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≪第116号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その13 2022/8/9~




8/12(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AUDITE


AU 97807
¥2700
『即興曲』     サラ・オブライエン(ハープ)
 (1)ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):奇想即興曲 Op.9
 (2)フランソワ・クープラン(1668-1733)(オブライエン編曲):ティク-トク-ショック
 (3)ジャン・クラ(1879-1932):2つの即興曲~ハープのための
 (4)ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764)(オブライエン編曲):組曲 ホ短調よりⅤ.「鳥のさえずり」
 (5)ラモー(オブライエン編曲):組曲 ト長調よりⅣ.「雌鶏」
 (6)パウル・ヒンデミット(1895-1963):ハープ・ソナタ
 (7)ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):即興曲~ハープのための
 (8)レインゴリト・グリエール(1875-1956):即興曲
 (9)ジョゼフ=ギィ・ロパルツ(1864-1955):即興曲~ハープのための
 (10)ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)(オブライエン編):ソナタ ホ長調 K.380
 (11)ニーノ・ロータ(1911-1979):サラバンドとトッカータ~ハープのための
 (12)ヴィルジリオ・モルターリ(1902-1993):ソナチネ・プロディジオ
 (13)アルベール・ルーセル(1869-1937):即興曲 Op.21
 (14)ガブリエル・フォーレ(1845-1924):即興曲 変ニ長調 Op.86

 ハープ奏者サラ・オブライエンが「即興曲」にまつわる作品を録音!

 セッション録音:2020年6月29日-8月2日/アルテ教会、ハウテンバッハ(アーハーン)/DDD、ディジパック仕様、80'23
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ
 レコーディング・プロデューサー、エディティング:マルクス・ハイラント

 ハープ奏者サラ・オブライエンが「ハープ・リサイタル」(AU-92561)に次ぐ久々のソロ・アルバムは「即興曲」をリリース!

 ハープの「即興曲」といえばピエルネとフォーレがその代表格。オブライエンはその2曲を両端に据え、17世紀から20世紀の「即興曲」を集めました。
 収録作品はクープラン、ラモー、スカルラッティ(以上、すべてオブライエン編曲によるハープ独奏版)から、クラ、ヒンデミット、ロドリーゴ、ロパルツなど、第二次世界大戦前後に書かれた作品も収録。
 カンツォーネ、トッカータ、サラバンドと、バロック時代を想起させながら新しい息吹を吹き込んだ20世紀のハープ作品もまた魅力的。オブライエンの紡ぐ美しきハープの音色をお楽しみください。
 




BIS



BIS SA 2586
(SACD HYBRID)
¥2800
ヨルダン期待の若手によるハチャトゥリヤンの協奏曲
 ハチャトゥリヤン:
  (1)ピアノ協奏曲変ニ長調
  (2)「仮面舞踏会」組曲(ドルハニアン編ピアノ独奏版)
   【ワルツ/ノクターン/マズルカ/
    ロマンス/ギャロップ】
  (3)ピアノと管弦楽のためのコンチェルト・ラプソディ
イヤード・スギャエル(ピアノ)
(1)(3)アンドルー・リットン(指揮)
 BBCウェールズ交響楽団
KKC 6577
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 録音:2021年10月20-22日/BBCホディノット・ホール(カーディフ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、75'35

 ハチャトゥリヤンは旧ソ連を代表する作曲家ですが、近年ロシアでは以前ほど演奏されないとされます。しかしその反面、中近東系の演奏家たちが積極的に採り上げ重要なレパートリーとなりつつあります。
 ハチャトゥリヤンの音楽はロシア伝統の手法によりながらも精神は東方的なため、彼らにとり近しい音楽として演奏欲求を刺激されるようです。

 1993年ヨルダン出身のピアニスト、イヤード・スギャエルはこれまでハチャトゥリヤンのピアノ・ソナタと「子供のアルバム第1集」を中心としたソロ・アルバム(BISSA-2436) をリリースし高い評価を受けました。
 今回は2篇の協奏作品をアンドルー・リットン指揮BBC ウェールズ交響楽団と共演。BIS ならではの高音質録音でハチャトゥリヤンのオーケストレーションの妙をあますところなく再現。
 ピアノ協奏曲の第2楽章で指定されたフレクサト-ンは韓国出身のチェロ奏者リ・スアがミュージカルソーで効果的に彩りをそえています。

 さらに嬉しいのは、ハチャトゥリヤンの作品中でも特に人気の高いワルツを含む「仮面舞踏会」組曲のドルハニアン編によるピアノ独奏版も収録されていること。スギャエルの爽快な解釈がフレッシュ。

 イヤード・スギャエルはヨルダン系パレスチナ人としてアンマンに生まれ。生地の音楽院で学んだ後、15歳からマンチェスターのチェタム音楽学校、王立ノーザン音楽大学でマレー・マクラクラン、マルティーノ・ティリモほかに師事。
 今後が期待される注目の若手です。
  




BONGIOVANNI



GB 2598
(2CD)
¥4800
めずらしいドニゼッティの5幕からなるオペラ
 ドニゼッティ:歌劇『ポルトガル王ドン・セバスティアン』
ロベルト・ヴォロニエキ(テノール)
モニカ・ミナレッリ(メゾソプラノ)
ランダル・ヤコブシュ(バス)
エットレ・キム(バリトン)
マリオ・タガドッシ(バリトン)、他
エリオ・ボンコンパーニ(指揮)
アーヘン交響楽団、アーヘン歌劇場合唱団

 ライヴ録音:1998年/[CD1]66'32''、[CD2]74'49''

 ドニゼッティ1843年作曲、5幕からなるオペラ『ポルトガル王ドン・セバスティアン』のめずらしい録音です。
 
 
GB 2050
(2CD)
【再発売】
¥2600
廃盤になっていたタイトルが廉価版になって再発売
 マスカーニ:歌劇『ハイという名のお嬢さん』
マルゲリータ・ヴィヴィアン
アメリア・フェッレ
マリナ・ジェンティーレ
マウロ・ニコレッティ、他
サンドロ・サンナ(指揮)
モンテプルチャーノ芸術創作交響楽団
シンボロン・アンサンブル合唱団

 2枚組1枚価格で再発売

 ライヴ録音:1987年7月24日/モンテプルチャーノ・ポリツィアーノ劇場/[CD1]58'26''、[CD2]66'31''

 廃盤になっていたタイトルが廉価版になって再発売。
 ※既発盤(廃盤)と同品番で、バーコードのみが変更となります。
 



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HARMONIAMUNDI



HMM 905325
(2CD)
¥4800→\4390
イギリス初の本格オペラ
マシュー・ロック(ca.1621-1677):歌劇『プシュケ』

 初演:1675年2月27日、ロンドン、
  ドーセット・ガーデン
 5幕から成る劇的オペラ
 音楽:マシュー・ロック
  (およびジョヴァンニ・バッティスタ・ドラーギ
   (ドラーギが書いた分は消失))
 リブレット:トーマス・シャドウェル(ca.1642-1692)/
  モリエール、キノー、コルネイユとリュリの
   『プシュケ』に基づく
セバスティアン・ドセ
 (指揮、チェンバロ、再構成)
アンサンブル・コレスポンダンス
ルシール・リシャルドー(メゾ・ソプラノ)
デボラ・カシュ(ソプラノ)
マルク・モイヨン(テノール)
アントニン・ロンドピエール(テノール)ほか

 イギリス初の本格オペラ、マシュー・ロックによる『プシュケ』。充実の器楽パート、合唱、そしてソロに圧倒!ドセによる見事な再構成にも注目

 録音:2020年7月28-8月5日、ジェズイット教会、サントメール/1h47'

 イギリスのオペラ史初期における重要な傑作『プシュケ』の登場!フランスでリュリ、モリエール、コルネイユ、キノーが共同で創作した『プシュケ』(プシシェ)(1671)の大成功をうけて制作された、ロックの『プシュケ』(1675)は、ヨーロッパ大陸のオペラに負けぬようにと、演劇、歌、ダンスといった要素のほか、装置や背景といった実際の舞台面もこのうえなく豪華な上演がなされた作品です。歌唱パートはもちろん、器楽、そして合唱すべてが非常に充実して書かれており、聴きごたえ満点です。

 英国で、ロックの『プシュケ』が生まれるきっかけとなったのは、フランスでルイ14世の肝いりで制作され大成功をおさめたリュリ作曲の『プシュケ』(プシシェ)(1671年初演)。
 モリエール、キノー、コルネイユ、リュリという当時の最高峰の芸術家たちが中心となり、わずか数週間という期間で完成されました。
 1671 年の実際の上演にあたっては何百人もが雇われ、膨大な費用がかかったそうですが、それに見合うだけの大きな成功を収め、観客に感動と興奮を与えました。
 この作品の成功と素晴らしさはすぐに海峡の向こう側にも伝わり、テキストは英語に翻訳されました。そして、1673年、ヨーク公(のちのジェームス2世)の結婚を祝うために、この英訳されたテキストをもとにイギリス初のオペラを創造せよと、トーマス・シャドウェル、マシュー・ロックとドラーギの三名に白羽の矢が立ちました。1675年2月に初演されましたが、この初演は、イギリスのオペラの歴史の中でももっとも重要なイベントとして今も英国史に輝いています。
 初演と同じ1675年に、台本と楽譜が出版されました。楽譜はロックが出版したため、ドラーギが担当した音楽が含まれておらず、現在ドラーギが担当した部分は消失、という形となっています。しかしながら、台本自体にきわめて詳細に、場面場面での楽曲、楽器編成から歌手の立ち位置、繰り返しに至るまでの指示が記されていました。この楽曲指示とロック出版の楽譜を照らし合わせて、楽譜に載っていない楽曲が、ドラージが担当した部分と考えられます。ドセは、こうした消失した楽曲(おもに場面転換の器楽曲)にふさわさいい作品を、まず初めにドラーギの現存する作品から捜索しましたが、既存作品を移調することなども含めて試行錯誤してもうまくいきませんでした。
 そこでドセは、リュリとロックの既存の作品から、場面にふさわしいものを注意深く選び、この英国版『プシュケ』を再構成して完成させています。

 プシュケのあらすじは、3人姉妹の一番下でもっとも美しいプシュケが主人公。彼女の美しさに嫉妬した姉たちが恋の神クピードに卑しい男とプシュケを結婚させるよう唆すが、クピードは誤って自分を矢で傷つけてしまい、プシュケとクピードは夫婦となる。
 その後プシュケが誤ってクピードをやけどさせてしまって、その介抱で衰えた自分の美しさを取り戻すために黄泉の女王プロセルピナのもとを訪れる、そこで、絶対に開けてはいけないと言われながら美しい金色の箱を受け取り、それを開けてしまい、神々の仲間入りを果たす、といった物語。
 ここではプシュケ自身には歌はなく、姉妹やほかの女神など、他の登場人物たちおよび合唱によって、物語が進行されますが、非常に大規模で完成されたアンサンブルに驚かされます。
 物語の進行に何役も買っている合唱のパートの充実した美しさも印象にのこります。

 
 




HORTUS


HORTUS 210
¥2600
『航跡』
 (1)オーベール:「航跡」 Op.27
 (2)デュポン:「砂丘に建つ家」より第2曲「水上の帆」
 (3)ドビュッシー:「映像 第1集」より第1曲「水の反映」
 (4)デュポン:「砂丘に建つ家」より第7曲「松林の夕べ」
 (5)ラヴェル:「鏡」より第3曲「海原の小舟」
 (6)デュポン:「砂丘に建つ家」より第9曲「月の光」
 (7)サマズイユ:「海の歌」
フローリアン・カロウビ(ピアノ)

 フローリアン・カロウビの光り輝く演奏に注目!「海」「水」にまつわる美しきピアノ作品集

 セッション録音:2021年/フランス/DDD、ディジパック仕様、69'12

 前作『映像』(HORTUS-555)のアルバムでも美しい演奏を聴かせたフローリアン・カロウビの新譜登場です!
 1877年生まれのルイ・オーベール(1877-1968)とギュスターヴ・サマズイユ(1877-1967)は、それぞれ同じテーマと形式でピアノの傑作を書きました。
 フローリアン・カルビはアルバム『航跡』において、これらの作品を両端に据え、「海」や「水」にまつわる最も輝かしい作品を集めました。
 光り輝くピアノの音色をお楽しみください。
 




PROSPERO CLASSICAL



PROSP 0048
¥2700
ベルギッシュ交響楽団、注目のアルバム
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63
 ミャスコフスキー:交響曲第25番 変ニ長調 Op.69
 プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』Op.64より 仮面
ダーヴィト・ネベル(ヴァイオリン)
ダニエル・ユペール(指揮)
ベルギッシュ交響楽団

 世評高まるベルギッシュ交響楽団、注目のアルバムが登場

 録音:2021年8月/ケルン/62'40''

 ダニエル・ユペールは有望なドイツの指揮者で、ベルギッシュ交響楽団の20119/2020シーズンの音楽監督を務めました。
 世評も高く、同オケの水準がかなり高まったと認識されています。その成果があらわれた録音の登場です。

 ダーヴィト・ネベルはチューリヒ生まれのヴァイオリニスト。クリスチャン・ヤルヴィとの共演でSONYから協奏曲アルバムが発売されています。

 「仮面」はこの演奏のために特別にアレンジされたヴァイオリンとオーケストラのための版を使用。
 
 

PROSP 0032
¥2900
ラフマニノフ・ストーリーズ
 ラフマニノフ:
  チェロとピアノのための小品 Op.2
  前奏曲集 Op.23より 第4曲 ニ長調
  チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
  12の歌 Op.21より 第7曲 ここはすばらしい場所
  6つの歌 Op.38より 第3曲 ひなぎく / 第5曲 夢
  ヴィオラ独奏のためのラフマニノフの主題によるカプリッチョ
   (前奏曲Op.23-5に基づく)
  14の歌 Op.34より 第14曲 ヴォカリーズ
マティス・ロシャ(ヴィオラ)
エルデム・ミシルリオグル(ピアノ)

 ヴィオラの音色で聴くラフマニノフ

 録音:2021年3月26-29日/ベルギー/64'37''

 コロナとロックダウンが契機となって、ヴィオラ奏者のマティス・ロシャは自身のレパートリーを見つめ直し、ラフマニノフの音楽に行き着きました。
 チェロ作品や歌曲を独自にヴィオラのために編曲し、ロシアのメロディに新たな色彩を与えています。
 
  

PROSP 0033
¥2900
ボヘミアン・ラプソディ~ピアノ三重奏曲集
 スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調『ドゥムキー』
オリヴァー・シュニーダー・トリオ
 [アンドレアス・ヤンケ(ヴァイオリン)
  ベンヤミン・ニッフェネッガー(チェロ)
  オリヴァー・シュニーダー(ピアノ)]

 偉大なボヘミアの音楽にフォーカスしたアルバム

 録音:2020年5月23-24日/スイス/60'11''

 スメタナのピアノ三重奏曲とドヴォルザークの『ドゥムキー』、ふたつのボヘミア室内楽の名作を収録。
 アルバム・タイトルは「ボヘミアン・ラプソディ」。
 フレディ・マーキュリーとの関連については、音楽学者エヴァ・ゲジーネ・バウアーがブックレットで詳しく説明しています。(独英仏のみで、日本語はつきません)
 
 

PROSP 0046
(2CD)
¥3400
詩人の恋~チェロとギターのための編曲による歌曲集
 [CD1](音楽のみ)
  シューマン:詩人の恋 Op.48
  ミカエラ・カトラニス(1985-):愛と死について
  シューマン:リーダークライス Op.39より第7 曲 古城にて
 [CD2](音楽+詩の朗読)
  シューマン:詩人の恋 Op.48
  ミカエラ・カトラニス(1985-):愛と死について
  シューマン:リーダークライス Op.39より第7曲 古城にて
スザンヌ・シャンベラン(チェロ)
Jerzy Chwastyk(ギター)
ハンス・ツィッシュラー(朗読)

 チェロとギターによる異色のアレンジ

 シューマンの『詩人の恋』をチェロとギターのための異色のアレンジで聴くアルバム。
 2枚組になっており、CD2にはCD1と同じ演奏が1曲ごとに詩の朗読トラックを挟みながら進んでいく構成になっています。
 



 

URANIA RECORDS


LDV14090
¥2300
J.S.バッハ:
 ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ全曲
  BWV1027-29(ヴィオラとハープシコード版)

   ソナタ ト長調 BWV1027
   ソナタ ハ長調 BWV1028
   ソナタ ト短調 BWV1029
   ハープシコードのための組曲 イ短調 BWV818a
ルカ・ラッザリーニ(ヴィオラ)
ニコラ・レニエロ(オルガン、ハープシコード)

 J.S.バッハの《ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ》をヴィオラとハープシコードで奏でるという注目版。
 以前C.P.E.バッハの《ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ集》をヴィオラとハープシコードで演奏した(LDV14079)同じアーティストの組み合わせで、今回はアダージョ楽章のみオルガンへ変更するというさらに興味深い試み。

 現在はピリオド楽器アンサンブルのイル・トラッティメント・アルモニコのリーダーとして、イタリアの古楽シーンで活躍しているルカ・ラッザリーニが、「ヴィオラ・ダ・ブラッチョ」で演奏されたであろうソナタを、マッシミリアーノ・ダッラ・コスタが020年に製作したアントニオ・ストラディヴァリ1734年製のレプリカを用いて演奏し、それに寄り添うニコラ・レニエロのオルガンによって新たな音色を生み出します。

 ※録音:2022年4月
 
 

LDV14091
¥2300
フランチェスコ・マリア・ベネデッティ:死
 フランチェスコ・マリア・ベネデッティ(1683-1749):
  死(アッシジ、1733)
  LA CONDANNA DI NOSTRO SIGNORE GESU CRISTO(1719)
  MIEI PENSIERI CHE FATE(トリノ、10.1718)
  DEL GOLGOTA SULL'ALTE ORRIDE CIME(アッシジ、1733)
アンサンブル・ムジカ・コロラータ

 1683年イタリアのアッシジに生まれた作曲家フランチェスコ・マリア・ベネデッティによる、ソプラノと弦楽合奏のためのカンタータ集世界初録音。
 ベネデッティは16歳からフランチェスコ修道院で音楽を学び、その後オルガニスト、そしてカペルマイスターを務め、タルティーニやマルティーニ神父とも親交があった人物で、その作品は主に宗教音楽で200曲以上作曲したと言われています。

 ※2021年6月
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA876
¥2800→\2590
『ラモー、ポンパドゥール夫人の庇護下で』
 ~《アストレの帰還》と《シバリスの住民たち》

  ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
   1-20. アストレの帰還
    ~《愛の驚き》1748年初演版に添えられた序幕(世界初録音)
   21-53. シバリスの住民たち(1753)
    ~《愛の驚き》1757年版第2幕の未出版初期稿
アストレ、エルシリード...
 マリー・ぺルボ(ソプラノ)
フィロエ...
 ウジェニー・ルフェビュール(ソプラノ)
快楽の精...アンヌ・アムザル(ソプラノ)
ヴュルカン...
 フィリップ・エステーフ(バリトン)
時の神、アストール...
 ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
アジス...クレマン・ドビュヴル
 (オートコントル〔高音テノール〕)
アンサンブル・レ・シュルプリーズ
 (古楽器&声楽アンサンブル)
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブラ(指揮)

 録音: 2021年8月 オディセー劇場、ペリグー(フランス南部アキテーヌ地方)

 【ラモー芸術の粋が詰まった稀少な二つの"1幕物"。フランス最前線の精鋭陣による演奏で】
 1733年、齢50の年に初めてのオペラ《イポリートとアリシ》で物議を醸して以来、遅咲きながら瞬く間にフランスで最も話題の舞台音楽作曲家となったラモー。
 独自の作風を見出し名声の絶頂を迎えた彼の評判は間もなくルイ15世の王室に届き、1740年代には王の公妾となった稀代の文化人ポンパドゥール夫人からの愛顧を受けつつ、独特な作風をより洗練されたものへと進化させてゆきます。
 フランス最前線の古楽シーンから届いた今回の録音では、そんな時期にポンパドゥール夫人の肝煎りで複数回上演された音楽劇《愛の驚き》から、過去に録音されることのなかったプロローグ(序幕)と、1757年の再演時に新たに挿入された第2幕の原型となった《シバリスの住民たち》を収録。
 すでに名歌手ヴェロニク・ジャンスとの共演盤『PASSION』(ALPHA747/国内仕様NYCX-10234)でフランス古楽との抜群の相性を印象づけたアンサンブル・レ・シュルプリーズが、俊才歌手たちとともに、両作品の細部にいたるまで徹底的に吟味した解釈で比類ない名演に昇華。
 詩句の味わいを活かした歌唱もさることながら、無孔ナチュラル・トランペットを吹きこなすマドゥーフ兄弟やボンポルティ国際コンクール優勝者でもあるヴァイオリンの出口実祈など、注目すべき演奏家たちが多数揃った器楽勢の頼もしい共演も見事です。
 ラモー特有の音使いのユニークな魅力を心ゆくまで味わえる一編です。

 
 
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ALPHA877
¥2800→\2590

『失われた宝石の数々』
 ~19世紀フランス歌劇のコロラトゥーラ秘曲集~

  1. ヴィクトール・マッセ(1822-1884):
   竪琴の歌「何を言っているの? 聞こえたけれど意味が分からない」
    ~歌劇《ガラテー》(1852)より
  2. ジャコモ・マイアベーア(1791-1864):
   影の歌「淡い影が私についてくる」
    ~歌劇《プロエメルのパルドン祭、またはディノーラ》(1859)より
  3. アンブロワーズ・トマ(1811-1896):
   エリザベートのカヴァティーヌ「またあの人と会うとは!」
    ~歌劇《夏の夜の夢》(1850)より
  4-6. ジャック・フロマンタル・アレヴィ(1799-1862):
   ジャガリタの歌「こちらへ来て、私の頼もしい戦士よ」
    ~歌劇《インドの娘ジャガリタ》(1855)より
  7. アドルフ・アダン(1802-1856):
   トワノンの歌「この住処に留まろうと」
    ~歌劇《失われた宝石》(1853)より
  8. ダニエル=フランソワ=エスプリ・オーベール(1782-1871):
   マノンの歌「もう夢に振り回されるのはたくさん」
    ~歌劇《マノン・レスコー》(1856)より
  9. オーベール: カルロの歌「なんとも不思議な話を聞いたな」
   ~歌劇《悪魔の取り分》(1843)
  10-11. マイアベーア: 歌劇《北極星》(1854)より
   10. カトリーヌの祈り「彼らをずっと見守っていてください」
   11. 舟歌(合唱)「さあ行こう、悲しみはもうたくさん」
   12. トマ:
    エリザベートの歌「これは夢よ」
     ~歌劇《夏の夜の夢》(1850)より
   13. トマ:
    フィリーヌの独唱とポロネーズ
     「そう、今日のわたしは妖精の女王」
      ~歌劇《ミニョン》(1866)より
ジョディ・デヴォス(ソプラノ)
フランダース放送合唱団
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団
ピエール・ブルーズ(指揮)

 録音: 2022年2月 スタジオ4、フラジェ、ブリュッセル

 【どれ一つとっても、忘却されたことが嘘のよう! 華麗なコロラトゥーラがデヴォスの名歌唱で甦る】
 イタリアのベルカント作品やワーグナーの楽劇などの傍ら、フランス19世紀のオペラは近年までやや日陰の存在に甘んじていましたが、21世紀に入って急速に復権が進み、かつてヨーロッパ全域の歌劇世界を牽引した当時の勢いが生々しく思い起こされつつあります。
 現代蘇演される幻の名作も少なくありませんが、ここではそうした19世紀の知られざる声楽作品の再発見に大きく寄与している新世代の名歌手ジョディ・デヴォスの独唱で、オーベール、マイアベーア、トマらをはじめとする重要作曲家たちの作品に盛り込まれた華麗なコロラトゥーラ・ソプラノのためのナンバーを厳選。
 中には《ディノーラ》の影の歌のようにモッフォ、サザーランド、ダムラウら新旧の名歌手たちが歌いこなした作品もありつつ、多くは滅多に録音されない稀少作品ばかり。
 18世紀の名カストラート、ファリネッリを主人公にしたオーベール《悪魔の取り分》や、バレエ《ジゼル》の作曲者アダンの秘作でタイトルの元にもなっている《失われた宝石》など、多くは他ではまず聴けない稀少さでありながら、デヴォスの伸びやかな歌唱もあり、どの曲も第一級のイタリア・オペラにもひけをとらない抜群の存在感で耳を捉えてやみません。
 ブルーズ率いるブリュッセル・フィルも、作品の魅力をよく捉えた迫力満点の演奏で好サポートを聴かせます。ロマン派フランス音楽の面白さを再認識させ、未知の音楽への探求心を改めて掻き立ててくれる1枚です。

 
 



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ARCANA



A534
¥2800→\2590
アルフレード・ベルナルディーニ&ゼフィーロ(古楽器使用)
『ヴェネツィアへのグランド・ツアー』
 ~ドレスデン宮廷楽団におけるヴェネツィア楽派の影響~
ゼフィーロ(古楽器使用)
アルフレード・ベルナルディーニ(オーボエ、指揮)
  1-4. フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(1690-1768):
   序曲 第6番 ト短調 ~オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音
  5-7. ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755): ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 JunP I.7
   ~独奏ヴァイオリン、オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音
  8-10. アントニオ・ロッティ(1667-1740): 歌劇《アスカニオ》序曲(1718)
   ~オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音
  11-13. ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン(1683-1729):
   2つのオーボエのための協奏曲 ホ短調 Seibel 222 ~オーボエ2、弦楽、ファゴット、通奏低音
  14-18. ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):
   7声部のための序曲(組曲)ヘ長調 ZWV 188~オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音
  19-21. アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):ドレスデンの楽団のための協奏曲 ト短調 RV 577
   ~リコーダー2、オーボエ2、ファゴット、ヴァイオリン独奏2、弦楽、通奏低音

 録音: 2021年5月19-22日 ビビエーナ劇場、マントヴァ(イタリア)

 【18世紀ドレスデン宮廷楽団の華やぎの向こうに感じる、本場ヴェネツィアからの"西風"】
 かの大バッハが、ライプツィヒ聖トーマス教会の楽団よりはるかに確かな楽員たちの腕前を羨んだドレスデン宮廷楽団。その音楽活動の素晴しさは、ピゼンデルやゼレンカ、ハイニヒェンといった当時の宮廷作曲家たちの名作群からも推察されるところ。
 彼らは楽団に欧州随一の名声をもたらした稀代の演奏家でもありましたが、同時にヨーロッパ最先端の流行をふまえた作曲センスでも比類ない技量を誇っていました。
 そのセンスが大きく伸びたのは1710年代半ば、後のザクセン王フリードリヒ・アウグスト2世のグランド・ツアー(主に学業や見分を広めるために、数年に渡って国外を旅行するもの)で音楽の本場ヴェネツィアを訪れた際、中心メンバーの何人かが同地で名匠ヴィヴァルディの教えを受けるなど意義ある刺激を受けてきたことと無縁ではありませんでした。
 経験豊かなイタリアの古楽器奏者たちが集うゼフィーロは、そんなヴェネツィアからの"西風"をふまえ、ドレスデン宮廷を訪れたヴェラチーニやロッティらの作品も含め、この宮廷楽団が18世紀当時どれほどイタリア音楽に多くを負っていたかを解き明かす充実プログラムを届けてくれました。
 主宰者アルフレード・ベルナルディーニをはじめ管楽器奏者たちを中心に、今回も味わい深く伸びやかな音作りが圧巻。
 バッハの同時代を知る上で一人として欠かせない実力派作曲家たちの妙技をご堪能ください。

 
 




 LINN RECORDS



CKD694
¥2800
ヴィセンテ・ルシターノ: モテット集
 ヴィセンテ・ルシターノ
  (ポルトガルのヴィセンテ 生年不詳-1561以降):
   1. 8声のモテット「この世のことわりを越えて」
    Praeter rerum seriem
   2. 5声のモテット「天の女王」 Regina caeli
   3. 5声のモテット「ご覧ください、主よ」 Aspice Domine
   4. 5声のモテット「ごきげんよう、我らの希望たる神の母よ」  
    Ave spes nostra, Dei genitrix
  5. 6声のモテット「ごきげんよう、憐れみ深き母なる方」
   Salve Regina
  6. 4声のモテット
   「ああ主よ、わたしは大きな罪を犯してしまいました」
    Heu me, Domine
  7. 5声のモテット「よりよい生き方を心がけよう」
   Emendemus in melius
  8. 6声のモテット「聖なるマリア様」 Sancta Maria
  9. 5声のモテット
   「聖なる母よ、そのとおりになさってください」
    Sancta mater, istud agas
  10. 8声のモテット
   「あなたは汚されず、全き純潔を保っておられます」
    Inviolata, integra et casta es
マリアン・コンソート
 (ソプラノ2・アルト4〔女声3・男声1〕・
  テノール4・バス5)
ローリー・マクリーリー(アルト=カウンターテナー、指揮)

 録音: 2021年11月15-19日 ロンドン、オール・ハローズ教会、ゴスペル・オーク(ロンドン郊外)

 【ヨーロッパ初の黒人作曲家?端正な多声書法の奥深さを、英国随一のア・カペラ集団の演奏で】
 イベリア半島からイスラム教徒の支配地が一掃され、ヨーロッパがルネサンス最盛期へと向かう16世紀。
 当時は世界的大帝国だったポルトガルもすぐれた文化人を多く輩出し、精緻なポリフォニー音楽を紡ぎ出す作曲家も多く現れましたが、本盤の主人公ヴィセンテ・ルシターノ(この呼称は「ポルトガルのヴィセンテ」という意味に過ぎず、本名はまだ突きとめられていません)はそうした時代に諸国をまたにかけ活躍した天才の一人。
 しかも記録によれば母方の祖先はアフリカ系で、ヨーロッパで楽譜を出版した最古の黒人作曲家とも目されています。
 晩年はプロテスタントに改宗しシュトゥットガルトの宮廷ともコンタクトを取った形跡があるものの、音楽活動の大半はローマ・カトリックの教会音楽世界で行われ、理論家・作曲家としての評判はローマ教皇庁の中枢部にまで及んでいました。
 現存する唯一の曲集『第一小品集 Liberprimus epigramatum』は1551年ローマで刊行されており、本盤ではそこから10曲の名品を厳選。歌詞の聴き取りやすさを保ちながらも、4声の緊密さから8声のボリューム感までア・カペラの魅力が尽きません。
 パレストリーナやラッスス、ヴィラールト、ヴィチェンティーノら同時代の大物たちの傍ら、多くの人を魅了した格調高いポリフォニーの綾を、古楽に名盤が多い英国随一のレーベルDELPHIANで大活躍をみせてきたマリアン・コンソートの精緻な歌唱で聴けるのは大きな喜びと言えるでしょう。

 
 




RICERCAR



RIC447
¥2800
『菩提樹の下で』~中世ドイツのミンネゼンガーの歌
 1. コンラート・フォン・ヴュルツブルク(1225/30-1287):
  そこでわたしは弦を鳴らして Do ich mich ubt der seiten klang
 2. ハインリヒ・フォン・マイセン、通称フラウエンロープ
  (1250/60-1318):
   象は強いものとして知られ Gar starc bekannt ist der helffant
 3. アルブレヒト・レッシュ(生年不詳-1393):
  雲の向こうに続く道 Zuch durch die wolken
 4. 修道士ヴェルンヘア(1225-1250):
  わたしは一軒の家を建て Ich buwe eyn hus
 5. ディートマール・フォン・アイスト(1115-1171):
  冬という季節は、わたしにとって Der Winter waere mir ein zit
 6. タンホイザー(生歿年不詳、1245-1265頃活躍):
  アヴィアヌスなる自由人の詩人が AvianuB der frey poet
 7. コンラート・マルナー(1270-歿年不詳):
  あなたは一匹の小さな蟻を引き合いに
   Ir schauwent an die cleyn ameyB
 8. フラウエンロープ:
  聖ルカはまた別の章で Lucas vns melt im anderen capitel
 9. デア・ウンフェルツァクテ(1280-歿年不詳):
  ルドルフ王とは身元確かなる騎士の名よ Der kvninc Rodolp
 10. ロビン(生歿年不詳、13世紀に活躍):
  かつて誰が讃えただろうか Nieman tzv vro sol prysen
 11. ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ(1170-1230):
   菩提樹の下で Under der Linden
アンサンブル・セラドン
 (古楽器&声楽アンサンブル)
  クララ・クトゥリ(ソプラノ)
  ポラン・ビュンドゲン
   (カウンターテナー、指揮)
  ノルウェン・ル・ゲルン
   (弓奏ヴィエル〔中世フィドル〕、
    クルース)
  カロリーヌ・ユイン・ヴァン・クスアン
   (オルガネット
    〔ポルタティーフ・オルガン〕) 
  フローラン・マリー(中世リュート)
  グウェナエル・ビアン(各種笛 )

 録音: 2022年4月 サン=ルイ=サン=ブリュノ校礼拝堂、 リヨン(フランス南東部ローヌ地方)

 【最前線の古楽プレイヤーたちが真相に迫るドイツ音楽の源流 史実のタンホイザーはどんな音楽を奏でたか】
 かつてドイツ・ロマン主義の芸術家たちも憧れ、ワーグナーやレーヴェ、ブラームスら大作曲家たちも作品の題材をもとめたドイツの中世世界。
 《タンホイザー》や《ニュルンベルクのマイスタージンガー》にも歌合戦の場面が出てきますが、そこで聴けるのは19世紀ドイツの音楽ですし、民謡に根差したレーヴェのバラードなども多くはピアノ伴奏のロマン派音楽です。
 生の中世ドイツ人たちは、実際どのような音楽を耳にしていたのでしょう?
 
 中世~ルネサンスを専門領域に持ち、さまざまなアンサンブルで活躍を続ける古楽プレイヤーが集うアンサンブル・セラドンは、徹底した史料研究と豊富な演奏経験に裏付けられた抜群の解釈で、数百年前のドイツに花咲いたミンネザング(宮廷恋愛歌)の生々しい素顔を鮮やかに現代に甦らせます。
 ウェールズの民俗弦楽器クルースや中世リュート、オルガネットなど異界感抜群の響きを奏でる器楽をバックに、名歌手ビュンドゲンの艶やかな高音歌唱は中世写本を彩る色彩豊かな細密画を思わせる美しさ。
 人文主義の萌芽を感じさせる古代テーマの詩句もあれば、動物寓意物語に取材した独特な自然観が垣間見える歌もあり、聴き深めるほどにドイツ文化のルーツの深さにも唸らざるを得ません。
 ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデやタンホイザーなど、後世の中世テーマ創作に登場する詩人歌手たちの真相にも迫れる1枚です。

 
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ATS

ATS948-2
(UHQCD)
¥2500→\2290
コンヴィチュニー、ゲヴァントハウス・ライヴ
 ブルックナー:交響曲第2番
コンヴィチュニー指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管

 [19:13][15:40][7:50][19:34] 1960年11月24日ライプツィヒ・コングレスハレ・ライヴ

 コンヴィチュニーはブルックナーを得意のレパートリーとしておりましたが特筆すべきはこの時代にはまだまだ異端児扱いされていた初期交響曲にも愛情を注いでいたことです。
 特に第2番という当時としては珍品を愛しました。それが証拠に1951年のベルリン放送響とのライヴ録音も古くからLP化されておりました。
 別名「パウゼ交響曲(休止交響曲)」と呼ばれるほどにブルックナー休止を駆使した名曲。特に前半二楽章の充実は後期の交響曲にも匹敵するほどです。
 こういう前半の長い曲を「頭でっかち」と呼ぶとギュンター・ヴァントも指摘し、第7交響曲との共通項を持っているとも言えます。
 古き良きゲヴァントハウス管の懐かしい響き、弦楽器の重厚な手触り等、コンヴィチュニーの絶頂を記録した名演。オーケストラメンバー提供の音源できわめて良好な音質です。
 前半のプログラムはブラームスのピアノ協奏曲第1番という重量級の演奏会でした。
 UHQCD化で鮮やかな音質で蘇りました。
 

UHQCDとは
 新開発の製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現。
 CD規格に準拠。全てのCDプレーヤーでお楽しみいただけます。




GRAND SLAM



GS 2276
¥2700
第二次大戦中のライヴのベートーヴェン第9、
 音質も解説書も刷新しての再登場!

  ベートーヴェン:
   交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ティルラ・ブリーム(ソプラノ)
エリーザベト・ヘンゲン(アルト)
ペーター・アンダース(テノール)
ルドルフ・ヴァツケ(バス・バリトン)
ブルーノ・キッテル合唱団

 第二次大戦中の凄絶ライヴのベートーヴェン第9、音質も解説書も刷新しての再登場!2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ

 録音:1942年3月22~24日/ベルリン、旧フィルハーモニー/日本語帯・解説付
 使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)/録音方式:モノラル(ラジオ放送用録音)

 ■制作者より
  言わずと知れたメロディア/ユニコーン系列音源によるベートーヴェンの第9です。同一演奏はGS-2146(2016年3月/廃盤)でも復刻しましたが、今回は新たに2トラック、38センチのオープンリール・テープを取り寄せ、それを録音スタジオに持ち込んで全行程をプロ用機器でマスタリングしました。
  近年では演奏ノイズ、会場ノイズを除去する傾向が強いですが、当CDではそのような操作は行わず、原音の響きを尊重しています。
  また、解説書には作曲家の橋本國彦が留学中にフルトヴェングラーとベルリン・フィル、ブルーノ・キッテル合唱団による第9を聴いた時の文章を掲載しています。
  橋本が聴いたライヴは別の年の公演ですが、黄金のコンビによる第9を旧フィルハーモニーで体験した数少ない日本人の証言として、まことに貴重です。
  なお、同じく解説書には合唱指揮者ブルーノ・キッテルと4人の独唱者の写真を掲載していますが、過去にこのような形で写真を掲載しているディスク類は非常に少ないと思われます。(平林 直哉)
 




URANIA RECORDS


WS121401
(2CD)
特別価格
¥2500
ショルティの《ファルスタッフ》!
 当時のDeccaサウンドを鮮やかに復刻!

  ヴェルディ:歌劇《ファルスタッフ》
ゲレイント・エヴァンズ
 (ファルスタッフ/バリトン)
ロバート・メリル(フォード/バリトン)
アルフレード・クラウス(フェントン/テノール)
ジョン・ラニガン(医師カイウス/テノール)
ピエロ・デ・パルマ(バルドルフォ/テノール)
ジョヴァンニ・フォイアーニ(ピストーラ/バス)
イルヴァ・リガブエ
 (フォード夫人アリーチェ/ソプラノ)
ミレッラ・フレーニ(ナンネッタ/ソプラノ)
ジュリエッタ・シミオナート
 (クイックリー夫人/メゾ・ソプラノ)
ロザリンド・エリアス
 (ページ夫人メグ/メゾ・ソプラノ)
ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)

 ショルティの《ファルスタッフ》!当時のDeccaサウンドを鮮やかに復刻!

 ☆今なお名盤として燦然と輝くショルティの《ファルスタッフ》!
 ☆当時のDeccaサウンドの美しさで鮮明に蘇るショルティの圧倒的な解釈!

 ヴェルディの最後のオペラという重要な意味を持つ《ファルスタッフ》ですが、人気作品である《椿姫》と比べるとその録音は決して多くなく、1950年から2000年にかけても比較的録音の少ない作品と言えます。
 その中でも今なお燦然とその輝きを失わないショルティによる1963年録音盤(当時は「RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団」の名前でリリース)。
 ハンガリーが生んだ偉大な指揮者であるショルティは、1990年代にも《ファルスタッフ》を録音していますが、歌手陣は1963年の豪華さには及ばず、またその圧倒的な解釈は旧盤の方が優れていると言えるでしょう。
 また当時のDeccaによる素晴らしいサウンドは鮮やかにショルティの的確な解釈を伝えてくれています。

 ※録音:1963年、ローマ/STEREO/ADD
 

<LP>


BR KLASSIK(LP)


900204
(LP)
¥4900
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番/交響曲第9番
 【SIDE A】
  ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op. 35
   -ピアノとトランペット、弦楽合奏のために
    1. I. Allegretto/2. II. Lento/
    3. III. Moderato/4. IV. Allegro con brio
 【SIDE B】
  交響曲第9番 変ホ長調 Op. 70
   1. I. Allegro2/. II. Moderato/
   3. III. Presto/4. IV. Largo/5. V. Allegretto
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
 ...【SIDE A】
ハンネス・ロイビン(トランペット)
 ...【SIDE A】
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)

 録音:2012年10月15-19日ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)...【SIDE A】 2011年3月21日ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)...【SIDE B】/既発CD 900202と同内容/180g 重量盤 33 1/3 rpm

 2021年に発売された『マリス・ヤンソンス・エディション』(900200)からの分売アルバム、アナログ盤にて再登場!
 「ショスタコーヴィチの音楽に心を奪われ、心の一番奥深いところまで揺さぶられる人が世界中で増えている。ショスタコーヴィチの音楽は独特だ。それは政治がもたらした痛ましい時代の証言であると同時に、人間存在にかかわる根本的な感覚と経験が生み出す、時代を越えた表現となっている。私にとっては特に。」
   と語った名指揮者マリス・ヤンソンス。
 
 このアルバムには2011年と2012年に開催されたコンサートから、2曲のショスタコーヴィチ作品のライヴ録音が収録されています。
 ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」は、正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」といい、トランペットにもソリストとしてのテクニックが要求される作品。
 ショスタコーヴィチは、歌劇《ムツェンスクのマクベス夫人》の完成からわずか数週間後の1933年夏にこの作品を書き上げており、26歳の若き作曲家の計り知れないほどの優れた才能が存分に感じられる逸品です。
 ピアノを卓越した技巧で知られるイェフィム・ブロンフマン、トランペットをNDRエルプ・フィル(旧名称ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)の首席奏者を務め、現在もソリストとして活躍するベテラン、ハンネス・ロイビンが演奏、さまざまな風刺や引用なども含め、ヤンソンスの機敏な指揮が全体をまとめています。
 交響曲第9番は1945年11月3日にエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団によって初演された「戦争三部作」の最後の作品。
 勝利の交響曲と期待されましたが、実際には風刺と皮肉に満ちており、この軽妙な作品はベートーヴェンの第九のような作品を求めていた政府関係者の意向に沿うことはありませんでした。
 ヤンソンスは機知と皮肉に満ちたこの作品をスタイリッシュに仕上げています。
 











8/11(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



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ACCENT


ACC 24385
¥2700→\2490
ラ・プティット・バンド、若い世代の奏者を起用
 チェンバロ協奏曲の録音スタート

J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集 第1集

 チェンバロ協奏曲第4番 イ長調 BWV1055
 チェンバロ協奏曲第2番 ホ長調 BWV1053
 ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
 2台のチェンバロのための協奏曲第3番 ハ短調 BWV1062
マリオ・セラッチャ(チェンバロ)
 BWV1055 / 1053 / 1062(第2)
バルト・ナセンス(チェンバロ)
 BWV1062(第1)
サラ・クイケン(ヴァイオリン)
 BWV1041

【ラ・プティット・バンド】
 シギスヴァルト・クイケン
  (指揮、ヴァイオリン、BWV1062のみ
   ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)
サラ・クイケン、ユン・キム(ヴァイオリン)
マルレーン・ティールス(ヴィオラ)
エドゥアルド・カタラン(バスヴァイオリン)
 BWV1053 / 1041 / 1055
バルト・ナセンス(通奏低音チェンバロ)
KKC 6593
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 ついにチェンバロ協奏曲の録音スタート!若い世代の奏者を起用して積極的に進化していくラ・プティット・バンドの本領!

 録音:2021年10月2-5日/ベルギー、ティールト、ペーター教会/61'02'

 2022年に結成50周年を迎えるもまったく勢いの衰えないラ・プティット・バンド。
 最重要作曲家として器楽曲にカンタータと多くの録音を重ねてきたJ.S.バッハに、いま改めて正面から対峙。録音レパートリーの穴になっていた「チェンバロ協奏曲」についに取り組みます!
 全3巻からなる予定で、1台と2台用のチェンバロ協奏曲に、ヴァイオリン協奏曲2 曲とヴァイオリンの二重協奏曲を組み合わせて構成されていきます。

 メインでソロを弾くマリオ・セラッチャは1988年生まれ。これまでもラ・プティット・バンドの奏者としてチェンバロを弾いてきた人物であり、勝手知ったるアンサンブルの間合いと、霊感ほとばしるパッセージによる攻守のバランスが抜群。
 ヴァイオリン独奏はシギスヴァルトの息女サラ・クイケンで、こちらもシギスヴァルト自らソロを弾いたなつかしのDHM 盤とは違った新時代の演奏。進化していくラ・プティット・バンドの演奏をお聴き逃しなく!

 
 




CYBELE RECORDS

CYBELE762201S
(SACD HYBRID)
¥3000
ペーテル=ヤン・ワーヘマンス(1952):作品集
 凍結の儀式(2013)
 ながい道(2016-2018)
 夜のダンサー(2017)
 風景のかたち(2013-2014)
アリー・ファン・ベーク (指揮)
ドーレン・アンサンブル

 オランダの現代音楽作曲家、ワーヘマンスの作品集、SACDで登場

 Stereo / 5.1ch、Surround Sound、pure DSD Recording、69'38''

 1952年オランダ生まれの作曲家、ペーテル=ヤン・ワーヘマンスの作品集。
 ワーヘマンスはヨーロッパ音楽に重きを置き、その伝統の中から新たな発展を試みる作品を発表しています。
 
 
CYBELE362204S
(SACD HYBRID)
¥3000
ジャクリーヌ・フォンテイン(1930-):作品集
 ピアノ三重奏曲(1956)
 序曲『窓』
 夜明け
 親愛なるジョセフ
 遠景
 風の娘
スピリアールト・トリオ、他

 ベルギーの現代音楽作曲家フォンテインの作品集、バイノーラル録音付きSACDで登場

 Stereo / 5.1ch、Surround Sound、3D-Binaural-Stereo(Artificial Head)、pure DSD Recording、60'27''

 1930年ベルギー生まれの作曲家、ジャクリーヌ・フォンテインの作品集。
 フォンテインはブリュッセル音楽院の教授を務めるなど教育面でも活躍、ベルギー国王から男爵夫人の称号を授与しています。

 CYBELEレーベルならではのバイノーラル録音を含む高品質SACDハイブリッド盤。
 




LPO



LPO 124
(3CD)
¥6300
新首席指揮者、エドワード・ガードナー
ティペット(1905-1998):
 歌劇『真夏の結婚』(全三幕)

  
 コヴェント・ガーデンでの上演の際(1968年)に作曲者によって承認された
 第2幕および第3幕の一部のカットを行って収録されたものです。
ロバート・マレイ(テノール/マーク)
レイチェル・ニコルズ(ソプラノ/ジェニファー)
アシュリー・リッチズ(バス=バリトン/フィッシャー王)
ジェニファー・フランス(ソプラノ/ベラ)
トビー・スペンス(テノール/ジャック)
クレール・バーネット=ジョーンズ
 (メゾ・ソプラノ/ソソストリス)ほか
エドワード・ガードナー(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ロンドン・フィルハーモニー合唱団
 (合唱指揮:ネヴィル・クリード)
イングリッシュ・ナショナル・オペラ合唱団
 (合唱指揮:マーク・ビギンズ)

 ティペットの大作オペラ『真夏の結婚』新首席指揮者ガードナーとの2021/22シーズン幕開け公演!

 録音:2021年9月25日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール/BBC収録(ライヴ)/2h38:23

 ティペットが16年を費やして完成させた700 ページの大規模な作品「真夏の結婚」2021年の上演の録音の登場。
 LPO の2021/22シーズンの幕開けの公演で、新首席指揮者、エドワード・ガードナーとの初めての演奏会でもありました。
 "実に幸先のよいスタート"、"ガードナー、オーケストラ、コーラス、すべてが傑出しており、忘れがたき公演となった"などと現地でも大絶賛されました。

 『真夏の結婚』はティペットの初めての大作オペラで、1939年に最初に着想してから戦争などによる中断を経て完成されました。
 「オペラの言葉(テキスト)は、音符から離れた時点で生きられなくなるようなものであるべき」、という考えから、自分でテキストを書き上げました。
 夏至の一日が舞台で、マークとジェニファーという主人公が様々な困難(すべては幻影の中の出来事)を乗り越えて最後は真実の世界へと戻る、といった内容で、踊りも大きなウェイトを占めた作品となっています。
 そして何より繊細さとヴィルトゥオジティが要求されるオーケストラが終始活躍し、LPOの底力が見事に発揮されています。


 エドワード・ガードナー(指揮)・・・
  1974年グロスター生まれ。2021年よりロンドン・フィルの首席指揮者を務める。ケンブリッジと王立音楽院で学ぶ。
  王立音楽院でコリン・メッターズに師事する。ハレ交響楽団の音楽監督、グラインドボーン・ツアーの音楽監督などを歴任、2015年からベルゲン・フィルの首席指揮者、2022年からはノルウェー・オペラ&バレエのアーティスティック・アドヴァイザーに就任(2024年8月に音楽監督に就任予定)。

 
 



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PAN CLASSICS



PC 10439
(2CD)
¥2700→\2490
入手難になっていたフェドセーエフの名盤
 チャイコフスキー:歌劇『イオランタ』Op.69


 『イオランタ』全曲

 【ボーナス】
  チャイコフスキーのオペラに合わせて朗読される
   プーシキン『エフゲニー・オネーギン』抜粋
    (朗読:アーラ・デミドワ)
ベンノ・ショルム(バス;ルネ王)
オルガ・ミキテンコ(ソプラノ;イオランタ)
ピョートル・ベチャワ(テノール;ヴォーデモン)
アンドレイ・グリゴリエフ(バリトン;ロベルト)
ウラディーミル・クラソフ
 (バリトン;エブン=ハキア)
ロマン・ムラヴィツキー(テノール;アルメリック)
ニコライ・ディデンコ(バス;ベルトラン)
ニーナ・ロマノヴァ(コントラルト;マルタ)
ベッラ・コバノヴァ(ソプラノ;ブリギッタ)
ラリサ・コスチュク(メゾソプラノ;ラウラ)
ヴラディーミル・ミーニン(合唱指揮)
モスクワ室内合唱団
ウラディーミル・フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団

 チャイコフスキー最後のオペラ『イオランタ』、フェドセーエフ2002年ライヴが復活!!

 録音:2002年3月13日/モスクワ音楽院大ホール/[CD1]68'38''、[CD2]70'36''
 【ボーナス】1999年5月24日/モスクワ音楽院大ホール(プーシキン生誕200年記念コンサート)

 Reliefレーベルから発売され、しばらく入手難になっていたフェドセーエフの『イオランタ』が嬉しい移行再発売。
 ライヴの感興たっぷりに、深い理解と共にチャイコフスキー最後のオペラを奏で上げるフェドセーエフの棒に脱帽です。ミキテンコとベチャワの熱演も素晴らしい。

 フェドセーエフによるチャイコフスキーのオペラは、同じく移行再発売された『スペードの女王』(PC-10430)も必聴。
 
 


PC 10438
¥2700
テノール、クラリネット、ピアノ!
抒情的な間奏曲
 ~初期ドイツ・ロマン派のクラリネットを伴う歌曲集

  ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890):
   クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第1番
  ルイ・シュポワ(1784-1859):
   声楽、クラリネット、ピアノのための
    6つのドイツ歌曲 Op.103
     (静まれ、私の心 / 二重唱 /憧れ /
      子守唄 / 秘密の歌 / 目覚め)
  ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ:
   クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第4番
  コンラディン・クロイツァー(1780-1849):粉ひき器 Op.72
  ジャコモ・マイアベーア(1791-1864):羊飼いの歌( 1842)
  ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ:
   クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第2番
  フランツ・ラハナー(1803-1890):抒情的間奏曲(1832)
  ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ:
   クラリネットとピアノのための幻想小曲集 Op.43より 第3番
  フランツ・シューベルト(1797-1828):岩の上の羊飼い D.965
ヴェルナー・ギューラ(テノール)
ローラ・ルイス・フェレレス(クラリネット)
クリストフ・ベルナー(ピアノ)

 クラリネットを伴うロマン派の感性あふれる歌

 録音:2022年2月14-16日/ケルン、ドイチュラントフンク、カンマームジークザール/60'27''

 テノール、クラリネット、ピアノという珍しい編成による歌曲集です。
 収録されているのは1828年から1848年までの20年間に書かれた作品で、初期ロマン派の詩的で抒情的な感性が美しく息づいた音楽ばかり。

 ヴェルナー・ギューラとクリストフ・ベルナーはharmoniamundiレーベルに録音もある名コンビで、そこに饒舌な「歌詞のない歌」を絡めるローラ・ルイス・フェレレスのクラリネットもまた絶品。
 



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PENTATONE



PTC 5186978
(3CD)
¥4700→\4290
ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管
 ブラームスの交響曲全集、ついにセットで登場!

  CD1
   ブラームス:
    (1)交響曲第1番 ハ短調 Op.68(1876)
    (2)悲劇的序曲 ニ短調 Op.81(1880)
  CD2
   ブラームス:
    (3)交響曲第2番 ニ長調 Op.68(1877)
    (4)大学祝典序曲 Op.80(1880)
  CD3
   ブラームス:
    (5)交響曲第3番 ヘ長調 Op.90(1883)
    (6)交響曲第4番 ホ短調 Op.98(1885)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
KKC 6584/6
(3CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 ついにセットで登場!巨匠ブロムシュテットがゲヴァントハウス管と導き出したひとつのこたえ。全身全霊で振ったブラームスの交響曲全集!

 録音:(1)2019年9月、(2)(3)(4)2019年10月、(5)(6)2021年4月/ゲヴァントハウス(ライプツィヒ)、(1)-(4)ライヴ、(5)(6)セッション
 DDD、クラムシェル・ボックス仕様、CD1: 62'32、CD2: 55'00、CD3: 80'38、輸入盤・日本語帯付
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(A&Rマネージャー:ケイト・ロケット
 レコーディング・プロデューサー、エディティング&ミキシング:ベルンハルト・ギュトラー
 レコーディング・エンジニア:ルネ・メラー(Teldex)

 1927年生まれのヘルベルト・ブロムシュテット。
 現役最高齢の巨匠がライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と録音したブラームスの交響曲全曲がついにセットとなって登場いたします!

 録音はゲヴァントハウスにて、2019年9月、10月のライヴと2021年4月のセッションです。
 当初、全てライヴ収録の予定でしたが、長引くコロナ禍の影響で交響曲第3、4番のみセッションとなりました。

 ブロムシュテットは1998年から2005年の7年間に渡ってライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のシェフを務め、その後当団の名誉指揮者として指揮台に立っており、現在も非常に良好な信頼関係を築いています。

 ブロムシュテットの境地といえるブラームスは、楽譜を丁寧に読み込みその音楽に魂を宿らせたような生命力に満ちた演奏を展開しており、各作品の成り立ち、分析そして研究を重ね、導き出したひとつのこたえがこの演奏に結実。
 指揮者として60年以上のキャリアの巨匠が94歳で成し遂げた前代未聞の大偉業。祈りとともに魂のこもった演奏は感動せずにはいられません。

 
 




WERGO


WER 2077
(2CD)
¥3600
ルドガー・ブリュンマー(1958-):共鳴の球体
 [CD1]
  セルラリウム Cellularium*
  ジェズアルド Gesualdo*
  カルロ Carlo*
  蜥蜴ポイント Lizard Point
 [CD2]
  グラスハープ Glasharfe
  共鳴の球体 Spheres of Resonance*
  ゲシュタルト Gestalt
  落下 Falling*
 * 世界初CD化
ルドガー・ブリュンマー(エレクトロニクス)

 独自のアルゴリズムによる電子音響、深みと細やかさを感じるサウンド

 [CD1] 78'35''、[CD2] 75'26''

 ルドガー・ブリュンマーは1958 年生まれのドイツの作曲家。
 グラニュラーシンセシスとフィジカルモデリングを主な手法とし、独自のアルゴリズムによる音の世界を創造しています。
 どの曲もバリバリの電子音響にして、どこかアナログ的な深み、複雑な細やかさを感じさせる作品です。

 『ジェズアルド』『カルロ』『グラスハープ』『落下』はグラニュラーシンセンスを用い、音を小さな粒子にまで細分化し組み立て直すということがなされており、繊細な点描画のごときサウンドが展開されます。

 『セルラリウム』『共鳴の球体』『蜥蜴ポイント』『ゲシュタルト』の製作にはGENESISというソフトウェアが用いられています。自然界の音響や振動特性がリアルに再現され、残響が消えゆくまでの質感すら見えてくるような作品となっています。
 




ARS PRODUKTION

ARS38349
(1SACD HYBRID)
¥2700
女性の回想録 ~ メル・ボニ:ピアノ作品集
 メル・ボニ(1858-1937):
  エティオール Op.2(1884)/前奏曲 Op.10(1889)/
  うららかな春 Op.11(1889)/小川の側で Op.9(1894)/
  秋の思い Op.19(1894)/子守歌 Op.23-1(1895)/
  牧歌 Op.12(1897)/無言歌(ロマンス) Op.29(1897)/
  瞑想曲 Op.33-1(1898)/神秘的な鐘 Op.31(1898)/
  バラード Op.27(1897)/無言歌(ロマンス) Op.56(1905)/
  舟歌 Op.71(1906)/傷つけられた大聖堂 Op.107(1915)/
  夕暮れに Op.111(1922)/嘆きの笛 Op.117(1928)/
  悲しい子守歌 Op118(1929)/遠くの鐘 Op.121(1929)
ミリアム・バルボー=コーエン
 (ピアノ/ベヒシュタインD282)

 ベヒシュタインで弾くメル・ボニの作品集。

 セザール・フランクの強い推薦で入学したパリ音楽院でドビュッシーやピエルネと同時期に学んだフランスの女流作曲家、メル・ボニ(本名メラニー・ボニ)。
 当時の男性中心社会における不当な扱いを避けるため女性であることを公表せずに中性的な偽名で活動して実力が認められ、後年女性であることを公表してからも当時としては異例の高い評価を受けました。
 ポスト・ロマン派風~印象主義的な作風でピアノ曲を中心に約300もの作品を遺しており、近年再評価が進む作曲家の一人です。20代の頃に書かれこれが世界初録音となる「エティオール」から、病におかされながら書かれた晩年の作品までが時系列に並べられています。

 2019年にもベヒシュタインのピアノでARS Produktionレーベルにグラナドスの作品集(ARS38288)を録音したフランス出身のピアニスト、ミリアム・バルボー=コーエン。現在はドイツ・フランクフルトを拠点にソリストとしての活動を行いながら、自閉症や学習障害の子どもたちにも音楽を教えています。

 ※録音:2022年1月18日-20日、インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)
 
 

ARS38616
¥2600
死、弔い、慰め
 J.S.バッハ、マルチェッロ、モーツァルト、シューベルト、
 ショパン、グルック、ネポムセーノ、グリンカ、
 リセンコ、スコリク、ボルトキエヴィチのピアノ作品、
 ゲーテ、リンゲルナッツ、カレコ、リルケ、ボンヘッファーの詩
エレーナ・マルゴリーナ
 (ピアノ/スタインウェイD274)
ボリス・ハイト(朗読)

 2022年2月24日に始まった残酷で無慈悲な侵攻をきっかけに、「死、弔い、慰め」をテーマとして立ち上げられたプロジェクト。
 共にウクライナ・リヴィウ生まれであるピアニストのエレーナ・マルゴリーナと麻酔科医・緩和ケア専門医であるボリス・ハイトが、現在の世界で起こっている現実に直面した人々が深い悲しみと折り合いをつけるためのサポートができることを願って演奏、朗読しています。

 ※録音:2022年5月、インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)
 




DACAPO



6.220662
(SACD HYBRID)
¥2700
ルーズ・ランゴー(1893-1952):ピアノ作品集 第4集 ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)
 Blomstervignetter 花の描写 BVN 56(1913)
  1. No. 1. Rodtjorn/2. No. 2. Aakande/
  3. No. 3. Forglemmigej/4. No. 4. Tusindfrynd
 ピアノ・ソナタ第2番「Ex Est」 BVN 222(1934-41/1945)
  5. I. Presto fiero/6. II. Allegro strepitoso/7.III. Lento anagogico/
  8. IV. Lento tranquillo – Allegro vivace festive/9. サラバンド BVN 6(1906)/
  10. Stambogsblad アルバムの綴り BVN 38(1909)/
  11. スケルツォ BVN 186(1925)...世界初録音/
  12. Flammekamrene 燃焼室 BVN 221(1930-1937)/
  13. Expression, BVN 242(1930-1932/1939)...世界初録音
 Blomstervignetter 花の描写 BVN 424(1951)
  14. No. 1. Rodtjorn/15. No. 2 Aakande/
  16. No. 3. Forglemmigej/17. No. 4. Tusindfryd

 録音: 2020年8月15-16日、29-30日 Royal Danish Academy of Music, the concert hall(デンマーク)

 デンマークの作曲家・オルガニスト、ルーズ・ランゴーのピアノ作品集。
 彼は生涯を通じてピアノ曲を作曲、早い時期からトーンクラスターを用いたり調性音楽の拡張を試みるなど実験的な要素を数多く取り入れ、50を超える作品を遺しました。
 また「明滅する秋の灯火のもと」、「昆虫館」や、このアルバムに収録された「燃焼室」など曲のタイトルも謎めいたものが多くあります。
 今作は2巻の「花の描写」とピアノ・ソナタ第2番を中心に収録。とりわけ「花の描写」は2巻とも同じタイトルでありながら、40年近くの間に生じたランゴーの作風の違いも味わえます。
 シリーズを通じて演奏しているのはデンマークのピアニスト、ベーリト・ヨハンセン・タンゲ。ランゴーの優れた解釈者です。



 


8.226086
¥2700
ユッカ=ペッカ・サラステ&デンマーク国立交響楽団
 ベント・セアンセン(1958-):The Island in the City 都市の島


 1-5. L'Isola della Citta 都市の島(2014–2015)
  - ヴァイオリン、チェロ、ピアノと管弦楽のために
 6-9. 第2交響曲(2016-2019) - 管弦楽のために
 全て世界初録音
トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン...1-5
ホン・スジン(ヴァイオリン)
ホン・スギョン(チェロ)
イェンス・エルヴェケア(ピアノ)
デンマーク国立交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)

 録音: Koncertsalen, DR Koncerthuset,Copenhagen (デンマーク) 2021年8月23-25日...1-5 2020年2月27-28日(ライヴ)...6-9

 デンマークを代表する現代作曲家ベント・セアンセン(ソレンセンとも)。彼が音で語る宇宙には、孤独、郷愁、喪失感や離別の悲しみが盛り込まれていると評されています。
 このアルバムに収録された「L'Isola della Citta 都市の島」は三重協奏曲の形式を取る作品。セアンセン自身が語る「この音楽は、私の他の音楽のほとんどがそうであるように夜に書かれたため、夜の雰囲気が広がります」この言葉そのままに、ヴァイオリン、チェロとピアノがオーケストラと静かな語らいを繰り広げます。
 これまでにもセアンセン作品を数多く演奏しているトリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲンの3人がソリストを務めています。
 「交響曲第2番」は古典的な形式を持つ作品。豊かな楽想と旋律を備えた聴きごたえある曲です。ユッカ=ペッカ・サラステが指揮するデンマーク国立交響楽団の演奏で。

 
 




DB PRODUCTIONS


DBCD204
¥2700
Four Elements タッローディ:作品集
 1. Fanfare ファンファーレ
 2. Choryn オーヴ – ハープ協奏曲
 3. Tarot Garden タロット・ガーデン
 Symphony in Fire, Water, Earth and Air
  火、水、大地、大気の交響曲
   4. I. Fire/5. II. Water/
   6. III. Earth/7. IV. Air
デルフィーヌ・コンスタンタン=レズニク(ハープ)...2
ノルディック・チェンバー・アンサンブル...3
ノルディック・チェンバー・オーケストラ...1、2、4-7
パトリーク・リングボリ(指揮)...1-2
ジョアン・ファレッタ(指揮)...4-7

 録音: 2021年3月18-19日、12月6-8日 Tonhallen、Sndosvall(スウェーデン)

 アンドレア・タッローディは、スウェーデンの女性作曲家。ストックホルムを拠点に活躍する彼女の作品は国内で人気を誇るだけでなく、2020年にはBBCプロムスのラストナイトから作品の委嘱を受けるなど、スウェーデン国内外でも頻繁に演奏されています。
 明確な調性感を持ち耳なじみのよい彼女の作品は親しみやすく、聴衆だけでなく演奏家たちからも高く評価されています。
 このアルバムではノルディック・チェンバー・オーケストラと、名ハープ奏者デルフィーヌ・コンスタンタン=レズニクによる協奏曲「Choryn」をはじめとするタッローディの4作品を収録。
 四大元素をタイトルにした「火、水、大地、大気の交響曲」はNAXOSレーベルでもおなじみ、ジョアン・ファレッタがタクトを執り、見事な演奏を披露しています。

 
 




OEHMS CLASSICS



OC488
¥2400
サラプティア・ブラス・クィンテット
 Hungarian Pictures ハンガリーの風景


 1-4. エミル・ペトロヴィチ(1930-): カッサツィオーネ
 5-7. シャーンドル・ソコライ(1931-): バルトークへのオマージュ
 8. フランツ・リスト(1811-1886): コンソレーション 第4番
 ベーラ・バルトーク(1881-1945):
  9. 子供のために 第1巻 BB 53 - No. 6 左手のための練習曲
  10. ルーマニア民俗舞曲 BB 68 - No. 2 Braul 布踊り
  11. ルーマニア民俗舞曲 BB 68 - No. 1 Jocul cu bata 棒踊り
  12. アレグロ・バルバロ BB 63
 フリジェシュ・ヒダシュ(1928-2007)
  13. 小五重奏曲第2番/14. 小五重奏曲第1番/
  15. 小五重奏曲第3番
 バルトーク: ハンガリーの風景 BB 103/Sz. 97より
  16. No. 1 An Evening in the Village 村の夕べ
  17. No. 2 Bear Dance 熊踊り
  18. No. 4 Slightly Tipsy ほろ酔い
  19. リスト: コンソレーション 第1番
 バルトーク:10のやさしいピアノ小品 BB 51より
  20. No. 8 Slovakian Folksong
  21. No. 3 Slovakian Peasant's Dance
  22. No. 6 Hungarian Folksong
  23. 子供のために 第1巻 BB 53 - No. 21 Vigoroso
  24. 14のバガテル Op. 6 BB 50 - No. 6 Lento
  25. 14のバガテル Op. 6 BB 50
   - No. 14 Valse (M'amie qui danse...): Presto
 26-27. イヴァン・フィッシャー(1951-): 瞑想曲とファンファーレ
 28. ヒダシュ: Jatek 遊戯
 バルトーク
  29. 14のバガテル Op. 6 BB 50 - No. 4 Grave
  30. 14のバガテル Op. 6 BB 50 - No. 2 Allegro giocoso
  31. 子供のために 第1巻 BB 53 - No. 17 Round Dance 旋回舞曲
  32. ハンガリーの風景 BB 103/Sz. 97
   - No. 5 Swineherd's Dance ブタ飼いの踊り
 33. アールパード・バラバーシュ(1966-):
 ソナタ・イン・ブルース
 34-37. ジェルジ・ラーンキ(1907-1992):
 七つの頭を持つ龍のセレナーデ
 38. リスト: コンソレーション 第3番

 ペーター・デルピングハウスによる金管五重奏編...8-11、17-23、29、31、38
 ロジャー・マクダフィーによる金管五重奏編...12
 クリストファー・シアーズによる金管五重奏編...16、32
 ポール・ハンナによる金管五重奏編...24-25、30
 
サラプティア・ブラス・クィンテット
【メンバー】
 ペーター・デルピングハウス(トランペット)
 ルーカス・ライス(トランペット)
 フェリックス・バウル(ホルン)
 アーロン・アウセンホファー=スティルス(トロンボーン)
 ヨエル・ツィメルマン(テューバ)

 録音: 2020年11月4-6日 Deutschlandfunk Kammermusiksaal, Berlin(ドイツ)

 世界の音楽シーンの中でも重要な役割を担う"ハンガリー"をルーツとした近現代音楽をブラス・クィンテットで演奏した1枚。
 サラプティア・ブラス・クィンテットのために書かれたフリジェシュ・ヒダシュやアールパード・バラバーシュ、 ジェルジ・ラーンキらのオリジナル作品や、2011年に作曲されたイヴァン・フィッシャーの「ファンファーレ」など、いかにもハンガリーらしい作品が並ぶとともに、このアルバムの制作のきっかけとなったという、彼らが敬愛するバルトークの作品もピアノ曲をブラス・クィンテット版に編曲して収録。
 バルトークとリストのピアノ曲からの編曲は、そのほとんどをメンバーのペーター・デルピングハウスが行っており、鮮やかな手腕も聴きどころです。
 
 2007年、ドイツ国立ユースオーケストラの仲間たちで結成された、若きブラス・アンサンブル「サラプティア・ブラス・クィンテット」。
 室内楽への熱意と親密な雰囲気の中で演奏する喜びを分かち合うことを目標に、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭やラインガウ音楽祭など著名な音楽祭に参加、ドイツ全土で活発なコンサート活動を行う他、米国、メキシコ、中国、フランスなどでも活動しています。
 2011年からは他のメンバーも加え、12人の金管楽器アンサンブル「サラプティア・ブラス」として活動の幅を広げています。
 
 


OC1726
¥2400
ジンガー・プア&アンサンブル・レオネス
ルートヴィヒ・ゼンフル(1486-1543):モテットと歌曲集

 1. Sancta Maria Virgo intercede 聖母マリアよ、執り成したまえ
 2. Media vita in morte sumus われら生のただ中にありて
  - Inmitten unsers Lebens Zeit
 3. Spiritus sanctus in te descendet
 4. Ave rosa sine spinis めでたし棘なき薔薇よ
 5. Mit Lust tritt ich an diesen Tanz
 6. Ich stund an einem Morgen I ある朝私は起きて I
 7. Ich stund an einem Morgen II ある朝私は起きて II
 8. Ich stund an einem Morgen III ある朝私は起きて III
 9. Ich stund an einem Morgen IV ある朝私は起きて IV
 10. Ich stund an einem Morgen V ある朝私は起きて V
 11. Ich stund an einem Morgen VI ある朝私は起きて VI
 12. Ich stund an einem Morgen VII ある朝私は起きて VII
 13. Non usitata nec tenui ferar
 14. Das Glaut zu Speyer
 15. Das lang
 16. Was wird es des doch Wunders noch I
  なんと奇跡的なことでしょうか I
 17. Was wird es des doch Wunders noch II
  なんと奇跡的なことでしょうか II
 18. Was wird es des doch Wunders noch III
  なんと奇跡的なことでしょうか III
 19. En quam honesta
 20. Sic Deus dilexit mundum 神がこの世を愛したまいしごとく
 21. O crux ave spes unica - Fortuna desperata
  めでたい十字架よ、唯一の希望よ - 手に負えない運命の女神よ
 22. Verbum caro factum est 言葉は肉となり
ジンガー・プア...1-10、12-14、16-22
アンサンブル・レオネス
 (古楽器アンサンブル)
  ...1、6-13、15、17-18、21

 録音: 2022年3月15-17日 Pollinger Bibliothekssaal(ドイツ)

 ドイツ・ルネサンス期の作曲家ルートヴィヒ・ゼンフルのモテットと歌曲集をジンガー・プアとアンサンブル・レオネスの演奏で聴く1枚。
 少年時代に皇帝マクシミリアン1世のアウクスブルクの宮廷楽団に入団、やがてハインリヒ・イザークの弟子、助手を務めたことで知られるゼンフル。
 このアルバムでは彼のラテン語とドイツ語で書かれた作品が収録されており、15世紀の古式ゆかしき形式に則りながらも、豊かな旋律と抒情を湛えた数々の曲を味わうことができます。
 
 ジンガー・プアはレーゲンスブルク・ドームシュパッツェンの元メンバーによって1991年に結成されたドイツで絶大な人気を誇る声楽アンサンブル。
 もともとは5名のメンバーで活動していましたが、1994年にソプラノを加え、現在は6名のメンバーと、曲にあわせてゲストを交え、クラシック作品から民謡、ポップスまで幅広いレパートリーを披露しています。
 



<国内盤> 


299MUSIC



NIKU-9047
¥3080
小峰航一(ヴィオラ) 《ダイアローグ》
ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ集
小峰航一(ヴィオラ)
 パウル・ヒンデミット(1895-1963):
  無伴奏ヴィオラ・ソナタ op.31-4 (1923)
   (1) I. AuBerst lebhaft ....03'26"
   (2) II. Lied: Ruhig, mit wenig Ausdruck. Langsame Viertel ....04'22"
   (3) III. Thema mit Variationen: Schnelle Viertel ....11'24"
  無伴奏ヴィオラ・ソナタ op.25-1 (1922)
   (4) I. Breit. Viertel ....02'02"
   (5) II. Sehr frisch und straff. (Viertel) ....02'12"
   (6) III. Sehr langsam ....06'52"
   (7) IV. Rasendes ZeitmaB. Wild. Tonschonheit ist Nebensache ....01'40"
   (8) V. Langsam, mit viel Ausdruck ....05'14"
  無伴奏ヴィオラ・ソナタ (1937)
   (9) I. Lebhafte Halbe ....04'36"
   (10) II. Langsame Viertel - Lebhaft - Wieder wie fruher ....07'23"
   (11) III. MaBig schnelle Viertel ....04'24"
  無伴奏ヴィオラ・ソナタ op.11-5 (1919)
   (12) I. Lebhaft, aber nicht geeilt ....03'27"
   (13) II. MaBig schnell, mit viel Warme vortragen ....05'24"
   (14) III. Scherzo: Schnell ....03'55"
   (15) IV. In Form und ZeitmaB einer Passacaglia: Das Thema sehr gehalten ....10'35"

 伝統と革新のなかに見出すヴィオラとの対話。《ダイアローグ》ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ集、小峰航一(ヴィオラ)

 録音:2022年3月29-31日いわき芸術文化交流館「いわきアリオス」 77'26"  DXD 24bit/352.8kHz RECORDING

 京都市交響楽団首席ヴィオラ奏者を務めるほかソロや室内楽でも活躍する小峰航一が今回取り上げるのは、ヴィオラを愛した作曲家ヒンデミットがこの楽器の能力を最大限に発揮させ独自の職人的な書法で作曲した無伴奏ヴィオラ・ソナタ。
 確固たる解釈と揺るぎない演奏で趣が異なる4曲の魅力を存分に引き出し、ヒンデミット作品が持つ普遍的情景を浮き彫りにする。

 小峰航一(ヴィオラ) Koichi Komine, viola
 6歳よりヴァイオリンを宮澤健一氏に師事。11歳でヴィオラに転向し東京藝術大学附属高校、同大を経てパリ国立高等音楽院を最高位の成績で卒業。ヴィオラを菅沼準二、B. パスキエ、C. ルローン、F. ニェリの各氏に師事。
 2007年、東京文化会館にてデビュー・リサイタル(日本演奏連盟主催)を行い、「音楽現代」など各誌で好評を得る。
 また、同じ年にモーリス・ラヴェル国際音楽アカデミーよりボナ美術館賞を贈られるとともに「レシタル・ドゥ・プランタン」に招かれ、ラヴェルの生地でリサイタルを開催する。
 2014年、ソリストとして京都市交響楽団「ニューイヤーコンサート」(広上淳一 指揮)に出演。2015年には別府アルゲリッチ音楽祭にてM. アルゲリッチ氏とシューマン《ピアノ五重奏》で共演。
 2019年、酒井健治作曲《ヴィオラ協奏曲「ヒストリア」》を京都市交響楽団(広上淳一 指揮)と初演。2022年、別府にてアルゲリッチ氏と再共演。このほか、ヴィオラスペース、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ 松本フェスティバル)、リサイタル・ノヴァ(NHK-FM)など、多数の音楽祭とラジオへの出演やJ.プーレ、O. シャルリエ、ヤン・ソンウォン、E. シュトロッセ、G. ホフマンの各氏やウィハン弦楽四重奏団との共演、フルート奏者 瀬尾和紀氏とベートーヴェン《セレナーデ》の録音など、その活動は多岐にわたる。
 2020年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム「モノローグ 無伴奏ヴィオラ作品集」は各紙で高い評価を受け、レコード芸術誌では特選盤に選ばれる。
 2012年に結成した関西弦楽四重奏団では、ベートーヴェンを中心に様々な弦楽四重奏曲の演奏を展開。定期的な活動に加えて、クラシック倶楽部(NHK-BSP)、ベストオブクラシック(NHK-FM)への出演、豊嶋泰嗣氏やチェコの名門プラジャーク・クヮルテットと共演するなど幅広く活動している。
 2014年度大阪文化祭賞奨励賞、2015年度咲くやこの花賞受賞。CD「グラズノフ&ボロディン」をリリース。
 オリジナル楽器の演奏では、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、鈴木秀美のガット・サロンなどに参加し、鈴木秀美、若松夏美、佐藤俊介の各氏と共演。
 パリ管弦楽団アカデミー生、札幌交響楽団首席奏者を経て現在京都市交響楽団首席奏者。紀尾井ホール室内管弦楽団、関西弦楽四重奏団、京都ラビッシュアンサンブル各メンバー。京都市立芸術大学、相愛大学非常勤講師。

 
 




OMF

KCD-2097
¥3000
柳田茄那子(ヴァイオリン)
 スオノ・エテルノ

 フランツ・シューベルト(1797–1828)
  ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ニ長調 作品137 第1番
   1. 第1楽章 Allegro molto/2. 第2楽章 Andante/
   3. 第3楽章 Allegro vivace
 4. ヴァイオリンとピアノのためのロンド ロ短調
 ウジェーヌ・イザイ(1858–1931)
  無伴奏ヴァイオリンソナタ ホ短調 作品27 第4番
   5. 第1楽章 Allemanda/6. 第2楽章 Sarabande/
   7. 第3楽章 Finale
 武満徹(1930–1996)
  8. 妖精の距離
 ニコロ・パガニーニ(1782–1840)
  9. 魔女の踊り 作品8
柳田茄那子(ヴァイオリン)
居福健太郎(ピアノ)

 録音会場:ONKIO HAUS/録音日:2021年9月13日-14日
 録音フォーマット:24bit/96kHz/仕様:ジュエルケース仕様 曲目解説(日・英) 付き

 ロンドンの英国王立音楽院と同大学院で学び、すでに数々の協奏曲やリサイタルで客席を魅了してきた柳田茄那子さんが、名ピアニスト居福健太郎さんとともに、さらなる高みに羽ばたく。20世紀を代表するヴァイオリニスト、ハンガリー出身のジョルジュ・パウクのもとで磨きをかけた基礎的なメカニック、音楽的なテクニックが花開いたと評すべきか。
 日本音楽財団貸与の銘器ストラディヴァリウス Samazeuilh サマズィユの音色も、シューベルトと時空を超えた小品を組み合わせた選曲も素敵だ。
 曲の様式美を嫌味なく、無理なく紡ぐヴァイオリンで、音楽の句読点に意を払ったフレージングが心地よい。古典組曲の構成に想いを寄せた鮮やかなイザイ、ドビュッシーの世界とも相愛の若き日の武満徹。いずれも聴かせる。
 彼女は、私が私がと主情を強く掲げた恣意(しい)的なヴァイオリンを弾かない。曲の表面をなぞることでよしとしない。(奥田佳道)

 【柳田茄那子 ヴァイオリン】
  2歳2ヶ月より才能教育スズキ・メソードにてヴァイオリンを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、2009年に東京藝術大学音楽学部に入学。2010年に渡英し、2014年英国王立音楽院音楽学部を1st Classで卒業。
  その後同大学院に進学し、2016年マスターを最優秀で卒業、RAM Diplomaを授与される。過去、11歳で第55回全日本学生音楽コンクール小学生の部東京大会第1位。2004年第58 回全日本学生音楽コンクール東京大会中学生の部第2 位。
  NAGANO 国際音楽祭、英国湖水地方音楽祭、ロンドンマスタークラス等に参加。ポーランドにてコンスタンティ・クルカにプライベートレッスン受講。2008年東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校の代表に選出、第4回国立音楽大学附属音楽高等学校による招待演奏会にて演奏。
  2009年第78回日本音楽コンクールヴァイオリン部門入選。東京藝術大学1年在学中に福島育英会より2010年度『福島賞』を受賞。2010年9月英国王立音楽院音楽学部に留学。
  在籍中にJ.Water House Award、DM Lloyd Awardなど多数受賞。室内楽ではEagle Trioのメンバーとして活動。在英中、セナートハウス、ケンブリッシ・マスターズロッジ等、英国内でコンサート活動を行う。
  学内では、マキシム・ヴェンゲーロフを始め、ニン・フェン、Owen Trio 他の公開マスタークラスを受講。2015年ケンブリッジインターナショナルストリングアカデミーに参加しロドニー・フレンド、堀米ゆず子他に指導を受ける。2016年に本帰国。2017年4月に銀座王子ホールにて帰国記念リサイタルを開催し好評を得る。

 2018年-2019年に渡る第5 期サントリー室内楽アカデミーフェローに選出される。2021年7月に『東銀座バイオリンスクール』をオープンし代表となり、同年9月には、日本音楽財団よりストラディバリウス『サマズィユ』の短期貸与を受け、レコーディング。OMFよりデビューアルバム「スオノ・エテルノ」をリリース。
 過去、サントリーホール、東京芸術劇場、東京オペラシティ大ホール、Dukes Hall(英国)他にて、東京ニューシティ管弦楽団、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団他とソリスト共演。公益社団法人日本演奏連盟会員。
 これまでに、金鋪真由美、小川有紀子、山崎貴子、ジェラール・プーレ、オレグ・クリサ、澤和樹、ジョルジュ・パウク各氏に師事、室内楽をジョー・コール、マイケル・デュセク他に師事。
 













8/10(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


PASSACAILLE RECORDS


PAS 9904
¥2700
ティム・マリエン(1975-):地下組曲
 (1)『地下組曲』(2020)
  未解決通り #1
  明日が始めるゲームI
  未解決通り #2
  弦楽の地下
  未解決通り #3
 (2)『Toeenwas』(2010)
 (3)『沈黙がその背を破る場所』(2016)
 (4)『メリッサ』(2001)
(1)ティップトゥ・カンパニー、
 シャンダクション
(2)アンサンブル・イクトゥス
(3)アンサンブル・テンポラム
(4)アンサンブル・イクトゥス

 不規則なチューニングが織り成す浮遊感

 録音:(1)2020年11月、(2)2012年4月、(3)2016年9月、(4)2005年1月/47'05''

 ティム・マリエンは1975年ベルギー生まれの作曲家。ハリー・パーチに影響され、独自の微分音を駆使した作品を書いています。
 チェンバロ、ギター、マンドリンといった撥弦楽器をリチューニングして、自由な音程を出せるストリングスと合わせることによって調子っぱずれな世界を描く『地下組曲』をはじめ、不思議な浮遊感に彩られた作品集です。
 




KAIROS


0022001KAI
¥2600
アンドルー・グリーンウォルド:A Thing Made Whole
 A Thing Made Whole I(ヴァイオリンソロのための)(2016)
 A Thing Made Whole II(室内アンサンブルのための)(2016-2019)
 A Thing Made Whole III(室内楽アンサンブルのための)(2017)
 A Thing Made Whole IV(室内アンサンブルのための)(2017)
 A Thing Made Whole V(ピアノと弦楽四重奏のための)(2020-2021)
 A Thing Made Whole VI(エレクトリック・ギターのための)(2020)
 A Thing Made Whole VII(室内アンサンブルのための)(2021)
オースティン・ウリマン(ヴァイオリン)
コンテンポラリー・インサイツ・アンサンブル
アンサンブル・パンプルムース
ワイルド・アップほか

 アメリカの作曲家アンドルー・グリーンウォルド、《A Thing Made Whole》フルヴァージョン!

 ☆注目のアメリカ現代作曲家、アンドルー・グリーンウォルド!
 ☆約1分間の素材からなる7つの連作《A Thing Made Whole》のフルヴァージョンを世界初収録!

 1980年ニューヨーク生まれ、現在は音楽形式における一貫性の問題を探求しているというアメリカの作曲家、アンドルー・グリーンウォルド(1980-)の、約1分間の素材からなる7つの連作《A Thing Made Whole》。
 グリーンウォルドによれば、「もの(thing)」とは意味や用途、美学ではなく、単にそこにあって空間を占めるものであり、そうした性質の総体にすぎません。彼は音楽を言語のようなものであると思い込んでいる我々に対し、もっと「もの」に集中することを求めます。
 このアルバムがフルバージョンを聴くことのできる初の機会となります。

 ※録音:2018年3月、2019年5月、2021年10月、2022年3月
 



 

DYNAMIC



CDS-7937
(3CD)
¥3900
※DVD、Blu-ray同時発売
ロベルト・アバド、パルマ王立歌劇場
ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):
 歌劇《グスターヴォ3世(仮面舞踏会)》

  3幕のメロドランマ
  台本: アントニオ・ソンマ
  原作: ウジェーヌ・スクリーヴ
   『グスターヴォ3世あるいは、仮面舞踏会』
  イラリア・ナリーチ、
   アンドレアス・ギーガーによる比較校訂版
 【CD1】1. 前奏曲/2-16. 第1幕
 【CD2】1-5. 第2幕
 【CD3】1-10. 第3幕
グスターヴォ3世...ピエロ・プレッティ(テノール)
アメーリア...アンナ・ピロッツィ(ソプラノ)
アンカーストレム伯爵...
 アマルトゥフシン・エンクバット(バリトン)
ウルリカ...
 アンナ・マリア・キウーリ(メゾ・ソプラノ)
オスカル...
 ジュリアーナ・ジャンファルドーニ(ソプラノ)
クリスティアーノ...
 ファビオ・プレヴィアーティ(バリトン)
リッビング...ファブリツィオ・ベッギ(バス)
デホルン...カルロ・チーニ(バス)
司法大臣...
 クリスティアーノ・オリヴィエーリ(テノール)
伯爵の召使い...フェデリコ・ヴェルトリ(テノール)
パルマ王立歌劇場合唱団
 (合唱指揮:マルティーノ・ファッジアーニ)
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ -
 オーケストラ・ラプソディ
指揮: ロベルト・アバド

 録音: 2021年9月24日 パルマ王立歌劇場(イタリア)

 【《仮面舞踏会》をオリジナル台本で復刻した《グスターヴォ3世》!】
 国王グスターヴォ3世は、忠臣アンカーストレム伯爵と深い友情で結ばれていますが、伯爵の美しい妻アメーリアに道ならぬ恋情を懐いています。
 とあるきっかけで魔女ウルリカの祈祷所でアメーリアも自分への愛に苦しんでいることを立ち聞きした王は大いに喜びます。一方、妻の不貞に気づいた伯爵は、彼女に自死を命じた後、王の暗殺を企む不満分子らと結び、宮殿で開かれる仮面舞踏会で王の命を狙います...

 実在のスウェーデン国王の暗殺事件に題材を取ったヴェルディの歌劇の構想は、当局の厳しい検閲による様々な紆余曲折を経て、当時イギリスの植民地だったボストンにその舞台を移した《仮面舞踏会》として結実。
 1859年にローマで初演され、絶賛を浴びました。当盤は、ヴェルディが当初構想した《グスターヴォ3世》のオリジナルの台本を、音楽学者イラリアナ・リーチが《仮面舞踏会》に適用した比較校訂版スコア(リコルディ全集版)に基づく《グスターヴォ3世》上演を収録したものです。
 
 本収録では、題名役を歌うピエロ・プレッティの伸びやかな美声と、伯爵役のアマルトゥフシン・エンクバットの重厚な歌唱が見事な対照をなしています。
 女声陣ではアメーリア役のアンナ・ピロッツィが愛の悩みをドラマティックに歌い上げ、ウルリカ役のベテラン、アンナ・マリア・キウーリが不気味な雰囲気を醸し出し、オスカル役の新鋭ジュリアーナ・ジャンファルドーニがチャーミングな歌唱を披露します。
 優れた歌唱陣とオーケストラをまとめ上げるロベルト・アバドの端正なタクトが、フランスのグランド・オペラの様式を消化吸収し、円熟に向かうヴェルディの傑作歌劇を余すところなく描き尽くしています。
 
 
CDS-7949
¥2400
Variations ソル:ギター作品集
 1. メヌエットによる主題と変奏 Op. 3
 2. モーツァルトの《魔笛》の主題による序奏と変奏曲 Op. 9
 3. スペインのフォリア Op. 15a
 4. 主題と変奏 ハ長調 Op. 15c
 5. 序奏と6つの変奏曲集 Op. 20
 6. 序奏と「私が羊歯だったなら」の主題による変奏曲 Op. 26
 7. 「優しき軽騎兵」による序奏と変奏曲 Op.27
 8. 序奏と「マルボローは戦場に行った」の主題による変奏曲 Op. 28
クリスティアン・エル・コウリ(ギター)
 Liuteria Guarnieri SA-C
  ("Stauffer" model), 2016

 録音: 2021年8月20-22日 Chiesa di San Bartolomeo Nomaglio, トリノ(イタリア)

 スペイン生まれのフェルナンド・ソル。父からギターを学んだソルは、当時脚光を浴び始めたこの楽器を更に広めるために数多くの作品を書き上げました。
 彼の作品は、同時代に活躍したギターの名手たち...マウロ・ジュリアーニやフェルディナンド・カルッリのように超絶技巧を前面に出すのではなく、洗練された和声の感覚を生かした旋律的なものが多く、彼の練習曲や変奏曲は作曲から2世紀を経た今もギタリストたちの模範となっています。
 このアルバムに収録された一連の変奏曲はソルの代表作であり、中でも「モーツァルトの《魔笛》の主題による序奏と変奏曲 Op. 9」は最高傑作のひとつです。

 演奏するクリスティアン・エル・コウリは1988年ミラノ生まれのギタリスト。
 幼い頃からギターを学び、2003年ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院に入学し、パオロ・ケリーチに師事。その後、コモのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で更に研鑽を積みました。
 現在はソリスト、アンサンブル、室内オーケストラのメンバーとしてイタリア国内外にて幅広く活躍しています。

 
 




METIER(DIVINE ART)


MSV-28624
¥2700
サクストン:PORTRAIT
 1-4. A Hymn to the Thames テムズ川への賛歌(2020)
 5-10. Fantasy Pieces 幻想的小品集(2020)
 Time and the Seasons 時と四季(2013)
  11. I. Winter, still, winter/12. II. Spring/
  13. III. Time's Ellipse/14. IV. Summer Seascape/
  15. V. Summer Psalm/16. VI. Autumn/
  17. VII. The beach in winter: Scratby [for Tess]
 組曲(2019)
  18. I. Awakening/19. II. Horizon/
  20. III. Jacob and the Angel/
  21. IV. Bells of Memory/22. V. Quest
ジェイムズ・ターンブル(オーボエ)...1-4
セイント・ポール・シンフォニア...1-4
アンドルー・モーリー(指揮)...1-4
フィデリオ三重奏団...5-10
【メンバー】
 ダラー・モーガン(ヴァイオリン)
 ティム・ギル(チェロ)
 メアリー・ダレー(ピアノ)
 ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)...11-17
 アンドルー・ウェスト(ピアノ)...11-17
 マデリーン・ミッチェル(ヴァイオリン)
 クレア・ハモンド(ピアノ)

 録音:2022年1月28日 St John the Evangelist,Upper Norwood, 1 Sylvan Road, London(UK)...1-4 2021年11月7日(ライヴ) Conway Hall,25 Red Lion Square, London(UK)...5-10 2014年3月12日(ライヴ) King's Hall,Station Road, Ilkley(UK)...11-17 2020年1月27日 St John the Evangelist,Iffley Road, Oxford(UK)...18-22

 ベンジャミン・ブリテンに薫陶を受けたイギリスの作曲家ロバート・サクストン。
 一時期はルチアーノ・ベリオにも学んだという彼の作品は複雑で精緻でありながら、聴きやすさも備えています。
 このアルバムに収録された2013年から2019年にかけての作品も、どれも耳なじみのよいものです。
 サクストン自身のテキストによる「時と四季」を歌う名バリトン歌手ロデリック・ウィリアムズを始め、現代作品を得意とするピアニスト、クレア・ハモンド、フィデリオ三重奏団など英国を代表する演奏家たちによる演奏です。
 
 

MSV-28600
¥2700
ラフテリー: SECOND CHILD
 弦楽四重奏曲第2番「Serioso セリオーソ」
  1. I. Fragmented/2. II. Cool, poised, alert/
  3. III. Three themes with variations
 4. Cook From Frozen/5. Dimitte nobis/6. Musica Fermata
 3つの英語の詩
  7. I. Ribblesdale/8. II. Unhaunted Desert/9. From Prison
 10. Elegy Upon Elegy
マーメン四重奏団...1-3
クレア・ハモンド(ピアノ)...4
エクサウディ(ヴォーカル・アンサンブル)...5、7-9
ジェイムズ・ウィークス(指揮)...5、7-9
バークリー・アンサンブル...6、10
ポール・コット(指揮)...10

 録音:2019年11月29日 All Saints' Church,East Finchley, London(UK)...1-3 2018年7月30日 Wathen Hall, Barnes, London(UK)...4 2021年11月16日 All Saints' Church,East Finchley, London(UK)...5、7-92021年9月29日 St Silas the Martyr,Kentish Town, London(UK)...10

 2017年にリリースされた室内楽作品集(MSV-28569)に続くアメリカの作曲家ケヴィン・ラフテリーの作品集。
 1951年セントルイスに生まれ、カリフォルニア大学で作曲を学び、1989年からロンドンで活動。現在はニュー・ロンドン室内合唱団で歌い、アンサンブルではファゴットを演奏、またリッチモンド・コンサート・ソサエティの音楽監督も務めています。
 彼の作品は、不協和音を多く用いながらもどこか抒情性を帯びた曲調が魅力的。
 ここでも弦楽四重奏曲からピアノ・ソロ、声楽アンサンブルまでラフテリーの多彩な音楽を聴くことができます。
 
 

MSV-28618
¥2700
ロドニー・リスター(1951-):FAITH-BASED
 1. FAITH-BASED INITIATIVES 信仰に基づく取り組み
  Complicated Grief 複雑な悲しみ
   2. I. Fantasia/3. II. Variance/4. III. Quodlibet
 Friendly Fire 友好的な炎
  5. I. Ode to the Confederate Dead/
  6. II. The Fury of Aerial Bombardment/
  7. III. Women, Children, Babies, Cows, Cats/
  8. IV. Losses/9 V. The March into Virginia/
  10. VI. The Death of the Ball Turret Gunner/
  11. VII. Ashbah (The ghosts of American soldiers)/
  12. VIII. A Box Comes Home/
  13. IX. The Certainty/14. X. For the Union Dead
キアラ四重奏団...1
【メンバー】
 レベッカ・フィッシャー(ヴァイオリン)
 ヨン・ヘヨン(ヴァイオリン)
 ジョナ・シロータ(ヴィオラ)
 グレゴリー・ビーヴァー(チェロ)
ジョナ・シロータ(独奏ヴィオラ)...2-4
チャールズ・ブランディ(テノール)...5-14
カレッジ・ニュー・ミュージック...5-14
デイヴィッド・フーズ(指揮)

 録音:2014年7月11日 The Concert Barn,Greenwood Music Camp, Cummington, MA(USA)...1 2015年7月26日 Jordan Hall,New England Conservatory, Boston, MA(USA)...2-4 2013年5月22日 Jordan Hall, New England Conservatory,Boston, MA(USA)...5-14

 アメリカの作曲家ロドニー・リスターの作品集。ピーター・マクスウェル・デイヴィスに作曲を師事し、ピアニスト・作曲家として活動。
 現在はボストン大学音楽学部で作曲と理論を教えています。
 このアルバムに収録された3作品は、どれも戦争によってもたらされた人々の苦悩や、信仰による希望を共通のテーマとして書かれたもので、作品中にアメリカの讃美歌の旋律が多数用いられているのが特徴です。
 
 

MSV-28626
¥2700
アラステア・ホワイト:ファッション・オペラ《RUNE》
 1. プロローグ
 2-6. パートI. Khye-Rell
 7-10. パートII. Earth
 11-12. パートIII. The Wetlands of the RUNE
パトリシア・オクタローニー(ソプラノ)
サイモン・イベット=ブラウン(メゾ・ソプラノ)
ジョゼフ・ハヴラット(ピアノ)
サイワン・リース(ピアノ)
ベン・スミス(ピアノ)

 録音: 2021年8月17日 Round Chapel in Hackney, London(UK)

 《ROBE》(MSV-28609)、《WOAD》(MSV-28617)に続くスコットランドの作曲家アラステア・ホワイトの"ファッション・オペラ"。
 全4部作の3作目となるこの《RUNE》は、2021年にテット・ア・テット・オペラ・フェスティバルでで初演された際のライヴ録音です。
 "歴史を語ること"を禁じられた惑星で、敢えて少女が自分の物語を語るという内容のこの作品は、2人の主人公と3台のピアノの演奏で描かれます。
 
 

MSV-92109
¥2100
パリス:サクソフォンのためのニュー・ミュージック
 Abyss
  1. Chapter 1(13'32)
  2. Chapter 2(2'35)
  3. Chapter 3(2'34)
  4. Hollow Memory(3'37)
  5. All the Roads Are Blocked(10'07)
エリ・コルマン(ソプラノ・サクソフォン)...1-3
キム・ケダル(アルト・サクソフォン)...1-3
ノアム・ドレンバス(テナー・サクソフォン)...-1-5
マーヤン・ジェイムズ
 (バリトン・サクソフォン...1-3/
  アルト・サクソフォン...4)

 録音:2022年1月26-27日Jersalem Academy of Music and Dance(イスラエル)...1-4 2022年4月5日(ライヴ)Luka's Saint Maclins Centre(アイルランド)...5

 アメリカのサックス奏者・作曲家ドローン・パリスのアルバム。
 イスラエルで育ったことが彼女の政治的思想に影響を与え、これらが自身の音楽的創造性、美学、哲学に反映されています。
 「石炭」を意味するタイトルのアルバム「COAL」は現代社会における気候変動から世界的なパンデミック、国際紛争の可能性まで、複合的な課題を念頭に置きながらサクソフォンの豊かな色彩で表現するというもの。
 アルバムでは世界的サックス奏者ノアム・ドレンバスを中心に、イスラエル出身の3人の奏者たちが演奏を繰り広げています。
 




ENSEMBLE MODERN

EMCD 050
¥2500
「ポリグロット」~現代のコントラバス作品集
 (1)ヴィト・ジュライ(b.1979):「100頭の女性」(2017)
  ~ソプラノとコントラバスのための
 (2)オンドジェイ・アダーメク(b.1979):
  「チェンバー・ノイズ」(2010)~チェロとコントラバスのための
 (3)エリオット・カーター(1908-2012):フラグメント(2007)
 (4)ブライアン・ファーニホウ(b.1943):
  キリストの復活(2017)~コントラバスと弦楽四重奏のための
 (5)レベッカ・ソーンダーズ(b.1967):激情(2009)
  ~コントラバスとアンサンブルのための
 (6)カイヤ・サーリアホ(b.1952):フォリア(1995)
  ~コントラバスとエレクトロニクスのための
 (7)ポール・カノン(b.1987):トランジション(2019)
 (8)ベルンハルト・ガンダー(b.1969):
  「テイク・ファイヴ・フォー・スリー」(2019)
   ~コントラバスと2人の打楽器奏者のための
ポール・カノン(Cb)
(1)リンナット・モリアー(Sop)
(2)エヴァ・ベッカー(Vc)
(4)アルディッティ四重奏団
(5)エンノ・ポッペ(指揮)
 アンサンブル・モデルン
(6)フェリックス・デュレーアー(ライヴ・エレクトロニクス)
(8)ライナー・レーマー(Perc)&
 デイヴィッド・ハラー(Perc)

 アンサンブル・モデルンの奏者ポール・カノンによる現代のコントラバス作品集!

 録音:録音:2017-2021年[65:01]

 アンサンブル・モデルンのコントラバス奏者ポール・カノンは生粋のドイツ人かと思いきやアメリカ北西部出身。
 14歳でシアトル響の首席に抜擢される神童で、その後いくつかのオーケストラを経て2014年よりアンサンブル・モデルンのメンバーになった。
 彼はコントラバスのための新作の拡充に努めており、このディスクに収められた作品のほとんどが彼のために作曲された。
 ソロから声楽入り、ライヴ・エレクトロニクス入り、弦楽四重奏、オーケストラとのコラボレーションなど様々な編成の作品が収められており、いずれもコントラバスの新たな可能性を感じさせる作品揃い。
 




MSR


MS1764
¥2400
「ブラジルの魂」~ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集
 エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):
  ショーロ第5番「ブラジルの魂」(1925)
  野蛮な詩(1921-26)~アルトゥール・ルビンシュタインに捧ぐ
  悲しみのワルツ(1932)
  ブラジル風バッハ第4番(1930-41)
  ブラジル風連作(1936-37)
マルタ・マルチェナ(Pf)

 聴きごたえあり!キューバ出身マルタ・マルチェナのヴィラ=ロボスのピアノ作品集!

 録音:2017年1月30-31日キーン大学、ニュージャージー州 [76:42]

 多作家だったヴィラ=ロボスの作品の中でも特に作曲者が力を注ぎ作品数も多いピアノ作品から選りすぐりの作品を集めた一枚。
 ヴィラ=ロボスというと本アルバムにも収められた「ブラジル風バッハ」が特に有名でブラジルの民族的要素を取り入れたエキゾチックで美しい作品を書く作曲家というイメージがつい先行するが、このピアノ作品集を聴くと、ピアノというコストパフォーマンスのよい編成のせいか(なにしろ奏者は一人で済むわけなので)、作曲者はここで様々な実験を試みており、実に興味深い。
 ルビンシュタインに献呈された「野蛮な詩」は7歳年上のバルトークを思わせる不協和音(ヘンリー・カウエルやリゲティのトーン・クラスターにほとんど近い和音)とリズムに溢れており、ヴィラ=ロボスの前衛的な側面を窺い知ることの出来る大変意義深いアルバム。
 ロボスがパリ滞在中、エドガー・ヴァレーズと親交が深かったというエピソードも頷ける内容である。出色の一枚!
 マルチェナはキューバ出身のピアニストでこれまでMSRレーベルからラテン・アメリカのピアノ作品アルバムが3枚発売になっている。
 
 

MS1673
¥2400
「夜想曲とロマンス」
 ~ゲオルク・ゴルターマン(1824-1898):
  チェロとピアノのためのサロンのための小品集

   夜想曲ロ短調Op.59-1
   3つのサロンのための小品Op.92より2曲
   3つの象徴的なロマンスOp.95
   3つの言葉のないロマンスOp.90
   3つの夜想曲Op.125
   ほか全22曲
キャサリン・デッカー(Vc)
パク・ウンヒ(Pf)

 録音:2019年8月30日-9月1日ウィスコンシン大学 [78:19]

 ゲオルク・ゴルターマンは19世紀初頭から世紀末まで活躍したハノーバー出身のドイツの作曲家。
 世代としてはロベルト・シューマンとブラームスの中間に当たる。チェリストとして音楽家のキャリアを開始したが、後に作曲に専念するようになり、チェロ協奏曲や交響曲などを多数発表した。
 作風は前述の通り、シューマンとブラームスの中間世代ということと関係あるのか、それとも中期ロマン派の様式というものが、そもそもこういうものなのか、ある時はシューマン、またある時はブラームスといった具合に、シューマンとブラームスを結ぶ過渡的な様相を呈しており、なかなか興味深い。彼は自ら演奏するため多くのチェロとピアノのためのサロン向きの小品を残しており、このディスクにはいずれも流麗で美しい旋律の佳品が揃っている。
 
 

MS1725
¥2400
ジョージア・シュリーヴ「ラヴィニア」「アンナ・コムネナ」
 自ら台本を書きオラトリオ化

  ジョージア・シュリーヴ:
   (1)「ラヴィニア」(2020)~1幕のオラトリオ
    台本:ジョージア・シュリーヴ
   (2)「アンナ・コムネナ」(2020)~1幕のオラトリオ
    台本:ジョージア・シュリーヴ
スティーヴン・マーキュリオ(指揮)
チェコ・ナショナル交響楽団
メレディス・ラスティグ(Sop)
カルラ・ヤブロンスキ(M.Sop)
アレクサンダー・マクキシック(Ten)
ティモシー・マクデヴィット(Br)
ブラントン・セデル(B-Br)、ほか

 録音:2020年プラハ [78:30]

 ジョージア・シュリーヴの生年は不明だが、ブックレットの写真から中堅世代以上の作曲家と思われる。彼女は声楽曲を中心に創作を続けており、管弦楽曲、オペラなどを発表、またブロードウェイ、オフ・ブロードウェイでも舞台作品を発表し好評を博している。
 「ラヴィニア」とはローマ神話の女性の登場人物、「アンナ・コムネナ」は1000年代に実在したとされるビザンツ帝国の女性で、この時代としては高い教養を持った女性であった。
 作曲者はこの二人の女性をフェミニストの元祖としてとらえ、自ら台本を書きオラトリオ化した。音楽はロマンティックでブロードウェイの音楽を担当する作曲家だけあって親しみ易いもの。
 
 

MS1753
¥2400
「FIVE BY FOUR」~ニャホ/ガルシア・ピアノ・デュオ
 エレノア・アルベルガ(b.1949):2台ピアノのための組曲(1986)
 ドナルド・グランサム(b.1947):
  ガーシュウィンの前奏曲第2番による幻想変奏曲(1996)
 トーマス・H.カーJr(1915-88):
  コンサート・スケルツォ
   「わが主はダニエルを解放しなかったのか?」(1996)
 ステラ・サング(b.1959):「周転円」(1992)~連弾のための
 エレノア・アルベルガ:
  「3デイ・ミックス」(1986)~連弾のための
 アストル・ピアソラ(1921-92) (パブロ・ツィーラー編):
  「天使のミロンガ」~2台ピアノのための
  「天使の死」~2台ピアノのための
ニャホ/ガルシア・ピアノ・デュオ:
 【ウィリアム・チャップマン・ニャホ(Pf)
  スザンナ・ガルシア(Pf)】

 録音:2021年6月1-4日、ワシントン州タコマ、パシフィック・ルーテル大学 [63:36]

 2台ピアノあるいはピアノ連弾のための作品を収録。ピアソラ作品以外は全てオリジナル作品。いずれもジャズやロックのリズムの影響を受けたリズミックで活気に満ちた、親しみ易い作品が揃っている。
 ニャホ/ガルシア・ピアノ・デュオは共にテキサス大学で学んだピアニストで結成された。
 既成のレパートリーだけでなく、2台ピアノ、連弾のための新作を作曲家に委嘱しレパートリーの拡充に務めている。
 
 

MS1788
¥2400
「こどもの遊び」
 ブラームス(1833-1897):5つの歌曲Op.49(1868)
 シヒョン・オム(b.1999):「サーカス」組曲(2014/2020)
 エドワード・ナイト(b.1961):「七日月」(2010)
 ラヴェル(1875-1937):マ・メール・ロワ(1910)
 グリエール(1875-1956):ゆりかごの歌(1909)
エンヘイク:
 【キム・ウォンカク(Cl)
  M.ブレント・ウィリアムズ(Vn)
  キャサリン・デッカー(Vc)
  パク・ウンヒ(Pf)】

 録音:2021年8月3-7日 [64:38]

 クラリネット、チェロ、ヴァイオリン、ピアノによる子供のための音楽集。オリジナル作品はシヒョン・オムの「サーカス組曲」とエドワード・ナイトの「七日月」で他は編曲作品。
 ブラームスは有名な「ブラームスの子守歌」が含まれる歌曲集のアレンジ。ラヴェルの「マ・メール・ロワ」はなかなか秀逸なアレンジで、この編成のために作曲されたかのよう。グリエールの「ゆりかごの歌」は小品ながら優美な旋律が魅力的。
 エンヘイクのメンバー、チェロのデッカーとピアノのパクの2人による「ゴルターマン:チェロ作品集(MS1673)」も今回発売になる。
 
 
MS1789
¥2400

「マルティン・マタロン(b.1958):ピアノ作品集」
 (1)トレイムIV(2001)~ピアノと11楽器のための協奏曲
 (2)策略(2014)~ピアノ独奏のための
 (3)二つの時間(2000)~ピアノ独奏のための
 (4)機械(2007)~
  2台のピアノ、二人の打楽器奏者とエレクトロニクスのための

エレーナ・クリオンスキー(Pf)
(1)ジョエル・サックス(指揮)
 ニュー・ジュリアード・アンサンブル
(4)サロメ・ジョルダニア(Pf)
 イヴ・ペイヤー(Perc)
 ジュリアン・マセド(Perc)
 デイヴィッド・アダムシック(エレクトロニクス)

 マタロンはブエノスアイレス出身のアルゼンチンの作曲家で現在ニューヨークを拠点に活動している。
 パリのIRCAMで電子音楽とコンピュータ音楽の研究と制作に励み、その成果はアコースティックな楽器の作曲に表れている。
 ピアノと室内アンサンブルのための協奏曲「トレイムIV」ではリゲティばりの細かく動き回る音型がキラキラした鉱物質の光彩を放つリリカルな音楽。スペクトル楽派の影響が感じられる。
 2台ピアノと打楽器、エレクトロニクスのための「機械」はピアノの細かく動き回る高音のキラキラした音色に打楽器やエレクトロニクスの音響が絡む大作。
 星のまたたきや宝石の輝きを思わせる明るい響きがこの作曲家の好み、個性のようで、フランス現代音楽(ブーレーズなど)の影響を思わせる。
 




NMC


NMC D266
¥2400
「ターニング・ワールド」
 (1)シバ・フェシャレキ(b.1987):「エーテル界」
  ~ターンテーブル、エレクトロニクス、
   オルガンと合唱のための
 (2)ダフネ・オラム(1925-2003):「スティル・ポイント」
  ~ターンテーブル、エレクトロニクスと
   オーケストラのための
シバ・フェシャレキ
 (ターンテーブル&エレクトロニクス)
(1)キット・ダウンズ(Org)
 ソフィ・ジーニン(指揮)BBCシンガーズ
(2)ジェームズス・ブリー
 (ライヴ・オーケストラ・ミックス&
  エレクトロニクス)
ロバート・エイムズ(指揮)
ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ

 録音:(1)2021年8月19日、(2)2018年7月23日、何れもBBC放送第3スタジオ(BBCプロムス・ライヴ)[59:37]

 シバ・フェシャレキはイラン系イギリス人の若手作曲家でターンテーブル奏者としても活動し現代音楽界、ダンス、エレクトロ・ミュージック・シーンで活躍している。
 BBCヤング・コンポーザー賞、ロイヤル・フィル・ソサエティ・コンポジション賞など多数受賞している。「エーテル界」はエレクトロニクスによるシュールレアリスティックな響きとオルガンと合唱の精妙な響きがぶつかりあうダイナミックな作品でリゲティの「永遠の光」や「アトモスフェール」などに通じる神秘的な美しい音楽。
 ダフネ・オラムはイギリスの電子音楽の草分け的存在の作曲家。「スティル・ポイント」はオーケストラと電子音響のための作品でオラムを尊敬してやまないシバ・フェシャレキが電子音響セクションのリアリゼーションを行っている。
 
 

NMC D271
¥2400
ジュリアン・フィリップス(b.1969):
 大地と空のメロディ
トビー・ジョーンズ(朗読)
ケイト・ロマノ(Cl)
イオネル・マンチウ(Vn)

 録音:2021年6月18-19日ケンブリッジ

 ジュリアン・フィリップスはBBCプロムスやタングルウッド音楽祭でテーマ作曲家として選ばれるなど多方面で活躍する作曲家のひとり。
 この作品は朗読と室内アンサンブルのために書かれている。
 朗読者が詩を読んだ後、アンサンブルがそれを注釈するように音楽を演奏するような構成になっている。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DOREMI



DHR 8181
(2CD)
¥4400→\3990
マルタ・アルゲリッチLIVE第8集
 ふたつの協奏曲と、東京でのリサイタル

 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
   シャルル・デュトワ(指揮)、エーテボリ交響楽団
   ライヴ録音:1972年10月27日/エーテボリ

 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
   ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)、
   チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
   放送ライヴ録音:1971年3月29日/ミュンヘン

 《東京リサイタル1976》
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3
  バルトーク:ピアノ・ソナタ Sz.80
  ショパン:24の前奏曲 Op.28
  スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.141, L.422
  ショパン:マズルカ第40番 へ短調 Op.63-2
    ライヴ録音:1976年6月8日/東京文化会館
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 驚きのライヴ音源、第8集

 DOREMIのアルゲリッチ貴重ライヴ集、第8弾。
 ふたつの協奏曲と、東京でのリサイタルを合わせた凄まじい内容。十八番のレパートリーで聴き応え十分。
 



<映像>


DYNAMIC(映像)



DYNDVD37937
(DVD)
¥3900
※CD同時発売
ロベルト・アバド、パルマ王立歌劇場
ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):
 歌劇《グスターヴォ3世(仮面舞踏会)》

  3幕のメロドランマ
  台本: アントニオ・ソンマ
  原作: ウジェーヌ・スクリーヴ
   『グスターヴォ3世あるいは、仮面舞踏会』
  イラリア・ナリーチ、
   アンドレアス・ギーガーによる比較校訂版
グスターヴォ3世...ピエロ・プレッティ(テノール)
アメーリア...アンナ・ピロッツィ(ソプラノ)
アンカーストレム伯爵...
 アマルトゥフシン・エンクバット(バリトン)
ウルリカ...
 アンナ・マリア・キウーリ(メゾ・ソプラノ)
オスカル...
 ジュリアーナ・ジャンファルドーニ(ソプラノ)
クリスティアーノ...
 ファビオ・プレヴィアーティ(バリトン)
リッビング...ファブリツィオ・ベッギ(バス)
デホルン...カルロ・チーニ(バス)
司法大臣...
 クリスティアーノ・オリヴィエーリ(テノール)
伯爵の召使い...フェデリコ・ヴェルトリ(テノール)
パルマ王立歌劇場合唱団
 (合唱指揮: マルティーノ・ファッジアーニ)
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ -
 オーケストラ・ラプソディ
指揮: ロベルト・アバド

DYNBRD57937
(Blu-ray)
¥3900
※CD同時発売
NYDX-50248
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4950
※CD同時発売

 演出: ヤコポ・スピレイ(原案: グラハム・ヴィック)/映像監督: ティチアーニ・マンチーニ/パルマ王立歌劇場新制作
 収録: 2021年9月24日 パルマ王立歌劇場(イタリア)
 収録時間: 144分、音声: イタリア語、PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
 字幕: 日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語、画角:16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 【《仮面舞踏会》をオリジナル台本で復刻した《グスターヴォ3世》映像登場!】
 [世界初映像化]
 国王グスターヴォ3世は、忠臣アンカーストレム伯爵と深い友情で結ばれていますが、伯爵の美しい妻アメーリアに道ならぬ恋情を懐いています。
 とあるきっかけで魔女ウルリカの祈祷所でアメーリアも自分への愛に苦しんでいることを立ち聞きした王は大いに喜びます。
 一方、妻の不貞に気づいた伯爵は、彼女に自死を命じた後、王の暗殺を企む不満分子らと結び、宮殿で開かれる仮面舞踏会で王の命を狙います...

 実在のスウェーデン国王の暗殺事件に題材を取ったヴェルディの歌劇の構想は、当局の厳しい検閲による様々な紆余曲折を経て、当時イギリスの植民地だったボストンにその舞台を移した《仮面舞踏会》として結実。1859年にローマで初演され、絶賛を浴びました。
 当盤は、ヴェルディが当初構想した《グスターヴォ3世》のオリジナルの台本を、音楽学者イラリアナ・リーチが《仮面舞踏会》に適用した比較校訂版スコア(リコルディ全集版)に基づく《グスターヴォ3世》上演の世界初の映像収録です。
 
 2021年に急逝した舞台監督の名匠グラハム・ヴィックの原案に基づく現代的なタッチで描かれた斬新な舞台(ヤコポ・スピレッティ演出)に、題名役を歌うピエロ・プレッティの伸びやかな美声と、伯爵役のアマルトゥフシン・エンクバットの重厚な歌唱が見事な対照をなしています。
 女声陣ではアメーリア役のアンナ・ピロッツィが愛の悩みをドラマティックに歌い上げ、ウルリカ役のベテラン、アンナ・マリア・キウーリが不気味な雰囲気を醸し出し、オスカル役の新鋭ジュリアーナ・ジャンファルドーニがチャーミングな歌唱を披露します。
 優れた歌唱陣とオーケストラをまとめ上げるロベルト・アバドの端正なタクトが、フランスのグランド・オペラの様式を消化吸収し、円熟に向かうヴェルディの傑作歌劇を余すところなく描き尽くしています。

 

 



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NAXOS(映像)



2.110737
(DVD)
¥3500→\3190
2021年4月
ハーディング、フィレンツェ五月音楽祭デビュー!

フランチェスコ・チレア(1866-1950):
 歌劇《アドリアーナ・ルクヴルール》

  4幕のオペラ(1902)
   台本: アルトゥーロ・コラウッティ(1851-1914)
   ウジェーヌ・スクリーブ&
    エルネスト・ルグヴェの戯曲
     『アドリエンヌ・ルクヴルール』による
アドリアーナ・ルクヴルール...
 マリア・ホセ・シーリ(ソプラノ)
マウリツィオ...マルティン・ミューレ(テノール)
ブイヨン公爵夫人...
 クセーニア・ドゥドニコヴァ(メゾ・ソプラノ)
ブイヨン公爵...アレッサンドロ・スピーナ(バス)
ミショネ...ニコラ・アライモ(バリトン)
シャズイユの修道院長...
 パオロ・アントニェッティ(テノール)
キノー...ダヴィデ・ピーヴァ(バス)
ポワソン...アントニオ・ガレス(テノール)
執事...ミケーレ・ジャンクイント(バス)
ジュヴノ嬢...キアラ・モジーニ(ソプラノ)
ダンジュヴィル嬢...
 ヴァレンティーナ・コロ(ソプラノ)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団
 (合唱指揮: ロレンツォ・フラティーニ)
指揮: ダニエル・ハーディング

NBD0153V
(Blu-ray)
¥3500→\3190
NYDX-50246
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 演出: フレデリック・ウェイク=ウォーカー/美術: ポリーナ・リーファース/衣装: ジュリア・カタリーナ・ベルント/照明: マルコ・ファウスティーニ/振付: アンナ・オリホーヴァヤ/映像監督: ティツィアーノ・マンチーニ
 収録: 2021年4月27日、30日 フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
 収録時間: 143分、音声: イタリア語、PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)、字幕: 日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語、画角: 16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 【ハーディング《アドリアーナ・ルクヴルール》でフィレンツェ五月音楽祭デビュー!】
 舞台は18世紀初頭のパリ。花形女優アドリアーナ・ルクヴルールはその優柔不断な恋人マウリツィオ(ザクセン伯)を巡って、やはり彼を慕うブイヨン公爵夫人と激しい恋のさや当てを繰り広げます。やがて病を得て病床に伏せるアドリアーナにマウリツィオからという見舞いの小箱が届けられますが...

 18世紀初頭、フランス演劇の殿堂コメディ・フランセーズで活躍した大女優アドリエンヌ・ルクヴルールの後半生の実話をもとに、作家スクリーヴが盟友ルグヴェとの共作で戯曲化(1849)。
 歌劇《アドリアーナ・ルクヴルール》は、その戯曲にもとづいたアルトゥーロ・コウラッティの台本にフランチェスコ・チレアが作曲し1902年にミラノで初演され、好評を博しました。
 
 本作がフィレンツェ五月音楽祭でのオペラの指揮デビューとなるダニエル・ハーディングを迎え、ウルグアイ出身のソプラノ、ホセ・マリア・シーリがその力強い美声で、芸術家としての誇りと愛の悩みに揺れ動くヒロインの心情を切々と歌い上げます。
 恋敵のブイヨン公爵夫人役は、これを当たり役とするウズベキスタン出身のメゾ・ソプラノ、クセーニア・ドゥドニコワ。ヒロインと丁々発止のやり取りを迫力たっぷりに演じます。
 二人の女性に愛され戸惑うマウリツィオ役をものの見事に演じるマルティン・ミューレ、ペーソス溢れる演技歌唱が胸にしみるミショネ役のニコラ・アライモら男声役も実力派を揃えた万全の布陣。
 フィレンツェ五月音楽祭のオーケストラと歌唱陣を導くハーディングの俊敏なタクトが、フレデリック・ウェイク=ウォーカーのシックな舞台作りと相まって憂愁を帯びた美しい旋律に溢れるチレアの傑作歌劇を情感豊かに描き尽くします。

 

 
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2.110733
(DVD)
¥3500→\3190
ジョルディ・サヴァール指揮/
 2021年6月パリ・オペラ=コミック座
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 歌劇《オルフェオ》

  プロローグと5幕の音楽寓話劇(1607)
  台本:アレッサンドロ・ストリッジョ(1573頃-1630)
音楽/エウリディーチェ...
 ルチアーナ・マンチーニ(メゾ・ソプラノ)
オルフェオ...マルク・モイヨン(バリトン)
使者...サラ・ミンガルド(コントラルト)
希望/プロセルピナ...
 マリアンネ・ベアーテ・キーラント(メゾ・ソプラノ)
アポロ...フリオ・ザナージ(バリトン)
カロンテ/プルトーネ...サルヴォ・ヴィターレ(バス)
羊飼い I/地獄の霊 II...ビクトル・ソルド(テノール)
ニンファ...リズ・ヴィリセル(ソプラノ)
羊飼い II/地獄の霊IV...
 ガブリエル・ディアス(カウンターテナー)
羊飼いIII/地獄の霊 I/木霊...
 アレッサンドロ・ジャングランデ(カウンターテナー)
羊飼いIV/地獄の霊 III...
 ヤニス・フランソワ(バス・バリトン)
ダンサー...
 ヤニック・ボスク、ロイク・ファケ、
 グザヴィエ・ペレス
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ
ル・コンセール・デ・ナシオン
ジョルディ・サヴァール指揮

NBD0152V
(Blu-ray)
¥3500→\3190
NYDX-50244
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 舞台制作: パリ・オペラ=コミック座/共同制作: 王室歌劇場-シャトー・ド・ヴェルサイユ・スペクタクル アヴィニョン歌劇場/映像監督: フランソワ・ルシヨン
 制作: オペラ=コミック座、フランソワ・ルシヨン・エ・アソシエ、ラジオ・フランス/協賛: Mezzo、medici.tv/協力: フランス国立映画・映像センター
 収録: 2021年6月9日、10日 パリ・オペラ=コミック座(フランス)
 収録時間: 118分、音声: イタリア語、PCMステレオ2.0/DTS 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕: 日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語、画角: 16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 【歌劇《オルフェオ》に名匠サヴァールの映像新盤登場!】
 トラキアの吟遊詩人のオルフェオは、毒蛇にかまれて死んだ妻のエウリディーチェを追って地下の冥府に赴きます。
 冥府の主プルトーネのところにたどり着いたオルフェオは妻を地上に連れて帰る許しを請います。プルトーネは彼の妻プロセルピナの口添えもあり、「地上に出るまでは、後に従う妻を決して振り返ってはならない」という条件をつけて、オルフェオの願いを聞き入れますが...
 
 1607年、誕生したばかりの「オペラ」というジャンルの最初の傑作と評されることになるモンテヴェルディの《オルフェオ》がマントヴァで初演されました。
 本ディスクは、古楽界の巨匠ジョルディ・サヴァールが、ル・コンセール・デ・ナシオンを率いて2021年6月にパリのオペラ=コミック座でライブ収録した《オルフェオ》。
 サヴァールによる同作品の2回目の映像収録となります(前回は2002年、バルセロナのリセウ大歌劇場)。エウリディーチェ役にイタリアの古楽シーンで大活躍のルチアーナ・マンチーニ、オルフェオ役にフランスの俊英マルク・モイヨンを配し、19年前の映像ではオルフェオ役だった重鎮フリオ・ザナージが、本映像ではオルフェオの父アポロ役として登場します。
 ポリーヌ・ベール演出による舞台は、何もない空間に、歌手・ダンサーらによって持ち込まれる深紅の花々で地上の世界を、モノクロームの舞台美術で地下の世界を表わすという簡素ながら印象的なもの。
 充実した歌唱陣と更に深みをましたサヴァールの音楽作りとあいまって、「オペラ」の原点ともいえるこの作品に新鮮な息吹をもたらしています。

 

 











8/9(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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MIRARE

MIR 606
¥2900→\2690
バロックおよびロココ期のヴァイオリンとチェンバロのための珠玉の作品集
 古楽界の重鎮、ダニエル&ジョスリン・キュイエ
ラ・ファヴォリート(お気に入り)
ジョスリン・キュイエ(チェンバロ)
ダイエル・キュイエ(ヴァイオリン)
 ジャック・デュフリ(1715-1789):クラヴサン曲集第3巻
 ジャン=バティスト・カルドンヌ(1730-1792):"ラ・ファヴォリート"
  (ソナタ第4番~ヴァイオリンをともなうクラヴサンのためのソナタ集第1巻より~ドーフィーヌ夫人に捧ぐ)
 ジャン=ジョゼフ・カッサネア・ド・モンドンヴィル(1711-1772):
  通奏低音をともなうヴァオリン・ソロのためのソナタ第5番~ラ・カシア(狩)
 アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):
  ソナタ第3番 随意にヴァイオリンをともなう、クラヴサンの小品の形式の6つのソナタ集~ボーヴォー嬢に捧ぐ
 カルドンヌ:
  ソナタ第6番~ヴァイオリンをともなうクラヴサンのためのソナタ集第1巻より~ドーフィーヌ夫人に捧ぐ
 ヨーハン・ショーベルト(1735-1767):ソナタ第4番 ニ短調

 
 録音:2021年10月2-4日

 バロック期およびロココ期の、ヴァイオリンとチェンバロのための二重奏作品集。優雅で洗練された雰囲気をもつ作品を、フランスを中心に活動を展開している古楽界の重鎮、ダニエル&ジョスリン・キュイエによる演奏でおたのしみいただけます。
 デュフリは当時の有能な政治家アントワーヌ・ド・サルタンに、ショベールはコンティ公爵に、モンドンヴィルはブフラー侯爵やポンパドゥール夫人によって名声を確立していきました。
 また、アルマン・ルイ・クープランはパリでオルガン奏者として複数のポストを持っていた実力者ですが、最後はルイ16世の音楽教師を務めています。
 文化的なパトロンたちの存在が生み出した珠玉の音楽の魅力が、最上の形で引き出されています。

 ジョスリン・キュイエ(チェンバロ)・・・アンサンブル・ストラディヴァリア創設期からチェンバロを務める。サンソン・フランソワにピアノを、ユゲット・ドレフュスにチェンバロを師事した。
 ダニエル・キュイエ(ヴァイオリン)・・・アンサンブル・ストラディヴァリア創設時から指揮者も務めている。フランスの作品を中心に研究・演奏を重ねており、彼の音楽家としての活動の中核をなしている。

 
 
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MIR 584
¥2900→\2690
行ってみたかった
 18世紀英国の会員制演奏会、
  音楽史に残る『バッハ=アーベル・コンサート』の再現

バッハ=アーベル・ソサエティ

 J.C.バッハ(1735-1782):
  ・四重奏曲第2番 ニ長調 WKO 194(6つの四重奏曲 op.8より)
  ・プレリュード ニ短調 WK205
   (バス・ヴィオールのための27 の小品より)
  ・四重奏曲 ト長調(WKO 227)
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):
  ・プレリュード(バス・ヴィオールのための27 の小品より)
  ・ソナタ ハ短調
   (通奏低音とヴィオラ・ダ・ガンバのための10のソナタより)
  ・四重奏曲 ト長調
  ・2本のフルート、2つのヴァイオリンと
   チェロのためのソナタ op.3-1
  ・J. ハイドン(1732-1809):スコットランド歌曲集より
   「メアリーの夢」「私はいとしい人を内緒で愛す」
  ・ヨハン・ザミュエル・シュレーター(1753-1788):
   チェンバロ五重奏曲 ハ長調 op.1、
   ソナタ第6番(6つのソナタ op.6より)
レ・ゾンブル
 〔マルゴー・ブランシャール
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  シルヴァン・サルトル(フルート)、
  フィオナ・マガウン(メゾ・ソプラノ)、
  テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ
   (ヴァイオリン)、
  ジュスタン・テイラー(ピアノフォルテ)、
  ハンナ・サルツェンシュタイン(チェロ)〕

 18世紀英国の会員制演奏会、バッハ=アーベル・コンサートの再現、ジュスタン・テイラー、ド・スワルテも参加!

 録音:2021年2月

 1765年、ロンドンに居を構えたヨハン・クリスチャン・バッハは、友人のカール・フリードリヒ・ア-ベルとともに、英国初の予約制定期演奏会である「バッハ・アーベル・コンサート」を設立しました。
 人気音楽家たちが出演し、時にはハイドンの作品をイギリスで初めて演奏するなど、当時の音楽シーンを先取りした豪華な内容のサロンでした。
 ここでは、ジュスタン・テイラーやド・スワルテといった若手注目株の奏者たちも参加のアンサンブル"レ・ゾンブル"が、18世紀後半のロンドンの催しの典雅な世界に聴き手をいざないます。

 
 




CHRISTOPHORUS



CHR77463
¥2700
ゼレンカ:独唱のためのモテット集
 野蛮、残忍にして冷酷な ZWV 164/
 救い主のうるわしき母 ZWV 126/ヒポコンドリア ZWV 63/
 キリストよ、憐れみたまえ ZWV 29/
 哀歌 Ⅲ-2 ZWV 53-6/シンフォニア ハ短調 ZWV 63/
 おお、大いなる神秘 ZWV 171/気をもむ炭鉱夫 ZWV 209
アレックス・ポッター(カウンターテナー)
カプリッチョ・バロック・オーケストラ
ドミニク・キーファー(指揮)

 期待のカウンターテナー、アレックス・ポッター!ゼレンカのモテットを歌う!18世紀ザクセン選帝侯に仕えたゼレンカによる独唱のためのモテット集!

 ☆18世紀の作品を得意とする注目のカウンターテナー、アレックス・ポッター!

 1710年頃からドレスデンのザクセン選帝侯アウグストの宮廷で活躍した作曲家ゼレンカによる独唱のためのモテット集。
 ゼレンカは、主に宮廷での教会音楽を担当しましたが、世俗的な器楽作品も作曲するなど幅広い分野で活躍し、J.S.バッハからも称賛されました。

 カウンターテナーのアレックス・ポッターは、イギリスのサザーク大聖堂の聖歌隊でそのキャリアをスタートさせました。
 その後バーゼル・スコラ・カントルムでゲルト・テュルクに師事し研鑽を積み、特に17世紀と18世紀の作品を得意としています。
 近年ではフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮によるJ.S.バッハの《ロ短調ミサ》に参加し、その他にもトーマス・ヘンゲルブロック、ジョルディ・サヴァールといったバロック演奏のスペシャリストたちと共演し、期待のカウンターテナーとして注目されています。

 ※録音:2012年2月6日-9日




何度でも紹介します・・・
店主がゼレンカに開眼した1枚

独HM
\2800
ゼレンカ:ミゼレーレ ハ短調
J・S・バッハ:カンタータ第12番「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV.12
アントニオ・ロッティ:3部合唱のためのミサ曲
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
バルタザール=ノイマン合唱団と管弦楽団

 プラハ城のほとりにロレッタ教会という聖母マリアにちなんだ教会がある。かつてモーツァルトもそこを訪れ、オルガンを弾いたという。
 そのロレッタ教会から歩いてすぐのところに、客が3,4人も入ればいっぱいになりそうな小さなクラシックCD専門ショップがある。
 そこで珍しいCDがないかいろいろ物色していた。

 そのとき、今回のチェコ旅行最大の衝撃が店主を襲った。
 いや、店主の長いような短いような35年のクラシック視聴人生の中でも10本の指に入る恐るべき体験。

 突然、これまでまったく聴いたことのない宗教曲が始まったのである。
 それがすごい曲だった。
 魂の底を干渉するかのような地獄的な通奏低音に、漏れそうな吐息をそのまま肺に戻させるような迫力の合唱。しかもその展開は背筋が戦慄するほどに刺激的で天才的。

 誰だ?こんな曲を作ったのは!?
 この劇的なまでの痛切さ!これに匹敵できるのは、ただモーツァルトのK.626のレクイエムだけか・・・?
 とにかく常人ではない。
 見たいような見たくないような、おそるおそる、試奏中のアルバムに手をやる。
 ・・・誰だ?

 ・・・ジャン・ディスマス・ゼレンカ。

 ゼレンカ?
 あのゼレンカ?
 初心者の頃バロック音楽の代表的な作曲家の勉強をしていると、イタリア人でもドイツ人でもフランス人でもイギリス人でもなく、突然「ボヘミア人」という肩書きでポツンと、完全に浮いた形で登場する後期バロックの作曲家がいた。それがゼレンカ。・・・当時、どう分類していいのかわからず、理解の妨げになるので、いなかったものとしてノートから消したりした。その後ARCHIVなどから出た代表的作品のアルバムを聴いてみたが、かつて「いないものとして」存在をムリヤリ封じ込めたその作曲家の作品は、どう聴いても魅力的に思えなかった。
 最近になっても、ときおりバロック宗教作品アルバムの中に1曲が入っていたりすることはあったが、とくに店主の印象を変えてくれるようなことはなかった。
 そんな、店主にとってはどうでもいい、いるのかいないのかどっちでもいいような、あのゼレンカ・・・?
 まさか。
 しかし何回CDのジャケットを見ても、それはまちがいなくゼレンカの作品だった。まさに今自分が足を踏み入れているここボヘミア出身の。
 このプラハまで来たのなら、これまでの非礼を許して、この地方出身の作曲家の最高の音楽を堪能させて上げよう。・・・まるで神様がそう言っているかのようにその音楽は店主の耳に鳴り響いた。

 怒涛の合唱が終わり、ようやく曲名をみた。
 ミゼレーレ。
 ゼレンカのミゼレーレ。・・・あったか?全然知らない。
 曲はわずか15分ほど。あっという間に終わる。前半の激しいMISERERE部分と中間の穏やかなGLORIA PATRI、そしてラストにもう一度MISEREREが戻ってくる。
 曲としては中間部がやや天才的な魅力に欠けるきらいもある。とはいえ両端部のMISEREREの突出した異様なまでの存在感を浮き立たせるにはかえって好都合。ラストにMISEREREがもう一度始まったときは全身に鳥肌が立った。
 そして曲が終わった。
 心が落ち着くまでには少し時間が必要だった。胸の高鳴りを押さえ、店頭に飾ってある1枚を買って帰った。

 しかし旅先で恋に落ちることがよくあるように、これもちょっとした気の迷いかもしれない。帰国してから数日して、ようやく再びそのアルバムをかけた。
 気の迷い?とんでもない!
 スピーカーから響いてきたその曲は、あのプラハで聴いたときよりなお一層の迫力と衝撃で眼前に鳴り響いた。信じられない。
 先ほども言ったが、これほどの音楽はモーツァルトのK.626だけじゃないのか・・・。というか、あのK.626に強い影響を与えたんじゃないかと思いたくなるほど・・・この曲のインパクトは大きい。
 こんな曲があるのだ。
 数多くの名盤を抜き去り、今年最高のアルバムはプラハで出会った。

 蛇足ながら、数少ない同曲の別演奏も聴いてみた。全然違う。ものすごく生ぬるい演奏もあった。
 それを思うとこの録音は、ドイツの俊英ヘンゲルブロックが再発見し、作品を洗いなおし、改めて世に問うた、きわめて貴重なものだったのかもしれない。


 



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GLOSSA



PGCD924602
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
フェデリコ・マリア・サルデッリ&モード・アンティクォ!
 Glossa第2弾はヴィヴァルディのセレナータ RV690!

  ヴィヴァルディ:3声のセレナータ RV690
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)
モード・アンティクォ、エリーザベト・ブロイアー(ソプラノ/エウリッラ)
ソニア・テドラ(ソプラノ/ニーチェ)
アレッシオ・トージ(テノール/アルシンド)
GCD924602
¥2600→\2390

 フェデリコ・マリア・サルデッリ&モード・アンティクォ!Glossa第2弾はヴィヴァルディのセレナータ RV690!

 ☆フェデリコ・グリエルモ、フェデリコ・マリア・サルデッリのモード・アンティクォGlossa第2弾!
 ☆ヴィヴァルディの謎めいたセレナータを再現!

 イタリアのフルーティスト&指揮者、そして音楽学者、歴史家としても高名で、これまでヴィヴァルディの新発見の作品など数々の貴重なアルバムを送り出してきたフェデリコ・マリア・サルデッリが、自身が創設した古楽オーケストラ「モード・アンティクォ」とともに贈るGlossa(グロッサ)録音第2弾。

 セレナータというジャンルは、日本語では小夜曲とも呼ばれ、夜、晴れた空の下(セラーノ)で演奏されることが理想であり、実際にそうされてきました。
 バロック時代のイタリアのセレナータはオペラ、オラトリオ、室内カンタータなど様々な特徴を共有しています。
 
 ヴィヴァルディの『3声のセレナータ RV690』は、冒頭の歌詞「Mio cor, povero cor」から『我が心、哀れな心』などのタイトルでも知られています。
 唯一現存する資料は、トリノ国立大学図書館に所蔵されている自筆譜で、ヴィヴァルディのセレナータのなかでももっとも知られておらず、ある意味でもっとも謎めいた作品とも言われています。
 魅力的な羊飼いのアルシンド、妖精のエウリッラとニーチェの3名がアリアとレチタティーヴォの形で展開する愛の物語で、牧歌的に始まり、劇的に幕を閉じます。

 前作(GCD924601)に続いて、父ジョヴァンニ・グリエルモとともに、親子2代にわって新イタリア合奏団の首席ヴァイオリニストを務めた名手フェデリコ・グリエルモが今回もヴァイオリンで参加。
 ヴィヴァルディのスペシャリストたちによる『3声のセレナータ RV690』のハイクオリティな新盤にご注目ください!

 ※録音:2021年8月、ディッフェレンティ劇場(バルガ、イタリア)

 





店主がことあるごとにお勧めしてきたこのアルバム。
ついにメーカー完売の憂き目に遭ってしまったが、このアルバムがサルデッリの手によるものだった。
お持ちの方は幸せである。
Vivaldi - New Discoveries
NAIVE
OP 30480
廃盤/完売
入手不能
ヴィヴァルディ:「新発見」
 アリア「Se lento ancora il fulmineまだ光が遅いなら」
 協奏曲ト短調RV478a
 ソナタ ト短調RV806(フラウト・ドリットと通奏低音のための)
 モテット「Vos invito私はあなたを喚ぶ」(アルト、弦と通奏低音のための)
 ソナタ ニ長調RV798(ヴァイオリン、通奏低音のための)
 協奏曲 ト短調(オーボエ、チェロ、弦と通奏低音のための)
 アリアRV749.32「Se fide quanto belle」
 ソナタ ニ長調RV810
モード・アンティコ、
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)
ロミーナ・バッソ(Ms)
パオロ・パッラストリ(Ob)
エンリコ・カサッツァ(Vn)
ベッティーナ・ホフマン(Vc)
録音:2008年5月

 
 


PGCD923534
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
イタリアの注目カウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ
モーツァルト:イタリア・アリア集

 W.A.モーツァルト:
  オラトリオ《救われしベトゥーリア》K.118 より
   アリア 「Parto inerme」
 クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787):
  歌劇 《アポロの祭り》より アリア 「Numi offesi」
 W.A,モーツァルト:
  歌劇 《アルバのアスカーニョ》 K.111 より
   アリア 「Al mio ben」、交響曲第10番ト長調 K.74、
  オラトリオ 《救われしベトゥーリア》 K.118 より
   アリア 「Prigionier che fa ritorno」
 ピエトロ・アレッサンドロ・グリエルミ(1728-1804):
  ルッジェーロ より アリア 「Nel suo dolor ristretto」
   (世界初録音)
 ヨゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):
  オラトリオ 《トビアス》 より
   アリア 「Quando il vaso in colmo e pieno」
    (世界初録音)
 W.A.モーツァルト:歌劇 《ポントの王ミトリダーテ》 K.87 より
  アリア 「Gia dagli occhi il velo e tolto」、
   「Venga pur, minacci, e frema」
フィリッポ・ミネッチャ(カウンターテナー)
オルケストラ・ファルネジアーナ
ルカ・オベルティ(指揮)
GCD923534
¥2600

 イタリアの注目カウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャが歌うモーツァルト!

 ☆フィレンツェの太陽、イタリアの注目カウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ新録音!
 ☆第5弾は、モーツァルトの若書きの作品を中心としたイタリア・アリア集!

 ラ・ヴェネクシアーナやアントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)、カルロ・イパタ&アウセル・ムジチなどの多くの録音・公演に参加し、極めて創造的な活動で注目を浴びるイタリアのカウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ。

 ミネッチャの5作目となるソロ・アルバムでは、1769年から1771年にかけて作曲されたモーツァルトの若書きの作品を中心としたイタリア・アリアを収録。
 プログラムは、モーツァルトがイタリアの3度の旅行で大成功を収め、ウィーン王室の婚儀のために作曲した祝祭オペラ 《アルバのアスカーニョ》 をはじめ、ミラノの音楽生活において、若きモーツァルトに影響を与えたとされるグリエルミ、ミスリヴェチェク、グルックの作品を組み合わせています。

 ミネッチャの歌声を支えるオルケストラ・ファルネジアーナは、2020年にイタリア、ピアチェンツァ出身の音楽家で構成されたオーケストラを結成するというアイデアから生まれた新進気鋭のオーケストラ。
 メンバーには、ミラノ・スカラ座管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ベルギー王立歌劇場管弦楽団など、ヨーロッパで最も権威のあるオーケストラの音楽家たちが参加しています。

 ※録音:2021年9月、ピアチェンツァ市立劇場(イタリア)

 
 




NEOS


 元「col legno」のオーナー兼レーベル・マネージャーであったヴルフ・ヴァインマンによって2007年に設立されたドイツの現代音楽専門レーベル、「NEOS(ネオス/ギリシャ語で『新しい』という意味)」の取り扱いを開始します。
 20世紀から21世紀の作曲家に焦点を当てたプログラムは、その多くが世界初録音となり、高い芸術性と編集のクオリティを実現するために、演奏家の選定に大きな価値を置き、著名なアンサンブルと文化機関とのみコラボレーションを行っています。(新代理店)
NEOS12211
¥2700
マーリン・ボン:管弦楽作品集 様々なアーティスト
 ・avgar, pagar(シンフォニー・オーケストラのための)(2014)*
   ケルンWDR交響楽団、イラン・ヴォルコフ(指揮)/録音:2016年1月29日(ライヴ)
 ・ripost
  (シンフォニー・オーケストラを伴うアンプリファイド・コントラバスと
   アンプリファイド・オブジェクトのための)(2015)*
     ウリ・フッセネッガー(コントラバス)、ヨニー・アクセルソン(パーカッション)、
     南西ドイツ放送交響楽団、ペーター・ルンデル(指揮)
     録音:2015年11月14日(ライヴ)
 ・splinters of ebullient rebellion(シンフォニー・オーケストラのための)(2017/2018)
   南西ドイツ放送交響楽団、パスカル・ロフェ(指揮)/録音:2018年10月25日(ライヴ)
 ・irimi(シンフォニエッタのための)(2012)*
   クラングフォルム・ウィーン、エンノ・ポッペ(指揮)/録音:2013年2月9日(ライヴ)
  *世界初録音

 スウェーデンの現代作曲家、マーリン・ボンの管弦楽作品集!

 ドナウエッシンゲン音楽祭での受賞歴があるスウェーデンの作曲家、マーリン・ボン(1974-)の管弦楽作品集。
 彼女はクラシックの楽器の音に関する一般的な概念にとらわれることなく、常にその境界線を押し広げるように作曲を行っています。
 政治や集団と個人の関係をオーケストラで描いた《splinters of ebullient rebellion》は、ドナウエッシンゲン音楽祭のオーケストラ賞(2018)と、スウェーデンの音楽賞、クライスト・ジョンソン賞(2020)を受賞しました。
 大規模なアンサンブルのための《irimi》は、演奏者のさまざまな体の動きと、楽器の素材に着目したユニークな作品。
 都市の生活や音も彼女の重要なインスピレーション源であり、ヘルムート・ラッヘンマンの誕生祝いのための書かれた《ripost》では、オーケストラが表現する騒々しい大都市のトンネルを2人のソリスト(コントラバスと打楽器)に探索させ、《avgar, pagar》では彼女の故郷であるヨーテボリのサウンドの表現を試みています。
 
 
NEOS1220910
(2CD)
¥5100
ニコラウス・A・フーバー:作品集 様々なアーティスト
 ・Angel Dust(トロンボーンとアコーディオンのための)(2007/08)
   マイク・スヴォボダ(トロンボーン)、シュテファン・フッソング(アコーディオン)
   録音:2009年12月15日(世界初演のライヴ録音)
 ・Blanco y Verde(フルートとクラリネットのための)(2018)
   エーリク・ドレッシャー(フルート)、マティアス・バットション(クラリネット)
   録音:2019年9月6日(ライヴ)
 ・Ohne Holderlin(コントラバスとピアノのための)(1992)
   文屋充徳(コントラバス)、キャサリン・ヴィッカーズ(ピアノ)
   録音:2001年6月21日
 ・En face d'en face(ラージ・オーケストラとテープのための)(1994)
   フランクフルト放送交響楽団、フリードリヒ・ゴルトマン(指揮)
   録音:1998年2月20日
 ・ALGOL(AIONのためのポストリュ―ド)
  (エア・ドローイングとジューズ・ハープを伴うピアノのための)(2019)
    キャサリン・ヴィッカーズ(ピアノ)/録音:2021年7月8-9日
 ・Rose Selavy(アンサンブルとテープのための)(2000)
   ムジークファブリーク、ジャック・メルシエ(指揮)
   録音:2001年3月3日(世界初演のライヴ録音)
 ・AION(4チャンネル・テープと匂いのための)(1968)
   WDR電子音楽スタジオ/録音:1972年3月27日

 シュトックハウゼンやノーノに師事したドイツの作曲家ニコラウス・A・フーバー(1939-)が50年以上にわたって作曲した作品の数々を世界初録音で収めた、充実の2枚組!
 各作品は1968年から2019年の間に書かれたもので、純粋な電子音楽である《AION》から、ピアノ、二重奏、アンサンブルのための音楽、そして大オーケストラとテープのための《En face d'enface》まで、多岐にわたっています。
 「作曲するときはいつも聴き手のことを考える」「私自身が最初の、そして繰り返し聴くリスナーである」と語るフーバー。
 ブックレットの作品紹介からは、彼の視覚芸術、文学、自然科学、哲学、つまり人間と社会に対する幅広い関心が伺え、彼の音楽からは、これらの外的な影響をいかに豊かな想像力で作曲のプロセスに転換しているかが伺えます。
 
 
NEOS1220304
(2CD)
¥5100
クラウス・フーバー:声楽作品集 様々なアーティスト
 ・Oratio Mechtildis(アルト声部を伴うチェンバー・オーケストラのための室内交響曲)(1957)
   カタリーナ・リクス(アルト)、ドイツ放送フィルハーモニー、ブラッド・ラブマン(指揮)
   録音:2015年5月17日(ライヴ録音)
 ・Umkehr - im Licht sein ...
  (合唱、メゾ・ソプラノ、語りてとスモール・オーケストラのためのディプティク)(第2版、1997)
    カタリーナ・リクス(メゾ・ソプラノ)、クリストフ・ヴェルクハウゼン(語り手)、
    ハンガリー放送合唱団、フランクフルト放送交響楽団、ルーカス・フィス(指揮)
    録音:1997年10月12日(世界初演のライヴ録音)
 ・Das kleine Lied(アルト声部とヴィオラのためのトゥー・タイムズ・セヴン・デュエッツ)(1955)
   カタリーナ・リクス(アルト)、マリアーナ・ダウティ(ヴィオラ)
   録音:2021年5月19-20日
 ・Ein Hauch von Unzeit(ヴォイスとアコーディオンのためのヴァージョン)(1972/76/87)
   カタリーナ・リクス(メゾ・ソプラノ)、フーゴー・ノート(アコーディオン)
   録音:1997年6月7日
 ・Nous!? - La raison du coeur ...(アルト声部のための)(2008)
   カタリーナ・リクス(アルト)/録音:2008年5月17日(世界初演のライヴ録音)
 ・Intarsioso(フォルテピアノ、弦楽四重奏とアルト声部のための)(2009)
   カタリーナ・リクス(アルト)、ジャン=ジャック・ドゥンキ(フォルテピアノ)、
   アルディッティ四重奏団/録音:2009年8月29日(世界初演のライヴ録音)

 クラウス・フーバー(1924-2017)の声楽作品の世界初録音音源を集めた2枚組。本作は、フーバーとその娘であるカタリーナ・リクスとの特別な芸術的パートナーシップの記録でもあります。
 彼女が父親から強い影響を受けたのと同じように、彼女の声はここに収録された作品の多くにインスピレーションを与えています。フーバーの音楽を歌うには、非常に正確な耳とリズムの確保、そして解釈における寛容さが必要だと彼女は述べています。

 本作の中で最も重要な作品《Umkehr - im Licht sein ...》は、1997年に作曲され、1990年代後半の創作活動におけるマイルストーンとなりました。
 《Oratio Mechtildis》は古典的な形式や楽器編成に対するフーバーの自由なアプローチが特徴的な作品。2枚目は声楽を含む室内楽編成の作品が収録されており、フーバー最後の作品であるフォルテピアノ、弦楽四重奏とアルトのための《Intarsioso》で締めくくられます。
 
 
NEOS12115
¥2700
クワイエチュード・フラジール
 ウリ・ヨハネス・キークブッシュ:
  太ったベルタとブラック・コーヒー
   (ピアノ、パーカッションのためのコンプロヴィゼーション)
 真夜中
  (フルート、ヴィオラ、ピアノとパーカッションのための)
   (2017)
 ウィーンからのメッセージ
  (フルート、ヴィオラ、ピアノとパーカッションのための)
   (2021)
 銀食器
  (ヴィオラ、パーカッションのためのコンプロヴィゼーション)
 クワイエチュード・フラジール(はかない静けさ)
  (フルート、ヴィオラ、ピアノとパーカッションのための)(2018)
 息を止めないで(フルートとピアノのための)(2019)
 カルーセル(回転木馬)
  (フルート、ヴィオラ、ピアノとパーカッションのための)
   (2021)
 リーフェンツァイト(Riefenzeit)
  (ピアノとパーカッションのための)(2015/2021)
 フルス(ひょうたん笛)の踊り
  (フルス、パーカッションのためのコンプロヴィゼーション)
 シュラクル(Schlakl)
  (ピアノとパーカッションのための)(2020)
 トリド四重奏曲
  (フルート、ショーム、ヴィオラ、ピアノ、
   パーカッションのためのコンプロヴィゼーション)
 アブゲザング(Abgesang)
  (フルート、ヴィオラ、ピアノとパーカッションのための)
   (2017)
ベイビー・ゾマー・キークテット
 〔ギュンター・ベイビー・ゾマー
   (パーカッション、
    コンプロヴィゼーション)、
  ウリ・ヨハネス・キークブッシュ
   (作曲、ピアノ/
    ブリュートナー・
     グランド・ピアノ)、
  カタリナ・ゾマー
   (フルート、フルス、ショーム、
    コンプロヴィゼーション)、
  ラウラ・シュトローブル
   (ヴィオラ、
    コンプロヴィゼーション)〕

 "作曲"と"即興"の間を彷徨う特異でユニークなアンサンブル

 ピアニスト、作曲家、教師として充実したキャリアを積んできたウリ・ヨハネス・キークブッシュと、現代ヨーロッパ・ジャズを代表するドラマー&パーカッショニストの一人、ギュンダー・ベイビー・ゾマー。
 20年間近く一緒に演奏し、純粋な即興演奏からキークブッシュの作曲が注目されるようになっていった彼らが、舞台芸術、視覚芸術、文学アーティストなど様々な芸術プロジェクトで活動するフルート奏者カタリナ・ゾマーと、音楽家、研究家として様々な編成で新しい音楽への情熱を追求し続けているヴィオリスト兼作曲家ラウラ・シュトローブルと組んだクァルテットが、『ベイビー・ゾマー・キークテット』。
 ニュー・アルバム『クワイエチュード・フラジール』では、キークブッシュが作曲した作品をベースに、それぞれのメンバーによるコンプロヴィゼーション(Comprovisation/作曲〔Composition〕と即興〔Improvisation〕を組み合わせた用語)による作品が挟まれ、先進的なフリー・ジャズと最新のクラシック音楽が相関しながら両者の間を彷徨う、新しい創造空間を切り拓いています。

 ※録音:2021年11月15日-17日、ライプツィヒ

 
 
 
NEOS12110
¥2700
マーンコップ・エディション10 ~ 声楽作品集II
 クラウス=シュテファン・マーンコプフ(b.1962):
  Dov'e?
   (5人のヴォイスとオーケストラのための)(2017-2018)
  432 パーク・アベニュー ~ NYCへのオマージュ
   (バリトンと3人のプレイヤーのための)(2018)
  アストロノミカ
   (4人のヴォイスと4人のプレイヤーのための)(2019)
ノイエ・ヴォーカルゾリステン
ベルリン放送交響楽団
ミヒャエル・ヴェンデベルク
ロードバング(ニュー・ヨーク・シティ)
スコラ・ハイデルベルク、
 アンサンブル・アイステーシス
  (クラングフォルム・ハイデルベルク)
ヴァルター・ヌスバウム(指揮)

 NEOSから多くの作品集をリリースしてきたクラウス=シュテファン・マーンコプフのシリーズ第10作目は、声楽作品の第2巻。
 『Dov'e?』はマーンコプフの亡き妻であるユダヤ人宗教哲学者フランチェスカ・ヤルデニット・アルベルティーニを偲ぶ非常に個人的なポートレートで、アルベルティ―にが17歳から20歳の間に書いた10篇の詩が歌われます。
 ニューヨークの超高層ビル「432 パーク・アベニュー」の美しさと優雅さ、資本主義の退廃を表現した作品では、3つの管楽器に街の日常音も加わり、テキストには同ビルのウェブサイトから引用された文章を使用。
 『アストロノミカ』では、バックグラウンド・ノイズ、ブラックホール、ワームホール、エクピロシス、インフレーションをテーマに、天文学の教科書の一節が使われています。
 
 クラウス=シュテファン・マーンコプフは1962年マンハイム生まれ。作曲、音楽理論、ピアノ、音楽学、哲学、社会学をブライアン・ファーニホウ、クラウス・フーバー、ユルゲン・ハーバーマスらに学び、音楽学位と博士号を取得。
 1984年よりガウデアムス賞、シュトゥットガルト作曲賞、エルンスト・フォン・ジーメンス・ミュージック・グラント、ヴィラ・マッシモなどの国際的な賞を受賞。
 2005年よりライプツィヒ音楽演劇アカデミー作曲家の教授を務め、雑誌や書籍の編集者、150以上のエッセイや多数の著書の執筆もこなしています。
 




TOCCATA CLASSICS


TOCC-554
¥2400
デイヴィッド・マシューズ(1943-):弦楽四重奏曲全集 第5集
 1-3. 弦楽四重奏曲第14番 Op. 145(2016-17)
 4-7. 弦楽四重奏曲第15番 Op. 159(2021)
 8-12. 弦楽四重奏曲第13番 Op. 136(2014-15)
 デイヴィッド・マシューズによる弦楽四重奏編曲集
  ...()内は編曲年
 13. エドワード・エルガー(1857-1934): ため息(2018)
 14. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   メヌエット K. 355/576b(2014)
 15. モーツァルト:ジーグ K. 574(2014)
 16. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  バガテル WoO56(2014)
 17. フランツ・クサーヴァー・グルーバー(1787-1863):
  きよしこの夜(2018)
 18. ロベルト・シューマン(1810-1856): 美しい五月に(2004)
 19. マシューズ: マイケル・ティペットのためのカノン(1974)
 20. マシューズ: マイケル・バークリーのためのカノン(1998)
 全て世界初録音
レベッカ・リー(ソプラノ)...8、10、12
ジェス・ダンディ(コントラルト)...8、10、12
ジェームズ・ロビンソン(テノール)...8、10、12
ウィル・ドーズ(バリトン)...8、10、12
クロイツェル四重奏団
【メンバー】
 ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
 ミハイロ・トランダフィロフスキ(ヴァイオリン)
 クリストン・ハリソン(ヴィオラ)
 ニール・ヘイド(チェロ)

 録音:2017年11月24日 St John the Baptist, Aldbury,Hertfordshire(UK)...1-3 2022年1月24日 St John the Baptist, Aldbury,Hertfordshire(UK)...-4-7、19-20 2018年11月27日 St Michaels Highgate,London(UK)...8-12 2021年5月27日 St George's Headstone,Harrow(UK)...13-18

 「ティペットとブリテンの後継者」と見做されるイギリスの現代作曲家、ディヴィッド・マシューズの弦楽四重奏曲全曲録音の第5集。
 ここでは2010年以降に作曲された最新の3つの四重奏曲(第16番は作曲中)を中心に聴くことができます。第13番と第14番で聴かれる「鳥のさえずり」を模した音は彼の定番であり、第15番のフーガはベートーヴェンの後期作品を思わせるとともに、英国民謡の影響も感じさせます。
 中でも第13番は彼の友人、ピーター・スカルソープの死を悼んで作曲されたもの。4人の独唱者による声楽アンサンブルを伴う、ベルクの「抒情組曲」やヴォーン・ウィリアムズの「音楽へのセレナーデ」のような作品です。
 この3作品は全てクロイツァー四重奏団のために書かれています。
 他には彼が弦楽四重奏版に編曲したエルガーやモーツァルトらの古典作品と、敬愛する2人の作曲家に捧げたカノンが収録されています。
 
 


TOCC-636
¥2400
エミール・タバコフ(1947-):交響曲全集 第7集
 1-3. 15の弦楽器のための協奏曲(1979)
 交響曲第9番(2015)...世界初録音
  4. I. Adagio
  5. II. Presto
  6. III. Largo
  7. IV. Largo - Allegro moderato
ソフィア・ソロイスツ・チェンバー・アンサンブル...1-3
ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団...4-7
エミール・タバコフ(指揮)

 録音: Bulgaria Hall, Sofia(ブルガリア) 1980年2月3日...1-3 2018年3月18日(ライヴ)...4-7

 秘曲づくしのTOCCATAの人気シリーズの一つが、ブルガリアの作曲家、指揮者エミール・タバコフの交響曲集全集です。
 この第7集には2015年の「第9番」と、1979年の「15の弦楽器のための協奏曲」が収録されています。
 交響曲第9番は、オーケストラの表現能力の極限を探る純音楽作品として書かれており、表題性はないものの彼の作品によくあるように、荒々しいオーケストラは混迷する社会を、ソロ楽器の旋律は人間の尊厳をたたえる声のように聴こえます。
 冒頭楽章には壮大なアダージョが置かれ、躍動感あふれる第2楽章のスケルツォが続きます。そして穏やかなラルゴを経て、ゆったりとした楽想で始まる最終楽章は、激しく荒々しいアレグロ・モデラートに変化。古典的な形式を継承した見事な作品に仕上がっています。
 「15の弦楽器のための協奏曲」は習作であるものの、各楽器の超絶技巧が際立つエネルギッシュな作品です。
 
 

TOCC-656
¥2400
リュボミール・ピプコフ(1904-1974):ピアノ作品集 第1集 ドブロミール・ツェーノフ(ピアノ)
 1. Ancient Dance 古風な舞曲 Op. 26 (1946)...世界初録音
 Spring Caprices 春のカプリース Op. 78 (1971-72)
  2. No. 1 Game/3. No. 2 Ancient Bulgarian Chorale/4. No. 3 Chant/
  5. No. 4 Dance/6. No. 5 Half-Awake/7. No. 6 Peasant Dance/8. No. 7 Pastorale/
  9. No. 8 Intermezzo/10. No. 9 Moments fugitifs/11. No. 10 Return/12. No. 11 Etude/
  13. No. 12 Bright and Dark/14. No. 13 Two Rhythmic Variations/
  15. No. 14 Instead of Goodbye/16. No. 15 Burlesque/17. No. 16 Rhythms
 From 1 to 15 1から15まで Op. 81(1973)
  18. No. 1 On the Rail Track/19. No. 2 Autumn Fog/20. No. 3 Complaint/
  21. No. 4 Haidushka Mountain/22. No. 5 Spring Whistles/23. No. 6 Dragon Holes/
  24. No. 7 Peasant Dance/25. No. 8 Heavy Peasant Dance/
  26. No. 9 Colourful Written Bagpipe Tune/27. No. 10 Forest Conversation/
  28. No. 11 Small Ballade/29. No. 12 Bearman with Bear/30. No. 13 Thought/
  31. No. 14 Nostalgia/32. No. 15 Recitative/33. No. 16 Chorale/
  34. No. 17 Village Celebration/35. No. 18 Toccata/36. No. 19 Novelette

 録音: 2022年4月11-13日Studio 1 of the Royal Birmingham Conservatoire(UK)

 ブルガリアの作曲家リュボミール・ピプコフのピアノ作品集シリーズの第1集。
 作曲家の父のもとに生まれ、ソフィアの音楽アカデミーで学んだ後パリに留学。エコールノルマル音楽院でポール・デュカスとナディア・ブーランジェに作曲を師事し、帰国後はソフィア歌劇場のコレペティートル兼合唱指揮者を務め、音楽監督に就任。ブルガリアのいわゆる「第2世代」の代表的な作曲家の一人として評価されました。
 後半生はブルガリアの民族音楽の伝統に魅せられ「metro-rhythmical studies メトロ・リズムの研究」と呼ばれる一連のピアノ小曲集を作曲。
 このアルバムには1970年代の2つの曲集と、世界初録音となる1946年の「古風な舞曲」が収録されています。
 躍動感溢れるリズムで満たされた耳当たりの良い旋律を持つ、聴き応えのある曲集をピアニストであり音楽写真家でもあるドブロミール・ツェーノフが演奏しています。
 
 


TOCC-655
¥2400
バロック期イタリアに活躍した女性作曲家
 イザベラ・レオナルダ:モテット、トリオ・ソナタと「カンタータ・モラーレ」

 1-8. モテット「Quam dulcis es, quam cara」 Op. 13 No. 2(1687)
 9. Mottetti con le litanie della Beata Vergine
   祝せられたおとめの連祷を持つモテット Op. 7(1677)
 10-13. 独唱を伴うモテット Queste ch'a voi consagro
  「カンタータ・モラーレ」 Op. 15, No. 10 (1690)
 14-18. 4声のソナタ Op 16, No. 1(1693)
 19-23. 独唱を伴うモテット Ama mi Iesu care, Op. 15 No. 2
 24-26. 独唱を伴うモテット Purpurei flores, Op. 20 No. 3(1700)
 27-30. トリオ・ソナタ Op. 16 No. 7
 31. モテット「Ad arma」 Op. 13
 14-18、27-30を除き世界初録音
ロバート・クロウ(男声ソプラノ)
 ...1-9、19、31
サンドラ・レッディガー(ソプラノ)
 ...9、10、24、31
エマヌエーレ・ブレダ(ヴァイオリン)
バルバラ・マウフ=ハインケ(ヴァイオリン)
ダニエラ・ヴァルテンベルク(チェロ)
尾崎俊徳(テオルボ)
ソフィヤ・ガンディリャン(チェンバロ)

 録音: 2021年8月2-5日 Pfarrkirche Sankt Martin, Zipplingen,Baden-Wurttemberg(ドイツ)

 バロック期イタリアに活躍した女性作曲家イザベラ・レオナルダ。16歳で北イタリアのノヴァーラにある聖ウルスラ修道院の学校に入学した彼女は、以降生涯をこの修道院で過ごしました。
 隠遁生活を送りながらも、カリッシミやコレッリといった同時代の作曲家の音楽を研究し、50歳を過ぎてから本格的な作曲活動を始めています。
 歌手や演奏家として活動したわけではありませんが、出版された作品の献辞から、彼女は幅広い人脈を持つ、非常に才能ある音楽家であったことが推察されます。
 また器楽のためのソナタも数多く、中でも作品番号16のソナタは女性によって書かれた初の教会ソナタとして知られています。モテットで美しい声を聴かせるロバート・クロウは25年以上のキャリアを持つ男声ソプラノ。
 1995年に開催されたメトロポリタン歌劇場のコンクールで、この声種における史上初の優勝を果たし、以降様々な劇場で90作を超える歌劇やオラトリオの主役を務めています。
 


TOCCATA NEXT


TOCN0021
¥2400
ポルトガルの作曲家たちからベートーヴェンへのトリビュート
 ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ(1775-1842):
  ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op. 16(1813頃)
   1. I. Allegro moderato/2. II. Presto assai/
   3. III. Largetto/4. IV. Allegro
 セザール・ヴィアナ(1963-):
  Laberinto del oido 耳の迷宮(2020)...世界初録音
   5. I Introducao/6. II Improprio silencio/
   7. III 'O Serpa, pois tu nao ouves'/8. IV Final
 ジャイム・レイス(1983-):
  9. Sangue Inverso: Quartzo (2020)...世界初録音
ロペス=グラサ四重奏団...1-8
【メンバー】
 エリオット・ローソン(ヴァイオリン)
 ルイス・パシェコ・クニャ(ヴァイオリン)
 イザベル・ピメンテル(ヴィオラ)
 カテリーネ・ストリンクス(チェロ)
キャサリン・ロードン(フルート)...9
パウロ・ガスパル(クラリネット)...9
ルイス・パシェコ・クニャ(ヴァイオリン)...9
タイッサ・ポリアコヴァ・クニャ(ピアノ)...1-9

 録音: 2021年7月11-15日 Estudio Radio e Televisao de Portugal/Instituto Superior de Economia e Gestao(ポルトガル)

 ポルトガルの3人の作曲家によるベートーヴェンへの尊敬の念が示された作品集。

 ボンテンポは古典派時代の作曲家。
 リスボンで生まれ、パリとロンドンで研鑽を積み故郷に戻りピアノ曲を中心とした数多くの作品を遺しました。
 このピアノ五重奏曲は1813年にクレメンティ社から出版された曲、ウィーン古典派のスタイルで書かれており、ベートーヴェンのスタイルを継承しています。
 
 セザール・ヴィアナの「耳の迷宮」は2020年にリスボンで開催されたベートーヴェン記念祭からの委嘱作。
 ベートーヴェンの弦楽四重奏のモティーフに対位法的な旋律をつけるというアイデアが用いられています。
 
 ジャイメ・レイスの「Sangue Inverso」は2015年に構想され2020年に完成された作品。7つの楽章からなり、それぞれ同時に演奏することも、順番に演奏することもできます。
 アルバムに収録されているのは第5楽章にあたる部分で、この曲もベートーヴェンの「大フーガ」の研究から生まれた作品です。
 ポルトガルの偉大な作曲家ロペス=グラサの名を冠した四重奏団を中心に、ピアニスト、ポリアコヴァ・クニャらが見事なアンサンブルを披露します。
 
 

TOCN0020
¥2400
鐘とカリヨン 様々な作曲家のピアノ曲集 イルメラ・レルケ(ピアノ)
 1. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921): 夕べの鐘 変ホ長調 Op. 85(1889)
 2. フランツ・リスト(1811-1886): クリスマス・ツリー - 第7曲 夕べの鐘(1873-76/1881改訂)
 3. リスト: 巡礼の年 第1年 スイス - 第9曲 ジュネーヴの鐘(1837-38/1848改訂)
 4. リスト: アヴェ・マリア - 大聖堂の鐘(1862)
 5. フローラン・シュミット(1870-1958): 秘められた音楽集 Op. 29 - 第6曲 Glas 弔鐘(1904)
 6. ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937): 弔いの鐘の詩 Op. 39 - 第2曲 Le Glas 弔鐘(1916)
 フェリックス・ブルーメンフェルト(1863-1931): 鐘 - ピアノのための組曲 Op. 40(1909)
  7. I. Cloches et clochettes/8. II. Glas funebre/9. III. Cloches triomphales
 10. モーリス・ラヴェル(1875-1937): 鏡 - 第5曲 鐘の谷(1904-05)
 11. クロード・ドビュッシー(1862-1918): 映像 第2巻 - 第1曲 葉ずえを渡る鐘の音(1907)
 12. オリヴィエ・メシアン(1908-1992): ピアノのための前奏曲 - 第6曲 苦悩の鐘と告別の涙(1828-29)
 13. トリスタン・ミュライユ(1947-): 別離の鐘, 微笑み(1992)
 14. ギレアド・ミショリー(1960-): Cloches de joie et larmes de rire 喜びの鐘と笑いの涙(2006)...世界初録音
 ジョルジェ・エネスク(1881-1955): ピアノ組曲 第3番「即興的小品」 Op. 18
  15. VI. Choral コラール/16. VII. Carillon nocturne カリヨン・ノクターン

 録音: 2021年11月15-17日 Nikodemuskirche, Neukolln,Berlin(ドイツ)

 祈り、喜び、別れ、葬礼など、様々な情景に鳴り響く鐘の音。
 これら鐘の音をピアノで表現することに挑んだ、ロシアとフランスを中心に活躍したおよそ3世紀にわたる作曲家たちの作品集です。
 演奏者イルメラ・レルケは、近現代作品を得意とするドイツの女性ピアニスト。
 これまでcpoレーベルでシュナーベルの室内楽曲を、CAPRICCIOレーベルで「シェーンベルク:ピアノ編曲作品集」などをリリース。高く評価されています。

 
 



<国内盤> 


オクタヴィア・レコード



OVCL-00791
(HQ HYBRID)
¥3520
飯森範親(指揮)&日本センチュリー響
<ハイドン交響曲集Vol.16>
 ハイドン:交響曲 第51番、第28番、第91番

  ハイドン:
   交響曲第51番 変ロ長調 Hob.I:51
   交響曲第28番 イ長調 Hob.I:28
   交響曲第91番 変ホ長調 Hob.I:91
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

 2019年11月22日 大阪、いずみホールにてライヴ収録

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プロジェクト!精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集 Vol.16

 日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にスタートした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。
 当盤は第17回コンサートのライヴ収録です。幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュリー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でています。
 柔和で晴々とした優美な演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。
 
 
OVCC-00165
(HQ HYBRID)
¥3520
Song & Dance
ミューズ・トロンボーン・カルテット


 作者不詳/高嶋圭子 編:ウプサラの歌曲集 より
  肉となりし御言葉、私は黒髪の女、
  彼女は聖母、リウ・リウ・チウ、守り人
 メンデルスゾ-ン/清水真弓 編:野外で歌う6つの歌曲 より
  緑の中で、森への別れ、ナイチンゲール(小夜啼鳥)、狩の歌
 ドビュッシー/レヴィン 編:
  3つのシャンソン~シャルル・ド・オルレアンの詩による~
 ラヴェル/清水真弓・土井詩織 編:3つのシャンソン
 シャイト:4声のカンツォン「コルネット」
 シベリウス:3つの合唱曲
  (6つの男声合唱曲、組曲「恋する者」より)
 ベートーヴェン/今村康 編:
  オラトリオ「オリーブ山のキリスト」より
   第5曲「彼はここだ!」 (兵士と使徒の合唱)
 ファリャ/清水真弓 編:7つのスペイン民謡より第5曲「ナナ」
 ドヴォルザーク/ラービー 編:スラブ舞曲第1番
 レスピーギ/清水真弓 編:
  組曲「シバの女王ベルキス」より第3曲「戦いの踊り」
 スパーク/清水真弓 編:イーナの歌
 ウィーラン/清水真弓 編:
  「リバーダンス」より「キャスリーン伯爵夫人」
 ヌス:詩織のブルースクレスポ:3つのミロンガ
 ブラウン/清水真弓 編:雨に唄えば
ミューズ・トロンボーン・カルテット
  清水真弓(トロンボーン)
 土井詩織(トロンボーン)
 遠藤理奈(トロンボーン)
 児島瑞穂
  (バス・トロンボーン、
   ユーフォニアム)
武田怜奈(パーカッション)

 色鮮やかな歌と踊りの世界!躍動感あふれるトロンボーン・アンサンブル!

 世界で活躍する女性トロンボーン奏者が集まり結成された「ミューズ・トロンボーン・カルテット」のデビューアルバム。
 CDタイトルが表すとおり、時代も様々な古今東西の「歌」と「踊り」の音楽が集められました。確かな技術と表現力を持つメンバーだからこそ成しえる躍動感と疾走感のある演奏です。
 トロンボーン四重奏だけでなく、ユーフォニアムや打楽器が加わったバラエティ豊かな編曲も楽しみの一つ。個性あふれるメンバーによる、色鮮やかなトロンボーン・アンサンブルの世界をご堪能ください。
 
 


OVCX-00101
¥3300
相曽賢一朗(ヴァイオリン)
追憶 MEMORY

 V.アザラシヴィリ:追憶  バレエ「ヘヴィスベリ」より
  女たちの踊り、ガシャイレバ、
  ジジアが家を出るシーンと少女たちの踊り、
  ノスタルジー、ノクターン
 M.ダヴィタシュヴィリ:ポエム *
 A.マチャヴィリアニ:民族舞踊  ドルリ *
 民謡:バトネビ  ヴァ・ギョルコ・マ ~私を愛していないの?
 S.ツィンツァゼ:サチダオ  メロディア
  モルミG.チュビニシヴィリ:
   ムハンバジ ~あなたをどれだけ心配しているかを知ったなら
相曽賢一朗(ヴァイオリン)
ヴァレリア・モルゴフスカヤ(ピアノ)

 2022年1-2月、2014年5月*、アレグロ・レコーディングスにて収録

 心に響く美しいメロディー、初めて聴くのにどこか懐かしい

 東方と西洋の中間に位置する、黒海に面した小さな国ジョージア(旧グルジア)からの小品集。この土地で古くから培われた独特な伝統音楽様式は、ジョージアの作曲家によって受け継がれています。
 このCDに収録されたヴァイオリンとピアノによる美しいメロディーは、私たち日本人の心にも響くことでしょう。

 相曽 賢一朗(ヴァイオリン)Ken Aiso, violin
  東京藝術大学より英国王立音楽院へ留学、同音楽院首席卒業。長年ロンドンを拠点にしてソロ、室内楽、オーケストラ、教育で多彩な活動を繰り広げる。
  ロン・ティボー国際コンクール、日本国際音楽コンクール入賞。英国王立音楽院アソシエイト。平成29年度下總皖一音楽賞。
  現在アメリカ、ロサンゼルスのローヨラ・マリーモント大学とラ・シエラ大学で教鞭をとる。
 
 


OVCL-00789
(HQ HYBRID)
¥3520
1999年、匠アシュケナージのチェコ・フィル音楽監督時代の名盤
R.シュトラウス: アルプス交響曲 作品 64

 R.シュトラウス:
  アルプス交響曲 作品 64
  歌劇「ばらの騎士」~第1ワルツ集
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 1999年3月21、22、27日 プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールにて収録

 アシュケナージによる、壮大な音の絵巻!

 巨匠アシュケナージのチェコ・フィル音楽監督在任時代の名盤復活!
 アシュケナージは、この曲のスペクタクルなオーケストレーションを、華美や誇張には見向きもせず、精緻かつ雄大な音楽をくり広げています。
 この時代にスペシャリスト達が揃っていたチェコ・フィルの、特に金管セクションのあざやかな名技には耳を奪われるでしょう。
 キャニオンクラシックス原盤、20世紀の掉尾を飾った名録音です。
 
  


OVCL-00792
(HQ HYBRID)
¥3520
1997年アシュケナージ&チェコ・フィルの記念碑的初録音、復活
R.シュトラウス:家庭交響曲 作品53

 R.シュトラウス:
  家庭交響曲 作品53
  交響詩「ドン・ファン」作品20
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 1997年4月19日、20日 プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録

 アシュケナージ&チェコ・フィルの記念碑的初録音、復活!

 ロイヤル・フィルやベルリン・ドイツ交響楽団の指揮者を歴任してきたアシュケナージが、1997年初頭、チェコ・フィルとのコンサートで圧倒的成功を収めたのが、この「家庭交響曲」。
 その熱量そのままに、一気に収録したのが本アルバムで、音楽監督就任後の初録音でもあります。
 ここに聴く豊潤なロマンの躍動こそアシュケナージの真骨頂であり、また絶頂期にあったチェコ・フィルの全セクションが壮麗な輝きを見せる、楽曲終半も大いなる聞きものです。
 




HERB CLASSICS(キング・インターナショナル)


KKC 6583
¥3300
※再流通
天野乃里子(チェンバロ)
 バロックの真珠たち   
天野乃里子(チェンバロ;W. Dowd 1983)
 ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691):プレリュード / トンボー
 ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1602-1672):アルマンド
 ヘンリー・パーセル(1659-1695):組曲 二長調
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ト長調 K.14 / ハ短調 K.302 / ニ短調 K.417
 ルイ=クロード・ダカン(1694-1772):かっこう
 エリザベト・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):シャコンヌ / トッカータ
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):パッサカリアによる100 のパルティータ
 アントワーヌ・フォルクレ(1671-1745):シャコンヌ「モランジ、またはプリセ」

 録音:2008年1月4-6日/山梨市花かげホール

 HERB Classics から2012 年に発売された天野乃里子のソロ・アルバムが再流通。
 フランス王政が絶頂を迎え、やがて滅びに向かっていくルイ14 世の時代に活躍した作曲家たちを中心に、チェンバロ黄金時代の名作を収録しています。

 フランス音楽のみに限定しない多彩な選曲がチェンバロ音楽の百花繚乱的輝きを見事に体現。
 天野自身が「もっと評価されるべき」と語り力を入れている天才女流作曲家ジャケ・ド・ラ・ゲールの作品から、ピアノを学ぶ人にもおなじみのダカン『かっこう』、フレスコバルディのきわめて実験的な『100のパルティータ』、めずらしく長大なフーガによるスカルラッティのK.417 などなど魅惑の音楽がずらり。1曲1曲を巧みに奏でた演奏で、余すところなく楽曲の魅力を伝えてくれます。
 パターン化された和声を繰り返すシャコンヌでの心地よい美しさも耳をとらえます。
 


<LP>


La Compagnie Baroque(LP)


KKC 1209/10
(2LP)
¥7000
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集
 [LP1-A]
  ソナタ第2番 イ長調 BWV1015
 [LP1-B]
  ソナタ第4番 ハ短調 BWV1017
 [LP2-A]
  ソナタ第6番 ト長調 BWV1019
 [LP2-B]
  アダージョ(BWV1019初稿譜より)
  チェンバロ独奏(BWV1019初稿譜より)
  ソナタ第1番 ロ短調 BWV1014
天野乃里子
 (チェンバロ;
  アンソニー・サイデ Anthony Sidey 製、
   1998年)
山縣さゆり
 (バロック・ヴァイオリン:
  ヤコブ・シュタイナー Jacob Stainer 製、
   1669年頃)

 オランダで活躍する古楽の名手2 人、天野乃里子&山縣さゆりによるバッハのソナタ。レコードならではの深い味わいと美しさ

 録音:2019年11月11-14日/オランダ、ヴェルプ、エマウス修道院
 [LP1-A]14'55''、[LP1-B]18'48''、[LP2-A]17'35''、[LP2-B]21'13''、輸入盤・日本語帯・解説付

 オランダの歴史ある楽団でコンサート・ミストレスを務める山縣さゆり。その丁寧で落ち着きある大らかなヴァイオリン。それとは対照的に、躍動的で情熱的で集中度の高い天野乃里子のチェンバロ。水と油のようでありながら、息が合った合奏が成立しているおもしろさ。(音楽評論家・許 光俊)

 2021年に2枚組CD として発売されレコード芸術誌で特選盤に選ばれるなど好評を博した、天野乃里子と山縣さゆりによるバッハのヴァイオリン・ソナタ集がLP で登場。
 2 枚のLP に無理なくカッティングできるよう収録曲を厳選しつつ、貴重な異稿録音も取り上げています。美しい残響を持つ修道院での録音で、あたたかく豊かな音楽が自然と沸き起こってくるような素晴らしい演奏。
 ジャケットデザインも美しく、レコードとの相性抜群です。古楽の最新録音でLP というのもあまりなく注目に値します。CD 版と同じくオランダ在住の天野乃里子による自主レーベルからの発売で、商品は輸入盤となります。見開きジャケット内側に、英語と日本語の解説を掲載。

 「バッハは、バロック時代の作曲家の中でも、最も重要な芸術家として有名ですが、ある意味では、彼の作品は、当時の典型的なバロックの作品からも、遠大にまた孤高にかけ離れたとも言えるもので、"バッハ"というジャンルが存在すべきかもしれません。彼の作品は、和声、メロディ、リズムを精緻に組み合わせた独創性で、それまでの音楽で表現されていたものの境界を遥かに超える質を達成していますが、この6曲計25楽章の中に、その要素は豊かに表現されていて、我々もリハーサルをどれだけ積んでも、さらに新たな発見が常にあります。(天野乃里子)」

 ※当アルバムは国内仕様のみのご案内となります。

 天野乃里子
  横浜雙葉学園高校卒業後、桐朋学園音楽科卒、慶応大学文学部美学美術史学科卒。その後、オランダに留学し、ハーグ王立音楽院を経て、アムステルダム・スウェーリンク音楽院を演奏家ディプロマを得て卒業(国家演奏家資格習得)。
  ソロCD「バロックの真珠たち」をはじめ、デュオやガスパリーニのオラトリオ世界初演CD 録音にも参加。2016年春、幻の名曲ゴールドベルグ作曲のニ短調チェンバロ協奏曲を東京上野文化会館にて日本初演。
  2017年、太田彌生氏作曲によるチェンバロと竜笛の為の曲「平けく 安けく」(天より遣わされた鳳凰と龍が、地を浄め、平安を願い舞う)を東京にて世界初演。2018年に文化パステルの活動として、赤十字の創設者アンリ・デュナン氏をちなんだベネフィット・コンサートをオランダ、アムステルダムにて企画主催。
  その他、多彩な活動を行う。2019年、オランダ・バロック室内楽団「バロックの真珠たち」を音楽監督として設立。2020年6月12日に3ヶ月に渡るコロナ・ロックダウン後初めてとなるアムステルダム・コンセルトヘボウでのオープニング・コンサートを山縣さゆり氏と共に開催。30人の聴衆に向けて、このCD にも録音したバッハのプログラムを披露。その模様はライブストリーミングで世界中に発信され、叙情豊かなバッハの音楽であったと大きな反響があり、音楽が人類に必要不可欠であると再認識される夜になった。
 2021年以降も、魅力的なバロック・シリーズをオランダを拠点とし欧州各地、また日本等で展開予定。

 山縣さゆり
  東京生まれ。2歳でヴァイオリンを始め、1970-73年、上條尚人氏に師事、大阪・相愛学園の音楽教室に通う。全日本学生音楽コンクール小学生、中学生の部で1位、2位に入賞。1974-84年、東京・桐朋学園音楽教室、高校、大学にて、モダン・ヴァイオリンを故鷲見三郎、石井志都子両氏に師事。学生時代より、バロック・ヴァイオリンに興味を持ち始め、有田正広、有田千代子、鈴木雅明、鈴木秀美、若松夏美、寺神戸亮氏らと数多く共演。
 1984年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院でルーシー・ファン・ダール氏にバロック・ヴァイオリンを学ぶために渡欧、 1987年にソロ・ディプロマを取得し卒業。1985年に故フランス・ブリュッへン指揮の18世紀オーケストラのメンバーとなる。
 又同時に、シギスヴァルト・クイケン指揮のラ・プテイットバンドや、オランダ・バッハ協会にも加わり、2005年からはバッハ協会のコンサートマスターを務める。ヨーロッパの多くの国々、そしてオーストラリア、アメリカ、中国など、世界の各地で数多くのコンサートツアー行う。その他様々なアンサンブルと多数のレコーディングを行い、グスタフ・レオンハルト、ボブ・ファン・アスペレン、アンナー・ビルスマ氏らと共演。
 またメイン・メンバーとして、ムジカ・アンフィオン、ラルモニア・ソノーラ等と定期的に演奏。2014年にアムステルダム音楽院にてバロック・ヴァイオリンの教師に就任。
 













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