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≪第117号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その10 2022/10/18~



10/21(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ARS PRODUKTION



ARS38618S
¥2700→\2490
岩崎宙平&ピルゼン・フィル第2弾
ジャパン・チェコ・インスピレーション

 伊福部昭:日本組曲
 ヤナーチェク:
  モラヴィア舞曲集、ラシュスコ舞曲集、
  管弦楽のための組曲 Op.3
岩崎宙平(指揮)
ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団

 岩崎宙平&ピルゼン・フィル第2弾!伊福部昭&ヤナーチェク!?日本とチェコの民族舞曲集!

 ☆チェコのピルゼン・フィルで大活躍中の岩崎宙平第2弾!
 ☆日本とチェコの文化をつなぐ好企画! 伊福部昭とヤナーチェクによる民族舞曲集!
 ☆輸入盤日本語解説付き!

 2021年シーズンから、チェコ、ボヘミア地方西部の都市ピルゼン(プルゼニ)を拠点とするピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任し、同地で華々しい活躍を続ける岩崎宙平。
 前作ヴォルフ=フェラーリの作品集(ARS38590)でその実力を日本の聴衆にも魅せつけてくれた岩崎&ピルゼン・フィルのレコーディング第2弾が、ARS Produktionから登場!

 「ジャパン・チェコ・インスピレーション」と題された大胆なプログラムは、伊福部昭の「日本組曲」に、ヤナーチェクの「モラヴィア舞曲集」、「ラシュスコ舞曲集」を組み合わせ、それぞれの民族舞曲を対比させるという、まさに岩崎&ピルゼン・フィルならではと言える注目企画。様々な楽想やリズム、豊かな旋律を生き生きと鳴らし、ピルゼン・フィルを見事にコントロールする岩崎宙平の鮮やかなタクトにご注目下さい。

 岩崎宙平は1987年東京生まれ、桐朋学園女子高等学校を経てチェコ国立プラハ音楽院とチェコ国立芸術アカデミーで指揮、ヴァイオリン、作曲などを学び、2013年にターリヒ管弦楽団を指揮しプロ・デビュー。
 プラハ音楽院で同校のオーケストラを指導し、2016年にチェコ放送局主催のオーケストラ・コンクール「Concerto Bohemia」で総合優勝。
 プラハ音楽院弦楽オーケストラの指揮者、映画音楽オーケストラFILMharmonieの首席指揮者、ピルゼン歌劇場およびプラハ・カルリーン劇場の指揮者、シレジア劇場第1指揮者、ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団常任客演指揮者などチェコで着実に実績を重ね、2021年シーズンからピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任しています。

 ※録音:2021年5月、ピルゼン(チェコ)


岩崎宙平&ピルゼン・フィル第1弾
 ARS38590
\2700→\2490

エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):作品集
 ヴァイオリン協奏曲 Op.26
 ディヴェルティメント Op.20
 組曲《マドンナの宝石》

アルバン・バイキルヒャー(ヴァイオリン)
岩崎宙平(指揮)
ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団


 美メロ溢れる、ヴォルフ=フェラーリのヴァイオリン協奏曲!

 イタリアの作曲家ヴォルフ=フェラーリは歌劇《マドンナの宝石》はよく知られていますが、それ以外の曲はなかなか知られていません。1930年代までは頻繁に演奏される作曲家の一人でしたが大戦時ファシズムの影響を受けて演奏機会が減ってしまったことが要因の一つとなっています。
 しかし、その作品は素晴らしいものが多く今回収録されているヴァイオリン協奏曲もその一つです。1968年南チロル生まれのバイキルヒャーは、非常にロマンティックな冒頭から見事な表現で美しく仕上げています。
 カップリングの管弦楽曲もチェコで活躍中で、常任指揮者(2021年シーズンに首席指揮者に就任予定)である岩崎宙平が手兵ピルゼン・フィルを細部までコントロールし、非常に丁寧な演奏を聴かせてくれます。

 ※録音:2020年12月14日-20日、ピルゼン(チェコ)
 

 



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GLOSSA


OGCD921131
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400
18世紀オーケストラの最新作!
ボッケリーニ:6つの交響曲 Op.35

 交響曲 ヘ長調 Op.35-4
 交響曲 変ロ長調 Op.35-6
 交響曲 変ホ長調 Op.35-2
 交響曲 イ長調 Op.35-3
 交響曲 ニ長調 Op.35-1
 交響曲 変ホ長調 Op.35-5
マルク・デストリュベ
 (コンサートマスター)
18世紀オーケストラ
GCD921131
(2CD)
特別価格 ¥3600→\3290

 名手マルク・デストリュベが導く!ボッケリーニの交響曲集!

 ☆コンサートマスターのマルク・デストリュベにより見事な結束をみせる18世紀オーケストラの最新作!
 ☆パトロンであったドン・ルイス皇子を慰めた「6つの交響曲」Op.35!

 1782年に初演されたボッケリーニの「6つの交響曲」Op.35を、18世紀オーケストラのヴィオラ奏者、エミリオ・モレーノがその情熱と知識をもって改めて編集し収録しました。
 富と名声、仕事を求めてヨーロッパ中を旅していたボッケリーニは、1769年スペインの宮廷に招かれドン・ルイス皇子の演奏家兼作曲家として雇われました。
 その後ドン・ルイス皇子が権力争いに敗れ、失脚した後にもボッケリーニへの支援は止まず、特にまだスペインでは発展途上であった交響曲の分野で熱心に援助がなされました。
 宮廷の楽団は弦楽五重奏団でしたが、皇子が追放されてから7年後に作られたこの「6つの交響曲」Op.35は、各パートごとに最大4人の弦楽器奏者で演奏されることを想定して書かれていました。

 マルク・デストリュベは、18世紀オーケストラの共同コンサートマスターを務める他、アニマ・エテルナ、CBC放送管弦楽団、オレゴン・バッハ祝祭管弦楽団などのコンサートマスターとして世界中のツアーや音楽祭で演奏してきた名手です。
 今回の録音でも長年共に歩んできた18世紀オーケストラのメンバーを見事にまとめています。

 ※録音:2021年5月&2022年5月、カイゼル運河教会(アムステルダム、オランダ)
 




KAIROS


0015123KAI
¥2700
ミレラ・イヴィチェヴィチ:緋色の歌
 ミレラ・イヴィチェヴィチ(b.1980):
  CASE WHITE(アンサンブルのための)(2018)
  The F SonG(アンサンブルとエレクトロニクスのための)(2014/2016)
  Baby Magnify / Lilith's New Toy(アンサンブルのための)(2017)
  Sweet Dreams(アンサンブルのための)(2019)
  CASE BLACK(アンサンブルとエレクトロニクスのための)(2016)
クラングフォルム・ウィーン
イラン・ヴォルコフ(指揮)
バス・ヴィーガース(指揮)
ブラック・ページ・オーケストラ
フアン・マルティン・ミチェリ(指揮)
ヴァシリス・ツィアツィアニス(指揮)

 クロアチアの女性作曲家、ミレラ・イヴィチェヴィチの先鋭的な音響世界!

 1980年クロアチアのスプリト出身、現在はウィーンを拠点に活動するミレラ・イヴィチェヴィチ。
 今年8月に開催されたサントリーホール・サマーフェスティバル2022でもクラングフォルム・ウィーンによって新作が日本初演されるなど近年着実に注目度を高めている女性作曲家です。
 彼女にとってKairosレーベルからの初のアルバムとなる本作には2014年~2019年に作曲されたアンサンブルとエレクトロニクスのための5作品を収録。
 オーストリアを代表する現代音楽専門アンサンブル、クラングフォルム・ウィーンと彼女自身も共同創立者の一人であるウィーンの前衛音楽アンサンブル、ブラック・ページ・オーケストラが、イヴィチェヴィチの音の破壊的な可能性を追求した先鋭的な音響世界へといざないます。

 ※録音:2016年~2019年(ドイツ&オーストリア)
 ☆参考音源として、ヴァシリス・ツィアツィアニス指揮、ブラック・ページ・オーケストラによる「CASE BLACK」のライヴ演奏をYouTubeにてご試聴いただけます!
 
 

0022005KAI
¥2700
クリストファー・フォックス:慰めの歌
 クリストファー・フォックス(b.1955):
  Trostlieder in Widerwertigkeit des Kriegs(2015)
  A Spousal Verse(2004)
  Canti del carcere(2012-18)
  Preluding(2005-06)
  Song(24.iv.1916)(2015)
エクサウディ
ジェームズ・ウィークス(指揮)

 イギリス生まれの作曲家、クリストファー・フォックスの声楽作品集。
 ハインリヒ・シュッツの音楽とマルティン・オピッツの詩に彩られたドイツのモテット組曲、シェイクスピアと同時代を生きたエドムンド・スペンサーの詩を歌った作品、アントニオ・グラムシとダンテ・アリギエーリを交えたイタリアのマドリガル、ウィリアム・バトラー・イェイツの詩による実験音楽、ウィリアム・ワーズワースのスリルあふれるプレリュードなど実に多様なテキストとフォックスの作風を味わうことができます。
 この複雑な美学はジェームズ・ウィークスとソプラノのジュリエット・フレイザーによって2002年に設立されたロンドンのヴォーカル・アンサンブル、エクサウディのもっとも得意とするところです。

 ※録音:2018年7月4日&2021年11月18日、聖ミカエル教会(ハイゲート、ロンドン)
 
 

0022008KAI
¥2700
アンソニー・チュン:映画、彫刻と字幕のための音楽
 アンソニー・チュン(b.1982):
  A line can go anywhere
   (ピアノとアンサンブルのための)(2019)
  The Natural World(アンサンブルのための)(2019)
  null and void: music for the film "Stump the Guesser"
   (アンサンブルのための)(2021)
ウエリ・ヴィゲット(ピアノ)
アンサンブル・モデルン
フランク・オッル(指揮)
アンサンブル・ダル・ニエンテ
ミヒャエル・レヴァンスキ(指揮)
アンサンブル・ムジークファブリーク
エレナ・シュヴァルツ(指揮)

 アンサンブル・モデルン、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、クリーヴランド管弦楽団といった一流のアンサンブルから多くの委嘱を受けている作曲家、アンソニー・チュンの作品集。
 ここに収録された「The Natural Word」もアンサンブル・ダル・ニエンテのために書かれた作品です。
 映画や彫刻、字幕をテーマに再創造した音楽を収めた1枚。

 ※録音:2020年1月13日、2021年5月2日&7月7日(ドイツ&アメリカ)
 
 

0015118KAI
¥2700
ライアン・カーター:On a Better Filtering Algorithm
 ライアン・カーター(b.1980):
  Competing Demands(ピアノ独奏のための)(2011)
  Neat Little Boxes in a Row(チェロとマリンバのための)(2012)
  A Slight Shift(アンサンブルのための)(2016)
  Concurrent Threads(無伴奏フルートのための)(2012)
  Bit Rot(フルート、ヴィオラとピアノのための)(2015)
  Mutable Arrays(アンサンブルのための)(2012)
  On a Better Filtering Algorithm(アンサンブルのための)(2016)
プレゼント・ミュージック
デイヴィッド・ブルーム(指揮)

 アメリカの気鋭の現代音楽作曲家、ライアン・カーターの芸術。

 ライアン・カーター(1980-)は、オランダのハーグ王立音楽院でルイ・アンドリーセンとヒリウス・ファン・ベルフエイクに師事し、コロンビア大学のコンピューター・ミュージック・センターでさらなる研鑽を積んだアメリカの気鋭の現代音楽作曲家。
 カーターの音楽的想像力は、アコースティックな楽器のために作曲しているときでさえ、エレクトロニクスの音世界に対する感受性によって特徴づけられています。
 彼のファーストアルバム(0015048KAI)では、テクノロジーの影響はある種の妨げとなるもの、課題として現れていましたが、本作ではテクノロジーのテーマを昇華や解決の精神で捉えています。
 我々の日常生活に浸透しているデジタル・メカニズムと、これらの作品を構成するもっと古い音楽的な技術との連続性について、考えさせられる1枚です。

 ※録音:2022年1月(アメリカ、ミルウォーキー)
 
 

0015120KAI
¥2700
イヴァン・フェデーレ:ヴァイオリンのための作品集
 イヴァン・フェデーレ(b.1953):
  Viaggiatori della notte(無伴奏ヴァイオリンのための)(1983)
  フランス組曲 II(無伴奏ヴァイオリンのための)(2009)
  Thrilling Wings(無伴奏ヴァイオリンのための)(2014)
  Elettra
   (5弦エレクトリック・ヴァイオリンと
    エレクトロニクスのための)(2013)
  フランス組曲 VI b
   (5弦エレクトリック・ヴァイオリンと
    エレクトロニクスのための)(2014)
フランチェスコ・ドラツィオ
 (ヴァイオリン、
  5弦エレクトリック・ヴァイオリン)
フランチェスコ・アブレシア
 (ライヴ・エレクトロニクス)

 ブーレーズやベリオ、ドナトーニとの出会いが自身の創作の発展に決定的な影響を与えたというイタリアの現代音楽作曲家、イヴァン・フェデーレ(1953-)による、ヴァイオリンまたはエレクトリック・ヴァイオリンのための作品集。
 持ち前の好奇心と音色に対する敏感さが生み出す独創的なスタイルは弦楽器との関係においても明らかで、彼は音の色や粒子にまで興味を示しています。
 ヴァイオリンを弾くフランチェスコ・ドラツィオは、長年フェデーレと仕事をしており、フェデーレのヴァイオリンとオーケストラのための全作品を録音している理想的な解釈者です。

 ※録音:2021年8月(イタリア)
 
 

0015102KAI
¥2700
サムエル・セディージョ:Estudios
 サムエル・セディージョ(b.1981):
  現象研究 I(Estudio de fenomeno)
   (弦楽四重奏のための)(2010-12)
  現象研究 II(サクソフォン四重奏のための)(2012)
  対位法研究 I(Estudio de contrapunto)
   (2人のヴァイオリン奏者ための)(2015-16)
  対位法研究 II(2人のギター奏者ための)(2019-20)
  現象研究 III(ピアノ四重奏のための)(2016-20)
UNTREF弦楽四重奏団
ルミナ・アンサンブル
アンサンブル・リミナール

 ラテンアメリカで最も先鋭的な作曲家の一人、メキシコ出身のサムエル・セディージョ(1981-)による、様々な編成のアンサンブルのための作品集。
 セディージョは楽器から一切の基準を取り除き、創造性と驚異に満ちた魅力的な音世界を作り出しています。
 それぞれの作品には解釈する楽しみがあり、聴き手は没入感のあるサウンドを体験することができるでしょう。

 ※録音:2021年~2022年
 



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LAWO



LWC1251
¥2600→\2390
ティーネ・ティング・ヘルセット(トランペット)
セラフ ~ トランペットのための近現代作品集

 エリック・エワイゼン(b.1954):トランペットと弦楽のための協奏曲
 ロルフ・ヴァリーン(b.1957):エレジー
 ジェイムズ・マクミラン(b.1959):トランペット協奏曲 《セラフ》
 アレクサンドル・アルチュニアン(1920-2012):エレジー
 フランシス・プーランク(1899-1963)(ヤーレ・ストールロッケン編曲):
  愛の小径 FP.106-Ia
 エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)(ヤーレ・ストールロッケン編曲):
  2つのノルウェーの旋律 Op.63-2
 エリック・サティ(1866-1925)(ヤーレ・ストールロッケン編曲):
  ジュ・トゥ・ヴ(お前が欲しい)
ティーネ・ティング・ヘルセット(トランペット)
アンサンブル・アレグリア

 ☆ノルウェー出身の美しき名トランペット奏者、ティーネ・ティング・ヘルセット!
 ☆"歌うトランぺッター"として人気を誇るヘルセットのLawo第2弾は、エワイゼン、アルチュニアンなどの人気作曲家達による近現代作品集!

 "歌うトランぺッター"として高い評価と人気を誇るノルウェー出身の若き名女流、ティーネ・ティング・ヘルセット。
 ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」 第2弾は、近現代の作曲家達による作品に焦点を当てています。

 クラシック・ソリスト、アンサンブル・リーダー、ジャズ・ミュージシャンとして多彩に活躍するヘルセットは、国内外のメジャー・オーケストラとの共演や、数々の音楽祭に出演。
 2007年、クラシック・アーティストとしては初となるノルウェー・グラミー賞(スペルマン賞)で「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、2013年「エコー・クラシック賞」の「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」、2009年ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト・フェロウシップ、2006年ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン・コンペティション第2位など、数々の賞を受賞。
 2007年オスロでのノーベル賞において、ガラ・コンサートのオープニングを務め、世界中にその演奏がTV放送され一躍注目の的となりました。

 本アルバムでは、特に金楽器のための作品で有名なアメリカの作曲家エワイゼンや、トランペット奏者にとっての重要レパートリーである協奏曲を残しているアルチュニアン、女流トランペット奏者のアリソン・バルサムに献呈されたマクミランの協奏曲などのオリジナル作品に加え、グリーグ、プーランク、サティと言ったヘルセットがお気に入りと語る名曲をカップリング。
 高い技巧は勿論のこと、ヘルセットの真髄でもある、歌心に溢れた力みのない柔らかく澄んだ音色をお楽しみいただける1枚に仕上がりました。

 ※録音:2021年3月1日-5日、ソフィエンベルク教会(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz

 




ティーネ・ティング・ヘルセット、SIMAXのアルバム

SIMAX
PSC 1292
(SACD Hybrid)
\2900
トランペット協奏曲集
 ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 HobVlle-1
 アルビノーニ:トランペット協奏曲 変ロ長調 作品7-3
 ネルダ(1706-1780):トランペット協奏曲 変ホ長調
 フンメル:トランペット協奏曲 変ホ長調(1803)
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp) 
テリエ・トンネセン (指)
ノルウェー室内管

 「私の大切な仕事のひとつは、新しい才能を発掘することだ」と語ったのは、Simax Classics を統括するプロデューサー、エーリク・ガルド・アムンセン。「素晴らしい音楽を聴かせる」 ティーネ・ティング・ヘルセット(1987-) の演奏を聞きアムンセンは、トランペット協奏曲のスタンダード作品の録音をこの20歳の女性奏者に委ねた。金管楽器奏者よりも弦楽器奏者と歌手の演奏からインスピレーションを受け、音色の多彩に変化するトランペット。熟考した音楽と卓越した演奏技術。2006年、ウィーンで行われたコンペティション、ユーロヴィジョン・ヤングミュージシャン 2006に参加。第2位を獲得したヘルセットは、新鮮な魅力をもつ音楽で聴衆と審査員を驚かせたと伝えられる。彼女と共演するノルウェー室内管弦楽団は、オスロ・フィルハーモニックのコンサートマスター、テリエ・トンネセン(1955-) がリーダーを務める、スカンディナヴィアを代表する室内オーケストラのひとつ。アンスネスとの共演も多く、ハイドンとモーツァルトの協奏曲の録音でも知られている。

 SIMAX
PSC 1308
\2600
北風を讃えて
 エギル・ホーヴラン(1924-):
  ファンファーレとコラール作品54a
   (シンフォニックバンドとオルガンのための)
 アウリス・サッリネン(1935-):
  宮殿ラプソディ作品72 (管楽器、打楽器、ハープとピアノのための)
 ユッカ・リンコラ(1955-):トランペット協奏曲第2 番*
 オーレ・シュミット(1928-2010):
  ストラヴィンスキーへのオマージュ
   (シンフォニックウィンズ、ティンパニと3 人の打楽器奏者のための)
 アルヴェーン(1872-1960)/G. ユーハンソン編:
  祝祭序曲作品26 (軍楽隊のための)
 エギル・ホーヴラン(1924-):
  祝祭序曲 作品39a(シンフォニックバンドとオルガンのための)
 オラヴ・アントン・トンメセン(1946-):
  スタブスアラベスク作品14 (ウィンドバンドのための)
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp)*
ノルウェー国軍音楽隊
オーレ・クリスチャン・ルード (指)

 「北風」に捧げるオマージュ。
 颯爽とした、美しい音楽が広く音楽ファンから愛されているノルウェー国軍音楽隊が、スカンディナヴィアの作曲家たちがウィンドバンドのために書いたオリジナル曲を録音。
ノルウェー国軍音楽隊(FSMK) は1817 年の創設。オスロの中心にあるアーケシュフース砦に本拠を置く、常勤隊員39 名のノルウェーでもっとも編成の大きいプロフェッショナル・ウィンドバンド。2006 年からオーレ・クリスチャン・ルードが芸術監督を務めている。クリスチャン・ルードはかねてからアリアCD店主が「いつかブレイクする」と言いながらまったくブレイクしない指揮者。でも味わいがあっていい指揮者。
 そしてリンコラの協奏曲でソロを吹くのはティーネ・ティング・ヘルセット(1987-)。ハイドン、アルビノーニ、ネルダ、フンメルの協奏曲 (PSC1292) で録音デビューし、たちまち国際的な注目を集めたプレーヤーです。技巧を求められる、ジャズ感覚いっぱいのリンコラの音楽を楽しく演奏しています。ちょっと美人だったりします。

録音:2009 年10 月14 日、19 日-23 日、2010 年6 

 

 




LYRITA



SRCD2396
(4CD-R)
特別価格
¥4800
ダニエル・ジョーンズ:再発見されたピアノ作品集 1933-1949
 ダニエル・ジョーンズ(1912-1993):
  【Disc1】
   前奏曲ニ短調/ディヴェルティメント/
   アカデミック組曲/2つの演奏会用練習曲/
  【Disc2】
   前奏曲ニ長調/主題と変奏 変ニ長調/
   カプリッチョ ホ長調/幻想曲ロ長調/幻想曲変ホ長調/
   伝説/ソナチネ イ短調/3つのカプリス/
  【Disc3】
   前奏曲ハ長調/主題、変奏とフーガ 嬰ハ短調/
   4つの前奏曲/ロマンス ト短調/3つの古い小品/
  【Disc4】
   幻想曲変ホ短調/組曲第8番変ロ長調/
   レント・マリンコーニコ/ソナタ第6番嬰ハ短調
マーティン・ジョーンズ(ピアノ)

 知られざる秘曲から名曲集までを広くカバーし、膨大なレパートリーを誇るNimbusの看板ピアニスト、マーティン・ジョーンズ。1968年にマイラ・ヘス賞を受賞し、英国で最も高い評価を得ているピアニストの一人でもあります。

 本アルバムでは、20世紀中期のウェールズにおける最大の作曲家とされており、複合拍子(Complex Metres)の考案者としても知られるダニエル・ジョーンズの知られざる作品を紐解きます。

 ※録音:2019年-2021年、ワイアストン・レイズ(イギリス)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 


SRCD410
(1CD-R)
¥2600
ダニエル・ジョーンズ:
 再発見されたピアノ作品選集(上記SRCD2396(4CD)からの抜粋)

  ダニエル・ジョーンズ(1912-1993):
   前奏曲ニ短調/ディヴェルティメント/
   主題と変奏 変ニ長調/伝説/ソナチネ イ短調/
   ユーモレスク/幻想曲変ホ短調/レント・マリンコーニコ
マーティン・ジョーンズ(ピアノ)

 知られざる秘曲から名曲集までを広くカバーし、膨大なレパートリーを誇るNimbusの看板ピアニスト、マーティン・ジョーンズ。
 1968年にマイラ・ヘス賞を受賞し、英国で最も高い評価を得ているピアニストの一人でもあります。

 本アルバムは、20世紀中期のウェールズにおける最大の作曲家とされており、複合拍子(Complex Metres)の考案者としても知られるダニエル・ジョーンズの知られざるピアノ作品を集約した4枚組のアルバム(SRCD2396)からの抜粋になります。

 ※録音:2019年-2021年、ワイアストン・レイズ(イギリス)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

SRCD409
(1CD-R)
¥2600
ウィリアム・ブッシュ:歌曲集
 ジェラルド・フィンジ:ぼくが早朝の太陽の中に横になっているとき**/
 エリザべス・ポストン:スウィート・サフォーク・オウル*/
 フィンジ:ただ放浪する者だけが**/
 ウィリアム・ブッシュ:
  まどろみの歌***、中秋の名月**、スウィート・コンテント*/
 マイケル・ヘッド:ホワイ・ハヴ・ユー・ストールン・マイ・デライト?***/
 フィンジ:おお, 見るも美しい**/
 ブッシュ:妖精たち*、休憩*/フィンジ:喜びに**/ヘッド:歌手***/
 ブッシュ:
  ケンタウロス**、秋へのオード**、もう泣かないで*、
  こだまする野辺***、羊飼い***、ベルマン**、青い鳥**、
  幸せな日々だった*、ロウエスト・ツリーズ・ハヴ・トップス**、
  イフ・ゾウ・ウィルト・イーズ・シン・ハート***、
  スノードロップ・イン・ザ・ウィンド***/
 フィンジ:収穫**/ポストン:スノードロップ・イン・ザ・ウィンド*/
 ブッシュ:来たれ, 来たれ, 私の人生の喜びよ***/
 ヘッド:親愛なる喜び***/ポストン:スウィート・サフォーク・オウル*
ダイアナ・ムーア(メゾ・ソプラノ)*
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)**
ロビン・トリッチュラー(テノール)***
ジョン・レイド(ピアノ)

 20世紀前半にコンサート・ピアニストとしても活躍したイギリスの作曲家、ウィリアム・ブッシュの歌曲集。
 アルバムには、ブッシュと同世代のイギリスの作曲家、ジェラルド・フィンジ、エリザベス・ポストン、マイケル・ヘッドの作品をカップリング。

 2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られる名バリトン、ロデリック・ウィリアムズなど、イギリスを代表する豪華歌手陣による万全の態勢で、知られざるブッシュの作品の魅力を伝えていきます。

 ※録音:2021年6月21日-23日、ワイアストン・レイズ(イギリス)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 



 

URANIA RECORDS



LDV14094
(2CD)
特別価格 ¥3100
モーツァルトの父レオポルトが才能を認めた
 シプルティーニ:チェロ・ソナタ集 Op.3 & 5

  エマニュエル・シプルティーニ(c.1730-1790):
   6つのチェロと通奏低音のためのソナタ Op.3
   6つのチェロと通奏低音のためのソナタ Op.5
クラウディオ・ロンコ(チェロ)
エマヌエラ・ヴォッツア(チェロ)
 ピリオド楽器使用

 エマニュエル・シプルティーニは、モーツァルトの父レオポルトが才能を認めるほどのチェリストであり作曲家でした。
 1750年頃にオランダで演奏会を行った記録が残っていますが、数年後にはロンドンに移り住んでおり、そこでコンサートでの演奏やチェロの教師として活躍し、またワインの商人でもありました。
 彼は7冊のチェロ・ソナタを残しており、それらはモーツァルトに影響を与えたと考えられています。

 クラウディオ・ロンコは、1980年にクレマンシック・コンソート(クレメンチッチ・コンソート)のソロ・チェロ奏者に就任し、アンサンブル415やエスペリオンXXでも活躍。
 さらには、セビリア古楽音楽祭をはじめとするヨーロッパの著名な古楽音楽祭から定期的に招聘されるなど、現在のイタリア古楽界における重鎮の1人。
 現在は2001年に出会ったボローニャのアンサンブDSGとルサン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレで首席チェロ奏者を務めていたエマヌエラ・ヴォッツアと夫婦デュオを組み、コンサートやレコーディングに精力的に取り組んでいます。
 




HCR

HCR 27
¥2400
弦楽四重奏のための「場所と動きについての3つの記述」
 ブリン・ハリソン(b.1969):
  「場所と動きについての3つの記述」(2021)
   ~弦楽四重奏のための
ボツィーニ四重奏団

 録音:2021年6月7-11日 モントリオール、カナダ

 HUDDERSFIELD Contemporary Recordsはイギリス北部ヨークシャーにあるハダースフィールド大学音楽学部が設立した現代音楽専門レーベル。
 同大学在籍の作曲科専攻学生、教師の作品、在籍演奏科学生、教師の演奏を広く紹介することを主な目的としている。
 ブリン・ハリソンは同大学の作曲科で教鞭を執っている。弦楽四重奏のための「場所と動きについての3つの記述」は終始、無調的な響きが穏やかな動きと長い音価で紡がれてゆくシュールな作品。
 全楽器ノン・ヴィブラートで奏される響きはモートン・フェルドマンの作品を思わせる一方、重ねられたノン・ヴィブラートのオルガンにも似た響きにどこか中世ルネサンス時代のヨーロッパの大聖堂に連れていかれたような不思議な感覚に陥る。
 




MSR



MS 1821
(3CD)
¥6500
伴奏で秋山和慶も登場
「チャールズ・シュリーター/レトロペクティヴ」
 CD1)独奏
  (1)オットー・ケティング(1935-2012):イントラーダ(1958)
  (2)オネゲル(1892-1955):イントラーダ(1947)
  (3)ジャン・ユボー(1917-92):トランペット・ソナタ(1944)
  (4)ロバート・シュダーバーグ(1936-2013):
   室内音楽VIII「C管トランペットのためのソナタ」(1987)
  (5)ノーマン・ボルター(b.1954):マーシャの贈り物(2005)
  (6)エリック・イウェイゼン(b.1954):心からの歌(2007)
  (7)トマス・スヴォボダ(b.1939):デュオ・コンチェルト(1997)
 CD2)室内楽
  (1)イヴ・シャルドン(1902-2000):
   トランペットとチェロのためのソナタ(1958)
  (2)ロバート・シュダーバーグ:室内音楽VII「セレモニーズ」(1984)
  (3)ヒンデミット(1893-1963):トランペット・ソナタ(1939)
  (4)ストラヴィンスキー(1882-1971):
   新しい劇場のためのファンファーレ(1964)
  (5)プーランク(1899-1963):
   ホルン、トランペットとトロンボーンのためのソナタ(1922/1945)
  (6)プーランク:
   アヴェ・ヴェルム・コルプス(1952)~3本のトランペットのための
  (7)ブリテン(1913-1976):
   聖エドムンズバリーのためにファンファーレ(1959)~
    3本のトランペットのための
  (8)サン=サーンス(1835-1921):
   七重奏曲~トランペット、ピアノと弦楽五重奏のための(1879-80)
 CD3)管弦楽とウィンド・アンサンブル
  (1)フンメル(1778-1837):トランペット協奏曲ホ長調
  (2)アラン・ホヴァネス(1911-2000):聖グレゴリーの祈り(1946)
  (3)ルース・ロモン(b.1930):オデッセイ(1997)
  (4)ノーマン・ボルター:オン・ザ・カスプ(1999)
  (5)ジェームズ・スティーヴンソン(b.1969):
   デュオ・ファンタスティーク(2007)
  (6)アルベルト・ティベリオ(b.1935):ステートメンツ(2010)
チャールズ・シュリーター(トランペット)
CD1)
 (2)-(6)デボラ・デウォルフ・エメリー(Pf)
 (7)ポール・ジェンキンス(Org)
CD2)
 (1)ジョエル・メールシェル(Vc)
 (2)(3)8)デボラ・デウォルフ・エメリー(Pf)
 (4)(6)(7)ジェイムズ・ティンズリー(Trp)
 (5)ジェイムズ・サマーヴィル(Hr)
 (5)ロナルド・バロン(Trb)
 (6)(7)ウィリアム・スペラデイ(Trp)
 (8)ホーソーン弦楽四重奏団
 (8)ローレンス・ウルフ(CB)
CD3)
 (1)秋山和慶(指揮)九州交響楽団
 (2)(3)(6)ロナルド・フェルドマン(指揮)
  バークシャー室内管弦楽団
 (4)ノーマン・ボルター(指揮)
  フリークエンシー・バンド
 (5)エリック・バーリン(Trp)
 (5)ジェイムズ・パトリック・ミラー(指揮)
  UMassウィンド・アンサンブル

 伴奏で秋山和慶も登場!ボストン響の首席を25年務めた名トランペッター、チャールズ・シュリーター録音集成!

 録音:2001-2010年/CD1[68:13]/CD2[78:07]/ CD3[78:07]

 トランペット奏者チャールズ・シュリーターがこれまで録音したソロから室内楽、協奏曲までのレパートリーを集大成したアルバム。
 シュリーターは2006年まで25年にわたりボストン響の首席トランペット奏者を務め、それ以前もクリーヴランド管、ミネソタ管などで首席を歴任したベテラン。
 優れた教師としても知られ、多くの弟子を育て、タングルウッド音楽祭や日本のくらしき作陽音大でも教えた経験がある。
 
 このアルバムはヒンデミット、プーランクのソナタやストラヴィンスキーの小品など、トランペット世界では知られているが、一般には馴染みのない作品が多数収録されており、貴重。
 トランペット・レスナーにとっては模範となる音源にもなるので必携。
 オーケストラとの協奏的作品ではフンメルの有名な作品からホヴァネスの珍しい作品まで揃っていてトランペット好きな人には楽しめる内容。
 フンメルの協奏曲の伴奏はなんと秋山和慶率いる九州交響楽団!
 
 
MS 1761
¥2400
ダニエル・カー(b.1972):作品集第3集
 (1)ピアノ三重奏曲Op.19
 (2)「9つのベサニー・スワンの歌」Op.18~
  高い声とヴァイオリン、チェロとピアノのための
 (3)「ヴォカリーズ」Op.9~
  高い声とヴァイオリン、チェロとピアノのため
ベネフィック・ピアノ三重奏団:
 【ミッシャ・ヴェイマン(Vn)
  キエレ・グオ(Vc)、
  サンファ・キム(Pf)】
(2)(3)ミンディ・エラ・チュ(M.Sop)

 録音:2019年8月30日-9月1日 ウィスコンシン大学 [78:19]

 ダニエル・カーはアメリカ東部の出身の中堅作曲家。
 このアルバムはピアノ三重奏とそれを伴奏とした歌曲集が収められている。
 作品はいずれも明快な調性で書かれたロマンティックなものでアメリカ東部の深い森が見えてきそうなリリカルな音楽。
 
 

MS 1782
¥2400
「人生の物語」~エミール・ナウモフ(b.1962):ピアノ作品集
 ナディアのためのワルツ/ブルガリア舞曲/花開く魂/
 夜想曲/牧歌/バーレスク・ブリランテ/4つの前奏曲/
 4つのインヴェンション/レクイエム/7人姉妹のバラード/
 メヌエット/ブルガリア1300年~主題と変奏
ボギョン・リー(Pf)

 録音:2020-2021年アイオワ大学[73:37]

 エミール・ナウモフはブルガリア、ソフィア出身の作曲家。7歳の時、パリでナディア・ブーランジェに師事し、その後デュティーユ、レナード・バーンスタイン、ユーディ・メニューインらとも親交を持ち、キャリアを積んだ。
 このアルバムは少年期、青年期から最近までのピアノ作品が収められており、彼の作風を端的に知ることができる。彼の音楽はいわゆる「現代音楽」ではなく、自分の出自であるブルガリアの民謡を基本としている。
 バルトークの影響を極めて強く受けているが、決してその模倣ではなく、哀愁のある旋律に溢れた作品は独自の世界を築いている。
 一聴の価値ある作曲家。バルトーク、ハチャトゥリアン、モンポウの音楽が好きな人にお薦め。
 
 


MS 1784
¥2400
「レスピーギをめぐる友人の輪と彼らの歌曲集」
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):西は遥か遠く
 ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856-1909):3つの歌曲Op.84
 オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):森の神々
 エルザ・サンジャコモ・レスピーギ(1894-1996):
  ルバイヤートの四行詩による歌曲
 ヴィットリオ・リエッティ(1898-94):
  マックス・ジャコブの4つの詩の歌曲より
 エルザ・サンジャコモ・レスピーギ:3つのスペインの詩による歌曲
 オットリーノ・レスピーギ:雪が降る、夜、霧、雨
 リムスキー=コルサコフ:ニンフ
ガブリエル・ヘーグ(ソプラノ)
ランドール・フスコ(Pf)

 録音:2020年11月10-12日カリフォルニア、聖ステファン司教教会[60:09]

 レスピーギと彼と関わりの深かった作曲家による歌曲を収録。エルザ・サンジャコモ・レスピーギはオットリーノ・レスピーギの妻で元は彼の弟子であり歌手でもあったが、作曲家としてもいくつかの作品を残している。
 マルトゥッチはレスピーギの師匠である。リムスキー=コルサコフとレスピーギの関係は意外に思われるかもしれないが、レスピーギは若い頃、コルサコフに師事していた。
 収録されている歌曲はいずれも19世紀末から20世紀初頭の成熟した和声書法と優美でたおやかな旋律に溢れており、楽しめる。
 ソプラノのガブリエル・ヘーグのリリカルな歌声も素晴らしい。
 
 

MS 1801
¥2400
「イッツ・アバウト・タイム」~
 ウィンド・アンサンブルとジャズ・ミュージシャンのための音楽

  (1)グレッグ・マクレーン(b.1956):邂逅
  (2)ギレルモ・クライン(b.1969):ソーラー・リターン組曲
  (3)ジェームス・スティーヴンソン(b.1969):イッツ・アバウト・タイム
  (4)バーンスタイン(デイヴ・リベロ編):
   「サム・アザー・タイム」~オン・ザ・タウンより
  (5)マンシーニ(デイヴ・リベロ編):ドリームス・ヴィル
  (6)(ボーナス・トラック)
   ミルドレッド・J・ヒル(1859-1916):ハッピー・バースデイ
ニュー・イングランド音楽院
 シンフォニック・ウィンズ
(2)-(6)ウィリアム・ドゥリュリー(指揮)
(1)ジーン・ヤング(指揮)
(1)(3)チャールズ・シュリーター&
 マーヴィン・スタム(Trp)
(2)マーク・ワイスマン(Sax)
(4)(5)リアン・デヴリン(T.Sax)

 録音:2007年4月12日、2014年3月8日、2022年4月28日ニュー・イングランド音楽院(ライヴ) [74:20]

 トランペット、サックスのジャズ・ミュージシャンがウィンド・アンサンブルをバックに華麗なプレイを聴かせる一枚。
 バーンスタインのオン・ザ・タウンからの「サム・アザー・タイム」はモダン・ジャズのセッションのテーマにもよく使われる名曲。
 重厚なアンサンブルにソリストたちの妙技が冴え、聴き応え充分の一枚。元ボストン響首席トランペットのチャールズ・シュリーターもゲスト出演!ブラス・ファンは必聴!
 
 

MS 1804
¥2400
「フュージョン」~ピアノ連弾のための現代音楽」
 ジョン・アダムズ(b.1947):ハレルヤ・ジャンクション(1996)
 ファング・マン(b.1977):2つの色彩(1996/2001)
 ジョン・コリリアーノ(b.1938):カレイドスコープ(1959)
 ジョン・フィッツ・ロジャーズ(b.1963):アド・ルーセム(光に)(2007)
 ウィリアム・ボルコム(b.1938):エデンの園(抜粋)
ラマゾフ・ラッカーズ・ピアノ・デュオ:
 【リーナ・ラマゾフ(Pf)
  ジョセフ・ラッカース(Pf)】

 録音:2020年6月15-19日サウス・カロライナ音楽院リサイタル・ホール [50:35]

 いまや現代アメリカを代表する作曲家ジョン・アダムズの比較的初期の作品「ハレルヤ・ジャンクション」はスティーヴ・ライヒらのミニマル音楽の技法にクラシックやラグタイムなどポップな要素を取り込ませたノリのよいご機嫌な佳曲。
 ファング・マンの「2つの色彩」はドビュッシー風の淡い色彩がリゲティばりのクラスターにまで発展する。
 アメリカでは新ロマン主義の旗手と目されているコリリアーノの「カレイドスコープ」はその名の通り万華鏡のようにきびきびと変化するリズムとハーモニーが面白い。
 ラマゾフ・ラッカーズ・ピアノ・デュオの二人はともにイーストマン音楽院で学び連弾および2台ピアノのための現代音楽の委嘱と初演に力を入れているユニット。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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EPITAGRAPH



EPITA 029
(UHQCD)
¥2900→\2690
【UHQCD】【限定発売】
ワルター&ウィーン・フィル(1953)
 
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 (原典版)
ブルーノ・ワルター(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 ワルターとウィーン・フィルによるブルックナー最後のシンフォニー。1953年のザルツブルクで行われた最高の組み合わせによる極上の世界。

 録音:1953年8月20日(ザルツブルク音楽祭) 祝祭劇場、ザルツブルク(ライヴ)/Produced by Epitagraph/MONO、50:33、日本語帯・解説付

 1953年という年はワルターにとって、充実・多忙の1年となりました。
 米コロンビアレコードにニューヨーク・フィル(NYP)とモーツァルト「35番ハフナー」「39番」「40番」、ブラームス「1~3番」などを録音する一方で、ウィーン・フィル(VPO)とともに8月にザルツブルク音楽祭、9月にはエジンバラ音楽祭に出演しています。ちなみに9月8日エジンバラでのブラームス「ドイツ・レクイエム」=Epitagraphレーベルの EPITA.019はこのときのライヴです。

 53年8月19・20日、ザルツブルク音楽祭で行われた2日間の2日目の録音。プログラムのほかの曲目は、初日が「オイリアンテ」序曲、モーツァルト「プラハ」、2日目はベートーヴェン「2番」でした。
 ワルターは総じて速めのテンポで歩を進め、ときおり見せる優美な表情が安らぎを与えてくれます。圧巻はフィナーレ。引き締まった表情で劇的に歩みを進める強い意志と劇的構成力は圧倒的な感動を生み出してやみません。
 ウィーン・フィルは強靭かつしなやかに美音を響かせ、この名曲の深遠・崇高・広大な世界に没入させてくれます。曲の最初から終わりまで途切れはなく、終了後は拍手がはいっていますので臨場感も豊かというべきでしょう。
 ワルターによるブルックナーの交響曲の録音は4番、7番、8番、9番が残されていますが、もっとも数多く取り上げたのが最後の第9番。
 1959年11月にコロンビア交響楽団を指揮してセッション録音をのこしているほか、ライヴだけでも5種類【(1)1946年3月17日カーネギーホール(CaH)におけるNYP盤、(2)48年2月28日フィラデルフィア管弦楽団盤、(3)本盤、(4)53年12月27日CaH におけるNYP 盤、(5)1957年2月10日CaH におけるNYP 盤】ありますが、最も感動的な演奏をUHQCDにしてご紹介します。

 放送音源より復刻されたテープからのCD化で、国内盤初登場になります。
 音質は復刻につきまとうノイズこそ少し残っているものの、従来の海外盤を凌ぐ生々しさ!
 高域の伸び、低域の重厚さ等、良好で鮮明な音。PP からffに変化するそのダイナミックレンジの広さも(この時代のものとしては)驚異的というしかありません。
 キング関口台スタジオで丁寧かつ最新技術によるリマスタリング、しかも"高音質CDの決定版"UHQCDにして発売!

 

UHQCDとは
 新開発の製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現。
 CD規格に準拠。全てのCDプレーヤーでお楽しみいただけます。



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MAGGIO LIVE



MAGGIO 034
(3CD)
¥4300→\3990
フィレンツェ五月音楽祭ライヴ、
 ムーティの『シチリアの晩祷』

  ヴェルディ:歌劇『シチリアの晩祷』
レナート・ブルゾン(モンフォルテ)
グラツィアーノ・ポリドーリ(ベテューヌ卿)
カルロ・デル・ボスコ(ヴォードモン伯爵)
ヴェリアーノ・ルケッティ(アッリーゴ)
ルッジェーロ・ライモンディ(ジョヴァンニ・ダ・プロチダ)
レナータ・スコット(エレーナ)
ネッラ・ヴェッリ(ニネッタ)
ジャンパオロ・コッラーディ(ダニエーリ)
ジャンフランコ・マンガノッティ(テバルド)
ジョルジョ・ジョルゲッティ(ロベルト)
カルロ・ノヴェッリ(マンフレード)
ロベルト・ガッビアーニ(合唱指揮)
リッカルド・ムーティ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団

 フィレンツェ五月音楽祭ライヴ、熱狂と繊細さとが同居したムーティの至芸、後年の名盤に勝るとも劣らぬ名演!

 ライヴ録音:1978年5月13日/フィレンツェ、コムナーレ劇場/STEREO

 1989年スカラ座ライヴが名盤として知られるムーティの『シチリアの晩祷』、その11年前に行われたフィレンツェ五月音楽祭ライヴが登場します。
 ムーティの解釈はこの時すでに完成しきっており、シンフォニックな爆発も静的な情景も美しい装飾も、スコアの隅々に至るまでみごとに描きわけ雄弁な世界を作り出しています。
 第2幕、第3幕、第4幕のラストでは壮大な建築物を圧倒的なバランスで打ち立てながら同時に細やかな陰影までとらえるムーティ無類の手腕が炸裂。
 フィレンツェの聴衆を沸かせた魅惑的な大名演がとくと味わえます。
 




URANIA RECORDS


WS121405
(2CD)
特別価格
¥2500
ソプラノ、ビヴァリー・シルズ、
 ランメルモールのルチア!

  ドニゼッティ:歌劇《ランメルモールのルチア》
ピエロ・カップッチッリ(エンリーコ/バリトン)
ビヴァリー・シルズ(ルチア/ソプラノ)
カルロ・ベルゴンツィ(エドガルド/テノール)
アドルフ・ダッラポッツァ(アルトゥーロ/テノール)
ジュスティーノ・ディアス(ライモンド/バス・バリトン)
パトリシア・カーン(アリーサ/メゾ・ソプラノ)
キース・エルウィン(ノルマンノ/テノール)
アンブロジアン・オペラ合唱団
トーマス・シッパーズ(指揮)、
ロンドン交響楽団

 名ソプラノ、ビヴァリー・シルズが登場!ランメルモールのルチア!

 ☆アメリカを代表する名ソプラノ、ビヴァリー・シルズ!
 ☆トーマス・シッパーズの指揮で、ベルゴンツィとカップッチッリが歌う!

 ウェストミンスターで1970年に録音されたドニゼッティの《ランメルモールのルチア》をウラニア・レコーズが復刻しました。
 47歳という若さで亡くなったトーマス・シッパーズの指揮によるこの録音は、同演目のディスクの中でも特に注目すべき名演と言えます。
 ルチアのビヴァリー・シルズは、マリア・カラスとはまた別のルチア像を描いており、その繊細な歌声で描写されたルチアは特筆すべきもので、その他にも名テノールのカルロ・ベルゴンツィに、偉大なイタリアのバリトン、ピエロ・カップッチッリが見事な歌唱を披露しています。

 ※録音:1970年、ロンドン/STEREO/ADD
 


<国内盤> 


EDITION HST

HST-919
(6CD、PPケース入り)
¥6600
「ヴァンハル(1739 -1813)&伝ヴァンハル:15の交響曲集」
 CD1 (第15巻;HST-095)
  ハ長調Bryan C8/ニ長調Bryan D6/
  (伝)変ホ長調Bryan Es14=Grave Es15(ディッタース作?)
 CD2 (第18巻;HST-106)
  ハ長調Bryan C27/
  (伝)ハ長調Bryan C24=Kimball C14, (ホフマン作?)/
  (伝)ハ長調C25(シュテルケル作?) /
 CD3 (第21巻;HST-108)
  ハ長調「デ・シリー」 Bryan C4/ハ長調「混乱稿」C7a/
  (伝)変ホ長調Bryan Es9(トウシュムラン作?)
 CD4 (第22巻;HST-112)
  (伝)ニ長調Bryan D11(シュテルケル作?)/
  (伝)イ長調Bryan A6(ディッタース作?)
 CD5 (第23巻;HST-114)
  ハ長調Bryan C28/(伝)変ロ長調Bryan B8(ケルツル作?)
 CD6 (第24巻;HST-117)
  ハ長調Bryan C18/(伝)変ホ長調Bryan Es11(ポコルニー作?)
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
 リーダー;松井利世子、
  福本 牧(ヴァイオリン)、
 小原 圭(チェロ)、他

 「ヴァンハル&伝ヴァンハル:15の交響曲集」 2010年から約10年かけて収録された交響曲集を楽団結成25周年記念・50セット限定盤として発売!

 録音: 2010-19年、東京・三鷹、風のホール、近江楽堂(新宿)などにてライヴ収録

 1790年代、作曲家を訪問した伝記作家ドウラヴェッツへ「交響曲100曲、弦楽四重奏曲100曲、作曲した」と語ったが今日では70数曲のみの真作交響曲が伝承され、真偽不明な伝ヴァンハル作が50曲近くにのぼる。
 















10/20(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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PASSACAILLE RECORDS



PAS 1088
(2CD)
¥3400→\3090
平崎真弓(ヴァイオリン)
 ビーバー:ロザリオ・ソナタ

 [CD1]
  《喜びの秘蹟》 ソナタ第1番~第5番
  《苦しみの秘蹟》 ソナタ第6番~第10番
 [CD2]
  《栄光の秘蹟》 ソナタ第11番~15番
  《パッサカリア》 ソナタ第16番
平崎真弓(ヴァイオリン)
ヤン・フライハイト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミヒャエル・フライムート(アーチリュート、テオルボ)
ヨハネス・レッシャー(ヴィオローネ)
クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ)
KKC 6610/11
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 スコルダトゥーラを極めた一大演奏、考え抜かれた構築と煌めくファンタジー、ケルンの名手・平崎真弓の「ロザリオ」!

 [使用楽器]
  Giuseppe Gaffino (Paris, c. 1750) ...ソナタ第6・15番
  Klotz Family (Mittenwald, late 18th century) ...ソナタ第11 番
  Johannes Loescher (Cologne, 2019) ...ソナタ第3・7・8・9・12番
  Christian Sager (Zurich, 2003) ...ソナタ第1・4・10・16 番
  Workshop environment of Tielke (Hamburg, c. 1700) ...ソナタ第2・5・13・14番
 [弓]
  Richard Moser (Cologne, 2019)
  Daniel Koop (Cologne, 2016 & 2017)

 録音:2020年9月14-18日、2021年4月7-10日/ケルン、ドイツ放送カンマームジークザール/74'15''、55'35''

 ケルン在住、コンチェルト・ケルンのコンミスを務めるなど数々の名門古楽オケで演奏し、ソロでも意欲的な活動を続けるヴァイオリニスト平崎真弓。
 前作アルバム『スコルダトゥーラ(変則調弦) の技法』(PAS-1080 / KKC-6314) が「レコード芸術」誌で特選盤になるなど国内でも高い評価を受け、一躍スコルダトゥーラのスペシャリストと目されています。
 そんな彼女にスコルダトゥーラの可能性をとことん掘り下げて書かれた『ロザリオ・ソナタ』はまさにうってつけ、待ってましたと叫びたくなる好企画の登場です。

 この一種異様な、技巧的にも楽器的にも扱いづらい演奏者泣かせの曲集に対して、平崎は複数のヴァイオリンを使用。各ソナタとの相性を吟味しながらしっかりと納得のいく全体を組み立てていきます。
 無数の調弦が織り成す緊張度と色彩、豊かな音楽性が、揺るぎない土台と煌めくファンタジーによって鮮烈かつ華麗に鳴り響く、考え抜かれた本格演奏。
 ソロの素晴らしさはもちろんのこと、共演陣もショルンスハイムはじめ腕に覚えありの名人ぞろいで、ハイレベルなアンサンブルにも注目です。

 
 




AVIE


AV2547
¥2600
アポロズ・ファイア
 ヘヴンリー・バッハ ~ J.S.バッハ:アリアとカンタータ集

 J.S.バッハ:
  カンタータ第51番《全地よ、神に向かいて歓び呼ばわれ》 BWV.51
  ヨハネ受難曲BWV.245 より アリア《わが心よ、溢れる涙となり溶け出し》
  カンタータ第202番《いまぞ去れ、悲しみの影よ》 BWV.202(結婚カンタータ)
  ヨハネ受難曲 BWV.245 より アリア《われもまた汝に従い行かん》
アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)
アポロズ・ファイア
ジャネット・ソレル(指揮、ハープシコード)

 アメリカ古楽界注目のオーケストラ!J.S.バッハの神聖な音楽!

 ☆才女ジャネット・ソレルが創設したクリーヴランドのピリオド・オーケストラ、アポロズ・ファイア!
 ☆J.S.バッハの人気のカンタータと2つの崇高なアリアをカップリング!

 ビルボード・チャート第1位、2015年の第57回グラミー賞では「BEST OPERA RECORDING」に輝いたアメリカのソプラノ、アマンダ・フォーサイスと、アムステルダムでグスタフ・レオンハルト、アメリカでロジャー・ノリントン、レナード・バーンスタインに師事した才女ジャネット・ソレルが創設したアメリカ、クリーヴランドのピリオド・オーケストラ、アポロズ・ファイアによるJ.S.バッハの神聖な音楽。

 本アルバムでは、ソプラノの重要レパートリーとして挙げられる2つのカンタータに、ヨハネ受難曲から崇高なアリアをカップリング。
 高音域による技巧を要求されるこれらの作品で、フォーサイスは芯のある歌声と妙技を見事に発揮。天上へと響き渡る至高のひと時を聴かせてくれます。

 ※録音:2021年4月23日-26日、ファースト・バプテスト教会(シェーカー・ハイツ、アメリカ)
  2016年3月5日-7日、2018年2月9日&12日、セント・ポール教会(クリーブランド・ハイツ、アメリカ)

 
 
 


AV2561
(2CD)
特別価格
¥3600
インバル・セゲフ(チェロ)~20 for 2020
 【Disc1】
  1. ヴィエト・クオン(b.1990):
   チェロ八重奏のためのルーム・トゥ・ムーヴ
    (インバル・セゲフによる多重録音)
  2. フェルナンド・オテロ(b.1972):
   チェロと弦楽オーケストラのための協奏曲
  3. ジェイムズ・リー3世(b.1975):チェロとピアノのためのEKAH
  4. ティモ・アンドレス(b.1985):チェロとピアノのためのAGITA
  5. ソフィア・ベース(b.1996):
   チェロ、タブラとタンプーラのためのTAAL-NAAD NAMAN
  6. ブルース・ウォロソフ(b.1955):チェロ・クワイアのためのラクリメ
  7. アヴネル・ドルマン(b.1975):チェロとアコーディオンのための
   ELEGY FOR THE VICTIMS OF INDIFFERENCE
  8. ヴィジェイ・アイヤー(b.1971):
   チェロとピアノのためのウィンドウ
  9. クリストファー・セローン(b.1984):
   チェロとピアノのためのTHE PLEASURE AT BEING THE CAUSE
  10. アンヘリカ・ネグロン(b.1981):
   チェロ、バンドネオンとエレクトロニクスのための
    RUTA PANORAMICA
 【Disc2】
  1. ジョン・ルーサー・アダムズ(b.1953):
   8本のチェロのためのウィーピング・オヴ・ダヴズ
  2. アドルファス・ヘイルストーク(b.1941):
   チェロとマリンバのためのHORA
  3. グロリア・コーツ(b.1938):チェロ独奏のための子守歌
  4. アガタ・ズベル(b.1978):
   ヴォイス、チェロとエレクトロニクスのためのユニゾーノIII
  5. クリストファー・タイラー・ニッケル(b.1978):
   チェロ八重奏と木管楽器のための
    フラクチャーズ・オヴ・ソリチュード
  6. モリー・ジョイス(b.1992):
   チェロとエレクトロニクスのための
    イット・ハズ・ノット・テイクン・ロング
  7. カミーユ・エル・バシャ(b.1989):
   ピアノ三重奏のためのダンス・ビトウィーン・ザ・ワールズ
  8. オスカー・ベティソン(b.1975):
   チェロ、ピアノとエレクトリック・ギターのためのLA HIJA DEL NEON
  9. インマヌエル・ウィルキンス(b.1998):独奏チェロのためのEXHALE
  10. スチュワート・グッドイヤー(b.1978):
   チェロとピアノのためのTHE KAPOK
  11. インバル・セゲフ(b.1973):チェロ四重奏のためのBEHOLD
インバル・セゲフ(チェロ)
ブルックリン・ライダー
 〔ジョニー・ガンデルスマン(ヴァイオリン)、
  コリン・ヤコブセン(ヴァイオリン)、
  二コラス・コーズ(ヴィオラ)、
  マイケル・ニコラス(チェロ)、
  ゼイヴィア・フォーリー(コントラバス)/
   Disc1 tr.2〕
アンナ・ポロンスキ(ピアノ/Disc1 tr.3)
ティモ・アンドレス(ピアノ/Disc1 tr.4, 9)
マリ・タナカ(タンプーラ/Disc1 tr.5)
ヴィヴェク・パンディア(タブラ/Disc1 tr.5)
ジュリアン・ラブロ
 (アコーディオン/Disc1 tr.7、
  バンドネオン/Disc1 tr.10)
ヴィジェイ・アイヤー(ピアノ/Disc1 tr.8)
イアン・ローゼンバウム(マリンバ)
シャーロット・マンディ(ヴォイス/Disc2 tr.4)
クリストファー・タイラー・ニッケル
 (オーボエ・ダモーレ、コールアングレ、
  バス・オーボエ/Disc2 tr.5)
ジェニファー・フラウチ(ヴァイオリン/Disc2 tr.7)
カミーユ・エル・バシャ(ピアノ/Disc2 tr.7)
コンラッド・タオ(ピアノ/Disc2 tr.8、
オレン・フェイダー
 (エレクトリック・ギター/Disc2 tr.8)
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ/Disc2 tr.10)
カレブ・ファン・デル・スヴァーフ
 (チェロ/Disc2 tr.11)
カレン・ウズニアン(チェロ/Disc2 tr.11)
ブルック・スペルツ(チェロ/Disc2 tr.11)

 名女流チェリスト、インバル・セゲフ!20人の作曲家たちによる委嘱アルバム!

 ☆イスラエル出身の名チェリスト、インバル・セゲフAvie第3弾!
 ☆現代の優れた20人の作曲家をフィーチャーした委嘱作品集!

 インバル・セゲフは、イスラエル出身、ジュリアード音楽院やイェール大学音楽院で学び、17歳でズービン・メータ指揮の下イスラエル・フィルとベルリン・フィルにデビュー。
 パブロ・カザルス、パウロ、ワシントンの各国際コンクールで入賞し、現在はアメリカを中心に独創的な活動を続けている女流チェリストです。

 Avie Records第3弾は、20人の作曲家たちによる委嘱作品集。元々はデジタル配信としてリリースされていましたが、2枚組のアルバムに集約されています。
 2020年に起こったCOVID‐19によるパンデミックは、多くの人々に社会的不安や悲しみを与えたと同時に、最前線で活動する医療従事者への賞賛と感謝の気持ちで人々が団結するきっかけにも繋がりました。
 過去2年間の出来事に深く影響を受けたインバル・セゲフは、このアルバムのタイトルでもある、「20 for 2020」という委嘱プロジェクトを立ち上げ、現代の優れた20人の作曲家をフィーチャー。
 作品の多くは、パンデミックやBLM運動、孤立、死といった暗いムードが反映されていますが、収束に向かう明るい兆しを示した作品など、21世紀における輝かしいチェロの作品の祭典を示した好企画です。

 ※録音:2020年ー2022年
 




DUX


DUX1864
¥2500
クシシュトフ・ペンデレツキ:
 劇場音楽、映画音楽集(クラクフの音楽的軌跡 Vol.2)

  A Tale of Five Brothers(1967)
  Tom Thumb and the Wolf(1961)*
  Undivine Comedy(1965)
  Adventures of the Warsaw Bear(1958)
  There Is No End to the Great War(1959)
  Little Orphan Mary and the Dwarves(1957)
  Forefathers' Eve(1963)
アニカ・ミコワイコ=オスマン(ソプラノ)*
ヤツェク・ヴルベル(バリトン)*
クラクフ・シンガーズ
ポーランド放送合唱団
ベートーヴェン・アカデミー管弦楽団
マチェイ・トヴォレク(指揮)

 『クラクフの音楽的軌跡』シリーズの第2巻!

 長い年月を経て発見された、クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-2020)の劇場や映画のための作品集。
 クラクフ文化フォーラムが進めている『クラクフの音楽的軌跡』シリーズの第2巻として、大人と子供の両方に捧げられた劇のために作られた、このジャンルの最も興味深い作例を収録しています。

 ※録音:2020年9月&2021年12月(ポーランド)
 
 

DUX1787
¥2500
スプラシルのカンティクル集
 Courageous Hetman
 An archangel was sent from Heaven
 The Virgin awaits impatiently
 When you enlightened Egypt with the light of your truth
 Simeon
 You, O Blessed Virgin
 Indeed, you are worthy, Mother
 A sun that never sets, bringing salvation to the world
 Treble litany
ポドラシェ歌劇場フィルハーモニー合唱団
ヴィオレッタ・ビエレツカ(指揮)

 ポーランドのスプラシルで1670年から1680年代にかけて書かれた49曲の音楽を集成した『スプラシル・カンティクルス』。
 もともと男声6声部のために書かれたカンティクルから、第1番~第10番と第33番の11曲を、ポドラシェ歌劇場フィルハーモニー合唱団の美しい歌唱で収録しています。

 ※録音:2021年(ポーランド)
 
 

DUX1780
¥2500
音楽の風景 ~ ギター四重奏によるクラシック名曲集
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番より第1楽章
 ボッケリーニ:
  ギター四重奏曲第4番より第3楽章&第4楽章
   (序奏とファンダンゴ)
 ドビュッシー:夢想
 グリーグ:
  ペール・ギュント組曲第1番より《アニトラの踊り》
  ペール・ギュント組曲第2番より《ソルヴェイグの歌》
 ムソルグスキー:交響詩《禿山の一夜》
 パウロ・ベリナテイ(1950-):ビー玉遊びのバイヨン
 レオ・ブローウェル(1939-):雨の降るキューバの風景
クラクフ・ギター四重奏団

 非常に興味深い編曲と完璧なアンサンブルで、世界中の風景を巡る音楽の旅へ!
 北から南まで、さまざまな国の作曲家によるクラシックの名曲を巧みなアレンジと予想外のサウンドで聴かせます。
 ベリナテイとブローウェルの作品はオリジナル、ムソルグスキーはブレンダン・レイクの編曲、残りの作品はジェレミー・スパークスの編曲に基づいています。
 インパクト大の交響詩《禿山の一夜》は必聴。

 ※録音:2020年(ポーランド、クラクフ)
 
 

DUX1761
¥2500
テレマン:組曲&協奏曲集
 序曲-組曲 ニ長調 TWV 55:D18
 序曲 イ短調 TWV 55:a4
 ポーランド協奏曲 ト長調 TWV 43:G7
 序曲 ニ長調 TWV 55:D23
アルトベルク・アンサンブル
ペーター・ファン・ヘイへン(指揮)

 ベルギーのリコーダー奏者・指揮者で、ルネサンスおよびバロック音楽の歴史的演奏の分野で国際的に認められたスペシャリスト、ペーター・ファン・ヘイへン率いるアルトベルク・アンサンブルによるテレマンの作品集。
 テレマンがリュリやラモーの作品を手本にしたフランス風序曲や、ポロネーズのリズムを取り入れ民族楽器の音色を模した《ポーランド協奏曲》を収録しています。

 ※録音:2021年7月(ポーランド、ワルシャワ)
 




ET’CETERA



KTC1763
¥2600
18世紀ナポリの作曲家、ジャコモ・サルクーニ!
 ジャコモ・サルクーニ:器楽を伴う5声のミサ
ラ・ヒスパノフラメンカ
ル・パヴィヨン・ド・ミュジク
アン・クノップ(ヴァイオリン、指揮)

 18世紀ナポリの知られざる作曲家、ジャコモ・サルクーニ!

 ラ・プティット・バンドの元第1ヴァイオリンを務め(他に、イル・フォンダメント、エウローパ・ガランテ、バッハ・コンツェントゥスなどの著名なアンサンブルでも活動)、ハノーファーのピリオド・オーケストラ「コンチェルト・フォスカリ」のコンサートマスター、弦楽四重奏団「QUATUOR "a4"」の第1ヴァイオリンなどとしても活躍するベルギーの名女流ヴァイオリニスト、アン・クノップが2020年に設立したアンサンブル、「ル・パヴィヨン・ド・ミュジク(Le Pavillon de Musique)」。
 バロックから初期古典派の知られざる音楽に焦点を当てて活動するル・パヴィヨン・ド・ミュジクによる今回のアルバムは、18世紀ナポリで音楽教師兼作曲家として名声を博したジャコモ・サルクーニ。サルクーニに関してはまだ研究が始まったばかりですが、大司教区の合唱団の監督であったと伝えられています。

 ※録音:2021年10月3日-5日
 
 

KTC1777
¥2600
退廃した魂
 ハンス・クラーサ(1899-1944):パッサカリア、フーガ
 ヴィクトル・ウルマン(1889-1944):秋
 ヴィルヘルム・レティヒ(1892-1988):
  ポール・ヴェルレーヌの歌
 ゲザ・フリード(1904-1989):弦楽三重奏曲
 アドルフ・シュトラウス(1902-1944):
  僕には確かにわかる, 君に再び会えることを
 ヤン・ナヴァーロ(b.1985):Spleen
 ウルマン:慰めの歌
 ナヴァーロ:弦楽三重奏のためのアダージョ《我が母のために》
 イルゼ・ウェバー(1903-1944):Wiegala
アンサンブル・ノヴァ・ソナンティア
シモーネ・リクスマン(ソプラノ)

 ホロコーストの犠牲者やナチスから迫害を受けた作曲家たちの作品を中心にしたアルバムが登場。
 プラハ出身の作曲家でツェムリンスキーから多大なる影響を受けていたハンス・クラーサや、当時のチェコスロバキアの作曲家兼指揮者でホロコーストの犠牲者となったヴィクトル・ウルマンの作品など、貴重な珍しい作品を収録しています。
 
 

KTC1734
¥2600
オランダの弦楽四重奏曲集
 ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981):
  古典四重奏曲、イル・ペンシエーロ、
  弦楽四重奏のための《L'Indifferent》
 ヘルマン・ストラーテヒール(1912-1988):弦楽四重奏曲第3番
 ヤン・ムル(1911-1971):弦楽四重奏曲
 ルイ・アンドリーセン(1939-2021):...miserere...
マタンギ弦楽四重奏団

 20世紀のオランダ音楽に影響を与えたヘンドリク・アンドリーセンとその弟子たちによる弦楽四重奏曲集。
 ヘンドリク・アンドリーセンは作曲家オルガン奏者として活躍し、このアルバムに収められているヤン・ムルやヘルマン・ストラーテヒールの師でもありました。
 ユトレヒト音楽院やハーグの王立音楽院の院長を務めており教育者としても優秀であったことが分かります。
 
 

KTC1731
¥2600
リエラント:グイード・ゲゼルの詩による歌曲集
 ヨーゼフ・リエラント(1870-1965):
  Avondstemmen Op.8-4
  k'En hoore u nog niet Op.46-1
  Ego Flos(1920) Op.77
  5つの霊歌(1905) Op.44
  Liederenkrans(1904) Op.38
  Eerste communielied(1904)
  Smeeklied Op.68-3
  Zielzuchten(1901) Op.34
エミリエ・デ・フォフト(ソプラノ)
ピーター=ヤン・フェルホーエン(フォルテピアノ)

 ベルギー出身の司祭であり詩人であるグイード・ゲゼルの詩による歌曲集。
 ヨーゼフ・リエラント(1870-1965)は同郷であったゲゼルの詩を広めるためにこの歌曲集を作ったと言われています。
 現在では19世紀のベルギーを代表する詩人と考えられているゲゼルの詩は抒情性に満ちており、リエラントにインスピレーションを与えました。
 
 

KTC1725
¥2600
ガーランド ~ ソプラノ、ヴァイオリンとハープのための16の歌曲
 ブリテン:Bonny at morn、She's like the Swallow
 ヘンデル:燃えるようなバラ HWV210
 リムスキー=コルサコフ:
  Plenivshis'rozoy, solovey -
   Enslaved by the Rose, the Nightingale Op.2-21
 パンクラス・ロワイエ:L'Aimable
 ブリテン:イリュミナシオン Op.18
 R.シュトラウス:明日 Op.27-4
 ヘンデル:甘い静けさ、やさしい泉よ HWV205
 ブリテン:I wonder as I wander、キャロルの祭典 Op.28
 ピアソラ:チキリン・デ・バチン
トリオ・ギリュー

 ソプラノ、ヴァイオリンそしてハープという珍しい編成のトリオによる歌曲集。2021年に結成された若いこのトリオは、特に20世紀と現代作曲家の作品に力を入れながらも、その他の時代の音楽もレパートリーにしています。
 それぞれ国内外のコンクールで受賞歴のある三人の編成に合わせた特別な編曲でお楽しみいただけます。
 




CPO



555418
¥2200
バッハ・ファミリー 一族の影響
 1. ハインリッヒ・バッハ(1615-1692):キリエ 6声
 2. ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):正しき者は滅びしも 5声
 3. ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694):
  Unser Leben wahret siebzig Jahr 5声
 4. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  コラール「汝、おお美しき世界」 4声
 5. ヨハン・クリストフ・バッハ: 人よ、女より生まれし者 5声
 6. ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731): われらが不幸 5声
 7. カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  4つのモテット 4声より Wq. 208-3
 8. ヨハン・クリストフ・バッハ: アリア「わが命、今やつき」 4声
 9. ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777): 深き淵より 4声
 10. ヨハン・バッハ(1604-1673):アリア「わが死のために泣くな」4声
 11. アダム・ドレーゼ(1620-1701):
  アリア「Nun ist alles uberwunden」4声 - Altbachischen Archivより
 12. ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694): 愛する日よ、ようこそ 6声
 13. ヨハン・ミヒャエル・バッハ: 主よ、我汝だけをもち得るなら 5声
 14. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ: キリエ ヘ長調 5声 BWV 233a
アンサンブル・ポリハルモニーク
 (声楽アンサンブル)
テアトロ・デル・モンド
 (古楽アンサンブル)
アンドレアス・キュッパース(指揮)

 録音: 2021年2月14-16日 Martinskirche Mullheim(ドイツ)

 1735年にヨハン・ゼバスティアン・バッハが作成した『音楽家バッハ一族の起源』をはじめ、多くの文献にバッハ音楽一家の結束の固さが記載されています。
 一族のメンバーたちは音楽にかかわる職業に就いていた者が多く、一年に一度は定期的に集まる機会を設け、コラールや即興歌を歌い、職業上の話題を交換していたとされています。
 各地で活躍した彼らのおかげで「バッハ一族」という名前は、そのまま音楽家の代名詞として用いられ、そのイメージは18世紀末までも残るほどでした。
 アンサンブル・ポリハーモニークとテアトロ・デル・モンド、そして音楽監督のアンドレアス・キュッパースは今作でバッハ一族が相互に与えた影響を追求し、キュッパースが彼らの出発点とみなした「17世紀初頭のバッハ一族作品集」から6曲をセレクト、ここに18世紀後半までのバッハたちの作品を加えることで、4世代にわたる作品の比較とその時代に及ぼした影響を知ることができます。
 選ばれた曲はどれも4~6声の声楽パートと通奏低音を持つ編成であり、先人の作品がC.P.E.バッハら18世紀生まれの後人の作品にもたらした影響も感じることができるでしょう。
 
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555303
¥2800→\2590
マルクス・ボッシュ&カペッラ・アクイレイア
 ベートーヴェン:バレエ音楽『プロメテウスの創造物』
カペッラ・アクイレイア
マルクス・ボッシュ(指揮)

 録音: 2020年10月22-25日 Festspielhaus Congress Centrum Heidenheim(ドイツ)

 マルクス・ボッシュが率いるカペッラ・アクイレイアによる「ベートーヴェンの劇場のための音楽集」
 第4集では、序曲が有名なわりに全曲を耳にする機会は多くない『プロメテウスの創造物』が紹介されています。
 プロメテウスが粘土から作りゼウスが命を吹き込んだ男女ペアの人形を主人公とするこのバレエは、もともと感情を持たない人形がさまざまな神たちの教育によって人間に成長していくというあらすじで、ギリシャ神話の持つ重厚な雰囲気はなく、どちらかというと牧歌的な楽しいお話であり、1801年3月28日にウィーンのホーフブルク劇場で初演され好評を博したとされています。残念ながらバレエの台本は失われており、実際にバレエとして上演することは困難です。
 とはいえ、この作品が書かれたのは1800年から1801年のことで、ベートーヴェンは同時期に作曲した交響曲第3番や「エロイカ変奏曲」などにバレエの旋律を転用しているため、耳慣れた部分も多くあることでしょう。
 
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555360
¥2800
ジモン・ガウデンツ(指揮)&イェナ・フィル
カール・ヴァイグル(1881-1949):作品集

 1-3. 3つの歌曲 - ソプラノと管弦楽のために
 4-6. 狂詩曲 - 弦楽オーケストラのために
 7-9. ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op. 21
リナ・ジョンソン(ソプラノ)
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)
イェナ・フィルハーモニー管弦楽団
ジモン・ガウデンツ(指揮)

 録音: Volkshaus Jena(ドイツ) 2022年4月28-29日...1-3 2021年6月21-22日...4-6 2022年6月21-22日...7-9

 オーストリアの上流階級出身のカール・ヴァイグル。シェーンベルクと親交を育みながらも、自身は決して十二音技法には手を染めず、若い頃に影響を受けたマーラーの作風を受け継ぎ生涯後期ロマン派の曲調を貫いた作曲家です。
 1925年にはウィーン市賞を受賞、フルトヴェングラーら著名な演奏家たちが挙って彼の作品を演奏しましたが、ユダヤ系であったため、ナチスの侵攻に伴い自身はアメリカに亡命。作品の演奏を禁じられたため長い間忘れられてしまいました。
 しかし、20世紀の終りに巻き起こった「退廃音楽」の発掘と再評価によって近年注目が高まっています。
 このアルバムには1906年作曲の弦楽六重奏曲を原曲として1931年に書かれた弦楽オーケストラのための「狂詩曲」、同じく1931年の「ピアノ協奏曲」、1916年に書かれた「3つの歌曲」の3作品を収録。
 ピアノ協奏曲だけは少しだけ先進的な味わいを持っていますが、基本的には調性感のある耳なじみのよい作品に仕上がっています。
 ピアノ協奏曲を演奏するのはヴェテラン、オリヴァー・トリンドル。ノルウェー出身の若きソプラノ、リナ・ジョンソンの美しい歌声も聴きどころです。



何度でも紹介します
若武者サイモン・ガウデンツ
まるで往年のカンテッリかジュリーニを見る思い!


cpo 777925
(2SACD-Hybrid)
\5400→\4990
かっこいいんです!!!
  ガウデンツ(指揮)&オーデンセ交響楽団
   ロベルト・シューマン(1810-1856):交響曲集

<Disc1>
 1.交響曲 第1番 変ロ長調「春」 Op.38/
 2.交響曲 第4番 ニ短調 Op.120/
<Disc2>
 1.交響曲 第2番 ハ長調 Op.61/
 2.交響曲 第3番 変ホ長調「ライン」Op.97
オーデンセ交響楽団/
サイモン(ジモン)・ガウデンツ(指揮)

録音:2011年、2013年


  GENUINから

 モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
 シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.458

という不思議なカップリングのアルバムが出たんですが、そのモーツァルトの協奏曲がとても印象的だったんですね。

 クラリネットの歌い方がとても自発的で、聴いて終わった後久しぶりに「クラリネットを聴いた?!」と満足しました。

 クラリネットをたっぷり堪能できたんです。

 そうしたら後半のシューベルトの5番もやはり木管楽器がとてもきれいで(音が浮き上がってくる!)、全体を支えるかのような役目を果たすんです。

 そのバランスが奇異ではなくて斬新。

 これはひょっとして指揮者がすごいのかな、と思ったわけです。

 シモン・ガウデンツ。

 でもそのときは忙しさにまぎれてそれ以上深く調べなかったんですが、なんとガウデンツ、続いてCPOからデンマークのオケ、オーデンセ交響楽団を率いていきなりシューマンの交響曲全集を出してきたんです。

 びっくり。

 そしてコメントを見たら・・・


サイモン・ガウデンツ:
 彼の祖母から最初のピアノのレッスンを受け、ルツェルン音楽大学ではクラリネットを学ぶ。
 その後グラーツ、フライブルク、ザルツブルクで作曲と指揮を学び、レオン・フライシャー、クルト・マズア、デニス・ラッセル・デイヴィスらの薫陶を受ける。
 ロジェストヴェンスキー国際指揮者コンクールで一位を獲得したのを皮切りに、数多くの賞や奨学金を獲得、また多くのオーケストラに客演を行い、現在はハンブルク室内管弦楽団と、オーデンセ交響楽団の首席客演指揮者を務める期待の俊英。



 とある。そう、ガウデンツ、クラリネットを学んでいたと・・・。

 だからあのモーツァルト、あのシューベルトの演奏が生まれたわけか・・・。なるほど。

 「ジュピター」の練習風景。カリスマの匂いぷんぷん。
https://youtu.be/u6Fe5XKXsdI


 ・・・そして、期待する中登場したシューマンの交響曲全集。
 これがまあ、期待通りの、いや期待以上のすばらしい出来栄え。

 颯爽として若さみなぎり、自在に天を駆け巡るこれぞ天才の所業。

 管楽器の使い方はさきほどのアルバム同様非常に繊細で自在。しかし音楽全体に一本芯が通っていて、とても見通しがいい。
 しかもひとつひとつの旋律の歌わせ方がみずみずしく新鮮なので聴いていて心が洗われるような気持ちになるんです。

 そしてなにより・・・かっこいいんです。
 スタイリッシュでヒロイックでスマートで。
 まるで完璧なギリシャの彫像を見ているような、あるいは往年の美男俳優の白黒映画を見ているような。

 ひさびさ文学系、スタイリッシュ系、そして天才系のすばらしいシューマン演奏に出会えました。
 これは聴いておいていいと思います。




 
 

555464
¥2800
ディートリヒ・ベッカー:宗教的コンチェルト集とソナタ集
 1. O hilf, Christe, Gottes Sohn...世界初録音
  ソプラノ/バス、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音
 2. Schaff' in mir, Gott, ein reines Herz...世界初録音
  テノール、2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音
 3. 4声のソナタ イ短調
  2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音
 4. Selig sind die Toten...世界初録音
  ソプラノ/テノール/バス、4つのヴァイオリンと通奏低音
 5. 4声のソナタ イ短調
  2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音
 6. Es ist ein großer Gewinn...世界初録音
  ソプラノ/テノール/バス、4つのヴァイオリンと通奏低音
 7. 4声のソナタ ニ短調
  2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音
 8. Wer unter dem Schirm des Hochsten sitzt...世界初録音
  ソプラノ、2つのヴァイオリン、6つのヴィオラと通奏低音
ハンナ・ツムザンデ
 (ソプラノ)...1、4、6、8
リーザ・フロレンティーネ・シュマルツ
 (ソプラノ)...4、8
ミルコ・ルートヴィヒ
 (テノール)...2、4、6
クヌート・ショッホ(テノール)...6
クラウス・メルテンス(バス)...1、4、6
ハンブルク・ラーツムジーク
 (古楽器アンサンブル)
シモーネ・エッケルト
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ&指揮)

 録音: 2021年2月11-13日 Christuskirche, Wedel-Schulau(ドイツ)

 ハンブルクで1623年頃に生まれたとされるディートリヒ・ベッカーの作品集。若い頃の活動についてはほとんど知られておらず、わずかにアーレンスブルクでオルガニストを務めたことが記録に残っています。
 その後はヴァイオリニストとして活動、多くの器楽曲を作曲しこれらが高く評価されました。
 このアルバムには世界初録音となるベッカーの5曲の声楽曲を収録。充実した弦楽パートと、テキストを明確に再現することに注力した声楽パートを持つこれらの作品は、当時の宗教的コンチェルトと共通したスタイルを持っています。
 クラウス・メルテンスらドイツのバロック歌手たちの端正な歌唱をお楽しみください。器楽曲はベッカーの真骨頂であり、活力ある音楽が繰り広げられます。
 



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DYNAMIC



CDS-7941
¥2400→\2190
ロベルト・アバド(指揮)
Vive Verdi! ヴェルディ: フランス語ヴァージョン・オペラより

 歌劇《ナブコドノゾール(ナブッコ)》(1848年版)より
  1. 第3幕第3場 Scene 1:
   Comme le Dieu Bel,notre grande reine
  2. 第3幕第3場 Scene 1:
   Divertissement. Passo a 3. Pas d'ensemble
 歌劇《マクベス》(1865年版)(フランス語版)より
  (既発全曲盤...CDS-7915)
   3. 第3幕 Interrogeons le sort pour la derniere fois
   4. 第3幕 Sylphes! Legers enfants des eaux
   5. 第4幕 Scene and Aria:
    Aux Anglais le traitre contre moi -
     Honneurs, respect, tendresse
   6. 第4幕 O patrie ! O noble-terre!
     マクベス...リュドヴィク・テジエ(バリトン) 他
 歌劇《ラ・トルヴェール》(フランス語版)より
  (既発全曲盤...CDS-7835)
   7. 第3幕 Scene 1 Divertissement - Pas des Bohemiens -
    Gitanella - Ensemble - Sevillana - La Bohemienne - Galop
ボローニャ市立劇場管弦楽団
 ...1、2、7
フィラルモニカ・アルトゥーロ・
 トスカニーニ...3-6
パルマ王立劇場合唱団...1-6
ロベルト・アバド(指揮)

 録音:2021年9月 Teatro Regio di Parma ヴェルディ音楽祭2021...1、2 2020年9月 Parco Ducale di Parma ヴェルディ音楽祭2020...3-6 2018年10月 Teatro Farnese di Parma ヴェルディ音楽祭2018...7

 ヴェルディの作品の中でも、さまざまな事情でフランス語版が作成された歌劇の中から3作のハイライトを収録した1枚。
 ナブッコ(初演当時はナブコドノゾール)は1842年にミラノ・スカラ座で初演され大成功を収めた歌劇。すぐにイタリア以外の国で立て続けに上演されており、このアルバムに収録されているのは1848年、ブリュッセルのモネ劇場で上演された際、第3幕に挿入されたオーケストラのためのディヴェルディスマンで、演奏には最近発見されたばかりの総譜が用いられています。
 《マクベス》は1847年に初演され、フランスで上演される際、ヴェルディが大幅な改定を行いました。フランス語で歌われるアリアの斬新さをお楽しみください。《ラ・トルヴェール》からのナンバーもパリで演奏される際に挿入されたディヴェルディスマン。パリの地域色が感じられる旋律が用いられています。
 《マクベス》と《ラ・トルヴェール》はパルマで開催されたロベルト・アバドの指揮によるヴェルディ音楽祭で収録された既発盤からの抜粋。《ナブコドノゾール》は当盤が初出となります。珍しいヴェルディを楽しむことが出来ます。



 


CDS-7965
¥2400
弦のはざまの息遣い
 ハーモニカと弦楽四重奏のための五重奏曲集

  ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):
   ハーモニカと弦楽四重奏のためのディヴェルティメント
    1. I. March 行進曲/2. II. Romance ロマンス/
    3. III. Siciliano シチリアーノ/
    4. IV. Scherzetto スケルツェット/
    5. V. Sarabande サラバンド/
    6. VI. Slavonic dance スラヴ舞曲/
    7. VII. Elegy エレジー/8. VIII. Jig ジグ
  ジェイムズ・ムーディ(1907-1995):
   ハーモニカと弦楽四重奏のための五重奏曲
    9. Allegretto con espressione/10. Allegro moderato/
    11. Lento/12. Moderato con variazioni
  トニー・キンゼイ(1927-):
   ハーモニカと弦楽四重奏のための五重奏曲
    13. Allegro/14. Larghetto/15. Presto/16. Presto
ジャンルーカ・リッテラ(ハーモニカ)
エネルジエ・ノーヴェ四重奏団
【メンバー】
 ハンス・リヴィアベッラ(第1ヴァイオリン)
 バルバラ・チャンナメア=モルテ・リッツィ
  (第2ヴァイオリン)
 イヴァン・ヴクチェヴィチ(ヴィオラ)
 フェリックス・フォーゲルザンク(チェロ)

 録音: 2017年9月2-4日 RSI, Auditorio Stelio Molo,Lugano(スイス)

 3人の現代英国作曲家によるハーモニカと弦楽四重奏のための作品集。美しく穏やかな旋律を持ち味とするゴードン・ジェイコブのディヴェルティメント、もともとハーモニカを愛し、数多くの作品を書いたジェイムズ・ムーディの技巧的で派手な部分と内省的な部分を併せ持つ古典的な様式による五重奏曲、そして後期ロマン派の様式のもと、ガーシュウィンとピアソラからの影響も感じさせる印象的な旋律を持つ、ジャズ・ドラマーとしても知られるトニー・ギンゼイの五重奏曲が収録されています。
 見事な演奏を披露するジャンルーカ・リッテラは、クロマティック・ハーモニカで、クラシックからジャズまで幅広いレパートリーを演奏する世界でも数少ない名手の一人です。







MARCH VIVO


MV006
¥2800
フラメンコ歌手によるスペイン歌曲集 ロシオ・マルケス(カンタオラ)...*
ローサ・トレス=パルド(ピアノ)
 エンリケ・グラナドス(1867-1916):
  1. 嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす ~『ゴイェスカス』 より
  2-6. 『昔風のスペインの歌曲集』 より*
   2. ゴヤのマハ 3. 内気なマホ 4. トラ・ラ・ラとギターのつまびき
   5. 悲しみのマハ第1番 6. 悲しみのマハ第3番
  7. 窓辺の語らい ~『ゴイェスカス』 より (カンタオラ入り)*
 イサーク・アルベニス(1860-1909):
  8. カディッシュ(セファルディムの聖歌)* - アルメリア 抜粋 ~『イベリア』 第2巻 より
  9. エル・ビト* - ソロンゴ・ヒターノ (伝承曲)*
  10. ホタ ~『7つのスペイン民謡』 より(マヌエル・デ・ファリャ[1876-1946]) *
   - アルメリア 抜粋 ~『イベリア』 第2巻 より
  11. Tres hojillas, madre (伝承曲)*
  12. La tarara (伝承曲)* - セビリアの聖体祭 抜粋 ~『イベリア』 第1巻 より
  13. Los tormentos de la muerte(デブラ)* - セビリアの聖体祭 抜粋 ~『イベリア』 第1巻 より
 ファリャ:
  14. ナナ ~『7つのスペイン民謡』 より*
  15-19. 『恋は魔術師』 より
   15. パントマイム 抜粋 16. 恐怖の踊り 17. 悩ましい愛の歌* 18. 火祭りの踊り 19. きつね火の歌*
 ホアキン・トゥリーナ(1882-1949):
  20. カンタレス ~『カンシオーネス形式による詩』 Op. 19 より*
 カルロス・ガルデル(1890-1935): 21. ボルベール(帰郷) (ボーナストラック)*

 録音: 2014年11月28日 フアン・マルク財団、マドリード (ライヴ/拍手入り)(ミックス、リマスター: 2022年7月)

 【スペイン情緒溢れる熱いライヴ】
 カンタオラ(フラメンコ歌手)としてこれまで4枚のソロ・アルバムをリリースしているロシオ・マルケスと、クラシックのピアニストであるローサ・トレス=パルド。
 スペイン出身の二人によるデュオ・アルバムは、母国の作曲家たちによるクラシカルな歌曲と、フォーク・ソング、デブラ(伴奏の無いカンテ)、シャンソンまでを収録しています。
 フォーク・ソングの一部はフェデリコ・ガルシア・ロルカの手によるハーモナイズとのこと。会場の熱気がひしひし伝わるマドリードでのライヴ収録。

 
 




OEHMS CLASSICS



OC486
¥2400
ピアノ・デュオ アンナ&イネス・ワラホフスキ
 フランツ・ラハナー(1803-1890): 九重奏曲 ヘ長調
  (リヒャルト・シュトラウスによる4手ピアノ編)...世界初録音
   1. I. Andante - Allegro moderato
   2. II. Menuetto: Allegro moderato
   3. III. Adagio4. IV. Finale: Allegro ma non troppo
 5. リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): 間奏曲 ヘ長調 TrV 138
 6. フランツ・シューベルト(1797-1828): 幻想曲 ヘ短調 Op. 103 D 940
アンナ・ワラホフスキ&
 イネス・ワラホフスキ(ピアノ)

 録音: 2022年1月17-19日 Kammermusiksaal DLF、 ケルン(ドイツ)

 ピアノ・デュオ「アンナ&イネス・ワラホフスキ」のOEHMSレーベル4作目のアルバムは、リヒャルト・シュトラウスとシューベルトの作品集。
 といっても、シュトラウスの作品は1993年にカタログに掲載された彼唯一の連弾作品である「間奏曲」だけで、メインは同じくシュトラウスが若い頃に連弾用に編曲したフランツ・ラハナーの九重奏曲(世界初録音)です。
 フランツ・ラハナーはシューベルトの親友であり、その作風もシューベルトの影響を強く受けています。この九重奏曲も伸びやかで抒情的な旋律に溢れた美しい作品。
 シュトラウスは管の響きを見事にピアノへと移しています。同時収録はシューベルトの「幻想曲」。
 こちらは作曲家晩年の作品で、暗く重厚であるとともにピアノの響きを余すことなく用いた名作です。
 ほぼ20年にわたり共演を続けるワラホフスキ姉妹の息のあった演奏で。
 




TUDOR



TUDOR7197
¥2700
ヘンデル:オーケストラのための舞曲集
 1-3. オラトリオ『サムソン』 HWV 57 - 序曲
 4. 歌劇《アリオダンテ》 HWV 33 - シンフォニア
 5. 歌劇《リナルド》 HWV 7 - Augelletti: Adagio
 6. 歌劇《リナルド》 HWV 7 - Vo' far Guerra
 7. 歌劇《ジュリオ・チェザーレ》 HWV 17 ... シンフォニア
 8. 歌劇《アリオダンテ》 HWV 33 ... バッロ
 9. 歌劇 《テゼセ》 HWV 9 ... 序曲
 10. オラトリオ『ベルシャザール』 HWV 61 - Let festal joy
 11. 歌劇《イメネーオ》 HWV 41 ... メヌエット
 12. 歌劇《イメネーオ》 HWV 41 ... 序曲: Allegro
 13. 歌劇《アルミーラ》 HWV 1 - リトルネッロ
 14. 歌劇《アルチーナ》 HWV 34 ... サラバンド
 15. 歌劇《アルミーラ》 HWV 1 - Sprich vor mir ein susses Wort
 16. 歌劇《忠実な羊飼い》 HWV 8 - Occhio belli
 17-18. 歌劇《アタランタ》 HWV 35 ... 序曲
 19. オラトリオ『マカベウスのユダ』 HWV 63
   - With honour let desert be crowned
 20. 歌劇《アリオダンテ》 HWV 33 ... ロンド
 21. オラトリオ『アタリア』 HWV 52- Softest Sounds
 22. 歌劇《パルテノーペ》 HWV 27 ... シンフォニア
カプリッチョ・バロック管弦楽団
ドミニク・キーファー(指揮)

 録音: 2020年9月26、27日、10月2-4日 Martinskirche Basel(スイス)

 歌劇やオラトリオの中に、サラバンドやリトルネッロなどの数多くの舞曲を組み込んだヘンデル。そんなヘンデルの"舞曲"を集めたコンセプト・アルバムが登場。
 ホルンが活躍する『サムソン』の序曲や、《ジュリオ・チェザーレ》のシンフォニアなどをまとめた第1部、初期の歌劇《テゼオ》の序曲に代表される、独奏楽器が活躍する曲を集めた第2部、歌劇《アタランタ》の序曲からはトランペットの華麗な響きが楽しめる第3部という3つの部分で構成されており、演奏者の妙技をたっぷりと楽しめます。
 ピリオド楽器の名手たちを集めた小編成のカプリッチョ・バロック管弦楽団、このアルバムでのフルート・パートには木下恵子が参加しています。
 
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TUDOR7211
¥2700→\2490
ヨルク・クローネンベルク(フォルテピアノ)
モーツァルト/マルティーニ/シュテルケル:ピアノ協奏曲集

 ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466
   1. Allegro/2. Romance/3. Allegro assai
 ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ(1706-1784):
  ピアノ協奏曲 ト長調
   4. Spiritoso/5. Andante/6. Allegro/7. Vivace
  ヨハン・フランツ・クサヴァー・シュテルケル(1750-1817):
  ピアノ協奏曲 ニ長調 Op. 26 No. 2
   8. Allegro/9. Adagio/10. Rondo: Presto
カデンツァ: ヨルク・クローネンベルク...1、3、4、8、10
ヨルク・クローネンベルク(フォルテピアノ)
カプリッチョ・バロック管弦楽団
ドミニク・キーファー(指揮)

 (フォルテピアノ)Walter & Sohn 1805頃製作の楽器に基づくPaul McNultyによる復元楽器
 録音: 2021年10月5-7日 Musiksaal Kurbrunnenanlage, Rheinfelden(スイス)

 古典派の3曲のピアノ協奏曲をピリオド楽器の演奏で収録した1枚。
 18世紀に優れた音楽理論家として活躍したジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニはJ.C.バッハやミスリヴェチェク、モーツァルトらに厳格対位法を指導したことで歴史に名を残しており、彼の作品も当時高く評価されました。
 ここで聴ける彼のピアノ協奏曲は歌心に溢れています。このアルバムに登場するヨハン・フランツ・クサーヴァー・シュテルケルもマルティーニの弟子の一人。
 ベートーヴェンやウェーバーと親交があったというシュテルケルの作品は当時高い人気を誇り、このピアノ協奏曲もベートーヴェンを思わせるエネルギーに満ちています。
 そしてモーツァルトの協奏曲はベートーヴェンが愛奏したことでも知られるドラマティックな名作です。
 名鍵盤奏者ヨルク・クローネンベルクの闊達なフォルテピアノ演奏とバーゼル在住のファゴット奏者、福井美穂が参加するカプリッチョ・バロック管弦楽団の演奏で。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

TUDOR


TUDOR7210
¥2700
テューダー朝の教会音楽集
 英国国教会のイースター典礼の音楽集

  1. キダーミンスター(16世紀): 前奏曲*
  2. ウィリアム・バード(1539頃/40-1623): Sing joyfully
  3. ウィリアム・スミス(1603-1645): The Preces
  4. オーランド・ギボンズ(1583-1626): Awake up, my glory
  5. ギボンズ: テ・デウム
  6. ギボンズ: ベネディクトゥス
  7. スミス: The Responses
   ロバート・ストーン(1516-1613): The lord's Prayer
  8. トマス・ウィールクス(1576-1623): グローリア
  9. トマス・タリス(1505頃-1585): Veni Redemptor*
  10. タリス: If ye Love me
  11. バード: キリエ
  12. トマス・トムキンズ(1572-1656): Creed
  13. ジョン・レッドフォード(1500頃-1547): Lucem tuam*
  14. ジョン・タヴァナー(1490頃-1545): サンクトゥス
  15. タヴァナー: ベネディクトゥス
  16. バード: アニュス・デイ
  17. タリス: グローリア
  18. タリス: テ・デウム*
  19. ウィリアム・マンデイ(1529頃-1591):
   O Lord, the Maker of all thing
  20. バード: The Preces
  21. バード: When Israel came out of Egypt
  22. トムキンズ: Interlude (A short verse)*
  23. バード: マニフィカト24. バード: ヌンク・ディミティス
  25. バード: The Responses
  26. ロバート・ホワイト(1538頃-1574):O praise God
  27. リチャード・オルウッド(16世紀): In nomine *
 *...オルガン独奏
オスカー・ピーター(ポジティヴ・オルガン)
ロンドン・アンブロジアン・シンガーズ
ジョン・マッカーシー(指揮)

 録音: 1968-69年

 イギリス・ルネサンス音楽の黄金時代とされるテューダー朝の教会音楽を集めた1枚。
 この時代の最初期の作曲家とみなされるのはロバート・フェアファックスとヒュー・アストンとされています。
 この2人は後世の作曲家たちに強い影響を与え、とりわけジョン・タヴァナーは彼らの作風を引き継ぎ発展させました。
 その後はオルガン奏者としても名高いトマス・タリスが登場し、自身はカトリックでありながら、プロテスタント向けの英語の詞を用いた作品を書き上げています。
 同じくカトリックであったウィリアム・バードはイギリス国教会からの弾圧を受けながらも、エリザベス1世の庇護の下、カトリック教会のための作品を数多く書いています。
 オーランド・ギボンズほか、バードの次世代の作曲家たちは更に国教会のために曲を遺しました。
 そして17世紀半ばまで生きたトマス・トムキンズは「テューダー朝の教会音楽」の最後の作曲家と見なされます。
 ロンドン・アンブロジアン・シンガーズの歴史的録音です。
 


<メジャー・レーベル>
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DHM



19658745262
\3100→\2890
ドロテー・オベルリンガー(リコーダー、指揮)&ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
 パストラーレ~クリスマス・アルバム


 コレッリ:合奏協奏曲ト短調 Op.6-8『クリスマス協奏曲』
 ヘンデル:オルガン協奏曲ヘ長調 Op.4-5, HWV.293~
  リコーダー・ソナタ ヘ長調 HWV.369による、リコーダーと弦楽と通奏低音のための編曲版
 A.スカルラッティ;カンタータ『おお、貧しきベツレヘムは』(イエス・キリスト御降誕のためのカンタータ・パストラーレ)
 デ・リゴリ:星空からの訪れ(ナポリのクリスマス・キャロル)
 グイード:四季によるスケルツォ・アルモニコ Op.3より『冬』
 ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲ハ長調 RV.443
 デ・ランガ:14世紀の聖なるクリスマスのための宗教的ラウダ『ひとりのみどりご』
 ペツ:クリスマス協奏曲ヘ長調より第6楽章:パッサカリア
ドロテー・オベルリンガー(リコーダー、指揮)
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
アンサンブル1700
19658766682
(2CD)
〔物語朗読付き(ドイツ語)〕
\3500
 録音:2021年12月1-4日、ケルン、『風船』ホール

 毎年、待降節の時期になると、羊飼いたちは山から下りてきて、ローマやナポリなどイタリアの街角や商店にある聖母の小さな祭壇の前で演奏し、歌い、住民たちは喜び食べ物やワイン、お金で報われました。ドロテー・オベルリンガーは、こうしたイタリアの牧歌的なクリスマスの伝統に触発されて、バロック時代のクリスマスにちなむ協奏曲や声楽曲でこのアルバムを構成しています。
 アレッサンドロ・スカルラッティ[1660-1725]のカンタータ『おお、貧しきベツレヘムは』では、バロックの名ソプラノ歌手ドロテー・ミールズが共演。アルカンジェロ・コレッリ[1653-1713]の色彩豊かなクリスマス協奏曲、ジョヴァンニ・アントニオ・グイード[1675-1729]の『冬』は、冬という季節をダイナミックに解釈し、氷のような風、当時「戦争と平和」の時代、そして陽気で静かな時間の両方を表現しています。ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル[1685-1759]のオルガン協奏曲ヘ長調は、実はリコーダー・ソナタが元になっていたとされ、オベルリンガーはこの作品をリコーダー用に復元し、さらに弦楽器と通奏低音による独自の装飾を加えて演奏しています。また、アントニオ・ヴィヴァルディ[1678-1741]の美しいリコーダー協奏曲ハ長調には、ハーディガーディやバグパイプの旋律、ドローンの持続など、イタリアの牧歌的な伝統と結びついた素朴な要素が聴かれます。彼女のリコーダーの柔軟性、輝きによって、これまでとはひと味違うクリスマスの雰囲気を楽しむことができます。
















10/19(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ACCENT



ACC 24390
(9CD)
¥5200→\4790
再発売
 クイケンのダ・ポンテ三部作


 モーツァルト:
  [CD1-3] 歌劇『フィガロの結婚』 K.492
   フィガロ:ヴェルナー・ファン・メヘレン、スザンナ:クリスティアーネ・エルツェ、
   アルマヴィーヴァ伯爵:フーブ・クレセンス、
   伯爵夫人:パトリチア・ビッチ、ケルビーノ:モニカ・グロープ
  [CD4-6] 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527
   ドン・ジョヴァンニ:ヴェルナー・ヴァン・メヘレン、レポレッロ:フーブ・クレセンス、
   ドンナ・エルヴィラ:クリスティーナ・ヘグマン、ドンナ・アンナ:エレーナ・ヴィン、
   ドン・オッターヴィオ:マルクス・シェーファー、ゼルリーナ:ナンシー・アージェンタ
  [CD7-9] 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588
   フィオルディリージ:ソイレ・イソコスキ、ドラベッラ:モニカ・グロープ、
   フェルランド:マルクス・シェーファー、グリエルモ:ペール・ヴォルスタッド、
   デスピーナ:ナンシー・アージェンタ、アルフォンソ:フーブ・クレセンス
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
ラ・プティット・バンド

 古楽器によるモーツァルトのオペラ演奏の草分けクイケン&LPBの名盤、ダ・ポンテ三部作がお買い得9枚組ボックスで嬉しい再登場!!

 ライヴ録音:1998年6月5日(フィガロの結婚)、1995年10月20日(ドン・ジョヴァンニ)、1992年10月7日(コジ・ファン・トゥッテ)
 [CD1-3]47'23'' / 73'23'' / 55'14'' [CD4-6]63'04'' / 68'02'' / 21'35'' [CD7-9]73'22'' / 57'35'' / 50'35''

 1972年創設、今年2022年で50周年を迎えたラ・プティット・バンド。アクサン・レーベルに録音されたこのダ・ポンテ三部作は古楽器によるモーツァルトのオペラ演奏の草分け的名演として語り継がれるものです。
 特に『コジ』は故・吉田秀和氏が「レコード芸術」誌で激賞したことでも知られる名録音。
 9枚組のお買い得ボックスで再登場です!

 2012年発売の同内容の9枚組ボックス(ACC-24269)は廃盤となっております。
 
 
ACC 26504
(2CD)
¥3100
エステルハージ・ミュージック・コレクション Vol.4
 ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):オラトリオ
  『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』(1769)
エメーケ・バラート(ソプラノ;神学)
クラーラ・コロニツ(ソプラノ;弱気)
テオドーラ・ラフティス(ソプラノ;哲学)
シャンタル・サントン=ジェフェリー(ソプラノ;信仰)
ストレーリ・カタリン(ソプラノ;勇気)
ジェルジュ・ヴァシェジ(指揮)
オルフェオ管弦楽団、パーセル合唱団

 世界初録音!ミヒャエル・ハイドンの色彩豊かなオラトリオ

 録音:2016年5月25-27日 / ハンガリー、ベラ・バルトーク国立コンサートホール/50'54''、40'45''

 今では完全に兄ヨーゼフの影に隠れているものの、生前は高く評価されていたミヒャエル・ハイドン。近年、ミヒャエルの作品とその画期的な書法が再発見されつつあります。
 ここに収められたオラトリオはブダペストのエステルハージ音楽資料館で発見されたもので、当盤が世界初録音になります。
 エステルハージ家の音楽遺産を紹介する「エステルハージ・ミュージック・コレクション」の第4弾。

 四旬節のためのオラトリオとして書かれ、1762年にザルツブルクで初演された『皇帝コンスタンティヌス1 世の遠征と勝利』。
 312年ローマ帝国のミルウィウス橋の戦いにおいて、神から印を授かった皇帝コンスタンティヌス1世が勝利を収め、キリスト教に改宗する場面を取り上げており、信仰、勇気、弱気、神学といった登場人物がキリスト教の教義や信仰について、コンスタンティヌスの勝利について論争を繰り広げます。

 ミヒャエル・ハイドンはこの神学論争をみずみずしい音楽で色彩豊かに表現しており、その充実した書法は当時の宮廷歌手や管楽器奏者の質の高さを物語っています。
 




CLAVES



50 3052
¥2800
「ルーツ」
 (1)エネスク:ルーマニア狂詩曲第1番
 (2)バルトーク:アレグロ・バルバロ BB 63 Sz.49a
 (3)バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56
 (4)ムソルグスキー:展覧会の絵
 (5)グルジエフ(1866/77-1949)-ラス(1985-):Enter the realm
テオ・ゲオルギュー(ピアノ)

 スイス注目のピアニスト、テオ・ゲオルギューが自身のルーツを遡り、エネスクの「ルーマニア狂詩曲第1番」などを録音!

 録音:(1)-(4)2021年12月/ラ・ショー・ド・フォン(スイス)、(5)2022年5月-7月/ライプツィヒ&ベルリン(ドイツ)/DDD、ディジパック仕様、66'27

 スイス注目のピアニスト、テオ・ゲオルギューが自身のルーツであるルーマニアの作曲家エネスクからはじまる"音楽の旅路"をこのアルバムで表現しました。
 1992年、チューリッヒ生まれのゲオルギュー。2004年にはシューマンのピアノ協奏曲でコンサート・デビューし、同年サンマリノ国際ピアノ・コンクール、フランツ・リスト・コンクールで優勝を果たしました。
 また、2006年に公開された『僕のピアノコンチェルト』というスイス映画で、ピアノだけでなく数学の才能も発揮した少年役(主役)を演じ話題に。
 その後、着実にキャリアを積みソニー・クラシカルからCDデビュー。
 またClavesレーベルからスペインとフランスの作品を収めた「デュエンデ」(50-3021)をリリースしています。

 テオの両親は80年代のチャウシェスク政権下の共産主義時代に母国を離れスイスに移住。テオにとってルーマニアとの唯一のつながりは両親と音楽だけでした。
 自身のルーツを大事にするテオは、ディヌ・リパッティ、ラドゥ・ルプーら、ルーマニアの偉大な演奏家の音楽からも大きな影響を受け、自身の血に流れる魂を当アルバムに凝縮。
 2018年に亡くなった父へのオマージュとしてこのアルバムを完成させました。

 「ブカレストのエネスク・フェスティバルでルーマニア狂詩曲第1番を初めて聴いたのは10代のころでした。
 その数年後、作曲者自身によるピアノ独奏版を知りすぐに練習し始めましたが、この編曲は超絶技巧作品でなかなか自分自身が思い描く演奏になりませんでした。
 しかし自分のルーツであるルーマニアの音楽を多くの人に届けたいという思いから以後も一生懸命練習し、この作品に夢中になっていきました」(テオ・ゲオルギュー)

 
 
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50 3059
¥2800→\2590
ゴーベール:フルートを伴う室内楽曲集
 (1)シチリアーナ~フルートとピアノのための
 (2)幻想曲~フルートとピアノのための
 (3)古代のメダル~フルート、ヴァイオリンとピアノのための
 (4)マドリガル~フルートとピアノのための
 (5)2つのスケッチ~フルートとピアノのための
 (6)3つの水彩画~フルート、チェロとピアノのための
 (7)バラード~フルートとピアノのための
 (8)タランテラ~フルート、オーボエとピアノのための
 (9)夜想曲とアレグロ・スケルツァンド~フルートとピアノのための
 (10)ギリシア風ディヴェルティメント~2本のフルートとハープのための
 (11)水の上~フルートとピアノのための
 (12)子守歌~フルートとピアノのための
ノルウェン・ヴァルジン(フルート)
マキ・ヴィーダーケアー(ピアノ)
アンサンブル・シャン・デュ・ヴォン
 【エレーヌ・マシェル(フルート)、
  ソウルナチェワ(オーボエ)、
  オリヴィエ・ブラシュ(ヴァイオリン)、
  フリュラン・キュオンズ(チェロ)、
  ジュリー・パロック(ハープ)】

 フルートを伴うゴーベールの美しき室内楽曲集!

 録音:2021年10月/シュタットハウス・ヴィンタートゥール(スイス)/DDD、ディジパック仕様、74'22

 パリ音楽院でタファネルからフルートを学んだ作曲家ゴーベールの室内楽曲集。
 作品の大半はフルートのために書かれており、このアルバムにはフルート・ソナタ以外のフルートを伴う主要室内楽曲が収録されております。
 ラヴェルの友人でもあったゴーベールの作品は20 世紀のフランス人作曲家らしい独特の香りがする魅惑的なものばかり。
 5分ほどの小品が大半を占めますが、曲ごとに様相を変えるのもまた魅力。
 現在ヴィンタートゥール・ムジークコレギウムのソロ・フルート奏者をつとめるノルウェン・ヴァルジンの豊かな表現で聴くゴーベールの世界、ご堪能ください!

 
 
 

50 3053
¥2800
「幸せな日々の終わり」
 (1)シャミナード:夜明けの歌
 (2)ビーチ:夕べのチャイロコツグミ Op.92-2
 (3)シューベルト(ゴドフスキー編):朝の挨拶 D.795
 (4)バリー:正午
 (5)フィールド:真昼
 (6)ビーチ:夕べのツグミ Op.92-1
 (7)スウィーニー:夜-ザ・ライトハウス・アット・フックヘッド
 (8)リスト:夕べの調べ S.139-11
 (9)ドビュッシー:グラナダの夕べ
 (10)バルトーク:夜の音楽
 (11)クララ・シューマン:音楽の夜会
 (12)ロベルト・シューマン:夜に
 (13)ショパン:夜想曲第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2
フィンギン・コリンズ(ピアノ)

 朝から晩までの一日の循環を名手フィンギン・コリンズの演奏でお届け!

 録音:2022年1月/聖ピーター教会、ドロヘダ(アイルランド)/DDD、ディジパック仕様、68'25

 「朝」と「夕」、「昼」と「夜」、「眠り」と「目覚め」は人類共通の概念です。名手フィンギン・コリンズは以前から一日の循環に魅力を感じており、このアルバムのコンセプトが生まれました。
 当アルバムにはシャミナードの「夜明けの歌」からショパンの夜想曲第5番まで全13曲を収録。コリンズの演奏で一日の循環を豊かな音楽で満たしてくれます。

 コリンズは1977年、アイルランドのダブリン生まれ。1999年クララ・ハスキル・コンクールで優勝して以来、着実にそのキャリアを積んできました。
 歌心あふれる丁寧なタッチと豊かな表現力で聴衆を魅了してきたコリンズは、Claves レーベルのシューマンのピアノ独奏曲全曲録音のうち、第1集(50-2601)および第3集(50-2806)に参加。その後オール・ショパン・プログラム(50-1719)をリリースしています。
 細部にまで神経のいき届いた美しいタッチで奏でるコリンズの演奏をご堪能ください。

 
 




HORTUS

HORTUS 110
¥2600
「素晴らしい旅人」~フローベルガー:オルガン作品集
 (1)トッカータ第2番
 (2)カンツォーナ第2番
 (3)「マイヤー夫人」に基づくパルティータ
 (4)カンツォーナ第5番
 (5)トッカータ第20番
 (6)カプリッチョ第2番
 (7)トッカータ第1番
 (8)トッカータ・ダ・ソナルジー・アラ・レヴァティオーネ
 (9)リチェルカーレ第5番
 (10)カプリッチョ第7番
 (11)パルティータ・ラメンテーション
ジュリエット・グレルティ・ボスヴィル(オルガン)

 ドイツ・バロック初期の作曲家フローベルガーのオルガン作品集

 録音:2014年/ノートルダム教会、ブローニュ=ビヤンクール(フランス)/DDD、61'00

 ローマでフレスコバルディに師事し、ウィーンの宮廷オルガニストをつとめたフローベルガー。
 大バッハ以前のドイツ・バロック初期を代表する作曲家で、バッハはもちろんのこと、バロック期の作曲家にも大きな影響を与えました。
 当アルバムではチェンバロまたはオルガンで弾かれる作品をノートルダム教会の首席オルガニスト、ジュリエット・グレルティ・ボスヴィルがオルガンで演奏。歴史的オルガンの荘厳な響きをご堪能いただけます。
 



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PAN CLASSICS



PC 10442
(8CD)
¥5200→\4790

K617レーベルの
 ガリードによる「モンテヴェルディ3 大オペラ」復活


 モンテヴェルディ(1567-1643):
  [CD1-2] 歌劇『オルフェオ』
   ビクトル・トーレス(オルフェオ)、アドリアーナ・フェルナンデス(エウリディーチェ)、
   グロリア・バンディテッリ(シルヴィア& 使者)、マリア・クリスティーナ・キール(希望&音楽)、
   アントニオ・アベーテ(カロンテ)、フリオ・ザナージ(プルトーネ&牧人IV)、
   ロベルタ・インヴェルニッツィ(プロセルピナ&ニンファ)、マウリツィオ・ロッサーノ(アポッロ)、
   ゲルト・テュルク(牧人I)、ファビアン・ショフリン(牧人II)、
   ジョヴァンニ・カッカーモ(牧人III&精霊I)、サルヴァトーレ・スーテラ(精霊II)

  [CD3-5] 歌劇『ウリッセの帰還』
   フリオ・ザナシ(ウリッセ)、グロリア・バンディテッリ(ペネローペ)、
   マリア・クリスティーナ・キール(ミネルヴァ、運命)、
   ジャン=ポール・フシェクール(テレーマコ)、
   ファビアン・ショフリン(ピザンドロ、ウマーナ・フラジリタ)、
   マルチェッロ・ヴァルゲット(アンティノオ、時)、
   アドリアーナ・フェルナンデス(ジュノーネ、愛)、
   ギレメッテ・ロランス(メラントー)、ギアン・パオロ・ファゴット(イーロ)、
   ジョヴァンニ・カッカーモ(ジョーヴェ、アンフィーノモ)、
   マリオ・チェッケッティ(エウリーマコ)、ロベルト・アッボンダンツァ(エウメーテ)、
   アリシア・ボルヘス(エリクレーア)、アントニオ・アベーテ(ネットゥーノ)

  [CD6-8] 歌劇『ポッペアの戴冠』
   ギルメット・ロランス(ポッペア)、フラヴィオ・オリヴェール(ネローネ)、
   グロリア・バンディテッリ(オッタヴィア)、イヴァン・ガルシア(セネカ)、
   ファビアン・ショフリン(オットーネ)、エマヌエラ・ガッリ(ドルシッラ、徳)、
   アドリアーナ・フェルナンデス(ダミジェッラ、愛の神、キューピッドたちの合唱)、
   マルティン・オーロ(小姓、キューピッドたちの合唱)、
   エレーナ・チェッキ・フェーディ(アルナルタ)、アリシア・ボルジェス(乳母、パッラーデ)、
   フリオ・ザナッシ(自由奴隷、第1の執政官、第2の兵士)、
   マリオ・チェッケッティ(ルカーノ、第1の兵士、第1の護民官)、
   フィリップ・ジャルスキー(メルクリウス、第1のセネカの友人、キューピッドたちの合唱)、
   ベアトリス・ランツァ(富、ヴィーナス)、
   マルチェッロ・ヴァルジェット(検察官、第2の執政官、第3のセネカの友人)、
   ジョヴァンニ・カッカーモ(第2のセネカの友人、第2の護民官)、
   ピッチ・フェラーリ(キューピッドたちの合唱)

 
ガブリエル・ガリード(指揮)、
アンサンブル・エリマ、
アントニオ・イル・ヴェルソ合唱団

 忘れてはならぬ劇的な大名演、ラテンの血が騒ぐガリードのモンテヴェルディ、3大オペラがお買い得価格で再登場!

 録音:(オルフェオ)1996年7月18-23日、(ウリッセ)1998年7月19-28日、(ポッペア)2000年7月24日-8月2日/シチリア島エリーチェ、聖マルティヌス教会
 [CD1-2]49'59 / 59'57'' [CD3-5]70'26'' / 60'32'' / 77'48'' [CD6-8]72'44'' / 79'17''

 K617レーベルより発売されていたガブリエル・ガリードによるモンテヴェルディ3大オペラがセットになって再発売。
 アルゼンチン出身の古楽奏者ガリード率いるアンサンブル・エリマは強烈な色彩感覚と迫真の演奏で知られ、メンバーも通奏低音が半数を占めるという鮮烈ぶりでモンテヴェルディ・サウンドにもってこい。
 歌手陣も強力で『ポッペア』にはジャルスキーも参加。忘れてはならない大名演です!

 ※同内容を含む2016年発売のセット(ACC-24328)は廃盤となっております。
 




DIVINE ART


DDA-25232
¥2700
プロコフィエフ:バレエ組曲
 クラリネットとピアノのためのアレンジ集
イアン・スコット(クラリネット)
ジョナサン・ヒギンズ(ピアノ)
  バレエ組曲『シンデレラ』 Op. 87
   1. I. The Dancing Lesson*/2. II. Winter Fairy*/3. III. Passepied*/
   4. IV. Adagio*/5. V. Oriental Dance**/6. VI. Kubishka Variation**/
   7. VII. Summer Fairy**/8. VIII. Grasshoppers**/9. IX. Spring Fairy**/
   10. X. Dance of the Cavaliers**/11. XI Grand Waltz**
  バレエ組曲『ロメオとジュリエット』 Op. 64
   12. I. Juliet's Entrance */13. II. Masks*/14. III. Dance of the Knights */
   15. IV. Mercutio*/16. V. Dance of the Girls with Lilies**/17. VI. Gavotte**/
   18. VII. Street Scene**/19. VIII. Letter Scene**/20. IX. Death of Tybalt**
  *...B.プロルヴィチ編曲
  **...I.スコット/M.マクミラン編曲全てこの編曲による世界初録音

 録音: 2021年11月7、8日 St. John the Evangelist Church, Oxford(UK)

 セルゲイ・プロコフィエフの全作品の中でも、広く愛されている『ロミオとジュリエット』と『シンデレラ』の2作のバレエ曲。1950年代、ボリショイ劇場のクラリネット奏者ブロニスラフ・ブロルヴィチは2作から各4曲をクラリネットとピアノのためにアレンジしました。
 これらのアレンジはこれまでに録音されたことがありません。今回のアルバムではロイヤル・バレエ・シンフォニアの首席クラリネット奏者を務めるイアン・スコットとプロデューサー、マルコム・マクミランがオリジナルのオーケストラ版から新たに12曲をアレンジ、先の8曲を併せてこれまでにない見事な組曲を作り上げました。
 原曲でクラリネットがフィーチャーされている曲が選ばれていることもあり、クラリネットのサウンドを活かしつつ、全く新しい角度からプロコフィエフ作品を楽しめる1枚に仕上がっています。
 
 
DDA-21241
(2CD)
¥3100
THE WHISTLING BOOK リコーダーとピアノのための英国音楽集
 【CD1】
  1-4. ジェフリー・プール(1949-):Skally Skarekrow's Whistling Book
   スカリー・スケアクロウの口笛の本
  5. マイケル・ボール(1946-):Prospero's Music プロスペローの音楽
  6-10. アラン・バラード(1947-): Recipes レシピ
  11-14. アラン・ロースソーン(1905-1971): Suite 組曲
  15. ニコラス・マーシャル(1942-): Caprice カプリース
  16. ダグラス・スティール(1910-1999): Song 歌
  17-19. ジョン・アディソン(1929-1998):Spring Dances 春の舞曲
  20-30. ロビン・ウォーカー(1953-):
   A Book of Song and Dance 歌と踊りの本
  31. ウォーカー: Her Rapture 彼女の恍惚
 【CD2】
  1. ウォルター・リー(1905-1942): Air エア
  2. アーノルド・クック(1906-2005): Capriccio カプリッチョ
  3-10. アンソニー・ギルバート(1934-): Farings ファリングズ
  11-14. ジョン・ターナー(1943-): Four Diversions 4つの転換
  15. デイヴィッド・エリス(1933-):
   Shadows in Blue シャドウズ・イン・ブルー Op. 61
  16-19. ジョン・ゴーランド(1946-1993):
   Divertissement ディヴェルティスマン Op. 52
  20-22. ゴーランド: New World Dances 新世界の踊り Op. 62
  23. リチャード・ウォーリー(1974-): Kokopelli ココペッリ
  24. ケヴィン・マローン(1958-):
   Saturday Soundtrack 土曜日のサウンドトラック
ジョン・ターナー(リコーダー)
ピーター・ローソン(ピアノ)
リチャード・ウォーリー(プリペアド・ピアノ)...CD2:23

 録音:2021年1月18日 Heaton Moor Studios,Stockport(UK)...CD1:17-19、31
  2017年6月29日 Cosmo Rodewald Concert Hall,Manchester University(UK)...CD2:23
  上記以外 1988年10月15、19-21日 ASC Studios,Macclesfield, Cheshire(UK)

 イギリス、マンチェスターの楽譜出版社「フォーサイス・ブラザーズ」。1850年代に創設されたこの会社は、もともとピアノを扱っていましたが、やがて楽譜や他の楽器の扱いをはじめ、1980年代の終わりには軽音楽のレパートリーも増やし、現在に至っています。
 この2枚組は、フォーサイス・ブラザーズから出版されたリコーダー曲集「John and Peter's Whistling Book」に掲載されていた作品を、1988年にジョン・ターナーとピーター・ローソンが演奏したアルバムが原盤。
 初出時のアルバム収録作のほとんどはターナーのために書かれたもので、ジャズや舞曲風の軽い作品もあれば、ジョン・ゴーランドの「ディヴェルティスマン」など規模がの大きな作品もあります。
 今回の新装再発売に際して新たに5曲を加えました。
 録音時期には30年ほどの開きがありますが、ターナーとローソンはギャップを感じさせない生き生きとした演奏を聴かせます。
 
 

DDA-25234
¥2700
ベインズ:Pictures of Light ピアノ曲と歌曲集
 1. Paradise Gardens 楽園の庭
 2. The Naiad ナイアード
 Silverpoints シルバーポイント
  3. I. Labyrinth/4. II. Water-Pearls/
  5. III. The Burning Joss-stick/6. IV. Floralia
 Tides 潮汐
  7. I. The Lone Wreck/8. II. Goodnight to Flamboro'/
  9. The Island of the Fay フェイの島
  Pictures of Light 光の絵
  10. I. Drift-Light/11. II. Bursting Flames/12. III. Pool-Lights
 13-20. Eight Preludes 8つの前奏曲 第1番-第8番
 5つの歌...世界初録音
  21. I. Fountains/22 II. Fern Song/
  23. III. By the Sea/24. IV. A Lyric (The Vigil)/
  25. V. Morning
 26. ロビン・ウォーカー(1953-):
  At the Grave of William Baines ウィリアム・ベインズの墓前にて
ダンカン・ハニボーン(ピアノ)
ゴードン・プリン(テノール)...21-25

 録音: 2022年6月3、4日 Holy Trinity Church, Hereford(UK)

 イギリス、ヨークシャーの音楽一家に生まれた作曲家ウィリアム・ベインズの作品集。
 幼い頃から楽才を発揮、18歳から音楽家として活動を始めましたが、繊細なピアノ曲を含む彼の作品は当時高く評価されたものの、演奏される機会は少なく、現代でもこれらはほとんど知られていません。
 このアルバムはベインズの没後100年を記念して製作されたもので、印象派の作品を思わせる美しいピアノ曲や、ベインズ作品の良き理解者の一人であるゴードン・プリンが歌う「5つの歌」(世界初録音)などが紹介されています。
 最後に置かれたのは、同じヨークシャー出身の作曲家ロビン・ウォーカーによる「At the Grave of WilliamBaines」。
 アルバムの最後を飾るにふさわしいオマージュとなっています。
 




METIER


MSV-28629
¥2700
トランダフィロフスキ:Polychromy
 1. Chaconne シャコンヌ
 2. Sandglass 砂時計
 Sarenilo
  3. I. Mozaik
  4. II. Nitki
  5. Weaxan
  6. Polychromy ポリクロミー
  7. String Dune(s)
  8-9. Grain – Song

ピーター・シェパード・スケアヴェズ
 (ヴァイオリン)...1、3-4、5、8-9
ロジャー・ヒートン(クラリネット)...2
ミハイロ・トランダフィロスキ(ヴァイオリン)...3-4
リンダ・メリック(クラリネット)...5
ロデリック・チャドウィック(ピアノ)...5
ニール・ハイド(チェロ)...6
ミヤビ・ギター・デュオ
 (ヒュー・ミリントン&加藤早紀)...7


 録音:2022年4月21日 Hastoe Village Hall(UK)...1、2、6、7
  2016年5月23日 St. John the Baptist, Aldbury(UK)...3-4
  2021年11月12日 St. John the Baptist, Aldbury(UK)...8-9
  2020年12月21日 Royal Northern College of Music,

 前作「Diptych」(MSV-28582)で独創的な作品を聴かせたマケドニアのヴァイオリニスト・作曲家ミハイロ・トランダフィロフスキ。
 今作でも彼と親しい演奏家が集結、ヴァイオリニストのピーター・シェパード・スケアヴェズを中心に、加藤早紀がメンバーとして名を連ねる「ミヤビ・ギター・デュオ」も参加。
 渦巻くようなエネルギーを内包したトランダフィロフスキ作品の演奏を繰り広げています。
 




ORCHID CLASSICS


ORC100205
¥2400
ジョルジュ・ルポウ
クロード・ドビュッシー(1862-1918):前奏曲集 第1巻&第2巻

 第1巻(1910)
  1. デルフィの舞姫/2. ヴェール(帆)/3. 野を渡る風/
  4. 夕べの大気に漂う音と香り/5. アナカプリの丘/
  6. 雪の上の足跡/7. 西風の見たもの/
  8. 亜麻色の髪の乙女/9. とだえたセレナード/
  10. 沈める寺/11. パックの踊り/12. ミンストレル
 第2巻(1913)
  13. 霧/14. 枯れ葉/15. ヴィーノの門/
  16. 妖精たちはあでやかな踊り子/17. ヒース/
  18. 奇人ラヴィーヌ将軍/19. 月の光が降り注ぐテラス/
  20. 水の精/21. ピクウィック殿をたたえて/
  22. カノープ/23. 交代する三度/24. 花火
ジョルジュ・ルポウ
 (ピアノ...Steinway Model D)

 録音: 2007年8月1日 Nichols Hall, Music Institute of Chicago(USA)

 フランスとシカゴを拠点に活動するフランス系アメリカ人のルポウは、10歳の時にパリでデビュー。
 自身のことを"ピアニスト兼カルチュラル・アクティビスト"と呼び、クラシック以外のジャンルの演奏家とも積極的にコラボレーションを行っています。
 2012年にシカゴ・トリビューン紙から「シカゴ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、ニューヨーク・タイムズ紙からは「歌うような音色」、シカゴ・トリビューン紙からは「天才的ピアニスト」として絶賛されています。
 ルポウはこれまでにもJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」やベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲(配信のみ)などの演奏を披露しています。
 このアルバムは2007年に録音され、2巻に分けて配信のみでリリースされていたドビュッシーの前奏曲集をまとめたもの。
 ドイツ系のレパートリーでは折り目正しい演奏を聴かせるルポウ、ここでは一転、柔らかく繊細な表情を見せています。
 単独曲での演奏の素晴らしさはもちろんのこと、全曲を通して聴くことで浮かび上がる世界観はルポウならではの表現です。
 
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ORC100207
¥2400→\2190
異才アンドルー・グーレイ&ロンドン・フィル
 リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):《パルジファル》組曲

  アンドルー・グーレイによる編曲・構成
  1. Act 1 Prelude 第1幕 前奏曲
  2. Act 3 Good Friday Music 第3幕 聖金曜日の音楽
  3. Act 3 Transformation Music 第3幕 場面転換の音楽
  4. Act 3 Prelude 第3幕 前奏曲
  5. Act 2 Prelude 第2幕 前奏曲
  6. Act 1 Transformation Music 第1幕 聖金曜日の音楽
  7. Act 3 Finale 第3幕 終曲
 全て世界初録音
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
アンドルー・グーレイ(指揮)

 録音: 2022年7月4-5日 Henry Wood Hall, London(UK)

 ジャマイカで生まれロンドン王立音楽大学で指揮を学び、2010年「カダケス国際指揮者コンクール」で優勝、世界的注目を集めたアンドルー・グーレイ。
 このアルバムはワーグナーの《パルジファル》でオーケストラが奏でる聴きどころを、グーレイ自身がコンサート・ピースとしてまとめたもので、前奏曲から終曲まで原作の物語に沿ってシームレスに各場面の音楽を並べ、楽器編成が自然につながるように僅かな調整が加えられています。
 45分間で《パルジファル》の精緻な音楽が楽しめます。



 アンドルー・グーレイ、覚えておいたほうが良いかと・・・。



ODRADEK RECORDSのアルバム
これがなかなか味わい深かった。
アンドルー・グーレイ、逸材です。


 OSCYL 001
\2400→\2190
ジャマイカ生まれの英国人指揮者アンドルー・グーレイ
 スペイン北部のオーケストラ、カスティーリャ・イ・レオン響
 ラフマニノフ:交響曲第2番!

  ラフマニノフ:
   (1)死の島 Op.29
   (2)交響曲第2番 ホ短調 Op.27
アンドルー・グーレイ(指揮)
カスティーリャ・イ・レオン交響楽団

 新シリーズ「junta de Castilla y Leon」、アンドルー・グーレイ&カスティーリャ・イ・レオン交響楽団のラフマニノフ:交響曲第2番!

 録音:(1)2017年5月9日,(2)2018年1月28-30日、ヴァリャドリッド/DDD、75'17

 スペイン北部のカスティーリャ・イ・レオン州のオーケストラ、カスティーリャ・イ・レオン交響楽団は1991年創立、ヴァリャドリッドを拠点に活動している。
 ジャマイカ生まれの英国人指揮者、アンドルー・グーレイが2016年から音楽監督を務めている。この組み合わせでの録音は初めてと思われる。
 スペインのオーケストラということで想起される色彩感はいくらかあるものの、それ以上にグーレイの知的な音楽作りとオーケストラの能力の高さが実感できる演奏になっている。

 


 両者のチャイコフスキーの交響曲第5番が少し観られる。
https://youtu.be/7hyfGiT6yXk


 どんな田舎オケかと思ったら結構洗練された都会的演奏。
 で、このグーレイ Andrew Gourlay という人がなかなかの器とみました。

 
 

ORC100208
¥2400
空と星々 新スペイン、大聖堂の音楽
 ダヴィド・ペレス(1711-1778):
  Sinfonia en Re ''La tempestad del mar'' 交響曲ニ長調「海の嵐」
   1. I. Allegro/2. II. Arco iris/3. III. Bailete
 4. イグナシオ・デ・エルサレム(1707-1769): Si aleve fortuna
 ルイス・ミソン(1720-1766): Sinfonia en Sib 交響曲変ロ長調
  5. I. Allegro/6. II. Andante/7. III. Presto
 8. サンティアゴ・ビリョーニ(1700頃-1763): ?Por que Pedro?
 9. エルサレム: Que dolor, que desconsuelo どんな痛み、どんな悲しみ
 ホセ・エランド(1680-1763):交響曲ニ長調
  10. I. Allegro/11. II. Andante/12. III. Allegro
 13. エルサレム: Sube a gozar
 14. エステバン・サラス・イ・カストロ(1725-1803):
   El cielo y sus estrellas 空と星々
カメラータ・アントニオ・ソレール
 (古楽アンサンブル)
ハビエル・ホセ・メンドーサ(指揮)

モリー・ネッター(ソプラノ)...4、8、13、14
ダヴィド・トリージョ(テノール)...8
ホセ・エルマンデス・パストル(カウンターテナー)...9、14
ラウラ・ケサダ(フルート)...9
エレアノール・ラニー=メンドーサ  (ソプラノ)...13、14

 録音: 2022年6月 Centro Mariapolis Luminosa, Las Matas,Madrid(スペイン)

 新スペイン(ヌエバ・エスパーニャ)とは、1519年から1812年まで存在した北アメリカ大陸、カリブ海、太平洋、アジアにおけるスペイン帝国の副王領を指す名称のこと。
 このアルバムでは18世紀にこの地で活躍した作曲家たちの作品を聴くことができます。
 ナポリで生まれリスボンの宮廷作曲家になったダヴィド・ペレス、スペインで生まれ100曲以上の歌曲を書いたルイス・ミソン、優れたヴァイオリン奏者であり、この楽器のために多くの作品を書いたホセ・エランドをはじめ、イタリア出身の音楽家として初めて新スペインの教会音楽家となったサンティアゴ・ビリョーニや、やはりイタリア出身でメキシコシティで活躍したイグナシオ・デ・エルサレムなど、イタリアの伝統を受け継ぎながらも、新スペインの文化や儀式に影響を受けたユニークな作品が並びます。
 また収録されている3曲の交響曲はどれもイタリア・オペラの序曲の形式で書かれており、ここでも独特の進化を遂げた文化の折衷を知ることができます。
 カメラータ・アントニオ・ソレールと指揮者ハビエル・ホセ・メンドーサの演奏で。
 
 


ORC100210
¥2400
LEGENDS 伝説 ヴィエニャフスキにまつわる作品集
 1. ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880): 伝説 Op. 17
 2. ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912): ワルツ=カプリース Op. 46
 ジョルジェ・エネスク(1881-1955): クレマン・マロの7つの詩 Op. 15
  3. I. Estreines a Anne
  4. II. Languir me faits
  5. III. Aux damoyselles paresseuses d'escrire a leurs amys
  6. IV. Estrene de la rose
  7. V. Present de couleur blanche
  8. VI. Changeons propos, c'est trop chante d'amours ...
  9. VII. Duconflictendouleur
 10. ウジェーヌ・イザイ(1858-1931): 弦楽五重奏曲 ロ短調...世界初録音
 ポルドフスキ(本名: イレーヌ・レジヌ・ヴィエニャフスキ)(1879-1932):
  Caledonian Market カレドニアの市場
   11. I. Bloomsbury Waltz
   12. II. Musical Box
   13. III. Picture of Clowns
 14. ポルドフスキ: タンゴ
グウェンドリン・メイシン(ヴァイオリン)...10、14
キリル・トルソフ(ヴァイオリン)...1
イスカ・ランブレヒト(ヴァイオリン)...10
マルクス・フレック(ヴィオラ)...10
マーティン・モリアーティ(ヴィオラ)...10
パトリック・モリアーティ(チェロ)...10
アレクサンドラ・トルソヴァ(ピアノ)...1、2
ヤン・フィリップ・シュルツェ(ピアノ)...3-9、11-13
ヴェラ・クーパー(ピアノ)...14
ラヘル・ハルニッシュ...3-9

 録音: 2022年5月9、15-16日 Studio Zurich Brunnenhof(スイス)

 ORCHID CLASSICSから『ウエスト・サイド・ストーリー』(ORC100145)とフランスのヴァイオリン作品集『Flame』(ORC100075)をリリースしているオランダ出身のグウェンドリン・メイシン。
 今作では19世紀ポーランドを代表するヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキを巡る家族の絆と師弟関係に光を当てた注目のアルバムを制作しました。
 ヘンリクの代表作品のひとつ「伝説」を冒頭におき、ピアニストであった弟のユゼフの作品、彼の弟子のイザイ、その弟子のエネスクの作品、そして最後には「ポルドフスキ」のペンネームで活躍したヘンリクの娘イレーヌ・レジヌ・ヴィエニアフスキの珍しい作品が収録されています。
 とりわけイザイの弦楽五重奏曲は2022年に初演されたばかりの世界初録音という貴重なもの。
 アルバムではメイシンの仲間である優れた奏者たちが、ヴァイオリン曲からピアノ曲、歌曲までと幅広い作品を演奏しています。
 



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ODRADEK RECORDS



ODRCD 404
(3CD 2枚価格)
¥4600→\4190
生きる伝説
 アルトゥール・ピサロ(ピアノ)
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 + ピアノ小品集


 ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15
 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19
 ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
 ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
 ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73 「皇帝」
 ロマンス第1番 ト長調 Op.40(ピサロ編 独奏ピアノ)
 ロマンス第2番 ヘ長調 Op.50(ピサロ編 独奏ピアノ)
 アンダンテ ヘ長調「アンダンテ・ファヴォリ」WoO.57
 ロンド ハ長調 Op.51-1
 ロンド ト長調 Op.51-2
アルトゥール・ピサロ(ピアノ)
ジュリア・ジョーンズ(指揮)
ヴッパータル交響楽団

 ポルトガルが生んだ名ピアニスト、アルトゥール・ピサロのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集!

 録音:
  2021年1月20,21,22,23日(Op.15,Op.19,Op.37) ドイツ ヴッパータル
  2021年3月21,25,26日(Op.58,Op.73) ドイツ ヴッパータル
  2021年8月10-12日 イタリア アブルッツォ州 モンテシルヴァーノ
  DDD [201'17]

 今やODRADEKの主軸アーティストである、ポルトガルが生んだ名ピアニスト、アルトゥール・ピサロ、そのピサロがベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を録音。

 これが近年では出色の出来栄え。

 アルトゥール・ピサロは1968年生まれ。1990年にリーズ国際ピアノ・コンクールで第1位となり、国際的に名を馳せた。
 録音は少なからずあるのだが、どういうわけか得意とするベートーヴェンの録音は散発的で、協奏曲は3番4番5番だけだったが、ついに待望の全集が登場。
 ピサロの高度な技術と明晰な音色でピアノが一音一音クッキリと輝いている。
 表現は細部まで練りに練られていうるのだがしかし思慮と節度があり、常に音楽の素晴らしさが引き立つよう注意が払われている。
 どの曲においてもたっぷりと充足感の味わえる演奏だ。ちなみに第4番の有名な冒頭のピアノ独奏による主題提示で、ピサロはちょっとした仕掛けをしている。

 ピサロのピアノに加えて、ジュリア・ジョーンズの指揮も素晴らしい。1961年、イングランド、ウスター近郊のドロイトウィッチ生まれの英国の中堅指揮者。
 2016年から2021年まで ヴッパータル交響楽団およびヴッパータル歌劇場の音楽総監督を務めた。
 この録音は任期末期の仕事で、ヴッパータル交響楽団がジョーンズの意をしっかり汲んで演奏していることが音だけでもよく分かる。
 キリリと引き締まって足取りが軽く、細部まで神経を通わせながら優しい愛を感じさせる音楽はこれまた素晴らしい。とりわけ5曲とも緩徐楽章での情感豊かな美しさが素晴らしい。
 長めの余白に収録された小品もすばらしい。2曲のロマンスはピサロ自身がピアノ独奏用に編曲したもの。
 ベートーヴェン好き、ピアノ協奏曲好きにぜひ聞いてもらいたい全集+@。

 



アルトゥール・ピサロ、LINNのベートーヴェン
録音史上に残るこれらの名盤がまさかの廃盤

CKD 225
廃盤
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30/32番 アルトゥール・ピサロ(P) 
 (ピアノ/ブリュートナー)
Beethoven Piano Sonatas
CKD 244
廃盤
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第8番ハ短調op.13《悲愴》
 ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2《月光》
 ピアノ・ソナタ第17番ニ短調op.31-2《テンペスト》
 ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57《熱情》
アルトゥール・ピサロ(P)

BKD 336
廃盤
ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
  ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
  ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73《皇帝》
アルトゥール・ピサロ
 (ピアノ/ブリュートナー)
チャールズ・マッケラス(指揮)
スコットランド室内管弦楽団




ODRADEK RECORDSのこのアルバムはまだ入りそう

 ODRCD 335
\2500→\2290
ピサロが挑むベートーヴェン
 「ベートーヴェン:4手ピアノ作品全集」

 ワルトシュタイン伯爵の主題による8つの変奏曲 ハ長調 WoO67
 4手ピアノのためのソナタ ニ長調 Op.6
 ピアノと管楽のための五重奏曲変 ホ長調 Op.16(4手ピアノ編曲)
 ゲーテの「君を思う」に基づく6つの変奏曲 ニ長調 WoO74
 3つの行進曲 Op.45
 大フーガ 変ロ長調 Op.134
アルトゥール・ピサロ(ピアノ)
リナルド・ゾック(ピアノ)

 ODRADEKのメイン・アーティスト、ピサロが挑むベートーヴェン:4手ピアノ作品全集!

 録音:2020年9月10-13日 イタリア アブルッツォ州 モンテシルヴァーノ、78'51 ※日本語オビ・解説付き

 ベートーヴェンの4手ピアノつまりピアノ連弾のための作品集は5曲が知られており、いずれもそれぞれに良い曲だが、有名曲がなく今一つ顧みられることがない。
 録音もあまり多くないところに、ポルトガルの名ピアニスト、アルトゥール・ピサロがイタリアのピアニスト、リナルド・ゾックと組んだCDが登場。
 このCDではそこにさらにピアノと管楽のための五重奏曲変 ホ長調 Op.16の4手ピアノ用の編曲(ベートーヴェン自身による編曲ではなさそうだが)を加えており、ベートーヴェンの隠れた名曲の魅力を味わうことができる。
 

 
 
ODRCD 421
(2CD)
¥4600
「エミーリオ・アリエータ(1823-1894):芸術歌曲全集」
 ジプシー女(第1版)/夕べに/ある赤子の死に/
 漕げ!/ジプシー女(第2版 ポロネーズ風)/運命/
 コレラ伝染病/気紛れ/美女/オアシス/憂鬱/
 追放された娘/湖上で/天才/欲求/悲哀/溜め息/
 トルクワートへのエレオノーラの告別/君に!/
 モリスコのセレナータ/棘のない薔薇/
 少女たちの眼差し/少女一人/親交/影/
 レパントの海戦でのセルバンテス/捨てられた娘 第1番/
 春/国民の嘆き/ああ、天の快さよ!/平和/
 哀れなグラナダよ!/独白/捨てられた娘 第2番
ソフィア・エスパルサ(ソプラノ)
リナルド・ゾック(ピアノ)
アリシア・グリフィツ・トゥリーリャス(ハープ;悲哀)

 録音:2021年2月17-22日,12月7―9日 イタリア アブルッツォ州 モンテシルヴァーノ/DDD、155'02

 19世紀のスペインの作曲家、エミーリオ・アリエータ(1823-1894)の芸術歌曲を集めたCD。
 正確なことは分からないが世界初録音の曲が多く含まれていると思われる。アリエータはナヴァラのプエンテ・ラ・レイナの生まれ。マドリードで学んだ後、イタリアに渡りミラノ音楽院でイタリアの音楽を学び、1846年には最初のイタリア・オペラ「イルデゴンダ」を初演。
 その後マドリードに戻るもしばらくはイタリア直伝の音楽を書いていたが、後半生はサルスエラに身を投じた。
 アリエータのCDはほとんどがサルスエラとそのアリア、それにイタリア・オペラが加わるだけで、当時人気を博した彼の歌曲はあまり顧みられなかった。
 ここにCD2枚に彼の歌曲がまとまったことは大変意義深くまた未知の宝との出会いが生まれた。イタリア語ありスペイン語あり、音楽もイタリア風ありスペイン風あり、ともかくいずれも素敵な曲ばかりだ。

 ソフィア・エスパルサはスペイン、ナヴァラ州パンプローナ生まれのソプラノ。美声のソプラノで、スペインを中心に活躍している。リナルド・ゾックはイタリア、トリエステ生まれのピアニスト。
 ODRADEKからはリストのヴェルディによるパラフレーズ集(ODRCD 309)、アルトゥール・ピサロと組んだドヴォルザークのピアノ連弾曲集(ODRCD 323)、同じくベートーヴェンの4手ピアノ作品全集(ODRCD 335)、ヘスス・ガルシア・レオス作品集(ODRCD 347)と立て続けに録音が出ている。

 ※ブックレットに歌詞は掲載されておりません。
 ※CDの収録曲は上記34曲です。デジタル配信に含まれるボーナス2曲は含まれていません。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ATS

ATS950-2
¥2500→\2290
衝撃のミュンシュのワルキューレ、
  ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕全曲
シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン響
マーガレット・ハーショー(ソプラノ、ジークリンデ役)
アルベルト・ダ・コスタ(テノール、ジークムンド役)
ジェームズ・ピアース(バリトン、フンディング役)

 1956年7月21日タングルウッド音楽祭ライヴ

 ミュンシュの「ワルキューレ」第1幕全曲です。ミュンシュはオペラと縁遠いと言う方がおりますが、かつてはゲヴァントハウス管のコンサート・マスターでもありました。
 同オケはライプツィヒ国立歌劇場のオーケストラでもありますのでオペラの経験も豊富であったことは間違いないはずです。
 この「ワルキューレ」はミュンシュの持って生まれたドイツ魂が炸裂したとしか思えない重厚で推進力に富む名演です。
 フルトヴェングラー没後僅か2年のアメリカでもこういう演奏がなしえたのです。
 いつもはフランス系の楽器、響きで知られるボストン響も、ミュンシュの挑発するような唸り声を受けてまるでドイツのオーケストラの様に咆哮、絶叫します。
 UHQCD化で見通しの良い音質もなかなか結構です。英日のライナーノート付です。
 



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MARSTON



55003-2
(5CD 4枚価格)
¥9600→\8990
「チェレスティーナ・ボニンセーニャ 全録音集」 チェレスティーナ・ボニンセーニャ(ソプラノ)
共演多数

 「Gramophone and Typewriter社録音 1904年10,11月 イタリア ミラノ」
  ~伴奏:カルロ・サバイーノ(ピアノ)
   ベッリーニ:「ノルマ」―清らかな女神よ
   ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―恋は薔薇色の翼に乗って
   ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―ミゼレーレ
     共演:ジョヴァンニ・ヴァルス(テノール)
   ヴェルディ:「アイーダ」―ここにラダメスが来るだろう/ああ祖国よ
   ヴェルディ:「アイーダ」―逃れましょう、暑く住みにくいこの不毛の土地を
     共演:ジョヴァンニ・ヴァルス(テノール)
   ポンキエッリ:「ジョコンダ」―自殺!
   プッチーニ:「マノン・レスコー」―この柔らかなレースの中で
   マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―あなたも知っている通り
   マスカーニ:「仮面」―私の朝の太陽/私の心は愛に苦しめられている
   グノー:「ファウスト」―もう遅いわ、さようなら(イタリア語)
     共演:フェルナンド・デ・ルチア(テノール)
   レオンカヴァッロ:子守歌

 「Gramophone and Typewriter社 1905年 イタリア ミラノ」
  ~伴奏:カルロ・サバイーノ(指揮)管弦楽団
   ヴェルディ:「エルナーニ」―エルナーニよ、私を連れて逃げて
   ヴェルディ:「エルナーニ」―私があなたに会ったその日から
     共演:フランチェスコ・チガーダ(バリトン)
   ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―静かで穏やかな夜
   ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―ご覧ください、この苦い涙の川が(2種)
     共演:フランチェスコ・チガーダ(バリトン)
   ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」―ありがとう、愛する友たちよ
   ヴェルディ:「仮面舞踏会」―けれどもあの乾いた茎から
   ヴェルディ:「仮面舞踏会」―死にましょう、けれどその前に
   ヴェルディ:「運命の力」―哀れみ深い聖母よ
   ヴェルディ:「運命の力」―天使たちの中の聖母よ(2種)
     共演:スカラ座合唱団
   マイヤベーア:「アフリカの女」―ここから海が見える/憎しみが私を棄てた(イタリア語)(2種)
   マイヤベーア:「アフリカの女」―何という天の調和が
   伴奏:カルロ・サバイーノ(ピアノ)

 「Gramophone and Typewriter社 1906年10月 イタリア ミラノ」
  ~伴奏カルロ・サバイーノ(指揮)管弦楽団
   ベッリーニ:「ノルマ」―ああ! かつての誠実な愛の美しさよ私に戻りなさい
     共演:合唱団
   ベッリーニ:「ノルマ」―ああ! あの子たちを犠牲にしないで
     共演:ルイージ・コラッツァ(テノール)、 アンドレス・ペレッロ・デ・セグローラ(バリトン)
   ヴェルディ:「仮面舞踏会」―あなたは知らないのか
     共演:エマヌエーレ・イスキエルド(テノール)
   ヴェルディ:「運命の力」―哀れみ深い聖母よ
     共演:合唱団
   ヴェルディ:「運命の力」―平安を

 「Gramophone and Typewr iter社 1906年11月 イタリア ミラノ」
  ~伴奏:カルロ・サバイーノ(指揮)管弦楽団
   マルケッティ:「ルイ・ブラス」―ああ、あなたは私を避けた/ああ甘い喜び
     共演:ルイージ・コラッツァ(テノール)
   カントーニ:夜想曲
   サバイーノ:君だけを
   伴奏:カルロ・サバイーノ(ピアノ)

 「Gramophone and Typewriter社 1907年 イタリア ミラノ」
  ~カルロ・サバイーノ(指揮)管弦楽団
   マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―あなたも知る通り

 「Pathe Freres Etched-Label Discs社 1907年秋 フランス パリ」
  ~管弦楽団伴奏
  ヴェルディ:「エルナーニ」―エルナーニよ、私を連れて逃げて
  ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―恋は薔薇色の翼に乗って
  ヴェルディ:「仮面舞踏会」―死にましょう、けれどその前に
  ヴェルディ:「運命の力」―平安を
  ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ!
  ポンキエッリ:「ジョコンダ」―自殺!
  ボーイト:「メフィストーフェレ」―いつかの夜
  マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―あなたも知る通り
  プッチーニ:「マノン・レスコー」―この柔らかなレースの中で
  プッチーニ:「ボエーム」―私はミミと呼ばれている
  プッチーニ:「トスカ」―愛に生き
  グノー:「ファウスト」―昔テューレの王が(イタリア語)

 「Pathe Freres社 1908年 イタリア ミラノ」
  ~管弦楽伴奏
  ロッシーニ:「セミラーミデ」―麗しい光が
  ベッリーニ:「ノルマ」―清らかな女神よ
  ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」―何と美しい
  ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―静かで穏やかな夜
  ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―ミゼレーレ
    共演:アウグスト・スカンピーニ(テノール)、合唱団
  ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」―ありがとう、愛する友たちよ
  ヴェルディ:「運命の力」―哀れみ深い聖母よ
  ヴェルディ:「運命の力」―天使たちの中の聖母よ
    共演:合唱団
  ヴェルディ:「アイーダ」―ああ私の祖国よ
  ボーイト:「メフィストーフェレ」―夜が淡く明けていく
  グノー:アヴェ・マリア
    共演:ヴィルジーリオ・ランツァート(ヴァイオリン)、ハープ
  ブラーガ:ワルハラの伝説
    共演:ヴィルジーリオ・ランツァート(ヴァイオリン)、オルガン、ハープ

 「The Gramophone Company社 1909年4,5月 イタリア ミラノ」
   伴奏:カルロ・サバイーノ(指揮)ミラノ・スカラ座管弦楽団
  ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ! 1909年4月1,2日
  ヴェルディ:「アイーダ」―ここにラダメスが来るだろう/ああ祖国よ 1909年4月2日
  グノー:「ファウスト」―彼は私を愛してる(イタリア語) 1909年5月14日

 「米Columbia社 1910年」~管弦楽団伴奏
  ロッシーニ:「セミラーミデ」―麗しい光が
  ベッリーニ:「ノルマ」―清らかな女神よ,ああ! かつての誠実な愛の美しさよ私に戻りなさい
    以上:1910年2月18日
  ヴェルディ:「エルナーニ」―エルナーニよ、私を連れて逃げて 1910年3月14日
  ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―静かで穏やかな夜,恋は薔薇色の翼に乗って 1910年2月14日
  ヴェルディ:「運命の力」―平安を
  ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ!,ああ私の祖国よ
    以上:1910年3月14日
  ポンキエッリ:「ジョコンダ」―自殺! 1910年2月18日
  マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―あなたも知っている通り
  プッチーニ:「ボエーム」―私はミミと呼ばれている
  プッチーニ:「トスカ」―愛に生き
    以上:1910年2月14日

 「伊Columbia社 1910/1914年頃」~管弦楽団伴奏
  ワーグナー:「ローエングリン」―悲しみの日々に(イタリア語)
  グノー:「ファウスト」―
   昔テューレの王が,ああ!私は鏡の中の自分が美しくて笑っている(宝石の歌),
   彼は私を愛してる(すべてイタリア語)
  ヴェルディ:「エルナーニ」―エルナーニよ、私を連れて逃げて
  ヴェルディ:「仮面舞踏会」―あなたは知らないのか/ああ、何と心地よいときめきが
    共演:ナルチーゾ・デル・リ(テノール)
  ヴェルディ:「仮面舞踏会」―死にましょう、けれどその前に
  ヴェルディ:「運命の力」―哀れみ深い聖母よ
  ヴェルディ:「運命の力」―天使たちの中の聖母よ
  ボーイト:「メフィストーフェレ」―夜が淡く明けていく
  プッチーニ:「トスカ」―愛に生き
  マスカーニ:「イザボー」―この私の白いマントが

 「Thomas A. Edison社ダイヤモンド・ディスク 1911年4月 英国 ロンドン」
  ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―静かで穏やかな夜 1911年4月11日
  ヴェルディ:「運命の力」―平安を 1911年4月4日
  ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ! 1911年4月4日

 「The Gramophone Company社 1917年6月 イタリア ミラノ」~管弦楽団
  ヴェルディ;「仮面舞踏会」―私を愛しているって/ああ何と快い慄きが(2種)
    共演:ルイージ・ボリス(テノール) 1917年6月5日
  ゴメス:「グアラニー族の男」―
   ペリーよ!何を望む?/御し難い力を感じる,ああ!彼女の鮮やかな眼差しが(2種) 1917年6月2日
  カタラーニ:「ローレライ」―今は私の心が
    共演:ルイージ・ボリス(テノール) 1917年6月2日
  ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」―あなたのそばで心は静まり
    共演:ルイージ・ボリス(テノール) 1917年6月5日

 「Pathe Freres社 1918―1919年 イタリア ミラノ」
  ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―鎖に繋がれて/震える手をのばし
  ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ!,ではどんな新たな身震いが
    共演:ニーニ・フラスカーニ(メッゾソプラノ)
  ヴェルディ:「アイーダ」―逃れましょう、暑く住みにくいこの不毛の土地を
    共演:イチリオ・カレヤ(テノール)
  ポンキエッリ:「ジョコンダ」―私は彼女を待った/稲妻のような愛が
    共演:ニーニ・フラスカーニ(メッゾソプラノ)
  カタラーニ:「ローレライ」―それでは!あらゆる哀れみが私から消えるように/ああ秘密の力が
  マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―お前がここに、サントゥッツァよ
    共演:ヘスス・デ・ガヴィリア(テノール)
  マスカーニ:「イザボー」―この私の白いマントが,よぼよぼの老婆がやって来た

 20世紀初頭のイタリアオペラのプリマドンナ、チェレスティーナ・ボニンセーニャの全録音集

 録音:1904-19年、ADD、373'50

 20世紀初頭のイタリア・オペラのプリマドンナ、チェレスティーナ・ボニンセーニャ(1877―1947)の全録音集。
 チェレスティーナ・ボニンセーニャはイタリア、レッジョエミーリアの生まれ。1921年の引退まで、イタリア各地はもちろん、ロンドンのコヴェントガーデン歌劇場、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、バルセロナのリセウ大劇場、さらにはサンクトペテルブルグのマリインスキー劇場まで、欧米で幅広く活躍した。
 20世紀初頭のプリマドンナとはいえ、当時のヴェルズも・オペラを得意としたドラマティックなソプラノとは異なり、ボニンセーニャの声はとても滑らかで美しく、特に高音域での透明感が素晴らしい。
 また歌い口が柔軟かつしなやかで、ロッシーニやベッリーニ、初期のヴェルディを歌えるだけ技術も高い。ヴィブラートの強さに多少時代を感じさせるとはいえ、ボニンセーニャの歌は21世紀の今聞いても新鮮さが感じられる。
 Marstonの常で復刻も丁寧良質で、特に高音質で知られたエジソンのダイヤモンド・ディスクの縦振動盤は百年以上前の録音とは思えないほど声が生々しく再現されている。
 150年近く前に生まれた名歌手の芸術をたっぷり楽しめる。
 


<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL-00788
(HQ HYBRID)
¥3520
名フィル記念碑的ライヴ
 小泉和裕&名フィル、500回記念定期演奏会

  R.シュトラウス:アルプス交響曲 作品64
小泉和裕 (指揮)
名古屋フィルハーモニー交響楽団

 2022年4月15-16日 愛知県芸術劇場コンサートホール にてライヴ収録。
 小泉和裕が名古屋フィル500回記念定期演奏会で選んだのはこの曲だった!


 音楽監督就任後、小泉和裕は名古屋フィルとのコンビで、幾多の名演奏を世に送り出してきました。
 この500回記念で小泉は、得意曲「アルプス交響曲」を選定し、眼の覚めるようなエネルギーに満ちた豊潤なライヴを生み出しました。
 小泉の端正かつ熱気あふれる棒にオケが全霊で応える姿は、まさしく6年に渡る両者の信頼感や蜜月の象徴でもあり、その最良の結実がここにあります。
 この壮大な交響曲の豪壮さから細微まで、DSD11.2MHzの高音質レコ―ディングでお楽しみください。

 《小泉和裕&名古屋フィル 今後のコンサート》
  ◎第506回定期演奏会 マーラー:交響曲第2番 『復活』 2022年11月4日 (金)、5日 (土) @愛知県芸術劇場コンサートホール
  ◎第509回定期演奏会 チャイコフスキー:交響曲第5番 ほか 2023年2月3日 (金)、4日 (土) @愛知県芸術劇場コンサートホール
 




<映像>


OPUS ARTE(映像)


OA1367D
(DVD)
¥2900
スコティッシュ・バレエ~クリスマス・スペシャル~
 バレエ映画『シークレット・シアター』

 特典映像:『シークレット・シアター』の舞台裏から
少年...レオ・テター
レクシー...アリス・カワレク
雪の女王...コンスタンス・ドゥヴェルネ
アクロバット...
 リシャン・ベンジャミン&メリッサ・パーソンズ
スペイン風ディヴェルティスマン...
 ハビエル・アンドレウ&ランボー・パトロン
怪力...ニコラス・シュースミス
こんぺい糖の精...ソフィー・マーティン
くるみ割り人形の王子...
 ジェローム・アンソニー・バーンズ
スコッティッシュ・バレエ団
スコッティッシュ・バレエ管弦楽団
指揮: ガビン・サザーランド&
 ジャン・クロード・ピカール

 制作: クリストファー・ハンプソン&レズ・ブラザーストン/振付: クリストファー・ハンプソン&ピーター・ダレル/
 音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー、ニコライ・リムスキー=コルサコフ、フランク・ムーン、ピーター・マーティン/
 舞台美術: レズ・ブラザーストン/撮影監督: ジェシカ・ライト
 収録: 2020年10月 トラムウェイ(グラスゴー)&キングズ・シアター(エジンバラ)
 収録時間: 57分(本編)+10分(特典映像)/音声: PCMステレオ2.0 /DTS 5.1
 【特典映像】字幕:英語(特典映像のみ)/画角: 16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク

 クリスマス・イヴの街。ひとりの少年が、ふと誰もいない劇場に足を踏み入れます。そこではベルベット張りの椅子や、ドレープカーテン、シャンデリアが観客が戻ってくるのを寂しく待っています。
 すると驚いたことに、突然人気バレエのキャラクターたちが、次々と少年の前に登場。『くるみ割り人形』の雪の精や『雪の女王』の大道芸人、ピエロたちの踊りが少年を喜ばせます。
 ところが雪の女王とその手下のオオカミが現れてみなを脅すと、少年はサッカーボールを蹴って雪の女王の氷の鏡を打砕き、王子に変身。こんぺい糖の精と「グラン・パ・ド・ドゥ」を踊ります...
 旺盛な新作バレエの発表で注目を集めるスコティッシュ・バレエからバレエ団の創設者ピーター・ダレルと芸術監督のクリストファー・ハンプソンの振付によるクリスマス・スペシャル、映画『シークレット・シアター』をお届けします。
 雪の女王役のコンスタンス・ドゥヴェルネ、金平糖の精を踊るソフィー・マーティンを初めとしたスコティッシュ・バレエのフレッシュなダンサーたちによる、スリリングで夢に溢れる映像をお楽しみください。

 
 
 

OA1358D
(DVD)
¥2900
※演劇です
間違いが間違いを生んだ末に起きる物語
 シェイクスピア《間違いの喜劇》
イジーオン...アンソニー・バンジー
シラクサのアンティフォラス...ガイ・ルイス
シラクサのドローミオ...ジョナサン・ブロードベント
エフェソスのアンティフォラス...ローワン・ポロンスキ
エフェソスのドローミオ...グレッグ・ヘイステ
アドリアンナ...ヘディド・ディラン
ルチアーナ...アヴィタ・ジェイ
アメリア...ゾー・ランバート 他

 舞台監督: フィリップ・ブリーン/デザイナー: マックス・ジョーンズ/照明デザイナー: ティナ・マクヒュー

 収録: 2021年9月14-16日 Lydia & Manfred Gorvy Garden Theatre
 収録時間: 139分、音声: 英語、PCMステレオ2.0 /DTS 5.1、字幕: 英語、画角: 16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク

 シェイクスピアの《間違いの喜劇》は間違いの末に違う国に行き捕らえられてしまった父イジーオン、彼の双子の息子たちアンティフォラス、ドローミオとその召使たちが巻き起こす騒動を描いた喜劇です。
 間違いが間違いを生んだ末に起きる物語を、名監督フィリップ・ブリーンがメルヘンチックに描きだします。
 




SWR CLASSIC(映像)


SWR19125DVD
(DVD)
¥2900
SWRヴォーカル・アンサンブル クリスマス・コンサート
 [アドヴェント・コンサート]
  マックス・レーガー(1873–1916):3つの合唱曲 作品39 より『静寂』
  ミヒャエル・プレトリウス(1571–1621):『いざ来たれ 異邦人の救い主よ』
  ヨハネス・ブラームス(1833–1897):5つの歌 作品104より『夜番I&II』
  ミヒャエル・プレトリウス:『甘き喜びのうちに』
  グスタフ・マーラー(1860–1911)(クリトゥス・ゴットヴァルト編曲):
   『真夜中に』
  ミヒャエル・プレトリウス:『いとも美しき暁の星』
  ロベルト・シューマン(1810–1856):
   4つの二重合唱曲 作品141より『星に寄せて』
  ペア・ノアゴー(1932-):『夜想曲I』
   ミヒャエル・プレトリウス:『目覚めよと呼ぶ声あり』
   ミヒャエル・プレトリウス:『一輪のバラが咲いて(エサイの根より)』
 [クリスマス・キャロル]
  ボリス・オード(1897–1961):『囚われのアダムは横たわり』
  ロバート・パーソンズ(1535頃–1572):『アヴェ・マリア』
  ベンジャミン・ブリテン(1913–1976):『聖母への讃歌』
  ハーバート・ハウエルズ(1892–1983):『汚れなきバラ』
  ピーター・ウィッシャート(1921–1984):『アレルヤ 新しき みわざ』
  ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958):『天から遣わされた まこと』
  オーランド・ギボンズ(1583–1625):『ダヴィデの子に栄えあれ』
  ジョン・タヴナー(1944–2013):『仔羊』
  ウォルフォード・デイヴィス(1869–1941):『ヒイラギとツタ』
  トーマス・レイヴンズクロフト(1588頃–1635):『心せよ ああ 世の人よ』
  エリザベス・ポストン(1905–1987):『リンゴの木なるイエス・キリスト』
  ウィリアム・バード(1543–1623):『今日 キリストが生まれたまいぬ』
  ハーバート・ハウエルズ:『歌え 子守歌を』
  デイヴィッド・ウィルコックス(1919–2015):『明日は私が踊りましょう』
  グスターヴ・ホルスト(1895-1934):『わびしき真冬に』
  チャールズ・ウッド(1866–1926):『ディン ドン! 高らかに』
  フェリックス・メンデルスゾーン(1809–1847):『天には栄え』
SWRヴォーカル・アンサンブル
指揮:マーカス・クリード

SWR19126BD
(Blu-ray)
¥2900

 収録: 2017年12月16日 [アドヴェント・コンサート]2018年12月1日 [クリスマス・キャロル]シュトゥットガルト-ガイスブルク福音教会(ドイツ)
 収録時間: 137分、音声: 英語・ドイツ語、PCMステレオ2.0/DTS 5.0(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.0(Blu-ray)、字幕(楽曲名): 日本語、字幕(スピーチ): 日本語・英語・韓国語、画角: 16/9 NTSC All Region、DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 「世界の合唱曲」を集めたCDシリーズが好評を博したSWR(南西ドイツ放送)ヴォーカル・アンサンブルと、2020年をもって17年に渡る首席指揮者の地位を退いたマーカス・クリードによる2017年と2018年のクリスマス・コンサートを収録した映像作品。
 クリスマスを迎えるまでの期待に満ちたアドヴェント、そして喜びにあふれた生誕祭を盛り上げる荘厳な合唱が、シュトゥットガルトの教会空間を埋め尽くします。

















10/18(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ACCENT

ACC 24378
¥2700→\2490
プラハの春音楽祭2021 オープニングコンサート
 ルクス&コレギウム1704による古楽器演奏

  スメタナ:連作交響詩『我が祖国』
ヴァーツラフ・ルクス(指揮)
コレギウム1704
KKC 6609
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 1年越し待望の開催となった「プラハの春音楽祭」2021年オープニングコンサートを収録!ノリントン以来の古楽勢にしてチェコの音楽家、ルクス&コレギウム1704による格別の演奏!

 録音:2021年5月12・13日/スメタナ・ホール(ライヴ)/78'56''

 1946年から続くチェコ伝統の風物詩「プラハの春音楽祭」。
 スメタナの命日である5月12日に『我が祖国』を演奏して幕を開ける音楽祭として知られ、長く毎年開催されてきましたが、2020年はコロナの影響で開催中止に。
 1年あけて2021年に開催された音楽祭は音楽の持つ力を再提示する特別なものとなりました。その音楽祭から、待望のオープニングコンサートを収録したCD です。

 この年の演奏はノリントン& ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ(1996年)以来の古楽勢となったルクス&コレギウム1704。
 18世紀前後の音楽がレパートリーの中心である彼らですが、しっかりと19世紀の楽器事情を調べた上での演奏解釈となっており、注目必至の『我が祖国』の古楽演奏となっています。
 そして何より彼らはチェコの音楽家。スメタナの音楽への共感度は抜群であり、格別の思いが込められていることが音の端々からひしひしと伝わってきます。

 ジャケット・デザインに用いられた写真は、1968年のソ連のプラハ侵攻を写真に収めたことで有名な写真家ジョセフ・クーデルカによるものです。

 
 



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CHALLENGE CLASSICS



CC 72907
(2SACD HYBRID)
¥3700→\3390
ハンネス・ミンナール
 ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87(全曲)

 [CD1] 第1番~第13番
 [CD2] 第14番~第24番
ハンネス・ミンナール
 (ピアノ;スタインウェイD、No.584307)

 ショスタコの難曲「24の前奏曲とフーガ」SACDハイブリッドで注目盤が登場!チャレンジ・クラシックス看板ピアニスト、ミンナールが引き出す無二の美しさと独特の魅力

 録音:2021年12月22‐24日(CD1)、2022年3月1-3日(CD2)/ヒルフェルスム、MCO/DSD、Multi-ch/Stereo、[CD1]73'01''、[CD2]77'31''"

 チャレンジ・クラシックスの看板ピアニスト、ハンネス・ミンナールがショスタコーヴィチの名作にして難作『24の前奏曲とフーガ』を全曲録音。
 SACDハイブリッドでの発売!

 当作品は24の調性を網羅して書かれ、音楽的にもバッハの『平均律』を意識していることは明らか。
 多重フーガや拡大・縮小、ストレッタ、対旋律といった対位法を縦横に駆使した一見バッハのパロディのような世界ですが、ショスタコーヴィチ独自の個性もふんだんに盛り込まれており、調性の限界までゆく不協和音、5拍子、ヴァイオリン協奏曲を想起させるパッサカリアなどこの作曲家ならではのイマジネーションがそこかしこで炸裂した、無二の愉しみを持つ曲集です。

 ミンナールは『ゴルトベルク変奏曲』(CC-72859)でディアパソン・ドールを獲得しておりバッハ的な語り口が実に巧く、かつ現代的な感性にもあふれているので、この選曲はとても魅力的。しなやかで正確なタッチを基本とし、音楽から自然な美しさを引き出しつつ、声部の入り混じるフーガでは生き生きと主題を歌い分けています。
 静謐な楽曲でのかそけきひびきも絶妙で、SACDの効果が存分に味わえます。
 
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CC 72913
¥2700→\2490
レツボールの知られざる音楽探訪
 モーツァルトも聴いた?ランバッハ修道院の室内楽
 アマンダス・イヴァンシズ(1727-1758):作品集

  ディヴェルティメント ハ長調(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)
  シンフォニア イ長調(ヴァイオリン2、バス)
  シンフォニア ト長調(ヴァイオリン2,ホルン2、ヴィオラ、バス)
  コンチェルティーノ 変ホ長調( ヴァイオリン、ヴィオラ、バス)
  3声のソナタ 変ロ長調(ヴァイオリン、ヴィオラ、バス)
  4楽器のためのシンフォニア ニ長調(ヴァイオリン2、ヴィオラ、バス)
アルス・アンティクヮ・アウストリア
 グナール・レツボール(ヴァイオリン、指揮)
 ニーナ・ポーン(ヴァイオリン)
 マルクス・ミーゼンベルガー(ヴィオラ)
 ヤン・クリゴフスキー(8フィート・ヴィオローネ)
 ミハエル・ゼルナー(ホルン)
 アダルベルト・ハイツィンガー(ホルン)

 レツボールの知られざる音楽探訪、モーツァルトも聴いたかもしれない、ランバッハ修道院に残る名品

 録音:2022年3月10-12日/ランバッハ、ベネディクト修道院/59'49''

 1767年から何度かモーツァルト父子が訪れ、『ランバッハ交響曲』と呼ばれることになる楽譜を残していったランバッハ修道院。
 その少し前にこの地で活躍し、31年という短い生涯にもかかわらず300以上の作品を残したのがアマンダス・イヴァンシズです。
 ホルンと弦楽のために書かれた、交響曲の前身のような楽曲を収録。どれもバロックより古典派に向いた音楽で充実した書法をもっています。
 若き日のモーツァルトの耳にも入ったかもしれない音楽。知られざる音楽を次々と発掘して我々にもたらしてくれるレツボール&アルス・アンティクヮ・アウストリア、今作も注目です。
 



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MDG



MDG 95222366
(SACD HYBRID)
¥2500→\2290
ミケル・キュトソン指揮&ニーダーラインso
バラキレフ:管弦楽作品集

 ・劇付随音楽「リア王」 ~序曲
 ・ピアノ協奏曲第1番
 ・3つのロシア民謡の主題による序曲
 ・交響曲第2番
ディナーラ・クリントン(ピアノ)
ニーダーライン交響楽団
ミケル・キュトソン(指揮)

 エストニア出身のミケル・キュトソン指揮によるバラキレフの管弦楽作品集

 録音:2021年3月3-6日、クレーフェルト=メンヒェングラートバッハ公立劇場/Stereo/5.1/2+2+2、68'01、輸入盤・日本語帯付

 ロシア国民楽派の五人組のリーダー、ミリイ・バラキレフ(1837~1910)。
 ロシア民族の音楽性を追求した哀愁漂う旋律や、オリエンタリズムが特徴。
 バラキレフの代名詞ともいえる難曲ピアノ曲「イスラメイ」など一部の作品は現在でも演奏されていますが、他の作品は録音もそれほど多くなく、こと管弦楽曲となるとコンサートでも取り上げられる機会は多くはありません。

 今回は、前作でグラズノフの交響曲第7番を録音した(MDG-95222356)、エストニア出身のミケル・キュトソン率いるニーダーライン交響楽団がバラキレフの管弦楽曲に挑みます。
 シェイクスピアの劇のための付随音楽として書かれた「リア王」の色彩豊かな序曲。そしてウクライナ出身のピアニスト、ディナーラ・クリントンをソリストに迎えた、美しいロマンティックな旋律が印象的な単一楽章の「ピアノ協奏曲第1番」。
 チャイコフスキーの交響曲第4番第4楽章で使われている旋律などロシア民謡の旋律を用いて作曲された「3つのロシア民謡の主題による序曲」。
 最後にバラキレフ がコーカサス地方への旅行中に出会った民俗音楽の影響が感じられる交響曲第2番。
 ニーダーライン交響楽団による多彩なサウンドとMDGの高音質録音で鮮烈に響きます。
 
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MDG 94022576
(SACD HYBRID)
¥2500→\2290
クリスティアン・ツァハリアス(ピアノ)
ハイドン:ピアノ・ソナタ選集

 ・ソナタ第36番 Hob.XVI:21 ハ長調
 ・ソナタ第32番 Hob.XVI:44 ト短調
 ・ソナタ第52番 Hob.XVI:39 ト長調
 ・ソナタ第31番 Hob.XVI:46 変イ長調
クリスティアン・ツァハリアス(ピアノ)
 スタインウェイ・コンサート・グランド・ピアノ
  D,1901 ""Manfred Burki""

 クリスティアン・ツァハリアスの遊び心溢れるハイドン

 録音:2021年6月26-28日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス/Stereo/5.1/2+2+2、69'04、輸入盤・日本語帯付

 1950年ドイツ生まれのピアニスト、クリスティアン・ツァハリアス。
 1969年ジュネーヴ国際音楽コンクール2位、1973年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール2 位、1975年パリ・ラヴェル・コンクールで優勝、と華々しい実績を誇りピアニストとして国際的な活動を展開。
 1976年以降はレコーディングやテレビ・ラジオ番組にも出演。1985年から"France-Musique"で司会を務めるなど多方面で活躍しています。
 また、1999/2000年シーズンからピアニストだけではなく指揮者としての活動をスタート。1992年にスイス・ロマンド管弦楽団を指揮してデビュー後は各地のオーケストラと共演を重ね、現在は、2020年からポルトガルのシンフォニカ・ド・ポルト・カーサ・ダ・ムジカの首席指揮者、2021/22年シーズンからグラナダ市管弦楽団の首席客演指揮者、またオーヴェルニュ管弦楽団のアソシエイト・コンダクター、ジョルジェ・エネスク国立フィルハーモニー管弦楽団 の名誉指揮者に任命されるなど、精力的に指揮活動も続けています。

 ツァハリアスはこれまでにも、MDG にモーツァルトのピアノ協奏曲をはじめ様々な録音を残していますが、今回新たにレパートリーに加わったのはハイドン。
 ハイドンは50曲以上のピアノソナタを作曲しており、今回は中期の作品を取り上げています。ツァハリアスの自由で大胆な遊び心あふれる演奏を楽しむことができます。
 またMDG の立体的かつ自然な録音で、ツァハリアスが演奏する1901年製のスタインウェイ「Manfred Burki」の音がより美しく、目の前の装置を忘れさせてくれます。
 
 


MDG 94922696
(SACD HYBRID)
¥2500
モーツァルトとオルガン
 モーツァルト:
  ・《フィガロの結婚》序曲(ジョナサン・スコット編)
  ・《魔笛》よりパパゲーノのアリア「私は鳥刺し」
   (ミクローシュ・アールパード編)
  ・《魔笛》より「ああ神よ、天よりみそなわし」
   (フリーデマン・ヴィンクルホーファー編)
  ・「ああ、お母さん、あなたに申しましょう
   (きらきら星)」による12の変奏曲
    (クリストフ・シェーナー編)KV265
  ・序曲ハ長調KV399
  ・トリオ ト長調 KV443
  ・アイネ・クライネ・ジーグ「ライプツィヒ・ジーグ」KV574
  ・グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調KV356
  ・フーガ変ホ長調KV153
  ・自動オルガンのためのアダージョとアレグロKV594
  ・小さな自動オルガンのためのアンダンテKV616
  ・自動オルガンのための幻想曲KV608
  ・モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」(リスト編)KV618
クリストフ・ショーナー(オルガン)
ヴェグシャイダー社製オルガン
シュトラールズント聖ヤコブ教会

 空襲で破壊されたオルガンが当時の姿でよみがえる!オルガニスト、クリストフ・ショーナーによるモーツァルト作品集

 録音:2022年4月6-8日シュトラールズント聖ヤコブ教会/Stereo/5.1/2+2+2、73'55、輸入盤・日本語帯付

 モーツァルトはオルガンを「楽器の王様」と呼び、自身もオルガンの演奏に長けており、オルガンでの即興演奏を大変好んでいたと言います。
 しかしオリジナルのオルガン作品というと数曲しかありません。今回の録音では、現代のオルガンの名手が編曲した作品も収録。
 イギリスの名オルガニスト、ジョナサン・スコット編曲の《フィガロの結婚》の序曲や、当録音で演奏するクリストフ・シェーナー編曲の「きらきら星」変奏曲などバラエティーに富んだ内容となっています。
 また今回使用するオルガンは、「ハンザ同盟」によって栄えた都市シュトラールズントの聖ヤコブ教会のヴェグシャイダー社製のオルガン。
 聖ヤコブ教会は1945年の空襲に遭い、その際教会に侵入した人々によってほぼすべてのパイプが盗まれ更なる破壊行為が行われました。
 そうした苦難を乗り越えオルガンは2017~2020年にかけて修復、彫刻などの装飾も1783年当時のものが施され復活、18世紀の姿を取り戻したオルガンで同時代であるモーツァルトの作品を録音するという機会にめぐりあいました。
 
 

MDG 90522636
(SACD HYBRID)
¥2500
わが倦怠~フェルナンド・ソル:ギター名曲集Vol.1
 ・演奏会用断章Op.54
 ・「私が羊歯だったら」の主題による変奏曲 Op.26
 ・グランド・ソナタ第2番 Op.25
 ・6つのバガテル「わが倦怠」Op.43
 ・幻想曲「ベルリンの夜会の想い出」Op.56
フランク・ブンガルテン(ギター)

 ギターのベートーヴェン、ソルの名品を名手フランク・ブンガルテンが弾く

 使用楽器:スプルース/ブラジリアン・ローズウッド2003年製
 録音:2021年9月13-15日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス/Stereo/5.1/2+2+2、75'24、輸入盤・日本語帯付

 ドイツを代表するギタリスト、フランク・ブンガルテンによるソルのギター名曲集。
 カタルーニャ出身のソルは、「魔笛の主題による変奏曲」を筆頭に「24の練習曲」など洗練された高い技巧のギター曲を多く作曲、「ギターのベートーヴェン」と呼ばれていました。本盤は後期の作品を中心に収録。
 ソルの輝かしい表現力と繊細な音楽をフランク・ブンガルテンの卓越した技術で聴かせてくれる1枚です。
 



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AVIE



OAV2574
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400
ウィリアム・バード没後400周年記念
 モダン・ピアノで弾くバード
  バード:パヴァンとガリアード、変奏曲とグラウンド集

 パヴァン ハ短調 MB 29a/ガリアード ハ短調 MB 29b/
 パヴァン ト長調 MB 71a/ガリアード ト長調 MB 71b/
 パヴァン イ短調 MB 14a/ガリアード イ短調 MB 14b/
 パヴァン ハ長調 MB 30a/ガリアード ハ長調 MB 30b/
 パヴァン ハ短調 MB 31a/ガリアード ハ短調 MB 31b/
 パヴァン ハ長調 MB 32a/ガリアード ハ長調 MB 32b/
 セリンジャーのラウンド MB 84/
 ホーンパイプ MB 39/おお、わが恋人よ MB 83/
 ジョン、今すぐ私にキスして MB 81/
 カリーノ・カスチュラーミ MB 35/
 パヴァン ~ カノン2 in 1 MB 74/パヴァン イ短調 MB 17/
 パッサメッツォ・パヴァン MB 2a/
 パッサメッツォ・ガリアード MB 2b/
 Rowland, or Lord Willoughby's Welcome Home MB 7/
 Qui Passe: for my Lady Nevell MB 19/
 ヒュー・アシュトンのグラウンド もしくは トレジャンのグランド MB 20/
 貴婦人ネヴェルのグラウンド MB 57/
 パヴァン ~ サー・ウィリアム・ピーター MB3a/
 ガリアード ~ サー・ウィリアム・ピーター MB 3b/
 ガリアード ~ Mistress Mary Brownlow/
 パヴァン ~ ソールズベリー伯爵 MB 15a/
 ガリアード ~ ソールズベリー伯爵 MB 15b/
 第2ガリアード ~ ソールズベリー伯爵 MB 15c/
 Go from my Window Now/第2グラウンド MB 42/
 The Woods so Wild MB 85/ウォルシンガム MB 8/
 鐘 MB 38/クァドラン・パヴァン MB 70a/
 クァドラン・ガリアード MB 70b/カーマンの口笛 MB 36
ダニエル=ベン・ピエナール(ピアノ)
AV2574
(2CD)
特別価格
¥3600→\3290

 ウィリアム・バード没後400周年記念!モダン・ピアノで弾く鍵盤作品集!

 ☆2023年のウィリアム・バード没後400周年記念盤!
 ☆ダニエル=ベン・ピエナールがモダン・ピアノで弾くバードの鍵盤作品集!

 南アフリカ出身、現在はロンドンを拠点に華麗な演奏活動を行い、英国王立音楽アカデミー(RAM)のフェローとロンドン大学の教授としても活躍する天才ピアニスト、ダニエル=ベン・ピエナール。
 ヴァイオリニストの川畠成道や、トランペッター&プロデューサーのジョナサン・フリーマン=アットウッドとの共演でも知られています。

 Avieレーベルにバッハやベートーヴェン、モーツァルト、シューベルトらバロック~古典派の偉大な作品を録音する傍ら、『長い17世紀』と題された凝ったアルバム(レコード芸術海外盤REVIEW、英グラモフォン誌、英BBCミュージック・マガジンで、それぞれ特選盤に選定)でも非凡な才覚を発揮しているピエナール。
 新たな録音は、2023年のウィリアム・バード没後400周年記念を目前とした時期にバードの2枚組にわたる様々な鍵盤音楽をモダン・ピアノ(スタインウェイ モデルD)で録音するという極めて興味深いアルバムが登場。
 
 16世紀のエリザベス朝でもっとも人気のある作品を含む舞曲と変奏曲の優れたセットで何世代にもわたってイギリスの鍵盤音楽のスタンダードを確立したバード。
 「第1パヴァン(MB29)」や「セリンジャーのラウンド」といったよく耳にする作品から、あまり知られていない逸品まで幅広く収録し、驚くべきヴィルトゥオージティでスタインウェイの豊かな色彩とテクスチュアを引き出して披露します。

 ※録音:2020年1月27日-30日、ポットン・ホール(イギリス)
 




NEOS

NEOS11403
【旧譜】
¥2700
望月京:エテリック・ブループリント三部作
 雅楽(作者不詳、10世紀以前):盤渉調調子*、双調調子*
 望月京(b.1969):
  4D(2003)、ワイズ・ウォーター(2002)、
  エテリック・ブループリント(天空の青写真)(2005-06)**
mdiアンサンブル
杉山洋一(指揮)
宮田まゆみ(笙)*
クリストフ・マゼッラ(エレクトロニクス)**

 望月京が描いた"天空の青写真"。作曲者本人による日本語解説付き!

 望月京は1969年東京生まれの作曲家。東京藝術大学同大学院やパリ国立高等音楽院で学び、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)でも研鑽を積んでいます。
 北村昭、尾高惇忠、間宮芳生、ポール・メファノ、エマニュエル・ヌネス、トリスタン・ミュライユらに師事。
 管弦楽や室内楽のほかオペラなど幅広い作品を手掛けており、日本音楽コンクール作曲部門第1位、芥川作曲賞、尾高賞など数々の権威ある賞を受賞しています。
 ギリシャ神話から雅楽、分子生物学や物理学にいたるまで音楽以外の様々な領域からインスピレーションを得てあらゆる要素を取り込んだ作品は国内外で注目を浴び、ザルツブルグ音楽祭、ウィーン・モデルン、サイトウ・キネン・フェスティバル松本をはじめ数多くの舞台で作品が演奏されています。

 エテリック・ブループリント三部作は、人をとりまく自然や宇宙のエネルギーについて音楽を通して考えてみたいという思いで書かれた9人の奏者のための作品群。
 ルドルフ・シュタイナーの「光が暗黒を覆うと、そこに青が現れる」や、サム・フランシスの「色彩は生まれる 光と闇の 相互貫通から」といったフレーズや、ゲーテやシュタイナーの色彩論からも着想を得ているといいます。
 前半には笙の第一人者、宮田まゆみによる、望月京が愛したという雅楽2作品を収録。ブックレットには望月京本人による日本語解説も掲載されています。

 ※録音:2012-13年
 
NEOS11410
【旧譜】
¥2700
愛弟子杉山洋一の指揮&東京フィル
 ドナトーニ:管弦楽作品集

 フランコ・ドナトーニ(1927-2000):
  イン・カウダ(行きはよいよい帰りは怖い)II(1993/94)
  イン・カウダ(行きはよいよい帰りは怖い)III(1996)
  エサ(イン・カウダV)(2000)
  プロム(1999)
  ブルーノのための二重性(1974/75)
東京フィルハーモニー交響楽団
杉山洋一(指揮)

 イタリアの現代作曲家、フランコ・ドナトーニの管弦楽作品集。
 同郷のルチアーノ・ベリオやルイジ・ノーノと同世代にあたるドナトーニは、現代音楽史の変遷に沿うようにして様々な作風を展開したイタリア現代音楽界の巨星。
 サントリー芸術財団サマーフェスティバル2012において、ドナトーニの生誕85周年記念として愛弟子である杉山洋一の指揮、東京フィルハーモニー交響楽団によって全曲日本初演された際のライヴ録音です。
 「プロム」と「エサ」は未完のまま遺されたドナトーニの遺作ですが、杉山洋一によって補筆完成された版が演奏されています。

 ※録音(ライヴ):2012年8月22日、サントリーホール(東京)
 
 
NEOS12020
【旧譜】
¥2700
川上法子:室内楽作品集
 川上法子(b.1955):
  気流 ~
   ソプラノ、フルート、ギターと打楽器のための(2015)
  陰影 ~
   サクソフォン、アコーディオンとチェロのための(2007)
  ああ, 野生のバラが花開く‛& ~
   フルート、クラリネット、ヴァイオリン、
    チェロ、ピアノと打楽器のための(2004)
  画架のそばで ~
   2本のサクソフォンとエレクトロニクス
    (4チャンネル・テープ)のための
  カオスが織り成す夢の中で ~ アコーディオンと十七絃箏のための
  常に と 決して の間 ~
   アコーディオン、ピアノ、打楽器、ヴァイオリンとチェロのための(2010)
ユリア・シュペート(ソプラノ)
アンサンブル・ラール・プール・ラール
トリオ・エッコ
テュルムヒェン・アンサンブル・ケルン
エリック・オーニャ(指揮)
サクソフォンデュオ・ディアロディア
エヴァ・ツェルナー(アコーディオン)
菊地奈緒子(十七絃箏)

 ドイツで活躍する愛媛県生まれの作曲家、川上法子の室内楽作品集。
 国立音楽大学で廣瀬量平に師事したのち1987年に渡独し、フライブルクやエッセンなどで学んでいます。
 アコーディオンと十七絃箏のデュオ、またサクソフォンデュオとテープといった珍しい組み合わせの編成や、ライヴ・エレクトロニクスを効果的に取り入れ興味深い音世界を作り上げています。全曲世界初録音。

 ※録音(ライヴ):2005~2015年(ドイツ)
 
 
NEOS11317
【旧譜】
¥2700
武満徹&細川俊夫:ギター作品集
 武満徹:
  すべては薄明の中で(1987)、
  エキノクス(1993)、フォリオス(1974)、
  ギターのための小品
   (シルヴァーノ・ブッソッティの60歳の誕生日のために)
    (1991)、
  森の中で(1995)
 細川俊夫:セレナーデ(2003)
マルコ・デル・グレコ(ギター)

 東京国際ギターコンクール優勝者が弾く武満徹&細川俊夫!

 東京国際ギターコンクールでの優勝歴があり、細川俊夫も称賛したイタリアの名手、マルコ・デル・グレコによる武満&細川のギター作品集!
 このアルバムは世界中のメディアで絶賛されたほか、2015年のアレッサンドリア市国際ギター・コンクールにおいて、年間ベスト・レコーディングとしてゴールデン・ギター賞を受賞しました。
 「マルコ・デル・グレコは、現在私が最も好きなギタリストのひとりです(中略)彼は私の《セレナーデ》を、深い理解と繊細かつ明瞭なテクニックで演奏してくれました。
 私は彼の歌うようなギターの見事な美しさに本当に感動しました。マルコは私の師である武満徹の音楽を愛しており、武満の偉大なギター音楽を神秘的かつ親密に演奏しています。
 だから、武満作品の演奏も、きっと聴衆に難なく受け入れてもらえると思います。
 マルコのような若い才能ある音楽家の手によって、武満の繊細で美しい音楽が次の新しい世代に知られ、愛されることをとても嬉しく思います。」(細川俊夫)

 ※録音:2012年8月&2013年6月
 
 
NEOS10819
【旧譜】
¥2700
中村功 プレイズ・ソロ・パーカッション・ワークス 中村功(パーカッション)
 エリオット・カーター:4台のティンパニのための8つの小品より第1番、第5番(1949)
 ニコラウス・A.フーバー:同じものは同じではない(スネア・ドラムのための)(1978)
 マウリツィオ・カーゲル:『エクゾティカ』より《ソロ》(声とタンバリンのための)(1971/72)
 朴泳姫(ヨンギー・パクパーン):タ=リョンIV(1991)
 ペーテル・エトヴェシュ:『三角形』より《雷》(ソロ・バス・ティンパニのための)(1993)
 ヤニス・クセナキス:ルボン(1987-89)(ソロ・パーカッションのための)
 細川俊夫:線VI(ソロ・パーカッションのための)(1993)

 日本を代表する世界的打楽器奏者、中村功のソロ・アルバム!
 ドイツを中心に活躍し欧州で高い評価を受けている中村功は打楽器、マリンバを村本一洋、有賀誠門、高橋美智子、ベルンハルト・ヴルフに師事し、クラーニッヒ・シュタイナー音楽賞や青山音楽賞特別賞を受賞。
 細川俊夫、クラウス・フーバー、ペーテル・エトヴェシュ、朴泳姫ら多くの作曲家から作品を献呈され、初演を行っています。

 ここに収められた作品には、次のような共通点があります。
 1.マリンバ、シロフォン、ヴィブラフォンといった旋律打楽器ではなく、ノイズ的な打楽器のために書かれた作品である(ティンパニを除く)2.どの作曲家も厳格なセリエリズムの教義に従っていない 3.ほとんどの作品は、少なくとも文化的・政治的なメッセージを含んでいる

 ※録音:2007年&2008年
 
 
NEOS11901
【旧譜】
¥2700
杉山洋一:子供の情景
 
・鵠~白鳥の歌(十七絃のための)(2015)
   沢井一恵(十七絃)/録音:2017年7月
 ・杜甫二首(女声と器楽のための)(2014)
   ウォンジュン・キム(ヴォイス)、リチャード・ストルツマン(クラリネット)、
   アー・リン・ノイ(ヴィオラ)、ステファン・ゴスリング(ピアノ)
   録音:2015年2月
 ・五重奏曲《アフリカからの最後のインタビュー》(2013) 東京現音計画
   〔有馬純寿(エレクトロニクス)、大石将紀(サクソフォン)、
    神田佳子(パーカッション)、黒田亜樹(ピアノ)、橋本晋哉(チューバ)〕
   録音:2013年9月
 ・R.シューマンの《子供の情景》(ヴィオラ四重奏のための)(2017)
   今井ヴィオラ四重奏団
    〔今井信子、ファイト・ヘルテンシュタイン、ウェンティン・カン、ニアン・リウ〕
   録音:2017年9月

 三善晃やフランコ・ドナトーニに学んだ日本の現代音楽の作曲家、杉山洋一のポートレート・アルバム。
 シューマンの同名作品をウェーベルン風にリコンポーズした《子供の情景》は大原美術館の委嘱によるもので、3歳からヴァイオリンを学んでいた杉山の弦楽器奏者としての視点が顕著に表れた作品です。
 沢井一恵、リチャード・ストルツマン、今井信子、黒田亜樹ら豪華演奏陣にも注目です。
 
 
NEOS11072
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥3100
細川俊夫:弦楽四重奏曲集
 沈黙の花(1998)(弦楽四重奏のための)
 ランドスケープ I(1992)(弦楽四重奏のための)
 ランドスケープ V(1993)(笙と弦楽四重奏のための)(ライヴ録音)*
 原像(1980)(弦楽四重奏のための)
 開花(2006/07)(弦楽四重奏のための)(原典版)
ディオティマ弦楽四重奏団
宮田まゆみ(笙)*

 NEOSからリリースされた3つの細川俊夫作品集!

 ドイツで尹伊桑、ブライアン・ファーニホウとクラウス・フーバーに作曲法を師事し、日本の伝統的な文化や音楽、それらの美的・精神的基盤に基づいた作品によって現代日本を代表する作曲家、細川俊夫(1955-)。
 Neosからリリースされた細川俊夫作品集のうち、弦楽四重奏のための作品を集めたアルバムで、現代音楽のスペシャリストとして活躍するフランスのディオティマ弦楽四重奏団(2023年にも来日予定)が2009年に録音した5曲を収録。
 宮田まゆみが参加する「笙と弦楽四重奏のためのランドスケープⅤ」は、2009年3月19日に行われたザルツブルク・ビエンナーレのライヴ。

 ※録音:2009年3月
 
 
NEOS11028
【旧譜】
¥2700
細川俊夫:ソロ協奏曲集 Vol.2
 チェロ協奏曲 -武満徹の追憶に-(1997)
 旅 VII(2005)(トランペット、弦楽、打楽器のための)
 変容(2000)(クラリネットと弦楽オーケストラ、打楽器のための)
ロハン・デ・サラム(チェロ)
ジェロエン・ベルヴェルツ(トランペット)
オリヴィエ・ダルテヴェル(クラリネット)
ロベルト・HP・プラッツ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団

 ドイツで尹伊桑、ブライアン・ファーニホウとクラウス・フーバーに作曲法を師事し、日本の伝統的な文化や音楽、それらの美的・精神的基盤に基づいた作品によって現代日本を代表する作曲家、細川俊夫(1955-)。
 Neosからリリースされた独奏楽器のための協奏曲集第2巻では、元アルディッティ弦楽四重奏団のチェリスト、ロハン・デ・サラムが圧巻のソロを披露するチェロ協奏曲(財団法人サントリー音楽財団による委嘱作)を中心に、現在第10作目まで作曲されている「旅」シリーズの第7作目となったトランペット・ソロと弦楽のための「旅」、2000年のルツェルン国際音楽祭で初演されたクラリネットと弦楽オーケストラのための「変容」を収録しています。

 ※録音:2010年1月11日-15日、フィルハーモニー・ルクセンブルク
 
 
NEOS10716
【旧譜】
¥2700
細川俊夫:ソロ協奏曲集 Vol.1
 1. ランドスケープ III(1993)
  (ヴァイオリンとオーケストラのための)
 2. フルート協奏曲「ペル・ソナーレ」(1988)
  ピアノ協奏曲「海へ」(1999)
   (《サクソフォン協奏曲》のピアノ版)
ロベルト・HP・プラッツ(指揮)
アーヴィン・アルディッティ(ヴァイオリン/1)
ベルリン・ドイツ交響楽団(1)
グンヒルト・オット(フルート/2)
SWRバーデン=バーデン・フライブルク交響楽団(2)
ベルンハルト・ヴァムバッハ(ピアノ/3)
NDR放送フィルハーモニー管弦楽団(3)

 ドイツで尹伊桑、ブライアン・ファーニホウとクラウス・フーバーに作曲法を師事し、日本の伝統的な文化や音楽、それらの美的・精神的基盤に基づいた作品によって現代日本を代表する作曲家、細川俊夫(1955-)。
 Neosからリリースされた独奏楽器のための協奏曲集第1巻は、アルディッティ弦楽四重奏団の創設者アーヴィン・アルディッティが華麗な独奏を聴かせてくれるヴァイオリン協奏曲(ランドスケープ・シリーズの第3作)、ピッコロ、フルート、アルト・フルート、バス・フルートを持ち替えて多彩な技巧が繰り広げられるフルート協奏曲「ペル・ソナーレ」、サクソフォン協奏曲(1999)からピアノ版へと作り替えられたピアノ協奏曲「海へ」の3作を収録。

 ※録音:1997年1月11日(1)、1999年7月7日-9日(2)、2001年4月2日-4日(3)
 




ONYX



ONYX4226
¥2600
ブラームス・アナログ
 ブラームス:
  チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
  チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
  4つの厳粛な歌(チェロとピアノ版)
レオナルト・エルシェンブロイヒ(チェロ)
アレクセイ・グリニュク(ピアノ)

 ドイツの若き盟主エルシェンブロイヒ!アナログ・マスターによるブラームス!

 ☆ドイツ・チェロ界のライジング・スター、レオナルト・エルシェンブロイヒ!
 ☆アナログ技術を用い、1950年代後半から1960年代のサウンドを再現したこだわりのブラームス・アルバム!

 レオナルト・エルシェンブロイヒは1985年ドイツのフランクフルト生まれ、メニューイン・スクールとケルン音楽アカデミーで学び、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティスト、ドイツ公共ラジオ放送局とブレーメン・フィルハーモニック協会のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれてきたエリート・チェリストです。

 英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」&「クリティクス・チョイス」、英BBCミュージック・マガジンの「チェンバー・チョイス」にそれそれ選ばれるなど大成功を収めたベートーヴェン録音(ONYX4196)から約3年半ぶりのリリースとなるブラームス!
 ベートーヴェンではアナログ盤(LP)ヴァージョン(ONYXSET4196)も作成していたエルシェンブロイヒは、今作のブラームスでもレコーディングに非常にこだわりを見せています。
 イギリスの有名なアビー・ロード・スタジオにおいて、テープレ・コーダー、ビンテージ・マイク、長回しなどのアナログ・レコーディングの技術を使って録音され、一切のデジタル処理は行わずにCD化。
 1950年代後半から1960年代に録音されたサウンドを目標とし、ブラームスのソナタのために特定のサウンドを捉えたいとこだわり抜いた結果、まるでミュージシャンが実際にリスナーと同じ部屋にいるかのような、素晴しく親密で、暖かく、尚且つ鮮明なサウンドが実現しました。
 非臨床的で表面的に明るい印象のデジタル・サウンドではなく、LPの黄金時代の最高のサウンドが完璧にとらえられたとされる録音にご期待ください。
 オーディオ・ファンも要注目のブラームス・アルバムです!

 
 




SIGNUM



SIGCD728
¥2500
フレットワーク
マシュー・ロック:リトル・コンソート集

 マシュー・ロック(1621-1677):
  組曲第1番 ト短調/組曲第6番 ヘ長調/
  組曲第2番 ハ長調/組曲第7番 ト短調/
  組曲第3番 ニ短調/組曲第8番 イ短調/
  組曲第4番 変ロ長調/組曲第9番 変ロ長調/
  組曲第5番 ホ短調/組曲第10番 ニ短調
フレットワーク
 〔森川麻子、エミリー・アシュトン、
  ジョアンナ・レヴァイン、
  リチャード・ブースビー〕
セルジオ・ブチェリ(アーチリュート、テオルボ)
サイラス・ウォルストン(チェンバロ)

 イギリスのバロック期に活躍した作曲家、マシュー・ロックのリトル・コンソート集!

 ☆パーセルに影響を与え、イギリス最初のオペラ作曲家でもあるマシュー・ロック!
 ☆フラット・コンソート集に続く、マシュー・ロック作品集の第2弾!

 フレットワークは、森川麻子やリチャード・ブースビーらの名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者達によって1986年に創設され、2021年で35周年を迎えた世界最高峰のヴィオール・コンソート。

 400年前に生まれたイギリスの作曲家マシュー・ロック(1621-1677)は、現在ではあまり演奏される機会がなく知られざる作曲家となってしまいましたが、その音楽はウィリアム・バードのように強い音楽的個性を持ち、優れた作曲技巧に溢れた作品で、イギリス最高の作曲家の一人と言えます。
 またイギリスで最初にオペラを作曲し、ヘンリー・パーセルの幼少期に影響を与えたと伝えられています。
 イギリスのバロック期を代表するマシュー・ロックのリトル・コンソートを集めたこのアルバムは、当時の最高峰の音楽を伝えてくれます。

 ※録音:2021年3月8日-10日、聖マグダラのマリア教会、グロスタシャー(イギリス)

 
 
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SIGCD726
(2CD)
特別価格
¥3600→\3290
ピーター・ドノホー(ピアノ)
ハイドン:鍵盤作品集 Vol.1

 ハイドン:
 「神よ皇帝フランツを支えたまえ」による変奏曲 Hob.i, 430
  ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI:42
  ピアノ・ソナタ イ長調 Hob.XVI:26
  ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI:51
  ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:48
  ピアノ・ソナタ ヘ長調 Hob.XVI:29
  ディヴェルティメント 変イ長調 Hob.XVI:46
  ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:28
  ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Hob.XVI:18
  ピアノ・ソナタ ヘ長調 Hob.XVI:23
  ディヴェルティメント 変ロ長調 Hob.XVI:2d
  ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:49
ピーター・ドノホー(ピアノ)

 名手ピーター・ドノホーの、ハイドン:鍵盤作品集第1弾!

 ☆1982年の第7回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で最高位を受賞!
 ☆ピーター・ドノホーによるハイドン作品の再発見!

 若かりし頃はBBCフィルハーモニックのパーカッション奏者としても活躍した異色の経歴を持つピアニスト、ピーター・ドノホー。
 ヴラド・ペルルミュテール、オリヴィエ・メシアンなどといった巨匠たちに師事し、1982年の第7回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で最高位を受賞。
 ロマン派やショスタコーヴィチ、メシアンといった20世紀の近現代の作品を中心に幅広いレパートリーを持っているドノホーは、世界的な活躍をみせており、特にサイモン・ラトルからの信頼も厚く、バーミンガム市響時代から度々共演を繰り返しています。

 Signumレーベルでの前作チャイコフスキー(SIGCD594)ではイギリスのグラモフォン誌&BBCミュージック・マガジンの両誌で「特選盤」に選ばれるなど、非常に高い評価が続いているレコーディング・プロジェクト。
 Signumでの5枚目となる今作は、ハイドンの鍵盤作品集の第1弾!
 変奏曲やディヴェルティメントと共に、ピアノ・ソナタを収録しており、ハイドンの鍵盤作品の価値を改めて再発見させてくれています。

 ※録音:2019年12月18日-21日&2021年12月18日-21日

 
 
 


SIGCD705
¥2500
ラ・セレニッシマ
フォルツァ・アズーリ!

 ロレンツォ・ガエタノ・ザヴァテッリ(1690-1764):
  弦楽と通奏低音のための序奏 ト長調 Op.1-1
 ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):リコーダー協奏曲 ヘ長調
 エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742):
  弦楽と通奏低音のための協奏曲第12番 ニ長調 Op.6
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV353、
  ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 ハ長調 RV443、
  ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 RV281
 ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(c.1690-1758)
  (エイドリアン・チャンドラーによるセカンド・ヴァイオリンの再構築版):
   弦楽と通奏低音のための序曲-組曲 ニ長調
ラ・セレニッシマ
エイドリアン・チャンドラー(ディレクター、ヴァイオリン)
タベア・デブス(リコーダー)

 イタリア・バロックを支えたヴィヴァルディと、同時代の作曲家たち!

 ☆ヴィヴァルディの作品を中心に演奏してきたピリオド・アンサンブル、ラ・セレニッシマ!
 ☆ザヴァテッリ、サンマルティーニ、ダッラーバコらの傑作を多数収録!

 イタリア・バロック期の音楽聴こうと思うと、容易にヴィヴァルディの作品に出会うことが出来ます。
 それほどまでにヴィヴァルディは非常に多くの作品を残しています。しかし当時ヴィヴァルディの作品だけでイタリア全土の教会などの音楽のニーズに応えられたかというと、もちろんそのようなことはありません。
 そのためには他の多くの作曲家の作品が必要でした。
 このアルバムではヴィヴァルディと同時期に活躍したザヴァテッリ、サンマルティーニ、ダッラーバコなどのイタリア・バロック期の傑作を、ピリオド・アンサンブル、ラ・セレニッシマの演奏で収録しています。

 ラ・セレニッシマは1994年にイギリス屈指のバロック・ヴァイオリニストであるエイドリアン・チャンドラーによって創設されたピリオド・アンサンブル。
 赤毛の司祭ヴィヴァルディを中心とする18世紀ヴェネツィアとその周辺の作曲家たちの知られざる作品や、再発見された作品の世界初録音を続々と世に送り出し、2度のグラモフォン賞に輝いています。

 ゲスト・ミュージシャンとして、2019年に権威あるリコーダー・コンクールの1つ、MOECKコンクールで優勝し、タイムズ紙からは「カリスマ的ヴィルトゥオーゾ」と称された注目のリコーダー奏者、タベア・デブスが参加しています。

 ※録音:2021年6月2日-4日&2022年2月14日&16日、シーダーズ・ホール、ウェルズ(イギリス)



 

SIGCD744
(2CD)
特別価格
¥3600
J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲集 第3集
 J.S.バッハ:前奏曲 「聖アン」 BWV 552a/
 コラール:キリエ、父なる神よ/キリエ、父なる神よ永遠に BWV 669/
 コラール:
  すべての世の慰めなるキリストよ/すべての世の慰めなるキリストよ BWV 670/
 コラール:
  キリエ、精霊なる神/キリエ、精霊なる神 BWV 671/永遠の父なる神よ BWV 672/
 すべての世の慰めなるキリストよ BWV 673/聖霊なる神よ BWV 674/
 コラール:
  いと高きところにいます神にのみ栄光あれ/
  いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 675/
  いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 676/
  いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 677/
 コラール:
  これぞ聖なる十戒/これぞ聖なる十戒 BWV 678/
  これぞ聖なる十戒 BWV 679/
 コラール:
  われらみな唯一なる神を信ず/われらみな唯一なる神を信ず BWV 680/
  われらみな唯一なる神を信ず BWV 681/
 コラール:
  天にいますわれらの父よ/天にいますわれらの父よ BWV 682/
  天にいますわれらの父よ BWV 683/
 コラール:
  われらの主キリスト、ヨルダン川に来り/
  われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BWV 684/
  われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BWV 685/
 コラール:
  深き困窮より、われ汝に呼ばわる/深き困窮より、われ汝に呼ばわる BWV686/
  深き困窮より、われ汝に呼ばわる BWV687/
 コラール:
  われらの救い主なるイエス・キリスト/
  われらの救い主なるイエス・キリスト BWV 688/
  われらの救い主なるイエス・キリスト BWV 689/
  デュエット第1番 BWV 802/デュエット第2番 BWV 803/
  デュエット第3番 BWV 804/デュエット第4番 BWV 805/
  フーガ 「聖アン」 BWV 552b
ジェレミー・フィルセル(オルガン、音楽監督)
ニューヨーク五番街・聖トーマス男声合唱団&少年合唱団

 5つのオルガンで弾き分ける、バッハのオルガン作品集!

 ☆聖トーマス教会音楽監督であるジェレミー・フィンセルによる意欲的なプログラム!
 ☆バッハの「クラヴィーア練習曲集 第3集」とルター派の賛美歌を同時収録!

 ニューヨーク五番街にある聖トーマス教会の音楽監督であり、オルガン奏者であるジェレミー・フィルセルによるJ.S.バッハの「クラヴィーア練習曲集 第3集」。
 この録音では、聖トーマス男声合唱団と少年合唱団によるルター派の賛美歌を挟みながらバッハのオルガン作品を録音するという意欲的なプログラムになったいます。
 また演奏するオルガンも単一のものではなく、聖トーマス教会所有の5つのオルガンすべてを駆使して弾き分けるという、初の試みが行われています。

 ※録音:2020年2月13日-14日、聖トーマス教会、ニューヨーク(アメリカ)
 




ANALEKTA



AN29003
¥2800
アンドリュー・ワン
シューマン: ヴァイオリン・ソナタ全集

 ロベルト・シューマン(1810–1856):
  1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 Op. 105
  4-7. ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op. 121
  8-11. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調 WoO 27
アンドリュー・ワン
 (ヴァイオリン/1744年製
  ミケランジェロ・ベルゴンツィ)
シャルル・リシャール=アムラン(ピアノ)

 録音: 2022年4月 サル・フランソワ・ベルニエ、ドメーヌ・フォルジェ、シャルルボワ、サンティレネ

 【ベートーヴェンのソナタ全集を完成させた2人が、次に奏でるのはシューマン!】
 2015年の第17回ショパン国際コンクールで第2位に選ばれ、今や世界中で活躍するシャルル・リシャール=アムランと、2008年からモントリオール交響楽団のコンサートマスターを務めるアンドリュー・ワン。
 彼らが2018年から2年をかけて完成させたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集は、カナダを中心にたいへん高く評価されており、ジュノー賞の小アンサンブル部門(2022)やフェリクス賞などを受賞しています。
 そんな彼らが次に手掛けたのはシューマン。
 
 1851年に続けざまに書き上げた2つのソナタと、2年後に発表したディートリヒとブラームスとの共作「F.A.E.ソナタ」のために自身が作曲した2つの楽章に、さらに2つの楽章を新たに書いて4楽章のソナタとして仕上げた第3番を収録。
 いずれもベートーヴェンの後期ヴァイオリン・ソナタのようにヴァイオリンとピアノを対等に扱いつつ、2つの楽器に求められた高い表現力をバランスよく駆使することで、ロマン派音楽の高みを実現する傑作です。
 ワンとリシャール=アムランは鋭いフレージングと繊細なタッチ、そしてダイナミックな表情で、親密な中にも作品の美しさと厳しさを聴く者に伝える素晴らしい演奏を聴かせています。
 
 


AN28911
¥2800
パッヘルベル:
 チェロ・コンソートによるマニフィカト=フーガ

  ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):
   1. 第3旋法によるマニフィカト=フーガ 第7番 P 300*
   2. 第3旋法によるマニフィカト=フーガ 第5番 P 298*
   3-6. パルティータ第5番 ハ長調 P 374 ~『音楽の快楽』より
    3. Sonata / 4. Aria / 5. Trezza* / 6. Chaconne
   7. 第4旋法によるマニフィカト 第2番 P 307
   8. 第4旋法によるマニフィカト 第5番 P 310*
   9. 第4旋法によるマニフィカト 第7番 P 312*
   10. サラバンド「溜息まじりに恋する男」(パッヘルベル作と同定)
   11. 第5旋法によるマニフィカト 第7番 P 320*
   12. 第5旋法によるマニフィカト 第9番 P 322
   13. 第5旋法によるマニフィカト 第3番 P 316*
   14. チャコーナ(シャコンヌ) ヘ短調 P 43*
   15. 第8旋法によるマニフィカト 第9番 P 352*
   16. 第8旋法によるマニフィカト 第6番 P 349*
   17. カノン ニ長調 P 37
   18. 第1旋法によるマニフィカト=フーガ 第1番 P 257*
   19. 第1旋法によるマニフィカト=フーガ 第4番 P 260*
   20. 第1旋法によるマニフィカト=フーガ 第17番 P 273*
   21. 第1旋法によるマニフィカト=フーガ 第2番 P 258*
   マクシム・マッキンリー(1979-):
    22. ボロメオの環
   パッヘルベル:
    23. 第6旋法によるマニフィカト=フーガ 第1番 P 326*
 * 編曲: アマンダ・ケースマート
スペース・タイム・コンティヌオ(古楽器使用)
 アマンダ・ケースマート(チェロ、5弦チェロ、指揮)
 アンドレア・ステュアート(チェロ)
 カミーユ・パケット=ロワ(チェロ)
 エリナー・フライ(チェロ、チェロ・ピッコロ)
 シルヴァン・ベルジェロン(アーチリュート)
 リュク・ボーセジュール(オルガン)

 録音: 2022年1月20-22 サン=ジョゼフ教会、リヴィエール=デ=プレリー(モントリオール郊外)

 【中低音弦の響きで心地良く迫る、パッヘルベルの思わぬ素顔】
 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラやアリオン、レズィデー・ユルーズなど、カナダ第一線の世界的古楽器アンサンブルのメンバーとして活躍しつつソロでも注目を集めてきた通奏低音の達人たちによるスペース・タイム・コンティヌオ。
 満を持してのANALEKTAレーベルからの第一弾リリースは、幼少期の大バッハにも大きな影響を与えたパッヘルベルの作品集です。
 イタリアのコレッリと同じ年にニュルンベルクで生まれ、オルガンの大家として活躍したパッヘルベルの音楽の根幹は教会音楽にあり、ここでは当時のドイツ音楽の伝統に鑑み、この作曲家の数多いオルガン音楽を構成するポリフォニーを弦の合奏に編曲したコンソート編成で演奏しています。
 多くはルター派典礼でも重視されてきた「マニフィカト」の伝統的な旋律をもとに、全ての教会旋法に合わせて書かれたオルガン向けプレリュード群が原曲ですが、注目すべきはチェロに類する中低音弦楽器ばかりが使われている点。
 当時はチェロがまだ今の形に定まっておらず、本盤の奏者たちは曲に応じてチェロ・ピッコロや五弦チェロなど比較的高い音域まで対応した楽器も使用、トリオ・ソナタ編成向けに書かれたパルティータではヴァイオリン・パートをそうした小型チェロで演奏。
 透明感とグルーヴ感が併存する現代カナダの作曲家マッキンリーの作品も収録しつつ、重苦しさとは無縁なバロック中低音弦コンソートに耳が慣れたタイミングで、不意に有名な「カノン」もさりげなく聴かせる曲順も好感度大。
 単なる歴史探訪に終わらない古楽器弦演奏の「今」を示す、カナダ古楽界の成熟あればこその良盤です。
 
 

AN29187
¥2800
マチュー・ゴーデ(ピアノ)
『さすらい人』 ~シューベルト:
 ピアノ・ソナタ全集&主要ピアノ作品集 第7集

  フランツ・シューベルト(1797–1828):
   1-3. ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調 D 157
   4-6. ピアノ・ソナタ 第13番 イ短調 D 784
   7-10. 幻想曲 ハ長調 「さすらい人」 D 760
マチュー・ゴーデ(ピアノ)

 録音: 2022年6月5-7日 パレ・モンカルム・ラウル・ジョバン・ホール、ケベック

 【シューベルトのスペシャリストによるソナタ全集第7弾!】
 2019年に12回のリサイタルでシューベルトのソナタ全曲を弾き切ったマチュー・ゴーデ。その直後から開始されたソナタ全曲と主要ピアノ作品を網羅するプロジェクトの第7弾。
 終楽章を欠く未完成曲とされる第1番、小粒ながら人気の高い第13番、そして「さすらい人幻想曲」を収録しています。
 シューベルト作品の愛らしさ、美しさ、奥深さを瑞々しい感性と繊細なニュアンスで伝える説得力のある演奏です。
 




FUGA LIBERA

FUG803
¥2800
ミヨー:世界の創造、
 エルガー: エニグマ変奏曲

  1-6. ダリウス・ミヨー(1892-1974): 世界の創造
  7. シャルル・ケクラン(1867-1950): 星降る天穹に向かって
  8. ダンカン・ウォード(1989-): Fumes 煙
  9-23. エドワード・エルガー(1857-1934): エニグマ変奏曲
南オランダ・フィルハーモニー管弦楽団
ダンカン・ウォード(指揮)

 録音: 2022年1-3月 オランダ(ライヴ)

 【管弦楽が語りかける物語を集めて】
 純粋器楽による管弦楽が語り掛ける物語、をテーマにしたアルバム。ジャズのイディオムを用いて天地創造を語るミヨー、美しく雄大な星空を描いたケクラン、そしてエルガーが囁きかける様々な人物像と謎かけを色彩感豊かな演奏で収録しています。
 ダンカン・ウォードによる「煙」は、インドを訪れてその音楽に魅せられたことと、後年ラヴィ・シャンカールに出会って受けた影響が形になった作品。
 
 

FUG802
¥2800
『Parlando 語るように』
 コダーイ、エネスク、ヤナーチェク:室内楽作品

  1-3. ゾルタン・コダーイ(1882–1967): 無伴奏チェロ・ソナタ Op. 8
  4-7. ジョルジェ・エネスク(1881–1955):
   ピアノ三重奏曲 第1番 ト短調
  8-11. レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928):
   弦楽四重奏曲 第1番 「クロイツェル・ソナタ」
ジェレミー・ガルバーグ(チェロ)
トリオ・コンソナンス...4-7
 小島 燎(ヴァイオリン)、
 ジェレミー・ガルバーグ(チェロ)、
 岡田浩次郎(ピアノ)
岡田修一、アレクサンドル・パスカル
 (ヴァイオリン)...8-11
ヴィオライン・デペルー(ヴィオラ)...8-11

 録音: 2022年2月24-28日 エリザベート王妃音楽院礼拝堂

 しまなみ音楽祭などで来日もしているフランスのチェリスト、ジェレミー・ガルバーグを中心とした、フランスで活躍する若きメンバーによる東ヨーロッパの室内楽作品集。
 ガルバーグを始めメンバーの切れ味の良いフレーズ感と親密なアンサンブルが同居する、聴き応えのあるアルバムです。

 
 
















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