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≪第119号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2023/2/28~




3/3(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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LSO LIVE



LSO 5094
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
    (カデンツァ:イェルク・ヴィトマン)
  ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 WoO 5~アレグロ・コン・ブリオ(断片)
ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ロンドン交響楽団
KKC 6695
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 ヴェロニカ・エーベルレ、ラトル&LSOとベートーヴェンの協奏曲を録音!気品あふれる美しく輝く音色

 ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「ドラゴネッティ」(1700年製)
 録音:2022年3月11&12日、ジャーウッド・ホール、LSOセントルークス/Multichannel

 ヴェロニカ・エーベルレの協奏曲デビュー盤が登場します!気品ある輝きに満ちた魅惑の音色、フレーズの端々に感じられるやさしさと愛らしさ、そして言うまでもなく完璧な技巧のエーベルレによる、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲です。
 カデンツァはヴィトマンによるものというのも注目です。指揮はラトル。
 エーベルレは2006年にベルリン・フィルとベートーヴェンの協奏曲を演奏して一挙に世界の注目を集めましたが、その時の指揮者もラトルでした。エーベルレにとって最高のシェフを得ての録音実現といえるでしょう。
 ラトルがLSOから引き出すあたたかくも明るい音色の冒頭から期待に胸がふくらむ中、彼女の魅力がこれ以上ないかたちで発揮された内容となっております。

 エーベルレのソロが素晴らしいのはいうまでもありませんが、注目なのが、カデンツァ。イェルク・ヴィトマンがこのエーベルレとラトル&LSO の録音のために書いたカデンツァを演奏しています!
 ベートーヴェンの素材がたくみに調理されたモティーフを重ねながら、種々の奏法が盛り込まれた超絶技巧のカデンツァ。ベートーヴェンがこのヴァイオリン協奏曲をピアノ協奏曲に編曲した際に書いた、ティンパニとヴァイオリンソロの対話も印象的なカデンツァに倣って、ここでもティンパニが登場しますが、さらにコントラバスも加わり、時に三者による演奏の場面もあるなど、充実のカデンツァは必聴です!
 そして何よりエーベルレが最高に活き活きと演奏しています。

 カップリングはベートーヴェンが1790年頃に書いたヴァイオリン協奏曲。
 Allegro con brio の断片(259小節)が残っているだけの作品で、補完したかたちで演奏されることもありますが、ここではベートーヴェン筆による残された部分まで(未完)を演奏しています。
 エーベルレが奏でる抒情的な旋律の美しさに魅了されます。ディスク全体をとおして、エーベルレの歌がこの上ない美しさと気品に満ち、さらに完璧な技巧で圧倒されます。ラトルのベートーヴェンへの細やかなアプローチ、それにこたえるLSO のアンサンブルの妙、すべてが理想的に融合した演奏です!

 =ヴェロニカ・エーベルレ=
  1988年南ドイツのドナウヴェルトに生まれ、6歳でヴァイオリンを始める。その4年後、ミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院のジュニア・クラスに進み、オルガ・ヴォイトヴァに師事。
  クリストフ・ポッペンに一年間個人レッスンを受けた後、ミュンヘン音楽大学に入学し、2001年から2012年までアナ・チュマチェンコのもとで研鑽を積む。2006年のザルツブルク・イースター音楽祭で、ラトル指揮ベルリン・フィルとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏、一挙に世界の注目を集める。
  2003年にマインツで開催されたイフラ・ニーマン国際コンクールで1位に輝き、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭とメクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭では聴衆賞を獲得した。
  また、2011年から2013年までBBC ラジオ3の新世代アーティストに、2010年から2012年までドルトムント・コンサートホールの"ユンゲヴィルデ"アーティストに選ばれた。
  
  長年にわたり、日本財団、ボルレッティ・ブイトーニ・トラスト(2008年にフェローシップ)、若いソリストのためのオルフェウム財団(チューリヒ)、ドイツ音楽生活財団(ハンブルク)、ユルゲン・ポント財団(フランクフルト)など、多くの権威ある団体から支援を受けている。
  使用楽器は日本音楽財団から貸与されたストラディヴァリウス「ドラゴネッティ」(1700年製)。

 



美しく厳しい立ち姿。
J. S. Bach: Violin Partita No.2 in D minor, BWV 1004 | Veronika Eberle | Konzerthaus Berlin
https://youtu.be/Ilb3no_cwnI




 



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MYRIOS



MYR 032
¥2900→\2690
ロト&ギュルツェニヒ管の神業!
 ブルックナー4番第1稿、

  ブルックナー:
   交響曲第4番 変ホ長調「 ロマンティック」
    (1874年第1稿)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
KKC 6696
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 ブルックナー4番第1稿の魅力をここまで発揮できるとは!ロト&ギュルツェニヒ管の神業!!

 録音:2021年9月19-21日/ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)/DXD 352.8kHz/24bit、69'38"

 昨2022年2月に第7番をリリースして大好評を博したロトとギュルツェニヒ管弦楽団のブルックナー交響曲シリーズ、待望の第2 弾の登場です。
 曲は人気の第4番ですが、通常版ではない1874 年第1 稿を選んでいるのが注目です。

 ロトとギュルツェニヒ管弦楽団は2022年7月の日本公演で同曲を披露し、壮絶な演奏で聴衆の度肝を抜いたことは記憶に新しいですが、当アルバムはケルンでのライヴ。やはりロトならではのリズム感の良さと豪快にオーケストラを鳴らしきる芸風がDXD 録音で迫ります。

 交響曲第4番「ロマンティック」の1874年第1稿は1878/80年稿と多くの点で異なり、とりわけ第3楽章は全く別の音楽となっています。ブルックナー自身この版を未整理とみなし、演奏不可能、楽器の重ねすぎで不明瞭と大改訂を決めたといわれます。
 自由さと過激さを高く買う向きもありますが、これまでの演奏は雑然とした印象を与えるものが多かったのも事実でした。

 ロトとギュルツェニヒ管弦楽団との演奏はそうした欠点が全く気にならず、むしろ粗削りな原石的魅力を放ちます。
 2024年のブルックナー生誕200年に向け、交響曲全集プロジェクトを進めるなかでも注目の一枚と申しましょう。

 
 




ARS PRODUKTION



ARS38343
(SACD HYBRID)
¥2900
ミヒャエル・ヴェッセル(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 KV333
  幻想曲ハ短調 KV475
  ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 KV457
  ピアノ・ソナタ第16番ハ長調 KV545
ミヒャエル・ヴェッセル(ピアノ)

 ミヒャエル・ヴェッセルの知的なモーツァルト。

 バイロイトのプロテスタント教会音楽大学でピアノ演奏や歌曲伴奏などを教えているミヒャエル・ヴェッセルによるモーツァルト中後期のピアノ・ソナタ集。
 第10~12番を収めたアルバム(ARS38332)の続編となるリリースです。ヴェッセルは18世紀から21世紀までの幅広いレパートリーを高度な分析力で形にし、パウル・バドゥラ=スコダをはじめ各方面からその知的さ、明晰さ、音楽の構成力を非常に高く評価されており、このアルバムでもその特徴を存分に見せてくれています。

 ※録音:2022年3月14日-16日、インマヌエル教会(ヴッパータール、ドイツ)
 
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ARS38357
(SACD HYBRID)
¥2900→\2690
ウクライナのピアノ作品集 ヴィオリーナ・ペトリチェンコ(ピアノ)
 ミコラ・リセンコ(1842-1912):夢想, 過去の幻影 ニ短調 Op.13、悲しき歌 ニ短調 Op.posth.
 アロイス・イェドリチカ(1821-1894):ウクライナ民謡による幻想曲 ホ長調
 ヤキフ・ステポヴィ(1883-1921):
  ムリヤ ト短調、前奏曲 変ロ短調 Op.9-1、マズルカ 変ホ長調 Op.9-2
 ミコラ・リセンコ:ドゥムカ=シュムカ イ短調 Op.18
 ヤキフ・ステポヴィ:
  シェフチェンコの思い出による前奏曲 イ短調 Op.13、ワルツ ロ短調 Op.5-1、
  エレジー イ短調 Op.5-2、メヌエット ト長調 Op.5-3、ダンス ハ長調 Op.5-4、
  前奏曲 イ短調 Op.7-4、幻想曲 ホ短調
 レフコ・レフツキー(1889-1977):
  インプロヴィゼーション 変ホ長調、歌曲 ト短調 Op.17-1、ワルツ 変ロ長調

 ヴィオリーナ・ペトリチェンコはウクライナのザポリージャ出身のピアニスト。ウクライナ国立チャイコフスキー音楽アカデミーで学んだのち、ドイツでヴァイマールのフランツ・リスト音楽大学、ケルン音楽大学でヤコブ・ロイシュナーに師事。
 そしてエッセンのフォルクヴァング音楽大学でもエフゲニー・シナイスキーに師事しています。
 ペトリチェンコはこれまでもウクライナの埋もれた作品を積極的に取り上げており、今回のアルバムもほとんどの作品は世界初録音。これを機にウクライナのこれまで日の当たらなかった作品に触れてみるのも面白いでしょう。

 ※録音:2022年11月16日-17日、インマヌエル教会(ヴッパータール、ドイツ)
 
 

ARS38621
¥2700
ブリッジズ
 ブリッジ:ヴィオラのための2つの小品
 エネスク:ヴィオラとピアノのための演奏会用小品
 シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
 レベッカ・クラーク:ヴィオラ・ソナタ
キム・スヒョン(ヴィオラ)
イェフゲニア・イェルマフコヴァ(ピアノ)

 共にドイツで学び、それぞれが数々の国際コンクールで入賞している韓国出身のキム・スヒョンとウクライナ出身のイェフゲニア・イェルマフコヴァのデュオ・アルバム。
 普段あまり注目を浴びることのないこれらのヴィオラのための作品のメランコリックなムードを巧みに表現しているだけでなく、ヴィオラという楽器自体への理解を深めるための架け橋となることも意図して制作されたアルバムです。

 ※録音:2021年11月26日-28日、ステッペンウルフ・スタジオ(オランダ)
 




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CHANNEL CLASSICS



CCSBOX7423
(7CD)
¥5300→\4890
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
 CONCERTOS ヴィヴァルディ協奏曲BOX
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  【DISC 1&2】
   協奏曲集 Op. 4 『ラ・ストラヴァガンツァ』(全12曲)
    アルテ・デイ・スオナトーリ(古楽器使用)
    録音: 2002年9月 ゴシツィコヴォ=パラディシ・カトリック教会大学(ポーランド)
  【DISC 3&4】
   協奏曲集 Op. 9 『ラ・チェトラ』(全12曲)
    オランダ・バロック(古楽器使用)
    ユディト・ステーンブリンク(第2ソロ・ヴァイオリン)...RV 530
    録音: 2011年9月 2012年1月、ワロン教会(Waalse Kerk)、アムステルダム
  【DISC 5&6】
   協奏曲集 Op. 3 『調和の霊感』(全12曲)
    ブレコン・バロック(古楽器使用)
    ボヤン・チチッチ、ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)
    録音: 2014年2月&9月
     セント・ジョン・エヴァンジェリスト教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン
  【DISC 7】
   協奏曲集「四季」 ~『和声と創意への試み』 Op. 8 より
    1-3. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV 269 Op.8-1「春」
    4-6. ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV 315 Op.8-2「夏」
    7-9. ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV 293 Op.8-3「秋」
    10-12. ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 RV 297 Op.8-4「冬」
    13-15. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV 270「聖夜の休息」
    16-18. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV 271 「恋人」
    19-21. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 208「ムガール大帝」
     ブレコン・バロック(古楽器使用)
     録音: 2017年10月 セント・ジュード教会、ロンドン

 総収録時間: 392分(6時間32分)

 【21世紀のヴィヴァルディ録音史に燦然と輝く金字塔的録音群、一挙BOX化】
 20世紀末における古楽器演奏の活況を早くからリードしてきた英国で、さまざまなアンサンブルの一員として活躍した後、ソリストとして世界をまたにかける存在となったバロック・ヴァイオリン奏者レイチェル・ポッジャー。
 今やベートーヴェンやモーツァルトなど古典派以降のソナタでも古楽器による魅力的な演奏を聴かせていますが、当初その本領を存分に発揮してシーンの注目を集め躍進のきっかけとなったのは、当時まだ今ほど知られていなかったポーランドの実力派古楽器団体アルテ・デイ・スオナトーリと録音したヴィヴァルディ『ラ・ストラヴァガンツァ』の全曲盤(2002)でした。
 隅々まで高度な音楽性に貫かれた演奏解釈は、CHANNEL CLASSICSレーベルならではの感触確かなエンジニアリングで克明に伝えられ、知られざるアンサンブルの卓越した演奏技量とともにバロック・ファンに留まらない人気を集めたものですが、その後も同レーベルでポッジャーはオランダ・バロックやブレコン・バロックなどの気鋭団体とヴィヴァルディの傑作を相次いで録音。いずれ劣らぬ仕上がりは世界各地で高い評価を博しています。
 出版譜で必要とされている最少人数に近い編成で録音された『調和の霊感』、ヴィヴァルディの作風の充実が見られる隠れた傑作『ラ・チェトラ』、そして鮮烈な作品の魅力を十全に引き出した『四季』......お手頃価格のBOXでその秀逸な成果をじっくり聴き確かめられる嬉しいリリース、ここに登場です。

 
 




ORCHID CLASSICS



ORC100216
¥2400
ヒュー・ウィギン(サクソフォン)
 ピアノは小川 典子
  ~「ラプソディ」
ヒュー・ウィギン(サクソフォン)
小川 典子(ピアノ)
 1. クロード・ドビュッシー(1862-1918):ラプソディ(V.デイヴィッドによるサクソフォンとピアノ編)
 2. ジョセフ・フィブス(1974-):Night Paths
  イアン・ファーリンドン(1977-):Paganini Patterns パガニーニ・パターンズ
   3. I. Lively / 4. II. Free and expressive / 5. III. Lively
 エリック・コーツ(1886-1957):
  6. Saxo Rhapsody
 ジェニファー・ワトソン(1985-):Rhapsody on an Echo Chamber
  7. I / 8. II / 9. III
 10. フランツ・リスト(1811-1886):ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調(I.ファーリンドン編)

 録音:2022年8月22-24日 St. Paul's Church, Knightsbridge、ロンドン(UK)
 総収録時間:68分

 完璧な演奏技術、ダイナミックで温かいヒュー・ウィギンのサックス。6曲中、4曲を委嘱した意欲作。限りなく深く美しいフィブス感動の新曲。
 昨年のBBCプロムスで世界を沸かせたファーリンドンのおしゃれな2曲。ヒューを「サックスの限界に挑んだ曲」と言わしめたワトソン作品。
 イギリスの香りたっぷりのコーツ。ドビュッシー「ラプソディ」から着想を得た、サックスフォンの神髄を極めるCDです。 --小川典子

 「熟成された音色、完璧な呼吸法」とThe Times誌で絶賛されたヒュー・ウィギン。2014年、ロンドンで開催された「Royal Over-Seas LeagueAnnual Music Competition」で第1位となって以後着々とキャリアを築いて、現在では同世代で最も人気のあるサクソフォン奏者の一人となりました。
 ウィグモア・ホールやエジンバラ音楽祭などに出演、北京の紫禁城のコンサート・ホールではリサイタルに加えてエリック・コーツの協奏曲を演奏しました。
 王立音楽アカデミーの教授職を務め、イギリス国内外でマスタークラスを行っています。彼のORCHID CLASSICSへの4枚目のアルバムは、ロンドンで共演を重ねるピアニスト、小川典子との二重奏を収録。魅力的な1枚です。

 
 
 

ORC100223
¥2400
SWORD IN THE SOUL 魂の中の剣
 フランシス・グリア(1955-)&ローワン・ウィリアムズ(1950-):
  SWORD IN THE SOUL 魂の中の剣...世界初録音
   1. I. We venerate the wood of thy Cross / 2. II. Narration 1 /
   3. III. Nunc Dimittis / 4. IV. Narration 2 /
   5. V. O Lord, thou hast duped me / 6. VI. Narration 3 /
   7. VII. Lovely tears of lovely eyes / 8. VIII. Narration 4 /
   9. IX. Dialogue for cello & organ / 10. X. Narration 5 /
   11. XI. O Cross of Christ / 12. XII. Narration 6 /
   13. XIII. Today he who hung the earth upon the waters
 14. オワイン・パーク(1993):Hail, gladdening Light
 15. エドワード・エルガー(1857-1934):We will remember them
 16. エルガー:ルクス・エテルナ(永遠の光)
 17. デイヴィッド・ベッドナル(1979-):
  Nunc Dimittis ヌンク・ディミティス(フィンジによる)
 18. エドガー・ベイントン(1880-1956):
  And I saw a new heaven(O.パークによるオーケストラ編)
サミュエル・パンチェフ(バリトン)...3
アリソン・ポンスフォード=ヒル(ソプラノ)...14
ロンドン・コーラル・シンフォニアマイケル・ウォルドロン(指揮)
ブライアン・オケーン(チェロ)
ジェームズ・オーフォード(オルガン)
サマンサ・ボンド/サイモン・キャロウ/
 エイドリアン・ピーコック(ナレーター)

 録音:2023年1月3-5日 St John the Evangelist, Islington、ロンドン(UK)
 総収録時間:75分

 キリスト教の聖週間(受難週)の時期には、人を内省や瞑想に促すような落ち着いた音楽のアルバムが多くリリースされます。
 合唱王国イギリスから登場する本アルバムも、エルガーの「永遠の光」をはじめとした、内省と癒しを感じさせるもの。
 特筆すべきは50分余りの大作「魂の中の剣」で、トリニティ・カレッジのオルガン・フロアの一画にある食器棚の中に放置されていた楽譜の束から、このアルバムの指揮者マイケル・ウォルドロンが見つけたもの。
 当初は楽譜は順番もバラバラでしたが、 フランシス・グリアの作品のファンだったウォルドロンには響くものがあり、時間をかけて研究・再編して録音にこぎつけました。
 聖十字架を契機としてキリスト磔刑の意味と意義に思いを致すテキストにつけられた壮麗な音楽がナレーションや器楽演奏をはさんで展開します。
 




YARLUNG RECORDS



YR-54460
¥2900
Women & War & Peace 女性と戦争と平和
 1. キャロライン・ショウ(1982):ギュスターヴ・ル・グレイ
 2. マリア・シマノフスカ(1789-1831):マズルカ*
 3. シマノフスカ:幻想曲 ヘ長調
 4. ルート・シェーンタール(1924-2006):
  Fragments from a Woman's Diary  ある女性の日記の断片
 5. イヴァナ・ロウドヴァー(1941-2017):Prague Imaginations
  プラハでの想い - ピアノのための5つの小品
 6. ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940):
  Dubnova preludial 4月の前奏曲
 7. ルドミラ・ユーリナ(1962-):
  Shadows and Ghosts 影たちと亡霊たち
 *...マズルカ第3番、12番、8番、17番のケイトリン・ボウスカ編
ケイトリン・ボウスカ(ピアノ)

 録音:2022年8月8日&9日 Samueli Theater at Segerstrom Center for the Arts Costa Mesa, CA(USA)
 総収録時間:84分

 ピアニスト、チェンバロ奏者としてコンサートで活躍するほか、カーティス音楽院で中央および東ヨーロッパの作曲家について研究・講するケイトリン・ボウスカ。
 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いコンサート活動ができない間、ボウスカはヨーロッパの女性作曲家たちを研究し、彼女らが特に戦争によって大きな痛手を受けた、社会の中における難民のような存在であったことに心を動かされました。
 2021年秋、ボウスカはこのような女性作曲家たちのプログラムを演奏し、これを聴いたYarlung Recordsのエグゼクティブ プロデューサーPatrick Trostleは大いに感激、レーベルに強く働きかけ、この録音が実現しました。
 曲の途中でショパンのマズルカが現れる冒頭のキャロライン・ショウの作品から、2022年2月のロシアによる侵攻により母国ウクライナを追われ、ドイツに避難しているルドミラ・ユーリナの曲まで全7曲。
 録音に際しては、かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG C24と、Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプを用いています。
 
 

YR-54481
¥2900
The Power of the Keyboard 鍵盤の力
 1. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):ソナタ ト長調 Hob.XVI:40
 2. モーリス・ラヴェル(1875-1937):夜のガスパール
 3. エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959):野生の詩
 4. オリヴァー・ナッセン(1952-2018):変奏曲 Op. 24
 5. ピーター・スカルソープ(1929-2014):ノクターナル
 6. アストラル・ミックステープ:Goddess Gardens
 7. アストラル・ミックステープ:Seven Hellos
ネイサン・ベン=イェフダ(ピアノ)・・・1-5
アストラル・ミックステープ・・・6&7
 ネイサン・ベン=イェフダ
  (ピアノ&シンセサイザー)
 Misha Vayman(ヴァイオリン、コンピューター)
 Michael Siess(ヴィオラ)
 Juan-Salvador Carrasco(チェロ)

 録音:2022年8月3日-5日、Samueli Theater at Segerstrom Center for the Arts Costa Mesa, CA(USA)
 総収録時間:87分

 南カリフォルニアに生まれ、ロンドンの王立音楽院で学び、その後ジュリアード音楽院に進んだ若手ピアニスト、ネイサン・ベン=イェフダのアルバム。
 2021年に開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールでは入賞を逃したものの、彼が演奏したナッセンの「変奏曲」が当レーベルの主宰者に感銘を与え、このアルバムに結実。ネイサンはハイドンから、ナッセンまで冴えたテクニックを披露しています。
 このアルバムではクラシック音楽のステージに留まらないネイサンの活動を紹介するため、彼が参加しているバンド、アストラル・ミックステープとしても2曲を収録しています。
 ルネサンス音楽からロマン派、ロックやポストロック、さらには自然音に至るあらゆる音と音楽を素材とし、ピアノ四重奏の進化形とも呼べるバンドです。
 録音に際しては、かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG C24と、Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプを用いています。
 
 


YR-84165
¥2900
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン).
Symmetria Pario:Creation

 1. クラリス・アサド(1978-):Symmetries
 2. メフメト・サンリコル: Seven Sufi Vignettes
 3. 馬渕侑子: Evolution of the One
 4. Ricky Kej:Arambhah
 5. アダム・ナイト・ギルバート(1961):Triptych at the Beginning of Time
 6. Cecilia Damstrom : Cura
 7. ハリソン・バートウィッスル(1934-2022):Oockooing Bird
 8. ミッシー・マッツォーリ(1980-):Dissolve, O my Heart
 9. ハナ・ケンドール(1984-):l Weroon Weroon
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)...1-7、9
ヨーナス・アホネン(ピアノ)...1-8

 録音:USA 2022年8月5日-7日 Samueli Theater at Segerstrom Center for the Arts Costa Mesa, CA(USA)
 総収録時間:72分

 創造的な活動をしているフィンランド生まれの二人の演奏家が書かれたばかりの最新作品に取り組んだアルバム。タイトル通りの「創造の瞬間」が味わえます。
 アルバム・タイトルは量子物理学の概念から採られ、この世界の創造の瞬間を指しているそうです。収録曲中6曲は世界の創造の瞬間をイメージした作品として委嘱されたものですが、プロデューサーは「科学的な知識を一切抜きにして、想像力を働かせながら聴いてみてください」とのこと。
 ペッカ・クーシストはシベリウス・コンクール優勝後、世界的に活躍を続けるヴァイオリニストで、最近は指揮にも取り組んでいます。ヨーナス・アホネンはパトリツィア・コパチンスカヤとのデュオ活動でおなじみのピアニスト。
 ピリオド楽器による古典派音楽から最新の作品まで時代を越えたレパートリーで活躍しています。
 録音に際しては、かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG C24と、Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプを用いています。

 
 
 

YR-54465
¥2900
タオス・マウンテン・メディテーションズ
 1. Dance of the Triangle/2. The Shape of Imagination/
 3. Sweater Patterns/4. Boxes of Crayons/
 5. Snow Flurries in June/6. Ripples on a Pond/
 7. Why Trees make Music/8. Pot Creek/
 9. Sunrise/10. Nacimiento/11. Ascent/
 12. Astral Projection/13. Sunhawk/
 14. The Smell of Rocky Mountain Rain/
 15. Cottonwood Seeds Blowing in the Wind/
 16. Blue Lake/17. Evening Light Dancing/
 18. Corn Pollen/19. Mantra/20. Rio Pueblo/
 21. Rio Lucero/22. Red Willow
ポール・リヴィングストン(シタール)
ペーテ・ヤコブソン(チェロ)

 録音:2021年9月8-11日 the Imhof Studio, Taos, New Mexico(USA)
 総収録時間:76分

 アメリカ、ニューメキシコの砂漠地帯にあるタオスの街。素晴らしい景観を誇る山脈を背に、アメリカ先住民、スペイン系、アングロサクソン系の人々たちが独自の文化を作り上げています。
 この街のスタジオで録音されたシタールとチェロの演奏をYarlung Recordsが誇る高音質録音でお届けいたします。
 
 

YR-54475
¥2900
カルナティクのルーツ
 1. Jayanatasena
 2. Hamsadwani
 3. Shifting Sa
 4. Kiravani
 5. Brindavani, Khamas
 6. Ragamalika, Brindavana Saranga
 7. Natabhairavi
Aditya Prakash (ヴォーカル)
Kamalakiran Vinjamuri (ヴァイオリン)
Rajna Swaminathan (ムリダンガム)
Vini Sundaram (タンブーラ)

 録音:2022年8月1日、Samueli Theater at Segerstrom Center for the Arts Costa Mesa, CA(USA)
 総収録時間:76分

 ロサンゼルスに生まれ、インドと米国で育ったAditya Prakash。アクラム・カーンやラヴィ・シャンカールとの共演で知られるヴォーカリストです。
 クロスオーヴァー系の活動で知られますが、彼の本質はインドのカルナティク音楽の伝統にしっかりと根付いているということで、ここではクラシックの伝統も融合させた彼のオリジナルのラーガを披露しています。
 録音に際しては、かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG C24と、Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプを用いています。
 




<メジャー・レーベル>
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SONY



19658772252
(2CD)
\3500→\3190
クラリネットの鬼才、マルティン・フレスト
  ソリスト&指揮者としてモーツァルト・アルバムを完成
   Mozart: Ecstasy & Abyss

モーツァルト:

Disc1
 1. 交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
 2. 劇唱『どうしてあなたを忘れられようか』とロンド『恐れないで、愛する人よ』 K.505
 3. ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
Disc2
 4. 交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』
 5. 歌劇『皇帝ティートの慈悲』 K.621~『行こう、だが愛しい人よ』
 6. クラリネット協奏曲イ長調 K.622
マルティン・フレスト(指揮、バセット・クラリネット:5,6)
リュカ・ドゥバルグ(ピアノ:2,3)
イーリン・ロムブ(ソプラノ:2)
アン・ハレンベリ(メゾ・ソプラノ:5)
スウェーデン室内管弦楽団
  録音:2021年9月6-11日、スウェーデン、エレブルー、コンサートホール

 スウェーデンが生んだ超絶クラリネット奏者マルティン・フレストの最新録音は、何とモーツァルト晩年の作品を収めた2枚組。
 このアルバムでは、モーツァルトの音楽と人生の二面性・・・光と影、人と神、生と死、遊び心と深遠さ、惨事と勝利・・・をモーツァルトの生涯の2か月を中心に構成して表しています。

 ディスク1ではモーツァルトが人生で非常に困難な時期の、1789年5月にライプツィヒで行ったコンサートのレパートリーに焦点を当てています。5月12日、ライプツィヒのゲヴァントハウスでの演奏会では、モーツァルトの10年来の友人で、彼をプラハに招待するきっかけをつくる重要なオペラ歌手ヨゼファ・ドゥシェク夫人がアリアを歌い、ピアノ協奏曲が2曲と幻想曲、そして最初と最後に交響曲というプログラムでした。交響曲はわかっていませんが、ここではモーツァルトの最後の交響曲『ジュピター』を最初におき、演奏された劇唱とアリア(K.505)とピアノ協奏曲第25番が収録されています。

 ディスク2では彼が愛したプラハへの最後の旅行(1791年8月~9月)に関連した作品を中心にしています。最初に1787年1月に初演された交響曲第38番『プラハ』。1787年にシュタードラーのために作曲されたとされるバセットホルン協奏曲(K.621b)の第1楽章を手直しし、第2、第3楽章を加え、1791年9~11月に作曲したクラリネット協奏曲(K.622)。1791年9月6日に自身の指揮でプラハにて初演された歌劇『皇帝ティートの慈悲』からのバセット・クラリネットを伴ったアリアが収録されています。

 クラリネット協奏曲は、マルティン・フレストにとって何と3回目の録音となります。これまでの2種の録音の第2楽章は、Spotifyで1,000万回再生されるなどフレストにとっては最多のストリーミング回数を数えるシングルとなっています。今回はバセット・クラリネットを吹いて録音しており、それについてフレストは

 「作品のすべてのパフォーマンスは、独自のステートメントであり、独自の真実を含んでいます・・・. このリリースは、私が最初に作品を録音してから20年、2回目の録音から10年を記念するものです。その間に世界は計り知れないほど変化しました。アーティストとしても人としても、私は変わりました。そして、私たちは聞き手として変わります」

と述べています。

 今回のアルバムはフレストにとって指揮者としての本格的なデビュー盤となり、スウェーデン室内管弦楽団を指揮および「吹き振り」しています。
 またソリストも多彩で、第15回チャイコフスキー国際コンクール(2015)で強烈な個性を放ち、一躍世界へその名を轟かせたフランスの新星ピアニストのリュカ・ドゥバルグがピアノを伴ったアリア(K.505)とピアノ協奏曲第25番で共演。
 スウェーデン王国宮廷ソプラノ歌手のイーリン・ロムブ、インターナショナル・オペラ・アワードを受賞したアン・ハレンベリの若手歌手らを起用することで、フレーズ、ニュアンス、ダイナミックを完璧にコントロールしています。





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ERATO



5419752210
(2CD)
\3700→\3390
ロランス・エキルベイ(指揮)&インスラ・オーケストラ
 ファランク:交響曲全集、序曲集


Disc1
 1. 交響曲第1番ハ短調 Op.32
 2. 交響曲第3番ト短調 Op.36
Disc2
 3. 交響曲第2番ニ長調 Op.35
 4. 序曲 第1番ホ短調 Op.23
 5. 序曲 第2番ホ長調 Op.24
インスラ・オーケストラ(ピリオド楽器使用)
ロランス・エキルベイ(指揮)
 録音:2021年3月4-6日(1,2)、2022年9月29,30日(3-5)、パリ、ラ・セーヌ・ミュージカル 

 ルイーズ・ファランク(ファラン)は、1804年にパリで旧姓ジャンヌ・ルイーズ・デュモンとして芸術家の家庭に生まれました。
 6歳でピアノを学び始め、当時の偉大なピアニスト、ヨハン・ネポムク・フンメルとイグナーツ・モシェレスがパリを訪れたときにレッスンを受けました。
 15歳のときパリ音楽院でアントニーン・レイハに作曲と音楽理論、楽器法を師事。
 1821年、彼女はフルート奏者、音楽学者、楽譜出版業のアリスティド・ファランクと結婚しました。アリスティド・ファランクは、彼女の仕事を非常に支援しました。

 1830年代に、ルイーズ・ファランクはピアニストとしての評判を確立し、1834年より最初の管絃楽曲を発表。最初に成功した出版作品『ロシアの歌による変奏曲』は、ロベルト・シューマンによって絶賛されました。1842年、彼女はパリ音楽院の教授になることで歴史を築きました。これは、ヨーロッパでこの種の上級職に就いた最初の女性です。彼女はその後30年間パリ音楽院で働きましたが、男性の教授と同等の報酬を達成するためには大変な苦労をしたようです。

 ファランクはもちろん、女性の作曲家としては珍しく高い評価を得ましたが、交響曲作曲家としても珍しいものでした。
 当時の交響曲は、オペラ演奏が盛んであったためフランスの作曲家の領域とは見なされていませんでした。交響曲はゲルマンの形式と見なされ、実際ファランクの作品は、フランスの同時代人よりもベートーヴェン、メンデルスゾーン、シューマンの精神に近いものです。

 彼女の交響曲第1番のパリでの初演までは4年間待たなければならず、1841年の初演はブリュッセルでした。その時のプログラムにはベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番も含まれており、彼女の娘ヴィクトリーヌ・ファランクがソリストとして参加したこともあり、交響曲は高い評価を得ました。そのためファランクの交響曲第2番の初演は、完成からわずか1か月後の1846年1月にパリで行われ、交響曲第3番の1849年の初演は名門パリ音楽院演奏会協会管弦楽団によって行われました。1861年と1869年には管弦楽曲に対してフランス学士院よりシャルティエ賞を授与されたほどの才能の持ち主でした。

 ルイーズ・ファランクの作品は長い間顧みられることがありませんでしたが、20世紀後半になって、クララ・シューマンを始めとした女性作曲家たちの存在が注目されるようになり、彼女の作品も演奏される機会が増えてきました。このアルバムに収録された交響曲は、ドイツ・ロマン派の流れを汲む堅固な構成と洗練された旋律を持つ作品です。


 女流指揮者ロランス・エキルベイは、ピリオド楽器を操る「インスラ・オーケストラ」を指揮し、19世紀のパリの音楽シーンの先駆的作品を擁護しました。「リズミカルなエネルギー、素晴しいオーケストレーションは、レパートリーの主力になるに値する作品」と、エキルベイは言います。 2018年3月、彼女が国際女性デーを記念してロンドンのバービカン・センターで演奏したとき、

 「艦隊ように激しいパフォーマンス!彼らの精神は、その日の要求に応えた」
 「最初の楽章の不規則なリズムや、スケルツォには魅力的な発見でいっぱいだった」
 「印象的な最終楽章は、マイナーキーの壮大さとメジャーキーの輝きには、説得力のある道が築かれている」

と高い評価を得ています。

 ピリオド楽器でしか表現し得ない音色による表現をエキルベイは積極的に使い、作品のエネルギー、細部へのこだわりなど、歴史的に情報に基づいた最高のパフォーマンスが録音されています。

 ディスク1の交響曲第1番&第3番は2021年に先行して発売されていましたが、今回、交響曲第2番と2つの序曲を追加して、まとめて交響曲全集として再発売いたします。



https://youtu.be/rZi3LUk4FI4

 


5419729346
\2700→\2490
マイケル・スパイアーズ(テノール)
 コントラ=テナー~オペラ・アリア集

 リュリ:歌劇『ペルセー』~ アリア「Cessons de redoutez」
 リュリ:歌劇『ペルセー』~ パッサカリア
 ヘンデル:歌劇『タメルラーノ』~
  アリア「E il soffrirete, d'onestade, oh Numi?...Empio, per farti guerra」
 ヴィヴァルディ:歌劇『パルティア王アルタバーノ』~
  アリア「Cada pur sul capo audace」
 ヴィンチ:歌劇『ウティカのカトーネ』~
  アリア「Si sgomenti alle sue pene」
 ポルポラ:歌劇『ゲルマニアのゲルマニコ』~
  アリア「Nocchier, che mai non vide l'orror della tempesta」
 ドメニコ・サッロ:歌劇『シーロのアキッレ』~
  アリア「Fra l'ombre un lampo solo」
 ガルッピ:歌劇『インドのアレッサンドロ』~
  アリア「Vil trofeo dun alma imbelle」
 ガエターノ・ラティッラ:歌劇『ペルシャ王シロエ』~
  アリア「Se il mio paterno amore」
 ハッセ:歌劇『アルミニオ』~アリア「Solcar pensa un mar sicuro」
 ラモー:歌劇『ナイス』~アリア「Cessez de ravager la terre」
 アントニオ・マリア・マッツォーニ:歌劇『アンティゴーノ』~
  アリア「Tu m'involasti un regno」
 グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』~
  アリア「エウリディーチェを失って」
 モーツァルト:歌劇『ポントの王、ミトリダーテ』~
  アリア「月桂冠を頂いて」
 ニコロ・ピッチンニ:歌劇『ロラン』~
  アリア「En butte aux fureurs de l'orage」
マイケル・スパイアーズ(テノール)
イル・ポモ・ドーロ
フランチェスコ・コルティ(指揮、チェンバロ)
 録音:2020年9月15-22日、イタリア、ロニーゴ、ヴィラ・サン・フェルモ

 テノール歌手マイケル・スパイアーズは、1980年アメリカのミズーリ州で生まれ、2008年にドイツでのロッシーニ・フェスティバルでの『ロッシーニ;歌劇「オテロ」』のタイトルロールで高評価を得ました。その後ベルリオーズ『ファウストの劫罰』では特に高い評価と国際的な評価を得ています。2016年にも東京交響楽団での『ファウストの劫罰』で絶賛を浴びています。
 エラートからリリースしたジョン・ネルソン指揮によるベルリオーズ・シリーズ『ファウストの劫罰』『トロイアの人々』『レクィエム』、2020年にリリースしたローレンス・ブラウンリーと一緒に作ったロッシーニのアルバムでも、彼の輝かしい高音の素晴らしさだけでなく、同時に彼の頑強な低音域を聴くことができます。

 もともと彼は最初の10年間はバリトン歌手でしたが、その後テノールに転向しました。キャリアとして、バリトンとして4つのオペラを歌いましたが、テノールとしては約80のオペラを歌っています。テノールからバリトンまで幅広い音域を持つオペラ・アリアを集めた前アルバム『バリテナー』は、そのテクニックと表現力で世界的に高い評価を得ました。

 バロックからモーツァルトの時代のオペラは、現代で言う音域で作曲されるのではなく、起用される歌手の音域に合わせて作曲されるのが常でした。通常の音域を超越した歌手、独自な歌唱法をもった歌手らが登場し、そうしたアリアで観客を魅了させ大人気を博したのでした。カストラートは特にそうした歌手たちで、テノール歌手は追いやられてしまったのですが、彼らと戦いながら声に磨きをかけるために特徴を求めていったのでした。

 このアルバムでは、当時のそうした超絶テクニックで博したテノール歌手たちのために書かれた作品が選ばれており、スパイアーズお得意の低音バリトンからハイテナーという音域を駆使した人間の声の絶対的な極限に挑んでいます。これらは彼だけが持つ驚異的な訓練によるもので、通常の歌手たちは喉を潰してしまうために決して行わないことです。さらにフランチェスコ・コルティと作品を協議し、世界初録音作品、初演版での歌唱など、様々に魅力が引き出されたアルバムに仕上がっています。




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WARNER CLASSICS



5419730264
\2700→\2490
計算されたプログラミングと美しい音色
 シャニ・ディリュカ(ピアノ)
  ~「パルス」

 1. メレディス・モンク:レイルロード
 2. フィリップ・グラス:エチュード第2番
 3. ニコラス・ブロドスキー:ビー・マイ・ラブ
   (キース・ジャレット・ヴァージョン)
 4. フィリップ・グラス:マッド・ラッシュ
 5. ジョン・ケージ:夢(Dream)
 6. ダフト・パンク:Veridis Quo
 7. フィリップ・グラス:エチュード第5番
 8. ルーク・ハワード:カジノ
 9. ジョン・アダムズ:中国の門
 10. テリー・ライリー:賢者の手(The philosopher's hand)
 11. フィリップ・グラス:エチュード第9番
 12. アイルランド民謡:ダニー・ボーイ
   (ビル・エヴァンス・ヴァージョン)
 13. フィリップ・グラス:メタモルフォシス I
 14. ムーンドッグ:鳥のラメント
 15. アメリカ民謡:シェナンドー
   (キース・ジャレット・ヴァージョン)
 16. フィリップ・グラス:グラスワークス~オープニング
 17. ダフト・パンク:Giorgio By Moroder
 18. シャニ・ディリュカ:Shimmers
 19. ムーンドッグ:バーンダンス Op.78-8
 20. クレイグ・アームストロング:メロディ(サン・オン・ユー)
 21. ジュリアス・イーストマン:The Holy Presence of Joan d'Arc
 22. フィリップ・グラス:
  エチュード第5番 + text: “Paths That Cross” (Patti Smith/Fred Smith)
シャニ・ディリュカ(ピアノ)
チネケ!オーケストラ(21)
 録音:2021年2月6,7,21日、パリ、サル・コロンヌ、2022年4月29日、ロンドン、チャーチ・スタジオ

 ピアニストのシャニ・ディリュカは、スリランカ出身のモナコ育ち。グレース王妃に見出されて英才教育を受け「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」にも出演、好評を博しています。ユニークなコンセプト企画でアルバムをリリースするシャニ・ディリュカの前作、フランスの作家のマルセル・プルーストに捧げたアルバム『ザ・プルースト・アルバム』とは全く雰囲気の異なる興味深いニュー・アルバム『パルス』は、20世紀アメリカのクラシック音楽に異なる視点をもたらしたものです。

 冒頭のメデレィス・モンクの『レイルロード』からわくわくするような高揚感を味わわせ、次のフィリップ・グラスではシンプルな音の中に神秘的な味わいを効かせ聴き手の耳を惹きつけます。クラシック音楽を崇拝するキース・ジャレットとビル・エヴァンスによる、最初のパイオニアたちの偉大なアメリカのテーマに言及したいくつかの「ジャズの息づかい」による作品で成り立っています。フィリップ・グラス、キース・ジャレット、ジョン・ケージ、ダフト・パンク、テリー・ライリー、ビル・エヴァンス・・・それらミニマリズム音楽による世界の脈動。宇宙のリズムがあなたと踊るのを想像し、人間が発明した都市の意志が、無限との催眠に入り、ろうそくから花火のように爆発・・・単なるミニマリズム音楽のカタログとは一線を画すことに成功。計算されたプログラミングと美しい音色で聴き手を陶酔と官能の喜びへといざないます。





シャニ・ディリュカ(ピアノ)、旧譜から



WARNER
9029667625
\2700→\2490

シャニ・ディリュカ(ピアノ)

  ザ・プルースト・アルバム

 1. アーン:ピアノ協奏曲ホ長調
 2. ドビュッシー:夢
 3. アーン:ワルツ『ニネット』
 4. グルック:オルフェウスの嘆き(『精霊の踊り』より ケンプ編)
 5. フォーレ:水のほとりで
 6. フランク:前奏曲(FWV.30, Op.18より)
 7. ヴァントゥイユ・ソナタ
 8. アーン:夜想曲
 9. イザイ:マズルカ Op.10-1
 10. シャミナード:スペインのセレナード(クライスラー編)
 11. フォーレ:3つの無言歌 Op.17~第3番
 12. ワーグナー:エレジー www.93
 13. R.シュトラウス:4つの情緒のある風景 Op.9~第6番『ノットゥルノ』
 14. フォーレ:ゆりかご(ディリュカ編)
 15. マスネ:エレジー(メロディ) Op.10-5
 16. フォーレ:秘密
 17. ドビュッシー:喜びの島
 18. アーン:当惑したナイチンゲール~エグランティーヌ王子の夢
シャニ・ディリュカ(ピアノ)
ナタリー・デセイ(ソプラノ:5,16)
ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン:7)
ギヨーム・ガリエンヌ(語り:18)
パリ室内管弦楽団(1)
エルヴェ・ニケ(指揮:1)

2020年10月26,27日、フィラルモニ・ド・パリ、SR1(1) 11月18,19日、ラ・セーヌ・ミュジカル(2-18)

 大作「失われた時を求めて」で知られるフランスの作家、マルセル・プルーストの生誕150年(2021年)と没100年(2022年)のためのプロジェクト。

 繊細で過敏な神経の持ち主であった作家マルセル・プルースト[1871-1922]は、芸術の信奉者としても知られ、美術や音楽にも造詣が深く、ベートーヴェンやシューマンをはじめ、フォーレやドビュッシーら同時代の作曲家にも賛辞を贈り、自身も強いインスピレーションを受けていました。
 このアルバムに収録されたのは、彼が愛した作曲家たちの作品。
 その中にはレイナルド・アーンの珍しい『ピアノ協奏曲』や、最近発見されたばかりのリヒャルト・シュトラウスの『ノットゥルノ』、『4つの情緒ある風景』の1曲(シャニ・ディリュカが初演)が含まれるなど、ピアノ曲好きにもたまらない内容になっています。

 ピアノを演奏するシャニ・ディリュカは、スリランカ出身のモナコ育ち。グレース王妃に見出されて英才教育を受け「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」でもたびたび来日している日本でもおなじみのピアニストです。これまでもインド哲学とベートーヴェンを組み合わせるなど、ユニークなコンセプトのアルバムをリリースしていますが、ここでは更に深みのある音色と語り口で作品の魅力を引き出しています。

 また、プルーストが「失われた時を求めて」で追求した架空の「ヴァントゥイユ・ソナタ」は、ここではよく言われるようなサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタではなく、アーン、イザイ、シャミナードの作品を組み合わせることで、新しい解釈を広げています。ここでヴァイオリンを弾くのは1985年生まれのヴァイオリニスト、ピエール・フシュヌレ。彼が紡ぎ出す伸びやかな旋律は、プルーストが描き出した「揺れ動く薄紫いろの波」そのものと言えそうです。

 アーンのピアノ協奏曲では、フランスの秘曲の探求に尽力する名指揮者エルヴェ・ニケがタクトを執るだけではなく、歌曲ではナタリー・デセイが印象的な歌を聴かせるなど、共演者からも目が離せないアルバムです。





これから必ず出てくる・・・といい続けて数年
ようやくブレイクし始めた
グレース王妃に見いだされた逸材シャニ・ディリュカ




 指揮者クワメ・ライアンのベートーヴェンに期待して MIRARE MIR 126のベートーヴェンのピアノ協奏曲集を聴いた。
 ライアンはさすが懐の深いオケ伴奏を聴かせてくれて、主役のピアノが出てくるまでにたっぷりこちらを酔わせてくれる。ときどきあまりに冒頭のオーケストラがすばらしすぎてその曲が何の曲だったか分からなくなる協奏曲録音があるが、まさにこれがそういうアルバム。
 ライアン、本当にいい指揮者。

 ところがまったく期待していなかったピアノのシャニ・ディリュカがよかった。
 モデル系のルックスから勝手にギスギスの痩せた演奏を想像していたが、いやいや、なかなかふくよかで温かい。だからライアンの大スケールのオーケストラともぴったり。しかもピアノの音色を慈しむようなソロの場面でのていねいな語り口。感性も豊かだが、この人相当頭もいいとみた。



 mirare
MIR 126
\2900
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第 2 番変ロ長調 作品 19
 ピアノ協奏曲第 1 番ハ長調 作品 15
シャニ・ディリュカ (P)
クワメ・ライアン(指)
ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団

 ディリュ、演奏に関するこだわりが非常に強く、カンデンツァはヴィルヘルム・ケンプの自作を使用し、繊細でクリアな響きに魅せられた名器ベヒシュタインで演奏しています。ディリュカは繊細なタッチの変化や大胆で説得力のある音楽、そして卓越したテクニックを兼ね備えています。
 指揮は、店主注目、若手有望株の指揮者クワメ・ライアン。そしてオケはもちろんボルドー・アキテーヌ国立管。注目の若手音楽家の共演で聴く瑞々しい演奏です。

録音:2010 年 4 月/64’00


 さてそのシャニ・ディリュカはスリランカ国籍の両親のもとモナコで生まれ、幼少の頃からその才能を開花させた。
 モナコといえば・・・グレース王妃。彼女、そのグレース王妃に見いだされて世界各国で英才教育を受けたらしい。まさに現代のシンデレラ・ガール。またラ・フォル・ジュルネ音楽祭などでも来日したのでご存知の方も多いと思う。これからいろいろな形でその名を聞くことになると思う。

 ということで、ディリュカの映像を少し観てみますか?

 まずドビュッシーのプロモーション・ビデオ。ふくよかな演奏です。

 http://www.youtube.com/watch-v=9tQQUKHgBfg
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 個人的にはこのショパンが好きです。

 http://www.youtube.com/watch-v=ewLmCETf1HU
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 フランス語なので何を言っているかは分からないですが、才能がほとばしり出る瞬間を味わえる。

 http://www.youtube.com/watch-v=k5GsKceZRLM


 で、そんなシャニ・ディリュカの「アメリカ音楽ピアノ作品集」。
 うーん・・・これは売れんなあ・・・とかブツブツ言いながら聴いてみたら・・・・これが絶品!
 あのベートーヴェンを聴かせてくれた人だけのことはある、ポップでロマンティックで洗練されていてかっこいい素敵なアルバム!!ケルアックの「路上」にインスパイアされて選曲したらしい。だからキース・ジャレットやビル・エヴァンスもいい感じで登場する。
 やはりこの人、なかなかの才女。アイドルじゃないです。

 MIR 239
\2900
ルート66-アメリカ音楽ピアノ作品集
 ・ジョン・アダムズ:中国の門
 ・キース・ジャレット:マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ
 ・グレインジャー:子守唄
 ・バーバー:パ・ドゥ・ドゥ
 ・エイミー・ビーチ:ヤング・バーチズ
 ・ビル・エヴァンス:ワルツ・フォー・デビイ
 ・フィリップ・グラス:エチュード第9番
 ・バーンスタイン:フェリシア・モンテアレグレのために
 ・ジョン・ケージ:イン・ア・ランドスケープ
 ・ガーシュウィン(キース・ジャレット編):愛するポーギー
 ・バーンスタイン:間奏曲
 ・ヒャン-キ・ジュー:シャンデルアーズ
 ・ヒナステラ:優雅な乙女の踊り
 ・バーンスタイン:アーロン・コープランドのために
 ・コープランド:ピアノ・ブルース第1番「レオ・スミットのために」
 ・ビル・エヴァンス:ピース・ピース
 ・ガーシュウィン(グレインジャー編):愛が訪れた時
 ・コール・ポーター(ラファエル・メルラン編):恋とはなんでしょう*
シャニ・ディリュカ(P)
ナタリー・デセイ*

 シャニ・ディリュカが選曲したアメリカ・ピアノ作品集

 録音:2013 年11 月/70’00

 モナコ出身のピアニスト、シャニ・ディリュカ。アメリカのビート・ジェネレーションを代表する作家ジャック・ケルアックの著書「路上(オン・ザ・ロード)」にインスパイアされて彼女自身が選曲したアメリカ・ピアノ音楽集。アルバムのタイトルにもなっている「ルート66」は、ケルアックの「路上」にも登場するシカゴとサンタモニカを結んでいた国道66 号線。今は廃線になっていますが、20 世紀中頃のポップ・カルチャーの中で度々題材とされ愛され、今なおその名が残っています。
 アルバムは、ミニマル音楽のジョン・アダムズ「中国の門」にはじまり、キース・ジャレットの名曲「マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ」、ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスの愛らしい作品「ワルツ・フォー・デビイ」、バーンスタインの奥さんフェリシア・モンテアレグレに捧げられたピアノ曲、ガーシュウィンの傑作<ポーギーとベス>からキース・ジャレット編曲の「愛するポーギー」など多彩な内容で、若い男女の青春と苦悩を描いた「路上」と同じく、喜びや切なさ、孤独感、渇望、さまざまな感情が入り混じったピアノ作品が収録されています。
 さらにアルバムの最後にはコール・ポーターがミュージカル「ウェイク・アップ・アンド・ドリーム」のために作曲した「恋とはなんでしょう」をフランスの歌姫ナタリー・デセイが歌っています。穏やかな美しいデセイの歌声で響く極上の一曲となっています。











<映像>

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C MAJOR(映像)



76 2808
(DVD)
¥4300→\3990
なぜフルトヴェングラーはナチス政権と係りを持ったのか、
 なぜ死の収容所で音楽が演奏されたのか

  ドキュメンタリー
   『ハーケンクロイツの下のクラシック』
    ~マエストロとアウシュビッツのチェリスト
アニタ・ラスカー= ウォルフィッシュ
カトリン・アッカーマン
トーマス・アッカーマン
ダニエル・バレンボイム
アルブレヒト・デュムリング
スヴェン・フリードリヒ
シーリ・ギルバート
ノーマン・レブレヒト
トビアス・ライヒャルト
クリスティアン・ティーレマン
サイモン・ウォルフィッシュ
テレサ・ボントル‐ チヒ
KKC 9797
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5000

 なぜフルトヴェングラーはナチス政権と係わりを持ったのか?なぜ死の収容所で音楽が演奏されたのか?
 復元・カラー化され鮮明に浮かび上がる歴史的映像!
 ホロコースト生存者のチェロ奏者アニタ・ラスカー=ウォルフィッシュを中心に描かれるドキュメンタリー。日本語字幕付

 監督:クリスティアン・ベルガー/制作:2022年
 画面:NTSC,16:9、音声:DD5.1、字幕:英独仏韓日、86分

 なぜフルトヴェングラーはナチス政権と係りを持ったのか、なぜ死の収容所で音楽が演奏されたのか?
 ドイツ国営国際公共放送(Deutsche Welle) 制作のこのドキュメンタリー映像『ハーケンクロイツの下のクラシック』では、ナチス政権にとってなぜクラシック音楽が重要だったのかを、第三帝国時代の音楽文化を象徴する二人を中心に描いています。
 ひとりは、ナチス政権時代にはすでにして大指揮者であったヴィルヘルム・フルトヴェングラー。そしてもうひとりは、ユダヤ人として強制収容所に送られるも、音楽によって生き延びることができたチェロ奏者アニタ・ラスカー= ウォルフィッシュです。
 さらにドキュメンタリーではダニエル・バレンボイム、クリスティアン・ティーレマンといった現在活躍する音楽家や、フルトヴェングラーの子供たちなどのインタビューも収録。苦悩に満ちた歴史とその背景を克明に記録しています。
 
 ドキュメンタリーの主人公の一人フルトヴェングラー。1942年4月、戦況の悪化のなか、国民統合の象徴として総統誕生祝賀演奏会を指揮させようと画策した宣伝大臣ゲッベルスの圧力の前についに屈服、ナチス党旗を前にして指揮する羽目に陥りました。
 この演奏はドイツ全土にラジオ放送され、ラジオ中継音源が遺ることに(KKC-4288/ ヒトラーの第九)。演奏の終楽章一部はナチスの宣伝用ニュース映画に撮られました。本映像では、それらのアーカイヴ・フィルムを復元しカラー化。歴史的ドキュメントが鮮明に映し出されます。

 そしてもう一人の主人公は、ホロコースト生存者であるアニタ・ラスカー= ウォルフィッシュ。1925年にポーランドで生まれ現在94歳。
 1938年からナチス政権下のベルリンでチェロを学び、1942年に姉妹とともに強制労働に従事させられ、1943年にアウシュビッツ絶滅収容所に移送。両親は殺害されてしまいましたが、アニタはチェロが演奏できることから収容所を生き延びることができ、ベルゲン・ベルゼン強制収容所で解放されます。
 彼女はドキュメンタリーの中で歴史の証人として、壮絶な収容所での生活を振り返っています。
 
 アドルフ・ヒトラーと宣伝省大臣ヨーゼフ・ゲッベルスは、ドイツ音楽を第三帝国が世界において強力な地位にあるということを正当化し、聴衆の目をナチスの犯罪からそらすために使われました。そして戦争の士気を保つために工場でも演奏会が行われています。
 フルトヴェングラーとベルリン・フィルが1942年2月26日AEG 工場で行った演奏会では、ヒトラーが愛好したワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲が演奏されています(KKC-5952/ フルトヴェングラー帝国放送局(RRG) アーカイヴ1939-45 に収録)。
 このように音楽は戦争遂行のために利用されていたのです。
 ただ音楽はプロパガンダに利用され、破壊されただけではなかったということも、アニタの証言から感じ取ることができます。
 アニタはこう言います。「ナチスは多くのものを破壊しました。でも音楽は?誰も破壊できません。」
 

<LP>

 

YARLUNG RECORDS(LP)


YR-84171
(LP)
¥5100
アース&ウッド
 A-1. ルー・ハリソン(1917-2003):カンティクル No. 3
 B-1. スティーヴ・ライヒ(1936-):ナゴヤ・マリンバ
 B-2. アレハンドロ・ビニャオ(1951-):Book of Grooves:
  II. Colours of a Groove
 B-3. ビニャオ: Book of Grooves: IV. Dance Groove Drifting
スモーク・アンド・ミラーズ・パーカッション(アンサンブル)

 YR-87598(CD)より抜粋
 録音:2011年6月7-10日、2012年6月3-5日 Zipper Hall、Los Angeles(USA)
 総収録時間:33分

 才能あるミュージシャンたちが息のあった演奏を聴かせるアンサンブル「スモーク&ミラーズ・パーカッション」。こちらは過去にCDとして発売されたアルバムの中から4曲をセレクトし、LPとして再編したものです。
 「その場に鳴っていた音楽」をそのまま届けるために、曲中での編集は一切せず、コンデンサータイプのステレオ・マイクAKG C-24 1本だけのワンポイント録音で、エリオット・ミルウッドが特別に制作した真空管のマイク・アンプを通してアナログ・テープに収録しました。
 タムタムやスネアドラムなど現代のオーケストラで用いられる楽器と、オカリナやテポナズトリ(中空の丸太から作られた民族楽器)などの楽器の響きのバランスをとるために相互の楽器の位置を調整するなど、多くの工夫が凝らされています。
 
















3/2(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALTUS



ALT 523
¥3000→\2790
大野和士×都響 2019年《幻想》ライヴ、
 オーケストラの醍醐味を堪能!

  ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
大野和士(指揮)
東京都交響楽団

 大野和士×都響 2019年《幻想》ライヴ、内面の幻想を明瞭に描くことであきらかになる作曲家の情念、特異な交響曲を丹念に歌い構築、オーケストラの醍醐味を堪能!

 録音:2019年4月20日/東京芸術劇場コンサートホール(第876回定期演奏会Cシリーズ)/国内製作・日本語帯・解説付

 東京都交響楽団と音楽監督・大野和士によるALTUSライヴシリーズ、マーラー《巨人》(ALT-522)に続く第2 弾。ベルリオーズ没後150 年にあたる2019年に演奏された《幻想交響曲》を収録しています。

 壮麗な近代オーケストレーションの開祖的作品にして、狂気をはらんだ幻想性をもつ特異な交響曲。
 ベルリオーズの天才的なアイデアが満載のスコアを、大野は明瞭な響きではっきりと音楽化し、そのうえで熱のこもった歌として聴かせます。各奏者の美しくこまやかな動きからトゥッティの壮絶な強打まで、すべてが有機的につながり、大きな流れの上で凄味あふれるクライマックスを構築。
 オーケストラを聴く醍醐味そのもののような、聴き応えある名演奏です。

 「フィナーレも、そこに描かれているはずの一種グロテスクな地獄絵図そのものよりも、それを描きだしてしまう若い男の情念のほうに聴きての注意を向かせる。言い換えるなら、書き綴られた音符そのものではなく、それを透かして、それを書いた男の夢と欲望に歪んだ顔つきを見せてくれる。」(許 光俊氏の解説より)
 


東京都交響楽団と音楽監督・大野和士
ALTUSライヴシリーズ第1弾


 ALT 522
\3000→\2790
東京都交響楽団
音楽監督・大野和士の2021年《巨人》ライヴ

 マーラー:交響曲第1番 ニ長調《 巨人》
大野和士(指揮)
東京都交響楽団

 ALTUS×都響シリーズ始動!音楽監督・大野和士の2021年《巨人》ライヴ、明晰にして陰影ゆたか、妙味あふれる音のひびき都響のマーラー演奏史に刻まれた新たな名演!

 ライヴ録音:2021年4月20日/東京文化会館(第924回定期演奏会Aシリーズ)/国内プレス、日本語帯・解説付




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BIS



BIS SA 2707
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
マイケル・コリンズ、イザベル・ファン・クーレンを筆頭に名手が奏でる贅沢な音色
 「ウィグモア・ソロイスツ」第3弾

  ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20
  ベルワルド:大八重奏曲 変ロ長調
ウィグモア・ソロイスツ
イザベル・ファン・クーレン(ヴァイオリン)
レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)
アドリアン・ブレンデル(チェロ)
ティム・ギブス(コントラバス)
マイケル・コリンズ(クラリネット)
ロビン・オニール(ファゴット)
アルベルト・メネンデス・エスクリバーノ(ホルン)

 豪華メンバー集結!可変アンサンブル「ウィグモア・ソロイスツ」第3弾はベートーヴェンとベルワルドの七重奏曲!

 録音:2022年5月27-29日/セント・ジョーンズ教会、アッパー・ノーウッド(ロンドン、イギリス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、61'21

 SACDハイブリッド盤。
 2020年に結成された「ウィグモア・ソロイスツ」は、イザベル・ファン・クーレンとマイケル・コリンズが中心となりウィグモア・ホールのディレクターであるジョン・ギルホリー(1973-)とのコラボレーションによって生まれた可変室内アンサンブルで、歴史ある当ホールの名を冠した初めての団体です。
 当団はバロックから現代まで様々な形態で演奏していくことを目的とし、次世代を担う優れた若手の音楽家たちとの共演でも話題を呼んでいます。

 当アルバムは同団第3弾。
 同時代に生きたベートーヴェンとベルワルドの七重奏曲を収録しました。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンという珍しい編成の両者の七重奏曲。若きベートーヴェンが書き上げた七重奏曲は軽快さと温かさに満ちた全6楽章の作品。
 一方、スウェーデンの作曲家ベルワルドは独自の音楽表現が魅力で、ことに管楽器の扱いも非常に巧みます。透明感とともに音楽的なユーモアは新鮮さを感じさせ、ベルワルドの傑作のひとつに数えられます。

 マイケル・コリンズ、イザベル・ファン・クーレンを筆頭に名手が奏でる贅沢な音色をご堪能ください。
 
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BIS SA 2648
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
アレクサンドル・シャウシヤン(チェロ)
 トプチヤン(指揮)&アルメニア国立フィル
  同郷の演奏家によるアルメニアのチェロ協奏曲

 (1)ハチャトゥリヤン:チェロ協奏曲ホ短調
 (2)ババジャニヤン:チェロ協奏曲
 (3)ペトロシヤン:チェロ協奏曲「8.4」
アレクサンドル・シャウシヤン(チェロ)
エドゥアルド・トプチヤン(指揮)
アルメニア国立フィルハーモニー管弦楽団

 強烈なエネルギーのエキゾチックな色彩に満ちたチェロ協奏曲の系譜

 録音:2022年1月24-27日(1)(2)、3月19-20日(3)/アラム・ハチャトゥリヤン・ホール(エレヴァン、アルメニア)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、68'30"

 三世代にわたるアルメニア人作曲家のチェロ協奏曲を、すべて同郷の演奏家が披露した熱い思いあふれるアルバム。
 ハチャトゥリヤンは第2次世界大戦後1946年の作で、辛い時代を反映してか内省的で、ヴァイオリンやピアノの協奏曲のような強烈さには欠けるものの、真摯な情熱が心を打ちます。

 もともとハチャトゥリヤンはチェロを学んでいたこともあり、チェロの機能と効果を熟知していたため、非常に難しいテクニックが要求されます。シャウシヤンは歌心も満点で曲の魅力を再認識させてくれます。

 ロストロポーヴィチに捧げられたババジャニヤンの協奏曲は1962年の作ですが、実際は1950年代後半に巨匠と会ったときから発想していたとされます。ハチャトゥリヤン以上にアルメニアの民族色が直接的で魅力的です。

 同地で活動するペトロシヤンは1973年生まれ。パリで教育を受け、考古学者としても活躍しています。タイトルの「8.4」は創世記第8章4節、ノアの箱舟がアルメニアのアララト山にたどり着く場を表しています。
 ビザンツおよびアルメニアの典礼音楽を素材に第1 楽章で大アララト山を、第2楽章は小アララト山を描いているとされます。

 2000年以来エドゥアルド・トプチヤンが音楽監督を務めるアルメニア国立フィル。技術はもとよりアルメニア独特のリズムとエネルギーに惹きつけされます。

 
 




SUPRAPHON



SU 4313
¥3100
ダニエル・マテイチャがイザイの無伴奏に挑戦!
 イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27
  第1番 ト短調 Op.27-1『ヨーゼフ・シゲティに献呈』
  第2番 イ短調 Op.27-2『ジャック・ティボーに献呈』
  第3番 ニ短調 Op.27-3『ジョルジェ・エネスクに献呈』
  第4番 ホ短調 Op.27-4『フリッツ・クライスラーに献呈』
  第5番 ト長調 Op.27-5『マチュー・クリックボームに献呈』
  第6番 ホ長調 Op.27-6『マヌエル・キロガに献呈』
 ヤナ・ヴェレショヴァー(1980-):
  妄執II~無伴奏ヴァイオリンのため(2022)
ダニエル・マテイチャ(ヴァイオリン)

 若きヴィルトゥオーゾ、ダニエル・マテイチャがイザイの無伴奏に挑戦!

 セッション録音:2022年4月14、18、19、21、22、28日&2023年1月17日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/DDD

 ユーロヴィジョン若手音楽家コンクール、(2022)、テレマン・ヴァイオリン・コンクール(2020)などで優勝したチェコ期待のヴァイオリニスト、ダニエル・マテイチャがイザイの6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタに挑みました!

 2005年生まれのマテイチャはボリス・ベルキンやクリスチャン・テツラフら世界的ヴァイオリニストに師事。プラハ放送交響楽団との共演が話題となり、現在はヨーロッパの有名オーケストラにも招かれています。

 6曲から成るイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータを強く意識して書かれているものの、各曲が名ヴァイオリニストやイザイの高弟に捧げられており、それぞれ強い個性を示した作品で、近年名手の必須レパートリーとなっております。
 マテイチャの安定したテクニックと情感豊かな表現は必聴です!

 当アルバムでは100年前のコンセプトを21世紀にシフトし、イザイのソナタとマテイチャの音楽性とテクニックを反映するような新作委嘱、ヤナ・ヴェレショヴァーの「妄執II」も収録。
 イザイのソナタ第2番の第1楽章が「妄執」から触発され作曲されており、新たな世界が広がります。
 



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GENUIN



GEN 23818
¥2400→\2190
マーラー交響曲「復活」、
 ワルター編・4手ピアノ+声楽・合唱入り版!

  マーラー:交響曲第2番ハ短調 「復活」
   (ブルーノ・ワルター編 4手ピアノ版,声楽とトランペット入り)
グレゴール・マイヤー(ピアノ)
ヴァルター・ツォラー(ピアノ)
アンニカ・シュタインバッハ(ソプラノ)
ヘンリエッテ・ゲッデ(アルト)
エマヌエル・ミュッツェ(トランペット)
ゲヴァントハウス合唱団
 (フランク=シュテッフェン・エルスター合唱指揮)

 マーラー交響曲第2番「復活」、ワルター編・4手ピアノ+声楽・合唱入り版!

 録音:2021年12月21日,2022年2月3-4日,5月9-10日 ドイツ ライプツィヒ 79'29

 ウィルス禍の下で生まれたミニマム復活交響曲のCD。マーラーの復活交響曲をその弟子である若き日のブルーノ・ワルターが4手ピアノ用に編曲したことは知られているだろう。
 これは既に録音もあるのだが、今回はそこにオリジナルの楽譜から独唱と合唱(ただし少人数)を持ってきて演奏してしまったのだ。4手ピアノ編曲では声部がよく聞き取れるので透明感が著しく増し、マーラーの音楽の近代性が露わになる。
 一方大編成のオーケストラ相手では全力で声を張り上げなくてはならない独唱合唱は、力みなく美しい声を響かせることができる。するとよく知っているはずの復活交響曲が、なんと新鮮に聞こえることか!
 このミニマム復活交響曲は、オリジナルの復活交響曲をよく知っていれば知っているほど発見の多い演奏だろう。マーラー・マニアやワルター・ファンにはぜひ聞いてほしい。なおトランペットはあくまで補助的に用いられている。
 グレゴール・マイヤーとヴァルター・ツォラーはどちらもゲヴァントハウス合唱団のピアニスト。マイヤーは合唱の練習にも当たっている。
 このミニマムな復活交響曲は、新型ウィルスの猛威の下で彼らが大編成の合唱作品を上演できないことから思いついたという。つまりこれは、不遇な時代に負けるわけにはいかない芸術家魂の結実なのだ。
 アンニカ・シュタインバッハとヘンリエッテ・ゲッデはどちらもドイツの優秀な若手歌手。
 
 
GEN 23798
¥2400
「信仰について - 肖像」
 バード:喜んで歌いなさい
 G.ガブリエリ:新しい歌を主に向かって歌え
 スウェーリンク:喜べ、エルサレムよ
 ブジニャック:ハレルヤ、神は言う
 キンベルガー:バビロン川のほとりで
 トーマス:神は彼らの目から涙をすっかり拭いとるだろう
 ポーラーズ:ああ主よ、あなたの怒りで私を罰しないでください
 ヴァイスマン:詩篇121 「わたしは山にむかって目をあげる」
 ブラウティガム:神は私たちの確信である
 ラミン:来なさい、聖なる聖霊よ
 ヘラー/アベル:良い力によって
 チルコット:今こそ去らせなさい(シメオンの賛歌)
 タウベ:海がこんなに輝いたことはなかった
 キーホー:流水
 マクドナルド:星の昨夜
 スウェーデン民謡:古い羊飼いの賛歌
ヴォイスメイド:
 【リリ・ハイン(ソプラノ)
  ヨハンナ・ヤーガー(メッゾソプラノ)
  エバ・レジョンクロウ(アルト)
  ヨハン・ヤコブ・ヴィンター(テノール)
  フリーデマン・マインハルト(バリトン)
  ヴィンセント・ベルガー(バス)】

 録音:2022年2月5,6日,3月12,13日 ドイツ デベルン、55'35

 ドイツの声楽六重唱団、ヴォイスメイド voicemeade のおそらくデビューCD。ルネサンスから近年の作品まで様々な作品が収録されている。
 ヴォイスメイドは2017年結成の若い団体。ライプツィヒを拠点に活動している。透明で精緻な歌の絡み合いは古い歌も新しい歌もいずれも見事で素晴らしい。
 

 


GEN 23805
¥2400
ベートーヴェンの七重奏曲と、
 シモーネ・フォンタネッリの七重奏曲をカップリング

  フォンタネッリ(b.1961):
   ドレスデン七重奏曲~ベートーヴェンへの敬意(2020)
  ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op. 20
ドレスデン室内ソロイスツ:
 【フェデリーコ・カシク(ヴァイオリン)
  ホルガー・クリスティアン・グロース(ヴィオラ)
  ノルベルト・アンガー(チェロ)
  フィリップ・ツェラー(ファゴット)
  ロベルト・オベライグナー(クラリネット)
  ゾルターン・マーツァイ(ホルン)
  ヴィクトール・オソキン(コントラバス)】

 録音:2020年9月30日-10月2日 ドイツ ドレスデン、68'16

 ベートーヴェンの七重奏曲と、イタリアの作曲家シモーネ・フォンタネッリ(1961-)の七重奏曲をカップリングしたCD。ベートーヴェンの方は言うまでもなく彼の20代末の瑞々しい傑作。
 フォンタネッリの七重奏曲は、題名の通りベートーヴェンへの敬意から作られたもので、七重奏曲だけでなくベートーヴェンの様々な作品の断片が素材として用いられている。
 ドレスデン室内ソロイスツは、2019年にミェチスワフ・ヴァインベルクの室内楽作品を録音するためにシュターツカペレ・ドレスデンの団員によって結成された七重奏団で、つまりシュターツカペレ・ドレスデンの粋が結集したアンサンブル。
 したがって単に技術的に巧いだけでなく、結成して間もないにもかかわらず音楽の方向性がきちっとかつ豊かにまとまっているのが素晴らしい。
 
 

GEN 23815
¥2400
アドン・ミタルによるバッハの
 無伴奏チェロ組曲3曲と、「ポスト=アウ=ト」

  J.S.バッハ:
   無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
   無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
   無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
  ミタル(b.1979):
   「ポスト=アウ=ト」無伴奏チェロのための幻想曲
アドン・ミタル(チェロ)

 録音:2022年1月23-25日 スイス バハス 77'10

 スイスのチェロ奏者、アドン・ミタルによるバッハの無伴奏チェロ組曲からの3曲と、自作自演。アドン・ミタルは1979年、スイスのルツェルンの生まれ。
 2004年、ライプツィヒでの第14回バッハ国際コンクールのチェロ,バロック・チェロ部門で第2位を受賞。以来独奏、室内楽、教育で活躍しているが、録音はごく僅かしかなかった。満を持しての無伴奏チェロ組曲集はとても上出来。
 ミタルのチェロはスッキリと響く抜けの良い音色で、それがどこかスイスの自然を感じさせるのは偶然ではないかもしれない。結構音楽を揺らしていてもそれが作為的でなく、常に自然な息遣いを感じさせるあたり、ミタルの卓越した音楽性と腕前を実感させてくれる。無伴奏チェロ組曲マニアなら注目すべきだ。
 自作の「ポスト=アウ=ト Post-au-to」とは、スイスの山岳地帯を走る公共バス、ポスタウト Postautoを題材にした曲。ポスタウトは郵便バスという意味で、スイスではかつて郵便運搬車で旅客も運んだことの名残。
 スイスの山々を旅するのが趣味のミタルにはポスタウトは馴染み深く、その様子を曲にしたもの。曲中にはポスタウト独特のクラクションの音も模倣されていて楽しい小品に仕上がっている。
 
 
GEN 23816
¥2400
トリオE.T.A.のデビューCD、
 ピアノ三重奏曲

  ハイドン:ピアノ三重奏曲 ハ長調 Hob.XV:27
  パヴォレク(b.1971):ピアノ三重奏曲
  スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15
トリオE.T.A.:
 【エレネ・マイパリアニ(Vn)
  ティル・シュラー(Vc)
  ティル・ホフマン(Pf)】

 録音:2022年4月5-8日 ドイツ フランクフルト・アム・マイン 55'04

 ピアノ三重奏好きにはぜひとも耳を傾けてほしいCD。GENUIN恒例のドイツ音楽コンクールの受賞者(このコンクールは複数受賞) によるCDで、2021年の受賞者の一つ、トリオE.T.A.のデビューCD。
 若いドイツの奏者3人による三重奏団は、E.T.A.ホフマンにから名前を取っており、この2021年のドイツ音楽コンクールの受賞によって広く知られるようになった。
 このCDは彼らの実力を知るに打って付けのもの。ハイドンの名曲、ハ長調のピアノ三重奏曲の冒頭の洗練された華やぎのある音色を聞いただけで、彼らがただものではないことはすぐ分かる。第2楽章の落ち着いた愉悦、第3楽章の疾走しながらも一切雑にならずに常に新鮮な音楽も素晴らしい。スメタナのト短調の三重奏曲では一転して集中力の高い強い掘り込みにグイグイ引き込まれる。
 そしてその間にロマン・パヴォレク(1971-)の2006年の作を置く意欲。彼らは確実に21世紀の第2四半世紀の名ピアノ三重奏団になるだろう。
 
 

GEN 23817
¥2400
「シマノフスキ、ラビリチ、シューベルト、
 スミルノフ、シュトラウス歌曲集」

  シマノフスキ:ミチンスキの詩による4つの歌
  ラビリチ(b.1988):イワノフの詩による連作歌曲~
   私に話して,寒さが来る,私の憧れは打ち負かされない
  シューベルト:
   夜の曲 D672 Op.36-2/小人 D771 Op.22-1/
   丘の上の若者 D702 Op.8-1
  スミルノフ(b.1952):「淀み」~
   ロルカの4つの詩による女声低声とピアノのための連作歌曲
  R.シュトラウス:
   庭で野薔薇を摘んで来た AV49/
   愛そうと思う者は Op.49-7/薔薇のリボン Op.36-1/
   夜の散歩 Op.29-3/憩えわが心 Op.27-1
ナタリア・ボエヴァ(メッゾソプラノ)
ポリーナ・スピリナ(ピアノ)

 録音:2021年11月1-4日 ドイツ ミュンヘン 61'18

 二人のロシア人による歌曲集。ナタリア・ボエヴァはソ連末期のレニングラード(ほどなくサンクトペテルブルクに改称)の生まれ。サンクトペテルブルク音楽院で学んだ後、同地でデビュー。2012年にイタリアの進出し、2013年8月、イタリア、ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの「ランスへの旅」に出演。その後はミュンヘンを拠点とし、また2018/19年のシーズンからアウグスブルク州立歌劇場に所属した。
 ロシア人ならではの暗めのしっとりした美声が映え、しかも歌い口はとても丁寧。
 また1988年生まれのアレクサンドル・ラビリチや1952年生まれのディミトリ・スミルノフ(1948年生まれのベラルーシの同名の作曲家とは別人)のロシア語の歌曲も加えている。ポリーナ・スピリナもサンクトペテルブルク出身のピアニスト。
 
 

GEN 23820
¥2400
「アルペッジョ」
 シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
 クラウス・アルプ(1950-2016):2つの手に
 バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
 ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
 クラウス・アルプ:組曲チェロ
デュオ・アルプ・フランツ:
 【ユリアン・アルプ(チェロ)
  カスパール・フランツ(ピアノ)】

 録音:2020年10月22-25日 ドイツ カイザースラウテルン 71'35

 チェロのユリアン・アルプとピアノのカスパール・フランツによるデュオ・アルプ・フランツのGENUINへの4枚目のCD。彼らは2006年のドイツ音楽コンクールの受賞者で、着実に実力を伸ばしている。
 今回は無伴奏曲が含まれているように、チェロのユリアン・アルプが前面に出ている。ユリアン・アルプは1981年の生まれ。東ベルリンのハンス・アイスラー音楽院でボリス・ペルガメンシコフに学ぶ。良く歌い情熱的なシューベルトのアルペジョーネ・ソナタも、自信の漲ったバッハの無伴奏組曲第1番も、アルプの充実ぶりを伝える名演だ。
 彼の叔父クラウス・アルプ(1950-2016)は高名な指揮者で、1987年から1995年までカイザースラウテルンSWR放送管弦楽団の首席指揮者を務めた他、フィラデルフィア・オペラでも活躍した。
 ユリアンはこの偉大な叔父から多くの影響を受けたと述べている。彼はここで叔父の作品を2曲演奏している。
 
 
GEN 23823
¥2400
「クリスティアン・リディル(b.1943)
 室内楽作品集 第2集」

  (1)5月の音楽(導入、カンツォーナと7つの変奏)(1995)
  (2)組曲(1977)
  (3)暗い二重奏曲(1978)
  (4)オピッツの文に基づく3つのソネット(1985)
  (5)シシフォ(1997)
(1)カーステン・ダフィン(ホルン)
 フランスワ・バスティアン(ホルン)
 トマス・ルー(ホルン)
 ノルベルト・ダウザッカー(ホルン)
(2)イエンス・ヨーゼフ(フルート)
(3)ヤカ・シュタードラー(チェロ)
 ライナー・ザイドル(ファゴット)
(4)メリンダ・パウルセン(メッゾソプラノ)
 シェリー・エツラ(クラリネット)
 アレクサンダー・ザックス(ヴァイオリン)
 ディミトリー・ハハリン(ヴィオラ)
 ミヒャエル・プロイス(チェロ)
(5)エリオット四重奏団:
 【マリヤーナ・オジポヴァ(ヴァイオリン)
  アレクサンダー・ザックス(ヴァイオリン)
  ディミトリー・ハハリン(ヴィオラ)
  ミヒャエル・プロイス(チェロ)】

 録音:(1)(3)2022年5月21-22日 ドイツ ミュンヘン (2)(4)(5)2022年4月7-9日 ドイツ フランクフルト・アム・マイン、73'49

 第1集(GEN 21737)に続くクリスティアン・リディル(1943―)の室内楽作品集の第2集。クリスティアン・リディルはブレスラウ(現在のポーランドのヴロツワフ)の生まれ。
 フランクフルトのゲーテ大学で退官する2011年まで指導に当たっており、この時期から精力的に作曲をしている。作風はあまり前衛的でないが近代的感覚に長けたもの。
 録音に参加した演奏者はバイエルン放送交響楽団の団員が多く、特にホルン奏者たちはバイロイト音楽祭のオーケストラの常連でもある。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 109
(2CD)
¥4000→\3690
スタニスラフ・ブーニン~リサイタル・イン・パリ1987
 CD1
  ショパン:夜想曲第8番 変ニ長調 Op.27-2
  ショパン:即興曲第1番 変イ長調 Op.29
  ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op.51
  ショパン:マズルカ第19番 ロ短調 Op.30-2
  ショパン:マズルカ第34番 ハ長調 Op.56-2
  ショパン:マズルカ第38番 嬰ヘ短調 Op.59-3
  ショパン:マズルカ第41番 嬰ハ短調 Op.63-3
  ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
 CD2
  ドビュッシー:ベルガマスク組曲
  ドビュッシー:映像 第1集
 
 以下、アンコール
  ドビュッシー:アラベスク第1番
  ショパン:華麗なる大円舞曲第1番 変ホ長調 Op.18
  ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
  ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1
スタニスラフ・ブーニン(ピアノ)

 親日家で、奥さんは日本人。ドイツと東京都内に自宅があるブーニン。
 ただいつのまにか「あの人は今」的な存在になっていた。

 そんなブーニン、2022年10月21日、NHK BSで「それでも私はピアノを弾く 天才ピアニスト・ブーニン 9年の空白を越えて」が放送された。
 番組は「9年ぶりの公演に臨んだ天才ピアニスト、スタニスラフ・ブーニン。2013年舞台から姿を消した。ケガと病を乗り越え、夫婦二人三脚で臨んだ、公演までの日々に密着した。」(番組HPより)という内容だった。

 マヒして動かない左指、事故で大手術を行い歩くこともままならない・・・、そんな状況のなか日本人の奥さんの励ましでリハビリを続け、ようやくここまで来たわけである。

https://youtu.be/wqePJcCMNoI

やはりショパンの吸引力はすごい。


 今回SPECTRUM SOUNDから登場するのは、そのブーニンの1987年メゾン・ド・ラジオ・フランスでの公開収録音源。
 1985年第11回ショパン国際ピアノコンクールで優勝した2年後の演奏。

 いま改めてブーニンのすごさを認識してみてもいいかもしれない。そしてこれからのブーニンの活動を後押ししたい。



 フランス国立視聴覚研究所音源提供。スタニスラフ・ブーニンの1987年メゾン・ド・ラジオ・フランスでの公開収録音源登場!

 録音:1987年1月15日/メゾン・ド・ラジオ・フランス、106スタジオ(パリ)【公開収録】/DDD
 * Previously unissued recording
 * Recorded by France Musique of Radio France
 * Licensed by INA (Institut national de l'audiovisuel) & Radio France
 * Authorization Clearance by INA legal department
 * 24bit/192kHz Digital restoration & remastering from the original master tape

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。好評のフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの正規初出復刻で、当アルバムには1987年1月15日、メゾン・ド・ラジオ・フランス、106スタジオにおけるスタニスラフ・ブーニンの公開収録音源(ステレオ)を収録。
 ショパンとドビュッシーを組み合わせた珠玉の作品をお楽しみいただけます。

 ※日本語帯・解説は付きません。



旧譜から
日本とかかわりのある2つのアルバム

国内ユニバーサル
UCCY3005
\1320
ブーニンの至芸
 ショパン:ピアノ協奏曲第1番、第2番


ショパン:
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調 op.11
  2001年11月25日
  北海道、札幌コンサートホール Kitara

 ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 op.21
  2001年11月22日
  東京都、サントリーホール
スタニスラフ・ブーニン(ピアノ)
 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
 カジミエシュ・コルド(指揮)

 日本における2大協奏曲のライヴ録音。2曲とも、ブーニン2度目の録音。
 1985年ショパン・コンクールで優勝すると熱狂的なブーニン・ブームが巻き起こりました。
 そのコンクールの時と同じオーケストラとの共演が実現した際の演奏。

国内ユニバーサル
UCCY1057
\3300
再会~ブーニン・プレイズ・ブリュートナー
 ショパン:ノクターン第8番
 ショパン:ワルツ第7番、9番、12番
 ショパン:マズルカ第25番、43番、47番
 バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
 シューマン:アラベスク
 メンデルスゾーン:甘い思い出
スタニスラフ・ブーニン(ピアノ)

 ブーニンにとって久々の録音だった。
 東京の自宅での録音。しかも弾いているのが大昔自分が弾いていた1908年製ブリュートナー。
 レコ芸でも特選を取っていた。
 限定盤と思われるので在庫完売の際はご容赦を。


録音:2014年12月、2015年1月 東京、ブーニン自宅

 ショパン・コンクール優勝から30年。ブーニンの11年ぶりの新録音(ライヴ録音除く)。
 1985年ショパン国際ピアノコンクールに19歳で優勝したブーニン。直後に「社会現象=ブーニン現象」が巻き起こり鮮烈なデビューを飾りました。
 当時彼が練習していたピアノは由緒正しき「ブリュートナー」。思い出のつまった、そしてコンクール優勝に導いたその歴史的ピアノを使用して、ブーニンがショパン・コンクールでも演奏したレパートリーを中心に録音。最近ではコンサートのアンコール曲として演奏されることが多く、ファンからも非常に人気の高い楽曲ばかりです。

 演奏するピアノは、1908年製ブリュートナー。ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世Iがいとこであるニコライ2世(ロシア最後の皇帝)の妻アレクサンドル皇后に贈ったピアノ。その後ボリショイ劇場に運ばれたこのピアノは点々と人の手に渡り、ノーベル賞作家であるパステルナーク息子の嫁(ブーニンの名付け親でもある)が買い取り、長い旅の行く末、ブーニンの元にやってきたいわくつきのピアノです。




<国内盤> 

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キング・インターナショナル



KKC 094
¥3300
ロマンティック/世界的コントラバス奏者~池松 宏
 R.シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 op.105
 シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ(クーセヴィツキー編曲)
 ボッテジーニ:エレジー ニ長調
 R.シュトラウス:あした!
池松宏(コントラバス)
坂野伊都子(ピアノ)

 世界的コントラバス奏者 池松宏。直球勝負の新譜の登場!圧倒的な歌に満ちた音楽、コントラバスとは思えない音、そしてテクニック。

 録音:2022年11月、キング関口台第1スタジオ/国内製作・日本語帯・解説付

 世界的コントラバス奏者、池松宏。東京都交響楽団首席奏者として、また、サイトウ・キネン・オーケストラや紀尾井ホール室内管弦楽団等のメンバーおよび、室内楽、ソロ等で活躍する傍ら、東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授を務め後進の指導にもあたるなど、誰もが認める、日本の音楽界を代表する世界的コントラバス奏者です。

 池松宏が、直球勝負でありながら、こだわりのある選曲の新譜をリリースします。
 シューマンのヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調にはじまり、アルペジョーネ・ソナタ、そして、大コントラバス奏者のクーセヴィツキーが編曲したヴォカリーズ。
 コントラバスのオリジナル曲で、池松にとって大切過ぎて今まで録音できなかった作品と語る「エレジー」、そして、伴奏のメロディが好きで、これまでに何度となく演奏してきているR. シュトラウスの「あした!」という、充実のリサイタルのようなプログラムです。

 ディスク冒頭のシューマンの熱い歌から一気に池松の音楽に引き込まれます。コントラバスであることを忘れさせるテクニックと音色、そして音楽は圧巻。
 アルペジョーネ・ソナタでは坂野のピアノの美しい音色も冴える中、池松の歌がしみわたります。小品3篇は、どれも密度の濃い世界が展開されており、コントラバスという楽器を超えた、池松の音楽が開花しています。

 ピアノには、池松のデビュー・リサイタルで共演して以来信頼を寄せる坂野伊都子を迎えました。密度の濃いアンサンブルにも注目です。

 =プロフィール=
 池松 宏( コントラバス)
 1964年ブラジルに生まれる。
 19歳よりコントラバスを始め、堤俊作氏に師事。桐朋学園大学音楽学部入学後、オーケストラ、室内楽などを小野崎充、西田直文、田中雅彦の各氏に師事。在学中、ソリストオーディションに合格し、桐朋学園オーケストラとコンチェルトを協演。卒業後、カナダの音楽祭に度々参加、ゲーリー・カー氏に師事。
 1989年NHK 交響楽団に入団、1994年より同団首席奏者を務める傍ら、ソロや室内楽などでも幅広く活躍。倉敷音楽祭、宮崎国際音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、ドレスデン音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本への参加、JT アートホール室内楽シリーズ、水戸室内管弦楽団などへの出演等、国内外の一流演奏家からの信頼も厚く、共演を希望する声は後を絶たない。
 2006年NHK 交響楽団を退団。拠点をニュージーランドに移し、同年5月にニュージーランド交響楽団首席コントラバス奏者に就任。現地で中川潔氏に師事。
 2014年帰国。現在、東京都交響楽団首席奏者。紀尾井ホール室内管弦楽団、水戸室内管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、トリトン晴れた日のオーケストラ、せせらぎアンサンブルのメンバー。
 レコーディングも活発に行っており、これまでに7枚のソロやデュオ・アルバムをリリース、平原綾香の「明日」や「5つのアヴェマリア」のCD でもソロで共演している。
 後進の指導にも力を注いでおり、現在東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授。
 イギリス、ポーランド、オーストラリア、中国など海外の音楽祭や国際コンクール、音楽大学に招かれマスタークラスやリサイタルを行なっている。世界のトップ・コントラバス奏者の一人として一層の注目を集めている。
 渓流釣りが趣味で、2013年ニュージーランド・ナショナル・フライフィッシング・ペア大会優勝。

 坂野 伊都子(ピアノ)
 京都府出身。3歳からピアノを始める。第69回日本音楽コンクール第2位受賞を皮切りにソロ、室内楽において様々なアーティストと共演を重ねる。国内外の音楽祭、録音等様々な室内楽プロジェクトに積極的に参加。第6回宮崎国際音楽祭にてピアノ・トリオでアイザック・スターン氏のレッスンを受講。
 第7回トリエステ国際室内楽コンクール(イタリア) 最高位受賞等、数々の国内外のコンクールにて入賞。
 国立音楽大学附属中学、高等学校を経て国立音楽大学ピアノ科を首席で卒業、武岡賞受賞。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースにて研鑽を積む。
 精力的な演奏活動の傍ら、母校の国立音楽大学附属高等学校にて後進の指導にもあたる。
 




LE PETIT DISQUE



LPDCD022
¥3080
長谷川智恵(ヴァイオリン)
ヴァイオリン・アルバム ~しづ心なく花の散るらむ~

 1. クライスラー:愛の悲しみ
 2. クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
 3. エルガー:愛のあいさつ4. フィビヒ:ポエム
 5. マスネ:タイスの瞑想曲
 6. ドヴォルザーク:母の教えたまえし歌
 7. チャイコフスキー:
  アンダンテ・カンタービレ(交響曲第5番 第2楽章による)
 8. ドヴォルザーク:ロマンス9. ポンセ:エストレリータ
 10. グラズノフ:アンダンテ・ソステヌート
 11. ブラームス:メロディーのように
 12. メンデルスゾーン:歌の翼に
 13. ワーグナー:アルバムブラット
 14. 長谷川智恵:しづ心なく花の散るらむ
長谷川智恵(ヴァイオリン)...1-14
前原亜友夢(ピアノ)...1-3、5-7、9-12、14
桜井大士(ヴァイオリン)...4、8、13
野中友多佳(ヴァイオリン)...4、8、13
多井千洋(ヴィオラ)...4、8、13
芝﨑紘生(チェロ)...4、8、13

 《録音》2022年10月18-19日 風のホール(Tokyo, Mitaka)/総収録時間:65分

 著名アーティストとの共演、舞台での演奏・音楽制作、教授活動など、多方面で活躍めざましい長谷川智恵によるヴァイオリン・アルバム。
 クライスラーをはじめとする有名なヴァイオリン・ソロ曲に、独自編曲によって姿を変えたドヴォルザーク『ロマンス』・フィビヒ『ポエム』・ワーグナー『アルバムブラット』(原曲:ピアノ伴奏・オーケストラ伴奏)の弦楽四重奏伴奏版(ヴァイオリン+弦楽四重奏)が所を得て差し挟まれ、昏暁を見るようなあわいの色彩を響かせる。
 チャイコフスキー『アンダンテ・カンタービレ』(交響曲第五番第2楽章)も全くの独自編曲で、チャイコフスキー版"運命交響曲"ともいえる原曲の、"運命"の主題が連なる中間部は思い切りよくカットされ、甘美な"ラブソング"としてピアノとヴァイオリンのみで奏でられている、エルガーやクライスラーの愛に応えた形と思しい。ソロと弦楽四重奏伴奏を積み重ねる構成から、最後はオリジナル曲『しづ心なく花の散るらむ』にて、どこか現代の風も吹く日本の旋律の粋をもって締め括られる。
 演奏家にとどまらない構成家によるアルバムで、確かなヴァイオリニストでありつつも西洋クラシックの変容あらわで、今後のクラシック音楽界が楽しみになってしまう。

 長谷川智恵(ヴァイオリン、作曲・編曲)
 東京音楽大学器楽専攻音楽学部音楽学科ヴァイオリン科卒業。 2012年、Disney on Classic全国ツアーに参加。2017年第11回セシリア国際音楽コンクール室内楽部門入賞。第18回大阪国際音楽コンクール室内楽部門ファイナリスト。2019年より織田哲郎『幻奏夜』シリーズツアーに参加。2021年、AIRDOボーディングミュージックのアレンジ及び演奏を担当するなど、首都圏を中心に幅広く演奏活動を展開。
 




<映像>

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C MAJOR(映像)



76 3404
(Blu-ray)
¥5400→\4990
アンナ・ネトレプコ(トスカ/ソプラノ)
2019/20シーズンの幕開けを華やかに飾った
 シャイー(指揮)、ミラノ・スカラ座《トスカ》


  プッチーニ:歌劇《トスカ》
アンナ・ネトレプコ(トスカ/ソプラノ)
フランチェスコ・メーリ(カヴァラドッシ/テノール)
ルカ・サルシ(スカルピア/バリトン)
カルロ・チーニ(アンジェロッティ/バス)
アルフォンソ・アントニオッツィ(堂守/バス)
カルロ・ボージ(スポレッタ/バス)
ジュリオ・マストロトターロ(シャルローネ/バリトン)
エルネスト・パナリエッロ(看守/バス)
ジャンルイジ・サルトーリ(羊飼いの少年/ボーイソプラノ)
リッカルド・シャイー(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団
ミラノ・スカラ座合唱団(合唱指揮:ブルーノ・カソーニ)
KKC 9798
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6620

76 3308
(DVD)
¥4200→\3890
KKC 9799
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4620

 2019/20シーズンの幕開けを華やかに飾ったミラノ・スカラ座《トスカ》。ネトレプコ、メーリ、サルシと豪華キャスト!シャイー指揮の演奏も重厚かつ見事な完成度!

 演出:ダヴィデ・リーヴェルモル/舞台:ジオ・フォルマ/衣装:ジャンルカ・ファラスキ/
 照明:アントニオ・カストロ/映像:D-WOK/映像監督:パトリツィア・カルミネ
 収録:2019年12月、ミラノ・スカラ座(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:1080i,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、リージョン:All、原語:イタリア語、字幕:伊独英仏西韓日、145分
 (DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、リージョン:All、原語:イタリア語、字幕:伊独英仏西韓日、145分

 2019/20シーズンの幕開けとして上演されたプッチーニの名作《トスカ》。1800年のローマを舞台に、美貌の歌姫トスカと画家カヴァラドッシの悲恋の物語が、プッチーの甘美な旋律と劇的なオーケストラで描かれる傑作オペラです。
 本上演は、ミラノ・スカラ座の音楽監督リッカルド・シャイーが指揮、主役トスカにはアンナ・ネトレプコ、恋人のカヴァラドッシにはフランチェスコ・メーリ、宿敵スカルピア男爵にはルカ・サルシという豪華キャストが登場。
 またダヴィデ・リーヴェルモルによるプロジェクションマッピングや華やかな舞台装置を用いた見ごたえのある演出で、愛と欲望のサスペンス・ドラマをとことん楽しむことができます。
 トスカ役のネトレプコの迫真の演技、圧倒的な歌唱力は、まさに現代最高の歌姫。名アリア「歌に生き、愛に生き」では豊かな声量、艶やかな歌声で魅了します。
 カヴァラドッシ役のフランチェスコ・メーリは、柔らかく輝かしい声をもつイタリアン・テノール。終盤の聴きどころ「星は光りぬ」では、情感豊かに歌いあげています。
 そして、ルカ・サルシのスカルピアも説得力たっぷりに悪役を演じます。シャイーの重厚かつ見事な完成度で聴かせる演奏も圧巻です。

 [あらすじ]
 1800年6月。ナポレオン軍が欧州で勢いを増し、ローマ共和国が廃止され教皇国家が復活した頃。画家のカヴァラドッシは、脱獄してきた政治犯アンジェロッティの逃亡を手助けする。そのことが明らかになり、カヴァラドッシは警視総監スカルピに捕らえられ死刑が告げられる。カヴァラドッシの恋人トスカは、カヴァラドッシを助けようとスカルピアに懇願しますが、スカルピアはトスカを脅迫して性的関係を迫る。ここでトスカによって歌われるのが「歌に生き、愛に生き」。トスカは逃亡するための通行手形をスカルピアに要求。その時、揉み合ってトスカはスカルピアをナイフで刺し殺してしまう。終幕では、収監されているカヴァラドッシがトスカへの愛の手紙を書いている途中に感極まって歌うアリア「星は光りぬ」はオペラのクライマックス。そしてトスカはカヴァラドッシの元へ行き、通行手形を手に入れスカルピアを殺したことを伝える。二人はつかの間の自由を喜ぶが、見せかけの処刑であるはずが、カヴァラドッシは本当に処刑されてしまい、最後にトスカもそれを追って命を断ち、オペラは悲劇に終わる。

 
 


<LP>


SPECTRUM SOUND(LP)


LPSMBA AC01
(LP)
¥6700
マルセル・メイエ~
 ザ・ラスト・レコーディング・イン・パリ1957

  Side A
   ドビュッシー:ラモーを讃えて
  Side B
   ドビュッシー:金色の魚
   ショパン:マズルカ第23番 ニ長調 Op.33-2
マルセル・メイエ(ピアノ)

 フランス国立視聴覚研究所音源提供。東洋化成プレスの7インチLP盤が完全限定プレスで登場!マルセル・メイエのパリにおけるスタジオ・ラスト・レコーディング!

 録音:1957年12月28日/フランス国営放送内スタジオ(モノラル)/全世界250 セット、完全限定プレス
 * 33 RPM, 7 inch Small hall type LP, MONO, 250 copies limited edition
 * Manufactured & Printed by Toyokasei, Japan
 * Licensed by INA, France
 * 24bit/192kHz Digital restoration & remastering from the original master tape

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。フランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で集めていますが、7インチLP(センターホールは小サイズ)が完全限定プレスで登場!
 当盤には20世紀フランスを代表するマルセル・メイエ(1897-1958)のパリにおけるスタジオ・ラスト・レコーディングからドビュッシーとショパンを収録。もちろん同音源の初LP 化となります。
 コルトーから薫陶を受け、プーランクの作品の初演も手掛けたメイエ。格調高い演奏をお楽しみください。

 全世界250セット完全限定プレスのため、お早めのお求めをおすすめいたします。
 
 
LPSMBA AC02
(LP)
¥6700
アンドレ・レヴィ~チェロ小品集 Vol.1
 Side A
  ゴダール:ジョスランの子守歌
  サン=サーンス:白鳥
 Side B
  ショパン:別れの歌
  グリーグ:ソルヴェイグの歌
アンドレ・レヴィ(チェロ)
アンドレ・コラール(ピアノ)

 東洋化成プレスの7インチLP盤が完全限定プレスで登場!アンドレ・レヴィの超貴重盤の復刻!チェロ小品集第1弾!

 録音:1958年11月(モノラル)/全世界250 セット、完全限定プレス
 * 33 RPM, 7 inch Small hall type LP, MONO, 250 copies limited edition
 * Manufactured & Printed by Toyokasei, Japan
 * LP Restoration Source - French Lumen LD 1-433A ED 1, 45 RPM, 7 inch LP (MONO)
 * 24bit/192kHz Digital restoration & remastering from the original 1st pressing LP
 * This LP source is different from Sound tree - Global culture agency(STCL-1009)

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンドから7 インチLP(センターホールは小サイズ)が完全限定プレスで登場!
 当盤はフランスの名チェリスト、アンドレ・レヴィが演奏したチェロ小品集をおさめた超有名なLumen盤からの復刻。オリジナル盤は1960年代初頭に300~400枚のみが世に出たもので、現在状態の良いオリジナル盤を入手することは至難です。
 弦楽器の復刻に高い評価を集めるスペクトラム・サウンドによる注目のリリースです。

 全世界250セット完全限定プレスのため、お早めのお求めをおすすめいたします。
 

















3/1(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

LSO LIVE



CCR 0006
(SACD HYBRID)
¥2600
コリン・カリー・グループ、
 「18人の音楽家のための音楽」最新録音!

  ライヒ:18人の音楽家のための音楽
コリン・カリー・グループ
シナジー・ヴォーカルズ
KKC 6691
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 4月来日のコリン・カリー・グループ、日本で15年ぶりの実演となる公演曲目、「18人の音楽家のための音楽」最新録音!''鮮烈な''トランス体験!!

 録音:2022年11月16日、アビイ・ロード・スタジオ/Multi-channel、63:54

 ライヒが認めるパーカッショニスト、コリン・カリー。カリーが、自身結成したコリン・カリー・グループを率いて、ライヒの≪18人の音楽家のための音楽≫を録音しました。
 ビートルズで有名なアビイ・ロード・スタジオでの録音です。2006年、ライヒの≪ドラミング≫を演奏するために結成されたのがこのコリン・カリー・グループ。ライヒも認めるその正確さとグルーヴ感はますます研ぎ澄まされています。
 2023年4月には、来日してこの≪18人の音楽家のための音楽≫ほかを披露する予定。少しずつ変容しながら繰り返され重なり合い、シンクロし、またずれてゆくリズムが織りなす、''鮮烈な''トランス状態をぜひ、実感してください!

 ≪コリン・カリー≫
  1976年エディンバラ生まれ。2000年ロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ・ヤングアーティスト賞、2005年ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト賞受賞。圧倒的なパーカッショニズムで世界を魅了する存在。
  ソリストとしてコンセルトヘボウ管、フィラデルフィア管、ロサンゼルス・フィル、ロンドン響、フィルハーモニア管などとの共演多数のほか、リサイタルや室内楽でも活躍。ライヒ、カーター、アンドリーセン、マクミラン、ラウタヴァーラ、アホ、ターネイジらの作品の初演を手がている。

 ●コリン・カリー・グループ 来日公演
  4月21日(金) 19:00 開演 東京オペラシティコンサートホール 
  4月22日(土) 15:00 開演 東京オペラシティコンサートホール
   スティーヴ・ライヒ:ダブル・セクステット(2007),トラベラーズ・プレイヤー(2020/ 日本初演/ オランダ公共放送アムステルダム土曜マチネ、サウスバンクセンター、カーネギーホール、フィルハーモニー・ド・パリ、ハンブルク・エルプフィルハーモニー、バークレー・カルパフォーマンス、東京オペラシティ文化財団 共同委嘱),18 人の音楽家のための音楽(1974 ~ 76)

  4月26 日(水) 19:00 開演 長久手市文化の塚・森のホール
   スティーヴ・ライヒ:木片のための音楽,ピアノ フェイズ,マレット・カルテット,ドラミング・パート1,セクステット
 




ARS PRODUKTION


ARS38623
¥2700
C.P.Eバッハ:フルート・ソナタ集
 フルート・ソナタ ト長調 Wq 85 H 508
 フルート・ソナタ ト長調 Wq 150 H 574
 フルート・ソナタ ニ長調 Wq 83 H 505
 フルート・ソナタ ホ長調 Wq 84 H 506
 フルート・ソナタ ト長調 Wq 86 H 509
 フルートと通奏低音のための
  ソナタ ト長調 Wq 133 H 564*
カレル・ヴァルター(フラウト・トラヴァルソ)
アドリアン・ジュルダン(ハープシコード、シルバーマン=フォルテピアノ)
ペトル・スカルカ(チェロ)*

 カレル・ヴァルター、C.P.Eバッハのフルート・ソナタ集!

 カレル・ヴァルターのフラウト・トラヴァルソによるC.P.Eバッハのフルート・ソナタ集。
 C.P.Eバッハは言わずと知れたJ.S.バッハの息子であり、バロック音楽と古典派の中間の次代を生き、古典派の基礎を築きベートーヴェンやモーツァルトにも影響を与えた作曲家です。
 彼の音楽は2つの協奏的な部分にバスが添えられているような作品で、私たちの想像力と感性を動かし、楽しませてくれるものです。

 1980年プラハ生まれのカレル・ヴァルターはプラハ音楽院でフルートと指揮を学んだ後、ルツェルン音楽大学などで研鑽を積みました。
 彼はカフェ・ツィンマーマンなどのバロック・オーケストラと定期的に共演しており、ソロ・フルート奏者として活躍する傍ら、さまざまなオーケストラ、アンサンブル、レーベルのCDプロデューサーとしても活躍しています。

 ※録音:2020年
 
 

ARS38628
¥2700
サイン ~ ハープとピアノのための作品集
 ルドルフ・ルッツ(b.1951):ラ・フォリア
 アンリ・エルツ(1802-1888):戴冠式二重奏曲 Op.104
 ロルフ・ウルス・リンガー(1935-2019):夕日(2016)
 チャールズ・オベルトゥール(1845-1924):
  Cadeaux de Noces - 6つの夜想曲
 クサヴァー・ダイヤー(b.1974):Dans le tombeau, o ma bien-aimee
 フランソワ=ジョセフ・ナデルマン(1781-1835):
  幻想的二重奏曲 Op.78
デュオ・プラセディス
 〔プラセディス・フーク=リュッティ(ハープ)、
  プラセディス・ジェネヴィエーヴ・フーク(ピアノ)〕

 ハープとピアノのための貴重なレパートリーを次々と録音している親子アンサンブル、デュオ・プラセディス。
 このアルバムでは、超絶技巧のピアニストとして活躍し、さらには作曲家としても活躍したアンリ・エルツや、パリ音楽院の最初のハープの教授となり、ハープと様々な楽器を組み合わせた作品を残したフランソワ=ジョセフ・ナデルマンの他、近現代の作曲家の作品までこのアルバムでなければ聴くことの出来ない作品を数多く収録しています。

 ※録音:2022年3月
 
 
ARS38635
¥2700
ネオタンゴ・エピソーズ
 オマール・マッサ(b.1981):タンゴ前奏曲第1番
 ピアソラ(マッサ編):天使の死
 マッサ:
  ネオタンゴ・エピソーズI、ネオタンゴ・エピソーズII、
  ネオタンゴ・エピソーズIII
 フェラン・クルイサン(b.1976):ブロークン、メカニカル・バレリーナ
 ミヨー(カイ・シュトローベル編):Scaramouche
 マッサ: ブエノス・アイレス・ミニチュア
 ピアソラ(マッサ編):鮫 
カイ・シュトローベル(打楽器)
オマール・マッサ(バンドネオン)
カタリーナ・トロイトラー(ピアノ)

 ARDミュンヘン国際音楽コンクールで第1位と聴衆賞を獲得し、バイエルン放送交響楽団などと共演している打楽器奏者カイ・シュトローベル。
 「ピアソラの非公式な後継者」と絶賛されアルゼンチンで最も優秀なバンドネオン奏者の一人と言われているバンドネオン奏者兼作曲家であるオマール・マッサ。
 そしてハノーファーの音楽大学でベルント・ゲツケに師事し、その後東京音楽大学で学び、コンセルヴァトワールではジャック・ルヴィエに師事し、修士号を取得した実力派ピアニスト、カタリーナ・トロイトラー。
 オリジナル作品だけでなく、見事に編曲された作品まで、若手のスタイリッシュな演奏で楽しませてくれるアルバムです。

 ※録音:2022年10月12日-16日
 
 

ARS38633
¥2700
伝説と英雄
 シューマン:歌人の呪い Op.139、3つの詩 Op.30
 リスト:
  ローレライ S 273.1、ラインの美しき流れのほとり S 272.1、
  シラーの「ヴィルヘルム・テル」からの3つの歌 S 292.2
 エミール・シェーグレン(1853-1918):
  ユリウス・ヴォルフの「タンホイザー」から6つの歌 Op.12
 シューマン:リーダークライス Op.39
セバスティアン・コールヘップ(テノール)
アンドレアス・フレーセ(ピアノ)

 ドイツのテノール歌手セバスティアン・コールヘップは、同世代の中でも今後を期待されている一人で、2022/23年シーズンにはバイエルン国立歌劇場やウィーン国立歌劇場に出演、また2023年にはミラノ・スカラ座デビューが決まっています。
 これまでにもオペラ公演だけでなく、シュターツカペレ・ドレスデン、SWR交響楽団、そしてボストン交響楽団といった一流のオーケストラとの共演も数々行っている期待のテノール歌手です。

 ※録音:2021年8月3日-4日&6日-7日
 



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DUX

DUX1883
¥2600
ポーランド後期ロマン派
ノヴォヴィエイスキ:ピアノ協奏曲&チェロ協奏曲

 フェリクス・ノヴォヴィエイスキ(1877-1946):
  ピアノ協奏曲ニ短調 Op.60《スラヴ風》
  チェロ協奏曲 Op.55
ヤツェク・コルトゥス(ピアノ)
バルトシュ・コジャク(チェロ)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団

 ポーランド後期ロマン派 ノヴォヴィエイスキ、ピアノ協奏曲&チェロ協奏曲!

 ☆ポーランド後期ロマン派、フェリクス・ノヴォヴィエイスキの知られざる2つの協奏曲!

 ベルリンでマックス・ブルッフに作曲を学び、クラクフ芸術協会の芸術監督を務め、ポーランド独立後はポズナンに定住し第二次世界大戦後まで生きたポーランド後期ロマン主義の作曲家、指揮者、教師、オルガン奏者、フェリクス・ノヴォヴィエイスキの2つの協奏曲。
 軽快なスラヴ風の素材が使われ、後期ロマン派のヴィルトゥオージティが悠然と披露されるピアノ協奏曲 《スラヴ風(原題:Slowianski/英題:Slavic)》。
 ポーランドの名チェロ奏者デジデリウシュ・ダンチョフスキ(1891-1950)のために捧げられ、戦間期のポーランド音楽では珍しい大規模な3楽章形式で作られたチェロ協奏曲。
 1930年代の新古典派の作曲家でも人気を博した協奏交響曲(シンフォニア・コンチェルタンテ)に近いスタイルによるソリストとオーケストラの濃密な対話では、名匠ウカシュ・ボロヴィチ&ポズナン・フィルの好サポートも十分に発揮されています。
 チェロ協奏曲の終楽章は初版と第2版(改訂版)の両方の演奏を収録。

 ピアノ協奏曲のソロを務めるヤツェク・コルトゥスは、ブレハッチが優勝した2005年のショパン国際ピアノ・コンクールでファイナルに進出したピアニスト。
 チェロ協奏曲で初演者デジデリウシュ・ダンチョフスキが所有していた楽器を操るバルトシュ・コジャクは、ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位(2001年)、プラハの春国際音楽コンクール(2006年)特別賞などを受賞してきたポーランドの名手です。

 ※録音:2022年9月、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポズナン、ポーランド)
 
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DUX1901
¥2600
知られざる二曲のポーランド交響曲
ポーリッシュ・ロマンティック・シンフォニーズ

 フランチシェク・ミレツキ(1791-1862):
  交響曲 ハ短調(1855)
 ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):
  交響曲 ニ長調 Op.49(1890)
パヴェウ・プシトツキ(指揮)
アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団

 ポーランド音楽の転換期に書かれた、知られざる二曲の交響曲!

 ☆ポーランド音楽の「古典派」から「ロマン派」への次代を生き抜いた作曲家、フランチシェク・ミレツキ!
 ☆ピアノ曲や室内楽曲を主に残したユゼフ・ヴィエニャフスキによる貴重な交響曲!

 このアルバムでは19世紀にポーランドで作曲された知られざる交響曲を二曲収録しています。
 フランチシェク・ミレツキ(1791-1862)はピアニスト兼作曲家として活躍し、交響曲はこの一曲のみ残しています。
 ポズナンのアダム・ミツキェヴィチ大学図書館に写本が保存されており、1972年にポーランド音楽出版社から出版されました。
 ミレツキは歌劇場でも活躍した人物でそのこともあってかこの交響曲はオペラのスタイルも持っています。
 しかし、決して感情的な部分だけの作品ではなく、器楽に対する豊富な知識と、その作曲技法によって交響曲として成功しており、ポーランド音楽の「古典派」から「ロマン派」への転換期にふさわしい作品となっています。

 ポーランドの著名なヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキの弟であるユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912)の交響曲は、彼の最後の作品のひとつです。
 主にピアノ曲や室内楽曲を残したユゼフ・ヴィエニャフスキとしては、珍しい管弦楽作品となります。
 またこの作品は演奏された記録が見つかっておらず、このアルバムに収録された音源は非常に貴重なものと言えます。
 
 


DUX1915
¥2600
グレツキ&ロクサンナ・パヌフニク:
 弦楽オーケストラのための作品集

  ロクサンナ・パヌフニク:
   世界の四季(2007-2011)~
    ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための*
  ヘンリク・グレツキ:
   コンチェルト・ノットゥルノ Op.13(2000)~
    ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための*
  ヘンリク・グレツキ:
   ディヴェルティメント Op.32(2009)~
    弦楽オーケストラのための
  ヘンリク・グレツキ:
   告別 Op.33b(2009)~弦楽オーケストラのための
  ヘンリク・グレツキ:
   コンチェルト・リリコ Op.45(2016)~
    2つの弦楽オーケストラのための
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
ヤロスワフ・ジョウニエルチク(ヴァイオリン)*
カヤ・ダンチョフスカ(ヴァイオリン)

 カヤ・ダンチョフスカの弾く、ヘンリク・グレツキ!

 ☆ポーランドを代表する名手カヤ・ダンチョフスカによるグレツキの《コンチェルト・ノットゥルノ》!
 ☆タスミン・リトルへ捧げられた、ロクサンナ・パヌフニクの《世界の四季》!

 弦楽オーケストラのための名作を数多く残しているグレツキの4作品に、ロクサンナ・パヌフニクの《世界の四季》をカップリングした充実の1枚。
 グレツキの《コンチェルト・ノットゥルノ》のヴァイオリンは、ポーランドを代表する名手カヤ・ダンチョフスカが演奏しています。
 ロクサンナ・パヌフニクの《世界の四季》はイギリスの名ヴァイオリニスト、タスミン・リトルのために書かれた作品で、アルバニア(秋)、チベット(冬)、日本(春)、インド(夏)と4つの国の季節を描いており、アルバニアは父アンジェイ・パヌフニクに、残りの3楽章はタスミン・リトルへと捧げられています。

 ※録音:2005年、2012年、2016年、2019年
 
 

DUX1700
¥2600
セロツキ:トロンボーンのための作品集
 カジミェシュ・セロツキ(1922-1981):
  1-4. トロンボーン協奏曲
  5-7. ソナチネ(管弦楽伴奏版)
  8. スウィンギング・ミュージック
   (クラリネット、トロンボーン、
    チェロとピアノのための)
  9-15. 組曲(トロンボーン四重奏のための)
  16-18. ソナチネ(ピアノ伴奏版)
ヴォイチェフ・イェリンスキ(トロンボーン)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮/tr.1-7)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団(tr.1-7)
セピア・アンサンブル・コンテンポラリー・
 ミュージシャンズ(tr.8)
  〔シモン・ジュズヴィアク(クラリネット)、
   ヴォイチェフ・イェリンスキ(トロンボーン)、
   アンナ・シュマトワ(チェロ)、
   トマシュ・ソシニャク(ピアノ/tr,8, 16-18)〕
トロンブクァルテット(TROMBQUARTET/tr.9-15)
 〔ヴォイチェフ・イェリンスキ(トロンボーン)、
  ピオトル・バニシ(トロンボーン)、
  マルク・カチョル(トロンボーン)、
  トマシュ・カチョル(バス・トロンボーン)〕

 ポーランドの若き名トロンボニストが奏でる母国の作曲家セロツキの貴重な作品集!

 ☆20世紀ポーランド音楽を代表する作曲家の一人、セロツキのトロンボーンのための作品集!

 ポーランド最大級のインディペンデント・レーベル、【DUX(ドゥクス)】より、ポーランド現代音楽の黎明期を代表する作曲家、カジミェシュ・セロツキが残したトロンボーンのための作品集が登場。
 20世紀後半のポーランド音楽において、セロツキの作品は、バイルト、バツェヴィチ、ルトスワフスキ等の作品と並び、ポーランド楽派の最も優れた例のひとつとみなされています。
 作曲家としての遺産は、作曲家の存命中からすでにその価値が認められており、受賞した数々のポーランドおよび国際的な芸術賞や、セロツキが発起人となった「ワルシャワの秋」をはじめとするポーランドおよび国際的な現代音楽祭のレパートリーに、常にこの作曲家の作品が含まれていることからも明らかと言えます。

 ソリストを務めるヴォイチェフ・イェリンスキは、パデレフスキ音楽院でマチェイ・ワコミに、ハンス・アイスラー音楽大学でクリストハルト・ゲスリング(ベルリン・フィル首席)の下で研鑽を積み、優等で卒業。
 ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーではオラフ・オット(ベルリン・フィル首席)に師事し、2019年からはポズナン・フィルハーモニー管弦楽団で第1トロンボーン奏者の地位に就いています。
 「ワルシャワの秋」、「ポズナン音楽の春」をはじめとするポーランド国内の著名な音楽祭やイベントに招聘され、多くの現代作曲家の作品を初演するなど、特に20~21世紀の音楽をレパートリーとしています。

 セロツキの作品の中でも、重要レパートリーに数えられるソナチネ(本アルバムでは、管弦楽伴奏とピアノ伴奏の2つの版を収録!)や、トロンボーン協奏曲は勿論のこと、テクニックとスタミナを要する組曲(トロンボーン四重奏)など、セロツキのトロンボーン作品の魅力を1枚に凝縮した本家ポーランドが誇るレーベルだからこその好企画。
 ソナチネは、2023年の日本管打楽器コンクールの課題曲(トロンボーン部門第2次予選)にも選ばれていますので、参考音源としてもおすすめの1枚です。

 ※録音:2022年6月22日-23日&9月1日-2日、アダム・ミツキェヴィチ大学音楽堂、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポズナン、ポーランド)

 
 



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CPO



777285
(2CD)
¥4500
パウル・リンケ(1866-1946):
 喜歌劇《ルナ夫人》全2幕

  台本:ハインツ・ボルテン=ベッカーズ
   オリジナル台本による全曲録音
ルナ夫人:月の貴婦人...
 マリア・レイヤー(ソプラノ)
シュテルンシュヌッペ王子...ルネ・コロ(テノール)
マリー:プーゼバッハ夫人の姪...
 アンネリ・プフェッファー(ソプラノ)
フリッツ:機械技師、マリーの恋人...
 ボリス・ライゼンハイマー(テノール)
ステラ:ルナのメイド...
 カトリン・スミス(ソプラノ)
テオフィル:執事...カール・フェート(バス)
プーゼバッハ夫人:未亡人...
 バルバラ・ドンマー(ヴォーカル) 他
ケルン男声合唱団、ケルン放送管弦楽団
ヘルムート・フロシャウアー(指揮)

 録音:2006年5月25日-6月6日 WDR Funkhaus, Koln, Klaus-von-Bismarck-Saal(ドイツ)
 総収録時間:110分

 【あの「ベルリンの風」を含むパウル・リンケの代表作、喜歌劇《ルナ夫人》全曲録音!】
 月に行きたいと願う機械技師フリッツとその恋人マリー。すったもんだの末、フリッツは自身で気球を作り仲間とともに月に到着。そこで月の女神「ルナ夫人」に言い寄られます。
 しかし彼女を愛するシュテルンシュヌッペ王子が地球からマリーを連れてきて2人は仲直り。仲間たちとベルリンに帰っていくという荒唐無稽な物語。劇中で奏される「ベルリンの風」はベルリン・フィルの夏の風物詩ヴァルトビューネ・コンサートで最後に演奏されるベルリンっ子たちにとって、おなじみの曲です。
 2006年、パウル・リンケの没後60年を記念して2週間にわたり上演された喜歌劇《ルナ夫人》。この時の演奏は、リンケが書いた音楽をカットせず、またハインツ・ボルテン=ベッカーズの台本も全く改変することなく、全てオリジナルの総譜通りに行われたことが特徴です。
 この全曲盤は、リンケの独創的な旋律だけでなく、精巧に仕組まれたアンサンブルとフィナーレの盛り上がりが楽しめるものとなっています。
 キャストも素晴らしく、名ソプラノ、マリア・レイヤーが歌う題名役、そしてシュテルンシュヌッペ王子をベテランのルネ・コロが担当。また物語のカギを握るプーゼバッハ夫人には強烈な存在感を示すバルバラ・ドンナーと、まさに夢のような歌手陣が揃っています。
 
 


555277
¥2200
17年を経て完結
ヨアヒム・ラフ(1822-1882):
 弦楽四重奏曲第5番、第1番

  1. 弦楽四重奏曲第5番 ト長調 Op. 138
  2. 弦楽四重奏曲第1番 ニ短調 Op. 77
マンハイム弦楽四重奏団
 Daniel Bell(第1ヴァイオリン)
 Shinkyung Kim(第2ヴァイオリン)
 Sebastian Burger(ヴィオラ)
 Armin Fromm(チェロ)

 録音:2020年7月16-18日 Hans-Rosbaud-Studio Baden-Baden, SWR(ドイツ)
 総収録時間:65分

 マンハイム弦楽四重奏団によるラフの弦楽四重奏曲集。2003年録音の第1作から足掛け17年を経ての完結となります。
 第1番は1855年、ラフ33歳の作品。シンプルな4楽章形式で書かれており、沸き立つようなパッセージに彩られた第1楽章、第2楽章、ゆったりとした美しい旋律を持つ第3楽章、急き立てられるかのような終楽章で構成されています。
 このアルバム以外にはライプツィヒ弦楽四重奏団の演奏がリリースされているのみの第5番は、1867年の作。ワイマールから離れ、ヴィースバーデンに移ったことで作曲家の足掛かりをつけたラフによるこの作品は、メンデルスゾーンを思わせる伸びやかな旋律で始まり、やはり抒情的な第3楽章を経て快活なワルツのリズムを持つ最終楽章で締めくくられます。
 
 


555072
¥2200
グレン・グールド/ハインリヒ・カミンスキ:弦楽四重奏曲集
 1. グレン・グールド(1932-1982):弦楽四重奏曲 Op. 1
 2. ハインリヒ・カミンスキ(1886-1946):
  ABEGGの名による前奏曲とフーガ
 3. カミンスキ:弦楽四重奏曲 ヘ長調
ミンゲット四重奏団
 Ulrich Isfort(第1ヴァイオリン)
 Annette Reisinger(第2ヴァイオリン)
 Aroa Sorin(ヴィオラ)
 Matthias Diener(チェロ)

 録音:2016年3月8-9日、2017年1月25-26日 Hans-Rosbaud-Studio des SWR in Baden-Baden(ドイツ)
 総収録時間:63分

 カナダの天才ピアニスト、グレン・グールドとドイツの作曲家ハインリヒ・カミンスキ。
 2人の間には共通性がないように見えますが、どちらも我が道を行くことにかけては他に類をみないほどのユニークな人物です。
 若きグールドは新ウィーン楽派の作風に傾倒、この1955年に書かれた弦楽四重奏曲もシェーンベルクを思わせる大作で、当時の彼の内面を表現している作品として評価されています。
 グールドは以降曲を書くことはほとんどありませんでしたが、ピアノ演奏に大きな喜びを見つけ独自の道を歩んでいきます。
 かたやカミンスキはポーランド系ユダヤ人の家庭に生まれ、最初は政治学を学んだものの、やがて音楽の道に転向。合唱指揮者や作曲教師を務めながら作品を書きますが、政治的信条を理由に職を失い、その後もユダヤ系の血統を理由に作品の上演が禁じられたため、ほとんど公の場に姿を現すことはありませんでした。
 彼は「作曲は常に精神的な創造行為である」と感じ、常に宇宙の神秘を探求しつづけ、それは自身の作品にも投影されています。
 そんな2人の作品をミンゲット四重奏団の演奏で。
 
 


555606
(1SACD+2CD)
¥7400→\6990
ジークムント・フォン・ハウゼッガー(1872-1948):交響的作品全集
 【DISC1】...SACDハイブリッド
  1-4. 野生交響曲 - 大オーケストラと合唱のために
 【DISC2】
  1. アウフクレンゲ(子どもの歌による交響的変奏曲)
  2. 交響詩「ディオニュソス幻想曲」
  3. 交響詩「鍛冶屋ヴィーラント」
 【DISC3】
  1-3. 交響詩「バルバロッサ」
  4-6. 夜に寄せる3つの賛歌 - バリトンとオーケストラのために

ケルン西ドイツ放送合唱団...CD1
ケルン西ドイツ放送交響楽団...CD1
アリ・ラシライネン(指揮)...CD1
バンベルク交響楽団...CD2
ハンス・クリフトフ・ベーゲマン
 (バリトン)...CD2:4-6
ノールショピング交響楽団...CD3
アントニー・ヘルムス
 (指揮)...CD2、CD3


 録音:2005年11月28日、12月2日、2006年1月31日 Philharmonie Koln(ドイツ)...CD1
  2013年1月2-4日 Konzerthalle Bamberg,Joseph-Keilberth-Saal(ドイツ)...CD2:1、3
  2014年4月8-6日 Konzerthalle Bamberg,Joseph-Keilberth-Saal(ドイツ)...CD2:2
  2011年5月30日-6月2日 Konzerthaus Norrkoping(スウェーデン)...CD3
 総収録時間:190分

 グラーツに生まれ指揮者として活躍したジークムント・フォン・ハウゼッガーの交響的作品全集。ワーグナーの流れを汲む半音階的な和声を活かした後期ロマン派風の作品は、当時高く評価されるも、やがて時代の波に乗ることができず忘れられてしまいました。
 しかしアリ・ラシライネンが2005-06年に録音した「野生(自然)交響曲」に注目が集まり、その作品が少しずつ再評価されるようになりました。
 この3枚組に収録された作品の作曲時期はハウゼッガーのほぼ全活動期間にわたり、若々しい「ディオニュソス幻想曲」や最も成功を収めたという「バルバロッサ」など多彩な作品を聴くことができます。
 ブルックナーを好み、積極的に指揮したというハウゼッガーらしい、どれも規模が大きくパワフルかつ重厚な響きを持つ作品です。
 
 


555388
¥2800
タルティーニの作品をヴィオラ・ダ・ガンバで弾く
ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):
 ヴィオラ・ダ・ガンバによる協奏曲とソナタ集

  1-3. 協奏曲 ニ長調
  4-6. 合奏協奏曲 ト短調(原曲:ソナタ「悪魔のトリル」)
   (ジャンルカ・ベルサネッティ編)
  7-9. 協奏曲 イ長調
  10-12. ソナタ ト短調(レーデンブルク・コレクションより)
  13-15. ソナタ 変ロ長調(レーデンブルク・コレクションより)
オペラ・プリマ(古楽器使用)
クリスティアーノ・コンタディン
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ&指揮)

 録音:2020年7月8-11日 Sala Della Musica of Villa Bolasco in Castelfranco Veneto (イタリア)
 総収録時間:68分

 稀代のヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ、タルティーニの作品をヴィオラ・ダ・ガンバで弾く意欲的な企画が登場。タルティーニが活躍した時代のイタリアでは、きらびやかなサウンドを持つヴァイオリン属がガンバ属にとって代わるタイミングでしたが、ここではあえてガンバを主役に据えています。
 1曲目に収められた協奏曲ニ長調は、タルティーニの弟子ジュリオ・メネギーニによる筆写譜でソロ楽器が「ヴィオラ」と指定されています。
 この「ヴィオラ」は小型のチェロを指していたと推測されますが、当録音のプロデューサーと演奏家は、当時は楽器の呼称が曖昧だったのを逆手にとってガンバで演奏することを思いつきました。更にタルティーニ自身がソロ楽器を「ヴィオラ」と指定したイ長調の協奏曲にも挑戦しています。
 2曲のソナタは2015年に発見された「レーデンブルク・コレクション」に収められているもので、ヴァイオリン・ソナタがガンバ用にアレンジされています。
 タルティーニの代名詞とも言える「悪魔のソナタ」は、現代作曲家のジャンルカ・ベルサネッティがバロックの合奏協奏曲の形式に編曲したもの。ガンバはソロだけでなく、伴奏を含め様々な役割を担います。
 ガンバ特有のサウンドの魅力を、オリジナル曲とは違った風味で味わう一枚です。演奏はガンバ奏者クリスティアーノ・コンタディン率いるアンサンブル"オペラ・プリマ"。テレマンやグラウン作品で高い評価を得ています。
 
 

555513
¥2200
ザムエル・シャイト(1587-1654):
 Liebliche Krafft-Blumlein

  Liebliche Krafft-Blumlein(1635)
  aus des Heyligen Geistes Lustgarten abgebrochen
  通奏低音を伴う12曲のデュエット
  曲集として世界初録音
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(ソプラノ)
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
ザンクトガレン修道院コレギウム・インストゥルメンターレ
  (古楽器アンサンブル)
ミヒャエル・ヴェルジン
 (ポジティフオルガン&指揮)

 録音:2021年10月4-7日 Schutzengelkapelle St.Gallen(スイス)
 総収録時間:59分

 ハインリヒ・シュッツ、ヨハン・ヘルマン・シャインとともに「ドイツ・バロックの3大S」と呼ばれるザムエル・シャイト。3人の中では作品がまとまって録音される機会が少ないので、この 「Liebliche Krafft-Blumlein(愛らしい小さな花束の意)」 の登場は初期バロック音楽ファンにとって嬉しい企画です。
 聖書によるテキストを用いた通奏低音付きの12の二重唱で構成された曲集は、これまでごく一部のみが録音されたものの全曲録音はなく、とても貴重なものとなります。
 シュッツの歌劇《ダフネ》(555494)やアンドレア・ガブリエリのモテット(555291)を歌ったソプラノ、マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルクと、ルドルフ・ルッツが指揮するJ.S.バッハのカンタータでおなじみのテノール、ダニエル・ヨハンセンのソロ、オルガニストとしても活躍するミヒャエル・ヴェルジンが指揮するザンクトガレン修道院コレギウム・インストゥルメンターレの演奏でお聴きください。
 
 


555479
¥2800
ヨハン・シュターミッツ(1717-1757):
 ヴァイオリン協奏曲集

  1. ヴァイオリン協奏曲第2番 ハ長調
  2. ヴァイオリン協奏曲第3番 ヘ長調
  3. ヴァイオリン協奏曲第4番 ヘ長調
  4. 交響曲 変ホ長調
ダヴィド・カストロ=バルビ(ヴァイオリン)
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団
ケヴィン・グリフィス(指揮)

 録音:2021年2月10-13日 Sulmtalhalle Erlenbach(ドイツ)
 総収録時間:58分

 ボヘミア出身の作曲家・ヴァイオリニスト、ヨハン・シュターミッツのヴァイオリン協奏曲集。
 マンハイムの宮廷楽団の首席ヴァイオリニストから宮廷楽長に昇進し、このオーケストラを育て上げるとともに、当時活躍していた作曲家たちをまとめ「マンハイム楽派の父」として尊敬を集めました。
 彼は50作以上の交響曲を書くとともに、ソナタ形式の発展にも尽力。バロック期と古典派の時代の端境期を埋めるハイドンの先人として活躍、また二人の息子、カールとアントンも優れた作曲家になりました。
 そんなヨハン・シュターミッツですが、現代に伝わるヴァイオリン協奏曲はごくわずかです。そのほとんどは主題をはさみながら進行するリトルネッロ形式で書かれた第1楽章を持つヴィヴァルディの協奏曲の形式を模しています。
 このアルバムに収録された3曲のなかで、最も技術的に難しいのは第2番の第1楽章で、シュターミッツが得意とした旋律の幅広い跳躍と重音がたっぷりと織り込まれた華やかな作品です。
 アルバムには交響曲も1曲収録されています。
 



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NAXOS



8.574528
¥1800
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番、第4番
 パガニーニの主題による狂詩曲

  ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op. 1(1890-91/1919改訂)
   1. I. Vivace – Moderato
   2. II. Andante
   3. III. Allegro vivace
  4-29. パガニーニの主題による狂詩曲 Op. 43(1934)
  ピアノ協奏曲第4番 ト短調 Op. 40(1926/1941改訂)
   30. I. Allegro vivace (alla breve)
   31. II. Largo
   32. III. Allegro vivace
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァシリー・シナイスキー(指揮)
NYCX-10386
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2200

 録音:Flagey Studio 4, ブリュッセル、ベルギー 2022年8月29日...4-29 2022年8月30、31日...30-32 2022年8月31日、9月1日...1-3
 総収録時間:80分

 ボリス・ギルトブルグによるラフマニノフのピアノ協奏曲全集が完結。
 収録されたのはピアノ協奏曲第1番と第4番、そして人気の高い「パガニーニの主題による狂詩曲」の3曲。ギルトブルグは7歳か8歳の時に初めて第1番を聴いて以来、愛着を感じていて「こんなに美しいメロディに満ちた曲がいま一つ人気が無いのは理解できない」というコメントから始めて、この曲の魅力と聞きどころを熱く仔細に原盤解説に綴っており、満を持しての録音にかける意気込みが感じられます。
 第4番とパガニーニ狂詩曲についてもギルトブルグは洞察に富んだ解説を寄せていますが、何よりも彼の切れ味の良いピアニズムがこれら3曲の作品のドラマティックな構成を鮮やかに伝えるものとなっている点が当ディスクの一番の魅力です。
 第2番と第3番でのカルロス・ミゲル・プリエト指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管に代わり、今回はロシア音楽に素晴らしい解釈を示すヴァシリー・シナイスキがブリュッセル・フィルを指揮してバックを務めています。

 ※日本仕様盤にはギルトブルグ自身による原盤解説の日本語訳解説が付属します。
 













2/28(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ARS PRODUKTION



ARS38622S
¥2700
アナスタシア・ヤスコ(ピアノ)
ショパン:ピアノ作品集

 ショパン:
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる
   大ポロネーズ変ホ長調 Op.22
  バラード第4番ヘ短調 Op.52
  ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
  幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
アナスタシア・ヤスコ(ピアノ)

 2021年ショパン・コンクールにも出場したアナスタシア・ヤスコのショパン!日本語解説付き!

 ☆2021年ショパン・コンクールにも出場したアナスタシア・ヤスコのショパン・アルバム!
 ☆輸入盤日本語解説付き!

 ロシア南西部の都市、クルスク出身のピアニスト、アナスタシア・ヤスコのショパン・アルバムが登場。ザルツブルク・モーツァルテウム大学で博士号を取得した記念としてリリースされ、Opus Klassik賞の2部門にノミネートされた「20世紀ロシアのピアノ・ソナタ集」(ARS38581)に続くARS Produktionからの2枚目のリリースとなります。

 アナスタシア・ヤスコは4歳でピアノを始め、モスクワのグネーシン音楽学校でタチアナ・シュクロフスカヤに音楽教育の手ほどきを受けた後、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウム大学で学び、2018年からはモーツァルテウム大学で師であるロルフ・プラッゲ氏の助手を務めています。
 2005年にロシアのイグムノフ国際コンクールで第1位を獲得したのを皮切りに多くの国際コンクールで上位に入賞し、2021年には第18回ショパン国際ピアノコンクールにも出場しました。
 ショパンはモスクワ音楽院に通い始めた当初から常に自分の心にある特別な作曲家と語るアナスタシア・ヤスコ。
 ショパン・コンクールでは本来の実力を発揮しきれずに悔しい結果となってしまいましたが、ここには彼女が本当に表現したかったショパンが収められています。

 ※録音:2021年2月10日-12日、ザルツブルク・モーツァルテウム大学録音スタジオ(オーストリア)
 



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DUX



DUX19171918
(2CD)
特別価格
¥3600
作曲家としての"ミスターS"
スクロヴァチェフスキ:室内楽作品集

 四重奏曲
  (クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、
   チェロのための)(1998)
 6つの楽器のための幻想曲
  (オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、
   ダブルベース、ピアノのための)(1988)
 4つの楽器のための幻想曲
  (クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、
   ピアノのための)(1984)
 3つの楽器のための幻想曲
  (フルート、オーボエ、チェロのための)(1992)
アンジェイ・チェプリニスキ(クラリネット)
アルカディウシュ・クルパ(オーボエ)
ヤクブ・ヤコフスキ(オーボエ)
グラジナ・ズビホフスカ(フルート)
ヤクブ・ヤコヴィツ(ヴァイオリン)
アリツィア・バトル(ヴィオラ)
ピオトル・ハウゼンプラス(チェロ)
マレク・ロマノフスキ(ダブルベース)
アレクサンドラ・シフィグト(ピアノ)
ほか

 スクロヴァチェフスキ生誕100周年!作曲家としての"ミスターS"に迫る!

 読売日本交響楽団の第8代常任指揮者を務め、日本のコンサートホールでも数々の名演を生み出してくれた20世紀~21世紀初頭を代表するポーランド出身の巨匠、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(1923-2017)の生誕100周年を祝う2枚組アルバム。
 前述のように指揮者としての活躍も目立ちますが、戦後2年間のパリ滞在時にはナディア・ブーランジェやオネゲルに作曲を師事しており、作曲家としてもルトスワフスキ以後のポーランド楽派において重要な位置を占めています。
 読売日本交響楽団との演奏会でもたびたび自作を取り上げていたため、その作品に触れたことがあるファンも多いのではないでしょうか。
 ブーレーズ、シュトックハウゼン、ノーノといった20世紀を代表する作曲家と交流を持ち、ブルックナーからも多大な影響を受けたというスクロヴァチェフスキの室内楽作品を、彼の祖国ポーランドの素晴らしい演奏家たちの演奏でまとめて聴くことができるのはポーランドのDuxレーベルならではの企画であり、大いに歓迎されることでしょう。

 ※録音:2020年~2022年、ノヴァ・ミオドヴァ・コンサート・ホール&ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
 




NEOS

NEOS12224
¥2700
エルンスト・ヘルムート・フランマー:
 フルートのための室内楽作品集

  Kipuka(2020/2021)~
   フルートのための
    (クラウス・カール・ヒュプラーへのオマージュ)
  Se mettre en route vers l'infini ...
   il faut traverser ...(1995-1997)~
    テープを伴うオクトバスフルートとピアノのための
  Interludium VII(2003)~フルートのための
  Styx(1979/1980)~
   フルートと室内オーケストラのための

 ※全曲世界初録音
カリン・レヴァイン(フルート)
ピエール=イヴ・アルトー(オクトバスフルート)
チェン・ピシェン(ピアノ)
アンサンブル・ケルン
ロベルト・HP・プラッツ(指揮)

 エルンスト・ヘルムート・フランマー、フルートのための室内楽作品集!

 ドイツ・ハイルブロン出身の現代音楽作曲家、エルンスト・ヘルムート・フランマー(1949-)のフルート作品集。
 フランマーは1969年から1972年まで数学と物理学を、1973年以降は音楽学、美術史、哲学を学び、ルイジ・ノーノとハンス・ウェルナー・ヘンツェに関する論文で博士号を取得しています。
 1976年以降はクラウス・フーバー、ブライアン・ファーニホウ、パウル=ハインツ・ディートリヒのもとで作曲を学び、ニューミュージックに関する記事を定期的に発表、書籍の企画も行っています。
 彼が常に抱いている存在と時間、時間と空間のさまざまな集合状態への関心は、フルートが主役となる作品においてとりわけ顕著にあらわれています。

 ※録音:1984年、1997年、2022年
 
 
NEOS12310
¥2700
ラウラ・ベガ:室内楽作品集
 Viaje al silencio(2012)~
  クラリネット、チェロ、パーカッションとピアノのための
 Cuatro miradas a un infinito limitado(2016)~
  クラリネット、チェロとピアノのための
 De un lejano amor(2013)~チェロとピアノのための
 Luz de tinieblas(2012)~
  2つのチェロ、2つのコントラバスとピアノのための
 Paginas de arena(2015)~チェロとピアノのための
 Homenajes II(2005/2007)~
  ヴィオラとピアノのための
 Ni neu(2018)~
  クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための
 Paraisos perdidos III(2019)~
  ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための
 全曲世界初録音
カルメン・ブリト(指揮)
ディエゴ・ディアス・コウリー(クラリネット)
ローラ・サンチェス(クラリネット)
ネスタ―・エンリケス(ヴァイオリン)
アドリエナ・イリエバ(ヴィオラ)
フアン・パブロ・アレマン(チェロ)
カルロス・リベロ(チェロ)
ユルゲン・ファラー(コントラバス)
ロマン・モスラー(コントラバス)
ホセ・ルイス・カスティーリョ(ピアノ)
デビッド・ヘルナンデス(パーカッション)

 スペイン・グラン・カナリア島出身の現代音楽作曲家、ラウラ・ベガ(1978-)の室内楽作品集。
 彼女のランドマークとなる作品を中心に、2007年から2019年にかけて書かれたさまざまな楽器のための室内楽作品8曲が作曲家自身の手によって選ばれています。
 作品はいずれもピアノが出発点となっており、そこにクラリネットや打楽器、そしてとりわけ弦楽器が加わっています。
 彼女は現在カナリア諸島王立芸術アカデミーの会員であり、2008年から2011年までは作曲家協会PROMUSCANの会長も務めました。
 



 

URANIA RECORDS


LDV14098
¥2300
J.P.デュポール:チェロ・ソナタ集
 ジャン=ピエール・デュポール(1741-1818):
  6つのチェロとヴァイオリンと
   通奏低音のためのソナタ Op.1(1766)より、
    ソナタ第3番 ハ長調、ソナタ第4番 ニ長調
  6つのチェロ・ソナタ Op.2(1767/70)より、
   ソナタ第1番 ニ長調、ソナタ第3番 ヘ短調
  6つのチェロと通奏低音のためのソナタ Op.3(1773)より、
   ソナタ第1番 ニ長調、ソナタ第3番ニ短調
  6つのチェロ・ソナタ Op.4(1789)より、
   ソナタ第2番 ホ短調、ソナタ第3番 ハ長調
クラウディオ・ロンコ(チェロ)
エマヌエラ・ヴォッツア(チェロ)
ピリオド楽器使用

 フランス・チェロ派の創始者マルタン・ベルトーの弟子であり、近代チェロ派の創始者といわれるジャン=ルイ・デュポールの兄でもあったジャン=ピエール・デュポール(1741-1818)。
 当時大変なヴィルトゥオーゾであったデュポールはベルリンに渡り、宮廷の音楽監督を務めました。その際、モーツァルトやベートーヴェンといった作曲家たちとの交流もあったと伝えられています。

 クラウディオ・ロンコは、1980年にクレマンシック・コンソート(クレメンチッチ・コンソート)のソロ・チェロ奏者に就任し、アンサンブル415やエスペリオンXXでも活躍。
 さらには、セビリア古楽音楽祭をはじめとするヨーロッパの著名な古楽音楽祭から定期的に招聘されるなど、現在のイタリア古楽界における重鎮の1人。
 現在は2001年に出会ったボローニャのアンサンブDSGとルサン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレで首席チェロ奏者を務めていたエマヌエラ・ヴォッツアと夫婦デュオを組み、コンサートやレコーディングに精力的に取り組んでいます。
 




ALPHA CLASSICS



ALPHA944
¥2800
ミュジカル・ユモール(ヴィオール合奏)
ダウランド:ラクリメ、あるいは7つの涙

 ジョン・ダウランド(1563-1626):
  ラクリメ、あるいは7つの涙 (1604/全曲)
   1. 昔のままの涙 / 2. デンマーク王のガリアード /
   3. 新たにした昔の涙 /
   4. ジョン・ソーチ卿のガリアード / 5. ため息の涙 /
   6. ニコラス・グリフィス氏のガリアード / 7. 悲しみの涙 /
   8. ジャイルズ・ホビー氏のガリアード /
   9. 偽りの涙 / 10. エセックス伯のガリアード /
   11. 愛の涙 / 12. ディゴリー・パイパー船長のガリアード /
   13. 真実の涙 / 14. ヘンリー・ノエル氏のガリアード /
   15. ヘンリー・アンプトン卿の葬送 /
   16. バクトン氏のガリアード /
   17. ジョン・ラングトン氏のパヴァン /
   18. 2つのトレブル声部を伴うトーマス・コリアー氏のガリアード /
   19. ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルメイン /
   20. ニコルス夫人のアルメイン /
   21. いつも悲しむダウランド
ミュジカル・ユモール(ヴィオール合奏)
 ジュリアン・レオナール
 ニコラス・ミルン
 ミリアム・リニョル
 リュシル・ブーランジェ
 ジョシュ・チータム
 トーマス・ダンフォード(リュート)
NYCX-10387
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 録音: 2018年10月15-18日 コンダ=シュル=トリンクー教会、フランス/収録時間: 70分
 ※国内仕様盤 解説日本語訳...佐々木勉

 【名手たち集結のコンソートで聴くダウランド】
 ジュリアン・レオナールを中心に、フランスほかヨーロッパで活躍するヴィオール(=ヴァイオル、ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者たちとリュートのトーマス・ダンフォードによるアンサンブル、ミュジカル・ユモールが奏でるダウランド。1604年に出版された『ラクリメ、あるいは7つの涙』全21曲を収録しています。
 トレブル、テナー、ベースそれぞれ2種類の楽器を使用。通常続けて演奏される7つの「涙」を、間に動きのあるガリアードを挟んで分ける曲順とすることで各曲の個性と美しさが際立ち、たいへん新鮮に響きます。
 名手たちそれぞれが奏でる声部の綾もたいへん魅力的。

 
 
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ALPHA938
¥2800→\2590
アデル・シャルヴェ(メゾ・ソプラノ)
ヴィヴァルディと同時代のオペラ・アリア集

 1. ミケランジェロ・ガスパリーニ(1670-1732):
  わたしの酷い恋人は無邪気に振舞うが
   ~歌劇《見下されたロドモンテ》(1714)より*
 2. フォルトゥナート・ケッレーリ(1690-1757):
  不幸の星よ、不幸の星よ~歌劇《アマラズンタ》(1719)より*
 3. ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ(1692-1753):
  涙の言葉で語れ、おお二つの泉よ
   ~歌劇《クレオニーチェ》(1718)より*
 4. アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  わたしたちは二艘の舟、凍てつく波に揺られ
   ~歌劇《オリンピーアデ》RV 725(1734)より
 5. ヴィヴァルディ: 太陽はよく、その輝きを空の雲に
  ~セレナータ《救出されたアンドロメダ》RV Anh. 117(1726)より
 6. リストーリ: 力いっぱいやれ、さあ何度も打ち据えろ
  ~歌劇《狂える者は百度そうする、
   またはドン・キショッテ》(1727)より*
 7. リストーリ:
  手痛い後悔やみがたくも ~歌劇《テミストークレ》(1738)より*
 8. リストーリ:
  きらめく波間にあろうとも ~歌劇《アリアンナ》(1736)より*
 9. ケッレーリ:
  いかなる小舟も、ついに陸地が見えたなら ~
   歌劇《アマラズンタ》(1718)より*
 10. リストーリ:
  わたしが泣いているのを見ているあなた ~
   歌劇《クレオニーチェ》(1718)より*
 11. ケッレーリ: アダージョ ~トリオ・ソナタ ト短調より(器楽のみ)
 12. ヴィヴァルディ: ああわからない、このわたしの今の気持ちを
  ~歌劇《ポントの女王アルシルダ》RV 700(1716)より*
 13. ヴィヴァルディ:
  さらなる快楽を授けようと ~歌劇《試練の中の真実》RV 739(1720)より
 14. ヴィヴァルディ:
  ぼくを責めようとしても ~歌劇《試練の中の真実》RV 739(1720)より
 15. リストーリ:
  なんと残酷な生き方か ~歌劇《クレオニーチェ》(1718)より*
 16. ヴィヴァルディ:
  色白の、髪のきれいなあの娘は ~
   歌劇《ダリオの戴冠》RV 719(1717)より*
 17. ジョヴァンニ・ポルタ(1675-1755):
  美しき奥方よ ~『最新舟唄集』(1719)より*
 *は世界初録音
アデル・シャルヴェ(メゾ・ソプラノ)
ル・コンソート(古楽器使用)
 編成:ヴァイオリン7、
  ヴィオラ2、チェロ3、
  コントラバス1、
  オーボエ2、バスーン2、
  テオルボ3、打楽器1、
  チェンバロ1、オルガン1
テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト(ヴァイオリン&指揮)
NYCX-10388
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3520

 録音: 2022年2月 サンテスプリ(聖霊)教会、パリ/収録時間: 66分
 ※国内仕様盤 解説・歌詞日本語訳...白沢達生

 【アデル・シャルヴェ、躍進!伸縮自在の古楽アンサンブルと聴かせるヴィヴァルディ時代の息吹】
 バロック・オペラが歌劇界を沸かせ、古楽に高い適性を持つ歌手たちが広く活躍するフランス。
 その最前線で躍進を見せるメゾ・ソプラノのアデル・シャルヴェが、同国の新世代を代表するチェンバロ奏者ジュスタン・テイラーとバロック・ヴァイオリン奏者テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルトを中心とする才人集団ル・コンソートと共に、待望のソロ名義によるオペラ・アリア集をALPHAレーベルに録音しました。
 「赤毛の司祭」ヴィヴァルディが熾烈な競争社会で人気を博した頃のヴェネツィア歌劇界に光をあて、当時の水の都を席捲した人気劇場の一つサンタンジェロ劇場を沸かせた作品の数々をじっくり聴かせます。
 近年ヴィヴァルディ研究に大きな貢献を果たしている音楽学者で、自身バロック・ヴァイオリンを弾く古楽舞踏の専門家でもあるオリヴィエ・フレ(ライナーノートも担当)の協力のもと、収録作の大半は今回が世界初録音!
 
 ヴィヴァルディはもちろんのこと、後年ドイツやスウェーデンでも重用されたケッレーリ、バッハも憧れたドレスデン宮廷楽団での活躍も知られるリスト―リら、ヴィヴァルディ作品に全く遜色のない音楽を書く作曲家たちがヴェネツィアにひしめいていたことが強く実感できる選曲に驚かされます。
 いかなる秘曲もこれほど瑞々しく味わえるのは、リート歌手として先に注目を集めたシャルヴェならではの緻密で繊細な表現力もさることながら、柔軟に各作品の機微に触れてゆくル・コンソートの精妙な解釈あればこそ。
 大型リュートの一種テオルボをチェロと同数(3挺)起用し、数人だけの室内楽的な語らいから精悍なオーケストラ・サウンドまで伸縮自在の編成が、来るべきロココへの一歩を予感させるバロック後期の音楽世界の魅力を余すところなく伝えてやみません。

 
 




RESONUS CLASSICS


RES10315
¥2600
マコンキー、ラッチェンス、ウォーレン:
 ピアノとオーケストラのための作品集

  エリザベス・マコンキー(1907-1994):
   ダイアローグ(1941) - ピアノとオーケストラのために
    1. Lento moderato / 2. Allegro moderato /
    3. Sostenuto / 4. Presto
  エリザベス・ラッチェンス(1906-1983):
   5. Eos Op. 101 小オーケストラのために(1975)
   6. Music Op. 59 - ピアノとオーケストラのために(1964)
  エロリン・ウォーレン(1958-):ピアノ協奏曲(2022)
   7. Presto / 8. Languid blues / 9. Tender / 10. Joyful
 全て世界初録音
マーティン・ジョーンズ(ピアノ)...1-6
レベッカ・オモーディア(ピアノ)...7-10
BBCコンサート・オーケストラ
ジョン・アンドリュース(指揮)

 録音:2022年10月4-6日 Alexandra Palace Theatre, London(UK)/総収録時間:59分

 英国近現代の3人の作曲家によるピアノとオーケストラのための作品集。全て世界初録音です。
 
 エリザベス・マコンキーはアイルランド系イギリス人の作曲家。ロンドン王立音楽大学でピアノをアーサー・アレクサンダーに、作曲をチャールズ・ウッドとレイフ・ヴォーン・ウィリアムズに就いて学び、10曲を超える弦楽四重奏曲を遺しています。
 このピアノ協奏曲「ダイアローグ」は1941年の作品。翌年にロンドンのロイヤル・アルバートホールでクリフォード・カーゾンの独奏で初演されました。4楽章からなる古典的な形式を持つ作品です。

 エリザベス・ラッチェンスは幼い頃から作曲家を目指し、パリのエコール・ノルマル音楽院に留学、帰国後もロンドン王立音楽大学で作曲を学びました。
 アルバムには「Eos」と「Music」の2作品を収録。どちらも簡潔な書法で書かれています。
 
 エロリン・ウォーレンは英国を中心に人気を博す作曲家。15作の管弦楽作品に加え数多くの室内楽曲があり、その作品はロンドン・パラリンピックの開会式で演奏されています。
 アルバムには2022年のロックダウン中に書かれたピアノ協奏曲を収録。"Joyful"と題された終楽章では、さまざまなダンスの要素が生かされており、初演者オモーディアの技巧が存分に披露される曲として書かれています。

 
 
 

RES10313
¥2600
パメラ・ハリソン:室内楽作品集
 1-3. クラリネットと弦楽のための五重奏曲
 4. チェロとピアノのためのソナタ
 5-7. ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ
 8. ファゴットとピアノのための「ファゴット・ダンス」
 9-11. クラリネットとピアノのためのソナタ
 12. チェロとピアノのための牧歌
 13-15. ピアノ三重奏曲
 16. クラリネットとピアノのための「Drifiing Away」
 全て世界初録音
ロバート・プレーン(クラリネット)
 ...1-3、9-11、16
ルーシー・グールド(ヴァイオリン)
 ...1-3.5-7
ディヴィッド・アダムズ(ヴァイオリン)
 ...1-3
ゲイリー・ポメロイ(ヴィオラ)...1-3
リチャード・レスター(チェロ)...1-4、12
ベンジャミン・フリス(ピアノ)...4-12、16
フローレンス・プレーン(ファゴット)...8
グールド・ピアノ・トリオ...13-15

 録音:2022年4月4-6日 Dora Stoutzker Hall, Royal Welsh College of Music &Drama(UK)/総収録時間:71分

 英国ケントで生まれたパメラ・ハリソンの作品集。
 ゴードン・ジェイコブに作曲、アーサー・ベンジャミンにピアノを学び、王立音楽大学で研鑽を積み、1943年にチェロ奏者のハーヴェイ・フィリップスと結婚。その後も作曲活動を続け、室内楽を中心とした作品を書き上げました。
 これらは当時高い評価を受けていましたが、前衛音楽の流行に乗ることができず、彼女の作品のほとんどは忘れられてしまいました。
 現在でも耳にする機会が多いのは、1948年、彼女の息子のために作曲した弦楽合奏曲「ティモシーのための組曲」ですが、このアルバムでは全てが世界初録音となる、初期の美しい作品を聴くことができます。
 演奏はイギリスで広く活動するグールド・ピアノ・トリオと、彼らと共演の多いクラリネット奏者、ロバート・プレーンによるものです。

 グールド・ピアノ・トリオ:ヴァイオリンのルーシー・グールドが創設したピアノ三重奏団。
 ピアニスト、ベンジャミン・フリスもメンバーとし、すでに四半世紀にわたり活動を行い(チェリストのみアリス・ニアリーからリチャード・レスターに交代)ベートーヴェンやメンデルスゾーン作品から現代作品まで幅広いレパートリーを有しています。

 
 
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RES10314
¥2600
ミラノ風に
 16世紀末から17世紀初めにミラノで活躍した音楽家たちの作品集
ジェイミー・セイヴァン(指揮・木管コルネット)
ゴンザーガ・バンド(アンサンブル)
  1. アンドレア・チーマ(1606–27活躍):4声のカプリッチョ(1610)
  2. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(1570頃-1630):Gaudeamus omnes(1626)
  3. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:ヴィオリーノとヴィオローネのためのソナタ(1610)
  4. フランチェスコ・カサート(1617頃活躍):Vulnerasti cor meum(1617)
  5. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:コルネットとトロンボーンのためのソナタ(1610)
  6. ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594)
   Divisions by ジョヴァンニ・バティスタ・ボヴィチェッリ(1592-94活躍)
    (contrafactum of Io son ferito):アヴェ・ヴェルム・コルプス(1594)
  7. アントニオ・モルターロ(1587-1610活躍)
   Divisions by フランチェスコ・ロニョーニ(1608-26活躍):Canzona 'la Porcia'(1620)
  8. フランチェスコ・ロニョーニ:ソナタ第2番(1626)
  9. ジョヴァンニ・ドメニコ・ロニョーニ(生年不詳-1624以前):Tu gloria Hierusalem(1626)
  10. ジローラモ・バリオーニ(生年不詳-1608以前):Maria Magdalena(1608)
  11. オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)
    'bastarda' divisions by フランチェルコ・ロニョーニ:Susana d'Orlando(Susanne un jour)(1620)
  12. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:カプリッチョ 8(1606)
  13. ジャコモ・フィリッポ・ビウーミ(1580頃-1653):Veni in hortum meum(1617)
  14. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:3声のソナタ(1610)
  15. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)
   Divisions by リッカルド・ロニョーニ(1550頃-1620頃):Ancor che co'l partire(1592)
  16. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:Surge propera amica mea(1610)
  17. フランチェスコ・ロニョーニ:Ave Virgo benedicta(1626)
  18. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:リチェルカール 7(1606)
  19. カテリーナ・アッサンドラ(1606-1618活躍):Veni dilecte mi(1609)
  20. アッサンドラ:O salutaris hostia(1609)
  21. ベネデット・レ(1607-1629活躍):4声のカンツォーナ

 録音:2022年5月24-26日 St John the Baptist Church,Loughton(UK)/総収録時間:74分

 このアルバム「ミラノ風に」は、16世紀末から17世紀初めのミラノ周辺で活躍した音楽家たちの作品を集めています。
 中心となるのはヴァイオリニスト、作曲家フランチェスコ・ロニョーニと同時代のオルガニスト、ジョヴァンニ・パオロ・チーマの作品。
 ロニョーニは高名な音楽一家の出身で、父リッカルドや兄弟のドメニコも優れた音楽家として活躍しました。
 アルバムには彼ら一族の作品に加え、現在ではほとんど耳にすることのない同時代の作曲家の作品を収録。17世紀の女性作曲家、カテリーナ・アッサンドラの声楽曲も含まれています。
 ゴンザーガ・バンドは、1977年に指揮者・コルネット奏者ジェイミー・セイヴァンによって創設されたピリオド楽器のアンサンブル。
 グループ名の「ゴンザーガ」とは、モンテヴェルディが仕えたマントヴァの名家の名前。この時代の作品を得意にしています。

 編成: ソプラノ、木管コルネット、ヴァイオリン/ヴィオラ、ヴィオローネ、バス・サックバット、オルガン/チェンバロ

 
 




SOLO MUSICA



SM385
¥2400
SECRET NIGHTS 秘密の夜
 メゾ・ソプラノ、ヴァイオリンとピアノのための歌曲集

  カール・ライネッケ(1824-1940):2つの歌曲 Op. 26
   1. Waldesgruss / 2. Fruhlingsblumen
  セシル・シャミナード(1857-1944):
   3. Menuet メヌエット / 4. Infini 無限
  カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
   5. Le bonheur est chose legere しあわせははかなきもの
  リリ・ブーランジェ(1893-1918):6. Nocturne 夜想曲
  オトマール・シェック(1886-1957):3つの歌曲 Op. 4
   7. Sommerabend /
   8. Warum sind denn die Rosen so blaB / 9. Wo?
  ライネッケ:LIEBESLIEDER 愛の歌 Op. 195
   10. Italienisches Tanzlied / 11. Volkslied / 12. Lockvogel
  エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):
   DREI STIMMUNGSBILDER 3つの心象風景 Op. 12
    13. Klangen Geigen ubern See
    14. Schliesse deine Augen zu
    15. Weisst du, dass der Sonnenmude
  エイミー・ビーチ(1867–1944):
   16. Ecstasy 恍惚 Op. 19 No. 2
   17. Rendevous ランデヴー Op. 120
   18. June 6月 Op. 51 No. 3
   19. Aus Three Browning Songs op.44 - Ah, Love, but a day!
  ビーチ:2つの歌 Op. 100
   20. A Mirage 蜃気楼 / 21. Stella Viatoris 旅する星
  アラシュ・サファイアン(1981-):
   エルゼ・ラスカー=シューラーの詩による2つの歌
    22. Styx / 23. Zur Nacht
ソーニャ・ロイトワイラー(メゾ・ソプラノ)
アストリッド・ロイトワイラー(ヴァイオリン)
ベンヤミン・エンゲリ(ピアノ)
ベンヤミン・ニッフェネッガー(チェロ)

 録音:2021年10月6、7日、2022年5月29日、6月20日 Radio SRF, Studio I Zurich(スイス)/総収録時間:60分

 2018年にリリースされた''Hymne a la beaute''(SM286)で「歌とピアノ」という組み合わせに更に他の楽器を加えることで深まる魅力を追求したメゾ・ソプラノ歌手ソーニャ・ロイトワイラー。今作でも「夜と自然の神秘」をテーマとした、歌とピアノにヴァイオリンやチェロの音色を加えた美しい響きによる歌曲を聴かせます。
 またアルバムでは19世紀に活躍した女性作曲家の作品を取り上げており、エイミー・ビーチやリリ・ブーランジェ、セシル・シャミナードら近年注目が高まる彼女たちの曲を聴くこともできます。
 またイラン出身の作曲家アラシュ・サファイアンの煌めくようなヴァイオリンとピアノのパッセージに彩られた幻想的な歌曲も聴きどころです。
 
 

SM422
¥2400
サリー・ヨー・リュエディ:HERR DER WINDE
 オルガン作品集

  1. Osterjubel/2. Incantation I/
  3. Song of Saremus/4. Incantation II/
  組曲 ''Kotura – Herr der Winde コトゥラ – 風の主''
   - ウィンド・ダイナミック・オルガンのために
    5. I. Die Reise nach Sibirien /
    6. II. Kotura / 7. III. Die Schlittenfahrt /
    8. IV. Der Wind blast kalt /
    9. V. Die jungste Tochter / 10. VI. Die alte Frau /
    11. VII. Tanz der Schwestern / 12. VIII. Finale
  13. Ehre sei Gott in der Hohe/14. Jaunt/15. Drift/
  16. Tides/17. Fur Leona/18. Incantation III/
  19. The Moon/20. Fantasy on Personent Hodie
サリー・ヨー・リュエディ(オルガン)
Rheinstimmen(合唱)...19、20
イラム・サントス(指揮)...19、20
レト・アンネラー(ソプラノ・サクソフォン)...20
オルガンサンタ・マリア・ポブレー修道院
 (スペイン)...1-4
ビール市教会
 ウィンド・ダイナミック・オルガン
  (スイス)...5-12
 聖パウロ教会、ベルン(スイス)...13-16
 ザンクト・チェチーリア・カトリック教会、
  リヒェンタール(スイス)...17-20

 録音:2019年4月9日、2020年1月23日、2月25日、10月16日/総収録時間:63分

 サリー・ヨー・リュエディはイギリスで生まれ、現在スイスのニダウ改革派教会のオルガニストを務めるかたわら、ソリストとしてさまざまな教会やコンサート・ホールで定期的に演奏しています。
 このアルバムでは彼女が過去20年間にわたり作曲、演奏したオルガン作品を収録。演奏はスイスのメッツラー社が同時期に作った4台のオルガンを使い、その音色のデモンストレーションにもなっています。
 アルバムの中心をなすのは組曲「コトゥラ - 風の主」で、これは彼女がスイスのピール市教会のオルガンの素晴らしい音色に触れたことでインスピレーションを得て書かれた曲。彼女は楽器から様々な風の音を引き出すことに成功しています。
 楽器と一体となった彼女の演奏をお楽しみください。
  



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ORFEO



C260007
(7CD)
¥5500→\5090

没後40年記念!
 カール・ゼーマンORFEOレーベルへの全録音

カール・ゼーマン(ピアノ) オルフェオ録音集
 【CD1】
  ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
   1-6. パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825
   7-12. パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826
   13-19. パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828
カール・ゼーマン(ピアノ)
 【CD2】
  ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
   1-7. パルティータ第3番 イ短調 BWV 827
   8-14. パルティータ第5番 ト長調 BWV 829
   15-21. パルティータ第6番 ホ短調 BWV 830
カール・ゼーマン(ピアノ)
 【CD3】
  1-4. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
   ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番 ホ長調 BWV 1016
  5-7. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
   ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op. 12 No. 3
  8-11. フランツ・シューベルト(1797-1828):
   二重奏ソナタ Op. 162 D 574
  12-14. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   ヴァイオリン・ソナタ第32番 変ロ長調 K 454
ヴォルフガング・シュナイダーハン
 (ヴァイオリン)
カール・ゼーマン(ピアノ)
 【CD4】
  モーツァルト:
   1-3. ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K 503
   4-6. ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K 449
カール・ゼーマン(ピアノ)
北ドイツ放送交響楽団
ヴィルフリート・ベッチャー(指揮)...1-3
レオポルド・ハーガー(指揮)...4-6
 【CD5】
  ベートーヴェン:
   1-3. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 19
   4-6. ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 Op. 14 No. 1
   7-12. 6つのバガテル Op. 126

カール・ゼーマン(ピアノ)
北ドイツ放送交響楽団...1-3
イシュトバン・ケルテス(指揮)...1-3

 【CD6】
  1-4. J.S.バッハ:
   ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ長調 BWV 1028
    (チェロとピアノ編)
  5-8. マックス・レーガー(1873-1916):
   チェロ・ソナタ第4番 イ短調 Op. 116

エンリコ・マイナルディ(チェロ)
カルロ・ゼッキ(ピアノ)...1-4
カール・ゼーマン(ピアノ)...5-8

 【CD7】
  1-3. パウル・ヒンデミット(1895-1963):交響曲 変ロ長調
  4-8. ヒンデミット:主題と変奏「四気質」
  9-11. アルバン・ベルク(1885-1935):室内協奏曲
クララ・ハスキル(ピアノ)...4-8
ヴォルフガング・マルシュナー(ヴァイオリン)...9-11
カール・ゼーマン(ピアノ)...9-11
バイエルン放送交響楽団
パウル・ヒンデミット(指揮)

 録音:
 【CD1】1965年7月5-6日Sendesaal Radio Bremen(ドイツ) STEREO
 【CD2】1965年7月5-6日Sendesaal Radio Bremen(ドイツ) STEREO
 【CD3】1964年6月15日Schloss Schwetzingen(ドイツ) MONO
 【CD4】1979年12月6日 ハンブルク(ドイツ)...1-3 1972年2月25日 キール(ドイツ)...4-6 STEREO
 【CD5】1963年3月10-11日 Musikhalle、ハンブルク(ドイツ)...1-3 1962年5月9日 NDR Studio、ハンブルク(ドイツ)...4-6 1952年5月23日 SDR Studio VI(ドイツ)...7-12 MONO
 【CD6】1956年3月21日 Osterreichuschen Rundfunks,Landesstudio、ザルツブルク(オーストリア)...1-4 MONO 1973年3月2日 バイエルン(ドイツ)...5-8 STEREO
 【CD7】1959年10月8日(ライヴ) ヘルクレス・ザール、ミュンヘン(ドイツ)...1-3、9-11 1955年7月1日(ライヴ) ヘルクレス・ザール、ミュンヘン(ドイツ)...4-8 MONO

 没後40年記念!ピアニスト、カール・ゼーマン(1910-1983)のORFEOレーベルへの全録音をまとめたBOX。

 ピアノを対位法的表現に最適な楽器とみなしていたカール・ゼーマンがこれまでにORFEOからリリースしたアルバムを集成しました。
 ゼーマンはブレーメンに生まれ、ライプツィヒの教会音楽学校でオルガンとピアノを学びました。
 教会オルガニストとしてキャリアをスタートさせた後、25歳の時にピアニストに専念することを決意。その後は演奏家及び教育者として活躍しました。
 演奏者としてはバッハやスカルラッティからストラヴィンスキーやバルトークといった当時最新の音楽にまで取り組み、ヘンツェからは作品を献呈されています。
 レコード・ファンの間では長らく「シュナイダーハンの伴奏者」とのイメージが強かったゼーマンですが、没後になってソロや協奏曲の録音が続々と発掘され、堅固な造形と和声感に裏打ちされた演奏が評価されています。
 このボックスでは定評あるバッハからベルクやヒンデミットまで、生前のゼーマンが高い評価を受けていたレパートリーを収録。
 バッハのパルティータでは重苦しさのない明快且つ躍動感のある演奏が印象的。もちろんシュナイダーハンとのデュオもあります。

 *当ボックスセットでは「バッハ:パルティータ」の録音データが1965年6月5&6日と表示されていますが、正しくは1965年7月5&6日です。
 




URANIA RECORDS



WS121409
(2CD)
特別価格
¥2500
マーラー:交響曲第1番&第2番
 マーラー:
  交響曲第1番 ニ長調《巨人》
  交響曲第2番 ハ短調《復活》*
ヘルマン・シェルヘン(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団*
ミミ・ケルツェ(ソプラノ)*
ルクレティア・ウェスト(アルト)*

 マーラー指揮者の一人、ヘルマン・シェルヘン!

 ☆十年以上前にウラニア・レコーズから復刻された音源が待望の再登場!
 ☆当時高い評価を受けた《巨人》と《復活》を再び耳にすることが出来ます!

 ヘルマン・シェルヘンは、ミトロプーロスやワルター、そしてクレンペラーなどと共に、マーラーの作品を継続的に指揮していた音楽家の一人でした。
 シェルヘンのレパートリーはとても幅広く、J.S.バッハから同時期の作曲家であるクセナキスまで指揮を行い、その作品を世界に広めていきました。
 ここで収録されているマーラーもその一端であり、元々十年以上前にウラニア・レコーズから復刻された音源で、その美しさから当時の批評家から高い評価を受けました。
 マーラーを語る際に必ず名を出されるシェルヘン。そのシェルヘンの実演がウラニア・レコーズから再び、待望の復刻です。

 ※録音:1954年、9月(第1番)、1958年10日-12日、ウィーン(第2番)
 
















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