデビューを飾り、1930年の音楽院卒業後にはソリストとして活動を始めるとともに、1935年にハンガリー四重奏団を結成、1940年まで在籍し、バルトークの「弦楽四重奏曲第5番」の初演も務めました。
 以降、ヴァオリニストとして、また指揮者として活躍し、1953年にはフランス国籍を取得。
 教育者としても素晴らしい実績を残し、1971年から1997年にはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で教鞭を執り、数多くの後進を育てました。

 このBOXには、1979年から指揮者を務めたカメラータ・ザルツブルク(モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ)との名演を中心に収録。
 ハイドン、シューベルト、ブラームスなどのウィーン古典派、ロマン派から、20世紀のシェーンベルクやベルク、バルトーク、ストラヴィンスキーまでの多彩な作品を、ヴェーグはモダン楽器小編成オーケストラの機動性を生かしながらも、自然かつ魅力的に聴かせます。
 既にORFEOレーベルから発売されている13枚組BOX【ORFEO録音集 1983-1996年】(J999713)の収録曲とは違ったレパートリーをお楽しみください。
 またベートーヴェンの2作品は、イギリスのコーンウォールで開催された室内楽セミナーでの演奏。
 ヴェーグが1972年から教えていたインターナショナル・ミュージシャンズ・セミナーの奏者たちが見事に弾きこなしています。
 




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RADIO SERVIS



CR 1141
(2CD)
¥2500→\2290
カルロス・クライバー&エッシェンバッハ/シューマンのピアノ協奏曲
 1968年プラハの春音楽祭ライヴ
  プラハの春音楽祭ゴールド・エディション Vol.3


 ドヴォルザーク: 劇的カンタータ「幽霊の花嫁」Op. 69
   チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)、
   ガブリエラ・ベニャチコヴァー(ソプラノ)、リハルト・ノヴァーク(バス)、
   ズデニェク・ヤンコフスキー(テノール)、
   プラハ・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮:ヨーゼフ・ヴェセルカ)
    録音:1980年5月23日プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)

 シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
   プラハ交響楽団、カルロス・クライバー(指揮)、
   クリストフ・エッシェンバッハ(ピアノ)
    録音:1968年5月25日プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)

 遂に出た!!1968年プラハの春音楽祭ライヴ、カルロス・クライバー指揮エッシェンバッハをソリストに迎えたシューマンのピアノ協奏曲。
 さらに1980年のサヴァリッシュによるドヴォルザークの「幽霊の花嫁」も収録!

 109'42、(CD1:51'58/CD2:57'44) 両曲ともにステレオ

 チェコ放送の自主レーベル「ラジオサーヴィス」のシリーズ『プラハの春音楽祭ゴールド・エディション』の第3弾。

 遂に!カルロス・クライバー指揮クリストフ・エッシェンバッハをソリストに迎えたシューマンのピアノ協奏曲の録音が登場しました!

 カルロス・クライバーは、カリスマ的な名声を誇った指揮者でありながら、そのディスコグラフィは非常に限られたものしか残っていません。
 この録音も、チェコ放送に残されてはいましたが、正式なリリースはされていない貴重な音源。
 1968年5月25日の演奏会は、ここに収録されている「シューマン:ピアノ協奏曲」の他に、「ドヴォルザーク:演奏会用序曲《謝肉祭》」「ベートーヴェン:交響曲第7番」が演奏されていますが、大変残念ながら他の2曲は現在アーカイヴには残っていません。

 取り上げるレパートリーを極端に絞り込み、少ない演奏会、多くはない録音。それらはクライバーが理想とする音楽を実現するために、常にこだわってきた証ともいえるでしょう。
 その背景には父エーリヒとの間柄も大きく影響したとも言われています。そうした中、ウィーンに次ぐ、父エーリヒの第2 の故郷ともいえるプラハでの演奏というのは、クライバー自身特別な心境があったと想像できます。

 そして、1968年はチェコ・スロヴァキア(当時)において重要な年でもありました。
 同年4月に始まった「人間の顔をした社会主義」を掲げるドプチェクの指導の下で展開された民主化運動「プラハの春」。
 その8月にソ連、ワルシャワ条約機構軍が軍事侵攻したことで鎮圧された「チェコ事件」。
 まさしく激動の年に行われた本演奏会は聴衆の熱狂と共に成功をおさめました。

 エッシェンバッハは28 歳でピアニストとして絶頂期を迎えようとし、クライバーもバイエルン国立歌劇場の指揮者となり世界的指揮者へと名声を確立するなど、当時二人はすでに一流の音楽家。
 そんな両者に引っ張られ、オケは超一流の音楽家を前に見事な演奏を聴かせ、エッシェンバッハもクライバーの猛烈な指揮に引っ張られ、圧巻のピアノ演奏を披露しています。


 また、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮チェコ・フィルによるドヴォルザークの劇的カンタータ「幽霊の花嫁」も収録。
 ミュンヘンに生まれたドイツの名指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュ (1923-2013)。1957年に当時最年少の33歳という若さでバイロイト音楽祭にデビューを果たし、バイエルン国立歌劇場音楽監督 (1971-92) の20年に及ぶ活動もサヴァリッシュの重要な功績と言えます。
 ちょうど1970~1980年代は、サヴァリッシュがチェコ・フィルに頻繁に登場してひときわ高い人気を博していた時期でもあります。
 ドヴォルザークの「幽霊の花嫁」はあまり多く演奏される演目ではありませんが、サヴァリッシュとチェコ・フィルは、1977年、1980年と続けて同演目を演奏しており、両者の良好な関係がよく伝わる充実の内容となっています。
 1884年に作曲されたこのカンタータは、チェコの詩人ヤロミール・エルベンの台本を用い、随所にチェコの民謡風の美しい旋律が使われた魅力的な作品。ドヴォルザークの充実した作曲技巧が伺われる中期の傑作です。

 当シリーズは、チェコの名エンジニア、ミロスラフ・マレシュのチームによって、オリジナルマスターテープから入念にリマスタリングされ、当時の音源を緻密に再現しています。

 





SUPRAPHON



SU 4307
(2CD)
¥3700
『マリエ・ポドゥヴァロヴァー、スタジオ録音全集(1939-1950)』 マリエ・ポドゥヴァロヴァー(ソプラノ)
 CD1
  チェコ民族復興期の歌曲
   ●ヨセフ・オンドジェイ・ノヴォトニー(1778-1856):「広い野原に立つりんごの木」
   ●ヴァーツラフ・ヨセフ・ローゼンクランツ(1797-1861):「生まれ故郷のボヘミアで」
   ●ヘジュマン・スクシヴァン(1802-?):「チェコ人は親切な国民です」
     ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(ピアノ) 【録音:1948年/プラハ】
   ●ドヴォルザーク:歌劇『ジャコバン党員』より第2幕「わたしたちは外国を彷徨しました」
     ヤン・コンスタンチン(バリトン)、プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮)
     【録音:1940年/プラハ】
   ●ドヴォルザーク:歌劇『悪魔とカーチャ』より第3幕「何て館の中は寂しいのかしら」
     プラハ国立劇場管弦楽団、ズデニェク・ハラバラ(指揮) 【録音:1941年/プラハ】
   ●ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』より第2幕「あなたの瞳には」
     インジフ・ブラジチェク(テノール)、プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮)
     【録音:1940年/プラハ】
   ●ドヴォルザーク:歌劇『アルミーダ』より第2幕「おお、心よ、この動悸を静めておくれ」
     プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮) 【録音:1940年/プラハ】
   ●フィビフ:歌劇『メッシーナの花嫁』より第2 幕「そうなのか?...ああ、どうして忘れたのだろう...」
     プラハ国立劇場管弦楽団、ヤロスラフ・クロムホルツ(指揮) 【録音:1950年/プラハ】
   ●フィビフ:歌劇『メッシーナの花嫁』より第3幕「ドン・セザール!...ざまあみろ!」
     マリエ・ポドゥヴァロヴァー(ソプラノ/ベアトリーチェ)
     マルタ・クラーソヴァー(アルト/ドンナ・イザベラ)
     イヴォ・ジーデク(テノール/ドン・セザール)
     アントニーン・ヴォタヴァ(テノール/ボヘムンド)
     ヤロスラフ・ヴェヴェルカ(バス/カエターン)、カレル・カラシュ(バス/ディエゴ)
     ミラダ・イラースコヴァー(ソプラノ/パノシュ)
     プラハ国立劇場合唱団、ヨセフ・チェフ(合唱指揮)
     プラハ国立劇場管弦楽団、ヤロスラフ・クロムホルツ(指揮) 【録音:1950年/プラハ】
   ●フィビフ:『シャールカ』より第2幕「私が美しいというのですか?」
     プラハ国立劇場合唱団、ヤン・マリオ・オウドジェニーク(合唱指揮)
     プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮) 【録音:1944年/プラハ】
   ●フィビフ:『シャールカ』より第2幕「あなたはなんと美しいのでしょう」
     ヤロスラフ・グレイフ(テノール)、プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮)
     【録音:1942年/プラハ】
   ●ヤナーチェク:歌劇『イェヌーファ』より第2幕「たまには」
     プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮) 【録音:1941年/プラハ】
   ●ノヴァーク:歌劇『カルルシュテイン』より第3幕「喉が渇いたわ、私の愛しい人」
     ズデニェク・オタヴァ(テノール)
     プラハ国立劇場管弦楽団、フランティシェク・シュクヴォル(指揮) 【録音:1949年/プラハ】
   ●ノヴァーク:歌劇『カルルシュテイン』より第3幕「私のカルレ!...私のエリシュコ!」
     ズデニェク・オタヴァ(テノール)
     プラハ国立劇場管弦楽団、フランティシェク・シュクヴォル(指揮) 【録音:1949年/プラハ】
 CD2
  ●スメタナ:歌劇『ダリボル』より第1幕「日が暮れてしまった」*
    プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮) 【録音:1942年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『ダリボル』より第1幕「なんということでしょう、私の心は嵐に包まれている」
    シュテパーンカ・イェリーンコヴァー(ソプラノ)
    プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮) 【録音:1942年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『ダリボル』より第2幕「私はどうずればよいのか?」
    プラハ交響楽団、ズデニェク・フォルプレフト(指揮) 【録音:1939年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『ダリボル』より第2幕「私はどうずればよいのか?」
    プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮) 【録音:1945年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『ダリボル』より第2幕「ああ、愛といういいようのない幸せ」
    ヤロスラフ・ヤロシュ(テノール)、プラハ交響楽団、ズデニェク・フォルプレフト(指揮)
    【録音:1939年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『ダリボル』より第2幕「ああ、愛といういいようのない幸せ」
    ヨセフ・オタカル・マサーク(テノール)、プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮)
    【録音:1943年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第1幕「囚われの身となりし我が心よ...」
    インジフ・ブラジチェク(テノール)、マリア・タウベロヴァー(ソプラノ)
    ルジェク・マンダウス(バス)、プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮)
    【録音:1940年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第2幕「私は一人で支配する」
    マリア・タウベロヴァー(ソプラノ)、プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮)
    【録音:1941年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第2 幕「ああ、なんと残酷な憎しみが私の心を苦しめるのだろう」
    インジフ・ブラジチェク(テノール)、プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮)
    【録音:1940年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第2幕より「奥様」
    インジフ・ブラジチェク(テノール)、プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮)
    【録音:1940年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第2幕「ああ、なんて美しい日なのか」
    プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮) 【録音:1940年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『悪魔の壁』より第3幕「ああ、愛の神よ」
    プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮) 【録音:1943年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『リブシェ』より第1幕「永遠の神々」
    プラハ交響楽団、ズデニェク・フォルプレフト(指揮) 【録音:1939年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『リブシェ』より第1幕「永遠の神々」
    プラハ国立劇場管弦楽団、オタカル・イェレミアーシュ(指揮) 【録音:1945年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『リブシェ』より第1幕「この百姓ども」
    プラハ国立劇場管弦楽団、カレル・ネドバル(指揮) 【録音:1947年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『リブシェ』より第3幕「彼来る!」
    プラハ国立劇場管弦楽団、フランティシェク・シュクヴォル(指揮) 【録音:1949年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『リブシェ』より第3幕「ようこそ、名誉ある花嫁様」
    プラハ国立劇場合唱団、ヤン・マリオ・オウドジェニーク(合唱指揮)
    プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮) 【録音:1944年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『リブシェ』より第3幕「ねえ、不屈のヴィシェフラドゥ(高い城)」
    スタニスラフ・ムジュ(バリトン)、プラハ国立劇場管弦楽団、ルドルフ・ヴァサータ(指揮)
    【録音:1944年/プラハ】
  ●スメタナ:歌劇『リブシェ』より第3幕「強力な神々」
    マリエ・ポドゥヴァロヴァー(ソプラノ/リブシェ)、ヤルミラ・マラー(ソプラノ/クラサヴァ)
    マルタ・クラーソヴァー(アルト/ラドゥミラ)、ヨセフ・ヴォイタ(テノール/シュチャーフラフ)
    ヨセフ・クジカヴァ(ラドヴァン)、ヤロスラフ・ヴェヴェルカ(ルトボル)
    プラハ国立劇場合唱団、ヤン・マリオ・オウドジェニーク(合唱指揮)
    プラハ国立劇場管弦楽団、オタカル・イェレミアーシュ(指揮) 【録音:1945年/プラハ】
 *=原盤劣化が激しく一部お聞き苦しい箇所がございます。

 マリエ・ポドゥヴァロヴァー歿後30年記念。1939年~1950年のスタジオ録音完全収録!未発表音源を含むポドゥヴァロヴァー全盛期の歌声をお届け!

 録音:1939年-1950年/プラハ/モノラル、AAD、【2022年最新リマスタリング】、2h21'15

 20世紀チェコを代表するソプラノ、マリエ・ポドゥヴァロヴァーが2022年に歿後30年を迎えました。
 ポドゥヴァロヴァーは1937 年から1978年までプラハ国立劇場で長いキャリアを積んだオペラ歌手。
 1938年にはヴァーツラフ・ターリヒ指揮でスメタナの『リブシェ』のリブシェ役、『ダリボル』のミラダ役、『二人のやもめ』のアネシュカ役など眩いばかりの輝きを放った歌声で注目されました。
 また、ドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』やヤナーチェクの『イェヌーファ』などでも印象的な歌声を披露しています。

 当CD は1939年から1950年にかけてのスタジオ録音全集で初CD 化の貴重な内容となっています。
 なかでも1950年のポドゥヴァロヴァーの最後のスタジオ録音は未発表だっただけに要注目。
 フィビフの『メッシーナの花嫁』からの一場面でベアトリーチェを歌っています。

 名エンジニア、ヤクブ・ハドラバによる2022年最新リマスタリング。原盤劣化のため一部お聞き苦しい箇所がございますが、非常に貴重な音源の復刻の意義からCD化を決定しました。
 またブックレットにはポドゥヴァロヴァーの写真に加えディスコグラフィも掲載。資料的価値十分の内容となっています。
 














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