≪第117号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その1 2022/8/16~
8/19(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
INVENTA
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Master & Pupil 師匠と弟子
モンテヴェルディが受け継いだもの、伝えたもの
1. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
音楽の戯れ - Balletto SV 245
2. ジョスカン・デ・プレ(1450/1455-1521):
Recordare virgo mater
思い起こしてください、おとめである御母よ
No.15
3. モンテヴェルディ:
音楽の戯れ - Damigella tutta bella
SV 235
4. ジャン・ムートン(1459頃-1522):
Qui ne regrettoit le gentil Fevin
5. チプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565):
O Sonno おお、眠りよ
6. モンテヴェルディ:
Dixit Dominus secondo 主は言われた
SV 192
7. サラモーネ・ロッシ(1570頃-1630):
Sinfonia graves シンフォニア・グラーヴェ
8. モンテヴェルディ:
Lidia spina リディア、私の心の刺 SV
244
9. ロッシ:
Sonata duodecima sopra la Bergamasca
ソナタ第12番「ベルガマスカによる」
10. ジョヴァンニ・ガブリエリ(1553-1612):
Maria Virgo a 10 乙女マリア 10声 C.35
11. ジョヴァンニ・リガッティ(1613頃-1648):
Sinfonia シンフォニア
12. リガッティ: Kyrie キリエ
13. リガッティ: Gloria グローリア
14. アンドレア・ガブリエリ(1532/1533-1585):
Intonazione quinto tono 第5旋法によるイントナツィオーネ
15. マルカントニオ・インジェニェーリ(1535-1592):
Cantate et Psallite 喜び飛び跳ねなさい
16. ジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596):
Tirsi morir volea |
セスティーナ・ミュージック
(声楽アンサンブル&古楽器使用)
マルク・チェンバース(指揮) |
録音: 2021年10月13-15日 Augustine's, Kilburn,
London
音楽はかつて、師匠から弟子へと知識や技術が受け継がれていく"徒弟制度"のようなものであり、このアルバムのタイトルである「師匠と弟子」とは、16~17世紀、作曲家たちがヨーロッパ各地を巡り、他の音楽家や作曲家を指導したり、技術を磨いていた時代に由来するものです。
アルバムでは、初期バロックの大作曲家クラウディオ・モンテヴェルディに焦点を当て、彼自身がジョスカン・デ・プレやムートン、デ・ローレら師匠、先達から受け継いだ膨大な遺産と、彼がリガッティやロッシらの弟子たちに与えた影響を探っていきます。
演奏する"セスティーナ・ミュージック"は2011年にマーク・チェンバースによってベルファストに設立されたアンサンブル。
アルバムの主題である「師匠と弟子」の関係そのままに、経験豊かな音楽家のもとで若い音楽家を学ばせるという手法により、これまでの11年間に数多くの才能ある演奏家を育てています。
彼らによる15世紀から17世紀にわたる音楽様式の変遷を見事に表現した演奏に耳が奪われます。
編成: ソプラノ4、アルト4(うちカウンターテナー2)、テノール4、バス6
ヴァイオリン/ヴィオラ2、ヴィオローネ1、ドゥルシアン1、木管コルネット2、サックバット2、オルガン1、テオルボ/ギター1、ハープ1
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RESONUS CLASSICS
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RES10301
(2CD)
¥3400
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サミュエル・バーバー(1910-1981):歌曲全集
【CD1】
3つの歌 Op. 2
1. The Daisies ひなぎく
2. With rue my heart is laden 後悔で苦しむ私の心
3. Bessie Bobtail ベッシー・ボブテイル
3つの歌 Op. 10
4. Rain has fallen 雨が降った
5. Sleep now さあ眠れ
6. I hear an army 私は軍勢の物音を聞く
4つの歌 Op. 13
7. A Nun Takes the Veil 尼僧はヴェールを脱ぐ
8. The Secrets of the Old 老人の秘密
9. Sure on this shining night この輝く夜にきっと
10. Nocturne 夜想曲
2つの歌 Op. 18
11. The queen's face on the summery
coin 高額貨幣の女王の顔
12. Monks and Raisins 修道僧と干しぶどう
13. Nuvoletta ヌヴォレッタ Op. 25
Melodies passageres 過ぎゆきしものの歌Op.
27
14. Puisque tout passe すべて過ぎゆくがゆえに
15. Un cygnet 白鳥
16. Tombeau dans un parc 公園の中の墓
17. Le clocher chante 鐘は鳴る
18. Depart 出発
Hermit Songs 隠者の歌 Op. 29
19. At Saint Patrick's Purgatory 聖パトリックの煉獄で
20. Church Bell at Night 夜の教会の鐘
21. St. Ita's Vision 聖イタの幻想
22. The Heavenly Banquet 天国の饗宴
23. The Crucifixion キリストの磔刑
24. Sea-Snatch 海の略奪
25. Promiscuity 波乱
26. The Monk and his Cat 修道僧と猫
27. The Praises of God 神の賛美
28. The Desire for Hermitage 世捨てへのあこがれ
Despite and Still 恨みと沈黙 Op. 41
29. A Last Song 最後の歌
30. My Lizard わがトカゲ
31. In the Wilderness 荒野にて
32. Solitary Hotel 辺鄙なホテル
33. Despite and Still 恨みと沈黙
3つの歌 Op. 45
34. Now have I fed and eaten up the
rose
もう私はうんざりするほどばらを貪ってしまった
35. A Green Lowland of Pianos 緑の低地とピアノたち
36. O boundless, boundless evening
おお果てしない夕暮れ
【CD2】
3つの歌 - The Words from Old England*
1. Lady, when I behold the roses
2. An Earnest Suit to His Unkind Mistress
Not to Forsake Him
3. Hey Nonny No!
Two Poems of the Wind 2つの風の歌*
4. Little children of the Wind 風の小さな子供たち
5. Longing あこがれ
Two Songs of Youth 2つの若者への歌*
6. Invocation to Youth 若さへの呼びかけ
7. I never thought that youth would
go
若者が行くとは思ってもみなかった
8. Love's Caution 愛の警告
9. Night Wanderers 夜のさまよい人
10. Beggar's Song 物乞いの歌
11. Music, when soft voices die 音楽よ、やさしい声が消えた後は*
12. A Slumber Song of the Madonna 聖母の子守歌
13. Fantasy in Purple 紫の幻想*
14. La nuit 夜*
15. Of that so sweet imprisonment かくも甘き虜囚に
16. In the dark pinewood 暗い松の林の中で
17. Strings in the earth and air 大地と空に張られた弦は
18. Ask me to rest *
19. Au clair de la lune 月の光に*
20. Mother I cannot mind my wheel*
21. Love at the Door 戸口での愛
22. Man 男*
23. Serenader セレナーデ
24. Peace 平和*
25. Who carries corn and crown*
26. Watchers *
27. Thy Love あなたの愛*
28. Stopping by Woods on a Snowy Evening*
29. There's nae lark そんなひばりはいない
30. Dover Beach ドーヴァー・ビーチ
Op. 3
31. Knoxville: Summer of 1915 ノックスヴィル:1915年の夏
Op. 24
*...世界初録音 |
ディラン・ペレス(ピアノ)
フルール・バロン(メゾ・ソプラノ)
...CD1:11-12、CD2:4-5、16、21
メアリー・ベヴァン(ソプラノ)...CD1:19-28
サマンサ・クラーク(ソプラノ)
...CD1:7-10、CD2:8
ジェス・ダンディ(コントラルト)
...CD1:34-36、CD2:11、24、26、28
ルイーズ・ケメニー(ソプラノ)
...CD1:14-18、CD2:15、17、22
ソラヤ・マーフィ(ソプラノ)
...CD1:13、CD2:12、14、19-20
ジュリアン・ヴァン・メレールツ(バリトン)
...CD2:6-7、CD2:10、23、30
ドミニク・セジウィック(バリトン)
...CD1:29-33、CD2:9、18
ニッキー・スペンス(テノール)
...CD1:4-6、CD2:29、31
ウィリアム・トーマス(バス)
...CD1:1-3、CD2:1-3、13、25、27
ナヴァーラ弦楽四重奏団...CD2:30
【メンバー】
ベン・マーキス・ギルモア
(第1ヴァイオリン)
ライア・ヴァレンティン・ブラウン
(第2ヴァイオリン)
サーシャ・ボータ(ヴィオラ)
ブライアン・オケイン(チェロ) |
録音: 2021年7月21-23日、8月2-4日 Bradshaw
Hall, Royal Birmingham Conservatoire(UK)
「弦楽のためのアダージョ」で知られるアメリカの作曲家サミュエル・バーバー。正式な訓練を受けた優れたバリトン歌手でもあり、彼が遺した数々の歌曲は英語圏の歌手たちにおいて大切なレパートリーとなっています。
バーバーと同世代のアメリカの作曲家たちの多くが実験主義の影響を強く受けていた時代に、バーバーは伝統的な和声と旋律を追求することで、他の人たちとは一線を画していたと言えるでしょう。
この2枚組のアルバムは、ロンドンを拠点に歌曲伴奏ピアニストとして活躍するディラン・ペレスが監修したもので、バーバーの生前に出版された作品と、死後に出版された作品全てを収録、その中には多数の世界初録音が含まれています。
演奏は10人の歌手たちがふさわしい曲を受け持ち、ペレスが全曲のピアノを担当、また「ドーヴァー・ビーチ」ではナヴァーラ弦楽四重奏団が伴奏を受け持っています。
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The Poor Branch クリンゲル: ギター音楽集 |
ジェイムズ・エイカーズ(ギター) |
イヴァン・アンドレーエヴィチ・クリンゲル:ファンタジア
Op. 2
1. I. Introduction - In the Garden
2. II. I Love Pear
3. III. A Birch Tree Stood in the Field
4. サロン風の小品 Op. 11 - Introduction
- Andantino - Allegro
5. 4つの小品 Op. 21 - ロマンス「Tell
her 彼女に言う」によるファンタジア
- プリンセス・エリザヴェータ・コチュベイ(1821-1897)によるファンタジア
Op. 4
6. I. Introduction - Mother, My Dove
7. II. You Are My Soul, Beautiful Maiden
8. III. Romance, It Used To, It Used
To
9. セレナード Op. 7 - There Are Many
Dear Things in the World
10. 2つの小品 Op. 16より - Elegie par
Henri Vogel
ー ハインリヒ・フォーゲル(1845-1900)による
11. 4つの主題によるファンタジア Op. 15
- The Guys Were on Their Way from Novgorod
- How the Breeze is Blowing
12. ピョートル・ブラコフ(1822-1857):
My Little One(I. クリンゲル編)
クリンゲル:
2つのロシアの歌によるファンタジア Op.
10
13. The Song of Love, in Ancient Times
and Now
14. Who Could Love So Passionately
3つの主題によるファンタジア Op. 17
15. You Are My Soul, You Are My Strength
16. Do Not Wake Me Up
17. Rachel quand du seigneur from 'La
Juive'
- ジャック・フロマンタル・アレヴィ(1799-1862)による
18. 2つの小品 Op.16より - The Orphan's
Song
- ミハイル・イヴァノヴィチ・グリンカ(1804-1857)による
2つの主題「The Poor Branch」によるファンタジア
Op. 18
19. The Poor Branch - ヴァシリー・ポリカルポヴィチ・ティトフ(1650-1715)による
20. I Will Go Scythe the Grass - グリンカによる |
使用楽器: シュタウファー製ギターを元にしたスコット・トレンブレイによる2012年製作の8弦ギター
録音: 2021年7月20-22日 Holy Trinity Church,
Weston(UK)
1818年、ウクライナのヘルソン州近郊のセルツに生まれたイヴァン・クリンゲル。彼は西洋式のギターを好み、バラライカ奏法や、ロシア民謡の要素を取り入れたオリジナル作品や他の作曲家の編曲作品などを遺しています。
クリンゲルがどのような音楽教育を受けたのかは、あまりよくわかっていませんが、18歳で軍隊に入隊した彼は、参謀長の地位にのぼり詰めるも、1847年にチェチェン共和国の部隊に待ち伏せされ、捕らえられて投獄されてしまいました。
1850年に釈放されましたが、この囚われの時期に彼が書き残した文書は、クリンゲルを知るための貴重な資料になっています。
このアルバムではクリンゲルの代表作「The
Poor Branch」をはじめとした様々な作品を英国のギタリスト、ジェイムズ・エイカーズの演奏で収録。
複数の旋律を主題にして、華麗な技巧と自由な展開をみせる「ファンタジア」はどれも聞き映えがします。
ブックレットにはクリンゲル作品の研究・演奏で知られるギタリスト、オレグ・ティモフェイエフが解説を寄せています(英語のみ)。
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RES10304
(2CD)
¥3400
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ジョン・フレデリック・ランプ: 歌劇《ウォントリーの竜》
世界初録音 |
メアリー・ベヴァン(ソプラノ)
キャサリン・カービィ(メゾ・ソプラノ)
マーク・ワイルド(テノール)
ジョン・サヴォーニン(バリトン)
ブルック・ストリート・バンド(古楽器使用)
ジョン・アンドルーズ(指揮) |
録音: 2021年9月1-4日 St Jude-on-the-Hill,
Hampstead Garden Suburb(UK)
ドイツ、ザクセンで生まれヘルムシュタットで音楽を学んだジョン・フレデリック・ランプ(ドイツ名:ヨハン・フリードリヒ・ランペ)。1725年頃に渡英した後、コヴェント・ガーデン劇場の支配人ジョン・リッチと契約。劇音楽の作曲家として活動をはじめます。
この頃のイギリスではジョン・ゲイの《ベガーズ・オペラ(乞食オペラ)》が1728年に大ヒット。1732年には、トマス・アーンが英語のオペラを公演するための「イギリス・オペラ」を創始し、わずか10カ月の間に7作ものオペラが上演されました。
しかし、そのほとんどはイタリアのオペラセリアの様式をそのままに、歌詞を英語にしただけのもので興業的には失敗、『英語オペラ』の定着にはいたらなかったようです。
その中で《ウォントリーの竜》は、騎士によるドラゴン退治という英国人好みのストーリーもあって、1737年にコヴェント・ガーデンで上演されると人気となり、69回も上演されたということです。
指揮者ジョン・アンドルーズはマルコム・アーノルドの『ダンシング・マスター』(RES10269)の録音でBBCミュージックマガジン・オペラ部門賞を受賞した経験を持ち、今作でも巧みな演奏を聴かせています。
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ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):オルガン作品集
第2集
1. トッカータ ニ長調 P460
2. フーガ ニ長調 P153
3-15. コラール・パルティータ 「わが命なるキリスト」
P376
16. 主はわが信頼すべき羊飼なり P81
17. 我らを主のもとへ行かせたまえ P388
18. ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ
P13
19. ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ
P14
20. われらの主キリスト、ヨルダン川に来り
P61
21-43. 第1旋法によるマニフィカト・フーガ
P257-279 |
マシュー・オーウェンズ(オルガン)
オルガン:
ベルナール・オーベルタン制作,
private residence, Fairwarp,East Sussex
(2015) |
録音: 2021年9月18-19日
『パッヘルベルのカノン』で知られるドイツ・バロックの作曲家パッヘルベル。優れた鍵盤楽器奏者で、鍵盤楽曲をはじめとする多数の作品を残しました。
南ドイツのニュルンベルクに生まれた彼は、フレスコバルディやフローベルガーなどイタリアや南ドイツの作曲家の影響を受けており、フーガのように複数の声部が入り組んだ作品でも旋律を明快に描いています。
その作風は、ブクステフーデに代表される大胆かつ幻想的な北ドイツ楽派と好対照。パッヘルベルもブクステフーデも当時から高い人気を持ち、周囲の音楽家から手本と仰がれ、後世へ大きな影響を残しました。
このアルバムは、2019年9月よりベルファスト大聖堂の音楽監督を務めるマシュー・オーウェンズの演奏によるパッヘルベルのオルガン作品集の第2集です。
今作では、フランスのオルガン製作者ベルナール・オーベルタンが
2015年に作った楽器を使用。
パッヘルベルが書いた一連のマニフィカト・フーガの中でも最大規模の「第1旋法によるマニフィカト・フーガ」全曲を収めていることが注目です。
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STRADIVARIUS
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「ライヴ・イン・ボローニャ」~ポーランドのチェロ作品
シマノフスキ:ソナタ ニ短調 Op.9(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
ルトスワフスキ:ザッハー変奏曲
クシシュトフ・メイエル(b.1943):カンツォーナOp.56
ショパン:チェロ・ソナタ Op.65 |
ルカ・フィオレンティーニ(チェロ)
ヤクブ・トゥホジェフスキ(ピアノ) |
ショパンから現代までのポーランドのチェロ作品!
録音:2014年9月5日 イタリア ボローニャ(ライヴ)[71'13]
ポーランドの作曲家のチェロ曲を集めたCD。シマノフスキのヴァイオリン・ソナタは1904年の作でまだロマンティシズムたっぷりの名曲。これをチェロで弾くとよりしっとりとした情感が強まり実に美しい。
ルトスワフスキのザッハー変奏曲は、スイスの指揮者、パウル・ザッハー(1906-1999)の70歳の誕生日のために書かれたもの。クシシュトフ・メイエル(1943-)は現代ポーランドを代表する作曲家。最後にショパンのチェロ・ソナタ。
ルカ・フィオレンティーニ1966年、イタリア、ヴェネツィア生まれのチェロ奏者。ミラノ音楽院でロッコ・フィリッピーニに学んでいる。かつてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の(したがってウィーン国立歌劇場管弦楽団の)チェロ奏者を務めていた。
その後ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席チェロ奏者に就任。イタリア人チェロ奏者というと明るく朗々と歌うイメージだが、フィオレンティーニのチェロは端正でじっくりした味わいのあるものだ。
ヤクブ・トゥホジェフスキ(Jakub Tchorzewski
チョルツェウスキに非ず)はポーランドのピアニスト。ポーランドの埋もれた作曲家の作品を積極的に取り上げることで知られているが、演奏は非常に誠実で味わい深いものである。
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パトリシア・パニー(ピアノ)
「夜想曲の印象」
ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 Op.27-1
フォーレ:夜想曲 Op.84-8
ドビュッシー:前奏曲 「音と香りは夕暮れの大気に漂う」
ジョルジュ・ミゴ(1891-1976):4つの夜想曲
プーランク:
8つの夜想曲~第4番 「幻の舞踏会」,第5番
「しゃくとり虫」
ウェルネール(1935-2017):歌=夢
オーリック:夜想曲 「困った奴ら」
フォーレ:夜想曲第9番 ロ短調 Op.97
ドビュッシー:前奏曲集第2巻~第12曲 「花火」 |
パトリシア・パニー(ピアノ) |
ショパンとフランス近代の前奏曲、夜想曲集!
録音:2022年2月11,12日 ドイツ ロットシュテッテン=ナック
[79'27]
ショパンを除くとフランス近代の前奏曲、夜想曲を収録している。目玉はこのCDの半分を占めるジョルジュ・ミゴの4つの夜想曲、おそらくこれが世界初録音。
鬱で渋くしかし詩的で、何とも言えない魅力のある音楽である。
プーランクの軽やかで戯れ的な音楽の楽しさ、ジャン・ジャック・ウェルネール(1935-2017)が娘ソフィーのために書いた「歌=夢」の愛らしさも素晴らしい。
六人組の一人、ジョルジュ・オーリックがバレエ「困った奴ら」を基にした夜想曲もおそらく世界初録音。もちろんショパン、フォーレ、ドビュッシーの作品は言うまでもなく名曲。
パトリシア・パニーはフランスのピアニスト。ミラノのヴェルディ音楽院、チューリッヒ音楽院を修了。
優れた技術と柔らかく香り高い演奏はフランス近代にピタリだ。来日も度々。ヤマハCFXを使用。
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ステーファノ・ジェルヴァゾーニ(b.1962):作品集
(1)シバムギ
(2)かつてあった草原
(3)従順な雲 |
サンドロ・ゴルリ(指揮)
ディヴェルティメント・アンサンブル
(1)アレクサンドラ・デニセーニャ
(ツィンバロン)
(3)コッラード・コッリアルド(トロンボーン)
(3)エリオ・マルケジーニ(打楽器) |
録音:2020年1月16,25,26日 イタリア ミラノ
[58'38]
イタリアの作曲家、ステーファノ・ジェルヴァゾーニ(1962-)の作品集。いずれの曲も前衛的な作風。
「シバムギ」では、ベラルーシの天才ツィンバロン奏者、アレクサンドラ・デニセーニャ
が参加している。
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「獣の声」
~ダンテの神曲からの無伴奏ソプラノ作品集
デ・ロッシ・レ(b.1960):獣の声
フランチェスキーニ(b.1979):獣の声
ソルビアーティ(b.1956):動物界 |
ラウラ・カトラーニ(ソプラノ) |
録音:2021年8月2-3日 イタリア ボルツァーノ[59'28]
ダンテの神曲の中から獣を扱った箇所を無伴奏ソプラノのための作品にしたもの3曲を収録。
ファブリツィオ・デ・ロッシ・レ(1960-)、マッテオ・フランチェスキーニ(1979-)、アレッサンドロ・ソルビアーティ(1956-)の作品。
ラウラ・カトラーニはイタリアのソプラノ。オペラ活動もするが、同時代の作曲家の作品に熱心に取り組んでいる。
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STR 37222
(3CD)
¥6500
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パトリック・ドゥール(ピアノ)
「フランク:ピアノ作品集」
(CD1)
素描第1番/素描第2番/大ソナタ第1番 Op.10/
田園詩 Op.3/第1大カプリス Op.5/バラード
Op.9
(CD2)
3つの小品 Op.16/
ハルモニウムのための16の選りすぐりの短い小品/
前奏、フーガと変奏 Op.18/人形の嘆き/
交響詩「ジン」~ピアノと管弦楽のための/
ゆっくりとした舞曲
(CD3)
交響的変奏曲/前奏曲、コラールとフーガ
ロ短調/
前奏曲、アリアと終曲 |
パトリック・ドゥール(ピアノ)
ロジェ・ロセル(指揮)
ワロン王立歌劇場管弦楽団 |
[177'34]
管弦楽伴奏作品も含めたフランクのピアノ作品集。
個々の作品にはそれぞれ録音は存在するものの、これだけまとまったことはなかったかもしれない。
パトリック・ドゥールはベルギーのピアニスト。リエージュ王立音楽院で学んだ後、米国ボルチモアでレオン・フライシャーに学んだ。
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エウジェニオ・カトーネ(ピアノ)
「ショスタコーヴィチ:ピアノ作品全集 第2集」
ピアノ・ソナタ第1番 Op.12
ピアノ・ソナタ第2番 ロ短調 Op.61
子供のための練習曲帳 Op.69(7曲)
ムルジルカ
グリンカの主題による変奏曲 |
エウジェニオ・カトーネ(ピアノ) |
録音:2021年11,12月 イタリア カンパーニャ州
モンテッラ [56'57]
第1集(STR 37201)に続くエウジェニオ・カトーネのショスタコーヴィチのピアノ作品全集の第2集。ピアノ・ソナタ第1番のような演奏至難の超絶技巧曲から、文字通り子供向けの子供のための練習曲帳まで様々な曲が選ばれている。)
エウジェニオ・カトーネは1986年、ナポリ生まれのピアニスト。10歳からピアノを学び、サレルノ・マルトゥッチ音楽院で学ぶ。
高度な技術と明るく硬質なタッチによる演奏は、イタリアのモダンアートのような洗練美を醸している。
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「チェロとギターによるスペイン作品集」
グラナドス:「ゴイエスカス」~間奏曲
カサド:セレナーデ/ほめ言葉
ファリャ:7つのスペイン民謡
アルベニス:コルドバ/カディス/グラナダ
ファリャ:火祭りの踊り/スペイン舞曲
グラナドス:東洋風/アンダルーサ/永遠の悲歌
カサド:緑の悪魔の踊り
カタルーニャ民謡:鳥の歌 |
マルティナ・ビオンディ(チェロ)
ピエトロ・ロカット(ギター) |
録音:2021年6月14,15日 イタリア ナポリ
[69'57]
スペインの作曲家の作品をチェロとピアノで演奏している。ヴァイオリンとギターの二重唱は様々にあるが、チェロとギターの組み合わせはわりと珍しいだろう。
チェロだとスペインの強い光が抑えられて、落ち着いた品の良さが際立つ。もちろんりギター伴奏はスペインの音楽にとてもよく合う。
マルティナ・ビオンディはイタリアのチェロ奏者。コセンツァのスタニズラオ・ジャコマントーニオ音楽院を修了後、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でさらに学び、ライプツィヒやベルリンでも研鑽を積む。ソリストとして活躍している。
ピエトロ・ロカットはイタリアのギター奏者。
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LIGIA DIGITAL
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ベートーヴェンが初めてフォルテピアノを所有する1792年より前に書いた鍵盤楽曲は、
クラヴィコードのためのものであった可能性がある
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
若きベートーヴェン クラヴィコードで聴く初期鍵盤作品集
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827)
:
鍵盤楽器のためのソナタ ヘ短調 「選帝侯ソナタ」
WoO 47/2 (1782-1783)
鍵盤楽器のためのソナタ ニ長調 「選帝侯ソナタ」
WoO 47/3 (1782-1783)
ピアノ・ソナタ 第20番 ト長調 Op.49 No.2
(1796)
ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲 ハ短調
WoO 63 (1782) |
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード) |
録音 : 2020年9月25-28日、シャトー・デュ・ペ、サン-ジャン=ド=ボワゾー、フランス
使用楽器 :Jean Tournay, 2005 (モデル :
Christian Gottfried friederici、パリ音楽博物館
所蔵)
クラヴィコードは14世紀に作られ16~18世紀頃に盛んに使われた、鍵盤を押すとタンジェントと呼ばれる真鍮片が下から上に弦を叩いて音を出す楽器。
音量はチェンバロに劣りますが、打鍵によって発音の強弱が付けられ繊細な表現が可能な楽器として愛されました。
ベートーヴェンが初めてフォルテピアノを所有する1792年より前に書いた鍵盤楽曲は、クラヴィコードのためのものであった可能性があります。
ジョスリーヌ・キュイエ (1944年生まれ) はサンソン・フランソワ
(1924-1970) にピアノを、ユゲット・ドレイフュス
(1928-2016) にチェンバロを師事したフランスの鍵盤楽器奏者。
1990年代後半からはクラヴィコードのスペシャリストとして活躍しています。
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ローラン・マルタン (ピアノ)
フランスの女性作曲家たちのピアノ作品集
エレーヌ・ド・モンジュルー (1764-1836)
:
エチュード 第114番 (両手のための、第60番)
エチュード 第7番 (両手のための、第4番)
エチュード 第8番 (両手のための、第5番)
エチュード 第19番 (両手のための、第7番)
エチュード 第60番 (両手のための、第22番)
エチュード 第111番 (両手のための、第55番)
セシル・シャミナード (1857-1944) :
旋律的エチュード Op.118 (演奏会用エチュード
第2集 第3曲)
荒地で [Au pays devaste] Op.155 / アラベスク
Op.61
拡張 [Expansion] Op.106 / アルルカン
[Arlequin] Op.53
交響的エチュード Op.28
メル・ボニ (1858-1937) :
バッラビーレ [Ballabile] (ワルツ形式の組曲
[Suite en forme de valses])
傷付けられた大聖堂 [La cathedrale blessee]
Op.107
デズデーモナ [Desdemona]
アルマンド・ド・ポリニャック (1876-1962)
: きらめき [Miroitement]
ブランシュ・セルヴァ (1884-1942) :
最初の寒さ [Primers Freds (Premiers Froids)]
秋の朝 [Mati de Tardor (Matin d'Automne)]
ジェルメーヌ・タイユフェール (1892-1983)
: ロマンス |
ローラン・マルタン (ピアノ) |
録音 : データ記載なし (P)(C)2022
ローラン・マルタンは1945年フランスのリヨンに生まれたピアニスト。
アルカンをはじめ長らく顧みられることのなかったフランス作曲家のピアノ音楽の復興に取り組み、当レーベルへの録音の数々はいずれも高く評価されています。
スマッシュ・ヒットとなった
ローラン・マルタンのメル・ボニスのアルバム |
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メラニー・ボニ(1858-1937):ピアノのための舞曲集
ワルツ形式の組曲
バラード Op.35/間奏曲と緩やかなワルツ
Op.36/神聖な舞曲 Op.37
スケルツォ=ワルツ Op.38
マズルカ Op.26/マズルカ=バレエ Op.181
黒いダイアモンド(緩やかなワルツ)Op.posth.186
ぶらんこ(ワルツ)Op.52/東洋風(ワルツ)Op.32
古い様式による4つの楽曲
パヴァーヌ Op.81 No.1/メヌエット Op.14/サラバンド
Op.82 No.1
ブレー Op.62 No.1
去年の夜(緩やかなワルツ)Op.34/ウィーン風(ワルツ)Op.8
黒真珠(ハバネラ)Op.70/ジプシーたち(スペイン風大ワルツ)Op.15
No.2
楽しい春 Op.11 |
ローラン・マルタン(ピアノ) |
フランスの女性作曲家メラニー・ボニ(ボニス)。セザール・フランク(1822-1890)に才能を見出されるも学内での恋愛が元でパリ音楽院を中退。その後、親の意思による不本意な結婚、恋人と再会し不倫の子を産むなど波乱の生涯を送りながら作曲を続けました。
当時女性の作曲家という職業が受け容れられがたかったことからメル・ボニ(Mel
Bonis)という女性と悟られにくい名義で作曲を行いましたが、没後すぐに忘れ去られてしまいました。
20世紀末以来再評価の機運が著しく、録音が増えてきています。
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<メジャー・レーベル>
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WARNER CLASSICS
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5419723452
\2700→\2490 |
アントニオ・パッパーノ(指揮)&ローマ聖チェチーリア国立音楽院合唱団
ロッシーニ:グローリア・ミサ |
エレオノーラ・ブラット(ソプラノ)
テレサ・イエルヴォリーノ(コントラルト)
ローレンス・ブラウンリー(テノール)
マイケル・スパイアーズ(テノール)
カルロ・レポーレ(バス)
ローマ聖チェチーリア国立音楽院合唱団
ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
サー・アントニオ・パッパーノ(指揮) |
録音:2022年1月27-29日、ローマ、オーディトリウム・パルコ・デ・ラ・ムジカ
ロッシーニの『グローリア・ミサ』は1820年に作曲されたミサ曲で、『スターバト・マーテル』『小ミサ・ソレムニス』と並ぶロッシーニの三大宗教作品のひとつ。
1820年3月24日にナポリのサン・カルロ劇場と隣りあうサン・フェルディナンド教会で初演されたものですが、通常のミサ曲形式とは異なり、約10分の『キリエ』と約50分の『グローリア』のみ。ロッシーニがオペラの作曲から早期に引退する前に書いた唯一の典礼に基づく作品で、2日~3日間で書き上げられたといわれています。
この作品を演奏するには、特に5人のソリストが必要となります。
ここで起用されたソリストたちはベルカント、そしてロッシーニ歌いとして名高い歌手らばかり。ロッシーニがそれまでに書いた中で最も難しいメロディを完璧に歌い、教会と御言葉を賛美し表現しています。
パッパーノはそれまで数多くのロッシーニのオペラや宗教的作品演奏で絶賛を浴びてきていますが、ソリスト、合唱、管弦楽を完全にコントロールし、この作品に挑んでいます。
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9029624557
(24CD)
\13200→\11990 |
クラウディオ・アラウ/ワーナー・クラシックス録音全集
英コロンビア、英パーロフォン、独エレクトローラ、独テレフンケン
英Vocalion(アラウが最初に録音を行ったレーベル)、独Vox、英BBC(クレンペラーとのライヴ)の音源も
Disc1
1. ショパン:ワルツ ヘ長調 Op.34-3
2. シューベルト:楽興の時 ヘ短調 D.780-3
3. ブゾーニ:ソナチネ第6番~ビゼーの「カルメン」に基づく室内幻想曲
4. ショパン:ワルツ ヘ長調 Op.34-3
5. シューベルト/リスト編:きけきけ雲雀
6. ショパン:練習曲 ヘ短調 Op.10-9
7. ショパン:練習曲 変ハ短調 Op.10-4
8. リスト:憂鬱なワルツ S.210
9. リスト:エステ荘の噴水 S163-4
10. ショパン:練習曲 ヘ短調 Op.25-2
11. ショパン:練習曲 嬰ハ短調 Op.10-4
12. ショパン:前奏曲 ヘ長調 Op.28-23
13. ショパン:練習曲 変イ長調 Op.25-1
14. ショパン:練習曲 ホ長調 Op.10-3
15. スペイン狂詩曲 S.254
16. ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調『街の歌』~第2&3楽章
17. シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調
D.898~第3楽章
18. シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調
D.929~第3楽章
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
アンドレアス・ヴァイスベルガー(ヴァイオリン:16)
ヨゼフ・ヴァイスベルガー(チェロ:16)
モノラル録音:
1921 (1-2), III.1927 (16), X.1927 (17,18),
24.XI.1927 & 27.II.1928 (3), 27.II.1928
(4-8),
23.I.1929 (10-13), Beethovensaal, Berlin
15.XI.1928 Odeon Studio, Berlin (9)
4.IX.1933 Telefunken Studio, Berlin (15)
Disc2
1. ショパン:タランテラ 変イ長調 Op.43
2. ショパン:練習曲 ヘ長調 Op.10-8
3. シューマン:謝肉祭 Op.9
4. ドビュッシー:スティリー風タランテッラ(舞曲)
5. ドビュッシー:雨の庭
6. ショパン:バラード第3番変イ短調 Op.47
7. ショパン:スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
モノラル録音:
1938, United Kingdom (1-2)
3-4 (3-4) & 4 (5-7) IV.1939, No. 3 Studio,
Abbey Road, London
Disc3
1. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調
Op.31-3
2. ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
ベイジル・キャメロン指揮、フィルハーモニア管弦楽団(2)
モノラル録音:
10 & 15.I.1947, United Kingdom (1)
20-21.I.1947, London (2)
Disc4
1. ショパン/リスト編:ポーランドの歌~私の愛しい人
2. ショパン:スケルツォ第4番ホ長調 Op.54
3. ショパン:練習曲 嬰ハ短調 Op.10-4 初出音源
4. リスト:忘れられたワルツ第1番 S.215-1 初出音源
5. リスト:泉のほとりで S.160-4 初出音源
6. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調
Op.27-2『月光』
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
モノラル録音:23.X.1950 (1-5), 1.XI.1950
(6), No. 3 Studio, Abbey Road, London
Disc5
1. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
2. 上記第3楽章のテスト録音
3. 上記第4楽章のテスト録音
4. メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ
ホ長調 Op.14
5. グラナドス:マハと夜鳴きうぐいす
6. ドビュッシー:ヴィーノの門
7. モーツァルト:ピアノ・ソナタ第7番変ホ長調
K.570
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
モノラル録音:30.VI.1951 (1-6), 3.VII.1951
(7), No. 3 Studio, Abbey Road, London
Disc6
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調
Op.58
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
モノラル録音:30-31.V.1955, No. 1 Studio,
Abbey Road, London
Disc7
ショパン:
1. 練習曲集 Op.10
2. 演奏会用アレグロ イ長調 Op.46
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
モノラル録音:15-22 & 30.VI & 5.IX
(1), 22 & 29.VI (2). 1956, No. 3 Studio,
Abbey Road, London
Disc8
ショパン:
1. 練習曲集 Op.25
2. 3つの新練習曲 Op.posth.
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
モノラル録音:7-21.VI (1), 19-21.VI (2).
1956, No. 3 Studio, Abbey Road, London
Disc9
シューベルト:
1. 楽興の時 D.780
2. アレグレット ハ短調 D.915
3. 行進曲 ホ長調 D.606
4. 楽興の時 D.780~第4番嬰ハ短調
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
ステレオ録音(4のみモノラル):3-4.IX.1956
(1,4), 15.X.1959 (2,3), No. 3 Studio Abbey
Road, London
Disc10
シューベルト:
1. 3つのピアノ曲(即興曲)D.946
2. 幻想曲 ハ長調 D.760『さすらい人』
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
モノラル録音:2-3.IX.1956 (1), 22-23.X.1957
(2), No. 3 Studio, Abbey Road, London
Disc11
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』
2. ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
モノラル録音:30.XI & 1.XII.1956 (2),
1 & 22.XII.1956 & 19.V.1957 (1),
No. 3 Studio, Abbey Road, London
Disc12
ベートーヴェン:
1. ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
2. ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a
『告別』
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団(1)
ステレオ録音:17.IV.1957 & 19-20 &
22.VI.1958, No. 1 Studio, Abbey Road, London
(1)
モノラル録音:6.XI.1957 & 4.IV.1958,
No. 3 Studio, Abbey Road, London (2)
Disc13
1. グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
2. シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
モノラル録音:
19-20.IV.1957, No. 1 Studio, Abbey Road,
London (1)
24 & 26.V.1957, Walthamstow Assembly
Hall, London (2)
Disc14
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109 初出音源
2. ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
3. ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
モノラル録音:18-19.V (2), 21-23.V (3), 23.V,
1.VI, 22.X (1). 1957, No. 3 Studio, Abbey
Road, London
Disc15
ベートーヴェン:
1. ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
2. ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
オットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団
モノラル/ライヴ録音:24.X (1), 3.XI (2),
1957, Royal Festival Hall, London
Disc16
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調
Op.73『皇帝』
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
オットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団
モノラル/ライヴ録音:8.XI.1957, Royal Festival
Hall, London
Disc17
ベートーヴェン:
1. ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
2. ピアノ・ソナタ第24番ヘ長調 Op.78
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団(1)
ステレオ録音:1-3.IV, 1-3.V & 7.X.1958,
No. 1 Studio, Abbey Road, London (1)
モノラル録音:8-9.IV.1958, No. 3 Studio,
Abbey Road, London (2)
Disc18
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調
Op.73『皇帝』
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
ステレオ録音:21-22.VI.1958, No. 1 Studio,
Abbey Road, London
Disc19
ベートーヴェン:
1. ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
2. ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団(1)
ステレオ録音
1-3.V & 7.X.1958 No. 1 Studio, Abbey
Road, London (1)
5-6.X. 1958, 11-12 & 15.X.1959 No. 3
Studio, Abbey Road, London (2)
Disc20
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』
2. ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54
3. 創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
ステレオ録音:11-12 (1), 11-14 (2,3), IV.1960,
No. 3 Studio, Abbey Road, London
Disc21
ショパン:
1. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
2. 幻想曲 ヘ短調 Op.49
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
ステレオ録音:14 & 24-25.IV & 21.VI.1960,
No. 3 Studio Abbey Road, London
Disc22
1. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調
Op.23
2. ウェーバー:コンチェルトシュトゥック ヘ短調
Op.79, J.282
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
ステレオ録音:18-19.IV.1960, No. 1 Studio,
Abbey Road, London
Disc23
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
ステレオ録音:21-23.IV.1960, No. 1 Studio,
Abbey Road, London
Disc24
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
Op.83
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
ステレオ録音:21-22.IV.1962, No. 1 Studio,
Abbey Road, London
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巨匠ピアニスト、クラウディオ・アラウ[1903-1991]は、「伝説」という形容詞にふさわしいピアニストでしょう。
この24枚組CDコレクションの録音は、1921年から1962年までのアラウの遺産の重要な部分であり、彼の広範なディスコグラフィに不可欠なものです。
保管されているオリジナル・マスターテープ、または78回転SPでアーカイヴ等の入手可能な最高のソースを使用し、「Art
& Son Studio」「Annecy」において、24bit/192kHリマスターのプロセスを行っています。その中には、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番、ショパン:練習曲
Op.10-4、そしてリストの2曲が、初出音源として収録されております。
クラウディオ・アラウは1903年にチリで生まれ、若くして名声を博し、コンサートとレコーディングの両方で最高の功績を残し、1991年に88歳で亡くなる2年前まで活動を続けました。
「80年にわたるキャリアの中で、アラウ氏は19世紀の偉大な作品への高貴なアプローチで高く評価されました。
彼の専門分野には、物理的な力と哲学的洞察を取り入れたリストの作品や、ソナタと協奏曲をアポロニウスの幾何学的に演奏したベートーヴェンが含まれていますが、多くの人がそれらを詩的で権威があると感じました。
彼のショパン、シューマン、ドビュッシーも解釈の基本と見なされていました」と、「New
York Times」は死亡記事内で書いています。
アラウの遺産の重要な部分を表すこの24CDコレクションの録音は、1921年から1962年までの期間、つまり彼の長いキャリアの最初の40年間にさかのぼります。
現在ワーナー・クラシックスが管理しているレーベルの[英コロンビア、英パーロフォン、独エレクトローラ、独テレフンケン]の他に、追加の重要な資料として英Vocalion(アラウが最初に録音を行ったレーベル)、独Vox、英BBC(クレンペラーとのライヴ)の音源も加えられています。
これらはユニバーサルおよびソニーから発売された全録音集の、アラウの録音を重要かつ実質的に補完しています。
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<国内盤>
アール・アンフィニ
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MECO-1074
(Blu-spec CD2)
¥3300
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スーパーチェリスツ/ザ・スーパーチェリスツ
1. リベルタンゴ(A.ピアソラ/小林幸太郎
編曲)
2. G線上のアリア(J.S.バッハ/小林幸太郎
編曲)
3. ウィリアム・テル序曲(G.ロッシーニ/W.トーマス=ミフネ
編曲)
4. 白鳥(C.サン=サーンス/小林幸太郎 編曲)
5. チャルダーシュ(V.モンティ/小林幸太郎
編曲)
6. 舞踏会の美女(L.アンダーソン/小林幸太郎
編曲)
7. ラ・クンパルシータ(G.M.ロドリゲス/小林幸太郎
編曲)
8. 「カルメン」組曲第1番~前奏曲(G.ビゼー/小林幸太郎
編曲)
9. カルメン幻想曲(G.ビゼー/W.トーマス=ミフネ
編曲)
10. エレジー(古川展生/小林幸太郎 編曲)
11. 2年ぶりの春(西方正輝)
12. 鳥の歌(カタロニア民謡/P.カザルス~小林幸太郎
編曲) |
スーパーチェリスツ・メンバー
江口心一
大宮理人
奥泉貴圭
小林幸太郎
佐山裕樹
中条誠一
西方正輝
古川展生
森山涼介
山本大 |
企画制作:アールアンフィニ/発売:ミューズエンターテインメント/協力:ソニー・ミュージックソリューションズ
録音:2022年7月12日 & 13日
【古川展生率いるMAX10人のチェリストが奏でる、心震える驚愕のアンサンブル】
聴く者の耳、目、心、すべてを奪いにきたチェリストたち。奏者全員がそれを可能にする実力と魅力を持ちながら常に進化するアンサンブル、それこそが「スーパーチェリスツ」です。
目を見張るほどの高度な技術を駆使しながらも、その難易度の高さを感じさせることなく、むしろその難しさすら楽しんで演奏する姿には驚愕するでしょう。
各アーティスト全員がソロ・チェリストとして活躍するからこその高次元のテクニック、深い音楽性、パッション溢れる熱いエネルギーを是非ご堪能下さい。
スーパーチェリスツについて
スーパーチェリスツは、2018年ヴァイオリニストの高嶋ちさ子の呼びかけにより結成されたチェリストのみによるグループ。
それぞれのメンバーが、ソロ・リサイタルや室内楽、オーケストラなど様々なジャンルで活躍しているが、その確かな技巧、深い音楽性、さらにエンターテイメント性溢れるパフォーマンスは高い評価を得ている。
人数は固定せずにコンサートによってフレキシブルに対応しているが、概ね8名~10名で演奏することが多い。メンバーの小林幸太郎は演奏と共に、多くの楽曲の編曲も手がけ、スーパーチェリスツのオリジナリティを高めている。
結成以来、高嶋ちさ子のコンサートツアーを中心に日本全国で公演を行っており、今年度2022年シーズンも当アルバムのリリースに合わせて10本のコンサートが決定している。
当アルバムのレコーディング参加メンバーは、江口心一、大宮理人、奥泉貴圭、小林幸太郎、佐山裕樹、中条誠一、西方正輝、古川展生、森山涼介、山本大の10名からなる。
2022年8月現在
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CORO(国内仕様盤)
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OCOR16193
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400
※輸入盤発売済
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バード:詩篇、歌曲およびソネット集(1611) |
ザ・シックスティーン、フレットワーク
ハリー・クリストファーズ(指揮) |
鷲の力は飛ぶ鳥を征服する/甘い言葉でうれしがらせる話には用心なさい/
冬の寒さに木や茂みは葉を落とし/Whereat
an ant/眺める者は飛び上がり/
われらが主に新しき歌を歌え/かつてわれは若かりき/水晶の塔と/
この心地よく楽しい五月/のろのろと眠らずに/うわべだけの友は/
目覚めるのだ、我が目よ/やって来い、陽気な若者たちよ/人生とは何なのか/
ファンタジア/われら来たりて主に喜びの声をあげん/退け、我が心よ/
主よ、起き上がり、安息の地へと進みたまえ/来たれ、悲しみに沈んだオルフェウスよ/
われら陽気にわれらが力成る神に向かいて歌わん/Blow
up the trumpet/
花の冠をかぶった美しいアマリリスを僕は見た/欲望に執着するのは愚かなこと/
全地よ、神に向かいて歓呼せよ/おお神よ、われをあわれみ/ファンタジア/
今日キリストは生まれたまいぬ/おお、快い太陽を導く神よ/
すべての国々よ、われらの主をたたえよ/おお主よ、われらをとらわれの身より/
ああ、内気な心よ/死ぬべき人間がする苦労というのは何とむなしいことか |
ザ・シックスティーン!没後400周年(2023年)を記念して国内仕様盤も発売決定!
☆英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン!
☆バードのアニヴァーサリー(2023)に向けた新録音、フレットワークも参加!
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。
イギリスのルネサンス期を代表するウィリアム・バード(c.1543-1623)の没後400周年に向けた記念盤に、世界最高のヴィオール・コンソート、フレットワークが参加し収録!
これまでもその完璧なアンサンブルで美しい歌声を披露してきたザ・シックスティーンによるバードの最後の出版物である《詩篇、歌曲およびソネット集》(1611)。
神聖な音楽と、世俗的な音楽の両方を含み、バードの音楽知識が散りばめられ彼の作品の中でも最も幸福感に満ちた穏やかな作品に仕上がっています。
※録音:2021年6月14日-17日、セント・オーガスティン教会(ロンドン)
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<LP>
8/18(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ANAKLASIS
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レジェンド ~
ヘンリク・ヴィエニャフスキの音楽に
インスパイアされたアルバム
アダム・バウディフ/H.ヴィエニャフスキ:
クヤヴィアク(眠り)/無言歌/
ポーランドの歌/カプリス第1番/
創作主題による変奏曲(マエストーソ)*/
創作主題による変奏曲/
悲歌的アダージョ (パート1)/伝説/
悲歌的アダージョ (パート2)/マズルカ |
アダム・バウディフ・クインテット
〔アダム・バウディフ(ヴァイオリン、ルネサンス・ヴァイオリン)、
マレク・コナルスキ(テナー・サクソフォン)、
ウカシュ・オイダナ(ピアノ)、
ミハウ・バランスキ(ダブル・ベース)、
ダヴィド・フォルトゥナ(ドラムス)〕
アガタ・シムチェフスカ(ヴァイオリン)* |
ジャズ・ヴァイオリニスト、アダム・バウディフが斬新にアプローチするヴィエニャフスキ!
1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM
Edition)」が運営するレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」より、電子音楽や即興音楽など新たな音楽世界を紹介する「REVISIONS」シリーズの注目新譜がリリース!
現在ポーランドで大きな話題を集めているジャズ・ヴァイオリニスト&コンポーザー、アダム・バウディフが、ポーランド・ロマン派を代表する偉大なヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキの音楽を斬新なアプローチで料理した1枚。
アダム・バウディフは10代で既にその非凡な才能を発揮して注目を浴び、カトヴィツェ音楽院、バークリー音楽院で高度な教育を受け、国内外のジャズ、クラシック、ポップスを代表するアーティストと共演。ヨーロッパ各地から日本、韓国、中国、アメリカ、カナダ、アゼルバイジャン、インドネシアで演奏し、モントルー、ロンドン、ワルシャワ、ドイツなどの国際的なジャズ・フェスティヴァルに参加。
これまで、ジャズを中心とした8枚のアルバムをリリースしていますが、今作ではヴィエニャフスキの旋律と彼の民族音楽への関心にインスパイアされたナンバーでアルバムを完成させました。
ヴァイオリン、テナー・サックス、ピアノ、ウッド・ベース、ドラムスのジャズ・クインテットで、民族的なサウンドからバロック、ロマンティック、ポスト・クラシカル、ジャズ、インプロヴィゼーションなどの様々なスタイルでヴィエニャフスキの音楽を表現しています。
ヴァイオリン愛好家もジャズ・クロスオーヴァー・ファンも要チェック!
※録音:2021年12月、ポーランド放送(ワルシャワ)
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ARS PRODUKTION
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ARS38354
(1SACD HYBRID)
¥2700
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おとぎ話
ヒューゴ・アルヴェーン(1872-1960):
二匹の蝶 Op.9-2(《幸せの歌》から)
グリーグ:蝶々 Op.43-1(《抒情小曲集第3集》から)
シベリウス:6つの歌 Op.88
〔スハマソウ、二輪のばら、つまとり草、アネモネ、いばら、花のさだめ〕
シューベルト:野ばら D.257(Op.3-3)
モーツァルト:すみれ K.476
ペーター・エラスムス・ランゲ=ミュラー(1850-1926):
睡蓮 Op.4-2(《ヴィルヘルム・ベアウスーの3つの詩から)
シューベルト:漁夫の歌 D.881(Op.96-4)、ます
D.550(Op.32)
シベリウス:
トウヒ(もみの木)Op.75-5
(《5つのピアノの小品》(樹の組曲)から)、
迷い Op.17-4(《7つの歌》から)
エミール・シェーグレーン(1853-1918):
森は眠る、牧場は夢を見る Op.67
ステーンハンマル:
ブロンド嬢とブルネット嬢 Op.26-4(《歌と気分》から)
グリーグ:
ドヴレ山の王の宮殿にて Op.46-4
(《ペール・ギュント》組曲第1番 から)、
仔山羊のダンス Op.67-6(《ハウグトゥッサ(山の娘)》から)
シューマン:
牛飼いの別れ Op.79-22(《子供のための歌のアルバム》から)
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(1867-1942):
待つときほどいいことは(《『フリードリンの歌』から》
第5曲)、
ボリエビューワルツ(《『フリードリンの庭』から》
第1巻 第4曲)
シベリウス:三月の雪の上のダイアモンド
Op.36-6(《6つの歌》から)
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル:
夏の歌 Op.16-2(《フローセの花》第1巻
から)
シューベルト:ミニョン「君よ知るや南の国」
D.321
ファニー・メンデルスゾーン:イタリア Op.8-3(《3つの歌》から) |
ノルディック・ライト・デュオ
〔ユセフィーネ・アンデション(メゾ・ソプラノ)
ダニエル・ベスコフ (ピアノ)〕 |
スウェーデンのデュオが贈る一冊の絵本のようなアルバム。
「ノルディック・ライト・デュオ(北極光デュオ)」は、スウェーデンの二人の音楽家が2014年から始めたアンサンブル。
メゾ・ソプラノ歌手ユセフィーネ・アンデション(b.1983)は、ストックホルムの王立オペラ・アカデミーで学び、2009年にコペンハーゲンの王立デンマーク歌劇場でR.シュトラウスの《ナクソス島のアリアドネ》のドリアード役でオペラ歌手としてデビュー。コンサート歌手としても活動しています。
ピアニストのダニエル・ベスコフは、ストックホルム国立音楽大学とエツベリ音楽学校で学び、イジー・フリンカとペーター・フォイヒトヴァンガーに師事。ニクラス・シヴェレーヴとアイナル・ステーン=ノクレベルグの下でソリスト・ディプロマを取得しました。
アンデションとベスコフは、デュオとしても人気のあるアンネ・ソフィ・フォン・オッターとベンクト・フォシュベリのレッスンも受けたといいます。
今回の作品『おとぎ話』は、ノルディック・ライト・デュオのコンサート・プログラムによるアルバムです。スウェーデンのアルヴェーン、シェーグレーン、ステーンハンマル、ペッテション=ベリエル、ノルウェーのグリーグ、フィンランドのシベリウス、デンマークのランゲ=ミュラーの歌曲とピアノ独奏曲が、シューベルトたちの作品を交えながら演奏されます。
スウェーデンで人気の絵本作家、エルサ・ベスコフの素晴らしい童話の世界がインスピレーションとなって組まれ、彼女の絵とテキストをたくさんあしらったディジパック仕様の美しい装丁に仕上げられており、まるで一冊の絵本を手に取ったかのような、「サロン気分」を漂わせる素敵なアルバムです。
※録音:2022年5月、インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)
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CORO
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COR16193
(2CD)
特別価格
¥3600 →\3290
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ザ・シックスティーン
世界最高のヴィオール・コンソート、フレットワークも参加
バード:詩篇、歌曲およびソネット集(1611) |
ザ・シックスティーン、
フレットワーク
ハリー・クリストファーズ(指揮) |
鷲の力は飛ぶ鳥を征服する/甘い言葉でうれしがらせる話には用心なさい/
冬の寒さに木や茂みは葉を落とし/Whereat
an ant/眺める者は飛び上がり/
われらが主に新しき歌を歌え/かつてわれは若かりき/水晶の塔と/この心地よく楽しい五月/
のろのろと眠らずに/うわべだけの友は/
目覚めるのだ、我が目よ/やって来い、陽気な若者たちよ/
人生とは何なのか/ファンタジア/われら来たりて主に喜びの声をあげん/退け、我が心よ/
主よ、起き上がり、安息の地へと進みたまえ/来たれ、悲しみに沈んだオルフェウスよ/
われら陽気にわれらが力成る神に向かいて歌わん/Blow
up the trumpet/
花の冠をかぶった美しいアマリリスを僕は見た/欲望に執着するのは愚かなこと/
全地よ、神に向かいて歓呼せよ/おお神よ、われをあわれみ/ファンタジア/
今日キリストは生まれたまいぬ/おお、快い太陽を導く神よ/
すべての国々よ、われらの主をたたえよ/
おお主よ、われらをとらわれの身より/ああ、内気な心よ/
死ぬべき人間がする苦労というのは何とむなしいことか |
ザ・シックスティーン!ウィリアム・バードの没後400年に向けた記念盤!
☆英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン!
☆バードのアニヴァーサリー(2023)に向けた新録音、フレットワークも参加!
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。
イギリスのルネサンス期を代表するウィリアム・バード(c.1543-1623)の没後400周年に向けた記念盤に、世界最高のヴィオール・コンソート、フレットワークが参加し収録!
これまでもその完璧なアンサンブルで美しい歌声を披露してきたザ・シックスティーンによるバードの最後の出版物である《詩篇、歌曲およびソネット集》(1611)。
神聖な音楽と、世俗的な音楽の両方を含み、バードの音楽知識が散りばめられ彼の作品の中でも最も幸福感に満ちた穏やかな作品に仕上がっています。
※録音:2021年6月14日-17日、セント・オーガスティン教会(ロンドン)
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MUSICA FICTA
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デュポンシェル:アッシジの聖フランチェスコのための晩課 |
ハルモニア・サクラ、
ヤニック・ルメール(指揮) |
ジョヴァンニ・バッティスタ・ファゾーロ
(c.1598-post1664):リチェルカータ第5番/
ジャック・デュポンシェル(c.1630-1685):
Deus in adiutorium meum intende、Franciscus
vir catholicus、Dixit Dominus Domino meo/
ジュリアン・ド・スピール(d.c.1250):Coepit
sub Innocentio/
デュポンシェル:Confitebor tibi Domine/スピール:Hunc
sanctus praelegerat/
デュポンシェル:Beatus vir qui timet/ファゾーロ:Brevis
modulatio loco Antiphonae/
デュポンシェル:ほめたたえよ、神のしもべたちよ/スピール:Hic
creaturis imperat/
デュポンシェル:諸々の国よ,主を褒め称えよ、Beatus
vir qui inventus/
ファゾーロ:Himnus In Festo Sancti Patris
mei Francisci/デュポンシェル:マニフィカト/
ファゾーロ:Post Magnificat loco Antiphonae
brevis modulatio/
フランチェスコ・フォッジャ(1604-1688):サルヴェ・レジーナ |
ジャック・デュポンシェルによる、アッシジの聖フランチェスコのための晩課!
☆2009年設立の室内合唱団、ハルモニア・サクラによる再現!
☆17世紀フランチェスコ会の典礼の様子がここに蘇ります!
フランスのドゥエー出身でフランチェスコ会のオルガン奏者兼作曲家として活躍したジャック・デュポンシェル(ca1630-1685)。
デュポンシェルが作曲した声楽作品は主に宗教音楽作品でイタリア様式とフランコ・フランドル楽派の巧みな対位法を組み合わせています。
ハルモニア・サクラは、オーストラリアで作曲を学び、現在はウェールズのカーディフ大学室内合唱団などで指揮者を務めているピーター・リーチが、後期ルネサンス時代、バロック時代、そして近現代の合唱作品の演奏を目的として2009年に創設した室内合唱団(今作では器楽も加えられています)。
今作は1665年にローマのアポストリ教会で行われたアッシジの聖フランチェスコのための晩課を再現した世界初録音であり、このアルバムを通してフランチェスコ会の音楽的特徴を聴くことが出来ます。
※録音:2021年11月23日-26日
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PAVANE
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ラフマニノフ:チェロとピアノのための作品集
チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
チェロとピアノのための2つの小品 Op.2
チェロとピアノのための歌(ロマンス)ヘ短調
《幻想的小品集 Op.3-3》より「メロディ ホ短調」
《パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43》より「第18変奏」
ヴォカリーズ Op.34-14 |
ジョルダン・グレゴリス(チェロ)
ステファン・デ・メイ(ピアノ) |
ジョルダン・グレゴリス!ラフマニノフのチェロ作品集!
☆室内楽のスペシャリストが描くラフマニノフの世界!
☆ラフマニノフの名曲を歌いあげる、ジョルダン・グレゴリス!
フランスでチェロを始め、クレルモン=フェラン音楽院で学び、その後ロンドンの王立音楽大学にて研鑽を積んだチェリスト、ジョルダン・グレゴリスによるラフマニノフのチェロとピアノのための作品集。
グレゴリスは2013年からスイスを拠点にしており、チェロ・クァルテットやジャズ・クインテット、そして現代音楽アンサンブルにも参加するなど室内楽の分野で様々な活躍を見せています。
ラフマニノフの《チェロ・ソナタ》はラフマニノフの代表作《ピアノ協奏曲第2番》と同じように非常に精巧に作られ、音楽的にも非常によく似た名曲で、特にそのチェロ・パートは、声楽のような抒情的なものになっています。
その抒情的な旋律をグレゴリスはまさに歌うようにチェロを操り、彼の織り成すラフマニノフの世界に引き込むような圧巻の演奏を披露しています。
※録音:2021年9月、ロイセレデ(ベルギー)
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モーツァルト:2台ピアノのための協奏曲
モーツァルト:
2台ピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365、
3台のピアノのための協奏曲 ヘ長調 K.242《ロドロン》
(2台ピアノ版)
モーツァルト(ミロスラフ・ポポヴィチ編):
演奏会用幻想曲《魔笛》 |
プリスカ・ブノワ(ピアノ/スタインウェイ)
ムラデン・チョリッチ(ピアノ/スタインウェイ)
ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ
ラヴァール・スコウ=ラーセン(指揮) |
3歳の時からピアノを始め、幼い時にその才能をピエール・フルニエに見出されたプリスカ・ブノワは、パリの国立高等音楽院に入学、その後アメリカのブルーミントン大学で研鑽を積みました。
アテネとダブリンで国際的な賞を受賞した彼女は、世界の主要なコンサートホールで演奏会を開いており、日本では新日本フィルハーモニー管弦楽団と共演しています。
ムラデン・チョリッチはセルビア出身のピアニストで、自国とロシアのピアノの教えを受けた後、フランス国立高等音楽院などで研鑽を積み、数々の国際的な賞を受賞しました。
その後はバルセロナ・カタルーニャ管弦楽団、グラナダ管弦楽団などヨーロッパを中心としてオーケストラと共演し、室内楽の分野では妻であるプリスカ・ブノワとピアノ・デュオを組み活躍しています。
若きモーツァルトの傑作K.365とK.242を軽やかなタッチで演奏する様は小気味よく、さらにミロスラフ・ポポヴィチ編曲の《魔笛》は2台ピアノが加わりより鮮やかになり連弾ファン、モーツァルト・ファン共におすすめのアルバムです。
※録音:2020年7月、ザルツブルク(オーストリア)
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ADW7595
(2CD)
¥5100
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グノーとフランスの作曲家たち ~ ピアノ作品集 |
ピーテル・ファンホーフェ(ピアノ) |
グノー:6つの無言歌/
アルカン:舟歌 Op.38-6、舟遊び Op.74-6、夜想曲
Op.22/
フォーレ:カプリッチョ Op.84-1、舟歌第4番
Op.44、無言歌 Op.17-3/
セヴラック:ロマンティックなワルツ、シューマンへの祈り、古いオルゴールが聞こえるとき、沐浴する娘たち/
グノー:ラ・ヴェネツィアーナ、セレナーデ、天が地を訪れた/
アルカン:セレナーデ Op.74-5、過ぎ去りし時
Op.31-12/
グノー:前奏曲 ハ短調、即興曲、Dodelinette、夜想曲/J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア/
ビゼー:夜明け、自信、セレナーデ、無言歌、四月の歌、エクスタシー |
以前にもビゼーのピアノ作品集(ADW7515)で好評を得たベルギーの俊英ピアニスト、ピーテル・ファンホーフェ(ピーテル・ファンホーフ)。
今作でも知られざる作品を多数収録したフレンチ・アルバムをリリース。
パリジャンたちによる色彩溢れるフレンチスタイルで描かれた作品の数々をファンホーフェのエレガントなピアノでお楽しみいただけます。
どの作品も華麗なタッチで溌溂と演奏していくファンホーフェのピアノはとても魅力的です。
※録音:2020年、ブリュッセル(ベルギー)
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
DIAPASON
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リリ・ブーランジェ:詩篇集
・詩篇第24篇《世界は主のもの》/・詩篇第130篇《深き淵より》/
・詩篇第126篇《Ils m'ont assez opprime》/・古い仏教徒の祈り/・ピエ・イエズ
ジャン=ジャック・グリュネンワルド(オルガン)、エリザベート・ブラッスール合唱団、
ラムルー管弦楽団、イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
録音:1958年
・《空の晴れ間》フランシス・ジェームスの詩によるテノールとピアノのための13のメロディ
エリック・タピー(テノール)、ジャン・フランセ(ピアノ)
録音:1967年(ワーナークラシックス)
・夜想曲
イヴォンヌ・アストリュク(ヴァイオリン)、ナディア・ブーランジェ(ピアノ)
録音:1930年 |
ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第149集!才女リリ・ブーランジェの詩篇集!
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン
~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第149巻として登場するのは、ローマ大賞を受賞し、フォーレの薫陶を受けた才女リリ・ブーランジェの詩篇集!
名音楽教師であったナディア・ブーランジェを姉に持ち、類まれなる才能で短い活動期間ながらも後世に影響を残すほどの作品を生み出したリリ・ブーランジェ。
絶筆である《ピエ・イエズ》を含む名匠マルケヴィチによる詩篇集は、彼女の名が世に知られたきっかけともなった記念すべき録音。
作曲家のジャン・フランセがピアノを弾いたエリック・タピーによる《空の晴れ間》や、姉であるナディア・ブーランジェが伴奏したイヴォンヌ・アストリュクによる《夜想曲》というカップリング曲も注目です。
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DIAP148
(2CD)
特別価格
¥1900
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アニタ・チェルケッティの《ラ・ジョコンダ》!
ポンキエッリ:ラ・ジョコンダ
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アニタ・チェルケッティ(ジョコンダ/ソプラノ)
ジュリエッタ・シミオナート(ラウラ・アドルノ/メゾ・ソプラノ)
マリオ・デル・モナコ(エンツォ・グリマルド/テノール)
チェーザレ・シエピ(アルヴィーゼ・バドエロ/バス)
エットーレ・バスティアニーニ(バルナバ/バス・バリトン)
フランカ・サッキ(チェーカ/メゾ・ソプラノ)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮) |
ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第148集!アニタ・チェルケッティの《ラ・ジョコンダ》!
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン
~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第148巻として登場するのは、「幻のソプラノ」と言われたアニタ・チェルケッティの《ラ・ジョコンダ》!
その稀有な才能と圧倒的な歌唱力でマリア・カラスや、レナータ・テバルディと並ぶ存在とも言われたソプラノ歌手でしたが、30歳という若さで引退してしまったため商業録音はほとんど残っておらず、この《ラ・ジョコンダ》を除くとアリア集のみという貴重な記録です。
チェルケッティ以外にもシミオナートやデル・モナコ、そしてシエピなども参加しており、オペラ・ファン注目の復刻です。
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ICA CLASSICS
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ICAC-5169
(2CD)
¥3200 →\2990
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ロジェストヴェンスキーのライヴ音源発掘!
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番、第11番
ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
【DISC 1】
1-3. 交響曲第4番 ハ短調 Op. 43
1. I. Allegretto poco moderato -
Presto(26.29)
2. II. Moderato con moto(8.57)
3. III. Largo - Allegro(26.32 )
【DISC 2】
1-4. 交響曲第11番 ト短調 Op. 103 「1905年」
1. I. The Palace Square: Adagio(17.03)
2. II. The 9th of January: Allegro(22.10)
3. III. Memory Eternal: Adagio(9.00)
4. IV. The Tocsin: Allegro non troppo(15.36) |
BBC交響楽団...DISC 1
BBCフィルハーモニック...DISC 2
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮) |
録音:1978年9月9日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン...DISC
1(ステレオ/アナログ録音) 1997年10月4日 ブリッジウォーター・ホール、マンチェスター...DISC
2(ステレオ/デジタル録音) ライヴ録音 拍手入り
【BBCのアーカイヴより、ロジェストヴェンスキーのショスタコーヴィチ壮絶ライヴが登場!】
ショスタコーヴィチ本人とも親交の深かったゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1931-2018)によるライヴがBBCのアーカイヴから発掘されました。交響曲第4番は、1962年にエディンバラでロジェストヴェンスキーとフィルハーモニア管弦楽団によって西側初演が行われた因縁の作品。
今回発売の1978年に行われたBBC交響楽団とのライヴは、力づくといった印象はないながらも、要所要所での巻き上げは非常に効果的で凄まじいもの。第1楽章後半の難所での堰を切ったような煽りなども聴きどころで、一糸乱れぬオーケストラの巧さもさることながら、ロジェストヴェンスキーの統率力の妙も味わうことが出来ます。クリアなステレオ録音。1905年にサンクトペテルブルクで起こった、労働者のデモ隊に軍隊が発砲した「血の日曜日事件」を題材にしたと言われる交響曲第11番は、1997年BBCフィルとの共演を収録。冒頭からライヴならではの緊張感とその高まりがひしひしと伝わり、途中大きな山をいくつも築きながら到達する惨事の描写の荒々しさ、悲痛さの中にも揺るがぬ強い意志を感じさせる追悼の音楽、圧倒的な力強さのフィナーレ、鐘の音も絶妙なバランスで鳴るなど、作品の物語性や意図を十二分に伝えながらも、スコアがしっかり読み取れるような明確さも併せ持つ手腕はさすが。最後の音が鳴り止まないうちに嵐のような拍手が巻き起こります。見透し良く分離も十分なデジタル録音。いずれもレーベルのデータでは「初CD化」となっており、第4番に関しては以前DVD(音声はモノラル)が発売されておりましたが、第11番についてはパッケージとして発売されるのは初めてとみられ、世界中のショスタコーヴィチ・ファンにとって大きなプレゼントとなる一枚と言えるでしょう。
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初出レパートリーを含むチェルカスキー円熟のライヴ
ラトルとの共演も!
サン=サーンス&リスト:ピアノ協奏曲
1-3. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op. 22
4-6. フランツ・リスト(1811-1886):
ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調 S. 124
7-23. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
15の変奏曲とフーガ 「エロイカ変奏曲」
24. イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941):
6つの演奏会用ユモレスク Op. 14 より I.
メヌエット ト長調
25. フレデリック・ショパン(1810-1849):
ワルツ 第14番 ホ短調 「遺作」 |
シューラ・チェルカスキー(ピアノ)
バーミンガム市交響楽団
サイモン・ラトル(指揮)...1-3
BBC交響楽団
ノーマン・デル・マー(指揮)...4-6 |
録音:1983年9月3日 アッシャー・ホール、エディンバラ...1-31983年10月5日 ロイヤル・フェスティバル・ホール、ロンドン...4-61979年11月22日 クイーン・エリザベス・ホール、ロンドン...7-25 ステレオ・ライヴ録音
拍手入り
【BBCのアーカイヴより、初出レパートリーを含むチェルカスキー円熟のライヴ登場!】
ウクライナのオデーサ(オデッサ)に生まれた後アメリカへ移住、後半生はイギリスを拠点としたシューラ・チェルカスキー(1909-1995)。彼が74歳を迎える直前に行った2つの協奏曲のライヴ録音が登場します。
サン=サーンスの協奏曲第2番はチェルカスキーにとって初出レパートリーですが、その洒脱な曲想は彼にぴったりといえ、冴えわたる技巧はもちろん、作品の華やかさを十二分に引き立てる弾きぶりは、ファンにとってたいへん嬉しいものでしょう。
エディンバラ音楽祭でのラトルとの共演というのも聴きどころです。またリストの協奏曲第1番では、生涯現役を貫いた彼ならではの衰えぬヴィルトゥオジティを堪能することが出来ます。
後半には70歳の時のソロ・リサイタルから3曲が収められており、ベートーヴェンでの力強いタッチと、小品を慈しむように奏でる一面を楽しむことが出来ます。
いずれもクリアでピアノの質感をよく捉えたステレオ録音。
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<メジャー・レーベル>
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WARNER
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9029631785
(16CD)
\10000→\9590 |
フランク誕生200周年
セザール・フランク・エディション
Disc1
人形の嘆き FWV.20
緩やかな舞曲 FWV.22
パスカル・ドヴァイヨン(ピアノ) 初CD化
前奏曲、コラールとフーガ FWV.21
前奏曲、アリアと終曲 FWV.23
前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 FWV.30(ハロルド・バウアー編)
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
Disc2
真夜中のミサのためのオッフェルトリム(30の小品
FWV.24より)
カレヴィ・イルマリ・キヴィニエミ(オルガン)
3つの小品 FWV.35-37
交響的大曲 嬰ヘ短調 FWV.29
パストラール ホ長調 FWV.31
幻想曲 ハ長調 FWV.16
マリー=クレール・アラン(オルガン)
Disc3
前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 FWV.30
3つのコラール FWV.38-40
祈り 嬰ハ短調 FWV.32
フィナーレ 変ロ長調 FWV.33
マリー=クレール・アラン(オルガン)
Disc4
アンダンテ・クェイトーゾ 変ホ長調 FWV.5
協奏的二重奏曲変ロ長調 FWV.6
オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)
ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
ピアノ五重奏曲ヘ短調 FWV.7
ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
ミューア四重奏団
Disc5
ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV.8
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)
弦楽四重奏曲ニ長調 FWV.9
パレナン四重奏団
Disc6
オラトリオ『贖罪』 FWV.52
ベアトリス・ウリア=モンゾン(メゾ・ソプラノ)
ランベール・ウィルソン(ナレーション)
オルフェオン・ドノスティアラ(合唱団)
トゥールーズ・キャピトール管弦楽団
ミシェル・プラッソン(指揮)
Disc7
交響詩『ジン(鬼神)』 FWV.45
交響的変奏曲 FWV.46
交響詩『プシシェ』 FWV.47
アルド・チッコリーニ(ピアノ:FWV.45,46)
ベルギー放送局合唱団(FWV.47)
リエージュ管弦楽団、
ポール・シュトラウス(指揮)
Disc8
交響詩『アイオリスの人々』 FWV.43
バーゼル交響楽団
アルミン・ジョルダン(指揮)
交響詩『呪われた狩人』 FWV.44
フィラデルフィア管弦楽団
リッカルド・ムーティ(指揮)
交響曲ニ短調 FWV.48
フィルハーモニア管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
Disc9-10
ばらと蝶々 FWV.81
ばらの結婚 FWV.80
夜想曲 FWV.85
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ハルトムート・ヘル(ピアノ)
『聖行列』 FWV.88
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
バース祝祭管弦楽団
イェフディ・メニューイン(指揮)
3声のミサ曲 FWV.61~天使の糧
カミーユ・モラーヌ(バリトン)
マリー=クレール・アラン(オルガン)
オラトリオ『至福』 FWV.53
ルイーズ・ルブラン(ソプラノ)
ジャーヌ・べルビエ (メゾ・ソプラノ)
ナタリー・シュトゥッツマン (コントラルト)
デイヴィッド・レンドール(テノール)
ピーター・ジェフズ (テノール)
マルセル・ヴァノー(バリトン)
フランソワ・ループ (バス)
ダニエル・オットヴェール(バス)
フランス放送合唱団
フランス放送新フィルハーモニー管弦楽団
アルミン・ジョルダン(指揮)
『主の右手は』(主の誓い) FWV.65
イヴ・カスタニェ(オルガン)
パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊
アンリ・シャレー(指揮)
Disc11:トランスクリプション、アレンジ作品
ヴァイオリン・ソナタ イ短調 FWV.8(ジュール・デルサール編)
エドガー・モロー(チェロ)
ダヴィッド・カドゥシュ(ピアノ)
ヴァイオリン・ソナタ イ短調 FWV.8(ランパル編)
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ピエール・バルビゼ(ピアノ)
3声のミサ曲 FWV.61~天使の糧(ルネ・シャラン編)
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ストックホルム室内管弦楽団
エリク・エリクソン(指揮)
3声のミサ曲 FWV.61~天使の糧(ストコフスキー編)
フィラデルフィア管弦楽団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
3声のミサ曲 FWV.61~天使の糧(ジョン・ラター編)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
トム・ウィンペニー(オルガン)
スティーヴン・クレオバリー(指揮)
アヴェ・マリア FWV.62(マルク=オリヴィエ・デュパン編)
マリー・キーロウズ修道女(ソプラノ)
オーヴェルニュ管弦楽団
アリー・ファン・ベーク(指揮)
Disc12:ヒストリカル録音
前奏曲、コラールとフーガ ロ短調 FWV.21
ブランシュ・セルヴァ(ピアノ)
録音:5.VI.1930, Madrid
前奏曲、アリアと終曲 ホ長調 FWV.23
前奏曲、コラールとフーガ ロ短調 FWV.21
ジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン(ピアノ)
録音:1954, Salle Aydar, Paris(2022年新リマスター) 初CD化
交響的変奏曲 FWV.46
イヴ・ナット(ピアノ)
ピエルネ・コンサート協会管弦楽団
ガストン・プーレ(指揮)
録音:17.IV.1942, Studio Albert, Paris
Disc13:ヒストリカル録音
英雄的小品 ロ短調 FWV.37
前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 FWV.30
マルセル・デュプレ(オルガン)
録音:25.VI.1926, 17 &19.VI.1929,
Queen’s Hall, London
コラール第3番 FWV.40
アンドレ・マルシャル(オルガン)
録音:IV.1948, Eglise Saint-Eustache,
Paris
パストラール ホ長調 FWV.31
3つのコラール FWV.38-40
エドゥアル・コメット(オルガン)
録音:31.V.1928 , 5& 7 VII.1955,
Primatiale Saint-Jean, Lyon(2022年新リマスター)
Disc14:ヒストリカル録音
ヴァイオリン・ソナタ イ短調 FWV.8
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音:3.IV.1937, London
弦楽四重奏曲ニ長調 FWV.9
プロ・アルテ四重奏団
録音:8.V.1933, Abbey Road Studios, London
Disc15:ヒストリカル録音
前奏曲、コラールとフーガ ロ短調 FWV.21
サンソン・フランソワ(ピアノ)
録音:14.IX.1955, Salle de la Mutualite,
Paris
ピアノ五重奏曲ヘ短調 FWV.7
ジャンヌ=マリー・ダルレ(ピアノ)
パスカル四重奏団
録音:20.V.1952, Studio Magellan Paris(2022年新リマスター)
聖行列 FWV.88
ベルテ・オーグス・ドゥ・モンタラン(ソプラノ)
録音:1907年
ばらの結婚
美しい芝生が広がるところ
夜想曲
ジョルジュ・ティル(テノール)
モーリス・フォーレ(ピアノ)
録音:1936-1937年、
オラトリオ『至福』 FWV.53~第4番(抜粋)
ジョルジュ・ティル(テノール)
エリー・コーエン指揮、管弦楽団
録音:18.X.1927
3声のミサ曲 FWV.61~天使の糧
ベニャミーノ・ジーリ(テノール)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ブルーノ・ザイトラー=ヴィンクラー(指揮)
録音:2.VI.1936
Disc16:ヒストリカル録音
交響曲ニ短調 FWV.48
パリ音楽院演奏会協会管弦楽団
フィリップ・ゴーベール(指揮)
録音:6,9,15.X.1928
オラトリオ『贖罪』 FWV.52~第5曲『交響的間奏曲』
交響詩『プシシェ』 FWV.47~管弦楽組曲
パリ音楽院演奏会協会管弦楽団
ピエロ・コッポラ(指揮)
録音:1930
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2022年12月10日、セザール・フランクの誕生200周年を迎えます。
この『セザール・フランク・エディション』は、フランス音楽研究家、評論家、フランス芸術週間顧問でもあるフィリップ・ポーリー氏による監修のもと、ワーナーの名盤によって選曲された有名で重要な傑作を中心に集められています。
16枚のCDに及ぶこのコレクションには、トランスクリプションやアレンジ作品も含まれており、1907年までさかのぼる歴史的録音の5枚のCDも貴重です。
各CDの紙ジャケットには、フランクと同時代に生きたフランス画家たちの絵画を使用。
【使用された画家】
テオドール・フェルストラーテ、ジャン・ベロー、アンリ・ファンタン=ラトゥール、アルフレッド・シスレー、ジュリアス・ルブラン・ステュワート、ウィリアム・アドルフ・ブグロー、ジャン=フランソワ・ミレー、カミーユ・ピサロ、ヨハン・ヨンキント
歌詞対訳は付いておりません。
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<映像>
8/17(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
AMBRONAY EDITIONS
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マテオ・フレチャ1世、通称"老フレチャ"(1481頃-1553?):エンサラーダ集
1. エンサラーダ 「炎」/2. エンサラーダ
「牛」/
3. エンサラーダ 「戦争」/4. エンサラーダ
「正義」/
5. エンサラーダ 「爆弾」/6. 全地よ歓呼して神を迎えよ/
7. 高き天に栄光あれ、嬰児がお生まれになった |
カントリア(声楽アンサンブル)
イネス・アロンソ(ソプラノ)
オリオル・ギメラ(アルト=カウンターテナー)
ホルヘ・ロサナ(テノール、指揮)
バレンティン・ミラリェス(バス) |
録音: 2022年2月14~18日 エスパス・クルチュレル・C.J.ボネ、ジュジュリュー(フランス南東部ローヌ地方)
【スペイン・ルネサンスの隠れ名品!演劇性と多声の精緻さが相半ばするフレチャの音楽世界に鮮やかな新録音登場】
フランドル楽派の巨匠たちが王室礼拝堂で活躍し多声音楽が発展する一方、異教徒たちが暮らしていた時代の名残をとどめる世俗音楽もユニークな広がりをみせていた16世紀スペイン。
イベリア半島東部のアラゴン王国で活躍したカタルーニャ人の修道士作曲家フレチャは、カルロス1世(皇帝カール5世)の娘たちに仕えながら、さまざまな言語によるポリフォニー音楽を作曲。特にエンサラーダ(スペイン語で「サラダ」の意)と呼ばれる滑稽・妖艶な内容の起伏に富んだスペイン語の世俗音楽は他に類をみない味わいで、これまでにも多くの古楽歌手たちが演奏を手がけてきました。
同じイベリア半島で活躍する4人の気鋭歌手たちによるこの新録音は、歌詞の味わいをよく伝える明瞭な聴き取りやすさとスリリングな音楽展開をどちらも楽しめる充実解釈に仕上がっており、パレストリーナ、ラッスス、ガブリエーリといった他地域の作曲家たちによるポリフォニー音楽とは一味違った、スペイン特有のルネサンス音楽の奥深さを改めて実感させてくれます。
アルバム後半にはラテン語とスペイン語によるクリスマス音楽も2曲収録。フレチャという作曲家の個性をじっくり楽しめる1枚です。
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B RECORDS
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ジェローム・コレアス率いるレ・パラダン、ヴィヴァルディ・ライヴ!
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
海の嵐、およびその他の室内協奏曲集
1-3. 協奏曲 ニ長調 RV 95 「羊飼いの娘」
4-6. 協奏曲 ニ長調 RV 90 「ごしきひわ」
7-9. 協奏曲 ト短調 RV 107
10-12. リュート、ヴァイオリンと通奏低音のための
トリオ・ソナタ ハ長調 RV 82
13-15. 協奏曲 ニ長調 RV 94
16-18. 協奏曲 ヘ長調 RV 98 「海の嵐」 |
レ・パラダン(古楽器使用)
フランソワーズ・ニコレ(リコーダー、フラウト・トラヴェルソ)、
ティモテー・ウディノ(オーボエ)、
ニルス・コッパル(バスーン)、
クレール・ソッティヴィア(ヴァイオリン)、
ニコラ・クルニャンスキ(チェロ)、
バンジャマン・ナルヴェ(テオルボ、バロックギター)
ジェローム・コレアス(チェンバロ、指揮) |
録音: 2021年5月25-28日 サントル・デュ・ボール・ド・マルヌ、ル・ペルー=シュル=マルヌ(パリ郊外) (ライヴ/最終トラックに拍手入り)
【室内楽的対話とライヴならではの味わい。声楽中心の古楽アンサンブルだからこそのヴィヴァルディ!】
「ライヴでの収録は、スタジオ録音に打ち込んでいる時とは全く違った集中力が問われます。聴き手がそこにいるからこその興奮をもって音楽に臨めるのです。
演奏者たちはヴィヴァルディの音楽が語りかけてくるのを受けて、それをできるだけそのまま聴き手に伝える必要があります。
ライヴで客席に人がいて反応があるということは、それだけで然るべき勢いを、精力を音楽にもたらす要因になるのです」(ジェローム・コレアス/解説より)
自身も古楽歌手としての豊かな経験を誇る一方、チェンバロを弾きながら欧州シーンの第一線で大小のバロック作品を指揮してきた実力派ジェローム・コレアス率いるレ・パラダン。
これまで主に声楽主体で活動してきた彼らが、今回はなんと器楽奏者だけで、ヴィヴァルディの室内協奏曲を集めたアルバムをライヴ収録。「そこに言葉を感じる音楽がある」とコレアスが語るのも頷ける、奏者同士のバロックらしい音使いでの対話に聴こえる阿吽の呼吸はやはり声楽作品演奏の豊かな経験あればこそのものと言えるでしょう。
コロナ禍の自主隔離中ずっとこれらの楽譜と向き合ってきたコレアスは、実演の場で奏者たちと音を交わしながら、ヴェネツィアを離れ一時マントヴァ宮廷で小規模編成の名手集団と仕事をしていた頃のヴィヴァルディのように、互いの意見を聞きあい音楽を作ってゆく面白さを実感したとのこと。
室内楽と協奏曲の間をゆくヴィヴァルディ作品中でもユニークな一連の室内協奏曲の数々、そのスリリングで奥深い味わいに最前線の名手たちの演奏で出会える1枚です。
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BRU ZANE
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BZ1049
(3CD+BK)
¥5500 →\5090
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マルク・ミンコフスキ(指揮)&ボルドー国立歌劇場
ジャコモ・マイアベーア:《悪魔のロベール》
ジャコモ・マイアベーア(1791-1864):
《悪魔のロベール》(1831) ~全5幕のオペラ(全曲)
台本...ジャコモ・マイアベーア、
ウジェーヌ・スクリーヴ(1791-1861)、
ジェルマン・ドラヴィーニュ(1790-1868)
楽譜校訂...ヴォルフガング・キューンホルト、
ペーター・カイザー(Ricordi Berlin) |
ロベール(ノルマンディ公)...ジョン・オズボーン(テノール)
ベルトラン(悪魔)...ニコラ・クルジャル(バス)
アリス(ロベールの異父妹)...アミーナ・エドリス(ソプラノ)
イザベル(シチリアの王女)...エリン・モーリー(ソプラノ)
レンボー(吟遊詩人)...ニコ・ダルマナン(テノール)
アルベルティ、司祭...ジョエル・アリソン(バス=バリトン)
伝令...パコ・ガルシア(テノール)
コリフェ1...マルジョレーヌ・オロー(ソプラノ)
コリフェ2...レナ・オリー(ソプラノ)
騎士...オリヴィエ・ベクレタウイ(テノール)
騎士、賭博者3...リュク・セニェット(テノール)
騎士、賭博者1...ジャン=フィリップ・フルカード(テノール)
騎士、賭博者2...シモン・ソラス(バリトン)
ボルドー国立歌劇場合唱団
ボルドー=アキテーヌ国立管弦楽団
マルク・ミンコフスキ(指揮) |
【ミンコフスキ&ボルドー国立歌劇場による待望の録音!フランス・オペラ史上屈指の傑作の真価が甦る!】
ワーグナーの音楽が多くの人々を虜にする前まで、イタリアのベルカント・オペラと並んで全欧州で人気だったフランスのグランド・オペラ。
その最大の立役者の一人であるドイツ出身のユダヤ人作曲家マイアベーアは、1831年にパリで初演された《悪魔のロベール》で圧倒的な人気をわがものにし、その後の《ユグノー教徒》(1836)や《アフリカの女》(1864)で確固たる地位を得ました。
《悪魔のロベール》は19世紀を通じて絶大な人気を誇り、コルンゴルト《死の都》(1920)の原作となったロダンバックの小説『死都ブリュージュ』(1892)にも上演の場面が象徴的に出てくるほど。
後にワーグナー称揚の機運が高まった結果、ワーグナーとその周辺が必死でネガティヴ・キャンペーンを張ったマイアベーアの音楽は20世紀にひとたび忘れられそうになりましたが、近年のフランス19世紀音楽復興の流れの中で再評価は急速に進展。
知られざるフランス歌劇の復権に尽力する名匠ミンコフスキもその作品上演に熱心で、良好な関係を続けているボルドー国立歌劇場での象徴的傑作《悪魔のロベール》録音がついに実現しました。
舞台は中世シチリアの都パレルモ。 "悪魔の子"ロベールはシチリア王女イザベルと相思相愛でありながら、正体を隠して彼に近づき彼の魂をわがものにしようとする父の悪魔ベルトランの謀略で無一文にされた末、その助力や甘言に惑わされます。
一時はベルトランの仲介で得た魔力で敵を斥けイザベルに近づくことに成功しますが、パレルモで再会した異父妹アリスのはたらきかけで我に返り、魔力の助けを失い囚われの身に。魂を売ればイザベルに近づけるぞと言い募るベルトラン。
しかしロベールはアリスから受け取った母の遺言状に従って誘惑を斥け、ベルトランは地獄へ引き戻され恋人たちは結ばれることに......ベルトランが呼び出す尼僧たちの亡霊のバレエや終幕の大きな場面転換など、見せ場に事欠かない全5幕の一大スペクタクルを、ミンコフスキの圧倒的なドライブと精緻な解釈のもと、厳選歌手陣による確かな解釈で聴けるのは画期的というほかありません。
演奏の充実もさることながら、BRU ZANEレーベルならではの図版満載充実解説(仏・英語)も頼もしく、マイアベーアとフランス19世紀オペラの真価を再認識してゆくうえで必携の決定的録音と言ってよいでしょう。
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FUGA LIBERA
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『トリプティク 三連祭壇画』
~バッハによるジャズと古楽のクロスオーバー
<Miseria 困窮>
1. B-A-C-Hによるインプロヴィゼーション
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
2. カンタータ
『泣き、嘆き、悲しみ、おののき』BWV
12 より シンフォニア
~『泣き、嘆き、悲しみ、おののき』による
インプロヴィゼーション
3. カンタータ
『深き苦しみの淵より、われ汝に呼ばわる』BWV
38 より
合唱(第1曲)
<Transitio 移行>
4. カンタータ
『片足は墓穴にありてわれは立つ』BWV
156 より
シンフォニア
5. 前奏曲 変ロ短調 BWV 867 によるインプロヴィゼーション
6. チェンバロ協奏曲 第1番 BWV 1052
より
アダージョ(第2楽章)
ジャン・ポール・エスティヴェナート(1985-):
7. Transition 移行 (Part 1 &
Part 2)
<Transfiguratio 変容>
J.S.バッハ:
8. オーボエ協奏曲 BWV 1053R より
シチリアーノ(第2楽章)
9. チェンバロ協奏曲 第1番 BWV 1052
より
アレグロ(第1楽章)
10. カンタータ『安らぎと喜びもてわれは行く』より
合唱(第1曲) (バート・ジョリス編曲)
※いずれの作品にも、演奏者による
編曲と即興が加えられています。 |
ジャン・ポール・エスティヴェナート
(トランペット)
マルセル・ポンセール(オーボエ)
アンソニー・ロマニウク
(チェンバロ、ピアノ、オルガン)
イル・ガルデリーノ(古楽器使用)
ヤン・デ・ヴィンネ(フルート)
ヨアンナ・フシュチャ、近藤倫代
(ヴァイオリン)
カート・デ・コック(ヴィオラ)
イラ・ギヴォル(チェロ)
サム・ゲルトマンス(コントラバス) |
録音: 2022年6月 フラジェ、スタジオ4、ブリュッセル
【ジャズ・トランペットとバロック・オーボエ、2人の名手の出会いが生んだ味わい深いクロスオーバー・アルバム】
ベルギーのジャズ・シーンで最も注目されているアーティストの一人、トランペット奏者のジャン・ポール・エスティヴェナートと、バロック・オーボエの名手マルセル・ポンセールが出会い、ポンセールとヤン・デ・ヴィンネが主宰するイル・ガルデリーノと共に作り上げたバッハ・アルバム。
さらに、バロックから現代、ポピュラー音楽までをまたにかける活躍で今話題の鍵盤奏者、アンソニー・ロマニウクも参加し、インプロヴィゼーションやオリジナル曲も盛り込んだ異色の内容に仕上がっています。
ポンセールが奏でる表情豊かなオーボエとエスティヴェナートのアドリブを交えたトランペットを中心に、全体にしっとりとした味わいのなか、さりげなくも鮮やかな絡みを聴かせるロマニウクの鍵盤の存在感にも注目です。
コントラバスのサム・ゲルトマンスもベルギーで活躍するジャズ・ベーシスト。
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HITASURA
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フレデリク・ハース(チェンバロ)
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
1753年の写本第3巻から選ばれた13曲の鍵盤ソナタ |
フレデリク・ハース(チェンバロ) |
1. ソナタ(写本内第3番)イ長調 K.208/2.
ソナタ(写本内第4番)イ長調 K.209/
3. ソナタ(写本内第6番)イ長調 K.211/4.
ソナタ(写本内第7番)イ長調 K.212/
5. ソナタ(写本内第8番)ニ短調 K.213/6.
ソナタ(写本内第19番)ニ長調 K.224/
7. ソナタ(写本内第10番)ホ長調 K.215/8.
ソナタ(写本内第11番)ホ長調 K.216/
9. ソナタ(写本内第14番)イ長調 K.219/10.
ソナタ(写本内第15番)イ長調 K.220/
11. ソナタ(写本内第20番)ハ長調 K.225/12.
ソナタ(写本内第21番)ハ短調K.226/
13. ソナタ(写本内第22番)ロ短調 K.227 |
使用楽器: パリのアンリ・エムシュ1751年製作のオリジナル楽器
録音: 2021年5月5日 フランソワ・ラング図書館、ロワイヨーモン修道院、フランス
【同時代の鍵盤から紡ぎ出される極上のスカルラッティ】
ベルギーを拠点に活躍、CalliopeとALPHAで数多くの名盤をリリースした後に自主制作レーベルHITASURAを立ち上げたフランスのチェンバロ奏者フレデリク・ハース。
今から40年前にラジオから流れてきたスコット・ロスの演奏に衝撃を受けスカルラッティの世界に魅せられたという彼は、自主レーベル初のソロ・アルバムとして同作曲家のソナタを3枚組で厳選録音していますが(HSP002)、録音後あらためてスカルラッティ愛は深まるばかり、その複雑な作風を様々な点からさらに検証せずにおれませんでした。
今回のアルバムでは、スカルラッティがスペイン王妃に賭博の借金の肩代わりをしてもらう代わり、彼女のために続々と書いたと言われる一連のソナタを記した13の写本からの一冊に注目。
後期のスカルラッティが辿り着いた熟達の作曲手腕を、ハースが長年愛奏している同時代のオリジナル楽器の美音で鮮やかに堪能させてくれます。
作曲家への深い愛が感じられるそのタッチは自然にしてよどみなく、テンポの速い音楽も決して急ぎ過ぎず各音を慈しむように弾いていながら、まるで遅さを感じさせない巧みさ。
ゆったりした楽章ではエムシュの銘器の美音がことのほか冴えわたり、チェンバロを聴く嬉しさをしみじみ実感させてくれます。ハース自身の書き下ろしによる解説(仏・英・独語)も読みごたえたっぷり。
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ODRADEK RECORDS
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フランツ・リスト(1811-1886):
超絶技巧練習曲S.139,LW.A172(1851)
1.前奏曲/2.モルト・ヴィヴァーチェ/
3.風景/4.マゼッパ/5.鬼火/6.幻影/
7.英雄/8.荒々しき狩/9.回想/
10.アレグロ・アジタート・モルト/
11.夕べの調べ/12.雪あらし |
マヌエル・チーニ(ピアノ) |
イタリアの若手マヌエル・チーニのリスト:超絶技巧練習曲!
録音:2021年11月15-17日スタジオ・オドラデク・ザ・スフィアース [65:47]
マヌエル・チーニは1998年、当年24歳の若きピアニスト(公式プロフィールに国籍の記載がありませんが経歴からイタリア出身と思われます)。
イタリアのフィエーゾレ音楽院で学んだ後、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックで研鑽を積み、審査委員満場一致で演奏部門での音楽修士号を取得。
現在はイギリス、サリー大学の博士課程に在籍、第二次大戦中ナチス強制収容所に送られた作曲家の作品の発見とその普及に尽力しています。
レパートリーはJ.S.バッハからルチアーノ・ベリオまで幅広いものの、最も得意とするリストがこのほどオドラデクより彼のファースト・アルバムとしてリリース。
目の覚めるようなヴィルトゥオジティとラテン的な明晰さ、色彩の豊かさ、歌謡性が一体となった、まったく新しい世代の超絶技巧練習曲の登場です。
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「コンテンポ・コントラスティ」
(1)ピエール・サンドラン(1490-1561):
《従軍して私の心が凝り固まったとき》
(2)-(5)アトリ・ヘイミール・スヴェインソン(1938-2019):
《ステファン・ホロドゥル・グリムソンの詩による4つの断章》(2000)
(6)フアン・デル・エンシーナ(1468-1529):《可憐な勇気》
(7)ジャコブス・デ・ミラルテ(ca.1500?):《さぁ、食事にゆこう!》
(8)-(10)スヴェイン・ルドヴィク・ビョルンソン(b.1962):
《損失?》(1999)
(11)トマス・モーリー(1557-1602):《Sleep
Slum'bring Eyes》
(12)ジョン・アンソニー・スペイト(b.1945):
《今宵は長し》~中世イギリスの詩による(2000)
(13)アレグザンダー・スコット(ca.1520-1582/3):
《Depairte, Depairte》~ビザンティン写本より(ca.1545)
(14)クレマン・ジャヌカン(1485-1558):《昔一人の娘が》 |
コントラスティ・アンサンブル:
【カミーラ・セーデルベルク(リコーダー)、
マルタ・グドルン・ハルドルスドッティル(Vn,
Gamba, Voice)
オロフ・セセリャ・オスカルスドッティル(Gamba,
Vc)
スノーリ・オルン・スノーラソン(Lute,
Guiter)、
ステーフ・ヴァン・オーステルホウト(Perc)】 |
中世ルネサンス音楽とアイスランド現代音楽との美しく不思議な邂逅!
録音:2001年3月21日/2003年5月7日ヴィジスタザル教会,アイスランド
[56:22]
氷河と火山とオーロラの国アイスランドからユニークなアルバムが登場。アイスランドといえば歌姫ビョークの出身国であり、以前よりポップ・ミュージック・シーンでこの国は注目されていましたが、クラシックの分野でも近年、個性的なアーティストがたくさん輩出されています。
2000年に結成されたグループ、コントラスティ・アンサンブルもそのひとつ。リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴォーカル、打楽器による5人組でヨーロッパの中世、ルネサンス音楽とアイスランドの現代音楽を組み合わせたユニークなプログラミングで注目を集めています。
遠い時を隔てた2種類の音楽が出会う時、そこには不思議な化学反応が生じ、どこにも存在しない異次元の世界へと聴き手を導きます。
アイスランドの現代作曲家の作品は現代曲といっても民族音楽のテイストを持ったどこかなつかしいもので中世ルネサンス音楽との相性も抜群。北方の茫漠とした荒野、そこに咲く一凛の小さな花、吹き出す間欠泉とフィヨルド。
ひんやりとしたアイスランドの自然が見えてきそうな一枚です。
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「内なる旋風」
ジェームズ・レイ(b.1957):
フルートとピアノのためのソナチネ(2007)
ダニエル・サンチェス・ベラスコ(b.1972):
ダンス・プレリュード(2020)
ゴンサロ・カシエリェス・カンブロル(1931-2020):
運命のワルツ(2014)
エリセンダ・ファブレガス(b.1955):フルート・ソナタ第1番(1995)
ホセ・エリソンド(b.1972):リモンチェッロ(2018)
パブロ・アギーレ(b.1961):フーガ(1997)
パブロ・アギーレ:距離(2002)
パブロ・アギーレ:耳をつんざくような情熱(1991)
マイク・マウアー(b.1958):フルート・ソナタ第3番(2003) |
ロベルト・アルバレス(フルート)
クセニーア・ヴォフミアニナ(ピアノ) |
録音:2020年9月5、6日スー・トン音楽院レコーディング・スタジオ[66:13]
ジャズ、ラテンのイディオムを持った20~21世紀のフルートとピアノのための作品を集めた一枚。フルートのロベルト・アルバレスはこれまでにカペラデス国際音楽コンクール、アンヘル・ムニェス・トカ賞、シウタット・デ・マンレサ賞など国際的な賞を受賞し、現在シンガポール交響楽団の団員の傍ら、ソロ奏者として活躍している。
ピアノのヴォフミアニナは18歳の時、シンガポールの南洋芸術学院でボリス・クラリェヴィッチに師事の後、英国王立音楽院(ロンドン)で音楽学士号を取得、ウクライナのハリコフ国立教育大学で更に研鑽を積んだ若手。
このディスクが彼らのデビュー・アルバムとなる。作品はいずれも20世紀後半から21世紀に書かれたものだが、いわゆる現代音楽ではなく、ジャズ、ラテンの影響を受けものからフランス印象派、新古典主義を思わせる美しく親しみやすいものばかり。
フルート・ファンのみならず多くのクラシック・ファンにお薦め。
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「ミケル・ウルキーサ(b.1988)作品集」
(1)「アイ・ナルト・ビー・クロード・オン・ザ・フロルト」(2018)
~ソプラノと室内アンサンブルのための
(2)コントラプルマ(2016)~ピアノのための
(3)5つの小品(2012)
~ヴァイオリン、チェロとピアノのための
(4)「ヘビとはしご(セレナータ)」(2016)
~ハープ、ピアノ、打楽器、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
(5)灯りが輝く(2015)
~フルート、クラリネット、ピアノ、打楽器、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
(6)ジンツィル(2012)
~フルート、アコーディオン、ヴィオラ、ギター、チェレスタと打楽器のための |
ランスタン・ドンネ(アンサンブル)
(1)マリオン・タッソー(ソプラノ) |
録音:2021年7月5-8日国立音楽創作センター,アルフォールヴィル、フランス[56:25]
ミケル・ウルキーサはスペイン、バスク地方出身の若手作曲家。パリ高等音楽学校でジュラール・ペッソンに学んだ後、2022年にジーメンス音楽財団の作曲賞を受賞。
現在パリを拠点に活動し、ヨーロッパのアンサンブルのために盛んに作品を発表している。彼の作風を一言で語るのは容易ではない。
活動拠点がパリということから想像されるスペクトル楽派からの影響はほぼ皆無。楽器の特殊奏法から醸し出される独自のユーモア、ノイズ、人を喰ったようなアイロニカルな音の身振りにユニークな音楽観が感じられ、視覚なしの音だけで聴くシアター・ピースといった趣き。
オーストリアのオルガ・ノイヴィルトに継ぐ、新しいアイロニカル、ユーモア世代の作曲家の登場。
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QUERSTAND
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「光の中へ」~ブレーメンの聖ペトリ大聖堂のオルガン |
シュテファン・ロイトホルト(オルガン) |
ムッファート:「音楽とオルガンの資料」~トッカータ・オクターヴァ
フレスコバルディ:「音楽の花束」~エピストラに基づくカンツォン,ベルガマスカ
ブクステフーデ:トッカータ ニ短調 BuxWV.155
バッハ:
「キリストよ、私たちの方を向いてください」
BWV709
「私たちはあなたに感謝する、神よ」 BWV
29-序曲
「キリエ、永遠の父である神よ」 BWV672
「キリストよ、すべての世の慰めよ」 BWV673
「キリエ、聖霊なる神よ」 BWV674
クレプス:「高みにおられる神にだけ栄光があるように」Krebs-WV
500~前奏曲,小フーガ
ヘンデル:チェンバロのための組曲第2番 ヘ長調
HWV427~アダージョ,フーガ
ドビュッシー:月の光
レーガー:コラールファンタジー「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」
Op.52-2 |
録音:2021年5月8-11日 ドイツ ブレーメン、DDD、72'28
ブレーメンの旧市街の中心部に聳え立つ聖ペトリ大聖堂の4つのオルガンを用いたCD。最も大きいものは1894年にヴィルヘルム・ザウアーが製作したオルガンで、その後何度も改修されたものを1993に修復されたもの。
1732、3年頃のジルバーマン・オルガンは小型のもので、1993年に修復。これに近年に製作された、ドレスデンのオルガン製作者クリスティアン・ヴェクシャイダーによるオルガンと、ゲリット・クロップ製作の小オルガンが加わる。
シュテファン・ロイトホルトは1973年生まれのドイツのオルガン奏者。2014年からブレーメンの聖堂オルガン奏者を務めている。
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「フランスの印象」
~イルメナウの聖ヤコブス教会のオルガン
ランケトュイ:トッカータ ニ長調
フランク:アンダンティーノ ト短調
ボエルマン:ゴシック組曲(4曲)
アラン:吊り庭園(空中庭園)
メシアン:聖体秘蹟への捧げもの/神の子たち
ヴィエルヌ:オルガン交響曲第3番 嬰ヘ短調Op.
28 |
アンドレアス・マルクヴァルト(オルガン) |
録音:2021年8月23-25日、ドイツ イルメナウ、DDD、76'08
ドイツのど真ん中、ドレスデンとフランクフルト・アム・マインのちょうど中間あたりの町イルメナウ、その聖ヤーコプス教会のオルガンを用いたフランスのオルガン曲の録音。
現在のオルガンは1911年にルートヴィヒスブルクのヴァルッカー社によって製作されたもので、1992、3年と2017年に修復がなされ、20世紀初頭のオルガンらしい勇壮な響きを保っている。
マルセル・ランケトュイ(1894-1985)の作品が比較的珍しい。
アンドレアス・マルクヴァルトは1981年生まれのドイツのオルガン奏者。2012年からヤーコプス教会のカントールを務めている。
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<国内盤>
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MCLASSICS
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MYCL00033
(SACD HYBRID)
¥3520
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ソプラノの工藤あかねとピアノの廻由美子
世界初録音!ヴォーカルとピアノの二人による「月に憑かれたピエロ」
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ
シェーンベルク / シュタイン:月に憑かれたピエロ
第1部
1. Mondestrunken/2. Colombine/3.
Der Dandy/
4. Eine blasse Wascherin/5. Valse
de Chopin/
6. Madonna/7. Der kranke Mond
第2部
8. Nacht/9. Gebet an Pierrot/10.
Raub/11. Rote Messe/
12. Galgenlied/13. Enthauptung/14.
Die Kreuze
第3部
15. Heimweh/16. Gemeinheit/17. Parodie/
18. Der Mondfleck/19. Serenade/
20. Heimfahrt/21. O alter Duft
22. 服部良一 / 廻由美子:蘇州夜曲 |
工藤あかね(ソプラノ)
廻由美子(ピアノ) |
<収録>2022年4月6-8日 神奈川県、相模湖交流センター
ラックスマンホール
世界初録音!ヴォーカルとピアノの二人によるシェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ」。
作曲者の弟子であるエルヴィン・シュタインがヴォーカルとピアノのデュオに編曲した、シェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ(ピエロ・リュネール)」の世界初録音です。
ヴォーカルのほか、原曲では5名の器楽奏者(8つの楽器)という編成ですが、ピアノ1台のみによってキャラクターを際立たせ音楽的に描き分けるという、演奏者にとって高難度な作品となっています。
ソプラノの工藤あかねとピアノの廻由美子のデュオは、この作品に真摯に向き合い、官能的で狂気性が露わとなる独特の世界観を作り上げています。最小編成であるからこそ得られる、最大限に解放される豊かな音楽を感じとることが出来るでしょう。
原曲初演から110年を経て、録音されたデュオ版。要注目です。さらにカップリングには、服部良一の「蘇州夜曲」を収録。美しく霊妙な世界をぜひお聴き下さい。
工藤あかね(ソプラノ)
立教大学文学部フランス文学科および、東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。日墺文化協会主催「フレッシュコンサート」にて、全部門における最優秀賞を受賞。アテネ・オリンピック記念「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」では日本予選を通過、代表としてギリシャで行われた本選会に派遣された。はじめは古典やロマン派、近代のレパートリーで活動していたが、やがて身体表現を伴う先鋭的な作品に興味を持つようになり、ドイツのキュルテンで開催されているシュトックハウゼン講習会で学んだ。近年は世界初演・日本初演をふくむ近現代作品を、数多く手がけている。
これまでにサントリー芸術財団「サマーフェスティバル」、「ダ・ヴィンチ音楽祭in
川口」「Tête à Tête: The
Opera Festival(ロンドン)」「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル」などの音楽祭に、古楽やオペラ、現代音楽に至るさまざまな作品で出演。
リサイタルシリーズ「Secret Room」でとり上げたシュトックハウゼン「ティアクライス(十二宮)」は、みずから振り付けた舞踊を伴い歌うもので「革命的な解釈」(声楽家ニコラス・イッシャーウッド)、「独創的であるとは、このことだ」(舞踊家アラン・ルアフィー)との高い評価を得た。「Tokyo
Experimental Festival Vol.10」では「Secret
Room Vol.2 ~布と箱」に出演、全曲無伴奏の現代音楽作品で構成したモノ・オペラ風のリサイタルが好評を博す。このとき初演した松平頼曉「Trio
for One player」は工藤を想定して書かれたが、幅広い音域を駆使する極めて技巧的な歌唱パートに加え、独立した時間軸を持つクラシックギターパートと舞踊も同時に全て一人で担うという演奏至難な作品であった。リサイタル「ソクラテスとエレクトロニクス」では、サティ「ソクラテス」管弦楽版を、特別に作成した録音音源とともに全曲を1人4役で、自身の演出と振り付けにより上演したほか、廻由美子氏主催の「新しい耳」テッセラ音楽祭では、シェーンベルク「グレの歌」第1部全曲の全パート(テノールのヴァルデマル王、ソプラノのトーヴェ、メゾ・ソプラノの森鳩)を1人3役にて演唱するなど、従来の常識を覆す活動を展開している。
演奏機会が希少な作品の紹介にも情熱を注ぎ、これまでにシュルホフ、ウルマン、コルンゴルトらによる、退廃音楽として世に埋もれた歌曲を歌ったほか、ヴィエルヌ「憂鬱と絶望」「ボードレールの5つの詩」の蘇演、シェーンベルク「架空庭園の書」、メシアン「ハラウィ」など大規模歌曲作品も手がけた。その他、和楽器やダンサーとの共演、Fate/Grand
Order THE STAGE といった2.5次元ミュージカルやオフ・ブロードウェイ作品での歌唱指導、webCMでの歌唱、東京大学教養学部での講義、新聞やプログラム誌への執筆など、その活動は多岐にわたっている。
第1回一柳慧コンテンポラリー賞受賞。ヒロイン役を演じたサイトスペシフィック・オペラ「THE
鍵 KEY」(谷崎潤一郎原作、フランチェスカ・レロイ作曲)が、第19回佐治敬三賞を受賞。
廻由美子(ピアノ)
桐朋学園高校音楽科を経て桐朋学園大学ピアノ科を卒業後、アメリカへ渡りインディアナ大学音楽学部アーティスト・ディプロマ・コースにてジョルジュ・シェベックに学ぶ。帰国し、活発なる演奏活動を展開。行われたリサイタルの多数が「音楽の友」誌上で「年間コンサートベストテン」に選ばれる。ソロ、アンサンブル、またオーケストラのソリストとして、多くの著名オーケストラと共演。
作品への深い理解から来る圧倒的な表現力、生命感溢れるリズム感は、様々なジャンルのアーティストにもインスピレーションを与え続けている。レコーディング活動の分野では、バッハ、ハイドン、スカルラッティなどの古典からバルトーク、ストラヴィンスキー、武満徹、ジョージ・クラム、原田敬子などの近・現代音楽、また、ジャズ・アレンジに至るまで、これまで20枚以上に及ぶアルバムをリリースし、その数多くが「レコード芸術」誌上で「特選盤」に選ばれる。CD「バルトーク/二台のピアノと打楽器のためのソナタ」は、全米でリリースされた。
作曲家との交流も深く、原田敬子、権代敦彦、高橋悠治、一柳慧、久木山直、鷹羽弘晃、北爪道夫、沢田穣治、伊左治直、小倉美春、Bruce
Stark, Andras Hamary, Hope Leeなどの作品を世界初演、再演している。
また、クラシック・アコーディオンの最高峰であるシュテファン・フッソング(Stefan
Hussong/acc)とのデュオは10年を超え、共演CD「原田敬子:F/Fragments」はドイツWERGOと日本のキング・インターナショナルよりリリースされ、ドイツ、日本の各メディアで高い評価を得、「レコード芸術アカデミー賞」にノミネートされる。
2017年にはカリン・レヴィン(Carin Levine/fl)らと組んだ原田敬子作品のデュオ・アルバム「midstream」がドイツWERGOよりリリースされ、2018年には日本のキング・インターナショナルからもリリースされた。
執筆活動、楽譜校訂なども盛んであり、ガーシュウィンの「ソング・ブック」「ラプソディー・イン・ブルー」の校訂は版を重ねている。「ぶらあぼ」誌上での連載「メグリンのHappy
tune」は100回以上続き、大好評を博した。ドイツ、カナダ、イタリア、台湾などの現代音楽祭に招待されており、海外の作曲家との交流もさらに広がっている。2019年にはカナダの作曲家Hope・Leeとの共同プロジェクトで、カナダCMC(Canadian
Music Centre)よりソロ・アルバム「across the
veiled distances」をリリース。
ジャンルを超えたアーティストからの信頼も厚く、ジャズ、即興、島唄、演劇、ダンスなどとのコラボレーションなど多数。アレンジやオマージュ作品なども手がける。
近年では2018年東京芸術祭「野外劇・三文オペラ」(ジョルジオ・コルセッティ演出・2021年に再演)、同年、喜界島の島唄との共同創作イベント「伝統の身体・創造の呼吸」(原田敬子代表プロジェクト)、2019年シアター・オリンピックスでの「Noism」公演など、シアターピースへの参加も数多い。
2007年より年2回主宰する「新しい耳」テッセラ音楽祭は2022年5月に30回をむかえ、ボーダーレスの個性派音楽祭として注目され、ドイツの音楽誌「Neue
Zeitschrift fur Musik」(2014年3月号)でも2ページにわたり紹介される。現在、桐朋学園大学音楽学部教授。
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<映像>
8/16(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
KLARTHE
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根本雄伯(指揮)&ムジカ・ニジェラ
フォーレ ドラマトゥルギー
フォーレ:
(1)パヴァーヌOp.50
(2)付随音楽「シャイロック」Op.57
(オリジナル室内オーケストラ版:根本雄伯再構築)(全6曲)
(3)付随音楽「ペレアスとメリザンド」Op.80
(ケックランによるオリジナル室内オーケストラ版)(全5曲)
(4)付随音楽「幸福のヴェール」Op.88(未完)
(5)マスクとベルガマスクOp.112(全4曲) |
セシル・アシル(ソプラノ)
シリル・デュボワ(テノール)
根本雄伯(指揮)
ムジカ・ニジェラ |
名のみ知られるフォーレのオーケストラ曲をじっくり堪能できるムジカ・ニジェラ最新盤
録音:2021年5月11-14日/モントルイユ=シュル=メール劇場
手兵ムジカ・ニジェラを率い、フランス近代のオーケストラ秘曲集を次々リリースして注目される根本雄伯。ラヴェル(KLA-083)、ショーソン(KLA-102)、プーランク(KLA-129)に次ぐ待望の新録音はフォーレ。
曲頭を飾る「パヴァーヌ」は付随音楽として作られてはいないものの、後年「マスクとベルガマスク」にも使われていることで採り上げられました。
根本のミンコフスキ譲りのノンヴィブラートな歌い回しが聖らかで新鮮。「シャイロック」はフォーレ自身が大オーケストラ用に手直ししたもので知られていますが、根本はパリの国立図書館でオリジナル室内オーケストラ譜を見つけ、それを再構築したのも期待できます。
未完の「幸福のヴェール」は1901 年の作で、中国の盲目の賢人の話のため全体が東洋的で中華色にあふれているのがフォーレとしては異色です。きらびやかな中華色は少なく、水墨画のような幽玄な情景が広がります。
フォーレはピアノ曲や室内楽に傑作が多い印象がありますが、オーケストラ曲も独特の典雅な美しさに満ちた世界を提供してくれます。根本雄伯とムジカ・ニジェラも雰囲気と香りに満ちた演奏を繰り広げています。
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エリーズ・ベルトラン 愛の手紙
エリーズ・ベルトラン:
(1)変奏曲風にOp.7(2018)~ピアノ
(2)ヴァイオリンとチェロのためのソナタOp.8(2018)
(3)典礼の印象Op.2(2016)~フルートとピアノ
(4)モザイクOp.4(2016-7)~フルートとクラリネット
(5)愛の手紙Op.10(2019-20)~フルートと弦楽三重奏
(6)12の前奏曲Op.1(2015-6)~ピアノ |
ダナ・チョカルリエ(ピアノ)(1)
カロリーヌ・デボンヌ(フルート)(3)-(5)
イオネル・ストレバ(ピアノ)(3)
エルミーヌ・オリオ(チェロ)(2)(5)
ジョー・クリストフ(クラリネット)(4)
ポール・ジエンタラ(ヴィオラ)(5)
エリーズ・ベルトラン(ヴァイオリンとピアノ)(2)(5)(6) |
2000年生まれの才色兼備のマルチ音楽家エリーズ・ベルトラン登場!
録音:2021年11月/サル・コロンヌ
エリーズ・ベルトランは2000年南仏トゥーロン生まれの女性作曲家。作曲のみならずヴァイオリン、ピアノも一級で女優ばりの容姿を持つことから、今後人気が出そうな注目株です。
5歳からピアノ、8歳からヴァイオリンを学び、11歳から独学で作曲も始めたという天才で、後にパリ音楽院で作曲をニコラ・バクリに、ヴァイオリンをロラン・ドガレイユに師事、2019年のジネット・ヌヴー国際コンクールで2位の実力を示しています。
このアルバムはベルトラン10代の室内楽作品を集めています。Op.1
の「12の前奏曲」では彼女のピアノ演奏を堪能できます。
またヴァイオリンとチェロのためのソナタと愛の手紙ではヴァイオリニストとして参加、才女ぶりを発揮しています。
デュリュフレの「レクイエム」からの影響が明瞭なフルート曲「典礼の印象」は重要なレパートリーになりそうな魅力作です。
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エグザイル
(1)モアッティ:旅
(2)ブロッホ:バール・シェム(全3曲)
(3)ヴァンサン・ル・クアン:茨の森
(4)モアッティ:夢
(5)エサ=ペッカ・サロネン:学ばざる笑い
(6)モアッティ:涙
(7)同:夜明け
(8)同:ミヒャエルのためにクレズマー
(9)ジョアン・ファルジョ:あなたが愛する時
(10)リリー・ブーランジェ:ノクチュルヌ
(11)バイイ:ネオン
(12)ル・クアン:ナセル
(13)フィオナ・モンベ:ヴィ=ル・ヴォルテ |
エルザ・モアッティ
(ヴァイオリン、声、
バロック・ヴァイオリン)
シュザンヌ・ベン・ザクン
(ピアノ)(2)(9)(10)
ヴァンサン・ル・クアン
(サクソフォン)(3)(12)
ジュリア・マカレス(ヴィオラ)(11)
フィオナ・モンベ(ヴァイオリン)(13) |
ユダヤ色濃厚なヴァイオリンに酔わさせるひととき
録音:2021年9月2-6日/アトリエ「金の手」
エルザ・モアッティは1992年生まれのヴァイオリニスト。アルジェリア系ユダヤ人の父、フランス、ネイティヴ・アメリカの血を引く母という出自を持ち、パリ音楽院でステファニー=マリー・ドゥガンとカトリーヌ・モンティエに師事。クラシックからジャズ、ワールドまで幅広いジャンルで活躍しています。
テーマはエグザイル(亡命、移民)。ユダヤへのこだわりも込めているようですが、ブロッホの名作「バール・シェム」から自作まで聴き応え満点。
自作曲のいくつかのタイトルがフィンランド語だったり、名指揮者サロネンの曲も入っているのは、モアッティがヘルシンキのシベリウス・アカデミーでも学んだことを示しています。
モアッティのヴァイオリンはツィゴイネルワイゼンやチャルダーシュ風の濃厚な感情に満ちていて聴く者の心を震わせます。
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SUPRAPHON
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「茨の中の百合」
(1)アレッサンドロ・グランディ(1586-1630):
「めでたし、海の星(アヴェ・マリア・ステラ)」
(2)アダム・ヴァーツラフ・ミフナ(1600 頃-1676):
『聖母マリアのためのチェコ音楽』
(3)ハインリヒ・イグナツ・フランツ・
フォン・ビーバー(1644-1704):
ソナタ第1番 ニ短調
(ロザリオのソナタ―聖母マリアの生涯から15の秘蹟)
(4)ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(1580頃-1651):カンツォーネ第1番
(5)ヴィンチェンツォ・アルブリチ(1631-1687):
2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
(6)サミュエル・カプリコルヌス(1628-1665):ソナタ第4番 |
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ、ハープ)
コレギウム・マリアヌム
【ヤナ・セメラードヴァー(フルート、指揮)、
レンカ・トルゲルセン(バロック・ヴァイオリン)、
ヴォイチェフ・セメラード(バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ)、
ハナ・フレコヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
カテジナ・ガヌーディ(バロック・ハープ)、
ヤーン・プリエヴォズニーク(ヴィオローネ)、
ヤン・クレイチャ(テオルボ)、
フィリプ・ハルビー(ポジティフ・オルガン)】 |
17世紀の讃美歌の優美さ!「聖母マリアのためのチェコ音楽」を名歌手ブラシコヴァとコレギウム・マリアヌムが演奏。
セッション録音:(3)(5)6()2020年8月5&6日/聖シモン教会、(1)(2)(4)2022年3月6&7日/クレメンティヌム礼拝堂「鏡の間」/DDD
17世紀のボヘミアでは詩人アダム・ヴァーツラフ・ミフナの作品が広く歌われていました。
特にクリスマスの歌は高い人気を誇り、その作品は同時代のチェコ音楽で重要な位置を占めた『聖母マリア』を讃えた賛美歌でした。色彩感あふれるこれらの作品はこの上なく美しい旋律が魅力です。
このアルバムではミフナの『聖母マリアのためのチェコ音楽』を主軸にグランディ、アルブリチ、ビーバー、カプリコルヌスの作品を収録。彼らはいずれもイエズス会と密接に関わり、その精神性からインスピレーションを得て作曲しました。
これらの作品を名歌手ハナ・ブラシコヴァとコレギウム・マリアヌムが演奏。彼らは「ゼーリング~バロック期プラハの教会でのクリスマスの音楽」(SU-4174)のアルバムでも高い評価を得ました。
今回の収録場所はイエズス会の居住地であったクレメンティヌム礼拝堂「鏡の間」で行うなど、こだわりも一入です。
当時のボヘミア王国で人気を博した深遠さと美しさを追求した作品をご堪能ください。
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NAXOS
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エドワード・エルガー(1857-1934):オルガン作品全集 |
トム・ウィンペニー(オルガン)
on the 'Father' Willis organ of HerefordCathedral |
オルガン・ソナタ第1番 Op. 28(1895)
1. I. Allegro maestoso/2. II. Allegretto/3.
III. Andante espressivo/4. IV. Presto(comodo)
5. カンティーク Op. 3 No. 1(1912)(オルガン版)/
6. 荘厳行進曲 - 黒騎士 Op. 25 第4場より「豪勢な宴会へ」(1894)(オルガン版)/
7-16. 晩課のヴォランタリー Op. 14(1889)/17.
ラフバラー・メモリアル・チャイム(1923)(オルガン版)
オルガン・ソナタ第2番 Op. 87a(1930/32) (I.
アトキンズによる「セヴァーン組曲 Op. 87」からの編曲)
18. I. Introduction/19. II. Toccata
-2/0. III. Fugue - Cadenza -/21. III. Coda
22. 帝国行進曲 Op. 32(1897)(G.C. マーティンによるオルガン編)
23. エニグマ変奏曲 Op. 36 - 第9変奏 ニムロッド(A.J.
イェーガー)(1898-99/1932) (W.H. ハリスによるオルガン編)
24. 行進曲「威風堂々」 Op. 39 - 第4番 ト長調(1907)(G.R.
シンクレアによるオルガン編) |
録音: 2021年7月14-15日 Hereford Cathedral(UK)
「愛の挨拶」などで知られるイギリスの作曲家エドワード・エルガーは、若い頃にヴァイオリン奏者として活動しましたが、故郷のウスターにあるセント・ジョージ・カトリック教会のオルガニストを務めていた時期もあり、彼にとってオルガンは音楽的素養の形成に欠かせない楽器のひとつでもありました。
このアルバムでは1895年作曲の「オルガン・ソナタ第1番」を中心に、エルガーのオルガンのためのオリジナル作品すべてと、エルガー自身による編曲、および現代の著名なオルガニスト4人による編曲を聴くことができます。
オルガン・ソナタ第1番はアメリカの教会音楽家たちがウスターを訪れた際、エルガーの親友であったオルガニスト、ヒュー・ブレアから依頼を受け書き上げたもの。多彩な音色を駆使した交響的な作品で、一部の主題はエルガーがブレアに献呈したカンタータ『黒騎士』のテーマに似ているといわれています。
エルガーの友人であるアイヴァー・アトキンスは「セヴァーン組曲」をオルガン用に編曲することをエルガーに勧めましたが、彼はアレンジすることなく、アトキンスが着手。各々の楽章にタイトルが付いた「オルガン・ソナタ第2番」として仕上げています。
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まるで映画音楽のよう
フランツ・フォン・スッペ(1819-1895):
劇付随音楽『八十日間世界一周』(1874)
ナレーションなしヴァージョン
1. 前奏曲/2-19. 第1景 - 第15景
全て世界初録音
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ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ダリオ・サルヴィ(指揮) |
録音: 2021年5月3-7日 The House of Culture
Ostrava(チェコ)
世界を80日間で一周しようと試みるイギリス人資産家フィリアス・フォッグの奮闘を描いたジュール・ヴェルヌの冒険小説『八十日間世界一周』。
この小説が出版された1873年の時点では、船と陸路による世界一周旅行は命がけの冒険で、主人公がイギリスから東へ向かってアラビア半島、インド、中国をめぐり、日本(横浜)から太平洋を渡りアメリカへ、そして大西洋を越えて帰国する物語は大ヒットとなりました。
小説はすぐに舞台化され、ウィーンのカール劇場で1875年3月に舞台上演された際には、ここに収録されたスッペの音楽が使われました。
スッペは、主人公フォッグが経験する異国での風物や冒険を音で描き、ゴールド・ラッシュに沸くアメリカの印象も取り込んでいて、現代の映画音楽のよう。
このサルヴィによる演奏では台詞を省き、スッペのカラフルで雄弁な音楽を十分に楽しめます。
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ピーター・ブレイナー(1957-):朝と、夕べと、夜遅く
穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック
第3集 |
ピーター・ブレイナー(ピアノ) |
ピーター・ブレイナー(1957-):
1. Keep Going キープ・ゴーイング*/
2. It's Not All Bad, After All イッツ・ノット・オール・バッド、アフター・オール*/
3. Unrequited アンリクワイテッド*/4.
Visitors 訪問者*/5. Monday Morning 月曜の朝*/
6. Pins and Needles ピンと針*/7. Hanging
by a Thread ハンギング・バイ・ア・スレッド(ピアノ版)/
8. Winter Fairies 冬の妖精たち*/9.
The Zig Zag Song ジグ・ザグ・ソング*/
10. Lullaby from Slovakia スロヴァキアの子守歌(ピアノ版)/
11. Late Night Ice Cream, Melting レイト・ナイト・アイス・クリーム、メルティング*/
12. Tea and Toast お茶とトースト*/13.
All Alone オール・アローン(ピアノ版)/
14. A Boy to Hug ア・ボーイ・トゥ・ハグ(ピアノ版)/
15. ベルンハルト・フリース(1770-1851):
Schlafe, mein Prinzchen 眠れよい子よ 庭や牧場に (ピーター・ブレイナーによるピアノ編)/
16. Landscape with Sweet Music ランドスケープ・ウィズ・スウィート・ミュージック(ピアノ版)/
17. Sunday Evening Before My Birthday
私の誕生日の前の日曜の夜(ピアノ版)/
18. The Lake that is Grey and Blue
レイク・ザット・イズ・グレイ・アンド・ブルー(ピアノ版)/
19. Love in My Account(ピアノ版)/20.
January 20th 1月20日(ピアノ版)/
21. Bridge through the Mist ブリッジ・スルー・ザ・ミスト*/22.
Blow Up ブロー・アップ(ピアノ版)/
23. Just a Small Ad ジャスト・ア・スモール・アド(ピアノ版)/24.
View from the Top 頂上からの景色*
*...世界初録音 |
録音:2020年2月18日 Wyastone Concert Hall,Monmouth(UK)...4、7、10、13-20、22 232022年2月2-3日
St George'sHeadstone, Harrow(UK)...1-3、5、6、8、9、11、12、21、24
「ビートルズ・ゴー・バロック」などのユニークなアレンジ作品で知られるピーター・ブレイナー。彼はまた並外れた才能を持つ作曲家であり、ピアニストでもあります。
この『穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック』はこれまでに第1集と第2集がリリースされており、どちらも大変な人気を誇っています。
第3集となるこのアルバムでは、彼自身のオリジナル作品を中心に収録。穏やかな旋律美溢れる、親しみやすく繊細な作品が並びます。
また、今作でもブレイナーのアレンジの妙は健在。以前は「モーツァルトの子守歌」として親しまれていたトラック15のベルンハルト・フリースの「子守歌」も、ブレイナーの手にかかると、モダンな装いに生まれ変わっています。
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ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第11集
グッドウィン:組曲「ドレイク400」633爆撃隊
- テーマ 他 |
ニュージーランド交響楽団
ロン・グッドウィン(指揮) |
1. 633爆撃隊 - メイン・タイトル・テーマ(1963)
組曲『ドレイク400』(1980)
2. I. エディストーン・シースケープ/3.
II. ミューストーンの歌/4. III. ホーンパイプ(バービカン)/
5. IV. 夏の夜のホー/6. V. 行進曲(プリマス・ホー)/7.
VI. エディストーン・シースケープ(リプリーズ)
8. あやつり人形のセレナード(1961)
ニュージーランド組曲(1983)
9. I. アオテアロア(白く長い雲のたなびく国)/10.
II. ミルフォードの響き/
11. III. ロトルアでピクニック/12.
IV. アーンスロー・スティームのテーマ/
13. V. A & P・ショウ/14. VI. ポ・アタラウ(今ぞ別れの時)
15. アラビアの祝い(1988)/16. ヴィーナス・ワルツ(1958)/17.
捕虜の行進曲 「クリーギー」(1980)/
18. メヌエット・イン・ブルー(1974)/19.
野獣の抱擁 - メインテーマ 「ロンドン・マラソンのテーマ」(1966)/
20. 夢見る少女(1964)/21. ランスロットとグィネヴィア
- メインテーマ(1962) |
録音: 1993年11月 Symphony House, Wellington(ニュージーランド)
MARCOPOLO 8.223518のレーベル移行盤
ロン・グッドウィン(本名:ロナルド・アルフレッド・グッドウィン)はイギリスの作曲家。華麗な映画音楽で知られ、ゴールデングローブ賞やアイヴァー・ノヴェロ賞など数多くの受賞経験を持っています。
とりわけ、彼が得意としたのは戦争映画のための音楽で、アルバムに収録された『633爆撃隊』はグッドウィンにとって初となる戦争映画音楽への挑戦であり、ノルウェーにあるドイツの軍需工場が空襲されるというストーリーに沿った雄大な音楽は絶大な人気を誇りました。
もちろん彼は戦争映画の音楽だけを書いたわけではなく、世界一周の旅を終えて帰還したフランシス・ドレイク卿を讃えた『ドレイク400』や、彼が1970年代から定期的に訪れていたニュージーランドにまつわる『ニュージーランド組曲』などでも、オーケストレーションの妙を活かした素晴らしい作品を書き上げています。
このアルバムはグッドウィン自身がニュージーランド交響楽団を指揮した演奏を収録したもの。まさにベスト・アルバムと言える1枚です。
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アルケミー 21世紀のトランペットと管弦楽のための作品集
1. ガブリエル・ロベルト(1972-): ソラリア(2021)
セリエ・ドミートリー・セルヴォ(1968-):
ブラジル 2010 No. 10 「ブラジルの四季」Op.61
(2018-19) (トランペットと管弦楽版 2020)
2. I. Primavera Amazonica (Alvorecer)
アマゾンの春(夜明け)
3. II. Inverno Pampeano (Por do sol)
大草原の冬(日没)
4. III. Outono Pantaneiro (Aguas)
パンタナルの秋(水)
5. IV. Verao Nordestino (Dancas)
北東部の夏(舞曲)
ニコラ・テスカリ(1972-):
トランペット協奏曲 「9つのムード」(2021)
6. ムード 1 (アダージョ)/7. ムード
2 (ピウ・モッソ)/
8. ムード 3 (フガート)/9. ムード 4
(セッティミーノ)/
10. ムード 5 (アジタート)/11. ムード
6 (インクイエート)/
12. ムード 7 (アダージョ)/
13. ムード 8 (アレグロ・コン・フォーコ)/
14. ムード 9 (レント)/
15. メナヘム・ズール(1942-): 深き淵より(2019)
ガブリエル・ロベルト: 東京組曲(2015)
16. I. Meccanico/17. II. Adagio/
18. III. Scherzando/19. IV. Maestoso
全て世界初録音 |
ファビオ・ブルム(トランペット)
B♭管トランペット...2、18-19/
C管トランペット...1、5-12
B♭管コルネット...2、16、19/
C管コルネット...1、15
F管コルネット...4、13、19/
B♭管フリューゲルホルン...14、17ホルン...3
セビーリャ王立交響楽団
ノアム・ズール(指揮) |
録音: 2021年7月21日 Teatro de la Maestranza,
Seville(スペイン)
ブラジルのリオデジャネイロ出身のトランペット奏者ファビオ・ブルム。30か国以上でソリスト、オーケストラ・メンバー、教師として演奏した経験があります。
この「Alchemiy 錬金術」と名付けたアルバムでは、錬金術師が4つの元素を組み合わせて新しい物質を作るように、4人の作曲家による多彩な作品を紹介しています。
ガブリエル・ロベルトがブルムのために作曲した「ソラリア」はコロナ禍によって委縮した社会が息を吹き返す様子をイメージし、セルヴォの
「ブラジルの四季」は自然界の色彩豊かなパノラマを表現しています。
最初のロックダウン下で書かれたテスカリの「9つのムード」は激しく揺れ動く気分を表現、ズールの「深き淵より」は祈りと瞑想的な雰囲気に支配されています。
最後に収録された「東京組曲」は日本フィルの委嘱作品で、2015年12月にオッタビアーノ・クリストーフォリをソリストに東京で初演されました。
高層ビル群や群衆行き交う街の喧騒から静かな神社仏閣まで、日本が外国からの旅人に見せる多種多様な顔と、それに触れた旅人の心に湧き上がる驚き、困惑、興奮、感動などを描いています。
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メロディーは音楽的才能の本質である
~白い月が柔らかく枝にキスする
エーリッヒ・ツァイスル(1905-1959):歌曲集 |
ウルフ・ベストライン(バリトン)
チャールズ・スペンサー (ピアノ) |
1. 伝承曲: Swing Low, Sweet Chariot
スウィング・ロー・スウィート・チャリオット
(E.ツァイスルによる声とピアノ編)*/
2. Liedercyklus 連作歌曲集: No. 1. Seufzer
der Sehnsucht 憧れのため息*/
3. Seit Du fort bist あなたが去ったので*/
4. Komm heil'ge Nacht 来たれ、聖なる夜よ/5.
Der tote Arbeiter 死んだ労働者*/
6. 伝承曲: Go Down Moses 行け、モーゼ(E.ツァイスルによる声とピアノ編)*/
7. Stille 静寂*/8. Vale ヴェール*/9.
Untreue 裏切り*/
10. Ein Stundlein wohl vor Tag 6つの歌
- 第3曲 夜明け前の心地よいひととき/
11. Ja, ich weiss woher ich stamme (Ecce
homo)
そうだ、私は知っている、私がどこから来たのかは!(見よ、この人を
)/
12. 伝承曲: Little David 小さなダヴィデ(E.ツァイスルによる声とピアノ編)*/
13. Liedercyklus 連作歌曲集: No. 5. So
regnet es sich langsam ein そしてゆっくりと雨が降る/
14. Es spinnt sich ein, Stachlige Ballade*/15.
Schrei 6つの歌 - 第4曲 叫び/
16. Liedercyklus 連作歌曲集: No. 9. Der
Briefmark 切手*/17. Abendstimmung 夕べの気分*/
18. Lied im Herbst 秋の歌*/19. Ein buckliger
Waisenknabe singt*/
20. Ich kann es nicht vergessen*/21.
Die Arbeiter 労働者*/22. Regen 雨*/
23. Wanderers Nachtlied さすらい人の夜の歌*/24.
Helle Nacht 明るい夜*/
25. Liedercyklus 連作歌曲集: No. 13.
Grabschrift 墓碑銘/
26. 伝承曲: Waterboy(E.ツァイスルによる声とピアノ編)*/
27. Liedercyklus 連作歌曲集: No. 3. Letzter
Tanz, Ballade 最後の踊り、バラード/
28. 伝承曲: Deep River 深い河(E.ツァイスルによる声とピアノ編)*
*・・・世界初録音 |
録音: 2022年1月3-6日 TONAL Studios Vienna(オーストリア)
ウィーンに生まれ、早くから音楽の才能を発揮、14歳でウィーン音楽院に入学し15歳で最初の歌曲を書いたという作曲家エーリッヒ・ツァイスル。
ウィーンで華々しい活躍を始めるも、ユダヤ系であった彼はナチスの侵攻に伴いニューヨークに亡命、ハンス・アイスラーの口添えでハリウッドにて映画音楽の作曲に携わります。
いくつかの映画のために曲を書いたものの、製作主との主張の違いから存分に力を発揮することができなかったツァイスルは、「ヘブライ・レクイエム」などの宗教色の強い作品などを手掛けることで自身の方向性を見出していきます。
このアルバムに収録された彼の歌曲はすべて1939年の亡命前に作曲されたものであり、どれも不協和音にも時折美しい響きが感じられる、後期ロマン派風の半音階的和声を伴う旋律が特徴です。
また曲間に挿入された伝承曲の編曲については、書かれた年代は不明ですが、ツァイスル自身の作品とは違い親しみやすい曲調が耳に残ります。
「メロディーは音楽の核心であり、メロディーを構築することはできない。メロディーは音楽的才能の本質である」。と語ったというツァイスルのメッセージが込められた歌曲集、21曲が世界初録音です。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
ALTUS
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ALTSA 379
(SACD シングルレイヤー)
¥8100
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マタチッチの名演ブルックナー
フランス・ライヴSACDシングルレイヤー
ブルックナー:
(1)交響曲第3番 ニ短調
(2)交響曲第9番 ニ短調 |
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
フランス国立管弦楽団 |
※こちらはSACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
「上質のステレオ録音となると、これ以上は望めない」
――平林直哉。マタチッチのブルックナー録音の中でも飛び切りの名演を初SACD
化!
ステレオ録音:(1)1965年1月26日、(2)1963年1月29日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)/国内プレス、ステレオ、限定生産盤、122分、日本語帯・解説付
INA(フランス国立視聴覚研究所)に残されたマタチッチの名演ブルックナー・フランスライヴ2
曲をまとめて初SACD 化!
もともと上質ステレオ録音でしたが、改めて入念なリマスターが施されており、SACD
の効果も相まってマタチッチの力強く偉大な演奏がより迫真的に楽しめるようになっています。
フランス国立管の音色とマタチッチの個性がまじりあって紡ぎ出される無二の世界をお楽しみください。
「マタチッチというと、酒豪で不器用な人間だったことが知られているので、とにかく力業で、グイグイ押す指揮者という印象が強い。確かに、それは決して間違ってはいないけれども、併行して、細部に対するこだわりも非常に強かったのである」「マタチッチのブルックナー第9番となれば、これをまっ先に聴けば良いだろう。圧巻はアダージョではあるまいか。これほど厳しく凜々しく、祈りに満ちた演奏は希有であろう」...平林直哉氏の解説より
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貴重な放送音源
シューリヒト、スイス・ロマンド管との共演
(1)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
(2)J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067 |
カール・シューリヒト(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団 |
枯淡の味わいと、ひきしまった精悍さの融合!シューリヒト独自のわざが冴えわたるスイス・ロマンド管との貴重な共演記録
スイス・ロマンド放送によるモノラル録音:(1)1952年5月3日、(2)1955年8月4日/国内プレス、60分、日本語帯・解説付
シューリヒトがスイス・ロマンド管と共演した、貴重な放送音源を収録。50年代の録音ながら丁寧なマスタリングで音を整え、すっきりと知的にして必要なものをしっかりと汲み取った辛口の名演がおおいに堪能できます。
ブラームスの4 番は幾つか残されている録音のなかで最も古いもので、このころのシューリヒトの音作りを知る興味深い演奏。またこちらも秀演といえるバッハの管弦楽組曲では、オーケストラの首席フルート奏者アンドレ・ぺパンの鮮やかな妙技が味わえます。
「(ブラームス4番は)年代が最も早いせいか、シューリヒトらしい枯淡の味わいと、きりりとひきしまった精悍さが融合され、非常に鮮やかな印象を残す」「(バッハは)最近の流行とは正反対の、大きな編成による演奏であるが、この1955年のライヴは大柄ではあってもはつらつとしており、好ましい」...平林直哉氏の解説より
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BIDDULPH RECORDINGS
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名教師アウアーの教え子たちの録音復刻シリーズ開始
「アウアーのレガシー」~エフレム・ジンバリスト(ヴァイオリン)
1. セザール・キュイ(1835-1918): 万華鏡
Op. 50 - 第9番 オリエンタル
2. トゥール・アウリン(1866-1914): 4つの水彩画
– 第2番 フモレスク
3. エフレム・ジンバリスト(1890-1985): ヘブライの歌と踊り
4. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
白鳥
5. フレデリック・フランソワ・ショパン(1810-1849):
子犬のワルツ 変ニ長調 Op. 61 No. 1
6. ジンバリスト: ポーランド舞曲
7. ミハイル・イヴァノヴィチ・グリンカ(1804-1857):
ひばり
8. サン=サーンス: 『ノアの洪水』 Op. 45
– 前奏曲
9. グリンカ: 歌劇《ルスランとリュドミラ》
- ペルシャの歌
10. ショパン: ワルツ 変ト長調 Op. 70 No.
1
11. 日本古謡:来るか来るか(山田耕筰編)
12. ジンバリスト: 日本の旋律によるインプロヴィゼーション
13-16. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.
108
17-20. ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調
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「ヨーゼフ・シゲティに捧げる」 |
エフレム・ジンバリスト(ヴァイオリン)
サミュエル・ショツィノフ(ピアノ)...1-5
ビクター・オーケストラ...6
フランシス・ムーア(ピアノ)...7、8
エマニュエル・ベイ(ピアノ)...9-12
ハリー・カウフマン(ピアノ)...13-16 |
録音/原盤:1911年11月22日 Victor 64261
(B 11295)...1、1911年11月22日 Victor 64241
(B 11297)...2、1912年2月24日 Victor 64455
(B 11609)...3、
1913年3月8日 Victor 64562 (C 12974)...4、1913年3月8日
Victor 64562 (C 12974)...5、1916年2月16日
Victor 64562 (B 17172)...6、
1918年9月11日 Victor 74582 (C 22235)...7、1918年9月11日
Victor 64827 (B 22256)...8、1928年2月2日
Victor 1154 (BVE 34445)...9、
1926年2月2日 Victor 1154 (BVE 34446)・・・10、1929年12月12日
Columbia 2110-D (W 149717)...11、
1929年12月12日 Columbia 2110-D (W 149718)...12、1930年5月19日
Columbia 67786/88-D [set 140] (W 98693/98)・・・13-16、
1939年10月27日 RCA Victor 16194/95 [set
M-669] (CS 042851/54)...17-20
復刻プロデューサー: Eric Wen/復刻エンジニア:
Bryan Crimp (tracks 1-10) David Hermann
(tracks 11-20)/マスタリング: Dennis Patterson
歴史的な弦楽器奏者の録音復刻に特化したBiddulphレーベルが、あらたなシリーズをスタート。
名教師として知られるアウアーの教え子たちの録音の復刻です。
レオポルト・アウアー(1845-1930)はハンガリーに生まれ、ヨーゼフ・ヨアヒムらに師事。時代を代表する名手の一人として名声を誇りました。後にサンクトペテルブルク音楽院とカーティス音楽院で教え、特にサンクトペテルブルク時代の門下生にハイフェッツ、ミルシテイン、エルマンらの名手を輩出して、教師としても圧倒的な名声を築きました。
アウアーは門下生らを一つの型にはめることをしなかったので、ひとくちにアウアー門下と言っても演奏スタイルは多彩。このシリーズによって、その広がりがあらためて実感されることでしょう。
シリーズの最初に選ばれたのはエフレム・ジンバリスト(1889-1985)。
12歳でサンクトペテルブルク音楽院に入学してアウアーに学び、卒業の際は音楽院長のグラズノフが「比較を絶した才能」と称えたそうです。
アウアーはジンバリストの知性を特に評価していたそうですが、実際にその演奏は、情熱や感興が高まる瞬間でも曲のフォルムと品格を保っています。
ボウイングのテクニックも見事で、レガートの息の長さ、スムーズさはため息もの。小品12曲とソナタ2曲を収めたこのアルバムは、彼の魅力を伝えてくれます。
1922年以後、何度か来日し、カーティスでは江藤俊哉を熱心に指導したジンバリストだけに、日本にゆかりのある曲が2曲収録されているのは嬉しいところです。
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<映像>
OPUS ARTE(映像)
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OA1359BD
(4DVD)
¥4800
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ワディム・ムンタギロフの芸術
【Disc1】『眠れる森の美女』
オーロラ姫...マリアネラ・ヌニェス、フロリムント王子...ワディム・ムンタギロフ、
カラボス...クリステン・マクナリー、リラの精...クレア・カルヴァート、
フロレスタン国王...クリストファー・サウンダース他 英国ロイヤル・バレエ団
振付: マリウス・プティパ/
追加振付: フレデリック・アシュトン、アンソニー・ダウエルクリストファー・ウィールドン
音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/美術:
オリヴァー・メッセル、ピーター・ファーマー/
演奏: コーエン・ケッセルス指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
収録: 2017年2月28日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場
【Disc2】『マノン』
マノン...サラ・ラム、デ・グリュー...ワディム・ムンタギロフ、レスコー...平野
亮一、
ムッシューG.M. ...ギャリー・エイヴィス、レスコーの恋人...イツァール・メンディザバル他
英国ロイヤル・バレエ団
振付: ケネス・マクミラン/音楽: ジュール・マスネ (レイトン・ルーカス選曲)/
美術: ニコラス・ジョージアディス/
演奏: マーティン・イエーツ指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団/
収録: 2018年4月26日、5月3日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場/
【Disc3】『コッペリア』
スワニルダ...マリアネラ・ヌニェス、フランツ...ワディム・ムンタギロフ、
コッペリウス...ギャリー・エイヴィス、コッペリア...アシュリー・ディーン他 英国ロイヤル・バレエ団
振付: ニネット・ド・ヴァロア/原振付:
レフ・イワノフ、エンリコ・チェケッティ/音楽:
レオ・ドリーブ/
美術: ニコラス・ジョージアディス/演奏:
マーティン・イエーツ指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団/
収録: 2019年11月29日、12月10日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場
【Disc4】『ジゼル』
ジゼル...マリアネラ・ヌニェス、アルブレヒト...ワディム・ムンタギロフ、
ヒラリオン...ベネット・ガートサイド、バティルド...クリスティーナ・アレスティス、
ミルタ...イツァール・メンディザバル他 英国ロイヤル・バレエ団
振付: マリウス・プティパ/原振付: ジュール・ペロー、ジャン・コラーリ/
振付追加: ピーター・ライト/音楽: アドルフ・アダン/美術:
ジョン・マクファーレン/
演奏: バリー・ワーズワース指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
収録: 2016年11月29日、12月10日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場 |
OABD7306BD
(Blu-ray)
¥5500
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総収録時間: 478分+特典映像52分
音声:LPCM 2.0 / DTS 5.1 (DVD)、LPCM 2.0
/ DTS-HD Master Audio 5.1 (Blu-ray)、字幕:
Disc3特典映像のみ 日本語、英、仏、独、韓
画角: 16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク×4、Blu-ray...片面二層ディスク×4 1080i
High Definition
【英国ロイヤル・バレエを代表するダンスール・ノーブル
— ワディム・ムンタギロフの芸術!】
ロシア、チェリャビンスク出身のバレエダンサー、ワディム・ムンタギロフ。2006年、ローザンヌ国際バレエ・コンクールでスカラーシップ賞を受賞し、ロイヤル・バレエ学校に入学、卒業後2014年に英国ロイヤル・バレエにプリンシパルとして入団。
また日本の新国立劇場バレエ、ウィーン国立バレエ、パリ・オペラ座バレエ、アメリカン・バレエ・シアターなど世界の名だたるバレエ団に客演し世界中にその活躍の場を広げています。その甘いマスクに端正な舞台姿、しなやかさの中に強靱さを秘めた正統派ダンスール・ノーブルとして多くのファンを魅了してやみません。
本BOXではムンタギロフが主役男性ダンサーとして出演した英国ロイヤル・バレエのクラシック・バレエ・レパートリーから3作品(《眠れる森の美女》《ジゼル》《コッペリア》)にケネス・マクミランの現代的振付による《マノン》を加えた4作品を収録。
ムンタギロフ&英国ロイヤル・バレエによる華やかな舞台をお楽しみください。
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OA1353D
(DVD)
¥2900
※演劇です
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シェイクスピアが戯曲の舞台をイギリスに置いた
喜劇『ウィンザーの陽気な女房たち』
シェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』 |
サー・ジョン・ファルスタッフ...
ピアース・クイグリー
ページ夫人...サラ・フィニガン
フォード夫人...ブライオニー・ハナー
クイックリー夫人...アニタ・レイノルズ
ドクター・カイウス / ピストール...
リチャード・カッツ
フランク・フォード...ジュード・オウスー 他 |
演出: エル・ホワイル/美術: チャーリー・クリドラン/振付:
サーシャ・ミラヴィッチ・デヴィース/作曲:
フランク・ムーン
収録: 2019年5月17日 グローブ座(ロンドン)/音声:
ステレオ、字幕: 英語、画角: 16/9 NTSC All
Region、DVD: 片面二層ディスク
『ウィンザーの陽気な女房たち』は、シェイクスピアがその戯曲の舞台をイギリスに置いた唯一の喜劇。
この2019年5月のグローブ座での上演は、舞台を1930年代に設定。その時代のファッション、音楽やダンスをふんだんに取り入れ、諷刺とユーモアに満ちた現代的なシットコム(シチュエーション・コメディ)として大好評を博しました。
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