≪第119号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2023/2/28~
3/3(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ARS PRODUKTION
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ARS38343
(SACD HYBRID)
¥2900
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ミヒャエル・ヴェッセル(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 KV333
幻想曲ハ短調 KV475
ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 KV457
ピアノ・ソナタ第16番ハ長調 KV545 |
ミヒャエル・ヴェッセル(ピアノ) |
ミヒャエル・ヴェッセルの知的なモーツァルト。
バイロイトのプロテスタント教会音楽大学でピアノ演奏や歌曲伴奏などを教えているミヒャエル・ヴェッセルによるモーツァルト中後期のピアノ・ソナタ集。
第10~12番を収めたアルバム(ARS38332)の続編となるリリースです。ヴェッセルは18世紀から21世紀までの幅広いレパートリーを高度な分析力で形にし、パウル・バドゥラ=スコダをはじめ各方面からその知的さ、明晰さ、音楽の構成力を非常に高く評価されており、このアルバムでもその特徴を存分に見せてくれています。
※録音:2022年3月14日-16日、インマヌエル教会(ヴッパータール、ドイツ)
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ARS38357
(SACD HYBRID)
¥2900 →\2690
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ウクライナのピアノ作品集 |
ヴィオリーナ・ペトリチェンコ(ピアノ) |
ミコラ・リセンコ(1842-1912):夢想, 過去の幻影
ニ短調 Op.13、悲しき歌 ニ短調 Op.posth.
アロイス・イェドリチカ(1821-1894):ウクライナ民謡による幻想曲
ホ長調
ヤキフ・ステポヴィ(1883-1921):
ムリヤ ト短調、前奏曲 変ロ短調 Op.9-1、マズルカ
変ホ長調 Op.9-2
ミコラ・リセンコ:ドゥムカ=シュムカ イ短調
Op.18
ヤキフ・ステポヴィ:
シェフチェンコの思い出による前奏曲 イ短調
Op.13、ワルツ ロ短調 Op.5-1、
エレジー イ短調 Op.5-2、メヌエット ト長調
Op.5-3、ダンス ハ長調 Op.5-4、
前奏曲 イ短調 Op.7-4、幻想曲 ホ短調
レフコ・レフツキー(1889-1977):
インプロヴィゼーション 変ホ長調、歌曲
ト短調 Op.17-1、ワルツ 変ロ長調 |
ヴィオリーナ・ペトリチェンコはウクライナのザポリージャ出身のピアニスト。ウクライナ国立チャイコフスキー音楽アカデミーで学んだのち、ドイツでヴァイマールのフランツ・リスト音楽大学、ケルン音楽大学でヤコブ・ロイシュナーに師事。
そしてエッセンのフォルクヴァング音楽大学でもエフゲニー・シナイスキーに師事しています。
ペトリチェンコはこれまでもウクライナの埋もれた作品を積極的に取り上げており、今回のアルバムもほとんどの作品は世界初録音。これを機にウクライナのこれまで日の当たらなかった作品に触れてみるのも面白いでしょう。
※録音:2022年11月16日-17日、インマヌエル教会(ヴッパータール、ドイツ)
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ブリッジズ
ブリッジ:ヴィオラのための2つの小品
エネスク:ヴィオラとピアノのための演奏会用小品
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
レベッカ・クラーク:ヴィオラ・ソナタ |
キム・スヒョン(ヴィオラ)
イェフゲニア・イェルマフコヴァ(ピアノ) |
共にドイツで学び、それぞれが数々の国際コンクールで入賞している韓国出身のキム・スヒョンとウクライナ出身のイェフゲニア・イェルマフコヴァのデュオ・アルバム。
普段あまり注目を浴びることのないこれらのヴィオラのための作品のメランコリックなムードを巧みに表現しているだけでなく、ヴィオラという楽器自体への理解を深めるための架け橋となることも意図して制作されたアルバムです。
※録音:2021年11月26日-28日、ステッペンウルフ・スタジオ(オランダ)
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CHANNEL CLASSICS
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CCSBOX7423
(7CD)
¥5300 →\4890
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レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
CONCERTOS ヴィヴァルディ協奏曲BOX |
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン) |
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
【DISC 1&2】
協奏曲集 Op. 4 『ラ・ストラヴァガンツァ』(全12曲)
アルテ・デイ・スオナトーリ(古楽器使用)
録音: 2002年9月 ゴシツィコヴォ=パラディシ・カトリック教会大学(ポーランド)
【DISC 3&4】
協奏曲集 Op. 9 『ラ・チェトラ』(全12曲)
オランダ・バロック(古楽器使用)
ユディト・ステーンブリンク(第2ソロ・ヴァイオリン)...RV
530
録音: 2011年9月 2012年1月、ワロン教会(Waalse
Kerk)、アムステルダム
【DISC 5&6】
協奏曲集 Op. 3 『調和の霊感』(全12曲)
ブレコン・バロック(古楽器使用)
ボヤン・チチッチ、ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)
録音: 2014年2月&9月
セント・ジョン・エヴァンジェリスト教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン
【DISC 7】
協奏曲集「四季」 ~『和声と創意への試み』
Op. 8 より
1-3. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV
269 Op.8-1「春」
4-6. ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV
315 Op.8-2「夏」
7-9. ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV
293 Op.8-3「秋」
10-12. ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調
RV 297 Op.8-4「冬」
13-15. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調
RV 270「聖夜の休息」
16-18. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調
RV 271 「恋人」
19-21. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
RV 208「ムガール大帝」
ブレコン・バロック(古楽器使用)
録音: 2017年10月 セント・ジュード教会、ロンドン |
総収録時間: 392分(6時間32分)
【21世紀のヴィヴァルディ録音史に燦然と輝く金字塔的録音群、一挙BOX化】
20世紀末における古楽器演奏の活況を早くからリードしてきた英国で、さまざまなアンサンブルの一員として活躍した後、ソリストとして世界をまたにかける存在となったバロック・ヴァイオリン奏者レイチェル・ポッジャー。
今やベートーヴェンやモーツァルトなど古典派以降のソナタでも古楽器による魅力的な演奏を聴かせていますが、当初その本領を存分に発揮してシーンの注目を集め躍進のきっかけとなったのは、当時まだ今ほど知られていなかったポーランドの実力派古楽器団体アルテ・デイ・スオナトーリと録音したヴィヴァルディ『ラ・ストラヴァガンツァ』の全曲盤(2002)でした。
隅々まで高度な音楽性に貫かれた演奏解釈は、CHANNEL
CLASSICSレーベルならではの感触確かなエンジニアリングで克明に伝えられ、知られざるアンサンブルの卓越した演奏技量とともにバロック・ファンに留まらない人気を集めたものですが、その後も同レーベルでポッジャーはオランダ・バロックやブレコン・バロックなどの気鋭団体とヴィヴァルディの傑作を相次いで録音。いずれ劣らぬ仕上がりは世界各地で高い評価を博しています。
出版譜で必要とされている最少人数に近い編成で録音された『調和の霊感』、ヴィヴァルディの作風の充実が見られる隠れた傑作『ラ・チェトラ』、そして鮮烈な作品の魅力を十全に引き出した『四季』......お手頃価格のBOXでその秀逸な成果をじっくり聴き確かめられる嬉しいリリース、ここに登場です。
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ORCHID CLASSICS
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ヒュー・ウィギン(サクソフォン)
ピアノは小川 典子
~「ラプソディ」 |
ヒュー・ウィギン(サクソフォン)
小川 典子(ピアノ) |
1. クロード・ドビュッシー(1862-1918):ラプソディ(V.デイヴィッドによるサクソフォンとピアノ編)
2. ジョセフ・フィブス(1974-):Night Paths
イアン・ファーリンドン(1977-):Paganini
Patterns パガニーニ・パターンズ
3. I. Lively / 4. II. Free and expressive
/ 5. III. Lively
エリック・コーツ(1886-1957):
6. Saxo Rhapsody
ジェニファー・ワトソン(1985-):Rhapsody
on an Echo Chamber
7. I / 8. II / 9. III
10. フランツ・リスト(1811-1886):ハンガリー狂詩曲第2番
嬰ハ短調(I.ファーリンドン編) |
録音:2022年8月22-24日 St. Paul's Church,
Knightsbridge、ロンドン(UK)
総収録時間:68分
完璧な演奏技術、ダイナミックで温かいヒュー・ウィギンのサックス。6曲中、4曲を委嘱した意欲作。限りなく深く美しいフィブス感動の新曲。
昨年のBBCプロムスで世界を沸かせたファーリンドンのおしゃれな2曲。ヒューを「サックスの限界に挑んだ曲」と言わしめたワトソン作品。
イギリスの香りたっぷりのコーツ。ドビュッシー「ラプソディ」から着想を得た、サックスフォンの神髄を極めるCDです。 --小川典子
「熟成された音色、完璧な呼吸法」とThe Times誌で絶賛されたヒュー・ウィギン。2014年、ロンドンで開催された「Royal
Over-Seas LeagueAnnual Music Competition」で第1位となって以後着々とキャリアを築いて、現在では同世代で最も人気のあるサクソフォン奏者の一人となりました。
ウィグモア・ホールやエジンバラ音楽祭などに出演、北京の紫禁城のコンサート・ホールではリサイタルに加えてエリック・コーツの協奏曲を演奏しました。
王立音楽アカデミーの教授職を務め、イギリス国内外でマスタークラスを行っています。彼のORCHID
CLASSICSへの4枚目のアルバムは、ロンドンで共演を重ねるピアニスト、小川典子との二重奏を収録。魅力的な1枚です。
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SWORD IN THE SOUL 魂の中の剣
フランシス・グリア(1955-)&ローワン・ウィリアムズ(1950-):
SWORD IN THE SOUL 魂の中の剣...世界初録音
1. I. We venerate the wood of thy Cross
/ 2. II. Narration 1 /
3. III. Nunc Dimittis / 4. IV. Narration
2 /
5. V. O Lord, thou hast duped me /
6. VI. Narration 3 /
7. VII. Lovely tears of lovely eyes
/ 8. VIII. Narration 4 /
9. IX. Dialogue for cello & organ
/ 10. X. Narration 5 /
11. XI. O Cross of Christ / 12. XII.
Narration 6 /
13. XIII. Today he who hung the earth
upon the waters
14. オワイン・パーク(1993):Hail, gladdening
Light
15. エドワード・エルガー(1857-1934):We
will remember them
16. エルガー:ルクス・エテルナ(永遠の光)
17. デイヴィッド・ベッドナル(1979-):
Nunc Dimittis ヌンク・ディミティス(フィンジによる)
18. エドガー・ベイントン(1880-1956):
And I saw a new heaven(O.パークによるオーケストラ編) |
サミュエル・パンチェフ(バリトン)...3
アリソン・ポンスフォード=ヒル(ソプラノ)...14
ロンドン・コーラル・シンフォニアマイケル・ウォルドロン(指揮)
ブライアン・オケーン(チェロ)
ジェームズ・オーフォード(オルガン)
サマンサ・ボンド/サイモン・キャロウ/
エイドリアン・ピーコック(ナレーター) |
録音:2023年1月3-5日 St John the Evangelist,
Islington、ロンドン(UK)
総収録時間:75分
キリスト教の聖週間(受難週)の時期には、人を内省や瞑想に促すような落ち着いた音楽のアルバムが多くリリースされます。
合唱王国イギリスから登場する本アルバムも、エルガーの「永遠の光」をはじめとした、内省と癒しを感じさせるもの。
特筆すべきは50分余りの大作「魂の中の剣」で、トリニティ・カレッジのオルガン・フロアの一画にある食器棚の中に放置されていた楽譜の束から、このアルバムの指揮者マイケル・ウォルドロンが見つけたもの。
当初は楽譜は順番もバラバラでしたが、 フランシス・グリアの作品のファンだったウォルドロンには響くものがあり、時間をかけて研究・再編して録音にこぎつけました。
聖十字架を契機としてキリスト磔刑の意味と意義に思いを致すテキストにつけられた壮麗な音楽がナレーションや器楽演奏をはさんで展開します。
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YARLUNG RECORDS
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Women & War & Peace 女性と戦争と平和
1. キャロライン・ショウ(1982):ギュスターヴ・ル・グレイ
2. マリア・シマノフスカ(1789-1831):マズルカ*
3. シマノフスカ:幻想曲 ヘ長調
4. ルート・シェーンタール(1924-2006):
Fragments from a Woman's Diary ある女性の日記の断片
5. イヴァナ・ロウドヴァー(1941-2017):Prague
Imaginations
プラハでの想い - ピアノのための5つの小品
6. ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940):
Dubnova preludial 4月の前奏曲
7. ルドミラ・ユーリナ(1962-):
Shadows and Ghosts 影たちと亡霊たち
*...マズルカ第3番、12番、8番、17番のケイトリン・ボウスカ編 |
ケイトリン・ボウスカ(ピアノ) |
録音:2022年8月8日&9日 Samueli Theater
at Segerstrom Center for the Arts Costa Mesa,
CA(USA)
総収録時間:84分
ピアニスト、チェンバロ奏者としてコンサートで活躍するほか、カーティス音楽院で中央および東ヨーロッパの作曲家について研究・講するケイトリン・ボウスカ。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いコンサート活動ができない間、ボウスカはヨーロッパの女性作曲家たちを研究し、彼女らが特に戦争によって大きな痛手を受けた、社会の中における難民のような存在であったことに心を動かされました。
2021年秋、ボウスカはこのような女性作曲家たちのプログラムを演奏し、これを聴いたYarlung
Recordsのエグゼクティブ プロデューサーPatrick
Trostleは大いに感激、レーベルに強く働きかけ、この録音が実現しました。
曲の途中でショパンのマズルカが現れる冒頭のキャロライン・ショウの作品から、2022年2月のロシアによる侵攻により母国ウクライナを追われ、ドイツに避難しているルドミラ・ユーリナの曲まで全7曲。
録音に際しては、かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG
C24と、Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプを用いています。
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The Power of the Keyboard 鍵盤の力
1. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):ソナタ
ト長調 Hob.XVI:40
2. モーリス・ラヴェル(1875-1937):夜のガスパール
3. エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959):野生の詩
4. オリヴァー・ナッセン(1952-2018):変奏曲
Op. 24
5. ピーター・スカルソープ(1929-2014):ノクターナル
6. アストラル・ミックステープ:Goddess
Gardens
7. アストラル・ミックステープ:Seven Hellos |
ネイサン・ベン=イェフダ(ピアノ)・・・1-5
アストラル・ミックステープ・・・6&7
ネイサン・ベン=イェフダ
(ピアノ&シンセサイザー)
Misha Vayman(ヴァイオリン、コンピューター)
Michael Siess(ヴィオラ)
Juan-Salvador Carrasco(チェロ) |
録音:2022年8月3日-5日、Samueli Theater
at Segerstrom Center for the Arts Costa Mesa,
CA(USA)
総収録時間:87分
南カリフォルニアに生まれ、ロンドンの王立音楽院で学び、その後ジュリアード音楽院に進んだ若手ピアニスト、ネイサン・ベン=イェフダのアルバム。
2021年に開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールでは入賞を逃したものの、彼が演奏したナッセンの「変奏曲」が当レーベルの主宰者に感銘を与え、このアルバムに結実。ネイサンはハイドンから、ナッセンまで冴えたテクニックを披露しています。
このアルバムではクラシック音楽のステージに留まらないネイサンの活動を紹介するため、彼が参加しているバンド、アストラル・ミックステープとしても2曲を収録しています。
ルネサンス音楽からロマン派、ロックやポストロック、さらには自然音に至るあらゆる音と音楽を素材とし、ピアノ四重奏の進化形とも呼べるバンドです。
録音に際しては、かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG
C24と、Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプを用いています。
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ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン).
Symmetria Pario:Creation
1. クラリス・アサド(1978-):Symmetries
2. メフメト・サンリコル: Seven Sufi Vignettes
3. 馬渕侑子: Evolution of the One
4. Ricky Kej:Arambhah
5. アダム・ナイト・ギルバート(1961):Triptych
at the Beginning of Time
6. Cecilia Damstrom : Cura
7. ハリソン・バートウィッスル(1934-2022):Oockooing
Bird
8. ミッシー・マッツォーリ(1980-):Dissolve,
O my Heart
9. ハナ・ケンドール(1984-):l Weroon Weroon |
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)...1-7、9
ヨーナス・アホネン(ピアノ)...1-8 |
録音:USA 2022年8月5日-7日 Samueli Theater
at Segerstrom Center for the Arts Costa Mesa,
CA(USA)
総収録時間:72分
創造的な活動をしているフィンランド生まれの二人の演奏家が書かれたばかりの最新作品に取り組んだアルバム。タイトル通りの「創造の瞬間」が味わえます。
アルバム・タイトルは量子物理学の概念から採られ、この世界の創造の瞬間を指しているそうです。収録曲中6曲は世界の創造の瞬間をイメージした作品として委嘱されたものですが、プロデューサーは「科学的な知識を一切抜きにして、想像力を働かせながら聴いてみてください」とのこと。
ペッカ・クーシストはシベリウス・コンクール優勝後、世界的に活躍を続けるヴァイオリニストで、最近は指揮にも取り組んでいます。ヨーナス・アホネンはパトリツィア・コパチンスカヤとのデュオ活動でおなじみのピアニスト。
ピリオド楽器による古典派音楽から最新の作品まで時代を越えたレパートリーで活躍しています。
録音に際しては、かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG
C24と、Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプを用いています。
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タオス・マウンテン・メディテーションズ
1. Dance of the Triangle/2. The Shape
of Imagination/
3. Sweater Patterns/4. Boxes of Crayons/
5. Snow Flurries in June/6. Ripples on
a Pond/
7. Why Trees make Music/8. Pot Creek/
9. Sunrise/10. Nacimiento/11. Ascent/
12. Astral Projection/13. Sunhawk/
14. The Smell of Rocky Mountain Rain/
15. Cottonwood Seeds Blowing in the Wind/
16. Blue Lake/17. Evening Light Dancing/
18. Corn Pollen/19. Mantra/20. Rio Pueblo/
21. Rio Lucero/22. Red Willow |
ポール・リヴィングストン(シタール)
ペーテ・ヤコブソン(チェロ) |
録音:2021年9月8-11日 the Imhof Studio,
Taos, New Mexico(USA)
総収録時間:76分
アメリカ、ニューメキシコの砂漠地帯にあるタオスの街。素晴らしい景観を誇る山脈を背に、アメリカ先住民、スペイン系、アングロサクソン系の人々たちが独自の文化を作り上げています。
この街のスタジオで録音されたシタールとチェロの演奏をYarlung
Recordsが誇る高音質録音でお届けいたします。
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カルナティクのルーツ
1. Jayanatasena
2. Hamsadwani
3. Shifting Sa
4. Kiravani
5. Brindavani, Khamas
6. Ragamalika, Brindavana Saranga
7. Natabhairavi |
Aditya Prakash (ヴォーカル)
Kamalakiran Vinjamuri (ヴァイオリン)
Rajna Swaminathan (ムリダンガム)
Vini Sundaram (タンブーラ) |
録音:2022年8月1日、Samueli Theater at
Segerstrom Center for the Arts Costa Mesa,
CA(USA)
総収録時間:76分
ロサンゼルスに生まれ、インドと米国で育ったAditya
Prakash。アクラム・カーンやラヴィ・シャンカールとの共演で知られるヴォーカリストです。
クロスオーヴァー系の活動で知られますが、彼の本質はインドのカルナティク音楽の伝統にしっかりと根付いているということで、ここではクラシックの伝統も融合させた彼のオリジナルのラーガを披露しています。
録音に際しては、かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG
C24と、Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプを用いています。
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<メジャー・レーベル>
<映像>
<LP>
YARLUNG RECORDS(LP)
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YR-84171
(LP)
¥5100
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アース&ウッド
A-1. ルー・ハリソン(1917-2003):カンティクル
No. 3
B-1. スティーヴ・ライヒ(1936-):ナゴヤ・マリンバ
B-2. アレハンドロ・ビニャオ(1951-):Book
of Grooves:
II. Colours of a Groove
B-3. ビニャオ: Book of Grooves: IV. Dance
Groove Drifting |
スモーク・アンド・ミラーズ・パーカッション(アンサンブル) |
YR-87598(CD)より抜粋
録音:2011年6月7-10日、2012年6月3-5日 Zipper
Hall、Los Angeles(USA)
総収録時間:33分
才能あるミュージシャンたちが息のあった演奏を聴かせるアンサンブル「スモーク&ミラーズ・パーカッション」。こちらは過去にCDとして発売されたアルバムの中から4曲をセレクトし、LPとして再編したものです。
「その場に鳴っていた音楽」をそのまま届けるために、曲中での編集は一切せず、コンデンサータイプのステレオ・マイクAKG
C-24 1本だけのワンポイント録音で、エリオット・ミルウッドが特別に制作した真空管のマイク・アンプを通してアナログ・テープに収録しました。
タムタムやスネアドラムなど現代のオーケストラで用いられる楽器と、オカリナやテポナズトリ(中空の丸太から作られた民族楽器)などの楽器の響きのバランスをとるために相互の楽器の位置を調整するなど、多くの工夫が凝らされています。
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3/2(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALTUS
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大野和士×都響 2019年《幻想》ライヴ、
オーケストラの醍醐味を堪能!
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 |
大野和士(指揮)
東京都交響楽団 |
大野和士×都響 2019年《幻想》ライヴ、内面の幻想を明瞭に描くことであきらかになる作曲家の情念、特異な交響曲を丹念に歌い構築、オーケストラの醍醐味を堪能!
録音:2019年4月20日/東京芸術劇場コンサートホール(第876回定期演奏会Cシリーズ)/国内製作・日本語帯・解説付
東京都交響楽団と音楽監督・大野和士によるALTUSライヴシリーズ、マーラー《巨人》(ALT-522)に続く第2
弾。ベルリオーズ没後150 年にあたる2019年に演奏された《幻想交響曲》を収録しています。
壮麗な近代オーケストレーションの開祖的作品にして、狂気をはらんだ幻想性をもつ特異な交響曲。
ベルリオーズの天才的なアイデアが満載のスコアを、大野は明瞭な響きではっきりと音楽化し、そのうえで熱のこもった歌として聴かせます。各奏者の美しくこまやかな動きからトゥッティの壮絶な強打まで、すべてが有機的につながり、大きな流れの上で凄味あふれるクライマックスを構築。
オーケストラを聴く醍醐味そのもののような、聴き応えある名演奏です。
「フィナーレも、そこに描かれているはずの一種グロテスクな地獄絵図そのものよりも、それを描きだしてしまう若い男の情念のほうに聴きての注意を向かせる。言い換えるなら、書き綴られた音符そのものではなく、それを透かして、それを書いた男の夢と欲望に歪んだ顔つきを見せてくれる。」(許
光俊氏の解説より)
東京都交響楽団と音楽監督・大野和士
ALTUSライヴシリーズ第1弾 |
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東京都交響楽団
音楽監督・大野和士の2021年《巨人》ライヴ
マーラー:交響曲第1番 ニ長調《 巨人》 |
大野和士(指揮)
東京都交響楽団 |
ALTUS×都響シリーズ始動!音楽監督・大野和士の2021年《巨人》ライヴ、明晰にして陰影ゆたか、妙味あふれる音のひびき都響のマーラー演奏史に刻まれた新たな名演!
ライヴ録音:2021年4月20日/東京文化会館(第924回定期演奏会Aシリーズ)/国内プレス、日本語帯・解説付
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BIS
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BIS SA 2707
(SACD HYBRID)
¥2800 →\2590
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マイケル・コリンズ、イザベル・ファン・クーレンを筆頭に名手が奏でる贅沢な音色
「ウィグモア・ソロイスツ」第3弾
ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20
ベルワルド:大八重奏曲 変ロ長調 |
ウィグモア・ソロイスツ
イザベル・ファン・クーレン(ヴァイオリン)
レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)
アドリアン・ブレンデル(チェロ)
ティム・ギブス(コントラバス)
マイケル・コリンズ(クラリネット)
ロビン・オニール(ファゴット)
アルベルト・メネンデス・エスクリバーノ(ホルン) |
豪華メンバー集結!可変アンサンブル「ウィグモア・ソロイスツ」第3弾はベートーヴェンとベルワルドの七重奏曲!
録音:2022年5月27-29日/セント・ジョーンズ教会、アッパー・ノーウッド(ロンドン、イギリス)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、61'21
SACDハイブリッド盤。
2020年に結成された「ウィグモア・ソロイスツ」は、イザベル・ファン・クーレンとマイケル・コリンズが中心となりウィグモア・ホールのディレクターであるジョン・ギルホリー(1973-)とのコラボレーションによって生まれた可変室内アンサンブルで、歴史ある当ホールの名を冠した初めての団体です。
当団はバロックから現代まで様々な形態で演奏していくことを目的とし、次世代を担う優れた若手の音楽家たちとの共演でも話題を呼んでいます。
当アルバムは同団第3弾。
同時代に生きたベートーヴェンとベルワルドの七重奏曲を収録しました。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンという珍しい編成の両者の七重奏曲。若きベートーヴェンが書き上げた七重奏曲は軽快さと温かさに満ちた全6楽章の作品。
一方、スウェーデンの作曲家ベルワルドは独自の音楽表現が魅力で、ことに管楽器の扱いも非常に巧みます。透明感とともに音楽的なユーモアは新鮮さを感じさせ、ベルワルドの傑作のひとつに数えられます。
マイケル・コリンズ、イザベル・ファン・クーレンを筆頭に名手が奏でる贅沢な音色をご堪能ください。
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BIS SA 2648
(SACD HYBRID)
¥2800 →\2590
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アレクサンドル・シャウシヤン(チェロ)
トプチヤン(指揮)&アルメニア国立フィル
同郷の演奏家によるアルメニアのチェロ協奏曲
(1)ハチャトゥリヤン:チェロ協奏曲ホ短調
(2)ババジャニヤン:チェロ協奏曲
(3)ペトロシヤン:チェロ協奏曲「8.4」 |
アレクサンドル・シャウシヤン(チェロ)
エドゥアルド・トプチヤン(指揮)
アルメニア国立フィルハーモニー管弦楽団 |
強烈なエネルギーのエキゾチックな色彩に満ちたチェロ協奏曲の系譜
録音:2022年1月24-27日(1)(2)、3月19-20日(3)/アラム・ハチャトゥリヤン・ホール(エレヴァン、アルメニア)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、68'30"
三世代にわたるアルメニア人作曲家のチェロ協奏曲を、すべて同郷の演奏家が披露した熱い思いあふれるアルバム。
ハチャトゥリヤンは第2次世界大戦後1946年の作で、辛い時代を反映してか内省的で、ヴァイオリンやピアノの協奏曲のような強烈さには欠けるものの、真摯な情熱が心を打ちます。
もともとハチャトゥリヤンはチェロを学んでいたこともあり、チェロの機能と効果を熟知していたため、非常に難しいテクニックが要求されます。シャウシヤンは歌心も満点で曲の魅力を再認識させてくれます。
ロストロポーヴィチに捧げられたババジャニヤンの協奏曲は1962年の作ですが、実際は1950年代後半に巨匠と会ったときから発想していたとされます。ハチャトゥリヤン以上にアルメニアの民族色が直接的で魅力的です。
同地で活動するペトロシヤンは1973年生まれ。パリで教育を受け、考古学者としても活躍しています。タイトルの「8.4」は創世記第8章4節、ノアの箱舟がアルメニアのアララト山にたどり着く場を表しています。
ビザンツおよびアルメニアの典礼音楽を素材に第1
楽章で大アララト山を、第2楽章は小アララト山を描いているとされます。
2000年以来エドゥアルド・トプチヤンが音楽監督を務めるアルメニア国立フィル。技術はもとよりアルメニア独特のリズムとエネルギーに惹きつけされます。
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SUPRAPHON
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ダニエル・マテイチャがイザイの無伴奏に挑戦!
イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
Op.27
第1番 ト短調 Op.27-1『ヨーゼフ・シゲティに献呈』
第2番 イ短調 Op.27-2『ジャック・ティボーに献呈』
第3番 ニ短調 Op.27-3『ジョルジェ・エネスクに献呈』
第4番 ホ短調 Op.27-4『フリッツ・クライスラーに献呈』
第5番 ト長調 Op.27-5『マチュー・クリックボームに献呈』
第6番 ホ長調 Op.27-6『マヌエル・キロガに献呈』
ヤナ・ヴェレショヴァー(1980-):
妄執II~無伴奏ヴァイオリンのため(2022) |
ダニエル・マテイチャ(ヴァイオリン) |
若きヴィルトゥオーゾ、ダニエル・マテイチャがイザイの無伴奏に挑戦!
セッション録音:2022年4月14、18、19、21、22、28日&2023年1月17日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/DDD
ユーロヴィジョン若手音楽家コンクール、(2022)、テレマン・ヴァイオリン・コンクール(2020)などで優勝したチェコ期待のヴァイオリニスト、ダニエル・マテイチャがイザイの6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタに挑みました!
2005年生まれのマテイチャはボリス・ベルキンやクリスチャン・テツラフら世界的ヴァイオリニストに師事。プラハ放送交響楽団との共演が話題となり、現在はヨーロッパの有名オーケストラにも招かれています。
6曲から成るイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータを強く意識して書かれているものの、各曲が名ヴァイオリニストやイザイの高弟に捧げられており、それぞれ強い個性を示した作品で、近年名手の必須レパートリーとなっております。
マテイチャの安定したテクニックと情感豊かな表現は必聴です!
当アルバムでは100年前のコンセプトを21世紀にシフトし、イザイのソナタとマテイチャの音楽性とテクニックを反映するような新作委嘱、ヤナ・ヴェレショヴァーの「妄執II」も収録。
イザイのソナタ第2番の第1楽章が「妄執」から触発され作曲されており、新たな世界が広がります。
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GENUIN
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マーラー交響曲「復活」、
ワルター編・4手ピアノ+声楽・合唱入り版!
マーラー:交響曲第2番ハ短調 「復活」
(ブルーノ・ワルター編 4手ピアノ版,声楽とトランペット入り) |
グレゴール・マイヤー(ピアノ)
ヴァルター・ツォラー(ピアノ)
アンニカ・シュタインバッハ(ソプラノ)
ヘンリエッテ・ゲッデ(アルト)
エマヌエル・ミュッツェ(トランペット)
ゲヴァントハウス合唱団
(フランク=シュテッフェン・エルスター合唱指揮) |
マーラー交響曲第2番「復活」、ワルター編・4手ピアノ+声楽・合唱入り版!
録音:2021年12月21日,2022年2月3-4日,5月9-10日
ドイツ ライプツィヒ 79'29
ウィルス禍の下で生まれたミニマム復活交響曲のCD。マーラーの復活交響曲をその弟子である若き日のブルーノ・ワルターが4手ピアノ用に編曲したことは知られているだろう。
これは既に録音もあるのだが、今回はそこにオリジナルの楽譜から独唱と合唱(ただし少人数)を持ってきて演奏してしまったのだ。4手ピアノ編曲では声部がよく聞き取れるので透明感が著しく増し、マーラーの音楽の近代性が露わになる。
一方大編成のオーケストラ相手では全力で声を張り上げなくてはならない独唱合唱は、力みなく美しい声を響かせることができる。するとよく知っているはずの復活交響曲が、なんと新鮮に聞こえることか!
このミニマム復活交響曲は、オリジナルの復活交響曲をよく知っていれば知っているほど発見の多い演奏だろう。マーラー・マニアやワルター・ファンにはぜひ聞いてほしい。なおトランペットはあくまで補助的に用いられている。
グレゴール・マイヤーとヴァルター・ツォラーはどちらもゲヴァントハウス合唱団のピアニスト。マイヤーは合唱の練習にも当たっている。
このミニマムな復活交響曲は、新型ウィルスの猛威の下で彼らが大編成の合唱作品を上演できないことから思いついたという。つまりこれは、不遇な時代に負けるわけにはいかない芸術家魂の結実なのだ。
アンニカ・シュタインバッハとヘンリエッテ・ゲッデはどちらもドイツの優秀な若手歌手。
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「信仰について - 肖像」
バード:喜んで歌いなさい
G.ガブリエリ:新しい歌を主に向かって歌え
スウェーリンク:喜べ、エルサレムよ
ブジニャック:ハレルヤ、神は言う
キンベルガー:バビロン川のほとりで
トーマス:神は彼らの目から涙をすっかり拭いとるだろう
ポーラーズ:ああ主よ、あなたの怒りで私を罰しないでください
ヴァイスマン:詩篇121 「わたしは山にむかって目をあげる」
ブラウティガム:神は私たちの確信である
ラミン:来なさい、聖なる聖霊よ
ヘラー/アベル:良い力によって
チルコット:今こそ去らせなさい(シメオンの賛歌)
タウベ:海がこんなに輝いたことはなかった
キーホー:流水
マクドナルド:星の昨夜
スウェーデン民謡:古い羊飼いの賛歌 |
ヴォイスメイド:
【リリ・ハイン(ソプラノ)
ヨハンナ・ヤーガー(メッゾソプラノ)
エバ・レジョンクロウ(アルト)
ヨハン・ヤコブ・ヴィンター(テノール)
フリーデマン・マインハルト(バリトン)
ヴィンセント・ベルガー(バス)】 |
録音:2022年2月5,6日,3月12,13日 ドイツ
デベルン、55'35
ドイツの声楽六重唱団、ヴォイスメイド voicemeade
のおそらくデビューCD。ルネサンスから近年の作品まで様々な作品が収録されている。
ヴォイスメイドは2017年結成の若い団体。ライプツィヒを拠点に活動している。透明で精緻な歌の絡み合いは古い歌も新しい歌もいずれも見事で素晴らしい。
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ベートーヴェンの七重奏曲と、
シモーネ・フォンタネッリの七重奏曲をカップリング
フォンタネッリ(b.1961):
ドレスデン七重奏曲~ベートーヴェンへの敬意(2020)
ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.
20 |
ドレスデン室内ソロイスツ:
【フェデリーコ・カシク(ヴァイオリン)
ホルガー・クリスティアン・グロース(ヴィオラ)
ノルベルト・アンガー(チェロ)
フィリップ・ツェラー(ファゴット)
ロベルト・オベライグナー(クラリネット)
ゾルターン・マーツァイ(ホルン)
ヴィクトール・オソキン(コントラバス)】 |
録音:2020年9月30日-10月2日 ドイツ ドレスデン、68'16
ベートーヴェンの七重奏曲と、イタリアの作曲家シモーネ・フォンタネッリ(1961-)の七重奏曲をカップリングしたCD。ベートーヴェンの方は言うまでもなく彼の20代末の瑞々しい傑作。
フォンタネッリの七重奏曲は、題名の通りベートーヴェンへの敬意から作られたもので、七重奏曲だけでなくベートーヴェンの様々な作品の断片が素材として用いられている。
ドレスデン室内ソロイスツは、2019年にミェチスワフ・ヴァインベルクの室内楽作品を録音するためにシュターツカペレ・ドレスデンの団員によって結成された七重奏団で、つまりシュターツカペレ・ドレスデンの粋が結集したアンサンブル。
したがって単に技術的に巧いだけでなく、結成して間もないにもかかわらず音楽の方向性がきちっとかつ豊かにまとまっているのが素晴らしい。
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アドン・ミタルによるバッハの
無伴奏チェロ組曲3曲と、「ポスト=アウ=ト」
J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
ミタル(b.1979):
「ポスト=アウ=ト」無伴奏チェロのための幻想曲 |
アドン・ミタル(チェロ) |
録音:2022年1月23-25日 スイス バハス 77'10
スイスのチェロ奏者、アドン・ミタルによるバッハの無伴奏チェロ組曲からの3曲と、自作自演。アドン・ミタルは1979年、スイスのルツェルンの生まれ。
2004年、ライプツィヒでの第14回バッハ国際コンクールのチェロ,バロック・チェロ部門で第2位を受賞。以来独奏、室内楽、教育で活躍しているが、録音はごく僅かしかなかった。満を持しての無伴奏チェロ組曲集はとても上出来。
ミタルのチェロはスッキリと響く抜けの良い音色で、それがどこかスイスの自然を感じさせるのは偶然ではないかもしれない。結構音楽を揺らしていてもそれが作為的でなく、常に自然な息遣いを感じさせるあたり、ミタルの卓越した音楽性と腕前を実感させてくれる。無伴奏チェロ組曲マニアなら注目すべきだ。
自作の「ポスト=アウ=ト Post-au-to」とは、スイスの山岳地帯を走る公共バス、ポスタウト
Postautoを題材にした曲。ポスタウトは郵便バスという意味で、スイスではかつて郵便運搬車で旅客も運んだことの名残。
スイスの山々を旅するのが趣味のミタルにはポスタウトは馴染み深く、その様子を曲にしたもの。曲中にはポスタウト独特のクラクションの音も模倣されていて楽しい小品に仕上がっている。
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トリオE.T.A.のデビューCD、
ピアノ三重奏曲
ハイドン:ピアノ三重奏曲 ハ長調 Hob.XV:27
パヴォレク(b.1971):ピアノ三重奏曲
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15 |
トリオE.T.A.:
【エレネ・マイパリアニ(Vn)
ティル・シュラー(Vc)
ティル・ホフマン(Pf)】 |
録音:2022年4月5-8日 ドイツ フランクフルト・アム・マイン 55'04
ピアノ三重奏好きにはぜひとも耳を傾けてほしいCD。GENUIN恒例のドイツ音楽コンクールの受賞者(このコンクールは複数受賞)
によるCDで、2021年の受賞者の一つ、トリオE.T.A.のデビューCD。
若いドイツの奏者3人による三重奏団は、E.T.A.ホフマンにから名前を取っており、この2021年のドイツ音楽コンクールの受賞によって広く知られるようになった。
このCDは彼らの実力を知るに打って付けのもの。ハイドンの名曲、ハ長調のピアノ三重奏曲の冒頭の洗練された華やぎのある音色を聞いただけで、彼らがただものではないことはすぐ分かる。第2楽章の落ち着いた愉悦、第3楽章の疾走しながらも一切雑にならずに常に新鮮な音楽も素晴らしい。スメタナのト短調の三重奏曲では一転して集中力の高い強い掘り込みにグイグイ引き込まれる。
そしてその間にロマン・パヴォレク(1971-)の2006年の作を置く意欲。彼らは確実に21世紀の第2四半世紀の名ピアノ三重奏団になるだろう。
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「シマノフスキ、ラビリチ、シューベルト、
スミルノフ、シュトラウス歌曲集」
シマノフスキ:ミチンスキの詩による4つの歌
ラビリチ(b.1988):イワノフの詩による連作歌曲~
私に話して,寒さが来る,私の憧れは打ち負かされない
シューベルト:
夜の曲 D672 Op.36-2/小人 D771 Op.22-1/
丘の上の若者 D702 Op.8-1
スミルノフ(b.1952):「淀み」~
ロルカの4つの詩による女声低声とピアノのための連作歌曲
R.シュトラウス:
庭で野薔薇を摘んで来た AV49/
愛そうと思う者は Op.49-7/薔薇のリボン
Op.36-1/
夜の散歩 Op.29-3/憩えわが心 Op.27-1 |
ナタリア・ボエヴァ(メッゾソプラノ)
ポリーナ・スピリナ(ピアノ) |
録音:2021年11月1-4日 ドイツ ミュンヘン 61'18
二人のロシア人による歌曲集。ナタリア・ボエヴァはソ連末期のレニングラード(ほどなくサンクトペテルブルクに改称)の生まれ。サンクトペテルブルク音楽院で学んだ後、同地でデビュー。2012年にイタリアの進出し、2013年8月、イタリア、ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの「ランスへの旅」に出演。その後はミュンヘンを拠点とし、また2018/19年のシーズンからアウグスブルク州立歌劇場に所属した。
ロシア人ならではの暗めのしっとりした美声が映え、しかも歌い口はとても丁寧。
また1988年生まれのアレクサンドル・ラビリチや1952年生まれのディミトリ・スミルノフ(1948年生まれのベラルーシの同名の作曲家とは別人)のロシア語の歌曲も加えている。ポリーナ・スピリナもサンクトペテルブルク出身のピアニスト。
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「アルペッジョ」
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調
D821
クラウス・アルプ(1950-2016):2つの手に
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
クラウス・アルプ:組曲チェロ |
デュオ・アルプ・フランツ:
【ユリアン・アルプ(チェロ)
カスパール・フランツ(ピアノ)】 |
録音:2020年10月22-25日 ドイツ カイザースラウテルン 71'35
チェロのユリアン・アルプとピアノのカスパール・フランツによるデュオ・アルプ・フランツのGENUINへの4枚目のCD。彼らは2006年のドイツ音楽コンクールの受賞者で、着実に実力を伸ばしている。
今回は無伴奏曲が含まれているように、チェロのユリアン・アルプが前面に出ている。ユリアン・アルプは1981年の生まれ。東ベルリンのハンス・アイスラー音楽院でボリス・ペルガメンシコフに学ぶ。良く歌い情熱的なシューベルトのアルペジョーネ・ソナタも、自信の漲ったバッハの無伴奏組曲第1番も、アルプの充実ぶりを伝える名演だ。
彼の叔父クラウス・アルプ(1950-2016)は高名な指揮者で、1987年から1995年までカイザースラウテルンSWR放送管弦楽団の首席指揮者を務めた他、フィラデルフィア・オペラでも活躍した。
ユリアンはこの偉大な叔父から多くの影響を受けたと述べている。彼はここで叔父の作品を2曲演奏している。
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「クリスティアン・リディル(b.1943)
室内楽作品集 第2集」
(1)5月の音楽(導入、カンツォーナと7つの変奏)(1995)
(2)組曲(1977)
(3)暗い二重奏曲(1978)
(4)オピッツの文に基づく3つのソネット(1985)
(5)シシフォ(1997) |
(1)カーステン・ダフィン(ホルン)
フランスワ・バスティアン(ホルン)
トマス・ルー(ホルン)
ノルベルト・ダウザッカー(ホルン)
(2)イエンス・ヨーゼフ(フルート)
(3)ヤカ・シュタードラー(チェロ)
ライナー・ザイドル(ファゴット)
(4)メリンダ・パウルセン(メッゾソプラノ)
シェリー・エツラ(クラリネット)
アレクサンダー・ザックス(ヴァイオリン)
ディミトリー・ハハリン(ヴィオラ)
ミヒャエル・プロイス(チェロ)
(5)エリオット四重奏団:
【マリヤーナ・オジポヴァ(ヴァイオリン)
アレクサンダー・ザックス(ヴァイオリン)
ディミトリー・ハハリン(ヴィオラ)
ミヒャエル・プロイス(チェロ)】 |
録音:(1)(3)2022年5月21-22日 ドイツ ミュンヘン (2)(4)(5)2022年4月7-9日
ドイツ フランクフルト・アム・マイン、73'49
第1集(GEN 21737)に続くクリスティアン・リディル(1943―)の室内楽作品集の第2集。クリスティアン・リディルはブレスラウ(現在のポーランドのヴロツワフ)の生まれ。
フランクフルトのゲーテ大学で退官する2011年まで指導に当たっており、この時期から精力的に作曲をしている。作風はあまり前衛的でないが近代的感覚に長けたもの。
録音に参加した演奏者はバイエルン放送交響楽団の団員が多く、特にホルン奏者たちはバイロイト音楽祭のオーケストラの常連でもある。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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SPECTRUM SOUND
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CDSMBA 109
(2CD)
¥4000 →\3690
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スタニスラフ・ブーニン~リサイタル・イン・パリ1987
CD1
ショパン:夜想曲第8番 変ニ長調 Op.27-2
ショパン:即興曲第1番 変イ長調 Op.29
ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op.51
ショパン:マズルカ第19番 ロ短調 Op.30-2
ショパン:マズルカ第34番 ハ長調 Op.56-2
ショパン:マズルカ第38番 嬰ヘ短調 Op.59-3
ショパン:マズルカ第41番 嬰ハ短調 Op.63-3
ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
CD2
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ドビュッシー:映像 第1集
以下、アンコール
ドビュッシー:アラベスク第1番
ショパン:華麗なる大円舞曲第1番 変ホ長調
Op.18
ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1 |
スタニスラフ・ブーニン(ピアノ) |
親日家で、奥さんは日本人。ドイツと東京都内に自宅があるブーニン。
ただいつのまにか「あの人は今」的な存在になっていた。
そんなブーニン、2022年10月21日、NHK BSで「それでも私はピアノを弾く 天才ピアニスト・ブーニン
9年の空白を越えて」が放送された。
番組は「9年ぶりの公演に臨んだ天才ピアニスト、スタニスラフ・ブーニン。2013年舞台から姿を消した。ケガと病を乗り越え、夫婦二人三脚で臨んだ、公演までの日々に密着した。」(番組HPより)という内容だった。
マヒして動かない左指、事故で大手術を行い歩くこともままならない・・・、そんな状況のなか日本人の奥さんの励ましでリハビリを続け、ようやくここまで来たわけである。
https://youtu.be/wqePJcCMNoI
やはりショパンの吸引力はすごい。
今回SPECTRUM SOUNDから登場するのは、そのブーニンの1987年メゾン・ド・ラジオ・フランスでの公開収録音源。
1985年第11回ショパン国際ピアノコンクールで優勝した2年後の演奏。
いま改めてブーニンのすごさを認識してみてもいいかもしれない。そしてこれからのブーニンの活動を後押ししたい。
フランス国立視聴覚研究所音源提供。スタニスラフ・ブーニンの1987年メゾン・ド・ラジオ・フランスでの公開収録音源登場!
録音:1987年1月15日/メゾン・ド・ラジオ・フランス、106スタジオ(パリ)【公開収録】/DDD
* Previously unissued recording
* Recorded by France Musique of Radio France
* Licensed by INA (Institut national de
l'audiovisuel) & Radio France
* Authorization Clearance by INA legal
department
* 24bit/192kHz Digital restoration &
remastering from the original master tape
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。好評のフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの正規初出復刻で、当アルバムには1987年1月15日、メゾン・ド・ラジオ・フランス、106スタジオにおけるスタニスラフ・ブーニンの公開収録音源(ステレオ)を収録。
ショパンとドビュッシーを組み合わせた珠玉の作品をお楽しみいただけます。
※日本語帯・解説は付きません。
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<国内盤>
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キング・インターナショナル
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ロマンティック/世界的コントラバス奏者~池松
宏
R.シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番
イ短調 op.105
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調
D821
ラフマニノフ:ヴォカリーズ(クーセヴィツキー編曲)
ボッテジーニ:エレジー ニ長調
R.シュトラウス:あした! |
池松宏(コントラバス)
坂野伊都子(ピアノ) |
世界的コントラバス奏者 池松宏。直球勝負の新譜の登場!圧倒的な歌に満ちた音楽、コントラバスとは思えない音、そしてテクニック。
録音:2022年11月、キング関口台第1スタジオ/国内製作・日本語帯・解説付
世界的コントラバス奏者、池松宏。東京都交響楽団首席奏者として、また、サイトウ・キネン・オーケストラや紀尾井ホール室内管弦楽団等のメンバーおよび、室内楽、ソロ等で活躍する傍ら、東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授を務め後進の指導にもあたるなど、誰もが認める、日本の音楽界を代表する世界的コントラバス奏者です。
池松宏が、直球勝負でありながら、こだわりのある選曲の新譜をリリースします。
シューマンのヴァイオリン・ソナタ 第1番
イ短調にはじまり、アルペジョーネ・ソナタ、そして、大コントラバス奏者のクーセヴィツキーが編曲したヴォカリーズ。
コントラバスのオリジナル曲で、池松にとって大切過ぎて今まで録音できなかった作品と語る「エレジー」、そして、伴奏のメロディが好きで、これまでに何度となく演奏してきているR.
シュトラウスの「あした!」という、充実のリサイタルのようなプログラムです。
ディスク冒頭のシューマンの熱い歌から一気に池松の音楽に引き込まれます。コントラバスであることを忘れさせるテクニックと音色、そして音楽は圧巻。
アルペジョーネ・ソナタでは坂野のピアノの美しい音色も冴える中、池松の歌がしみわたります。小品3篇は、どれも密度の濃い世界が展開されており、コントラバスという楽器を超えた、池松の音楽が開花しています。
ピアノには、池松のデビュー・リサイタルで共演して以来信頼を寄せる坂野伊都子を迎えました。密度の濃いアンサンブルにも注目です。
=プロフィール=
池松 宏( コントラバス)
1964年ブラジルに生まれる。
19歳よりコントラバスを始め、堤俊作氏に師事。桐朋学園大学音楽学部入学後、オーケストラ、室内楽などを小野崎充、西田直文、田中雅彦の各氏に師事。在学中、ソリストオーディションに合格し、桐朋学園オーケストラとコンチェルトを協演。卒業後、カナダの音楽祭に度々参加、ゲーリー・カー氏に師事。
1989年NHK 交響楽団に入団、1994年より同団首席奏者を務める傍ら、ソロや室内楽などでも幅広く活躍。倉敷音楽祭、宮崎国際音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、ドレスデン音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本への参加、JT
アートホール室内楽シリーズ、水戸室内管弦楽団などへの出演等、国内外の一流演奏家からの信頼も厚く、共演を希望する声は後を絶たない。
2006年NHK 交響楽団を退団。拠点をニュージーランドに移し、同年5月にニュージーランド交響楽団首席コントラバス奏者に就任。現地で中川潔氏に師事。
2014年帰国。現在、東京都交響楽団首席奏者。紀尾井ホール室内管弦楽団、水戸室内管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、トリトン晴れた日のオーケストラ、せせらぎアンサンブルのメンバー。
レコーディングも活発に行っており、これまでに7枚のソロやデュオ・アルバムをリリース、平原綾香の「明日」や「5つのアヴェマリア」のCD
でもソロで共演している。
後進の指導にも力を注いでおり、現在東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授。
イギリス、ポーランド、オーストラリア、中国など海外の音楽祭や国際コンクール、音楽大学に招かれマスタークラスやリサイタルを行なっている。世界のトップ・コントラバス奏者の一人として一層の注目を集めている。
渓流釣りが趣味で、2013年ニュージーランド・ナショナル・フライフィッシング・ペア大会優勝。
坂野 伊都子(ピアノ)
京都府出身。3歳からピアノを始める。第69回日本音楽コンクール第2位受賞を皮切りにソロ、室内楽において様々なアーティストと共演を重ねる。国内外の音楽祭、録音等様々な室内楽プロジェクトに積極的に参加。第6回宮崎国際音楽祭にてピアノ・トリオでアイザック・スターン氏のレッスンを受講。
第7回トリエステ国際室内楽コンクール(イタリア)
最高位受賞等、数々の国内外のコンクールにて入賞。
国立音楽大学附属中学、高等学校を経て国立音楽大学ピアノ科を首席で卒業、武岡賞受賞。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースにて研鑽を積む。
精力的な演奏活動の傍ら、母校の国立音楽大学附属高等学校にて後進の指導にもあたる。
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LE PETIT DISQUE
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長谷川智恵(ヴァイオリン)
ヴァイオリン・アルバム ~しづ心なく花の散るらむ~
1. クライスラー:愛の悲しみ
2. クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
3. エルガー:愛のあいさつ4. フィビヒ:ポエム
5. マスネ:タイスの瞑想曲
6. ドヴォルザーク:母の教えたまえし歌
7. チャイコフスキー:
アンダンテ・カンタービレ(交響曲第5番
第2楽章による)
8. ドヴォルザーク:ロマンス9. ポンセ:エストレリータ
10. グラズノフ:アンダンテ・ソステヌート
11. ブラームス:メロディーのように
12. メンデルスゾーン:歌の翼に
13. ワーグナー:アルバムブラット
14. 長谷川智恵:しづ心なく花の散るらむ |
長谷川智恵(ヴァイオリン)...1-14
前原亜友夢(ピアノ)...1-3、5-7、9-12、14
桜井大士(ヴァイオリン)...4、8、13
野中友多佳(ヴァイオリン)...4、8、13
多井千洋(ヴィオラ)...4、8、13
芝﨑紘生(チェロ)...4、8、13 |
《録音》2022年10月18-19日 風のホール(Tokyo,
Mitaka)/総収録時間:65分
著名アーティストとの共演、舞台での演奏・音楽制作、教授活動など、多方面で活躍めざましい長谷川智恵によるヴァイオリン・アルバム。
クライスラーをはじめとする有名なヴァイオリン・ソロ曲に、独自編曲によって姿を変えたドヴォルザーク『ロマンス』・フィビヒ『ポエム』・ワーグナー『アルバムブラット』(原曲:ピアノ伴奏・オーケストラ伴奏)の弦楽四重奏伴奏版(ヴァイオリン+弦楽四重奏)が所を得て差し挟まれ、昏暁を見るようなあわいの色彩を響かせる。
チャイコフスキー『アンダンテ・カンタービレ』(交響曲第五番第2楽章)も全くの独自編曲で、チャイコフスキー版"運命交響曲"ともいえる原曲の、"運命"の主題が連なる中間部は思い切りよくカットされ、甘美な"ラブソング"としてピアノとヴァイオリンのみで奏でられている、エルガーやクライスラーの愛に応えた形と思しい。ソロと弦楽四重奏伴奏を積み重ねる構成から、最後はオリジナル曲『しづ心なく花の散るらむ』にて、どこか現代の風も吹く日本の旋律の粋をもって締め括られる。
演奏家にとどまらない構成家によるアルバムで、確かなヴァイオリニストでありつつも西洋クラシックの変容あらわで、今後のクラシック音楽界が楽しみになってしまう。
長谷川智恵(ヴァイオリン、作曲・編曲)
東京音楽大学器楽専攻音楽学部音楽学科ヴァイオリン科卒業。
2012年、Disney on Classic全国ツアーに参加。2017年第11回セシリア国際音楽コンクール室内楽部門入賞。第18回大阪国際音楽コンクール室内楽部門ファイナリスト。2019年より織田哲郎『幻奏夜』シリーズツアーに参加。2021年、AIRDOボーディングミュージックのアレンジ及び演奏を担当するなど、首都圏を中心に幅広く演奏活動を展開。
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<映像>
<LP>
SPECTRUM SOUND(LP)
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LPSMBA AC01
(LP)
¥6700
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マルセル・メイエ~
ザ・ラスト・レコーディング・イン・パリ1957
Side A
ドビュッシー:ラモーを讃えて
Side B
ドビュッシー:金色の魚
ショパン:マズルカ第23番 ニ長調 Op.33-2 |
マルセル・メイエ(ピアノ) |
フランス国立視聴覚研究所音源提供。東洋化成プレスの7インチLP盤が完全限定プレスで登場!マルセル・メイエのパリにおけるスタジオ・ラスト・レコーディング!
録音:1957年12月28日/フランス国営放送内スタジオ(モノラル)/全世界250
セット、完全限定プレス
* 33 RPM, 7 inch Small hall type LP, MONO,
250 copies limited edition
* Manufactured & Printed by Toyokasei,
Japan
* Licensed by INA, France
* 24bit/192kHz Digital restoration &
remastering from the original master tape
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。フランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で集めていますが、7インチLP(センターホールは小サイズ)が完全限定プレスで登場!
当盤には20世紀フランスを代表するマルセル・メイエ(1897-1958)のパリにおけるスタジオ・ラスト・レコーディングからドビュッシーとショパンを収録。もちろん同音源の初LP
化となります。
コルトーから薫陶を受け、プーランクの作品の初演も手掛けたメイエ。格調高い演奏をお楽しみください。
全世界250セット完全限定プレスのため、お早めのお求めをおすすめいたします。
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アンドレ・レヴィ~チェロ小品集 Vol.1
Side A
ゴダール:ジョスランの子守歌
サン=サーンス:白鳥
Side B
ショパン:別れの歌
グリーグ:ソルヴェイグの歌 |
アンドレ・レヴィ(チェロ)
アンドレ・コラール(ピアノ) |
東洋化成プレスの7インチLP盤が完全限定プレスで登場!アンドレ・レヴィの超貴重盤の復刻!チェロ小品集第1弾!
録音:1958年11月(モノラル)/全世界250
セット、完全限定プレス
* 33 RPM, 7 inch Small hall type LP, MONO,
250 copies limited edition
* Manufactured & Printed by Toyokasei,
Japan
* LP Restoration Source - French Lumen
LD 1-433A ED 1, 45 RPM, 7 inch LP (MONO)
* 24bit/192kHz Digital restoration &
remastering from the original 1st pressing
LP
* This LP source is different from Sound
tree - Global culture agency(STCL-1009)
丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンドから7
インチLP(センターホールは小サイズ)が完全限定プレスで登場!
当盤はフランスの名チェリスト、アンドレ・レヴィが演奏したチェロ小品集をおさめた超有名なLumen盤からの復刻。オリジナル盤は1960年代初頭に300~400枚のみが世に出たもので、現在状態の良いオリジナル盤を入手することは至難です。
弦楽器の復刻に高い評価を集めるスペクトラム・サウンドによる注目のリリースです。
全世界250セット完全限定プレスのため、お早めのお求めをおすすめいたします。
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3/1(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ARS PRODUKTION
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C.P.Eバッハ:フルート・ソナタ集
フルート・ソナタ ト長調 Wq 85 H 508
フルート・ソナタ ト長調 Wq 150 H 574
フルート・ソナタ ニ長調 Wq 83 H 505
フルート・ソナタ ホ長調 Wq 84 H 506
フルート・ソナタ ト長調 Wq 86 H 509
フルートと通奏低音のための
ソナタ ト長調 Wq 133 H 564* |
カレル・ヴァルター(フラウト・トラヴァルソ)
アドリアン・ジュルダン(ハープシコード、シルバーマン=フォルテピアノ)
ペトル・スカルカ(チェロ)* |
カレル・ヴァルター、C.P.Eバッハのフルート・ソナタ集!
カレル・ヴァルターのフラウト・トラヴァルソによるC.P.Eバッハのフルート・ソナタ集。
C.P.Eバッハは言わずと知れたJ.S.バッハの息子であり、バロック音楽と古典派の中間の次代を生き、古典派の基礎を築きベートーヴェンやモーツァルトにも影響を与えた作曲家です。
彼の音楽は2つの協奏的な部分にバスが添えられているような作品で、私たちの想像力と感性を動かし、楽しませてくれるものです。
1980年プラハ生まれのカレル・ヴァルターはプラハ音楽院でフルートと指揮を学んだ後、ルツェルン音楽大学などで研鑽を積みました。
彼はカフェ・ツィンマーマンなどのバロック・オーケストラと定期的に共演しており、ソロ・フルート奏者として活躍する傍ら、さまざまなオーケストラ、アンサンブル、レーベルのCDプロデューサーとしても活躍しています。
※録音:2020年
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サイン ~ ハープとピアノのための作品集
ルドルフ・ルッツ(b.1951):ラ・フォリア
アンリ・エルツ(1802-1888):戴冠式二重奏曲
Op.104
ロルフ・ウルス・リンガー(1935-2019):夕日(2016)
チャールズ・オベルトゥール(1845-1924):
Cadeaux de Noces - 6つの夜想曲
クサヴァー・ダイヤー(b.1974):Dans le
tombeau, o ma bien-aimee
フランソワ=ジョセフ・ナデルマン(1781-1835):
幻想的二重奏曲 Op.78 |
デュオ・プラセディス
〔プラセディス・フーク=リュッティ(ハープ)、
プラセディス・ジェネヴィエーヴ・フーク(ピアノ)〕 |
ハープとピアノのための貴重なレパートリーを次々と録音している親子アンサンブル、デュオ・プラセディス。
このアルバムでは、超絶技巧のピアニストとして活躍し、さらには作曲家としても活躍したアンリ・エルツや、パリ音楽院の最初のハープの教授となり、ハープと様々な楽器を組み合わせた作品を残したフランソワ=ジョセフ・ナデルマンの他、近現代の作曲家の作品までこのアルバムでなければ聴くことの出来ない作品を数多く収録しています。
※録音:2022年3月
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ネオタンゴ・エピソーズ
オマール・マッサ(b.1981):タンゴ前奏曲第1番
ピアソラ(マッサ編):天使の死
マッサ:
ネオタンゴ・エピソーズI、ネオタンゴ・エピソーズII、
ネオタンゴ・エピソーズIII
フェラン・クルイサン(b.1976):ブロークン、メカニカル・バレリーナ
ミヨー(カイ・シュトローベル編):Scaramouche
マッサ: ブエノス・アイレス・ミニチュア
ピアソラ(マッサ編):鮫 |
カイ・シュトローベル(打楽器)
オマール・マッサ(バンドネオン)
カタリーナ・トロイトラー(ピアノ) |
ARDミュンヘン国際音楽コンクールで第1位と聴衆賞を獲得し、バイエルン放送交響楽団などと共演している打楽器奏者カイ・シュトローベル。
「ピアソラの非公式な後継者」と絶賛されアルゼンチンで最も優秀なバンドネオン奏者の一人と言われているバンドネオン奏者兼作曲家であるオマール・マッサ。
そしてハノーファーの音楽大学でベルント・ゲツケに師事し、その後東京音楽大学で学び、コンセルヴァトワールではジャック・ルヴィエに師事し、修士号を取得した実力派ピアニスト、カタリーナ・トロイトラー。
オリジナル作品だけでなく、見事に編曲された作品まで、若手のスタイリッシュな演奏で楽しませてくれるアルバムです。
※録音:2022年10月12日-16日
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伝説と英雄
シューマン:歌人の呪い Op.139、3つの詩
Op.30
リスト:
ローレライ S 273.1、ラインの美しき流れのほとり
S 272.1、
シラーの「ヴィルヘルム・テル」からの3つの歌
S 292.2
エミール・シェーグレン(1853-1918):
ユリウス・ヴォルフの「タンホイザー」から6つの歌
Op.12
シューマン:リーダークライス Op.39 |
セバスティアン・コールヘップ(テノール)
アンドレアス・フレーセ(ピアノ) |
ドイツのテノール歌手セバスティアン・コールヘップは、同世代の中でも今後を期待されている一人で、2022/23年シーズンにはバイエルン国立歌劇場やウィーン国立歌劇場に出演、また2023年にはミラノ・スカラ座デビューが決まっています。
これまでにもオペラ公演だけでなく、シュターツカペレ・ドレスデン、SWR交響楽団、そしてボストン交響楽団といった一流のオーケストラとの共演も数々行っている期待のテノール歌手です。
※録音:2021年8月3日-4日&6日-7日
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DUX
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ポーランド後期ロマン派
ノヴォヴィエイスキ:ピアノ協奏曲&チェロ協奏曲
フェリクス・ノヴォヴィエイスキ(1877-1946):
ピアノ協奏曲ニ短調 Op.60《スラヴ風》
チェロ協奏曲 Op.55 |
ヤツェク・コルトゥス(ピアノ)
バルトシュ・コジャク(チェロ)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団 |
ポーランド後期ロマン派 ノヴォヴィエイスキ、ピアノ協奏曲&チェロ協奏曲!
☆ポーランド後期ロマン派、フェリクス・ノヴォヴィエイスキの知られざる2つの協奏曲!
ベルリンでマックス・ブルッフに作曲を学び、クラクフ芸術協会の芸術監督を務め、ポーランド独立後はポズナンに定住し第二次世界大戦後まで生きたポーランド後期ロマン主義の作曲家、指揮者、教師、オルガン奏者、フェリクス・ノヴォヴィエイスキの2つの協奏曲。
軽快なスラヴ風の素材が使われ、後期ロマン派のヴィルトゥオージティが悠然と披露されるピアノ協奏曲
《スラヴ風(原題:Slowianski/英題:Slavic)》。
ポーランドの名チェロ奏者デジデリウシュ・ダンチョフスキ(1891-1950)のために捧げられ、戦間期のポーランド音楽では珍しい大規模な3楽章形式で作られたチェロ協奏曲。
1930年代の新古典派の作曲家でも人気を博した協奏交響曲(シンフォニア・コンチェルタンテ)に近いスタイルによるソリストとオーケストラの濃密な対話では、名匠ウカシュ・ボロヴィチ&ポズナン・フィルの好サポートも十分に発揮されています。
チェロ協奏曲の終楽章は初版と第2版(改訂版)の両方の演奏を収録。
ピアノ協奏曲のソロを務めるヤツェク・コルトゥスは、ブレハッチが優勝した2005年のショパン国際ピアノ・コンクールでファイナルに進出したピアニスト。
チェロ協奏曲で初演者デジデリウシュ・ダンチョフスキが所有していた楽器を操るバルトシュ・コジャクは、ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位(2001年)、プラハの春国際音楽コンクール(2006年)特別賞などを受賞してきたポーランドの名手です。
※録音:2022年9月、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポズナン、ポーランド)
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知られざる二曲のポーランド交響曲
ポーリッシュ・ロマンティック・シンフォニーズ
フランチシェク・ミレツキ(1791-1862):
交響曲 ハ短調(1855)
ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):
交響曲 ニ長調 Op.49(1890) |
パヴェウ・プシトツキ(指揮)
アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団 |
ポーランド音楽の転換期に書かれた、知られざる二曲の交響曲!
☆ポーランド音楽の「古典派」から「ロマン派」への次代を生き抜いた作曲家、フランチシェク・ミレツキ!
☆ピアノ曲や室内楽曲を主に残したユゼフ・ヴィエニャフスキによる貴重な交響曲!
このアルバムでは19世紀にポーランドで作曲された知られざる交響曲を二曲収録しています。
フランチシェク・ミレツキ(1791-1862)はピアニスト兼作曲家として活躍し、交響曲はこの一曲のみ残しています。
ポズナンのアダム・ミツキェヴィチ大学図書館に写本が保存されており、1972年にポーランド音楽出版社から出版されました。
ミレツキは歌劇場でも活躍した人物でそのこともあってかこの交響曲はオペラのスタイルも持っています。
しかし、決して感情的な部分だけの作品ではなく、器楽に対する豊富な知識と、その作曲技法によって交響曲として成功しており、ポーランド音楽の「古典派」から「ロマン派」への転換期にふさわしい作品となっています。
ポーランドの著名なヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキの弟であるユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912)の交響曲は、彼の最後の作品のひとつです。
主にピアノ曲や室内楽曲を残したユゼフ・ヴィエニャフスキとしては、珍しい管弦楽作品となります。
またこの作品は演奏された記録が見つかっておらず、このアルバムに収録された音源は非常に貴重なものと言えます。
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グレツキ&ロクサンナ・パヌフニク:
弦楽オーケストラのための作品集
ロクサンナ・パヌフニク:
世界の四季(2007-2011)~
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための*
ヘンリク・グレツキ:
コンチェルト・ノットゥルノ Op.13(2000)~
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための*
ヘンリク・グレツキ:
ディヴェルティメント Op.32(2009)~
弦楽オーケストラのための
ヘンリク・グレツキ:
告別 Op.33b(2009)~弦楽オーケストラのための
ヘンリク・グレツキ:
コンチェルト・リリコ Op.45(2016)~
2つの弦楽オーケストラのための |
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
ヤロスワフ・ジョウニエルチク(ヴァイオリン)*
カヤ・ダンチョフスカ(ヴァイオリン) |
カヤ・ダンチョフスカの弾く、ヘンリク・グレツキ!
☆ポーランドを代表する名手カヤ・ダンチョフスカによるグレツキの《コンチェルト・ノットゥルノ》!
☆タスミン・リトルへ捧げられた、ロクサンナ・パヌフニクの《世界の四季》!
弦楽オーケストラのための名作を数多く残しているグレツキの4作品に、ロクサンナ・パヌフニクの《世界の四季》をカップリングした充実の1枚。
グレツキの《コンチェルト・ノットゥルノ》のヴァイオリンは、ポーランドを代表する名手カヤ・ダンチョフスカが演奏しています。
ロクサンナ・パヌフニクの《世界の四季》はイギリスの名ヴァイオリニスト、タスミン・リトルのために書かれた作品で、アルバニア(秋)、チベット(冬)、日本(春)、インド(夏)と4つの国の季節を描いており、アルバニアは父アンジェイ・パヌフニクに、残りの3楽章はタスミン・リトルへと捧げられています。
※録音:2005年、2012年、2016年、2019年
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セロツキ:トロンボーンのための作品集
カジミェシュ・セロツキ(1922-1981):
1-4. トロンボーン協奏曲
5-7. ソナチネ(管弦楽伴奏版)
8. スウィンギング・ミュージック
(クラリネット、トロンボーン、
チェロとピアノのための)
9-15. 組曲(トロンボーン四重奏のための)
16-18. ソナチネ(ピアノ伴奏版) |
ヴォイチェフ・イェリンスキ(トロンボーン)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮/tr.1-7)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団(tr.1-7)
セピア・アンサンブル・コンテンポラリー・
ミュージシャンズ(tr.8)
〔シモン・ジュズヴィアク(クラリネット)、
ヴォイチェフ・イェリンスキ(トロンボーン)、
アンナ・シュマトワ(チェロ)、
トマシュ・ソシニャク(ピアノ/tr,8,
16-18)〕
トロンブクァルテット(TROMBQUARTET/tr.9-15)
〔ヴォイチェフ・イェリンスキ(トロンボーン)、
ピオトル・バニシ(トロンボーン)、
マルク・カチョル(トロンボーン)、
トマシュ・カチョル(バス・トロンボーン)〕 |
ポーランドの若き名トロンボニストが奏でる母国の作曲家セロツキの貴重な作品集!
☆20世紀ポーランド音楽を代表する作曲家の一人、セロツキのトロンボーンのための作品集!
ポーランド最大級のインディペンデント・レーベル、【DUX(ドゥクス)】より、ポーランド現代音楽の黎明期を代表する作曲家、カジミェシュ・セロツキが残したトロンボーンのための作品集が登場。
20世紀後半のポーランド音楽において、セロツキの作品は、バイルト、バツェヴィチ、ルトスワフスキ等の作品と並び、ポーランド楽派の最も優れた例のひとつとみなされています。
作曲家としての遺産は、作曲家の存命中からすでにその価値が認められており、受賞した数々のポーランドおよび国際的な芸術賞や、セロツキが発起人となった「ワルシャワの秋」をはじめとするポーランドおよび国際的な現代音楽祭のレパートリーに、常にこの作曲家の作品が含まれていることからも明らかと言えます。
ソリストを務めるヴォイチェフ・イェリンスキは、パデレフスキ音楽院でマチェイ・ワコミに、ハンス・アイスラー音楽大学でクリストハルト・ゲスリング(ベルリン・フィル首席)の下で研鑽を積み、優等で卒業。
ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーではオラフ・オット(ベルリン・フィル首席)に師事し、2019年からはポズナン・フィルハーモニー管弦楽団で第1トロンボーン奏者の地位に就いています。
「ワルシャワの秋」、「ポズナン音楽の春」をはじめとするポーランド国内の著名な音楽祭やイベントに招聘され、多くの現代作曲家の作品を初演するなど、特に20~21世紀の音楽をレパートリーとしています。
セロツキの作品の中でも、重要レパートリーに数えられるソナチネ(本アルバムでは、管弦楽伴奏とピアノ伴奏の2つの版を収録!)や、トロンボーン協奏曲は勿論のこと、テクニックとスタミナを要する組曲(トロンボーン四重奏)など、セロツキのトロンボーン作品の魅力を1枚に凝縮した本家ポーランドが誇るレーベルだからこその好企画。
ソナチネは、2023年の日本管打楽器コンクールの課題曲(トロンボーン部門第2次予選)にも選ばれていますので、参考音源としてもおすすめの1枚です。
※録音:2022年6月22日-23日&9月1日-2日、アダム・ミツキェヴィチ大学音楽堂、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポズナン、ポーランド)
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CPO
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777285
(2CD)
¥4500
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パウル・リンケ(1866-1946):
喜歌劇《ルナ夫人》全2幕
台本:ハインツ・ボルテン=ベッカーズ
オリジナル台本による全曲録音 |
ルナ夫人:月の貴婦人...
マリア・レイヤー(ソプラノ)
シュテルンシュヌッペ王子...ルネ・コロ(テノール)
マリー:プーゼバッハ夫人の姪...
アンネリ・プフェッファー(ソプラノ)
フリッツ:機械技師、マリーの恋人...
ボリス・ライゼンハイマー(テノール)
ステラ:ルナのメイド...
カトリン・スミス(ソプラノ)
テオフィル:執事...カール・フェート(バス)
プーゼバッハ夫人:未亡人...
バルバラ・ドンマー(ヴォーカル) 他
ケルン男声合唱団、ケルン放送管弦楽団
ヘルムート・フロシャウアー(指揮) |
録音:2006年5月25日-6月6日 WDR Funkhaus,
Koln, Klaus-von-Bismarck-Saal(ドイツ)
総収録時間:110分
【あの「ベルリンの風」を含むパウル・リンケの代表作、喜歌劇《ルナ夫人》全曲録音!】
月に行きたいと願う機械技師フリッツとその恋人マリー。すったもんだの末、フリッツは自身で気球を作り仲間とともに月に到着。そこで月の女神「ルナ夫人」に言い寄られます。
しかし彼女を愛するシュテルンシュヌッペ王子が地球からマリーを連れてきて2人は仲直り。仲間たちとベルリンに帰っていくという荒唐無稽な物語。劇中で奏される「ベルリンの風」はベルリン・フィルの夏の風物詩ヴァルトビューネ・コンサートで最後に演奏されるベルリンっ子たちにとって、おなじみの曲です。
2006年、パウル・リンケの没後60年を記念して2週間にわたり上演された喜歌劇《ルナ夫人》。この時の演奏は、リンケが書いた音楽をカットせず、またハインツ・ボルテン=ベッカーズの台本も全く改変することなく、全てオリジナルの総譜通りに行われたことが特徴です。
この全曲盤は、リンケの独創的な旋律だけでなく、精巧に仕組まれたアンサンブルとフィナーレの盛り上がりが楽しめるものとなっています。
キャストも素晴らしく、名ソプラノ、マリア・レイヤーが歌う題名役、そしてシュテルンシュヌッペ王子をベテランのルネ・コロが担当。また物語のカギを握るプーゼバッハ夫人には強烈な存在感を示すバルバラ・ドンナーと、まさに夢のような歌手陣が揃っています。
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17年を経て完結
ヨアヒム・ラフ(1822-1882):
弦楽四重奏曲第5番、第1番
1. 弦楽四重奏曲第5番 ト長調 Op. 138
2. 弦楽四重奏曲第1番 ニ短調 Op. 77 |
マンハイム弦楽四重奏団
Daniel Bell(第1ヴァイオリン)
Shinkyung Kim(第2ヴァイオリン)
Sebastian Burger(ヴィオラ)
Armin Fromm(チェロ) |
録音:2020年7月16-18日 Hans-Rosbaud-Studio
Baden-Baden, SWR(ドイツ)
総収録時間:65分
マンハイム弦楽四重奏団によるラフの弦楽四重奏曲集。2003年録音の第1作から足掛け17年を経ての完結となります。
第1番は1855年、ラフ33歳の作品。シンプルな4楽章形式で書かれており、沸き立つようなパッセージに彩られた第1楽章、第2楽章、ゆったりとした美しい旋律を持つ第3楽章、急き立てられるかのような終楽章で構成されています。
このアルバム以外にはライプツィヒ弦楽四重奏団の演奏がリリースされているのみの第5番は、1867年の作。ワイマールから離れ、ヴィースバーデンに移ったことで作曲家の足掛かりをつけたラフによるこの作品は、メンデルスゾーンを思わせる伸びやかな旋律で始まり、やはり抒情的な第3楽章を経て快活なワルツのリズムを持つ最終楽章で締めくくられます。
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グレン・グールド/ハインリヒ・カミンスキ:弦楽四重奏曲集
1. グレン・グールド(1932-1982):弦楽四重奏曲
Op. 1
2. ハインリヒ・カミンスキ(1886-1946):
ABEGGの名による前奏曲とフーガ
3. カミンスキ:弦楽四重奏曲 ヘ長調 |
ミンゲット四重奏団
Ulrich Isfort(第1ヴァイオリン)
Annette Reisinger(第2ヴァイオリン)
Aroa Sorin(ヴィオラ)
Matthias Diener(チェロ) |
録音:2016年3月8-9日、2017年1月25-26日 Hans-Rosbaud-Studio
des SWR in Baden-Baden(ドイツ)
総収録時間:63分
カナダの天才ピアニスト、グレン・グールドとドイツの作曲家ハインリヒ・カミンスキ。
2人の間には共通性がないように見えますが、どちらも我が道を行くことにかけては他に類をみないほどのユニークな人物です。
若きグールドは新ウィーン楽派の作風に傾倒、この1955年に書かれた弦楽四重奏曲もシェーンベルクを思わせる大作で、当時の彼の内面を表現している作品として評価されています。
グールドは以降曲を書くことはほとんどありませんでしたが、ピアノ演奏に大きな喜びを見つけ独自の道を歩んでいきます。
かたやカミンスキはポーランド系ユダヤ人の家庭に生まれ、最初は政治学を学んだものの、やがて音楽の道に転向。合唱指揮者や作曲教師を務めながら作品を書きますが、政治的信条を理由に職を失い、その後もユダヤ系の血統を理由に作品の上演が禁じられたため、ほとんど公の場に姿を現すことはありませんでした。
彼は「作曲は常に精神的な創造行為である」と感じ、常に宇宙の神秘を探求しつづけ、それは自身の作品にも投影されています。
そんな2人の作品をミンゲット四重奏団の演奏で。
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555606
(1SACD+2CD)
¥7400 →\6990
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ジークムント・フォン・ハウゼッガー(1872-1948):交響的作品全集
【DISC1】...SACDハイブリッド
1-4. 野生交響曲 - 大オーケストラと合唱のために
【DISC2】
1. アウフクレンゲ(子どもの歌による交響的変奏曲)
2. 交響詩「ディオニュソス幻想曲」
3. 交響詩「鍛冶屋ヴィーラント」
【DISC3】
1-3. 交響詩「バルバロッサ」
4-6. 夜に寄せる3つの賛歌 - バリトンとオーケストラのために |
ケルン西ドイツ放送合唱団...CD1
ケルン西ドイツ放送交響楽団...CD1
アリ・ラシライネン(指揮)...CD1
バンベルク交響楽団...CD2
ハンス・クリフトフ・ベーゲマン
(バリトン)...CD2:4-6
ノールショピング交響楽団...CD3
アントニー・ヘルムス
(指揮)...CD2、CD3
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録音:2005年11月28日、12月2日、2006年1月31日
Philharmonie Koln(ドイツ)...CD1
2013年1月2-4日 Konzerthalle Bamberg,Joseph-Keilberth-Saal(ドイツ)...CD2:1、3
2014年4月8-6日 Konzerthalle Bamberg,Joseph-Keilberth-Saal(ドイツ)...CD2:2
2011年5月30日-6月2日 Konzerthaus Norrkoping(スウェーデン)...CD3
総収録時間:190分
グラーツに生まれ指揮者として活躍したジークムント・フォン・ハウゼッガーの交響的作品全集。ワーグナーの流れを汲む半音階的な和声を活かした後期ロマン派風の作品は、当時高く評価されるも、やがて時代の波に乗ることができず忘れられてしまいました。
しかしアリ・ラシライネンが2005-06年に録音した「野生(自然)交響曲」に注目が集まり、その作品が少しずつ再評価されるようになりました。
この3枚組に収録された作品の作曲時期はハウゼッガーのほぼ全活動期間にわたり、若々しい「ディオニュソス幻想曲」や最も成功を収めたという「バルバロッサ」など多彩な作品を聴くことができます。
ブルックナーを好み、積極的に指揮したというハウゼッガーらしい、どれも規模が大きくパワフルかつ重厚な響きを持つ作品です。
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タルティーニの作品をヴィオラ・ダ・ガンバで弾く
ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):
ヴィオラ・ダ・ガンバによる協奏曲とソナタ集
1-3. 協奏曲 ニ長調
4-6. 合奏協奏曲 ト短調(原曲:ソナタ「悪魔のトリル」)
(ジャンルカ・ベルサネッティ編)
7-9. 協奏曲 イ長調
10-12. ソナタ ト短調(レーデンブルク・コレクションより)
13-15. ソナタ 変ロ長調(レーデンブルク・コレクションより) |
オペラ・プリマ(古楽器使用)
クリスティアーノ・コンタディン
(ヴィオラ・ダ・ガンバ&指揮) |
録音:2020年7月8-11日 Sala Della Musica
of Villa Bolasco in Castelfranco Veneto (イタリア)
総収録時間:68分
稀代のヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ、タルティーニの作品をヴィオラ・ダ・ガンバで弾く意欲的な企画が登場。タルティーニが活躍した時代のイタリアでは、きらびやかなサウンドを持つヴァイオリン属がガンバ属にとって代わるタイミングでしたが、ここではあえてガンバを主役に据えています。
1曲目に収められた協奏曲ニ長調は、タルティーニの弟子ジュリオ・メネギーニによる筆写譜でソロ楽器が「ヴィオラ」と指定されています。
この「ヴィオラ」は小型のチェロを指していたと推測されますが、当録音のプロデューサーと演奏家は、当時は楽器の呼称が曖昧だったのを逆手にとってガンバで演奏することを思いつきました。更にタルティーニ自身がソロ楽器を「ヴィオラ」と指定したイ長調の協奏曲にも挑戦しています。
2曲のソナタは2015年に発見された「レーデンブルク・コレクション」に収められているもので、ヴァイオリン・ソナタがガンバ用にアレンジされています。
タルティーニの代名詞とも言える「悪魔のソナタ」は、現代作曲家のジャンルカ・ベルサネッティがバロックの合奏協奏曲の形式に編曲したもの。ガンバはソロだけでなく、伴奏を含め様々な役割を担います。
ガンバ特有のサウンドの魅力を、オリジナル曲とは違った風味で味わう一枚です。演奏はガンバ奏者クリスティアーノ・コンタディン率いるアンサンブル"オペラ・プリマ"。テレマンやグラウン作品で高い評価を得ています。
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ザムエル・シャイト(1587-1654):
Liebliche Krafft-Blumlein
Liebliche Krafft-Blumlein(1635)
aus des Heyligen Geistes Lustgarten abgebrochen
通奏低音を伴う12曲のデュエット
曲集として世界初録音 |
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(ソプラノ)
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
ザンクトガレン修道院コレギウム・インストゥルメンターレ
(古楽器アンサンブル)
ミヒャエル・ヴェルジン
(ポジティフオルガン&指揮) |
録音:2021年10月4-7日 Schutzengelkapelle
St.Gallen(スイス)
総収録時間:59分
ハインリヒ・シュッツ、ヨハン・ヘルマン・シャインとともに「ドイツ・バロックの3大S」と呼ばれるザムエル・シャイト。3人の中では作品がまとまって録音される機会が少ないので、この
「Liebliche Krafft-Blumlein(愛らしい小さな花束の意)」
の登場は初期バロック音楽ファンにとって嬉しい企画です。
聖書によるテキストを用いた通奏低音付きの12の二重唱で構成された曲集は、これまでごく一部のみが録音されたものの全曲録音はなく、とても貴重なものとなります。
シュッツの歌劇《ダフネ》(555494)やアンドレア・ガブリエリのモテット(555291)を歌ったソプラノ、マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルクと、ルドルフ・ルッツが指揮するJ.S.バッハのカンタータでおなじみのテノール、ダニエル・ヨハンセンのソロ、オルガニストとしても活躍するミヒャエル・ヴェルジンが指揮するザンクトガレン修道院コレギウム・インストゥルメンターレの演奏でお聴きください。
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ヨハン・シュターミッツ(1717-1757):
ヴァイオリン協奏曲集
1. ヴァイオリン協奏曲第2番 ハ長調
2. ヴァイオリン協奏曲第3番 ヘ長調
3. ヴァイオリン協奏曲第4番 ヘ長調
4. 交響曲 変ホ長調 |
ダヴィド・カストロ=バルビ(ヴァイオリン)
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団
ケヴィン・グリフィス(指揮) |
録音:2021年2月10-13日 Sulmtalhalle Erlenbach(ドイツ)
総収録時間:58分
ボヘミア出身の作曲家・ヴァイオリニスト、ヨハン・シュターミッツのヴァイオリン協奏曲集。
マンハイムの宮廷楽団の首席ヴァイオリニストから宮廷楽長に昇進し、このオーケストラを育て上げるとともに、当時活躍していた作曲家たちをまとめ「マンハイム楽派の父」として尊敬を集めました。
彼は50作以上の交響曲を書くとともに、ソナタ形式の発展にも尽力。バロック期と古典派の時代の端境期を埋めるハイドンの先人として活躍、また二人の息子、カールとアントンも優れた作曲家になりました。
そんなヨハン・シュターミッツですが、現代に伝わるヴァイオリン協奏曲はごくわずかです。そのほとんどは主題をはさみながら進行するリトルネッロ形式で書かれた第1楽章を持つヴィヴァルディの協奏曲の形式を模しています。
このアルバムに収録された3曲のなかで、最も技術的に難しいのは第2番の第1楽章で、シュターミッツが得意とした旋律の幅広い跳躍と重音がたっぷりと織り込まれた華やかな作品です。
アルバムには交響曲も1曲収録されています。
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2/28(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ARS PRODUKTION
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アナスタシア・ヤスコ(ピアノ)
ショパン:ピアノ作品集
ショパン:
アンダンテ・スピアナートと華麗なる
大ポロネーズ変ホ長調 Op.22
バラード第4番ヘ短調 Op.52
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61 |
アナスタシア・ヤスコ(ピアノ) |
2021年ショパン・コンクールにも出場したアナスタシア・ヤスコのショパン!日本語解説付き!
☆2021年ショパン・コンクールにも出場したアナスタシア・ヤスコのショパン・アルバム!
☆輸入盤日本語解説付き!
ロシア南西部の都市、クルスク出身のピアニスト、アナスタシア・ヤスコのショパン・アルバムが登場。ザルツブルク・モーツァルテウム大学で博士号を取得した記念としてリリースされ、Opus
Klassik賞の2部門にノミネートされた「20世紀ロシアのピアノ・ソナタ集」(ARS38581)に続くARS
Produktionからの2枚目のリリースとなります。
アナスタシア・ヤスコは4歳でピアノを始め、モスクワのグネーシン音楽学校でタチアナ・シュクロフスカヤに音楽教育の手ほどきを受けた後、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウム大学で学び、2018年からはモーツァルテウム大学で師であるロルフ・プラッゲ氏の助手を務めています。
2005年にロシアのイグムノフ国際コンクールで第1位を獲得したのを皮切りに多くの国際コンクールで上位に入賞し、2021年には第18回ショパン国際ピアノコンクールにも出場しました。
ショパンはモスクワ音楽院に通い始めた当初から常に自分の心にある特別な作曲家と語るアナスタシア・ヤスコ。
ショパン・コンクールでは本来の実力を発揮しきれずに悔しい結果となってしまいましたが、ここには彼女が本当に表現したかったショパンが収められています。
※録音:2021年2月10日-12日、ザルツブルク・モーツァルテウム大学録音スタジオ(オーストリア)
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DUX
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(2CD)
特別価格
¥3600
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作曲家としての"ミスターS"
スクロヴァチェフスキ:室内楽作品集
四重奏曲
(クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、
チェロのための)(1998)
6つの楽器のための幻想曲
(オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、
ダブルベース、ピアノのための)(1988)
4つの楽器のための幻想曲
(クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、
ピアノのための)(1984)
3つの楽器のための幻想曲
(フルート、オーボエ、チェロのための)(1992) |
アンジェイ・チェプリニスキ(クラリネット)
アルカディウシュ・クルパ(オーボエ)
ヤクブ・ヤコフスキ(オーボエ)
グラジナ・ズビホフスカ(フルート)
ヤクブ・ヤコヴィツ(ヴァイオリン)
アリツィア・バトル(ヴィオラ)
ピオトル・ハウゼンプラス(チェロ)
マレク・ロマノフスキ(ダブルベース)
アレクサンドラ・シフィグト(ピアノ)
ほか |
スクロヴァチェフスキ生誕100周年!作曲家としての"ミスターS"に迫る!
読売日本交響楽団の第8代常任指揮者を務め、日本のコンサートホールでも数々の名演を生み出してくれた20世紀~21世紀初頭を代表するポーランド出身の巨匠、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(1923-2017)の生誕100周年を祝う2枚組アルバム。
前述のように指揮者としての活躍も目立ちますが、戦後2年間のパリ滞在時にはナディア・ブーランジェやオネゲルに作曲を師事しており、作曲家としてもルトスワフスキ以後のポーランド楽派において重要な位置を占めています。
読売日本交響楽団との演奏会でもたびたび自作を取り上げていたため、その作品に触れたことがあるファンも多いのではないでしょうか。
ブーレーズ、シュトックハウゼン、ノーノといった20世紀を代表する作曲家と交流を持ち、ブルックナーからも多大な影響を受けたというスクロヴァチェフスキの室内楽作品を、彼の祖国ポーランドの素晴らしい演奏家たちの演奏でまとめて聴くことができるのはポーランドのDuxレーベルならではの企画であり、大いに歓迎されることでしょう。
※録音:2020年~2022年、ノヴァ・ミオドヴァ・コンサート・ホール&ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
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NEOS
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エルンスト・ヘルムート・フランマー:
フルートのための室内楽作品集
Kipuka(2020/2021)~
フルートのための
(クラウス・カール・ヒュプラーへのオマージュ)
Se mettre en route vers l'infini ...
il faut traverser ...(1995-1997)~
テープを伴うオクトバスフルートとピアノのための
Interludium VII(2003)~フルートのための
Styx(1979/1980)~
フルートと室内オーケストラのための
※全曲世界初録音 |
カリン・レヴァイン(フルート)
ピエール=イヴ・アルトー(オクトバスフルート)
チェン・ピシェン(ピアノ)
アンサンブル・ケルン
ロベルト・HP・プラッツ(指揮) |
エルンスト・ヘルムート・フランマー、フルートのための室内楽作品集!
ドイツ・ハイルブロン出身の現代音楽作曲家、エルンスト・ヘルムート・フランマー(1949-)のフルート作品集。
フランマーは1969年から1972年まで数学と物理学を、1973年以降は音楽学、美術史、哲学を学び、ルイジ・ノーノとハンス・ウェルナー・ヘンツェに関する論文で博士号を取得しています。
1976年以降はクラウス・フーバー、ブライアン・ファーニホウ、パウル=ハインツ・ディートリヒのもとで作曲を学び、ニューミュージックに関する記事を定期的に発表、書籍の企画も行っています。
彼が常に抱いている存在と時間、時間と空間のさまざまな集合状態への関心は、フルートが主役となる作品においてとりわけ顕著にあらわれています。
※録音:1984年、1997年、2022年
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ラウラ・ベガ:室内楽作品集
Viaje al silencio(2012)~
クラリネット、チェロ、パーカッションとピアノのための
Cuatro miradas a un infinito limitado(2016)~
クラリネット、チェロとピアノのための
De un lejano amor(2013)~チェロとピアノのための
Luz de tinieblas(2012)~
2つのチェロ、2つのコントラバスとピアノのための
Paginas de arena(2015)~チェロとピアノのための
Homenajes II(2005/2007)~
ヴィオラとピアノのための
Ni neu(2018)~
クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための
Paraisos perdidos III(2019)~
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための
全曲世界初録音 |
カルメン・ブリト(指揮)
ディエゴ・ディアス・コウリー(クラリネット)
ローラ・サンチェス(クラリネット)
ネスタ―・エンリケス(ヴァイオリン)
アドリエナ・イリエバ(ヴィオラ)
フアン・パブロ・アレマン(チェロ)
カルロス・リベロ(チェロ)
ユルゲン・ファラー(コントラバス)
ロマン・モスラー(コントラバス)
ホセ・ルイス・カスティーリョ(ピアノ)
デビッド・ヘルナンデス(パーカッション) |
スペイン・グラン・カナリア島出身の現代音楽作曲家、ラウラ・ベガ(1978-)の室内楽作品集。
彼女のランドマークとなる作品を中心に、2007年から2019年にかけて書かれたさまざまな楽器のための室内楽作品8曲が作曲家自身の手によって選ばれています。
作品はいずれもピアノが出発点となっており、そこにクラリネットや打楽器、そしてとりわけ弦楽器が加わっています。
彼女は現在カナリア諸島王立芸術アカデミーの会員であり、2008年から2011年までは作曲家協会PROMUSCANの会長も務めました。
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URANIA RECORDS
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J.P.デュポール:チェロ・ソナタ集
ジャン=ピエール・デュポール(1741-1818):
6つのチェロとヴァイオリンと
通奏低音のためのソナタ Op.1(1766)より、
ソナタ第3番 ハ長調、ソナタ第4番 ニ長調
6つのチェロ・ソナタ Op.2(1767/70)より、
ソナタ第1番 ニ長調、ソナタ第3番 ヘ短調
6つのチェロと通奏低音のためのソナタ Op.3(1773)より、
ソナタ第1番 ニ長調、ソナタ第3番ニ短調
6つのチェロ・ソナタ Op.4(1789)より、
ソナタ第2番 ホ短調、ソナタ第3番 ハ長調 |
クラウディオ・ロンコ(チェロ)
エマヌエラ・ヴォッツア(チェロ)
ピリオド楽器使用 |
フランス・チェロ派の創始者マルタン・ベルトーの弟子であり、近代チェロ派の創始者といわれるジャン=ルイ・デュポールの兄でもあったジャン=ピエール・デュポール(1741-1818)。
当時大変なヴィルトゥオーゾであったデュポールはベルリンに渡り、宮廷の音楽監督を務めました。その際、モーツァルトやベートーヴェンといった作曲家たちとの交流もあったと伝えられています。
クラウディオ・ロンコは、1980年にクレマンシック・コンソート(クレメンチッチ・コンソート)のソロ・チェロ奏者に就任し、アンサンブル415やエスペリオンXXでも活躍。
さらには、セビリア古楽音楽祭をはじめとするヨーロッパの著名な古楽音楽祭から定期的に招聘されるなど、現在のイタリア古楽界における重鎮の1人。
現在は2001年に出会ったボローニャのアンサンブDSGとルサン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレで首席チェロ奏者を務めていたエマヌエラ・ヴォッツアと夫婦デュオを組み、コンサートやレコーディングに精力的に取り組んでいます。
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RESONUS CLASSICS
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マコンキー、ラッチェンス、ウォーレン:
ピアノとオーケストラのための作品集
エリザベス・マコンキー(1907-1994):
ダイアローグ(1941) - ピアノとオーケストラのために
1. Lento moderato / 2. Allegro moderato
/
3. Sostenuto / 4. Presto
エリザベス・ラッチェンス(1906-1983):
5. Eos Op. 101 小オーケストラのために(1975)
6. Music Op. 59 - ピアノとオーケストラのために(1964)
エロリン・ウォーレン(1958-):ピアノ協奏曲(2022)
7. Presto / 8. Languid blues / 9. Tender
/ 10. Joyful
全て世界初録音 |
マーティン・ジョーンズ(ピアノ)...1-6
レベッカ・オモーディア(ピアノ)...7-10
BBCコンサート・オーケストラ
ジョン・アンドリュース(指揮) |
録音:2022年10月4-6日 Alexandra Palace
Theatre, London(UK)/総収録時間:59分
英国近現代の3人の作曲家によるピアノとオーケストラのための作品集。全て世界初録音です。
エリザベス・マコンキーはアイルランド系イギリス人の作曲家。ロンドン王立音楽大学でピアノをアーサー・アレクサンダーに、作曲をチャールズ・ウッドとレイフ・ヴォーン・ウィリアムズに就いて学び、10曲を超える弦楽四重奏曲を遺しています。
このピアノ協奏曲「ダイアローグ」は1941年の作品。翌年にロンドンのロイヤル・アルバートホールでクリフォード・カーゾンの独奏で初演されました。4楽章からなる古典的な形式を持つ作品です。
エリザベス・ラッチェンスは幼い頃から作曲家を目指し、パリのエコール・ノルマル音楽院に留学、帰国後もロンドン王立音楽大学で作曲を学びました。
アルバムには「Eos」と「Music」の2作品を収録。どちらも簡潔な書法で書かれています。
エロリン・ウォーレンは英国を中心に人気を博す作曲家。15作の管弦楽作品に加え数多くの室内楽曲があり、その作品はロンドン・パラリンピックの開会式で演奏されています。
アルバムには2022年のロックダウン中に書かれたピアノ協奏曲を収録。"Joyful"と題された終楽章では、さまざまなダンスの要素が生かされており、初演者オモーディアの技巧が存分に披露される曲として書かれています。
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パメラ・ハリソン:室内楽作品集
1-3. クラリネットと弦楽のための五重奏曲
4. チェロとピアノのためのソナタ
5-7. ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ
8. ファゴットとピアノのための「ファゴット・ダンス」
9-11. クラリネットとピアノのためのソナタ
12. チェロとピアノのための牧歌
13-15. ピアノ三重奏曲
16. クラリネットとピアノのための「Drifiing
Away」
全て世界初録音 |
ロバート・プレーン(クラリネット)
...1-3、9-11、16
ルーシー・グールド(ヴァイオリン)
...1-3.5-7
ディヴィッド・アダムズ(ヴァイオリン)
...1-3
ゲイリー・ポメロイ(ヴィオラ)...1-3
リチャード・レスター(チェロ)...1-4、12
ベンジャミン・フリス(ピアノ)...4-12、16
フローレンス・プレーン(ファゴット)...8
グールド・ピアノ・トリオ...13-15 |
録音:2022年4月4-6日 Dora Stoutzker Hall,
Royal Welsh College of Music &Drama(UK)/総収録時間:71分
英国ケントで生まれたパメラ・ハリソンの作品集。
ゴードン・ジェイコブに作曲、アーサー・ベンジャミンにピアノを学び、王立音楽大学で研鑽を積み、1943年にチェロ奏者のハーヴェイ・フィリップスと結婚。その後も作曲活動を続け、室内楽を中心とした作品を書き上げました。
これらは当時高い評価を受けていましたが、前衛音楽の流行に乗ることができず、彼女の作品のほとんどは忘れられてしまいました。
現在でも耳にする機会が多いのは、1948年、彼女の息子のために作曲した弦楽合奏曲「ティモシーのための組曲」ですが、このアルバムでは全てが世界初録音となる、初期の美しい作品を聴くことができます。
演奏はイギリスで広く活動するグールド・ピアノ・トリオと、彼らと共演の多いクラリネット奏者、ロバート・プレーンによるものです。
グールド・ピアノ・トリオ:ヴァイオリンのルーシー・グールドが創設したピアノ三重奏団。
ピアニスト、ベンジャミン・フリスもメンバーとし、すでに四半世紀にわたり活動を行い(チェリストのみアリス・ニアリーからリチャード・レスターに交代)ベートーヴェンやメンデルスゾーン作品から現代作品まで幅広いレパートリーを有しています。
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ミラノ風に
16世紀末から17世紀初めにミラノで活躍した音楽家たちの作品集 |
ジェイミー・セイヴァン(指揮・木管コルネット)
ゴンザーガ・バンド(アンサンブル) |
1. アンドレア・チーマ(1606–27活躍):4声のカプリッチョ(1610)
2. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(1570頃-1630):Gaudeamus
omnes(1626)
3. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:ヴィオリーノとヴィオローネのためのソナタ(1610)
4. フランチェスコ・カサート(1617頃活躍):Vulnerasti
cor meum(1617)
5. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:コルネットとトロンボーンのためのソナタ(1610)
6. ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525/26-1594)
Divisions by ジョヴァンニ・バティスタ・ボヴィチェッリ(1592-94活躍)
(contrafactum of Io son ferito):アヴェ・ヴェルム・コルプス(1594)
7. アントニオ・モルターロ(1587-1610活躍)
Divisions by フランチェスコ・ロニョーニ(1608-26活躍):Canzona
'la Porcia'(1620)
8. フランチェスコ・ロニョーニ:ソナタ第2番(1626)
9. ジョヴァンニ・ドメニコ・ロニョーニ(生年不詳-1624以前):Tu
gloria Hierusalem(1626)
10. ジローラモ・バリオーニ(生年不詳-1608以前):Maria
Magdalena(1608)
11. オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)
'bastarda' divisions by フランチェルコ・ロニョーニ:Susana
d'Orlando(Susanne un jour)(1620)
12. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:カプリッチョ
8(1606)
13. ジャコモ・フィリッポ・ビウーミ(1580頃-1653):Veni
in hortum meum(1617)
14. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:3声のソナタ(1610)
15. チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)
Divisions by リッカルド・ロニョーニ(1550頃-1620頃):Ancor
che co'l partire(1592)
16. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:Surge
propera amica mea(1610)
17. フランチェスコ・ロニョーニ:Ave Virgo
benedicta(1626)
18. ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:リチェルカール
7(1606)
19. カテリーナ・アッサンドラ(1606-1618活躍):Veni
dilecte mi(1609)
20. アッサンドラ:O salutaris hostia(1609)
21. ベネデット・レ(1607-1629活躍):4声のカンツォーナ |
録音:2022年5月24-26日 St John the Baptist
Church,Loughton(UK)/総収録時間:74分
このアルバム「ミラノ風に」は、16世紀末から17世紀初めのミラノ周辺で活躍した音楽家たちの作品を集めています。
中心となるのはヴァイオリニスト、作曲家フランチェスコ・ロニョーニと同時代のオルガニスト、ジョヴァンニ・パオロ・チーマの作品。
ロニョーニは高名な音楽一家の出身で、父リッカルドや兄弟のドメニコも優れた音楽家として活躍しました。
アルバムには彼ら一族の作品に加え、現在ではほとんど耳にすることのない同時代の作曲家の作品を収録。17世紀の女性作曲家、カテリーナ・アッサンドラの声楽曲も含まれています。
ゴンザーガ・バンドは、1977年に指揮者・コルネット奏者ジェイミー・セイヴァンによって創設されたピリオド楽器のアンサンブル。
グループ名の「ゴンザーガ」とは、モンテヴェルディが仕えたマントヴァの名家の名前。この時代の作品を得意にしています。
編成: ソプラノ、木管コルネット、ヴァイオリン/ヴィオラ、ヴィオローネ、バス・サックバット、オルガン/チェンバロ
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SOLO MUSICA
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SECRET NIGHTS 秘密の夜
メゾ・ソプラノ、ヴァイオリンとピアノのための歌曲集
カール・ライネッケ(1824-1940):2つの歌曲
Op. 26
1. Waldesgruss / 2. Fruhlingsblumen
セシル・シャミナード(1857-1944):
3. Menuet メヌエット / 4. Infini 無限
カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
5. Le bonheur est chose legere しあわせははかなきもの
リリ・ブーランジェ(1893-1918):6. Nocturne
夜想曲
オトマール・シェック(1886-1957):3つの歌曲
Op. 4
7. Sommerabend /
8. Warum sind denn die Rosen so blaB
/ 9. Wo?
ライネッケ:LIEBESLIEDER 愛の歌 Op. 195
10. Italienisches Tanzlied / 11. Volkslied
/ 12. Lockvogel
エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):
DREI STIMMUNGSBILDER 3つの心象風景
Op. 12
13. Klangen Geigen ubern See
14. Schliesse deine Augen zu
15. Weisst du, dass der Sonnenmude
エイミー・ビーチ(1867–1944):
16. Ecstasy 恍惚 Op. 19 No. 2
17. Rendevous ランデヴー Op. 120
18. June 6月 Op. 51 No. 3
19. Aus Three Browning Songs op.44
- Ah, Love, but a day!
ビーチ:2つの歌 Op. 100
20. A Mirage 蜃気楼 / 21. Stella Viatoris
旅する星
アラシュ・サファイアン(1981-):
エルゼ・ラスカー=シューラーの詩による2つの歌
22. Styx / 23. Zur Nacht |
ソーニャ・ロイトワイラー(メゾ・ソプラノ)
アストリッド・ロイトワイラー(ヴァイオリン)
ベンヤミン・エンゲリ(ピアノ)
ベンヤミン・ニッフェネッガー(チェロ) |
録音:2021年10月6、7日、2022年5月29日、6月20日 Radio
SRF, Studio I Zurich(スイス)/総収録時間:60分
2018年にリリースされた''Hymne a la beaute''(SM286)で「歌とピアノ」という組み合わせに更に他の楽器を加えることで深まる魅力を追求したメゾ・ソプラノ歌手ソーニャ・ロイトワイラー。今作でも「夜と自然の神秘」をテーマとした、歌とピアノにヴァイオリンやチェロの音色を加えた美しい響きによる歌曲を聴かせます。
またアルバムでは19世紀に活躍した女性作曲家の作品を取り上げており、エイミー・ビーチやリリ・ブーランジェ、セシル・シャミナードら近年注目が高まる彼女たちの曲を聴くこともできます。
またイラン出身の作曲家アラシュ・サファイアンの煌めくようなヴァイオリンとピアノのパッセージに彩られた幻想的な歌曲も聴きどころです。
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サリー・ヨー・リュエディ:HERR DER WINDE
オルガン作品集
1. Osterjubel/2. Incantation I/
3. Song of Saremus/4. Incantation II/
組曲 ''Kotura – Herr der Winde
コトゥラ – 風の主''
- ウィンド・ダイナミック・オルガンのために
5. I. Die Reise nach Sibirien /
6. II. Kotura / 7. III. Die Schlittenfahrt
/
8. IV. Der Wind blast kalt /
9. V. Die jungste Tochter / 10. VI.
Die alte Frau /
11. VII. Tanz der Schwestern / 12.
VIII. Finale
13. Ehre sei Gott in der Hohe/14. Jaunt/15.
Drift/
16. Tides/17. Fur Leona/18. Incantation
III/
19. The Moon/20. Fantasy on Personent
Hodie |
サリー・ヨー・リュエディ(オルガン)
Rheinstimmen(合唱)...19、20
イラム・サントス(指揮)...19、20
レト・アンネラー(ソプラノ・サクソフォン)...20
オルガンサンタ・マリア・ポブレー修道院
(スペイン)...1-4
ビール市教会
ウィンド・ダイナミック・オルガン
(スイス)...5-12
聖パウロ教会、ベルン(スイス)...13-16
ザンクト・チェチーリア・カトリック教会、
リヒェンタール(スイス)...17-20 |
録音:2019年4月9日、2020年1月23日、2月25日、10月16日/総収録時間:63分
サリー・ヨー・リュエディはイギリスで生まれ、現在スイスのニダウ改革派教会のオルガニストを務めるかたわら、ソリストとしてさまざまな教会やコンサート・ホールで定期的に演奏しています。
このアルバムでは彼女が過去20年間にわたり作曲、演奏したオルガン作品を収録。演奏はスイスのメッツラー社が同時期に作った4台のオルガンを使い、その音色のデモンストレーションにもなっています。
アルバムの中心をなすのは組曲「コトゥラ
- 風の主」で、これは彼女がスイスのピール市教会のオルガンの素晴らしい音色に触れたことでインスピレーションを得て書かれた曲。彼女は楽器から様々な風の音を引き出すことに成功しています。
楽器と一体となった彼女の演奏をお楽しみください。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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ORFEO
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C260007
(7CD)
¥5500 →\5090
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没後40年記念!
カール・ゼーマンORFEOレーベルへの全録音
カール・ゼーマン(ピアノ) オルフェオ録音集 |
【CD1】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
1-6. パルティータ第1番 変ロ長調 BWV
825
7-12. パルティータ第2番 ハ短調 BWV
826
13-19. パルティータ第4番 ニ長調 BWV
828 |
カール・ゼーマン(ピアノ) |
【CD2】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
1-7. パルティータ第3番 イ短調 BWV 827
8-14. パルティータ第5番 ト長調 BWV
829
15-21. パルティータ第6番 ホ短調 BWV
830 |
カール・ゼーマン(ピアノ) |
【CD3】
1-4. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番
ホ長調 BWV 1016
5-7. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調
Op. 12 No. 3
8-11. フランツ・シューベルト(1797-1828):
二重奏ソナタ Op. 162 D 574
12-14. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ第32番 変ロ長調
K 454 |
ヴォルフガング・シュナイダーハン
(ヴァイオリン)
カール・ゼーマン(ピアノ) |
【CD4】
モーツァルト:
1-3. ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K 503
4-6. ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K
449 |
カール・ゼーマン(ピアノ)
北ドイツ放送交響楽団
ヴィルフリート・ベッチャー(指揮)...1-3
レオポルド・ハーガー(指揮)...4-6 |
【CD5】
ベートーヴェン:
1-3. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.
19
4-6. ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 Op.
14 No. 1
7-12. 6つのバガテル Op. 126 |
カール・ゼーマン(ピアノ)
北ドイツ放送交響楽団...1-3
イシュトバン・ケルテス(指揮)...1-3
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【CD6】
1-4. J.S.バッハ:
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ長調
BWV 1028
(チェロとピアノ編)
5-8. マックス・レーガー(1873-1916):
チェロ・ソナタ第4番 イ短調 Op. 116 |
エンリコ・マイナルディ(チェロ)
カルロ・ゼッキ(ピアノ)...1-4
カール・ゼーマン(ピアノ)...5-8
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【CD7】
1-3. パウル・ヒンデミット(1895-1963):交響曲
変ロ長調
4-8. ヒンデミット:主題と変奏「四気質」
9-11. アルバン・ベルク(1885-1935):室内協奏曲 |
クララ・ハスキル(ピアノ)...4-8
ヴォルフガング・マルシュナー(ヴァイオリン)...9-11
カール・ゼーマン(ピアノ)...9-11
バイエルン放送交響楽団
パウル・ヒンデミット(指揮) |
録音:
【CD1】1965年7月5-6日Sendesaal Radio Bremen(ドイツ) STEREO
【CD2】1965年7月5-6日Sendesaal Radio Bremen(ドイツ) STEREO
【CD3】1964年6月15日Schloss Schwetzingen(ドイツ) MONO
【CD4】1979年12月6日 ハンブルク(ドイツ)...1-3 1972年2月25日
キール(ドイツ)...4-6 STEREO
【CD5】1963年3月10-11日 Musikhalle、ハンブルク(ドイツ)...1-3 1962年5月9日
NDR Studio、ハンブルク(ドイツ)...4-6 1952年5月23日
SDR Studio VI(ドイツ)...7-12 MONO
【CD6】1956年3月21日 Osterreichuschen Rundfunks,Landesstudio、ザルツブルク(オーストリア)...1-4 MONO 1973年3月2日
バイエルン(ドイツ)...5-8 STEREO
【CD7】1959年10月8日(ライヴ) ヘルクレス・ザール、ミュンヘン(ドイツ)...1-3、9-11 1955年7月1日(ライヴ) ヘルクレス・ザール、ミュンヘン(ドイツ)...4-8 MONO
没後40年記念!ピアニスト、カール・ゼーマン(1910-1983)のORFEOレーベルへの全録音をまとめたBOX。
ピアノを対位法的表現に最適な楽器とみなしていたカール・ゼーマンがこれまでにORFEOからリリースしたアルバムを集成しました。
ゼーマンはブレーメンに生まれ、ライプツィヒの教会音楽学校でオルガンとピアノを学びました。
教会オルガニストとしてキャリアをスタートさせた後、25歳の時にピアニストに専念することを決意。その後は演奏家及び教育者として活躍しました。
演奏者としてはバッハやスカルラッティからストラヴィンスキーやバルトークといった当時最新の音楽にまで取り組み、ヘンツェからは作品を献呈されています。
レコード・ファンの間では長らく「シュナイダーハンの伴奏者」とのイメージが強かったゼーマンですが、没後になってソロや協奏曲の録音が続々と発掘され、堅固な造形と和声感に裏打ちされた演奏が評価されています。
このボックスでは定評あるバッハからベルクやヒンデミットまで、生前のゼーマンが高い評価を受けていたレパートリーを収録。
バッハのパルティータでは重苦しさのない明快且つ躍動感のある演奏が印象的。もちろんシュナイダーハンとのデュオもあります。
*当ボックスセットでは「バッハ:パルティータ」の録音データが1965年6月5&6日と表示されていますが、正しくは1965年7月5&6日です。
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URANIA RECORDS
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WS121409
(2CD)
特別価格
¥2500
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マーラー:交響曲第1番&第2番
マーラー:
交響曲第1番 ニ長調《巨人》
交響曲第2番 ハ短調《復活》* |
ヘルマン・シェルヘン(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団*
ミミ・ケルツェ(ソプラノ)*
ルクレティア・ウェスト(アルト)* |
マーラー指揮者の一人、ヘルマン・シェルヘン!
☆十年以上前にウラニア・レコーズから復刻された音源が待望の再登場!
☆当時高い評価を受けた《巨人》と《復活》を再び耳にすることが出来ます!
ヘルマン・シェルヘンは、ミトロプーロスやワルター、そしてクレンペラーなどと共に、マーラーの作品を継続的に指揮していた音楽家の一人でした。
シェルヘンのレパートリーはとても幅広く、J.S.バッハから同時期の作曲家であるクセナキスまで指揮を行い、その作品を世界に広めていきました。
ここで収録されているマーラーもその一端であり、元々十年以上前にウラニア・レコーズから復刻された音源で、その美しさから当時の批評家から高い評価を受けました。
マーラーを語る際に必ず名を出されるシェルヘン。そのシェルヘンの実演がウラニア・レコーズから再び、待望の復刻です。
※録音:1954年、9月(第1番)、1958年10日-12日、ウィーン(第2番)
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