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≪第117号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 2022/10/11~




10/14(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



2L



2L 169SABD
(Blu-ray Disc Audio
+SACD HYBRID)
¥4000
北極の音
 ラッセ・トーレセン(1949-): <北極の音>~ 素晴らしい土地
  I 見わたすかぎり白
  II 聳えたつ氷河
  III 空の群れと飛翔
  出会い思い出
  IVa 出会い思い出 I: 4つの北極の雰囲気
  IVb 出会いの思い出 II: 魂の旅
  弦楽オーケストラのための2つの楽章
  Va 厳粛な時 - 暗い時 - 明るい時
  Vb フィドルの祭り
  VI 未踏への賛歌
  VII 倒壊
アークティック・フィルハーモニック
クリスチャン・クルクセン(指揮)

 世界最北端のオーケストラ、アークティック・フィルハーモニック。<北極の音>を探す音楽探検、2Lが贈る至極のイマーシブオーディオで聴く!

 録音:2021年8月 ストルメン・コンサートホール(ボードー、ノルウェー)
 制作・バランスエンジニアリング・ミクシング ・編集・マスタリング: モッテン・リンドベルグ
 共同制作:アンナ・ハルトマン、ラッセ・トーレセン
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
 [Disc 1: SACD hybrid (5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM: MQA CD]
 [Disc 2: Blu-ray: 5.1 DTS HD-MA (24bit/192kHz), 7.1.4. Auro-3D (96kHz), 7.1.4. Dolby Atmos (48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region: ABC worldwide]

 「アークティック・フィルハーモニック」は、ボードーのシンフォニエッタとトロムソの室内オーケストラが合体して生まれた世界最北端のプロフェッショナル・オーケストラです。
 プロジェクトと演奏する作品に合わせ、4つの形態に分かれて活動しています。デンマークのクリスチャン・クルクセンが首席指揮者を務める「交響楽団」。
 アメリカのティム・ワイス がリーダーの「シンフォニエッタ」。ヘンニング・クラッゲルードが芸術監督の「室内管弦楽団」。エスペン・ラングヴィーク を代表する「オペラ」。ボードーのストルメン・コンサートホールを中心に年間、200から250のコンサートを開催しています。

 「北極の音」は、アークティック・フィルハーモニックの特徴を示す「シグネチャー・ワーク」を求めるプロジェクトでとして企画されました。
 「ひとつのコンサートのプログラムになる大規模な作品でありながら、異なるアンサンブルが独立した曲として演奏することのできる楽章をもった、『北極圏ノルウェー』を映す音楽」。
 2013年に構想され、ノルディック・ヴォイセズのための《六重唱曲 Op.49》(天の歌~トゥーレセン:宗教的声楽作品集/『Himmelkvad』(2L075SABD))で2010年の「北欧音楽委員会(NOMUS)」賞を受けたラッセ・トーレセン に委嘱されることが決まりました。
 アークティック・フィルハーモニックが選んだ《北極の音》を作品名とし、「素晴らしい土地」の副題がつけられました。

 7つの楽章で構成され、それぞれの映す内容によって、アヴァンギャルドから伝統的な語法まで、異なるいくつかのスタイルで書かれています。
 薄明かりの中〈みわたすかぎり白〉の第1楽章。地表でもっとも重く大きい〈聳えたつ氷河〉に時折ハジロウミバドの鋭い鳴き声が混じる第2楽章。ウミスズメの群れに襲いかかるトウゾクカモメのドラマを語る第3楽章〈空の群れと飛翔〉。
 サーミのヨイクを織りこんだ第4楽章〈出会いの思い出〉は、シンフォニエッタのために書かれ、2つの部分に分かれています。
 「雨 I(Regn I)」「曇り。晴れてゆく」「よい天気。海」「雨 II」の〈4つの北極の雰囲気〉と〈魂の旅〉。第5楽章〈弦楽オーケストラのための2つの楽章〉も、サーミの土地に興ったルター派のリバイバル運動の〈厳粛な時 - 暗い時 - 明るい時〉とノルウェーの民俗音楽による〈フィドルの祭り〉の2つの部分で構成されています。第6楽章は、さらに北にある「もろく、しかし力強く、素晴らしい」〈未踏への賛歌〉。最後の第7楽章が「この惑星の人間生活が直面する」〈倒壊〉。

 モッテン・リンドベルグのプロデュースとエンジニアリング。2021年8月、作曲者のトーレセンが立ち合い、ストルメン・コンサートホールで録音セッションが行われました。

 [Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。
  Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。
  SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。]

 
 



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BIS



BIS SA 2535
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
ファン・クーレン、コリンズ、マクヘイル
「モーツァルト、シューマン、ブルッフ、ストラヴィンスキー:
 クラリネット三重奏曲集」

  (1)モーツァルト:三重奏曲 変ホ長調「ケーゲルシュタット」K.498
  (2)シューマン:おとぎ話 Op.132
  (3)ブルッフ:8 つの小品 Op.83
  (4)ストラヴィンスキー:組曲「兵士の物語」
   【I.兵士の行進曲/II.兵士のヴァイオリン/II.小コンサート/
    IV.タンゴ-ワルツ-ラグタイム/V.悪魔の踊り】
    (作曲家編曲によるクラリネット、
     ヴァイオリン、ピアノ三重奏版)
ウィグモア・ソロイスツ
 【マイケル・コリンズ(クラリネット)、
  イザベル・ファン・クーレン(ヴィオラ(1)-(3)、ヴァイオリン(4))、
  マイケル・マクヘイル(ピアノ)】

 「ウィグモア・ソロイスツ」第2弾は、ファン・クーレン、コリンズ、マクヘイル演奏によるクラリネット三重奏曲の主要作品集!

 録音:2020年8月24-26日/ウィグモア・ホール(ロンドン、イギリス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、68'45

 SACDハイブリッド盤。
 2020年に結成された「ウィグモア・ソロイスツ」はイザベル・ファン・クーレンとマイケル・コリンズが中心となりウィグモア・ホールのディレクターであるジョン・ギルホリーとのコラボレーションによって生まれた可変室内アンサンブル。
 シューベルトの八重奏曲(BIS SA-2597)のデビュー盤に次ぐ第2弾はコリンズ、ファン・クーレン、マイケル・マクヘイル演奏によるクラリネット三重奏曲の主要作品集です!

 モーツァルトの「ケーゲルシュタット三重奏曲」は、ボウリングの原型ケーゲルンをしているときに作曲されたと言われる作品。
 クラリネットはもちろんのことヴィオラ、ピアノにも魅力的な旋律があらわれる名作です。

 気さくで遊び心にあふれた雰囲気をもつシューマンの「おとぎ話」。気ままで快活な作品ながらシューマン晩年の1854年の作品です。

 ブルッフ晩年の郷愁に溢れた「8 つの小品」。ヴァイオリン協奏曲第1番があまりにも有名なブルッフですが、この上なく美しい旋律は「8 つの小品」にも随所にあらわれます。

 ストラヴィンスキーの「兵士の物語」は第一次世界大戦で多くのアーティストたちが困窮していた中、少人数で演奏可能、かつ巡業しやすいことを念頭に置いて書かれた作品。
 しかし当時流行したスペイン風邪に、ストラヴィンスキー自身や関係者たちが次々と倒れ、巡業の計画は実現しなかったという、現代のコロナ禍とも奇しくも重なって見える背景をもちます。
 当録音では作曲家編曲によるクラリネット、ヴァイオリン、ピアノ三重奏版で演奏。
 タンゴやジャズなどさまざまな要素を取り入れた、ストラヴィンスキーの個性あふれる作品です。現代最高峰の名手による新たな名盤登場です!
 
 


BIS SA 2576
(SACD HYBRID)
¥2800
『スウェーデンのピアノ協奏曲』
 (1)ラウラ・ネーツェル(1839-1927):ピアノ協奏曲 Op.84 
 (2)スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942-2019):
  ピアノと管弦楽のための5 つの小品(2016)
 (3)アンドレーア・タッロディ(1981-):
  ピアノ協奏曲第1番「星の雲(Stellar Clouds)(2015)
ペーテル・フリース・ユーハンソン(ピアノ)
ヨーテボリ交響楽団
ライアン・バンクロフト(指揮)

 ペーテル・フリース・ユーハンソンが挑むスウェーデンのピアノ協奏曲3篇、世界初録音!

 録音:2021年10月4-7日/ヨーテボリ・コンサートホール(ヨーテボリ、スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、79'50

 SACDハイブリッド盤。
 「偉大な作曲家の音楽と素晴らしい解釈」(BR Klassik)と評されたアルバム『ヘレーナ・ムンクテルの音楽』(BIS SA-2204)のセッションに参加したアーティストのひとり、スウェーデン放送 P2 のアーティスト・イン・レジデンスを務めたピアニスト、ペーテル・フリース・ユーハンソン PeterFriis Johansson(1983-)の新作。彼が近年、一層の興味をもつようになったという「わが国スウェーデン」の初録音のピアノ協奏曲を3篇、ライアン・バンクロフト Ryan Bancroft 指揮のヨーテボリ交響楽団の共演で録音しました。

 ラウラ・ネーツェル Laura Netzel(1839-1927)は、フィンランドのランタサルミで生まれ、1歳の時にストックホルムに移住しました。「女性作曲家」に対する偏見をきらい、「N・ラーゴ(N. Lago)」のペンネームで作品を発表。
 スウェーデンでもっとも国際的に認められた作曲家のひとりとして、特にドイツとベルギーとフランスで頻繁に作品が演奏されました。《ピアノ協奏曲》は、そのころに作曲された、彼女の書いたもっとも規模の大きい、ロマンティックな作品です。
 手書きによる版がいくつか、しかも不完全な状態でしか残されていないため、過去に全曲演奏されたことがなかったとされます。
 今回の録音は「スウェーデン音楽遺産」のクラース・ガッゲ Klas Gagge の校訂版に基づいて行われ、さらに、第3楽章「プレスト」の終結に向けて欠けた部分をユーハンソンが補筆完成して演奏されました。

 スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム Sven-David Sandstrom(1942-2019)の《ピアノと管弦楽のための5つの小品》は、アンデシュ・ヴァール・ファウンデーションの委嘱により2016年に作曲されました。
 彼が、初期の前衛的な手法から離れ、ネオロマンティックないしネオバロックな語法をめざすようになった1980 年代以降のスタイルの最良の例のひとつです。
 独奏ピアノが「ずっと高いところ、天の高みにあるといってもいい何か」(サンドストレム)を追い求め、美と調和をとりもどす......。「5つの小品」というさりげない曲名がつけられながら、作曲者がイマジネーションを自由に羽ばたかせた音楽です。
 2017年3月22日にヨーテボリで初演され、ペーテル・フリース・ユーハンソンに献呈されました。

 アンドレーア・タッロディ Andrea Tarrodi(1981-)の《Stellar Clouds(星の雲)》は、彼女が初めて作曲した「ピアノ協奏曲」です。
 〈Introduction(序奏〉〈Star Formation(星形成)〉〈Constellations(星座)〉〈Cosmic Nursery(宇宙の育児室)〉〈Hpernova(極超新星)〉〈Solo Cadenza(ソロ・カデンツァ)〉〈Recapitulation(要約)〉の7楽章で書かれた「天の旅」は、「爆発」や「スターダスト」といった宇宙のさまざまな事象が音楽に織りこまれ、SF映画のサウンドトラックを連想させる作品です。
 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団の委嘱で書かれ、2018年4月12日、ユーハンソンがソロを弾いてストックホルムで初演されました。

 指揮者のバンクロフトは、ロサンジェルスで育ち、2021年からBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の首席指揮者を務めています。
 
 

BIS SA 2568
(SACD HYBRID)
¥2800
『エコー(Echo)- 時代を越える歌』 ルビー・ヒューズ(ソプラノ)
ヒュー・ワトキンズ(ピアノ)
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  サラバンド(Sarabande)(《パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828》から)
  思え、わが心よ(Gedenke doch, mein Geist, zurucke)
   (ベンジャミン・ブリテンによる編曲《5つの宗教的歌曲》第1曲)
 J.S.バッハ:サラバンド(Sarabande)(《フランス組曲第3番 ロ短調 BWV 814》から)
 甘き死よ来たれ(Komm, susser Tod)(ベンジャミン・ブリテンによる編曲《5つの宗教的歌曲》第4曲)
 J.S.バッハ:コレンテ(Corrente)(《パルティータ第6番 ホ短調 BWV 830》から)
 いと尊きイエスよ(Liebster Herr Jesu)(ベンジャミン・ブリテンによる編曲《5つの宗教的歌曲》第3曲)
 ヒュー・ワトキンズ(1976-):エコー(Echo)(2017)(ソプラノとピアノのための)
  I.エコー(Echo)
  II.恍惚の一瞬には(For each ecstatic instant)
  II.悲しみが燃え尽きるものなら(If grief could burn out)
  IV.あなたが年老いたとき(When you are old) 
  V.青ざめた赤子(Baby blue)
 ヘンリー・パーセル(c.1659-1695):
  美しい柔和さが(By beauteous softness)(トーマス・アデスによる編曲(2017))
  しばし楽の音に(Music for a while)(マイケル・ティペットとウィルター・バーグマンによる編曲(1949))
 伝承曲(ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)編曲)
 彷徨いながら不思議に思う(I wodner as I wander)(c.1941)
 ホワイト・ロックのデイヴィッド(Dafydd y Garreng Wen)
  (《8つの民謡の編曲》(1976)から コリン・マシューズによるピアノ版)
 なんと優しいエコーの答え(How sweet the answer)(《民謡の編曲 第4巻》(1957)から)
 デボラ・プリチャード(1977-):世界(The World)(2021)
 シェリル・フランシス=ホード(1980-):嘆き(Lament)(2012)
 エロリン・ウォレン(1958-):地に平和を(Peace on Earth)(2006)

 ソプラノ歌手ルビー・ヒューズが送る17世紀から現代の作曲家たちの作品によるプログラム

 録音:2021年4月28日-5月1日/ポットンホール(ウェスルトン、サフォーク、イングランド)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、63'33

 SACD ハイブリッド盤。
 イギリスのソプラノ歌手、2011年から2013年の BBC New Generation Artists に選ばれたひとり、ルビー・ヒューズ RubyHughes は、2014年の『ヴェネツィアのクリスマス』(BIS SA-2089)、ヴァンスカとミネソタ交響楽団のマーラーの《復活》(BIS SA-2296)、ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパの『リニューアル』(BIS SA-2549)の録音に参加、『愛と喪失のヒロインたち』(BIS SA-2248)に始まる3枚のリサイタル・アルバムをリリースしてきました。

 作曲家でピアニストのヒュー・ワトキンズ Huw Watlkins(1976-)と共演した新作の『エコー(Echo)』は、「時代を越える歌(songs across theages)」の副題をもち、それぞれの音楽で語り、たがいに愛情をこめて「響きあう」17世紀から現代の作曲家たちの作品によるプログラムのアルバムです。
 「時を越える感情の結びつきを示唆する」バッハのソロ・キーボードのための《サラバンド》と《コレンテ》、ベンジャミン・ブリテンがバッハの曲を「現代の音楽」に作った《5つの宗教的歌曲》と、イギリスの民謡の編曲。
 《8つの民謡の編曲》の〈ホワイト・ロックのデイヴィッド〉は、ウェールズ生まれのヒューズとワトキンズに敬意を払って選ばれ、コリン・マシューズが作ったピアノ共演版で演奏されます。
 パーセルの《美しい柔和さが》と《しばし楽の音に》は、トーマス・アデス、マイケル・ティペットとウィルター・バーグマンによる版による演奏です。

 ヒュー・ワトキンズの歌曲集《エコー》は、クリスティーナ・ロセッティ、エミリ・ディキンソン、フィリップ・ラーキン、W・B・イェイツ、デイヴィッド・ハーセントの詩がテクストに使われています。
 メイン・プログラムにふさわしい、詩情と内省の音楽です。カーネギーホールとウェールズのプレスティン音楽祭からルビー・ヒューズのために委嘱され、2017年10月にニューヨークで初演されました。

 プログラム最後の3つの歌は、イギリスの作曲家による作品です。デボラ・プリチャード Deborah Pritchard(1977-)が、ヘンリー・ヴォーン HenryVaughan(1621-95)の詩に作曲した、ルビー・ヒューズのための《The World(世界)》。
 シェリル・フランシス=ホード Cheeryl Frances-Hoad(1980-)のアンドルー・モーション Andrew Motion(1952-)の詩による《Lament(嘆き)》。
 エロリン・ウォレン Errollyn Wallen(1958-)が自身で詩を書いた「クリスマスキャロル」の《Peace on Earth(地に平和を)》。

 前作の『新しい命と愛の歌(Songs for New Life and Love)』(BIS SA-2468)に「ガーディアン」紙が呈した「美しい演奏による、想像力あふれるリサイタル」の賛辞が「こだま」するアルバムです。
 
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BIS SA 2558
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
イブラギモヴァ率いるキアロスクーロ四重奏団
「プロシャ王セット」

 モーツァルト:
  (1)弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575(プロシャ王第1番)
  (2)弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589(プロシャ王第2番)
  (3)弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 K.590(プロシャ王第3番)
キアロスクーロ四重奏団
アリーナ・イブラギモヴァ
 (ヴァイオリン/Anselmo Bellosio c.1780)
パブロ・エルナン=ベネディ
 (ヴァイオリン/Andrea Amati 1570)
エミリー・ホーンルンド
 (ヴィオラ/Willems,c.1700)
クレール・チリヨン
 (チェロ/Carlo Tononi 1720)
KKC 6608
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 異次元の美しさ。キアロスクーロ四重奏団がモーツァルトの「プロシャ王セット」を録音!

 セッション録音:2020年11月23-27日/ザ・ブリテン・スタジオ、スネイプ・モルティングス(イギリス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、86'53

 SACD ハイブリッド盤。
 現代屈指のヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァ。ソリストとしてだけでなく、自身が率いるキアロスクーロ四重奏団も現代最高の弦楽四重奏団として非常に高く評価されています。

 期待の当アルバムは「プロシャ王セット」の名で知られるモーツァルトの弦楽四重奏曲第21~23番の3篇です!
 この3篇はプロイセン(プロシャ)王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世からの依頼により作曲したとされ、メロディアスな第21番、チェロを弾いた王のためにチェロの旋律の美しさが際立つ第22番、そして物理学者でモーツァルト研究者でもあったアインシュタインが「モーツァルトのハイドンへの告別」と評した、弦楽四重奏曲最後の作品第23番と、それぞれの個性が際立つ最高傑作です。

 一切隙のないキアロスクーロ四重奏団の演奏はこのモーツァルトでも本領発揮。シャープにして実に温かみのある演奏は彼らでしか表現することのできない唯一無二の世界が広がります。当曲集の新たな名盤登場と申せましょう。
 




INITIALE


INL 12
¥2500
ペトルリクがバッハとブーレーズを並べた斬新企画
 (1)J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001
 (2)バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
 (3)ブーレーズ:アンテーム2
ダヴィド・ペトルリク(ヴァイオリン)
ジャック・ワルニエ(エレクロニクス)(3)

 若手注目株ペトルリクがバッハとブーレーズを並べた斬新企画

 録音:2020年1月/パリ音楽院/62'25"

 ダヴィド・ペトルリクは1995年生まれのフランスのヴァイオリニスト。14歳でパリ音楽院に入学し、ボリス・ガルリツキーとイーゴリ・ヴォローチンに師事。ヨーロッパのいろいろな国際コンクールに入賞し、クレーメルからも注目される期待の若手です。

 Bで始まる名前の3人の作曲家による無伴奏ヴァイオリン曲を集めていますが、バロック、近代、現代の音楽史に足跡を残したのみならず、音楽的にもエキサイティングな名作ばかり。
 1702年製グヮルネリの銘器「ex Schubert」の深い音色にも魅了されます。
 
 

INL 14
¥2500
ハイブリッド史
 (1)マーク・アンドレ:
  アン=フィニⅠ~プリペアード・ハープ、タムタムと大太鼓
 (2)ジョルジュ・アペルギス:フィデリテ(1982)~ハープと声
 (3)ジャン=クロード・リセ:
  ルライ(1992)~レバーハープとエレクトロニクス
 (4)アウレリオ・エドレル=コペス:スゥル(2009)~ハープと声
 (5)ジャヌイベ・テジェラ:エンヴォル
アリス・ベリュグ(ハープ、打楽器、声)
ジャック・ワルニエ(エレクロニクス)

 ハープの可能性を追求した音世界

 録音:2020年10月/パリ音楽院/64'16"

 ピアノを、ソルボンヌ大学で音楽学を専攻、ハープはモレッティやラングラメに師事しました。

 このアルバムは5人現代作曲家によるハープと他楽器(媒体)のためのハイブリッドを追求する内容となっています。
 エレクトロニクス以外はすべてベリュグが一人で演じていて多才ぶりを発揮していますが、ハープそしてベリュグの歴史までをひとことで表現。

 作曲家もアペルギスのような重鎮から1970年代生まれのブラジルのふたりの若手エドレル=コペスとテジェラの強烈な色彩までハープの可能性を感じ取れる内容となっています。
 
 

INL 16
¥2500
ニコラ・モンドン:草むらに投げこまれた銅
 (1) デイリー・コロトミー~
  アルトフルート、プリペアード・チェロ、ギター、
   プリペアードピアノ、エレクトロニクス
 (2)スメ・デュン・シノンⅠ~
  ソプラノ& バリトンサクソフォン、プリペアードピアノ、
  プリペアードハープ、プリペアード・ヴァイオリン、
  チェロ、コントラバス
 (3)トリオ~
  アルト& バスフルート、ソプラノ&
   テノールサクソフォンとピアノ
 (4)チェンゴック~フルート
ハビエル・ゴンサレス・ノバレス(指揮)
アンサンブル・インソリトゥス

 ガムランに魅せられた若きフランス人作曲家の世界

 録音:2019年9月30日-10月4日/パリ音楽院/53'53"

 ニコラ・モンドンは1980年ナント生まれの作曲家。パリ音楽院で当初ピアノを専攻したこともあり、ピアニストとしても知られています。

 モンドンはガムラン音楽の研究家でもあり、その要素は作品にも明瞭に反映されています。
 ここに収められた4作品もジャワのガムラン音楽の技法が用いられていて興味津々。
 ワールド・ミュージック好きにもオススメです。
 



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CEDILLE RECORDS



CDR90000215
(3CD)
¥3600→\3290
バンフ国際弦楽四重奏コンクール優勝、
 アメリカのドーヴァー四重奏団
  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第12番-第16番
ドーヴァー四重奏団
 【CD1】
  弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 Op. 127
   1. I. Maestoso - Allegro/2. II. Adagio, ma non troppo e molto cantabile - Andante con moto -/
   3. III. Scherzando vivace - Presto - Tempo I/4. IV. Finale
  弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op. 130
   5. I. Adagio ma non troppo - Allegro/6. II. Presto/7. III. Andante con moto, ma non troppo/
   8. IV. Alla danza tedesca: Allegro assai/9. V. Cavatina: Adagio molto espressivo -/
   10. VI. Finale: Allegro
 【CD2】
  1. 大フーガ 変ロ長調 Op. 133
  弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op. 131/
   2. I. Adagio, ma non troppo e molto espressivo -/
   3. II. Allegro molto vivace -/4. III. Allegro moderato - Adagio -/
   5. IV. Andante, ma non troppo e molto cantabile/6. V. Presto - Molto poco adagio -/
   7. VI. Adagio quasi un poco andante -/8. VII. Allegro
 【CD3】
  弦楽四重奏曲第15番 イ短調 Op. 132
   1. I. Assai sostenuto - Allegro/2. II. Allegro ma non tanto/
   3. III. Heiliger Dankgesang eines Genesenen an die Gottheit,
    in der lydischen Tonart: Molto adagio - Neue Kraft fuhlend:Andante - Molto adagio/
   4. IV. Alla marcia, assai vivace - Più allegro -/5. V. Allegro appassionato
  弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op. 135
   6. I. Allegretto/7. II. Vivace/8. III. Lento assai, cantante e tranquillo/
   9. IV. Der schwer gefasste Entschluss: Grave, ma non troppo tratto - Allegro

 録音: 2021年1月16-19日、5月14-16日、7月21-24日Sauder Concert Hall, Goshen College Goshen, インディアナ州(USA)

 2013年、カナダで開催された"バンフ国際弦楽四重奏コンクール"で優勝を飾り、一躍世界的な注目を浴びたアメリカのドーヴァー四重奏団。
 グラミー賞ノミネート経験もあるこのアンサンブルのメンバーは、カーティス音楽院とライス大学シェパード音楽学校の卒業生で構成されており、アンサンブル名はサミュエル・バーバーの作品「ドーヴァー・ビーチ」から採られています。
 
 第1集、第2集と絶賛されたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を締めくくる第3集は、ベートーヴェンの晩年のほぼ2年間で作曲された作品で構成されており、柔和な表情を見せる第14番から最後の完成作品である第16番まで、作曲家が行きついた"至高の芸術"とされる5作が披露されます。
 ドーヴァー四重奏団はこれまでにもコンサートでベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏を行っており、中でも1955年から続くベートヴェン・シリーズで有名なバッファロー大学での室内楽シリーズでは、ブダペスト、グァルネリ、クリーヴランドといった名門弦楽四重奏団に続く起用となったことで話題になるなど、ベートーヴェン演奏で特に高く評価されています。
 



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  LINN RECORDS



CKD655
¥2800→\2590
エガー&ネポムニャシチャヤ
J.C.バッハ、モーツァルト: ピアノ連弾作品集

 1-2. ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):
  ソナタ ハ長調 Op.15-6
 3-5. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  ソナタ ニ長調 K. 381
 6-7. J. C. バッハ: ソナタ イ長調 Op.18-5
 8. モーツァルト: 変奏曲 ト長調 K. 501
 9-10. J. C. バッハ: ソナタ ヘ長調 Op.18-6
 11-13. モーツァルト: ソナタ 変ロ長調 K. 358
デュオ・プレイエル(古楽器使用)
 アレクサンドラ・ネポムニャシチャヤ、
 リチャード・エガー(フォルテピアノ)

 使用楽器:ウィーンのアントン・ヴァルター1795年頃製モデルによる5オクターヴのフォルテピアノ(アムステルダムのへイス・ヴィルデロムによる再現楽器、2000年製作) ピッチ: A=421Hz

 録音: 2020年1月14-16日、ルター派教会、ハーレム(オランダ)

 【大先輩の「歌うアレグロ」とそれに魅せられた少年の才覚を、名手たちの連弾で!】
 大バッハの末子として1735年に生まれ、オペラの本場イタリアで最前線の音楽様式を身につけた後ロンドンに渡り、大きな成功を収めたヨハン・クリスティアン・バッハ。
 モーツァルトは父に連れられロンドンを訪れた少年時代、この大先輩が紡ぎ出す流麗な旋律美に魅了され、その作品を編曲するなど大きな学びを得ました。
 その崇敬は後年まで続き、ウィーンで身を立て始めた1782年の元旦にJ.C.バッハが亡くなった時にも、父レオポルト宛の手紙で「音楽界にとって大きな損失」と嘆いています。
 大バッハ同様に鍵盤音楽でも才能を開花させたJ.C.バッハは、特にロンドンで早くから普及し始めたピアノ向けにも数多くのソナタや協奏曲を出版、意外に18世紀の曲が残っていない連弾のためのソナタも手がけました。
 それらの作品とモーツァルトの連弾作品を集め、18世紀当時のモデルによるフォルテピアノで録音したのがこのアルバム。
 エンシェント室内管弦楽団の指揮者およびチェンバロ奏者として圧倒的な経歴を誇り、フォルテピアノでも熟達した腕前を披露してきたエガーと、そのデュオ・パートナーであるネポムニャシチャヤによる解釈は、音域ごとに異なる特性を持つフォルテピアノならではの魅力を存分に際立たせ、両作曲家が巧みに織り上げた低音部と高音部での軽やかな対話を隅々まで堪能させてくれます。ほどよい残響の中で楽器の直接音を的確に捉えたエンジニアリングもLINNならでは。



 


CKD700
¥2800
15世紀イタリアのフランドル楽派たち
 1. 作者不詳: Terribilis est locus iste 畏怖すべきこの場所よ
 2. ギヨーム・デュファイ(1397頃-1474):
  Mirandas parit haec urbs フィレンツェの都には誉むべき娘たちが
 3. フィルミヌス・カロン(生歿年不詳、1460-1475頃活躍):
  Rose playsante odorant 喜ばしくも薫り高きバラ
 4. ヨハネス・オケゲム(1410頃-1497):
  D'ung aultre amer 他の婦人を愛しながらも
 5. オケゲム: Alma redemptoris mater 贖罪主の母なる方よ
 6. ロワゼ・コンペール(1445頃-1518):Dictes moy toutes voz pensees
  おっしゃってください、あなたの思いを隅々まで
 7. アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):
  Mon seul et cele souvenir これがわたしの唯一の思い出
 8. オケゲム: Aultre Venus estes sans faille
  欠けたるところのない、美の女神の化身
 9. デュファイ:
  Lamentatio sanctae matris ecclesiae Constantinopolitanae
   コンスタンティノープル聖母教会の嘆き
 10. 作者不詳:
  Concupivit rex 王はあなたに美しくあれと願ったのです
 11. デュファイ:Du tout m'estoie abandonne
  わたしは何もかも失った(ハープ独奏による演奏)
 12. エーヌ・ヴァン・ヒゼヘム(1445頃-1497):
  De tous biens plaine あらゆる美徳に満ちた彼女
 13. デュファイ:De ma haulte et bonne aventure
  わたしは気高くも善き幸運に恵まれ
 14. アレクサンデル・アグリコーラ(1445/6頃-1506):
  J'ars de desir わたしは欲望に身を焦がす
 15. 作者不詳:Terribilis est locus iste (respond and verse)
  畏怖すべきこの場所よ(朗読と応唱)
 16. ヨハネス・ティンクトーリス(1435頃-1511):
  Virgo Dei throno digna 神の玉座に相応しき乙女よ
 17. ビュノワ: Terribile fortuna (M'a vostre cueur mis en oubli)
   酷い運命に(あなたの心がわたしをお忘れとは)(ハープ独奏による演奏)
 18. 作者不詳: Gloria patri (Terribilis est, doxology and respond)
   栄光あれ、父と子と/畏怖すべきこの場所よ(栄唱と応唱)
 19. デュファイ:Nuper rosarum flores
  つい先頃、バラが次々と花開き/畏怖すべきこの場所よ
ゴシック・ヴォイシズ
 キャサリン・キング(メゾソプラノ)
 スティーヴン・ハロルド、
  ジュリアン・ポッジャー(テノール)
 サイモン・ホワイトリー(バス=バリトン)
エリザベス・ポール(メゾソプラノ)
スティーヴン・チャールズワース(バリトン)
アンドルー・ローレンス=キング(各種ハープ)

 録音: 2022年1月12-15日、ボクスグローヴ小修道院、チチェスター(イングランド南東部サセックス地方)

 【深い経験と瑞々しい感性に裏打ちされた、15世紀音楽の高雅なる解釈】
 ルネサンス期の多声音楽は15世紀末から16世紀、すなわちジョスカン・デ・プレ以降パレストリーナを経てジェズアルドやビクトリアの時代がホットゾーンですが、その大発展を準備した「上の世代」つまり15世紀の作曲家たちは、中世とルネサンスの双方に立脚した注目すべき人物が少なくありません。
 英仏百年戦争やビザンティン帝国滅亡など欧州社会も大きく動いた当時、美術や音楽など芸術諸分野では先進的なフランドル地方から多くの天才が現れ、芸術愛好の為政者や知識人が多かったイタリア半島でも活躍をみせました。
 ここではそんな時代のイタリア芸術を象徴する、メディチ家の庇護下で建築や美術の黄金時代を迎えた都フィレンツェが舞台。
 この都に集ったフランドル楽派の作曲家たちの作品とともに、百年戦争の係争地フランドル地方を征したブルゴーニュ公の宮廷にも仕えていた巨匠ギヨーム・デュファイの作品を多く取り上げ、フランドル楽派初期の栄光がイタリアでいかに花開いていたかを実力派たちの名演で伝えてくれます。
 LINNに名盤の多いゴシック・ヴォイシズは今回も少数精鋭の重唱編成で声部の交錯をクリアに伝え、折々に名手ローレンス=キングのハープが時に独奏で、あるいは頼れる伴奏として歌を彩り、遠く中世に遡る宮廷恋愛歌の伝統からの流れを浮き彫りにします。
 教会音楽と恋愛歌という、聖俗両面にまたがる美の双貌をじっくりお楽しみください。

 
 



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NAXOS

8.574200
¥1800
フンメル編曲によるベートーヴェンの交響曲室内楽版第2弾
ベートーヴェン(フンメル編):グランド・シンフォニー集 第2集

 交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
  (J.N.フンメルによるフルートとピアノ三重奏編)
   1. I. 田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め
    Allegro ma non troppo
   2. II. 小川のほとりの情景 Andante molto mosso
   3. III. 田舎の人々の楽しい集い Allegro
   4. IV. 雷雨、嵐 Allegro
   5. V. 牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち Allegretto
 交響曲第2番 ニ長調 Op. 36
  (J.N. フンメルによるフルートとピアノ三重奏編)
   6. I. Adagio molto - Allegro con brio
   7. II. Larghetto
   8. III. Scherzo: Allegro
   9. IV. Allegro molto
ウーヴェ・グロット(フルート)
ペットマン・アンサンブル
【メンバー】
 カート・トンプソン(ヴァイオリン)
 エディト・ザルツマン(チェロ)
 ミヒャエル・エンドレス(ピアノ)

 録音: 2019年10月2-5日 Hanson Dyer Hall, Ian PotterSouthbank Centre, MelbourneConservatorium of Music, University ofMelbourne, Victoria(オーストラリア)

 フンメル編曲によるベートーヴェンの交響曲室内楽版第2弾、「田園」が登場!
 19世紀にはレコードなどの録音はありませんでしたが、楽譜出版が盛んになり、大規模な管弦楽作品を室内楽編成に編曲して演奏する「ハウスムジーク」が流行しました。
 ベートーヴェンより8歳年下のフンメルも、モーツァルトやベートーヴェンの交響曲や協奏曲の室内楽版を作っています。
 ここに収録された第6番「田園」と第2番では、原曲のオーケストラとは一味違って、演奏者の繊細な会話にも似た味わいを楽しむことができます。
 フルートは前作と同じウーヴェ・グロットで、彼が参加するペットマン・アンサンブルが見事な演奏を聴かせます。
 今回はピアノにヴェテラン奏者、ミヒャエル・エンドレスが加わり活気に満ちた演奏を繰り広げています。

 
 
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8.574417
¥1800
クリストフ・ポッペン(指揮)
モーツァルト: ミサ曲全集 第2集 大ミサ曲

 1-13. ミサ曲第18番 ハ短調 「大ミサ曲」K.427
  (F. バイヤーによる補筆完成版)
 14-19. ミサ・ブレヴィス ハ長調
  「シュポウル・ミサ」K. 258
カタリナ・コンラディ(ソプラノ)...
 1-5、7、11、13-16、18、19
サラ・ロンベルガー(メゾ・ソプラノ)...
 3、5、7、13-16、18、19
マルタン・ミッタールッツナー(テノール)...
 7、13-16、18、19
ミハイル・ティモシェンコ(バス)...
 13-15、18、19
ケルン西ドイツ放送合唱団...
 1、2、4、6、8-10、12-19
ケルン室内管弦楽団
クリストフ・ポッペン(指揮)

 録音: 2021年10月8-15日 Deutschlandfunk Kammermusiksaal, ケルン(ドイツ)

 第1集(8.574270)が好評を博したNAXOSの新シリーズ、クリストフ・ポッペンが指揮するケルン西ドイツ放送合唱団とケルン室内管弦楽団の演奏によるモーツァルトのミサ曲全集。
 第2集では未完成となったものの規模の大きさで知られる「大ミサ」ハ短調 K.427と1776年にシュポウル(シュパウアー)伯爵のために書かれたとされる「ミサ・プレヴィス」K.258の2曲を収録。
 1782年に作曲された「大ミサ」は妻コンスタンツェがソプラノ・パートを歌い初演された作品で、クレドとアニュス・デイは未完成のまま残されており、近年、複数の補筆版が作成されています。
 この録音では音楽学者でモーツァルト研究のオーソリティであるフランツ・バイヤーが補筆し1989年に出版した版が用いられました。
 ハ長調の「ミサ・ブレヴィス(短いミサの意)」はシュポウル伯爵の聖職受任式のための曲と考えられており、全体が祝祭的な雰囲気に包まれた、簡素ながらも明るさを持つ作品です。
 今作でも、ドイツの歌劇場やオーケストラ出演で活躍する4人のソリストが起用されており、各々が素晴らしい歌唱を披露しています。
 とりわけソプラノのカタリナ・コンラディの清冽な歌唱が聴きどころです。
 ポッペンは今作でも作品の厳粛な美しさを引き出しています。
 
 


8.559920
¥1800
黒人女性初の交響曲作曲家
F.B.プライス:管弦楽作品集

 1. 演奏会用序曲第1番(1939)
  (黒人霊歌「罪人よ、この収獲を枯らさないで」に基づく)
 2. 演奏会用序曲第2番(1943)
  (黒人霊歌「行け、モーゼ」「精霊を感じるたびに」
   「誰も知らない私の悩み」に基づく)(エンディングA)
 3. 交響詩「オークの歌」(1943)...世界初録音
 4. 交響詩「オーク」(1943)(エンディングB)
 5. コロニアル・ダンス(作曲年不明)...世界初録音
  舞踏組曲(作曲年不明)...世界初録音
 6. I. Allegretto
 7. II. Allegretto
 8. III. Allegro molto
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
ジョン・ジーター(指揮)

 録音: Studio der Wuerttembergischen Philharmonie Reutlingen(ドイツ) 2022年4月20日...1、2 2022年4月21日...3、4 2022年4月22日...4-8

 国際的に注目度急上昇中の作曲家フローレンス・プライス。
 「黒人女性初の交響曲作曲家」と呼ばれるプライスの音楽は、アフリカ由来のリズムや黒人霊歌を大胆に取り入れて親しみやすさと感情に訴える個性的な魅力を備えています。
 2021年のBBCプロムスのラスト・ナイトで演奏された交響曲第1番の第3楽章「ジュバ・ダンス」がその典型。このアルバムの収録曲にもそうした魅力が発揮されています。
 交響詩ではハリウッドの映画音楽の影響を受けた華やかで色彩感豊かなオーケストレーションも楽しめます。
 交響曲第1番でアメリカの作曲賞を受賞し、初演も大好評を得たプライス。
 黒人霊歌を採り入れた「演奏会用序曲第1番」はシカゴ交響楽団での演奏がテレビ放送され、人気を博しました。
 舞踊組曲は、ピアノのための「3つの小さな黒人のダンス」をプライス自身がオーケストレーションしたもの。こちらも歌心溢れる旋律と陽気なリズムが随所に聴かれます。
 同じく黒人霊歌を採り入れた「演奏会用序曲第2番」や交響詩「オークの歌」は、その総譜の存在が2009年まで知られずにいましたが、プライス再評価が進んで陽の目を見たものです。
 NAXOSレーベルに交響曲第1番&第4番(8.559827)と交響曲第3番(8.559897)を録音するなど、プライス作品の演奏に取り組んでいる指揮者ジョン・ジーターによる演奏です。



フローレンス・ベアトリス・プライス
交響曲第1番&第4番、第3番



8.559827
\1800
アメリカ初の「黒人女性の交響曲作曲家」
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953):交響曲 第1番・第4番

 交響曲 第1番 ホ短調(1932)
  1.第1楽章:Allegro ma non tropp
  2.第2楽章:Largo, maestoso
  3.第3楽章:Juba Dance
  4.第4楽章:Finale
 交響曲 第4番 ニ短調(1945)…世界初録音
  5.第1楽章:Tempo moderato
  6.第2楽章:Andante cantabile
  7.第3楽章:Juba Dance
  8.第4楽章:Scherzo
ジョン・ジーター(指揮)
フォート・スミス交響楽団

 アメリカ初の「黒人女性の交響曲作曲家」として歴史に名を残すフローレンス・プライスの2曲の交響曲。
 歌手、ピアニストの母親から音楽の手ほどきを受け、14歳でニューイングランド音楽院に入学。チャドウィックとコンヴァースに師事、1907年に卒業するまでにいくつかの作品を完成させています。
 1932年に“ワナメイカー財団賞”に応募した「交響曲第1番」は見事に一等賞を獲得、その翌年にシカゴ交響楽団が初演し好評を博しました。
 全体に漂う哀愁たっぷりの曲調からは(調性も含め)明らかにドヴォルザークの「新世界より」の影響も感じられますが、至るところに黒人音楽の伝統メロディも聴きとることができます。1945年に作曲された交響曲第4番は全体的に快活な音楽であり、第1番よりも更に民族的要素が濃くなっています。
 抒情的な第2楽章の旋律や、第3楽章に使われている南スーダンの伝統的な舞曲「ジュバ・ダンス」のジャズ風の雰囲気などに彼女が探求していた音楽の傾向が示されています。
  録音 2018年5月13-14日 ArcBest Performing arts center,Fort Smith, arkansas, USA



 8.559897
\1800
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953):交響曲第3番 ウィーン放送交響楽団
ジョン・ジーター(指揮)
 交響曲第3番 ハ短調(1940)
  1. I. Andante ? Allegro/2. II. Andante ma non troppo/3. III. Juba4. IV. Scherzo. Finale
 ミシシッピ川(1934)
  5. Andante (bars 1-239) ?/6. Andante con moto - Allegretto (bars 240-337) ?/
  7. Allegro - Andante - Adagio - Allegretto (bars 338-475) ?/
  8. Andnate - Allegretto - Allegro (bars 476-682)
 アメリカにおけるエチオピアの影(1932)?&世界初録音
  9. I. The Arrival of the Negro in America when first brought here as a slave:Introduction and Allegretto
  10. II. His Resignation and Faith: Andante
  11. III. His Adaptation, A fusion of his native and acquired impulses: Allegro

 録音 ORFウィーン放送 第6スタジオ、ウィーン(オーストリア) 2020年3月12日、2021年4月28&29日

 フローレンス・ベアトリス・プライスは1887年アーカンソー州リトルロック生まれ。早くから音楽の才能を発揮し、14歳でボストンの名門ニューイングランド音楽院に入学を認められました。
 1932年に作曲コンクールに応募した交響曲第1番が第1位を獲得。翌年6月15日に音楽監督フレデリック・ストック指揮するシカゴ交響楽団によって初演されて好評を得たことで「初の黒人女性交響曲作家」とされています。
 近年、あらためてその作品が評価され、演奏される機会が増えています。
 ここに収録された交響曲第3番は、第3楽章に南スーダン由来とされるジュバ・ダンスのスタイルを取り入れるなどアフリカ音楽の雰囲気を随所に感じさせますが、特定の民謡や伝承曲を引用することなく、プライス自身の音楽として消化・構成した独創的なものです。
 『ミシシッピ川』では対照的に「Deep River(深い河)」や「Go Down Moses(行け、モーセ)」などの有名なスピリチュアル(黒人霊歌)を意図的に引用。
 ミシシッピ川を聖書世界におけるヨルダン川にたとえ、アメリカにおける黒人たちの歴史を織り込んだ交響詩のような作品としています。『アメリカにおけるエチオピアの影』は、アメリカにおける黒人の歴史のそのものが標題になっています。
 収録曲を通じて歌謡性豊かな旋律と陽気なリズムが随所に聞かれ、その文化的・歴史的な意義を知らずに聴いても楽しめる一枚となっています。

 
 


8.574371
¥1800
ドヴォルザーク:グレイテスト・メロディーズ
 (P.ブレイナーによるピアノ編)
ピーター・ブレイナー(ピアノ)
  アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
   1. ピアノ五重奏曲 イ長調 Op. 81 B. 155(1887) - 第2楽章 ドゥムカ
   2. ピアノ五重奏曲 イ長調 Op. 5 B. 28(1872) - 第2楽章 アンダンテ・ソステヌート
   3. 夕べの歌 Op. 31(1876) - 第2曲 小さなおまえたち、小鳥よ
   4. スラヴ舞曲第10番 ホ短調 Op. 72, B. 145, No. 2(1886)
   5. ロマンス ヘ短調 Op. 11 B. 38(1877)
   6. セレナード ホ長調 Op. 22 B. 52(1875) - 第1楽章 モデラート
   7. セレナード ホ長調 Op. 22 B. 52 - 第2楽章 テンポ・ディ・ヴァルス
   8. セレナード ホ長調 Op. 22 B. 52 - 第4楽章 ラルゲット
   9. セレナード ニ短調 Op. 44 B. 77(1878) - 第1楽章 モデラート・クアジ・マルチア
   10. セレナード ニ短調 Op. 44 B. 77 - 第2楽章 メヌエット
   11. ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 「ドゥムキー」 Op. 90 B. 166(1891) - 第2楽章 ポーコ・アダージョ
   12. ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 「ドゥムキー」 Op. 90 B. 166 - 第3楽章 アンダンテ(パートI)
   13. ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 「ドゥムキー」 Op. 90 B. 166 - 第3楽章 アンダンテ(パートII)
   14. ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 「ドゥムキー」 Op. 90 B. 166 -
    第4楽章 アンダンテ・モデラート (クアジ・テンポ・ディ・マルチア)
   15. 交響曲第8番 ト長調 Op. 88 B. 163(1889) - 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ
   16. 交響曲第8番 ト長調 Op. 88 B. 163 - 第2楽章 アダージョ(パートI)
   17. 交響曲第8番 ト長調 Op. 88 B. 163 - 第2楽章 アダージョ(パートII)
   18. 交響曲第8番 ト長調 Op. 88 B. 163 - 第3楽章 アレグレット・グラツィオーソ
   19. 交響曲第8番 ト長調 Op. 88 B. 163 - 第4楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ
   20. 交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95 B. 178(1893) - 第1楽章 アダージョ
   21. 交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95 B. 178 - 第1楽章 アレグロ・モルト
   22. 交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95 B. 178 - 第2楽章 ラルゴ
   23. 交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95 B. 178 - 第4楽章 アレグロ・コン・フォーコ
   24. ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 53 B. 96(1879) - 第2楽章 アダージョ・マ・ノン・トロッポ
   25. ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 53 B. 96 -
    第3楽章 フィナーレ (アレグロ・ジョコーソ、マ・ノン・トロッポ)(パートI)
   26. ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 53 B. 96 -
    第3楽章 フィナーレ (アレグロ・ジョコーソ、マ・ノン・トロッポ)(パートII)
   27. チェロ協奏曲 ロ短調(1895) Op. 104 B. 191 - 第1楽章 アレグロ
   28. 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 「アメリカ」 Op. 96 B. 179(1893) - 第2楽章 レント
   29. ロンド ト短調 Op. 94, B. 171(1891)
   30. 弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op. 97 B. 180(1893) - 第2楽章 アレグロ・ヴィーヴォ
   31. 弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op. 97 B. 180 - 第3楽章 ラルゲット
   32. ジプシーの歌 Op. 55 B. 104(1880) - 第4曲 我が母の教え給いし歌
   33. 歌劇《ルサルカ》 Op. 114 B. 203(1900) - 第1幕 月に寄せる歌全てピーター・ブレイナーによるピアノ編

 録音:2021年4月22-23日 Henry Wood Hall,London(UK)...4-8、11、12、15、18、19、21-23、28、30-32
  2022年2月2-3日 St George's Headstone, Harrow(UK)...1-3、9、10、13、14、16、17、20、24-27、29、33

 NAXOSが誇る名アレンジャー、ピーター・ブレイナー。
 今作ではブレイナーが長らく魅了されていたという、クラシック音楽界屈指のメロディメーカー、ドヴォルザークの名作を癒しのピアノ独奏曲にアレンジしています。
 交響曲第8番や第9番「新世界より」などのオーケストラ作品から2つのセレナード、「我が母の教え給いし歌」「月に寄せる歌」まで様々な作品の聴きどころが33曲のセンスの良いピアノ曲として生まれ変わっており、改めてドヴォルザークの旋律美を堪能できます。
 
 


8.555219
¥1800
ジャーマン:交響組曲「四季」(1899年版)
 1. 付随音楽「リチャード3世」 - 序曲
 2. 主題と6つのダイヴァージョン
 交響組曲『四季』(1899年版)
  3. I. 春/4. II. 夏(収穫祭の踊り)/
  5. III. 秋/6. IV. 冬(クリスマスタイド)
RTEコンサート・オーケストラ
アンドルー・ペニー(指揮)

 録音: 1994年1月6-7日 Taney Parish Centre, Dublin(アイルランド)

 英国シュロップシャー州ホイットチャーチの小さな市場町に生まれたエドワード・ジャーマン。
 父は醸造家を営みつつ地域の教会オルガニストを務め、母はアマチュアの歌手という家庭に育ったジャーマンは、幼い頃から音楽の才能を発揮します。
 成長してからはヴァイオリニストとして活動するかたわら作曲も手掛け、1888年にはロンドンのグローブ座の音楽監督に就任。
 キャリアの早い段階で指揮生活には終止符を打ち、以降作曲家として活動、コミック・オペラの大家アーサー・サリヴァンの後継者として認められるなど高く評価されました。
 このアルバムには代表作の一つ『四季』をはじめ、友人エルガーの提案で書かれた「主題と6つのダイヴァージョン」、シェイクスピアの戯曲のための「リチャード3世」の序曲を収録。
 ジャーマンの持ち味である巧みなオーケストレーションによる華やかな作品を味わえます。
 
 
8.574394
¥1800
CHANGES 現代のギター作品集
 1. スティーヴ・ライヒ(1936-):
  エレクトリック・カウンターポイント(1987)
 2. ジョン・ケージ(1912-1992): ルーム(1943)
  (A. タッリーニによるプリペアド・ギター編 2021)
 3. エリオット・カーター(1908-2012): チェンジ(1983)
 4. ジェイムズ・ダショウ(1944-): アイピース(2019)...世界初録音
 5. アルトゥール・カンペーラ(1960-):
  パーカッション・スタディ III(1997)...世界初録音
 6. ケージ: 夢(1948)(A. タッリーニによるギター編 2021)
アルトゥーロ・タッリーニ
 (エレクトリック・ギター...1/
  プリペアド・ギター...2/
  クラシック・ギター...3-6/
  ヴォカリーズ...5)
ドメニコ・アッシオーネ
 (あらかじめ録音された
  エレクトリック・ギターでの演奏)...1
ジェイムズ・ダショウ(エレクトロニクス)...4

 録音: Assolo Produzioni Musicali, Genzano di Roma(イタリア) 2021年7月10日...4 2021年8月10日...1、8月27日...5、 8月28日...32021年10月29日...2、6

 21世紀に入ってからギターのレパートリーは一層充実し奏者の技術も向上、エレクトリック・ギターや多重録音を導入するなど様々に発展しています。
 1987年に開催された第20回ミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクールで優勝したアルトゥーロ・タッリーニも様々なギターを弾きこなす名手の一人。
 このアルバムではパット・メセニーのために書かれたスティーヴ・ライヒの名作「エレクトリック・カウンターポイント」を冒頭に置き、彼の友人であった亡きギタリスト、ドメニコ・アッシオーネが録音してあったテープ録音に併せソロ・パートを演奏しています。
 他には自身がプリペアド・ギターのためにアレンジしたケージの「ルーム」や、世界初録音を2作含むクラシック・ギターのための4曲を演奏。
 カンペーラの「パーカッション・スタディ」では歌やつぶやきも合わせながら超絶技巧を披露します。
 
 


8.574150
¥1800
近代英国のヴィオラを伴う室内楽作品集
 ヨーク・ボーエン(1884-1961):
  1. C線上のメロディOp. 51, No. 2(1918頃)
  2. 演奏会用アレグロ Op. 21, No. 2(1906)(ヴィオラとピアノ版)
 3-6. イモージェン・ホルスト(1907-1984):4つのやさしい小品(1935)
 7. ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
  ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op. 6(1934-35) -
  第5曲 ワルツ(ヴィオラとピアノ版)
 ボーエン:
  8-10.ヴァイオリンとヴィオラのための3つの二重奏曲
   (1940年代後期)
  11. ロマンス イ長調 Op. 21, No. 1 (ヴィオラとピアノ版)
 12-14. イモージェン・ホルスト: ヴィオラとピアノのための二重奏曲
 ボーエン:
  15. ロマンス 変ニ長調(1900/1904改訂)(ヴィオラとピアノ版)
  16. G線上のメロディ Op. 47(1917頃)(ヴィオラとピアノ版)
  17. ヴィオラとピアノのための狂詩曲 ト短調 Op. 149(1955)
ユエ・ユー(ヴィオラ)
アンソニー・ヒューイット(ピアノ)
 ...1-7、11-17
ジェフリー・アームストロング(ヴァイオリン)
 ...8-10

 録音: 2019年9月9-11日 Bradshaw Hall, Royal Birmingham Conservatoire, England(UK)

 英国近代のヴィオラを伴う室内楽作品集。
 ロンドン出身のヨーク・ボーエンは王立音楽アカデミーで学び、後に教職に就いた作曲家。自身はホルンとヴィオラを演奏、ヴァイオリンよりもヴィオラの音色を好んだとされています。
 ライオネス・ターティスの名技に触発され、彼のためにいくつかの作品を書くとともに伴奏者としても活躍しました。
 アルバムに収録されている力強い楽想を持つ「ヴィオラとピアノのための狂詩曲」は彼のもっとも重要な作品の一つとみなされています。
 グスターヴ・ホルストを父にもつイモージェン・ホルストは、主として父の作品の編曲者として知られていますが、ベンジャミン・ブリテンの協力者としても活躍、1956年からはオールドバラ音楽祭の芸術監督を務めたことでも知られています。
 「4つのやさしい小品」と「ヴィオラとピアノのための二重奏曲」では彼女の作曲家としての才能が発揮されています。
 ブリテンの「ワルツ」は本来ヴァイオリンのための作品ですが、ここではヴィオラ版が演奏されています。
 20代の作曲家によるウィンナ・ワルツへの辛辣なパロディです。ヴィオラを演奏するユエ・ユーは2022年の"CLASSIC FMライジングスター"の一人に選ばれた奏者。
 数多くのコンクール入賞歴を持ち、現在はザルツブルク・モーツァルテウム大学で更なる研鑽を積んでいます。

 
 
 


8.551470
¥1800
ラ・ファム - 女性作曲家の旅 東方から西方へ
 1. スアド・ブシュナック(1982-):The Borrowed Dress(K. ガシによる管弦楽編)
 2. ディマ・オルショー(1975-):Those Forgotten on the Banks of the Euphrates
  (K. ガシによる2声と管弦楽編)
 3. ヤスミン・ロイター(1981-): Salomea
 4. ウクライナ伝承曲: Oi ne sviti misecenku
  (Z. クシュプラーによる2声、ヴァイオリンとピアノ編)
 5. イルゼ・ウェバー(1903-1944): Wiegala
 6. マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759-1824):
  Sicilienne(伝 M.T. フォン・パラディス)(T. ミテヴァによるチェロと管弦楽)
 7. ニルファー・ヌールバフシュ(1992-): The Window
 8. フラカ・ゴランチ(1985-): The Speech of Love
  (F. ゴランチ、T. シャウアーによるナレーター、声と管弦楽編)
 9. ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923):
  Blumenleben Op. 19: No. 5. Rose 花の一生 Op. 19 - 第5曲 薔薇
 10. エラ・ミルヒ=シェリフ(1954-): Zeh hayofi
 11. アンナマリア・コヴァルスキー(1991-):
  Perpetuo(2020年アンコール・バージョン)
 12. カッシア(810頃)Pelagia(T. ミテヴァによる声とチェロ編)
 13. アルベーナ・ペトロヴィチ=ヴラチャンスカ(1965-):Peperuga
 14. ナジフェ・ギュラン(1921-1993): 3 Concert Etudes:
  No. 1. Dantel 3つの演奏会用練習曲 - 第1番 ダンテル
 15. マセドニア伝承曲:
  So maki sum se rodila 惨めな星の下に生まれた
   (V. ヴェルコフスカ=トラヤノフスカによる声と管弦楽編)
 16. イジドラ・ゼベリャン(1967-2020): Sarabande
   (クラリネット、ヴァイオリンとピアノ版)
 17. フランチェスカ・カッチーニ(1587-1641):
   Il primo libro delle musiche: Chi desia di saper
   音楽 第1巻 - 愛がどんなものか知りたい者がいれば
    (K. ゴスティンスキによる声と管弦楽編)
 18. ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド(1821-1910):
  6 Melodies et une havanaise: No. 4. Hai luli!, VWV 1106
 19. エリオナ・ルシティ(1971-): Hana ハナ
 20. コンスエロ・ベラスケス(1916-2005):
  Besame mucho ベサメ・ムーチョ (T. シャウアーによる声と管弦楽編)
 21. ミリアム・マケバ(1932-2008):
  Pata Pata パタ・パタ(T. シャウアーによる声と管弦楽編)
フラカ・ゴランチ(メゾ・ソプラノ)
ワールド・チェンバー・オーケストラ
コンスタンティノス・ディミナキス(指揮)
ディマ・オルショー(ソプラノ)
ゾリアナ・クシュプラー(メゾ・ソプラノ)
マキシミリアン・ブラット(ヴァイオリン)
テオドラ・ミテヴァ(チェロ)
ドンカ・アンガチェヴァ(ピアノ)

 録音:2021年12月10-12日 BosendorferKlaviermanufaktur, WienerNeustadt(オーストリア) 2022年2月13日 Bosendorfer Salon,Vienna(オーストリア)

 西欧(オクシデント)から東洋(オリエント、ここでは中東あたりまで)にいたる諸国の女性作曲家の作品を集めた1枚。
 伝承曲や有名なパラディスのシチアーノなどもありますが、20世紀後半から21世紀にかけて書かれた「今」の作品を多く含んでいるのが特徴です。
 収録作品のテイストは、民俗音楽の影響が濃いものや実験的な現代音楽風など様々で、「女性だから」とひとくくりには出来ない創作の多様性を聞かせます。
 アルバムで中心的役割を成すフラカ・ゴランチはコソボ共和国出身、オーストリアで学んだメゾ・ソプラノ。
 《カルメン》などオペラハウスで活躍するとともに、多くの曲と詞を書き、女性のためのプロジェクトを企画。女性活躍の可能性を広げる活動を続けています。
 



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SOLO MUSICA



SM400
¥2400→\2190
マルガリータ・ヘーエンリーダー(フォルテピアノ)
ショパン:ピアノ協奏曲第1番/マズルカ集

 ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op. 11
  1. I. Allegro Maestoso
  2. II. Romanze. Larghetto
  3. III. Rondo. Vivace
 4. マズルカ ト短調 Op. 24 No. 1
 5. マズルカ ハ長調 Op. 24 No. 2
 6. マズルカ イ短調 Op. 17 No. 4
 7. マズルカ ロ短調 Op. 33 No. 4
 8. マズルカ 嬰ハ短調 Op. 50 No. 3
 9. マズルカ ロ短調 Op. 30 No. 2
 10. マズルカ 嬰ヘ短調 Op. 6 No. 1
 11. マズルカ 変ロ長調 Op. 7 No. 1
 12. マズルカ ト短調 Op. 67 No. 2
 13. マズルカ 嬰ヘ短調 Op. 59 No. 3
マルガリータ・ヘーエンリーダー(フォルテピアノ)
 プレイエル(19世紀半ば 制作年不詳)...1-3
 プレイエル(1855年頃制作)の修復楽器...4-13

ラ・シンティッラ管弦楽団(ピリオド楽器使用)
リッカルド・ミナージ(指揮)

 録音:2021年10月4-7日 チューリヒ(スイス)...1-3 2022年2月28日 ツーク(スイス)...4-13

 マルガリータ・ヘーエンリーダーによるショパン・アルバムには、彼女の深いショパン理解から生まれたこだわりが随所にうかがわれます。
 1831年にショパンが「理想の楽器」と書いたプレイエルの歴史的楽器を2台使用。マズルカでは19世紀のサロン風の場所で、プレイエルが可能にする繊細極まるタッチの妙を披露します。
 一方協奏曲では、オケの高めのピッチ(440Hz)に対応しつつ音量のバランスも取れるように、同じプレイエルでもより力強いサウンドを持つ楽器を使用して、教会の大きな空間で演奏。
 協奏曲では最新の楽譜(エキエルの版歴史的ヴァージョン)に基づきつつ、ショパンの弟子の一人カール(カロル)・ミクリの指使いを多くの箇所で採り入れました。ショパン自身が書いたものと、ショパンと関わりの深い同時代の人々が遺したものにこだわった企画です。
 ヘーエンリーダーはミュンヘンでルートヴィヒ・ホフマンに、ボルティモアでレオン・フライシャーに学んだピアニスト。
 キリル・ペトレンコ、ロリン・マゼール、クラウディオ・アバド、リッカルド・シャイーらの指揮でバイエルン放送響、ミュンヘン・フィル、ドレスデン・シュターツカペレ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管などと共演しています。
 ラ・シンティッラ管弦楽団は1970年にニコラウス・アーノンクールとジャン=ピエール・ポネルがモンテヴェルディのオペラ上演を企画した際にチューリヒ歌劇場のメンバーによって組織したピリオド楽器のオーケストラ。
 リッカルド・ミナージは特にピリオド楽器によるバロックから古典派の演奏で高い評価を得て来たヴァイオリニスト・指揮者。近年はロマン派の交響楽やオペラにも活躍の場を広げています。

 



旧譜
ヘーエンリーダー&ファビオ・ルイージ

モーツァルト&シューマン:ピアノ協奏曲

 SOLO MUSICA
SM189
\2400→\2190
マルガリータ・ヘーエンリーダー&ファビオ・ルイージ
 1-3.モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488/
 4-5.ショパン(1810-1849):ドン・ジョヴァンニの「お手をどうぞ」による変奏曲 Op.2/
 6-8.シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)/
ウィーン交響楽団/
ファビオ・ルイージ(指揮)
録音 2010年5月17-19日 オーストリア ウィーン・コンチェルトハウス

 solomusicaの看板ピアニストであるマルガリータ・ヘーエンリーダー。彼女はドイツの良き伝統を受け継ぐ質実剛健な演奏で知られ、数々の名指揮者、名オーケストラとの共演を果たし、素晴らしい実績を作ってきた人です。このアルバムではイタリア出身の名指揮者ファビオ・ルイージと3曲のピアノとオーケストラの作品を演奏しています。
 彼女の技巧と音楽性はすでに定評のあるところですが、ルイージ率いるウィーン交響楽団の味のある演奏も聴きどころの一つで、とりわけシューマンの第2楽章での美しい弦の響きと感情的な音の流れは、まさにため息もの。普段聞き逃してしまいそうなフレーズの隅々にまで、息が通った感動的な音楽です。喜びに溢れたシューマンも良いものです。



ACCENTUS MUSIC旧譜映像
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番~第5番


 ACC 70551DVD
(3DVD)
\6300→\5890
指揮者陣も豪華!
 マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番~第5番


 ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15
   シュターツカペレ・ドレスデン、ファビオ・ルイージ(指揮)
    収録:2008年、ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク

 ピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.19
   アマデ室内フィルハーモニー、レオン・フライシャー(指揮)
    収録:2014年9 月9日、エッセン、ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群

 ピアノ協奏曲第3番ハ短調op.37
   ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団、レオン・フライシャー(指揮)
    収録:2015年10月14日、バート・キッシンゲン、マックス・リットマン・ザール

 ピアノ協奏曲第4番ト長調op.58
   バンベルク交響楽団、マルティン・ハーゼルベック(指揮)
    収録:2018年、コンツェルトハレ、バンベルク

 ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」
   バイエルン国立管弦楽団、ブルーノ・ヴァイル(指揮)
    収録:2020年プリンツレーゲンテン劇場、ミュンヘン 
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)
 KKC 9706/8
(3DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\7000

 レオン・フライシャーに捧ぐ弟子マルガリータ・ヘーエンリーダーによるベートーヴェン5つのピアノ協奏曲

 画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、字幕:独英仏西韓日、197' 01

 ベートーヴェンは5曲のコンチェルトを遺していますが、どれも異なる性格をもった魅力的な作品であり、ピアニストにとっても実力を試される大事な楽曲です。
 このDVDは、ドイツの名ピアニスト、マルガリータ・ヘーエンリーダーがベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を、それぞれ異なる指揮者とオーケストラと共演したコンサート映像です。

 音楽史上ベートーヴェンはもちろん重要な作曲家でありますが、ヘーエンリーダーにとっても特に重要な作曲家であると言えます。彼女の師レオン・フライシャーは、アルトゥル・シュナーベルのもとで研鑽を積んでいます。
 そのシュナーベルは、チェルニーの弟子でもあるテオドル・レシェティツキに学んでいるというベートーヴェンへとつながる系譜があります。

 マルガリータ・ヘーエンリーダーは、5歳の時アンナ・シュタードゥラー女史に最初のレッスンを受け、その後ルートヴィヒ・ホフマン氏、レオン・フライシャー氏らのもと研鑽を積んでいます。1981年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝を果たし、世界の著名な指揮者らと共演を続け、現在はミュンヘン音楽大学で教鞭をとっています。

 ライヴ映像のほかに、ボーナス映像にはヘーエンリーダーのポートレートを収録。彼女の示唆に富んだベートーヴェンの音楽に対する言葉を聞くことができます。

 ピアノ協奏曲第1番は、2008 年ミュンヘンで行われたファビオ・ルイージ指揮シュターツカペレ・ドレスデンとのライヴ映像。オケの音の美しさ、流麗なフレージング、ルイージの集中力、そして彼女の情熱とアイディアに満ちた見通しの良い演奏を聴かせてくれます。

 ピアノ協奏曲第2,3番は、師フライシャー指揮による演奏。第2 番の協奏曲は、ベートーヴェン最初に取り組んだピアノ協奏曲。第1番よりも先に作曲されましたが出版順が逆になったため第2番とされています。
 古典的な形式をとり、軽快なオーケストラと爽やかなピアノが印象的で、ピアノの繊細で優しい音色を存分に引き出した曲。そして第3番は5曲の協奏曲の中で唯一短調の作品。
 前の2 作品とはとはやや間隔が空き、交響曲第3番『英雄』と同時期に作曲され、ベートーヴェンならではのシンフォニックでスケールの大きいオケ部分と、きめ細かい豊かなニュアンスのピアノ・パートという充実した作品。
 フライシャーは、この第3番の協奏曲を「第3 番の協奏曲は私にとって、とても大切な作品です。ベートーヴェンはこの作品で新たな道を切り開きました。とても敬虔な作品です。」と評しています。
 収録されたのは、第2番はかつて重工業地帯としてドイツの産業を牽引したルール地方にあるツォルフェアアイン炭鉱業遺産群の建物内、そして第3番はドイツの保養都市バート・キッシンゲンにある建築家マックス・リットマンによって設計されたホールで演奏され、趣のある映像とともに楽しむことができます。

 ピアノ協奏曲第4番は、交響曲の全曲録音にも取り組み、新時代のベートーヴェン解釈を開拓している指揮者マルティン・ハーゼルベックとバンベルク交響楽団との演奏。ピアノ・ソロで始まる第1楽章の冒頭は当時としては革新的であり、ヘーエンリーダーは、当時の聴衆が求める前衛的な雰囲気をベートーヴェン自身が反映したものと捉えています。

 そして2020年収録のピアノ協奏曲第5番「皇帝」。ブルーノ・ヴァイル指揮バイエルン国立管弦楽団での演奏。ヘーエンリーダーは、2020年8月2日に死去した師フライシャーへこの演奏を捧げたといいます。

   


 
 
SM417
¥2400
ラストレッリ・エフェクト
 1. ミーシャ・デグチャレフ: Melody
 2. キリル・ティモフェーエフ: City Rain
 3. キーラ・クラフツォフ: The Walk
 4. デグチャレフ: Blue Waltz
 5-7. ティモフェーエフ: Impressions
 8. デグチャレフ: Vocalise
 9-16. ティモフェーエフ: Music For Children
 17. クラフツォフ: Farewell to the Aliens
 18. セルジオ・ドラブキン/キーラ・クラフツォフ/
  アナスタシア・クラフツォフ: Moonlight
 19. デグチャレフ: Lullaby
 20. ティモフェーエフ: Snow Lambada
 21. ティモフェーエフ: The Old Boy
 22. デグチャレフ: Rusty Sound
ラストレッリ・チェロ・クァルテット

 録音: 2022年4月シュトゥットガルト(ドイツ)

 2002年に創設、以来独創的なレパートリーを演奏してきたラストレッリ・チェロ・クァルテット。
 アンサンブル名はイタリアで生まれロシアで活躍した建築家バルトロメオ・ラストレッリ(1700-1771)から採られており、ロシアでバロック後期の建築様式を確立させた大家に触発されたというユニークな活動を行っています。
 当初は創設メンバーの一人であるセルジオ・ドラブキンによる室内楽曲からオーケストラ曲、チェロ作品のスタンダードをはじめ、ポピュラー音楽、ジャズ、クレズマー、タンゴのアレンジを組み合わせたアレンジ作品を演奏していましたが、今作の結成20周年のアルバムでは、奏者たちそれぞれのオリジナル作品が披露されています。
 聴衆とのコミュニケーションとして音楽を用いるという彼らのスタンスによる演奏をお楽しみください。
 
 


SM410
¥2400
1919 1919年に作曲されたヴィオラ・ソナタ集
 ヨーゼフ・リエラント(1870-1965):
  ヴィオラ・ソナタ ニ短調 Op. 73...世界初録音
   1. I. Allegro molto/2. II. Adagio/3. III. Allegro giocoso
 パウル・ヒンデミット(1895-1963): ヴィオラ・ソナタ Op. 11 No. 4
  4. I. Fantasie: Ruhig/5. II. Theme and Variations 1-4/
  6. III. Finale: Sehr lebhaft (Alla breve) in wechselnder Taktart -
   Variations 5-7 - Coda
 レベッカ・クラーク(1886-1979): ヴィオラ・ソナタ
  7. I. Impetuoso: Poco agitato/8. II. Vivace/9. III. Adagio
マリオン・ルルー(ヴィオラ)
ベルトラン・ジロー(ピアノ)

 録音: 2022年4月28-30日 STEPHEN PAULELLO WORKSHOP

 第一次世界大戦終結の翌年である1919年、まだ世界が混乱していた時期に書かれたリエラント、ヒンデミット、クラークの3曲のヴィオラ・ソナタを集めた1枚。
 収録されている作品の中でも、とりわけロマンティックな雰囲気を持つベルギーの作曲家リエラントのソナタは世界初録音であり、ルルーは以前からこの作品に魅了されていたといいます。
 他には短いながらも印象的で技巧的なヒンデミットのソナタ、英国の女性作曲家として名を馳せ、ヴィオラのための作品を数多く遺したクラークの代表作の一つであるヴィオラ・ソナタを聴くことができます。
 演奏するマリオン・ルルーはフランス生まれのヴィオラ奏者。タベア・ツィンマーマンに師事し、現在はソロと室内楽の両面で活躍しながら、ベルリン芸術大学で教鞭を執っています。
 また共演のピアニスト、ベルトラン・ジローは世界中で活躍するヴェテラン奏者で、今作ではフランスの知られざるピアノ製造メーカー「ステファン・ポレロ(ポレーヨ)」社のモデル「Opus 102」を使用。アルド・チッコリーニも絶賛した楽器を大胆に弾きこなしています。

 
 
 


SM388
¥2400
アンナ・ファイトとミュンヘン・フィル団員による
クリスマス用の金銀飾り

 1. マルティン・ルター(1483-1546):
  Christmess - Im Himmel droben geht's hoch her
 2. 伝承曲: Es wird scho glei dumpa
  (A. Hermenau による声、ブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 3. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
  くるみ割り人形 OP. 71a - 小序曲
   (F. Gerstbreinによるブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 4. トマス・ピゴール(1956-): Das schonste Geschenk
  (A. Hermenau による声、ブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 5. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ BWV 140 - コラール
   (U. Haiderによる声、ブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 6. レッド・ウェスト: If Every Day Was Like Christmas
  (M. Ambrosiusによる声、ブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 7. チャイコフスキー: くるみ割り人形 OP. 71a - 性格的な踊り
  (F. Gerstbreinによるブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 8. エッケハルト・ブッシュ/ヤコブ・フリーデリクス/リヒャルト・パッピク:
  Weihnachten
   (M. Sakasによる声、ブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 9. 伝承曲: Still o Himmel
  (M. Mairerによるブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 10. オリヴァー・ギース: Ein neues Weihnachtslied
  (A. Veitによる声、ブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 11. エンゲルベルト・フンパーディンク (1854-1921):
  歌劇《ヘンゼルとグレーテル》より
   (E.Bartmannによる声、ブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 12. チャイコフスキー: くるみ割り人形 OP. 71a - 花のワルツ
  (F. Gerstbreinによるブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 13. 伝承曲: Andachtsjodler
  (U. Haiderによる声、ブラス・アンサンブルとパーカッション編)
 14. ジョン・ラター(1945-): The Lord Bless You and Keep You
  (E. Bartmannによる声、ブラス・アンサンブルとパーカッション編)
ゴルトムント(アンサンブル)
【メンバー】
 アンナ・ファイト(ヴォーカル)
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の
 6人の奏者たち
  フローリアン・クリングラー(トランペット)
  ベルンハルト・ペシュル(トランペット)
  ウルリッヒ・ハイダー(ホルン)
  クヴィリン・ヴィラート(トロンボーン)
  リッカルド・カルヴァリョーゾ(テューバ)
  ゼバスティアン・フェルシュル(パーカッション)

 録音: 2021年6月5-7日 Alten Speicher, Ebersberg(ドイツ)

 クリスマスにふさわしい華麗な響きを纏った1枚。
 演奏は、ミュージカルで活躍する歌手アンナ・ファイトと、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の団員6人。
 アルバムには厳粛な賛美歌から、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」からの3曲をはじめ、さまざまなアレンジが施された名曲が収録されており、タイトル通り、クリスマスの華やかなオーナメントを思わせる極上のきらびやかな音色が楽しめます。

 
 



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TEMPERAMENTS



TEM316068
¥2800→\2590
オリヴィエ・ボーモン
バルバストル:鍵盤のためのノエル集

 クロード=ベニーニュ・バルバストル(1724-1799):
  『四つの組曲にまとめられた変奏付ノエル集』(1770)
   1-7. ノエルによる第1の組曲
    〔クラヴサンまたはフォルテピアノによる演奏〕
   8-14. ノエルによる第2の組曲
    〔クラヴサンまたはフォルテピアノによる演奏〕
   15-21. ノエルによる第3の組曲〔オルガンによる演奏〕
   22-28. ノエルによる第4の組曲〔オルガンによる演奏〕
オリヴィエ・ボーモン
 (クラヴサン〔=チェンバロ〕、フォルテピアノ、オルガン)

 クラヴサン: パリのブノワ・ステラン(またはベネディクト・シュテーリン)1750年製オリジナル
 フォルテピアノ: パリのアンリ・ブロド(またはハインリヒ・ブロート)1798年製オリジナル
 オルガン: クリストフ・ムーシェレル&ピエール・ド・モンブラン1741年建造オリジナル

 録音:1999年12月28-29日、アントワーヌ・レキュイエ美術館、サン=カンタン(フランス北部ピカルディ地方)...1-14 2000年5月16-17日、サントガベル教会(フランス南部オー・ガロンヌ県)...15-28

 【革命前夜のフランスを彩ったバルバストルのノエルを、3種のオリジナル楽器の妙音で】
 ノエルとは、フランス語圏で教会とは関係ない俗世で歌い継がれてきたクリスマスシーズンの伝統俗謡の総称(英語圏のキャロルと同様の音楽)。
 かつては多くの人が暗唱できたほど有名なもので、18世紀のフランスでは教会のオルガン奏者たちがその旋律をもとに変奏を展開、人々を喜ばせました。
 オーケストラ音楽と宗教音楽の定期演奏会として長く人気だったパリのコンセール・スピリチュエルでも、年末近くには会場備え付けのオルガンでノエルが披露されましたが、そこで大きな話題を呼んだのが名手バルバストルの名演奏。
 評判が高まりパリのノートルダム大聖堂から専属オルガン奏者の座に迎えられた彼は、フランス革命期に多くの教会備品が壊されてゆく中、自分が長年弾き続けた大聖堂のオルガンで「ラ・マルセイエーズ」を鮮やかに演奏、貴重な銘器を破壊計画から救っています。
 バルバストルのノエル集は今なおオルガンの定番名曲として抜粋演奏されていますが、フランス古楽界を牽引してきたクラヴサンの名手ボーモンは、この作曲家が若い頃クラヴサン奏者としても活躍し、有名なクラヴサン曲集も出版していること、また活躍期にピアノの普及が始まっていたことを踏まえ、ノエル曲集全曲をオルガンだけでなく、クラヴサンとフォルテピアノも使い分けて録音。
 パイプを組み合わせて多彩な音色美が愉しめるフランス古典期のオルガン音楽としての魅力だけでなく、オルガンだけでは気づきにくいロココ風・古典派風の音運びの魅力にも気づかせてくれます。
 2000年の初出時(初出品番TEM316022)から高い評価を博したレファレンス的録音、ジャケット変更による待望のカタログ復活です。

 
 





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ICA CLASSICS



ICAB-5167
(20CD)
¥13000→\11590

伝説のヒストリカル・レーベルの名演集

BBCレジェンズ・グレート・レコーディングス 第3集


 【DISC 1】 BBCL4104 カール・ベーム(指揮)
  1-4. フランツ・シューベルト(1797-1828): 交響曲 第2番 変ロ長調 D 125
  5-8. ヨハネス・ブラームス(1833-1897): 交響曲 第2番 ニ長調 Op. 73
    ロンドン交響楽団 カール・ベーム(指揮)
    録音: 1977年6月28日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ステレオ

 【DISC 2】 BBCL4106 ジョン・バルビローリ(指揮)
  エドワード・エルガー(1857-1934)
   1. 序奏とアレグロ Op. 432-5. 交響曲 第1番 変イ長調 Op. 55
     ハレ管弦楽団 ジョン・バルビローリ(指揮)
     録音: 1970年7月24日 聖ニコラス教会(キングス・リン音楽祭) ステレオ

 【DISC 3】 BBCL4107 マルコム・サージェント(指揮)
  1-4. リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): 4つの最後の歌
  5-8. グスタフ・マーラー(1860-1911): さすらう若者の歌
  9-11. マーラー: リュッケルトの5つの歌 より
   9. 私は快い香りを吸い込んだ 10. 私はこの世に捨てられて 11. 真夜中に
  12. R. シュトラウス: あなたは私の心の王冠 Op. 21-2
  13. R. シュトラウス: 憩え、わが心 Op. 27-1
  14. R. シュトラウス: 献呈 Op. 10-1
  15. ブラームス: 子守歌 Op. 49-4
  16. ブラームス: セレナード Op. 106-1
    セーナ・ユリナッチ(ソプラノ)...1-4、クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)...5-16、
    BBC交響楽団、マルコム・サージェント(指揮)...1-4、フィルハーモニア管弦楽団、
    アンドレ・クリュイタンス(指揮)...5-8、ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)...9-16
    録音:1957年12月2日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール...5-8 1961年9月11日
     ロイヤル・アルバート・ホール...1-4 1978年7月15日 ウィグモア・ホール...9-16
     モノラル...1-11、ステレオ...12-16

 【DISC 4】 BBCL4112 ピエール・モントゥー(指揮)
  1. ルイジ・ケルビーニ(1760-1842): 歌劇《アナクレオン》序曲
  2-5. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):交響曲 第3番 変ホ長調 Op. 55 「英雄」
  6. R. シュトラウス: ドン・ファン Op. 20
  7. エクトル・ベルリオーズ(1803-1869):『ファウストの劫罰』 Op. 24 より ラコッツィ行進曲
    ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団...1-5、BBCノーザン交響楽団...6、
    ロンドン交響楽団...7、ピエール・モントゥー(指揮)
    録音: 1960年1月25日 BBCスタジオ...1 1960年11月12日 BBCスタジオ...2-5
     1960年12月21日 ミルトン・ホール...6 1961年12月15日 キングズウェイ・ホール...7 モノラル

 【DISC 5】 BBCL4045 ウィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
  1-2. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903
  3-4. ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 Op. 54
  5-7. シューベルト: ピアノ・ソナタ 第11番 ヘ短調 D 625
  8-10. シューベルト: 3つのピアノ曲(即興曲) D 946
  11-12. シューベルト: 4つの即興曲 D 899 より 11. 第3番 12. 第4番
    ウィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
    録音: 1969年6月5日 クイーン・エリザベス・ホール ステレオ

 【DISC 6】 BBCL4115 レオポルド・ストコフスキー(指揮)
  1-4. ジャン・シベリウス(1865-1957): 交響曲 第2番 ニ長調 Op. 43
  5-13. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):『眠れる森の美女』 Op. 66 より 組曲
   5. Introduction Prologue 6. No.3 Pas de six - Variation IV: Le Canari qui chante Act I
   7. No.6 Valse 8. No.8 Pas d'action Act III 9. No.22 Polacca
   10. No.23 Pas de quatre - Allegro non tanto 11. No.25 Pas de quatre - Adagio
   12. No.28 Pas de deux - Adagio 13. No.30 Finale - Apotheose
  14. ベートーヴェン: エグモント序曲 Op. 84
    BBC交響楽団...1-4、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団...5-14、レオポルド・ストコフスキー(指揮)
    録音:1964年9月15日 ロイヤル・アルバート・ホール...1-4 1965年9月10日
     キングズウェイ・ホール...5-13 1973年7月7日 BBCスタジオ...14 モノラル...1-13、ステレオ...14

 【DISC 7】 BBCL4118 ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指揮)
  1-4. フランツ・リスト(1811-1886): ファウスト交響曲 S 108
    ジョン・ミッチンソン(テノール)、BBCノーザン・シンガーズ男声合唱、BBCノーザン交響楽団、
    ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指揮)
    録音: 1972年4月23日 サルフォード大学 ステレオ

 【DISC 8】 BBCL4119 ベンジャミン・ブリテン(指揮)
  1-14. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):レクイエム K. 626 ニ短調
  15-19. ブリテンとの対話(聞き手...ドナルド・ミッチェル)
    ヘザー・ハーパー(ソプラノ)、アルフレーダ・ホジソン(コントラルト)、
    ピーター・ピアーズ(テノール)、ジョン・シャーリー=カーク(バス)、オールドバラ祝祭合唱団、
    イギリス室内管弦楽団、ベンジャミン・ブリテン(指揮)
    録音: 1971年7月20日 スネイプ・モルティングス・コンサート・ホール...1-14
     1969年2月 レッド・ハウス、オールドバラ...15-19 モノラル

 【DISC 9】 BBCL4126 スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
  1-3. ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第9番 ホ長調 Op. 14-1
  4-6. ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第10番 ト長調 Op. 14-2
  7. シューベルト: さすらい人変奏曲 ハ長調 Op. 15 D 760
  8. ロベルト・シューマン(1810-1856): アベッグ変奏曲 Op. 1
  9-13. シューマン: ウィーンの謝肉祭の道化 Op. 26
  14. フレデリック・ショパン(1810-1849): 練習曲 嬰ハ短調 Op. 10-4
    スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
    録音: 1963年1月27日...8-14/同年2月2日...1-7 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール モノラル

 【DISC 10】 BBCL4131 クラウス・テンシュテット(指揮)
  1-5. ベートーヴェン: 交響曲 第9番 ニ短調 Op. 125 「合唱」
    マリアンネ・ヘッガンデル(ソプラノ)、アルフレーダ・ホジソン(コントラルト)、
    ロバート・ティアー(テノール)、グウィン・ハウエル(バス)、
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、合唱団クラウス・テンシュテット(指揮)
    録音: 1985年9月13日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ステレオ

 【DISC 11】 BBCL4160 シューラ・チェルカスキー(ピアノ)
  1-3. チャイコフスキー: ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op. 23
  4-19. モデスト・ムソルグスキー: 展覧会の絵
  20. シューラ・チェルカスキー(1909-1995): 悲愴的前奏曲
  21. ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908)/セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)編曲: 熊蜂の飛行
    シューラ・チェルカスキー(ピアノ)、ロンドン交響楽団、ゲオルグ・ショルティ(指揮)...1-3
    録音: 1968年1月30日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール...1-3
     1982年2月20日 ウィグモア・ホール...4-21 ステレオ

 【DISC 12】 BBCL4176 オイゲン・ヨッフム(指揮)
  1-4. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):交響曲 第100番 ト長調 Hob. I:100 「軍隊」
  5-8. ハイドン: 交響曲 第101番 ニ長調 Hob. I:101 「時計」
  9-12. パウル・ヒンデミット(1895-1963): ウェバーの主題による交響的変容
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団...1-8ロンドン交響楽団...9-12オイゲン・ヨッフム(指揮)
    録音: 1973年1月30日...1-8、1977年6月23日...9-12 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ステレオ

 【DISC 13】 BBCL4177 ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
  1. J.S.バッハ: カプリッチョ ホ長調 BWV 993「ヨハン・クリストフ・バッハを讃えて」
  2-17. マックス・レーガー(1873-1916):バッハの主題による変奏曲とフーガ Op. 81
  18-19. ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第24番 嬰へ長調 Op. 78 「テレーゼ」
  20-22. ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op. 53 「ワルトシュタイン」
    ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
    録音: 1973年6月4日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ステレオ

 【DISC 14】 BBCL4189 エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
  1-5. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):交響曲 第8番 ハ短調 Op. 65
    ロンドン交響楽団 エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
    録音: 1979年10月30日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ステレオ

 【DISC 15】 BBCL4195 クラウス・テンシュテット(指揮)
  1. カール・マリア・フォン・ウェバー(1786-1826): 歌劇《オベロン》 序曲
  2-5. シューベルト: 交響曲 第9番 ハ長調 D 944 「グレイト」
  6. ブラームス: 悲劇的序曲 Op.81
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団クラウス・テンシュテット(指揮)
    録音: 1983年4月7日...6、1984年10月7日...1-5 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ステレオ

 【DISC 16】 BBCL4198
  1-3. ハイドン: チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob. VIIb:I
  4-6. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921): チェロ協奏曲 第1番 イ短調 Op. 33
  7-10. エルガー: チェロ協奏曲 ホ短調 Op. 85
    ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ、指揮...1-3)
    ロンドン交響楽団ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)...4-10
    録音: 1965年7月1日...1-3、5日...7-10、7日...4-6 ロイヤル・フェスティバル・ホール モノラル

 【DISC 17】 BBCL4204 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
  1-13. チャイコフスキー: バレエ『くるみ割り人形』 Op. 71 第2幕
  14-17. ショスタコーヴィチ: バレエ『ボルト』組曲 Op. 27a より
   14. 序曲 15. 官僚の踊り 16. 間奏曲 17. 御者の踊り
  18-26. イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971): バレエの情景
    BBC交響楽団 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
    録音: 1981年4月29日...18-26、1987年8月18日...1-17 ロイヤル・アルバート・ホール ステレオ

 【DISC 18】 BBCL4210 ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン、指揮)
  1-3. モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K. 216(カデンツァ...サム・フランコ)
  4-15. アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲集 「四季」 Op. 8-1-4
  16. (アンコールのアナウンス)
  17. ヴィヴァルディ: 2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op. 3-8 RV 522 より第3楽章
    ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン、指揮)、
    ホセ・ルイス・ガルシア(ヴァイオリン)...17、イギリス室内管弦楽団
    録音: 1972年2月26日 クイーン・エリザベス・ホール ステレオ

 【DISC 19】 BBCL4237 マルコム・サージェント(指揮)
  1-4. レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 交響曲 第4番 ヘ短調
  5-8. シベリウス: 交響曲 第4番 イ短調 Op. 63
    BBC交響楽団 マルコム・サージェント(指揮)
    録音: 1963年8月16日...1-4、1965年9月2日...5-8 ロイヤル・アルバート・ホール ステレオ

 【DISC 20】 BBCL4261エミール・ギレリス(ピアノ)
  1-7. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757): ソナタ集
   1. ニ短調 K. 141 2. ヘ長調 K. 518 3. ニ短調 K. 32 4. ヘ短調 K. 466
   5. イ長調 K. 533 6. ロ短調 K. 27 7. ト長調 K. 125
  8-10. クロード・ドビュッシー(1862-1918): ピアノのために
  11. ドビュッシー: 『映像』 第1集 より 水の反映
  12-13. ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第27番 ホ短調 Op. 90
  14-15. アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ 第4番 嬰へ長調 Op. 30
  16. セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):『つかの間の幻影』 より
   第1番、第3番、第5番、第10番、第11番、第17番
  17. プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ 第3番 イ短調 Op. 28
    エミール・ギレリス(ピアノ)
    録音:1957年4月22日 メモリアル・ホール、ファリンドン・ストリート...12-17 モノラル
     1984年10月15日 セント・ジョンズ教会、スミス・スクエア...1-11 ステレオ

 【眩暈を覚えるほどのお宝続出!伝説のヒストリカル・レーベルの名演集第3弾】

 英国BBCに残された巨匠たちの演奏の記録を、可能な限り良質のマスターを用いた安定の音質でリリースし、世界中のヒストリカル・ファンに高い支持を得ていた「BBCレジェンズ」。
 1998年から2010年まで活動し、現在はほぼ入手不能となっているこのレーベルの遺産を引き継いだICAレーベルより、その名演の数々を復刻するBOXセット第3弾が発売となります。
 第1集(ICAB-5113/廃盤)第2集(ICAB-5141/国内在庫終了次第廃盤)同様、20枚組の内容すべてが超弩級の演奏内容であることが驚き。
 いずれもこの機会を逸すると、次の入手機会はかなり難しいものばかり。どうぞこの機会をお見逃しなく。
 録音は全てライヴ(インタビュー除く)。
 














10/13(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

APARTE

AP 296
¥2700
期待の若手歌手競演によるパーセル絶美の世界
 パーセル:
  (1)歌劇「ディドとエネアス」
  (2)付随音楽「キルケ」
ジョナス・デスコット(指揮)レ・ザルゴノート
ディド(1):カミーユ・アレラー(ソプラノ)
エネアス(1)第2司祭(2):レナート・ドルチーニ(バリトン)
ベリンダ(1)、第2の魔女(2):ジュリー・ロレ(ソプラノ)
魔法使い(1)、第3司祭(2):アンテア・ピシャニク(コントラルト)
第2の女(1)、第1の魔女(2):アナ・ヴィエイラ・レイテ(ソプラノ)

 録音:2021年9月/シェヌ=ブジュリー寺院(スイス)/73'00"

 ジュネーヴを本拠とする古楽団体レ・ザルゴノート。指揮者ジョナス・デスコットの創設で、ギリシャ神話で金羊毛を求めて出帆した歴史上最初の船アルゴ船の英雄たちになぞらえています。

 彼らの新譜はパーセル唯一の完全なオペラ「ディドとエネアス」。彼30歳の作で、ドラマティックかつ美しいメロディにあふれています。
 近年注目される若手歌手カミーユ・アレラー、ジュリー・ロレ、アンテア・ピシャニクらが芸達者ぶりを示し至福の時を味わえます。

 カップリングは同時期の付随音楽「キルケ」。こちらもフレッシュな解釈を聴かせてくれます。
 
 

AP 302
¥2700
愛 私の怖れを追い払って
 (1)グレトリー:歌劇「立派な人」
 (2)クレランボー:ラ・フォンテーヌの「寓話」~
  鹿/イタチ/蛙と牛/狼と子羊/
  狐とカラス/鷺/アリとキリギリス
 (3)ダレラック:歌劇「皆既日食」
エレーヌ・クレール=ミュルジエ&
 ポリーヌ・ワルニエ(指揮)
コンパニー・レ・モン・ドゥ・ルイユ
ジャンヌ・ザエプフェル(ソプラノ)
ハドゥム・トゥーンチ、ルイソン・コステ(ソプラノ)
ギヨーム・グティエレス(テノール)

 ヒリヒリした風刺が絶妙。ラ・フォンテーヌの世界

 録音:2022年4月7-10日/シクステ教区館(ランス)/24bit/96kHz、63'00"

 2021年はフランスの詩人ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの生誕400年にあたり、フランスでは彼がらみの催や出版が続きました。このアルバムは翌2022年4月の録音ですが、フォンテーヌ作品に基づく3つの音楽を収録した好企画。

 風刺と皮肉に満ちたラ・フォンテーヌの原作を3人の作曲家がオペラ化。「井戸に落ちる占星術師」によるニコラ・ダレラック(1753-1809) の「皆既日食」は最初のコミック・オペラと称されるもので貴重なリリース。

 2007年にエレーヌ・クレール=ミュルジエとポリーヌ・ワルニエにより創設されたコンパニ・レ・モン・ドゥ・ルイユ。ランスを本拠に18 世紀の知られざる作品の発掘で独自性を示し注目されています。
 指揮者なしのオーケストラで、ミステリー作家としても知られるチェンバロ奏者クレール=ミュルジエが率い、ワクワクするような世界を作り上げています。
 




PARATY


PTY 6221119
¥2800
偉大な世紀最後の輝き
 アンドレ・レゾン:オルガン曲集第2巻(1714)より
 クリストフ・バラール(ジャン=パスカル・シャイニス編):
  クリスマスの切手(1703)
ジャン=クリストフ・ルヴェル(オルガン)
ヴァンサン・リーヴル=ピカール(カウンターテナー)
リザンドロ・ネシス(ターユ)
ジャン=マニュエル・カンドノー(バス=ターユ)

 大バッハも認めたルイ14世治下の華やかさに満ちたオルガン曲

 録音:2018年5月/オーシュ大聖堂/DDD、77'54

 アンドレ・レゾン(1650以前-1719)はフランス・バロックの作曲家。フランスのオルガン音楽興隆に貢献しました。
 バッハが傑作「パッサカリアとフーガ」のパッサカリア主題をレゾンのオルガン曲から用いていることでも知られます。

 ここでは戦争と飢餓に苦しめられたルイ14世治下最後の輝きと平和への祈りを描いています。
 1703年にバラールが発表したキャロル集に従い、対話を成す15のオルガン曲を選びました。オーシュ大聖堂オルガンのカラフルな響きが魅力です。
 




BMC


BMCCD095
【旧譜】
¥2500
リスト&リゲティ
 リスト:超絶技巧練習曲第1番《前奏曲》、超絶技巧練習曲第2
 リゲティ:練習曲《無秩序》、練習曲《開放弦》
 リスト:超絶技巧練習曲第3番《風景》、パガニーニによる大練習曲第4番
 リゲティ:練習曲《魔法使いの弟子》
 リスト:《2つの演奏会用練習曲》より「森のざわめき」
 リゲティ:練習曲《悲しい鳩》
 リスト:超絶技巧練習曲第12番《雪あらし》
 リゲティ:練習曲《ワルシャワの秋》、練習曲《虹》
 リスト:超絶技巧練習曲第11番《夕べの調べ》
 リゲティ:不安定なままに
 リスト:怒りをこめて
 リゲティ:練習曲《悪魔の階段》、練習曲《無限の円柱》
ガーボル・チャログ(ピアノ)

 ガーボル・チャログによる、超絶技巧曲集!

 リゲティは練習曲を作曲したのは自分のピアノの技量をプロフェッショナルのレベルまで引き上げるためだと言っています。
 それらの練習曲と共にリストの超絶技巧練習曲をカップリングしたアルバム。弾くのは11歳でフランツ・リスト音楽院に入学し、デジェー・ラーンキ、ゾルターン・コチシュ、ジェルジュ・クルターグ、そしてアンドラーシュ・シフという錚々たる教師陣に師事しハンガリーの現代作曲家の作品を数々演奏してきたガーボル・チャログ。

 ※録音:2003年9月24日-30日、ハンガリー放送
 
 
BMCCD092
【旧譜】
¥2500
エトヴェシュ:Intervalles-Interieurs
 Intervalles-Interieurs
 Windsequenzen
ペーテル・エトヴェシュ(指揮)
UMZEアンサンブル
クラングフォルム・ウィーン

 《Intervalles-Interieurs》はエトヴェシュが自然の法則を音楽に変えることを探求していた1970年代に作曲された作品でアンサンブルに加えて電子音などを用い演奏されています。
 《Windsequenzen》は1970年に大阪万博にシュトックハウゼンのアンサンブルのメンバーとして6か月間日本に滞在した際に、禅仏教から影響を受け作曲された作品です。このアルバムではこれらの作品を作曲者自身の指揮で演奏されています。

 ※録音:2002年10月24日、2003年4月14日-15日
 
 
BMCCD090
【旧譜】
¥2500
奉献唱
 マショー:わが終りはわが始まり/ランディーニ:amarsi gli alti/
 ラースロー・シャーリ:Chromatic game/
 ジョスカン・デ・プレ:Mensuration canon/
 アーダーム・コンドル:Gegen/バード:Alleluia. Quae Lucescit/
 ゾルターン・イェネイ:Quand J'tais Jeune, on Me Disait/
 コンドル:音楽の迷宮(バッハの主題による)、コンドル:裁判官/
 オケゲム:わが愛しき人/ラースロー・ヴィドヴスキ:Bereuse Canonique/
 ジョン・ブル: In nomine Ⅳ/アンドラーシュ・ショーシュ:Verba mea(Ps.5.)/
 シャーリ:Five repeated/マショー:わが終りはわが始まり
リグヌム三重奏団

 1997年に結成されたリグヌム三重奏団は、ルネサンス期の声楽音楽の巨匠であるオケゲム、デュファイ、そしてマショーなどの作曲家たちの多様性に注目し、それらの音楽を現代の楽器を通してこの時代に蘇らせます。
 また現代音楽との関連性も重視しており、このアルバムではルネサンス期の作品と現代音楽の作品が共に収録されそのつながりを感じることができるプログラム構成となっています。

 ※録音:2003年6月23日-26日、フェニックス・スタジオ
 
 
BMCCD085
【旧譜】
¥2500
エトヴェシュ:作品集
 IMA(混声合唱と管弦楽のための)
 コスモス(2台ピアノ版)
 Correspondence(弦楽四重奏のための情景)
ケルンWDR交響楽団
シルヴァン・カンブルラン(指揮)
ペレグリーニ四重奏団、他

 IMA (祈り) は、1995年に作曲されたペーテル・エトヴェシュの『アトランティス』の続編です。
 最も輝かしい時代の絶頂期に、突然海に沈んだとされる伝説の大陸、アトランティスの音楽的記念碑です。
 前作の『アトランティス』が過去と水中の世界へのゆっくりとした探検旅行の印象を与える作品である一方、IMAは現在から沈んだ大陸を熟考するような作品になっています。

 ※録音:2002年9月12日-13日&2002年9月16日&2002年10月3日
 




CRD


CRD3541
(1CD-R)
¥2500
首都ロンドンにて ~ イギリスのオルガン作品集 ベンジャミン・シーン(オルガン)
 ウォルトン:英語圏の国民の歴史のための行進曲/
 アイアランド:ダウンランド組曲より第2曲「エレジー」/
 エルガー:序曲「コケイン(首都ロンドンにて)」/
 ジュディス・ビンガム:St Bride, assisted by angels/
 パーシー・ウィットロック:幻想的コラール第1番 変ニ長調/
 サイモン・プレストン:Alleluyas/
 タリス:いざ来ませ、異邦人の救い主よ/
 ハウエルズ:オルガンのための6つの小品より第3曲「タリス師の遺言」/
 ウィットロック:オルガン・ソナタ ハ短調より「スケルツォ」/
 アンドルー・カーター:ラクリメ/
 エルガー:帝国行進曲 Op.32

 アメリカのニューヨーク市にあるセント・トーマス教会のドブソン社製オルガンよって録音されたイギリス作曲家によるオルガン作品&編曲作品集。
 イギリスの著名なコンサート・オルガニストであるベンジャミン・シーンは、タリスやウォルトン、そしてビンガムなど過去から現代までの幅広い作品を集めました。
 これらの作品の中にはエルガーの序曲「コケイン」をベンジャミンの父であるグラハムがオルガン版に編曲したものと、アンドルー・カーターがイギリスの作曲家ジョン・スコットを偲んで書いた「ラクリメ」の世界初録音を含んでいます。

 ※録音:2020年2月15日&19日-20日、セント・トーマス教会(ニューヨーク、アメリカ)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 



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NIMBUS ALLIANCE



NI6431
(1CD-R)
¥2500→\2290
エマ・ジョンソン
 ソングズ・オヴ・セレブレーション
  自作を含むクリスマス・アルバム

 エマ・ジョンソン:ソングズ・オヴ・セレブレーション
 ジョナサン・ダヴ:パイド・パイパー
 ミコラ・レオントヴィチ(ジョンソン編):鐘のキャロル
 伝承曲(ジョンソン編):コヴェントリー・キャロル
 フランツ・グルーバー(ジョンソン編):きよしこの夜
 ジョンソン:
  「クリスマスおめでとう」による変奏曲(クラリネットとピアノ版)
 J.S.バッハ(ジョンソン編):主よ、人の望みの喜びを
エマ・ジョンソン(クラリネット、ナレーター)
グロスター大聖堂聖歌隊
エイドリアン・パーティントン(指揮)
ジョン・レネハン(ピアノ)

 名クラリネット奏者、エマ・ジョンソンの自作を含むクリスマス・アルバム!

 イギリスで最も有名なクラリネット奏者のひとり、エマ・ジョンソンによるクリスマス・アルバム。これまでに30以上の録音があり、 一部の録音はSpotifyで300万回再生されるなど世界的にも人気を誇るエマ・ジョンソンの自作や「きよしこの夜」や「主よ、人の望みの喜びを」などの編曲を含むクリスマス・アルバムは、彼女がナレーションも務めた「ハーメルンの笛吹き」を題材にしたジョナサン・ダヴの作品も含めた充実の内容です。
 ジョンソン作曲の「ソングズ・オヴ・セレブレーション」は、近年ダブリン、ロンドン、そして東京でも演奏されています。

 ※録音:2022年3月9日-11日、グロスター大聖堂(イギリス)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

NI6422
(1CD-R)
¥2500
スメタナ&ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲集
 スメタナ:弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「わが生涯より」
 ドヴォルザーク:
  弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」
  2つのワルツ Op.54
ウィハン弦楽四重奏団

 1985年にプラハ音楽アカデミーの学生たちによって結成されたウィハン弦楽四重奏団は、「プラハの春」国際コンクール第1位を始めとして、数々の国際コンクールで受賞し、国際的な活躍をしています。
 度々来日公演も行っており2016年には結成30周年記念コンサートも行うなど、日本のファンにも馴染み深いウィハン弦楽四重奏団。
 聴力を失ったスメタナが自分の人生を振り返りつつ書き上げた「わが生涯より」と、その初演時のヴィオラを務めたドヴォルザークによる名曲「アメリカ」をカップリング。母国であるチェコの作曲家による作品を芳醇な響きで演奏するウィハン弦楽四重奏団の名演に注目です。

 ※録音:2020年5月17日&25日-26日、マルティヌー・ホール(プラハ、チェコ)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

NI6428
(1CD-R)
¥2500
ラヴ・イズ・ライク・ア・ヴァイオリン サイモン・ブレンディス(ヴァイオリン)
サオコ・ブレンディス(ピアノ)
 ミアルカ・ラパルセリエ:ラヴ・イズ・ライク・ア・ヴァイオリン/ルネ・コスティ:Valsette/
 コルダ=バコニ:Jura-Jura/スティーヴン・フォスター:金髪のジェニー/
 フレデリック・カーゾン:The Violin Is a Lady/フランツ・ドルドラ:セレナーデ第1番/
 フェルモ・ダンテ・マルケッティ:Fascination/オーギュスト・ファン・ビーネ:壊れたメロディ/
 マックス・スカルカ:Dobra-Dobra/フォスター:懐かしき我が家/
 ガブリエル・ピエルネ:セレナーデ Op.7/ヴィクター・ハーバート:ワルツ風に/
 マヌエル・ポンセ:小さな星/ジュゼッペ・サンマルティーニ:Canto Amoroso/
 ヤッシャ・クレイン:ジプシー・カーニバル/ジョン・ダイアー:ヴァイオリンの声/
 アルフレード・ダンブロージオ:カンツォネッタ Op.6/
 レイナルド・アーン:私の詩に翼があったなら/イェネー・フバイ:Hejre Kati/
 フィリップ・グリーン:ロマンス/マイケル・スピヴァコフスキー:さらばフィレンツェ/
 ヨーゼフ・リクスナー:Spitzbub/グルック:メロディ/
 アルバート・W・ケテルビー:Dream-Idyll/不詳:ロンドンデリーの歌

 イギリスのライト・クラシックの大家として70年のキャリアを誇ったヴァイオリニスト、マックス・ヤッファのコレクションから集められた小品集。
 ヴァイオリンはオーケストラ・アンサンブル金沢の第1コンサートマスターであるサイモン・ブレンディス。
 彼はシューベルト・アンサンブルのヴァイオリニストを35年間勤め、その際にロイヤル・フィルハーモニー協会賞を受賞し、2014年からは英国最古の室内楽団であるロンドン・モーツァルト・プレイヤーズのコンサートマスターに就任しています。
 その豊富な経験を活かした演奏で、聴衆を楽しませてくれます。

 ※録音:2021年7月20日-22日、ミルトン・コート・コンサートホール
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




SIGNUM


SIGCD724
¥2500
ペンブルックのクリスマス
 1. パトリシア・ファン・ネス:Archangelus
 2. エイドリアン・ピーコック:Venite, Gaudete!
 3. メリッサ・ダンフィ:Halcyon Days
 4. O Oriens
 5. ジェイムズ・マクミラン:O Radiant Dawn
 6. エマ・ジョンソン:I Sing of a Maiden
 7. ケレンザ・ブリッグス:A Tender Shoot
 8. ペンブルック・カレッジ少女合唱団:Gaudete!
 9. ルーシー・ウォーカー:My Heart, O God
 10. ケタキ・プラティヴァディ:オン・クリスマス
 11. ロデリック・ウィリアムズ:おお,神よ
 12. ウィル・トッド:我が主,来たりて
 13. エレノア・デイリー:The Huron Carol
 14. ペンブルック・カレッジ少女合唱団:The Pembroke Carol
 15. オラ・イェイロ:Serenity
 16. セシリア・マクドウォール:Lo! He Slumbers
 17. ベン・ポニア:Seeing the Star
 18. サミュエル・コールリッジ=テイラー:The Evening Star
 19. エリック・ウィテカー:Lux Aurumque
 20. ペンブルック・カレッジ少女合唱団:きよしこの夜
 21. ジョン・ラッター(オワイン・パーク編):The Very Best Time of Year
ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団
アナ・ラップウッド(指揮)
ペンブルック・カレッジ少女合唱団(3,6-8,12-14,17,20)
エマ・ジョンソン(クラリネット、6)
ウォリス・パワー(チェロ、15)

 ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団、初のクリスマス・アルバム!

 ☆若き音楽監督アナ・ラップウッドの指揮で美しく響く!
 ☆伝統的なキャロルから現代作曲家の作品まで幅広く収録!

 ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団とアナ・ラップウッドによる初めてのクリスマス・アルバムが登場!
 21歳という若さでケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団の音楽監督となったアナ・ラップウッドの指揮で、伝統的なキャロルからジェイムズ・マクミラン、メリッサ・ダンフィといった現代作曲家の作品まで幅広く収録されています。
 そのうち半数近くの曲ではラップウッドが創設したペンブルック・カレッジ少女合唱団も参加し、ケンブリッジ・ペンブルック・カレッジ礼拝堂合唱団とともに美しいアンサンブルを聴かせています。
 その美しさは驚異的でまさに聖なる夜を祝うにふさわしいものとなっています。

 ※録音:2022年3月25日-27日、セント・ジョージ教会(ケンブリッジ、イギリス)

 
 




BERLIN CLASSICS


BC 0302674
¥2500
〔旧譜〕
クープラン、メシアン:前奏曲集 ルイザ・イモルデ(pf)
 フランソワ・クープラン:
  クラヴサン曲集
   第2巻第11組曲より「生まれながらのあでやかさ」、
   第3巻第14組曲より「恋の夜うぐいす」
   第2巻第7組曲より「たわむれ」、
   第3巻第18組曲より「ティク・トク・ショク、またはオリーブしぼり機」、
   第1巻第5組曲より「楽しみ」、
   第3集第13組曲より「葦」、第2巻第6組曲より「羊飼いたち」、
   第3巻第17組曲より「小さな風車」
  クラヴサン奏法 前奏曲
   第1番ハ長調、第2番ニ短調、第3番ト短調、第4番ヘ長調、
   第5番イ長調、第6番ト短調、第7番変ロ長調、第8番ホ短調
 メシアン:8つの前奏曲
  [第1曲「鳩」、第2番「悲しい風景の中の恍惚の歌」、第3番「軽快な風刺」、
   第4番「臨終の瞬間」、第5番「夢の中の触れ得ない音」、
   第6番「苦悩の鐘と別れの涙」、第7番「静かな嘆き」、第8番「風の中の反射光」]
 

BC 0302655
¥2700
〔旧譜〕
クラリネット曲集
 ブラームス:クラリネットソナタ
  第1番ヘ短調Op.120-1、第2番変ホ長調Op.120-2
 ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890):幻想的小品Op.43
 シューマン:幻想小曲集Op.73
セバスティアン・マンツ(Cla)
ヘルベルト・シュフ(pf)
 
BC 0302006
¥2700
〔旧譜〕
バロック・イン・ブルー
 Spain
  (Latin Paraphrase on "Concierto De Aranjuez" by Joaquin Rodrigo)
 Larghetto
  (From Violin Sonata in G Minor, HWV 364b,
   Arr. for Cello and Piano)、
 It Ain't Necessarily So (From Porgy and Bess)
 Ballet (From Orfeo ed Euridice, Arr. for Cello and Piano)、
 Made in France
 Largo & Ballad. Calmo
  (From Cello Sonata No. 6 & Jazz Sonata No. 1)、
 Burlesque, Op. 97
 Vivace (From Gamba Sonata G Minor, BWV 1029)、
 Aria (From "Bachianas Brasileiras")、
 Adagio (From Gamba Sonata G Minor, BWV 1029)
 Nearly Waltz, Op. 98、Allegro
  (From Gamba Sonata G Minor, BWV 1029)、
 Lumi potete piangere (From "La Divisione del Mondo")
 Milonga del Angel、"Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ",
  BWV 639、Escualo、Blue in Green
エッカート・ルンゲ(Vc)
ジャック・アモン(pf)
 

BC 0302767
(2CD)
¥3000
〔旧譜〕
ヴァイオリンソナタ集
 Disc. 1
  バルトーク:ヴァイオリンソナタ ホ短調BB.28
  エネスク:
   ヴァイオリンソナタ第3番イ短調「ルーマニア民俗風で」Op.25
 Disc. 2
  ジョゼフ・アクロン(1886-1943):ヴァイオリンソナタ第2番Op.45
タッシロ・プロブスト(Vln)
マクシム・ランド(pf)
 
BC 0302804
(2CD)
¥3000
〔旧譜〕
フレデリック・ジェフスキー(1938-2021):ピアノ曲集
 Disc. 1
  ノース・アメリカン・バラード、私の小さな息子
 Disc. 2
  「不屈の民」変奏曲
ベンヤミン・ヌス(pf)
 

BC 0302297
(2CD)
¥3000
〔旧譜〕
ハイドン:ピアノ協奏曲全集
 協奏曲
  ト長調 Hob.XVIII:4、ハ長調 Hob.XVIII:8、
  ニ長調 Hob.XVIII:2、ハ長調 Hob.XVIII:5、
  ハ長調 Hob.XVIII:10
 ピアノ三重奏曲第25番 ト長調
  「ジプシー・ロンド」 Hob.XV:25より
   第3楽章 ハンガリー風ロンド
    (E.プランディによるピアノと管弦楽編)
 協奏曲
  ハ長調 Hob.XVIII:1、ヘ長調 Hob.XVIII:3、
  ニ長調 Hob.XVIII:11、ヘ長調 Hob.XVIII:6
マティアス・キルシュネライト
 (pf、指揮)
ハイルブロン・ヴュルテンベルク
 室内管弦楽団




PIANO CLASSICS


PCL 10254
¥2100
クレメンティ:ソナタ、前奏曲集
 ソナタ嬰ヘ短調Op.25-5、ニ長調Op.25-6
 音楽的性格描写Op.19より ハイドン、モーツァルト、
 クレメンティの様式で作曲したプレリュード、
 ソナタ ト長調Op.37-2
イリア・キム(pf)

 「ピアノフォルテの父」クレメンティは、ピアノのための作品と楽器そのものの発展に重要な役割を果たしました。
 革新的なピアノ奏法を開発し、後のメンデルスゾーン、ショパン、リストらへ影響を与えました。
 演奏は、ザルツブルク・モーツァルテウム、ハノーファー音楽大学などで学んだイリア・キム。
 ピアノクラシックスレーベルには、クレメンティのソナタ集を1枚リリースして好評を得ています。
 
 

PCL 10231
¥2100
イグナーツ・モシェレス(1794-1870):24の練習曲Op.70 ミケーレ・ボッラ(fp)

 ピアノ学習の重要な練習曲として知られる作品です。輝かしいピアニズムがふんだんに盛り込まれ、ロマン派の魅力的な旋律を含め、革新的要素が盛り込まれています。
 ベートーヴェンとも交流があり、古典主義と初期ロマン派の間の移行期における重要な作曲家と言えるでしょう。
 演奏者のミケーレ・ボッラは、イタリアを中心に活動しています。
 前作のモシュレスのピアノソナタ全集は絶賛され、現在も注目の1枚となっています。
 



<国内盤> 

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国内ワーナー



WPCS13839
(3SACD Hybrid)
\7590
日本のみSACDハイブリッド盤先行発売
五嶋みどり&ジャン=イヴ・ティボーデ
 ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集(全10曲)


Disc1
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第2番イ長調 Op.12-2
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第4番イ短調 Op.23
Disc2
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第5番ヘ長調 Op.24『春』 
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第6番イ長調 Op.30-1
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
Disc3
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第8番ト長調 Op.30-3
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第10番ト長調 Op.96
五嶋みどり(ヴァイオリン)
ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)
 録音:2022年1月3-6,10日&5月26日~6月1日、Zipper Hall, Colburn School

 米国をベースに世界的に活躍を続ける五嶋みどり。
 2020年に発表した「ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ロマンス(2曲)」(WPCS13834)に続いて、ヴァイオリン音楽作品として頂点に位置付けられる名曲、ベートーヴェンのソナタ全10曲を完成させました。
 11月に予定されている来日公演に合わせ、日本のみSACDハイブリッド盤による先行発売が実現。海外でのCD発売は来年を予定しています。

 ベートーヴェンの初期~中期にかけて作曲された全10曲は、ヴァイオリンとピアノの表現力の位置づけやバランス感覚の音楽史的な変遷をたどる意味合いを持ち、それだけにヴァイオリニストとパートナーとなるピアニストのコンビネーションが大事とされます。今回の録音では、多くの共演機会を持つティボーデとの共演が実現したことで、まさに万全のアンサンブルによる録音が完成したといえるでしょう。

 また、五嶋みどりは11月8日(火)~12日(土)、東京のサントリーホールにて「サントリーホール スペシャルステージ 2022 五嶋みどり デビュー40周年記念 ~ベートーヴェンとアイザック・スターンに捧ぐ~」の連続公演を行い、ティボーデとの「ソナタ全10曲」や、「ヴァイオリン協奏曲」の演奏が予定されています。

*長時間収録により、機種によっては再生できない可能性がありますが、予めご了承下さい。
















10/12(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ALIA VOX



AVSA 9939
(3SACD HYBRID)
¥6000→\5490
ジョルディ・サヴァール指揮&ル・コンセール・デ・ナシオン
 マラン・マレ:歌劇『アルシオーヌ』(全5幕)

 Disc1
  1-13. プロローグ[30:45]
  14-33. 第1幕 [29:29]
 Disc2
  1-12. 第2幕 [25:41]
  13-25. 第3幕 [28:31]
 Disc3
  1-14. 第4幕 [29:53]
  15-27. 第5幕 [31:16]
アルシオーヌ(風の神エオルの娘):
 レア・デザンドル(ソプラノ)
セイクス:シリス・オヴィティ(テノール)
ペレ(セイクスの友人):マルク・モイヨン(バリトン)
パン、フォルバス(魔術師):リサンドロ・アバディ(バリトン)
フォスフォルス:
 ガブリエル・ジュブラン(カウンターテナー)ほか
合唱&管弦楽:ル・コンセール・デ・ナシオン
 (マンフレード・クレーマー/
  コンチェルティーノ&指揮アシスタント;
   ダヴィド・プランティエ(ソロ・第2ヴァイオリン))
指揮:ジョルディ・サヴァール
KKC 6601
(3SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥8800

 マレの傑作歌劇『アルシオーヌ』、250年の時を経てのパリ上演のライヴ録音。マレの音楽の第一人者、サヴァールによる決定的名盤の登場!

 Mulcichannel、Disc1 69:16、Disc2 54:20、Disc3 61:14

 マラン・マレの大傑作オペラ『アルシオーヌ』をサヴァールが録音しました(ライヴ録音)。「アルシオーヌ」は1706年に初演された、ルイ14世時代最後のトラジェディ・リリック。
 神話に題材をとり、君主の栄光を讃え、舞踊と舞台すべてに贅を尽くした、スペクタクルのきわめつけの作品といえます。サヴァール自身も行っているように、器楽(管弦楽) 曲を抜粋して組曲として演奏・録音する機会はありますが、歌劇としての録音は貴重。
 映画「めぐりあう朝」でマラン・マレの名と音楽を世界に再認識させた立役者であるサヴァールが、1771年に上演されて以降約250年の時を経て、2017年に初めてパリで上演した際のライヴ録音です。この歴史的な作品に、期待を裏切らない名演が登場しました。

 当時、音楽が、ダンスやほかのエンターテイメントに移行しつつあったにもかかわらず、『アルシオーヌ』はオペラ座で1719年、1730年、1741年、1756年、1757年、1771年と、長きにわたって何度も再演されました。
 特に嵐のシーンは絶大な人気を誇り、リュリ、カンプラものちにこの場面を引用しています。この音楽はのちのベートーヴェンの『田園』へと続く描写音楽の先駆けとなったともいえます。
 また、合唱の場面で当時の人々が広く知っていた民謡が引用されていることも、この作品が広く熱狂的に受け入れられた理由のひとつだったようです。
 登場人物たちの繊細な感情を美しく繊細に描く管弦楽は見事。現代の巨匠サヴァールとサヴァール率いるル・コンセール・デ・ナシオン、そして世界的に活躍する歌手たちによる最高の演奏をおたのしみいただけます。

 =あらすじ=
  風の神エオルの娘アルシオーヌと、光の神フォスフォルスの息子セイクスの間の恋の物語。プロローグはおきまりのアポロン(=ルイ14世) が登場し、ミューズの神々に、物語を語るよううながすところから始まります。
  物語の本筋は、愛し合っているアルシオーヌとセイクスの婚礼の準備の場面で幕を開けますが、セイクスの友人ペレもアルシオーヌを愛していたことから、様々な困難やすれ違いが生じていきます。
  セイクスは神託をうかがうために周囲が止めるなか航海に出、アルシオーヌは夢の中でセイクスが海で遭難したと告げられます。そしてアルシオーヌは、岸辺に打ち上げられたセイクスの亡骸を見つけると、自ら命を絶ちます。
  ふたりの愛に感動した神々によってセイクスとアルシオーヌは永遠の命を授けられ、最後ふたりはかわせみとなり、仲睦まじく暮らした。
 





CALLIOPE



CAL22107
¥2600
ヴィエルヌ:室内楽作品集
 ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):
  ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.23
  ラルゴとカンツォネッタ(オーボエとピアノのための) Op.6
  チェロ・ソナタ 変ロ短調 Op.27
  2つの小品(ヴィオラとピアノのための) Op.5
アンサンブル・ル・デリュージュ

 ルイ・ヴィエルヌの珍しい室内楽作品集!

 パリのノートルダム寺院のパイプオルガン奏者として活躍し、作曲家としても手腕を発揮したルイ・ヴィエルヌ(1870-1937)による室内楽作品集。
 ヴィエルヌは若い頃よりセザール・フランクにその才能を見出され、パリ音楽院でフランクに師事し、その後1900年にノートルダム寺院のパイプオルガン奏者に就任しています。
 オルガン奏者であったヴィエルヌの作品はオルガン作品が多く知られていますが、室内楽の分野でも優れた作品を残しています。彼の特徴でもあるロマン派らしい美しい旋律による作品をお楽しみいただけます。

 ※録音:2022年4月16日-17日、ザール・クロード・ドビュッシー(ジョワニー、フランス)
 
 

CAL22108
(4CD)
特別価格
¥6000
フランク:作品集
 弦楽四重奏曲 ニ長調 FWV 9/ミサ曲 Op.12, FWV 61《天使の糧》/
 オーボエとピアノのための小品5/交響曲 ニ短調 FWV 48/
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV 8/
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV 8(チェロとピアノ版)/
 前奏曲、コラールとフーガ FWV 21/
 前奏曲、アリアとフィナーレ FWV 23/薔薇の結婚式/
 ベンガドールの王様/美しい芝生が広がるところ/
 壊された花瓶/リート/聖なる行列/夜想曲
ヨアヒム弦楽四重奏団
ブノワ・ドー(トランペット)
ヴァンサン・リゴ(オルガン)
アレクサンドル・ガテ(オーボエ)
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)
ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団
ロベルト・ベンツィ(指揮)、他

 ベルギー出身でフランスで活躍したオルガニスト兼作曲家であるセザール・フランク(1822-1890)は2022年に生誕200周年を迎えました。
 代表作である「交響曲 ニ短調」や「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」はもちろん、多くの室内楽曲から歌曲までたっぷりと収録した4枚組BOXで登場!
19世紀フランス音楽のエッセンスを感じることの出来るフランク作品集の決定盤です。

 ※録音:1972年-2022年
 
 

CAL22103
¥2600
夜に ~ シューマン&シューベルト
 シューマン:
  幻想小曲集 Op.73(クラリネットとピアノのための)、
  「4つの二重唱曲」Op.78より第3曲「君を想う」
   (ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)、
  アダージョとアレグロ Op.70(バセット・ホルンとピアノのための)
 シューベルト:歌劇「謀反人たち」D.787より
  「ヘレーネのロマンス」
   (ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)、
  岩の上の羊飼い D.965
   (ソプラノ、クラリネットとピアノのための)
 シューマン:
  3つのロマンス Op.94(クラリネットとピアノのための)、
  3つの二重唱曲 Op.43
   (ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)、
  「スペインの歌遊び」Op.74より第4曲「夜に」
   (ソプラノ、バセット・ホルンとピアノのための)
フランク・ルッソ(クラリネット、バセット・ホルン)
リア・ナヴィリアット・クンチッチ(ソプラノ)
ロリアンヌ・コルネイユ(ピアノ)
A
 1986年生まれのフランスのクラリネット奏者フランク・ルッソによるファースト・アルバム、シューマンとシューベルトのクラリネット作品集。
 パリ国立高等音楽院で学び「プラハの春」クラリネット国際コンクール、ドビュッシー国際クラリネットコンクールなどの受賞歴のあるフランク・ルッソが、クラリネットとバセット・ホルンを駆使し、クラリネット、ソプラノとピアノといった珍しい編成の楽曲まで、温かみのある音色を存分に活かして紡いでいきます。

 ※録音:2020年9月7日-10日、パリ(フランス)
 



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BR KLASSIK



900719
(12CD)
¥11000→\9990

マリス・ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団
 マーラー: 交響曲全集(第1番~第9番)

 【CD1】1-4. 交響曲第1番 ニ長調
   録音: 2007年3月1-2日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

 【CD2】1-5. 交響曲第2番 ハ短調「復活」
   アニヤ・ハルテロス(ソプラノ)、ベルナルダ・フィンク (アルト)、バイエルン放送合唱団
   録音: 2011年5月13-15日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)

 【CD3】1. 交響曲第3番 ニ短調: 第1楽章
 【CD4】1-5. 交響曲第3番 ニ短調(続き) : 第2楽章-第6楽章
   ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)、テルツ少年合唱団、バイエルン放送女声合唱団
   録音: 2010年12月8-10日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)

 【CD5】1-4. 交響曲第4番 ト長調
   ミア・パーション(ソプラノ)
   録音: 2010年12月15-17日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

 【CD6】1-5. 交響曲第5番 嬰ハ短調
   録音: 2016年3月10-11日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)

 【CD7】1-4. 交響曲第6番 イ短調「悲劇的」
   録音: 2011年5月4-6日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)

 【CD8】1-5. 交響曲第7番 ホ短調
   録音: 2007年3月8-9日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)

 【CD9】1-24. 交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」
   トワイラ・ロビンソン(ソプラノ1)、クリスティーヌ・ブリューワー(ソプラノ2)、
   アンナ・プロハスカ(ソプラノ)、ヤニーナ・ベヒレ(アルト1)、藤村実穂子(アルト2)、
   ヨハン・ボータ(テノール)、ミヒャエル・フォッレ(バリトン)、アイン・アンガー(バス)、
   ラトヴィア国立合唱団、マリス・シルマイス(合唱指揮)、テルツ少年合唱団、
   ゲルハルト・シュミット=ガーデン(合唱指揮)、バイエルン放送合唱団、ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)
   録音:2011年10月12-14日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)

 【CD10】1-4. 交響曲第9番 ニ長調
   録音: 2016年10月20日、21日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)

 【CD11】
  1-15. 交響曲第3番 リハーサル風景(53'33)
    録音: 2010年12月8-10日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)
    ※リハーサルはドイツ語。CD冒頭にバイエルン放送の解説者を務めた
     フリードリヒ・シュロッフェルによるイントロダクション(ドイツ語)が収録されています。

 【CD12】
  1-9. 交響曲第5番 リハーサル風景(28'40)
    録音: 2006年3月9-10日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)
    ※リハーサルはドイツ語。CD冒頭にバイエルン放送の解説者を務めた
     フリードリヒ・シュロッフェルによるイントロダクション(ドイツ語)が収録されています。
  10. 交響曲第7番のコンサートについてマリス・ヤンソンスとハナー・ヴァイスの対談(ドイツ語)
    録音: 2018年4月19、20日
  11. ベルンハルト・ノイホフによる交響曲第7番のコンサート・ガイド(ドイツ語)
    (語り)カルステン・ファビアン、マリス・ヤンソンス、ベルンハルト・ノイホフ
    2007年3月9日 バイエルン放送ラジオ

 バイエルン放送交響楽団の第5代首席指揮者として2003年から2019年まで数々の名演奏を繰り広げ、2019年12月1日に世を去ったたマリス・ヤンソンス。
 バイエルン放送交響楽団及び合唱団の団員とは家族のような、人間味あふれる関係であり、それが演奏にも反映していたと伝えられています。
 このBOXセットは、交響曲第1番から第9番を収録したもの。マリス・ヤンソンス・エディション(900200)に収録されたものと同じ音源で、第3番、第4番、第6番、第8番は単独ではリリースされていなかったものです。
 生涯マーラーの音楽に魅了されていたというヤンソンスと、1967年から71年にかけてラファエル・クーベリックとともにマーラーの交響曲全集を録音したバイエルン放送交響楽団の共演から生まれた完成度の高い演奏です。
 加えて望みうる最高のソリストを揃えた声楽陣の充実ぶりにも注目。また第8番ではヤンソンスの故郷ラトヴィアの合唱団を招いていることから、この演奏に特別な思いを寄せていたことがうかがわれます。
 BOXには今回が初出となるリハーサル風景やインタビューも収録されており(ドイツ語)、ヤンソンスのマーラーの音楽に寄せる思いやそれを現実の音にしてゆく様子が伝わります。

 
 





GRAMOLA



GRAM99280
¥2700
Nicht Wiedersehen! 二度と会えない
 リヒャルト・シュトラウス/ロット/マーラー:歌曲集

  リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
   1. 献呈 Op. 10-1/2. 万霊節 Op. 10-8/3. 峡谷 Op. 51-1/
   4. 孤独 Op. 51-2/5. 黒髪を この頭上に拡げ Op. 19-2/
   6. ひそやかな誘い Op. 27-3/7. 解き放たれて Op. 39-4
  ハンス・ロット(1858-1884):
   8. Der Sanger 歌い手/9. Geistesgruss 精霊の挨拶/
   10. Wandrers nachtlied さすらい人の夜の歌
  グスタフ・マーラー(1860-1911):
   11. 二度と会えない/12. 死んだ鼓手/
   13. シュトラスブルクの砦の上/
   14. 少年鼓手/15. 原光
ギュンター・グロイスベック(バス)
マルコム・マルティノー(ピアノ)

 録音: 2022年8月14-16日 Mozart-Saal、Salzburg(オーストリア)

 オーストリアのバス歌手ギュンター・グロイスベック。これまでにもブラームスやマーラーなどのドイツ・リートの録音で、その深く力強い声を披露、絶賛されました。
 今作では、長く共演を重ねるピアニスト、マルコム・マルティノーとともに、リヒャルト・シュトラウスの様々な歌曲、マーラーの「子供の不思議な角笛」と「若き日の歌」から、そしてハンス・ロットの3つの歌曲を歌っています。
 中でもマーラーに影響を与えたハンス・ロットの歌曲は録音が少なく、ここで聴ける3曲は貴重なものと言えるでしょう。
 
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GRAM99267
¥2700→\2490
ヴィヴァルディ最高の名曲
「おお、天にても地にても清きもの」
 ヴィヴァルディ: モテットと協奏曲集

  1-3. 弦楽のための協奏曲 ト短調 RV 157
  4-7. モテット「いと公正なる怒りの激しさに」 RV 626
  8-11. モテット「おお、天にても地にても清きもの」 RV 631
  12-14. チェロ協奏曲 ニ短調 RV 405
  15-18. モテット「まことの安らぎはこの世にはなく」 RV630
  19-21. 弦楽のための協奏曲 ハ短調 RV 119
  22-24. モテット「色は紅」 RV 642
アレクサンドラ・ザモイスカ(ソプラノ)
ミハル・スターヘル(チェロ)
パンドルフィス・コンソート(古楽器アンサンブル)
【メンバー】
 マキシミリアン・ブラット(第1ヴァイオリン)
 カタジナ・プジョザ(第2ヴァイオリン)
 エルジュビエタ・サイカ=バフレル(ヴィオラ)
 ゲオルク・クロナイス(ヴィオローネ)
 フーベルト・ホフマン(テオルボ)
 マティアス・クランペ(オルガン)

 録音: 2021年10月 Atelier 73、Unterretzbach,ニーダーエスターライヒ州(オーストリア)

 ヴィヴァルディ最高の名曲であるにもかかわらず録音が極めて少ないモテット「おお、天にても地にても清きもの」 RV 631。久しぶりの新録音。


 2004年にクラクフ音楽アカデミー出身のヴァイオリニスト、エルジュビエタ・サイカ=バフレルによって設立されたオーストリアのオリジナル楽器アンサンブル、パンドルフィス・コンソート。
 ルネサンス、バロックの作品から現代作品まで幅広いレパートリーを誇ります。
 前作「スターバト・マーテル」(GRAM99244)では独唱者にニコラス・スパノスを迎え、見事な演奏を披露した実力派アンサンブル、ヴィヴァルディ2作目となるこのアルバムにはモテットと協奏曲を集めています。
 ソプラノ歌手ザモイスカが歌う表現力豊かな4曲のモテットと、弦楽器のための協奏曲を織り交ぜたプログラムをお楽しみください。
 
 

GRAM99265
¥2700
グリム:洞窟についての52の演習
 1. 第1章: 序章
 2. 第2章: 演習 1-16 Unter Hohlenmenschen 洞窟に住むひと
 3. 第3章: 間奏 ヨーゼフ・ボイスとイグナティウス・フォン・ロヨラの対話
 4. 第4章: 演習 17-34 Komische Wanderung und Kommunion
   興味深い山歩きと親交
 5. 第5章: 間奏 Ignatische Vertiefungen イグナティウスの深化
 6. 第6章: 演習 35-52 Zoon politikon 人間とは政治的動物である
ホーヴァル・エンスタッド・アンサンブル
ユルゲン・グリム(朗読)...1
ティル・フィリット(朗読)

 録音: 2022年5月26、27日 Barocksaal、Altes Rathaus、Vienna(オーストリア)

 先史時代、予期せぬ気候の大変動で人口が激減したとされるホモ・サピエンス。彼らがこの危機を乗り切ることができたのは、恐らく洞窟での生活のおかげと考えられています。
 この史実に基づき、大学教授であるユルゲン・グリムは科学的考察と、ドイツの実験芸術家ヨーゼフ・ボイスの作品や、イエズス会の創設者イグナティウス・デ・ロヨラの言葉を交えながら52の演習を作成。
 ドイツの俳優ティル・フィリットが朗読を行ない、ノルウェーのピアニスト、作曲家であるホーヴァル・エンスタッドの弦楽器、ピアノ、打楽器のアンサンブルによるオリジナルの音楽が彩っています。
 



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NAXOS

8.574372
¥1800
ズヴェーデン指揮&香港フィル
 マーラー&ショスタコーヴィチ:2つの交響曲第10番

 グスタフ・マーラー(1860-1911):交響曲第10番 嬰ヘ長調(1910)
  (W.メンゲルベルク&C.ドッパー、による演奏会用版)...世界初録音
   1. I. Adagio (24'44)
   2. II. Purgatorio (4'19)
 ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  交響曲第10番 ホ短調 Op. 93(1953)
   3. I. Moderato (22'14)
   4. II. Allegro (4'32)
   5. III. Allegretto (12'01)
   6. IV. Andante – Allegro (13'35)
香港フィルハーモニー管弦楽団
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン (指揮)
NYCX-10360
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2200

 録音: 2019年12月13-14日(ライヴ) Hong Kong Cultural Centre(香港)

 【マーラー演奏の伝統を継承するズヴェーデンのマーラー10番】
 2019年12月13日と14日、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの指揮する香港フィルは「"9番"の呪縛を越えて」と題するコンサートを行いました。
 前半がマーラーの交響曲第10番よりアダージョ(第1楽章)とプルガトリオ(通常は第3楽章、メンゲルベルク版では第2楽章と表記)、後半がショスタコーヴィチの交響曲第10番という重量級のプログラムで、特に注目を集めたのがメンゲルベルクの校訂版を使ったマーラー。
 マーラーが未完成で遺した第10番について、アルマ・マーラーはベルクとクシェネクのサポートを受け、アダージョとプルガトリオはほぼ演奏可能な状態と判断、クシェネクに補筆を依頼しました。
 アルマはメンゲルベルクに初演を託したかったようですが、実際は1924年10月12日にフランツ・シャルク指揮ウィーン・フィルにより初演されます。同年11月27日にはメンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団がオランダ初演を行いましたが、この際にメンゲルベルクはマーラーの遺した資料に加えてシャルクが初演に使ったスコアを提供され、アルマから独自の改訂を行う同意を得ました。
 メンゲルベルクは、コンセルトヘボウ管の副指揮者で作曲家だったコルネリウス・ドッパーをアシスタントとしてスコアをブラッシュアップ。そのスコアはハーグのメンゲルベルク・アーカイヴに、パート譜はコンセルトヘボウ管のライブラリーに保存されています。
 大手楽譜出版のショット社はメンゲルベルク財団及び音楽学者マリヌス・デーヘンカンプとの共同作業で、この「メンゲルベルク版」を校訂して出版。
 その初演を託されたのがアムステルダム生まれで、コンセルトヘボウ管のコンサートマスターを務めたズヴェーデンでした。彼は香港での初演の翌2020年1月8日に、メンゲルベルク自身がこの曲を指揮したコンセルトヘボウ管とともにアムステルダムで演奏しました。

 注目度という点ではマーラーが勝ってしまいますが、地元紙が「正確無比な演奏が非情さと恐怖さえ呼び覚ます」と評したショスタコーヴィチの第10番の演奏も素晴らしい出来栄えで、このコンビのベスト・ディスクの一つとなることでしょう。
 ちなみにショスタコーヴィチは1942年にマーラーの10番の補筆を依頼されましたたが断っています。※国内仕様盤には増田良介氏による日本語解説が付属します。

 1924年、マーラーの交響曲第10番の第1、第3楽章(クシェネク版)をシャルクが初演した直後、メンゲルベルクもまた、作曲家ドッパーとともに独自のバージョンを作り、両楽章を演奏していた。
 当盤はその楽譜による世界クもまた、作曲家ドッパーとともに独自のバージョンを作り、両楽章を演奏していた。当盤はその楽譜による世界う。この曲の演奏史においても、メンゲルベルクのマーラー観を知るうえでも興味が尽きない録音だ。  --増田良介
 



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TOCCATA CLASSICS



TOCC-676
¥2400→\2190
ウクライナ出身トーマス・ド・ハルトマン:管弦楽作品集 第2集
  ウクライナ出身の指揮者クチャルとウクライナのオケ

 交響詩第1番 Op. 50(1934)
  1. I. Lent – Maestoso – Alla breve: Allegro – Allegro risoluto/
  2. II. Scherzo/3. III. Andante/4. IV. Finale: Allegretto foroce
 幻想的協奏曲 - コントラバスと管弦楽のために Op. 65(1942-44)
  5. I. Allegro con brio/6. II. Romance 1830: Adagio/
  7. III. Finale: Allegro commodo
 全て世界初録音
レオン・ボッシュ(コントラバス)...4-7
リヴィウ国立フィルハーモニー交響楽団
テオドレ・クチャル(指揮)

 録音: 2021年9月15、20、21、23日 National Philharmonic Hall, Lviv(ウクライナ)

 ウクライナ出身のトーマス・ド・ハルトマン。作曲をアレンスキーやタネーエフ、リムスキー=コルサコフに師事、1907年に発表したバレエ『赤い花』で人気を博しました。
 ロシアの著述家・神秘思想家ゲオルギイ・グルジエフや画家ワシリー・カンディンスキーとの共同作品を書いたことでも知られています。
 このアルバムに収録された2作品はどちらも世界初録。大規模な編成を要する「交響詩第1番」、刺激的な不協和音を効かせた第1楽章にはじまり、回顧風な雰囲気を持つ緩徐楽章を経て、快活な民謡風のフィナーレで締めくくられるコントラバスとオーケストラのための「幻想協奏曲」。同郷ウクライナ出身の指揮者クチャルの巧みな演奏で。
 
 

TOCC-663
¥2400
フリードリヒ・ルクス(1820-1895):オルガン作品集 第1集 ヤン・レヘトラ(オルガン)
 (Martti Porthan organ,RaaheChurch)
 1. ルターのコラール「神はわがやぐら」による演奏会用幻想曲 Op. 53(1877)
 3つのコラール幻想曲(1881)
  2. No. 1 Gott des Himmels und der Erden 天と地の神よ
  3. No. 2 Auferstehn, ja auferstehn wirst du 汝は復活せん
  4. No. 3 Allein Gott in der Hoh' sei Ehr' いと高きところにいます神にのみ栄光あれ
 5. Geistliches Lied ohne Worte 言葉のない宗教的歌曲(1881)*
 6. Canon in Gegenbewegung uber 'Allein Gott in der Hoh' sei Ehr
  「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」による反行カノン(1881)*
 7. Grosser religioser Marsch zur Eroffnung von Kirchenfeierlichkeiten
  教会の祝典のための大宗教的行進曲 Op. 55(1876)
 8. Morceau de Concert sur la Priere de l'opera Robin des bois
   歌劇《ロバン・デ・ボワ》より「祈り」による演奏会用小品 Op. 33(1863)*
 9-15. ヘンデルの主題による演奏会用変奏曲 Op. 52(1872)
 16. 無言歌 Op. 57(1877)*
 17. 演奏会用フーガ Op. 56(1877)*
 18. Fantaisie de Concert sur 'O Sanctissima '「いざ歌え」による演奏会用幻想曲 Op.29(1863)
 ヘンデルによるコンチェルト(1877)*
  19. I. Allegro maestoso/20. II. Presto
 *...世界初録音

 録音: 2022年5月9-10日 Church of the Holy Trinity,Raahe(フィンランド)

 北欧の作曲家を中心に"知られざる作品"を発掘、紹介するオルガニスト、ヤン・レヘトラ。新シリーズは19世紀ドイツの作曲家フリードリヒ・ルクスのオルガン作品です。
 ルクスはゴータで初期の音楽教育を受け17歳の頃には地元で優れたオルガニストとして活躍をはじめました。
 その後、デッサウでオルガニスト、フリードリヒ・シュナイダーに師事、1841年から1850年までデッサウ宮廷歌劇場の音楽監督を務めたのち、1851年から1857年まではマインツで合唱指揮者、オルガニストとして活躍した他、いくつかのオペラを書き上げています。
 ピアノやオルガンのための作品も数多く、このアルバムでは彼の後半生に書かれたオルガン作品が紹介されています。
 彼のオルガン曲は「無言歌」と名付けられた小品や、伝統的なカノンなど多岐にわたっており、優れたオルガニストであったルクスならではの凝った書法による聴きごたえのある作品に仕上がっています。
 
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TOCC-647
¥2400→\2190
知られざるエネスク 第2集 ヴァイオリン作品集
 1. ルーマニア狂詩曲第1番 イ長調 Op. 11 No. 2(1901)
  (マルセル・スターン編 1957出版)
 2. ルーマニアの印象 – 無伴奏ヴァイオリンのために(1925)
  (S. ルプー編 2008)*
 3. ソナタ・トルソー(1911)
 4. 協奏的即興曲 変ト長調(1903)
 5. 後悔(1898)(S. ルプーによる補筆完成版 2018)*
 6. 組曲第1番 ト短調 「古い様式で」 Op.3 -
  Adagio(1897) (S.アルブ編 1929)*
 7. ワルツ・レント「L'Enjoleuse 誘惑」(1902)*
 ルーマニア奇想曲(1925-49)
  (C. ツァラヌによる補筆完成版 1994-96)
   8. I. Ben moderato/9. II. Tempo di Hora/
   10. III. Lento/11. IV. Allegro vivace
 *...世界初録音
シェルバン・ルプー(ヴァイオリン)
イアン・ホブソン(ピアノ...1/指揮...8-11)
ヴィオレラ・チウクル(ピアノ)...3-7
シンフォニア・ダ・カメラ...8-11

 録音:2004年3月15日Krannert Art Museum,Champaign(USA)...1 2001年2月2日 the Foellinger Great Hall, KrannertCenter for the Performing Arts, Urbana...8-11(ライヴ)
 2022年4月7、8日 George Enescu Auditorium,University of Music, Bucharest(ルーマニア)...2-7

 ルーマニアの作曲家ジョルジェ・エネスクが生前番号を与えた作品はわずか33曲でしたが、実際には膨大な数のスケッチや下書き、草稿などが遺されており、現代の研究者や演奏家、作曲家たちがこれらを次々に復元しています。
 このアルバムでは世界初録音を含むオリジナル作品と、ルーマニアの研究者たちによる補筆完成版を名手シェルバン・ルプーが演奏。
 実質的なヴァイオリン協奏曲である「ルーマニア奇想曲」など、珍しい作品が目白押しです。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


NORTHERN FLOWERS


NF/PMA 99153
¥2200
レニングラードの合唱音楽
 ユーリ・ファリク (1936-2009) :
  見知らぬ女
   (アレクサンドル・ブロークの詩による、
    混声合唱のための) (1976) (*)
  混声合唱のための2つのソルフェージュ (1973) (*)
  秋の歌 (混声合唱のための、全4曲) (1970) (+)
  エストニアの水彩画 (女声合唱のための、全5曲) (1976) (#)
  混声合唱のための三部作
   (ヴラディーミル・ソロウヒンの詩による) (1969) (**)
 セルゲイ・スロニムスキー (1932-2020) :
  ソロモンの歌 (ソプラノ、テノール、室内合唱、
   オーボエ、ホルンとハープのための) (1975) (++)
  伝統的な歌詞による混声合唱のための2つの歌 (1967) (##)
  最後にもう一度率直に言おう (1974) (*)
 ルジアン・プリゴジン (1926-1994) :
  混声合唱のための連作
   (アレクサンドル・ブロークの詩による、全4曲) (1973) (+)
タチアナ・ノヴィトコヴァ (ソプラノ (++))
コンスタンチン・プルジニコフ(テノール (++))
レニングラード室内合唱団 (*/+/++/##)
ヴラディーミル・クルリン (オーボエ (++))
ヴィタリー・ブヤノフスキー (ホルン (++))
タチアナ・トウェル (ハープ (++))
ヴァレンチン・ネストロフ (指揮 (*/+/++/##))
レニングラード放送合唱団 (#/**)
グリゴリー・サンドレル (指揮 (#/**))

 録音 :1974年 (##)、1975年 (*)、1976年 (+)、1977年 (++)、1979年 (#)、1983年 (**)、カペラ・コンサート・ホール、レニングラード、ロシア、ソヴィエト
 



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PARNASSUS



PACL 95009
¥2200→\1990
レオン・フライシャー レジェンダリー・レコーディングス
 ヨハネス・ブラームス (1833-1897) :
  ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
  ワルツ集 (16のワルツ) Op.39
 セザール・フランク (1822-1890) : 交響的変奏曲 嬰ヘ長調 (*)
 セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943) :
  パガニーニの主題による変奏曲 イ短調 Op.43 (*)
レオン・フライシャー (ピアノ)
クリーヴランド管弦楽団 (*)
ジョージ・セル (指揮 (*))

 録音 : 1956年、ニューヨーク(無印) およびクリーヴランド(*)、アメリカ合衆国
 原盤 : Epic (Columbia)

 20世紀アメリカ合衆国を代表するピアニストのひとり、レオン・フライシャー。東欧系ユダヤ人移民の息子として1928年サンフランシスコに生まれ、8歳でデビュー。絶頂期に局所性ジストニアを発症し右手の自由を失い1965年に引退。
 その後、左手のピアニスト・指揮者・教育者として活動。今世紀に入り治療が功を奏して両手ピアニストとして復帰、名声を取り戻し、2020年に92歳で亡くなりました。
 
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PACD 96084
¥2200→\1990
若きヤーノシュ・シュタルケル
 コダーイ・ゾルターン (1882-1967) :
  無伴奏チェロ・ソナタ Op.8 〔Pacific, 6160/3 (1948)〕
 パウル・ヒンデミット (1895-1963) :
  チェロとピアノのためのソナタ Op.11 No.3
   〔Priod, SPL 715 (1954)〕 (+)
 アレクサンドル・チェレプニン (1899-1977) :
  チェロとピアノのためのオード
   〔Pacific, PI 1565, mx. AI 0513-2〕 (*)
 マヌエル・デ・ファリャ (1876-1946) :
  7つのスペイン民謡 〔Pacific 6170/1〕(*)
 フェデリコ・モレーノ・トローバ (1891-1982) :
  ファンダンギーリョ 〔Pacific, PI 1565, mx. A1 0512-2〕 (*)
ヤーノシュ・シュタルケル (チェロ)
レオン・ポマーズ (ピアノ (+))
ジョルジュ・ソルシャニー (ピアノ (*))
A
 録音 : 1948年、パリ、フランス (+ 以外) / 1950年、アメリカ合衆国 (+)

 1946年に祖国ハンガリーを去ったヤーノシュ・シュタルケル (1924-2013) が1948年アメリカ合衆国に渡り定住する前、パリでパシフィック・レーベルで録音した78回転盤からの復刻を中心とした構成です。
 



<国内盤> 

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フォンテック



FOCD9873
¥3080
尾高忠明(指揮)大阪フィルハーモニー交響楽団、
 ブルックナー 交響曲 第5番 変ロ長調 <ノーヴァク版>

  アントン・ブルックナー(1824-1896):
   交響曲 第5番 変ロ長調 <ノーヴァク版>
尾高 忠明 (指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

 尾高忠明は、2018年に大阪フィル第3代音楽監督に就任。爾来各シーズンを通じ、ブルックナーの交響曲を必ず演奏してまいりました。その第4弾が、2022年2月の第555回定期、そして直後に開催された第54回東京定期で演奏された「第5交響曲」です。
 円熟とともに自在さを深める尾高の指揮は、朝比奈時代より継承するオーケストラの力感溢れる響きを更なる高みへと導きました。
 尾高=大阪フィルによる《ブルックナー 新しい伝統》― 神秘のピッツィカートから天空を仰ぐばかりの大伽藍を建立する時間です。

 2022年2月14日 第54回東京定期演奏会 サントリーホール ライブ録音
 
 
FOCD9872
¥3080
﨑谷直人(ヴァイオリン) destined for...BACH
 J.S.バッハ(1685-1750):
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
 テレマン(1681-1767):
  無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲 第1番 変ロ長調 TWV 40:14
 J.S.バッハ(1685-1750):
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
  インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV772*
﨑谷直人 (ヴァイオリン)
富岡廉太郎 (チェロ) *

 <室内楽の現在>を日本から世界へ発信する、ウェールズ弦楽四重奏団の中心メンバーとして、また日本各地で、コンサートマスターとしての活動を続けてきた﨑谷直人。
 初ソロ・レコーディングの登場です。録音を終えた﨑谷は以下のように語っています。
 「1人のヴァイオリニストとして原点に立ち返り、自分自身と向き合うと決めた時、取り上げたかった作品がバッハ。これまでには無い視点や発想を具現化出来るのではないかと思い、楽譜から読みとって、再構築した。日本にも、日本発で、このような意欲で向き合っている音楽家がいる、という小さな証明になればと思う。」
この音楽家としての希求、そして最良の成果が本CDに結実いたしました。バッハの無伴奏作品を中心に、"ウェールズの盟友" 富岡廉太郎との心温まる共演を含むプログラム。新たな領域への門出を飾る名演です。

 﨑谷直人 Naoto Sakiya
 1998年ノボシビルスク国際コンクールジュニア部門第1位、メニューイン国際コンクールジュニア部門第3位を獲得し、ケルン音楽大学に最年少15歳で入学。その後パリ市立音楽院、桐朋学園ソリスト・ディプロマコースを経て、バーゼル音楽院修了。

 2006年にウェールズ弦楽四重奏団を結成。第1ヴァイオリン奏者として、ミュンヘン国際コンクール弦楽四重奏部門、大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門にて各3位を獲得。
 メナヘム・プレスラー、アレクサンダー・ロマノフスキー、ポール・メイエ、トーマス・デメンガ、ミッシャ・マイスキー各氏ほか、多くのトップアーティストらと室内楽を共演。
 また、王子ホール、hakujuホール、紀尾井ホール、第一生命ホール、iichiko総合文化センター等、多くの主要ホールに招かれる。

 2014年より8年間、神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターを務めた。これまでに、東京フィル、京都市交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、バーゼル交響楽団、ノボシビルスク・フィル等とソリストとして共演。
 日本センチュリー交響楽団、読売日本交響楽団、NHK交響楽団など、全国のオーケストラに客演コンマスとして出演。

 ヴァイオリンを、原田幸一郎、ザハール・ブロン、ジェラール・プーレ、ロラン・ドガレイユ、ダニエル・ゼペック各氏に、弦楽四重奏をライナー・シュミット氏(ハーゲン四重奏団)に師事。

 現在は、ウェールズ弦楽四重奏団、石田泰尚とのヴァイオリンユニット''DOS DEL FIDDLES''等で活動し、全国のオーケストラに客演コンサートマスターとして多数出演している。

 これまでにウェールズ弦楽四重奏団として、進行中のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集を含む、6枚のアルバム(fontec)と、DOS DEL FIDDLESとして、『DOS DELL FIDDLES-LIVE-』(日本コロムビア)をリリース。
 使用楽器は、1697年製G.B.Rogeri。

 収録:2022年4月20-22日 富士見市民文化会館
 



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ミッテンヴァルト



MTWD 99069
¥3300
生誕113年記念・世界初録音
 貴志康一が所有していたストラディヴァリによる演奏
 貴志康一(明治42年-昭和12年)(1909-1937)
知られざる作品群」
  (1)-(3)ヴァイオリン・ソナタ
   I.Allegro moderato e con passione
   II.Scherzo, Vivace
   III.Quasi vivace
  (4)-(8)ヴァイオリンとピアノの為の小品
   ((4)竹取物語/(5)南蛮寺/(6)南蛮船/(7)スペイン女/(8)海の詩)
  (9)-(11)ピアノ小品集
   (行進曲I/アンダンテ/行進曲II/モデラート/タンゴ)
石橋幸子(ヴァイオリン)
根岸由起(ピアノ)

 生誕113年記念・世界初録音、90年ぶりに愛器と埋もれた作品が再会!貴志康一 知られざる作品群

 録音:(1)-(8)2021年8月30-31日スイス・チューリヒ・ラジオ放送局ホール (9)-(11)2021年6月13日ロンドン・セントポールスクール・ワッセンホール
 (使用楽器:ストラディヴァリ1710年「キング・ジョージ」)
 ※(5)-(11)世界初録音

 貴志康一(1909-1937)は28年の生涯にバレエ音楽、オペレッタ、交響曲、ヴァイオリン協奏曲に加えて多くのヴァイオリン曲と歌曲を作曲した。彼の生前に出版されたのは6曲のヴァイオリン曲と7つの歌曲であるが、それ以外に大量の楽譜が残された。本アルバムは90年ぶりに演奏される初期作品と、ソナタを含む未発表の作品群を核としている。

(中略)
特筆すべきは、これらの作品が、貴志康一が所有していたストラディヴァリ1710年「キング・ジョージ」によって演奏されたことである。ヴァイオリニストとして出発した貴志は1929年、ベルリンのエミール・ヘルマン商会で「キング・ジョージ」と出会い、少なくとも1933年まで手にしていた。現在「キング・ジョージ」を貸与されている石橋幸子さんによって埋もれていた楽譜にふたたび生命が吹き込まれた。貴志の愛器と楽譜が90年ぶりに再会したのである。康一ファンとして、このうえない喜びだ。
(毛利眞人 ライナーノートより抜粋)


 使用楽器 ストラディヴァリ「キング・ジョージ」

 1710年生まれの「キング・ジョージ」は、ジョージ3世の所有物であり、本人の名にちなんで名付けられました。シュポーア門下のベルンハルト・モリク(1802-1869)がドイツへ持ち込んだと言われています。また、ベルリンのヴァイオリン製作者であるオーガスト・リチャーズ(1836-1893)が楽器のメンテナンスをしていたことで知られています。
 ドイツ系アメリカ人の楽器商、エミル・ハーマンは1929年頃にヴァイオリンを貴志康一に売却し、「キング・ジョージ」は日本に初めて上陸したストラディヴァリとなります。
 1933年に貴志の手を離れたこの楽器は現在、1983年よりハービスロイティンガー財団に所蔵されています。
 楽器は現在、石橋幸子が演奏しています。


 石橋幸子(いしばしゆきこ)ヴァイオリン

 大阪府出身。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース首席卒業。
 曽我部千恵子、故田中千香士、故工藤千博、原田幸一郎の各氏に師事。1997年リューベック音楽大学に留学し、ザハール・ブロン氏に師事。1999年チューリッヒ音楽大学大学院にてジョルジュ・パウク氏に師事し、2003年最優秀の成績で卒業する。
 第44回全日本学生音楽コンクール(毎日新聞社主催NHK後援)中学校の部大阪大会第1位、第11回日本モーツァルト・コンクール第1位。ドットバイラー国際ヴァイオリン・コンクール及び、キバニス国際室内楽コンクールにて優勝。
 また室内楽奏者としてもミュンヘン国際弦楽三重奏コンクール及び、バーゼル国際室内楽コンクール優勝(トリオ・オレアーデ)。
 現在はスイスのチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団に在席しながら、弦楽三重奏グループ「トリオ・オレアーデ」のヴァイオリン奏者として活動。2015年にバーゼルで行われた「トリオ・オレアーデ」の演奏がライヴ録音され、デビューCDを発売。2020年にはトリオ・オレアーデのセカンドCD「MOZART」(Ars Produktionレーベル)が発売され、その演奏解釈と高度な技法に高い評価を得ている。
 使用楽器はハービスロイティンガー音楽財団より貸与されている1710年ストラディヴァリ「キング・ジョージ」。この楽器は故貴志康一がベルリン留学時に使用していたもので、石橋幸子は彼が楽器を手放して以来初めての日本人奏者として演奏が許可された。
 今回のCDは、そのストラディヴァリを奏で、貴志康一作品を録音した第一弾となる。


 根岸由起(ねぎしゆき)ピアノ

 東京生まれ。5歳から7年間ニューヨーク滞在。ピアノを志賀佳子氏に師事。10歳でジュリアード音楽院予備科に名誉奨学生として入学。故リチャード・フェーバー氏に師事。
 帰国後、桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学音楽学部を卒業。阿部美果子、田崎悦子、故園田高弘の各氏に師事。98年、アムステルダム音楽院入学、終了後2001年、英国王立音楽大学へ入学、05年に修士課程、06年にアーティスト・ディプロマを取得してそれぞれ首席で卒業。
 ドミニク・メルレ、故イリーナ・ザリツカヤ、マレイ・ペライア氏などに師事。93年、園田高弘賞ピアノ・コンクールで最年少奨励賞受賞。2000年、ジュネス・ミュジカル国際ピアノ・コンクール第2位受賞。
 02年、イヴァン・サットン室内楽賞受賞、王立音大ベートーヴェン・コンクール2位、03・04年チャペル・メダル賞入賞、アマデウス・フォルテピアノ賞受賞。
 日本、中国、ドイツ、フランス、イタリア、ルーマニア、オランダ、スイス、米国等400回以上の演奏会に出演。ロンドンでは、日本大使館で毎年3月11日に行われる東日本大震災記念式典に於いて葉加瀬太郎氏と共演。また2019年2月号、オクスフォード大学出版局の「古楽誌」より執筆した記事も掲載されている。
 2020年のコロナ禍中、配信演奏をいくつか行い、イタリア・メディア、英ITVニュースで取り上げられた。また2020年6月から1ヶ月間知らざれる女流作曲家の演奏クリップを毎日ソーシャル・メディアで取り上げたシリーズが、英「ピアニスト」誌で内田光子、アンジェラ・ヒューイット氏のウィグモア・ホールのリサイタルに並んでTOP5に選ばれた。
 ソロCD"エニグマ" (Quartzレーベル)を2022年5月に発売、英「グラモフォン」誌、「レコード芸術」誌などで絶賛される。DVDもイギリスで発売。BBCラジオ等に出演。
 ブリュトナー・アーティスト。ロンドン在住。



<映像>


DYNAMIC(映像)



DYNDVD37944
(DVD)
¥3900
ベルガモ、ドニゼッティ歌劇場
ドニゼッティ: 歌劇《愛の妙薬》

 2幕のメロドランマ・ジョコーソ
  台本: フェリーチェ・ロマーニ/
  原作: ウジェーヌ・スクリーブによる
   歌劇台本『惚れ薬』
アディーナ...カテリーナ・サーラ(ソプラノ)
ネモリーノ...ハビエル・カマレナ(テノール)
ベルコーレ...フロリアン・センペイ(バリトン)
ドゥルカマーラ...ロベルト・フロンターリ(バリトン)
ジャンネッタ...アナイス・メヒアス(ソプラノ)
村人たち、兵士たち人形操作: ダニエーレ・コルテージ
ドニゼッティ歌劇場合唱団(合唱指揮: ファビオ・タルターリ)
オーケストラ・リ・オリジナーリ
フォルテピアノ: ダニエラ・ペッレグリーノ
指揮: リッカルド・フリッツァ

DYNBRD57944
(Blu-ray)
¥3900
NYDX-50258
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4950

 演出: フレデリック・ウェイク=ウォーカー/舞台美術: フェデリカ・パロリーニ/衣装: ダニエラ・チェルニリアーロ/照明: フィアメッタ・バルディセッリ/映像監督: マッテオ・リケッティ

 収録: 2021年11月19日 ドニゼッティ歌劇場、ベルガモ(イタリア)A
 収録時間: 142分、音声: イタリア語、PCMステレオ2.0/DD 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕: 日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語、画角: 16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

ベルガモ、ドニゼッティ歌劇場


 【アルベルト・ゼッダ校訂によるフレッシュな《愛の妙薬》登場!】
 純朴な農民の若者ネモリーノは村の農場の持ち主、美しいアディーナに思いを寄せています。ところが村に現れた軍の小隊リーダー、伊達男の軍曹ベルコーレはアディーナを口説いて結婚を約束させてしまいます。ネモリーノは山師ドゥルカマーラに勧められた「惚れ薬」でアディーナの心を取り戻そうとしますが...

 2021年11月19日、作曲家の故郷ベルガモのドニゼッティ音楽祭のオープニング公演として上演された歌劇《愛の妙薬》をお届けします。数多くの客演で日本でもおなじみのイタリア・オペラの名匠リッカルド・フリッツァがピリオド楽器集団、オーケストラ・リ・オリジナーリを率いて、アルベルト・ゼッダの綿密な校訂による《愛の妙薬》のオリジナルな姿に迫ります。フレデリック・ウェイク=ウォーカーによる舞台は、地域の子供たちによる寸劇や、人形劇を取り入れたカラフルでチャーミングなもの。
 主役カップルに世界のオペラシーンで大人気のリリック・テノール、ハビエル・カマレナ(ネモリーノ)と若き新星ソプラノ、カテリーナ・サーラ(アディーナ)、オペラ・ブッファのステージに引く手あまたのフロリアン・センペイ(ベルコーレ)、ヴェルディ・バリトンとしてその名を馳せるベテラン、ロベルト・フロンターリ(ドゥルカマーラ)ら理想的な歌唱陣を得て、フリッツァのタクトのもとドニゼッティの一番人気の作品にフレッシュな息吹をもたらしています。

 

 



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NAXOS(映像)



2.110738
(DVD)
¥3500→\3190
ヴァイグレ&フランクフルト歌劇場
リムスキー=コルサコフ: 歌劇《クリスマス・イヴ》

 4幕のオペラ(1894–95)
  台本: ニコライ・リムスキー=コルサコフ/
   ニコライ・ゴーゴリの短編
    『クリスマス・イヴ』に基づく
ヴァクーラ...ゲオルギー・ヴァシリエフ(テノール)
オクサーナ...ユリア・ムジチェンコ(ソプラノ)
ソローハ/紫色の鼻の女...エンケレイダ・シュコーザ(メゾ・ソプラノ)
チューブ...アレクセイ・ティホミーロフ(バス)
悪魔...アンドレイ・ポポフ(テノール)
パナス...アンソニー・ロビン・シュナイダー(バス)
村長...セバスティアン・ゲイアー(バリトン)
輔祭...ピーター・マーシュ(テノール)
女帝...ビアンカ・アンドリュー(メゾ・ソプラノ)
パツューク...トーマス・フォークナー(バス)
普通の鼻の女...バルバラ・ツェヒマイスター(ソプラノ)
コリャダー(冬至の女神)...アイェレット・ポルネ(ダンサー)
オフセーニ(春の神)...ゴールカ・クレブラス(ダンサー)
熊...パスク・オルティ(ダンサー)
フランクフルト歌劇場合唱団(合唱指揮: ティルマン・ミヒャエル)
フランクフルト歌劇場管弦楽団
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ

NBD0154V
(Blu-ray)
¥3500→\3190
NYDX-50256
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 演出: クリストフ・ロイ/舞台美術: ヨハネス・ライアッカー/衣装: ウルズラ・レンツェンブリンク/照明: オラフ・ヴィンター/振付: クレヴィス・エルマザイ
 闘技振付: ラン・アルトゥール・ブラウン/ドラマトゥルク: マキシミリアン・エンデルレ/撮影監督: リアム・ホイヤー/制作: ナクソス&フランクフルト歌劇場

 収録: 2021年12月17~19日 / 2022年1月8日、フランクフルト歌劇場(ドイツ)
 収録時間: 153分、音声: ロシア語、PCMステレオ2.0/DD 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕: 日本語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語、画角: 16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 【ヴァイグレ&フランクフルト歌劇場 リムスキー=コルサコフ歌劇《クリスマス・イヴ》登場!】
 ウクライナの一地方の小村での、あるクリスマス・イヴのできごと。鍛冶屋のヴァクーラが、コサックのチューブの娘オクサーナに求婚すると、彼女は「女帝の靴」をプレゼントしてくれれば結婚してもいいと無理難題をふっかけます。呪術師パツュークの助けを得たヴァクーラは「女帝の靴」を得るべく捕らえた悪魔に先導させて、サンクトペテルブルクに向かって夜空を飛行します...

 作家ニコライ・ゴーゴリが1832年に出版した創作民話集『ディカーニカ近郷夜話』の中の1編『クリスマス・イヴ』を原作に、リムスキー=コルサコフが独創的な和声法によるオーケストレーションを駆使して作曲。
 当盤は、その音楽は初演当時から高く評価されたものの、舞台演出の難しさから上演される機会が少なかった本作の貴重な映像収録です。
 歌唱陣では主役ヴァクーラに、美声テノールのゲオルギー・ヴァシリエフ、オクサーナ役に表情豊かな新鋭ソプラノのユリア・ムジチェンコ、ソローハ役にベテラン、エンケレイダ・シュコーザ、悪魔役にアンドレイ・ポポフらを配し、日本でもおなじみの名指揮者セバスティアン・ヴァイグレ率いるフランクフルト歌劇場の合唱団、オーケストラが、リムスキー=コルサコフの豊潤な音楽を鮮やかに奏でます。
 鬼才クリストフ・ロイによる舞台は、擬人化された自然(冬至や春)をバレエ・ダンサーによる舞踏で表現。夜の星空を背景に主人公のヴァクーラ、悪魔や魔女が宙乗りで飛行する幻想的な情景をちりばめて、この作品の持つ神秘的な雰囲気を見事に伝えています。

 
 

<LP>


FONE(LP)


LP155
(1LP)
特別価格/
初回完全限定生産
¥9700
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集
 2本のヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56*
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80**
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
ラウラ・ゴーナ(ヴァイオリン)*
マリア・グラツィア・ベッロッキオ(ピアノ)**

 全世界496枚限定生産! 日本製高品質LP!アッカルドのプロコフィエフ・ソナタ集!

 ☆黒色に染色していない、ナチュラル・カラー・ヴァイナル!
 ☆496枚完全限定生産!
 ☆サラサーテ、ドビュッシー、ラヴェルに続いて、プロコフィエフも日本製超高品質アナログ盤で登場!

 イタリアの偉大なヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルドによるプロコフィエフのヴァイオリン作品集から、2本のヴァイオリンのためのソナタ、ヴァイオリン・ソナタ第1番の2曲を収録した日本製(東洋化成株式会社)超高品質限定プレスLPのリリースが決定!

 「Fone」は1983年にイタリアのレコーディング・エンジニア、ジュリオ・チェーザレ・リッチによって設立され40年近い歴史を持つ高音質レーベル。
 リッチが「聴き手に(録音会場の)理想のポイントに腰を掛けているかのようなユニークな体験をしてもらいたい」と語る通り、自然なサウンドを楽しむことができます。
 黒色に染色していないナチュラル・カラーの透明ヴァイナルを使用したアナログ盤製作は、目視による平面度のチェックや、傷や汚れの有無の確認、そしてサンプルのリスニングテストなど、一枚一枚細心の注意を払った品質管理によって行われました。
 イタリアの偉大な芸術家の円熟の演奏を、リッチが「私の40年の経験と、技術的、生産的なコミットメントのすべてを利用し、オリジナルのアナログ・マスターと100%同じ音のレコードを実現した」と自信を持って送り出す最高の音質でお楽しみください。

 ※録音:2020年2月14日-16日、カーサ・デラ・ムジカ 「サーラ・デル・エルメリーノ」(イタリア、ミラノ)
 ※重要:当タイトルは完全数量限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。
 ※重要:初回受注数が生産数 or 供給量を越えた場合、ご注文数に応じて弊社にて割り当て配分を行い出荷を行わせていただきます。上記と併せまして予めご了承下さい。
 














10/11(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


COVIELLO CLASSICS



COV 92216
¥2800
苦難の音楽人生をあゆんだ二人の作曲家のピアノ三重奏曲
 ババジャニアン&ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲集


 アルノ・ババジャニアン(1921-1983):ピアノ三重奏曲 嬰へ短調
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調
アレス三重奏団
 カルロッタ・マルクオーリ(ヴァイオリン)
 マティアス・バルザット(チェロ)
 アンドレア・ダマート(ピアノ)

 信念をもって暗がりをゆくピアノ・トリオ

 録音:2022年3月31日、4月3日/ヴッパータール、インマヌエル教会/53'40''

 ソ連時代のしがらみのなかで苦難の音楽人生をあゆんだ二人の作曲家のピアノ三重奏曲を収録。
 これらはレクイエムとして作曲されたという共通点があります。ショスタコーヴィチは親友のイワン・ソレルチンスキー追悼のために、一方ババジャニアンは自身への鎮魂歌として、この三重奏を書きました。
 両曲とも暗い響きを持ちながらも、「死」という避けられない問題を克服する「生命の強さ」を音楽によって見出すという姿勢が感じられます。切々とした歌が息長く展開される緩徐楽章はことのほか感動的。

 「アレス・トリオ」は、デュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学で出会った三人によって2019年に結成された三重奏団です。
 
 
COV 92218
(2CD)
¥3900
ゲッティンゲンのクリスマス・カンタータ
 [CD1]
  ゲオルク・フィリップ・クレス(1719-1779):序曲 ニ長調
  ヨハン・フリードリヒ・シュヴァイニッツ(1708-1780):
   「JAUCHZET IHR VOLKER」 JFS-WV1
  カール・フリードリヒ・ルドルフ(1749-1796):
   「SINGET DEM HERRN EIN NEUES LIED」 CFR-WV0 /
   「 ERWACHET ZUR FREUDE DER STERBLICHEN CHORE」CFR-WV1
  ベルンハルト・クリストフ・キュンメル(1756 – 1836):
   ERHEBET DEN HERRN
 [CD2]
  ヨハン・ニコラウス・フォルケル(1749-1818):
   シンフォニア 変ホ長調 FoWV129 /
   「 DIE HIRTEN BEY DER KRIPPE ZU BETHLEHEM」FoWV103
ケルスティン・ディートル(ソプラノ)
ヨハンナ・クレーデル(アルト)
マグヌス・ディートリヒ(テノール)
ヘンリク・ベーム(バス)
アントニウス・アダムスク(指揮)
ゲッティンゲン・バロック管弦楽団

 あきらかにバッハの影響を受けたクリスマスのためのカンタータ

 録音:2022年/ゲッティンゲン/[CD1]44'04''、[CD2]53'38''

 18世紀半ば、ゲッティンゲンにゲオルク・アウグスト大学が設立され、学問・芸術がこの地で栄えることになります。
 この大学に最初に入学した一人がヨハン・フリードリヒ・シュヴァイニッツ。ライプツィヒ出身で、J.S.バッハが指揮していた「コレギウム・ムジクム」に参加していたとされる人物です。
 このシュヴァイニッツによるクリスマスのためのカンタータ「JAUCHZET IHR VOLKER」を収録。
 J.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ」によく似た曲があり驚きます。
 
 

COV 92214
¥2800
光の子供たち ~トーマス・ゼレ(1599-1663):作品集
 前奏曲 Sit pacis dives / Eusebia Fulcrum /
 Aula quid exultas / Flos meus / Magna Die bonitas /
 Illustri natus / Dona Dei / Und der Herr lobet /
 Beatus qui miseretur / AuB der tieffe /
 Die Gute deB Herrn / 終曲 Sit pacis dives
アン・シュナイダー(ソプラノ)
ピア・ダヴィラ(ソプラノ)
フロリアン・シーヴァース(テノール)
ステファン・シェルペ(テノール)
ゼンケ・タムズ・フライヤー(バス)
モニカ・マンデラルツ(指揮)
ミュゼズ・フェローズ

 高度な声楽によるコンチェルト

 録音:2021年4月14-18日/56'59''

 1634年に出版された、2声と通奏低音のための声楽コンチェルト『Concertuum binis vocibus』を収録。
 近代的なイタリア書法がみられ、高度にヴィルトゥオーゾな声楽パートが活躍します。
 





PENTATONE

PTC 5187007
¥2600
モーザー、コロベイニコフ共演第2弾は
 マルティヌーのチェロ・ソナタ集!

  マルティヌー:
   (1)チェロ・ソナタ第2番 H.286(1941)
   (2)チェロ・ソナタ第1番 H.277(1939)
   (3)チェロ・ソナタ第3番 H.340(1952)
ヨハネス・モーザー(チェロ)
アンドレイ・コロベイニコフ(ピアノ)
KKC 6605
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 苦難の人生を歩みながらも希望と生命力溢れる豊かな音楽。モーザー、コロベイニコフ共演第2弾はマルティヌーのチェロ・ソナタ集!

 セッション録音:2022年3月/ドレンテ・スタジオ、ファルテルモント(オランダ)/DDD、ディジパック仕様、59'51、輸入盤・日本語帯付

 PENTATONE レーベルの看板アーティストのひとりヨハネス・モーザー。アンドレイ・コロベイニコフとの共演第2弾はマルティヌーのチェロ・ソナタです。

 多作曲家マルティヌーは交響曲をはじめ、アメリカ時代の産物が多く知られており、ここに収録した3つのチェロ・ソナタもまた同時代の作品です。
 第1番(1939年) はチェロ奏者フルニエ、第2番(1941年) はマルティヌーの友人リブカ、第3番(1952年) は指揮者のキンドラーにそれぞれ献呈しており、第二次世界大戦時の祖国チェコへの憧れなど、苦難の人生を歩みながらも希望と生命力溢れる音楽は、現代社会に生きる私たちの心にも響く作品です。
 フランス、アメリカ、そしてチェコと異なる民族音楽を取り入れてきたマルティヌーらしく、各曲それぞれの個性があるのもまた魅力。モーザー、コロベイニコフの豊かな表現で聴けるのは贅沢な限りです。

 2016年録音のプロコフィエフ、ラフマニノフ、スクリャービンの作品をおさめたモーザー、コロベイニコフのアルバム(KKC-5711 / PTC-5186594)は高い評価を得ており、レコード芸術誌「特選盤」にも選出されています!
 





AVIE



AV2558
¥2600
ニッケル:
 オーボエとオーボエ・ダモーレのためのソナタ&室内楽作品集

  クリストファー・タイラー・ニッケル(b.1978):
   オーボエ・ソナタ(2019)*
   オーボエ・ダモーレ・ソナタ(2018)*
   無伴奏オーボエのための組曲(2020)
   オーボエ・ダモーレ五重奏曲(2020)**
マリー・リンチ・ヴァンダーコーク(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
ペイジ・ロバーツ・モロイ(ピアノ)*
エドゥアルド・リオス(ヴァイオリン)**
アンディ・リャン(ヴァイオリン)**
オリヴィア・チュー(ヴィオラ)**
エフェ・バルタシギル(チェロ)**

 クリストファー・タイラー・ニッケル、オーボエのための室内楽作品集!

 ☆カナダの人気現代作曲家、クリストファー・タイラー・ニッケル!
 ☆シアトル交響楽団首席オーボエ奏者、マリー・リンチ・ヴァンダーコークが吹く!

 クリストファー・タイラー・ニッケルによるオーボエやオーボエ・ダモーレのための室内楽作品集。
 ニッケルは、数々の賞に輝いている現代音楽作曲家でカナダ、アメリカ、ヨーロッパを中心に多くの国や地域で彼の作品は演奏されています。
 また映画やテレビのための作品も数多く作曲しており、多くの聴衆に聞かれています。
 オーボエ協奏曲集(AV2433)で好評を博しこのアルバムでも同じソリストであるマリー・リンチ・ヴァンダーコークがソリストを務めます。

 マリー・リンチ・ヴァンダーコークは、これまでにクリーヴランド管弦楽団のセカンド・オーボエ奏者を始めとして、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団、シカゴ交響楽団などで客演首席オーボエ奏者を務め、2014年にシアトル交響楽団の首席オーボエ奏者に就任しました。

 ※録音:2021年6月5日&2022年3月14日、バスタ大学教会(ワシントン)

 
 





CALLIOPE



PCAL22106
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143

録音:1975年、パリ
グノー&ダンディ:
 木管楽器のための作品集

  グノー:小交響曲
  ダンディ:歌と踊り Op.50

パリ管弦楽団のソリストたち
ジャック・ロワイエ(フルート)
モーリス・ブルグ(オーボエ)
アラン・ドニ(オーボエ)
クロード・ドゥスュルモン(クラリネット)
ピエール・ブーランジェ(クラリネット)
ミシェル・ガルサン=マルー(ホルン)
ロベール・タッサン(ホルン)
アマウリー・ヴァレーズ (ファゴット)
イヴ・ドー(ファゴット)
CAL22106
¥2600

 70年代のパリ管弦楽団を支えた木管セクションによるグノー&ダンディ!

 ☆70年代のパリ管弦楽団を支えた名手達の録音が復刻!
 ☆現代の名手達に繋がれる伝統のサウンド!

 1967年~79年までパリ管弦楽団首席オーボエ奏者を務め、ヴェーグ国際室内楽アカデミー音楽監督やジュネーヴ音楽院などで教鞭を執った他、世界各地でマスタークラスを開催するなど、オーボエ奏者、教育者として活躍したモーリス・ブルグによって、1972年にパリ管弦楽団のメンバーで結成されたモーリス・ブルグ管楽八重奏団(オーボエ×2、クラリネット×2、ホルン×2、ファゴット×2)の名録音が復刻。

 本アルバムは、「近代フルートの父」と呼ばれるポール・タファネルが、木管楽器のレパートリーの充実を図る為に設立した「木管室内楽協会」に献呈されたグノーの 《小交響曲》(木管九重奏)と、ダンディが同協会の委嘱で作曲した 《歌と踊り》 が組み合わされています。フランス伝統のサウンドの礎を築いたと言っても過言ではない往年の名手達の色彩感に富んだ芳醇なサウンドと、妙技の数々を現代に伝えるフランス音楽ファン必携の1枚です。

 上質な管楽器の録音を続々と世に送り出すフランスのレーベル、「Indésens(アンデサンス)」から同時期にリリースされるアルバム(INDE163)には、本アルバムと同内容のグノー、ダンディの作品を収録。
 70年代のパリ管弦楽団を支えてきた名手達と、その伝統を引き継ぐ現在の名手達の至芸を聴き比べることができる好企画です。

 ※録音:1975年、パリ

 
 





CAVI-MUSIC



8553517
¥2600
ウィーン 1913 ~クラリネットとピアンのための作品集
 エゴン・コルナウト(1891-1959):クラリネット・ソナタ へ短調 Op.5
 ベルク:4つの小品 Op.5
 ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番 へ短調 Op.120
 コルンゴルト:
  6つの簡素な歌 Op.9より第4番《愛の手紙》、
  別れの歌 Op.14より第1番《死の歌》(キリアン・ヘロルド編)
キリアン・ヘロルド(クラリネット)
ハンスヤコプ・シュテムラー(ピアノ)

 西洋音楽史の中で最もスリリングな時代!1913年に注目したクラリネット・アルバム!

 1913年、シェーンベルクの《グレの歌》やストラヴィンスキーの《春の祭典》の初演が行われた西洋音楽史の中で最もスリリングな時代に、ウィーンで書かれた2つの作品に着目したクラリネット・アルバム。
 ひとつはフランツ・シュレーカーやロベルト・フックス、フランツ・シュミットらに師事したモラヴィア地方出身の作曲家エゴン・コルナウト(1891-1959)のクラリネット・ソナタ(世界初録音)。
 生前はとても人気があり、当時のウィーンの人々が実際に聴いていた「新しい音楽」とはコルナウトのような作曲家の作品でした。
 もうひとつはアルバン・ベルク(1885-1935)の4つの小品で、師シェーンベルクへのオマージュといえるような前衛的な作品です。
 ベルクはシェーンベルクが1908年から1914年にかけて生み出した、極端に短い「格言的」なスタイルを用いつつ、シェーンベルクのピアノ作品からの直接的な引用を行っています。
 ドイツ・カンマーフィルハーモニーやSWR交響楽団で首席クラリネット奏者を務めたキリアン・ヘロルドの演奏です。

 ※録音:2020年11月&12月、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ドイツ、バーデン=バーデン)
 
 

8553515
¥2600
ソウルメイト ~ シューベルト&ヤナーチェク:ピアノ作品集
 シューベルト:即興曲 D.899、楽興の時 D.780
 ヤナーチェク:草陰の小径にて(第1番~第5番、第10番)
ヘルベルト・シュフ(ピアノ)

 斬新な発想のコンサート・プログラムとCD録音で注目を集めるピアニスト、ヘルベルト・シュフ!
 今作ではシューベルトとヤナーチェクの音楽を交互に並べ、両者の関係性を探ります。彼曰く、シューベルトの音楽には「目的地がどこなのか、どのような道を歩むのか、あまり自信がないような印象」があり、そうした即興性、次から次へと足を踏み出す感覚はヤナーチェクの音楽にも強く感じられる要素だといいます。

 「フランツ・シューベルトとレオシュ・ヤナーチェクの音楽の関係を探ろうというアイデアは、最初、眠りと目覚めの間の夢の世界のようなところで思いつきました。
 横になって休んでいるうちに、この2人の作曲家のことを考え始めたのです。このように、このアルバムの出発点は知的なものではなく、直感に近いものでした。
 そして言うまでもなく、このアイデアが音楽的に意味があるかどうか、解釈やドラマツルギーの観点からも検証する必要があったのです。」(ヘルベルト・シュフ)

 ※録音:2020年7月、バイエルン放送スタジオ2(ドイツ、ミュンヘン)
 





DA VINCI CLASSICS



C00630
¥2600
19世紀フランス・ロマン派のトロンボーンのための作品集
 エドヴィージュ・クレティアン(1859-1944):
  グランソロ ~ トロンボーンとピアノのためのアンダンテとアレグロ
 ジュール・コーエン(1835-1901):アンダンティーノ
 サミュエル・ルソー(1853-1904):
  トロンボーンのためのピアノ伴奏付き協奏的小品
 ベルリオーズ:葬送と勝利の大交響曲より 《追悼の辞》
 アドリアン・バルト(1828-1898):演奏会用独奏曲
 アンブロワーズ・トマ(1811-1896):ハムレットからの独奏曲
 ジュール・ドゥメルスマン(1833-1866):序奏とポロネーズ Op.30
 フランチェスコ・ヴェルツィッロ(b.1966):ポエム
 ビゼー:歌劇 《カルメン》 より ハバネラ、ジプシーの踊り
フランチェスコ・ヴェルツィッロ(トロンボーン)
ダニーロ・デッレピアーネ(フォルテピアノ)

 19世紀の貴重な楽器で奏でるフランスのトロンボーンのための音楽!

 トロンボーンの起源は非常に古く、現在の楽器の祖にあたるサックバットが誕生したのが15世紀頃までに遡ります。
 それから500年以上もの間、基本的な構造は変わらず、オーケストラ、ジャズ、ブラス・バンド、吹奏楽など、多様なジャンルの音楽で用いられてきました。
 本アルバムでは、新機構としてバルブが開発されるなど、金管楽器が華々しい発展を迎えた19世紀フランスの作品を取り上げています。

 19世紀フランスでは、ベルリオーズを始め、トマ、グノー、サン=サーンスなどの偉大な作曲家たちが、オーケストラ作品で積極的に用いるなど、トロンボーンへの評価が高まっていました。
 また、名門パリ国立高等音楽院のトロンボーン科が創設されたことにより、多くの同時代の作曲家が、トロンボーンの技術的および表現力を実証するために、フォルテピアノ、ピアノ、またはオルガンの伴奏を伴うトロンボーンのための独奏作品を多く残すなど、今日に至る重要なレパートリーが数多く誕生した時代でもあります。

 イタリア、ジェノヴァ出身のコンポーザー=トロンボニスト、フランチェスコ・ヴェルツィッロは、ニコロ・パガニーニ音楽院で研鑽を積み、管楽器コンクール「チッタ・ディ・ジェノヴァ」でACADA-ENDAS賞を受賞。
 トロンボーンの独奏作品に焦点を当て、オルガン、ピアノ、室内アンサンブルとの共演など、勢力的に活躍しています。楽器の歴史にも精通しており、バロック期、ドイツ・ロマン派などのコピー、または当時のオリジナル楽器を演奏に用いており、本アルバムでも使用楽器に拘りを持ち、19世紀のフランスで作成された楽器でレコーディングに臨んでいます。
 オリジナル作品から、19世紀末のフランス・ロマン派作品を意識して作曲されたヴェルツィッロの自作の 《ポエム》 、しばしば他の楽器でも取り上げられることの多いカルメンのアレンジ版など、随所に拘りが詰め込まれた好企画です。

 ※録音:2022年5月-6月、サラ・デッレ・フェステ(ジェノヴァ、イタリア)、D&Dスタジオ(ジェノヴァ、イタリア)
 ※使用楽器:
  ・トロンボーン:JOSEPH GRAS - PARIS/KARL MÖNNICH-ERLBACH "KAROLUS" MODEL(序奏とポロネーズで使用)
  ・フォルテピアノ:プレイエル1842

 
 




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FONE



SACD224
(1SACD HYBRID)
¥2900→\2690
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集

 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2*
  ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3**
  ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23***
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
ステファニア・ラダエッリ(ピアノ)*
マリア・グラツィア・ベロッキオ(ピアノ)**
ラウラ・マンツィーニ(ピアノ)***

 臨場感あふれる高音質で聴く、アッカルド円熟のベートーヴェン!

 ☆臨場感あふれる高音質で愉しむサルヴァトーレ・アッカルドの至芸!
 ☆円熟の演奏で聴かせるベートーヴェンの初期ソナタ集!

 幼少期から抜きん出た才能を示し、1958年に17歳で挑んだパガニーニ国際コンクールで第1位を獲得して以来常にイタリア・ヴァイオリン界の第一線を走り続けてきた偉大なるヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルド。
 2019年から2020年にかけて収録されたこのベートーヴェンのソナタ集では、アントニオ・サリエリに献呈された第2番と第3番、そしてベートーヴェンにとって初めての短調ソナタとなった第4番という初期の3作品を収録。
 FONEレーベルのオーナーでありレコーディング・エンジニアでもあるジュリオ・チェーザレ・リッチはノイマン製のU47、U48チューブマイクロフォンを使用し、音質調整、イコライジング、リバーブ、圧縮・膨張を一切行わず真の音色を持つ自然なサウンドを表現。
 マスタリングには自らが開発した、通常のCDよりも20%情報量の多い「シニョリッチ(Signoricci)」フォーマットを採用するなど徹底的に音質にこだわり、まるで録音会場の理想的な位置に置かれたアームチェアにリスナーが座って聴いているようなユニークな体験を提供します。

 ※録音:2019年11月10日*、11月23日-24日***、2020年2月10日**、カーサ・デラ・ムジカ 「サーラ・デル・エルメリーノ」(ミラノ)
 
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SACD217
(1SACD HYBRID)
¥2900→\2690
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ全集

 グリーグ:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ長調 Op.8
  ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 Op.13
  ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
ステファニア・ラダエッリ(ピアノ)

 2021年に80歳を迎えたイタリア・ヴァイオリン界の巨匠、サルヴァトーレ・アッカルドが2020年2月にミラノで録音したグリーグのヴァイオリン・ソナタ全集。
 グリーグは生涯で3つのヴァイオリン・ソナタを作曲しましたが、20代の頃に書かれた第1番と第2番、そして40代の頃に書かれた第3番のどれもが北欧的な情緒に満ちた美しい音楽で、グリーグ自身も高く評価していたといわれます。
 FONEレーベルのオーナーでありレコーディング・エンジニアでもあるジュリオ・チェーザレ・リッチはこの録音セッションでも、アビーロード・スタジオでのビートルズの録音やRCAの"リビング・ステレオ"シリーズの録音にも使用された、1947年と1949年製造のノイマン製U47、U48チューブマイクロフォンを使用。
 音のニュアンスや倍音の豊かさをすべて刻み込んだ他にはない非常に自然なサウンドを実現し、サーラ・デル・エルメリーノの音響を最大限に引き出しています。

 ※録音:2020年2月12日-13日、カーサ・デラ・ムジカ 「サーラ・デル・エルメリーノ」(ミラノ)
 
 

SACD236
(1SACD HYBRID)
¥2900
ピアソラ:レビラード
 ピアソラ:
  ミケランジェロ70/五重奏のためのコンチェルト/
  デカリシモ/ラ・カモーラ第3番/
  《トロイロ組曲》より バンドネオン/
  アディオス・ノニーノ/レビラード/天使の復活/
  エスクアロ(鮫)/ブエノスアイレスの夏
デュエッタンゴ×5
 〔フィリッポ・アルリア(ピアノ)、
  チェーザレ・キアッキアレッタ(バンドネオン)、
  ジョヴァンニ・ゾノ(ヴァイオリン)、
  エンリコ・コラーピ(ダブル・ベース)、
  サルヴァトーレ・ルッソ(エレクトリック・ギター)〕

 ピサのポンテデーラにある世界有数のオートバイ・自動車メーカー、ピアッジオ(Piaggio)の本社に併設されているピアッジオ博物館(ムゼオ・ピアッジオ)で行われた、FONEミュージック・フェスティヴァルの2021年のライヴ録音。
 FONEレーベルからリリースされたアルバム「デュエッタンゴ(SACD167)」が大ヒットを記録したフィリッポ・アルリオとチェーザレ・キアッキアレッタをはじめとした名手たちによるピアソラの作品集。
 FONEレーベルのオーナーでありレコーディング・エンジニアでもあるジュリオ・チェーザレ・リッチのこだわりの音質で、ピアッジオ博物館オーディトリアムに響き渡る素晴らしいサウンドを追体験することができます。

 ※録音(ライヴ):2021年、ピアッジオ博物館オーディトリアム(イタリア)
 





INDESENS!


PINDE163
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143

グノー&ダンディ:
 木管楽器のためのフランスの室内楽作品集

  グノー:小交響曲
  ダンディ:歌と踊り Op.50
  タファネル:木管五重奏曲ト短調
  ピエルネ:パストラール Op.14-1

パリ管弦楽団のソリストたち
 ヴァンサン・リュカ(フルート)
 アレクサンドル・ガテ(オーボエ)
 ジルダ・プラド(オーボエ)
 フィリップ・ベロー(クラリネット)
 オリヴィエ・デルベス(クラリネット)
 アンドレ・カザレ(ホルン)
 ジェローム・ルイヤール(ホルン)
 マルク・トゥレネル(ファゴット)
 助野由佳(ファゴット)
INDE163
¥2600

 パリ管弦楽団の名手達!木管楽器のメンバーによるフランスの室内楽作品集!

 ☆パリ管弦楽団の木管セクションが集結!
 ☆フランス伝統の色彩感に富んだサウンドで奏でる重要作品の数々!

 上質な管楽器の録音を続々と世に送り出すフランスのレーベル「Indésens(アンデサンス)」から、同国の名門パリ管弦楽団の木管セクションのメンバーによる「フランスの室内楽作品集」が登場。

 本アルバムでは、「近代フルートの父」と呼ばれるポール・タファネルの木管五重奏曲から、木管楽器のレパートリーの充実を図る為にタファネルが設立した「木管室内楽協会」に献呈された、グノーの小交響曲(木管九重奏)まで、幅広い編成の作品を収録。
 絵画、建築、音楽をはじめとする多くの芸術文化の発展の中で華開いた「木管楽器」における極上の音楽を、19世紀末に生まれ、そして、今日に至るまで引き継がれながらも進化し続けてきたフランス伝統の色彩感に富んだサウンドでこの重要レパートリーを紡ぎます。

 フランスの歴史あるレーベル、「Calliope(カリオペ)」から同時期にリリースされる復刻アルバム(CAL22106)に収録されたグノー、ダンディのコンセプトを本アルバムでも踏襲。
 70年代のパリ管弦楽団を支えてきた名手達の伝統が見事に引き継がれており、過去と現在の名手達の至芸をお楽しみいただける好企画。
 木管楽器関係者、フランス音楽ファン必携の大注目盤の登場です。

 ※録音:2021年11月18日-21日、フィラルモニ・ド・パリ(フランス)

 


なんとも偶然に発売となった「Calliope(カリオペ)」のアルバム


PCAL22106
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143

グノー&ダンディ:
 木管楽器のための作品集

  グノー:小交響曲
  ダンディ:歌と踊り Op.50

パリ管弦楽団のソリストたち
ジャック・ロワイエ(フルート)
モーリス・ブルグ(オーボエ)
アラン・ドニ(オーボエ)
クロード・ドゥスュルモン(クラリネット)
ピエール・ブーランジェ(クラリネット)
ミシェル・ガルサン=マルー(ホルン)
ロベール・タッサン(ホルン)
アマウリー・ヴァレーズ (ファゴット)
イヴ・ドー(ファゴット)
CAL22106
¥2600

 





NEOS

NEOS12227
¥2700
ヴォールハウザー・エディション Vol.9
 ルネ・ヴォールハウザー(b.1954):
  Aus der Tiefe der Zeit
   (ソプラノ、バリトン、フルート、クラリネット、ヴァイオリンと
    チェロのためのアンサンブル・ヴァージョン)(2019)
  Duo fur Klarinette und Klavier(第2ヴァージョン)
   (2014/2018)
  Miramsobale(ソプラノとヴァイオリンのための)(2019)
  ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲第2番(2019)
  ピアノ三重奏曲第1番 《Im Tempo der Wahrnehmung》
   (ヴァイオリン、チェロとピアノのための)(2019)
  フルートとチェロのための二重奏曲第1番(2019)
  Krahenhauber(ソプラノ、バリトンとパーカッションのための)
   (2019)
  Mochlan(ソプラノとバリトンのための(2020)
アンサンブル・ポリソノ
エリア・ザイフェルト(ヴァイオリン)
ルネ・ヴォールハウザー(ピアノ)
デュオ・シモルカ=ヴォールハウザー

 ルネ・ヴォールハウザー シリーズ第9巻!

 Neosから9枚目となるヴォールハウザーの作品集で、今回も様々な編成のアンサンブル作品(2018~2020年頃の作品)を選んで収録。
 1954年スイス出身のルネ・ヴォールハウザーは幅広いスタイルを持つ多才な音楽家でこれまでに1500以上の作品(室内楽、オーケストラ、舞台作品)を含む膨大な作品を生み出してきました。
 ロック、ジャズ・ミュージシャン、即興演奏家、歌曲伴奏者、アンサンブル・ポリソノの創設者兼芸術監督としての長い経験が、現代音楽の作曲家としての本業に結びついています。
 指揮者、作曲家の他にバリトン歌手、ピアニストとしても現役で、今回の録音でもピアノ&バリトンで自身も参加しており、テキストもヴォールハウザーの詩を用いています。

 ※録音:2019年&2020年、スイス
 
 
NEOS12215
¥2700
ヘルヒェンレーダー:フルートと弦楽器のための作品集
 マルティン・ヘルヒェンレーダー(b.1961):
  Rubaiyat(フルートとピアノのための)(2020)
  Terzattacke(フルートのための)(2009)
  Waves(フルートとオルガンのための)(2022)
  The Tempest ~
   ウィリアム・シェイクスピアによるイマジナリー・シアター
    (フルートとギターのための)(1992)
  Greek Blessing(ギターのための)(2013)
  Sekundenschlaf(アルト・フルートのための)(2013)
  Orion(チェロとオルガンのための)
  弦楽四重奏曲第1番 《詩と変奏》(2001/2006)
フリードリヒ・ガウヴェルキ(チェロ)
マルティン・ヘルヒェンレーダー(オルガン&ピアノ)
カリン・レヴァイン(フルート)
ユルゲン・ルック(ギター)
クス・クァルテット

 ドイツの作曲家、オルガニスト、音楽学者であり1994年からジーゲン大学の教授を務めているマルティン・ヘルヒェンレーダー。Neosからリリースされる3枚目の作品集は、フルートと弦楽器のための様々な作品がまとめられており、フルートとギターのための《テンペスト》(ウィリアム・シェイクスピアのイマジナリー・シアター)がアルバムの中心に位置づけられています。
 ヨーロッパの文化史に深く根ざし、その音楽的伝統を徹底的に学ぶ一方で、文学的なインスピレーションを開放的に受け止め、それを自律的な音に変換しているヘルヒェンレーダーの作品を、クス・クァルテットを始め、カリン・レヴァイン、フリードリヒ・ガウヴェルキ、ユルゲン・ルックなど一流の演奏家が表現。
 ヘルヒェンレーダー自身もピアニスト&オルガニストとして参加しています。

 ※録音:2021年&2022年、ドイツ
 
 
NEOS12212
¥2700
ウィリアム・ブランク:室内楽作品集
 ウィリアム・ブランク(b.1957):
  Flow
   (オーボエ、トランペット、ハープ、
    ヴァイオリンとチェロのための)(2008)
  OPHRYS
   (フルートとスモール・アンサンブルのための)(2019)
  Refrain II
   (アンプリファイド・ハープ、ピアノと
    2人のパーカッショニストのための(2015)
  (a)round(アルト・サクソフォンと7つの楽器のための)
コレギウム・ノヴム・チューリヒ
pre-art ソロイスツ
ボリス・プレヴィシッチ(ソロ・フルート)
ザシャ・アルムブルスター(ソロ・サクソフォン)

 スイスの作曲家ウィリアム・ブランクによって2008年~2019年にかけて書かれた室内楽作品集。親密さ、プライバシー、独奏楽器間の活発な相互作用。
 打楽器奏者としてキャリアをスタートさせ、オーケストラ活動に加え、様々なオリジナル編成で演奏し、ローザンヌ音楽大学で数十年にわたり教えてきたウィリアム・ブレイクの音楽活動の中で中心的な位置を占める室内楽を見つめ直すアルバムです。

 ※録音:2021年&2022年、スイス
 





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BIDDULPH RECORDINGS



BIDD85020
¥2200→\1990
フリッツ・クライスラー ベル・テレフォン・アワー録音集 第2集
 1. アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
  ヴァイオリン・ソナタ 第12番 ニ短調「ラ・フォリア」
 2. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
  我が母の教え給いし歌Op. 55 No. 4
 3. ドヴォルザーク: ユモレスク Op. 101 No. 7
 4. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
  ユモレスク Op. 10 No. 2
 5. チャイコフスキー:
  アンダンテ・カンタービレ – 弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op. 11より
 6. ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  ロシアの主題による幻想曲 Op. 33
 7. リムスキー=コルサコフ: 太陽への讃歌 - 歌劇《金鶏》より
 8. 祈り - セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op. 18 第2楽章による
 9. ラフマニノフ: 前奏曲 ト短調 Op. 23 No. 5
 10. ジュール・マスネ(1842-1912): タイスの瞑想曲 - 歌劇《タイス》より
 11. エセルバート・ネヴィン(1862-1901): ロザリオの祈り
 12. イサーク・アルベニス(1860-1909): タンゴ Op. 165 No. 2
 13. マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946): ホタ – 7つのスペイン民謡より
 14. モーリス・ラヴェル(1875-1937): ハバネラ形式の小品
 15. エルネスト・ショーソン(1855-1899): 詩曲

 【編曲者】
  1-4、6-9、11-12...フリッツ・クライスラー
  13...パウル・コハンスキー
  14...ジョルジュ・カトリーヌ

 ※録音は全てライヴです。
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
ベル・テレフォン・アワー・オーケストラ
ドナルド・ヴォーヒーズ(指揮)

 録音:1944年7月17日...12 1945年2月19日...3、10 1945年8月13日...6、8、9 1945年12月31日...13、14 1946年10月7日...1、2 1946年12月16日...11 1947年4月14日...4、5 1948年1月19日...7、15
 復刻プロデューサー: Eric Wen/マスタリング: Dennis Patterson

 【クライスラー・ファン大注目!ベル・テレフォン・アワー第2集も初出音源収録】
 1940年から1958年まで放送されたアメリカの人気ラジオ番組ベル・テレフォン・アワー。クラシック、ジャズ、ポップスのスターが出演し、聴取者は8百万人から9百万人に達したといいます。
 クライスラーも1944年から1950年にかけて出演しましたが、その演奏はごく一部を除いて録音として世に出ることはありませんでした。
 Biddulphは「個人所蔵の、望みうる最上のコンディションの素材」をもとにベル・テレフォン・アワーでのクライスラーの演奏をCD3枚に復刻予定です。
 クライスラーは1941年にニューヨークで交通事故に遭い、一時はステージ復帰も危ぶまれましたが、1943年にカムバック、「奇跡の復活」と呼ばれました。ベル・テレフォン・アワーの録音集は、その「奇跡の復活」直後から1950年の引退までのクライスラーの姿を伝える貴重なものです。

 第2弾となる当CD、レーベルの資料によればトラック1,6,8,9はクライスラーによる同曲初録音とのこと。
 コレッリのラ・フォリアは荘重な出だしがバロック舞曲というより葬送行進曲のよう。ヴァイオリン・パートの音も今日聞くものとは随所で大きな違いがあり、堂々たるカデンツァまで用意されてロマン派ヴィルオゥオーゾ・ピースに変貌しています。
 これはもう編曲というよりはクライスラーによる再創造と呼ぶべきでしょう。ラフマニノフの2曲はラフマニノフが亡くなった2年後の演奏で、親交があったクライスラーとしては特別な思いがあったのではないでしょうか。
 リムスキー=コルサコフの ロシアの主題による幻想曲も含めて、これら4曲にはクライスラー編曲の楽譜を使った他のヴァイオリニストたちによる録音がありますが、クライスラー自身の解釈を伝える録音の持つ意義は計り知れません。
 最後に置かれたショーソンの詩曲はクライスラー72歳の時の演奏。独自のアゴーギクが彼の到達した解釈を伝えます(この曲のみ1994年にBiddulphから復刻されていました)。
 





DIAPASON


DIAP151
¥1700
ペルゴレージ:スターバト・マーテル&奥様女中
 ・スターバト・マーテル
   ジェンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ)、サラ・ミンガルド(コントラルト)、
   コンチェルト・イタリアーノ、リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)
   録音:1998年
 ・歌劇 《奥様女中》
   レナータ・スコット(ソプラノ/セルピーナ)、セスト・ブルスカンティーニ(バス・バリトン/ウベルト)、
   ローマ合奏団、レナート・ファザーノ(指揮)
   録音:1960年

 ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第151集!アレッサンドリーニの「スターバト・マーテル」!

 ☆アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの「スターバト・マーテル」!
 ☆レナート・ファザーノ&ローマ合奏団の「奥様女中」!

 フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン ~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
 シリーズ第151巻では、26歳で短い生涯を終えた18世紀の天才作曲家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)の2つの傑作を収録!
 ペルゴレージ最期の作品となった名宗教作品「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」は、数多くの競合盤のなかから、1998年に録音されたリナルド・アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの名録音を選択。
 ソリストの二人もイタリアの名歌手を採用しています。
 そして、ペルゴレージがオペラ作曲家としての名声を確立した代表作「奥様女中」では、レナート・ファザーノとローマ合奏団(イ・ヴィルトゥオージ・ディ・ローマ)による1960年の音源を採用。こちらもレナータ・スコット、セスト・ブルスカンティーニといったイタリアの伝説的歌手たちの参加もポイントです。

 ※録音:1998年、1960年
 




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DOREMI



DHR 8187
(2CD)
¥4400→\3990
マルタ・アルゲリッチLIVE第10集
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19
   ロリン・マゼール(指揮)、ベルリン放送交響楽団
   録音:1972年/ベルリン
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26
   クラウディオ・アバド(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
   録音:1967年12月7日/フランス

 〈東京リサイタル1970〉
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調『ワルトシュタイン』 Op.53
  ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
  ドビュッシー:『版画』より 第3曲「雨の庭」
    録音:1970年2月4日/東京厚生年金会館
 
 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
   ペーター・マーク(指揮)、シュトゥットガルト放送交響楽団
   録音:1969 年10月10日/シュトゥットガルト
 シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22
   録音:1973年4月7日/ニューヨーク
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 超貴重な「ワルトシュタイン」含むアルゲリッチのライヴ集

 DOREMIの貴重音源集第10弾。
 1970年の東京公演で弾かれた「ワルトシュタイン」は知る人ぞ知る珍しいプログラムで、現状唯一の録音と思われます。
 


<映像>

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C MAJOR(映像)



80 7204
(Blu-ray)
¥5400→\4990
ブルックナー:交響曲第2&8番
 交響曲第2番ハ短調,WAB102(第2稿/1877年)
 交響曲第8番ハ短調,WAB108(ハース版/1939年)
 
 ボーナス映像:
  《ディスカヴァリング・ブルックナー》
   各交響曲について
    (ティーレマンと音楽学者ヨハネス=レオポルド・マイヤー氏による対話)
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
KKC 9781
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6700

80 7108
(2DVD)
¥5400→\4990
KKC 9782/3
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6700

 ティーレマン&ウィーン・フィル、ブルックナー生誕200年記念プロジェクト。「ブルックナー11/Bruckner 11」2019年ウィーン楽友協会で収録された第2番&第8番

 収録:2019年4月(第2番)、10月(第8番)、ウィーン楽友協会(ライヴ)
 映像監督:ディック・カイス
 (Blu-ray)画面:16:9、1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、BD50、[ボーナス映像]言語:ドイツ語、字幕:英韓日、Total time:205分、交響曲:150分、ボーナス:55分
 (2DVD)画面:16:9、NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、DVD9、[ボーナス映像]言語:ドイツ語、字幕:英韓日、Total time:205分、交響曲:150分、ボーナス:55分

 2024年のブルックナー生誕200年に向けたティーレマン&ウィーン・フィルによるプロジェクト「ブルックナー11/Bruckner 11」。
 C majorの映像によるブルックナー交響曲全集は、第5交響曲、そして「習作交響曲」と呼ばれている「ヘ短調 WAB99」と「ニ短調 WAB100」をウィーン・フィル史上初めて演奏・収録した第1弾、そして第2弾はウィーン稿を使用した第1番と2021年8月のザルツブルク音楽祭をライヴ収録した第7番という組み合わせでした。
 今回は、2019年2月にウィーン楽友協会で収録された第2番と第8番の映像がリリースされます。

 1866年に完成し1868年に初演された「交響曲第1番」ハ短調(第1稿)の次に、ブルックナーは、「ニ短調」の交響曲を1869年に作曲。当初この作品を「第2番」とするつもりでしたが、最終的にはこの作品には番号が付けられることなく、この作品は現在「交響曲第0番」WAB.100 と呼ばれています。
 その後ブルックナーは、「交響曲第2番」に取り掛かり、1972年9月に完成、翌1973年作曲者自身の指揮によりウィーン・フィルで初演されました。しかしその後も大幅に手を加え1876年2月に再演されました(これが第2稿)。

 ティーレマンは、ボーナス映像のインタビューで第2番や初期の交響曲を演奏することに対してこのように述べています。
  「ブルックナーの初期の交響曲はもっと注目されてよい作品群です。ただ、これらの作品は指揮者にとっても大きな挑戦となるので、敬遠されていることも原因の一つです。
   なぜなら、これら初期の交響曲は、詳細な勉強を重ねた上で演奏しないと、単に退屈でつまらない演奏になってしまうからです。しかも初期の交響曲たちは、最初から救いの手を差し伸べてはくれません。
   こちらが全身全霊をかけて作品に取り組んで、はじめて作品がこちらへと近づいてきてくれるのです」

 一方、「交響曲第8番」については、交響曲として頂点を極めており、さらにはハース版については完璧だと、ティーレマンは語っています。
 ティーレマンはブルックナーの交響曲の中でもとりわけこの第8番を多く取り上げており、2007年にウィーン・フィルとはハース版を、2008年にベルリン・フィルとはノヴァーク版を、2009年シュターツカペレ・ドレスデンとはハース版を選択しています。ティーレマンはここでハース版を選択した理由について、そして他の歴史的指揮者たちの使用版についてもインタビューで述べています。

 映像全集完成に向け、ますます期待の高まる内容となっています。
 
















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