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≪第119号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その11 2023/4/25~



4/28(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


2L



2L 175SABD
(Blu-ray Disc Audio
+SACD HYBRID)
¥4000
オールドホール写本聖母ミサ
 1.セーラム聖歌(『オールドホール写本』):キリエ
 2.アレン(fl.c.1400)(『オールドホール写本』):グローリア
 3.ジョン・クック(c.1385–1442)(『オールドホール写本』):
  ステラ・チェリ(天の星)
 4. マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971–):
  太陽は万人に輝く
 5. 作者不詳(early C15)(『オールドホール写本』):敬虔な母
 6.リオネル・パワー(c.1370–1445)(『オールドホール写本』):
  アヴェ・レジーナ・チェロールム(めでたし天の后)
 7.フォンテインズ(fl.c.1400)(『オールドホール写本』):
  高貴なる家より出で
 8. 作者不詳(C15)(『オールドホール写本』):
  レジーナ・チェリ(天の后)(詠唱)
 9. 作者不詳(C15)(『オールドホール写本』):
  レジーナ・チェリ(天の后)
 10.トマス・ダメット(c.1389–1437)(『オールドホール写本』):
  祝福されしマリア、神の母
 11.カタリーナ・ビセンス(1983–):間奏
 12.ジョン・クック(c.1385–1442)(『オールドホール写本』):
  アヴェ・レジーナ
 13.オリヴァー(early C15)(『オールドホール写本』):
  サンクトゥス(聖なるかな)
 14.トマス・ビュタリング(C15)(『オールドホール写本』):
  男を知らぬ処女の母は
 15.オリヴァー(early C15)(『オールドホール写本』):
  アニュス・デイ(神の子羊)
 16.リオネル・パワー(c.1370–1445)(『オールドホール写本』):
  祝福されし家系
 17.デイヴィッド・ラング(1957–):アレルヤ
 18.デイヴィッド・ラング:アーメン
トリオ・メディイーヴァル
 【アンナ・マリア・フリーマン、
  リン・アンドレーア・フグルセット、
  ヨールン・ロヴィーセ・フーサン】
カタリーナ・ビセンス(オルガネット)

 ECMからヒット作を生み出してきたノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル」2Lレーベル第2作目!
 英国の中世末期を代表する手稿譜集『オールドホール写本聖母ミサ』と新曲による意欲作!イマーシブ・オーディオのスペシャリスト2Lによる高品位録音!

 録音:2022 年6月 ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)
 制作・バランスエンジニアリング・編集・ミクシング・マスタリング:モッテン・リンドベルグ
 共同制作:ジョン・ポッター
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
 [Disc 1: SACD hybrid (5.0 multichannel DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM: MQA CD]
 [Disc 2: Blu-ray: 5.0 DTS HDMA (24bit/192kHz), 7.0.4. Auro-3D (96kHz), 7.0.4. Dolby Atmos (48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region: ABC worldwide]

 『オールドホール写本』は、14世紀後期から15世紀初期のイギリスとフランスの宗教曲を収めた最大で最重要のコレクションです。
 19世紀末にカトリックの神学校にあることがわかるまで、400年という歳月の大部分、歴史から忘れられていました。この写本には、通常ミサに使われるポリフォニーや聖母マリアのアンティフォンといった曲が収められ、中世後期の宗教音楽の最良の源とみなされています。
 ECMからヒット作を生み出してきたノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル(Trio Mediæval)」の『慰め』(2L 165SABD)につづく2L の第2作アルバムは、この『オールドホール写本』から選んだ曲と新しく書かれた曲による「聖母マリアのためのミサ曲」として作られました。
 写本からは、《キリエ》《グローリア》《アニュス・デイ》といったミサ通常文による曲とジョン・クック の《ステラ・チェリ》やリオネル・パワーの《アヴェ・レジーナ・チェロールム》といった曲が選ばれ、トリオ・メディイーヴァルからノルウェーのマリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン とアメリカのデイヴィッド・ラング に新曲が委嘱されました。
 ラングの《アレルヤ》《アーメン》はユダヤ教とキリスト教に共通する言葉による「瞑想」、エーリクセンの《太陽は万人に輝く》はペトロニウスの『サテュリコン』の一節をテクストに使った作品です。
 イマーシブ・オーディオのスペシャリスト、2L のモッテン・リンドベルグのプロダクションによりオスロのウラニエンボルグ教会で録音セッションが行われました。チリ出身のカタリーナ・ビセンス(1983–)が参加、小型オルガン「オルガネット」を演奏しています。

 [Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。
 SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu–ray プレーヤーもしくは Blu–ray 対応のPCをお使いください]

 
 




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HARMONIAMUNDI



HMM 902318
(2CD)
¥4200→\3890

トリオ・ヴァンダラー最新盤!
 [CD1]
  フランク(1822-1890):ピアノ五重奏曲 ヘ短調 FWV 7
  ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):
   ピアノ五重奏曲 ハ短調 op.42
 [CD2]
  フランク:
   ・ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV 8
   ・ピアノ三重奏曲 第1番 嬰ヘ短調 FWV 1, op.1-1

トリオ・ヴァンダラー
 ヴァンサン・コック(ピアノ)
 ジャン=マルク・ヴァイジャベディアン(ヴァイオリン)
 ラファエル・ピドゥ(チェロ)

カトリーヌ・モンティエ(ヴァイオリン[CD1])
クリストフ・ゴーゲ(ヴィオラ[CD1])
KKC 6720
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 トリオ・ヴァンダラー最新盤、ニコラ・アンゲリッシュの思い出に捧げるフランク

 録音:2022年7月&9月、ポワティエ・オーディトリウム劇場(フランス)

 トリオ・ヴァンダラーの最新盤は、フランク作品集。
 フランクの作曲家としてのデビュー作である三重奏曲、そして充実の五重奏曲、さらにヴァイオリン・ソナタも収録しているという超充実の内容です。
 その演奏は、盟友ニコラ・アンゲリッシュ(1970-2022) に捧げたもの。アンゲリッシュとトリオ・ヴァンダラーのメンバーたちは音楽院で年齢は違いますが同じ時に学んだ仲で、特にヴァイオリンのヴァイジャベディアンにとってアンゲリッシュは弟のような存ヴァイオリン在だったといいます。
 16歳のアンゲリッシュと、4歳上のヴァイジャベディアンは、音楽院が企画したメシアンとドナトーニのピアノ四重奏曲の演奏会のツアーで共演したことがあったそうです。
 アメリカからパリに引っ越してきたばかりのアンゲリッシュにとってヴァイジャベディアンは兄のような存在になったといいます。
 メシアンとドナトーニ本人からも、彼らの演奏は高く評価されたといいます。ふたりはヴァイオリンとピアノのためのレパートリーを片っ端から演奏しまくったといいます(アンゲリッシュの初見能力は驚嘆すべきものがあったとヴァイジャベディアンは述べています)。
 アンゲリッシュのピアノでペヌティエのマスタークラスを受けたときも、フランクのソナタと五重奏曲だったといいます。そんな彼らの間に流れるアンゲリッシュとの様々な思い出も感じられるからか、作品自体のもつ力に様々な思い出が反響し、実に胸をうつ演奏となっております。

 フランクのヴァイオリン・ソナタでのヴァンサン・コックが奏でるフランクのソナタのピアノ・パートは、繊細極まりなく、実に丁寧にひとつひとつのパッセージを歌っております。
 ヴァイジャベディアンのヴァイオリンもどこか寂しさを漂わせつつも、しかし美しく熱く歌っております。
 フランクのピアノ三重奏曲は、フランクの作曲家としてのオフィシャル・デビュー作。なんといってもピアノの活躍が華々しい作品ですが、名手ぞろいのトリオ・ヴァンダラー、三人そろうと作品自体が自由に語りだし、演奏者達の存在は透明にさえ感じられてしまいます、それくらいにトリオ・ヴァンダラーの芸術性が高いことにあらためて感じ入る演奏となっております。

 ルイ・ヴィエルヌは事実上盲目で生まれ、1894年にサン・シュルピス教会の、そして1900年から37年に亡くなるまで、パリのノートルダム大聖堂のオルガン奏者を勤めました。
 オルガン作品のほかいくつか作品を残していますが、最も有名なもののひとつがピアノ五重奏曲です。
 息子の訃報を聞いて書かれ、戦争の惨状を描いたような部分など、壮絶な内容となっております。
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA981
¥2800→\2590
ミッコ・フランク(指揮)&フランス放送フィル
ドビュッシー: 海、夢ごこち(管弦楽編曲歌曲集)
 クロード・ドビュッシー(1862-1918):
  1-11. 夢ごこち - ポール・ヴェルレーヌの詩による10の歌曲
 ロビン・ホロウェイ(1943-)編曲 (Op. 118) 2012
  1. I. やるせない夢ごこち ~ 忘れられたアリエッタ
  2. II. 巷に雨の降るごとく ~ 忘れられたアリエッタ
  3. III. 木々の影は ~ 忘れられたアリエッタ
  4. IV. グリーン ~ 忘れられたアリエッタ
  5. V. 角笛の音は森に向かって訴える ~ 3つの歌曲
  6. VI. 垣根のつらなり ~ 3つの歌曲
  7. VII. 憂鬱 ~ 忘れられたアリエッタ
  8. VIII. 木馬 ~ 忘れられたアリエッタ
  9. IX. マンドリン
  10. X. 海はさらに美しく ~ 3つの歌曲
  11. XI. エピローグ (ホロウェイ作曲)
 12-14. 海
  12. I. 海の夜明けから真昼まで
  13. II. 波の戯れ 14. III. 風と海との対話
ヴァンニーナ・サントーニ(ソプラノ)...1-10
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
ミッコ・フランク(指揮)

 録音: 2022年9月 オーディトリアム、ラジオ・フランス、パリ
 収録時間: 53分

 【ミッコ・フランクによるドビュッシー「海」と歌曲集、注目のヴァンニーナ・サントーニ参加】
 ALPHAレーベルからの、ミッコ・フランクとフランス放送フィルによるドビュッシー第2弾。
 「選ばれし乙女」と「夜想曲」ほかを組み合わせた前作(NYCX-10297/ALPHA777)同様、声楽を伴う管弦楽曲と純粋な管弦楽曲を組み合わせていますが、今回収録された声楽曲は、ブラームスの編曲などでも高い評価を得ている現代イギリスの作曲家ロビン・ホロウェイが、ドビュッシーの「忘れられたアリエッタ」と「3つの歌曲(メロディ)」ほかを管弦楽伴奏の歌曲集に仕立てたもの。
 作品へのリスペクトが溢れた編曲で、それぞれの曲が持つ世界観をぐっと広げました。
 歌うのは今注目されているフランスのソプラノ、ヴァンニーナ・サントーニ。大きな評判となったロトとレ・シエクルによる《ペレアスとメリザンド》(HMF)でメリザンドを歌ったことも記憶に新しい彼女が、艶やかな歌声を披露しています。
 併せて収録された「海」では、暗い海から立ち上がる色彩感をじっくりと豊かに描いており、ミッコ・フランクとフランス放送フィルの面目躍如たる素晴らしい演奏を聴かせています。
 
 


ALPHA933
¥2800
ヴォーチェ四重奏団が豪華ゲストと共に
ラヴェル、B.マントヴァーニ:室内楽作品集

 モーリス・ラヴェル(1875-1937):
  1-4. 弦楽四重奏曲
  5-9. マ・メール・ロワ
   (エマニュエル・セイソン編曲 七重奏版)
 ブルーノ・マントヴァーニ(1974-):
  10. 弦楽四重奏曲 第5番
   ※ 世界初録音
 ラヴェル:
  11. 序奏とアレグロ
ジュリエット・ユレル(フルート)...5-9、11
レミ・ドゥラングル(クラリネット)...5-9、11
エマニュエル・セイソン(ハープ)...5-9、11
ヴォーチェ四重奏団

 録音: 2021年4月...1-4/2021年12月...5-11 ポワチエ・テアトル・オーディトリアム(TAP)、フランス
 収録時間: 65分

 【ヴォーチェ四重奏団が豪華ゲストと共に紡ぐプロジェクト第2弾!】
 ヴォーチェ四重奏団のプロジェクト、「POÉTIQUES DE L'INSTANT」。
 ラヴェルあるいはドビュッシーによる弦楽四重奏のための名作を他の作品や新作と併せて並べ、一連の絵画のように関連付けたプログラムを構成する企画の第2弾が登場です。
 ドビュッシーの弦楽四重奏曲をメインに据えた前作(ALPHA798)に続き、今回はラヴェルの弦楽四重奏曲を中心として、「序奏とアレグロ」とハープのエマニュエル・セイソンが編曲した「マ・メール・ロワ」でゲストと共演しています。
 近代フランスに於いて多いとは言えない弦楽四重奏曲の作例の中でも、ドビュッシーと並んで傑作とされるラヴェルの作品は、新進作曲家としての地位を確立した27歳の頃に書かれ、循環形式の応用のほか、美しいメロディと変拍子やポリリズムを前向きな曲想の中に盛り込んだ、たいへんラヴェルらしもの。
 またセイソンの編曲による「マ・メール・ロワ」は、鳥の鳴き声や銅鑼の模倣など、耳を惹く意外性も併せ持った美しい出来栄えとなっています。
 新作は現代フランスの作曲家ブルーノ・マントヴァーニがヴォーチェ四重奏団のために書いた弦楽四重奏曲第5番。鋭いアクセントや半音階進行などを盛り込みトレモロを多用したフレーズが、4つの楽器に次々と伝播していくような構造を持っており、バラバラなようでいて楽器同士が忙しく会話をしているような統一感のあるたいへん興味深い作品です。
 ジュリエット・ユレル、レミ・ドゥラングルといった豪華なゲストとヴォーチェ四重奏団は、これらの作品を活き活きと瑞々しく聴かせ、その魅力を十二分に表出しています。

 
 
 


ALPHA975
¥2800
レグレンツィ: 悔悛者の心の死
 ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690):
  オラトリオ『悔悛者の心の死』(全曲)
罪を犯した人間...ラファエレ・ジョルダーニ(テノール)
悔悛する心の寓意...
 クリスティーナ・ファネッリ(ソプラノ)
希望の寓意...ハナ・ブラジコヴァー(ソプラノ)
痛みの合唱...
 ウィリアム・シェルトン(カウンターテナー)、
 マヌエル・ヌニェ ス・カメリーノ(テノール)、
 ロマン・ボクレール(バス)
アンサンブル・マスク(古楽器使用)
 ソフィー・ジェント、トゥオモ・スニ(ヴァイオリン)
 カスリーン・カジオカ(ヴィオラ)
 メリザンド・コリヴォー(チェロ)
 ブノワ・ファンデン・ベムデン(コントラバス)
 マノン・パパセルジオー(ハープ、リローネ)
 アンドレ・ハインリヒ(テオルボ)
オリヴィエ・フォルタン(チェンバロ、指揮)

 録音: 2022年8月 洗礼者聖ヨハネ御生誕教会、コラヴィレール(フランス東部フランシュ=コンテ地方)
 収録時間: 77分

 【室内編成で驚くほど豊かに織り上げられる、17世紀後半イタリアのオラトリオ】
 17世紀半ばから後半にかけ、ミラノやボローニャ、ヴェネツィアなどで活躍した作曲家レグレンツィは、カヴァッリやカリッシミら17世紀中盤のイタリアを代表する作曲家たちの後を受け、コレッリやA.スカルラッティら後期バロックと呼びうる時代の大家たちとの橋渡しをなす存在。
 複数のヴァイオリンが歌い交わす室内楽曲の発展に大きく寄与した一方、声楽作品も多く残していますが、録音は必ずしも多くありません。
 ここではヴェネツィア滞在中の1673年に初演された、人間の罪深さを自覚し信心深く生きることを促すカトリック寓意物語『悔悛者の心の死』を、長くスキップ・センペの頼れるアシスタントとして活躍してきたオリヴィエ・フォルタンを中心に集まった名手たちがコントラスト鮮やかに全曲演奏。
 コレッリやムファットなどにも通じる端正な音作りやA.スカルラッティやボノンチーニの初期作品にも比しうる歌心には、すでに次の世紀の到来さえ予感させるものがあります。
 鈴木雅明やフィリップ・ヘレヴェッヘらとの共演でも注目されるハナ・ブラジコヴァーを筆頭に表現力きわだつ歌手たちの妙技を、欧州各地で多忙な活躍を続ける腕利きの器楽勢が鮮やかにサポート。
 通奏低音以外は各パート一人ずつとは思えない変幻自在の響きの聴きごたえに唸らされます。

 
 




SWR CLASSIC



SWR19532CD
(4CD)
¥3100

ロジャー・ノリントン(指揮)
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲、ベルリオーズ、ブラームス:レクイエム
シュトゥットガルト放送交響楽団
ロジャー・ノリントン(指揮)

 【CD1】
  1-5. ルートヴィヒ・フォン・ベートーヴェン(1770-1827):
   荘厳ミサ曲 ニ長調 Op. 123
    1. I. Kyrie、2. II. Gloria、3. III. Credo、
    4. IV. Sanctus/Benedictus、5. V. Agnus Dei

アマンダ・ハルグリムソン(ソプラノ)
コルネリア・カリッシュ(アルト)
ジョン・エイラー(テノール)
アラステア・マイルズ(バス)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
北ドイツ放送合唱団
 【CD2】
  1-6. エクトル・ベルリオーズ(1803-1869):
   レクイエム Op. 5 - 死者のための大ミサ曲
    1. I. Requiem (Introitus). Kyrie /
    2. II. Dies irae, Tuba mirum /
    3. III. Quid sum miser / 4. IV. Rex tremendae /
    5. V. Quaerens me / 6. VI. Lacrymosa
トビー・スペンス(テノール)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
ライプツィヒ放送合唱団 
 【CD3】
  1-4. エクトル・ベルリオーズ(1803-1869):
   レクイエム Op. 5 - 死者のための大ミサ曲(続き)
    1. VII. Offertorium / 2 .VIII. Hostias /
    3. IX. Sanctus / 4. X. Agnus Dei
 【CD4】
  1-7. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
   ドイツ・レクイエム Op. 45
    1. I. Selig sind, die da Leid tragen
    2. II. Denn alles Fleisch, es ist wie Gras
    3. III. Herr, lehre doch mich
    4. IV. Wie lieblich sind deine Wohnungen
    5. V. Ihr habt nun Traurigkeit
    6. VI. Denn wir haben hier keine bleibende Statt
    7. VII. Selig sind die Toten, die in dem Herrn sterben
クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)
フローリアン・ベッシュ(バス)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
北ドイツ放送合唱団

 録音:
 【CD1】1999年7月21-23日Beethovensaal, Liederhalle, Stuttgart(ドイツ)
 【CD2】2003年5月9日Beethovensaal, Liederhalle, Stuttgart(ドイツ)
 【CD4】2014年2月20-21日(ライヴ)Beethovensaal, Liederhalle, Stuttgart(ドイツ)

 【ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響によるベートーヴェン、ベルリオーズ、 ブラームスの大作宗教音楽集】
 1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたロジャー・ノリントン。
 このコンビの演奏はどれも、ノリントンが長年積み重ねて来た作品成立当時の演奏法研究の成果を機能性の高いモダン・オーケストラにつぎ込んだもので、作品のイメージをリフレッシュしたと高く評価されました。
 この4枚組はノリントンが得意とした3人の作曲家の宗教曲の大作を収録したもので、ノリントンの看板のひとつであるノン・ヴィヴラートから生まれる「ピュア・トーン」はここでも健在です。
 とはいえ、例えばベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」ベネディクトゥスでのヴァイオリンの独奏の美しい旋律にはたっぷりとヴィヴラートが用いられており、その使い分けの見事さにも改めてうならされます。
 とりわけダイナミック・レンジが広いことで知られる「死者のための大ミサ曲(レクイエム)」では、3組の合唱団とバンダを含む規模の大きなオーケストラを率いて、神々しいまでの音楽を聴かせます。
 2014年録音のブラームスの「ドイツ・レクイエム」もピュア・トーンを生かした透明感ある美しい響きが特徴です。
 



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ACTE PREALABLE

AP 0535
¥2600
シャルル・ケフ(1873-1931) :オルガン作品集 Vol.2 スタニスワフ・マリイェフスキ (オルガン)
 宗教的印象 [Impressions Religieuses] 第1巻 Op.54 Vol.1 から
  入堂曲 (堂々たる前奏曲) [Entree (Prelude pompeux)] (No.1)
  オフェルトリウム [Off ertoire] (No.5) / 退堂曲 [Sortie] (No.6)
  スケルツァンド (トッカティーナ) [Scherzando (Toccatina)] (No.13)
  カノン [Canon] (No.26)
 オルガンのための12の楽曲 [Douze Pieces pour Orgue] Op.36
  復活祭のために [Pour Paques] / 伝説 [Legende]
  宗教的アンダンテ [Andante religioso] / カンティレーナ [Cantilene]
  アンダンテ・グラツィオーソ [Andante grazioso]
  葬送後奏曲 [Postlude funebre] / アンダンテ・カンタービレ [Andante cantabile]
  スケルツェット [Scherzetto] / パストゥレイユ [Pastourelle]
  悲しみ [Tristamento] / ファブリオ [Fabliau]
  後奏曲 (イテ・ミサ・エストに基づく) [Sortie (sur Ite missa est)]

 録音 : 2022年2月21-11日、聖母被昇天大聖堂、キェルツェ、ポーランド

 シャルル・ケフはフランスのリールに生まれ、パリ音楽院でヴィドール、ヴィエルヌ、ギルマンに師事したオルガン奏者・作曲家。
 1901年から亡くなるまでパリのサント・トリニテ教会のオルガニストを務めました。

  Vol.1 : AP 0491。
 
 
AP 0541
¥2600
ジグムント・ストヨフスキ(1870-1946) :ピアノ作品全集 Vol.1 カロル・ガルヴォリンスキ (ピアノ)
 2つの音楽的思考 [Deux Pensees musicales] Op.1 (1889)
  メロディ / 前奏曲
 2つのカプリス=エチュード [Deux Caprices-Etudes] Op.2
  紡ぎ女 [Fileuse] / トッカティーナ [Toccatina]
 3つの間奏曲 [Trois Intermedes] Op.4
  ト長調 / ホ短調 / 変ロ長調
 4つの小品 [Quatre Morceaux] Op.5
  子守歌 [Berceuse] 変イ長調 / スケルツォ [Scherzo] イ長調
  ゴンドラ漕ぎ [Gondoliera] 変ト長調 / マズルカ [Mazurka] ハ短調
 3つの小品 [Trois Morceaux] Op.8
  伝説 [Legende] イ長調 / マズルカ [Mazurka] / セレナード [Serenade]
 2つのオリエンタル [Deux Orientales] Op.10
  ロマンス [Romance] / カプリス [Caprice]

 録音 : 2022年6月28-30日、カロル・リピンスキ初等中等音楽学校、ルブリン、ポーランド

 ジグムント・ストヨフスキはクラクフでパデレフスキらに、パリ音楽院でドリーブ、デュボワらに師事したポーランドの作曲家・ピアニスト。
 1905年にニューヨークに移住、以後この都市を拠点に合衆国で活躍しました。
 
 
AP 0542
¥2600
ピョトル・グリンホルツ (1966-) : オルガン作品集 スタニスワフ・マリイェフスキ (オルガン)
 イントラーダ [Intrada] (2011)
 聖リプカのトッカータ [Toccata from St. Kipka] (2010)
 太陽のプレリュード [Sunny Prelude] (2012)
 カンタービレ h-c [Cantabile h-c] (2016)
 祝祭トッカータ [Toccata Festiva] (2018)
 オルガンのための印象 [Impressiones for organ]
  印象 I - トッカティーナ・クラーラ [Impressio I - Toccatina clara] (2020)
  印象 II - 暖かい夜 [Impressio II - Vesper calidus] (2020)
  印象 III - 死せる者と生ける者 [Impressio III - Mortuus et vivus] (2020)
  印象 IV - 奇妙なキャロル [Impressio IV - Strange Carol] (2021)
  印象 V - 子守歌 [Impressio V - Lullaby] (2021)
 キャロル [Carol] (2002)
 二連祭壇画のキャロル [Carol Diptych] (2020)
 幼な児イエス [Little Jesus] (2020)
 エルクのトッカータ [Tocata from Elk] (2020)
 パルティータ、アダージョとフーガ [Partita, Adagio and Fuga] (2021)

 録音 : 2022年1月5、7日、福音記者聖ヨハネ & 洗礼者聖ヨハネ大聖堂、ルブリン、ポーランド
 使用楽器 : 1935年、ホマン&イェジェルスキ [Homan & Jezierski] 製

 
AP 0543
¥2600
イェジ・フィテルベルク代表作、弦楽四重奏曲第4番・第5番
 イェジ・フィテルベルク (1903-1951) :
  弦楽四重奏曲 第4番 (1936)
  弦楽四重奏曲 第5番 (1945)
フィテルベルク・カルテット
 アレクサンデル・ダシュキェヴィチ
  (第1ヴァイオリン)
 ファビオ・サルメリ (第2ヴァイオリン)
 パヴェウ・リース (ヴィオラ)
 ヤクプ・ガヨヴニク (チェロ)

 録音 : 2022年7月17-19日、ユゼフ・シフィデル国立初等中等音楽学校コンサートホール、ヤストシェンビェ=ズドルイ、ポーランド

 イェジ・フィテルベルクはポーランドの大指揮者グジェゴシュ・フィテルベルク (1879-1953) の長男として生まれた作曲家。
 ベルリンでフランツ・シュレーカー (1878-1934) に師事し、ポーランドやドイツで活躍。ナチスから逃れて1933年パリに、1940年ニューヨークに移住。
 ヴァイオリン協奏曲や弦楽四重奏曲で受賞を重ねましたが、父より早く47歳で亡くなり、忘れ去られてしまいました。
 当盤に収録された2つの弦楽四重奏曲は彼の代表作です。
 
 
AP 0545-47
(3CD)
¥4900
フェルナン・ド・ラ・トンベル (1854-1928) : オルガン作品集 Vol.3 スタニスワフ・マリイェフスキ (オルガン)
 [CD 1]
  グレゴリオ聖歌によるオルガン組曲 (復活祭のための) (1911)
   Prelude et Introit Resurrexi / Offertoire "Haec dies"
   Elevation "Pascha nostrum" / Communion "Sur un vieux Guilloneou" / Sortie "Alleluia"
  グレゴリオ聖歌によるオルガン組曲 (聖霊降臨祭のための) (1913)
   Prelude et Introit "Veni Creator Spiritus, Emite Spiritum tuum, Veni Sancte Spiritus"
   Offertoire "Tibi offerent reges munera"
   Communion "O lux beatissima" / Sortie "Deo Patri sit gloria"
  グレゴリオ聖歌によるオルガン組曲 (聖体祭のための) (1910)
   Offertoire "Cibavit eos" / Elevation "Oculi" / Sortie "Lauda Sion Salvatorem"
  ラプソディ・ベアルネーズ [Rapsodie Bearnaise] (1900)
 [CD 2]
  グレゴリオ聖歌によるオルガン組曲 (クリスマスのための) (1911)
   Prelude et Introit "Puer natus est nobis" / Offertoire "Ejus"
   Elevation "Salutari Dei nostri" / Communion "Sur un vieux Noel"
   Sortie (古い様式によるトッカータ) "Jesu Redemptor omnium"
  戦争の声 [Voces belli] (1921)
   Pro Patria / Pro Defunctis / Pro Vulneratis / Pro Lacrymantibus / Pro Deo
  復活の主日のためのオフェルトリウム (1883)
 [CD 3]
  2つの主題による幻想曲 (1907) / アンダンティーノ (1914)
  大オルガンのためのカンティレーヌ [Cantilene] (1910)
  退堂曲 [Sortie] ロ短調 / 天使の声 [Vox angelorum] (1910)
  6つのヴァーセットとマニフィカト ト長調 (1917)
 エミール・パラディール (1844-1926) :
  サント=マリー=ド=ラ=メール-プロヴァンスの伝説
   [Les Saintes Maries de la Mer - legende de Provence] (1892)
   Prelude et dialogue des trois Maries / Priere / En plaine mer
   Sacrifice rustique (Andante Pastorale) / Alleluia! (Grand Choer)
  アンダンテ・カンタービレ (1907) / コラール=マーチ [Choral-Marche] (1907)

 録音 : 2021年5月20、21日、11月30日、12月1日、2022年5月16、18日、福音記者聖ヨハネ & 洗礼者聖ヨハネ大聖堂、ルブリン、ポーランド
 使用楽器 : 1935年、ホマン&イェジェルスキ [Homan & Jezierski] 製

 フェルナン・ド・ラ・トンベルはフランスのパリに生まれたオルガン奏者・作曲家。
 アレクサンドル・ギルマン、テオドール・デュボワに師事。1986年から1904年までスコラ・カントールムの初代和声法教師を務め、ブランシュ・セルヴァ、デオダ・ド・セヴラックらを輩出しました。
 エミール・パラディール (Emile Paladilhe) はフランスのモンペリエに生まれた作曲家。
 ビゼーと親交を結び、主にオペラと教会音楽の分野で活躍しましたが、トンベル同様、忘れられた作曲家の一人となってしまいました。
 
 
AP 0548
¥2600
アンナ・クトコフスカ=カス ポートレート アンナ・クトコフスカ=カス (ソプラノ)
 フリデリク・ショパン (1810-1849) :熱望 [Aspiration] (ノクターン 変ホ長調 Op.9 No.2 による)
 フリデリク・ショパン / ポーリーヌ・ヴィアルド (1821-1910) : 小鳥 [L'oiselet] (マズルカ イ短調 Op.68 No.2
   カタジナ・クラシェフスカ (ピアノ)
 アルバン・ベルク (1885-1935) : 7つの初期の歌曲 (1907)
  夜 / 葦の歌 / ナイチンゲール / 夢を戴きて / 部屋の中で / 愛の賛歌 / 夏の日々
    ロベルト・モラフスキ (ピアノ)
 カロル・シマノフスキ (1882-1937) : スウォピェヴニェ [Slopiewnie] (5つの歌) Op.46b
  桜 / 緑色の言葉 / ガマズミの館 / 聖フランチェスコ / ヴァンダ
    ベルク管弦楽団 ペテル・ブラーヴェル (指揮)
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791) :
  オペラ 「魔笛」 から 夜の女王のアリア 「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」
    ヘレナ・クリステンコ (ピアノ)
 ヴィンチェンツォ・ベッリーニ (1801-1835) : 清らかな女神よ [Casta diva]
   カタジナ・クラシェフスカ (ピアノ)
 スタニスワフ・モニュシュコ (1819-1872) : オペラ 「伯爵夫人」 から
  エヴァのイタリア語のアリア 「美しい唇」 [Perche belli labra]
    ヘレナ・クリステンコ (ピアノ)
 スタニスワフ・モニュシュコ (1819-1872) :オペラ 「幽霊屋敷」 から ハンナのアリア 「墓場まで独身のまま」
   ワルシャワ国立オペラ管弦楽団 ミチェスワフ・ノヴァコフスキ (指揮)
 ジャコモ・プッチーニ (1858-1924) : オペラ 「修道女アンジェリカ」 から
  アンジェリカのアリア 「母もなしに、ああ坊や、おまえは死んだのね!」
    シロンスク・オペラ管弦楽団 アンジェイ・クナプ (指揮)
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト :
  オペラ 「魔笛」 から 夜の女王のアリア 「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」
    ワルシャワ国立オペラ管弦楽団 カジミェシュ・コルト (指揮)
 ルイジ・アルディーティ (1822-1903) : 語りたまえ [Parla] (ワルツ)
   室内アンサンブル アダム・マニヤク (指揮)

 録音 : ライヴ、詳細データ記載なし

 マリア・フォウティン [Maria Foltyn] (1924-2012) に師事したポーランドのコロラトゥーラ・ソプラノ、アンナ・クトコフスカ=カスの得意レパートリーを集めたライヴ音源集。
 
 
AP 0549
¥2600
ユゼフ・クログルスキ (1815-1842) :
 教会音楽作品集

  ミサ ニ長調 (*)
  アニュス・デイ (#)
  葬送ミサ (レクイエム) (+)
ハンナ・ザヨンチキェヴィチ (ソプラノ (*/+))
ドナータ・ズリアーニ (メゾソプラノ (*/+))
リアン・ユー (バリトン (*))
マチェイ・ナチク (バリトン (#/+))
ロベルト・カチョロフスキ
 (バリトン (#/+)、オルガン)

 録音 : 2022年11、12月、聖ミコワイ教会、シェムト、ポーランド

 ユゼフ・クログルスキはショパンと同世代のポーランドの作曲家。カロル・クルピンスキ(1785-1857)、ユゼフ・エルスネル (1769-1854) に師事。
 10歳でピアニストとしてコンサート・デビューし「ポーランドのモーツァルト」と称され、2つのピアノ協奏曲やオペラを含む多くの作品を書きましたが、27歳という若さで亡くなりました。
 
 
AP 0550
¥2600
カール・アドルフ・ローレンツ (1837-1923) : 歌曲選集
 3つの歌曲 [Drei Lieder] Op.9 (S1)
  ナイチンゲール [Die Nachtigall] /
  エリーザベト [Elizabeth] / 外国で [In der Fremde]
 おお、彼女のために泣け [O weint um sie] Op.5 (A)
 春 [Fruhling] Op.29 No.2 (S2)
 春の歌 [Fruhlingslied] (T1)
 4つの厳粛な歌 [Vier ernste Gesange] Op.58
  私の月光 [Mein Mondenlicht] (S1) / 神の平和 [Gottesfriede] (S1)
  静かにしなさい [Sei still] (T1)
  君は暗闇に住みたがる [Du willst im Dunklen wohnen] (T1)
 インゲボルクの嘆き [Ingeborgs Klage] Op.17 (S2)
 海辺の歌 [Strandlieder] Op.97 No.1 (S2)
 答え [Die Antwort] Op.45 (S2)
 マックスとモーリツ [Max und Moritz] Op.7 No.1 (A)
 漁師の子供たちのおとぎ話 [Das Marchen von den Fischerkindern Op.28 No.1 (S1)
 クリスマスの歌 [Weihnachtlied] Op.70 (S1)
 哀れな娘の私 [Ich armes Maidlein] Op.77 No.3 (S1)
 2つの二重唱曲 [Zwei Duette] Op.13
  アヴェ・マリア [Ave Maria] (S1/A)
  小さなミンネの夢 [Klein Minnetraum] (S1/T2)
 2つの歌 [Zwei Gesange] Op.23 (S1/S2/A)
  おすまし娘 [Die Sprode] / 忘れな草 [Vergismeinnicht]
 子守歌 [Wiegenlied] Op.28 No.2 (S1)
カタジナ・ドンダルスカ (ソプラノ (S1))
イヴォナ・ホッサ (ソプラノ (S2))
エヴァ・ヴォラク (アルト (A))
アダム・ズドニコフスキ (テノール (T1))
ピョトル・クシェヴィチ (テノール (T2))
ヨアンナ・ワヴリノヴィチ (ピアノ)

 録音 : 2022年9月3-5日、ヴィトルト・ルトスワフスキ国立初等音楽学校、ザンブルフ、ポーランド

 カール・アドルフ・ローレンツは現ポーランドのコシャリンに生まれたドイツの作曲家・指揮者・オルガニスト・音楽教育者。
 16歳の時に一家で現ポーランドのシュチェチンに移住。カール・レーヴェ (1796-1869) に才能を見出され、1857年ベルリンに移りフンボルト大学で哲学と音楽を学びました。
 ベルリンとストラスブールで活躍した後、1866年にシュチェチンに戻りカール・レーヴェの後継者として同市の音楽監督および聖ヤコブ教会のカントル兼オルガニストに就任、44年にわたって地域の音楽の発展に尽力しました。
 
 
AP 0552-53
(2CD)
¥3400
アレクサンドラ・ガブラル (1970-) : ピアノ作品集 Vol.2
 一瞥の万華鏡 [A kaleidoscope of views] (2022)
  [CD 1] I - XII / [CD 2] XIII - XXI
アレクサンドラ・ガブラル (ピアノ)

 録音 : 2022年5月12-13日、11月10、15、24日、ライヴ、場所の記載なし
 
 
AP 0554
¥2600
イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ (1807-1867) :
 ピアノ作品集 Vol.1
アダム・ゴジジェフスキ (ピアノ)
  即興曲 変イ長調
  お土産-2つのマズルカ [Souvenir - Deux Mazurkas] Op.25
   ニ短調 / イ短調
  ウクライナのお土産-性格的小品
   [Souvenir d'Oukraine. Morceau caracteristique] イ短調 Op.64
  3つのマズルカ Op.27
   ト短調 / 変ホ長調 / ハ短調
  ノクターン ヘ短調
  大ワルツ-回復 [Grande valse - Retablissement] 変ホ長調 Op.63
  諦め [Resignation] 変イ長調 Op.48
  マズルカによる平易で華麗な様式の幻想曲と変奏曲 ト短調 Op.14
   [Fantaisie et Variations dans le style facile et brillant sur la mazure]

 録音 : 2022年11月3-5日、ヴィトルト・ルトスワフスキ国立初等音楽学校、ザンブルフ、ポーランド
 使用楽器 : 1864年、ブロードウッド [Broadwood] 製

 イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキは3歳下のショパンとともにワルシャワ音楽院でユゼフ・エルスネル (1769-1854) に学んだ作曲家。
 ショパンとは対照的にポーランド国内で活躍貴店名し、オペラや交響曲を含む幅広いジャンルの作品を残しました。
 
 
AP 0539
【再入荷】
¥2600
グラジナ・バツェヴィチ (1909-1969) :ヴィオリニッシモ
 ヴァイオリン独奏・二重奏・四重奏作品集

  ポーランドのカプリッチョ (無伴奏ヴァイオリンのための) (AM)
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 (KS)
  無伴奏ヴァイオリンのための4つのカプリッチョ
   第1番 (TT) / 第2番 (TT) / 第3番 (JS) / 第4番 (JS)
  民謡の主題による平易な二重奏曲集
   (2つのヴァイオリンのための) (MU/MM)
  2つのヴァイオリンのための組曲 (AM/JS))
  4つのヴァイオリンのための四重奏曲 (MU/TT/KS/MM)
モニカ・ウルバニャク (ヴァイオリン (MU))
カタジナ・セメラク (ヴァイオリン (KS))
アメリア・マションスカ (ヴァイオリン (AM))
マルタ・マズレク (ヴァイオリン (MM))
ヤツェク・シフィツァ (ヴァイオリン (JS))
ティファニー・タン (ヴァイオリン (TT))

 録音 : 2020年11月21-22日、ベルン芸術大学レコーディング・スタジオ、ベルン、スイス
 




BERLIN CLASSICS

BC 0302712
¥2700
トランペット奏者ジーモン・ヘーフェレ
 3曲のトランペット協奏曲を収録

  現代トランペット協奏曲集

クリスティアン・ヨースト[1963-  ]:「ピエタ」(イン・メモリアム・チェット・ベイカー)
細川俊夫[1955-  ]:「霧のなかで」
ベルント・アロイス・ツィンマーマン[1918-1970]:トランペット協奏曲 ハ長調「誰も知らない私の悩み」
ジーモン・ヘーフェレ(トランペット)
BBC交響楽団
ジェフリー・パターソン(指揮)
イラン・ヴォルコフ (指揮)

 ドイツのトランペット奏者、ジーモン・ヘーフェレが「その暗さにいつも魅了されていました」と語る3曲のトランペット協奏曲を収録。
 チェット・ベイカーの死を悼むクリスティアン・ヨストの「ピエタ」、ヘルマン・ヘッセ28歳の時のダークな詩「霧の中に」にインスピレーションを得た細川俊夫の「霧のなかで」、そしてアルバム・タイトル「nobody knows」にも繋がる悲しげな黒人霊歌「誰も知らない私の悩み」をモチーフにしたベルント・アロイス・ツィンマーマンの作品。
 どれも親しみやすいものではありませんが、トランペットの表現力が凄いことに加え、オーケストラのサウンドも変化に富んでいて聴きごたえがあります。



 ジーモン・ヘーフェレ(トランペット)

 1994年、ダルムシュタットで誕生。7歳でトランペットのレッスンを開始。5年後、ラインホルト・フリードリヒの弟子となり、14歳の時にカールスルーエ音楽大学のトランペットクラスに編入。
 BBCラジオ3のニュージェネレーション・アーティスト、ハンブルクのエルブフィルハーモニーからヨーロッパ・コンサートホール協会のライジングスターに推薦され、ドルトムントのコンツェルトハウスが運営するシリーズ「ユンゲ・ヴィルデ」のアーティストにも選出されるなど、短期間のうちに若い世代の最も成功したトランペット奏者の一人として国際的な地位を確立。
 ソリストとして、コンセルトヘボウ管、BBC響、BBCフィル、BBCスコティッシュ響、BBCウェールズ管、上海フィル、ベルン響、ムジークコレギウム・ヴィンタートゥール、トンキュンストラー管、ベルリン放送響、ベルリン・コンツェルトハウス管、SWR響、MDR響、ボン・ベートーベン管、マーラー室内管、ミュンヘン室内管、ドイツ・カンマーフィル、ローザンヌ室内管、バーミンガム市響、ミュンヘン放送響、ドルトムント・フィル、ラインランド=プファルツ州立フィルなどと共演。
 レパートリーは、テレマン、タルティーニ、フンメル、モーツァルトからジョリヴェ、アルチュニアン、ツィンマーマンまで幅広く、特に現代音楽には熱心に取り組んでおり、彼のために書かれたいくつかの作品を初演してもいます。
 CDは、Berlin Classics、Neue Meister、Genuinなどから発売。

 
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BC 0302928
(5CD)
¥4500→\4190

シュライアーのシューマン録音
 初めて5枚組のセットとして登場

  シューマン:歌曲集(5CD)

CD1

詩人の恋 Op.48
1. 1. 美しい五月には
2. 2. 僕のあふれる涙から
3. 3. ばらに百合に鳩に太陽
4. 4. 君の瞳に見入る時
5. 5. 心を潜めよう
6. 6. ラインの聖なる流れに
7. 7. 恨みはしない
8. 8. 小さな花がわかってくれたら
9. 9. あれはフルートとヴァイオリン
10. 10. あの歌を聞くと
11. 11. 若者が娘を恋し
12. 12. まばゆい夏の朝に
13. 13. 僕は夢の中で泣いた
14. 14. 夜毎君の夢を
15. 15. 昔話の中から
16. 16. 古い忌わしい歌

リーダークライス Op.24
17. 1. 毎朝私が起きると
18. 2. 私はいらだって
19. 3. 木陰を歩いていたら
20. 4. いとしい恋人、君の手を
21. 5. 私の悲しみの美しい揺りかご
22. 6. 待て、荒々しい船乗りよ
23. 7. 山と城が見下ろしている
24. 8. はじめから望みもなく
25. 9. ミルテとバラを持って

CD2


リーダークライス Op.39
1. 1. 異郷にて
2. 2. 間奏曲
3. 3. 森の対話
4. 4. 静けさ
5. 5. 月の夜
6. 6. 美しき異郷
7. 7. 古城にて
8. 8. 異郷にて
9. 9. 悲しみ
10. 10. たそがれ
11. 11. 森の中で
12. 12. 春の夜

ミルテの花 Op.25 より
13. 7. 睡蓮の花
14. 21. この孤独な涙は一体何?
15. 24. 君は一輪の花のように

5つの歌曲と歌 Op.127 より
16. 2. あなたの顔は

4つの歌 Op.142 より
17. 2. 君の頬を寄せて
18. 4. 私の馬車はゆっくりと行く

ある画家の歌の本からの6つの詩 Op.36 より
19. 4. 日の光に寄す

5つの歌曲と歌 Op.51 より
20. 3. 私は旅に出ない

5つの歌曲と歌 Op.77 より
21. 1. 陽気な旅人

3つの歌 Op.83 より
22. 3. 世捨て人

ミルテの花 Op.25 より
23. 3. くるみの木

CD3


ミルテの花 Op.25 より
1. 1. 献呈
2. 25. 東方のバラより

5つの歌曲と歌 Op.27 より
3. 4. ジャスミンの茂み

3つの詩 Op.30
4. 1. 魔法の角笛を持つ少年
5. 2. 小姓
6. 3. ヒダルゴ(スペインの騎士)

5つの歌曲と歌 Op.51 より
7. 1. あこがれ

5つの歌曲 Op.40
8. 1. 三月スミレ
9. 2. 母の夢
10. 3. 兵士
11. 4. 吟遊詩人
12. 5. 裏切られた恋

ミルテの花 Op.25 より
13. 2. 自由な心
14. 5. 私は一人で座っている
15. 6. やめないか、無作法者
16. 8. 護符

6つの詩とレクイエム Op.90
17. 1. 鍛冶屋の歌
18. 2. 私のばら
19. 3. 出会いと別れ
20. 4. 牛飼のおとめ
21. 5. 孤独
22. 6. 重苦しい夕べ
23. 7. レクイエム

CD4


12の詩 Op.35(ケルナー歌曲集)
1. 1. 嵐の夜のきらめき
2. 2. 愛と喜びよ、消え去れ
3. 3. 旅の歌
4. 4. 新緑
5. 5. 森へのあこがれ
6. 6. 亡き友の杯に
7. 7. さすらい
8. 8. ひそやかな愛
9. 9. 質問
10. 10. ひそやかな涙
11. 11. 誰がおまえをそんなに悩ますのだ
12. 12. 古いリュ-ト

5つの歌曲と歌 Op.127 より
13. 1. 歌手の慰め

5つの歌曲と歌 Op.96 より
14. 2. 松雪草
15. 3. あなたの声

愛の春 Op.37 より
16. 1. 天は一滴の涙を落とし
17. 5. 私は自分の中に吸い込んだのだ
18. 8. 翼よ、翼よ、飛ばせておくれ

CD5


ロマンスとバラード集 第1集 Op.45 より
1. 2. 春の旅

5つの歌曲と歌 Op.27 より
2. 5. せめてただ優しい眼差しを

ある画家の歌の本から Op.36 より
3. 2. セレナード

スペインの歌遊び Op.74 より
4. 7. 告白

3つの歌 Op.95 より
5. 2. 月に寄す

5つの歌曲と歌 Op.77 より
6. 3. 心の通いあい

ロマンスとバラード集 第3集 Op.53 より
7. 3. 哀れなペーター

子供のための歌のアルバム Op.79 より
8. 7. ジプシーの歌
9. 8. 子供の山の歌

4つの詩 Op.142 より
10. 3. おとめの憂い

5つの歌曲と歌 Op.96 より
11. 1. 夜の歌

子供のための歌のアルバム Op.79 より
12. 4. 春の挨拶

スペインの愛の歌 Op.138 より
13. 3. おお、なんと愛らしいおとめ
14. 7. ああ、何とあの娘が怒るとは

子供のための歌のアルバム Op.79 より
15. 14. みなし児

恋の戯れ Op.101 より
16. 1. 私の調べは静かにそして明るく

ロマンスとバラード集 第3集 Op.53 より
17. 2. ローレライ

恋の戯れ Op.101 より
18. 4. 私の美しい星

スペインの愛の歌 Op.138 より
19. 5. ロマンス 「豊かなエブロ川の流れよ」

5つの歌曲と歌 Op.77 より
20. 5. ことづて

ミルテの花 Op.25 より
21. 17. ヴェネツィアの歌1
22. 18. ヴェネツィアの歌2
23. 26. 終わりに



ペーター・シュライアー(テノール)
ノーマン・シェトラー(ピアノ)

録音:1972~1974年、ドレスデン、ルカ教会

 ドレスデン、ルカ教会の素晴らしい音響でシュライアーのシューマン歌唱を録音したエディションが初めて5枚組のセットとして登場。当時のシュライアーは30代後半で張りのある美声。シュライアーが理想的な形で自分の歌に応えるピアニストと称えたシェトラーのピアノも万全です。
この録音について

 1959年にオペラ歌手としてデビューしたシュライアーは、コンサート歌手、リー
ト歌手としても華々しく活躍、1966年からは西側でも歌い、1970年には指揮者デ
ビューも果たし、1975年にはクリスマス・キャロル集が140万枚も売れ、東ドイ
ツ最大のベストセラーを記録してもいました。
 その間、1969年にはリート歌手としての実績が高く評価されて「ロベルト・シューマン賞」を受賞。
 1972年1月にノーマン・シェトラーとエテルナ・レーベルで録音した「詩人の恋」と「リーダークライス(Op.24)」のLPが、まずドイツ・グラモフォンから同年に提携発売されて高い評価を得ると、シリーズでのシューマン録音となり、1974年までに計5枚のLPをドレスデンのルカ教会でレコーディングし、1974年から1976年にかけて発売しています。
 シェトラーとはその後、クリスマス歌曲集(1978年)、R.シュトラウス歌曲集(1979年)、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」(1980年ライヴ)を録音。
 また、シェトラーは1975年に同じルカ教会でシューマンのピアノ曲集を録音してもいました。
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BC 0302961
¥2700

カタリーナ・コンラーディ

  インソムニア(不眠症)~夜のシューベルト

フランツ・シューベルト[1797-1828]
 1. 沈みゆく太陽に寄せて D.457
 2. 夕映えの中に D.799(ギター)
 3. 我が心に D.860
 4. ベルタの夜の歌 D.653
 5. 夜 WoO(ギター)
 6. 星 D.939
 7. セレナーデ D.957(ギター)
 8. アン・デン・モンド D.296
 9. 精霊の踊り D.116
 10. 漁夫の愛の幸せ D.933(ギター)
 11. アン・ライルの歌 D.830
 12. ナイチンゲールに D.196
 13. 海の静けさ D.216(ギター)
 14. 怒れるディアーナに D.707
 15. ノルナの歌 D.831
 16. ロザムンデのロマンツェ D.797(ギター)
 17. 小人 D.771
 18. 夜と夢 D.827(ギター)
カタリーナ・コンラーディ(ソプラノ)
アミエル・ブシャケヴィッツ(ピアノ、ギター)

 澄んだ美声で人気のソプラノ歌手、カタリーナ・コンラーディが、シューベルト・アルバムを録音しました。
 コンラーディといえば、2016年ドイツ音楽コンクール入賞時のライヴCDで見事な「夜と夢」を聴かせていたのが記憶に新しいところですが、今回はその「夜と夢」が最後に置かれ、全体が夜をイメージした選曲となっています。
 不眠症というテーマではありますが、けだるい美しさはやはり魅力的で、ギターと共演した「夜と夢」「セレナーデ」など見事というほかありません。
 共演のアミエル・ブシャケヴィッツは、経験豊富な歌曲共演者で、しかもギターも巧いため、ここでは自身の編曲により18曲中7曲でギターを演奏しています。




カタリーナ・コンラーディ(ソプラノ)

 1988年6月13日、キルギスの首都フルンゼ(現ビシュケク)で誕生。ロシア語話者だったコンラディは、2003年、15歳の時にドイツ語を話せない状態でハンブルクに移住。2009年にピネベルクのヨハネス・ブラームス学校でアビトゥーアを取得。2013年からベルリン芸術大学で声楽をユリー・カウフマン、現代リートをアクセル・バウニ、リート解釈をエリック・シュナイダーに師事。2014年から2016年にかけてミュンヘン音楽演劇大学で芸術学修士号を取得し、声楽をクリスティアーネ・イーフェン、リートをドナルド・ズルツェンに師事。
 2013年からミュンヘン室内オペラ、2014年からホーフ劇場、2015年からヘッセン州立劇場に出演し、2018年からハンブルク州立歌劇場に所属。ドレスデンのゼンパーオーパーや、バイエルン州立歌劇場、バイロイトなどにも出演。
 一方、現代音楽を含む幅広いレパートリーを持つリート歌手としても知られ、ロンドンのウィグモアホールなどでリサイタルを開催しています。
 また、コンサート歌手としては、2017年にハンブルクのエルプフィルハーモニーのオープニングコンサートに出演し、ヘンゲルブロック指揮で「エグモント」の「クレールヒェンの歌」を披露し、2019年にはハーティング指揮バイエルン放送響とマーラーの「復活」でソプラノソロを歌っていました。
 
 


BC 0302965
¥2700
女性ピアニストと女性指揮者によるクララのコンチェルト
 ルイザ・イモルデ

  マリー・ジャコー(指揮)&ブレーメン・フィル


クララ・シューマン(ヴィーク)[1819-1896]
 ピアノ協奏曲イ短調 Op.7

ロベルト・シューマン[1810-1856](クララ・シューマン編曲)
 「ミルテの花」より
 「リーダークライス」より

カール・マリア・フォン・ヴェーバー[1786-1826]
 ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.11
 アルマンド第1番
 マックス・ワルツ
 フランス王妃マリ=ルイーズの親しみやすいワルツ第5番
 アダージョ・パテーティコ
ルイザ・イモルデ(ピアノ)
マリー・ジャコー(指揮)
ブレーメン・フィル

 これまで4枚の注目作を発表して来たドイツ人ピアニストのルイザ・イモルデが、ドイツ・ロマン派初期のクララ・シューマンのピアノ協奏曲とヴェーバーのピアノ協奏曲第1番を録音。
 共演は最近話題のフランスの女性指揮者、マリー・ジャコー指揮するブレーメン・フィルハーモニー。
 組み合わせはシューマンの歌曲をクララがピアノ編曲したものと、ヴェーバーの気の利いたピアノ小品。



ルイザ・イモルデ(ピアノ)

 1989年、ケルン近郊、ヴィールでピアニストの父シュテファン・イモルデと、音楽教師のギーザ・シェールの間に誕生。3歳の時から母によるピアノのレッスンがおこなわれ、9歳の時にユーゲント・ムジツィールト・コンクールで優勝。2009年からケルン音楽大学でアンドレアス・フレーリヒに師事、2012年、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でジャック・ルヴィエに師事。
 2009年、ブレーシャとパドヴァのコンクールで優勝、2011年、ヴァレンシアのホセ・ロカ・ピアノ・コンクールで第2位。
 ルイザ・イモルデは、様々な作曲家の作品を比較検討してコンサートやレコーディングに臨むことで、凝ったプログラミングの面白さ示すことも得意で、2016年のソロ・デビュー・アルバム「サーカスの踊り」でも、シューマン作品とヴィトマン作品を組み合わせていました。
 以後、2019年のべートーヴェン、モーツァルト、ヴェルフルのフーガ、変奏曲、ソナタ集(恩師ルヴィエが2台ピアノのアダージョとフーガで登場)、2020年のバッハ、カプースチン作品集、2022年のクープランとメシアンの作品集といった具合にリリースが続き、2023年にはクララ・シューマンとウェーバーのピアノ協奏曲ほかを組み合わせたアルバムの登場となります。




マリー・ジャコー(指揮)

 1990年、パリで誕生。早くからピアノを始め、パリ地方音楽院ではトロンボーンなどを学び、ウィーン音楽・舞台芸術大学で指揮を学び、その後ワイマールのフランツ・リスト音楽大学でも指揮を学んでいます。
 2016年、バイエルン州立歌劇場でキリル・ペトレンコのアシスタントとして、ミロスラフ・スルンカのオペラ「南極」の世界初演に携わり、2016年から2019年にかけては、ヴュルツブルクのマインフランケン劇場でカペルマイスター兼音楽監督助手を務めています。
 2019年、エルンスト・シューフ賞を受賞。2019年から2022年にかけてドイツ・オペラ・アム・ライン(デュッセルドルフとデュースブルクの共同運営)で初代カペルマイスターに就任。
 2022年、2024年から5年間の任期で、デンマーク王立管弦楽団の首席指揮者として契約。
 2023年、ウィーン交響楽団の首席客演指揮者に任命。




ブレーメン・フィルハーモニー

 1820年創設という200年を超える長い歴史を持つこのオーケストラは、ブラームスとも関わりがあります。民営ながら市の助成金も得て長く活動していましたが、第1次大戦後のハイパーインフレには耐えられず、以後は市営のブレーメン市立管弦楽団となり、国家社会主義時代には、ブレーメン国立管弦楽団として活動。戦時中は連合国軍の173回に及ぶ空爆で市内の建物の62%が破壊。戦後は、イギリス占領軍政府のゾーンにありながら、米軍の物資輸送の都合でアメリカ占領軍政府が飛び地として統治したという地域でもありました。
 第2次大戦後、オーケストラは新たにブレーメン・
フィルハーモニーと名を変えて活動を再開。以後、ドイツ北西部の音楽生活の主
役として、さまざまな取り組みをおこなっています。
 
 

BC 0302962
¥2700
ゴルトムント四重奏団
 シューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」と歌曲の弦楽四重奏編曲集


フランツ・シューベルト[1797-1828]
 「魔王」D.328, Op.1
 「死と乙女」D.531, Op.7 No.3
 弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810「死と乙女」
 「冬の旅」~第11曲「春の夢」
 「白鳥の歌」~第4曲「セレナーデ」
 「アヴェ・マリア」 D.839, Op.52,No.6
ゴルトムント四重奏団

 ミュンヘンで2010年に結成されたゴルトムント四重奏団は、2019年から日本音楽財団が貸与するストラディヴァリウスの銘器セット「パガニーニ・クァルテット」を使用。
 精力的で強力な合奏から繊細な抒情表現まで幅広い表現力を持つゴルトムント四重奏団の新作は、シューベルトの激情的な弦楽四重奏曲「死と乙女」とシューベルト歌曲の弦楽四重奏編曲集という内容。
 冒頭の「魔王」から驚きの迫力です。歌曲編曲だと音域的にヴィオラが目立つので、世界に10挺しかないと言われるストラディヴァリウスのヴィオラの音も堪能できます。


ゴルトムント四重奏団

 2010年、ミュンヘン音楽大学で学んでいたフローリアン・シェッツ(第1ヴァイオリン)、ピンカス・アット(第2ヴァイオリン)、クリストフ・ヴァンドーリ(ヴィオラ)、ラファエル・パラトーレ(チェロ)によって結成。
 ソフィア王妃高等音楽院でアルバン・ベルク四重奏団のギュンター・ピヒラー、ベルリンでアルテミス四重奏団に師事したほか、ハーゲン、ボロディン、ベルチャ、イザイ、ケルビーニ等の四重奏団のマスタークラスにも参加。
 2014年、シェーンフェルド国際弦楽コンクールで優勝し、翌2015年、バイエルン州のヤング・アーティスト賞を受賞、2018年、ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール第2位、同年、メルボルン国際室内楽コンクール優勝、2019年、欧州コンサートホール協会のライジングスターに選出。
 2019年、日本音楽財団より、ストラディヴァリウスの「パガニーニ・クァルテット」を貸与。内訳は、1680年製ヴァイオリン、1727年製ヴァイオリン、1731年製ヴィオラ、1736年製チェロというもので名前はすべて「パガニーニ」。


 
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BC 0302947
¥2700→\2490
ボホルケス(チェロ)&エッシェンバッハ(ピアノ)
 巨人の肩の上~


フランツ・シューベルト[1797-1828]
 アルペジョーネとピアノのためのソナタ イ短調 D821

ロベルト・シューマン[1810-1856]
 アダージョとアレグロ Op.70

アントン・フォン・ウェーベルン[1883-1945]
 チェロとピアノのための2つの小品[1899]

オリヴィエ・メシアン[1908-1992]
 「世の終わりのための四重奏曲」~第5楽章「イエスの永遠性への賛歌」
クラウディオ・ボホルケス(チェロ)
クリストフ・エッシェンバッハ(ピアノ)

 南米系ドイツ人チェロ奏者、クラウディオ・ボホルケスの新作。ボホルケスがエッシェンバッハと知り合ったのは四半世紀ほど前の1999年。
 以来、「完璧さなどつまらない」と語るエッシェンバッハから多くのことを学んだと言います。
 近年、ボホルケスは「巨人の肩の上で」という言葉で、先人たちの偉業への感謝の念を示してきましたが、今回はエッシェンバッハを説得して、1824年のシューベルト「アルペジョーネ・ソナタ」、1849年のシューマン「アダージョとアレグロ」、1899年のウェーベルン「2つの小品」、1940年のメシアン「イエスの永遠性への賛歌」の4作品から成るアルバムを制作。
 ちなみにメシアン作品は1940年にゲルリッツ俘虜収容所で書かれていますが、同じ年、ゲルリッツの東約140kmのブレスラウでエッシェンバッハが誕生しています。



クラウディオ・ボホルケス(チェロ)


 1976年、ニーダーザクセン州ギーフホルンでペルー、ウルグアイ系の家庭で誕生。8歳でチェロのレッスンを開始し、5年後にリューベック音楽アカデミーに入学し、ダーヴィト・ゲリンガスに師事。続いてアーヘン音楽大学でハンス=クリスチャン・シュバイカー、ケルン音楽大学とベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学でボリス・ペルガメンシコフに師事。
 各種コンクールで入賞後、2000年に開催された国際パブロ・カザルス・チェロ・コンクールで優勝し、ジュネーヴ国際音楽コンクールでも優勝。
 以後、世界中で独奏者、室内楽奏者として活動。共演オーケストラは、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団、ボストン交響楽団、シカゴ交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、デトロイト交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、hr交響楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団、MDR交響楽団、ロサンゼルス・フィル、NDR交響楽団、パリ管弦楽団、トーンハレ管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団など多数。
 2011年から2016年までシュトゥットガルト音楽大学の教授、2016年9月からはベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学の教授を務めています。
 CDは、Berlin Classics、EMI、CAvi、Alpha、Aulosなどから発売。



 
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BC 0302813
¥2700→\2490
アンドリス・ポーガ(指揮)&スタヴァンゲル響
 海をテーマにした作品集


ベルント・リヒャルト・ドイチュ[1977-  ]
オルガンと管弦楽のための協奏曲「オケアノス」[2014-2015]
. 第1楽章「水」
. 第2楽章「空気」
. 第3楽章「大地」
. 第4楽章「火」

モーリス・ラヴェル[1875-1937]
「海原の小舟」(「鏡」 第3曲の管弦楽版)

ジャン・シベリウス[1865-1957]
交響詩「大洋の女神」Op.73
エーリクス・エッシェンヴァルツ[1977-  ]
オルガン、フルート、弦楽オーケストラと打楽器のための協奏曲「海の声」
イヴェタ・アプカルナ(オルガン)
スタヴァンゲル交響楽団
アンドリス・ポーガ(指揮)

 ラトヴィアの人気オルガニスト、イヴェタ・アプカルナの新作は、海(大洋)をテーマとした近現代作品集。
 現代作曲家による2曲の協奏曲「オケアノス」と「海の声」では現代オルガンの多彩な音響が駆使されています。
 組み合わせは近代オーケストラ曲で、ラヴェルの「海原の小舟」とシベリウスの「大洋の女神」。ラトヴィアの指揮者、アンドリス・ポーガ指揮するリッチなノルウェーの国際オケ(楽員国籍は23か国)、スタヴァンゲル交響楽団による演奏。
 ホールも素晴らしい音響です。
 
 


アンドリス・ポーガ(指揮)


 1980年6月29日、ラトヴィアのリガで誕生。ラトヴィア音楽アカデミーでトランペットと指揮、ラトヴィア大学で哲学、ウィーン音楽・舞台芸術大学で指揮を学んでいます。
 2007年からラトヴィア国立交響楽団から定期的に招聘され、ベートーヴェン、ブラームス、マーラー、R.シュトラウス、ヒンデミット、メシアン、ベルクなどを指揮。
 コンソナンス室内管弦楽団を設立し、ラトヴィアのほか、ドイツ、フィンランド、スペインなどへツアーも実施。また、2007年から2010年にかけては、リガ・プロフェッショナル・シンフォニック・バンドの音楽監督兼首席指揮者も務めていました。
 2010年、エフゲニー・スヴェトラーノフ国際指揮コンクールで優勝。以来、パリ管、ボルドー国立管、モンペリエ国立管、リール国立管、ストラスブール・フィル、ルーアン響、フランス国立管、ベルリン・コンツェルトハウス管、ミュンヘン・フィル、NDRエルプフィル、WDR響、ベルリン・ドイツ響、SWR響、hr響、ウィーン響、ザルツブルク・モーツァルテウム管、サンクトペテルブルク・フィル、ロシア・ナショナル管、サンタ・チェチーリア音楽院管、ロイヤル・リヴァプール・フィル、オスロ・フィル、ヨーテボリ響、ブリュッセル・フィル、ワルシャワ・フィル、ロイヤル・フィル、香港フィル、シドニー響、ボストン響、N響、新日本フィルなどへ客演。
 2013年、ラトヴィア国立交響楽団の音楽監督に就任。2021年、ノルウェーのスタヴァンゲル交響楽団の首席指揮者に就任。
 CDは、Berlin Classics、Ondine、Myrios、Odradek、SKANIなどから発売。



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BC 0302926
¥2700→\2490
ミドリ・ザイラー
バッハのヴィルトゥオーゾたち

 ヨーゼフ・シュピース:
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調
 ゲオルク・リニケ[1680-1762]:
  弦楽と通奏低音のための組曲 ニ長調
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(復元. ミドリ・ザイラー):
  チェンバロ、弦楽、通奏低音のための協奏曲第5番ヘ短調 BWV 1056R(ヴァイオリン協奏曲ト短調)
 アウグスティン・ラインハルト・シュトリッカー:
  2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(復元. ミドリ・ザイラー):
  チェンバロ、弦楽、通奏低音のための協奏曲第13番ハ長調 BWV 1064R (3つのヴァイオリンのための協奏曲)
ミドリ・ザイラー(ヴァイオリン)
平崎真弓(ヴァイオリン)
ケーテン・バッハコレクティヴ

 バッハゆかりの地、ケーテンで創設された古楽器アンサンブル「バッハコレクティヴ」によるケーテン時代のバッハとその関係者による作品で構成されたアルバム。
 ヴァイオリン独奏はバッハコレクティヴの芸術監督でもあるミドリ・ザイラーと、ドイツで活躍する平崎真弓。 バッハのケーテン宮廷時代は6年ほどと短いながらも、優れた楽団「コレギウム・ムジクム」の存在と演奏機会の多さから創作活動も旺盛で非常に多くの傑作が生みだされています。
 このアルバムでは、当時のケーテンと関係の深かったヨーゼフ・シュピース、ゲオルク・リニケ、アウグスティン・ラインハルト・シュトリッカーの作品も含めることで、ケーテンの宮廷音楽の実像に迫ろうとしています。




 ケーテンに優れた宮廷楽団が誕生したのには理由があります。

背景

 1713年にプロイセン国王に即位したフリードリヒ・ヴィルヘルム1世[1688-1740]は、父王フリードリヒ1世[1657-1713]の浪費癖で傾いた国家財政を再建するという名目で急遽改革に乗り出し、文化予算などを大胆にカット。その一環として宮廷楽団も即時解散させていました(もっともフリードリヒ・ヴィルヘルム1世は軍事には熱狂して大金を投じていましたが)。

ケーテンに宮廷楽団が創設

 ケーテンの宮廷にはもともと楽団はありませんでした。そのため、熱烈な音楽愛好家だった若きレオポルト侯[1694-1728]は、長期間イタリアに出かけてオペラやコンサートを鑑賞したりしていたので、プロイセンの宮廷楽団が解散するという話にはすぐに反応し、1713年にはケーテンに宮廷楽団を創設する流れとなっています。

アウグスティン・ラインハルト・シュトリッカー[1680-1718?]

 シュトリッカーは元プロイセンの宮廷音楽家で、作曲にも指揮にも演奏にも携わっていました。ケーテンの宮廷では1714年に楽長となり、1717年にザクセン・コーブルク宮廷に移るため辞任しています。バッハの前任者。

ヨーゼフ・シュピース

 ケーテン宮廷の首席宮廷音楽家。つまり宮廷楽団のコンサートマスターということで、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ&ソナタ集もシュピースのために書かれたのではないかという説もあります。バッハとの交流はバッハがケーテンを去った後も続き、1728年にはシュピースの息子の名付け親にもなっています。

ゲオルク・リニケ[1680-1762]

 長くプロイセンで活動していた作曲家、ヴァイオリニスト、指揮者ですが、宮廷楽団の解散により、ワイマール宮廷に移り、その後、ザクセン=メルゼブルク公の楽団でコンサートマスターを務めていますが、同時期の1718年から1721年にかけてケーテンの宮廷楽団にコンサートマスターとして所属している記録があるということです。これはリニケの兄のクリスティアン・ベルンハルト・リニケ[1673-1751]が、ケーテンの宮廷楽団のチェロ奏者を務めていたことから、兼務が要請されていたと考えられてもいます。

 

ミドリ・ザイラー(ヴァイオリン)

 1969年誕生。父はドイツ人ピアニスト、母は日本人ピアニスト。ザルツブルクで育ち、ヴァイオリンをヘルムート・ツェートマイヤーやシャーンドル・ヴェーグに師事。バーゼル音楽院ではアデリーナ・オプリーンに、バーゼル・スコラ・カントルムではトーマス・ヘンゲルブロックに師事。
 1991年から2014年までベルリン古楽アカデミーに参加し、2000年以降はコンサートマスターとして活躍。
 2001年から2014年まで、アニマ・エテルナのコンサートマスターも兼務。
 2010年から2013年までフランツ・リスト・ヴァイマル音楽大学でバロック・ヴァイオリンとヴィオラの教授を務め、2014年以降ザルツブルク・モーツァルテウム大学でバロック・ヴァイオリンの教授。2017年には再びフランツ・リスト・ヴァイマル音楽大学の教授に就任。
 2015年、ザクセン・モーツァルト賞受賞。
 2016年、ケーテン・バッハ音楽祭で設立された「バッハコレクティヴ」の音楽監督に就任。
 CDは、Berlin Classics、Zig-zag Territoires、Harmonia Mundi、Le Mondeなどから発売。




平崎真弓(ヴァイオリン)


 1981年誕生。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学音楽学部在学中の2001年秋よりドイツ・ニュルンベルク音楽大学に留学。元ウィーン・フィルのコンサートマスター、ダニエル・ゲーデ教授に師事。2005年ディプロムを最優秀で取得後、2007年に同音楽院マイスタークラスにてドイツ国家演奏資格を取得。在学中の2003年より同教授のアシスタントを務め、卒業後には同大学の講師に。
 2006年、ライプツィヒで開催された第15回J.S.バッハ国際コンクールに於いてモダン・ヴァイオリンで第2位を受賞。
 2007年秋よりミュンヘン国立音楽大学にてバロック・ヴァイオリンを マリー・ウティガー教授に師事、2008年10月に審査員の満場一致でマイスター試験に合格。また同年夏に開催されたベルギー・ブルージュの国際古楽コンクールではバロック・ヴァイオリンで第3位を受賞。2008年から2010年まで同音大で続けてチェンバロを本科でクリスティーネ・ショルンスハイム教授に、フォルテピアノを同教授に、また通奏低音をミヒャエル・エバート氏に師事。また並行してスイス・ルツェルン音楽大学にてヴァイオリンをジュリアーノ・カルミニョーラ教授にも師事。
 2009年よりエッセン・フォルクヴァング音楽大学にてバロック・ヴァイオリンの講師。2011年にはコンチェルト・ケルンの第2コンサートマスターに抜擢され、バロックのレパートリーを始めとした多彩なプログラムでヨーロッパ諸国、アメリカなどで演奏。
 ヴィオラ・ダ・ガンバのヴィットリオ・ギエルミ、リコーダーのドロテー・オーバーリンガー、モーリス・シュテーガー各氏と定期的に共演。バーゼル室内管弦楽団、ラ・ディヴィナ・アルモニアなどのオーケストラ/アンサンブルにソリスト、コンミスとして定期的に各国の様々な音楽祭に招待。また数々のCD、ラジオ、テレビ録音にも参加・出演。
 2017年よりザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学バロック・ヴァイオリン科の教授。
 CDは、Berlin cLassics、Passacaille、DG Archiv、Genuin、CPOなどから発売。
現在はケルン在住。



 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALBION RECORDS

ALBCD055
¥2700
名録音復刻
 ヴォーン・ウィリアムズ:《旅の歌》(1954年初録音音源)

 ヴォーン・ウィリアムズ:
  歌曲集《旅の歌》、静かな午後、
  ウォーター・ミル、リンデン・リー
 フレデリック・キール:3つの海水の歌
 マイケル・ヘッド:6つの海の歌より第2曲、第6曲
 チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード:
  海の歌 Op.91より第1曲、第5曲
 ジョン・アイアランド:海熱
 アルバート・マリンソン:フォー・バイ・ザ・クロック
 マルコム・デイヴィッドソン:クリスマス・キャロル
 ピーター・ウォーロック:ストラットン船長の空想
リチャード・スタンデン(バス・バリトン)
フレデリック・ストーン(ピアノ)

 ヴォーン・ウィリアムズ本人も高く評価した《旅の歌》の名録音が復刻!

 ☆米Westminster RecordsからLPで発売されていたヴォーン・ウィリアムズの《旅の歌》の初の全曲録音がリマスターされ復刻!
 ☆ヴォーン・ウィリアムズ本人も高く評価していたもののしばらく再発売されていなかった名録音!

 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」から、埋もれていた貴重な録音が復刻されます。

 1954年の秋にロンドンで録音され、翌年に米Westminster RecordsからLPでリリースされたリチャード・スタンデン&フレデリック・ストーンによるヴォーン・ウィリアムズの《旅の歌》の初の全曲録音(ヴォーン・ウィリアムズの死後に発見され出版された「坂を上り、坂を下りた」を除く8曲)。
 この録音の存在はヴォーン・ウィリアムズ本人も知っており高く評価していたとされていますが、1960年代初頭にWestminster Recordsを買収したABC-Paramount Recordsやその後原盤権を取得したMCA、そして現在原盤権を保有するDeutsche Grammophonからこれまでにリイシューされたことはありませんでした。
 ヴォーン・ウィリアムズ協会のロナルド・グレイムズは1959年に再発売された時の2枚のLPから、音の劣化を最小限に抑えてLPの原音にできるだけ近づけるため丁寧な復刻とリマスターを実施、この貴重な名録音が久しぶりにスポットライトを浴びることになりました。カップリングにもしばらく入手できなくなっていた録音を含むブリテン諸島の様々な作曲家による歌曲が収録されています。

 リチャード・スタンデンはイギリスの多くの主要な音楽祭で歌い、BBCのリサイタルやコンサートの放送に数多く出演したほか、ヴォーン・ウィリアムズの指揮でバッハの2つの受難曲のソロを務め称賛されるなど、当時のヨーロッパでは名前を知られた歌手でした。
 フレデリック・ストーンはBBCのスタッフ伴奏者として1930年代からおよそ30年間にわたって活動し、BBCの放送のあらゆる場面で活躍したピアニストです。

 ※録音:1954年秋(ロンドン)
 



<国内盤> 


オクタヴィア・レコード



OVCL-00813
(HQ HYBRID)
¥3850
 日本センチュリー交響楽団&飯森範親
<ハイドン交響曲集Vol.20>

 ハイドン:
  交響曲 第56番 ハ長調 Hob.I:56
  交響曲 第40番 ヘ長調 Hob.I:40
  交響曲 第74番 変ホ長調 Hob.I:74
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

 2020年10月23日(第40番)、2021年7月 30日(第56番)、9月30日(第74番)大阪、 ザ・シンフォニーホールにてライウ収録

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親と の一大プロジェクト! 精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集 Vol.20

 日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親 と共にスタートした「ハイドンマラソン」は、フラ ンツ・ヨーゼフ・ハイドンのすべての交響曲を演奏 しようという一大プロジェクト。
 当盤は第21回、 24回、25回コンサートのライヴ収録です。
 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日 本センチュリー響は、精緻な構築と、細部までこだ わりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でて います。
 柔和で晴々とした優美な演奏は、まさに彼 らの真骨頂といえるでしょう。
 
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OVCT-00204
(HQ HYBRID)
¥3850
岡田 奏(ピアノ)
 ENCORES     
岡田 奏(ピアノ)
 ドビュッシー:ゴリウォッグのケークウォーク
 プーランク:プレスト 変ロ長調 FP 70
 ラフマニノフ:絵画的練習曲集 ニ長調 作品39-9
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女 ラヴェル:水の戯れ
 ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53「英雄」、ワルツ 第6番 変ニ長調 作品64-1「子犬のワルツ」
 J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ホ長調 BWV 854
 モーツァルト:キラキラ星変奏曲 (「ああ、ママに言うわ」による12の変奏曲 ハ長調 K.265)
 サン=サーンス:トッカータ (第5協奏曲のフィナーレによる)
 シューマン:トロイメライ (夢)
 ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66 (遺作)
 シューマン/リスト編:献呈 S.566

 珠玉のアンコール名曲集

 近年多岐にわたり目覚ましい活動を展開している注 目の若手ピアニスト岡田奏による最新盤《Encores》 が登場です。
 岡田がこれまでの演奏会で頻繁に取り上げてきた思 い入れ御なるアンコールピースを自ら厳選。各曲と の出会いや思いを書き綴ったエッセイなど、岡田の センスが漲るアルバムとなりました。
 「子犬のワルツ」「トロイメライ」といった名曲か ら、プーランクやサン=サーンスによる秘曲まで、 聴き手に寄り添い語りかける、心温まる一枚をお楽 しみください。
 
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OVCL-00814
(HQ HYBRID)
¥3850
伊藤亮太郎&清水和音
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン・ソナタ 第9番「クロイツェル」& 第10番

  ベートーヴェン:
   ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」
   ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 作品96
伊藤 亮太郎(ヴァイオリン)
清水 和音(ピアノ)

 2022年9月29-30日 高崎芸術劇場にて収録

 練達の名手による饗宴!待望のシリーズ第3弾!

 NHK交響楽団コンサートマスターとして活躍するヴァイオリニスト伊藤亮太郎と、ソリス ト・室内楽奏者としてトップの実力を誇るピアニスト清水和音がセッション録音でのぞむ、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集の第3弾。
 隅々まで神経の行き届いた丁寧で細やかな音楽と、熟練の2人による濃密な表現力は圧巻。
 完璧なベートーヴェン像がここにあります。誠実に紡がれる美しい旋律とハーモニーを、EXTON高音質録音でお楽しみください。
 
  

OVCL-00809
(HQ HYBRID)
¥3850
彩三重奏 irodrio
トリオ・コンチェルタンテ

 フィリップ・シートン:トリオ・コンチェルタンテ 作品11
 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 作品67
彩三重奏 irodrio
 中津留 果己 (Vn)
 石井 沙和子 (Vc)
 香川 明美 (Pf)

 いろどり豊かな音色が溢れる実力派トリオ

 彩三重奏(イロドリオ)は桐朋学園大学を卒業した同期 3人で結成されたトリオ。各地のコンサートでは、重厚 な作品から親しみやすい楽曲まで、バラエティに富んだ プログラムが好評を博しています。
 アルバムのタイトル にもなっている楽曲「トリオ・コンチェルタンテ」は、 作曲家であるフィリップ・シートンからの依頼で初演し、 当盤が世界初録音となります。
 各パートがソリスティッ クに活躍する難曲を、確かな実力と息の合ったアンサン ブルで魅せる、彩三重奏の魅力が溢れたアルバムとなり ました。

 彩三重奏 irodrio
  2017年結成。桐朋学園大学を卒業後、それぞれがプロとして精 力的に活動しながらトリオとしてもクオリティの高い演奏を目指 して研鑽を積んでいる。
  コンサートでは難曲と言われる重厚な作 品はもとよりお客様目線に立った様々なジャンルの曲に挑戦し、 観客を飽きさせないプログラム構成を展開している。
  2019年よりYouTubeチャンネルを開設。オリジナルのアレンジが好評を博している。
 



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MEISTER MUSIC



MM-4519
¥3520
フェデリコ・グリエルモ&新イタリア合奏団
ヴィルトゥオーソで堪能する、 技巧性高いバッハの名作
 『J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲』

  (1)-(3) J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1052R
  (4)-(6) J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056R
  (7)F.メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲 第10番 ロ短調
  (8)-(10) W.A. モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
  (11)G. ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲 (V. ガンバロ編)
新イタリア合奏団
フェデリコ・グリエルモ
 (ヴァイオリン独奏 &
  コンサートマスター)

 【(7)-(11) ライヴ音源使用】マスター音源、DXD、384KHz

 耳馴染みある旋律を持ったバッハの復元された名作、ヴァイオリン協奏曲 (BWV1052R & 1056R) 2作品を、鬼才フェデリコ・グリエルモと彼が率いる新イタリア合奏団がレコーディング。

 生彩なアンサンブルが生み出す艶ややかで豊潤な響きは、さすがイタリアの老舗合奏団ならでは。
 そして、その響きを背景に即興味豊かに展開する圧巻の独奏ヴァイオリン。 弦楽の醍醐味を存分に楽しめる注目のアルバムです。

 新イタリア合奏団は、イタリアのヴァイオリン界を牽引するフェデリコ・グリエルモを筆頭に、同国の音楽界を名実ともに支える重鎮が集うアンサンブル。
 1970年代に一世を風靡した「ローマ合奏団」の流れを汲み、 バロック音楽のエキスパートとして知られた 「イタリア合奏団」を前身に持つ。黄金の弦の響き、 流れる様なアンサンブルは、まさに至福の時を与えてくれます。
 

<映像>


NIFC(映像)

CNLDVD1602
(1DVD-NTSC)
¥3700
チョ・ソンジン ~
 第17回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ

  ショパン:
   練習曲第1番ハ長調 Op.10-1/
   練習曲第10番変イ長調 Op.10-10/
   幻想曲ヘ短調 Op.49/バラード第2番ヘ長調 Op.38/
   ワルツ第4番ヘ長調 Op.34-3《華麗なる円舞曲》/
   4つのマズルカ Op.33/
   ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11*/インタビュー
チョ・ソンジン(ピアノ)
ヤツェク・カスプシク(指揮)*
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団*

 チョ・ソンジン、ショパン・コンクール・ライヴDVD!

 ☆2015年にチョ・ソンジンが優勝したショパン・コンクール・ライヴのDVD盤!

 2015年に行われた第17回ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位&ポロネーズ賞を獲得したチョ・ソンジンのライヴ録音が映像(DVD)で登場!
 2009年浜松国際ピアノ・コンクールの最年少優勝以来、2011年チャイコフスキー国際コンクール第3位、2014年ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール第3位と輝かしい成績を収め、2015年ショパン国際ピアノ・コンクール優勝で更なる脚光を浴び、世界一流のピアニストの一人として活動を続けるチョ・ソンジン。第一次予選から第三次予選までの演奏からのセレクションと、入賞者記念コンサートで披露された圧巻のコンチェルトを収録しています。

 ※録音(ライヴ):2015年10月3日(第一次予選)、10月9日(第二次予選)、10月14日(第三次予選)、10月21日(入賞者記念コンサート)、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ワルシャワ、ポーランド)
 ※使用ピアノ:スタインウェイ
  Picture Format: NTSC. 16:9 / Sound Formats: PCM 2.0, DTS 5.1 / Subtitles: Korean / Region Code: 0 (worldwide) / Disc format: DVD-9 / Running Time: 87 min.
 

<LP>



RUBICON(LP)


RLP1096
(2LP)
特別価格
¥5200
ザ・プレイハウス・セッションズ
 ジェニーは愛し、告白もした/洗濯女セット/
 彼女はこのぽつりと立つ山を度々訪れ/
 山を越え、谷を越え/アダージョときらきら輝く女王/
 三羽の烏/妖精シャッフル/
 舌がふたつに割れた斑点模様の蛇よ;静かに、もうしゃべらないで/
 束の間の音楽z.583/2/ニューカースル・セット/
 陽気な巡礼者/ニール・ガウの赤い、赤いばらのための哀歌/
 柳の歌(デズデモーナの歌)/今や夜は追いやられた/
 彼女はパックのいたずらを許してくれるだろうか
ビャッテ・アイケ
 (芸術監督&ヴァイオリン)
バロックソリステーネ

 話題盤「ザ・プレイハウス・セッションズ」、アナログ盤もリリース決定!

 ☆2017年の衝撃作「ジ・エールハウス・セッションズ」の続編がアナログ盤でもリリース!
 ☆17世紀ロンドンの「プレイハウス」(劇場)の音楽を、ノルウェーの古楽アンサンブルが再現!

 「ビャッテ・アイケのバロックソリステーネは、錬金術のような奇跡のアンサンブル...純粋な音楽のゴールドだ」 (英Gramophone誌 RCD1017のレビューより)

 イギリス、ドイツをはじめとする欧米各地で大きな話題を巻き起こした「ジ・エールハウス・セッションズ」は、2005年にノルウェー、ベルゲンで結成されたピリオド・アンサンブル、バロックソリステーネと芸術監督ビャッテ・アイケが起ち上げたユニークかつオンリーワンのプロジェクト。
 17世紀ロンドンのエールハウス(ビヤホール)の音楽を再現するという衝撃作の続編、「ザ・プレイハウス・セッションズ」がアナログ盤(180g重量盤LP)でもリリースされることになりました!

 ピューリタン革命(清教徒革命)期に劇場や教会から排除された音楽家たちが、「エールハウス」で繰り広げた刺激的なセッションから、チャールズ2世の王政復古、ウィリアム3世とメアリー2世が登場した名誉革命の時代へと舞台は進み、エールハウスの音楽文化はプレイハウス(劇場)やミュージック・ホールへと発展してゆきます。
 チケットや定期券が売られるようになり、オペラ、仮面劇、ダンス、コメディなどから、最初の公共のコンサートホール設立への道を開くことになりました。
 シェイクスピア、即興喜劇、ジャグリング、パーセルの音楽、民謡、シーシャンティなど、イギリスらしい様々な要素が盛り込まれたプレイハウスのエキサイティングなサウンドを、ビャッテ・アイケの鋭いヴァイオリンと才気煥発なピリオド楽器奏者たちが再現します。
 













4/27(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALBA



ABCD 520
¥2400
ハンヌ・アラサーレラのデビュー!「ゴルトベルク変奏曲」
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750):
  ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ハンヌ・アラサーレラ(ピアノ)

 フィンランドの新星ピアニスト、ハンヌ・アラサーレラのデビュー!独自の感性で描く「ゴルトベルク変奏曲」

 [楽器/Piano: Steinway & Songs D 514855, Hamburg 1990]
 録音:2021年8月2日–3日 オウル・ミュージックセンター「トゥリンドベリ室内楽ホール」(オウル、フィンランド)/79'20
 制作:キンモ・ピヒラヤマー/録音エンジニア・編集:ユッシ・ヘイッキネン/マスタリング:ヤンネ・フオタリ

 フィンランドのピアニスト、ハンヌ・アラサーレラのデビュー・アルバム。
 アラサーレラは、8歳からピアノを学び始め、最初のころはピアノという楽器を自分なりに探り、即興をやってみたり、ちょっとした作曲を楽しんでいたといいます。
 そうした土台は後の彼の音楽に影響を及ぼし、「彼の演奏は、他の人たちとは違い、どんな伝統の流儀を示しているとも言えない」(YLE(フィンランド放送)」といった評価を得ることにつながりました。
 彼の演奏をメディアは「明るく、感受性が鋭い。透明度が高く、リズムが柔軟で生気にみちている」(「HS(ヘルシンキ新聞)」)「極めて洗練され、その優雅さは貴族的とさえいえる」(オウル「カレヴァ」紙)と評し、今後に期待を寄せています。

 アラサーレラがオウルンサロ芸術学校時代に教わったキンモ・ピヒラヤマー Kimmo Pihlajamaa のプロデュースで録音した《ゴルトベルク変奏曲》は、そうしたメディアの指摘がすべて「音」と「音楽」に創られた演奏です。
 最初の「アリア」から第1変奏、第2変奏とつづき、最後の第30変奏と「アリア」の再現まで、バッハが二段鍵盤のチェンバロのために書いた音楽を、アラサーレラが独自のピアノ音楽に創りあげました。
 アラサーレラの書いた『自然の法則としての和声』とピヒラヤマーの『バロックの天才による詩的ファンタジー』と題したライナーノート(フィンランド語・英語)がブックレットに掲載されています。

 [プロフィール]
 ハンヌ・アラサーレラ Hannu Alasaarela(1994–)。フィンランドのオウルンサロ生まれ。オウルンサロ芸術学校でキンモ・ピヒラヤマーとヨウコ・トッテルシュトレムに学びました。
 2014年からヘルシンキ大学シベリウス・アカデミーでトゥイヤ・ハッキラとイルモ・ランタのクラスで学び、エーリク・T・タヴァッシェルナ、リーサ・ポホヨラ、マッティ・ラエカッリオたちにも教わりました。
 2012年のレーヴィ・マデトヤ・ピアノ・コンペティションで第1位に選ばれたほか、多くのコンペティションに参加。
 音楽史全般の作品を幅広くレパートリーにもち、フィンランド、スウェーデン、バルト三国、ドイツ、スイスのコンサートで演奏してきました。
 自然科学、文学、哲学からインスピレーションを授かり、作曲家と編曲者としても活動しています。
 
 


ABCD 525
¥2400
『美しい水車屋の娘』
 フランツ・シューベルト(1797–1828):
  歌曲集《美しい水車屋の娘》 D 795
エーリク・ロウシ(バス・バリトン)
ユスタス・スタセフスキー(ピアノ)

 シューベルト歌曲のスペシャリスト、フィンランドのバス・バリトン歌手、エーリク・ロウシによる『美しい水車屋の娘』

 録音:2021年4月1日–4日 ニューパヴィリオン(カウニアイネン、フィンランド)/63'49
 制作:マルユット・ハンヌラ/録音エンジニア・編集:マルック・ヴェイヨンスオ

 フィンランドのバス・バリトン歌手、エーリク・ロウシとピアニストのユスタス・スタセフスキーは、ともに、ヘルシンキとウィーンで学び、2015 年からコラボレーションをスタートさせました。
 歌曲集《美しい水車屋の娘》を歌ったこのアルバムは、シューベルト歌曲のスペシャリストと言われるようになったデュオの最初のシューベルト録音です。

 「わたしたちは《美しい水車屋の娘》をできるだけ多くの『色』をもった、コンサートを彷彿とさせる録音に創りあげることを目標にしました。
 結果、セッション録音ではあっても、ストーリーテリングと感情表現を行き渡らせることができました」とロウシは語り、スタセフスキーは、高声のために書かれた歌を音程を下げて歌いながらも作品の求める若々しい情熱と緑あふれる明るさを保つことができた、と言います。
 録音セッションは、カウニアイネンのニューパヴィリオンで行われました。マルユット・ハンヌラがプロデュース、マルック・ヴェイヨンスオ がエンジニアリングを担当。
 シューベルトの《冬の旅》を「24景の劇」のように歌ったジェームズ・ラザフォードとユージーン・アスティの《冬の旅》(BIS SA-2410)と同様、歌と歌の間の「空白の時」を巧みに設計したアルバム作りが行われています。

 エーリク・ロウシ Erik Rousi(1987-):
  フィンランドのバス・バリトン歌手。力強さと美しさを併せもった声で知られます。
  バロックから歌曲とロマンティック・オペラまで、幅広いレパートリーで国内外で活動しています。
  《フィデリオ》のロッコ、《フィガロの結婚》のフィガロ、《トスカ》のスカルピア、《ドン・カルロ》のフィリッポ二世、ワーグナーでは《さまよえるオランダ人》のダーラント、ヴォータンとさすらい人といった役を得意としています。
  フィンランドの「エウラヨキ・ベルカント」の芸術監督をバス歌手ミカ・カレスと共同で務め、リート歌手としてシューベルト、シューマン、ブラームスの作品を歌ってきました。

 ユスタス・スタセフスキー Justas Stasevskij(1989-):
  フィンランドのピアニスト。
  2004年から2016年にかけてシベリウス・アカデミーでエーリク・T・タヴァッシェルナとアンティ・シーララに学び、2012年からウィーン国立音楽大学(ウィーン音楽演劇大学)のアヴェディス・クユンチアンの下で室内楽の研究を始めました。
  シベリウス・アカデミーの室内楽ピアニストとクオピオの音楽院のピアノ科講師を務め、エーリク・ロウシとのデュオをはじめとする活動を行っています。
 
 

ABCD 523
¥2400
愛ってほんとうは~ブリテン、ウルマン、メシアン歌曲集
 ベンジャミン・ブリテン(1913–1976):
  キャバレー・ソング(1937–39)
   【愛ってほんとうは何/哀悼のブルース/
    ジョニー/カリプソ】
 ヴィクトル・ウルマン(1898–1944):
  リカルダ・フーフによる5つの恋歌 Op.26a(1939)
   【どこからその美しさすべてを手に入れたのか/
    ピアノにて/嵐の歌/
    もしかつて美しいものを作ることができていたら/
    おお美しい手よ】
 オリヴィエ・メシアン(1908–1992):
  地と天の歌(1938)
   【ミとの契り/沈黙のアンティフォナ/
    赤ゃん=ピリュールの踊り/無垢の虹/
    真夜中の表と裏/復活】
イーダ・アントラ(ソプラノ)
キリル・コズロフスキ(ピアノ)

 フィンランドのソプラノ歌手、ブリテン、ウルマン、メシアンの戦前・戦中の歌曲を歌う

 録音:2021年5月27日–30日 ニューパヴィリオン(カウニアイネン、フィンランド)/50'58
 制作:エドワード・アナニアン=クーパー
 録音エンジニア:マイヤ・トゥウネン、マルック・ヴェイヨンスオ
 編集・ミクシング・マスタリング:マルック・ヴェイヨンスオ

 フィンランドのソプラノ歌手、イーダ・アントラのデビュー・アルバム。第二次世界大戦の前から戦中にかけて作曲された3つの歌曲集を歌っています。
 ベンジャミン・ブリテン の《キャバレー・ソング》、ヴィクトル・ウルマン の《リカルダ・フーフによる5つの恋歌》、オリヴィエ・メシアンの《地と天の歌》。
 3人の作曲家は全員、戦争が彼らの人生に大きく関わっています。ブリテンは、開戦が近づくとアメリカに渡り、イギリスに戻ってからは良心的兵役拒否者の申請をしました。
 メシアンは、開戦とともにフランス陸軍の医療部隊に徴募され、ドイツ軍の捕虜となってから1 年間を収容所で過ごしました。
 ウルマンは、ユダヤの家系だったため、1942年にテレージエンシュタットの収容所に送られたあと、1944 年に移送先のアウシュヴィッツ強制収容所で殺害されました。
 こうした背景をもつ3つの歌曲集は「愛と希望の真実を伝えるもの」としてアントラの最初のアルバムのプログラムに選ばれました。

 ブリテンの《キャバレー・ソング》は、友人のW・H・オーデン(1907–1973)の詩集『Another Time(もうひとつの時代)』に収められていた4つの詩をテクストにした作品。
 ウルマンの曲集の詩を書いたリカルダ・フーフ (1864–1947)は、言論の自由を擁護する代表的なひとりだったため、1933 年にナチスが権力を握った時、彼らの教義を支持することを拒否。プロイセン芸術アカデミーの教職を辞任しました。
 《5つの恋歌》は、彼女が学生時代に書いた詩集『NeueGedichte (Liebesgedichten)(新しい詩(愛の詩))』から選んだ詩に作曲されました。
 メシアンの《地と天の歌》は、最初の妻クレール・デルボス(「Mi」)との間に息子パスカル(愛称「ピリュール」)が生まれた一年後、1938年夏に作られた作品です。
 作曲者自身の書いたテクストは、彼の結婚と家庭生活は神の愛があってこそ、という信念の表明とみなされています。
 イーダ・アントラの執筆した詳細なライナーノートが、ウルマンとメシアンの曲集の歌詞と英訳とともにブックレットに掲載されています。

 イーダ・アントラ Iida Antola(1990-):
  台北に生まれ、そこで子供時代を過ごしました。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーで合唱指揮とピアノを学び、ベルリン芸術大学の声楽クラスに進みました。
  フランスでも学び、フィンランドのカンガスニエミの声楽コンペティションで優勝したあと、フィンランド国立歌劇場の《魔笛》のパミーナ役でオペラ・デビュー。
  国立歌劇場で上演されたサーリアホの《Innocence(イノセンス)》の「Bride(花嫁)」にも起用されました。現在、アムステルダムに住み、コンサートと歌曲も重要なレパートリーとして活動しています。
  フィンランド語、英語、ドイツ語、フランス語を流暢に話します。

 キ リル・コズロフスキ Kirill Kozlovski(1981-):
  ベラルーシのモギリョフ生まれ。ベラルーシ国立音楽アカデミー、ヘルシンキのシベリウス・アカデミー、ウィーン音楽演劇大学でピアノを学び、ヴァーサのノヴィア応用科学大学とシベリウス・アカデミーでバロック音楽とチェンバロ演奏を研究しました。
 ショスタコーヴィチの音楽に関する研究でアカデミーの博士号を取得。講師としてアカデミーで教え、ソロと室内楽のピアニストとし、活動しています。
 
 


ABCD 524
¥2400
レベッカ&ルイーズ
 レベッカ・クラーク(1886–1979):
  ピアノ三重奏曲(1921)
 ルイーズ・ファランク(1804–1875):
  ピアノ五重奏曲第1番 イ短調 Op30(1839)
   (ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、
    チェロとコントラバスのための)
ミルカ・ヴィータラ(ピアノ)
レータ・マーリスマー(ヴァイオリン)
アイノ・オクサネン(ヴィオラ)
トゥイヤ・ランタマキ(チェロ)
カティ・サロヴァーラ(コントラバス)

 世の中に臆することなく音楽を書き続けたイギリスの女性作曲家、レベッカ・クラーク&ルイーズ・ファランク

 録音:2022年,マニッコサリ(クラウカラ、フィンランド)/52'20
 制作・録音エンジニア・編集:マルック・ヴェイヨンスオ

 「男性たちの陰で」と言われながら、実際のところは「男性作曲家たちをよそに」音楽を書いた女性作曲家ふたり、イギリスのレベッカ・クラーク (Rebecca Clarke) とフランスのルイーズ・ファランク( Louise Farrenc) の室内楽作品をフィンランドの「女性音楽家」たちが演奏したアルバム。
 後期ロマンティシズム期のソナタにドイツの伝統の影響を融合させた「境界を崩した、大胆で壮大な」と言われるクラークの《ピアノ三重奏曲》。
 アレグロ、アダージョ・ノン・トロッポ、プレストの〈スケルツォ〉、アレグロの〈終曲〉の4楽章で書かれたロマンティックなファランクの《ピアノ五重奏曲第1番》。
 アンサンブルの中心のミルカ・ヴィータラは、ソロ・ピアニストと室内楽奏者として活動。レータ・マーリスマー は、フィンランド放送交響楽団の第1ヴァイオリン奏者を務めた後、ヴィルトゥオーゾ・ディ・クフモなどで演奏しています。
 アイノ・オクサネン は、フィンランド放送交響楽団のヴィオラ・セクションで演奏し、トゥイヤ・ランタマキとカティ・サロヴァーラ は、それぞれフィンランド放送交響楽団の第3ソロ・チェロ奏者とコントラバスのセクション・リーダーを務めています。
 ヘルシンキ郊外クラウカラのホールでのセッション録音です。
 




HARMONIAMUNDI



HAF 8905363
¥2900
レザール・フロリサンによるジェズアルド
ジェズアルドによる受難節の音楽

 ジェズアルド:聖週間のレスポンソリウム
レザール・フロリサン
ポール・アグニュー(T,指揮)

 録音:2018年9月、アンブロネー修道院

 カルロ・ジェズアルドは、当時の他の作曲家とは異なり、とてつもなく裕福な貴族でした。当時の音楽家のほとんどは、雇われの身分だったので、貴族でありながら音楽家であることはむしろ憚られることでしたが、ジェズアルドは自分の音楽での業績に、ほとんど強迫観念ともとれるくらいに、誇りをもっていました。
 そして、当時音楽作品を出版することは自分の地位や条件を向上させるため、新しい仕事を見つけるため、あるいは単にお金のためでしたが、ジェズアルドはただ純粋に自分の素晴らしい作品を後世に残すために、自分の作品を出版していました。
 そして晩年、自分の命が尽きると確信したとき、城の一室を印刷所に改装し、究極のマドリガル集である第5集と第6集、そして聖週間のレスポンソリウムを制作・印刷しました。
 それは、体調を崩した彼が、生涯の最高傑作と自負しているものを後世に残そうとしたことにほかなりません。これらは、ジェズアルドが自ら自分の作品の中で最も優れた音楽の中から選んだものといえるでしょう。

 レスポンソリウムは、宗教的マドリガーレと位置付けることもできます。
 イースター前の木・金・土曜の典礼(受難の朗読)のために書かれました。聖週間は鐘を鳴らさずに、木の棒を叩いて大きな音を出し礼拝の開始や終了を告げました。
 このディスクでも、冒頭と最後に木を鳴らす大きな音が入っています。
 
 


HAF 8905311
(2CD)
¥3200
レザール・フロリサンによるジェズアルド
ジェズアルド:マドリガーレ集第5集&第6集

 [CD1] マドリガーレ集第5集(1611, ジェズアルド)
 [CD2] マドリガーレ集第6集(1611, ジェズアルド)
レザール・フロリサン
ポール・アグニュー(T,指揮)

 レザール・フロリサンによるジェズアルドのマドリガーレ集完結編、最高傑作の第5集&第6集

 録音:[CD1]2020年10月 [CD2]2020年9月、フィルハーモニー・ド・パリ

 ポール・アグニューとレザール・フロリサンによる、ジェズアルドのマドリガーレ集、完結編の登場です。
 不協和音や半音階的な表現を駆使された驚くべき現代性を響かせながら、愛と死、喜びと悲しみが、最小限の身振りながら効果抜群に表現されています。

 カルロ・ジェズアルドは、当時の他の作曲家とは異なり、とてつもなく裕福な貴族でした。
 当時の音楽家のほとんどは、雇われの身分だったので、貴族でありながら音楽家であることはむしろ憚られることでしたが、ジェズアルドは自分の音楽での業績に、ほとんど強迫観念ともとれるくらいに、誇りをもっていました。
 そして、当時音楽作品を出版することは自分の地位や条件を向上させるため、新しい仕事を見つけるため、あるいは単にお金のためでしたが、ジェズアルドはただ純粋に自分の素晴らしい作品を後世に残すために、自分の作品を出版していました。
 そして晩年、自分の命が尽きると確信したとき、城の一室を印刷所に改装し、究極のマドリガル集である第5集と第6集、そして聖週間のレスポンソリウムを制作・印刷しました。
 それは、体調を崩した彼が、生涯の最高傑作と自負しているものを後世に残そうとしたことにほかなりません。
 これらは、ジェズアルドが自ら自分の作品の中で最も優れた音楽の中から選んだものといえるでしょう。
 




WERGO


WER 7401
¥2600
Prozession エンノ・ポッペ作品集
 エンノ・ポッペ(1969-):
  (1)Fleisch(肉) ~
   テナーサックス、エレキギター、
    キーボードとドラムスのための(2017)
  (2)Prozession(行列) ~
   大アンサンブルのための(2015/2020)
 ※どちらも世界初録音
(1)アンサンブル・ニケル
(2)エンノ・ポッペ(指揮)、
 アンサンブル・ムジークファブリーク

 どんな編成も巧みに扱い、自然かつ雄弁な新感覚音楽にドイツ現代音楽界を牽引するポッペの2曲

 録音:(1)2020年10月30日、(2)2020年11月15日/68'05''

 WERGOから定期的にリリースを重ねているドイツの作曲家エンノ・ポッペ(1969-)。
 今作は2曲の奇抜な編成による新感覚音楽を収録。どちらも初録音で、『Prozession』は初演時のライヴ。

 テナーサックス、エレキギター、キーボード、ドラムスというおよそクラシックではありえない編成による『Fleisch』は、この編成で活動している異能集団「アンサンブル・ニケル」あってこその滅法おもしろい作品。
 急緩急の3楽章で書かれているあたりにクラシックの香りがしますが、明らかにポップスやロックを感じるモーションを用いていて、瞬間的な響きを不揃いに何度も発しあう第1楽章からして超ユニーク。
 ポッペお気に入りのモーグのシンセサイザーが良い味を出しています。
 また、ポッペのエレキギターに関するイメージはジミヘンであり、長髪のロックスターであり、"埃っぽい"ものだそう。「新鮮味に欠けるものを使って、新しい文脈で作曲するのが好き」という作曲家の個性が炸裂しています。
 サックスの音量が大きいこともあり、各楽器が太い音で力強く鳴らしあっているのもロック味を感じます。現代のプログレと謳ってもさまになりそう。

 『Prozession』は現代音楽の猛者集団ムジークファブリークのために書かれた1時間近い作品。
 編成は大きく、古典的なオーケストラの楽器は網羅され、さらに電子オルガン、エレキギター、各種打楽器が加わります。
 それでいて室内楽的な簡潔な響きが支配的で、思いつく限りの楽器の組合せを試してその音を楽しんでいるかのよう。ゆったりと時間が流れ、自然界の音に耳をすましているような不思議な感覚にとらわれます。
 
 

WER 7403
¥2600
Cattering Birds 現代打楽器作品集
 (1)ペーテル・エトヴェシュ(1944-):
  スピーキング・ドラム ~
   打楽器独奏と管弦楽のための4つの詩(2012/13)
    [レオニー・クライン編、打楽器独奏版(2022)]
 (2)ヴィンコ・グロボカール(1934-):
  地上の対話 ~打楽器独奏のための(1994)
 (3)サラ・グロイナリッチ(1991-):
  Latitudes #2 ~ドラムスとテープのための(2022)
 (4)藤倉大(1977-):
  Cattering Birds ~2人の打楽器奏者のための(2021)
 (5)ウルズラ・マムロク(1923-2016):
  変奏曲とインターリュード ~4人の打楽器奏者のための(1971)
   [レオニー・クライン編、打楽器独奏版(2021)]
 (6)細川俊夫(1955-):
  ウィンドスケープ ~2人の打楽器奏者のための(1996)
 (7)ウロシュ・ロイコ(1954-):
  肌リズム ~2人の打楽器奏者のための(2020)
 ※(1)(3)(4)(5)(6)世界初録音
レオニー・クライン(打楽器)(1)(2)(3)(5)
イサニー・パーカッション・デュオ
 [レオニー・クライン&中村功](4)(6)(7)

 尽きぬアイデアが縦横に炸裂、現代における打楽器音楽の精華

 録音:2022年2月22日~25日/カイザースラウテルン、SWRスタジオ/74'08''

 ジャズやロックといった様々なジャンルの音楽が発展するにつれて、打楽器の可能性はどんどん広がっていきました。それは現代音楽における打楽器のあり方にも影響を及ぼし続けています。
 ドイツの名打楽器奏者レオニー・クラインが今日の打楽器レパートリーの全盛ぶりをたっぷりと魅せつけてくれる、刺激的な打楽器名作集です。

 エトヴェシュの打楽器協奏曲『スピーキング・ドラム』は、クラインと作曲家が共同で制作したソロ・バージョンを収録。
 叩くだけでなく声も使って、技巧的な作品を熱気と共に奏でます。グロボカールの『地上の対話』では水槽の水に楽器をさらす実験的な奏法も。
 ほかにもテープと共演したり、いろいろな方法で楽器から音を出したりと、尽きないアイデアに彩られた楽曲が並んでいます。
 デュオ作品ではクラインの師でもある名手・中村功が登場。絶妙のアンサンブルにも注目です。
 




DA VINCI CLASSICS



C00727
¥2600
リスト:ロッシニアンの夢 ~ トランスクリプション、変奏曲と即興曲
 リスト:
  ロッシーニの主題による華麗な変奏曲 S.149、
  ロッシーニのトランスクリプション
   (スターバト・マーテルのアリア、慈愛)S.553、
  ロッシーニとスポンティーニの主題による華麗な即興曲 S.150
 ロッシーニ:歌劇《泥棒かささぎ》よりシンフォニア(編曲者不詳)
フィアメッタ・コルヴィ(ピアノ)

 リストのロッシーニ・トランスクリプション集!

 イタリア・コモ出身のピアニスト、フィアメッタ・コルヴィによるリストのロッシーニ・トランスクリプション集。
 彼女はコモとブレシアで学び、アルド・チッコリーニやパウル・バドゥラ=スコダからもレッスンを受けています。
 《泥棒かささぎ》の序曲のみリストではなく、リコルディ社から出版された19世紀の無名の編曲者による版を使用していますが、この編曲版も作品の主題を見事に浮かび上がらせています。
 オペラがピアノでも楽しまれていた時代に思いを馳せることができる1枚です。

 ※録音:2022年8月、コモ(イタリア)
 
 


C00726
¥2600
リスト:ワーグナーの再創造
 《タンホイザー》より
  ヴァルトブルク城への客人の入場 S.445/1B、
  巡礼の合唱 S.443、おお, お前, 優しい夕星よ S.444
 《さまよえるオランダ人》より紡ぎ歌 S.440
 《ローエングリン》より
  エルザの結婚の行進 S.445/2、エルザの夢 S.446/2、
  ローエングリンのエルザへの非難 S.446/3、
  祝典と結婚式の歌 S.446/1
フィリッポ・テニスチ(ピアノ)

 アルバニア出身の若きピアニスト、フィリッポ・テニスチ(1998-)がリストのワーグナー・トランスクリプションに新鮮かつみずみずしいアプローチで臨んだ1枚。
 彼の演奏は曲の深みと重厚さを保ちながら、軽やかさと簡潔さを兼ね備えており、こうした編曲もので陥りがちな冗長さをうまく回避しています。

 ※録音:2022年9月、チーゴレ(イタリア)
 
 

C00731
¥2600
シューベルト:後期ピアノ作品集
 12の高雅なワルツ D.969/3つのピアノ曲 D.946/
 ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959/
 デジタル・ボーナス・トラック ~
  アレグレット ハ短調 D.915(1827)
マルコ・タリエッロ(ピアノ)

 イタリア・マントヴァに住む1998年生まれの若きピアニスト、マルコ・タリエッロによるシューベルトの晩年の作品を集めた1枚。
シューベルト最期の年(1828年)に作曲された《3つのピアノ曲》《ピアノ・ソナタ第20番》と、その前年に出版された《12の高雅なワルツ》を収録しています。
 彼は幼少期から国内外のピアノコンクールで優勝しており、2017年にデュッセルドルフで開催されたアントン・ルービンシュタイン国際コンクールでもファイナリストという好成績を収めています。

 ※録音:2022年9月、チーゴレ(イタリア)
 ※デジタル・ボーナス・トラックはCDには収録されておらず、CDに記載のURLよりダウンロードできます。
 
 

C00732
¥2600
モーツァルト:ピアノ四重奏曲集
 モーツァルト:
  4手のピアノ・ソナタ K.381
  ピアノ四重奏曲 ト短調 K.478
  ピアノ四重奏曲 変ホ長調 K.493
マルコ・ソッリーニ(ピアノ)
サルヴァトーレ・バルバターノ(ピアノ)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(ヴァイオリン)
フランチェスコ・フィオーレ(ヴィオラ)
ルイジ・プクセドゥ(チェロ)

 ソッリーニとバルバターノのモーツァルト!

 イタリアを代表するピアノ・デュオ、デュオ・ソッリーニ・バルバターノを組む二人を中心にしたモーツァルトの作品集。
 《4手のピアノ・ソナタ》では息の合った見事な演奏を展開しています。ピアノ四重奏曲では《第1番》をマルコ・ソッリーニのピアノで、《第2番》をサルヴァトーレ・バルバターノのピアノでそれぞれ弾き分けており、モーツァルトが二作品しか残さなかったこのジャンルの名曲を二人のピアニストで聴き比べることが出来ます。

 ※ライヴ録音:2022年6月12日
 
 


C00720
¥2600
夜 ~ 20世紀のソロ・ハープによる夜想曲集 ジュリアーノ・マルコ・マッティオーリ(ハープ)
 ヴィンセンツォ・ツィテロ(b.1956):PROLOGO VERSO LA NOTTE*
 ルチアーノ・ベリオ:LOOSIN YELAV, FROM FOLK SONGS
 カルロ・ガランテ(b.1959):THE WANING MOON - POEMETTO NOTTURNO*
 カルロス・サルセード:INTROSPECTION, FROM FIVE PRELUDES
 スーザン・マクドナルド(b.1935)-リンダ・ウッド(b.1945):
  AFTER THE MOON-VIEWING, MY SHADOW‛&, FROM HAIKU*、
  DISTANT LIGHTS; THERE THEY LIVE‛&, FROM HAIKU*
 アルベルト・ゼーベル(1834-1910):REVE D'AMOUR OP.21*
 ヴァシリー・イヴァノヴィチ・ヴィノグラードフ:
  VARIATIONS ON THE RUSSIAN FOLK THEME "NOCHENKA"*
 アンリエット・ルニエ:FEUILLE D'AUTOMNE - ESQUISSE
 クルト・ワイル:LE GRAND LUSTUCRU, FROM MARIE GALANTE
 ベルナード・アンドレース:CALEMBREDAINE*
 サルセード:LAMENTATION, FROM FIVE PRELUDES
 マリウス・フロトホイス:POUR LE TOMBEAU D'ORPHEE - DANCE ELEGIAQUE OP.37

 20世紀の作曲家、またはハープ奏者によって作曲されたソロ・ハープによる夜想曲集。
 1980年生まれのハープ奏者ジュリアーノ・マルコ・マッティオーリは、18歳でハープを始め、2005年にA.ボイト音楽院を卒業しました。
 その後もマスタークラスなどで研鑽を積んだ彼は、「Riviera della Versilia" Camaiore」を始めとして数々の国際コンクールで優勝しています。
 現在ではハープ奏者として活動する他、ハープ自体の研究にも力を入れており、その歴史の探求も行っています。

 ※録音:2022年
 
 

C00725
¥2600
ランディーニ:チェロ・ソナタ集
 カルロ・アレッサンドロ・ランディーニ(b.1954):
  チェロ・ソナタ第1番
  チェロ・ソナタ第2番
グイード・パルマ(チェロ)
ジョヴァンニ・カパッティ(ピアノ)

 ミラノ音楽院からパリ音楽院へと研鑽を積み、オリヴィエ・メシアンに師事したカルロ・アレッサンドロ・ランディーニのチェロ・ソナタ集。
 ランディーニは多才な人物で、音楽だけではなく造形芸術、文学の世界でも活躍をしており、作曲の分野では2007年ワルシャワで行われたルトスワフスキ・コンクールで第1位を獲得しています。

 ※録音:2015年6月
 
 


C00728
¥2600
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.5
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a《告別》
  ピアノ・ソナタ第27番ホ単調 Op.90
  ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 Op.78《テレーゼ》
  ピアノ・ソナタ第25番ト長調 Op.79
  ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2
マウリツィオ・パチャリエッロ
 (ピリオド・ピアノ)

 イタリア有数のベートーヴェン弾きパチャリエッロによるソナタ全集第5弾!

 現在のイタリア有数のベートーヴェン弾きとして評価を受けており、1998年の第48回ARDミュンヘン国際音楽コンクール入賞、2003年にはニューヨークのカーネギー・ホールへのデビューという実績を持つ鍵盤楽器奏者マウリツィオ・パチャリエッロ。
 現在はピリオド・ピアノでの演奏に情熱を注ぎ、イタリアにおけるこの分野の権威的存在として知られるパチャリエッロが、2017年の秋にスタートさせたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の第5巻では、「告別」、「テレーゼ」を含む珠玉の5作品を収録。これらの作品は、32曲のソナタの中では取り上げられる機会は少ないですが、いずれも独自のスタイルを持った傑作です。

 1840年頃のフランスのボワスロや1885年のベーゼンドルファー、18世紀後期のクラヴィコードなど、様々なピリオド・ピアノを弾いてきたパチャリエッロが、楽聖が思い描いた当時のサウンドを現代に再現します。

 ※録音:2019年10月、サン・テレンツィアーノ教会(カプラニカ、イタリア)
 
 

C00721
¥2600
ギターの魂 Vol.2
 エドゥアルド・ロペス=チャバリ(1871ー1970):
  ギターのための7つの小品(世界初録音)
 フアン・マネン(1883-1971):ファンタジア-ソナタ Op.A-22
 カルロス・ペドレル(1878-1941):三人の囚われの姫君の踊り
マルコ・デル・グレコ(ギター)

 マルコ・デル・グレコは、東京国際ギターコンクールでの優勝歴があり、細川俊夫も称賛したイタリアの名手。
 本アルバムは、20世紀初頭のスペインに目を向け、本物のクラシックギターの音色を追求した「オリジナル」を研究したプロジェクト。
 この楽器の歴史とレパートリーを築いた作曲家とギタリストの音楽を通して、この楽器の「魂」に迫るシリーズの第2弾です。

 マルコ・デル・グレコは、名工マヌエル・ラミレス、サントス・エルナンデス、ドミンゴ・エステソが製作したオリジナルのギター3本を使用。
 アクイーラ製のガット弦を張って演奏しています。

 ※録音:2021年11月16日-17日、サン・ミケーレ・アルカンジェロ(セルモネータ、イタリア)
 
 

C00730
¥2600
闇から光へ ~ グレゴリオ聖歌と電子音楽の出会い
 タマラ・ソルダン&ミケーレ・ペドラッツィ:
  In Principio/Aurea Luce/The Journey/
  Alleluia/From the Darkness to the Light/
  The Calling/Justus es Homine/
  The Gift/Sine Nomine
EXTEMPORE
 〔タマラ・ソルダン(ヴォイス)、
  ミケーレ・ペドラッツィ(エレクトロニクス)〕

 EXTEMPOREは、ヨーロッパのジャズ、コンテンポラリー、アーリー ミュージック・シーンで活躍するタマラ・ソルダンと、シンセサイザー・プレーヤーとして活躍するミケーレ・ペドラッツィによって結成されたベルリンを拠点とするデュオ。
 プロジェクト「From the Darkness to the Light(闇から光へ)」は長年の研究の成果であり、古代音楽、現代音楽、即興演奏がユニークに融合しています。
 




<メジャー・レーベル>
.

DG



4863789
(34CD)
\14000→\12990

《ヴォルフガング・シュナイダーハン~ドイツ・グラモフォン録音全集》


《CD 1》
J.S.バッハ:1-3) ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041、4-6) ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042、
7-9) 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043、10-14) 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
 【演奏】ルドルフ・バウムガルトナー(ヴァイオリン)(7-9)、ルドルフ・バウムガルトナー(指揮)ルツェルン祝祭弦楽合奏団(1-9)
  【録音】1957年1月(1-3)、1956年12月(4-9)、ルツェルン、1955年1月、ウィーン(10-14)/

《CD 2》
J.S.バッハ:
1-3) ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041、4-7) ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046、
8-10) ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049、11-19) カンタータ第202番『しりぞけ、もの悲しき影』BWV202
 【演奏】
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)(11-19)、ヘルムート・ヴィンシャーマン(4-7)、エゴン・パロラーリ(4-7)、
W. Huniler(4-7)、Anna Larsson(11-19)(オーボエ)、オーレル・ニコレ(8-10)、Hugo Storni(8-10)(フルート)、
クロード・シュタルク(チェロ)(11-19)、パウル・ザッハー(指揮)チューリッヒ・コレギウム・ムジクム(1-3)、
ルドルフ・バウムガルトナー(指揮)ルツェルン祝祭弦楽合奏団(4-19)
  【録音】1953年11月(1-3)、1959年5月(4-10)、チューリヒ、1959年8月、ザルツブルク(11-19)/

《CD 3》
J.S.バッハ:
1-4) ヴァイオリン・ソナタ第1番ロ短調BWV1014、
5-8) ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調BWV1015、9-12) ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ長調BWV1016
 【演奏】カール・リヒター(チェンバロ)
  【録音】1967年、ドイツ/

《CD 4》
J.S.バッハ:
1-4) ヴァイオリン・ソナタ第4番ハ短調BWV1017、
5-8) ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ短調BWV1018、9-13) ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調BWV1019
 【演奏】カール・リヒター(チェンバロ)

  【録音】1967年、ドイツ/
《CD 5》
1-3) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 【演奏】オイゲン・ヨッフム(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1962年5月、ベルリン/

《CD 6》
1-3) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 【演奏】オイゲン・ヨッフム(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1959年4月、ベルリン/

《CD 7》
1-3) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 【演奏】パウル・ファン・ケンペン(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1953年5月、ベルリン/

《CD 8》1-3) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 【演奏】ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1953年5月、ベルリン(ライヴ)/

《CD 9》
1-3) ベートーヴェン:三重協奏曲ハ長調Op.56、4-6) ブラームス:二重協奏曲イ短調Op.102
 【演奏】
ゲザ・アンダ(ピアノ)(1-3)、ピエール・フルニエ(1-3)、
ヤーノシュ・シュタルケル(4-6)(チェロ)、フェレンツ・フリッチャイ(指揮)ベルリン放送交響楽団
  【録音】1960年6月(1-3)、1961年6月(4-6)、ベルリン/

《CD 10》
ベートーヴェン:
1-3) ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12 No.1、4-6) ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.12 No.2、
7-9) ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12 No.3、10-12) ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調Op.23
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1959年5月、ウィーン/

《CD 11》
ベートーヴェン:
1-4) ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24『春』、
5-7) ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調Op.30 No.1、8-11) ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30 No.2
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1959年5月、ウィーン/

《CD 12》
ベートーヴェン:
1-3) ヴァイオリン・ソナタ第8番ト短調Op.30 No.3、
4-6) ヴァイオリン・ソナタ第9番Op.47『クロイツェル』、7-10) ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1959年5月、ウィーン/

《CD 13》
ベートーヴェン:
1-3) ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12 No.1、4-6) ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.12 No.2、
7-9) ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12 No.3、10-12) ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30 No.3
 【演奏】ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
  【録音】1952年9月、ウィーン/

《CD 14》
ベートーヴェン:
1-3) ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調Op.23、4-7) ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24『春』、
8-10) ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47『クロイツェル』
 【演奏】ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
  【録音】1952年9月、ウィーン/

《CD 15》
ベートーヴェン:
1-3) ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調Op.30 No.1、
4-7) ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30 No.1、8-11) ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
 【演奏】ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
  【録音】1952年9月、ウィーン/

《CD 16》
1-3) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77、4-6) マルタン:ヴァイオリン協奏曲
 【演奏】
パウル・ファン・ケンペン(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1-3)、
エルネスト・アンセルメ(指揮)スイス・ロマンド管弦楽団(4-6)
  【録音】1953年5月、ベルリン(1-3)、1955年5月、ジュネーヴ(4-6)/

《CD 17》
ブラームス:
1-3) ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78、4-6) ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100、
7-10) ヴァオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108、11) スケルツォ ハ短調(『FEAソナタ』より)
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1960年2月(1-6, 11)、1957年11月(7-10)、ハノーファー/

《CD 18》
ブラームス:
1-3) ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78、
4-6) ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100、7-10) ヴァオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
 【演奏】フリードリヒ・ヴューラー(ピアノ)
  【録音】1952年1月、ウィーン/

《CD 19》
1-3) ヒンデミット:
ヴァイオリン・ソナタ ハ長調、4-5) バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番Sz.76、
6-9) プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94a
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1957年4月、ウィーン(1-5)、1961年2月、ベルリン(6-9)/

《CD 20》
1-3) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64、4-6) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
 【演奏】フェレンツ・フリッチャイ(指揮)ベルリン放送交響楽団(1-3)、フェルディナント・ライトナー(指揮)バンベルク交響楽団(4-6)
  【録音】1956年9月、ベルリン(1-3)、1952年4月、バンベルク(4-6)/

《CD 21》
モーツァルト:
1-3) ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207、4-6) ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調K.211、
7) ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調K.261、8) ロンド変ロ長調K.269、9) ロンド ハ長調K.373
 【演奏】ヴォルフガング・シュナイダーハン(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1967年2月、ベルリン/

《CD 22》
モーツァルト:
1-3) ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216、4-6) ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218、
7-9) ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219『トルコ風』
 【演奏】ヴォルフガング・シュナイダーハン(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1967年2月、ベルリン/

《CD 23》
モーツァルト:
1) ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218、4-6) ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219『トルコ風』
 【演奏】ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1-3)、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(4-6)
  【録音】1960年12月、ベルリン(1-3)、1960年5月、バンベルク(4-6)/

《CD 24》
モーツァルト:
1-3) ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218、4-6) ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219『トルコ風』、
7) 彼女を愛そう、生涯変わらずに(歌劇『羊飼いの王様』K.208より)、8) 心配しないで、愛する人よK.490
 【演奏】
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)(7, 8)、
ハンス・ロスバウト(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1-3)、フェルディナント・ライトナー(指揮)ウィーン交響楽団(4-8)
  【録音】1956年3月、ベルリン(1-3)、1952年9月、ウィーン(4-6, 8)、1954年、ドイツ(7)/

《CD 25》
モーツァルト:
1-3) ヴァイオリン・ソナタ第17番ハ長調K.296、4-5) ヴァイオリン・ソナタ第18番ト長調K.301、
6-7) ヴァイオリン・ソナタ第21番ホ短調K.304、8-9) ヴァイオリン・ソナタ第22番イ長調K.305、10-12) ヴァイオリン・ソナタ第23番ニ長調K.306
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1954年12月、ハノーファー(1-3)、1955年10月(4-5, 8-12)、1953年9月(6-7)、ウィーン/

《CD 26》
モーツァルト:1-3) ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調K.376、4-6) ヴァイオリン・ソナタ第33番ヘ長調K.377、
7-9) ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調K.378、10-12) ヴァイオリン・ソナタ第41番変ホ長調K.481
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1954年12月(1-3, 7-9)、1955年12月(10-12)、ハノーファー、1955年10月、ウィーン(4-6)/

《CD 27》
モーツァルト:1-2) ヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調K.379、3-5) ヴァイオリン・ソナタ第36番変ホ長調K.380、
6-8) ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454、9-11) ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調K.526
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1954年12月、ハノーファー(1-2)、1953年9月、ウィーン(3-11)/

《CD 28》
シューベルト:1-3) ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調D384、4-7) ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調D385、
8-11) ヴァイオリン・ソナタ第3番ト短調D408、12-15) ドヴォルザーク:ソナチネ ト長調Op.100
 【演奏】ワルター・クリーン(ピアノ)
  【録音】1965年1月、ウィーン/

《CD 29》
シューベルト:
1-4) ヴァイオリン・ソナタ第4番イ長調D574、5-11) 幻想曲ハ長調D934、
12-13) ロンド ロ短調D895、14-16) R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調Op.18
 【演奏】ワルター・クリーン(ピアノ)
  【録音】1965年12月、ウィーン(1-11, 14-16)、1966年3月、ドイツ(12-13)/
《CD 30》
シューベルト:
1-4) ヴァイオリン・ソナタ第4番イ長調D574『二重奏曲』、5-7) ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調D384、
8-11) ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調D385『ソナチネ』、12-15) ヴァイオリン・ソナタ第3番ト短調D408
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1954年12月、ハノーファー(1-4)、1953年9月、ウィーン(5-15)/

《CD 31》
1-3) シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105、4-7) フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調、
8-10) ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調、11-15) ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲
 【演奏】カール・ゼーマン(ピアノ)
  【録音】1955年12月(1-3)、1960年2月(4-7)、1957年11―(8-10)、ハノーファー、1957年4月、ウィーン(11-15)/

《CD 32》
1-4) ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調、5-8) ヘンツェ:ヴァイオリン協奏曲第1番
 【演奏】
カレル・アンチェル(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1-4)、
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(指揮)バイエルン放送交響楽団(5-8)
  【録音】1962年12月、ベルリン(1-4)、1968年5月、ミュンヘン(5-8)/

《CD 33》
ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン協奏曲集『四季』より
 1-3) ホ長調RV269『春』、4-6) ト短調RV315『夏』、7-9) ヘ長調RV293『秋』、10-12) ヘ短調RV297『冬』、
13-15) 2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲第11番ニ短調RV565(協奏曲集Op.3『調和の霊感』より)、
16-18) タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲ニ短調D.45、
19-21) ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲第11番ニ短調RV565(協奏曲集Op.3『調和の霊感』より)
 【演奏】ルドルフ・バウムガルトナー(ヴァイオリン)(13-15, 19-21)、クロード・シュタルク(13-15)、
マルサル・セルヴェラ(19-21)(チェロ)、ルドルフ・バウムガルトナー(指揮)ルツェルン祝祭弦楽合奏団
  【録音】1959年10月、ウィーン(1-12)、1958年8月、ザルツブルク(13-15)、1957年1月、ルツェルン(16-21)/

《CD 34》
1-6) バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲Sz.56、
ストラヴィンスキー:7) ロシアの歌、8) ロシアの踊り(バレエ『ペトルーシュカ』より)、
9) サン=サーンス:白鳥(『動物の謝肉祭』より)、クライスラー:10) ウィーン奇想曲Op.2、11) 愛の悲しみ、12) 愛の喜び、
13) レーガー:子守歌Op.79d No.1、14) F.A.シューベルト:蜜蜂、15) ブラームス:ハンガリー舞曲第5番ト短調、
16) エルガー:気まぐれな女Op.17、17) リース:常動曲、
ムソルグスキー:18) ゴパーク(歌劇『ソルチンスクの定期市』より)、19) ヘブライの歌、
20) ファリャ:スペイン舞曲第1番(歌劇『はかなき人生』より)、
21) ショパン:夜想曲第2番変ホ長調Op.9 No.2、22) マルティヌー:アラベスク第4番(律動的な練習曲)、
23) ナッシュ:メヌエット ニ長調、24) デスプラネス:イントラーダ、25) ムソルグスキー:ゴパーク(歌劇『ソルチンスクの定期市』より)、
26) ファリャ:火祭りの踊り(歌劇『恋は魔術師』より)、27) サン=サーンス:白鳥(『動物の謝肉祭』より)、
28) ドビュッシー:小さな羊飼い(『子供の領分』より)、29) レーガー:マリアの子守歌(『素朴な歌』Op.76より)
 【演奏】イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)(29)、アルベルト・ヒルシュ(1-22)、ハンス・プリーグニッツ(23-28)、エリック・ヴェルバ(29)(ピアノ)
  【録音】1957年7月、ザルツブルク(1-22)、1952年4月、ミュンヘン(23-28)、1952年1月、オーストリア(29)
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)

 20世紀のウィーンの名ヴァイオリニストのDG録音を集大成。CD34枚組BOXセット 限定盤

 ●20世紀の偉大なヴァイオリニストの一人、ウィーンのヴォルフガング・シュナイダーハン(1915-2002)がドイツ・グラモフォンに行った録音が初めてまとめて発売されます。
 CD34枚組ボックス・セット。限定盤。
 1952年(ブラームスのソナタ集)から1968年(ヘンツェのヴァイオリン協奏曲)まで、16年間にわたって行われてきた録音の変遷を辿ります。
 バロックから現代音楽まで、驚くほどの広範なレパートリーを持つシュナイダーハン。バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、モーツァルトに特に焦点を当てながら、ヴィヴァルディやタルティーニなどのバロック音楽、ロマン派の室内楽、そして妻であるソプラノ歌手イルムガルト・ゼーフリートとの声楽作品も収められています。
 4つの初発売となる録音とともに初めてCD化される録音も多数あります。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はフルトヴェングラー、ファン・ケンペン、ヨッフム(1959年と1962年)と行った4つの録音、ベートーヴェンとブラームスのソナタの2つのツィクルス、ヴィヴァルディの2つの二重協奏曲RV565など、聴き比べてみるのも興味深いでしょう。
 カレル・アンチェル、ゲザ・アンダ、ルドルフ・バウムガルトナー、ピエール・フルニエ、フェレンツ・フリッチャイ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヴィルヘルム・ケンプ、フェルディナント・ライトナー、オーレル・ニコレ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、カール・ゼーマンなど多彩なアーティストと共演しています。

 ●「シュナイダーハンより献身的なソリストを想像することはなかなかできない」―タリー・ポッター(『グラモフォン』誌)

 ●ウィーンの音楽評論家タリー・ポッターによるエッセー、ヴォルフガング・シュナイダーハンによる手記、ドイツ・グラモフォンの保管資料からの多くの写真と文書が掲載された100ページのブックレット付き。オリジナル・ジャケット仕様。

 ※録音全集と謳っている商品の中にも、稀に音源が漏れているものもございますこと、予めご了承ください。
 



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WARNER CLASSICS



5419729625
\2700→\2490
ベアトリーチェ・ラナ(ピアノ)
クララ&ロベルト:シューマン:ピアノ協奏曲

 クララ・シューマン:ピアノ協奏曲(第1番)イ短調 Op.7
 ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
 シューマン=リスト:献呈 S.566
ベアトリーチェ・ラナ(ピアノ)
ヨーロッパ室内管弦楽団
ヤニク・ネゼ=セガン(指揮)
 録音:2022年7月8-10日、バーデン=バーデン祝祭劇場

 ベアトリーチェ・ラナによる、ヤニク・ネゼ=セガン&ヨーロッパ室内管弦楽団とのクララ・シューマンとロベルト・シューマンのピアノ協奏曲。
 これまでワーナー・クラシックスからリリースされたアルバムが全て世界的に評価を得ているピアニスト、ベアトリーチェ・ラナ。このアルバムでは、ヤニク・ネゼ=セガン&ヨーロッパ室内管弦楽団とのクララ・シューマンとロベルト・シューマンのピアノ協奏曲を録音。

 数多い若手ピアニストの中でもとりわけ注目を浴びる、1993年イタリア生まれのベアトリーチェ・ラナ。これまでにもショパンやバッハ、ラヴェル、ストラヴィンスキー作品で見事な演奏を披露していますが、今作はヤニク・ネゼ=セガンが指揮するヨーロッパ室内管弦楽団をバックに、クララ&ロベルト・シューマンのピアノ協奏曲の演奏を世に問います。

 彼女が「いろいろな意味で天才的作品」と呼ぶクララのピアノ協奏曲は、天才少女の名を欲しいままにしていたクララ13歳(当時はまだヴィーク姓)の作品。後に夫になるロベルトの手を借りてオーケストレーションを完成させたとはいえ、「10代の彼女が何の制約もなしにこの音楽を構想し、楽章と楽章の間に休憩もなく、途切れることのない協奏曲を作曲したことが魅力的」と語るラナの言葉そのもの。実際に聴いてみればおわかりの通り、単なる少女の作品と言った生易しいものではなく、激しい感情の流出と、装飾的なフレーズを持つ美しい旋律に満たされた聴きごたえのある作品です。

 ラナはこの珠玉の作品と、ロベルトの協奏曲を並べることで、2人の関係に光を当てるだけではなく、クララがいかに才能に恵まれた音楽家であったかを音として証明しました。ラナはフレーズを歌わせるところは思い切りテンポを落とし、その思いをじっくり伝えています。またヤニク・ネゼ=セガンの指揮も彼女のピアノに寄り添うとともに、オーケストラ・パートのすみずみにまで光をあて、充実した演奏を聴かせます。最後に置かれた『献呈』はロベルトからクララへの愛の贈り物。とはいえ、クララがロベルトと結婚しなかったら、その後の音楽史は違ったものになったのでしょうか・・・

 2022年10月にニューヨークのカーネギー・ホールで行われたベアトリーチェ・ラナの演奏について、「New York Classical Review」は「この音楽をラナの演奏以上に聴くことは想像できないだろう。彼女は大きく丸みのある音を出し、すべてのフレーズを明確にすることに気を配り、どんなに速くても、どんなに緻密でも、音楽の優雅さと本質を語らせる」と、高評価をしています。





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SONY



19658801812
\3100→\2890
ダニエル・オッテンザマー(クラリネット)
 ~ニールセン&グリーグ


 ニールセン:クラリネット協奏曲 Op.57
 グリーグ:『抒情小曲集』より(オッテンザマー&トラクスラー編)
  愛の歌 Op.43-5、 夢想 Op.62-5、 余韻 Op.71-7
  ノルウェーの農民行進曲 Op.54-2、 メロディ Op.47-3
  トロルの行進 Op.54-3、 故郷にて Op.43-3、 山の夕べ Op.68-4
  夜想曲 Op.54-4、 郷愁 Op.57-6、 トロルドハウゲンの婚礼の日 Op.65-6
 ニールセン:クラリネットとピアノのための幻想曲
 グリーグ:過ぎにし春~2つの悲しき旋律 Op.34-2(オッテンザマー&トラクスラー編)
ダニエル・オッテンザマー(クラリネット)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アダム・フィッシャー(指揮)

クリストフ・トラクスラー(ピアノ) 
 
 2014年4月27日、ウィーン、ムジークフェラインザール
 2021年8月5日、ウィーン、ローレライザール


 名門ウィーン・フィルの首席奏者をつとめる若きクラリネットの俊英、ダニエル・オッテンザマーによる、ニールセンのクラリネット協奏曲と、クラリネット用にアレンジしたグリーグの抒情小曲集を組み合わせたノルデイック・アルバム。

 オッテンザマー家は、ダニエルの父の故エルンスト(前ウィーン・フィル首席奏者)、弟のアンドレアス(ベルリン・フィル首席奏者)と共にクラリネット奏者一家としても知られ、ダニエルはウィーン・フィルほかのメンバーと結成した「フィルハーモニクス ウィーン=ベルリン」のリーダーとしても認知度が高まっています。音楽的に恵まれた環境でウィーンの伝統をたっぷりと吸収して育ち、ウラッハ、ボスコフスキー、プリンツらに代表されてきたクラリネットのウィーン楽派を21世紀に継承する名手が、北欧音楽の抒情性をクローズアップしたアルバムです。

 管楽器が好きだったニールセンは1921~22年にかけて木管五重奏曲を書き、その直後にその5つの管楽器のためのソロ協奏曲を書き始めましたが、体調の悪化もあって結局完成したのはフルート協奏曲とクラリネット協奏曲だけでした。ニールセンのクラリネット協奏曲の多くの部分は、ヘ長調とホ長調という2つの主調の間の、はっきりと聴き取れる対比で構成されており、オーケストラも室内楽的な編成でファゴットとホルンのソロ的なパッセージが目立つほか、スネアドラムも活躍します。独奏パートは演奏至難で、必然的にクラリネット界に新たな技術的基準をもたらすことになりました。このアルバムでは、ニールセンの作品をもう1曲、若書きの『クラリネットとピアノのための幻想曲』がふくまれています。

 グリーグが、38年の歳月をかけて書き上げた全10巻66曲のピアノ小品からなる『抒情小曲集』。北欧の民俗的な要素を取り上げ、心に迫るメランコリックなムードに包まれた名品揃い。オッテンザマーは、音や構造の点で、もともとクラリネットとピアノのために作曲された可能性のある作品を選び、いくつかの作品には、クラリネットの対旋律を自由に加えています。



 オッテンザマーはこのアルバムについて以下のように語っています。

「グリーグとニールセンの北欧音楽、そしてそれぞれの作曲家が傑作の基礎とした北欧の民俗音楽に、私は幼い頃から魅了されてきました。ニールセンの込み入ったクラリネット協奏曲と、シンプルで素朴な中に深い感動を覚えるグリーグの抒情的な作品を並べることで、北欧音楽のさまざまな側面、そして関連するクラリネットの異なる音色に光を当てたいと考えました。
長年にわたり首席クラリネット奏者を務めてきたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とソリストとして共演することは実に特別なことです。オーケストラの同僚や、マエストロ、アダム・フィッシャーの音楽的なサポートは心に残るもので、この演奏をCDに収録できたことに感謝しています。ピアニストのクリストフ・トラクスラーとは、15年来の音楽的なつながりがあり、深い友情に基づいて、グリーグの『抒情小曲集』を共同で編曲しています。」



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ロバート・クラフト
コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション
19658706112
(44CD)
\36000→\34990

 20世紀音楽の普及に多大な貢献を残した音楽家ロバート・クラフト。彼が1950~60年代にかけてコロンビアに録音したシェーンベルク、ヴェーベルン、そしてストラヴィンスキー後期の録音は、20世紀音楽のマイルストーンともいうべきこれらの作品の魅力を世界中に音楽ファンに届ける上で極めて重要な役割を果たしました。英グラモフォン誌は「疲れを知らずにわれわれの時代の音楽に尽くす男」と称賛し、指揮者としてのみならず著述家・ストラヴィンスキー財団の継承者としてもストラヴィンスキーや20世紀音楽についての重要な著作を発表し、楽譜の出版にも力を注いだクラフトの生誕100年を記念して、クラフト/ストラヴィンスキー財団の全面的な協力を得て、コロンビア録音のすべてをCD44枚に集大成し、その業績を偲びます。


【ストラヴィンスキーの信頼篤き音楽家】

 クラフトは1923年10月20日、ニューヨークのキングストン生まれ。12歳のころからストラヴィンスキーの音楽のファンとなり、ジュリアード音楽院で学び、さらにタングルウッド音楽祭バークッシャー音楽センターではクーセヴィツキーのリハーサルで学び、バーンスタイン、ハーヴェイ・シャピロ、アーヴィング・ファインら若き作曲家たちと交友を結びました。24歳で指揮者としてデビューしたクラフトは、自分が主催するコンサートでも『兵士の物語』『ダンバートン・オークス』『八重奏曲』などを取り上げていたクラフトはストラヴィンスキーに直接手紙を書いて交流を深め、ついに1948年にはクラフトのコンサートにストラヴィンスキーが指揮者として登場し、『管楽器のための交響曲』の改訂版を取り上げるまでになりました。若者の才能を見抜いた作曲家は、クラフトを自分の作曲・指揮活動の音楽助手および秘書としてハリウッドの自宅に招いたのです。以後亡くなるまで20年以上にわたって2人の共同作業は続き、クラフトは、ストラヴィンスキーが世界各地から依頼される自作自演のコンサートや1960年代からのコロンビアへの自作録音プロジェクトにもアシスタントとして加わり、恒例の作曲者に変わってコンサートや録音の下稽古を付け、コンサートでは作曲者と指揮台を分かち、さらに作曲者監修のもとで録音も担うようになりました(ディスク40、42~44)。バレエ『結婚』が初稿、第2稿、決定稿と3種類の稿態が収められているのも特筆すべき点でしょう。

【世界初の「ヴェーベルン全集」の録音を敢行(ディスク2~4)】

 録音面でクラフトの名をまず世界的なものにしたのは、ストラヴィンスキーではなく、新ウィーン楽派の「ミニマリスト」ともいうべきヴェーベルンの作品でした。1954年から1956年にかけて、クラフトは、ソプラノのマーニ・ニクソンやピアノのレナード・スタインらとともに、フリーランスの音楽家を集めたアンサンブルでヴェーベルンの作品番号付きの作品をすべて録音。その成果は4枚組のLPとして1957年に発売され、大きな話題を呼びました。当時米国の権威ある音楽誌だったハイ=フィデリティ誌は、「壮大な事業であり、大きな成功とともに達成された、ヴェーベルンを理解したその演奏は、コロンビア・レコードとの素晴しいコラボレーションであり、現代のディスコグラフィの主要な記念碑として長く残るものだ」と絶賛し、さらに同誌は後に「モノラル録音の10傑のひとつ」に数えています。

【ステレオ録音で成し遂げた「シェーンベルク全集」全8巻(ディスク21~39)】

 またクラフトは、ヴェーベルンの師であったシェーンベルクの作品の演奏と普及にも取り組み、コロンビアへの初録音となったモノラル時代の1953年(ディスク1)からステレオ期の1966年まで、継続的にその作品を録音(世界初録音多数)し、特に1963年からは「アルノルト・シェーンベルクの音楽(シェーンベルク全集)」と題したシリーズの発売を開始、各LP2枚組16枚にわたる録音は、クラフト自身がシカゴ響、クリーヴランド管、コロンビア響を指揮したオーケストラ曲のほか、やはりシェーンベルクの音楽の大家であったグレン・グールド、ジュリアード弦楽四重奏団、オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団、当時のアメリカで活躍していた歌手陣による演奏も含む一大アンソロジーで、コロンビアの鮮明なステレオ録音によって、シェーンベルクの複雑な音楽の魅力が極めて明確な形で音楽ファンに伝えられることになりました。多くの場合クラフト自身が筆を執った詳細な楽曲解説(譜例や図版入り)が付され、文字情報としても正しい形でシェーンベルクの音楽史上での立ち位置が定義されることになりました。1974年の時点で、シェーンベルクの作品の4分の1、18曲の悪品はクラフトによる録音しかなく、ハイ=フィデリティ誌は「現代の最も重要な音楽的遺産であるシェーンベルクの音楽を広める上で並外れた賞賛に値する努力のたまもの」と絶賛しています。日本でも、当初は日本コロムビア、そしてその後はCBSソニーから国内盤LPが発売され、クラフトの解説の訳のほかに、作曲家・評論家の柴田南雄氏による名解説が付されたアルバムは日本独自のジャケット・デザインによって、広く聴かれるようになりました。

【アルバン・ベルクの魅力を開示】

 クラフトはまた、新ウィーン楽派の著名作曲家アルバン・ベルクの録音も手がけており、1959年には『アルテンベルク歌曲集』(ディスク11)、1960年には傑作『3つの管弦楽曲』(ディスク14)、そして1961年には『ルル組曲』『抒情組曲』『室内協奏曲』などの重要作をおさめた2枚組のアンソロジー(ディスク15~16)を発売しています。現代音楽の権威であるエリック・ザルツマンはニューヨーク・タイムズ紙で『室内協奏曲』の録音について「美しいアーティキュレーションとフレージング。優れた技量を持つヴァイオリニストとピアニストも見事で、統一されながらも驚くほどの多様性や軽快さ、そして機知を開陳する作品のコンセプトにぴったりだ。緊張感や力強さも十全に表現されている。『ぶどう酒』や『7つの初期の歌曲』も同様に素晴らしく、ソプラノ歌手のベサニー・ベアーズリーらの絶妙な歌唱が聴きものだ」と評しています。

【ヴァレーズ、ブーレーズ、シュトックハウゼン】

 クラフトのコロンビア録音の中で、さらに特筆されるのは、ブーレーズ『ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌)』(ブーレーズの自作録音に次ぐ2種目の録音)とシュトックハウゼン『ツァイトマーセ』(これもブーレーズ盤に次ぐ2種目の録音)のアメリカでのパイオニア的録音(1958年、ディスク8)であり、またに1960年と1962年に発売された2枚のエドガー・ヴァレーズのアルバム(ディスク12、20)でしょう。特にヴァレーズのアルバムは主要オーケストラ曲が収録されており、この破天荒な作曲家の面白さをいち早く世に知らしめることになった画期的な役割を果たしました。

【ジェズアルド、モンテヴェルディ、バッハ、モーツァルト】

 現代音楽の騎手であったクラフトですが、一方で古楽にも深い興味を持ち、中でもイタリア・ルネサンス期の個性的な作曲家カルロ・ジェズアルドに魅せられ、4枚ものLPを録音しています(ディスク6、9、17、41。歌手の中には名メゾ・ソプラノ歌手のマリリン・ホーンも含まれていました)。大胆な半音階進行、転調、不協和音に満ちたジェズアルドの作品は、その好奇な伝記的エピソードと相まって大きな注目を集めました。さらにクラフトは、モンテヴェルディの大作『聖母マリアのための夕べの祈り】全曲(ディスク32、33)、シュッツのモテット集(ディスク10)、バッハのカンタータ(ディスク13、27)、モーツァルトの『グラン・パルティータ』(ディスク19)の録音も残しています。

【オリジナルLPジャケット・デザインを採用】

 従来の当シリーズ同様、このボックスセットでも、各ディスクは米国初出盤のジャケット・デザインによる紙ジャケットに封入されており、詳細な録音データとトラックリスト、未発表のセッション写真や図版、クラフトのコメント抜粋が掲載された124ページのカラー別冊解説書(欧文)とともに、厚紙製クラムシェル・ボックスに収容され、コレクターズ・アイテムとしての価値を高めています。クラフトは、ストラヴィンスキー没後は公の場での演奏を縮小し、著作やエッセイの執筆、楽譜の校訂により力を注ぐようになりますが、録音は最晩年まで継続し、3種の『春の祭典』や2種の『エディプス王』を含むストラヴィンスキー作品、『グレの歌』を含むシェーンベルク作品のCD録音に心血を注いでいました。当ボックスで集大成されたコロンビアへの画期的な録音のCD化によって、録音の上ではピエール・ブーレーズと並び称されるべきクラフトの業績をようやくきちんとした形で振り返ることができるのです。

ロバート・クラフト/コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション



Disc1
シェーンベルク:


 組曲 Op.29
ロバート・クラフト(指揮)
グレン・ジョンソン(ピッコロ・クラリネット)、ヒューゴ・ライモンディ(クラリネット)
ウィリアム・ウリアーテ(バス・クラリネット)、イスラエル・ベイカー(ヴァイオリン)
セシル・フィジェレスキ(ヴィオラ)、ジョージ・ナイクルグ(チェロ)
レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1953年12月4,17日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 心の茂み Op.20
マリリン・ニクソン(ソプラノ)
レナード・スタイン(チェレスタ)
ウェズリー・クーンレ(ハルモニウム)
バーバラ・シク(ハープ)
 録音:1954年7月21日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 トーマス・マンの70歳誕生日のためのカノン
ドロシー・ウェイド、ロバート・スーシェル(ヴァイオリン)
セシル・フィジェレスキ(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1954年9月10日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 カンタータ『3つの風刺』 Op.28~第3曲:新古典主義
リチャード・ロビンソン(テノール)、チャールズ・シャーバッハ(バス)
セシル・フィジェレスキ(ヴィオラ)、ジェームズ・アーカトフ(チェロ)
レナード・スタイン(ピアノ)、混声合唱団
 録音:1954年9月10日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 ピアノのための2つの小品 Op.33a&b
レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年9月10日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 3つの歌曲 Op.48
マージョリー・マッケイ(メゾ・ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1955年1月3日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


Disc2-4:ヴェーベルン:作品全集


Disc2
 パッサカリア Op.1
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団
 録音:1956年2月24日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 軽やかな小舟に乗って逃れよ Op.2
ロバート・クラフト(指揮)、合唱団
 録音:1955年1月3日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 『第7の環』による5つの歌曲 Op.3
 S.ゲオルゲの詩による5つの歌曲 Op.4
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 弦楽四重奏のための5つの楽章 Op.5
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ウォード・フェンリー(ヴァイオリン)
ミツロン・トーマス(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1956年5月2日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 管弦楽のための6つの小品 Op.6
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団
 録音:1956年2月24日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 4つの小品 Op.7
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 2つの歌 Op.8
ロバート・クラフト(指揮)
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、ジェイムス・デッカー(ホルン)
モリス・ボルトッチ(トランペット)、レナード・スタイン(チェレスタ)
バーバラ・シク(ハープ)、ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)
セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
ウィリアム・ウルヤテ(クラリネット)
 録音:1954年7月21日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

Disc3
 6つのバガテル Op.9
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ロバート・スーシェル(ヴァイオリン)
セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1954年9月10日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 5つの小品 Op.10
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団
 録音:1954年7月21日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 3つの小品 Op.11
エメット・サージェント(チェロ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 4つの歌 Op.12
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 4つの歌 Op.13
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団
 録音:1954年7月21日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 ゲオルク・トラークルの詩による6つの歌 Op.14
ロバート・クラフト(指揮)
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)
フーゴ・ライモンディ(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(バス・クラリネット)
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1954年2月23日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 5つの宗教的歌曲 Op.15
 ラテン語のテクストによる5つのカノン Op.16
 3つの宗教的民謡 Op.17
ロバート・クラフト(指揮)
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)
モリス・ボルトッチ(トランペット)、ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)
セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、ミッチェル・ルーリー(クラリネット)
ウィリアム・ウルヤテ(バス・クラリネット)、他
 録音:1954年2月12日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 3つの歌 Op.18
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)
フーゴ・ライモンディ(クラリネット)、ジャック・マーシャル(ギター)
 録音:1954年2月23日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 2つの歌 Op.19
ロバート・クラフト(指揮)
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、グレース=リン・マーティン(アルト)
リチャード・ロビンソン(テノール)、チャールズ・シャーバック(バス)
レナード・スタイン(ピアノ) 、ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)
ミッチェル・ルーリー(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(バス・クラリネット)、他
 録音:1954年2月12日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 弦楽三重奏曲 Op.20
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)
セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1954年5月17日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


Disc4
 交響曲 Op.21
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団
 録音:1956年2月9日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 四重奏曲 Op.22
ミッチェル・ルーリー(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(テナー・サクソフォン)
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年2月23日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 ヒルデガルト・ヨーネの『道なき道』より3つの歌 Op.23
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年7月21日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 9つの楽器のための協奏曲 Op.24
ロバート・クラフト(指揮)
アーサー・グレグホーン(フルート)、ゴードン・ポープ(オーボエ)
フーゴ・ライモンディ(クラリネット)、ジェイムス・デッカー(ホルン)
レスター・レムゼン(トランペット)、ロイド・ウルヤテ(トロンボーン)
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)
レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1956年3月8日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 ヒルデガルト・ヨーネの詩による3つの歌 Op.25
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1956年3月8日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 眼の光 Op.26
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団&合唱団
 録音:1956年2月9日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 ピアノのための変奏曲 Op.27
レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1954年9月10日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


Disc5
シェーンベルク:


 弦楽四重奏曲 Op.28
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ロバート・スーシェル(ヴァイオリン)
セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1954年9月10日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 カンタータ第1番 Op.29
マルニ・ニクソン(ソプラノ)
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団&合唱団
 録音:1956年2月9日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 管弦楽のための変奏曲 Op.30
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団
 録音:1956年3月8日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 カンタータ第2番 Op.31
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、チャールズ・シャーバック(バス)
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団&合唱団
 録音:1955年7月28日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 J.Sバッハ/ヴェーベルン編:音楽の捧げもの BWV.1079~6声のリチェルカーレ
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団
 録音:1955年7月28日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 ピアノ五重奏曲
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ウォード・フェンリー(ヴァイオリン)
ミツロン・トーマス(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
レナード・スタイン(ピアノ)
 録音:1955年7月28日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


Disc6

ジェズアルド:
 レスポンソリウムVIII「Aestimatus Sum」(6声)
 5声のためのマドリガーレ(第4-6巻より12曲)
 レスポンソリウムII「Tristis est anima mea」(6声)

ストラヴィンスキー:
 7声のモテット「Illumina nos」

ロバート・クラフト(指揮)
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、マリリン・ホーン(メゾ・ソプラノ)
コラ・ローリゼン(コントラルト)、ポール・サラムノヴィッチ(テノール)
リチャード・ロビンソン(テノール)、ハワード・チッジャン(バリトン)
リチャード・レヴィット(カウンターテナー)
 録音:1957年5月17日 ハリウッド、ラジオ・レコーダース


Disc7
シェーンベルク:


 管弦楽のための変奏曲 Op.31
ロバート・クラフト(指揮)、管弦楽団
 録音:1957年6月4日 ハリウッド

 4つの混声合唱曲 Op.27
ロバート・クラフト(指揮)
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、キャスリーン・ゲイヤー(アルト)
リチャード・ロビンソン(テノール)、サム・ヴァン・デューセン(バス)
マックス・グラールニック(マンドリン)、ヒューゴ・ライモンディ(クラリネット)
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1957年3月18日、ハリウッド

 3つの風刺 Op.28~ 第1曲:分かれ道で
ロバート・クラフト(指揮)
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、キャスリーン・ゲイヤー(アルト)
リチャード・ロビンソン(テノール)、サム・ヴァン・デューセン(バス)
 録音:1957年3月18日 ハリウッド

 バリトンと七重奏のためのセレナード Op.24
ロバート・クラフト(指揮)
サム・ヴァン・デューセン(バス)
器楽アンサンブル
ウィリアム・ウリアーテ(バス・クラリネット)、マックス・グラールニック(マンドリン)
シオドア・ノーマン(ギター)、ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)
セシル・フィジェレスキ(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
 録音:1957年3月5日 ハリウッド


Disc8

 ブーレーズ:ル・マルトー・サン・メートル

ロバート・クラフト(指揮)
マージョリー・マッケイ(コントラルト)、アーサー・グレッグホーン(フルート)
シオドア・ノーマン(ギター)、ウィリアム・クラフト(ヴィブラフォン)
ミルトン・トーマス(ヴィオラ)、ドロシー・レムソン(ザイロフォン)
 録音:1958年1月6日、2月3,7日 ハリウッド

 シュトックハウゼン:ツァイトマーセ Op.5

ロバート・クラフト(指揮)
アーサー・グレッグホーン(フルート)、ドナルド・ムッジャリッジ(オーボエ)
ドナルド・レーク(イングリッシュホルン)、ウィリアム・ウリアーテ(クラリネット)
ドナルド・クリストリーブ(ファゴット)
 録音:1958年4月8,9日 ハリウッド、ラジオ・レコーダース


Disc9

カルロ・ジェズアルド:
 5声のマドリガル「T'amo mia vita, la mia cara vita」
「Or, che in gioia credea/O sempre crudo amore」「Chiaro risplender suole」
 4声のガリアルド「Gagliarda seconda」
 4声の夕べのカンティクル「In te, Domine, speravi」
 5声のモテット「O vos omnes」
 カンツォネッタ「Come vivi cor mio」
 4声のガリアルド「Gailliarda ottava」
 5声のマドリガル「Felicissimo sonno」「Io pur respiro in cosi gran dolore」
「Gia piansi nel dolore」「Resta di darmi noia」
「Deh, coprite il bel seno」「Sinfonia a quattro antica」
 5声のマドルガル「Cor mio, deh, non piangete - Dunque non m'offendete」
 4声のマドリガル「Gailliarda nona」
 5声のマドリガル「Merce grido piangendo」「All'ombra degl'allori」
 4声のガリアルド「Gailliarda quarta」
 5声のマドリガル「Languisce al fin chi da la vita parte」
「Non t'amo, o voce ingrata」
 5声のモテット「O crux benedicta」

ロバート・クラフト(指揮)
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、マリリン・ホーン(メゾ・ソプラノ)
コラ・ローリゼン(コントラルト)、リチャード・ロビンソン(テノール)
チャールズ・シャルバック(バス)、ユージン・ウィルソン(チェロ)
ミルトン・トーマス(ヴィオラ)、ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)
ソル・バビッツ(ヴァイオリン)
 録音:1958年6月19,24日 ハリウッド


Disc10
ハインリヒ・シュッツ:
 わが民よ、わが教えを聞き SWV 270
 不届きな家来め SWV 397
 一人の種まきが種をまきに SWV 408
 わが魂は消え SWV 263
 エルサレムの娘らよ、われ汝に誓う SWV 264
 神よわれらを憐れみたまえ SWV 55
 わが救い主の御腕の中で SWV 82
 わが子、アブサロム SWV 269

ロバート・クラフト(指揮)
フィリス・アルトフ・ブリス(ソプラノ)、マリリン・ホーン(メゾ・ソプラノ)
コラ・ローリゼン(コントラルト)、ポール・サラムノヴィチ(テノール)
リチャード・ロビンソン(テノール)、チャールズ・シャーバック(バス)
ロバート・オリヴァー(バス)、ソル・バビツ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
ラルフ・シャッファー(ヴァイオリン)、ミルトン・トーマス(ヴィオラ)
ユージン・ウィルソン(チェロ)、ドナルド・リーク(オーボエ、イングリッシュホルン)
ノーマン・ベンノ(オーボエ、イングリッシュホルン)、
ロイド・ウリアーテ(トロンボーン)
ホイツ・ボハノン(トロンボーン)、フランシス・ハワード(トロンボーン)
シーモア・ツェルデイン(バス・トロンボーン)、ローレンス・モートン(チェンバロ)
 録音:1958年6月24日 ハリウッド、ラジオ・レコーダース


Disc11

 ベルク:アルテンベルク歌曲集 Op.4
 ヴェーベルン:5つの楽章 Op.5
 シェーンベルク:5つの管弦楽曲 Op.16

ベサニー・ベアーズリー(ソプラノ:ベルク)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1959年1月5日、6月17日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


Disc12

ヴァレーズ:
 イオニザシオン
 密度 21.5
 アンテグラル(積分)
 オクタンドル
 ハイパープリズム(超分光器)

コロンビア交響楽団のメンバー、木管、金管、打楽器・アンサンブル
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1959年1月27日 ハリウッド

 ポエム・エレクトロニーク(テープのための)
1958年ブリュッセル世界市でのフィリップス館のために
作曲者によって直接テープに 録音されたもの
 録音:1958年、ブリュッセル



Disc13

J.S.バッハ:
 カンタータ「候妃よ、さらに一条の光を」 BWV.198
 カンタータ「深き淵よりわれ汝に呼ばわる、主よ」 BWV.131

マーニ・ニクソン(ソプラノ)、エレーン・ボナッツィ(コントラルト)
ニコ・カステル(テノール)、ピーター・バインダー(バリトン)
ローレン・ドリスコル(テノール)、ロバート・オリヴァー(バス)
アメリカン・コンサート合唱団(合唱指揮:マーガレット・ヒリス)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1960年1月12日、2月15日、1959年12月20日
 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


Disc14

 ベルク:管弦楽のための3つの小品 Op.6
 シェーンベルク:映画の一場面のための伴奏音楽 Op.34
 ヴェーベルン:管弦楽のための6つの小品 Op.6

コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1960年1月5,6日 ブルックリン、セント・ジョージ・ホテル


Disc15-16:アルバン・ベルクの音楽


Disc15
ベルク:
 歌劇「ルル」からの4つの交響的小品
 ぶどう酒
 抒情組曲 ~第2,3,4楽章

ベサニー・ベアーズリー(ソプラノ)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1960年12月16日 ニューヨーク、マンハッタン・センター/
1960年4月6日 ハリウッド

Disc16
ベルク:
 室内協奏曲

イスラエル・ベイカー(ヴァイオリン)、パール・カウフマン(ピアノ)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1960年6月8日 ハリウッド

 7つの初期の歌曲

ベサニー・ベアーズリー(ソプラノ)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1961年3月14日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


Disc17

カルロ・ジェズアルド:
 6声のマドリガル「Volgi, mia luce」
 5声のマドリガル「O dolorosa gioia」「Ardo per te, mio bene」
ロバート・クラフト(指揮)
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、マリリン・ホーン(メゾ・ソプラノ)
コラ・ローリゼン(コントラルト)、リチャード・ロビンソン(テノール)
チャールズ・シャーバック(バス)、リチャード・レヴィット(カウンターテナー)
 録音:1961年6月22日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 ガリアルダ
E.パワー・ビッグス(オルガン)
 録音:1960年6月9日、ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 5声のマドリガル「Quando ridente e bella」「Dolcissima mia vita」
 6声のための「Recessit pastor noster」
 5声のマドリガル「Che fai meco」「Questa crudele e pia」「Ardita zanzarettaor」
 6声のマドリガル「Aestimatus sum」
ロバート・クラフト(指揮)
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、マリリン・ホーン(メゾ・ソプラノ)
コラ・ローリゼン(コントラルト)、リチャード・ロビンソン(テノール)、
チャールズ・シャーバック(バス)、リチャード・レヴィット(カウンターテナー)
 録音:1961年6月22日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 Canzon francese del principe
キャロル・ローゼンティール(チェンバロ)
 録音:1960年6月9日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 ストラヴィンスキー:ジェズアルド・ディ・ヴェノーサ400年祭のための記念碑
イーゴリ・ストラヴィンスキー指揮、コロンビア交響楽団
 録音:1960年6月9日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール


Disc18

1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
2. シェーンベルク:ピアノ協奏曲 Op.42

グレン・グールド(ピアノ)
CBC交響楽団
ワルター・ジュスキント(指揮:1)
ロバート・クラフト(指揮:2)

 録音:1961年1月17,21日 トロント、マッセイ・ホール


Disc19
1. モーツァルト:グラン・パルティータ 変ロ長調 K.361
2. シューベルト/シェーンベルク編:6つのドイツ舞曲 D.820

コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1960年6月9日、6月30日、7月1日
 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール


Disc20
ヴァレーズ:
 砂漠
 オフランド
 アルカナ

ドンア・プレヒト(オフランド)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1961年3月21日、6月28日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール/
1963年1月26日、ニューヨーク、マンハッタン・センター

Disc21-22:アルノルト・シェーンベルクの音楽 第1巻


Disc21
 モノドラマ『期待』 Op.17

ヘルガ・ピラルツィク(ソプラノ)
ワシントン・オペラ協会管弦楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1960年12月29,30日 ワシントン、コンスティテューション・ホール

 ヴァイオリン協奏曲 Op.36

イスラエル・ベイカー(ヴァイオリン)
CBC交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1962年4月10日 トロント、マッセイ・ホール

Disc22
 月に憑かれたピエロ Op.21

ベサニー・ベアーズリー(ソプラノ)
コロンビア室内アンサンブル
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1962年3月14,15日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 音楽劇『幸福な手』 Op.18

ロバート・オリヴァー(バス)
コロンビア交響楽団&合唱団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1961年6月4日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 ワルシャワの生き残り Op.46

ジョン・ホートン(語り)
CBC交響楽団、トロント祝祭合唱団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1962年4月29日 トロント、マッセイ・ホール


Disc23-24:アルノルト・シェーンベルクの音楽 第2巻


Disc23
 交響詩『ペレアスとメリザンド』

CBC交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1962年4月29-31日 トロント、マッセイ・ホール
Disc24
 『創世記』組曲への前奏曲 Op.44
 室内オーケストラのための3つの小品
 管弦楽のための変奏曲 Op.31
 浄夜 Op.4(弦楽合奏版)

CBC交響楽団
トロント祝祭合唱団(Op.44)
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1961年6月5,30日、1963年3月30日、1962年12月1,2日 トロント、マッセイ・ホール



Disc25

 ドビュッシー:ビリティスの歌 L.96
 ヒンデミット:バレエ音楽「エロディアーデ」

ヴェラ・ゾリーナ(語り)
コロンビア室内アンサンブル
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1962年3月27日、ハリウッド


Disc26-27:アルノルト・シェーンベルクの音楽 第3巻


Disc26
 5つの管弦楽曲 Op.16(1909年オリジナル版)
クリーヴランド管弦楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1964年3月13日 クリーヴランド

 4つの歌曲 Op.22
レジーナ・サーファティ(ソプラノ)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1961年6月5日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 室内交響曲第2番
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1962年12月2日 トロント、マッセイ・ホール

 コル・ニドライ Op.39
ヴィクター・ブラウン(語り)
トロント祝祭シンガーズ(合唱指揮:エルマー・アイスラー)
CBC交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1963年3月30日 トロント、マッセイ・ホール

Disc27
 心の茂み Op.20
リタ・ウトリッター(ソプラノ)、ジョージ・シルフェス(チェレスタ)
ポール・ジェイコブス(ハルモニウム) ローラ・ニューエル(ハープ)
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1963年12月17日 ニューヨーク、マンハッタン・センター

 千年を三たび Op.50a
トロント祝祭シンガーズ(合唱指揮:エルマー・アイスラー)
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1964年6月8日 トロント・マッセイ・ホール

 室内交響曲第1番 Op.9
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1962年3月29日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 J.S.バッハ/シェーンベルク編:前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.522「聖アン」
CBC交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1963年3月30日 トロント、マッセイ・ホール

 J.S.バッハ/シェーンベルク編:「おお愛する魂よ、汝を飾れ」 BWV.654
CBC交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1962年12月3日 トロント、マッセイ・ホール

 J.S.バッハ/シェーンベルク編:「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV.631
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1961年6月5日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 ハルゼー・スティーヴンスによるアルノルト・シェーンベルクへのインタビュー
 録音:1949年


Disc28-29:アルノルト・シェーンベルクの音楽 第4巻
 ※この2枚にはロバート・クラフトによる演奏は含まれていません

Disc28
 2つの歌曲 Op.1
ドナルド・グラム(バス・バリトン)、グレン・グールド(ピアノ)

 4つの歌曲 Op.2
エレン・ファウル(ソプラノ)、グレン・グールド(ピアノ)

 歌曲集『架空庭園の書』 Op.15
ヘレン・ヴァンニ(メゾ・ソプラノ)、グレン・グールド(ピアノ)

 録音:1965年1月5日、1964年6月11日、1965年6月10,11日
 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

Disc29
 3つのピアノ小品 Op.11
 5つのピアノ小品 Op.23
 6つのピアノ小品 Op.19
 ピアノ組曲 Op.25
 ピアノ曲 Op.33a&b

グレン・グールド(ピアノ)

 録音:1958年6月30日~7月1日、1965年9月28,29日、1965年11月16,18日、
1964年6月29日、1964年1月2,9日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


Disc30-31:アルノルト・シェーンベルクの音楽 第5巻


Disc30
 弦楽のための古い様式による組曲ト調
 6つの歌 Op.8

イレーネ・ジョーダン(ソプラノ)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1965年8月21,23,24日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

Disc31
 地上の平和 Op.13

イサカ・カレッジ・コンサート合唱団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1965年12月16日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 ブラームス/シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25

シカゴ交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1964年7月20日 シカゴ、オーケストラ・ホール



Disc32-33
 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り

グレッグ・スミス・シンガーズ(合唱指揮:グレッグ・スミス)
フォートワース・テキサス少年合唱団(合唱指揮:ジョージ・ブラッグ)
コロンビア・バロック・アンサンブル
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1967年1月18,19,23日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール


Disc34-35:アルノルト・シェーンベルクの音楽 第6巻


Disc34
 セレナード Op.24

ドナルド・グラム(バス・バリトン)
コロンビア室内アンサンブル
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1965年10月26,28日、1966年9月26日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 木管五重奏曲 Op.26

ウエストウッド管楽五重奏団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1966年3月3,12日、4月8,14日

Disc35
 4つの混声合唱曲 Op.27

コロンビア室内アンサンブル、グレッグ・スミス・シンガーズ
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1966年2月10日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 3つの風刺 Op.28

コロンビア室内アンサンブル、グレッグ・スミス・シンガーズ
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1965年8月20,25,26日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 組曲 Op.29

コロンビア室内アンサンブル
イスラエル・ベイカー(ヴァイオリン)、ミルトン・トーマス(ヴィオラ)
ローレンス・レッサー(チェロ)、リチャード・レッサー(クラリネット)
ジョン・ノイフェルド(クラリネット)、パール・カウフマン(ピアノ)
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1965年11月29日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール


Disc36-37:アルノルト・シェーンベルクの音楽 第7巻
 ※この2枚にはロバート・クラフトによる演奏は含まれていません。

Disc36
 弦楽三重奏曲 Op.45

ジュリアード弦楽四重奏団
 録音:1966年5月11日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 ナポレオン・ボナパルトへの頌歌 Op.41

ジョン・ホートン(語り)
グレン・グールド(ピアノ)
ジュリアード弦楽四重奏団
 録音:1965年2月3,4日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

Disc37
 レチタティーヴォによる変奏曲 Op.40

マリリン・メイソン(オルガン)
 録音:1966年2月16日 ニューヨーク、リンカーン・センター、フィルハーモニック・ホール

 幻想曲 Op.47

グレン・グールド(ピアノ)、イスラエル・ベイカー(ヴァイオリン)
 録音:1964年7月10日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

 主題と変奏 ト短調 Op.43B
ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
 録音:1963年10月2日 フィラデルフィア、タウン・ホール


Disc38-39:アルノルト・シェーンベルクの音楽 第8巻


Disc38
 歌劇『今日から明日まで』 Op.32

エリカ・シュミット(ソプラノ:妻)、ヘザー・ハーパー(ソプラノ:友人)
ヘルベルト・シャハトシュナイダー(テノール:歌手)、デリク・オルセン(バリトン:夫)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1964年6月24-27日 ロンドン

Disc39
 詩篇 第130『深き淵より』 Op.50b

トロント祝祭シンガーズ
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1964年5月8日 トロント、マッセイ・ホール

 現代詩篇 第1番 Op.50c

アンドルー・フォルディ(語り)
トロント祝祭シンガーズ、CBC交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1964年5月8日、12月11日 トロント、マッセイ・ホール

 6つの無伴奏男声合唱曲

シカゴ交響合唱団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1965年4月19日 シカゴ、オーケストラ・ホール

 4声のカノン『Gravitationszentrum eigenen Sonnensystem』
(アルマ・マーラー70歳の誕生日のための)
 4声の無限カノン『私の石から』(エルヴィン・シュタインのための)
 4声の無限カノン『Mr. Saunders I owe you thanks』(サンダース氏のための)
 4声の無限カノン『O das der Sinnen doch so viele sind』
 4声の無限カノン『真剣に落ち込んで文句を言う場合』
 3声のカノン『Wer mit der Welt laufen will』
(デヴィッド・ヨーゼフ・バッハの60歳の誕生日のための)
 誕生日の3声のカノン第1番『No man escape』(カール・エンゲルの誕生日のための)
 誕生日の3声のカノン第2番『I, too, was not better off』(カール・エンゲルの誕生日のための)
 4声のカノン『I am almost sure』(アルトゥール・ロジンスキーの息子リチャードための)
 4声の謎のカノン(コンセルトヘボウ管弦楽団の創設40周年のための)
 4声の無限カノン『Es ist zu dumm』(ルドルフ・ガンツのための)

グレッグ・スミス・シンガーズ
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1966年5月6日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 チェロ協奏曲(原曲:ゲオルク・モンのクラヴィチェンバロのための協奏曲)

ローレンス・レッサー(チェロ)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1966年2月11日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール


Disc40

ストラヴィンスキー:
 管弦楽のための変奏曲(オルダス・ハクスリーの追悼のために)

コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1966年10月11日 ニューヨーク、マンハッタン・センター

 宗教的バラード『アブラハムとイサク』

リチャード・フリッシュ(バリトン)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1967年1月24日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール(作曲者監修による 録音)

 イントロイトゥス - T.S.エリオットの思い出に

グレッグ・スミス・シンガーズ
イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮)
 録音:1966年2月9日 ハリウッド、ヴァイン・ストリートのCBSスタジオ

 レクイエム・カンティクルス

エレーヌ・ボナッツィ(コントラルト)、ドナルド・グラム(バス)
リンダ・アンダーソン(ソプラノ)、チャールズ・ブレスラー(テノール)
イザカ・カレッジ・コンサート合唱団
グレッグ・スミス・シンガーズ
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1966年10月11日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(作曲者監修による 録音)


Disc41

 カルロ・ジェズアルド:5声のためのマドリガーレ集 第6巻(全23曲)

ザ・シンガーズ・オヴ・ヴェノーサ
ロバート・クラフト(指揮)

 録音:1967年8月21,22日、1968年2月19-21日、9月23日
 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


Disc42

ストラヴィンスキー:
 管楽器のための交響曲

コロンビア交響楽団の管楽&金管アンサンブル
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1966年10月11日 ニューヨーク、マンハッタン・センター

 バレエ音楽『結婚』(1917年版)
 バレエ音楽『結婚』(1919年版)~ピアノラ、2つのツィンバロン、ハルモニウムと打楽器のための

ロザリンド・リース(ソプラノ)、ローズ・テイラー(メゾ・ソプラノ)
リチャード・ネルソン(テノール)、ブルース・ファイファー(バリトン)
グレッグ・スミス・シンガーズ、オルフェウス室内アンサンブル
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1973年2月12日、5月26日 ニューヨーク、コロンビア大学、Wollman Auditorium

 ナイチンゲールの歌

コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1967年1月23日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール



Disc43

ストラヴィンスキー:
 音楽劇『大洪水』

リチャード・ロビンソン(テノール:ルシファー 悪魔)
ジョン・リアドン(バリトン:神の声)
ロバート・オリヴァー(バス:神の声)
ローレンス・ハーヴェイ(語り)
セバスティアン・キャボット(語り:ノア)
エルサ・ランケスター(語り:ノアの妻)
ポール・トリップ(語り:呼ばわる者)
コロンビア交響楽団&合唱団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1962年3月28,31日 ハリウッド、CBS第1スタジオ

 バレエ音楽『結婚』(1923年版)

ミルドレット・アレン(ソプラノ)、エイドリアン・アルバート(メゾ・ソプラノ)
ジャック・リッテン(テノール)、ウィリアム・メトカーフ(バス)
コロンビア・パーカッション・アンサンブル
グレッグ・スミス・シンガーズ、イザカ・カレッジ・コンサート合唱団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1965年12月20日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ(作曲者監修による 録音)

 混声合唱と2つの管楽四重奏のためのミサ曲

グレッグ・スミス・シンガーズ、コロンビア交響楽団管楽&金管アンサンブル
リンダ・アンダーソン(ソプラノ) アドリエンヌ・アルバート(コントラルト)
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1966年10月11日 ニューヨーク、マンハッタン・センター


Disc44

ストラヴィンスキー:
 ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ

フィリップ・アントルモン(ピアノ)
コロンビア交響楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1966年1月3日 ニューヨーク、マンハッタン・センター(作曲者監修による 録音)

 バーリモントの2つの詩
 日本の3つの抒情詩
 ティリム・ボム

イヴリン・リアー(ソプラノ)
コロンビア室内管弦楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1967年1月23,24日、1968年6月10日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 4つの歌(4つのロシアの歌)

エイドリアン・アルバート(メゾ・ソプラノ)、ローリンド・アルメイダ(ギター)
ドロシー・レムサン(ハープ)、ルイーズ・ディ・トゥリオ(フルート)
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1965年11月30日 ハリウッド、CBSスタジオ

 フュルステンベルクのマックス王子の墓碑銘

カルマン・ブロック(クラリネット)、ドロシー・レムサン(ハープ)
アーサー・グレグホーン(フルート)
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1961年1月25日、ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 ラウール・デュフィ追悼の二重カノン

イスラエル・ベイカー(ヴァイオリン)、オーティス・イグルマン(ヴァイオリン)
サンフォード・ションバッハ(ヴィオラ)、ジョージ・ナイクルグ(チェロ)
 録音:1961年1月25日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール

 ダンス・コンチェルタント

コロンビア室内管弦楽団
ロバート・クラフト(指揮)
 録音:1967年1月22日 ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール


<LP>


DG(LP)


4863891
(5LP)
\14900
《アンネ=ゾフィー・ムター&ヘルベルト・フォン・カラヤン~The Solo Concertos》
《LP 1》
モーツァルト:
 [Side A]
  1-3) ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216/
 [Side B]
  1-3) ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219/
《LP 2》
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 [Side A]
  1) 第1楽章/
 [Side B]
 1) 第2楽章、2) 第3楽章/
《LP 3》
 [Side A]
  1-3) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64/
 [Side B]
  1-3) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26/
《LP 4》
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
 [Side A]
  1) 第1楽章/[Side B]1) 第2楽章、2) 第3楽章/
《LP 5》
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
 [Side A]
  1) 第1楽章/
 [Side B]
 1) 第2楽章、2) 第3楽章
アンネ=ゾフィ・ムター(ヴァイオリン)、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(LP 1-LP 4)、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(LP 5)

 祝60歳。天才少女から「女王」となったヴァイオリニスト&伝説の指揮者との協奏曲集 LP5枚組BOXセット 限定盤

 ●「ヴァイオリンの女王」と称えられる、現代最高のヴァイオリニストの一人、アンネ=ゾフィー・ムターが2023年6月に60歳を迎えるのを記念して、初期の録音集がドイツ・グラモフォンよりLP5枚組ボックス・セットで発売されます。
  幼少の頃から天才的な才能を示し、13歳で伝説の指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンに見出され、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのコンサートに出演して本格的デビューを飾ったムター。
  このセットにはカラヤンと共演したヴァイオリン協奏曲がすべて収録されています。
  1978年のムターのドイツ・グラモフォンへのデビュー・アルバムとなったモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番&第5番と、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブルッフの協奏曲はすべてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏。
  そして1988年のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのチャイコフスキーの協奏曲はカラヤンが亡くなる前に行われた最後の共演でした。

 ●オプティマル社製180g重量級プレス盤。トラック・リスト、Dorothea Walchsh?uslによる新規ライナーノーツ、写真と録音資料の写しが掲載された16ページのカード付き。限定盤。シリアルナンバー入り。

    【録音】1978年2月(LP 1)、1979年9月(LP 2)、1980年9月(LP 3)、1981年9月(LP 4)、ベルリン、1988年8月、ザルツブルク(ライヴ)(LP 5)
 
  













4/26(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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PROSPERO CLASSICAL



PROSP 0060
¥2900→\2690
アイヴォー・ボルトン(指揮)&バーゼル交響楽団
サン=サーンス:交響詩集

 歌劇『サムソンとデリラ』 Op.47より バッカナール
 交響詩『ファエトン』 Op.39
 交響詩『ヘラクレスの青春』 Op.50
 交響詩『オンファールの糸車』 Op.31
 交響詩『死の舞踏』 Op.40
 ベーレンライター版、ヒュー・マクドナルド氏による
  新たなクリティカル・エディションによる初録音
アイヴォー・ボルトン(指揮)
バーゼル交響楽団

 まとめて聴くとおもしろい!サン=サーンスの交響詩全4曲、耳をくすぐる美しい音の流れと巧みな楽器法、クリティカル版による初録音

 録音:2021年7月(バッカナール)、2021年2月(交響詩)/スタッドカジノ・バーゼル/49'15''

 サン=サーンス(1835-1921)の没後100 年記念として2021年に録音された交響詩集。
 バーゼル交響楽団とその首席指揮者アイヴォー・ボルトンによる演奏です。
 繊細なひびきを美しくとらえた好録音で、サン=サーンスの流麗な音楽を満喫できます。新たな版のスコアを使った初録音というのも興味深いポイント。

 リストが創始した交響詩というジャンルは、色彩的な情景描写を得意としたフランスの作曲家たちが受け継ぎました。サン= サーンスはその筆頭と言える存在で4曲の交響詩を残しています。
 どれも分かりやすい物語を巧妙なオーケストレーションで自然に音楽化した佳品。美しいハープの用法なども花を添え、じつに耳を愉しませてくれます。勝利の大祝宴をアラビア風の野太い旋律で描いた、熱気あふれるバレエ音楽「バッカナール」を併録。

 『オンファールの糸車』(1871)~ギリシア神話。女王オンファールの女性的な魅力にヘラクレスが屈する様を描く。
 『ファエトン』(1873)~ギリシア神話。馬車で太陽を駆けるファエトンが暴走し、地に落ちてくる。父ゼウスはやむなく雷光で息子もろとも消し去り、地上の危機を払う。
 『死の舞踏』(1874)~フランスの詩人アンリ・カザリスの詩をもとに作曲。真夜中の墓場で踊りだす骸骨。鶏が朝を告げると、骸骨は墓へと帰っていく。
 『ヘラクレスの青春』(1877)~ギリシア神話。快楽の煩悩におぼれた若きヘラクレスが、英雄としての威厳を取り戻すまでの成長譚。
 




DA VINCI CLASSICS

PC00724
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
フランチェスコ・ガッリジョーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集

 J.S.バッハ:
  コラール前奏曲
   《いと愛しまつるイエスよ、われらここに集いて》 BWV.731
  ソナタ第1番ト長調 BWV.1027
  コラール前奏《目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ》 BWV.645
  ソナタ第2番ニ長調 BWV.1028
  協奏曲第1番ニ長調 BWV.972 より ラルゲット
   (原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.230)
  ソナタ第3番ト短調 BWV.1029
フランチェスコ・ガッリジョーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロベルト・ロレジャン(ハープシコード)
C00724
¥2600

 ヴェニス・バロック・オーケストラの元チェリスト、ガッリジョーニ!

 パドヴァのC.ポッリーニ音楽院で学んだ後、バロック・チェロやヴィオラ・ダ・ガンバも専門的に学び、ヴェニス・バロック・オーケストラの創設メンバーとしてジュリアーノ・カルミニョーラらと多くの演奏・録音に参加してきたバロック・チェリスト、フランチェスコ・ガッリジョーニが弾くバッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。

 ヴィオールの仲間であり、「新しい」弦楽器としての仲間入りをした最後の楽器であるヴィオラ・ダ・ガンバは、その暖かな色彩感溢れる音色、広い音域、多数の弦による和音の演奏能力、そしてその構造で高く評価され、その音色だけでなく、キリスト教のシンボルである十字架を明確に連想させることで、多くの人を魅了しました。
 バッハはこの楽器を好んで作品に用い、聖歌や世俗の声楽作品、純粋な器楽作品でも、この楽器を多用しました。
 本アルバムでは、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ3曲に、コラール前奏曲と協奏曲からのガンバ・トランスクリプションをカップリング。
 ガンバのユニークな特徴とハープシコードとの豊かな相互作用の可能性、そして、バッハの思い描いたこの楽器への魅力を充分に引き出しています。

 ※録音:2022年6月、アッバツィア・サンタ・マリア(カルチェリ、イタリア)

 
 




HUDDERSFIELD CONTEMPORARY RECORDS


 ◆1989年に作曲家のコリン・マシューズによって設立されたイギリスの現代音楽レーベル「NMC」と、NMCRecordingsがディストリビューションする傘下のレーベル(ハダーズフィールド大学の自主レーベル「Huddersfield Contemporary Records(HCR)」や、ロンドン・シンフォニエッタの自主レーベル「London Sinfonietta」等)の取り扱いを開始します。(代理店)
 

HCR28CD
(1CD-R)
¥2600
マリー・ベラミー:Behind the transparent surface
 マリー・ベラミー:
  Behind the transparent surface
   (スモール・アンサンブルと
    ハリー・パーチが制作した楽器のための)(2020)
  Rift
   (パーカッション、ハープ、コントラバスのための)
    (2019)
  Unfurling(ルポフォンとピアノのための)(2019)
  Semblance(バス・フルートのための)(2011)
  Dual Impulse(パーカッション独奏のための)(2021)
アンサンブル・ムジークファブリーク
ELISIONアンサンブル
クリストファー・レッドゲイト(ルポフォン)
フィリップ・トーマス(ピアノ)
リチャード・クレイグ(バス・フルート)
ロス・カレ(パーカッション)

 イギリスのハダーズフィールド大学で作曲を教えているマリー・ベラミーはヴィジュアルアートの分野とコラボレーションするなど、幅広い活動で知られる作曲家。彼女の作品は英国内外の音楽祭で演奏され、BBCラジオ3でも放送されています。
 数々の独創的な楽器を創り出したアメリカの現代音楽家、ハリー・パーチが制作した楽器を編成に取り入れた「Behind the transparent surface」や、ドイツで生まれた珍しいダブル・リード楽器、ルポフォンのために書かれた「Unfurling」など特徴的な作品が並びます。

 ※録音:2019年~2022年
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

HCR29CD
(1CD-R)
¥2600
Perfect Offering
 カサンドラ・ミラー:Perfect Offering
 リサ・イリーン:Weather a Rare Blue
 ローレンス・ダン:Suite
 レベッカ・サンダース:mumurs
エクスプロア・アンサンブル

 リスナーを想像上の風景を探検する旅へと誘う4つの作品集。場所と空間、恍惚と静寂、明るさと暗さ、さらにアンビエンス、儚さ、屈折、沈黙といった様々なものをテーマに4人の作曲家の特徴がよく表されたアルバムに仕上がりました。
 BBCラジオ3のケイト・モレソンに「イギリスのトップ・ニュー・ミュージック・バンド」と評されたエクスプロア・アンサンブルは、ニコラス・モロスが英国王立音楽カレッジの仲間と共に2012年に設立した室内楽グループ。ロンドンを拠点に新しい作品の紹介、プロモーションを行っており、2021/22シーズンにErnst von Siemens Musikstiftung Ensemble Prizeを受賞しました。
 




KALEIDOS


 サウンド・エンジニアであり音楽プロデューサーでもあるイェンス・F.マイヤーによって2007年に設立されたドイツのレーベル「Kaleidos(カレイドス)」。
 メイン・シリーズの「エディション・カレイドス」では、古典派・ロマン派の有名な作品から、あまり知られていなかった作品、20世紀や前衛的な作曲家たちの作品まで、幅広いクラシック・レパートリーのアルバムをリリースする他、ニューミュージック、ワールドミュージック、子どものためのクラシックなどのエディションも作成しています。
 厳選されたコンセプチュアルなプログラム制作からこだわりの録音まで、企画、音楽制作、編集、デザイン、マーケティングなど各分野でアーティストとプロデューサーが密接に連携し、高品質な演目、演奏、録音、パッケージを包括して提供しています。
 今回は未案内だった旧譜を。

KAL63172
【旧譜】
¥2600
クララ・シューマンへのオマージュ
 クララ・シューマン(1819-1896):3つのロマンス Op.22
 オクサナ・オメルチュク(1975-):
  クララ・シューマンへのオマージュ(無伴奏チェロのための)*
 ゾフィー・ザイプト:ロマンス ハ長調 Op.1-1
 ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927):
  チェロ・ソナタ ニ長調 Op.17
 ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):
  幻想曲 ト短調、カプリッチョ 変イ長調
 レベッカ・クラーク(1886-1979):エピローグ
 *世界初録音
カタリーナ・デセルノ(チェロ)
ネナド・レチッチ(ピアノ)

 19世紀から現代までの女性作曲家による、優れたチェロ作品を集めた1枚!

 19世紀から現代までの女性作曲家による優れたチェロ作品を集めた1枚。
 21世紀の音楽言語で鳴らされるオクサナ・オメルチュク(1975-)の無伴奏チェロ作品《クララ・シューマンへのオマージュ》がプログラムの特別な位置を占め、その他のロマンティックな音楽に対して対比を生み出し、プログラム的に重要な役割を果たしています。クララ・シューマンに師事したことのあるドイツ後期ロマン派の作曲家、ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927)の素晴らしい旋律で満たされたチェロ・ソナタも聴きどころです。
 この作品は最近スティーヴン・イッサーリスが取り上げたことでも話題になりました。作品、演奏ともに素晴らしい内容のCDです。

 ※録音:2021年(ドイツ、デュルメン)
 
 
KAL63242
【旧譜】
¥2600
年間を通してバッハと Vol.3 カルステン・チュンドルフ(オルガン)
 J.S.バッハ:
  前奏曲 ヘ短調 BWV534/おお嘆き、おお心の苦しみ BWV deest/我らを幸せにするキリストよ BWV747/
  苦しみを受けたもうキリストに栄光あれ BWV1097/我らを幸せにするキリストよ BWV620/
  まことの人にして神なる主イエス・キリスト BWV deest(Emans No.100)/
  まことの人にして神なる主イエス・キリスト BWV deest(Emans No.101)/
  イエス十字架につけられ給いし時 BWV deest(Emans No.48)/
  イエス十字架につけられ給いし時 BWV621/
  心より愛するイエスよ、たとえ罪を犯したもうとも BWV deest(Emans No.105)/
  心より愛するイエスよ、たとえ罪を犯したもうとも BWV1093/
  われら汝に感謝す、主イエス・キリストよ BWV623/トリオ・ソナタ第2番 ハ短調 BWV526/
  おおイエスよ、いかに汝の姿は BWV1094/パルティータ《喜び迎えん、慈しみ深きイエスよ》 BWV768/
  おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け BWV622/フーガ へ短調 BWV534

 カルステン・チュンドルフによる、バッハのオルガン作品シリーズ第3弾!
 バッハの 《前奏曲とフーガ》及び 《6つのオルガン・ソナタ》 と教会暦に関する作品を組み合わせたこのシリーズは、2007年に聖マリエン教会のフレントロップ製オルガンの40周年を記念して始まりました。
 各巻のコラールは『オルゲンビュッヒライン』や『18のライプツィヒ・コラール集』、『キルンベルガー・コラール集』、『シュープラー・コラール集』などから選ばれています。
 演奏は2006年から同教会の教会音楽監督を務めるカルステン・チュンドルフ。リスナーにとっては教会暦におけるテキストとメロディーの理解にも役立つことでしょう。

 ※録音:2014年4月、聖マリエン教会(ドイツ、オスナブリュック)
 
 

KAL63212
【旧譜】
¥2600
ショート・ストーリーズ
 Mazel Tov/Intro mit Gajda und Tupan/Balkan Medley Part 1/
 Balkan Medley Part 2/Simkhas Toyre 1/Sher/Oy Tate, s'iz git/
 Der Gassn Nigun/Maleshevsko Oro/Alegrias/Eklil/
 Intro/Azizies/Armandono merele/Simkhas Toyre 2/
 Sljivovic/Marcia Funebre/Katerino Mome/Le Dadesko Savo
アンサンブル・ヴィノロッソ

 国際的なワールドミュージック・オーケストラ、アンサンブル・ヴィノロッソが披露する、コントラストと驚きに満ちたカラフルなプログラム!
 豊かなオーケストラサウンド、バルカン・ブラス、繊細な室内楽アレンジが、祝いの物語や愛の物語、喪失の物語、好奇心と夢の世界など、人生の物語を語ります。
 リスナーは東ヨーロッパの豊かな音楽文化を旅して、クラシカルなフォークロアに魅了されることでしょう。
 
 
KAL63192
【旧譜】
¥2600
音楽と文学の出会い トリオ・ソングイナ
ヘニング・フライベルク(朗読)
 エーリッヒ・ケストナー(1899–1974):
  Nachtgesang des Kammervirtuosen、Maskenball im Hochgebirge、
  Karneval der Missvergnugten、Hamlets Geist、Gestandnis einiger Dichter、
  Konferenz am Bett、Der synthetische Mensch
 ロベルト・デラノフ(1942-):Bizarre Welt
 マックス・ベックシェーファー(1952-):Six Little Mice and Other Tales、Neun Lieder
 クリスティアン・エンツェンスベルガー(1931–2009):
  Der Zipferlake、Ob er kommt、Ich besuchte dann haufig eine kulturelle Anstalt、
  Ich las dann ein Gedicht und das Gedicht fing mit O an
 カール・マンスカー(1935-):Der Facher im Herbst、Funf chinesische Gedichte Op.13
 クリスティアン・モルゲンシュテルン(1871–1914):
  Drei Hasen、Das asthetische Wiesel、Das Huhn、
  Der gestrichene Bock、Der Gingganz、Der neue Vokal、Der Zwolf-Elf
 ロベルト・デラノフ:Birken im Herbst – Erinnerungen an Lappland

 音楽と文学の出会い!
 バロックから現代に至る幅広いレパートリーを持つアンサンブル、トリオ・ソングイナ(ソプラノ、フルート、ピアノ)とケルンでオーディオブックやラジオの朗読を手がけているヘニング・フライベルクによる、言葉と音楽をミックスしたエキサイティングなプログラム。
 「不条理なほど奇妙なもの」から「奇抜なほど客観的なもの」まで多層的なリスニング体験をお届けします。

 ※録音:2012年(ドイツ、ギュータースロー)



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NIFC


待望の再プレス、3タイトル!
NIFCCD200
¥2600→\2390
〔再プレス〕
13歳、14歳当時のリシエツキが魅せた
 風格漂うショパンのコンチェルト集!

  ショパン:
   ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
   ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
ヤン・リシエツキ(ピアノ)
ハワード・シェリー(指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

 ☆神童リシエツキが世界に衝撃を与えた2008年、2009年の「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭ライヴ!

 ポーランド国立ショパン協会(Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)の自主レーベル「NIFC」による、モダン・ピアノでショパンを弾く「ショパン協会モダン・シリーズ」の第1弾として登場した、ヤン・リシエツキのショパン・コンチェルト集が再生産!

 ポーランド人の両親を持つカルガリー出身のピアニスト、ヤン・リシエツキは1995年生まれ。
 2004年に9歳でカルガリー・シヴィック響にソリストとして招かれオーケストラ・デビューし、その後もケベック響、ミネソタ管、ワルシャワ・フィルなどのオーケストラや、ヨーヨー・マ、エマニュエル・アックス、ピンカス・ズーカーマンといった名手たちと共演を重ね、13歳で挑戦した2009年の浜松国際ピアノアカデミーコンクールでは見事第3位に輝きました。

 このハワード・シェリー&シンフォニア・ヴァルソヴィアとの共演による「ショパン:ピアノ協奏曲第1番/第2番」は、ポーランド国立ショパン協会が主催する「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭に2008年、2009年と2年連続で招聘された際のライヴ録音で、リシエツキは当時13歳~14歳。申し分のないテクニックと音楽性、その両手が生み出す表情豊かな音色、そして年齢からは想像もつかない風格漂う演奏にはただただ驚かされるばかり。
 世界的ピアニストでもあるシェリーの万全のサポートを得て伸びやかに奏でられるリシエツキのショパン。凄まじい才能を披露した神童の衝撃の名演が蘇ります。

 ※録音(ライヴ):2008年8月21日(第2番)&2009年8月20日(第1番)、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)


 ◆ヤン・リシエツキ来日公演予定
  2023年7月15日(土) PMFオーケストラ演奏会 (札幌コンサートホールKitara 大ホール)
  2023年7月17日(月) PMFオーケストラ苫小牧公演 (苫小牧市民会館)

 ※公演予定は変更となる可能性がございます。最新の開催状況につきましては、各ホールや主催団体の公式HP等にてご確認ください。
 
 


NIFCCD004
¥2600→\2390
〔再プレス〕
ダン・タイ・ソン×ブリュッヘン、ショパンのピアノ協奏曲
 ショパン:
  ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
  ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
ダン・タイ・ソン(フォルテピアノ)
フランス・ブリュッヘン(指揮)
18世紀オーケストラ

 ☆ダン・タイ・ソン×ブリュッヘン、世紀の共演が生んだ大名演!ようやくの再生産!

 フォルテピアノ/エラール1849年製
 ※録音:2005年9月8日、フィルハーモニー・コンサート・ホール(ワルシャワ)&2006年8月31日、ポーランド国立歌劇場(ワルシャワ)
 
 


NIFCCD009
¥2600→\2390
〔再プレス〕
ネルソン・ゲルナー、ブリュッヘンと共演
ショパン:ピアノと管弦楽のための作品集

 ポーランド民謡による大幻想曲イ長調Op.13
 モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》の
  「お手をどうぞ」の主題による変奏曲変ロ長調Op.2
 ロンド《クラコヴィアク》ヘ長調Op.14
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22
 ポーランド共和国国歌《ドンブロフスキのマズルカ》
ネルソン・ゲルナー(フォルテピアノ)
フランス・ブリュッヘン(指揮)
18世紀オーケストラ

 ☆アルゼンチンの名手、ネルソン・ゲルナーが真骨頂ともいえるショパンでブリュッヘンと共演!

 フォルテピアノ/エラール1849年製
 ※録音:2006年8月30日、ポーランド国立歌劇場(ワルシャワ)&2007年11月11日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ)

 1980年の第10回ショパン国際ピアノ・コンクールの覇者ダン・タイ・ソンと、アルゼンチンの名手ネルソン・ゲルナーをソリストに迎えたブリュッヘン&18世紀オーケストラの2つの強力盤も復活!

 オーケストラが活躍する「ピアノ協奏曲第1番」冒頭の新鮮な響きなど、ショパンのイメージをガラリと変える斬新で独創的な世界を創り出したブリュッヘン&18世紀オーケストラの演奏は発売当時大きな話題になりました。
 聴き手に驚きと新発見をもたらしてくれるショパンです。
 共にショパン存命時と同時期のエラール1849年製のフォルテピアノを弾くダン・タイ・ソンとゲルナーのソロも世界的奏者の称号に相応しく見事。ゲルナー(NIFCCD009)は仏ディアパソン・ドール受賞盤。
 




NMC


 ◆1989年に作曲家のコリン・マシューズによって設立されたイギリスの現代音楽レーベル「NMC」と、NMC Recordingsがディストリビューションする傘下のレーベル(ハダーズフィールド大学の自主レーベル「Huddersfield Contemporary Records(HCR)」や、ロンドン・シンフォニエッタの自主レーベル「London Sinfonietta」等)の取り扱いを開始します。(代理店)
 
 ◆NMCは、イギリスとアイルランドの優れた現代クラシック音楽で世界中のリスナーを繋ぎ、過去30年以上にわたって、一流の作曲家やアーティストと協力した高品質な録音を300点近くリリースしてきました。2015年には「現代音楽の発展への顕著な貢献」に対して、権威あるロイヤル・フィルハーモニック協会の「レスリー・ブージー賞」を受賞。コリン・マシューズは、「NMCの創設者兼エグゼクティヴ・プロデューサーとしての英国現代音楽へのユニークな貢献」が認められ、グラモフォン賞2017の「特別功労賞」を受賞しています。
 


NMCD274
(1CD-R)
¥2600
エミリー・ハワード:トーラス
 1. アンティスフィア
 2. スフィア
 3. コンパス
 4. トーラス
マーティン・ブラビンズ(指揮)、BBC交響楽団、他
1. ヴィンバイ・カジボニ(指揮)、
 BBCフィルハーモニック
2. マーク・ウィッグルスワース(指揮)、
 BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
3. ジュリアン・ウォーバートン(パーカッション)、
 ガブリエッラ・テイシェンネ(指揮)、
 バーミンガム・コンテンポラリー・
  ミュージック・グループ
4. マーティン・ブラビンズ(指揮)、BBC交響楽団

 ☆エミリー・ハワードの作品集第2弾!
 ☆「幾何学」をテーマとしたオーケストラ&アンサンブル作品集!
 ☆マーティン・ブラビンズやマーク・ウィッグルスワースらの名匠が参加!

 数学的な形やプロセスに見出される「詩」に深く魅了され、数々の賞を受賞しているイギリスの作曲家、エミリー・ハワード。
 2016年にNMCのデビュー・ディスク・シリーズから発売された「Magnetite」(NMCD219)に続くエミリー・ハワードの作品集で、「Antisphere(反球)」、「sphere(球)」、「Torus(円環)」の3曲は、近年彼女の創作活動の中心となっている幾何学にインスパイアされた一連のオーケストラ作品の開発プロジェクト「Orchestral Geometries(オーケストラル・ジオメトリーズ/管弦楽的幾何学)」の作品で、「Compass」は、Orchestral Geometriesを統合・進化させた最新作。
 名匠マーティン・ブラビンズが指揮する「Torus」は、2016年のBBCプロムス委嘱作で、2017年に英国作曲家賞のオーケストラ部門を受賞しています。

 ※録音:2022年11月(1)、2018年6月(2)、2022年12月(3)、2019年11月(4)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

 
 
 

NMCD270
(1CD-R)
¥2600
エイリーシュ・ニー・リーアン:
 ザ・ラスト・タイム・アイ・ダイド

  1. ソベラド Soberado
  2. ヒディング・アウト・ニース・ザ・エヴリシング
   Hiding Out 'Neath the Everything
  3. グラスフィッシュ Parambassis
  4. アワ・ファースト・レッスン・イン・フォゲッティング
   Our First Lesson in Forgetting
  5. コンセント#7 Consent #7
  6. ブリーフ=ブルー=エレクトリック=ブルーム ~ サンキュー
   Brief-Blue-Electric-Bloom: Thank You
  7-8. レヴェリング/レカニング
   Revelling/Reckoning
  9. タツノオトシゴ(ロング・スナウテッド)
   Seahorse [long snouted]
  10. ドント! Don't!
  11. ザ・ラスト・タイム・アイ・ダイド
   The Last Time I Died
エヴェリン・グレニー(パーカッション)、他
クセニア・ペストヴァ・ベネット
 (トイ・ピアノ/1)
ダーラ・モーガン(ヴァイオリン/2)
エイリーシュ・ニー・リーアン
 (プリ=レコーデッド・オルタード・ピアノ/2、
  オルタード・ピアノ/9)
ポール・ロー(バス・クラリネット/3)
リーシャ・オブライエン(リコーダー/3)
フレデリク・ムンク・ラーセン(ギター/4)
サラ・ワッツ(バス・クラリネット/5)
カーラ・リース(バス・フルート/5)
ティム・ウィリアムズ(ツィンバロム/6)
トム・マッキニー(ギター/6)
エヴェリン・グレニー(パーカッション/7-8)
ニュー・ロンドン・チェンバー・アンサンブル
 (7-8)
エクスポネンシャル・アンサンブル(10)
プサッファ(11)

 NMCの「デビュー・ディスク・シリーズ」からリリースされる、アイルランドの作曲家、エイリーシュ・ニー・リーアンの作品からなる初のフル・アルバム。
 アイリッシュ・タイムズ紙に「重要な才能(a significant talent)」と表されたニー・リーアンの音楽は、ヨーロッパ各地に加え、ブラジル、日本、アメリカなどでも演奏されています。
 聴覚障害を抱える彼女の音楽は、他者とのコミュニケーションに重点が置かれており、このアルバムの焦点となる「Revelling/Reckoning」では、聴覚障害を芸術活動に取り入れたもう一人の音楽家、エヴェリン・グレニーがフィーチャーされています。

 ※録音:2008年、2019年、2020年~2022年
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

NMCD242
(1CD-R)
¥2600
ブライシング・チェンジ
 1. マーク=アンソニー・ターネジ:Contusion
 2. ポル・ニューランド:difference is everywhere (altered)
 3. ヘレン・グライム:弦楽四重奏曲第2番
ピアッティ弦楽四重奏団(1)
ボッツィーニ・クァルテット(2)
ヒース弦楽四重奏団(3)

 NMCとウィグモア・ホールの共同委嘱による現代室内楽プロジェクト。2017年にリリースされた「Bracing Change」(NMCD216)に続く第2弾。
 ターネジの「Contusion」は2015年のウィグモア・ホール国際弦楽四重奏コンクールの課題曲となった作品で、ピアッティ弦楽四重奏団はその見事な解釈で第2位受賞を果たしています。
 ここでは、それから数年後、作品との更なる深い関わりを経て行われた改訂版を収録。
 カナダのモントリオールを拠点に活動するボッツィーニ・クァルテット(ボッツィーニ弦楽四重奏団)は、エリアス弦楽四重奏団のために書かれた「difference is everywhere」の新ヴァージョン(altered)を初演。ウィグモア・ホール初の女性コンポーザー・イン・レジデンスとなったヘレン・グライムの弦楽四重奏曲第2番は2020年と2021年のパンデミックとロックダウンを背景に作曲され、ヒース弦楽四重奏団によって初演されます。

 ※録音:2017年9月21日-22日(1)、2019年3月10日(2)、2022年7月20日(3)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




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ONYX

代理店の東京エムプラス創立30周年記念ということで再発売決定!
もう30年か・・・


ONYX4064S
(1CD)
【新装再発売】
特殊価格 ¥2700→\2490
デュトワ&ロイヤル・フィル
リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード

 交響組曲 《シェヘラザード》 Op.35
 序曲 《ロシアの復活祭》 Op.36
シャルル・デュトワ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 《東京エムプラス創立30周年記念》デュトワの「シェヘラザード」新装再発売!

 ☆東京エムプラス創立30周年記念プロジェクト第1弾!
 ☆デュトワ&ロイヤル・フィルの「シェヘラザード」を限定再プレス!
 ☆相場ひろ氏書き下ろし日本語解説付き限定盤!

 巨匠シャルル・デュトワが、2009年から芸術監督兼首席指揮者を務めていたロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(RPO)とレコーディングしていたリムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」(2010年録音)。
 しばらく廃盤状態が続いていたこの名盤が、ついに限定再プレスされました!
 相場ひろ氏の書き下ろし日本語解説を付けた限定盤として新装リリースいたします。
 このレパートリーのもっとも偉大な演奏家の一人である「音の魔術師」デュトワが、色彩豊かなオーケストレーションを洗練した演奏で描いた「シェヘラザード」の復刻にご期待ください!

 ※録音:2010年4月25日-26日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
 




PIANO CLASSICS



PCL 10169
¥2100
イタリアの名手デルッキによる
 ストラヴィンスキーの多様性表現

 ストラヴィンスキー:ピアノ曲集
  4つのエチュード Op.7 K009 [1908]
   1. コン・モート 1'132. アレグロ・ブリランテ 2'52
   3. アンダンティーノ 1'474. ヴィーヴォ 2'03
  5本の指で K037 [1921]
   5. アンダンティーノ 1'10 6. アレグロ 0'58 7. アレグレット 1'05 8. ラルゲット 1'25
    9. モデラート 0'45 10. レント 1'21 11. ヴィーヴォ 0'27 12. ペザンテ 0'56
  12. ピアノ・ラグ・ミュージック K032 [1919] 3'13
  ピアノ・ソナタ K043 [1924]
   14. ? = 112 2'49
   15. アダージェット 5'27
   16. ? = 112 2'35
  17. ドビュッシー追悼のための管楽器
  サンフォニーからの断章 2'03
  セレナーデ イ長調 K044 [1925]
   18. 讃美歌 3'22 19. ロマンス 2'49 20. ロンドレット 2'44 21. カデンツァ・フィナーレ 2'09
  22. サーカス・ポルカ K064 [1942] 3'39
  23. タンゴ K062 [1940] 3'04
エマヌエーレ・デルッキ(ピアノ)

 ストラヴィンスキーのピアノ曲は用途も傾向も多種多様。
 ここでは一族の広大な地所で過ごしたロシア帝国時代の「4つの練習曲」や、ポピュラー音楽の要素を使った「ピアノ・ラグ・ミュージック」と「タンゴ」、古典派とバロックのイディオムを凝縮した「ピアノ・ソナタ」、 ドビュッシー追悼のための「断章」、10インチSP2枚組アルバムのために最適化作曲した「セレナーデ イ調」、そして50頭の象のための「サーカス・ポルカ」など収録。
 演奏はホロヴィッツも降参したゴドフスキーの超難曲「パッサカリア(未完成交響曲の冒頭主題による44の変奏曲)」を15分6秒で鮮やかに弾き切っていた(BRL96706)イタリアのデルッキです。
 
 録音:2021年4月23、24日、キアヴァーリ、マルコ・バレッタ・スタジオ
 
 


PCL 10142
¥2100
ショパン若き日の華やかな協奏作品
 ショパン:ピアノと管弦楽のための作品集
 フレデリック・ショパン[1810-1849]
  1. 「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 Op.2 17'38
  2. ポーランドの歌による大幻想曲 Op.13 14'14
  3. クラコーヴィアク Op.14 14'31
  4. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22 14'05
エカテリーナ・リトヴィンツェヴァ(ピアノ)
ヴァハン・マルディロシアン(指揮)
チェコ室内フィル

 ショパン若き日の華やかな協奏作品を集めたCD。
 「ドン・ジョヴァンニ変奏曲」は、初演の大成功によりショパンの名を高めるのに大きく貢献した作品でシューマンも大絶賛。
 他に「クラコーヴィアク」、「ポーランドの歌による大幻想曲」、「アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズ」も収録。
 ピアノは2011年からドイツを拠点に活動し、2015年にはショパンのピアノ協奏曲第1番と第2番をProfilレーベルに録音していたエカテリーナ・リトヴィンツェヴァ。
 共演は日本でもおなじみのアルメニアのマルディロシアンが指揮するチェコ室内フィル。
 
 録音:2022年7月25-27日、10月13日(クラコヴィアーク)、チェコ、パルドゥビツェ、スーク・ホール
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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RADIO SERVIS



CR 1179
(2CD)
¥2600→\2390
プラハの春音楽祭ゴールド・エディション Vol.4
 CD1(78'43)
  (1)マーラー:交響曲第1番「巨人」
  (2)ブリテン:
   フランク・ブリッジの主題による変奏曲Op.10
 CD2(74'36)
  (3)ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調Op.70 B141
  (4)R.シュトラウス:
   交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
(1)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 ジョン・バルビローリ(指揮)
(2)イギリス室内管弦楽団
 チャールズ・マッケラス(指揮)
(3)ウィーン交響楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
(4)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 チェコ放送の「プラハの春音楽祭」ライヴ・シリーズ第4弾!貴重音源続々リリース!!バルビローリ、マッケラス、ジュリーニ、ハイティンク

 録音:(1)1960年5月24日、プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ) (2)1966年5月16日、プラハ、ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)
  (3)1975年5月28日、プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ) (4)1980年5月18日、プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)
 CD1: モノラル、CD2: ステレオ、153'19

 チェコ放送の自主レーベル「ラジオサーヴィス」のシリーズ『プラハの春音楽祭ゴールド・エディション』の第4弾は、バルビローリ、マッケラス、ジュリーニ、ハイティンクらの貴重な演奏が収録されています。

 1960年ジョン・バルビローリ(1899~1970)とチェコ・フィルによるマーラー交響曲第1番「巨人」。
 バルビローリは1958年から2度目の同音楽祭登場。6月24日に行われたコンサートはテレビで生放送され、そのカリスマ性に多くの聴衆は惹きこまれました。
 バルビローリのチェコでの評価は、1962年録音のフランクの交響曲(SUPRAPHON)でいっきに高まりましたが、この音楽祭での演奏はその録音に先駆けた形となります。
 ここには収録されていませんが、同日に自作の『エリザベス朝組曲』、そしてドゥシークの2台のピアノと管弦楽のための協奏曲を演奏しています。
 バルビローリは当時すでに世界的名声を得ており、イギリスのマンチェスターに本拠を置くハレ管弦楽団の常任指揮者に就任(1943~1970)、その他にもベルリン・フィル、ウィーン・フィルといった主要オーケストラを指揮しンチェスターに本拠を置くハレ管弦楽団の常任指揮者に就任(1943~1970)、その他にもベルリン・フィル、ウィーン・フィルといった主要オーケストラを指揮しですが(マーラーの交響曲など)、バルビローリの死去によりその計画の実現は不可能となってしまいました。

 20世紀の弦楽アンサンブル作品の金字塔のひとつブリテン(1913~1976)の『フランク・ブリッジの主題による変奏曲』。
 ブリテンの出世作ともなった本作は、師ブリッジの「弦楽四重奏のための3 つの牧歌」(1906)からの旋律を用いた鮮やかな変奏曲。プラハでは、この1966年の音楽祭での演奏が初演だったといいます。
 演奏はイギリス室内管弦楽団。ジェフリー・テイトが初代首席指揮者に就任、その後レイモンド・レッパードやコリン・デイヴィス、ダニエル・バレンボイムらの著名な客演指揮者と共演し高い評価を獲得。
 最初のパトロンにはブリテンも名を連ねており、ゆかりが深く、現在は新国王チャールズ3世がパトロンを務めています。
 イギリス室内管は、1966年に2つの演奏会を行いました。ひとつは当時芸術監督の任にあったバレンボイムとの演奏会、もうひとつがここに収録されている客演指揮者のチャールズ・マッケラス(1925~2010)です。
 マッケラスは、この音楽祭以降ヤナーチェクをはじめ、チェコ音楽の紹介に終生尽力し、チェコ・フィルの常任客演指揮者として数多くの録音を残しています。

 カルロ・マリア・ジュリーニ(1914~2005)のプラハでの人気は高く、1977年には音楽祭の閉幕コンサートを任され「第9」をチェコ・フィルと演奏するなど定期的に訪れていました。
 ここに収録されているドヴォルザークの交響曲第7番は、2 度演奏しており、一つは1968年ニュー・フィルハーモニア管と、そしてもう一つがこの1975年ウィーン交響楽団との演奏です。
 この第7 番はロンドン・フィルハーモニック協会から依頼を受け作曲。同時期に敬愛するブラームスの交響曲第3番の初演に立ち会ったことも影響し、これまでの民族色豊かな作風から脱却した内容。
 とはいえチェコの民謡や独特なリズムを模した第3楽章など民族的なカラーも盛り込まれており、ジュリーニは得意とするブラームス的な部分と、民族色濃厚な部分を共に音楽的に導き完璧な演奏を聴かせています。

 そして最後は音楽祭2度目の登場となったベルナルト・ハイティンク(1929~2021)指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるR.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」。
 同コンビでは、PHILIPSレーベルから1973年録音で同曲がリリースされ、名盤の誉高い演奏。
 また当時のプラハ放送の録音技師の高い技術により、ハイティンク&コンセルトヘボウ管の至芸を存分に堪能することができます。

 




第1~3弾



 CR 1042-2
(2CD)
\2600→\2390
プラハの春 コールド・エディション Vol.1
 クリュイタンス、アニー・フィッシャー、ミュンシュ
 ヨセフ・スク、サヴァリッシュ、エーリヒ・クライバー

CD1 ラヴェル (1875-1937) : スペイン狂詩曲 (管弦楽のための) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、
アンドレ・クリュイタンス (指揮)
 録音 : 1955年5月30日、ライヴ、
スメタナ・ホール、プラハ市民会館、プラハ、チェコ
バルトーク (1881-1945) : ピアノ協奏曲 第3番 アニー・フィッシャー (ピアノ)、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、
アントニオ・ペドロッティ (指揮)
  録音 : 1956年5月24日、ライヴ、
スメタナ・ホール、プラハ市民会館、プラハ、チェコ
マルチヌー (1890-1959) : 交響曲 第1番 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、
シャルル・ミュンシュ (指揮)
 録音 : 1946年5月27日、ライヴ、
ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、チェコ
CD2 ドヴォルジャーク (1841-1904) : ヴァイオリン協奏曲 イ短調 ヨセフ・スク (ヴァイオリン)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ (指揮)
  録音 : 1958年5月26日、ライヴ、
ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、チェコ
ノヴァーク (1870-1949) : 南ボヘミア組曲 (管弦楽のための) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、
エーリヒ・クライバー (指揮)
  録音 : 1955年5月20日、ライヴ、
ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、チェコ

    
 そうそうたる顔ぶれが並ぶ1940-1950年代のプラハの春。

 プラハの春音楽祭は第2次世界大戦終了まもない1946年に開始され、現在まで続く世界的な音楽イベントとなっていますが、当初から国営チェコ放送と共同して公演をライヴ放送していました。これまでもそれらお宝音源の一部はCD化されファンを興奮させていましたが、その膨大な音源をチェコ放送のレーベル「ラジオサーヴィス」がシリーズ発売します。
 今回は5作品がとりあげられていますが、いずれも注目の大物演奏家なのに驚かされます。第1回プラハの春音楽祭でシャルル・ミュンシュが初登場した際のマルチヌーの交響曲第1番の音源も残っていました。ミュンシュはプラハの春音楽祭でいろいろな作品を演奏したことが語り草となっていますが、記念すべきデビュー公演が日の目をみました。
 アニー・フィッシャーによるバルトークのピアノ協奏曲第3番も貴重。マルケヴィチ&ロンドン交響楽団との録音は名盤中の名盤となっていますが、この幻の音源でのフィッシャーのはつらつとしたピアノはたいへん魅力的。
クリュイタンス、サヴァリッシュも嬉しい限りですが、注目はエーリヒ・クライバー。亡くなる前年、最晩年にこの音楽祭に登場した際のライヴ。彼はプラハで学ぶなど縁が深く、凱旋公演でもありました。旧師ノヴァークの『南ボヘミア組曲』を指揮していることも聴衆を感激させ、国歌が引用されている終曲では熱狂の渦となっていることを実体験できる稀有な記録となっています。今後のシリーズにもご期待ください。




CR 1095
(2CD)
\2600→\2390
プラハの春音楽祭ゴールド・エディション Vol.2
 ★来日公演直後のカラヤン&ベルリン・フィルによるドヴォ8 ('66)、初出!
 ★ケンプによるショパンのピアノ協奏曲第2番 ('59)、
 ★マルケヴィッチ&チェコ・フィルによる「春の祭典」('59)、
 ★コンドラシン&プラハ放響によるショスタコ9番 ('60)
 CD1(65'09)
  ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
     録音:1966年5月30日、スメタナ・ホール、プラハ(ライヴ)
  ショパン:ピアノ協奏曲第2盤
    ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)、
    チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、カレル・アンチェル(指揮)
     録音:1959年5月16日、スメタナ・ホール、プラハ(ライヴ)
 CD2(55'03)
  ストラヴィンスキー:春の祭典
    チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、イゴール・マルケヴィッチ(指揮)
     録音:1959年5月30日、スメタナ・ホール、プラハ(ライヴ)
  ショスタコーヴィチ:交響曲第9番変ホ長調Op.70
    プラハ放送交響楽団、キリル・コンドラシン(指揮)
     録音:1960年6月5日、スメタナ・ホール、プラハ(ライヴ)

収録音声:モノラル

 チェコ放送の「プラハの春音楽祭」ライヴ・シリーズ第2弾!貴重音源続々リリース!!
 来日公演直後のカラヤン&ベルリン・フィルによるドヴォ8 ('66)、初出!ケンプによるショパンのピアノ協奏曲第2番 ('59)、マルケヴィッチ&チェコ・フィルによる「春の祭典」('59)、コンドラシン&プラハ放響によるショスタコ9番 ('60)

 120'12

 第2弾の目玉は、1 9 6 6 年5月3 0日のライヴ音源、カラヤン&ベルリン・フィルによるドヴォルザーク交響曲第8番です。
 カラヤンは、1963年6月18日にウィーン・フィルとともにチェコ・デビューを果たして以降、ベルリン・フィルとともに頻繁に「プラハの春音楽祭」に登場するようになりました。
 チェコ放送には少なくないカラヤンのアーカイヴが残されていますが、今回1 9 6 6 年にベルリン・フィルと行った演奏会をリリースすることが可能になりました。
 演奏会は前半にバルトーク管弦楽のための協奏曲が、後半にこのドヴォルザーク交響曲第8番が演奏されました。後者はカラヤンにとって特に思い入れのある楽曲であり、この演奏の直前に行われた日本ツアーでも取り上げています。
 そして、次に往年の名匠ヴィルヘルム・ケンプの録音。ケンプの「プラハの春音楽祭」デビューは1956年、ベートーヴェン全曲リサイタルと、当時設立されたばかりのブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団とのシューマンのピアノ協奏曲でした。
 今回収録されているのは1959年の同音楽祭でアンチェル&チェコフィルとともに演奏されたショパンのピアノ協奏曲第2番。ケンプのショパンの録音はピアノ・ソロの作品のみで、この協奏曲は大変貴重な録音です。
 ディスク2には、マルケヴィッチ&チェコ・フィルによる「春の祭典」。マルケヴィッチは、指揮を「春の祭典」の初演者ピエール・モントゥに学び、さらに数々のバレエ作品を委嘱した名興行師ディアギレフ最後の弟子と云われており、「春の祭典」はマルケヴィッチが生涯最も得意とした楽曲。
 この時の演奏は、チェコ・フィルでも語り継がれており、その後も同団で演奏する際の手本となっているといいます。
 最後にキリル・コンドラシン指揮プラハ放送交響楽団によるショスタコーヴィチ交響曲第9番。
 「プラハの春音楽祭」では、第1回目から旧ソ連出身の指揮者が多く登場します。それは主に政治的な理由で優先的に招聘していましたが、当時の旧ソ連出身の音楽家は、オイストラフ、リヒテル、ロストロポーヴィチなどをはじめ優れた才能を持った人物が多く、西側でキャリアを積んだ人も多くいました。
 コンドラシンも1949年から50年にかけてプラハ放送響と度々共演、1960年から75年まで首席指揮者を務めていたモスクワ・フィルと頻繁にプラハを訪れていたようです。
 コンドラシンは、1979年にオランダへ亡命し、アムステルダム・コンセルトヘボウの指揮者に就任。その後東欧圏のオーケストラは振ることなく急逝してしまったため、このプラハ放送響との録音は幸運といえるでしょう。

 


 CR 1141
(2CD)
\2600→\2390
カルロス・クライバー&エッシェンバッハ/シューマンのピアノ協奏曲
 1968年プラハの春音楽祭ライヴ
  プラハの春音楽祭ゴールド・エディション Vol.3


 ドヴォルザーク: 劇的カンタータ「幽霊の花嫁」Op. 69
   チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)、
   ガブリエラ・ベニャチコヴァー(ソプラノ)、リハルト・ノヴァーク(バス)、
   ズデニェク・ヤンコフスキー(テノール)、
   プラハ・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮:ヨーゼフ・ヴェセルカ)
    録音:1980年5月23日プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)

 シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
   プラハ交響楽団、カルロス・クライバー(指揮)、
   クリストフ・エッシェンバッハ(ピアノ)
    録音:1968年5月25日プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)

 109'42、(CD1:51'58/CD2:57'44) 両曲ともにステレオ

 カルロス・クライバーは、カリスマ的な名声を誇った指揮者でありながら、そのディスコグラフィは非常に限られたものしか残っていません。
 この録音も、チェコ放送に残されてはいましたが、正式なリリースはされていない貴重な音源。
 1968年5月25日の演奏会は、ここに収録されている「シューマン:ピアノ協奏曲」の他に、「ドヴォルザーク:演奏会用序曲《謝肉祭》」「ベートーヴェン:交響曲第7番」が演奏されていますが、大変残念ながら他の2曲は現在アーカイヴには残っていません。

 エッシェンバッハは28 歳でピアニストとして絶頂期を迎えようとし、クライバーもバイエルン国立歌劇場の指揮者となり世界的指揮者へと名声を確立するなど、当時二人はすでに一流の音楽家。
 そんな両者に引っ張られ、オケは超一流の音楽家を前に見事な演奏を聴かせ、エッシェンバッハもクライバーの猛烈な指揮に引っ張られ、圧巻のピアノ演奏を披露しています。

 また、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮チェコ・フィルによるドヴォルザークの劇的カンタータ「幽霊の花嫁」も収録。
 ミュンヘンに生まれたドイツの名指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュ (1923-2013)。1957年に当時最年少の33歳という若さでバイロイト音楽祭にデビューを果たし、バイエルン国立歌劇場音楽監督 (1971-92) の20年に及ぶ活動もサヴァリッシュの重要な功績と言えます。
 ちょうど1970~1980年代は、サヴァリッシュがチェコ・フィルに頻繁に登場してひときわ高い人気を博していた時期でもあります。
 ドヴォルザークの「幽霊の花嫁」はあまり多く演奏される演目ではありませんが、サヴァリッシュとチェコ・フィルは、1977年、1980年と続けて同演目を演奏しており、両者の良好な関係がよく伝わる充実の内容となっています。
 1884年に作曲されたこのカンタータは、チェコの詩人ヤロミール・エルベンの台本を用い、随所にチェコの民謡風の美しい旋律が使われた魅力的な作品。ドヴォルザークの充実した作曲技巧が伺われる中期の傑作です。

 当シリーズは、チェコの名エンジニア、ミロスラフ・マレシュのチームによって、オリジナルマスターテープから入念にリマスタリングされ、当時の音源を緻密に再現しています。

 


<メジャー・レーベル>
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DG



4864128
\2600→\2390
ニュー・センチュリー室内管弦楽団30周年記念
 ~Music for a New Century
   ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)
   アレクセイ・ボトヴィノフ(ピアノ)

 1-3) フィリップ・グラス:ピアノ協奏曲第3番
   (Movement I/Movement II/Movement III?for Arvo P?rt)、
 4-6) タン・ドゥン:二重協奏曲
   (ヴァイオリン、ピアノ、打楽器と弦楽のための)、
 7) マーク=アンソニー・タネジ:ラメント(ソロ・ヴァイオリンと弦楽のための)、
 8) ジェイク・ヘギー:序曲
ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)(4-7)、
アレクセイ・ボトヴィノフ(ピアノ)(1-6)、
ニュー・センチュリー室内管弦楽団

 現代クラシック音楽への思いが込められた、すべて委嘱作品のニュー・センチュリー室内管弦楽団30周年記念アルバム

 ●この『Music for a New Century』はニュー・センチュリー室内管弦楽団の30周年を記念して作られた、ドイツ・グラモフォンへの最新アルバムです。
  カリフォルニアのスタンフォード大学のビング・コンサート・ホールで録音されました。収録された4つの作品はすべてニュー・センチュリー室内管によって委嘱されたものです。
  フィリップ・グラスのピアノ協奏曲は2018年にニュー・センチュリー室内管によってアメリカのウェスト・コートで初演されました。
  ここではウクライナのピアニスト、アレクセイ・ボトヴィノフが演奏しています。他の3つの作品、マーク=アンソニー・タネジのソロ・ヴァイオリンと弦楽のための『ラメント』、そしてこれもボトヴィノフがホープとニュー・センチュリー室内管と共演しているタン・ドゥンの「ヴァイオリン、ピアノ、打楽器と弦楽のための二重協奏曲」、ニュー・センチュリー室内管のアニヴァーサリー・イヤーを記念して書かれたジェイク・ヘギーの最新作はどれも世界初録音です。
  これらの感情豊かな作品が全体で音楽のアイデアやスタイルに目覚ましい広がりを持たせ、ニュー・センチュリー室内管の現代クラシック音楽への思いを包み込んでいます。

 ●「これら4人の作曲家を一緒に並べることは普通は考えつかないかもしれませんが、そうすることで、私たちはこの楽団と新しい音楽との独創的な関わりを称えています」とヴァイオリニストでニュー・センチュリー室内管弦楽団の音楽監督であるダニエル・ホープは語っています。
  現代音楽への献身はホープのリーダーシップのもと、ますます強くなってきています。
  この様々な方面で活躍するアーティスト、音楽活動家は2017/18年のシーズンにアーティスティック・パートナーとしてニュー・センチュリーと仕事をしました。
  そして2018/19年のシーズンからは音楽監督を務め、卓越さ、革新、探求への希望とニュー・センチュリーの共通する情熱がその演奏や他のプロジェクトを特徴づけています。

 【録音】2023年1月23日(1-3, 8)、2021年4月24日(4-6)、10月2日(7)、カリフォルニア、スタンフォード、ビング・コンサートホール
 
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4864117
(5CD)
\6000→\5490
「ヴェルビエ音楽祭ゴールド」レーベル
 《ガボール・タカーチ=ナジ~ベートーヴェン:交響曲全集》

 ベートーヴェン:交響曲
  《CD 1》
   1-4) 第1番ハ長調Op.21、5-8) 第3番変ホ長調Op.55『英雄』/
  《CD 2》
   1-4) 第2番ニ長調Op.36、5-8) 第4番変ロ長調Op.60/
  《CD 3》
   1-4) 第5番ハ短調Op.67『運命』、5-9) 第6番ヘ長調Op.68『田園』/
  《CD 4》
   1-4) 第7番イ長調Op.92、5-8) 第8番ヘ長調Op.93/
  《CD 5》
   1-5) 第9番ニ短調Op.125『合唱』
ユリア・マリア・ダン(ソプラノ)(第9番)、
エマ・ニコロフスカ(メッゾ・ソプラノ)(第9番)、
AJ グルッカート(テノール)(第9番)、
ミハイル・ペトレンコ(バス)(第9番)、
ミュンヘン・バッハ合唱団(第9番)、
ガボール・タカーチ=ナジ(指揮)
ヴェルビエ祝祭室内管弦楽団

 「ヴェルビエ音楽祭ゴールド」レーベルからの初リリース。CD5枚組
 ヴァイオリニストからの指揮者として、“弦楽四重奏曲の精神から生まれた交響曲”

 ●スイスのヴェルビエで毎年夏に開催されるヴェルビエ音楽祭とドイツ・グラモフォンが提携し、新たにできた「ヴェルビエ音楽祭ゴールド」というレーベルからの最初のリリースになります。
  ハンガリー出身のガボール・タカーチ=ナジが、音楽監督を務めているヴェルビエ祝祭室内管弦楽団と演奏したベートーヴェンの交響曲全集です。
  
 CD5枚組。

 ●2009年から2022年まで13年間以上、ガボール・タカーチ=ナジはヴェルビエ祝祭室内管弦楽団とともにベートーヴェンの9曲の交響曲を通して精神的な旅をともにしました。
  その結果として完成したこのツィクルスは、どの曲も自発性と洞察力、そして喜びをもって取り組まれ、これら傑作の自由で斬新な演奏が捉えられています。
  有名なベートーヴェンの伝記作家ヤン・スワフォードの言葉にあるように「私たちが聞くのは誠実さです。
  ロマンティックな心地よさでも、自尊心でもなく、むしろそれぞれが持つ言葉で各曲の真実が語られる感覚です。
  個々のそして全体としての作品のヴィジョンが示される、オーケストラと指揮者の間の親密なコミュニケーションの感覚があります」。

 ●このアルバムは「弦楽四重奏曲の精神から生まれた交響曲」と言えるでしょう。
   伝説のタカーチ弦楽四重奏団の設立者であり名前の由来であるガボール・タカーチ=ナジは室内楽のアプローチをとっています。
   17年間、世界の舞台で第1ヴァイオリニストとしてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲を演奏し続けた後、体に取り込んだベートーヴェンの本質とともに今度は指揮者としてこの交響曲全曲に取りかかりました。

 ●44ページのブックレットにはヤン・スワフォードによる各交響曲の興味深い紹介が掲載されています。
  またスワフォードはガボール・タカーチ=ナジとも語り合っています。鑑識眼のある二人の会話は機知に富み、刺激的で、その会話の中ではこの指揮者がいかに好奇心を大切にし、子供のように驚く気持ちと鋭い洞察力に満ちた偉大な博愛主義者であるかが明らかにされています。

 【録音】2009年8月(第1番)、2014年7月(第3番)、2011年7月(第4番)、2012年7月(第5番)、2021年7月(第7番、第8番)、2022年7月(第9番)、ヴェルビエ(ライヴ)、2021年12月(第2番)、2022年12月(第6番)、ドイツ、エルマウ城(ライヴ)
 
 
 















4/25(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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HARMONIAMUNDI



HMM 905367
¥2900→\2690
グスターボ・ヒメノ(指揮)&ルクセンブルク・フィル
プッチーニ:管弦楽作品集

 プッチーニ(1858-1924):
  ・4 声による管弦楽をともなうミサ(グローリア・ミサ)
   〔I. キリエ / II.グローリア / III. クレド /
    IV. サンクトゥス&ベネディクトゥス /
    V. アニュス・デイ〕
  ・弦のためのスケルツォ SC 56
  ・交響的カプリッチョ SC 55
  ・≪菊≫~弦楽四重奏のためのエレジー SC 65
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
シャルル・カストロノーヴォ(テノール)
ルドヴィク・テジエ(バリトン)
オルフェオ・カタラ
 (合唱指揮:パブロ・ララス)

 ≪ラ・ボエーム≫の原点を観るプッチーニ:交響的カプリッチョ

 録音:2022年5月14日、6月29日、フィルハーモニー・ルクセンブルク、大ホール

 ヒメノ&ルクセンブルク・フィルの2022年録音盤は、オペラ作曲家プッチーニの、宗教作品および管弦楽(器楽)作品という注目の内容です。

 プッチーニ(1858-1924)は、5代にわたる教会音楽家一家の末裔でした。10歳前後から聖歌隊員として活動、同時にヴァイオリン、ピアノ、オルガン、作曲などの教育を受けるようになります。
 そして14歳の時には、教会オルガニスとして演奏していました。若い頃に作曲された宗教的な作品に、モテット、クレド、そして1880年に作曲されたこのグローリア・ミサがあります。
 1876年にヴェルディの≪アイーダ≫にふれてオペラに専念するようになった、と記述されることも多いですが、プッチーニの初期の業績が聖歌、室内楽、管弦楽曲であり、そのキャリアを通じて、頻繁ではないにしてもこれらのジャンルの作品を書き続けていたことを忘れてはなりません。
 ここには、オペラ以外の初期の作品で最も重要なものが厳選されて収録されております。スケルツォは、1881-83 年に書かれた弦楽四重奏曲の中のひとつの楽章です。

 ディスク冒頭はグローリア・ミサですが、男声2つ(テノール、バリトン)をソロにもつ、オーケストラと合唱という大編成。
 非常にきらびやかな作品で、非常に重みのある作品。オペラではないのですが、やはり、声の扱いが素晴らしいことがよくわかります。そして声を支える管弦楽も表情豊かで充実。
 ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルが懇親の力で演奏していることが感じられます。

 ≪交響的カプリッチョ≫は、ミラノ音楽院を卒業する際の最終試験のための楽曲。冒頭から壮大なオペラの序曲かはたまた映画の幕開けか、というドラマティックさで、さらにAllegro vivaceの部分は、10年後に作曲した≪ラ・ボエーム≫の序曲冒頭とまるっきり同じであることに驚かされます。

 イタリアでは亡くなった人に≪菊≫の花を捧げる風習があり、この≪菊≫(もともとは弦楽四重奏作品ですが、ここでは弦楽オーケストラで演奏)は、スペイン王(1870-73在位、イタリアのヴィットリオ・エマヌエーレ2世の次男)の死を悼むエレジー。
 非常にドラマティックな作品です。
 




PENTATONE



PTC 5187035
¥2700
イアン・ボストリッジ(テノール)
The Folly of Desire

 ・Brad Mehldau:The Folly of Desire
  [The Sick Rose / Leda and the Swan / Sonnet 147 /
   Sonnet 75 /Uber die Verfuhrung von Engeln /
   Ganymede I / Ganymede II /
   the boys i mean are not refined /
   Sailing to Byzantium / Night II / Lullaby]
 ・Strachey & Maschwitz:These Foolish Things
 ・Mann & Hilliard:In the Wee Small Hours of the Morning
 ・Cole Porter:Every Time We Say Goodbye
 ・Franz Schubert:Nacht und Traume D.827
 ・Cole Porter:Night and Day
イアン・ボストリッジ(テノール)
ブラッド・メルドー(ピアノ)

 大注目盤!静寂と喧騒、緊張と緩和、皮肉と感傷に染まる世界観。大胆不敵なスタイルで奏でるメルドーとボストリッジの野心に満ちた共鳴。

 録音:2022年7月/アルトフン・ニュー・モルティングス、サドベリー(イギリス)
  エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(ペンタトーン)
 DDD、67'56、輸入盤・日本語帯付

 現代ジャズの先駆者ブラッド・メルドーと、現代最高のテノール歌手イアン・ボストリッジという、共にグラミー賞の受賞歴を持つ最高級の布陣で紡ぎだした歌曲集『The Folly of Desire』がPENTATONEレーベルからリリース!

 2016年にドイツ・南バイエルンで出会った二人は、食事をするうちに意気投合し、そこからお互いのコンサートへ足を運ぶようになり、そこでメルドーがボストリッジのために曲を書くことを思いついたのが今作を作るきっかけとなりました。

 ウィリアム・ブレイクが書いた詩『The Sick Rose』から始まり、シェイクスピア、ゲーテ、カミングスといった詩人たちの作品群をもとに、メルドーの鮮やかなピアノとボストリッジのパワフルな歌声が、何とも奇妙な雰囲気を漂わせています。

 さらに、アルバム後半にはコール・ポーターの『Night and Day』やボブ・ヒリヤードの『In the Wee Small Hours of the Morning』などといったジャズリスナーには馴染み深いジャズスタンダードが数曲、そしてリート歌手ボストリッジが得意とするシューベルトの『夜と夢』D.827 を収録しており、作品ごとにスタイルの多様性が強調されています。

 この作品集には、"純粋な欲望からの脱却"というテーマがあり、"欲望から解放された愛こそが人生の最高到達点である"、という哲学的かつ道徳的なメッセージが込められています。

 
 



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REFERENCE RECORDINGS



FR 751SACD
(3SACD HYBRID)
¥6400→\5990
ギャリック・オールソン(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

 Disc1(69'28)
  ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15
  ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19
 Disc2(72'09)
  ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
  ピアノ協奏曲 第4番ト長調Op.58
 Disc3(44'19)
  ピアノ協奏曲 第5番変ホ長調Op.58『皇帝』
  「プロメテウスの創造物」序曲Op.43
ギャリック・オールソン(ピアノ)
サ-・ドナルド・ラニクルズ(指揮)
グランド・ティトン音楽祭祝祭管弦楽団
KKC 6717/9
(3SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥7000

 第8回ショパン国際ピアノコンクール優勝者ギャリック・オールソン、24年ぶりにベートーヴェンのピアノ協奏曲を全曲録音!

 録音:2022年7月5日~9日 ウォーク・フェスティヴァル・ホール、ワイオミング州、アメリカ(グランドティトン音楽祭)
 Stereo SACD,5.0 Surround SACD and Stereo CD layers、3:05:56

 1970年第8回ショパン国際ピアノコンクールで優勝(2位:内田光子)したギャリック・オールソン(1948-) によるベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲録音がリリースされます。
 アメリカのワイオミング州にあるグランドティトン国立公園の麓の街ジャクソンを中心に毎年夏に行われるグランドティトン音楽祭での演奏で、同音楽祭の音楽監督を務める名指揮者ドナルド・ラニクルズ(1954-) との共演盤です。オールソンは、1998年アメリカのベリングハム・フェスティバルに出演した際にピアノ協奏曲全曲(マイケル・パーマー指揮) をライヴ録音しており、今回24年ぶりの再録音となります。

 ギャリック・オールソン:「60年前にベートーヴェンのピアノ協奏曲をはじめて勉強して以来、これら5曲を世界中のオーケストラと100回以上演奏してきました。
 今回、尊敬する音楽家ドナルド・ラニクルズ率いるスーパー・オーケストラとの共演を打診された時は、とても感激しました。ジャクソンの標高にも負けないエキサイティングな一週間の成果を存分にお楽しみください。」

 ドナルド・ラニクルズ:「ギャリック・オールソンは音楽界の至宝であり、私の長年の友人でもあります。
 今回この音楽祭に出演してくれたことを心から感謝しています。ギャリックが60年間にわたるこの作品へのたゆまぬ努力と研鑽により培われた音楽性は、我々を大いに刺激し、現在はもちろん未来の音楽愛好家への素晴らしいギフトとなりました。」

 [ ギャリック・オールソン]
  1948年4月3日アメリカ・ニューヨーク州生まれ。ウェストチェスター音楽院で学んだ後、13歳でジュリアード音楽院に入学。彼の音楽的成長は、クラウディオ・アラウをはじめ、オルガ・バラビーニ、トム・リッシュマン、サッシャ・ゴルトニツキー、ロジーナ・レヴィーンやイルマ・ヴォルペなど著名な師のもとで培われた。
  1966年ブゾーニ国際ピアノコンクール、1968年モントリオール国際音楽コンクールで優勝後、1970年ショパン国際ピアノコンクールにおいて優勝して以来、その堂々たる演奏とゆるぎないテクニックで、世界的なピアニストとしての地位を確立してきた。1994年エーブリー・フィッシャー賞を受賞、2014年ノースウェスタン大学ビーネン音楽院よりジェーン・ギンベル・レイン賞を授与された。

 [ドナルド・ラニクルズ]
  1954年エジンバラ生まれ。エジンバラ出身。ケンブリッジとロンドンで、ホルンやピアノ、指揮を学ぶ。マンハイム、ハノーファー、フライブルクの劇場で活躍の後、サンフランシスコ・オペラの音楽監督、セントルークス管弦楽団の首席指揮者、BBC スコティッシュ交響楽団の首席指揮者(現在名誉指揮者) を歴任。現在、ベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督、アメリカ・ジャクソンで開かれているグランドティトン音楽祭の芸術監督、アトランタ交響楽団の首席客演指揮者の任にある。エジンバラ大学、王立スコットランド音楽演劇アカデミー、サンフランシスコ音楽院から名誉博士号を授与されている。また、2020年10月には、音楽文化への貢献を認められ、エリザベス2世から爵位を授けられた。

 [ グランドティトン音楽祭]
  1962年創設。アメリカ北西部ワイオミング州西部にあるグランドティトン国立公園の麓の街でアメリカ有数の避暑地ジャクソンを中心に毎年夏に8週間にわたって開催される。
  1974年にはウォーク・フェスティヴァル・ホールが開館。全米屈指の音楽祭に成長し、現在はドナルド・ラニクルズが音楽監督を務めている(2026年まで)。

 
 




ARS PRODUKTION


ARS38634
¥2700

動物の謝肉祭
 サン=サーンス:動物の謝肉祭
  (ベネディクト・テル・ブラーク編曲による
   ヴァイオリン、ピアノ、ベース、ドラムス版)

クロナティック・クァルテット
 〔トビアス・パウルス(ヴァイオリン)、
  ベネディクト・テル・ブラーク(ピアノ)、
  マルコ・T・アレアータ(ベース)、
  ヤン・フリードリヒ(ドラムス)〕


 ドラムス入り?!動物の謝肉祭!

 サン=サーンスの超名作「動物の謝肉祭」が、クロナティック・クァルテットのピアニスト、ベネディクト・テル・ブラークの編曲によって生まれ変わりました。
 基本的にはサン=サーンスの原曲に基づきながらも、パガニーニや民謡等のテーマが組み込まれていたり、テル・ブラークの自作やオリジナルな要素もふんだんに盛り込まれた自由度の高いアレンジとなっています。
 2017年に結成されたクロナティック・クァルテットは、ヴァイオリン、ピアノ、エレキ・ベース、ドラムスという極めてユニークな四重奏で、クラシック、ジャズ、ポップスの垣根を超えた独創的な活動を行っています。

 ※録音:2021年11月
 
 
ARS38625
¥2700
スペインのハープシコード音楽 イネス・モレノ・ウンシージャ(ハープシコード)
 アントニオ・デ・カベソン:Diferencias sobre el Canto del Cavallero
 ルイス・ベネガス・デ・エネストローサ:Cinco diferencias sobre Las Vacas
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ:Segundo tiento de Quarto Tono por elami, a modo de cancion
 セバスチャン・アギレラ・デ・エレディア:Obra de 8° tono alto. Ensalada
 フアン・カバニーリェス:Gallardas I
 ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K.56、ソナタ ニ短調 K.213
 アントニオ・ソレール:Sonata no 48 en Modo Dorico
 セバスティアン・デ・アルベロ:Recercata Prima、Fuga Prima、ソナタ・プリマ
 フアン・セセ・バラゲール:フーガ第2番
 ホアキン・ベルトラン:フーガ第2番、Pieza contrapuntistica no 6
 バシリオ・デ・セセー:Intento no 6
 アルベニス:ソナタ ニ長調

 16世紀から19世紀かけて作曲されたスペインのハープシコード音楽。
 ドメニコ・スカルラッティのように有名な作曲家の作品から知られざる作曲家の作品まで網羅していますが、どの作品も質の高いものばかりです。
 特にこのアルバムに選ばれた作品は、この時代の鍵盤音楽の多様性を表しています。

 ※録音:2021年4月30日-2021年5月3日
 
 

ARS38626
¥2700
票決
 エルンスト・クルシェネク:ハープ・ソナタ Op.150
 ジャン・クラ:ハープのための2つの即興曲
 アルフレード・カゼッラ:ハープ・ソナタ Op.68
 アンドレ・カプレ:ハープのためのディヴェルティスメント
 ブリテン:ハープ組曲
 ハインツ・ホリガー:前奏曲,アリオーソ,パッサカリア
ジュリア・ワッカー(ハープ)

 20世紀に作曲されたハープ作品集。
 ハープは他の楽器にはない独特な音色と特殊な演奏技術を持つ楽器で、作曲家に新たなインスピレーションを与えてくれます。
 このことは演奏家にとっても良い効果をもたらし楽器の新たな側面を知る機会を得ることになります。

 ジュリア・ワッカーは、2006年からバーゼル・フェスティバル・オーケストラの首席ハープ奏者、2017年からはスイスのオーケストラ「バーゼル・シンフォニエッタ」に所属。
 ケルンWDR交響楽団、ブランデンブルク州立・オーケストラ・フランクフルト、南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団などと共演しました。
 2017年には、フルート、ヴィオラ、ハープのトリオでルガーノで開催された国際室内楽コンクールに出場し、ファイナリストに選ばれました。

 ※録音:2021年
 
 
ARS38624
¥2700
ハンガリー・ハーモニー
 バルトーク:
  ヴァイオリンのための狂詩曲 第1番 SZ.87(チェロとピアノ版)
 リスト:
  愛の夢第3番 変イ長調 S.541-3、
  《詩的で宗教的な調べ》より「愛の賛歌」S.173-10
 コダーイ:チェロ・ソナタ第1番 Op.4
 J.S.バッハ:
  ああ我らの人生とは BWV 743、
  天にまします我らの父よ BWV 762、
  我らを救い給うキリストは BWV 747
 エルネー・ドホナーニ : ハンガリー牧歌 Op.32D
ラースロー・フェニュー(チェロ)
ユリア・オクルアシュヴィリ(ピアノ)

 ハンガリー出身のチェリスト、ラースロー・フェニューによるチェロとピアノのための作品集(編曲集)。
 ラースロー・フェニューは13歳でブダペストのリスト音楽院に入学しハンガリーで学びました。その後2004年ドイツで開かれたパブロ・カザルス国際コンクールで優勝し、それ以来国際的な活躍を見せています。
 2001年から2012年までフランクフルト放送交響楽団の首席チェリストを務めながら、ヴィグモアホールやコンセルトヘボウなど主要なホールでコンサートを行っています。

 ※録音:2021年9月。
 
 

ARS38629
¥2700
グラナドス:ゴイェスカス
 エンリケ・グラナドス:
  組曲「ゴイェスカス」
   (愛の言葉、窓辺の語らい、燈火のファンダンゴ、
    嘆き,またはマハと夜泣きうぐいす、
    愛と死、終曲、わら人形)、
  歌劇「ゴイェスカス」より間奏曲
エミリ・ブルガリャ(ピアノ)

 1982年、カタルーニャ音楽協会が主催する「若い音楽家コンテスト」で入賞したエミリ・ブルガリャは、同団体から得た奨学金でより研鑽を積みスペイン、イタリア、フランス、ドイツ、ブラジル、中央アメリカ、中東など様々な国で、ソロや室内楽グループと共演しました。
 しかしその後1995年、マリア・ジョアン・ピリスと知り合ったことで音楽への姿勢をより明確に出来たといいます。
 ソリストとして活躍するだけでなく、1998年以来トリオ・カンディンスキーのメンバーとしても活動するなど室内楽の分野でもその実力を発揮しています。

 ※録音:2020年1月4日-6日
 




DA VINCI CLASSICS



C00723
¥2600
クラーマー:ピアノのための練習曲集第1巻 Op.30より
 ベートーヴェンが選曲し注釈をつけた21曲

  ヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858):
   ピアノのための練習曲集第1巻 Op.30より
    ベートーヴェンが選曲し注釈をつけた21曲
     〔練習曲第1番 アレグロ ハ長調△、
      練習曲第2番 プレスト ホ短調☆、
      練習曲第3番 モデラート ニ長調*、
      練習曲第4番 コン・モート ハ短調◇、
      練習曲第5番 アレグロ・モデラート ハ長調☆、
      練習曲第6番 ヴィヴァーチェ イ短調☆、
      練習曲第7番 ピウットスト・モデラート 変ロ長調+、
      練習曲第8番 アレグロ ト短調#、
      練習曲第9番 アレグリ・モデラート ト長調◇、
      練習曲第12番
       モデラート・エスプレッシーヴォ イ短調+、
      練習曲第13番 スピリトーゾ イ短調◇、
      練習曲第15番 マエストーゾ 変ホ長調◇、
      練習曲第16番
       モデラート・コン・エスプレッシオーネ ヘ短調◇、
      練習曲第18番 アレグロ ニ短調#、
      練習曲第21番 モデラート ト長調#、
      練習曲第23番 コン・ブリオ イ長調#、
      練習曲第24番 コン・モート ニ短調◇、
      練習曲第27番 ヴィヴァーチッシモ 変イ長調#、
      練習曲第29番 プレスト ハ長調#、
      練習曲第30番
       モデラート・コン・エスプレッシオーネ 変ロ短調*、
      練習曲第41番「アリア」 モデラート ニ短調*〕
   練習曲第14番 モデラート ニ短調*
   ベートーヴェンを偲ぶ音楽のマチネーのための即興曲,
    フランツ・リストに捧ぐ, Op.93*
   歌劇《モリナレッラ》の五重唱
    「Il Villan Che Coltiva Il Giardino」による
     ピアノのための変奏曲*
ジュージ・デ・ベラルディニス(ピアノ)*
ヴィットーリア・チッキエッロ(ピアノ)+
アンドレア・コトゥーニョ(ピアノ)☆
ロレンツォ・デ・ビアーゼ(ピアノ)#
マッティア・ディ・モーラ(ピアノ)△
ヴィヴィアーナ・ディ・リータ(ピアノ)◇

 クラーマーの練習曲集から、ベートーヴェンが選曲し注釈をつけた21曲。

 クレメンティにもピアノを教わったドイツ生まれの作曲家、ヨハン・バプティスト・クラーマーの練習曲集は、ベートーヴェンの甥カールやクララ・シューマンも弾いていたといわれ、日本ではハンス・フォン・ビューローが改訂した楽譜がピアノを勉強する人々に定着しています。
 クラーマーと交流を持っており、クラーマーを高く評価していたベートーヴェンは自身の教育活動にこの曲集が適していると考え、最初に出版されたOp.30の曲集から21曲を選び、アクセントの扱いなど演奏的側面を含む様々な注釈をつけました。
 その注釈はベートーヴェンの秘書を務めベートーヴェンの伝記も記したアントン・シンドラーによって書き遺されて後世に伝えられており、それに基づいたアプローチで演奏し録音するという"ベートーヴェン研究"的なプロジェクトです。

 ウンベルト・ジョルダーノ音楽院の教授を務めるジュージ・デ・ベラルディニスは、自身が進めていたアクセントについての研究を機にこの曲集に着目し、同音楽院のピアノ科の優秀な生徒たちと共にこの21曲を分析、録音するというプロジェクトを完成させました。
 ブックレットには、ジュージ・デ・ベラルディニスによる解説とともに、21曲分のベートーヴェンによる注釈文(英語)も掲載されています。

 ※録音:2021年8月、ウンベルト・ジョルダーノ音楽院(フォッジャ、イタリア)
 
 


PC00722
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
ブラームス(ピアッティ編):21のハンガリー舞曲
 ヨハネス・ブラームス(1833-1897)
  (アルフレッド・ピアッティ編曲、チェロとピアノ版):
   21のハンガリー舞曲 WoO 1
ルチアーノ・タランティーノ(チェロ)
パオロ・スカファレッラ(ピアノ)
C00722
¥2600

 ブラームス:《21のハンガリー舞曲》、チェロとピアノのための編曲版!

 ☆チェロとピアノ版の《21のハンガリー舞曲》を全曲収録!
 ☆作曲者ブラームスとも交流のあったアルフレッド・ピアッティ版!

 ブラームスの《21のハンガリー舞曲》を、アルフレッド・ピアッティ(1822-1901)がチェロとピアノのために編曲した全曲版が登場!
 ピアッティはブラームスとも面識があり、ヨーゼフ・ヨアヒムやクララ・シューマンとも室内楽を奏でていたチェリストとしても知られていました。
 その腕前は素晴らしく、フランツ・リストからも高く評価されたと伝えられています。
 そのピアッティが、恐らくブラームスからも承認を得て編曲したチェロとピアノ版の《21のハンガリー舞曲》を、RAI国立交響楽団を始めとして様々なオーケストラで活躍し、ピアッティの《12の奇想曲》などをリリースしているイタリアのチェリスト、ルチアーノ・タランティーノの演奏でお楽しみいただけます。
 民謡調を色濃く出すようなチェロの演奏と、ピアッティによってより精緻化されたピアノ・パートのスリリングな演奏が展開されています。

 ※録音:2022年4月(フォッジャ、イタリア)

 
 
 


C00729
¥2600
ロドヴィコ・フェッロナティ:
 ヴァイオリンと通奏低音のための室内ソナタ集 Op.1(1710) Vol.1

  ソナタ第1番 ハ長調/ソナタ第3番 ト長調/
  ソナタ第5番 ヘ長調/ソナタ第7番 ニ長調/
  ソナタ第9番 ハ長調
 
 ※すべて世界初録音
アンサンブル・ロカテッリ

 18世紀前半の知られざる作曲家、ロドヴィコ・フェッロナティの貴重な作品集!

 ☆ロカテッリに影響を与えた作曲家、ロドヴィコ・フェッロナティ!
 ☆ヴァイオリンとチェロ、コントラバス、アーチリュート、チェンバロの組み合わせによるアンサンブル・ロカテッリの美しい演奏に注目!

 その生涯と音楽活動がほとんど謎に包まれたままになっている、18世紀前半に活躍した人物ロドヴィコ・フェッロナティの貴重な作品集。
 文化的な都市パドヴァ出身のフェッロナティは作曲家、ヴァイオリニストでありながら、今日ではおそらく視覚芸術の分野で最もよく知られています。
 彼はベルガモの大聖堂教会を飾る絵画の注文に携わり、著名な画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロとも交流がありました。
 音楽分野では、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂のヴァイオリニストを務めたこと、ベルガモで共に学んだロカテッリに影響を与えたことや、ピゼンデルがフェッロナティのヴァイオリン協奏曲を所有し大切にしていたことなどが知られています。
 フェッロナティのOp.1が当時のイタリア音楽界に大きな関心をもたらしたことは、この曲集に収録されたソナタのうち2曲が、パルマで発見されたアンソロジーに(アルビノーニ、コレッリ、ソミスらの作品と一緒に)収録されていることからも明らかでしょう。
 ヴァイオリンとチェロ、コントラバス、アーチリュート、チェンバロの組み合わせによるアンサンブル・ロカテッリの美しい演奏にも注目です。

 ※録音:2022年3月、チーゴレ(イタリア)
 



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HYPERION



PCDA68413
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
タカーチ弦楽四重奏団
 サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):
  5つの幻想的小品 Op.5(1895)
 
 アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
  弦楽四重奏曲第13番 ト長調 Op.106(1895)
  アンダンテ・アパッショナート B40a(1873)
タカーチ弦楽四重奏団
 〔エドワード・ドゥシンベア(第1ヴァイオリン)、
  ハルミ・ローズ(第2ヴァイオリン)、
  リチャード・オニール(ヴィオラ)、
  アンドラーシュ・フェイェール(チェロ)〕
CDA68413
¥2500→\2290

 タカーチ弦楽四重奏団新録音!ドヴォルザーク&コールリッジ=テイラー!

 ☆世界最高峰の四重奏団のひとつ、タカーチ弦楽四重奏団!
 ☆円熟のドヴォルザークと若きコールリッジ=テイラー、共に1895年に作曲された弦楽四重奏作品!

 50歳を超え、『新世界より』、『アメリカ四重奏曲』、『チェロ協奏曲』などの傑作を書き上げたドヴォルザークと、英国王立音楽カレッジで学びながら作曲家としての名声を得始めていた20代前半のサミュエル・コールリッジ=テイラー。
 同じ1895年に生み出されたドヴォルザークの『弦楽四重奏曲第13番』とコールリッジ=テイラーの『5つの幻想的小品』は、作曲家としてのキャリアの中でまったく異なる段階にありながら、ともに補完的・同時代的な作品であり、タカーチ弦楽四重奏団の刺激的な演奏で、この興味深いカップリングをお楽しみいただけます。

 タカーチ弦楽四重奏団は1975年にブダペストのフランツ・リスト音楽院の学生であったガボル・タカーチ=ナジらによって結成され、1977年エヴィアン国際弦楽四重奏コンクールで一等賞と批評家賞を獲得し国際的な注目を浴び、ポーツマス、ボルドー、ブダペスト、ブラティスラヴァ等多くのコンクールで優勝してきた世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつです。
 2020年6月には、グラミー賞受賞(+3度のノミネート)で知られる世界的ヴィオリスト、リチャード・オニールが新たなメンバーとして加わりました。近年では2022年9月にも来日公演を行っており、神奈川公演ではコールリッジ=テイラーの幻想的小品も演奏しています。

 ※録音:2022年8月19日-21日、ワイアストン・エステート・コンサート・ホール(バーミンガム、イギリス)
 
 

CDA68434
¥2500
アンセム集 Vol.1
 エドワード・エルガー(1857-1934):
  主は偉大なり Op.67、主に捧げよ Op.74
 サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876): 荒野
 ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):ハウス・オヴ・ザ・マインド
 ポール・スパイサー(1952-): 出でよ、ラザロ
 パトリック・ガワーズ(1936-2014):ガリラヤの人々
 ジェームズ・マクミラン(1959-):主に感謝せよ
 フランシス・ポット(1957-):トッカータ
 デヴィッド・ベドナル(1979-):エブリワン・サング
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
スティーヴン・レイトン(指揮)
ハリソン・コール(オルガン)
ジョナサン・リー(オルガン)

 名匠スティーヴン・レイトン率いる、ケンブリッジ大学の名門カレッジ合唱団!

 ☆名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団による待望のアンセム集がスタート!
 ☆第1巻は2世紀にわたるアンセム集!

 イギリス合唱界の名指揮者スティーヴン・レイトンが音楽監督を務める名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、待望のアンセム集がスタート!
 第1巻はアンセムの歴史において重要な作曲家サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876)の《荒野 The wilderness》に、ウェズリーを称賛していたエルガーによる2つの代表作《主は偉大なり Great is the Lord》 《主に捧げよ Give unto the Lord》、そして20世紀後半から21世紀に書かれたハウエルズやマクミランらの作品を加えた計9作品を収録(フランシス・ポットのトッカータのみオルガン独奏曲)。
 古楽から近現代音楽まで幅広いレパートリーを誇る彼らならではのプログラムといえるでしょう。

 ※録音:2022年1月&2023年1月、イーリー大聖堂(イギリス、ケンブリッジシャー)
 
 


CDA68417
¥2500
マショー:恵みの泉
 1. 与えてください、領主様
 2. 人民を導く者は/泣け、王国よ/武器を握って
 3. 監獄に入れられていてもとても心地良いので
 4. 祝福された処女/汚れを知らず子を産んだ人/
  あなたに向かって私たちはため息をつき
 5. ようこそ、価値ある女性
 6. とても甘美な女性
 7. 私は嘆願するのをやめません「泉のレイ」
 8. 光であるキリスト/来たれ、創造主たる聖霊よ/苦難が近づき
 9. わが心には闘争があり
 10. 監獄に入れられていてもとても心地良いので
オルランド・コンソート
 〔マシュー・ヴェンナー(カウンターテナー)、
  マーク・ドーベル(テノール)、
  アンガス・スミス(テノール)、
  ドナルド・グレイグ(バリトン)〕

 イギリスを代表する男声クヮルテット!オルランド・コンソートのマショー第10弾!

 ☆中世ポリフォニー音楽の最高峰!
 ☆高い評価を獲得してきたギヨーム・ド・マショー作品集の第10弾!

 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、オルランド・コンソート。
 かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動しています。

 14世紀アルス・ノーヴァを代表する作曲家・詩人ギヨーム・ド・マショー。これまで、レコード芸術海外盤REVIEW「今月の特選盤」や英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、グラモフォン賞ノミネート、ICMA(国際クラシック音楽賞)ノミネートなど、極めて高い評価を獲得してきたマショー・プロジェクトは、ついに第10弾という節目を迎えました。
 本アルバムでは、マショーが生きた疫病、戦争、争いの世界と、宮廷的で精神的な愛の理想を対比させ、当時の音楽をオルランド・コンソートの見事なアンサンブルが生き生きと再現しています。

 ※録音:2022年7月5日-7日、洗礼者聖ヨハネ教区教会(ラフトン、エセックス)
 




ALBANY



TROY 1910/12
(3CD 2枚価格)
¥4300
「バッハ・トゥ・ブラック(Bach to Black)Vol.2」~
 バッハ:パルティータ(全曲)+アフリカ系アメリカ人のピアノ作品集
ロシェル・セネット(ピアノ)
  CD1)
   J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ第3番イ短調BWV827
   ユリシーズ・シンプソン・ケイ(1917-1995):8つのインヴェンション(1946)
   J.S.バッハ:パルティータ第4番ニ長調BWV828
   ハリー・サッカー・バーリー(1866-1949):「サウスランド」組曲より(1907)
  CD2)
   J.S.バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826
   フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953):7つの叙事的小品
   J.S.バッハ:パルティータ第5番ト長調BWV829
   モンタギュー・リング(1866-1956):「謝肉祭」~5つのダンス組曲(1924)
  CD3)
   J.S.バッハ:パルティータ第6番ホ短調BWV830
   ジョイス・ソロモン・ムーアマン(b.1946):ピアノ組曲(1974)
   J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825
   ジョージ・テオフィラス・ウォーカー(1922-2018):5つの小品

 バッハは人種や国籍の壁を越える!バッハとアフリカ系作曲家のピアノ曲を組み合わせた画期的なアルバム第2弾!

 録音:2022年1-2月イリノイ大学クラナート・センター・オブ・パフォーミング・アーツ[78:45] [69:08] [64:13]

 アフリカ系作曲家のピアノ曲とバッハのイギリス組曲(全6曲)を収録した第1弾(TROY 1869)に続くシリーズ第2弾。
 ここではバッハの6つのパルティータを主軸にしつつ、その曲間にアフリカ系作曲家のピアノ曲を収録している。
 19世紀半ば頃より早くもアフリカ系の人々は白系人種の西洋音楽を学び、作曲を行っていたことに驚かされるが(時代背景を考えると当然のことである)それら作品の完成度には更に驚かされる。
 彼らはバッハを模範としつつ、自分たちの民族性、出自を模索しつつ創作していたことが分かる。
 ピアノのロシェル・セネットの清潔で凛としたピアノは大変素晴らしく、バッハ演奏の新しいスタンダードの登場と言っても言い過ぎではない。
 この人のモーツァルトやベートーヴェンもぜひ聴いてみたいと思わせるアルバム。
 
 

TROY 1913
¥2400
ミゲル・デル・アギラ(b.1957)管弦楽作品集
 (1)ジャイアント・ギターOp.91
 (2)サロン・ブエノス・アイレスOp.102
 (3)ヴァイオリン協奏曲Op.94
 (4)緊張Op.126
 (5)クスコ陥落Op.98
ダーク・メイヤー(指揮)
オーガスタ交響楽団
(3)ギジェルモ・フィゲロア(Vn)

 録音:2020年1月18日、2021年5月23日[76:45]

 ミゲル・デル・アギラはウルグアイ出身の作曲家で現在はアメリカで活動、グラミー賞にも何回かノミネートされている。
 非常に多作家で既に130曲以上の作品を発表、作風はラテン・アメリカ出身の作曲家らしく明朗快活、ヴィラ・ロボスやチャベス、レブエルタスあるいはコープランドを思わせ楽しめる。
 ヴァイオリン協奏曲はラテン情緒あふれる情熱的でねっとり(?)としたメロディがたっぷり歌い込まれた秀作。
 
 

TROY 1914
¥2400
マット・カタルディ:
 ショパンによるポピュラー・スタイルの24の前奏曲

  (24 Preludes in Popular Style after Chopin)
マット・カタルディ(Pf)

 録音:2022年8月 [47:36]

 ショパンの有名な24の前奏曲を20~21世紀のポップ・ミュージックのスタイルでアレンジあるいはリコンポーズしたユーモアあふれるアルバム。
 スイング調、サンバ風、ヒップホップ、タンゴ、ラグタイム、ボサ・ノバ・スタイルなど多種多様。一種の冗談音楽とも取れるが、良質のBGMとして最適。
 
 

TROY 1915
¥2400
デル・トレディチの最新オーケストラ集。
 「ポップ=プリ」「アドヴェンチャー・アンダーグラウンド」

  デイヴィッド・デル・トレディチ(b.1937):
   (1)ポップ=プリ
   (2)アドヴェンチャー・アンダーグラウンド
デイヴィッド・アラン・ミラー(指揮)
オールバニー交響楽団
(1)ヒラ・プリットマン(Sop)、
 アメリカン・ミュージック・フェスティバル合唱団、
 ロックバンド

 録音:(1)2019年6月2日、(2)2018年6月3日 [55:34]

 アメリカのネオ・ロマン主義の作曲家デル・トレディチの最新オーケストラ集。
 「ポップ=プリ」は彼の出世作となった「不思議の国のアリス」シリーズのひとつで独唱、合唱、語りとオーケストラのためのカンタータ。
 「アドヴェンチャー・アンダーグラウンド」は18世紀のイギリスの賛美歌作家アイザック・ウォッツの詩に基づくオーケストラ作品。
 いずれもデル・トレディチらしい、明快な調性と様々なスタイルが折衷したユーモア溢れる不可思議な世界が拡がる秀作。
 
 

TROY 1916
¥2400
ラリー・ベル(b.1952)の音楽
 (1)エレジー第3番《K.E.Oの追憶に》
 (2)ハルシオンの歌
 (3)9つの変奏曲
 (4)ニュータウン変奏曲
 (5)「祈祷」第1集
 (6)フィクルディの日曜日
 (7)ウクライナからの手紙
(1)(4)(5)(6)(7)ラリー・ベル(Pf)
(2)(6)ジェニファー・レイチェル・ウェッブ(MS)
(3)デボラ・ネムコ(Pf)
(4)(6)デイヴィッド・ウォーレス(Va)

 録音:2021年9月2日、2022年1月6日、2022年6月6日 [61:48]

 ラリー・ベルはパーシケッティ、ロジャー・セッションズらに学んだアメリカの作曲家。
 このディスクにはピアノ曲と歌曲が収録されており、いずれも調性に基づく新ロマン主義とも新古典主義ともとれる穏健な作風。
 作曲者みずから卓越したピアノを披露している。
 
 

TROY 1917/18
(2CD)
¥4300
ラリー・ベル(b.1952):
 24の前奏曲とフーガOp.156

  CD1) 第1番-第12番
  CD2) 第13-第24番
第1-6番:
 カーメン・ロドリゲス=ペラルタ(Pf)
第7-12番:
 マヤ・トレミゼフスカ(Pf)
第13-18番:
 ジェニファー・エロウスキー=フォックス(Pf)
第19-24番:
 ジョン・マクドナルド(Pf)

 録音:2022年6月9-10日、[58:14 [60:00]

 上述の作曲家ラリー・ベルのピアノのための24の前奏曲とフーガ全曲。
 前奏曲とフーガを作曲した作曲家は数多くいるが、24の調全てのために作曲したJ.S.バッハの偉業に挑戦した作曲家はこれまでショスタコーヴィチと日本の原博(1933-2002)くらいである。
 しかしここに新たな24の前奏曲とフーガが加わった。ラリー・ベルはもともと調性に基づく穏健な作風の作曲家であるらしいため、概ね伝統的なフーガの様式を踏襲しているが、より自由度の高い前奏曲ではアメリカ人作曲家らしくジャズ、ポップスの要素も取り入れている。
 
 

TROY 1919
¥2400
「合流」~アンシア・サクソフォン四重奏団
 アストル・ピアソラ(ジャック・シャレッツ編):タンゴ組曲
 リビー・ラーセン:合流
 クリス・ルトコフスキ:ダルビッシュ(修道士)
 レイモン・リッカー:3つのジャズ・セット
 ジェリー・ドージョン:サンキュー
アンシア・サクソフォン四重奏団:
 【マシュー・シンチャク(Sop.Sax)
  ジョン・ハットン(Alt.Sax)
  デイヴィッド・ミルン(Ten.Sax)
  アンジャラ・ワイアット(Bar.Sax)】

 録音:2016年6月13-16日 [69:07]

 ピアソラのタンゴ組曲をメインにアメリカの若手、中堅世代の作曲家によるサックス四重奏のための作品集。
 ジャズ、ロック、ポップスの要素を程よく取り入れたノリのよい都会的なセンスを持った洗練された作品揃い。
 
 

TROY 1920
¥2400
ロベルト・ザビエル・ロドリゲス「ハーレクインの虹」、他
 ロベルト・ハビエル・ロドリゲス(b.1946):
  (1)ハーレクインの虹
  (2)ダブル・ベースのロマンス
(1)レイチェル・キャロウェイ(M.Sop)
 アマーネット四重奏団(弦楽四重奏)
(2)ダニエル・ニックス(CB)
 ミハイル・ベレストネフ(Pf)
 メアリー=マーガレット・パイアット(語り)

 [56:00]

 ロベルト・ザビエル・ロドリゲスの音楽はレナード・スラットキン、エドゥアルド・マータらによって盛んに演奏されている。
 彼はサン・アントニオ響、ダラス響のレジデント・コンポーザーを務めたこともあり、アメリカ国内では確固とした地位を築いている作曲家。
 ここに収められた「ハーレクインの虹」はシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」に影響を受けて書かれたと作曲者は述べているが、いわゆるシュプレッヒシュティンメと言われる語り歌いはここでは採用されておらず、表現主義的というよりは弦楽四重奏と伴奏とした抒情的な歌曲集といった趣きの作品に仕上がって入る。
 
 


TROY 1921
¥2400
ハンナム:《傘の海》
マスランカ:交響曲第4番

 (1)オーリン・ハンナム(b.1985):《傘の海》(2019)*
 (2)デイヴィッド・マスランカ(1943-2017):交響曲第4番(1994)
 
 *世界初録音
エリック・レオン(指揮)
オレゴン州立大学ウィンド・アンサンブル

 [36:57]

 オレゴン州立大学ウィンド・アンサンブルはイーストマン・ウィンド・アンサンブルやノース・テキサス・ウィンド・シンフォニー、イリノイ大学シンフォニック・バンドと並ぶアメリカの吹奏楽団の名門で同大学の学生、OB、OG、教師から構成されている。
 ハンナムはホルン奏者でもあり、若手ながら管楽器の機能を熟知したダイナミックな作風で聴きごたえ充分。
 吹奏楽界の巨匠マスランカの円熟期の交響曲第4番もオレゴン州立大学ウィンド・アンサンブルの可能性をフルに発揮した快演。
 
 
TROY 1922
¥2400
「登山」~トロンボーン・アンサンブル作品集
 (1)アンドリュー・マーケル(b.1994):夢の行為(2021)
 (2)クリストファー・エヴァン・ハス(b.1933):復活(2021)
 (3)ジーナ・ジリー(b.1981):登山(2020)
 (4)ゲリー・クレシャ(b.1954):
  4つのモーション・スタディ(2021)~
   5つのトロンボーンのための
 (5)クリストファー・シャープ(b.1989):アパラチア幻想曲
 (6)デイヴィッド・F・ウィルボーン(b.1961):津波(2021)
ジェレミー・マークス(芸術監督)
カロライナ・トロンボーン・アンサンブル

 録音:2022年5月23-26日第1長老派教会コンコード [63:56]

 テナー、バス・トロンボーンによる四重奏によるトロンボーン・アンサンブルのための作品集。
 いずれもアメリカの若手からベテランまで世代も様々な作曲家による。カロライナ・トロンボーン・アンサンブルはいずれもノース・カロライナ、サウス・カロライナ大学の出身者で現在はそれぞれアメリカの主要オーケストラで首席を務めている名手たちで構成されている。
 トロンボーン関係者、教育者は必聴。
 
 


TROY 1924
¥2400
「ストリング・コスモロジー」~弦楽オーケストラ作品集
 (1)カレル・フサ(1921-2016):弦楽のためのディヴェルティメント
 (2)スティーヴン・スタッキー(1949-2016):コルバーン変奏曲
 (3)サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):
  ノヴェレッテ ハ長調Op.52-No.2
 (4)エルガー(1857-1934):弦楽のためのセレナードOp.20
 (5)ブルックナー(1824-1896):
  弦楽五重奏曲へ長調よりアダージョ
   (マーク・マンダラーノ編弦楽合奏版)
マーク・マンダラーノ(指揮)
シンフォニエッタ・オブ・リヴァーデール

 録音:(2)2014年、(5)2015年、(1)2016年、(3)(4)2021年、ウェイヴ・ホール、ブロンクス・ニューヨーク [63:48]

 チェコ出身で後にアメリカで活躍したカレル・フサの新古典主義と表現主義を融合したかのような弦楽のためのディヴェルティメントに始まり、アフリカ系の作曲家として初めて成功したコールリッジ=テイラーのエルガーを思わせる優雅で美しいメロディを持つノヴェレッテ。そしてエルガーのセレナードを経てブルックナーの弦楽五重奏曲の弦楽合奏版(第3楽章のみ)まで、いずれもあまり演奏される機会のない、しかし弦楽オーケストラの知られざる名曲を収めた貴重な一枚。
 


















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