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≪第122号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その16 2024/3/5~



3/8(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BIS



BIS SA 2715
(SACD HYBRID)
\2900
ロンドンの敏腕弁護士にして高名なピアニスト
 ポール・ウェーが、ヘンゼルト、ブロンサルトのピアノ協奏曲を録音

  アドルフ・フォン・ヘンゼルト(1814-1889):
   ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op.16
  ハンス・ブロンサルト・フォン・シェレンドルフ(1830-1913):
   ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 Op.10
ポール・ウェー(ピアノ/Steinway D)
スウェーデン室内管弦楽団
マイケル・コリンズ(指揮)

 ロマン派時代の隠れた名曲。ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ポール・ウェーが、ヘンゼルト、ブロンサルトのピアノ協奏曲を録音!

 録音:2022年10月/エレブルー・コンサートホール(スウェーデン)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、59'28

 SACDハイブリッド盤。
 ロンドンの敏腕弁護士にして高名なポール・ウェー。BISレーベルから超絶技巧作品を多くリリースし注目されています。

 当アルバムはマイケル・コリンズ指揮、スウェーデン室内管弦楽団との共演で、ロマン派時代に生まれた2つのピアノ協奏曲を録音しました。

 アドルフ・フォン・ヘンゼルト(1814-1889)は現ニュルンベルク近郊出身でのちにロシア帝国に渡りロシア・ピアノ楽派の基礎を築いたピアニスト、作曲家。 ヘンゼルトのピアノ協奏曲の初演はクララ・シューマン独奏、メンデルスゾーン指揮で成功を収め、その後偉大なヴィルトゥオーゾたちによって演奏されました。
 全3楽章に渡り、ドラマティックな激しさ、高鳴るメロディと優しい叙情性、色彩豊かなオーケストレーション、そして光り輝くピアノなど魅力に満ちた作品です。

 ハンス・ブロンサルト・フォン・シェレンドルフ(1830-1913)はベルリン大学で学んだのち、ヴァイマルでリストに師事したピアニスト、作曲家。
 リストのピア ノ協奏曲第2番のヴァイマル初演はブロンサルト独奏、リスト指揮で行われました。
 ブロンサルトのピアノ協奏曲は、後期ロマン派の息吹を感じさせ、技巧的なピア ノ独奏と豊かなオーケストレーションが魅力。
 類まれな才能の持ち主ウェーが雄弁に語りかける演奏を披露しております。
 
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BIS SA 2689
(SACD HYBRID)
\2900→\2690
セシリア・シリアクス(ヴァイオリン)
 マルセル・ド・マンツィアーリ(1899-1989):室内楽作品集

 (1)ピアノ三重奏曲(1921)
 (2)夜想曲~ヴァイオリンとピアノのための(1977)
 (3)ダイアログ~チェロとピアノのための(1970)
 (4)ソナタ~ヴァイオリンとピアノのための(1918)
 (5)トリローグ~ヴァイオリン、チェロとピアノのための(1977)
(1)(2)(4)(5)セシリア・シリアクス(ヴァイオリン)
(3)(5)カティ・ライチネン(チェロ)
(1)(2)(4)(5)ベンクト・フォシュベリ(ピアノ)
(3)ペーテル・フリース・ユーハンソン(ピアノ)

 20世紀フランスで活躍した音楽家、マルセル・ド・マンツィアーリの室内楽作品の世界初録音。

 セッション録音:2022年5月3~5日/ヴェステロース・コンサートホール(スウェーデン)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、69'46
 プロデューサー&サウンド・エンジニア:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)

 SACDハイブリッド盤。
 フランスで活躍したマルセル・ド・マンツィアーリ(1899-1989)の室内楽作品集。
 20世紀戦中のフランスでは多くの女性音楽家が コンサートを主催し、演奏、作曲していましたが、今日ではほとんど知られておらず、彼女たちの作品が演奏されたり、録音されたりすることはほとんどありません。
 作曲家、指揮者、ピアニスト、教師であるマルセル・ド・マンツィアーリも忘れられた音楽家の一人。
 彼女は1899年現ウクライナ、ハルキウに生まれ、パリでナディ ア・ブーランジェに作曲を、バーゼルでフェリックス・ヴァインガルトナーに指揮を、ニューヨークでイザベル・ヴェンゲーロヴァにピアノをそれぞれ師事。フランス とアメリカでキャリアを積みました。

 世界初録音となる当アルバムにはヴァイオリン・ソナタなどの室内楽作品集。
 20世紀フランス音楽らしい響き。不協和音を効果的に取り入れた初期作品ヴァイオ リン・ソナタから、ミニマリズムを追求した後期作品「トリローグ」まで、彼女の長いキャリアを証明する傑作を収録しております。


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 ヴァイオリンはセシリア・シリアクス。

 3年前に初めて聴いたシリアクスの演奏は印象的だった。それはスウェーデンの未知の作曲家のヴァイオリン・ソナタを集めたアルバムで、そこでのシリアクスのヴァイオリンは繊細でありながら優美、そして一種言いがたい崇高さを帯びていた。そのアルバムが、その年のスウェーデン・グラミー賞でクラシックとしては初のアウォーズを受賞したと聴いて驚き、そして納得した。

PHONO SUECIA PSCD 705 廃盤

 そしてその後彼女が実は可憐な美女だったことを知ってさらに驚いた。
 彼女は1972年生まれ。7歳からヴァイオリンをはじめ、ロイヤル・ユニヴァーシティ・カレッジ・オヴ・ミュージック(スウェーデン)に入学し、音楽の研鑚を積んだという。

Intim IMCD093 廃盤




旧譜
シリアクスのアルバムで手に入りそうなサン=サーンス



 BIS SA 2489
(SACD HYBRID)
\2900→\2690
セシリア・シリアクスがオール・サン=サーンス・プログラムに挑戦!
 サン=サーンス:
  (1)ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 Op.75
  (2)ヴァイオリン・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.102
  (3)幻想曲 イ長調 Op.124
  (4)子守歌 変ロ長調 Op.38
   (フィッツパトリック編曲によるヴァイオリンとハープ版
セシリア・シリアクス(ヴァイオリン)
(1)(2)クリスチャン・イーレ・ハドラン(ピアノ)
(3)(4)スティーブン・フィッツパトリック(ハープ)

 名手セシリア・シリアクスがオール・サン=サーンス・プログラムに挑戦!!

 [楽器 ヴァイオリン:N. Gagliano (on loan from the Jarnaker Foundation)、ピアノ:Steinway D、ハープ:Lyon & Healy]
 録音:(1)(2)2021年5月11&12日/リッラ・サレン(スウェーデン)、(3)(4)2021年8月16日/ストックホルム(スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、66'42
 制作・録音エンジニア:(1)(2)インゴ・ペトリ、(3)(4)マリオン・シュヴェーベル

 SACD ハイブリッド盤。
 「弦楽トリオZPR」でも知られるスウェーデンの名ヴァイオリニスト、セシリア・シリアクスがオール・サン=サーンス・プログラムに挑みました!
 共演はユーハン・ダーレネとのアルバム『北欧ラプソディ』(BIS SA-2560)の録音でも知られる若手ピアニスト、クリスチャン・イーレ・ハドラン、そしてハープのスティーブン・フィッツパトリックです。

 サン=サーンスの代表作ヴァイオリン・ソナタ第1 番は終始ヴァイオリンとピアノの技巧的な掛け合いが魅力。ことに無窮動の終楽章の最終パート「アレグロ・モルト」は一度聴いたら忘れられないほど煌びやか。シリアクスとハドランは驚くべき演奏を展開しています。
 幻想曲と子守歌(フィッツパトリック編曲)ではハープとヴァイオリンの美しいデュオをお楽しみいただけます!

 
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BIS SA 2562
(SACD HYBRID)
\2900→\2690
名手ヤコブ・リンドベルイ新録音!高音質録音で聴きたい!
 ロベール・ド・ヴィゼ:テオルボのための独奏曲集

 (1) 組曲 イ短調
 (2) 組曲 ニ長調
 (3) ニ短調の作品
  【プレリュード / アポロンのアントレ(リュリ) /
   エア / ラ・フェルスタンベール / パッサカリア】
 (4) ハ短調の作品
  【プレリュード / 嘆き、または、ド・ヴィゼー嬢へのトンボー】
 (5)ト長調の作品
  【プレリュード /スペイン風アントレ(リュリ)/
   森の精(クープラン)/ ミュゼット / シャコンヌ】
 (6) 組曲 ホ短調
 (7)スペインのフォリア
ヤコブ・リンドベルイ(テオルボ)

 名手ヤコブ・リンドベルイがロベール・ド・ヴィゼのテオルボのための独奏曲を録音!

 セッション録音:2023年3月29日~4月1日/レンナ教会/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、78'45
 楽器:Michael Lowe, Wootton-by-Woodstock 1979 A'=392Hz

 SACDハイブリッド盤。
 BISレーベルを代表するアーティスト、ヤコブ・リンドベルイがロベール・ド・ヴィゼ(ヴィゼー)(1650年頃~1733)のテオルボのための独奏曲を録音しました。

 フランスのギター奏者、テオルボ奏者、歌手、作曲家のロベール・ド・ヴィゼ。
 1680年頃にルイ14世付きの宮廷音楽家となり、テオルボ、リュート、ギターのための作品を作曲。
 フランス舞曲を中心としたテオルボの独奏作品は美しさの極み。
 リンドベルイの卓越した技術と表現力で同作品の魅力を引き出しております。

 当演奏には現代の名工マイケル・ロウが17世紀初頭に製作された大型楽器のレプリカを使用しております。
 1970年代後半、リンドベルイとロウはパリを訪れ、 音楽博物館(ミュゼ・ド・ラ・ミュージック)にある2 台のテオルボを測定。
 楽器のデザインや寸法をもとに、ロウは指板の弦長89 センチ、最も長い低弦の弦長 160センチのテオルボを製作。
 以来、リンドベルイはこの楽器を使用し、独奏はもちろんのこと、室内楽、オペラ、オラトリオで演奏してきました。
 当録音では17~ 18世紀のフランス宮廷音楽に合わせ、現代のコンサート・ピッチより1音低い392Hzに調弦されています。
 




COVIELLO CLASSICS


COV 92310
\2800
つらい別れ、聖母マリアとマグダラのマリア ~
 モンテヴェルディと同時代の音楽

  サラモーネ・ロッシ(1570-1630):Sinfonia nona
  クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):Salve Regina
  サラモーネ・ロッシ:Sonata Ottava sopra l'Aria e tanto tempo hormai
  ジョヴァンニ・ロヴェッタ(1596-1668):O Maria Quam pulchra es
  サラモーネ・ロッシ:Sonata terza sopra l'Arie della Romanesca
  タルクィーノ・メルーラ(1595-1665):Canzonetta sopra la nanna
  サラモーネ・ロッシ:Sinfonia seconda
  パオロ・クアリアーティ(1555-1628):
   Aria sopra la Romanesca: O quante volte il di
  ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
   Partite sopra "La Monica"
  ジローラモ・フレスコバルディ:Dopo si lungo error
  ジローラモ・フレスコバルディ:Maddalena alla croce
  サラモーネ・ロッシ:Sonata prima detta la Moderna
  クラウディオ・モンテヴェルディ:Lamento della Maddalena
  ジョヴァンニ・カプスベルガー(1580-1651):Toccata VIII
  ドメニコ・マッツォッキ(1592-1665):
   Ciaconna: S'io mio parto, o mio Signore
ピア・ダヴィラ(ソプラノ)
ベルンハルト・ライヒェル
 (テオルボ、指揮)
アンサンブル・ムジカ・ゲトゥトシュト

 胸に迫る音楽を生み出した新しい手法、1600年前後の変革がもたらした悲劇の歌

 録音:2023年1月24-28日/ベルリン/56:53

 感情表現への関心が高まっていき劇的な様式に変化していった1600年前後の芸術分野。
 宗教音楽もまた淡々と事実を語るものから、人間の心理、情感を力強 く描くものに変わっていきます。
 音楽史に変革をもたらしたモンテヴェルディと同時代の作曲家たちは、キリストの受難を聖母マリアやマグダラのマリアの視点から 描き、つらい別れ、心の嘆きに重点を置いた新しい音楽を展開しました。
 そんな胸に迫る、生き生きとした音楽を集めたアルバムです。

 ベルリン生まれのピア・ダヴィラはもともとクラシックギターを学び、後に声楽家に転向したという人物。
 レパートリーは広範でオペラだけでもパーセル、モーツァ ルト、ワーグナーから新作まで歌っています。
 このアルバムでは、バロック・スタイルのなかでの深く繊細な感情表現が楽しめます。
 
 

COV 92401
\2800
ストラータ ~サクソフォン四重奏曲集
 シャルロッテ・ハーディング:
  Sub to street, to scraping the sky
 ミヒャエル・クライン:Frost Flower
 ベンジャミン・オリヴァー:Avalanche
 クレア・ラブデー:Deep City I
 クレア・ラブデー:Deep City II
 アンナ・アップルビー:Electric Aeroplanes
 デニース・オンデシュコ:Star Clusters
 ハワード・スケンプトン:Zephyrs
レーファー・カルテット
 (サクソフォン四重奏)

 イギリスで活躍する名カルテット

 録音:2023年7月27-29日/王立バーミンガム音楽院/62:58

 レーファー・カルテットはイギリスで最も魅力的でダイナミックなサクソフォン四重奏団のひとつとして知られ、10年以上にわたって第一線で活躍している団体。
 当アルバムはCOVIELLO レーベルからのデビュー盤で、そのタイトルが示すように地底から天空まで地層・階層を上へ上へとのぼっていくように展開されるプロ グラムを持っています。
 



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NAIVE


NAIVEは新譜でもすぐに手に入らなくなります。どうかお早めに。


V 5451
\2800→\2590
アルメニアの天才ヴァイオリニスト、セルゲイ・ハチャトリャン
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ op.26(全6曲)

 ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
  ソナタ第1番 ト短調《ヨーゼフ・シゲティに献呈》
  ソナタ第2番 イ短調《ジャック・ティボーに献呈》
  ソナタ第3番 ニ短調「バラード」《 ジョルジュ・エネスコに献呈》
  ソナタ第4番 ホ短調《フリッツ・クライスラーに献呈》
  ソナタ第5番 ト長調《マティウ・クリックボームに献呈》
  ソナタ第6番 ホ長調《マヌエル・キロガに献呈》
セルゲイ・ハチャトリャン(ヴァイオリン)
KKC 6846
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 天才ハチャトリャン、イザイの無伴奏全曲を録音!イザイが使用していたグァルネリ《イザイ》による演奏は世界初!イザイの魂の声が聴こえる

 使用楽器:グァルネリ・デル・ジェス1740年製ヴァイオリン『イザイ』
 録音:2022年7月6-8日、12月14-16日、ブルックナーハウス、リンツ(オーストリア)/73'

 アルメニアの天才ヴァイオリニスト、セルゲイ・ハチャトリャンが、イザイの無伴奏ソナタ全曲を録音しました。
 楽器はイザイ自身が所有・愛奏していたグァルネリ「イザイ」。
 限られた者だけが演奏することを許されるこの銘器を用いての録音は世界初。イザイの魂の声が感じられるような、稀有の名演が誕生しました。

 セルゲイ・ハチャトリャンは1985年生まれ。2000年のシベリウス国際コンクールで史上最年少の15歳で優勝、瞬く間に世界の注目を集め、さらに 2005年のエリザベート王妃コンクールで優勝。まさに天才ヴァイオリニストとして世界から絶賛されています。
 来日もしており、その素晴らしい音楽は深い感 動と共に人々の心に鮮明に記憶されています。

 ハチャトリャンは、2010年10月から2022年5月まで、日本音楽財団よりグァルネリ・デル・ジェス「イ ザイ」を貸与されておりました(この録音では、この「イザイ」を使用しています)。
 イザイ(1858-1931) が所有し、長年演奏活動に使用していたことか らこの名前が付けられた銘器で、楽器の中に貼られた小さなラベルには、赤いインクで「このデル・ジェスは私の生涯を通じて忠実なパートナーだった。
 イザイ 1928」とフランス語で書かれています。この楽器はイザイの国葬の際にはクッションに載せられ、棺の前を行進したことでも知られています(ブックレットには その葬儀の写真が掲載されております)。

 1923年、すでに演奏ステージから引退していたイザイは、34歳年下のヴァイオリニスト、ヨーゼフ・シゲティ(1892 ~ 1973) がリサイタルで弾いた J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータに深く感銘を受けて、バッハと同じ無伴奏の6曲からなるソナタ集の創作を思い立ちました。
 6曲はそ れぞれ、創作のきっかけとなったシゲティを始めとする、親交のあった6 人の優れた若いヴァイオリニストたちに献呈されています。

 ハチャトリャンの音楽は、作曲者と対話しているような、ハチャトリャンはそこで演奏しているのに、どこか別世界にいるような、不思議な独特の浮遊感があり ます。
 押しつけがましいテクニックや誇張は皆無。それでいて地に足のついた、不思議な魅力があります。そうした魅力はここでも全開。
 この全集の根底にある、 シゲティが弾くバッハや、名ヴァイオリニストたちといったインスピレーションを意図的に強調しており、イザイの魂の声が聴こえるような、これまで耳にしたこと のないような陰影と華やかさに満ちています。


Sibelius, Khachaturian: Violin Concertos

セルゲイ・ハチャトリャン、名手なのだがどういうわけかNAIVEにこだわっているため旧譜はほとんど入手不能。

 



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PASSACAILLE RECORDS



PAS 1152
(2CD)
\3700→\3390
バッハの失われた音楽の復元、再構築に力を注ぐ
 アレクサンダー・グリヒトリーク、
2023年発表の話題作バッハ『受難オラトリオ』

 J.S.バッハ:受難オラトリオ BWV Anh.169
  (アレクサンダー・グリヒトリーク補筆再構成版/
   世界初録音)
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ;シオン)
ヤナ・ピータース(ソプラノ;マリア)
ウィリアム・シェルトン(アルト;魂)
ダニエル・ヨハンセン(テノール;福音史家、ヨハネ)
ティエモ・ウォン(バス;イエス)
ジョナサン・セルズ(バス;ペトロ)
アレクサンダー・グリヒトリーク(指揮、チェンバロ)
イル・ガルデリーノ(管弦楽、合唱)

 バッハ作品の復元で名をはせるグリヒトリーク、2023年発表の話題作『受難オラトリオ』が音盤化!

 録音:2023年8月6-10日/ドイツ、シュヴェービッシュ・グミュント、アウグスティヌス教会(ヨーロッパ教会音楽フェスティバル2023)/46:52、35:53

 チェンバロ奏者で指揮者のアレクサンダー・グリヒトリークは音楽学者でもあり、バッハの失われた音楽の復元にも力をそそぐ人物。
 2023年にヨーロッパで初 演されたこの『受難オラトリオ』は、バッハのカンタータや受難曲の作詞でおなじみのピカンダーが台本を残しているもので、1725年頃にライプツィヒで作曲された可能性を持つ作品です。
 日本でも2024年3月にグリヒトリーク指揮で初演され話題となりました。

 グリヒトリークはバッハのパロディ手法を研究し、既存の曲から歌詞にあうものを選び、巧みに音楽を再構築しています。
 後年の作品に出てくる歌のオリジナルが この作品の中にあった、という考え方も興味深いもの。
 ベルギーのトップ・アンサンブル、イル・ガルデリーノによる音楽を深堀りしたみごとな演奏で、当時流行し ていた「受難オラトリオ」というジャンルとバッハのつながりを愉しむことのできる注目の録音です。
 
 

PAS 1133
\2700
フランドル楽派のポリフォニー音楽 ヴォイチェフ・セメラード(指揮)
カペラ・マリアーナ
 ハインリヒ・イザーク(1450-1517):Missa Charge de deuil; a 3 ; I. Kyrie ; II. Gloria
 ヨハネス・トゥールー(fl. c.1460):Virgo restauratrix; a 4
 ヨハネス・トゥールー:Missa sine Kyrie (olim "Chorus iste"); a 3 ; II. Credo ; III. Sanctus
 ガスパル・ファン・ヴェールベケ(c.1452-after 1517):Anima mea liquefacta est; a 4
 ガスパル・ファン・ヴェールベケ:Quem terra pontus; a 4
 ヨハネス・トゥールー:Pange lingua gloriosi; a 4
 作者不詳:Kyrie paschale
 作者不詳:Victimae paschali laudes
 作者不詳:Ave Maria / Ave ancilla trinitatis
 作者不詳:Paradisus trinitatis
 ヨハネス・ヒセリン(fl. 1491-1507):O gloriosa domina; a 4
 作者不詳:Michael; praepositus paradisi
 作者不詳:O altissime
 ヨハネス・トゥールー:Ave virgo gloriosa / O praeclare Jesu; a 3
 ガスパル・ファン・ヴェールベケ:O lumen Bohemiae
 ガスパル・ファン・ヴェールベケ or ジャン・ジャパール(fl. c.1476-81):Salus aeterna
 ヨハネス・トゥールー:Nova instant cantica; a 3

 知られざるフランドルの精華

 録音:2023年7月/プラハ/65:18

 15世紀から16世紀初頭の中央ヨーロッパの音楽文化を探求。
 知られざるフランドルの作曲家ヨハネス・トゥールーと、同時代の作曲家ガスパル・ファン・ヴェールベケとハインリヒ・イザークの作品も取り上げています。
 トゥールーの作品に特化したアルバム(PAS-1124)に次ぐ意欲作です。
 




CHANDOS



CHAN20297
\2700
カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ
ブラームス&コンテンポラリーズ Vol.1

 ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op.26
 ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927):
  ピアノ四重奏曲 ヘ短調 Op.28
カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ
 〔エレーナ・ユリオステ(ヴァイオリン)、
  ロザリンド・ヴェントゥリス(ヴィオラ)、
  ラウラ・ファン・デル・ハイデン(チェロ)、
  トム・ポスター(ピアノ)〕

 カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ、新シリーズ「ブラームスと同世代の秘曲」!

 ☆「きらびやかで、変幻自在な若い音楽家のアンサンブル」、カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ!
 ☆ブラームスのピアノ四重奏曲と、同時代のあまり知られていない作曲家の作品を並べる新シリーズ!

 「きらびやかで、変幻自在な若い音楽家のアンサンブル」、カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ!
 BBCラジオ3新世代アーティスト・スキームを通じて出会ったピアニストのトム・ポスターとヴァイオリニストのエレーナ・ユリオステによって結成され、顧みられることの少ないレパートリーを積極的に取り入れたカリスマ的なプログラミングと卓越した音楽性で聴衆を熱狂させている気鋭のアンサンブルです。

 知られざるレパートリーと興味深いプログラミングで高い評価を確立してきた彼らの新シリーズ「ブラームス&コンテンポラリーズ」は、ブラームスのピアノ四重奏曲と、同時代のあまり知られていない作曲家の作品を並べるという、またしても意欲的なアルバムを創造。
 第1弾では、ドイツ後期ロマン派の女流ピアニスト&作曲家、ルイーゼ・アドルファ・ル・ボーのピアノ四重奏曲が選ばれました。
 クララ・シューマン、フランツ・ラハナー、ヨーゼフ・ラインベルガーに学んだ彼女は、合唱曲、2つのオペラ、膨大な数の歌曲、ピアノ独奏曲、室内楽など多様なジャンルの作品を残しており、1884年に作曲され同年にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで初演されたピアノ四重奏曲は当時の批評家からも大絶賛されたといいます。
 同じ年にウィーンのコンサートツアーでブラームスとハンスリックに出会い、二人も彼女に作品を見せてもらい、肯定的な反応を示しました。
 ブラームスのピアノ四重奏曲第2番は1861年に完成し、シューベルトの強い影響を受けていることで知られています。
 およそ50分にわたるこの曲は、ピアノ四重奏のためのレパートリーの中でもっとも充実した作品の1つとなっています。

 ※録音:2023年4月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
 
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CHAN20293
\2700→\2490
ピーター・ドノホー
 グラナドス&アルベニス:ピアノ作品集

 アルベニス:組曲《イベリア》より
  第1巻
   〔エボカシオン、エル・プエルト(港)、
    セビーリャの聖体祭〕&
  第2巻〔ロンデーニャ、アルメリーア、トゥリアーナ〕
 グラナドス:組曲《ゴイェスカス》より 第1巻
  〔愛の言葉、窓辺の語らい、燈し火のファンダンゴ、
   嘆き, またはマハと夜鳴きうぐいす〕
ピーター・ドノホー
 (ピアノ/スタインウェイ)

 ピーター・ドノホーのスペイン・アルバム!《ゴイェスカス》&《イベリア》!

 ☆1982年チャイコフスキー国際コンクール最高位!
 ☆イギリスの名ピアニスト、ピーダー・ドノホーが名人芸で描く《ゴイェスカス》と《イベリア》!

 音楽性、スタイルの多様性、圧倒的なテクニックが高く評価されるイギリスの名ピアニスト、ピーター・ドノホー。
 Chandosからはブゾーニ、メンデルスゾーン、グリーグら各国のロマン派ピアノ作品をレコーディングし人気を博して来たドノホーのシャンドス・ニュー・アルバムはスペインのアルベニスとグラナドス!

 スペインを鮮やかに想起させるアルベニスの組曲 《イベリア》は3曲ずつ4巻に分かれており、本作では第1巻と第2巻を収録。
 スペイン南部のファンダンゴとホタの歌形式を組み合わせた「エボカシオン」で始まり、カディスの港町エル・プエルト・デ・サンタ・マリアにインスピレーションを得た「エル・プエルト(港)」、聖体祭の行列を描いた「セビーリャの聖体祭」、第2巻はアンダルシアの町が描かれた「ロンデーニャ」と「アルメリーア」、セビーリャのジプシー地区を思い起こさせる「トゥリアーナ」の3曲。
 多くの人がグラナドスの最高傑作と考えている《ゴイェスカス》は、ゴヤの絵画に対するグラナドスの賞賛を反映したピアノのための2巻からなる組曲で、本作では第1巻を収録。
 まさにヴィルトゥオージックな作品集であり、ピアニストに極めて高い要求を課すこれらの作品をピーター・ドノホーは軽快にこなし、特有の深い音楽的な解釈で素晴らしきスペイン芸術を提示します。
 今作も、ポットン・ホールのスタインウェイ モデルDコンサート・グランド・ピアノで録音されています。

 ※録音:2023年4月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
 




旧譜
ドノホー、まさかのショパン
しかしこちらを裏切る文学的でしっとりとした演奏だった



 SOMMCD0679
\2500→\2290
ピーター・ドノホー(ピアノ)
 「ラフマニノフとショパン・・・」

 1-5. セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  ショパンの主題による変奏曲
   1. 主題、第1変奏-第10変奏
   2. 第11変奏-第14変奏
   3. 第15変奏-第18変奏
   4. 第19変奏-第21変奏
   5. 第22変奏
 
 フレデリック・ショパン(1810-1849)
  6-9. ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op. 35
  10-13. ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op. 58
ピーター・ドノホー(ピアノ)

 録音:2023年3月4-5日 The Menuhin Hall,Stoke d'Abernon(UK)
 総収録時間:81分

 イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによる、ラフマニノフ生誕150周年を記念アルバム。
 ピアノ協奏曲第2番の成功後に構想された「ショパンの主題による変奏曲」で幕を開け、ラフマニノフが1892 年の卒業リサイタル、及び亡くなる6週間前に開催した最後の公開リサイタルで演奏したというショパンのソナタ第2番、そして、同じくラフマニノフが愛奏したショパンのソナタ第3番が演奏されており、ドノホーは2人の作曲家の繋がりを紐解いていきます。
 ロシアの音楽評論家マリーナ・フロローヴァ=ウォーカーが「ラフマニノフは ショパンなしでは考えられない」と語ったように、ラフマニノフが終生ショパン作品を大切にしてきたことを感じさせ る1枚です。

 





DELPHIAN

DCD34317
(1CD-R)
特殊価格
\3900
ジャマイカ系アメリカ人ヴィオラ奏者、ジョーダン・バク
カンタービレ ~ ヴィオラへの賛歌

 ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012):聖歌
 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):ロマンス
 ブライト・シェン(b.1955):ザ・ストリーム・フロウズ
 アーノルド・バックス(1883-1953):ヴィオラ・ソナタ
 オーガスタ・リード・トーマス(b.1964):無言歌(世界初録音)
 ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
  ラクリメ ― ダウランドの歌曲の投影
ジョーダン・バク(ヴィオラ)
リチャード・アトリー(ピアノ)

 1994年生まれ、ヴィオラ界の大注目株がDelphianレーベルに初登場!

 ☆ジュリアード音楽院でヴィオラ奏者として3人目となるアーティスト・ディプロマを取得したジョーダン・バクがDelphianレーベル初登場!
 ☆20世紀の偉大な作品と若き作曲家による新しい作品を巧みに描き分ける!

 輝かしいステージでの存在感とダイナミックな解釈、そして怖いもの知らずのパワーを併せ持ち、「クラシック演奏におけるエキサイティングな新しい声」、「力強い声と説得力のあるサウンドを備えたパワフルなミュージシャン」などと既に国際的に高い評価を獲得している1994年生まれのジャマイカ系アメリカ人ヴィオラ奏者、ジョーダン・バクがDelphianレーベルに初登場。

 20世紀の偉大なヴィオリスト、ライオネル・ターティスやウィリアム・プリムローズのために書かれたバックス、ブリテンのヴィオリストにとって重要な位置を占める作品に、ジョナサン・ハーヴェイ、ブライト・シェンといった気鋭の作曲家による新しい作品が組み合わされています。
 またバク&アトリーのために特別に作曲されたヴァージョンの世界初録音となったオーガスタ・リード・トーマスの「無言歌」では、バクの深く感情を揺さぶる表現力がより浮き彫りになっています。

 ※録音:2023年7月10日-12日、グレイフライアーズ教会(エディンバラ、スコットランド)
 
 ※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

 
 




CPO


555289
(2SACD HYBRID)
\6100
マックス・レーガー(1873-1916):オルガン作品集 第9集 ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)
 【SACD1】 71分
  1-4. 3つの小品 Op. 7(1902)
   1-2. 前奏曲とフーガ/3. 幻想曲「われら神であるあなたを讃えん」/4. フーガ ニ短調
  5-14. 52のやさしいコラール前奏曲 Op. 67(1901/02)より
   5. 第35番 Sollt ich meinem Gott nicht singen/6. 第40番 Vom Himmel hoch, da komm ich her/
   7. 第41番 Wachet auf, ruft uns die Stimme/8. 第42番 Von Gott will ich nicht lassen/
   9. 第43番 Warum sollt ich mich denn gramen/10. 第44番 Was Gott thut, das ist wohlgetan/
   11. 第46番 Wer nur den lieben Gott laBt walten/
   12. 第50番 Wie wohl ist mir, o Freund der Seelen/13. 第51番 Jesus ist kommen/
   14. 第52番 O wie selig
  15. Altniederlandisches Dankgebet WoO IV/17 (1915)
  16-20. 12の小品 Op.80(1902/04)より
   16. 第1番 前奏曲 ホ短調/17. 第2番 フゲッタ ホ短調/
   18. 第3番 カンツォネッタ ト短調/19. 第4番 ジーグ/20. 第9番 常動曲
 【SACD2】 73分
  1-7. 12の小品 Op. 65(1902)より
   1. 第1番 ラプソディ/2. 第2番 カプリッチョ/3. 第3番 パストラーレ/
   4. 第5番 インプロヴィゼーション イ短調/5. 第6番 フーガ イ短調/
   6. 第11番 トッカータ/7. 第12番 フーガ
  8-11.コラール前奏曲
   8. O Traurigkeit, o Herzleid WoO IV/2(1893)
   9. Komm, suBer Tod« WoO IV/3 (1893)
   10. Christ ist erstanden von dem Tod« WoO IV/9 (1901)
   11. Es kommt ein Schiff geladen« WoO IV/14 (1905)
  12. フゲッタ イ短調 WoO IV/18
  13-16. 10の小品Op. 69(1902)より
   13. 第1番 前奏曲/14. 第2番 フーガ/15. 第9番 前奏曲/16. 第10番 フーガ

 Sauer-Orgel der Lutherkirche Chemnitz(ドイツ、1908年製)...SACD1Goll-Orgel der  Kollegiumskirche(スイス、1902年製)...SACD2
 録音:2022年7月31日-8月2日...SACD1 2023年4月11-13日...SACD2
 総収録時間:144分

 2012年から続くゲルハルト・ヴァインベルガーのレーガー:オルガン作品全集録音、遂に完結!
 レーガーのオルガン作品はどれも複雑な対位法が巡らされ厚みのある響きを持つだけではなく、旋律は半音階的に進行するなど難解なものが多く、例えば、このアルバムに10曲が収録されている「52のやさしいコラール前奏曲」も、演奏は決して容易ではありません。
 彼自身はこの作品はバッハが書いた多くのコラール前奏曲に比肩するものと自負していたといいます。
 そんなレーガーのオルガン作品全集に挑んだのは、すでにバッハのオルガン全集(cpo777363)で高い評価を受けているドイツのオルガニスト、ゲルハルト・ヴァインベルガー。
 バッハの流れを汲むレーガー作品の演奏には、これ以上ない人選であると言えるでしょう。
 彼は10年以上の年月をかけ、アルバムに収録されている作品に最もふさわしいオルガンを選定、演奏と録音を続けてきました。
 最終巻となるこの第9集ではケムニッツのザウアー=オルガンとシュヴィーツのゴル=オルガンを使用、この上なく美しい響きを紡ぎ出しています。
 また、これまでと同じくマルチ・チャンネル対応のSACDフォーマットで、オルガンの美しい響きが余すことなく捉えられており、高音質を楽しむことができる2枚組となっています。

 
 
 


555631
\3100
ボヘミアのカールスバート生まれ
 ウォルター・カウフマン(1907-1984):
  管弦楽作品集 第1集

  1-3. ピアノ協奏曲第3番 (1950) ...
   第3楽章のカデンツァ:エリザヴェータ・ブルーミナ作
  4-6. 交響曲第3番(1936)
  7-9. インド交響曲(1943)
  10-15. 6つのインドの小品(1965)
 全て世界初録音
エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ)
ベルリン放送交響楽団
デイヴィッド・ロバート・コールマン(指揮)

 録音:Berlin, RBB, Haus des Rundfunks, Saal(ドイツ) 2023年10月18-19日...1-3 2023年3月14-16日...4-15
 総収録時間:70分

 ボヘミアのカールスバート(当時オーストリア=ハンガリー帝国の一部)で生まれたウォルター・カウフマンの作品集。
 ベルリンではフランツ・シュレーカーに学び、学生時代には相対性理論で知られるアルベルト・アインシュタインと親交を結んでいます。
 卒業時にはマーラーに関する学位論文を提出するも、ナチス支持者の教授に抗議し学位取得を拒否、その後は指揮者ブルーノ・ワルターのアシスタントを務めながら自身の作品の演奏にも携わっています。
 フランツ・カフカの姪と結婚し、ナチスの迫害から逃れ1934年には家族で亡命、インドのボンベイに移住します。
 同地ではインドとアジア音楽の研究をする傍らオール・インディア・ラジオのディレクターを務め、同局が放送開始前に流す音楽(インターバル・シグナル)を作曲。
 またスービン・メータの父メーリ・メータらと共にボンベイ室内楽協会を設立し、一時期はズービンを教えていました。
 その後イギリス、カナダを経てアメリカに渡り、ダリウス・ミヨーの紹介でインディアナ大学に職を得て、亡くなるまで音楽学を教えました。
 彼は80曲を超えるオーケストラ曲や、10曲以上の歌劇などを残しましたが、それらは現在ほとんど知られていません。
 このアルバムでは4つの作品をフィーチャー。インドの旋律を用いたエキゾチックな小品や、ブルーミナが独奏を務めるピアノ協奏曲など、全てが世界初録音です。
 
 


555580
\3100
ハイドンの8歳年下
 エルンスト・アイヒナー(1740-1777):交響曲集

 1-3. 交響曲 ニ長調 Op. 11 No. 3
 4-6. 交響曲 ヘ長調 Op. 10 No. 3
 7-9. 交響曲 ニ長調 Op. 1 No. 1
 10-12. 交響曲 変ロ長調 Op. 7 No. 2
テレジア管弦楽団
 (古楽器オーケストラ)
ヴァンニ・モレット(指揮)

 録音:2022年6月28日-7月1日 Sala Ghislieri、モンドヴィ(イタリア)
 総収録時間:64分

 歌劇や室内楽曲、そして多数の交響曲など優れた作品を多く書いたにもかかわらず、現在では全く忘れ去られた作曲家エルンスト・アイヒナー。
 彼はドイツの宮廷音楽家の家庭に生まれ、まずは父親から音楽を学びました。
 ファゴット、ヴァイオリンの名手であり、ツヴァイブリュッケンの宮廷楽団員も務め、ロンドン、パリ、フランクフルトなどに演奏旅行に出かけるなど活躍後、ベルリンのプロイセン宮廷楽団の奏者を務めたのち37歳で世を去りました。
 このアルバムではイタリアのオーケストラ「テレジア管弦楽団」が全作品から4曲を選び演奏。
 収録されたこれらの交響曲は、全て三楽章の当時の定型に収まった交響曲初期の形式に則ったものですが、そのどれもが躍動感と緊張感に溢れたもので、まさにこの時代に流行していた「疾風怒濤」の精神を反映した聴きごたえのあるものです。
 
 

555546
\3100
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
 カンタータ『雷のオード』 晩年の教会音楽

  1-9. Dich ruhmen die Welten TVWV 1:329(1762)...
   世界初録音
  10-17. Wie ist dein Name so groB
   (雷のオード 第1部) TVWV 6:3a(1756年初演)
  18-24. Wie lieblich sind auf den Bergen
   TVWV 3:61(1754)...世界初録音
  25-31. Mein Herz ist voll, vom Geiste Gottes erhoben
   (雷のオード 第2部) TVWV 6:3b(1760)
ソロモンズ・ノット(声楽アンサンブル)
ジョナサン・セルズ
 (バス・バリトン&指揮)
レ・パシオン・ド・ラーム
 (古楽器オーケストラ)
メレト・リューティ(ヴァイオリン&指揮)

 録音:2022年3月18-23日 「第25回テレマン音楽祭」マクデブルク(ドイツ)
 総収録時間:81分

 テレマンは晩年になっても創作意欲が衰えることがなく、70歳を超えて書かれた「イエスの死」や81歳の時の「審判の日」など高齢になっても次々と熟練の作品を生み出していきました。
 このアルバムに収録されたのは、テレマン晩年の充実した声楽作品の一つである『雷のオード』を中心とした一連の作品です。
 これは、雷鳴を思わせるバス二重唱とティンパニ・ソロが絡み合うなど当時としては先進的な書法が用いられた大胆なカンタータで、1756年に初演された第1部「Wie ist dein Name so groB」と、1756年に書かれ1760年にハンブルクで初演された(当時の新聞では「第2部が追加された」と報じられた)「Mein Herz is voll」を合わせて『雷のオード』と呼ばれています。
 2つの作品の主題は異なりますが、どちらも創造神を崇拝するものです。
 アルバムには世界初録音となる2曲のカンタータも収録。イギリスのアンサンブル、ソロモンズ・ノットと、ビーバーなどの作品を得意とするレ・パシオン・ド・ラームの素晴らしい演奏でお楽しみいただけます。
 
 


555562
(2CD)
\5300
ラフの最高傑作か?
ヨアヒム・ラフ(1822-1882):
 オラトリオ『世界の終わり - 審判 - 新世界』Op. 212
  聖書の言葉(ヨハネの黙示録)に基づいたオラトリオ

  【CD1】 54分
   1-20. 第1部:世界の終わり(ヨハネの黙示)
  【CD2】 53分
   1-9. 第2部:審判/10-16. 第3部:新世界
マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト)
アンドレアス・ヴォルフ(バリトン)
ゲヴァントハウス合唱団
カメラータ・リプシエンシス
グレゴール・マイヤー(指揮)

 録音:2022年6月6日 Gewandhaus Leipzig, Great Hall(ドイツ)
 総収録時間:107分

 スイスに生まれ、ドイツ・ロマン派のスタイルで書かれた10曲余りの交響曲で知られるヨアヒム・ラフ。
 彼は晩年になって自身の最高傑作を書き上げたいと願うようになり、このオラトリオ『世界の終わり - 審判 - 新世界』を作り上げました。
 交響曲第10番と同じ頃の1879年から81年に書かれたこの作品、題材はヨハネ黙示録の「七つの封印の書」から採られており、ラフは自身で台本を作成し、ヨハネの目を通して世界の深淵を語っています。
 壮大な合唱シーンや、装飾的なアルトのソロに加え、随所に用いられたコラールなど、ヘンデルやメンデルスゾーンのオラトリオを思わせる様式の中に、美しい旋律が散りばめられた見事な作品です。
 演奏はラフに所縁の深いゲヴァントハウス合唱団とクーナウの一連の作品の演奏で知られるカメラータ・リプシエンシス。
 
 

555567
\3100
アントニオ・ロゼッティ(1750頃-1792):
 オラトリオ『死にゆくイエス』

  1-23. オラトリオ『死にゆくイエス』
 台本:カール・フリードリヒ・
  ベルンハルト・ツィンケルナーゲル
マリア...アンナ=レーナ・エルベルト(ソプラノ)
アリマタヤのヨセフ...アンネ・ビールヴィルト(アルト)
ヨハネス...ゲオルク・ポプルッツ(テノール)
イエス...ダニエル・オチョア(バス)
ヴォーカルアンサンブル・ベッカープサルター
 (合唱指揮...アンドレアス・ベッカー)
ラルパ・フェスタンテ(古楽器オーケストラ)
ヨハネス・メーズス(指揮)

 録音:2022年6月17-19日 Pfarrkirche St. Salvator, ネルトリンゲン(ドイツ)
 総収録時間:55分

 アントニオ・ロゼッティの『死にゆくイエス』は聖句を用いない受難オラトリオです。バロック期の作品とは異なり、一般的な文学や美的傾向に合わせたこの台本は18世紀後半にハンブルクを中心に活躍する作曲家たちが多く手がけ、まるで歌劇を思わせる演劇的なプロットを持ち、登場人物たちのエピソードや心情に光をあて、聴き手の心を捉えました。
 ゲッセマネでのイエスの最期の場面を劇的に描いた作品を、バロック音楽の演奏で知られるラルパ・フェスタンテとポプルッツ、オチョアらの独唱陣、若き歌手たちのアンサンブル「ベッカープサルター」をヨハネス・メーズスが見事にまとめています。

 
 
 


555553
(2CD)
\5300
パデレフスキの唯一の歌劇
 イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941):
 歌劇《マンル》Op.20(ドイツ語歌唱) 全3幕

  台本:アルフレード・ノシグ
  原作:イクナツィ・クラシェフスキの小説
   『A Hut Behind the Village 村の裏の小屋』
  【CD1】 66分
   1-9. 第1幕/10-13. 第2幕
  【CD2】 73分
   1-2. 第2幕(続き)/3-7. 第3幕
マンル...トーマス・モール(テノール)
ウラーナ:マンルの妻...
 ロメリア・リヒテンシュタイン(ソプラノ)
ヘドヴィク:ウラナの母...
 ガブリエラ・ギルフォイル(メゾ・ソプラノ)
ウロク:ヘドヴィクの腹心の友...
 レヴェント・バクルチュ(バリトン)
オロス:エルマネルスの長...パク・キヒョン(バス)
アーサ:オロスの恋人...
 フランツィスカ・クレーテンヘールト(ソプラノ)
村娘...カオリ・セキガワ(ソプラノ) 他
ハレ歌劇場児童・青少年合唱団
ハレ歌劇場合唱団
シュターツカペレ・ハレ
ミヒャエル・ヴェンデベルク(指揮)

 録音:2022年3月17、19日 ハレ歌劇場(ドイツ)
 総収録時間:138分

 【パデレフスキの唯一の歌劇《マンル》、初のドイツ語上演録音!】
 ロマの若者マンルと禁断の恋に落ちた娘ウラーナは、母親からも村からも拒絶されてしまいます。
 村を出てロマとともに放浪し、子供を授かったウラーナとマンルは数々の苦難に直面、マンルが妖女アーサの誘惑に負けたことを知りウラーナは湖に身を投げます。
 本来はこの場面で終幕となりますが、後にパデレフスキはエンディングを変更、恋人のアーサを奪われたオロスが復讐のためにマンルを湖に突き落として幕となります(この上演ではこちらのエンディングが用いられています)。

 ピアニスト・作曲家として活躍するとともに、第1次世界大戦後に発足したポーランド第二共和国の首相を務めたパデレフスキ。
 これは彼の唯一の歌劇《マンル》の全曲を収録したアルバムです。

 人種差別問題をテーマに、ハンガリーとポーランド民謡の要素をワーグナー風の重厚な音楽に採り入れたこの作品は、ドイツ語の台本により1901年5月29日、リヒャルト・シュトラウスのいくつかの歌劇の初演者でもあるエルンスト・フォン・シューフの指揮でドレスデン宮廷歌劇場で初演され大好評を博し、直後ポーランド語に翻訳され同年6月8日にルヴフ(現リヴィウ)、翌年にはワルシャワでも上演されました。
 初演時にウラーナを歌ったのは《エレクトラ》の題名役を務めたアニー・クルル。
 ウロク役も当時ワーグナー歌手として知られたカール・シャイデマンテルが歌うなど、かなり力の入った配役でした。
 1902年にはメトロポリタン歌劇場で上演され、この歌劇場で上演された唯一のポーランド歌劇となりましたが、残念なことに以降アメリカで上演されることはありませんでした。
 ポーランドでは1930年をはじめ、1961年にはパデレフスキ生誕130年を記念してポズナンとワルシャワ、2001年にはヴロツワフ歌劇場で演奏されています。
 ハレ歌劇場でのこの上演はオリジナルのドイツ語で行われ、歌劇場のプリマドンナ、ロメリア・リヒテンシュタインと、優れたヘルデンテノールとして活躍するトーマス・モールが主役を務め、全体をまとめる指揮者ミヒャエル・ヴェンデベルクが作品の持つ魅力を存分に引き出しています。

 
 




NAXOS



8.559935
\1800
マリン・オルソップ(指揮)&ウィーン放送交響楽団
 ジョン・アダムズ(1947-):シティ・ノワール 他

 1-3. City Noir シティ・ノワール (2009)
  1. I. The City and its Double –
  2. II. The Song is for You
  3. III. Boulevard Night
 4. Fearful Symmetries フィアフル・シンメトリーズ (1988)
 5. Girls of the Golden West 黄金の西部の娘 -
  Lola Montez Does the Spider Dance
   ローラ・モンテスはスパイダー・ダンスを踊る
    (2016/2020改訂)
ウィーン放送交響楽団
マリン・オルソップ(指揮)

 録音:ウィーン、楽友協会大ホール及びオーストリア放送協会大ホール2022年5月31日-6月2日...1-3、52022年12月1、3日...4
 総収録時間:69分

 現代アメリカを代表する作曲家の一人、ジョン・アダムズの作品集。
 このアルバムには、彼の代表作「シティ・ノワール」を含む3つの作品が収録されています。
 冒頭の「シティ・ノワール」は1940年代から50年代のロサンゼルスの文化と社会史からインスピレーションを受けた"想像上の映画音楽"と彼が呼ぶ作品。
 巨大なオーケストラを縦横無尽にあやつるアダムズの手腕を知ることができます。

 「フィアフル・シンメトリーズ」は彼が《中国のニクソン》を成功させた時期の作品。管弦楽にシンセサイザー、サクソフォンなど多彩な楽器を加えた、いわば変型版ビッグバンドとも言える編成で、打楽器などのサンプリング音源も用い、蒸気機関で動く機械を連想させるミニマル風の曲です。
 指揮者のマリン・オルソップはカブリヨ現代音楽祭で活動を始めた30年以上も前からアダムズと協働を続け、その間に彼の作品を数多く演奏してきました。
 今回は彼女の手兵であるウィーン放送交響楽団とともに愛するアダムズの作品を演奏、共感溢れる音楽を披露しています。

 アルバムの最後に置かれた「ローラ・モンテスはスパイダー・ダンスを踊る」は、オルソップがカブリヨ現代音楽祭を離れる時にアダムズが彼女のために書いた曲で、短いながらも温かい心情、ユーモアにあふれた作品です。

 
 
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8.573391
\1800
ホアキン・トゥリーナ(1882-1949):弦楽のための作品集
 1. La oracion del torero 闘牛士の祈り Op. 34(1925)
  (トゥリーナによる弦楽オーケストラ編)
 2. 3つのアンダルシア舞曲 Op. 8 - 第2番 タンゴ(1912)
  (弦楽オーケストラ編)
 3. Las musas de Andalucia アンダルシアのムーサたち Op. 93 -
  第3曲 タリア「ナランホスとオリボス」(1942)
   (弦楽オーケストラ編)...世界初録音
 4. La Anunciacion 受胎告知 Op. 27 - 大天使の出現 -
  間奏曲(1942)(ピアノと弦楽オーケストラ版)
 5. セレナータ Op. 87(1934)
  (G. デ・ガルベスによる弦楽オーケストラ編)
 6. 絵画的組曲「セビリア」 Op. 2 -
  第2曲 真夜中の聖木曜日(1908))
   (1937年 ピアノと弦楽オーケストラ版)
 7. アンダルシアのムーサたち Op. 93 -
  第9曲 カリオペ「讃歌」(1942)
   (ピアノと弦楽オーケストラ版)...世界初録音
 8. 交響詩「幻想舞曲集」 Op. 22 - 第3楽章 オルジア(1919)
  (1930年頃 R.コルによるピアノと弦楽オーケストラ編)
ロベルト・ジョルダーノ(ピアノ)...4、6-8
コンセルト・マラガ
ヒル・デ・ガルベス(指揮)

 録音:2023年10月1-3日 San Juan Bautista Church,Niguelas(グラナダ)
 総収録時間:55分

 イタリア系スペイン人のトゥリーナは、セビリアに生まれ1905年から1914年までパリのスコラ・カントルムで作曲をヴァンサン・ダンディに、ピアノをモシュコフスキーに師事、1914年に帰国してからはアンダルシアの民俗音楽の要素を採り入れたスペイン民族色の濃い作品を数多く発表しました。
 2024年はホアキン・トゥリーナの没後75周年にあたります。このアルバムでは彼の作品の中でもよく知られる「闘牛士の祈り」や「タンゴ」「セレナータ」をはじめ、ピアノを加えた4作品まで、2曲の世界初録音を含むトゥリーナの代表的な名作を弦楽オーケストラ用にアレンジしたものを収録、トゥリーナのノスタルジックな曲調を存分にお楽しみいただけます。
 
 


8.574533
\1800
《トゥーランドット》の補筆を行った
 フランコ・アルファーノ(1875-1954):
 ロマンティックな組曲/ディヴェルティメント 他

  1-4. ロマンティックな組曲(1906-08)
   1. Part I: Notte adriatica -
   2. Part II: Echi dell'Appennino -
   3. Part III: Al chiostro abbandonato -
   4. Part IV: Natale campano
  5. Una danza 舞曲(1948-50)
  6. Nenia 葬送歌 - 無伴奏アコーディオンのために(1951)
  7-9. ディヴェルティメント -
   小オーケストラとオブリガートピアノのために(1934)
    7. I. Introduzione - 8. II. Aria
    9. III. Recitativo e Rondo
  10. Amour... Amour... 愛...愛...(1901)(1928頃 管弦楽版)
ダヴィデ・ヴェンドラミン(アコーディオン)...6
ヴィットーリオ・ラバリアーティ(ピアノ)...7-9

ミラノ交響楽団...1-5、7-10
ジュゼッペ・グラツィオーリ(指揮)...1-5、7-10

 録音:2022年8月16-19日 Auditorium di Milano(イタリア)
 総収録時間:75分

 プッチーニの死後、歌劇《トゥーランドット》の補筆を行ったことで知られるイタリアの作曲家フランコ・アルファーノの管弦楽作品集。
 ナポリで学んだ後、ライプツィヒ音楽院に留学、ザーロモン・ヤーダスゾーンに作曲を師事した彼は、ピアニストとして活躍する傍ら、トルストイの『復活』を題材にした同名歌劇で名を上げ、《シラノ・ド・ベルジュラック》など10作ほどの歌劇を書き上げます。
 このアルバムには"イタリアを旅する二人の恋人の心情"を描き出した「ロマンティックな組曲」から、ドビュッシーを思わせる印象派風の「舞曲」、無伴奏アコーディオンのための物悲しい「葬送歌」、新古典派的な作風で書かれた「ディヴェルティメント」と、軽妙なワルツ「Amour... Amour...」の5曲が収録されており、アルファーノの豊かな表現法を知ることができます。



旧譜
アルファーノ補作初稿版
プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』全曲



WARNER
5419740659
(2CD)
\4900→\4490
アルファーノ補作初稿版
 トスカニーニが削除した約104小節を復元しての世界初・完全全曲録音
プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』全曲
ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ:トゥーランドット姫)
ヨナス・カウフマン(テノール:無名の王子=カラフ)
エルモネラ・ヤオ(ソプラノ:リュウ)
ミケーレ・ペルトゥーシ(バス:ティムール)
マイケル・スパイアーズ(テノール:皇帝アルトウム)
マッティア・オリヴィエリ(バリトン:ピン)
グレゴリー・ボンファッティ(テノール:パン)
シアボンガ・マクンゴ(テノール:ポン)
マイケル・モフィディアン(バリトン:役人)
フランチェスコ・トーマ(テノール:ペルシアの王子)
ヴァレンティーナ・イアノッタ(ソプラノ:トゥーランドットの第1の侍女)
ラクーシャ・ラメザーニ・メラー二
 (ソプラノ:トゥーランドットの第2の侍女)
ローマ聖チェチーリア国立音楽院合唱団&児童合唱団
 (合唱指揮:ピエロ・モンティ)
ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
サー・アントニオ・パッパーノ(指揮)
 録音:2022年2月28日~3月8日、ローマ、Auditorium Parco della Musica

 歌劇『トゥーランドット』は、プッチーニが最後の部分をスケッチのみを残し亡くなってしまったため、プッチーニの息子トニオはフランコ・アルファーノ[1875-1954]に補筆完成を依頼しましたが、初演の際に指揮者トスカニーニは「プッチーニが書いたのはここまで」と述べ舞台を去ったのでした。
 現在一般的に上演されている版は、アルファーノの補筆にトスカニーニの意見でカット・変更が加えられたバージョンですが、この録音にあたってはアルファーノ補作初稿版を使用し、トスカニーニが削除したことで有名な約104小節も復元しての世界初・完全全曲録音となります。


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 プッチーニ・ファンは「プッチーニが最後まで生きてくれていれば」とよくいう。
 「トゥーランドット」の話である。
 「トゥーランドット」は作曲途中でプッチーニが亡くなり最後数分が残され、そこをフランコ・アルファーノが補筆完成させた。
 その部分に関して、「プッチーニならもっとよくできていただろう」といわれていてトスカニーニなどはその加筆をカット・変更している。まるでアルファーノは出来損ないの作曲家のように思われている。
 ただ当時としては最高の人選だったし、最後の最後の部分はプッチーニでもああしただろうなという会心の出来栄えだと思う。
 冷静に考えて、フランコ・アルファーノ、なかなかの作曲家だと思うのだ。







 
 

8.579157
\1800
ジャ・ダーチュン(1955-):押し寄せる思考の波/巴蜀奇想曲
 1-5. 交響的協奏組曲
  「The Wave of the Surging Thoughts 押し寄せる思考の波」
   (2020-21)
    1. I. Ballade バラード: Wandering and Choosing
    2. II. Rhapsody ラプソディ: Tenacity and Struggle
    3. III. Song without Words 無言歌: Passion and Emotion
    4. IV. Passacaglia パッサカリア: Frustration and Reflection
    5. V. March 行進曲: Move Forward with Confidence
 6. 交響的前奏曲「巴蜀奇想曲」(1996/2018年改訂版)
 世界初録音
ヤクブ・ハウファ(ヴァイオリン)...3
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ミハウ・クラウザ(指揮)

 録音:2023年9月10-12日 Studio S2 Polish Radio、ワルシャワ(ポーランド)
 総収録時間:64分

 現代中国を代表する作曲家の一人ジャ・ダーチュン(賈?群)。数多くの作品を発表、とりわけオーケストラ作品で世界的な高い評価を受けています。
 このアルバムに収録された「The Wave of the SurgingThoughts 押し寄せる思考の波」は、チェロの深い音色をフィーチャーした第1楽章、パーカッションセクションが活躍する第2楽章、ヴァイオリン・ソロが際立つ第3楽章、主題がさまざまな形で執拗に繰り返される第4楽章、華やかな金管を特徴とし、ワーグナーの「タンホイザー序曲」を思わせる勇壮な第5楽章の5つの楽章で構成されています。
 一連の流れは古典的な交響曲の基本パターンである「苦悩から勝利へ」に基づいており、高度な統一感を持つ音楽です。
 最後に置かれた「巴蜀奇想曲」の「巴蜀」とは四川省の古い名称で、この地に根付く文化的伝統を表現した見事な作品です。
 
 
8.574589
\1800
エリザベッタ・ブルーサ(1954-):管弦楽作品集 第5集
 1-15. レクイエム Op. 25(2020-21) -
  独唱、合唱とオーケストラのために
   1. Requiem Aeternam(合唱)/2. Kyrie(合唱)/
   3. Dies Irae(合唱)/4. Tuba Mirum(アルト)/
   5. Rex Tremendae(ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱)/
   6. Recordare(合唱)/7. Ingemisco(バス)/
   8. Confutatis(合唱)/9. Lacrymosa(ソプラノ、合唱)/
   10. Domine Jesu - Hostias(合唱)/
   11. Sanctus(テノール、バス、合唱)/
   12. Benedictus(ソプラノ、アルト、合唱)/
   13. Agnus Dei(合唱)/14. Lux Aeterna(テノール、合唱)/
   15. Libera Me(ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱)
  16. スターバト・マーテル Op. 24 -
   ソプラノとオーケストラのために(2020)
 
 世界初録音
レーカ・クリストーフ (ソプラノ)...
 5、9、12、15、16
ドロティア・ラーング(アルト)...
 4、5、12、15
イシュトヴァーン・ホルヴァート(テノール)...
 5、11、14、15
マルセル・バコニー(バス)...5、7,11、15
ハンガリー放送合唱団
 (合唱指揮...ゾルターン・パド)
ハンガリー放送交響楽団
リッカルド・フリッツァ (指揮)

 録音:2023年6月26-28日 Studio 6, Media Services and Support Trust Fund(MTVA), ブダペスト(ハンガリー)
 総収録時間:66分

 1954年ミラノ生まれの女性作曲家、エリザベッタ・ブルーサの管弦楽作品集。
 2002年からゆっくりとしたペースで進むシリーズ第5集には、彼女の最新の合唱を伴う作品が収録されています。
 以前からレクイエムを作曲したいと願っていたものの、人生経験の不足などからどうしても納得のいくものが書けなかったというブルーサ、これまでに様々な試作を重ねてきたといいます。
 しかしヤコポーネ・ダ・トーディの『スターバト・マーテル』のテキストを読み、その苦しみに対する表現の豊かさに衝撃を受け、レクイエムの足掛かりとしてまずソプラノ独唱を伴う『スターバト・マーテル』を作曲、次いで『レクイエム』を書き上げたのです。
 完成した作品はどちらも調性感を伴う古典的な雰囲気を纏いながらも、熟達したオーケストラの使用法が際立つ堂々たる風格を備えています。
 
 
8.559916
\1800
ピューリッツァー賞を受賞した、アフリカ系アメリカ人作曲家
ジョージ・ウォーカー(1922-2018):ピアノ作品全集 第1集

 1. 前奏曲 - カプリース(1945/1941)
 2-4. ピアノ・ソナタ第1番(1953/1991改訂)
  2. I. Allegro energico
  3. II. Theme and Six Variations
  4. III. Allegro con brio
 5-8. ピアノ・ソナタ第2番(1956)
  5. I. Theme and Ten Variations/6. II. Presto/
  7. III. Adagio/8. IV. Allegretto tranquillo
 9. Spatials スペイシャルズ(1961)
 10. Spektra スペクトラ(1971)
 11-13. ピアノ・ソナタ第3番(1975/1996改訂)
  11. I. Fantoms /12. II. Bell/13. III. Choral and Fughetta
 14. Bauble ボーブル(1979)...世界初録音
アレクサンダー・ドッシン(ピアノ)

 録音:2023年1月8-10日...1-8、11-13 2023年4月2日...9、10、14 Moon Mountain Studios, Eugene, Oregon(USA)
 総収録時間:59分

 1996年に声楽とオーケストラのための作品「ライラック」でピューリッツァー賞を受賞した、アフリカ系アメリカ人作曲家ジョージ・ウォーカー。
 カーティス音楽院で作曲とピアノを学び、1945年に同音楽院初の黒人卒業生となった彼は、60年以上にわたってピアノ曲を書き続け、バーバーやバーンスタインらから影響を受けた作品を数多く遺しました。
 このアルバムには1941年から1979年までの作品が収録されています。
 アメリカ民謡が用いられたソナタ第1番、1955年に入学を許されたイーストマン音楽学校の卒業試験作品として書かれたソナタ第2番、各楽章にタイトルが付されたソナタ第3番、この3つのソナタを中心に、無調で書かれた小品を配置、ウォーカーの知られざるピアノ曲を堪能いただけます。




旧譜
ジョージ・ウォーカー
の貴重なピアノ演奏


ALBANY
TROY 252*
\2400
黒人の作曲家として初めてピュリッツァ一賞を受賞
ジョージ・ウォーカー
のピアノ演奏
 バッハ :平均律クラヴィーア曲集 第1巻 から前奏曲とフーガ第5番 ニ長調 BWV 850
 シューマン :クライスレリアーナ Op. 16
 ショパン:
  エチュード集 Op. 10- 第4番、 第5番「黒鍵」、第6番
  エチュード集 Op. 25 - 第10番 、
  夜想曲第5番 嬰ヘ長調
 プーランク :3つの小品から 第3番 トッカータ
ジョージ・ウォーカー(P)

 ジョージ・ウォーカーはクラシック音楽の世界で黒人音楽家の新たな地平を次々と切り開いていった特筆されるべき人物。
 コンサートピアニストとしてキャリアをスタートさせ、アメリカにおけるいくつかの有名なコンサート会場でバフォーマンスした最初の黒人クラシック演奏家となった。
 作曲家としても、交響曲、協奏曲、室内楽、ビアノ曲、歌曲など、幅広いジャンルで多くの優れた作品を残し、1996年に黒人の作曲家として初めてピュリッツァ一賞を受賞した。
 その演奏は誠実で実直。


 
 


8.660549
(3CD)
\3100
ドニゼッティ音楽祭音楽監督リッカルド・フリッツァ
ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):
 歌劇《ラ・ファヴォリート》全3幕

  台本:アルフォンス・ロワイエ&ギュスターヴ・ヴァエーズ
  スコア:レベッカ・ハリス=ウォリックによる比較校訂版(1997)
  【CD1】1. 前奏曲/2-10. 第1幕/11-16. 第2幕
  【CD2】1-8. 第2幕(続き)/9-14. 第3幕
  【CD3】1-7. 第3幕(続き)/8-17. 第4幕
レオノール...
 アンナリーザ・ストロッパ(メゾ・ソプラノ)
フェルナン...ハビエル・カマレナ(テノール)
アルフォンス11世...フロリアン・センペイ(バリトン)
バルタザール...エフゲニー・スタヴィンスキー(バス)
ドン・ガスパール...
 エドアルド・ミッレッティ(テノール)
イネス...カテリーナ・ディ・トンノ(ソプラノ)
重臣...アレッサンドロ・バルバリア(テノール)他
ドニゼッティ歌劇場合唱団&
 スカラ座アカデミア合唱団
ドニゼッティ歌劇場管弦楽団
リッカルド・フリッツァ(指揮)

 2022年11月15、18日 ドニゼッティ歌劇場、ベルガモ(イタリア)
 総収録時間:179分

 「お気に入り、愛妾」を意味する《ラ・ファヴォリート》は、ドニゼッティが1839年に作曲した《ニシダの天使》を転用し、フランス語の台本を用いて書き上げた作品。
 1840年のパリ・オペラ座での上演は大成功を収めました。

 《ラ・ファヴォリータ》として知られるイタリア語版が、20世紀の後半に至るまで、世界各地での上演の主流となりましたが、近年、ドニゼッティの作品を作曲家の意図したオリジナルの姿で上演する機運が高まり、ドニゼッティ音楽祭2022における本上演でも、レベッカ・ハリス=ウォリックによるオリジナルのフランス語台本による、比較校訂版スコア(1997 リコルディ社)が用いられています。
 レオノール役のアンナリーザ・ストロッパ、フェルナン役のハビエル・カマレナ、アルフォンス11世役のフロリアン・センペイ、バルタザール役のエフゲニー・スタヴィンスキーら錚々たる歌唱陣が歌い上げる名アリアと重唱の数々に彩られたこの壮大な作品を、ドニゼッティ音楽祭の音楽監督を務めるリッカルド・フリッツァの引き締まったタクトが表情豊かに描き尽くしています。
 




ALBANY


TROY 1958
\2400
ナローン・プランチャルーンの管弦楽作品集第2弾
 ナローン・プランチャルーン(b.1973):
  (1)「陸と海の彼方」
  (2)「烈火」
  (3)「音、こだま、そして沈黙」
アルフォンソ・スカラーノ(指揮)
タイ・フィルハーモニー管弦楽団

 録音:2022年タイ、マヒドル大学 [66:10]

 「イルミネーションズ(TROY1934)」に続くナローン・プランチャルーンの管弦楽作品集第2弾。
 プランチャルーンはタイ北部の出身で後に渡米、イリノイ州立大学で学び、アレクサンダー・ツェムリンスキー国際作曲コンクールで優勝している。
 第1集に収録されている「フェノメノン」は2004年武満徹賞第2位。
 現在はタイのマヒドル大学音楽学部の学部長を務める傍ら、タイ・フィルハーモニー管弦楽団、パシフィック交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めている。
 彼の作風は現代音楽の要素とタイの民族音楽、伝統音楽を融合したものでアジア的、オリエンタリズム、エキゾチシズムがあふれた魅力的なもの。
 アジア風コープランド、南方系の伊福部昭といった感じの様々なイディオムが混在した雰囲気で大いに楽しめる。
 
 

TROY 1950
\2400
「エクスチェンジ」~現代のチェロ作品集
 デイヴィッド・ゴンパー:stella celi extirpavit(2022)
 ゾーイ・マートリュー:オンディーヌ(2022)
 ジャン=フランソワ・シャルル:ペトリファイド(2021)
 ジェレミー・サーロウ:屋根伝いに(2019)
 ザック・スタントン:安息日の賛歌の名残り
 リチャード・コーストン:深淵より(2014)
 ダーレン・ブルーム:蝶々
ティム・ギル(Vc)
デイヴィッド・ゴンパー(Pf)

 録音:2022年9月17-18日、22-24日、アイオワ大学 [77:57]

 様々な世代の作曲家によるチェロとピアノのための作品集。
 作曲家はいずれも何らかの形でアイオワ大学において教鞭を執るなどアイオワと関わりがある。
 作風は様々だが、アイデアも豊富でメロディアスな作品が多く、聴きごたえ充分。
 チェロのための新しい音楽として一聴の価値がある一枚。
 チェロ奏者のティム・ギルはベートーヴェンからクセナキスまでをレパートリーとする使い手でソリストとしてロイヤル・フィル、ロンドン・シンフォニエッタなどと多く共演している。
 
 


TROY 1951
\2400
「女性作曲家によるヴァイオリン作品集」 モーリーン・ユエン(Vn)
エリック・ルプル(Pf)
 イヴ・ハンガーフォード(1900-1965):古いメヌエット
 イヴ・ハンガーフォード:ローマのヴァイオリン弾き
 ミヌエッタ・ケスラー(1914-2002):ピーナッツ・バターとゼリーのワルツ
 エディス・L・ウィン(1867-1933):「カロライナの丘」より(6曲)
 ゲイル・リッジウェイ・ブラウン(1884-1955):つま先ダンス
 アンナ・プリシラ・リッシャー(1873-1945):まるはな蜂
 イヴ・ハンガーフォード:マリオネット
 ハンナ・バーテル=グローニング:「カンザスの記憶」組曲
 シャーロット・ルイーズ・ウッドブリッジ(1887-1980):ノーム達の踊り
 ジョセフィーヌ・トロット(1874-1950):2つの調子のよいスケッチ
 エセル・バーンズ(1874-1948):アリア
 イルマ・ザイデル(1896-?):メヌエット
 フローレンス・モーリー(1879-1968):もつれ足の狂気の追跡
 エセル・ハラーデン・グローヴァー(1857-1916):黄昏に
 エセル・ハラーデン・グローヴァー:ガヴォット
 イルマ・ザイデル:美女のメヌエット
 グレース・ホワイト(1896-?):即興曲
 グレース・ホワイト:雪の上で
 ジュリア・クランプキー(1870-1961):妖怪に捕まる
 ゲイル・リッジウェイ・ブラウン(1884-1955):田舎風マズルカ
 メアリー・オハラ(1885-1980):日没のダンス

 録音:2022年6月 [47:55]

 19世紀後半から20世紀初頭に生を受けた女性の作曲家たちのヴァイオリンとピアノのための作品を収録。
 国籍はアメリカ、イギリス、オーストラリア、ロシアと様々。
 今でこそ女性の作曲家の活躍は目覚ましいものがあるが19世紀~20世紀前半における女性の社会的地位は今日では考えられないほど低く、音楽はあくまで貴婦人の趣味、嗜み程度としか見做されていなかった。
 そんな中でも果敢に作曲を続けた女性作曲家の作品が世に出ることは意味のあることである。
 作品は19世紀から20世紀初頭のものだけあって、彼女たちが生きた時代の様式から逸脱するものではないが、時にシューマン、スティーヴン・フォスター、またはロシア民謡を思わせる楽しい曲ばかり。
 
 

TROY 1953
\2400
「ジェシカ・ジョンソン、現代ピアノ作品を弾く」
 (1)ミッシー・マッツォーリ:イザベル・エーベルハルトの夢
 (2)レジーナ・ハリス・バイオッキ:アズレッタ
 (3)サラ・カークランド・スナイダー:潮流
 (4)エレーナ・ルーアー:109のインプロヴィゼーション
 (5)ローレン・ブリアンナ・ウェア:イタリアの肖像
 (6)セラ・ファン:サークル・Δ・スクェア
 (7)セラ・ファン:滞留
 (8)ローラ・シュウェディンガー:オン・ビーイング
 (9)ローラ・シュウェディンガー:赤道上のジャングル
ジェシカ・ジョンソン(Pf)
(7)(9)アンソニー・ディ・サンザ(Perc)

 [66:51]

 アメリカで活躍する様々な世代の作曲家のピアノ作品を収録。
 セラ・ファンは韓国出身で彼女の「滞留」は打楽器を伴う、ややアジアの神秘的な儀式を思わせる佳作。
 他にハロルド・バッドやギャヴィン・ブライヤーズを思わせるややミニマル風の美しい、環境音楽的なマッツォーリの「イザベル・エーベルハートの夢」、アンリ・ルソーの同名の絵画からインスパイアされ打楽器が入るシュウェディンガーの幻想的な「赤道上のジャングル」までバラエティ豊かで聴き手を飽きさせない。
 ピアニストのジェシカ・ジョンソンは現代音楽のスペシャリストとして北米、南米、ヨーロッパで活躍する若手。
 
 
TROY 1954
\2400
「光へと昇る~無伴奏ヴァイオリン作品集」
 ポリーナ・ナザイキンスカヤ(b.1987):希望~
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・ファンタジア(2018)
 コールリッジ=テイラー・パーキンソン(1932-2004):
  ブルース・フォーム(1989)
 サルヴァドール・ブロトンス(b.1959):地の平和(2012)
 ブルック・ジョイス(b.1973):ユニオン・プロテスト(2012)
 ジェシー・モンゴメリー(b.1981):ラプソディ第2番(2020)
 アドルファス・ヘイルストーク(b.1941):驚くべきことに~
  無伴奏ヴァイオリンのためのカプリス(2010)
 ディロロム・サイダミノヴァ(b.1943):光へと昇る(2021)
イゴール・カルニン(Vn)

 録音:2023年1月 [58:14]

 世代も国籍も様々な作曲家の無伴奏ヴァイオリンのための作品を収録。
 いずれも前衛色は薄く、ロマンティックであったり、民族風であったりジャズの影響があったりと聴きやすい内容。
 驚くべきはヴァイオリニストのイゴール・カルニンで、その技巧、音楽性すべてが完璧で、これほどのヴァイオリニストは世界でも数少ないと思われるほどのヴィルトゥオーゾである。
 彼はロシア出身で現在はアメリカを拠点に活動している中堅ヴァイオリニスト。今後の活躍が大いに期待されている。
 
 

TROY 1956
\2400
「サロンでの再会」~ソプラノ歌曲集
 (1)スティーヴ・ダニュー:ニューイングランドの民謡
 (2)ロジャー・C・ヴォーゲル:悪魔の歌曲集
 (3)デイヴィッド・ライスナー:4つのイディッシュの歌曲集
 (4)ネッド・ローレム:聖歌集
ナタリー・マン(Sop)
(1)タリ・タッドモア(Pf)
(2)アレックス・チェイ(Fg)
  ブルース・マンガム(Pf)
(3)デイヴィッド・ライスナー(Gtr)
(4)キャシー・ミラー(Pf)

 録音:2022年9月16、17日、2023年5月27日 [59:58]

 アメリカの世代も様々な作曲家による歌曲集を収録。
 ソプラノのナタリー・マンはメトロポリタン歌劇場を始め、アメリカ各地のオペラ・ハウスで活躍するオペラ歌手で現代アメリカの作曲家の作品を特に得意としている。
 収録された歌曲集はいずれも調性で書かれた、親しみやすいもの。
 
 

TROY 1959
\2400
現代中国系作曲家によるヴァイオリンとヴィオラのための作品集
 (1)チェン・イ:ハッピー・チューン~ヴァイオリンとヴィオラのための
 (2)チェン・イ:記憶~ヴァイオリンのための
 (3)ジョウ・ロン:野草~ヴィオラのための
 (4)ク・シャオ=ソン:JI#7動きのない水~ヴァイオリンのための
 (5)フン・ラム:モノローグV~ヴァイオリンのための
 (6)-(8)エンジェル・ラム:港の霧~ヴァイオリンのための
 (9)オースティン・イプ:これがあの怪物の全てだ~
  ヴァイオリンとエレクトロニクスのための
 (10)チャン・カイ=ヤン:マレーのつぶやき~ヴァイオリンのための
 (11)チャン・カイ=ヤン:どこにも行かないボート~
  ヴァイオリンとフィクスト・メディアのための
 (12)チャン・カイ=ヤン:探し求めて~
  ヴァイオリンとフィクスト・メディアのための
パトリック・イム(Vn&Va)
(1)ボーン・ラウ(Va)
(3)ジョウ・ロン(語り)

 録音:2019-2023年 [69:42]

 現代の中国人および中華系アメリカ人の作曲家によるヴァイオリン、ヴィオラおよびその二重奏のための作品を収録。
 世代は様々だが、中華圏の現代音楽の現在を知る事が出来る貴重な一枚。
 いずれも中国の伝統文化と西洋もしくは現代性とをどう融合もしくは対峙させるか、ということに作曲家の創意工夫が感じられる。
 タン・ドゥンのようないかにもアメリカ人が好みそうな絵に描いたようなシノワズリ、エキゾチシズムとは異なるハイブロウな作品が並んでいる。
 
 

TROY 1960
\2400
ブラッドリー・エリングボー代表作「星の歌」
 ブラッドリー・エリングボー(b.1958):星の歌
ダン・コークウェル(Ten)
ホセ・ダニエル・フローレス=カラバロ(指揮)
アメリカン・モダン・アンサンブル
オルバニー・プロ・ムジカ・コンサート合唱団

 録音:2023年3月6-7日 [53:16]

 ブラッドリー・エリングボーは作曲家であると共に自身がバス・バリトン歌手でもある。
 イーストマン音楽院で学んだ後、「星の歌」はテノール独唱、混声合唱と管弦楽のための大作で彼の代表作。
 天文学者カール・セーガン、ジョン・ミルトン、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、ウォルト・ホイットマンなど時代も国も異なる様々な人々の詩や文章をテキストとした星を賛美するカンタータ。
 映画音楽を思わせる色彩的な親しみ易い音楽。
 
 

TROY 1961
\2400
「亀の心」~ジェレミー・ハラディナ作品集
 「亀のこころ」より「カイマン・キングの踊り」(2021)~
  フィクスト・メディアのための
 「アルクセス!」(1997)~
  ピッコロ、ピアノとフィクスト・メディアのための
 ジャガーの詩(1995-96)~
  ソプラノ、ピアノとフィクスト・メディアのためのより
 《淫らな月》(2019)~
  オーボエ、ピアノとフィクスト・メディアのための
 《虹の母》(2019)~コールアングレとピアノのための
 《チャルチウィーツ》(2001)~
  チェロとフィクスト・メディアのための
 《ロスト:白い犬》~
  フルート、リチュエル・ドラム、オルガンと
   フィクスト・メディアのための
 《イザマルの叫び》(1991)~
  ヴィオラ、ピアノとフィクスト・メディアのための
 《ジャガーの詩》(1995-96)より~
  ソプラノ、ピアノとフィクスト・メディアのための
 《亀のこころ》より「墓を開ける」(2021)~
  フィクスト・メディアのための
フィクスト・メディア作品
ジェレミー・ハラディナ(Pf)
アガサ・カルビナ(Sop)
サラ・ベック(Ob)
アブリゲイル・ステン・グラハム(Fl)
ジェントリー・ヒル・バンディ(Va)

 [75:00]

 ジェレミー・ハラディナ(生年不明)はアメリカの作曲家、指揮者、ピアニスト、教育者。
 この作品にはアコースティックな楽器のための作品、声楽作品、電子音楽作品と彼の様々な作品が収められている。
 カリフォルニア大学サンタバーバラ校、ロス・アンゼルス校で教鞭を執る傍ら、盛んに作品を発表している。
 作風は西海岸の作曲家というより、東海岸の無調を中心としたアカデミックな楽派に近いものが感じられる。
 なお本ディスクで頻繁に登場する"フィクスト・メディア"とは予め制作された電子音響の一種である。
 
 

TROY 1962
\2400
クララ・カスリーン・ロジャース(1844-1931):歌曲集
 答え/クローバーの花びら/夜明け/薔薇と百合/
 朝の歌/幻/私は友達以上のものを持っている/私の星/
 ある婦人の失われた言葉/愛の一本道/突然の光/
  ほか全24曲
ブリオン・グローハン(Ten)
ピーター・カイロフ(Pf)
ジャッキー・カラスコ(Vn)

 録音:2022年ノース・カロライナ [59:31]

 クララ・カスリーン・ロジャースはイギリス出身の作曲家、歌手で結婚とともにアメリカのボストンに移住、その頃より、歌手活動から作曲に専念するようになった。
 その頃の交友には同じく女性の作曲家であるエイミー・ビーチやジョージ・チャドウィックがいた。
 彼女は100曲近い歌曲、2つの弦楽四重奏曲など、室内楽と多くの歌曲を残している。
 作風はこのディスクを聴く限りではロベルト・シューマンの影響を感じさせるものである。
 
 

TROY 1963
\2400
「サルーン、サロン、サルテーション」~女性作曲家の歌曲を集めて
 リビー・ラーセン(b.1950):
  「カラミティ・ジェーンからその娘ジェイニーへの手紙1880-1902」
 リリ・ブーランジェ(1893-1918):短冊/待っている/帰還
 コロナ・シュレーター(1751-1802):
  宵の明星/男にとって苦しむのは/岸辺の女の子
 エイミー・ビーチ(1867-1944):3つのブラウニングの詩による歌曲Op.44
 クララ・シューマン(1819-1896):歌曲集Op.12
 ライザ・レーマン(1862-1918):私たちの庭の向こう端に妖精がいる
セレーナ・ヒル・ラロッシュ(Sop)
キャスリーン・ガーナー(Pf)

 録音:2017年6月イースト・カロライナ [51:31]

 リビー・ラーセンは管弦楽、室内楽、声楽曲などかなり幅広い作品を発表している20世紀の作曲家で無調風の歌曲。
 リリ・ブーランジェは作曲家、名教師として知られたナーディアの姉でフランス風の抒情的な歌曲が魅力。
 コロナ・シュレーターはドイツのオペラ歌手で作曲も多く手掛けた。エイミー・ビーチはアメリカの作曲家で最初期の女性の作曲家として有名。
 ピアノ協奏曲や交響曲なども作曲した。その美しい歌曲は今日でも度々取り上げられている。
 クララ・シューマンは言わずと知れたロベルトの妻で多くの優れた作品を発表している。
 ライザ・レーマンはオペラ歌手でもあったが、リリカルな歌曲を多く残している。
 歴史上、これまであまり顧みられることのなかった女性作曲家たちの貴重な歌曲集。
 




<メジャー・レーベル>
.

DG



4865283
\2600→\2390

ユリウス・アザル、DGデビュー!
 異様なとりあわせ
  ~スクリャービン&スカルラッティ:作品集

 1) スクリャービン:PROLOGUE
  (ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.6より第4楽章:Funebre)、
 2) D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ヘ短調K.466、
 3) スクリャービン:24の前奏曲Op.11より第20番ハ短調、
 D.スカルラッティ:
  4) 鍵盤のためのソナタ ハ短調K.56、5) 鍵盤のためのソナタ ハ短調K.58、
 6-9) スクリャービン:ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調
  (第1楽章:Allegro con fuoco/第2楽章:Adagio/第3楽章:Presto/第4楽章:Funebre)、
 10) D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ヘ短調K.238、
 11)アザル:TRANSITION I、
 スクリャービン:
  12) 12の練習曲Op.8 より第11番変ロ短調、
  13) 24の前奏曲Op.11より第21番変ロ長調、
 14) D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ変ロ長調K.544、
 15) スクリャービン:5つの前奏曲Op.16より第4番変ホ短調、
 16) アザル:TRANSITION II、
 スクリャービン:
  17) 24の前奏曲Op.11より第14番変ホ短調、18) 5つの前奏曲Op.16より第1番ロ長調、
  19) 24の前奏曲Op.11より第6番ロ短調、
 20) D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ロ短調K.87、
 21) スクリャービン:EPILOGUE
   (ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.6 より第4楽章:Funebre)
ユリウス・アザル(ピアノ)
4865280
(2LP)
\6200
《LP 1》
 [Side A]
  1) スクリャービン:PROLOGUE(ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.6より第4楽章:Funebre)、
  2) D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ヘ短調K.466、
  3) スクリャービン:24の前奏曲Op.11より第20番ハ短調、
  D.スカルラッティ:
   4) 鍵盤のためのソナタ ハ短調K.56、5) 鍵盤のためのソナタ ハ短調K.58/
 [Side B]
  1-4) スクリャービン:ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調
  (第1楽章:Allegro con fuoco/第2楽章:Adagio/第3楽章:Presto/第4楽章:Funebre) /
《LP 2》
 [Side A]
  1) D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ヘ短調K.238、2)アザル:TRANSITION I、
  スクリャービン:
   3) 12の練習曲Op.8 より第11番変ロ短調、4) 24の前奏曲Op.11より第21番変ロ長調、
  5) D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ変ロ長調K.544、
  6) スクリャービン:5つの前奏曲Op.16より第4番変ホ短調、
  7) アザル:TRANSITION II、
  スクリャービン:8) 24の前奏曲Op.11より第14番変ホ短調 /
 [Side B]
   1) 5つの前奏曲Op.16より第1番ロ長調、
   2) 24の前奏曲Op.11より第6番ロ短調、
  3) D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ロ短調K.87、
  4) スクリャービン:EPILOGUE
   (ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.6 より第4楽章:Funebre)

 驚異のピアニスト、革新的なプログラム構成のアルバムでDGデビュー

 ●ブラームス国際コンクールなど数々の受賞経験がある、ドイツの驚異の若手ピアニスト、ユリウス・アザルのドイツ・グラモフォンへのデビュー・アルバム『SCRIABIN-SCARLATTI』が発売されます。
  このアルバムは一般的には同時に言及されることのない2人の作曲家の作品で構成されています。一人はロシアの作曲家アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915)、もう一人はナポリ出身の作曲家ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)です。

 ●アルバム『SCRIABIN-SCARLATTI』は作品や時代と心の状態の境界がなくなっていくような夢想的な瞑想を生み出しています。
  アルバムの最初と最後はスクリャービンのピアノ・ソナタ第1番のフィナーレからの断片。
  そしてアザルによるこのソナタのフル演奏が、選ばれたスクリャービンの練習曲や前奏曲、スカルラッティの6つのソナタ、そしてピアニスト自身による即興の「トランジション」に縁取られる形で構成されています。

 ●アザルは録音のために2つの異なるスタインウェイを選んでいます。1つは豊かで暗い響きのため、もう1つは澄んだ明瞭な音色のためです。
  「これらのスクリャービンとスカルラッティの小品は、それぞれ独自の性格、独自の命、独自の過去、現在、未来を持った、別の次元からの架空の生き物のようです」(ユリウス・アザル)。

 ●「夢の中ではすべてが可能です」と革新的なプログラムを構成する稀有な才能の持ち主である27歳のアーティストは言います。
  「異なる時代や異なる密度の異なる材料でも融合して新しい物質を生み出すことができます。それが、私がスクリャービンとスカルラッティの音楽を録音している時に感じたことです」。

 ●ユリウス・アザルは1997年、音楽一家に生まれ、幼い頃から独学でピアノの即興演奏を始めました。
  2017年からエルダー・ネボルシン、2021年からはアンドラーシュ・シフからも教えを受けています。
  その二人からの影響とともに、アルフレート・ブレンデル、ギドン・クレーメル、メナヘム・プレスラーといった音楽家からもインスピレーションを受けています。
  現在はロンドンのウィグモア・ホール、ウィーン楽友協会、ハンブルクのライスハレ、東京のサントリーホールなど、国際的なフェスティヴァルや有名なコンサートホールに定期的に招かれています。

 ●「ユリウス・アザルのピアノ演奏に私はすぐに驚かされました。彼はその独特に響き渡る音をどのように見つけたのでしょうか。楽器が彼に秘訣を教えているようでした」――メナヘム・プレスラー

 ●「このアーティストは実に価値ある発見だ。滅多にないことだが、このことは彼が始まりの音をいくつか弾いただけではっきりとわかった」――『Klassik Heute』誌

 ●「うっとりさせられる奇妙さ」――『ル・モンド』紙

 【録音】2023年4月17-19日、ベルリン、テルデックス・スタジオ
 



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香港DECCA



6502011
\2600→\2390
《ニュウニュウ、初の協奏曲アルバム、そして
 ズヴェーデン(指揮)&香港フィルによる「悲愴」
  チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/交響曲第6番『悲愴』》

  チャイコフスキー:
   1-3) ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23、
   4-7) 交響曲第6番ロ短調Op.74『悲愴』
ニュウニュウ(ピアノ)(1-3)、
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)
香港フィルハーモニー管弦楽団

 ダイナミックな輝ける才能、ニュウニュウによる初の協奏曲アルバム

 国際的に高い評価を得ている中国の若手ピアニスト、ニュウニュウが2022年12月に香港フィルハーモニー管弦楽団と行った初のライヴ録音アルバムが発売されます。
 指揮は今最も人気のある指揮者の一人、オランダのヤープ・ヴァン・ズヴェーデンです。
 ズヴェーデンは2012/13年のシーズンから香港フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務め、彼のエネルギッシュなリーダーシップのもと、この楽団は芸術的な卓越性を高め、新たな境地に到達し、国際的な批評家から賞賛されています。
 アジアにおける一流のオーケストラの一つとして認められ、2019年にはイギリスの音楽雑誌『グラモフォン』の「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」をアジアのオーケストラとして初めて受賞しました。

 収録曲のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、クラシック音楽の中で最も人気のある作品の一つです。
 そしてもう一曲のチャイコフスキーの最後の作品である交響曲第6番『悲愴』はその深い情熱的な感情が初演の時以来観客を魅了し続けています。

  ホルンが果敢に挑戦し、ピアノが勢いよく前進します。オーケストラ全体が苦悩のため息をつき、生命そのものに向けた情熱的な闘いが始まります。
 チャイコフスキーの最も愛されている傑作2曲、衝撃的な交響曲第6番とロマンティックなピアノ協奏曲第1番でニュウニュウとヤープ・ヴァン・ズヴェーデンが力を合わせると、それはすべて感情となり、すべてドラマとなりそして何よりもまず、すべてがメロディとなります。

 ニュウニュウは1997年に中国の音楽一家に生まれ、幼い時から父親に手ほどきを受け、6歳でリサイタル・デビューを果たしました。
 上海音楽院中等部に音楽院史上最年少で入学を認められた神童です。
 その後ボストンのニューイングランド音楽院やジュリアード音楽院で研鑽を積んでいます。
 
  【録音】2022年12月、香港(ライヴ)
 




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SONY



19658881642
\3100→\2890

アックス&カヴァコス&ヨーヨー・マ

ベートーヴェン:
 交響曲第4番変ロ長調 Op.60(ピアノ三重奏曲編曲版)
 ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97『大公』 
エマニュエル・アックス(ピアノ)
レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
ヨーヨー・マ(チェロ)

 ヨーヨー・マ、エマニュエル・アックス、レオニダス・カヴァコスの3人が奏でるベートーヴェン交響曲シリーズ第3集。名匠3人が初めてトリオとして共演したのは2014年タングルウッド音楽祭でブラームスのトリオを演奏したときに遡ります。意気投合した3人はそれからほどなくアルバム『ブラームス:ピアノ三重奏曲集』(2017)を発表。再び2021年タングルウッド音楽祭で共演した彼らはベートーヴェン:交響曲第2番のピアノ三重奏曲版を演奏。それがきっかけとなりベートーヴェンの交響曲の世界をピアノ・トリオで演奏する録音プロジェクト『ベートーヴェン・フォー・スリー』をスタートさせることとなりました。
 シリーズ1作目、交響曲第2番&第5番『運命』を2022年3月に、2022年11月には第2作目、交響曲第6番『田園』&ピアノ三重奏曲第3番をリリース。20世紀に名匠アイザック・スターンとの室内楽の名盤を世に送り出したヨーヨー・マが、21世紀に新たな盟友と創造するかつてない斬新なベートーヴェンの世界がここにあります。


旧譜
大ベストセラーとなった前2作
ピアノ三重奏版/ベートーヴェン


19439940142
\3100→\2890
ヨーヨー・マ、レオニダス・カヴァコス、エマニュエル・アックス
Beethoven for Three

 ベートーヴェン:
  交響曲第2番ニ長調 Op.36(ピアノ三重奏版)
  交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」(ピアノ三重奏版)
ヨーヨー・マ(チェロ)
レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
エマニュエル・アックス(ピアノ)
 録音:2021年8月1-4日、タングルウッド、セイジ・オザワ・ホール

 2021年秋、待望の来日公演で聴衆を魅了した現代最高のチェリスト=ヨーヨー・マと鬼才レオニダス・カヴァコス、そして名手エマニュエル・アックスの3人。
 この顔合わせで2016年12月「ブラームス:ピアノ三重奏曲」全曲録音を行い、大変な話題となりましたがあれから5年の歳月を経て3人が再び集い、新たにベートーヴェン『交響曲』の世界に挑みました。

 レコーディングが行われたのは2021年8月、タングルウッドのセイジ・オザワ・ホール。

 ヨーヨー・マはエマニュエル・アックスとの2度目の「ベートーヴェン:チェロ・ソナタ」全曲録音を約半世紀ぶりに2021年6月に発表、各誌で高い評価を得ており現在グラミー賞にノミネート中。
 この3人の顔合わせで3月にワシントンDCのケネディ・センター、ニューヨークのカーネギー・ホールやボストン、シカゴ各地でリサイタルが予定されています。


プロモーション動画見られます。
https://youtu.be/DY70ff5ACqU



19658739372
\3100→\2890
ヨーヨー・マ、レオニダス・カヴァコス、エマニュエル・アックス
ベートーヴェン:
 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』(ピアノ三重奏版)
 ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
エマニュエル・アックス(ピアノ)
レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
ヨーヨー・マ(チェロ)
 録音:2022年5月、タングルウッド、セイジ・オザワ・ホール

 ヨーヨー・マ(チェロ)、エマニュエル・アックス(ピアノ)、レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)の顔合わせによるベートーヴェン・ピアノ・トリオ企画第2弾。

 名匠3人が初めてトリオとして演奏したのは、2014年タングルウッド音楽祭でブラームスのピアノ三重奏を演奏したときに遡ります。意気投合した3人はほどなく『ブラームス:ピアノ三重奏曲』(2017)を録音しています。再び2021年タングルウッド音楽祭で共演した3人は、ベートーヴェン:交響曲第2番をトリオ演奏で披露。それがきっかけとなり、ベートーヴェンのシンフォニーの世界をピアノ三重奏で演奏するシリーズ第1弾、ベートーヴェン・フォー・スリー~交響曲第2番&第5番『運命』が2022年3月にリリースされました(下記アルバム 19439940142)。

 本作はそれに続く第2弾。
 20世紀に名匠アイザック・スターンとの室内楽名盤を世に送り出したヨーヨー・マが、21世紀に新たな盟友と放つ、かつてない斬新なベートーヴェンの世界がここにあります。
 2022年5月、タングルウッド、セイジ・オザワ・ホールでの録音。

 現代最高のチェリスト、ヨーヨー・マは1955年10月パリ生まれ。10代の頃に知り合ったピアニスト、アックスとは80年代からベートーヴェン:チェロ・ソナタ全曲録音ほか数多くのアルバムで共演しています。40年ぶり2度目の全曲録音では第64回グラミー賞最優秀室内楽パフォーマンスを受賞しています。



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19658828072
\3100→\2890

アナスタシア・コベキナ(チェロ)
モンテヴェルディやダウランドからブライアン・イーノまで
『ヴェニス』

 1. モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
 2. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲イ短調 RV.419~
    第3楽章:アレグロ
 3. シルヴェストロフ:夕べのセレナード
 4. ダウランド:流れよ、水晶の涙よ
 5. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ニ短調 RV.405
 6. キャロライン・ショウ:ライムストーン・アンド・フェルト
 7. J.S.バッハ(原曲:マルチェッロ):
   協奏曲ニ短調 BWV.974~第2楽章:アダージョ
 8. ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番~第4楽章:舟歌
 9. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲変ホ長調 RV.408~
    第2楽章:ラルゴ
 10. ニーノ・ロータ:ブラネッラのうた
 11. バルバラ・ストロッツィ:どうすることができようか?
 12. ブライアン・イーノ、ジョン・ホプキンス、レオ・エイブラハムズ:
   エメラルドと石
 13. クルターグ:チェロのためのサイン、ゲームとメッセージ~『影』
 14. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ト短調 RV.416
 15. フォーレ:3つのうた Op.23より第1曲『ゆりかご』
 16. アントニオ・サルトリオ:
    歌劇『オルフェオ』~『オルフェオ、眠っているの』
 17. サルトリオ:歌劇『オルフェオ』~
     『あなたが木の幹や石にさえ慈悲を示してくれたら』
 18. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ホ短調 RV.409~第3楽章:アレグロ
 19. ウラディミール・コベキン:アリアドネの嘆き
    (モンテヴェルディの主題による変奏曲)
アナスタシア・コベキナ(チェロ)
アズール・リマ(テオルボ、リュート)
マリアーナ・ドウティ(ヴィオラ)
フラン・ペトラチ(コントラバス)
マクシミリアン・シウプ(コントラバス)
マルティン・ツェラー&レオナルド・ボルトロット
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
バーゼル室内管弦楽団
 録音:2023年1月6-10日、スイス、バーゼル、ドン・ボスコ教会

 アナスタシア・コベキナは1994年エカテリンブルクの音楽一家に生まれ(父親は作曲家のウラディミール・コベキン)、4歳でチェロをはじめ、モスクワ音楽院、パリ音楽院で学び、フランス・ヘルメルソン、イェンス=ペーター・マインツ、ジェローム・ペルノーに師事。2019年6月には第16回チャイコフスキー国際コンクールで第3位に入賞。現在はフランクフルト音楽院でクリスティン・フォン・デア・ゴルツにバロック・チェロを学んでいます。
 彼女は、カリスマ性、エスプリ、そして人当たりの良いコミュニケーション能力だけでなく、恐れを知らぬ音楽性と完璧なテクニックでも知られています。 彼女はバロック楽器と現代楽器の両方を完璧に操る天性のアーティストであり、定期的に楽器を切り替え、初期バロックから偉大なロマン派を経て現代音楽に至るまで、幅広いレパートリーにわたって本能的な才能を発揮しています。

 このアルバム『ヴェニス』では、ありきたりな決まり文句を一切使わずにヴェニスを感じさせるような独特なアルバムとなっています。これは17世紀に始まる粉を叩いたカツラや仮面舞踏会ではありません。場所と私たちの関係、歴史と現在の間の会話、そしてアーティストにとってヴェネツィアが何を表すかについての完全に個人的かつ現代的な解釈を探求するアルバムです。これは、モンテヴェルディやダウランドによるルネサンスから、キャロライン・ショウやアンビエント・ミュージックのパイオニアであるブライアン・イーノによる現代に至るまで、幅広い音楽の中で展開されています。

 歴史、記憶、空想、現実と想像の万華鏡、そして明確な素材の中、そしてアーティストの心の中にのみ存在するヴェニスのポートレートが作り出されています。



旧譜
アナスタシヤ・コベキナ

そこそこ有名なわりにCDは少なかった

 MIR 604
\3100→\2890
美しきチェロ奏者コベキナ
Ellipses~円

 1.ジョヴァンニ・ソッリマ(b.1962)/ボッケリーニ:ファンダンゴ
 2. ドビュッシ:チェロ・ソナタ
 3. ヴィラ=ロボス:
  ブラジル風バッハ第5番「アリア」~チェロとギターのための編曲版
 4. ヴィレム・デ・フェッシュ(1687-1761):
  シシリエンヌ(バロック・チェロとチェンバロ)
 5. フォーレ:シシリエンヌ op.78(チェロとピアノ)
 6. マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759-1824):
  シシリエンヌ(チェロとピアノ版)
 7. ヨハン・エルンスト・ガリアルド(1687-1747):
  シシリエンヌ(バロック・チェロとチェナロ)
 8. マラン・マレ:スペインのフォリア
  (チェロとチェンバロ版、セルバン・ニキフォルによる)
 9. ティエリー・エスケシュ:ラ・フォリア(無伴奏チェロのための)
 10. ジュール・マットン(b.1988):Detail(細部)~
  バロック・チェロとチェンバロのための(世界初録音)
 11. コベーキン:ハヤルド(チェロとタンブーランのための)
アナスタシヤ・コベキナ
 (チェロ/1698年製ストラディヴァリウス)
ヴァンサン・ボッカドーロ(ピアノ)
エマニュエル・アラケリアン(チェンバロ)
ティヴォー・コーヴァン(ギター)
トリスタン・ペレイラ(パーカッション)

 チャイコフスキーコンクール第3位の美しきチェロ奏者コベキナ、古楽と現代を自在につなぐプログラムで登場

 録音:2021年5月3-6日

 アナスタシヤ・コベキナ、注目盤の登場です!コベキナは1994年エカテリンブルクの音楽一家に生まれ、4歳でチェロをはじめ、モスクワ音楽院で学んだのち、パリ音楽院、そしてフランクフルト音楽院でバロック・チェロを学んでいます。
 2019年6月には第16回チャイコフスキー国際コンクールで第3位に入賞するなど、その実力と演奏に世界が魅了されている存在です。

 18世紀、無伴奏チェロのために書かれた最初期の作品から現代までのチェロ作品を自在に組み合わせて、チェロの歴史を俯瞰するようなプログラムとなっています。
 現代の作曲家の作品は、バロック作品にインスパイアされて書かれたもの。超絶技巧を要求されるものが多いですが、コベキナは独特の存在感をたたえた音色で、雰囲気たっぷりに奏でています。
 共演の楽器も、カスタネットが効果的に響いたり、実に豊かな世界。ドビュッシーのソナタは哀愁も感じさせつつ、美しい弱音で聴かせます。コベキナの魅力にあふれた1枚、注目です!





旧譜
コベキナ、CLAVESの1枚


 50 1901
\2800→\2590
ロシア美人チェロによるヴァインベルク
 (1)ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番変ホ長調Op.107
 (2)ヴァインベルク:チェロと管弦楽のための幻想曲Op.52
 (3)コベーキン:バッカンツ (2018)
アナスタシヤ・コベキナ(チェロ)
ケヴィン・ジョン・エドゥセイ(指揮)
ベルン交響楽団

 フォルジュルネ音楽祭出演で注目、ロシア美人チェロによるヴァインベルク

 録音:2018年9月24-27日/ディアコニス教会(ベルン)/DDD、52' 41"

 フォルジュルネ音楽祭に出演予定で注目される若手チェロ奏者アナスタシヤ・コベキナ。1994年エカテリンブルク生まれ、モスクワ音楽院で学び現在はドイツを本拠に活躍しています。
 各国のさまざまなコンクールで入賞していますが、2018年グシュタート山頂音楽祭でティエリ・シェルツ賞を受賞し、その副賞として当CDの録音となりました。
 クレーメル、ゲルギエフ、スピヴァコフらに見出され共演を重ねる期待の星で、技術はもとより激しい音楽性に注目を集めています。

 若さに似合わぬ硬派な選曲も驚きですが、ヴァインベルクの「幻想曲」が秀逸。フルシチョフのスターリン批判があった1956年の作で、ポーランド民謡由来の魅力的なメロディに満ちています。
 全体は叙情的ながら中間部はヴァインベルクの真骨頂たる活気あるマズルカで、コベキナは終始真摯かつ正確な演奏で心打たれます。この曲のベスト盤と申せましょう。

 興味深いのは彼女の実父ウラジーミル・コベーキン(1947-) の新作「バッカンツ」。5分ほどの小品ながら、打楽器が活躍する強烈なもので、コベキナのパワフルなソロも光ります。




 代理店から直球で「ロシア美人チェロによる」と言われるとちょっと照れてしまいますが、確かに美人。アナスタシヤ・コベキナ。
 エルガーのチェロ協奏曲やってます。妖精系ですか?

https://youtu.be/7pi7IxZSYfQ

 




 


19658868622
\3100→\2890

ラヴィニア・マイヤー(ハープ)
『ウィンター』

 1. マックス・リヒター:旅立ち
 2. ラフマニノフ:『徹夜祷』~主宰や今爾の言にしたがい
 3. レイエ・ズワルト:アメジスト
 4. ランバート:アズ・バラード
 5. 冬のインタールード(シューベルトによる)
 6. ラヴィニア・マイヤー:オープン・ウィンドウ
 7. サティ:冷たい小品集から第2集『3つのゆがんだ踊り』~第2曲
 8. ニルス・フラーム:オーヴァー・ゼア、イッツ・レイニン
 9. ゲオルギイ・グルジエフ:漁師の女の歌
 10. ブリテン:聖体拝領のキャロル
 11. フィリップ・グラス:果樹園
 12. オーラヴル・アルナルズ:リビングルーム・ソング
 13. ラヴィニア・マイヤー:トゥモロウデイ
 14. フィリップ・グラス:フリージング
ラヴィニア・マイヤー(ハープ)
 録音:2023年5月15-18日、オランダ、ワイデネス教会

 ハープ奏者のラヴィニア・マイヤーは、これまでの人生で常に境界を破る活動を行ってきました。生まれは韓国で、2歳でオランダ人とオーストリア人の家庭に引き取られ、9歳でハープを学び始めました。11歳でユトレヒト音楽院に入学し、14歳でオーケストラと共演。ハープという楽器の可能性を広げるべくオーケストラ曲や現代曲を演奏し、フィリップ・グラス、オーラヴル・アルナルズに新作を委嘱、クラシック音楽の会場でレディオヘッドの作品を演奏したこともありました。またエレクトロニック・ミュージック、ジャズ、劇場音楽、エクスペリメンタル・ロックなどの要素を実験的に取り入れるなど、音楽のジャンルや境界を越えた活動が様々に結実しています。
 この「冬」をテーマにしたアルバムは、シューベルト、サティ、ラフマニノフから、フィリップ・グラス、オーラヴル・アルナルズ、マックス・リヒターらの作品を、ハープによる静かで優しく美しい音で奏で、全ての人の心を落ち着かせ平和をもたらしてくれます。





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ERATO



5419787982
\3000→\2790
テノールとバリトンの両方の声をもつ歌手
マイケル・スパイアーズ(バリテノール)
『イン・ザ・シャドウズ』~オペラ・アリア集

 1. メユール:歌劇『エジプトのジョゼフ』~
   Vainement Pharaon… Champs paternels
 2. ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』~
   神よ! ここは何という暗さだ!・・・人生の春の時に幸福が
 3. ロッシーニ:歌劇『イングランドの女王エリザベッタ』~
   Della cieca fortuna… Sposa amata… Saziati, o sorte ingrata ?
 4. マイアベーア:歌劇『エジプトの十字軍』~Suona funereal
 5. ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』~この苦しみは希望を奪い
 6. オーベール:歌劇『ポルティチの唖娘』~Spectacle affreux ...
 7. スポンティーニ:歌劇『ホーエンシュタウフェン家のアグネス』~
  Der Strom walzt ruhig seine dunklen Wogen
 8. ベッリーニ:歌劇『ノルマ』~純白の衣装をまとい
 9. マルシュナー:歌劇『ハンス・ハイリング』~Gonne mir ein wort der Liebe
 10. ワーグナー:歌劇『妖精』~Wo find ich dich, wo wird mir Trost?
 11. ワーグナー:歌劇『リエンツィ』~Allmacht’ger Vater, blick herab
 12. ワーグナー:歌劇『ローエングリン』~愛する白鳥よ
マイケル・スパイアーズ(バリテノール)
レ・タラン・リリク(ピリオド楽器オーケストラ)
クリストフ・ルセ(指揮)
 録音:2022年12月2,4,5,6,7日、パリ、サル・コロンヌ

 マイケル・スパイアーズのアルバム『バリテナー』と『コントラ=テナー』が示しているように、スパイアーズは挑戦と視点を変える歌手です。2024年のバイロイト音楽祭で『ワルキューレ』のジークムント役でデビューする彼は、このアルバム『In the Shadows』においてワーグナーと彼の音楽劇の起源についてさらに明らかにしています。
 『In the Shadows』の最後の3つのアリアは、ワーグナーによる『ローエングリン』(1850年)と、1830年代のほとんど演奏されなかった2つの作品、『妖精』と『リエンツィ』によるものです。ワーグナーへの道を照らすのは、メユール、ベートーヴェン、ロッシーニ、マイアベーア、ウェーバー、オーベール、スポンティーニ、ベッリーニ、マルシュナーなど、フランス、ドイツ、イタリア楽派の作曲家による19世紀初頭のアリアです。スパイアーズとともにその探索を行うのは、歴史に基づいた演奏を行う指揮者のクリストフ・ルセとレ・タラン・リリクです。

「ワーグナーはさまざまな感情を呼び起こします。畏怖、恍惚、さらには恐怖・・・私が興味をそそられたのは、彼を伝説的な作曲家へと形作った複雑な影響の網を解き明かすことでした。このアルバムを研究している間、私はすべての点を結びつけ、ワーグナーが彼の音楽にもたらしたさまざまなテーマやアイデアをすべて取り入れています」とスパイアーズは語っています。

 間違いなく、ワーグナーはオペラを「芸術作品」、つまり総合的な芸術作品の方向に導いた最初の現代作曲家として認められています。しかし、オーベール、ベッリーニ、メユール、マイアベーア、ロッシーニ、スポンティーニなど、ワーグナー以前の作曲家の作品を研究し演奏すればするほど、ワーグナーが唯一の油をそそがれたミューズではないことがますます明らかにされます。このアルバムはワーグナーの芸術的功績を貶めることを目的としたものではなく、むしろその影に埋もれていた作曲家たちによる画期的だったアリアに光を当てることに努めています。つまり彼らはワーグナーの作曲の基礎を形成し、ワーグナーのテノール歌手のヴォーカル・ライティングの枠組みを形作ったことが理解できるでしょう。
 そして、共演のクリストフ・ルセとレ・タラン・リリクとともに、ワーグナーやそれ以前の時代のスタイルの楽器と奏法を使用し、現代のオーケストラでは聴くことのできない、作曲が意図した最も興味深い素朴な音による新たな音楽を聴くことができます。



旧譜
マイケル・スパイアーズ(テノール)
2つのアルバム



5419729346
\3000→\2790

マイケル・スパイアーズ(テノール)
 コントラ=テナー~オペラ・アリア集


 リュリ:歌劇『ペルセー』~ アリア「Cessons de redoutez」
 リュリ:歌劇『ペルセー』~ パッサカリア
 ヘンデル:歌劇『タメルラーノ』~
  アリア「E il soffrirete, d'onestade, oh Numi?...Empio, per farti guerra」
 ヴィヴァルディ:歌劇『パルティア王アルタバーノ』~
  アリア「Cada pur sul capo audace」
 ヴィンチ:歌劇『ウティカのカトーネ』~
  アリア「Si sgomenti alle sue pene」
 ポルポラ:歌劇『ゲルマニアのゲルマニコ』~
  アリア「Nocchier, che mai non vide l'orror della tempesta」
 ドメニコ・サッロ:歌劇『シーロのアキッレ』~
  アリア「Fra l'ombre un lampo solo」
 ガルッピ:歌劇『インドのアレッサンドロ』~
  アリア「Vil trofeo dun alma imbelle」
 ガエターノ・ラティッラ:歌劇『ペルシャ王シロエ』~
  アリア「Se il mio paterno amore」
 ハッセ:歌劇『アルミニオ』~アリア「Solcar pensa un mar sicuro」
 ラモー:歌劇『ナイス』~アリア「Cessez de ravager la terre」
 アントニオ・マリア・マッツォーニ:歌劇『アンティゴーノ』~
  アリア「Tu m'involasti un regno」
 グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』~
  アリア「エウリディーチェを失って」
 モーツァルト:歌劇『ポントの王、ミトリダーテ』~
  アリア「月桂冠を頂いて」
 ニコロ・ピッチンニ:歌劇『ロラン』~
  アリア「En butte aux fureurs de l'orage」
マイケル・スパイアーズ(テノール)
イル・ポモ・ドーロ
フランチェスコ・コルティ(指揮、チェンバロ)
 録音:2020年9月15-22日、イタリア、ロニーゴ、ヴィラ・サン・フェルモ

 テノール歌手マイケル・スパイアーズは、1980年アメリカのミズーリ州で生まれ、2008年にドイツでのロッシーニ・フェスティバルでの『ロッシーニ;歌劇「オテロ」』のタイトルロールで高評価を得ました。その後ベルリオーズ『ファウストの劫罰』では特に高い評価と国際的な評価を得ています。2016年にも東京交響楽団での『ファウストの劫罰』で絶賛を浴びています。
 エラートからリリースしたジョン・ネルソン指揮によるベルリオーズ・シリーズ『ファウストの劫罰』『トロイアの人々』『レクィエム』、2020年にリリースしたローレンス・ブラウンリーと一緒に作ったロッシーニのアルバムでも、彼の輝かしい高音の素晴らしさだけでなく、同時に彼の頑強な低音域を聴くことができます。

 もともと彼は最初の10年間はバリトン歌手でしたが、その後テノールに転向しました。キャリアとして、バリトンとして4つのオペラを歌いましたが、テノールとしては約80のオペラを歌っています。テノールからバリトンまで幅広い音域を持つオペラ・アリアを集めた前アルバム『バリテナー』は、そのテクニックと表現力で世界的に高い評価を得ました。

 バロックからモーツァルトの時代のオペラは、現代で言う音域で作曲されるのではなく、起用される歌手の音域に合わせて作曲されるのが常でした。通常の音域を超越した歌手、独自な歌唱法をもった歌手らが登場し、そうしたアリアで観客を魅了させ大人気を博したのでした。カストラートは特にそうした歌手たちで、テノール歌手は追いやられてしまったのですが、彼らと戦いながら声に磨きをかけるために特徴を求めていったのでした。

 このアルバムでは、当時のそうした超絶テクニックで博したテノール歌手たちのために書かれた作品が選ばれており、スパイアーズお得意の低音バリトンからハイテナーという音域を駆使した人間の声の絶対的な極限に挑んでいます。これらは彼だけが持つ驚異的な訓練によるもので、通常の歌手たちは喉を潰してしまうために決して行わないことです。さらにフランチェスコ・コルティと作品を協議し、世界初録音作品、初演版での歌唱など、様々に魅力が引き出されたアルバムに仕上がっています。

WARNER ERATO
9029515666
\3000→\2790

『バリテナー~オペラ・アリア集』
 マイケル・スパイアーズ、マルコ・レトーニャ&ストラスブール・フィル


  モーツァルト:歌劇『イドメネオ』 K.366~海から逃れ
  モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』 K.492 ~訴訟に勝っただと?
  モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527~窓辺においで
  メユール:歌劇『アリオダンテ』~Oh, Dieux! Ecoutez ma priere
  スポンティーニ:歌劇『ヴェスタの巫女』~Qu’ai-je vu! Quels apprets
  ロッシーニ:歌劇『セヴィリャの理髪師』~私は町のなんでも屋
  ロッシーニ:歌劇『オテロ』~ああ、そうです、あなた方のため私は感じます
  アダン:歌劇『ロンジュモーの御者』~Mes amis, ecoutez l’histoire d’un jeune et galant postillon
  ドニゼッティ:歌劇『連隊の娘』~ああ! 友よ、何とめでたい日々だろう
  ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』~だれひとり見えぬ
  トマ:歌劇『ハムレット』~酒で憂さを晴らし
  オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』~クラインザックの歌
  ワーグナー:『ローエングリン』~Aux bords lointains(フランス語版)
  レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』~ごめん下さい、皆様方
  レハール:喜歌劇『メリー・ウィドウ』~おお、祖国よ
  ラヴェル:歌劇『スペインの時』~Voila, ce que j'appelle une femme charmante
  オルフ:『カルミナ・ブラーナ』~昼間も夜も、何もかもが
  コルンゴルト:歌劇『死の都』~マリエッタの唄
マイケル・スパイアーズ(テノール)
ライン・オペラ男声合唱団
ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
マルコ・レトーニャ(指揮)


 テノール歌手マイケル・スパイアーズは、1980年アメリカのミズーリ州で生まれ、2008年にドイツでのロッシーニ・フェスティバルでのロッシーニ:歌劇『オテロ』のタイトルロールで高評価を得ました。その後ベルリオーズ『ファウストの劫罰』では国際的な評価を得ています。2016年にも東京交響楽団での『ファウストの劫罰』で絶賛を浴びています。
 エラートからリリースしたジョン・ネルソン指揮によるベルリオーズ・シリーズ『ファウストの劫罰』『トロイアの人々』『レクィエム』、2020年にリリースしたローレンス・ブラウンリーと一緒に作ったロッシーニのアルバムでも、彼の輝かしい高音の素晴らしさだけでなく、同時に彼の頑強な低音域を聴くことができます。

 もともと彼はバリトン歌手としてスタートしています。「最初の10年間はバリトン歌手でしたが、その後テノールに転向しました。キャリアとして、バリトンとして4つのオペラを歌いましたが、テノールとしては約75のオペラを歌いました。このような幅広い声のオペラが存在していましたが、ほとんどの歌手は特定の音域付けされることに慣れており、はるかに広い範囲を持っていることを忘れています。テノールではなくバリトンとして歌うときは、少し違った方法で音を出し、パッサッジョ(声区間の遷移)の扱いを変えます。このアルバムでは、ハイCとDをたくさん歌っていますが、レパートリーは低音域にまで及ぶ音も利用しています。
 「BariTenor」は私自身が使用している私的な言葉であり、公式なものではありません。こういったアルバムの制作は夢であり、20年以上前に歌手として活動を始めて以来、これらの録音をしたいと思っていました。このアルバムで、私は忘れられた声質としてバリテナーを探求するために正直な試みをしています。それはオペラの存在全体を通して、作品中にはっきりと見えないように隠れているのです」と、スパイアーズは説明しています。

 このアルバムは、通常テナーとバリトンの両方に割り当てられるレパートリーを含み、広範囲に及びます。
 15人の作曲家による18のアリアをプログラミングし、イタリア語、フランス語、ドイツ語で、3世紀にわたるオペラをカバーし、見事に歌いあげています。



録音:2020年8月25-29日:ストラスブール、エラスムスホール




<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL 00767
(2HQ HYBRID)
\4950
沼尻竜典(指揮)&トウキョウ・ミタカ・フィル
 シューマン:交響曲全集


 シューマン:
  DISC 1
   交響曲第1番変ロ長調作品38 「春」
   交響曲第2番ハ長調作品61
  DISC 2
   交響曲第3番変ホ長調作品97 「ライン」
   交響曲第4番ニ短調作品120
沼尻竜典(指揮)
トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア

 2021年3月14日(第2番)、9月4日(第4番)、2022年3月19日(第3番)、7月30日(第1番) 東京・三鷹市芸術文化センターにてライヴ収録

 ドイツ・ロマン派への愛の表明。

 最近何回か観たが、いま日本で最も大きなスケールの演奏をするのはこの人はないかという気がする。たとえば壮大且つ難解なフランツ・シュミットの交響曲第2番をあんなに雄大にしかも面白く聴かせられる日本人指揮者があと他に誰がいるだろう。
 また2021年に聴いたショスタコーヴィチの交響曲第11番が、店主が聴いたこれまでの名フィルの演奏ではベストである。
 沼尻は2013年からリューベック歌劇場の音楽総監督をやってスケールアップして日本に帰ってきたのである。
 その沼尻、普段は穏やかで堅実な人のようだが、指揮台に上がるやまるで人が変わったように巨大なオーラを放つ。しかし有名なわりに実は最近の録音がなく、この人のすごさを示してくれるアルバムがなかった。今回ようやくそのすごさを世間に知らしめる録音が出ることになる。



 音楽監督・沼尻竜典が深い信頼関係を築くトウキョウ・ミタカ・フィルハーモニ アと、2021年から2022年にかけて行なったシューマン・ツィクルスのライヴが、 ついにCD化!
 室内オーケストラの魅力が最大限に発揮された美しいフレーズの重なりや繊細な ハーモニーは秀逸。
 ライナーノーツには、八木宏之氏による沼尻竜典へのインタ ビューが収録され、作曲家シューマンに感じる「愛おしさ」など、指揮者の気持 ちを知る事ができる言葉が綴られています。
 沼尻竜典によるドイツ音楽への愛の表明とも言うべき、渾身のアルバムです。
 

トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニアは、1995年三鷹市芸術文化センター開館時に三鷹市出身の指揮者、沼尻竜典の呼び掛けにより誕生したトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズが創立20周年を迎えたことを機に、2016年に名称を変更したプロフェッショナル・オーケストラである。三鷹市芸術文化センター風のホールに本拠を置き、びわ湖ホール芸術監督など国内外で活躍を続ける沼尻竜典を音楽監督に擁し、メンバーは国内外のオーケストラやソリストとして活躍する日本人の若手演奏家が多く参加しているのが特徴である。同センターでの定期演奏会のほか、活動の舞台を三鷹市以外にも広げて演奏活動を展開する。メンバーは、みたかジュニア・オーケストラの演奏指導、三鷹市内の小学校へのアウトリーチも行うなど、活動は多岐にわたる。
 


OVCL 00841
(HQ HYBRID)
\3850
飯森範親(指揮)&日本センチュリー響
 <ハイドン交響曲集Vol.23>
  第29番、第55番「校長先生」、第59番「火事」

  ハイドン:
   交響曲第29番ホ長調Hob.I:29
   交響曲第55番変ホ長調Hob.I:55 「校長先生」
   交響曲第59番イ長調Hob.I:59 「火事」
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

 2022年12月9日(第59番)2023年8月4日(第29番、第55番) 大阪・ザ・シンフォニーホールにてライヴ収録

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プロジェクト! 精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集Vol.23

 日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にスター トした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン のすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。
 当盤は 第29回、32回コンサートのライヴ収録です。
 
 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュ リー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性で、気品 あふれるハイドンを奏でています。
 柔和で晴々とした優美な演奏 は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。
 















3/7(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ACCENTUS MUSIC


ACC 80585CD
(6CD)
\13000→\11990

実に全曲演奏回数34回!ダネル弦楽四重奏団

 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集


 CD1
  ・弦楽四重奏曲 第1番 ハ長調 Op.49
  ・弦楽四重奏曲 第2番 イ長調 Op.68
  ・弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 Op.73
 CD2
  ・弦楽四重奏曲 第4番 ニ長調 Op.83
  ・弦楽四重奏曲 第5番 変ロ長調 Op.92
  ・弦楽四重奏曲 第6番 ト長調 Op.101
 CD3
  ・弦楽四重奏曲 第7番 嬰ヘ短調 Op.108
  ・弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110
  ・弦楽四重奏曲第9番変ホ長調 Op.117
 CD4
  ・弦楽四重奏曲 第10番 変イ長調 Op.118
  ・弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 Op.122
  ・弦楽四重奏曲 第12番 変ニ長調 Op.133
 CD5
  ・弦楽四重奏曲 第13番 変ロ短調 Op.138
  ・弦楽四重奏曲 第14番 嬰ヘ長調 Op.142
 CD6
  ・弦楽四重奏曲 第15番 変ホ短調 Op.144
  ・エレジー(アダージョ)弦楽四重奏のための
   (歌劇《ムツェンスク郡のマクベス夫人》Op.29
    第1幕第3場のカテリーナのアリア)
  ・ポルカ(アレグレット)弦楽四重奏のための
   (バレエ《黄金時代》からのポルカ)
  ・未完成の弦楽四重奏曲
ダネル弦楽四重奏団
 マルク・ダネル(第1ヴァイオリン)
 ジル・ミレ(第2ヴァイオリン)
 ヴラッド・ボグダナス(ヴィオラ)
 ヨヴァン・マルコヴィッチ(チェロ)

 全曲演奏回数34回のダネル四重奏団による二度目の「ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集」録音!!

 ライヴ録音:2022年2月6-10日、5月1-5日、メンデルスゾーンザール、ゲヴァントハウス小ホール、ライプツィヒ/380'11

 2022年にライプツィヒのメンデルスゾーン・ザールでライヴ録音されたダネル弦楽四重奏団によるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集。
 1991 年ベルギーのブリュッセルで結成されたダネル弦楽四重奏団。
 アマデウス弦楽四重奏団、ボロディン弦楽四重奏団、ベートーヴェン弦楽四重奏団などのもとで学び、1993年にはショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクールで第一位を獲得、以来世界中で演奏活動を行っています。
 レパートリーは幅広く、これまでにハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、ショスタコーヴィチ、ヴァインベルクの弦楽四重奏曲のツィクルス、そしてリーム、ラッヘンマン、グバイドゥーリナ、デュサパン、 ヴィットマン、マントヴァーニといった主要な現代作曲家とのコラボレーションを行っています。
 日本にも2005年の初来日以降度々来日し、いずれも好評を博して います。

 ダネル弦楽四重奏団は、2001年から2005年にかけてショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲の一度目の録音を行っています。
 その録音は、作曲家の人生を掘 り下げた深い音楽的理解と、室内楽演奏の比類なき高みに達した演奏として高く評価されています。
 今回再録音したことに関してリーダーのマルク・ダネル氏はこ のように述べています。「私たちは、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲を30回以上演奏してきています。
 しかし作品はまるで生きている身体のように変化し 続けていて、我々の解釈も常に同じではありません。
 かつてベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲録音を3回行ったアマデウス弦楽四重奏団のメンバーが次のよう に語ってくれました。
 "録音はコンサートにインスピレーションを与え、コンサートは録音にインスピレーションを与える"それはまさに核心であり、音楽を探求し実験 することに終わりはないのです。
 そして我々の解釈は17年前と大きく異なります。それはもちろん、ヴィオラのヴラッド・ボグダナとチェロのヨヴァン・マルコヴィッ チが新たに加わったことも大きく関係します。」
 2023年からロンドンのウィグモア・ホールのレジデンス・カルテットとして活動、さらに2024年6月には来日公演ツアーも予定されており、結成33 年を迎えてもなおさらなる進化を続けるダネル弦楽四重奏団の演奏に注目です。

 
 




ATMA CLASSIQUE



ACD2 2860
\2300
ボワモルティエ、
 初期の手稿譜をもとにしたスコアで演奏

  ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):
   3幕のコミック・バレ『大公妃邸のドン・キホーテ』
アルトゥール・タンギー=ラブロッス
 (テノール;ドン・キホーテ)
ドミニク・コテ(バリトン;サンチョ・パンサ)

マティアス・マウテ(指揮)
アンサンブル・カプリース
ソナタ1704

 録音:2022年3月3-5日/カナダ、ミラベル、サン・オーギュスタン教会/50:13

 フランス国立図書館に保存されているボワモルティエの手稿譜をもとに、演奏者みずから書き起こしたスコアを使用。
 この手稿譜は作品が発表される前に書かれ たいわば「初稿」であり、現在世に知られている、初演後にまとめられた楽譜とはいくつか相違があるとのこと。
 またアリアや音楽の流れを重視し、レチタティーヴォ をカットするなどして独自に構成。ボワモルティエの音楽言語がシンプルに伝わってくる内容となっています。
 
 

ACD2 2897
\2300
ヘリテージ
 ヴィクトル・エワルド(1860-1935):
  金管五重奏曲第1番 変ロ短調 Op.5
 アクセル・ヨルゲンセン(1881-1947):
  金管五重奏曲 変イ長調
 オスカー・ベーメ(1870-1938):
  金管六重奏曲 変ホ短調 Op.30
バズ・ブラス

 金管楽器による室内楽の遺産

 録音:2022年5月12・13日、2023年5月3・5・6日/カナダ、ミラベル、サン・オーギュスタン教会/45:38

 カナダの名金管アンサンブル、バズ・ブラス、ATMA Classiqueからのファースト・アルバム。

 1820年頃、バルブの発明により金管楽器は半音階のすべての音を奏でることができるようになりました。
 これによってもたらされた金管楽器の「黄金時代」を味わうアルバムです。
 
 

ACD2 2895
\2300
オリガミ ~アンソニー・ロザンコヴィチ(1962- ):
 ピアノ作品集

   1. Andalouse Running Shoes/2. Origami/
  3. Avenue Zéro/4. Mosaïque thérianthropique/
  5. Providence/6. La Jungle jongle/7. Errance/
  8. Last Call/9. Me and Mr. Morley /10. Pier 21/
  11. Et si ?/12. Pigeon in the sky/
  13. Canada by Night/14. La Vie en rouge/
  15. Dead End/16. Le p'tit gars de Sainte-Marie
  17. Pigeon Biset
ルイーズ・ベセット(ピアノ)

 親密で感情的な日記のようなピアノ曲

 録音:2022年12月6-8日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ/71:51

 移民の両親を持つアンソニー・ロザンコヴィチ(1962-)による、音楽での日記帳のようなピアノ作品集。
 映画音楽をもとにした楽曲が多く、感情豊かな作風です。
 また同時に混沌とした不協和音やシンコペーションを伴い、幅の広い表現を聴かせます。
 



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BIS



BIS SA 2459
(SACD HYBRID)
\2900→\2690
ブレコン・バロックのチェンバリスト!
 ポッジャーとともに数々の名盤に参加したポーランドの若き名手
  マルツィン・シヴィオントキエヴィチ


C.P.E.バッハ:
 6つのシンフォニア『ハンブルク交響曲』とファンタジア集

  シンフォニア第5番 ロ短調 Wq.182-5(H.661)
    [ I.アレグレット / II.ラルゲット / III.プレスト]*
  ファンタジア ハ短調~
   ソナタ ヘ短調 Wq.63-6(H.75)よりフィナーレ*
  シンフォニア第3番 ハ長調 Wq.182-3(H.659)
    [ I.アレグロ・アッサイ* /
    II.アダージョ* + / III.アレグレット*]
  ファンタジア ヘ長調 Wq.59-5(H.279)+
  シンフォニア第2番 変ロ長調 Wq.182-2(H.658)
    [ I.アレグロ・ディ・モルト* /
    II.ポコ・アダージョ / III.プレスト + ]
  シンフォニア第4番 イ長調 Wq.182-4(H.660)
    [ I.アレグロ・ディ・モルト /
    II.ラルゴ・エド・イノチェンテメンテ /
    III.アレグロ・アッサイ] +
  ファンタジア(即興)*
  シンフォニア第6番 ホ長調 Wq.182-6(H.662)
    [ I.アレグロ・ディ・モルト / II. ポコ・アンダンテ /
    III.アレグロ・スピリトゥオーソ] +
  ファンタジア ト短調 Wq.117-13(H.225)*
  シンフォニア第1番 ト長調 Wq.182-1(H.657)
    [ I.アレグロ・ディ・モルト /
    II.ポコ・アダージョ / III.プレスト] +
マルツィン・シヴィオントキエヴィチ
 (チェンバロ*、
  フォルテピアノ+、指揮)
アルテ・デイ・スオナトーリ

 鍵盤奏者シヴィオントキエヴィチ弾き振り!アルテ・デイ・スオナトーリとC.P.E.バッハの最高傑作「ハンブルク交響曲」と独奏作品ファンタジアを録音!

 セッション録音:2022年8月7~10日/ポーランド放送ルトスワフスキ・スタジオ(ワルシャワ)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、84'46
 プロデューサー&サウンド・エンジニア:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)
 楽器:(チェンバロ)Christian Fuchs 2008 after Johannes Ruckers (フォルテピアノ)Michael Walker 1989, rebuilt by Robert Brown 2018 after Johann Andreas Stein

 SACDハイブリッド盤。
 1993年設立のポーランドのピリオド楽器団体アルテ・デイ・スオナトーリが鍵盤奏者マルツィン・シヴィオントキエヴィチの弾き振りで、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの『ハンブルク交響曲』と鍵盤楽器のための幻想曲を録音しました。

 C.P.E.バッハは、魅惑的な旋律、突然の遠隔転調、筆記体を思わせる流動的な表現からの意外な離脱など、常に聴き手を虜にする音楽を残しました。
 『ハンブ ルク交響曲』はC.P.E.バッハがハンブルク市のカントルと5つの大教会の音楽監督に着任した時期に当時のオーストリア大使ゴットフリート・ファン・スヴィーテン 男爵から委嘱された弦楽オーケストラ作品。
 極端なコントラストによって「破壊的」な音楽スタイルを示しており、アイディアの豊かさ、名人芸、作曲の鋭さから、現在も多くの団体が演奏しています。
 シヴィオントキエヴィチ率いるアルテ・デイ・スオナトーリは最小編成の弦楽オーケストラで聴き手の心を揺さぶるような衝撃的 な演奏を披露しております。

 




マルツィン・シヴィオントキエヴィチ
華やかな旧譜から


ポッジャーとともに数々の名盤に参加した若き古楽系鍵盤奏者が弾くバッハ
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集

 チェンバロ協奏曲第1番ニ短調 BWV.1052
 チェンバロ協奏曲第2番ホ長調 BWV.1053
 チェンバロ協奏曲第3番ニ長調 BWV.1054
マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(チェンバロ)
ゼフィラ・ヴァロヴァ(ヴァイオリン)
アンナ・ノヴァク=ポクシヴィンスカ(ヴァイオリン)
ディミトル・オルシェフスキ(ヴィオラ)
トマシュ・ポクシヴィンスキ(チェロ)
 CHANNEL CLASSICS
CCS 40418
\3000
 ブレコン・バロックのチェンバリスト!シヴィオントキエヴィチが弾くバッハ!

 ☆ブレコン・バロックのチェンバリスト!
 ☆ポッジャーとともに数々の名盤に参加したポーランドの若き古楽系鍵盤奏者が弾くバッハ!

 マルツィン・シヴィオントキエヴィチはカトヴェツェの音楽アカデミー(カロル・シマノフスキ音楽院)とハーグ王立音楽院で学び、現在はカトヴェツェ音楽アカデミーの講師も務めるポーランドの若き古楽系鍵盤楽器奏者。
 様々なタイプのチェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ、オルガンを操り、レイチェル・ポッジャー率いる「ブレコン・バロック」を始め、ポーランドの「アルテ・デイ・スォナトーリ」、「ヒストリカル・オーケストラ《Oh!》」などのメンバーとして活躍、ポッジャーとの共演では、バッハやヴィヴァルディ、ビーバーなど主要な名盤に参加しています。
 Channel Classicsからは初となるシヴィオントキエヴィチのソロ・レコーディングは、J.S.バッハの偉大なチェンバロ協奏曲から第1番?第3番を収録。シヴィオントキエヴィチは、タイプの異なる3つの作品にあわせ、それぞれ別々のチェンバロを使用。
 伴奏の弦楽器群には、イル・ポモ・ドーロのコンサートマスターを務めるブルガリアのゼフィラ・ヴァロヴァ、ブレコン・バロックのメンバーとして共演してきたポーランドのアンナ・ノヴァク=ポクシヴィンスカなど、東欧の名手たちが名を連ねます。

 ※録音:2017年9月15日?17日、BISOR(カトヴェツェ、ポーランド)
 ※使用チェンバロ:
  第1番ニ短調: Matthias Kramer, 2016, after 18th century German builders, with pedal mechanism for engaging the registers, 16’8’8’4’
  第2番ホ長調: Christoph Kern, 2016, after Pascal Taskin, 8’8’4’
  第3番ニ長調: Christian Fuchs, 2008, after Johannes Ruckers, 8’8’4’



マルツィン・シヴィオントキエヴィチ
 「ゴルトベルク変奏曲」!

  J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988

マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(ハープシコード)

  RUBICON
RCD1064
\2800

 ブレコン・バロックのチェンバリスト、マルツィン・シヴィオントキエヴィチ!バッハ「ゴルトベルク変奏曲」!

 ☆ブレコン・バロックのハープシコード奏者、マルツィン・シヴィオントキエヴィチ!
 ☆ポッジャーとともに数々の名盤に参加したポーランドの若き古楽系鍵盤奏者が弾くバッハ!

 マルツィン・シヴィオントキエヴィチはポーランド(カトヴィツェ)の音楽アカデミー(カロル・シマノフスキ音楽院)とハーグ王立音楽院で学び、現在はカトヴィツェ音楽アカデミーの講師も務めるポーランドの若き古楽系鍵盤楽器奏者。
 様々なタイプのハープシコード、クラヴィコード、フォルテピアノ、オルガンを操り、レイチェル・ポッジャー率いる「ブレコン・バロック」を始め、ポーランドの「アルテ・デイ・スォナトーリ」、「ヒストリカル・オーケストラ《Oh!》(oh! Orkiestra Historyczna)」などのメンバーとして活躍、ポッジャーとの共演では、バッハやヴィヴァルディ、ビーバーなど主要な名盤に参加してきました。

 Channel ClassicsからリリースされたJ.S.バッハのハープシコード協奏曲集(PCCS40418/CCS40418)で「レコード芸術特選盤」など絶大な評価を得たシヴィオントキエヴィチのバッハ第2弾は、イギリスのRubicon(ルビコン)から「ゴルトベルク変奏曲」が登場!

 使用楽器は、前回の協奏曲集でも使った18世紀ドイツ・モデルによるマティアス・クラーマー2016年製のハープシコード。4つのレジスターから約30もの異なった音色、多彩な表情を生み出し、「ゴルトベルク変奏曲」の清新な解釈を引き出してゆきます。

 ※録音:2018年7月2日?3日、NOSPR(カトヴィツェ、ポーランド)
 ※使用ハープシコード:Matthias Kramer, 2016, after a model by 18th-century German makers, with pedal mechanism for engaging the registers 16' 8' 8'4'

 

 
 


BIS SA 2107
(SACD HYBRID)
\2900
ハンガリーの弦楽三重奏曲集
 (1)レオー・ヴェイネル(1885-1960):
  弦楽三重奏曲 ト短調 Op.6(1908)
 (2)ラースロー・ヴェイネル(1916-1944):
  セレナード~弦楽三重奏のための(1938)
 (3)ゾルターン・コダーイ(1882-1967):
  間奏曲~弦楽三重奏のための(1905年頃)
 (4)エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960):
  セレナード ハ長調 Op.10~弦楽三重奏のための(1902)
トリオ・ボッケリーニ
 【カン・セヨン(ヴァイオリン)、
  ヴィッキ・パウエル(ヴィオラ)、
  パオロ・ボノミーニ(チェロ)】

 ハンガリー国民楽派の発展に貢献した4人の作曲家による弦楽三重奏曲集

 セッション録音:2023年4月2~5日/レンナ教会、スウェーデン/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、65'34
 プロデューサー&サウンド・エンジニア:マリオン・シュヴェーベル(Take5 Music Production)

 SACDハイブリッド盤。2014年結成の弦楽三重奏団「トリオ・ボッケリーニ」が20世紀初頭ハンガリー国民楽派の発展に貢献した4人の作曲家の作品を録音しました。

 ハンガリーのメンデルスゾーンと呼ばれたレオー・ヴェイネル(1885-1960)の弦楽三重奏曲、エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960)のセレナー ドはともにエレガントでブラームスを彷彿とさせながらも自国の民族色があらわれた美しい作品。コダーイの間奏曲は、作曲者が民族音楽学の研究の成果ともいえ る初期作品です。

 リスト音楽院でヤーノシュ・シュタルケルと同窓であったラースロー・ヴェイネル(1916-1944)は、20世紀初頭のハンガリー音楽界で大いに将来を嘱望さ れた音楽家で、コダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」を観て作曲家になることを決意。
 しかし、将来を嘱望された矢先、反ユダヤ法によって公的活動は制限。その後、強制労 働に送られルッカウの強制収容所でわずか28歳の若さで亡くなった悲劇の作曲家です。
 セレナードはコダーイに作曲を師事していた時の作品で、ラースロー・ヴェイネルの類まれな才能を明らかにしています。

 
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA1036
\3100→\2890
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)
 リスト:ピアノ・ソナタ、ペトラルカのソネット ほか


 フランツ・リスト(1811-1886):
  1-3. 3つのペトラルカのソネット S 270
   1. ソネット第47番 「その日までいつくしみくださる」
   2. ソネット第104番 「平和は見出せず」
   3. ソネット第123番 「私は地上に天使のような姿を見た」
  4. 忘れられたワルツ 第2番 S 215
  5-7. ピアノ・ソナタ ロ短調 S 178
   5. I. Lento assai - Allegro energico
   6. II. Andante sostenuto -Quasi adagio
   7. III. Allegro energico
  8. 3つの演奏会用練習曲 S 144 より 第2番「軽やかさ」
  9. ハンガリー狂詩曲 第6番 変ニ長調
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)

 録音: 2023年5月 サル・フィラルモニーク、リエージュ、ベルギー
 収録時間: 66分

 【ゲルナー、リストのソナタを16年ぶりに再録音】
 1969年アルゼンチン生まれ、日本でも多くのファンを持つネルソン・ゲルナーによるリスト。
 Cascavelleレーベルに残した2枚のアルバム以来のまとまったリスト録音となります。
 高い演奏技術に裏打ちされた鮮やかな場面描写と色彩感、そして気品に溢れる表現が大きな魅力。
 堅固な構成力で聴かせるソナタは、録音の少し前に行われた2023年1月の来日公演でも披露され聴衆を魅了しており、今回が再録音となっています。

 
 
 


ALPHA1026
\3100
モーツァルト:ダ・ポンテ三部作名場面集
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  《ドン・ジョヴァンニ》K. 527 より
   1.四重唱「信用してはなりませんよ、お気の毒な方」
   2. レチタティーヴォ
    「ドン・オッターヴィオ、わたし生きた心地がしない」
   3. アリア「もうお分かりですわね、誰が名誉を」
    《フィガロの結婚》K. 492 より
   4. レチタティーヴォ「ついにその時が来た」
   5. アリア「さあおいで、遅れないで」
    《コジ・ファン・トゥッテ》K. 588 より
   6. レチタティーヴォ「向こう見ずな人たちね」
   7. アリア「岩のように動かずに」
   8. 二重唱「もう少しで、真心ある許婚の」
    《ドン・ジョヴァンニ》K. 527 より
   9. レチタティーヴォ「なんと酷いことを」(K. 540c)
   10. アリア「あの恩知らずはわたしを裏切った」
    《フィガロの結婚》K. 492 より
   11. 手紙の二重唱「穏やかな西風が」
    《コジ・ファン・トゥッテ》K. 588 より
   12. 六重唱「麗しのデスピーナに」
    《フィガロの結婚》K. 492 より
   13. レチタティーヴォ「スザンナはまだ来ない」
   14. アリア「あの素晴しい日々はどこへ」
    《コジ・ファン・トゥッテ》K. 588 より
   15. レチタティーヴォ「あの方は行ってしまう」
   16. ロンド「お願いです、愛しい人、許してください」
    《フィガロの結婚》K. 492 より
   17. 第4幕フィナーレ「皆の者、武器を取れ」
ゴルダ・シュルツ(ソプラノ)

ジュリー・ロゼ(ソプラノ)...12、17
アミタイ・パティ(テノール)...1、8、12、17
アシュリー・ディクソン・サンテッリ(メゾ・ソプラノ)...12、17
ミラン・シリャノフ(バス・バリトン)...12、17
シモーネ・アーソープ(ソプラノ)...1、17
パヴェウ・ホロディスキ(バス)...17
サミュエル・デイル・ジョンソン(バリトン)...12、17

 録音:2023年2月 テルデックス・スタジオ、ベルリン
 収録時間: 59分

 【劇的かつ繊細!様式感確かなマナコルダ共演によるゴルダ・シュルツのモーツァルト】
 欧州歌劇界の舞台のみならず歌曲リサイタルでも躍進中の南アフリカ出身歌手ゴルダ・シュルツによる、モーツァルト後期の重要なオペラ3作 から名場面を集めたアルバム。
 基本的には彼女が主役のアリア集ですが、かなり大掛かりなアンサンブルや二重唱も意欲的に選曲されてい ます。
 その共演歌手たちについても、今まさに注目を集めつつある新時代の気鋭ソリストが多く名を連ねている点からも、ゴルダ・シュルツとい う歌手へのシーン全体の期待感が伝わります。
 アルバムを通して彼女の歌唱はきわめてドラマティックでありながら繊細な表情も圧巻で、アン サンブルでの真に迫った対話や心情描写と共に深い作品理解のあり方が窺えます。
 各オペラの物語全体を見据えながら1枚のアルバムとし て意義ある形を構築する見識の高さは、古今東西の女性作曲家たちの歌曲を集めた先行アルバム(ALPHA799)にも通じるところ。
 近年 相次ぐ来日公演でも話題を呼んでいるアントネッロ・マナコルダ指揮のもと、18世紀の奏法を踏まえた抜群の解釈を響かせるカンマーアカデ ミー・ポツダムと共に、21世紀ならではのモーツァルト像を存分に味わわせてくれます。

 
 
 


ALPHA1032
\3100
HIMMELFAHRT ~
 バッハ、テレマン: 昇天祭のための教会カンタータ

  ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
   1-9. 教会カンタータ
    「御国にまします神を讃えよ」BWV 11(昇天祭オラトリオ)
  ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
   10-17. 教会カンタータ
    「我いざ旅立たん、我が父のもとへ」 TWV 1:825
     ※世界初録音
  バッハ:
   18-22. 教会カンタータ
    「ただキリストの昇天によりてのみ」BWV 128
ヴォクス・ルミニス(独唱・合唱)
独唱:
 フィオラ・ブラッヘ、ズュジ・トート(ソプラノ)
 アレクサンダー・チャンス、
  ウィリアム・シェルトン(カウンターテナー)
 ラファエル・ヘーン(テノール)
 ゼバスティアン・ミルス、
  トビアス・ヴィッキー(バス)
フライブルク・バロック管弦楽団(古楽器使用)
コンサートマスター:
 ライラ・シャイエーク(ヴァイオリン)
リオネル・ムニエ(バス、指揮)

 録音: 2022年5月 聖ペトロ&パウロ福音教会、ゲニンゲン(ドイツ南西部バーデン=ヴュルテンベルク州)
 収録時間: 65分

 【ナチュラル金管も絶好調! 昇天祭を寿ぐバッハとテレマン3傑作に聴くアンサンブルの妙】
 各パート2~3人の小編成で古楽シーンを牽引する名歌手が集い、欧州各地の古楽祭を中心に見事なアンサンブル歌唱を聴かせてきたヴォクス・ルミニス。
 世界的古楽器オーケストラのフライブルク・バロック管弦楽団との共演による今回のアルバムでは、十字架で亡くなった後に復活した救世主イエスが天に上げられたことを祝う昇天祭のため、バッハとテレマンが残した3傑作をとりあげます。
 トランペットとティンパニが祝祭感を盛り上げるバッハの活動後期の充実作「昇天祭オラトリオ」は、大編成の迫力に甘んじない緩急自在の音作りのしなやかさが圧巻。
 
 残る2作はそれぞれテレマンがハンブルクの、またバッハがライプツィヒの音楽監督職に就いて間もない時期の作で、いずれもふくよかなナチュラルホルンの響きが美しい1720年代の名品。
 高音域まで見事なナチュラル金管の美音もさることながら、コンサートマスターに迎えられた名手ライラ・シャイエークを筆頭に、ヴィオラの朝吹園子、バスーンのシャビエル・サフラ、リュートのリー・サンタナら器楽勢も鮮やかなサポートを聴かせます。
 ヘレヴェッヘとの共演でも名唱が多いズュジ・トートやバッハ・コレギウム・ジャパンでも活躍する水越 啓、近年躍進めざましいアレクサンダー・チャンスら歌手勢も俊才揃いなのはヴォクス・ルミニスならでは。
 ドイツ語圏の春を寿ぐ充実の音楽を通じて欧州最前線の古楽シーンの活況に触れられる素晴しいアルバムの登場です。

 
 




ARCANA

A560
\3100
異教の天使 ~
 ボスニア・ヘルツェゴビナに伝わる中世の礼拝音楽

  1. Si kamin この石は誰のものか(墓碑銘/1411年以前)
  2. Glova hr'stova 救世主の頭(14~15世紀)
  3. Iskoni bje slovo はじめに言葉があった(1444~1461頃)
  4. Zasto Gospod Bog stavori sai sviet ?
   なぜ神はこの世をお創りになったか(14世紀)
  5. A se lezi Bratmio Brajkovic
   ここにブラトミオ・ブライコヴィチ眠る(16世紀)
  6. Zaklinam tebe, prinecisti dusce
   お前に頼みたい、純潔ならぬ霊よ(1640)
  7. Koli ze kresten ne budet
   洗礼を受けていない者は誰であれ(14世紀)
  8. Oce nas 天にまします我らが父よ(1444~1461頃)
  9. Kad se dusa s tilom dili 魂が肉を離れる時(1614)
  10. O Gospojo uzvisena
   おお至高の婦人、天に上げられた方よ(1726)
  11. I znamenie velie その時、偉大なしるしが(1444~1461)
  12. Braco, brata sprovodimo
   おお兄弟たちよ、葬りたまえ(14世紀)
  13. Glas veliki trublje ove 喇叭が不思議な音を奏で(16世紀)
  14. Dan od gnjiva 怒りの日、その日この世は(伝承歌)
  15. Pisma od taste slave 歌え友よ、山並に向かって(1726)
  16. Boze, davno ti sam legao
   神よ、わたしは久しい昔ここに倒れ(14~16世紀)
  17. Stah, boga moleci わたしはここで神に祈るべく(14~16世紀)
ディアロゴス(中世アンサンブル)
カタリナ・リヴリャニチ(歌、指揮)
アルブレヒト・マウラー(弓奏ヴィエル〔中世フィドル〕、レベック)
ノルベルト・ローデキルヒェン(各種リコーダー)
カンタドゥリ(伝承歌アンサンブル)
ヨシコ・ツァレタ(歌、指揮)
ニコラ・ダミャノヴィチ、
 スレチコ・ダミャノヴィチ、
 トンコ・ポドルグ、
 ミリヴォイ・リロフ(歌)
ユーレ・ミロシュ
 (歌、グズレ〔弓奏弦楽器〕、
  ドヴォイニツェ〔二本笛〕)

 ※記載されている年代は典拠史料の成立時期であり、 作曲年を示すものではありません。
 楽曲復元・再構成: カタリナ・リヴリャニチ、ヨシコ・ツァレタ、ユーレ・ミロシュ

 録音: 2023年1月12-16日 ノワルラック修道院文化センター(フランス中部シェール県)
 収録時間: 63分

 【バルカン半島の伝統と古楽の接点。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの中世へ!】
 古楽研究と並行して地元の伝統音楽からも多くを学びながら、バルカン半島の歴史遺産の素顔に迫り続けるクロアチアの古楽歌手カタリナ・リヴリャニチ。
 自身のグループであるディアロゴスと共に、男声アンサンブルでバルカン半島の伝統歌を追求し続けるカンタドゥリをゲストに迎えての活動も長く続けていますが、今回はクロアチアからさらにバルカン半島の奥へ踏み込み、ユーゴ内戦後着実に復興を遂げてきたボスニア・ヘルツェゴヴィナの中世音楽に注目。
 音楽が記されず詩句だけが残る礼拝歌の復元版を中心に、先唱者が息が続く限り歌う長いフレーズのなか他の歌手が声を添える伝統唱法を用いた碑文の朗誦も交えつつ、ア・カペラと数少ない中世楽器の伴奏で風格豊かな独特の音世界を聴かせます。
 楽曲の復元は詩句の韻律や現代に残る口承伝統歌などを参照、東方正教のキリスト教だけでなく、イスラムやユダヤの伝統も歴史を彩ってきたこの地ならではのサウンドスケープを浮き彫りにしてゆく意欲的な試みを、「試み」に終わらせない音楽性は圧巻の一言!
 アドリア海を挟んでイタリアに伝わる笛やボスニア・ヘルツェゴヴィナの二本笛ドヴォイニツェ、独特の雑味を含んだ羊腸弦の響きが美しい弓奏ヴィエル(中世フィドル)などが随所で独特な音色を聴かせ、美しい男声ア・カペラや女声独唱と響きあいながら織り上げてゆく音世界。
 折に触れ何度も再訪したくなるユニークな魅力に満ちた1枚です。
 




B RECORDS

LBM059
(2CD)
\5100
シューマン:ピアノと弦楽器のための三重奏曲、四重奏曲
 ロベルト・シューマン(1810-1856):
  【CD 1】
   1-4. ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op. 63
   5-8. ピアノ三重奏曲 第2番 ヘ長調 Op. 80
  【CD 2】
   1-4. ピアノ三重奏曲 第3番 ト短調 Op. 110
   5-8. ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op. 47
ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)
ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(チェロ)
テオ・フシュヌレ(ピアノ)
リズ・ベルトー(ヴィオラ)・・ピアノ四重奏曲

 録音:2023年12月10、11日 シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス、ソワソン (ライヴ/拍手入り)

 フシュヌレ兄弟を中心として録音が続けられるシューマンの室内楽ライヴ録音シリーズの第3弾。
 2017年エリザベート王妃国際音楽コンクール・チェロ部門の初代覇者ジュリアン=ラフェリエールを迎えた三重奏曲、ル・サージュほか多くのアーティストの信頼篤くアンサンブルやソリストとして活躍するリズ・ベルトーをさらに加えた四重奏曲を収録しています。
 ライヴならではの緊張感と彼らの深い交感が生み出す親密さにより、たいへん心地よい演奏に仕上がっています。
 



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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS122
(2CD)
\5100→\4690
いま、注目!アレクシス・コセンコ(指揮)
 モンドンヴィル:《パルナス山の謝肉祭》

 ジャン=ジョゼフ・カサネア・ド・モンドンヴィル
  (1711-1772):
   英雄舞踏劇《パルナス山の謝肉祭》
    (序幕と全3幕/1749年パリにて初演)
  台本...ルイ・フュズリエ(1674-1752)
フロリーヌ、タリー...
 グヴェンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)
リコリス...エレーヌ・ギユメット(ソプラノ)
クラリス、ユーテルプ、テルプシコールの侍女、老女...
 ハスナア・ベナニ(ソプラノ)
羊飼い、アポロン...マティアス・ヴィダル(テノール)
モミュス...ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
ドラント、ユーテルプの従者、テルプシコールの従者...
 アドリアン・フルネゾン(バス)
ナミュール室内合唱団
 (合唱指揮: ティボー・レナールツ)
レザンバサドゥール=ラ・グランド・エキュリー
 (古楽器使用)
ヨアン・ムーラン(クラヴサン〔チェンバロ〕)
アレクシス・コセンコ(指揮)

 録音: 2023年3月 ナミュール(ベルギー南部ワロニー地方)
 総収録時間: 128分

 【ラモーに追い迫り新時代を築いたフランス18世紀の名匠、象徴的傑作待望の全曲録音!】
 既に数多くのグラン・モテ(管弦楽付き教会声楽曲)や舞台音楽が録音されてきたモンドンヴィルは、巨匠ラモーと共にフランス王ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人の愛顧を受けた18世紀中盤の人気作曲家。
 《パルナス山の謝肉祭》はラモーと共に彼の名声も絶頂に達しつつあった1749年に初演されて大成功を収め、その後も1759年と1767年、そして作曲家歿後の1774年にもリヴァイヴァルされた金字塔的傑作。
 ニケやヴァシュヘーギら古楽シーンの俊才たちも折に触れ名場面をとりあげ録音もしていますが、全曲通しての録音はこれが初となります。
 26人の弦楽器奏者に対しフルート、オーボエ、バスーンをそれぞれ4人ずつ起用、一対のホルンとティンパニ、パイプ&テイバーが加わる充実編成。
 
 これを率いメロディアスで精彩に富んだ作品美を十全に引き出すのは、近年バロックから初期ロマン派まで広範なレパートリーの古楽器演奏で話題を呼んでいる指揮者アレクシス・コセンコ!
 ブロンデール、ギユメット、ヴィダルら今を時めく欧州歌劇界の名歌手たちと共に、羊飼いたちが暮らす理想郷で少女リコリスへ思いを寄せる太陽神アポロンを巡る物語を起伏豊かに現代に蘇らせます。
 「英雄舞踏劇」と銘打たれている通り、躍動感に富んだ舞曲ナンバーが多い点も魅力の一つ。
 モンドンヴィル随一の自然でメロディアスな音運びを通じ、古典派前夜の流麗な音楽を抜群の古楽器オーケストラと名歌唱で堪能できる録音です。





アレクシス・コセンコ(指揮)
レ・ザンバサドゥール、ラ・グランド・エキュリ


この躍動感、生命力
当時ヨーロッパ最高の音楽をいま聴く



 APARTE
AP 258
\2900→\2690
18世紀初頭世界最高のオーケストラのために書かれた華麗な作品集
 ドレスデンのオーケストラのためにVol.1「序曲」

 (1)ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン:ソナタ「エルベ川上のディアナ」
 (2)ヤン・ディスマス・ゼレンカ:オラトリオ「青銅の蛇」ZWV 61~邪悪な者を退けた
 (3)同:オラトリオ「贖い主の墓前の悔悛者たち」ZWV 63~序奏
 (4)ゲオルク・フィリップ・テレマン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調TWV 53:D5
 (5)ハイニヒェン:ミサ曲第12番~聖霊にして
 (6)同:ミサ曲第9番~コンチェルティーノ/十字架に付けられ
 (7)ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ:2つのフルートのための協奏曲ト短調QV 6:8a
 (8)ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル:ソナタ ハ短調
 (9)ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:2群のオーケストラのための序曲
 (10)ゼレンカ:神の御子のミサZWV 20~キリストよ憐れみたまえ
 (11)ハイニヒェン:協奏曲ヘ長調
コリーヌ・デュティユール(メゾソプラノ)、
ステファン・マクラウド(バリトン)、
ステファノ・ロッシ(ヴァイオリン)ほか
アレクシス・コセンコ(指揮)
レ・ザンバサドゥール、ラ・グランド・エキュリ

 録音:2020年11月30日-12月2日/ロワイモヨン修道院/96kHz 24bit、82'00"

 1709年から半世紀間、ザクセン選帝侯アウグスト一世及び二世時代のドレスデンはヨーロッパ最高の音楽家を集め、そのオーケストラは「世界で最も壮大」と賞されていました。
 大バッハがワイマールやライプツィヒで活躍していたのと同時期、ドレスデンの宮廷で繰り広げられた華麗でまばゆいばかりの作品を集めたシリーズの第1弾は「序曲」。

 関係作曲家たちは、そのオーケストラの機能を最大に生かした作品を生み出しました。
 多くは歌手が主役を務めますが、器楽奏者たちの名人芸も反映されていて聴き応え満点。
 フルート奏者で指揮者のアレクシス・コセンコが2010年に創立した若い古楽器団体レ・ザンバサドゥールの妙技にひたれます。
 


 
 


CVS128
(2CD)
\5100
再評価目覚ましいデトゥーシュの真髄
アンドレ・カルディナル・デトゥーシュ:
 音楽悲劇《テレマークとカリプソ》(序幕と全5幕)

  アンドレ・カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):
   音楽悲劇《テレマークとカリプソ》
    (序幕と全5幕/1714年パリにて初演)
   台本...シモン=ヨジョゼフ・ペルグラン(1663-1745)
カリプソ...イザベル・ドリュエ(メゾ・ソプラノ)
テレマーク...アントナン・ロンドピエール(テノール)
アンティオープまたはユカリス...
 エマニュエル・ド・ネグリ(ソプラノ)
アドラスト...ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
恋の神、クレオーヌ、海神ネプテュルヌの巫女、
 水の精、船乗り女...
  ハスナア・ベナニ(ソプラノ)
アポロン、イダス...アドリアン・フルネゾン(バス)
軍神ミネルヴ、恋の神の巫女長...
 マリーヌ・ラフダル=フラン(ソプラノ)
アルカス、諸芸神たちの代表、喜びの寓意...
 ダヴィド・トリクー(オートコントル)
海神ネプテュルヌの祭司長...
 コラン・イゾワール(テノール)
ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団
 (合唱指揮: ファビアン・アルマンゴー)
レゾンブル(古楽器使用)
コンサートマスター:
 バンジャマン・シェニエ(ヴァイオリン)
ブリス・サイー(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
シルヴァン・サルトル、
 マルゴー・ブランシャール(指揮)

 録音: 2023年10月2-4日 ジャン=バティスト・リュリ音楽院オーディトリアム、 ピュトー(パリ郊外)
 総収録時間: 126分

 【ルイ14世最晩期を彩った気鋭デトゥーシュの充実作】
 ヴィヴァルディやヘンデルが注目を集め始めた頃、1714年11月にパリの王室音楽アカデミー劇場(オペラ座)で初演された《テレマークとカリプソ》は、翌年9月に亡くなることになる老王ルイ14世が最晩期に賞賛した人気作曲家デトゥーシュの充実作。前年にオペラ座の総監査役を任された彼は、王が愛した往年の大家リュリを彷彿とさせる活躍を劇音楽の世界で見せていました。
 古代ギリシャの英雄叙事詩『オデュッセイアー』に取材した、オデュッセウスの息子テレマーク(テレマコス)が父を探しにゆく途中で海難の末たどりついた島での顛末を描いた序幕付き全5幕の構成も、まさしくリュリの伝統を受け継ぐ正統派。
 全編を通じて合唱を効果的に用いつつ、いたるところに舞曲をふんだんに盛り込みながら、フランス語の韻律をイタリア流の歌心に沿わせるデトゥーシュの確かな作曲手腕が活きています。
 
 小ぶりのアンサンブルで驚くほど雄弁な音楽を織り上げてゆくのは、フランスのバロック・オペラ界で目覚ましい活躍を続ける才人集団レゾンブル!
 表題役のドリュエとロンドピエールを筆頭に、さまざまな役柄をこなすハスナア・ベナニや女主人公を演じるエマニュエル・ド・ネグリら独唱者には存在感ある歌手が揃い、名手揃いの器楽合奏(弦楽合奏にはレ・タンブルの名手・川久保洋子も参加)と緊密なアンサンブルを通じて正統派のフランス・バロック劇音楽世界を描き出します。
 再評価目覚ましいデトゥーシュの真髄に触れられる、本場ヴェルサイユ発の頼もしい全曲録音です。
 




FUGA LIBERA


FUG826
\3100
シューマン:ピアノ・ソナタ 第3番、ラフマニノフ:楽興の時
 1-4. ロベルト・シューマン(1810-1856):
  ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op. 14
 5-7. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  イタリア協奏曲 BWV 971
 8-13. セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  6つの楽興の時 Op. 16
サーリ・ジャン・ゲヴレック(ピアノ)

 録音: 2023年8月24-27日 エリザベート王妃音楽院
 収録時間: 64分

 1992年トルコ生まれの若きピアニスト、サーリ・ジャン・ゲヴレック。
 2011年にはロンドンのロイヤル・カレッジ・オヴ・ミュージックに入学、ドミトリー・アレクセーエフに師事してアーティスト・ディプロマを取得し、エリザベート王妃音楽院のアーティスト・イン・レジデンスを務めています。
 彼にとって初のフル・アルバムとなる今作は、「管弦楽のない協奏曲」がテーマ。
 シューマンのソナタ第3番は、その規模の大きさからまさに「管弦楽のない協奏曲」あるいは「グランド・ソナタ」と呼ばれたもの。
 続いて協奏曲の楽器の対照を鍵盤楽器1台で表現したバッハの傑作、そしてラフマニノフの規模の大きな作品へと繋がるプログラム。
 ゲヴレックの深い作品解釈と多彩な表現力が、ばらばらの時代の作品たちを有機的に関連付けています。
 




OCORA

C561160
\3100
※ワールド・ミュージックです
南ベトナムの音楽
 1. Vong co (literally: nostalgia for the past)/
 2. Co ban van/3. Xang xe/4. Tu dai oan/
 5. Ngu doi ha6. Nam xuan (literally: the Southern spring)/
 7. Dao ngu cung
  (literally: inversion of the five fundamentaldegrees
   of the Vietnamese pentatonic scale)/
 8. Van thien tuong/
 9. Luu thuy truong (literally: running water)
グエン・ヴィン・バオ
 (ダン・トラン...25弦の琴)
バ・トゥ
 (ダン・グエット...
  三味線のような2弦の撥弦楽器、
   月の形と形容される)
ウット・ティ
 (ダン・ニー...ベトナムの二胡、
  ダン・ガウ...
   ヤシの実の共鳴器を持つ2弦の擦弦楽器)
ホアン・コー・トゥイ
 (ダン・ティ・バ...4弦の琵琶)

 録音: 2000年6月 ホーチミン

 OCORAレーベルの名盤再発売シリーズ。南ベトナムの名手グエン・ヴィン・バオとそのアンサンブルによる演奏を現地録音したもの。
 3つの撥弦楽器と1つの擦弦楽器による、たいへん心地よい響きを楽しめます。
 





<メジャー・レーベル>
.

DECCA



4854364
(43CD)
\32000→\29990

《ヴォルフガング・サヴァリッシュ
  ~フィリップス&ドイツ・グラモフォン録音全集》


《CD 1》
ベートーヴェン:
 1-5) 交響曲第6番ヘ長調Op.68『田園』、
 6)『フィデリオ』序曲Op.72c
 【演奏】ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  【録音】1960年9月、アムステルダム/

《CD 2》
ベートーヴェン:
 1-4) 交響曲第7番イ長調Op.92、
 5) 劇音楽『シュテファン』Op.117より序曲
 【演奏】ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  【録音】1962年1月、アムステルダム/



《CD 3》
ブラームス:1-4) 交響曲第1番ハ短調Op.68、5-8) 交響曲第3番ヘ長調Op.90
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1962年12月(1-4)、1961年1月(5-8)、オーストリア/

《CD 4》
ブラームス:1-4) 交響曲第2番ニ長調Op.73、5-8) 交響曲第4番ホ短調Op.98
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1959年1月(1-4)、1963年2月(5-8)、オーストリア/

《CD 5》
1-7) ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45
 【演奏】ヴィルマ・リップ(ソプラノ)、フランツ・クラス(バリトン)、ウィーン楽友協会合唱団、ウィーン交響楽団
  【録音】1962年2月、ウィーン/

《CD 6》
ブラームス:
1) 大学祝典序曲Op.80、2) 悲劇的序曲Op.81、3) 運命の歌Op.54、
4) アルト・ラプソディOp.53、5) ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
 【演奏】アーフェ・ヘイニス(コントラルト)(4)、ウィーン楽友協会合唱団(3, 4)、ウィーン交響楽団
  【録音】1961年1月(1)、4月(2)、1959年11月(5)、オーストリア、1962年2月(3, 4)、ウィーン/


《CD 7》
ハイドン:1-4) 交響曲第94番ト長調Hob.I:94『驚愕』、5-8) 交響曲第100番ト長調Hob.I:100『軍隊』
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1961年、ウィーン/

《CD 8》
1-4) ハイドン:交響曲第92番ト長調Hob.I:92『オックスフォード』、
5-8) シューベルト:交響曲第1番ニ長調D82
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1963年4月、ウィーン/

《CD 9》
1-4) ハイドン:交響曲第101番ニ長調Hob.I:101『時計』、
5-8) シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D485
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1962年(1-4)、1962年10月(5-8)、ウィーン/

《CD 10》
1-2) シューベルト:交響曲第8番ロ短調D759『未完成』、
3-6) メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調Op.90『イタリア』
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1959年10月(1-2)、4月(3-6)、ウィーン/

《CD 11》1-4) シューベルト:交響曲第9番ハ長調D944『ザ・グレイト』
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1961年2月、ウィーン/



《CD 12》
メンデルスゾーン:
1-4) 交響曲第1番ハ短調Op.11、5-8) 交響曲第3番イ短調Op.56『スコットランド』
 【演奏】ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
  【録音】1967年6月、ロンドン/

《CD 13》
メンデルスゾーン:
1-10) 交響曲第2番変ロ長調Op.52『讃歌』、11) 『ルイ・ブラス』序曲Op.95
 【演奏】ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
  【録音】1967年6月、ロンドン/

《CD 14》
メンデルスゾーン:
1-4) 交響曲第4番イ長調Op.90『イタリア』、
5-8) 交響曲第5番ニ短調Op.107『宗教革命』
 【演奏】ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
  【録音】1966年6月、ロンドン/

《CD 15-16》
メンデルスゾーン:オラトリオ『エリヤ』Op.70
 【演奏】
 エリー・アーメリング、レナーテ・クラーマー(ソプラノ)、
 アンネリース・ブルマイスター(メッゾ・ソプラノ)、
 ギゼラ・シュレーター(コントラルト)、ペーター・シュライアー(テノール)、テオ・アダム、
 ヘルマン=クリスティアン・ポルスター(バス)
 ライプツィヒ放送合唱団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
   【録音】1968年6月、ライプツィヒ/


《CD 17》
1-6) シューベルト:ミサ曲第5番変イ長調D678
 【演奏】ヘレン・ドナート(ソプラノ)、インゲボルク・シュプリンガー(メッゾ・ソプラノ)、
ペーター・シュライアー(テノール)、テオ・アダム(バス)、クリストフ・アルブレヒト(オルガン)、
ライプツィヒ放送合唱団、シュターツカペレ・ドレスデン
  【録音】1971年6月、ドレスデン/

《CD 18》
1-6) シューベルト:ミサ曲第6番変ホ長調D950
 【演奏】ライプツィヒ放送合唱団、シュターツカペレ・ドレスデン
  【録音】1971年6月、ドレスデン/

《CD 19》
シューベルト:
1-4) 交響曲第1番ニ長調D82、5-8) 交響曲第2番変ロ長調D125、
9) イタリア風序曲第1番ニ長調D590、10) イタリア風序曲第2番ハ長調D591
 【演奏】シュターツカペレ・ドレスデン
  【録音】1966年10月(1-4)、1967年(5-10)、ドレスデン/

《CD 20》
シューベルト:
1-4) 交響曲第3番ニ長調D200、
5-8) 交響曲第4番ハ短調D417『悲劇的』
 【演奏】シュターツカペレ・ドレスデン
  【録音】1967年、ドレスデン/

《CD 21》
シューベルト:
1-4) 交響曲第5番変ロ長調D485、5-6) 交響曲第8番ロ短調D759『未完成』、
7-8) 交響曲第6番ハ長調D589(第1楽章&第2楽章)
 【演奏】シュターツカペレ・ドレスデン
  【録音】1967年、ドレスデン/

《CD 22》
シューベルト:
1-2) 交響曲第6番ハ長調D589(第3楽章&第4楽章)、
3-6) 交響曲第9番ハ長調D944『ザ・グレイト』
 【演奏】シュターツカペレ・ドレスデン
  【録音】1967年、ドレスデン/


《CD 23》
J.シュトラウス2世:
1) 美しく青きドナウOp.314、2) 南国のバラOp.388、
3) 酒・女・歌Op.333、4) 皇帝円舞曲Op.437、
5) 芸術家の生活Op.316、6) 春の声Op.410、
7) ウィーンの森の物語Op.325、8) ウィーン気質Op.354
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1961年12月、ウィーン/

《CD 24》
J.シュトラウス2世:
1) トリッチ・トラッチ・ポルカOp.214、
2) ウィーンのボンボンOp.307、3) 新ピッツィカート・ポルカOp.449、
4) 加速度円舞曲Op.234、5) チク・タク・ポルカOp.365、6) 雷鳴と電光Op.324、
7) 朝刊Op.279、8) 常動曲Op.257、9) レモンの花咲くところOp.364、10) 狩りOp.373
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1965年12月、ウィーン/


《CD 25》1-4) チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
 【演奏】ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  【録音】1962年1月、アムステルダム/


《CD 26》1-19) バルトーク:歌劇『青ひげ公の城』Sz.48
 【演奏】ユリア・ヴァラディ(メッゾ・ソプラノ)、
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、バイエルン国立管弦楽団
  【録音】1979年4月、ミュンヘン/


《CD 27》
1) ニコライ:歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲、
ロルツィング:歌劇『密猟者』より2) 序曲、3) アリア「ほがらかで陽気」、
4-9) マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』(抜粋)
 【演奏】
 マリアンネ・シェヒ(ソプラノ)(4-9)、ホルスト・ギュンター(3)、
 ジェイムズ・ピース(4-9)(バリトン)、
 バイエルン国立歌劇場合唱団(4-9)、バンベルク交響楽団
  【録音】1953年10月、ミュンヘン/


《CD 28》
ワーグナー:
1) 歌劇『さまよえるオランダ人』序曲、2) 歌劇『リエンツィ』序曲、
3) 歌劇『タンホイザー』(パリ版)より「ヴェーヌスベルクの音楽」、4) ジークフリート牧歌
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1959年11月(1, 2)、1961年1月(3)、1960年4月(4)、ウィーン/

《CD 29》
ワーグナー:
1-2) 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より(第1幕への前奏曲/第3幕への前奏曲)、
3-4) 歌劇『ローエングリン』より(第1幕への前奏曲/第3幕への前奏曲)、
5-6) 舞台神聖祝典劇『パルジファル』より(前奏曲/聖金曜日の奇跡)
 【演奏】ウィーン交響楽団
  【録音】1963年5月、ウィーン/

《CD 30-31》
ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』
 【演奏】
アニア・シリア(ソプラノ)、レス・フィッシャー(メッゾ・ソプラノ)、ゲオルク・パスクーダ、
フリッツ・ウール(テノール)、ヨーゼフ・グラインドル、
フランツ・クラス(バス)、バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団
  【録音】1961年8月、バイロイト/

《CD 32-34》
ワーグナー:歌劇『タンホイザー』
 【演奏】
アニア・シリア(ソプラノ)、グレース・バンブリー(メッゾ・ソプラノ)、ヴォルフガング・ヴィントガッセン、
ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)、エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)、
ヨーゼフ・グラインドル、フランツ・クラス(バス)、バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団
  【録音】1962年7月、バイロイト/

《CD 35-37》
ワーグナー:歌劇『ローエングリン』
 【演奏】
アニア・シリア、アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ)、ジェス・トーマス(テノール)、
ラモン・ヴィナイ、トム・クラウゼ(バリトン)、フランツ・クラス(バス)、バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団
  【録音】1962年7月、バイロイト/


《CD 38》
ブラームス:
1-18) ワルツ集『愛の歌』Op.52、
19-33) ワルツ集『新・愛の歌』Op.65、34-36) 3つの四重奏曲Op.64
 【演奏】
 エディット・マティス(ソプラノ)、ブリギッテ・ファスベンダー(コントラルト)、
 ペーター・シュライアー(テノール)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、カール・エンゲル(ピアノ)
  【録音】1981年9月、ベルリン/


《CD 39》
シューベルト:歌曲集『冬の旅』D911
 【演奏】ヘルマン・プライ(バリトン)
  【録音】1973年、ミュンヘン/


《CD 40》
ブラームス:
1) ねえ、美しい羊飼いのお嬢さん(『49のドイツ民謡集』第1集WoO33より第1曲)、
2) 緊張(『5つのロマンスとリート』Op.84より第5曲)、
3) お姉さん、私たちはいつ家に帰るの(『49のドイツ民謡集』第3集WoO33より第15曲)、
4) どうしたら戸があけられるのか(『49のドイツ民謡集』第5集WoO33より第34曲)、
プロコフィエフ:
5-7) 3つの子供の歌Op.68、8) みにくいアヒルの子Op.18、
シューマン:
9-24) 歌曲集『詩人の恋』Op.48、
25) くるみの木(歌曲集『ミルテの木』Op.25より第3曲)、
26) ブラームス:子守歌(『5つのリート』Op.49より第4曲)
 【演奏】ペーター・シュライアー(テノール)
  【録音】1984年6月、ミュンヘン/


《CD 41》
R.シュトラウス:
1-4)『最後の花びら』からの8つの歌Op.10より
 (第1曲:献呈/第2曲:何もなく/第3曲:夜/第8曲:万霊節)、
5) セレナードOp.17 No.2、
6-10) 素朴な歌Op.21、11) 明日Op.27 No.4、12) ひそやかな誘いOp.27 No.3、
13) たそがれの夢Op.29 No.1、14) 夜の散歩Op.29 No.3、15) ぼくは愛を持ち歩くOp.32 No.1、
16) 私はおまえを愛するOp.37 No.2、17) 解き放たれてOp.39 No.4、
18) 道楽者Op.41 No.4、19) 懐かしい面影Op.48 No.1、20) きみの青い瞳でOp.56 No.4
 【演奏】ヘルマン・プライ(バリトン)
  【録音】1976年、ミュンヘン/

《CD 42》
R.シュトラウス:
1-6)『最後の花びら』からの8つの歌Op.10より
 (第2曲:何もなく/第3曲:夜/第4曲:ダリア/
  第5曲:待ちわびて/第6曲:もの言わぬ花/第7曲:サフラン)、
7) 冬の夜Op.15 No.2、8) 帰郷Op.15 No.5、
9) セレナードOp.17 No.2、10-15) 6つのリートOp.19、
16-20) 素朴な歌Op.21、21-22) 2つのリートOp.26、23) 憩え、わが心Op.27 No.1、
24) ひそやかな誘いOp.27 No.3、25) 明日Op.27 No.4、
26) たそがれの夢Op.29 No.1、27) 夜の散歩Op.29 No.3
 【演奏】ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
  【録音】1981年10月、ミュンヘン/

《CD 43》
R.シュトラウス:
1) 静かな散歩Op.31 No.4、2-6) 5つのリートOp.32、
7) ばらの花輪Op.36 No.1、8) 熱愛Op.36 No.4、
9) 幸せに満ちたりてOp.37 No.1、10) きみを愛すOp.37 No.2、11) 春よOp.37 No.5、
12) 祝婚歌Op.37 No.6、13) 若者の誓いOp.49 No.4、
14) 見いだしぬOp.56 No.1、15) 夕暮れの船旅Op.56 No.3、
16) 旅人の心は憩いOp.67 No.6、17) かわらぬものOp.69 No.3、18) 森を行くOp.69 No.4、
19) ひどいあらしの日Op.69 No.5、20) 近づく老年Op.87 No.1、
21) それが最後だったOp.87 No.3、22) 明るい陽のなかでOp.87 No.4
 【演奏】ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
  【録音】1983年9月、ベルリン
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮
[CD 1-CD 37]、
ピアノ[CD 38-CD 43])

 生誕100周年。ドイツを代表する巨匠指揮者&ピアニストの録音を初集大成。 CD43枚組ボックス・セット

 ドイツ生まれの指揮者・ピアニスト、ヴォルフガング・サヴァリッシュが昨年2023年、生誕100周年を迎えました。
 それを記念してドイツ・グラモフォンより、サヴァリッシュがフィリップス&ドイツ・グラモフォンに行った録音が初めてすべてまとめて発売されます。
 
 CD43枚組ボックス・セット。限定盤。

 ハイドン、ベートーヴェン、チャイコフスキーの交響曲、そしてブラームス、メンデルスゾーンの交響曲全曲、ブラームス、メンデルスゾーン、シューベルトの合唱曲、珍しいオペラ録音とよく知られているバイロイト音楽祭のワーグナー録音、サヴァリッシュのピアノ伴奏によるディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ヘルマン・プライ、ペーター・シュライアーの歌曲が収められています。

 ヴォルフガング・サヴァリッシュが1957年にワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』でバイロイト音楽祭デビューを果たした時にハンス・クナッパーツブッシュはたった一言「この若者は素晴らしい」と述べました。
 まだ34歳だったサヴァリッシュですが、ヘルベルト・ブロムシュテット、カルロス・クライバー、ベルナルト・ハイティンク、クリストフ・フォン・ドホナーニなど新世代の最も輝かしい指揮者たちの一人と見なされていました。

 サヴァリッシュはミュンヘン生まれ。5歳からピアノを始め、10歳の頃にはコンサート・ピアニストになることを決心していました。
 そしてリヒャルト・シュトラウスとクナッパーツブッシュから大きな影響を受けています。
 アウクスブルク市立歌劇場(1947~53年)を経て、1971年にミュンヘンのバイエルン国立歌劇場の音楽監督となり、その後音楽総監督(1982~92年)となりました。
 1960~70年代にはウィーン交響楽団の首席指揮者、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督、スイス・ロマンド管弦楽団の芸術監督も務めました。
 またNHK交響楽団、パリ音楽院管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と定期的に演奏し、最後にフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督(1993~2003年)でキャリアを締めくくりました。
 
 またピアニストとしての活動は主に室内楽や、シュヴァルツコップ、ヘルマン・プライ、トーマス・ハンプソンなどの歌手との歌曲のリサイタルに限定されていました。
 このセットのCD 38からCD 43まではサヴァリッシュがピアニストとして登場し、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウやヘルマン・プライなどの歌手と共演しています。
 ペーター・シュライアーとの素晴らしいリサイタルもあります。

 ●ブックレットに掲載されているR?my Louisによるライナーノーツにはサヴァリッシュについて「彼は飛躍することなく現代的で、冷淡になることなく客観的で、魅力的なスタイルの鋭敏さをそなえている」と書かれています。
 オリジナル・ジャケット仕様。
 
















3/5(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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AUDITE



AU 97825
\2800→\2590
名手マルク・コッペイ(1711年製ゴフリラー)
「オーセンティック」~
 フォーレ:チェロとピアノのための作品全集

  (1) 蝶々 イ長調 Op.77
  (2) 子守歌 ニ長調 Op.16
  (3)チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109
  (4)ロマンス イ長調 Op.69
  (5) 悲歌 ハ短調 Op.24
  (6)セレナード ロ短調 Op.98
  (7)シチリアーナ ト短調 Op.78
  (8)チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.117
  (9) 夢のあとに Op.7-1(編曲:パブロ・カザルス)
  (10)アレグレット・モデラート~2台のチェロのための
  (11)ドリーの子守歌 Op.56-1(編曲:マルク・コッペイ)
マルク・コッペイ
 (チェロ/1711年製ゴフリラー)
(1)-(9)(11)フランソワ・デュモン
 (ピアノ/1891年製エラール)
  A'=435Hz
(10)ポリーヌ・バルティソル(チェロ)

 ガブリエル・フォーレ歿後100周年記念、エラール製のグランドピアノで演奏したコッペイとデュモンによるチェロとピアノのための作品全集!

 セッション録音:2023年4月24~26日/シテ・ド・ラ・ミュジック内フィラルモニ・ド・パリ、円形劇場/DDD、ディジパック仕様、67'07
 レコーディング・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ

 ガブリエル・フォーレ(1845~1924)が今年(2024年)歿後100周年を迎えました。
 メモリアル・イヤーに合わせてマルク・コッペイがチェロとピアノのための作品全集をリリース。共演はフランソワ・デュモンです。

 当録音ではフォーレが色彩豊かな音色を高く評価したエラールのグランドピアノで演奏しております。
 その豊かな倍音とクリアな低音が魅力のエラール製のピアノは、当時のフランスのサロン音楽に欠かすことはできない豊かな響きが特徴。これぞ正真正銘のフォーレ演奏です。

 丁寧な音楽づくりと気品に満ちた語り口が魅力のコッペイはストラスブール生まれ。パリ国立高等音楽院で学んだ後、18歳でJ.S.バッハ国際コンクールにおい て優勝し一躍世界から注目を集めることになりました。
 その後のキャリアは華々しく、ソリストとしてはエリアフ・インバル、エマニュエル・クリヴィヌ、アラン・ギル バート、佐渡裕などの指揮者と共演。
 室内楽奏者としてのキャリアも充実しており、ミシェル・ベロフ、オーギュスタン・デュメイ、ヴィクトリア・ムローヴァ、エマニュ エル・パユなどから厚い信頼を得ております。
 またイザイ弦楽四重奏団(1995年から2000年)のメンバーとして数多くの録音を残しております。
 現在はパリの 国立高等音楽院で教鞭を執るほか、ザグレブ・ソロイスツ合奏団の芸術監督として活躍の幅をさらに広げております。
 audite レーベルから積極的なリリースが続 いており、アルバム『フレンチ・チェロ』(KKC-6505 / AU-97802)では、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団との共演でフォーレの悲歌 Op.24 も 収録しております。

 デュモンは1985年リヨン生まれ。2010年の第16回ショパン国際コンクール第5位(同回優勝はユリアンナ・アヴデーエワ)入賞の実力派で、バロックからフランスの近代まで非常に美しい演奏に定評のあるピアニストです。
 



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HARMONIAMUNDI



HMM 932710
(2CD)
\4200→\3790
名盤復活!
 ピション&ピグマリオンによる
  やわらかな響きで聴くモンテヴェルディ

  モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り SV 206
ピグマリオン、
ラファエル・ピション(指揮)
ソプラノ/
 セリーヌ・シーン、ペリーヌ・ドゥヴィエ
メゾ・ソプラノ/
 ルシール・リシャルドー
テノール/
 エミリアーノ・ゴンザレス・トロ、ザカリー・ワイルダー、
 アントナン・ロンドピエール、エティエンヌ・バゾラ、
 ニコラ・ブルーイマン、ルノー・ブレ

 アカデミー賞大賞受賞のピション&ピグマリオンによる極上のやわらかな響きで聴くモンテヴェルディ

 録音:2022年1月、パリ、聖霊教会(サンテスプリ教会)

 ピション&ピグマリオンの、モンテヴェルディの《聖母マリアの夕べの祈り》。驚異的なまでにやわらかな響きの《マタイ受難曲》で2022年度レコード・アカデ ミー賞で大賞を受賞した彼らによる、こちらもまたかつてない極上の響きのモンテヴェルディが登場しました。
 冒頭のファンファーレから、作品の既成概念を覆すよ うなやわらかな響きに驚かされます。
 モンテヴェルディの≪聖母マリアの夕べの祈り≫は、" 教会と王侯両家の " 礼拝堂の音楽家が利用できるように、さまざまな 機会のために独自に作曲されたヴェスパーの楽曲を集めたアンソロジーであると位置づけられていますが、ピションは、「グローリア」の楽曲が全体を締めくくるの にふさわしい楽曲とか投げられることから、これは全体としてひとつの作品であると考えています。
 そして、作品のテキストを、全体でひとつの作品という観点から 再度読み解きなおし、言葉や場面にふさわしいハーモニーや表現を追求。
 モンテヴェルディが構想した作品の真の姿をつまびらかにすると同時に、作品固有の劇場 感覚までをも存分に引き出しています。圧倒的な体験です。

 ピションは、2023年ザルツブルク音楽祭で≪フィガロの結婚≫を指揮し、「ラファエル・ピション は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を、そのクッションの効いたシロップのような心地よいサウンドからほど遠いところにある、歯切れのよい、硬派な古典主 義の世界へと駆り立てた。
 クシェイの演出は音楽的であり、ピションの指揮は演劇的である。両者の協働は通常では考えられない高いレベルで最大の効果を発揮し ている。
 細部に至るまで入念に考え抜かれ、その相乗効果には息をのむ。」(フィナンシャル・タイムズ)と絶賛されています。

 HMM 902710 の再発売盤です (HMM 902710は廃盤となります)。





2022年度レコード・アカデ ミー賞大賞受賞


 HMM 902691
(3CD)
\4800→\4390
フランスのバロック界の騎手ピション&ピグマリオン、
 15年の活動の素晴らしき結晶

  J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV 244
ピグマリオン、ラファエル・ピション(指揮)
福音書記者:ユリアン・プレガルディエン(テノール)
合唱Ⅰ
ソプラノ:ザビーヌ・ドゥビエル(ピラトの妻)、
マイス・ド・ヴィルトレイ(召使1)、
アデレ・カルリエ、アンヌ=エマニュエル・ダヴィ、
アルメル・フローリガー、ナディア・ラヴィワイエ
アルト:ルシール・リシャルドー
フィリップ・バルト、マリー・プシュロン
テノール:レイノウド・ファン・メヘレン、
オリヴィエ・コワフェ、コンスタンタン・グベ
バス:ステファヌ・ドゥグー(イエス)、
エティエンヌ・バゾラ(ペトロ、大祭司1)、
ゲオルク・フィンガー(ユダ、大祭司2)、
ギョーム・オルリ、ルネ・ラモス・プルミエ
合唱Ⅱ
ソプラノ:ハナ・ブラシコヴァー、
 ペリーヌ・ドヴィエール(召使2)
カロリーヌ・アルノー、セシル・ダルモン、
マリー・プラニンセク、ヴィルジニー・トーマス
アルト:ティム・ミード(証人1)、
コリンヌ・バユオー、ヤン・ローランド
テノール:エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(証人2)
ギョーム・グティエレ、ランドル・ドロリゲス
バス:クリスティアン・イムラー(カイアファ、ピラト)、
ニコラ・ブーランジェー、ピエール・ヴィルリ、
エマニュエル・ヴィストルキー
リピエーノ:ラジオ・フランス女声合唱
 (合唱指揮:モルガン・ジュルデン)
 KKC 6514
(3CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5000

 衝撃の美しさ。比類なき完成度。ピション&ピグマリオン、15年の活動の素晴らしき結晶のマタイ受難曲

 録音:2021年4月、フィルハーモニー・ド・パリ、ピエール・ブーレーズ・ホール

 フランスのバロック界の騎手、ピションによるマタイ受難曲の登場。冒頭の合唱曲から、涙の出るような美しさにまず衝撃をうけます。
 美しい声と美しい音色へのたゆまぬ探求がきわめられた、聴き手によりそうような、親密で、深い感動を呼び起こす演奏です。

 ピグマリオンとピションが本格的に活動をはじめ、バッハの音楽とも深く関わって15年が経過していますが、この演奏は、彼らのバッハ音楽への取り組みが比類なき水準にあることを示しています。
 ピションはここで、作品を内面から見つめなおし、導入―受難への準備―庭での場面―大祭司の場面-ピラトの場面―十字架の場面―埋葬―エピローグと場面わけをしています。これによって場面場面にあらためて深く共感できるような流れになっています。よい意味で、血なまぐささのない演奏ともいえるかもしれず、この作品が、感動的で普遍的な叙事詩のようであることにも気づかせてくれます。

 福音書記者のユリアン・プレガルディエンは、やわらかな声で、厳しい場面でも聴き手を責めるような歌唱にはならず、物語をすすめます。イエスの歌唱も、きわめて人間的。各合唱群に配されたソリストたちも、世界で活躍する歌手たちですが、物語の中に徹底して入っております。
 有名な「憐みたまえ」のアリアも、全体の流れにそいながらも、その楽曲の中での実に細やかな表情づけに、あらためてハッとさせられる瞬間の連続。
 全体のドラマの自然かつ見事な構成、かつ1曲1曲の比類なき完成度も衝撃の、ピション、ピグマリオン、歌唱陣すべてがバッハの音楽に仕えているからこそ実現した稀有な演奏となっております。

 【プロフィール】
  ピションはパリ音楽院で歌、ヴァイオリンとピアノを学び、若きカウンターテナー歌手として、サヴァールやレオンハルト、コープマン、ジュルダン(現代音楽も)の指揮のもとで演奏していました。
  2006年、ピグマリオン(合唱とピリオド楽器オーケストラ)を設立、瞬く間に世界の注目を集めるようになります。
  これまでに、バッハのミサ・ブレヴィスや、ラモーのトラジェディ・リリック、モーツァルトのあまり演奏されない作品などといったプロジェクトによって、アイデンティティを確立してきています。
  ピションは、2018年、ザルツブルク音楽祭にデビューしたのをはじめ、今後の活躍にもさらに期待が高まります。
  ピグマリオン&ピションも、パリでカンタータのツィクルスを成功させるなど、その美しい音楽で、世界の注目を集めています。

 

 




BMC (Budapest Music Center)


BMCCD333
(2CD)
特別価格
\3900
孔雀 ~ ゾルターン・コダーイへのトリビュート
 [CD 1]
  1. Prelude to the Night / 2. Este /
  3. Determination / 4. Sirato enek /
  5. Eternity / 6. False Call / 7. Csalfa sugar
 [CD 2]
  1. The Scamp / 2. Matrai kepek / 3. Loyalty /
  4. Dusk / 5. Folszallott a pava / 6. The Peacock /
  7. Children's Song / 8. Turot eszik a cigany
モダン・アート・オーケストラ
コルネール・フェケテ=コヴァーチュ(指揮)
コダーイ合唱団
ゾルターン・コチシュ=ホルペル(指揮)

 「孔雀」をはじめとするコダーイの合唱作品をビッグバンドに大胆アレンジ!

 MC Recordsの人気アーティスト、モダン・アート・オーケストラの最新作はゾルターン・コダーイへのトリビュート・アルバム。
 過去にもバルトークの「15のハンガリーの農民の歌」をビッグバンド・アレンジしてしまうなど壮大なアレンジや興味を惹く企画で人気を博してきたモダン・アート・オーケストラが今回はコダーイ合唱団とタッグを組み、コダーイを象徴する「孔雀」をはじめとする様々な合唱作品をジャズの芸術的ビジョンからアプローチします。

 ※録音:2022年4月3日-4日、パンノニア・スタジオ(ブダペスト)
 
 

BMCCD330
\2600
レスポンス・トゥ・リゲティ
 1. On the Light / 2. I. Molto sostenuto e calmo / 3. Response /
 4. II. Prestissimo minaccioso e burlesco → Response /
 5. III. Lento – with Cimbalompaper /
 6. IV. Prestissimo leggiero e viruoso / 7. Response /
 8. V. Presto staccatissimo e leggiero → with Cimbalompaper /
 9. VI. Presto staccatissimo e leggiero /
 10. Interlude / 11. VII. Vivo, energico – Response /
 12. VIII. Allegro con delicatezza – Response /
 13. Response → IX. Sostenuto, stridente – quasi coda /
 14. X. Presto bizzarro e rubato, so schnell wie moglich
ツィンビオシス・トリオ
 〔ミクローシュ・ルカーチュ(cimbalom)、
  ジェルジ・オルバーン(double bass)、
  イシュトヴァーン・バロー(drums)〕
リゲティ・アンサンブル
 〔オルショヤ・カチャンデル(flute)、
  ダーニエル・エラ(oboe)、
  チャバ・クレニャーン(clarinet)、
  バーリント・モハイ(basoon)、
  ヤーノシュ・ベニュシュ(horn)〕

 2023年のジェルジ・リゲティ生誕100周年を記念して、"音のマジシャン"ミクローシュ・ルカーチュ率いるツィンビオシス・トリオと、現代音楽を専門とするその名もリゲティ・アンサンブルがスペシャル・コラボレーション。
 ハンガリーの大作曲家リゲティの「木管五重奏のための10の小品」を、単にトランスクリプションするのではなく作品の中で提起された問いに答える形で新たな音楽を創造してゆきます。
 このプロジェクトは2023年5月の「リゲティ100」フェスティヴァルで披露され、その後スタジオでレコーディングが行われました。

 ※録音:2023年6月19日&8月2日、BMCスタジオ(ブダペスト)
 




DELPHIAN


DCD34313
\2700
恐れることはない
 シューベルト:
  冥府への旅 D 526、船乗り D 536、目の魔力 D 902-1、
  ドナウ川の上で D 553、死と少女 D 531
 R.シュトラウス:《6つの歌》Op.56より「おくれたボートで」
 ムソルグスキー:死の歌と踊り
 ジョン・アイアランド:海ヘの情熱
 フィンジ:《花輪をささげよう》Op.18より
  第3曲「もはや灼熱の太陽も怖れるな」
 アイヴァー・ガーニー:By a Bierside
 マイケル・ヘッド:《6つの海の歌》より第2曲「ライムハウス・リーチ」
 ピーター・ウォーロック:キャプテン・ストラットンの夢想
ブリンドリー・シェラット(バス)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)

 数多の主要なオペラハウスで活躍する、ブリンドリー・シェラット!

 ☆トランぺッターから歌手への華麗なる転身!
 ☆世界を股にかけて活躍するバス、ブリンドリー・シェラット!

 ブリンドリー・シェラットは元々学生時代にトランペットを学んでいましたが、経験を積むために参加したいくつかの声楽コンクールでなんと優勝をしてしまい、そこから歌手としての勉強を本格的に始めました。
 30代半ばにはBBCシンガーズの安定した地位を捨て、本格的にオペラの世界へと活躍の場を移し、ウィーン国立歌劇場、オランダ国立歌劇場、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスなどヨーロッパの主要な歌劇場で歌い、また後進の指導も行っています。
 このアルバムでは、シューベルト、ムソルグスキー、R.シュトラウスなどの、死を彷彿とさせる歌曲の数々を歌い上げました。
 彼がこれまで培ってきた技術や知識を総動員して歌い上げる様に聴衆は圧倒されることでしょう。

 ※録音:2023年3月26日-28日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン、イギリス)
 



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FINELINE



FL72417
\2600→\2390
24歳のルガンスキーが弾いたショパン、復活
哀れで、悲しい天使 ~ ショパン:ピアノ作品集

 ショパン:
  幻想曲ヘ短調 Op.49
  バラード第4番ヘ短調 Op.52
  ワルツ第7番嬰ハ短調 Op.64-2
  スケルツォ第4番ホ長調 Op.54
  ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53《英雄》
  3つのマズルカ Op.50
  夜想曲第8番変ニ長調 Op.27-2
  夜想曲第18番ホ長調 Op.62-2
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)

 24歳のルガンスキーが弾いたショパン・アルバムがリイシュー!

 ☆ルガンスキーが1996年に録音したショパンのピアノ作品集がFinelineレーベルからリイシュー!
 ☆並外れた才能を持った24歳の若きピアニストによる既に完成された技巧と端正で優雅さを持ったショパン!

 かつてChallenge Classicsレーベルよりリリースされていた、ニコライ・ルガンスキーが1996年に録音したショパン・アルバムがFinelineレーベルからリイシュー!
 録音当時24歳、チャイコフスキー国際コンクールで最高位(1位なしの2位)に輝いてから2年後というますます評価を高めていた頃の演奏で、20代半ばという若さながら既に完成された高い技巧とルガンスキーらしい端正で優雅な音楽作りを聴くことができます。
 夜想曲第8番を除き、ショパンがジョルジュ・サンドと過ごした時期である1841年~47年に書かれた作品が選ばれています。

 ※録音:1996年11月28日-30日、メノナイト教会(ハールレム、オランダ)

 
 




RUBICON


RCD1127
\2700
プリズム        フェネラ・ハンフリーズ(ヴァイオリン)
 1. シェリル・フランシス=ホード:入場音楽/
 2. J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565*/
 3. キャロライン・ショウ:あなたの御手に/
 4. サティ:ジムノペディ第1番*/
 5. マイケル・スモール:プリズム/
 6. ベサン・モーガン=ウィリアムズ:ワン、トゥー、ベイカールー.../
 7. アイリー・ロバートソン:スカイダンス/
 8. シリル・スコト:イディル/
 9-11. サラ・フランシス・ジェンキンズ:Tincture of the skies/
 12. ジョージ・ウォーカー:Bleu/
 13. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女*/
 14. サラ・リアンヌ・ルイス:Apart we are not Alone/
 15. サラ・リアンヌ・ルイス:Together Apart/
 16. ジェシー・モンゴメリー:ラプソディ第1番/
 17-20. キャメロン・バイルス・リデル: Contemplations/
 21. シューマン:トロイメライ/
 22. シェリル・フランシス=ホード:退場音楽/
 23. ピーター・マクスウェル・デイヴィス:A Last Postcard from Sanday
 
 *=フェネラ・ハンフリーズ編曲ヴァイオリン版

 フェネラ・ハンフリーズRubicon第3弾!無伴奏ヴァイオリンのための新作&新編曲!

 ☆イギリスの輝かしきヴァイオリニスト、フェネラ・ハンフリーズ!
 ☆2023年にもBBCミュージック・マガジン・アウォード(プレミア賞)を受賞!
 ☆Rubicon第3弾は、無伴奏ヴァイオリンのための新作とニュー・アレンジ集!

 BBCミュージック・マガジン賞2018で「器楽部門賞」に輝いて世界一流のアーティストの一人として活躍し、2023年のBBCミュージック・マガジン賞でも「プレミア賞」を受賞しますます称賛を浴びるイギリスのヴァイオリニスト、フェネラ・ハンフリーズ。
 Rubicon第3弾となる「プリズム」は、最初のロックダウンの先の見えない数か月間に構想されたもので、イギリスの若い作曲家たちが書いた新作から、キャロライン・ショウ、ジェシー・モンゴメリー、ジョージ・ウォーカーらによる象徴的な最近の作品まで、再び無伴奏ヴァイオリン作品に焦点を当て、ハンフリーズが新たに編曲したバッハやサティ、ドビュッシーの名曲も組み合わせた、探求的で独創的なアルバムです。
 現代音楽への造詣が深く、特に無伴奏ヴァイオリンのための作品で功績のあるフェネラ・ハンフリーズの、優雅で卓越したパフォーマンスとこだわりのプログラムをご堪能下さい。

  
 

RCD1103
\2700
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲集 Vol.1
 チャイコフスキー:
  弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11
  弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.22
  エフゲニー・オネーギン Op.24 より
   《レンスキーのアリア》(ダーフィト・ファーベル編)
アムステルダム・デュドック四重奏団

 アムステルダム・デュドック四重奏団のチャイコフスキー第1弾!

 ☆アムステルダム・デュドック四重奏団の新録音は、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲集!
 ☆第1弾は、弦楽四重奏曲第1番、第2番に加えて、メンバーによる新アレンジ版 《レンスキーのアリア》 をカップリング!

 「21世紀の弦楽四重奏団として、演奏する音楽の意味を探り、過去の音楽を現代の聴衆のために新たな意味をもって反映させる最善の方法を常に探し求めている」というオランダ・アムステルダムの知的なカルテット、アムステルダム・デュドック四重奏団。
 アンサンブル名は、音楽をこよなく愛したオランダの著名な建築家ウィレム・マリヌス・デュドック(1884-1974)に由来し、英ガーディアン紙は彼らの「しなやかで生き生きとした音と構造と細部への注意深い感覚」を称賛しています。

 Rubicon4枚目となる本アルバムでは、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲を取り上げています。
 この第1巻には、美しいアンダンテ・カンタービレの緩徐楽章を持つ第1番と、第1番の影に隠れながらもチャイコフスキー自身も傑作と語る第2番の四重奏曲、そして、メンバーのチェリスト、ダーフィト・ファーベルによる弦楽四重奏のための新編曲で、『エフゲニー・オネーギン』から多くの人に愛されている「レンスキーのアリア」で締め括られます。
 




SIGNUM


SIGCD786
\2700
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第9番&第15番
 弦楽四重奏曲第9番 変ホ長調 Op.117
 弦楽四重奏曲第15番 変ホ長調 Op.144
カルドゥッチ弦楽四重奏団

 カルドゥッチ弦楽四重奏団、ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲集第3弾!

 ☆ショスタコーヴィチ最後の弦楽四重奏曲、《第15番》を収録!
 ☆ショスタコーヴィチの演奏に定評のあるクヮルテット!

 イギリスで多彩に活動するイギリス&アイルランドのクヮルテット、カルドゥッチ弦楽四重奏団によるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲集の第3弾が登場です。
 《第1番》、《第2番》、《第7番》の3曲を収録した前作(SIGCD559)では、英BBCミュージック・マガジンから「美しく研ぎ澄まされた」4つ星の演奏、そして4つ星の録音と高い評価を受けました。
 このアルバムではショスタコーヴィチの妻であったイリーナに捧げられた《第9番》と、亡くなる前年に書かれた最後の弦楽四重奏曲である《第15番》が収録されています。
 2015年に作曲家の没後40周年を記念して、ワシントンDC、ロンドン、オックスフォード、カーディフ、ボゴタ(スペイン)などでショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲演奏会を成功させてきた実力者たちによる演奏にご期待ください。

 ※録音:2021年4月6日-9日
 
 


SIGCD791
\2700
シーズンズ・インタラプテッド
 シューベルト:4つの歌曲
  (トレイ・リー編曲/チェロとピアノ版)
   〔春に D.882、夏の夜 D.289、秋 D.945、
    凍った涙(冬の旅 D.911より)〕
 ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
  (トレイ・リー編曲/チェロと弦楽オーケストラ版)
 キルモ・リンティネン:チェロ協奏曲
トレイ・リー(チェロ)
ゲオルギー・チャイゼ(ピアノ)
エミリア・ホーヴィング(指揮)
イギリス室内管弦楽団

 ミラクル・チェリスト、トレイ・リー!シューベルトとピアソラの「四季」!

 ☆香港出身のミラクル・チェリスト、トレイ・リー!
 ☆自身で編曲・編纂したシューベルトの「四季」とピアソラの「四季」!
 ☆自身に捧げられたキルモ・リンティネンのチェロ協奏曲!

 トレイ・リーは香港の音楽一家に生まれ、北京の中央音楽院、ニューヨークのジュリアード音楽院、ハーバード大学(経済学)、ニューイングランド音楽院、マドリッドのソフィア王妃芸術学校、ケルン音楽大学など幅広い場で学び、現在はベルリンを拠点にアメリカ、ヨーロッパ、中国など世界中で活躍するチェリスト。
 英グラモフォン誌からは「奇跡」と称賛され、故ロリン・マゼールからは、フィルハーモニア管弦楽団とハイドンのチェロ協奏曲で共演した後に「素晴しい主人公... 素晴しいチェリスト」と称えられています。

 Signum Classicsからリリースされるトレイ・リーのアルバム「シーズンズ・インタラプテッド(中断された季節)」は、シューベルトの膨大な歌曲の中から「春、夏、秋、冬」にまつわる4曲を選び抜いてチェロ版に編曲したものと、ピアソラの傑作「ブエノスアイレスの四季」をチェロと弦楽オーケストラ版へと編曲した意欲的なレパートリーに、フィンランドの現代作曲家キルモ・リンティネンのチェロ協奏曲(トレイ・リーに献呈され、リーが初演)をカップリング。
 リンティネンのチェロ協奏曲は、季節がなくなった気候変動、環境危機の影響から生じる未来が描かれており、シューベルトの「四季」とピアソラの「四季」と合わせて、季節と気候変動の物語が綴られています。
 シューベルトのピアノ伴奏はラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019などでも来日しているゲオルギー・チャイゼ。
 「チェロ協奏曲」の指揮は、2022年に読響で日本デビューし三浦文彰と共演したフィンランドの女性指揮者、エミリア・ホーヴィングです。

 ※録音:2023年5月、ロンドン&2023年8月、ベルリン
 




J.S.BACH STIFTUNG



C368CD
\5700
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ: カンタータ第46集
 1-9. カンタータ 第31番
  Der Himmel lacht! Die Erde jubilieret -
   天は笑い、地は歓呼す BWV 31
 10-15. カンタータ 第85番 Ich bin ein guter Hirt -
  われは善き羊飼いなり BWV 85
 16-22. カンタータ 第178番
  Wo Gott der Herr nicht bei uns hAlt -
   主なる神、われらがもとにあらずば BWV 178
ユリア・ドイル(ソプラノ)...1-9
フローリアン・ジーファース(テノール)...1-9
ステファン・マクラウド(バス)...1-9
ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ)...10-15
テリー・ウェイ(アルト)...10-15
ゲオルク・ポプルッツ(テノール)...10-22
マルクス・フォルペルト(バス)...10-15
マーゴット・オイツィンガー(アルト)...16-22
ペーター・コーイ(バス)...16-22

バッハ財団合唱団
バッハ財団管弦楽団(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指揮/チェンバロ...10-15)

 録音(ライヴ):Evangelischen Kirche Trogen ARSt. Gallen(スイス) 2022年4月28日...1-9 2016年4月8日...10-15 2023年8月18日...16-22
 総収録時間:56分

 ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ第46集。
 第31番「天は笑い、地は歓呼す」は復活祭用のカンタータ。
 ザロモン・フランクの台本が用いられたこの作品は3本のトランペット、ティンパニ、3本のオーボエとオーボエ・ダ・カッチャを含む祝祭的な楽器編成が用いられており、キリスト復活の喜びが表現されています。
 初演は1715年4月21日。その翌年にも再演されています。ソナタと題された協奏曲風の器楽合奏で幕をあけ、バス、テノール、ソプラノのアリアが続き、最後は輝かしいコラールで曲を閉じます。
 第85番「われは善き羊飼いなり」は、1725年4月15日に初演された復活後第2日曜日のカンタータ。よき羊飼いとしてのイエスの姿が示されています。
 落ち着いたバスのアリアで曲が始まり、装飾的な前奏に導かれたアルトのアリアが続きます。
 牧歌的なソプラノのコラールが続き、弦楽器による三連符のモテーフが際立つテノールの美しいアリア、最後は簡素なコラールで聴き手を慈悲と神の加護の世界へと導きます。
 1724年7月30日に初演された第178番「主なる神、われらがもとにあらずば」は、ユストゥス・ヨナスのコラールを基にした劇的な内容を持つカンタータ。
 コラールは詩篇第12篇によるもので、神の下、敵と戦うことをテーマにしています。
 付点音符が際立つ合奏が印象的な冒頭の合唱、手の込んだ手法で書かれたアルトのレチタティーヴォ、そして舟の心地よい揺れを表す低弦の響きに乗ったバスのアリアが続きます。
 信仰と理性が葛藤する人々を諫めるかのようなテノールのコラールとアリア、最後は天と地、全てを掌握する神を湛えるコラールが続きます。
 



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ONDINE



ODE 1437
\2800→\2590
アーポ・ハッキネン(チェンバロ)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:フーガの技法

 1-17. J.S.バッハ(1685-1750):フーガの技法 BWV 1080
  1. コントラプンクトゥス I/2. コントラプンクトゥス III/
  3. コントラプンクトゥス II/4. コントラプンクトゥス IV/
  5. コントラプンクトゥス V/
  6. コントラプンクトゥス IX (alla Duodecima 12度)/
  7. コントラプンクトゥス X (alla Decima 10度)/
  8. コントラプンクトゥス VI
   (per Diminutionem in Stylo Francese フランス風の縮小)/
  9. コントラプンクトゥス VII
   (per Augmentationem et Diminutionem 拡大と縮小)/
  10. コントラプンクトゥス VIII/11. コントラプンクトゥス XI/
  12. コントラプンクトゥス inversus XII/
  13. コントラプンクトゥス inversus XIII/
  14. カノン (alla Ottava 8度)/15. カノン (alla Decima 10度)/
  16. カノン (alla Duodecima 12度)/
  17. カノン
   (per Augmentationem in Contrario Motu
    拡大及び反行形によるカノン)
アーポ・ハッキネン(チェンバロ)...1-11、13-17
  1614年アンドレアス・ルッカース製
レ・ヴォワ・ユメーヌ
 (ヴィオール・コンソート)...12
アンナ・ゲベルト(ヴァイオリン)...13

 録音:2023年10月30日-11月1日 Nagu Church(フィンランド)
 トラック12のみ原盤...Atma Classique (ACD2 2645)より
 総収録時間:80分

 ボブ・ファン・アスペレンやピエール・アンタイに師事し、今や北欧を代表する古楽鍵盤奏者・指揮者として目覚ましい活躍を繰り広げるハッキネンがフーガの技法を録音しました。
 ハッキネンはバッハの死後出された出版譜ではなく1740年代に書かれた自筆譜の順番で演奏しており、その理由を「作品の持つ周期性と対称性がわかり易いから」としています。
 同時に、部分的には出版譜の解釈を採用し、未完のコントラプンクトゥス14は含まず、古風なコンソート・スタイルに通じるコントラプンクトゥス12はヴィオール・コンソートで(ハッキネンは参加せず)、トリオ・ソナタの書法を採り入れたコントラプンクトゥス13はヴァオリンとチェンバロのデュオで演奏しています。
 使われた楽器はアンドレアス・ルッカースが1614年に製作した2段鍵盤のオリジナルで、後に作曲家ジョン・ブロウの手に渡り、ヘンデルも演奏した記録も残っています。
 録音で聴くと、非常に豊かな響きを持つ楽器のようです。
 
 原盤ブックレットの作品解説にはバッハの伝記作者でもある音楽史家フィリップ・シュピッタ(1841-1894)が1880年に書いたものを採用しています(英語・ドイツ語)。

 
 




TOCCATA CLASSICS


TOCC 718
\2600
リチャード・ランバート(1951-): 金管とオルガンのための音楽
 1-4. パルティータ - 金管五重奏のために(2015)
 5-10. オルガンのための音楽 第2巻
  5. I. 行進曲 ヘ長調(2008)/6. II. エレジー(2009)/
  7. III. カレドニア行進曲(2012)/8. IV. 牧歌 ヘ長調(2008)/
  9. V. ブルレスコ前奏曲(2017) 1:55/10. VI. 行進曲 ハ長調(2008)
 11-13. festal trumpet sounds 祝祭ラッパの響き -
  トランペットとオルガンのために
   11. ヴォランタリー 変ロ長調(2009)
   12. II. Elaboration on Thornbury
    ソーンベリーのエラボレーション(2009)
   13 III Elaboration on Hyfrydol
    ヒフリドルのエラボレーション(1974)
 14-15. 小組曲第2番 – 2つのトランペットのために(2016)
 16. Gloria, laus et honor 栄光、賞賛そして名誉:
  トッカータ - オルガンのために(2015)
 17-20. 小組曲第3番 - 3つのトランペットのために(2016)
 21-27. オルガンのための音楽 第1巻
  21. I. イントラーダ(1978/2008改定)
  22. II. In memoriam 思い出に (2008)
  23. III. 行進曲 ニ長調(2008)
  24. IV. Paraphrase on Rockingham
   ロッキンガムのパラフレーズ(2015)
  25. V. Passacaglia brevis パッサカリア・ブレヴィス(2011)
  26. VI. Intermezzo インテルメッツォ(2009)
  27. VII. Recessional March レセッショナル行進曲 ト長調(2008)
 28. ... mov'd with concord of sweet sounds -
  金管七重奏のために(2011)
 全て世界初録音
チェスター・コンコルディア・
 ブラス・アンサンブル
リチャード・ランバート(指揮)...
 1-4、14-15、17-20、28
フィリップ・ラッシュフォース(オルガン)...
 5-13、16
ロバート・マーシュ(オルガン)...21-27

 録音:2022年8月22-25日 Chester Cathedral(UK)
 総収録時間:74分

 1951年イギリス、バースに生まれた作曲家、指揮者リチャード・ランバート。
 彼の父と祖父が地元の教会のバンドマスターを務めており、とりわけ父が優れたコルネット奏者であったため、幼い頃からオルガンとブラスの音に触れて育ちました。
 やがて自分でもトランペットを演奏するようになり、16歳頃からは友人たちが演奏するための曲を作曲していたといいます。
 以降彼は様々なアンサンブルで演奏、多彩な経験を積んできました。
 同時にオルガンのレッスンも受けたランバート、このアルバムに収録された一連の作品は、主として彼の友人や知人の特別な場面を記念するために作曲されたものです。
 作品はどれもプーランクやウォルトンを彷彿させる雰囲気を持ち、祝祭的なムードの中にもユーモアをにじませたユニークな作風が魅力です。

 
 
 

TOCC 721
\2600
ヤーニス・チェピーティス:手稿譜によるピアノ小品集 第1集 ノラ・ルーセ(ピアノ)
 1-5. 5つの前奏曲
  1. 前奏曲 変ニ長調(1937)/2. 前奏曲 ヘ短調(1949)/3. 前奏曲 ヘ短調(1953)/
  4. 前奏曲 嬰ハ短調(1951)/5. 前奏曲 ハ長調(1975)
 6-8. 3つのカプリース
  6. カプリース 変イ長調(1939)/7. カプリース第1番 変ホ長調(1949)/
  8. カプリース第2番 ハ長調(1954)
 9-10. 2つの子守歌
  9. 子守歌 変イ長調(1943)/10. 子守歌 ヘ長調(1953)
 11-17. 7つの小品集
  11. ラトヴィア舞曲 ト長調(1932)/12. エレジー 変イ長調(1930年代中頃)/
  13. スケッチ 嬰へ短調(1940)/14. エディ 嬰へ短調(1940)/
  15. Rest in the Garden 庭での休息 ヘ長調(1951)/
  16. In the Evening 夕べに 嬰へ短調(1953)/17. 秋のスケッチ ロ短調(1974)
 18-20. ソナチネ ロ長調(1948)
 全て世界初録音

 録音:2022年11月2日、30日、2023年10月2日、11月6日 Studio 1, Radio Latvia, Riga(ラトヴィア)
 総収録時間:62分

 ラトヴィアの作曲家ヤーニス・チェピーティス。ラトヴィア音楽院でヤーセプス・ヴィートルスから作曲を、ヤーニス・メディンシュから指揮を学びました。
 その後パリでピアノをカサドシュとギーゼキングに師事、ラトヴィアに戻ってからは放送局で働きます。終戦後はラトヴィア国立音楽院の室内楽クラスの教授を務めました。
 彼の作品は母国ラトヴィアでもほとんど知られておりませんが、実は驚くほど多作家であり、6つの交響曲をはじめ、歌劇やバレエ、室内楽、カンタータや民謡編曲など数多くの作品を残しています。
 中でもピアノ曲は約100曲確認されており、その多くは小品です。
 このアルバムに収録されているのは、ピアニスト、ノラ・ルーセがチェピーティスの手稿譜を用いて演奏した様々な小品で、スクリャービンやラフマニノフの雰囲気を湛えながらも、ラトヴィア民謡の香りも感じられる美しい作品を聴くことができます。

 
 
 

TOCC 723
\2600
ロナルド・センター:器楽と室内楽作品集 第3集
 1-3. ソナタ  ヴァイオリンとピアノのために
 4. 小カノン*
 5. デュエット*
 6-7. ジグロットとトッカータ(1988出版)*
  6. ルンバ(ジグロット)/7. トッカータ
 8-11. From Childhood 少年時代から(1988出版)*
  8. Merry-go-round メリーゴーランド
  9. The Bogey-man ブギーマン
  10. Doll's Waltz 人形のワルツ
  11. March 行進曲
 12. ブルレスカ*
 13-15. 組曲 - ピアノのために16. ファンタジー(1940)*
 17. メロディ(1942)*18-24. 7つの前奏曲*
 25-26. 前奏曲とフーガ ホ調*
 27-28. 前奏曲とフーガ 嬰ト調*
 29-30. 前奏曲とフーガ イ調*
 31-33. 前奏曲、アリアと終曲*
 *...世界初録音
タマーシュ・フェイェシュ(ヴァイオリン)...1-5
バラージュ・レンツェシュ(チェロ)...4-5
クリストファー・ギルド(ピアノ)...1-3、6-33

 録音:2019年6月26日 RSNO Concert Hall, Glasgow...1-3 2019年7月1日RSNO Concert Hall, Glasgow...4-5 2023年4月2日 Wyastone Hall, Wyastone Leys,Monmouthshire...6、16 2021年1月4日 Old Granary Studio, Toft Monks,Beccles, Suffolk...7-15、17-33
 総収録時間:78分

 スコットランドの作曲家ロナルド・センターの室内楽作品集。
 アバディーンに生まれ、地元でピアノとオルガンを学んだセンターは、1943年にアバディーンシャーのハントリーに移り6年間の教師生活を送った後、作曲家として活動。
 1944年からは彼の作品がBBCで放送され人気を博しています。
 「スコットランドのバルトーク」と異名をとるほど、荒々しいエネルギーを備えた作品を書いていますが、作品の公開には意欲的ではなく、現在でもごく一部の作品が出版されているのみです。
 彼は基本的にはピアノ曲に力を注いだ作曲家であり、アルバムの最後に置かれた一連の「前奏曲とフーガ」では、対位法を自在に操る手腕も見せています。
 一方、1945年に出会った2人のポーランド兵(一人はチェリスト、もう一人はヴァイオリニスト)に触発され、このアルバムに収録されたソナタなどいくつかの室内楽作品も書き上げており、これらはブリテンを思わせる味わいを持っています。
 ピアノを演奏するクリストファー・ギルドは、これまでにもスティーヴンソンやワーズワースなど、イギリス近現代作品の解釈で高く評価されるベテランです。
 
 

TOCC 582
\2600
ジョン・トーマス:ハープとピアノのための二重奏曲全集 第4集 デュオ・プラクセディス
 1. ルイジ・アルディーティ(1822-1903):くちづけ(J.トーマス編)(1861)
 2-5. ジョン・トーマス:ジャコモ・マイアベーアの歌劇《ディノラ》より(1860)
  2. No. 1. Shadow Air/3. No. 2. Cradle Song/
  4. No. 3. Fanciulle che il core/5. No. 4. Santa Maria
 6. トーマス:ヴィンチェンツォ・ベッリーニの歌劇《ノルマ》の主題による二重奏曲(1884)
 7. ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868):La Carita 愛(J.トーマス編)(編曲年不明)
 8. アルディーティ:イルマ・ワルツ(J.トーマス編)(1866)
 9. アルディーティ:ワルツ「レスタージ」(J.トーマス編)(1867)
 10. トーマス:ハープ協奏曲第1番(1847) – Andantino(1854/1868編曲)
 11. トーマス:行進曲「ロイヤル・ウェールズ・フュージリア連隊」(1896)
 全て世界初録音

 録音:2023年1月21-24日 Flugelsaal Musik Hug, Bulach(スイス)
 総収録時間:62分

 ウェールズ出身のジョン・トーマスは、18世紀後半に最も称賛されたハープ奏者・作曲家の一人。
 ヴィクトリア女王専属のハープ奏者を務め、その洗練された技巧で広く愛されました。
 この第4集には当時流行していたマイアベーアの歌劇《ディノラ》や、ベッリーニの《ノルマ》の旋律を用いたパラフレーズ、イタリア歌曲集でおなじみのアルディーティの作品を行進曲風にアレンジした「くちづけ」、トーマス自身のハープ協奏曲のアンダンティーノをピアノとハープのために編曲したものなどが収録されています。
 シリーズを通じて演奏する「デュオ・プラクセディス」は18世紀末から20世紀初頭までの知られざるハープとピアノ二重奏曲の復興に力を注ぐアンサンブルです。
 




AULICUS


ALC 0105
\2700
「シャルモーと通奏低音のためのソナタ集」
 ヴェラチーニ&サンマルティーニ&作者不詳:
  シャルモーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
 作者不詳:シャルモーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調
 チャンピ:チェンバロ・ソナタ ヘ長調
 作者不詳:シャルモーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調
 チャンピ:チェンバロ・ソナタ ハ長調
 作者不詳:ソナタ 変ロ長調
 チャンピ:チェンバロ・ソナタ 変ロ長調
 作者不詳:シャルモーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
 作者不詳:シャルモーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調
エルンスト・シュラーダー(シャルモー)
エリック・テヤン・マン(チェロ)
マリオ・アシャウアー(チェンバロ)

 クラリネットの前進シャルモーの珍しいソナタ集!

 録音:2022年3月16-18日 ,8月3日 米国 テキサス州 ハンツヴィル 76'30

 シャルモー独奏の作品集。
 シャルモーとはクラリネットの前進にあたるシングルリード楽器。長さはクラリネットよりずっと短くキーはないかあっても僅か。
 クラリネットのように広い音域はなく高音は出せず、しかし素朴で柔らかい中音域が楽しめる。
 シャルモーは今日ではクラリネットのシャルモー音域で名前だけは知られているが、実際の楽器の音が聞けることは少ないだろう。
 ウィーンには、ベートーヴェンのパトロンとして高名なルドルフ大公(1788-1831)のコレクションとしてシャルモー曲集が伝わっており、このCDにはその中の9曲が収録されている。
 作曲者は、フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(1690-1768)、ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750)、ヴィンチェンツォ・チャンピ(1719-1762)らだが、不詳な物も多い。
 最初に収録されているヘ長調のソナタは複数作者の曲を寄せ集めたパスティッチョ。
 エルンスト・シュラーダーはベルリン古楽アカデミーのソロ・クラリネット奏者で、ピリオド・クラリネットの第一人者である。
 古楽系でないクラリネット好きも、ご先祖様の音を聞いておくべきだろう。
 
 

ALC 0106
\2700
「ドイツのクラリネット・ソナタ集」
 ダンツィ:クラリネット・ソナタ 変ロ長調
 メンデルスゾーン:クラリネット・ソナタ 変ホ長調 MwvQ15
 ドレーゼケ:クラリネット・ソナタ 変ロ長調 Op.38
アルド・ボッタ(クラリネット)
ジュゼッペ・ガリアーノ(ピアノ)

 録音:2023年5月 イタリア カンパニア州 ポンテカニャーノ、78'25

 ロマン派のクラリネット・ソナタを集めたCD。
 メンデルスゾーンのクラリネット・ソナタは、1824年、彼が15歳になる年の作品。極めて早熟だったメンデルスゾーンらしくまだ少年だった頃の作品とは思えないほど充実している。
 フランツ・ダンツィ(1763―1826)はベートーヴェンより少しだけ上の世代のチェロ奏者、作曲家。
 当時は非常に人気が高く影響力のあった音楽家である。クラリネット・ソナタ 変ロ長調は1818年の作。
 強烈な個性こそないけれどなかなかの佳曲である。

 フェリクス・ドレーゼケ(1835―1913)は19世紀後半から20世紀初頭にかけてのドイツの作曲家。
 クラリネット・ソナタ 変ロ長調は1887年の作。後期ロマン派色とは無縁の優しく穏やかな作風が良い。
 
 アルド・ボッタは1994年生まれのイタリアのクラリネット奏者。ソロ活動を行い、また現在はレッジョ・カラブリアのチレア音楽院でクラリネットを指導している。
 
 

ALC 0107
\2700
「ブゾーニ(1866-1924):
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集」

  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ホ短調 Op.29
  ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.36
ルカ・ファンフォーニ(ヴァイオリン)
ルカ・バッレリーニ(ピアノ)

 録音:2011年6月19-20日 イタリア ロンバルディア州 ベルナレッジョ、56'35

 10年ほど前にAmadeusレーベルから発売されたCDの再発。ブゾーニのヴァイオリン・ソナタ2曲を収録。
 ブゾーニというと晦渋な作風で知られているが、ヴァイオリン・ソナタ第1番は20代前半の作でまだロマン主義の色彩が濃い。
 ほぼ10年後の第2番はもっとブゾーニらしい作風になっているが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番やクロイツェル・ソナタなどを下地にしており、擬古典的作風になっている。
 ルカ・ファンフォーニは1964年、パルマ近郊サン・セコンド・パルメンセ生まれのイタリアのヴァイオリニスト。
 サルヴァトーレ・アッカルドに学んだその後継者と言うべきヴァイオリン奏者で、イタリアの作曲家のヴァイオリン作品を特異としている。
 
 

ALC 0108
\2700
モンテヴェルディ:「アリアンナの嘆き」と他の声楽作品集Vol.1
 モンテヴェルディ:
  アリアンナの嘆き/竪琴の調子を合わせて/
  恋文/愛の別れ/緑の森の踊り
  ああ私は倒れる/私のトルコ女/
  苦しみがそれほどに甘美なので/
  ああ! 私は死にそうだ/愛しなさいニンファ
アントネラ・ジャネーゼ(ソプラノ)
ヴィンチェンツォ・ディ・ドナート(テノール)
ヴァレンティーナ・コルテーゼ(歌)
ロベルト・ジーニ(指揮)
アンサンブル・コンチェルト

 録音:2023年4月6,7,8日 イタリア ロンバルディア州 イタリア コルシコ、2007年7月 イタリア ロンバルディア州 ミラノ/66'33

 ロベルト・ジーニ率いるアンサンブル・コンチェルトによるモンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」と他の声楽作品集。
 数曲歌っているヴァレンティーナ・コルテーゼ(1923-2019)はイタリアの名女優。
 2007年録音だと84歳の時の歌声ということになる。
 




MSR



MS 1839
\2500
ジョシュア・ピアースとアントン・ナヌートの
 カゼッラ、レスピーギ、ラフマニノフ!

  カゼッラ:ピアノと管弦楽のためのパルティータ
  レスピーギ:ピアノと管弦楽のためのトッカータ
  ラフマニノフ:パガニーニの主題によるラプソディ Op.43
ジョシュア・ピアース(ピアノ)
アントン・ナヌート(指揮)
スロヴェニア放送交響楽団

 録音:1991年4月9-11日 スロヴェニア,DDD、72'25

 1990年代初頭に米国のPHOENIXレーベルから発売されたカゼッラ、レスピーギ、ラフマニノフの新古典主義的なピアノと管弦楽のための作品集がMSR CLASSICSから再発売。
 ラフマニノフのパガニーニの主題によるラプソディは極めて有名だが、カゼッラとレスピーギのそれぞれ管弦楽のためのパルティータはわりと珍しいだろう。
 カゼッラのパルティータ(1925年)は、シンフォニア、、パッサカリア、ブルレスカの3楽章から成る新古典主義の作品。
 特に第3楽章がイタリア古典的でカラッと明るい味が利いていて面白い。

 レスピーギのトッカータ(1928年)は、1928年11月28日にレスピーギのピアノ、ヴィレム・メンゲルベルク指揮ニューヨーク・フィルの演奏で初演された。
 バロック音楽を下地にしているものの暗くダイナミックな力作。
 後にMSR CLASSICSの看板ピアニストになるジョシュア・ピアースが40歳の時の録音。
 ラフマニノフは緊張感の高い熱演、カゼッラは軽妙に、レスピーギは重厚にと、それぞれの作風をピタリと当てた素晴らしい演奏を聞かせてくれる。
 また伴奏指揮がスロヴェニアの巨匠アントン・ナヌートというのが嬉しい。ラフマニノフのラプソディはナヌートの指揮も非常に充実している。
 
 

MS 1794
\2500
「バーバラ・ハーバック作品集VOL.17」
 ~ハーバック(b.1946):合唱音楽集Vol.1

  ラッパであの方を讃えなさい/歌え、アレルヤを/
  丘は喜ばしいホザンナを叫ぶ/歌え、歓喜を/
  ベツレヘムのこの夜/歌え! キリストが生まれた/
  聞こえる光/水浴しなさい、私の魂よ/キリストの暗い杯/
  向きを変えよ、ああ私の魂よ/メアリーの喜びに満ちた叫び/
  平和と喜びの中私は今旅立つ/
  私は時々母なし児のように感じる/私にイエスを与えなさい/
  あの川を渡る時/幾千年が過ぎた/ここに私は立つ/
  愛の酒に酔い/セントルイスの日没/女性作曲家/
  アメリカ、約束された/地
ジェネヴィーヴ・エリス(指揮)
アポロ・ヴォイシズ
ルイーズ・クレア・マーシャル(アルト)
サラ=ジェイン・ルイス(メッゾソプラノ)
ティモシー・エンド(ピアノ)

 録音:2023年6月9、11―12日 英国 ロンドン、DDD、75'40

 MSR CLASSICSが作曲家としても演奏家としても重用しているバーバラ・ハーバックの作品集第17集、合唱作品集第1集。
 宗教曲、キリスト降誕と誕生、四旬節と復活祭、霊歌、さらには世俗音楽まで様々。多くは米国の教会合唱に則りながらも響きの新しさを目指したものである。
 アポロ・ヴォイシズはロンドンの合唱団。四半世紀の活動歴があり、クラシック音楽のみならず映画音楽など様々な場で活躍している。
 
 

MS 1806
\2500
「アリストテレスからオペラまでの中世の歌」
 作者不詳:ポイボスの明るい輝きはまだ昇っていない
 フィリッペ・デ・ヴィトリ:名前の徳に
 ギヨーム・ド・マショー:喜び、歓喜、そして甘い糧
 作者不詳:豹のように
 作者不詳:私が君に歌うことを望んでいるか?
 ギヨーム・ド・マショー:
  誰もがただ星を数えるだけだ
  朝に笑った者が晩に泣いている
 ベルナール・ド・ヴァンタドルン:森林が花に満ちる時
 レモン・ヴィダル/アルノ・ダニエル/
  ベルトラン・ド・ボルン/モンジェ・ド・モントダン:
   おうし座とふたご座の間で
 ギヨーム・ド・マショー:愛されることは甘美だ
コンコーディアン・ドーン:
【クリストファー・プレストン・トムソン
  (テノール,中世ハープ,指揮)
 カリン・ウェストン(ソプラノ)
 ミシェル・ケネディ(ソプラノ)
 クリフトン・マシー(カウンターテノール)
 デイヴィッド・ディッキー
  (カウンターテノール,リコーダー)
 アンドルー・パジェット(バス)
 ニッコロ・セリグマン(ヴィエル)】

 録音:2021年6-9月 米国 ニューヨーク州 ウェストチェスター郡 マウント・キスコ、DDD、67'38

 MSR CLASSICSが作曲家としても演奏家としても重用しているバーバラ・ハーバックの作品集第17集、合唱作品集第1集。
 宗教曲、キリスト降誕と誕生、四旬節と復活祭、霊歌、さらには世俗音楽まで様々。多くは米国の教会合唱に則りながらも響きの新しさを目指したものである。
 アポロ・ヴォイシズはロンドンの合唱団。四半世紀の活動歴があり、クラシック音楽のみならず映画音楽など様々な場で活躍している。
 
 

MS 1813
\2500
「ジェイク・ヘギー(b.1961):
 エミリー・ディキンソンの詩による歌曲集」

  愛の顔つき/毎日ではなく/
  どれほど私は光をよく知っているか/
  それは狂気かもしれないのか~これが?/
  冬のバラ/星の多い夜/クリスマスへの途上で/
  バラが頬の上で飛び回る
  (全19トラック)
メリッサ・デイヴィス(ソプラノ)
ジェリー・ウォン(ピアノ)

 録音:2021年3月31日,4月1日,5月12-13日 オーストラリア メルボルン、DDD、47'16

 「デッドマン・ウォーキング」などのオペラで知られる米国の作曲家、ジェイク・ヘギー(1961-)が、19世紀半ばの米国の孤高の詩人、エミリー・ディキンソン(1830-1886)の詩に作曲した歌曲を集めたCD。極めて独特なディキンソンの詩情に、ヘギーが寄り添うような優しい音楽を付けている。
 メリッサ・デイヴィスは米国生まれのソプラノ。オーストラリアのメルボルンを拠点として活動している。
 ピアノのジェリー・ウォンは彼女の夫。二人の同じ時期に録音されたヘギーの歌曲集「ガラスの天井」(MS 1783)が発売されている。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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MELO CLASSIC



MC 1076
(9CD 4枚価格)
\8200→\6990

「ヴィルヘルム・ケンプ ライヴ・コンサート・エディション」
全てヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15
  ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19
  ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
  7つのバガテル―第1番 変ホ長調 Op.33-1
ハインツ・レーグナー(指揮)
シュターツカペレ・ベルリン
1965年3月26日 東ドイツ ベルリン
ステレオ
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
  ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73 「皇帝」
 シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899-4,Op.90-41
ハインツ・レーグナー(指揮)
シュターツカペレ・ベルリン
1965年3月28日 東ドイツ ベルリン
ステレオ
 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 エーリヒ・シュミット(指揮)
ベロミュンスター放送管弦楽団
1962年1月24日 スイス ビール
モノラル
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15
 ブラームス:間奏曲 変ホ長調 Op.117-1
ハインツ・レーグナー(指揮)
シュターツカペレ・ベルリン
1966年9月25日 東ドイツ ベルリン、ステレオ
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 ハンス・ミュラー=クライ(指揮)
南ドイツ放送交響楽団
1955年7月21日 西ドイツ コスタンツ、モノラル
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491 カール・ミュンヒンガー(指揮)
シュトゥットガルト・クラシッシェ・フィルハーモニー
1969年11月21日 西ドイツ シュトゥットガルト
 バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV816
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
 シューマン:交響的練習曲 Op.13
 シューベルト:4つの即興曲 D.899,Op.90
 ブラームス:ラプソディ第2番 ト短調 Op.79-2
 ブラームス:カプリッチョ ロ短調 Op.76-2
1963年10月7日 東ドイツ ポツダム、モノラル
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K.450 オイゲン・ヨッフム(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
1963年3月17日 オランダ アムステルダム、モノラル
 モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478 アマデウス四重奏団
1962年8月10日
 フランス プロヴァンス=アルプ=
  コート・ダジュール地域圏 マントン、
モノラル
 ベートーヴェン:
  チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 Op.102-2
  ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
  6つのバガテル Op.126
パブロ・カザルス(チェロ Op.102-2)
1958年7月16日
 フランス ピレネー=オリアンタル県 プラド、
モノラル
 バッハ(ケンプ編):来なさい、異教徒の救い主よ BWV659
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96
 ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8
シャンドール・ヴェーグ(ヴァイオリン Op.96,Op.8)
パブロ・カザルス(チェロ Op.8)
1958年7月17日
 フランス ピレネー=オリアンタル県 プラド、
モノラル

 MELCLASSICSよりケンプ・ライヴBOX発売!
 レーグナーとのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集を始めお宝音源9枚組10時間半!

 録音:1955~1969年ライヴ、ステレオ・モノラル 630'10

 MELO CLASSICSが凄いセット物を出してきた!
 20世紀ドイツの偉大なピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプのライヴ録音集、9CD、10時間半!どれもこれもお宝音源ばかり!
 まずは何と言っても1965年3月26、28日に催された、ハインツ・レーグナー指揮シュターツカペレ・ドレスデンと共演のベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲。
 この5曲のためにこのセットを買っても損はしないというくらいの充実した演奏。
 69歳のケンプのピアノはベテランの味わい深さがありつつも、ライヴでは意外なくらい思い切った表情もあり、改めて超一流のベートーヴェン弾きだと唸らされるもの。
 そして若くしてドイツの伝統を背負った当時36歳のレーグナーがドレスデンのオーケストラから渋く重厚なしかし柔軟な音楽を引き出している。
 皇帝協奏曲の第3楽章はもう圧巻、大喝采。全曲ステレオ録音で音質も十分。両日のアンコールまで収録。
 
 オイゲン・ヨッフム指揮コンセルトヘボウ管弦楽団とのモーツァルトのピアノ協奏曲第15番もとても良い演奏。
 ケンプとヨッフムとコンセルトヘボウ管弦楽団の共演はおそらくこれが初めてで、なんともリラックスした和やかで味わい深いモーツァルトが聞ける。
 テープ保存が悪く年代にしては音質が今一つなのが惜しいが、それでも価値のある名演だろう。

 リサイタルでは、1963年10月のポツダムでの演奏が素晴らしい。
 4曲はいずれもケンプのお得意で商業録音も残されているが、ライヴで興が乗った時のケンプの、堅固でありながらふつふつと湧き上がる音楽がしっかり収められている。
 ケンプが伴奏に回ったお宝が、プラド音楽祭で81歳のカザルスと共演したベートーヴェンのチェロ・ソナタ第5番。
 カザルスとケンプは1961年のチェロ・ソナタ第1番の録音が知られているが、この第5番は1958年のライヴ録音。
 この世紀の共演はもはや普通の物差しでは測れないだろう、途轍もないものを体験した充実感を得られるだろう。
 
 ケンプ・ファンはもちろん、ドイツ伝統のピアノ弾きが好きな人に広くお勧めしたい9CDだ。
 ベートーヴェンの全集を始め、およそ半数の録音がステレオ!
 またブックレットには1936年の最初の来日の時の写真など貴重な写真も数点掲載されている。

 
 




<国内盤> 


299MUSIC


NIKU 9059
\3080
「ビリーフ」~クラリネット小品集/伊藤 圭 伊藤 圭(クラリネット)
榊原紀保子(ピアノ)
 (1)シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):序奏とロンドop.72 (1898) [07'51"]
 (2)(3)ガブリエル・グロヴレーズ(1879-1944):ラメントとタランテラ(1923)
  I. ラメント Lamento [03'01"]/II. タランテラ Tarentelle [02'22"]
 (4)アルベール・ボーカン(1921-67):哀歌(1951) [03'12"]
 (5)モーリス・ラヴェル(1875-1937):ハバネラ形式の小品(1907) [02'59"]
 (6)-(8)ベーラ・バルトーク(1881-1945):3つのチーク地方の民謡BB 45b Sz 35a (1907)
  I. ルバート Rubato [01'37"]
  II. リステッソ・テンポ L'istesso tempo [01'05"]
  III. ポコ・ヴィーヴォ Poco vivo [00'50"]
 (9)レオー・ヴェイネル(1885-1960):ハンガリー舞曲op.40 (1951) [06'05"]
 (10)セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):チェロ・ソナタop.19" (1901)~第3楽章〈アンダンテ〉 [05'27"]
 (11)セルゲイ・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲op.43" (1934)–
  第18変奏〈アンダンテ・カンタービレ〉 [02'51"]
 (12)アストル・ピアソラ(1921-92):アヴェ・マリア「タンティ・アンニ・プリマ」(1984) [03'56"]
 (13)ミケーレ・マンガーニ(1966-):アルバムの綴り(2007) [03'17"]
 (14)ゲイリー・ショッカー(1959-):後悔と決心(1986) [08'46"]
 (15)ナイジェル・ヘス(1953-):ラベンダーの咲く庭で(2004) - テーマ [04'07"]

 NHK交響楽団首席クラリネット奏者、伊藤圭のアルバム第3弾、第4弾2タイトル同時発売!ビリーフ~クラリネット小品集/伊藤 圭

 録音:2023年6月1日 三重県総合文化センター [58'19"]

 NHK交響楽団首席クラリネット奏者を務める伊藤 圭とソリストとしてだけではなくアンサンブル・ピアニストとしても多方面で活動の幅を広げている榊原紀保子の二人が、長年かけて培ってきたアンサンブルで様々な時代の名曲に新たな息吹をもたらす。
 それぞれのテクニックは論を俟たず、ただ心を合わせて作品の魅力を入念に映し出すその姿勢は、音楽に対する敬意と信念を憶えさせる。

 
 
 
NIKU 9060
\3080
「緑の時」~邦人クラリネット作品集/伊藤 圭
 (1)内田祥子(1977-):緑の時(2001) [03'10"]
 (2)内田祥子(1977-):エヴァーグリーン(2020) [05'06"]
 (3)平吉毅州(1936-1998):サンバ・カンシオン(1992) [02'55"]
 (4)吉川和夫(1954-):変奏曲「キーウの鳥の歌」(2022) [13'59"]
 (5)–(8)三浦真里(1960-):クローバー・ファンタジー(1988)
  I. 夜明けのダンス Dance of Dawn [02'11"]
  II. 午後の間奏曲 Intermezzo of the Afternoon [02'59"]
  III. 夕暮れのパヴァーヌ Twilight Pavane [02'21"]
  IV. 夜と構図 Night and Composition [02'04"]
 (9)伊藤康英(1960-):バラード~
  《旅の終わりのバラード》による(2009) [02'06"]
 (10)伊藤康英:クラリネット・ドルチェ(2013) [04'13"]
 (11)内田祥子(編):ディア・モリコーネ(2019) [09'33"]
 (12)内田祥子(編):ロンドンデリーの歌(2009) [02'24"]
伊藤 圭(クラリネット)
(1)-(4)(9)(11)
 榊原紀保子(ピアノ)
(5)-(8)(10)(12)
 島田明日香(クラリネット)
(5)-(8)(12)
 高松真紀(クラリネット)
(10)(12)
 塚本啓理(クラリネット)
(5)-(8)(12)
 岡本昇大(バス・クラリネット)

 緑の時~邦人クラリネット小品集/伊藤 圭

 録音:2023年5月30-31日 三重県総合文化センター [58'19"]

 伊藤圭が日頃から共演を重ね、互いに信頼しあう仲間と共に奏でる新たなクラリネット名曲集。
 比較的近年に創作された楽曲を中心に、委嘱曲やアンサンブルなど邦人作曲家の感性とバラエティーに富んだ作品群が、クラリネットの新たな魅力で彩る個性溢れる音楽の世界にいざなう。

 伊藤 圭(クラリネット) Kei Ito, Clarinet
 宮城県大崎市生まれ。2001年東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。
 第6回日本クラリネットコンクール第1位。第75回日本音楽コンクール入選。
 東京オペラシティ リサイタルシリーズ「B→C 」に出演し、その様子はNHK-FM 「クラシック倶楽部」に取り上げられた。藝大フィルハーモニア、東京都交響楽団を経て、2011年よりNHK交響楽団首席クラリネット奏者を務める。
 協奏曲のソリストとして、2014年東京藝大「創造の森」において尹 伊桑《クラリネット協奏曲》、2020年台湾嘉義市国際音楽フェスティバルに招聘されP.スパーク《クラリネット協奏曲》を演奏。
 2019年「天皇陛下 御即位30年 奉祝感謝の集い」ではモーツァルト《クラリネット協奏曲》の特別奉祝献奏を行い、2021年第1938回NHK交響楽団定期公演のソリストとして同曲を協演。
 ソロ・アルバムは2017年に「レヴーズマン 藍の詩」(Fontec)を、2022年には「マックス・レーガー:クラリネット・ソナタ集」「マインド~クラリネット小品集」(299 MUSIC)をリリースし、レコード芸術誌 準特選盤に選出されるなど各紙で好評を得る。
2018年から仙台クラシックフェスティバルに連続して招聘されリサイタルを開催している。
これまでにクラリネットを千石 進、日比野裕幸、野田祐介、山本正治、三界秀実、村井祐児の各氏に師事。
 東京音楽大学兼任准教授、東京藝術大学、国立音楽大学講師として、また国内外のマスタークラスの講師として招聘され、後進の指導にあたっている。
 ソロ、室内楽、指導者としての活動の傍ら、幼稚園から高等学校までのアウトリーチ事業にも取り組むほか、介護施設などでの演奏を行なう活動も継続し現在活動の充実期を迎えている。
 使用楽器:ビュッフェ・クランポン「フェスティバル」(B♭/A)

 榊原紀保子(ピアノ) Kihoko Sakakibara, piano
  鎌倉市出身。東京音楽大学卒業、同大学研究科修了。
  研究科在籍中より本格的な演奏活動を開始。2001年にチェコに渡りProf.A.Vlasáková氏の元で研鑽を積み、2002・2005年にはターリヒ弦楽四重奏団とドヴォルザーク《ピアノ五重奏曲》などで共演し、アンサンブル・ピアニストとしての活動の幅を広げていく。
 2003年からはオペラシアターこんにゃく座のピアニストを務め47都道府県ほぼすべてで公演をおこなっている。
 現代作曲家との関わりも多く芥川龍之介作、木下牧子作曲《音楽物語~蜘蛛の糸~》はじめ数々の作品を委嘱、初演。
 また松本幸四郎(現・松本白鸚)主演の舞台《アマデウス》では2004年より音楽スタッフとして参加するなど、ジャンルを問わない豊富な実績と、繊細かつスケールの大きい色彩豊かな演奏は器楽・声楽を問わず国内外の様々な演奏家から絶大な信頼を寄せられている。
 近年は出身地の鎌倉にて子どもたちへの音楽普及活動も続けている。ビール好きなピアニストとしてジャパンビアソムリエ資格も有する。
 東京文化会館新進音楽家デビュー・オーディション合格、ピティナ・ピアノコンペティション全国大会入選、大阪国際音楽コンクール2台ピアノ部門第1位。ピアノを土屋明子、久保田裕子、平塚久子、鹿目美智子、三浦捷子、川上昌裕各氏に、室内楽・伴奏法を御邊典一、広瀬宣行、迫 昭嘉、土田英介各氏に師事。

 島田明日香(クラリネット) Asuka Shimada, clarinet
  岡山県総社市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。中国ユース音楽コンクール木管楽器の部1位受賞。
  在学中に藝大フィルハーモニア管弦楽団とモーニング・コンサートで共演。
  岡山芸術創造劇場ハレノワの柿落とし公演オペラ《メデア》などに参加。
  これまでにクラリネットを芦田修二、小倉清澄、藤井一男、村井祐児、磯部周平、山本正治、十亀正司の各氏に師事。ソルフェージュを那須麗子、茂木真理子の各氏に師事。

 塚本啓理(クラリネット) Keisuke Tsukamoto, clarinet
  兵庫県明石市出身。兵庫県立明石北高等学校、東京藝術大学音楽学部器楽科クラリネット専攻を経て、2013年に東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程を修了。
  東京藝術大学室内楽定期演奏会や小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅩ、ⅩⅠなどに出演。これまでにクラリネットを藤井一男、村井祐児、山本正治、伊藤圭の各氏に、室内楽を四戸世紀、三界秀実の各氏に師事。
  現在、フリーランス奏者としてオーケストラや吹奏楽への客演など多岐にわたり活動しているほか、後進への指導にも取り組んでいる。

 高松真紀(クラリネット) Maki Takamatsu, clarinet
  栃木県茂木町出身。東京音楽大学卒業。卒業時、同大学管打楽器部会主催卒業演奏会出演者に選出される。
  2019年度東京音楽大学シンフォニック ウインド アンサンブルにてコンサート・ミストレスを務める。
  栃木県真岡市主催「第5回若手演奏家支援事業コンサート」出演者に推薦され、リサイタルを開催。
  第23回日本演奏家コンクール木管部門一般Aの部入選。
  2022年度より洗足学園音楽大学演奏補助要員。同大学院室内管弦楽団、吹奏楽公演賛助のほか、洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団のメンバーとしてバレエ・コース本公演等に出演。
  これまでにクラリネットを木幡仁清、I.コハーン、四戸世紀、伊藤圭の各氏に師事。

 岡本昇大(バス・クラリネット) Shota Okamoto, bass clarinet
  大阪府豊中市出身。幼少期からクラリネットを始める。東海大学付属仰星高等学校、京都市立芸術大学卒業。東京藝術大学大学院修士課程修了。
  京都フランス音楽アカデミーにてロマン・ギョイヨ氏のマスタークラスを受講。小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIIIに参加。
  東京・春・音楽祭に出演。これまでに、クラリネットを長門由華、山本正治、高橋知己、小谷口直子、三界秀実の各氏に、室内楽を三界秀実、上田希、津田裕也、大嶋義実、大野かおる の各氏に師事。
  2022年4月に初のソロ・リサイタルを開催。
  現在はフリーランス奏者として国内のプロ・オーケストラの演奏会に客演している。

 
 

















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