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≪第119号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その12 2023/5/2~




5/5(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

EUDORA



EUDSACD2303
(1SACD HYBRID)
¥2700
パウラ・リオス(ピアノ)
When in Silence of the Soul ~
 ファニー・メンデルスゾーン:ピアノ作品集

  ファニー・メンデルスゾーン:
   ピアノ・ソナタ イ長調 《イースター・ソナタ》 H-U235
   アレグロ・モルト ホ短調 H-U410(世界初録音)
   ノットゥルノ H-U337
   5つのピアノ小品より
    1. ヴィラ・メディチ, アレグロ・マエストーソ変イ長調 H-U353
   ピアノのための4つの歌 Op.8
   アンダンティーノ ロ長調 H-U102(世界初録音)
   ピアノ小品 アレグロ, ハ短調 H-U139
   ピアノ・ソナタ ト短調 H-U395
パウラ・リオス(ピアノ)

 スペインの才女が奏でるファニー・ヘンゼル!SACDとMQA-CDハイブリッド盤!

 ☆高音質レーベル Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド盤!
 ☆スペインの才女がファニー・ヘンゼルの作品を探求!

 スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様のシリーズから、スペインのピアニスト、パウラ・リオスが奏でる世界初録音を含むファニー・メンデルスゾーンのピアノ作品集が登場。
 強い個性、洗練されたテクニック、独創性を備えたパフォーマーとして高い評価を得ているパウラ・リオスは、ビーゴ高等音楽院でコンスタンティーノ・ペレスに師事し、ピアノと理論の学位を優等賞と特別賞で取得しています。

 ファニー・メンデルスゾーンは、19世紀前半における女性作曲家のパイオニアとして独自の音楽的道を歩み、400曲以上の作品を作曲した当代きってのピアニストの一人です。
 このアルバムのタイトルは、ゲーテの詩を音楽化したもので、非常に自発的で実験的な作品となっています。パウラ・リオスは、ファニー・メンデルスゾーンのピアノ作品に必要な輝きと感性をもたらし、2つの初録音を含む、ファニーのピアノ作品を探求しています。

 フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。

 ※録音:2022年4月12日-14日、サラゴサ・オーディトリアム、モーツァルト・ホール(スペイン)

 
 
 

EUDSACD2304
(1SACD HYBRID)
¥2700
ヘスス・レギド:歌曲集
 ヘスス・レギド(b.1943):
  生(Vida)-Violetas mojadas、Romances del bajo Duero
  死(Muerte)-Oracion en silencio
  愛(Amor)-Triptico lorquiano、Soledades
ラケル・ロヘンディオ(ソプラノ)
イレーネ・アルファゲメ(ピアノ)

 スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様のシリーズから、スペインで最も偉大な現代芸術歌曲の作曲家の一人である、ヘスス・レギドの作品集が登場。

 1975年のデビュー以来、スペインを代表する歌曲作曲家の一人として活躍するヘスス・レギドは、80年代には多くの作曲賞を受賞し、中でもオルガン曲ではクリストバル・アルフテル賞をしています。

 本アルバムでは、レギドの詩的で力強い言葉の3本柱である愛、死、生を巡る作品の数々を、ベルリン・フィル、ボストン響、BBCフィルなど、世界最高峰のオーケストラとの共演や、スペインの名ピアニスト、アレクシス・ムニョスからも絶賛されるソプラノ、ラケル・ロヘンディオの美声で彩ります。

 フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。

 ※録音:2022年11月14日-15日、ミゲル・デリーベス文化センター・シンフォニーホール(バリャドリッド、スペイン)
 



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GENUIN



PGEN23812
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143

塩貝みつるがヴァイオリン奏者を務めるピアノ三重奏団
 ハンブルク・トリオ
浄められた夜 ~
 シェーンベルク、ツェムリンスキー、シューベルト:
  ピアノ三重奏のための作品集

   シェーンベルク:浄められた夜 Op.4
    (エドゥアルト・シュトイアーマン(1892-1964)
     編曲によるピアノ、ヴァイオリンとチェロ版)
   ツェムリンスキー:ピアノ三重奏曲ニ短調 Op.3
   シューベルト:
    ピアノ三重奏曲変ホ長調 D897, Op.posth.148《ノットゥルノ》
ハンブルク・トリオ
 〔塩貝みつる(ヴァイオリン)、
  ウルリッヒ・ホルン(チェロ)、
  エバーハルト・ハーゼンフラッツ(ピアノ)〕
GEN23812
¥2600→\2390

 ☆ハンブルク・トリオ2023年来日記念盤!
 ☆GENUINレーベルから歩みだす夜の旅。

 塩貝みつるがヴァイオリン奏者を務め、ハンブルクを拠点に活動するピアノ三重奏団「ハンブルク・トリオ」の新録音が、ドイツのGenuinからリリース。
 後期ロマン派の情熱的な物語を紡ぐ「浄められた夜」は、シェーンベルクの「ピアノ協奏曲」や「月に憑かれたピエロ」の初演でピアノ・パートを務め、私的演奏協会でもシェーンベルクと活動したピアニスト、エドゥアルト・シュトイアーマンの編曲によるピアノ三重奏版。
 初期ロマン派の永遠を感じさせるシューマンの「ノットゥルノ」とともに、異なる角度から「夜」というテーマにアプローチし、間にツェムリンスキーの洗練されたピアノ三重奏曲を配置した上質なプログラム。
 2023年5月~6月に予定されている来日ツアーでも、これらのプログラムの演奏を予定しています。

 ハンブルク・トリオは2013年にドイツのハンブルクで結成。塩貝みつるはハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリン奏者、ハンブルク国立歌劇場のアソシエイト・コンサートミストレスを長年務め、ドイツの主要オケにも客演。現在は国内を拠点に、全国主要オーケストラのゲストコンサートミストレスやソリスト、室内楽奏者として日本とヨーロッパで活躍しています。
 ウルリッヒ・ホルンはフランクフルト放送交響楽団(hr交響楽団)のチェロ奏者を20年以上務めており、エバーハルト・ハーゼンフラッツはベルリン芸術大学で教鞭を執りながら室内楽奏者として活躍する名手です。

 ※録音:2021年3月15日-16日、フランクフルト(ドイツ)

 ハンブルク・トリオ 2023年来日公演予定!
  ・5/30(火) アクロス福岡シンフォニーホール
  ・5/31(水) ラフカディオホール(熊本)
  ・6/3(土) 九州国立博物館(福岡)
  ・6/4(日) 豊前市多目的文化交流センター小ホール(福岡)
  ・6/6(火) ムジカーザ(東京)
  ・6/8(木) 奈井江町文化ホール(北海道) 
  ・6/10(土) 札幌コンサートホールKitara(小ホール)

 ※公演予定は変更となる可能性がございます。最新の開催状況につきましては、各ホールや主催団体の公式HP等にてご確認ください。

 
 

GEN23832
¥2600
ヒンデミット、プロコフィエフ、クノール、ド・ゼーガン:
 無伴奏ヴァイオリン作品集

  パウル・ヒンデミット(1895-1963):
   ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.11-6(1917/18)
 エルンスト=ローター・フォン・クノール(1896-1973):
   無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ト短調(1946)
 セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
   無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115(1947)
 ジャック=アルフォンス・ド・ゼーガン(1955-):
   無伴奏ヴァイオリン・ソナタ《青い星 l'Astre Bleu》
    (2021)(マルケタ・ヤヌシュコヴァーに献呈、世界初録音)
マルケタ・ヤヌシュコヴァー(ヴァイオリン)

 ヤヌシュコヴァーによる無伴奏ヴァイオリン作品集!

 チェコやスロバキアの民俗音楽から多くのインスピレーションを得て国際的に活躍するヴァイオリニスト、マルケタ・ヤヌシュコヴァーによる近現代の無伴奏ヴァイオリン作品集。
 1世紀にも及ぶこれらの作品は、それぞれの作曲家の非常に独特な音楽言語で作曲されている一方で、過去と現在を結びつける新古典主義的な様式への回帰という共通点をもっています。
 ベルギーの現代音楽作曲家、ジャック=アルフォンス・ド・ゼーガンの詩的な《l'Astre Bleu》はマルケタ・ヤヌシュコヴァーのために作曲されたもので、本作が世界初録音です。
 
 

GEN23831
¥2600
20-21世紀の無伴奏クラリネット作品集
 イヴァン・オレンチク(1952-):カプリース第18番
 デヴィッド・ウィリアムズ(1952-):And in a moment(世界初録音)
 エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):
  ギターのための5つの前奏曲より第3番イ短調
 アンテ・グルギン(1945-):カプリース第1番
 イゴール・ドゥルク:詩篇
 ラドスワフ・パラジュ(1973-):Ephesiaka
 ジョン・ホーキンス(1949-):Mimes(世界初録音)
 クラウディオ・ダッラルベロ:
  Variazioni su Hijazkar Romani(世界初録音)
 エフゲニー・オーキン(1977-):ユダヤ組曲
 イサーク・アルベニス(1860-1909):スペイン組曲よりアストゥリアス
ユリア・ドゥルク(クラリネット、朗読)

 サンクトペテルブルクとカールスルーエで学んだクラリネット奏者ユリア・ドゥルクによる近現代の無伴奏クラリネット作品集。
 収録曲はアルベニスを除いて20世紀と21世紀のもので、さまざまな地域のフォークロアにインスパイアされています。
 各作品は、若き音楽家であり詩人である彼女自身の詩によって彩られています。
 
 

GEN23840
¥2600
ソッリマ、サイグン、サイ、カサド、ブロッホ:
 無伴奏チェロ作品

  ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):
   ラ・フォリア(2007)、嵐(2001)
  アフメト・アドナン・サイグン(1907-1991):
   無伴奏チェロのためのパルティータ Op.31(原典版/1955)
  ファジル・サイ(1970-) :無伴奏チェロ・ソナタ Op.92b(2020)
  ガスパール・カサド(1897-1966):チェロ組曲(1926)
  エルネスト・ブロッホ(1880 -1959):
   無伴奏チェロ組曲第1番(1956)

ドルカン・ドルク(チェロ)


 ヴィトルト・ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第2位、アントニオ・ヤニグロ・国際チェロ・コンクールやリーゼン国際チェロ・コンクール第1位のドルカン・ドルクが、トルコの作品を中心に聴かせる多彩な無伴奏プログラム!
 サイグンのベールに包まれた音楽からソッリマのヴィルトゥオーゾ的な奇想曲まで、斬新でエキサイティングな音世界をお楽しみください。
 
 

GEN23842
¥2600
ブローウェル、レムケ、モラ、ドックス:
 ギターとアコーディオンのための作品集

  レオ・ブローウェル(1939-):
   ベートーヴェンによる協奏的変奏曲(2020)
   Bomarzos Tales(2022)
  サーシャ・リノ・レムケ(1976-):Atemschaukel(2021)*
  エディー・モラ(1965-):ルクス・ノヴァ(2021)
  ヘクター・ドックス(1993-):3つの変容(2022)
 
 ※全て世界初録音
ルクス・ノヴァ・デュオ
 〔リディア・シュミードル(アコーディオン)、
  ホルヘ・パス・ベラステギ(ギター)〕

マルチア・レムケ=ケルン(ソプラノ)*
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団
エディー・モラ(指揮)

 ギターの巨匠レオ・ブローウェルからも絶賛されたギターとアコーディオンのデュオ、ルクス・ノヴァ・デュオのGeniuin3枚目のアルバムは、全曲世界初録音!
 ルクス・ノヴァ・デュオは、ペルーのギター奏者ホルヘ・パス・ベラステギと、ドイツのアコーディオン奏者リディア・シュミードルによって2012年にバルセロナで結成されました。
 本作の収録曲はすべて彼らのために書かれた2020年以降の作品で、ブローウェルのラテンアメリカ的な色彩からドックスの沈黙の深さを追求した《変容》まで、広大なカラーパレットを楽しめます。
 
 
GEN23822
¥2600
バリトンの狂気 ~ バリトン・サクソフォンのための作品集
 ジェルジ・クルターグ(b.1926):ジェルジ・クルーの追憶に
 ペーテル・ヴィーグ(b.1987):三つ編み
 ジュゼッペ・ルッジェーロ(1909-1977):アンダンティーノ=アレグロ
 ルーカ・フランチェスコーニ(b.1956):ノットゥルノ
 ヤン・メヌ(b.1962):Bit of Bit
 ヤコブ・テル・フェルトハイス(b.1951):太陽が昇る遥か前に
 マラン・マレ(1656-1728):「スペインのフォリア」による変奏曲
 吉松隆(b.1953):エクローグ・モノローグ
 野田燎(b.1948):ダンス・ダンス・ダンス
 ブランフォード・マルサリス(b.1960):バリトン・サクソフォンのための小品
 グレゴリー・ワナメイカー(b.1968):モノロジー
アルノ・ボーンカンプ
 (バリトン・サクソフォン)

 アルノ・ボーンカンプ!新録音はバリトン・サックス・アルバム!

 ☆日本でもおなじみの世界的サクソフォン奏者、アルノ・ボーンカンプ新録音!
 ☆バリトン・サクソフォンに新たなレパートリーを与える注目のアルバム!

 現代最高のクラシカル・サクソフォン奏者の一人、アルノ・ボーンカンプがバリトン・サクソフォン・アルバムをリリース!
 コンサートやレコーディングで幅広く活動するほか、1982年に結成し2017年に惜しまれつつ解散した名カルテット、アウレリア・サクソフォン四重奏団のテナー奏者として長年にわたって活躍してきたボーンカンプ。
 1840年頃にサクソフォンの生みの親、アドルフ・サックスが作った最初のサクソフォンが現在のバリトン・サクソフォンの音域を持つ楽器であり、サクソフォンの原点は低音域にあるということ、そしてコダーイの「無伴奏チェロ・ソナタ」に大きな衝撃を受け、サクソフォンという楽器にもこのクラスの作品、つまり、楽器が持つ魅力と可能性を最大限に引き出し、しかも幅広い聴衆にアピールできるほど洗練されたレパートリーが必要だと痛感したことを機にこのプロジェクトが生まれました。
 そしてかつてアウレリアで共に活動していたアンドレ・アレンズと共にマルチメディア・パフォーマンス・プロジェクト「リトル・ビッグ・ホーン」を立ち上げ、オランダの多くの舞台で公演を行い、CDを制作。
 このアルバムには「リトル・ビッグ・ホーン」のために書かれた新作が多く収録されており、これまでもサクソフォンという楽器のレパートリーの拡大に尽力してきたボーンカンプが今度はバリトン・サクソフォンの新境地を開拓します。
 5ヶ国から2人ずつ作曲家を選び、まず一方の作曲家の短い曲をいわば「前奏曲」として、その後にもう一方の作曲家の長い曲を演奏してゆくという拘ったプログラム構成にも注目。サクソフォン・プレイヤー、サクソフォン・ファン必携のアルバムです。

 ※録音:2022年6月28日-30日、プロテスタント教会(オーステム、オランダ)

 
 
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GEN23829
¥2600→\2390
11の国際コンクールで優勝
「4本の手を持つソリストのような自由」
 シュテンツル・ピアノ・デュオ
  ラウダーテ・ドミヌム

 マルティン・グスタフ・ノッテボーム(1817-1882):
  ヨハン・セバスティアン・バッハの主題による変奏曲 Op.17
   (フランス組曲第1番 BWV812のサラバンドによる)
 フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900):
  2つのモノディ NWV39(ピアノ4手のための)
 ミヒャエル・デンホフ(b.1955):(k)ein Choral(2004/世界初録音)
 ピアソラ:フーガと神秘
  (歌劇 《ブエノスアイレスのマリア》より/
    パブロ・ツィーグラー編曲)
 ストラヴィンスキー:詩篇交響曲 K052(ショスタコ―ヴィチ編曲)
 J.S.バッハ/クルターグ:
  「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147+
   怒りのコラール(遊戯第4巻より)
シュテンツル・ピアノ・デュオ
 〔ハンス=ペーター・シュテンツル(ピアノ)、
  フォルカー・シュテンツル(ピアノ)〕

 「4本の手を持つソリストのような自由」と称賛され、ARDミュンヘン国際音楽コンクール(1986年)やマイアミのドラノフ・コンクール(1989年)を含む11の国際コンクールで優勝してきたドイツの兄弟デュオ、「シュテンツル・ピアノ・デュオ」のニュー・アルバム。
 大バッハが生涯夢中になり続けてきた「ラウダーテ・ドミヌム(主をほめたたえよ)」に基づく、バロックから現代まで4世紀にまたがる音楽が集められています。
 ベートーヴェン研究者として知られるノッテボームの「バッハの主題による変奏曲」は、友人ブラームスと共に演奏したとされる作品。
 思想家として高名なニーチェの作曲作品やショスタコ―ヴィチがアレンジしたストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」など注目作品が並び、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」の間にクルターグの「怒りのコラール」を混ぜ込んだ刺激的な作品で締めくくります。

 ※録音:2022年8月&2013年3月、ドイツ
 
 

GEN23810
¥2600
ラヴ・ビヨンド・デス
 シューマン:幻想小曲集 Op.73
 ヴォーン・ウィリアムズ:ヴィオラとピアノのためのロマンス
 プロコフィエフ:
  バレエ音楽 《ロメオとジュリエット》 Op.64より
   〔モンタギュー家とキャピュレット家、
    少女ジュリエット、騎士たちの踊り、ジュリエットの死〕
 ブリテン:ヴィオラとピアノのためのラクリメ Op.48
 フランソワ=ユーグ・ルクレール(b.1962):
  晴れた夜明けから一日の終わりまで
   (De l'aube claire jusqu'a l a fin du jour/世界初録音)
ベンジャミン・ベック(ヴィオラ)
マリー・ローザ・ギュンター(ピアノ)

 バルセロナ交響楽団の首席ヴィオラ奏者であり、2023年7月からはウィーン・フィルの首席ヴィオラ奏者に就任予定という大器、ベンジャミン・ベックのセカンド・アルバム。
 あらゆる地平を超え、現世と来世を結びつけ、永遠の愛の可能性を問う、シューマン、ヴォーン・ウィリアムズ、プロコフィエフ、ブリテンのヴィオラ作品集。
 これらの思慮深い楽曲の絶妙なニュアンスを、ベックのビロードのようなヴィオラの音色で引き出しています。
 世界初録音となるフランソワ=ユーグ・ルクレールの作品は、ベンジャミン・ベックへと捧げられています。

 ※録音:2022年1月&2月、ドイツ
 
 

GEN23827
¥2600
モメント・オヴ・エターニティ ~
 リスト、シューマン、シマノフスキ:ピアノ作品集

  リスト:2つの伝説 S.175
  シマノフスキ:仮面劇 Op.34
  シューマン:謝肉祭 Op.9
ホン・ミンス(ピアノ)

 1993年釜山出身のピアニスト、ホン・ミンスのファースト・レコーディング。ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、イサン・ユン国際コンクール、ユトレヒトのリスト国際ピアノ・コンクールなど多くのコンクールで入賞を果たしてきたホン・ミンスが、刹那のスケッチ、永遠の瞬間をテーマに魅力的で多様なプログラムを構成。
 ピアニスティックな技巧を発揮しながら、アイデンティティと外見、芸術と人生についての詩的な考察を提供します。

 ※録音:2022年4月、ドイツ
 
 


GEN23834
¥2600
ヨーロッパで大活躍のフルート奏者、古賀敦子
フルート、ヴァイオリン、チェロのためのセレナーデ

 ベートーヴェン:セレナーデ ニ長調 Op.25
 ボザ:3つの降臨
 ハイドン:
  ロンドン・トリオ第1番 ハ長調 Hob. IV:1
  ロンドン・トリオ第2番 ト長調 Hob. IV:2
 ヴィラ=ロボス:ショーロ第2番
 ヤセン・ヴォデニチャロフ(b.1964):
  神話 - 5つの小品(世界初録音)
 ドビュッシー(古賀敦子 編):亜麻色の髪の乙女
古賀敦子(フルート)
植村理葉(ヴァイオリン)
ゲオルギー・ロマコフ(チェロ)

 ヨーロッパで大活躍のフルート奏者、古賀敦子!日本語解説付き!

 ☆ドイツを中心にヨーロッパで高い評価を受けているフルート奏者、古賀敦子の新録音!
 ☆ミケランジェロ・アバド国際ヴァイオリンコンクールで第1位を獲得したヴァイオリニスト、植村理葉も参加!

 これまでの録音でもドイツの主要メディアから高い評価を受けているフルート奏者、古賀敦子のGenuinから8枚目のリリースとなるアルバムは、フルート、ヴァイオリン、チェロという三重奏による作品集。
 ハイドンやベートーヴェンといった古典からドビュッシーの繊細な華やかさ、ヴィラ=ロボスとボザのモダニズム、そして1964年生まれのブルガリア系フランス人作曲家、ヤセン・ヴォデニチャロフの古代グレコ=ロマンの世界を想起させる小品まで、4世紀にわたる作品の数々を高い音楽性で表現しています。
 過去のレコーディングでも共演してきた世界的チェリスト、ゲオルギー・ロマコフに加え、ソリストとしてベルリン・フィルハーモニーやミュンヘン・ヘラクレスザールといったコンサートホールに度々登場するなど国内外で活躍を見せているヴァイオリニスト、植村理葉が参加。
 ブックレットには古賀克己、古賀敦子による日本語の曲目解説が掲載されています。

 古賀敦子は福岡市生まれのフルート奏者。桐朋学園音楽科高等学校を卒業後、パリ国立高等音楽院フルート科を満場一致の一等賞で卒業し、同音楽院の大学院に進学しました。
 その後ケルンとミュンヘンの両国立音楽大学を卒業。在学中、数多くの国際コンクールで優勝や入賞を果たしています。
 現在はドイツのマグデブルグ交響楽団に在籍。ドイツを中心にヨーロッパで非常に高く評価されています。

 ※録音:2022年9月25日-28日(ベルリン)

 
 
 


GEN23806
¥2600
ドイツ在住の鍵盤楽器奏者、坂巻貴彦率いる若きトリオ
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集

 ベートーヴェン:
  ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 Op.11
  ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 Op.70-1
  ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調 Op.70-2
トリオ・アルテルナ
 〔坂巻貴彦
  (フォルテピアノ/
   コンラート・グラーフ1821/22)、
  アンナ・ドミトリエヴァ(ヴァイオリン)、
  アマリリス・ドゥエニャス・カスタン(チェロ)〕

 ドイツ在住の鍵盤楽器奏者、坂巻貴彦率いる若きトリオ、トリオ・アルテルナのファースト・レコーディングとなるベートーヴェンのピアノ三重奏曲集。
 トリオ・アルテルナは2021年にドイツのジークブルクでベートーヴェンの生誕250周年を記念して行われた古楽器のための室内楽コンクール"Beethoven in his time"で、第2位に加え最も優れたベートーヴェンの演奏解釈に贈られる「ベートーヴェンハウス賞」を受賞しており、その解釈は折り紙つき。
 坂巻貴彦はケルン音楽舞踏大学で学び、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー等で演奏活動を展開している若手演奏家です。

 ※録音:2022年3月28日-29日&5月16日-17日、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン、ドイツ)
 
 

GEN23833
¥2600
宇宙と断片
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 Op.106《ハンマークラヴィーア》
 ヴェーベルン:ピアノのための変奏曲 Op.27
  ベートーヴェン:6つのバガテル Op.126
 ウルリヒ・カルマイヤー(b.1963):
  チャールズ・ヒューバート・ヘイスティングス・パリーの
   讃歌《エルサレム》による6つの変奏曲(世界初録音)
マリー・ローザ・ギュンター(ピアノ)

 マリー・ローザ・ギュンターは1991年、ドイツのブラウンシュヴァイク生まれ。
 バッハに傾倒し、当レーベルからリリースしたソロ・デビュー・アルバムでもいきなりゴルトベルク変奏曲を取り上げていましたが、今作は深遠で壮大なテーマを掲げたアルバムでまた違った一面を見せてくれます。
 ベートーヴェンとヴェーベルンの作品に、彼女と同じブラウンシュヴァイク出身の作曲家、ウルリヒ・カルマイヤーの世界初録音となる作品を組み合わせています。

 ※録音:2022年1月18日&9月24日-25日、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・メンデルスゾーンザール(ドイツ)
 




DYNAMIC



CDS-7967
(2CD)
¥3500
リシニオ・レフィーチェの歌劇《チェチーリア》
 リチニオ・レフィーチェ(1883-1954):
  歌劇《チェチーリア》
   3つのエピソードによる宗教的物語
    (4つのシェーナ)
    台本:エミディオ・ムッチ
神の使い...エレーナ・スキッル(ソプラノ)
チェチーリア...マルタ・マリ(ソプラノ)
ヴァレリアーノ...
 ミカエル・スパダッチーニ(テノール)
ティブルツィオ/アマチーオ...レオン・キム(バリトン)
盲目の老女...ジュゼッピーナ・ピウンティ(ソプラノ)
街の僧...アレッサンドロ・スピーナ(バス)
奴隷解放者/若い僧...
 クリスティアン・コッリア(テノール)
奴隷...パトリツィオ・ラ・プラーカ(バリトン)
カリアリ劇場リリコ管弦楽団・合唱団
 (合唱指揮...ジョヴァンニ・アンドレーオリ)
ジュゼッペ・グラツィオーリ(指揮)

 録音:2022年1月29日、2月1-5日 Teatro Lirico di Cagliari(イタリア)
 総収録時間:113分

 イタリアの作曲家リシニオ・レフィーチェの歌劇《チェチーリア》。
 1905年に司祭に任じられたレフィシーチェは、宗教活動のかたわら2作の歌劇を完成させ、とりわけ1934年にローマでクラウディア・ムツィオにより初演された《チェチーリア》はセンセーショナルな成功を収めました。
 以降、レナータ・テバルディやレナータ・スコットが題名役を歌ったことで知られるこの作品は、音楽と盲人の守護聖人である「聖セシリア」を題材としており、プッチーニを思わせるヴェリズモ・オペラの様式の中に、グレゴリオ聖歌の旋律が採り入れられた神秘的な雰囲気を持っています。
 この作品でチェチーリアを歌ったマルタ・マッリは「全ての音域で均一な丸みを帯びた歌声」と高く評価されました。
 指揮のグラツィオーリは木管、金管楽器の響きを際立たせながら活気に満ちた音楽を奏でています。また作品で重要な役割を担う合唱も見事です。

 
 
 

CDS-7988
¥2400
ジャン=バティスト・クルムフォルツ:場面のようなソナタ集 アンナ・パセッティ(ハープ)
 1. Sonate comme scene de demi-caractere ドミ・キャラクテール劇の場面のようなソナタ
 2. Sonate comme scene dans le style pathetique 悲愴様式の劇の場面のようなソナタ
 3. Sonate comme scene de demi-caractere ドミ・キャラクテール劇の場面のようなソナタ
 4. Sonate comme scene gay...世界初録音 陽気な劇の場面のようなソナタ
 5. Sonate comme scene de demi-caractere ドミ・キャラクテール劇の場面のようなソナタ...世界初録音
 6. Sonate comme scene dans le style pathetique 悲愴様式の劇の場面のようなソナタ

 録音:2022年9月1日 Studio di registrazione(イタリア)
 総収録時間:73分

 18世紀後半を代表するハープ奏者・作曲家で、ハープの近代化にも貢献したジャン=バティスト・クルムフォルツ(ヤン・クシチテル・クルンプホルツ)の作品集。
 これら6曲の「ソナタ」は古典的なソナタ形式とは異なり、緩急・強弱・曲想が連続的に変化してゆくスタイルで、幻想曲やオペラのパラフレーズを思わせるもの。「ドミ・キャラクテール」とは悲劇でも喜劇でもない劇を指す言葉ですが、ここに聞かれる音楽はドラマティックな起伏に富んでいます。演奏者の解釈とテクニックが問われるヴィルトゥオーゾ・ピースです。
 演奏は10以上の国際コンクール入賞歴を持つアンナ・パセッティ。音楽学者としても知られ、ハープの歴史とレパートリーに関する著書も数多く執筆しています。

 
 



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OEHMS CLASSICS



OC1718
(2CD)
¥3100→\2890
トマーシュ・ネトピル(指揮)&エッセン・フィル
 マーラー:交響曲第3番 ニ短調
ベッティナ・ランチ(アルト)
エッセン・フィルハーモニー合唱団女声団員
アールト児童合唱団
ベルリン・ドイツ・オペラ児童合唱団
エッセン・フィルハーモニー管弦楽団
トマーシュ・ネトピル(指揮)

 録音:2023年1月 Essen Philharmonie(ドイツ)
 総収録時間:97分

 1975年、チェコに生まれ、ストックホルム王立音楽院でヨルマ・パヌラに指揮法を学んだトマーシュ・ネトピル。"チェコの次代を担う若手"として聴衆の期待を一身に集めている注目の指揮者です。
 2002年に開催された"第1回ゲオルク・ショルティ指揮者コンクール"で優勝、プラハ国立劇場の音楽監督を経て2013/2014年からはエッセン・フィルハーモニー管弦楽団とアールト歌劇場の音楽監督を務めています。
 チェコと深い関係にあるマーラーの音楽に強く共感しているネトピル。今回は巨大なオーケストラと女声・児童合唱、アルト独唱を要する第3番の録音。
 冒頭の8本のホルンの斉奏に導かれた長大な第1楽章をはじめ、マーラーが愛する「子供の不思議な角笛」からの引用が聴かれる第3楽章と第5楽章、ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」を用いたアルト独唱が美しい第4楽章など、様々な素材を巧みに用いた聴かせどころの多い作品を、ネトピルは鮮やかに聴かせます。

 
 




TOCCATA CLASSICS


TOCC-566
¥2400
ジョン・トーマス:ハープとピアノのための二重奏曲全集 第2集
 1. 作者不詳:March of the Men of Harlech
  ハーレックの男たちの行進(J. トーマス編)
 2. トーマス:Souvenir du bal 舞踏会の思い出
 3. フレデリック・ショパン(1810-1849):
  ピアノ・ソナタ第2番 Op. 35 - 第3楽章「葬送行進曲」(J.トーマス編)
 4-17. フランツ・シューベルト(1797-1828)の
  歌曲編曲全集(J. トーマス編)
   4. Ave Maria アヴェ・マリア / 5. The Erl King 魔王 /
   6. Dein ist mein Herz 焦燥 / 7. Serenade セレナード /
   8. Marguerite 糸を紡ぐグレートヒェン /
   9. The Wanderer さすらい人 / 10. The Fisher-maiden 漁師の娘 /
   11. Barcarole 水の上で歌う /
   12. L'Adieu (misattributed, composed
    by August Heinrich von Weyrauch) さようなら /
   13. L'Eloge des Larmes 涙の賛美 / 14. To Sylvia シルヴィアに /
   15. Sois toujours mes seuls amours 挨拶を送ろう /
   16. The Trout ます / 17. The Fountain どこへ
 18. 作者不詳:Rakoczi-indulo(J. トーマス編)
 19. トーマス:
  ドニゼッティの《ランメルモールのルチア》の主題による二重奏曲
 世界初録音
デュオ・プラセディス
プラセディス・ハグ=リュッティ(ハープ)
プラセディス・ジェネヴィエーヴ・ハグ(ピアノ)

 録音:2022年9月26-30日 Flugelsaal Musik Hug, Bulach(スイス)
 総収録時間:76分

 ウェールズ出身のジョン・トーマスは、18世紀後半に最も称賛されたハープ奏者・作曲家の一人。
 ビクトリア女王専属のハープ奏者を務め、その洗練された技巧が広く愛されました。
 彼はハープ独奏曲の他、ハープとピアノの二重奏曲も数多く書いており、どれもロマン派の作風に、ウェールズ民謡を織り込むなどした聴きやすいものばかり。
 オリジナル作品だけではなく歌劇の旋律や有名なオーケストラ曲をハープ用に編曲した作品も知られています。
 このアルバムの中心となるのは14曲のシューベルト歌曲の編曲集。これらは、トーマスが当時流布していたフランス語や英語版の楽譜をもとに編曲を行ったため、通常のドイツ語とは違うタイトルが付されています。
 デュオ・プラセディスは18世紀末から20世紀初頭までの知られざるハープとピアノ二重奏曲の復興に力を注ぐアンサンブル。
 
 


TOCC-657
¥2400
フリードリヒ・ブルク(1937-):管弦楽作品集 第4集
 1-3. 交響曲第15番「Reflections リフレクションズ」(2015)
 4-7. 交響曲第16番「The River Dnieper ドニプロ川」(2016)
 
 ※全て世界初録音
リトアニア国立交響楽団
イマンツ・レスニス(指揮)

 録音:Congress Hall, Vilnius(リトアニア) 2015年9月...1-3 2016年6月...4-7
 総収録時間:67分

 1937年、ウクライナのハルキウ(ハリコフ)生まれの作曲家ブルク。
 現在はフィンランドに住み、タンゴの作曲家として知られていますが、彼の作品の中で重要な位置を占めるのが20曲を越える交響曲です。
 3つの楽章からなる第15番は、フィンランドの軍人で大統領マンネルヘイム、エストニアの革命家で初代大統領パッツ、スウェーデンとロシアという強国にはさまれたフィンランドのウーシマー地方の歴史から想を得ています。
 バスドラムやティンパニなど打楽器を多用するニールセン風の音楽に、シベリウスを思わせる繊細なワルツをまじえています。
 第16番はロシアからベラルーシ、ウクライナを経て黒海にそそぐ大河「ドニプロ(ドニエプル)川」沿岸地域の歴史から着想した作品。
 「チョルノービリ(チェルノブイリ)の物語」と題された第2楽章は1986年の原発事故の破局や恐怖を描き、「嵐と啓蒙」と題された終楽章も予定調和的な解決からは程遠く、この地域の多難な歴史があらためて思い起こされます。
 
 


TOCC-693
¥2400
ホセ・F. バスケス(1896-1961):ピアノのための印象 全集
 1-3. 第1巻
  1. I. Romanza / 2. II. Barcarola / 3. III. Melodia
 4-6. 第2巻
  4. I. Nocturno / 5. II. La oracion de la tarde / 6. III. Elegia
 7-9. 第3巻
  7. I. Reverie / 8. II. Impromptu / 9. III. Berceuse
 10-12. 第4巻
  10. I. Preludio / 11. II. Hoja de album / 12. III. Plegaria
 13-15. 第5巻
  13. I. Madrigal / 14. II. Serenata / 15. III. Intermezzo
ウラディーミル・クリエル(ピアノ)

 録音:2022年8月17日、10月26日、12月8日 Estudio 13, Mexico City(メキシコ)
 総収録時間:64分

 20世紀前半におけるメキシコのクラシック音楽界を牽引した作曲家の一人、ホセ・F.バスケス。
 優れたピアニスト、指揮者、教育者として活躍し、多くの作品を遺しましたが、その楽譜の多くは死後行方不明になってしまったため、演奏の機会がほとんどありませんでした。
 しかし、彼の息子で作家のホセ・ヘスス・バスケス・トーレスの40年にわたる研究の結果、失われた楽譜の多くを復元することができ、ようやくバスケスの音楽が再評価されるようになりました。
 この「ピアノのための印象」は1922年頃から1927年頃に作曲された全15曲、5巻からで構成された、フランスの印象派、とりわけドビュッシーからの影響が強く感じられる内省的な雰囲気を湛えた曲集。シンプルなテクスチャーと美しい響きが特徴です。
 演奏はメキシコシティ生まれのピアニスト、ウラディーミル・クリエル。ケレタロを本拠地とする「Fortepiano Instituto de Perfeccionamiento Artistico y Musical」の創設者兼ディレクターを務め、不当に忘れられたメキシコの作曲家の作品の発見、普及に尽力しています。
 
 


TOCC-674
¥2400
ポール・クレストン(1906-1985):ピアノ作品集
 1-3. Three Narratives 3つの物語 Op. 79(1962)
 リズミコン
  4-11.第7集(1971) 第99番 - 第106番
  12-19. 第8集(1973頃) 第107番 - 第114番
  20-24. 第9集(1974頃) 第115番 - 第119番
  25-28. 第10集(1974) 第120番 - 第123番
 全て世界初録音
マイロン・シルバースタイン(ピアノ)

 録音:2022年6月20-22日 Patrych Recording Studio, Bronx, New York(USA)
 総収録時間:69分

 20世紀アメリカの作曲家ポール・クレストン(本名ジュゼッペ・グットヴェッジョ)。イタリア系移民の家庭に生まれ、オルガニストとして活躍しながら作曲を身に着けた彼は、ヘンリー・カウエルに認められて作曲家としてデビュー。ピアニストとしても才能を発揮しました。
 このアルバムに収録された「Three Narratives 3つの物語」はフランツ・リストの作品を現代的にしたような妙技を要するコンサートピースと言える作品です。
 「Rhythmicon」はさまざまなリズムが用いられた小品集。10巻全123曲で構成されており、シリーズが進むにつれて演奏も至難になっていきます。
 ここでは第7集から第10集までを聴くことができ、讃美歌風の静かな曲からバルトーク風のエネルギッシュな曲、ジャズ風の楽しい曲まで25曲を楽しめます。
 これらを演奏するマイロン・シルバースタインは20世紀半ばの作品をとりわけ愛するピアニスト。なかでもパーシケッティ作品の録音で高く評価されています。
 


TOCCATA NEXT


TOCN0022
¥2400
バッハ一族、ベンダとブレニマン フルートのための音楽集
 1-3. ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784):
  ソナタ ホ短調 - フルートと通奏低音のために BR WFB B 17
 4-6. マルクス・ブレニマン(1968-):夜想曲 -
  フルート(アルト・フルート)と弦楽三重奏のために(2016-19)*
 7-9. フランツ・ベンダ(1709-1786):ソナタ ホ短調 -
  フルートと通奏低音のためにLIII:57
 10. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
   (M.ブレニマンによるフルート、
    オーボエ、弦楽三重奏とハープ編)*
 11-13. カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  ソナタ ホ短調 -
   フルートと通奏低音のために WQ124/H551
 14. ブレニマン:
  Nomos ノモス - 無伴奏フルートのために(2016)*
 15-18. J. S. バッハ:
  ソナタ ホ短調 - フルートと通奏低音のために BWV 1034
 ...世界初録音
マルクス・ブレニマン(フルート)
ジャン・ハルスドルフ(チェロ)
 ...1-3、7-9、11-13、15-18
レオン・ベルベン(チェンバロ)
 ...1-3、7-9、11-13、15-18
アンサンブル・ピラミッド...4-6、10
【メンバー】
 マルクス・ブレニマン(フルート)
 バルバラ・ティルマン(オーボエ)
 Ulrike Jacoby(ヴァイオリン)
 Muriel Schweizer(ヴィオラ)
 Anita Jehli(チェロ)
 Marie Trottmann(ハープ)

 録音:Reformed Church, Marthalen, canton of Zurich(スイス) 2017年7月4日・・14 2021年11月1-3日...1-13、15-18
 総収録時間:74分

 J.S.バッハとその長男ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ。そしてチェコ生まれのフランツ・ベンダ。
 この3人は1747年の春、ポツダムで出会った記録が残っています。この3人の作品と、現代の作曲家・フルート奏者マルクス・ブレニマンの作品が出会い、新たな味わいが生まれました。
 
 

TOCN0019
¥2400
夢と踊り クレイン一族によるクラリネットのための室内音楽集
 1-2. アレクサンダー・クレイン(1883-1951):Esquisses Hebraiques
  ヘブライ風エスキース 第2番 Op. 13 -
   クラリネットと弦楽四重奏のために(1910)
    1. I Andante con moto / 2. II Allegro non troppo
 3. グリゴリー・クレイン(1879-1955):Poe me 詩曲  -
  クラリネットとピアノのために(1940)*
 4-6. ユリアン・クレイン(1913-1996):三重奏曲  -
  フルート、クラリネットとピアノのための(1974)*
 7-8. G・クレイン:ヤクートの主題による2つの小品  -
  クラリネットとピアノのための(1940)*
   7. No. 1 Liberamente, quasi cadenza
   8. No. 2 Allegro moderato
 9-11. A.クレイン:Esquisses Hebraiques
  ヘブライ風エスキース 第1番 Op. 12 -
   クラリネットと弦楽四重奏のための(1909)
    9. I Lento / 10. II Andante con anima /
    11. III Allegro moderato
 12-13. Y・クレイン:ソナタ - クラリネットとピアノのために(1961)*
 14-16. G.クレイン:四重奏曲 -
  クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのために(1939-40)*
 ...世界初録音
アンネ・エリザベート・ピーライネン(クラリネット)
イリーナ・ゴルクン=シレン(フルート)
 ...4-6
レア・トゥーリ(ヴァイオリン)
 ...1、2、9-11、14-16
マリア・プーサーリ(ヴァイオリン)
 ...1、2、9-11
ユッシ・アールト(ヴィオラ)...1、2、9-11
ピニャ・ヌニェス(チェロ)
 ...1、2、9-11、14-16
キリル・コズロフスキ(ピアノ)
 ...3-8、12-16

 録音:2021年3月29日-4月1日 Leonora Hall, Kallio-Kuninkala, Jarvenpaa(フィンランド)
 総収録時間:78分

 リトアニアに起源を持つクレイン家は、帝政ロシア、そしてソヴィエト~ロシアに至る重要な音楽一家となりました。
 家長であるアブラムは当時人気の"クレズマー(ユダヤ系の民謡をルーツに持つ音楽)"の代表的なフィドル奏者で、またユダヤ教とキリスト教双方に深い理解を持ち、エストニア語、ラトヴィア語、ドイツ語、恐らくロシア語も自在に話すことができた精力的な人物でした。
 彼の7人の息子は全て音楽家になりましたが、中でもアレクサンダーとグリゴリーの兄弟は傑出した才能を発揮、またグリゴリーの息子ユリアンも優れた作品を遺しました。
 彼らはユダヤ由来の舞曲とロシアの民俗音楽を融合し、そこにスクリャービンの神秘的なハーモニーとフランスの印象派の要素を加え、ユニークな作品を作り上げました。
 3人ともクラリネットの音色を愛しており、この楽器のために多くの作品を書き上げています。このアルバムではその一部を聴くことができます。
 













5/4(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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FIRST HAND RECORDS



FHR 143
¥2200→\1990
セント・オールバンズ大聖堂合唱団
ブルックナー:モテット集

 見よ、大いなる司祭を WAB13(1885)
 アヴェ・マリア WAB6 (1861)
 タントゥム・エルゴ 変イ長調 WAB41/4 (1846 rev.1888)
 この場所は神が造り給う WAB23 (1869)
 パンジェ・リングァ WAB33 (1868)
 乙女たちは王の前に招き入れられ WAB1 (1861)
 オルガンのための前奏曲とフーガ ハ短調 WAB131 (1847)
 愛する者よ、あなたはすべてに美しい WAB46 (1878)
 正しき者の唇は知恵を語る WAB30 (1879)
 王の御旗は翻る WAB51 (1892)
 エサイの枝は芽を出し WAB52 (1885)
 タントゥム・エルゴ ニ長調 WAB32 (1845)
 ダビデを見出し WAB19 (1868)
 オルガンのための後奏曲 ニ短調 WAB126 (c.1846)
 御身の民を救いた給え WAB40 (1884)
 キリストは従順であられた WAB11 (1884)
デヴィ・リース(オルガン)
アンドリュー・ルーカス(指揮)
セント・オールバンズ大聖堂合唱団

 ブルックナーの祈り。大聖堂の美しい響きで聴くモテット集

 録音:7月12・13・20・21日/イギリス、ハーフォードシャー、セント・オールバンズ大聖堂

 ブルックナーと言えばなんといっても交響曲ですが、それに次いで存在感のある曲種が宗教的な声楽曲です。
 敬虔なカトリックであった作曲者の「祈り」がストレートに表れているという点では交響曲以上とも言えましょう。

 11世紀に建てられたセント・オールバンズ大聖堂での録音で、非常に優れた音響がたのしめます。
 女声ではなく少年合唱を起用した演奏。オルガン曲も収録しています。

 
 
 


FHR 142
(2CD)
¥3600
ヘンデル:8つのチェンバロ組曲 HWV426-433
 「CD1]
  組曲第1番 イ長調 HWV426
  組曲第6番 嬰へ短調 HWV431
  組曲第5番 ホ長調 HWV430
  組曲第4番 ホ短調 HWV429
  シャコンヌ ト長調 HWV435
 [CD2]
  組曲第2番 ヘ長調 HWV427
  組曲第3番 ニ短調 HWV428
  組曲第8番 へ短調 HWV433
  組曲第7番 ト短調 HWV432
小川麻子(チェンバロ)

 ロンドンを拠点に活躍する奏者・小川麻子による「調子のよい鍛冶屋」を含むヘンデルの大組曲集

 録音:2022年8月27・29・31日/ロンドン、チョークファーム、救世主教会

 同年生まれのバッハ、スカルラッティと同様に鍵盤の名手だったヘンデル。
 残された作品では1720年にロンドンで出版された「8つの組曲」がとくに重要です。
 イタリアの洗練、フランスの優美さ、ドイツの伝統といった、さまざまな趣味が自在に統合された音楽であり、「大組曲」とあだ名される名作。
 フーガや変奏曲が散りばめられながらも堅苦しさのない自由な語り口に彩られ、ヘンデルならではの魅力にあふれています。
 第5番は有名な「調子のよい鍛冶屋」を含む佳品。

 ロンドンを拠点に活動する鍵盤奏者・小川麻子による雄弁な演奏。
 シャープ系の調を1枚目、フラット系の調を2枚目に配した構成で、それぞれの最後を「シャコンヌ」と「パッサカリア」(第7番の終曲)という似た曲種にしているのが面白いところ。
 J.S.バッハの「6つのパルティータ」(FHR-92)に続くFirst Handレーベル第2弾アルバムです。

 
 



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AAM RECORDS



AAM-42
¥2700→\2490
待望の第2弾!
 ロバート・レヴィン&アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック
モーツァルト:ピアノ協奏曲第5番/教会ソナタ 他

 1. 協奏曲の楽章 ト長調 -
  『ナンネルの音楽帳』より(R. レヴィン復元)
 2-4. ピアノ協奏曲第5番 ト長調 K. 175*
 5-7. ピアノ協奏曲 ニ長調 K. 107 No. 1
 8-9. ピアノ協奏曲 ト長調 K. 107 No. 2
 10-11. ピアノ協奏曲 変ホ長調 K. 107 No. 3
 12. 教会ソナタ第17番 ハ長調 K. 336*
 (カデンツァ:ロバート・レヴィンの即興演奏)
ロバート・レヴィン(チェンバロ&オルガン*)
アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(古楽器使用)
ボヤン・チチッチ(指揮)...1、5-11
ローレンス・カミングス(指揮)...2-4、12
NYCX-10404
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 使用楽器
  チェンバロ:ストラスブールのヨハン=ハインリヒ・ジルバーマン 1770年頃製モデルによる再現楽器、アラン・ゴット2013年製作
  オルガン:ジョージ・イングランド1760年建造、ウィリアム・ドレイク2009年レストア

 録音:2021年12月8-9日St Jude on the Hill, London...1、5-11 2022年8月18-20日Christ's Chapel, Dulwich, London...2-4、12
 総収録時間:62分

 ロバート・レヴィンとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(AAM)によるモーツァルト:鍵盤楽器のための協奏曲全集、再開第2作はピアノ協奏曲第5番のソロを歴史的考証に基づいてオルガンで演奏。
 レヴィンが「復元」した協奏曲楽章の初録音も含む、注目の内容です。

 ※国内仕様盤には大津聡氏による日本語解説が付属します。

 注目の1曲目は、モーツァルトの父レオポルトがモーツァルトの姉ナンネルの学習用に始めた『ナンネルの音楽帳』に書かれていた曲による「復元」。
 この曲は協奏曲の第1楽章のスタイルで書かれていますが、オーケストラ・パートがありません。書法に未熟さが見られることからレオポルトの作ではないとされたものの作者は特定されていませんでした。
 しかし2009年にモーツァルトの作と判定され、オーケストラ・パートを付けて協奏曲として復元する作業をロバート・レヴィンが担当しました。晴朗で快活な5分余りの曲です。
 
 ピアノ協奏曲第5番として知られるK.175は、若きモーツァルトが旅先で好んで演奏したため改訂が重ねられ、最初のバージョンを完全な形で復元することはできません。
 ロバート・レヴィンは残された資料を基に、初稿にはピアノ曲に当然あるべき強弱記号が全く無く、当時のピアノやチェンバロの音域に照らすと不自然な点があることから、モーツァルトはこの曲をザルツブルク大学の付属教会のオルガンで初演したものと推定。それに近い環境を求めて、モーツァルト在世中の1760年に作られたオルガンで演奏・録音しました。
 レヴィンの演奏は俊敏で明快、AAMのサウンドと相まって、時にヘンデルのオルガン協奏曲を思わせます。
 
 アルバムにはこのほかに、モーツァルトがヨハン・クリスティアン・バッハのソナタ3曲を鍵盤楽器のための協奏曲に編曲したK.107(ここでのソロ楽器はチェンバロ)と、ザルツブルク時代に完成した教会ソナタの最後の作品K.336(ソロ楽器はオルガン)が収録されています。

 64ページのブックレット(英語のみ)は、曲目解説と演奏者のプロフィールに加え、使用楽器の詳細や、AAM楽団員へのインタビュー、録音エンジニアの回想と現場レポート等を掲載し、充実した内容となっています。

 今後の予定(AAMの資料による)
  2023年秋 K.242a2、K.365、K.315f
  2024年冬 K.238、K.246、K.242a3
  2024年夏 K.503、K.505、K.595

 



衝撃の、といっていいでしょう・・・第1弾!

はしばしに才気と創意があふれた新時代のモーツァルト
初めて生み出されたかのように新鮮な解釈
この斬新な解釈が重鎮の研究家から生み出されたというのがすごい



 AAM-41
\2700→\2490
ロバート・レヴィン&アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番&第24番

  ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K 467
  ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K 491
   (共にカデンツァ:ロバート・レヴィン作)

ロバート・レヴィン(フォルテピアノ)
アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(古楽器使用)
  (リーダー:ボヤン・チチッチ)
リチャード・エガー(指揮)

 NYCX-10383
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 ウィーンのアントン・ヴァルター1795年頃製モデルによるフォルテピアノ(ベルギーのクリス・マーネによる再現楽器、2018年製作)
 ピッチ: A=430Hz/ヴァロッティ音律による調律
 録音:2021年8月25-26日、28-29日 ロンドン、セント・ジョンズ・スミス・スクエア

 モーツァルトのピアノ協奏曲には15,000種類もの録音があるそうだ。今さら新しい録音を出す意味があるのかと問う人がいるならば、この1枚については「ある」と断言する。
  ――ジョン・マクマン(アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック総裁)

 モーツァルトの演奏史に革命を起こしたクリストファー・ホグウッドとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージックが、モーツァルト研究家でピアニストのロバート・レヴィンを迎えて1993年に開始したピアノ協奏曲全集の録音。
 8枚をリリースして2001年を最後に途絶えていたプロジェクトが再開します。
 指揮者はホグウッドからリチャード・エガーに代わり、レヴィンの演奏は溌剌とした即興の精神に満ち溢れ、モーツァルトの神髄に迫るサウンドは一層の磨きをかけています。
 2024年6月の完結を目指す全5枚の旅路は大注目です。

 ※国内仕様盤には大津聡氏による日本語解説が付属します。

 ◎ロバート・レヴィンとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(AAM)のモーツァルト:ピアノ協奏曲録音について
 1980年代半ばから1990年代を通して古楽器による演奏が大きなブームとなりました。
 バッハの生誕300年(1985年)とモーツァルトの没後200年(1991年)にデジタル録音とCDの急速な普及が重なり、主要レーベルがこれらの作曲家の主要作品をデジタル録音による古楽器演奏で一新しようとしたのです。
 中でもオワゾリール・レーベルによるモーツァルトの交響曲全集は、序曲や断章をも含める最新の音楽的な知見と、クリストファー・ホグウッドとヤープ・シュレーダーがリードするAAM(当時の呼称はエンシェント室内管弦楽団)のスタイリッシュな演奏によって、モーツァルトの演奏史に極めて大きなインパクトを与えました。
 その交響曲全集に続いて彼らが1993年に始めた企画がモーツァルトのピアノ協奏曲全集です。ソリストには、気鋭のモーツァルト研究家にして即興演奏も巧みな歴史的ピアノの名手ロバート・レヴィンを起用。オリジナルのカデンツァや即興的な装飾表現を多用して大きな注目を集めましたが、17曲を録音したところで途絶えてしまいました。
 未完に終わったと思われていたそのプロジェクトが2023年に再起動します。コロナ禍で演奏会が途絶えたAAMが活動の場を求めてセッション録音を企画し、かねてからこのプロジェクトを「自分のアイデンティティの一部」と感じていたロバート・レヴィンが賛同。AAMが創設50周年を迎える2023/24シーズン中に完結する道のりも発表されました。
 中には新発見のピアノ協奏曲の楽章(モーツァルト8歳の作!)も含まれているそうで、期待が高まります。
 
 記念すべき再開第1弾はロマンティックな第2楽章で有名な第21番と、数少ない短調作品でドラマティックな曲想と充実した楽器編成を持つ第24番。
 どちらもオーケストラによる冒頭からフォルテピアノが通奏低音のように参加しつつ早くも即興的なフレーズを聞かせ、こうした即興的・装飾的なアプローチは全曲を通して随所に聴くことができます。カデンツァはもちろんレヴィン作。
 この録音では、即興や装飾など「他の録音と違う」「楽譜に書かれていない」音符の多さに注意が行きがちですが、既存の録音との差別化を目的とする新奇さを狙ったものではなく、それらがモーツァルトのスタイルに見事にフィットしているところが特徴です。
 当盤の最大の魅力は、モーツァルトのスタイルを徹底的に尊重し、その細部にまで注意を払った演奏から生まれる「モーツァルトらしさ」の再発見にあると言えるでしょう。

 ◎デッカ・サウンドを引き継ぐ好録音
 録音セッションは数多くの名録音を生み出したセント・ジョンズ・スミス・スクエアで行われ、写真からはコロナ対策として各奏者が距離を置いていたことがうかがわれます。
 録音はデッカで数多くの録音を制作したニール・ハッチンソン。オーケストラの量感と透明感を両立させ、ソロ楽器の質感と存在感をさりげなく引き立てる絶妙なバランスで仕上がりました。

◎ジャケットについて
 AAMレーベルの5作ではジャケットにパウル・クレーの絵を使用。AAM総裁のジョン・マクマンによればホグウッドはクレーの作品を愛好し、オワゾリール・レーベルから出したピアノ協奏曲の最初の4枚にはクレーの絵が使われていました。
 その後「商売上の理由で変えられた」そうですが、シリーズ完結へ向けて原点に回帰しました。

 ◎充実した解説書
 原盤解説書は英語のみで50ページあり、前述のジョン・マクマンによる当プロジェクト再開の経緯とコロナ禍での録音現場の回想、モーツァルト学者クリフ・アイゼンによる作品解説、ロバート・レヴィンのモーツァルトに寄せる思い、首席フルート奏者レイチェル・ブラウンへのインタビュー、ソロ楽器のみならずメンバー全員の使用楽器の詳細、そしてオワゾリール及びデッカ・レーベルでの8枚とAAMレーベルで予定される5枚の計13枚のジャケット写真などを掲載するなど、大変充実した作りとなっており、制作者がこのプロジェクトにかける思いが伝わってきます。

 




J.S.BACH-STIFTUNG



C222CD
¥4900
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750): カンタータ第42集
 1-6. カンタータ 第2番 Ach Gott, vom Himmel sieh darein -
  ああ神よ、天より見そなわし BWV 2
 7-12. カンタータ 第185番 Barmherziges Herze der ewigen Liebe -
  永遠の愛の慈悲深き心よ BWV 185
 13-18. カンタータ 第37番 Wer da glaubet und getauft wird -
  信じて洗礼を受けし者は BWV 37
アレックス・ポッター(アルト)...1-12
ゲオルク・ポプルッツ(テノール)...1-6
マルクス・フォルペルト(バス)...1-12
レジーナ・カービス(ソプラノ)...7-12
イェンス・ウェーバー(テノール)...7-12
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)...13-18
マティアス・ヘルム(バス)...13-18
バッハ財団合唱団
バッハ財団管弦楽団(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指揮)

 録音(ライヴ):Evangelischen Kirche Trogen AR/ Olma-Halle 2.0 St. Gallen(スイス) 2019年6月28日...1-6 2007年7月29日...7-12 2021年5月21日...13-18
 総収録時間:51分

 ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第42集では3つのカンタータが演奏されています。
 第2番「ああ神よ、天より見そなわし」は1724年6月18日の三位一体後第2日曜日用の作品。
 オルガンに導かれた冒頭の厳格な合唱にはじまり、テノールのレチタティーヴォ、独奏ヴァイオリンが活躍するアルトの../image/119/12、そして美しいバスのレチタティーヴォに続く執拗なリズムの反復が特徴的なテノールの../image/119/12が歌われ、最後はオルガン独奏が絡むシンプルなコラールで幕を閉じます。
 第185番「永遠の愛の慈悲深き心よ」は1715年の三位一体後第4日曜日に初演されたカンタータ。冒頭のソプラノとテノールの二重唱は、神の慈悲と人間への憐れみが描かれています。
 その後はさまざまな形でイエスの教えが描かれ、最後はヴァイオリン独奏を伴うコラールで締めくくられます。
 第37番「信じて洗礼を受けし者は」は1724年5月18日、キリスト昇天祭のカンタータ。イエスを讃える曲であるにも関わらず、弦楽合奏とオーボエ・ダモーレ2本という簡素な編成が特徴。
 第3曲はコラール・コンチェルトの形式で書かれており、歌唱パートと通奏低音の掛け合いが華やかに展開します。
 バスのレチタティーヴォと../image/119/12が続き、最後には晴れやかなコラールが置かれています。
 
 


C177CD
¥4900
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
 カンタータ第43集

  1-7. カンタータ第39番 Brich dem Hungrigen dein Brot -
   飢えたる者に汝のパンを分けあたえよ BWV 39
  8-13. カンタータ第89番
   Was soll ich aus dir machen, Ephraim -
    エフライムよ、われ汝をいかにせん BWV 89
  14-20. カンタータ第138番
   Warum betrubst du dich, mein Herz -
    何ゆえに悲しむや、わが心よ BWV 138
ウルリケ・ホーフバウアー(ソプラノ)...1-7
デルフィーヌ・ガルー(アルト)...1-7
マティアス・ヘルム(バス)...1-7
ヌリア・リアル(ソプラノ)...8-13
マルクス・フォルスター(アルト)...8-13
ラファエル・ヘーン(テノール)...8-13
ドミニク・ヴェルナー(バス)...8-13
ユリア・ゾフィー・ワーグナー(ソプラノ)...14-20
アレックス・ポッター(アルト)...14-20
櫻田亮(テノール)...14-20
ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(バス)...14-20
バッハ財団合唱団
バッハ財団管弦楽団(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指揮/チェンバロ...8-13)

 録音(ライヴ):Evangelischen Kirche Trogen AR(スイス) 2022年3月18日...1-7 2013年10月25日8-13 2010年9月10日...14-20
 総収録時間:49分

 ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第43集では3つのカンタータが演奏されています。
 第39番「飢えたる者に汝のパンを分けあたえよ」は1726年6月23日の三位一体後第1日曜日に初演された作品。
 貧民ラザロと傲慢な金持ちの末路が比較されるというエピソードを主に、隣人愛と困っている同胞への助力、そして神の庇護への感謝が描かれています。
 旧約聖書の言葉を引用した長大な第1曲をはじめ、美しい../image/119/12が3曲含まれた傑作のひとつ。
 第89番「エフライムよ、われ汝をいかにせん」は1723年の三位一体後第22日曜日のための作品。罪深い世の現状に対する神の怒りと、裁きと報復についての警告。
 そして罪深い人がやがて神の救済を待ち望む心境へと変化する様が描かれており、最後は力強いコラールで締めくくられます。
 第138番「何ゆえに悲しむや、わが心よ」は1723年9月5日、三位一体後第15日曜日に初演されたカンタータ。
 この世の富に振り回されてしまう人間の苦悩を、神に祈ることで解放される様子が、作者不詳のコラールを中心に描かれています。
 ../image/119/12は、メヌエット風の明るさを持つ1曲のみ。これは後にミサ曲ト長調BWV236に転用されました。
 




ONDINE


ODE-1417
¥2700
トヌ・クルヴィッツ(1969-):The Sound of Wings 翼の音
 Tiibade haal 翼の音(2022) -
  アメリア・イアハートに - 合唱と弦楽器のために
   1. Ulemereuhenduses... / 2. I. Taevas ja tundmatus /
   3. II. Puutuda su katt4. III. Vapruse vaaringus /
   5. IV. Uks armastus6. V. Nonda koneleb suda /
   7. VI. Tuletorn8. VII. Tahistulv / 9. VIII. Ule peegelvee /
   10. Pohilouna pohjatusse soost... /
   11. IX. Tiibade haal ja huud /
   12. Puhapaevasoov 日曜日の願い(2020/2022) -
    ソプラノ、高声と弦楽オーケストラのために
ラウル・エーンサル (ヴィオラ)...1、4、10、11
チェ・イェナ(ソプラノ)...11、8
トリーン・サケルマー(ソプラノ)...8
マリリース・ティーテル(ソプラノ)...12
マリアンネ・パルナ(アルト)...5、8
マールヤ・ヘルステイン(アルト)...8
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
タリン室内管弦楽団
リスト・ヨースト(指揮)

 録音: 2022年5月31日-6月3日 United Methodist Church、タリン(エストニア)
 総収録時間:54分

 現代エストニアを代表する作曲家の一人、トヌ・クルヴィッツ。ロマンティックな曲想と北欧特有の繊細さを併せ持つ彼の作品は高い人気を得ています。
 このアルバムは、リスト・ヨーストとエストニア・フィルハーモニー室内合唱団、タリン室内管現楽団による合唱三部作の最後を飾るもの。
 前2作「ムーアランドのエレジー」(ODE-1306)「あなたは光と朝」(ODE-1363)に続くこの「翼の音」は、三部作の中でも最も明るく光を放つ作品であると作曲家自身が語っています。
 作品が捧げられたアメリア・イアハートは作品が捧げられたアメリア・イアハートは、1932年女性として初めての大西洋単独横断飛行を成功させた飛行士。
 1937年には赤道上世界一周に挑戦しましたが、南太平洋上で消息を絶ちました。
 作品ではオーケストラや合唱団が風を思わせるイメージを奏で、独奏ヴィオラが彼女とともに消息を絶った赤い飛行機「ロッキード・エレクトラ10E」を上下に揺れるモティーフやフラジョレットで表現、全編において「空を飛ぶこと、夢を見ること、その勇気」が讃えられています。
 「Puhapaevasoov 日曜日の願い」は2020年に書かれた合唱曲を2022年にアレンジ、2023年7月開催予定の「The Estonian Youth Danceand Song Festival」で演奏されることが決まっている美しい愛の歌です。

 
 




ORFEO


C260352
(2CD)
¥3600
オイゲン・エンゲル(1875-1943):
 歌劇《グレーテ・ミンデ》全3幕

  【CD1】
   1-22. 第1幕
  【CD2】
   1-18. 第2幕
   19-36.第3幕
 
 世界初録音
ゲルト・ミンデ:タンガーミュンデ市議会議員...
 マルコ・パンテリッチ(バリトン)
トゥルド・ミンデ:ゲルトの妻...
 クリスティ・アンナ・イゼーネ(ソプラノ)
小さなゲルト:彼らの息子...
 ヤン・アリク・レドマー(子役)
グレーテ・ミンデ:ゲルトの異母姉妹...
 ラファエラ・リントル(ソプラノ)
エムレッツ・ツェルニッツ:グレーテの隣人
 ...ヤドヴィガ・ポストロズナ(メゾ・ソプラノ)
ヴァルタン...彼女の義理の息子...
 ゾルタン・ニャーリ (テノール) 他
マグデブルク・フィルハーモニー管弦楽団
マグデブルク歌劇場合唱団
アンナ・スクリレヴァ(指揮)

 録音:2022年2月13日(ライヴ) マグデブルク歌劇場(ドイツ)
 総収録時間:118分

 【ホロコーストで命を絶たれた、知られざる作曲家の歌劇】
 1875年、プロイセンでユダヤ人の両親の下に生まれたオイゲン・エンゲル。
 1892年に家族とともにベルリンに移住した彼は、婦人服の布地を扱う商人として生計をたてていましたが、もともと音楽を愛好していたこともあり、余暇に作曲をはじめ、プライベートレッスンを受けながら、ほぼ独学でいくつかの作品を書き上げました。
 順風満帆に見えたエンゲルの生活ですが、1930年代になるとナチスが台頭し、ここから逃れるために彼は1939年にオランダにわたります。
 そしてアメリカへの亡命を企てましたが実現することなく、1943年強制収容所に送られ命を絶たれてしまいました。
 この歌劇《グレーテ・ミンデ》は1914年から1933年頃にわたって書かれたもので、19世紀ドイツの作家、テオドール・フォンターネによる同名の短編小説に基づいています。
 家族や社会に見捨てられた女性が、その復讐のために街に火を放ち、自らも炎の中で息絶えるという悲劇的なストーリー。
 この2枚組は、彼の娘エヴァが保管していた手稿譜から作品を復元し、完成からほぼ90年を経てマグデブルク劇場で初演された時の記録です。
 本職の音楽家ではなかったエンゲルですが、コルンゴルトやワーグナーを思わせる重厚な音楽から感じられる熱意と力量には驚く他ありません。
 ブックレットには、初演に尽力した劇作家ウルリケ・シュレーダーによるエンゲルのバイオグラフィーとリブレット(英語・ドイツ語)が掲載されています。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

ORFEO



C240012
(2CD)
【再発売】
¥2700
カール・オルフ(1895-1982):歌劇《プロメテウス》
 【CD1】
  1. Scene 1: Am Rand der Erde sind wir angelangt
  2. Scene 2: Heiliger Ather, leichtbeschwingte Luft
  3. Scene 3:
   Horch, horch! Da, da! Welcher Ton, welcher Hauch
  4. Scene 4: So bin ich am Ende des weiten Flugs
  5. Scene 5:
   Sieh, wie wir dein Unheilslos, Prometeus, beklagen
 【CD2】
  1. Scene 6: Welches Land? Welcher Stamm?
  2. Scene 6:
   Ich weiss nicht, wie ichs euch verweigern sol
  3. Scene 7: Weise, ja weise war jener
  4. Scene 8: Da seh ich schon den Laufer dieses Zeus
  5. Szene 9:
   Nur wankt sie in Wahrheit und nicht mehr im Wort
プロメテウス...ローランド・ヘルマン(バリトン)
イオ・イナキス...コレット・ロラン(ソプラノ)
ヘルメス...フリッツ・ウール(テノール)
クラトス...ヨーゼフ・グラインドル(バス)
オケアノス...キース・エンゲン(バス)
ヘプハイストス...ハインツ・クラーマー(テノール) 他
バイエルン放送女声合唱団
バイエルン放送交響楽団
ラファエル・クーベリック(指揮)

 録音:1975年10月1、2日 ヘルクレス・ザール、ミュンヘン(ドイツ)
 C526992の再発売盤
 総収録時間:132分

 1949年のアンティゴネ、1959年のオイデプスに続く、オルフのギリシャ語テキストによる三部作の最後を飾る「プロメテウス」。
 1968年3月24日にフェルディナンド・ライトナーの指揮で初演され好評を得た作品です。古代ギリシャ語の独特な抑揚を活かし、多彩なパーカッションの連打を伴い語るように歌われます。
 管弦楽は大編成ですが、思いの他ストイックな響きで歌を支えます。
 このクーベリックが指揮した1975年のライヴ盤は緊迫感に満ちた優れた演奏として知られています。
 



<メジャー・レーベル>
.

オーストラリアELOQUENCE



4844064
(31CD)
\21000→\18990

「このような録音は他にはない。そしてこれからもないだろう…再生した音の芸術でこれを超えることは可能だろうか?」
  ―『The New Records』(1959年)

《アンタル・ドラティ~マーキュリー・マスターズVol.1―モノラル録音集》


《CD 1》
 1) ボロディン:交響曲第2番ロ短調*、
 2) ストラヴィンスキー:バレエ『火の鳥』組曲
   【録音】1951年2月/
《CD 2》
 1) ベルリオーズ:『ローマの謝肉祭』序曲*、
 ラヴェル:2) 亡き王女のためのパヴァーヌ*、3) 道化師の朝の歌*、
 4) ドビュッシー:夜想曲*
  【録音】1951年2月/
《CD 3》
 チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64*
  【録音】1952年4月/
《CD 4》
 リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』Op.35*
  【演奏】ラファエル・ドルイアン(ソロ・ヴァイオリン)
   【録音】1952年4月/
《CD 5》
 1) メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調Op.90『イタリア』*、
 2) モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550*
   【録音】1952年4月/
《CD 6》
 レスピーギ:1) 交響詩『ローマの松』*、2) 交響詩『ローマの噴水』*
  【録音】1952年12月/
《CD 7》
 R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』Op.40*
  【録音】1952年12月/
《CD 8》
 1) ガーシュウィン:歌劇『ポーギーとベス』(交響的絵画)*、
 2) グールド:Spirituals in Five Movements*
  【録音】1952年12月/
《CD 9》
 ベートーヴェン:
  1) 交響曲第5番ハ短調Op.67『運命』*、2)『エグモント』序曲Op.84*、
  3)『コリオラン』序曲Op.62*、4)『レオノーレ』序曲第3番Op.72b*
    【録音】1953年2月/
《CD 10》
 コープランド:交響曲第3番【録音】1953年2月/
《CD 11》
 J.シュトラウス2世:
  1) ワルツ『ウィーン気質』Op.354*、2) ワルツ『酒、女、歌』Op.333*、
  3) ワルツ『ウィーンの森の物語』Op.325*、4) 皇帝円舞曲Op.437*
   【録音】1953年2月/
《CD 12》
 ストラヴィンスキー:バレエ『春の祭典』*
  【録音】1953年12月/
《CD 13》
 チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』Op.71*
  【録音】1953年12月/
《CD 14》
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲Sz.116*
  【録音】1953年12月/
《CD 15》
 ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14*
  【録音】1953年12月/
《CD 16》
 ラヴェル:バレエ『ダフニスとクロエ』*
  【録音】1954年12月/
《CD 17》
 レスピーギ:1) 交響詩『ローマの祭り』、2) 教会のステンドグラス
  【録音】1954年11月/
《CD 18》
 1) ヒナステラ:協奏的変奏曲Op.23、
 2) ブリテン:青少年のための管弦楽入門Op.34
  【録音】1954年11月/
《CD 19-20》
 チャイコフスキー:バレエ『白鳥の湖』Op.20
  【演奏】ラファエル・ドルイアン(ソロ・ヴァイオリン)
   【録音】1954年12月/
《CD 21》
 チャイコフスキー:1) 大序曲『1812年』Op.49、2) 大序曲『1812年』についての語り、3) イタリア奇想曲Op.45
  【演奏】ディームズ・テイラー(ナレーター)
   【録音】1954年12月(1)、1954年(2)、1955年12月(3)/
《CD 22》
 1) ブリテン:青少年のための管弦楽入門Op.34(ナレーション付き)*、
 2) チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』組曲Op.71a(ナレーション付き)*
  【演奏】ディームズ・テイラー(ナレーター)
   【録音】1954年11月(1)、1953年12月(2)/
《CD 23》
 ストラヴィンスキー:バレエ『ペトルーシュカ』*
  【録音】1955年4月/
《CD 24-26》
 チャイコフスキー:バレエ『眠りの森の美女』Op.66*
  【録音】1955年4月/
《CD 27》
 ブラームス:
  1) 悲劇的序曲Op.81(モノラル)*、2) 大学祝典序曲Op.80(モノラル)*、
  3) 交響曲第3番ヘ長調Op.90*、4) 悲劇的序曲Op.81(ステレオ)*、5) 大学祝典序曲Op.80(ステレオ)*
   【録音】1955年11月(1. 2. 4. 5)、4月(3)/
《CD 28》
 ベートーヴェン:1) 交響曲第4番変ロ長調Op.60*、2) 交響曲第8番ヘ長調Op.93*
  【録音】1955年11月/
《CD 29》
 チャイコフスキー:
  1) The Story of the Nutcracker Prince*、2) The Story of the Twelve Dancing Princesses*、
 3) R.シュトラウス:The Story of Till Eulenspiegel’s Merry Pranks*
  【演奏】Jerry Terheyden(ナレーター)
   【録音】1953年12月(1, 2)、1955年12月(3)/
《CD 30》
 1) シューベルト:交響曲第8番ロ短調D759『未完成』*、
 2) チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』*
  【録音】1954年1月/
《CD 31》
 1) コダーイ:ハンガリー民謡『孔雀』による変奏曲、
 2) バルトーク:『中国の不思議な役人』組曲Op.19
  【録音】1954年1月

 *初CD化
アンタル・ドラティ(指揮)
ミネアポリス交響楽団
 (CD1-CD 20, CD 21: 1, 3, CD 22-CD 29)、
シカゴ交響楽団(CD 30, CD 31)

 アメリカのクラシック録音の黄金時代が蘇る、20世紀の巨匠によるモノラル録音集。
 CD31枚組BOXセット

 ●「マーキュリー・マスターズ」シリーズから、ラファエル・クーベリックとシカゴ交響楽団、ポール・パレーとデトロイト交響楽団に続いて、今回はスリリングなオーケストラ演奏と見事なオーディオ技術の結晶、アンタル・ドラティとミネアポリス交響楽団のモノラル録音が初めてまとめて発売されます。
 新規リマスタリングされたこのセットはアメリカのクラシック録音の黄金時代を再現し、そのほとんどが初CD化となっています。
 CD31枚組ボックス・セット。限定盤。オリジナル・ジャケット仕様。「マーキュリー・マスターズVol 2」のステレオ録音集も発売が予定されています。

 ●ハンガリー出身の指揮者アンタル・ドラティは1949年にミネアポリス交響楽団の音楽監督に就任し、その後すぐにこの楽団を世界一流のオーケストラに育て上げました。
 マーキュリーは1952年から、ドラティが辞任する1960年まで一緒に録音を続け、51枚のアルバム(24枚のモノラル録音と27枚のステレオ録音)を作りました。
 そこには彼が音楽監督を務めた11年間にオーケストラとともに築き上げたものが遺されています。
 マーキュリーに長年関わったチーフ・エンジニアのロバート・ファインとプロデューサーのウィルマ・コザートの息子であるトーマス・ファインによりオリジナル音源から新規リマスタリングされました。

 ●ストラヴィンスキーの激しい『火の鳥』で始まり、同時代のハンガリーの2つの作品、比類ない才能にあふれたコダーイの『孔雀』変奏曲とバルトークのセンセーショナルな『中国の不思議な役人』で終わります。
 バレエ指揮者として評価の高いドラティのチャイコフスキーの3つのバレエも注目です。伝説の大序曲『1812年』はディームズ・テイラーによる「メイキング」のナレーションが付いたオリジナルのものが収録されています。
 テイラーはブリテンの『青少年のための管弦楽入門』とチャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』組曲のナレーションも担当しています。Jerry Terheydenのナレーションによる3つの珍しい音楽ストーリーもあります。
 最後の2つのアルバムはシカゴ交響楽団との演奏です。

 ●「このような録音は他にはない。そしてこれからもないだろう…再生した音の芸術でこれを超えることは可能だろうか?」―『The New Records』(1959年)(チャイコフスキーの大序曲『1812年』について)
 
 【録音場所】ミネアポリス(CD1-CD 20, CD 21: 1, 3, CD 22-CD 29)、ニューヨーク(CD 21: 2)、シカゴ(CD 30, CD 31)
 




<映像>


DYNAMIC(映像)



DYNDVD37983
(2DVD)
¥4000
カヴァッリ作曲:〈オンブラ・マイ・フ〉
 で始まるもうひとつの《セルセ》

  フランチェスコ・カヴァッリ(1602-76):
   歌劇《セルセ》
    プロローグと3幕のドランマ・ペル・ムジカ
     台本:ニコロ・ミナート
セルセ...カルロ・ヴィストーリ(カウンターテナー)
アマストレ...エカテリーナ・プロツェンコ(ソプラノ)
アルサメーネ...ガイア・ペトローネ(メゾ・ソプラノ)
ロミルダ...カロリーナ・リッポ(ソプラノ)
アデランタ...ディオクレア・ホッジャ(ソプラノ)
アリオダーテ...カルロ・アッレマーノ(テノール)
アリストーネ...ニコロ・ドニーニ(バス)
ペリアルコ ...ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
エルヴィーロ...アコ・ビシェヴィチ(カウンターテナー)
キューピッド...マーリオ・フマローラ(黙役) 他
オーケストラ・バロッカ・モード・アンティクオ
指揮:フェデリコ・マリア・サルデッリ

DYNBRD57983
(Blu-ray)
¥4000
NYDX-50300
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 演出:レオ・ムスカート/美術:アンドレア・ベッリ/衣装:ジョヴァンナ・フィオレンティーニ/
 照明:アレッサンドロ・カルレッティ/映像監督:マッテーオ・リッケッティ/

 収録:2022年7月25日、29日、31日 ヴァッレ・ディトリア音楽祭、ヴェルディ劇場、マルティーナ・フランカ(イタリア) /収録時間:161分
 音声:イタリア語、PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region
 DVD...片面二層ディスク×1 片面単層ディスク×1、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 【カヴァッリ作曲:〈オンブラ・マイ・フ〉で始まるもうひとつの《セルセ》――世界初映像化!】
 ペルシャ王セルセ(クセルクセス)はスシア王オッターネの娘アマストレという婚約者があるにも関わらず、弟アルサメーネの恋人ロミルダに横恋慕。そのロミルダの妹アデランタはアルサメーネを愛しているが故に、ロミルダにセルセの愛を受け入れるようそそのかしますが...

 興味深い蘇演プロジェクトの数々で話題を集めるヴァッレ・ディトリア音楽祭より、イタリア・バロック・オペラの創始者モンテヴェルディの高弟として、17世紀中盤に絶大な人気を誇ったフランチェスコ・カヴァッリの歌劇《セルセ》の登場です。
 《セルセ》といえば、ヘンデルのオペラがその冒頭の../image/119/12〈オンブラ・マイ・フ〉と共に良く知られていますが、この台本は作家ニコロ・ミナートが元々はカヴァッリのために書いたもの。
 この作品は1655年ヴェネツィア初演の後1660年パリで再演されカヴァッリの声価はフランスでも大いに高まりました。
 外題役のカルロ・ヴィストーリ、セルセの弟アルサメーネ役のガイア・ペトローネら中堅、若手を中心としたフレッシュな歌手陣による演唱、レオ・ムスカートと彼のチームによるペルシャ模様を駆使したカラフルな舞台美術と演出が、バロック・オペラの名匠、フェデリコ・マリア・サルデッリ率いるオーケストラ・バロッカ・モード・アンティクオの伸びやかな演奏と相まって、この隠れていた名作を見事、現代に蘇らせています。







NAXOS(映像)



2.110756
(DVD)
¥3900
オペラ=コミック座より
 オッフェンバック:《ラ・ペリコール》

  ジャック・オッフェンバック(1819-80):
   喜歌劇《ラ・ペリコール》
    全3幕のオペラ・ブフ(1874年 改訂版)
     台本:リュドヴィク・アレヴィ&
      アンリ・メイヤック
ペリコール...ステファニー・ドゥストラック(メゾ・ソプラノ)
ピキーヨ...フィリップ・タルボ(テノール)
ドン・アンドレス・デ・リベイラ...タシス・クリストヤニス(バリトン)
ドン・ミグエル・デ・パナテッラス...エリック・ユシェ(テノール)
ドン・ペドロ・デ・ヒノヨーサ ...リオネル・パントル(バリトン)
タラポテ侯爵/年老いた囚人...トマ・モリス (テノール/語り)
グァダレーナ/マヌエリータ...ジュリー・グソ(ソプラノ)
ベルギネッラ/フラスキネッラ...マリー・ルノルマン(メゾ・ソプラノ)
マストリッラ/ブランビッラ...リュシー・ペラモール(ソプラノ)
ニネッタ...ジュリア・ウィシュニエヴスキ(ソプラノ)
ダンサー 他
レゼレマン合唱団(合唱指揮:マルタン・スュロ)
パリ室内管弦楽団
指揮:ジュリアン・ルロワ

NBD0168V
(Blu-ray)
¥3900
NYDX-50298
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4950

 演出:ヴァレリー・ルソール/舞台美術:オドレー・ヴュオング/衣裳:ヴァネッサ・サンニーノ/
 照明:クリスチャン・ピノー/振付:ヨアン・テテ/人形:キャロル・アルマン/映像監督 フランソワ・ルシヨン/
 共同制作:オペラ=コミック座、フランソワ・ルシヨン・エ・アソシエ/協賛:Olympia TV、medici.tv/協力:フランス国立映画・映像センター

 収録:2022年5月17日、19日 オペラ=コミック座(パリ)/収録時間:139分
 音声:フランス語、PCMステレオ2.0/DTS 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕:日本語・フランス語・英語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region/
 DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 【ドゥストラック主演 オペラ=コミック座より待望のオッフェンバック:《ラ・ペリコール》登場!】
 舞台は18世紀後半のペルーの首都リマ。流しの歌芸人のカップル、ペリコールとピキーヨが賑わう街の広場で歌を披露しますが観衆の反応はいまひとつ。
 実入りが少ない二人は空腹に苦しんでいます。そこにお忍びでやって来た総督ドン・アンデレスが美貌のペリコールに目をつけ愛人にしようと画策。ペリコールから別れの手紙を受け取ったピキーヨは絶望のあまり首を吊ろうとします...

 1858年に《天国と地獄(地獄のオルフェ)》で最初の成功を収め、人気の流行作曲家になったオッフェンバックによる《美しきエレーヌ》、《パリの生活》、《青ひげ》、《ジェロルスタン女大公》に続くヒット作《ラ・ペリコール》。
 オッフェンバックの作品に共通する当時の為政者の不品行や、世相風俗を痛烈に諷刺するこのオペレッタは、諷刺される側のナポレオン三世も大いに楽しんだと伝えられています。
 本上演では、日本でもおなじみのステファニー・ドゥストラックが、タイトルロールを抜群の歌唱&演技で見事にこなしています。
 恋人ピキーヨ役のフィリップ・タルボを始めとしてタシス・クリストヤニス、エリック・ユシェらオッフェンバックのオペレッタのエキスパート歌手陣が脇を固め、ピエール・ブーレーズにその才能を見出されアンサンブル・アンテルコンタンポランのアシスタント指揮者としてそのキャリアをスタートし、現在フランスを中心に活躍する俊英ジュリアン・ルロワが愉悦とペーソスに溢れるオッフェンバックの音楽を活き活きと表現。
 さらにヴァレリー・ルソールによる、カラフルでポップな舞台作りがこの上演に大輪の華を添えています。







OPUS ARTE(映像)


OA1366D
(DVD)
¥3600
英国ロイヤル・バレエ
 ウィールドン新演出『赤い薔薇ソースの伝説』

  バレエ『赤い薔薇ソースの伝説』
   特典映像:
    (1)『赤い薔薇ソースの伝説』の紹介
    (2)『赤い薔薇ソースの伝説』の創作
    (3)キャスト・ギャラリー
    (4)予告編映像と舞台写真
ティタ...フランチェスカ・ヘイワード
ママ・エレナ...ラウラ・モレーラ
ヘルトルーディス...ミーガン・グレース・ヒンキス
ペドロ...マルセリーノ・サンベ
ジョン・ブラウン医師...マシュー・ボール
ナチャ...クリスティーナ・アレスティス
フアン・アレハンドレス...セザール・コラレス
ドン・パスクアル...ギャリー・エイヴィス
チェンチャ...イザベラ・ガスパリーニ
ナチャの元恋人...ハリス・ベル
ホセ...ジョセフ・シセンズ
ロイヤル・バレエ団員
ロイヤル・バレエ学校生徒
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
ギター独奏:トマス・バレイロ
客演歌手:シアン・グリフィスス
指揮:アロンドラ・デ・ラ・パッラ
OABD7312D
(Blu-ray)
¥4400

NYDX-50301
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400
NYDX-50302
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 振付:クリストファー・ウィールドン/台本:クリストファー・ウィールドン&ジョビー・タルボット/
 原作:ラウラ・エスキヴェル/音楽:ジョビー・タルボット/美術:ボブ・クローリー/照明:ナターシャ・カッツ/
 ビデオ・デザイン:ルーク・ホールズ/共同制作:英国ロイヤル・バレエ&アメリカン・バレエ・シアター

 収録:2022年6月4日、9日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)/収録時間:135分
 音声:英語・スペイン語、PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕(特典映像):日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region
 DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i High Definition

 【英国ロイヤル・バレエ――ウィールドン新演出『赤い薔薇ソースの伝説』登場!】
 『赤い薔薇ソースの伝説』は、英国ロイヤル・バレエとの協同でいくつもの名作を生み出したクリストファー・ウィールドン振付による待望の新作バレエです(2022年6月初演)。
 大ヒット作『不思議の国のアリス』以来の名クリエイティブチーム(ウィールドン、タルボット、クローリー)が再集結し、メキシコ人作家ラウラ・エスキヴェルによる壮大なマジックリアリズム小説を全幕バレエ化。詩的な造形を散りばめたダイナミックなダンス、民族楽器を取り入れた雄弁な音楽、メキシコの風土、文化にインスパイアされた舞台美術によって、料理と官能が交錯する新しい形のドラマティック・バレエとして結実しています。
 伝統習俗によって恋人との仲を引き裂かれ、その抑圧された感情を料理に込めるヒロイン、ティタ役には、天性の女優バレリーナ、フランチェスカ・ヘイワード。
 恋人ティタの側にいたい一心で彼女の姉と結婚、22年間ティタへの純愛を貫くペドロ役には、しなやかな身体表現が魅力のマルセリーノ・サンべ。
 自らも宿命に翻弄され、トラウマを抱えた毒母エレナ役には、英国バレエ界随一の演技派ラウラ・モレーラ、ティタを一途に愛するジョン・ブラウン医師役にマシュー・ボール、次姉ヘルトルーディスを連れ去る革命戦士フアン役にカリスマ溢れるセザール・コラレスなど、英国ロイヤル・バレエのプリンシパルを中心とした豪華キャストによるバレエ・ファン必見映像です。



 

OA1374D
(DVD)
¥2600
歴史的名演、再登場
グラハム・ヴィック演出《エフゲニー・オネーギン》

 ピョートル・チャイコフスキー(1840-93):
  歌劇《エフゲニー・オネーギン》
   3幕の抒情的情景
    台本:
     ピョートル・チャイコフスキー&
     コンスタンティン・シロフスキー
    原作:アレクサンドル・プーシキン
タチアーナ...エレーナ・プロキナ(ソプラノ)
エフゲニー・オネーギン...ヴォイチェフ・ドラヴォヴィツ(バリトン)
レンスキー...マーティン・トンプソン(テノール)
オルガ...ルイーズ・ウィンター(メゾ・ソプラノ)
ラーリナ...イヴォンヌ・ミントン(ソプラノ)
フィリプエヴナ...リュドミラ・フィラトヴァ(メゾ・ソプラノ)
グレーミン公爵...フローデ・オルセン(バス) 他
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドルー・デイヴィス

 演出:グラハム・ヴィック/美術:リチャード・ハドソン/照明:トーマス・ウェブスター/振付:ロン・ハウエル/
 収録:1994年7月 グラインドボーン音楽祭 (イギリス)/収録時間:155分
 音声:ロシア語、Dolby Digital ステレオ2.0
 字幕:日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語
 画角:4/3 NTSC All Region/DVD:片面二層ディスク

 【グラハム・ヴィック演出《エフゲニー・オネーギン》の歴史的名演、再登場!】
 英国を代表する舞台演出家としてその名を馳せ、2021年に他界したグラハム・ヴィックの演出。
 1994年のグラインドボーン音楽祭で上演された《エフゲニー・オネーギン》の歴史的な映像記録です。
 この上演ではシンプルな舞台を背景に登場人物の演劇的な輪郭を浮き立たせるヴィックの演出手法が高く評価されました。
 2007年に41歳で早逝した名バリトン、ヴォイチェフ・ドラヴォヴィツが外題役の虚無的な貴族の青年オネーギンを、名花エレーナ・プロキナがヒロイン、タチアーナの夢見る素朴な少女から成熟した貴婦人に至るまでの姿を、情感豊かに歌い演じます。
 当時の音楽祭の音楽監督アンドルー・デイヴィスの端正なタクトに導かれ、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が、劇的な高揚と憂愁の調べに彩られたこの名作オペラを、味わい深く奏でています。
 













5/3(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


SIGNUM



SIGCD758
¥2500
ポール・リードの祝典
 ポール・リード(1943-1997):
  ヴィクトリアン・キッチン・ガーデン組曲
   (独奏フルート、ハープと弦楽のための)
    (ヤン・ヴィレム・ネレケによる改作)
  ルシヨンの歌-5つのカタルーニャの民謡
   (ポール・リードによるソプラノと管弦楽編曲版)
  鳥の歌
   (ポール・リードによるソプラノと管弦楽編曲版)
  バスーンと管弦楽のためのカタロニア
   (オーケストレーション:ティム・ギブソン)
  木管六重奏のためのセレナータ
  フルートと弦楽オーケストラのための協奏曲

 ※「ルシヨンの歌」を除く作品は世界初録音
ロンドン・ウインズ
イギリス室内管弦楽団
ロビン・オニール(指揮)
フィリッパ・デイヴィス(フルート)
プメザ・マチキザ(ソプラノ)
ローレンス・パーキンス(バスーン)
ヘレン・タンスタール(ハープ)

 イギリスの作曲家、ポール・リード生誕80周年記念!

 BBCのテレビ番組「ヴィクトリアン・キッチン・ガーデン」のテーマ曲(イギリスの名誉ある音楽賞であるアイヴァー・ノヴェロ賞受賞)をはじめ、子ども向け番組の音楽などを数多く手掛け、イングリッシュ・ナショナル・オペラではコレペティトールとしても活躍していたイギリスの作曲家、ポール・リード。
 リードの音楽は、優しく、詩的で、ユーモラスで、高揚感があり、素晴らしいメロディとドラマティックな創作に満ちています。
 本アルバムでは、生誕80周年を記念して、リードが残した知られざる作品を発掘する好企画。

 1988年のBBCプロムスでモーツァルトの協奏曲ニ長調を演奏して以来、最も優れたフルート奏者の一人として世界的に高い評価を得ているフィリッパ・デイヴィス。
 コヴェント・ガーデンやシュットゥットガルト歌劇場を拠点に活躍し、今日のオペラ界の新星の1人として注目される南アフリカ出身のソプラノ歌手、プメザ・マシキザ。
 1974年から2017年まで長きにわたりマンチェスター・カメラータの首席ファゴット奏者を務め、ソリストとしても多くの名演・名録音を残すイギリスのベテラン・バスーン奏者、ローレンス・パーキンスという豪華ソリスト達がレコーディングに臨んでいます。

 ※録音:2022年6月27日-28日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)

 
 



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B RECORDS

LBM052
(2CD)
¥4400→\3990
フシュヌレ兄弟による
 シューマンのヴァイオリン・ソナタ全曲、ヴァイオリン協奏曲も収録
シューマン:ヴァイオリンのための作品集

 【DISC 1】
  ロベルト・シューマン(1810-1856):
   1-3. 幻想小曲集 Op. 73
   4-7. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調 WoO 2
   9-10. 3つのロマンス Op. 94
   11-13. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 Op. 105
   14. トロイメライ Op. 15-7 ~『子供の情景』
 【DISC 2】
  クララ・シューマン(1819-1896):
   1-3. 3つのロマンス Op. 22
  ロベルト・シューマン:
   4-7. ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op. 121
   8-10. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 WoO 23
ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)
テオ・フシュヌレ(ピアノ)
 ...DISC1、DISC2 1-7
ノルマンディ地域圏管弦楽団
ジャン・ドロワイエ(指揮)
 ...DISC2 8-10

 録音: 2022年4月-8月 サル・エリー・ド・ブリニャック、アルカナ、ドーヴィル(フランス北部ノルマンディ地方) (ライヴ/拍手入り)
 収録時間: 134分

 【フシュヌレ兄弟によるシューマンのヴァイオリン・ソナタ全曲、ヴァイオリン協奏曲も収録!】
 現在フランスで絶大な人気を誇るヴァイオリニスト、ピエール・フシュヌレと、その弟で2018年ジュネーヴ国際コンクールの覇者、テオ・フシュヌレの共演によるシューマンのヴァイオリン作品集。
 F.A.E.ソナタのためにシューマンが書いた2つの楽章を転用した第3番を含むヴァイオリン・ソナタ全3曲のほか、元はクラリネットのために書かれた幻想小曲集やオーボエのために書かれた3つのロマンスといった人気作品、クララ・シューマンによる3つのロマンス、さらには当時としては先鋭的ながら作曲後長い間封印されてきたヴァイオリン協奏曲も収録するという嬉しい内容となっています。
 ピエール・フシュヌレは伸びやかに歌いつつもどこか陰りを絶やさない絶妙の表情を聴かせ、作品によってはヴァイオリンと同等の立ち位置となるピアノのテオ・フシュヌレ、そして管弦楽を率いるジャン・ドロワイエもぴったりと合った息でサポート以上の活躍をみせ、ライヴの緊張感もあいまって、いずれの作品も素晴らしい出来栄えとなっています。

 
 




CD ACCORD



ACD-319
¥3000
プーランク/ジョンゲン:オルガンとオーケストラのための協奏曲
 1-7. フランシス・プーランク(1899-1963):
  協奏曲 ト短調 FP93 - オルガンと弦楽合奏、ティンパニのために
   1. I. Andante / 2. II. Allegro giocoso /
   3. III. Andante moderato /
   4. IV. Tempo allegro, molto agitato /
   5. V. Tres calme. Lent / 6. VI. Tempo de l'allegro initial /
   7. VII. Tempo d'introduction. Largo
 8-11. ジョセフ・ジョンゲン(1873-1953):
  協奏交響曲 Op. 81 - オルガンとオーケストラのために
   8. I. Allegro, molto moderato
   9. II. Divertimento: Molto vivo
   10. III. Molto lento: Lento misterioso
   11. IV. Toccata (moto perpetuo): Allegro moderato
カロル・モサコウスキ (オルガン)
NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)

 録音:Main Hall of the National Forum of Music in Wroclaw(ポーランド) 2021年6月8日 ...1-7 2022年10月21-24日...8-11
 総収録時間:59分

 プーランクの協奏曲は、19世紀末から20世紀前半のフランスにおいて多くの音楽家を援助したパトロンの一人、エドモンド・ド・ポリニャック夫人が所有していた小さなオルガンのために書かれたもので、ティンパニの使用はごく控えめ。
 弦楽器とオルガンの音色が存分に楽しめる作品です。 かたやジョンゲンの協奏曲はあまり演奏されることはありませんが、時折現れるエキゾチックな旋律が印象的な作品で、オルガンの名手だったジョンゲンならではの技巧を凝らしたオルガン・パートと、オーケストラが対等の役割を担い、シンフォニックな響きを紡ぎ出します。

 使用されているオルガンはドイツのクライス社によって製作されたもの。18世紀から21世紀の音楽に対応するようにというホールの要望に応えつつ、バロック音楽とフランスのオルガン・シンフォニーの演奏を二つの基準として設計されました。
 本CDでこのオルガンの本領発揮を聞くことができます。
 
 オルガンを演奏するカロル・モサコウスキは2020年に開催された"プラハの春国際音楽コンクール"のオルガン部門で第1位を獲得。
 現在カトヴィツェのポーランド国立放送交響楽団のアーティスト・イン・レジデンスとパリのサン・シュルピス教会のオルガニストを務める注目の奏者です。

 
 




FUGA LIBERA



FUG797
¥2800
色彩におぼれて ~パーセルからクイーンまで
 1. ヘンリー・パーセル(1659-1695):
  コールド・ソング ~歌劇《アーサー王》 Z. 628
 2. パーセル: ディドーの嘆き ~歌劇《ディドーとエネアス》 Z. 626
 3. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  憐れみたまえ、わが神よ ~『マタイ受難曲』 BWV 244
 4. フランツ・シューベルト(1797-1828):
  川の上で ~『冬の旅』 Op. 89、D 911
 5. ロベルト・シューマン(1810-1856): 睡蓮の花 ~『ミルテの花』 Op. 25
 6. リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): 夜の逍遥 ~『3つの歌曲』 Op. 29
 7. サミュエル・バーバー(1910-1981):
  この輝く夜にきっと ~『4つの歌曲』 Op. 13
 8. マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
  アストゥリアス地方の歌 ~『7つのスペイン民謡』
 9. ファリャ: ポロ ~『7つのスペイン民謡』
 10. ジョルジュ・ビゼー(1838-1875): ハバネラ ~歌劇《カルメン》
 11. アストル・ピアソラ(1921-1992): オブリビオン(忘却)
 12. トム・ウェイツ(1949-): テンプテイション
 13. ハロルド・アーレン(1905-1986): 虹の彼方に ~『オズの魔法使い』
 14. アラン・ケンメン(1949-): カラー・オブ・ザ・ウインド ~『ポカホンタス』
 15. フレディ・マーキュリー(1946-1991): ラヴ・オブ・マイ・ライフ
 16. ジャスティン・ティンバーレイク(1981-): クライ・ミー・ア・リヴァー
 17. ジェイミー・ハートマン(1971-)、スティーヴン・ラベル(1989-)、
  エリック・レヴァ、セレステ(1994-): ストレンジ
 18. キャシー・デニス(1969-)、クリスチャン・カールソン(1975-)、
  ヘンリク・ジョンバック(1973-)、ポンタス・ウィンバーグ(1975-): トキシック
   (イザベル・プフェファーコーン&チェロ・カルテット・ヴァージョン)
 19. アデル(1988-)、ポール・エプワース(1974-): スカイフォール
 20. イザベル・プフェファーコルン(1991-): Painting my chest

 編曲:
  ヨーゼフ・ホーファー...1-11、
  イザベル・プフェファーコルン...20、ほか不詳
イザベル・プフェファーコルン
 (メゾ・ソプラノ/ヴォーカル)
アントン・メヒト・スプロンク、
 パウル・ハンジュケ、
 パヤム・タガドッシ、
 ゾルタン・デスポン (チェロ)
マティアス・ヨハンセン(チェロ)...3

 
 録音: 2021年、フォアアールベルク・シューベルト音楽祭
 収録時間: 74分

 【クラシックとポップを自在に渡る、イザベル・プフェファーコルンのソロ・デビュー・アルバム】
 クラシックのメゾ・ソプラノとして古楽から現代まで幅広いレパートリーを持ち、ヨーロッパから北米までの世界中で活躍するオーストリア出身のイザベル・プフェファーコルン(プフェファーコーン)。
 ポップスやジャズのシンガーとしても本格的な活動を行っています。今回リリースされる彼女のソロ・デビュー・アルバムは、4本のチェロとの共演というたいへん個性的な形態。
 冒頭の「コールド・ソング」はクラシックのファンよりもむしろ、エイズに倒れたポップスのカウンターテナー歌手クラウス・ノミによりカウンター・カルチャー方面で有名と言えますが、ここでのプフェファーコルンの表現も古楽よりはノミに近く、スル・ポンティチェロを効かせたチェロの音色もあいまって激しいものとなっています。
 そして続く一連のクラシック作品では彼女の幅広い表現力と美声が生きており、その実力を堪能することが出来ます。
 後半はポピュラー音楽を収録していますが、チェロによる伴奏形態は変わらないため大きな違和感は無し。トム・ウェイツ、ジュディ・ガーランド、ブリトニー・スピアーズ、フレディ・マーキュリーといった選曲から、社会的弱者に向けられる彼女の視線や深い自己探求も感じられるところです。
 中でも「虹の彼方に」などで聴かれるセンス溢れる歌いまわしは、ポップス方面での経験豊富な彼女ならではといえ、クラシック中心の歌手が歌うものとは大きく違う印象を与えることでしょう。
 ラストには自作曲も収録。新しい世代の歌手による注目の一枚です。

 
 




GRAND PIANO



GP922
¥2400
20世紀のフォックストロット集 第5集 - スイス ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ...Steinway, Model D)
 1-2. アルベルト・メシンガー(1897-1985):
  1. Tallula, Foxtrott-Fantasie タルラ、フォックストロット幻想曲(1930頃)*
  2. Farewell Blues 別れのブルース(1930頃)*
 3-4. ホセ・ベール(1874-1947):
  3. Marie, Foxtrot マリー、フォックストロット(1924)*
  4. One-Step uber 2 Schweizermelodien, 2つのスイスのメロディによるワンステップ
   "Der Schweizerknabe - Thurgauerlied"「スイスの少年 - トゥールガウの歌」(1926)*
 5. ウォルター・ラング(1896-1966):Ole ole!: オレ・オレ!
  Suenos de Espana, 3 preisgekronte Tanze: スペインの夢、3つの受賞歴のある舞曲(1928)* -
  No. 2. Dolderilla Fox-Trot (Charleston) ドルデリッラ・フォックストロット(チャールストン)
 6-7. コンラート・ベック(1901-1989):2つの舞踏小品 6. No. 1. ボストン(短縮版)
  7. No. 2. フォックストロット
 8-11. アンドレ=フランソワ・マレスコッティ(1902-1995):
  8. Esquisses, Series 1 エスキース 第1集(1924):No. 3. Negre au clair de lune 月明かりの中の黒人
   9. Esquisses, Series 2 エスキース 第2集(1925):No. 1. Virtuose de rue
  10. Esquisses, Series 2 エスキース 第2集(1925):No. 2. Bluette
  11. Croquis, Series 1クロッキー 第1集(1941):No. 1. 青い少女*
 12-14. リヒャルト・フルーリー(1896-1967):
  12. Halottria-Fox-Trot, "Fox-Trot No. 1" フォックストロット第1番
   「ハロットリア・フォックストロット」(1929)
  13. Fox-Trot No. 2 フォックストロット第2番(1929)
  14. Die alte Truhe 古い駒: Tango タンゴ(1945)(U.J. フルーリーによるピアノ編 2020*)
 15-16. パウル・ブルクハルト(1911-1977):
  15. Slow-Fox スローフォックス(1930)*
  16. Tango for Piano ピアノのためのタンゴ(1934)*
 17-18. ペーター・ミーグ(1906-1990):La fete de la ligne(1935)より*
  17. English Valtz イギリスのワルツ 18. Tango タンゴ
 19. エミール・ジャック=ダルクローズ(1865-1950):
  3 Entrees dansantes 3つのダンス・エントランス
    - No. 3 Le fox-trot angoisse 苦悩のフォックストロット(1924頃)
 20. アルテュール・オネゲル(1892-1955):
  Marthe Richard au service de la France 映画音楽「マルト・リシャール」 H. 110(1937)
    - Tango de Charlotte シャルロットのタンゴ(ピアノ版)
 21-23. オネゲル:LE JOURNAL TOMBE A 5 HEURES
  映画音楽「5時のニュース」 H. 156(ピアノ版)(1942)より
   21. Bluse ブルース 22. Villa Rabaud ヴィラ・ラボー 23. Tango タンゴ
 24-25 マルゲリーテ・レスゲン=シャンピオン(1894-1976):4 PETITES PIECES 4つの小品(1946)*より
  24. No. 1. Jimmy-Blue ジミー・ブルー 25. No. 2. Daisy デイジー
 26. レスゲン=シャンピオン:Tango タンゴ(1937)*
 27. ルネ・ゲルバー(1908-2006):6つの小品 第4集(1945-1955) – No. 1 Slow-fox スロー・フォックス*
 28-29. ジュリアン=フランソワ・ズビンデン(1917-2021):ジャズ・ソナチネ Op. 11(1949-1950)
  28. I. Blues ブルース 29. II. Improvisation インプロヴィゼーション
 30. ウルス・ヨゼフ・フルリー(1941-):
  PROMENADEN-SUITE プロムナード組曲(1985–87)  VIII. フォックス・トロット(ピアノ版 2020)*
 *...世界初録音

 録音:2022年2月21-23日 SRF Radiostudio Brunnenhofstrasse,Zurich(スイス)
 総収録時間:68分

 フォックストロットとはダンスのための音楽の1ジャンルで、もともとは19世紀末アメリカで生まれたラグタイムを前身とするスピーディーでアクションの激しい音楽です。
 第一次世界大戦後の1920~30年代、ヨーロッパでは人々の憧れであったアメリカ文化の象徴として流入してきたジャズやフォックストロットが大流行。観光名所であったスイスにもその流行は波及し、さる高級ホテルのオーナーが「本物のジャズが聴けるのは、こことロンドンのサヴォイ・ホテルだけだ」と自慢したほどでした。
 このアルバムにはスイスとフランスの二重国籍を持つオネゲルの映画音楽からのタンゴやブルースをはじめ、現代ではほとんど名前の知られていないスイスの作曲家たちの世界初録音を多数含むダンス音楽を収録。
 シリーズを通じて演奏を担当するゴットリープ・ヴァリッシュの華麗な演奏でお楽しみいただけます。

 
 




SIGNATURE


SIG11122
¥2800
スオノ~エディト・カナ・ド・シジ作品集
 エディト・カナ・ド・シジ(1950-):
  1. SUONO スオノ - オルガンと2つの微分音アコーディオンのための
  2-6. SAILING セイリング - ピアノのための
  7. PRELUDE ET SILENCE 前奏曲と静寂 - ピアノのための
  8-12. CINQ MINIATURES 5つの小品 -
   ヴァイオリンとピアノのための
  13. MOBILES IMMOBILES 不動の動き - ピアノのための
  14. VEGA ヴェガ - オルガンのための
  15. ARCANES 奥義 -
   2つの微分音アコーディオンとエレクトロニクスのための
カロル・モサコフスキ(オルガン)
ダナ・チョカルリエ(ピアノ)
マリアンヌ・ピケティ(ヴァイオリン)
デュオ・グザンプ
 ファニー・ヴィセンス、
 ジャン=エティエンヌ・ソティ
  (微分音アコーディオン)

 録音: 2022年 パリ
 収録時間: 61分

 【カロル・モサコフスキ、デュオ・グザンプら参加のエディト・カナ・ド・シジ作品集】
 2005年、女性作曲家として初めてフランス芸術アカデミーの会員に選出された、エディト・カナ・ド・シジの作品を集めた一枚。
 前衛ではありながらも、物語性を感じさせる興味深い作品が並びます。
 アコーディオン版ゴルトベルク変奏曲が話題となったファニー・ヴィセンスらによるデュオ・グザンプ(ザムプ)、オルガニストのカロル・モサコフスキなど、フランスで注目される比較的若い世代のアーティストたちによる演奏です。
 




STEINWAY&SONS



STNS-30129
¥2700
ボルトキエヴィチ:手紙 ピアノ作品集
 1. リリカ・ノーヴァ Op. 59 - IV. Con slancio
 2. 3つの小品 Op. 24 No. 1 夜想曲 変ホ長調「ディアナ」
 3. 嘆きと慰め Op. 17 No. 2 慰め ニ長調
 4. 10の前奏曲 Op. 33 No. 8 変ニ長調 Andante sostenuto e cantabile
 5. 4つの小品 Op. 3 No. 3 ガヴォット – カプリース
 6. 10の前奏曲 Op. 33 No. 7 嬰ヘ長調Andantino
 7. 6つの前奏曲 Op. 13 No. 4 嬰ハ短調 Appassionato
 8. ピアノのための小説 Op. 35 No. 7 手紙
 9. 6つの抒情的思索 Op. 11 NO. 5 変イ長調 Poco moto, con amabilita
 10. ピアノのための小説 Op. 35 No. 3 Erwachende Liebe 愛の目覚め
 11. リリカ・ノーヴァ Op. 59 – III. Andantino
 12. リリカ・ノーヴァ Op. 59 – I. Con moto affettuoso
 13. 幻想小曲集 Op. 61 No. 2 夢
ジェニ・リ=コーエン(ピアノ)

 録音: 2018-2021年 Steinway Hall, New York(USA)
 総収録時間:48分

 セルゲイ・ボルトキエヴィチはロシア帝国時代のハリコフ(現ウクライナのハルキウ)でポーランド人貴族の家庭に生まれたピアニスト・作曲家。
 ニューヨークを拠点に活躍するジェニ・リ=コーエンはボルトキエヴィチのピアノ曲を深く愛し、そこには人間的な感情のあらゆる要素が表現されていると語ります。

 【ジェニ・リ=コーエン 李珍-】
 中国出身。16歳で渡米、ジュリアード音楽院で学ぶ。卒業後は2016年に開催されたグリーグ国際コンクールに入賞し世界的な注目を浴び、数多くのオーケストラと共演を果たし、現在では室内楽作品にも精力的に取り組んでいる。

 
 



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MERIDIAN



CDE 84666
¥2200→\1990
ピリオド楽器によるブラームス!
 ヴィオラ・ソナタとヴィオラ版「雨の歌」

  ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
   ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-.2
   ヴィオラ・ソナタ第1番へ短調Op.120-1
   ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」Op.78
    (リーブル/フォーゲル編によるヴィオラ版)
ドロテア・フォーゲル(Va)
ジョン・スウェイツ(Pf)

 ※ピリオド楽器使用
 録音:2021年12月20-22日王立バーミンガム音楽院ブラッドショウ・ホール[68:16]

 ヴィオラ・ソナタと銘打たれているが、収録の作品番号120のふたつのソナタはもとがクラリネット・ソナタであり、ヴィオラでもしばしば演奏される曲目。
 また作品番号78は原曲が「雨の歌」のニックネームで知られるヴァイオリン・ソナタ第1番でここではヴィオラ版で演奏されている。ピアノはブラームス在世時の1872年製ベーゼンドルファーを使用、今日のピアノとは異なる独特の響きが物憂げなヴィオラの響きと相まってブラームスの生の声を聴くような不思議な感覚に陥る。
 ヴィオラのドロテア・フォーゲルはスイス出身。マーラー・ユーゲント・オーケストラで首席を務めた後、現在はソロ、室内楽奏者として活躍している才媛。
 
 


CDE 84663
¥2200

ヴィルトゥオーゾ・ダブル・ベースVol.3
 ~ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889)作品集

  (1)「清教徒」幻想曲
  (2)アレグロ・ディ・コンチェルト「メンデルスゾーン風に」
  (3)アレグレット・カプリチオ
  (4)「ヴェニスの謝肉祭」の主題による序奏と変奏曲
  (5)ボレロ

レオン・ボッシュ(CB)
レベカ・オモルディア(Pf)

 録音:2021年8月5-7日ボートン、モンチェルシー、聖ペータース教会[49:00]

 ダブル・ベース奏者レオン・ボッシュのアルバム「ヴィルトゥオーゾ・ダブル・ベース」シリーズ第3弾。
 因みにボッシュはこのシリーズ以外にも当Meridianレーベルに数多くのアルバムがあり、いずれも珍しい作曲家の作品を録音している。
 今回のシリーズは一貫して19世紀前半から後半にかけて活躍したダブル・ベース奏者で作曲家のジョヴァンニ・ボッテジーニの作品を取り上げている。
 ボッテジーニは生前「ダブル・ベースのパガニーニ」と言われるほどの超絶技巧を持った名手と謳われ、19世紀の他の作曲家同様、当時ヒットしたオペラ・アリアに基づいた技巧的な作品を多数残した。
 ダブル・ベースは単なるオーケストラの縁の下の力持ち、という固定観念を覆すイタリア人作曲家らしい歌心に溢れた粋な小品がテンコ盛り。
 
 

CDE 84665
¥2200
ジョナサン・ラザフォード(b.1953)作品集
 (1)気だるい午後(1967)
 (2)セレブレーション弦楽四重奏曲(2015)
 (3)オーボエ四重奏曲(1999)
 (4)チェロ・ソナタ「ヘレン・キリックのために」(2018)
 (5)リルケ弦楽四重奏曲(1995)
マッジーニ弦楽四重奏団:
 【ジュリアン・リーパー(ヴァイオリン)
  チアラン・マッケイブ(ヴァイオリン)
  マーティン・ウートラム(ヴィオラ)
  ミハウ・カズノフスキ(チェロ)】
(3)ニコラス・ダニエル(Ob)
(1)(4)ジョナサン・ラザフォード(Pf)

 録音:2021年12月10-12日、サフォーク、ポトン・ホール・スタジオ [65:00]

 ジョナサン・ラザフォードはイギリス、サリー州出身の作曲家。
 作曲をナディア・ブーランジェ、ピーター・マックスウェル・デイヴィス、ハリソン・バートウィッスルに学んだが、彼の音楽はいわゆる現代音楽の方向には進まず、調性を堅持した新ロマン主義ないし新古典主義的な傾向を示している。
 弱冠14歳で作曲したチェロとピアノのためのロマンティックな小品「気だるい午後」に始まり、2つの弦楽四重奏曲ほかラザフォードのロマンティックな音楽を手際よくまとめた一枚。
 
 

CDE 84667
¥2200
「2ヴィオラ・ナウ!」
 (1)デボラ・プリッチャード:「ザ・ハート」(2022)
 (2)エドウィン・ロックスバーグ:3人の為のソナタ(2019)
 (3)サイモン・ローランド=ジョーンズ:2つのヴィオラのための組曲(2021)
 (4)ジョン・アレクサンダー:淡いブルーの点(2020)
ピーター・マリンソン(Va)
マティアス・ウィースナー(Va)
(2)(4)エフゲニア・スタルセヴァ(Pf)

 録音:2022年4月28-29日、6月16-17日ボートン、モンチェルシー聖ペータース教会 [71:00]

 マリンソンとウィースナーによる2つのヴィオラのための作品集第3弾。
 収録されている作品はいずれも最近の作品だが前衛音楽色はなく、ヒンデミットやバルトーク、ブロッホを思わせる民族的な近現代音楽といった趣き。
 ヴィオラのマリンソンはBBC響のメンバーを務めながら同時代の作曲家の作品を積極的に取り上げている。
 もう一人のヴィオラ奏者ウィースナーもBBC響の団員を務めつつ、室内楽、ソロ活動にも精力的に取り組む俊英。
 




<メジャー・レーベル>
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DG



4864463
(4CD)
\5000→\4590
《ルノー・カプソン/キット・アームストロング~
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集》

モーツァルト:
《CD 1》
 1-3) ヴァイオリン・ソナタ第17番ハ長調K.296、
 4-5) ヴァイオリン・ソナタ第18番ト長調K.301、
 6-7) ヴァイオリン・ソナタ第26番変ホ長調K.302、
 8-9) ヴァイオリン・ソナタ第27番ハ長調K.303、
 10-11) ヴァイオリン・ソナタ第21番ホ短調K.304、
 12-13) ヴァイオリン・ソナタ第22番イ長調K.305 /
《CD 2》
 1-3) ヴァイオリン・ソナタ第23番ニ長調K.306、
 4)「羊飼いのセリメーヌ」による12の変奏曲K.359、
 5)「ああ、私は恋人をなくした」による6つの変奏曲K.360、
 6-8) ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調K.376、
 9-11) ヴァイオリン・ソナタ第33番ヘ長調K.377/
《CD 3》
 1-3) ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調K.378、
 4-5) ヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調K.379、
 6-8) ヴァイオリン・ソナタ第36番変ホ長調K.380、
 9-11) ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454/
《CD 4》
 1-3) ヴァイオリン・ソナタ第41番変ホ長調K.481、
 4-6) ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調K.526、
 7-9) ヴァイオリン・ソナタ第43番ヘ長調K.547
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)、
キット・アームストロング(ピアノ)

 注目のアーティスト2人が追求したモーツァルトの室内楽の美しさ、CD4枚組ボックス・セット

 ●フランスを代表するヴァイオリニスト、ルノー・カプソンとアメリカの新鋭ピアニスト、キット・アームストロングがモーツァルトの室内楽の美しさを披露する、ヴァイオリン・ソナタ16曲が収録されたCD4枚組ボックス・セットが発売されます。
 モーツァルトがこの2つの楽器に精通していたことはこれらの作品の中で明らかになっています。
 カプソンは「私たちのお互いの音楽への理解は完璧、単純で自然です。ザルツブルクでこれらのソナタを演奏してから私たちはすぐにそれを録音すべきだと思いました。
 キットとの演奏はまるで素晴らしい旅をしているかのようです」と語ります。カプソンとアームストロングの演奏はモーツァルトの才能の並外れた多様性と様々な側面を見せつつ、モーツァルトの音楽を生き生きとよみがえらせています。

 ●「ルノーが現代のヴァイオリン演奏が可能にする華麗さと優雅さを持ってモーツァルトのメロディを弾くと、私は納得させられます。それは美しく、そしてそのことが重要なのだということを」―キット・アームストロング

 ●ルノー・カプソンは1976年フランスのシャンベリ生まれ。14歳よりパリ国立高等音楽院に学び、その後ベルリンに移りトーマス・ブランディスとアイザック・スターンに師事しました。数々の賞も受賞しています。
 
 【録音】2022年10月、ベルリン、テルデックス・スタジオ
 




DECCA



4853996
\3000
《チネケ!オーケストラ/ジェネバ・カネー=メイソン~
 フローレンス・プライス作品集》

  フローレンス・プライス:
   1-3) 1楽章のピアノ協奏曲
    (I. Andantino/II. Adagio Cantabile/III. Andantino - Allegretto)、
   4-7) 交響曲第1番ホ短調
    (第1楽章:Allegro ma non troppo/第2楽章:Largo, maestoso/
     第3楽章:Juba dance, Allegro/第4楽章:Finale, Presto)、
   8)『アメリカにおけるエチオピアの影』より第2曲:His Resignation and Faith
レスリー・スガナンダラージャ(指揮)
チネケ!オーケストラ、
ジェネバ・カネー=メイソン(ピアノ)(1-3)

 没後70周年を迎えたアメリカの黒人女性作曲家の遺産を黒人と少数民族による管弦楽団が録音

 ●アメリカ初の黒人女性の作曲家フローレンス・プライスが今年(2023年)没後70周年をを迎えます。
 それを記念して、ヨーロッパ初の黒人と少数民族によるオーケストラであるチネケ!オーケストラが、彼女を作曲家としての世界的な成功に導いた2つの受賞作品を含むこの作曲家の遺産を録音したアルバムをリリースします。
 交響曲第1番ホ短調はアフリカ系アメリカ音楽の豊かな多様性を表現し、アントニン・ドヴォルザークの『新世界』交響曲に通じるものがあります。
 この曲の1933年の初演でプライスは一流の国立オーケストラで演奏される交響曲を作曲した最初のアフリカ系アメリカ人女性として知られることとなりました。
 このシカゴ交響楽団による初演は『シカゴ・デイリー・ニュース』で「完璧な作品」と称えられました。
 アルバムには1934年に初演された「1楽章のピアノ協奏曲」と呼ばれる曲も収録。ほぼ1世紀を経て、イギリス出身で2003年生まれの若きピアニスト、ジェネバ・カネー=メイソンが現代のリスナーのために録音を通してプライスの音楽を引き継いでいます。
 『アメリカにおけるエチオピアの影』からの「His Resignation and Faith」はあまり録音されることのないオーケストラ作品ですが、アメリカにやって来たアフリカ人がその土地に馴染もうとする様子が生き生きと表現されています。
 2009年まで失われていた作品です。

 【録音】2022年11月27日、クイーン・エリザベス・ホール(1-3, 8)、9月20日、ロイヤル・フェスティバル・ホール(4-7)、ロンドン
 



<国内盤> 


OMF



KCD-2098
¥3000
スプレッツァトゥーラ ~さりげなく~ 中島恵美(リコーダー /フラウト・トラヴェルソ)
曽根田駿(チェンバロ /古楽ハープ)
 1. ダリオ・カステッロ(1602-1631): 高音楽器独奏のためのソナタ第1番
 2. チプリアーノ・デ・ローレ(1515 or 1516-1565): 別れの時には〈編曲:リッカルド・ロニョーニ〉
 3. ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1589-1630): ヴァイオリン独奏のためのソナタ第3番
 4. ジョヴァンニ・デ・マック(1548 or 1550-1614): ストラヴァガンツェ第2番
 5. ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ: ヴァイオリン独奏のためのソナタ第2番
 6. ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(c.1525-1594):
  野山は花のにぎわい〈編曲:フランチェスコ・ロニョーニ・タエッジョ〉
 7. ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ:
  私はこんなに傷ついて〈編曲:フランチェスコ・ロニョーニ・タエッジョ〉
 8. ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ(fl.1589-1621):
  フラウト、またはコルネットのためのカンツォン
 9. ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643): トッカータ第9番
 10. ジローラモ・フレスコバルディ: カンツォン『ラ・ベルナルディニア』
 11. ベルナルド・ストラーチェ(fl.1664): 戦いのバッロ
 12. ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1624-c.1687): ソナタ第5番『ラ・クレメンテ』
 13. アンドレア・ファルコニエーリ(1585 or 15861656): 甘き旋律

 録音会場:神奈川県立相模湖交流センター/録音日:2022年10月18日-20日/
 録音フォーマット:DXD/仕様:ジュエルケース仕様 曲目解説付き

 2人が操る4種類の楽器の魅力16~17世紀イタリアの作品
 ―『イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ』の初アルバム。2人が操る4種類の楽器の魅力が活きる、16世紀後半から17世紀のイタリアの作品に焦点を当て、リサーチの先にある自由な表現を追求する1枚。 ―
 イ・フィラトーリ・ディ・ムジカは東京藝術大学で出会った中島恵美(リコーダー/フラウト・トラヴェルソ)、曽根田駿(チェンバロ/古楽ハープ)の2人によって結成されたデュオ。
 2014年から活動を開始し、中世からバロックまでの音楽をレパートリーとしている。「歴史的演奏法;Historically informed performance」の追及に力を入れ、資料を研究することによって、より自由でより豊かな演奏を目指して活動している。

 イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ
 中島 恵美(Emi Nakajima)
 東京藝術大学音楽学部器楽科リコーダー専攻卒業、2014年度同大学より安宅賞を受賞。在学中から『アントネッロ』や『ラ・ルベルティーナ』等のアンサンブルでも活動する。2015年より渡仏、リヨン地方音楽院を経て、2018年にリヨン国立高等音楽院古楽科にて演奏家ディプロマDNSPMを取得。2020年に同音楽院修士課程を修了。歴史的文献、歴史的楽器、レパートリーにおける17世紀のリコーダーの発展について研究した。
 2022年度フランス音楽芸術著作権管理協会アダミADAMIより奨学金を受ける。これまでにリコーダーを細岡ゆき、山岡重治、濱田芳通、S. モールマイヤー、P. アモンの各氏に、トラヴェルソを前田りり子、A. ミシェルの各氏に師事。中世からバロック音楽理論及び即興演奏をR. ピカゾ氏とB. ジャナン氏、歌唱法をA. ドゥラフォース氏と共に学ぶ。現在は演奏活動の他、レッスンや歴史的演奏法に関する講座を行なっている。

 曽根田 駿(Hayao Soneda)
 愛媛県出身。4歳からピアノをはじめ、17歳の時にチェンバロに転向する。東京藝術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院のチェンバロ専攻、古楽ハープ専攻それぞれの演奏家ディプロマを取得した。2020年に同校のチェンバロ(通奏低音/コレペティ)専攻修士課程修了後、完全帰国した。
 これまでにピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、J.M. エイム、Y. レヒシュタイナー、D. ベルナー、A.C. ヴィネイの各氏に師事。古典ハープを西山まりえ、A. モイヨンの各氏に師事。2020年度フランス音楽芸術著作権管理協会アダミADAMIより奨学金を受ける。現在は演奏会やオンライン講座を通して、中世からバロックまでの音楽の歴史的演奏法の魅力を発信するべく活動しているほか、それぞれの楽器のソロ奏者、アンサンブル奏者として『ソレイユ・ルヴァン』『アントネッロ』『アンサンブル・アカデミア・ムジカ』『ヴィットーリオ・バロッコ』『ムジカ・ロゼッタ』などの古楽アンサンブルとも共演している。
 















5/2(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HARMONIAMUNDI



HMM 902708
¥2900→\2690
RIAS 室内合唱団とベルリン古楽アカデミー
ヘンデル:戴冠式用アンセム集

 ヘンデル:オケイジョナル・オラトリオ(機会オラトリオ)HWV 62
 ウィリアム・クロフト(1678-1727):
  主は太陽であり盾である(The Lord is a sun and a shield)
 ジョン・ブロウ(1649-1708):シャコンヌ ト長調
 ヘンデル:戴冠式用アンセム集
  〔司祭ザドク HWV 258/
   汝の手を強めよ Let thy hand be strengthened HWV 259/
   王は歓喜する The King shal rejoice HWV 260/
   私の心のよりどころとなるもの My heart is inditing HWV 261〕
ベルリン古楽アカデミー
RIAS室内合唱団
ジャスティン・ドイル(指揮)

 これ以上なく晴れやかな音楽集。戴冠式のための音楽

 録音:2022年10月

 ヘンデルは、1727年、イギリスに帰化します。同じ年、ジョージ1世が亡くなり、ジョージ2世が即位することとなり、ヘンデルはその戴冠式のための音楽を書くよう依頼されます。
 ジョージ1世のもとでヘンデルは水上の音楽やジュリアス・シーザーなどを発表しておりましたが、ジョージ1世を継ぐ新国王の戴冠式というイベントを花火のように彩るような音楽を書きました。
 RIAS 室内合唱団とベルリン古楽アカデミーが、この壮大にして壮麗な作品を、これ以上なくゴージャスに響かせています。
 現在でも、この作品の一部は実際に戴冠式などの典礼で演奏されています。
 ウィリアム・クロフトの作品は、1714に行われたジョージ1世の戴冠礼拝で演奏されたもの。実に壮麗な音楽を聴きながら英国の歴史までも体感できるような1枚です。
 




INDESENS CALLIOPE RECORDS



PIC015
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
1900年頃のパリの音楽 Vol.4 ~ ピアノの芸術
 シャミナード:秋 Op.35-2(『6つの演奏会用練習曲』より)
 サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート
 ガブリエル・デュポン:星のきらめき(『砂丘の家』より)
 デオダ・ド・セヴラック:吟遊詩人と落ち穂拾いの女(『セルダーニャ』より)
 サティ:ジムノペディ第1番、ジュ・トゥ・ヴー
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲(前奏曲、メヌエット、月の光、パスピエ)
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 フォーレ:舟歌第4番 Op.44、即興曲第5番 Op.102
 フローラン・シュミット:憂鬱(『夕べ』より)
 メル・ボニ:ポイベー Op.30、メリザンド Op.109
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)
IC015
¥2600

 1900年頃のパリの音楽第4弾!フランスの至宝ローラン・ヴァグシャル!

 ☆1900年頃のパリの音楽シリーズ第4弾は、フランスの至宝ローラン・ヴァグシャル!
 ☆定番レパートリーから、知られざる作曲家まで多様なフランス音楽を探究!

 フランス音楽の名盤を次々と生み出し、メディアからも絶賛されているピアニスト、ローラン・ヴァグシャルが奏でる1900年周辺の『ピアノの芸術』!
 エリック・オービエとの『コルネットの芸術』(INDE152)、ヴァンサン・リュカとの『フルートの芸術』(INDE153)、アレクサンドル・ガテとの『オーボエの芸術』(INDE155)に続くシリーズ第4弾です。

 20世紀が幕を開けたとき、ピアノのレパートリーには後期ロマン派、新古典派、モダニズム、印象派、あるいはジャズなど、さまざまな様式が混在し、大きな変化が起こっていました。
 それを証明する本作の多彩なプログラムは、最も生まれが早いサン=サーンスから1878年生まれのデュポンまで、1900年を超えて活動した作曲家の作品から選ばれています。
 ヴァグシャルは、今や定番のレパートリーとなっているドビュッシー、ラヴェル、サティ、フォーレの有名作品で妙味のある演奏を聴かせつつ、セヴラックやメル・ボニ(メラニー・ボニ)、シャミナード、フローラン・シュミット、デュポンといった、まだまだ一般の人々には知られていない作曲家の作品に光を当てています。フランス音楽の幅広いパノラマにおける、多様な音楽言語の探求を可能にする1枚です。

 フランス音楽の解釈に情熱を注ぎ、忘れられた作曲家の熱心な擁護者でもあるローラン・ヴァグシャルは、これまでにサン=サーンス、フォーレ、フランク、ショーソン、ドビュッシー、さらにはマニャール、デュカス、ピエルネ、カプレ、ゴーベール、フローラン・シュミット、ヴィエルヌ、モーリス・エマニュエル、ジャン・クラ、フランセなどの録音(室内楽やピアノ曲)を残しており、彼のディスコグラフィはDiapason, Classica, Gramophone, The Guardianといったメディアから絶賛されています。
 「驚異的なカリスマを持つ異色のピアニスト」(ル・モンド)

 ※録音:2023年1月11日-12日(フランス、ムードン)
 
 
IC007
¥2600
愛の歌 ~ バクリ、デュパルク、フォーレ
 デュパルク:旅へのいざない
 カントルーブ:センチメンタルな対話
 フォーレ:歌曲集 《優しい歌》
 ニコラ・バクリ:歌曲集 《愛の歌》Op.126-2b
 ルクー:夜想曲
 ジャケ・ド・ラ・プレール:婚礼の行進
ロズリーヌ・マルテル(ソプラノ)
ロレーヌ・ド・ラチュルド(ピアノ)
ギヨーム・ラトゥール(ヴァイオリン)
タニア・パッセンジ(ヴァイオリン)
モード・ガスティネル(ヴィオラ)
エレーヌ・ラトゥール(チェロ)
パブティスト・アンドリウ(コントラバス)

 ロズリーヌ・マルテルが歌うフランス歌曲!

 ☆ロズリーヌ・マルテルが歌うフランス歌曲!
 ☆ピアノ&弦楽四重奏(or五重奏)の伴奏で紡ぐ情感豊かな歌のブーケ。

 IndesensとCalliopeがリニューアルし再出発したフランスのレーベル、Indesens Calliope Records(アンデサンス・カリオペ・レコーズ)。

 20世紀前半のフランスを代表するコンポーザー=オルガニスト、ジョゼフ・エルマン・ボナルの孫娘であるソプラノ歌手、ロズリーヌ・マルテル(=ボナル)。
 近代フランスの大作曲家たちの歌曲を歌った『太陽の反射』(CAL2074)に続くロズリーヌ・マルテルのニュー・アルバム『愛の歌(Chants D'amour)』は、ボードレール、ヴェルレーヌ、ヴェルハーレン、ユゴー、アロクールら、フランス語の情感豊かな詩を題材にした、ソプラノとピアノ&弦楽四重奏(or弦楽五重奏)のための歌曲集。
 David Mawが作曲者自身のオーケストラ版を参考にしながらアレンジしたデュパルクの「旅へのいざない」から始まり、フォーレ自身が声楽、弦楽五重奏とピアノ版に編曲した「優しい歌」、マコンのフランス歌曲コンクールの委嘱で2015年に作曲されたニコラ・バクリの「愛の歌」、ギヨーム・ルクーの「3つの詩」(1892)の第3曲にあたる「夜想曲」、そして未出版であったジャケ・ド・ラ・プレールの「婚礼の行進」の初録音などを収録しています。

 ※録音:2022年5月、フランス

 
 




NMC


PNMCD276
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
太陽は海とともに自由に流れる ~
 オニクス・ブラス30周年記念委嘱作品集

  ロクサンナ・パヌフニク:
   ブロードウェイ・タワーのためのファンファーレ
  ゾイ・マートルー:キス、キス
  マーク=アントニー・ターニジ:ONYX30
  イシャニ・ペリンパナヤガム:
   私の盗まれた呼吸のための音楽
  エロリン・ウォーレン:ONYX
  シャーロット・ハーディング:菱形
  サイモン・ドブソン:金管五重奏曲 第1番
  ボビー=ジェイン・ガードナー:
   爪先立ちで(すべって転びそうな階段ダンス)
  エミリー・ホール:黒すぐり、永遠
オニクス・ブラス
 〔ナイアル・キートリー(トランペット)、
  アラン・トマス(トランペット)、
  アンドルー・サットン(フレンチ・ホルン)、
  エイモス・ミラー(トロンボーン)、
  デイヴィッド・ゴードン=シュート(テューバ)〕
NMCD276
¥2600

 フィリップ・ジョーンズが讃えた金管五重奏団!結成30周年記念盤!

 ☆フィリップ・ジョーンズが讃えた金管五重奏団!
 ☆結成30周年記念盤は、現代作曲家たちによる委嘱作品集!

 今は亡きイギリスの伝説のトランペット奏者フィリップ・ジョーンズから「ブラヴォー、オニクス!」と称賛の声を贈られたイギリスの金管五重奏団「オニクス・ブラス」は、1993年に結成され、金管五重奏のパイオニア的存在として、200以上の新作を委嘱してきました。メンバーは、ロイヤル・フィル、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、イギリス室内管、ロイヤル・バレエ・シンフォニアなど第1線の舞台で活躍する一流の奏者たちで構成されています。

 2023年に結成30周年を記念してNMCからリリースされる本アルバムでは、現在活躍中の著名な作曲家たちによる委嘱作品を収録。
 アンジェイ・パヌフニクの娘であり、ポーランド系イギリス人作曲家、ロクサンナ・パヌフニクによるトランペット独奏のための荘厳なファンファーレから始まり、この30周年プロジェクトを立ち上げる発端にもなった、イギリス音楽界における最も重要な作曲家のひとり、マーク=アントニー・ターニジの 《ONYX30》 では、グルーヴ感溢れるファンファーレと甘くメロウなサウンドで奏でるハーモニーで、金管楽器の魅力をたっぷりと堪能させてくれています。

 ※録音:2023年1月2日-4日、王立バーミンガム音楽院ブラッドショー・ホール(バーミンガム、イギリス)

 
 



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BR KLASSIK



900209
¥2700→\2490
ハイティンク&バイエルン放送交響楽団
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」

 グスタフ・マーラー(1860-1911):交響曲 第7番 ホ短調
  1. I. Langsam, Adagio – Allegro risoluto, ma non troppo
  2. II. Nachtmusik I. Allegro moderato
  3. III. Scherzo. Schattenhaft
  4. IV. Nachtmusik II. Andante amoroso
  5. V. Rondo-Finale. Tempo I(Allegro ordinario)
バイエルン放送交響楽団
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 録音:2011年2月14-18日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)
 総収録時間:82分

 【ハイティンク6種類目の「夜の歌」。21世紀の演奏が初登場!】
 ハイティンクがバイエルン放送交響楽団の定期公演を初めて指揮したのは1958年。以来60年余りの長きにわたる共演を続けました。
 バイエルン放送のアーカイヴからこの度発掘されたのは2011年2月のライヴ録音で、マーラーの交響曲第7番「夜の歌」。
 マーラーを得意としたハイティンクだけに、この曲にはコンセルトヘボウ管弦楽団との録音が3つ(1969、82、85年)とベルリン・フィルとの録音と録画が一つずつ(いずれも1992年)ありますが、21世紀の演奏が世に出るのはこれが初めてです。
 この演奏の当時82歳目前だったハイティンクですが、その約20年前のベルリン・フィル盤と比べても演奏時間はほとんど同じ。
 極端なデフォルメもなく、高齢になっても弛緩することのなかった彼らしいバランスの取れた演奏が聞かれます。
 バイエルン放送交響楽団も細心かつ渾身の演奏で指揮にこたえています。
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS102
(2CD+DVD+BD)
¥4900
シャルパンティエ:ダヴィドとジョナタス
 マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
  《ダヴィドとジョナタス(ダヴィデとヨナタン)》~
    序幕付全5幕の抒情悲劇(全曲)
  台本: フランソワ・ド・ポール・ブルトノー(1660-1741)
ダヴィド...レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
ジョナタス...カロリーヌ・アルノー(ソプラノ)
サウル...ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
太陽神の神官...フランソワ=オリヴィエ・ジャン(テノール)
ジョアベル...アントナン・ロンドピエール(テノール)
サミュエル(サムエル)の亡霊...
 ジョフロワ・ビュフィエール(バス)
アシス...ヴィルジル・アンスリ(バス・バリトン)
羊飼いの女...
 ジュリエット・ペレ(ソプラノ)、
 ブランディーヌ・サンサル(メゾ・ソプラノ)
奴隷の女...マルト・ダヴォスト、ローラ・オルム(ソプラノ)
奴隷の男...
 ロマン・シャンピオン(テノール)、
 フランソワ・ジョロン(バリトン)
民衆...ロマン・シャンピオン(テノール)
戦士...ローラン・ドルイユ(バリトン)
マルグリット・ルイーズ(合唱&古楽器アンサンブル)
ガエタン・ジャリ(指揮)

 収録: 2022年11月12-16日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂

 <CD>収録時間: 119分
 <DVD、Blu-ray>収録時間: 132分、Dolby-digital 2.0/NTSC/ALL REGIONS、字幕: 仏語、英語、独語

 演出: マーシャル・ピンコスキ/振付: ジャネット・ラジュネス・ジグ/舞台装置: アントワーヌ・フォンテーヌ、ロラン・フォンテーヌ/
 照明: エルヴェ・ガリ/衣装: クリスティアン・ラクロワ/衣装補佐: ジャン=フィリップ・ポンス

 【リュリの逝去に続いた17世紀末の傑作オペラ、シーン最前線の新録音と映像!】
 フランス17世紀を代表する作曲家の一人シャルパンティエの傑作オペラ《ダヴィドとジョナタス》、待望の新録音が本場ヴェルサイユから登場!
 シャルパンティエは若い頃に画業を学ぼうと訪れたローマで、巨匠カリッシミの作品に衝撃を受け音楽へ転向、帰国後は太陽王ルイ14世の王室音楽総監督リュリの君臨により活動を大幅に制限されながらも、パリのさまざまな機関から仕事を受けて躍進しました。
 旧約聖書の物語に取材した《ダヴィドとジョナタス》は妨害者リュリの急逝直後1688年に披露された抒情悲劇(フランス語台本による本格的な悲劇オペラ)で、この作曲家の第一級の手腕が生きた傑作でありながら全曲録音は滅多になされず、新録音がフランス古楽界の精鋭たちによってなされたのは大いに歓迎すべきことと言ってよいでしょう。
 俊才集団マルグリット・ルイーズの器楽勢には異才集団ネヴァーマインドのバス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者ロバン・ファロ、豊かなキャリアを誇るリコーダーのセバスティアン・マルクなど名手たちも参加。
 近年ますます活躍の場を広げているレイナウト・ファン・メヘレン、カロリーヌ・アルノー、ダヴィド・ヴィチャクらを筆頭に、端役のシーンに至るまで本場フランスならではの堂に入った演奏でこの傑作が味わえるのは頼もしい限り。
 映像では17世紀当時の蝋燭の明かりを尊重したマーシャル・ピンコスキの演出が、ヴェルサイユ王室礼拝堂での上演を鮮やかに盛り上げ、演奏の魅力をいっそう際立たせています。

 
 




 LINN RECORDS

CKD709
(3CD)
¥4400
ヘンデル:セルセ
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  《セルセ》HWV 40 ~全3幕の歌劇(全曲)
   台本: ニコロ・ミナート(1627?-1698)原作
    シルヴィオ・スタンピーリャ(1664-1725)
     編の台本に基づく改変版
セルセ...エミリー・ダンジェロ(メゾ・ソプラノ)
アルサメーネ...ポーラ・マリヒー(メゾ・ソプラノ)
アマストレ...ダニエラ・マック(メゾ・ソプラノ)
ロミルダ...ルーシー・クロウ(ソプラノ)
アタランタ...メアリー・ベヴァン(ソプラノ)
アリオダーテ...ニール・デイヴィス(バス・バリトン)
エルヴィーロ...ウィリアム・デイズリー(バリトン)
イングリッシュ・コンサート
 (合唱&古楽器オーケストラ)
  編成: 混声四部合唱各2、ヴァイオリン5/5、
   ヴィオラ3、チェロ3、コントラバス1、
   オーボエ&リコーダー各2、バスーン2、
   ホルン2、トランペット1、
   テオルボ2、チェンバロ2
ハリー・ビケット(チェンバロ、指揮)

 録音: 2022年5月10-16日 イースト・フィンチリー・オール・セインツ教会(ロンドン東部)
 収録時間: 172分

 【本場英国の最前線から、エミリー・ダンジェロが歌う「オンブラ・マイ・フ」に始まる痛快名演!】
 1738年4月15日、かつてはロンドン興行界を席巻したものの、当時は苦境に立たされていたヘンデルが披露したオペラ《セルセ》は、真面目な筋に滑稽な場面が挿入されるなど当時の英国人たちには理解しにくい内容で、初演は手ひどい失敗に終わりました。
 しかしその約2世紀後、1924年に蘇演された折から熱狂と共に迎えられるようになり、全曲録音も折々リリースされています。
 意外なことに本場英国での古楽器録音は少なく、このたび大本命ともいえるハリー・ビケット指揮イングリッシュ・コンサートによる新録音が登場。
 
 初演時にカストラートのカッファレッリが演じた表題役には女声を充てていますが、演じるのはなんとDeutsche Grammophonからのユニークなソロ・アルバムで注目されたエミリー・ダンジェロ!
 冒頭の「懐かしき木蔭(オンブラ・マイ・フ)」から強い求心力で音楽に引き込まれます。全体の劇的起伏を捉えながら精妙・丁寧にドラマを紡いでゆくビケットの解釈は流石というほかなく、3枚組のそこかしこに聴きどころが満載!
 ルーシー・クロウやポーラ・マリヒーら他にも個性派・実力派が揃うソリストたちの鮮やかな歌唱を、新世代プレイヤー続々の古楽器オーケストラが熱をはらんだ気品ある演奏で支えます(通奏低音のテオルボ2挺が良い味わい)。
 20世紀末以来の英国古楽器演奏のスタイルに馴染んだ耳にも、また新時代のバロック・オペラ演奏の刺激を愛する耳にも魅力的に響く新録音と言ってよいでしょう。

 
 
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CKD718
¥2800→\2590
謎多き音楽家をテーマに織り上げられる後期バロック音楽絵巻
 ハンガリー人のチャールズ氏~
  ヘンデル:水上の音楽(抜粋)ほか

  ~第1部~
   1-2. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
    序曲(セレナータ《忠実な羊飼い》 HWV 8cより)
   3. ヘンデル: アリア「抜け目ない狩人は」
    (歌劇《エジプトのジューリオ・チェーザレ》 HWV 17より/
     ジョン・ウォルシュ2世〔1709-1766〕編曲による器楽版)
   4-7. ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783): 協奏曲 ヘ長調
   8. ヘンデル: バルバリーニ氏のメヌエット
    (オルガン協奏曲 第1番 ト短調 Op.4-1より)
  ~第2部~
   9-16. ヘンデル/ジョン・ウォルシュ1世(1665/66-1736)編:
    『水上の音楽』より
     9. Allegro - Andante - Allegro / 10. Passepied /
     11. Minuet / 12. Bouree / 13. Hornpipe /
     14. Andante / 15. Overture / 16. Alla Hornpipe
  ~第3部~
   17-20. ヘンデル: 合奏協奏曲 ト長調 Op.3-3/HWV 314
   21. ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
    ナポリターナ
     (『忠実な音楽の師』ソナタ 変ロ長調 TWV 41:B4より)
   22-24. ロレンツォ・ボッキ(生歿年不詳、18世紀に活躍):
    ソナタ 第10番(『室内のための音楽の楽しみ』より)
   25. チャールズ氏、おそらく
    チャールズ・ヴァーンズバーグ(1705/10頃-1780?):
     狩猟(『二つのホルンのための12の二重奏曲』組曲第1番より)
   26. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
    トルコの儀式の場面のための行進曲
     (舞踏喜劇《町人貴族》 LWV 43より)
アイリッシュ・バロック・オーケストラ
 (古楽器使用)
  ソロ:
   ジョナサン・バイアーズ(チェロ)...22-24
   ミリアム・カチョル(フラウト・トラヴェルソ)...3, 17-20
   レオ・ドゥアルテ
   (オーボエ...4-7、
    オーボエ・ダモーレ...21)
   ニコラ・ボウド(シャリュモー)...4-7
   ミケーレ・ファットーリ(バスーン)...4-7
   アンネケ・スコット(ホルン)...3、25
   パトリック・ブロデリック(ホルン)...25
ピーター・ウィラン(指揮)

 録音: 2022年4月27-29日 セント・ピーター教会、ドロヘダ、アイルランド
 収録時間: 65分

 【謎多き音楽家をテーマに織り上げられる後期バロック音絵巻、アンネケ・スコットの超絶ナチュラル・ホルンにも注目!】
 1742年、ヘンデルが『メサイア』初演のためアイルランドのダブリンを訪れた際に行われた演奏会の記録をもとに、そこで複数の管楽器を使って名演を聴かせた謎の音楽家「チャールズ氏」の存在を解き明かしながら、当時の音楽会プログラムを再現したアルバム。
 近年躍進めざましいアイリッシュ・バロック・オーケストラならではの上質な演奏で、有名・無名を問わずさまざまな作曲家が手掛けた作品に触れられるのが魅力。
 「チャールズ氏」と英語名で記録されている人物は記録でこそ「ハンガリー人」と説明されているものの、その正体はおそらく英国王室音楽家協会に名前のあったチャールズ〔またはカルロ〕・ヴァーンバーグCharles Vernbergではないかと推察されており、ナチュラル・ホルンを闊達に吹きこなしただけでなく、オーボエ・ダモーレや当時まだ珍しかったクラリネット、あるいはその前身楽器シャリュモーなどを巧みに演奏したとのこと。
 現代古楽シーンでこれらの楽器の演奏を通じ注目されてきたアンネケ・スコットやニコラ・ボウドといった名手たちが、古楽器ならではの味わいをよく生かした細やかなアンサンブルを展開。
 ヘンデルが挑まねばならなかった同時代のライヴァルたちの技量をよく際立たせたトラックの数々をじっくりお楽しみください。

 
 




NAXOS



8.559937
¥1800
"音楽の悪童"アンタイル、4つのソナタ
ジョージ・アンタイル(1900-1959):ヴァイオリン・ソナタ集

 1-4. ヴァイオリン・ソナタ第1番(1923)
  1. I. Allegro moderato 2. II. Andante moderato
  3. III. Funebre, lento espressivo 4. IV. Presto
 5. ヴァオリン・ソナタ第2番(1923)
 6. ヴァオリン・ソナタ第3番(1924)
 7-9. ヴァイオリン・ソナタ第4番(1947-1948)
  7. I. Scherzo 8. II. Passacaglia Variations
  9. III. Toccata-Rondo
ティアンワ・ヤン(ヴァイオリン)
ニコラス・リンマー(ピアノ、ドラムス...5)

 録音:2021年10月14-17日 Saal 3, Haus des Rundfunks, Berlin(ドイツ)
 総収録時間:68分

 【名手ティアンワ・ヤンが弾く"音楽の悪童"アンタイル、4つのソナタ】
 ニュージャージー生まれのジョージ・アンタイルは、1920年代にヨーロッパで演奏旅行を行い「狂乱の時代」のパリではピカソやストラヴィンスキーらと交流を持ち、ピアニスト兼作曲家としての経歴を確立させました。
 このアルバムに収録された4曲のソナタのうち、最初の3曲はこの時代に作曲されたもので、第1番は詩人エズラ・パウンドの恋人でヴァイオリニストのオルガ・ラッジのために作曲されており、ストラヴィンスキーの影響と、当時のパリの洒脱な雰囲気を併せ持ったユニークな作品です。
 よりジャジーな第2番は、20世紀初めのフランスに起こった前衛美術運動「キュビズム」を音楽で表現しようと試みた作品もので、雑多な旋律の中にドラムが効果的に使われています。
 第3番はストラヴィンスキーの激しいリズムを更に追求した作品です。1947年から48年にかけて作曲された第4番は、バロック時代の様式を採用。とりわけ第2楽章は6小節の主題が10回変奏されるというパッサカリアの形式が用いられています。華麗な終楽章「トッカータ」も機知に富んだ音楽です。

 
 
 
8.559917
¥1800
アイヴズらしいウィットに富んだ曲想
チャールズ・アイヴズ(1874-1954):
 室内オーケストラのためのセット全集
オーケストラ・ニュー・イングランド
ジェイムズ・シンクレア(指揮)
  1-6. 室内オーケストラのためのセット第1番(1915-16頃)
   1. 第1曲 スケルツォ 「預言者」(J.シンクレア版)
   2. 第2曲 講話(トレランス)(J.シンクレア版)
   3. 第3曲 決壊した川(新たなる川)(J.シンクレア版)
   4. 第4曲 病んだ鷲のように(J.シンクレア版)
   5. 第5曲 カルシウム燈の夜(K.シングルトン版)
   6. 第6曲 アレグレット・ソンブレオーソ(呪文)(J.シンクレア版)
  7-9. 室内オーケストラのためのセット第2番(1916-17頃)
   7. 第1曲 ラルゴ 「インディアンたち」(J.シンクレア版)
   8. 第2曲 人殺しとハースト、最悪はどっち?(K.シングルトン版)
   9. 第3曲 アンダンテ 「最後の読師」(J.シンクレア版)
  10-12. 室内オーケストラのためのセット第3番(1919頃)
   10. 第1曲 アダージョ・ソステヌート 「海にて」(J.シンクレア版)
   11. 第2曲 運と仕事(J.シンクレア版)
   12. 第3曲 予感(J.シンクレア版)
  13-15. 室内オーケストラのためのセット第4番「3人の詩人と人間性」(1925-30頃)...世界初録音
   13. 第1曲 ロバート・ブラウニング(パラケルスス)(J.シンクレア版)
   14. 第2曲 ウォルト・ホイットマン(J.シンクレア版)
   15. 第3曲 マシュー・アーノルド(J.シンクレア版)
  16-19. 室内オーケストラのためのセット第5番
   「Other Side of Pioneering, or Side Lights on American Enterprise」 (1925頃以降)
    16. 第1曲 新たなる川(J.シンクレア版) / 17. 第2曲 インディアンたち(J.シンクレア版) /
    18. 第3曲 チャーリー・ラトレイジ(J.シンクレア版) / 19. 第4曲 アン・ストリート(J.シンクレア版)
  20-23. 室内オーケストラのためのセット第6番「フロム・ザ・サイド・ヒル」(1925-30頃)
   20. 第1曲 霧(K. シングルトン版) / 21. 第2曲 虹(K. シングルトン版) /
   22. 第3曲 夕映え(K. シングルトン版) / 23. 第4曲 夕べ(K. シングルトン版)
  24-27. 室内オーケストラのためのセット第7番「水彩画」 (1925-30頃)
   24. 第1曲 海にて(J.シンクレア版) / 25. 第2曲 水泳をする人々(J.シンクレア版) /
   26. 第3曲 池(J.シンクレア版) / 27. 第4曲 五尋の深い海底に(海の挽歌)(J.シンクレア版)
  28-30. 室内オーケストラのためのセット第8番「無言歌」 (1930頃)...世界初録音
   28. 第1曲 新たなる川(J.シンクレア版) / 29. 第2曲 インディアンたち(J.シンクレア版) /
   30. 第3曲 アン・ストリート(J.シンクレア版)
  31-33. 室内オーケストラのためのセット第9番(1934?)...世界初録音
   31. 第1曲 アンダンテ・コン・モート 「最後の読師」(J.シンクレア版)
   32. 第2曲 スケルツォ 「預言者」(J.シンクレア版)
   33. 第3曲 ラルゴ・トゥ・プレスト 「答えのない質問」(J.シンクレア版)
  34-36. 室内オーケストラのためのセット第10番(1934?)...世界初録音
   34. 第1曲 ラルゴ・モルト 「病んだ鷲のように」(J.シンクレア版)
   35. 第2曲 アレグロ - アンダンテ 「運と仕事」(J.シンクレア版)
   36. 第3曲 アダージョ 「インディアンたち」(J.シンクレア版)
  37-39. 劇場オーケストラのためのセット(K.シングルトン版)(1915頃)
   37. 第1曲 ケージの中で / 38. 第2曲 宿屋にて(ポプリ) / 39. 第3曲 夜に
 全曲収録は世界初録音

 録音:2022年3月8-9日 Colony Hall, Choate Rosemary Hall,Wallingford, Connecticut(USA)
 総収録時間:68分

 保険会社で働きながら作曲を続けたため、日曜作曲家とも呼ばれるアイヴズ。
 管弦楽作品が広く知られる彼ですが歌曲も多く残しており、1915年から1930年代中盤にかけて、これらの歌曲を数曲ずつ集めて、数人から20人に満たないような室内オーケストラ(コネティカットやニューヨークの小劇場のオーケストラ)が歌無しで演奏するために編曲した「セット」を組みました。
 これらに含まれる曲はいずれも1分未満から長くても3分程度というごく短いもので、アイヴズらしいウィットに富んだ曲想が次々と現れ、たいへん愛着の湧く作品となっています。
 さらに演奏する楽団の編成や掛け持ち楽器などの事情に合わせ、楽器の選択がフレキシブルに変更できるよう注意書きなどが添えられているほか、状況によってさらなる楽器の置き換えがありうることも想定して構成されました。
 演奏はアイヴズの研究家として知られるジェイムズ・シンクレアの指揮するオーケストラ・ニュー・イングランド。
 曲ごとに最適な編成が組まれ、作品への深い理解と愛情に裏打ちされた素晴らしい演奏を聴かせています。
 第10番までのセットと「劇場オーケストラのためのセット」を含む全曲録音は、今回が初めてという貴重なものです。
 
 
8.660521
(2CD)
¥2600
モニューシュコと並ぶポーランドのロマン派を代表する作曲家
ウワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):
 歌劇《ヤネク》全2幕(1896-99)

  【CD1】
   1. 序曲
   2-16. 第1幕
  【CD2】
   1-23. 第2幕

 ※世界初録音
ブロンカ...
 マウゴジャタ・グジェゴジェヴィチ=ロデク
  (ソプラノ)
マリンカ...アグニェシュカ・クク(ソプラノ)
ヤネク...ウカシュ・ガイ(テノール)
スタフ...パヴェウ・トロヤク(バリトン)
マレク...ダリウシュ・グルスキ(バス) 他
ルブリン・フィルハーモニー女声合唱団
イ・シニョーリ・メンズ・ヴォーカル・アンサンブル
ルブリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴォイチェフ・ロデク(指揮)

 録音:2021年10月20-22日 Concert Hall of the Polish Wieniawski Philharmonic, Lublin(ポーランド)
 総収録時間 89分

 ポーランド、クラクフ出身のウワディスワフ・ジェレンスキ。プラハとパリで学び、1888年からは新設されたクラクフ音楽アカデミーの院長をつとめ、作曲家としては交響曲、歌劇から管弦楽曲、声楽曲まで多数の作品を遺し、モニューシュコと並ぶポーランドのロマン派を代表する作曲家として活躍しました。
 この歌劇《ヤネク》は強盗団のリーダー、ヤネク(英語ではジョニー)を主人公とする物語。タトラ山脈を舞台に、彼の婚約者マリンカと、強盗のスタク、そしてスタクの婚約者ブロンカの波乱に満ちた恋模様が描かれています。
 ジェレンスキはポーランドの民俗音楽やタトラ地方の音楽を採り入れることで全体を魅力的な作品に仕立てあげました。
 張りのある輝かしい声で題名役ヤネクを歌うのは、カロル・シマノフスキ音楽アカデミー出身のウカシュ・ガイ。
 40作を超えるオペラ、オペレッタのレパートリーと持ち、ポーランドを中心に活躍するテノールです。
 
 
8.574539
¥1800
期待の新進演奏家シリーズ ロヴロ・ペレティッチ(ギター)
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
  1. ソナタ ホ長調 K.380/L.23/P.483(1754) (C.マルキオーネによるギター編)
  2. ソナタ ニ長調 K.178/L.162/P.392(1752) (L.ペレティッチによるギター編)
  3. カレル・アルノルドゥス・クライファンガー(1817-1868):
   「魔弾の射手」の主題による序奏と変奏 Op. 3(1851頃)
  4. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):3つの間奏曲 Op. 117
   - 第1番 変ホ長調(1892)(L.ペレティッチによるギター編)*
  5. アグスティン・バリオス(1885-1944):マズルカ・アパショナータ(1919頃)
   クロード・ドビュッシー(1862-1918):
  6. ボヘミア舞曲(1880)(A. クラウゼによるギター編)*
  7. マズルカ(1890頃)(A. クラウゼによるギター編)*
  8. モーリス・オアナ(1913-1992):月時計 - 第1曲 らんちき騒ぎ(1981)
  9-11. ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):
   王宮の冬の音楽 - ギター・ソナタ第2番(1979)(編曲:R.エヴァース)
    9. I. Sir Andrew Aguecheek 第1曲 サー・アンドリュー・エイギュチーク
    10.II. Bottom's Dream 第2曲 ボトムの夢
    11. III. Mad Lady Macbeth 第3曲 狂気のマクベス夫人
 *...編曲版世界初録音

 録音:2022年11月27-29日 St. Paul's Anglican Church,Newmarket, Ontario(カナダ)
 総収録時間:62分

 1985年クロアチア生まれのロヴロ・ペレティッチのアルバム。ザグレブ音楽院を卒業後、ジュネーヴ音楽院でジュディカエル・ペロワに学び、2022年に開催されたGFA国際ギターコンクールで優勝を飾りました。
 2023年と2024年には全米各地とカナダで大規模なコンサート・ツアーが予定されているなど、その将来を嘱望されています。
 このアルバムでは18世紀から現代にいたる作品をチョイス。
 バリオスの官能的な作品やヘンツェのソナタなどを見事な技巧で弾き切るとともに、スカルラッティのソナタやブラームスの間奏曲では自身で編曲も行い、その広範な才能を披露しています。
 
 
8.579131
¥1800
フランチェスコ・ドゥランテ(1684-1755):詩篇とマニフィカト集
 1. ジョヴァンニ・サルヴァトーレ(1611-1688頃):
  Toccata in A Minor トッカータ イ短調
   (ナポリ写本 34.5.28、音楽院図書館)
 2-4. フランチェスコ・ドゥランテ(1684-1755):
  2. Dixit Dominus a 4 主は言われた(4声) 詩篇109
 3. Confitebor tibi Domine a 4 われ主に感謝せん(4声) 詩篇110
 4. Beatus vir a 4主を恐れるものは幸いなり(4声) 詩篇111
 5. サルヴァトーレ:Canzona francese seconda, del nono tuono naturale
  自然的第9旋法によるフランス風カンツォン第2番
 6-8. ドゥランテ:
  6. Laudate pueri Dominum a 4
   主の僕たちよ、主をほめたたえよ(4声) 詩篇112
  7. Credidi a 4われは信じたり(4声) 詩篇115
  8. Laetatus sum a 4 われ喜びに満てり(4声) 詩篇121
 9. サルヴァトーレ:Capriccio del primo tono
  第1旋法によるカプリッチョ(ナポリ写本 34.5.28、音楽院図書館)
 10-12. ドゥランテ:
  10. In convertendo a 4
   主がシオンの繁栄を回復された時(4声) 詩篇125
  11. Nisi Dominus a 4
   主が家を建てられるのでなければ(4声) 詩篇126
  12. Lauda Jerusalem Dominum a 4
   エルサレムよ、主を讃めたたえよ(4声) 詩篇147
 13. サルヴァトーレ:Canzone francese terza, del primo tuono finto
   第1旋法によるフランス風カンツォン第3番
 14. ドゥランテ:Magnificat a 4
  マニフィカト (4声) ルカによる福音書第1章:46-55
 2-4、6-8、10-12、14...
  フォンド・ノセダ、ミラノ、
   ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院図書館写本による(アッチャイ編)
 世界初録音
ノヴァ・アルス・カンタンディ
 (ヴォーカル・アンサンブル)
  ...2-4、6-8、10-12、14
   アレッサンドロ・カルミニャーニ(ソプラノ)
   アンドレア・アッリヴァベーネ(コントラルト)
   ジャンルカ・フェッラリーニ(テノール)
   マルチェッロ・ヴァルジェット(バス)
イヴァナ・ヴァロッティ(オルガン)
ジョヴァンニ・アッチャイ(指揮)
 ...2-4、6-8、10-12、14

 録音:2021年9月18-22日 Palatine Basilica of Santa Barbara,Mantua(イタリア)
 総収録時間:63分

 18世紀のナポリにおいて、アレッサンドロ・スカルラッティの没後に数々の音楽院の院長を歴任し、ペルゴレージをはじめとした多くの作曲家を育てたフランチェスコ・ドゥランテ。
 作曲家としても高く評価され、J.S.バッハもライプツィヒで彼の作品を上演したとされています。
 このアルバムに収録されているのは、ドゥランテのさまざまな「詩篇」と、彼よりも70年ほど前に生まれ、同じくナポリで活躍した作曲家ジョヴァンニ・サルヴァトーレの独創的なオルガン曲を組み合わせたプログラム。
 精緻に張り巡らされた対位法と、表現力豊かな音楽をお楽しみいただけます。
 ローマRAI室内合唱団とトリノRAI合唱団の指揮者を歴任、現在「ジュゼッペ・ヴェルディ」ミラノ音楽院の音楽学コースの音楽古学の名誉教授を務めるジョヴァンニ・アッチャイ率いる、4名の歌手で構成されたノヴァ・アルス・カンタンディによる演奏です。
 



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RICERCAR



RIC451
(3CD)
¥4400→\3990

フランソワ・ジュベール=カイエ
 マラン・マレのヴィオール作品全録音、ついに最終巻

マラン・マレ:ヴィオール曲集 第5巻(1725/全曲)

 【DISC 1】
  1-13. 組曲 イ長調
   1. Prelude プレリュード (17) 2. Allemande アルマンド (18)
   3. Sarabande サラバンド (19) 4. Gigue ジグ (20)
   5. Marche a la Turque トルコ風の行進曲 (21)
   6. Gavotte ガヴォット (22) 7. Menuet ムニュエ(メヌエット)(23)
   8. 2e Menuet & Double 第2ムニュエとドゥーブル (24 & 25)
   9. La petite Bru, Air gracieux 優美なエール「息子の愛らしき嫁」(26)
   10. Fantaisie ファンタジア (27) 11. Grand Rondeau 大ロンド (28)
   12. La Babillarde & Double
    ラ・バビヤルド(おしゃべり好き)とドゥーブル (29 & 30)
   13. Chaconne シャコンヌ (31)
  14-26. 組曲 ニ長調
   14. Prelude プレリュード (47)
   15. Allemande la Flateuse アルマンド「追従」(48)
   16. Sarabande サラバンド (49) 17. Gigue ジグ (50)
   18. Gavotte ガヴォット (51) 19. Menuet ムニュエ (52)
   20. 2e Menuet 第2ムニュエ (53)
   21. La Fromental & Double
    ラ・フロマンタル(小麦向きの土壌)とドゥーブル (54 & 55)
   22. Chaconne シャコンヌ (56)
   23. Fantaisie & Double ファンタジアとドゥーブル (58 & 58b)
   24. Allemande La Dornel アルマンド「ドルネル」 (59)
   25. Allemande dans le gout des Anciens
    昔日の人々の趣味に合わせたアルマンド (60)
   26. Rondeau Le Brillant ロンド「華麗」(62)
  27-37. 組曲 ト短調
   27. Prelude プレリュード (63) 28. Fantaisie ファンタジア (64)
   29. Allemande La Freval des Loges
    アルマンド「フレヴァル・デ・ロージュ」(65)
   30. Sarabande サラバンド (66)
   31. Gigue la Pagode ジグ「パゴダ(東洋の人形)」(67)
   32. Gavotte ガヴォット (68) 33. Menuet ムニュエ (69)
   34. Allemande La Marianne アルマンド「マリアンヌ」 (70)
   35. Tombeau pour Marais le Cadet 若きマレを悼むトンボー (71)
   36. Rondeau le Badin ロンド「道化者」 (72)
   37. La Georgienne ou la Maupertuy
    ラ・ジョルジエンヌ(ジョージア風)またはラ・モーペルテュイ (73)
 【DISC 2】
  1-20. 組曲 ト長調
   1. Prelude プレリュード (74)
   2. Allemande La Fiere アルマンド「高慢」(75)
   3. Sarabande サラバンド (76)
   4. Gigue la precieuse ジグ「高級」(77) 5. Gavotte ガヴォット (78)
   6. 2e Gavotte legere 軽やかな第2ガヴォット (79)
   7. Menuet ムニュエ (80) 8. 2e Menuet 第2ムニュエ (81)
   9. Rondeau le Troilleur ロンド「ぶどう踏み」(82)
   10. Chaconne シャコンヌ (83) 11. La Tatillone 狭量 (84)
   12. Saillie du Jardin 庭園の高台 (85)
   13. Gigue la pointilleuse ジグ「目打ち」 (86)
   14. Le Jeu du Volant 空を飛べる者たちの戯れあい (87)
   15. Allemande Poisat アルマンド「ポワザ」 (88)
   16. Basse variee pour la viole ヴィオールのための低音部変奏 (88a)
   17. Le Rondeau Villeneuve ロンド「ヴィルヌーヴ」 (89)
   18. Le petit Badinage 些細な冗談 (90) 19. Dialogue 対話 (91)
   20. La Poitevine ポワトヴィーヌ(ポワトゥー風) (112)
  21-40. 組曲 ホ短調
   21. Prelude プレリュード (92)
   22. Allemande La Beuron アルマンド「ブーロン」(93)
   23. La Simplicite Paysanne 農民らしい朴訥さ(94)
   24. Allemande la Baily Duchene
    アルマンド「ラ・バイー・デュシュネ」 (95)
   25. Gavotte Singuliere 風変わりなガヴォット(96)
   26. 2e Gavotte La Mignone 第2ガヴォット「愛らしさ」 (97)
   27. Sarabande サラバンド (98) 28. Menuet ムニュエ (99)
   29. 2e Menuet 第2ムニュエ (100)
   30. Resveries Mesplaiziennes 楽しくない夢想のあれこれ (101)
   31. Marche Persane la Savigny ペルシャ風の行進曲「ラ・サヴィニ」(102)
   32. Rondeau Le Plaisant ロンド「楽しさ」(103)
   33. Gigue la resolue ジグ「決然」 (104)
   34. Les Amusements さまざまな愉しみ (105)
   35. Le Contraste 対比 (106)
   36. Le Caprice Bellemont カプリース「ベルモン」 (107)
   37. Le Tableau de l'Operation de la Taille
    膀胱結石摘出手術の図 (108)
   38. Les Relevailles 快癒 (109) 39. Suitte その続き (110)
   40. Suitte さらにその続き (111)
 【DISC 3】
  1-5. 組曲 ニ短調
   1. Le Tact 触覚 (114)
   2. La meme piece rendue facile「触覚」を弾きやすくした版 (115)
   3. La Paraza パラザ (113) 4. Caprice カプリース(気まぐれ) (61)
   5. Variations sur une basse contrainte オスティナート変奏曲 (57)
  6-18. 組曲 ヘ長調
   6. Prelude プレリュード (32)
   7. Allemande la bois Guillaume アルマンド「ギヨームの森」(33)
   8. Sarabande サラバンド (34)
   9. La Demoi Gigue ジグ「ドゥモワ」 (35) 10. Menuet ムニュエ (36)
   11. 2e Menuet & Double 第2ムニュエとドゥーブル (37 & 38)
   12. Gavotte ガヴォット (39)
   13. Rondeau Paysan ロンド「農民(田舎風)」(40)
   14. Rondeau le doucereux ロンド「優しさ」 (41)
   15. Idee Grotesque & Double
    イデ・グロテスク(突飛な考え)とドゥーブル (42 & 43)
   16. Les Forgerons 鍛冶屋たち (44)
   17. Le Toucher du clavecin クラヴサンの演奏 (45)
   18. Prelude en harpegement 分散和音によるプレリュード (46)
  19-35. 組曲 イ短調
   19. Prelude le Soligni プレリュード「ソリニ」(1)
   20. Allemande la Facile アルマンド「平易」 (2)
   21. Sarabande サラバンド (3) 22. La Mariee (4)
   23. Gavotte ガヴォット (5) 24. Gigue ジグ (6)
   25. Menuet & Double ムニュエとドゥーブル (7)
   26. 2e Menuet 第2ムニュエ (8) 27. La Sincope 裏拍 (9)
   28. Petit Caprice 小さなカプリース (10) 29. Rondeau ロンド (11)
   30. La Bagatelle バガテル(遊び心) (12)
   31. Fantaisie ファンタジア (12b)
   32. Grande Gavotte 大ガヴォット (13)
   33. Gigue La Mutine ジグ「暴徒」 (14)
   34. Rondeau moitie pince et moitie coup
    d'archet ou tout coup d'archet si l'on veut
     ロンド、半分はピツィカートで半分は弓奏、
      もしくは好み次第で全て弓奏でもよし (15)
   35. Prelude en harpegement 分散和音によるプレリュード (16)
フランソワ・ジュベール=カイエ
 (バス・ド・ヴィオール〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ラシェロン(古楽器使用)
 マリー=シュザンヌ・ド・ロワ、
  アンドレアス・リノス(バス・ド・ヴィオール)
 ミゲル・アンリ
  (テオルボ、テオルブ・ド・ピエス
   〔=フランス式小型テオルボ〕、
     バロックギター)
 アンドレ・ハインリヒ(テオルボ)
 フィリップ・グリスヴァール(クラヴサン〔チェンバロ〕)

 録音: 2021年5月、8月 サンテーユ聖母教会、シラン(南仏ラングドック地方エロ―県)
 収録時間: 224分

 【出版作品全集、堂々の完結編!「天使のように弾く」マレ晩年の集大成】
 フランス・バロックの大家マラン・マレが生前に出版した500曲あまりのヴィオール作品の全てを録音するという前人未踏の挑戦を2014年から続けてきたフランスの名手フランソワ・ジュベール=カイエが、ついに最終巻となる第5巻をリリース。
 フランス王室楽団の指揮者をしながら、自身ヴィオールの名演奏家として「天使のごとく弾く」と讃えられ、太陽王ルイ14世の寝室で入眠間際まで演奏を聴かせたこともあったマレ。
 フランス宮廷風かつユニークな書法を駆使して描かれたヴィオール曲の数々の中でも、晩年に出版された第5巻はマレの作曲家人生の集大成ともいうべき存在。
 ジュベール=カイエは共演する通奏低音奏者と楽器の組み合わせを組曲ごとに変え、圧巻の技量で細部まで解像度高くもスケール感豊かに聴かせます。
 その演奏解釈はますます冴えわたり、1分程度の小品からポワトゥー風組曲のような長めの作品まで、まさに新時代の決定版と呼ぶにふさわしい名演。
 楽譜に記された説明の朗読とともに奏でられる有名な「膀胱結石摘出手術の図」でも、惚れ惚れするほどの気品がさながら上質のバロック絵画のごとく場面の生々しさを際立たせ、精妙な通奏低音とともにバロック期の宮廷文化の気配を脈々と伝えてやみません。
 演奏者自身による解説(仏語・英語)は今回も読みごたえ十分。
 





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BIDDULPH RECORDINGS



BIDD85027
¥2500→\2290
音に残された最古の演奏記録
 ビーチャムとウッドのラフマニノフ録音が世に出るのは初めて
セルゲイ・ラフマニノフ:交響曲第3番/鐘

 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
  1-3 交響曲第3番 イ短調 Op. 44 (1936)
  4-7 合唱交響曲「鐘」Op. 35 (1913)
  [英語による歌唱。第3楽章は1936年改訂版]
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団...1-3
サー・トーマス・ビーチャム(指揮)...1-3
イソベル・ベイリー(ソプラノ)...4-7
パリー・ジョーンズ(テノール)...4-7
ロイ・ヘンダーソン(バリトン)...4-7
フィルハーモニック合唱団...4-7
BBC交響楽団...4-7
サー・ヘンリーウッド(指揮)...4-7

 録音:1937年11月18日 ロンドン、クイーンズ・ホール(ライヴ)...1-3 1937年2月10日 ロンドン、クイーンズ・ホール(ライヴ)...4-7
 復刻プロデューサー: Eric Wen/復刻エンジニア&マスタリング: Rick Torres
 総収録時間:69分

 ※BBCの放送を個人が録音したディスク(大英図書館蔵)からの復刻。交響曲第3番第2楽章9:52から10:04にかけて、放送受信時に入ったとみられるノイズによるお聞き苦しい箇所があります。

 Biddulphからラフマニノフの交響曲第3番英国初演時のライヴ録音他が登場。
 両曲にとって音に残された最古の演奏記録で、ビーチャムとウッドのラフマニノフ録音が世に出るのは初です。
 交響曲第3番はイギリス及びヨーロッパ初演時のライヴ。1936年に作曲された第3番は同年11月6日にストコフスキー指揮のフィラデルフィア管弦楽団によって初演されましたが、欧州での初演は翌37年11月18日まで待たねばなりませんでした。
 その大任を務めたのがビーチャム率いるロンドン・フィル。速めのテンポと強い推進力を土台に時に激しい情熱を感じさせる演奏を繰り広げます。
 ビーチャムはこの演奏の翌月、マンチェスターでハレ管を指揮して第3番を演奏しましたが、なぜかその後は指揮することがなく、ラフマニノフ作品の録音も残されていません。
 この音源は第3番の演奏記録として最初のもので、またビーチャム唯一のラフマニノフ録音ということになります。

 BBCプロムスの創設者で指揮者のヘンリー・ウッドはラフマニノフと親交があり、1921年にはリヴァプールでラフマニノフの合唱交響曲『鐘』をイギリス初演しています。
 その際にウッドは特に第3楽章の演奏が非常に難しかったとラフマニノフに伝えましたが、これはウッドが英語の詞で上演したことと関係があるとみられます。
 15年後の1936年10月、ウッドはラフマニノフをシェフィールド音楽祭に招き、前半にはラフマニノフ自身のソロでピアノ協奏曲第2番を演奏、後半に『鐘』を演奏しました。
 その時のスコアはラフマニノフがウッドの意見をいれて第3楽章の声楽パートを全面的に書き直したもので、ここに収録された1937年の演奏でも使われています。
 ウッドはラフマニノフの作品を熱心にとりあげましたが録音は残されておらず、この音源がウッド唯一のラフマニノフ録音となります。
 また『鐘』の録音としても最初のもので、いくつもの観点から貴重な記録と言えるでしょう。
 これらの音源はBBCの放送をロシア音楽の熱心なファンだったHarold Vincent Marrotが個人的にディスク録音したもので、Marrotからディスクを相続したマイク・セルが大英図書館サウンド・アーカイヴに遺贈、同館クラシック音楽部門学芸員のジョナサン・サマーズの協力の元で復刻されました。
 尚、交響曲第3番第2楽章9:52から10:04にかけて、放送受信時に入ったとみられるノイズによるお聞き苦しい箇所があります。

 
 




DIAPASON


DIAP158
¥1700
グリーグ:劇附随音楽《ペール・ギュント》 Op.23 より
 グリーグ:劇附随音楽 《ペール・ギュント》 Op.23 より
  (1) 結婚行進曲/(2) イングリッドの嘆き/
  (3) 山の魔王の宮殿にて/(4) 朝/(5) オーセの死/
  (6) アラビアの踊り/(7) ソルヴェイグの歌/
  (8) アニトラの踊り/(9) ペール・ギュントの帰郷/
  (10) ソルヴェイグの子守歌
 (11)-(13) ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 Op.13
 (14)-(18) 組曲 《ホルベアの時代から》 Op.40
(7)(10)イルゼ・ホルヴェーグ (ソプラノ)
(3)(6)ビーチャム合唱協会
(1)-(10)トーマス・ビーチャム(指揮)
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
(11)-(13)
 ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
 エマニュエル・ベイ(ピアノ)
(14)-(18)ヘルベルト・サンドベリ(指揮)
 RIAS交響楽団
  (現:ベルリン・ドイツ交響楽団)

 録音:(1)-(10)1956年 (11)-(13)1955年 (14)-(18)1955年

 ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第158集!ビーチャム&ロイヤル・フィルの「ペール・ギュント」!

 フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン ~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。シリーズ第158巻では、グリーグの名盤に焦点を当てています。

 本アルバムのメインといっても過言ではない名匠トーマス・ビーチャムと、「イギリスの国民的オーケストラ」、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による 《ペール・ギュント》 は、組曲版とは異なり、ビーチャム独自の選曲による抜粋版で、56年の録音ながらも永く聴き継がれてきたビーチャムを代表する名盤の一つです。
 カップリングには、20世紀ヴァイオリン界を席巻した大ヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツによるヴァイオリン・ソナタ第2番。
 王立スウェーデン歌劇場の指揮者として活躍したヘルベルト(ヘルベット)・サンドベリと、RIAS交響楽団による 《ホルベアの時代から》 (初CD化音源)が組み合わされています。
 フランスのマスタリング・スタジオ「Circe」のリマスタリングによって音質が向上した名演の数々をお楽しみください。
 


<メジャー・レーベル>
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SONY



19658815852
\3100→\2890
1962年バルセロナ生まれアルベルト・ギノバルト
 音楽の魔術師、彼の音楽は心を揺さぶる。
アルベルト・ギノバルト:
 ピアノのための5つの詩
 ピアノのための24の前奏曲
 5つの夜想曲
 3つの子守歌
アルベルト・ギノバルト(ピアノ)
 録音:2021年10月7,8日、バルセロナ、AGEスタジオ

 スペインを代表するピアニスト・作曲家として活躍するアルベルト・ギノバルト。ソニー・クラシカルは2014年以来、この独創的な音楽家のアルバムを定期的に発売しています。2018年にリリースした自作のピアノ作品アルバム『ノクターン』は、Spotifyで50万回以上のストリーミングを記録しました。その続編となる今回のソロアルバム『Poems Without Words=言葉のない詩』は、世界的なコロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻で私たちの生活が恐怖と悲しみに陥ってしまったこの時代に、より明るい未来への希望と自信の光を灯したいという作曲者の思いから生まれました。

 アルバムの中心にある『24の前奏曲』は、ギノバルトが1日1曲、SNSに投稿した作品を集めたもので、聴く者を慰め、力を与え、困難な時代にこれまで以上に美しさが必要であることを思い出させてくれます。既発売アルバムの『ノクターン』からの作品に加え、新録音となるのは、エミリー・ディキンソンの詩に基づく『ピアノのための5つの詩』で、スペインのエッセイストでもあるフアン・アンヘル・ベラ・デル・カンポは、この作品について「このアルバムの白眉。時代の異なる2つの感性が寄り添い詩と音楽の対話が繰り広げられる様は感動的であると同時に刺激的。音楽だけではなく、文学や詩というジャンルの垣根を飛び越えている。3分しかない小さな作品には、永遠の音楽が宿っている」と称賛しています。アルバムの最後は、家族にあてた3つの『子守歌』です。ギノバルトはこのアルバムの演目を6月にニューヨークのカーネギー・ホールでも演奏する予定です。

 アルベルト・ギノバルトは1962年バルセロナ生まれ。バルセロナ市立音楽院やロンドンでピアノと作曲を学び、ピアニストとしてはロマン派やトゥリーナ、グラナドス、アルベニスなどのスペイン音楽に定評があり、またマリア・バヨやフローレスらの伴奏なども務めています。作曲者としてはクラシック作品から映画音楽やミュージカル音楽を数多く作曲し、カタルーニャ語で書かれた『海と空』、2003年と2013年の世界水泳選手権の公式音楽を制作。またグラナドスのスペシャリストとしても知られており、クラシックから自作のピアノ演奏まで、圧倒的な人気を得ています。




この静謐で美しい世界に引き込まれる人も多いと思う。

Albert Guinovart - Nocturne videoclip

https://youtu.be/1uxVwEkWdGc



















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