≪第124号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その10 2024/8/20~
8/23(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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CHALLENGE CLASSICS
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CC 72998
(4CD)
\4300 →\3990
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祝・傘寿!巨匠トン・コープマン自選の名録音4枚組
トン・コープマン「80」 |
CD1
(1)ダカン:スイスのノエル/(2)ブクステフーデ:前奏曲
ニ長調 BuxWV139/
(3)ロカテッリ:メヌエットと変奏曲/(4)セイシャス:ソナタ
ハ長調/
(5)デ・アラウホ:有名なバターリャ/(6)カバニリェ:第8旋法の作品/
(7)ブクステフーデ:トッカータ ヘ長調
BuxWV157/
(8)ブル:「ひとりのみどり子がわれらのために生まれたもうた」/
(9)スウェーリンク:「われらに御子が生まれたもう」/
(10)C.P.E. バッハ:オルガン・ソナタ イ短調
Wq 70/1/
(11)J.S.バッハ:「神の行なうことはすべて善きこと」BWV
deest/
(12)J.S.バッハ:「天にいますわれらの父よ」BWV682/
(13)J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調
BWV549/(14)ブルンス:前奏曲 ホ短調
以上、トン・コープマン(オルガン)
【楽器】
(1)(7)-(9)1778年ファン・ペテゲム製作/(2)1498年コチ社製作、1728年クラプメーヤー改修/
(3) マルク・ガルニエ製作/(4)-(6)
パトリック・コロン製作/
(10)1755年アマリア製作/(11)-(14)1736年ビールフェルト製作
CD2
(15)ブクステフーデ:前奏曲 ト短調 BuxWV163/
(16)ブクステフーデ:アリアと変奏曲「パラティーノのやり方で」
BuxWV247/
(17) ヘンデル:組曲第5番 ホ長調 HWV430/(18)モーツァルト:フーガ
ハ短調 K.426/
(19)J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080より
コントラプンクトゥスIX(12度の転回対位法による4声)/
(20)J.S.バッハ:パルティータ第6番 ホ短調
BWV830
以上、トン・コープマン(チェンバロ)
CD3
(21)ブクステフーデ:
カンタータ「何ものも私たちと神の愛をひき離すことはできない」BuxWV77
ミリアム・マイヤー(ソプラノ)、パトリック・ファン・フテム(アルト)、
クラウス・メルテンス(バス)、アムステルダム・バロック・オーケストラ&合唱団、
トン・コープマン(指揮&オルガン)
(22)ブクステフーデ:
2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ
ハ長調 BuxWV266
キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)、ダヴィト・ラビノヴィチ(ヴァイオリン)、
ジョナサン・マンソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マイク・フェントロス(リュート)、
トン・コープマン(オルガン)
(23)ブクステフーデ:「主の僕たちよ、主を賛美せよ」BuxWV69
アマリリス・ディールティエンス(ソプラノ)、ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ)、
アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(指揮&オルガン)
(24)ブクステフーデ:「鹿の谷川を慕いあえぐがごとく」BuxWV92
ティルマン・リヒディ(テノール)、キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)、
ダヴィト・ラビノヴィチ(ヴァイオリン)、アルベルト・ラージ(ヴィオローネ)、
マイク・フェントロス(リュート)、トン・コープマン(オルガン)
(25)J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
イ長調 BWV1015
キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)、トン・コープマン(チェンバロ)
(26)J.S.バッハ:トリオ・ソナタ第6番 BWV530
レイネ=マリー・フェルハーヘン(リコーダー)、ティニ・マトー(オルガン)
(27)J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV1079よりラルゴ、アレグロ
ウィルベルト・ハーツェルツェット(トラヴェルソ)、
キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)、ジョナサン・マンソン(チェロ)、
トン・コープマン(チェンバロ)
(28)シューベルト:ミューズの息子 D.764
クラウス・メルテンス(バス)、ティニ・マトー(フォルテピアノ)
(29) ハイドン:キリークランキー Hob.XXXIa:169
クラウス・メルテンス(バス)、ティニ・マトー(フォルテピアノ)、
トン・コープマン(チェンバロ)
CD4
(30)J.S.バッハ:カンタータ第29番「神よ、我ら汝に感謝す」BWV29よりシンフォニア
アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(オルガン独奏&指揮)
(31)J.S.バッハ:世俗カンタータ「鳴り交わす弦の相和した競演」BWV207aより合唱
アムステルダム・バロック・オーケストラ&合唱団、トン・コープマン(指揮)
(32)J.S.バッハ:
カンタータ第127番「まことの人にして神なる、主イエス・キリスト」BWV127
シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)、アネッテ・マルケルト(アルト)、
クリストフ・プレガルディエン(テノール)、クラウス・メルテンス(バス)
アムステルダム・バロック・オーケストラ&合唱団、トン・コープマン(指揮)
(33) ハイドン:交響曲第98番 変ロ長調
Hob. I:98より第3・4楽章
アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(指揮)
(34) ハイドン:オルガン協奏曲 ニ長調
Hob.XVIII:2より第2楽章
アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(オルガン独奏)
(35)ロカテッリ:劇場風序曲 Op.4-4
アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(指揮)
(36)レオポルト・モーツァルト: 農民の婚礼
アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(指揮) |
DDD、CD1 75:38、CD2 70:21、CD3 66:13、CD4
61:07
巨匠トン・コープマンは、今年(2024年)10月2日に80歳の誕生日を迎えます。
傘寿を祝し、2002年以来チャレンジ・クラシックス/アントワーヌ・マルシャンに録音してきた数々の作品の中から、コープマンお気に入りの名録音を集めたオムニバス4枚組の登場です。
多才なコープマンの業績を祝す当セットでは、オルガン独奏、チェンバロ独奏、室内楽、そしてアムステルダム・バロック・オーケストラとの共演の4部構成。
ブックレット(英)にはコープマンが選曲について語った解説付きです。コープマンの至芸をお楽しみください。
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ALPHA CLASSICS
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ALPHA1073
(2CD)
\5100 →\4690
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待望の古楽器初録音
クリストフ・ヴィリバルト・グルック:
悲歌劇《オーリードのイフィジェニー》 全3幕
クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787):
悲歌劇《オーリードのイフィジェニー》
(全3幕/1774年パリ初演)
台本...フランソワ=ルイ・ガン・ル・ブラン・デュ・ルレ
(1716-1786) |
イフィジェニー...
ユディト・ファン・ヴァンロイ(ソプラノ)
クリテムネストル...
ステファニー・ドゥストラック(メゾ・ソプラノ)
アシル...シリル・デュボワ(テノール)
アガメムノン...タシス・クリストヤニス(バリトン)
カルカス...
ジャン=セバスティアン・ブー(バリトン)
パトロクル、アルカス、ギリシャ人...
ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
ギリシャの女1...アンヌ=ソフィ・プティ(ソプラノ)
ギリシャの女2...ジャンヌ・アムザル(ソプラノ)
ギリシャの女3...
マリーヌ・ラフダル=フラン(ソプラノ)
ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団
ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)
ジュリアン・ショーヴァン(指揮) |
録音: 2022年10月 ソワソン(フランス北東部ピカルディ地方)
総収録時間: 115分
【待望すぎる古楽器初録音! リュリとワーグナーを繋ぐグルック快挙の傑作】
オーストリア出身のグルックによる《オーリードのイフィジェニー(アウリスのイフィゲニア)》は彼のパリ進出の成功を決定づけた重要作品で、リュリが確立したフランス・オペラにおいて新境地を拓いた傑作。
ワーグナー編曲版で序曲だけ単独演奏されることも少なくありませんが、グルック自身の想定した姿に迫る古楽器での全曲録音CDはなぜか全くありませんでした(ミンコフスキ指揮は映像ソフトのみ、ERATOのガーディナー盤はリヨン国立歌劇場管弦楽団との現代楽器演奏、OEHMSのシュペリング盤はワーグナー編曲版)。
その渇を潤して余りある当録音は、近年ハイドンの『パリ交響曲集』やモーツァルトの後期作品の録音でシーンを賑わせるフランスの古楽器集団ル・コンセール・ド・ラ・ロージュによるもの。
指揮者ショーヴァンは細部まで徹底して作曲家の企図を読み解き、ソリストも初演歌手たちの個性をふまえて選出、後に付加された女神ディアーヌ降誕の場面は大道具での劇的効果をきらったグルックの考えに沿うよう排し、神官カルカスへの託宣でフィナーレが導き出される初演版を採用(この版も当盤が世界初録音)。随所で存在感をあらわす合唱もヴェルサイユの精鋭陣が見事に歌い上げます。
レチタティーヴォとアリアが延々交互に続く形式を避け、オペラ全体を一続きの音楽として通作する「改革オペラ」の真骨頂、名歌手たちのドラマティックな歌唱と迫真の古楽器演奏でじっくりお楽しみ下さい。

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ALPHA1075
(3CD)
\5500 →\5090
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フランスのピアニスト、ロジェ・ムラロ
フランツ・リスト: 巡礼の年(全曲) |
ロジェ・ムラロ(ピアノ、ハルモニウム...CD3-1) |
フランツ・リスト(1811-1886):
【CD 1】 『巡礼の年 第1年: スイス』 S
160(1848-1855)
1. ウィリアム・テルの礼拝堂/2. ヴァレンシュタット湖畔にて/
3. 牧歌(パストラーレ)/4. 泉のほとりで/5.
夕立/
6. オーベルマンの谷/7. 牧歌(エクローグ)/8.
郷愁/9. ジュネーヴの鐘
【CD 2】
『巡礼の年 第2年: イタリア』 S 161(1846-1849)
1. 婚礼/2. 物思いに沈む人/3. サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ/
4. ペトラルカのソネット第47番/5.
ペトラルカのソネット第104番/
6. ペトラルカのソネット第123番/7.
ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
『ヴェネツィアとナポリ』(『巡礼の年
第2年』補遺)S 162(1859)
8. ゴンドラ漕ぎ/9. 歌(カンツォーネ)/10.
タランテッラ
【CD 3】 『巡礼の年 第3年』 S 163(1867-1882)
1. 夕べの鐘 守護天使への祈り/2. エステ荘の糸杉に寄せて(葬送の歌)1/
3. エステ荘の糸杉に寄せて(葬送の歌)2/4.
エステ荘の噴水/
5. 哀れならずや(ハンガリーの旋法による)/6.
葬送行進曲/7. 心を高めよ |
録音: 2023年10月 ジェペット・スタジオ、ジュジ(フランス東部ブルゴーニュ地方)
総収録時間: 171分(52/71/48)
【充実を極めるムラロのリスト解釈、大本命『巡礼の年』がALPHAから登場!】
17歳までサクソフォンを吹き独学でピアノを弾いていた後、パリ音楽院に入学しイヴォンヌ・ロリオ門下に才能を伸ばし、彼女のパートナーであるメシアンの音楽にも深く親しむようになったフランスのピアニスト、ロジェ・ムラロ。
超絶技巧のヴィルトゥオーゾ作品でも精緻なフランス近現代
曲でも深い解釈を聴かせるそのピアニズムは、度重なる来日公演と録音を通じて多くの人々を虜にしてきました。
深い作品愛に裏打ちされ たリスト解釈はライヴでもCD録音でも話題を呼んでいますが、このたびリスト中期から後期にかけての作風変遷を象徴する充実曲集『巡礼
の年』全3巻を補遺『ヴェネツィアとナポリ』を含めて完全収録したアルバムがALPHAから登場。
並外れたテクニックでパリを席捲した若き日、
ダグー伯爵夫人との3年にわたる逃避行の最中リストがスイスやイタリアで書き留めたスケッチをもとに後年再編され、断続的に刊行されたこ
れらの曲集は、リスト特有の先進的和声とダイナミックな展開とが併存する難曲揃い。
ムラロは作品の細部まで徹底して掘り下げた解釈を
機微あざやかな演奏に昇華させ、鍵盤から繰り出される響きの起伏を追いながら音楽を聴き深める喜びを堪能させてくれます。
この連作を 「世界に及ぶ親しみ Intimite
universelle」と表現し、作品への愛着を強く感じさせるムラロ自身のライナーノートも端的かつ興味深い内
容(仏・英・独語)。「異質さを際立たせるべく」ハルモニウム演奏で始まる「第3年」まで次々聴き進めずにおれない充実の録音です。

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ベイエ&リ・インコーニティ快挙の名盤『四季』、待望の復活
アントニオ・ヴィヴァルディ: 『四季』と3つの協奏曲
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
1-4. 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽と
通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV 578a
(合奏協奏曲Op.3-2初期稿)
5-7. ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV 372
「キアーラ夫人に」
8-10. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 Op.8-1/RV
269「春」
11-13. ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.8-2/RV
315「夏」
14-16. ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 Op.8-3/RV
293「秋」
17-19. ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 Op.8-4/RV
297「冬」
20-22. ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV 390 |
リ・インコーニティ(古楽器使用)
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン独奏、指揮)
アルバ・ロカ(ヴァイオリン独奏2)...1-4
マルコ・チェッカート(チェロ独奏)...1-4 |
録音: 2008年1月14-18日 ドイツ教会、パリ
収録時間: 71分
【ベイエ&リ・インコーニティ快挙の名盤『四季』、待望の復活!】
2008年にZig-Zag Territoiresレーベルで制作されリリース直後から熱烈な反響を巻き起こし、リ・インコーニティという古楽器合奏団の名を世界に知らしめた名盤がALPHAで新装再登場!
2015年にALPHA COLLECTIONシリーズの1枚として限定再発売され、そのプレスが切れて以来の待望のカタログ復活です。
自身もバロック・ヴァイオリン奏者でバロック・ダンスの専門家でもある音楽学者オリヴィエ・フレの全面協力により、『四季』のほか録音プロジェクト進行中に発見された曲も含め3曲の協奏曲を併録(RV
578a と 372 は当時世界初録音)。
弦楽は各パート1人ずつに絞った室内楽編成で、通奏低音にはチェンバロと撥弦奏者が加わり、南フランスやイタリア、スペイン、コロンビアから集まったプレイヤーたちが緊密なアンサンブルで繰り広げる演奏はきわめてスリリング、それでいてヴィヴァルディ作品の魅力を隅々まで精緻に捉えた充実度。
カフェ・ツィマーマンやアンサンブル415でも活躍していた時代を経て、本格的にリ・インコーニティに活動の軸を移した頃にあたる録音時を振り返って、ベイエ自身が内容を紹介する2015年再発売時のインタビュー(仏・英・独語)も、アルバムの面白さをよく伝える内容になっています。

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DACAPO
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ナイチンゲール弦楽四重奏団
ホルンボー:弦楽四重奏曲集 第3集
1-5. 弦楽四重奏曲第4番 Op. 63(1953-54)
1. I. Andante passionate/2. II. Presto
espansivo/
3. III. Adagio affettuosa/4. IV. Largo
e semplice/
5. V. Allegretto sereno
6-8. 弦楽四重奏曲第5番 Op. 66(1955)
6. I. Pesante Fluente/7. II. Adagio/8.
III. Energico
9-12. 弦楽四重奏曲第16番 Op. 146(1981)
9. I. Allegro non troppo/10. II. Molto
vivace/
11. III. Adagio/12. IV. Presto |
ナイチンゲール弦楽四重奏団 |
録音:2021年12月17-19日、2022年6月27-28日、2023年6月24-25日、12月19-20日 Studiescenen,
the Royal Danish Academy of Music,Copenhagen(デンマーク)
総収録時間:63分
デンマークの作曲家ヴァーフン・ホルンボー。王立デンマーク音楽院で作曲を学び、13曲の交響曲をはじめ
室内交響曲の他、オペラや合唱曲など200曲に及ぶ作品を遺しました。
その中でも、21曲の弦楽四重奏 曲は重要な位置を占めています。彼がこのジャンルの作品を手掛けたのは、作曲様式を完全に習得した
40代になってからのことで、作曲年代によって作風はさまざまな変容を遂げています。
ホルンボーの作曲家 キャリアの中期から晩年にあたるこれらの作品は、仏教に触発された生命観に深く根ざしており、全ての生命
の現れを宇宙的な全体の一部と見なしていました。
この第3集には、40代に書かれた第4番と第5番、70
代に書かれた第16番の3曲が収録されており、彼の音楽的変容の実践を辿ることができます。
2007年結 成、コペンハーゲンを拠点とし数多くのコンクール入賞歴を誇るナイチンゲール四重奏団の演奏です。

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アダプテーションズ
1. A Possible Meeting...インプロヴィゼーション
2. インガ・マルグレーテ・オース(1989-):If
the Eye Was an Anima
3. ファイヤーバーズ:Birdeye
4. ファイヤーバーズ:Nocturnal Dance
5. マウロ・パトリチェッリ(1969-):Fato
6. ファイヤーバーズ:Faster Than Slow
7. ヴェリ・クヤラ(1976-):Fast Forward
8. Repetto...インプロヴィゼーション
9. Low...インプロヴィゼーション
10. ニック・マーティン(1989-):Queer Tears
11. ファイヤーバーズ:Cry
12. ファイヤーバーズ:Still
13. シャビエル・ボンフィル(1986-):Still
Life
14. At the End of the Road...インプロヴィゼーション
全て世界初録音 |
ファイヤーバーズ(ジャズ・トリオ)...
1、3-4,6,8-9、11-12、14
ノルディック弦楽四重奏団...
2、5、7、10、13
Rune Harder Olesen(パーカッション)...4 |
録音:2021年8月18-19日 Taverna Centrale,
Copenhagen(デンマーク)...1、8-9、14 2022年1月-7日Bronshoj
Kirke, Copenhagen(デンマーク)...2、5、7、10、13
総収録時間:76分
デンマークを拠点に活動する「ファイヤーバーズ」は、サックス/クラリネット、キーボード、ドラムスによるジャズ・
トリオで、バンド名はストラヴィンスキーの「火の鳥」にちなんでいます。
クラシック音楽を素材にしたグルーヴ感 あふれるジャズと即興演奏で聴き手を魅了します。
このアルバムでは、彼らの演奏に触発された作曲家たち
が書いた作品をクラシックの伝統的フォーマットである弦楽四重奏での演奏も収録。
ジャズ、サーフ、フリー・ インプロヴィゼーション、ブルースなど、さまざまなジャンルやスタイルが交錯する音楽が展開されています。
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OUR RECORDINGS
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全て世界初録音
ニールセン:交響曲第3番(4手ピアノ版) 他
歌劇《サウルとダヴィデ》より
1. 第4幕の前奏曲 Allegro burrascoso
2. 戦いの音楽と終幕 Allegro violente
3-6. 交響曲第3番 ニ短調「広がりの交響曲」
Op. 27
3. Allegro espansivo/4. Andante pastorale/
5. Poco allegretto/6. Finale –
Allegro
7. ニルス・ヨルゲンセン/カール・ニールセン:
Hojby Riffle Club March (クリストファー・ヒュルディ校訂) |
リグ・サンベア(ピアノ)
クリストファー・ヒュルディ(ピアノ) |
録音:2023年10月9-11日 Queens Hall at
The Black Diamond、コペンハーゲン(デンマーク)
総収録時間:45分
【全て世界初録音!ニールセンの交響曲第3番を含むピアノ4手のための作品集】
ニールセンの交響曲第3番「広がりの交響曲」は、1910年から1911年にかけて作曲され、翌年1912年にニールセン自身の指揮によるデンマーク王立管
弦楽団によって初演されました。
同時に、ニールセンは4手ピアノ用の編曲も行い、オーケストラのフルスコアとともに出版契約が結ばれましたが、何らかの事
情で4手ピアノ版のみの出版が実現しませんでした。
当盤は、未出版のまま残されていた自筆譜による初録音となります。
また、このアルバムには、ニールセンがピアノ連弾用に編曲した歌劇《サウルとダヴィデ》からの2曲と、ティヴォリ遊園地のアーカイブから最近発見された、ニール
センの父ニルス・ヨルゲンセンが作曲し、ニールセンが4手ピアノ用に編曲した「Højby
Riffle Club March ホイビーライフルクラブ行進曲」をヒュルディが校
訂したという珍しい曲も収録されています。
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SONO LUMINUS
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SLE 70034
(2CD)
\3200
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ジェラルド・コーエン(1960-):
歌劇《収容所のラブレター》全2幕
台本:デボラ・ブレヴォート
【CD1】
1-11. 第1幕
【CD2】
1-11. 第2幕
※世界初録音 |
ヤープ・ポラック...ギデオン・ダビ(バリトン)
イナ・ソープ...インナ・デュカチ(ソプラノ)
マーニャ・ポラク...アドリアーナ・ザバラ(メゾ・ソプラノ)
リゼッテ...キラ・ディリス=デスッラ
ルディ・アコーエン...ダニエル・マクグルー
アブラハム・ソープ...アンドルー・ガーランド
他
オペラ・コロラド合唱団、オペラ・コロラド管弦楽団
アリ・ペルト(指揮) |
録音:2022年6月2-4日 Concert Hall at the
Kenneth King Academic and Performing Arts
Center, Denver、コロラド(USA)
総収録時間:132分
歌劇《収容所のラブレター》は、ホロコースト時代にドイツのベルゲン・ベルゼン収容所に収容されたユダヤ系
オランダ人ヤープ・ポラック、その妻マーニャ、そしてヤープが恋に落ちたイナの物語を描いています。
原題 《Steal A Pencil For Me 鉛筆を盗んでほしい》は、ヤープがイナに秘密の手紙を書くために頼んだ言葉に
由来し、彼らが交わした「愛の手紙」が作品の元となり、同名の本としても出版されています。
作曲家ジェラルド・コーエンは、25年以上にわたってヤープとイナと親交があり、実際に二人の話を聞き、手紙を読んだことにインスピレーションを受けてこの歌劇を作曲。
2018年にオペラ・コロラドによって初演され、こ
の録音は初演時とほぼ同じメンバーによるものです。
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アレックス・ソップ:The Hem & The Haw
1. The Hem & The Haw
2. North Pole in Summer
3. Like a Vine
4. Ah Said Rosita
5. Rodin's Hands
6. Bougainvillea
7. Door
8. Roses
9. Mourning Dove
10. Loon |
アレックス・ソップ
(歌、フルート、ホイッスル、シンセサイザー、ドラム・プログラミング)
トーマス・バートレット
(ピアノ、メロトロン、シンセサイザー、パーカッション
他)
オースティン・ウリマン(ヴァイオリン)
マイケル・カテリサーノ(ドラムス) 他 |
録音データ:不詳
フルート奏者、ヴォーカリスト、作曲家、ヴィジュアル・アーティストであるアレックス・ソップ。
このアルバムは、 2020年のコロナ禍のパンデミック時に、彼女が静寂の中で過ごした時間を契機として書かれた作品から10曲を選んだもの。
共同プロデューサーのトーマス・バートレットの協力を得て、木管楽器、シンセサイザー、スト
リングス、ヴォーカル、ピアノ、パーカッションを組み合わせた複雑で豊かな音楽が生み出されています。
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CARUS
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ロマン派初期の作曲家コンラディン・クロイツァー:
歌劇「潜水者(海に潜る若者)」(2幕)
歌劇「潜水夫(海に潜る若者)」Op.50
(1813年オリジナル版) Der Taucher |
サラ・ヴェゲナー(アルフォンシーヌ:ソプラノ)
フィリップ・マトマン(イーヴォ:カウンターテナー)
ダニエル・シュミット(アントニオ:テノール)
ヨハネス・ヒル(ロレンツォ:バリトン)
パスカル・ジュレック(アルフォンソ:バリトン)
バルバラ・シュトール(語り)
シュトゥットガルト室内合唱団
ホーフカペレ・シュトゥットガルト
フリーダー・ベルニウス指揮 |
2023年5月21-22日、ドイツ、バックナングのビュルガーハウスでのライヴ録音
収録時間63分43秒
歌劇「グラナダの夜営」で知られるロマン派初期の作曲家コンラディン・クロイツァー
(1780-1849 ドイツ)によるイタリア・オペラの影響を感じる叙情的な旋律と
色彩感溢れる作風が魅力的な1813年シュトゥットガルトで初演されたロマンティックな歌劇。
後にウィーンでの演奏に備え書かれた改訂版が普及しましたが今回は指揮者
ベルニウスによって編纂された初演時のオリジナル版で演奏を行っています。
ドイツ合唱界の巨匠フリーダー・ベルニウスによる堅牢で明晰な指揮のもと
演奏されたこのアルバムは作品の魅力を余すところなく私たちに伝えます。
簡単なあらすじ:
劇作家・詩人として知られるフリードリヒ・シラーの「Der
Taucher」をもとに ザムエル・ゴットリープ・ブルデ(Samuel
Gottlieb Burde)が台本を作成。
公爵ロレンツォの娘アルフォンシーヌはアントニオとの望まぬ結婚を避け森に逃げます。
アルフォンシーヌは隠者イーヴォに発見され、イーヴォは彼女に恋心を抱きつつも
父ロレンツィオのもとに連れ戻します。
感謝したロレンツォによって有能な騎士にされたイーヴォがアルフォンシーヌに
結婚を申し込むと、ロレンツォは許す条件として海に投げ入れた黄金の杯を取ってくるようイーヴォに命じます。
黄金の杯を持って戻ってきたイーヴォは黄金の杯と共にアルフォンシーヌとの結婚を
手に入れます。
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<メジャー・レーベル>
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SONY
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19802826132
\3100→\2890 |
スウェーデンの現代作曲家アンデシュ・ヒルボリ70歳記念
エサ=ペッカ・サロネン&スウェーデン放送交響楽団
ヴァイオリン...エルビョルグ・ヘムシン、ソプラノ...ハンナ・ホルゲション
ヒルボリ:
1. リキッド・マーブル
2. クヴェル(夕方)
3. ヴァイオリン協奏曲第2番 |
エルビョルグ・ヘムシン(ヴァイオリン:2,3)
ハンナ・ホルゲション(ソプラノ:2)
スウェーデン放送交響楽団
エサ=ペッカ・サロネン(指揮) |
録音:2024年1月18,19日、ストックホルム、ベルワルド・ホール
スウェーデンの現代作曲家アンデシュ・ヒルボリの70歳を記念して、指揮者エサ=ペッカ・サロネンとスウェーデン放送交響楽団が、ヴァイオリニストのエルビョルグ・ヘムシンと、ソプラノのホルゲションをソリストに迎え、ヒルボリの作品『リキッド・マーブル』『クヴェル』『ヴァイオリン協奏曲第2番』を録音しました。
アンデシュ・ヒルボリは、ロサンジェルス・フィル、ニューヨーク・フィル、シカゴ交響楽団、ベルリン・フィル、ストックホルム・フィル、カーネギー・ホールから委嘱され演奏された作品により、現代を代表するクラシック作曲家のひとりとなっています。彼は、クラリネット奏者のマルティン・フレスト、ソプラノのルネ・フレミング、ヴァイオリニストのリサ・バティアシュヴィリ、ヴィオラ奏者のローレンス・パワー、そしてエサ=ペッカ・サロネン、アラン・ギルバート、グスターボ・ドゥダメル、デイヴィッド・ジンマンなどの著名な面々と共演しています。
オーケストラ作品『リキッド・マーブル』では極端な実験を行っています。導入部の音の上昇するカスケード、弦楽器と木管楽器の素早い連打、そして恍惚としたラグタイムのエピソードは、作品の構成要素のほんの一部です。他の多くの作品と同様に、示唆に富んだタイトルでリスナーを刺激したいと考えています。「リキッド・マーブルは矛盾であり、音楽との関連を喚起できればと思います」と彼は説明しています。ヴァイオリン、ソプラノ、管弦楽のための作品『クヴェル』には、民謡の要素が取り入れられています。
ヒルボリのヴァイオリン協奏曲第2番は、非常にエネルギッシュでありながらも瞑想的な作品です。空気のような音に、オーケストラとソリストの執拗な呼びかけがアクセントを添えています。音楽は夢見心地であることが多いですが、力強くリズミカルな部分も含まれています。彼のヴァイオリン協奏曲 第1番は、アンナ・リンダルのヴァイオリン・ソロと、サロネン指揮スウェーデン放送交響楽団との録音が「Ondine」よりリリースされていました。
エルビョルグ・ヘムシンは、この作品とヒルボリの音楽の魅力について次のように述べています。「ヒルボリの音の世界に初めて出会ったのは数年前ですが、とても魅力的で美しく、わくわくする曲だと感じました。彼のヴァイオリン協奏曲第2番を演奏するのは爽快です。これまで聴いたことのないような空気のような瞬間から、印象的でキャッチーなリズムセクションまで、この協奏曲はあなたを包み込み忘れられない旅へと連れて行ってくれます。ヴァイオリニストとして、この協奏曲は演奏するたびに新たな興奮と楽しさを与えてくれます。エサ=ペッカ・サロネンとスウェーデン放送交響楽団と素晴らしい録音できたことは、私のキャリアのハイライトでした。」
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\3100→\2890 |
タール&グロートホイゼン(ピアノ・デュオ)
J.S.バッハ:トランスクリプション~2台のピアノのための編曲集
羊は安らかに草を食み BWV.208-9(メアリー・ハウ編)
ブランデンブルク協奏曲第6番 BWV.1051
(グスタフ・クレメンス・フェリックス・クルク編)
成し遂げられた BWV.159-4(ロイ・ダグラス編)
ソナタ ニ短調 BWV.964
(原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番
BWV.1003) ~
第3楽章:アンダンテ(シリル・スコット編)
前奏曲とフーガ 変ホ長調『聖アン』 BWV.552
(クリストファー・レ・フレミング編)
まどろめ、疲れた目よ BWV.82-3(ルートヴィヒ・レベル編)
トッカータ ハ長調 BWV.564~第2楽章:アダージョ
(アレクサンダー・ケルベリン編)
来たれ、異教徒の救い主よ BWV.659
(アレクサンダー・ケルベリン編)
パッサカリア ハ短調 BWV.582(ジノ・タリアピエトラ編)
イエスは変わらざるわが喜び(主よ、人の望みの喜びよ)
BWV.147-10
(ヴィクター・バビン編) |
タール&グロートホイゼン(ピアノ・デュオ) |
録音:2024年、ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
19世紀以降、J.S.バッハの作品は、当時の偉大なピアニストの間で絶大な人気を博しました。フランツ・リスト、サン=サーンス、さらにはラフマニノフにせよ、彼らは皆、バロックの巨匠の作品をソロ・ピアノ用に編曲しました。一方であまり知られていないのは、2台のピアノのためのバッハの編曲集が数多くあることです。数え切れないほどの賞を受賞しているピアノ・デュオ、ヤアラ・タール&アンドレアス・グレートホイゼンは、2009年にバッハの『ゴルトベルク変奏曲』をヨーゼフ・ラインベルガーとマックス・レーガーの2台ピアノ版で録音し、高い評価を得ました。
今回、このデュオは、2台のピアノのための特別なバッハの編曲を収録した新しいアルバムをソニー・クラシカルに録音しました。その編曲はシリル・スコットなどの著名な作曲家のものだけでなく、多くの場合、グスタフ・クレメンス・フェリックス・クルクやアレクサンダー・ケルベルリンなど、今日では忘れ去られた音楽家のものも含まれます。作品も、カンタータからのアリア、重要なオルガン作品のパッサカリアやトッカータ、ブランデンブルク協奏曲第6番などを、2台のピアノ用に編曲したバージョンが収録されています。
ヤアラ・タールは「バッハの作品には、何世紀にもわたって真のハイライトへと変化した傑作が数多く含まれています。このアルバムは、不当に忘れ去られてきた2台のピアノのための特に成功した編曲でこれらの作品のセレクションを提示することを目的としています。」と語っています。
今回のアルバムは、アメリカのメアリー・ハウ[1882-1964]が編曲したカンタータ『楽しき狩こそ我が悦び(狩りのカンタータ)』BWV.208のアリア『羊は安らかに草を食み』で始まります。ドイツのワグネリアンだったグスタフ・クレメンス・フェリックス・クルク[1844-1902]
は、有名なブランデンブルク協奏曲第6番の編曲版を。そして、ロシア系アメリカ人のピアニスト、ヴィクター・バビン[1908-1972]は、最も有名なコラールのひとつ『イエスは変わらざるわが喜び(主よ、人の望みの喜びよ)』
BWV.147-10を2台のピアノ用に編曲し、『来たれ、異教徒の救い主よ』BWV.659の編曲はアレクサンダー・ケルベリン[1903-1940]。「シリル・スコット[1879-1970]が編曲したソナタ
ニ短調 BWV.964(原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番
BWV.1003)からのアンダンテと、アレクサンダー・ケルベリンが編曲したオルガンのためのトッカータ
ハ長調 BWV.564からのアダージョの2つのメロディを特に気に入っています。これ以上美しいメロディを知りません!」と、ヤアラ・タールは語っています。
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19802842662
\3100→\2890 |
樫本大進&エリック・ル・サージュ
19世紀末/20世紀初頭のフランスの室内楽名品2曲
ショーソンとヴィエルヌ
ショーソン:
ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲(コンセール)ニ長調
Op.21 |
エリック・ル・サージュ(ピアノ)
樫本大進(ヴァイオリン)
シューマン四重奏団
エリック・シューマン(第1ヴァイオリン)
ケン・シューマン(第2ヴァイオリン)
ファイト・ハーテンシュタイン(ヴィオラ)
マーク・シューマン(チェロ) |
ヴィエルヌ:ピアノ五重奏曲 Op.42 |
エリック・ル・サージュ(ピアノ)
樫本大進(ヴァイオリン)
ナタリア・ロメイコ(ヴァイオリン)
ユーリ・ジスリン(ヴィオラ)
クラウディオ・ボルケス(チェロ) |
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録音:2024年5月、ベルギー、ナミュール、コンサート・ホール『グラン・マネージュ』
類まれな室内楽のパートナーとしての樫本大進とエリック・ル・サージュの活動は、世界各地での室内楽演奏、特に日本では毎年初秋に開催されるル・ポン国際音楽祭
赤穂・姫路での共演で知られており、2023年から24年にかけては「シューマン&ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ・チクルス」も実現しています。録音面では2009年にはシューマンのピアノ五重奏曲、2012年にはフォーレのヴァイオリン・ソナタ2曲、2018年にはコルンゴルトやベルク、2020年にはニーノ・ロータの室内楽アルバムを発表するなど、そのパートナーシップはますます強力になっています。
今年(2024年)5月にベルギーで録音されたばかりの当アルバムは、樫本大進としては2007年発売のブラームスのヴァイオリン協奏曲以来17年ぶりのソニー・クラシカルへの録音となるもので、ショーソンとヴィエルヌという19世紀末/20世紀初頭にかけてフランスで生み出された室内楽の2大名品を収録しています。共演はショーソンではシューマン四重奏団、ヴィエルヌではナタリア・ロメイコ、ユーリ・ジスリン、クラウディオ・ボルケスという名手たちです。
1892年にブリュッセルで初演されたショーソンの『コンセール』は、ヴァイオリンとピアノがソロ、そして弦楽四重奏が加わるという型破りの編成で、「近年の様々な音楽の中で最も重要で興味深いもののひとつ」と評されました。ショーソンは、当時フランスにも蔓延していたドイツ・ロマン派の影響の中で、特にワーグナーへの傾倒を越えて独自の道を志向し、クープランやラモーといったフランスの古典作曲家を範にとり、実質的には六重奏という編成ながら、古典の「コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)」のイメージを彷彿とさせる作品を創り上げました。また全曲を3つの音(D、A、E)がモチーフのように貫いており、これはフランクが得意とした循環形式の影響を受けてのものです。
生まれつき目が不自由でありながらもオルガンの名手として知られたヴィエルヌによるピアノ五重奏曲は、ショーソンの『コンセール』の後継作品とでもいうべき音楽で、フランス室内楽史に残る知られざる傑作。1920年4月にジュネーヴで初演されたこの3楽章からなるこの作品は、作曲者自身が「私はわが子の悲劇的な運命から生まれたインスピレーションを注ぎ込む、巨大な五重奏曲という奉納物を作ろうとしている。自分の悲しみが恐ろしいものであるのと同様に、激しく、途方もないエネルギーでこの仕事をやり遂げ、力強く、堂々として、力強いものを作ろう。そして、すべての父親の胸の奥底に、死んだ息子への深い愛情を呼び起こすような、力強く、堂々として、力強いものを」と語っているように、第1次世界大戦に出征し1917年に戦死した息子への激しい喪失感と苦悩が、作品全体に溢れています。
樫本大進は2024年9月下旬に予定されているベルリン・バロック・ゾリステンの日本公演でヴィヴァルディ『四季』を演奏(横浜と豊田の2公演)するほか、ル・サージュとはル・ポン国際音楽祭でシューベルトの作品を中心とした室内楽を手掛け、さらに12月にはラファウ・ブレハッチとの全国7回にわたるデュオ・リサイタル・ツアーが予定されています。またル・サージュは気鋭の日本人奏者との共演でピアノ五重奏曲2曲を中心とする充実のフォーレ・プログラムを高崎と京都で披露します。室内楽の最前線で活躍する2人の最も新しい姿が刻印されたのがこのショーソンとヴィエルヌのアルバムといえましょう。
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19439977452
(14CD)
\25000→\23990 |
ポール・ロブスン/自由の声~コロムビア、RCA、HMV&ビクター録音全集
ポール・ロブスン(バス・バリトン)
Disc1:『The Early RCA Victor/Okeh Recordings
1925-1940』
Traditional: Were You There? (When They
Crucified my Lord)
Traditional: Steal Away
Traditional: Water Boy
Traditional: Joshua fit the Battle Ob
Jericho
Traditional: Bye and Bye (I'm Goin' to
Lay Down Dis Heavy Load)
Traditional: Water Boy
John Rosamond Johnson: Li'l Gal
Traditional: I'll Hear the Trumpet Sound
Traditional: Sometimes I Feel Like a Motherless
Child
Traditional: On Ma Journey
Traditional: Nobody Knows de Trouble I've
Seen
Traditional: Swing Low, Sweet Chariot
Will Marion Cook: Down de Lover's Lane
Traditional: Hear, de Lam's a-Cryin'
Traditional: Ezekiel Saw De Wheel
Traditional: Deep River
Traditional: I'm Goin' to Tell God All
O' My Troubles
Traditional: I Got a Home in-a Dat Rock
Traditional: Witness
Jerome Kern: Ol' Man River
Earl Robinson: Ballad for Americans
Traditional: I Got a Home in-a Dat Rock
Traditional: Witness
Disc2:『The HMV Recordings 1928-1929』
Jerome Kern: Show Boat: "Ol' Man
River"
James Weldon Johnson: Since You Went Away,
"Seems Lak To Me"
Will Marion Cook: Down De Lover's Lane
Traditional: Scandalize My Name
Traditional: Sinner Please Doan' Let dis
Harves' Pass
Traditional: Weepin' Mary
Traditional: I Want to Be Ready
Traditional: My Lord What a Mornin
Traditional: De Li'l Pickaninny's Gone
to Sleep
Traditional: Git On Board Li'l Children
Traditional: Dere's No Hidin' Place
Traditional: So Early in the Morning
Traditional: Carry me back to Old Virginia
Traditional: Old Folks at Home
Traditional: Goodnight Ladies
Traditional: Away Down South in Dixie
Traditional: Poor Old Joe
Traditional: Oh, Susanna
Traditional: My Old Kentucky Home
Traditional: Oh! Rock Me Julie
Traditional: Oh, Didn't It Rain
Joseph Tunbridge: Mammy
Traditional: Roll Away, Clouds (from "Virginia")
Traditional: Sonny Boy (From the 1928
Lloyd Bacon's Musical Movie "The Singing
Fool")
Buddy DeSylva: Little Pal (From "Say
It with Songs")
Nathaniel Shilkret: The Lonesome Road
Dylan Alexander Phillips: Just Keepin'
On
Ethelbert Nevin: Mighty Lak' a Rose
Buddy DeSylva: Mammy is Gone
Disc3:『The HMV Recordings 1930-1931』
Traditional: Hail De Crown
Will Marion Cook: Exhortation
Traditional: I Stood on the Ribber Jordan
- Peter Go Ring Dem Bells
Traditional: Go Down Moses
Jim McHardy: High Water
Stephen Foster: Old Folks at Home, "Swanee
River"
Stephen Foster: Poor Black Joe
Stephen Foster: My Old Kentucky Home
Jerome Kern: Show Boat, Act 1: "Ol'
Man River"
Harry Woods: River Stay 'Way from My Door
Hoagy Carmichael: Rockin' Chair
Traditional: Medley of Spirituals
I'm Rolling and Sinig-A-Ho
Hail de Crown
Joshua Fit de Battle ob Jericho
I Got a Robe
Oh Lord
De Gospel Train
Black Sheep
Heav'n Bells Are Ringin'
I'll Hear de Trumpet Sound
Swing Low, Sweet Chariot
Walk Together, Children
Carson Robinson: My Heart is Where the
Mohawk Flows Tonight
Ray Noble: The Folks I Used to Know
Traditional: Yes Lord, Oh Lord (Variation
of "Mary Had a Baby")
Hall Johnson: Lil' Gal
Traditional: Bear De Burden - All God's
Chillun Got Wing
Traditional: Bear de burden
James Weldon Johnson: All God's chillun
got wings
Lew Brown: That's Why Darkies Were Born
(From "George White's Scandals of 1931"),
Clarence Muse: When It's Sleepy Time Down
South, "Sleepy Time Down South"
(From the 1931 William A. Wellman's Movie
"Safe in Hell")
Sean Marshall: Seekin',
Disc4:『The HMV Recordings 1932-1933』
Lewis Carey: Nearer My God, to Thee
Charles Gounod: There is a Green Hill
Far Away
Lily Strickland: Mah Lindy Lou
George H. Clutsam: Ma Curly-Headed Babby
Traditional: Pilgrim Song
Traditional: Roll the Old Chariot: "Oh,
a drop of Nelson's blood"
Will Marion Cook: Since You Went Away
Will Marion Cook: Wid De Moon Moon Moon
Ned Washington, Victor Young: Got the
South in My Soul
Ruthland Clapham: Hush-A-Bye Lullaby,
"Rock-a-bye Baby"
John Klenner: Round the Bend of the Road
Kathryn R. Parker: Take Me Away from the
River, "Song from the Viper"
Traditional: Swing Low, Sweet Chariot
Edward Boatner: On Ma Journey
Traditional: Bye and Bye
Traditional: Were You There?
Will Marion Cook: Swing Along, "Swing
along, Chillun, along de lane"
Noble Sissle: Piccaninny Shoes
Walter Warren: In a Narrow Street
Harry Stephen Pepper: Carry Me Back to
Green Pastures
Hoagy Carmichael: Lazy Bones
Joe Bishop: Blue Prelude
Traditional: Medley I, Pt. 1:
Roll de Ole Chariot
Mary had a Baby
Swing Low
Heav'n, Heav'n
Traditional: Medley I, Pt. 2:
Carry Me Back
Mighty Lak' a Rose
Round the Bend of the Road
River Stay 'Way From my Door
O'l Man River
Disc5:『The HMV Recordings 1933-1936』
Sheridan Gordon: Fat Li'l Fella Wid His
Mammy's Eyes
Traditional: Shortnin' Bread
Hoagy Carmichael: Snowball
Traditional: Water Boy
Albert W. Noll: Doan' You Cry Ma Honey
Traditional: Steal Away
Charley McCarthy: Scarecrow
Charley McCarthy: Wagon Wheels
Charley McCarthy: So Shy
Traditional: Piccaninny's Slumber Song
William Christopher Handy: St. Louis Blues
Joseph M. White: Mammy's Little Kinky-Headed
Boy
Mabel Wayne: Little Man, You've Had a
Busy Day
Dave Franklin: I Ain't Lazy, I'm Just
Dreaming
Sidney Homer: Bandanna Ballads, Op. 22:
IV. The Banjo Song
Traditional: Medley II
Lazy Bones
Scarecrow
Fat Li'l Feller
Wagon Wheels
Deep River
Ma Curly-Headed Baby
Carry Me Back to Green Pastures
Old Folks at Home
Mischa Spoliansky: Love Song (From the
1935 Zoltan Korda's Film "Sanders of
the River")
Mischa Spoliansky: Congo Lullaby (From
the 1935 Zoltan Korda's Film "Sanders
of the River")
Mischa Spoliansky: Canoe Song (from the
1935 Zoltan Korda's Film "Sanders of
the River")
Mischa Spoliansky: Killing Song (From
the 1935 Zoltan Korda's Film "Sanders
of the River")
Traditional: Shenandoah
Lily Strickland: Jes' Mah Song
Traditional: De Ole Ark's A-Movering
Traditional: Ezekiel Saw De Wheel
Traditional: Joshua Fit De Battle Ob Jericho
Disc6:『The HMV Recordings 1936-1937』
Egbert van Alstyne: Honey, Dat's All
Rezso Seress: Gloomy Sunday "Hungarian
Suicide Song"
Jerome Kern: Show Boat, Act 1: "Ol'
Man River" (Film Version)
Jerome Kern: Ah Still Suits Me (From the
the 1936 James Whale's Film "Show Boat")
Eric Ansell: Sleepy River (From the 1936
James Elder Wills' Film "Song of Freedom")
Eric Ansell: Lonely Road (From the 1936
James Elder Wills' Film "Song of Freedom")
Eric Ansell: Song of Freedom (from the
1936 James Elder Wills' Film "Song of
Freedom")
Eric Ansell: The Black Emperor (From the
1936 James Elder Wills' Film "Song of
Freedom")
David Wendel Guion: Mam'selle Marie
Traditional: Dere's No Hidin' Place
Traditional: Oh! No John!
Edward Cockram Purcell: Passing By: "There
is a Lady Sweet and Kind"
Lawrence Brown: Hammer Song
Lawrence Brown: Lil' David
Michael Carr: My Way (From the the 1937
Thornton Freeland's Film "Jericho")
Michael Carr: Golden River (From the the
1937 Thornton Freeland's Film "Jericho")
Mischa Spoliansky: Wagon Song, "Ho!
Ho!"
(From the the 1937 Robert Stevenson's Film
"King Solomon's Mines")
Mischa Spoliansky: The Mountain Song,
"Climbing up"
(From the the 1937 Robert Stevenson's Film
"King Solomon's Mines")
Eric Ansell: Lazin' (From the 1937 James
Elder Wills' Film "Big Fella")
Eric Ansell: I Don't Know What's Wrong
(From the 1937 James Elder Wills' Film "Big
Fella")
Eric Ansell: Roll up Sailorman (From the
1937 James Elder Wills' Film "Big Fella")
Eric Ansell: You Didn't Oughta Do Such
Things
(From the 1937 James Elder Wills' Film "Big
Fella")
Michael Carr: Deep Desert (From the the
1937 Thornton Freeland's Film "Jericho")
Traditional: Sometimes I Feel Like a Motherless
Child
Langston Hughes: Minstrel Man
Traditional: The Wanderer
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Disc7:『The HMV Recordings 1937-1938』
Lawrence Brown: Dere's a Man Goin' Round'
Takin' Names
Traditional: No More Auction Block
Traditional: Work All De Summer
Traditional: Didn't My Lord Deliver Daniel?
Franz Gruber: Silent Night, Holy Night
Traditional: All Through the Night
Duke Ellington: Solitude
Duke Ellington: Mood Indigo
George Gershwin: Porgy and Bess, Act 1
Scene 1: "Summertime"
George Gershwin: Porgy and Bess, Act 2
Scene 1: "It Take a Long Pull to Get
There"
George Gershwin: Porgy and Bess, Act 2
Scene 2: "It Ain't Necessarily So"
George Gershwin: Porgy and Bess, Act 1
Scene 1: "A Woman Is a Sometime Thing"
Carrie Jacobs-Bond: 7 Songs as Unpretentious
as the Wild Rose:
III. Just A-Wearyin' For You
Charles Wakefield Cadman: At Dawning
Traditional: Song of the Volga Boatmen
Traditional: An Eriskay Love-Lilt
Edward Kilenyi: 5 Popular Mexican Songs:
I. Encantadora Maria
Traditional: Goin' to Ride Up in De Chariot
Traditional: Every Time I Feel de Spirit
Traditional: Lay Down Late
Modest Mussorgsky: Forgotten in E-Flat
Minor
Traditional: David of the White Rock
Oscar Rasbach: Trees
Antonin Dvorak: Gypsy Songs, Op. 55, B.
104: IV. Songs My Mother Taught Me
Traditional: Loch Lomond
John Wall Calcott: Drink to Me Only With
Thine Eyes
Disc8:『The HMV Recordings 1939』
Will Marion Cook: Down de Lovers' Lane
Alexander Grechaninov: Berceuse, Op. 1,
No 5
Traditional: O Thou Silent Night
William Blake: The Little Black Boy
Turner Layton: Dear Old Southland
Hubert Parry: Jerusalem (And Did Those
Feet in Ancient Time)
Robert Coningsby Clarke: The Blind Ploughman
Frederic Norton: Chu Chin Chow, Act 2:
The Cobbler's Song
Leonid Malashkin: Oh Could I But Express
in Song
Libbie Davidson Carpenter: Love At My
Heart
Turner Layton: Nothin'
Ethelbert Nevin: The Rosary: "The
hours I spent with thee, dear heart"
Carrie Jacobs-Bond: A Perfect Day
John Metcalf: Absent: "Sometimes,
between long shadows on the grass"
Traditional: Black Eyes, Russian Gipsy
Song
Reginald de Koven: Oh Promise Me
Jean Paul Martini: Plaisir d'amour: "Plaisir
d'amour ne dure qu'un moment"
Oley Speaks: Sylvia
Traditional: She is Far from the Land
(Irish Folk Song)
Stephen Adams: Thora
Roger Quilter: Now Sleeps the Crimson
Petal
John Ireland: Sea Fever: "I must
go down to the seas again"
Thomas John Williams: Ebenezer, "Ton-y
Botel"
James James: Land of My Fathers
Traditional: Deep River
Felix Mendelssohn: Lord God of Abraham
- Baal Chorus (From "Elijah")
Disc9:『The Columbia Masterworks Recordings
1942/1947』
Ivan Dzerzhinsky: From Border to Border
Ivan Dzerzhinsky: Oh, How Proud Our Quiet
Don
Marc Blitzstein: No for an Answer: The
Purest Kind of Guy
(Joe's Birhday Song)
Earl Robinson: Joe Hill
Hanns Eisler: The Peat-Bog Soldiers
Traditional: The 4 Insurgent Generals
(Spanish Loyalist Song)
Lev Knipper: Song Of The Plains (Red Army
Song)
Isaac Donayesvsky: Native Land
Traditional: Balm in Gilead
Lehman Engel: Chassidic Chant
Felix Mendelssohn-Bartholdy: Lord God
of Abraham (From "Elijah, Op. 70")
Alexander Tikhonovich Grechaninov: Berceuse,
Op. 1, No 5
Modest Mussorgsky: Without Sun: 1. Within
Four Walls
Lev Knipper: Song of the Plains (Red Army
Song)
Oscar Hammerstein II: Ol' Man River (From
"Show Boat")
Oscar Hammerstein II: I Still Suits Me
(From "Show Boat")
George Howard Clutsam: Ma Curly-Headed
Babby
Lily Strickland: Mah Lindy Lou
Earl Robinson: The House I Live in
Billy Hill: Wagon Wheels
Oley Speaks: Sylvia
George Gershwin: It Ain't Necessarily
So (From "Porgy and Bess")
Count Basie: King Joe - (Joe Louis Blues)
Jerome Kern: Show Boat: "Ol' Man
River"
Disc10:『The Columbia Masterworks Recordings
1945/1947
Traditional: Go Down, Moses
Traditional: Balm In Gilead
Traditional: By An' By
Traditional: Sometimes I Feel Like A Motherless
Child
Traditional: John Henry
Avery Robinson: Water Boy
Traditional: Nobody Knows De Trouble I've
Seen
Traditional: Joshua Fit De Battle Of Jericho
Traditional: Swing Low, Sweet Chariot
Traditional: Every Time I Feel The Spirit
Traditional: I Got A Home In Dat Rock
Traditional: Gimme Your Han'
Traditional: No More Auction Block
Traditional: Great Gettin' Up Morning
Traditional: Hear Da Lam's A Cryin'
Traditional: Going To Ride Up In De Chariot
Traditional: I'll Hear De Trumpet
Traditional: Ezekial Saw De Wheel
Traditional: Poor Wayfarin' Stranger
Traditional: Hammer Song
Traditional: Dere's a Man Goin' Round
Traditional: I Know De Lord
Traditional: Git On Board, Little Chillun
Traditional: L'il David
Disc11:『The Columbia Masterworks Recordings:
Live in New York, June 1, 1858』
Traditional: Over the Mountain - Love
will find Out the Way
Traditional: Balm in Gilead
Traditional: Freedom - Moravian Hussite
Hymn
Johann Sebastian Bach: A Mighty Fortress
is our God
Ludwig Van Beethoven: Ode to Joy
"Choral Section of Beethoven's Symphony
No. 9"
Traditional: Oh No John
Traditional: Eriskay Love Lilt
Traditional: Chinese Childrens Song
Language and Music History Lesson_Discussion
Modest Mussorgsky: Borris Godunov
William Shakespeare: Othello Monologue
Intro for Larry
Traditional: Didn't my Lord Deliver Daniel?
Traditional: Swing Low Sweet Chariot
Traditional: No More Auction Block
A. Robinson: Water Boy
Traditional: 4 Insurgent Generals Traditional: We Are Climbing Jacobs Ladder
Traditional: Sometimes I Feel Like a Motherless
Child
Traditional: How Does the Keyser Live
Traditional: Mexican Lullaby
Closing Thanks
Earl Robinson: The Ballad of Joe Hill
Earl Robinson: House I Live In
Disc12:『The Columbia Masterworks Recordings:
Live in London, August 10, 1958』
Traditional: Balm in Gilead
Traditional: L'amour de moi
Ludwig Van Beethoven: Ode to Joy
Modest Mussorgsky: The Orphan, IMM 48
Traditional: Hassidic Chant "Kaddish"
Traditional: Didn' my Lord Deliver
Traditional: Swing Low, Sweet Chariot
Traditional: Every Time I Feel the Spirit
Traditional: I'll Hear the Trumpet Sound
Traditional: Ezekiel Saw the Wheel
Traditional: No More Auction Block
Traditional: Scandalize my name
Traditional: Get on Board, Little Children
Traditional: How does the Keyser Live
Traditional: Sad I am without Thee
Traditional: Sad I am without Thee Encore
Traditional: Song of the Volga Boatman
Traditional: Volga Encore
Avery Robinson: Water Boy
Traditional: Oh No John
Traditional: Oh Thou Silent Autumn Night
Earl Robinson: The Ballad of Joe Hill
Jerome Kern: Ol' Man River
Pablo Neruda: Let the Rail Splitter Awake
Disc13-14:『The Columbia Masterworks Recordings:
Othello 1944』
シェイクスピアの『オセロ』の朗読
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ポール・ロブスン(本名ポール・リロイ・バスティル・ロブスン。1898年4月9日、米国ニュージャージー州プリンストン生まれ、1976年1月23日、ペンシルベニア州フィラデルフィア死去)は、著名なアメリカの歌手、俳優、黒人活動家でした。
牧師の父のもとに生まれたロブスンは、ニュージャージー州ニューブランズウィックのラトガース大学に入学し、全米代表のフットボール選手でした。ラトガース大学を首席で卒業した後、プロのスポーツ選手になる道を断り、コロンビア大学法科大学院に入学。1923年に法律の学位を取得しましたが、黒人が法律の専門職に就く機会が少なかったため、舞台の道に転向し、1922年にロンドンでデビュー。劇作家ユージン・オニールを擁するニューヨークの劇団プロビンスタウン・プレイヤーズに入団し、1924年にオニールの劇「神の子らには翼がある」に出演。その後「皇帝ジョーンズ」の主役を演じ、ニューヨーク(1924年)とロンドン(1925年)でセンセーションを巻き起こしました。また、同劇の映画版(1933年)にも主演しました。
ロブスンは素晴らしいバス・バリトンの歌声を持ち、20以上の言語を学びました。1925年、ニューヨーク市グリニッジ・ヴィレッジで初めてアフリカ系アメリカ人の霊歌を朗読し、ミュージカル「ショウボート」のジョー役で『オール・マン・リバー』を歌い、世界的に有名になりました。彼が主役を演じたロンドンでの「オセロ」(1930年)の演技は高く評価され、それはブロードウェイでの上演(1943年)でも同様でブロードウェイでのシェイクスピア劇としては史上最高の興行成績を樹立しました。
さらに1925年から1961年の間に、ロブスンは約276曲をリリース。その多くは複数回録音されました。その最初の曲は、1925年に「Were
You There」をバックに収録した黒人霊歌『Steal
Away』でした。彼の録音レパートリーは、アメリカーナ、ポピュラー・スタンダード、クラシック音楽、ヨーロッパのフォークソング、政治歌、詩、演劇の朗読など、さまざまなスタイルに及びました。
1939年に移住先からアメリカに戻り、第二次世界大戦下のアメリカと連合国の戦争努力を支持しました。しかし一方で、公民権運動と親ソ連政策を支持したことはFBIの調査の対象となりました。
1949年8月27日、公民権会議のチャリティーとして企画されたコンサートがニューヨーク州ピークスキルのすぐ北にあるレイクランドエーカーズで開催される予定でしたが、ロブスンが到着する前に地元の反共産主義者の群衆が野球のバットや石でコンサート参加者を襲撃。地元警察は数時間後に到着したものの、介入する気配はほとんどありませんでした。13人が重傷を負い、ロブスンもリンチされ、隣接する丘の斜面では十字架が燃やされました。9月4日に延期して開催されたコンサートの後、ピークスキル地区からのKKK(アメリカの白人至上主義)会員の申し込みが748人に上りました。
その後ロブスンはハーレムに移り、1950年から1955年にかけてアメリカの政策を批判する「フリーダム」という定期刊行物を出版しました。
1950年から共和党員マッカーシー政権時代には、ロブスンのパスポートは取り消され、レコードは店頭から消え、彼の名前はブラックリストに載せられ、米国での公演は禁止。しかし国際委員会が結成され、特に英国へのロブスンの旅行の自由を要求。1957年5月、英国下院議員らはロンドンのセント・パンクラス・タウンホールで電話による「国際」コンサートを企画。1958年に米国最高裁判所の判決により、彼はようやくアメリカを離れることを許されました。その後1960年代初頭に引退し、フィラデルフィアで余生を過ごしました。
ロブスンは若きハリー・ベラフォンテの指導者でした。ベラフォンテは1950年代初頭に最も人気のある黒人エンターテイメント・スターのひとりになりましたが、アフリカ系アメリカ人の公民権運動の主役でもあり、芸術的にも政治的にもロブスンに言及しました。
このセットは、ポール・ロブスンの「RCA Victor」「HMV」「Columbia
Masterworks」および「OKeh」レコーディングの全てが14枚のCDに収められ、オリジナルのラッカー盤とアナログ・テープから24bit/96kHzにて復元およびリマスターされ、未発表トラックも収録されています。
1925年に「Victor Talking Machine」で録音された最初の作品から、1958年に「Columbia
Masterworks」へ録音したライヴまで、彼の録音遺産を1つのエディションにまとめた初めてのコレクションです。
1958年6月1日、ニューヨークのマザー・アフリカン・メソジスト・エピスコパル・ザイオン教会(未発表トラック14曲)と、1958年8月10日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール(未発表トラック13曲)で録音したリサイタル完全版の初リリース盤が含まれています。
ベルリン芸術アカデミーのポール・ロブスン・コレクションから多数の写真が掲載されたハードカバー・ブックが付属しており、レイモンド・アーセノー(アメリカの歴史家、サウスフロリダ大学教授、The
Sound of Freedom:マリアン・アンダースン、リンカーン記念館、そしてアメリカを目覚めさせたコンサートの著者)による、ポール・ロブスンの並外れた人生と音楽性についての伝記エッセイ(欧文)、史上初の完全なセッション・ディスコグラフィと作品索引、および78rpmとLPでのポール・ロブスンの商業リリースのドキュメントが収録されています。
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<国内盤>
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BIJIN CLASSICAL
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BJN 1029-30
(2CD)
\3960
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イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
「ピアノ・リサイタル 2023」
●CD-1
J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ト短調
BWV861
(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
ショパン:
バラード第1番 ト短調 作品 23
バラード第2番 ヘ長調 作品 38
バラード第3番 変イ長調 作品 47
バラード第4番 ヘ短調 作品 52
●CD-2
平野一郎:ピアノ・ソナタ第1番 「光人彷徨(こうじんほうこう)」
~左手と右手に依る二幕の黙示劇
(イリーナ・メジューエワ委嘱作品)
I : 闇巴髏乃(いんへるの)
II : 波羅以蘇(はらいそ) |
イリーナ・メジューエワ(ピアノ) |
「21世紀の〈ハンマークラヴィーア〉」の世界初演を含む白熱のライヴ!ピアノ・リサイタル
2023/イリーナ・メジューエワ
(ピアノ - 1922 年製ニューヨーク・スタインウェイ)
録音:2023年11月23日、京都コンサートホール
〈アンサンブルホールムラタ〉におけるライヴ録音
STEREO/96kHz+24Bit録音、発売元:日本ピアノサービス株式会社
メジューエワが「21世紀の〈ハンマークラヴィーア〉」と絶賛する平野一郎のピアノ・ソナタ第
1番〈光人彷徨〉。
その世界初演の舞台となった 2023年京都リサイタル・ライヴがいよいよ登場。
今どきこれほど重厚長大で内容の濃いピアノ・ソナタが生まれたこと自体ひとつの「奇蹟」ですが、その傑作に全身全霊を込めてぶつかった演奏もこれまた奇蹟的。
どうしてこんなことが起こり得るのかと仰天しつつ、息を呑み続ける
46分間の壮大なドラマ、空前絶後の音楽体験をお届けします。
前半のショパン:バラード全 4曲も巨匠風のすごい演奏で聞き応え充分。(使用楽器:1922
年製NYスタインウェイ)。
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若林工房
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WKSP 1022-28
(7CD)
\9900
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イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」
(録音:2011~2015年)
●Disc-1
ピアノ・ソナタ K.280・K.282・K.310/
マエストロ対位法氏の葬送行進曲 K.453a
●Disc-2
ピアノ・ソナタ K.281・K.283・K.331/幻想曲
K.397
●Disc-3
ピアノ・ソナタ K.311・K.457・K.545/幻想曲
K.475
●Disc-4
ピアノ・ソナタ K.330・K.332・K.570/幻想曲
K.396
●Disc-5
ピアノ・ソナタ K.279・K.284・K.309/サリエリの主題による変奏曲
K.180
●Disc-6
ピアノ・ソナタ K.333・K.533/494・K.576
●Disc-7(特典盤)
幻想曲 K.396/ピアノ・ソナタ K.310/ロンド
K.511/
グラスハーモニカのためのアダージョ K.356/ピアノ・ソナタ
K.330 |
イリーナ・メジューエワ(ピアノ) |
私たちの時代にふさわしいモーツァルト待望の全集BOX
として登場!モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 イリーナ・メジューエワ
録音:2011年~2015年、新川文化ホール(富山県魚津市)(Disc-1~6) 2022年3月3日、東京文化会館・小ホールでのライヴ録音(Disc-7)
STEREO/96kHz+24Bit録音、発売元:日本ピアノサービス株式会社
2014年から2016年にかけて全3集(各2枚組)でリリースされた、メジューエワのモーツァルト:ピアノ・ソナタ集(録音:2011~2015年)を全集として初BOX化。
いずれも専門誌などで高い評価を獲得した名演です。
今回の全集ボックスには特典盤として 2022年3月のライヴ音源が付いているのが嬉しいところ。
21世紀の新しいモーツァルト像を打ち立てた、生命力豊かな演奏をお楽しみください。
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<LP>
ALPHA(LP)
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サラ・ウィリス(ホルン)
SARAHBANDA サラバンダ (カラーヴァイナル)
【Side A】
1. Sandunguera サンドゥンゲーラ
フアン・フォルメル・イ・ロス・バン・バン/
エドガル・オリベロ 編曲
2. Chan Chan チャン・チャン
フランシスコ・レピラード(コンパイ・セグンド)/
ホルヘ・アラゴン 編曲
3. Contigo En La Distancia 遠く離れていても一緒
セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス/ホルヘ・アラゴン
編曲
4. Pare Cochero パレ・コチェーロ(御者さん、止まって)
マルセリーノ・ゲーラ(ラピンデイ)/
ジュニエット・ロンビーダ 編曲
【Side B】
5. Habanera ハバネラ(恋は野の鳥) ~歌劇《カルメン》より
ジョルジュ・ビゼー/エドガル・オリベロ
編曲
6. La Comparsa ラ・コンパルサ(カーニバルの行列)
エルネスト・レクオーナ/ホルヘ・アラゴン
編曲
7. Guajira Sencilla グアヒーラ・センシージャ
ジュニエット・ロンビーダ
8. Mambo Influenciado マンボ・インフルエンシアード
チューチョ・バルデス/サラバンダ 編曲 |
サラ・ウィリス(ホルン)
ジュニエット・ロンビーダ(サクソフォン)
アイリン・ピノ(ヴァイオリン)
ホルヘ・アラゴン(ピアノ)
カルロス・ガルシア(ベース)
アレハンドロ・アギアル、
アデル・ゴンサレス(パーカッション) |
録音: 2024年2月 トラウムトン・スタジオ、ベルリン
収録時間: 43分/33 1/3 rpm
【大ヒット・シリーズの番外編、サラ・ウィリスと仲間たちによるキューバ音楽のアルバムにカラーヴァイナルが登場!】
ベルリン・フィルの人気ホルン奏者サラ・ウィリスがキューバの友人たちと2020年から録音とリリースを開始し、コロナ禍の困難を乗り越えてアル
バム3部作と映像作品を無事にリリースした「モーツァルトとマンボ」シリーズ。
そこでキューバ音楽の演奏を受け持ったのが、サラ・ウィリスを中
心としたバンド「サラバンダ」でした。
2024年8月に番外編として発売された彼らの演奏をたっぷりと聴くことの出来るアルバムに、カラーヴァイナ
ルが登場。冒頭からサラが得意の低音を挨拶代わりに吹き鳴らし、陽気な掛け声も入って独特の音楽世界に一気に引き込まれます。
有名なヒット曲からクラシックのアレンジ、オリジナルまでを幅広く収録。哀愁を帯びたメロディ、体を動かさずにいられないリズム、音を通じたプレ
イヤー同士の会話と一体感、キューバ音楽の魅力と音楽の素晴らしさが凝縮されたアルバムです。
ラストは各プレイヤーのテンション高いアド
リブを盛り込んだ、10分を超えるスリリングなナンバー。

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8/22(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
CORO
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イギリスの実力派アンサンブル、イ・ファジョリーニ
オラツィオ・ベネヴォリ:ミサ曲 《ベネヴォラ》
オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):
ミサ曲《ベネヴォラ》 より
キリエI、クリステ、キリエII、グローリア(世界初録音)
ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):Paratum,
cor meum
ベネヴォリ:ミサ曲 《ベネヴォラ》 より
クレド(世界初録音)
カリッシミ:バビロンの流れのほとりに
ベネヴォリ:ミサ曲 《ベネヴォラ》 より
サンクトゥス、アニュス・デイ(世界初録音)
カリッシミ:エフタの物語 |
イ・ファジョリーニ
ロバート・ホリングワース(指揮)
ザ・シティ・ムジク
(古楽器アンサンブル) |
イ・ファジョリーニのベネヴォリ第2弾!《ミサ・ベネヴォラ》
世界初録音!
☆イギリスの実力派古楽系アンサンブル、イ・ファジョリーニ!
☆新シリーズ第2弾は、ベネヴォリの17世紀半ば頃のミサ曲
《べネヴォラ》 世界初録音!
ロバート・ホリングワースによって1986年にオックスフォード大学で結成され、2006年5月にはロイヤル・フィルハーモニック協会から"アンサンブル・アウォード"を授与されたイギリスの実力派古楽系アンサンブル、イ・ファジョリーニ。
ザ・シックスティーンの自主レーベルであるCoro第6弾は、17世紀イタリア音楽において「失われた」重要人物であるオラツィオ・ベネヴォリの「コロッサル・バロック」と目もくらむような多声合唱の音世界を探求するイ・ファジョリーニのシリーズ第2弾。
本アルバムに収められている新録音となる4つの合唱グループから構成された
《ミサ・ベネヴォラ》 は、4つの分離したアンサンブルの間のダンスを堪能できるように、楽器の色彩がさらに強調されており、ヘンデルが50年後に指摘し、『メサイア』で再利用されたミュール・テクニック(「ラバを抱いて」(tenere
la mula)、あるいは単に「ラ・ムーラ」(la
mula)と呼ばれる、17世紀の反宗教改革のローマの作曲家たちが好んだ彼ら独特の劇的な仕掛けを意味する)もお楽しみいただけます。
また、ベネヴォリの作品に加え、ベネヴォリと同時代を生き、オラトリオの最初の重要な作曲家でもあるジャコモ・カリッシミによる
《エフタの物語》 は、当時のローマで使われていた低いピッチに調律され、個々の声部と有名な最後のコーラスの両方に、より深遠な色彩が注入されています。
※録音:2024年6月12日-14日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)

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INDESENS CALLIOPE RECORDS
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IC059
(2CD)
特別価格
\3900
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フォーレ没後100周年プロジェクト
録音:1974年-2024年
フロリレージュ ~ フォーレ:室内楽作品集
【CD1】
フォーレ:
ピアノ四重奏曲第2番ト短調 Op.45
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13
【CD2】
3つの歌 Op.7 より 第1番 夢のあとで/
無言歌第3番変イ長調 Op.17-3/
葬送の歌 Op.117/蝶々 Op.77/幻想曲 Op.79/
シシリエンヌ ト短調 Op.78/
ロマンス イ長調 Op.69/8つの小品 Op.84/
セレナードOp.98/エレジー Op.24/
蝶々 Op.77/3つの無言歌 Op.17/
3つの歌 Op.7 より 第1番 夢のあとで |
エリック・オービエ(トランペット)
ロジェ・ブトリ(ピアノ)
ローラ・ベネット・キャメロン(バスーン)
ロリアンヌ・コルネイユ(ピアノ)
パスカル・ギャレ(ピアノ)
アレクサンドル・ガテ(オーボエ)
マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ)
マルティン・レーア(チェロ)
デイヴィッド・ライヴリー(ピアノ)
ヴァンサン・リュカ(フルート)
ヴィクトル・メトラル(ピアノ)
リリアン・ムラン(ユーフォニアム)
タチアーナ・サムイル(ヴァイオリン)
エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ)
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)、他 |
フォーレ没後100周年プロジェクト!フランスの名手達による2枚組アルバム!
☆Indesens Calliopeが取り組むフォーレ没後100周年プロジェクト!
☆フランスの名手達によるコンピレーションアルバム!
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年記念アルバムは、フランスの名手達が一堂に会したコンピレーションアルバムが登場!
ガブリエル・フォーレは、19世紀末のフランス楽派の復興における重要人物であり、その作曲スタイルは20世紀の多くの作曲家に影響を与えました。
作品は、管弦楽曲から協奏曲、室内楽曲、歌曲など多岐にわたり、特にピアノのための作品はおよそ70曲という多作を残しています。
本アルバムでは、室内楽曲、吹奏楽作品まで、フォーレの作品が持つ豊かさと多様性を示し、聴衆を彼の天才的な音楽の世界への旅へと誘います。
※録音:1974年ー2024年
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URANIA RECORDS
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バルダッサーレ・ガルッピ:ハープシコード・ソナタ集
Vol.2
バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785):ソナタ
ニ長調 R.A.1.03.06/
カプリッチョまたはソナタ ヘ短調/ト長調
R.A.1.09.02/
ソナタ ハ長調 R.A.1.01.04/ソナタ ト長調
R.A.1.11.09/
ソナタ イ長調 R.A.1.14.04/ソナタ 嬰ヘ短調
R.A.1.10.01/
ソナタ ニ長調 R.A.1.03.08/ソナタ ト長調
R.A.1.11.25 |
アルヴィーゼ・デ・ピエーロ(ハープシコード) |
オペラ・ブッファの作曲家ガルッピのハープシコード・ソナタ集第2巻!
「イル・ブラネッロ」とも呼ばれたバルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785)によるハープシコード・ソナタ集の第2巻。
多数の国から影響を受けたガルッピは当時ヴェネツィアで最も著名な作曲家の1人で、オペラ・ブッファの作曲家として知られていますが、ハープシコード用の作品も多数残しています。
本アルバムでは、8曲のソナタを収録。
1974年ヴェネツィア生まれのハープシコード奏者アルヴィーゼ・デ・ピエーロは、ボローニャ大学でクリストファー・ステンブリッジのもとで研鑽を積み、音楽学と音楽遺産の博士号を取得しました。
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カール・ヴァイグル:弦楽四重奏曲集 Vol2
カール・ヴァイグル(1881-1949):
メゾ・ソプラノと弦楽六重奏のための《逢い引き》
Op.16
弦楽六重奏曲ニ短調(世界初録音)
弦楽四重奏曲第6番ハ長調 |
アンサンブル・マーク・ロスコ
〔カルロ・ラザリ(ヴァイオリン)
ジャーダ・ヴィゼンティン(ヴァイオリン)、
べンジャミン・バーンスタイン(ヴィオラ)、
キアーラ・フォレット(ヴィオラ)、
マリアンナ・シナグラ(チェロ)、
カルロ・テオドロ(チェロ)〕
アルバヌ・カレール(メゾ・ソプラノ) |
オーストリア後期ロマン派の作曲家、カール・ヴァイグルが残した世界初録音を含む弦楽四重奏曲集の第2巻。
上流階級出身のヴァイグルは、ツェムリンスキーから作曲の手解きを受け、ウィーン音楽院ではロベルト・フックスの下で作曲を学びました。
シェーンベルクとも親交が深く、マーラーの作風を受け継ぎ生涯ロマン派風の曲調を貫きました。
アンサンブル・マーク・ロスコは、2011年、イタリア北東部の優れた弦楽器奏者たちにより結成され、メンバーは、室内楽、ソロ、オーケストラ、教育の各分野で、さまざまなプロフェッショナルな経験を共有し、聴衆が聴く機会の少ない素晴らしいレパートリーを広めています。
カルロ・ラザリ、ベンジャミン・バーンスタイン、マリアンナ・シナグラは、イタリア弦楽四重奏団とトリエステ三重奏団の下で研鑽を積み、世界各地での演奏活動の他、いくつかのメジャーレーベルでの録音も残しています。
彼らはイタリアの主要オーケストラ(ミラノ・スカラ座、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場、アレーナ・ディ・ヴェローナ、トリエステ・ヴェルディ歌劇場、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団)で首席奏者を務め、海外ではイスラエル・フィル、サンパウロ州管弦楽団などでソリストとして活躍。
イタリアの各音楽院では、後進の指導にも力を注いでいます。
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CHANDOS
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CHANDOS(シャンドス)はすぐれた録音エンジニアでアレンジャーとしても活躍していたブライアン・カズンズが、1979年に創業したイギリスのレーベル。
名前はヘンデルのシャンドス・アンセムの委嘱者で諸芸術のパトロンだったシャンドス公ジェイムズ・ブリッジスにちなんでいます。
リチャード・ヒコックス、ブライデン・トムソン、アレクサンダー・ギブソン、ジョン・ウィルソンといったイギリスの名指揮者たちに加え、ネーメ・ヤルヴィ、ジャナンドレア・ノセダ、ヴァレリー・ポリャンスキーといった実力のある国際的な指揮者との録音を数多く制作してきました。
カズンズの非常に優れた聴覚は多くの演奏家を驚かせ、特にオーケストラ録音のクオリティは世界中のオーディオファイルによって熱烈に支持されています。
現在はブライアンの息子ラルフ・カズンズがレーベルを率いると共に、優秀録音の伝統に更なる磨きをかけています。
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CHSA5344
(SACD HYBRID)
\3000
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ブラック・ダイク・バンド&ジョン・ウィルソン
アーサー・ブリス(1891-1975):ブラスバンドのための作品集
1. 行進曲「ようこそ女王陛下」 F9(1954)
(マイケル・ハルステンソンによるブラスバンド編
2023)*」
2-4. ケニルワース F13(1936) - ブラスのための組曲
5-9. バレエ音楽『アダム・ゼロ』 F1(1946)
–
組曲(ロバート・チャイルズによるブラスバンド編
2023)*
10-13. 映画音楽『来るべき世界』-
組曲(フィリップ・リトルモアによるブラスバンド編
2016)*
14-21. ベルモント変奏曲 F10(1962)(フランク・ライト編)
22-26.『英国王室』 -
テレビ・ドキュメンタリーのための音楽(1966)
(マイケル・ハルステンソンによるブラスバンド編
2023)
27-30. バレエ音楽『チェック・メイト』-
4つの舞曲(1937)
(エリック・ボールによるブラスバンド編
1978)
*...編曲版世界初録音 |
ブラック・ダイク・バンド
ジョン・ウィルソン(指揮) |
録音:2024年3月16-17日 Dewsbury Town Hall,
Dewsbury(UK)
総収録時間:70分
SACD層: Stereo, Multi-Channel 5.0
【ブラック・ダイク・バンド&ジョン・ウィルソン!ブリティッシュ・ブラスによるブリリアントなブリス!】
イギリスの作曲家アーサー・ブリスは、第二次世界大戦中にBBCの音楽監督を務め、大戦後には3つの放送局で音楽番組を担当、1953年にはアーノルド・バックスの後任の「Master
of the Queen's Music 国王の音楽師範」に就任しました。
本アルバムには、ブラスバンド(金管バンド)のレパートリーにおける重要な2作品、1936年の全英ブラスバンド選手権の課題曲「ケニルワース」と1962年の「ベルモント変奏曲」を中心に収録。
また別の作曲家がブラス用に編曲した「チェックメイト」のバレエからの「4つの舞曲」や、映画『来るべき世界』からの組曲の他、ロバート・チャイルズとマイケル・ハルステンソンによるこのアルバムのための新たな編曲作品も含まれています。
これらの編曲作品は民謡に根差した英国音楽の伝統を重んじつつも、新古典派の作風やジャズまでをも採り入れたブリスの野心的な作風を忠実に反映しています。
ブラック・ダイク・バンドは、1855年からの長い歴史を持ち、350以上の録音を制作して数多くのコンクールで優勝した、世界で最も成功したブラスバンドの一つです。
2023年にはシンフォニア・オヴ・ロンドンで名録音を連発している指揮者ジョン・ウィルソンを名誉総裁に迎えました。
ブラック・ダイク・バンドの持ち味である高度なアンサンブルと華麗さの中に深みを感じさせるブリティッシュ・ブラスのサウンド、シンフォニー・オーケストラでの経験で練り上げられたジョン・ウィルソンの格調高い音楽づくり、シンフォニア・オヴ・ロンドンの名録音で名高いブライアン・ピジョンとラルフ・カズンズの収録とあって、新次元のブラス・サウンドが期待できます。
高度なアンサンブルを生かした華麗な音色を高音質録音で捉えたSACDハイブリッド盤での発売です。
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ネーメ・ヤルヴィ&エストニア国立交響楽団
フランス・オペラの序曲集~オーベール、プランケット、ルコック
ダニエル=フランソワ・オーベール(1782-1871):
1. 歌劇 《黒のドミノ》- 序曲 S. 30(1837)
2. 歌劇《ポルティチの物言わぬ娘》- 序曲
S. 16(1828)
3. 歌劇《王冠のダイヤモンド》- 序曲 S.
34(1841)
ロベール・プランケット(1848-1903):
4. 喜歌劇《コルヌヴィーユの鐘》- 序曲(1877)
アレクサンドル・シャルル・ルコック(1832-1918):
5. 歌劇《アンゴー夫人の娘》- 序曲(1943)
6-19. ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):
歌劇《アンゴー夫人の娘》によるバレエ音楽(1943/1947改訂)
6-12. 第1幕より/13-18. 第2幕より/19.
終曲 |
エストニア国立交響楽団
トゥリイン・ルーベル(リーダー)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮) |
録音:エストニア・コンサート・ホール(タリン) 2022年6月9-10日(ライヴ)...1、4 2022年6月13-17日...2-3、5-19
総収録時間:68分
フランスのバレエ音楽集(CHAN20132)に続くネーメ・ヤルヴィとエストニア国立交響楽団によるアルバム。
今作ではオーベール、プランケット、ルコックのオペラの序曲を収録。
フランス・オペラ界を席巻した人気作曲家オーベール、初演後400回も連続で公演されたというブランケットの《コルヌヴィーユの鐘》、フランス革命後のパリを
舞台にしたルコックの《アンゴー夫人の娘》、ゴードン・ジェイコブがこの歌劇の音楽を用いてレオニード・マシーン
のためにバレエ用に編曲した組曲を収録。
ヤルヴィとエストニア国立交響楽団が往時のヒット曲の魅力を今に
蘇らせています。
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ニーヴ・トリオ
ルーテッド-スメタナ、コールリッジ=テイラー、スーク、マルタン:
ピアノ三重奏曲集
1-3. ベドジフ・スメタナ(1824-1884):
ピアノ三重奏曲 ト短調 Op. 15(1855/1857改訂)
4-8. サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):
5つの黒人のメロディ – ピアノ三重奏のために(1905頃)
(原曲:24の黒人のメロディ Op. 59
No. 1 – ピアノ独奏のために)
4. 第22番 Sometimes I feel like
a motherless child
5. 第15番 I was way down a-yonder
6. 第11番 Didn't my Lord deliver
Daniel?
7. 第4番 They will not lend me
a child
8. 第18番 My Lord delivered Daniel
9-11. ヨゼフ・スーク(1874-1935):
小三重奏曲 ハ短調Op. 2(1889/1890-91改訂)
12-14. フランク・マルタン(1890-1974):
アイルランドの民謡による三重奏曲(1925) |
ニーヴ・トリオ
アンナ・ウィリアムズ(ヴァイオリン)
ミハイル・ヴェセロフ(チェロ)
エリ・ナカムラ(ピアノ) |
録音:2023年5月8-10日 Potton Hall, Dunwich、サフォーク(UK)
総収録時間:76分
アメリカ、ロシア、日本の奏者によって2010年に創設された、ゲール語で「明るく」「晴れやかな」といった意味の名前を持つニーヴ・トリオ。
今作「Rooted」では民族音楽からインスパイアされた音楽を演奏しています。
冒頭 に置かれたスメタナの三重奏曲は、1855年、彼の長女の死を悼み書かれたもので、リストが「真の天才だけが
書けるもの」と評した作品。
ボヘミア舞曲の旋律が巧みに用いられています。
スークの三重奏曲は彼の初期の作品で、穏やかな作風の中にも師であるドヴォルザークの影響とチェコ音楽の伝統が感じられます。
同じくドヴォ ルザークの影響を受けた、サミュエル・コールリッジ=テイラーの「黒人のメロディ」は、黒人霊歌からインスピレー
ションを得たピアノ曲が原曲であり、彼自身が5曲をピアノ三重奏のために編曲しています。
アルバムは1925年 にフランク・マルタンが作曲したアイルランドの伝統的なメロディに基づく三重奏曲で締めくくられます。
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アルカディア・クァルテット
ヴァインベルク:弦楽四重奏曲集 第4集
1-6. 弦楽四重奏曲第6番 Op. 35(1946)
7. 弦楽四重奏曲第13番 Op. 118(1977)
8-16. 弦楽四重奏曲第15番 Op. 124(1979) |
アルカディア・クァルテット
アナ・トローク(第1ヴァイオリン)
レスヴァン・ドゥミトル(第2ヴァイオリン)
トライアン・ボアラ(ヴィオラ)
ツォルト・トローク(チェロ) |
録音:2023年7月7-9日 Potton Hall, Dunwich、サフォーク(UK)
総収録時間:75分
2006年にルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミーの生徒たちによって結成され、2014年の大阪国際室
内楽コンクールなど多くのコンクールで優勝したアルカディア・クァルテット。
これまでに3作発売されたヴァインベル クの弦楽四重奏曲集はいずれも高く評価されています。
この第4集には、第6番、第13番、第15番を収録。
第6番は1946年にモスクワ郊外で作曲され、友人のゲオルギー・スヴィリードフに捧げられました。
しかし作風が 先進的だったため演奏を当局に禁止されてしまい、ヴァインベルクはショスタコーヴィチが1975年に亡くなるまで
四重奏曲を作曲しませんでした。
第13番は1977年にボロディン四重奏団に捧げられ、単一楽章で彼の弦
楽四重奏曲中、最も短い作品です。
第15番は1979年に作曲され、9楽章からなり、楽章にはタイトルや表
現指示がなくメトロノームの指示があるのみです。
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ジョン・ウィルソン&BBCフィル
エリック・コーツ(1886-1957):管弦楽作品集
第4集
1. Music Everywhere ミュージック・エヴリホエア
(1948)
2. Footlights フットライツ(1939)
3. I Sing to You アイ・シング・トゥ・ユー(1940)
4-14. 3頭の熊
15-17. 組曲「From Meadow to Mayfair
フロム・メドウ・トゥ・メイフェアー」(1931)
18. Under the Stars 星空の下で(1928)
19-22. 組曲「Four Centuries 4つの世紀」(1941) |
BBCフィルハーモニック
ユーリ・トルチンスキー(リーダー)
ジョン・ウィルソン(指揮) |
録音:2023年3月16、17日 MediaCityUK, Salford,
マンチェスター(UK)
総収録時間:61分
高い評価を受けているジョン・ウィルソンとBBCフィルのエリック・コーツ作品集。
第4集は行進曲「ミュージック・エヴリホエア」で壮大に幕を開けます。
この曲はイギリスのテレビ局Rediffusion のジングル・チューンとして使用されました。
続く「フットライツ」は戦間期のウェスト・エンドの華やかさを描き、戦時
中の士気高揚のために作られた「アイ・シング・トゥ・ユー」や、息子オースティンのために書かれた「3頭の熊」、
ノッティンガムシャーからロンドンへの移住を反映した「フロム・メドウ・トゥ・メイフェアー」なども収録。
コーツ作品と して初めてアルトサクソフォンが用いられた「星空の下で」や、妻フィリスに捧げられた「4つの世紀」も含まれてい
ます。
イギリスのライト・ミュージックの定番名曲を抜群のノリと味わいで聞かせます。
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ファンホ・メナ(指揮)&BBCフィル
ロベルト・ジェラール:『ドン・キホーテ』全曲
1-4. バレエ音楽『アレグリアス』 (1942-43)
– オーケストラ組曲
5. ペドレリアーナ(1941/1954改訂) –
オーケストラのために
6-25. バレエ音楽『ドン・キホーテ』全曲(1940-41)(第2稿、1947-49)
6. 序曲
7-9. 第1場 ドン・キホーテの部屋
10. 間奏曲 I
11-14. 第2場 ウェイサイド・イン
15. 間奏曲 II
16-19. 第3場 ラ・マンチャの平原
20. 間奏曲 III
21-24. 第4場 モンテシーノスの洞窟にて
25. エピローグ |
BBCフィルハーモニック
ゾーイ・ベイヤーズ(リーダー)
ファンホ・メナ(指揮) |
録音:MediaCityUK, Salford, マンチェスター(UK) 2023年3月11日...6-25 2023年6月29日...1-5
総収録時間:61分
ロベルト・ジェラールはカタルーニャ出身の作曲家で、グラナドスにピアノを学んだほか、ウィーンでシェーンベルクに
師事した唯一のスペイン人です。
1928年にバルセロナに帰国、その約20年後に十二音技法に取り組み、亡
命先のイギリスでは前衛音楽の担い手として活躍しました。
このアルバムには、彼がスペイン時代にストラヴィン
スキーやバルトークの影響を受けて作曲した作品が収録されています。
『アレグリアス』は1940年代初頭に作 曲された、フラメンコからインスピレーションを得た4楽章のユーモラスな組曲です。
また、1941年のフェリペ・ペド レルの生誕100年を記念して作曲した交響曲『ペドレルへのオマージュ』の一部を1954年に再構成した『ペド
レリアーナ』も収録されています。
アルバムの中心である『ドン・キホーテ』は室内オーケストラのために書かれた作
品ですが、ここでは、様々な形を経て1950年にロイヤル・オペラでの上演用に改訂した版を聴くことができま
す。
初演ではニネット・ド・ヴァロアが振付を行い、ロバート・ヘルプマンがドン・キホーテ、マーゴ・フォンテインがドゥ
ルシネアを踊りました。
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ユリアナ・コッホ(オーボエ)
夢の笛吹き - ギップス:室内楽作品集
1-3. オーボエ・ソナタ第2番 Op. 66(1985)
4-6. 組曲 『ケンジントン・ガーデンズ』
Op. 2(1938) -
オーボエとピアノのために
7. Sea-weed Song 海藻の歌 Op. 12c(1940)
-
コールアングレのために
8-10. 組曲『海岸』 Op. 3b(1939) - オーボエとピアノのために
11-13. オーボエ・ソナタ第1番 ト短調 Op.
5a(1939)
14. The Piper of Dreams 夢の笛吹き Op.
12b(1940) -
無伴奏オーボエのために
15-17. 三重奏曲 Op. 10(1940) -
オーボエ、クラリネット、ピアノのために
18. Threnody 挽歌 Op. 74(1990) -
コールアングレ、ピアノもしくはオルガンのために |
ユリアナ・コッホ(オーボエ)
ジュリアン・ブリス(クラリネット)
マイケル・マクヘイル(ピアノ) |
録音:2023年7月25-27日 Potton Hall, Dunwich,
Suffolk(UK)
総収録時間:69分
20世紀イギリスの作曲家ルース・ギップスは幼少期から音楽の才能を示し、1937年に16歳で王立音楽大
学に入学してオーボエとピアノを学ぶとともに、ヴォーン・ウィリアムズとゴードン・ジェイコブから作曲を学びました。
大学在学中にブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏し、1942年のプロムスでは彼女の交響詩『Knight
in Armour』がヘンリー・ウッドによって演奏されました。
戦争中にはバーミンガム市交響楽団の首席オーボエ奏者
となりましたが、戦後、ロンドンに戻ってからは演奏機会が減少したため、室内楽の作曲と教育に専念しまし
た。
このアルバムには1938年から1990年に作曲された彼女のオーボエとコールアングレを用いた室内楽作品
が収録されています。
ユリアナ・コッホはロンドン交響楽団の首席オーボエ奏者。2018年に王立音楽大学の
オーボエ教授に任命され後進の指導に当たっています。
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ニコラス・ダニエル(オーボエ)
ロベルト&クララ・シューマン:オーボエとピアノのための作品集 |
ニコラス・ダニエル(オーボエ)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ) |
ロベルト・シューマン(1810-1856):
1-3. 3つのロマンス Op. 94(1849)
クララ・シューマン(1819-1896):
4-6. 3つのロマンス Op. 22(1853)(ニコラス・ダニエルによるオーボエ編)
ロベルト・シューマン:
7-9. 幻想小曲集 Op. 73(1849) (ニコラス・ダニエルによるオーボエ編)
10-12. 民謡風の5つの小品 Op. 102(1849)より3つの小品
(シュテファン・コロディ=クロイツァーによるクラリネット編をオーボエで演奏)
10. 第2番 Langsam
11. 第3番 Nicht schnell, mit viel
Ton zu spielen
12. 第4番 Nicht zu rasch
13. 『リーダークライス』 - 月の夜 Op.
39 No. 5(1840)
14-16. 3つの二重奏曲(原曲:ペダルピアノのために)
(ハワード・ファーガソンによるオーボエとピアノ編...世界初録音)
17-18. アダージョとアレグロ Op. 70(1849)(ハンバート・ルカレッリによるオーボエ編)
19. 夕べの歌 Op. 82 No. 12(1849)
(ヨーゼフ・ヨアヒムによるヴァイオリン編をオーボエで演奏) |
録音:2023年7月18-20日 Potton Hall, Dunwich,
Suffolk(UK)
総収録時間:75分
ニコラス・ダニエルは、1980年にBBCヤング・ミュージシャン・コンクールで優勝し、ヨーロッパを中心に活躍するイ
ギリスの名オーボエ奏者です。
彼はバロックから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、デュティユー、ジョン・タ
ヴナー、マクミラン、ティペットらの作品を初演して高い評価を得ています。
また、ブリテン・シンフォニア、ハフナー・
ウインド・アンサンブル、オルシノ・アンサンブル、ブリテン・オーボエ四重奏団の創設メンバーでもあります。
このアルバムにはシューマン夫妻の作品を収録。
オリジナルのオーボエ曲は冒頭ロベルトの『3つのロマンス』だけ
で、他はダニエル自身の編曲に加え、クラリネット版やヴァイオリン版の編曲を収録、ダニエルはいずれも見事に
吹きこなしています。
また、室内楽の達人ジュリアス・ドレイクのピアノもたいへん味わい深いものです。
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NAXOS
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リスト:ピアノ曲全集 第63集 -クリスマス・ツリー |
ヴォイチェフ・ヴァレチェク(ピアノ) |
1-12. クリスマス・ツリー S186/R71(1876)
(初稿 MS-181, フランス国立図書館、パリ)
1. I. Psallite! Altes Weihnachtslied
古いクリスマスの歌/
2. II. O heilige Nacht! おお聖なる夜/
3. III. Die Hirten an der Krippe, "In
dulci jubilo"
飼葉桶のそばの羊飼たち 甘き歓びのうちに(もろびと声あげ)/
4. IV. Adeste fideles, gleichsam als
Marsch der heiligen drei Konige
神の御子は今宵しも(東方三博士の行進のように)/
5. V. Scherzoso スケルツォーソ/6. VI.
Reveille-matin (Wecker) 目覚まし時計/
7. VII. Schlummerlied 子守歌/
8. VIII. Alt-provenzalische Noel 古いプロヴァンスのクリスマスの歌/
9. IX. [Abendglocken] 夕べの鐘/10. X.
[Ehemals] 昔々/
11. XI. Ungarisch ハンガリー風/12. XII.
Polnisch ポーランド風
13. 悲しみのゴンドラ II 「エレジー第3番」
S200/ R81(1882年版)
14. 悲しみのゴンドラ II 「エレジー第3番」
S200/ R81(1883年版)
15. 子守歌 S198/R58(1881)
16. エレジー第1番 「墓の中の子守歌」 S196/
R76 (初稿)
17. ペテーフィの追悼に S195/R111 (1877)(改訂版)
18. 「皇帝ヴィルヘルム!」 S197b(1876)
19. ハンガリーの歴史的肖像 S205/R112 ー
第7曲 ミハーイ・モショニ(1885)
20. 諦め S263/S187a/R388(1877)(第2稿)
21. コサックの歌 S249c(1871頃) |
録音:2023年7月5-7日 Concert Hall of the
Karol Szymanowski Academy of Music inKatowice(ポーランド)
総収録時間:77分
NAXOSのリスト:ピアノ曲全集、第63集は、1876年の『クリスマス・ツリー』初稿を中心に晩年の小品を収録しています。
リストが孫娘ダニエラのために作曲した『クリスマス・ツリー』は、伝統的なキャロル、子供から見たクリスマス、大人の思い出の3つのグループに分かれています。
現在一般的に演奏されているのは1882年の改訂版ですが、ここでは初稿を演奏しています。
悲しみのゴンドラ II「エレジー第3番」は、リストがリヒャルト・ワーグナーの死を予感して作曲した作品で、ここには1882年の初稿と1883年の改訂版を収録(その後の改訂版も存在します)。
「子守歌」は弟子のために作曲されたシンプルな旋律の作品で、1958年に初めて出版されました。エレジー第1番「墓の中の子守歌」は、リストが弟子のマリー・ムハノフに捧げた作品で1875年に発表されました。
「ペテーフィの追悼に」は、ハンガリーの詩人シャーンドル・ペテーフィを題材にした作品です。
「皇帝ヴィルヘルム!」は、リストが皇帝ヴィルヘルム1世との謁見後に作曲したと考えられる短い行進曲で、2003年まで出版されることはありませんでした。
『ハンガリーの歴史的肖像』第7曲「ミハーイ・モショニ」は、ハンガリー文化を讃えた晩年の曲集の中の1曲で、ミハーイ・モショニは作曲家。「諦め」はオルガン作品として知られていますが、ここではピアノ用に改訂された第2稿を収録。
「コサックの歌」は、リストの友人ザモイスカ伯爵夫人の蔵書から発見された短く華やかな作品。1960年に初めて自筆譜が出版されました。
ポーランド出身でリスト作品を得意とするヴォイチェフ・ヴァレチェクの演奏です。
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クラウジオ・サントロ:交響曲第4番、第6番
他
1. 愛と平和の歌(1950)
2-4. 交響曲第4番「平和の交響曲」(1953-54)
2. I. Allegro/3. II. Lento ー Allegro
- Lento/
4. III. Allegro moderato e deciso
5. テナー・サクソフォンと管弦楽のための協奏的ショーロ(1951)
6-9. 交響曲第6番(1957-58)
6. I. Allegro giocoso/7. II. Lento/
8. III. Scherzo/9. IV. Allegro
10. ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲(1959-60/1980改訂) |
ペドロ・ビッテンクール(テナー・サクソフォン)...5
エマヌエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)...10
ゴイアス交響合唱団...4
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン(指揮) |
録音:Centro Cultural Oscar Niemeyer(ブラジル)2018年11月12-13日...6-9 2019年11月28日...1 2023年5月22日...10/Teatro
Escola Basileu Franca, Goiania(ブラジル)2022年4月25-30日...2-5
総収録時間:73分
ブラジルを代表するシンフォニストであるクラウジオ・サントロの交響曲全集。
この第4集には1950年代の4作品が収録されています。
「愛と平和の歌」はサントロがセリエリズムから民族主義へ移行を試みていた時期の作品。交響曲第4番は彼の作品の中で人気あるものの一つ。
ソ連で出版・録音され、ハチャトゥリアンやカバレフスキーが熱烈に支持しました。交響曲第6番は、緩徐楽章とスケルツォを速い楽章がはさむ4楽章形式の古典的な形式にモダンな音楽を盛り込んだ作品。
サントロはまた、いくつかの協奏的作品も作曲しており、1951年のサクソフォンのための「協奏的ショーロ」では彼特有のノリのよいリズムと、巧みなオーケストレーションが映えています。
1959年から1960年にかけて作曲された《ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲》は1980年に改訂、彼自身の指揮で初演。
この幻想曲は切れ目のない2つの部分からなり、抒情的な前半部と技巧的な後半部で構成されています。
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ピアソラ:ギター音楽集 |
ユーリ・リベルゾン(ギター)
ピョートル・パホムキン(ギター)...1-3 |
アストル・ピアソラ(1921-1992)
1-3. タンゴ組曲(1984) ー ギター二重奏のために
1. Tango No. 1/2. Tango No. 2/3.
Tango No. 3
4. オブリビオン(忘却)(1984)(Y. リベルゾンによるギター編)(2019)...この編曲による世界初録音
5. 天使の死(1962)(L. ブローウェルによるギター編)(2015)
6-10. 5つの小品(1980)
6. No. 1. Campero/7. No. 2. Romántico/8.
No. 3. Acentuado/
9. No. 4. Triston/10. No. 5. Compadre
11-16. タンゴ・エチュード集(1987)
(M. バルエコによるギター編)(2011)
11. Etude No. 1 Decide/12. Etude No.
2 Anxieux et rubato/
13. Etude No. 3 Molto marcato e energico/14.
Etude No. 4 Lento-Meditativo/
15. Etude No. 5 –/16. Etude
No. 6 Avec anxiete |
録音:2023年4月9-11日 St. Paul's Anglican
Church,Newmarket, Ontario(カナダ)
総収録時間:76分
タンゴにクラシックやジャズの要素を融合させた「タンゴ・ヌエボ」を生み出したアストル・ピアソラの名曲をギターで演奏したアルバム。
収録されているのは、ギター・デュオのアサド兄弟のために作曲された「タンゴ組曲」、ピアソラ初のギター曲「5つの小品」のほか、リベルソンによる「オブリビオン」の編曲、ブローウェルによる「天使の死」の編曲、バルエコによる「タンゴ・エチュード」です。
どの曲もギターの幅広い音域を生かした編曲が聴きどころ。
アメリカ西海岸で意欲的な活動を繰り広げるユーリ・リベルゾンンによる演奏です。
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ヴラニツキー:管弦楽作品集 第7集 |
チェコ室内管弦楽団パルドビツェ
マレク・シュティレツ(指揮) |
1-4. 交響曲 ニ長調「Con musica turca トルコ音楽風」(1790代)
1. I. Grave ー Allegro spiritoso/2.
II. Capriccio: Largo/
3. III. Menuetto: Allegretto - Trio/4.
IV. Finale: Rondo allegro
5-6. 歌劇《メルクリウス、結婚仲介人》 より
5. プロローグ ー 序曲/6. 第1幕 シンフォニア
7-10. 交響曲 ハ長調 Op. 35 No. 1(1799年頃出版)
7. I. Adagio ー Presto/8. II. Allegretto
con moto/
9. III. Menuetto un poco allegretto -
Trio/10. IV. Finale: Presto
11. 歌劇《復讐》 ー 第1幕 序奏(アンダンテ・コン・モート)
- 第2幕 シンフォニア(アレグロ)(1795)
全て世界初録音 |
録音:2023年1月30日-2月3日 House of Music
Pardubice(チェコ)
総収録時間:67分
モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキー。
20歳の時にウィーンに移住し、ハイドンやモーツァル
トと交流を深めウィーン音楽界における重要な作曲家になった彼は、皇帝フランツ2世の妻マリア・テレジアの
お気に入りとなり、彼女からしばしば宮廷の祝典音楽や、舞台作品の作曲を依頼されました。
同い年生ま れのモーツァルトとも交友を深め、モーツァルトの死後は未亡人コンスタンツェが亡き夫の作品を出版するため
の手助けをしたことでも知られています。
このアルバムでは2曲の交響曲と、歌劇からの序曲、シンフォニアを
収録。
どれも彼の巧みな管弦楽法が発揮されており、なかでも「交響曲ニ長調」の最終楽章には、トライア
ングル、シンバル、トルコ式のドラムを採り入れたことで、当時流行していた「トルコ音楽」風の響きが存分に
味わえます。
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8.660547
(2CD)
\2900
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ムソルグスキー:歌劇《ソロチンスクの定期市》他
歌劇《ソロチンスクの定期市》全3幕(1874-80)(F.
ボロン版 2021年)
台本:モデスト・ムソルグスキー/原作:ニコライ・ゴーゴリ
【CD1】
1-9. 第1幕/10-30. 第2幕
【CD2】
1-5. 第3幕
6-10. 歌劇《サランボー》組曲(1863-66)(F.
ボロン校訂)*
6. I. Allegro assai/7. II. Allegro
energico/
8. III. Adagio/9. IV. Allegro
assai/
10. V. Andantino tranquillo
※全て世界初録音 |
リリーズ・プロジェクト*
ファブリース・ボロン(指揮)*
ソローヴィ・チェレヴィーク...
タイル・タジグロフ(バス)
ヒーヴリャ...グレタ・バギヤン(メゾ・ソプラノ)
パラーシャ...カリーナ・シュミーガー(ソプラノ)
クム...ハンス・グレーニング(バス・バリトン)
グリツィコ...タマチ・ナッタボン(テノール)
ジプシー/チェルノボーク...リー・ジンソク(バス)
他
カントゥス・ユヴェヌム・カールスルーエ
フライブルク劇場オペラ合唱団のメンバー
リリーズ・プロジェクト
ファブリース・ボロン(指揮) |
録音:2023年9月6、7、11日...歌劇《ソロチンスクの定期市》 2023年9月5日...歌劇《サランボー》組曲
総収録時間:98分
モデスト・ムソルグスキーの未完となった歌劇《ソロチンスク(ソローチンツィ)の定期市》。
ニコライ・ゴーゴリの原 作をもとに、ムソルグスキー自身が台本を作成したこの歌劇は、恋愛にまつわるごたごたと悪魔の呪いが交錯
するコメディーです。
彼の死後、何人かの作曲家が作品の補筆を行いましたが、このファブリース・ボロンの版
はムソルグスキーによる音楽だけを用いた室内楽伴奏版です。
アルバムには同じボロンが《サランボー》の音楽
を演奏会用組曲に編んだものを収録。こちらはムソルグスキーがフローベールの同名小説をもとに作曲、未
完のまま終わった彼の初の歌劇です。
「テーマとアイデアの美しさ」がリムスキー=コルサコフに称賛されました。
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<メジャー・レーベル>
<国内盤>
エイベックス・クラシックス
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AVCL84166
\3300 |
田中彩子/ベスト・オブ・ハイコロラトゥーラ
1. ロジャース:エーデルワイス(日本語版)
2. ヨハン・シュトラウス2世:美しく青きドナウ
3. モーツァルト:夜の女王のアリア
4. モーツァルト:私の感謝をお受けください、慈悲の人よ
5. モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
6. バッハ:ああ、なんて美味しいの、コーヒーは!
7. シューベルト:アヴェ・マリア
8. ヘンデル:私を泣かせてください
9. パガニーニ/クライスラー:ラ・カンパネラ
10. ラフマニノフ:ヴォカリーズ
11. ドビュッシー:月の光
12. プライズマン:アヴェ・マリア
13. チック・コリア:ホワット・ゲーム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ
14. ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック
15. ヨハン・シュトラウス2世:春の声 |
田中彩子(ソプラノ)
加藤昌則(ピアノ:01,14)
佐藤卓史(ピアノ:04,06,08,12,13)
山中惇史(ピアノ:09,10,11)
植木昭雄(チェロ:08,10,12)
杉田せつ子、俣野賢仁(ヴァイオリン:02,05,07)
柳原有弥(ヴィオラ:02,05,07)
西山健一(チェロ:02,05,07)
ペーター・イレイニ指揮
ブダペスト・アート交響楽団(03,15) |
100年にひとりとも称されるハイ・コロラトゥーラの才能を認められウィーンを拠点に活躍を繰り広げる田中彩子。
鮮烈なデビューを飾ったデビューアルバム『華麗なるコロラトゥーラ』発売から10年を記念して、これまでに発表した4枚のアルバムからセレクションされたベスト盤が登場。
ハイコロラトゥーラならではのオペラ・アリアの名曲から美しいメロディに彩られた歌曲の数々まで、心が魅了される極上のベスト盤です。
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8/20(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ARS PRODUKTION
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ヨハンナ・デメテル(フルート)
フルートと弦楽のための作品集
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
(フルートと弦楽オーケストラ版)
アーサー・ベンジャミン:組曲
(フルートと弦楽オーケストラ版)
マルコム・アーノルド:協奏曲第1番
ショスタコーヴィチ:5つの小品
(フルートと弦楽オーケストラ版) |
ヨハンナ・デメテル(フルート)
シュトゥットガルト室内管弦楽団 |
フルートと弦楽オーケストラによる美しく艶やかな響き!
ドイツ系ハンガリー人のフルート奏者、ヨハンナ・デメテルは、シンガポール国際フルート・コンクールやイタリア・ロヴェレート国際モーツァルト・コンクールなどコンクールで優勝し、早くから注目を集め、24歳の時にバーゼル交響楽団の首席奏者に就任しました。
本作では、オリジナル作品から編曲版までフルートと弦楽オーケストラという編成で演奏しています。
類まれなるテクニックで美しい音色を響かせるフルートと、それを支えるシュトゥットガルト室内管弦楽団のアンサンブルをお楽しみいただけます。
※録音:2022年9月1日-3日
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ARS38369
(1SACD HYBRID)
\3200
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アニエレ・シュタイニンガー(ピアノ)
伝統と自由
ジュゼッペ・ドメニコ・スカルラッティ:
ソナタ 嬰ハ短調 K.247、ソナタ ロ短調
K.27、
ソナタ ニ短調 K.213、ソナタ イ長調 K.268
ゲオルク・カッツァー(1935-2019):
Aufgrund meiner Verehrung fur Domenico
Scarlatti、
5つの小品
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:4つの歌
Op.2 |
アニエレ・シュタイニンガー(ピアノ) |
ベルリン生まれのピアニスト、アニエレ・シュタイニンガーのソロ・デビュー・アルバム。バーゼル音楽大学、ウィーン舞台芸術大学で学んだ彼女はその後ニコライ・ルガンスキーやロバート・レヴィンのマスター・クラスでさらに研鑽を積みました。
ソリストとしての活動と共に室内楽奏者としても高い評価を受けており、とりわけ2018年にデュッセルドルフで開催されたアントン・ルビンシテイン国際室内楽コンクールで「最優秀デュオ」特別賞を受賞しました。
※録音:2023年10月16日-18日
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エマ・ブラック(バロック・オーボエ)
オーボエの特権
ヨハン・クリスティアン・バッハ:四重奏曲
変ロ長調
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 KV
370
ヴァンハル:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 Op.7-1
モーツァルト:四重奏曲 ハ長調 KV 285、アダージョ
ト長調 KV 580a |
エマ・ブラック(バロック・オーボエ)
ゾーイ・ブラック(ヴァイオリン)
アン・ハーヴィー=ナーグル(ヴィオラ)
ペーター・トレフリンガー(チェロ) |
オーボエ四重奏曲のオリジナル曲と編曲集。
オーボエ四重奏曲はクラリネット四重奏曲のように一般的ではありませんが、その組み合わせはクラリネット四重奏曲と遜色のない魅力を持っています。
本作ではオーボエ奏者のエマ・ブラックが、モーツァルトのオーボエ四重奏曲の名曲と共に、ヴァンハルのオーボエ四重奏曲、そしていくつかの編曲版を演奏することによってこの作品の魅力を伝えています。
※録音:2017年12月

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スピリチュアルズ・アンド・ゴスペルズ
Jesus Calls Us/Come Thou Fount of Every
Blessing/
I feel Like Traveling On/He Brought Me
Out/
God of Our fathers, Whose Almighty Hand/
It is Truly Wonderful/Tis So Sweet to
Trust in Jesus/
Holiness Forevermore/Just a Closer Walk
with Thee/
Let There Be Peace On Earth/Give Me Jesus/
Poor Wayfaring Stranger/The Morning Trumpet/
My Faith Looks up to Thee/
My Shepherd Will Supply My Need/
My Shepherd Will Supply My Need/
Wonderful Holiness/Bow the Knee/
I Couldn't Hear Nobody Pray/
Lord I want to be a Christian/
Every Time I Feel The Spirit/Overshadowed/
Praise My Soul/アメイジング・グレイス |
デュオ・プラセディス
〔プラセディス・フーグ=リュッティ(ハープ)、
プラセディス・ヘネヴィエーヴ・フーグ(ピアノ)〕 |
ハープとピアノという独自の編成の親子アンサンブル、デュオ・プラセディス。
本作では「希望」をテーマにしており、世界情勢が劇的に変化し、恐怖や不安、ネガティブな思考が支配するこの時代に、「希望」と「自信」を持ってほしいという二人の思いが込められています。
ハープとピアノという稀有なアンサンブルで、23の霊歌やゴスペル・ソングを収録しています。
※録音:2024年1月29日-2月2日
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DANACORD
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ググニン、ホロデンコ、ヌーブルジェ参加
稀少ピアノ音楽祭~2023年フーズム城音楽祭 |
・ウィリアム・スタンデール・ベネット(1816-1875): 3つの小品
Op.28(1846-49)
〔序奏とパストラーレ/ロンディーノ/カプリッチョ〕
・フランツ・リスト(1811-1886):演奏会用大独奏曲
S.176(1850)
・ゾフィー・メンター(1846-1918):ロマンス
Op.5(1907)
ダニエル・グリムウッド(ピアノ)
・ジュリエット・ディヨン(1823-1854):ホフマンの10の素晴らしい物語(1847)
第1曲:クレモナのヴァイオリン
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(ピアノ)
・セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)/アルフォンソ・ソルダーノ: 夜は悲しい
Op.26-12
・セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952):
3つの小品 Op.24 第1曲:夜想曲 変ホ長調
《ディアナ》
アルフォンソ・ソルダーノ(ピアノ)
・アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー(1871-1942):
リヒャルト・デーメルの詩による幻想曲
Op.9〔夕べの声/森のしあわせ/愛/甲虫の歌〕
・エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)小川
Op.62-4(《抒情小曲集 第7集》 より)
アンドレイ・ググニン(ピアノ)
・フレデリク・ショパン(1818-1849)/レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938):
ショパンのエチュードによる練習曲
〔第4番(《練習曲》 Op.10-2《イグニス・ファトゥース》による/
第6番(《練習曲》 Op.10-6(左手のための)による)〕
ヴァディム・ホロデンコ(ピアノ)
・レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938):瞑想曲(1930)
・クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787)/アレクサンドル・ジロティ(1863-1945):
《オルフェオとエウリディーチェ》の旋律
ターニャ・ガブリーリャン(ピアノ) |
ググニン、ホロデンコ、ヌーブルジェ参加!フーズム城音楽祭ライヴ2023!
ドイツ北部のかつてのデンマーク領、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン(スレースヴィ=ホルステン)の港町フーズムで1987年に創設され、毎年夏に開催されている「フーズム城音楽祭」(稀少ピアノ音楽祭)の2023年のライヴ録音が登場!
今回も豪華ピアニストたちによるレア・レパートリーがずらりと並びピアノ・ファンの耳を楽しませてくれます。
ウクライナ人を祖先に持ち、ショスタコーヴィチの《24の前奏曲》(Hyperion,
PCDA68267/CDA68267)が2020年のBBCミュージック・マガジン賞を受賞したロシア出身のアンドレイ・ググニンはツェムリンスキーとグリーグの詩的な作品を披露。
第4回仙台国際音楽コンクールや第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールを制したウクライナの若き巨匠、ヴァディム・ホロデンコはゴドフスキーの難曲「ショパンのエチュードによる練習曲」に挑戦しています。
その他パリ国立高等音楽舞踊学校で学び、2010年の「ナディア&リリ・ブーランジェ賞」を受賞した作曲家でもあるジャン=フレデリック・ヌーブルジェ、グレアム・フィッチに学び、19世紀のヴィルトゥオーゾ曲を主なレパートリーにしているイギリスのダニエル・グリムウッド、イタリアのヴィルトゥオーゾ・ピアニストでありトラーニ市の「アルド・チッコリーニ・ファウンデーション」の芸術監督を務めるアルフォンソ・ソルダーノ、ロンドン・タイムズ紙やワシントン・ポスト紙をはじめとするメディアから、「力強い身体性と想像力豊かなピアニズム」と評されたターニャ・ガブリーリャンといった一流ピアニストたちが参加し、ピアノ作品の幅広い魅力や奥深さを紹介しています。
※録音(ライヴ):2023年8月19日-26日、フーズム城(ドイツ)
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DACOCD980
(1CD-R)
\2800
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ヨン・ダムゴー・プレイズ・シューベルト
シューベルト:
楽興の時 D 780
2つのスケルツォ D 593
3つのピアノ曲 D 946 |
ヨン・ダムゴー(ピアノ) |
1941年生まれのデンマークのピアニスト、ヨン・ダムゴーはゲオルク・ヴァシャヘーリ、イローナ・カボス、ヴィルヘルム・ケンプに学び、王立デンマーク音楽アカデミーの助教授、オーフス王立音楽アカデミーの教授を務め、東京の武蔵野音楽大学とメルボルンのオーストラリア国立音楽アカデミーでも客員教授として教えました。
80歳を超えてもなお精力的なレコーディング活動を継続するダムゴーの「プーランク:ピアノ作品集」(DACOCD960)に続く録音となる今作は、シューベルトの小品を集めたプログラム。
1817年に書かれた《2つのスケルツォ》、1823年から没する1828年にかけて書かれた6曲からなる《楽興の時》、1828年5月に作曲され、ブラームスが遺稿を編集して出版された《3つのピアノ曲》を取り上げます。
今なお深化を続けるデンマークの巨匠が紡ぐ情趣に富んだシューベルトにご期待ください。
「シューベルトにとっては、自身の経験したことを楽曲にするのが、きわめて自然なことだった。水の流れ、狩の風景、疾走する馬、かみなり、そして、彼がなによりも大切に思っていた、歩くこと......」(ヨン・ダムゴー)
※録音:2024年2月、デンマーク国立音楽アカデミー・コンサートホール(オーデンセ、デンマーク)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
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NMC
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NMCD281
(1CD-R)
\2800 →\2590
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BBC交響楽団
指揮はアンドルー・デイヴィスとマーティン・ブラビンズ
「ペイン補筆完成版」で知られるアンソニー・ペイン
アンソニー・ペイン(1936-2021):
管弦楽変奏曲 《長い間隠されていた種》(1992-1994)
静寂の中で半分聞こえた(1987)
ヴィジョンズ・アンド・ジャーニーズ(2002)* |
BBC交響楽団
マーティン・ブラビンズ(指揮)
アンドルー・デイヴィス(指揮)* |
「ペイン補筆完成版」でおなじみ、アンソニー・ペインの管弦楽作品集!
☆アンドルー・デイヴィス、マーティン・ブラビンズ&BBC交響楽団によるアンソニー・ペインの管弦楽作品集!
☆「ヴィジョンズ・アンド・ジャーニーズ」は2002年のBBCプロムスにおける初演のライヴ録音を収録!
エルガーの交響曲第3番や威風堂々第6番を補筆完成したことでその名を広く知られるイギリスの作曲家、アンソニー・ペインが作曲した管弦楽作品集のCD化が実現!
先般この世を去った名指揮者アンドルー・デイヴィスが2002年のBBCプロムスで披露した「ヴィジョンズ・アンド・ジャーニーズ」の初演のライヴ録音と、2006年にマーティン・ブラビンズがBBC交響楽団とスタジオ録音していた2曲が収められています。
アンソニー・ペインは2021年に急逝する数日前、NMCの創設者でありエグゼクティヴ・プロデューサーのコリン・マシューズとこのアルバムの計画について話し合っており、ペインの友人や同僚を含む多くの人々の寛大な支援にも支えられて、ペインの死去から3年の時を経た2024年、NMC創立35周年という記念すべき年についにリリースが実現しました。
※録音:2002年8月5日、ロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン/ライヴ)*&2006年9月22日、BBCメイダ・ヴェール・スタジオ(ロンドン)
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TACTUS
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20世紀初頭のイタリアのチェロ作品集
チェロとピアノのための作品集
カゼッラ:チェロ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.8
ジュゼッペ・ミューレ:ラルゴ
カゼッラ:夜想曲とタランテラ Op.54
レスピーギ:アダージョと変奏 P.133
イルデブランド・ピツェッティ:3つの歌 |
ロベルト・トライニーニ(チェロ)
ステッラ・アラ・ルーチェ・ポントリエーロ(ピアノ) |
20世紀初頭のイタリアのチェロ作品集!
20世紀初頭に作られたイタリアの作曲家によるチェロとピアノのための作品集。
グレゴリオ聖歌から始まりモンテヴェルディ、オペラ、ドイツとフランスの後期ロマン派など、さまざまな時代や様式の音楽から影響を受けて作曲家たちは作品を作ってきました。
その中でも本作で取り上げた作曲家たちはイタリア独自の特徴を生み出そうとしていました。
それらの現代では忘れ去られてしまったイタリアのチェロとピアノのため作品をロベルト・トライニーニの演奏でお楽しみいただけます。
※録音:2021年4月
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TC690790
(2CD)
特別価格
\4200
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ピエトロ・ジャンノッティ(?-1765):
12のヴァイオリン・ソナタ Op.1
※世界初録音
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ピエルルイジ・メンカッティーニ(バロック・ヴァイオリン)
アンサンブル・ラビリント・アルモニコ
(古楽器使用) |
イタリアの都市ルッカで生まれたとされる作曲家ピエトロ・ジャンノッティ。
音楽活動のあまり詳しい情報は残っていませんが、フランス・パリで演奏家兼作曲家として活躍したことが記録に残されています。
約20の室内楽作品を残したジャンノッティの知られざる遺産のうち、最初に出版された「12のヴァイオリン・ソナタ
Op.1」が世界初録音されました。
このソナタ集は、当時の音楽家のパトロンでありアマチュア音楽家でもあったフランス貴族、ジャン=シャルル・ド・クルソル公爵に献呈されています。
※録音:2023年4月
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ボネッリ:室内楽作品集
エットーレ・ボネッリ(1900-1986):
ヴァイオリン・ソナタ Op.25(1935)
牧歌 Op.41(1945)
森の夜想曲 Op.12(1936)
ヴィオラ・ソナタ Op.37(1944) |
様々なアーティスト |
ヴェネツィアの音楽家エットーレ・ボネッリ(1900-1986)は、ヴァイオリニストとしても知られていますが、作曲家として多数の作品を残しています。
それらの作品は20世紀前半にイタリアで流行したスタイルを、過剰になりすぎない程度に継承し、再構築しつつ実験的な要素も含まれていますが、巧みな作曲によって洗練された作品を生み出しています。
※録音:2023年4月
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ヴァッカ:歌曲集《ノーテ・ディ・グスト》
ロベルタ・ヴァッカ(b.1967):
イタリア料理のレシピに関する歌曲集《ノーテ・ディ・グスト》 |
ラウラ・カトラーニ(ソプラノ)
アンジェラ・ニーシ(ソプラノ)
パトリツィア・ポーリア(ソプラノ)
ロベルタ・ヴァッカ(調理器具)
アレッサンドロ・マッツォッケッティ(指揮)
チッタ・サンタンジェロ音楽祭アンサンブル、他 |
3人のソプラノ歌手がそれぞれ3つに分断された(北/中央/南)イタリア半島を表しており、それぞれの地方の料理のレシピを歌うことにより、最終的には理想的なイタリア料理の1品を目指して統一を表現するというユニークな歌曲集です。
※録音:2024年3月21日
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TOCCATA CLASSICS
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ティエリオ:ピアノ四重奏曲第3番、第4番
1-4. ピアノ四重奏曲第3番 ト短調(1905)
5-8. ピアノ四重奏曲第4番 ヘ長調(1913)
※全て世界初録音 |
アマデウス・チェンバー・プレイヤーズ |
録音:Hard Studio, Winterthur(スイス) 2024年3月28日...1-4 2024年3月15日...5-8
総収録時間:70分
フェルディナント・ティエリオの室内楽作品集、第3集には2つのピアノ四重奏曲が収録されています。
彼はブラームスの師でもあったエドゥアルト・マルクスセンの弟子で、同じく弟子であったラインベルガーと生涯親しい友人関係にあり、彼の作品にはブラームス風の緻密な対位法が随所に見られます。
また、ティエリオ自身が優れたチェリストでもあったためか、チェロが美しい旋律を歌う場面が多く、どれも聴きごたえのある作品となっています。
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フルーリー: 弦楽四重奏曲第2番、第3番
1-4. 弦楽四重奏曲第2番 ホ短調/ホ長調(1929)
5-8. 弦楽四重奏曲第3番 ハ長調(1938)
※全て世界初録音 |
コッラ・パルテ四重奏団 |
録音:2021年4月15-16日 SRF Radio Studio,
Brunnenhof、チューリヒ(スイス)...1-4 2022年12月13-14日
Reformed Church, Oberbalm、ベルン(スイス)...5-8
総収録時間:68分
スイスの作曲家リヒャルト・フルーリーの弦楽四重奏曲集、第2集には1929年と1938年に作曲された第2番と第3番が収録されています。
フルーリーは才能あるヴァイオリニストでもあり、友人たちと演奏するためにこれらの作品を書きました。
どちらの曲もコルンゴルトやツェムリンスキーを思わせる後期ロマン派風の抒情を湛えた美しい旋律に満ちています。
第3番は、フルーリー自身が生活が困窮していた時期に書かれましたが、明るく活発な音楽からはそんな苦悩は微塵も感じられません。
1997年にベルン交響楽団のメンバーによって設立されたコッラ・バルテ四重奏団の演奏です。
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TOCCATA NEXT
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近代エストニア音楽
エッレル、オヤ、ライマン、カント、トゥビン:チェロ作品集
ヘイノ・エッレル(1887-1970):
1. 古い舞曲 ト長調(1913)/2. 前奏曲 ト短調*
(1917)/
3. 詩曲 変イ長調* (1921)/4. 夕べの歌
ト長調(原曲:ピアノ)(1921)/
5. ロマンス ト長調(1924)/6. アンダンテ・セリオーソ
ニ短調(1931)/
7. 前奏曲 ホ短調(原曲:ピアノ)(1942)/8.
バラード ホ短調(1944)
エドゥアルド・オヤ(1905-2005):
9-11. 時の三部作 – チェロとピアノために*
(1934)
9. I Life 10. II Eternity/11. III
The Present Day
ヴィレム・ライマン(1906-1992):
12. 子守歌(1930頃)
ヘルマン・カント(1905-1952):
13. 愛の詩(1933)/14. バラード(1930頃)
エドゥアルド・トゥビン(1905-1982):
15. チェロ協奏曲 - I Recitativo* (1955
未完)
*を除き世界初録音 |
ヴァッレ=ラスムス・ローツ(チェロ)
ステン・ラスマン(ピアノ) |
録音:2023年2月13-14日 International Arvo
Pärt Centre、ラウラスマー(エストニア)
総収録時間:59分
力強さと豊かさを兼ね備えた近代エストニア音楽の基礎は、対照的な2つの流派、ヘイノ・エッレルの国際的な視点と、タリン音楽院で教授を務めたアルトゥール・カップ(1878-1952)が育んだ職人技によって形作られました。
このアルバムには、世界初録音となるエッレルのチェロ作品全曲に加え、彼の弟子であるオヤとトゥビンの作品と、カップの弟子、ヴィレム・ライマンとヘルマン・カントの作品を収録しています。
ライマンとカントは非常に異なるキャリアを歩み、エストニアで教授を務め尊敬を集めたライマンに比べ、カントはアメリカ亡命中にわずか46歳で人知れず世を去っており、彼の2作品は、およそ半世紀ぶりの録音となります。
演奏するヴァッレ=ラスムス・ローツは、1994年エストニア生まれのチェリスト。指揮者としての活躍も期待される奏者です。

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バルカン諸国のピアノ曲集 第1集 |
アミル・ジャコヴィチ(ピアノ) |
1. サーニャ・ドラクリッチ(1963-):Drive(2006)
2. パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978):エピソード集
Op. 36(1941) - No. 4 Improvisation
3-7. トミスラフ・ゾグラフスキー(1934-2000):ピアノのための組曲
イ長調 Op. 27*(1960)
3. I Sinfonia/4. II Intermezzo/5. III
Passaggio/6. IV Romanza/7. V Finale
8. ラフェット・ルディ(1949-):前奏曲 –
Les cloches Arbëresh(1993)
9-10. ヴォイン・コマディナ(1933-1997):2つのメヌエット(1985)
9. No. 1 Andante con moto/10. No. 2
Andante moderato
11. ドウシャン・バヴデク(1971-):Awakening
目覚め(2010)
12. アレクサンデル・ペチ (1951-):Barokjare(2013)
13. アレクサンダル・ペルノビッチ(1978-):metaglasswork(2014)
14-16. ミラン・ミハイロヴィチ(1945-):3つの前奏曲*(1986-89)
14. No. 1 Andante sostenuto – Allegro
moderato/
15. No. 2 Non lento/16. No. 3 Allegro
17. ジョン・サーサス(1966-):Jettatura*(1999)
*を除き世界初録音 |
録音:2024年3月5日 Concert Hall of the
SvetosavskiDom、ニシュ(セルビア)
ヨーロッパ南東に位置する自然豊かなバルカン諸国。「Balkan」とはオスマン語で「森深い山の連なり」を意味するとされ、バルカン半島内にはアルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、コソボ、北マケドニア、モンテネグロの国々があり、半島周辺の地域もバルカンに含まれることがあります。
このアルバムには、この地域に伝わる独自の伝統音楽を取り入れた近現代作曲家の作品が収録されています。
パンチョ・ヴラディゲロフは、その作品が近年CAPRICCIOレーベルからまとめて発売されましたが、他の作曲家の名前はカタログでもほとんど見かけることがありません。
この第1集では、アルバムの冒頭に置かれたドラクリッチの荒々しくエネルギッシュなトッカータ風の「Drive」を皮切りに、古典的な雰囲気を持つ曲や、伝統的な旋律を持つ曲、ジャズ風の曲など多彩な作品が楽しめます。
アルバニアのピアニスト、アミル・ジャコヴィチによる演奏です。

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CPO
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ライネッケ:交響曲第2番 他
1-4. 交響曲第2番 ハ短調 Op. 134
5. 序曲「ユーベルファイアー」 Op. 166
6. 荘厳なプロローグ Op. 223
7. 村の菩提樹の下での踊り Op161 No. 5
8. 序曲「ダーメ・コボルト」 Op. 51
9. ゼノビア序曲 Op. 193 |
ミュンヘン放送管弦楽団
ヘンリー・ラウダレス(指揮) |
録音:ミュンヘン、バイエルン放送 第1スタジオ 2015年6月10-14日...1-5 2016年7月18-22日...6-9
総収録時間:79分
2024年に生誕200年を迎えたライネッケ。ブルックナーと同い年ですが、高名な音楽教育者の父の元に生まれただけにいち早く音楽理論を習得し、作曲家及びピアニストとして早熟の才能を発揮しました。
85年余りの生涯を通じて数多く作品を遺すと共に、ライプツィヒ音楽院の教授およびゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者として音楽界に多大な貢献をしました。
番号付きの交響曲が3曲あり、ここに収録された第2番はデンマークの作家アダム・エーレンシュレーガーの悲劇「ホーコン・ヤール」に触発されたもの。
暗い音色と緻密で重々しいサウンド、ロマンティックな旋律や悲愴さを帯びた高揚感、最後に輝かしく終わる様はまさに後期ロマン派の醍醐味といった趣があります。
4つの序曲とゲヴァントハウス管のために作曲した「村の菩提樹の下での踊り」も同種の音楽。
このコンビの第1集(555114)と合わせて3曲の交響曲が揃いました。

第1弾 交響曲第1番、第3番 |
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ライネッケ(1824-1910): 管弦楽作品集 第1集
1-4. 交響曲第3番 ト短調 Op. 227
5. 序曲《マンフレッド王》Op. 93
6. 歌劇《マンフレッド王》第4幕よりロマンス
7. 歌劇《マンフレッド王》第5幕の前奏曲
8-11. 交響曲第1番 イ長調 Op. 79
12. 勝利の行進曲 Op. 110 |
ヘンリー・ラウダレス(指揮&ヴァイオリン...6のみ)
ミュンヘン放送管弦楽団 |
録音 バイエルン放送第1スタジオ 2014年4月8-11日?&1-7 2013年3月19-22日?&8-11 2016年7月22日?&12
ドイツ・ロマン派の作曲家、教育者カール・ライネッケの管弦楽作品集第1集。高名な音楽教育者を父に持ち、7歳で作曲を始め12歳でピアニストとして公開演奏を行うほど早熟だったライネッケは、85歳という長寿を全うする直前まで作曲活動を続け、未出版作品も含めると1000曲以上の作品を書き上げました。
その作風は保守的であり、同時代の評論家たちに酷評されても、「自分を先駆的な天才とみなす大胆さはなかった」と述べ、作風を変化させることはありませんでした。
とはいえ、時代の流れや他の作曲家たちの作品を念入りに研究したライネッケは、さまざまな技法を自在に操りながら、自身の作法を常に熟成させていきます。
このアルバムに収録された2曲の交響曲のうち、第1番は1858年、第3番は1895年に作曲されており、どちらも美しく心に染み入る旋律に満たされています。
残念ながら成功作とはならなかった歌劇《マンフレッド王》もシューマンを思わせる充実した作品。最後に置かれた「勝利の行進曲」は「燃えるような情熱と祝祭の精神」を持った華やかな小品です。
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ベートーヴェンの第9をオランダ初演した男
ヨハネス・ベルナルドゥス・ファン・ブレー
Johannes Bernardus van Bree (1801-1857)
:ヴァイオリン協奏曲、序曲 他
1. 序曲 ロ短調
2-4. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
5-9. 幻想曲 - シンフォニーより
10. 序曲 変ホ長調 |
アリアドネ・ダスカラキス(ヴァイオリン)
ケルン・アカデミーミ
ヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮) |
録音:2012年1月11-14日、2023年1月6-7日 ケルン、ドイツ放送、カンマームジークザール(ドイツ)
総収録時間:57分
ヨハネス・ベルナルドゥス・ファン・ブレーは、19世紀前半のオランダで最も才能ある音楽家の一人と称賛されたヴァイオリニストで指揮者、作曲家。
1848年にはベートーヴェンの交響曲第9番をオランダ初演。その後もベルリオーズの幻想交響曲やワーグナーの「ファウスト序曲」のオランダ初演を手掛けました。
このアルバムには、ヴァイオリニストとしても活躍したブレーならではの優雅なヴァイオリン協奏曲、シューマン作品を思わせる幻想曲、そして2曲の序曲が収録されており、初期ロマン派の伝統的な作風を堪能することができます。

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オーギュスタ・オルメス(1847-1903):交響詩集
1-3. 交響詩「Roland Furieux 狂えるロラン」
4. 交響詩「イルランド」
5. 交響詩「プロローグ」
6. 交響詩「アンドロメダ」
7. ルードゥス・プロ・パトリア |
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管
マイケル・フランシス(指揮) |
録音:Philharmonie Ludwigshafen(ドイツ) 2022年9月12-16日...1-5 2023年11月9-10日...6、7
総収録時間:66分
アイルランド系フランス人作曲家オーギュスタ・オルメスは、女性が芸術家として活動することが困難だった19世紀において、音楽に生涯を捧げ、その生き方は多くの人々に賞賛されました。
彼女の3楽章からなる交響詩『狂えるロラン』は、愛の狂気で一時的に正気を失う騎士の激しい感情の起伏を、色彩豊かなオーケストラのうねる音で見事に描いており、その卓越した芸術性が光ります。
また、神話の人物を生き生きと描く彼女の才能は、愛するペルセウスによって生贄の儀式から救われる魅力的な『アンドロメダ』においても際立っています。
その他、3曲の管弦楽作品を収録。マイケル・フランシス指揮、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。

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エミーリエ・マイヤー(1812 - 1883):ヴァイオリン・ソナタ集
1-4. ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
6-8. ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調
9-12. ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op. 17 |
エムリーヌ・ピエール・ラーセン(ヴァイオリン)
ザビーネ・ヴァイヤー(ピアノ) |
録音:2022年11月5-7日 ザルツブルグ、Odeion
Concert Hall
総収録時間:66分
幼い頃から音楽的才能を発揮しながらも、本格的に作曲家を志したのは30歳近くになってからという異色の経歴を持つエミーリエ・マイヤー。
古典派の様式を守りつつも、時には前衛的な和声を取り入れたロマンティックな作品を数多く遺しいます。このアルバムには、現存する7曲のヴァイオリン・ソナタのうち3曲が収められています。
詳細な作曲年代は不明ですが、ニ長調のソナタは1860年代に、ベートーヴェンのソナタを思わせる変ホ長調のソナタは1855年以前の作品と推測されています。
ヘ長調のソナタは、マイヤーが存命中の1863年に出版されたものです。
ヴァイオリニストのエムリーヌ・ピエール・ラーセンは、フェリックス・ドレーゼケのアルバム(555350)で高い評価を得ており、現在はマイヤーのヴァイオリン・ソナタの完全録音に取り組んでいます。

同時代の作曲家たちから「女ベートーヴェン」との異名を付けられたほどの才能の持ち主マイヤー。
薬局経営の父ヨハンと母ヘンリエッタのもとに生まれたマイヤーは幼いころからピアノの手ほどきを受けたものの体調面や家庭問題から作曲家を目指したのは30歳近くになってから。
カール・レーヴェに師事したことで作曲家の道に進むことを決意しました。1842年に出版した作品が評判を呼びファニー・メンデルスゾーンやクララ・シューマンと並び優れた作曲家として注目されたものの、同時代の女性作曲家たちと同様、ジェンダーの差別により真っ当な評価を得られなかったのもまた事実。どれほど素晴らしい作品を発表してもその差別は常につきまといました。
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ウィリアム・グラント・スティル(1895 - 1978):歌曲とピアノ曲
1. Rising Tide/
2-6. Songs of Separation
2. Idolatry / 3. Poeme / 4. Parted /
5. If you should go / 6. A Black Pierrot/
7. Arkansas/8. All that I am/9. Here's
one/
10. Sinner, Please Don't Let This Harvest
Pass/
11-14. From the Hearts of Women
11. Little Mother / 12. Midtide / 13.
Coquette / 14. Bereft/
15. Mississippi16. Citadel/17. Grief (Weeping
Angel)/
18-20. ピアノ・コレクション
18. Prelude / 19. Dance of the Porteuses
/ 20. Swanee River
21. My Brother American/22. Up There/
23. Bayou Home/24. Song for the Valiant/
25. Song for the Lonely/26. The Breath
of a Rose/
27. Plain-Chant for America |
チャン・ヤジエ(メゾ・ソプラノ)...11-14
ガブリエル・ローリンソン(バリトン)...
1-10、15-17、21-27
ハルトムート・ヘル(ピアノ) |
録音:2023年4月24-27日、9月10日 バーデン=バーデン、ハンス=ロスバウト・スタジオ(ドイツ)
総収録時間:67分
アフリカ系アメリカ人作曲家の先駆的存在として知られるウィリアム・グラント・スティル。
1931年に「交響曲第1番《アフロ=アメリカン》」がロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団によって演奏され、注目を集めたのを皮切りに、1936年にはロサンゼルス・フィルハーモニックを指揮し、アメリカ国内のメジャー・オーケストラを指揮した初のアフリカ系アメリカ人となりました。このアルバムでは彼の歌曲を収録。
シンプルな黒人霊歌を基調とした曲や、ブルース風の情感豊かな曲、意欲的な作風による曲まで、多彩な作品を聴くことができます。
ピアノのための小品も3曲収録されており、「Swanee
River」ではフォスターの「故郷の人々」と同じ旋律がゆったりと奏でられます。
1996年から世界中で活躍するメゾ・ソプラノ、チャン・ヤジエと、白井光子に師事した若きバリトン、ガブリエル・ローリンソンの歌唱を、ヴェテランのハルトムート・ヘルが支えています。

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アントニオ・チェスティ(1623 - 1669):
オラトリオ「キリストの墓で嘆く自然と四元素」
1-25. アントニオ・チェスティ(1623-1669):
Natura et quatuor elementa dolentia
ad Sepulchrum Christi
キリストの墓で嘆く自然と四元素 |
アンサンブル・ポリハルモニーク
(ソプラノ2/アルト/テノール/バス)
テアトロ・デル・モンド(古楽器使用)
アンドレアス・キュッパース(チェンバロ・指揮) |
録音:2021年2月17日 ミュールハイム、Martinskirche(ドイツ)
総収録時間:59分
17世紀中期のイタリアオペラ界で活躍したアントニオ・チェスティは、1666年に皇帝レオポルト1世によってウィーンに招かれ、「音楽劇監督(Intendente
delle musiche teatrali)」の称号を授けられ、ウィーン宮廷副楽長に就任しました。
このオラトリオ「キリストの墓で嘆く自然と四元素」は、聖週間のために作曲された作品で、現在はベルリン国立図書館に写本として保存されています。
擬人化された「自然」と四つの元素(土水火風)がイエスの墓前でその死を悼むというテーマは、他の作曲家たちも取り上げましたが、チェスティのこの作品は、登場人物たちが生き生きと描かれた、まさに宗教的オペラの典型と言えるでしょう。

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1663年、聖ゲレオン大聖堂の祝祭音楽
クーシャン: 荘厳ミサ曲
1. ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667):
トッカータ第4番 ハ長調
2. 作者不詳:Introitus: Multe tribulationes
3. イオアンネス・クーシャン:荘厳ミサ
– キリエ
4. クーシャン:荘厳ミサ – グローリア
5. 作者不詳:Graduale: Timete dominum
6. 作者不詳:Alleluja: Vox exultations
7. 作者不詳:Tractus : Maiestati sacrosancte
8. 作者不詳:Sequentia: Maiestati sacrosancte
9. クーシャン:荘厳ミサ – クレド
10. 作者不詳:Offertorium: Mirabilis
deus in sanctis
11. クーシャン:荘厳ミサ – サンクトゥス
12. フローベルガー:トッカータ第6番
13. クーシャン:荘厳ミサ – アニュス・デイ
14. 作者不詳: Communio: Dico autem vobis
15. フローベルガー:トッカータ第7番 |
マルクス・メルクル(オルガン)
ジョスカン・カペラ(声楽&器楽アンサンブル)
マイノルフ・ブリューザー(指揮) |
録音:2019年10月28-29日 アルンスベルク、Kloster
Oelinghausen(ドイツ)
総収録時間:61分
このアルバムには、1663年10月10日に聖ゲレオン大聖堂の祝祭式典で演奏された「荘厳ミサ」の再現演奏が収録されています。
イオアンネス・クーシャンという人物がケルンの人々のために大聖堂から委嘱を受けて作曲しましたが、その作曲者については手がかりがなく、経歴も一切不明です。
楽譜はフランス国立図書館に保管されており、これは1687年にストラスブール大聖堂の聖職者となったセバスチャン・ド・ブロサールが自身で収集していた楽譜を同図書館に寄贈した中に含まれていたもので、恐らくクーシャンはストラスブール大聖堂と何らかの関わりがあったのではないかと推測されています。
ケルンを拠点とするジョスカン・カペラは、2024年に迎える創立30周年の大きなイベントとして、この謎めいた作品を取り上げることに決めました。
ミサ曲は声楽6名と器楽8名の編成でヴァイオリンやトランペットも加わる華やかな音楽。
聖歌部分は男声5名のア・カペラで歌われます。
更に同時代のヨハン・ヤーコプ・フローベルガーによるオルガン曲を挿入、壮大な響きを持つ典礼音楽として全体を聴かせます。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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VOX
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セルジュ・コミッショーナ(指揮)&ボルティモア交響楽団
メンデルスゾーン:交響曲第3番、夏の夜の夢
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
1-4. 交響曲第3番イ短調 Op. 56「スコットランド」(1842)
5-8. 劇音楽『夏の夜の夢』Op. 61 (1843)より
5. 序曲/6. 第1曲 スケルツォ/
7. 第7曲 夜想曲/8. 第9曲 結婚行進曲 |
ボルティモア交響楽団
セルジュ・コミッショーナ(指揮) |
録音:1974年3月9日(1-4)、1977年6月(5-8)
ボルティモア
総収録時間:67分
【ボルティモア響の名声を高めた名匠コミッショーナのメンデルスゾーンが新リマスターで登場。『夏の夜の夢』は初出!】
1928年にルーマニアのブカレストで生まれたセルジュ・コミッショーナはヴァイオリニストとして早くから才能を発揮。
更にシルヴェストリらの指導を受けて17歳で指揮者としてデビュー、ルーマニアの国立歌劇場の指揮者も務めました。
その後イスラエルを経てアメリカに移住し、15年間にわたりボルティモア交響楽団の首席指揮者を務め、楽団の評価を一気に高めました。
入念に整えられたバランスと隙のない仕上がりで、この指揮者の実力を伝えます。優秀録音で知られるマーク・オーボートとジョアンナ・ニックレンツのコンビ「エリート・レコーディングズ」が制作したアナログ音源を名エンジニアのマイク・クレメンツが24bit/192kHzでデジタル化する「AUDIOPHILE
EDITION」でのリリースです。
コミッショーナとボルティモア響の主な録音先はVanguardでしたが、VOX
Turnaboutからメンデルスゾーンの交響曲第3番、第4番、第5番と「フィンガルの洞窟」が出ていました。
第3番「スコットランド」は「フィンガルの洞窟」とのカップリングで1975年にリリース(LP番号はQTVS
34604)されましたが、今回カップリングされた『夏の夜の夢』の4曲はVOXのマスターテープ倉庫で発見された未発表音源です。
レーベル情報によれば「フィンガルの洞窟」は第4番&第5番と合わせて近日リリース予定とのこと。
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<映像>
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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES(映像)
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CVS116
(DVD & Blu-ray)
\5100 →\4690
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バレエ『四季』 ~ヴィヴァルディとグイードによる
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
『四季』 ~ 協奏曲集『和声と創意の試み』
Op. 8 より
ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675頃-1729):
『四季』 ~ 「四季」によるスケルツォ・アルモニコ
Op. 3
1. ヴィヴァルディ: 協奏曲ホ長調 Op.8-1/RV
269「春」
2. グイード: 『四季』 Op. 3 より 「春」
3. ヴィヴァルディ: 協奏曲ト短調 Op.8-2/RV
315「夏」
4. グイード: 『四季』 Op. 3 より 「夏」
5. ヴィヴァルディ: 協奏曲ヘ長調 Op.8-3/RV
293「秋」
6. グイード: 『四季』 Op. 3 より 「秋」
7. ヴィヴァルディ: 協奏曲ヘ短調 Op.8-4/RV
297「冬」
8. グイード: 『四季』 Op. 3 より 「冬」 |
マランダン・バレエ・ビアリッツ
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
(古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(指揮・ヴァイオリン独奏) |
収録: 2023年12月15日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場/収録時間:
65分
※DVDとBlu-rayは同内容
音声...Stereo、NTSC(DVD)、All regions、字幕無し
【18世紀イタリア音楽と完全な調和をみせるマランダンの舞踏芸術】
大西洋側の南フランスを代表する高級避暑地ビアリッツに拠点を置くティエリー・マランダンのバレエ団による、2018年の『マリー=アントワネッ
ト』に続くヴェルサイユ宮殿でのプロジェクト。
今回もフランス古楽器演奏シーンの最前線をゆくステファン・プレヴニャク指揮ヴェルサイユ王室歌
劇場管弦楽団とのタッグですが、ハイドンとグルックによる1760年代の古典派音楽を扱った前作から一転、今回はプレヴニャクの瑞々しい独
奏が冴えるヴィヴァルディ『四季』と、同時期にフランス摂政オルレアン公フィリップの宮廷で披露されたイタリア人作曲家グイードの同題作品を
組み合わせたプログラム。
プレヴニャク独奏のヴィヴァルディ『四季』は2023年のCDリリースも記憶に新しいところ(CVS138)。
またヴェルサイ ユ王室歌劇場管弦楽団は結成間もない2021年、アンドレス・ガベッタの独奏・指揮で同じプログラムをCD化しており(CVS042)、その時
にはヴェルサイユ宮殿「鏡の間」で収録された演奏映像がDVDで付属していましたが、今回は王室歌劇場の舞台を活かしたバレエ映像として全く新鮮な感覚を味わえます。
元々18世紀を感じさせる劇場にあって描き出される舞踏の情景は現代的、さらにシンプルなデザインには
クラシカルな様式美もあふれ、人間の命が持つ根源的な躍動を鮮やかに音楽と調和させたマランダンの振付がひときわ印象的に映える仕上
がり。
歴史を重んじながら常に斬新な境地を切り開き続けるフランスの「いま」を堪能できるステージとなっています。

ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
2023年7月収録のCD |
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ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
アントニオ・ヴィヴァルディ:
協奏曲集『四季』、 オーボエ協奏曲
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
1-12. 協奏曲集『四季』~『和声と創意への試み』Op.8より
1-3. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調「春」Op.8-1/RV
269
4-6. ヴァイオリン協奏曲 ト短調「夏」Op.8-2/RV
315
7-9. ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調「秋」Op.8-3/RV
293
10-12. ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調「冬」Op.8-1/RV
297
13-15. オーボエ協奏曲 ハ長調 RV 450 |
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
(古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(ヴァイオリン、指揮)
ミハエラ・フラバーンコヴァー(オーボエ) |
録音: 2023年7月14-16日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
収録時間: 47分
【フランスの古楽シーンをヴェルサイユから牽引する精鋭勢のみずみずしいヴィヴァルディ】
ずば抜けたヴァイオリン演奏能力と作曲センスを誇り、聖職者でありながら礼拝よりも音楽活動で国際的に注目を集め「赤毛の司祭」の綽名とともに音楽史の1ページを飾ったヴェネツィアの作曲家ヴィヴァルディ。
生前からその人気はパリにも及んでおり、20世紀に彼の名が再び有名になるきっかけとなった傑作曲集『四季』は特に大きな関心を集めたばかりか、「春」に至っては作曲者の歿後何十年も公に演奏され続けたほどでした。
そうしたヴィヴァルディ受容を語る上で見過ごせないフランスの古楽シーン最前線を代表する拠点のひとつヴェルサイユ宮殿から古楽器オーケストラによる『四季』最新録音が登場。
近年オペラ上演でも活況をみせている王室歌劇場を舞台に、知られざる18世紀以前のオペラの指揮でも実績をあげつつヴィヴァルディの「パリ協奏曲集」(CVS065)やハイドンの「朝・昼・晩」(CVS094)など器楽録音でも注目を集めているステファン・プレヴニャクを中心に、フランス、ポーランド、チェコなど欧州各地から俊才が集うヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団が、傑作の内から湧き上がる興奮を絶妙の一体感の中で鮮やかにドライヴしてゆく精緻な解釈がたまりません。
劇音楽の指揮経験が如実にあらわれるプレヴニャクの芸達者ぶりと妙技にも目を見張るばかり。
ヨーロッパ最前線の古楽器演奏の面白さを隅々まで堪能できる『四季』に加え、浮き立つ愉悦と躍動感に貫かれたオーボエ協奏曲ではチェコの俊才ミハエラ・フラバーンコヴァーがバロック楽器の美音とニュアンスの豊かさを存分に楽しませてくれます。
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