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≪第124号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その10 2024/8/20~



8/23(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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CHALLENGE CLASSICS



CC 72998
(4CD)
\4300→\3990
祝・傘寿!巨匠トン・コープマン自選の名録音4枚組
 トン・コープマン「80」
 CD1
  (1)ダカン:スイスのノエル/(2)ブクステフーデ:前奏曲 ニ長調 BuxWV139/
  (3)ロカテッリ:メヌエットと変奏曲/(4)セイシャス:ソナタ ハ長調/
  (5)デ・アラウホ:有名なバターリャ/(6)カバニリェ:第8旋法の作品/
  (7)ブクステフーデ:トッカータ ヘ長調 BuxWV157/
  (8)ブル:「ひとりのみどり子がわれらのために生まれたもうた」/
  (9)スウェーリンク:「われらに御子が生まれたもう」/
  (10)C.P.E. バッハ:オルガン・ソナタ イ短調 Wq 70/1/
  (11)J.S.バッハ:「神の行なうことはすべて善きこと」BWV deest/
  (12)J.S.バッハ:「天にいますわれらの父よ」BWV682/
  (13)J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549/(14)ブルンス:前奏曲 ホ短調
   以上、トン・コープマン(オルガン)
   【楽器】
    (1)(7)-(9)1778年ファン・ペテゲム製作/(2)1498年コチ社製作、1728年クラプメーヤー改修/
    (3) マルク・ガルニエ製作/(4)-(6) パトリック・コロン製作/
    (10)1755年アマリア製作/(11)-(14)1736年ビールフェルト製作
 CD2
  (15)ブクステフーデ:前奏曲 ト短調 BuxWV163/
  (16)ブクステフーデ:アリアと変奏曲「パラティーノのやり方で」 BuxWV247/
  (17) ヘンデル:組曲第5番 ホ長調 HWV430/(18)モーツァルト:フーガ ハ短調 K.426/
  (19)J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080より
   コントラプンクトゥスIX(12度の転回対位法による4声)/
  (20)J.S.バッハ:パルティータ第6番 ホ短調 BWV830
   以上、トン・コープマン(チェンバロ)
 CD3
  (21)ブクステフーデ:
   カンタータ「何ものも私たちと神の愛をひき離すことはできない」BuxWV77
    ミリアム・マイヤー(ソプラノ)、パトリック・ファン・フテム(アルト)、
    クラウス・メルテンス(バス)、アムステルダム・バロック・オーケストラ&合唱団、
    トン・コープマン(指揮&オルガン)
  (22)ブクステフーデ:
   2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BuxWV266
    キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)、ダヴィト・ラビノヴィチ(ヴァイオリン)、
    ジョナサン・マンソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マイク・フェントロス(リュート)、
    トン・コープマン(オルガン)
  (23)ブクステフーデ:「主の僕たちよ、主を賛美せよ」BuxWV69
   アマリリス・ディールティエンス(ソプラノ)、ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ)、
   アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(指揮&オルガン)
  (24)ブクステフーデ:「鹿の谷川を慕いあえぐがごとく」BuxWV92
   ティルマン・リヒディ(テノール)、キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)、
   ダヴィト・ラビノヴィチ(ヴァイオリン)、アルベルト・ラージ(ヴィオローネ)、
   マイク・フェントロス(リュート)、トン・コープマン(オルガン)
  (25)J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 BWV1015
   キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)、トン・コープマン(チェンバロ)
  (26)J.S.バッハ:トリオ・ソナタ第6番 BWV530
   レイネ=マリー・フェルハーヘン(リコーダー)、ティニ・マトー(オルガン)
  (27)J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV1079よりラルゴ、アレグロ
   ウィルベルト・ハーツェルツェット(トラヴェルソ)、
   キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)、ジョナサン・マンソン(チェロ)、
   トン・コープマン(チェンバロ)
  (28)シューベルト:ミューズの息子 D.764
   クラウス・メルテンス(バス)、ティニ・マトー(フォルテピアノ)
  (29) ハイドン:キリークランキー Hob.XXXIa:169
   クラウス・メルテンス(バス)、ティニ・マトー(フォルテピアノ)、
   トン・コープマン(チェンバロ)
 CD4
  (30)J.S.バッハ:カンタータ第29番「神よ、我ら汝に感謝す」BWV29よりシンフォニア
   アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(オルガン独奏&指揮)
  (31)J.S.バッハ:世俗カンタータ「鳴り交わす弦の相和した競演」BWV207aより合唱
   アムステルダム・バロック・オーケストラ&合唱団、トン・コープマン(指揮)
  (32)J.S.バッハ:
   カンタータ第127番「まことの人にして神なる、主イエス・キリスト」BWV127
    シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)、アネッテ・マルケルト(アルト)、
    クリストフ・プレガルディエン(テノール)、クラウス・メルテンス(バス)
    アムステルダム・バロック・オーケストラ&合唱団、トン・コープマン(指揮)
  (33) ハイドン:交響曲第98番 変ロ長調 Hob. I:98より第3・4楽章
   アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(指揮)
  (34) ハイドン:オルガン協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:2より第2楽章
   アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(オルガン独奏)
  (35)ロカテッリ:劇場風序曲 Op.4-4
   アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(指揮)
  (36)レオポルト・モーツァルト: 農民の婚礼
   アムステルダム・バロック・オーケストラ、トン・コープマン(指揮)

 
 DDD、CD1 75:38、CD2 70:21、CD3 66:13、CD4 61:07

 巨匠トン・コープマンは、今年(2024年)10月2日に80歳の誕生日を迎えます。
 傘寿を祝し、2002年以来チャレンジ・クラシックス/アントワーヌ・マルシャンに録音してきた数々の作品の中から、コープマンお気に入りの名録音を集めたオムニバス4枚組の登場です。

 多才なコープマンの業績を祝す当セットでは、オルガン独奏、チェンバロ独奏、室内楽、そしてアムステルダム・バロック・オーケストラとの共演の4部構成。
 ブックレット(英)にはコープマンが選曲について語った解説付きです。コープマンの至芸をお楽しみください。
 



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GIMELL



XCDGIM054
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
タリス・スコラーズ新録音!初のフェアファックス・アルバム!
 イギリス・ルネサンスの作曲家、ロバート・フェアファックス

 フェアファックス:徳に満ちたマリア

 ロバート・フェアファックス(1464-1521):
  徳に満ちたマリア Maria plena virtute
  めでたし父なる神 Ave Dei Patris
  おおマリア, 神に喜ばれる方 O Maria, Deo grata
  永遠に称えられるユリ Eterne laudis lilium
タリス・スコラーズ
ピーター・フィリップス(指揮)
CDGIM054
\2800→\2590

 
 ☆ルネサンス・ア・カペラの最高峰、タリス・スコラーズ最新盤!
 ☆タリス・スコラーズ初となる「ロバート・フェアファックス」録音集!
 ☆世界中のコンサートで歌い継いできた麗しき4つのアンティフォン。

 1973年の結成から現在まで、ルネサンス宗教音楽演奏の世界最高峰としての地位を確立し続けてきた"究極のポリフォニー" タリス・スコラーズ。
 2024年6月に5年ぶりとなる来日公演を大成功させたタリス・スコラーズの新録音は、彼らにとって初となるロバート・フェアファックスのアルバムが実現!

 イングランド王ヘンリー7世とヘンリー8世の時代でもっとも著名で影響力のあったイギリス・ルネサンスの作曲家、ロバート・フェアファックスは、その並外れた膨大な作品によって、イートン・クワイアブックとタリスの間の溝を埋めており、これらの4つのアンティフォン(アンティフォナ)で彼が成し遂げたような表現力は、彼以前には誰にも達成できませんでした。
 タリス・スコラーズは、これまで世界中のコンサートでこれらの4つのアンティフォンをライヴ演奏してきた長い歴史があり、ピーター・フィリップスが「すべての英国音楽学習者が、先駆的で非常に優れた作品として学ぶべき」と評価するフェアファックスの麗しき音楽を、至高のポリフォニーで披露します。
 今作でも、名エンジニア、フィリップ・ホッブスによる優秀録音も健在。

 ※録音:オックスフォード・マートン・カレッジ礼拝堂

 
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA1073
(2CD)
\5100→\4690
待望の古楽器初録音
クリストフ・ヴィリバルト・グルック:
 悲歌劇《オーリードのイフィジェニー》 全3幕

  クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787):
   悲歌劇《オーリードのイフィジェニー》
    (全3幕/1774年パリ初演)
 台本...フランソワ=ルイ・ガン・ル・ブラン・デュ・ルレ
  (1716-1786)
イフィジェニー...
 ユディト・ファン・ヴァンロイ(ソプラノ)
クリテムネストル...
 ステファニー・ドゥストラック(メゾ・ソプラノ)
アシル...シリル・デュボワ(テノール)
アガメムノン...タシス・クリストヤニス(バリトン)
カルカス...
 ジャン=セバスティアン・ブー(バリトン)
パトロクル、アルカス、ギリシャ人...
 ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
ギリシャの女1...アンヌ=ソフィ・プティ(ソプラノ)
ギリシャの女2...ジャンヌ・アムザル(ソプラノ)
ギリシャの女3...
 マリーヌ・ラフダル=フラン(ソプラノ)

ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団
ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)
ジュリアン・ショーヴァン(指揮)

 録音: 2022年10月 ソワソン(フランス北東部ピカルディ地方)
 総収録時間: 115分

 【待望すぎる古楽器初録音! リュリとワーグナーを繋ぐグルック快挙の傑作】
 オーストリア出身のグルックによる《オーリードのイフィジェニー(アウリスのイフィゲニア)》は彼のパリ進出の成功を決定づけた重要作品で、リュリが確立したフランス・オペラにおいて新境地を拓いた傑作。
 ワーグナー編曲版で序曲だけ単独演奏されることも少なくありませんが、グルック自身の想定した姿に迫る古楽器での全曲録音CDはなぜか全くありませんでした(ミンコフスキ指揮は映像ソフトのみ、ERATOのガーディナー盤はリヨン国立歌劇場管弦楽団との現代楽器演奏、OEHMSのシュペリング盤はワーグナー編曲版)。
 その渇を潤して余りある当録音は、近年ハイドンの『パリ交響曲集』やモーツァルトの後期作品の録音でシーンを賑わせるフランスの古楽器集団ル・コンセール・ド・ラ・ロージュによるもの。
 
 指揮者ショーヴァンは細部まで徹底して作曲家の企図を読み解き、ソリストも初演歌手たちの個性をふまえて選出、後に付加された女神ディアーヌ降誕の場面は大道具での劇的効果をきらったグルックの考えに沿うよう排し、神官カルカスへの託宣でフィナーレが導き出される初演版を採用(この版も当盤が世界初録音)。随所で存在感をあらわす合唱もヴェルサイユの精鋭陣が見事に歌い上げます。
 レチタティーヴォとアリアが延々交互に続く形式を避け、オペラ全体を一続きの音楽として通作する「改革オペラ」の真骨頂、名歌手たちのドラマティックな歌唱と迫真の古楽器演奏でじっくりお楽しみ下さい。

 
 
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ALPHA1075
(3CD)
\5500→\5090
フランスのピアニスト、ロジェ・ムラロ
 フランツ・リスト: 巡礼の年(全曲)
ロジェ・ムラロ(ピアノ、ハルモニウム...CD3-1)
 フランツ・リスト(1811-1886):
  【CD 1】 『巡礼の年 第1年: スイス』 S 160(1848-1855)
   1. ウィリアム・テルの礼拝堂/2. ヴァレンシュタット湖畔にて/
   3. 牧歌(パストラーレ)/4. 泉のほとりで/5. 夕立/
   6. オーベルマンの谷/7. 牧歌(エクローグ)/8. 郷愁/9. ジュネーヴの鐘
  【CD 2】
   『巡礼の年 第2年: イタリア』 S 161(1846-1849)
    1. 婚礼/2. 物思いに沈む人/3. サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ/
    4. ペトラルカのソネット第47番/5. ペトラルカのソネット第104番/
    6. ペトラルカのソネット第123番/7. ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
   『ヴェネツィアとナポリ』(『巡礼の年 第2年』補遺)S 162(1859)
    8. ゴンドラ漕ぎ/9. 歌(カンツォーネ)/10. タランテッラ
  【CD 3】 『巡礼の年 第3年』 S 163(1867-1882)
   1. 夕べの鐘 守護天使への祈り/2. エステ荘の糸杉に寄せて(葬送の歌)1/
   3. エステ荘の糸杉に寄せて(葬送の歌)2/4. エステ荘の噴水/
   5. 哀れならずや(ハンガリーの旋法による)/6. 葬送行進曲/7. 心を高めよ

 録音: 2023年10月 ジェペット・スタジオ、ジュジ(フランス東部ブルゴーニュ地方)
 総収録時間: 171分(52/71/48)

 【充実を極めるムラロのリスト解釈、大本命『巡礼の年』がALPHAから登場!】
 17歳までサクソフォンを吹き独学でピアノを弾いていた後、パリ音楽院に入学しイヴォンヌ・ロリオ門下に才能を伸ばし、彼女のパートナーであるメシアンの音楽にも深く親しむようになったフランスのピアニスト、ロジェ・ムラロ。
 超絶技巧のヴィルトゥオーゾ作品でも精緻なフランス近現代 曲でも深い解釈を聴かせるそのピアニズムは、度重なる来日公演と録音を通じて多くの人々を虜にしてきました。
 深い作品愛に裏打ちされ たリスト解釈はライヴでもCD録音でも話題を呼んでいますが、このたびリスト中期から後期にかけての作風変遷を象徴する充実曲集『巡礼 の年』全3巻を補遺『ヴェネツィアとナポリ』を含めて完全収録したアルバムがALPHAから登場。
 並外れたテクニックでパリを席捲した若き日、 ダグー伯爵夫人との3年にわたる逃避行の最中リストがスイスやイタリアで書き留めたスケッチをもとに後年再編され、断続的に刊行されたこ れらの曲集は、リスト特有の先進的和声とダイナミックな展開とが併存する難曲揃い。
 ムラロは作品の細部まで徹底して掘り下げた解釈を 機微あざやかな演奏に昇華させ、鍵盤から繰り出される響きの起伏を追いながら音楽を聴き深める喜びを堪能させてくれます。
 この連作を 「世界に及ぶ親しみ Intimite universelle」と表現し、作品への愛着を強く感じさせるムラロ自身のライナーノートも端的かつ興味深い内 容(仏・英・独語)。「異質さを際立たせるべく」ハルモニウム演奏で始まる「第3年」まで次々聴き進めずにおれない充実の録音です。

 
 
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ALPHA1047
\2100
ベイエ&リ・インコーニティ快挙の名盤『四季』、待望の復活
 アントニオ・ヴィヴァルディ: 『四季』と3つの協奏曲

 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  1-4. 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽と
   通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV 578a
    (合奏協奏曲Op.3-2初期稿)
  5-7. ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV 372
   「キアーラ夫人に」
  8-10. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 Op.8-1/RV 269「春」
  11-13. ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.8-2/RV 315「夏」
  14-16. ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 Op.8-3/RV 293「秋」
  17-19. ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 Op.8-4/RV 297「冬」
  20-22. ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV 390
リ・インコーニティ(古楽器使用)
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン独奏、指揮)
アルバ・ロカ(ヴァイオリン独奏2)...1-4
マルコ・チェッカート(チェロ独奏)...1-4

 録音: 2008年1月14-18日 ドイツ教会、パリ
 収録時間: 71分

 【ベイエ&リ・インコーニティ快挙の名盤『四季』、待望の復活!】
 2008年にZig-Zag Territoiresレーベルで制作されリリース直後から熱烈な反響を巻き起こし、リ・インコーニティという古楽器合奏団の名を世界に知らしめた名盤がALPHAで新装再登場!
 2015年にALPHA COLLECTIONシリーズの1枚として限定再発売され、そのプレスが切れて以来の待望のカタログ復活です。
 自身もバロック・ヴァイオリン奏者でバロック・ダンスの専門家でもある音楽学者オリヴィエ・フレの全面協力により、『四季』のほか録音プロジェクト進行中に発見された曲も含め3曲の協奏曲を併録(RV 578a と 372 は当時世界初録音)。
 弦楽は各パート1人ずつに絞った室内楽編成で、通奏低音にはチェンバロと撥弦奏者が加わり、南フランスやイタリア、スペイン、コロンビアから集まったプレイヤーたちが緊密なアンサンブルで繰り広げる演奏はきわめてスリリング、それでいてヴィヴァルディ作品の魅力を隅々まで精緻に捉えた充実度。
 カフェ・ツィマーマンやアンサンブル415でも活躍していた時代を経て、本格的にリ・インコーニティに活動の軸を移した頃にあたる録音時を振り返って、ベイエ自身が内容を紹介する2015年再発売時のインタビュー(仏・英・独語)も、アルバムの面白さをよく伝える内容になっています。

 
 




DACAPO

8.226214
\2800
ナイチンゲール弦楽四重奏団
ホルンボー:弦楽四重奏曲集 第3集

 1-5. 弦楽四重奏曲第4番 Op. 63(1953-54)
  1. I. Andante passionate/2. II. Presto espansivo/
  3. III. Adagio affettuosa/4. IV. Largo e semplice/
  5. V. Allegretto sereno
 6-8. 弦楽四重奏曲第5番 Op. 66(1955)
  6. I. Pesante Fluente/7. II. Adagio/8. III. Energico
 9-12. 弦楽四重奏曲第16番 Op. 146(1981)
  9. I. Allegro non troppo/10. II. Molto vivace/
  11. III. Adagio/12. IV. Presto
ナイチンゲール弦楽四重奏団

 録音:2021年12月17-19日、2022年6月27-28日、2023年6月24-25日、12月19-20日 Studiescenen, the Royal Danish Academy of Music,Copenhagen(デンマーク)
 総収録時間:63分

 デンマークの作曲家ヴァーフン・ホルンボー。王立デンマーク音楽院で作曲を学び、13曲の交響曲をはじめ 室内交響曲の他、オペラや合唱曲など200曲に及ぶ作品を遺しました。
 その中でも、21曲の弦楽四重奏 曲は重要な位置を占めています。彼がこのジャンルの作品を手掛けたのは、作曲様式を完全に習得した 40代になってからのことで、作曲年代によって作風はさまざまな変容を遂げています。
 ホルンボーの作曲家 キャリアの中期から晩年にあたるこれらの作品は、仏教に触発された生命観に深く根ざしており、全ての生命 の現れを宇宙的な全体の一部と見なしていました。
 この第3集には、40代に書かれた第4番と第5番、70 代に書かれた第16番の3曲が収録されており、彼の音楽的変容の実践を辿ることができます。
 2007年結 成、コペンハーゲンを拠点とし数多くのコンクール入賞歴を誇るナイチンゲール四重奏団の演奏です。

 
 
 

8.224761
\2800
アダプテーションズ
 1. A Possible Meeting...インプロヴィゼーション
 2. インガ・マルグレーテ・オース(1989-):If the Eye Was an Anima
 3. ファイヤーバーズ:Birdeye
 4. ファイヤーバーズ:Nocturnal Dance
 5. マウロ・パトリチェッリ(1969-):Fato
 6. ファイヤーバーズ:Faster Than Slow
 7. ヴェリ・クヤラ(1976-):Fast Forward
 8. Repetto...インプロヴィゼーション
 9. Low...インプロヴィゼーション
 10. ニック・マーティン(1989-):Queer Tears
 11. ファイヤーバーズ:Cry
 12. ファイヤーバーズ:Still
 13. シャビエル・ボンフィル(1986-):Still Life
 14. At the End of the Road...インプロヴィゼーション
 全て世界初録音
ファイヤーバーズ(ジャズ・トリオ)...
 1、3-4,6,8-9、11-12、14
ノルディック弦楽四重奏団...
 2、5、7、10、13
Rune Harder Olesen(パーカッション)...4

 録音:2021年8月18-19日 Taverna Centrale, Copenhagen(デンマーク)...1、8-9、14 2022年1月-7日Bronshoj Kirke, Copenhagen(デンマーク)...2、5、7、10、13
 総収録時間:76分

 デンマークを拠点に活動する「ファイヤーバーズ」は、サックス/クラリネット、キーボード、ドラムスによるジャズ・ トリオで、バンド名はストラヴィンスキーの「火の鳥」にちなんでいます。
 クラシック音楽を素材にしたグルーヴ感 あふれるジャズと即興演奏で聴き手を魅了します。
 このアルバムでは、彼らの演奏に触発された作曲家たち が書いた作品をクラシックの伝統的フォーマットである弦楽四重奏での演奏も収録。
 ジャズ、サーフ、フリー・ インプロヴィゼーション、ブルースなど、さまざまなジャンルやスタイルが交錯する音楽が展開されています。
 




ORCHID CLASSICS



ORC100325
\2600
リール・ヴァギンスキー(ヴァイオリン)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番、
 ペルト:モーツァルト - アダージョ


  1-3. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K. 207
    1. I. Allegro moderato/2. II. Adagio/3. III. Presto
   4. モーツァルト:ロンド 変ロ長調(K. 269)

5-7. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調 K. 211
 5. I. Allegro moderato
 6. II. Andante
 7. III. Rondo: Allegro

カデンツァ…リール・ヴァギンスキー

   8. アルヴォ・ペルト(1935-):
    ピアノ三重奏曲「モーツァルト - アダージョ」
 1-7. カデンツァ...リール・ヴァギンスキー
リール・ヴァギンスキー(ヴァイオリン)
ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ...1-7
オハッド・ベン=アリ(ピアノ)...8
ヒラ・カルニ(チェロ)...8

 録音:2023年2月27-28日、3月1日 Christuskirche Berlin-Oberschoneweide, FirlstraBe(ドイツ)...1-7 2022年11月16日 Palais Lichtenau KurfurstenstraBe...8
 総収録時間:53分

 イスラエルのヴァイオリニスト、リール・ヴァギンスキーは7歳でヴァイオリンを始め、ベルリン芸術大学でラティ ツァ・ホンダ=ローゼンバーグ教授に師事。
 その後、クロンベルク・アカデミーでクリスティアン・テツラフに学びまし た。数々の国際コンクールで受賞し、世界中のコンサートホールで演奏を行うほか、世界20か国以上から 集まった13歳から23歳までの若き才能による弦楽アンサンブル、LGTヤング・ソロイスツのメンバーとしても活動していました。
 19歳で録音した本アルバムでは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲で自作のカデンツァを加 えた演奏を披露。
 また、モーツァルトのピアノ・ソナタK.280のアダージョにインスパイアされて書かれた、ペルト の「モーツァルト - アダージョ」も収録されています。

 
 
 


ORC100329
\2600
チョ・ジェヒョク(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第23番

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  1-3. ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K. 466
   1. I. Allegro...カデンツァ:ヨハン・ネポムク・フンメル
   2. II. Romance
   3. III. Allegro assai...カデンツァ:ロベール・カサドシュ
  4-6. ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K. 488
   4. I. Allegro
   5. II. Adagio
   6. III. Allegro assai
チョ・ジェヒョク(ピアノ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・グラーフ(指揮)

 録音:2020年8月24-26日 Henry Wood Hall, Trinity Church Square, London(UK)
 総収録時間:61分

 韓国のピアニスト、チョ・ジェヒョクによるモーツァルトのピアノ協奏曲集。
 チョが選んだのは、モーツァルトがウィー ンでピアニストとして活躍し《フィガロの結婚》で成功を収めた時期の充実した2つの作品で、ニ短調の劇的 な傑作として知られる第20番と、クラリネットの響きが印象的な第23番です。
 チョ・ジェヒョクは韓国の春川市で生まれ、5歳からピアノを始めました。国内のコンクールで多数の優勝を果 たした後、アメリカに留学し、ジュリアード音楽院で学士と修士号を取得し、マンハッタン音楽院で博士号を 取得。1993年にカーネギーホールでデビュー。
 平行してオルガンも学び、20年以上にわたりニューヨークと ニュージャージー地域の教会でオルガニスト兼音楽監督を務めました。
 現在は韓国に拠点を移し、ラジオ番 組やコンサートでクラシック音楽の解説を行い、その魅力を伝えています。

 
 




OUR RECORDINGS



8.226923
\2800
全て世界初録音
 ニールセン:交響曲第3番(4手ピアノ版) 他


 歌劇《サウルとダヴィデ》より
  1. 第4幕の前奏曲 Allegro burrascoso
  2. 戦いの音楽と終幕 Allegro violente
  3-6. 交響曲第3番 ニ短調「広がりの交響曲」 Op. 27
   3. Allegro espansivo/4. Andante pastorale/
   5. Poco allegretto/6. Finale – Allegro
  7. ニルス・ヨルゲンセン/カール・ニールセン:
   Hojby Riffle Club March (クリストファー・ヒュルディ校訂)
リグ・サンベア(ピアノ)
クリストファー・ヒュルディ(ピアノ)

 録音:2023年10月9-11日 Queens Hall at The Black Diamond、コペンハーゲン(デンマーク)
 総収録時間:45分

 【全て世界初録音!ニールセンの交響曲第3番を含むピアノ4手のための作品集】
 ニールセンの交響曲第3番「広がりの交響曲」は、1910年から1911年にかけて作曲され、翌年1912年にニールセン自身の指揮によるデンマーク王立管 弦楽団によって初演されました。
 同時に、ニールセンは4手ピアノ用の編曲も行い、オーケストラのフルスコアとともに出版契約が結ばれましたが、何らかの事 情で4手ピアノ版のみの出版が実現しませんでした。
 当盤は、未出版のまま残されていた自筆譜による初録音となります。
 また、このアルバムには、ニールセンがピアノ連弾用に編曲した歌劇《サウルとダヴィデ》からの2曲と、ティヴォリ遊園地のアーカイブから最近発見された、ニール センの父ニルス・ヨルゲンセンが作曲し、ニールセンが4手ピアノ用に編曲した「Højby Riffle Club March ホイビーライフルクラブ行進曲」をヒュルディが校 訂したという珍しい曲も収録されています。
 




SONO LUMINUS


SLE 70034
(2CD)
\3200
ジェラルド・コーエン(1960-):
 歌劇《収容所のラブレター》全2幕

  台本:デボラ・ブレヴォート
  【CD1】
   1-11. 第1幕
  【CD2】
   1-11. 第2幕
 
 ※世界初録音
ヤープ・ポラック...ギデオン・ダビ(バリトン)
イナ・ソープ...インナ・デュカチ(ソプラノ)
マーニャ・ポラク...アドリアーナ・ザバラ(メゾ・ソプラノ)
リゼッテ...キラ・ディリス=デスッラ
ルディ・アコーエン...ダニエル・マクグルー
アブラハム・ソープ...アンドルー・ガーランド 他
オペラ・コロラド合唱団、オペラ・コロラド管弦楽団
アリ・ペルト(指揮)

 録音:2022年6月2-4日 Concert Hall at the Kenneth King Academic and Performing Arts Center, Denver、コロラド(USA)
 総収録時間:132分

 歌劇《収容所のラブレター》は、ホロコースト時代にドイツのベルゲン・ベルゼン収容所に収容されたユダヤ系 オランダ人ヤープ・ポラック、その妻マーニャ、そしてヤープが恋に落ちたイナの物語を描いています。
 原題 《Steal A Pencil For Me 鉛筆を盗んでほしい》は、ヤープがイナに秘密の手紙を書くために頼んだ言葉に 由来し、彼らが交わした「愛の手紙」が作品の元となり、同名の本としても出版されています。
 作曲家ジェラルド・コーエンは、25年以上にわたってヤープとイナと親交があり、実際に二人の話を聞き、手紙を読んだことにインスピレーションを受けてこの歌劇を作曲。
 2018年にオペラ・コロラドによって初演され、こ の録音は初演時とほぼ同じメンバーによるものです。
 
 

SLE 70035
\2700
アレックス・ソップ:The Hem & The Haw
 1. The Hem & The Haw
 2. North Pole in Summer
 3. Like a Vine
 4. Ah Said Rosita
 5. Rodin's Hands
 6. Bougainvillea
 7. Door
 8. Roses
 9. Mourning Dove
 10. Loon
アレックス・ソップ
 (歌、フルート、ホイッスル、シンセサイザー、ドラム・プログラミング)
トーマス・バートレット
 (ピアノ、メロトロン、シンセサイザー、パーカッション 他)
オースティン・ウリマン(ヴァイオリン)
マイケル・カテリサーノ(ドラムス) 他

 録音データ:不詳

 フルート奏者、ヴォーカリスト、作曲家、ヴィジュアル・アーティストであるアレックス・ソップ。
 このアルバムは、 2020年のコロナ禍のパンデミック時に、彼女が静寂の中で過ごした時間を契機として書かれた作品から10曲を選んだもの。
 共同プロデューサーのトーマス・バートレットの協力を得て、木管楽器、シンセサイザー、スト リングス、ヴォーカル、ピアノ、パーカッションを組み合わせた複雑で豊かな音楽が生み出されています。
 




CARUS



83536
\2700
ロマン派初期の作曲家コンラディン・クロイツァー:
 歌劇「潜水者(海に潜る若者)」(2幕)

  歌劇「潜水夫(海に潜る若者)」Op.50
   (1813年オリジナル版) Der Taucher
サラ・ヴェゲナー(アルフォンシーヌ:ソプラノ)
フィリップ・マトマン(イーヴォ:カウンターテナー)
ダニエル・シュミット(アントニオ:テノール)
ヨハネス・ヒル(ロレンツォ:バリトン)
パスカル・ジュレック(アルフォンソ:バリトン)
バルバラ・シュトール(語り)
シュトゥットガルト室内合唱団
ホーフカペレ・シュトゥットガルト
フリーダー・ベルニウス指揮

 2023年5月21-22日、ドイツ、バックナングのビュルガーハウスでのライヴ録音
 収録時間63分43秒

 歌劇「グラナダの夜営」で知られるロマン派初期の作曲家コンラディン・クロイツァー (1780-1849 ドイツ)によるイタリア・オペラの影響を感じる叙情的な旋律と 色彩感溢れる作風が魅力的な1813年シュトゥットガルトで初演されたロマンティックな歌劇。
 後にウィーンでの演奏に備え書かれた改訂版が普及しましたが今回は指揮者 ベルニウスによって編纂された初演時のオリジナル版で演奏を行っています。
 ドイツ合唱界の巨匠フリーダー・ベルニウスによる堅牢で明晰な指揮のもと 演奏されたこのアルバムは作品の魅力を余すところなく私たちに伝えます。


 簡単なあらすじ:
  劇作家・詩人として知られるフリードリヒ・シラーの「Der Taucher」をもとに ザムエル・ゴットリープ・ブルデ(Samuel Gottlieb Burde)が台本を作成。
  公爵ロレンツォの娘アルフォンシーヌはアントニオとの望まぬ結婚を避け森に逃げます。
  アルフォンシーヌは隠者イーヴォに発見され、イーヴォは彼女に恋心を抱きつつも 父ロレンツィオのもとに連れ戻します。
  感謝したロレンツォによって有能な騎士にされたイーヴォがアルフォンシーヌに 結婚を申し込むと、ロレンツォは許す条件として海に投げ入れた黄金の杯を取ってくるようイーヴォに命じます。
  黄金の杯を持って戻ってきたイーヴォは黄金の杯と共にアルフォンシーヌとの結婚を 手に入れます。
 





<メジャー・レーベル>
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オーストラリアELOQUENCE



4843089
(22CD)
\19000→\17990

《ピアノ・ライブラリー-ドイツ・グラモフォン・エディション》

 アナログ時代に21人のピアニストがDGに遺した伝説のアルバムを集大成

なんと美しく豪華でマニアックな!!!
 さすがオーストラリアELOQUENCE


ヴラディーミル・アシュケナージ、
レフ・オボーリン
ボリス・ブロッホ
ミシェル・ブロック
ディノ・チアーニ
ミハイル・フェールマン
ユーリ・エゴロフ
スティーヴン・デ・グローテ
クロード・エルフェ、
ヴェロニカ・ヨッフム・フォン・モルトケ
Diana Kacso
ユリアン・フォン・カーロイ
デイヴィッド・ライヴリー
アレクサンダー・ロンクヴィッヒ
エリー・ナイ
エヴァ・ポブウォツカ
ホルヘ・ルイス・プラッツ
ゾラ・マエ・シャウリス
エリク・テン=ベルク、
パウル・バウムガルトナー

ピアノ・マニアは早めに手配しておくことをお勧めします。

1年後にはおそらく入手困難になっているでしょう。
10年後にはとんでもない価格で中古市場に出ていることでしょう。





《CD 1》
ショパン:
1-3) ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21、
4) バラード第2番ヘ長調Op.38、5) 練習曲ハ長調Op.10 No.1、
6) 練習曲ヘ長調Op.25 No.3、7) マズルカ変イ長調Op.41 No.3、
8) マズルカ嬰ハ短調Op.30 No.4、
9) スケルツォ第4番ホ長調Op.54、
10-15) ラフマニノフ:音の絵Op.33
 (第1曲ヘ短調/第2曲ハ長調/第6曲変ホ短調/
  第7曲変ホ長調/第8曲ト短調/第9曲嬰ハ短調)*
 【演奏】
  ヴラディーミル・アシュケナージ(1-9)、レフ・オボーリン(10-15)(ピアノ)、
  スジスワフ・グジニスキ(指揮)ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団(1-3)
   【録音】1955年5月(1-9)、1956年12月(10-15)、ワルシャワ(ライヴ)/

《CD 2》
 1-3) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10 No.2*、
 ラフマニノフ:4) ヴォカリーズOp.34 No.14*、5) リラの花Op.21 No.5*、
 6-8) 音の絵Op.33(第1曲ヘ短調/第2曲ハ長調/第5曲変ホ短調)*、
 9) ブゾーニ:『悲歌集』より第4曲:トゥーランドットの居間*、
 10) リスト(ブゾーニ編):
  モーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』からの2つのモティーフによる幻想曲S.697*
  【演奏】ボリス・ブロッホ(ピアノ)
   【録音】1979年1月、ミュンヘン(ライヴ)/

《CD 3》
 ショパン:
 1-4) ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35、
 5) ポロネーズ第6番変イ長調Op.53『英雄』、
 6) 前奏曲変イ長調Op.28 No.17、
 7) マズルカ ハ短調Op.56 No.3、8) マズルカ変イ長調Op.59 No.2、
 9) マズルカ嬰ハ短調Op.30 No.4、10) ワルツ変イ長調Op.34 No.1『華麗なる円舞曲』
  【演奏】ミシェル・ブロック(ピアノ)
   【録音】1960年3月、ワルシャワ/

《CD 4》
 ドビュッシー:1-12) 前奏曲集第1巻**、13-18) 子供の領分
 【演奏】ディノ・チアーニ(ピアノ)
  【録音】1971年4月、ハノーファー/

《CD 5》
 ウェーバー:1-4) ピアノ・ソナタ第2番変イ長調Op.39、5-7) ピアノ・ソナタ第3番ニ短調Op.49
  【演奏】ディノ・チアーニ(ピアノ)
   【録音】1970年2月&3月、ミュンヘン/

《CD 6》
1-4) プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番イ長調Op.82、
5-6) ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲イ短調Op.35(第1集/第2集)、
7-27) シューマン:謝肉祭Op.9?
  【演奏】ミハイル・フェールマン(1-6)、ユーリ・エゴロフ(7-27)(ピアノ)
   【録音】1980年2月、ミュンヘン(1-6)(ライヴ)、1975年5月、ブリュッセル(7-27)(ライヴ)/

《CD 7》
1-18) ベートーヴェン:エロイカ変奏曲Op.35*、
19-31) シューマン:交響的練習曲Op.13*
 【演奏】スティーヴン・デ・グローテ(ピアノ)
  【録音】1978年10月、ミュンヘン(ライヴ)/

《CD 8》
1-4) ピエール・ブーレーズ:ピアノ・ソナタ第2番*、
5) ベルク:ピアノ・ソナタOp.1*、
6-17) ミヨー:エクスの謝肉祭Op.83b
 【演奏】
  クロード・エルフェ(ピアノ)、
  ルイ・フレモー(指揮)モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団(6-17)
   【録音】1969年10月、ミュンヘン(1-5)、1961年9月、モンテカルロ(6-17)/

《CD 9》
シューマン:
1-4) ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22*、
5)『8つのノヴェレッテ』Op.21より第8番嬰ヘ短調*、
6-8) 3つの幻想小曲集Op.111*、9-12) 4つの夜曲Op.23**
 【演奏】ヴェロニカ・ヨッフム・フォン・モルトケ(ピアノ)
  【録音】1963年2月、ベルリン/

《CD 10》
1-4) リスト:ピアノ・ソナタロ短調S.178*、
ショパン:5) 幻想ポロネーズ変イ長調Op.61*、6) 練習曲変イ長調Op.10 No.10*
 【演奏】Diana Kacso(ピアノ)
  【録音】1978年12月、ミュンヘン(ライヴ)/

《CD 11》
ショパン:
1) バラード第1番ト短調Op.23++、2) バラード第2番ヘ長調Op.38++、
3) バラード第3番変イ長調Op.47++、4) バラード第4番ヘ短調Op.52++、
5) 即興曲第1番変イ長調Op.29++、6) 即興曲第2番嬰へ長調Op.36++、
7) 即興曲第3番変ト長調Op.51++、
8) 即興曲第4番嬰ハ短調Op.66『幻想即興曲』++、9) 子守歌変ニ長調Op.57++
 【演奏】ユリアン・フォン・カーロイ(ピアノ)
  【録音】1952年3月、ハノーファー(1-4, 9)、1951年10月&11月、ミュンヘン(5, 8)、1949年4月、ハンブルク(6, 7)/

《CD 12》
ショパン:
1-4) ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58、
5) ボレロ ハ長調Op.19、6) マズルカ第13番イ短調Op.17 No.4、
7) ワルツ第14番ホ短調Op.posth.、
8) アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22
 【演奏】ユリアン・フォン・カーロイ(ピアノ)
  【録音】1964年7月、ハノーファー/

《CD 13》
1-6) ラヴェル:クープランの墓*、
ストラヴィンスキー:
7) タンゴ*、8) ピアノ・ラグ・ミュージック*、9-11)『ペトルーシュカ』からの3楽章*
 【演奏】デイヴィッド・ライヴリー(ピアノ)
  【録音】1979年5月&7月、ミュンヘン(ライヴ)/

《CD 14》
1-3) シェーンベルク:3つのピアノ小品Op.11*、
4-7) シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番イ短調D845*
 【演奏】アレクサンダー・ロンクヴィッヒ(ピアノ)
  【録音】1979年9月、ミュンヘン(ライヴ)/

《CD 15》
ベートーヴェン:
1-3) ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13『悲愴』、
4-6) ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
 【演奏】エリー・ナイ(ピアノ)
 【録音】1956年12月、ハノーファー/

《CD 16》
ベートーヴェン:
1-3) ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27 No.2『月光』、
4-6) ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57『熱情』
 【演奏】エリー・ナイ(ピアノ)
  【録音】1956年12月、ハノーファー/

《CD 17》
1-11) J.S.バッハ:イタリア風のアリアと変奏BWV989*、
12) ショパン:スケルツォ第1番ロ短調Op.20*、
ドビュッシー:13-15)『映像』第1集
(第1曲:水に映る影/第2曲:ラモー賛歌/第3曲:動き)*、
16-18)『映像』第2集
(第1曲:葉ずえを渡る鐘/第2曲:荒れた寺にかかる月/第3曲:金色の魚)*
 【演奏】エヴァ・ポブウォツカ(ピアノ)
  【録音】1980年6月、ミュンヘン(ライヴ)/

《CD 18》
1-3) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101*、
4) シューマン:トッカータ ハ長調Op.7*、5-7) ラヴェル:夜のガスパール*
 【演奏】ホルヘ・ルイス・プラッツ(ピアノ)
  【録音】1979年3月、ミュンヘン(ライヴ)/

《CD 19》
1-32) J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988*、
33-35) プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83*
 【演奏】ゾラ・マエ・シャウリス(ピアノ)
  【録音】1971年3月、ベルリン/

《CD 20》
J.S.バッハ:
1) トッカータ ハ短調BWV911*、2) トッカータ ニ長調BWV912*、
3) トッカータ ニ短調BWV913*、4) トッカータ ホ短調BWV914*、
5) トッカータ ト短調BWV915*
 【演奏】ゾラ・マエ・シャウリス(ピアノ)
  【録音】1974年5月、パリ/

《CD 21》
アイヴズ:
1-4) ピアノ・ソナタ第2番『マサチューセッツ州コンコード 1840-60年』、
5) 3ページのソナタ(1905)
 【演奏】ロベルト・シドン(ピアノ)
  【録音】1971年5月(1-4)、6月(5)、ミュンヘン/

《CD 22》
1-25) レーガー:テレマンの主題による変奏曲とフーガOp.134、
26-59) ベートーヴェン:ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲Op.120
 【演奏】エリク・テン=ベルク(1-25)、パウル・バウムガルトナー(26-59)(ピアノ)
  【録音】1951年12月(1-25)、1952年2月(26-59)、ハノーファー

 *初CD化
 **初発売
 ?DG初CD化
 ++世界初CD化

 アナログ時代に21人のピアニストがDGに遺した伝説のアルバムを集大成 CD22枚組ボックス・セット

 ●アナログ時代にドイツ・グラモフォンに録音された21人のピアニストの貴重なアルバムがまとめて発売されます。
 CD22枚組ボックス・セット。限定盤。ヴラディーミル・アシュケナージはデッカを代表するアーティストとなる前に、1955年にワルシャワでのショパン・コンクールのライヴ録音でドイツ・グラモフォンに登場しています。
 このセットではアシュケナージの師であるレフ・オボーリンのラフマニノフ演奏が組み合わされています。
 5年後の同コンクールで審査の結果に納得できなかった審査委員長のアルトゥール・ルービンシュタインから特別賞を授与されたエピソードで有名なベルギーのミシェル・ブロックのショパン演奏もライヴ録音されています。

 ●1960年代後半から70年代にかけて、ドイツ・グラモフォンは将来の有望なキャリアのスタート地点に立つ多くのピアニストを世に送り出しました。
 彼らは多様な背景を持ち、流派もさまざまでした。
 ボリス・ブロッホやユーリ・エゴロフなどのロシアの大物たち、スティーヴン・デ・グローテやゾラ・マエ・シャウリスなどの新世界からのスター、中央ヨーロッパの伝統を引き継ぐヴェロニカ・ヨッフム・フォン・モルトケ(オイゲン・ヨッフムの娘)やクロード・エルフェなどがいました。
 その中でアシュケナージのように長いキャリアを享受した音楽家は少数派です。何人かは表舞台から姿を消し、レコードに残された彼らの遺産が貴重なものとなりました。
 デイヴィッド・ライヴリー、アレクサンダー・ロンクヴィッヒ、エヴァ・ポブウォツカは今日でも演奏を続けていますが、彼らのドイツ・グラモフォンへのデビュー・アルバムはCD化されていませんでした。
 ディノ・チアーニ、ユーリ・エゴロフ、スティーヴン・デ・グローテはキャリアを重ねている時に残念ながら若くして亡くなりました。他にもロベルト・シドンやボリス・ブロッホのようにスポットライトから退き、教師になったピアニストもいます。

 ●ミハイル・フェールマンとスティーヴン・デ・グローテの超絶技巧に加えて、このセットにはエリー・ナイがその長いキャリアの終わりに録音したベートーヴェンのソナタやスイスのピアニスト、パウル・バウムガルトナーによるモノラル時代の『ディアベッリ変奏曲』が収められています。
 これらのアーティストはクララ・シューマン風のピアニズムとの関連を感じさせますが、一方エリク・テン=ベルクが1951年に行ったレーガーの『テレマン変奏曲』は知的なドイツ風スタイルを体現しています。

 ●初CD化となる録音が多数含まれています。ディノ・チアーニによるドビュッシーの前奏曲集第1巻(1971年)、ヴェロニカ・ヨッフム・フォン・モルトケによるシューマンの夜曲(1963年)は初発売です。

 ●ブックレットにはピアノの専門家、ジョナサン・サマーズによる各ピアニストの紹介、アーカイブ写真が掲載されています。新規リマスタリング。オリジナル・ジャケット仕様。

 ●「彼が17歳でこのような演奏をするのであれば、10年後はどうなっているのだろう? というのは、これは私が今まで聞いた中で最も驚くべき潜在能力の一つだからである」――『グラモフォン』誌(アシュケナージのショパン演奏について)
 



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ERATO



2173237273
(2CD)
\4700→\4290
オルフェオ管弦楽団/ジェルジ・ヴァシェジ(指揮)
 ラモー:歌劇『レ・ボレアド』全曲
サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)
レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
ベネディクト・クリスティアンソン(テノール)
フィリップ・エステフ(バリトン)
トマ・ドリエ(バリトン)
タシス・クリストヤニス(バリトン)
グヴェンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)
パーセル合唱団
オルフェオ管弦楽団
ジェルジ・ヴァシェジ(指揮)
 録音:2023年9月18-21日、ブダペスト、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール


 バレエの本質に合わせて鍛造されたカルペ・ディエム(一日の花を摘め)とも呼ばれる、80歳近くのラモーが作曲したこの集大成(素晴らしい人生のレッスン)である歌劇『レ・ボレアド』は、力よりも愛、愛よりも自由を選ぶように私たちに選択を与えています。
 このオペラは、七年戦争の終結を記念して1763年に考案されましたが、初演はキャンセルされ、その後すぐに当時のオペラ座の火災、翌1764年にはラモーが亡くなってしまい、上演の機会を得られないまま国立図書館に眠ったままとなりました。1964年、フランス放送協会にてラモーの没200年記念
 事業として放送。舞台での初演は1982年にジョン・エリオット・ガーディナーの手によって行われ、同年エラートに録音もされています。
「ラモーは、バッハ、モーツァルト、ハイドンと同等に、ヨーロッパ音楽史上の普遍的な天才のひとりです」と指揮者のジェルジ・ヴァシェジは断言しています。この『レ・ボレアド』の録音により、ヴァシェジはヴェルサイユ・バロック音楽センターと共同で進めてきた野心的な10年越しのラモー・プロジェクトを完了いたします。
 出演者は、サビーヌ・ドゥヴィエルをはじめバロック音楽やその表現に卓越した歌手が起用され、ヴァシェジが創設したオルフェオ管弦楽団とパーセル合唱団によって演奏されています。ラモーのリサイタルでエラート・デビューを果たしたドゥヴィエルは、愛する男性と結婚するために祖国の伝統に逆らわなければならないバクトリアの女王アルフィーズという中心的な役を演じています。このドゥヴィエルらによる録音と同じ演奏者がパリのシャンゼリゼ劇場でおこなった『レ・ボレアド』の演奏(コンサート形式)は、「ラモーの天才はあらゆる瞬間に輝きを放っている」と高く評されました。


 


2173236378
\3100
ヒュー・モンタギュー・レンドール(バリトン)
コンテンプラシオン~オペラ・アリア集


 1. トマ:歌劇『ハムレット』第3幕~
   「生きるべきか死すべきか」
 2. グノー:歌劇『ファウスト』第2幕~
   「おお聖なるメダルよ…祖国を離れる前に」
 3. コルンゴルト:歌劇『死の都』第2幕~「我が憧れ、我が幻想」
 4. マーラー:歌曲集『さすらう若者の歌』(全4曲)
 5. ブリテン:歌劇『ビリー・バッド』第2幕~「見ろ! 月光が迷い込んでくる」
 6. グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』第1幕~
    「マブは幻覚の女王」
 7. デュパルク:悲しき歌
 8. モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』第3幕~
   「訴訟に勝っただと」
 9. モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』第2幕~「窓辺においで」
 10. メサジェ:歌劇『ムッシュー・ボーケール』
   プロローグ:赤いバラの歌「花の咲く庭で」
 11. モーツァルト:歌劇『魔笛』第2幕~
   「パパゲーナ!…お嬢ちゃん!カワイ子ちゃん!」
 12. モーツァルト:歌劇『魔笛』第2幕~「パ・パ・パ」
 13. リチャード・ロジャース:ミュージカル『回転木馬』~
   第1幕~「ひとりごと」
 14. マーラー:リュッケルト歌曲集~『私はこの世に捨てられて』
ヒュー・モンタギュー・レンドール(バリトン)
エリザベス・ブードロー(ソプラノ:12)
トリニティ少年合唱団員(11)
ルーアン・ノルマンディ歌劇場管弦楽団
ベン・グラスバーグ(指揮)
 録音:2023年11月20-25日、フランス、ルーアン歌劇場

 ヒュー・モンタギュー・レンドールは、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウス、グラインドボーン音楽祭、シカゴ・リリック・オペラ、パリ国立オペラ、エクスアンプロヴァンス音楽祭やザルツブルク音楽祭など錚々たる歌劇場に出演し「素晴らしい才能」(Le Figaro)と大絶賛されています。

 この『コンテンプラシオン』と題されたデビュー・アルバムでは3世紀にわたる様々な作品~オペラ、オペレッタ、ドイツ・リートやフランス歌曲、そしてブロードウェイ・ミュージカルのナンバーまでを取り上げ、幅広く美しい歌唱を聴かせます。彼自身が選びぬいた選曲も見事。有名曲だけでなく、あまり耳にすることのないアリアも含まれており、どれも聴きごたえのあるものばかり。とりわけ、冒頭のトマのアリアやコルンゴルトのアリアの絶妙な表現力には驚くことでしょう。反してデュパルク:『悲しき歌』やマーラーの『私はこの世に捨てられて』での内省的な表現も素晴らしいの一言。
 ブードローとのデュオが楽しめる『魔笛』の「パ・パ・パ」は同じく英国の名バリトン、サイモン・キーンリーサイドの名唱を彷彿させる豊かな表現も聴かせます。



Huw Montague Rendall: 'Papagena! Papagena! Papagena!' from The Magic Flute
(The Organ Room Sessions)

https://youtu.be/Hbq6N_RDbsM?si=ka56fpciDRjOUxtl



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WARNER



2173228826
\3100→\2890
レオンスカヤ /ベルク、シェーンベルク、ウェーベルン:ピアノ作品集
 ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
 ヴェーベルン:ピアノのための変奏曲 Op.27
 シェーンベルク:6つのピアノ小品 Op.19
 シェーンベルク:組曲 Op.25
エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ)
 録音:2023年5月9-11日、ドイツ、ブレーメン放送ザール


 エリーザベト・レオンスカヤのこのアルバムは、アルバン・ベルク[1885-1935]、アルノルト・シェーンベルク[1874-1951]、アントン・ヴェーベルン[1883-1945]の作品を収録した、新ウィーン楽派に敬意を表したものです。

 レオンスカヤは、現代で最も称賛されているピアニストのひとりであり、自分自身と音楽に忠実であり続けることで、スヴィヤトスラフ・リヒテルやエミール・ギレリスなどソビエト時代の偉大なロシア音楽家の足跡をたどっており、偉大な音楽の伝統(ロシアとウィーンの両方)の旗手として称賛され、その探求心でそれらを刷新しています。

 2022年、オブザーバー紙は
 「『伝説的』という言葉は厳重に控えるべきものです。ソビエト生まれのオーストリアのピアニストには、この言葉はぴったりです…70歳代にもかかわらず、年齢の半分の演奏者のようなエネルギーと機敏さを持ち、演奏には長年の知恵が詰まっています…レオンスカヤは存在感があり、その力強さと活力は衝撃を与える力を持っています」
と書いています。

 また、2020年にドイツの権威あるオーパス・クラシック賞を受賞した彼女は、音楽の真実を尊重する解釈者として称賛されています。

 シューベルト、ベートーヴェン、ショパンなど古典派からロマン派の作品を得意とするレオンスカヤですが、これまでの録音で彼女が手掛けてきた近代作品は、お国物とも言えるムソルグスキー、スクリャビン、そしてショスタコーヴィチが挙げられるくらいで、このアルバムに収録された新ウィーン楽派の作品は、聴き手にとっても意外なものと言えるでしょう。半音階技法や無調、十二音技法を用いたこれらの作品は旋律美を堪能するよりも機能する音型に目を向けるもの。彼女が得意とする「歌う」曲とは趣を意にするものかもしれません。しかし冒頭に置かれたヴェーベルンの最初の一音を聴いただけで、この曲がウィーンの伝統を色濃く受け継いでいることに納得するはずです。


 「私が演奏するとき、ステージ上で自分自身を披露しているのではなく、演奏している音楽を披露しているのです。重要なのは音楽なのです。」と彼女が語っていますが、その繊細なタッチと絶妙なペダリングがもたらす彼女の演奏は、節度がありながらも、端々に漂うロマンティックな香りが無機質とも言えるソナタに彩りを与えています。バランス感覚が優れたレオンスカヤならではの美しい新ウィーン楽派の作品をご堪能ください。

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ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
エルガー:
 ヴァイオリン協奏曲ロ短調 Op.61
  録音:
   2024年2月12,13日、3月12日、
    ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
ベルリン・ドイツ交響楽団
ロビン・ティチアーティ(指揮)
エルガー:ヴァイオリンとピアノのための『カリッシマ』
 録音:
  2024年5月21日、
   ベルリン、テルデックス・スタジオ
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
トーマス・ホッペ(ピアノ)

 エルガーのヴァイオリン協奏曲は、独特の情熱によるノスタルジックなもので、ロマン派後期の偉大な協奏曲のひとつです。この協奏曲の1910年初演時ではロンドン交響楽団と、英国のソリストではなく、ウィーン生まれの名ヴァイオリニストのひとりであるフリッツ・クライスラーが演奏しました。クライスラーは「エルガーのメロディ、オーケストレーション、調和、壮大さ、それは素晴らしい。そしてすべて純粋で影響を受けていない音楽」という見解を持って作品を依頼しましたが、クライスラーはあまりこの作品を好まなかったのか、録音を残していません。自身がヴァイオリニストだったエルガーはロンドン交響楽団と親密な関係にあり、1932年にエルガーは当時若干16歳だったイェフディ(ユーディ)・メニューインをソリストに迎え、伝説的な名演奏となった『ヴァイオリン協奏曲』を、アビー・ロード・スタジオでの録音のために指揮しました。

 ヴィルデ・フラングは、この協奏曲を知ったのは実はかなり遅かったのですが、この作品の形式は音楽として非常に壮大なものであり、ヴァイオリン協奏曲というよりは交響曲的なスケールであると感じ、録音を願望していました。技巧面は勿論、音色と曲想が包含する内面の表現の妙が、特に優れていないと、繊細に描き出してゆくことがかなり難しい曲ですが、だからこそ、この協奏曲を演奏することに大きな喜びを感じながら、エルガー直伝による作品理解を汲み取り、大きな歌わせ方と表現意欲に満ちた演奏になっています。ヴィルデ・フラングはこの録音前にコンサートを行っていますが、その演奏に対する評価は素晴らしく「エルガーの並外れた美しさを引き出した素晴らしい演奏」と高い評価を得ています。共演は、ロビン・ティチアーティ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団によるもので、ヴァイオリン・ソロとオーケストラを見事に共存させ、高貴さ、ニュアンス、叙情性に満ちた演奏が印象的。

 このアルバムには、トーマス・ホッペがピアノとの共演による、エルガーの中でもあまり演奏されない作品『カリッシマ』のヴァイオリンとピアノ版も収録されています。


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\3100→\2890
ファジル・サイ(ピアノ)
 「悲しい鳥たち」

 F.クープラン:クラヴサン曲集 第4巻~第21オルドル ホ短調
  1. ハートの女王
  2. 躍動
  3. クープラン(La Couperin)
  4. ハープ
  5. 澄ました皮肉屋

 ドビュッシー:ベルガマスク組曲 CD82
  1. 前奏曲
  2. メヌエット
  3. 月の光
  4. パスピエ

 ラヴェル:鏡 M.43
  1. 蛾
  2. 悲しい鳥たち
  3. 海原の小舟
  4. 道化師の朝の歌
  5. 鐘の谷
ファジル・サイ(ピアノ)
 録音:2023年2月、トルコ、イズミル、アフメト・アドナン・サイグン・アーツセンター


 このアルバムは、クロード・ドビュッシー[1862-1918]、フランソワ・クープラン[1668-1733]、モーリス・ラヴェル[1875-1937]というフランスを代表する3人の作曲家の作品をまとめたものです。ファジル・サイは、パンデミックの時期にこのアルバムを制作していたので、当時のそういった雰囲気が反映されています。
 アルバム・タイトルの『悲しい鳥たち』は、ラヴェルの作品『鏡』の2番目の曲から名付けられました。5つの楽章からなる『鏡』は、ピアノのレパートリーの中でも最も包括的で興味深い作品のひとつです。演奏は難しいですが、並外れて力強い作品のため、ファジル・サイは何ヶ月もかけてこの曲に取り組みました。
 ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』は、彼が若い頃に書いた最も重要なピアノ作品のひとつで、1890年にこの作品に取り組み始め、1905年に出版されました。第3楽章はピアノ曲の中でも最も有名な作品『月の光』です。
 アルバムに収録されているもう1曲は、フランソワ・クープランの『第21オルドル ホ短調』です。サイによるとこれはイスタンブールのチェンバロ奏者の友人から勧められたもので、とても変わった作品だったのでピアノ用にアレンジして演奏したとのこと。音楽と詩が一緒になり特別な優雅さが生まれています。
 パンデミックによるロックダウン期間中に、『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』の録音盤と同じように色鉛筆でこれらの作品に徹底的に研究した後に、2023年に録音しました。3人の素晴らしいフランス人作曲家によって書かれたこれらの作品は、様々なピアノのレパートリーに大きな影響を与えています。




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スウェーデンの現代作曲家アンデシュ・ヒルボリ70歳記念
 エサ=ペッカ・サロネン&スウェーデン放送交響楽団
   ヴァイオリン...エルビョルグ・ヘムシン、ソプラノ...ハンナ・ホルゲション
 
ヒルボリ:

 1. リキッド・マーブル
 2. クヴェル(夕方)
 3. ヴァイオリン協奏曲第2番
エルビョルグ・ヘムシン(ヴァイオリン:2,3)
ハンナ・ホルゲション(ソプラノ:2)
スウェーデン放送交響楽団
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
 録音:2024年1月18,19日、ストックホルム、ベルワルド・ホール


 スウェーデンの現代作曲家アンデシュ・ヒルボリの70歳を記念して、指揮者エサ=ペッカ・サロネンとスウェーデン放送交響楽団が、ヴァイオリニストのエルビョルグ・ヘムシンと、ソプラノのホルゲションをソリストに迎え、ヒルボリの作品『リキッド・マーブル』『クヴェル』『ヴァイオリン協奏曲第2番』を録音しました。
 アンデシュ・ヒルボリは、ロサンジェルス・フィル、ニューヨーク・フィル、シカゴ交響楽団、ベルリン・フィル、ストックホルム・フィル、カーネギー・ホールから委嘱され演奏された作品により、現代を代表するクラシック作曲家のひとりとなっています。彼は、クラリネット奏者のマルティン・フレスト、ソプラノのルネ・フレミング、ヴァイオリニストのリサ・バティアシュヴィリ、ヴィオラ奏者のローレンス・パワー、そしてエサ=ペッカ・サロネン、アラン・ギルバート、グスターボ・ドゥダメル、デイヴィッド・ジンマンなどの著名な面々と共演しています。
 オーケストラ作品『リキッド・マーブル』では極端な実験を行っています。導入部の音の上昇するカスケード、弦楽器と木管楽器の素早い連打、そして恍惚としたラグタイムのエピソードは、作品の構成要素のほんの一部です。他の多くの作品と同様に、示唆に富んだタイトルでリスナーを刺激したいと考えています。「リキッド・マーブルは矛盾であり、音楽との関連を喚起できればと思います」と彼は説明しています。ヴァイオリン、ソプラノ、管弦楽のための作品『クヴェル』には、民謡の要素が取り入れられています。
 ヒルボリのヴァイオリン協奏曲第2番は、非常にエネルギッシュでありながらも瞑想的な作品です。空気のような音に、オーケストラとソリストの執拗な呼びかけがアクセントを添えています。音楽は夢見心地であることが多いですが、力強くリズミカルな部分も含まれています。彼のヴァイオリン協奏曲 第1番は、アンナ・リンダルのヴァイオリン・ソロと、サロネン指揮スウェーデン放送交響楽団との録音が「Ondine」よりリリースされていました。
 エルビョルグ・ヘムシンは、この作品とヒルボリの音楽の魅力について次のように述べています。「ヒルボリの音の世界に初めて出会ったのは数年前ですが、とても魅力的で美しく、わくわくする曲だと感じました。彼のヴァイオリン協奏曲第2番を演奏するのは爽快です。これまで聴いたことのないような空気のような瞬間から、印象的でキャッチーなリズムセクションまで、この協奏曲はあなたを包み込み忘れられない旅へと連れて行ってくれます。ヴァイオリニストとして、この協奏曲は演奏するたびに新たな興奮と楽しさを与えてくれます。エサ=ペッカ・サロネンとスウェーデン放送交響楽団と素晴らしい録音できたことは、私のキャリアのハイライトでした。」
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タール&グロートホイゼン(ピアノ・デュオ)
J.S.バッハ:トランスクリプション~2台のピアノのための編曲集

 羊は安らかに草を食み BWV.208-9(メアリー・ハウ編)
 ブランデンブルク協奏曲第6番 BWV.1051
  (グスタフ・クレメンス・フェリックス・クルク編)
 成し遂げられた BWV.159-4(ロイ・ダグラス編)
 ソナタ ニ短調 BWV.964
  (原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 BWV.1003) ~
   第3楽章:アンダンテ(シリル・スコット編)
 前奏曲とフーガ 変ホ長調『聖アン』 BWV.552
  (クリストファー・レ・フレミング編)
 まどろめ、疲れた目よ BWV.82-3(ルートヴィヒ・レベル編)
 トッカータ ハ長調 BWV.564~第2楽章:アダージョ
  (アレクサンダー・ケルベリン編)
 来たれ、異教徒の救い主よ BWV.659
  (アレクサンダー・ケルベリン編)
 パッサカリア ハ短調 BWV.582(ジノ・タリアピエトラ編)
 イエスは変わらざるわが喜び(主よ、人の望みの喜びよ) BWV.147-10
  (ヴィクター・バビン編)
タール&グロートホイゼン(ピアノ・デュオ)
 録音:2024年、ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ


 19世紀以降、J.S.バッハの作品は、当時の偉大なピアニストの間で絶大な人気を博しました。フランツ・リスト、サン=サーンス、さらにはラフマニノフにせよ、彼らは皆、バロックの巨匠の作品をソロ・ピアノ用に編曲しました。一方であまり知られていないのは、2台のピアノのためのバッハの編曲集が数多くあることです。数え切れないほどの賞を受賞しているピアノ・デュオ、ヤアラ・タール&アンドレアス・グレートホイゼンは、2009年にバッハの『ゴルトベルク変奏曲』をヨーゼフ・ラインベルガーとマックス・レーガーの2台ピアノ版で録音し、高い評価を得ました。

 今回、このデュオは、2台のピアノのための特別なバッハの編曲を収録した新しいアルバムをソニー・クラシカルに録音しました。その編曲はシリル・スコットなどの著名な作曲家のものだけでなく、多くの場合、グスタフ・クレメンス・フェリックス・クルクやアレクサンダー・ケルベルリンなど、今日では忘れ去られた音楽家のものも含まれます。作品も、カンタータからのアリア、重要なオルガン作品のパッサカリアやトッカータ、ブランデンブルク協奏曲第6番などを、2台のピアノ用に編曲したバージョンが収録されています。
 ヤアラ・タールは「バッハの作品には、何世紀にもわたって真のハイライトへと変化した傑作が数多く含まれています。このアルバムは、不当に忘れ去られてきた2台のピアノのための特に成功した編曲でこれらの作品のセレクションを提示することを目的としています。」と語っています。

 今回のアルバムは、アメリカのメアリー・ハウ[1882-1964]が編曲したカンタータ『楽しき狩こそ我が悦び(狩りのカンタータ)』BWV.208のアリア『羊は安らかに草を食み』で始まります。ドイツのワグネリアンだったグスタフ・クレメンス・フェリックス・クルク[1844-1902] は、有名なブランデンブルク協奏曲第6番の編曲版を。そして、ロシア系アメリカ人のピアニスト、ヴィクター・バビン[1908-1972]は、最も有名なコラールのひとつ『イエスは変わらざるわが喜び(主よ、人の望みの喜びよ)』 BWV.147-10を2台のピアノ用に編曲し、『来たれ、異教徒の救い主よ』BWV.659の編曲はアレクサンダー・ケルベリン[1903-1940]。「シリル・スコット[1879-1970]が編曲したソナタ ニ短調 BWV.964(原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 BWV.1003)からのアンダンテと、アレクサンダー・ケルベリンが編曲したオルガンのためのトッカータ ハ長調 BWV.564からのアダージョの2つのメロディを特に気に入っています。これ以上美しいメロディを知りません!」と、ヤアラ・タールは語っています。


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\3100→\2890
樫本大進&エリック・ル・サージュ
 19世紀末/20世紀初頭のフランスの室内楽名品2曲
  ショーソンとヴィエルヌ
ショーソン:
 ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲(コンセール)ニ長調 Op.21
エリック・ル・サージュ(ピアノ)
樫本大進(ヴァイオリン)
シューマン四重奏団
エリック・シューマン(第1ヴァイオリン)
ケン・シューマン(第2ヴァイオリン)
ファイト・ハーテンシュタイン(ヴィオラ)
マーク・シューマン(チェロ)
ヴィエルヌ:ピアノ五重奏曲 Op.42 エリック・ル・サージュ(ピアノ)
樫本大進(ヴァイオリン)
ナタリア・ロメイコ(ヴァイオリン)
ユーリ・ジスリン(ヴィオラ)
クラウディオ・ボルケス(チェロ)
 録音:2024年5月、ベルギー、ナミュール、コンサート・ホール『グラン・マネージュ』

 類まれな室内楽のパートナーとしての樫本大進とエリック・ル・サージュの活動は、世界各地での室内楽演奏、特に日本では毎年初秋に開催されるル・ポン国際音楽祭 赤穂・姫路での共演で知られており、2023年から24年にかけては「シューマン&ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ・チクルス」も実現しています。録音面では2009年にはシューマンのピアノ五重奏曲、2012年にはフォーレのヴァイオリン・ソナタ2曲、2018年にはコルンゴルトやベルク、2020年にはニーノ・ロータの室内楽アルバムを発表するなど、そのパートナーシップはますます強力になっています。

 今年(2024年)5月にベルギーで録音されたばかりの当アルバムは、樫本大進としては2007年発売のブラームスのヴァイオリン協奏曲以来17年ぶりのソニー・クラシカルへの録音となるもので、ショーソンとヴィエルヌという19世紀末/20世紀初頭にかけてフランスで生み出された室内楽の2大名品を収録しています。共演はショーソンではシューマン四重奏団、ヴィエルヌではナタリア・ロメイコ、ユーリ・ジスリン、クラウディオ・ボルケスという名手たちです。

 1892年にブリュッセルで初演されたショーソンの『コンセール』は、ヴァイオリンとピアノがソロ、そして弦楽四重奏が加わるという型破りの編成で、「近年の様々な音楽の中で最も重要で興味深いもののひとつ」と評されました。ショーソンは、当時フランスにも蔓延していたドイツ・ロマン派の影響の中で、特にワーグナーへの傾倒を越えて独自の道を志向し、クープランやラモーといったフランスの古典作曲家を範にとり、実質的には六重奏という編成ながら、古典の「コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)」のイメージを彷彿とさせる作品を創り上げました。また全曲を3つの音(D、A、E)がモチーフのように貫いており、これはフランクが得意とした循環形式の影響を受けてのものです。

 生まれつき目が不自由でありながらもオルガンの名手として知られたヴィエルヌによるピアノ五重奏曲は、ショーソンの『コンセール』の後継作品とでもいうべき音楽で、フランス室内楽史に残る知られざる傑作。1920年4月にジュネーヴで初演されたこの3楽章からなるこの作品は、作曲者自身が「私はわが子の悲劇的な運命から生まれたインスピレーションを注ぎ込む、巨大な五重奏曲という奉納物を作ろうとしている。自分の悲しみが恐ろしいものであるのと同様に、激しく、途方もないエネルギーでこの仕事をやり遂げ、力強く、堂々として、力強いものを作ろう。そして、すべての父親の胸の奥底に、死んだ息子への深い愛情を呼び起こすような、力強く、堂々として、力強いものを」と語っているように、第1次世界大戦に出征し1917年に戦死した息子への激しい喪失感と苦悩が、作品全体に溢れています。

 樫本大進は2024年9月下旬に予定されているベルリン・バロック・ゾリステンの日本公演でヴィヴァルディ『四季』を演奏(横浜と豊田の2公演)するほか、ル・サージュとはル・ポン国際音楽祭でシューベルトの作品を中心とした室内楽を手掛け、さらに12月にはラファウ・ブレハッチとの全国7回にわたるデュオ・リサイタル・ツアーが予定されています。またル・サージュは気鋭の日本人奏者との共演でピアノ五重奏曲2曲を中心とする充実のフォーレ・プログラムを高崎と京都で披露します。室内楽の最前線で活躍する2人の最も新しい姿が刻印されたのがこのショーソンとヴィエルヌのアルバムといえましょう。

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(14CD)
\25000→\23990

ポール・ロブスン/自由の声~コロムビア、RCA、HMV&ビクター録音全集
 ポール・ロブスン(バス・バリトン)

Disc1:『The Early RCA Victor/Okeh Recordings 1925-1940』
  Traditional: Were You There? (When They Crucified my Lord)
  Traditional: Steal Away
  Traditional: Water Boy
  Traditional: Joshua fit the Battle Ob Jericho
  Traditional: Bye and Bye (I'm Goin' to Lay Down Dis Heavy Load)
  Traditional: Water Boy
  John Rosamond Johnson: Li'l Gal
  Traditional: I'll Hear the Trumpet Sound
  Traditional: Sometimes I Feel Like a Motherless Child
  Traditional: On Ma Journey
  Traditional: Nobody Knows de Trouble I've Seen
  Traditional: Swing Low, Sweet Chariot
  Will Marion Cook: Down de Lover's Lane
  Traditional: Hear, de Lam's a-Cryin'
  Traditional: Ezekiel Saw De Wheel
  Traditional: Deep River
  Traditional: I'm Goin' to Tell God All O' My Troubles
  Traditional: I Got a Home in-a Dat Rock
  Traditional: Witness
  Jerome Kern: Ol' Man River
  Earl Robinson: Ballad for Americans
  Traditional: I Got a Home in-a Dat Rock
  Traditional: Witness

Disc2:『The HMV Recordings 1928-1929』
  Jerome Kern: Show Boat: "Ol' Man River"
  James Weldon Johnson: Since You Went Away, "Seems Lak To Me"
  Will Marion Cook: Down De Lover's Lane
  Traditional: Scandalize My Name
  Traditional: Sinner Please Doan' Let dis Harves' Pass
  Traditional: Weepin' Mary
  Traditional: I Want to Be Ready
  Traditional: My Lord What a Mornin
  Traditional: De Li'l Pickaninny's Gone to Sleep
  Traditional: Git On Board Li'l Children
  Traditional: Dere's No Hidin' Place
  Traditional: So Early in the Morning
  Traditional: Carry me back to Old Virginia
  Traditional: Old Folks at Home
  Traditional: Goodnight Ladies
  Traditional: Away Down South in Dixie
  Traditional: Poor Old Joe
  Traditional: Oh, Susanna
  Traditional: My Old Kentucky Home
  Traditional: Oh! Rock Me Julie
  Traditional: Oh, Didn't It Rain
  Joseph Tunbridge: Mammy
  Traditional: Roll Away, Clouds (from "Virginia")
  Traditional: Sonny Boy (From the 1928 Lloyd Bacon's Musical Movie "The Singing Fool")
  Buddy DeSylva: Little Pal (From "Say It with Songs")
  Nathaniel Shilkret: The Lonesome Road
  Dylan Alexander Phillips: Just Keepin' On
  Ethelbert Nevin: Mighty Lak' a Rose
  Buddy DeSylva: Mammy is Gone

Disc3:『The HMV Recordings 1930-1931』
  Traditional: Hail De Crown
  Will Marion Cook: Exhortation
  Traditional: I Stood on the Ribber Jordan - Peter Go Ring Dem Bells
  Traditional: Go Down Moses
  Jim McHardy: High Water
  Stephen Foster: Old Folks at Home, "Swanee River"
  Stephen Foster: Poor Black Joe
  Stephen Foster: My Old Kentucky Home
  Jerome Kern: Show Boat, Act 1: "Ol' Man River"
  Harry Woods: River Stay 'Way from My Door
  Hoagy Carmichael: Rockin' Chair
  Traditional: Medley of Spirituals
  I'm Rolling and Sinig-A-Ho
  Hail de Crown
  Joshua Fit de Battle ob Jericho
  I Got a Robe
  Oh Lord
  De Gospel Train
  Black Sheep
  Heav'n Bells Are Ringin'
  I'll Hear de Trumpet Sound
  Swing Low, Sweet Chariot
  Walk Together, Children
  Carson Robinson: My Heart is Where the Mohawk Flows Tonight
  Ray Noble: The Folks I Used to Know
  Traditional: Yes Lord, Oh Lord (Variation of "Mary Had a Baby")
  Hall Johnson: Lil' Gal
  Traditional: Bear De Burden - All God's Chillun Got Wing
  Traditional: Bear de burden
  James Weldon Johnson: All God's chillun got wings
  Lew Brown: That's Why Darkies Were Born (From "George White's Scandals of 1931"),
  Clarence Muse: When It's Sleepy Time Down South, "Sleepy Time Down South"
(From the 1931 William A. Wellman's Movie "Safe in Hell")
  Sean Marshall: Seekin',

Disc4:『The HMV Recordings 1932-1933』
  Lewis Carey: Nearer My God, to Thee
  Charles Gounod: There is a Green Hill Far Away
  Lily Strickland: Mah Lindy Lou
  George H. Clutsam: Ma Curly-Headed Babby
  Traditional: Pilgrim Song
  Traditional: Roll the Old Chariot: "Oh, a drop of Nelson's blood"
  Will Marion Cook: Since You Went Away
  Will Marion Cook: Wid De Moon Moon Moon
  Ned Washington, Victor Young: Got the South in My Soul
  Ruthland Clapham: Hush-A-Bye Lullaby, "Rock-a-bye Baby"
  John Klenner: Round the Bend of the Road
  Kathryn R. Parker: Take Me Away from the River, "Song from the Viper"
  Traditional: Swing Low, Sweet Chariot
  Edward Boatner: On Ma Journey
  Traditional: Bye and Bye
  Traditional: Were You There?
  Will Marion Cook: Swing Along, "Swing along, Chillun, along de lane"
  Noble Sissle: Piccaninny Shoes
  Walter Warren: In a Narrow Street
  Harry Stephen Pepper: Carry Me Back to Green Pastures
  Hoagy Carmichael: Lazy Bones
  Joe Bishop: Blue Prelude
  Traditional: Medley I, Pt. 1:
  Roll de Ole Chariot
  Mary had a Baby
  Swing Low
  Heav'n, Heav'n
  Traditional: Medley I, Pt. 2:
  Carry Me Back
  Mighty Lak' a Rose
  Round the Bend of the Road
  River Stay 'Way From my Door
  O'l Man River

Disc5:『The HMV Recordings 1933-1936』
  Sheridan Gordon: Fat Li'l Fella Wid His Mammy's Eyes
  Traditional: Shortnin' Bread
  Hoagy Carmichael: Snowball
  Traditional: Water Boy
  Albert W. Noll: Doan' You Cry Ma Honey
  Traditional: Steal Away
  Charley McCarthy: Scarecrow
  Charley McCarthy: Wagon Wheels
  Charley McCarthy: So Shy
  Traditional: Piccaninny's Slumber Song
  William Christopher Handy: St. Louis Blues
  Joseph M. White: Mammy's Little Kinky-Headed Boy
  Mabel Wayne: Little Man, You've Had a Busy Day
  Dave Franklin: I Ain't Lazy, I'm Just Dreaming
  Sidney Homer: Bandanna Ballads, Op. 22: IV. The Banjo Song
  Traditional: Medley II
  Lazy Bones
  Scarecrow
  Fat Li'l Feller
  Wagon Wheels
  Deep River
  Ma Curly-Headed Baby
  Carry Me Back to Green Pastures
  Old Folks at Home
  Mischa Spoliansky: Love Song (From the 1935 Zoltan Korda's Film "Sanders of the River")
  Mischa Spoliansky: Congo Lullaby (From the 1935 Zoltan Korda's Film "Sanders of the River")
  Mischa Spoliansky: Canoe Song (from the 1935 Zoltan Korda's Film "Sanders of the River")
  Mischa Spoliansky: Killing Song (From the 1935 Zoltan Korda's Film "Sanders of the River")
  Traditional: Shenandoah
  Lily Strickland: Jes' Mah Song
  Traditional: De Ole Ark's A-Movering
  Traditional: Ezekiel Saw De Wheel
  Traditional: Joshua Fit De Battle Ob Jericho


Disc6:『The HMV Recordings 1936-1937』
  Egbert van Alstyne: Honey, Dat's All
  Rezso Seress: Gloomy Sunday "Hungarian Suicide Song"
  Jerome Kern: Show Boat, Act 1: "Ol' Man River" (Film Version)
  Jerome Kern: Ah Still Suits Me (From the the 1936 James Whale's Film "Show Boat")
  Eric Ansell: Sleepy River (From the 1936 James Elder Wills' Film "Song of Freedom")
  Eric Ansell: Lonely Road (From the 1936 James Elder Wills' Film "Song of Freedom")
  Eric Ansell: Song of Freedom (from the 1936 James Elder Wills' Film "Song of Freedom")
  Eric Ansell: The Black Emperor (From the 1936 James Elder Wills' Film "Song of Freedom")
  David Wendel Guion: Mam'selle Marie
  Traditional: Dere's No Hidin' Place
  Traditional: Oh! No John!
  Edward Cockram Purcell: Passing By: "There is a Lady Sweet and Kind"
  Lawrence Brown: Hammer Song
  Lawrence Brown: Lil' David
  Michael Carr: My Way (From the the 1937 Thornton Freeland's Film "Jericho")
  Michael Carr: Golden River (From the the 1937 Thornton Freeland's Film "Jericho")
  Mischa Spoliansky: Wagon Song, "Ho! Ho!"
(From the the 1937 Robert Stevenson's Film "King Solomon's Mines")
  Mischa Spoliansky: The Mountain Song, "Climbing up"
(From the the 1937 Robert Stevenson's Film "King Solomon's Mines")
  Eric Ansell: Lazin' (From the 1937 James Elder Wills' Film "Big Fella")
  Eric Ansell: I Don't Know What's Wrong (From the 1937 James Elder Wills' Film "Big Fella")
  Eric Ansell: Roll up Sailorman (From the 1937 James Elder Wills' Film "Big Fella")
  Eric Ansell: You Didn't Oughta Do Such Things
(From the 1937 James Elder Wills' Film "Big Fella")
  Michael Carr: Deep Desert (From the the 1937 Thornton Freeland's Film "Jericho")
  Traditional: Sometimes I Feel Like a Motherless Child
  Langston Hughes: Minstrel Man
  Traditional: The Wanderer

Disc7:『The HMV Recordings 1937-1938』
  Lawrence Brown: Dere's a Man Goin' Round' Takin' Names
  Traditional: No More Auction Block
  Traditional: Work All De Summer
  Traditional: Didn't My Lord Deliver Daniel?
  Franz Gruber: Silent Night, Holy Night
  Traditional: All Through the Night
  Duke Ellington: Solitude
  Duke Ellington: Mood Indigo
  George Gershwin: Porgy and Bess, Act 1 Scene 1: "Summertime"
  George Gershwin: Porgy and Bess, Act 2 Scene 1: "It Take a Long Pull to Get There"
  George Gershwin: Porgy and Bess, Act 2 Scene 2: "It Ain't Necessarily So"
  George Gershwin: Porgy and Bess, Act 1 Scene 1: "A Woman Is a Sometime Thing"
  Carrie Jacobs-Bond: 7 Songs as Unpretentious as the Wild Rose:
III. Just A-Wearyin' For You
  Charles Wakefield Cadman: At Dawning
  Traditional: Song of the Volga Boatmen
  Traditional: An Eriskay Love-Lilt
  Edward Kilenyi: 5 Popular Mexican Songs: I. Encantadora Maria
  Traditional: Goin' to Ride Up in De Chariot
  Traditional: Every Time I Feel de Spirit
  Traditional: Lay Down Late
  Modest Mussorgsky: Forgotten in E-Flat Minor
  Traditional: David of the White Rock
  Oscar Rasbach: Trees
  Antonin Dvorak: Gypsy Songs, Op. 55, B. 104: IV. Songs My Mother Taught Me
  Traditional: Loch Lomond
  John Wall Calcott: Drink to Me Only With Thine Eyes

Disc8:『The HMV Recordings 1939』
  Will Marion Cook: Down de Lovers' Lane
  Alexander Grechaninov: Berceuse, Op. 1, No 5
  Traditional: O Thou Silent Night
  William Blake: The Little Black Boy
  Turner Layton: Dear Old Southland
  Hubert Parry: Jerusalem (And Did Those Feet in Ancient Time)
  Robert Coningsby Clarke: The Blind Ploughman
  Frederic Norton: Chu Chin Chow, Act 2: The Cobbler's Song
  Leonid Malashkin: Oh Could I But Express in Song
  Libbie Davidson Carpenter: Love At My Heart
  Turner Layton: Nothin'
  Ethelbert Nevin: The Rosary: "The hours I spent with thee, dear heart"
  Carrie Jacobs-Bond: A Perfect Day
  John Metcalf: Absent: "Sometimes, between long shadows on the grass"
  Traditional: Black Eyes, Russian Gipsy Song
  Reginald de Koven: Oh Promise Me
  Jean Paul Martini: Plaisir d'amour: "Plaisir d'amour ne dure qu'un moment"
  Oley Speaks: Sylvia
  Traditional: She is Far from the Land (Irish Folk Song)
  Stephen Adams: Thora
  Roger Quilter: Now Sleeps the Crimson Petal
  John Ireland: Sea Fever: "I must go down to the seas again"
  Thomas John Williams: Ebenezer, "Ton-y Botel"
  James James: Land of My Fathers
  Traditional: Deep River
  Felix Mendelssohn: Lord God of Abraham - Baal Chorus (From "Elijah")

Disc9:『The Columbia Masterworks Recordings 1942/1947』
  Ivan Dzerzhinsky: From Border to Border
  Ivan Dzerzhinsky: Oh, How Proud Our Quiet Don
  Marc Blitzstein: No for an Answer: The Purest Kind of Guy
(Joe's Birhday Song)
  Earl Robinson: Joe Hill
  Hanns Eisler: The Peat-Bog Soldiers
  Traditional: The 4 Insurgent Generals (Spanish Loyalist Song)
  Lev Knipper: Song Of The Plains (Red Army Song)
  Isaac Donayesvsky: Native Land
  Traditional: Balm in Gilead
  Lehman Engel: Chassidic Chant
  Felix Mendelssohn-Bartholdy: Lord God of Abraham (From "Elijah, Op. 70")
  Alexander Tikhonovich Grechaninov: Berceuse, Op. 1, No 5
  Modest Mussorgsky: Without Sun: 1. Within Four Walls
  Lev Knipper: Song of the Plains (Red Army Song)
  Oscar Hammerstein II: Ol' Man River (From "Show Boat")
  Oscar Hammerstein II: I Still Suits Me (From "Show Boat")
  George Howard Clutsam: Ma Curly-Headed Babby
  Lily Strickland: Mah Lindy Lou
  Earl Robinson: The House I Live in
  Billy Hill: Wagon Wheels
  Oley Speaks: Sylvia
  George Gershwin: It Ain't Necessarily So (From "Porgy and Bess")
  Count Basie: King Joe - (Joe Louis Blues)
  Jerome Kern: Show Boat: "Ol' Man River"

Disc10:『The Columbia Masterworks Recordings 1945/1947
  Traditional: Go Down, Moses
  Traditional: Balm In Gilead
  Traditional: By An' By
  Traditional: Sometimes I Feel Like A Motherless Child
  Traditional: John Henry
  Avery Robinson: Water Boy
  Traditional: Nobody Knows De Trouble I've Seen
  Traditional: Joshua Fit De Battle Of Jericho
  Traditional: Swing Low, Sweet Chariot
  Traditional: Every Time I Feel The Spirit
  Traditional: I Got A Home In Dat Rock
  Traditional: Gimme Your Han'
  Traditional: No More Auction Block
  Traditional: Great Gettin' Up Morning
  Traditional: Hear Da Lam's A Cryin'
  Traditional: Going To Ride Up In De Chariot
  Traditional: I'll Hear De Trumpet
  Traditional: Ezekial Saw De Wheel
  Traditional: Poor Wayfarin' Stranger
  Traditional: Hammer Song
  Traditional: Dere's a Man Goin' Round
  Traditional: I Know De Lord
  Traditional: Git On Board, Little Chillun
  Traditional: L'il David

Disc11:『The Columbia Masterworks Recordings:
Live in New York, June 1, 1858』
  Traditional: Over the Mountain - Love will find Out the Way
  Traditional: Balm in Gilead
  Traditional: Freedom - Moravian Hussite Hymn
  Johann Sebastian Bach: A Mighty Fortress is our God
  Ludwig Van Beethoven: Ode to Joy
"Choral Section of Beethoven's Symphony No. 9"
  Traditional: Oh No John
  Traditional: Eriskay Love Lilt
  Traditional: Chinese Childrens Song
  Language and Music History Lesson_Discussion
  Modest Mussorgsky: Borris Godunov
  William Shakespeare: Othello Monologue
  Intro for Larry
  Traditional: Didn't my Lord Deliver Daniel?
  Traditional: Swing Low Sweet Chariot
  Traditional: No More Auction Block
  A. Robinson: Water Boy
  Traditional: 4 Insurgent Generals  Traditional: We Are Climbing Jacobs Ladder
  Traditional: Sometimes I Feel Like a Motherless Child
  Traditional: How Does the Keyser Live
  Traditional: Mexican Lullaby
  Closing Thanks
  Earl Robinson: The Ballad of Joe Hill
  Earl Robinson: House I Live In

Disc12:『The Columbia Masterworks Recordings: Live in London, August 10, 1958』
  Traditional: Balm in Gilead
  Traditional: L'amour de moi
  Ludwig Van Beethoven: Ode to Joy
  Modest Mussorgsky: The Orphan, IMM 48
  Traditional: Hassidic Chant "Kaddish"
  Traditional: Didn' my Lord Deliver
  Traditional: Swing Low, Sweet Chariot
  Traditional: Every Time I Feel the Spirit
  Traditional: I'll Hear the Trumpet Sound
  Traditional: Ezekiel Saw the Wheel
  Traditional: No More Auction Block
  Traditional: Scandalize my name
  Traditional: Get on Board, Little Children
  Traditional: How does the Keyser Live
  Traditional: Sad I am without Thee
  Traditional: Sad I am without Thee Encore
  Traditional: Song of the Volga Boatman
  Traditional: Volga Encore
  Avery Robinson: Water Boy
  Traditional: Oh No John
  Traditional: Oh Thou Silent Autumn Night
  Earl Robinson: The Ballad of Joe Hill
  Jerome Kern: Ol' Man River
  Pablo Neruda: Let the Rail Splitter Awake

Disc13-14:『The Columbia Masterworks Recordings: Othello 1944』
  シェイクスピアの『オセロ』の朗読



 ポール・ロブスン(本名ポール・リロイ・バスティル・ロブスン。1898年4月9日、米国ニュージャージー州プリンストン生まれ、1976年1月23日、ペンシルベニア州フィラデルフィア死去)は、著名なアメリカの歌手、俳優、黒人活動家でした。

 牧師の父のもとに生まれたロブスンは、ニュージャージー州ニューブランズウィックのラトガース大学に入学し、全米代表のフットボール選手でした。ラトガース大学を首席で卒業した後、プロのスポーツ選手になる道を断り、コロンビア大学法科大学院に入学。1923年に法律の学位を取得しましたが、黒人が法律の専門職に就く機会が少なかったため、舞台の道に転向し、1922年にロンドンでデビュー。劇作家ユージン・オニールを擁するニューヨークの劇団プロビンスタウン・プレイヤーズに入団し、1924年にオニールの劇「神の子らには翼がある」に出演。その後「皇帝ジョーンズ」の主役を演じ、ニューヨーク(1924年)とロンドン(1925年)でセンセーションを巻き起こしました。また、同劇の映画版(1933年)にも主演しました。

 ロブスンは素晴らしいバス・バリトンの歌声を持ち、20以上の言語を学びました。1925年、ニューヨーク市グリニッジ・ヴィレッジで初めてアフリカ系アメリカ人の霊歌を朗読し、ミュージカル「ショウボート」のジョー役で『オール・マン・リバー』を歌い、世界的に有名になりました。彼が主役を演じたロンドンでの「オセロ」(1930年)の演技は高く評価され、それはブロードウェイでの上演(1943年)でも同様でブロードウェイでのシェイクスピア劇としては史上最高の興行成績を樹立しました。

 さらに1925年から1961年の間に、ロブスンは約276曲をリリース。その多くは複数回録音されました。その最初の曲は、1925年に「Were You There」をバックに収録した黒人霊歌『Steal Away』でした。彼の録音レパートリーは、アメリカーナ、ポピュラー・スタンダード、クラシック音楽、ヨーロッパのフォークソング、政治歌、詩、演劇の朗読など、さまざまなスタイルに及びました。

 1939年に移住先からアメリカに戻り、第二次世界大戦下のアメリカと連合国の戦争努力を支持しました。しかし一方で、公民権運動と親ソ連政策を支持したことはFBIの調査の対象となりました。

 1949年8月27日、公民権会議のチャリティーとして企画されたコンサートがニューヨーク州ピークスキルのすぐ北にあるレイクランドエーカーズで開催される予定でしたが、ロブスンが到着する前に地元の反共産主義者の群衆が野球のバットや石でコンサート参加者を襲撃。地元警察は数時間後に到着したものの、介入する気配はほとんどありませんでした。13人が重傷を負い、ロブスンもリンチされ、隣接する丘の斜面では十字架が燃やされました。9月4日に延期して開催されたコンサートの後、ピークスキル地区からのKKK(アメリカの白人至上主義)会員の申し込みが748人に上りました。
その後ロブスンはハーレムに移り、1950年から1955年にかけてアメリカの政策を批判する「フリーダム」という定期刊行物を出版しました。

 1950年から共和党員マッカーシー政権時代には、ロブスンのパスポートは取り消され、レコードは店頭から消え、彼の名前はブラックリストに載せられ、米国での公演は禁止。しかし国際委員会が結成され、特に英国へのロブスンの旅行の自由を要求。1957年5月、英国下院議員らはロンドンのセント・パンクラス・タウンホールで電話による「国際」コンサートを企画。1958年に米国最高裁判所の判決により、彼はようやくアメリカを離れることを許されました。その後1960年代初頭に引退し、フィラデルフィアで余生を過ごしました。

 ロブスンは若きハリー・ベラフォンテの指導者でした。ベラフォンテは1950年代初頭に最も人気のある黒人エンターテイメント・スターのひとりになりましたが、アフリカ系アメリカ人の公民権運動の主役でもあり、芸術的にも政治的にもロブスンに言及しました。

 このセットは、ポール・ロブスンの「RCA Victor」「HMV」「Columbia Masterworks」および「OKeh」レコーディングの全てが14枚のCDに収められ、オリジナルのラッカー盤とアナログ・テープから24bit/96kHzにて復元およびリマスターされ、未発表トラックも収録されています。

 1925年に「Victor Talking Machine」で録音された最初の作品から、1958年に「Columbia Masterworks」へ録音したライヴまで、彼の録音遺産を1つのエディションにまとめた初めてのコレクションです。

 1958年6月1日、ニューヨークのマザー・アフリカン・メソジスト・エピスコパル・ザイオン教会(未発表トラック14曲)と、1958年8月10日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール(未発表トラック13曲)で録音したリサイタル完全版の初リリース盤が含まれています。

 ベルリン芸術アカデミーのポール・ロブスン・コレクションから多数の写真が掲載されたハードカバー・ブックが付属しており、レイモンド・アーセノー(アメリカの歴史家、サウスフロリダ大学教授、The Sound of Freedom:マリアン・アンダースン、リンカーン記念館、そしてアメリカを目覚めさせたコンサートの著者)による、ポール・ロブスンの並外れた人生と音楽性についての伝記エッセイ(欧文)、史上初の完全なセッション・ディスコグラフィと作品索引、および78rpmとLPでのポール・ロブスンの商業リリースのドキュメントが収録されています。






DHM



19802802402
\3100
ラウテン・カンパニー
『ザ・リュート・ソングブック』
  ギヨーム・デュファイ:めでたし、海の星
  ジョン・ダウランド:晴れても曇っても
  トマス・ロビンソン:鐘は鳴り響く
  ピエール・サンドラン:喜びに費やされる甘い思い出よ
  ガスパール・サンス:スペイン・ギター指南 第2巻~パヴァナス(パヴァーヌ)
  パーシー・メイフィールド:Hit the Road Jack(旅立てジャック)
  ディエゴ・オルティス:変奏論 - レセルカーダ第2番
  フィリップ・グラス:映画音楽『めぐりあう時間たち』~Morning Passages
  ヘンリー・パーセル:歌劇『ディドーとエネアス』~この静かな谷間
  ヘンリー・パーセル:歌劇『ディドーとエネアス』~このさびしい山をよく訪れ
  ルートヴィヒ・ゼンフル:ああエルスライン、愛するエルゼライン
  バルバラ・ストロッツィ:どうすることができようか?
  タルクィニオ・メールラ:いいえ、いいえ、私はあなたを信頼しません
  トラディショナル:イチゴとクリーム
  ジョン・ダウランド:今こそ別れ
  トラディショナル:おお、モミの樹よ、お前は緑の枝を身にまとっている
  ハンス・レーオ・ハスラー:踊れ、跳べ
  ヘンリー・パーセル:歌劇『ディドーとエネアス』~勝利のダンス
  ジョン・レノン&ポール・マッカートニー:ノルウェーの森
  トラディショナル:グリーンスリーヴズ
  トラディショナル:ヴァージン・クイーン
  マッシヴ・アタック:サイケ
  トラディショナル:ヴァージン・クイーンII
  ジョン・ダウランド:彼女は許してくれるだろうか
  ウィリアム・バード:森はこんなに荒れて
  トラディショナル:恋人に林檎をあげよう
ラウテン・カンパニー
 (ピリオド楽器アンサンブル)
ヴォルフガング・カチュナー
 (指揮、リュート、編曲)

 2010年にラウテン・カンパニーがリリースした、フィリップ・グラス[1937-]とタルクィニオ・メールラ[c.1594-1665]の音楽によるアルバム『Timeless』は、「時を経るエキサイティングな旅、魅力的なアイデア! ここで、300年以上離れた2つの世界が出会っている。それは大きなコントラストだと思うかもしれないが、この録音には驚くほど多くの類似点があることを示している」(NDR Kultur)と評され、エコー・クラシック賞の「アンサンブル・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、世界中で素晴らしいレビューを受け、国際的なベストセラーになりました。
 その後も「ビーバーとピアソラ」「デュファイとフィリップ・グラス」「サティとシャイト」「パーセルとザ・ビートルズ」など、古楽と近現代音楽からポピュラーを組み合わせた魅力的なアイデアは、音楽監督のヴォルフガング・カチュナーとラウテン・カンパニーの「独創的なクロスオーバー・アルバムの制作」というモットーによって、現代のユーザーに驚きを与えています。

 今回のアルバムは、設立40年記念としてグループの名前の由来となった楽器リュートに捧げられたものとなっています。
 彼らにとっての記念アルバム『The Lute Songbook』は、様々な時代と国々の素晴らしい音楽を紹介するもので、40年にわたる音楽制作の中で特に美しく、重要で、形成的な役割を果たした作品を収録しています。ジョン・ダウランド、ヘンリー・パーセル、ガスパール・サンス、バルバラ・ストロッツィなどの作曲家による16世紀と17世紀の作品や昔から歌われている民謡を中心した、小アンサンブル用に編曲を行った絶妙なリュート音楽がちりばめられています。これらの作品は短いながらも楽しく、リュートの美しさと魅力を際立たせています。さらに、フィリップ・グラスの『Morning Passages』、ザ・ビートルズの『ノルウェーの森』、ヒップ・ホップ、レゲエを中心に、ジャズ、ソウル、ロックなど様々なサウンドをミックスした独自の音楽性を有するグループ、マッシヴ・アタックの『Psyche』、そしてレイ・チャールズが歌ったヒット曲『Hit The Road Jack』など、現代作品の新しいリュート版も含まれています。




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RCA



19439977442
(7CD)
\8400→\7990

ソロ・アルバムは今回が原盤元マスターを使用しての初CD化
 エマヌエル・フォイアマン/コンプリートRCAアルバム・コレクション


Disc1  
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102 エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
ユージン・オーマンディ指揮、
フィラデルフィア管弦楽団
録音:1939年12月21日 フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック
ブロッホ:チェロと管弦楽のための狂詩曲『シェロモ』 エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
レオポルド・ストコフスキー指揮、
フィラデルフィア管弦楽団
録音:1940年3月27日 フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック

Disc2  
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 D.898 エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音:1941年9月13日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ

Disc3


 
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97『大公』 エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音:1941年9月12,13日 ハリウッド、ビクター・スタジオ
ベートーヴェン:2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲変ホ長調 WoO32 エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)
録音:1941年8月29日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ

Disc4
 
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)
録音:1941年9月9日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ

Disc5
 
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
ドホナーニ:セレナード ハ長調
エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音:1941年9月8,11,12日 ハリウッド、RCAビクター・スタジオ

Disc6
 
R.シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』 Op.35 エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
アレクサンダー・ヒルズバーグ(ヴァイオリン)
サミュエル・リフシェイ(ヴィオラ)
ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
録音:1940年2月24日 フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック

Disc7
1. メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番ニ長調 Op.58
2. カントルーブ:オーヴェルニュのブーレ
3. フォーレ:夢のあとに Op.7-1 (カザルス編)
4. ヘンデル:オルガン協奏曲第3番ト短調 Op.4-3~第1、2楽章(フォイアマン編)
5. ベートーヴェン:モーツァルトの魔笛の主題による12の変奏曲 Op.66
6. ショパン:序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 Op.3
7. ダヴィドフ:4つの小品 Op.20~第2曲『噴水のほとりで』
8. J.S.バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564~アダージョ(ジロティ、カザルス編)
9. フォーレ:夢のあとに Op.7-1(カザルス編)
エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1939年7月31日~8月1,8日(3-6,9)、12月12-14日(1,2,7,8)
 ニューヨーク、RCAスタジオ2
原盤元からの世界初発売(8,9)
10. ヘンデル:主よ汝に感謝す
11. シューベルト:万霊節の日のための連祷 D.343 (J. パステルナーク編)
フルダ・ラシャンスカ(ソプラノ)
エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
ミッシャ・エルマン(ヴァイオリン)
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
録音:1939年1日14日 ニューヨーク、RCAスタジオ2



 モノラル録音 完全生産限定
 ディスクおよびマスターテープからのトランスファー、レストレーション、24 bit/96kHzマスタリング:ナンシー・コンフォルティ、アンドレアス・K・マイヤー(ニューヨーク、スワン・スタジオ)
 ライナーノーツ(欧文):ジョン・アンソニー・マルテーズ



 39歳という若さで悲劇的に閉じられた短い生涯でチェロ演奏の芸術を新たな高みへと引き上げたドイツの名チェリスト、エマニュエル・フォイアマン[1902-1942]。
 当7枚組のボックスは、1939年1月13日から1941年9月13日の間にニューヨークでRCAレッド・シールのために録音されたフォイアマンの全ての録音を収めたものです。

 ハイフェッツやルービンシュタインとの共演盤や協奏曲以外のソロ録音のほとんどは原盤元マスターを使用しての初CD化となり、そのうちバッハの『アダージョ』とフォーレの『夢のあとに』は原盤元からの世界初発売となります。
 過去にCD化されていた音源も今回新たにオリジナル・マスターから復刻されています。

 シュタルケルが「カザルスがチェロのイメージを変え、フォイアマンがチェロの技巧を完璧にした」と称賛する言葉でも知られる通り、フォイアマンはチェロ演奏の困難さを克服し、技巧と音楽性の点でこの楽器に全く新しいスタンダードをもたらした存在でした。いわば現在チェロ演奏の始祖ともいえるかもしれません。
 非の打ちどころのないテクニックをもとにした流麗な演奏のみならず、ベルリン音楽院で若手の指導にもあたり、チェロの演奏技術を広く伝える教育者としての功績も見過ごせません。
 桐朋学園を創始し、小澤征爾を始めとする多数の音楽家を育てた斎藤秀雄[1902-1974]も1930年にベルリンでフォイアマンにチェロを学んだひとりであり、2回にわたる日本公演や日本国内での録音を通じて日本の音楽ファンにも知られていました。指揮者のユージン・オーマンディは、フォイアマンのチェロが「音楽の本当の意味を明らかにしてくれた」と称賛し、アメリカの評論家・ピアニスト・作曲家ジェド・ディストラーは「フォイアマンには、表現力豊かな簡潔さで歌う、強烈で集中した音色、抑えられた温かみ、中心に据えられたイントネーション、滑らかでありながら多彩な弓の腕、業界で最も器用な左手(なんと楽々とダブルストップを弾けるのだ!)、揺るぎない誠実さ、そして非の打ちどころのないセンスなど、すべてが備わっていた」と語っています。
 「彼が演奏するものはすべて、聴衆の記憶に刻み込まれました」とは音楽学者のリチャード・タラスキンの言葉です。

 フォイアマンはアコースティック時代から録音を開始しており、独パルロフォンや英コロンビアでCDにして約4枚分の録音を残しており、ドヴォルザークやハイドンのチェロ協奏曲、ブロッホの『コル・ニドライ』、ヒンデミットやゴールドベルクとの共演盤など、発売当時から賞賛を受けた名演が目白押しで、SPレコード界でも高い評価を得ていました。ナチスによってベルリンでの活動拠点を奪われ、アメリカに移住してからはRCAと契約を結び、さらにその足跡を録音に刻んでいきます。

 協奏曲では、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とのブラームスの二重協奏曲(ヴァイオリンはヤッシャ・ハイフェッツ)、R.シュトラウスの『ドン・キホーテ』、レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団とのブロッホの『シェロモ』が含まれています。
 室内楽では、SP時代から至高の名演として発売以来カタログから消えたことがないハイフェッツおよびアルトゥール・ルービンシュタインとのベートーヴェン、シューベルト、モーツァルト、ブラームスのピアノ三重奏曲4曲のほか、ハイフェッツとヴィオラの巨匠ウィリアム・プリムローズとのベートーヴェンの二重奏曲とドホナーニの弦楽三重奏曲も残されています。

 ソロ・アルバムは今回が原盤元マスターを使用しての初CD化となり、メンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第2番や、バッハ、ヘンデルからフォーレ、カントルーブまでの小品や編曲を含む、ドイツ系アメリカ人の傑出したピアニスト、フランツ・ルップ(フリッツ・クライスラー、ロッテ・レーマン、ベニミーノ・ジーリからマリアン・アンダースンら名歌手の伴奏者として著名)とのデュオ録音が網羅されているのが弦楽ファンとしては応えられない魅力でしょう

 このセットのブックレット(欧文)には、ヴァイオリンの専門家ジョン・マルテーズによる新しいライナーノーツ、およびエマヌエル・フォイアマンの孫娘であるチェロ奏者マリカ・ヒューズの個人アーカイヴからの写真が掲載されています。




<国内盤> 

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ソニー・ミュージック


SICC30896
(2CD+Blu-ray)
\4400
国内盤
【初回生産限定盤】

角野隼斗世界デビュー

 Human Universe 北斗七星ヴァージョン


 1. 角野隼斗:Human Universe
 2. J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(カンタータ BWV147より)
 3. パーセル:グラウンド ハ短調 ZD221
 4. フォーレ:イン・パラディスム
 5. 角野隼斗:3つのノクターン~I. Pre Rain
 6. 角野隼斗:3つのノクターン~II. After Dawn
 7. 角野隼斗:3つのノクターン~III. Once in A Blue Moon
 8. ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 9. ショパン:夜想曲 第13番ハ短調 Op.48-1
 10. 角野隼斗:追憶
 11. ドビュッシー:月の光
 12. 坂本龍一:solari
 13. ハンス・ジマー:Day One(映画「インターステラー」より)
 14. 角野隼斗:胎動
 15. ラヴェル:ボレロ
 16. 角野隼斗:きらきら星変奏曲

<ボーナストラック>北斗七星ヴァージョン(初回生産限定盤)
 17. J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.870
 18. カプースチン:8つの演奏会用エチュード Op.40より第8番 フィナーレ、他
角野隼斗(ピアノ)

 角野隼斗の世界デビュー・アルバムのタイトルは『Human Universe』。
 角野隼斗は幼いころから宇宙に興味を持っていたと語り、今回の世界デビューに当たり、音楽と宇宙、人の心の連環をテーマに16トラックから成る音楽世界を練り上げました。アルバムの中軸に位置し、今作の重心の一つとなっているのが、角野が作曲した3曲で構成されるノクターンです。
 それぞれ、「Pre Rain」、「After Dawn」、「Once in A Blue Moon」と副題が付けられ、地球の気象・太陽や月の動態などにインスピレーションを得て作曲したことが窺えます。
 また、2024年の全国ツアー「KEYS」でも披露され大絶賛を博した、角野自らの編曲によるラヴェルのボレロも収録。本来オーケストラで演奏する作品を、演奏能力と編曲手腕を駆使した角野が一人で演奏することで、かえって曲の壮大さが増す奇跡のトラックとなっています。





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BIJIN CLASSICAL



BJN 1029-30
(2CD)
\3960
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
「ピアノ・リサイタル 2023」

 ●CD-1
  J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ト短調 BWV861
   (平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
  ショパン:
   バラード第1番 ト短調 作品 23
   バラード第2番 ヘ長調 作品 38
   バラード第3番 変イ長調 作品 47
   バラード第4番 ヘ短調 作品 52
 ●CD-2
  平野一郎:ピアノ・ソナタ第1番 「光人彷徨(こうじんほうこう)」
   ~左手と右手に依る二幕の黙示劇
    (イリーナ・メジューエワ委嘱作品)
     I : 闇巴髏乃(いんへるの)
     II : 波羅以蘇(はらいそ)
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 
 「21世紀の〈ハンマークラヴィーア〉」の世界初演を含む白熱のライヴ!ピアノ・リサイタル 2023/イリーナ・メジューエワ

 (ピアノ - 1922 年製ニューヨーク・スタインウェイ)
 録音:2023年11月23日、京都コンサートホール 〈アンサンブルホールムラタ〉におけるライヴ録音
 STEREO/96kHz+24Bit録音、発売元:日本ピアノサービス株式会社

 メジューエワが「21世紀の〈ハンマークラヴィーア〉」と絶賛する平野一郎のピアノ・ソナタ第 1番〈光人彷徨〉。
 その世界初演の舞台となった 2023年京都リサイタル・ライヴがいよいよ登場。
 今どきこれほど重厚長大で内容の濃いピアノ・ソナタが生まれたこと自体ひとつの「奇蹟」ですが、その傑作に全身全霊を込めてぶつかった演奏もこれまた奇蹟的。
 どうしてこんなことが起こり得るのかと仰天しつつ、息を呑み続ける 46分間の壮大なドラマ、空前絶後の音楽体験をお届けします。
 前半のショパン:バラード全 4曲も巨匠風のすごい演奏で聞き応え充分。(使用楽器:1922 年製NYスタインウェイ)。
 





若林工房



WKSP 1022-28
(7CD)
\9900
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」
  (録音:2011~2015年)

 ●Disc-1
  ピアノ・ソナタ K.280・K.282・K.310/
  マエストロ対位法氏の葬送行進曲 K.453a
 ●Disc-2
  ピアノ・ソナタ K.281・K.283・K.331/幻想曲 K.397
 ●Disc-3
  ピアノ・ソナタ K.311・K.457・K.545/幻想曲 K.475
 ●Disc-4
  ピアノ・ソナタ K.330・K.332・K.570/幻想曲 K.396
 ●Disc-5
  ピアノ・ソナタ K.279・K.284・K.309/サリエリの主題による変奏曲 K.180
 ●Disc-6
  ピアノ・ソナタ K.333・K.533/494・K.576
 ●Disc-7(特典盤)
  幻想曲 K.396/ピアノ・ソナタ K.310/ロンド K.511/
  グラスハーモニカのためのアダージョ K.356/ピアノ・ソナタ K.330
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

 私たちの時代にふさわしいモーツァルト待望の全集BOX として登場!モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 イリーナ・メジューエワ

 録音:2011年~2015年、新川文化ホール(富山県魚津市)(Disc-1~6) 2022年3月3日、東京文化会館・小ホールでのライヴ録音(Disc-7)
 STEREO/96kHz+24Bit録音、発売元:日本ピアノサービス株式会社

 2014年から2016年にかけて全3集(各2枚組)でリリースされた、メジューエワのモーツァルト:ピアノ・ソナタ集(録音:2011~2015年)を全集として初BOX化。
 いずれも専門誌などで高い評価を獲得した名演です。
 今回の全集ボックスには特典盤として 2022年3月のライヴ音源が付いているのが嬉しいところ。
 21世紀の新しいモーツァルト像を打ち立てた、生命力豊かな演奏をお楽しみください。
 

<LP>

 

ALPHA(LP)

ALPHA1109
(LP)
\2800
サラ・ウィリス(ホルン)
SARAHBANDA サラバンダ (カラーヴァイナル)

 【Side A】
  1. Sandunguera サンドゥンゲーラ
   フアン・フォルメル・イ・ロス・バン・バン/
    エドガル・オリベロ 編曲
  2. Chan Chan チャン・チャン
   フランシスコ・レピラード(コンパイ・セグンド)/
    ホルヘ・アラゴン 編曲
  3. Contigo En La Distancia 遠く離れていても一緒
   セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス/ホルヘ・アラゴン 編曲
  4. Pare Cochero パレ・コチェーロ(御者さん、止まって)
   マルセリーノ・ゲーラ(ラピンデイ)/
    ジュニエット・ロンビーダ 編曲
 【Side B】
  5. Habanera ハバネラ(恋は野の鳥) ~歌劇《カルメン》より
   ジョルジュ・ビゼー/エドガル・オリベロ 編曲
  6. La Comparsa ラ・コンパルサ(カーニバルの行列)
   エルネスト・レクオーナ/ホルヘ・アラゴン 編曲
  7. Guajira Sencilla グアヒーラ・センシージャ
   ジュニエット・ロンビーダ
  8. Mambo Influenciado マンボ・インフルエンシアード
   チューチョ・バルデス/サラバンダ 編曲
サラ・ウィリス(ホルン)
ジュニエット・ロンビーダ(サクソフォン)
アイリン・ピノ(ヴァイオリン)
ホルヘ・アラゴン(ピアノ)
カルロス・ガルシア(ベース)
アレハンドロ・アギアル、
アデル・ゴンサレス(パーカッション)

 録音: 2024年2月 トラウムトン・スタジオ、ベルリン
 収録時間: 43分/33 1/3 rpm

 【大ヒット・シリーズの番外編、サラ・ウィリスと仲間たちによるキューバ音楽のアルバムにカラーヴァイナルが登場!】
 ベルリン・フィルの人気ホルン奏者サラ・ウィリスがキューバの友人たちと2020年から録音とリリースを開始し、コロナ禍の困難を乗り越えてアル バム3部作と映像作品を無事にリリースした「モーツァルトとマンボ」シリーズ。
 そこでキューバ音楽の演奏を受け持ったのが、サラ・ウィリスを中 心としたバンド「サラバンダ」でした。
 2024年8月に番外編として発売された彼らの演奏をたっぷりと聴くことの出来るアルバムに、カラーヴァイナ ルが登場。冒頭からサラが得意の低音を挨拶代わりに吹き鳴らし、陽気な掛け声も入って独特の音楽世界に一気に引き込まれます。
 有名なヒット曲からクラシックのアレンジ、オリジナルまでを幅広く収録。哀愁を帯びたメロディ、体を動かさずにいられないリズム、音を通じたプレ イヤー同士の会話と一体感、キューバ音楽の魅力と音楽の素晴らしさが凝縮されたアルバムです。
 ラストは各プレイヤーのテンション高いアド リブを盛り込んだ、10分を超えるスリリングなナンバー。

 
 

















8/22(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

CORO



COR16208
\2800
イギリスの実力派アンサンブル、イ・ファジョリーニ
 オラツィオ・ベネヴォリ:ミサ曲 《ベネヴォラ》


 オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):
  ミサ曲《ベネヴォラ》 より
   キリエI、クリステ、キリエII、グローリア(世界初録音)
 ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):Paratum, cor meum
 ベネヴォリ:ミサ曲 《ベネヴォラ》 より クレド(世界初録音)
 カリッシミ:バビロンの流れのほとりに
 ベネヴォリ:ミサ曲 《ベネヴォラ》 より
  サンクトゥス、アニュス・デイ(世界初録音)
 カリッシミ:エフタの物語
イ・ファジョリーニ
ロバート・ホリングワース(指揮)
ザ・シティ・ムジク
 (古楽器アンサンブル)

 イ・ファジョリーニのベネヴォリ第2弾!《ミサ・ベネヴォラ》 世界初録音!

 ☆イギリスの実力派古楽系アンサンブル、イ・ファジョリーニ!
 ☆新シリーズ第2弾は、ベネヴォリの17世紀半ば頃のミサ曲 《べネヴォラ》 世界初録音!

 ロバート・ホリングワースによって1986年にオックスフォード大学で結成され、2006年5月にはロイヤル・フィルハーモニック協会から"アンサンブル・アウォード"を授与されたイギリスの実力派古楽系アンサンブル、イ・ファジョリーニ。
 ザ・シックスティーンの自主レーベルであるCoro第6弾は、17世紀イタリア音楽において「失われた」重要人物であるオラツィオ・ベネヴォリの「コロッサル・バロック」と目もくらむような多声合唱の音世界を探求するイ・ファジョリーニのシリーズ第2弾。

 本アルバムに収められている新録音となる4つの合唱グループから構成された 《ミサ・ベネヴォラ》 は、4つの分離したアンサンブルの間のダンスを堪能できるように、楽器の色彩がさらに強調されており、ヘンデルが50年後に指摘し、『メサイア』で再利用されたミュール・テクニック(「ラバを抱いて」(tenere la mula)、あるいは単に「ラ・ムーラ」(la mula)と呼ばれる、17世紀の反宗教改革のローマの作曲家たちが好んだ彼ら独特の劇的な仕掛けを意味する)もお楽しみいただけます。
 また、ベネヴォリの作品に加え、ベネヴォリと同時代を生き、オラトリオの最初の重要な作曲家でもあるジャコモ・カリッシミによる 《エフタの物語》 は、当時のローマで使われていた低いピッチに調律され、個々の声部と有名な最後のコーラスの両方に、より深遠な色彩が注入されています。

 ※録音:2024年6月12日-14日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)

 
 




INDESENS CALLIOPE RECORDS



IC059
(2CD)
特別価格
\3900
フォーレ没後100周年プロジェクト
 録音:1974年-2024年
フロリレージュ ~ フォーレ:室内楽作品集

 【CD1】
  フォーレ:
   ピアノ四重奏曲第2番ト短調 Op.45
   ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13
 【CD2】
  3つの歌 Op.7 より 第1番 夢のあとで/
  無言歌第3番変イ長調 Op.17-3/
  葬送の歌 Op.117/蝶々 Op.77/幻想曲 Op.79/
  シシリエンヌ ト短調 Op.78/
  ロマンス イ長調 Op.69/8つの小品 Op.84/
  セレナードOp.98/エレジー Op.24/
  蝶々 Op.77/3つの無言歌 Op.17/
  3つの歌 Op.7 より 第1番 夢のあとで
エリック・オービエ(トランペット)
ロジェ・ブトリ(ピアノ)
ローラ・ベネット・キャメロン(バスーン)
ロリアンヌ・コルネイユ(ピアノ)
パスカル・ギャレ(ピアノ)
アレクサンドル・ガテ(オーボエ)
マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ)
マルティン・レーア(チェロ)
デイヴィッド・ライヴリー(ピアノ)
ヴァンサン・リュカ(フルート)
ヴィクトル・メトラル(ピアノ)
リリアン・ムラン(ユーフォニアム)
タチアーナ・サムイル(ヴァイオリン)
エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ)
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)、他

 フォーレ没後100周年プロジェクト!フランスの名手達による2枚組アルバム!

 ☆Indesens Calliopeが取り組むフォーレ没後100周年プロジェクト!
 ☆フランスの名手達によるコンピレーションアルバム!

 フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年記念アルバムは、フランスの名手達が一堂に会したコンピレーションアルバムが登場!

 ガブリエル・フォーレは、19世紀末のフランス楽派の復興における重要人物であり、その作曲スタイルは20世紀の多くの作曲家に影響を与えました。
 作品は、管弦楽曲から協奏曲、室内楽曲、歌曲など多岐にわたり、特にピアノのための作品はおよそ70曲という多作を残しています。
 本アルバムでは、室内楽曲、吹奏楽作品まで、フォーレの作品が持つ豊かさと多様性を示し、聴衆を彼の天才的な音楽の世界への旅へと誘います。

 ※録音:1974年ー2024年
 




URANIA RECORDS


LDV14117
\2700
バルダッサーレ・ガルッピ:ハープシコード・ソナタ集 Vol.2
 バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785):ソナタ
  ニ長調 R.A.1.03.06/
  カプリッチョまたはソナタ ヘ短調/ト長調 R.A.1.09.02/
  ソナタ ハ長調 R.A.1.01.04/ソナタ ト長調 R.A.1.11.09/
  ソナタ イ長調 R.A.1.14.04/ソナタ 嬰ヘ短調 R.A.1.10.01/
  ソナタ ニ長調 R.A.1.03.08/ソナタ ト長調 R.A.1.11.25
アルヴィーゼ・デ・ピエーロ(ハープシコード)

 オペラ・ブッファの作曲家ガルッピのハープシコード・ソナタ集第2巻!

 「イル・ブラネッロ」とも呼ばれたバルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785)によるハープシコード・ソナタ集の第2巻。
 多数の国から影響を受けたガルッピは当時ヴェネツィアで最も著名な作曲家の1人で、オペラ・ブッファの作曲家として知られていますが、ハープシコード用の作品も多数残しています。

 本アルバムでは、8曲のソナタを収録。
 1974年ヴェネツィア生まれのハープシコード奏者アルヴィーゼ・デ・ピエーロは、ボローニャ大学でクリストファー・ステンブリッジのもとで研鑽を積み、音楽学と音楽遺産の博士号を取得しました。
 
 

LDV14118
\2700
カール・ヴァイグル:弦楽四重奏曲集 Vol2
 カール・ヴァイグル(1881-1949):
  メゾ・ソプラノと弦楽六重奏のための《逢い引き》 Op.16
  弦楽六重奏曲ニ短調(世界初録音)
  弦楽四重奏曲第6番ハ長調
アンサンブル・マーク・ロスコ
 〔カルロ・ラザリ(ヴァイオリン)
  ジャーダ・ヴィゼンティン(ヴァイオリン)、
  べンジャミン・バーンスタイン(ヴィオラ)、
  キアーラ・フォレット(ヴィオラ)、
  マリアンナ・シナグラ(チェロ)、
  カルロ・テオドロ(チェロ)〕
アルバヌ・カレール(メゾ・ソプラノ)

 オーストリア後期ロマン派の作曲家、カール・ヴァイグルが残した世界初録音を含む弦楽四重奏曲集の第2巻。
 上流階級出身のヴァイグルは、ツェムリンスキーから作曲の手解きを受け、ウィーン音楽院ではロベルト・フックスの下で作曲を学びました。
 シェーンベルクとも親交が深く、マーラーの作風を受け継ぎ生涯ロマン派風の曲調を貫きました。

 アンサンブル・マーク・ロスコは、2011年、イタリア北東部の優れた弦楽器奏者たちにより結成され、メンバーは、室内楽、ソロ、オーケストラ、教育の各分野で、さまざまなプロフェッショナルな経験を共有し、聴衆が聴く機会の少ない素晴らしいレパートリーを広めています。
 カルロ・ラザリ、ベンジャミン・バーンスタイン、マリアンナ・シナグラは、イタリア弦楽四重奏団とトリエステ三重奏団の下で研鑽を積み、世界各地での演奏活動の他、いくつかのメジャーレーベルでの録音も残しています。
 彼らはイタリアの主要オーケストラ(ミラノ・スカラ座、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場、アレーナ・ディ・ヴェローナ、トリエステ・ヴェルディ歌劇場、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団)で首席奏者を務め、海外ではイスラエル・フィル、サンパウロ州管弦楽団などでソリストとして活躍。
 イタリアの各音楽院では、後進の指導にも力を注いでいます。
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA1078
\3100→\2890

17~18世紀のフランスで、実は驚くほど多くの才能豊かな女性作曲家が活躍をみせていた

 運命に選ばれて ~フランス17、18世紀の女性作曲家たち~
 (日本語解説付き)

  1. アンヌ=マドレーヌ・ゲドン・ド・プレル
   (1687-歿年不詳〔18世紀〕):新しい趣味によるアリエット(1731)
  2. エリザベート=ルイーズ・パパヴォワーヌ(1735頃-1755以降):
   嵐の場面(カンタティユ「二輪馬車」より)
  3. ローラン嬢(生歿年不詳、1690年頃活躍): 第1エール(1690)
  4-10. エリザベート・ジャケ・ド・ラ・ゲル(1665-1729):
   ヴァイオリンとクラヴサンのためのソナタ ニ短調(1707)
  11. アンヌまたはマルグリット・ボケ(生年不詳-1660以降):
   プレリュード ニ長調
  12. フランソワ=シャルロット・ド・セヌテル、
   通称メヌトゥー嬢(1679-1745):ガヴォット(2声の真面目な歌)
  13-18. ジャケ・ド・ラ・ゲル: ソナタ イ短調(1712)
  19. ラ・ショセ夫人(生歿年不詳、1712年頃活躍):
   ムニュエ(メヌエット)
  20. ジャケ・ド・ラ・ゲル: プレリュード イ短調(1707)
  21-25. ジャケ・ド・ラ・ゲル:
   ヴァイオリンとクラヴサンのためのソナタ イ短調(1707)
  26. デュヴァル嬢(1718頃-1775頃):
   ロンド(歌劇《精霊たち、または恋の諸相》より)
  27. マリー=クリスティーヌ・フュメロン(1720-1756):
   ロンド(牧歌劇《恋の神と結婚の女神の勝利》より)
  28. ローラン嬢: 序曲(1690)29. ローラン嬢: ジグ(1690)
  30. タロン夫人(生歿年不詳、1695頃活躍): ムニュエ(1695)
  31. デュヴァル嬢: サラバンド(歌劇《精霊たち、または恋の諸相》より)
  32. デュヴァル嬢: パサカーユ(歌劇《精霊たち、または恋の諸相》より)
ソフィ・ド・バルドネーシュ(ヴァイオリン)
リュシル・ブーランジェ
 (バス・ド・ヴィオール〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ジュスタン・テイラー(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
ルイーズ・エアトン(ヴァイオリン)...
 2、3、28、29、32
マルタ・パラモ、
 クレマン・バトレル=ジュナン(ヴィオラ)...3、28、29
ハンナ・ザルツェンシュタイン(チェロ)...2、3、28、29、32
NYCX 10493
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 録音: 2024年2月 ドイツ教会、パリ
 収録時間: 68分
 ※国内仕様盤解説日本語訳...白沢達生

 【男性優位の音楽史に覆い隠されていた才能が、次々とその真価をあらわにする】
 作曲は圧倒的に男性の仕事だったかのように印象づけられてきた17~18世紀のフランスで、実は驚くほど多くの才能豊かな女性作曲家が活躍をみせていたことを瑞々しい演奏で立証するアルバムの登場です。
 フランス新世代の名チェンバロ奏者ジュスタン・テイラーと共に、古楽器楽団ル・コンソートで創設メンバーの一人として共演してきたバロック・ヴァイオリン奏者ソフィ・ド・バルドネーシュを中心に、独奏から弦楽合奏まで変化に富んだ楽器の組み合わせを通じ、太陽王ルイ14世の頃からロココ文化華やぐルイ15世の時代にかけての名品群を絶妙なプログラムで紹介。
 王室の要人リュリ、マレ、クープラン、ド・ラランドら男性たちの影に追いやられ、後世から忘れられていた女性たちの作曲手腕がどれほど明敏だったか、その息吹の粋をよく捉えた演奏解釈でじっくり伝えてくれます。
 ソロ活動も目覚ましいヴィオラ・ダ・ガンバ奏者リュシル・ブーランジェの味わい深く流麗な低音も美しく、他の弦楽器奏者を交えてのオペラや声楽曲からの器楽部分抜粋もドラマティック。
 ライナーノート(仏・英・独語/国内仕様盤は日本語訳付)にはバルドネーシュ自身のコメントに加えて的確な背景解説を収録。
 比較的有名なジャケ・ド・ラ・ゲルひとりで終わらない、女性の才覚に支えられていた昔日のフランスの真相に迫る好企画です。

 
 




ARCANA



A568
\3100
非凡なる男 ~D.スカルラッティ: 鍵盤楽器のためのソナタ集(日本語解説付き)
 ドメニコ・スカルラッティ(1685–1757):
  1. ソナタ K. 213 ニ短調 Andante/2. ソナタ K. 214 ニ長調 Allegro vivo/
  3. ソナタ K. 208 イ長調 Adagio e cantabile/4. ソナタ K. 209 イ長調 Allegro/
  5. ソナタ K. 248 変ロ長調 Allegro/6. ソナタ K. 249 変ロ長調 Allegro/
  7. ソナタ K. 215 ホ長調 Andante/8. ソナタ K. 216 ホ長調 Allegro/
  9. ソナタ K. 217 イ短調 Andante/10. ソナタ K. 218 イ短調 Vivo/
  11. ソナタ K. 242 ハ長調 Vivo/12. ソナタ K. 243 ハ長調 Allegro/
  13. ソナタ K. 244 ロ長調 Allegro/14. ソナタ K. 245 ロ長調 Allegro/
  15. ソナタ K. 219 イ長調 Andante/16. ソナタ K. 220 イ長調 Allegro
フランチェスコ・コルティ(チェンバロ)
NYCX 10492
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 使用楽器...作者・年代不詳のイタリア製による、バルバストのフィリップ・ユモー 2002年製作の再現楽器
 ピッチ...a'=415 Hz
 録音: 2023年12月4-6日 フランソワ=ラン音楽図書館、ロワイモヨン修道院、フランス
 収録時間: 86分
 ※国内仕様盤日本語解説...佐々木 勉

 【実力派チェンバロ奏者コルティによるスカルラッティ、待望の登場】
 来日公演や古楽器アンサンブル「イル・ポモ・ドーロ」との共演でもお馴染みの、イタリア出身の俊英チェンバロ奏者フランチェスコ・コルティ。
 アムステルダムでアスペレンに師事しミンコフスキのルーヴル宮音楽隊などで活躍、現在はソリスト、指揮者としても活動するほか、バーゼル・スコラ・カントルムで教鞭も取る彼は、これまでARCANAレーベルから『バッハ家の音楽帳』、ヘンデル作品集、フレスコバルディ作品集といったソロ・アルバムをリリースしてきました。
 そして今回ついに初期鍵盤作品の金字塔の一つ、スカルラッティのソナタ集から厳選の16曲をリリース。
 いずれも1752年から53年の作曲家円熟期に作曲されたと考えられる作品から、調性的に対になっている2曲を常に並べる構成で、その関連性を強く意識させられる内容となっています。
 それぞれの作品を性格的に描き分けるコルティの手腕は今回も見事で、関連性と共に強烈に印象付けられる各曲の個性は非常に面白く、1時間半近い収録時間で飽きさせることが全くありません。

 
 




CHANDOS


 CHANDOS(シャンドス)はすぐれた録音エンジニアでアレンジャーとしても活躍していたブライアン・カズンズが、1979年に創業したイギリスのレーベル。
 名前はヘンデルのシャンドス・アンセムの委嘱者で諸芸術のパトロンだったシャンドス公ジェイムズ・ブリッジスにちなんでいます。
 リチャード・ヒコックス、ブライデン・トムソン、アレクサンダー・ギブソン、ジョン・ウィルソンといったイギリスの名指揮者たちに加え、ネーメ・ヤルヴィ、ジャナンドレア・ノセダ、ヴァレリー・ポリャンスキーといった実力のある国際的な指揮者との録音を数多く制作してきました。
 カズンズの非常に優れた聴覚は多くの演奏家を驚かせ、特にオーケストラ録音のクオリティは世界中のオーディオファイルによって熱烈に支持されています。
 現在はブライアンの息子ラルフ・カズンズがレーベルを率いると共に、優秀録音の伝統に更なる磨きをかけています。


CHSA5344
(SACD HYBRID)
\3000
ブラック・ダイク・バンド&ジョン・ウィルソン
アーサー・ブリス(1891-1975):ブラスバンドのための作品集
 1. 行進曲「ようこそ女王陛下」 F9(1954) 
  (マイケル・ハルステンソンによるブラスバンド編 2023)*」
 2-4. ケニルワース F13(1936) - ブラスのための組曲
 5-9. バレエ音楽『アダム・ゼロ』 F1(1946) –
  組曲(ロバート・チャイルズによるブラスバンド編 2023)*
 10-13. 映画音楽『来るべき世界』-
  組曲(フィリップ・リトルモアによるブラスバンド編 2016)*
 14-21. ベルモント変奏曲 F10(1962)(フランク・ライト編)
 22-26.『英国王室』 -
  テレビ・ドキュメンタリーのための音楽(1966)
   (マイケル・ハルステンソンによるブラスバンド編 2023)
 27-30. バレエ音楽『チェック・メイト』- 4つの舞曲(1937)
   (エリック・ボールによるブラスバンド編 1978)

 *...編曲版世界初録音
ブラック・ダイク・バンド
ジョン・ウィルソン(指揮)

 録音:2024年3月16-17日 Dewsbury Town Hall, Dewsbury(UK)
 総収録時間:70分
 SACD層: Stereo, Multi-Channel 5.0

 【ブラック・ダイク・バンド&ジョン・ウィルソン!ブリティッシュ・ブラスによるブリリアントなブリス!】
 イギリスの作曲家アーサー・ブリスは、第二次世界大戦中にBBCの音楽監督を務め、大戦後には3つの放送局で音楽番組を担当、1953年にはアーノルド・バックスの後任の「Master of the Queen's Music 国王の音楽師範」に就任しました。
 本アルバムには、ブラスバンド(金管バンド)のレパートリーにおける重要な2作品、1936年の全英ブラスバンド選手権の課題曲「ケニルワース」と1962年の「ベルモント変奏曲」を中心に収録。
 また別の作曲家がブラス用に編曲した「チェックメイト」のバレエからの「4つの舞曲」や、映画『来るべき世界』からの組曲の他、ロバート・チャイルズとマイケル・ハルステンソンによるこのアルバムのための新たな編曲作品も含まれています。
 これらの編曲作品は民謡に根差した英国音楽の伝統を重んじつつも、新古典派の作風やジャズまでをも採り入れたブリスの野心的な作風を忠実に反映しています。
 ブラック・ダイク・バンドは、1855年からの長い歴史を持ち、350以上の録音を制作して数多くのコンクールで優勝した、世界で最も成功したブラスバンドの一つです。
 
 2023年にはシンフォニア・オヴ・ロンドンで名録音を連発している指揮者ジョン・ウィルソンを名誉総裁に迎えました。
 ブラック・ダイク・バンドの持ち味である高度なアンサンブルと華麗さの中に深みを感じさせるブリティッシュ・ブラスのサウンド、シンフォニー・オーケストラでの経験で練り上げられたジョン・ウィルソンの格調高い音楽づくり、シンフォニア・オヴ・ロンドンの名録音で名高いブライアン・ピジョンとラルフ・カズンズの収録とあって、新次元のブラス・サウンドが期待できます。
 高度なアンサンブルを生かした華麗な音色を高音質録音で捉えたSACDハイブリッド盤での発売です。
 
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CHAN20318
\2800→\2590
ネーメ・ヤルヴィ&エストニア国立交響楽団
フランス・オペラの序曲集~オーベール、プランケット、ルコック

 ダニエル=フランソワ・オーベール(1782-1871):
  1. 歌劇 《黒のドミノ》- 序曲 S. 30(1837)
  2. 歌劇《ポルティチの物言わぬ娘》- 序曲 S. 16(1828)
  3. 歌劇《王冠のダイヤモンド》- 序曲 S. 34(1841)
 
 ロベール・プランケット(1848-1903):
  4. 喜歌劇《コルヌヴィーユの鐘》- 序曲(1877)
 
 アレクサンドル・シャルル・ルコック(1832-1918):
  5. 歌劇《アンゴー夫人の娘》- 序曲(1943)
  6-19. ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):
   歌劇《アンゴー夫人の娘》によるバレエ音楽(1943/1947改訂)
    6-12. 第1幕より/13-18. 第2幕より/19. 終曲
エストニア国立交響楽団
トゥリイン・ルーベル(リーダー)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)

 録音:エストニア・コンサート・ホール(タリン) 2022年6月9-10日(ライヴ)...1、4 2022年6月13-17日...2-3、5-19
 総収録時間:68分

 フランスのバレエ音楽集(CHAN20132)に続くネーメ・ヤルヴィとエストニア国立交響楽団によるアルバム。
 今作ではオーベール、プランケット、ルコックのオペラの序曲を収録。
 フランス・オペラ界を席巻した人気作曲家オーベール、初演後400回も連続で公演されたというブランケットの《コルヌヴィーユの鐘》、フランス革命後のパリを 舞台にしたルコックの《アンゴー夫人の娘》、ゴードン・ジェイコブがこの歌劇の音楽を用いてレオニード・マシーン のためにバレエ用に編曲した組曲を収録。
 ヤルヴィとエストニア国立交響楽団が往時のヒット曲の魅力を今に 蘇らせています。
 
 


CHAN20272
\2800
ニーヴ・トリオ
ルーテッド-スメタナ、コールリッジ=テイラー、スーク、マルタン:
 ピアノ三重奏曲集

  1-3. ベドジフ・スメタナ(1824-1884):
   ピアノ三重奏曲 ト短調 Op. 15(1855/1857改訂)
  4-8. サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):
   5つの黒人のメロディ – ピアノ三重奏のために(1905頃)
    (原曲:24の黒人のメロディ Op. 59 No. 1 – ピアノ独奏のために)
     4. 第22番 Sometimes I feel like a motherless child
     5. 第15番 I was way down a-yonder
     6. 第11番 Didn't my Lord deliver Daniel?
     7. 第4番 They will not lend me a child
     8. 第18番 My Lord delivered Daniel
  9-11. ヨゼフ・スーク(1874-1935):
   小三重奏曲 ハ短調Op. 2(1889/1890-91改訂)
  12-14. フランク・マルタン(1890-1974):
   アイルランドの民謡による三重奏曲(1925)
ニーヴ・トリオ
 アンナ・ウィリアムズ(ヴァイオリン)
 ミハイル・ヴェセロフ(チェロ)
 エリ・ナカムラ(ピアノ)

 録音:2023年5月8-10日 Potton Hall, Dunwich、サフォーク(UK)
 総収録時間:76分

 アメリカ、ロシア、日本の奏者によって2010年に創設された、ゲール語で「明るく」「晴れやかな」といった意味の名前を持つニーヴ・トリオ。
 今作「Rooted」では民族音楽からインスパイアされた音楽を演奏しています。
 冒頭 に置かれたスメタナの三重奏曲は、1855年、彼の長女の死を悼み書かれたもので、リストが「真の天才だけが 書けるもの」と評した作品。
 ボヘミア舞曲の旋律が巧みに用いられています。

 スークの三重奏曲は彼の初期の作品で、穏やかな作風の中にも師であるドヴォルザークの影響とチェコ音楽の伝統が感じられます。
 同じくドヴォ ルザークの影響を受けた、サミュエル・コールリッジ=テイラーの「黒人のメロディ」は、黒人霊歌からインスピレー ションを得たピアノ曲が原曲であり、彼自身が5曲をピアノ三重奏のために編曲しています。
 アルバムは1925年 にフランク・マルタンが作曲したアイルランドの伝統的なメロディに基づく三重奏曲で締めくくられます。
 
 


CHAN20281
\2800
アルカディア・クァルテット
ヴァインベルク:弦楽四重奏曲集 第4集

 1-6. 弦楽四重奏曲第6番 Op. 35(1946)
 7. 弦楽四重奏曲第13番 Op. 118(1977)
 8-16. 弦楽四重奏曲第15番 Op. 124(1979)
アルカディア・クァルテット
 アナ・トローク(第1ヴァイオリン)
 レスヴァン・ドゥミトル(第2ヴァイオリン)
 トライアン・ボアラ(ヴィオラ)
 ツォルト・トローク(チェロ)

 録音:2023年7月7-9日 Potton Hall, Dunwich、サフォーク(UK)
 総収録時間:75分

 2006年にルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミーの生徒たちによって結成され、2014年の大阪国際室 内楽コンクールなど多くのコンクールで優勝したアルカディア・クァルテット。
 これまでに3作発売されたヴァインベル クの弦楽四重奏曲集はいずれも高く評価されています。
 この第4集には、第6番、第13番、第15番を収録。 第6番は1946年にモスクワ郊外で作曲され、友人のゲオルギー・スヴィリードフに捧げられました。
 しかし作風が 先進的だったため演奏を当局に禁止されてしまい、ヴァインベルクはショスタコーヴィチが1975年に亡くなるまで 四重奏曲を作曲しませんでした。
 第13番は1977年にボロディン四重奏団に捧げられ、単一楽章で彼の弦 楽四重奏曲中、最も短い作品です。
 第15番は1979年に作曲され、9楽章からなり、楽章にはタイトルや表 現指示がなくメトロノームの指示があるのみです。
 
 


CHAN20292
\2800
ジョン・ウィルソン&BBCフィル
エリック・コーツ(1886-1957):管弦楽作品集 第4集

 1. Music Everywhere ミュージック・エヴリホエア (1948)
 2. Footlights フットライツ(1939)
 3. I Sing to You アイ・シング・トゥ・ユー(1940)
 4-14. 3頭の熊
 15-17. 組曲「From Meadow to Mayfair
  フロム・メドウ・トゥ・メイフェアー」(1931)
 18. Under the Stars 星空の下で(1928)
 19-22. 組曲「Four Centuries 4つの世紀」(1941)
BBCフィルハーモニック
ユーリ・トルチンスキー(リーダー)
ジョン・ウィルソン(指揮)

 録音:2023年3月16、17日 MediaCityUK, Salford, マンチェスター(UK)
 総収録時間:61分

 高い評価を受けているジョン・ウィルソンとBBCフィルのエリック・コーツ作品集。
 第4集は行進曲「ミュージック・エヴリホエア」で壮大に幕を開けます。
 この曲はイギリスのテレビ局Rediffusion のジングル・チューンとして使用されました。
 続く「フットライツ」は戦間期のウェスト・エンドの華やかさを描き、戦時 中の士気高揚のために作られた「アイ・シング・トゥ・ユー」や、息子オースティンのために書かれた「3頭の熊」、 ノッティンガムシャーからロンドンへの移住を反映した「フロム・メドウ・トゥ・メイフェアー」なども収録。
 コーツ作品と して初めてアルトサクソフォンが用いられた「星空の下で」や、妻フィリスに捧げられた「4つの世紀」も含まれてい ます。
 イギリスのライト・ミュージックの定番名曲を抜群のノリと味わいで聞かせます。
 
 

CHAN20268
\2800
ファンホ・メナ(指揮)&BBCフィル
 ロベルト・ジェラール:『ドン・キホーテ』全曲

 1-4. バレエ音楽『アレグリアス』 (1942-43) – オーケストラ組曲
 5. ペドレリアーナ(1941/1954改訂) – オーケストラのために
 6-25. バレエ音楽『ドン・キホーテ』全曲(1940-41)(第2稿、1947-49)
  6. 序曲
  7-9. 第1場 ドン・キホーテの部屋
  10. 間奏曲 I
  11-14. 第2場 ウェイサイド・イン
  15. 間奏曲 II
  16-19. 第3場 ラ・マンチャの平原
  20. 間奏曲 III
  21-24. 第4場 モンテシーノスの洞窟にて
  25. エピローグ
BBCフィルハーモニック
ゾーイ・ベイヤーズ(リーダー)
ファンホ・メナ(指揮)

 録音:MediaCityUK, Salford, マンチェスター(UK) 2023年3月11日...6-25 2023年6月29日...1-5
 総収録時間:61分

 ロベルト・ジェラールはカタルーニャ出身の作曲家で、グラナドスにピアノを学んだほか、ウィーンでシェーンベルクに 師事した唯一のスペイン人です。
 1928年にバルセロナに帰国、その約20年後に十二音技法に取り組み、亡 命先のイギリスでは前衛音楽の担い手として活躍しました。
 このアルバムには、彼がスペイン時代にストラヴィン スキーやバルトークの影響を受けて作曲した作品が収録されています。
 『アレグリアス』は1940年代初頭に作 曲された、フラメンコからインスピレーションを得た4楽章のユーモラスな組曲です。
 また、1941年のフェリペ・ペド レルの生誕100年を記念して作曲した交響曲『ペドレルへのオマージュ』の一部を1954年に再構成した『ペド レリアーナ』も収録されています。
 アルバムの中心である『ドン・キホーテ』は室内オーケストラのために書かれた作 品ですが、ここでは、様々な形を経て1950年にロイヤル・オペラでの上演用に改訂した版を聴くことができま す。
 初演ではニネット・ド・ヴァロアが振付を行い、ロバート・ヘルプマンがドン・キホーテ、マーゴ・フォンテインがドゥ ルシネアを踊りました。
 
 

CHAN20290
\2800
ユリアナ・コッホ(オーボエ)
夢の笛吹き - ギップス:室内楽作品集

 1-3. オーボエ・ソナタ第2番 Op. 66(1985)
 4-6. 組曲 『ケンジントン・ガーデンズ』 Op. 2(1938) -
  オーボエとピアノのために
 7. Sea-weed Song 海藻の歌 Op. 12c(1940) -
  コールアングレのために
 8-10. 組曲『海岸』 Op. 3b(1939) - オーボエとピアノのために
 11-13. オーボエ・ソナタ第1番 ト短調 Op. 5a(1939)
 14. The Piper of Dreams 夢の笛吹き Op. 12b(1940) -
  無伴奏オーボエのために
 15-17. 三重奏曲 Op. 10(1940) -
  オーボエ、クラリネット、ピアノのために
 18. Threnody 挽歌 Op. 74(1990) -
  コールアングレ、ピアノもしくはオルガンのために
ユリアナ・コッホ(オーボエ)
ジュリアン・ブリス(クラリネット)
マイケル・マクヘイル(ピアノ)

 録音:2023年7月25-27日 Potton Hall, Dunwich, Suffolk(UK)
 総収録時間:69分

 20世紀イギリスの作曲家ルース・ギップスは幼少期から音楽の才能を示し、1937年に16歳で王立音楽大 学に入学してオーボエとピアノを学ぶとともに、ヴォーン・ウィリアムズとゴードン・ジェイコブから作曲を学びました。
 大学在学中にブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏し、1942年のプロムスでは彼女の交響詩『Knight in Armour』がヘンリー・ウッドによって演奏されました。
 戦争中にはバーミンガム市交響楽団の首席オーボエ奏者 となりましたが、戦後、ロンドンに戻ってからは演奏機会が減少したため、室内楽の作曲と教育に専念しまし た。
 このアルバムには1938年から1990年に作曲された彼女のオーボエとコールアングレを用いた室内楽作品 が収録されています。
 ユリアナ・コッホはロンドン交響楽団の首席オーボエ奏者。2018年に王立音楽大学の オーボエ教授に任命され後進の指導に当たっています。
 
 

CHAN20295
\2800
ニコラス・ダニエル(オーボエ)
 ロベルト&クララ・シューマン:オーボエとピアノのための作品集
ニコラス・ダニエル(オーボエ)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
 ロベルト・シューマン(1810-1856):
  1-3. 3つのロマンス Op. 94(1849)
 クララ・シューマン(1819-1896):
  4-6. 3つのロマンス Op. 22(1853)(ニコラス・ダニエルによるオーボエ編)
 ロベルト・シューマン:
  7-9. 幻想小曲集 Op. 73(1849) (ニコラス・ダニエルによるオーボエ編)
  10-12. 民謡風の5つの小品 Op. 102(1849)より3つの小品
   (シュテファン・コロディ=クロイツァーによるクラリネット編をオーボエで演奏)
    10. 第2番 Langsam
    11. 第3番 Nicht schnell, mit viel Ton zu spielen
    12. 第4番 Nicht zu rasch
  13. 『リーダークライス』 - 月の夜 Op. 39 No. 5(1840)
  14-16. 3つの二重奏曲(原曲:ペダルピアノのために)
   (ハワード・ファーガソンによるオーボエとピアノ編...世界初録音)
  17-18. アダージョとアレグロ Op. 70(1849)(ハンバート・ルカレッリによるオーボエ編)
  19. 夕べの歌 Op. 82 No. 12(1849)
   (ヨーゼフ・ヨアヒムによるヴァイオリン編をオーボエで演奏)

 録音:2023年7月18-20日 Potton Hall, Dunwich, Suffolk(UK)
 総収録時間:75分

 ニコラス・ダニエルは、1980年にBBCヤング・ミュージシャン・コンクールで優勝し、ヨーロッパを中心に活躍するイ ギリスの名オーボエ奏者です。
 彼はバロックから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、デュティユー、ジョン・タ ヴナー、マクミラン、ティペットらの作品を初演して高い評価を得ています。
 また、ブリテン・シンフォニア、ハフナー・ ウインド・アンサンブル、オルシノ・アンサンブル、ブリテン・オーボエ四重奏団の創設メンバーでもあります。
 このアルバムにはシューマン夫妻の作品を収録。
 オリジナルのオーボエ曲は冒頭ロベルトの『3つのロマンス』だけ で、他はダニエル自身の編曲に加え、クラリネット版やヴァイオリン版の編曲を収録、ダニエルはいずれも見事に 吹きこなしています。
 また、室内楽の達人ジュリアス・ドレイクのピアノもたいへん味わい深いものです。
 



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NAXOS

8.574380
\2100
リスト:ピアノ曲全集 第63集 -クリスマス・ツリー ヴォイチェフ・ヴァレチェク(ピアノ)
 1-12. クリスマス・ツリー S186/R71(1876) (初稿 MS-181, フランス国立図書館、パリ)
  1. I. Psallite! Altes Weihnachtslied 古いクリスマスの歌/
  2. II. O heilige Nacht! おお聖なる夜/
  3. III. Die Hirten an der Krippe, "In dulci jubilo"
   飼葉桶のそばの羊飼たち 甘き歓びのうちに(もろびと声あげ)/
  4. IV. Adeste fideles, gleichsam als Marsch der heiligen drei Konige
   神の御子は今宵しも(東方三博士の行進のように)/
  5. V. Scherzoso スケルツォーソ/6. VI. Reveille-matin (Wecker) 目覚まし時計/
  7. VII. Schlummerlied 子守歌/
  8. VIII. Alt-provenzalische Noel 古いプロヴァンスのクリスマスの歌/
  9. IX. [Abendglocken] 夕べの鐘/10. X. [Ehemals] 昔々/
  11. XI. Ungarisch ハンガリー風/12. XII. Polnisch ポーランド風
 13. 悲しみのゴンドラ II 「エレジー第3番」 S200/ R81(1882年版)
 14. 悲しみのゴンドラ II 「エレジー第3番」 S200/ R81(1883年版)
 15. 子守歌 S198/R58(1881)
 16. エレジー第1番 「墓の中の子守歌」 S196/ R76 (初稿)
 17. ペテーフィの追悼に S195/R111 (1877)(改訂版)
 18. 「皇帝ヴィルヘルム!」 S197b(1876)
 19. ハンガリーの歴史的肖像 S205/R112 ー 第7曲 ミハーイ・モショニ(1885)
 20. 諦め S263/S187a/R388(1877)(第2稿)
 21. コサックの歌 S249c(1871頃)

 録音:2023年7月5-7日 Concert Hall of the Karol Szymanowski Academy of Music inKatowice(ポーランド)
 総収録時間:77分

 NAXOSのリスト:ピアノ曲全集、第63集は、1876年の『クリスマス・ツリー』初稿を中心に晩年の小品を収録しています。
 リストが孫娘ダニエラのために作曲した『クリスマス・ツリー』は、伝統的なキャロル、子供から見たクリスマス、大人の思い出の3つのグループに分かれています。
 現在一般的に演奏されているのは1882年の改訂版ですが、ここでは初稿を演奏しています。
 悲しみのゴンドラ II「エレジー第3番」は、リストがリヒャルト・ワーグナーの死を予感して作曲した作品で、ここには1882年の初稿と1883年の改訂版を収録(その後の改訂版も存在します)。
 「子守歌」は弟子のために作曲されたシンプルな旋律の作品で、1958年に初めて出版されました。エレジー第1番「墓の中の子守歌」は、リストが弟子のマリー・ムハノフに捧げた作品で1875年に発表されました。
 「ペテーフィの追悼に」は、ハンガリーの詩人シャーンドル・ペテーフィを題材にした作品です。
 「皇帝ヴィルヘルム!」は、リストが皇帝ヴィルヘルム1世との謁見後に作曲したと考えられる短い行進曲で、2003年まで出版されることはありませんでした。
 『ハンガリーの歴史的肖像』第7曲「ミハーイ・モショニ」は、ハンガリー文化を讃えた晩年の曲集の中の1曲で、ミハーイ・モショニは作曲家。「諦め」はオルガン作品として知られていますが、ここではピアノ用に改訂された第2稿を収録。
 「コサックの歌」は、リストの友人ザモイスカ伯爵夫人の蔵書から発見された短く華やかな作品。1960年に初めて自筆譜が出版されました。
 
 ポーランド出身でリスト作品を得意とするヴォイチェフ・ヴァレチェクの演奏です。
 
 
8.574572
\2100
クラウジオ・サントロ:交響曲第4番、第6番 他
 1. 愛と平和の歌(1950)
 2-4. 交響曲第4番「平和の交響曲」(1953-54)
  2. I. Allegro/3. II. Lento ー Allegro - Lento/
  4. III. Allegro moderato e deciso
 5. テナー・サクソフォンと管弦楽のための協奏的ショーロ(1951)
 6-9. 交響曲第6番(1957-58)
  6. I. Allegro giocoso/7. II. Lento/
  8. III. Scherzo/9. IV. Allegro
 10. ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲(1959-60/1980改訂)
ペドロ・ビッテンクール(テナー・サクソフォン)...5
エマヌエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)...10
ゴイアス交響合唱団...4
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン(指揮)

 録音:Centro Cultural Oscar Niemeyer(ブラジル)2018年11月12-13日...6-9 2019年11月28日...1 2023年5月22日...10/Teatro Escola Basileu Franca, Goiania(ブラジル)2022年4月25-30日...2-5
 総収録時間:73分

 ブラジルを代表するシンフォニストであるクラウジオ・サントロの交響曲全集。
 この第4集には1950年代の4作品が収録されています。
 「愛と平和の歌」はサントロがセリエリズムから民族主義へ移行を試みていた時期の作品。交響曲第4番は彼の作品の中で人気あるものの一つ。
 ソ連で出版・録音され、ハチャトゥリアンやカバレフスキーが熱烈に支持しました。交響曲第6番は、緩徐楽章とスケルツォを速い楽章がはさむ4楽章形式の古典的な形式にモダンな音楽を盛り込んだ作品。
 サントロはまた、いくつかの協奏的作品も作曲しており、1951年のサクソフォンのための「協奏的ショーロ」では彼特有のノリのよいリズムと、巧みなオーケストレーションが映えています。
 1959年から1960年にかけて作曲された《ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲》は1980年に改訂、彼自身の指揮で初演。
 この幻想曲は切れ目のない2つの部分からなり、抒情的な前半部と技巧的な後半部で構成されています。
 
 

8.574457
\2100
ピアソラ:ギター音楽集 ユーリ・リベルゾン(ギター)
ピョートル・パホムキン(ギター)...1-3
 アストル・ピアソラ(1921-1992)
  1-3. タンゴ組曲(1984) ー ギター二重奏のために
   1. Tango No. 1/2. Tango No. 2/3. Tango No. 3
  4. オブリビオン(忘却)(1984)(Y. リベルゾンによるギター編)(2019)...この編曲による世界初録音
  5. 天使の死(1962)(L. ブローウェルによるギター編)(2015)
  6-10. 5つの小品(1980)
   6. No. 1. Campero/7. No. 2. Romántico/8. No. 3. Acentuado/
   9. No. 4. Triston/10. No. 5. Compadre
  11-16. タンゴ・エチュード集(1987)
   (M. バルエコによるギター編)(2011)
   11. Etude No. 1 Decide/12. Etude No. 2 Anxieux et rubato/
   13. Etude No. 3 Molto marcato e energico/14. Etude No. 4 Lento-Meditativo/
   15. Etude No. 5 –/16. Etude No. 6 Avec anxiete

 録音:2023年4月9-11日 St. Paul's Anglican Church,Newmarket, Ontario(カナダ)
 総収録時間:76分

 タンゴにクラシックやジャズの要素を融合させた「タンゴ・ヌエボ」を生み出したアストル・ピアソラの名曲をギターで演奏したアルバム。
 収録されているのは、ギター・デュオのアサド兄弟のために作曲された「タンゴ組曲」、ピアソラ初のギター曲「5つの小品」のほか、リベルソンによる「オブリビオン」の編曲、ブローウェルによる「天使の死」の編曲、バルエコによる「タンゴ・エチュード」です。
 どの曲もギターの幅広い音域を生かした編曲が聴きどころ。
 アメリカ西海岸で意欲的な活動を繰り広げるユーリ・リベルゾンンによる演奏です。
 
 
8.574562
\2100
ヴラニツキー:管弦楽作品集 第7集 チェコ室内管弦楽団パルドビツェ
マレク・シュティレツ(指揮)
 1-4. 交響曲 ニ長調「Con musica turca トルコ音楽風」(1790代)
  1. I. Grave ー Allegro spiritoso/2. II. Capriccio: Largo/
  3. III. Menuetto: Allegretto - Trio/4. IV. Finale: Rondo allegro
 5-6. 歌劇《メルクリウス、結婚仲介人》 より
  5. プロローグ ー 序曲/6. 第1幕 シンフォニア
 7-10. 交響曲 ハ長調 Op. 35 No. 1(1799年頃出版)
  7. I. Adagio ー Presto/8. II. Allegretto con moto/
  9. III. Menuetto un poco allegretto - Trio/10. IV. Finale: Presto
 11. 歌劇《復讐》 ー 第1幕 序奏(アンダンテ・コン・モート)
  - 第2幕 シンフォニア(アレグロ)(1795)
 全て世界初録音

 録音:2023年1月30日-2月3日 House of Music Pardubice(チェコ)
 総収録時間:67分

 モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキー。
 20歳の時にウィーンに移住し、ハイドンやモーツァル トと交流を深めウィーン音楽界における重要な作曲家になった彼は、皇帝フランツ2世の妻マリア・テレジアの お気に入りとなり、彼女からしばしば宮廷の祝典音楽や、舞台作品の作曲を依頼されました。
 同い年生ま れのモーツァルトとも交友を深め、モーツァルトの死後は未亡人コンスタンツェが亡き夫の作品を出版するため の手助けをしたことでも知られています。
 このアルバムでは2曲の交響曲と、歌劇からの序曲、シンフォニアを 収録。
 どれも彼の巧みな管弦楽法が発揮されており、なかでも「交響曲ニ長調」の最終楽章には、トライア ングル、シンバル、トルコ式のドラムを採り入れたことで、当時流行していた「トルコ音楽」風の響きが存分に 味わえます。
 
 
8.660547
(2CD)
\2900
ムソルグスキー:歌劇《ソロチンスクの定期市》他
 歌劇《ソロチンスクの定期市》全3幕(1874-80)(F. ボロン版 2021年)
  台本:モデスト・ムソルグスキー/原作:ニコライ・ゴーゴリ
   【CD1】
    1-9. 第1幕/10-30. 第2幕
   【CD2】
    1-5. 第3幕
    6-10. 歌劇《サランボー》組曲(1863-66)(F. ボロン校訂)*
     6. I. Allegro assai/7. II. Allegro energico/
     8. III. Adagio/9. IV. Allegro assai/
     10. V. Andantino tranquillo
 
 ※全て世界初録音
リリーズ・プロジェクト*
ファブリース・ボロン(指揮)*
ソローヴィ・チェレヴィーク...
 タイル・タジグロフ(バス)
ヒーヴリャ...グレタ・バギヤン(メゾ・ソプラノ)
パラーシャ...カリーナ・シュミーガー(ソプラノ)
クム...ハンス・グレーニング(バス・バリトン)
グリツィコ...タマチ・ナッタボン(テノール)
ジプシー/チェルノボーク...リー・ジンソク(バス) 他
カントゥス・ユヴェヌム・カールスルーエ
フライブルク劇場オペラ合唱団のメンバー
リリーズ・プロジェクト
ファブリース・ボロン(指揮)

 録音:2023年9月6、7、11日...歌劇《ソロチンスクの定期市》 2023年9月5日...歌劇《サランボー》組曲
 総収録時間:98分

 モデスト・ムソルグスキーの未完となった歌劇《ソロチンスク(ソローチンツィ)の定期市》。
 ニコライ・ゴーゴリの原 作をもとに、ムソルグスキー自身が台本を作成したこの歌劇は、恋愛にまつわるごたごたと悪魔の呪いが交錯 するコメディーです。
 彼の死後、何人かの作曲家が作品の補筆を行いましたが、このファブリース・ボロンの版 はムソルグスキーによる音楽だけを用いた室内楽伴奏版です。
 アルバムには同じボロンが《サランボー》の音楽 を演奏会用組曲に編んだものを収録。こちらはムソルグスキーがフローベールの同名小説をもとに作曲、未 完のまま終わった彼の初の歌劇です。
 「テーマとアイデアの美しさ」がリムスキー=コルサコフに称賛されました。
 




ONDINE



ODE 1454
\2800
ニソネン&タピオラ・シンフォニエッタ
フェルディナント・リース(1784-1838):
 交響曲第4番&第5番(日本語解説付き)

  1-4. 交響曲第4番 ヘ長調 Op. 110 (1818)
  5-8. 交響曲第5番 ニ短調 Op. 112(1813)
タピオラ・シンフォニエッタ
ヤンネ・ニソネン(指揮)
NYCX 10490
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2970

 録音:2024年3月4日-7日 エスポー(フィンランド)、タピオラ・ホール
 総収録時間:59分

 【ニソネン&タピオラ・シンフォニエッタによるリース第2弾、早くも登場!】
 2020年代からにわかに注目を集める「ベートーヴェンの弟子」フェルディナント・リース。
 これまでハワード・グリフィス指揮チューリヒ室内管のcpo盤が唯一の交 響曲全集でしたが、高性能室内オケとして知られるタピオラ・シンフォニエッタがONDINEレーベルで全曲録音を開始しました。
 2024年5月発売の第1番 &第2番に続いて、早くも第2弾が登場。
 ニソネン盤は曲が内包する爆発的なエネルギーと色彩の面にフォーカスしており、非常にエキサイティングな演奏と なっています。
 前作に続いて城代さや香(きのしろさやか)が第2ヴァイオリンをリードしています。
 リース作品の番号付けは作曲順とは異なることが多く、ここに収録された第4番は1818年、第5番は1813年の作品で、後者は2番目の交響曲になりま す。
 当時リースは、ハイドンのロンドン交響曲をプロデュースしたヨハン・ペーター・ザロモンと出会ってロンドンに拠点を移しており、第5番はロンドン楽壇へのデ ビュー作。第1楽章は「運命動機」をはじめとしてベートーヴェンの第5交響曲を思わせるモチーフが頻出し、あたかもベートーヴェンの後継者であることを宣言 しているかのよう。
 「運命動機」はその後も随所に顔を出します。第4番でも、あちこちでベートーヴェンの交響曲のモチーフがこだましているのを聞き取ることが できるでしょう。
 それらがリース独自のモチーフと共に、彼の作品の特徴である大胆な転調やリズムの変化を多用した疾風怒濤風の表現に織り込まれている ところが聞きどころです。
 
 国内仕様盤には相場ひろ氏による日本語解説が付属します。

 
 




<メジャー・レーベル>
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DG



4866263
(2CD)
\3700→\3390

《グリゴリー・ソコロフ~パーセル&モーツァルト》

《CD 1》
 パーセル:
  1) 全音階によるグラウンドZ.645、
  2-5) 組曲第2番ト短調Z.661
   (I. Prelude/II. Allemande/III. Courante/IV. Sarabande)、
  6) 新しいアイルランドの調べZ.646、
  7) 新しいスコットランドの調べZ.655、8) トランペット・チューンZT678、
  9-12) 組曲第4番イ短調Z.663
    (I. Prelude/II. Allemande/III. Courante/IV. Sarabande)、
  13) ラウンド O ZT684、14-16) 組曲第7番ニ短調Z.668
     (I. Allemande/II. Courante/III. Hornpipe)、
  17) シャコンヌ ト短調ZT680 /
《CD 2》
 モーツァルト:
  1-3) ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
     (第1楽章:Allegro/第2楽章:Andante cantabile/第3楽章:Allegretto grazioso)、
  4) アダージョ ロ短調K.540、

 [アンコール集]
   5) ラモー:未開人たち(『新クラヴサン組曲集』組曲ト長調RCT6より第6曲)、
   ショパン:
    6) 前奏曲第15番変ニ長調『雨だれ』Op.28 No.15、
    7) マズルカ第40番ヘ短調Op.63 No.2、
   8) ラモー:タンブーラン(組曲ホ短調RCT2より第8曲)、
   9) J.S.バッハ:前奏曲ホ短調BWV855(A.ジロティによるロ短調への編曲)

 【録音】
  2023年8月18日、スペイン、サンタンデール、パラシオ・デ・フェスティバレス・デ・カンタブリア(ライヴ)(CD 1, CD 2: 5-9)、
  2023年8月16日、スペイン、サン・セバスティアン、クルサール国際会議場(ライヴ)(CD 2: 1-4)
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)

4866380
(3LP)
\8000
《グリゴリー・ソコロフ~パーセル&モーツァルト》
《LP 1》
パーセル:
 [Side A]
  1) 全音階によるグラウンドZ.645、
  2-5) 組曲第2番ト短調Z.661
    (I. Prelude/II. Allemande/III. Courante/IV. Sarabande)、
  6) 新しいアイルランドの調べZ.646、7) 新しいスコットランドの調べZ.655、
  8) トランペット・チューンZT678 /
 [Side B]
  1-4) 組曲第4番イ短調Z.663
   (I. Prelude/II. Allemande/III. Courante/IV. Sarabande)、
  5) ラウンド O ZT684、
  6-8) 組曲第7番ニ短調Z.668(I. Allemande/II. Courante/III. Hornpipe)、
  9) シャコンヌ ト短調ZT680 /
《LP 2》
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
   [Side A]
    1) 第1楽章:Allegro/
   [Side B]
    1) 第2楽章:Andante cantabile、2) 第3楽章:Allegretto grazioso /
《LP 3》
 [Side A]
   1) モーツァルト:アダージョ ロ短調K.540 /
 [Side B]
  [アンコール集]
   1) ラモー:未開人たち(『新クラヴサン組曲集』組曲ト長調RCT6より第6曲)、
   ショパン:
    2) 前奏曲第15番変ニ長調『雨だれ』Op.28 No.15、
    3) マズルカ第40番ヘ短調Op.63 No.2、
  4) ラモー:タンブーラン(組曲ホ短調RCT2より第8曲)、
  5) J.S.バッハ:前奏曲ホ短調BWV855(A.ジロティによるロ短調への編曲)

 【録音】
  2023年8月18日、スペイン、サンタンデール、パラシオ・デ・フェスティバレス・デ・カンタブリア(ライヴ)(LP 1, LP 3: Side B)、
  2023年8月16日、スペイン、サン・セバスティアン、クルサール国際会議場(ライヴ)(LP 2, LP 3: Side A)

 ヨーロッパを巡るリサイタルから、ロシアのピアニストによるソロ・ピアノ・アルバム

 ●ロシアのピアニスト、グリゴリー・ソコロフによるソロ・ピアノ・リサイタルのアルバム『パーセル&モーツァルト』が発売されます。
  ソコロフはオーケストラや室内楽のコンサート、そしてスタジオ録音に別れを告げた後、ソロ・リサイタルに専念し、毎年ヨーロッパを巡り単一のプログラムを演奏しています。
  ファンにとっては巡礼の旅となっています。2023年はパーセルとモーツァルトの音楽で約70回のコンサートを行い、常に5、6曲のアンコール曲を弾きました。
  このアルバムにはスペインでの2つの公演が収録されています。前半はパーセルの3つの組曲とその他の6つの作品、さらにアンコール曲も含めて、8月18日にサンタデールのパラシオ・デ・フェスティバレス・デ・カンタブリアで行われたもの。
  そしてモーツァルトのピアノ・ソナタ第13番とアダージョは2日前にサン・セバスティアンのクルサール国際会議場で録音されました。

 ●モーツァルトのアダージョはおそらくモーツァルトの作品の中で最も憂愁に満ちたピアノ作品です。
 このプログラムの中心的な作品でもあり、すべてがこれに向かって進んでいきます。けれどもソコロフはこの作品の陰鬱な雰囲気を強調してはいません。
 音楽の旅はアンコールで演奏される実に穏やかな嘆きで締めくくられます。ラモーの『未開人たち』と『タンブーラン』で生命力を呼び起こし、ショパンの『雨だれ』前奏曲とヘ短調のマズルカは憂鬱を喚起します。
 最後のバッハの『平均律クラヴィーア曲集』からの前奏曲ホ短調ではソコロフが意図的にアレクサンドル・ジロティによるロ短調への編曲を使用しています。

 ●ソコロフは1950年生まれ。5歳でピアノを始め、レニングラード音楽院で学びました。12歳で最初の大規模なリサイタルを開き、1966年に16歳でチャイコフスキー国際コンクールに優勝し、国際的な注目を浴びました。

 ●「ソコロフは、すべての音符を高価な宝石のように扱い、時代を超越しながら聴衆を別の時代に連れて行く」――『デア・スタンダード』紙(ウィーン)

 ●「たえず心を奪われる」――『南ドイツ新聞』(ミュンヘン)

 ●「彼のタッチは絶妙で、集中していて、きらめいて、輝きを放つ」――「rbb online」(ベルリン)

 ●「この並外れたアーティストは決して驚かせることをやめない」――『スケルツォ』誌(マドリード)
 



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SONY



19802806712
\3100→\2890
プッチーニ没後100周年記念
ヨナス・カウフマン(テノール)
 愛のデュエット&アリア集
  アンナ・ネトレプコ、アスミク・グリゴリアン、ソーニャ・ヨンチェヴァ、マリン・ビストレム、マリア・アグレスタ


プッチーニ:
 1. 歌劇『ボエーム』第1幕~
   「おお、うるわしい乙女よ」(ロドルフォ、ミミ)
 2. 歌劇『マノン・レスコー』第2幕~
   「あなたなの、あなたなのね、愛する人?」(マノン、デ・グリュー)
 3. 歌劇『トスカ』第1幕~「マリオ!」-「ここだよ!」(トスカ、カヴァラドッシ)
 4. 歌劇『トスカ』第1幕~
   「ああ、この瞳!…世界中のどんな瞳も」(トスカ、カヴァラドッシ)
 5. 歌劇『西部の娘』第1幕~
   「ジョンソンさん、あなたは私と一緒にいてくれるためにのこったの?」
    (ミニー、ジョンソン)
 6. 歌劇『西部の娘』第1幕~
   「あなたが黙っていても」(ジョンソン、ミニー)
 7. 歌劇『外套』~「ね。ルイージ! ルイージ!」(ジョルジェッタ、ルイージ)
 8. 歌劇『蝶々夫人』第1幕(愛の二重唱)~
   「夜になった」(ピンカートン、蝶々夫人)
 9. 歌劇『蝶々夫人』第1幕(愛の二重唱)~
   「魅惑のまなざしに満ちた少女よ」(ピンカートン、蝶々夫人)
 10. 歌劇『蝶々夫人』第1幕(愛の二重唱)~
   「私を可愛がってくださいね」(蝶々夫人、ピンカートン)
 11. 歌劇『ボエーム』第1幕~「冷たい手を」(ロドルフォ)
 12. 歌劇『トスカ』第3幕~「星は光りぬ」(カヴァラドッシ)
ヨナス・カウフマン(テノール)
プリティ・イェンデ(ソプラノ:01)
アンナ・ネトレプコ(ソプラノ:02)
ソーニャ・ヨンチェヴァ(ソプラノ:03,04)
マリン・ビストレム(ソプラノ:05,06)
アスミク・グリゴリアン(ソプラノ:07)
マリア・アグレスタ(ソプラノ:08-10)
ボローニャ・テアトロ・コムナーレ管弦楽団
アッシャー・フィッシュ(指揮)
 録音:2024年2月9-11日、イタリア、ボローニャ、テアトロ・コムナーレ

 プッチーニ没後100周年を記念して、現代最高のテノールが、今最も輝きを放つソプラノ6人と麗しい愛のデュエットを新録音!
 映画作曲家の祖先とも言われるオペラ界きってのメロディ・メイカー、プッチーニの傑作オペラ『トスカ』、『ボエーム』、『マノン・レスコー』、『蝶々夫人』などから究極の愛のデュエットが厳選されており、アルバムの最後には超名曲アリア『冷たい手を』『星は光りぬ』の2曲も収録しています。
 パートナーは数々のオペラの舞台でもカウフマンと共演を重ねるアンナ・ネトレプコ、アスミク・グリゴリアン、ソーニャ・ヨンチェヴァ、マリン・ビストレム、マリア・アグレスタといった名ソプラノ達で、魅惑のエモーショナルな歌唱を披露しています。
 バックを支えるボローニャ歌劇場管のしなやかなサポートも相まって、聴き手を激しくも甘美な愛の世界に誘います。
 ヨナス・カウフマンは、現在オペラ界で最も高い人気と実力を誇るテノール。「フリッツ・ヴンダーリヒ以来最も重要なドイツのテノール」と称されています。1969年ドイツ、ミュンヘン生まれ。ワーグナーの重厚な『パルジファル』からヴェルディの『オテロ』、ジョルダーノの『アンドレア・シェニエ』といったイタリアのヒロイックなオペラまで、幅広いレパートリーで成功を収め、テノール界の人気スターの地位を確立しています。



<国内盤>

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ソニー・ミュージック



SICC19080
(SACD Hybrid)
\3630
ことあるごとに愛奏してきた宝物のようなミニアチュール
 河村尚子 『20 -Twenty-』 


 『プロローグ』
 1. シューマン:献呈 Op.25-1
  (歌曲集『ミルテの花』 Op.25~第1曲、クララ・シューマン編)

 2. R.シュトラウス:さびしい泉のほとり Op.9-2
 (4つの情緒ある風景 Op.9~第2曲)
 3. シューベルト:楽興の時 第3番ヘ短調 D.780-3, Op.94-3
 4. バルトーク:スケルツォ Sz.71-5, BB.79-5
  (15のハンガリーの農民の歌 Sz.71, BB.79~第5曲)
 5. ベートーヴェン:エリーゼのために WoO59
 6. リムスキー=コルサコフ:熊蜂は飛ぶ
  (歌劇『皇帝サルタンの物語』第3幕第2場~間奏曲、ラフマニノフ編)
 7. スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.27
 8. プロコフィエフ:前奏曲 ハ長調『ハープ』 Op.12-7
  (10の小品 Op.12~第7曲)
 9. ブーランジェ:新たな人生に向かって
 10. 矢代秋雄:夢の舟(岡田博美編)
 11. ブラームス:間奏曲 ハ長調 Op.119-3(4つの小品 Op.119~第3曲)
 12. リスト:愛の夢 S.541-3(3つのノットゥルノ S.541~第3曲)
 13. ショパン:即興曲 第3番変ト長調 Op.51
 14. ラフマニノフ:エレジー(幻想的小曲集 Op.4~第1曲)
 15. バッハ:羊は安らかに草を食み
  (カンタータ第208番『楽しき狩こそわが悦び』~第9曲、エゴン・ペトリ編)
 16. プーランク:バッハの名による即興的ワルツ ホ短調 FP.62
 17. フォーレ:即興 Op.84-5(8つの小品 Op.84~第5曲)
 18. メシアン:夢の触れられない音…(8つの前奏曲集~第5曲)
 19. 武満 徹:雨の樹素描 II - オリヴィエ・メシアンの追憶に -
 20. コネッソン:F.K.ダンス(イニシャルズ・ダンシズ~第3曲)
 21. ドビュッシー:夢想
 
 『エピローグ』
 22. 坂本龍一:20220302サラバンド
河村尚子(ピアノ/ベーゼンドルファー280VC)
 録音:2024年6月3-5日、ドイツ、ノイマルクト、ライトシュターデル


 日本を代表するピアニスト、河村尚子。
 日本デビュー20周年となる今年、その音楽の道を照らし、これからも照らし続けるパーソナルな小品を集めたアルバムを発売します。

 これまでの演奏活動の中で、河村が大きな影響を受け、ことあるごとに愛奏(愛蔵)してきた宝物のようなミニアチュール。
 1曲ごとの作りは小さくとも、作曲家によって盛り込まれた音楽的なアイデアの多様性は驚くほどで、河村がそれらを実に丁寧かつしなやかな手つきで音化していく様はまさに驚きの連続。
 バロックから20世紀まで、さまざまな音楽様式を経ていく中で、ピアノという楽器のソノリティの変化の美しさと深みを満喫できます。アンコールのセンスの良さでも知られる河村の定番曲も含まれています。
 世界屈指の音響効果を誇る独ノイマルクトにあるライトシュターデルのセッション録音で、河村の特質である、万華鏡のように微細に変化する多彩な音色が万全の形で捉えられています。





エイベックス・クラシックス



AVCL84166
\3300
田中彩子/ベスト・オブ・ハイコロラトゥーラ
 1. ロジャース:エーデルワイス(日本語版)
 2. ヨハン・シュトラウス2世:美しく青きドナウ
 3. モーツァルト:夜の女王のアリア
 4. モーツァルト:私の感謝をお受けください、慈悲の人よ
 5. モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
 6. バッハ:ああ、なんて美味しいの、コーヒーは!
 7. シューベルト:アヴェ・マリア
 8. ヘンデル:私を泣かせてください
 9. パガニーニ/クライスラー:ラ・カンパネラ
 10. ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 11. ドビュッシー:月の光
 12. プライズマン:アヴェ・マリア
 13. チック・コリア:ホワット・ゲーム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ
 14. ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック
 15. ヨハン・シュトラウス2世:春の声
田中彩子(ソプラノ)
加藤昌則(ピアノ:01,14)
佐藤卓史(ピアノ:04,06,08,12,13)
山中惇史(ピアノ:09,10,11)
植木昭雄(チェロ:08,10,12)
杉田せつ子、俣野賢仁(ヴァイオリン:02,05,07)
柳原有弥(ヴィオラ:02,05,07)
西山健一(チェロ:02,05,07)
ペーター・イレイニ指揮
ブダペスト・アート交響楽団(03,15)

 100年にひとりとも称されるハイ・コロラトゥーラの才能を認められウィーンを拠点に活躍を繰り広げる田中彩子。
 鮮烈なデビューを飾ったデビューアルバム『華麗なるコロラトゥーラ』発売から10年を記念して、これまでに発表した4枚のアルバムからセレクションされたベスト盤が登場。
 ハイコロラトゥーラならではのオペラ・アリアの名曲から美しいメロディに彩られた歌曲の数々まで、心が魅了される極上のベスト盤です。

















8/20(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ARS PRODUKTION


ARS38659
\2800
ヨハンナ・デメテル(フルート)
フルートと弦楽のための作品集

 ストラヴィンスキー:イタリア組曲
  (フルートと弦楽オーケストラ版)
 アーサー・ベンジャミン:組曲
  (フルートと弦楽オーケストラ版)
 マルコム・アーノルド:協奏曲第1番
 ショスタコーヴィチ:5つの小品
  (フルートと弦楽オーケストラ版)
ヨハンナ・デメテル(フルート)
シュトゥットガルト室内管弦楽団

 フルートと弦楽オーケストラによる美しく艶やかな響き!

 ドイツ系ハンガリー人のフルート奏者、ヨハンナ・デメテルは、シンガポール国際フルート・コンクールやイタリア・ロヴェレート国際モーツァルト・コンクールなどコンクールで優勝し、早くから注目を集め、24歳の時にバーゼル交響楽団の首席奏者に就任しました。

 本作では、オリジナル作品から編曲版までフルートと弦楽オーケストラという編成で演奏しています。
 類まれなるテクニックで美しい音色を響かせるフルートと、それを支えるシュトゥットガルト室内管弦楽団のアンサンブルをお楽しみいただけます。

 ※録音:2022年9月1日-3日
 
 

ARS38369
(1SACD HYBRID)
\3200
アニエレ・シュタイニンガー(ピアノ)
伝統と自由

 ジュゼッペ・ドメニコ・スカルラッティ:
  ソナタ 嬰ハ短調 K.247、ソナタ ロ短調 K.27、
  ソナタ ニ短調 K.213、ソナタ イ長調 K.268
 ゲオルク・カッツァー(1935-2019):
  Aufgrund meiner Verehrung fur Domenico Scarlatti、
  5つの小品
 ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:4つの歌 Op.2
アニエレ・シュタイニンガー(ピアノ)

 ベルリン生まれのピアニスト、アニエレ・シュタイニンガーのソロ・デビュー・アルバム。バーゼル音楽大学、ウィーン舞台芸術大学で学んだ彼女はその後ニコライ・ルガンスキーやロバート・レヴィンのマスター・クラスでさらに研鑽を積みました。
 ソリストとしての活動と共に室内楽奏者としても高い評価を受けており、とりわけ2018年にデュッセルドルフで開催されたアントン・ルビンシテイン国際室内楽コンクールで「最優秀デュオ」特別賞を受賞しました。

 ※録音:2023年10月16日-18日
 
 

ARS38596
\2800
エマ・ブラック(バロック・オーボエ)
オーボエの特権

 ヨハン・クリスティアン・バッハ:四重奏曲 変ロ長調
 モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 KV 370
 ヴァンハル:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 Op.7-1
 モーツァルト:四重奏曲 ハ長調 KV 285、アダージョ ト長調 KV 580a
エマ・ブラック(バロック・オーボエ)
ゾーイ・ブラック(ヴァイオリン)
アン・ハーヴィー=ナーグル(ヴィオラ)
ペーター・トレフリンガー(チェロ)

 オーボエ四重奏曲のオリジナル曲と編曲集。
 オーボエ四重奏曲はクラリネット四重奏曲のように一般的ではありませんが、その組み合わせはクラリネット四重奏曲と遜色のない魅力を持っています。
 本作ではオーボエ奏者のエマ・ブラックが、モーツァルトのオーボエ四重奏曲の名曲と共に、ヴァンハルのオーボエ四重奏曲、そしていくつかの編曲版を演奏することによってこの作品の魅力を伝えています。

 ※録音:2017年12月
 

 

ARS38668
\2800
スピリチュアルズ・アンド・ゴスペルズ
 Jesus Calls Us/Come Thou Fount of Every Blessing/
 I feel Like Traveling On/He Brought Me Out/
 God of Our fathers, Whose Almighty Hand/
 It is Truly Wonderful/Tis So Sweet to Trust in Jesus/
 Holiness Forevermore/Just a Closer Walk with Thee/
 Let There Be Peace On Earth/Give Me Jesus/
 Poor Wayfaring Stranger/The Morning Trumpet/
 My Faith Looks up to Thee/
 My Shepherd Will Supply My Need/
 My Shepherd Will Supply My Need/
 Wonderful Holiness/Bow the Knee/
 I Couldn't Hear Nobody Pray/
 Lord I want to be a Christian/
 Every Time I Feel The Spirit/Overshadowed/
 Praise My Soul/アメイジング・グレイス
デュオ・プラセディス
 〔プラセディス・フーグ=リュッティ(ハープ)、
  プラセディス・ヘネヴィエーヴ・フーグ(ピアノ)〕

 ハープとピアノという独自の編成の親子アンサンブル、デュオ・プラセディス。
 本作では「希望」をテーマにしており、世界情勢が劇的に変化し、恐怖や不安、ネガティブな思考が支配するこの時代に、「希望」と「自信」を持ってほしいという二人の思いが込められています。
 ハープとピアノという稀有なアンサンブルで、23の霊歌やゴスペル・ソングを収録しています。

 ※録音:2024年1月29日-2月2日
 



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DANACORD



DACOCD979
\2800→\2590
ググニン、ホロデンコ、ヌーブルジェ参加
 稀少ピアノ音楽祭~2023年フーズム城音楽祭
 ・ウィリアム・スタンデール・ベネット(1816-1875): 3つの小品 Op.28(1846-49)
   〔序奏とパストラーレ/ロンディーノ/カプリッチョ〕
 ・フランツ・リスト(1811-1886):演奏会用大独奏曲 S.176(1850)
 ・ゾフィー・メンター(1846-1918):ロマンス Op.5(1907)
   ダニエル・グリムウッド(ピアノ)
 
 ・ジュリエット・ディヨン(1823-1854):ホフマンの10の素晴らしい物語(1847)
  第1曲:クレモナのヴァイオリン
   ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(ピアノ)
 
 ・セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)/アルフォンソ・ソルダーノ: 夜は悲しい Op.26-12
 ・セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952):
  3つの小品 Op.24 第1曲:夜想曲 変ホ長調 《ディアナ》
   アルフォンソ・ソルダーノ(ピアノ)
 
 ・アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー(1871-1942):
  リヒャルト・デーメルの詩による幻想曲 Op.9〔夕べの声/森のしあわせ/愛/甲虫の歌〕
 ・エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)小川 Op.62-4(《抒情小曲集 第7集》 より)
   アンドレイ・ググニン(ピアノ)
 
 ・フレデリク・ショパン(1818-1849)/レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938):
  ショパンのエチュードによる練習曲
   〔第4番(《練習曲》 Op.10-2《イグニス・ファトゥース》による/
    第6番(《練習曲》 Op.10-6(左手のための)による)〕
     ヴァディム・ホロデンコ(ピアノ)
 
 ・レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938):瞑想曲(1930)
 ・クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787)/アレクサンドル・ジロティ(1863-1945):
   《オルフェオとエウリディーチェ》の旋律
    ターニャ・ガブリーリャン(ピアノ)

 ググニン、ホロデンコ、ヌーブルジェ参加!フーズム城音楽祭ライヴ2023!

 ドイツ北部のかつてのデンマーク領、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン(スレースヴィ=ホルステン)の港町フーズムで1987年に創設され、毎年夏に開催されている「フーズム城音楽祭」(稀少ピアノ音楽祭)の2023年のライヴ録音が登場!

 今回も豪華ピアニストたちによるレア・レパートリーがずらりと並びピアノ・ファンの耳を楽しませてくれます。
 ウクライナ人を祖先に持ち、ショスタコーヴィチの《24の前奏曲》(Hyperion, PCDA68267/CDA68267)が2020年のBBCミュージック・マガジン賞を受賞したロシア出身のアンドレイ・ググニンはツェムリンスキーとグリーグの詩的な作品を披露。
 第4回仙台国際音楽コンクールや第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールを制したウクライナの若き巨匠、ヴァディム・ホロデンコはゴドフスキーの難曲「ショパンのエチュードによる練習曲」に挑戦しています。
 その他パリ国立高等音楽舞踊学校で学び、2010年の「ナディア&リリ・ブーランジェ賞」を受賞した作曲家でもあるジャン=フレデリック・ヌーブルジェ、グレアム・フィッチに学び、19世紀のヴィルトゥオーゾ曲を主なレパートリーにしているイギリスのダニエル・グリムウッド、イタリアのヴィルトゥオーゾ・ピアニストでありトラーニ市の「アルド・チッコリーニ・ファウンデーション」の芸術監督を務めるアルフォンソ・ソルダーノ、ロンドン・タイムズ紙やワシントン・ポスト紙をはじめとするメディアから、「力強い身体性と想像力豊かなピアニズム」と評されたターニャ・ガブリーリャンといった一流ピアニストたちが参加し、ピアノ作品の幅広い魅力や奥深さを紹介しています。

 ※録音(ライヴ):2023年8月19日-26日、フーズム城(ドイツ)
 
 

DACOCD980
(1CD-R)
\2800
ヨン・ダムゴー・プレイズ・シューベルト
 シューベルト:
  楽興の時 D 780
  2つのスケルツォ D 593
  3つのピアノ曲 D 946
ヨン・ダムゴー(ピアノ)

 1941年生まれのデンマークのピアニスト、ヨン・ダムゴーはゲオルク・ヴァシャヘーリ、イローナ・カボス、ヴィルヘルム・ケンプに学び、王立デンマーク音楽アカデミーの助教授、オーフス王立音楽アカデミーの教授を務め、東京の武蔵野音楽大学とメルボルンのオーストラリア国立音楽アカデミーでも客員教授として教えました。
 80歳を超えてもなお精力的なレコーディング活動を継続するダムゴーの「プーランク:ピアノ作品集」(DACOCD960)に続く録音となる今作は、シューベルトの小品を集めたプログラム。
 1817年に書かれた《2つのスケルツォ》、1823年から没する1828年にかけて書かれた6曲からなる《楽興の時》、1828年5月に作曲され、ブラームスが遺稿を編集して出版された《3つのピアノ曲》を取り上げます。
 今なお深化を続けるデンマークの巨匠が紡ぐ情趣に富んだシューベルトにご期待ください。
 「シューベルトにとっては、自身の経験したことを楽曲にするのが、きわめて自然なことだった。水の流れ、狩の風景、疾走する馬、かみなり、そして、彼がなによりも大切に思っていた、歩くこと......」(ヨン・ダムゴー)

 ※録音:2024年2月、デンマーク国立音楽アカデミー・コンサートホール(オーデンセ、デンマーク)

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 



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EVIL PENGUIN



XEPRC0067
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
大野和士&ブリュッセル・フィルハーモニック
R.シュトラウス:英雄の生涯&ドン・ファン

 リヒャルト・シュトラウス:
  交響詩《英雄の生涯》 Op.40, TrV 190
  交響詩《ドン・ファン》 Op.20, TrV 156
ブリュッセル・フィルハーモニック
大野和士(指揮)
EPRC0067
\2800→\2590

 大野和士&ブリュッセル・フィルハーモニック!特大プロジェクト第2弾はR.シュトラウス・ライヴ!

 東京都交響楽団音楽監督、新国立劇場オペラ芸術監督、バルセロナ交響楽団音楽監督を兼務し、2022年9月1日からは縁の深いベルギーにおいてブリュッセル・フィルハーモニックの音楽監督として活躍中の指揮者、大野和士の新録音が登場!
 急成長中のベルギーのレーベル「イーヴィル・ペンギン(Evil Penguin)」が、大野和士にとってベルギーにおける重要パートナーであるブリュッセル・フィルハーモニックとのレコーディング・プロジェクトを開始し話題を呼びましたが、第1弾として2024年4月にリリースされたスクリャービンの「交響曲第2番」(XEPRC0061/EPRC0061)の熱狂も冷めやらぬうちに早くも第2弾が完成!
 2023年9月30日に本拠地であるフラジェのスタジオ4で行われた、リヒャルト・シュトラウス・プログラムのライヴ録音をリリースします!

 大野和士にとってリヒャルト・シュトラウスは東京都交響楽団とも度々取り上げてきた作曲家の一人。
 完全に音楽を手中に収めたタクト捌きと、極めて高い技量が求められるこれらの作品を難なく弾きこなすブリュッセル・フィルの実力はもちろん、前作のセッション録音とは違いライヴ録音だからこそ聴くことのできる聴衆のダイレクトな反応からもいかに大野×ブリュッセル・フィルが高い人気と抜群の相性を誇っているかが伝わってきます。
 前作に続きベルギーにおける彼らの充実ぶりを証明した大注目盤であり、今後のリリースにもますます期待がかかります!

 ※録音(ライヴ):2023年9月30日、スタジオ4、フラジェ(ブリュッセル、ベルギー)
 ※カバーデザインは変更になる可能性がございます。

 
 
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XEPRC0071
【国内仕様盤】
\3300
フェデリコ・ブラカレンテ(ピッコロ・チェロ)
 アレッサンドロ・デリャヴァン(フォルテピアノ)
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
 (ピッコロ・チェロ版)

  J.S.バッハ:
   ソナタ第1番ト長調 BWV 1027、
   ソナタ第2番ニ長調 BWV 1028
  ヨハン・クリスティアン・バッハ:
   ソナタ ハ短調 Op.17-2, W.A 8
  J.S.バッハ:ソナタ第3番ト短調 BWV 1029
フェデリコ・ブラカレンテ(ピッコロ・チェロ)
アレッサンドロ・デリャヴァン(フォルテピアノ)
EPRC0071
\2800→\2590

 ピッコロ・チェロとスクエア・ピアノで弾くバッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ!

 ☆J.S.バッハの傑作ガンバ・ソナタを、5弦ピッコロ・チェロとスクエア・ピアノで演奏!
 ☆ブルネロ、ソッリマらに学び、バロック~古典期音楽のオリジナル楽器演奏に傾倒するフェデリコ・ブラカレンテ!

 J.S.バッハが残した傑作の1つ「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための3つのソナタ」の魂を明らかにするために、新しい修辞的かつ詩的な空間、音色、ダイナミクスの探求から生まれた興味深いアルバム。
 大きさや質感がヴィオラ・ダ・ガンバに似たピッコロ・チェロでこの作品を演奏し、いくつかの楽章の抒情的な品質や、より複雑で早いパッセージの技巧を最適に表現しています。
 フォルテピアノは、3つのトリオ・ソナタの対位法的な性質、特に右手とチェロの連続的な二重奏を強調するために選ばれました。

 フェデリコ・ブラカレンテは1982年イタリアのフェルモ生まれ。5歳でチェロを学び始め、マリオ・ブルネロ、ジョヴァンニ・ソッリマらに師事する傍ら、ステファノ・ヴェッジェッティとクリストフ・コワンにも学び、バロックと古典のレパートリーを深めました。
 マントヴァ室内管弦楽団やイタリア弦楽オーケストラなど影響力のあるイタリアのアンサンブルのメンバーであり、2017年には弦楽四重奏団「Cubis Project」を設立し、マチェラータで行われたレディオヘッドのコンサートのオープニングを飾りました。

 ※録音:2023年10月8日-10日、イタリア
 ※使用楽器:ピッコロ・チェロ:制作者不詳(19世紀)の5弦イングリッシュ・チェロ
 フォルテピアノ:Longman & Broderip製(1787/88年)のスクエア・ピアノ

 
 



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NMC



NMCD281
(1CD-R)
\2800→\2590
BBC交響楽団
 指揮はアンドルー・デイヴィスとマーティン・ブラビンズ


「ペイン補筆完成版」で知られるアンソニー・ペイン

 アンソニー・ペイン(1936-2021):
  管弦楽変奏曲 《長い間隠されていた種》(1992-1994)
  静寂の中で半分聞こえた(1987)
  ヴィジョンズ・アンド・ジャーニーズ(2002)*
BBC交響楽団
マーティン・ブラビンズ(指揮)
アンドルー・デイヴィス(指揮)*

 「ペイン補筆完成版」でおなじみ、アンソニー・ペインの管弦楽作品集!

 ☆アンドルー・デイヴィス、マーティン・ブラビンズ&BBC交響楽団によるアンソニー・ペインの管弦楽作品集!
 ☆「ヴィジョンズ・アンド・ジャーニーズ」は2002年のBBCプロムスにおける初演のライヴ録音を収録!

 エルガーの交響曲第3番や威風堂々第6番を補筆完成したことでその名を広く知られるイギリスの作曲家、アンソニー・ペインが作曲した管弦楽作品集のCD化が実現!
 先般この世を去った名指揮者アンドルー・デイヴィスが2002年のBBCプロムスで披露した「ヴィジョンズ・アンド・ジャーニーズ」の初演のライヴ録音と、2006年にマーティン・ブラビンズがBBC交響楽団とスタジオ録音していた2曲が収められています。
 アンソニー・ペインは2021年に急逝する数日前、NMCの創設者でありエグゼクティヴ・プロデューサーのコリン・マシューズとこのアルバムの計画について話し合っており、ペインの友人や同僚を含む多くの人々の寛大な支援にも支えられて、ペインの死去から3年の時を経た2024年、NMC創立35周年という記念すべき年についにリリースが実現しました。

 ※録音:2002年8月5日、ロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン/ライヴ)*&2006年9月22日、BBCメイダ・ヴェール・スタジオ(ロンドン)
 



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TACTUS



TC880003
\2800→\2590
20世紀初頭のイタリアのチェロ作品集
チェロとピアノのための作品集

 カゼッラ:チェロ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.8
 ジュゼッペ・ミューレ:ラルゴ
 カゼッラ:夜想曲とタランテラ Op.54
 レスピーギ:アダージョと変奏 P.133
 イルデブランド・ピツェッティ:3つの歌
ロベルト・トライニーニ(チェロ)
ステッラ・アラ・ルーチェ・ポントリエーロ(ピアノ)

 20世紀初頭のイタリアのチェロ作品集!

 20世紀初頭に作られたイタリアの作曲家によるチェロとピアノのための作品集。
 グレゴリオ聖歌から始まりモンテヴェルディ、オペラ、ドイツとフランスの後期ロマン派など、さまざまな時代や様式の音楽から影響を受けて作曲家たちは作品を作ってきました。
 その中でも本作で取り上げた作曲家たちはイタリア独自の特徴を生み出そうとしていました。
 それらの現代では忘れ去られてしまったイタリアのチェロとピアノのため作品をロベルト・トライニーニの演奏でお楽しみいただけます。

 ※録音:2021年4月
 
 


TC690790
(2CD)
特別価格
\4200

ピエトロ・ジャンノッティ(?-1765):
 12のヴァイオリン・ソナタ Op.1

 
 ※世界初録音

ピエルルイジ・メンカッティーニ(バロック・ヴァイオリン)
アンサンブル・ラビリント・アルモニコ
 (古楽器使用)

 イタリアの都市ルッカで生まれたとされる作曲家ピエトロ・ジャンノッティ。
 音楽活動のあまり詳しい情報は残っていませんが、フランス・パリで演奏家兼作曲家として活躍したことが記録に残されています。
 約20の室内楽作品を残したジャンノッティの知られざる遺産のうち、最初に出版された「12のヴァイオリン・ソナタ Op.1」が世界初録音されました。
 このソナタ集は、当時の音楽家のパトロンでありアマチュア音楽家でもあったフランス貴族、ジャン=シャルル・ド・クルソル公爵に献呈されています。

 ※録音:2023年4月
 
 

TC900201
\2800
ボネッリ:室内楽作品集
 エットーレ・ボネッリ(1900-1986):
  ヴァイオリン・ソナタ Op.25(1935)
  牧歌 Op.41(1945)
  森の夜想曲 Op.12(1936)
  ヴィオラ・ソナタ Op.37(1944)
様々なアーティスト

 ヴェネツィアの音楽家エットーレ・ボネッリ(1900-1986)は、ヴァイオリニストとしても知られていますが、作曲家として多数の作品を残しています。
 それらの作品は20世紀前半にイタリアで流行したスタイルを、過剰になりすぎない程度に継承し、再構築しつつ実験的な要素も含まれていますが、巧みな作曲によって洗練された作品を生み出しています。

 ※録音:2023年4月
 
 

TC962201
\2800
ヴァッカ:歌曲集《ノーテ・ディ・グスト》
 ロベルタ・ヴァッカ(b.1967):
  イタリア料理のレシピに関する歌曲集《ノーテ・ディ・グスト》
ラウラ・カトラーニ(ソプラノ)
アンジェラ・ニーシ(ソプラノ)
パトリツィア・ポーリア(ソプラノ)
ロベルタ・ヴァッカ(調理器具)
アレッサンドロ・マッツォッケッティ(指揮)
チッタ・サンタンジェロ音楽祭アンサンブル、他

 3人のソプラノ歌手がそれぞれ3つに分断された(北/中央/南)イタリア半島を表しており、それぞれの地方の料理のレシピを歌うことにより、最終的には理想的なイタリア料理の1品を目指して統一を表現するというユニークな歌曲集です。

 ※録音:2024年3月21日
 




TOCCATA CLASSICS



TOCC 739
\2600
ティエリオ:ピアノ四重奏曲第3番、第4番
 1-4. ピアノ四重奏曲第3番 ト短調(1905)
 5-8. ピアノ四重奏曲第4番 ヘ長調(1913)
 
 ※全て世界初録音
アマデウス・チェンバー・プレイヤーズ

 録音:Hard Studio, Winterthur(スイス) 2024年3月28日...1-4 2024年3月15日...5-8
 総収録時間:70分

 フェルディナント・ティエリオの室内楽作品集、第3集には2つのピアノ四重奏曲が収録されています。
 彼はブラームスの師でもあったエドゥアルト・マルクスセンの弟子で、同じく弟子であったラインベルガーと生涯親しい友人関係にあり、彼の作品にはブラームス風の緻密な対位法が随所に見られます。
 また、ティエリオ自身が優れたチェリストでもあったためか、チェロが美しい旋律を歌う場面が多く、どれも聴きごたえのある作品となっています。
 
 


TOCC 717
\2600
フルーリー: 弦楽四重奏曲第2番、第3番
 1-4. 弦楽四重奏曲第2番 ホ短調/ホ長調(1929)
 5-8. 弦楽四重奏曲第3番 ハ長調(1938)
 
 ※全て世界初録音
コッラ・パルテ四重奏団

 録音:2021年4月15-16日 SRF Radio Studio, Brunnenhof、チューリヒ(スイス)...1-4 2022年12月13-14日 Reformed Church, Oberbalm、ベルン(スイス)...5-8
 総収録時間:68分

 スイスの作曲家リヒャルト・フルーリーの弦楽四重奏曲集、第2集には1929年と1938年に作曲された第2番と第3番が収録されています。
 フルーリーは才能あるヴァイオリニストでもあり、友人たちと演奏するためにこれらの作品を書きました。
 どちらの曲もコルンゴルトやツェムリンスキーを思わせる後期ロマン派風の抒情を湛えた美しい旋律に満ちています。
 第3番は、フルーリー自身が生活が困窮していた時期に書かれましたが、明るく活発な音楽からはそんな苦悩は微塵も感じられません。
 1997年にベルン交響楽団のメンバーによって設立されたコッラ・バルテ四重奏団の演奏です。
 


TOCCATA NEXT



TOCN0033
\2600
近代エストニア音楽
 エッレル、オヤ、ライマン、カント、トゥビン:チェロ作品集

 ヘイノ・エッレル(1887-1970):
  1. 古い舞曲 ト長調(1913)/2. 前奏曲 ト短調* (1917)/
  3. 詩曲 変イ長調* (1921)/4. 夕べの歌 ト長調(原曲:ピアノ)(1921)/
  5. ロマンス ト長調(1924)/6. アンダンテ・セリオーソ ニ短調(1931)/
  7. 前奏曲 ホ短調(原曲:ピアノ)(1942)/8. バラード ホ短調(1944)
 エドゥアルド・オヤ(1905-2005):
  9-11. 時の三部作 – チェロとピアノために* (1934)
   9. I Life 10. II Eternity/11. III The Present Day
 ヴィレム・ライマン(1906-1992):
  12. 子守歌(1930頃)
 ヘルマン・カント(1905-1952):
  13. 愛の詩(1933)/14. バラード(1930頃)
 エドゥアルド・トゥビン(1905-1982):
  15. チェロ協奏曲 - I Recitativo* (1955 未完)
 
 *を除き世界初録音
ヴァッレ=ラスムス・ローツ(チェロ)
ステン・ラスマン(ピアノ)

 録音:2023年2月13-14日 International Arvo Pärt Centre、ラウラスマー(エストニア)
 総収録時間:59分

 力強さと豊かさを兼ね備えた近代エストニア音楽の基礎は、対照的な2つの流派、ヘイノ・エッレルの国際的な視点と、タリン音楽院で教授を務めたアルトゥール・カップ(1878-1952)が育んだ職人技によって形作られました。
 このアルバムには、世界初録音となるエッレルのチェロ作品全曲に加え、彼の弟子であるオヤとトゥビンの作品と、カップの弟子、ヴィレム・ライマンとヘルマン・カントの作品を収録しています。
 ライマンとカントは非常に異なるキャリアを歩み、エストニアで教授を務め尊敬を集めたライマンに比べ、カントはアメリカ亡命中にわずか46歳で人知れず世を去っており、彼の2作品は、およそ半世紀ぶりの録音となります。
 演奏するヴァッレ=ラスムス・ローツは、1994年エストニア生まれのチェリスト。指揮者としての活躍も期待される奏者です。

 
 
 


TOCN0034
\2600
バルカン諸国のピアノ曲集 第1集 アミル・ジャコヴィチ(ピアノ)
 1. サーニャ・ドラクリッチ(1963-):Drive(2006)
 2. パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978):エピソード集 Op. 36(1941) - No. 4 Improvisation
 3-7. トミスラフ・ゾグラフスキー(1934-2000):ピアノのための組曲 イ長調 Op. 27*(1960)
  3. I Sinfonia/4. II Intermezzo/5. III Passaggio/6. IV Romanza/7. V Finale
 8. ラフェット・ルディ(1949-):前奏曲 – Les cloches Arbëresh(1993)
 9-10. ヴォイン・コマディナ(1933-1997):2つのメヌエット(1985)
  9. No. 1 Andante con moto/10. No. 2 Andante moderato
 11. ドウシャン・バヴデク(1971-):Awakening 目覚め(2010)
 12. アレクサンデル・ペチ (1951-):Barokjare(2013)
 13. アレクサンダル・ペルノビッチ(1978-):metaglasswork(2014)
 14-16. ミラン・ミハイロヴィチ(1945-):3つの前奏曲*(1986-89)
  14. No. 1 Andante sostenuto – Allegro moderato/
  15. No. 2 Non lento/16. No. 3 Allegro
 17. ジョン・サーサス(1966-):Jettatura*(1999)
 
 *を除き世界初録音

 録音:2024年3月5日 Concert Hall of the SvetosavskiDom、ニシュ(セルビア)

 ヨーロッパ南東に位置する自然豊かなバルカン諸国。「Balkan」とはオスマン語で「森深い山の連なり」を意味するとされ、バルカン半島内にはアルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、コソボ、北マケドニア、モンテネグロの国々があり、半島周辺の地域もバルカンに含まれることがあります。
 このアルバムには、この地域に伝わる独自の伝統音楽を取り入れた近現代作曲家の作品が収録されています。
 パンチョ・ヴラディゲロフは、その作品が近年CAPRICCIOレーベルからまとめて発売されましたが、他の作曲家の名前はカタログでもほとんど見かけることがありません。
 この第1集では、アルバムの冒頭に置かれたドラクリッチの荒々しくエネルギッシュなトッカータ風の「Drive」を皮切りに、古典的な雰囲気を持つ曲や、伝統的な旋律を持つ曲、ジャズ風の曲など多彩な作品が楽しめます。
 アルバニアのピアニスト、アミル・ジャコヴィチによる演奏です。

 
 



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CPO



555115
\3100→\2890
ライネッケ:交響曲第2番 他
 1-4. 交響曲第2番 ハ短調 Op. 134
 5. 序曲「ユーベルファイアー」 Op. 166
 6. 荘厳なプロローグ Op. 223
 7. 村の菩提樹の下での踊り Op161 No. 5
 8. 序曲「ダーメ・コボルト」 Op. 51
 9. ゼノビア序曲 Op. 193
ミュンヘン放送管弦楽団
ヘンリー・ラウダレス(指揮)

 録音:ミュンヘン、バイエルン放送 第1スタジオ 2015年6月10-14日...1-5 2016年7月18-22日...6-9
 総収録時間:79分

 2024年に生誕200年を迎えたライネッケ。ブルックナーと同い年ですが、高名な音楽教育者の父の元に生まれただけにいち早く音楽理論を習得し、作曲家及びピアニストとして早熟の才能を発揮しました。
 85年余りの生涯を通じて数多く作品を遺すと共に、ライプツィヒ音楽院の教授およびゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者として音楽界に多大な貢献をしました。
 番号付きの交響曲が3曲あり、ここに収録された第2番はデンマークの作家アダム・エーレンシュレーガーの悲劇「ホーコン・ヤール」に触発されたもの。
 暗い音色と緻密で重々しいサウンド、ロマンティックな旋律や悲愴さを帯びた高揚感、最後に輝かしく終わる様はまさに後期ロマン派の醍醐味といった趣があります。
 4つの序曲とゲヴァントハウス管のために作曲した「村の菩提樹の下での踊り」も同種の音楽。
 このコンビの第1集(555114)と合わせて3曲の交響曲が揃いました。




第1弾 交響曲第1番、第3番



 555114
\3100→\2890
ライネッケ(1824-1910): 管弦楽作品集 第1集
 1-4. 交響曲第3番 ト短調 Op. 227
 5. 序曲《マンフレッド王》Op. 93
 6. 歌劇《マンフレッド王》第4幕よりロマンス
 7. 歌劇《マンフレッド王》第5幕の前奏曲
 8-11. 交響曲第1番 イ長調 Op. 79
 12. 勝利の行進曲 Op. 110
ヘンリー・ラウダレス(指揮&ヴァイオリン...6のみ)
ミュンヘン放送管弦楽団

 録音 バイエルン放送第1スタジオ 2014年4月8-11日?&1-7 2013年3月19-22日?&8-11 2016年7月22日?&12

 ドイツ・ロマン派の作曲家、教育者カール・ライネッケの管弦楽作品集第1集。高名な音楽教育者を父に持ち、7歳で作曲を始め12歳でピアニストとして公開演奏を行うほど早熟だったライネッケは、85歳という長寿を全うする直前まで作曲活動を続け、未出版作品も含めると1000曲以上の作品を書き上げました。
 その作風は保守的であり、同時代の評論家たちに酷評されても、「自分を先駆的な天才とみなす大胆さはなかった」と述べ、作風を変化させることはありませんでした。
 とはいえ、時代の流れや他の作曲家たちの作品を念入りに研究したライネッケは、さまざまな技法を自在に操りながら、自身の作法を常に熟成させていきます。
 このアルバムに収録された2曲の交響曲のうち、第1番は1858年、第3番は1895年に作曲されており、どちらも美しく心に染み入る旋律に満たされています。
 残念ながら成功作とはならなかった歌劇《マンフレッド王》もシューマンを思わせる充実した作品。最後に置かれた「勝利の行進曲」は「燃えるような情熱と祝祭の精神」を持った華やかな小品です。
 

 
 


777743
\3100
ベートーヴェンの第9をオランダ初演した男
 ヨハネス・ベルナルドゥス・ファン・ブレー
  Johannes Bernardus van Bree (1801-1857)
   :ヴァイオリン協奏曲、序曲 他

 1. 序曲 ロ短調
 2-4. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
 5-9. 幻想曲 - シンフォニーより
 10. 序曲 変ホ長調
アリアドネ・ダスカラキス(ヴァイオリン)
ケルン・アカデミーミ
ヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)

 録音:2012年1月11-14日、2023年1月6-7日 ケルン、ドイツ放送、カンマームジークザール(ドイツ)
 総収録時間:57分

 ヨハネス・ベルナルドゥス・ファン・ブレーは、19世紀前半のオランダで最も才能ある音楽家の一人と称賛されたヴァイオリニストで指揮者、作曲家。
 1848年にはベートーヴェンの交響曲第9番をオランダ初演。その後もベルリオーズの幻想交響曲やワーグナーの「ファウスト序曲」のオランダ初演を手掛けました。
 このアルバムには、ヴァイオリニストとしても活躍したブレーならではの優雅なヴァイオリン協奏曲、シューマン作品を思わせる幻想曲、そして2曲の序曲が収録されており、初期ロマン派の伝統的な作風を堪能することができます。


 
 


555593
\3100
オーギュスタ・オルメス(1847-1903):交響詩集
 1-3. 交響詩「Roland Furieux 狂えるロラン」
 4. 交響詩「イルランド」
 5. 交響詩「プロローグ」
 6. 交響詩「アンドロメダ」
 7. ルードゥス・プロ・パトリア
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管
マイケル・フランシス(指揮)

 録音:Philharmonie Ludwigshafen(ドイツ) 2022年9月12-16日...1-5 2023年11月9-10日...6、7
 総収録時間:66分

 アイルランド系フランス人作曲家オーギュスタ・オルメスは、女性が芸術家として活動することが困難だった19世紀において、音楽に生涯を捧げ、その生き方は多くの人々に賞賛されました。
 彼女の3楽章からなる交響詩『狂えるロラン』は、愛の狂気で一時的に正気を失う騎士の激しい感情の起伏を、色彩豊かなオーケストラのうねる音で見事に描いており、その卓越した芸術性が光ります。
 また、神話の人物を生き生きと描く彼女の才能は、愛するペルセウスによって生贄の儀式から救われる魅力的な『アンドロメダ』においても際立っています。
 その他、3曲の管弦楽作品を収録。マイケル・フランシス指揮、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。


 
 


555602
\2600
エミーリエ・マイヤー(1812 - 1883):ヴァイオリン・ソナタ集
 1-4. ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
 6-8. ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調
 9-12. ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op. 17
エムリーヌ・ピエール・ラーセン(ヴァイオリン)
ザビーネ・ヴァイヤー(ピアノ)

 録音:2022年11月5-7日 ザルツブルグ、Odeion Concert Hall
 総収録時間:66分

 幼い頃から音楽的才能を発揮しながらも、本格的に作曲家を志したのは30歳近くになってからという異色の経歴を持つエミーリエ・マイヤー。
 古典派の様式を守りつつも、時には前衛的な和声を取り入れたロマンティックな作品を数多く遺しいます。このアルバムには、現存する7曲のヴァイオリン・ソナタのうち3曲が収められています。
 詳細な作曲年代は不明ですが、ニ長調のソナタは1860年代に、ベートーヴェンのソナタを思わせる変ホ長調のソナタは1855年以前の作品と推測されています。
 ヘ長調のソナタは、マイヤーが存命中の1863年に出版されたものです。
 ヴァイオリニストのエムリーヌ・ピエール・ラーセンは、フェリックス・ドレーゼケのアルバム(555350)で高い評価を得ており、現在はマイヤーのヴァイオリン・ソナタの完全録音に取り組んでいます。



 同時代の作曲家たちから「女ベートーヴェン」との異名を付けられたほどの才能の持ち主マイヤー。

 薬局経営の父ヨハンと母ヘンリエッタのもとに生まれたマイヤーは幼いころからピアノの手ほどきを受けたものの体調面や家庭問題から作曲家を目指したのは30歳近くになってから。
 カール・レーヴェに師事したことで作曲家の道に進むことを決意しました。1842年に出版した作品が評判を呼びファニー・メンデルスゾーンやクララ・シューマンと並び優れた作曲家として注目されたものの、同時代の女性作曲家たちと同様、ジェンダーの差別により真っ当な評価を得られなかったのもまた事実。どれほど素晴らしい作品を発表してもその差別は常につきまといました。
 
 


555627
\2600
ウィリアム・グラント・スティル(1895 - 1978):歌曲とピアノ曲
 1. Rising Tide/
 2-6. Songs of Separation
  2. Idolatry / 3. Poeme / 4. Parted /
  5. If you should go / 6. A Black Pierrot/
 7. Arkansas/8. All that I am/9. Here's one/
 10. Sinner, Please Don't Let This Harvest Pass/
 11-14. From the Hearts of Women
  11. Little Mother / 12. Midtide / 13. Coquette / 14. Bereft/
 15. Mississippi16. Citadel/17. Grief (Weeping Angel)/
 18-20. ピアノ・コレクション
  18. Prelude / 19. Dance of the Porteuses / 20. Swanee River
 21. My Brother American/22. Up There/
 23. Bayou Home/24. Song for the Valiant/
 25. Song for the Lonely/26. The Breath of a Rose/
 27. Plain-Chant for America
チャン・ヤジエ(メゾ・ソプラノ)...11-14
ガブリエル・ローリンソン(バリトン)...
 1-10、15-17、21-27
ハルトムート・ヘル(ピアノ)

 録音:2023年4月24-27日、9月10日 バーデン=バーデン、ハンス=ロスバウト・スタジオ(ドイツ)
 総収録時間:67分

 アフリカ系アメリカ人作曲家の先駆的存在として知られるウィリアム・グラント・スティル。
 1931年に「交響曲第1番《アフロ=アメリカン》」がロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団によって演奏され、注目を集めたのを皮切りに、1936年にはロサンゼルス・フィルハーモニックを指揮し、アメリカ国内のメジャー・オーケストラを指揮した初のアフリカ系アメリカ人となりました。このアルバムでは彼の歌曲を収録。
 シンプルな黒人霊歌を基調とした曲や、ブルース風の情感豊かな曲、意欲的な作風による曲まで、多彩な作品を聴くことができます。
 ピアノのための小品も3曲収録されており、「Swanee River」ではフォスターの「故郷の人々」と同じ旋律がゆったりと奏でられます。
 1996年から世界中で活躍するメゾ・ソプラノ、チャン・ヤジエと、白井光子に師事した若きバリトン、ガブリエル・ローリンソンの歌唱を、ヴェテランのハルトムート・ヘルが支えています。



 
 

555419
\3100
アントニオ・チェスティ(1623 - 1669):
 オラトリオ「キリストの墓で嘆く自然と四元素」

  1-25. アントニオ・チェスティ(1623-1669):
   Natura et quatuor elementa dolentia
    ad Sepulchrum Christi
     キリストの墓で嘆く自然と四元素
アンサンブル・ポリハルモニーク
 (ソプラノ2/アルト/テノール/バス)
テアトロ・デル・モンド(古楽器使用)
アンドレアス・キュッパース(チェンバロ・指揮)

 録音:2021年2月17日 ミュールハイム、Martinskirche(ドイツ)
 総収録時間:59分

 17世紀中期のイタリアオペラ界で活躍したアントニオ・チェスティは、1666年に皇帝レオポルト1世によってウィーンに招かれ、「音楽劇監督(Intendente delle musiche teatrali)」の称号を授けられ、ウィーン宮廷副楽長に就任しました。
 このオラトリオ「キリストの墓で嘆く自然と四元素」は、聖週間のために作曲された作品で、現在はベルリン国立図書館に写本として保存されています。
 擬人化された「自然」と四つの元素(土水火風)がイエスの墓前でその死を悼むというテーマは、他の作曲家たちも取り上げましたが、チェスティのこの作品は、登場人物たちが生き生きと描かれた、まさに宗教的オペラの典型と言えるでしょう。


 
 

555669
\3100
1663年、聖ゲレオン大聖堂の祝祭音楽
 クーシャン: 荘厳ミサ曲

  1. ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667):
   トッカータ第4番 ハ長調
  2. 作者不詳:Introitus: Multe tribulationes
  3. イオアンネス・クーシャン:荘厳ミサ – キリエ
  4. クーシャン:荘厳ミサ – グローリア
  5. 作者不詳:Graduale: Timete dominum
  6. 作者不詳:Alleluja: Vox exultations
  7. 作者不詳:Tractus : Maiestati sacrosancte
  8. 作者不詳:Sequentia: Maiestati sacrosancte
  9. クーシャン:荘厳ミサ – クレド
  10. 作者不詳:Offertorium: Mirabilis deus in sanctis
  11. クーシャン:荘厳ミサ – サンクトゥス
  12. フローベルガー:トッカータ第6番
  13. クーシャン:荘厳ミサ – アニュス・デイ
  14. 作者不詳: Communio: Dico autem vobis
  15. フローベルガー:トッカータ第7番
マルクス・メルクル(オルガン)
ジョスカン・カペラ(声楽&器楽アンサンブル)
マイノルフ・ブリューザー(指揮)

 録音:2019年10月28-29日 アルンスベルク、Kloster Oelinghausen(ドイツ)
 総収録時間:61分

 このアルバムには、1663年10月10日に聖ゲレオン大聖堂の祝祭式典で演奏された「荘厳ミサ」の再現演奏が収録されています。
 イオアンネス・クーシャンという人物がケルンの人々のために大聖堂から委嘱を受けて作曲しましたが、その作曲者については手がかりがなく、経歴も一切不明です。
 楽譜はフランス国立図書館に保管されており、これは1687年にストラスブール大聖堂の聖職者となったセバスチャン・ド・ブロサールが自身で収集していた楽譜を同図書館に寄贈した中に含まれていたもので、恐らくクーシャンはストラスブール大聖堂と何らかの関わりがあったのではないかと推測されています。
 ケルンを拠点とするジョスカン・カペラは、2024年に迎える創立30周年の大きなイベントとして、この謎めいた作品を取り上げることに決めました。
 ミサ曲は声楽6名と器楽8名の編成でヴァイオリンやトランペットも加わる華やかな音楽。
 聖歌部分は男声5名のア・カペラで歌われます。
 更に同時代のヨハン・ヤーコプ・フローベルガーによるオルガン曲を挿入、壮大な響きを持つ典礼音楽として全体を聴かせます。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


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VOX



VOXNX3046CD
\2600→\2390
セルジュ・コミッショーナ(指揮)&ボルティモア交響楽団
 メンデルスゾーン:交響曲第3番、夏の夜の夢


 フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
  1-4. 交響曲第3番イ短調 Op. 56「スコットランド」(1842)
  5-8. 劇音楽『夏の夜の夢』Op. 61 (1843)より
   5. 序曲/6. 第1曲 スケルツォ/
   7. 第7曲 夜想曲/8. 第9曲 結婚行進曲
ボルティモア交響楽団
セルジュ・コミッショーナ(指揮)

 録音:1974年3月9日(1-4)、1977年6月(5-8) ボルティモア
 総収録時間:67分

 【ボルティモア響の名声を高めた名匠コミッショーナのメンデルスゾーンが新リマスターで登場。『夏の夜の夢』は初出!】
 1928年にルーマニアのブカレストで生まれたセルジュ・コミッショーナはヴァイオリニストとして早くから才能を発揮。
 更にシルヴェストリらの指導を受けて17歳で指揮者としてデビュー、ルーマニアの国立歌劇場の指揮者も務めました。
 その後イスラエルを経てアメリカに移住し、15年間にわたりボルティモア交響楽団の首席指揮者を務め、楽団の評価を一気に高めました。
 入念に整えられたバランスと隙のない仕上がりで、この指揮者の実力を伝えます。優秀録音で知られるマーク・オーボートとジョアンナ・ニックレンツのコンビ「エリート・レコーディングズ」が制作したアナログ音源を名エンジニアのマイク・クレメンツが24bit/192kHzでデジタル化する「AUDIOPHILE EDITION」でのリリースです。
 コミッショーナとボルティモア響の主な録音先はVanguardでしたが、VOX Turnaboutからメンデルスゾーンの交響曲第3番、第4番、第5番と「フィンガルの洞窟」が出ていました。
 第3番「スコットランド」は「フィンガルの洞窟」とのカップリングで1975年にリリース(LP番号はQTVS 34604)されましたが、今回カップリングされた『夏の夜の夢』の4曲はVOXのマスターテープ倉庫で発見された未発表音源です。
 レーベル情報によれば「フィンガルの洞窟」は第4番&第5番と合わせて近日リリース予定とのこと。
 



<映像>

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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES(映像)



CVS116
(DVD & Blu-ray)
\5100→\4690
バレエ『四季』 ~ヴィヴァルディとグイードによる
 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  『四季』 ~ 協奏曲集『和声と創意の試み』 Op. 8 より
 ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675頃-1729):
  『四季』 ~ 「四季」によるスケルツォ・アルモニコ Op. 3
   1. ヴィヴァルディ: 協奏曲ホ長調 Op.8-1/RV 269「春」
   2. グイード: 『四季』 Op. 3 より 「春」
   3. ヴィヴァルディ: 協奏曲ト短調 Op.8-2/RV 315「夏」
   4. グイード: 『四季』 Op. 3 より 「夏」
   5. ヴィヴァルディ: 協奏曲ヘ長調 Op.8-3/RV 293「秋」
   6. グイード: 『四季』 Op. 3 より 「秋」
   7. ヴィヴァルディ: 協奏曲ヘ短調 Op.8-4/RV 297「冬」
   8. グイード: 『四季』 Op. 3 より 「冬」
マランダン・バレエ・ビアリッツ
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
 (古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(指揮・ヴァイオリン独奏)

 収録: 2023年12月15日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場/収録時間: 65分
 
 ※DVDとBlu-rayは同内容
 
 音声...Stereo、NTSC(DVD)、All regions、字幕無し

 【18世紀イタリア音楽と完全な調和をみせるマランダンの舞踏芸術】
 大西洋側の南フランスを代表する高級避暑地ビアリッツに拠点を置くティエリー・マランダンのバレエ団による、2018年の『マリー=アントワネッ ト』に続くヴェルサイユ宮殿でのプロジェクト。
 今回もフランス古楽器演奏シーンの最前線をゆくステファン・プレヴニャク指揮ヴェルサイユ王室歌 劇場管弦楽団とのタッグですが、ハイドンとグルックによる1760年代の古典派音楽を扱った前作から一転、今回はプレヴニャクの瑞々しい独 奏が冴えるヴィヴァルディ『四季』と、同時期にフランス摂政オルレアン公フィリップの宮廷で披露されたイタリア人作曲家グイードの同題作品を 組み合わせたプログラム。
 
 プレヴニャク独奏のヴィヴァルディ『四季』は2023年のCDリリースも記憶に新しいところ(CVS138)。
 またヴェルサイ ユ王室歌劇場管弦楽団は結成間もない2021年、アンドレス・ガベッタの独奏・指揮で同じプログラムをCD化しており(CVS042)、その時 にはヴェルサイユ宮殿「鏡の間」で収録された演奏映像がDVDで付属していましたが、今回は王室歌劇場の舞台を活かしたバレエ映像として全く新鮮な感覚を味わえます。
 元々18世紀を感じさせる劇場にあって描き出される舞踏の情景は現代的、さらにシンプルなデザインには クラシカルな様式美もあふれ、人間の命が持つ根源的な躍動を鮮やかに音楽と調和させたマランダンの振付がひときわ印象的に映える仕上 がり。
 歴史を重んじながら常に斬新な境地を切り開き続けるフランスの「いま」を堪能できるステージとなっています。




ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団

2023年7月収録のCD



 CVS138
\2800→\2590
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
アントニオ・ヴィヴァルディ:
 協奏曲集『四季』、 オーボエ協奏曲

  アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
   1-12. 協奏曲集『四季』~『和声と創意への試み』Op.8より
   1-3. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調「春」Op.8-1/RV 269
   4-6. ヴァイオリン協奏曲 ト短調「夏」Op.8-2/RV 315
   7-9. ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調「秋」Op.8-3/RV 293
   10-12. ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調「冬」Op.8-1/RV 297
  13-15. オーボエ協奏曲 ハ長調 RV 450
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
 (古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(ヴァイオリン、指揮)
ミハエラ・フラバーンコヴァー(オーボエ)

 録音: 2023年7月14-16日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
 収録時間: 47分

 【フランスの古楽シーンをヴェルサイユから牽引する精鋭勢のみずみずしいヴィヴァルディ】
 ずば抜けたヴァイオリン演奏能力と作曲センスを誇り、聖職者でありながら礼拝よりも音楽活動で国際的に注目を集め「赤毛の司祭」の綽名とともに音楽史の1ページを飾ったヴェネツィアの作曲家ヴィヴァルディ。
 生前からその人気はパリにも及んでおり、20世紀に彼の名が再び有名になるきっかけとなった傑作曲集『四季』は特に大きな関心を集めたばかりか、「春」に至っては作曲者の歿後何十年も公に演奏され続けたほどでした。
 そうしたヴィヴァルディ受容を語る上で見過ごせないフランスの古楽シーン最前線を代表する拠点のひとつヴェルサイユ宮殿から古楽器オーケストラによる『四季』最新録音が登場。
 近年オペラ上演でも活況をみせている王室歌劇場を舞台に、知られざる18世紀以前のオペラの指揮でも実績をあげつつヴィヴァルディの「パリ協奏曲集」(CVS065)やハイドンの「朝・昼・晩」(CVS094)など器楽録音でも注目を集めているステファン・プレヴニャクを中心に、フランス、ポーランド、チェコなど欧州各地から俊才が集うヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団が、傑作の内から湧き上がる興奮を絶妙の一体感の中で鮮やかにドライヴしてゆく精緻な解釈がたまりません。
 劇音楽の指揮経験が如実にあらわれるプレヴニャクの芸達者ぶりと妙技にも目を見張るばかり。
 ヨーロッパ最前線の古楽器演奏の面白さを隅々まで堪能できる『四季』に加え、浮き立つ愉悦と躍動感に貫かれたオーボエ協奏曲ではチェコの俊才ミハエラ・フラバーンコヴァーがバロック楽器の美音とニュアンスの豊かさを存分に楽しませてくれます。

 

 
















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