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≪第117号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その4 2022/9/6~




9/9(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2585
(SACD HYBRID)
¥2800

ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
 バロック・アンサンブル「ドルチ・アフェッティ」デビュー
  『カストラポリス』~ナポリのカンタータとアリア


 ●ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
  「Non piangete, amati rai(泣かないで、愛しい目よ)」
   ~歌劇『認められたキュロス
    (Ciro riconosciuto)』(1751)第1幕より
 ●ジュゼッペ・ポルジーレ(1680-1750):
  歌劇『ウリッセの祖国への帰還
   (Il ritorno di Ulisse alla patria)』より
  エルヴィラのアリア「Sventurato chi piagato
   (哀れ、心を射られた者)」(第2幕第19場)
  クレオンテのアリア「Tu sei crudel cosi
   (おまえはなんと残酷な)」(第2幕第10場)
  テレーマコのアリア「Apri Cirene lumi
   (目を開けろ、キュレネ)」(第1幕第8場)
  テレーマコのアリア
   「Fiero sdegno dell'alma guerriero
    (戦士の魂の高慢な侮蔑が)」(第1幕第15場)
  クレオンテのアリア
   「Quel volto vezzoso(あの美しい顔が)」(第2幕第5場)
  テレーマコのアリア
   「Mi preparo a trionfar(勝ち誇る準備はできています)」
    (第3幕第7場)
 ●アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
  カンタータ『かの心地よき平安は(Quella pace gradita)』
 ●ドメニコ・アウレッタ(1723-1753):
  協奏曲 ハ長調~チェンバロ、
   2 つのヴァイオリンと通奏低音のための
 ●朗読「Dimmi bel neo che fai
  (話しておくれ、美しいほくろよ)」
 ●ドメニコ・ナターレ・サッロ(1679-1744):
  カンタータ『Dimmi bel neo che fai
   (話しておくれ、美しいほくろよ)』
 ●伝承曲
  「ガルガーノのタランテラ(Tarantella del Gargano)」~
   声とバロック・ギターのための

ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
アンナ・パラディーゾ(チェンバロ、共同音楽監督)

ドルチ・アフェッティ
 ダン・ラウリン(第1リコーダー)
 ケート・ハーン(第2リコーダー)
 シェシュティン・フローディン(第1オーボエ)
 イーア・ノイミュラー(第2オーボエ)
 マッツ・クリングフォシュ(ファゴット)
 マリア・リンダール(ヴァイオリン、リーダー)
 カロリーナ・ヴェーバー・エークダール(ヴァイオリン)
 ヨエル・スンディーン(ヴィオラ)

通奏低音:
 アンナ・パラディーゾ(チェンバロ)
 ケート・ハーン(チェロ)
 トゥーマス・イェットンソン(コントラバス)
 ドーヒョ・ソル(アーチリュート、バロック・ギター)
 ダン・ラウリン(音楽監督)


 ラウリン&パラディーゾ夫妻により結成されたバロック・アンサンブル「ドルチ・アフェッティ」のデビュー盤!
 若手注目のカウンターテナー、ニコロ・バルドゥッチを迎えたナポリのカンタータとアリア集『カストラポリス』

 [楽器 Harpsichord: Francois Paul Ciocca, Riccia 2008, after Nicolas & Francois Blanchet 1730/Recorder: Alto recorder by Francesco Livirghi]
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、81'27

 SACD ハイブリッド盤。
 スウェーデンのバロック・アンサンブル「ドルチ・アフェッティ」のアルバム第1 作がリリースされます。
 リコーダー奏者のダン・ラウリンと夫人のアンナ・パラディーゾが、ナポリ音楽院図書館の所蔵するナポリ音楽コレクションを探求する目的で結成。
 ヴァイオリンのマリア・リンダールやオーボエのシェシュティン・フローディンといったスウェーデンのバロック音楽シーンで活躍する音楽家たちが参加しました。

 ナポリのカンタータとアリアを歌ったアルバム。フランスの小説家ドミニク・フェルナンデスが1974 年の小説『ポルポリーノ(Porpolino ou les mysteresde Naples)』で「数多くのカストラート・ソプラノが結集した南の首都」を表すために使った言葉「カストラポリス」が、アルバム・タイトルに採られました。

 プログラムの最初は、アレッサンドロ・スカルラッティに学ぶためナポリを訪れたヨハン・アドルフ・ハッセがメタスタージオの台本に作曲した《認められたキュロス》から、リコーダーとオーボエを2つずつともなって歌われる〈Non piangete, amati rai(泣かないで、愛しい目よ)〉。
 ジュゼッペ・ポルジーレの《ウリッセの祖国への帰還(ウリッセの帰還)》は、当時23 歳だったカストラート歌手のドメニコ・ゴッツィがプロ・デビューで歌った作品です。モンテヴェルディの歌劇と同じホメロスの『オデュッセイア』の物語を題材にしながら、別の作家による台本に作曲されています。
 アレッサンドロ・スカルラッティの《かの心地よき平安は》は、リコーダーの他、ソロ・ヴァイオリン、チェロと通奏低音をともなう、ソプラノのためのソロ・カンタータです。

 ドメニコ・アウレッタは、ナポリで生まれ、30歳で没しました。チェンバロ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための《協奏曲 ハ長調》は、ナポリ音楽院図書館が楽譜を保存している作品です。
 ドメニコ・ナターレ・サッロは、トラーニで生まれ、サントオノフリオのナポリ音楽院で学びました。声と通奏低音のためのカンタータ《話しておくれ、美しいほくろよ》も、ナポリ音楽院図書館の所蔵する作品です。カンタータの演奏に先立って最初のレチタティーヴォ「Dimmi bel neo chefai」の朗読がはさまれます。

 アルバムの最後、サッロ、カストラート歌手ファリネッリ、アンナ・パラディーゾ、ニコロ・バルドゥッチが生まれたアプリア(プーリア)地方に伝わる「タランテラ」が歌われます。

 バロック音楽を得意とするソプラニスタ、カウンターテナーのニコロ・バルドゥッチは、1999年、イタリアのカノーザ・ディ・プーリア生まれ。
 ソプラノ歌手アンア・マリア・ステッラ・パンジーニに最初に教わり、マテーラの音楽院の学士号を、バロック歌唱をジェンマ・ベルタニョッリに学んだヴィチェンツァ音楽院の修士号を取得しました。
 ヴェネツィアのジョルジョ・チーニ財団やヴィテルボのストラデッラ音楽祭に招かれ、第1位に選ばれたニコロ・ピッチンニなどのコンペティションに参加してきました。
 ヴィテルボの「フェスティヴァル・ストラデッラ」でダン・ラウリンと出会ったことが、2020年から2021年のシーズンのコンサートへの出演とこの録音につながりました。

 
 
 

BIS SA 2511
¥2800
『来たれ-クリスマスの歌 II』
 ●ジョン・フランシス・ウェイド(1711-1786)
  (デイヴィッド・ウィルコックス(1919-2015)編曲、
   グレーテ・ペーデシェン(1960-)、
    イェルムン・ラーシェン(1981-) 追加編曲):
     アデステ・フィデリス
      (神の御子は今宵しも)(Adeste Fidelis)
       (合唱、ヴァイオリン、ニッケルハルパ、
        ベースとハルモニウム)
 ●トマス・ベック(1899-1963)
  (イェルムン・ラーシェン・トリオ 編曲):
   聖なるクリスマスイブ(Saele jolekveld)
    (ヴァイオリン、ニッケルハルパ、
     ベースとハルモニウム)
 ●チャールズ・アイヴズ(1874-1954):
  クリスマス・キャロル(A Christmas Carol)(合唱)
 ●アルネ・ムデーン(1936-2015)
  (イェルムン・ラーシェン(1981-) 編曲):
   教会の旋律(Kyrklat)
    (合唱、ヴァイオリン、ニッケルハルパとベース)
 ●伝承曲(アンドレーアス・ユートネム(1973-) 編曲):
  クリスマスの酒を作ろう(Me ska bryggja te jul)
   (アルト・ソロ、合唱、ヴァイオリン、
    ニッケルハルパとベース)
 ●ブルガリア、ノルウェー、バスク伝承の子守歌
  (デイヴィッド・ウィルコックス(1919-2015) 編曲、
   グレーテ・ペーデシェン(1960-) 追加):
    幼子イエス/ねんねんダミヤンチョ
     (The Infant King/Nani mi, nani, Da-myancho)
      (バス・ソロ、合唱、ヴァイオリン、
       ニッケルハルパとベース)
 ●伝承曲(スチャン・カーシュテンセン(1971-)、
  イェルムン・ラーシェン(1981-)、
   ソンドレ・マイスフィヨルド(1975-)編曲):
    ディンドン、空高く(Ding dong! Merrily on high)
     (ヴァイオリン、アコーディオンとベース)
 ●伝承曲(グンナル・エーリクソン(1936-) 編曲):
  見失った羊(Den bortkomne sauen)
   (ソプラノ・ソロ *、アルト・ソロ、合唱、
    ヴァイオリン、ニッケルハルパとベース)
 ●ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  モテット「イエスよ、来たれ(Komm, Jesu,komm)」BWV 229
   (合唱、オルガン、チェロとヴィオローネ)
 ●伝承曲(セテスダールの民謡)
  (ヨハン・クヴァンダール(1919-1999)の編曲に基づき、
   ヨン・ロルマルク(1967- )/
    グレーテ・ペーデシェン(1960-) 編曲):
     おお、ここではたくさんのものが(A her moter mangt)
      (アルト・ソロ、合唱、
       ヴァイオリンとニッケルハルパ)
 ●ウィリアム・ジェームズ・カークパトリック(1838-1921)
  (アンデシュ・オールヴァル(1932-2012)、
   デイヴィッド・ウィルコックス(1919-2015) 編曲):
    まぶねの中で(En krybbe var vuggen)
     (合唱、ヴァイオリン、ニッケルハルパとベース)
 ●伝承曲(グンナル・エーリクソン(1936-)、
  トロン・クヴェルノ(1945-) 編曲):
   見よ、太陽の美しい光と輝きを(Sesolens skjonne lys og prakt)
    (ソプラノ・ソロ **、合唱、ヴァイオリン、
     ニッケルハルパとハルモニウム)
 ●即興(マルコ・アンブロジーニ(1964-)、
  ソンドレ・マイスフィヨルド(1975-) ):
   カリヨン(Carillon)(ニッケルハルパとベース)
 ●ジョン・ゴス(1800-1880)
  (デイヴィッド・ウィルコックス(1919-2015) 編曲):
   ごらん、静かな冬の夕べに(ほら、冬の雪のさなかに)
    (Sja i stille vinterkveld/See, amid the Winter's Snow)
     (合唱、ヴァイオリン、ニッケルハルパ、
      ベースとハルモニウム)
 ●伝承曲(セテスダールの民謡):
  クリスマスの歌(Julestev)(ソプラノ・ソロ *)
 ●伝承曲(テリエ・クヴァム(1944-) 編曲):
  この世はうるわし(Deilig er jorden)
   (合唱、ヴァイオリン、ニッケルハルパ、
    ベースとハルモニム)
 ●イェルムン・ラーシェン(1981-):歩き歌(Gangmarsj)
  (合唱、ヴァイオリン、ニッケルハルパ、
   ベースとハルモニム)
ノルウェー・ソリスト合唱団
グレーテ・ペーデシェン(指揮)
イェルムン・ラーシェン(ヴァイオリン)
マルコ・アンブロジーニ(ニッケルハルパ)
ソンドレ・マイスフィヨルド(ベース)
アンドレーアス・ユートネム(ハルモニウム)
クヌート・ヨハンネセン(ハルモニウム)
スチャン・カーシュテンセン
 (アコーディオン)
ケート・ハーン(チェロ)
ヨアキム・ペーテション(ヴィオローネ)
クリスチャン・ショス(オルガン)
インゲボルグ・ダールハイム
 (ソプラノ・ソロ)*
ハンネ・マーリト・モルダール
 (ソプラノ・ソロ)**
マーリ・アスクヴィーク(アルト・ソロ)
デイヴィッド・マッキューン
 (バス・ソロ)セッション

 天から降り注ぐような美しい旋律、スカンディナヴィア屈指のアンサンブル、オスロ・ソリスト合唱団によるクリスマス・アルバム第2 弾『来たれ』登場!

 録音:2021年12月/ロヴィーセンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、56'30

 SACD ハイブリッド盤。
 ノルウェー・ソリスト合唱団とグレーテ・ペーデシェンは、初めてのクリスマス・アルバム『バラ(Ros)』(BIS SA-2029)を2013年にリリースした後、毎年クリスマス・コンサートを開催してきました。
 ノルウェーの人たちと子供たちからもっとも愛されている音楽家のひとり、イェルムン・ラーシェンもアルバムにつづいて参加するコンサートは、聴衆が心待ちにする、寒い季節の暖かい時間として定着したと言われます。

 「12月は期待の時。私たちは待ち、望む」。ノルウェー・ソリスト合唱団のクリスマス・アルバム第2作『来たれ(Veni)』も「芸術音楽とトラッド・ミュージックがひとつになって」という同じコンセプトで作られました。
 「トラッド」からは、イェルムン・ラーシェンの他、キーフィドルのヒッケルハルパを弾くマルコ・アンブロジーニとベーシストのソンドレ・マイスフィヨルドが参加。
 《神の御子は今宵しも》《まぶねの中で》《この世はうるわし》といった広く親しまれたキャロルにノルウェーの民謡、アイヴズの《クリスマス・キャロル》、ニッケルハルパとベースによる「即興」などを交えた、ユニークな編曲も加えたプログラムを、変化をつけた編成で演奏しています。

 
 




HAENSSLER



HC 22068
¥2700
吹奏楽ファン必聴!
 ザクセン・ウィンド・フィル
  「ラ・ヴァルス」

 (1)ベルリオーズ(高橋徹編曲):ローマの謝肉祭
 (2)ショパン(トーマス・シャイベ編曲):レ・シルフィード
 (3)ラヴェル(ジーグムンド・ゴルトハンマー編曲):ラ・ヴァルス
 (4)フォーレ(シャイベ編曲):パヴァーヌ
 (5)フランク(シュテファン・ホーデル編曲):呪われた狩人
ザクセン・ウィンド・フィルハーモニック
ペーター・ゾンメラー(指揮)

 吹奏楽ファン必聴!キラキラと輝く豊かなサウンド!名門ザクセン・ウィンド・フィルハーモニックがラヴェル、ベルリオーズ、ショパン、フォーレ、フランクを録音!

 セッション録音:2022年2月8-11日/ドイツ・ウィンド・アカデミー、シュタイングラント通り(ドイツ)/DDD、52'55

 名門ザクセン・ウィンド・フィルハーモニック(ザクセン管楽フィルハーモニー)がヘンスラー・レーベル初登場!
 「豊かで輝かしい音色はまるで魔法のよう」と絶賛される当団は1950年、ライプツィヒ放送吹奏楽団という名称で設立。
 クラシックからポピュラーまで幅広いレパートリーを演奏する伝統ある団体で、現在はザクセン・ウィンド・フィルハーモニックとしてドイツ名門オケの実力派で構成しており、音楽的にさらなる拡がりをみせております。
 当アルバムは2021年から首席指揮者兼芸術監督となったペーター・ゾンメラーが指揮をつとめた第1弾で、名曲「ラ・ヴァルス」をはじめ、恍惚感、高揚感に満ちた爽やかな演奏を披露しております。吹奏楽ファン必聴のアルバムです!
 
 

HC 22049
¥2700
シー・チャイがショパンのエチュード全曲を録音!
 ショパン:
  (1)12の練習曲 Op.10
  (2)12の練習曲 Op.25
  (3)3つの新しい練習曲
シー・チャイ(ピアノ)

 中国の期待のシー・チャイがショパンのエチュード全曲を録音!

 セッション録音:2021年7月1-3日/フェステブルク福音教会、フランクフルト(ドイツ)/DDD、64'47

 豊かな感性と卓越した優れたテクニックで魅了するシー・チャイがショパンのエチュードに挑戦しました!
 1987年、中国山西省の音楽一家に生まれたチャイは6歳でピアノを始め、上海音楽学院でジェ・タンに師事。その後フランクフルト音楽大学でヨアヒム・フォルクマンの元で学びました。
 フー・ツォンのショパンに憧れていたというチャイ。抒情性豊かに描くショパンはこの若さにして驚きの演奏。
 幅広いレパートリーを演奏するチャイですが、このショパンを聴けばその豊かな才能を知ることができるでしょう。
 




LA MUSICA

LMU 027
¥2600
アレクサンドル・パレイ(ピアノ)
 ラフマニノフ:前奏曲と音の絵Vo.2

  (1)13の前奏曲Op.32
  (2)練習曲「音の絵」第3番ハ短調Op.33 の3
  (3)練習曲「音の絵」第4番(第5番) ニ短調Op.33の5
アレクサンドル・パレイ(ピアノ)

 パレイこだわりのラフマニノフ第2弾

 録音:2021年6月1日/ボン・スクール・プロテスタント教会

 モルドヴァ出身の名手アレクサンドル・パレイは2021年初めにラフマニノフの前奏曲と練習曲「音の絵」を集めたアルバム(LMU024) をリリースしました。その第2弾でパレイならではのこだわりのコンセプトが感じられます。

 ラフマニノフは24の前奏曲を残していて、パレイは前アルバムで11曲を収録。今回は残りの13曲をとりあげ完結となりました。
 「音の絵」Op.33からは2曲。今日この曲集は全9曲となっていますが、3曲が初版に収録されず、現行4番とされるイ短調のものはOp.39 の6曲目として出たものと同曲になっています。
 歿後単独で出版された2篇が、ここに収められた第3番ハ短調と第4番( 現第5番)ニ短調。これでOp.33も完結ですが、ラフマニノフを熟知した人ならではのはからいと申せましょう。
 演奏もベテランならではの余裕と説得力に満ちています。
 




LPO


LPO 0125
(2CD)
¥3200
ジェームス・マクミラン(b.1959):クリスマス・オラトリオ
 第1 部
  シンフォニア1―コーラス1―アリア1―
  タブロー1―アリア2―コーラス2―シンフォニア2
 第2 部
  シンフォニア3―コーラス3―アリア3―タブロー2―
  アリア4―コーラス4―シンフォニア4
マーク・エルダー(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ルーシー・クロウ(ソプラノ)
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)

 マクミランが描くクリスマスの世界

 録音:2021年12月4日/ロイヤル・フェスティヴァルホール/94:10

 2021年12月4日行われた、マクミランのクリスマス・オラトリオの演奏会の記録。
 本来はLPO が本作の世界初演を行うはずでしたが、パンデミックのために公演は延期となり、世界初演公演は2021年1月のオランダ放送フィル&合唱団によって行われるかたちとなった作品です。
 2019年にLPO の委嘱により作曲されたこの作品は、マクミランのスコットランドのルーツとカトリックの信仰を反映し、スコットランド・ゲール語の子守歌、英語の詩、ラテン語のテキスト、キリスト降誕を語る聖書の一節を取り込んでいます。
 作品は2部に分かれ、それぞれ7つの楽章をもちます。各部ともオーケストラの短い楽章で始まり終わるという回文的な構造になっています。
 ソロ歌手は、それぞれ2つのアリアと、合唱とともにタブローの部分を歌いいます。
 クリスマス・キャロルのような旋律が心躍るリズムを伴って聴こえてきたり、子供たちがクリスマスを喜ぶ様子が表現されていたり、合唱がエヴァンゲリストのように降誕の場面を語るなど、クリスマスの様々な側面が描写されています。
 




PARATY


PTY 1222285
¥2800
ボヘミアン・ラプソディ
 (1)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第2番ト短調Op.26
 (2)同:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
 (3)スーク:ピアノ三重奏のためのエレジー
トリオ・アタナソフ
 【ペルスヴァル・ジル(ヴァイオリン)、
  サラ・スルタン(チェロ)、
  ピエール=カロヤン・アタナソフ(ピアノ)】

 成長著しいトリオ・アタナソフがドヴォルザークの名作に挑戦!

 録音:2021年4,5月/ダリウス・ミヨー音楽院カンプラ講堂(エクサンプロヴァンス)/68'09"

 2007年にパリ音楽院の学生たちで結成されたトリオ・アタナソフ。
 ハイドンからレーラ・アウエルバッハまで幅広いレパートリーを持つ彼らのCD 第3 弾は「ボヘミアン・ラプソディ」。
 といってもクィーンの名曲をピアノ三重奏で演じるのではなく、彼らが愛してやまないドヴォルザークに挑戦。名作「ドゥムキー」をフレッシュな演奏で聴かせてくれます。
 最後をドヴォルザークの娘婿スークがチェコの作家ゼイエル追悼で作曲したエレジーの作曲者自身による三重奏版で締めくくる感動的な内容となっています。
 




PROFIL



PH 22012
¥2700
ファビアン・エンダース(指揮)&ブルノ国立フィル
 ベートーヴェン:祝典劇「献堂式」(全11曲)
エヴェリン・ノヴァーク(ソプラノ)
クラウス・メルテンス(バス)
ベルリン・ヴォーカルコンソート
ザクセン室内合唱団
ファビアン・エンダース(指揮)
ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団

 どのナンバーも感動的!ベートーヴェン円熟期の秘曲「献堂式」

 録音:2021年11月19日/ポツダム平和教会(ライヴ)/53'02"

 ベートーヴェンの「献堂式」というと序曲だけが有名で、劇音楽そのものは旧作「アテネの廃墟」の音楽を流用したこともありあまり聴く機会がありません。
 しかしベートーヴェン最後の純管弦楽作品となった序曲は、「ミサ・ソレムニス」と第9の間の作品番号が示すように音楽的には充実し、劇そのものを味わいたいと思った人も多いと思われます。

 カール・マイスルの戯曲「献堂式」はベートーヴェンの音楽により1822年10月、ヨーゼフシュタットの劇場の柿落で上演されました。
 急な依頼だったためベートーヴェンは「アテネの廃墟」の音楽を流用しましたが、序曲のほかふさわしい曲のない部分のために合唱付きの舞曲と行進曲を新たに書きました。

 当録音は2021年11月19日にポツダムで行われた上演のライヴで、観客のあまりの熱狂ぶりを別トラックで1 分ほど収めているほど。ベートーヴェンの偉大さを改めて認識させてくれます。
 
 指揮のファビアン・エンダースは1986年生まれのドイツの注目株。
 バッハやブルックナーの宗教作品が高い評価を受けていますが、劇音楽でも独唱や合唱の扱いが巧みで、説得力あふれる演奏を聴かせてくれます。
 



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FONE



2SACD220
(2SACD HYBRID
STEREO)
特別価格
¥4200→\3890
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集

 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80*
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94 bis*
 ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ Op.35 bis*
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115
 2本のヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56**
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
マリア・グラツィア・ベッロッキオ(ピアノ)*
ラウラ・ゴーナ(ヴァイオリン)**

 イタリアの偉大なヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルド!

 ☆サルヴァトーレ・アッカルド、円熟のプロコフィエフ!
 ☆まるで録音会場に座っているかのような臨場感あふれる高音質!

 イタリアの偉大なヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルドによるプロコフィエフのヴァイオリン作品集が、高音質を誇る「Fone」レーベルより登場。
 「Fone」は1983年にイタリアのレコーディング・エンジニア、ジュリオ・チェーザレ・リッチによって設立され35年以上の歴史を持ちます。
 今作ではジュリオ・チェーザレ・リッチが「聴き手に(録音会場の)理想のポイントに腰を掛けているかのようなユニークな体験をしてもらいたかった」と語っている通り、自然な音質を楽しむことが出来ます。

 ミルシテインの弟子であり、ヴィオッティ国際音楽コンクール、ジュネーヴ国際音楽コンクールなどで入賞し、パガニーニ国際コンクールで第1位を獲得するなど若い頃からその才能を発揮してきたアッカルド。
 イタリアの偉大な芸術家の円熟の演奏を高音質でお楽しみください。

 ※録音:2020年2月14日-16日、カーサ・デラ・ムジカ 「サーラ・デル・エルメリーノ」(イタリア、ミラノ)

 
 



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PIANO CLASSICS



PCL 10227
¥2100
エドワード・マクダウェル(1860-1908):ピアノソナタ集
 ピアノソナタ 第1番「悲劇的」Op.45、第2番「英雄」Op.50
 森のスケッチOp.51
  [野ばらに寄す、鬼火、昔ひそかに会った所で、
   秋に、インディアンの小屋から、水蓮に寄す、
   リーマスおじさんの話から、荒れ果てた農園、
   草原の小川のほとり、日暮れの語らい]
ジョルジョ・トリオネ・バルトリ(pf)

 エドワード・マクダウェルは、長い間ヨーロッパで勉強したアメリカのピアニスト・作曲家。さまざまな文化の影響を受けたためか、作り出される音楽はとても独創的です。
 ニューヨークで生まれた彼は、有名なピアニスト、テレサ・カレーニョをはじめ、コロンビア、キューバ、ベネズエラの音楽家たちからレッスンを受けています。17歳からパリ音楽院で、その後フランクフルト音楽院で学び、ヨアヒム・ラフに作曲を師事しました。
 クララ・シューマンやリストに興味を持ち、ライプツィヒの出版社ブライトコプフ&ヘルテル社に入社します。1888年にアメリカに戻り、ボストンに居を構え、作曲家としての活動とコンサートピアニストとしての活動を始めました。
 1896年にニューヨークに移住すると、コロンビア大学で教鞭をとり、マクダウェルは同大学に初めて音楽学部を創設しています。
 マクダウェルのインスピレーションの源は、詩的(ゲーテやハイネ)にも音楽的(メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス)にもドイツのロマン主義にあります。
 収録曲「森のスケッチ」は、グリーグやシューマンを思わせる、魅力的で魅惑的、エレガントでノスタルジックな性格の作品であり、この作曲家の全盛期を示すものと言えるでしょう。
 演奏するジョルジョ・トリオネ・バルトリ1996年生まれ)は、ローマ国立サンタ・チェチーリア音楽院を卒業。ヴェネツィア国際ピアノコンクールなど、数々のコンクールで受賞歴のあるピアニストです。
 
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PCL 10260
¥2100
アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):
 ピアノ曲集
マリア・アルジェンティエロ(pf)
 大西洋横断ソナチネ、ブルースの形式による3つの前奏曲、
 テンポ・アメリカーノ(交響曲第3番 「協奏交響曲」より第2楽章 ピアノ版)
 縮小模型で世界中を
  [ハリウッド ココナッツ・グローブ(アメリカ)、ホノルル ワイキキビーチ(ハワイ)、
   日光の哀しみ(日本)、上海の鳥市場(中国)、
   香港の寺院の鐘、フィリピン島、シンガポールの魅惑のヘビ、ペナンのジャングルのサル(マレーシア)、
   バンドンの森の竹の笛(インドネシア)、バリのガムラン(ワヤン劇場の音色)(インドネシア)、
   セイロンの白い象(スリランカ)、ムンバイの沈黙の塔(インド)、
   ナイル川の夜、プエルト・デ・ソレル(バレアレス諸島マヨルカ島)、ナポリ(イタリア)]
 ジャワのスケッチ

 タンスマンは、ポーランドのウッジで、裕福なユダヤ人の文化人の家庭に生まれました。5カ国語を話し、法律と哲学を学びました。初期の作品には無調音楽や12音技法への実験的な取り組みが見られます。1919年、ポーランドからパリに移住し永住。
 タンスマンは、想像力によって変容する素材として民謡を利用しました。ショパンと同じようなアプローチで作曲をしていたと言えます。
 また、ジャズ、ガムラン、日本音楽など、世界中を旅して出会ったさまざまな伝統音楽も、同じように利用したことも特筆できるでしょう。世界各地の場所を楽しく、生き生きと音楽的に描写した音楽です。
 演奏者のマリア・アルジェンティエロは、アレクサンダー・ロンクヴィッヒ、ガブリエレ・バルドッチ、モナルド・ブラコーニ、リッカルド・リサリーティ、フランコ・マルブリ、ロベルト・プロッセダ、そして室内楽ではブルーノ・カニーノに師事しています。
 ブックレットには、アルジェンティエロによる、作曲家の娘であるマリアンヌ・タンスマンへのインタビューが掲載されています。
 
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PCL 10249
¥2100
セシル・シャミナード(1857-1944):ピアノ曲集第2集
 水の精Op.101、バレエの調べOp.37より第3曲「スカーフの踊り」、
 6つのユーモラスな小品Op.87、ギターOp.32、
 荒れ果てた祖国にてOp.155、クレオールの踊りOp.94
 6つの演奏会用練習曲 ロマンティックな練習曲Op.132、
 悲愴的練習曲Op.124、旋律的練習曲Op.118、
 諧謔的練習曲Op.138、交響的練習曲Op.28、哲学的練習曲Op.139
 セレナードOp.29、ロリータ-スペイン奇想曲Op.54
マーク・ヴァイナー(pf)

 セシル・シャミナードは、女性ピアニスト、作曲家として大きな成功を収めました。ピアニストとしてヨーロッパ各地を巡り、1892年にはイギリスでデビューし、彼女の最大のファンであったヴィクトリア女王と知り合います。
 1908年にはアメリカでもデビューし、瞬く間に絶大な人気を得たピアニストです。
 人気の理由は、楽曲の素晴らしさ、親しみやすさにあるのでしょう。また、派手な演奏スタイルを持たず、タイトルもシンプルであったことも愛された理由としてあげられます。
 イギリスのピアニスト マーク・ヴィナーの2枚目となるシャミナード作品集。センスに満ちた魅力的な演奏スタイル、確かな音楽感覚と、感傷的になりすぎない感情を注ぎ込む演奏は、世界から注目されるだけのことはあるピアニストです。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BIDDULPH RECORDINGS



BIDD85019
¥2200→\1990
フリッツ・クライスラー
 ベル・テレフォン・アワー録音集 第1集

  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   1. ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K. 216 - I. Allegro
     録音: 1950年3月6日
  モーツァルト:
   2. ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K. 218 - I. Allegro
     録音: 1945年1月1日
  ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824):
   ヴァイオリン協奏曲第22番 イ短調 G. 97(F. クライスラー編)
    3. I. Moderato*/4. II. Adagio/5. III. Agitato assai
      録音: 1945年2月19日/1945年10月29日*
  フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
   6. ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 64 -
    I. Allegro molto appassionato
      録音: 1944年7月17日
  ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
   7. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77 - II. Adagio
     録音: 1945年12月31日
  マックス・ブルッフ(1838-1920):
   ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op. 26
    8. I. Vorspiel: Allegro moderato/9. II. Adagio
      録音: 1944年10月9日
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
ベル・テレフォン・アワー・オーケストラ
ドナルド・ヴォーヒーズ(指揮)

 復刻プロデューサー: Eric Wen/マスタリング: Dennis Patterson

 【クライスラー・ファン大注目!「弦のBiddulph」がベル・テレフォン・アワー録音の復刻を開始】

 ベル・テレフォン・アワーは電話の実用化で大成功を収めたベル電話会社がスポンサーとなって、1940年から1958年まで放送されたアメリカのラジオ番組(1959年から68年はテレビで放送)。
 出演者はヤッシャ・ハイフェッツ、ヨーゼフ・ホフマン、エツィオ・ピンツァ、リリー・ポンスといったクラシック音楽のスターから、ベニーグッドマン、ビング・クロスビーといったジャズやポップスのスターを揃え、聴取者は8百万人から9百万人に達したという人気番組でした。
 クライスラーも1944年から1950年にかけて出演しましたが、その演奏はごく一部を除いて録音の形で世に出ることはありませんでした。

 Biddulphは「個人所蔵の、望みうる最上のコンディションの素材」をもとにベル・テレフォン・アワーでのクライスラーの演奏をCD3枚に復刻予定で、その第1弾となる当CDには、同番組で収録された協奏曲の演奏がすべて収められています。
 モーツァルトの第3番はクライスラーのディスコグラフィに無いので、第1楽章だけとはいえ貴重。そしてこのアルバム最大の聴きものは、クライスラーが愛奏したのに録音が無かったヴィオッティの第22番の全楽章が収録されていること。
 クライスラーはこの曲を深く研究し、カデンツァを作曲したのみならず、ピアノ伴奏版の楽譜を作成して出版したほど。
 この録音では彼によるオーケストレーション(オリジナル編成を拡大)が採用されており、様々な面で極めて貴重な音源です。
 
 クライスラーは1941年にニューヨークで交通事故に遭い、再起不能と見られた時期もありましたが1943年に「奇跡の復活」を遂げました。
 ここに収められた演奏はいずれも堂々たるもの。Biddulphの復刻もソロ・ヴァイオリンの張りのある艶を伝えます。
 聴衆を入れたライヴ収録だったようで、各曲の終わりには最後の音が消えるのを待ちきれないほど興奮した聴衆の喝采と歓声が収められています。
 「奇跡の復活」直後から1950年の引退までのクライスラーの姿を伝えるベル・テレフォン・アワーの録音集は、ファンにとって大きな驚きと喜びになりそうです。


 




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DOREMI



DHR 8185
(2CD)
¥4400→\3990
マルタ・アルゲリッチLIVE第9集
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
   シャルル・デュトワ(指揮)、スイス・ロマンド管弦楽団
   ライヴ録音:1973年10月17日/ローザンヌ
 ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 Op.41-4 / へ短調 Op.63-2 / ハ長調 Op.24-2
 ショパン:バラード第3番 変イ長調 Op.47
 ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op.28
 ラヴェル:水の戯れ
   放送ライヴ録音:1967年12月2・3日/ベルリン
 ショパン:夜想曲 ハ短調 Op.48-1
   ライヴ録音:1965年/ワルシャワ
 J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
 シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op.28
 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
   放送ライヴ録音:1967年4月1日/ルートヴィヒスブルク
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 アルゲリッチの知られざるライヴ音源

 DOREMI のアルゲリッチ貴重ライヴ集、第9弾。
 今回もアルゲリッチらしいプログラムが満載です。
 1965年のワルシャワでのノクターンは日付不明となっていますが、アルゲリッチがショパンコンクールで優勝した年のもの。
 




GRANDSLAM



GS 2277
¥2700
最新リマスターによる
 フルトヴェングラー(指揮)&ウィーン・フィルのフランクの交響曲(1953)

  フランク:交響曲 ニ短調
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 フルトヴェングラーの生の音に最も近い!?最新リマスターによるフランクの交響曲(VPO、1953)、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ

 録音:1953年12月14日、15日/ウィーン、ムジークフェラインザール
 使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ) モノラル(録音セッション)/日本語帯・解説付

 ■制作者より
 1953年にセッション録音されたフランクはGS-2169(2017年/廃盤)以来の再登場となります。
 今回もまた2トラック、38センチのオープンリール・テープを録音スタジオに持ち込み、マスタリングの全行程をプロ用の機器で行いました。その出来栄えはマスタリング・エンジニアも驚くほど、圧倒的な素晴らしさです。
 柔らかく繊細な表情から、仰ぎ見るような巨大なスケール感までくまなく捉えられ、音色は万華鏡のように多彩です。おそらくは、フルトヴェングラーの生の音に最も近いものと思われます。
 では、このフランクに何を組み合わせるべきか? いくつか候補をあげ、悩みに悩みました。しかし、このフランクに匹敵する音質のものは他にありません。従って、この突出した演奏の印象をより大切にするには、フランクのみの収録が最善と判断しました。
 また、解説書にはこのフランクに関連する情報を限りなく収拾し、掲載しました(全12ページ)。(平林 直哉)
 




LEBHAFT

LBCDR 1030
(CD-R)
¥2500
アルトゥール・ローター指揮、
 モーツァルトの「魔笛」ハイライト盤

  モーツァルト:歌劇「魔笛」(抜粋)
アルトゥール・ローター指揮
ハンブルク国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ペーター・ロート=エーランク:バス(ザラストロ)
フリッツ・ヴンダーリヒ:テノール(タミーノ)
ギセラ・ヴィヴァレッリ:ソプラノ(夜の女王)
アグネス・ギーベル:ソプラノ(パミーナ)
ホルスト・ギュンター:バリトン(パパゲーノ)
エルナ=マリア・ドゥスケ:ソプラノ(パパゲーナ)

 録音:1950年代後期(モノラル録音) 原盤:独Opera 1134

 名匠アルトゥール・ローターの指揮によるモーツァルトの「魔笛」だが、どうやら全曲録音はなく、ハイライト盤としてレコーディングされた模様。
 しかしながら歌手陣は注目の顔ぶれで、中でもフリッツ・ヴンダーリヒの参加は特筆に値する。
 また、バイロイト音楽祭に4年連続出演したペーター・ロート=エーランク、様々な指揮者と多くの録音があるアグネス・ギーベルなど、極上の歌唱が聴ける。
 


<メジャー・レーベル>
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DECCA



4853364
(SACD Hybrid)
\3800→\3490
最新リマスタリングで蘇る
《サー・ゲオルグ・ショルティ~The Golden Ring/
 楽劇『ニーベルングの指環』ハイライツ》

 ワーグナー:
  楽劇『ラインの黄金』より
   1)「おうい! おうい! ここへ来い、雲よ!」(第4場)、
   2)「夕べの空は陽に映えて」(第4場)、3)「ラインの黄金! ラインの黄金!」(第4場)、
  楽劇『ヴァルキューレ』より
   4)「ホーヨートーホー! ハイアハー!」[ヴァルキューレの騎行](第3幕)、
   5)「さらば、勇ある輝かしき子よ」[ヴォータンの別れ](第3幕)、
   6)「神たるわしよりもさらに自由なる者が彼女を花嫁にするのだ!」(第3幕)、
   7)「ローゲよ聞け! よく聞け!」[魔の炎の音楽](第3幕)、
  楽劇『ジークフリート』より
   8)「ホーホー! ホーホー! ホーハイ! 鍛えろ、金槌、堅い剣を!」[鍛冶屋の歌](第1幕)、
   9)「俺のお母さん、人間の女!」(第2幕)、
   10) ジークフリートの角笛(第2幕)、
  楽劇『神々の黄昏』より
   11) ジークフリートの葬送行進曲(第3幕)、
   12)「ラインの岸辺に、大いなる薪を」(第3幕)、
   13) ブリュンヒルデの自己犠牲(第3幕)、14)「からすたちよ、飛んで行け!」(第3幕)
エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)(1)、
ヴァルデマール・クメント(テノール)(1)、
ジョージ・ロンドン(バリトン)(2, 3)、
キルステン・フラグスタート(ソプラノ)(2)、
セット・スヴァンホルム(テノール)(2, 3)、
ヘティ・プリュマッハー(コントラルト)(3)、
オーダ・バルスボリ(ソプラノ)(3)、
イラ・マラニウク(コントラルト)(3)、
ビルギット・ニルソン(ソプラノ)(4, 12-14)、
ヴェラ・シュロッサー(ソプラノ)(4)、
ベリット・リンドホルム(ソプラノ)(4)、
ブリギッテ・ファスベンダー(コントラルト)(4)、
ヘレン・ウォッツ(コントラルト)(4)、
ヘルガ・デルネシュ(ソプラノ)(4)、
ヴェラ・リトル(メッゾ・ソプラノ)(4)、
クラウディア・ヘルマン(メッゾ・ソプラノ)(4)、
マリリン・タイラー(ソプラノ)(4)、
ハンス・ホッター(バス)(5-7)、
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)(8, 9)、
ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)(8)、
Roland Berger(ホルン)(10)、
ゴットロープ・フリック(バス)(14)、
サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 最新リマスタリングで蘇る歴史的録音の名場面集
 
 デッカとサー・ゲオルグ・ショルティによる歴史的録音の一つ、ワーグナーの大作『ニーベルングの指環』全曲の中から、それぞれの楽劇の名場面を抜粋したアルバムです。
 オリジナル・マスターテープからの最新リマスタリング。SACD仕様。
 キルステン・フラグスタート、ジョージ・ロンドン、ハンス・ホッター、ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ブリギッテ・ファスベンダー他、その時代の最高のワーグナー歌手が参加しています。
 
  【録音】1958年10月(1-3)、1965年11月(4-7)、1962年10月(8-10)、1964年11月(11-14)、ウィーン、ゾフィエンザール
 



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DHM



19658724862
\3100→\2890
ラウテン・カンパニー
 「ニュー・ヴィヴァルディ」
~サクソフォーン、パーカッションも

 ヴィヴァルディ:
  1. 鳥のさえずり:協奏曲集『四季』より『春』~第1楽章
  2. 羊飼いの娘のラルゴ:室内協奏曲ニ長調『羊飼いの娘』 RV.95~第2楽章
  3. 羊飼いの娘のアレグロ:室内協奏曲ニ長調『羊飼いの娘』 RV.95~第3楽章
  4. ラルゲット:トリオ・ソナタ ト短調 RV.85~第2楽章
  5. けだるい夏の暑さ:協奏曲集『四季』より『夏』~第2楽章
  6. ラルゴ:ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV.317~第2楽章
  7. サマー・スロー・ホット・ブルース:協奏曲集『四季』より『夏』~第1楽章
  8. ラルゲット:4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲ロ短調 RV.580より
  9. 娘はどこに:歌劇『バヤゼット』よりアリア『娘はどこに』
  10. 冬のラルゴ:協奏曲集『四季』より『冬』~第2楽章
  11. 冬の激情:協奏曲集『四季』より『冬』~第1楽章
  12. こちらにおいで:オラトリオ『勝利のユディータ』よりアリア『こちらにおいで』
  13. パッサカリア:弦楽のための協奏曲ト短調 RV.157~第1楽章
  14. そうすれば私の涙は:モテット『いと公正なる怒りの激しさに』より『そうすれば私の涙は』
  15. コンチェルト・ブルース:フラウティーノ協奏曲ハ長調 RV.444より
  16. 私は蔑ろにされた妻:歌劇『バヤゼット』よりアリア『私は蔑ろにされた妻』
  17. 暗雲や嵐の後には:歌劇『試練の中の真実』よりアリア『暗雲や嵐の後には』
  18. 夏の嵐:協奏曲集『四季』より『夏』~第3楽章

  編曲:
   ボー・ワイジェット(1,2,3,5,7,9,10,11,13,18)
   マルティン・リッパー(1,6,15)
   ヴォルフガング・カチュナー(4,8,12,14,16,17)
ラウテン・カンパニー、ベルリン
ヴォルフガング・カチュナー(芸術監督)
 録音:2022年3月16-18日、ベルリン、スタジオ・ベルネ

 2010年にラウテン・カンパニーがリリースした、フィリップ・グラスとタルクィニオ・メールラの音楽によるアルバム『Timeless』は、「時を経るエキサイティングな旅、魅力的なアイデア! ここで、300年以上離れた数千キロ離れた2つの世界が出会っている。それは大きなコントラストだと思うかもしれないが、この録音には驚くほど多くの類似点があることを示している」(NDR Kultur)と評され、エコー・クラシック賞の「アンサンブル・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、世界中で素晴らしいレビューを受け、国際的なベストセラーになりました。
 その後も「ビーバーとピアソラ」「デュファイとフィリップ・グラス」「サティとシャイト」「パーセルとザ・ビートルズ」など、古楽と近現代音楽やポップスとを組み合わせた魅力的なアイデアは、音楽監督のヴォルフガング・カチュナーとラウテン・カンパニーの「独創的なクロスオーバーアルバムの制作」というモットーによって、現代のユーザーに驚きを与えています。

 本作の『ニュー・ヴィヴァルディ』は、その路線の延長上にあるもので、アントニオ・ヴィヴァルディの『四季』やその他の人気作品を、バロック・アンサンブル、リコーダー、サクソフォーン、パーカッションというユニークな楽器編成で再アレンジしたものです。ラウテン・カンパニーは、ヴィヴァルディ自身が完成させたバロック音楽の原則である「パスティッチョ」(オリジナルの作品から自由に改変、元のテキストを新しいテキストへの置き換え、既存の作品からの組み変えなど)を踏襲し、想像力豊かなアレンジで、これらの古い作品に新しい解釈を施し、新しい位置づけを行っています。パーカッション(ドラムスやタブラなど)を加えてロック風やインド風のテイストを加えたり、サックスを入れてモダン・ジャズのように変容させたりするかと思えば、リコーダーの鳥のさえずり、複数のリュート属による牧歌的で中世的な雰囲気などを醸し出すなど、ジャンルや時代を超えたアレンジは、これまでの彼らの演奏スタイルを踏襲しています。

 収録曲は、いずれもヴィヴァルディの有名な作品ばかり。ヴィヴァルディの名協奏曲集『四季』からは6つの楽章を取り出し、『夏』のアレグロでは「そよ風」、プレストでは「雷」、『冬』のアレグロやラルゴでは「厳しい風」、パーカッシブな効果で「降雪」という自然の力を表現させています。また、ヴィヴァルディのオペラ『バヤゼット』や、現存する唯一のオラトリオ『勝利のユディータ』からのアリアを器楽版で美しく演奏したものも収録されています。




<国内盤> 


VIRTUS CLASSICS

VTS-19
¥3080
兼重 稔宏(ピアノ)
ディアベッリ変奏曲 Diabelli Variations

 ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
  ディアベッリのワルツによる33の変奏曲 作品120
兼重 稔宏(ピアノ)

 【録音】2022年4月19~21日 三重県総合文化センター/ピアノ:ベーゼンドルファー・コンサートグランド290インペリアル
 プロデューサー:瀬尾和紀(Virtus Classics)エンジニア:山中耕太郎(Rec-Lab)

 ピアノ音楽の金字塔、歴史的怪作が今紐解かれる。兼重稔宏、渾身のデビューアルバム!
 兼重は楽曲を貫く精神を的確に捉え、統一した世界を創り出す。彼の透明感のある音色は複雑に絡み合う楽想からも音楽の方向性を鮮やかに示しており、聴き手にとっても"挑戦"となるこの楽曲の本当の魅力を伝えてくれる。(長井進之介)

 兼重 稔宏 ピアノ
 三重県津市出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校・同大学を卒業後、ライプツィヒ音楽演劇大学修士課程及び演奏家課程を最高点にて修了。ライプツィヒ音大在学中より、副学長であるゲラルド・ファウト氏の助手、演奏家課程修了後は同大学講師として、ピアノ科及びライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団オーケストラアカデミーにて指導を行う。2020年に帰国。
 ドイツ在住時より、ソリスト、室内楽奏者、歌曲伴奏者として、ボローニャ音楽祭、ブダペストの春音楽祭、ヒューストンバッハ週間、エンガディン音楽祭、クララ・シューマン生誕200周年記念音楽祭、アルテンブルク音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭などの音楽祭に出演した他、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス大ホール、ヴィガドー(ブダペスト)、コロッセオ(ポルトガル)などヨーロッパの主要なコンサートホールにて演奏を行う。
 帰国後も、文化庁・日本演奏連盟主催による東京文化会館でのソロリサイタルをはじめとし、トッパンホール主催のランチタイムコンサート、三重県文化会館主催「ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会」など、数多くの演奏会に出演している。
 また、尾池亜美、山田麻実、湯本亜美、森山涼介と共にゼフィルス・ピアノ五重奏団を結成し、全国各地にて演奏を行う。
 
 2016年第1回Coimbra World Piano Competitionにて優勝。国際ロータリー財団、岡田文化財団、Elfrun Gabriel財団、ザクセン州奨学金財団より奨学金を授与。令和元年度津市文化奨励賞を受賞。
 これまでに、中村文保、杉浦日出夫、故堀江孝子、渡辺健二、上野真、エヴァ・ポブウォツカ、ゲラルド・ファウトの各氏に、歌曲伴奏をアレクサンダー・シュマルツ氏の師事。またマスタークラスなどにて、エリーザベト・レオンスカヤ、メナヘム・プレスラー、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デームスの各氏に指導を受ける。
 現在、東京藝術大学、京都市立芸術大学、名古屋音楽大学にて後進の指導に当たる。
 




オクタヴィア・レコード


OVCA-00034
¥3500
中川晃教 CONCERT 2021
 劇場で起こること (ミュージカル「HEADS UP!」)
 僕こそミュージック! (ミュージカル「モーツァルト!」)
 絶対純度 100% my pure love (ミュージカル「PURE LOVE」)
 人のツバサ (ミュージカル「SHIROH」)
 The Sun and the Rain (ミュージカル「OUR HOUSE」)
 SEE ME FEEL ME/Listening To You
  (ロックオペラ THE WHO's 「Tommy」)
 ピンボールの魔術師 (ロックオペラ THE WHO's 「Tommy」)
 ウリセスソング (ミュージカル「エレンディラ」)
 ウキョウ (舞台「SAMURAI7」)
 世界で一番綺麗な宝石 (ミュージカル「怪人と探偵」)
 砂漠のバラ (ミュージカル「女信長」)
 星巡りの歌 (ミュージカル「星めぐりのうた」)
 カルテット/カンランセキ/THE LAST (舞台「銀河英雄伝説」)
 Sara (ミュージカル「マーダーバラッド」)
 殺しのシンフォニー/夢を支配する者
  (ミュージカル「ロックオペラ モーツァルト」)
 One night in Bangkok/Pity the child
  (「CHESS THE MUSICAL」)
 君の瞳に恋してる CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU
  (ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」)
 チェーザレ (ミュージカル「チェーザレ」)
中川 晃教 (vocal)
ミュージカルチェンバーオーケストラ
 (指揮:井村 誠貴)

 中川晃教 CONCERT 2021。20th Anniversary Musical Season

 2021年8月9日 東京オペラシティコンサートホールにてライヴ収録

 オーケストラとの壮大なミュージカルナンバー!
 現在ミュージカル俳優として活躍の幅を広げる中川晃教は、2001年8月1日に自身が作詞作曲の「I Will Get Your Kiss」でデビューしました。
 当盤は、2021年に行われた20周年を記念したコンサートのライヴ録音アルバムです。
 オーケストラの生演奏に乗せて、想いの込もったメモリアルなミュージカルナンバーを披露しました。
 

<映像>


ARTHAUS MUSIK(映像)

10 9457BD
(Blu-ray)
¥5400
2021年ザルツブルク音楽祭ライヴ
 指揮はノーノ解釈の巨人インゴ・メッツマハー
 ヤン・ロワース新演出《イントレランツァ1960》

  ルイジ・ノーノ(1924-1990):
   《イントレランツァ1960》(不寛容)
  ボーナス映像
   ドキュメンタリ
    [Intolleranza Luigi Nono's scenic
     action as seen today]

ショーン・パニッカー(移民/テノール)
サラ・マリア・サン(彼の仲間/ソプラノ)
アンナ・マリア・キウリ(女性/メゾソプラノ)
アントニオ・ヤン(アルジェリア人/ バリトン)
ムサ・ングクングワナ(拷問の犠牲者/バス)
ヴィクトール・アフン・ロワース(盲目の詩人/ 語り)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
インゴ・メッツマッハー(指揮)

KKC 9767
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5999

 2021年ザルツブルク音楽祭ライヴ、奇才ヤン・ロワース新演出《イントレランツァ1960》。指揮はノーノ解釈の巨人インゴ・メッツマハー

 監督:ベッティーナ・エアハルト/制作:2004年
 演出:ヤン・ロワース/衣装:ロット・レム
 本編日本語字幕:水野みか子
 収録:2021年8月、フェルゼンライトシューレ、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
 画面:16:9、1080i、HD、音声:PCM ステレオ2.0、リージョン:All、原語:イタリア語、本編字幕:独英韓日、ドキュメンタリー字幕:独英、85分(本編)+ 56分(ドキュメンタリー)

 2021年ザルツブルク音楽祭で上演されたルイジ・ノーノの《イントレランツァ1960》がブルーレイでリリースされます。
 演出を手がけたのは、ベルギーを代表する舞台芸術集団「ニードカンパニー」を率いる奇才ヤン・ロワース。2018年のザルツブルク音楽祭で上演されたクリスティ指揮《ポッペアの戴冠》の演出もロワースが担当し大成功を収めています。
 《イントレランツァ1960》は、アンジェロ・マリア・リペリノの構想に基づき、ノーノが再構成・作曲した初めての「演劇的アクション」で、第24回ヴェネチア・ビエンナーレ国際現代音楽祭からの委嘱によって書かれました。
 社会的抑圧、人種差別と難民の問題、大きな自然災害など人間を脅かす恐怖の状況を巡って、2部に分けられた11の場面で構成されています。
 この中で取り上げられる出来事はどれも1960年頃に実際に起こったことですが、2022年の現在でもこれらの問題は世界中が直面している危機・問題でもあります。
 今回のロワースによる新演出は、ザルツブルク音楽祭100周年記念のために制作。音楽・ダンス・演劇、現実と虚構の境を飛び越えたかのような、革新的な演出で観る者の心を掴みます。
 また指揮は、ノーノのエキスパートとして知られるドイツ楽壇の鬼才、インゴ・メッツマッハー。社会の中で芸術が何を意味するのか、芸術が何を伝えられるのか、現在この作品を上演する意味を改めて説いた内容です。

 
 
















9/8(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALBA



ABCD 517
¥2400
フィンランド放送響のソロ・ホルン奏者、ユッカ・ハルユ
 ホルンによるバッハ無伴奏チェロ組曲
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)

 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008
 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009
ユッカ・ハルユ(ホルン)

 フィンランド放送響のソロ・ホルン奏者、ユッカ・ハルユによるホルンによるバッハ無伴奏チェロ組曲

 [使用楽器:Horn: Alexander model 103]
 録音:2020年6月16日-18日 ラウッタサーリ教会(ヘルシンキ)(第1番・第2番)、2022年5月3日-4日 カルヤロホヤ教会(ウーシマー、フィンランド)/64分56秒
 制作・録音エンジニア・編集:マルック・ヴェイヨンスオ

 J.S.バッハの《無伴奏チェロ組曲》は、20世紀初期から注目され、今ではチェロ奏者の基本的レパートリーとして広く演奏されています。
 この6曲には、他の楽器の奏者も関心を寄せ、最近ではファゴットのブラム・ファン・サムベークが『Bach on the Bassoon』のアルバム(BIS SA 2637)に第1番を録音しました。
 2008 年からフィンランド放送交響楽団のソロ・ホルン奏者を務めるユッカ・ハルユ Jukka Harju(1975-)も、「私たちの楽器の作品にはない特質と知的視野をもつ」バッハの組曲に魅せられたというひとり。
 「管楽器のプレーヤーにとって頭の痛いダブルストップや分散和音(ブロークン・コード)」といった課題に挑戦、「ソロ楽器」による究極の「音風景」の創造のための練習プロセスを楽しんだと言います。

 
 
 

ABCD 512
¥2400
ソワレシュテュッケ(夕べの小品)
 ロベルト・シューマン:
  幻想小曲集 Op.73(1849)(クラリネットとピアノのための)
  3つのロマンスOp.28(1839)(ピアノのための)-
   第2曲 簡素に(Einfach)
 クララ・シューマン:
  3つのロマンス Op.22(ヴァイオリンとピアノのための)
 ニルス・W・ゲーゼ(1817-1890):
  4つの幻想的小品Op.43(1864)
   (クラリネットとピアノのための)
 シューマン:
  ピアノソナタ第2番 ト短調 Op.22(1833-35)
  3つのロマンス Op.94(1849)(オーボエとピアノのための)
  夕べの歌
ラウリ・サッリネン(クラリネット)
アンナ・クヴァヤ(ピアノ)

 クラリネットとピアノによる夕べの集いの音楽、地球規模のパンデミックで、失われてしまったものの「ひとつの記録」

 (クラリネット)[使用楽器:Henri Selmer Paris Recital in A & B♭ ]
 (ピアノ)[使用楽器:Steinway D]
 録音:2021年5月14日-17日 クフモ芸術センター「レントゥア・ホール」(クフモ、フィンランド)/71分20秒
 制作・録音エンジニア・編集:マルック・ヴェイヨンスオ

 メシアンやベリオたちのソロ・クラリネット曲による『孤独の歌』(ABCD 413)のラウリ・サッリネン Lauri Sallinen(1982-)と、シベリウスやラヴェルのピアノ曲を弾いた『河に住む』(ABCD 386)のアンナ・クヴァヤ Anna Kuvaja(1979-)のデュオによる『ソワレシュテュッケ』。フィンランドの音楽家ふたりは、COVID-19の引き起こした地球規模のパンデミックのせいで、われわれの生活から失われてしまったものを「ひとつの記録」して表すため、このアルバムを作りました。
 夕べの集いの音楽......親密さ、人と会うこと、一緒に音楽を作り、その瞬間を共有する。そのためにふたりがプログラムに選んだのは、ロベルトとクララのシューマン夫妻、そしてニルス・ゲーゼの曲。
 クラリネットとピアノのデュオの作品の他、ヴァイオリン、オーボエ、あるいは4手のピアノのために書かれた作品も含まれています。

 ロベルト・シューマンが1849年に作曲した《幻想小曲集》は、ハーモニー、旋律線、反復が出版譜と大きく異なる「手稿譜」を基本にした演奏。
 彼がクララ・ヴィークに贈ったピアノ曲《3つのロマンス》から第2 曲〈簡素に〉。クララ・シューマンがヴァイオリンとピアノのために書いた「アンダンテ・モルト(Andantemolto)」「アレグレット:優しい語り口で(Alegretto: Mit zartem Vortrage)」「情熱をこめて速く(Leidenschaftlich schnell)」の《3つのロマンス》。
 デンマークの「ロマンティスト」ニルス・W・ゲーゼの《4つの幻想的小品》は、第3曲の〈バラード〉が伝説の英雄物語を思わせる、作曲当時から人気を集めた作品です。〈アンダンティーノ〉の第2楽章が美しいシューマンの《ピアノソナタ ト短調》。
 オーボエとピアノのために書かれた《3つのロマンス》は、2つの〈速くならないで(Nicht schnell)〉の間に〈簡素に、心から(Einfach, innig)〉がはさまれる作品です。
 プログラムの最後に《小さな子供と大きな子供のための12の4手のピアノ小品》から、シューマン自身が「ヴァイオリンとピアノ」の版を書いたという第12曲〈夕べの歌〉がアンコールとして演奏されます。
 
 

ABCD 468
¥2400
ヴィリヤム・ニーテュコスキ、ルーツ・ミュージック作曲家
 ヴィルャミ・ニーテュコスキ(1895-1985)
  1.カウスティネンの行進曲(Kaustislainen marssi) 
  2. 夏の思い出(Kesan muisto)
  3. 響きの波(Savellaineita) 
  4. 喜びと悲しみと(Iloa ja surua) 
  5. 楽しいポルスカ(Iloinen polska)
  6. 嘆きの行進曲(Surunvoittoinen marssi) 
  7. 思い出のバラ(Muistojen ruusuja)
  8. 移りゆく気分(Tunnelmasta toiseen) 
  9. ポルカ・メドレー(Polkkasikerma)
  10. 短調のシリア・ワルツ(Silia valssi mollissa) 
  11. 演奏者の挨拶(Soittajan tervehdys)
  12.自然の音(Luonnon aania) 
  13. 愉快にやろう(Reipasta menoa)
  14. お別れの行進曲(Jaahyvaismarssi) 
  15.スピードの魅惑(Vauhdin hurmaa)
  16. 憂鬱の秋(Syyssynkkyytta) 
  17.アダージョ(Adagio) 
  18. 夏の感覚(Suvitunnelma)
  19. 音で遊ぼう(Leikkivat salvelet)
オストロボスニア室内管弦楽団
マーリン・ブルーマン(音楽監督)

 フィンランド、ルーツ・ミュージック作曲家、ヴィリヤム・ニーテュコスキの多様な楽曲を名門オストロボスニア室内管弦楽団が演奏

 録音:2021年9月13日-15日 スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)/63 分06 秒
 制作・録音エンジニア・編集:マルック・ヴェイヨンスオ

 フィンランドでもっとも国際的に知られるオーケストラのひとつ、オストロボスニア室内管弦楽団は、1972 年、指揮者ユハ・カンガスにより中部ポホヤンマー県のコッコラに学生オーケストラとして創設されました。
 1989年にプロ・オーケストラに改組。2013年からカンガスの後任としてサカリ・オラモが芸術監督を務め、2019年秋、スウェーデンのマーリン・ブルーマン Maroij Broman が音楽監督に就任しました。
 
 オストロボスニア室内管弦楽団の創設50 周年を記念するアルバムではルーツ・ミュージック作曲家」のヴィルャミ・ニーテュコスキViljami Niittykoski(1895-1985)の音楽が特集されます。
 ニーテュコスキは、毎年7 月にフォーク・ミュージック・フェスティヴァルが開催されることで知られるカウスティネン市のサロンキュラ地区で生まれ、指物師や両親が開墾した農場の仕事で生計を立て、土地の人々が伝えてきた音楽に触れて育ちました。
 19歳の時に最初の曲《思い出のバラ》を作り、1930年代の初期には地域のフィドル弾きを集め「サロンキュラ・オーケストラ」も組織。1985年に没するまでに100を超す数の曲を作りました。

 このアルバムでは、「オスカル・メリカント、レーヴィ・マデトヤ、ヘイッキ・クレメッティといったナショナル・ロマンティシズム期の作曲家に倣った世俗と宗教の歌曲、合唱曲」「サロンオーケストラ・スタイルの器楽曲」「カウスティネン民俗音楽祭に合わせて書いたフォーク・スタイルの小曲」とスタイル分けされる彼の作品が19曲、演奏されます。
 ニーテュコスキ自身のオーケストレーションによる《音で遊ぼう》以外の曲は、ティモ・アラ=コティラ Timo Ala-Kotila(1959-)、イルッカ・コタヤ IlkkaKotaja(1980-)、ラウリ・プラッカ Lauri Pulakka(1962-)、『フォーク・シーズン』(ABCD 402)のクレータ=マリア・ケンタラ Kreeta-MariaKentala(1964-)が編曲。プラッカが編曲した《自然の音》は「かなり速いテンポ」の〈春の鳥(Kevatlinnut)〉、「自然なリズム」の〈寄せるさざ波(Laineiden laiketta)〉〈カッコウの鳴き声(Kaen kukuntaa)〉、「ゆっくりと深く」〈松の葉のささめき(Honkain huminaa)〉と〈コーダ(Coda)〉の5つの部分からなる小曲です。

 
 



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FIRST HAND RECORDS



FHR 125
¥2200
古楽団体「ノックスワード」デビュー盤
マルコ・ウッチェリーニ(c.1640-1680):
 ヴァイオリン・ソナタ集 Op.3~5より

  カンツォーネによるソナタ集 Op.5より
  第1番 ヴァイオリン・ソナタ ニ長調『ラ・ムジカ』
  ソナタ、コレンテとアリア集 Op.4より
  第1番 ヴァイオリン・ソナタ イ長調『凱旋』
  第2番 ヴァイオリン・ソナタ ト短調『幸せなルチミーニア』
  第3番 ヴァイオリン・ソナタ ホ長調『既婚の猶太人』
  第4番 ヴァイオリン・ソナタ ハ短調『有徳の紫陽花』
  ソナタ、アリアとコレンテ集 Op.3より
  第4番 2つのヴァイオリンのためのソナタ ト長調『変容』*
  ソナタ、コレンテとアリア集 Op.4より
  第5番 ヴァイオリン・ソナタ ハ短調『輝くラウラ』
  第12番 ヴァイオリン・ソナタ イ長調
  ソナタ、アリアとコレンテ集 Op.3より
  第1番 ヴァイオリン・ソナタ イ短調『ラ・ポッジャ』
  ソナタ、コレンテとアリア集 Op.4より
  第18番 2つのヴァイオリンのためのソナタ イ長調 +
  カンツォーネによるソナタ集 Op.5より
  第5 番 ヴァイオリン・ソナタ イ短調『嘘』
  ソナタ、アリアとコレンテ集 Op.3より
  第5番『 ラ・ベルガマスカ』によるアリア
ノックスワード・アンサンブル
コナー・グリスマニス
  (指揮、ヴァイオリン
   Andrea Amati in 1572)
クレア・エドワーズ(ヴァイオリン)+
ヨナタン・ボウト(ギター、テオルボ)
ミリアム・ノール(チェロ、指揮)
ジョシー・ジョビンズ(ヴィオローネ)

ボヤン・チチッチ(ヴァイオリン)*
ティモシー・ロバーツ(チェンバロ、オルガン)

 イギリスの若き古楽団体「ノックスワード」によるデビュー盤、ヴァイオリン音楽の祖ウッチェリーニを魅力たっぷりに奏でる!

 録音:2021年8月、ロンドン/24bit, 96kHz

 イギリスの若手ヴァイオリニスト、コナー・グリスマニスと、彼が2018年に結成した古楽アンサンブル、ノックスワードによるデビュー盤。イタリア初期バロックの作曲家、ウッチェリーニのヴァイオリン・ソナタを収録しています。
 ウッチェリーニはヴァイオリン奏法の発展に大きく寄与した作曲家で、広い跳躍やハイ・ポジションの駆使、疾走感あふれる走句など現代まで通じるヴァイオリン語法がたっぷり。
 またその音楽様式は「スティルス・ファンタスティクス」と呼ばれる、自由な霊感に従って書かれた当時におけるまったく新しい音楽。感情の変化や節回しに予想のつかない展開があり、とてもキャッチーな旋律ながら、その大胆な即興性で驚かせてくれます。
 魅力的な掛合いが続く2つのヴァイオリンのためのソナタも耳に楽しい作品。バロック時代に花開いていく器楽の大繁栄をまざままざと感じるアルバムです。

 この録音でグリスマニスは「完全に演奏可能な世界最古のヴァイオリン」といわれる、1572年製のアンドレア・アマティを演奏。450年前、ウッチェリーニ以前の時代に作られた貴重な楽器です。

 
 



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PENTATONE



PTC 5186786
¥2600→\2390
ボストリッジとフォークト!シューベルトの歌曲集『白鳥の歌』
 フランツ・シューベルト(1797-1828):
  ●歌曲集『白鳥の歌』D.957
   第1曲「愛の便り」(レルシュタープ詩)
   第2曲「兵士の予感」(レルシュタープ詩)
   第3曲「春のあこがれ」(レルシュタープ詩)
   第4曲「セレナーデ」(レルシュタープ詩)
   第5曲「わが宿」(レルシュタープ詩)
   第6曲「遠い国で」(レルシュタープ詩)
   第7曲「別れ」(レルシュタープ詩)
   第8 曲「アトラス」(ハイネ詩)
   第9曲「彼女の姿」(ハイネ詩)
   第10曲「漁師の娘」(ハイネ詩)
   第11曲「街」(ハイネ詩)
   第12曲「海辺にて」(ハイネ詩)
   第13曲「影法師」(ハイネ詩)
   第14曲「鳩の使い」(サイドル詩)
  ●『孤独に』D.620
イアン・ボストリッジ(テノール)
ラルス・フォークト(ピアノ)

 ボストリッジがフォークトと共演!シューベルトの歌曲集『白鳥の歌』を録音。

 録音:2021年11月/ウィグモア・ホール(ロンドン)/DDD、ディジパック仕様、69'26、輸入盤・日本語帯付
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ/A&Rマネージャー:ケイト・ロケット
 レコーディング・プロデューサー:マーク・ブラウン/レコーディング・エンジニア:フィリップ・シニー

 知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21 世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジ。
 当アルバムはPENTATONEレーベルからのシューベルト3大歌曲集の完結編となる『白鳥の歌』で、共演はラルス・フォークトです!

 ボストリッジは過去にパッパーノと共演したアルバム(2008年録音)も評価が高かっただけに今回の新録音も期待が高まります。

 シューベルトの死後に編纂・出版された『白鳥の歌』は、レルシュタープ、ハイネ、サイドルの3人の詩人による14曲からなる歌曲集。
 ロマンティックな第4曲「セレナーデ」から陰鬱な第13曲「影法師」など、深い悲しみと憧れを感じさせる歌曲集です。
 ボストリッジの成熟した解釈と、その歌に寄り添うように奏でるフォークトのピアノ演奏が実に見事で、当曲集の新たな名盤誕生と申せましょう。
 カップリングには『孤独に』を収録。殺伐とした雰囲気を漂わせながらも最終的には慰めに導かれます。

 ボストリッジによる『美しき水車小屋の娘』(ピアノ:サスキア・ジョルジーニ)(PTC-5186775)、『冬の旅』(ピアノ:トーマス・アデス)(KKC-6106 /PTC-5186764)と併せてお楽しみください。

 
 




BMC(Budapest Music Center)


代理店変更に伴い再掲載
BMCCD084
【旧譜】
¥2500
シューベルト:ピアノ作品集
 シューベルト:
  楽興の時 Op.94, D.780
  4つの即興曲 Op.142, D.935
  ピアノの小品(アンダンテ)イ長調 D.604
ガーボル・チャログ(ピアノ)

 ガーボル・チャログが奏でるシューベルトの名作。

 シューベルトの代表作の一つ「楽興の時」と、大きなピアノ・ソナタのような優れた構造を持つ「4つの即興曲」、ピアノ・ソナタ第8番の第2楽章として扱われることもある小曲「アンダンテ」を収録。

 1960年にブダペストに生まれたガーボル・チャログは、弱冠11歳で名門フランツ・リスト音楽院に入学。デジェー・ラーンキ、ゾルターン・コチシュ、ジェルジュ・クルターグ、そしてアンドラーシュ・シフなど錚々たる教師陣に師事しました。
 幅広いレパートリーを持ち、特にジェルジュ・クルターグ、ラースロー・シャーリなどハンガリーの現代作曲家による作品の演奏で高く評価されている他、作曲家としての顔も持つ音楽家です。

 ※録音:ハンガリー放送第6スタジオ
 
 

BMCCD080
【旧譜】
¥2500
アンドラーシュ・セールレーシ:管弦楽と室内管弦楽のための作品集
 アンドラーシュ・セールレーシ(1921-2007):
  管弦楽のための音楽(1972)/響き(1974)/
  ムジカ・コンチェルタンテ(1973)*/悲歌(1993)*
BBC交響楽団
ペーテル・エトヴェシュ(指揮)
ブダペスト室内交響楽団*
アンドラーシュ・ヴィルヘイム(指揮)*

 バルトークの全作品と論文を整理し、セールレーシ番号(Sz.)を付与したことで知られるアンドラーシュ・セールレーシ。
 作曲家としては1968年の「弦楽のための協奏曲第3番」が1970年にユネスコ国際作曲展でその年の優秀作曲賞を受賞し、1985年にはハンガリーにおける文化人最高の栄誉であるコシュート賞を受賞しています。

 ※録音:1998年10月26日(ロンドン)、2002年11月18日-19日(ブダペスト)*
 
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BMCCD079
【旧譜】
¥2500→\2290
バルトーク弦楽四重奏団
モーツァルト:弦楽四重奏曲集

 モーツァルト:
  弦楽四重奏曲第19番ハ長調 KV465《不協和音》
  弦楽四重奏曲第17番変ロ長調 KV458《狩り》
  弦楽四重奏曲第14番ト長調 KV387《春》
バルトーク弦楽四重奏団

 フランツ・リスト音楽院の学生によって1957年に結成されて以来(結成時の名称はコムローシュ弦楽四重奏団)、世界中の楽壇を席巻してきた名門カルテット、バルトーク弦楽四重奏団によるモーツァルトの弦楽四重奏曲集。
 所謂「ハイドン・セット」に含まれる3曲を収録しています。

 ※録音:フェニックス・スタジオ(ハンガリー)
 
 
BMCCD075
【旧譜】
¥2500
ヴィドフスキー:弦楽のための作品集
 ラースロー・ヴィドフスキー(b.1944):
  12の弦楽四重奏曲
  12のデュオ*
アウエル弦楽四重奏団
アンドラーシュ・ケラー(ヴァイオリン)*
ゾルターン・ガール(ヴィオラ)*

 セゲド音楽院とブダペスト音楽院で学んだハンガリーの作曲家、ラースロー・ヴィドフスキー(b.1944)。1970年にペーテル・エトヴェシュ、ラースロー・シャーリらと共にブダペスト新音楽スタジオを設立して以来、作曲家や演奏家として様々な活動を展開しています。
 1980年代からは特にミニマル音楽に傾倒したスタイルの作曲を行っているほか、室内楽や管弦楽作品に加えてピアノやコンピューターのための作品も制作しています。

 ※録音:1989年1月16日-18日*、2002年12月15日-18日(ハンガリー)
 




DA VINCI CLASSICS

C00606
(2CD)
特別価格 ¥3600
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.4
 ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
 ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106《ハンマークラヴィーア》
 ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
 ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
 ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
マウリツィオ・パチャリエッロ
 (ピリオド・ピアノ/
  ポール・マクナルティ製作、
   1819年製グラーフのレプリカ)

 楽器は名工マクナルティ製作、1819年製グラーフのレプリカ!

 現在のイタリア有数のベートーヴェン弾きとして評価を受けており、1998年の第48回ARDミュンヘン国際音楽コンクール入賞、2003年にはニューヨークのカーネギー・ホールへのデビューという実績を持つ鍵盤楽器奏者マウリツィオ・パチャリエッロ。
 現在はピリオド・ピアノでの演奏に情熱を注ぎ、イタリアにおけるこの分野の権威的存在として知られるパチャリエッロが、2017年の秋にスタートさせたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の第4巻は「ハンマークラヴィーア」、「後期3大」を含む5作品を収録!
 1840年頃のフランスのボワスロや1885年のベーゼンドルファー、18世紀後期のクラヴィコードなど、様々なピリオド・ピアノを弾いてきたパチャリエッロが今回の5曲の演奏のために選んだ楽器は、現代の名工ポール・マクナルティが製作した1819年製グラーフのレプリカ・モデル。
 イタリアの名手が奏でる楽聖の晩年の響きと作品との融合が聴きどころです。

 ※録音:2020年1月、ステュディオ・ディ・ザノット・ストゥルメンティ(イタリア)
 
 


C00440
¥2600
テレマンの傑作
 「無伴奏フルートのための12の幻想曲(ファンタジア)」

  テレマン:
   無伴奏フルートのための12の幻想曲 TWV.40:2-13
リタ・ダルカンジェロ(フルート)

 テレマンの傑作「無伴奏フルートのための12の幻想曲(ファンタジア)」を奏でるのは、かつて兵庫県立芸術文化センター管弦楽団の首席フルート奏者を務めた経歴を持つイタリアの女流奏者リタ・ダルカンジェロ。
 リタ・ダルカンジェロは、テレマンが要求している高い理想像を深く分析し、高度なテクニックに基づく優雅な名人芸で快活かつ正確に演奏しています。

 ※録音:2020年16日-17日、アンドレアス教会(ベルリン、ドイツ)
 
 

C00607
¥2600
スカルラッティ:鍵盤楽器のためのソナタ集
 ソナタ ニ短調 K.1/ソナタ イ短調 K.7/ソナタ ロ短調 K.27/
 ソナタ ロ短調 K.87/ソナタ ニ長調 K.96/ソナタ ホ短調 K.98/
 ソナタ イ長調 K.101/ソナタ ト短調 K.108/
 ソナタ ホ長調 K.135/ソナタ イ短調 K.188/
 ソナタ ロ短調 K.197/ソナタ ト長調 K.260/
 ソナタ 嬰へ長調 K.319/ソナタ ホ長調 K.380/
 ソナタ ハ長調 K.487
マリア・クレメンティ
 (ピアノ/スタインウェイ D-274)

 ドメニコ・スカルラッティが遺したカークパトリック番号付きの555曲のソナタの中から初期から後期までの15曲を選び、スタインウェイのピアノで録音に臨んだイタリアの女流コンポーザー=ピアニスト、マリア・クレメンティ。
 マリア・クレメンティは、このディスクで紹介されているソナタを極めて深く分析し、原典とスタイルに忠実な解釈、ファンファーレ、音の速い繰り返し、手の交差などを行い、稀に見る洗練さでピアノによるスカルラッティ演奏の模範を披露してくれています。

 ※録音:2021年12月、スタインウェイ・ピアノ・ギャラリー(ブレッシャ、イタリア)
 
 

C00605
¥2600
ミケーレ・アレーナ&レオ・チカラ:コンバージェンス
 ラプソディア/インマジーニ・リフレッセ/
 リトラット/オシリス/ダイダロス/
 モト・インテリオーレ
シャロン・タマセッリ(ヴァイオリン)
アントニオ・ポントリエロ(ヴァイオリン)
リタ・マイオラーナ(ヴィオラ)
ジョエレ・チェッラ(チェロ)
ニコラ・パタ(ピアノ)
アントニオ・セッラトーレ(クラリネット)、他

 クラシック音楽の教育を受けたミケーレ・アレーナと電子音響音楽を専門とするレオ・チカラが「コンバージェンス」という刺激的なタイトルの新しいプロジェクトを発表します。
 国際的な賞を何度も受賞している折衷的な作曲家である彼らは、この作品の構成において「異なる地点から移動しながら徐々に同じ地点で終わる」というコンセプトを採用しています。

 ※録音年月日不詳
 
 

C00602
¥2600
ミヒャエル・ミートケのレプリカで聴くゴルトベルク
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
マッテオ・パスクアリーニ(ハープシコード)

 大バッハの永遠の傑作「ゴルトベルク変奏曲」のアリアと30の変奏をハープシコードで奏でるのは、イタリアの古楽系鍵盤奏者マッテオ・パスクアリーニ。
 ボブ・ファン・アスペレンやピエール・アンタイ、ケース・ブッケといった古楽界の重鎮たちの指導を受けた実績を持ち、今回の録音ではイタリアの楽器製作者ウルバーノ・ペトロセッリが製作した、1700年頃にベルリンで造られたミヒャエル・ミートケの楽器のレプリカを使用しています。
 またソリストとしてだけでなく、ムジカ・ヴィヴァ、ハイブリス・バロック・アンサンブル、ムジカ・エレゲンティアなどの古楽アンサンブルのメンバーとしても活躍中です。

 ※録音:2021年9月、オラトリオ・デイ・サンティ・アントニオ・エ・ロッコ(ラ・スペツィア、イタリア)
 
 

C00601
(2CD)
特別価格 ¥3600
ジュゼッペ・ガエターノ・ボニ:
 12のディヴェルティメンティ Op.2

  ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/
  ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番/
  ソナタ第7番/ソナタ第8番/ソナタ第9番/
  ソナタ第10番/ソナタ第11番/ソナタ第12番
アッカデミア・デッリ・エッランティ
ダヴィデ・フェレッラ(マンドリン)

 現在でもあまりその名を知られていない18世紀前半のイタリアの音楽家ピエトロ・ジュゼッペ・ガエターノ・ボニは、サン・ペトロニオ教会のオルガニストだったジャコモ・アントニオ・ペルティからアルカンジェロ・コレッリに紹介され、その実力が認められるなど、特にボローニャ近郊において足跡を残したことが知られています。
 ヴァイオリン、ヴィオローネ、シンバル、フルート、マンドラ(マンドリンより一回り大きいマンドリン属の楽器)のための12のディヴェルティメンティは、おそらく1720年から30年の間に書かれたものであり、非常に多彩で豊かな音の宇宙が広がっている知られざる素晴らしいソナタ集です。
 アッカデミア・デッリ・エッランティはヒストリカル・マンドリン奏者のダヴィデ・フェレッラを中心として結成された古楽アンサンブル。マンドリンを伴う17~18世紀の作品を得意としています。

 ※録音:2021年12月、パラッツォ・チーゴラ・マルティノーニ(チーゴレ、イタリア)
 
 

C00604
¥2600
セルジオ・アルマローリ(1972-):ヴァイス=ヴェルサ
 ワン・ウィーク・ワン・デイ(2005)
 ウン・モド・ディ・サルタレ(2007-2009)
 ヴァイス・ヴェルサ(2017)
 インプロヴィゼイション・フォーテュイテ(2019)
 スラルガンド・スマルリタ(2019)
 スタト・ディ・ヴェリア(2020)
 モンテヴェルディ・ムジサーカス第2番(2020)
セルジオ・アルマローリ
 (コンピューター・テープ)

 作曲家、パーカッショニスト、ジャズマン、詩人、画家であるセルジオ・アルマローリは、音楽家であると同時に完全な芸術家であるとも言えるでしょう。
 音楽と映画の世界の重要人物からのインスピレーションによって互いに結び付けられた電子音楽の数々はアルマローリの最新プロジェクトです。

 ※録音年月日不詳
 




PALADINO

PMR0113
¥2700
ヴィルヘルム・ポップ:フルートとピアノのためのソナチネ全曲
 6つのフルートとピアノのためのソナチネ Op.388
  第1番 ハ長調、第2番 ト長調、第3番 ニ長調、
  第4番 ヘ長調、第5番 ハ長調、第6番 ニ長調、
  ハンガリー狂詩曲 Op.385
エリック・ラム(フルート)
加藤麻理(ピアノ)

 名教師であったヴィルヘルム・ポップによる6つのフルートとピアノのためのソナチネ全曲!

 ☆数々の作品を世界初演し、知られざる作品を紹介してきたエリック・ラム!
 ☆ドイツの教育者ヴィルヘルム・ポップのソナチネの全曲を世界初録音!

 数多くの現代作曲家やアーティストたちと協力し200以上もの作品を初演してきたエリック・ラム。彼の働きにより21世紀のフルートのレパートリーは拡がり、17~18世紀に作られ長く忘れられていた作品は陽の目を見ることになりました。
 このアルバムでは教育者としても知られたドイツのヴィルヘルム・ポップ(1828-1903)のフルートとピアノのためのソナチネを取り上げており、全曲録音は世界初となります。
 ポップは様々な協奏曲やソナタなどを研究し、その成果がこの6つのソナチネには集約されています。
 簡潔に作られているにも関わらず様々な要素を含んだこのソナチネは、聴くだけでなくフルート奏者のテキストとしても非常に優れた作品となっています。

 ピアノ伴奏は、帯広出身の加藤麻理。1987年札幌ピアノコンクールと1991年ルガーノ国際ピアノコンクールを受賞し、尾高忠明やロリン・マゼールなどとの共演もあり国際的に活躍しています。

 ※録音:2021年12月6日、4チューン・スタジオ(ウィーン、オーストリア)

 
 




ANALEKTA


AN28750
¥2800
『アレックス・バラノフスキの肖像』
 1. WIOSNA 世界初録音
 2. BOY AND BIRD ~劇場用ダンス作品『Kes』より
 3. DON'T QUIT
 4. THE WINDERMERE CHILDREN ~
  映画『THE WINDERMERE CHILDREN』より
 5. THOUGHTS OF HOME ~
  映画『THE WINDERMERE CHILDREN』より
 6. FOR THE LOVE OF IT ALL 世界初録音
 7. BEAUTY ~映画『Nureyev』より
 8. IMMORTAL, UNIVERSAL ~映画『Nureyev』より
 9. MARGOT ~映画『Nureyev』より
 10. PARTICLES IN SPACE 世界初録音
 11. MUSICA UNIVERSALIS
 12. WINSTON AND JULIA ~バレエ『Nineteen Eighty-Four』より
 13. CONSTELLATIONS
 14. FOR THEN
 15. THE SECRET ROOM ~バレエ『Nineteen Eighty-Four』より
アンジェル・デュボー(ソロ・ヴァイオリン、指揮)
ラ・ピエタ
 (1stVn2、2ndVn3、Va3、Vc2、Cb2、Pf)

 録音: 2021年3月 サン=マチュー=ド=ブロイユ教会、ケベック、カナダ

 多くの映画音楽と、英国ロイヤル・バレエやオランダ国立バレエとのコラボレーションなどで知られる英国の作曲家、アレックス・バラノフスキの作品を集めたアルバム。
 演奏はANALEKTAの看板ヴァイオリニストであるアンジェル・デュボーと、彼女が主宰する弦楽アンサンブル「ラ・ピエタ」によるもの。
 これまでも美しいアルバムを数多くリリースし、ヒットを飛ばしてきた彼女たちならではの1枚で、エンニオ・モリコーネやフィリップ・グラス、マイケル・ナイマンを思わせる抒情的な美しさに溢れています。
 デュボーらの委嘱作品であり、ポーランド語で「春」を意味する『WIOSNA』は、バラノフスキにとって「これまでで最も個人的な作品」とのことで、彼の祖父がシベリアの強制収容所で1941年に書いた詩(ブックレットに英訳含め掲載)を元にしているとのこと。寒々とした中にも希望のような美しさを湛えた作品です。
 
 

AN29139
¥2800
『MEANWHILE そうしている間に』 ~
 ピアノとパーカッションのための作品集

  1. ジョセリン・マーロック(1969-): Spirit Gradient (2020)
  2. ノーラ・ナカイ: Echoes of the Past (2020)
  3. ケリー=マリー・マーフィー(1964-):
   Dr. Blue's Incredible Bone-Shaking Drill Engine (2017)
  4. ミシェリーヌ・ロワ(1963-):
   Grieving the Doubts of Angels (1999)
  5-7. ジョン・ゴードン・アームストロング:
   Three Drams from The Angels' Share (2019)
    5. Like a Fist to the Jaw
    6. Smells Like Vanilla Ice Cream
    7. A Spicy Little Dram
  8. モニカ・ピアース: Leather (2018)
  9. ジョン・ベックウィズ(1927-): Meanwhile (2018)
SHHH!アンサンブル
 ザック・パラク (パーカッション)
 エドナ・ハイアム(ピアノ)

 録音: 2021年11月22-24日 ドメーヌ・フォルジュ・ド・シャルルボワ・コンサート・ホール、ケベック、カナダ

 パーカッショニストのザック・パラクと、ピアニストのエドナ・ハイアムの2人によるカナダのグループ、「SHHH!アンサンブル」。
 彼らにとって初めての委嘱作品でありアルバムのタイトルにもなった「Meanwhile」のほか、この4年間にコラボレーションした、主にカナダの若い世代の作曲家たちの作品を収めています。
 鍵盤を中心とした多彩なパーカッションとピアノ、一部にはプリペアド・ピアノも導入した、非常にクールで聴き応えのあるアルバム。
 




BR KLASSIK



900340
(2CD)
¥2800
ベートーヴェン: 劇音楽「エグモント」
 【CD1】 朗読付き
  1. Ouverture 序曲 Sostenuto, ma non troppo
  2. Vernommen habt ihr die gewaltigen Tone(朗読)
  3. Lied リート Die Trommel geruhret!(クレールヒェン)
  4. So freue dich, denn kurz ist alle Freude(朗読)
  5. Zwischenakt 幕間の音楽 I. Andante - Allegro con brio
  6. Wo Egmont wandelt hoch auf steilem Pfad(朗読)
  7. Zwischenakt 幕間の音楽II. Larghetto
  8. Freudvoll und leidvoll -
   das ist das Los des Lebens und der Liebe(朗読)
  9. Lied リート Freudvoll und leidvoll, gedankenvoll sein(クレールヒェン)
  10. Egmont tritt herein in einem Reitermantel(朗読)
  11. Zwischenakt 幕間の音楽 III. Allegro - Allegretto
  12. Erwache, Held! In deinem Vaterlande muss,
   wer es liebt,der Freude nun entsagen(朗読)
  13. Zwischenakt 幕間の音楽III (続き). Marcia. Vivace
  14. Umgarnt vom Netz des schlauen Jagers steht nun Egmont(朗読)
  15. Zwischenakt 幕間の音楽IV. Poco sostenuto e risoluto
   - Larghetto - Andante agitato
  16. Du Klarchen, treues Herz, wie kannst du leben(朗読)
  17. Klarchens Tod bezeichnend クレールヒェンの死 Larghetto
  18. Gesprochen ist das Urteil, wenn sich der Morgen rotet(朗読)
  19. Melodrama メロドラマ Poco sostenuto. SuBer Schlaf!
   Du kommst wie ein reines Gluck(朗読)
  20. Verschwunden ist der Kranz(朗読)
  21. Siegessymphonie 勝利のシンフォニー Allegro con brio
 【CD2】 音楽のみ
  1. Ouverture 序曲 Sostenuto, ma non troppo
  2. Lied リート Die Trommel geruhret! (クレールヒェン)
  3. Zwischenakt 幕間の音楽 I. Andante - Allegro con brio
  4. Zwischenakt 幕間の音楽 II. Larghetto
  5. Lied リート Freudvoll und leidvoll, gedankenvoll sein (クレールヒェン)
  6. Zwischenakt幕間の音楽 III. Allegro - Allegretto - Marcia. Vivace
  7. Zwischenakt 幕間の音楽IV. Poco sostenuto e risoluto
   - Larghetto - Andante agitato
  8. Klarchens Tod bezeichnend クレールヒェンの死 Larghetto
  9. Melodrama メロドラマ Poco sostenuto
  10. Siegessymphonie 勝利のシンフォニー Allegro con brio
  11.序曲 ハ長調 「命名祝日」 Op. 115
アウグスト・ツィルナー(朗読)
クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)
ミュンヘン放送管弦楽団
ジョン・フィオーレ(指揮)

 録音: バイエルン放送、スタジオ1(ドイツ) 2022年2月15-18日(音楽) 2022年3月21日(朗読)

 1787年に執筆されたゲーテの戯曲『エグモント』。1809年にウィーンでこの劇が上演される際、ウィーン宮廷劇場の支配人であるヨゼフ・ハルトルは劇音楽をベートーヴェンに依頼、かねてからこの分野に強い関心を抱いていたベートーヴェンは依頼を快く引き受け、ほぼ半年間を費やして曲を書き上げ自らの指揮で初演しました。
 物語の題材はフランドルの軍人エグモント(エフモント)の英雄的なエピソードであり、ベートーヴェンは彼自身の政治的関心も絡めた、力強く荘厳な音楽を付けました。
 ベートーヴェンの心情に沿ったドラマティックな作品は当時の一般的な付随音楽のレベルをはるかに超えた見事なものであり、とりわけ最後の「勝利のシンフォニー」はゲーテが求めた結末とドラマの筋書きを明確に表現しています。
 劇本来の姿に近いドイツ語による朗読劇(CD1)と、朗読無しで音楽部分だけを味わえるもの(CD2)の2枚組です。
 




CYPRES RECORDS


CYP8618
¥2800
『Sangs』 ~あらゆる先入観と境界を超える歌曲の旅
 1. アルベルト・ヒナステラ(1916-1983): マランボ *
 2-4. ダリウス・ミヨー(1892-1974): 3つの黒人女の歌 Op. 148b
  2. Mon histoire 私の物語 3. Abandonnee 捨てられた女
  4. Sans feu ni lieu 火も住処もなく
 5. エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959): ショーロス 第5番 *
 6.-12. マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946): 7つのスペイン民謡
  6. El pano moruno (the moorish cloth) ムーア人の織物
  7. Seguidilla murciana (murcian seguidilla) ムルシアのセギディーリャ
  8. Asturiana アストゥーリアスの歌
  9. Jota ホタ 10. Nana (lullaby) ナナ(子守唄)
  11. Cancion (song) カンシオン(歌) 12. Polo ポロ
 13. アルテュール・オネゲル(1892-1955): Mimaamaquim ミマーマカン H. 192
 14-16. ジェルジ・リゲティ(1923-2006): 3つの婚礼舞曲 **
  14. A kapuban a szeker (the cart is at the gate) カートは門のところに
  15. Hopp ide tisztan (quickly come here pretty) 今すぐここに来て
  16. Csango forgos (circling dance) 輪舞
 17-23. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):ジプシーの歌 Op. 55
  17. Ma pisen zas mi laskou zni (my song of love) 私の愛の歌
  18. Aj! Kterak trojhranec muj (hark how my triangle)
   聞けよ、私のトライアングル
  19. A les je tichy kolem kol (and the forest is silent all around)
   森はひっそりと静まりかえり
  20. Kdyz mne stara matka (song my mother taught me)
   わが母の教え給いし歌
  21. Struna naladena (the strings are tuned) 弦の調子を合わせて
  22. Siroke rukavy (wide sleeves and wide trousers)
   ゆったり軽い亜麻の服を着て
  23. Dejte klec jestr abu (give a hawk a pure gold cage) 鷹は高く自由に
 24. フェデリコ・モンポウ(1893-1987): L'eco レコ *
 25. ジョン・ケージ(1912-1992): 花
 26-28. ヒナステラ: アルゼンチン舞曲集 Op. 2 *
  26. Danza del viejo boyero (dance of the old herdsman) 年老いた牛飼いの踊り
  27. Danza de la moza donosa (dance of the donosa girl) 優雅な乙女の踊り
  28. Danza del gaucho matrero (dance of the outlaw cownboy) ガウチョの踊り
 *...ピアノ・ソロ**...ピアノ・デュオ
サラ・ローラン(コントラルト)
エロディ・ヴィニョン(ピアノ)
ジュリアン・リベール(ピアノ)
 ...14-16

 フランスを中心に活躍し、エリック・ル・サージュのブラームス・アルバム(LBM023)にも参加しているコントラルトの逸材サラ・ローランと、ブリュッセルを中心に活躍するピアニスト、エロディ・ヴィニョンによる、時代も地域も様々な歌曲を集めたアルバム。
 一見バラバラな選曲ではありますが、ミヨー、ファリャ、ドヴォルザークなどの歌曲集はそれぞれ全曲を収めていることもあり、統一感のある印象が保たれつつ、アルバム全体で大きな物語をも感じさせる作り。随所に挿入されるピアノの小品も、前奏、間奏、そして後奏といった具合に場面展開的な効果を上げています。
 タイトルの「Sangs」はフランス語で血や血統、血筋などを意味しており、彼女たちのルーツを旅するストーリーがテーマとなっているようです。

 
 



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MUSIQUE EN WALLONIE



MEW2203
(2CD)
¥4400
「鍵盤から鍵盤へ」
 フランク:2つの歴史的銘器によるオルガン作品集

  セザール・フランク(1822-1890):
   【DISC 1】
    使用楽器: アリスティード・カヴァイエ=コル1869年建造
     1-4. 幻想曲 ハ長調 Op. 16/FWV 28(1863)
     5. 英雄的小品 ロ短調 FWV 37 ~『3つの小品』(1878) より
     6. パストラール ホ長調 Op. 19/FWV 31(1863)
     7. コラール 第3番 イ短調 FWV 40 ~『3つのコラール』(1890) より
     8-11. 前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op. 18/FWV 30(1862)
     12. コラール 第2番 ロ短調 FWV 39 ~
      『3つのコラール』(1890) より
   【DISC 2】
    使用楽器: ジョゼフ・メルクラン1877年建造
     1-5. 交響的大曲 嬰ヘ短調 Op. 17/FWV 29(1863)
     6. 幻想曲 イ長調 FWV 35 ~『3つの小品』(1878) より
     7. コラール第1番 ホ長調 FWV 38 ~『3つのコラール』(1890) より
     8. カンタービレ ロ長調 FWV 36 ~『3つの小品』(1878) より
     9. 祈り 嬰ハ短調 Op. 20/FWV 32(1860頃)
     10. 終曲 変ロ長調 Op. 21/FWV 33(1864)
バルト・フェルヘイエン
 (DISC 1...1-4、12/
  DISC 2...1-5)
シンディ・カスティーヨ
 (DISC 1...5、8-11/
  DISC 2...6、9、10)
ヨリス・ヴェルダン
 (DISC 1...6、7/
  DISC 2...7、8)

 録音: 【DISC 1】2022年4月8-10日 エペルネ聖母教会(フランス北東部シャンパーニュ地方) 【DISC 2】2022年4月11-13日 タンプル=ヌフ教会、ストラスブール(フランス東部アルザス地方)

 【生誕200周年。フランクとゆかりの深い重要製作家2人の交響的オルガンで、19世紀当時の響きに迫る】
 2022年に生誕200周年を迎えたフランクは、後年フランスに帰化し近代フランス音楽の大きな礎を築きましたが、その故郷はフランス語圏ベルギーの古都リエージュ。
 同国のフランス語圏側(ワロン地方)の音楽遺産を丁寧に紹介するMusique en Wallonieレーベルはその記念年にあわせ、この作曲家の真髄ともいえるオルガン音楽の重要作品を網羅した2枚組アルバムをリリースします。
 札幌コンサートホールKitaraの第11代専属奏者もつとめ今や欧州最前線で活躍するシンディ・カスティーヨ、Ricercarレーベルでフランクのオルガン&ハルモニウム作品全集を成功させた実績もあるヨリス・ヴェルダン、その門下で着実に存在感を示しつつあるバルト・フェルヘイエンら3人のベルギー人奏者が演奏をくりひろげるのは、フランクともゆかりの深い2人の重要オルガン建造家による銘器2基。
 19世紀の交響派オルガン世界を大きく発展させたカヴァイエ=コル、晩年のフランクとの知遇で知られるメルクラン、いずれの楽器も作曲家の生前、演奏作品と同時期のもの。
 1860年代に相次いで発表されオルガン音楽に新境地をもたらした6作に、1878年の「3つの小品」と最晩年の傑作「3つのコラール」をあわせ、作曲家がイメージしたであろう音像に沿った理想的な演奏再現を追求した名演に出会えます。
 3人の奏者の微妙な個性の違いとともに、ダイナミックな表現も繊細な音色美も自由自在な銘器の響きを浴びるように堪能できるのは格別。
 レジストレーション詳細はもとより、同時代の貴重な図版も掲載の解説書(仏・蘭・英・独語)の充実度もまた、このレーベルのリリースならではの頼もしい魅力と言えるでしょう。

 
 
 


MEW2201
¥2800
『晩課のために』
 ランベール・ド・セーヴと16~17世紀のリエージュ楽派

  1. アンドレア・ガブリエーリ(1533-1585): トッカータ
  2. 単旋律聖歌: 神よ、わたしを救いに来てください
  3. ジル・エーヌ(1590-1650): アヴェ・マリア
  4. マチュー・ロマラン、通称マテオ・ロメロ(1575-1647):
   8声の詩篇曲「主は言われた」
  5. 単旋律聖歌: あなたの香り高さに
  6. ランベール・ド・セーヴ(1548-1614):
   8声の詩篇曲「わたしは嬉しかったのです」
  7. 単旋律聖歌: わたしは慎ましき者ですから
  8. ランベール・コーレン(ランベルト・クーレン 1585-1654):
   おお、栄光の母よ
  9. ピーター・フィリップス(1560-1628): ファンタジア
  10. アンリ・ド・ルムシャン(1585-1639):
   ごきげんよう、高貴なる擁護者アンナ
  11. 単旋律聖歌: あなたは生え抜きの方として創られ
  12. ド・セーヴ: 8声の詩篇曲「主が建ててくださらなければ」
  13. 単旋律聖歌: 麗しき母よ
  14. コーレン: 8声の詩篇曲「おお、いともやさしき母よ」
  15. 単旋律聖歌: わたしを裁き定めてください
  16. ド・セーヴ: 8声の詩篇曲「讃えよ、エルサレムよ」
  17. ド・セーヴ: おお、なんと素晴らしき取引か
  18. ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク(1562-1621):
   こだまのファンタジア
  19. 単旋律聖歌:
   あらゆる世代の人々が、わたしにお祝いの言葉をくださるでしょう
  20. ド・セーヴ:
   8声の讃歌「わたしの魂は主をあがめ(マニフィカト)」
  21. 単旋律聖歌:
   お認めください、あなたの下僕であるわたしたちと
  22. 単旋律聖歌: 主を祝福して迎えよ
  23. レオナール・ド・オデモン(1575-1639):
   8声のモテット「元后あわれみの母(サルヴェ・レジーナ)」
  24. コーレン: 8声のモテット「これは天使のパン」
  25. コーレン: ゆえにわたしたちは首を垂れるのです
アンサンブル・ポリアルモニーク
 (声楽アンサンブル)
  マグダレーネ・ハラー、
   チュン・ジュウォン(ソプラノ)
  アレクサンダー・シュナイダー、
   アンドレア・ガヴァニン
    (アルト=カウンターテナー)
  ヨハンネス・ガウビッツ、
   セーレン・リヒター(テノール)
  マティアス・ルッツェ、
   コルネリス・ウーレ(バス)
  クラウス・アイヒホルン(オルガン)
コンチェルト・インペリアーレ(古楽器使用)
 フリートヨフ・スミス(木管コルネット)
 ルイーゼ・マンスケ(ドゥルツィアン)
 ダニエル・セラフィーニ、
  ラファエル・ロベインス、
   ヨーレン・エルセン(サックバット)
ファビアン・ムラール
 (サックバット、オルガン、指揮)

 録音: 2021年10月20-22日 聖セバスティアン教会、スタヴロ(ベルギー東部リエージュ州) 2022年2月25日 聖ヤコブ教会、リエージュ

 【晩期ネーデルラント楽派の重要潮流、リエージュ楽派の栄華を味わう充実の選曲と演奏】
 現在のフランス語圏ベルギー最大の都市、同国東部に位置するリエージュ。
 後にフランクやイザイ、グレトリーといった作曲家たちを生んだこの地は、昔からリエージュ司教を君主としながら地元の聖堂参事の発言力や市民の力も強く、西のフランドル地方とはやや違った歴史を歩みました。
 ここではスペインのビクトリアやイタリアのG.ガブリエーリ、マレンツィオなどと同世代で、リエージュ司教領を離れ神聖ローマ皇室の人々に仕え大きな成功をおさめたランベール・ド・セーヴと、リエージュを拠点に長く活躍をみせたランベール・コーレンの作品を中心に、ネーデルラント楽派晩期から17世紀前半にかけて活躍したリエージュ育ちの作曲家たちの妙技を概観できる好企画。
 グレゴリオ聖歌をはさみながら晩課の音楽礼拝を再現する形で、フランス王太后マリー・ド・メディシスの葬送音楽で知られるオデモン(オドモン)、リエージュでの活躍の後ドイツのノイブルクに活路を見出したエーヌ、スペイン王室のネーデルラント楽派最後の栄光を飾ったロマラン(ロメロ)など、複合唱形式やコンチェルト様式が発展をみせてゆく末期ルネサンス~バロック初期に花開いたリエージュ楽派の古雅な魅力を堪能できます。
 ヘレヴェッヘやリリング、ラーデマンらとの共演でも知られるシュナイダーやルッツェら名歌手が集い、RAUMKLANGに好企画盤多数のアンサンブル・ポリアルモニークと、多忙な活躍をみせる実力派古楽器奏者たちの充実解釈に、Musique en Wallonieレーベルならではの図版満載解説(仏・英・蘭・独語)も頼もしい1枚です。

 
 




ONDINE


ODE-1406
¥2700
ウカシェフスキ:宗教的合唱曲集
 1. Oratio pro adventus (2013)*
 2. Popule meus (2019)*
 3. Rosary Prayer (2015)*
 4. Ubi caritas (2016)
 5. Anima Christi (2018)
 6. Deus misereatur nostri (2012)*
 7. Ego sum pastor bonus (2014)*
 8. Prayer for Those Who Shall Return (2019)*
 9. Corpus Christi Hymnus (2019)*
 10. Salve Regina (2009)*
 11.Veni Creator (2004)
 
 *...世界初録音
ラトヴィア国立合唱団
マーリス・シルマイス(指揮)

 録音: 2021年10月12-15日 St. John's Church (Sv. Jana baznica), Riga(ラトヴィア)

 ポーランドの現代作曲家、パヴェル・ウカシェフスキ。管弦楽曲や器楽曲など多くの作品を書いていますが、とりわけ合唱作品は演奏機会が多く、イギリスをはじめとした世界中のプロ、アマチュア合唱団が彼の静謐で美しい作品をレパートリーに組み込み紹介することで、多くのファンを獲得しています。
8曲の世界初録音を含むこのアルバムは、ポーランドの数世紀にわたる宗教音楽の伝統を継承した作品で構成されており、どれもグレツキやペルト、タヴナーを彷彿させる調性感のある甘美で旋律的な作風で書かれています。
 ラトヴィア国立合唱団は1942年に創設された長い歴史を持つ団体。オラトリオ、カンタータからオペラの合唱まで幅広いレパートリーを持ち、数多くの受賞歴があります。1997年からラトビアのマーリス・シルマイスが芸術監督と首席指揮者に就任。
 近年はラトヴィアや東欧の作曲家に重点をおき、作品の紹介に努めています。
 



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SOLO MUSICA



SM409
¥2400
ターリストリオ カゼッラ/ラフマニノフ/山田耕筰:作品集
 アルフレード・カゼッラ(1883-1947):
  1-2.シシリエンヌとブルレスケ Op. 23
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  悲しみの三重奏曲第2番 ニ短調 Op. 9
   3. I. Moderato - Allegro vivace
   4. II. Quasi variazione
   5. III. Allegro risoluto
 山田耕筰(1886-1965):
  6. 赤とんぼ
   (ピアノ三重奏編、冒頭にドイツ語と
    日本語による歌詞朗読付き)
ターリストリオ【メンバー】
 エリーザ・グンマー(ヴァイオリン)
 岡田琢朗(チェロ)
 ヴェンツェル・グンマー(ピアノ)

 録音: Saal Baramundi, Kongress am Park Augsburg(ドイツ) 2021年10月13-14日...3-5 2022年1月8日...1、6

 ヴェンツェル&エリーザ・グンマー兄妹と堺市出身でチェリストの岡田琢朗が2011年に結成したピアノ・トリオ「ターリストリオ」。
 2012年のデビュー・コンサートで絶賛されて以来、ドイツを中心にオランダ、スイス、日本まで活動の幅を広げています。
 結成10年の節目に録音した当アルバムの解説では、収録した3作品の魅力を、20世紀初頭における前衛的なネオクラシックの踊り(カゼッラ)、チャイコフスキーの死がもたらした衝撃と創作への霊感(ラフマニノフ)、日本人の心の奥底に眠る、幼少時代に見た沈みゆく夕日(赤とんぼ)と述べています。洗練されたアンサンブルと豊かな情感の表出をお楽しみください。

 ※ブックレットにはヴェンツェル・グンマー(岡田琢朗訳)による日本語解説が掲載されています。

 【結成10周年記念公演】
 2022年10月23日(日) 堺市立東文化会館
 2022年10月29日(土) 西脇市立音楽ホール「アピカホール」
 2022年10月30日(日) 滋賀県大津市「フィガロホール」

 
 
 

SM405
¥2400
LOVE AND LET DIE
 愛ゆえに死を望む - 人間の罪深き心を歌う
カタリーナ・ルックガーバー(ソプラノ)
ヤン・フィリップ・シュルツェ(ピアノ)
  【VON BEGINN はじめに】
   1. フーゴー・ヴォルフ(1860-1903): ミニョン 第1番
    Heiss mich nicht reden 言わせないで
   2. アルノルト・シェーンベルク(1874-1951): ブレットル歌曲集 - 第5番 Mahnung 警告
   3. ハンス・アイスラー(1898-1962): Zeitungsausschnitte 新聞記事の切り抜き Op. 11 第3番
    Heiratsannonce 婚活女のアピール
  【VON HERZEN 心から】
   4. ヨーゼフ・マルクス(1882-1964): リートと歌 第1集
    - Und gestern hat er mir Rosen gebracht 昨日彼は私にバラの花を贈った
   5. ヴォルフ: メーリケ歌曲集 - 第8番 Begegnung 出会い
   6. アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー(1871-1942): Selige Stunde 至福のひととき Op. 10-2
   7. フランツ・リスト(1811-1886): Es muss ein Wunderbares sein それは素晴らしいこと
   8. ツェムリンスキー: Gefluster der nacht 夜のささやき Op. 2-3
  【VON NOTEN 苦境から】
   9. オトマール・シェック(1886-1957): Vorwurf 非難 Op. 57-5
   10. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
    Als Luise die Briefe ihres ungetreuen ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K. 520
   11. フランツ・シューベルト(1797-1828): Die Manner sind mechant
    男は人が悪い Op.95-3 D 866
   12. ヴォルフ: イタリア歌曲集 - 第6番 Wer rief dich den 一体誰があんたを呼んだのよ
   13. ヨハネス・ブラームス(1833-1897): Am Sonntag Morgen 日曜日の朝 Op. 49-1
   14. リスト: Vergiftet sind meine Lieder ぼくの歌には毒がある S289
  【VON IHR あなたから】
   15. ゲオルク・クライスラー(1922-2011): Mach's dir bequem, Lotte おやすみなさい、ロッテさん
   16. アントン・ウェーベルン(1883-1945): 5つの歌曲 - Am Ufer 岸辺にて
   17. クルト・ヴァイル(1900-1950): 『ベルリン・レクイエム』
     - Die Ballade vom ertrunkenen Madchen 水死したむすめのバラード
  【VON SINNEN 常軌を逸した】
   18. アイスラー: Horatios Monolog ホレイショのモノローグ
   19. ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900): Ein Gleiches 同じく
   20. ルチアーノ・ベリオ(1925-2003): Sequenza セクエンツァ III
   21. ブルーノ・ワルター(1876-1962): Vorbei 通り過ぎて Op. 11-2
  【VON WEGEN! そんなことって】
   22. ヴァイル: Der Abschiedsbrief 別れの手紙

 録音: 2021年4月18-21日 Kulturzentrum "beccult",Pocking(ドイツ)

 聖書に描かれた失楽園を初めとして、人間の歴史には「罪」がつきまとってきました。誰かを愛するあまり恋敵の破滅を願ったり、自分の思い通りにならない恋の相手を呪ったり...このような強烈で背徳的な感情は、古今の文学や芸術作品のテーマにもなり、今も映画や小説やテレビ・ドラマに顔を出します。
 このアルバムには、そうしたテーマで選曲されたモーツァルトからベリオに至る歌曲が並び、聴き手はカタリーナ・ルックガーバーの歌を通じて目まぐるしく変化する強烈な感情を経験することとなります。
 映画『007 死ぬのは奴らだ』の原題"Live And Let Die"をもじったタイトルが意味深です。
 
 

SM407
¥2400
Eternal movement
 ダニエル・グーベルマン(1978-):
  1. Preludio de Buenos Aires(弦楽オーケストラ版)
  2. El rio de las estrellas
  3. La flor del amor
  4. Nacido del silencio
  5. Eternal movement
  6. The warrior gene
  7. Preludio de Buenos Aires(弦楽四重奏編)
Five on Fire(ジャズ・カルテット)...2-6
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウムの
 弦楽オーケストラ

 録音: 2021年1月20、21日 Town Hall Winterthur(スイス)

 1978年、チューリヒに生まれたダニエル・グーベルマン。クラシックとジャズとタンゴを愛するサクソフォン奏者で、ジャズ・カルテットと弦楽四重奏団を合わせたユニットのための作曲・演奏にも取り組んでいます。
 このアルバムでは彼の3つのアイデンティティをミックスしたクロスオーバー作品をめざしました。
 2014年からアルゼンチンのブエノスアイレスで作曲を学んだグーベルマンだけに、タンゴへの愛はラテンのフレーバーが感じられる曲調に表現。
 サックス、ピアノ、ベース、ドラムスのユニット「FIVE ON FIRE」と弦楽オーケストラという構成は、ジャズとクラシックを融合した現代版合奏協奏曲の趣き。自らサクソフォンを吹きながら雄大で抒情的なサウンドを展開しています。
 



<国内盤> 


LAPLACE RECORDS


LPDCD110
¥3300
アストル・ピアソラII El Cielo 2020
 アストル・ピアソラ(1921-1992):
  1. イマヘネス676/2. 孤独/3. 五重奏のための協奏曲/
  4. タンゲディア/5. セロス(嫉妬)/6. ビジュージャ/
  7. アヴェ・マリア/8. ラ・カモーラⅢ/9. 午前零時/
  10. 悪魔のタンゴ/11. 悪魔への挑戦状/12. 天使の復活
 
 編曲:森 理 & El Cielo 2020
El Cielo 2020(エルシエロニイゼロニイゼロ)
 桜井大士(ヴァイオリン)
 橋本專史(チェロ)
 金森 基(ベース)
 高木 梢(ピアノ)

 録音:2022年1月20日-21日 Prime sound studioFORM, 東京

 El Cielo 2020(エルシエロニイゼロニイゼロ)は、ピアソラを専門に奏する四重奏団(ヴァイオリン・チェロ・ベース・ピアノ)で、ライブの熱量にこだわり、結成5年後の2020年に1st『Astor Piazzolla』をリリース、ジャズやポスト・ロックのフリークからも好評を博した。
 1stから約2年、こなしたライブの数も相乗し、2ndは精錬の密度を増している。ピアソラ作品の中では比較的ポピュラーな『リベルタンゴ』や『ミケランジェロ』等を収録していた前作に比べ、エルシエロの特性がより生かされるコアな楽曲を選択している点も大きい。
 ひしめく音は、バンドネオンの不在よりむしろ、楽曲を建造物として鮮明化する。退廃の色気などもさることながら、縦の振幅が高く聳え、最終曲『天使の復活』にてピアソラの復活が結節する。

 「強靱なピアソラだ。真夜中の都会のアスファルトを、恐れを知らずに踏みしめて行くような。その確かな歩みがしかし、だからこそ、ピアソラに特有の焦燥感を艶やかに立ち上らせる。音楽というものの激しさ。名演である。」千葉雅也 ......CD帯より

 El Cielo 2020(エルシエロニイゼロニイゼロ)
 ピアソラのスペシャリストとして結成されたピアノ,ヴァイオリン,チェロ,コントラバスによる四重奏団。
 タンゴではなく、クラシックでもなく、ジャズやロックでもない。様々な音楽を融合し、進化させた、ひとつのジャンルともいうべき "アストル・ピアソラ"。人間の体臭を放ち、哀愁を帯びたその音楽は、邪悪にして重厚、そして火のような激しさで人々の心を熱狂させる。
 音楽そのものの熱さ、生々しさ、そしてグロテスクさをも孕んだ美しさ。El Cielo 2020はピアソラの"魂"を継承し、そのスタイルを現代的に洗練させた、新時代のバンドである。
 














9/7(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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BIS

BIS SA 2524
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス(1772-1847):ピアノ協奏曲集 Vol.2

  (1)協奏曲 ヘ長調 Op.32~ピアノとオーケストラのための
  (2)協奏曲 変ホ長調 Op.55~ピアノとオーケストラのための
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
マイケル・アレクサンダー・ウィレンス(指揮)
ケルン・アカデミー

 生誕250周年記念!ベートーヴェンと同時代作曲家、ヴィルムスのピアノ協奏曲をブラウティハムが演奏!

 セッション録音:2021年8月/イムマヌエル教会、ヴッパータール(ドイツ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、59'42
 プロデューサー:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)

 SACD ハイブリッド盤。
 ベートーヴェンと同時代を生きた作曲家ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス(1772-1847)が2022 年に生誕250 年、歿後175年を迎えました!

 ライン川中流部右岸のベルギッシェスラント地方の小さな村に生まれ父や兄からピアノと作曲の手ほどきを受け、フルートを独学で学んだヴィルムスは19歳のときにアムステルダムに渡り、フルート奏者、ピアニスト、オルガニストそして興行師としても活躍。
 その後、アムステルダムの裕福な美術収集家の娘と結婚し、彼も大きな恩恵を受けます。

 当時彼の作品はアムステルダムをはじめライプツィヒなどでも頻繁に演奏されていました。ヴィルムスはオランダ国歌も作ったことでも知られますが、交響曲、室内楽曲、協奏曲を中心に、のどかで心地よい作品を残しています。

 生誕250周年を記念してロナルド・ブラウティハムとマイケル・アレクサンダー・ウィレンス率いるケルン・アカデミーが"オランダのベートーヴェン"ヴィルムスの現存する5つのピアノ協奏曲を録音。当アルバムはその第2集で2篇を収録しております。
 当演奏では現存する楽譜からウィレンスの助言をとともにブラウティハムが再構築しており、軽やかで優美な旋律を充分にご堪能いただけます。第1集(BIS SA-2504)と併せてお楽しみください!

 来日情報
  ロナルド・ブラウティハム フォルテピアノ・リサイタル
   2022年11月26日(土)14:00開演 兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール
   2022年11月28日(月)14:00 開演 武蔵野市民文化会館 小ホール
   2022年11月29日(火)19:00 開演 トッパンホール

 



ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス:ピアノ協奏曲集 Vol.1

 BIS SA 2504
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
 ベートーヴェンと同時代作曲家
ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス(1772-1847):
 ピアノ協奏曲集 Vol.1

  (1)協奏曲 ホ長調 Op.3~ピアノ
   (またはチェンバロ)とオーケストラのための
  (2)協奏曲 ハ長調 Op.12~ピアノとオーケストラのための
  (3)協奏曲 ニ長調 Op.26~ピアノとオーケストラのための
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
マイケル・アレクサンダー・ウィレンス(指揮)
ケルン・アカデミー

 生誕250周年記念!ベートーヴェンと同時代作曲家、ヴィルムスのピアノ協奏曲をブラウティハムが演奏!

 セッション録音:(1)(3)2021年4月&5月、(2)2021年8月/イムマヌエル教会、ヴッパータール(ドイツ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、82'28
 プロデューサー:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)


 



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CLAVES



50 3050
¥2900→\2690

アレクシス・コセンコ(フルート)
モーツァルト:管楽器のための協奏曲集 Vol.1

 (1)フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313
 (2)フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
 (3)フルート協奏曲第2番 ハ長調 K.314
 (4)アンダンテ ハ長調 K.315
 
 カデンツァ:
   (1)(3)(4)レイチェル・ブラウンとコンラート・ヒュンテラーを基に
    アレクシス・コセンコが即興演奏、(2)シルヴァン・ブラッセル

アレクシス・コセンコ(フルート)
(2)ヴァレリア・カフェルニコフ(ハープ)
ステファン・マクラウド(指揮)
リ・アンジェリ・ジュネーヴ(古楽器)


 古楽の名人集団リ・アンジェリ・ジュネーヴがアレクシス・コセンコを迎えてモーツァルトのフルート協奏曲を録音!

 セッション録音:2021年6月/ランドガストホフ、リーエン(スイス)/DDD、ディジパック仕様、79'14

 サウンド・エンジニア、エディティング、マスタリング:マルクス・ハイラント(Tritonus Musikproduktion)

 実力派バス歌手ステファン・マクラウドが2005年に結成したリ・アンジェリ・ジュネーヴ。声楽陣と器楽陣の配置、パートごとの人数など、演奏を通じバランスを決めていくという独自の解釈で録音した《マタイ受難曲》(50-3012/13)と《ロ短調ミサ》(50-3014/15)で注目を集めました。

 当アルバムは近年指揮でも名高いフルート奏者アレクシス・コセンコを迎えてモーツァルトのフルート協奏曲を録音しました!
 生き生きとしたアンサンブルは当団ならでは。
 細部にわたるニュアンスも大事にするマクラウド率いるリ・アンジェリ・ジュネーヴは当録音でも立奏で演奏しており、ソリストとともに躍動感に満ちた演奏を披露しております。
 古楽団体によるモーツァルトのフルート協奏曲の最新盤としても大注目です!

 
 



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HAENSSLER



HC 22065
¥2700→\2490
パヴェル・シュポルツル(ヴァイオリン)
 ヤン・クベリークのヴァイオリン協奏曲第1番、世界初録音
「ヤン・クベリークへのオマージュ」

 (1)ヤン・クベリーク:ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調【世界初録音】
 (2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
パヴェル・シュポルツル(ヴァイオリン)
プラハ交響楽団
トマーシュ・ブラウネル(指揮)

 鬼才ヴァイオリニスト、シュポルツルがヤン・クベリークのヴァイオリン協奏曲第1番を世界初録音!カップリングはメンデルスゾーン、待望の再録音!

 セッション録音:(1)2022年1月8、10&11日、(2)2022年3月8&9日/スメタナ・ホール(プラハ)/DDD、63'20

 カリスマ的な人気を誇るチェコのパヴェル・シュポルツル。ヴァイオリンを自由自在に操り、世界の聴衆を魅了しています。
 「パガニーニアーナ~無伴奏ヴァイオリン作品集」(HC-20069)に続くヘンスラー・レーベル第2弾は「ヤン・クベリークへのオマージュ」で、世界初録音となるクベリークのヴァイオリン協奏曲第1番、そしてメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲です!

 シュポルツルはジュリアード音楽院でイツァーク・パールマン、ドロシー・ディレイに師事し、世界各国のコンクールでの受賞歴を誇る実力派。アシュケナージ指揮のチェコ・フィルのシーズン開幕公演に出演し「100年に1人の逸材」と絶賛された名手としても知られています。
 派手な見た目とは裏腹な折り目正しい演奏と抒情性豊かな表現が最大の魅力で、これまでスプラフォン・レーベルをはじめ主要レパートリーを録音しています。

 プラハ近郊ミフレ区生まれのヤン・クベリーク(1880-1940)(ラファエル・クーベリックの父)は、ヴァイオリンの教本でも知られるオタカール・シェフチーク(セヴチック)に師事。
 神童として10代の頃からずば抜けた才能を発揮し、ウィーンやロンドンなどの都市で「第2のパガニーニ」と称賛された技巧派ヴァイオリニストです。

 ヴァイオリン協奏曲を6曲、交響曲を1曲、ヴァイオリンとピアノのための作品など、作曲家としての才能も持ち合わせました。ヴァイオリン協奏曲第1番は、1917年1月、ウィーンの楽友協会で自身の独奏、オスカル・ネドバル指揮、トーンキュンストラー管弦楽団が初演した作品。
 後期ロマン派のメロディアスな作品で、シュポルツルは「非常に技巧的ながら音楽的に実に興味深い」と語っています。ヴァイオリニストとして第一線で活躍したクベリークらしい実に魅力的な協奏曲です。

 カップリングは名曲メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲です!チェコ初演は1900年1月4日、クベリーク独奏、ネドバル指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団が演奏しており、「ヤン・クベリークへのオマージュ」にふさわしいカップリングといえます。
 シュポルツルは90年代半ばに録音していますが、この度待望の再録が実現しました!

 使用楽器はシュポルツルが愛奏する青いヴァイオリンです。このヴァイオリンはチェコを代表するヴァイオリン製作者ヤン・シュピドレンが2005年に製作した楽器。シュポルツルはこの楽器に魅了され2006年に所有し、以後愛器として演奏しております。

 
 
 


HC 22022
¥2700
ドルプレールがベルリン・バロック・ゾリステンと
 ともにC.F.アーベルの協奏曲を録音!

  カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):
   (1)協奏曲 ハ長調 WKO 60~
    チェロ独奏、2 本のオーボエ、2 本のホルン、
     弦楽と通奏低音のための(1782)
      (I.アレグロ・マエストーソ/
       II.アダージョ・マ・ノン・トロッポ/
       IIIa.アレグロ/
       IIIb.ロンドー-テンポ・ディ・メヌエット*)
   (2)協奏交響曲 変ロ長調 WKO42~
    オーボエ、ヴァイオリン、チェロ、2 本のオーボエ、
     2 本のホルン、弦楽と通奏低音のための(1775)
      (I.アレグロ/II.アダージョ/
       III.アレグロ・マ・ノン・トロッポ)*
   (3)協奏交響曲 ニ長調 WKO43~
    オーボエ、ヴァイオリン、チェロ、2 本のオーボエ、
     2 本のホルン、弦楽と通奏低音のための(1782)
      (I.アレグロ・マ・ノン・トロッポ/
       II.アダージョ・マ・ノン・タント/
       III.アレグロ)*
   (4)協奏曲 変ロ長調 WKO 52~
    チェロ独奏、弦楽と通奏低音のための(1755-1759)
    (I.モデラート/
     II.アダージョ・マ・ノン・トロッポ/
     III.アレグロ)
 *=世界初録音
ブリュノ・ドルプレール
 (チェロ/マッテオ・ゴフリラー製作)
ベルリン・バロック・ゾリステン
 【クシシュトフ・ポロネク
   (コンサートマスター、指揮)、
  町田琴和、ドリアン・ジョジ、
   アレッサンドロ・カッポーネ(1)(2)(3)、
  ヨハンナ・シュテムラー(4)、
  ライマー・オルロフスキー、
   マリー・ラーダウアー=プランク、
    イン・チャン、ヤンクン・カク(1)(2)(3)、
  エヴァ・マリア・トマジ(4)(ヴァイオリン)、
  ヴァルター・キュスナー、
   マシュー・ハンター(ヴィオラ)、
  ジョアン・バシュ、
   クレメンス・ヴァイゲル(チェロ)、
  ウルリヒ・ヴォルフ(ヴィオローネ)、
  ラファエル・アルパーマン(1)(4)、
   ゲルト・アメルング(2)(3)(チェンバロ)、
  クリストフ・ハルトマン、
   ヒョンジュン・ソン(2)(3)、
  ヴィオラ・オルロフスキー(オーボエ)、
  バルバラ・ケーリク(ファゴット)、
  ヨハネス・ラモトケ(1)(2)、
  シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキ(3)、
  アンドレイ・ジュスト(ホルン)】

 世界初録音の作品も収録!ベルリン・フィル第1ソロ・チェリストのドルプレールがベルリン・バロック・ゾリステンとともにC.F.アーベルの協奏曲を録音!

 録音:2022年1月17、18、21-23日/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/DDD、74'06/A'=442Hzセッション

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1ソロ・チェリスト、ブリュノ・ドルプレールがベルリン・バロック・ゾリステンとともに世界初録音を含むカール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787)の協奏曲を録音しました!

 アーベルの父クリスティアン・フェルディナンドはJ.S.バッハが楽長を務めていた時代のケーテン宮廷楽団の首席ヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ奏者として活躍した演奏家でした。
 またカール・フリードリヒはバッハの推薦で、ドレスデンのヨハン・アドルフ・ハッセの宮廷楽団に入団することができた、バッハとゆかりのある演奏家です。
 アーベルはヨハン・クリスティアン・バッハとともにロンドンにて「バッハ=アーベル・コンサート」を開催したことでも知られます。
 当アルバムでは世界初録音を含むチェロと弦楽のための協奏曲を収録。同時代に生きた音楽から多くを吸収したことのわかる、煌びやかで優雅な作品が実に魅力的です。
 
 

HC 22009
¥2700
エリカ・ビュンシュ(ソプラノ)
ヘンデル:『9つのドイツ語のアリア』

 (1)「先なる日々の思いわずらい」HWV202
 (2)「戯れる波のきらめく輝き」HWV203
 (3)「かわいい矢車草の花」HWV204
 (4)「快い静けさ、安らぎの泉」HWV205
 (5)「歌え魂よ、神をたたえて」HWV206
 (6)「私の魂は見えつつ聞く」HWV207
 (7)「うす暗い墓穴から来たおまえたち」HWV208
 (8)「快い茂みの中に」HWV209
 (9)「燃えるばら、大地の飾り」HWV210

 【ボーナストラック】
  (10)「オンブラ・マイ・フ」 HWV40
  (11)「私を泣かせてください」 HWV7
エリカ・ビュンシュ(ソプラノ)
ラウル・テオ・アリアス(ヴァイオリン)
ヨハン-ゼバスティアン・ゾマー(チェロ)
ベルンハルト・ビュンシュ(ピアノ、編曲)

 ソプラノ歌手、エリカ・ビュンシュがヘンデルの『9つのドイツ語のアリア』に挑戦!

 録音:2021年/スタジオ・グライヒェン、ゲッティンゲン(ドイツ)/DDD、63'40

 ソプラノのエリカ・ビュンシュが夫のベルンハルト・ビュンシュとともにヘンデルの「9つのドイツ語のアリア」を録音しました!
 彼らは2011年からリート作品に力を注ぎ、2019年にはドイツ中部のゲッティンゲン近郊グライヒェンにスタジオを設立。
 当スタジオにて名曲だけでなく、知られざる作品も積極的に取り上げるサロン形式の演奏会を定期的に開いております。

 当アルバムではヘンデルに挑戦。「9つのドイツ語のアリア」はバルトルト・ハインリヒ・ブロッケス(1680-1747)の詞をもとにした1729年ごろの作品。
 当演奏ではベルンハルト・ビュンシュが編曲したヴァイオリン、チェロとピアノによる伴奏でお届けします。
 ボーナストラックには名曲「オンブラ・マイ・フ」、「私を泣かせてください」も収録しております!
 



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LA DOLCE VOLTA



LDV 92
¥2800→\2590
ジャン=フィリップ・コラール
スクリャービンとリムスキー=コルサコフに初挑戦!
 伴奏はタバコフとビルケント交響楽団

 (1)スクリャービン:ピアノ協奏曲嬰ヘ短調Op.20
 (2)同:練習曲変ロ短調Op.8の11
 (3)同:練習曲嬰ニ短調Op.8の12
 (4)同:左手のための前奏曲とノクターンOp.9
 (5)同:ピアノ・ソナタ第4 番嬰ヘ長調Op.30

 (6)リムスキー=コルサコフ:ピアノ協奏曲嬰ハ短調Op.30
ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)

エミール・タバコフ(指揮)
ビルケント交響楽団(1)(6)

 録音:2007年1月21-23日(1)、2011年1月19日(2)(3)、1月20日(4)(5)、2007年12月7-9日(6)/ビルケント・コンサート・ホール/62'06"、輸入盤・日本語帯・解説付

 今やフランス・ピアノ界を代表するピアニストとなったジャン=フィリップ・コラール。彼がなんとスクリャービンとリムスキー=コルサコフに挑戦しました。どちらも彼にとって初作曲家となります。

 彼はフォーレやラヴェルといったフランスの作曲家のみならず、ラフマニノフを得意とし、協奏曲全集の録音は高く評価されていることからも、ロシア音楽に向いていることが伺えます。

 メインはスクリャービン若書きのピアノ協奏曲。ショパンを思わす繊細でみずみずしい情感に満ちた魅力作で、コラールの清潔な演奏にピッタリ。
 このスコアを見て、「間違いだらけだ!」と怒ったとされるリムスキー=コルサコフの協奏曲もコラールの演奏で聴くことができるのはたいへんな贅沢。
 ピアノ独奏も華麗なうえ、オーケストラも充実している親しみやすい作品ながら、スクリャービンの協奏曲以上に演奏される機会は少ないため貴重。どちらも2007年の録音で、60代初めのコラールの円熟芸を楽しめます。

 フィルアップはスクリャービンの独奏曲。人気の高い嬰ニ短調の練習曲もしっかり収録。また中期を代表するピアノ・ソナタ第4番も期待できます。
 彼はホロヴィッツの演奏を聴いてスクリャービンに興味を持ったとのこと、ホロヴィッツほどの濃密さはないものの、初期作品ならではの鮮烈な抒情はコラールの爽やかさにピッタリと申せましょう。

 ブルガリア出身の指揮者タバコフとトルコのオーケストラ、ビルケント交響楽団がフレッシュな共演をみせています。
 




PENTATONE



PTC 5187022
¥2600
アダム・プラチェトカ(バス=バリトン)
「MOLIERI」~モーツァルトとサリエリのオペラ・アリア集

 (1)モーツァルト:
  「もう飛ぶまいぞこの蝶々」~歌劇『フィガロの結婚』K.492より
 (2)サリエリ:
  「Nell'impero di Cupido」~
   歌劇『ファルスタッフ、または3つのいたずら』より
 (3)モーツァルト:
  「ご婦人 これがカタログです」~
   歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より
 (4)サリエリ:
  「Mi dica il mio signore」~歌劇『焼きもち焼きの学校』より
 (5)モーツァルト:
  シンフォニア~歌劇『フィガロの結婚』K.492より
 (6)サリエリ:
  「Misero abietto negro」~歌劇『オルムズの王アクスール』より
 (7)モーツァルト:
  「もう訴訟に勝っただと...ため息をつきながら私は見るのだろうか」~
   歌劇『フィガロの結婚』K.492より
 (8)サリエリ:
  「Se il tuo sposo」~歌劇『トロフォーニオの洞窟』より
 (9)モーツァルト:
  「金づちは鉄をきたえ」~歌劇『偽の女庭師』K.196より
 (10)サリエリ:
  シンフォニア~歌劇『トロフォーニオの洞窟』より
 (11)モーツァルト:
  「用意はできた...少しは目を開いて」~
   歌劇『フィガロの結婚』K.492より
 (12)サリエリ:
  「Idol vano d'un popol codardo」~
   歌劇『オルムズの王アクスール』より
 (13)モーツァルト:
  「ワインがある限り」~歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より
 (14)サリエリ:
  「Fate buona compagnia」~歌劇『焼きもち焼きの学校』より
 (15)モーツァルト:
  「彼に目を向けて」~歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588より
アダム・プラチェトカ(バス=バリトン)
チェコ・アンサンブル・バロック(ピリオド楽器)
ロマン・ヴァーレク(指揮)

 METやザルツブルク音楽祭で常連のバス=バリトン、プラチェトカがモーツァルトとサリエリのオペラ・アリアを歌いあげる!

 セッション録音:2021年4月&5月/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/DDD、ディジパック仕様、58'44、輸入盤・日本語帯付

 バス=バリトンのアダム・プラチェトカ、PENTATONEレーベル初登場!
 ロマン・ヴァーレクによって1998年に創設された古楽団体チェコ・アンサンブル・バロックとともにモーツァルトとサリエリのオペラ・アリアを収録したアルバム「MOLIERI」(Mozart+Salieri=MOLIERI)をリリースします。

 映画『アマデウス』によって一躍世界的に有名になったアントニオ・サリエリ(1750-1825)。様々な逸話がある中、このアルバムでは二人の作曲家を結びつけ、ロレンツォ・ダ・ポンテ(1749-1838)台本のモーツァルトの『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『コジ・ファン・トゥッテ』と、サリエリの『ファルスタッフ』、『オルムズの王アクスール』、『トロフォーニオの洞窟』、『焼きもち焼きの学校』のからのアリアを交互に並べることによって、新たな視点で聴くことができる構成となっております。
 この演奏を聴けばサリエリがなぜ成功を収めたのか、なぜベートーヴェン、シューベルト、リストなどの偉大な作曲家たちがこぞってサリエリに師事しようとしたのか、その理由が明らかとなるでしょう。

 アダム・プラチェトカはプラハで学び、ドヴォルザーク国際声楽コンクールで1 位獲得。2010年9月にウィーン国立歌劇場のメンバーとなり、『ラ・ボエーム』のシャウナール役でデビュー。
 その後ヴァーレク指揮、チェコ・アンサンブル・バロックとの共演でヘンデルのオラトリオ・アリア集(2012年8月&9月録音)(SU-4116)でソロ・デビュー盤をリリースしています。
 近年はMET やザルツブルク音楽祭の常連で、モーツァルトを中心にドラマティックな役だけでなく、コミカルな役もこなせる実力派歌手として注目されております。
 安定した低音、たっぷりとした声量、そして伸びやかな歌声で、モーツァルトとサリエリのオペラ・アリアを歌い上げます!

 
 




NIFC



NIFCCD143
¥2600
リピンスキ:交響曲集
 スタニスワフ・モニューシュコ:演奏会用序曲《おとぎ話》
 カロル・リピンスキ:交響曲 ハ長調 Op.2-2、交響曲 変ロ長調 Op.2-3
(oh!) オルキェストラ・ヒストリチナ、
ディルク・フェルミューレン(指揮)

 ポーランドのパガニーニ、リピンスキの交響曲集!

 ☆19世紀ポーランドを代表する作曲家モニューシュコの《おとぎ話》を収録!
 ☆才能溢れる若きリピンスキの交響曲!

 小泉元首相のお気に入りの作曲家としても知られる「ポーランドのパガニーニ」ことカロル・リピンスキ(1790-1861)の知られざる交響曲に、NIFCが積極的に録音を進めている19世紀ポーランド楽壇の重要人物、スタニスワフ・モニューシュコ(1819-1872)のもっとも優れたオーケストラ作品とされる《おとぎ話 Bajka》をカップリング!
 リピンスキは当時の最も偉大なヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾのひとりであり、19世紀前半のポーランドのピアノ音楽を代表するのがショパンなら、ヴァイオリン音楽を代表するのはリピンスキだと言うことができるでしょう。
 1818年に彼と2度共演したパガニーニは、「1番のヴァイオリニストが誰かは分からないが、2番目はリピンスキである」と述べ、リピンスキにアマティのヴァイオリンを遺贈しています。
 またシューマンもリピンスキの演奏を称え、彼に《謝肉祭》を献呈しました。ここに収められた2つの交響曲はどちらも1810年以前に書かれたもので、旋律の豊かさ、創意工夫が若きリピンスキの疑う余地のない才能を証明しています。
 一方、モニューシュコの演奏会用序曲《おとぎ話》は、1848年頃に作曲・初演されたもので、作曲者自身の一番のお気に入り作品でした。
 作品はソナタや交響詩の要素を含んでおり、旋律の独創性、主題の巧みな扱い、色彩的なオーケストレーションなど、モニューシュコの魅力が詰まっています。
 これらの作品を色鮮やかに聴かせるのは、ヤクブ・ゴウォンベク(ポーランド古典派の作曲家、c.1739-1789)の交響曲集(NIFCCD115)でも素晴らしい演奏を披露した、ポーランドの古楽器オーケストラ「(oh!) オルキェストラ・ヒストリチナ」(ヒストリカル・オーケストラ 《oh!》)です。

 ※録音:2019年9月&2021年8月(ポーランド)

 
 
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NIFCCD091
¥2600→\2390

ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテ!
 モニューシュコの歌劇 《貴族の言葉》!

  モニューシュコ:歌劇 《貴族の言葉》
   (1幕のオペラ)(ピリオド楽器による世界初録音)

ファビオ・ビオンディ(指揮)
エウローパ・ガランテ
ポドラシェ・オペラ&
 フィルハーモニック合唱団
ヤン・マリティニク(バス)
オルガ・パシェチュニク(ソプラノ)
スタニスラフ・クフリュク(バリトン)
マリウシュ・ゴドレフスキ(バリトン)
アダム・パルカ(バス)

 ☆ビオンディ&エウローパ・ガランテによるオペラ・プロジェクト!
 ☆「ポーランド・オペラの父」モニューシュコの1幕のオペラ《貴族の言葉》が登場!
 ☆ピリオド楽器による世界初録音!

 ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)の自主レーベルからリリースされる、イタリア古楽界の巨匠ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテのオペラ録音プロジェクト。
 これまでリリースしてきたポーランド国民楽派の作曲家、スタニスワフ・モニューシュコ(1819-1872)の《ハルカ》(NIFCCD082083)、《いかだ乗り》(NIFCCD086)、《伯爵夫人》(NIFCCD089090)に続いて、1860年頃に作曲された1幕のオペラ《貴族の言葉》が登場。

 "ポーランド・オペラの父"とも呼ばれるモニューシュコが《伯爵夫人》のおよそ1年後に書き上げた《貴族の言葉》は1861年1月1日にワルシャワで初演され、小規模なオペラ・コミックながら《伯爵夫人》に続いて大反響を呼び、その後の公演にも大勢の観客が詰めかける大成功を収めました。
 今日では《ハルカ》、《伯爵夫人》の陰に隠れ上演機会こそ少ないものの、批評家の間ではポーランドにおけるオペラ・コミックの成熟した例の一つと見なされている名作です。

 2021年に行われた「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」の一環として行われた録音であり、これまでのリリース同様、ピリオド楽器による世界初録音となります。

 ※録音:2021年8月12日-14日、ポーランド国立歌劇場「テアトロ・ヴィエルキ」(ワルシャワ)

 
 




TACTUS



PTC920003
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
フレンチホルンとピアノのための作品集
 グスターヴォ・ロッサーリ(1827-1881)(監修:奥田英之):
  ヴェルディの歌劇「2人のフォスカリ」のいくつかの
   モティーフによるホルンとピアノのための幻想曲
 ジョルジョ・フェッラーリ(1925-2010):
  ホルンとピアノのためのソナタ
 アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):
  ホルンとピアノのためのロマンス
 ファビアン・ペレス・テデスコ(b.1963):
  ホルンとピアノのための幻想曲
 ドナート・セメラロ(b.1970):
  ホルンとピアノのためのバラードとサルサ
 ニーノ・ロータ(1911-1979):
  ゴッド・ファーザー Part2 より 《愛は誰の手に》
ニロ・カラクリスティ(ホルン)
ジャンカルロ・グァリーノ(ピアノ)
TC920003
¥2600

 ゴマラン・ブラスの名ホルン奏者!ニロ・カラクリスティのソロ・アルバム!

 ☆イタリア・ブラス界のドリームチーム、「ゴマラン・ブラス」のメンバー、カラクリスティのソロ・アルバム!
 ☆20世紀イタリアの作曲家の作品を中心に、様々なスタイルの作品を華麗に奏でる!

 サン・カルロ歌劇場管弦楽団やジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場管弦楽団の首席ホルン奏者を務め、巨匠ズービン・メータからも絶賛された、イタリア・ブラス界を代表する名手達によって1999年に結成された金管五重奏団、「ゴマラン・ブラス」のメンバーとしても国際的に活躍するニロ・カラクリスティのソロ・アルバムがイタリア、ボローニャの老舗レーベル「Tactus」から登場。

 当アルバムは、20世紀イタリアの作曲家の作品を中心に、様々なスタイルの作品をホルンとピアノで奏でる好企画。
 ヴェルディの歌劇をモチーフにしたロッサーリの幻想曲から、スクリャービンの初期の作品である旋律美溢れるロマンス、友人でもあるテデスコがカラクリスティの50歳記念に作曲した、暖かみのあるホルンの音色を活かした「バラード」と、情熱溢れる「サルサ」の2つの楽章から成る幻想曲、プログラムの締めには、映画「ゴッド・ファーザー Part2」のテーマを朗々と歌い上げます。

 ※録音:2021年3月、サラ・マッフェイアーナ(ヴェローナ、イタリア)

 
 



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GRAND PIANO 

GP862
¥2400
ニッコロ・カスティリョーニ(1932-1996):
 ピアノ作品全集 第1集
アルド・オルヴィエート(ピアノ)
 1-3. ピアノ・ソナチネ ト長調(1952)...世界初録音
 小組曲 ト長調(1952)...世界初録音
  4. 第1曲 マルチェッタ/5. 第2曲 ネニア(アンダンテ)/6. 第3曲 カッチャ(アレグロ)/
  7. 第4曲 ラルゲット/8. 第5曲 アレグリーノ/9. 第6曲 ワルツ(モルト・モデラート)/
  10. 第7番 メロディア(モデラート、ア・テンポ・センプレ)
 4つの歌(1954)...世界初録音
  11. 第1曲 オスティナート/12. 第2曲 アリア(モルト・カルモ)/
  13. 第3曲 インテルメッツォ(ラルゲット)/14. 第4曲 コラーレ(ソステヌート、クアジ・グラーヴェ)
 楽興の時(1954)...世界初録音
  15. 第1曲 プレスティッシモ/16. 第2曲 イル・ピウ・プレスト・ポッシビーレ/
  17. 第3曲 イル・ピウ・プレスト・ポッシビーレ/18. 第4曲 イル・ピウ・プレスト・ポッシビーレ/
  19. 第5曲 カンチタート、モルト・リベラメンテ
 COME IO PASSO L'ESTATE 夏の過ごし方(1983)
  20. I. Arrivo a Tires/21. II. La Fossa del lupo/22. III. Andiamo al rifugio Bergamo/
  23. IV. La valle del Ciamin/24. V. Il buco dell'orso/25. VI. La fontanella di Ganna/
  26. VII. Ghiaccio sul Rosengarten/27. VIII. Antonio Ballista dorme in casa dei Carabinieri/
  28. IX. Il fantasma del castello di Presule(for upright piano)/29. X. Canzone per il mio compleanno
 30-32. ピアノ・ソナチネ(1984)
 33. ピアノ・ソナチネ第2番(1987)...世界初録音
 34. 森の中の鹿(1988)
 In principio era la danza はじめにダンスあり(1989)
  35. 第1曲 ワルツ A/36. 第2曲 イモムシの歌/37. 第3曲 ワルツ B/
  38. 第4曲 蝶の歌/39. 第5曲 ワルツ C/40-42. 前奏曲、コラールとフーガ

 Fazioli F278 (1–27, 29–42),Yamaha U1(upright piano)(28)
 録音: 2022年1月31日-2月3日 Sala del Chiostro dei Cipressi,Fondazione Giorgio Cini, Venice(イタリア)

 20世紀後半のイタリア音楽界において、際立った個性の持ち主であったニッコロ・カスティリョーニ。
 ボリス・ブラッハーとフリードリヒ・グルダに師事、ストラヴィンスキーに影響を受けた新古典主義の作曲家としてデビューした後、前衛作曲家として活動しました。
 1966年にアメリカに行き、大学で教えながら次々と作品を発表し、時には不条理な作風で物議を醸しましたが、1970年にイタリアに戻ってからは原点に回帰、ミラノ音楽院で作曲を教えながら1996年に亡くなるまで多くの作品を遺します。
 世界初録音を含むこの全集の第1巻では、カスティリョーニの初期のピアノ作品から、習作とも言えるピアノ・ソナチネを始め、新古典派風の「小組曲」、12音技法を探求した「4つの歌」などの作品と、彼の死後に遺品から発見された「ソナチネ第2番」などの後期の作品を併せて収録。
 組曲の1曲のみがアップライトピアノで演奏するように指定された「夏の過ごし方」や晩年の簡素化された作風による「はじめにダンスあり」も興味深い作品です。
 ピアニストのアルド・オルヴィエートは20世紀イタリア・ピアノ作品のスペシャリストとして、幅広いレコーディングや演奏活動を行っています。
 
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GP912
(2CD)
¥3000
19世紀のパリ音楽界で最も尊敬された女性作曲家
ルイーズ・ファランク(1804-1875):
 ピアノ作品全集 第1集 練習曲集
マリア・ストラティグー(ピアノ)Steinway モデルD
 【CD1】 30の練習曲 Op. 26(1833-1838)
  1. 第1番 ハ長調(アレグロ・モデラート・エド・エネルジコ)/
  2. 第2番 ハ長調(モデラート)...世界初録音/3. 第3番 イ短調(アレグロ・ノン・トロッポ)/
  4. 第4幕 ト長調(アレグロ・モデラート)/5. 第5番 ホ短調(ヴィヴァーチェ)/
  6. 第6番 ニ長調(アンダンテ・グラツィオーソ)/7. 第7番 ニ長調(アンダンテ・エスプレッシーヴォ)/
  8. 第8番 ロ短調(アンダンティーノ)/9. 第9番 イ長調(アンダンテ・コンモート)/
  10. 第10番 嬰ヘ短調(アダージョ)/11. 第11番 ホ長調(プレスト)/
  12. 第12番 ホ長調(モデラート、フーガ・ア・デュエ・ソッジェッティ)/
  13. 第13番 嬰ハ短調(モデラート、カノーネ)...世界初録音/14. 第14番 ロ長調(ヴィヴァーチェ)/
  15. 第15番 嬰ト短調(アンダンテ・アフェットゥオーソ)/
  16. 第16番 嬰ヘ長調(アンダンテ・グラツィオーソ)...世界初録音/
  17. 第17番 変ホ短調(アレグロ・アジタート)/18. 第18番 変ニ長調(モデラート、エ・カンタービレ)/
  19. 第19番 変ロ短調(プレスト)/20. 第20番 変イ長調(アレグレット、カノーネ)...世界初録/
  21. 第21番 変イ長調(アダージョ)/22. 第22番 ヘ短調(アレグロ・モルト)/
  23. 第23番 変ホ長調(フーガ)...世界初録音/24. 第24番 変ホ長調(テンポ・ディ・マルチア)/
  25. 第25番 ハ短調(アレグロ・エネルジコ)/26. 第26番 変ロ長調(モデラート)/
  27. 第27番 ト短調(アレグロ・アジタート)/28. 第28番 ヘ長調(アレグロ・スピリトーソ)...世界初録音/
  29. 第29番 ニ短調(フーガ、アンダンテ)/30. 第30番 ニ短調(アレグロ)
 【CD2】
  12の華麗な練習曲 Op. 41(1853)
   1. 第1番 ハ短調(アレグロ・コン・フォーコ)/2. 第2番 ト長調(アレグロ・モデラート)/
   3. 第3番 ニ短調(アレグロ)/4. 第4番 変ロ長調(アレグレット)/
   5. 第5番 変ニ長調(アンダンテ・コン・モート)/6. 第6番 ヘ短調(アレグロ・マエストーソ)/
   7. 第7番 変ホ長調(アンダンテ・エスプレッシーヴォ)/8. 第8番 ハ短調(アレグロ)/
   9. 第9番 ハ長調(ヴィヴァーチェ)/10. 第10番 イ短調(ヴィヴァーチェ)/
   11. 第11番 ヘ長調(アレグロ)/12. 第12番 ロ短調(モデラート)
  20の中級程度の練習曲 Op. 42(1854)...世界初録音
   13. 第1番 ホ短調(アレグロ・モデラート)/14. 第2番 ト長調(ヴィヴァーチェ・エ・レッジェーロ)/
   15. 第3番 ハ長調(アンダンテ)/16. 第4番 イ短調(アレグロ・モデラート)/
   17. 第5番 ヘ長調(アレグレット)/18. 第6番 ニ短調(アンダンテ・コン・モート)/
   19. 第7番 ニ長調(モデラート)/20. 第8番 ト長調(アンダンテ)/21. 第9番 ニ長調(アレグロ)/
   22. 第10番 ト短調(アレグロ)/23. 第11番 変ホ長調(アンダンテ)/
   24. 第12番 変ロ長調(モデラート)/25. 第13番 ヘ長調(ポーコ・レント)/
   26. 第14番 ハ長調(アレグロ)/27. 第15番 ヘ長調(アンダンテ)/
   28. 第16番 イ長調(アレグレット・スケルツァンド)/29. 第17番 イ短調(モデラート)/
   30. 第18番 ホ長調(アンダンテ・グラツィオーソ)/
   31. 第19番 嬰ヘ長調(アダージョ・レリジョーソ、モルト・レガート)/
   32. 第20番 ロ短調(ポーコ・アレグロ)
  25のやさしい練習曲 Op. 50(1859-63頃出版) ...世界初録音
   33. 第1番 ハ長調/34. 第2番 イ短調3/5. 第3番 ト長調/36. 第4番 ホ短調/
   37. 第5番 ニ長調/38. 第6番 ト短調/39. 第7番 ヘ長調/40. 第8番 変ロ長調/
   41. 第9番 ニ長調/42. 第10番 イ長調/43. 第11番 ニ短調/44. 第12番 ハ長調/
   45. 第13番 変イ長調/46. 第14番 ハ長調/47. 第15番 イ長調/48. 第16番 ハ長調/
   49. 第17番 ハ短調/50. 第18番 変ホ長調/51. 第19番 変ロ長調/52. 第20番 ヘ長調/
   53. 第21番 ト短調/54. 第22番 ト長調/55. 第23番 イ短調/56. 第24番 イ長調/57. 第25番 ホ長調

 録音: Royal Northern College of Music, Manchester(UK) 2017年12月16日、2018年3月23日、2018年9月1日、2018年12月16日、2019年3月31日、2019年6月30日、2019年12月17日、2020年2月18日、2020年7月31日、2020年8月27日、2020年9月27日、2020年11月30日、2020年12月2日

 19世紀のパリ音楽界で最も尊敬された女性作曲家ルイーズ・ファランク。パリ音楽院ピアノ科の教授を務めたほどの優れたピアニストでもあり、このアルバムに収録された4つの練習曲集は、彼女の作品の中でも重要な地位を占めるものです。
 ツェルニーの練習曲を思わせる左右の手の指のバランスよい鍛錬を目指す「30の練習曲」や聴きごたえある「12の華麗な練習曲」、ピアノを習い始めて少し経った生徒にぴったりの「20の中級程度の練習曲」と「25のやさしい練習曲」、そのどれもが美しい旋律を備えており、テクニックの上達を図るだけでなく高い音楽性を養うためにも最適です。
 ピアノを演奏するマリア・ストラティグーはアテネ生まれの若手。19世紀の女性たちの音楽活動を研究しており、2018年にはニュージーランドのカンタベリー大学で開催された会議で「ルイーズ・ファランク作品の演奏」についてのプレゼンを行うなど、広く活動しています。

 
 
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GP914
¥2400
アルメニアのピアニスト・作曲家
ステパン・エルマス(1862-1937):ピアノ作品全集 第1集

 1. バラード第1番 変ホ長調/2. バラード第2番 ロ長調/
 3. バラード ト長調/4. ピアノのためのロマンス 変ホ長調/
 5. 舟歌第1番 変ホ短調/6. 舟歌第2番 ハ短調
 7つの夜想曲
  7. 夜想曲第1番 ロ長調/8. 夜想曲第2番 ホ短調/
  9. 夜想曲第3番 嬰ト短調/10. 夜想曲第4番 ニ長調/
  11. 夜想曲第5番 変ト長調/12. 夜想曲第6番 変イ長調/
  13. 夜想曲第7番 嬰ヘ短調
 全て世界初録音
ミカエル・アイラペティアン(ピアノ)
 Steinway モデルD

 録音: 2022年4月29日 Allegro Recordings, Burbank, California(USA)

 アルメニアのピアニスト・作曲家ステパン・エルマス。幼い頃から楽才を発揮、13歳の頃にはフランツ・リストの作品でリサイタルを行うなど神童ぶりが評判になりました。
 やがてドイツのワイマールに行き、念願であったリストに出会い、連絡を取り合いながらウィーンで修業を積みます。その後ピアニストとして成功を収めてからは、アントン・ルビンシテインやジュール・マスネと親交を結び、1912年にはスイスに移住。女性画家エイメ・ラパンと出会い、1937年に亡くなるまで良き交友関係を結びました。
 このアルバムにはショパンやリストを思わせる初期の作品から、エルマスの個性が現れはじめる「7つの夜想曲」(1882-1890年作曲)までのロマンティックな作品を収録しています。
 アルメニア音楽の発掘と発展貢献、その普及に努めるミカエル・アイラペティアンの演奏で。
 



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NAXOS



8.579117
¥1800
トランペット協奏曲集
 アルチュニアン/ヴァインベルク/ショスタコーヴィチ

  アレクサンドル・アルチュニアン(1920-2012):
   1. トランペット協奏曲(1950)
    (カデンツァ: ティモフェイ・ドクシツェル)
  ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
   トランペット協奏曲第1番 変ロ長調 Op. 94(1966-67)
    2. I. Etudes エチュード/3. II. Episodes – エピソード/
    4. III. Fanfares ファンファーレ
  ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
   ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op. 35(1933)
    (T. ドクシツェル、P. メルケロによる
     トランペット・パート拡張版)
      5. I. Allegro moderato/6. II. Lento/
      7. III. Moderato –
      8. IV. Allegro con brio
       (カデンツァ: ティモフェイ・ドクシツェル)
ポール・メルケロ(トランペット)
チョ・ジェヒョク(ピアノ)...5-8
ロシア・ナショナル管弦楽団
ハンス・グラーフ(指揮)

 録音: 2019年6月8-12日 Zarayadje Hall, Moscow(ロシア)

 【ドクシツェル版のショスタコーヴィチ収録!ポール・メルケロによる重量級トランペット協奏曲集】
 1995年からモントリオール交響楽団の首席奏者を務めているポール・メルケロが重量級のアルバムでNAXOSに初登場。
 幼いころにトランペットの演奏を聴いてプロ奏者を志したというメルケロ。彼の人生を変えた演奏者はウクライナ出身の偉大なトランペット奏者ティモフェイ・ドクシツェルでした。
 ソビエト時代に作曲された3曲のトランペット協奏曲を収めたこのアルバムは、メルケロからドクシツェルへのオマージュになっています。
 アルメニア民謡のメロディとリズムが特徴的で、今やハイドンやフンメルと並ぶトランペット協奏曲の定番レパートリーとなったアルチュニアン。マーラーの交響曲第5番、メンデルスゾーンの結婚行進曲、ビゼーの《カルメン》、リムスキー=コルサコフの《金鶏》などのメロディが引用されており、謎めいた遊び心を感じさせるヴァインベルク。この2曲はドクシツェルのために作曲されました。

 ショスタコーヴィチが20台後半に作曲した「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」(ピアノ協奏曲第1番)も自他の作品からの引用が散りばめられたコラージュ風の作品で、ユーモアと華麗な超絶技巧が魅力の人気曲。
 ここではドクシツェルが作曲家の承諾を得てトランペット・パートを編曲(拡張)し、トランペットを主役に仕立て上げた版を使用していることに注目。冒頭からトランペットがピアノのパートを吹いたり、更にはオーケストラ・パートまで演奏します。
 高度な技術と持久力が必要なため、録音はこれまでドクシツェル自身のものしかなく、この録音は貴重。トランペット・ファン必聴です。

 【ショスタコーヴィチの使用楽譜】
  Transcription for Trumpet and Piano by Timofei Dokshitzer, DSCH Publishers (2009) / Orchestral Score: G. Schirmer, Inc
 
 
8.574336
¥1800
フェルステル:交響曲第1番/祝典序曲 他
 1. 祝典序曲 Op. 70(1907)
 交響曲第1番 ニ短調 Op. 9(1887-88)
  2. I. Adagio - Allegro con brio/3. II. Andante sostenuto/
  4. III. Allegretto scherzando/5. IV. Allegro energico
 『シェイクスピアより』 Op. 76(1908-10)
  6. Introduction: Andante moderato
   序奏(アンダンテ・モデラート)
    "Zas, mrtve postavy, mne obletate..."
  7. I. Perdita: Allegro scherzando
   序奏(アンダンテ・モデラート)
  8. II. Viola: Andante ヴァイオラ(アンダンテ)
  9. III. Lady Macbeth: Andante sostenuto
   マクベス夫人(アンダンテ・ソステヌート)
  10. IV. Katharina, Petruchio and Eros: Allegro energico
    カタリーナ、ペトルーキオとエロス(アレグロ・エネルジコ)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
マレク・シュティレツ(指揮)

 録音: 2021年1月6-7日 House of Culture Ostrava, Ostrava(チェコ)

 プラハで音楽家の父のもとに生まれたヨゼフ・ボフスラフ・フェルステル。プラハ音楽院で学び、ドヴォルザークに続く世代の作曲家として活躍しました。
 歌劇から室内楽曲、管弦楽曲まで200曲を超える作品は、ドヴォルザークの伝統を継承したロマン派風の重厚な響きと哀愁を感じさせる旋律を持っています。
 このアルバムにはフェルステルのオーケストラ作品から彼の作風を概観できる3作を収録。スメタナの作品を想起させる「祝典序曲」はチェコの民俗的な色彩にウィーン風のエレガンスを融合させています。
 20代の終わりに書かれた「交響曲第1番」は闇から光への物語を感じさせ、曲の最後に奏される高らかなコラールが印象的です。
 若い頃に演劇に傾倒したフェルステルはシェイクスピアを愛読しました。
 その情熱が注がれた『シェイクスピアより』は、『冬物語』『十二夜』『マクベス』『じゃじゃ馬ならし』に登場する4人の女性を描いた連作交響詩風の作品です。
 
 


8.574376
¥1800
世界初録音、ディーリアス若き日の弦楽四重奏曲
ディーリアス/スマイス:弦楽四重奏曲集

 エセル・スマイス(1858-1944):
  弦楽四重奏曲 ホ短調(1902/1912改訂)
   1. I. Allegretto lirico/2. II. Allegro molto leggiero/
   3. III. Andante/4. IV. Allegro energico
 フレデリック・ディーリアス(1862-1934):
  弦楽四重奏曲 ハ短調(1888)
   (D.M. グリムリーによる復元版)...世界初録音
    5. I. Allegro assai/6. II. Allegro vivace/
    7. III. Adagio, con molta espressione/
    8. IV. Finale: Agitato, allegro
ヴィリアーズ四重奏団
【メンバー】
 ケイティ・スティルマン(第1ヴァイオリン)
 タマキ・ヒガシ(第2ヴァイオリン)
 カーメン・フローレス(ヴィオラ)
 レオ・メルヴィン(チェロ)

 録音: Ayriel Studios, Yorkshire(UK) 2022年3月14-15日...5-8 2022年3月15-16日...1-4

 【ディーリアス若き日の弦楽四重奏曲、ここに復活】
 このアルバムでは、まず後半に置かれたディーリアス作品に注目。学生時代の作品で、初演をシンディングに託したものの、楽譜はおそらく演奏されないまま作曲家のもとへ返送されてきました。
 失意のディーリアスはこの作品を無かったものとし(第2楽章のスケルツォだけは1917年に書いた「弦楽四重奏曲」に転用)、この曲の前半の2楽章は散逸したと考えられていました。
 ところが2018年にオークションに出された楽譜がこの作品と判明。校訂と編集を経て全4楽章の作品として復元され、ヴィリアーズ四重奏団によって2020年10月にストリーミング・コンサートで初演されました。
 このCDが初録音となります。
 若きディーリアスの野心的な作風が窺える音楽で、この作曲家のファンならば聴かずにいられないでしょう。19世紀後半から20世紀に活躍した女性作曲家のなかでも一際独創的な人物として評価されるエセル・スマイス。
 当時女性には閉鎖的であった英国音楽界に於いて名をあげると同時に、女性解放運動の旗手としても熱心に活動しました。
 この弦楽四重奏曲は1900年代初頭に第1楽章と第2楽章が書かれ、その後10年を経て第3楽章と終楽章が追加された熟考の作品。
 10年間の隔たりを感じせない統一感を持ち、彼女が愛したヴィオラが活躍する、若干の遊び心が加えられた大胆な作品です。
 前半2楽章と後半2楽章が時を隔てて結ばれるという物語が伏線となっているアルバムです。
 
 

8.551475
¥1800
ギター六重奏のための作品集
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV 1048
   (ハラルド・シュタンパ&ジェンス・スティバル編)
    1. I. Allegro
    2. II. Adagio (カデンツァ: プリスカ・ヴァイベル)
    3. III. Allegro
 4. マルコ・デ・ビアージ(1977-):
  Ipercubo イペルクボ Op. 18(2010)
 5. ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868):
  歌劇《アルジェのイタリア女》– 序曲(カルロ・マルキオーネ編)
 6. アタナス・ウルクズノフ(1970-):
  Codex Bulgaricus(2018) - ギター六重奏のために
 モーリス・ラヴェル(1875-1937):
  マ・メール・ロワ(1910)(カルロ・マルキオーネ編)
   7. I. Pavane de la Belle au bois dormant
    眠れる森の美女のパヴァーヌ
   8. II. Petit Poucet 親指小僧
   9. III. Laideronnette, Imperatrice des Pagodes
    パゴダの女王レドロネット
   10. IV. Les Entretiens de la Belle et de la Bete
    美女と野獣の対話
   11. V. Le Jardin feerique 妖精の園
 12-14. トビアス・クレープス(1993):
  Suite panamericana 組曲『パンアメリカン』(2013)
  12. I. Kind of Swing/13. II. Kind of Blues/
  14. III. Kind of Latin
 15. セルジオ・アサド(1952-):
  Juan Sebastian's Bar(2017) - ギター六重奏のために
ギターラ・ア・セイス(ギター六重奏団)
【メンバー】
 マティアス・クレーガー
 トビアス・クレープス
 エドゥマルロ・デ・オリベイラ
 アダム・オレンチャク
 ハラルド・シュタンパ
 ジェンス・スティバル

 録音: 2021年2月13、15、19、21日 Reformierte Kirche St Othmar,Wilchingen(スイス)

 2012年にチューリヒで結成されたギター六重奏団「ギターラ・ア・セイス」。メンバーの出身国はドイツ、ブラジル、ポーランド、スイスと多岐にわたり、個性も弾き方も多彩。収録曲の作曲家もバロックから現代まで、ドイツ、イタリア、ブルガリア、フランス、スイス、ブラジルにまたがり、6本のギターという珍しい演奏フォーマットの持つ表現力を様々に引き出しています。
 ブランデンブルク協奏曲第3番の第3楽章の対位法に乗って競い合うような演奏、ロッシーニ・クレッシェンドの高揚感、マ・メール・ロワでの繊細さなど、どれも魅力的。
 現代曲ではシリアスな作品もあれば、メンバーのクレープスによる「パンアメリカン」組曲のようなポップスのノリもあり。バッハの名前をもじったセルジオ・アサドの「フアン・セバスチャンのバー」は思い切りポップなブラジリアン・サウンドの中に突如バッハの旋律が顔を出すユーモラスな作品。
 ライヴなら拍手喝采間違いなしのプログラム、難しく考えずに楽しみたい1枚です。
 
 

8.660511
¥1800
ヨハン・ジモン・マイール(1763-1845):
 歌劇《ラカデミア・ディ・ムジカ》全1幕

  世界初録音
   台本: ガエターノ・ロッシ(1774-1855)
    1. シンフォニア
    2-22. 第1場-第20場
グリエルモ...フィリッポ・モラーチェ(バリトン)
ヴァレリオ...セサル・コルテス(テノール)
アンネッタ...エレオノーラ・ベッロッチ(ソプラノ)
チェッキーノ...リカルド・セゲル(バリトン)
ヴェスピーナ...
 マリア・デル・マール・ウマネス(ソプラノ)
モモレット/マルフィーサ
 ...フィリッポ・ピーナ・カスティリオーニ(テノール)
クラクフ・パッショナルト管弦楽団
ニコラ・パスコーニ(指揮)

 録音: 2019年7月20、26日 ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭2019Trinkhalle Bad Wildbad,Bad Wildbad(ドイツ)

 ヨハン・ジモン・マイールの歌劇《ラカデミア・ディ・ムジカ(音楽の学校)》は1799年秋にヴェネツィアのサン・サムエレ劇場で初演されました。
 作品自体が短かったため別の作曲家のファルサ(笑劇)と組み合わされての上演で、少なくとも2回上演された記録がありますが、以降忘れられてしまいました。
 とはいえ、「劇中劇」やオペラの一環として行われるコンサートなど18世紀の伝統を継承する聴きごたえのある興味深い作品です。
 
 この物語は、もともと1780年代に戯曲作家アルベルガーティ・カパチェッリが書いた同名の2幕のコメディを元にしており、息子のヴァレリオに財産を渡したくない金持ちの老人グリエルモが、自身が結婚しようと小間使いのヴェスピーナを誘惑するも、彼女は召使のチェッキーノと相思相愛の仲。
 一方、美しいヴェネツィア娘アンネッタと恋に落ちたヴァレリオは、結婚の許しを得るために彼女を「アカデミーの主催者」として父に紹介。
 一旦はアンネッタになびいたグリエルモですが、最後は2組の若者たちの結婚を認めるというもの。ここではグリエルモ役のフィリッポ・モラーチェが強靭かつコミカルな歌を披露、老いても盛んなグリエルモを見事に演じました。
 また2018年国際ベルカント賞を受賞したエレオノーラ・ベッロッチも魅力的なコロラトゥーラを披露。会場を沸かせています。
 音楽祭デビューとなるクラクフ・パッショナルト管弦楽団の熱演も聴きどころ。
 
 

8.574416
¥1800
5つの神秘的な歌 イギリスの宗教合唱曲集
 1. レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
  O clap your hands 手を打ち鳴らせ(合唱とオルガン版)
 2. エドワード・エルガー(1857-1934): 永遠の光
  (原曲: エニグマ変奏曲 Op. 36 - 第9変奏 ニムロッド)
   (J. キャメロンによる合唱編)
 3. グスターヴ・ホルスト(1874-1934):
  2つの詩篇 - 詩篇第148篇
   「Lord, Who hast made us for thine own」
    (M. フォードによる合唱とオルガン編)
 4. ハロルド・ダーク(1888-1976):
  O Gladsome Light おお喜ばしき光よ Op. 38 No. 2
 5. ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):
  4つのアンセム - 第3番 Like as the hart
   鹿が谷川を慕いあえぐように
 6.エルガー:
  詩篇第29篇 Give unto the Lord「主に帰せよ」Op. 74
   (合唱とオルガン版)
 7. サミュエル・セバスティアン・ウェズリー(1810-1876):
  Wash me thoroughly わたしの咎をことごとく洗い
 8. ヴォーン・ウィリアムズ: O Taste and See 味わい、見よ
 9. ウェズリー:
  Blessed be the God and Father 主なる神に祝福あれ
 10. チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):
  聖書の歌 Op. 113 -
   第6曲 My Beloved Spake 知恵の歌(合唱とオルガン版)
 11. パトリック・ハドリー(1899-1973):
  わが愛する者語りて(合唱とオルガン版)
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  5つの神秘的な歌(M. フォードによる声、合唱とオルガン編)
   12. No. 1. Easter 復活祭
   13. No. 2. I Got Me Flowers 私は花を用意した
   14. No. 3. Love Bade Me Welcome 愛はようこそと言った
   15. No. 4. The Call 使命
   16. No. 5. Antiphon アンティフォン
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)...12-15
ジュリア・スミス(ソプラノ)...5-7
エリザベス・リム(ソプラノ)...8、9
レイチェル・リム(ソプラノ)...8
ケイト・ジャーカ(ソプラノ)...8
マーティン・フォード(オルガン)...1、3、5-16
ヴァサーリ・シンガーズ...1-14、16
ジェレミー・バックハウス(指揮)

 録音: Tonbridge School Chapel,Kent(UK) 2021年10月17日...12-15 2021年10月22-24日...-1-11、16

 2022年10月に生誕150年を迎えるヴォーン・ウィリアムズを記念するアルバム。
 名バリトン、ロデリック・ウィリアムズを独唱者に迎えた「5つの神秘的な歌」をはじめとした宗教的合唱曲を中心に、19世紀から20世紀初頭の英国教会音楽を組み合わせることで、ヴォーン・ウィリアムズからスタンフォード、エルガー、ハウエルズなど近代英国の作曲家たちのインスピレーションの源を探っていきます。
 彼らの多くが作品のテキストとして用いたのは、格調高い英語で綴られた1611年出版の『欽定訳聖書』であり、ヴォーン・ウィリアムズも「英国人の誰もが忘れようもないほど心に刻まれた言葉」として大切にしていたもの。
 20世紀半ばに誤訳の訂正を兼ねて現代的な言語で出版するという動きがあった際には、彼は落胆の思いを手紙にして友人に送ったほどでした。
 他の作曲家の作品も、繊細に紡がれた旋律と言葉への感性で、英国合唱作品ならではの表現が生み出されています。
 エルガーの名曲「ニムロッド」が無伴奏合唱にアレンジされた「永遠の光」も荘厳な美しさが耳に残ります。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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APR

APR6037
(2CD)
特別価格
¥2600→\2390
20世紀初頭、オーストラリアのピアニスト
 ウナ・ボーン ~ オーストラリン・レコーディング・パイオニア
ウナ・ボーン(ピアノ)
 ●CD1
  ・パーセル/ムファット:2つのブレ/録音:1925年6月15日
  ・シールド/ムファット:ウェストモアランド公爵夫人の喜び/録音:1925年6月15日
  ・モーツァルト:《ピアノ・ソナタ第11番 イ長調(トルコ行進曲付き)K.331》より
   「ロンド・アッラ・トゥルカ」
    録音:1925年9月16日
  ・モーツァルト/パルムグレン:《ディヴェルティメント第17番 ニ長調 K.334》より「メヌエット」
    録音:1923年6月6日
  ・ウェーバー:華麗なロンド 変ホ長調 Op.67/録音:1924年7月7日
  ・シドニー・スミス:噴水 Op.17/録音:1925年9月16日
  ・ステファン・ヘラー:タランテラ 変イ長調 Op.85-2/録音:1916年8月24日
  ・ヴェルディ/リスト:歌劇《リゴレット》による演奏会用パラフレーズ S343
    録音:1916年8月23日
  ・ワーグナー/リスト:歌劇《さまよえるオランダ人》より「紡ぎ歌」 S440
    録音:1916年8月23日
  ・ワーグナー/リスト:歌劇《トリスタンとイゾルデ》より「イゾルデの愛の死」 S447
    録音:1917年10月31日
  ・ワーグナー/リスト:《タンホイザー》より「ヴァルトブルク城への客人の入場」 S445-1(抜粋)
    録音:1917年10月31日
  ・ズガンバーティ:《組曲 ロ短調 Op.21》より第5曲 旋律的なエチュード
    録音:1924年7月7日
  ・スメタナ:《チェコ舞曲 第1集》より第4曲 ポルカ 変ロ長調/録音:1925年11月25日
  ・クサヴァー・シャルヴェンカ:ポーランド舞曲 変ヘ短調 Op.3-1/録音:1926年10月18日
  ・パデレフスキ:伝説 Op.16-1/録音:1926年10月7日
  ・パデレフスキ:幻想的クラコヴィアク Op.14-6/録音:1926年10月7日
  ・チャイコフスキー:《四季 Op.37b》より第6曲「6月 舟歌」/録音:1923年6月6日
  ・チャイコフスキー:《四季 Op.37b》より第11曲「11月 トロイカ」/録音:1923年6月27日
  ・チャイコフスキー:ユモレスク Op.10-2/録音:1925年3月19日
  ・チャイコフスキー:ワルツ 嬰ヘ短調 Op.40-9/録音:1925年3月19日
  ・イグナシオ・セルヴァンテス:6つのキューバ舞曲/録音:1923年4月11日
  ・アルベニス:《スペイン組曲第1番 Op.47》より第1曲「グラナダ(セレナータ)」、第3曲「セビリア」
    録音:1923年4月24日&6月6日
  ・グラナドス:モレスク/録音:1923年4月24日
 ●CD2
  ・グリーグ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7/録音:1921年4月20日
  ・グリーグ:《抒情小品集 第1集 Op.12》より
   第2曲「ワルツ」、第6曲「ノルウェーの旋律」、第5曲「民謡」、第4曲「妖精の踊り」
    録音:1925年3月19日
  ・グリーグ:《抒情小品集 第3集 Op.43》より第1曲「蝶々」、第4曲「小鳥」、第6曲「春に寄す」
    録音:1917年10月31日
  ・グリーグ:《抒情小品集 第8集 Op.65》より第6曲「トロールハウゲンの婚礼の日」
    録音:1925年3月19日
  ・オーレ・オルセン:ユモレスク/録音:1924年7月7日
  ・オルセン:子守歌/録音:1924年7月7日
  ・オルセン:マズルカ/録音:1924年7月7日
  ・シンディング:春のざわめき Op.32-3/録音:1925年9月16日
  ・パルムグレン:フィンランドのリズム Op.31より
   第1曲「カレリアの踊り」、第2曲「メヌエット」、第4曲「メヌエット-ワルツ」
    録音:1924年6月27日
  ・パルムグレン:《春 Op.47》より第4曲「夜のささやき」/録音:1923年4月11日
  ・シャミナード:《演奏会用練習曲 Op.35》より第2曲「秋」/録音:1915年3月16日
  ・シャミナード:《演奏会用練習曲 Op.35》より第3曲「糸を紡ぐ女」/録音:1914年4月22日
  ・シャミナード:クレオールの踊り Op.94/録音:1925年11月25日
  ・シャミナード:ピエレット-エール・ド・バレ Op.41/録音:1925年11月25日
  ・シャミナード:森の精 Op.60/録音:1916年8月24日
  ・ウナ・ボーン:プティ・ヴァルス・カプリス/録音:1914年4月22日
  ・ボーン:カプリス/録音:1914年4月22日
  ・ボーン:夜想曲/録音:1926年3月5日
  ・ボーン:グロテスクな行進曲/録音:1923年4月24日
  ・シリル・スコット:即興曲 Op.41/録音:1923年4月24日
  ・スコット:《サマーランド Op.54》より第2曲「東方からの歌」、第4曲「妖精たち」
    録音:1923年6月6日
  ・スコット:《3つの小さなワルツ Op.58》よりワルツ第1番/録音:1923年4月24日
  ・スコット:ハクセキレイ Op.71-3/録音:1923年4月24日

 20世紀初頭に愛された伝説のピアニスト、ウナ・ボーン!

 ☆ウナ・ボーンの残したほぼすべての録音が初CD化!

 レコーディング初期、オーストラリアはかなりの数のピアニストを輩出しており、パーシー・グレインジャー、ウィリアム・マードック、アイリーン・ジョイスなどが知られています。
 その中で当時最も権威のあったレーベルHMVと契約していたのが、ウナ・ボーンです。
 今回彼女が残したほぼすべての録音が初めて復刻・初CD化されました。
 彼女は若くして天才として知られ、早くからヨーロッパに留学しました。そして20世紀初頭最も有名な歌手の一人であったネリー・メルバのツアーに同行するなど活躍し、ソリストとしても室内楽奏者としても多くの演奏を行い、録音も残しました。
 特にグリーグやシャミナードを得意とし、早いテンポを好んだ彼女の演奏は、作品に輝きを与え魅力あふれるものです。
 1939年に演奏活動から引退し、教育者となった彼女は現在でこそ忘れ去られた存在になってしまいましたが、ここに残された彼女の演奏は20世紀初頭の音楽の面影と魅力を伝えてくれる貴重な録音です。

 ※録音:1914年-1926年
 ※リマスタリング:アンドルー・ハリファックス
 
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APR6039
(2CD)
特別価格
¥2600→\2390
ショパンのピアノ協奏曲第2番、初の正規盤CD化
フレンチ・ピアノ・スクール マルグリット・ロン Vol.2 ~
 ショパン、ドビュッシー、ミヨー&ラヴェル
マルグリット・ロン(ピアノ)
  ●CD1 ショパン
   ・幻想曲 ヘ短調 Op.49/録音:1929年3月11日
   ・マズルカ 嬰ヘ短調 Op.59-3/録音:1929年11月6日
   ・ワルツ 変イ長調 Op.64-3/録音:1929年6月3日
   ・ワルツ 変ニ長調 Op.70-3/録音:1929年11月12日
   ・舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/録音:1933年3月6日
   ・子守歌 変ニ長調 Op.57/録音:1937年1月12日
   ・幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/録音:1937年1月12日
   ・スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31/録音:1936年7月23日&1937年5月10日
   ・ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
     フィリップ・ゴーベール(指揮)、パリ音楽院管弦楽団/録音:1929年6月28日-29日
  ●CD2
   ・ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
     ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ(指揮)、オーケストラ(詳細不明)
     録音:1932年4月14日
   ・ドビュッシー:2つのアラベスク/録音:1930年7月10日
   ・ドビュッシー:《版画》より第3曲「雨の庭」/録音:1929年11月12日
   ・ドビュッシー:レントより遅く/録音:1929年11月6日
   ・ミヨー:ピアノ協奏曲第1番 Op.137
     ダリウス・ミヨー(指揮)、オーケストラ(詳細不明)/録音:1935年4月5日-6日
   ・ミヨー:《ブラジルの郷愁 Op.67》より第12曲「パイサンドゥー」
     録音:1935年5月10日
   ・ミヨー:《秋 Op.115》より第2曲「アルファマ」/録音:1935年5月10日
   ・ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
     ジョルジュ・ツィピーヌ(指揮)、パリ音楽院管弦楽団/録音:1952年6月12日

 フレンチ・ピアノ・スクール・シリーズ、マルグリット・ロン第2巻!

 ☆ショパンのピアノ協奏曲第2番 貴重な初録音音源が初の正規盤CD化!

 20世紀を代表するフランスの女流ピアニスト、マグリット・ロンによるラヴェルとミヨーのピアノ協奏曲の世界初録時の音源が復刻!
 この2つの作品が献呈された彼女自身による貴重な演奏です。
 ドビュッシーやフォーレ、そしてラヴェルとミヨーといったフランスを代表する作曲家と交流があったマグリット・ロンのフレンチ・ピアノの真髄がたっぷりと楽しめるアルバムが登場です。
 また同時収録された1929年録音のショパンのピアノ協奏曲は、同曲の初録音となりこれまで復刻もされていない貴重な音源となります。

 「ガブリエル・フォーレ協会」や「ロン=ティボー国際コンクール」の創設者としても知られ、フランソワ、アントルモン、フェヴリエなどの世界的名手たちを育て上げるなど教育者としても知られているマグリット・ロンの演奏が、第1巻に引き続き名エンジニア、マーク・オーバート=ソーンのリマスタリングで甦ります。

 ※録音:1929年-1952年
 ※リマスタリング:マーク・オーバート=ソーン
 













9/6(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

APARTE


AP 294
(2CD)
¥3100
シューベルト:さすらい人
 Disc1
  (1)ヒュッテンブレンナーの主題による変奏曲D.576
  (2)4つの即興曲D.935
 Disc2
  (3)さすらい人(リスト編)
  (4)幻想曲ハ長調「さすらい人幻想曲」
シルヴィアーヌ・ドゥフェルヌ(ピアノ)

 シューベルトの旋律美に酔うひととき

 録音:2022年4月1-4日/ヌーシャテル・アール・ヴィヴァン・センター/24bit/96kHz、54'00"、30'00"

 シューベルト好きにはたまらない1枚。「ヒュッテンブレンナーの主題による変奏曲」は彼最晩年16 分の大作ながらあまり聴く機会のない隠れた名作。
 名作「さすらい人幻想曲」はシューベルトの弾きにくい書法をリストが合理的に書き直した版というのも興味津々。

 スイス出身のシルヴィアーヌ・ドゥフェルヌは清潔なタッチと謳い回しが魅力のベテラン。
 シューベルトのピアノ曲の美しさが際立ちます。
 
 

AP 278
¥2700
北の王たち
 (1)トマス・アーン:「アルフレッド」序曲
 (2)ヘンデル:「ロデリンダ」~暴虐が彼に国を与えた
 (3)ルーマン:「音楽の宴」~平和を与えたまえ、王の魂よ
 (4)ゲオルク・カスパー・シュールマン:
  「ルドヴィクス・ピウス」~汝に金冠を授けん
 (5)カイザー:「フレデグンダ」~私はあなたを黙らせねばなるまい
 (6)ヘンデル:「アルミーラ」~クーラント
 (7)ハイニヒェン:「カムベルクの平和」~独りを怖れる
 (8)アリオスティ:「裏切りの誠実」~この危険な命の海のなかで
 (9)ヘンデル:「オットーネ」~コンチェルト
 (10)同:「イングランド王リチャード一世」~邪悪な欺瞞
 (11)カイザー:「クロイソス」~神々よ憐みたまえ
 (12)ヘンデル:「アルミーラ」~メヌエット
 (13)カイザー:「寛大なオクタヴィア」~ああ、ネロはもはやネロでない
 (14)テレマン:「当節流行の恋人ダモン」~あなたが裂け目を壊す
 (15)J.S.バッハ:
  世俗カンタータ「太鼓よ轟き、ラッパよ響け」BWV214~
   王冠と称讃で飾られた御方
トマーシュ・クラール(バリトン)
ヤロスワフ・ティール(指揮)
ヴロツワフ・バロック・オーケストラ

 北ドイツのオペラ・アリアの宝箱

 録音:2021年7月24-27日/ヴィロツド・ルトスワフスキ国立フォーラム(ヴロツワフ)/24bit/96kHz、66'00"

 北ヨーロッパはバッハやヘンデルはもとより、バロック期にも優れた作曲家を輩出しました。
 しかし南ヨーロッパの同時代人に比べ、ハイニヒェン、シュールマン、カイザー、テレマンらの華麗なオペラを聴くことはめったにありません。
 彼らのオペラのなかで、怖ろしくも強い君主を描いた作品から低音アリアを存分に楽しめます。

 バリトンのトマーシュ・クラールはブルノ出身のチェコ期待の星。独特の美声で、お国ものに加え古楽の世界でも注目されています。
 ポーランドの若手古楽団体ヴロツワフ・バロック・オーケストラの生気あふれる演奏も聴きものです。
 




BIS



BIS SA 2509
(SACD HYBRID)
¥2800
「ドッピオ・エスプレシーヴォ」
 (1)ヴィヴァルディ:協奏曲 ト短調 RV 531~
  チェロ、コントラバス、弦楽と通奏低音のための
   (コントラバス・パート編曲:
    マレイン・ファン・プローイエン)
 (2)ボッテジーニ:ラ・セレナータ~
  ロッシーニのファンタジアよりカンツォネッタ
   (弦楽アンサンブル編曲:ボグスワフ・フルトク)
 (3)ボッテジーニ:パッショーネ・アモローサ
  (弦楽アンサンブル編曲:ボグスワフ・フルトク)
 (4)ヴィヴァルディ:アリア「喜びと共に会わん」~
  歌劇『ジュスティーノ』RV 717より
   (コントラバス、弦楽と通奏低音のための)
    (編曲:マレイン・ファン・プローイエン)
 (5)エルンスト(ボッテジーニ編):エレジー
  (弦楽アンサンブル編曲:マレイン・ファン・プローイエン)
 (6)ヴィヴァルディ:協奏曲 ホ短調 RV 409~
  チェロ、コントラバス、弦楽と通奏低音のための
   (コントラバス・パート編曲:
    マレイン・ファン・プローイエン)
 (7)ボッテジーニ:デュエット~ファゴット、コントラバスと弦楽のための(編曲:マレイン・ファン・プローイエン)
リック・ストーティン(コントラバス)
(1)ヨハンネス・ロスタモ(チェロ)
(2)(3)オリフィエル・テエリー
 (第2コントラバス)
(6)(7)ブラム・ファン・サムベーク(ファゴット)
カメラータRCO
 【シャーン・オーメン(第1ヴァイオリン)、
  クーン・スタペルト(第2ヴァイオリン)、
  エーディット・ファン・モエルガステル
   (ヴィオラ)、
  フレット・エデーレン(チェロ)、
  フェリックス・ラシュマル
   (コントラバス)】
クリスティアーン・エデーレン(チェンバロ)
ゼーレン・ロイポルト(テオルボ)

 コントラバスの新たな魅力を発揮!ヴィヴァルディとボッテジーニの作品をコントラバスと室内オーケストラの演奏で堪能!

 セッション録音:2021年10月/ジンゲル教会、アムステルダム(オランダ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、55'27

 SACDハイブリッド盤。
 名コントラバス奏者、リック・ストーティンがイタリアの作曲家ヴィヴァルディとボッテジーニに焦点を当てたアルバムをリリース!

 「コントラバスのパガニーニ」の異名をとったジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889)。ストーティンは常々ヴィヴァルディとボッテジーニが同時代に生まれていれば、技巧的で魅力的なコントラバス協奏曲を沢山書いていただろうと確信しており、このアルバムのコンセプトが生まれました。

 共演はカメラータRCOとブラム・ファン・サムベークらオランダの名手が揃いました。ストーティンの演奏は何といってもその美しさが魅力。
 これまでもコントラバス=通奏低音というイメージを一新してきた彼でしかできない唯一無二の世界が広がります。
 アンサンブルに長けた名人たちの演奏でお楽しみください。

 リック・ストーティン(コントラバス)
  アムステルダム音楽院とフライブルクの大学で学び、2013年のオランダ音楽賞を受賞。スウェーデン放送交響楽団、アムステルダム・シンフォニエッタ、ハーグ・レジデンティ管弦楽団などにソリストとして客演。
  現在、スウェーデン放送交響楽団の首席コントラバス奏者をつとめる傍らデュッセルドルフ・ロベルトシューマン音楽大学の教授として教鞭をとっている。

 
 
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BIS SA 2615
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
ポール・ウェー(ピアノ)
リスト編曲による交響曲、アルカン編曲によるピアノ協奏曲

 (1)ベートーヴェン(リスト編):交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
 (2)モーツァルト(アルカン編):ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
ポール・ウェー(ピアノ)

 技巧、カデンツァともに狂気沙汰!アルカン編曲モーツァルトのニ短調協奏曲に挑戦!!

 録音:2021年9月10-15日/ワイアストーン・コンサート・ホール/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、83'24"

 ロンドンの敏腕弁護士として高名なポール・ウェー。ピアノの腕も一級どころか、腕扱きのピアニストたちでさえ尻込みするような恐るべき難曲に挑み余裕の技巧と明快な解釈で高く評価されています。

 今回はベートーヴェンとモーツァルトの名作に挑戦。それも前者はリスト編曲による交響曲、後者はアルカン編曲によるピアノ協奏曲をどちらもピアノ独奏で披露しています。

 リスト編の「英雄」はその技巧的要求もさることながら、聴き手を50分惹きつける集中力と説得力も必要な難物。ウェーは余裕の技巧と歌心で感動的に再現していて聴きもの。

 アルカン編のモーツァルトのピアノ協奏曲第20番は1861年に出版されました。とてつもなく難しいのはもちろんながら、第1楽章と3楽章のために書かれたカデンツァがアルカンの真骨頂。
 交響曲第41番「ジュピター」の引用など凝りに凝った技法を駆使しながら、時代を半世紀以上先んじたような調性概念による異常なものとなっていて、まるで第1楽章主部がカデンツァの前奏であるかのようにさえ感じさせられます。
 
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BIS SA 2603
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
クレア・ハモンド(ピアノ)
エレーヌ・ド・モンジュルー:「ピアノ教育のための完全教程」

 エレーヌ・ド・モンジュルー:「ピアノ教育のための完全教程」より
  第37番ト長調/第36番ヘ長調/第35番ハ短調/第34番ヘ長調/
  第28番ホ長調/第26番ト長調/第38番イ短調/
  第41番変ホ長調/第51番ヘ短調/第53番ホ短調/第52番ハ長調/
  第55番ヘ短調/第66番ハ短調/第62番変ホ長調/
  第65番変ホ短調/第67番ロ長調/第74番ハ短調/
  第89番変イ短調/第82番ハ短調/第97番ト短調/第99番ハ短調/
  第100番変ロ短調/第101番嬰ハ長調/第103番嬰ヘ短調/
  第106番ロ長調/第104 番嬰ト短調/第107番ニ短調/
  第110番イ長調/第111番ト短調
クレア・ハモンド(ピアノ)

 フレッシュなフルーツのように香り高きピアノ曲

 録音:2021年12月17-20日/ワイアストーン・コンサート・ホール/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、70'32"

 エレーヌ・ド・モンジュルー(1764-1836)はフランス革命期の女性作曲家。
 ベートーヴェンより6歳年長ですが、すでにロマン派的な感覚を見せているのに注目です。

 モンジュルーはパリ音楽院女性教授第Ⅰ号とされ、フランスのピアノ教育に多大な貢献を残しました。
 練習曲集「ピアノ教育のための完全教程」は全114 曲から成り、非常に実践的な効果があがるとされています。
 しかしロマン派にリストやショパンらの登場によりピアノ技法が革新され、より合理的な術が編まれたこともあり、今日用いられることはほとんどありません。

 しかしモーツァルトとショパンをつなぐピアノ音楽の宝石として再注目が起こりつつあります。
 イギリスのクレア・ハモンドは知られざる作品に熱心な名手ですが、ここでは「ピアノ教育のための完全教程」から29曲を披露。
 的確な技巧と清潔なタッチでフレッシュなフルーツのようなみずみずしさを引き出しています。






 クレア・ハモンドはこれまでパヌフニク作品集やシマノフスキなどで鋭敏な感覚を聴かせてくれていますが、ただのカワイコちゃんと思ったら大間違い。かなり個性的で自己主張強い。しかも超絶技巧の持ち主。
 ここではショパンとシベリウスをご紹介しましょうね。シベリウスがとくにすごいです。

ショパン
https://youtu.be/Yzrb2Cjpmig

シベリウス
https://youtu.be/Ckma1fD_CZ0


 そして下記アルバムでも登場するパヌフニク:12の小練習曲 Nos. 7-12 ウィグモア・ホールでのライヴ
 暗譜なんですね・・・あんまり早くてときどき手が見えなくなります。
https://vimeo.com/25982259

 


ということでハモンドの個性的なアルバム
 BIS SA 2003
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
パヌフニク父娘
 (1)アンジェイ・パヌフニク:12の小練習曲
 (2)アンジェイ・パヌフニク(ロクサンナ・パヌフニク編):ショパン讃歌 (3曲)
 (3)アンジェイ・パヌフニク:ペンタソナタ (1984)
 (4)アンジェイ&ロクサンナ・パヌフニク:祈り
 (5)ロクサンナ・パヌフニク:第2の故郷
 (6)ロクサンナ・パヌフニク:Glo (2002)
 (7)アンジェイ・パヌフニク:リフレクションズ (1968)
クレア・ハモンド(ピアノ)
 パヌフニク父娘のピアノ曲をイギリス期待の若手が見事に披露

 録音:2013 年9 月/ポットン・ホール、イギリス/DDD、5.0 Surround Sound、71’29”

 SACD ハイブリッド盤。今年生誕百年を迎えるアンジェイ・パヌフニク(1914-1991) は、ルトスワフスキ、セロツキと並ぶ20 世紀ポーランド音楽史の巨星。1954 年に英国へ亡命し、この地で音楽活動を行なったものの、終生故国とその文化への愛着を断ち切らずにいました。近年では美人作曲家ロクサンナ・パヌフニクの父としても知られています。パヌフニクのピアノ・アルバムは初登場で大歓迎。
 パヌフニクはピアニストとして、ルトスワフスキの2 台のピアノのための「パガニーニの主題による変奏曲」を作曲者とともに世界初演したほどですが、ピアノ曲は意外に少なく、1947 年の「12 の小練習曲」、1968 年の「リフレクションズ」、1984 年の「ペンタソナタ」3 作しかありません。いずれも技巧的でダイナミック。
 このアルバムでは、愛娘ロクサンナが、父の作品の編曲もしくは父の精神を受け継いで作ったピアノ曲も収められています。興味深いのは、パヌフニク初期1949 年の作で、もともと女声ヴォカリーズとピアノのために書かれ、後にフルートと弦楽オーケストラ用に編曲された「ショパン讃歌」全5 曲中3曲のピアノ独奏用編曲。ポーランド民謡に基づき、きびきびとしたマズルカの第4 曲などピアノ曲としても非常に魅力的。「祈り」はパヌフニクが未完で残した歌曲をロクサンナが完成させ、ピアノ曲にしたもの。死を前にしたパヌフニクの望郷の念と透明な思いが感動的。
 さらに興味深いのは、ロクサンナが2003 年に作曲し、2006 年に改訂した彼女最初のピアノ曲「第2 の故郷」。タイトルはもちろんポーランドのことで、ポーランド民謡「森のすみれよ」を主題にした変奏曲となっています。
 演奏は若きイギリスの女性ピアニスト、クレア・ハモンド。イギリスには独特なピアニズムの伝統があるにもかかわらず、若いピアニストがほとんど現れないので非常に貴重。高度な技巧を駆使したフレッシュな演奏を繰り広げています。要注目の逸材と申せましょう。


 BIS SA 2004
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
イギリス・ピアニズムの貴重な継承者ハモンドの超絶技巧に驚愕!
 エチュード
  (1)リャプノフ:超絶技巧練習曲集?テレク川/夏の夜/嵐
  (2)チン・ウンスク(陳銀淑):6つの練習曲 (1995-2003)
  (3)シマノフスキ:12の練習曲Op.33
  (4)カプースチン:異なる音程による5つの練習曲Op.68
クレア・ハモンド(ピアノ)
 録音:2013 年9 月/ポットン・ホール(イギリス)/5.0 Surround sound、67’ 22”

 SACD ハイブリッド盤。
 イギリス若手ピアニストを代表するクレア・ハモンドのBIS 第2 弾は、超絶技巧ぶりに唖然とさせられます。「エチュード」と題されたアルバムで、文字通り練習曲を集めていますが、創作は古今東西120 年にわたり、性別も多様なプログラミングは非常に計算されていて感心させられます。ピアノのための練習曲は、指の独立や運動性、難しい奏法の習熟を目的とし、ほとんどが難曲ですが、ここに収められた作曲家たちはそこに芸術性や個性を盛り込み、魅力的な世界を作り出しています。
 リャプノフの3 曲は「超絶技巧練習曲」からのもので、師匠バラキレフ譲りのボルテージの高いダイナミックな世界。国民楽派らしいロシア色とメロディに魅かれます。現代韓国の女性作曲家チン・ウンスクの練習曲は大井浩明氏が日本で披露し、「(第3 曲は)アジアで最も難しいピアノ曲」と評しています。このハモンドの演奏には作曲者の絶賛の一文を寄せていて、とにかく凄いの一言に尽きます。続くポーランド近代のシマノフスキ作品は、彼が独自の美意識に目覚めた時期のもので、やたらと難しい技巧を要求しながらも、交響曲第3 番やヴァイオリン曲「神話」と共通するBL 趣味を示しています。
 さらに日本にもファンの多いカプースチン。彼のピアノ曲はジャズ語法によるカッコ良さに満ちていますが、技巧的にはどれも難しく、とりわけ練習曲はその頂点に位置します。しかしハモンドは余裕の技術に加え、若さあふれるジャズの乗りで最高。要注目の若手ピアニストと申せましょう。

 BIS SA 2393
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ヨゼフ・ミスリヴェチェク(1737-81):鍵盤のための作品全集
 (1)鍵盤協奏曲第1番 変ロ長調
 (2)6つのやさしいディヴェルティメント?鍵盤のための
 (3)鍵盤協奏曲第2 番 ヘ長調【世界初録音】
 (4)6つのやさしいレッスン?鍵盤のための
クレア・ハモンド(ピアノ)
(1)(3)スウェーデン室内管弦楽団
 ニコラス・マギーガン(指揮)

 チェコの音楽性とイタリアの影響を融合したミスリヴェチェクの鍵盤のための作品全集!

 セッション録音:2018年3月/エレブルー・コンサートホール(スウェーデン)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、76'38"

 SACDハイブリッド盤。
 プラハ近郊ホルニー・シャールカに生まれ、ローマで没したヨゼフ・ミスリヴェチェクの鍵盤のための作品全集がリリースされます。
 ヴェネツィアでジョヴァンニ・ペシェッティに師事したミスリヴェチェクは軽快な声部書法と旋律面での豊かな創意によってイタリア歌劇の作曲家として名声を博したほか、古典派の交響曲、室内楽曲を多数作曲しました。
 ここに収録された鍵盤のための作品集では、チェコの音楽性とイタリアの影響を融合した、独自の作曲様式を表しており、その形式上のバランス感覚と多彩な和声はウィーン古典派の巨匠たちの先駆けとなりました。



 



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EVIDENCE



EVCD 091
¥2800
マリアンヌ・ピケッティ&ル・コンセール・イデアル
星のもとで

 (1)リリー・ブーランジェ(ナンテ編):悲しみの夕べ
 (2)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ト短調RV439「夜」
 (3)イザイ(ナンテ編):悲しみの詩曲Op.12
 (4)ルイ・トラヴノル:眠り(1734)
 (5)アレックス・ナンテ:星のもと(2019)
 (6)イザイ:子どもの夢Op.14
 (7)ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲変ロ長調RV501「夜」
 (8)リリー・ブーランジェ(ナンテ編):春の朝に
マリアンヌ・ピケッティ(ヴァイオリン)
ル・コンセール・イデアル

 ピケッティのヴァイオリンで巡る夜の様相

 録音:2022年2月15-19日/ACB国立舞台(バル=ル=デュク)/24bit/96kHz、66'00"

 パリ音楽院とジュリアード音楽学校で学び、パールマンやメニューインの薫陶を受けたマリアンヌ・ピケッティ。
 彼女を慕う人々と2013年に発足した団体ル・コンセール・イデアルの最新録音。

 テーマは夜。各作曲家にとり夜とその魅力は何かを探る音楽の旅となっています。
 ヴィヴァルティの陽気な騒ぎ、リリー・ブーランジェの憂鬱な夜、イザイの詩的な夢までフランス、イタリア、ベルギー、アルゼンチンの夜空を眺めるような味わいに満ちています。

 1992年アルゼンチン生まれの作曲家アレックス・ナンテはピケッティと親しく、「星のもと」は彼女の委嘱作です。



マリアンヌ・ピケッティ&ル・コンセール・イデアル
EVIDENCE の旧譜から



 EVCD 053
\2800
ロカテッリと現代を結びつける
 アリアンヌの糸

 ・アレックス・ナント(b.1992):アリアンナ
  〔エレジアーコ、メスト、ソット・ヴォーチェ、
   ジーグ、スペッキオ、パスピエ、ラメント、ラビリント〕
 ・ピエトロ・ロカテッリ(1695-1764):
  劇場風序曲 op.4-2、合奏協奏曲 ハ短調 op.1-11、
  合奏協奏曲 ニ長調 op.4-7、葬送シンフォニア、
  アリアンアの嘆き
マリアンヌ・ピケッティ
ル・コンセール・イデアル

 ロカテッリと現代を結ぶアリアンヌの糸

 録音:2018年6月

 アリアンヌ(アリアドネのフランス語読み)は、麻の赤い糸と短剣をテセウスに与え、テセウスが迷宮にいる怪物を退治し無事戻ってくることができるようにしました。
 ロカテッリは、このアリアンヌを題材にした作品を多数書いています。演奏者ピケッティは、ここで、ロカテッリと現代を結ぶための糸を探すプログラムを企画。アレックス・ナントに作品を依頼し、ナントの作品によってロカテッリと現代を結ぼうと試みています。

 ピケッティはフランスのヴァイオリン奏者。パールマンやメニューインに師事しました。カーネギー・ホールでのデビュー公演を皮切りに世界で活躍しています。
 2013 年にル・コンセール・イデアルを結成し、ピアソラからヴィヴァルディ、さらには新作委嘱まで、積極的な演奏活動を展開しています。



かなり個性的な集団です。
https://youtu.be/y-bVclvOymw





 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA880
¥2800→\2590
アストリグ・シラノシアンがチェロと美声で紡ぐ、東と西の出会い
 『デュオ/ソロ』~
  無伴奏チェロ作品とアルメニア民謡の出会い
アストリグ・シラノシアン
 (チェロ、歌...4、6、8、10、14)
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007
  1. I. 前奏曲/2. アルメニア民謡: Alakyaz アラガツの山/3. II. アルマンド/
  4. アルメニア民謡: Noubar ヌーバル(愛するヌーバル)/5. III. クーラント/
  6. アルメニア民謡: Garuna ガルナ(雪に覆われた春に)/7. IV. サラバンド/
  8. アルメニア民謡: Chinar es あなたはプラタナスのよう/9. V. メヌエット I & II/
  10. アルメニア民謡: Shogher djan 愛しのショゲル/11. VI. ジグ
 12-13. ジェルジ・リゲティ(1923-2006): 無伴奏チェロ・ソナタ
 14. アルメニア民謡:Sareri Hovin Mernem 山の風に吹かれて死のう
 15-17. ゾルタン・コダーイ(1882-1967): 無伴奏チェロ・ソナタ Op. 8

 使用楽器:1756年製ジェナーロ・ガリアーノ...1-11、14/1676年製フランチェスコ・ルッジェーリ...12-13、15-17
 録音: 2022年2月 テルデックス・スタジオ、ベルリン

 【アストリグ・シラノシアンがチェロと美声で紡ぐ、東と西の出会い】
 リヨンの生まれでアルメニアの血を引くアストリグ・シラノシアンが、無伴奏チェロのための名曲と、自らのルーツであるアルメニアの伝承歌を並べた興味深いアルバムをリリース。
 特に大バッハの無伴奏チェロ組曲第1番では、各楽章の間にアルメニアのごく短いメロディを挟み込み、西洋クラシックを代表する名曲と東洋的な節回しが対話するような興味深い構成となっています。
 各民謡では、チェロのみによって奏でられる「アラガツの山」を除く5曲で、自らのチェロの伴奏に乗って歌うシラノシアンの美しい弾き語りも堪能。
 人の声と、それに最も近いと言われるチェロとの、いわばデュオを披露して楽しませてくれます。

 


アストリグ・シラノシアン(チェロ)
ALPHA旧譜より


 ALPHA635
¥2800→\2590
アストリグ・シラノシアン(チェロ)
 バレンボイムも登場!
『ディア・マドモアゼル』?ナディア・ブーランジェに捧ぐ
 ピアソラ、ストラヴィンスキーからクインシー・ジョーンズまで

  1. アストル・ピアソラ(1921-1992): ル・グラン・タンゴ
  2-6. イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)/ピアティゴルスキー編曲: イタリア組曲
   2. I. 序奏/3. II. セレナータ/4. III. アリア/
   5. IV. タランテッラ/6. VI. メヌエットとフィナーレ
  7-9. ナディア・ブーランジェ(1887-1979): チェロとピアノのための3つの小品
   7. No. 1 変ホ短調/8. No. 2 イ短調/9. No. 3 嬰ハ短調
  10-13. エリオット・カーター(1908-2012): チェロとピアノのためのソナタ
   10. I. Moderato/11. II. Vivace, molto leggiero/12. III. Adagio/13. IV. Allegro
  14. フィリップ・グラス(1937-)/シラノシアン&グーアン編曲: Tissue No.7
  15. ミシェル・ルグラン(1932-2019)/シラノシアン&グーアン編曲: メドレー
   「ロバと王女」?「風のささやき」?「シェルブールの雨傘」
  16. クインシー・ジョーンズ(1933-)/シラノシアン&グーアン編曲: ソウル・ボサノヴァ
 アストリグ・シラノシアン(チェロ/1676年製フランチェスコ・ルッジェーリ)
 ナタナエル・グーアン(ピアノ/1966年製スタインウェイ)1-6、10-16
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ/バレンボイム・マーネ)7-9
 NYCX-10176
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 録音: 2019年11月 テアトル・ポピュレール・ロマン、サル・ド・ミュジーク "ルール・ブリュ"、ラ・ショー=ド=フォン、スイス 【国内盤】日本語解説付き

 【アストリグ・シラノシアンALPHAに登場、バレンボイムも参加!】
 近代フランスを代表する偉大な音楽教育者の一人、ナディア・ブーランジェ。彼女の教え子や、親交を待ち影響を受け合った音楽家たちは、国籍を超え、敬愛を込めて彼女を「マドモアゼル」と呼びました。
 深い尊敬で結ばれたストラヴィンスキーのほか、教師としては、閉鎖的なタンゴの世界に限界を感じてその門を叩いたピアソラ、後に十二音技法で個性を発揮するカーター、ミニマルを経て抒情的作風を確立するグラス、ジャズや映画音楽で活躍した稀代のメロディ・メーカー、ルグラン、ジャズのみならずポピュラー・ミュージック全体に大きな足跡を残すクインシー・ジョーンズという、多種多様なアーティストたちに音楽の基礎を教え、種を蒔いたことで知られます。
 これらの作品を、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでも共演しているアストリグ・シラノシアンとナタナエル・グーアンによる、多彩な作品の肝をよく捉えた歌心の溢れる、息の合った演奏でお楽しみいただけます。
 ラストのグラス、ルグラン、ジョーンズという流れは、現代まで続くナディア・ブーランジェの影響をよく伝えており大変興味深いものです。

 ナディア・ブーランジェ自身の「3つの小品」は、作曲家としてその才能を高く評価していた6歳年下の妹リリーが亡くなり、ナディアもまた作曲の筆を折ってしまう3年前に書かれたもの。
 ここでのピアノには、自身ナディア・ブーランジェの教えを受けている巨匠ダニエル・バレンボイムが登場。フォルテピアノのコレクションと修復でも知られるクリス・マーネと共に開発した独自の平行弦ピアノの澄んだ音色と、優しく繊細なタッチでシラノシアンのチェロを支え、恩師の残した美しい作品に花を添えています。
 なお、アストリグ・シラノシアンは姉のシュシャヌ・シラノシアンによるメンデルスゾーン・アルバム(ALPHA410)に参加しているものの、ソロとしてはこちらがALPHAレーベル第1弾。今後さらに数タイトルがリリース予定です。

 プロモーション動画:https://youtu.be/XY_HP2fE4y8

  

 
 

ALPHA638
¥2800
『私の中のゴッホ』 ~
 ゴッホとクリムトの時代を巡るア・カペラ・コーラスの旅
オランダ室内合唱団
ペーター・ダイクストラ(指揮)
  カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
   1-2. 2つの合唱曲 Op. 68
    1. 夜の静けさ/2. 花々と木々
  クロード・ドビュッシー(1862-1918):
   3. お告げの鐘 L. 76 (クリトゥス・ゴットヴァルト編曲)
  4-6. シャルル・ドルレアンの3つの歌 L. 98
   4. I. 神よ、眺めるのはよいもの/5. II. 太鼓が鳴り渡る時/
   6. III. 冬よ、お前は嫌なやつだ
  7. 雪の上の足跡 (ゴットヴァルト編曲) ~前奏曲集 第1巻 より
  エリック・サティ(1866-1925):
   8. ジムノペディ 第1番 (ウィリアム・ナイト編曲、ティド・フィセルの発案による)
  リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
   9. 夢の中の光
  グスタフ・マーラー(1860-1911):
   10. 原光 (ゴットヴァルト編曲)
  アルマ・マーラー(1879-1964):
   11. なま暖かい夏の夜 (ゴットヴァルト編曲)
  G.マーラー:
   12. 夕映えに (ゴットヴァルト編曲、交響曲第5番アダージェットによる)
  A.マーラー:
   13. 静かな町 (ゴットヴァルト編曲)
  G.マーラー:
   14. 私はこの世に捨てられて ~リュッケルトによる5つの歌曲 より
  アルノルト・シェーンベルク(1874-1951):
   15. 千年を三たび Op. 50a/16. 地には平和を Op. 13

 録音: 2022年2月 ハーレム・フィルハーモニー、オランダ

 【極上の美しさ!ダイクストラが導くア・カペラの世界】
 ペーター・ダイクストラ率いるオランダ室内合唱団による、ゴッホとクリムトが生きた19世紀末近辺のフランスとドイツの音楽を集めたア・カペラ・アルバム。
 サン=サーンス、ドビュッシー、リヒャルト・シュトラウス、シェーンベルクといった大家の合唱作品が聴けますが、サティの「ジムノペディ第1番」(この編曲による世界初録音)などの合唱編曲版などが収録されているのが嬉しいところ。
 中でも、妻アルマの作品と会話のように交互に収められたマーラーの編曲版に注目で、彼らならではの高純度のア・カペラで歌われる「原光」や交響曲第5番「アダージェット」の美しさは、まさに天国的と言えるでしょう。
 合唱編曲の多くは、この分野で定評のあるドイツの作曲家クリトゥス・ゴットヴァルトによるものです。
 またこの作品はイタリアのアート集団「fuse*」とのコラボレーションとなっており、実演では、ステージ上の大きなスクリーンにゴッホとクリムトの絵を元にしたイメージを投影し、それが観客と演奏者の生体反応をリアルタイムに反映して次々と変化していく、インスタレーションの要素を導入していました。
 その様子もブックレットにカラーで掲載されています。

 
 
 


ALPHA897
¥2800
『ノクターン』 ~ラフマニノフ:徹夜祷、ビザンティン聖歌
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):徹夜祷 Op. 37
  <徹夜祷>
   1. ビザンティン聖歌: Anixandaria
   2. O come, let us worship
   3. Bless the Lord, O my soul (greek mode)
   4. ビザンティン聖歌: Makarios anir
   5. Blessed is the man
   6. ビザンティン聖歌: Kyrie ekekraxa
   7. hail, gladdening light (kievan mode)
   8. Nunc Dimittis (kievan mode)
   9. ビザンティン聖歌: Litia – Kyrie eleison
   10. Ave Maria – Rejoice, O Virgin
  <早課>
   11. The Six Plams (Glory to God in the highest)
   12. ビザンティン聖歌: Dhouli kirion
   13. Praise ye the name of the Lord (znamenny mode)
   14. ビザンティン聖歌: les Antiphones
   15. Blessed art thou, O Lord (znamenny mode)
   16. ビザンティン聖歌: Evloghitos i Kyrie
   17. Having beheld the Resurrection of Christ
   18. Magnificat – My soul doth magnify the Lord
   19. ビザンティン聖歌: Tin timioteran
   20. Great Doxology (znamenny mode)
エイドリアン・シルブ(ビザンティン聖歌)
マティルド・ガトゥイヤ(アルト)
エドゥアルト・モンジャネル(テノール)
ラ・タンペート(合唱)
シモン=ピエール・ベスティオン(指揮)

 録音: 2021年12月 サンテスプリ教会、パリ

 【ベスティオンとラ・タンペートが描く、典礼音楽としてのラフマニノフ「徹夜祷」】
 様々な時代、地域の音楽をユニークな形で組み合わせるコンセプト・アルバムで、世界の合唱シーンを常に刺激するフランスの声楽アンサンブル、ラ・タンペート。
 今回は指揮者ベスティオンが、一見シンプルな印象を与えながら、実際は合唱をオーケストラのように扱う複雑な手法が当時としては革新的と語る難曲、ラフマニノフの「徹夜祷(晩祷)」に臨みました。
 この作品に深い感動を覚えたというベスティオンは、ロシアとルーマニアで経験した正教会の儀式を踏まえ、その典礼的な文脈の中に位置付けてみるために、ビザンティン聖歌と交互に演奏するという手法を採用しています。
 宗教音楽らしい奥深さをぐっと増した、たいへん興味深いアルバム。

 
 
  


ALPHA892
¥2800
ドイツのバリトン歌手、コンスタンティン・クリンメル
モーツァルト、ハイドン、サリエリ:オペラ・アリア集

 ベネディクト・シャック(1758-1826)、
  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)、
   フランツ・クサヴァー・ゲルル(1764-1827)、
    ヨハン・バプティスト・ヘンネベルク(1768-1822) 共作:
     歌劇《賢者の石、または魔法の島》(1790)より
      1. 序曲
      2. ルバノのアリア「なんたることだ、妻が狂ってしまった!」
      3. ルバノのアリア「若い娘に心を預け過ぎてはならない」
      4. オイティフロンテのアリア「ナディール、きみなら勝てる」
 モーツァルト: 歌劇《魔笛》K. 620(1791)より
  5. パパゲーノのアリア「おいらは鳥刺し」
 ペーター・フォン・ヴィンター(1754-1825): 歌劇《魔笛 続編》(1798)より
  6. パパゲーノのアリア
   「いざさらば!おいらは旅立つよ、愛しき者たちよ」
 パウル・ヴラニツキー(1756-1808):
  歌劇《オベロン、妖精たちの王》(1789)より
   7. アルマンゾルのアリア「なんたる魅力、なんたる奥ゆかしさ」
   8. シェラスミンのアリア「あれはわたしが8歳の頃」
 アントニオ・サリエリ(1750-1825): 歌劇《トロフォニオの洞窟》(1785)より
  9. 序曲
  10. アリストーネのアリア「同じ一つの泉から」
  11. アリストーネのアリア「夫があまりに陽気なら」
 ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
  12. 序曲
    ~歌劇《哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ》
    Hob. XXVIII-13(1791)より
  13. ロドモンテのアリア「千もの爛々たる輝きが」
    ~歌劇《遍歴騎士オルランド》Hob. XXVIII-11(1782)より
  14. クレオンテのアリア「万物には思惑が宿っている」
    ~歌劇《哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ》より
  15. ロドモンテのアリア「血気盛んな人間よ、よく聞いて慄け」
    ~歌劇《遍歴騎士オルランド》より
  16. クレオンテのアリア「息があるのに希望がないなら」
    ~歌劇《哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ》より
 クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787):
   歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》(1762)より
   17. 精霊の踊り
コンスタンティン・クリンメル(バリトン)
ホフカペレ・ミュンヘン(古楽器使用)
リュディガー・ロッター(指揮)

 録音: 2021年9-10月 フリードリヒ=アレクサンダー大学教会、エアランゲン(ドイツ南西部バイエルン地方ニュルンベルク近郊)

 【魔術、哲学、フリーメイソン...ウィーン古典派の素顔に迫る選曲、俊才クリンメルの美声で古楽器演奏と共に】
 ヘンデルやモンテヴェルディのようなバロック作品からRシュトラウス、ブリテンといった近代作品に至るまで、さまざまな指揮者たちとステージを重ねオペラ、歌曲、宗教音楽と幅広い分野で注目を集めている1993年生まれのドイツのバリトン歌手、コンスタンティン・クリンメル。
 骨太の選曲で好感を呼んだALPHAデビュー盤のドイツ歌曲集(ALPHA549)に続き、新作は実力派の古楽器オーケストラとの共演によるウィーン古典派のアリア集。
 今回も注目のプログラムで、モーツァルトが活躍し人気を失ってゆく頃のウィーンにどれほど精彩に富んだ歌劇世界が広がっていたか、作曲家の知名度に惑わされることなく見事に伝えてくれる選曲になっています。テーマは「魔法」。
 18世紀末の大都市に暮らす人々を喜ばせた奇術的パフォーマンスの奥にフリーメイソン思想にも通じる哲学的神秘が息づく、妖術・魔法の類が題材となったオペラからバリトン歌手のためのナンバーを厳選。
 この分野の嚆矢となったヴラニツキー《オベロン》、国際的名声を爆発させつつあった頃のサリエリの隠れ名作《トロフォニオの洞窟》、モーツァルト《魔笛》のヒットに続いたシカネーダー劇団の合作《賢者の石》にヴィンターの《魔笛 続編》、見過されがちなハイドン後期の充実歌劇《哲学者の魂》など、ぴりっと風刺が効いた短い曲から充実の大作までの作品美をじっくり堪能させてくれます。
 ホフカペレ・ミュンヘンの的確な演奏解釈も頼もしく、18世紀ウィーンの息吹を脈々と感じられる1枚に仕上がっています。
 





ARCANA



A536
¥2800
『恋の詩』 ~
 ジャケス・デ・ヴェルト: マドリガーレとカンツォネッタ
ヴォーチェス・スアーヴェス
 (古楽器&声楽アンサンブル)
  ジャケス・デ・ヴェルト(またはジャック・ド・ウェルト、1535-1596):
   1. Voglia mi vienper dare al cor ristoro 心に安らぎが欲しくなって
   2. Un jour je m'en allais ある日、わたしはスミレを摘みに
   3. Vago augelletto, che cantando vai 囀る美しき小鳥よ、さあ
   4. De que sirve, ojos morenos 黒い瞳よ、何のために
   5. Mia benigna fortunae 'l viver lieto 祝福に満ちた我が運名よ
   6. Dica chi vuol, e 'l viver lieto やりたい奴は言え
   7. Ricercare リチェルカーレ (ヴィンチェンツォ・ガリレイ〔1520/33-1591〕作曲)
   8. Amor, che saiin qual stat'io mi viva 恋の神よ、わたしの生きざまを知っているからには
   9. M'a punto Amorcon velenoso dardo 恋の神がわたしを毒の矢で射た
   10. Quel rossignol, che si soave piagne 甘やかにさえずる夜啼鶯が
   11. Che fai, Alma ? – Dialogo a 7 何をしている、魂よ ~7声の対話
   12. Datemi pace, o duri miei pensieri 安らがせてくれ、わが思考よ
   13. Misera, quanto tempoindarn'ho speso 哀れね、わたしはどれほど時間をむだにしたのだろう
   14. Tu canti e canto anch'io きみが歌えば、わたしも歌う
   15. Non mi conosci tu ? – Eco a 6 わたしを知らないというのか~6声のこだま
   16. Mi parto, ahi sorte ria / Partisti, ahi dura sorte わたしは去ろう、ああなんと残酷な運命

 録音: 2021年7月2-6日 ラントガストホーフ・リーエン、スイス

 【モンテヴェルディやマレンツィオの先駆者、北イタリアのフランドル楽派の奥深さを古楽シーン最前線から】
 早くからフェラーラのエステ家やパルマのファルネーゼ家といったイタリアの文化的名家に見出され、後年はマントヴァのゴンザーガ家に仕え若きモンテヴェルディの同僚になった後期フランドル楽派の重要人物、ジャケス・デ・ヴェルト。
 ミュンヘンのバイエルン選帝侯家に仕えたラッススとほぼ同世代ですが、その活躍の舞台は主として北イタリアで(一時は神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世にも仕えていました)、貴婦人たちと浮名を流し醜聞も呼びながら、即興演奏と多声音楽作曲に長けた音楽家として時代に名を刻みました。
 マドリガーレは彼が大きな貢献を果たした曲種の一つで、年長の大家チプリアーノ・デ・ローレと後輩のモンテヴェルディやマレンツィオの間にあって、詩句の繊細な表現を音にして精巧な多声の綾へと織り込んでゆく技芸は多くの同業者たちにも刺激を与えました。
 タッソやグヮリーニといった詩人たちとの知遇を通じて育まれた明敏な感性は、後に14世紀の詩人ペトラルカの美しい詩を音楽化するにあたっての新しい視点にも繋がります。
 そうしたジャケス・デ・ヴェルト後年の充実作を重点的に集め、時にリコーダーやヴィオラ・ダ・ガンバ、撥弦楽器などを交えた自在な編成でこの作曲家の真髄に迫るのは、古楽研鑚の一大拠点バーゼルで学んだ俊才たちによるヴォーチェス・スアーヴェス。
 一本筋の通った多声音楽再現への情熱が、意外にも少ないこの作曲家単体でのアルバムを瑞々しくも確かな解釈で満たしています。
 イタリア後期ルネサンスの宮廷音楽に通じた音楽学の大御所イアン・フェンロンによるライナーノート(英・仏・独語)も端的かつ充実した内容。

 
 





B RECORDS

LBM046
¥2800
ラ・フォンテーヌの『寓話』とフランス・バロックの宮廷音楽
 1. フランソワ・クープラン(1668-1733):
  プレリュード ~王宮のコンセール第4番より
 2. ラ・フォンテーヌの寓話「セミと蟻(蟻とキリギリス)」(朗読)
 3. ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):
  蟻とバッタ(蟻とキリギリス)
 4. エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676):
  さあみんな、スペインとフランスのワインに酔いしれよう
 5. ラ・フォンテーヌの寓話「カラスと狐」(朗読)
 6. クレランボー: カラスと狐
 7. ルイ・ド・ケー・デルヴロワ(1677-1759): 蝶々
 8. ラ・フォンテーヌの寓話「酪農家の娘と牛乳の器」(朗読)
 9. クレランボー: 酪農家の娘
 10. ガブリエル・バタイユ(1574-1630):
  美しい女(ひと)よ、わたしは昼が憎い
 11. ラ・フォンテーヌの寓話「世捨てネズミ」(朗読)
 12. クレランボー: チーズの中のネズミ
 13. ミシェル・ランベール(1610-1696):
  楽しもう、この穏やかな急速を
 14. ラ・フォンテーヌの寓話「熊と二人の仲間」(朗読)
 15. クレランボー: 熊と二人のガスコーニュ男
 16. クープラン: 恋の夜啼鶯
 17. ラ・フォンテーヌの寓話「ライオンの宮廷」(朗読)
 18. クレランボー: ライオンの宮廷
 19. クープラン: 葦
 20. ラ・フォンテーヌの寓話「樫と葦」(朗読)
 21. クレランボー: 樫と葦
 22. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
  このような場所から離れて
 23. ラ・フォンテーヌの寓話「亀と二羽の鴨」(朗読)
 24. クレランボー: 亀とワシ
 25. ケー・デルヴロワ: バッタ
 26. ラ・フォンテーヌの寓話「ウサギと亀」(朗読)
 27. クレランボー: ウサギと亀
 28. バタイユ: 頭痛を追い払いたい者はいるか
 29. ラ・フォンテーヌの寓話
  「大きくなりたがるカエル(カエルと牛)」(朗読)
 30. アントワーヌ・ボエセー(1587-1643): ついに、羊飼いの娘は
 31. ラ・フォンテーヌの寓話「ライオンとネズミ」(朗読)
 32. クレランボー: ライオンとネズミ
 33. ランベール: 素敵な夜
マリー=クロード・シャピュイ(メゾソプラノ)
ティエリー・ペトー(朗読)
ラ・シャペル・アルモニーク(古楽器使用)
 ジュヌヴィエーヴ・ピュニエ(フラウト・トラヴェルソ)
 ヴァランタン・トゥルネ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕、指揮)
 バンジャマン・ナルヴェ(テオルボ)
 ベランジェール・サンドラン(バロックハープ)

 録音: 2021年10月6日 エストラン、ギデル(フランス北西部ブルターニュ地方) ライヴ

 【演技力豊かな朗読はまるで音楽。17世紀のサロンを思わせる、フランス最前線の名手たちによる小編成音楽】
 バッハの声楽曲やラモーのオペラなど大がかりなプロジェクトを次々と成功させ、彗星のごとく登場した当時からインパクトのあった存在感に、近年ますます輝きが増しつつあるフランス新世代の古楽指揮者ヴァランタン・トゥルネ。
 ヴィオール(ガンバ)の演奏家でもある彼は自ら指揮するラ・シャペル・アルモニークで、大規模作品での評判に安んじることなく、自身も楽器を手に取って小編成の注目すべきプログラムも提案しつづけています。
 その最先端でライヴ録音されたこのアルバムは、劇作家モリエールやラシーヌ、大画家ルブランやミニャール、音楽家リュリやシャンボニエールらと同じように、ルイ14世の宮廷を虜にした詩人ラ・フォンテーヌ(1621-1695)の名高い『寓話』がテーマ。
 日本でも良く知られている「蟻とキリギリス(蟻とセミ)」や「牛より大きくなりたがる蛙」などの詩を、バロック歌手でもあるティエリー・ペトーが数トラックごとに演技力たっぷり明瞭な朗読で詠み上げています。
 これに関連する17~18世紀のフランス宮廷音楽が、声楽・器楽を織り交ぜ精妙な古楽器演奏で織り上げられてゆくのですが、通して聴いているとペトーの声の美しさと味わいもあり、さながら朗読も音楽の一部のよう。
 ライヴ収録で客席のほどよい笑い声も時折漏れ聴こえてくる中、さながら17世紀の機知に富んだフランス宮廷人たちのサロンに居合わせてしまったかのような臨場感を味わうことが出来ます。
 本場直送だからこそのこの気配、バロック・ファンならずとも虜になってしまうのではないでしょうか。
 思わずワインを開けたくなる1枚です。
 




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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS077
¥2800
マイリス・ド・ヴィルトレ(ソプラノ)&クララ・イザンベール(ハープ)
 早熟の女性作曲家ソフィー・ガーユの作品を中心に
  フランス第一帝政期のハープ伴奏歌曲
マイリス・ド・ヴィルトレ(ソプラノ)
クララ・イザンベール(ハープ)
 1. ルイ=エマニュエル・ジャダン(1768-1853): コラス、コラス、どうか誠実に慕って
 2. ソフィー・ガーユ(1775-1819): わかっている、若い頃には(第1・2連)
 3. フランソワ=ジョゼフ・ナーデルマン(1781-1835): 西風がやさしく吹き寄せてくれようと*
 4. ガーユ: それは彼女とは違う
 5. ジャン=ポール・エジード・マルティーニ(1741-1816)/ナーデルマン編: 愛の喜び*
 6. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): クロエに K. 524
 7. ガーユ: 期待
 8. F-J. ナーデルマン: ソフィー・ガーユの「おお漁師よ」の調べによるハープのための幻想曲*
 9. ガーユ: 悪魔の円舞
 10. ガーユ: ミラノの司祭の歌、別名「間に合わせの食卓」
 11. L-E. ジャダン: ウェルテルの死
 12. ジャン=ルイ・アダン(1758-1848): ウェルテルの墓を訪れたシャルロット(第1・2連)
 13. ガーユ: もはや死ぬほかない
 14. フランソワ=アドリアン・ボワエルデュー(1775-1834): 思い出*
 15. J-L. アダン: 後悔1
 6. モーツァルト: ラウラに寄せる夕べの思い K. 523
 17. ガーユ: 夕暮れのひととき
 18. モーツァルト: 鳥たちよ、年ごとに K. 307
 19. ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):
  モーツァルトの「わたしの心は溜息をつく」によるハープのための変奏曲*
 20. ガーユ: わたしの心の機微がわかる人は
 21. J-P-E. マルティーニ: 涙を流す人
 22. ガーユ: 愛しきフロンタン
 * ハープ独奏

 使用楽器: パリのジョルジュ・ブレシェール1800~20年頃製作によるオリジナル楽器(A=430Hz)
 録音: 2021年10月5-8日 ブロス教会(フランス中東部ブルゴーニュ地方)

 【古楽器ハープの音色から紡ぎ出される、儚き時代の繊細な音楽の味わい】
 近年フランスでバロック作品を中心に歌劇シーンを賑わせているマイリス・ド・ヴィルトレが、古楽器ハープの弾き手クララ・イザンベールと提案するプログラムのテーマは第一帝政期、つまりナポレオンの時代。

 18世紀末にマリー=アントワネットが女性を中心とした文化談義の場を華やがせ、その中心でハープという楽器の立場を大きく向上させた後、ナポレオンがフランス皇帝となった時代にもハープは「太古から存在する楽器」として古代帝国への憧憬をつのらせる文化人たちを魅了。
 楽器製作者の息子ナーデルマンや名手ボクサら数多くの俊才たちの妙技が人々を虜にするとともに、繊細な恋歌のための伴奏楽器としてもハープは大きな人気を獲得しました。

 ヴィルトレとイザンベールは、革命期から10代で作品を発表しはじめた早熟の女性作曲家ソフィー・ガーユ(1775-1819)の作品を中心に、この曲種にすぐれた手腕を発揮したジャダン兄や、「愛の喜び」で知られるマルティーニ、ハープ奏者たちや歿後間もなく国際的名声を博したモーツァルトなど、19世紀初頭のフランスで動乱に戸惑う多くの人々の心を慰めた調べの数々を入念に選び、じっくり味わわせてくれます。

ソフィー・ガーユ(ゲーユとも 1775-1819)


 使用されているハープも当時のもの。
 ケルビーニの救出オペラやベートーヴェンの交響曲の影で歴史に埋もれていったままにしておくには惜しすぎる、繊細そのものの音楽世界をじっくりご堪能ください

 





ENPHASES


ENP009
¥2800
フランスの弦楽四重奏団、プソフォス四重奏団
 ハイドン:第1トスト四重奏曲集

 ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
  弦楽四重奏曲 Op. 54 「第1トスト四重奏曲集」
   1-4. 弦楽四重奏曲 ハ長調 Op. 54-2 (Hob. III: 57)
   5-8. 弦楽四重奏曲 ト長調 Op. 54-1 (Hob. III: 58)
   9-12. 弦楽四重奏曲 ホ長調 Op. 54-3 (Hob. III: 59)
プソフォス四重奏団
 マティルド・ボルサレッロ・エルマン、
  ブリュエン・ル・メートル(ヴァイオリン)
 セシル・グラッシ(ヴィオラ)
 ギヨーム・マルティニェ(チェロ)

 録音: 2022年 ソワソン(フランス北東部イル・ド・フランス地方)

 【着実に世界を魅了し続ける21世紀のカルテット、軽快でありながら精妙なハイドン解釈】
 大阪国際室内楽コンクールやヴィットリオ・グイ国際コンクールなどを賑わせ第一線に出たのが今から20年ほど前。
 世界的に活躍する弦楽四重奏団が少なくないフランスにあって、現代作曲家たちとの仕事も数多く成功させながらも比較的堅実にキャリアを重ねてきたプソフォス四重奏団ですが、これまでの録音が19世紀から新ウィーン楽派を経てニコラ・バクリ、マルク・モネといった現代作品中心だったところ、今回は大きく古典派に舵を切ります。
 ハイドンの作品54は、ウィーンを中心に同業者たちに多大な刺激を与えた作品33の曲集(1781)の後に続く弦楽四重奏曲ラッシュの時期に作曲されたものの一つで、作曲家がパリやロンドンなど諸外国の大都市で絶大な名声を築きつつあった頃の作。手堅い曲作りと民俗音楽的気配が絶妙のバランスで同居する注目作です。
 プソフォス四重奏団の解釈はピリオド奏法にも通じるヴィブラートを控えた軽やかな推進力の中、聴き込むほどに精巧な解釈やニュアンスの妙が奥深く、聴きどころに事欠きません。
 ト長調の四重奏曲Hob. III-58では彼らの導き手でもあるイザイ四重奏団の解釈と同様、冒頭からほどなく一般的な版とはやや異なる細部も聴かれる点が興味深いところ。
 スル・ポンティチェロ(弦の極端に駒寄りの部分を弾く奏法)や、さりげないグリッサンドなど思わぬところで耳を惹く仕掛も繰り出しもしながら、徹底して作品の様式感を裏切らない音作りはまさに温故知新、堅牢な構成の中に遊び心がいたるところに潜むハイドンの音楽を、このうえなく面白く聴かせる彼らの未来がますます楽しみでなりません。

 
 




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 LINN RECORDS



CKD666
(2CD)
¥4400→\3990
スコットランドの古楽器アンサンブル、ダニーデン・コンソート
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:管弦楽組曲(全曲)

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  【DISC 1】
   1-5. 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV 1068
   6-12. 管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV 1066
  【DISC 2】
   1-7. 管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV 1067
   8-12. 管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV 1069
ダニーデン・コンソート(古楽器使用)
ジョン・バット(チェンバロ、指揮)

 録音: 2021年5月15-18日...第1番、第3番、第4番 2022年2月27日...第2番 ユーディ・メニューイン音楽学校、サリー、イングランド

 【室内楽のごとく絞り込まれた編成で、18世紀の生々しい作品美の真相に迫る!】
 ヘンデルやバッハの大作声楽曲でユニークな解釈を打ち出し、LINNに数多くの名盤を刻んできたスコットランドの古楽器アンサンブル、ダニーデン・コンソート。
 久々の器楽のみの録音は彼らならではの丁寧な解釈が映えるバッハの管弦楽組曲です。
 バッハの多くの合奏作品と同じく、これら4つの組曲は礼拝に音楽を使わない宗派のケーテン宮廷に彼が仕えていた頃、大半の原型が作曲されていたと考えられていますが、現在広く知られている版はライプツィヒ聖トーマス教会の聖歌隊監督としての仕事に追われながら、市内のコーヒーハウスで定期的に音楽会を指揮するなど、充実した活躍が続いた後年にまとめられており、第3番と第4番は金管・打楽器も入る祝典的な構成。
 ここでダニーデン・コンソートはあえて18世紀の一般的な楽団規模に近い小ぶりの弦楽編成をとり(ヴァイオリンは3人と2人、ヴィオラ1人に対しチェロとコントラバスは各2人)、各声部の動きが平明に伝わる流れの中で、それぞれのプレイヤーの持ち味を活かした端正にして躍動感あふれる音作りを披露してくれます。
 LINNならではの自然な息吹を伝えるエンジニアリングもあり、細部までよく考え抜かれたバッハの音楽を改めて深く味わえる抜群の好演として見過ごせません。

 
 





RICERCAR


RIC444
¥2800
『おお幼子イエスさま』 ~
 ドイツ17世紀のルター派音楽による降誕祭オラトリオ

  ~第1部~
   <開会の合唱(聖母の戴冠)>
    1. ヴォルフガング・カール・ブリーゲル(1626-1712):
     Dies ist der Tag des Frohligkeit 今日は歓喜の日
   <受胎告知>
    2. アンドレアス・ハンマーシュミット(1611/12-1675):
     Maria gegrusset seist du
      マリアさん、恵みを授けられた方よ
    3. ヨハン・シェッレ(1648-1701):Nun komm der Heiden Heiland
     いざ来ませ、異邦人の救い主よ(器楽合奏)
   <天使たち>
    4. クリストフ・ベルンハルト(1628-1692):
     Furchtet euch nicht 怖がらなくてよいのです
    5. ハンマーシュミット:
     Freude, grosse Freude 大いに喜べ、大いにだ
    6. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
     Es ist ein Ros' entsprungen
      一輪の薔薇が花を咲かせた
   <羊飼いたち、飼葉桶の前での礼拝>
    7. クリスティアン・フロール(1626-1697):
     Pastores currite in Bethlehem
      羊飼いたちよ、急いでベツレヘムへ
    8. ハンマーシュミット:
     Ach mein herzliebes Jesulein ああ、心から愛するイエスさま
    9. フランツ・トゥンダー(1614-1667): Ein kleines Kindelein
     小さな幼子がわたしたちのもとに生まれた
    10. M.プレトリウス: Puer natus in Bethlehem
     ベツレヘムで幼子がお生まれになった
    11. ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
     O bone Jesu, fili Mariae おお善きイエス、マリアの子
 ~第2部~
  12. トーマス・ゼッレ(1599-1663):
   Angelus ad Josephum 天使はヨセフに言いました
  <東方三博士の礼拝>
   13. ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
    Wie schon leuchtet der Morgenstern
     暁の星いと美しきかな(第1節のみ/器楽合奏)
   14. ハンマーシュミット: Wie bin ich doch so hertzlich froh
    わたしがどれほど心から喜んでいることか
   15. ハンマーシュミット: Wo ist der neugeborne Konig
    どこにおられるのですか、生まれたばかりのユダヤの王様は
  <幼子イエスのエルサレム神殿での浄め(神殿奉献)>
   16. ヨハン・ルドルフ・アーレ(1625-1673):
    Herr, nun lassest du deiner Diener
      主よ、あなたの下僕に旅立ちをお許しください
  <エルサレム神殿で説法する少年イエス>
   17. ザムエル・カプリコルヌス(1628-1665):
    Sonata ab 8 Instrument
      第1楽章 ~八つの楽器のためのソナタより(器楽合奏)
   18. ハンマーシュミット: Mein Sohn, warum hast du uns getan?
    わが子よ、どうしてわたしたちをこんな目に遭わせたのだね
  <結び>
   19. ダーフィト・ポーレ(1624-1695):
    Nascitur Immanuel インマヌエル生まれぬ
   20. ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):
    O Freudenzeit, o Wundernacht
     おお歓喜の時、驚くべき夜
クレマチス (古楽器&声楽アンサンブル)
 カピュシーヌ・ケレール、
  ユリア・ヴィシニェフスキ(ソプラノ)
 ポラン・ビュンドゲン(カウンターテナー)
 ザカリー・ワイルダー(テノール)
 フィリップ・ファヴェット(バス)
 ステファニー・ファイー(ヴァイオリン、指揮)
 フローランス・マルゴワール(ヴァイオリン)
 エリー・ミメロスキ、ヨルレン・ベガ・ガルシア(ヴィオラ、ヴァイオリン)
 サラ・ファン・アウデンホーフェ(バス・ガンバ)
 アナイス・ラマージュ(リコーダー、 バスーン、クルムホルン)
 エルザ・フランク(シャルマイ、リコーダー、クルムホルン)
 ジェレミー・パパセルジオー(バスーン、クルムホルン、バス・ボンバルド、ランケット)
 ジェローム・ルジュヌ(クルムホルン、選曲、構成)
 ブリス・サイー(オルガン、指揮)

 録音: 2021年12月 グラン・マネージュ、ナミュール、ベルギー

 【音楽学者でもあるレーベル創設者の監修で、名手たちが17世紀ドイツのクリスマスを再現!】
 フランス語圏ベルギーで早くから古楽専門のレーベルRICERCARを主宰、最前線のプレイヤーたちとともに古楽通を唸らせるアルバム制作を続けてきた録音技師=音楽学者ジェローム・ルジュヌが、自身の知見と確かな古楽人脈を通じてユニークなクリスマス・アルバムを制作しました。
 ヴァイオリンの俊才ステファニー・ファイーやフローランス・マルゴワール、鍵盤のブリス・サイーに楽器学でも演奏能力でも破格の管楽器奏者ジェレミー・パパセルジオーといった実力派古楽器奏者たち、中世音楽でも実績の多いポラン・ビュンドゲンやザカリー・ワイルダーら名歌手5人とともに、ルジュヌ自身も一部クルムホルンを吹き臨んだ本盤は、17世紀ドイツ語圏各地で書かれた礼拝音楽を少しずつ抜粋、クリスマスシーズンの礼拝習慣を辿るプログラムを通じて、バッハ前夜のドイツ語圏で活躍した重要な作曲家たちの技芸を新たな視野から概観できる好企画。
 パパセルジオーの最新研究が反映されたダブルリード楽器の多彩さ(シャルマイ、クヴィント・ファゴット、バス・ボンバルド......)や各プレイヤーの高い演奏能力とあいまって、どのトラックでも古楽に触れる喜びを深く実感させてくれます。
 いくつかの器楽トラックにはこの時代ならではのモテットやオルガン音楽を、リコーダーや弦楽器が映える合奏向けにアレンジしたものも含まれ、自然な物語展開に味わい深いアクセントを与えています。
 




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SWR CLASSIC



SWR19120CD
¥2600→\2390
初CD化
ノリントン(指揮)&シュトゥットガルト放送響
 カール・ニールセン(1865-1931):交響曲第2番/第4番

 交響曲第2番 ロ短調「四つの気質」 Op. 16 FS 29
  1. I. Allegro collerico/2. II. Allegro comodo e flemmatico/
  3. III. Andante malincolico/4. IV. Allegro sanguineo
 交響曲第4番 「滅ぼし得ざるもの(不滅)」 Op. 29 FS 76
  5. I. Allegro/6. II. Poco allegretto/
  7. III. Poco adagio quasi andante/8. IV. Allegro
  
シュトゥットガルト放送交響楽団
ロジャー・ノリントン(指揮)

 録音: Stuttgart, Liederhalle (Beethovensaal)(ドイツ) 2003年12月18-19日...1-4 2001年1月17-19日...5-8

 2021年11月、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの演奏を最後に指揮活動から引退したロジャー・ノリントン。
 このアルバムではノリントンのレパートリーとしては珍しいデンマークの作曲家ニールセンの交響曲が収録されています。

 ロマン主義からモダニズムへの移行期にあった20世紀初頭の作曲家の中でも、特に既成概念から逸脱した独創性で知られ、当時としては挑発的な存在として受け止められていたニールセン。
 6曲ある交響曲はどれも独自性の高いものですが、ここに収録された2曲の交響曲はどちらも彼の特徴が良く表れています。
 
 第2番は中世の時代、人間の人格を構成すると考えられていた"4つの気質"を音楽で描いたもので、各々異なる性格が絶妙に表現されています。
 第4番は彼の代表作の一つであり、ニールセン自身による「滅ぼし得ざるもの(不滅)」というタイトルが付されています。

 ノリントンは1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務め、作曲当時に聴衆が感じたサウンド・イメージに迫るために、時代考証に基づいてオーケストラのサイズ・配置・奏法を調整し、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」と呼ばれる独自のスタイルを編み出しました。
 古典派やロマン派の作品でめざましい効果を発したこのスタイル、ここでは荒々しい自然の力を感じさせるような箇所でも響きが濁らず、ニールセンのオーケストレーションを明快かつ劇的に聞かせます。
 
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SWR19121CD
¥2600→\2390
全て初CD化
 ノリントン(指揮)&シュトゥットガルト放送響
  ベートーヴェン序曲集

 1. 序曲「レオノーレ」第1番 ハ長調 Op. 138
 2. 序曲「レオノーレ」第2番 ハ長調 Op. 72a
 3. 序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 Op. 72b
 4. 劇音楽「エグモント」 Op. 84 - 序曲
 5. 「コリオラン」序曲 Op. 62
 6. バレエ音楽「プロメテウスの創造物」 Op. 43 序曲
シュトゥットガルト放送交響楽団
ロジャー・ノリントン(指揮)

 録音: 全てドイツ 初CD化 2001年9月19-21日...1 2001年12月19-21日...2 2002年3月19-20日...3 2004年11月9日...4
 以上、Stuttgart, Liederhalle (Beethovensaal)  2005年7月2日 Bad Kissingen, Regentenbau...5 2008年10月27日 Munchen, Philharmonie am Gasteig...6

 2021年11月、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの演奏を最後に指揮活動から引退したロジャー・ノリントン。
 このアルバムでは彼が得意としたベートーヴェンのさまざまな序曲が収録されています。

 ノリントンは「エグモント」「プロメテウスの創造物」「コリオラン」をロンドン・クラシカル・プレイヤーズと1987年と88年に録音していましたが、歌劇《レオノーレ》にまつわる3つの序曲はこれが初登場。
 大きなドラマを凝縮した内容を持つ序曲の数々を、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」で演奏。
 ノリントンのベートーヴェン交響曲全集ファンにとっては嬉しいリリースです。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SWR CLASSIC



SWR19432CD
(10CD)
¥7200→\6590

12人の偉大な指揮者たち - SWR録音集


 カール・ベーム(1894-1981)
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)
 カール・シューリヒト(1880-1967)
 ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)
 ハンス・ロスバウト(1895-1963)
 クルト・ザンデルリンク(1912-2011)
 キリル・コンドラシン(1914-1981)
 レオポルド・ストコフスキー(1882-1977)
 カルロス・クライバー(1930-2004)
 ロジャー・ノリントン(1932-)
 ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)
 ジョルジュ・プレートル(1924-2017)
 【CD1】
  カール・ベーム(1894-1981)
   1-4. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
    交響曲第40番 ト短調 K. 550
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)
   5-8. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
    交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Sudfunk-Sinfonieorchester...1-4
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Sinfonieorchester des
  Suddeutschen Rundfunks...5-8
【CD2】
 カール・シューリヒト(1880-1967)
  1-5. ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調「田園」 Op. 68
  6-9. フランツ・シューベルト(1797-1828):
   交響曲第5番 変ロ長調 D485
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Sinfonieorchester des
  Suddeutschen Rundfunks...1-5
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Sudfunk-Sinfonieorchester...6-9
 【CD3】
  ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)
   ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
    1-4. 交響曲第3番 ヘ長調 Op. 90
    5-14. ハイドンの主題による変奏曲 Op. 56
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Sudfunk-Sinfonieorchester
 【CD4】
  ハンス・ロスバウト(1895-1963)
   ロベルト・シューマン(1810-1856):
    1-4. 交響曲第1番 変ロ長調「春」 Op. 38
    5-8. 交響曲第4番 ニ短調 Op. 120
    9. 序曲「ジュリアス・シーザー」 Op. 128
バーデン・バーデン&
 フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  SWF-Sinfonieorchester Baden-Baden
 【CD5】
  クルト・ザンデルリンク(1912-2011)
   1-4. アントン・ブルックナー(1824-1896):
    交響曲第7番 ホ長調
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR
 【CD6】
  キリル・コンドラシン(1914-1981)
   1-4. グスタフ・マーラー(1860-1911):
    交響曲第6番 イ短調「悲劇的」
バーデン・バーデン&
 フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  SWF-Sinfonieorchester Baden-Baden
 【CD7】
  レオポルド・ストコフスキー(1882-1977)
   1-4. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
    交響曲第5番 ホ短調 Op. 64
  カルロス・クライバー(1930-2004)
   5-8. アレクサンドル・ボロディン(1833-1887):
    交響曲第2番 ロ短調 Op. 5
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Sinfonieorchester des
  Suddeutschen Rundfunks...1-4
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Sudfunk-Sinfonieorchester...5-8
 【CD8】
  ロジャー・ノリントン(1932-)
   エドワード・エルガー(1857-1934):
    1. 序曲「南国にて」 Op. 50
    2. 序奏とアレグロ
    3-17. エニグマ変奏曲 Op. 36
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR
 【CD9】
  ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)
   イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
    1-20. バレエ音楽『プルチネッラ』
    21-30. バレエ音楽『ミューズを率いるアポロ』
    31. ロシア風スケルツォ
エッダ・モーザー(ソプラノ)...7、10、15、19
ヴェルナー・ヘルヴェヒ(テノール)...
 2、10、11、19
バリー・マクダニエル(バス)...9、19
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Sudfunk-Sinfonieorchester...1-30
バーデン・バーデン&
 フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  SWR Sinfonieorchester
   Baden-Baden und Freiburg...31
 【CD10】
  ジョルジュ・プレートル(1924-2017)
   リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
    1. 歌劇《ばらの騎士》より演奏会組曲(1945年版)
    2. 交響詩
     「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
    3. 交響詩「ドン・ファン」 Op. 20
ディートヘルム・ヨナス(オーボエ)...3
シュトゥットガルト放送交響楽団
 Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR

 録音: CD10:1を除きすべてドイツ
 【CD1】1974年9月18日 Stuttgart Liederhalle...1-4 1954年3月30日 Stuttgart - Degerloch, Waldheim...5-8(MONO)
 【CD2】(MONO)1957年2月14日 Stuttgart Liederhalle...1-5 1960年4月11日 Stuttgart SDR Sendesaal Villa Berg...6-9
 【CD3】(MONO)1963年11月15日 Stuttgart Liederhalle
 【CD4】(MONO)Baden-Baden, SWF, Hans-Rosbaud Studio1960年9月8日...1-4 1961年12月19日...5-8 1961年12月18日...9
 【CD5】1999年12月15-17日 Stuttgart Liederhalle Beethovensaal
 【CD6】1981年1月13-15日 Baden-Baden,SWF Hans Rosbaud-Studio
 【CD7】1955年5月20日 Stuttgart - Degerloch Waldheim...1-4(MONO)1972年12月12日 Stuttgart SDR Funkstudio...5-8
 【CD8】Stuttgart Liederhalle Beethovensaal2010年9月30日-10月1日 ...1 2007年12月13-14日...3-17 2010年10月4-5日 Funkstudio SWR Stuttgart...2
 【CD9】1973年2月12日Stuttgart Liederhalle...1-20(ライヴ)1973年7月24日 Stuttgart SDR Funkhaus...21-30 1998年4月17日 Freiburg Konzerthaus...31
 【CD10】1990年2月15-17日GroBer Musikvereinssaal, Vienna(オーストリア)...1Liederhalle, Stuttgart1995年9月29日...2 1997年10月31日...3

 この10枚組BOXには南西ドイツ放送が所有する、12人の伝説的な指揮者の1955年から2010年までの録音がまとめられています。
 南西ドイツ放送交響楽団(ドイツ語: SWR Sinfonieorchester)は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にある南西ドイツ放送所属のオーケストラ。
 その歴史の中で何度も名称を変更しながら、2016年に合併し、現在ではSWR南西ドイツ放送交響楽団として活動しています。
 オーケストラは長年にわたり、多くの伝説的な指揮者と共演、彼らは首席指揮者として指揮を執ったり、時には客演指揮者として招かれたりして数々の名演を生み出してきました。
 この10枚組のCDでは、20世紀を代表する指揮者たち12人の演奏を、オリジナルマスターテープからの良質な復刻でお楽しみいただけます。

 ※各オーケストラ名には当時の名称を原語にて併記してあります。
 
















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