≪第119号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その4 2023/3/7~
3/10(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
HAENSSLER
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マナージ率いるジリナ・スロヴァキア・シンフォニエッタ、
モーツァルトの交響曲第34-36番
モーツァルト:
(1)交響曲第34番 ハ長調 K.338
(2)交響曲第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」
(3)交響曲第36番 ハ長調 K.425「リンツ」 |
マティアス・マナージ(指揮)
ジリナ・スロヴァキア・シンフォニエッタ |
エレガントで卓越した音楽性!マティアス・マナージ率いるジリナ・スロヴァキア・シンフォニエッタがモーツァルトの交響曲第34-36番を録音!
セッション録音:2022年11月17-19日/フィルハーモニー・ジリナ(スロヴァキア)/DDD、74'56
現在最も注目されている指揮者の一人マティアス・マナージが、ジリナ・スロヴァキア・シンフォニエッタとモーツァルトの交響曲第34番、第35番「ハフナー」、第36番「リンツ」を録音しました。
交響曲とオペラの両面で高く評価され、歴史に基づいた演奏など、洞察力に富んだ解釈には定評があるマナージは、オルガニスト、聖歌隊の指揮者を親にもち、シュトゥットガルトでトーマス・ウンガーに、ウィーンでカール・エスターライヒャーにそれぞれ指揮を学び、ハインツ・ホリガー、マンフレート・ホーネック、ミゲル・ゴメス=マルティネスのアシスタントをつとめました。
これまでにキール・オペラハウス、ワルシャワ・ポーランド国立歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、オルデンブルク州立劇場、カッセル州立歌劇場、ブレーメン劇場などでオペラ指揮者として活躍しております。
モーツァルトの交響曲でも説得力のある深みのある演奏を展開。オペラ作曲家モーツァルトの表現も熟知したマナージらしいエレガントで卓越した音楽性で魅了します。
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PENTATONE
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フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)
アニメ・インモータリ(不滅の魂)~モーツァルト:アリア集
モーツァルト:
〈小鳥は鳥かごから逃げ出しても〉~《偽の女庭師》K.196より
〈ああ、残酷な運命が私に死を呼び込んだとしても〉~
《ルーチョ・シッラ》K.135より
〈そして、この記しにたどり着き〉~《偽の女庭師》K.196より
〈行ってしまえ、別の男の腕の中へ〉~《偽の女庭師》K.196より
〈不愉快な悩みは遠ざかり〉~《悔悟するダヴィデ》K.469より
〈私は行く、でも愛しい人よ〉~《皇帝ティートの慈悲》K.621より
〈ああ、この瞬間だけでも〉~《皇帝ティートの慈悲》K.621より
《踊れ、喜べ、幸いなる魂よ(エクスルターテ・ユビラーテ)》K.165 |
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)
ダニエル・バード(指揮)
バーゼル室内管弦楽団 |
フランコ・ファジョーリがPENTATONEデビュー!圧倒的歌唱力で表現するモーツァルトとカストラートの声の肖像
録音:2020年10月3-9日/パウル・ザッハー・ザール、ドン・ボスコ、バーゼル(スイス)/DDD、ディジパック仕様、47'17、輸入盤・日本語帯付
現代のトップ・カウンターテナーの一人、フランコ・ファジョーリのPENTATONE
デビューとなるアルバムはモーツァルトがテーマ。
モーツァルトがカストラートの声を想定して書いたオペラと宗教作品からのアリアと有名な「エクスルターテ・ユビラーテ」を収録しています。
作品によって楽器や演奏法まで変化させるフレキシブルなオーケストラ、バーゼル室内管弦楽団との共演です。
カストラートとモーツァルトというと一般的にはあまり結び付くイメージはないかもしれませんが、実は「ルーチョ・シッラ」「偽の女庭師」といった初期のオペラから1790年代に書かれた「皇帝ティートの慈悲」までカストラートが歌う役柄が登場します。
また現在ではソプラノ歌手のレパートリーとして好まれる名作「エクスルターテ・ユビラーテ」も、モーツァルトのお気に入りのカストラート、ヴェナンツィオ・ラウッツィーニのために書かれた作品でした。
カストラートのために書かれた楽曲は、美しい声と高い技巧が求められる難曲ばかりですが、ファジョーリは、持ち前の力強い声と圧倒的歌唱技術で完璧に歌いあげています。
まるで在りし日のカストラートが現代によみがえったかのようです。
音楽家人生を歩み始めた時から、いつかモーツァルトのアルバムを作りたいと強く思っていたというファジョーリ渾身の録音です。
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PROSPERO CLASSICAL
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PROSP 0065
(2CD)
¥3400 →\3090
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ビーバーに情熱を燃やしてきたレ・パシオン・ド・ラーム
ビーバー:ロザリオのソナタ
[CD1]
《喜びの秘蹟》 ソナタ第1番~第5番
《哀しみの秘蹟》 ソナタ第6番~第10番
[CD2]
《栄光の秘蹟》 ソナタ第11番~15番
《パッサカリア》 ソナタ第16番 |
メレット・リュティ(ヴァイオリン、指揮)
レ・パシオン・ド・ラーム |
名作『ロザリオ』にまた新たな注目盤が登場!ビーバーに長年取り組んできた楽団によるスタジオ録音、呼吸するようにわきあがる音楽、敬虔な祈りに満ちた麗しの演奏
録音:(ソナタ第1~15番)2022年1月23-29日/レールベルク (パッサカリア)2019年9月27-20日/チューリッヒ放送スタジオ
[CD1]74:00、[CD2]54:41
「レ・パシオン・ド・ラーム」(デカルトの『情念論』に由来)はベルン出身のヴァイオリニスト、メレット・リュティが2008年に結成したスイスの古楽アンサンブル。
さまざまな音楽祭に出演し多くのアーティストと共演しながら、ビーバーの作品に長年取り組んできました。
演奏してきた作品にはもちろん名作『ロザリオのソナタ』も含まれます。そして今回リリースされるのは『ロザリオ』のスタジオ録音。
これまで培ってきた演奏経験が大いに活かされた出来栄えで、高度な技術を要するヴァイオリン・パートがみごとに敬虔な祈りに昇華されていきます。
通奏低音にはチェンバロとオルガンが合体したクラヴィオルガヌムや、キラキラした音を出すサルテリオが登場。リュートは野入志津子が担当しています。
アンサンブル全体が呼吸するかのようにうごき、音楽が豊かに湧き上がってくる演奏。
名盤ひしめく『ロザリオ』にまたひとつ注目盤が加わりました。
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ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲とアリア集
ソプラニーノリコーダー協奏曲 ハ長調 RV443
アルトリコーダー協奏曲 ハ短調 RV441
歌劇『救われたアンドロメダ』RV Anh.117より
アリア「いつも太陽が」
ソプラニーノリコーダー協奏曲 ニ長調『 ごしきひわ』
Op.10-3, RV428
アルトリコーダー協奏曲 ト短調『 夜』 Op.10-2,
RV439
歌劇『ジュスティーノ』 RV177より
アリア「喜びをもって見よう」(アルトリコーダー編曲)
ソプラニーノリコーダー協奏曲 イ短調 RV445
協奏曲 へ短調『 冬』 RV297より 第2楽章(ソプラノリコーダー編曲) |
イサーク・マクドゥーミ(リコーダー、編曲)
アルノー・グルック(カウンターテナー)
アンサンブル・ピッカンテ |
リコーダーに求められた技巧を難なく演奏、オペラ・アリアにも匹敵する音楽
録音:2022年7月/スイス、ゼーヴェン、聖ドイツ教会/66'36''
スイスのリコーダー奏者イサーク・マクドゥーミによるヴィヴァルディの協奏曲集。
技巧的なヴァイオリン協奏曲で知られるヴィヴァルディですが、リコーダー協奏曲もまた、驚くような技術が求められる難曲ぞろいです。
時にあきれるほどのヴィルトゥオジティがほとばしり、かと思えば美しいカンティレーナが現れる、この音楽構造はまさにオペラ・アリア。
実際のアリアを挿入することによって、協奏曲との近似性が証明されています。
「いつも太陽が」では原曲のヴァイオリン・オブリガートをリコーダーが担当。「喜びをもって見よう」では歌そのものをリコーダーが担当。めくるめく装飾音がまばゆい輝きを放ちます。
また最後にはヴィヴァルディの残した旋律の中で特に人気の高い、『冬』第2楽章のリコーダー版を収録しています。
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NIMBUS ALLIANCE
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前代未聞の編成!ヴェルディのレクイエム!
ヴェルディ:レクイエム
(リチャード・ブラックフォード編曲による
合唱、2台ピアノ、オルガンとパーカッション版) |
デイヴィッド・ヒル(指揮)、
バッハ合唱団
ヘレナ・ディックス(ソプラノ)
キャサリン・カービィ(メゾ・ソプラノ)
ルイス・ゴメス(テノール)
ジフン・キム(バス)
イアン・ファリントン&
アンナ・ティルブルック(2台ピアノ)
フィリップ・スクリヴン(オルガン)
ピーター・フライ(パーカッション) |
SONY DADCプレス盤日本向け限定生産!
日本語解説付き!前代未聞の編成!ヴェルディのレクイエム!
☆イギリスの作曲家、リチャード・ブラックフォードによる前代未聞のアレンジ版ヴェルディのレクイエム!
☆日本向け限定生産のSONY DADCプレス盤!日本語解説付き!
「グレート・アニマル・オーケストラ」や、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」の新編曲などの意欲作を続々と世に送り出しているイギリスの作曲家、リチャード・ブラックフォードによる前代未聞のアレンジで描く、ヴェルディの傑作「レクイエム」。
1876年に創設され、バッハのミサ曲ロ短調を英国で初めて演奏したのが始まりとされる最高峰の合唱団のひとつ、バッハ合唱団。
およそ150年におよぶ歴史の中で、スタンフォード、ヴォーン・ウィリアムズ、デイヴィッド・ウィルコックスといった著名な音楽監督の下で合唱の伝統を後世に伝えるために、バッハ、モーツァルト、ヴェルディから現代作曲家まで、幅広いジャンルの作曲家たちの作品を取り上げてきました。
現在の音楽監督を務める名匠デイヴィッド・ヒルの提案により、これまでになかった合唱、2台ピアノ、オルガン、パーカッションという驚愕のアレンジ版レクイエムが誕生。
本来フルオーケストラが奏でる幅広い色彩感を、ピアノと打楽器のダイナミックな輝きと、オルガンの持つ多様な音色で見事に再現するだけでなく、独自の特徴ある音世界を持つオーケストレーションの可能性を追求。
オリジナル版が持つ魅力をそのままに、一線を画すサウンドでこの偉大な名曲に新たな世界を広げています。
SONY DADCプレス盤/日本向け限定生産
※録音:2022年2月11日-12日、ホーリー・トリニティ教会(スローン・スクエア、イギリス)
※「NI6437JP」はSONY DADCプレスによる、日本向けの限定生産盤となります。海外で発売される「NI6437」品番の商品はCD-R盤です。予めご了承ください。
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CHANNEL CLASSICS
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オープン・スペース ~ガース・ノックス(1956-):
弦楽器のための室内楽作品集
1-3. SATELLITES 弦楽四重奏曲 第1番 (2015)
~
クロノス・クァルテットに
4. ONE FINGER (2009) 2つのヴィオラのための
5. TEN FINGERS (2018) ヴァイオリン独奏のための
6-9. FOUR INTO TWENTY 弦楽四重奏曲 第2番
(2020)~
ラガッツェ四重奏団に*
10. MICROTONAL BLUES (2018) チェロ独奏のための
11. RICK O'SHEA (2018) ヴァイオリン独奏のための
12-15. QUARTET FOR ONE
ヴィオラ独奏のための弦楽四重奏曲 (2020)
**=世界初録音 |
ラガッツェ四重奏団
ガース・ノックス(ヴィオラ)...4、12-15 |
録音: 2022年2月、9月 スタジオ2、エンスヘデ音楽センターMCO、オランダ
収録時間: 58分
アルディッティ弦楽四重奏団やアンサンブル・アンテルコンタンポランのヴィオラ奏者として活躍し、ヴィオラ・ダモーレの演奏でも知られるアイルランド生まれ、スコットランド育ちという作曲家、ガース・ノックスの作品集。
QUARTET FOR ONEは全曲でも7分ほどの小品ながら、弦楽四重奏曲の要素をヴィオラ1本で表現する意欲作です。
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CYPRES RECORDS
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装飾写本 ~ドビュッシー、デ・オリヴェイラ:
弦楽四重奏曲集
1-4. クロード・ドビュッシー(1862-1918):
弦楽四重奏 ト短調 Op. 10
5-10. ジュディト・アドラー・デ・オリヴェイラ(1989-):
Enluminures 装飾写本 - 弦楽四重奏のための組曲 |
アクタマル弦楽四重奏団 |
録音: 2022年6月26-28日 アルソニック、モンス、ベルギー
収録時間: 41分
ブリュッセル王立音楽院のアルメニアにルーツを持つ女性奏者たちにより、2014年に結成されたアクタマル弦楽四重奏団。
現在まで何度かのメンバー交代を行っていますが、アルメニアに根ざした東西文明の架け橋ともいえる活動で、多くの作曲家にも支持されています。
クラシカルな作品の中でもドビュッシーの弦楽四重奏は、フランスで学んだ彼女たちにとって自家薬籠中のもの。作品の色彩感を個性的な表現で聴かせます。
フランス系ポルトガル人で現在はベルギーを中心に活動する作曲家ジュディト・アドラー・デ・オリヴェイラが、アルメニアの古い旋律を元に編んだ「装飾写本」はオリエンタルな要素がたいへん魅力的で、アルフレッド・リードの吹奏楽作品「アルメニアン・ダンス」にも引用されたコミタスの「小さなウズラ(ヤマウズラ)」の旋律も登場します。
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S'elancer ~
アドリアン・ツィロギアニス(1982-):
室内アンサンブルのための作品集
1. Jarres ointes de songe - 13楽器のための
(2016)
2-4. Trois airs de Jean Moreas
ジャン・モレアスによる3つの歌曲
- 中声域の歌手と6楽器のための
(2022)
5. Filante, attirante‛& de
l'inaccompli -
11楽器のための (2012)
6. Portrait de Bat-Enosh - 7楽器のための
(2018)
7. Ou est la plaie ? -
ソプラノ(あるいはメゾ)、バリトンと7楽器のための(2020)
8. S'elancer - 15楽器のための(2018) |
アンサンブル・シュトゥルム・ウント・クラング(器楽アンサンブル)
トーマス・ヴァン・アペレン(音楽監督)
クララ・イングレーゼ(ソプラノ)‛&2-4、7
ロレンツォ・カローラ(バリトン)‛&7 |
録音: 2022年4月8-10日 スタジオ4、フラジェ、ブリュッセル、ベルギー
収録時間: 70分
1982年ブリュッセルに生まれ、ダニエル・カペレッティ、ペーテル・スウィンネンらに師事した作曲家、チェリストのアドリアン・ツィロギアニスにとって初めての作品集。
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SOMM RECORDINGS
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ピアノ・デュオによるベートーヴェン:交響曲全集
第3集
交響曲第2番 ニ長調 Op. 36
(X.シャルヴェンカによる4手ピアノ編)‛&世界初録音
1. I. Adagio molto - Allegro con brio
/ 2. II. Larghetto /
3. III. Scherzo: Allegro / 4. IV. Allegro
molto
交響曲第7番 イ長調 Op. 92
(X.シャルヴェンカによる4手ピアノ編)
5. I. Poco sostenuto - Vivace / 6.
II. Allegretto /
7. III. Presto, assai meno presto /
8. IV. Allegro con brio |
テッサ・アイス(ピアノ)
ベン・スクーマン(ピアノ) |
録音:2021年2月27-28日 The Menuhin Hall,
Stoke d'Abernon, Surrey(UK)
総収録時間:79分
第1集(SOMMCD0637)、第2集(SOMMCD0650)がヨーロッパの音楽誌で高く評価されたフランツ・クサヴァー・シャルヴェンカの編曲によるベートーヴェンの交響曲全集。
全6集が予定されており、この第3集には4手版の交響曲第2番と交響曲第7番が収録されています。
耳の不調に苦しんだ時期に作曲されるも、明るい曲想を持つ第2番、心地よいリズムに貫かれた第7番、とベートーヴェン作品の中でも楽天的な2曲をテッサ・アイスとベン・スクーマンが息のあったデュオで聴かせます。
編曲をしたシャルヴェンカはポーランド系ドイツの作曲家。彼の兄ルートヴィヒ・フィリップ・シャルヴェンカも作曲家として知られています。
兄弟はベルリンでツェルニーの弟子であったテオドール・クラクにピアノを師事しており、この編曲にもベートーヴェン直系の弟子(ツェルニーはベートーヴェンに直接師事していた)ならではの作品に対する敬愛が感じられる見事な仕上がりを見せています。
演奏しているのは南アフリカのケープタウン出身のピアニスト、テッサ・アイスと、同じく南アフリカ出身のペン・スクーマンによるピアノ・デュオ。
2020年にはベートーヴェン生誕250周年記念として、シャルヴェンカ編曲による交響曲全9曲の録音を行うとともに、ロンドンを中心に各地でコンサートを行い好評を得ています。
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SOMMCD0650
【旧譜】
¥2500
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シャルヴェンカ編曲
ピアノ・デュオによるベートーヴェン:交響曲全集
第2集
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲第5番 Op. 67
(X. シャルヴェンカによる4手ピアノ編)
1. I. Allegro con brio / 2. II. Andante
con moto /
3. III. Scherzo. Allegro / 4. IV.
Allegro
5. ロベルト・シューマン(1810-1856):
アンダンテと変奏 Op. 46(2台ピアノ版)
6. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
ベートーヴェンの主題による変奏曲 Op.
35(2台ピアノ版) |
録音:The Menuhin Hall, Stoke d'Abernon,Surrey(UK) 2020年8月25日‛&1-4 2021年2月26日‛&5、6
総収録時間:65分
第1集(SOMMCD0637)が好評を得たフランツ・クサヴァー・シャルヴェンカの編曲によるベートーヴェンの交響曲全集。
編曲をしたシャルヴェンカはポーランド系ドイツの作曲家。彼の兄ルートヴィヒ・フィリップ・シャルヴェンカも作曲家として知られています。
兄弟はベルリンでツェルニーの弟子であったテオドール・クラクにピアノを師事しており、この編曲にもベートーヴェン直系の弟子(ツェルニーはベートーヴェンに直接師事していた)ならではの作品に対する敬愛が感じられる見事な仕上がりを見せています。
この第2集には4手版の交響曲第5番の他、シューマンの「アンダンテと変奏」、ベートーヴェンのピアノソナタ第18番
Op.31-3の第3楽章を用いたサン=サーンスの「ベートーヴェンの主題による変奏曲」が収録されています。
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TOCCATA CLASSICS
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ブゾーニの孫弟子
ロナルド・スティーヴンソン(1928-):ピアノ作品集
第6集
1-3. ソナチネ第1番(1945)/4-5. ソナチネ第2番(1947)/
6-8. ソナチネ第3番(1948)*/9. Retrospect
回想(1945頃)*
Three Nativity Pieces 3つのキリスト降誕の小品(1949)
10. No. 1. Gold: Children's March
11. No. 2. Frankincense: Arabesque
12. No. 3. Myrrh: Elegiac Carol
Three Lyric Pieces 3つの抒情的な小品
13. No. 1. Vox Stellarum (1947)
14. No. 2. Chorale Prelude for Jean Sibelius
(1948/1963改訂)
15. No. 3. Andante Sereno (1950)
*‛&世界初録音 |
クリストファー・ギルド
(ピアノ‛&Steinway D) |
録音:2022年5月29、30日 The Old Granary
Studio, Toft Monks, Beccles,Suffolk(UK)
総収録時間:80分
英国のピアニスト・作曲家ロナルド・スティーヴンソンは、フェルッチョ・ブゾーニの孫弟子であり、ベートーヴェンやショパン、ラフマニノフなどのピアノ音楽の伝統をスコットランドに持ち込み発展させました。
また難解なカイホスルー・ソラブジの音楽を愛し、彼の後輩ジョン・オグドンに勧めたことでも知られています。
好評を博すクリストファー・ギルドによるスティーヴンソンのピアノ作品集シリーズ、今作の第6集では初期の作品を紹介しています。
これらはブゾーニとの決定的な出会いの後に生まれたもので、後年書かれた代表作「DSCHによるパッサカリア」のような複雑な書法は用いられていません。
当時のスティーヴンソンはまだスコットランドに移住していませんでしたが、作品にはすでにこの地の民謡からの影響も感じられます。
ソナチネ第3番と「Retrospect」は世界初録音です。
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ジェラルド・ヘンドリー(1935-):オルガン作品全集
第1集
Le Tombeau de Marcel Dupre マルセル・デュプレのトンボー(1990-92)
1-2. I. トッカータとフーガ / 3-4. II.
前奏曲とフーガ /
5-6. III. BACHによる前奏曲とフーガ /
7-8. IV and V. BACHの名による2つのスケッチ
9. Sicilienne シシリエンヌ(2022)
10. Choral: Hommage a Cesar Franck
コラール:セザール・フランクを讃えて(1990)
11. Specula Petro(1968)
Sonata: In Praise of St Asaph/Mawl i Asaff
Sant (1994)
12. I. Introduction / 13. II. Fugue /
14. III. Interlude / 15. IV. Finale
トラック1、2を除き世界初録音 |
トム・ウィンペニー
(オルガン ‛&
聖オルバンズ修道院大聖堂) |
録音:2022年6月1-2日 Cathedral and Abbey
Church of St Alban, St Albans,Hertfordshire(UK)
総収録時間:79分
1935年イギリス生まれの作曲家・鍵盤奏者ジェラルド・ヘンドリーのオルガン作品集。6歳からピアノを学び、オルガニスト、音楽学者となった彼は1996年からフランスに活躍の場を移し作曲活動を続けています。
彼のオルガン作品からは、フランク、デュプレ、メシアンの影響や、ジャズから中世の旋律など幅広い要素が見て取れます。
ここに収録されているのもさまざまなイディオムを採り入れた魅力的な曲ばかりです。
演奏はNAXOSレーベルに一連のメシアン作品を録音するほか、ラターやイギリス現代作品を得意とするトム・ウィンペニー。
由緒ある聖オルバンズ修道院大聖堂のオルガンの壮麗な音色が楽しめます。
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スティーヴ・エルコック(1957-):室内楽作品集
第2集
弦楽四重奏曲集
1-5. The Cage of Opprobrium オプロブリウムの檻
Op. 22 (2014)
6-13. The Girl from Marseille マルセイユから来た少女
Op. 17 (2010)
14-19. The Aftermath of Longing 憧れの余波
Op. 36 (2021)
20-25. Night after Night Op. 27(2017)
全て世界初録音 |
ティペット四重奏団
【メンバー】
John Mills(ヴァイオリン)
Jeremy Isaac(ヴァイオリン)
Lydia Lowndes-Northcott(ヴィオラ)
Bozidar Vukotic(チェロ) |
録音:2022年10月6-8日(作曲者立ち合いの下に録音) Studio
TQHQ, Ruislip, Middlesex(UK)
総収録時間:80分
英国で活動する作曲家スティーヴ・エルコック。若い頃から音楽を愛好し、アマチュアの指揮者として活動しながら、独学で作曲を学び、シベリウスやニールセン、ブライアンなど過去の伝統を踏襲しながら独自の作風による作品を書き溜めてきました。
彼は友人のBBC放送のプロデューサーのすすめで2009年に短い管弦楽作品を発表。
これが作曲家ロビン・ウォーカーの目に留まったことがきっかけとなり、これまでに4枚のアルバムがTOCCATACLASSICSからリリースされ作曲家として評価されるようになったのです。
このアルバムでは2010年以降に書かれた4曲の弦楽四重奏曲を聴くことができます。
どの曲にもユニークな表題が付されており、工夫が凝らされた曲構成となっています。
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ナレーシュ・ソハル(1939-2018):ピアノ作品全集/ピアノ三重奏曲
1. A Mirage 蜃気楼(1974)
2. Chakra チャクラ(1979)
Prayer 祈り(2006)
3. I. Adagio / 4. II. Allegretto
5. Tsunami ツナミ(2007)
6. Piano Trio ピアノ三重奏曲(1988)
全て世界初録音 |
コンスタンティノス・デストゥニス(ピアノ)‛&1-5
クリスティーナ・アンゲレスク(ヴァイオリン)‛&6
アドリアン・マントゥ(チェロ)‛&6
マーク・トゥループ(ピアノ)‛&6 |
録音:2001年6月1-3日 Gateway Studio, Kingston-upon-Thames,
London(UK)‛&6 2022年1月18日 Dimitris
Mitropoulos Hall, the AthensConcert Hall
Recording Centre(ギリシャ)‛&-5
総収録時間:56分
1939年、インドのパンジャブ地方で生まれ、現在はイギリスを拠点に活躍する作曲家ナレーシュ・ソハルの作品集。
幼少時にはポピュラー音楽に興味を示したソハルは、ロックンロールのパフォーマーとして活躍していましたが、大学では科学と数学を専攻。物理学に興味を示すも結局は音楽の道に進むことを決意、ムンバイ(ボンベイ)ではベートーヴェンの交響曲第3番に感銘を受け、その後は独学で作曲家を志しました。
クラシック音楽の分野で国際的に認められたインド人作曲家の先駆的存在となったソハルの作品は、ヒンズー哲学の世界観を西洋音楽のイディオムで表現しようとしたものです。
このアルバムには1974年から2007年までに書いたピアノ曲とピアノ三重奏曲を収録。とりわけクセナキスを思わせる音の密度の濃いピアノ曲は必聴。
また2007年8月にダーティントン国際フェスティバルで初演された「ツナミ」と題された作品は、凄みのある低音をベースにした自然の脅威を感じさせる曲です。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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PROFIL
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PH 23005
(10CD)
¥5400 →\4990
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モーツァルト 5 大オペラ
コジ・ファン・トゥッテK.588
カール・ベーム(指揮)ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
1955 年5月18-21日
フィガロの結婚K.492
エーリヒ・クライバー(指揮)ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
1955 年6月21-27日
劇場支配人K.486
フェルディナント・ライトナー(指揮)バイエルン放送交響楽団
ドン・ジョヴァンニK.527
ヨーゼフ・クリップス(指揮)ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
1955 年6月6-21日
魔笛K.620
カール・ベーム(指揮)ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団 |
Disc1-2 74'34" 71'35"
コジ・ファン・トゥッテK.588
フィオルディリージ:リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)、
ドラベッラ:クリスタ・ルートヴィヒ(メゾソプラノ)、
グリエルモ:エーリヒ・クンツ(バリトン)、フェランド:アントン・デルモータ(テノール)、
デスピーナ:エミー・ローゼ(ソプラノ)、ドン・アルフォンソ:パウル・シェフラー(バス)
カール・ベーム(指揮)ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
1955 年5月18-21日
Disc3-5 68'42" 62'46" 65'01"
フィガロの結婚K.492
フィガロ:チェーザレ・シエピ(バス)、スザンナ:ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)、
アルマヴィーヴァ伯爵:アルフレート・ペル(バリトン)、
伯爵夫人:リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)、
ケルビーノ:シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)、バルトロ:フェルナンド・コレナ(バス)、
マルチェリーナ:ヒルデ・レッスル=マイダン(メゾソプラノ)、
ドン・バジリオ:マーレイ・ディッキー(テノール)、
バルバリーナ:アニー・フェルバーマイヤー(ソプラノ)、
アントニオ:ハラルド・プレーグルヘフ(バス)、
ドン・クルツィオ:フーゴー・マイヤー・ヴェルフィンク(テノール)
エーリヒ・クライバー(指揮)ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
1955 年6月21-27日
Disc5(後半)(65'01")
劇場支配人K.486
マダム・ヘルツ:バルバラ・キルダフ(ソプラノ)、
ジルバークラング嬢:エディット・ヴィーンス(ソプラノ)、
フォーゲルザンク氏:デオン・ファン・デア・ヴァルト(テノール)、
グウィン・ハウエル(バス)
フェルディナント・ライトナー(指揮)バイエルン放送交響楽団
1989 年6月ヴュルツブルク・モーツァルト・フェスティバル(ライヴ)
Disc6-8 44'28" 63'49" 58'03"
ドン・ジョヴァンニK.527
ドン・ジョヴァンニ:チェーザレ・シエピ(バス)、
ドンナ・アンナ:シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)、
ドンナ・エルヴィラ:リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)、
レポレッロ:フェルナンド・コレナ(バス)、
ドン・オッタヴィオ:アントン・デルモータ(テノール)、
ツェルリーナ:ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)、
マゼット:ヴァルター・ペリー(バス)、騎士長:クルト・ベーメ(バス)
ヨーゼフ・クリップス(指揮)ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
1955 年6月6-21日
Disc9-10 64'23" 69'00"
魔笛K.620
タミーノ:レオポルト・シモノー(テノール)、パミーナ:ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)、
パパゲーノ:ヴァルター・ペリー(バリトン)、
夜の女王:ヴィルマ・リップ(ソプラノ)、ザラストロ:クルト・ベーメ(バス)、
パパゲーナ:エミー・ローゼ(ソプラノ)、モノスタトス:アウグスト・ヤーレッシュ(テノール)
カール・ベーム(指揮)ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
1955 年5月23-28日 |
モーツァルトのオペラ入門にも最適。名演奏家による5大オペラがお手頃価格で!
STEREO
モーツァルトの名作オペラ5 篇を大物指揮者とウィーン・フィルで制作された音源をノーカット、超お買い得価格にてご提供いたします。
4 作は1956 年のモーツァルト生誕200年に向けて前年に制作されたステレオDecca音源。
ベーム、エーリヒ・クライバー、クリップスらの至芸をたっぷり堪能できます。
歌手陣もデラ・カーザ、ルートヴィヒ、ギューデン、シエピをはじめ超豪華。
ボーナス・トラックとしてライトナーとバイエルン放送交響楽団による「劇場支配人」が入っているのも嬉しい限り。
1989年6月ヴュルツブルク・モーツァルト・フェスティバルのライヴで、貴重です。
いずれも現在入手困難な音源ばかり。お見逃しなく!
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SOMM RECORDINGS
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トーマス・ビーチャム・コンダクツ・リヒャルト・シュトラウス
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):作品集
1. 交響詩「マクベス」 Op. 23*
組曲『町人貴族』 Op. 60*
2. I. 序曲 / 3. II. メヌエット / 4.
III. 剣術の先生 /
5. IV. 仕立て屋の登場と踊り / 6. V.
間奏曲 / 7. VI. 晩餐
8. 7つのヴェールの踊り – 楽劇《サロメ》より*
9. 交響詩「ドン・ファン」 Op. 20
10. 交響詩
「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
*‛&初出音源 |
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
トーマス・ビーチャム(指揮) |
録音:ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン(UK)(ライヴ) 1956年10月17日‛&1-8(MONO) 1955年1月18日‛&9(SOMMBCHM31よりリマスター)(MONO) 1955年1月20日‛&10(SOMMBCHM31よりリマスター)(MONO)
総収録時間 78分
【初出!ビーチャムとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるリヒャルト・シュトラウスの3曲のライヴ音源】
イギリスの指揮者トーマス・ビーチャムは、若い頃からリヒャルト・シュトラウス作品を愛し熱心に演奏したことで作曲家の信頼を得て、シュトラウスが没するまでのおよそ40年間にわたり良き関係を築きました。
このアルバムにはビーチャムが1946年に設立したロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とのシュトラウス作品の1955年から56年のライヴ録音が収録されています。
設立して10年を経たオーケストラは、ビーチャムの構想を完全に反映できる、まさに手兵として成長しており、両者の最良の関係が聴き取れることでしょう。
中でも1956年10月17日の演奏はこれが初出。そして「マクベス」はビーチャムによるこの作品唯一の録音でもあり、彼のディスコグラフィへの新たな追加作品となります。
なお、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」と「ドン・ファン」は、以前リリースされていたアルバムの音源にリマスターしたもので、一層聴きやすくなりました。
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<国内盤>
コウベレックス
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日本語版フォーレのレクイエム
フォーレ:レクイエムop.48
フォーレ:J.ラシーヌの聖なる賛美op.11
※ピアノ伴奏版
(日本語監修:谷口惠一、
ピアノ伴奏編曲:沢田真智子) |
太田務(指揮)
神戸市混声合唱団
沢田真智子(ピアノ伴奏) |
日本語版フォーレのレクイエム ~美しい日本語で聴く祈りの調べ~
谷口惠一監修
録音:2022年11月25日西神中央ホール(神戸市)ライブ録音、40'04
企画・製作:ドイツ・レクイエムを日本語で歌う会
代表 谷口惠一
谷口惠一は神戸市の職員として奉職し2013年退職。これまで音楽や合唱をこよなく愛し、神戸クリスチャンクワイアの指揮や演奏などに携わり、宗教音楽の演奏活動を広げてきた。
2012年より、ブラームス「ドイツ・レクイエム」の日本語歌詞化に取り組み、15年に楽譜を出版し初演は16年。18年に神戸新聞松方ホールで延原武春指揮テレマン室内オーケストラによる演奏会を開催。その後フォーレの「J.
ラシーヌによる聖なる賛美(ラシーヌ讃歌)」の日本語訳版を出版する。
1995年阪神淡路大震災後に開催されてきた「レクイエムの夕べ」(神戸市主催)で神戸市混声合唱団により歌われてきたフォーレのレクイエムは、市民にとって大きな心の慰めのコンサートであったが、残された人々の心、希望の光となる聖書的な部分をもっと身近なことばで伝わらないのかと日本語化に取り組み、2021年に楽譜を出版(出版社:エピック)。
2022年に出版記念コンサートを神戸市の西神中央ホールで開催し、CDはそのライブ録音である。
谷口のたっての希望で神戸市混声合唱団に依頼した。プロの演奏家としてソリストとしても名を馳せるメンバーばかりの16名が、初心にかえって日本語演奏に取り組んだ。同団の副指揮者として歌い手達のハーモニーと個性を引き出す太田務と、33年間専属ピアニストを務めた沢田真智子の伴奏という贅沢な組み合わせである。
ラテン語のイメージだけにひっぱられず、日本語ならではのフレーズ感と和声の響かせ方が聞きどころ。
ピアノ伴奏編曲は沢田真智子、カルマス版スコアとピアノ伴奏譜を参考にした丁寧な構成で、美しくオーケストラやオルガン的な豊潤な音色が浮かびあがってくる。
この貴重なライブ録音からは、演奏会の来場者たちが、ことばの新鮮な世界にひき込まれ、温かい思いに包まれている様子が伝わってくるのではないだろうか。
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3/9(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ALBA
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ABCD 519
(2CD)
¥4200
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12の初演作品
[Disc 1]
セシーリア・ダムストレム(1988-): Epitaph(墓碑銘)(2018)
イラリ・ラークソ(1952-): Haiva(におい)(2017)
マティルダ・セッパラ(1993-):
Inner(内部の)(ピアノとエレクトロニクスのための)
ペトリ・ニエミネン(1965-): Aleppo2017(アレッポ2017)
ローペ・マエンパー(1990-): Kolloidi(コロイド)(2018)
パーヴォ・コルピヤーッコ(1977-):
Last Night It Was Visited By Laura
Palmer
(昨夜、ローラ・パーマーが訪ねてきた)
[Disc 2]
ヤンネ・サルメンカンガス(1984-): Fractum(裂け目)
トゥオマス・トゥラリアゴ(1979-): Somber
(薄暗い)(2017)
ミンナ・レイノネン(1977-): Rememoro(私は覚えている)(2018)
ヘンリ・ソッカ(1989-): Voljy(オイル)(2018)
ヤミ・キアント(1991-): Haviojuhlat(喪失祝い)(2019)
ヨンネ・ヴァルトネン(1976-): 14.4k
Handshake(14.4k ハンドシェイク) |
ヴィッレ・ハウタカンガス(ピアノ)
ライヴ・エレクトロニクス:
テロ・コスキ
ディジタル・ピアノサウンド:
ヨンネ・ヴァルトネン |
ピアノの特徴を活かしさまざまなスタイルで書かれたフィンランドの12の初演作品
[楽器 Piano: Steinway D/Yamaha C3 Silent]
録音:2021年7月24日-28日 タンペレホール、小ホール(タンペレ、フィンランド)/CD1:43'09、CD2:39'08
制作・録音エンジニア・編集・マスタリング:マルック・ヴェイヨンスオ
『12の初演作品(12Premieres)』は、フィンランドのピアニスト、ヴィッレ・ハウタカンガス
Ville Hau-takangas(1978-)によって企画されたプロジェクトです。
彼が、フィンランド文化財団のピルカンマー行政区基金を受け、5
分程度の演奏時間の曲を12人の作曲家に委嘱、寄せられた作品を2019年から2021年にかけて3回のコンサートで演奏しました。
委嘱を受けた作曲家のほとんどはタンペレ応用科学大学(TAMK)や前身の学校で学んだということで繋がり、何人かはヨウニ・カイパイネンのクラスの学生だったという共通点をもっています。
12の作品は、広い音のレンジ、ダイナミックスの大きさ、ポリフォニー、クラスターにみられるような音の塊による表現の可能性など、ピアノの特徴を活かし、さまざまなスタイルで書かれています。
セシーリア・ダムストレム Cecilia Damstrom
の《Epitaph(墓碑銘)》は、彼女の師であり友人だったヨウニ・カイパイネン(1956-2015)を追悼した作品。
イラリ・ラークソ Ilari Laakso の《Haiva(におい)》は、スペインの港町カディスの大聖堂前広場からインスピレーションを得て作曲されました。
ピアノの「内部の音」をエレクトロニクスによって増幅、拡大して「マジックボックス」の中心を探ったマティルダ・セッパラ
MatildaSeppala の《Inner(内部の)》。
ペトリ・ニエミネン Petri Nieminen が、戦争の苦痛と怒りに対して感情が昂ったまま書いた《Aleppo2017(アレッポ2017)》。
ローペ・マエンパー Roope Maenpaa が「木と森の間の不思議な作用」に触発されたという《Kolloidi(コロイド)》。パーヴォ・コルピヤーッコPaave
Korpijaakko の《Last Night It Was Visited
By Laura Palmer(昨夜、ローラ・パーマーが訪ねてきた)》は、デイヴィッド・リンチ監督の『ツイン・ピークス』の「夢想のロジック」がインスピレーションになった作品です。
ヤンネ・サルメンカンガス Janne Salmenkangas
は、蜘蛛の巣から音楽の構造のアイデアを得て《Fractum(裂け目)》を作曲。
トゥオマス・トゥラリアゴ Tuomas Turriago
の「短調のややメランコリックな調性にラテンのリズムとジャズ感覚を織りこんだ」《Somber(薄暗い)》。
ミンナ・レイノネンMinnaLeinonen が《Rememoro(私は覚えている)》を作曲したのは、記憶喪失になった家族の回想録を書いている時だったといいます。
ヘンリ・ソッカ HenriSokka の「明るく楽しい」《Voljy(オイル)》。ヤミ・キアント
Jami Kianto の「矛盾した表現」《Häviöjuhlat(喪失祝い)》。
《14.4k Handshake(14.4kハンドシェイク)》は、作曲者ヨンネ・ヴァルトネン
Jonne Valtonen 自身が「ディジタル・ピアノサウンド」を手がけた作品です。
ヴィッレ・ハウタカンガス(1978-)は、ラプアのカウハヤルヴィ生まれ。
ピルカンマー応用科学大学とハンス・アイスラー音楽大学ベルリンでマルッティ・ラウディオ、ラウリ・ヴァインマー、ゲオルク・サヴァに学び、リーサ・ポホヨラ、テッポ・コイヴィストたちにも師事しました。
2002年からタンペレ・フィルハーモニック管弦楽団で演奏し、タンペレ音楽院とタンペレ応用科学大学に伴奏ピアニストとして勤めています。
現代音楽アンサンブル「タンペレロー TampereRaw」に参加、フリーランスの写真家としても活動しています。
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エーリク・フォルデル:アカペラ男声合唱作品集~いとしい君の近くで
五月の歌(Majsang)/宣戦布告(Krigsforklaring)/
静かな神殿の歌が聞こえる(Jag hor som stilla
tempelsang)/
日がな一日カッコウが歌っている(Goken galer
dagen lang)/
エレンに寄せて(Till Ellen)*/一編の詩(En
visa)/
炎が消え(Rokarna slokna)/
花咲くアーモンドの木のように(Som ett blommande
mandeltrad)/
夜(Natt)*/尽きない悩みのこと(Av standig
oro)/
いとしい君の近くで(Armaan laheisyys)/
フランスの恋の歌(Ranskalainen rakkauslaulu)/
そうさ俺の畑には六頭の雄牛がいた(Ja harkia
mull' oli kuus')/
夜想曲(Nocturn)/夏に別れを(Hyvastit
kesalle)/
いなかの人へ(Till en lantman)**/
春といっても身を切るような寒風が吹いていた
(Varen var mest en betande blast)Op.35b
no.2/
ロマンス(Romans)/モデル(Modellen)/
別れについて(Erotessa)***/愛の小説(Karleksroman)
Op.34 no.1/
回転木馬(Hastkarusell) Op.34 n.5/夕べに(Illalla)
Op.34 no.8/
ブルース(Blues)/ルイット・オーラ(Ruit
Hora)*** |
ラウル・ミエヘト
マッティ・ヒョッキ(指揮)
トゥオマス・カタヤラ(テノール・ソロ)*
マッティ・トゥルネン(バス・ソロ)**
アールネ・ペルコネン(バリトン・ソロ)*** |
"歌う男たち"によるフィンランドの合唱音楽シリーズ、スウェーデン系フィンランドの作曲家、エーリク・フォルデルの男声合唱曲集
録音:2020年2月1日-2日、2021年10月9日-10日、2022年10月29日-30日 リーヒマキ守備隊教会(Riihimaen
varuskuntakirkko)(リーヒマキ、フィンランド)/48'11
制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ/録音エンジニア:マッティ・ヘイノネン
男声合唱団「ラウル・ミヘヒト Laulu Mielet」(歌う男たち)がマッティ・ヒョッキ
Matti Hyokki の指揮でフィンランドの合唱音楽を録音で記録するシリーズ。
エルッキ・メラルティンの男声合唱曲の全作品(NCD
60)につづき、エーリク・フォルデルの100曲を超える合唱作品から男声合唱のための25曲を歌ったアルバムが制作されました。
エーリク・フォルデル Erik Fordell(1917-1981)は、スウェーデン系フィンランドの作曲家です。
ベンクト・カールソンとアーレ・メリカントに作曲、ユッシ・ヤラスにオーケストラ指揮、レオ・フンテクにオーケストレションを学びました。
ヘルシンキの教会音楽学校を卒業後、1940年代、シベリウス・アカデミーで作曲の研究を続けました。
フィンランド・モダニズムが主流になる1950年代に登場した世代に属しながら、急進的な作曲家たちの不寛容を嫌い、特定の流派に属さないスタイルで作曲。
故郷のオストロボスニア地方のコッコラでミュージック・ショップの経営で生計を立て、指揮者とピアノ教師としての活動を行いながら、44曲の交響曲、ピアノのための5
曲をはじめとする協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲とオルガン曲、合唱曲と歌曲など、多くの作品を作りました。弦楽オーケストラのために1952年に書いた《民謡の調子で(I
folkton)》が、オストロボスニア室内管弦楽団の録音(ABCD
380)など親しまれています。
この男声合唱アルバムでは、ウッレ・ヤーコブソンの詩に作曲した1948年の《五月の歌》から、ノーベル文学賞を受けたジョズエ・カルドゥッチが「ワイン」を詠った詩による1980年の《ルイット・オーラ》まで、スウェーデン語とフィンランド語のテクストに作曲された、初期から晩年までの作品が作曲年順に歌われます。
メラルティンのアルバムと同じリーヒマキ守備隊教会で2020年から2022年に行われた3回のセッションでの録音です。
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APARTE
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サラ・トローベル(ソプラノ)/アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
~深き淵から
(1)ベルク:抒情組曲~第6曲「悲嘆のラルゴ」
(2)J.S.バッハ(ヴァプニツ編):
深き淵より、われ汝を呼ばわるBWV687(器楽)
(3)J.S.バッハ:
ヨハネ受難曲BWV243~アリア「わが心よ、涙となり流れよ」
(4)J.S.バッハ:マタイ受難曲BWV244~アリア「愛ゆえに」
(5)シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2番Op.10~第4楽章「忘我」
(6)J.S.バッハ(ヴァプニツ編):
トリオ・ソナタ第4番ホ短調~第2楽章アンダンテ(器楽)
(7)J.S.バッハ:
カンタータ第113番
「主イエス・キリストよ、この上なく貴き宝よ」BWV113~
アリア「このような苦しみの中にある私を」
(8)シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2 番Op.10~第3楽章「連祷」
(9)J.S.バッハ:マタイ受難曲BWV244~アリア「愛する心よ」
(10)ペンデレツキ(ヴァプニツ編):
ヨハネ・パウロ二世追悼のチャッコーナ(器楽)
(11)J.S.バッハ:
昇天祭オラトリオBWV244~アリア「ああ留まりたまえ」
(12)J.S.バッハ:
カンタータ第101番
「私たちから取り去ってください、主よ」BWV101~
「イエスの酷い死を」 |
サラ・トローベル(ソプラノ)
(1)(3)(4)(5)(8)(9)(12)
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
(7)(11)(12)
ユーキ・ウォン、
ルーカス・メドラム(ヴァイオリン)
トマシュ・ヴァプニツ(ヴィオラ)
アッティラ・パーストル、
トマシュ・ダロフ(チェロ)
オリ・シュヌール(フルート)
エマ・ブラック、
アレクサンドル・ミジャーコフ(オーボエ)
ベネディクト・ツィエルフォーゲル(コントラバス)
エリアス・コンラート(テオルボ)
トマシュ・セヴセク・シュラメル(ポジティフ・オルガン) |
注目のトローベルとアンドレアス・ショルによる「深き淵から」のコンセプト・アルバム
録音:2021年5月29日-6月4日/ウィーン・カジノ・バウムガルテン/ディジパック仕様、68'00"
「メトロポリタンの歌姫」と称されたヘレン・トローベルと大指揮者ギュンター・ヴァントの姪孫にあたるドイツのソプラノ、サラ・トローベル。
彼女が名カウンターテナーのアンドレアス・ショルを招き「深き淵から」をコンセプトとしたアルバムを世に問います。
「深き淵から」として知られる詩篇130は、人間の苦悩と神の慈悲への希望を表した旧約聖書中で特に有名で、大バッハはカンタータ第131番や2つの受難曲ほかにこの聖句を用いています。
さらにボードレールやゲオルゲ、トラークルの詩にも反映が見られ、シェーンベルクやベルクが用いています。
バロックから表現主義、現代まで3世紀にわたる音楽のライトモチーフとなっている世界を両者の美声でたっぷり堪能できます。
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KLARTHE
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ブーシュ・デュ・ローヌ聖歌隊アスマラ室内合唱団
フォーレ:レクイエム
(1)フォーレ:レクイエムOp.48(オルガン伴奏版)
(2)同:ラシーヌ賛歌Op.11
(3)プーランク:黒衣の聖母への連祷
(4)マルク・アンリク:メリオル・エスト・サピエンティア |
ブーシュ・デュ・ローヌ聖歌隊アスマラ室内合唱団
マルク・スコフォーニ(バリトン)
レニー・バルデ(ボーイソプラノ)
エマニュエル・アラケリアン(オルガン)
サミュエル・コカール(指揮) |
児童合唱の無垢な響きに心洗われるフォーレの「レクイエム」
録音:2022年6月15-17日/サン・ヴァンサン・ド・ロクヴェール教会/ディジパック仕様、58'03"
南仏ブーシュ・デュ・ローヌにある青少年声楽芸術センターの合唱団による心洗われる宗教曲の世界。
指揮は同センターでも教えているサミュエル・コカール。彼は1999年に23歳でノートルダム大聖堂合唱団の指揮者となり、2002
年からブーシュ・デュ・ローヌ聖歌隊の音楽監督を務めています。
後者の急速なレベルアップを認められています。
このアルバムはオペラ歌手として活躍するマルク・スコフォーニを招き、コカールの教え子たちが無垢な児童合唱とボーイソプラノ独唱を聴かせてくれます。
伴奏もオーケストラではなくオルガンで、あたかも天上の響きのような清純極まりないひとときをもたらしてくれます。
カップリングの「ラシーヌ賛歌」とプーランクの「連祷」も静かな感動を味わせてくれます。
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秘密の変奏曲
(1)イッポリトフ=イワノフ:タゴールの4
つの詩
(2)シャミナード:メヌエット
(3)サン=サーンス:夕べのヴァイオリン
(4)リュカ・ドゥバルグ:
ボードレールの詩による5つのメロディ
(5)ユーリ・ガリペリン:オデッサの宇宙
(6)ショスタコーヴィチ:
アレクサンドル・ブロークの詩による7つの歌曲
(7)デンツァ:あなたがわかっていてくれたなら |
ヴィクトリア・シェレシェフスカヤ(メゾソプラノ)
アレクサンドラ・スム(ヴァイオリン)
レミ・ジュニエ(ピアノ)
ヤン・レヴィオンノワ(チェロ)(6) |
豪華演奏陣による室内楽伴奏の歌曲
録音:2022年3月/セブヴィル城/ディジパック仕様
ヴィクトリア・シェレシェフスカヤはアレクサンドル・カントロフの師レナ・シェレシェフスカヤの娘で、ピアノの英才教育を受けピアニストとして知られています。
しかし生来の美声を惜しまれ、声楽を学び直しました。歌手としてのデビュー・アルバムは人気のアレクサンドラ・スム、レミ・ジュニエと組んで室内楽と歌のアンサンブルという興味深い内容となっています。
いずれもオリジナルで、「コーカサスの風景」で知られるイッポリトフ=イワノフ、「フニクリ・フニクラ」で知られるデンツァ、知人のリュカ・ドゥバルグ、ユーリ・ガリペリンの曲など意欲的。さらにチェロのヤン・レヴィオンノワを加え、ショスタコーヴィチの「ブロークの7
つの詩」に挑戦しているのも注目。フレッシュなアンサンブルが魅力です。
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覚えていますか?~古への音楽オマージュ
(1)ウジェーヌ・ソゼー:八行詩/(2)同:春/
(3)ラパラ:私が虜になった時/
(4)ダンディ:古風な旋法によるマドリガル/
(5)プーランク:平和への祈り/
(6)アーサー・メッツナー:古い歌/
(7)ラパラ:スシ追放/
(8)ラパラ:この金髪/
(9)グノー:おお、わがつれなき美女/
(10)ルイ・ピット:枝に咲き広がり/
(11)ラヴェル:クレマン・マロの2つの風刺詩/
(12)アーン:ラテンのエチュード~
サリヌム;ネール;タンダリス;フォロエ/
(13)フォーレ編:アポロへの賛歌/
(14)フォーレ:マンドリン/
(15)ラパラ:私は時々好き/
(16)同:死と不運/
(17)サン=サーンス:メヌエット/
(18)ベロー:装飾のタンゴ/
(19)ジュリエット:なんとなくセレナード/
(20)フェルレ:エウリディーチェ |
ジャン=フランソワ・ノヴェッリ(テノール)
モード・グラットン(ピアノ)
エドゥアール・フェルレ(ピアノ(20)のみ) |
いにしえの詩と近代作曲家の絶妙コラボレーション
録音:2021年4月、9月(1)-(19)、2021年12月(20)/ディジパック仕様
ジャン=フランソワ・ノヴェッリは1970年生まれのフランスのテノール。パトリシア・プティボンとともにアンサンブル・アマリリスのメンバーとして活躍しました。
主にバロック・オペラで定評のあるノヴェッリが近代フランス歌曲に挑戦。といっても、用いられている詩がクレマン・マロ、シャルル・ドルレアン、ピエール・ド・ロンサール、ジャン=アントワーヌ・ド・バイフら中世・ルネサンス期の大物が中心で、作曲者たちのいにしえの時代への憧れを表しています。
近代作品ながらノヴェッリは古楽的アプローチにより、これまで聴いたこともなかったような新鮮な世界に誘ってくれます。
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鏡の間~カロル・ベッファ即興集
(1)カフカの悪夢/(2)バードランド/(3)ラス・メニーナス/
(4)プリペアド・ピアノ/(5)カントールの夢/
(6)スペインの庭の夜/(7)アダージェット/(8)ドロップス/
(9)ベルヴェデール宮殿/(10)シャルロット/(11)ビウエラ奏者/
(12)綱渡り/(13)アンジェラス/(14)爆発物の破片/
(15)鏡の間/(16)葬送サラバンド/(17)ペーパーオペラ/
(18)沈める塔/(19)カラミティ・ジェーン/
(20)ロザムンデ/(21)カリヨン・ノクチュルヌ/
(22)ライプツィヒの思い出/(23)エッシャーの版画 |
カロル・ベッファ(ピアノ) |
現代のピアノの詩人ベッファが即興で綴る心象風景
録音:2020年9月7日/スタジオ・セクスタン/ディジパック仕様
Klartheレーベルが力を入れるポーランド系フランス人作曲家カロル・ベッファの即興演奏集。
彼の記譜された音楽同様前衛的な作風ではなく、フュージョン的な癒しの世界を味わえます。
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PROSPERO CLASSICAL
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ヴァイオリンに敬礼を
J.S.バッハ:シャコンヌ ニ短調 BWV1004
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
イ短調 Op.28
パガニーニ:カプリス第24番 イ短調
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 |
ティモシー・ホプキンス(チェロ、編曲)
ヴィタ・カン(ピアノ) |
ヴァイオリンのための名作をあつめてかたっぱしからチェロで演奏!しかも驚きの自然さで音楽に浸れる1枚、若きチェリスト、ホプキンスによる注目盤
録音:2021年3月19-21日/ドイツ、グリマ/58'54''
他の楽器からチェロ用に自ら編曲した作品を演奏することに特別な魅力を感じるという若きチェロ奏者、ティモシー・ホプキンスによるアルバム。
まるでヴァイオリンの名作アルバムと見紛うラインナップですが、すべてチェロで、原曲の調性のまま弾いています。
しかも作品を完全に手中にし、リラックスし、心から歌うように演奏しているのがみごと。
もちろん技術も素晴らしく、速いパッセージにおける一呼吸や、高音のキレイなはまり具合などにも驚かされますが、まず技巧よりも音楽の豊かさに耳がいってしまうほど自然な完成度。
編曲アルバムということを忘れて音楽に浸りたい1枚です。
ティモシー・ホプキンス
1995 年生まれ。ドイツ在住のドイツ/アメリカ人チェロ奏者。ライプツィヒ音楽大学でペーター・ブルンスに師事し、現在はベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でトロエルス・スヴァーネの指導を受けている。
国内外のコンクールで入賞し、各国でソロや室内楽の演奏を行い、ソリストとしてゲッティンガー交響楽団、MDR交響楽団などと共演。
同じチェロ奏者のモーリッツ・クラウクと結成した「デュオ・グランチェッリ」としての活動にも力を注ぐ。
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ピッコロ・レジェンド
(1)ダニエル・シュナイダー(1961-):
アポロとマルシュアス(2021) Picc, Hrp
(2)ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959):
スケルツォ(ディヴェルティメント)H174(1929)
Picc, Pf
(3)ヤン・ノヴァーク(1921-1984):マルシュアス(1983)
Picc, Pf
(4)ボフスラフ・マルティヌー:
ディヴェルティメント H365(1957) 2Picc
(5)ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940):
ちいさな笛の物語(1940) Picc, Pf
(6)ガブリエル・マランチオーユ(1979-):
マルシュアスを讃えて(2014) Picc solo
(7)ダニエル・シュナイダー:テイレシアス(1992)
Picc, Hrp
(8)レオナルド・デ・ロレンツォ(1875-1962):
神話組曲 Op.38(1930) Fl/Picc, Pf
(9)ダニエル・シュナイダー:
バロックロッホネス(ネス湖バロック)(1996)
Picc, Pf
(1)(5)(6)世界初録音
(2)(4)(7)(8)(9)ピッコロ版初録音((8)は第2楽章のみ) |
ハイカ・リュブケ(ピッコロ)
ヘンドリク・ハイルマン(ピアノ)
サラ・ベリュー(ハープ)
パメラ・シュタヘル(ピッコロ) |
チューリッヒ・トーンハレ首席奏者によるピッコロ大活躍のソロ・アルバム、楽器のあらたな魅力に気づかされます
録音:2021年12月20-22日/チューリッヒ放送スタジオ/68'35''
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の首席フルート奏者ハイカ・リュブケによるソロ・アルバム。
オーケストラ曲以外ではなかなか聴く機会のない楽器、ピッコロにあらゆる角度から焦点を当て、楽器の可能性を最大限に発揮できるプログラムを組んでいます。
とうぜん近現代作品が多いのですが、伝説・神話といったイメージの楽曲が散りばめられ、美しい幻想性に貫かれた聴きやすい内容になっています。
ジャズのリード奏者でクラシックと融合した作風をもつダニエル・シュナイダーの作品はちょっぴり暗めの洒落た響きが魅力的。
『アポロとマルシュアス』ではハープの手の込んだ奏法が花を添え、バッハのパロディのような『ネス湖バロック』では不思議なユーモアが煌めきます。
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RADIO SERVIS
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「プラハの春音楽祭」音楽祭委嘱作品を集めた
ブルー・エディション・シリーズをスタート!
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プラハの春音楽祭ブルー・エディションVoL.1
(1)シモン・ヴォセチェク(1978-):
ヒプノス~夜の間奏曲(室内オーケストラのための)
(2)ヤクブ・ラタイ(1984-):
エーテル(テルミン、オーボエ、ピアノと弦楽四重奏のための)
(3)ルボシュ・ムルクヴィチュカ(1978-):
大編成のためのアンサンブル (Part D, 4.
dil)
(18人の奏者と21の楽器のための)
(4)ヤン・リアント・ドジーザル(1986-):
Zbesilost v srdci(室内オーケストラのための) |
(1)プラハ・フィルハーモニア
ベン・グラスバーグ(指揮)
(2)ベネヴィッツ弦楽四重奏団
カロリーナ・アイク(テルミン)
アルシュビェタ・ヤンボロヴァー(オーボエ)
カレル・コシャーレク(ピアノ)
(3)クラングフォルム・ウィーン
バス・ウィーヘルス(指揮)
(4)ブルノ・コンテンポラリー・オーケストラ
パヴェル・シュナイドル(指揮) |
録音:(1)2018年5月11日、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール (2)2019年5月24日、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
(3)2018年5月21日、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール (4)2020年5月20日、ブルノ、ヤナーチェク劇場/51'38
1946年に第1回が開催され、現在に至るまで政治的困難を乗り越え、毎年春にチェコのプラハで開催される「プラハの春音楽祭」。
RADIO SERVISレーベルでは音楽祭を彩った歴史的録音を集めた「ゴールド・エディション・シリーズ」をリリースしていますが、この度音楽祭が委嘱して音楽祭で初演された作品を収録した「ブルー・エディション・シリーズ」を開始しました。
第1弾の本作は、2018年から2020年にかけて音楽祭が委嘱・初演した4人の作曲家の作品を収録しています。
オーストリア=チェコの作曲家シモン・ヴォセチェクの作品。ギリシア神話に登場する眠りの神ヒプノスをタイトルにした室内オーケストラのための「夜の間奏曲」。
電子音響も用いた作曲を行っているヤクブ・ラタイの「エーテル」。弦楽四重奏、テルミン、オーボエ、ピアノという編成で、天上界を構成する第五元素がエーテルを表現しています。
現代音楽のスペシャリスト集団としてグローバルに活躍するクラングフォルム・ウィーンによる演奏のルボシュ・ムルクヴィチュカ作曲の18人の奏者と21の楽器のための作品。
そして2020年パンデミックの最中にオンラインで行われたヤン・リアント・ドジーザルの作品など、第一線で活躍する現代チェコの作曲家たちの意欲的な作品が収録されています。
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プラハの春音楽祭ブルー・エディションVoL.2
(1)ヤクブ・ラタイ(1984-):Fade No More
(2020-21)
(2)ルシー・ヴィトコヴァー(1985-):Dream
of Others(2021)
(3)コンスタンティン・ホイヤー(1989-):peripety
- dissolution(2020)
(4)イアン・ミキスカ(1994-):Dissolving;
Settling(2021)
(5)アドリアン・デモチュ(1985-):Chord
and Trembling(2020)
(6)オルガ・ノイヴィルト(1968-):Spleen
III(2001)
(7)マルティン・スモルカ(1959-):Angel
Steps(2021) |
クラングフォルム・ウィーン
バス・ウィーヘルス(指揮)
ゲラルト・プラインファルク(サックス) |
録音:(1)~(6)2022年5月28日、プラハ、DOX+ (7)2022年5月27日、プラハ、DOX+/69'48
1946年に第1回が開催され、現在に至るまで政治的困難を乗り越え、毎年春にチェコのプラハで開催される「プラハの春音楽祭」。
RADIO SERVISレーベルでは音楽祭を彩った歴史的録音を集めた「ゴールド・エディション・シリーズ」をリリースしていますが、この度音楽祭が委嘱して音楽祭で初演された作品を収録した「ブルー・エディション・シリーズ」を開始しました。
第2弾の本アルバムは、2022年の音楽祭のライヴ録音。チェコの建築家ペトル・ハーイエク(1970)による現代美術館「DOX+」で二日間にわたって行われた音楽祭委嘱作品の実験的な内容の特別公演です。
オペラ《オルランド》で注目を集めているオルガ・ノイヴィルトをコンポーザー・イン・レジテンスに迎え、5作品の初演を行うという意欲的な内容です。
演奏は、1985年に作曲家ベアート・フラーにより創設された現代音楽のスペシャリスト集団クラングフォルム・ウィーン。
指揮は、2018年から首席客演指揮者と務めるバス・ウィーヘルス
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DUX
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ペンデレツキ、ドビュッシー、ヴァインベルク:
クラリネットとピアノのための作品集
ペンデレツキ:前奏曲(ソロ・クラリネットのための)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ L
140(クラリネットとピアノ版)
ヴァインベルク:クラリネット・ソナタ
Op.28
プーランク:クラリネット・ソナタ FP 184
ペンデレツキ:クラリネットとピアノのための3つの小品 |
アンジェイ・チェプリンスキ(クラリネット)
ティモテウシュ・ビエス(ピアノ) |
期待の若手クラリネット奏者アンジェイ・チェプリンスキ!
ポーランドを代表する若手クラリネット奏者のアンジェイ・チェプリンスキはバーゼル音楽大学を卒業した後に、カロル・シマノフスキ音楽院にてアルカディウシュ・アダムスキ教授の下で学び、プリムス・インター・パレスの称号を獲得する優秀な成績で卒業しました。
その後はポーランドを拠点にしており、カトヴィツェ・ポーランド放送交響楽団などの主要なオーケストラとソリストととして共演し、ペンデレツキやエリム・チャンなどの指揮の下演奏しています。
ポーランドの作品の普及に力を入れており、ペンデレツキやヴァインベルクの作品をレパートリーに入れています。
※録音:2021年12月6日-9日
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ニコデモヴィチ:ピアノ・ソナタ集
アンジェイ・ニコデモヴィチ(1925-2017):
ピアノ・ソナタ Op.7(1947)
ピアノ・ソナタ Op.16(1951)
ピアノ・ソナタ Op.22(1958) Op.52 |
ガユシュ・ケンスカ(ピアノ) |
ポーランドの作曲家アンジェイ・ニコデモヴィチ(1925-2017)のピアノ・ソナタ集。Op.7とOp.16は単一楽章で書かれ、Op.22は古典的なソナタ形式を踏襲しており、3楽章の作品となっています。
ピアニストのガユシュ・ケンスカは、クラクフ音楽院を卒業し、その後アムステルダム音楽院で研鑽を積みました。
2012年にリリースされたカロル・シマノフスキのピアノ・ソナタを収録したデビュー・アルバム(DUX0893)は、ポーランド録音界のフレデリック賞と国際クラシック音楽賞にノミネートされ、スペインの雑誌「スケルツォ」からも賞を獲得しました。
※録音:2022年8月3日-5日
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メイエル:交響曲第6番《ポーランド交響曲》
クシシュトフ・メイエル(b.1943):
1. ピアノ協奏曲 Op.46
2. 交響曲第6番《ポーランド交響曲》 |
アントニ・ヴィト(指揮)
カトヴィツェ・ポーランド放送交響楽団(1)
クラクフ・ポーランド放送管弦楽団(2)
パヴェル・ギリロフ (ピアノ、1) |
第二次世界大戦下に生まれたポーランドの作曲家クシシュトフ・メイエル。
1982年に作曲された交響曲第6番《ポーランド交響曲》はポーランド民主化運動と切っても切り離せない関係にあります。
この曲は形式的な意味でのプログラム性はないですが、作曲者はそこにポーランド音楽のモチーフを引用し、自由の喪失という問題を象徴的に言及しています。
また一方で1979年から1989年という長い年月をかけて作曲された「ピアノ協奏曲」はジャズを含む様々な音楽の要素を盛り込んでおりピアノの妙技が印象的な作品です。
この二曲を聴き比べることでよりクシシュトフ・メイエルの音楽を深められる興味深いアルバムに仕上がっています。
※録音:1984年1月12日&19日-20日(2)、1992年4月30日(1)
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ウーチュク:黙示
ユリウシュ・ウーチュク(1927-2020):
アンティフォナ(1980-84)
黙示*
Partes Variabiles |
ヤヌシュ・シャドラク(指揮)
チェンストホヴァ・フィルハーモニー・コレギウム・カントルム合唱団
アガタ・ヴィデラ=ブルダ(ソプラノ)*
ヴェロニカ・ゲンバラ(アルト)*
グジェゴシュ・ログト(テノール)*
ミハウ・ゲンバラ(バリトン)* |
ポーランド現代声楽の最も優れた作曲家の一人、ユリウシュ・ウーチュクの作品は、宗教的な声楽曲や器楽曲、ピアノ曲、そして舞台作品が中心であり、新古典主義、前衛音楽、宗教音楽を60年以上に渡り作り続けました。
1984年に完成された4つのアンティフォナは、ア・カペラ男声合唱のための作品で、いずれもグレゴリオ聖歌に関連するヨーロッパの宗教音楽の伝統をふんだんに取り入れています。
※録音:2022年10月17日-21日
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変容
シマノフスキ:
ロクサーナの歌
(歌劇《ロジェ王》Op.46より、ヴォイチェフ・フダラ編)、
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9
(カジミエシュ・ヴィウコミルスキ編)、
レベッカ・クラーク(1886-1979):
天の衣(ヴォイチェフ・フダラ編)、ヴィオラ(チェロ)・ソナタ
ブロッホ:即興曲(バール・シェム組曲より、ジョセフ・シュスター編) |
フダラロト・デュオ
〔ヴォイチェフ・フダラ(チェロ)、
ミハウ・ロト(ピアノ)〕 |
フダラロト・デュオによる弦楽器及び声楽とピアノのための作品のトランスクリプション集。
最初に収録されている「ロクサーナの歌」は元々作曲者自身によってヴァイオリンとピアノ版に編曲されたものを、チェロのヴォイチェフ・フダラがチェロとピアノ版に編曲しました。
「ヴァイオリン・ソナタ」に関しては編曲したカジミエシュ・ヴィウコミルスキがチェロの方がこの曲の性質に合っていると言っています。
編曲されたことによりオリジナルとはまた違った魅力を持った作品の音色をお楽しみいただけます。
※録音:2022年5月4日-6日
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瞑想 ~ コンツキ:ピアノ作品集
アントニ・コンツキ(1816-1899):
いつも一人で Op.57-3/海辺で Op.83-2/
サンクトペテルブルクの思い出 Op.207/
Sans espoir! Op.55/黄昏 Op.108/
La Resignation Op.131/Les Ruines de
Hapsa Op.174/
La Sensitive. Reverie Op.246 |
アンナ・パルキータ(ピアノ) |
ポーランドのピアニスト兼作曲家であったアントニ・コンツキの作品集。
彼は4歳で公の場で演奏をするほどの腕前で、ワルシャワの中央音楽学校で学んだ後、ウィーンに渡り研鑽を積みました。
400以上残した作品のほとんどがピアノ曲で、ヨーロッパだけでなく、アジアでも演奏会を行っており日本にも訪れています。
ポーランドの若手女流ピアニスト、アンナ・パルキータ。ロマン派作品の演奏を得意とするパルキータは、2013年に国立ショパン研究所からショパン賞を贈られるなど、将来を嘱望されているポーランドのピアニストの一人です。
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SWR CLASSIC
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ジョン・タヴナー(1944-2013):奇跡のヴェール/聖なるもの
The Protecting Veil 奇跡のヴェール(1987)
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チェロと弦楽オーケストラのための
1. The Protecting Veil 奇跡のヴェール
2. The Birth of the Mother of God 聖母誕生
3. Annunciation 受胎告知
4. The Incarnation キリスト誕生
5. Lament of the Mother of God at the
Cross
キリストの磔刑と聖母の嘆き
6. Christ Is Risen! キリスト復活
7. The Dormition of the Mother of God
聖母の死
8. The Protecting Veil 奇跡のヴェール
9. Svyati 聖なるもの(1995) - 混声合唱と独奏チェロのための |
リオネル・マルティン(チェロ)
シュトゥットガルト室内管弦楽団...1
コリーナ・ニーマイヤー(指揮)...1
SWRヴォーカル・アンサンブル...2
ユヴァル・ワインバーグ(指揮)...2 |
録音:2021年12月22-23日 SWR Funkstudio
Stuttgart(ドイツ)...1-8 2022年12月14-15日(ライヴ)
Katholische Kirche St.Michael, Stuttgart-Sillenbuch(ドイツ)...9
総収録時間:61分
2013年に発足した若い才能あるアーティストがキャリアをスタートするためのサポート「SWR2
ニュー・タレント・プログラム」。
選ばれたアーティストは3年間にわたり、放送局のプロモーションを受けることができます。
2021年にこの栄誉を勝ち取ったのは、ドイツ、テュービンゲン出身のチェリスト、リオネル・マルティンでした。
彼はテュービンゲン音楽学校でヨーゼフ・ハーステンに師事、2020年からはチューリヒ芸術大学でトーマス・グロッセンバッハーに師事し研鑽を積んでいます。
2017年にはダン・エッティンガーが指揮するシュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団をバックにチャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」でデビュー・コンサートを行い、以降、ヨーロッパから南米までと幅広く演奏活動を行うとともに、2017年にはアンネ・ゾフィー・ムター財団の奨学生になり、ムターや他の奨学生とツアーを行うなど才能が高く評価されています。
このアルバムでマルティンは、ジョン・タヴナーの「奇跡のヴェール」と「聖なるもの」を披露。
1989年にスティーヴン・イッサーリスによって初演された「奇跡のヴェール」はキリストの誕生と受難、復活を見つめる聖母マリアの生涯を描いた作品で、チェロはまるで人の声のように扱われ、ゆったりと歌われる弦楽オーケストラとともに聴き手を精神的な世界へといざないます。
「聖なるもの」はタヴナーの神秘主義が反映された12声の合唱作品。
キリスト正教会の葬儀の際に、棺が閉じられる間に演奏されることを念頭に置いて書かれており、チェロの旋律は司祭、またはキリストのイコンを表しています。
この曲の合唱部分を指揮するのは1990年生まれでテルアヴィヴで音楽を学びベルリンとオスロで研鑽を積んだユヴァル・ワインバーグ。
2020/21年シーズンからSWRヴォーカル・アンサンブルの新しい首席指揮者に就任した逸材です。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
GRAND SLAM
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フルトヴェングラー、亡命直前のライヴ、
最新リマスターで復活!
(1)フランク:交響曲 ニ短調
(2)ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 |
フルトヴェングラー、亡命直前のライヴ、最新リマスターで復活!2トラック、38センチ/19センチ、オープンリール・テープ復刻
録音:1945年1月28日/ムジークフェラインザール(ウィーン)
使用音源:(1)Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ) (2)Private
archive(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)
録音方式:モノラル(放送用ライヴ録音)/国内製作、日本語帯・解説付
■制作者より
フルトヴェングラーがスイスに亡命する直前の公演であるフランクの交響曲とブラームスの第2
番は、その凄まじい演奏内容により、今や伝説と化しています。
当シリーズでは2015年に2トラック、19センチのオープンリール・テープを使用してGS-2132(廃盤)を発売しましたが、約8
年ぶりに音質を刷新、再度カタログに計上しました。
まず、フランクは新たに入手した2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用し、より安定した音質を獲得しました。
ブラームスはGS-2132に使用したものと同じ2トラック、19センチのテープを使用しましたが、マスタリングの全行程をすべてプロ用の機器を使用し、音質の改善をはかりました。
なお、日付けについては諸説ありますが、ここではベルリンで入手したテープ(GS-2132に使用)の記録に従い、2曲ともに「1月28日」としています。 (平林 直哉)
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SWR CLASSIC
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SWR19123CD
(6CD)
¥5500 →\5090
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SWRのマスターテープから貴重なベームの演奏を
カール・ベーム SWR録音集 1951-1979年
モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、ドヴォルザーク |
【CD1】
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
1-4. 交響曲第40番 ト短調 K.550
SWR19432CD/93.014と同一音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
5-7. ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
93.014と同一音源 |
ブランカ・ムスリン(ピアノ)...5-7
シュトゥットガルト放送交響楽団
Sudfunk-Sinfonieorchester... 1-4
シュトゥットガルト放送交響楽団
Sinfonieorchester des
Suddeutschen Rundfunks... 5-7 |
【CD2】
ベートーヴェン:
1-4. 交響曲第2番 ニ長調 Op. 36
5-8. 交響曲第7番 イ長調 Op. 92 |
シュトゥットガルト放送交響楽団
Radio-Sinfonieorchester Stuttgart |
【CD3】
ベートーヴェン:
1-4. 交響曲第9番 ニ短調「合唱」 Op.
125 |
ルート=マルグレート・ピュッツ(ソプラノ)
シビッラ・プラーテ(アルト)
ヴァルター・ガイスラー(テノール)
カール=クリスティアン・コーン(バス)
シュトゥットガルト放送合唱団
シュトゥットガルトフィルハーモニー合唱団
シュトゥットガルト放送交響楽団
Sudfunk-Sinfonieorchester |
【CD4】
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
1-4. 交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
ロベルト・シューマン(1810-1856):
5-7. ピアノ協奏曲 イ短調 Op. 54 |
ブランカ・ムスリン(ピアノ)...5-7
シュトゥットガルト放送交響楽団
Sinfonieorchester des
Suddeutschen Rundfunks |
【CD5】
アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
1-4. 交響曲第9番 ホ短調 Op. 95
パウル・ヒンデミット(1895-1963):
5-8. カール・マリア・フォン・ウェーバーの
主題による交響的変容 |
シュトゥットガルト放送交響楽団
Sinfonieorchester des
Suddeutschen Rundfunks |
【CD6】
アントン・ブルックナー(1824-1896):
1-4. 交響曲第7番 ホ長調
※第1楽章の冒頭にオリジナル・テープに由来する2小節の欠落があります。 |
シュトゥットガルト放送交響楽団
Sudfunk-Sinfonieorchester |
録音:
【CD1】ライヴ1974年9月18日Liederhalle Stuttgart...1-4
(STEREO) 1951年4月15日SDR Villa Berg, Stuttgart...5-7(MONO)
【CD2】ライヴ1979年2月14日 Liederhalle
Stuttgart (STEREO)
【CD3】シラー生誕200周年記念演奏会のライヴ1959年11月12日
Liederhalle Stuttgart (MONO)
【CD4】1951年4月15日 (スタジオ) Villa Berg,
Stuttgart...1-4 (MONO) 1954年12月10日 (ライヴ)Waldheim
in Stuttgart-Degerloch)...5-7 (MONO)
【CD5】ライヴ1954年12月10日 Waldheim in
Stuttgart-Degerloch...1-4 (MONO) 1951年4月15日
Villa Berg, Stuttgart...5-8 (MONO)
【CD6】録音:ライヴ1974年9月18日 Liederhalle
Stuttgart (STEREO)
総収録時間 548分
【王道レパートリーの初出音源多数!SWRのマスターテープから知られざるベームの演奏が鮮やかによみがえる】
没後30年余りを経た今も日本でファンの多いカール・ベーム。ベルリン・フィルやウィーン・フィル、ロンドン響との演奏が多数発売されていますが、シュトゥットガルトのSWRにも少なからぬ量の演奏が遺されており、この度オリジナル・テープからまとめて復刻されます。
嬉しいことにレパートリーはモーツァルトやベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、ドヴォルザーク...とベームが得意としたものが多数。
CD1はSWRレーベルで出ていた93.014と同一音源(新規リマスターではないとのこと)ですが、他はオリジナル・テープからの初CD化となります。
録音は1951年からベーム晩年の1979年まで広範囲にわたっていますが、演奏はいずれもベームらしく力強いサウンドと堅固な造形による弛緩の無いもの。
シュトゥットガルト近郊で生まれた詩人シラーの生誕200周年を祝う「第九」のような特別な演奏会の記録は特に貴重です。
尚、ブルックナーの第7番は放送局のマスターで冒頭2小節が欠落しているとのこと。いきなり第1主題から始まりますが、演奏自体はベームらしい立派なものとなっています。
※オーケストラの欧文表記は演奏当時の名称です。
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<国内盤>
ヴァカンス・ミュジカル
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「Hisroires ピアノで訪れる印象の物語」 |
杉浦菜々子(ピアノ) |
L.クープラン:プレリュード ト短調 (1:32)
グロヴレーズ :「心象風景の暦」~トリスタン・クリングゾルの詩による8つの小し品
1.マリオネット (2:57)/2.人形の子守歌
(2:38)/3.サラバンド (3:10)/4.猟師の歌 (1:58)/
5.ロバ (2:14)/6.羊飼い (2:10)/7.ぶらんこの歌
(1:29)/8.イエスの御名による小さな連祷 (2:13)
ドビュッシー:2つのアラベスク 第1番 (3:52)/第2番
(3:59)
メシアン:鳩~前奏曲集より (2:14)
山田耕筰:春夢 (4:42)
イベール:物語
1.金の亀を使う女 (3:22)/2.小さな白いろば
(2:09)/3.年老いた乞食 (2:46)/
4.おてんば娘 (1:20)/5.悲しみの家で (1:55)/6.廃墟の宮殿
(2:15)/
7.机の下で (2:04)/8.水晶の籠 (1:21)/9.水売り女
(2:34)/10.バルキス女王の行進 (1:46)
ドビュッシー:レントより遅く (4:00)
ドビュッシー:夢 (4:27)
L.クープラン:パヴァーヌ (4:47) |
『休暇の日々』に続くフランスアルバム第2弾。イベールの代表作『物語』、秘曲中の秘曲グロヴレーズ『心象風景の暦』を中心に巡る音楽の物語,ピアノで訪れる印象の物語 杉浦菜々子(ピアノ)
録音:2022年12月24日 Studio Nya(ピアノ/ヤマハC3X
espressivo)
ピアノ調律:和田武志、プロデュース:山中哲人、エンジニア:前田巳代三【70:05】
本アルバムは拙レーベル・ファーストアルバム『休暇の日々~フランスバロックからセヴラック、タイユフェールまで~』に続く、杉浦菜々子による「フランスもの」を纏めた第2弾アルバムです。
バロックから近代と時代を超えて息づく「フランスの息吹」にフォーカスする点でコンセプトは共通していますが、今回は特に「物語性」を重視しました。
アルバムタイトルとなっているイベールの代表作《物語》と秘曲中の秘曲であるグロヴレーズの《心象風景の暦》を中心に、L.クープラン、ドビュッシー、メシアンの小品を配置しています。
山田耕筰の〈春夢〉のみ邦人作品ですが、大変幻想的で魅力があり、きっとドビュッシーやイベールも許してくれることと信じています。
尚、《心象風景の暦》は湘南クラシック音楽を愛する会の藤本辰也さんの企画により、同会主催の2022年11月27日に茅ケ崎のスタジオ・ベルソーの杉浦のリサイタルで演奏され、私たちもこの時、藤本さんのご紹介でこの隠れた傑作をはじめて知りました。
本アルバムはこのコンサートのプログラムを元に構成されています。藤本辰也さんにこの場を借りてお礼申し上げます。(プロデューサー後記より)
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3/8(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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AUDAX RECORDS
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ヨハネス・プラムゾーラー&アンサンブル・ディドロ
4声のソナタ集 ~
ゴルトベルク、ファッシュ、ヘンデル、ヤニチュ、テレマン
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756):
ソナタ ハ短調 DürG14
テレマン:ソナタ イ短調 TWV43:a5
ヘンデル:ソナタ ト長調 Op.5, No.4
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):
ソナタ ニ短調 FaWV N:d3
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1762):
四重奏曲 ニ長調(世界初録音) |
ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)、
アンサンブル・ディドロ
〔ヨハネス・プラムゾーラー(ヴァイオリン)、
ロルダン・ベルナベ(ヴァイオリン)、
アレクサンドル・バルド(ヴィオラ)、
チェ・グゥリム(チェロ)、
フィリップ・グリスヴァール(ハープシコード)〕 |
【日本語解説付き】ソロ3人+通奏低音のカルテット・ソナタ集!
●ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル、Audax
Records。
●「トリオ・ソナタ」ではなく「カルテット・ソナタ」を集めた意欲作!
●日本語解説付き!
南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する次世代の名手。2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げ、数々の知られざるバロック・レパートリーを発掘してきたプラムゾーラーが新たに開拓するのは、3つの旋律楽器と通奏低音による4声の「カルテット・ソナタ」集!
バロック時代に「トリオ・ソナタ」が流行し、18世紀前半には通奏低音付きの四重奏(カルテット・ソナタ)が出現しましたが、後に「弦楽四重奏」のスタイルの隆盛によってほとんど無視されるようになっていきました。
バロックと初期古典派の間の重要な仲介役となるカルテット・ソナタの中から、今回はファースト・ヴァイオリン、セカンド・ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音からなる弦楽器編成の作品が選ばれました。
いずれも、フランス、イタリア、ドイツの様式を折衷した混合様式の好例となる作品で、弦楽四重奏の登場によってほとんど注目を浴びなくなったレパートリーに特徴的な「学究的で彫琢されたポリフォニー」を備えています。
※録音:2021年12月1日-3日、グスタフ・マーラー・オーディトリアム(トブラッハ、イタリア)
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CHRISTOPHORUS
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オルフェウスのこだま~
カロリング朝時代のサウンドスケープ |
アンサンブル・ペル=ソナット
ザビーネ・ルッツェンベルガー(歌・指揮) |
最も美しい声
Sicut fuit Jonas in ventre/Aurea personet
lira/Alleluia – Adorabo ad templum
死の世界へ
Omorstampie/Popule meus/Ne avertas
faciem tuam/Alleluia – Ave Maria
哀歌
Pastor cum traheret/Sic te diva potens
Cypri/Dolorum solatium/Stantipes Dolorum
solatium
ホラティウス
Donec gratus/Albi ne doleas/O fons
Bandusiae/Aurestampie
闇からの脱出
Christus resurgens/Alleluia –
Surrexit domino/O mors
キタラの音
Miserarum est |
ザビーネ・ルッツェンベルガーによる、カロリング朝時代のサウンドスケープ!
☆中世からルネサンスの音楽を専門とする歌手ザビーネ・ルッツェンベルガー!
☆キタラ、シトル、リラなどカロリング朝時代の楽器が加わったアンサンブルが当時の響きを蘇らせる!
中世からルネサンスの音楽を専門とする歌手ザビーネ・ルッツェンベルガーと、彼女が芸術監督を務める古楽アンサンブル「ペル=ソナット
(PER-SONAT)」が描くカロリング朝時代のサウンドスケープ。本作のテーマであるオルフェウスは、古くから聴く者に感動を与える音の力の象徴とされてきました。
キタラ、シトル、リラなどカロリング朝時代の楽器が加わったアンサンブルが当時の響きを蘇らせます。
※録音:2022年5月
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GLOSSA
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GCD923538
(2CD)
特別価格 ¥3900
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ポルトガル18世紀音楽
アヴォンダーノ:オラトリオ《アベルの死》
ペドロ・アントーニオ・アヴォンダーノ
(1714-1782):
オラトリオ《アベルの死》 |
マッシモ・マッツェオ(音楽監督)
ディヴィーノ・ソスピーロ
ケル・カマリーニャ(ソプラノ)
アナ・ヴィエイラ・レイテ(ソプラノ)
ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(ソプラノ)
フィリッポ・ミネッチャ(アルト)
セルジョ・フォレスティ(バス) |
ポルトガル18世紀音楽を復刻!アヴォンダーノの《アベルの死》!
☆マッシモ・マッツェオ&ディヴィーノ・ソスピーロによるポルトガル音楽!
☆ペドロ・アントーニオ・アヴォンダーノの《アベルの死》を世界初録音!
ポルトガルを拠点にしている古楽オーケストラ、ディヴィーノ・ソスピーロはこれまでもマッシモ・マッツェオ指揮の下、ポルトガルの作曲家の作品の復興に努めてきました。
このアルバムで取り上げる作曲家ペドロ・アントーニオ・アヴォンダーノ(1714-1782)もその中の一人です。アヴォンダーノは、18世紀にリスボンで活躍したイタリア系音楽家の一族の子孫でした。
彼の作曲した「アベルの死」(1780年頃)は多数のオペラ作品でも知られる著名な台本作家ピエトロ・メタスタージオの人気作を題材にしたもので、バロック時代以降、40回ほど演奏された記録が残っています。
アヴォンダーノは最初の殺人事件の物語であるこの作品に、バロック音楽が持つ表現力の可能性を余すところなく発揮しており、熱狂的なドラマとして描いています。
素晴らしい歌手陣で録音されたこのアルバムは、世界初録音となります。
※録音:2022年2月28日-3月3日(ポルトガル)
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GCD924014
(3CD)
特別価格
¥4900
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知られざるフランス・オペラの魅力
ジャン・バティスト・シュトゥックの《ポリドール》!
ジャン・バティスト・シュトゥック:
音楽悲劇《ポリドール》 |
ジェルジ・ヴァシュヘージ(指揮)
オルフェオ管弦楽団、パーセル合唱団
ユディット・ファン・ヴァンロイ(Venus, Deidamie)
エレーヌ・ギュメット(Ilione)
タシス・クリストヤニス(Polydore)
トマ・ドリエ(Polymnestor)
シリル・デュボワ
(Un Triton, Timanthe, Sthenelus, un Thrace,
un Grec)
ダヴィド・ヴィチャク
(Neptune, le Grand Pretre de l'Hymen,
l'Ombre de Deiphile)
クロエ・ブリオ(Thetis, une Matelote, Theano) |
ジェルジ・ヴァシュヘージ!知られざるフランス・オペラの魅力を再発見!
☆ジェルジ・ヴァシュヘージと手兵オルフェオ管弦楽団&パーセル合唱団!
☆まだまだある知られざるフランス・オペラ!ジャン・バティスト・シュトゥックの《ポリドール》!
20世紀末まで顧みられることのなかった数々の知られざるフランス・バロック作品を蘇らせ、次々と世に発信して注目を集めてきたハンガリー出身の奇才ジェルジ・ヴァシュヘージと、彼が結成したオルフェオ管弦楽団&パーセル合唱団。
次なるリリースはイタリアのトスカーナに生まれ後にフランスに帰化したジャン・バティスト・シュトゥック(1680-1755)の音楽悲劇《ポリドール》。
シュトゥックはラモーとほぼ同世代の作曲家で、リュリ亡き後も続いていたパリでのオペラへの嗜好に対し、公爵家から資金の援助を受けながら作品を書き続けました。
《ポリドール》はパリ移住後の1720年の作品。ギリシャ人、トラキア人、トロイア人の神話を題材に、戦争、家族、愛が織り込まれた悲劇的な物語です。
これまでアリアなどが抜粋されて録音されることはありましたが、全曲の録音はとても貴重なものと言えるでしょう。
今回も厚い信頼関係で結ばれたジェルジ・ヴァシュヘージと手兵のオルフェオ管弦楽団&パーセル合唱団が高品質な演奏を披露。ユディット・ファン・ヴァンロイやタシス・クリストヤニスなどのソリスト陣も素晴らしく、この知られざる作品の魅力を再発見させてくれます。
※録音:2022年9月12日-15日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール(ブダペスト芸術宮殿、ハンガリー)
※アーティスト名表記について
これまで、Gyorgy Vashegyiの日本語表記を「ジュルジ・ヴァシェジ」としておりましたが、今後は原音表記に近い「ジェルジ・ヴァシュヘージ」に変更させていただきます。よろしくお願いいたします。(代理店)
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SIGNUM
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私は美しき人をみたり ~ 宗教合唱音楽
作者不詳/単旋聖歌:おお祝福されし天の光
パレストリーナ:鹿が谷川を慕うごとく
ビクトリア:ミサ曲《私は美しき人をみたり》
(ミサ・ヴィディ・スペチオザム)
アロンソ・ロボ:わがハープは悲しみの音に変わり
タリス:おお聖なる饗宴よ
パーソンズ:私は知っている、贖い主は生きておられると
ジョヴァンニ・クローチェ:謙虚な精神で
フェルナンド・デ・ラス・インファンタス:
御身をたたえんわれを認めたまえ
作者不詳/単旋聖歌:アヴェ・マリア
デイヴィッド・ベヴァン:第7旋法によるマニフィカト
ホルスト:ヌンク・ディミッティス
ホルスト:アヴェ・マリア
スタンフォード:いかに幸いなことでしょう |
ベヴァン・ファミリー・コンソート
グレアム・ロス(指揮)
メンバー:
アグニス・ベヴァン(ソプラノ)
アナスタシア・ベヴァン(ソプラノ)
メアリー・ベヴァン(ソプラノ)
ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)
リジー・ベヴァン(アルト)
フランシス・ベヴァン(アルト)
テス・ベヴァン(アルト)
ドミニク・ベヴァン(テノール)
エドワード・ベヴァン(テノール)
ハリー・ベヴァン(テノール)
デイヴィッド・ベヴァン(バリトン)
ヘンリー・ベヴァン(バリトン)
ベネディクト・ベヴァン(バス)
ヒュー・ベヴァン(バス)
マイケル・ベヴァン(バス) |
新世代のベヴァン・ファミリー合唱団!
☆メアリー・ベヴァンを筆頭とする声楽家ファミリー、ベヴァン一族によるコンソート!
メアリー・ベヴァンを筆頭に、声楽や教会合唱の分野で活躍するイギリスの音楽一家ベヴァン・ファミリー。
オリジナルのベヴァン・ファミリー・クワイア(ベヴァン・ファミリー合唱団)は14人のきょうだいのうち11人で構成され、父親のロジャーが指揮を執って1975年にデビュー・アルバム(LP)をリリースしました。
その後次男のデイヴィッドが引き継ぎ、デイヴィッドはウェストミンスター大聖堂の副音楽監督にも就任しました。
ファミリーでの音楽活動の伝統はその後も盛んになり、2013年に2世代目の親戚の何人かが新しいファミリー合唱団を結成し、「ベヴァン・ファミリー・コンソート」と名づけられました。
53人に及ぶ親類のうち15人から22人のメンバー(そのうち7人はプロの歌手)で活動しており、このアルバムでは、パレストリーナやタリスからホルスト、スタンフォード、そしてデイヴィッド・ベヴァン(メアリーの父)の作品まで、これまでファミリーが歌い親しんできた教会音楽がプログラムされています。
※録音:2022年4月18日-21日、イギリス
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GRAND PIANO
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アレクセイ・スタンチンスキー(1888-1914):
ピアノ作品全集 第2集 |
オルガ・ソロヴィエヴァ
(ピアノ...Steinway Grand Piano) |
1. アレグロ ヘ長調 Op. 2(1911-12)*
カノン前奏曲(1911-14)
2. No. 1. 転回形による2声のカノン ハ長調(アレグロ・リゾルート)
3. No. 2. 3声のカノン ト長調(ヴィヴァーチェ)
4. No. 3. 4声のカノン イ長調(アンダンテ・ソステヌート)
5. No. 4. 2声の拡大カノン 変ホ短調(ヴェローチェ)
6. 前奏曲 ハ短調(1912)
7. 変奏曲(1911)
3つのスケッチ(1912頃)
8. No. 1. Allegro moderato / 9. No.
2. Allegretto / 10. No. 3. Presto tempestoso
12のスケッチ Op. 1(1912-13)
11. No. 1. Moderato / 12. No. 2. Presto
/ 13. No. 3. Vivace /
14. No. 4. Lento cantabile / 15. No.
5. Allegro / 16. No. 6. Andante epico /
17. No. 7. Adagio teneramente / 18.
No. 8. Molto vivace / 19. No. 9. Largamente
/
20. No. 10. Con moto / 21. No. 11.
Allegro con spirito / 22. No. 12. Presto
assai
ピアノ・ソナタ第1番 ヘ長調(1911-12)
23. I. Allegro / 24. II. Adagio / 25.
III. Presto
ピアノ・ソナタ第2番 ト長調(1912)
26. I. Fuga: Lento espressivo / 27.
II. Presto
28. 音楽のスケッチ ホ短調(1904頃)*/29.
悲しみの動機 嬰ハ短調(1903以前頃)*/
30. 音楽的断章 ハ長調(1908)*/31. 前奏曲
ヘ短調(1907)*
*...世界初録音 |
録音:モスクワ、モスフィルム・スタジオ 2021年3月30-31日...2-4、6、10、26-27 2021年5月25日...12-22
2021年6月21日...1、7-8、28-31 2021年9月1日...9、23-25 2022年1月14日...5、11
総収録時間:82分
オルガ・ソロヴィエヴァが弾くアレクセイ・スタンチンスキーのピアノ作品全集。この第2集で完結となります。
スタンチンスキーはロシアの裕福な家に生まれ、モスクワ音楽院ではジリャーエフとタネーエフに師事。作曲家としての将来を嘱望されながらも、父の死により精神を患い、26歳の若さで謎の死を遂げてしまいました。
彼が短い生涯に書き遺した作品はあまり多くはありませんが、ほとんどがピアノ曲で、スクリャービン風の半音階を多用した作品や、ユニークな旋法や精緻な対位法を用いた作品、ムソグルスキー風の民俗音楽の影響も垣間見える作品とその作風は多彩です。
これらは彼の同時代の友人たちにも影響を与えました。
この第2巻には1910年以降に作曲され、後に友人たちによって出版された全作品と、最近発見された初期の作品を収録。1900年代の小品は世界初録音です。
演奏するソロヴィエヴァは2019年5月に「グリンカ・メダル」を受賞したロシアのピアニスト。GRAND
PIANOレーベルにはスタンチンスキー作品集第1集の他、ボリス・チャイコフスキーの作品集(GP716)を録音しています。
第1集 |
GP766
\2400→\2190 |
アレクセイ・スタンチンスキー(1888-1914):ピアノ作品全集
第1集
1.ピアノ・ソナタ 変ホ短調(1906)
2-4.無言歌(1904)
5.マズルカ 変ニ長調(Allegro)(1905)…世界初録音
6.ユモレスク(1906)…世界初録音
7.涙(1906)…世界初録音
8.前奏曲 嬰ハ短調(Lento)(1907)
9.前奏曲 ハ短調(Andante)(1907)
10.夜想曲 嬰ハ短調(1907)
11.前奏曲 変イ長調/ヘ短調(Lento Espressivo)(1907)
12.練習曲 ヘ短調/変イ長調(Animato Assai)(1907)…世界初録音
13.前奏曲 ニ長調(Con Moto)(1907)
14.前奏曲 変ホ短調(Adagio)(1907)
15.練習曲 ト短調(Allegro Patetico)(1907)
16.リディア旋法の前奏曲(Andante)(1907)
17.マズルカ 嬰ト短調(Allegretto)(1907)…世界初録音
18.カノン ロ短調(1908)
19.前奏曲 ホ長調「ミクソリディア旋法」(Non
Troppo Vivo)(1908)
20.練習曲 ロ長調(Lento Ma Non Troppo)(1909)…世界初録音
21.前奏曲 変ロ短調(Presto)(1909)
22.前奏曲 ロ短調(Animato)(1909)
前奏曲とフーガ(ト短調)(1909)
23.前奏曲/24.フーガ(2声) |
オルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノ…スタインウェイ) |
アレクセイ・スタンチンスキーはロシアの作曲家。モスクワ音楽院でタネーエフとジリャーエフに師事、傑出した才能が高く評価されましたが、父親の死を境に体調を崩してしまい、作曲への意欲が衰えた結果、26歳の若さでこの世を去った時には限られた少数のピアノ曲が遺されたのみでした。
これらの作品は出版されることもなく作曲家の死後は忘れ去られていましたが、彼の早すぎる死を惜しんだ級友たちの手により、1940年代から少しずつ出版され、ようやく周知されるようになったのです。
ユニークな旋法を用いた旋律や、精緻な対位法、半音階的手法が用いられた素晴らしい作品ばかりであり、時にはプロコフィエフを思わせる風刺的な表現も感じられるなど聴きごたえのあるものとなっています。
このアルバムにはモスクワ生まれのピアニスト、ソロヴィエヴァの演奏で、スタンチンスキーが1910年までに作曲した全作品を収録。世界初録音を含む貴重な1枚です。
録音 Studio 1, Russian State TV & Radio Company
KULTURA, Moscow, Russia
2018年4月16日…5,7,8,11-14,17-19,21-22)
2017年7月17日…2-4,6,15,23-24
2018年7月18日…1,9,10,16,20 |
アレクセイ・スタンチンスキーって誰!? |
地主階級に生まれ、モスクワ音楽院に学び、ニコライ・ジリャーエフとセルゲイ・タネーエフに師事。
作曲科で最も将来を嘱望される学生であったが、父親の急死を機に精神病を患い、たびたび精神病院に入院した。
意識の清澄なときは、ごく普通に作曲活動に取り組んでいたが、ひとたび妄想に襲われると、宗教熱が高まり、作品を破り捨てるなどを繰り返した。
最終的には医者に見放されている。
1914年の秋に、転地療養を兼ねてクリミア地方の友人の別荘を訪問中に失踪し、謎の溺死を遂げた。
検視の結果、自殺説と事故死説の二つの可能性が示唆されたが、確証のないまま前者の可能性が高いといわれてきた。
スタンチンスキーの現存する作品は、ほとんどがピアノ曲である。
ソナタやフーガのような大形式の作品も見られるが、ほとんどは前奏曲や「スケッチ」などの小品集である。
スクリャービンの影響のもとに、濃密な半音階や繊細なリズム語法を用いたが、次第にムソルグスキーや民族音楽に影響されて旋法性や変拍子を多用し始め、恩師タネーエフ流儀の対位法的書法にも傾倒し、とりわけカノンを好むようになった。
スタンチンスキー作品では、これらが複雑に絡み合っているが、ムソルグスキーの影響が強まってからは、旋律においても和声においても、全音階的な傾向が明らかとなっている。
短い一生の間に、メトネルやアレクサンドロフらといった学友を感服せしめ、両者はともにスタンチンスキーへの追悼作品を作曲した。
スタンチンスキーの存命中に、ロシア帝国の主要な都市でそのピアノ曲が演奏されるようになっていたものの、幾多の政変による紆余曲折を経て、作品が出版されたときには、作曲者の死から四半世紀が経っていた。
プロコフィエフは1913年にスタンチンスキー作品について文章を残しており、プロコフィエフのピアノ曲は、辛辣で小気味良い表現においてスタンチンスキーとの共通点が認められる。
ピアノ・ソナタ第1番が聴けます。
https://youtu.be/zMsNHjPdLsw
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MARCO POLO
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8.225383
(2CD)
¥3000
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マイアベーアが作曲した初の歌劇《イェフタの誓い》
ジャコモ・マイアベーア(1791-1864):歌劇《イェフタの誓い》
全3幕とバレエ
台本:アロイス・ヴィルヘルム・シュライバー(1761-1841) |
イェフタ...ゾンケ・タムス・フライアー(バス・バリトン)
スリマ...アンドレア・チュダーク(ソプラノ)
ティルツァ...ジアザン(メゾ・ソプラノ)
アスマヴェット...マルクス・エルゼッサー(テノール)
アブドン...ローレンス・カライジャン(バリトン)
部族の長...イヴァイロ・ヤーネフ(語り)
幼年時代の友...キャロライン・ブルカー(語り)
第1の僧/使者...ニコライ・イヴァノフ(テノール)
第2の僧...イヴァン・アンゲーロフ(テノール)
第3の僧...オルフェイ・ペトロフ(テノール)
第4の僧...リュボミール・チェルネフ(バス) 他
ローセン・バルカンスキ/
ヴァシル・イグナトフ(ギター)...CD2:13
ヴァセラ・トリチコヴァ(ハープ)...CD2:13
ソフィア・フィルハーモニー合唱団
ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団
ダリオ・サルヴィ(指揮) |
録音: 2019年7月1-4日 Bulgaria Hall, Sofia(ブルガリア)
総収録時間:157分
この《イェフタの誓い》はマイアベーアが作曲した初の歌劇。旧約聖書の時代に、アンモン人の隷属の身になることを拒否したイスラエルの人々の指導者イェフタと、その娘スリマを巡る『士師記』のエピソードを元にしたこの作品は、1812年12月23日にミュンヘンで初演され、一応成功したものの、マイアベーアはイェフタ役の歌手の出来には満足していなかったようです。
作品には高度なライトモティーフの使用と登場人物たちの絶妙な心理描写が施されており、歌手たちのアリアと、アンサンブル、そして壮大な合唱が聴きどころとなっています。
演奏はイェフタ役に1989年ハンブルク生まれのバス・バリトン、ゾンケ・タムス・フライアー、スリマ役にはベルリンで活躍するソプラノ、アンドレア・チュダークを配し、オーベールやマイアベーアなど19世紀歌劇の序曲・舞台音楽の録音が高い評価を受けるダリオ・サルヴィと、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団がバックを務めます。
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NAXOS
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カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
ギターのためのグリーティング・カード(1954-67) |
アンドレア・デ・ヴィティス (ギター) |
52のグリーティング・カード Op. 170(1954-67)より
- ギターのための21の小品
1. セゴビアの名によるトナディーリャ Op.
170 No. 5
2. ジークフリート・ベーレントの名によるロンデル
Op. 170 No. 6
3. ブルーノ・トナッツィの名によるハバネラ形式の前奏曲
Op. 170 No. 7
4. 高橋功の名による短歌 Op. 170 No. 10
5. ユージンへの子守歌 Op. 170 No. 14
6. エノスの名によるアゾレス諸島の歌 Op.
170 No. 15
7. マリオ・ガンギの名によるシチリアの歌
Op. 170 No. 33
8. クリストファー・パークニングの名による小バラード
Op. 170 No. 34
9. レイ・デ・ラ・トッレの名によるサラバンド
Op. 170 No. 36
10. オスカー・ギリアの名によるロマンス
Op. 170 No. 37
11. パーセルへのオマージュ、ロナルドとヘンリー・パーセルの名によるファンタジア
Op. 170 No. 38
12. エクトル・ガルシアの名によるキューバの歌
Op. 170 No. 39
13. アリリオ・ディアスの名によるベネズエラの歌
Op. 170 No. 40
14. エルネスト・ビテッティの名によるアルゼンチンの歌
Op. 170 No. 41
15. マヌエル・ロペス・ラモスの名による練習曲
Op. 170 No. 42
16. ルッジェーロ・キエザの名による教会アリア
Op. 170 No. 43
17. ローリンド・アルメイダの名によるブラジレイラ
Op. 170, No. 44
18. 松田二朗の名による日本画 Op. 170
No. 46
19. アンジェロ・ジラルディーノの名による天使の飛行
Op. 170 No. 47
20. アーネスト・カラブリアの名によるカラブリアの歌
Op. 170 No. 48
21. ユージン・ディ・ノヴィの名によるタランテッラ
Op. 170 No. 50 |
録音:2022年4月17-19日 St. Paul's Anglican
Church, Newmarket, Ontario(カナダ)
総収録時間:72分
イタリアの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコは、1953年から1967年にかけて52曲の器楽あるいはアンサンブルのための作品を書き、これらを「グリーティング・カード」と名づけました。
このうち21曲は、彼がアンドレス・セゴビアを初めて聴いて以来、ずっと魅了されていたギターのために書かれています。
このアルバムにはその21曲を収録。各々の曲はカステルヌオーヴォ=テデスコが尊敬する作曲家や演奏家、そして彼の友人たちが音で描かれており、献呈相手の国籍にちなんだリズムが用いられるなど工夫が凝らされた親密な音楽となっています。また作曲家自身が「アルファベット・ピース」と表現したように、音とアルファベットを組み合わせた半音階的な旋律を主題に用いるといった意欲的な作風も見てとれます。
演奏するアンドレア・デ・ヴィティスは1985年イタリア生まれの気鋭のギタリスト。GFA国際ギター・コンクールなど多くの国際コンクールでの入賞経験を持ち、活発なコンサート活動を行っています。
NAXOSには2枚のタンスマン:独奏ギター全集(8.573983/8.573984)の録音があり、どちらも高く評価されています。
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EQUINOX 21世紀の管弦楽と室内楽作品集
1. リー・シューイン(1989-):The Last Hive
Mind (2019)
2. ジェス・ラングストン・ターナー(1983-):
Burning Music バーニング・ミュージック(2010)
3. ケン・ステーン(1958-):DEPO FLUX(2014)
4. ギルダ・ライオンズ(1975-):la flor mas
linda 最も美しい花(2018)
5. ロバート・カール(1954-):Open/Empty
オープン/エンプティ(2014)
ジョゼフ・トゥリン(1947-):
Equinox イクイノックス(ナレーション付き2020年版)
6. I. Evening Star 夕星
7. II. Night Scherzo 夜のスケルツォ
8. III. Luna 月
9. IV. Fireflies ホタル
10. V. Hymn to the Sun 太陽への賛歌 |
ロバート H.デイヴィス(ナレーター)...6、10
アンマリー・ケリー・デイヴィス
(ナレーター)...7-9
ハート・スクール・フット・
イン・ザ・ドアー・アンサンブル
グレン・アドシット(指揮)...1-2、6-10
エドワード・カミング(指揮)...3-5 |
録音:University of Hartford, Connecticut(USA) 2020年3月2日
Millard Auditorium...2 2020年3月20日 Lincoln
Theater...1、4
2020年9月14日 Millard Auditorium...5 2020年9月15日
Millard Auditorium...3 2020年11月、2021年3月10日
Millard Auditorium...6-10
総収録時間:76分
「フット・イン・ザ・ドアー (FITD)」はハートフォード大学ハート音楽院の同時代音楽のためのアンサンブル。アンサンブル名はアメリカの実業家アルフレッド・フラーの自伝のタイトルから採られており、「フット・イン・ザ・ドアー=ドアに足を踏み入れる」をモットーにしています。彼らは2015年、レイキャビクで開催された"Dark
Music DaysFestival"に招待され演奏を披露するなど、国際的に活躍しています。
このアルバムに登場する作曲家は全てハート音楽院の卒業生や教授、元教授たちで、どの曲もこのアンサンブルのために書かれたものです。
英国のテレビシリーズ"ブラック・ミラー"にインスパイアされたリー・シューインの「The
LastHive Mind」、様々な火の形を探求したというラングストン・ターナーの「Burning
Music」、2015年のレイキャビクで演奏されたステーンの「DEPO
FLUX」、2018年に起きたニカラグアの抗議デモに触発されたライオンズの「laflor
mas linda」、呼吸のプロセスから着想を得たというカールの「Open/Empty」、春の目覚めと新生活を表現した、アルバムタイトルでもあるトゥリンの「Equinox=春分」とどれも独創的な内容を持つ作品が並びます。
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ONDINE
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ルーベンスの絵画に魅了されたスウェーデンの作曲家
メルケル・メルケシュ(1882-1961):交響曲と交響詩集
1. La Kermesse ケルメス(1920)
- ルーベンスの絵画による交響詩
2. 交響詩「エレジー」 Op. 15(1919)
交響曲 ニ短調 Op. 19(1925)
3. I. Allegro moderato
4. II. Andante molto sostenuto
5. III. Allegro molto brillante ed energico
1、2...世界初録音 |
イェヴレ交響楽団
ハイメ・マルティン(指揮) |
録音:イェヴレ・コンサート・ホール(スウェーデン) 2022年6月13-16日...3-5 2022年12月17-18日...1、2
総収録時間:61分
スウェーデンの作曲家メルケル・メルケシュの作品集。1910年代にパリで学んだメルケシュは、当時のフランス音楽と、留学先で知り合ったマティスやピカソ、モディリアーニらの芸術に強い影響を受けました。
しかし彼は比較的保守的な作風を貫き、どちらかというとセザール・フランクに近い厳格な形式による作品を多く遺しています。
メルケシュは頻繁にルーヴル美術館へ足を運び、とりわけルーベンスの絵画に魅了されました。
このアルバムに収録されている「La Kermesse
ケルメス」は、結婚を祝う農村の祭りを描いたとされるルーベンスの作品にインスパイアされたもので、全編明るい雰囲気に満たされています。
「エレジー」は"私の母の記憶に"と記された抒情的な作品。母クリスティーネを亡くしたばかりのメルケシュの悲しみが表現されており、初演時には批評家からも絶賛されました。
彼の代表作の一つ「交響曲 ニ短調」は急緩急の3楽章で書かれた演奏時間36分余りの作品。3管編成で、持ち換えのピッコロ、イングリッシュホルン、バス・クラリネットに、更にハープを加えたオーケストレーションからはフランス近代音楽風の色彩豊かな響きが立ち上ります。
メルケシュはこの作品をストックホルムの新コンサートホールこけら落としのための新作コンクールに出品しました。
審査員はカール・ニールセン、ロベルト・カヤヌス、ヨハン・ハルヴォルセンの3名。
結果はアッテルベリの「歌」が第1位で、この曲は第2位。しかしこけら落とし翌日の公演で演奏され、音楽関係者からは好評を得たと伝えられています。
1912年に創立された100年以上の歴史を持つイェヴレ交響楽団と、2022年から首席指揮者を務めるハイメ・マルティンが作品の魅力を引き出しています。
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<メジャー・レーベル>
<国内盤>
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オクタヴィア・レコード
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OVCL-00741
(HQ HYBRID)
¥3520
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沼尻 竜典(指揮)&トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア
モーツァルト:交響曲 第41番「ジュピター」&第39番
モーツァルト:
交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」
交響曲 第39番 変ホ長調 K.543 |
沼尻 竜典(指揮)
トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア |
2019年3月9日(第41番)、2020年8月1日(第39番)
東京・三鷹市芸術文化センターにてライヴ収録
瑞々しいサウンドが光輝を放つモーツァルトの世界。
「トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア」は、1995年から三鷹市芸術文化センターを本拠地として活動し、メンバーは国内外のオーケストラやソリストとして活躍する日本人若手演奏家が多く参加する、高い技術と生き生きとした多彩なアンサンブルが魅力のオーケストラです。
ドイツのリューベック歌劇場や、びわ湖ホール、神奈川フィルで高い評価を受ける沼尻が描く、隅々まで行き届いた美しい音楽と自然な歌心をライヴ録音で収録しました。
正統派モーツァルト後期交響曲をどうぞお楽しみください。
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OVCL-00806
(HQ HYBRID)
¥3520
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飯森範親(指揮)&日本センチュリー交響楽団
<ハイドン交響曲集Vol.19>
ハイドン:交響曲第46番、第34番、第8番「晩」
ハイドン:
交響曲 第46番 ロ長調 Hob.Ⅰ:46
交響曲 第34番 ニ短調 Hob.Ⅰ:34
交響曲 第8番 ト長調 Hob.Ⅰ:8「晩」 |
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団 |
2020年1月17日(第8番) 大阪、いずみホール、2020年10月23日(第34番)
2021年7月30日(第46番) 大阪、ザ・シンフォニーホールにて収録
日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プロジェクト!精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集
Vol.19
日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にスタートした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。
当盤は第18回、21回、24回コンサートのライヴ収録です。
幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュリー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でています。
柔和で晴々とした優美な演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。
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IKCD-00003
(HQ HYBRID)
¥3300
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響 - HIBIKI - 川井郁子 in オーケストラ響
01. 時の彼方に
Ikuko Kawai:Once Upon a Time
02. インスティンクト・ラプソディー
Ikuko Kawai:Instinct Rhapsody
03 夕顔
Ikuko Kawai:Yugao (from The Tale of
Genji)
04. ホワイトレジェンド ~白鳥の湖より~
Pyotr Tchaikovsky:White Legend
05. ~Introduction~
06. 赤い月
Ikuko Kawai:Red Moon
07. ジュピター
Gustav Holst:Jupiter
08. 雨夜の月
Tomoya Nakai:Amayo no Tsuki
09. さくら
Traditional:Sakura
10. 哀しみのグラツィア
Ikuko Kawai:Grazia's Grief
Bonus Tracks
11. 展覧会の絵~日本の情景~より一部抜粋
Modest Mussorgsky:Excerpt from Pictures
at an
Exhibition
12. 波の記憶
Ikuko Kawai:Memoirs of the Ancient
Sea |
川井郁子(ヴァイオリン)
オーケストラ響 |
録音:もみじホール城山 キラリ☆ふじみ Bunkamuraオーチャードホール(T11,
T12)
世界初・越境のオーケストラが描く壮大な世界!
川井郁子が設立した和洋混合オーケストラ「オーケストラ響」のデビューアルバムです。
多種多彩な楽器を巧みに取り入れたプログラムには、デビュー以来さまざまなジャンルとの関わりを持ちつつ活動してきた彼女ならではの創造世界が満載。
和と洋の楽器で奏でられるアンサンブルは、11.2MHzの高音質レコーディングと相まって、そのめざましい響きに魅了されます。
これは川井郁子の集大成ともいえる、モニュメンタルなアルバムです。
オーケストラ響 ~ひびき~
川井郁子が20周年記念コンサートを機に設立した西洋楽器と和楽器による若手奏者中心の混合オーケストラ。
川井郁子の活躍の軸である「越境」を体現する唯一無二の存在として、各方面から注目されている。
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OVCL-00812
(HQ HYBRID)
¥3520
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美しい音色と馥郁たる演奏、柴田花音 IN CONCERT
2022
シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調
作品70
ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタ 作品25-3
シュニトケ:チェロ・ソナタ 第1番
カステルヌオーヴォ=テデスコ/ピアティゴルスキー編:
ロッシーニの歌劇《セビリアの理髪師》より「フィガロ」
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 作品119 |
柴田 花音(チェロ)
鈴木 慎崇(ピアノ) |
柴田花音 IN CONCERT Recorded at Takasaki
City Theatre 2022【通常盤】
2022年8月16-19日 高崎芸術劇場にて収録
美しい音色と馥郁たる演奏、柴田花音が贈るチェロの名曲
リサイタル・録音・映像によって才能溢れる若手演奏家を多角的に紹介する、大友直人が贈る高崎芸術劇場の「T-Shotシリーズ」第8弾。『柴田花音
IN CONCERT 2022』の初回限定盤(OVCX-00094
[CD+DVD])は大好評のうちに完売いたしました。
本商品は、その通常盤(CDのみの仕様)となります。
2021年、若きチェリストの登竜門・ビバホールチェロコンクールで優勝、現在はトロント王立音楽院にて研鑽を積む柴田花音。
自由自在でのびのびとした音楽作りと、美しい音色に彩られた華のある演奏が光る彼女のチェロは、テクニカルな技巧から美しい旋律まで聴く者を魅了します。
柴田 花音(チェロ) Canon Shibata, violoncello
2000年愛知県出身。第70回全日本学生音楽コンクールチェロ部門全国大会第1位。第2回刈谷国際音楽コンクール弦楽器部門一般の部グランプリ。
International Music Competition OPUS 2021(ポーランド)第1位。第14回ビバホールチェロコンクール第1位。Robert
W. and G.Ann Corcoran Concerto Competition
2022(カナダ)グランプリ受賞。
第40回霧島国際音楽祭にて霧島国際音楽祭賞受賞。他受賞多数。名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。
これまでに林良一、野村友紀、山﨑伸子、中木健二の各氏に師事。東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、現在、トロント王立音楽院グレン・グールド・スクールにてハンス・ジェンセン、アンドレス・ディアスの両氏のもと、研鑽を積む。
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3/7(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ACCENT
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シュペリング(指揮)&アルモニー・ウニベルセル
ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス(1772-1847)
(1)協奏交響曲 ハ長調 ~
フルート、クラリネット、ファゴット、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための
(2)クラリネット協奏曲 変ロ長調 Op.40
(3)協奏交響曲 ヘ長調 ~
フルート、オーボエ、ファゴット、ホルンと管弦楽のための |
ソフィア・アレッツ(フルート(1)(3))
エルンスト・シュラーダー(クラリネット(1))
ファイト・ショルツ(ファゴット(1)(3))
モニカ・ワイズマン(ヴァイオリン(1))
アマリリス・ドゥエニャス・カスタン(チェロ(1))
エルンスト・シュラーダー(クラリネット(2))
マルクス・ドイター(オーボエ(3))
フェデリコ・クエバス・ルイス(ホルン(3))
アンドレアス・シュペリング(指揮)
アルモニー・ウニベルセル |
名匠シュペリング指揮!再評価の進むヴィルムス、初録音の協奏作品、のどかにして巧妙、管弦楽の充実ぶりも愉しい
録音:2022 年10月3-6日/ケルン/74'14''
近年、交響曲や室内楽曲が少しずつ演奏されるようになってきたドイツ系オランダ人の作曲家ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス。
このアルバムにはクラリネット協奏曲(1815年頃)と協奏交響曲2曲(ともに1814年)という3つの協奏作品の初録音が収録されています。
演奏はムジカ・アンティクヮ・ケルンのチェンバロ奏者に始まり指揮者としても古楽オケを振り活躍してきた名匠アンドレアス・シュペリングと、ACCENTレーベルで一捻りあるタイトルをリリースしてきたアルモニー・ウニベルセルという注目の組み合わせ。
ヴィルムスはケルン近郊の村に生まれ、19歳でアムステルダムに移りました。その地でフルートとピアノのヴィルトゥオーゾとして名を上げ、また作曲家としても出版作品がオランダ内外で高く評価される音楽家として大成。
ハイドン、モーツァルト、初期ベートーヴェンの作品を敬愛していたといい、メロディーと和声とが高次元で絡み合うすばらしい音楽からもその影響が感じ取れます。
編成的には初期ベートーヴェン・タイプのしっかりした2管編成で、音楽的にはハイドンから連なる愉悦と美しい均衡をもつ語り口。
独奏パートも技巧推しというよりは牧歌的で平穏な曲想です。あたたかな感触のさまざまな音色が巧妙に歌をリレーしていく協奏交響曲の魅力は相当なもの。
クラリネット協奏曲もモーツァルトのそれを連想させる味わい深い逸品です。
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PAN CLASSICS
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オレンジの樹のある中庭 ~
セビリア大聖堂にまつわるルネサンス音楽集
〈オレンジの樹の中庭〉
即興:Istijbar Raml-al-Maya
作者不詳(15 世紀後半):Propinan de
melyor
〈聖母マリアの祭壇〉
ペドロ・デ・エスコバル(1465 頃–1535
頃):Virgen bendita sin par
フランシスコ・ゲレーロ(1528–1599):Virgo
prudentissima
クリストバル・デ・モラーレス(1500
頃–1553):Regina caeli, laetare
〈ヒラルダの塔から街を見下ろす〉
フアン・バスケス(1500 頃–1560
頃):
Del rosal sale la rosa / ¿Que
razon podeis tener? /
Morenica me era yo
ミゲル・デ・フエンリャーナ(1553 頃活躍–1578):
Tiento del IV tono /
Fantasia No.34 sobre un passo forcado,
Ut re mi fa sol la
〈アンティグア聖母礼拝堂、フランシスコ・ゲレーロと
フランシスコ・ペラーザの墓前で〉
ペドロ・デ・エスコバル:Agnus Dei
フランシスコ・ゲレーロ:In elevatione
Domini: Hei mihi, Domine
フランシスコ・ペラーザ(1564–1598):
Medio registro alto (de) primer
tono
〈聖歌隊の裏側、エルナンド・コロンの墓前で〉
エンリケ・フォクサー(1488 没):Pues
con sobra de tristura
作者不詳(15 世紀後半):N ina y vina
〈チャプター・ハウス〉
アロンソ・ムダーラ(1510頃–1580):
Tiento II & Fantasia XVIII sobre
fa, mi, ut, re. Segundo tono /
Fantasia XVI. Primer tono / Pavana
I / Gallarda
〈聖歌隊〉
アロンソ・ロボ(1555-1617):Vivo ego,
dicit Dominus
フランシスコ・デ・ペニャローサ(1470
頃–1528):
Agnus Dei III (Vita dulcedo/De tous
bien playne)
〈オレンジの樹の中庭〉
即興:Istijbar Raml-al-Maya |
マリア・マルティネス・アイェルサ(編曲、指揮)
ロイヤル・ウィンド・ミュージック(リコーダー合奏) |
リコーダー・コンソートの響きとスペイン・ルネサンスの香り。時代特有の雰囲気に満たされた1枚
録音:2022 年8月22-25日/オランダ/60'48''
11人のリコーダー奏者からなる「ロイヤル・ウィンド・ミュージック」によるルネサンス音楽集。
大小12種類(ソプラニーノ1、ソプラノ2、アルト2、テナー2、バセット2、グレート・バス1、コントラバス1、サブ・コントラバス1)のルネサンス・リコーダーを駆使し、驚くほど雄弁なサウンドを創生しています。
ブックレットには各曲でどのリコーダーを誰が吹いてるのかを表したリスト付き。
舞台はスペインの誇る最大規模の聖堂、セビリア大聖堂。モスクの跡地に建てられ、モスクの名残である「ヒラルダの塔」などもあるユニークな建造物です。
中庭はオレンジの樹があり、アルバム・タイトルのもとになっています。
アルバムはセビリア大聖堂を中庭から始まりぐるりと回遊し、また中庭に戻ってくる構成で、そこにスペイン・ルネサンスの大作曲家たちの作品が散りばめられているというもの。
時代の香りが漂ってくるような雰囲気がたまらない1枚です。
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ARCANA
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知られざるバロック中期の音楽世界
コンチェルト・シロッコ(古楽器使用)
~17世紀中盤のヴェネツィアで活躍したネーリの作品集
マッシミリアーノ・ネーリ:様々な楽器のためのソナタ集
1. Sonata Decimaquinta a dodeci - Op. 2
第15ソナタ(12声のための)
2. Sonata Prima a tre - Op. 2 第1ソナタ(3声のための)
3. Salve Virgo benignissima めでたし、至福の乙女
4. Sonata Undecima a nove - Op. 2 第11ソナタ(9声のための)
5. Sonata Seconda a 4 - Op. 1 第2ソナタ(4声のための)
6. Sonata Prima a 4 - Op. 1 第1ソナタ(4声のための)
7. Liebster Jesu 最愛のイエスよ [カテリーナ・ジアーニ(1630-1673以降)作曲]
8. Sonata Decima a otto - Op. 2 第10ソナタ(8声のための)
9. Canzon Seconda a 4 - Op. 1 第2カンツォン(4声のための)
10. Sonata Terza a tre - Op. 2 第3ソナタ(3声のための)
11. Sonata Quinta a quatro - Op. 2 第5ソナタ(4声のための)
12. Sonata Seconda a tre - Op. 2 第2ソナタ(3声のための)
13. Ad charismata caelorum 魅惑の天に向けて
14. Sonata Decimaquarta a dodeci - Op.
2 第14ソナタ(12声のための) |
コンチェルト・シロッコ(古楽器使用)
ジュリア・ジェニーニ
(リコーダー、ドゥルツィアン、指揮)
編成: ヴァイオリン2、ヴィオラ2、
ヴィオラ・ダ・ガンバ1、
ヴィオローネ2、木管コルネット2、
リコーダー3、サックバット3、
ドゥルツィアン1、テオルボ2、
オルガン、チェンバロ
ヴォーチェス・スアーヴェス
(声楽アンサンブル)‛&3、7、13 |
端正、繊細、優美。
聴いていると当時の世界にタイムスリップしそうになる17世紀ヴェネツィアのネーリの音楽。
なかなかネーリだけのアルバムというのはなかったのだが、コンチェルト・シロッコによる画期的な1枚が登場。
ピッチ: A=415Hz(弦楽器&鍵盤楽器)/A=466Hz(管楽器) 調律:
1/4コンマ・ミーントーン
録音: 2022年2月12-16日 ラントガストホーフ、ライエン(スイス北部バーゼル・ラントシャフト州)/収録時間:
76分
【コレッリ登場前のイタリアに花咲いた、驚くべきバロック・オーケストラ!】
古楽奏者・研究者育成の世界的拠点バーゼル・スコラ・カントルムで研鑽を重ねた気鋭奏者が集うコンチェルト・シロッコとヴォーチェス・スアーヴェス。
イタリアのARCANAレーベルへの録音を通じてクローチェ、ベルナルディ、ピッキといった知られざる17世紀イタリアの作曲家たちを続々発掘し、その優れた実績の再評価に寄与してきました。
これほどの結束力と専門性を兼ね備えた17世紀音楽の演奏団体は決して多くはありませんが、今回のアルバムも既存盤全てと同じく、各楽器の個性がきわだつ小編成作品から、当時の演奏作法に通じた弦・管・鍵盤の名手が何人もいなくては実現不可能な大編成の充実作まで収録。
巨匠モンテヴェルディ亡き後、歌劇作曲家カヴァッリが人気を誇った17世紀中盤のヴェネツィアで活躍したネーリ。
その特徴は"水の都ヴェネツィア"で器楽芸術が最初に発展した時代の面影を残しつつ、端正な気品を感じさせる整った曲構成。そして18世紀の音楽をも予感させるその雰囲気。
12声部にも及ぶ大規模な合奏曲はヴィラールトやガブリエーリの複合唱形式にも、バロック後期のコレッリやヴィヴァルディの合奏協奏曲にも通じる音使いが聴かれます。
小編成の作品も、声楽・器楽共にコントラスト鮮やかな展開。生前のネーリがドイツ語圏や遠くスウェーデンまで名声を轟かせていたことを裏付けてくれます。
バーゼルの名手たちの妙技に聴き惚れながら、知られざるバロック中期の音楽世界に思いを馳せたい1枚。
研究に基づき、弦楽器などと管楽器はほぼ全音違うピッチを採用しており、管楽器が移調して演奏することで解決されています。
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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES
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アルメニアの魂~民族楽器の響きと宗教的合唱曲集
1. ツォヴィナル・ホヴァニシアン(1965-):
サヤト=ノヴァの歌によるインプロヴィゼーション
2. ハチャトゥル・アヴェティシアン(1926-1996):
トッカータ
3. メスロプ・マシュトツ(362-440):
Ankanim araji qo わたしはあなたの前に跪きます
4. マシュトツ: Bazum en Qo gtoutyunqd (あなたの憐みは深く)
5. コミタス(1869-1935): Hognutyun mez jamanya
わたしたちを助けに来てください、全能の神よ
6. ペトロス・アフリキアン(1858-1908)/シュシャニク・サガテリアン:
母なるアラクセ川の両岸で
7. サヤト=ノヴァ(1712-1795)/ネレク・カザジアン:
Eshkhemede エシュヘメデ
8. コミタス: Aysor ton e クリスマスの祝典行列
9. コミタス: Govea Yerusaghem 主を讃えよ、エルサレムよ
10. コミタス: Arore & Tatrake アロレとタトラケ
(transposition de Narek Kazazyan)
11. サヤト=ノヴァ/サガテリアン&カザジアン:
Lalane & Broyi-Broyi ララネとブロイ=ブロイ
12. コミタス: Surb Surb 聖なるかな、聖なるかな
13. コミタス: Amen. Hayr Surb アーメン、聖なるは父なる方
14. マカル・エクマリアン(1856-1905)/カザジアン:
Amen. Hayr Surb アーメン、聖なるは父なる方(ミサ曲からの抜粋)
15. 作者不詳(アルメニア伝承曲/サガテリアン&カザジアン編):
Hingala ヒンガラ
16. アナヒト・ヴァレシアン: Solitude 孤独
17. ヴァレシアン: Impromptu 即興曲
18. コミタス: Cristos Pataragyal 救世主は生贄となり
19. コミタス: Astvatz mer 我らが神よ
20. 作者不詳(アルメニア伝承曲): Thamzara
タンザラ
21. ホヴァニシアン: Impromptu 即興曲
22. コミタス: Ltsaq i barutyan Qo 私たちはあなたの善で満たされ*
23. コミタス: Gohanamq 私たちはあなたに感謝を捧げます*
24. コミタス: Yeghitsi anun Tyarn orhnyal
祝福あれ、主なる方の名に*
25. ンシャン・ホピアン: Fantaisie 幻想曲 |
ナレク・カザジアン
(カーヌーン〔ツィターの一種〕)
アストリグ・シラノシアン(チェロ)‛&14-15
ヘルベルト・アサトリアン
(ドゥドゥク
〔アルメニアの伝統的ダブルリード楽器〕、
シェヴィ〔アルメニアの伝統的縦笛〕)
‛&6-7、10-11
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
‛&16-17、20-21
コンサートマスター:
マノン・ガリ(ヴァイオリン)
ステファン・プレフニャク(指揮)
エレヴァン聖十字架教会合唱団
‛&3-5、8-9、12-13、18-19、22-24
シャヘ・カシシアン(テノール、指揮) |
録音: 2022年11月 ヴェルサイユ宮殿「マレンゴの間」(フランス) 2022年11月 ゲガルド修道院(アルメニア)/収録時間:79分
【コーカサスの伝統楽器の響き、ヴェルサイユの歴史的空間と出会う】
アルメニアの民俗楽器カーヌーンの名手ナレク・カザジアンによる演奏と、アルメニア聖歌の解釈に通じた声楽家たちの合唱を中心としたアルメニア音楽集。
ドゥドゥクを吹くヘルベルト・アサトリアン、近年躍進めざましい同国出身のチェロ奏者アストリグ・シラノシアンもゲストに迎え、ヴェルサイユ宮殿を拠点にバロック・オペラの復権を進めるヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団との共演も収録しています。
古代に遡る波乱の歴史を超えて独自の言語と文化を存続させ、20世紀以降はアラム・ハチャトゥリアンに代表される西洋クラシック音楽と伝統音楽の交錯でも注目されてきたアルメニアの息吹が、民俗音楽からも多くの学びを得てきた古楽器演奏シーンの俊才たちとの出会いで独特の精彩をもって立ち上ります。
カーヌーン(ダルシマーのような形をしており、人差し指にはめたピックで弦をつま弾いて奏する)の煌びやかな音色は、生楽器の素材感も伝わるヴィブラートを抑えた弦楽合奏とも相性抜群。
聖歌の響きも温もりにあふれ、サクソフォンやバスクラリネットにも通じる音色が魅力的なドゥドゥクも細やかな情感豊かで、異国情緒に満ちたサウンドに独特な親密さを纏わせます。
Chateau de VersaillesSpectaclesには珍しいタイプのアルバムですが、丁寧な音作りと企画制作の入念さは同レーベルならでは。接する人それぞれに異なる魅力と出会えそうなアルバムです。
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FUGA LIBERA
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昔日のロンドンのパブへ!
ロンドンの街路で ~17世紀の音楽パブ巡り
1. ジョン・プレイフォード(1623-1686):
The New Hornpipe - Johny, Cook Up thy
Beaver – Newcastle
新しいホーンパイプ~
ジョニー、ビーバーを焼いてしまえ~ニューカッスル
(『ディヴィジョン・ヴァイオリン』『英国式舞踏指南』より)
2. 作者不詳(アイルランド&スコットランド伝承曲):
Trip It Upstairs – My Wife Is a
Wanton Wee Thing – 9th of July
上の階まで蹴上げちまえ~おれの妻は尻軽で~7月9日
3. 作者不詳(スコットランド伝承曲)/プレイフォード編:
Slow Air. Archibald MacDonald of Keppoch
– Daphne
スロー・エア「ケポックのアーチボルド・マクドナルド」~ダフネ
4. 作者不詳(アイルランド伝承曲):
The Star of County Down / Interlude:
Musical Priest –
Cooley's – The Swallowtail
ダウン県の星: 間奏曲「音楽好きの司祭」~クーリーズ~アゲハチョウ
5. プレイフォード:
All in a Garden Green 庭は緑に(『英国式舞踏指南』より)
6. ヘンリー・パーセル(1659-1695):
If Love's a Sweet Passion, from The Fairy
Queen
もし、恋の甘やかな情熱が(《妖精の女王》より)
7. パーセル: Hornpipe/Hole in the Wall,
from Abdelazar
ホーンパイプ「壁の穴」(劇付随音楽《アブデラザール》より)
8. パーセル:
Hornpipe, from The Fairy Queen ホーンパイプ(《妖精の女王》より)
9. ラルフ・マクテル(1944-): Streets Of
London ストリーツ・オブ・ロンドン
10. 作者不詳(アイルランド伝承曲):
Reel. Carolan's Draught リール「カロランの離れ屋」
11. トーマス・フォード(1580-1648)/ダヴィッド・ブダイ(1991-):
Cate of Bardie 吟遊詩人ケイト
12. パーセル: Music for a While 音楽よ、今ひととき
13. ジョン・エックルズ(1668-1735):
Slow Air, from The Mad Lover スロー・エア(《狂える恋人》より)
14. パーセル: Curtain Tune, from Timon
of Athens
カーテン・チューン(《アテネのタイモン》より)
15. 作者不詳(スコットランド伝承曲):
Ballad. Skye Boat Song バラッド「スカイ島の舟唄」
16. 作者不詳(アイルランド伝承曲):
Slow Air. Niel Gow's Lament for His Second
Wife
スロー・エア「二度目の妻を失ったニールズ・ガウの嘆き」
17. 作者不詳(アイルランド伝承曲):
Slow Air. Londonderry Air – Danny
Boy
スロー・エア「ロンドンデリーの歌」(ダニー・ボーイ)
18. プレイフォード:
Upon a Summers Day ある夏の日のこと(『英国式舞踏指南』より)
19. プレイフォード: Drive the Cold Winter
Away
凍てつく冬を追い払おう(『英国式舞踏指南』より)
20. ニコラ・マッテイス(1650-1713):
Ground After the Scotch Humour
スコットランドのユーモアに基づくグラウンド
21. パーセル:
Hornpipe, from The Fairy Queen ホーンパイプ(《妖精の女王》より)
22. 作者不詳(アイルランド伝承曲):
The Sailor's Wife – Jenny's Wedding
–
The Green Fields of Rossbeigh –
The Kerry – Tatter Jack Walsh
船乗りの妻~ジェニーの婚礼~ロスベイの緑なす野原
~
ケリー~襤褸を纏ったジャック・ウォルシュ |
プリスマ
エリーザベト・シャンポリオン
(リコーダー)
フランツィスカ・アンナ・ハイドゥ
(バロック・ヴァイオリン、歌)
アロン・サリエル(リュート、マンドリン)
ショマ・シャラート=ザカリアーシュ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ、歌)
ゲスト: ムラト・コシュクン(打楽器) |
録音: 2022年9月18-22日 アレッサーノ、イタリア/収録時間:
56分
【昔日のロンドンのパブへ!理屈抜きで楽しむ舞曲とエール】
民俗楽器を交えて古楽と民衆音楽のはざまを探る次世代型の古楽アンサンブル、プリスマによる昔日のロンドン音楽探訪。
古楽研究は楽譜として残された史料が出発点にならざるを得ないこともあり、演目はどうしても当時の知識人たちの音楽に偏りやすいところ、17世紀半ばに共和政時代の英国で出版されたプレイフォードのカントリーダンス集『英国式舞踏指南(英国の舞踏教師)』には、民衆社会で愛奏されていた舞曲も多く含まれ、これを出発点にアイルランドやスコットランドの伝承曲を交え、バロック期の活況を垣間見る「居酒屋(パブ)の一夜」を再現しようという試みです。
盛り場に繰り出す当時の人々を喜ばせた劇場の賑わいを伝えるべく、パーセルやエックルズの舞台音楽からの抜粋も収録。
リコーダーやマンドリンが奏でる美しいメロディ、沸き立つようなリズムに乗るフィドル(ヴァイオリン)、透明感の高い歌声、それらの中には1969年のラルフ・マクテルの名曲「ストリーツ・オブ・ロンドン」や、映画『タイタニック』のテーマまで顔を出します。
緩急自在の音作りが親密さたっぷり昔日の気配を甦らせ、まるで自分も数百年前の音楽家たちと同席しているような気分を味わえること請け合いの1枚です。
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RAMEE
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アントニ・ファン・ノールト:
『詩篇曲とファンタジアを集めた鍵盤曲集』(1659) |
レオン・ベルベン(オルガン) |
【DISC 1】
1. 詩篇 第65篇(作曲者不詳、『カンプハイゼン写本』
〔ユトレヒト大学図書館、資料番号Hs.
20A5〕より)/
2. 4声のファンタジア 第2番/3. 詩篇
第15篇/4. 詩篇 第38篇/
5. 詩篇 第6篇/6. 4声のファンタジア
第5番/7. 詩篇 第7篇/
8. 詩篇 第5篇(作曲者不詳、『カンプハイゼン写本』より)/
9. 詩篇 第5篇(作曲者不詳、『リュッベナウアー写本』
〔ベルリン国立図書館、資料番号Ms
Lynar B7〕より)/
10. 詩篇 第2篇/11. 4声のファンタジア
第1番/12. 詩篇 第50篇/
13. 詩篇 第66篇(作曲者不詳、『リュッベナウアー写本』より)/
14. 4声のファンタジア 第6番
【DISC 2】
1. 詩篇 第119篇/2. 詩篇 第116篇(作曲者不詳、『カンプハイゼン写本』より)/
3. 詩篇 第116篇(作曲者不詳、『リュッベナウアー写本』より)/4.
詩篇 第116篇/
5. 4声のファンタジア 第3番/6. 詩篇
第100篇(作曲者不詳、『カンプハイゼン写本』より)/
7. 詩篇 第100篇(作曲者不詳、『リュッベナウアー写本』より)/8.
詩篇 第22篇/
9. 4声のファンタジア 第4番/10. ダフネ(作曲者不詳、『カンプハイゼン写本』より)/
11. 詩篇 第24篇(作曲者不詳、『リュッベナウアー写本』より)/12.
詩篇 第24篇 |
使用楽器: ヤーコプ・ファン・ビルステイン1446年頃建造、ハルテュス&ヘルメル・ファン・ハーヘルベール1637-43年改修(修復:
1989年)/A=417Hz
録音: 2022年1月22-25日 ピーテル教会、レイデン(オランダ)/収録時間:
156分
【名手ベルベンが同時代の楽器で示す、オランダ黄金時代の巨匠の真価】
17世紀初頭に連邦共和国として独立を果たし、海洋貿易大国としての豊かな富を背景に飛躍的な文化発展をみせたオランダ。
その黄金時代と言われた17世紀の芸術遺産として、レンブラントやフェルメールら美術家たちの活躍に比しうるオランダの作曲家たちの業績は今なお再発見が待たれる状態が続いています(オランダの古楽器奏者たちが、バッハやヴィヴァルディなど諸外国の古楽にも適性が高く多忙すぎるせいもあるのでしょう)。
巨匠スヴェーリンク亡き後のアムステルダムで高い名声を誇ったアントニ・ファン・ノールトの作品集を、隣国ドイツの伝説的団体ムジカ・アンティクヮ・ケルンでも活躍したオランダの名手レオン・ベルベンがこうして手掛けてくれたことは、その未踏の沃野への重要な一歩と言ってよいでしょう。
英国のヴァージナル音楽からの影響を感じさせつつ、同時代の北ドイツ・オルガン楽派にも通じる精巧な多声芸術が聴かれる名品の数々を、ベルベンは作曲家と同時代の頃の姿に修復された歴史的オルガンで演奏。Rameeならではの自然派録音を通じ、強すぎない残響の中で各音の味わいをよく伝えてくれる解釈の妙はさすが名盤多数の名手というほかありません。
詩篇曲の変奏に聴く装飾音型の作り方も魅力的で、ブクステフーデやラインケンら後代の巨匠たちへと向かうヨーロッパ北方の音楽芸術の至宝をじっくり味わえます。
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ENSEMBLE MODERN
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アンサンブル・モデルン
ヴォルフガング・リームの大作「狩猟と形式」最新形態!
ヴォルフガング・リーム(b.1952):「狩猟と形式」
(1995-2001/ワーク・イン・プログレス2008状態) |
サー・ジョージ・ベンジャミン(指揮)
アンサンブル・モデルン |
ジョージ・ベンジャミンが振るヴォルフガング・リームの大作「狩猟と形式」最新形態!
録音:2020年9月3日ベルリン・フィルハーモニー大ホール(ライヴ) [57:09]
新ロマン主義の旗手として時代を牽引した鬼才リームの大作をイギリスの俊英作曲家ジョージ・ベンジャミンが振るファン垂涎の一枚。
この作品はおよそ20年前に成立したもののワーク・イン・プログレスの作品として成長を続け、この演奏は2008年の状態の録音。
およそ一時間に及ぶ怒涛の音の嵐から瞑想的で神秘的な瞬間までリーム節が炸裂する彼の集大成的他大作。
アンサンブル・モデルンの渾身の演奏も迫力満点。
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SOREL CLASSICS
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アンナ・シェレスト(ピアノ)
アンナ・シェレストの弾くプロコフィエフのピアノ協奏曲2曲
プロコフィエフ:
ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.16
ピアノ協奏曲第2番 ハ長調 Op.26 |
アンナ・シェレスト(ピアノ)
ニルス・ムース(指揮)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団 |
初回ご注文分のみの特価にてご提供!プロコフィエフのピアノ作品2タイトル!(1)アンナ・シェレストのピアノ協奏曲第2,3番 (2)ナターリャ・トゥルーリのピアノ・ソナタ全集
録音:2014年12月 チェコ オストラヴァ DDD 50'23
アンナ・シェレストの弾くプロコフィエフのピアノ協奏曲2曲。アンナ・シェレストはウクライナ生まれのピアニスト。
ハルキウ音楽院で学んだ後、米国のジュリーアド音楽院で名教師ジェローム・ローウェンタールに学んだ。
シェレストの弾くプロコフィエフは、持ち前の透明で繊細な美音を生かしたもので、プロコフィエフ独特の刺々しさを抑えながら、近代的な抒情性を巧みに打ち出したもの。
彼女の卓越した力量が窺える。米国生まれのデンマークの指揮者、ニルス・ムースの指揮も見事。
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SCCD 007/9
(3CD 2枚価格)
¥4300
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「プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ全集」
ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.1
ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14
ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op.28
ピアノ・ソナタ第4番 ハ短調 Op.29
ピアノ・ソナタ第5番 ハ長調 Op.38
ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82
ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83
ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84
ピアノ・ソナタ第9番 ハ長調 Op.103 |
ナターリャ・トゥルーリ(ピアノ) |
録音:1997年4月, DDD 175'42
ロシアのピアニスト、ナターリャ・トゥルーリの弾くプロコフィエフのピアノ・ソナタ全集。ナターリャ・トゥルーリはソ連のサンクトペテルブルクの生まれ。
生地で学んだ後、モスクワ音楽院で学んだ。1986年、チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で第2位を受賞し、一気に名前が広まった。
以来国際的に活躍、またモスクワ音楽院の名教師としても知られている。チャイコフスキー・コンクールで第2位を獲得したほどの実力のあるピアニストでありながら、トゥルーリの録音は極めて少なく、このプロコフィエフのピアノ・ソナタ全集は貴重。
実際、要求の多いプロコフィエフのピアノ・ソナタに対してトゥルーリは技術、音楽性両面で万全に応えている。
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<メジャー・レーベル>
<LP>
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