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≪第119号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その10 2023/4/18~



4/21(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ACCENT


ACC 25321
¥2700
クイケンの名録音プロジェクトから昇天祭のためのカンタータ集
 J.S.バッハ:
  カンタータ第108番『わが去るは汝らの益なり』 BWV108
  カンタータ第86番『まことに、まことに汝らに告ぐ』 BWV86
  カンタータ第11番
   『神をそのもろもろの国にて頌めよ』BWV11(昇天祭オラトリオ)
  カンタータ第44番『ひとびと汝らを除名すべし』 BWV44
シーリ・ソーンヒル(ソプラノ)
ペトラ・ノスカイオヴァ(アルト)
クリストフ・ゲンツ(テノール)
ヤン・ファン・デル・クラッペン(バス)
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
ラ・プティット・バンド

 録音:2008年4月30日-5月1日/ベルギー、ルーヴェン/73'38''

 復活祭の40日後にある昇天祭のために書かれたカンタータ第11番と、近い時期に演奏されるカンタータを組み合わせたアルバム。
 2005-2014年にクイケンとラ・プティット・バンドが取り組んだカンタータ録音シリーズからの音源です。声楽も器楽も各パート1人で演奏していて、透明度の高い響きが魅力的。

 バッハ自らも『昇天祭オラトリオ』と呼んだカンタータ第11番は30分近くある大曲で、他のカンタータとは一線を画す作品です。
 




ANTARCTICA


ANTAR 043
¥2800
三者三様、20世紀パリの音楽
 エネスコ:ピアノ・ソナタ 嬰へ短調 Op.24-1
 ラヴェル:鏡
  [蛾 / 悲しげな鳥たち / 海原の小舟 /
   道化師の朝の歌 / 鐘の谷]
 シリル・スコット:5つの詩
  [芥子 / 共鳴の庭 / 鐘 / 年の暮れ / 楽園鳥]
クリスティアン・サンドリン(ピアノ)

 録音:2021年2月10-12日/72'54''

 Antarcticaレーベルが「Spring」と名付けた新シリーズを始動。個性あふれる才能を持つ魅力的な音楽家たちのデビュー録音に焦点を当てます。

 シリーズ第1弾はルーマニアのピアニスト、クリスティアン・サンドリン。出身は違えどパリで活動した共通点を持つ3人の作曲家を選び演奏。
 ワーグナーが調性を解体し、ドビュッシーが色彩と絵画を音楽に取り込み、視覚的イメージを想起させる音楽、またそこからさらに進んで観念的なイメージまでも伝える音楽が書かれるようになった時代の作品たちです。
 
 

ANTAR 050
¥2800
Overtones
 細川俊夫:2つの日本民謡より さくら、散る(2008-2009)
 ケージ:イン・ア・ランドスケープ(1948)
 ジェフリー・ゴードン:
  ハープと管弦楽のための協奏曲『エオリアン』(2022)*+
 マクミラン:ハープ独奏のための『ノックルーン・ワルツ』(2015)+
 細川俊夫:2つの日本民謡より 五木の子守唄(2008-2009)
 (+ 世界初録音)
エリーネ・グロスロ(ハープ)
*カレン・カメンシェク(指揮)
ブリュッセル・フィルハーモニック

 現代のハープ協奏曲と独奏曲集

 47'29''

 アメリカの作曲家ジェフリー・ゴードンが2022 年に作曲した壮大な協奏曲をメインに、前後に独奏曲を配置したアルバム。
 ハープ・ファンと現代音楽好きの両方に響く内容です。
 




COVIELLO CLASSICS


COV 92303
¥2800
菩提樹と蓮華 ~ドイツと中国の芸術歌曲
 シューマン(1810-1856):ジャスミンの木 Op.27-4
 江蘇省民謡:ジャスミン [茉莉花](He Fang & SHEN Wujun編)
 黄自 HUANG Z(I 1904-1938):3つのバラの祈り
 R.シュトラウス(1864-1949):花束を編みたかった Op.68-2
 青海省民謡:四季 [四季歌](Tang Qijing編)
 マーラー(1860-1911):私は仄かな香りを吸い込んだ
 羅忠鎔 LUO ZHONGRONG(1924-2021):黄昏時の杏の花 [杏花天影]
 クララ・シューマン(1819-1896):もの言わぬ蓮の花
 羅忠鎔 LUO ZHONGRONG:遥かなる恋人への蓮華
 シューマン:月夜 Op.39-5
 モンゴル民謡:牧歌
 黄永熙 HUANG YONGX(I 1917-2003):憧憬の歌
 シューベルト:(1797-1828):漁師の愛の幸福 D933
 雲南省民謡:せせらぐ小川 [小河淌水]
 シューベルト:水上に歌う D774
 四川省民謡:アカシアはいつ咲く(DING Shande編)
 シューベルト:菩提樹
アンナ・ハープスト(ソプラノ)
トニ・ミン・ガイガー(ピアノ)

 ヨーロッパとアジアを同時に聴く歌曲集

 録音:2021年9月14-17日/54'11''

 アジアの芸術を、ヨーロッパのものと同列に並べて提示し、新しい耳を向けさせる趣向のアルバム。
 ケルン生まれのソプラノ歌手とミュンヘン生まれのピアニスト、ふたりの若い音楽家による意欲作です。
 
 

COV 92304
¥2800
ハンブルクで活躍したゼッレの傑作受難曲
 トーマス・ゼッレ(1599-1663):
  大地は主そのものである D148
  ヨハネ受難曲(1643)
  主をたたえよ D147
アントニウス・アダムスク(指揮)
ゲッティンゲン・バロック管弦楽団

 録音:2022年3月17-20日/51'49''

 テレマンもカントルを務めたハンブルクにあるヨハネウム学院で、1641年から亡くなるまでカントルとして活躍したトーマス・ゼッレ。
 1643年に書かれた《ヨハネ受難曲》はカラフルな楽器書法が特徴的な傑作。
 



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HARMONIAMUNDI



HMM 902469
(3CD)
¥4900→\4490

バンジャマン・アラール(チェンバロ)
J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集 Vol.8
 ~ケーテン、1717-1723、
   最初の妻マリア・バルバラに捧げる


  [CD1]
   1-4. ソナタ ニ短調 BWV 964
    〔I.アダージョ / II.フーガ / アレグロ / III.アンダンテ / IV.アレグロ〕
     (原曲:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003)
   5. シャコンヌ ニ短調
    (原曲:ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004 第5曲)
   6-7. プレリュードとフーガ
    (原曲:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV 1001 第2 曲)
   8. アダージョ ト長調 BWV 968
    (原曲:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 BWV 1005 第1曲)
   9. ペダル練習曲 ト短調 BWV 598*
   10. ファンタジア ト短調*(ファンタジーとフーガ BWV 542より)

  [CD2]
   J.S.バッハ:
    1. インヴェンション ハ長調 BWV 772 / 2. シンフォニア ハ長調 BWV 787 /
    3. インヴェション ヘ長調 BWV 779 / 4. シンフォニア ヘ長調 BWV 794 /
    5. インヴェンション ニ短調 BWV 775 / 6. シンフォニア ニ短調 BWV 790 /
    7. インヴェンション ト長調 BWV 781 / 8. シンフォニア ト長調 BWV 796 /
    9. インヴェンション ホ短調 BWV 778 / 10. シンフォニア ホ短調 BWV 793 /
    11. インヴェンション イ長調 BWV 783 / 12. シンフォニア ニ長調 BWV 789 /
    13. インヴェンション ニ長調 BWV 774 /
    14. インヴェンション ロ短調 BWV 786 / 15. シンフォニア ロ短調 BWV 801
   16. F.クープラン:プレリュード ニ短調("クラヴサン奏法"より)
   17-21. J.S.バッハ:フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV 812
   22. F.クープラン:プレリュード ト短調(''クラヴサン奏法''より)
   23-29. J.S. バッハ:フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816
   30. F.クープラン:プレリュード ロ短調(''クラヴサン奏法''より)
   31-36. J.S.バッハ:フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV 814

  [CD3]
   J.S.バッハ:
    1. シンフォニア 変ホ長調 BWV 791 / 2. インヴェンション 変ホ長調 BWV 776 /
    3. シンフォニア ハ短調 BWV 788 / 4. インヴェンション ハ短調 BWV 773 /
    5. シンフォニア ヘ短調 BWV 795 / 6. インヴェンション ヘ短調 BWV 780 /
    7. シンフォニア 変ロ長調 BWV 800 / 8. インヴェンション 変ロ長調 BWV 785 /
    9. シンフォニア ト短調 BWV 797 / 10. インヴェンション ト短調 BWV 782 /
    11. シンフォニア ホ長調 BWV 792 / 12. インヴェンション ホ長調 BWV 777 /
    13. シンフォニア イ短調 BWV 799 / 14. インヴェンション イ短調 BWV 784 /
    15. シンフォニア イ長調 BWV 798 /
    16. プレリュード 変ホ長調(フランス組曲第4 番 変ホ長調より BWV 815aの異稿) /
    17-23. フランス組曲 第4番 変ホ長調 BWV 815 /
    24. プレリュード ハ短調 BWV 999 / 25-30. フランス組曲第2番 ハ短調 BWV 813
   31. F.クープラン:プレリュード ホ短調("クラヴサン奏法"より)
   32-39. J.S. バッハ:フランス組曲第6番 ホ長調 BWV 817
バンジャマン・アラール
 (チェンバロ)
KKC 6714
(3CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 アラールが肉薄するバッハの姿、バッハの鍵盤作品全集第8集

[CD1]および[CD2&3]インヴェンション&シンフォニア:クラヴィコード チェンバロ、2018 年エミール・ジョバン製/1773 年クリスティアン・ゴットフリート・フリーデリキ製~
*が付いているものはケンティン・ブルーメンレーダーによるペダル・ボードを使用して演奏

[CD2&3]プレリュードと組曲:ヨアンネス・クシェ製のチェンバロ(1720 年頃フランソワ=エティエンヌ・ブランシェ鑑定)、Musee instrumental de Provinsコレクション

 録音:2021 年6月(プレリュード、組曲)および12月(インヴェンションとシンフォニア、その他の作品)

 名手アラールによる偉大な挑戦、バッハの鍵盤作品全集第8集は、インヴェンションとシンフォニア、そしてフランス組曲ほかを収録。楽器は、チェンバロ、クラヴィコード、ペダル・クラヴィコードを用いています。

 タイトルにある「マリア・バルバラ」(1684-1720)はバッハの最初の妻。
 彼女の父はオルガン奏者にして作曲家であり、父から音楽教育を受けたと考えられていますが、あまり詳しいことはわかっていません(W.F. バッハやC.P.E.バッハら、作曲家として現在にも名を残している息子はマリア・バルバラとの子供)。1717-23年頃に書かれた(と考えられる、あるいは浄書譜が残っている)作品には少なからずマリア・バルバラと生活を共にしていた時に完成、あるいは着想されたものが多数あるはず、ということで、アラールはこのアルバムに、「マリア・バルバラ」の名前を入れています。

 「ケーテン時代」にバッハが仕えていたケーテン侯は、カルヴァン派(音楽が信仰の妨げになるという考え)だったため、バッハは教会カンタータは書きませんでした。
 この時期には世俗音楽を多数書き、《ブランデンブルク協奏曲》《無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ》《インヴェンション》《平均律第1 巻》などがこの時代の自筆譜で伝えられています(すべてがこの時期に作曲・完成されたかどうかは不明)。1720年7月、バルバラが亡くなります。
 無伴奏ヴァイオリンの作品などは、マリア・バルバラの死への悲しみの感情が迸っていると言われることもあります。
 ここでは、無伴奏ヴァイオリンの作品を鍵盤で演奏しております(バッハもしばしばこのように演奏したと伝えられています)。

 フランス組曲は1722-25年、アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集へ書き込まれる形で初稿譜が誕生しています。
 歴史的チェンバロ、1645年製のクーシェで演奏されており、フランス風の細密画の非常に特別な世界を垣間見せてくれます。F. クープランの手法で描かれた肖像画のようでもあります。
 アラールは、フランス組曲の第1,2,5,6番の前に、F. クープランの≪クラヴサンの技法≫から、関係調のプレリュードを配して演奏、これによりバッハ、F. クープランの作品がそれぞれより際立ってきます。

 インヴェンションとシンフォニアもクラヴィコードでの演奏によりますが、バッハは、インヴェンションとシンフォニアのタイトルページで、これらの曲がクラヴィコード特有の「カンタービレ」の演奏スタイルを身につけるためのものであると明確に記しています。
 当時から1850 年頃まで、ドイツ語圏ではクラヴィコードが音楽全般、特に鍵盤音楽を学ぶための基本的な道具でした。
 アラールの演奏により、インヴェンションとシンフォニアの、バッハが聴いていたであろう響きによる演奏を識ることができます。

 通常オルガンで演奏される作品([CD1] の9 および10)が、ここではペダル・クラヴィコードで演奏・録音されていることにもアラールのこだわりが。
 当時オルガンを実際に演奏するには、人力によってパイプに風を送り込まなければならず、いつも自由に演奏できるものではありませんでした。
 時に奏者はペダル・クラヴィコードで練習していたのです。BWV 598 のペダル練習曲は、大バッハのペダルの技術の驚異性を伝えるもので、エマヌエル・バッハの筆者譜によって伝えられています。
 アラールの足鍵盤の技術にも注目です。

 バッハの作品ひとつひとつの完成度の高さに驚くとともに、バッハの生涯や生活、周囲の環境までにも思いを馳せながら聴くことができ、アラールがいよいよバッハに肉薄していることも感じられる、非常に濃い内容の3枚組となっております。
 




MIRARE

MIR 642
¥2900
ゾーイのためのダンス集 マタン・ポラト(ピアノ)
 (1)ブラームス:ワルツOp.39~
  第1番ロ長調/第11番ロ短調/第6番嬰ハ長調/
  第3番嬰ト短調/第14番嬰ト短調/第15番変イ長調
 (2)スクリャービン:マズルカOp.25の2
 (3)トーマス・アデス:マズルカOp.27の2
 (4)ラヴェル:メヌエット~「クープランの墓」
 (5)C.P.E.バッハ:メヌエット
 (6)マタン・ポラト:ワルツ・フォー・ビル
 (7)ビル・エヴァンス:ワルツ・フォー・デビイ
 (8)ストラヴィンスキー:タンゴ
 (9)ナンカロウ(ポラト編):練習曲第6番「タンゴ」
 (10)ラモー:サラバンド~組曲イ短調
 (11)サティ:サラバンド第3番
 (12)スクリャービン:ワルツOp.38
 (13)クープラン:フォルラーヌ~王宮コンセール第4番
 (14)ラヴェル:フォルラーヌ~「クープランの墓」
 (15)ラッヘンマン:影踊り~「子供の遊び」
 (16)ショスタコーヴィチ:ワルツ・スケルツォ~「人形の踊り」

 マタン・ポラトがビル・エヴァンスの名作「ワルツ・フォー・デビイ」を披露!

 録音:2022年5月23-25日/ノイマルクト・ライツターデル(ドイツ)/ディジパック仕様、56'42"

 フォルジュルネ音楽祭でおなじみのマタン・ポラト。1982年テルアヴィヴ生まれのピアニストで、作曲家としても注目されています。
 最新盤は舞曲を集めたコンセプト・アルバム。
 タイトルは愛娘でピアニストのゾーイに捧げたためのこと。

 クープランからアデスまでのさまざまな舞曲形式によるピアノ曲を集めていますが、選曲は凝っていてビル・エヴァンスのジャズの名作「ワルツ・フォー・デビイ」をポラトの演奏で聴くことができるうえ、ポラトの「ワルツ・フォー・ビル」がその返し歌となっています。
 またナンカロウの自動ピアノのための練習曲をポラトが人間用に編曲したものも聴きもの。
 2023/4年にこれを日本人ダンサー川口ゆいが振付け、ポラトの演奏と共演が予定されています。
 
 

MIR 616
¥2900
ショーソン/サン=サーンス
 (1)ショーソン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.3
 (2)サン=サーンス:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.92
ネーベルメーア・トリオ
 【ロアン・フルマンタル(ピアノ)、
  アルトゥール・ドゥカリス(ヴァイオリン)、
  アルベリック・ブルノワ(チェロ)】

 フランス・ピアノ三重奏の秘宝を若き団体がフレッシュに謳いあげる

 録音:2021年10月27-31日/カーン音楽院/ディジパック仕様、60'32"

 若くフレッシュなピアノ三重奏団「ネーベルメーア・トリオ」デビュー盤。
 今年2023年ナントで行われたフォルジュルネに出演して注目されています。
 トリオ・ワンダラーとクレール・デゼールの秘蔵弟子で、カスパー・ダヴィヂ・フリードリヒの絵画からグループ名を付けました。

 ショーソンのピアノ三重奏曲はフランクに入門した1882 年頃の作。
 すでに師の影響濃厚な4 楽章構成の大作ですが、ショーソン独特な叙情性とメロディの美しさに惹かれます。
 若いネーベルメーア・トリオならではのナイーヴでフレッシュな演奏が魅力。

 サン=サーンスのピアノ三重奏曲第2 番は1892 年の作。
 短調でチャイコフスキーとの類似を感じさせますが、華麗なピアノ・パートなどサン=サーンスの独自性も満ちています。
 




PROSPERO CLASSICAL


PROSP 0068
(2CD)
¥3400
モノローグ
 [CD1]
  ニコロ・ジンガレッリ:
  声とピアノのためのモノローグ『私は‛&だった』
  ドニゼッティ:声とピアノのためのカンタータ『サッフォー』
  ロッシーニ:
  声とピアノのためのカンタータ『ジョヴァンナ・ダルコ』
 [CD2]
  ワーグナー:
  声とピアノのための『メアリー・スチュアートの別れ』WWV61
  ポーリーヌ・ヴィアルド:
  コントラルトとピアノのための『ヘルミオネーの情景』
  メル・ボニ:ピアノのための舞曲『サロメ』Op.100
  レスピーギ:ピアノのための短詩『アレトゥーザ』
アンナ・ボニタティブス(歌)
アデーレ・ダロンツォ(ピアノ)

 様々な作曲家による独白の技法

 録音:2022年5月/チューリッヒ、SRFスタジオ/[CD1]50'45''、[CD2]31'14''

 モノローグ(独白)の技法はオペラや歌曲においても特別な表現力を持っています。
 感情のわずかな機微までも視覚化するような効果があり、語りすぎると冗長なものになりかねない側面もあります。作曲家にとって絶妙なバランス感覚を強いられる技法と言えるでしょう。

 アンナ・ボニタティブスは1999年にスカラ座デビューして以降、多くのベルカント・オペラ出演やレコーディングを行ってきたイタリアのメゾ・ソプラノ歌手。
 様々な作曲家が用いたモノローグ技法に注目し、熱意をもって表現しています。
 
 

PROSP 0054
¥2900
月はわが友
 テオドール・キルヒナー:歌曲集 Op.1(全10曲)
 ドビュッシー:
  ベルガマスク組曲より「月の光」、忘れられた小唄(全6曲)
 グリーグ:
  叙情小曲集より「夜想曲」 Op.54-4、歌曲集 Op.48(全6曲)
 キルヒナー:幻想的小品集より「夜想曲」 Op.14-4
 ピエール・モーリス:中国の歌(全7曲)
カトリン・ホッティガー(ソプラノ)
エドワード・ラシュトン(ピアノ)

 珍しい作曲家を含む、月に魅せられた音楽集

 録音:2020年7月25日、2021年8月22・26・27日/76'03''

 夜と月をテーマにした歌曲とピアノ曲をあつめたアルバム。キルヒナーやピエール・モーリスといっためずらしい作品も。

 カトリン・ホッティガーはルツェルン応用科学芸術大学で学んだスイスのソプラノ歌手。
 バロック・オペラや、フランスとスカンジナビアのリートなどに力を注いでいて、ピアノのエドワード・ラシュトンと定期的にリートのリサイタルを行っています。
 
 

PROSP 0062
¥2900
ヴァレー地方からの歌 スイスの作曲家による歌曲集
 オイゲン・マイアー(1934-):Chiajeri (Taugwalder)
 エミル・フレイ(1889-1946):
  Junges Madchen in den Bergen (Morgenstern) op. 49/1
 オイゲン・マイアー:Wela Wag (Taugwalder)
 ヴェルナー・ベルッチ(1950-):Die Felswand (Meyer) Wege III
 オイゲン・マイアー:Ds Hittuliechtje (Taugwalder)
 ヨゼフ・ラウバー(1864-1952):Fruhlingsnacht (Hesse) op. 37/2
 オイゲン・マイアー:Dr Schuelschatz (Taugwalder)
 ハンス・フーバー(1852-1921):
  Mir traumte von einem Myrtenbaum (Heyse) op. 61/3 2.47
 オイゲン・マイアー:Dr Bluusuchnopf (Taugwalder)
 ワルター・クルヴォワジエ(1875-1931):Morgens (Storm) op. 2/7
 オイゲン・マイアー:Herbschtwind (Taugwalder)
 ハインツ・ホリガー(1939-):Herbst (Morgenstern) Sechs Lieder VI
フランツィスカ・ハインツェン(ソプラノ)
ベンジャミン・ミード(ピアノ)

 故郷ヴァレー州への愛に満ちたアルバム

 録音:2022年5月/47'06''

 スイスのソプラノ歌手フランツィスカ・ハインツェンが歌う、故郷ヴァレー州とスイスの歌の芸術への愛に満ちたアルバム。
 ヴァレー語の詩によるオイゲン・マイアーの作品を中心に、過去2世紀のスイスの作曲家による歌曲を収録しています。
 




TYXART


TXA 22172
¥2700
ヴェルナー・ヴォルフハイム氏の蔵書からのリュート曲集
 作者不詳:[タイトルなし] - ドゥーブル - 第2ドゥーブル
 アシャズ・カシミール・ヒュルツ(1658-1723):
  ガヴォット - ドゥーブル
 作者不詳:サラバンド - ドゥーブル
 作者不詳:ソナタ
 アシャズ・カシミール・ヒュルツ:サラバンド
 作者不詳:ジーグ - ドゥーブル
 作者不詳:シャコンヌ イ短調
 エザイアス・ロイスナー(the Younger, 1636-1679):
  アルマンド - ドゥーブル
 作者不詳:クーラント - ドゥーブル
 作者不詳:[タイトルなし]
 ジェルマン・ピネル(c.1600-1661):サラバンド - ドゥーブル
 作者不詳:[タイトルなし]
 エヌモン・ゴーティエ(c.1575-1651):
  スペインのサラバンド - 別の手法で - ドゥーブル
 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(c.1623-1680):
  チャッコーナ イ長調(ホフシュテッター編)
ベルンハルト・ホフシュテッター(リュート)

 貴重な蔵書から生まれたリュート・アルバム

 録音:2020年12月/72'52''

 1928年から29年にかけて、ヴェルナー・ヴォルフハイム博士の音楽蔵書がオークションに出されました。
 その中にはバッハの『フーガの技法』『音楽の捧げもの』の初版といった大変貴重なものもあります。この蔵書に含まれるリュート曲集を初録音したのが当盤。


 ホフシュテッターは1975年ウィーン生まれで当初ヴァイオリンを学び、後にリュートを佐藤豊彦、今村泰典に師事した。ヨーロッパを中心に活動し、2007年には来日したこともある。
 




NAXOS


8.574452
¥1800
毛利 文香(ヴァイオリン)
サン=ジョルジュ:ヴァイオリン協奏曲集 第3集

 1-3. ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Op. 2 No. 1 (1773年出版)
  1. I. Allegro / 2. II. Largo / 3. III. Rondeau
 4-6. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 2 No. 2 (1773年出版)
  4. I. Allegro / 5. II. Adagio / 6. III. Rondeau
 7-9. ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op. 7 No. 1 (1777年出版)
  7. I. Allegro moderato / 8. II. Adagio /
  9. III. Allegro moderato
 10-12. ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 Op. 7 No. 2 (1777年出版)
  10. I. Allegro moderato /
  11. II. Andante moderato / 12. III. Rondeau
毛利 文香(ヴァイオリン)
チェコ室内管弦楽団パルドビツェ
ミヒャエル・ハラース指揮
NYCX-10403
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2200

 録音:The House of Music, Pardubice(チェコ) 2022年3月21日-23日
 総収録時間:77分

 カリブ海のフランス領、グアドループ島出身のサン=ジョルジュ。
 アフリカ系の母親の血を引いたため褐色の肌を持った彼は、アスリートで剣の達人であるとともに、優れたヴァイオリニスト&作曲家として18世紀後半のフランスで活躍、「黒い肌を持つモーツァルト」の異名をとりました。
 彼のヴァイオリン協奏曲は14作が確認されており、その多くは2曲づつペアで出版されています。
 このアルバムにもそうした2組、4曲の協奏曲が収録されており、どの曲も技巧的なヴァイオリン独奏パートを中心として、モーツァルトを思わせる魅力的で多彩な楽想が展開します。今作で独奏ヴァイオリンを演奏するのは、日独で活躍の場を急速に広げている毛利文香。彼女自身によるカデンツァも聴きどころです。

 ※国内仕様盤には八木宏之氏による日本語解説が付属いたします。

 シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ。私はレコーディングのお話をいただいて、初めてこの作曲家の存在を知りました。いざ楽譜を開いてみると、モーツァルトにも影響を与えたであろうシンプルな旋律の美しさや、優秀な騎士でもあった彼の華麗な剣さばきを想像させるような超絶技巧がたくさん散りばめられていて、とても魅力的な新しい世界に出会うことができたのです。
 今回のカデンツァは私が作りました。作品の中から自分のお気に入りのテーマやモチーフなどを探し出し、それを発展させてカデンツァを作ることは、時間のかかる大変な作業ではありましたが、この素晴らしい作曲家についてより深く考えることができる貴重な経験でした。
 私のサン=ジョルジュ作品の演奏を聴いてくださる皆様にも、この新しい発見を是非楽しんでいただけましたらとても嬉しく思います。  ーー毛利 文香

 毛利 文香:
  2012年、第8回ソウル国際音楽コンクールにて、日本人として初めて、最年少で優勝。2015年、第54回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールにて第2位、エリザベート王妃国際音楽コンクール2015にて第6位入賞。2019年、モントリオール国際音楽コンクールにて第3位入賞。これまでに、川崎市アゼリア輝賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞、京都・青山音楽賞新人賞、ホテルオークラ音楽賞を受賞。
  ソリストとして、日本国内はもとより、ベルギー国立管、ブリュッセル・フィル、モントリオール響、クレメラータ・バルティカ、ヨーロッパ室内管などと共演を重ねるほか、サー・アンドラーシュ・シフ、アブデル・ラーマン・エル=バシャ、タベア・ツィンマーマン、イリヤ・グリンゴルツ、堤剛、今井信子、伊藤恵などの著名なアーティストとの共演も数多い。
  ヴァイオリンを田尻かをり、水野佐知香、原田幸一郎の各氏に師事。
  桐朋学園大学音楽学部ソリストディプロマコース、及び洗足学園音楽大学アンサンブルアカデミー修了。
  慶應義塾大学文学部卒業。クロンベルクアカデミーを経て、現在ケルン音楽大学にてミハエラ・マーティン氏に師事している。

 
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


LEBHAFT


LBCDR 1033
(CD-R)
¥2500
ヴァンデルノート、モーツァルトの交響曲
 モーツァルト/交響曲第40番、第41番「ジュピター」
アンドレ・ヴァンデルノート指揮
パリ音楽院管弦楽団

 録音:1956-57年 パリ(モノラル録音) 原盤:仏Trianon 2C 045-11349

 ヴァンデルノートは1956年から1958年にかけてモーツァルトの交響曲を9曲録音した。
 当時はステレオ録音が主流となっていたが、仏Pathe-Marconi EMIはステレオ方式の録音には懐疑的だったため、モノラルでの録音となっている。
 しかしながら、モノラル特有のパワフルな重量感は、このストレートで生命力に溢れたモーツァルトに見事に合致しており、まさに理想的な演奏となっている。
 



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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 134
¥3000→\2790
ミュンシュ晩年の力演、
 「ブラ2」と正規初出のドビュッシー「海」

  (1)ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73(38'52)
  (2)ドビュッシー:「海」(23'05)
シャルル・ミュンシュ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

 フランス国立視聴覚研究所音源提供、熱量の高い大名演!!ミュンシュ晩年の力演を堪能。「ブラ2」と正規初出のドビュッシー「海」のカップリング。

 ライヴ録音(1)1965年11月16日/シャンゼリゼ劇場(ステレオ)、(2)1966年9月13日/ブザンソン市民劇場(ステレオ)【初出音源】/61'57
 音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。
 当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で、シャルル・ミュンシュ指揮、フランス国立放送管弦楽団演奏のブラームスの交響曲第2 番とドビュッシーの「海」を収録。いずれもステレオ音源です!ブラームスはAUVIDIS VALOISレーベルからリリースされたことはありますが現在は入手困難。一方ドビュッシーは正規初出音源となります。晩年まで熱量の高い演奏をしたミュンシュ。
 どっしりとしたブラームスと色彩感豊かドビュッシー。一期一会のひらめきに満ちた名演がここによみがえります。

  ※日本語帯・解説は付きません。
 
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CDSMBA 135
¥3000→\2790
クリュイタンス&フランス国立放送管の秘蔵音源!
 1959年5月1日、モスクワでのライヴ初日の貴重な記録

  (1)ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲
  (2)ラヴェル:クープランの墓
  (3)ムソルグスキー:禿山の一夜
  (4)デュカス:魔法使いの弟子
  (5)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  (6)ラヴェル:ラ・ヴァルス
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

 フランス国立視聴覚研究所音源提供、クリュイタンス&フランス国立放送管の秘蔵音源!1959年5月1日、モスクワでのライヴ初日の貴重な記録が日の目を見た!

 ライヴ録音:1959年5月1日/モスクワ音楽院(モノラル)【全て初出音源】/68'11
 音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。
 好評のフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの正規初出復刻、当アルバムには1959 年5月1日、モスクワ音楽院におけるクリュイタンス指揮、フランス国立放送管弦楽団演奏の正規初出音源を収録しております!

 この録音はモスクワ・ツアー初日公演をおさめたもので、ムソルグスキーを中心に据え、前半と後半はベルリオーズ、ラヴェル、ドビュッシーとフランスのお国モノでまとめています。

 クリュイタンスらしいエレガントな表情はもちろんのこと、生命力に満ちた当演奏は50代半ばのクリュイタンスの最も充実した内容。
 モノラル音源ながら正規初出の貴重音源のリリースは大歓迎と申せましょう。

 ※日本語帯・解説は付きません。
 

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CDSMBA 136
¥2900→\2690
マリー=テレーズ・フルノーへのオマージュ
 (1)ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 (2)ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
 (3)ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9-2
 (4)ショパン:マズルカ第32番 嬰ハ短調 Op.50-3
 (5)ショパン:マズルカ第13番 イ短調 Op.17-4
 (6)モーツァルト:
  ドゥゼードの「ジュリ」の「リゾンは眠った」による
   9つの変奏曲 ハ長調 K.264(315d)
 (7)シューマン:
  ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」Op.26
マリー=テレーズ・フルノー(ピアノ)
(2)ピエール・バスー(チェロ)

 フランス国立視聴覚研究所音源提供、気品に満ちた香り高き名演。20世紀フランスを代表するピアニスト、マリー=テレーズ・フルノーの60~70年代の貴重音源が正規初出で登場!

 録音:(1)1975年3月29日/メゾン・ド・ラジオ・フランス、107スタジオ(パリ)(ステレオ)
  (2)1960年4月30日/フランス放送協会内スタジオ(パリ)(モノラル)、
  (3)1965年11月27日、(4)(5)1965年2月28日、(6)(7)1969年12月20日/メゾン・ド・ラジオ・フランス、105スタジオ(パリ)(モノラル)【全て初出音源】/73'32
 音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。
 好評のフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの正規初出復刻。
 当アルバムは20世紀に活躍したフランスのピアニスト、マリー=テレーズ・フルノー(1927-2000)が1960年から75年にかけて放送用に収録した貴重音源が収録されております!

 マルグリット・ロン(1874-1966)の愛弟子であるフルノーは1943年、16歳で挑んだロン=ティボー国際コンクールで第2位を受賞。
 この時、当時19歳のサンソン・フランソワが優勝しております。
 フルノーは恩師ロンをはじめとするフランス・ピアニズムの継承者としてキャリアを積んでいきましたが、難病のため演奏家人生は短く、ここに収めた放送用音源は彼女の演奏を聴くことができる非常に貴重な記録です。
 収録作品はドビュッシー、ショパン、モーツァルト、シューマンとディスクとして初レパートリーも数多く、この復刻はピアノ・ファン狂喜といえましょう。

 ※日本語帯・解説は付きません。
 
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CDSMBA 137
¥2900→\2690
ケンプとフルノーがそれぞれ演奏した
 モーツァルトのピアノ協奏曲第20番!

  (1)モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466(31'29)
  (2)モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466(29'25)
(1)マリー=テレーズ・フルノー(ピアノ)、
 ルネ・ジラール(指揮)、
 フランス国立放送管弦楽団
(2)ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)、
 ゲオルク・ショルティ(指揮)、
 パリ音楽院管弦楽団

 フランス国立視聴覚研究所音源提供、聴き比べも面白い。ケンプとフルノーがそれぞれ演奏したモーツァルトのピアノ協奏曲第20番!

 録音:(1)1967年5月22日/メゾン・ド・ラジオ・フランス、105スタジオ(パリ)(モノラル)【初出音源】
  (2)1959年9月3日/ブザンソン市民劇場(モノラル)【初出音源】/60'54
 音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。好評のフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの正規初出復刻。
 当アルバムは20世紀に活躍したフランスのピアニスト、マリー=テレーズ・フルノー(1927-2000)、そしてドイツ正統派ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)がそれぞれ弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を収録しております。

 マルグリット・ロン(1874-1966)の愛弟子であるフルノーは1943年、16歳で挑んだロン=ティボー国際コンクールで第2位を受賞。
 その後ピアニストとしてのキャリアを本格的にスタートさせましたが難病のため演奏家人生は短く、ここに収めた放送用音源は彼女の演奏を聴く非常に貴重な記録といえます。

 フルノーとケンプという20世紀の名ピアニストによるモーツァルトは絶品の一言。聴き比べもお楽しみいただけます。

 ※日本語帯・解説は付きません。
 


<メジャー・レーベル>
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DG



4858415
\2600→\2390
《エスター・ユー~
 ブルッフ&バーバー:ヴァイオリン協奏曲集》

  ブルッフ:
   1-3)ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
    (第1楽章:Vorspiel: Allegro moderato-attacca/
     第2楽章:Allegro/第3楽章:Finale: Allegro energico)、
   4) アダージョ・アパッショナートOp.57(ヴァイオリンと管弦楽のための)、
  5-7) バーバー:
   ヴァイオリン協奏曲Op.14
    (第1楽章:Allegro/第2楽章:Andante/第3楽章:Presto in moto perpetuo)、
  8) ヴュータン:ヤンキー・ドゥードル(アメリカの思い出)Op.17(ヴァイオリンと管弦楽のための)
    (Andante in modo di recitativo-Andante-Allegro-Animato-Vivace)
エスター・ユー(ヴァイオリン)、
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 知的な音楽性と真の芸術性を証明する、活躍目覚ましい若きヴァイオリニストの新作

 ドイツ・グラモフォンにシベリウス&グラズノフの協奏曲集とチャイコフスキーの協奏曲を録音したヴァイオリニストのエスター・ユーが、今回リリースするのはブルッフとバーバーの協奏曲です。
 この2曲はともに作曲家が20代の頃に書かれ、若いエネルギーを持ちつつ成熟した作品であることにエスターは共感を覚え、アーティストとしての彼女を成長させた曲でもありました。
 ブルッフの『アンダンテ・アパッショナート』も短い曲ではありますが、作品全体の生真面目さと悲劇的ともいえる雰囲気が交響曲の基礎を感じさせ、この作曲家の傑作とみなされています。
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が、音楽監督に就任したばかりのヴァシリー・ペトレンコと初めてスタジオ録音したもので、エスターとペトレンコもこれが初めての共演となります。

 エスター・ユーは1994年生まれ。4歳でヴァイオリンを始め、8歳でコンサート・デビュー。16歳の時に国際シベリウス・ヴァイオリン・コンクールの最年少受賞者となり、国際的な注目を集めます。
 2年後の2012年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールでも最年少受賞者の一人となり、2014年に「BBCの新世代のアーティスト」に、2018年に「クラシックFMのトップ30アーティスト」の一人に、2020年にはWQXRの「注目する12人のアーティスト」にも選ばれました。

 エスターは「このアルバムは私の過去と現在の美しい“るつぼ”のように感じられます」と語っています。

 「現代の模範的なヴァイオリンのソリスト。知的で雄弁、冷静沈着で、技術のヴィルトゥオーソをはるかに超えている」―『ストラッド』誌
 



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DECCA



4854234
\2600→\2390
《ランドル・グーズビー~
 ブルッフ&プライス:ヴァイオリン協奏曲集》

  1-3) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
   (第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:Adagio/第3楽章:Finale. Allegro energico)、
  フローレンス・プライス:
   4) 崇拝(J.Grayによるヴァイオリンと管弦楽編曲)、
   5-7) ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調
    (第1楽章:Tempo moderato/第2楽章:Andante/第3楽章:Allegro)、
   8) ヴァイオリン協奏曲第2番
ランドル・グーズビー(ヴァイオリン)、
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団

 若きアメリカ人ヴァイオリニスト、グーズビーがネゼ=セガンと録音した初の協奏曲集

 アフリカ系アメリカ人の父と、日本で育った韓国人の母の間に1996年に生まれたヴァイオリニスト、ランドル・グーズビー。
 黒人クラシック作曲家を称えたデビュー・アルバム『ルーツ』(2021)に続くセカンド・アルバムは初の協奏曲アルバムです。
 採り上げたのはドイツ・ロマン派の作曲家マックス・ブルッフ(1838-1920)のヴァイオリン協奏曲とアメリカ初の黒人女性作曲家として知られるフローレンス・プライス(1887-1953)のヴァイオリン協奏曲第1番と第2番。
 プライスの交響曲第1番と第3番のアルバムでグラミー賞を受賞したヤニック・ネゼ=セガンとフィラデルフィア管弦楽団との共演です。コンサートのアンコールではグーズビーのトレードマークのようになっているプライスの『崇拝』も収録されています。

 ランドルは7歳でヴァイオリンを始め、9歳でコンサート・デビュー、スフィンクス・コンクールで史上最年少の13歳で優勝しました。世界的ヴァイオリニストの一人、イツァーク・パールマンに師事しています。
 彼はまた、クラシック音楽における多様性の熱烈な提唱者であり、音楽教育にも熱心で、様々なプロジェクトにも取り組んでいます。

 2022年、コンセルトヘボウ管弦楽団、アントワープ交響楽団、ルツェルン祝祭管弦楽団と共演したグーズビーは、2023年にはアメリカの一流オーケストラとのコンサート活動を広げてゆくとともに、イギリス、日本(オーケストラ・アンサンブル金沢との共演7/1@金沢)、韓国でも演奏、世界有数のコンサート・ホールでの演奏が予定されています。
 また、フランス宮廷で一世を風靡した作曲家ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュの生涯を描いた映画『Chevalier』にも演奏で参加しています。

 【録音】2022年11月15日(1-3)、10月6-9日(4-8)、フィラデルフィア、キンメル・センター、ヴェライゾン・ホール
  




<国内盤>


ALM/コジマ録音


ALCD-7291
¥3300
鷲宮美幸〈ピアノ〉
 記憶の風景
鷲宮美幸〈ピアノ〉
 [1] プーランク: 愛の小径
 [2] プーランク: エディット・ピアフを讃えて 即興曲第15番
 プーランク: ナゼルの夜
  [3] 前奏曲 / [4] 変奏1. 分別の極み / [5] 変奏2. 手の上の心臓 / [6] 変奏3. 磊落と慎重と /
  [7] 変奏4. 思索の続き / [8] 変奏5. 口車の魅力 / [9] 変奏6. 自己満足 /
  [10] 変奏7. 不幸の味 / [11] 変奏8. 老いの警報 / [12] カデンツァ / [13] フィナーレ
 [14] ドビュッシー: 亜麻色の髪の乙女《前奏曲集第1集》より
 [15] セヴラック: ロマンティックなワルツ《休暇の日々から第1集》より
 [16] セヴラック: 古いオルゴールが聞こえるとき《休暇の日々から第1集》より
 [17] モンポウ: 歌と踊り 第6番
 [18] グラナドス: アンダルーサ《スペイン舞曲集》より
 グラナドス:《ロマンティックな情景》より
  [19] マズルカ / [20] アレグレット / [21] エピローグ
 レクオーナ: 《スペイン組曲「アンダルシア」》より
  [22] アンダルーサ / [23] マラゲーニャ

 万華鏡のような色彩の乱舞、溢れんばかりのロマンロマンチックな情景!

 <録音>2022年10月3-4日

  アンリエット・ピュイグ=ロジェの推薦を得てパリで研鑽を積み、現在はソリスト・室内楽奏者として国内外で活躍している鷲宮美幸。3枚目のソロ・アルバムとなる今回は、近代フランスとスペイン由来の作品に焦点をあてたもの。音楽のコントラストを鮮やかに描ききる鷲宮の表現力によって、まさに万華鏡のような色彩の乱舞が湧き起こる。


鷲宮美幸〈ピアノ〉

 7歳よりピアノ、作曲、バイオリンを始める。その後、桐朋学園大学ピアノ科在学中、フランス音楽界の第一人者H.ピュイグ=ロジェ氏の推薦で、パリに留学。帰国後、同大学を卒業。
 第56回日本音楽コンクール入選を皮切りに、UFAM国際コンクール・室内楽部門第2位、日本室内楽コンクール第3位、国際ピアノデュオ・コンクール2台4手部門第2位(日本人最高位)など、多くのコンクールに入賞。
 Kris Foundationに度々招聘され、シンガポールでソロリサイタル、Metropolitan Festival Orchestra、指揮Chan Tze Lawと協奏曲を共演。また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のクリストフ・ハルトマン、イ・ムジチ合奏団のマッシモ・パリス、マクサンス・ラリュー、ミッシャ・マイスキーなど、国内外の著名なソリストらとも共演している。
 NHK・BS「ぴあのピア」、NHK・FM「名曲リサイタル」にソロで、また室内楽、伴奏でも度々出演。『ピアノ&ピアニスト』(音楽之友社、2018年1月発行)の"日本の名ピアニストたち"にも選ばれた。
 これまでにピアノを寺西昭子、村手静子、T.パラスキヴェスコ、高木茉莉、松浪佳子の各氏に、室内楽をJ.M.ダマーズ、三善晃、H.ピュイグ=ロジェ、クリスチャン・イヴァルディの各氏に、チェンバロを遠藤陽子氏に師事。
 現在、ソリスト、室内楽奏者、オメガ・ピアノトリオのメンバーとして活躍している。
 これまでに、ソロ・アルバム「ワッシー・ファンタジア」(パスティエル)、「鷲宮美幸ピアノ・リサイタル」(コジマ録音)をリリース。
 このほかマッシモ・パリス(Vla.)との共演による「ショスタコーヴィチ」(ダ・ヴィンチ・クラシック)など、数多くのCDをリリースし、いずれも高い評価を得ている。
 

 

ALCD-9243
¥3300
チェンバロが繋ぐバッハとピアソラの世界!
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
  チェンバロ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052[チェンバロと弦楽五重奏]+
   [1] I. アレグロ / [2] II. アダージョ / [3] III. アレグロ
  平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第15番 ト長調 BWV884[チェンバロ]+
   [4] プレリュード / [5] フーガ
  平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第18番 嬰ト短調 BWV887[チェンバロ]+
   [6] プレリュード / [7] フーガ
  [8] 平均律クラヴィーア曲集
   第1巻 第1番 プレリュード ハ長調 BWV846[チェンバロ]++
 アストル・ピアソラ (1921-1992)[編曲:日下部進治]
  [9] アヴェ・マリア[ヴァイオリン*とチェンバロ]++
  [10] オブリヴィオン[チェンバロ]++
  [11] リベルタンゴ[チェンバロと弦楽五重奏]+
  [12] アディオス・ノニーノ[チェンバロと弦楽五重奏]+
平野智美〈チェンバロ〉
弦楽五重奏:
 長岡聡季* 大光嘉理人〈ヴァイオリン〉
 吉田篤〈ヴィオラ〉
 懸田貴嗣〈チェロ〉
 西澤誠治〈コントラバス〉

 ヴィルトゥオージティと革新性、時代と様式の枠を超え、チェンバロが繋ぐバッハとピアソラの世界!

 編曲:日下部進治
 使用チェンバロ:
  + Model: Pascal-Joseph Tskin / Michael Johnson, 1989, England
  ++ Model: Johannes Ruckers, 1638 / Joel Katzman, 2004, Amsterdam
 A=415Hz

 <録音>2022年9月7-9日 浦安音楽ホール

 バッハとピアソラという、異質とも捉えられている2人の作品を対等に取り上げたCD。
 企画者でもあるチェンバロ奏者・平野智美は、「2人の間に根源的な共通点があるように感じた」と語る。
 18世紀ドイツ・ライプツィヒに実在したライヴハウス、テレマンやバッハの作品などが数多く演奏されたカフェ・ツィンマーマンを彷彿とさせる。平野智美の高い企画力と演奏能力、日下部進治の編曲の巧みさ、弦楽五重奏の生命力が光る。


 平野智美(チェンバロ)
 東京藝術大学音楽学部器楽科卒業、同大学院音楽研究科修了。文化庁特別派遣芸術家在外研修員としてイギリスに派遣され研鑽を積む。チェンバロを鈴木雅明、N.パール、オルガンを今井奈緒子、廣野嗣雄、ピアノを半澤美緒子、故勝谷壽子、室内楽を小畑善昭、金昌国、小林道夫の各氏に師事。第3回やちよ音楽コンクールピアノ部門入賞。第13回国際古楽コンクール〈山梨〉チェンバロ部門最高位受賞。日演連オーディションに合格し、東京文化会館にて室内楽リサイタルを開催。文化庁新進芸術家公演事業「ニューアーティストシリーズ2005」に選出される。
 これまでにクリストファー・ホグウッド、ゲルハルト・ボッセ、マルティン・シュナイト、小澤征爾指揮の演奏会に出演するほか、国際ダブルリード・フェスティバルの公式伴奏を務める。東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団、千葉交響楽団、横浜バロック室内合奏団、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン、ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルなどの公演に出演している。
 コジマ録音より「〈1685〉後期バロックの3巨匠」(音楽現代推薦盤)リリース。ハイニヘン「新しい通奏低音奏法」翻訳書にて、リアリゼーションを担当するなど幅広く活動する。2016~2018年、国立音楽大学非常勤講師。現在、千葉経済大学短期大学部非常勤講師として後進の指導にあたるほか、国内外の演奏家と共演を重ねている。

 長岡聡季(ヴァイオリン)
 東京藝術大学附属高校、同大学、同大学院修士課程を経て、シューベルトの室内楽曲研究及び演奏により同大学院博士課程室内楽科初の博士号(音楽)を取得し修了。これまでにヴァイオリンを磯恒男、高橋孝子、大谷康子、若松夏美、岡山潔、松原勝也、ヴァルター・フォルヒャートの各氏に師事。台湾で4回のリサイタルを開催、またフランス・イタリア・韓国・アルジェリア等の音楽祭に招かれるなど、国際的に演奏活動を展開。横浜シンフォニエッタのコンサートマスターを務める他、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団、神戸市室内合奏団他、各地のオーケストラにゲスト・コンサートマスターとして招聘されている。オリジナル楽器奏者としては、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカなど、国内の主要な団体で演奏している。東京藝術大学室内楽科非常勤講師を経て、現在北海道教育大学岩見沢校准教授。

 大光嘉理人(ヴァイオリン)
 愛知県豊田市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科を経て東京藝術大学大学院音楽研究科修了。これまでに中部フィルハーモニー交響楽団及び名古屋フィルハーモニー交響楽団、愛知室内オーケストラと共演。'18年'19年学内選抜者による第44回、第45回「藝大室内楽定期」に出演。'19年ロストロポーヴィチ国際音楽祭に参加。'19年7月「PMF 2019アカデミー」に参加。「GARAコンサート」にてコンサートマスターを務める。'21年東京藝術大学アート・リエゾン・センターレジデントアーティスト。ソリストや室内楽奏者として多方面で活躍するほか、国内プロオーケストラにコンサートマスターや首席、次席奏者として客演。また、古楽器奏者としても活動している。令和5年度豊田市文化振興財団より豊田文化新人賞を受賞。横浜シンフォニエッタヴァイオリン奏者。

 吉田篤(ヴィオラ)
 山口県出身。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学大学院室内楽科ヴィオラ専攻修了。数多くの国内オーケストラにおいて客演首席奏者を務める。現在、東京藝術大学講師。藝大フィルハーモニア管弦楽団首席ヴィオラ奏者。東京シンフォニエッタメンバーとして佐治敬三賞、日本音楽コンクール委員会特別賞、アーニマ四重奏団メンバーとして緑の風音楽賞を受賞。自身のユニットで豪華客船でのショーに出演するなど幅広く活動を展開。また日本を代表するタンゴヴァイオリン奏者として小松真知子&タンゴクリスタル、京谷弘司トリオ等、国内主要タンゴバンドで活躍。アルゼンチン・ブエノスアイレスに於いても公演、レコーディングを行う。

 懸田貴嗣(チェロ)
 東京藝術大学院修了後、ミラノ市立音楽院で学ぶ。イタリア・ボンポルティ国際古楽コンクールで第1位、聴衆賞を受賞。バッハ・コレギウム・ジャパン、リクレアツィオン・ダルカディア、ラ・ヴェネシアーナのメンバーとして、国内のみならずヨーロッパ諸国などの世界各地の音楽祭に出演している。これまで通奏低音奏者としてエマ・カークビー、ミカラ・ペトリ、エンリコ・オノフリなど多くの著名なソリストと共演している。CD「ランゼッティ:チェロ・ソナタ集」で文化庁芸術祭優秀賞を受賞。コンセール・エクラタンとのチェロ協奏曲、ボッケリーニ:弦楽三重奏全曲ツィクルス、主宰するアンサンブル・パルテノペ公演のプロデュースなど活動の幅は益々広がっている。2021年度より下田国際音楽コンクール審査員。メンバーをつとめるクァルテット・オチェーアノが「ギロヴェッツ:弦楽四重奏曲作品42」(世界初録音)をOMFレーベルよりリリース、大きな話題となった。

 西澤誠治(コントラバス)
 札幌市生まれ。東京藝術大学卒業、及び大学院修了。東京シティ・フィルを経て読売日本交響楽団入団、首席奏者も務めた。ソロ、室内楽でも盛んに活動するが、特にモーツァルトのバス歌手とコントラバス奏者のためのコンサート・アリア「Per questa bella mano(このうるわしい御手のために)」K.612では世界的バス歌手Conal Coad氏と共演した。なお、この曲の演奏の際にはウィーン式調弦(A-F#- D-A-Fの変則調弦)のコントラバスを使用している。
 現在、読響を定年退職しフリーランス。客演首席として国内外のオーケストラに招聘されている。また古楽奏者としてはバッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカに創立時より加わり、数々のコンサート、レコーディング、海外ツアーに参加している。

 日下部進治(編曲)
 武蔵野音楽大学作曲学科および同大学院修了。日本音楽コンクール入選ほかオランダガウデアウムス音楽週間などの海外の音楽祭でも作品が紹介される。東儀秀樹、須川展也、日野皓正など様々なアーティストの作編曲のほか、NHK北斎幻の肉筆画、NHKニューイヤーオペラコンサート、リサイタル・ノヴァ、レコード大賞オープニングアクト、ヴァンクリーフ日本出店記念ライブ、京都国民文化祭オープニングショー、中国交正常化50周年記念慶典、バレエ「えんとつ町のプペル」(中原達彦共編)、ミュージカル劇団カスタリア「オーブ」、こども定期演奏会、CM「白霧」などの作編曲も担当。そのほか私立大成高校120周年、聖園学園短期大学記念コンサート、函館遺愛女子校創立記念にて委嘱作品が発表される。クラシカルのみならず様々なジャンルで活躍する。
 

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ALCD-9252
¥3080
亡くなった巨匠ウィリアム・ベネット、2020年録音
 「世界のすべての子どもたちに」
  自分たちは愛されていると実感できるよう

 [1] J.S.バッハ / C.F.グノー: アヴェ・マリア[編:フルート1, 2,ピアノ]
 [2] A.ドヴォルザーク: ユーモレスク第7番
  [編:フルート1, 2,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ,ピアノ]
 [3] G.ホルスト: 木枯らし寒く吹きすさび[編:フルート1, 2,ピアノ]
 [4] A.ドヴォルザーク: スラヴ舞曲〈ドゥムカ〉
  [編:フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ]
 [5] J.S.バッハ: G線上のアリア
  [編:フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ]
 C.ボリング: フルートとジャズトリオのための組曲 より
  [フルート,コントラバス,ドラム,ピアノ]
   [6] アイリッシュの女 / [7] フガーチェ /
   [8] センチメンタル / [9] バロック&ブルー
 [10] こころみの世にあれど(アイルランド民謡)
  [編:フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ]
ミシェル・チョイ &
 ウィリアム・ベネット(1-3)〈フルート〉

ライディ・シンクレア〈ヴァイオリン〉
アニタ・クロフスカ(2), アナスタシア・ソフィーナ(4, 5, 10)〈ヴィオラ〉
ダニエル・ピーニ〈チェロ〉
エドウィン・アイルランド〈コントラバス〉
ミグダリア・ヴァン・デル・ホーヴェン〈ドラム〉
トーマス・アン(6-9),ハイリー・ヤン(1, 2, 3)〈ピアノ〉

 2022年にウィリアム・ベネットが他界する前に、最後に演奏した作品も収録! 

 <録音>2020年1月25日、2月16-17日 メニューイン・ホール(イギリス)

 フルート界の巨匠、ウィリアム・ベネットとその最後の世代の弟子ミシェル・チョイが、子どもや疎外された人々が、音楽に耳を傾けることで、自分たちは愛されていると実感できるようにと願い、数々のあたたかな曲を集め、アルバムに収録。
 2022年にウィリアム・ベネットが他界する前に、最後に演奏した作品群でもある。長きにわたって愛されてきた管弦楽曲とともに、ミシェル・チョイのピアノ・ジャズ・トリオの、躍動的で愛らしい響きも楽しめる。

 ミシェル・チョイ〈フルート〉
  英国王立音楽アカデミーにてウィリアム・ベネットに師事し、その教育のもとで学士、修士を最高の成績にて取得してDipRAM(一等賞)を授与され、フランス、アメリカ、イギリス、日本、シンガポール、韓国ほかで多数のリサイタルを行う。また、2016年からマノロ・ロンドン・トリオのリーダーとしても2タイトルの音盤レコーディングを行うなど、イギリス全国で旺盛な活動をする。

 ウィリアム・ベネット〈フルート〉
  1936年2月7日生まれ。イギリスのフルーティストで、英国王立音楽アカデミー教授を歴任。サー・ジェームズ・ゴールウェイとともに当代最高の巨匠と評され、その音楽における業績により、イギリス女王より大英帝国勲章を授与された。数々のイギリスのオーケストラや室内楽アンサンブルにおいて、また独奏者として演奏した。
  2022年5月11日、ロンドンにて逝去。
 

 

<LP>


DECCA(LP)


4854200
(2LP)
\5900
《エリック・ウィテカー&ヴォーチェス8~Home》
エリック・ウィテカー:
《LP 1》
[Side A]
 1) 行け、うるわしのバラよ(Go, Lovely Rose)、
 2) シール・ララバイ(The Seal Lullaby)、
 3) シング・ジェントリー(Sing Gently)、4) All Seems Beautiful To Me、
 聖なるヴェール(The Sacred Veil)
[Side B]
 1-4)
  (第1楽章:The Veil Opens/第2楽章:In a Dark and Distant year/
   第3楽章:Home/第4楽章:Magnetic Poetry)
《LP 2》
[Side A]
 1-4) (第5楽章:Wherever There is Birth/第6楽章:I’m Afraid/
     第7楽章:I am Here/第8楽章:Delicious Times)
[Side B]
 1-4) (第9楽章:One last Breath/第10楽章:Dear Friends/
     第11楽章:You Rise, I Fall/第12楽章:Child or Wonder)
ヴォーチェス8、
クリストファー・グリン(ピアノ)、
エマ・デントン(チェロ)、
エリック・ウィテカー(指揮)

 作曲活動30周年記念アルバム。理想のミュージシャンとの夢の共演。 LP2枚組

 アメリカのグラミー賞作曲家エリック・ウィテカー(b.1970)が世界的に知られるイギリスのア・カペラ・グループ、ヴォーチェス8との初めての共演となる最新アルバムのLP発売(CDは485-3970 4/14発売)。

 曲はすべてエリック自身の指揮。新曲『All Seems Beautiful To Me』は世界初録音。アメリカの詩人ウォルト・ホイットマン(1819-1892)の詩を基に寛大と成長に向かう人間の精神力を称えている曲です。
 エリックが最もよく演奏する人気曲の一つ『シール・ララバイ』は新録音、『行け、うるわしのバラよ』はエリックが30年前に作曲した作品。
 『シング・ジェントリー』はロックダウンの期間中にエリックの“ヴァーチャル合唱団”のために特別に作られ、124ヵ国から2万人の歌い手で歌われました。
 12楽章で構成された、合唱団、チェロとピアノのためのカンタータ『聖なるヴェール』はエリックの長年の友人でコラボレーターでもあったチャールズ・アンソニー・シルヴェストリのテキストに作曲されたもので、シルヴェストリの若い妻ジュリーの死について、二人が育んだ愛、子どもたちの誕生から病気との闘いまでが描かれています。

 エリックは自身の理想のヴォーカル・グループと位置づけていたヴォーチェス8との共演について「このミュージシャンたちに私の音楽を輝かせてもらうチャンスを得て作曲家としてこれ以上の望みはありません。“このサウンドをいつもどれほど私は夢見ていたか”と自身に語り、涙しながら指揮しました」と話しています。

 ヴォーチェス8はアルバム『The Lost Birds』で現在グラミー賞にノミネートされています。

 エリックの作曲活動30周年の記念アルバムです。
 
 【録音】2022年4月4-10日、ロンドン、ヴォーチェス8センター
 














4/20(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

CHALLENGE CLASSICS



CC 72952
¥2700
父と子 ~J.S.&C.P.E.バッハ:ピアノ作品集
 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  ロンド ハ短調 Wq.59-4 / ロンド ト長調 Wq.57-3 /
  幻想曲 変ホ長調 Wq.58-6
 J.S.バッハ(1685-1750):半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
 C.P.E.バッハ:
  プロイセン・ソナタ 第2番 変ロ長調 Wq.48-2 /
  幻想曲 ハ長調 Wq.61-6 / ソナタ ニ長調 Wq.61-2
 J.S.バッハ:イギリス組曲第2番 イ短調 BWV807
 C.P.E.バッハ:アリオーソと7つの変奏 ヘ長調 Wq.118-4
エイナフ・ヤルデン(ピアノ)

 偉大な父とは別の道を行き、新たな時代を築いた息子。奔放にして実験精神にあふれたC.P.E.バッハの音楽に痺れる1枚

 録音:2022年11月6-9日/オランダ、スキーダム、ウェストヴェスト教会/75'54''

 C.P.E.バッハの鍵盤音楽に初めて出会ったとき、その多様性と独創性、大胆な創意に、とにかく驚いたというエイナフ・ヤルデン。
 その衝撃を聴き手にも1枚のアルバムで伝えるために彼女が考えたのは、父J.S.バッハの作品と並べること。
 一見よくあるプログラムのようですが、あくまでC.P.E.バッハの音楽に光を当てたい、というのが根本にあります。
 いくつかは父が存命中に書かれた作品で楽曲形式こそ近いものもありますが、父が完成させ終焉させたバロック芸術と比べると、まったく新しい指向性と実験精神に満ちた音楽であることがよくわかります。
 ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンに影響を与え、さらにはロマン派の到来すら予感させる新時代の音楽。
 偉大な父の存在を感じながら、息子がどれだけ遠くまで進んでいったのかに、思いをはせる内容です。

 エイナフ・ヤルデンは2009 年ベートーヴェン国際コンクール第3位入賞などの経歴を持つイスラエルのピアニスト。
 これまでに「ベートーヴェン& ストラヴィンスキー」(CC-72599)、「ハイドン」(CC-72742)、「シューマン」(CC-72776)のアルバムをリリースしています。
 
 


CC 72949
¥2700
マヤ・ボグダノヴィッチ(チェロ)
サン=サーンス&ラロ:チェロ協奏曲集

 サン=サーンス:
  チェロ協奏曲第1番 Op.33
  『動物の謝肉祭』R.125より「白鳥」
  アレグロ・アパッショナート Op.43
 ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調
マヤ・ボグダノヴィッチ(チェロ)
ボヤン・スジッチ(指揮)
RTS交響楽団

 フランス・ロマン派の2大巨匠、サン=サーンスとラロのチェロ協奏曲を聴く

 録音:2022年3月-6月/ベオグラード、コララク・コンサートホール/53'16''

 ふたりのフランス・ロマン派の大家によるチェロ協奏曲を収録。マヤ・ボグダノヴィッチはパリを拠点に活動するセルビア人チェリストでアルド・パリソ・チェロ・コンクール第1位の実績を持っています。
 セルビアを代表するオーケストラ、RTS交響楽団との共演。

 サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番は、楽器の可能性を研究しつくした演奏効果の高い独奏パートが魅力的。
 また3つの楽章が切れ目なく続けて演奏されるなど、形式の上でも非常に練られたものになっています。
 『アレグロ・アパッショナート』はアンコールピースとして書かれた短い楽曲ですが、これまた美しいもので、楽器の扱いが巧み。

 『スペイン交響曲』で有名なラロ。チェロ協奏曲でも、スペイン民謡こそ登場しませんが、スペイン風味を感じさせる特徴的なリズムや旋律に彩られた音楽が展開されます。
 
 


CC 72960
¥2700
もっとバッハを
 C.P.E.バッハ(1714-1788):シンフォニア ハ長調 H.659 Wq.182-3
 J.S.バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲
  第3番 ト長調 BWV1048 / 同第5 番 ニ長調 BWV1050
 W.F.バッハ(1710-1784):シンフォニア ヘ長調『不協和音』Fk67
ユルゲン・グロス(ヴァイオリン、指揮)
エルビポリス・バロックオーケストラ

 J.S.バッハと息子ふたりの作品を聴き比べ

 録音:2022年10月2-5日/ブレーメン、ゼンデザール/54'23''

 J.S.バッハと息子ふたりの作品を並べた1 枚。
 ハンブルクに居を構える「エルビポリス・バロックオーケストラ」はケルン・フィルハーモニーやNDR のシリーズ「Das Alte Werk」で演奏し、ハレとゲッティンゲンのヘンデル音楽祭やシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭の常連としても活躍する古楽のスペシャリスト集団です。

 W.F.バッハの弦楽合奏のためのシンフォニア(Fk67)は、付点リズムを伴う優雅で伝統的なフランス風序曲にギャラント様式の和声やダイナミックなコントラストを混ぜ合わせた冒頭楽章に始まり、ニ短調の穏やかな第2楽章、活発でフィナーレ的な第3楽章を経て、2部構成のメヌエットである第4楽章で締め括られます。
 作曲家の自信作だったようで、チェンバロ版も残されています。

 C.P.E.バッハの弦楽のためのシンフォニア(Wq.182-3)は、演奏者の技術を気にせず自由に書くことのできた「ハンブルク交響曲」と呼ばれる6曲からの1曲。
 作曲家の創意が炸裂し、奇妙なほどの楽想がダイナミックに展開されます。息もつかせぬ3つの楽章からなり、冒頭のアレグロはヴァイオリンの技巧的な扱いが特徴的。
 
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CC 72948
¥2700→\2490
エヴァ・サラディン(ヴァイオリン)
 パンドルフィ・メアッリ(1624-ca.1687):
  ヴァイオリンのための教会ソナタと室内ソナタ Op.3&4
   (インスブルック、1660年)

    ラ・チェスタ Op.3-2 / ラ・メラーナ Op.3-3 /
    ラ・クレメンテ Op.3-5 / ラ・ステッラ Op.4-5 /
    ラ・モネッラ・ロマネスカ Op.4-3 /
    ラ・サッバティーナ Op.3-6 / ラ・ヴィヴィアーナ Op.4-2 /
    ラ・ビアンクッチャ Op.4-4ラ・カステッラ Op.3-4 /
    ラ・ベルナベア Op.4-1 / ラ・ステッラ Op.3-1 /
    ラ・ヴィンチョリーナ Op.4-6
エヴァ・サラディン(ヴァイオリン)
ジョナサン・ペシェク(チェロ)
ヴェラ・シュニーダー(ハープ)
ヨハネス・ケラー(オルガン、チェンバロ)

CC 72498 から番号変更(2023/5/22)

 バロック・ヴァイオリン音楽の発展にかかせぬ存在、パンドルフィ・メアッリの多種多様なソナタ集

 録音:2022年9月27-30日/スイス、聖パンタレオン教会/81'34''

 スイスのバーゼルを拠点に活動するバロック・ヴァイオリン奏者、エヴァ・サラディンによるChallenge Classicsデビュー盤。
 17世紀に栄えた豊かなヴァイオリン音楽の世界から、あまり取り上げられないパンドルフィ・メアッリのソナタを選んで演奏しています。

 パンドルフィ・メアッリは、ヴァイオリン音楽を開花させたイタリアのカステッロやマリーニと、その後にヴァイオリン音楽の頂点を築いたオーストリアのビーバーやシュメルツァーとをつなぐ作曲家として重要な人物。
 ここに収録されたソナタは1660年に出版されたもので、幅広い性格と雰囲気を持った多種多様な音楽です。




エヴァ・サラディンのファースト・ソロ・アルバム


 GLOSSA
GCD922521
\2600→\2390
エヴァ・サラディンのファースト・ソロ・アルバム
17世紀後半の知られざるヴァイオリン・ソナタ
 ディ・マルティネッリの手稿譜

 ヨハン・クリストフ・ペツ(1664-1716):ソナタ 30 (ト短調)
 ジャン・カルロ・カイロ(1659-1722):ソナタ 3 (イ長調)
 ヨハン・ハインリヒ・フォン・ヴァイセンブルク(ジョヴァンニ・エンリコ・アルビカストロ)(c.1660-c.1730):
  ソナタ 21 (ニ短調)
 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1620/23-1680)?:ソナタ 20 (ロ短調)
 カルロ・アンブロジオ・ロナーティ(1645-1710/15):ソナタ 8 (ト短調)
 ピエトロ・パオロ・カッペッリーニ(生没年不詳):ソナタ 24 (ロ長調)
 N. ゴール(生没年不詳):ソナタ 10 (ヘ長調)
 ダーヴィト・ピーターゼン(c.1651-1737):ソナタ 1 (ニ長調)
エヴァ・サラディン(ヴァイオリン)、
ヨハネス・ケラー(ハープシコード)、
セバスティアン・ヴィエナント(ハープシコード)、
ダニエル・ロジン(チェロ)  

 エヴァ・サラディンのファースト・ソロ・アルバム!17世紀後半の知られざるヴァイオリン・ソナタ!

 ☆ルーシー・ファン・ダールらに学んだスイス=オランダの名手、エヴァ・サラディンのファースト・ソロ・アルバム!
 ☆17世紀後半の知られざるヴァイオリン・ソナタのマニュスクリプトを探求!

 古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"から、スイス=オランダのバロック・ヴァイオリニスト、エヴァ・サラディンが登場!
 エヴァ・サラディンはアムステルダム音楽院でケース・ケルマンスとルーシー・ファン・ダールに、バーゼル・スコラ・カントルムでライラ・シャイエークとダヴィド・プランティエに学び、アンサンブル・オデッセイ、ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼル、リ・アンジェリ・ジュネーヴ、イル・プロフォンド、プロフェティ・デッラ・クインタなど多くの一流古楽アンサンブルに参加。2020/21シーズンにはユトレヒト古楽音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務める次世代注目ヴァイオリニストの一人です。

 サラディンのファースト・ソロ・アルバムは、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学図書館に所蔵されている「ディ・マルティネッリ・マニュスクリプト」に収録されている知られざるコレクションから8つのソナタをセレクション。
 この手稿譜はイタリアのジェノヴァを起源とし、17世紀後半にネーデルラント(現在のベルギー)に移されたディ・マルティネッリ家のアーカイヴの一部であり、フランドル=ネーデルラント、南ドイツ/ハプスブルク地域、イタリアなど様々な地域・スタイルの作品が収められています。
 通奏低音のメンバー(2台のハープシコードという興味深く実験的な編成にも注目)もすべてSCBで学んだ新世代の古楽器奏者達です。

 ※録音:2020年9月19日-22日、カトリック教会(ザンクト・パンターレオン、スイス)

 

 




ARS PRODUKTION



ARS38340
(1SACD HYBRID)
¥2900

アナスタシヤ・ドランチュク(ピアノ)
通過儀礼

 チャイコフスキー(プレトニョフ編):
  組曲《くるみ割り人形》Op.71A
 ファジル・サイ:トロイ・ソナタ Op.78(抜粋)
  〔第3楽章「トロイの英雄」、第5楽章「ヘレン、愛」、
   第6楽章「トロイ」、第8楽章「戦争」、
   第10楽章「エピローグ」〕
 シューベルト(リスト編):糸を紡ぐグレートヒェン S.558-8
 リスト:メフィスト・ワルツ第1番 S.514
アナスタシヤ・ドランチュク(ピアノ)

 アナスタシヤ・ドランチュクのデビュー・アルバム!

 アナスタシヤ・ドランチュクのデビュー・アルバムとなる本作。
 そのプログラムにはチャイコフスキー、サイ、シューベルト、そしてリストのいずれも技術を要する作品が選ばれました。
 「通過儀礼」と銘打たれたこのアルバムは、幼年期から成人期、平和から戦争、誕生から死への移行を表現しています。
 デビュー・アルバムとは思えない堂々とした演奏、そして繊細なタッチから生まれる多彩な表現をお楽しみいただけます。

 アナスタシヤ・ドランチュクは1989年にカザフスタン(当時はソ連)の音楽家の家庭に生まれ、2001年にベルリンに移住しハンス・アイスラー音楽大学で学びました。
 これまで、ホロヴィッツ国際コンクール(キーウ)で銅メダルと審査員特別賞を、スタインウェイ・コンクール(ベルリン)で第1位と聴衆賞&クラシック賞を、ドイツの子供&青少年向け国内コンクール「Jugend musiziert」でピアノ部門第1位等を獲得。2007年には、ベルリン首都賞「Goldener Julius Junior Young Talent」も受賞しています。

 ※録音:2022年9月2日-3日(ベルリン)
 
 

ARS38361
(1SACD HYBRID)
¥2900
エレメンツ・オヴ・バッハ
 J.S.バッハ:
  幻想曲とフーガ BWV 542(カール・シュトラウベ版)、
  半音階的幻想曲とフーガ BWV 903(マックス・レーガー版)
 リスト:泣き、嘆き、悲しみ、おののき(シュトラウベ版)
 レーガー:BACH主題による幻想曲とフーガ OP.46
ヨハネス・クラール(オルガン)

 カール・シュトラウベとマックス・レーガーの生誕150周年を記念してオルガン奏者のヨハネス・クラールがJ.S.バッハの編曲版と縁のある作品を収録。
 このアルバムに収録されている作品は全て、「バッハは私にとって、全ての音楽の始まりであり、終わりである」というマックス・レーガーの言葉通りのプログラミングとなっています。
 J.S.バッハに影響を受けた三人の音楽家の作品にご注目ください。

 ※録音:2022年10月24日-26日
 
 

ARS38360
(2SACD HYBRID)
特別価格 ¥4200
フリードリヒ・シュナイダー(1786-1853):
  オラトリオ「主であるキリスト」
アレクサンダー・リューケン(指揮)
ヴッパータール交響楽団
カントライ・ブレーメン=ゲマルケ、
 ドロテア・ブラント(ソプラノ)
レナ・クライフェルト(アルト)
ファビアン・シュトロートマン(テノール)
リヒャルト・ロギエヴァ・ストヤノヴィチ(バス)

 ドイツのピアニスト、オルガン奏者でもあった作曲家のフリードリヒ・シュナイダー(1786-1853)による三部作のオラトリオ。
 オラトリオ「幼児キリスト」(ARS38353)に続く二作目となります。元々は四部作を想定しキリストの生涯をオラトリオにする予定だったシュナイダーでしたが、「栄光のキリスト」は作曲されませんでした。

 ※録音:2022年5月
 




ARC MUSIC

EUCD2966
¥2200
※ワールド・ミュージックです
ギリシャのブズーキ名曲集
 1. Mes tis polis to Hamam (In the City's Hamam) - 5:10
 2. Minore of Greece - 5:33
 3. Ta lemonadika (The Lemon Market) - 4:52
 4. Kaimo mes tin kardoula mou (Longing in My Heart) - 4:59
 5. Pente xronia dikasmenos (Five Years Sentenced) - 5:46
 6. Zorba's Bay - 3:23
 7. Vale me stin agkalia sou (Put Me in Your Arms) - 3:33
 8. Dimitroula mou (My Sweet Dimitra) - 4:44
 9. Paltoudia (The Coat) - 4:33
 10. Ti sou leei I mana sou (What Your Mother Tells You) - 3:42
 11. Gkarsona (The Waitress) - 4:38
 12. Pente magkes ston Peraia (Five Dudes in Piraeus) - 3:58
 13. Play in Athens - 2:58
 14. Sundance - 4:46
ディミトリス・パパゲオルギウ
 bouzouki, baglama,
 guitars, finger bells,
 upright bass, triangle,
 tambourine, accordion,
 darbuka, shaker,
 spoons,cajon, bendir.

 Recorded at Studio Spitikon, in the island of Salamina in Greece over a six month period.
 収録時間: 62:45

 ギリシャ音楽を代表する弦楽器ブズーキは、過去90年に渡りギリシャ音楽のレパートリーの中心に存在してきました。
 このアルバムは、『クリミナル・マインド 国際捜査班』ドラマ・シリーズやBBCOne、BBC Four、ナショナルジオグラフィックなどのドキュメンタリー番組、そのほか数多くのテレビ番組に120以上のアルバムと300曲以上のカスタム・トラックを提供してきた作曲家&マルチプレイヤー、ディミトリス・パパゲオルギウが、ブズーキの音と演奏を、その歴史にふさわしい敬意と解釈で保存し、次の世代へと受け継いでいきたいという思いから制作しました。
 パナギオティス・トゥンダスやヴァンゲリス・パパゾグルなどの作曲家による時代を超えて愛されているブズーキの名曲・人気曲に加え、映画『その男ゾルバ』のアレクシス・ゾルバを讃えるオリジナル曲を収録しています。
 



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CPO



777973
¥2800→\2590
トランペットとオルガンの大饗宴
ハチャトゥリアン:交響曲第3番「交響詩曲」他
 1. 交響曲第3番「交響詩曲」(1947)
 2. バレエ音楽『ガイーヌ』より組曲第3番(1943)
ロベルト・シューマン・フィルハーモニー
フランク・ベールマン(指揮)

 録音:2015年12月8-10日(ライヴ) Stadthalle Chemnitz, Großer Saal(ドイツ)
 総収録時間:54分

 【トランペットとオルガンの饗宴!ハチャトゥリアンの渾身の作品】
 ハチャトゥリアンの交響曲第3番は、1947年の「ロシア革命30周年記念」のために交響詩として作曲され、その年の12月にムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルによって初演されました。
 15本のトランペットとオルガンを含む大編成のオーケストラのために書かれ、荒れ狂うような音の洪水の中、五音音階による民族的な旋律が時折聞こえてくるなど、ハチャトゥリアンらしさ満点。最後は圧倒的な大音響で結ばれます。
 その特異な編成によって一般的な演奏には向かないという批判を受けましたが、スターリンが没した後、「交響曲第3番」として復活しました。
 録音が少ない曲だけに、最新録音の登場は歓迎されるでしょう。併録のガイーヌからの抜粋も聴きものです。
 
 


555586
(3CD)
¥7400→\6990
約270年ぶりの蘇演、世界初録音
カール・ハインリヒ・グラウン(1703-1759):
 歌劇《シッラ》全3幕

  台本:フリードリヒ2世
  世界初録音
シッラ:ローマの独裁者...
 ベジュン・メータ(カウンターテナー)
メテッロ:評議員...
 ヴァレル・サバドゥス(カンターテナー)
レントゥーロ:評議員...
 ハーゲン・マツァイト(カウンターテナー)
ポストゥミオ:評議員...
 サミュエル・マリーニョ(ソプラノ)
オッターヴィア:ポストゥミオの婚約者...
 エレオノーラ・ベッロッチ(ソプラノ)
フルヴィア:オッターヴィアの母...
 ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
クリソゴーノ:奴隷解放者...メルト・スング(テノール)
コーロ・マギーニ(合唱)
インスブルック音楽祭管弦楽団(古楽器使用)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)

 録音:2022年8月2-9日 Tiroler Landestheater Innsbruck(オーストリア)
 総収録時間:190分

 【約270年ぶりに蘇演されたグラウンの歌劇《シッラ》、世界初録音】
 古代ローマの政務官で独裁官となったシッラ(ルキウス・コルネリウス・スッラ)の物語。シッラが内戦によって政敵を倒して恐怖政治を確立した後、突然の退位を発表するまでが、奔放な恋愛模様を絡めて描かれています。
 この話は18世紀に人気があったようで、モーツァルトやヘンデルも「シッラ」を題材とした歌劇を書きました。グラウンの作品ではプロイセン王フリードリヒ2世による台本が注目されます。
 カウンターテナーのベジュン・メータやヴァレル・サバドゥス、男声ソプラノのサミュエル・マリーニョ、ソプラノのロベルタ・インヴェルニッツィと豪華キャストを揃えるところは、さすが名門音楽祭。アレッサンドロ・デ・マルキが指揮するインスブルック音楽祭管弦楽団も輝かしい演奏を聴かせます。

 ※オリジナルはフランス語台本ですが、ここではGiovanni Pietro Tagliazucchiによるイタリア語台本に基づき、イタリア語で上演されています。




 カール・ハインリヒ・グラウン(Carl Heinrich Graun, 1704年5月7日 - 1759年8月8日)は、ドイツ人作曲家・声楽家。
 ヨハン・アドルフ・ハッセと並んで、イタリア・オペラの卓越した作曲家として同時代に知られていた。
 後期バロック音楽から古典派音楽への過渡期に活躍した作曲家で、その作風はギャラント様式による繊細な表現、ひたすらな旋律美の追究など、18世紀中ごろのドイツにおける新しい音楽思潮を反映している。



カール・ハインリヒ・グラウン、すごい作曲家だとわかっていてもなかなかオペラ全曲を聴くというのはしんどいかも。
でも名曲ばかりが集うこの異色のアルバムで掉尾を飾っていたのがグラウンだった。
同時代の偉人と比べても一番魅力的かも。

 Passacaille
PAS 1006
1CD\3000→\2790
ベルリンのチェロ・ソナタ集~5弦チェロによる
 カール・フリードリヒ・アーベル (1723-1787)ソナタ ト長調 WKO 147
 ヨハン・クリフトフ・フリードリヒ・バッハ (1732-1795):チェロ・ソナタ イ長調
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ (1714-1788):ソナタ ト長調 Wq.62/19, H. 119
 フランツ・ベンダ (1709-1786):教程順練習曲第25番、カプリース第16番 ニ長調
 ヨハン・フィリップ・キルンベルガー (1721-1783):チェロ・ソナタ ハ長調
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):チェロ・ソナタ イ長調 WKO 148
 カール・ハインリヒ・グラウン (1704-1759):チェロ・ソナタ ハ長調 GraunWVB:XII:53
エリナー・フライ(5弦チェロ)
ロレンツォ・ギエルミ(フォルテピアノ)
マルク・ファンスヘーウヴェイク(バス・ド・ヴィオロン)
18世紀には存在していた5弦チェロによる演奏。

 
 


555560
(3CD)
¥7400
なんと贅沢な・・・ヘンデルの歌劇をテレマンが再構築
ヘンデル/テレマン:
 歌劇《インドの王妃クレオフィーダ》

  ピエトロ・メタスタージオのイタリア語台本を
   クリストフ・ゴットリープ・ヴェントが1732年、
    ドイツ語に翻訳したレチタティーヴォを使用
クレオフィーダ...シュザンヌ・ジェローム(ソプラノ)
ポルス...フローリアン・ゲッツ(バリトン)
アレッサンドロ...
 ホルヘ・ナバーロ・コロラド(テノール)
エリクセナ...ヨハンナ・ポムランツ(ソプラノ)
ガンダルテス...
 レアンドロ・マルツィオッテ(カウンターテナー)
ティマゲネス...ジュゼップ=ラモン・オリベ(バス)
イル・グスト・バロッコ(古楽器使用)
イェルク・ハルベック(指揮・チェンバロ)

 録音:2020年11月14-16日(ライヴ) Funkstudio des SWR Stuttgart(ドイツ)
 総収録時間:180分

 【1731年に初演されたヘンデルの歌劇《インドの王ポーロ》を、テレマンが再構築】
 アレキサンダー(アレッサンドロ)大王軍との戦いに敗れたインド王ポーロ(ポルス)。死を決意するも部下ガンダルテスと入れ替わり捕虜となります。
 アレクサンダー王は、ポーロの妻クレオフィーダの美貌に惹かれ求婚。ポーロが死んだと信じてしまった彼女は絶望の末、アレキサンダー大王の求婚を受け入れますが、婚礼の場に赴いたポーロは死をも厭わず自らの身分を明かし許しを請い...。

 当時、ヘンデルのイタリア語による歌劇は非常に人気が高く、この作品も初演後1年でイギリスからヨーロッパ全土で上演されるようになりました。
 これを知ったテレマンは、激動の人生を送ったアレキサンダー大王と、インド王ポーロと彼の妻クレオフィーダとの絡み合いがハンブルクの聴衆にも理解できるように、メタスタージオ作のイタリア語のレチタティーヴォをクリストフ・ゴットリープ・ヴェントにドイツ語に翻訳させ、物語のヒロインをポーロの妻クレオフィーダに変更、全体を再構築しました。そのためアリアはヘンデルのオリジナルのまま、イタリア語で歌われています。
 演奏は南ドイツの最も重要なバロック・オーケストラのひとつ"イル・グスト・バロッコ"。歌手たちの表現力豊かな歌唱を支え、作品に新たな命を吹き込みました。
 
 

555525
(2CD)
¥4500
ハインリヒ・ローレが1744年の受難節に書いた「ルカ受難曲」
  ヨハン・ハインリヒ・ローレ(1716-1785):
   ルカ受難曲(1744)
小間使いI...シーリ・ソーンヒル(ソプラノ)
福音史家...マルクス・シェーファー(テノール)
ペトロ、テスト、不正を働くもの II...
 ヒューゴ・ハイマス(テノール)
イエス...ティロ・ダールマン(バス・バリトン)
ピラト、不正を働くもの I、隊長...
 マティアス・フィーヴェク(アルト)
エルヴィラ・ビル(メゾ・ソプラノ)
ケルン・アカデミー(古楽器使用)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)

 録音:2022年6月24-27日、8月19日 Deutschlandfunk Kammermusiksaal(ドイツ)
 総収録時間:91分

 マグデブルクのアルトシュタット・ギウナジウムで30年以上カントール職を務め、当時絶大な名声を誇っていたハインリヒ・ローレが1744年の受難節に書いた「ルカ受難曲」。
 ケルン・アカデミーとヴィレンズは2016年にローレの「マタイ受難曲」世界初演を行い、アルバムを発表、高く評価されています。
 この「ルカ受難曲」は、ルカによる福音書の第22章39節から23章の終わりまでを原文として、新しく構成されたテキストを用いたもので、各セクションはアリアを中心に、レチタティーヴォ、コラール、合唱が配置されています。
 1744年、ローレ30歳前の作品ですが、その作曲技法は熟練の域に達しており、18世紀の中部及び、北ドイツで書かれた受難曲を代表する名作の一つに位置づけられるものです。
 福音史家はベテラン、マルクス・シェーファーが担当。他の歌手たちも素晴らしい歌唱を聴かせます。
 
 


555597
¥2800→\2590
クロンマー:
 2つのクラリネットのための協奏曲

  1. 2つのクラリネットのための協奏曲 変ホ長調 Op. 35
  2. コンチェルティーノ ヘ長調
   - フルート、オーボエ、ヴァイオリンと弦楽合奏のための
パオロ・ベルトラミーニ(クラリネット)
コッラド・ジュフレディ(クラリネット)
ブルーノ・グロッシ(フルート)
マルコ・スキアヴォン(オーボエ)
ロベルト・コヴァルスキ(ヴァイオリン)
スイス・イタリア語放送管弦楽団
ハワード・グリフィス(指揮)

 録音:2017年1月30日、2018年11月13-14日 Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano(スイス)
 総収録時間:56分

 モラヴィア出身、ウィーンで活躍したフランツ・クロンマー(チェコ名フランティシェック・クラマーシュ)は、100曲以上の弦楽四重奏を含む300作以上の作品を遺しました。
 彼の作品の詳細な目録がチェコの音楽学者カレル・パドルタによって作成、発表されたのは1997年になってからでしたが、それ以前からクラリネットのための作品は多くの人々に愛されてきました。
 このアルバムに収録された「2つのクラリネットのための協奏曲」は1803年の作品で、行進曲風の第1楽章、メランコリックな第2楽章、ロンド形式の終楽章の3楽章で構成。全曲を通じてクラリネットの妙技が存分に発揮されており、とりわけ第3楽章の軽やかな旋律が魅力的。当時の批評家たちにも絶賛されました。
 またクロンマーは多くの管楽器のためのパルティータやセレナードを書いており、この「コンチェルティーノ」もその流れにあるもので、各奏者の名人芸を際立たせることよりも、調和のとれたアンサンブルを楽しむように書かれています。
 演奏は各々がソリストとして活躍する名手たち。
 
 


555544
¥2200
A.ルビンシテイン:
 弦楽四重奏曲 Op. 17-2、3

  1. 弦楽四重奏曲 ハ短調 Op. 17-2
  2. 弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op. 17-3
ラインホルト四重奏団
【メンバー】
 ディートリヒ・ラインホルト(ヴァイオリン)
 トビアス・ハウプト(ヴァイオリン)
 ノルベルト・トゥンツェ(ヴィオラ)
 ドロテー・エルビナー(チェロ)

 録音:2020年8月29日、5月1、3、4日 Bethanienkirche Leipzig(ドイツ)
 総収録時間:55分

 ピアノ曲や交響曲で知られるロシアの作曲家・ピアニスト、アントン・ルビンシテイン。彼は10曲の弦楽四重奏曲を遺しましたが、アルバム収録のこの2曲は1855年に出版されています。
 J.S.バッハとメンデルスゾーンの伝統を継ぐこの作品は、ライプツィヒを中心に人気を獲得、彼の生前から何度も繰り返し演奏されました。
 弦楽四重奏曲Op.47-1と3(777709)と同じく、古典派からロマン派作品を得意とするラインホルト四重奏団による演奏です。
 
 


555577
¥2800→\2590
グラウプナー:
 2人のソプラノとバスのためのカンタータ全集

  1. Ein jeglicher sei gesinnet GWV 1126/21
  2. ZerflieB', mein Herz, in Blut GWV 1127/20
  3. Nun ist auferstanden GWV 1128/21
  4. Christ lag in Todesbanden GWV 1130/21
  5. Du schones Wohnhaus GWV 1133/20
 全て世界初録音
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(ソプラノ)
ハンナ・ツムザンデ(ソプラノ)
ドミニク・ヴェルナー(バス)
キルヒハイマー・バッハコンソート(古楽器使用)
フロリアン・ヘイエリック(指揮)

 録音:2022年7月16-17日(ライヴ) Protestantische Kirche Kirchheim/WeinstraBe(ドイツ)
 総収録時間:79分

 ドイツ、ザクセン公国に生まれたグラウプナー。ヨハン・クーナウに学び、ハンブルク歌劇場のチェンバロ奏者を務めながら(同じ時期にヘンデルがヴァイオリン奏者として在籍していた)、次々とオペラを作曲していました。
 当時はJ.S.バッハよりも高い評価を受けていたというグラウプナーcpo声楽作品シリーズです。
 今作では1720年から21年に作曲された2人のソプラノとバスのためのすべてのカンタータを選曲。
 この5曲は聖週間から復活祭後の3度目の日曜日までの教会暦によるもので、グラウプナーが従事していたダルムシュタット宮廷の歌手たち、とりわけソプラノ歌手の高い能力を存分に駆使した、歌の妙技が盛り込まれています。
 18世紀作品を得意とする2人のソプラノ歌手ヴェルネブルクとツムザンデ、安定の歌唱を聴かせるヴェルナーによる演奏でお楽しみください。





話題のルドルフ・ルッツが指揮した2018年発売の前作的アルバム
ここでもマリー・ルイーズ・ヴェルネブルクが清らかな歌声を聞かせてくれる


555215
(2CD)
\4800→\4390
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):ソロ&ダイアローグ・カンタータ
【CD1】
 1.Jesus ist und bleibt mein Leben
   イエスはわが命であり続ける GWV 1107/12
 2.Gott ist fur uns gestorben
   神はわれらのために亡くなられた GWV 1152/16
 3.Siehe, selig ist der Mensch, den Gott strafet
   みなさい、神に戒められる人は幸いだ GWV 1162/09
【CD2】
 1.Diese Zeit ist ein Spiel der Eitelkeit
   この時は虚飾 GWV 1165/09
 2.Suses Ende aller Schmerzen
   全ての苦しみの甘美な終わり GWV 1166/20
マリー・ルイーズ・ヴェルネブルク(ソプラノ)
ドミニク・ヴェルナー(バス)

ルドルフ・ルッツ(指揮&チェンバロ)
キルヒハイム・バッハコンソート

 バッハの良きライバルでもあったグラウプナー。生前はバッハを凌ぐ人気を誇っていたのですが、彼の死後、雇用主であったヘッセン=ダルムシュタット方伯が総譜を独り占めし、自身の城にしまい込んでしまったため、作品の演奏機会がほとんどなくなり名前も忘れられてしまいました。
 しかし、それが結果的に彼の作品の散逸を防ぐことにつながり、20世紀になって研究が進むことになりました。
 1990年に設立された古楽器アンサンブル「キルヒハイム・バッハコンソート」はグラウプナーを積極的に紹介しており、このcpoへの録音は2作目となります。
 前作は「公現祭カンタータ集」でしたが、今回はソロ・カンタータとダイアローグ・カンタータです。イエスと魂の対話が表現されているという「ダイアローグ(対話)・カンタータはバッハの作品が良く知られていますが、グラウプナーの作品はオペラの二重唱を思わせる華麗な曲が多く、とても聞きごたえがあります。
 指揮をするのは、バッハのカンタータ全曲録音が進行中のルドルフ・ルッツです。

  録音 2018年1月6-7日 ライヴ Protestantische Kirche Kirchheim/Weinstrase


 最近グラウプナー、明らかに復権してます。

 クリストフ・グラウプナー( 1683年1月13日 - 1760年3月10日)はドイツ後期バロック音楽の作曲家・チェンバロ奏者。当時北ドイツにおいて最も人気のあるオペラ作曲家の一人でした。
 グラウプナーの生前にライプツィヒの新聞が行った当時の作曲家の人気投票では、1位はテレマン、2位はヘンデルで、グラウプナーは3位とされています(ちなみにバッハは7位)。
 1722年に彼の師であったクーナウが死去すると、翌年ライプツィヒの市参事会は後任のトーマス教会カントルの候補者としてまずテレマンを指名しましたが、テレマンが辞退したため、次の候補者としてグラウプナーを指名しました。
 しかし、グラウプナーの雇用主であったヘッセン公がグラウプナーの移籍を許さなかったため、最終的にカントルの職はバッハへ舞い込むことになります。
 もしグラウプナーがそこでトーマス教会カントルになっていたら、バッハの人生はどうなっていたでしょう。



 




INVENTA


INV1011
(2CD)
¥3400
BYRD1589 バード:様々な自然の歌(1589年出版)
 【CD1】
  Songs in three parts 3声の歌集
   1-7. Seven Penitential Psalms 七つの回心詩篇
    1. Lord in thy rage rebuke me not [1] / 2. Right blessed are they [2] /
    3. Lord in they wrath correct me not [3] /
    4. O God which art most merciful [4] / 5. Lord hear my prayer instantly [5] /
    6. From depth of sin [6] / 7. Attend mine humble prayer Lord [7]/
   8. Susanna fair [8]/
   9. The Nightingale [9]/10. When younglings first [10-11]/
   11. Upon a summer's day [12-13]/12. The greedy hawk [14]
  Songs in four parts 4声の歌集
   13. Is love a boy? [15-16]/14. Wounded I am [17-18]/
   15. From Citheron the warlike boy is fled [19-21]/
   16. O Lord my God [22]/17. While that the sun [23]
 【CD2】
  Songs in five parts 5声の歌集
   1. Weeping full sore [26]/2. Penelope that longed for the sight [27]/
   3. Compel the hawk [28]/4. See those sweet eyes [29, 34]/
   5. When I was otherwise [30]/6. When first by force [31]/
   7. I thought love had been a boy [32]/8. O dear life [33]/
   9. From Virgin's womb [35, 24]/10. Of gold all burnished [36-37]
  Songs in six parts 6声の歌集
   11. Behold how good [38-39]/12. An earthly tree a heavenly fruit [40, 25]/
   13. Who made thee Hob [41]/14. And think ye nymphs [42-43]/
   15. If in thine heart [44]/16. Unto the hills mine eyes I lift [45]/
   17. Christ rising again [46-47]
 []内は出版時の通し番号。
レイチェル・ヘイワース(ソプラノ)
デイジー・ウォルフォード(ソプラノ)
 ...CD2:9のみ
マーサ・マクロリナン(メゾ・ソプラノ)
クレア・ウィルキンソン(メゾ・ソプラノ)
ニコラス・トッド(テノール)
サイモン・ウォール(テノール)
ティモシー・スコット・ホワイトリー
 (バリトン)
ロバート・マクドナルド(バス)
ジェイコブ・ヘリングマン(リュート)
リンダ・セイス(リュート)
フレットワーク(古楽器使用)
アラミレ(声楽アンサンブル)
ディヴィッド・スキナー(指揮)

 a=440Hz
 録音:2022年3月29日-4月1日 Fitzalan Chapel, Arundel Castle, Arundel, West Sussex(UK)
 総収録時間:122分

 「ブリタニア音楽の父」として敬愛されるウィリアム・バードの作品をデヴィッド・スキナー率いる合唱団"アラミレ"が演奏したアルバム。
 前作「BYRD1588」での1588年に出版された《詩篇、ソネット、悲しみと敬虔の歌曲集》の録音(INV1006)が、同曲集初の完全収録として高く評価されましたが、今作ではその翌年に作曲された3声から6声までの歌を全曲演奏しています。
 作品はアマチュア、プロを問わず、全ての奏者たちのために書かれており、ヴァイオル・コンソート(ヴィオラ・ダ・ガンバのアンサンブル) と、多声部が織りなす精緻な声との組み合わせによるさまざまなテーマを持つ曲を楽しむことができます。
 デヴィッド・スキナー率いる合唱団"アラミレ"は、15世紀から1930年代までのイギリス教会音楽を演奏&録音するプロジェクトを進めています。
 共演する"フレットワーク"は35年の歴史を誇り録音も来日公演も数多い、イギリスを代表するヴァイオル・アンサンブルです。
 




RESONUS CLASSICS



RES10312
¥2600
テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジア
 1-2. 第1番 イ長調 TWV 40:2 / 3-6. 第2番 イ短調 TWV 40:3 /
 7-8. 第3番 ロ短調 TWV 40:4 / 9-11. 第4番 変ロ長調 TWV 40:5 /
 12-14. 第5番 ハ長調 TWV 40:6 / 15-17. 第6番 ニ短調 TWV 40:7 /
 18-19. 第7番 ニ長調 TWV 40:8 / 20-22. 第8番 ホ短調 TWV 40:9 /
 23-25. 第9番 ホ長調 TWV 40:10 / 26-28. 第10番 嬰ヘ短調 TWV 40:11 /
 29-31. 第11番 ト長調 TWV 40:12 / 32-33. 第12番 ト短調 TWV 40:13
サミ・ユンノネン(フルート)

 録音:2022年2月15-17日 Ayriel Studios, Westerdale, North Yorkshire(UK)
 総収録時間:60分

 1727年から1732年にかけて作曲されたテレマンの「無伴奏フルートのための12のファンタジア」。通奏低音付きの作品が主流だった18世紀にかかれた少数の無伴奏作品の一つで、全曲は緩-急-緩-急による古典的な形式のソナタと、舞曲などを織り交ぜた新しい形式のソナタがバランスよく配置されており、技巧の見せ場もふんだんに盛り込まれています。
 演奏はフィンランドの奏者サミ・ユンノネン。2012年にヘルシンキ音楽センターでデビュー・リサイタルを行って以来、アイスランド交響楽団、香港シンフォニエッタなどの首席奏者を務めるかたわら、ソリストとして活躍。
 2017年にはフィンランド独立100周年の公式文化使節としてロシアへのツアーを行うなど、高く評価されています。

 使用楽器は2000年代に制作されたムラマツ・フルート24K。

 
 
 

RES10316
¥2600
ルーマン:フルートのための室内楽作品集
 1-6. ソナタ第4番 ト長調 BeRI 204 - フルートと通奏低音のための
 7-11. ソナタ第10番 ホ短調 BeRI 210 - フルートと通奏低音のための
 12. アリア「SuBe Zeiten eilet nicht」
  -『食卓のための音楽』のカンタータから
 13-17. ソナタ第8番 イ長調 BeRI 208 - フルートと通奏低音のための
 18. アリア「I eder basta var」 HRV 600
  - 『Brollops Music結婚式のための音楽』より
 19-22. トリオ・ソナタ第3番 ホ短調 BeRI 115
Flauguissimo フラウグィッシモ
【メンバー】
 フー・ユウェイ(フルート)
 ヨハン・レフヴィング
  (テオルボ&バロック・ギター)
マグダレーナ・ロト=ヒル(ヴァイオリン)
エミリー・アトキンソン(ソプラノ)
ヘンリク・パーソン (ヴィオラ・ダ・ガンバ)

 録音:2021年11月22-24日 Holy Trinity Church, Weston, Hertfordshire(UK)
 総収録時間:67分

 スウェーデンのバロック期を代表するユーハン・ヘルミク・ルーマンの作品集。ストックホルムの音楽一家に生まれたルーマンは、王室礼拝堂の一員として才能を認められたのち、王の許しを得てロンドンに留学、ヘンデルから教えを受け、その影響を故国に広めたことで「スウェーデン音楽の父」「スウェーデンのヘンデル」と称されました。
 このアルバムにはフルートとギターに特化した作品を演奏するユニークなアンサンブル「フラウグィッシモ」を中心に、フルートが活躍するルーマンの室内楽とアリアを収録。
師ヘンデルに倣い多楽章で構成された3つのフルート・ソナタ、フルート・パートのオブリガートを含む2曲のアリアと、18世紀初頭のストックホルムでの宮廷サロン・コンサートを想起させる華やかなトリオ・ソナタを聴くことができます。

 
 
 

RES10317
¥2600
エリザベス・マコンキー&レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:
 歌曲集 第2集
ジェイムズ・ギア(テノール)
ロナルド・ウッドリー(ピアノ)
  レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
   1-4. 4つの最後の歌
    1. Procris / 2. Tired / 3. Hands, Eyes, and Heart / 4. Menelaus
  エリザベス・マコンキー(1907-1994):
   5. The Exequy/
   6-9. The Garland 花束
    6. The Garland / 7. Old and Young / 8. I Would I Were a Mirror / 9. No End to Love
   10. Sailor's Song of the Two Balconies/11. The Disillusion/12. The Swallow/
   13. The Poet-Wooer/14. Sleep Brings No Joy To Me/15. In Fountain Court
  ヴォーン・ウィリアムズ:
   16-21. The House of Life 命の家
    16. Love-Sight / 17. Silent Noon / 18. Love's Minstrels /
    19. Heart's Haven / 20. Death in Love / 21. Love's Last Gift
  マコンキー:
   22. How Samson Bore Away the Gates of Gaza(1937年オリジナル版)

 録音:2022年9月6-9日 Wyastone Concert Hall, Monmouth(UK)
 総収録時間:77分

 2022年に生誕150年を迎えたヴォーン・ウィリアムズと彼の弟子エリザベス・マコンキーの歌曲を紹介するプロジェクト、第1集(RES10299)の続編です。
 今作の収録曲は、ヴォーン・ウィリアムズ初期を代表するロセッティの詩による歌曲集「命の家」(1940年初演)と、1954年から1958年に書かれた晩年の歌曲集「4つの最後の歌」の2作品。
 またマコンキーの歌曲は、1920年代半ばにヴォーン・ウィリアムズに師事してから、1960年代から70年代にかけて英国モダニズムの美学に傾倒するまでの間に作曲されたもので、ほぼ未発表の作品です。
 今作でもテノール歌手のジェイムズ・ギアとピアニストのロナルド・ウッドリーが、長年のパートナーシップの継続から生まれる、息の合った演奏を披露しています。

 
 




SOMM RECORDINGS


SOMMCD0668
¥2500
Folk Songs of the British Isles ブリテン諸島の民謡集
 1. She Moved Through the Fair / 2. The Lark in the Clear Air /
 3. By the Short Cut to the Rosses / 4. Si Bheag Si Mor /
 5. Give Me Your Hand / 6. The Last Rose of Summer /
 7. Down by the Salley Gardens / 8. Can Ye Sew Cushions /
 9. My Love Is Like A Red, Red Rose / 10. Skye Boat Song /
 11. Ye Banks and Braes / 12. The rowan tree /
 13. Dance te Thi Daddy / 14. Blaydon Races /
 15. Blow the Wind Southerly / 16. Sweet Polly Oliver /
 17. Oliver Cromwell / 18. English Folk Song /
 19. Can yr Arad Goch / 20. Myfanwy /
 21. The Foyy, Foggy Dew / 22. Bugail Aberdyfi /
 23. My Little Welsh Home / 24. Sospan Fach /
 25. Drink to Me Only / 26. The Oak and the Ash /
 27. Song for Gwyn...世界初録音
ジャニス・ケリー(ソプラノ)...10-12
イヴォンヌ・ハワード(メゾ・ソプラノ)...15-17
マリア・ヤグシュ(メゾ・ソプラノ)...25-27
エレイン・デルマー(ジャズ・シンガー)...18
ニッキー・スペンス(テノール)...7-9
ウェイン・エヴァンス(テノール) ...21-22、24
マーク・リュウェリン・エヴァンス(バリトン)
 ...19-20、23-24
カロライン・マコーズランド(歌/ギター)...1、3、6

フィオナ・ケリー(フルート)...2、4-5
ジーン・ケリー(ハープ)...2、4-5
マイケル・ポロック(ピアノ)...19-24
ジョン・ウィルソン(ピアノ)...7-9、11-17、25、27

 録音:2022年7月26日、8月3日 Menuhin Hall, Stoke D'abernon(UK)...1-18、24-27
  2022年9月13日 Acapela Studios, Cardiff(UK)...19-23

 時代を超えて息づく英国とアイルランド民謡。このアルバムではよく知られる「The Last Rose of Summer 夏のなごりのバラ(庭の千草)」や「Down by the Salley Gardens サリー・ガーデン」などの名曲から、世界初録音となる「Song for Gwyn」まで、ブリテン諸島4地域の民謡を27曲集めました。
 ピアノ伴奏による英国の歌手たちのこなれた歌唱(トラック18にはジャズ・ヴォーカルの重鎮エレイン・デルマーも登場)や、フルートとハープのデュオなど、さまざまな演奏で伝統的な民謡の旋律をお楽しみいただけます。
 
 

SOMMCD0667
¥2500
生きとし生けるもの レイトン:合唱作品集
 Laudes animantium, Op. 61*
  1. No. 1. Prelude / 2. No. 2. Scherzo: Calico Pie /
  3. No. 3. The Nightingale / 4. No. 4. The Lamb /
  5. No. 5. The Kraken / 6. No. 6. The Grey Squirrel /
  7. No. 7. The Tyger / 8. No. 8. Every Living Creature/
 9. An Evening Hymn/10. London Town*/
 11. Lord, When the Sense of Thy Sweet Grace*
 3 Carols 3つのキャロル Op. 25(1948)
  12. No. 1. Lully, lulla, thou tiny little child /
  13. No. 2. The seven joys of Mary* /
  14. No. 3. Sleep, Holy Babe* /
  15. Nativitie / 16. A Hymn to the Trinity
 *...世界初録音
レベッカ・リー(ソプラノ)
ニナ・ベネット(ソプラノ)
キアラ・ヘンドリック(メゾ・ソプラノ)
ニック・プリチャード(テノール)
フィンチリー児童合唱団
ロンディニウム(合唱)
アンドルー・グリフィス(指揮)

 録音:2022年6月17-19日 All Hallows Church, Gospel Oak, London(UK)
 総収録時間:73分

 20世紀イギリスの作曲家ケネス・レイトン。ヨークシャーで生まれ、地元のウェークフィールド大聖堂の聖歌隊で活躍後、王立音楽院でピアノと声楽、オックスフォード音楽院で作曲を学び、教会音楽の分野で目覚ましい活動を行った人です。
 彼の没後35年を記念して作られたこのアルバムには、5曲の世界初録音を含む合唱作品が収録されています。
 メインは「Laudes animantium」で、ニ重合唱、ソリスト、児童合唱によるさまざまな動物を賛美した魅力的な作品。他にはキャロルやパートソングなど、レイトンの得意分野の作品を聴くことができます。
 演奏はアンドルー・グリフィスが2005年に設立した「ロンディニウム」。現代作品を得意とする室内合唱団で、ここでもレイトンの活気に満ちた作品を見事なアンサンブルで聴かせます。
 



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PROMINENT CLASSICS



2506-5612/13
(UHQCD2枚組)
¥2800→\2590
正規音源から正規リリース
ヴェトラーノフ最晩年のブル8!ハーグ・ライヴ

 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
 (ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団)

 スヴェトラーノフ最晩年のブル8!ハーグ・ライヴ、正規音源から正規リリース決定!UHQCD2枚組・特別価格!その大きな造形に身を任すしかない音楽絵巻!

 録音:2000年3月25日アントン・フィリップザール,デジタル・ライヴ録音
 [18:49][15:29][27:33][24:43]

 スヴェトラーノフにとって2002年10月に予定されていたNHK交響楽団との共演がその死によって幻になってしまったのがブルックナー8番です。
 極限まで遅いテンポを採用するようになったスヴェトラーノフ最晩年の心境がブルックナーにどう反映されるのか?
 その回答がハーグ・レジデンティ管弦楽団との当ライヴです。ハーグ・レジデンティ管とスヴェトラーノフの演奏はいくつか商品化されていますがいずれも残念なことにオーケストラの実力が弱点となっておりますが、ここでは奇跡が起きております。
 艶やかな弦楽器といい重量感溢れる金管の咆哮。オーケストラと巨匠が死力を尽くした感のある凄絶なライヴ。
 スヴェトラーノフ研究の権威はやしひろし氏によるマスタリングと解説も嬉しいところです。
 



<国内盤> 

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フォンテック



FOCD9880
¥2640
小泉和裕/九州交響楽団によるマーラー
 第三弾は、交響曲 第2番「復活」

  グスタフ・マーラー(1860-1911)
   交響曲 第2番 ハ短調「復活」
小泉和裕(指揮)九州交響楽団
安井陽子(ソプラノ) 福原寿美枝(アルト)
九響合唱団、RKB女声合唱団
九州大学男声合唱団コールアカデミー、九大混声合唱団
久留米大学附設高等学校合唱部
多目的混声合唱団"Chor Solfa!"、ちくしの混声合唱団
アクロス福岡公募メンバー、横田 諭 (合唱指揮)

 2019年<千人> 、20年<第3番>とリリースのたびに絶賛を集める小泉和裕/九州交響楽団によるマーラー。
 宿望の第三弾は、交響曲 第2番「復活」です。
 コロナ禍によって公演延期を余儀なくされ、2022年10月に実現した「復活」。
 2013年の音楽監督就任以来、新たな最盛期を迎えた小泉=九響。
 万感の想いを込めた"死と再生をめぐる物語" --マーラー演奏はここに極まります。

 2022年10月7・8日 アクロス福岡シンフォニーホール ライヴ録音





奇跡の演奏と言われた第8番


FOCD9805
\2640
小泉和裕 指揮 九州交響楽団 創立65周年記念演奏会
 マーラー:交響曲 第8番 変ホ長調「千人の交響曲」
小泉和裕 指揮
九州交響楽団
並河寿美 ソプラノ I(罪深き女)
大隅智佳子 ソプラノ II(悔悟する女)
吉原圭子 ソプラノ III(栄光の聖母)
加納悦子 アルトI(サマリアの女)
池田香織 アルトII(エジプトのマリア)
望月哲也 テノール(マリアを崇める博士)
小森輝彦 バリトン(恍惚の神父)
久保和範 バス(深淵の神父)

九響合唱団、RKB女声合唱団、
多目的混声合唱団“Chor Solfa!”、
九州大学男声合唱団コールアカデミー、
福岡工業高等学校グリークラブ、
久留米大学附設高等学校合唱部、
久留米児童合唱団、NHK福岡児童合唱団MIRAI,
筑紫女学園中学校音楽部 ほか
横田 諭 合唱指揮

 1953年に活動を開始し、九州一円の常設オーケストラとして、アジアの交流拠点都市"福岡"に本拠地を置く九州交響楽団。
 2018年9月22日、本拠地アクロス福岡で行なわれた、創立65周年記念の第370回定期公演で選ばれた曲は、九州では今まで演奏される機会のなかった、マーラー 交響曲 第8番「千人の交響曲」。
 2016年より音楽監督を務める小泉和裕の指揮、九響合唱団を中心とする選りすぐりの大合唱団、そして日本を代表するソリスト8人により、九州の地に「千人」の響きが鳴り渡ったのです。
 モニュメンタルな作品の、日本のオーケストラ演奏史に燦然と輝く、まさに記念碑的演奏です。

  2018年9月22日 アクロス福岡シンフォニーホール ライヴ録音
 

福岡の方から絶賛の声をいただいていた第3番



FONTEC
FOCD9831
(2CD)\3850
 小泉和裕&九州交響楽団
  マーラー:交響曲第3番
清水華澄(アルト)
九響合唱団、 RKB女声合唱団、
多目的混声合唱団『Chor Solfa!』、他
活水高等学校コーラス部「Twinkle Stars」、
久留米児童合唱団
横田 諭(合唱指揮)
九州交響楽団
小泉和裕(指揮)

 福岡の方から絶賛の声をいただいていた名演、ついにCD化!


2019年7月27日
福岡県、アクロス福岡シンフォニーホール・ライヴ

 九州交響楽団創立65周年を記念し演奏されたマーラー:交響曲第8番。モニュメンタルな作品の記念碑的演奏はCD化され、「小泉和裕に導かれたオーケストラ、大合唱団、8人の独唱者の演奏は壮大なうねりを起こし、心が震える終結部の高揚感は比類がない」と激賞されました。
 その『千人』に続く待望のマーラー第ニ弾、交響曲第3番の登場です。
 作曲者が「無機物から植物、動物、人間、天使、そして神の愛に到達する悠久の過程」と称したこの作品。小泉&九響は全精力を傾注し、世界の生成へと誘います。


 



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BIJIN CLASSICAL



BJN-1022
¥2970
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
「シューベルト作品集-3」

 シューベルト (1797~1828):
  即興曲集 作品142 D935
  ディアベッリのワルツによる変奏曲 D718
  アレグレット ハ短調 D915
  ピアノ・ソナタ(第14番)イ短調 D784(作品143 遺作)
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

 豊かで熟成した時の連なり~シューベルトの長い孤独の時間に、ひっそりと寄り添う
 シューベルト作品集-3/イリーナ・メジューエワ

 (ピアノ ... 1925 年製NYスタインウェイ CD135))
 録音:2022年12月4日~5日、新川文化ホール(富山県魚津市)/STEREO/96kHz+24Bit録音、発売元:日本ピアノサービス株式会社

 イリーナ・メジューエワによる新シューベルト・シリーズ第三弾。
 シューベルトのピアノ・ソナタ創作のうえで画期をなしたイ短調ソナタ(D784)と、晩年の傑作「即興曲集 作品142」をメインにしたプログラム。
 いずれもメジューエワにとって再々録音になりますが、更なる深化を遂げた演奏解釈は必聴です。変幻自在のタッチが生み出す多彩な響きで、シューベルトの名状しがたい孤独と人間的な温かみを見事に表現しています。
 カップリングの小品2曲のしみじみとした味わいも格別。使用楽器は1925年製ニューヨーク・スタインウェイ(CD135)。

 ライナーノートより
  「・・・そして『ピアノ・ソナタ第14番』では、すでにモーツアルトでもベートーヴェンでもないシューベルトの長い長い孤独の時間に、ひっそりと間近く寄り添って見せるかのようだ。」(横山英行)
 

<映像>


C MAJOR(映像)



76 3604
(Blu-ray)
¥5400
バルセロナ、リセウ大劇場
映像デザイナー、フランク・アルー演出、
 《トゥーランドット》

  プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》
イレーネ・テオリン(トゥーランドット)
クリス・メリット(アルトゥーム皇帝)
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(ティムール)
ホルヘ・デ・レオン(カラフ)
エルモネラ・ヤオ(リュー)
トニ・マルソル(ピン)
フランシスコ・バス(パン)
ミケルディ・アトクサンダバーソ(ポン)
ジュゼップ・ポンス(指揮)
リセウ大劇場管弦楽団
リセウ大劇場合唱団(合唱指揮:コンチタ・ガルシア)
KKC 9811
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6700

76 3508
(DVD)
¥4200
KKC 9812
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4700

 バルセロナ、リセウ大劇場がプロジェクションマッピングで近未来に!スペインの舞台演出集団ラ・フラ・デルス・バウスの映像デザイナー、フランク・アルーによる演出の《トゥーランドット》

 演出、映像、マルチメディア:フランク・アルー/舞台:カルル・ベルガ、フランク・アルー/
 マルチメディア:ホセ・ヴァーリャ/照明:マルコ・フィリベック

 収録:2020年、リセウ大劇場
 (Blu-ray)画面:1080i,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.0、リージョン:All BD50、原語:イタリア語、字幕:独英仏西韓日、118分
 (DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.0、リージョン:All BD50、原語:イタリア語、字幕:独英仏西韓日、118分

 スペインの舞台演出集団ラ・フラ・デルス・バウスの映像デザイナーであるフランク・アルーによる演出の《トゥーランドット》。
 リセウ大劇場をプロジェクションマッピングで埋め尽くし、壮大な演出、エキサイティングな未来を描いています。

 タイトルロールは、現代を代表するドラマティック・ソプラノの一人として活躍するスウェーデン出身のイレーネ・テオリン。トゥーランドットは当たり役として世界中の劇場で歌い、2008年新国立劇場でも同役を歌い喝采を浴びました。
 カラフにはカナリヤ諸島サンタ・クルス・デ・テネリフェ出身のテノール、ホルヘ・デ・レオン。伸びやかな歌声で堂々としたカラフを演じています。
 そしてリューには、アルバニア出身のエルモネラ・ヤオ。ヤオは2023年パレルモ・マッシモ劇場の来日公演で《椿姫》ヴィオレッタで登場予定。多彩な歌手陣が揃い、丁々発止のやりとりも見逃せません。

 
 














4/19(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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NAIVE



OP 30579
¥2800→\2590
アレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノ
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-90):モテット集

 1. イエス・キリストの母であるマリアが(alma redemptoris mater)[5 声]
 2. 花よ、白く咲け、枝よ、緑に育て(albescite flores, virescite frondes)[4 声]
 3. 自分の持っているものをすべて捨てない人は
  (Qui non renuntiat omnibus quae possidet)[3 声]
 4. アヴェ・レジーナ・チェロールム(ave, regina caelorum)[5 声]
 5. 驚け、天国の住人たちよ、言葉を失え、天使たちよ
  (obstupescite caelites, obmutescite angeli)[4 声]
 6. 誰が聖なるシオンの山に登るのか?
  (quis ascendit in montem sanctum sion?) [2 声]
 7. リタニー[5 声]
 8. エルサレムの娘よ、歓喜し喜べ
  (exultemus omnes et laetemur, filiae ierusalem)[2 声]
 9. もっとも聖なる十字架よ、我らは汝を讃えまつる
  (adoramus te, sanctissimam crucem)[4 声]
 10. 天上の女王よ(regina caeli laetare)[5声]
 11. 死すべきものよ、目覚めよ
  (expergiscimini mortales, surgite a somno)[3 声]
 12. 皆の者よ、来たれ、走れ、人々よ(venite omnes, currite populi)[4 声]
 13. 慈悲深き聖母よ(salve regina, mater misericordiae)[5 声]
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮、オルガン)
コンチェルト・イタリアーノ
ソニア・テドラ(ソプラノ)
エレーナ・カルツァニガ(コントラルト)
ヴァレリオ・コンタルド、
 ラッファエレ・ジョルダーニ(テノール)
サルヴォ・ヴィターレ(バス)
ウゴ・ディ・ジョヴァンニ、
 フランコ・パヴァン(テオルボ)

 レグレンツィのモテット、各声部一人による演奏、緻密かつ鮮烈なハーモニー。アレッサンドリーニの指揮がもたらすやわらかな抑揚と陰影

 録音:2019年7月11-14日、ローマ/73:15

 アレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノの最新盤は、17世紀に非常に影響力があり、亡きあともしばしばその作品が演奏・研究されていた、ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690)のモテット集。
 カリッシミやリュリとほぼ同時代を生きましたが、レグレンツィという名前は今日ではあまり聞かれなくなっています。
 しかし、ロッティ、カルダーラ、ヴィヴァルディなど多くの弟子を育てたほか、バッハやヘンデルはレグレンツィの楽曲から主題をとって作曲するなど、当時大きな存在でした。
 生前出版された楽譜の中から、モテットに特化した4つの曲集を選び、その中からこのCD はプログラムされています。
 どれも声は1 パート1人によって演奏され、その鮮烈かつ洗練されたアンサンブルは美の極致。2声から5声による緻密なハーモニーをお楽しみいただけます。
 



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AVIE



AV2605
(2CD)
特別価格
¥3600→\3290
ニコラス・マギーガン(指揮)&カンタータ・コレクティヴ
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲

 ヨハン・セバスティアン・バッハ
  (1685-1750):
   ヨハネ受難曲 BWV 245
ニコラス・マギーガン(指揮)、
カンタータ・コレクティヴ
トーマス・クーリー(テノール)
ポール・マックス・ティプトン(バス・バリトン)
ノラ・リチャードソン(ソプラノ)
アリエ・ヌスバウム・コーエン(カウンターテナー)
デレク・チェスター(テノール)
ハリソン・ヒンツェ(バリトン)

 マギーガン&カンタータ・コレクティヴ第1弾!J.S.バッハ:ヨハネ受難曲!

 ☆指揮はフィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督として活躍しバロック音楽のエキスパートとして知られるニコラス・マギーガン!
 ☆フィルハーモニア・バロック・オーケストラの首席奏者やソリストたちによって創設されたカンタータ・コレクティヴ!

 長年フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督として活躍し(現在は桂冠音楽監督)、バロック音楽のエキスパートとして知られるニコラス・マギーガン。
 そして彼が指揮台に立っていたフィルハーモニア・バロック・オーケストラの首席奏者やソリストたちによって創設されたカンタータ・コレクティヴによるJ.S.バッハの「ヨハネ受難曲」が登場です。
 このアルバムはカンタータ・コレクティヴのAvieレーベルへの最初の録音となり、今後もJ.S.バッハの合唱作品を録音していく予定で、次回作以降も期待されます。

 指揮者のニコラス・マギーガンは、フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督の他、クリーブランド、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコなどのアメリカの主要なオーケストラ、香港、シドニー、ロイヤル・コンセルトヘボウといった世界の主要なオーケストラと共演。海外での音楽活動への貢献によって大英帝国勲章(OBE)を授与されています。
 またイエール大学の定期演奏会に頻繁に客演するなど後進の指導にもあたっています。

 ※ライヴ録音:2022年3月21日、バークレー第一会衆派教会(カルフォルニア)

 
 



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CAVI-MUSIC



8553529
¥2600→\2390
情熱と本気さを感じる
 ベートーヴェン・ピアノ・コンクール第1位
  アリス・アレクサンダー・ブレッテンベルク
    ベートーヴェンへのオマージュ

 ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92より
  第2楽章アレグレット(フランツ・リストによるピアノ編曲版)
 シューマン:
  ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲 WoO31
 ベートーヴェン:
  ピアノソナタ第28番 イ長調 Op.101、
  希望に寄せて Op.94
   (アリス・アレクサンダー・ブレッテンベルクによるピアノ編曲版)
アリス・アレクサンダー・ブレッテンベルク(ピアノ)

 アリス・アレクサンダー・ブレッテンベルクのベートーヴェンへ捧げる一枚!

 ☆ハンス・フォン・ビューロー国際ピアノ・コンクール第1位、ウィーン国際ベートーヴェン・ピアノ・コンクール第1位!
 ☆ベートーヴェンの歌曲《希望に寄せて》のピアノ独奏版も収録!

 ハンス・フォン・ビューロー国際ピアノ・コンクール第1位、ウィーン国際ベートーヴェン・ピアノ・コンクール第1位の受賞歴を持つ多才なピアニスト、アリス・アレクサンダー・ブレッテンベルクがベートーヴェンに捧げたユニークな1枚!
 アルバムの冒頭はリストがピアノ独奏編曲した交響曲第7番の第2楽章アレグレットで幕を開けます。
 続くシューマンの変奏曲は同じ第7番のアレグレットを主題にしたもの。
 メインは後期ベートーヴェンへの入り口ともいえるピアノ・ソナタ第28番。最後はブレッテンベルクが本作のために特別に編曲を行ったベートーヴェンの歌曲《希望に寄せて》のピアノ独奏版でこれまでの音楽を振り返ります。
 深刻な雰囲気と希望に満ちた音楽の両方を組み合わせたプログラミングの妙にもご注目ください。

 ※録音:2022年6月(オーストリア、ウィーン)
 
 


8553527
¥2600
フランク&マルタン:ピアノ五重奏曲集
 フランク・マルタン:ピアノ五重奏曲 ニ短調(1919)
 セザール・フランク:ピアノ五重奏曲 へ短調(1879)
マーティン・クレット(ピアノ)
アルミーダ弦楽四重奏団

 マーティン・クレット&アルミーダQによるピアノ五重奏曲集!

 ☆ジャズやタンゴでも洗練された演奏を聞かせる気鋭のピアニスト、マーティン・クレット!
 ☆ARDミュンヘン国際音楽コンクール優勝をはじめ輝かしい受賞歴を持つアルミーダ弦楽四重奏団!

 クラシックのみならずジャズやタンゴでも洗練された演奏を聞かせる気鋭のピアニスト、マーティン・クレットと、ARDミュンヘン国際音楽コンクール優勝をはじめ輝かしい受賞歴を持つアルミーダ弦楽四重奏団による、フランク・マルタンとセザール・フランクのピアノ五重奏曲!
 クレットの意見では、ピアノ五重奏曲は「室内楽における完璧な編成」であり、どちらもそれ自体が完璧なユニットである「ピアノ」と「弦楽四重奏」、それぞれが持つ幅広い音域と音色を組み合わせることで、室内楽の親密な音から、オーケストラのような密度の高い音の塊まで、あらゆるサウンドを表現することができると説明しています。
 スイス人作曲家フランク・マルタン(1890-1974)は、初期作品であるピアノ五重奏曲において、「古典的な伝統」とセザール・フランクの遺産の痕跡を残しながら、音楽的な進化を追求しました。マルタンは「私をクラシック音楽から脱却させることができた最初の音楽家」として、フランクを重要な師と見なしていたのです。

 ※録音:2022年2月、バイエルン放送スタジオ2(ドイツ、ミュンヘン)
 



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URANIA RECORDS



LDV14101
¥2300→\2090
弦楽四重奏で聴く
 ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ビートルズ
  ストリング・クァルテット・トランスクリプションズ


 ジミ・ヘンドリックス(スティーヴン・マッキー編):
  ファイアー、フォクシー・レディ、Manic depression、
  アー・ユー・エクスペリエンスト、
  レッド・ハウス、恋はワイルド・シング
 ジャニス・ジョプリン(マッキー編):心のカケラ
 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー(ジャック・ロング編):
  ペイパーバック・ライター、トゥモロー・ネバー・ノウズ、
  ホエン・アイム・シックスティ・フォー、ハード・デイズ・ナイト
ルカ・サンタニエロ(ファースト・ヴァイオリン)
ファビオ・ラヴァージ(セカンド・ヴァイオリン)
アドリアーナ・タタル(ヴィオラ)
ガブリエレ・ザネッティ(チェロ)

 クラシック音楽と他の音楽(ロック、ポップス、ジャズ、ラグタイムなど)との境界線は20世紀から21世紀にかけて曖昧になってきました。
 このアルバムではいわゆるクラシック音楽の弦楽四重奏の編成で、アメリカやイギリスのロックを演奏しています。
 アメリカの伝説的なギタリスト、ジミ・ヘンドリックスやロック・シンガーであるジャニス・ジョプリン、そしてイギリスのロック・バンド、ビートルズの作品をまた違った側面からお楽しみいただけます。
 




B RECORDS

LBM051
¥2800
ペドロ・ガルシア=ベラスケス&
 サミュエル・ベケット: 言葉と音楽

  ラジオ・ドラマ『言葉と音楽』(舞台上演)
  ペドロ・ガルシア=ベラスケス(1984-)...音楽
  サミュエル・ベケット(1906-1989)...台本
   1. small orchestra tuning up / 2. presentations /
   3. themes / 4. together 1 / 5. the face /
   6. together 2 / 7. end
 ※ 音楽は世界初録音
ル・バルコン(器楽アンサンブル)
 ヨハン・レイゼン(言葉)
 ジャン=クロード・フリサン(キング・クローク)
アルフォンス・スマン(指揮)

 録音: 2022年2月5日 Scene de recherche、Paris (ライヴ)
 収録時間: 46分

 【ベケットの戯曲に登場する、役としての「音楽」を新作!】
 『ゴドーを待ちながら』などで知られる劇作家サミュエル・ベケットによるラジオ・ドラマ『言葉と音楽』。
 衰えた老人ながら感情の起伏が激しい「クローク」と、従者である「ジョー(言葉)」と「ボブ(音楽-演奏で表現される)」による、ベケットらしい簡素な言葉を使った不条理なやり取りが描かれます。
 ここで音楽が重要な役割を受け持ちますが、1962年BBCで最初に放送された時にはベケットのいとこであるジョン・S.ベケットが音楽を担当、その後何度か新たな音楽を付ける試みがなされており、現在ではモートン・フェルドマンによるものが有名です。
 今回ここに新たな音楽を作曲したのは、コロンビア系フランス人作曲家ペドロ・ガルシア=ベラスケス。
 フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン各1本と弦楽四重奏にコントラバス、2人が操作するエレクトロニクスという編成で、浮遊感と不安定感のある、作品の世界観を上手く表現した音楽となっています。
 ベルギーの俳優ヨハン・レイゼン(この録音後2023年3月に亡くなっています)とフランスの俳優ジャン=クロード・フリサンによる熱演、ル・バルコンの安定したアンサンブルでお楽しみください。
 なお演じられる言語は英語、ブックレットにはベケット自身による仏語訳も掲載されています。

 
 




CYPRES RECORDS


CYP0619
¥2800
DERIVE (漂流) FLYGMASKIN
 1. Confins (Sebastien Willemyns)
 2. Au bonheur des morts (Julien De Borman)
 3. Oulan-Bator (Julien De Borman)
 4. Alterer (Flygmaskin)
  Text: Muriel De Borman
 5. Portakal (traditional、arrangement : Flygmaskin)
 6. Flug (Sebastien Willemyns)
 7. Fleuve (Flygmaskin)
  Text: Muriel De Borman
 8. Courage les poetes (Julien De Borman)
 9. Choral (Sebastien Willemyns)
 10. Hopat (Julien De Borman)
Julien De Borman
  - accordion、composition
Sebastien Willemyns
 - keyboards
  (fender rodhes、philicorda、piano)、
  violin、composition
Muriel De Borman - texts、voice
Benoit Leseure - violin
Jean-Francois Durdu - viola
Thomas Engelen - cello

 Arrangements by Flygmaskin
 Recorded in 2020-2021 between Pailhe、Brussels、studio UBIK、Pieuvre and Concots (France)
 収録時間: 48分

 【エレクトロニクスとアコースティックの幸福な融合】
 2012年に結成されベルギーを中心に活動する、Julien De BormanとSebastien WillemynsによるユニットFLYGMASKINのファースト・アルバム。
 エレクトロニクスと、アコーディオンやヴァイオリンといったアコースティック楽器の響きが心地よく一体化し、程よい高揚感も持ちながら、たいへんリラックス出来る美しい音楽です。マイケル・ナイマンやヤン・ティルセンなどのリスナーにお薦め。

 
 



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DACAPO



8.224744
¥2700→\2490
ハンス・グラーフ(指揮)&シンガポール交響楽団
 パウル・フォン・クレナウ (1883-1946):交響曲第8番

  1-3. ヴァイオリン協奏曲(1941)
  4-6. ピアノ協奏曲(1944)
  7-10. 交響曲第8番(1942) - 古風な形式による
ヘ・ジユ(ヴァイオリン)...1-3
セーアン・ラストギ(ピアノ)...4-6
シンガポール交響楽団
ハンス・グラーフ(指揮)

 録音:Esplanade Concert Hall(シンガポール) 2021年10月14-15日...7-10 2022年3月1-3日...1-6
 総収録時間:79分

 ワーグナー、ブルックナー、リヒャルト・シュトラウスなど後期ロマン派のイディオムを用いた大編成の楽曲を好んだクレナウ。
 このアルバムでは第二次世界大戦中に書かれた3作品を紹介しています。無調と調性の間を揺れ動きながらも、時に美しい旋律が見え隠れするヴァイオリン協奏曲とピアノ協奏曲。
 まるで古典派に戻ったかのような清明な主題が発展していく「交響曲第8番」と聴きごたえある作品です。
 ヴァイオリン協奏曲のソリストを務めるのは2016年ユーディ・メニューイン国際コンクールの覇者、中国のヘ・ジユ。ピアノ協奏曲のソリストは北欧歌曲の伴奏で定評のあるセーアン・ラストギ。
 ハンス・グラーフが全曲を手堅くまとめています。

 



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 パウル・アウグスト・フォン・クレーナウは1883年、コペンハーゲン生まれの作曲家。

 ドイツ人の家系に生まれ、1900年にコペンハーゲン音楽院に入学し、ヴァイオリンと作曲を専攻。
 1902年にベルリンに渡り、マックス・ブルッフに入門。2年後にミュンヘンにてルートヴィヒ・トゥイレのもとで更なる研鑽を積む。
 1907年にトゥイレが没するとフライブルク市立劇場の楽長に就任するかたわら、今度はさらにマックス・フォン・シリングスの薫陶を受けた。

 交響曲 第1番のミュンヘン初演(1908年)は成功裡に終わる。
 1919年にはフランクフルト・バッハ協会を指揮し、翌1920年にはヨーロッパ諸国を遍歴して指揮者としての場数を踏む(1920年には郷里コペンハーゲンにてデンマーク・フィルハーモニー協会を創設し、1922年にはウィーン演奏協会の合唱指
揮者に就任)。
 ナチスの治世にあってクレーナウは権力者に摺り寄り、早くも1933年から1945年までのナチス・ドイツにおいてはとりわけ歌劇によって、指揮する作曲家として名を揚げた。
 1940年には再びコペンハーゲンに移住し、ひたすら作曲に没頭する。
 1946年に他界。

 第2次大戦終了とともに死を迎えたというのは偶然なのか。63歳だった。



 クレーナウの作品は多種多様な影響を受けているが、特にドイツ音楽からの影響が強い。

 初期作品のうちは、時に旧師ブルッフやトゥイレの音楽語法が見出されるが、リヒャルト・ワーグナーやアントン・ブルックナー、リヒャルト・シュトラウスの音楽語法が顕著である。しかし早くから作曲家として個性を認められていた。
 モダニストの作曲家でありながら、ナチスからの理解を得て1933年以降も上演演目から外されなかった。
 なかなかの政治手腕の持ち主だったようだが、それが戦後にはアダとなったということか。

 9つの交響曲と歌劇、バレエ音楽、歌曲の他に、ピアノ曲や室内楽曲もある。


前作と言っていいのか
DACAPAOでリリースとなった交響曲第9番


8.226098
(2CD)
\2700→\2490
ナチスにすりよったコペンハーゲン生まれの作曲家
 パウル・フォン・クレナウ:交響曲 第9番(1945)

<CD1>
 1.第1楽章:Allegro/
 2.第2楽章:Requiem‐レクイエム/
 3.第3楽章:Allegro molto vivace/
 4.第4楽章:Andante「Estne haec vitae discrepantia sempiterna‐
  この矛盾は永遠の命である」/
<CD2>
 1.第5楽章:Allegro/
 2.第6楽章:Adagio/
 3.第7楽章:Misericordia‐慈悲/
 4.第8楽章:Ruhige Viertel‐星が空に輝く
コルネリア・プタセク(ソプラノ)/
スサネ・レースマーク(アルト)/
ミヒャエル・ヴァイニウス(テノール)/
シュテフェン・ブルーン(バス)/
デンマーク国立コンサート合唱団/
デンマーク国立交響楽団/
ミハエル・シェンヴァント(指揮)
 録音 2014年3月20-21日 コペンハーゲン デンマーク放送, Koncerthuset

 コペンハーゲンに拠点を置くドイツ人の家系に生まれたクレナウ(1883-1946)は、最初はコペンハーゲン音楽院でヴァイオリンと作曲を学ぶも、20歳になる前にベルリンにわたり、マックス・ブルッフの門下に入ります。その後はルートヴィヒ・トゥイレ、マックス・シリングスに教えを受け、ドイツ音楽の伝統を身につけました。
 指揮者として各地を回り、1919年にはフランクフルト・バッハ協会を設立し、第2次大戦時にはナチスにも重用され、ドイツで華々しく活躍しますが、1940年にはコペンハーゲンに戻り作曲に専念します。
 そんな彼の作品は、ワーグナー、ブルックナー、リヒャルト・シュトラウスの影響が強く感じられ、この晩年の主要な作品である交響曲第9番も、当時の主流である十二音音楽の手法はほとんど使われることのない極めて長大で調性的な音楽です。
 この大規模な編成を持つ交響曲は、彼の死後長らく行方不明になっていて、2001年まで発見されることはありませんでした。
 そしてさらに13年の年月を経て(その間にコペンハーゲンの王立図書館で編集作業が施された)2014年、ようやくシェンヴァントとデンマーク国立交響楽団によって世界初演されたのです。このアルバムにはその記念碑的録音が収録されています。





10年以上前にDACAPOからリリースされた第7番
シリーズではないのだろうが、今後も新たな録音が生まれるかもしれない。

いいのか?といわれそうだが、第7番全曲が聞ける動画がこちら。
https://youtu.be/BBs1HkNTK5s
なかなか重厚でいかしたシンフォニー。

8.224183
\2700
クレーナウ(1 8 8 3 - 1 9 4 6):
 交響曲第7番「嵐の交響曲」/
 小さなイーダの花(バレエ序曲)/
 死との対話/
 ロンドンの縁日(公休日-ハムステッドヒースの想い出)
ヤン・ヴェウナー指揮
オーデンセ響
スサンネ・レスマーク(A)
シーセル・アベル(A)

 一聴するてニールセンとブルックナーを融合させたような交響曲。
 アンデルセンのメルヘンによる色彩的なバレエの序曲、マーラーの影響を感じる歌曲集、歌の付いた交響詩も。


 
8.224736
¥2700
グズムンドソン:オラトリオ『メアリーのゴスペル(福音)』
 1. Meditation I / 2. Praeludium / 3. Presentation /
 4. Gospel Text I / 5. Chorale I / 6. Meditation II /
 7. Aria I: Seeking God / 8. Meditation III /
 9. Gospel Text II / 10. Meditation IV / 11. Chorale II /
 12. Gospel Text III / 13. Gospel Text IV /
 14. Meditation V / 15. Aria II: To the Soul That Seeth /
 16. Gospel Text V / 17. Chorale III /
 18. Gospel Text VI / 19. Postludium
 全て世界初録音
ベリト・ノルバッケン(ソプラノ)
オーフス・シンフォニエッタ
レイキャヴィク・スコラ・カントルム
ホルズル・アウスケルソン(指揮)

 録音:2022年6月15-17日 Helligandskirken,Aarhus(デンマーク)
 総収録時間:61分

 アイスランドの作曲家フーギ・グズムンドソンの宗教的オラトリオ。
 19世紀に発見された新約聖書の外典『マリアによる福音書』からインスピレーションを受けて書かれたもので、ここに登場するマリアは"マグダラのマリア"と考えられています。
 グズムンドソンの劇的な音楽描写とノルバッケンの美しい歌声が聴きどころです。



 

8.224745
¥2700
Frozen Moments メテ・ニルスン:作品集
 1. String Quartet in One Movement 1楽章の弦楽四重奏曲 (2012)
 2. Alone アローン(2021)
  - 無伴奏バセット・クラリネットのために
 3-6. Apart(2021) - 弦楽四重奏のために
 7. Kvartet til minde om en sang 歌の思い出による四重奏曲
 8. Together(2021)
  – バセット・クラリネット、ヴァイオリン、
   ヴィオラとチェロのために
 9. Forestilling om et fastfrosset ojeblik - 弦楽四重奏のために
 全て世界初録音
ヨナス・フロルンド
 (バセット・クラリネット)...2、8
Kaya Kato Moller(ヴァイオリン)...8

ヌォヴォ四重奏団...1、3-6、7、9
 【メンバー】
  Kaya Kato Moller(ヴァイオリン)
  Nikolai Vasili Nedergaard(ヴァイオリン)
  Daniel Sledzinski(ヴィオラ)
  Signe Ebstrup Bitsch(チェロ)

 録音:2022年6月25-26日 Studio 2,Royal Danish Academy of Music(デンマーク)
  2021年6月10日 Malmo Concert Hall(スウェーデン)...2のみ
 総収録時間:66分

 デンマークの若き作曲家メテ・ニルスンのデビュー・アルバム。10年間にわたる作曲活動の集大成と言える1枚です。
 ほぼ全曲にわたり「D」の音が楽器を鳴り続ける「1楽章の弦楽四重奏曲」(後半になってようやく他の音が登場)、名手ヨナス・フロルンドによる特殊奏法を交えたバセット・クラリネット(18世紀末に作られた通常のクラリネットより音域がやや広い楽器で、モーツァルトのクラリネット協奏曲はこの楽器のために書かれたと考えられています)の独白が美しい「Alone」他、全6曲を聴くことができます。

 
 
 

8.224739
¥2700
チェルンホイ:声による劇「enTmenschT」
 1. #manifest
 2. #innocuoussouls #demagification
 3. #suicidal
 4. #puppetry
 5. #explanation
 6. #ifwarisanindustryhowcantherebepeace
 7. #thebeastinside
 8. #joy
 9. #licht
 10. #throwbacks
 11. #lament
 全て世界初録音
エルゼ・トルプ(ソプラノ)
オリス・オーヤ(アルト)
ポール・ベントリー=エンジェル(テノール)
ヤコブ・スキョルボー(テノール)
ヤコブ・ブロック・イェスペルセン(バス・バリトン)
ポール・ヒリアー(男の声)

 録音:2022年8月15-18日 Trinitatis Kirke, Copenhagen(デンマーク)
 総収録時間:59分

 2つの世界大戦という激動の時代を背景に、実在した2組4人の登場人物(シャルロッテ・サロモンとアルフレッド・ウォルフソン、オスカー・ココシュカとアルマ・マーラー)が織りなす物語を朗読と歌で描いた「enTmenschT」。
 人間性の本質を問うこの衝撃的な作品は、2022年のNordic Council Music Prizeにノミネートされるなど注目を集めました。

 
 
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8.207002
(7CD)
【CDにて再発売】
¥6900→\6490
CDで再発売
 ルーズ・ランゴー(1893-1952): 交響曲全集

 【CD1】
  1-5. 交響曲第1番 「岩山の田園詩」 BVN32
 【CD2】
  1-3. 交響曲第2番 「春の目覚め」 BVN 53(オリジナル版)
  4-6. 交響曲第3番 「青春のさざめき」 BVN 96
 【CD3】
  1-13. 交響曲第4番 「落葉」 BVN 124
  14-17. 交響曲第5番 BVN191(第1版)
  18-22. 交響曲第5番 「草原の自然」 BVN 216(第2版)
 【CD4】
  1-7. 交響曲第6番 「引き裂かれた天国」
  8-11. 交響曲第7番 BVN 188 (1926年版)
  12-15. 交響曲第8番 「アメリエンボーの思い出」 BVN 193
 【CD5】
  1-4. 交響曲第9番 「ダウマー妃の町から」 BVN 282
  5. 交響曲第10番 「向こうに見える雷の住みか」 BVN 298
  6. 交響曲第11番 「イクシーオン」 BVN 303
 【CD6】
  1. 交響曲第12番 「ヘルシングボリ」 BVN 318
  2-8. 交響曲第13番 「驚異の確信」 BVN 319
  9-15. 交響曲第14番 「朝」 BVN 336
 【CD7】
  1. Drapa (On the Death of Edvard Grieg), BVN 20 (1913 最終版)
  2. Sfinx (Sphinx), BVN 37 (1913 改訂版)
  3. Hvidbjerg-Drapa, BVN 343...世界初録音
  4. Danmarks Radio (Radio Denmark), BVN 351...世界初録音
  5. Res absurda!?, BVN 354...世界初録音
  6-9. 交響曲第15番 「海の嵐」 BVN 375
  10-14. 交響曲第16番「太陽の氾濫」 BVN 417
デンマーク国立交響楽団
デンマーク国立合唱団
トーマス・ダウスゴー(指揮)

 【録音】 Danish Radio Concert Hall 1998年8月-2008年6月
 総収録時間:419分

 デンマーク音楽史上屈指の天才にして問題児、ルーズ・ランゴーの交響曲全集。作曲家の母国のレーベルと演奏家たちが10年余りをかけて取り組んだ一大プロジェクトです。
 収録内容の点でも演奏と録音のクオリティの点でも、このレパートリーの基準となるにふさわしいものと言えるでしょう。

 ※初出時の6.200001(SACDハイブリッド・ディスク)から、通常CDに仕様変更しての再発売となります。
 



 ランゴー。デンマークの作曲家。ニールセンとホルンボーのちょうど中間の世代に当たる。

 16の交響曲と7つの弦楽四重奏曲を始めとする400近い作品を世に残しながら、現在彼の作品を愛好する人は残念ながらあまり多くない。第一彼の作品を聞こうと思っても、国内盤は全く出ていないし、輸入盤でも彼の作品を探すのは結構大変である。
 しかし「大作曲家」とまでは言わないが、ランゴーが非常に魅力的な作曲家であることは間違いない。
 もともと彼の作品はワグナー、リスト、ブルックナー、マーラーの後に続く後期ロマン派の延長上にあリ、難解な前衛ではないし、重厚なシンフォニーを好む人なら必ず好きになる曲風である。彼がデンマーク音楽界から無視されたのも、いわゆる反形而上学的な新古典主義の風を嫌って、様式上の後退ともいうべき独自の音楽世界を構築したからにほかならない。
 音楽家の家族の中に育ち、7歳で作曲し、神童と騒がれ、12歳でオルガニストとしてデビュー(グリーグによって絶賛された)、18歳で驚くべき完成度を持つ交響曲第1番を書き上げ、「ニールセン以来の天才」と呼ばれたランゴーは、一時期デンマーク音楽界を一世風靡したが、その後進むべき道がまわりとあまりに違ったために急速に人気が衰え、音楽史からも抹殺された。
 ・・・が、今になって聞いてみると彼は生まれてくる時代と場所を間違えたとしかいいようがない。
 奇妙な服装に、奇怪なタイトルの作品。極端な信仰心。病的なほどの内向性。
 おそらくサティに匹敵する相当の変人だったと思われる。
 さらに膨大な作品群が彼の理解を困難にしているが、幸いにして最近ようやくデンマークのDANACORD社などが彼の作品を本格的に取り上げはじめてきた。20年ほど前に、不思議なジャケットの交響曲全集が店頭に並んだときは、マニアの間でかなり話題を呼んだ。それから現在までそれほどタイトルも増えたわけではないが、一般のランゴーに対する認知度も少しは上がってきた。
 改めてDANACORDやDA CAPOの録音などでランゴーの偉業を聴いてみてほしい。

ランゴー(1893-1952):
 交響曲第1 番「岩の田園詩」
デンマーク国立交響楽団
トマス・ダウスゴー(指揮)
「第1 番」はランゴー17 歳の作。それまでデンマークの作曲家がこれ程に長大な交響曲を書いたことがなく、周囲から「演奏不可能だ」と言われてしまったそうだが、1913 年、マックス・フィードラー指揮、ベルリン交響楽団による初演は大成功を収め、彼の名も飛躍的に知られるようになった。チャイコフスキー、ワーグナー、ブルックナーを思わせる重厚で豊かな音楽。
ランゴー(1893-1952):
 交響曲第2番「春の目覚め」(1912-1914年原典/世界初録音)、
 交響曲第3番
インガ・ダム・イェンセン(S)・交響曲第2番、
ペル・サロ(P)・交響曲第3番、
デンマーク国立交響楽団・合唱団、
トマス・ダウスゴー(指揮)
急進的で独自の作風を貫いたことから生前には理解されることがなかった。彼の16曲ある交響曲はどれもが特徴的で大規模なもの。ここに収録された若々しさ溢れた「第2番」などを聴けばわかるように、明らかにワーグナーやR・シュトラウスの影響を受けていて、その管弦楽法の緻密さとドラマチックな音は聴き手の耳を欹てずにはいられません。
ランゴー:
 交響曲第4番「落葉」/
 交響曲第5番(ヴァージョン1)/
 交響曲第5番(ヴァージョン2)「夏の伝説の戯曲」
トーマス・ダウスゴー指揮
デンマーク国立交響楽団
デンマークのシンフォニスト、ランゴーの交響曲シリーズは「秋の日記」とも呼ばれる第4番と、2つの版を持つ第5番(初版は初録音)を収録。最近注目の指揮者ダウスゴーの、原点を探る一枚。
ランゴー(1893-1952):
 交響曲第6番「天国強襲」/
 同第7番/
 同第8番「アメリエンボーの思い出」
トーマス・ダウスゴー指揮
デンマーク国立響 &合唱団
第6番のタイトルがすごい。
ニールセンの継承者となった、デンマークのシンフォニストによる3つの交響曲を収録。全体が変奏曲となった第6番、ブルックナーの影響も見られる第8番、すべて聴きやすい作品。
ランゴー:
 交響曲第9番「ダグマー妃の街より」/
 同第1 0番「向こうに見える雷の住みか」/
 同第11番「イクシオン」
トーマス・ダウスゴー指揮
デンマーク国立響
1 9 4 2年から4 5年に作曲された3曲は、R・シュトラウスばりのオーケストレーションを施された後期ロマン派風交響曲。ゴージャスなワルツ楽章を持つ第9番、リスト風の第10番、わずか6分強の第11番。
ランゴー:
交響曲第12番『ヘルシングボリ』
交響曲第13番『不信心』
交響曲第14番『朝』 
デンマーク国立合唱団/
デンマーク国立交響楽団/
トマス・ダウスゴー(指揮)
録音2004,2006年
ランゴー:
 1.ドラパ BVN 20(E.グリーグの死に)/
 2.スフィンクス BVN 37/
 3.ヴィズビェア頌歌 BVN343/
 4.デンマーク放送 BVN351/
 5.常軌を逸したこと!?BVN354/
 6-9.交響曲 第15 番「海の嵐」BVN351/
 10-14.交響曲 第16 番「太陽の氾濫」BVN417
デンマーク国立合唱団/
デンマーク国立交響楽団/
トマス・ダウスゴー(指揮)
デンマークの作曲家の中では、かなり特異な存在と目されているランゴー。彼の作品は、大規模な管弦楽を駆使し、なおかつその時代を少しだけ先取りしていました(これは、サロメやエレクトラを書いた頃のR.シュトラウスに共通するものがあります)。このアルバムには晩年の作品である「交響曲第15 番&第16 番」を中心に収録しました。第15 番の第1 楽章、冒頭での激しい音の奔流が一転、第2 主題の穏やかなワルツに変わるところはまさに目が覚める思いがします。他には珍しい管弦楽作品も。タイトルだけでも興味深い曲が並んでいます。トラック3 の「ヴィズヴェア頌歌」の輝かしさも一聴に値します。





FUGA LIBERA


FUG805
¥2800
komorebi ~ 木漏れ日
 1. Unum II (Peltomaa – Fraanje – Perkola)
 2. Jucundum (Bridgettine chant、Antiphon、15th century)
  Text excerpt: Hildegard von Bingen (1098-1179)
 3. Keskella kukkasten kauan (Peltomaa – Fraanje – Perkola)
  Text: Peltomaa
 4. Magnificetur (Bridgettine chant、Antiphon、15th century)
 5. Within (Fraanje)
 6. Lohtu / Or his myth (Perkola – Fraanje)
 7. O nobilissima viriditas (Peltomaa Fraanje Perkola)
  Text excerpt: Hildegard von Bingen
 8. A small ray of light (Fraanje)
 9. Komorebi (Perkola)
 10. Sade seinan takana (Peltomaa – Fraanje – Perkola)
  Text excerpt: Saima Harmaja (1913-1937)
 11. Jaa (Peltomaa – Fraanje – Perkola)
  Text: Peltomaa
 12. Riemuitseva rakkaudentunnustus
  (Peltomaa – Fraanje – Perkola)
    Text excerpt: Saima Harmaja
アイノ・ペルトマー(歌、中世ハープ、鐘)
ハルメン・フラーニェ
 (ピアノ、
  プリペアド・アップライトピアノ、
  シンセサイザー)
ミッコ・ペルコラ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ、
  エレクトロニクス)

 All tracks arranged by Peltomaa Fraanje Perkola
 Recording:Willem Twee Toonzaal、Den Bosch、The Netherlands、April 7th-8th 2022
 収録時間: 54分

 【楽器と時空を超えた現代と古楽のアンビエントな交錯、第2弾】
 歌と、古楽器と現代楽器の混合編成で美しい音楽を奏でるフィンランドのユニット、トリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラによるセカンド・アルバムは、日本語の『木漏れ日』がそのままタイトルとなったもの。
 前作『aer ~ 大気』(FUG770)同様、透明感溢れる歌声とアコースティック楽器による沁み入るようなアンサンブルに、控えめなエレクトロニクスのエコーが掛かるオーガニックな響きが、聴く者を北欧の雄大な自然へと誘います。

 
 

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


URANIA RECORDS



WS121410
(2CD)
特別価格 ¥2500
ラインスドルフ(指揮)&ボストン響
マーラー:交響曲第5番&第6番

 マーラー:
  交響曲第5番 嬰ハ短調
  交響曲第6番 イ短調《悲劇的》
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
ボストン交響楽団

 マーラー録音のパイオニアの一人、エーリヒ・ラインスドルフ!

 ☆手兵ボストン響との「第5番」と「第6番《悲劇的》」!
 ☆ゲオルク・ショルティやレナード・バーンスタインと並ぶマーラー録音のパイオニア、エーリヒ・ラインスドルフ!

 オーストリア出身の指揮者エーリヒ・ラインスドルフによるマーラーの「交響曲第5番」と「第6番」がウラニア・レコーズから復刻。
 録音された1960年代は、マーラーの生誕100年ということもあり、ゲオルク・ショルティやレナード・バーンスタインがデッカとCBSに、そしてラインスドルフはRCAに次々とマーラーの作品を録音するという時代でした。
 ラインスドルフは1963年からボストン交響楽団の音楽監督を務めており、ここに収められているのはそのボストン響との録音となります。
 ラインスドルフによって遺されたこの「第5番」と「第6番」は年月を経ても色褪せることのない美しい演奏となっています。

 ※レコーディング・プロデュース:1963年(第5番)、1966年(第6番)、ボストン(ステレオ、ADD)
 


<メジャー・レーベル>
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DG



4858451
(3CD)
\3600→\3290

《カミーユ・トマ~ショパン・プロジェクト:
 トリロジー/The Chopin Project: Trilogy》



《CD 1》
 ショパン:
  1) 夜想曲ロ短調Op.posth.(M.マイスキーによるチェロとピアノ編)、
  2) 24の前奏曲Op.28より第4番ホ短調(フランショームによるチェロとピアノ編/C.トマ編)、
  3) ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11より第2楽章(J.ブローカルとC.トマによるチェロとピアノ編)、
  4) ワルツ第19番イ短調(C.トマによるチェロとピアノ編)、
  5) 3つの夜想曲Op.15より第1番ヘ長調(フランショームによるチェロとピアノ編)、
  6) 夜想曲ハ短調(C.トマによるチェロとピアノ編)、
  7) 17のポーランドの歌Op.posth.74より第2番:春(C.トマによるチェロとピアノ編)、
  8) 24の前奏曲Op.28より第15番変ニ長調『雨だれ』(フランショームによるチェロとピアノ編)、
  9) 4つのマズルカOp.68より第2番イ短調(C.トマによるチェロとピアノ編)、
  10) 12の練習曲Op.10より第6番変ホ短調(グラズノフによるチェロとピアノ編)、
  11) 12の練習曲Op.25より第7番嬰ハ短調(グラズノフによるチェロとピアノ編)、
  12) 2つの夜想曲Op.27より第1番嬰ハ短調(C.トマによるチェロとピアノ編)、
  13) 3つのワルツOp.34より第2番イ短調(フランショームによるチェロとピアノ編)、
  14) 夜想曲ホ短調Op. posth.72 No.1(タネーエフによるチェロとピアノ編)、
  15) 4つのマズルカOp.67より第4番イ短調(クライスラー編/C.トマによるチェロとピアノ編)、
  16) 24の前奏曲Op.28より第6番ロ短調(フランショームによるチェロとピアノ編)、
  17) ゲンズブール:Jane B(ショパンの前奏曲第4番ホ短調Op.28 No.4による)(J.ブローカルとC.トマによるチェロとピアノ編)
 
  【録音】
   2022年9月1-2日(1, 2, 7, 8, 10-15)、
   2023年2月7日(3)ベルリン、エミール・ベルリナー・スタジオ、
   2023年1月12日、ベルリン、テルデックス・スタジオ(4-6, 9, 16)、
   2023年2月10日、パリ、ラ・セーヌ・ミュジカル(17)
カミーユ・トマ(チェロ)
ジュリアン・ブローカル(ピアノ)、
ジェーン・バーキン(ヴォーカル)(17)
《CD 2》
 ショパン:
  1-4) ピアノ三重奏曲ト短調Op.8、5-8) チェロ・ソナタ ト短調Op.65、
  9-10) 序奏と華麗なるポロネーズOp.3、
  11-13) ショパン、フランショーム:
   マイアベーアの歌劇『悪魔ロベール』の主題による協奏的大二重奏曲
    【録音】2023年1月11日(1-4)、2月7日(5-13)、ベルリン
カミーユ・トマ(チェロ)
ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)(1-4)、
ジュリアン・ブローカル(1-8)、
ジュリアン・リベール(9-10)、
リュカ・ドゥバルグ(11-13)(ピアノ)
《CD 3》
 1) ショパン:24の前奏曲Op.28より第4番ホ短調
  (フランショームによるチェロ編/M.シュピンドラーによる4つのチェロ編)、
 2) フランショーム:3つの夜想曲Op.14より第1番、
 ショパン:
  3) 24の前奏曲Op.28より第15番変ニ長調『雨だれ』
   (フランショームによる4つのチェロ編)、
  4) ピアノ・ソナタ第2番ロ短調Op.35より第3楽章:葬送行進曲
   (フランショームによる4つのチェロ編)、
 5) フランショーム:3つの夜想曲Op.15より第1番、
 6) ショパン:24の前奏曲Op.28より第13番ヘ長調
   (フランショームによる4つのチェロ編)、
 フランショーム:チェロのための12の練習曲Op.35より
  7) 第11番、8) 第7番、
  9-13) ロシアのアリアによる変奏曲(チェロと弦楽四重奏のための)、
 ショパン:24の前奏曲Op.28より
  14) 第9番ホ長調(フランショームによる4つのチェロ編)、
  15) 第20番ハ短調(フランショームによる4つのチェロ編)、
  16) チェロ・ソナタ ト短調Op.65より第3楽章『Souvenir』
  (W.E.シュミットによるチェロと弦楽四重奏編)【演奏】
   【録音】2022年8月30-31日(1, 3, 4, 6, 9-16)、2023年1月9日(2, 5, 7, 8)、ベルリン
カミーユ・トマ(チェロ)
ヴォルフガング・エマヌエル・シュミット(1-6, 9-16)、
ハン・ジェミン(1, 3, 4, 6, 14, 15)、
フランス・ヘルメルソン(1, 3, 4, 6, 14, 15)(チェロ)、
インディラ・コッホ(9-13, 16)、
フリーデマン・アイヒホルン(9-13, 16)(ヴァイオリン)、
アレクシア・アイヒホルン(ヴィオラ)(9-13, 16)

 ショパンの作品にチェロを通して新たな光を当てた意欲的プロジェクト。CD3枚組デラックス・エディション

 ●以前からショパンの作品に強い憧れを抱いていたフランス系ベルギー人チェリスト、カミーユ・トマが意欲的に取り組んだアルバム『ショパン・プロジェクト』。CD3枚組。
 「チェリストたちのためのショパン」(CD 1)は歴史を超え、ショパンを最後まで支えたオーギュスト=ジョゼフ・フランショームの他、グラズノフ、クライスラー、ミッシャ・マイスキーなどの編曲で新たな光が当てられたショパンの有名曲が集められています。
 「室内楽全集」(CD 2)はショパンの室内楽、チェロとピアノのための3作品が収められています。
 そのうち2作品はフランショームとともに作曲されたもの。三重奏曲はピアノが難曲であるため演奏機会は少ないですが、ショパンが若い時に作った素晴らしい作品です。
 「フランショームの遺産」(CD 3)はフランショームの作品とフランショームにより4つのチェロのために編曲されたショパンの曲がまとめられ、フランショームの伝説のチェロ、1730年製のストラディヴァリウス「フォイアマン」で演奏されています。
 また愛、悲しみ、憂鬱など、音楽が表現する感情は200年前も現代も変わることはないと考えるトマがCD 1の最後に選んだのは、セルジュ・ゲンズブールがショパンの前奏曲第4番を基に作曲した有名なシャンソン「Jane B」です。かのジェーン・バーキンと共演しています。

 ●このアルバムは時を超えた、ショパンとフランショームという二人の偉大な作品へのオマージュというだけでなく、「友情」への讃歌でもあるとトマは語ります。
 まずはショパンとフランショームの友情。それはショパンがポーランドからパリに到着した時から、最後の日々、1849年10月にフランショームが一緒に作曲したチェロ・ソナタの第2楽章と第3楽章をショパンのために弾いた時まで続きました。
 そしてトマ自身と共演者たちとの間の友情。
 ピアニストのジュリアン・ブローカル、ジュリアン・リベールとリュカ・ドゥバルグ、グロピウス弦楽四重奏団からインディラ・コッホ、フリーデマン・アイヒホルン、アレクシア・アイヒホルン、そしてトマの師であるフランス・ヘルメルソンとヴォルフガング・エマヌエル・シュミットに、若きチェリスト、ハン・ジェミンと世代を超えた友人たちへの思いもこのアルバムには込められています。
 
 

4858454
\2800
上記アルバムの3枚目を分売
 《カミーユ・トマ~ショパン・プロジェクト:エッセンシャル/The Chopin Project: Essential》

 1) ショパン:24の前奏曲Op.28より第4番ホ短調
  (フランショームによるチェロ編/M.シュピンドラーによる4つのチェロ編)、
 2) フランショーム:3つの夜想曲Op.14より第1番、
 ショパン:
  3) 24の前奏曲Op.28より第15番変ニ長調『雨だれ』(フランショームによる4つのチェロ編)、
  4) ピアノ・ソナタ第2番ロ短調Op.35より第3楽章:葬送行進曲(フランショームによる4つのチェロ編)、
 5) フランショーム:3つの夜想曲Op.15より第1番、
 6) ショパン:24の前奏曲Op.28より第13番ヘ長調(フランショームによる4つのチェロ編)、
 フランショーム:チェロのための12の練習曲Op.35より
  7) 第11番、8) 第7番、
 9-13) ロシアのアリアによる変奏曲(チェロと弦楽四重奏のための)、
 ショパン:24の前奏曲Op.28より
  14) 第9番ホ長調(フランショームによる4つのチェロ編)、
  15) 第20番ハ短調(フランショームによる4つのチェロ編)、
 16) チェロ・ソナタ ト短調Op.65より第3楽章『Souvenir』(W.E.シュミットによるチェロと弦楽四重奏編)
カミーユ・トマ、ヴォルフガング・エマヌエル・シュミット(1-6, 9-16)、
ハン・ジェミン(1, 3, 4, 6, 14, 15)、
フランス・ヘルメルソン(1, 3, 4, 6, 14, 15)(チェロ)、インディラ・コッホ(9-13, 16)、
フリーデマン・アイヒホルン(9-13, 16)(ヴァイオリン)、
アレクシア・アイヒホルン(ヴィオラ)(9-13, 16)

 ショパンと彼を最後まで支えた友人フランショームの音楽を“ゆかり”のあるチェロで紡ぐ

 ●フランス系ベルギー人のチェリスト、カミーユ・トマによる、ショパンの友人だったオーギュスト=ジョゼフ・フランショーム(1808-1884)とショパンの作品を採り上げたアルバムです。
 フランショームはショパンからチェロ・ソナタを献呈されたフランスのチェリスト、作曲家で死の直前まで交流がありました。「君を愛している。それが君に言えることのすべてだ。なぜなら僕は眠気と病気で倒れそうだから」。
 ショパンが人生の最後に書いた手紙はフランショームに宛てたものでした。これはその言葉です。
 以前からショパンの作品に強い憧れを抱いていたトマは、主にピアノ作品を作曲していたショパンが晩年に作曲した「チェロとピアノのためのソナタ」Op.65をかなり前から弾いていましたが、それが友人のチェリストであるフランショームに献呈されたものであることを知った時、2019年にトマは世界で最も美しいチェロの一つである1730年製のストラディヴァリウス「フォイアマン」を日本音楽財団から貸与されることになりました。
 そして驚いたことにそれはフランショームも所有していたものでした。カミーユは「この信じられない瞬間に直面して、ショパンに(特にそのソナタに)捧げるアルバムを録音することは全く自然なこととなりました」と語っています。
 フランショームの作品とフランショームにより4つのチェロのために編曲されたショパンの曲がフランショームの伝説のチェロ「フォイアマン」で演奏されています。
 
 【録音】2022年8月30-31日(1, 3, 4, 6, 9-16)、2023年1月9日(2, 5, 7, 8)、ベルリン
 


<LP>


DG(LP)

『未来のレトロ』
ドイツ・グラモフォンからオーディオ・ファンのための新しいLPシリーズ始動! 

 
 エミール・ベルリナー・スタジオスが、最先端のピュア・アナログ技術を駆使して、オリジナルの1/2インチ4トラック・テープから伝説的な名盤をリマスター《オリジナル・ソース・シリーズ》 第1弾発売 4タイトル

 ドイツ・グラモフォンから、名盤をLPで復刻する新シリーズ『オリジナル・ソース・シリーズ』(The Original Source)発売決定。
 ベルリンのエミール・ベルリナー・スタジオスが1970年代の4トラックの1/2インチ・マスターから、独自の最先端かつ100%ピュアなアナログ技術を駆使してミキシング&カッティングし、最高音質を実現。
 オプティマル社製180g重量ヴァージン・ヴィニール盤。オリジナル・アートワーク&ライナーノーツ、スリーブ内に追加写真や録音資料を掲載。豪華ゲートフォールド仕様。シリアルナンバー入り限定盤。

 ●オリジナル4トラック1/2インチ・マスター・テープから直接ピュア・アナログ・ミックス&カット

 ●エミール・ベルリナー・スタジオスにてライナー・マイヤールがミックス、シドニー・C・マイアーによるカッティング
 

4863844
(LP)
\7300
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92
[Side A]
 1)第1楽章: Poco sostenuto - Vivace、 2)第2楽章: Allegretto /
[Side B]
 1)第3楽章: Presto、 2)第4楽章: Allegro con brio
カルロス・クライバー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 【録音】1975年11月、1976年1月 ウィーン、ムジークフェライン
 

4863845
(2LP)
\9400
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調
《LP 1》
[Side A]
 第1楽章: Trauermarsch. In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt.
[Side B]
 第2楽章: St?rmisch bewegt. Mit gr??ter Vehemenz. /
《LP 2》
[Side A]
 第3楽章: Scherzo (Kr?ftig, nicht zu schnell)
[Side B]
 1)第4楽章: Adagietto. Sehr langsam、
 2)第5楽章: Rondo-Finale (Allegro)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 【録音】1973年2月 ベルリン、イエス・キリスト教会
  

4863848
(LP)
\7300
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D667 『ます』
[Side A]
 1)第1楽章: Allegro vivace、 2)第2楽章: Andante /
[Side B]
 1)第3楽章: Scherzo (Presto)、
 2)第4楽章: Thema -Andantino - Variazioni I-V - Allegretto、
 3)第5楽章: Finale (Allegro giusto)
エミール・ギレリス(ピアノ)、
ライナー・ツェペリッツ(コントラバス)、
アマデウス弦楽四重奏団員
[ノーバート・ブレイニン(ヴァイオリン)、
ピーター・シドロフ(ヴィオラ)、
マーティン・ロヴェット(チェロ)]
 【録音】1975年8月、9月 フィンランド、トゥルク、コンサート・ホール
 

4863849
(LP)
\7300
ストラヴィンスキー:バレエ『春の祭典』(1947年版)
[Side A]
 1)-6)第1部:大地礼讃 /
[Side B]
 1)-5)第2部:いけにえ
クラウディオ・アバド(指揮)
ロンドン交響楽団
 【録音】1975年2月、1976年1月 ロンドン、クロイドン、フェアフィールド・ホールズ

 エミール・ベルリナー・スタジオスのレコーディング・プロデューサー兼マネージング・ディレクター、ライナー・マイヤールによる『オリジナル・ソース・シリーズ』の解説

 古い宝物の再発見には、時に長い年月がかかります。2023年、ドイツ・グラモフォン社創立125周年記念として発売される「オリジナル・ソース・シリーズ」は、1970年代の伝説的録音を、ステレオ1/4インチ・テープのコピーではなく、4トラック1/2インチのマスターから初めて直接カットして発売します。その結果、クオリティは限界まで高められ、リスナーはかつてないほどこれらのレパートリーを楽しむことができるでしょう。
 この特別なシリーズの背景をよりよく理解するために、DGの録音技術開発について目を向ける価値はあります。
 1970年には早くも4チャンネル・サラウンドの録音が始められました。録音方式は左、右、フロント、そしてリアのチャンネルの4トラック・アナログテープです。録音が終わるとこれらの4トラック・テープはハノーファーのDGのスタジオで編集されました。録音テイクはハサミでカットされ、粘着テープでつなぎ合わされました。
 しかしながら、この時代、4チャンネル方式の再生に対応した民生用フォーマットはなく、DGは将来を見据えて録音制作していたのです。
 DGはもちろんこれらの録音を普通のステレオLPでリリースしましたが、そのためにエンジニアたちは4トラックのマスターテープからステレオのダウンミックスを作成する必要がありました。
 DGはこのコピーのコピーを作って世界各地の工場に送り、現地プレスで世界中に流通させたのです。

 テープのコピーはオリジナル・マスターテープほど良い音は出せません。
 そこで、2トラックのコピーの代わりに、オリジナルの4トラック・マスターをラッカー盤カッティングに使用し、最高クオリティの製品を生産するアイデアが生まれました。
 当時の専門家チームと、彼らのアナログ録音技術のおかげで、センセーショナルなサウンドを実現しています。
 この新シリーズのために、2つの技術的側面を考慮しなければなりませんでした。
 先ず、4トラック・テープは通常の2トラック・テープの2倍の幅があるため、特別なテープ・マシンを必要としたこと。それはディスク・カッティング旋盤がディスクに完璧な溝をカットすることを可能にするためのプレビュー信号を送ることができるものでなければなりません。
 我々のテープ・マシンは、この目的のために改造されたもので、おそらく現在、世界で唯一のものでしょう。
 次に、フロントとリアのチャンネルをリアルタイムでステレオにミックスする必要があります。全く新しい特注のミキシング・デスクが必要不可欠でした。
 エミール・ベルリナー・スタジオスはパッシブ・ミキサーを設計し、それは信号にどんなノイズも加えることのない最高品質のレンダリングを実現しました。
 
 「オリジナル・ソース・シリーズ」とはつまり、テープ・コピーを使わず、信号経路に不要なデバイスを使わず、もちろんデジタル・サウンド処理もしないピュアLPです。これはオリジナル・マスターからカッターヘッドまでの最短の方法です。
  オリジナル・リリース盤と比較すると、音の優位性は際立っています。よりクリア、より精細、より周波数レスポンスがよく、同時にノイズ、歪み、圧縮が少なくなっています。。。どうぞ、お楽しみください!

  
 















4/18(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ALTUS



ALT 527
¥3000→\2790
〈来日記念盤〉
 準・メルクル/台湾フィルハーモニック 2022年ライヴ

  メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』Op.26
  メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調『イタリア』Op.90
  ドビュッシー:夜想曲*
  ラヴェル:ラ・ヴァルス
準・メルクル(指揮)
台湾フィルハーモニック(國家交響樂團)
台北室内合唱團*

 驚愕を禁じ得ないほどに高度な技術とあふれる情熱、まぎれもなく充実しきった名コンビの想像を超えた大演奏、準・メルクル&台湾フィル、来日記念盤・堂々出来!

 ライヴ録音:2022年11月4・10日(メンデルスゾーン)、11日(ドビュッシー、ラヴェル)/國家表演藝術中心 コンサートホール(台北)
 DXD 352.8KHz、32bit Recording、国内製作、日本語帯・解説付

 2023年5月に来日公演のある準・メルクル&台湾フィルハーモニック、ALTUSから来日記念盤が登場!
 近年めきめきと実力をつけ世評を高めているオーケストラによる、気合の入った2022年最新ライヴ音源です。

 「台湾フィルハーモニックはまだ若く、その歴史はわずか37年しかありません。しかし、すでに高度な洗練と芸術性を備え、その音からも、メンバーの情熱が伝ケストラのひとつになるという大きな希望を抱きながら、聴衆のために演奏する喜びを常にかみしめて活動しています。」(準・メルクル)

 想像を超える大演奏。技術は驚くほど高く、隙の無いアンサンブルに度肝を抜かれます。
 さらに音楽の語り口も抜群、息の長いフレーズをのびやかに歌いつつも引き締まったリズム感でぐいぐいと曲をひっぱっていきます。
 『イタリア』終楽章での高速にして実体感を失わない木管の歯切れよさ、オケ全体に波及するまぎれもない推進力、クライマックスの迫真の追い込みなどを聴けば、音楽のよろこびを最高度に体現したすばらしい演奏であることが如実にわかるでしょう。
 弦楽の美しさも特筆もので、繊細で品のあるヴァイオリンと重心が低く懐の深いバスが織り成す稀有なバランス感覚は絶品。準・メルクルのきちっと繊細でかつ色彩感のある音作りともたいへん相性のよいオーケストラです。

 収録曲それぞれ、さまざまな側面から音楽を楽しませてくれます。メンデルスゾーンはオケの高い機動力と響きの明るさ、ドビュッシーは音の伸びのよさやヴォカリーズとのきめ細かい溶け合いが実に魅力的。最後のラヴェル『ラ・ヴァルス』は堂々たる快演で、管弦楽の粋を尽くした響きが存分に発せられ空間を満たしていきます。

 ハイスペックなDXD 録音にも注目。台湾での録音からマスタリング、CD 化まで手掛けたALTUS 斎藤啓介氏によれば、その鮮明な効果はCD で聴いても十分に感じられるとのこと。ご期待ください。

 準・メルクル(指揮、台湾フィル音楽監督)
  1959年ミュンヘンで生まれ、ハノーファー音楽院でヴァイオリン、ピアノ、指揮を学んだ後、セルジュ・チェリビダッケらに学ぶ。
  ボストン響の奨学金を得てタングルウッド音楽祭に参加し、レナード・バーンスタイン、小澤征爾に学んだ。ヨーロッパの歌劇場での出演を重ね、ザールラント州立劇場(1991-94)、マンハイム国立劇場(1994-2000)の音楽監督を歴任。1993年にウィーン国立歌劇場、1996年に英国ロイヤル・オペラ・ハウス、99年にはメトロポリタン歌劇場にデビューするなど、次々とオペラ指揮者としてのキャリアを築いてきた。
  リヨン管の音楽監督(2005-11)、ライプツィヒMDR響の首席指揮者(2012 年まで)、バスク国立管の首席指揮者(2014-2016)を務めるなど、華やかなキャリアを築いている。
  2021年から、ハーグ・レジデンティ管の首席客演指揮者、インディアナポリス響の芸術顧問、オレゴン響の首席客演指揮者、台湾フィル(国家交響楽団NSO)の芸術顧問を務め、2022年には台湾フィルの第6代音楽監督に就任した。
  日本ではN響のほか多くのオーケストラとの共演(新国立劇場含む) やウィーン国立歌劇場などとの来日公演で更に活動の幅を拡げている。

 台湾フィルハーモニック(國家交響樂團)
  台湾フィルハーモニックは、1986年に設立された台湾の国立オーケストラとして名高い(台湾では「國家交響樂團National Symphony Orchestra」の名称)。
  アジア諸国の中でも、最も優れたオーケストラの一つとして評価されている。2014年にはナショナル・パフォーミング・アーツ・センターのレジデント・オーケストラ& アーティスティック・アフィリエイツとなった。2008年から2010年までギュンター・ヘルビッヒが芸術アドヴァイザー兼首席客演指揮者をつとめ、2010年8月から欧米で高い評価を得ているリュウ・シャオチャが第5代音楽監督をつとめ黄金時代を創り上げた。
  2021年からは準・メルクルが芸術顧問をつとめ、2022年より第6代音楽監督に就任、台湾の文化的豊かさと音楽教育の強化にさらに貢献している。


 〈準・メルクル&台湾フィルハーモニック 公演情報〉
  2023年5月6日(土)14:00開演 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
  2023年5月8日(月)19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール
  2023年5月11日(木)~14日(日)ばらのまち福山国際音楽祭2023

 
 




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CHANDOS



PCHAN20164
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
エリック・コーツ:管弦楽作品集 Vol.3
 エリック・コーツ:
  テレヴィジョン・マーチ/組曲《3人の男》/
  シンデレラ/ダム・バスターズ/
  ラスト・ラヴ/スウィート・セヴンティーン/
  組曲《3人のエリザベス》
ジョン・ウィルソン(指揮)
BBCフィルハーモニック
CHAN20164
¥2500→\2290

 ジョン・ウィルソン&BBCフィル!エリック・コーツ・シリーズに待望の新作が登場!

 ☆2022年度レコード・アカデミー賞&グラモフォン賞受賞、その評価を高め続けるジョン・ウィルソン!
 ☆BBCフィルとのエリック・コーツ・シリーズに3年ぶりとなる待望の続編が登場!

 シンフォニア・オヴ・ロンドンとの一連の録音ではBBCミュージック・マガジン賞をはじめとした数々の賞に加え、2022年度には「ラヴェル:管弦楽作品集」(RCHSA5280/CHSA5280)がレコード・アカデミー賞の管弦楽曲部門、そして英グラモフォン賞の空間オーディオ部門を受賞するなどさらなる圧倒的な評価を築いている指揮者、ジョン・ウィルソン。
 今回はBBCフィルハーモニックと2019年(CHAN20036)、2020年(CHAN20148)にリリースし高く評価されていたエリック・コーツ・シリーズに3年ぶりとなる新作が加わります。

 ライト・ミュージックの分野でもスペシャリストとして活躍してきたジョン・ウィルソン。初期にはアーサー・サリヴァンやエドワード・ジャーマンの影響を受け、ジャズやダンス・バンドの要素を取り入れながら独自に進化していった英国のライト・ミュージックの全盛期を代表するコンポーザー=コンダクター、エリック・コーツの音楽はまさに彼の得意とするところでしょう。
 第3巻となる今作は、各楽章がそれぞれ田舎、街、海でのイギリスの男性を表現した組曲《3人の男》や、「私たちの想像の中の"シンデレラ"に捧げる」というコンセプトで書かれた幻想曲《シンデレラ》、イギリスの歴史上の3人のエリザベスを描いた女王陛下に捧げる組曲《3人のエリザベス》などを収録。
 時代の移り変わりに左右されることなく、日常の喜びを生き生きとしたメロディーで表現する才能にあふれ、戦争の時でも平和の時でもイギリス人に魅力と活力を与え続けたエリック・コーツの音楽をジョン・ウィルソン&BBCフィルの溌剌とした演奏でお楽しみください。

 ※録音:2022年3月30日-31日、メディア・シティUK(サルフォード、マンチェスター)
 
 


CHSA5281
(1SACD HYBRID)
¥2900
イシュムラトフ:ピアノ協奏曲&ヴィオラ協奏曲第1番
 アイラット・イシュムラトフ(1973-):
  ピアノ協奏曲 Op.40
  ヴィオラ協奏曲第1番 Op.7
ジャン=フィリップ・シルヴェストル(ピアノ)
エルヴィラ・ミスバホヴァ(ヴィオラ)
ロンドン交響楽団
アイラット・イシュムラトフ(指揮)

 若きロシア系カナダ人作曲家、アイラット・イシュムラトフ自作自演集!

 ☆Chandosから3枚目となる作品集では、彼の代表作である2つの協奏曲を収録!
 ☆作品の被献呈者であり、初演を行ったソリストによる録音!

 イシュムラトフがロンドン交響楽団を指揮した自作協奏曲集!
 アイラット・イシュムラトフ(1973-)は、タタールスタン共和国出身の若きロシア系カナダ人作曲家。
 モントリオールのクレズマー・バンド「Kleztory」のクラリネット奏者や指揮者、教育者としても活動しています。
 ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ムソルグスキー、ラフマニノフ、チャイコフスキーらの影響を受け、その豊かな音楽遺産を進化させてきたというイシュムラトフ。
 Chandosから3枚目となる作品集では、彼の代表作である2つの協奏曲を収録。どちらも作品の被献呈者であり、初演を行ったソリストが録音しています。

 ヴィオラ協奏曲第1番は2004年、イシュムラトフのモントリオール大学指揮科在学中に構想されたもので、叙情的な衝動とヴィルトゥオーゾ的な挑戦を組み合わせた協奏曲の新作を望んでいたヴィオラ奏者のエルヴィラ・ミスバホヴァ(同大学の博士課程に在籍)の求めに応じ、最終的に3つの楽章からなる大規模な作品へと結実しました。
 この作品ではヴィオラ本来の愁いを帯びた性格が活かされ、また讃えられています。
 ピアノ協奏曲は2012年から13年にかけて書かれた後、ソロパートを正しく演奏し、仕上げることができるソリストが現れるのを10年もの間待っていました。
 この作品はヴィルトゥオーゾの伝統を愛し、新たな協奏曲を求めていたモントリオール出身のピアニスト、ジャン=フィリップ・シルヴェストルとの出会いによってようやく日の目を見ることになったのです。

 ※録音:2022年4月&5月、LSOセント・ルークス(イギリス、ロンドン)
 
 


CHAN20271
¥2500
ベルリン・ストーリーズ~
 メンデルスゾーン、ユオン、スカルコッタス

  メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
  パウル・ユオン:連祷 嬰ハ短調 Op.70
  ニコス・スカルコッタス:ギリシャ民謡による8つの変奏曲
トリオ・ガスパール

 ベルリンに滞在した作曲家に焦点を当てた、『ベルリン・ストーリーズ』!

 ☆ヨーゼフ・ヨアヒム室内楽コンクール、ハイドン国際室内楽コンクール優勝のトリオ・ガスパール!
 ☆魅力的で活力に満ちた大都市ベルリンに対する愛と賞賛の気持ちが表現されている一枚!

 2010年に結成され、同世代で最も人気のあるピアノ・トリオのひとつとなっているトリオ・ガスパール。
 最新作『ベルリン・ストーリーズ』は、それぞれ異なる理由や状況で一時期ベルリンに滞在した3人の作曲家に焦点を当てた1枚です。
 メンバーは3人とも現在ベルリンに住んでいるか、過去に住んだことがあり、本作では魅力的で活力に満ちた大都市ベルリンに対する愛と賞賛の気持ちが表現されています。

 フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)の祖父、哲学者のモーゼス・メンデルスゾーンはユダヤ啓蒙運動の指導者的存在であり、家族をベルリンで有力な地位につけ、フェリックスとファニーの音楽的才能の発展を促しました。
 《ピアノ三重奏曲第2番》は古典的な様式と技法、ロマン主義的感性を巧みに結びつけたメンデルスゾーンならではの名作で、ブラームスにも影響を与えました。
 スイス系ロシア人のパウル・ユオン(1872-1940)は、1894年にベルリン高等音楽学校に留学し、1934年まで滞在しました。
 《連祷》は通常のピアノ三重奏曲のレパートリーにはない独自性を持っており、リヒャルト・シュトラウスの交響詩のようなスケールと野心を持った力作です。
 ギリシャの作曲家ニコス・スカルコッタス(1904-1949)は、1921年にベルリンに到着し、1933年まで滞在しました。
 彼は複数の著名な音楽家に作曲を学び、シェーンベルクのマスタークラスにも参加しています。《8つの変奏曲》では彼の母国の民俗音楽とセリー音楽の融合が試みられています。

 ※録音:2022年7月~8月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)

 
 



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のすたるぢあ(NOSTALGIA)



Nostalgia2201
¥2600→\2390
神々の雄弁術 ~ ドニ・ゴーティエの音楽 佐藤豊彦(フランス式リュート)
 ドニ・ゴーティエ(1603-1672):
  組曲Aメジャー
   〔プレリュード、アルマンド「アンドロメダ」、クーラント「貞潔な浮気女」、
    ジグ「アタランテ」、ロンド風シャコンヌ〕
  組曲Dメジャー〔パヴァーヌ「献辞」、クーラント「ミネルウァ」、サラバンド、ジグ「賛辞」〕
  組曲Fメジャー
   〔アルマンド「雄弁家アポロン」、クーランド&ドゥブル、サラバンド「森のディアーナ」、カナリー〕
  組曲Aマイナー
   〔プレリュード、アルマンド「オルペウス」、クーラント「悩殺美人」、
    サラバンド、ジグ「エコー」、友人ランクロの死への解答〕

 佐藤豊彦 最後のソロ録音!ドニ・ゴーティエの音楽!

 ☆リュートの世界的巨匠佐藤豊彦、最後のソロ録音!
 ☆日本語解説付き!(解説:佐藤豊彦)
 ☆ギリシャ神話、ローマ神話など様々な神々が描かれたゴーティエのリュート曲集を弾く!

 リュート界の第一人者であり、日本が誇る世界的巨匠佐藤豊彦が、自主レーベル「のすたるぢあ(Nostalgia)」からリリースする新録音。
 佐藤豊彦が自身の最後のソロ録音となるアルバムに選んだのは、17世紀フランスのリュート奏者&作曲家、ドニ・ゴーティエ(1603-1672)の作品が収録された曲集『神々の雄弁術(La Rhétorique des Dieux)』(「神々の修辞学」とも。一部は従兄のエネモン・ゴーティエ(1575-1651)の作と言われている曲もあり)からの音楽です。
  ここで言う「神々」とはギリシャ神話やローマ神話に出てくる様々な神たちのことで、今回の収録作品でも、アンドロメダ、アタランテ、ミネルウァ(ミネルヴァ)、アポロン、ディアーナ、オルペウス(オルフェウス)、エコーなどの名前が登場します。

 これまでもフランスのリュート音楽と日本の「禅」や「粋」、「侘び寂び」との共通点等を探りながら独自の境地を切り拓いてきた佐藤豊彦ですが、本作でも、ギリシャ・ローマ神話の神々と日本の八百万の神との共通点や、(一部の例外を除いて)一切装飾のない楽譜と禅の精神との関係等を感じながら、ドニ・ゴーティエの作品を紐解いてゆきます。
 繰り返しのあるすべての舞曲では、1回目は装飾無しで演奏され、2回目は今までのように多彩な装飾が施されています。

 ※録音:2022年11月14日-17日、炎の博記念堂文化ホール(佐賀県有田町)
 ※使用楽器:ラウレンティウス・グライフ(1611)

 
 




BR KLASSIK



900332
¥2700
イストリアン・ラプソディ
 デヤン・ラツィック(1977-):
  イストリアの様式によるピアノ協奏曲 Op. 18(2014/2021)
   1. I. Ouverture / 2. II. Intermezzo / 3. III. Cadenza ad libitum /
   4. IV. Canone e Rondo (イストリア民謡による) / 5. V. Finale
 ナトゥコ・デヴシッチ(1914-1997):イストリア組曲(1948)
  6. I. Predigra / 7. II. Poskocnica /
  8. III. Uspavanka / 9. IV. Finale
 イヴァン・マテティッチ・ロンジロフ(1880-1960):
  Istarska narodna himna イストリア民族賛歌
   10. Version fur zwei Sopile 2つのソピラによる演奏
   11. Version fur Chor 重唱と合唱による演奏
 12. デヤン・ラツィック:Alterationen uber die istrische Volkshymne
  イストリア民族賛歌のオルタレーション Op. 29(2022)...世界初録音
デヤン・ラツィック(ピアノ)...1-5
シュチェパン・ヴェチュコヴィッチ(ソピラ)...10
クロアチア・ラジオ・テレビ合唱団...11
トミスラフ・ファチニ(指揮)...11
ミュンヘン放送管弦楽団...1-9、12
イヴァン・レプシッチ(指揮)...1-9、12

 録音:2022年11月14-18日 Munchen,BR, Studio 1(ドイツ)...1-9、12
  2022年12月8日 Zagreb, Croatian Radio and Television(HRT), Studio Bajsic(クロアチア)...11
  2022年12月21日 Zagreb, Croatian Radio and Television (HRT), Studio 1(クロアチア)...10
 総収録時間:62分

 【クロアチア生まれの音楽家たちによる母国の音楽文化へのオマージュ】
 CHANNEL CLASSICSやONYXに多くの録音がある人気ピアニスト、デヤン・ラツィックと、ミュンヘン室内管弦楽団の首席指揮者イヴァン・レプシッチは1歳違いでともにクロアチアの生まれ。
 このアルバムは、クロアチア西部のイストラ(イタリア名イストリア)半島の音楽文化に彼らが捧げるオマージュです。
 イタリア、スロヴェニアと国境を接するイストラ半島は豊かな民俗音楽の宝庫で、五音音階の独特な使用、個性的な和声とリズムは、合唱や民族舞踏によって伝承されてきました。
 ラツィックは早くから作曲にも取り組んでいて、このアルバム冒頭に収められた「イストリアの様式によるピアノ協奏曲」は5楽章から成る演奏時間36分余りの堂々たる作品。
 エキゾチックなサウンドとピアノのヴィルトゥオジティを堪能できます。続く「イストリア組曲」はクロアチア音楽界の重鎮だったデヴシッチによる民俗音楽を素材とした作品。
 バルトークを思わせる箇所もあれば異なる風合いもあり、興味深い音楽です。トラック10で使われているソピラはリードを持つ民族楽器で、その個性的な音色は地域のシンボルとされています。
 最後を締めくくる「イストリア民族賛歌のオルタレーション」はイストリア民族賛歌の旋律を主題とした12の変奏曲。

 
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS090
¥2800
フランス・バロック声楽作品に描かれる女性たち
 1. ジャン=バティスト・モラン(1677-1745):
  Ouverture (L'Himen et l'Amour)
   序曲(カンタート「結婚の神と恋の神」序曲より序奏部分)
 2-8. ルイ・アントワーヌ・ドルネル(1680-1765):
  Le tombeau de Clorinde, Cantate a une voix et symphonie
   独唱と合奏のためのカンタート「クロリンダの墓標」
 9. ニコラ・ラコ・ド・グランヴァル(1676-1753):
  J'ai languy sous vos dures lois (Airs serieux et a boire)
   あなたの容赦ない掟の数々により
    (『真面目な歌、酒の歌』〔1709〕より)
 10-15. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
  Plainte d'Armide (Ballet des amours deguises)
   アルミードの嘆き(『姿を偽った恋人たちの舞踏劇』〔1664〕より)
 16-19. エリザベート・ジャケ・ド・ラ・ゲル(1665-1729):
  Cephale et Procris 抒情悲劇《セファルとプロクリス》より
   16. Air des Atheniens アテネの人々のエール
   17. Lieux ecrates (air de Procris)
    プロクリスのエール「人里を離れて」
   18. Les Rossignols (Air de l'Aurore)
    暁の女神のエール「夜啼鶯たちは、夜明けとともに」
   19. Bourree ブーレ
 20. 作者不詳: Une fillette de quinze ans (chanson bearnaise)
  齢15の少女がひとり(南仏ベアルン地方の伝承歌)
 21-28. ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667-1737):
  La morte di Lucretia, Cantate a une voix et Symphonie
   独唱と合奏のためのカンタート「ルクレツィアの死」
 29. 作者不詳: Nos esprits libres et contents (Ballet de la Reine)
  縛られず満たされた私たちの魂は(『女王の舞踏劇』〔1609〕より)
ヴィクトワール・ビュネル(メゾ・ソプラノ)
アンナ・レイノルト(メゾ・ソプラノ)
ギレム・ヴォルムス(バス=バリトン)
アンサンブル・イル・カラヴァッジョ(古楽器使用)
 ロクサナ・ラステガル、
  ピエール=エリック・ニミロヴィチ(ヴァイオリン)
 ロナルド・マルティン・アロンソ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
 バンジャマン・ナルヴェ(テオルボ、バロックギター)
カミーユ・ドラフォルジュ(クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮)

 録音: 2021年12月17-19日 ヴェルサイユ宮殿「マレンゴの間」
 収録時間: 58分

 【本場ヴェルサイユ発。イタリア風味のフランス音楽を通じて描かれる女性たち】
 フランスの古楽シーン最前線をゆく若き俊才たちが、解像度の高いフランス・バロック解釈を聴かせてくれる声楽作品集。
 フランス語の詩や台本の持ち味を最大限生かしながら、そこにイタリア由来の音楽様式を接ぎ木して生まれたルイ14世時代のフランス宮廷音楽様式。
 そうしたルーツをふまえつつ、イタリア語の作品も交えてその魅力を探るプログラムが興味深く起伏に富んでおり、長めのカンタート(フランス式カンタータ)でも短い歌曲でも、演奏は深い味わいに満ちています。
 歌い手は、ル・ポエム・アルモニークやレ・クリ・ド・パリなど一流アンサンブルに加わり着実に実績を上げてきたヴィクトワール・ビュネル、レザ―ル・フロリサンやピグマリオン、カペラ・メディテラネアなどの注目公演で存在感を発揮してきたアンナ・レイノルト、古楽に縛られない歌劇界での活躍も目立つギレム・ヴォルムスの3人。
 さまざまなアンサンブルで活躍する古楽器奏者たちが集うアンサンブル・イル・カラヴァッジョも古楽器それぞれの音色をよく生かして声を支え、団体名の由来となった画家の作風にも通じるコントラスト鮮やかな解釈で耳を惹きつけてやみません。
 選曲のテーマは「女主人公たち」。運命に翻弄されながら自らの人生を選び取ってゆく伝説上の女性たちから酒飲み男の恋慕の歌まで、描き出される女性像の多彩さも魅力の一つ。
 作曲家たちそれぞれの個性がよく際立つ選曲にもなっており、フランス古楽を聴き深めてゆく上でも参考になる学びの多い1枚と言ってよいでしょう。

 
 




DYNAMIC


CDS-7986
¥2400
メルカダンテ:荘厳ミサ曲
 1. Kyrie/2. Gloria/
 3. Et in terra pax/4. Laudamus Te/
 5. Gratias Basso cantante/
 6. Domine Deus/7. Qui tollis/
 8. Quoniam/9. Cum Sancto Spiritu/
 10. Credo/11. Sanctus / Benedictus/
 12. Agnus Dei
 
 世界初録音
フランチェスコ・メーリ(テノール)
マッテオ・リッピ(テノール)
マリオ・カッシ(バッソ・カンタンテ...バリトン)
ニコラ・ウリヴィエーリ(バス・バリトン)
フランチェスコ・ビラガ(コールアングレ)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ファブリス
 (ヴァイオリン)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場
 管弦楽団&合唱団
  (合唱指揮:フランチェスコ・アリベルティ)
ファブリツィオ・カッライ(指揮)

 録音:2021年3月2-9日 カルロ・フェリーチェ劇場、ジェノヴァ(イタリア)
 総収録時間:76分

 【現代によみがえったメルカダンテの大作ミサ曲、初演の地ジェノヴァで世界初録音。】
 ロッシーニとヴェルディを結ぶ世代のオペラ作曲家の中でも重要な存在だったメルカダンテ。
 その晩年のミサ曲が150年余りを経て蘇りました。当CDの演奏時間76分が示すとおりの大作で、充実した書法は作曲家の円熟を示しています。
 男声合唱と4人の男声ソリストのために書かれ、1868年1月19日にジェノヴァで初演されました。
 その後は忘却の淵に沈んでいたものの、近年行われた同地のドラッツォ=ジュスティニアーニ資料館の調査で発見されました。
 世界初録音の栄誉を担ったのはジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場、指揮者と花形のテノール・ソロ二人の生まれもジェノヴァです。

 
 
 


CDS-7984
¥2400
夢想家と詩人 スクリャービン:前奏曲/練習曲 他
 1. 幻想曲 ロ短調 Op. 28(1900)
 2-3. 2つの即興曲 Op. 12(1895)
 4-9. 6つの前奏曲 Op. 13(1895)
 10. 練習曲 Op. 2 No. 1(1887)
 11-22. 12の練習曲 Op. 8(1894)
 23. 演奏会用アレグロ Op. 18(1896)
ダニエラ・ローマ
 (ピアノ...Steinway D 274)

 録音:2022年3月15-17日 Studio Griffa、ミラノ(イタリア)
 総収録時間:64分

 神秘主義者で、斬新な和声を駆使した前衛的な作品を書いたスクリャービンですが、若い頃はショパンの影響が感じられるロマンティックな作品を多く書いています。
 このアルバムでは、そのような初期作品を中心に選曲。アルバム・タイトル通り、「夢想家にして詩人」としてのスクリャービンの世界へと誘います。
 演奏はイタリア出身のダニエラ・ローマ。ヴィボ・ヴァレンティア音楽院で学んだ後、アムステルダムやザルツブルクで研鑽を積み、国際的なピアニストとして活躍しています。

 
 
 
ACD-314
¥3500
レオポリタ:復活祭のミサ曲 他(典礼音楽集)
 1. 作者不詳(1570年頃):第2旋法によるファンタジア
 2-4. レオポリタ:
  2. [Introitus] de Commune Apostolorum:
   Mihi autem nimis honorati sunt amici tui Deus – Gloria Patri
  3. [Introitus in festo Pentecostes]:
   Spiritus Domini replevit orbem terrarum – Gloria Patri
  4. [Introitus in feria secunda infra Octavam Pentecostes]:
   Cibavit eos ex adipe frumenti Alleluia
 5. シャモトゥウェのヴァツラフ(1524頃-1560頃):
  [Introitus] in die Apostolorum Petri et Pauli:
   Nunc scio vere – Gloria Patri
 6-7. レオポリタ:
  6. Paduana [– Galliarda]* 7. Resurgente Christo Domino
 8.作者不詳(1580年頃):[Introitus in festo Paschae]:
  Resurrexi et adhuc tecum sum
 9-10. レオポリタ
  9. Missa Paschalis: Kyrie 10. Missa Paschalis: Gloria
 11. ジョヴァンニ・フランチェスコ・マッフォン(1539頃-1594頃):
  ファンタジア ニ短調*
 12. 作者不詳(1580年頃):
  Prosa de Resurrectione D[omini] N[ostri] J[esu] C[hristi]:
   Victimae Paschali – Agnus redemit oves – Dic nobis Maria –
    Tropus ad placitum – Credendum est magis
 13. レオポリタ:Missa Paschalis: Credo
 14. マッフォン:ファンタジア ト短調*
 15-16. レオポリタ:
  15. Missa Paschalis: Sanctus – Benedictus
  16. Missa Paschalis: Agnus Dei
 *...世界初録音
マルチン・シェレスト(オルガン)
ヴロツワフ・バロック・アンサンブル
アンジェイ・コセンジャク(指揮)

 録音:2022年7月7-9日 Basilica of St Andrew the Apostle in Olkusz(ポーランド)
 総収録時間:59分

 16世紀ポーランドの作曲家マルチン・レオポリタの貴重な宗教音楽集。
 作曲家レオポリタに関する資料や記録は極めて少なく、その生涯には不明なことが多いのですが、現ウクライナのリヴィウ、当時はポーランド領ルヴフの生まれと推測されています。
 現存する彼の作品はここに収められたものがすべてで、Missa Paschalis(復活祭のミサ曲)は16世紀ポーランドで書かれたミサ曲の中で唯一完全な形で今に伝えられているものとして貴重です。
 アンジェイ・コセンジャクとヴロツワフ・バロック・アンサンブルが2021年にリヴィウ、キーウ、ビリニュスに招待された時に、このミサ曲をプログラムに載せて好評を得たことから録音が実現しました。
 彼らによる「ポーランドのバロック以前の作品集」の第12作となります。
 極小編成の男声アンサンブル(カウン ターテナー2/テノール2/バス2)による清冽な歌唱は、時空を超えてウクライナ西部の歴史へと想いを誘うようです。

 
 




MARCHVIVO



MV008
¥2800
ノクターン~ショパンとフィールドから離れて ホス・デ・ソラウン(ピアノ)
 1. フレッド・ハーシュ(1955-): 左手のためのノクターン ~『3つの性格的練習曲』
 2. サミュエル・バーバー(1910–1981):ノクターン (ジョン・フィールドへのオマージュ) Op. 33
 3. チャールズ・トムリンソン・グリフィス(1884–1920):ノットゥルノ Op. 6-2 ~『幻想小品集』
 4. ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856–1909): ノットゥルノ 変ト長調 Op. 70-1
 5. オットリーノ・レスピーギ(1879–1936):ノットゥルノ P 44-3 ~『ピアノのための6つの小品』
 6. ガブリエル・フォーレ(1845–1924):ノクターン 第6番 変イ長調 Op. 63
 7. フォーレ: ノクターン 第13番 ロ短調 Op. 119
 8. ジョルジェ・エネスク(1881–1955): カリヨン・ノクターン Op. 18-7~組曲第3番 『即興的小品集』
 9. パンチョ・ヴラディゲロフ(1899–1978): ノクターン Op. 59-4 ~『ノヴェレッテ』

 録音: 2019年3月30日 フアン・マルク財団、マドリード (ライヴ/最終トラックの演奏後に拍手入り)
 収録時間: 54分

 【様々なノクターンを楽しむ一夜のライヴ】
 ノクターン(夜想曲)といえば現代ではまずショパン、そしてその創始者と言われるフィールドが思い浮かぶところですが、このアルバムにはそのほかの様々な作曲家によるノクターンが収められています。
 フォーレなどは比較的知られるところですが、レスピーギやバーバーといった作曲家の名前も見られるのが嬉しいところで、フランス、イタリア、アメリカ、ルーマニア、ブルガリアと、様々な国の音楽が聴ける点もたいへん魅力的。
 いずれの作品もロマンティックなショパンと比べると、より「夜」の印象が強い静けさを感じさせるもので、中でも鐘を模したエネスクの作品は非常に興味深い響きとなっています。
 演奏はGRAND PIANOでのエネスクのピアノ作品全集や、NAXOS、Ibs CLASSICALでの録音でも高い評価を得ているスペインのピアニスト、ホス・デ・ソラウン。
 それぞれの作品に深く寄り添った美しい演奏を聴かせています。フアン・マルク財団のオーディトリアムで行われた「Musica en la noche 夜の音楽」というシリーズでのライヴ録音。

 
 



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OEHMS CLASSICS



OC1729
¥2400→\2190
アルブレヒト(指揮)&シュターツカペレ・ワイマール
ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》
 オーケストラ・パッション(フリーヘル編)

  1. Einleitung 序
  2. Isoldes Liebesverlangen イゾルデの愛への欲求
  3. Nachtgesang 夜の歌
  4. Vorspiel und Reigen 前奏曲と輪舞
  5. Tristans Vision トリスタンの幻影
  6. Das Wiedersehen 再会
  7. Isoldes Liebestod イゾルデの愛の死
シュターツカペレ・ワイマール
ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮)

 録音:2022年6月25日(ライヴ) Konzerthaus Weimar(ドイツ)
 総収録時間:58分

 【オルガンによるブルックナー:交響曲全集の録音に取り組んでいるアルブレヒト、指揮者としてワーグナーの編曲を振る】
 Oehmsレーベルでのオルガン録音で注目されているハンスイェルク・アルブレヒトは、指揮者としても活躍中。
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団の芸術監督で、バーリ(イタリア)のペトルッツェッリ劇場の首席客演指揮者も務めています。
 尊敬する音楽家として真っ先にストコフスキーを挙げるアルブレヒトは、大オーケストラのための編曲作品も好んでとり上げ、Oehmsにはマゼール編の 『言葉のない指環』 (OC1872) の録音がありました。
 今回はワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》の音楽の抜粋を、ヘンク・デ・フリーヘルが管弦楽用に編曲したものをとりあげています。

 
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DIAPASON


DIAP157
(2CD)
特別価格
¥1900
ベルリオーズ:ファウストの劫罰
 ・ベルリオーズ:劇的物語《ファウストの劫罰》
   リシャール・ヴェロー(ファウスト)、ミシェル・ルー(メフィストフェレス)、
   コンスエロ・ルビオ(マルグリート)、ピエール・モレ(ブランデル)、
   フランス国営放送児童合唱団、エリーザベト・ブラッスール合唱団、
   コンセール・ラムルー管弦楽団、イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
   ※録音:1959年
 《ファウストの劫罰》より
  ・メフィストフェレスの歌「やさしい蚤が一匹」(蚤の歌)
  ・メフィストフェレスのセレナード「家の前で」
    ジェラール・スゼー(メフィストフェレス)、
    パリ国立歌劇場管弦楽団&合唱団、アンドレ・クリュイタンス(指揮)
    ※録音:1959年
  ・交響曲《イタリアのハロルド》
    ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)、ボストン交響楽団、シャルル・ミュンシュ(指揮)
    ※録音:1959年

 ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第157集!マルケヴィチの《ファウストの劫罰》!

 フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン ~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
 シリーズの第157巻として登場するのは、イーゴリ・マルケヴィチ指揮、劇的物語《ファウストの劫罰》と、シャルル・ミュンシュ指揮、交響曲《イタリアのハロルド》のカップリング。
 《ファウストの劫罰》はマルケヴィチとコンセール・ラムルー管がその実力をフルに発揮し、今なお語り継がれる名盤として知られており、マルケヴィチの棒から生み出される豪快さと繊細さを併せ持つ名演をご堪能いただけます。
 《イタリアのハロルド》では往年の名ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズがソリストとして登場。こちらも同曲の名盤のひとつとして名高くミュンシュとの息の合った名演を繰り広げています。
 


<メジャー・レーベル>
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DG



4877352
\2600→\2390
まさかのドイツ・グラモフォン
 ジブリ・イン・ロンドン

  《久石 譲~A Symphonic Celebration -
   Music from the Studio Ghibli films of Hayao Miyazaki》

久石 譲:
 1. NAUSICA OF THE VALLEY OF THE WIND (「風の谷のナウシカ」より)
 2. KIKI’S DELIVERY SERVICE (「魔女の宅急便」より)
 3. PRINCESS MONONOKE (「もののけ姫」より)
 4. THE WIND RISES (「風立ちぬ」より
 5. PONYO ON THE CLIFF BY THE SEA (「崖の上のポニョ」より)
 6. CASTLE IN THE SKY (「天空の城ラピュタ」より)
 7. PORCO ROSSO (「紅の豚」より)
 8. HOWL’S MOVING CASTLE (「ハウルの動く城」より)
 9. SPIRITED AWAY (「千と千尋の神隠し」より)
 10. MY NEIGHBOR TOTORO (「となりのトトロ」より)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
久石譲(指揮)
4881223
(2CD)
〔デジパック仕様・デラックス盤〕
\3200→\2990
《久石 譲~A Symphonic Celebration -
  Music from the Studio Ghibli films of Hayao Miyazaki》

久石 譲:
《CD 1》
 1. NAUSICAA OF THE VALLEY OF THE WIND (「風の谷のナウシカ」より)
 2. KIKI’S DELIVERY SERVICE (「魔女の宅急便」より)
 3. PRINCESS MONONOKE (「もののけ姫」より)
 4. THE WIND RISES (「風立ちぬ」より
 5. PONYO ON THE CLIFF BY THE SEA (「崖の上のポニョ」より)
 6. CASTLE IN THE SKY (「天空の城ラピュタ」より)
 7. PORCO ROSSO (「紅の豚」より)
 8. HOWL’S MOVING CASTLE (「ハウルの動く城」より)
 9. SPIRITED AWAY (「千と千尋の神隠し」より)
 10. MY NEIGHBOR TOTORO (「となりのトトロ」より)
《CD 2》
 1. Merry-Go-Round of Life 人生のメリーゴーランド(「ハウルの動く城」より)
 2. One Summer's Day (The Name of Life) English Version あの夏へ(「千と千尋の神隠し」より)英語ヴァージョン

4881229
(2LP)
\5900
《久石 譲~A Symphonic Celebration -
  Music from the Studio Ghibli films of Hayao Miyazaki》

久石 譲:
《LP 1》
[Side A]
 1. NAUSICAA OF THE VALLEY OF THE WIND (「風の谷のナウシカ」より)
 2. KIKI’S DELIVERY SERVICE (「魔女の宅急便」より)
[Side B]
 1. PRINCESS MONONOKE (「もののけ姫」より)
 2. THE WIND RISES (「風立ちぬ」より
 3. PONYO ON THE CLIFF BY THE SEA (「崖の上のポニョ」より)
《LP 2》
[Side A]
 1. CASTLE IN THE SKY (「天空の城ラピュタ」より)
 2. PORCO ROSSO (「紅の豚」より)
 3. HOWL’S MOVING CASTLE (「ハウルの動く城」より)
[Side B]
 1. SPIRITED AWAY (「千と千尋の神隠し」より)
 2. MY NEIGHBOR TOTORO (「となりのトトロ」より)
 
 厳しい方からは「クラシック・コンサートでジブリの曲なんて・・・」と長年言われてきたのだが、とにもかくにもロイヤル・フィルがドイツ・グラモフォンでリリースしたら、これはこれでもう完全なクラシック音楽ということになる。。。
 これは「ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ウィーン」並みのメガヒットになるかもしれない。



 クラシックの名門のドイツ・グラモフォンとの契約を発表した久石譲の第一弾アルバムは、なんと全曲宮崎駿監督作品に提供した自作曲を、新たなアレンジでオーケストラ録音。

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と共にロンドンで録音されたこの作品は、クラシック/J-POPアニメのどのジャンルにも通用する普遍的なサウンド。
 アニメ映画界で特別な存在感を持ち愛され続けるジブリ映画と久石譲のコラボレーションの結晶となっています。

 限定盤デラックス・エディションのボーナス・ディスクには、世界中でストリーミングヒットを記録している「人生のメリーゴーランド(「ハウルの動く城」より、そして「あの夏へ(「千と千尋の神隠し」より)英語ヴァージョン」の2曲を新規アレンジにて特別収録。

 【録音】2022年6月 ロンドン


 久石譲といえば、少し前にこの映像が話題になっていました・・。
 こっちのオケはウィーン響です。
https://twitter.com/micromusictv/status/1641538293715091461?s=20

 



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SONY



19658795702
\3100→\2890
マーラー:大地の歌(ピアノ伴奏版)
 1. 現生の愁いを歌う酒歌
 2. 秋に寂しき人
 3. 青春について
 4. 美しさについて
 5. 春に酔う人
 6. 告別
クリスティアン・ゲルハーへル(バリトン:2,4,6)
ピョートル・ベチャワ(テノール:1,3,5)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
 録音:2021年9月29日~10月1日、ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ


 マーラー『大地の歌』のピアノ伴奏版は1987年に発見され、1989年にマーラー全集の1冊として出版されて世界的に注目されました。従来のピアノ伴奏版のように、管弦楽版へのスケッチやヴォーカル・スコアとしての副産物ではなく、管弦楽版とは異なる独立した作品として構想された作品と考えられています。

 このピアノ版はより大胆であると同時に親密で、歌手はオーケストラの場合とは異なる、さらに微妙なニュアンスで歌わなければなりません。そしてリスナーはそれを注意深く聴く必要があります。

 これまでもいくつかの録音がおこなわれましたが、豊かな声質と綿密な歌唱が最大の美点であると同時に、主人公の心への投影でマーラーの「歌の世界」を十全に表現したゲルハーヘルの歌唱は、一つ一つの言葉に込められたニュアンスまでが美しく立ち上がるみごとな歌唱になっています。まさに細かな情景描写の背後に人物の心情を謳った『大地の歌』のテキストに相応しいものです。ゲルハーヘルはすでにマーラー歌曲集を2枚(ピアノ伴奏、オーケストラ伴奏)で録音しており、マーラーとの親和性は明らか。『大地の歌』は、ケント・ナガノ&モントリオール響との2008年録音以来2度目、ピアノ伴奏版では初めてとなります。

 テノールは、ポーランド生まれのピョートル・ベチャワ。近年ではワーグナー『ローエングリン』も含むドラマティックな役を中心に歌っており、ここでも圧倒的な歌唱、軽やかな美声で麗しく感情豊かに歌い上げています。

 2人が曲毎に歌うわけですが、ピアノ版スコアならではの叙情性を掘り起こす深く繊細な表現は、オーケストラ版に慣れた耳に新鮮な感動をもたらし、曲想を抉るゲロルト・フーバーの素晴らしいピアノとともに、マーラーの新しい表現を見出しています。




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WARNER



5419756355
\2700→\2490
エマニュエル・パユ(フルート)
ロマンス

  ロベルト・シューマン:3つのロマンス Op.94
  クララ・シューマン:3つのロマンス Op.22
  ファニー・メンデルスゾーン:夕暮れの情景(5つの歌曲 Op.10より)
  ファニー・メンデルスゾーン:5月の夜(6つの歌曲 Op.9より)
  ファニー・メンデルスゾーン:君はわが憩い(6つの歌曲 Op.7より)
  ファニー・メンデルスゾーン:非難(5つの歌曲 Op.10より)
  ファニー・メンデルスゾーン:さすらいの歌(6つの歌曲 Op.1より)
  ファニー・メンデルスゾーン:どうしてバラはこんなに蒼ざめているのか?(6つの歌曲 Op.1より)
  ロベルト・シューマン:幻想小曲集 Op.73
  フェリックス・メンデルスゾーン:ソナタ ヘ長調 MWV Q26
エマニュエル・パユ(フルート)
エリック・ル・サージュ(ピアノ)
 録音:2022年10月31日~11月4日、ベルギー、ナミュール・コンサート・ホール

 ベルリン・フィル首席であり、名実ともに現代フルート界のトップに君臨するエマニュエル・パユが、新しいソロ・アルバムに選んだ作品は、シューマン夫妻、メンデルスゾーン姉弟による、1840年から1860年の間に書かれた作品をフルートで演奏したもの。その当時フルートは人気にもかかわらず、フルート用に書かれた室内楽はあまりありませんでした。

 ロベルト・シューマンの『3つのロマンス』は、もともとはオーボエのために書かれたもので、1950年にジャン=ピエール・ランパルによって編曲され、 その後、フルート奏者にとって重要なレパートリーのひとつになりました。こうした歌曲や他の楽器のための作品を演奏するパユの甘美で印象的な音色には、ロマンティックさとともに弱音から奏でられる淡い独自の絶品な表現力があります。「私はモザイク画を大きくするよりも、緻密さを追求したい」と語っているとおり、パユが描いた音楽そのものがこのアルバムに散りばめられています。






















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