≪第125号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2024/10/8~
10/11(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
.
HARMONIAMUNDI
|
HMM 902731
(2CD)
\4500 →\4190
|
カザルス弦楽四重奏団
ショスタコーヴィチ(1906-1975):弦楽四重奏曲全集
Vol.1
[CD1]
・弦楽四重奏曲 第1番 ハ長調 op.49
・弦楽四重奏曲 第2番 イ長調 op.68
・弦楽四重奏曲 第4番 ニ長調 op.83
[CD2]
・弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 op.73
・弦楽四重奏曲 第5番 変ロ長調 op.92 |
カザルス弦楽四重奏団
ヴェラ・マルティネス・メーナー(ヴァイオリン)
アベル・トーマス(ヴァイオリン)
ジョナサン・ブラウン(ヴィオラ)
アルナウ・トーマス(チェロ) |
カザルス弦楽四重奏団、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲プロジェクト第1弾の登場!
録音:2023年10月、フランス/2h19'45
2023年11月に来日し、圧倒的な「フーガの技法」の演奏で日本の聴衆にもあらためて強い印象と感動を与えたカザルス弦楽四重奏団。
1997年結成、結成 30周年を見据えての新たなプロジェクトがスタートしました。
ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲録音プロジェクトです。
1930年代半ばにソビエト政権から公 的な攻撃を受けたショスタコーヴィチ。彼の内面がもっとも色濃く反映され、私的な告白のための完璧な媒体となったのが弦楽四重奏曲でした。
1938年以降最 晩年にいたるまでこのジャンルに取り組み、その数は15曲を数えます。
カザルス弦楽四重奏団は、全集のスタートにあたり、極めて重要な最初の5つの弦楽四重
奏曲を、みずみずしい美しさをたたえた音色で、美しい旋律はさらに美しく、辛口な部分はドライに、作品の魅力を深い洞察でとらえた演奏で聴かせます。注目のシ
リーズです!
第2弾(第6-12番)は2025年、第3弾(第13-15番)は2026年発売予定となっております。
|
.
メルボルン交響楽団・自主制作盤
MELBOURNE SYMPHONY ORCHESTRA
|
MSO 0002
(SACD HYBRID)
\2800 →\2590
|
MSOレーベル第2弾、
ハイメ・マルティン(指揮)&メルボルン交響楽団
ドヴォルザークの名曲 交響曲第5番&6番
ドヴォルザーク(1841-1904):
・交響曲第5番 ヘ長調 op.76, B.54(1875)
・交響曲第6番 ニ長調 op.60, B112(1880) |
ハイメ・マルティン(指揮)
メルボルン交響楽団 |
MSOレーベル第2弾、ドヴォルザークの名曲 交響曲第5番&6番の登場!
録音:2023年11月17&18日(第5番)、2023年7月20&22日(第6番)/83:28
メルボルン交響楽団の自主レーベルから、ドヴォルザークの交響曲ツィクルスが登場します。
第1 弾は交響曲第5番と第6番。首席指揮者兼芸術顧問のハイメ・
マルティンは、「アントニン・ドヴォルザークの音楽は、今でも私の心の近くにある。彼の音楽はどんな人にとってもノスタルジアを感じさせるものだ。私が10歳の
ときに父が持っていた新世界交響曲のLPを初めて聴いて以来、彼の音楽は私の心に寄り添ってきた。
メルボルン交響楽団の世界一流の音楽家たちとドヴォルザー
クのレコーディング・プロジェクトを始めることができ、大変光栄に思っている。」
第5番ではデール・バルトロップ、第6番ではテア・ヒサンベフがコンサートマスターを務めています。
やわらかさをたたえた豊かな響きの録音にも注目です。
MSO のドヴォルザークのツィクスルのジャケットには、メルボルンとビクトリア州を象徴する風景があしらわれます。
この第1 弾には、メルボルンから300 キロ
弱のところにある『12人の使徒(ザ・トゥエルブ・アポストルズ)』(石灰岩が海に浸食されてできた複数の石柱群)の写真を見ることができます。
|
REFERENCE RECORDINGS
|
FR 755
(2CD)
\3000
|
ヘンデル最後の大作オラトリオ「イェフタ」
ヘンデル:オラトリオ「イェフタ」HWV70 |
ミュージック・オブ・ザ・バロック管弦楽団&合唱団
ジェーン・グラヴァー(指揮)
デイヴィット・ポーティロ(テノール/イェフタ)
ローレン・スノーファー(ソプラノ/イフィス)
クララ・オソフスキー(メゾソプラノ/ストルジェ)
アリエ・ナスバウム・コーエン(カウンターテナー/ヘイマー)
ニール・デイヴィス(バス=バリトン/ゼブル)
ケイトリン・リー(ソプラノ/ 天使) |
ヘンデル最後の大作オラトリオ「イェフタ」、英国の名指揮者ジェーン・グラヴァー率いるミュージック・オブ・ザ・バロックによる演奏、録音はグラミー賞を受賞したことのある名エンジニア、クリフトファー・ウィリス
録音:2022年9月18日、ノース・ショア・センター、パフォーミングアーツ(ライヴ)/66'01
& 66'41
ヘンデル最後の大作オラトリオ「イェフタ」。1751年、ヘンデル失明前最後の大作で初期の傑作に匹敵する面白さと美しさに満ちています。
イスラエルの指導者イェフタは戦い勝利して凱旋したものの、最初に会う人間を生贄に捧げるという神への誓いを守るため愛娘を失う運命を描いています。
演奏は、1972年トーマス・ウィックマンによって設立されたアメリカ、シカゴを拠点とする17,18世紀の作品を主に演奏する室内オーケストラ、ミュージック・
オブ・ザ・バロック管弦楽団。
指揮は2022年から音楽監督を務めているジェーン・グラヴァー。
2021年に大英帝国勲章デイム・コマンダー受章しているイギリ
スの名指揮者。モーツァルトやヘンデル、モンテヴェルディ、ブリテンを得意とし、世界各国のオーケストラを指揮してきました。
|
ARCANA
|
|
シルヴィア・フリガート(ソプラノ)
ストラデッラ:
マルカントニオ・オルリゴーニのための作品集
アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682):
1. Sinfonia [avanti l'opera]/2. Aria:
Si, che l'ccidero/
3. Sinfonia avanti l'Atto II/
4. Aria: Sorte crudele d'amor m'alletto/
5. Sinfonia avanti l'Atto III/6. Sinfonia
avanti l'opera/
7. Aria: Notte, amica de' riposi8. Aria:
Non vedi che Giove/
9. Sinfonia avanti l'Atto III/10. Aria:
Lasso, che feci, oh di/o
11. Aria: O morire o liberta/
12. Aria, Recitativo, Aria: Quant'e falso
che faccia l'amore/
13. Sarabanda, Balletto delle Furie/
14. Balletto d'Amorini, Sarabanda, Presto/
15. Aria: Collegata col potere/
16. Sinfonia dove si battono tanti colpi
quante son le note/
17. Ballo de' Ciclopi18. Aria: Da chi
spero aita, oh cieli/
19. Ballo degli Schiavi (Spagnolo, Francese,
Tedesco, Italiano)/
20. Aria: Zeffiretti che spiegate/
21. Comparsa de' combattenti/22. Ballo
per il Secondo Atto/
23. Ballo de' Satiri per il Primo Atto/
24. Aria: Respiri, che vita mi date/
25. Aria: Cosi va, turbe insane, cosi
va/
26. Balletto di Diavoli intorno a Girello,
che lo vestono
《出典》
La garre dell'amor eroico 歌劇
《英雄の恋の勇ましさ》(1679)[1-5,24]
La forza dell'amor paterno 歌劇《父親の愛の力》(1678)[6-11]
Il Trespolo tutore 歌劇《家庭教師トレスポロ》(1679)[12]
Il novello Giasone フランチェスコ・カヴァッリの歌劇《ジャゾーネ》
1671年ローマ上演のための舞踏曲[13,14]
La Susanna オラトリオ『スザンナ』(1681)[15,18,20,25]
Scipione affricano フランチェスコ・カヴァッリの歌劇
《アフリカの大スキピオ》
1671年ローマ上演のための幕間音楽劇[16,17,19,21]
Il Girello ヤーコポ・メラーニの歌劇《歩行器》
1668年ローマ初演のための序幕と舞踏曲[22,23,26] |
シルヴィア・フリガート(ソプラノ)
アンサンブル・マーレ・ノストルム
(古楽器使用)
アンドレア・デ・カルロ(指揮) |
録音: 2021年8月24-27日、2023年8月28日 サン・シルヴェストロ教会(別名ジェズ教会)、ヴィテルボ(イタリア中部ラツィオ地方)
収録時間: 67分
【才能あるカストラート歌手の技量が導き出したストラデッラの至芸の数々】
17世紀中~後半にイタリア北部で溢れんばかりの才能を発揮しながら、男女関係のいざこざで各地を転々とし、最後は暗殺された作曲家ストラデッラ。
劇的な生涯ばかり知られ長く見過ごされていた作品は近年急速に再評価が進んでいますが、そこでは多くの音楽学者や古楽演奏家たちの尽力、特にローマ出身のガンバ奏者=指揮者アンドレア・デ・カルロの熱心な紹介が大きな貢献を果たしてきました。
自らの楽団マーレ・ノストルムと共にARCANAで多くの大作を録音してきた彼は今回、ストラデッラが世を去る数年前に出会った実力派歌手マルカントニオ・オルリゴーニとの関係に注目。
この歌手のために作曲家が残した3つのオペラに加え、他の作曲家の作品上演時にストラデッラが補筆した楽章も集め、歌手が携行した架空の音楽帳の掲載曲という体裁で作曲家後期の業績を紹介するアルバムを作り上げました。
独唱は伝説的古楽集団ラ・ヴェネクシアーナの一員で、デ・カルロの録音にも多く参画してきた名歌手シルヴィア・フリガート。
アンサンブル・マーレ・ノストルムは今回も管楽器抜き&通奏低音陣厚め(ヴァイオリン2挺に対しガンバ1、コントラバス1、撥弦3、チェンバロ)の室内楽編成の緊密さと機敏さを活かし、フリガートの伸びやかな歌唱を的確にサポート、コレッリ前夜の端正かつ自在なストラデッラ芸術の粋を存分に味わわせてくれます。
|
CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES
|
|
ティボー・ルーセル(テオルボ)
ド・ヴィゼー「ある詩人の追憶に捧ぐ組曲」ほか
1. ニコラ・オトマン(1610頃-1663): Chaconne
シャコンヌ
2. アントワーヌ・ボエセ(1587-1643):
Noires Forets 暗い森や薄暗い棲家こそ
3-8. ロベール・ド・ヴィゼー(1652-1730):
Suite en la mineur 組曲 イ短調
3. Prelude/4. Allemande La Royalle
王族のアルマンド/
5. Gavotte/6. Sarabande/7. Chaconne/
8. La Mascarade 仮面舞踏
9. ミシェル・ランベール(1610-1696):
Ah!Puisque la rigueur extreme
ああ、あまりにも冷酷な仕打ちゆえ
10-15. ド・ヴィゼー: Suite en re majeur
組曲 ニ長調
10. Prelude/11. Allemande/12. Courante/
13. Sarabande/14. Gigue/
15. Logistille ロジスティルの調べ
(原曲: ジャン=バティスト・リュリ〔1632-1687〕の
歌劇《ロラン》より)
16. ジャック・デュ・ビュイソン(1655-1710):
Plainte sur la Mort de Monsieur Lambert
ランベール氏の死を悼む嘆き
17-20. ド・ヴィゼー: Suite en do mineur
組曲 ハ短調
17. Prelude/
18. Plainte pour Mesdemoiselles de Visee
ド・ヴィゼー家の娘たちを悼む嘆き
~Allemande de Mr leur Pere 彼女たちの父君のアルマンド/
19. Courante/20. Gigue
21. ジャン=バティスト・ドルアール・ド・ブッセ(1662~1725)/
ミシェル・ブラヴェ(1700-1768)編:
Pourquoy doux Rossignol 教えて、優しい夜啼鶯さん
22-27. ド・ヴィゼー:
Suite en mi mineur/sol majeur 組曲 ホ短調/ト長調
22. Prelude/
23. Allemande
(マティルド・ヴィアルによるヴィオールの対旋律を添えて)/
24. Gigue et Double/25. Sarabande/
26. Muzette/27. Chaconne |
ティボー・ルーセル(テオルボ)
ペリーヌ・ドヴィレル(ソプラノ)[2,9,16,21]
マティルド・ヴィアル
(ドゥシュ・ド・ヴィオール〔高音域ガンバ〕、
バス・ド・ヴィオール〔バス・ガンバ〕)[2,9,16,21,23]
ミリアム・リニョル(バス・ド・ヴィオール)[2,9,16,21] |
A=415 Hz
録音: 2023年9月19、21、22日、2024年6月3日 ヴェルサイユ宮殿プチ・トリアノン宮礼拝堂
収録時間: 69分
【フランス・バロックのリュート芸術を総括する大家を多角的に見つめなおす充実企画】
通奏低音楽器として開発され、17世紀には独奏楽器としても発展をみた大型リュートの一種、テオルボ。
その名手の一人で希代のギター奏者でもあったロベール・ド・ヴィゼーは、フランスにおけるリュート音楽の栄華の歴史が終わろうとしていた時期、その最後の名匠となった作曲家でした。
現代ギターでも古楽器でも、演奏機会や録音が少なくないバロック作曲家の一人ですが、フランスで幅広い活躍をみせるティボー・ルーセルが3人の敏腕演奏仲間と共に製作した今回のアルバムは、前後の時代に発表された他の作曲家たちの声楽曲などを交え、ド・ヴィゼーの音楽世界をより多角的に味わえるようにした選曲が魅力。
プログラムの中軸をなすのは、彼の作品出典として名高いヴォドリ・ド・セズネ写本(1699年から筆写開始)にある組曲5編で、これらは他にもパリのフランス国立図書館にある写本(Res
1106・Res F1820)やボルドー~トゥールーズ間にあるアジェンの古文書館の写本を比較参照して演奏しています。
声楽伴奏でも力を発揮したテオルボという楽器の存在意義をルイ13世の時代に遡って検証、ヴィオールとの相性も18世紀の出版譜で堪能するプログラムの中、ソロでの活躍もめだつ歌手ドヴィレルやヴィオール奏者リニョルらの作る響きも格別。
ALPHAに名盤の多い名技師ユーグ・デショーによるエンジニアリングで、撥弦と残響の自然な味わいがよく伝わるのも嬉しいところです。
|
. |
|
少年モーツァルト最初の劇音楽を、作曲当時の楽器と奏法で
モーツァルト:第一戒律の責務
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
オラトリオ(宗教的ジングシュピール)
『第一戒律の責務』 K. 35
(1767年ザルツブルクにて初演)
台本: イグナッツ・アントン・フォン・ヴァイザー
(1701-1785) |
神の正義、現世の霊...
グヴェンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)
慈悲の寓意...アデル・シャルヴェ(メゾ・ソプラノ)
キリスト教徒の霊...
アルタヴァスト・サルキシャン(テノール)
キリスト教徒...
ジョルダン・ムアイシア(テノール)
アンサンブル・イル・カラヴァッジョ
(古楽器使用)
通奏低音...パトリック・ランゴ(チェロ)、
ギヨーム・アルデンヴァング(チェンバロ)
カミーユ・ドラフォルジュ(指揮) |
録音: 2023年6月19-20日 ヴェルサイユ宮殿「十字軍の間」
収録時間: 77分
【天才の原点ここに!少年モーツァルト最初の劇音楽を全編、作曲当時の楽器と奏法で】
モーツァルト11才の年、オペラの本場イタリアに向かう前に故郷ザルツブルクで1767年に仕上げた『第一戒律の責務』は、後に偉大な歌劇作曲家として歴史に名を残すことになるこの天才少年が、生涯で初めて完成させ披露した音楽劇。
後に彼を解雇した大司教コロレドの前任者であるザルツブルク大司教ジギスムント3世の依頼により、同じザルツブルク宮廷に仕えるミヒャエル・ハイドンおよびアントン・カイェタン・アードルガッサーと手がけた合作ですが、他2者が手がけた第2・3部の楽譜は消失、モーツァルトによる第1部だけが残るオラトリオです。
台本はドイツ語ですが(宗教的ジングシュピールとも呼ばれるのはそのため)、すでに当時最新のイタリア音楽語法が見事に使いこなされており、初演時の好評で褒賞が与えられたのも頷けます。
意外に録音が出ない重要作の一つで、今回は実に10年以上ぶりの新全曲録音。
女性作曲家の復権にも尽力しフランスを中心に着実に成果を上げてきた指揮者カミーユ・ドラフォルジュの指揮のもと、躍進中ののジョルダン・ムアイシアはじめ欧州歌劇界最前線の名歌手たちが鮮やかな歌唱を聴かせる中、熱気充分でありながら抜群の結束力をみせる古楽器オーケストラが鮮やかな演奏でこれに応え、少年作曲家の才能の迸りをよく伝えてくれます。
モーツァルト作品に没頭した自身の少女時代を振り返りながらのドラフォルジュの解説を含む、Chateau
de Versailles Spectaclesならではの充実したライナーノート(仏、英、独語)にも注目です。
|
MUSIQUE EN WALLONIE
|
|
ジャン・リシャフォール 2つのミサ曲
ロワゼ・コンペール(1445頃-1518頃):
1. O Genitrix gloriosa / Ave Virgo gloriosa
おお栄光ある母よ/めでたし、栄光のおとめ
ジャン・リシャフォール(1480頃-1550頃):
2-6. Missa O Genetrix gloriosa
ミサ・オ・ジェニトリクス・グロリオーサ
(「おお栄光ある母よ」のミサ曲)
7. Veni Sponsa Christi 来たれ、救世主の花嫁よ
8-12. Missa Veni Sponsa Christi
ミサ・ウェニ・スポンサ・クリスティ
(「来たれ、救世主の花嫁よ」のミサ曲) |
カペラ・マリアーナ(声楽アンサンブル)
ハナ・ブラジコヴァー、
バルバラ・カバートコヴァー(ソプラノ)
ダニエラ・チェルマーコヴァー(アルト)
ヴォイチェフ・セメラート(テノール、指揮)
フィリプ・ダーメツ、オンジェイ・ホルプ(テノール)
トマーシュ・クラール(バリトン)
ヤロミール・ノセク(バス) |
録音: 2024年1月9-10日、2月13-14日 聖ペトロ教会、ポジーチ(プラハ郊外)
収録時間: 68分
【ハプスブルク家とフランス王家に仕えたジョスカンの高弟の至芸】
活躍初期と後期はハプスブルク家が治めるネーデルラント(現ベルギー)の諸都市で活躍、生涯の大半を通じルイ12世やブルターニュ出身の王妃アンヌ、ルイ12世の後を継いだ広範な文化擁護者フランソワ1世らフランス王室に仕えた名匠ジャン・リシャフォール。
恩師と言われる大家ジョスカン・デ・プレの死を悼むレクイエムがつとに有名なこの作曲家の至芸を、ここでは2曲の多声ミサ曲とその源流となる作品を通じて紹介。
演奏は日本でもバッハ・コレギウム・ジャパンとの名演で知られるハナ・ブラジコヴァーを筆頭に、彼女との共演による中世作品の名演が多いバルバラ・カバートコヴァー、古楽と近現代歌曲に抜群の適性をみせてきたトマーシュ・クラールら実力派が揃う8人編成のア・カペラ声楽アンサンブル。
SUPRAPHONやACCENTでのチェコ系プレイヤーの声楽録音に実績の多い技師アレシュ・ドヴォジャークの敏腕により、教会堂のほどよい残響のなか各パートの動きが明瞭に伝わる録音になっているのも魅力です。
師ジョスカンも模索したパロディ・ミサ(既存の特定旋律を全ての楽章の根幹に使ったミサ曲)の技法を縦横無尽に展開、時に特定パートをソロ的に活かし自在にくりひろげられるポリフォニーの妙をお楽しみ下さい。
|
NAXOS WORLD
|
NXW76168
\2500
※ワールド・ミュージックです
|
ロッシーニ、シュトラウス、シューベルト、そしてブラームスをロマ風にアレンジ
Cafe Danube / ZRI
1. Rondo alla Turca (Wolfgang Amadeus Mozart,
1756 - 91) ... 2:24
2. Bartfai emlek Csardas(Souvenir of Bartfa
Csardas) /
Egri Csardas (Csardas from Eger)
(Bela Keler, 1820 ... 82 / Miklos Konkoly-Thege,
1842 - 1916)... 3:40
3. Hicazkar Sirto (Sultan Abdulaziz, 1830
- 76) ... 5:27
4. Gnossienne no.1 (Erik Satie, 1866 -
1925) ... 4:36
5. William Tell Overture: Finale (Gioachino
Rossini, 1792 - 1868) ... 3:13
6. Liebesleid (Fritz Kreisler, 1875 - 1962)
... 3:35
7. Erlkonig (Franz Schubert, 1797 - 1828)
... 3:27
8. Pizzicato Polka
(Johann Strauss Jr., 1825 - 99, Josef
Strauss, 1827 - 70)... 2:45
9. Rondo alla Zingarese, from G Minor Piano
Quartet op.25
(JohannesBrahms, 1833 - 97) ... 5:32
10. Tolnai Lakodalmas Csardas (Wedding
Csardas from Tolna)
(JozsefRiszner, 1824 - 91) ... 4:12
11. Waltz in A Minor, op.34/2 (Fryderyk
Chopin, 1810 - 49) ... 4:17
12. Kleftikos Sirto (Nikos Skalkottas,
1904 - 49) ... 2:58
13. Megallok a keresztutnal / Maros vize
folyik csendesen
(I Stop at theCrossroads / The Waters
of the Maros Flow Quietly)
(Bela Radics, 1867 ...1930 / Gyula
Kaldy, 1838 - 1901) ... 2:38
14. Furiant, from Symphony no.6 (Antonin
Dvorak, 1841 - 1904) ... 3:22
15. Impromptu in Gb Major, op.90/3(Franz
Schubert, 1797 - 1828) ... 3:52 |
ZRI
Ben Harlan -
clarinet,
bassclarinet,
tenor saxophone
Matthew Sharp -
cello,baritone
Max Baillie -
violin,mandolin
Iris Pissaride -
santouri
Jon Banks -
accordion |
収録時間: 55:58
5人の世界的な音楽家から構成されるZRI。グループの名前はシューベルトやブラームスが通った19世紀ウィーンのレストラン、Zum
Roten Igel(「赤いはりねずみ」) に由来しています。
アコーディオンとサントゥーリ(ダルシマー)を加えたブラームスのクラリネット五重奏曲の過激な再スコア化を皮切りに、シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調、シェーンベルクとのワルツを再創造する魅力的なプログラムを作り上げ、高い評価を得ました。
最新作『カフェ・ドナウ』では、国際的なオーケストラとの共演や異文化コラボレーションが実を結び、クラシック音楽がよりラディカルになるような、相互に影響を及ぼし合う世界を造り上げています。
チャールダーシュの伝統に根ざしたハンガリーのロマ人演奏家たちが、ロッシーニ、シュトラウス、シューベルト、そしてブラームスをロマ風にアレンジして聴かせてくれます。
|
RAMEE
|
|
恋して幸せでいたいなら ~ラ・バルのエールと器楽曲~
ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バル(1633-1678):
1. Allez, Bergers, dessus l'herbette
行こう、羊飼いたちよ、草生い茂る上を
2. Forets solitaires et sombres 寂しく暗い森よ
3. Ah ! je sens que mon coeur ああ、ぼくは心臓が苦しくて
4. Si c'est un bien que l'esperance あの望みこそが財産だ
5. Il faut aimer une bergere
恋をしなくてはなりません、羊飼いの娘さん
6. Depuis quinze jusju'a trente 15歳から30歳まで
7. Un feu naissant vient d'enflammer
mon coeur
新たな炎がぼくの心を炙る
8. Allons revoir l'objet de mon tourment
見てみようではないか、わが苦しみの元を
9. Tu crois, o beau soleil 美しき太陽よ、そなたの考えでは
10. Sospiri, ohime 溜息よ、ああ次から次へと
11. Recit sur la convalescence du Roy
王の回復期についてのレシ
12-14. Pieces pour clavecin de Monsieur
de La Barre
ラ・バル氏のクラヴサン曲
12. Prelude プレリュード/
13. Sarabande サラバンド/14. Gigue
ジグ
15. Vous demandez pour qui mon coeur
soupire
知りたいのですか、この心が誰ゆえ溜息をつくか
16. Pavane d'Angleterre 英国のパヴァーヌ
17. Quand une ame est bien atteinte 魂が真に苦しんでいる時は
18. Cessez Climene de faire voir
クリメーヌ、力を示すのはおやめなさい
19. Plus je pense a ma maitresse 恋する女を思うほどに |
クレール・ルフィリアトル(ソプラノ)
リュク・ベルタン=ユゴー(バス)
レゼポペー(古楽器使用)
アニェス・ボワソノ=ギルボー、
マティアス・フェレ
(バス・ド・ヴィオール
〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ニコラ・ワティンヌ
(テオルボ、バロックギター)
ステファーヌ・フュジェ
(クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮) |
録音: 2023年6月7-10日 聖エティエンヌ大聖堂、サンス(フランス東部ブルゴーニュ地方)
収録時間: 77分
【世界がときめく古楽歌手と名匠フュジェらが聴かせる、フランスならではのバロック声楽】
太陽王ルイ14世の治世前半に活躍したジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バルは、1歳違いのリュリがイタリア出身で通奏低音ありきの外来音楽作法をフランス宮廷に根付かせたのと対照的に、歌詞の詩としての美がよく伝わる、文学的洗練と表裏一体なフランス古来の声楽芸術を大きく発展させました。
彼の作品はエール・ド・クール(宮廷歌曲)を集めた録音盤でもよくとりあげられますが、単独でアルバムが編まれる機会は意外に貴重。
待望のリリースとも言えるこの新しい録音は、ALPHAレーベル初期の名盤群を彩った稀代の古楽歌手クレール・ルフィリアトルの美声を軸に、近年のフランス古楽界で確たる信望を集める指揮者ステファーヌ・フュジェのアンサンブルによるもの。
ラ・バル芸術との相性はきわめて良好で、物語が聞こえてきそうなフュジェのクラヴサンもさることながら、フランス語詩にそっと寄り添うヴィオールのガット弦の響きも、絶妙のタイミングで音を連ねるテオルボの繊細な音も息をのむ美しさ。
気鋭男性歌手ベルタン=ユゴーの温もりある声も詩句の妙をよく伝えてやみません(このアルバムは録音後に若くして亡くなったニコラ・ワティンヌの思い出に捧げられています)。
来日機会も増えてきたルフィリアトルやフュジェの妙技の最先端に触れられる充実盤です。
|
RICERCAR
|
|
イタリア・ルネサンスの人文主義社会と即興演奏 |
ボル・ズリアン(リュート、声[2、9、15、21、25、27])
*モニカ・プスティルニク(6コースのヴィオラ・ダ・マーノ) |
1. Ricercare リチェルカーレ
2. Ottava rima "Tu santa madre"
八行詩「汝聖なる母よ」(作詩: フランコ・サケッティ〔1332頃-1400〕)/
3. ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ(生歿年不詳、1508年頃に活躍):
Calata alla spagnola スペイン風カラータ/
4. ダルツァ: Calata alla soagnola ditto
Terzetti スペイン風カラータ、通称テルツェッティ/
5. Ricercare リチェルカーレ/
6. ヨハネス・オケゲム(1410-1497): Malor
me bat 不運がわたしを打ちのめす/
7. Bassadanza バス・ダンス/8. Ricercare
リチェルカーレ/
9. バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1535以降/ヴィンチェンツォ・カピローラ(1474-1548):
Stavasi Amor dormendo 恋の神は眠っていた/
10. マルコ・ダッラクイラ(1480~1544): La
traditora 裏切者/11. Ricercare リチェルカーレ*/
12. La cara Cossa いとしきもの*/13. Piva
ピーヴァ*/14. Ricercare リチェルカーレ/
15. トロンボンチーノ: Zephyro spira 西風が吹いて/16.
Ricercar dietro 続きのリチェルカーレ/
17. フランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ(1497~1543):
Ricercare, Fantasia a dui liutti 2つのリュートのためのリチェルカーレまたはファンタジア*/
18. Ricercare リチェルカーレ/
19. アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):Fortuna
desperata 手に負えない運命の女神よ*/
20. カピローラ/ミケーレ・ペゼンティ(1470頃-1524以降):
Pavana descordata 調子の狂ったパヴァーナ/
21. Che faralla, che diralla どうしよう、何と言おうか/22.
Ricercare リチェルカーレ/
23. ジョヴァンニ・マリア・ダ・クレーマ(1492-1550):
Passamezzo alla Bolognese ボローニャ風パッサメッツォ/
24. ジョヴァンニ・マリア・ダ・クレーマ:
Saltarello Bolognese ボローニャ風サルタレッロ
25. トロンボンチーノ: Su, su, leva, alza
le ciglia さあ起きて、瞼を開けて/26. ダルツァ:
Piva ピーヴァ/
27. Il buon nocchier / Ricercare dietro
「良い船乗りなら」
(作詩: アンジェロ・ポリツィアーノ〔1454-1494〕)/続きのリチェルカーレ
作曲者明記のないトラックは全て即興演奏 |
使用楽器:ハンス・フライ(16世紀前半に活躍)のモデルによる6コースのE調弦リュート...1-4
ハンス・フライのモデルによる6コースの金属弦D調弦リュート...5-7
16世紀初頭のモデルによる6コースのA調弦リュート...8-13
16世紀初頭のモデルによる7コースのG調弦リュート...14-17
マグヌス・ティーフェンブルッカー(16世紀初頭に活躍)のモデルによる6コースのG調弦ブレイ・リュート...18-21
16世紀初頭のモデルによる7コースのG調弦リュート...22-27
録音: 2024年2月26日-3月1日 サン・マルティーノ・イン・メンソーラ教会、ヴィラ・イ・タッティ(イタリア中部トスカーナ地方フィレンツェ近郊)
収録時間: 61分
【才人ボル・ズリアン、16世紀の演奏慣習に妥協なく迫る】
故郷スロヴェニアでジャズを学んだ後に古楽に転じ、フランス語圏屈指の古楽研究拠点ジュネーヴで研鑽を重ね、演奏実践と奏法研究の双方で世界の最前線をゆくキーパーソンとなりつつあるリュート奏者ボル・ズリアン。
ジョスカン・デプレやジェズアルドなど有名な器楽作品が知られていない声楽作曲家たちの多声音楽を、ルネサンス期の作法に則りリュートで演奏したアルバム(RIC403、RIC434、RIC446)に続き、今回はもう一歩ルネサンス期の内奥へ踏み込み、当時リュートを手にした音楽家たちが行っていた即興演奏の作法を現代に蘇らせるプロジェクトをCDアルバムの形で提案。
録音にあたっては中世末期のハープを参考にして音のビリつきを活かせるブレイ・リュート含め、16世紀のモデルに基づく5つの楽器を使い分けています。
ギターピックの祖先にあたるプレクトラムの使用が一般的だった中世末期の伝統まで遡り(一部のトラックは実際にプレクトラムを使って演奏)、印刷譜の普及により複数の指でポリフォニーを弾く作法が広まった時期の作曲家たちの現存作品を軸に、それらの即興展開や多声での即興演奏、古今の詩人の作を吟唱しながらの演奏など、厳密な検証の末にルネサンス期におけるリュートをとりまく音楽環境を徹底再現。
リュートやビウエラと並行して用いられた撥弦楽器ヴィオラ・ダ・マーノを弾くモニカ・プスティルニクとの共演も、人文主義全盛期の高度な音楽対話を彷彿とさせます。
|
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
.
RADIO SERVIS
|
CR 1229
(2CD)
\3000 →\2790
|
プラハの春音楽祭ゴールド・エディション Vol.5
メネセス、スーク、シフ、モーリス・アンドレ、ルプー、音楽祭を彩る伝説のソリストたち |
CD1
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調Op.104
アントニオ・メネセス(チェロ)、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ズデニェク・コシュラー(指揮)
録音:1991年5月18日、プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
イ短調 Op.102
ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)、ハインリヒ・シフ(チェロ)、
プラハ交響楽団、イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
録音:1979年5月17日、プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)
CD2
ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調
Hob. VIIe:1
モーリス・アンドレ(トランペット)、
プラハ交響楽団、サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
録音:1974年6月1日、プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3 番ハ短調Op.37
ラドゥ・ルプー(ピアノ)、
プラハ交響楽団、ヘスス・ロペス=コボス(指揮)
録音:1977年5月23日プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ) |
チェコ放送の自主レーベルRADIO SERVISはすぐに廃盤/入手困難になるので、できるだけお早めに・・・。
プラハの春音楽祭ゴールド・エディション第5弾!メネセス、スーク、シフ、モーリス・アンドレ、ルプー、音楽祭を彩る伝説のソリストたちの録音!
チェコ放送の自主レーベル「ラジオサーヴィス」のシリーズ『プラハの春音楽祭ゴールド・エディション』の第5弾は、音楽祭を彩ったソリストたちの饗宴、協奏曲に焦点を当てたプログラムです。
まずは、ブラジル出身の世界的チェロ奏者、アントニオ・メネセス(1957-2024)
によるドヴォルザークのチェロ協奏曲。
残念ながらメネセスは2024年8月3日スイスのバーゼルで闘病の末亡くなりましたが、当録音は1991年ソリストとして世界の檜舞台で活躍していた頃の演奏。
メネセスは音楽一家で育ち、10歳か らチェロを始め、16歳で渡欧。アントニオ・ヤニグロの門下生として学び、1977年にミュンヘン国際音楽コンクールで1位、1982年にモスクワのチャイコフスキー
国際コンクールで1 位と輝かしい成績を残します。
以降、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、ウィーン・フィルなど世界の主要オーケストラ、カラヤン、ヤンソン
ス、ヤルヴィ、アバドら名指揮者と共演。
このプラハの春やザルツブルクなど世界的音楽祭にも数多く招かれていました。1998~2008年にはピアノ三重奏団の
ボザール・トリオのメンバーとしても活躍。録音も多く、時代を牽引するチェリストでした。
次は、弦楽王国と言われるチェコの名ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク(1929-2011)
とオーストリアのチェロ奏者で指揮者としても活躍したハインリヒ・シフ
(1951-2016) によるブラームスの二重協奏曲。
演奏は、プラハ交響楽団、ビエロフラーヴェクの指揮。ヨゼフ・スークは、祖母はドヴォルザークの娘、祖父は作
曲家でヴァイオリニストのヨゼフ・スークという恵まれた音楽環境の中で育ち、名ヴァイオリニスト、ヤロスラフ・コチアンから英才教育を受け、プラハ音楽院在学中
からトリオを組んで活動、卒業後は、プラハ四重奏団の第1ヴァイオリン奏者となり、さらに23歳の時には、親友のヤン・パネンカ、ヨゼフ・フッフロと共にスーク・
トリオを結成し、室内楽の世界で熱心な活動を展開していました。
ハインリヒ・シフは、1972年、グラーツの国際現代音楽祭でロストロポーヴィチの代役としてル
トスワスキのチェロ協奏曲を演奏して成功。以後、世界的な奏者として活躍しました。
CD2には、「キング・オブ・トランペット」として知られるモーリス・アンドレ(1933-2012)によるハイドンのトランペット協奏曲。
マッケラスとプラハ響のサポー トも光りますが、とにかくモーリス・アンドレのトランペット超絶技巧を堪能することができます。
最後はラドゥ・ルプー(1945-2022) によるベートーヴェンのピ
アノ協奏曲第3 番。
ルーマニア出身で幼いころからその才能を開花させ、1966年のヴァン・クライバーン国際コンクールをはじめ、エネスコ、リーズの各国際コン
クールで1位となり、1969年にロンドン・デビューし、本格的な活動を開始しました。
ルプーのベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番といえば、彼の最初の商業録音(1967年ブゲアヌ指揮、シネマトグラフィ響)の演目でもあります。
本録音は1977年ですので、デビューから10周年というタイミングでの再録音となります。
|
<メジャー・レーベル>
<国内盤>
299MUSIC
|
|
オスカル・メリカント歌曲集 |
鈴木啓之(バリトン)
玉田裕人(ピアノ) |
オスカル・メリカントOskar Merikanto(1868-1924):
(1)ねんねん坊やop.2, nro 1 (1887) [02'24"]/(2)思い出すときop.11,
nro 2 (1891) [03'41"]/
(3)行商人の歌 op.14, nro 10 (1900) [03'28"]/
(4)万軍の主ゼバオトがやってくるとき op.17
(1899) [05'16"]/
(5)金のかけらop.20, nro 1 (1891) [01'40"]/(6)なぜに私は歌う
op.20, nro 2 (1894?) [01'13"]/
(7)陽が輝くとき op.24, nro 1 (1897) [01'59"]/
(8)嵐の鳥(フルマカモメ) op.30, nro
4 (1901) [03'18"]/
(9)柔らかく響け、我が悲しみの調べ op.36,
nro 3 (1899) [01'53"]/
(10)祈り(アヴェ・マリア) op.40, nro
2 (1900) [02'43"]/
(11)火が消え入るようにop.47, nro2 (1902)
[01'38"]/
(12)海にて op.47, nro 4 (1891) [04'21"]/(13)墓地の小鳥へ
op.52, nro 2 (1905) [01'43"]/
(14)林檎の花 op.53, nro 1 (1905) [01'16"]/(15)宵の口
op.69, nro 2 (1908) [02'18"]/
(16)私は生きている! op.71, nro 1 (1908)
[01'22"]/
(17)-(20) 歌曲集《墓場から》 op.74 (1911)
I. 白い十字架 [03'29"]/II. 天の門の歌うたい
[01'35"]/
III. 老婆たちは夜ごと墓地を訪れる [04'08"]/IV.
朝日が墓地を金色に染める [01'54"]
(21)おやすみ op.75, nro 1 (1911) [02'56"]/(22)ラドガ湖
op.83, nro 1 (1913) [03'27"]/
(23)人生に! op.93, nro 4 (1916) [02'28"]/(24)夕べの鐘
op.106, nro 1 (1919) [02'29"] |
ヨルマ・ヒュンニネンも絶賛の鈴木啓之!
日本人初のオスカル・メリカント歌曲集! 鈴木啓之(バリトン)
玉田裕人(ピアノ)
録音:2023年11月28-30日八ヶ岳やまびこホール Total
playing time [64’05"]
鈴木啓之(バリトン)と玉田裕人(ピアノ)による、日本人初のオスカル・メリカント歌曲集。
フィンランドの名バリトン、ヨルマ・ヒュンニネンから「わが息子」と評された鈴木の的確な解釈に基づく歌唱と、玉田の繊細で躍動感あふれるタッチが、楽曲の背景にある情景を丹念に描き出し、それぞれの楽曲の奥深さを一層際立たせる。
鈴木啓之(バリトン) Hiroyuki Suzuki,
baritoni
静岡県浜松市出身。信愛学園高等学校音楽科(現・浜松学芸高等学校音楽科)卒業。名古屋音楽大学音楽学部声楽学科卒業。同大学院音楽研究科声楽専攻修了。
2008年から2013年フィンランドに留学。フィンランド・ヨーチェノ大学夏季マスタークラスにてディプロマ取得。
これまでに田代雅子、原田茂生、奥村晃平、Jorma
Hynninen、Marja Holopainen-Tatenoの各氏に師事。第8回大阪国際音楽コンクール声楽部門歌曲コース第3位(最高位)を受賞。
オペラでは、「魔笛」(パパゲーノ)、「蝶々夫人」(シャープレス)、「カヴァレリア・ルスティカーナ」(アルフィオ)、「ディドとエネアス」(エネアス)、「カルメン」(ダン・カイロ、モラレス)、「天国と地獄」(ジュピター、マルス)、「アマールと三人の王様」(メルフィオール)、「泥棒とオールドミス」(ボブ)、「ヘンゼルとグレーテル」(ペーター)、「藤戸」(佐々木盛綱)などに主要キャストとして出演。
コンサートでは、「クッレルヴォ交響曲」、「メサイア」、「第九」などのソリストとして多くのオーケストラと共演。02年7月、04年4月、08年7月・8月、10年5月・10月、21年12月にソロ・リサイタルを開催。多くの公演にて日本初演作品を含むフィンランド歌曲の演奏を行い、好評を博している。
ヘルシンキ大聖堂、テンペリアウキオ教会、ヘルシンキ自由教会、ミュルンマキ教会などフィンランド国内の教会での演奏も多く、フィンランド歌曲だけでなく宗教音楽にも造詣が深い。
在フィンランド日本国大使公邸での天皇誕生日祝賀レセプションにてフィンランド、日本両国歌の演奏や駐日フィンランド大使館での演奏など、フィンランドとのつながりが深い。
また、近年フィンランド人詩人の邦訳詩に作曲を委嘱し、「日本語で聞けるフィンランドの歌」の演奏も行っている。
FMハロー「ふるさとサウンドライブラリー」、CBCラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」、NHK
BS1「地球アゴラ」などに出演。
日本シベリウス協会会員・運営委員、日本・フィンランド新音楽協会会員・運営委員、日本フィンランド協会会員、日本演奏連盟会員、東京二期会会員。
玉田裕人(ピアノ) Hiroto Tamada, piano
愛知県名古屋市出身。名古屋音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業、同大学大学院音楽研究科を首席で修了。
幼い頃から国内外の演奏会、コンクールに出演し、数々の受賞を重ねる。コンチェルトにおいては、黒岩英臣氏指揮/名古屋音楽大学卒業生オーケストラ、江田つかさ氏指揮/和歌山市交響楽団と共演。ウィーンにて、A.イエンナー氏のマスタークラス修了。ディプロマを取得。クロアチアにてK.ゲキチ氏のマスタークラスを修了しディプロマを取得するほか、首都ザグレブにてTV出演し、Zdravko
Sljivac作曲のJesen - Zimaを生演奏で世界初演するなど、海外でも研鑽を積む。
2013年電気文化会館ザ・コンサートホールにて、日本演奏連盟の新進演奏家育成プロジェクトによるソロ・デビュー・リサイタルを開催。
2018年しらかわホールにてソロ・リサイタルを開催。近年では、フィンランド大使館での演奏やCBCラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」に出演。ソロはもとより、声楽、他楽器や合唱団のピアニストとしても精力的に活動すると共に、YAMAHAやKAWAI主催のレクチャーコンサートやアドバイスレッスン、ピアノコンクールの審査員を務めるなど、益々活躍の場を広げ、好評を得ている。
第2回ヨーロッパ国際コンクール in Japan・銀賞/審査員特別賞受賞。第31回飯塚新人音楽コンクール本選入選。
第9回堺国際ピアノコンクールファイナリスト。コンサートグループ「花の詩」会員。これまでに、ピアノを山口望、竹中勇記彦、金山正一、平尾はるな、K.ゲキチの各氏に師事。室内楽を林俊昭氏に師事。チェンバロを中野振一郎氏に師事。
現在、愛知文教女子短期大学専任講師、名古屋音楽大学附属音楽アカデミー講師。
|
アールアンフィニ
|
MECO 1083
(SACD HYBRID)
\3850
|
The DUO(鬼怒無月&鈴木大介)
1. 汀(みぎわ)の花(作曲:鈴木大介)/
2. ザ・サン(作曲:鬼怒無月)/3. 歌の島(作曲:鈴木大介)/
4. ウェンズデイ・ウェイリング(作曲:鈴木大介)/
5. 太陽を呼ぶ声(作曲:鬼怒無月)/
6. ショーン(作曲:鈴木大介)/7. ニーナ(作曲:鈴木大介)/
8. 絵画(作曲:鬼怒無月)/9. ふた通りの秋(作曲:鬼怒無月)/
10. ハッピー・バスタード(作曲:鬼怒無月)/
11. アブリル(作曲:鈴木大介)/
12. メイ・ユー・スーン・ビー・フリー(作曲:鈴木大介)/
13. ブレスト(作曲:鬼怒無月)/
14. メラネシアン・サンズ(作曲:鈴木大介)/
15. ケイトへの手紙(作曲:鈴木大介) |
The DUO
鬼怒無月(ギター)
鈴木大介(ギター) |
DSD11.2MHz ハイレゾ・レコーディング、DXD384KHz
ハイレゾ・ポストプロダクション
録音:2024年8月28日 & 29日
"ロック&ジャズ"ルーツの鬼怒無月と、"クラシック&現代音楽"ルーツの鈴木大介による究極の化学反応。
The DUO結成17年の集大成を問う15の果実。
The DUO、活動を始めてからなんともう17年の年月が流れている。
実はThe DUOはある種、企画先行で生まれたユニットで、結成当初はJazz、Rock、童謡、唱歌のカバーをレパートリーの中心として、さらにはピアソラのタンゴ組曲までありとあらゆるジャンルの曲を演奏していたのだが、次第に自分たちのオリジナル曲を演奏するようになる。
数枚のアルバムを作り、数々のライブをこなし、お互いのギターや音楽に関する知識を交換し吸収し合う内に、いつの間にか僕らの体の中にはまさに鬼怒無月、鈴木大介という2人でしかあり得ないアンサンブルの技術と独特の音楽の価値観が蓄積されてきていた。
私、鬼怒無月はやはり70年代のブリティッシュロックとハードジャズロックをルーツに持つギタリストで自分の作る曲の発想の根源はどこまで行ってもそこにあり、そこに自分が今までの人生で関わってきた様々なジャンルの音楽のエッセンスを振り掛けて、まだ人が聞いたことの無い音を1音でも作ることが出来ればと奮闘している。
対する鈴木大介はルーツであるクラシック、現代音楽、そして少年時代から聞いてきたJazz、Rockから得たであろうメロディーセンスに、自身の探究心と彼の底抜けの明るさからきた一筋縄ではいかないハーモニーセンスを組み合わせ、美しくも摩訶不思議な曲を生み出す。
そしてお互いの曲を演奏する時にいかに相手の曲にリスペクトを持って自分の刻印を残すのか、経験と知識と音楽愛と少しの悪戯心を持って演奏することによって、それぞれの曲は紛れもないThe
DUOの音楽となる。
ピュアな音楽愛と冒険心、探究心に溢れたこのアルバムをたくさんの人に聴いていただきたいです。
2024年10月 鬼怒無月
2007年頃のこと。僕の周囲で折にふれて助言をくださっていたプロデューサーたちのうちの複数人が口を揃えて「大介君は鬼怒君と一緒に弾いてみたら良いのではないか」と、共演の機会を作ってくださり、"The
DUO"という名実ともに鷹揚なユニットは結成されました。
現代音楽とクラシックの活動を中心にしていた僕が特殊なイベントや番組などでジャズやタンゴなどの異なるカテゴリーの人たちとセッションすることはありましたが、常設ユニットでのアドリブ・フレーズの応酬に身を投じるのは周囲からは無謀に見えたかもしれません。しかしパートナーとしてお会いした鬼怒無月さんは名前の感じ(漢字?)から想像される通りの凄まじいプレイと想像だにできない優しく面倒見の良いお人柄で、生意気ブンブンだった僕をそれは見事にセッションとライブの日常へと導いてくださったのです。
定期的な録音、当初は毎年行っていた主に西日本へのツアー、数えきれない本番、長い年月が過ぎるうちに、互いに相手のプレイを読み合い、ゲーム運びをサポートし合うような演奏と作品が生まれるようになりました。まったく真逆の個性を持った鬼怒さんとの出会いとケミストリーの熟成が僕の人生に起こしてくれた想定外の素敵なサプライズは、今に至るまで日々スパークしながらTheDUOを聴いてくださっている皆さんと僕たちの生活に予期せぬ豊饒な彩りをもたらしてくれているのではないかと思います。そしてこれまでのすべてが結実した"今日の収穫"がこのアルバムです。ここでは、The
DUO初のホール録音となる書き下ろし作品を含む15のオリジナル作品が、17年の入念な準備と即興演奏の一瞬の閃きによって記録されています。
2024年10月 鈴木大介
|
<映像>
.
C MAJOR(映像)
|
76 8004
(Blu-ray)
\5500 →\5090
|
ベルリン国立歌劇場史上初!
日本人演出家、宮城聰による《ポントの王ミトリダーテ》
マルク・ミンコフスキ(指揮)/ルーヴル宮音楽隊
モーツァルト:
歌劇《ポントの王ミトリダーテ》 |
ペネ・パティ(ミトリダーテ)
アナ・マリア・ラビン(アスパージア)
アンジェラ・ブラウアー(シーファレ)
ポール・アントワーヌ・ベノス=ジアン(ファルナーチェ)
サラ・アリスティドゥ(イズメーネ)
サヒー・ラティア(マルツィオ)
アドリアーナ・ビニャーニ・レスカ(アルバーテ)
杉山賢(俳優)
マルク・ミンコフスキ(指揮)
ルーヴル宮音楽隊
|
76 7908
(2DVD)
\5500 →\5090
|
ベルリン国立歌劇場史上初!日本人演出家、宮城聰による《ポントの王ミトリダーテ》、鬼才マルク・ミンコフスキ率いるルーヴル宮音楽隊による新鮮なモーツァルト、タイトルロールはサモア出身の逸材ペネ・パティ
演出:宮城聰/舞台:木津潤平/美術:深沢襟/衣裳:高橋佳代/
照明:イレーネ・セルカ/振付:太田垣悠/映像監督:ティチーアノ・マンチーニ
収録:2022年12月、ベルリン国立歌劇場
(Blu-ray)画面:1080i 16:9 FullHD/音声:PCMステレオ、DTS-HD
MA5.1/リージョン:All BD25/原語:イタリア語/字幕:伊英独仏西韓日/161分
(2DVD)画面:NTSC 16:9/音声:PCMステレオ、DTS5.1/リージョン:All DVD9 /原語:イタリア語/字幕:伊英独仏西韓日/161分
ベルリン国立歌劇場によるモーツァルトの初期の傑作《ポントの王ミトリダーテ》の新演出が映像としてリリースされます。
モーツァルトが14歳の時に作曲した本作は、愛と権力、そして裏切りを描いた悲劇的な物語で、ひとりの女性をめぐって、王とその二人の息子を中心に展開します。
演奏は、鬼才マルク・ミンコフスキ率いるルーヴル宮音楽隊に、そしてタイトルロールのサモア出身のテーノル歌手ペネ・パティをはじめとした豪華歌手陣。
さらに2007年4月からSPAC の芸術総監督を務める演出家、宮城聰と日本制作チームによる上演。
ベルリン国立歌劇場が日本人演出家を招くのは同歌劇
場280年の歴史上初めてのこと。
宮城聰は、第二次世界大戦末期の日本を想起させる演出で、繰り返される戦争と復讐の連鎖を描いています。
本上演は、 2020年11月に初演予定でしたが、コロナ禍で度重なる延期を経てようやく実現したもの。
あらすじ
紀元前の黒海沿岸にあったポントの王ミトリダーテの歴史物語。
ミトリダーテは、ローマ軍との戦いに出陣する際に、若い許嫁のアスパージアを2人の息子に託
し、自分が戦死したと嘘の報告を流して息子達のアスパージアに対する態度を試そうとする。
かねてからアスパージアに思いを寄せていた長男ファルナーチェは、
強引に彼女に結婚を迫り、彼女を守ろうとする次男シーファレと対立する。
シーファレと惹かれ合うアスパージア、そこへ帰還するミトリダーテ。シーファレは父へ
の忠誠心と愛の間で苦しむ。
|
EURO ARTS(映像)
|
20 67644
(Blu-ray)
\4700
|
パッパーノ&シュターツカペレ・ドレスデン
ラフマニノフ:交響曲第2番+ドキュメンタリー
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27
(I. 19:00/ II. 10:25/ III. 14:30/ IV.
14:00)
●ドキュメンタリー
『セルゲイ・ラフマニノフ・イン・ドレスデン』 |
シュターツカペレ・ドレスデン
アントニオ・パッパーノ(指揮) |
ブルーレイで登場!パッパーノ&シュターツカペレ・ドレスデンによるラフマニノフ2番、作曲の経緯を追ったドキュメンタリーも必見!
収録:2018年7月ドレスデン、ゼンパー・オーパー(ライヴ)
画面:16:9 HD/音声:PCM ステレオ/リージョン:All/字幕:英独韓日/105分(本編62分、ドキュメンタリー43分)
イタリア人の両親のもとロンドンで生まれ育ったアントニオ・パッパーノ。2002年から2024年6月まで英国ロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督として伝統
ある歌劇場を牽引、またローマの聖チェチーリア国立音楽院管の音楽監督も務めるなど、その高い音楽性と卓越した手腕を発揮しています。
そして2024/25シー ズンよりロンドン交響楽団の首席指揮者に就任。同月には来日公演を果たし、今後目の離せない指揮者のひとり。
この映像は、パッパーノが初めてシュターツカペレ・ドレスデンとラフマニノフの交響曲第2番を演奏した際の映像です。
ドレスデンの弦の美しさを堪能できるラフマニノフの甘美な旋律、さらにパッパーノの指揮はまるで壮大なオペラのフィナーレのようです。
また楽曲ゆかりの地ドレスデンを代表するオケであるシュターツカペレ・ドレスデンによる演奏にも注目です。
ラフマニノフの交響曲第2番は、ドレスデンの地で作
曲されました。ラフマニノフは、交響曲第1番の初演(1897年)が失敗に終わった後、満を持して発表したピアノ協奏曲第2番が大成功をおさめ(1901年)、
自信を取り戻し作曲家として成熟期を迎えようとしていました。
しかし、ロシア国内では1905年1月の「血の日曜日事件」が起こり社会は混乱を極めていました。
ラフマニノフはこの状況下では音楽活動は難しいと判断し、家族とともにドレスデンに移り住み(1906~09年)、交響曲第2番がここで完成したのでした(1906
~07年)。
ドレスデンでの生活はラフマニノフの創作意欲をかき立て、この交響曲第2番だけでなく、交響詩『死の鳥』など傑作が生まれました。
演奏とともに収録されているドキュメンタリーでは、1906年から1920年のドレスデンに保管されていた貴重な資料、写真、楽譜などが盛り込まれ、楽曲の背景を克明に記しています。
|
10/10(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
2L
|
2L 179SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD HYBRID)
\5100
|
天上の歌声をもつ ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル
地には平和を(Fred over jorden)
1.トランセアムス(Transeamus)(さあ、ベツレヘムへ行こう)
ヘンリク・オーデゴール(1955-)(エリサベト・ホルテ
編曲)
2. 道をあけよ、主がおいでになる(Rydd vei
for Herrens komme)
スウェーデン・ダーラナ民謡(マルガレータ・ヤルケーウス
編曲)
3. 今、世界の隅々から人びとが(Na vandrer
fra hver en verdenskrok)
アルフ・ファスメル・ダール(1874-1933)
(ペール・インゲ・アルモス(1947-)
編曲)
4.さあ鐘よ鳴れ(Kling no klokka)
ノルウェー・オプダール民謡
(シェティル・ビェルケストラン(1955-)
編曲)
5. なんと美しい青空(Deilig er den himmel
bla)
ヤコプ・ゲアハート・マイデル(1778-1857)
(キム・アンドレ・アルネセン(1980-)
編曲)
6. フィヨルドの日に祝福あれ(Velsigna du
dag over fjordan)
(北ノルウェーのクリスマスキャロル)(Nordnorsk
julesalme)
トリグヴェ・ホフ(1938-1987)
(シェティル・ビェルケストラン(1955-)
編曲)
7. クリスマスキャロルを歌う(Jeg synger
julekvad)
(甘き喜びのうちに(In dulci jubilo))
14世紀ヴィッテンベルク
(ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952)
編曲(第2節))
8. エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)(Det
hev ei rose sprunge) /
神の御心ゆえにハレルヤ(Hallelujah from
the heart of God)
ミヒャエル・プレトーリウス(1571-1621)/
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)
9.クリスマスの鐘(Joleklokker)
マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-)
10.この世はうるわし(Deilig der jorden)
ブレスラウ1842年(ペーター・ブルーン(1968-)
編曲)
11.おおクリスマス、これほど楽しく(O jul
med din glede)
スウェーデン民謡(シェティル・ビェルケストラン(1955-)
編曲)
12.子守歌(Voggesong)
シェティル・ビェルケストラン(1955-)
13.ラクリモーサ(涙の日よ)(Lacrimosa)
シェティル・ビェルケストラン(1955-)
14.ベツレヘムに御子が生まれた(Eit ban
er fodt i Betlehem)
ノルウェー民謡(オルヤン・マトレ(1979-)
編曲)
15.ある晴れた夜(I en natt)
ビョルン・アイスヴォーグ(1954-)
(シェティル・ビェルケストラン(1955-)
編曲)
16.クリスマス、輝くクリスマス(Jul, jul
stralande jul)
グスタフ・ヌードクヴィスト(1886-1949) |
ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル
エリサベト・ホルテ(指揮)
シェティル・ビェルケストラン(シンセサイザー)
オイスタイン・モーエン(シンセサイザー)
トルン・トルボー(フルート)
ヘンリエッテ・ヴィクトリア・アイデ・スカーゲン(オルガン) |
天上の歌声をもつ ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル
による 平和を祈るクリスマス・アルバム!
録音:2024年2月&3月、ウラニエンボルグ教会
(オスロ、ノルウェー)/60'04
制作・バランスエンジニアリング・編集・ミクシング・マスタリング:モッテン・リンドベルグ
[DXD(24bit/352.8kHz) 録音]
[Disc 1: SACD hybrid (5.1 multichannel
DSD/2.0 stereo DSD)]
[Disc 2: Bluray: 5.1 DTS HDMA (24bit/192kHz),
7.1.4. Auro-3D (96kHz), 9.1.4. Dolby Atmos
(48kHz),2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle:
MQA + FLAC + MP3 Re-gion: ABC worldwide]
オスロにあるウラニエンボルグ教会で活動する合唱団のひとつ、エリサベト・ホルテ指揮の「ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル
」は、2013年、テレマル ク地方の谷に響くこだまからインスピレーションを得たアルバム『歌(Song)』(2L
096SABD)をリリースしました。
新しいアルバムは「クリスマス」がテーマです。
「待降節とクリスマスは、多くの人にとって光と希望と温もりの時。
しかし、われわれを取り巻く世界は冷たく、大きく乱れている。戦争が起き、人々は家庭から追われ、日々、子供が死んでゆく。食べる物と薬品の不足は大きく、何千もの人たちが苦しんでいる。
わたしたちの祈りは平和への祈り。『この世はうるわし! 神の国に
栄光あれ!』。この歌をわたしたちは、平和と正義のため、不正義の罷り通っている世界へのプロテストソングとして歌う」。
このアルバムは、ウラニエンボルグのメンバーが子供のころから親しんできたキャロルを中心にしたプログラムで歌われます。
ダーラナ民謡《道をあけよ、主がおい でになる》、プダール伝承の《さあ鐘よ鳴れ》、14世紀ドイツの《甘き喜びのうちに》にノルウェー語の歌詞がつけられた《クリスマスキャロルを歌う》、スウェーデ
ンのヌードクヴィストの《クリスマス、輝くクリスマス》。
このアルバムのための曲もいくつか含まれています。
ノルウェーの俳優スヴァイン・ティンドベルグが歌詞を書き、このセッションでシンセサイザーを担当するビェル
ケストランが作曲した、聖母マリアの歌う《子守歌》。
《ラクリモーサ(涙の日よ)》は、メシアンの作曲技法からインスピレーションを得た、12声の混声合唱、シンセ
サイザーとオルガンのための作品です。
アンサンブルでアルトを歌うマリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン
の書いた《クリスマスの鐘》。
ヘンリク・オーデゴー ル の《トランセアムス(さあ、ベツレヘムへ行こう)》は、男声合唱の部分を指揮者のホルテが混声合唱用にアレンジしました。
N・F・S・グロントヴィの詩による《なんと美しい青空》、トリグヴェ・ホフ
が作詞、作曲した「北ノルウェーのクリスマスキャロル」《フィヨルドの日に祝福あれ》、
ノルウェーのフォークグループ「Trispann(トリスパン)」のバージョンによる《ベツレヘムに御子が生まれた》などは、「今日」の作曲家キム・アンドレ・アルネセン
やオルヤン・マトレ、ビェルケストランの編曲が歌われます。
録音セッションは、2024年2月と3月にモッテン・リンドベルグのプロデュースによりウラニエンボルグ教会で行われました。
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure
Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録
されていません。
SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure
Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤー
では再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは
Blu-ray 対応のPCをお使いください。]
|
|
2L 180SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD HYBRID)
\5100
※LP同時発売
|
ノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル」
北欧のクリスマス~YULE
1. エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)(Det
hev ei rose sprunge)
ミヒャエル・プレトーリウス(1571-1621)
(リン・アンドレーア・フグルセット
編曲)
2.ヨセフィーネのクリスマスキャロル(Josefines
julesalme)
ノルウェー、ヴェストフォル伝承曲(トーネ・クローン
編曲)
3.ノエル、ノエル(Nowell, Nowell)
15 世紀イギリスのキャロル
4. 長いルッシの夜(Lussinatti Lange)
ノルウェー、ホルダラン伝承曲
(リン・アンドレーア・フグルセット
編曲)
5.この優しいクリスマスの季節に
(I denne sote juletid)(インストルメンタル)
15 世紀のノルウェー民謡による即興
6. 主の道をととのえよ(Bereden vag for
Herran)
スウェーデン、ダーラナのブーダ伝承の旋律
(アンナ・マリア・フリーマン 編曲)
7.コヴェントリー・キャロル(Coventry Carol)
15 世紀イギリスのキャロル(リン・アンドレーア・フグルセット
編曲)
8. 星がひとつ空を横切っていった(En stjarna
gick pa himlen fram)
スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン
編曲)
9. 光(LUX) アンドルー・スミス(1970-)
10. おねむりなさい(Lullay, Lullay)
15 世紀イギリスのキャロル(トリオ・メディイーヴァル
編曲)
11. 甘き喜びのうちに(In dulci jubilo)
スウェーデンの伝承賛美歌(リン・アンドレーア・フグルセット
編曲)
12. 今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る
(Det kimer nu til julefest)(インストルメンタル)
カール・クリスチャン・バレ(1806-1855)の
デンマーク賛美歌による即興
13. 世の救い主よここへ(Veni redemptor
gentium / Vardens fralsare kom har)
スウェーデンの伝承賛美歌(トリオ・メディイーヴァル
編曲)
14. ベツレヘムから言葉が伝わっていった(Fra
Betlehem eit gjetord gjeng)
ノルウェー、ヴァルドレス伝承の旋律
(リン・アンドレーア・フグルセット
編曲)
15. かほど美徳のあるバラは(There Is No
Rose)
15 世紀イギリスのキャロル
16. 海と岸の空に光が(Glans over sjo och
strand)
イーヴァル・ヴィデーン(1871-1951)
17.乙女が今日、幼な子を生んだ(En jungfru
fodde ett barn idag)
スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン
編曲)
18. 今日キリストは生まれたもう(Hodie Christus
natus est)
『リベル・ウズアリス(Liber Usualis)』の作者不詳の聖歌 |
トリオ・メディイーヴァル
[アンナ・マリア・フリーマン,
リン・アンドレーア・フグルセット,
ヨールン・ロヴィーセ・フーサン]
シニッカ・ランゲラン(カンテレ)
ヴェーガル・ヴォルダール(ハリングフェレ、フィドル)
アルヴェ・ヘンリクセン(トランペット、オルガン)
アンデシュ・ヨルミン(ダブルベース)
ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケン(パーカッション) |
ECMからヒット作を生み出してきたノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル」北欧のクリスマスを祝う「現代」のアルバムが登場!
録音:2024 年3月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/65'08
制作:アルヴェ・ヘンリクセン、モッテン・リンドベルグ
バランスエンジニアリング・編集・ミクシング・マスタリング:モッテン・リンドベルグ
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Disc 1: SACD hybrid (5.1 multichannel
DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM: MQA CD]
[Disc 2: Blu-ray: 5.1 DTS HDMA (24bit/192kHz),
7.1.4. Auro-3D (96kHz), 7.1.4. Dolby Atmos
(48kHz),2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle:
MQA + FLAC + MP3 Region: ABC worldwide]
ノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル」は、2L
レーベルに録音するようになってから、『慰め』(2L
165SABD)『オールドホール写本』 (2L 175SABD)の2
つのアルバムをリリースしました。
かつての、人の手の加わったことを感じさせる美しい音質の録音から、モッテン・リンドベルグによる、音
楽空間を共に体験できる性質の音に変わったことで、「時を超えた美の音楽に魂を奪われる旅」と讃えられてきたトリオ・メディイーヴァルの新たな魅力と深みの世
界がリアルに楽しめるようになりました。
新しい『YULE』は、北欧のクリスマスを祝う「現代」のアルバムとして作られました。
「静かな教会の祈り」のクリスマスと、キリスト教以前の異教の時代の「光を願う」
行事としてのクリスマス。
ソフィエンベルグ教会でのセッションは、トラッドとジャズのミュージシャンも参加して行われました。
ECM レーベルにも録音してきたシニッ カ・ランゲラン
のカンテレ、ヴェーガル・ヴォルダールのハリングフェレとフィドル、アルヴェ・ヘンリクセンのトランペットとオルガン、アンデシュ・ヨルミンのダブルベー
ス、ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケのパーカッション。北欧の音楽シーンで活躍するプレーヤーたちです。
アカペラの声と器楽ミュージシャンによる即興の出会い
により、伝統のキャロルが、聖と俗の融合が生んだ新しい歌として示されます。
リン・アンドレーア・フグルセットの編曲によるプレトーリウスの単旋聖歌《エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)》。
アンナ・マリア・フリーマン編曲のスウェーデ
ン賛美歌の《主の道をととのえよ》。
2018年からのメンバー、ヨールン・ロヴィーセ・フーサン
を加えたトリオ・メディイーヴァルが編曲したイギリスのキャロル《おねむりなさい》とスウェーデンの《世の救い主よここへ》。
アンドルー・スミスの《光》は、トリオ・メディイーヴァルのために作曲された曲です。
《15世紀のノルウェー 民謡『この優しいクリスマスの季節に』》と《カール・クリスチャン・バレのデンマーク賛美歌『今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る』》による2曲は、インストルメン
タルの即興のみの演奏です。
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。
Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録
されていません。
SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure
Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤー
では再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは
Blu-ray 対応のPCをお使いください]
|
.
ACCENT
|
ACC 24409
(9CD)
\5500 →\4990
|
バロック・オーボエの巨匠ポンセール、
オーボエの技法 ~アクサン録音全集 1988-2013
|
マルセル・ポンセール
(オーボエ、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダ・カッチャ) |
[CD1] 62:34
バロック時代のオーボエ協奏曲&ソナタ集
A. マルチェッロ:オーボエ協奏曲 へ短調
Op.1
ヴィヴァルディ:オーボエ・ソナタ ハ短調
RV53
ヘンデル:オーボエ協奏曲 ト短調 TWV287
ヘンデル:オーボエ・ソナタ ハ短調 HWV366
ヘンデル:オーボエ・ソナタ 変ロ長調
HWV357
ヘンデル:オーボエ・ソナタ ヘ長調 HWV363a
グラウプナー:フ
ラウト・ダモーレ、オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダモーレと
弦楽のための協奏曲 ト長調 GWV333
イル・ガルデリーノ、リヒテ・ファン・デア・メール(チェロ)、
エヴァルト・デメイエル(チェンバロ)/録音:1999年、2002年、2004年
[CD2] 64:49
J.S. バッハ:オーボエ協奏曲集
オーボエ協奏曲 ヘ長調 BWV1053a/カンタータ
BWV156より シンフォニア/
ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ハ短調 BWV1060a/
カンタータ BWV21より シンフォニア/オーボエ協奏曲
イ長調 BWV1055a/
カンタータ BWV12より シンフォニア/オーボエ協奏曲
ニ短調 BWV1059a
イル・ガルデリーノ/録音:2022年、2004年
[CD3] 69:48
テレマン:オーボエ協奏曲集
オーボエ協奏曲 へ短調 TWV51:f2/オーボエ・ダモーレ協奏曲
イ長調 TWV51:A12/
フラウト・トラヴェルソ、オーボエと通奏低音のための三重奏曲
ニ短調 TWV42:d4/
オーボエ協奏曲 ホ短調 TWV51:e1/オーボエ協奏曲
ホ長調 TWV53:E1/
オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲
ト短調 TWV42:g5
イル・ガルデリーノ/録音:2002年、2004年
[CD4] 64:32
テレマン:室内楽作品集
パルティータ第4番 ト短調 TWV41:g2/オーボエ・ソナタ
イ短調 TWV41:a3/
オーボエ・ソナタ ハ短調 TWV42:c4/オーボエ・ソナタ
ト短調 TWV41:g6/
オーボエ、チェンバロ独奏と通奏低音のための三重奏曲
TWV42:Es3/
トランペット、2つのオーボエと通奏低音のための協奏曲
TWV43:D7
イル・ガルデリーノ/録音:1995年
[CD5] 53:32
ファッシュ:協奏曲集 Vol.1
2つのフルート、2つのオーボエ、2つのファゴットと弦楽のための協奏曲
ニ短調 FWV L:d7
オーボエ、ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲
ニ短調 FWV L:d4
フルート、オーボエと弦楽のための協奏曲
ニ長調 FWV L:D11
オーボエ協奏曲 ト短調 FWV L:g1
2つのフルート、2つのオーボエ、2つのファゴットと弦楽のための協奏曲
ニ長調 FWV L:D22
イル・ガルデリーノ/録音:2007年
[CD6] 44:37
ファッシュ:協奏曲集 Vol.2
3つのトランペット、ティンパニ、2 つのオーボエ、ファゴット、
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲
ニ長調 FWV L:D3
フルート、オーボエと弦楽のための協奏曲
ロ短調 FWV L:h1
2つのオーボエ・ダ・シルヴァ、2つのヴィオラ、2つのファゴットと
通奏低音のための協奏曲 ト長調 FWV
L:G11
ファゴット独奏、2つのオーボエと弦楽のための協奏曲
ハ短調 FWV L:c1
トランペット独奏、2つのオーボエと弦楽のための協奏曲
ニ長調 FWV L:D1
イル・ガルデリーノ/録音:2011年
[CD7] 54:39
ゼレンカ:トリオ・ソナタ集 ZWV181
ソナタ第1番 ヘ長調/ソナタ第2番 ト短調/ソナタ第6番
ハ短調
パウル・ドンブレヒト(オーボエ)、ダニー・ボンド(ファゴット)、
リヒテ・ファン・デア・メール(ファゴット)、ロベール・コーネン(チェンバロ)
録音::1988年
[CD8] 65:10
ヤニチュ:ベルリン四重奏曲集
オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音」のための
四重奏曲 ト短調『おおこうべは血にまみれ』
トラヴェルソ、2つのオーボエと通奏低音のための室内ソナタ
ハ長調 Op.4
トラヴェルソ、オーボエ、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための
室内ソナタ ニ長調『エコー』 Op.5
2つのトラヴェルソ、オーボエと通奏低音のための四重奏曲第10番
ト長調
トラヴェルソ、オーボエと通奏低音のための室内ソナタ
ハ短調
イル・ガルデリーノ/録音:2000年、2001年
[CD9] 46:31
古典派オーボエ協奏曲ほか
C.P.E.バッハ:オーボエ協奏曲 変ロ長調
Wq164(H.466)
カール・ハインリヒ・グラウン&ヨハン・ゴットリープ・グラウン:
オーボエ・ダモーレ協奏曲 ニ長調
マーラー:私はこの世に捨てられて(ポンセール編、オーボエ・ダ・カッチャ版)
ピアソラ:忘却(ポンセール編、オーボエ版)
イル・ガルデリーノ/録音:2002年、2005年、2013年
|
バロック・オーボエの巨匠ポンセール、ACCENTレーベル全録音を網羅した9枚組ボックス
録音:1988-2013年
マルセル・ポンセールは24歳の時にブルージュ国際古楽コンクールで優勝して以来、ソリストとしてアムステルダム・バロック管弦楽団、ラ・プティット・バンド、
ラ・シャペル・ロワイヤルなど多くの名門バロック・オーケストラと共演、ヘレヴェッヘとともにシャンゼリゼ管弦楽団を創設するなど第一線で活躍を続けてきたバ
ロック・オーボエの巨匠です。
設立から関わっている古楽アンサンブル「イル・ガルデリーノ」とともにAccentレーベルから数多くのCD
をリリースしており、どれもが非の打ちどころのないテクニックと微細なニュアンス、そして暖かな音色に魅了される名盤ぞろいです。
そのすべてを網羅した9枚組ボックス。
|
COVIELLO CLASSICS
|
|
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
1. ピアノ・ソナタ BB77 Sz.80
2. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BB124 Sz.117
3. ヴァイオリン・ソナタ第1番 BB84 Sz.75 |
ゲオルグ・サルキシャン(ヴァイオリン)
ジェームス・マドックス(ピアノ) |
新古典主義作家が書いた古典ジャンルの作品集
録音:2021年6月5-8日(2,3)、2022年3月27・28日(1)/ボン、トリニタティス教会/73:52
バルトークがヴァイオリンとピアノのために書いた独奏曲と室内楽を収録。
ラトヴィア=アルメニア出身のヴァイオリニスト、ゲオルグ・サルキシャンとオーストラリア出身のピアニスト、ジェームス・マドックスによる演奏です。
|
.
LSO LIVE
|
LSO 0886
(SACD HYBRID)
\2600 →\2390
|
LSOのコンサートマスター ロマン・シモヴィッチ
ローザ&バルトークのヴァイオリン協奏曲
(1)ミクロス・ローザ(1907-1995):
ヴァイオリン協奏曲 op.24
(2)バルトーク(1881-1945):
ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz112、BB117
|
ロマン・シモヴィッチ(ヴァイオリン)
ロンドン交響楽団
(1)指揮:サー・サイモン・ラトル
(2)指揮:ケヴィン・ジョン・エドゥセイ |
LSOのコンサートマスター ロマン・シモヴィッチ、ローザ&バルトークのヴァイオリン協奏曲を録音!
(1)録音:2022 年6月17日 (2)録音:2022
年10月26日/Multi-channel
ロンドン交響楽団のコンサートマスターを長きにわたって務めている実力派、シモヴィッチをソロに迎えたヴァイオリン協奏曲集の登場。
ローザとバルトークという、どちらも高いテンションと技術、そして高度な音楽性が要求される難曲です。
『ベン・ハー』などの映画音楽作曲家としても知られるローザのヴァイオリン協奏曲
op.24 は、ハイフェッツの委嘱を受けて1956年に作曲されたもの。
ハイ フェッツによって初演された、高い緊張と高い技術を要する難曲にして美しい旋律と魅力のリズム溢れる作品。ラトル率いるLSOは作品のもつエネルギーをフルに
引き出した演奏で、シモヴィッチも自由自在に熱く奏でています。
バルトークはエドゥセイ指揮。エドゥセイは1976年ドイツ生まれ。2015年からミュンヘン交響楽団の首席指揮者を務めており、楽団の性能を飛躍的に向上させたことでも知られています。
現代音楽のスペシャリストとして、WERGOからも録音多数発売している注目株です。
シモヴィチはモンテネグロ出身。モスクワ音楽院でマリナ・ヤシュヴィリのもとで学ぶ。
ロドルフォ・リピツァー賞国際ヴァイオリンコンクール第1位および12の
聴衆賞、ヴィエニャフスキ国際コンクール第2位など多くのコンクールで優勝、入賞。
2010年よりロンドン交響楽団のコンサートマスターを務めており、指揮者陣
から絶大な信頼を得ている。使用楽器は1709年製ストラディヴァリウス。
ロマン・シモヴィッチ(ヴァイオリン)&アンドレイ・ググニン(ピアノ)来日日程
12月13日(金)19:00 王子ホール
12月14日(土)16:00 日本キリスト教会蒲田御園教会
|
.
PASSACAILLE RECORDS
|
|
ベルギーの老舗古楽器楽団「イ ル・ガルデリーノ」
モーツァルト:レクイエム K.626
レクイエム K.626(ジュスマイヤー補筆完成版)
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 |
イルゼ・エーレンス(ソプラノ)
バルバラ・コジェリ(メゾソプラノ)
キーラン・カレル(テノール)
アンドレアス・ヴォルフ(バス)
バルト・ファン・レイン(指揮)
フラマン放送合唱団
イル・ガルデリーノ |
一息に込められた気迫と生命力、仄暗く力強い充実の管楽器に大注目!屈指の名曲に真っ向から挑んだ燃焼度の高いライヴ
録音:2023年2月4日/ブリュッセル(ライヴ)/45:31
モーツァルト畢生の名作『レクイエム』に新たな注目盤登場。
何とも個性的なのがオーケストラの質感。管楽器の名手が集結するベルギーの老舗古楽器楽団「イ
ル・ガルデリーノ」の演奏だけあって管楽器の充実ぶりがすごいです。
モーツァルトは『レクイエム』の管楽器セクションに「バセットホルン、ファゴット、トランペッ
ト、トロンボーン」という暗めの音色に寄った異質な編成を採用していますが、この音響効果をみごとに具現化した演奏といえるでしょう。
木管はどっしりとした重 みと存在感をもち、金管はときに地響きのような強靭さをもって吹かれ、一息一息のフレーズに歌に劣らぬ生命が宿っています。
弦楽器も常時エネルギーにあふれ ておりジュスマイヤー補筆のスコアが隙のない完成度であることを物語る高密度の演奏。
さらにソリストと合唱団も腕利きぞろいで、いくつもの音のレイヤーが次々
と塗り込められ重なっていく「Domine Jesu」など特に鮮烈。
ライヴの熱気も相まって終盤は声楽と器楽が一つの大河のごとく収斂され、大いなる音楽が滔々と
流れていきます。
併録『アヴェ・ヴェルム・コルプス』の堪らぬ美しさも合唱指揮に造詣の深いバルト・ファン・レインならでは。
|
.
CPO
|
555702
(6CD)
\7300 →\6790
|
レハール:交響的作品集、ピアノ・ソナタ集、39の歌曲
フランツ・レハール(1870-1948):
【CD1】交響的作品集
1-4. 歌劇《タティヤーナ》より/5. 鉄の時代へ
- 第5番 熱/
6. 交響詩「イル・グアード」/
7. ヴァイオリン・コンチェルティーノ/
8. 演奏会用序曲「わが青春の幻影」/9.
ワルツ「薄暮のドナウへ」
【CD2】組曲、舞曲と間奏曲集
1. ジプシーの祭り Op. 46 - バレエの情景
2. 喜歌劇《ひばりの鳴くところ》 - 序曲
3. 歌劇《ロドリーゴ》 - 敬虔な前奏曲
4. 千夜一夜物語 Op. 3 - 幻想的な情景
5-14. 喜歌劇《悦楽の国のペーターとパウル》
- バレエ組曲
15. 蜃気楼 Op. 59 - ガヴォット
16. 珊瑚色の唇 Op. 7: ポルカ・マズルカ
17. 喜歌劇《侯爵の子》 - Resignation
18. 舞踏組曲
19-21. 喜歌劇《ほほえみの国》 - 中国のバレエ組曲
【CD3】序曲とワルツ集
1. 喜歌劇《メリー・ウィドウ》 - 第1幕
序曲/
2. なつかしいウィーンの愛のワルツ/
3. 喜歌劇《神の夫》 - 序曲/4. 菊のワルツ「野ばら」/
5. 喜歌劇《クロクロ》 - 序曲/
6. グリュツナー=ワルツ/7. ワルツ「アドリア海」
【CD4】ピアノ・ソナタ集
1-4. ピアノ・ソナタ ヘ長調/
5-8. ピアノ・ソナタ ニ短調/9. 幻想曲
変イ長調
【CD5】歌曲集 第1集
1. Aus langst vergang'ner Zeit 遠い昔から/
2-8. 7つのカルスト歌曲集/
9-10. 歌曲集「Aus eiserner Zeit...」より/
11. Erste Liebe 初恋12. Der Thrane
Silberthau! Op. 63/
13. Sehnsucht, heimliches Verlangen/
14. Die du mein alles bist/15. Das
lockende Lied/
16. Schau mich an, sei mir gut .../17.
Schillernder Falter/
18. Ich liebe dich! 君を愛す/19. Frauenherz/
20. Wenn eine schone Frau befiehlt/21.
Liebesgluck/
22. Getraumt/23. Die ganze Welt dreht
sich um Liebe ...
【CD6】歌曲集 第2集
1. Dir sing ich mein Lied/2. Die Naherin/
3. Ruhe, "Es war da Herz mir voll"/
4. Ging da nicht eben das Gluck/
5. Ich hol' dir vom Himmel das Blau/6.
Im Boudoir/
7. Nimm mich mit, o Herbst/8. Aus
eiserner Zeit: Trutzlied/
9-11. Die Gebe zog voruber/
12. Aus eiserner Zeit: Ich hab' ein
Huglein im Polenland/
13. Voruber14. Sari/15. Nachtlichter-Marsch/
16. Komm, die Nacht gehort der Sunde |
【CD1】
ハノーファー北ドイツ放送交響楽団
クラウスペーター・ザイベル(指揮) 他
【CD2】
ベルリン放送交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
【CD3】
ベルリン放送交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
【CD4】
ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)
【CD5】
イリス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ)...1-8、14
ユルゲン・ザッヒャー(テノール)...9-10、19-20
ガブリエレ・ロスマニト(ソプラノ)...9-13、18、21-23
ハイディ・ヴォルフ(ソプラノ)...15-17
コルト・ガルベン(ピアノ)
【CD6】
クリスティアン・エルスナー(テノール)...1、5-6、8、15-16
ブリジット・リントナー(ソプラノ)...2-4、7、9-14
コルト・ガルベン(ピアノ) |
録音:【CD1】1997年 【CD2】2001年 【CD3】2000年、2002年 【CD4】1999年 【CD5】1996年 【CD6】1996年
総収録時間:約383分
2011年発売の『ベスト・オブ・シンフォニック・レハール』(4枚組)に歌曲集を加えた6枚組BOXの登場。
レハールは《オペレッタ》のジャンルで大成功しましたが、他の分野の曲を書かなかったわけではありません。
彼のスコアは驚くほど精緻で、その和声は同時期のマーラーやリヒャルト・シュトラウスに匹敵するほどに重厚で洗練されたものでした。
しかし、当時の聴衆が求めたのは、彼のしたたり落ちるように美しいワルツや、泣かせるオペレッタのアリアだったのです。
このBOXに収録されたさまざまな管弦楽作品、レハール初のピアノ曲「ヘ長調ソナタ」を含む習作時代のピアノ曲集、そしてオペラッタとは異なる、シリアスな表情を持つ曲も含む39曲の歌曲集を通じて、"もう一つの"
レハールの世界を垣間見ることができます。
|
|
|
ドホナーニ、リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ集
エルンスト(エルネー)・ドホナーニ(1877-1960):
1-3. ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調 Op.
21
1. Allegro appassionato
2. Allegro ma con tenerezza
3. Vivace assai
4-8. 弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調
Op. 10
4. Marcia. Allegro
5. Romanza. Adagio non troppo, quasi
andante
6. Scherzo. Vivace
7. Tema con variazioni. Andante con
moto
8. Rondo (Finale). Allegro vivace
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
9-11. ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.
18
9. Allegro, ma non troppo
10. Improvisation. Andante cantabile
11. Finale. Andante - Allegro |
ヘレン・ヴァイス(ヴァイオリン)
パウル・リヴィニウス(ピアノ)1-3、9-11
ツェン・ウェンシャオ(ヴィオラ)...4-8
ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)...4-8 |
録音:2022年4月6-8日 ブレーメン放送、ゼンデザール
総収録時間:67分
バルトークよりも4年早く生まれたドホナーニは優れたピアニストでもあった作曲家。
作品にはハンガリーのさまざまな民族音楽の要素が取り込まれているものの、バルトークの作品ほどに民族色は濃くなく、どちらかというとブラームスに近いドイツ・ロマン派風の音楽です。
リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは23歳の作品。華やかな演奏効果が得られるとともに高度な演奏技術が要求される曲です。
演奏はハンブルク生まれのヴァイオリニスト、ヘレン・ヴァイスを中心としたメンバーによるもの。
ヴァイスは幼少期から活躍を開始し、15歳でハンブルク交響楽団と共演し、1年後に若い音楽家のためのコンクール「Concertino
Praga」で第1位を受賞。
エルプフィルハーモニーやベルリン・フィルハーモニーなどで一流オーケストラと共演し、室内楽にも参加しています。
ポール・リヴィニウスは1970年生まれで、5歳からピアノを学びました。
ドイツ連邦ユーゲント管弦楽団やグスタフ・マーラー・ユース管弦楽団のメンバーを務め、室内楽トリオでも受賞歴あり。モーツァルト・ピアノ四重奏団のメンバーです。
セレナードではNAXOSでもおなじみのガブリエル・シュヴァーベと1981年上海生まれのヴィオラ奏者ツェン・ウェンシャオが参加。親密な演奏を披露しています。
|
|
|
バツェヴィチ:交響的作品全集 第3集
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
1-4. 交響曲第1番...世界初録音
5. Uwertura Polska ポーランド序曲
6-9. オーケストラのためのパルティータ
10-13. 大交響楽団のための協奏曲
14. In una parte イン・ウナ・パルテ |
ケルンWDR交響楽団
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮) |
録音:2023年6月5-10日 Studioproduktion
Koln(ドイツ)
総収録時間:75分
cpoの人気シリーズ、グラジナ・バツェヴィチの交響的作品全集を締めくくる第3集。
1942年から45年に書かれた交響曲第1番は、このアルバムが世界初録音。第1番と附番されているものの、実際には2番目の交響曲で、1938年に書かれた実質上の第1番はバツェヴィチ自身によってカタログから削除されてしまいました。
この曲も出版が許可されておらず、今回は自筆譜に基づいて演奏が行われています。
「ポーランド序曲」は1954年の作品。こちらも出版されることのなかった作品ですが、複雑な変拍子を用いた活力あるリズムが優れた効果を生み出しています。
他には1955年作曲の新古典派的な「パルティータ」と亡くなる2年前の1967年に書かれた「In
unaparte」を収録。
ウカシュ・ボロヴィチ指揮のケルンWDR交響楽団は、初期の実験的な作品から、多彩な音色を用いた後期の作品まで、見事な演奏を披露します。
|
|
555563
(2CD)
\4200
|
ヨハン・ニコラウス・フォルケル:4つのピアノ協奏曲
ヨハン・ニコラウス・フォルケル(1749-1818):
【CD1】
1-3. ピアノ協奏曲 ト長調
1. Adagio - Allegro di molto e leggiero/
2. Adagio/3. Allegretto
4-6. ピアノ協奏曲 変ロ長調
4. Allegro di molto
5. Adagio con sordini e sempre sostenuto
6. Allegro assai
【CD2】
1-3. ピアノ協奏曲 イ長調
1. Andante - Allegro di molto/2.
Adagio/3. Allegretto
4-6. ピアノ協奏曲 ハ長調
4. Allegro di molto/5. Andantino,
cantabile/6. Allegro
全て世界初録音 |
トビアス・コッホ(フォルテピアノ)
ケルン・アカデミー(古楽器使用)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮) |
(フォルテピアノ)アントン・ヴァルター製ハンマーフリューゲルによるフォルテピアノ(シュタウフェン・イム・ブライスガウ、クリストフ・カーンのピアノワークショップによる再現楽器、2007年製作)
録音:2022年5月2-6日 ケルン、Deutschlandfunk
Kammermusiksaal
総収録時間:85分
バッハの評伝の著者として知られるフォルケルのピアノ協奏曲をピリオド楽器で演奏したcpoらしい企画。
全曲世界初録音。
フォルケルは1749年にコーブルク近郊に生まれ、地元のカントルから音楽を学びました。
その後、ゲッティンゲン大学で法律を学ぶ傍ら、音楽理論や歴史の研究にも取り組み、音楽教育や学術的なコンサートの開催を通じて音楽の発展に寄与しました。
熱烈なバッハ信奉者であった彼は1802年にバッハの初の伝記を出版し、バッハの偉業をドイツの国民的遺産として称賛したことでも知られています。
フォルケルの作品には22の協奏曲があり、そのうち12曲の筆写譜が現存しています。このアルバムには世界初録音となる4曲のピアノ協奏曲を収録。
彼の作曲活動は1769年から1796年まで続き、初期の鍵盤楽曲ではチェンバロを想定していたようですが、後期になるとフォルテピアノを指定することが増えてゆき、この録音でもフォルテピアノを使っています。
|
|
|
テレマン:ソプラノのためのカンタータとオペラ・アリア集
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
1. 組曲 ニ長調 - 序曲 TWV 55:D23
2-11. ソプラノとオーケストラのためのカンタータ
『イーノ』 TWV 20:41
12. 歌劇《ゲルマニクス》 TWV 21:deest
-
アリア「Rimembranza crudel」
13-16. 歌劇《エマとエギンハルト》 TWV
21:25 -
レチタティーヴォとアリア
17-23. 歌劇《フラヴィウス・ベルタリドゥス》TWV
21:27 -
レチタティーヴォとアリア
24. ファンファーレ ニ長調 TWV 50:44
25. 歌劇
《Der neumodische Liebhaber Damon当世風な情夫ダモン》-
アリア「Lache nur, du Tigerherze!」 |
アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)
ボストン古楽音楽祭管弦楽団(古楽器使用)
ポール・オデット(指揮)
スティーヴン・スタッブス(指揮) |
ロバート・ミーリー(オーケストラ・ディレクター)
録音:2023年8月12-18日 ブレーメン、ゼンデザール
総収録時間:80分
ギリシャ神話を素材にしたカンタータ『イーノ』は、アタマスの後妻イーノが、前妻ネペレとの間に生まれた2人の子供を邪魔に感じ、彼らを亡き者にしようと企てるという物語。
作曲時のテレマンはすでに80歳を過ぎていましたが、その音楽は年齢を感じさせない若々しいものでした。
今回の録音ではイーノ役をボストン古楽音楽祭のメンバーでもあるアマンダ・フォーサイスが務め、圧倒的な歌唱で聴き手を魅了します。
他にはテレマンのオペラ作曲家としての実力を感じさせるモノドラマから陽気な喜劇のアリアが並べられています。
|
|
|
ポッター:交響曲全集 第2集
チプリアーニ・ポッター(1792-1871)
1-4. 交響曲 ハ短調(1826/1847)
5. コンチェルタンテ ニ短調 -
ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、
コントラバスとオーケストラのために
6-8. 交響曲 変ロ長調(1821)
9. 序曲「嵐」 |
ミシュカ・ラシュディ・モーメン(ピアノ)...5
ヨニアン・イリアス・カデシャ(ヴァイオリン)...5
ティム・ポズナー(チェロ)...5
フィリップ・ネルソン(コントラバス)...5
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
ハワード・グリフィス(指揮) |
録音:Hodinott Hall, Cardiff、ウェールズ 2022年9月6-8日...1-5、9 2023年9月6日...6-8
総収録時間:77分
チプリアーニ・ポッターはイギリスのピアニスト兼作曲家で、幼少期に父から音楽教育を受け、その後イギリスの音楽家や、ウィーンでベートーヴェンの紹介によりアロイス・フェルスターに師事、帰国後すぐに人気作曲家、ピアニストとして名声を得ました。彼の音楽は魅惑的なメロディーが特徴で、特に交響曲が評価されています。
このアルバムには彼の2つの交響曲を中心に収録。交響曲ハ短調は初稿、改訂稿ともに彼の生存中には演奏されることはありませんでしたが、古典的な形式の中に様々なアイデアが重ね合わせられた興味深い作品。
第1楽章は劇的な再現部と印象的なコーダが特徴的なソナタ形式。第2楽章は5部形式で田園的な雰囲気を持ち、第3楽章は付点リズムのメヌエット風スケルツォ。
フィナーレはトッカータのような序章で始まり、哀愁のある主題が展開されます。
交響曲変ロ長調も存命中には演奏されず、1839年に演奏された改訂版は第1楽章の一部が残存していますが、このアルバムでは1821年の初稿が演奏されています。
コンチェルタンテは、当時の名手たちのために書かれたと推測され、初演の際のコントラバスはドメニコ・ドラゴネッティが担当しました。
序曲「嵐」はポッターの最後の管弦楽曲で、以後は小品の作曲、もしくは過去作品の改訂のみを行ったとされています。
|
|
|
ヨハン・パッヘルベル:マニフィカト集 第2集
ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):
1-16. マニフィカト ハ長調 PWV 1503
17. 私の肉体は正しい食物 PWV 1222
18-22. 神よ、速やかにわたしを救い出し
PWV 1407
23. おお主よ、わたしには敵がなんと多いのだろうPWV
1203
24-37. マニフィカト 変ロ長調 PWV 1514 |
ヒムリッシェ・カントライ
(古楽器・声楽アンサンブル)
ヤン・コボウ指揮 |
録音:2021年9月6-8日 Kirche St. Georg、マルクト・ノルドハイム
(ドイツ)
総収録時間:70分
「パッヘルベルのカノン」として、クラシック音楽に馴染みのない人にもその名を知られるバロック期の作曲家パッヘルベル。
cpoレーベルでは「オルガン曲の偉大な作曲家」や「宗教音楽家」としてのパッヘルベルの姿を丹念に追っています。
パッヘルベルは、ニュルンベルクで過ごした晩年に教会音楽家として多くの宗教音楽を作曲しました。
彼は特に「マニフィカト」(聖母マリアを賛美する歌)を多数手がけ、優れた創造力と劇的な表現力を発揮しました。
このアルバムに収録された2曲のマニフィカトは、2つのオーボエとファゴット、6つのパートの弦楽アンサンブル(オルガンと通奏低音を含む)と、それぞれ2人のソプラノ、アルト、テノール、バスの声楽アンサンブルで演奏されます。
彼の声楽作品の多くは、息子カールが売却したとされ、現在はイギリスのテンベリーにあるセント・マイケルズ・カレッジの図書館に保存されており、その大部分が唯一の現存する写本として重要です。
これらの作品には、ラテン語の宗教音楽や夕べの礼拝用の曲が含まれ、ニュルンベルクの主要教会で演奏されていたことが示されています。
演奏は第1集と同じく、自身もテノール歌手であるヤン・コボウの指揮によるヒムリッシェ・カントライです。
|
|
|
1624年ドレスデン、クリスマスの礼拝 -
ロヒール・ミヒャエル:クリスマス物語
ロヒール・ミヒャエル(1553頃-1623):
1-5. 序章
6-19. クリスマスの物語 第1章
20-30. クリスマスの物語 第2章
31-40. クリスマスの物語 第3章
41-43. 終章 |
アンサンブル・ポリハルモニーク
(古楽器使用)
アレクサンダー・シュナイダー(指揮) |
録音:2024年4月10-12日 KUSPO Munchenstein
bei Basel(スイス)
400年前のクリスマスにドレスデン宮廷に響いた音楽を再現したアルバム。
ロヒール・ミヒャエル(・フォン・ベルゲン)はフランコ・フレミッシュ楽派の作曲家、指揮者。幼少期にウィーンに移住、音楽の才能を磨きました。
1569年から1572年までヴェネツィアでアンドレア・ガブリエリに師事し、その後ドイツに戻り、1575年からドレスデン宮廷楽団に参加します。
1587年にはザクソン選帝侯の宮廷楽団の指揮者に任命され、彼の息子たちも音楽家として育ちました。
当時流行していたイタリアの音楽に影響されつつも、自身の作曲スタイルを確立し、1602年に作曲した「クリスマス物語」はドレスデンの宮廷で50年間も演奏されるほどの成功を収めました。
このアルバムは1624年クリスマス・イヴの一連の演奏会を再現したもので、もともとの「クリスマス物語」に他の作曲家のモテットや、コラール、賛美歌などをはさみながら礼拝の典礼として成立させています。
その音楽は派手さはないものの、作曲者の信仰の深さを感じさせ素朴な美しさに溢れています。
|
DIVINE ART
|
|
回想-チャイコフスキー、シベリウス、ショパン
他:ピアノ曲集 |
川村友乃(ピアノ) |
1. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):四季
Op. 37 No. 10 10月 秋の歌
2. ジャン・シベリウス(1865-1957):練習曲
Op. 76 No. 2
3. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲第6番
変ニ長調 WoO1 No. 6
フレデリック・ショパン(1810-1849):
4. 前奏曲 Op. 28 No. 20 ハ短調/5. 練習曲
Op. 10 No. 3 ホ長調「別れの曲」/
6. 練習曲 Op. 10 No. 5 変ト長調「黒鍵」/7.
練習曲 Op. 10 No. 12 ハ短調「革命」/
8. 夜想曲第20番 嬰へ短調/9. バラード第3番
変イ長調 Op. 47
10. ブラームス:ワルツ 変イ長調Op. 39 No.
5
11. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタイ長調
K. 113 L. 345
12. 川村友乃:変奏曲
13. セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):前奏曲
ト短調 「行進曲風に」Op. 23 No. 5
14. クロード・ドビュッシー(1862-1918):ベルガマスク組曲
L. 75 - 第3曲「月の光」
15. エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):
ペール・ギュント組曲 Op. 23 - 山の魔王の宮殿にて(ギンズブルグ編)
16. カッチーニ伝:アヴェ・マリア(吉松隆編) |
録音:2016年 ロンドン
総収録時間:63分
川村友乃は3歳からヤマハの音楽教室で学び、同音楽振興会から奨学金を得て英国王立音楽院に留学、クリストファー・エルトンと故マリア・クルシオに
師事し研鑽を積み、現在はイギリスを中心に活動しています。
この「回想」と題されたアルバムでは数多くの名曲の中から、彼女の好きな曲や思い入れのあ
る曲を厳選、卓越した技術と詩的な感性で各々の作品を生き生きと演奏しています。
アルバムには彼女の自作である「変奏曲」も収録されています。
|
|
|
遠い声、新しい世界 -
イングランドの歌、風景、歴史にインスパイアされた作品集
1. エド・ヒューズ(1968-):In Ieiunio
et Fletu(2018) ー
フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのために
2. ヒューズ:Sky Rhythms (2022) ー
歌、フルート、クラリネット、バス・クラリネット、
ピアノ、エレクトリック・ギター、チェロのために
3. シャーリー・J・トンプソン(1958-):
Mighty Mandela(1990) ー 無伴奏フルートのために
4. トンプソン:An Hymn to the Evening(2022)
ー
歌、フルート、クラリネット、バス・クラリネット、
ピアノ、エレクトリック・ギター、チェロのために
5. マシュー・シーラン(1989-):Languet
Anima(2024) ー
フルート、クラリネット、ヴァイオリンとチェロのために
6. エヴリン・フィカラ(1962-):
The Arbitrariness of Language(2010)
ー ピアノのために
7. フィカラ:What Larks (2022) ー
歌、フルート、クラリネット、バス・クラリネット、
ピアノ、エレクトリック・ギター、チェロのために
8. ローランド・サザーランド:
Eternal(2018) ー フルート、ピアノとチェロのために
9. サザーランド:Modes from the Downs(2022)
ー
歌、フルート、クラリネット、バス・クラリネット、
ピアノ、エレクトリック・ギター、チェロのために
10. ヒューズ:Dark Angel(2024) ー
フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのために
全て世界初録音 |
レイチェル・ファラゴ(ソプラノ)...
2、4、7、9
ニュー・ミュージック・プレイヤーズ...
1、3、5、6、8、10
オーケストラ・オヴ・
サウンド・アンド・ライト...
2、4、7、9 |
録音:2022年5月20日 Attenborough Centre
for Creative Arts,University of Sussex(ライヴ)...2、4、7、9
2024年3月23日 The Warehouse, Theed Street,
London(ライヴ)...1、3、5、6、8、10
総収録時間:78分
このアルバムでは、イギリスの5人の現代作曲家が、イングランドの風景と文化史をテーマに作曲した音楽を紹介しています。
中心となるのは、2022年にソプラノとアンサンブルのために委嘱された「South
Downs Songbook」(トラック2、4、 7、9)で、4名の作曲家がサウスダウンズの丘陵地を題材にした歌曲を提供したもの。
他には、トマス・タリスのモテット「In ieiunio
et fletu」を素材としたヒューズの曲や、ネルソン・マンデラへのオマージュであるトンプソンの「Mighty
Mandela」、 俳句を題材としたフィカラのピアノ曲、14世紀のアルス・スブティリオル(繊細な技法)に触発されたシーランの作品など、現代
音楽の語法と歴史的要素を融合した作品が並べられています。
ニュー・ミュージック・プレイヤーズとオーケストラ・オヴ・サウンド・アンド・ライトは、どちらもエド・ヒューズによって設立されたアンサ
ンブル。
バロックやクラシックからジャズ、現代音楽まで幅広いジャンルの作品を演奏し、高い評価を得ています。
|
|
|
マグパイ- ケヴィン・ラフテリー(1951-):ソロと室内楽作品集
1. Meditation in Brown メディテーション・イン・ブラウン
(2020)
2. チェンバロ五重奏曲(2020)
3-4. 2つの捧げもの(2021)
3. Neither Here nor There/4. Beyond
5. Naked Before God(2022)
6. Fourth Companion(2021)
7. Meditation in Gold メディテーション・イン・ゴールド(2020)
8. Two for Mirth(2022)
9-13. Atlantis Dances(2018)
9. Festive/10. Pastoral/11. Sabre-rattling/
12. Exorcism/13. Festive
14. Meditation in Silver メディテーション・イン・シルヴァー(2020) |
リチャード・ベンジャフィールド
(マリンバ/ヴィブラフォン/
グロッケンシュピール)...1、7、14
バークリー・アンサンブル...
2、6、8、9-13
アネケ・ホドネット(ハープ)...3-4
エリザベス・グリーン(ハープ)...3-4
ニール・ハイド(チェロ)...5 |
録音:2019年-2022年
総収録時間:69分
タイトルの『Magpie マグパイ』とは「カササギ、なんでも集めたがる人」を表す言葉。
ケヴィン・ラフテリーのこのアルバムにはレ
オナルド・ダ・ヴィンチの芸術に触発された「Meditation
in Brown」、パンデミック中に作られた「チェンバロ五重奏曲」、愛
する人の喪失を表現した「2つの捧げもの」、そして個人的な絶望から生まれた「Naked
Before God」など、アルバム・タ イトルのとおり、自身の経験や家族の歴史などを反映させた多種多様な音楽が収録されています。
アメリカ出身のラフテリー は1989年からロンドンで活動。現在はニュー・ロンドン室内合唱団で歌い、アンサンブルではファゴットを演奏、またリッチモン
ド・コンサート・ソサエティの音楽監督も務めています。
|
AULICUS
|
|
「ローマ・バロックの宝物たち」
(1)A.カルダーラ:トリオ・ソナタOp. 1-5
ホ短調
(2)A.スカルラッティ:
カンタータ「ロラーテ・チェリ(天よ、露を滴らせよ)」
(3)C.マンネッリ:トリオ・ソナタOp. 2-1「ラ・フォッジャ」
(4)G.F.ヘンデル:グローリア
(アンコール)
(5)G.F.ヘンデル「時と悟りの勝利」より
「あなたは、天からの選ばれし使者」 |
パオロ・ペッローネ(指揮)
イル・ソーニョ・バロックアンサンブル
(2)(4)(5)
ジェンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ) |
人気のソプラノ ジェンマ・ベルタニョッリ登場!ローマで作曲されたバロック作品で構成されたライヴ!
録音:2019年7月3日 ローマ・サンタマリア・デッラニマ教会にてライヴ収録、50'57
バロック時代にローマで作曲された楽曲で構成されたコンサートのライヴCD。このコンサートの主役は何と言ってもソプラノのベルタニョッリである。
オペラで培われた表現力、深く癖の無い発声で素晴らしい歌を聴かせてくれる。アンサンブルも確かなテクニックと音楽性でコンサートの骨格を見事に作り上げている。
教会での収録で残響が多いと思われるが、大変クリアーな録音で楽しめるものとなっている。
ジェンマ・ベルタニョッリはイタリア・ボルツァーノ生まれ。AsLiCoコンクール、フランシスコ・ヴィーニャス国際コンクールで優勝。
スカラ座、フェニーチェ劇場、シャンゼリゼ劇場他の主要オペラハウスに出演。
古楽からオペラ、コンサートと幅広いレパートリーで活躍している。
マゼール、ムーティ、メータ等の一流の指揮者とも多数共演している実力派のソプラノである。
パオロ・ペッローネ(指揮)はサンタチェチーリア音楽院でヴァイオリン、室内楽を学ぶ。
イル・ジャルディーノ・アルモニコ、コンチェルト・イタリアーノ等の主要バロックアンサンブルで常任ソリストを務めている。また、ヨーロッパの主要音楽祭にも多数出演し活躍している。
イル・ソーニョ・バロックアンサンブルはパオロ・ペッローネが音楽監督を務めるバロックアンサンブル。
メンバーは多くのバロックアンサンブルで、リーダー、ソリストを務めている。
ソニー、CPO、ドイツ・ハルモニアムンディ、Opus111、等から多くのCDがリリースされている。
|
|
|
アレッシオ・ミラーリア:交響曲第2番「オーラ」
(1、オーラ/2、霧の上昇/3、精霊の踊り/
4、やまびこ/5、天空への旅) |
アレッシオ・ミラーリア
(作曲、コンピュータ、制作) |
43'10
アレッシオ・ミラーリアは、メディア、映画音楽の作曲家・プロデューサー・サウンドエンジニア。いま最も注目されているクリエーターである。
これまでに、美女と野獣、バットマンvsスーパーマン、トイストーリー4、オッペンハイマー等にも関わっている。2018年と2021年に「アカデミー・オヴ・コンテンポラリー・ミュージック・アワード」を受賞している。
交響曲第2番はアコースティック楽器とコンピュータ音楽が溶け合っていて、音で映像を描いた様な音楽である。
効果音の様なフレーズが曲を上手く盛り上げて、映画音楽を数多く手掛けた作曲者らしさが良く出ている。作曲者が指揮とコンピュータを操作してようで、録音も良くオーディオ的な聴き方も楽しめる仕上がりになっている。
|
|
|
「チャイコフスキー=ラフマニノフ=プロコフィエフ」
チャイコフスキー:
(1)憂鬱なセレナード Op. 26
(2)ワルツ=スケルツォ Op. 34
(3)-(5)なつかしい土地の思い出 Op. 42
(6)(7)ラフマニノフ:2つのサロン風小品
Op. 6
(8)-(12)プロコフィエフ:5つのメロディ
Op. 35 bis |
デニス・ガサノフ(Vn)
ユーリ・パノフ(Pf) |
録音:2023年9月8・9日 サンクトペテルブルク 聖エカテリーナ教会にて収録、54'55
ロシアの作曲家によるヴァイオリン小品集。普段耳にする小品集とは少し趣が異なり、ヴァイオリンの華やかさよりも瞑想的で静かな表情の楽曲で構成されている。ゆったりとした時間を楽しめるアルバムと言える。
ガサノフは、1994年ウクライナのルガンスク生まれ。6歳よりヴァイオリンを始め、モスクワ中央音楽学校、モスクワ音楽院で学ぶ。マリナ・ケセルマン氏に師事。デミドフ国際コンクール第1位、オーストリアのベートーヴェン・ヴァイオリン・コンクール第2位、仙台国際音楽コンクール第2位。2017年よりサンクトペテルブルク・ハウス・オヴ・ミュージックのソリストを務めている。
現在、イタリア・イモラ音楽院でボリス・ベルキン氏に師事している。
パノフは、1982年ウクライナのスームイ生まれ。チャイコフスキー音楽院、グネーシン音楽大学でアルカディ・セヴィドフ氏に師事。室内楽のピアニストとして多くのソリスト達と共演している。
|
|
|
「ヴィオラ・ダ・ガンバ~ザ・ディヴィジョン・ヴィオリスト
第2集」
(1)クリストファー・シンプソン(1605?-1669):プレリュードNo.
1
(2)クリストファー・シンプソン:ディヴィジョンズNo.27
ニ短調
(3)ヘンリー・バトラー(? - 1652):ディヴィジョンズNo.
6 ハ長調
(4)ジョン・ジェンキンス(1592-1672):ディヴィジョンズNo.
1 イ長調
(5)チャールズ・コールマン(1605-64):ディヴィジョンズNo.
15 ト短調
(6)モーリス・ウェブスター(1621-36):ディヴィジョンズNo.
13 ハ長調
(7)ポールウィール:ディヴィジョンズNo.
5 イ短調
(8)ヒュー・ファシー(fl. 1618?):ディヴィジョンズNo.
8 ニ短調
(9)ポールウィール:ディヴィジョンズNo.
9 ハ短調
(10)トーマス・バルタザール(1631-63):ディヴィジョンズNo.
14 ト長調 |
ロベルト・ジーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
グイード・アンドレオッリ(ヴァージナル)
ダリオ・ランディ(テオルボ)
マルコ・アンジエッラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
|
録音:2022年2月4~5日 コルシカ音楽学校 アントニア・ポッツィ講堂、69'59
タイトルの『ザ・ティヴィジョン・ヴィオリスト』とは、16世紀の演奏スタイルが由来である。
この時代に、書かれた声部から離れて自由に装飾をする傾向が生まれた。つまり分割(ディヴィジョン)された訳である。
この様な演奏スタイルをイタリアでは『アラ・バスタルダ』言われ、この用途のために使用されたヴィオラ・ダ・ガンバを『ディヴィジョン・ヴィオール』と呼んでいる。
全てバッハが生まれる以前(1669年)に活躍した作曲家たちの作品集。イギリスの古楽作品は簡潔な書法のものが多い印象だが、色彩的で典雅な響きを楽しませてくれる曲集となっている。
過度な残響がなくクリアーな空間が再現されている。録音スタジオの様な広すぎない場所での収録が、この音場感を作っていると思われる。
リーダーのロベルト・ジーニは、1958年にミラノで生まれる。イタリア古学界の重鎮で、CD録音も数多く行っている。今回のメンバーも共演回数が多く、息のあった演奏を聴かせてくれている。
|
|
|
「シニョール・カナビィ」~
マルティン・フリードリヒ・カンナビヒ(1675?-1759):
フルート・ソナタ全集
フルート・ソナタ ニ長調 Op.1-No.1
フルート・ソナタ ロ短調 Op.1-No.2
フルート・ソナタ ト長調 Op.1-No.3
フルート・ソナタ ホ短調 Op.1-No.4
ソナタ ニ長調、WoO
フルート・ソナタ ト短調 Op.1-No.5
フルート・ソナタ ニ長調Op.1-No.6 |
ロレンツォ・ガブリエーレ(フラウト・トラヴェルソ、音楽監督)
マティアス・バーグマン(チェロ)
ペ・スルギ(チェンバロ) |
録音:2022年11月22~27日ベルリン・ヴァンゼー聖アンドレアス教会 69'24
マルティン・フリードリヒ・カンナビヒ(1675?-1759)はアルザス地方出身。
マンハイムの宮廷で、フルート奏者・作曲家として活躍する。ヨハン・クリスチャン・カンナビッヒの父。
どの曲も軽やかで技巧的だが、フラウト・トラヴェルソの特質が十二分に生かされた佳曲である。次々と流れてくる音が心地よい。モダン楽器よりも丸味のある響きであるが、華やかな気分が支配する楽しい一枚である。
ロレンツォ・ガブリエーレはローマ出身のトラヴェルソ、フルート奏者。2015年、第8回テレマン国際コンクールで優勝。多くのアンサンブルと共演している。
マティアス・バーグマンはチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者としてヨーロッパ中の古楽アンサンブルを牽引する存在。プファルツ・フィルハーモニー首席チェロ奏者。
ブィドゴシュツ音楽院でバロック・チェロの客員教授を務めている。ペ・スルギは韓国のチェンバロ奏者。
エヴァ・マリア・ポレルス、イェルク=アンドレアス・ベティヒャー、クリスティアン・リーガーに師事。ミュンヘン音楽大学、フランクフルト音楽大学で准教授を務めている
|
|
|
「W.A.モーツァルト:
フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ
第1集」
ヴァイオリン・ソナタ Op.2‐1(KV.376
/ 374d)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-2(KV.296)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-3(KV.377
/ 374e)
|
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)
ダヴィッド・プランティエ(ヴァイオリン) |
録音:2033年9月9日~11日 ローマ・イカロススタジオにて収録、57'39
古楽器による演奏だが、大変伸びやかなサウンドが心地よい。モダン楽器とは異なる雅やかな雰囲気が楽しめる充実した演奏である。
モーツァルトの音楽が持つ美しさを全面に出した録音は、17世紀の宮廷サロンを彷彿とさせるものとなっている。
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノはイタリアのフォルテピアノ奏者、音楽学者。フォッジャ音楽院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学ぶ。
その後フォルテピアノ奏者に転向し、イタリアの古楽界を支える一人となった。ダヴィッド・プランティエはバーゼル・スコラ・カントルムでバロック・ヴァイオリンをキアーラ・バンキーニに師事。
バンキーニが率いる「アンサンブル415」「カフェ・ツィンマーマン」の中心メンバーとして活躍。自らも「レ・プレジール・デュ・パルナス」や「デュオ・タルティーニ」といったアンサンブルを主宰して存在感を高めている。
|
|
|
「ホイッスリング(口笛)・クラシックス」
(1)民謡/(2)セレナータ/(3)ナポリの歌(カンパネッラ:お前が大好き)/
(4)タランテラ・ティピカ/(5)アンティドートゥム・タラントゥーラ/
(6)緑の小鳥/(7)ホイッスリング・エア(バッハ:G線上のアリア)/
(8)ヴィラネッラ・ナポレターナ/(9)鳥の歌い手/(10)ウタンミラの歌/
(11)森のため息/(12)眠っている星(フランス民謡・キラキラ星) |
エレナ・ソマレ(口笛)
マッツ・ヘドベリ(ギター・編曲) |
34'57
イタリアとスウェーデンの歌・クラシックのメロディを、口笛とギターで演奏した珍しいアルバム。編曲は全てギターのヘドベリが担当している。
エレクトリック・ボウというギターの弦を弓で弾いた様な音を出すアイテムが大変効果的に使用されている。
口笛はノイズが混じり易いと思われるが、大変耳触り良く録音されていて大変リラックスできる仕上がりになっている。
エレナ・ソマレ(口笛)はマルチメディア・アーティストで国際的な口笛奏者。その音色は美しくリリカルで詩的と評され、魔法の様な口笛と言われている。
高い技術を持っているが、難しさを感じさせない演奏で聴衆を魅了している。
マッツ・ヘドベリはスウェーデンのギタリスト・アレンジャー・作曲家。
ストックホルムを拠点に国際的に活躍している。ヘヴィー、ロック、プログレッシヴ,実験音楽、クラシックとジャンルを超えて様々なアーティストと共演している。
Aulicsから3枚のCDがリリースされている。
|
|
|
ブラームス:ピアノ五重奏曲へ短調 Op.34 |
ジョルジア・トマッシ(ピアノ)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn I)
ファブリツィオ・ファラスカ(Vn II)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc) |
録音:2023年1月28日 ローマ・サピエンツァ大学大ホールでの、ローマ演奏大学協会コンサートをライヴ収録、40'44
ブラームスの名曲だがイタリアのソリスト達らしく、明快な演奏である。見通しが良く、重くなり過ぎない音作りは大変効果的に思える。ライヴではあるがホールでの収録なので、録音も良好である。
トマッシ(ピアノ)は、1970年ナポリ生まれ。ヴェルディ音楽院、イモラ音楽院でフランコ・スカラに師事する。
1992年に、ルーヴィンシュタイン国際コンクールでグランプリを受賞した。
ピエラヌンツィ(ヴァイオリン)は、ジェノヴァのパガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優秀な成績を修めている。
ソロ活動、室内楽、CD録音と国際的に活躍している。ファラスカ(ヴァイオリン)は、イタリアで学んだ後ロンドンのロイヤル・アカデミーに留学。オーケストラや室内楽で活躍している。
フィオーレ(ヴィオラ)は、ローマ生まれ。サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。アッカルド、ベルキン、ソプラノのレナータ・スコット他の多くの有名アーティストと共演している。
スクイティエーリ(チェロ)は、カンポバッソ音楽院、サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。
多くの国際コンクールで上位入賞し、ハイドン、エルガー、ドヴォルザークの協奏曲のCDでソリストを務めている。
ペルゴレージ音楽院で後進の指導にもあたっている。
|
|
|
イタリアの優れたソリスト達が結集した演奏会のライヴCD
(1)モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番ト短調
KV.516
(2)シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 Op.
114、D. 667『鱒』 |
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・ソロンブリーノ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
(1)イーヴォス・マルゴーニ(Vn)
(1)フランチェスコ・フィオーレ(Va)
(2)エルマンノ・カルツォラーリ(CB)
(2)アントネッロ・カンナヴァーレ(Pf) |
録音:2023年11月28日 ナポリ「ヴィラ・ピニャテッリ」でのライヴ収録 76'15
パガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優秀な成績を収めたヴァイオリニスト、ピエラヌンツィを中心にイタリアの優れたソリスト達が結集した演奏会のライヴCD。
メンバーは共演の回数も多く息の合ったアンサンブルを聴かせてくれている。残響が多めの会場と思われるが、それだけに当日の熱気が伝わってくる。
どちらも五重奏曲と選曲も良くて、大変楽しめた一枚である。
ヴィラ・ピニャテッリは19世紀に建造された歴史的建造物で、現在は文化イヴェントや展示会、博物館として利用されている。
|
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
.
DIAPASON
|
|
あのCDが復活
「ミケランジェリ、1967年プラト・ステレオ・ライヴ」
ショパン:
幻想曲 へ短調op.49/前奏曲 嬰ハ短調op.45/
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調/
マズルカ集
(ヘ短調op. 68-4/嬰ト短調op. 33-1/変ニ長調op.
30-3/嬰へ短調op. 59-3)/
バラード第1番ト短調op.23-1/
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズop.
22 |
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ) |
ミケランジェリの名盤、久しぶりの再プレス!!レコ芸特選盤!オール・ショパン・リサイタル
録音:1967年6月28日 プラト、メタスタシオ劇場ステレオ・ライヴ
イタリアのトスカーナ州、プラトの名門劇場「メタスタシオ劇場」でのライヴ録音です。ミケランジェリはここで10回のリサイタルを行いました。
この録音は、全盛時のミケランジェリが行ったオール・ショパンのコンサートが楽しめるファン待望の1枚です。
このCDは元々関係者向けの配布用として作られ、一般発売はされておりませんでした。
音源は2000年にアーカイヴから発見され、ミケランジェリ夫人、ミケランジェリのスタッフによるチェックを受けたうえでCD化されました。
一般発売は2007年でレコード芸術誌でも特選盤に選ばれるなど評価が非常に高かったものです。
日本語・英語の解説とDIAPASON社長からのメッセージ付き。
―許光俊氏による日本語ライナーノートより―
ここでミケランジェリが奏でているのは、私たちがショパンというと連想する類の音楽とは著しく異なると言うしかないだろう。最初の「幻想曲ヘ短調」の冒頭からして、リズムの正確さ、明快さが際だつ。北ヨーロッパ的な霧や闇の雰囲気、あるいは幻想性は微塵もない。ミケランジェリはあらゆる音の響きや動きを手に取るようにわからせる。音符のひとつひとつが、あたかも地中海の明るい光に照らされているかのようにくっきりと見える。ハイドンのソナタを聴いているかのような錯覚すら起こさせよう。とはいえ、注意深く聴くと、この明るさのうちにも実に微妙、精妙な陰影が施されていることに気づかされる。和声的な響きの変化をこれほどまでに明瞭にさらけ出した演奏は、ほとんど他にないのではないか。まるでプリズムによって分解された光の七色を見せられているようだ。
(店主「やっぱりクラシックは死なない!」より)
ああ。
初めてミケランジェリが目の前で弾いているときと同じ気持ちになれるCDに出会えた。
ミケランジェリの演奏を間近で見た人は、誰でもあの魔術のような雰囲気に息を呑んだと思う。
これまで多くのピアニストのコンサートを聴いて観てきたが、あんな切れるような緊張感とあんな夢のような幻想体験を味あわせてくれたのはミケランジェリだけである。
ミケランジェリの狂信的な信奉者ではないが、今でも目をつぶればあの日のコンサートの音が聴こえる。
ただ、CDではそこまでの奇跡的な時間を味あわせてくれることはない。彼のCDには立派で素晴らしい演奏の録音がたくさんある。本当にどれもすごいと思う。
だが、あのコンサートで体験させてくれた、聴いている人を魔術にかけてどこか遠くに連れ去ってしまうようなことは、さすがにない。
バチカン・ライヴやそれ以外のいくつかのアルバムでは、もう少しで催眠にかかりそうなのに、それでも遠くまで連れて行かれることはない。
だから今回のプラト・ライヴもそれほどの期待はしていなかった。貴重な録音とはいえ、さすがに40年も前の録音。遺族や現地の人たちにとってはなんだか特別な録音らしいが、そこまでの期待はできない。
実際サンプルを送ってもらっていきなり始まった「幻想曲」は、予想以上に音が悪く、「ミケランジェリを聴くにはちょっと辛いなあ・・・」と思った。ただ演奏はすばらしい。変なミスタッチはあるけれど。
・・・ところが、ピアノ・ソナタ第2番の第3楽章レント。その開始2分、中間部が始まって、状況が一変した。
あのミケランジェリの演奏が始まったのである。あの魔術が始まったのである。
その瞬間からだが硬直して、思考が止まった。
もうなんともどうにも表現しようがない。
夢のように自在なテンポ、幻の世界から聴こえてくる音色、闇に吸い込まれそうな弱音。なにより催眠状態で起立させられているような不思議な緊張感。まさにあのコンサートのときとまったく同じ。事実、静寂のしじまに、観客たちの沈黙の興奮が聴こえる。あのときの店主と同じ、彼らも今こんな贅沢な時間を味わいながら死んでしまえたらどんなに幸せだろう、と思っているのだ。
あのコンサートから15年あまり。こういうCDをずっと探していたが、その一方で絶対に不可能と思っていた・・・。
その感動は、あとから登場するバラードとポロネーズでもほぼ同じような雰囲気で体験することができる。だがソナタの第3楽章の異常空間は、絶対的に特別。
どうか心して、そのつもりで聴いてください。
|
.
PAN CLASSICS
|
PC 10461
(12CD)
\6600 →\6190
|
カイルベルトの名演、53年バイロイトの『指環』
ホッター、メードル、ヴィントガッセン
ワーグナー:『ニーベルングの指環』 |
ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団 |
[CD1] 69:19 / [CD2] 74:25
楽劇『ラインの黄金』
ハンス・ホッター(ヴォータン)、ヘルマン・ウーデ(ドンナー)、
ゲルハルト・シュトルツェ(フロー)、エーリヒ・ヴィッテ(ローゲ)、
グスタフ・ナイトリンガー(アルベリヒ)、パウル・キューエン(ミーメ)、
ルートヴィヒ・ウェーバー(ファゾルト)、ヨーゼフ・グラインドル(ファフナー)、
イラ・マラニウク(フリッカ)、ブルニ・ファルコン(フライア)、
マリア・フォン・イロスヴァイ(エルダ)、エリカ・ツィンマーマン(ヴォークリンデ)、
ヘティ・プリマッヒャー(ヴェルグンデ)、ギゼラ・リッツ(フロースヒルデ)
[CD3] 75:39 / [CD4] 75:18 / [CD5] 68:11
楽劇『ワルキューレ』
ラモン・ヴィナイ(ジークムント)、レジーナ・レズニク(ジークリンデ)、
ハンス・ホッター(ヴォータン)、マルタ・メードル(ブリュンヒルデ)、
ヨーゼフ・グラインドル(フンディング)、イラ・マラニウク(フリッカ)、
ブリュンヒルト・フリーラント(ゲルヒルデ)、ブルニ・ファルコン(オルトリンデ)、
リーゼ・ゾレル(ヴァルトラウテ)、マリア・フォン・イロスヴァイ(シュヴェルトライテ)、
リゼロッテ・トーマミュラー(ヘルムヴィーゲ)、ギゼラ・リッツ(ジークルーネ)、
シビラ・プラーテ(グリムゲルデ)、エリカ・シューベルト(ロスヴァイゼ)
[CD6] 76:16 / [CD7] 79:32 / [CD8] 78:29
楽劇『ジークフリート』
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(ジークフリート)、パウル・キューエン(ミーメ)、
マルタ・メードル(ブリュンヒルデ)、ハンス・ホッター(さすらい人)、
グスタフ・ナイトリンガー(アルベリヒ)、ヨーゼフ・グラインドル(ファフナー)、
マリア・フォン・イロスヴァイ(エルダ)、リタ・シュトライヒ(森の小鳥の声)
[CD9] 77:58 / [CD10] 38:54 / [CD11] 65:52
/ [CD12] 75:31
楽劇『神々の黄昏』
マルタ・メードル(ブリュンヒルデ)、ヴォルフガング・ヴィントガッセン(ジークフリート)、
ヨーゼフ・グラインドル(ハーゲン)、グスタフ・ナイトリンガー(アルベリヒ)、
ヘルマン・ウーデ(グンター)、ナタリー・ヒンシュ=グレンダール(グートルーネ)、
イラ・マラニウク(ヴァルトラウテ)、エリカ・ツィンマーマン(ヴォークリンデ)、
ヘティ・プリマッヒャー(ヴェルグンデ)、ギゼラ・リッツ(フロースヒルデ)、
マリア・フォン・イロスヴァイ(第1のノルン)、
イラ・マラニウク(第2のノルン)、レジーナ・レズニク(第3のノルン) |
PAN CLASSICSから登場!カイルベルトの名演、53年バイロイトの『指環』
録音:1953年7月25-27、29日/バイロイト音楽祭
Licensed by Gebhardt Musikvertrieb
1953年、戦後3年目のバイロイト音楽祭は、最初の2年間で音楽面を支えていたハンス・クナッパーツブッシュの不在という危機に見舞われていました。
そこ でヴィーラント・ワーグナーは次世代の指揮者2人をバイロイトに呼び寄せます。
そうしてクレメンス・クラウスが『パルジファル』と『指環』第2サイクルを、ヨー
ゼフ・カイルベルトが『指環』第1サイクルと新演出『ローエングリン』を指揮することになりました。
この年初めて3つのヴォータンすべてを歌ったホッター、バイロイトでは初めてブリュンヒルデを歌ったメードルなど歌唱陣がすばらしく、ヴィントガッセンはジー
クフリートを歌った最初の年でありながら既にエネルギーに満ちあふれた歌を披露しています。
カイルベルトの巧みなコントロールとあいまってバイロイトの『指環』
録音中でも人気の高い名演です。
|
<メジャー・レーベル>
.
DECCA
|
4870262
\2600→\2390 |
《ロシア出身の若きメッゾ・ソプラノ
アイグル・アクメチーナ~Aigul》
ビゼー:歌劇『カルメン』より
1) ハバネラ「恋は野の鳥」、2) セギディーリャ「セビリャの城壁の近く」、
3) 三重唱「まぜて! 切って!」(カルタの歌)、4)
ダイヤ! スペード!…死ぬんだわ!」、
マスネ:歌劇『ウェルテル』より5) ウェルテル!
この胸の内を誰が言えましょう、6) さあ! 涙を流させて、
ベッリーニ:歌劇『カプレーティとモンテッキ』より
7) お聞きください! ロメオがあなた様のご子息を死に至らしめたのなら、
8) 恐ろしい復讐の剣を、9) どうか! 清らかな魂よ、
ロッシーニ:
歌劇『チェネレントラ』より
10) 悲しみと涙のうちに生まれて、11)
もう炉端でひとり悲しげに、
歌劇『セビリャの理髪師』より
12) カヴァティーナ「今の歌声は」、13)
カバレッタ「私は素直で」、
14) 伝承曲:ナイチンゲール(K.ラヒモフによる管弦楽編) |
アイグル・アクメチーナ(メッゾ・ソプラノ)、
フレディ・デ・トマーゾ(テノール)(2)、
Elisabeth Budreault(ソプラノ)(3, 4)、
Kezia Bienek(メッゾ・ソプラノ)(3, 4)、
Apollo Voices(1, 7, 8, 10, 11)、
ダニエレ・ルスティオーニ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 |
“おとぎ話”の旅をしてスターダムを駆け上がったオペラ歌手のデビュー・アルバム
オペラ界を席巻しているロシア出身の若きメッゾ・ソプラノ歌手アイグル・アクメチーナのデビュー・アルバム『Aigul』がデッカより発売されます。アクメチーナはロイヤル・オペラ・ハウスとメトロポリタン歌劇場の両方で、ビゼーの『カルメン』のタイトルロールを演じた最年少アーティストとなり、どちらの劇場も彼女を中心に新しいプロダクションを創っています。アクメチーナは世界中でこの役を演じ、この役柄に強い親近感を抱いています。
アルバム『Aigul』ではアクメチーナがカルメンの役に自らの声を発見し、彼女自身の驚くべき旅路を辿ります。
ビゼーの『カルメン』の有名なアリア「ハバネラ(恋は野の鳥)」ではカルメンが反抗的で飼いならせない鳥として愛を歌います。
彼女がこの役をセンセーショナルに演じることで、自由奔放な鳥がもう一羽、国際的なオペラのステージに降り立ちました。それがアクメチーナです。「ハバネラ」はこのアルバムの中心です。
舞台上でのアクメチーナのカルメンとしての存在感は「溶けたようでありながら機敏なトーン」(『ニューヨーク・タイムズ』紙)、「絹のような軽やかさにも革のような深さにも適した声」(『ワシントン・ポスト』紙)と称賛されています。
録音はこの魅力と、彼女の声域すべてにある豊かでベルベットのような流動性を捉えています。
アルバムには彼女が初めてプロとして出演したロッシーニのオペラ『チェネレントラ』からのアリアも歌われています。
これは子供の頃からのお気に入りの話でした。同じく10代の頃から大切にしていたマスネの『ウェルテル』、2023年のザルツブルク音楽祭で称賛されたベッリーニの『カプレーティとモンテッキ』も収録されています。
ロッシーニの『セビリャの理髪師』のロジーナ役もアクメチーナのお気に入りの一つです。
彼女の祖母がよく歌っていたという、バシキールの民謡「ナイチンゲール」はアルバムのために特別に編曲されました。
録音はすべてミラノ出身の若手指揮者ダニエレ・ルスティオーニ率いるロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とともに行われました。
【録音】2023年11月19日(1, 2, 5, 14)、2024年2月5-6日(3,
4, 6-13)、ロンドン、St.Jude-On-The-Hill
|
<LP>
2L(LP)
|
2L 180LP
(2LP)
\7500
※CD同時発売
|
北欧のクリスマス~YULE
[Side A]
1. エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)(Det
hev ei rose sprunge)
ミヒャエル・プレトーリウス(1571-1621)
(リン・アンドレーア・フグルセット
編曲)
2. ヨセフィーネのクリスマスキャロル(Josefines
julesalme)
ノルウェー、ヴェストフォル伝承曲(トーネ・クローン
編曲)
3. ノエル、ノエル(Nowell, Nowell)
15 世紀イギリスのキャロル
4. 甘き喜びのうちに(In dulci jubilo)
スウェーデンの伝承賛美歌(リン・アンドレーア・フグルセット
編曲)
[Side B]
1. 長いルッシの夜(Lussinatti Lange)
ノルウェー、ホルダラン伝承曲
(リン・アンドレーア・フグルセット
編曲)
2. この優しいクリスマスの季節に
(I denne sote juletid)(インストルメンタル)
15 世紀のノルウェー民謡による即興
3. 主の道をととのえよ(Bereden vag for
Herran)
スウェーデン、ダーラナのブーダ伝承の旋律
(アンナ・マリア・フリーマン 編曲)
4. 星がひとつ空を横切っていった(En stjarna
gick pa himlen fram)
スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン
編曲)
[Side C]
1. 光(LUX) アンドルー・スミス(1970-)
2. おねむりなさい(Lullay, Lullay)
15 世紀イギリスのキャロル(トリオ・メディイーヴァル
編曲)
3. 今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る
(Det kimer nu til julefest)(インストルメンタル)
カール・クリスチャン・バレ(1806-1855)の
デンマーク賛美歌による即興
[Side D]
1. ベツレヘムから言葉が伝わっていった(Fra
Betlehem eit gjetord gjeng)
ノルウェー、ヴァルドレス伝承の旋律
(リン・アンドレーア・フグルセット
編曲)
2. かほど美徳のあるバラは(There Is No
Rose)
イーヴァル・ヴィデーン(1871-1951)
3. 海と岸の空に光が(Glans over sjo och
strand)
15 世紀イギリスのキャロル
4.乙女が今日、幼な子を生んだ(En jungfru
fodde ett barn idag)
スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン
編曲)
5. 今日キリストは生まれたもう(Hodie
Christus natus est)
『リベル・ウズアリス(Liber Usualis)』の作者不詳の聖歌 |
トリオ・メディイーヴァル
[アンナ・マリア・フリーマン,
リン・アンドレーア・フグルセット,
ヨールン・ロヴィーセ・フーサン]
シニッカ・ランゲラン(カンテレ)
ヴェーガル・ヴォルダール
(ハリングフェレ、フィドル)
アルヴェ・ヘンリクセン
(トランペット、オルガン)
アンデシュ・ヨルミン(ダブルベース)
ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケン
(パーカッション) |
録音:2024年3月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/180g
重量盤、45 回転
制作:アルヴェ・ヘンリクセン、モッテン・リンドベルグ
バランスエンジニアリング・編集・ミクシング・マスタリング:モッテン・リンドベルグ
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
ノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル」は、2L
レーベルに録音するようになってから、『慰め』(2L
165SABD)『オールドホール写 本』(2L 175SABD)の2つのアルバムをリリースしました。
かつての、人の手の加わったことを感じさせる美しい音質の録音から、モッテン・リンドベルグによる、
音楽空間を共に体験できる性質の音に変わったことで、「時を超えた美の音楽に魂を奪われる旅」と讃えられてきたトリオ・メディイーヴァルの新たな魅力と深み
の世界がリアルに楽しめるようになりました。
新しい『YULE』は、北欧のクリスマスを祝う「現代」のアルバムとして作られました。「静かな教会の祈り」のクリスマスと、キリスト教以前の異教の時代の「光を
願う」行事としてのクリスマス。
ソフィエンベルグ教会でのセッションは、トラッドとジャズのミュージシャンも参加して行われました。
ECM レーベルにも録音してき たシニッカ・ランゲラン
のカンテレ、ヴェーガル・ヴォルダールのハリングフェレとフィドル、アルヴェ・ヘンリクセンのトランペットとオルガン、アンデシュ・ヨルミ
ンのダブルベース、ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケのパーカッション。北欧の音楽シーンで活躍するプレーヤーたちです。
アカペラの声と器楽ミュージシャンに よる即興の出会いにより、伝統のキャロルが、聖と俗の融合が生んだ新しい歌として示されます。
リン・アンドレーア・フグルセットの編曲によるプレトーリウスの単旋聖歌《エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)》。
アンナ・マリア・フリーマン編曲のスウェー
デン賛美歌の《主の道をととのえよ》。
2018年からのメンバー、ヨールン・ロヴィーセ・フーサン
を加えたトリオ・メディイーヴァルが編曲したイギリスのキャロル
《おねむりなさい》とスウェーデンの《世の救い主よここへ》。
アンドルー・スミスの《光》は、トリオ・メディイーヴァルのために作曲された曲です。
《15 世紀のノ ルウェー民謡『この優しいクリスマスの季節に』》と《カール・クリスチャン・バレのデンマーク賛美歌『今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る』》による2
曲は、イ ンストルメンタルの即興のみの演奏です。
|
10/8(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
AELOUS
|
|
マティアス・ヴェックマン:オルガン作品全集 |
レオン・ベルベン(オルガン) |
マティアス・ヴェックマン(c.1616-1674):
CD1 ~
第1旋法による5声の前奏曲 ニ短調/第1旋法によるフーガ
ニ短調/カンツォン ト長調/
神をほめ、祝しまつらん/トッカータ
ホ短調/カンツォン ニ短調/我ら貧しき罪人を/
ファンタジア ニ短調/来てください、聖霊、主なる神よ/カンツォン
ハ短調/
今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ/第12旋法によるトッカータ
ハ長調/
カンツォン・ダル・イステッソ・トゥオーノ
ハ長調/
トッカータ、または第1旋法による前奏曲
ニ短調/第2旋法によるマニフィカト
CD2 ~
イエス・キリストよ、賛美を受け給え
第2曲/カンツォン ハ長調/
イエス・キリストよ、賛美を受け給え
第1曲/おお、光よ、祝福されし三位一体/
トッカータ ニ短調/救いはわれらに来れり |
オランダの名手、レオン・ベルベンによるヴェックマンのオルガン作品全集が新装再発売!
貴重なヒストリカル・オルガンの高音質録音で高い評価を得ているドイツのAeolus(エオルス)。
作品と同時代の17世紀前半のオルガンによる初の全曲録音として2021年にリリースされた、ハインリヒ・シュッツの弟子マティアス・ヴェックマン(c.1616-1674)のオルガン作品全集がノーマルCD仕様で新装再発売。
グスタフ・レオンハルトの最後の生徒であり、ラインハルト・ゲーベル率いるムジカ・アンティクヮ・ケルンのチェンバリストとしても活躍した古楽王国オランダの名手、レオン・ベルベンの演奏です。
CD1はリューベック聖ヤコビ教会のフリードリヒ・シュテルヴァーゲン・オルガン(1637)を、CD2はタンガーミュンデ聖シュテファヌス教会のハンス・シェーラー・オルガン(1624)を使用しています。
※録音:2019年7月、タンガーミュンデ(CD2)&2020年6月、リューベック(CD1)
|
.
AVIE
|
|
万能音楽家クリストファー・タイラー・ニッケルの新作!
4本のワーグナーテューバのための協奏曲!!
クリストファー・タイラー・ニッケル:
ピッコロ協奏曲/
4本のワーグナーテューバのための協奏曲
(世界初録音) |
サラ・ジャクソン(ピッコロ)
オリヴァー・デ・クラーク(ワーグナーテューバ)
ローレル・スペンサー(ワーグナーテューバ)
ヴァレリー・ホイットニー(ワーグナーテューバ)
ホリー・ブライアン(ワーグナーテューバ)
バンクーバー・コンテンポラリー・オーケストラ
クライド・ミッチェル(指揮) |
☆カナダの現代作曲家、クリストファー・タイラー・ニッケル!
☆ロサンゼルス・フィルハーモニックのピッコロ奏者、サラ・ジャクソンをフィーチャーした「ピッコロ協奏曲」と、「4本のワーグナーテューバのための協奏曲」という管楽器ファン注目のアルバム!
クリストファー・タイラー・ニッケル(1978-)はコンサートホール用の作品だけでなく、映画、テレビ、劇場のための音楽も得意とするカナダの作曲家。
代表作には、各種オーボエ&オーボエ・ダモーレのための作品(無伴奏、ソナタ、室内楽、協奏曲)やクライド・ミッチェルが指揮した交響曲第2番、ノースイースタン・ペンシルヴェニア・フィルハーモニックが4万人の聴衆を集めた「自由のためのファンファーレ」、演劇ではジュール・ヴェルヌの「海底二万里」を題材にしたミュージカルやCatchingART
Contemporary Balletのためのバレエ音楽、バンクーバーのシェイクスピア・フェスティヴァル「Bard
on the Beach」の音楽などがあり、イギリスのAvieレーベルから、オーボエ協奏曲集(AV2433)、交響曲第2番(AV2456)、オーボエのためのソナタ&室内楽作品集(AV2558)などがリリースされています。
これまで、SOCAN(カナダ作曲家・著者・音楽出版社協会)賞4回、パークシティ映画音楽祭2004年金賞、レオ賞(カナダ、ブリティッシュコロンビア州の映画・テレビ業界向けの賞)2回(ノミネート14回)、西カナダ音楽賞ノミネートなどの栄誉に輝いています。
タイラー・ニッケルは、過去20年間に少なくとも12曲の協奏曲を作曲してきましたが、彼の作品における注目すべき点は、滅多に脚光を浴びない楽器を輝かせることへの偏愛です。
本アルバムでも、ロサンゼルス・フィルハーモニックのピッコロ奏者、サラ・ジャクソンをフィーチャーした「ピッコロ協奏曲」と、「4本のワーグナーテューバのための協奏曲」という珍しい楽器のための作品を取り上げています。
ピッコロ協奏曲は、ニッケルがコンポーザー・イン・レジデンスを務めるバンクーバーを拠点とするライオンズ・ゲート・シンフォニアとともに、サラ・ジャクソンと指揮者クライド・ミッチェルから委嘱されました。この作品は、非常に半音階的で、ドライヴ感があり、不安的で、絶望的ですらあり、最初の数フレーズで、ニッケルは3つの楽章の動機と旋律をほぼすべて提示しています。
舞曲のようなフィナーレでは、ソロパートのめまぐるしい旋律と、角ばったオーケストラのラインが、暗い映画のような雰囲気を醸し出しており、ニッケルの映画作曲家としての豊富な経験を反映しています。
対して、4本のワーグナーテューバのための協奏曲は、調和的で輝きがあり、豊かな響きを持った作品です。
このワーグナーテューバという楽器は、ワーグナーが『ニーベルングの指環』の上演に当たり、新たな音色を求めて編成に採り入れたもので、ホルンとトロンボーン、テューバとの間のギャップを埋める楽器として、ワーグナーによって構想されたとニッケルは説明しています。低音域ではホルンよりも温かみがあり、金管合唱の調和を高めるこの楽器が持つ魅力をタイラー・ニッケルは見事に引き出しています。
※録音:2023年7月6日、9日、10日&2024年6月24日-26日(バンクーバー、カナダ)
|
|
|
子守歌のキャロル ~ クライスト・チャーチのクリスマス
1. ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):Make
we joy now in this fest
2. エリザベス・ポストン(1905-1987):Jesus
Christ the Apple Tree
3. サイモン・プレストン(1938-2022):There
is no rose
4. ジャイルズ・スウェイン (b.1946):マニフィカト
5. ピアース・コナー・ケネディ(b.1991):A
Spotless Rose
6. ウォルトン:All this time
7. ジュディス・ウィアー(b.1954)(デイヴィッド・モウ編):
Drop down, ye heavens, from above
8. 伝承曲(デイヴィッド・モウ編) :I Saw
Three Ships
9. 伝承曲(デイヴィッド・モウ編) :Away
in a Manger
10. ジョージ・ベイカー(b.1951):Toccata-Gigue
on the Sussex Carol
11. デイヴィッド・モウ:Lullay, lullay,
litel child
12. ピーター・ウォーロック:Benedicamus
Domino
13. ピアース・コナー・ケネディ:little
tree
14. ピアース・コナー・ケネディ:Epiphany
15. フランツ・クサヴァー・グルーバー(スティーヴン・ダーリントン編):
Silent night! Holy night!
16. スティーヴン・グラール(b.1979):O
nata lux
17. ジュディス・ウィアー:Illuminare, Jerusalem
18. フランシス・ポット(b.1957):Improvisation
on Adeste, fideles
19. 霊歌(ロバート・L.モリス編):Glory
to the newborn King
20. ピーター・ウォーロック:Bethlehem Down
21. シェリル・フランシス=ホード(b.1980):Good
Day, Sir Christemas! |
スティーヴン・グラール(指揮)
オックスフォード・クライスト・
チャーチ大聖堂聖歌隊
ベンジャミン・シーン(オルガン/tr.10, 18) |
約500年という歴史を誇るオックスフォードのクライスト・チャーチ大聖堂の合唱団が贈るクリスマス・アルバムが登場。
クライスト・チャーチで最も有名な卒業生の一人であるサー・ウィリアム・ウォルトンの「Make
we joy now in this fest」と「All this time」、サイモン・プレストンの「There
is no rose」、そして、クライスト・チャーチの元オルガニストによる作品まで、このアルバムでは、伝統的な作品から現代的な作品まで、特に20世紀から21世紀にかけての合唱団の豊かな音楽的遺産を称えるとともに、新しい音楽への取り組みを紹介しています。
※録音:2022年3月30日-4月1日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード、イギリス)
|
|
|
若きシューマン
シューマン:
謝肉祭 Op.9
蝶々 Op.2
間奏曲集 Op.4
アベッグ変奏曲 Op.1 |
チャールズ・オーウェン(ピアノ) |
チャールズ・オーウェン若きシューマンの傑作を弾く!
ロンドンのユーディ・メニューイン・スクールで音楽を学び、王立音楽カレッジでイリーナ・ザリツカヤとイモジェン・クーパーに師事。
1995年にスコットランド国際ピアノ・コンクールでシルバー・メダルを獲得し、国際的に活躍するイギリスのピアニスト、チャールズ・オーウェン。
現在は、スタインウェイ・アンバサダー、ロンドンのギルドホール音楽院教授、ロンドン・ピアノ音楽祭の共同創設者兼芸術監督も務め、多彩な活動を続けています。
ブラームスの後期作品集(AV2397)ではBBCミュージック・マガジンの「インストゥルメンタル・チョイス」、リストの「巡礼の年第1年」(AV2476)ではグラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」に選ばれたオーウェンのニュー・アルバムは『若きシューマン』。シューマンが20代だった1830年代に書かれた重要作が収録されており、シューマンの初期のキャリアを音楽で物語ります。
最初に出版された2つの作品「アベッグ変奏曲」と「蝶々(パピヨン)」、衝動的な「6つの間奏曲」、個性的な「謝肉祭」はいずれもシューマンの作曲上の特徴である想像力と幻想への興味、暗号や暗号文への愛着、そして他の作品の中で各作品を頻繁に引用する傾向に基づいています。
※録音:2023年3月28日、5月16日-17日、2024年4月29日
|
|
|
ブルース・ウォロソフのAVIEソロ・アルバム第2弾
ブルース・ウォロソフ:
ライジング・サン・ヴァリエイションズ(朝日変奏曲) |
ブルース・ウォロソフ(ピアノ) |
ジャズ、ロック、ブルース、クラシック音楽の世界で多彩な経験を積み上げてきたピアニスト兼作曲家、ブルース・ウォロソフのAVIEソロ・アルバム第2弾。
アメリカのフォークソング「朝日のあたる家(The
House of the Rising Sun)」の旋律に基づく変奏曲「ライジング・サン・ヴァリエイションズ(朝日変奏曲)」は、2020年のCOVID19によるパンデミックで心身ともに弱っていた時期に作曲された、これまでで最大の作品。
誰もが知っている有名なメロディーから150曲ほどの変奏曲が出来上がり(今では175曲くらいに増え)、それらを繋ぎ合わせ、いくつかのお気に入りの変奏曲は全体の構成に合わせてオミットし、1枚のアルバムにまとめ上げられました。
このアルバムでは、前奏曲と主題、変奏1~39までが11のトラックに分割され、クラシック、ジャズ、ブルース、コンテンポラリーの様々なスタイルが網羅されています。
※録音:2024年6月8日、ニューヨーク
|
.
MUSICA FICTA
|
|
アンサンブル・ラ・フランセーズ
ムーレ:優美な音楽家
ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682-1738):
モテットI《Usquequo Domine》
踊りの歌,第1組曲
モテットVIII《神の御名をほめたたえよ》
室内コンセール
モテットV《カンターテ・ドミノ》
モテットX《Venite exultemus Domino》抜粋 |
アンサンブル・ラ・フランセーズ |
バロック時代の音楽家ジャン=ジョゼフ・ムーレ!
コンセール・スピリテュエルの音楽監督も務めたフランスのバロック時代の音楽家、ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682-1738)の作品集。
フルート奏者のオード・レスティエンヌをリーダーに、2013年に結成された古楽アンサンブル「アンサンブル・ラ・フランセーズ」は、ベルギーのオイペン・アカデミーで講師を務め、NoEsTangoやProject
Boussu、Quatuor Prosperus4など様々なアンサンブルのメンバーとしても活動する大野しほや、ブルージュ国際チェンバロ・コンクールで最高位を受賞し、リヨン国立高等音楽院とリヨン地方音楽院で講師を務める郡司和也ら、ヨーロッパで活躍する優れた日本人古楽奏者が参加しています。
※録音:2023年9月
|
|
|
ジャン=リュク・オー(ハープシコード)
ハープシコード・リサイタル |
ジャン=リュク・オー(ハープシコード) |
フランソワ・ロベルデ:フーガ第10番
不詳:無題(Bibliotheque nationale de France:
manuscrit Res. 1186, fol. 4v-5r)
パーセル:
前奏曲 ハ長調 Z.666、中国人の男女の踊り(歌劇《妖精の女王》よりシャコンヌ)、
組曲第7番 ニ短調 Z.668
不詳:無題(British Library: manuscript
Add MS 31446, fol. 38v)
パーセル:ダブル・オルガンのためのヴォランタリー
Z.719
モーリス・グリーン:ヴォランタリー第3番
イ短調
パーセル:パヴァーヌ イ短調 Z.749、3声のソナタ第5番
イ短調 Z.794
オーランド・ギボンズ:ファンタジア
ジョン・ブロウ:無題(Christ Church, Oxford:
manuscript MS 1177, fol. 15v)
パーセル:組曲第2番 ト短調 Z.661
ジャン・アンリ・ダングルベール:アルミードのパッサカリア
パーセル:シャコンヌ ト短調 ZT.680 |
パーセルは当時、作曲家としてだけでなく鍵盤奏者としても活躍し、高い評価を受けていました。
このアルバムではパーセルとその時代に活躍した作曲家たちの作品を同時に収録しており、聴き比べることによって17世紀のハープシコードの作品をより深く理解することが出来ます。
※録音:2020年8月1日-2日
|
|
|
アンサンブル・アガメムノーン
夢のような夜 ~ 17世紀の夜の音楽 |
アンサンブル・アガメムノーン |
フランチェスコ・トゥリーニ:3声のソナタ
ジョヴァンニ・アントニオ・リガッティ:ヌンク・ディミティス、Ecce
nunc
ビアージョ・マリーニ :Sonata Settima sopra
a voi do vinto il Cor
アンドレア・マッティオーリ:幸いなるかな天の女王
マウリツィオ・カッツァーティ:バッロ・デッレ・オンブレ
アントニオ・チェスティ:ある夜のこと
サラモーネ・ロッシ:シンフォニア第8番
ルイージ・ロッシ:Ombre, fuggite a voi
ジュゼッペ・スカラーニ:3声のソナタ第13番
カッツァーティ:Alma mater Redemptoris、幸いなるかな天の女王
マッティオーリ:Te lucis ante terminum |
17世紀に演奏された夜の音楽をソプラノと6人の器楽奏者で演奏しています。
宗教的な作品から世俗的な作品まで集めています。
聖母への神秘的な響きから魅惑的な響きまでアンサンブル・アガメムノーンの演奏でお楽しみいただけます。
※録音:2022年10月17日-21日
|
RUBICON
|
|
クス・クァルテット
シューベルト:弦楽四重奏曲《死と乙女》
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 ニ短調
D810《死と乙女》
イリス・テル・シフォルスト(b.1956):
Sei gutes Mut(弦楽四重奏とリコーダーのための)*
マーク・アンドレ(b.1964):弦楽四重奏のための7つの小品 |
クス・クァルテット
モーリス・シュテーガー(リコーダー)* |
クス・クァルテット最新作登場!シューベルトの「死と乙女」を弾く!
☆世界を席巻するベルリンの弦楽四重奏団、クス・クァルテットの最新作!
☆晩年のシューベルトが苦境の中で書き上げた「死と乙女」に、彼らが長く支持してきた2人の現代作曲家の作品をカップリング!
1991年のドイツ・ベルリンでの結成以来、欧州を中心に世界を席巻している弦楽四重奏団、クス・クァルテット(クス弦楽四重奏団)。
2019年にサントリーホールで行われたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲ライヴ録音(RCD1045)をはじめ次々に意欲的なプロジェクトで話題を呼ぶ彼らの最新作は、病に冒されながら書き上げたシューベルト晩年の力作「死と乙女」に、同じドイツを拠点とし彼らが長く支持してきたイリス・テル・シフォルスト、マーク・アンドレという2人の作曲家の作品を組み合わせた彼ららしさが光るプログラム。
イリス・テル・シフォルストの「Sei gutes
Mut」では世界的リコーダー奏者、モーリス・シュテーガーとの贅沢な共演も楽しむことができます。
|
|
|
ティペット、ベートーヴェン、ナッセン:ピアノ作品集
マイケル・ティペット(1905-1998):
ピアノ・ソナタ第2番/ピアノ・ソナタ第4番
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a
《告別》
オリヴァー・ナッセン(1952-2018):変奏曲
Op.24 |
アレグザンダー・ソアレス(ピアノ) |
アレグザンダー・ソアレス、Rubicon第3弾!ティペットのピアノ・ソナタを巡る旅!
☆イギリスの俊才ピアニスト、アレグザンダー・ソアレスのRubicon第3弾!
☆同胞の作曲家、マイケル・ティペットのピアノ・ソナタを巡る旅に乗り出す!
ブーレーズ、メシアン、デュティユーの作品を収録したデビュー・アルバム「ノーテーションズ&スケッチズ」(RCD1016)がグラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選ばれ、「これらの作品は様々なフランスのピアノ音楽のアンソロジーに収録されているが、そのバランスのとれた構想や一貫した演奏ぶりにおいて、この新しいリリースに匹敵するものはほとんどない」と絶賛されたイギリスのピアニスト、アレグザンダー・ソアレス。
ブリッジの大作「ピアノ・ソナタ」を中心に第一次世界大戦に焦点を当て、追悼音楽としての一面を描きながら、ブリッジを20世紀音楽のメインストリームに正しく位置づけることを目指したセカンド・アルバム(RCD1068)を経て、3年ぶりとなる新作がついに登場。
今作もソアレスらしいコンセプトを持ったプログラムで、イギリスの作曲家マイケル・ティペットのピアノ・ソナタを巡る旅に乗り出したというソアレスが、ティペットのピアノ・ソナタ第2番と第4番に合わせて、ティペットに影響を与えた作曲家と、逆にティペットが影響を与えた作曲家の作品をプログラムに組み込みました。
ソアレスが弾くベートーヴェンの「告別ソナタ」ももちろん聴きものですが、オリヴァー・ナッセンの「変奏曲」はめったに演奏されない作品でこちらも注目です。
|
|
|
シャルパンティエ:花咲ける芸術
シャルパンティエ:
牧歌劇《花咲ける芸術》H.487
8声のソナタ H.548
(2本のフルート、2本のヴァイオリン、チェロ、
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートとハープシコードのための) |
ダラス・バッハ協会
ジェームズ・リッチマン
(音楽監督、ハープシコード) |
ダラス・バッハ協会が贈るシャルパンティエの芸術!
☆アメリカ南西部の古楽器オーケストラ、「ダラス・バッハ協会」がRubiconから登場!
アメリカ南西部の古楽器オーケストラ、「ダラス・バッハ協会」がRubiconから登場。
本アルバムでは、宗教曲、世俗歌曲、歌劇など洗練された美しさをもつ作品を多く残したフランス盛期バロック音楽を代表する作曲家の一人、マルカントワーヌ・シャルパンティエの牧歌劇《花咲ける芸術(レザール・フロリサン)》を取り上げています。
1995年からダラス・バッハ協会の芸術監督を務めるジェームズ・リッチマンは、バーンスタイン以来、初めてハーバード大学、ジュリアード音楽院、カーティス音楽院を卒業した音楽家で、チェンバロ奏者、フォルテピアノ奏者としても活躍。
音楽分野への貢献が認められ、1995年にフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与されています。
長年に渡り芸術監督を務める名匠の手腕で、精妙にして優美なシャルパンティエの世界を見事に描いています。
|
|
|
ブラームス:ピアノ三重奏曲/シェーンベルク:浄められた夜
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 Op.8(改訂版)
シェーンベルク:浄められた夜 Op.4
(エドゥアルト・シュトイアーマン編曲によるピアノ三重奏版) |
ミカエル・ハクナザリアン(チェロ)
デイヴィッド・ハルトゥニアン(ヴァイオリン)
ソフィア・メリキヤン(ピアノ) |
ブラームスのピアノ三重奏曲第1番とピアノ三重奏版「浄められた夜」!
☆クス・クァルテットのチェリスト、ミカエル・ハクナザリアンが参加!
☆ブラームス第2弾で、三重奏曲集が完結!
☆三重奏版の「浄められた夜」をカップリング!
クス・クァルテット(クス弦楽四重奏団)のチェリスト、ミカエル・ハクナザリアンが参加したピアノ・トリオによるブラームス。
ピアノ三重奏曲第2番&第3番を収録したアルバム(RCD1079)に、1854年に作曲されたピアノ三重奏曲第1番(1888年に作曲者が改訂したヴァージョン)が加わり、ブラームスのピアノ三重奏曲3作が揃いました。
そして、シェーンベルクの弟子エドゥアルト・シュトイアーマンによってチェロ、ピアノ、ヴァイオリンのために編曲された「浄められた夜」も収録。
ブラームスが晩年に改訂した初期の作品と、わずか11年後の若きシェーンベルクによる初期の傑作がうまく組み合わせれたアルバムです。
シェーンベルクはエッセイ『革命家ブラームス』の中で、先輩作曲家が自身の音楽に与えた影響について認めています。
|
|
|
エコーズ・アクロス・ボーダーズ ~
ヴァインベルク&チャーニ=ウィルズ
ヴァインベルク:
クラリネット・ソナタ Op.28
モルドヴァの主題によるラプソディ
(チャーニ=ウィルズ編)Op.47
マイケル・チャーニ=ウィルズ:
クラリネット・ソナタ
ウクライナの主題による主題と変奏《Karlovka》 |
トマス・ヴェリティ(クラリネット)
マイケル・チャーニ=ウィルズ(ピアノ)
クレツマー=イシュ
コンチェッティーナ・デル・ヴェッキオ
(ヴァイオリン&アコーディオン)
ロブ・シェプリー(ギター)
マルセル・ベッカー(コントラバス) |
ヴァインベルクとチャーニ=ウィルズ、ユダヤをテーマにしたクラリネット・ソナタ!
☆ヴァインベルクのクラリネット・ソナタと、イギリス=ハンガリー系のピアニスト兼作曲家、マイケル・チャーニ=ウィルズの新作クラリネット・ソナタ!
国境を越え、歴史を越え、ジャンルを越え、ミュージシャンの間で反響する――。
1919年ポーランドの出身の作曲家、ミェチスワフ・ヴァインベルク(ワインベルク)のクラリネット・ソナタを出発点とし、イギリス=ハンガリー系のピアニスト&作曲家、マイケル・チャーニ=ウィルズの新作クラリネット・ソナタへと共鳴するプログラム。
両作品に現れるユダヤ人のテーマへの言及は、マイケルの「ウクライナ変奏曲」で中心的な位置を占めています。
この作品は、ヴァインベルクがソナタを書いたのと同じ年、1945年に19歳の強制収容所の囚人が歌った歌に基づきます。
最後に、現代のクレズマー・バンドによるヴァインベルクの「モルドヴァ狂詩曲」のジャンルを越えた解釈でこのアルバムの「Echoes」が一周します。
|
SIGNUM
|
|
アメリカに亡命し活躍したワルター・アーレンの合唱作品!
ワルター・アーレン:雅歌/亡命詩人 |
アンナ・ハントリー(メゾ・ソプラノ)
グウィリム・ボウエン(テノール)
トーマス・モール(バリトン)
ケネス・ウッズ(指揮)
イギリス交響楽団
BBCウェールズ女声合唱団 |
☆アメリカに亡命し、作曲家、音楽評論家として活躍したワルター・アーレンの合唱作品!
ワルター・アーレンはオーストリア出身のユダヤ人作曲家で、1939年にナチスの迫害から逃れアメリカに亡命。
レオ・サワビーとロイ・ハリスに作曲を学んだ後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の大学院の作曲クラスに入学し、そこで他のオーストリアやドイツの亡命者たちと親交を深めました。
その後、ロサンゼルス・タイムズ紙の音楽評論家として働く傍ら、ロヨラ・メリーマウント大学に音楽学部を設立し、ストラヴィンスキー、ミヨー、ヴィラ=ロボス、チャベスなどの作曲家と親交を深めました。
評論家として活動している間は、作曲活動を休止していましたが、1980年代にジャーナリストを引退してから作曲活動を再開。
主に声楽とピアノのための作品を残したアーレンの作品の多くは、オーストリアからの脱出、強制収容所での家族の死、家族の何人かの自殺など、ホロコースト中の体験に対する感情を表現しており、2008年に作品が初めて公に演奏されたことで、晩年になって作曲家として評価を得ています。
本アルバムでは、1953年に当初は112の楽器のために作曲され、後にアーレン監修の下、エスケンデル・ベクマンベトフによって38の楽器のために再構築された
《雅歌(The Song of Songs)》 と、チェスワフ・ミウォシュの5つの詩に基づき作曲され、指揮者のケネス・ウッズが加筆した
《亡命詩人(The Poet in Exile》 がカップリングされています。
※録音:2022年2月17日-20日、BBCホディノット・ホール(カーディフ、イギリス)
|
URANIA RECORDS
|
|
テレマンとその仲間たち |
アリアンナ・アート・アンサンブル |
J.F.ファッシュ:
四重奏曲(ソナタ) ヘ長調(ファゴット、ヴァイオリン、オーボエと通奏低音のための)
FaWV N:F4
ファゴット・ソナタ ハ長調 FaWV N:C1
テレマン:
トリオ・ソナタ ヘ長調(リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための)
TWV 42 F3
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ イ短調 TWV
41:a6
四重奏曲(協奏曲) ト短調(リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための)
TWV 43 g4
ヨハン・ミヒャエル・ベーム(c.1685-c.1753):
三重奏曲(協奏曲) ト長調(ヴィオラ・ダモーレ、オーボエ・ダモーレとファゴットのための) |
テレマンと、その同世代の2人の作曲家による室内楽作品集。
リュート奏者のパオロ・リガーノとハープシコード奏者のシンツィア・グアリーノによって2007年に設立されたアリアンナ・アート・アンサンブル。
古楽器を用いた演奏や正しい時代考証、未出版作品の再発見を通じてルネサンスとバロックのレパートリーの普及に務める精鋭たちが演奏する、テレマンと、その同世代の2人の作曲家、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュとヨハン・ミヒャエル・ベームの室内楽作品集。
|
|
|
ヒンデミット:4つの気質
ヒンデミット:4つの気質
カルロ・フロリンド・セミニ(1914-2004):
ピアッツァ・アルメリーナのモザイク |
カメラータ・ウファ
ウラディスラフ・サモイロフ(指揮)
カルロ・レヴィ・ミンツィ(ピアノ) |
血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁という人間が持つ4つの体液が人間の気質にも影響を及ぼしているという考えに基づきピアノと弦楽のための変奏曲に仕立てたヒンデミットの「4つの気質」と、シチリア島のピアッツァ・アルメリーナにある世界遺産、ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレに多く残るローマ時代のモザイク絵画を題材とした、スイス生まれの作曲家カルロ・フロリンド・セミニの「ピアッツァ・アルメリーナのモザイク」を収録。
ウラディスラフ・サモイロフが2005年に設立し、ロシア国内で多くの受賞歴を誇る室内オーケストラ、カメラータ・ウファによる演奏です。
|
ALPHA CLASSICS
|
|
フロリアン・センペイ(バリトン)
輝かしい鉄~騎士と中世の物語
アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813):
歌劇《獅子心王リシャール》 より
1. おお、リシャール!おお、我が王よ!
~
ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇《ランメルモールのリュシー(ルチア)》(フランス語版)
より
2. 暗いお顔だ - 愛のため 私に逆らうとは
3. 来たれ 闇の天使よ
カール・オルフ(1895-1982): 『カルミナ・ブラーナ』
より
4. 胸のうちは抑えようもない ~「酒場にて」
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ『眠りの森の美女』 より
5. 第1幕フィナーレ
オルフ: 『カルミナ・ブラーナ』 より
6. 我こそは修道院長なり ~「酒場にて」
7. おいらが酒場にいる時にゃ ~「酒場にて」
アンブロワーズ・トマ(1811-1896):
歌劇《アムレット(ハムレット)》 より
8. 酒よ 悲しみをかき消しておくれ
ロマン・デュマ(1985-):Les mirifiques aventures
du Chevalier d'Eon
歌劇《シュヴァリエ・デオンの素晴らしい冒険》
より
9. De Bourgogne je suis un fruit 私はブルゴーニュの果実
ヴァンサン・ダンディ(1851-1931): 歌劇《フェルヴァール》
より
10. 第3幕への前奏曲
シャルル・グノー(1818-1893):
歌劇《ロミオとジュリエット》 CG 9 より
11. マブ、妄想の女王
ジャコモ・マイアベーア(1791-1864):
歌劇《ディノーラ - プロエルメルのパルドン祭》
より
12. おお、力強い魔法よ!
リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):
歌劇《タンホイザー》 WWV 70 より
13. 夕星の歌
チャイコフスキー: バレエ『眠りの森の美女』
より
14. 第1幕より幕間と第10景
トマ: 歌劇《アムレット(ハムレット)》 より
15. 疲労が 私の足取りを重くする - 墓石を吹く風に
チャイコフスキー: 歌劇《チャロデイカ》
より
16. フィナーレ
ワーグナー: 歌劇《ローエングリン》WWV 75
より
17. 第1幕への前奏曲 |
フロリアン・センペイ(バリトン)
ヨアン・ル・ラン(テノール)...2、3、16
ボルドー国立歌劇場合唱団...6、7、9
ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団
ヴィクトル・ジャコブ(指揮) |
録音: 2024年2月 ボルドー国立歌劇場
収録時間: 70分
【フロリアン・センペイがおくる、騎士と中世の物語の歌】
2009年にボルドー国立歌劇場で《魔笛》のパパゲーノを歌ってデビューしたフロリアン・センペイ。
その後は欧米各地の有名歌劇場で成功を収め、日本でも大きな評判を呼んでいるのは周知の通りです。
2022年のロッシーニ・アルバムに続く2枚目のソロは、初期古典派から現代までの歌劇に限らない様々な作品から、中世のファンタジーと騎士をテーマにセンペイ自身が選曲したコンセプト色の強い内容となりました。
所縁のボルドーの管弦楽団と共に、一夜のプログラムのように管弦楽作品も間に挟みつつ進められるバラエティに富んだ内容で、センペイの深みと艶のある歌声を堪能することが出来ます。
タイトルの「輝かしい鉄」は彼の母方の祖父が鍛冶屋で剣などを作っていたことに由来し、長い年月をかけて輝かしく鍛え上げられる声ともかけているとのこと。
アルバムは今年(2024年)若くして亡くなったソプラノ歌手ジョディ・デヴォスに捧げられています。
|
|
|
文豪ヴィクトル・ユゴーの次女アデルの歌曲集
アデル・ユゴー: ヴィクトル・ユゴーの詩による歌曲集
アデル・ユゴー(1830-1915)/リシャール・デュビュニョン(1968-)編曲:
ヴィクトル・ユゴーの詩による歌曲集
1. Nuits de juin 6月の夜
2. Chatiments 懲罰
3. Chants du crepuscule (I) たそがれの歌
(I)
4. Sans titre 無題 ヘ長調 - クラリネットとピアノのための
5. Flebile nescio quid 何故か分からぬ哀しさ
6. Regret 悔恨
7. Chanson de Jean Prouvaire ジャン・プルーヴェールの歌
8. Simple melodie (II) シンプルなメロディ
(II) 変イ長調 -
フルートとピアノのための
9. Ce que chantait Gavroche 1 ガヴローシュが歌っていたこと
1
10. Ce que chantait Gavroche 2 ガヴローシュが歌っていたこと
2
11. Ce que chantait Gavroche 3 ガヴローシュが歌っていたこと
3
12. Bourdon ブルドン(ドローン) ヘ短調
-
クラリネットとピアノのための
13. Hymne des transportes 流刑囚の讃歌
14. Chant sans paroles 無言歌 イ長調
- チェロとピアノのための
15. Chants du crepuscule (II) たそがれの歌
(II)
16. L′Oiseau passe 鳥は過ぎゆく
17. Simple melodie (I) シンプルなメロディ
(I) ハ長調 -
クラリネットとピアノのための
18. Encore a toi まだあなたのもの
19. Priez pour les morts 祈れ 死者のために |
カリーヌ・デエ(メゾ・ソプラノ)...1、6
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)...2、7
イサベル・ドリュエ(メゾ・ソプラノ)...3、19
アクセル・ファニョ(ソプラノ)...5、15、18
アナイス・コンスタン(ソプラノ)...9-11、16
ローラン・ナウリ(バリトン)...13
トマ・ソーレ(フルート)...8
アナイド・アプリアン(クラリネット)...4、12、17
ソフィー・ポール=マニャン(チェロ)...14
ロリアンヌ・コルネイユ(ピアノ)...4、8、12、14、17
ディジョン歌劇場合唱団...13
ヴィクトル・ユゴー管弦楽団
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指揮) |
録音: 2023年4月 ブザンソン芸術文化センター
オーディトリアム、2024年7月5日 イル・ド・フランス国立管弦楽団スタジオ、 アルフォールヴィル
収録時間: 58分
【文豪ヴィクトル・ユゴーの次女アデルの歌曲集が登場!】
ヴィクトル・ユゴーの次女(5番目の末子)アデル・ユゴー。繊細で感受性豊かな彼女は幼いころから音楽への強い情熱を抱き、ピアノを習得するとすぐに作曲を始めるなど、若くしてその才能を開花させました。
しかしその後は精神の不安定に苦しみ総合失調症を発症、24歳の頃出会ったイギリスの将校に恋をし、その後41歳になるまで彼を世界中追いかけて生きたという劇的な半生は、フランソワ・トリュフォーの映画『アデルの恋の物語』の下地となりました。
フランスに戻ってからは42歳から85歳で亡くなるまで、パリ郊外の精神病院で後半生を過ごしたといわれます。
そして近年、若い日の彼女の手による多くの手稿譜が発見されました。
ヴィクトル・ユゴー博物館はこれをローザンヌ生まれの作曲家リシャール・デュビュニョンに託します。
デュビュニョンは、彼女の父ヴィクトル・ユゴーによる詩や『レ・ミゼラブル』のテキストに基づく、断片を含むこれらの手稿を研究して再構築のうえ伴奏にオーケストレーションを施し、管弦楽伴奏による歌曲と、ピアノ伴奏の5つの器楽作品へと仕上げました。
作品は優しく繊細な美しさを感じさせるものが多く、『レ・ミゼラブル』に登場する浮浪児ガヴローシュの歌での快活さなど(そしてラストは哀しい運命の暗示)も聴きもので、いずれもアデルの豊かな才能を今に伝えてくれる秀作揃いです。
フランス楽壇きっての名歌手たちとユゴーの名を冠した管弦楽団が、活き活きとした演奏で作品の素晴らしさを引き立てます。
|
|
|
人間喜劇~バルザックの時代の歌
マルク=アントワーヌ=マドレーヌ・デゾージエ(1772-1827):
1. Tableau de Paris (cinq heures du matin)
パリの絵巻(午前5時)
ピエール・デュポン(1821-1870):
2. Le livre 書物
エミール・ドゥブロー(1796-1831):
3. Les relieurs 製本家
ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール(1782-1871):
4. Amour et folie 愛と狂気
ピエール=ジャン・ド・ベランジェ(1780-1857):
5. Le corps et l'âme 肉体と精神
ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(1755-1826):
6. Ne poursuivons plus la gloire もう栄光を追い求めない
ドゥブロー:
7. Les chapeaux 帽子
ベランジェ:
8. Les escargots エスカルゴ
デュポン:
9. Les Louis d'or ルイ金貨
ベランジェ:
10. L'or 金
デゾージエ:
11. Cadet Buteux au Faubourg du Temple
フォブール・デュ・タンプル通りのカデ・ビュトゥー
ウジェーヌ=フランソワ・ヴィドック(1775-1857):
12. Chanson 歌
アレクサンドル・ピエール・ジョゼフ・ドッシュ(1801-1849)〔作曲〕、
ジョゼフ・フィリップ・シモン・(通称ロックロワ)(1803-1891)
&
アドルフ・アンヌ・フランソワ・ショカール(1800-1859)〔詞〕:
13. Madame Barbe Bleue 青髭夫人
ベランジェ:
14. Les quatre ages historiques 歴史上の4つの時代
15. Ma grand-mere うちのおばあちゃん
デゾージエ:
16. Tableau de Paris a cinq heures du
soir (conclusion)
午後5時のパリの絵巻(結び) |
リュシール・リシャルド(メゾ・ソプラノ)
シリル・デュボワ(テノール)
アルノー・マルゾラーティ(バリトン、音楽監督)
ジェローム・ヴァルニエ(バス)
レ・リュネジアン(古楽器使用)
クリスティアン・ラボリ(クラリネット)
クリストフ・テラール(ヴィエラルー〔ハーディ・ガーディ〕)
パトリック・ヴィバール(セルパン、オフィクレイド)
エティエンヌ・ガラティエ(ギター)
ダニエル・イゾワール(ピアノ/1844年製プレイエル) |
録音: 2022年7月18-21日 ムーラン・ア・カフェ劇場、サントメール
収録時間: 63分
【名手揃いのメンバーで描かれる、バルザックの生きた世界】
様々な階級の人々の生活、その目を通して見た社会を描いた小説を多数発表し、それらを『人間喜劇』という題でくくった作家オノレ・ド・バルザック(1799-1850)。
彼が描いた人々の暮らしと同じ目線で作られた同時代の歌を集めたアルバムが登場します。
演奏はアルノー・マルゾラーティ率いるレ・リュネジアン。
流動的なメンバーによる伸縮自在の編成で、ナポレオンの生涯を当時の歌で綴った「セントヘレナ」などコンセプチュアルな良質アルバムを多数リリースしている彼ららしく、今回も精鋭のアーティストが揃っています。
リュシール・リシャルド、シリル・デュボワらによる表情豊かな歌はもちろん、ダニエル・イゾワールが弾く19世紀中盤のプレイエルの端正ながら粒のそろった美しさが花を添えているほか、低音金管ピリオド楽器の名手パトリック・ヴィバールの巧みな伴奏も大きな聴きどころです。
|
|
|
ORLANDO ある憂鬱な男の肖像 ~ラ・タンペートによるラッスス~
オルランドゥス・ラッスス
(またはオルランド・ディ・ラッソ 1532-1594)/
シモン=ピエール・ベスティオン編:
1. Lectio prima : Parce mihi Domine
第1の聖書朗誦:私をお赦しください、主よ
(『ヨブ記による朗誦』より)
2. De profundis clamavi 深き淵より
3. La nuict froide et sombre 寒く暗い夜に
4. Sine textu 7 [I] 歌詞のない音楽7
[I]
5. No giorno t'haggio havere いつかおまえを捕まえてやるぞ
6. Dulces exuviae 甘き追憶
7. Super flumina Babyronis バビロン川のほとりで
8. Luxuriosa res vinum かけがえなき葡萄酒の王よ
9. Prophetiae Sibyllarum : Carmina
chromatico
この半音階の歌は(『シビラの預言』より)
10. Quam pluchra es あなたはなんと美しいことか
11. Susannen frumb スザンナはある日
12. Allala, pia calia さあさあ外へ、この悪党ども
13. Peccantem me quotidie 日々、罪を犯しているわたしは
14. In monte Oliveti オリーヴ山で
15. Memento peccati tui 心に刻んでおけ、おまえの罪を
16. La Cortesia 宮廷の婦人よ
17. Si du malheur わが恋する女性の不運をご存知か
18. Sine textu 7 [II] 歌詞のない音楽7
[II]
19. Eripe me 私を救い出してください
20. Une puce j'ai dedans l'oreille
おれの耳にノミがいて
21. Requiem a 5 : Introït 入祭唱(『5声のレクイエム』より) |
ラ・タンペート(声楽&器楽アンサンブル)
シモン=ピエール・ベスティオン
(指揮、ピアノ、オルガン、
シンセサイザー、フェンダー・ローズ) |
録音: 2024年4月 ミディリヴ・スタジオ、 ヴィルタヌーズ(フランス中部イル=ド=フランス地方)
収録時間: 72分
【16世紀ネーデルラント楽派を代表する大家を、現代のサウンドスケープに文脈づける異色作】
柔軟な音楽性の持ち主であるシモン=ピエール・ベスティオンを中心に、選び抜かれた声楽家たちと器楽奏者たちが集まり、テーマ性の強い独特なステージ体験を提供しつづけるラ・タンペート。
古楽から近現代までさまざまな作曲家の作品を意外なコンテクストに置き直し、ジャンルの垣根を超えさまざまなアーティストをゲストに招きつつ意欲的な企画を聴かせてきました。
今回のプロジェクトでは、フランス語圏ベルギーの古都モンス出身でバイエルン選帝侯家から絶大な信頼を得、イタリアやフランスに旅し広範な音楽性を養った16世紀の巨匠ラッススに光をあて、自在なアプローチでその音楽世界に迫ります。
この作曲家を紹介するドキュメンタリーへの音楽提供依頼から生まれたプログラムで、ベスティオンはそれまで殆ど知らなかったラッススについて学ぶうち、その多面性のある作品と生涯に急速に惹かれてゆき、できるだけ自由にその音楽を捉えたいと考えたとのこと。
ア・カペラ作品のピアノ独奏アレンジに始まり、ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏や木管コルネット&サクバット、トリプルハープなどを使った古楽色の強いラ・タンペートの演奏陣が紡ぎ出すサウンドを軸に、ドラムスやサクソフォンなど現代楽器がごく自然に加わって、ロックやジャズを日常的に知る21世紀人の音感覚に驚くほどすんなり16世紀ポリフォニーの響きがなじむ独特な音楽体験が詰まっています。
ジャズや現代音楽の側から古楽の魅力を知る一歩になりそうな異色の1枚です。
|
ORCHID CLASSICS
|
|
クレモナ四重奏団
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):フーガの技法
1. コントラプンクトゥス 1
ヴァイオリンI、ヴァイオリンII、ヴィオラI、チェロ
2. コントラプンクトゥス 2
ヴァイオリン, ヴィオラ II, テノールヴィオラ,
チェロ
3コントラプンクトゥス 3
ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ,
チェロ
4. コントラプンクトゥス 4
ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ,
チェロ
5. 拡大及び反行形によるカノン (カノン 14) ヴァイオリン
I, チェロ
6. コントラプンクトゥス 5
ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, ヴィオラ
I, チェロ
7. コントラプンクトゥス 6、4声 フランス風
ヴァイオリン I, ヴィオラII, ヴィオラ
I, チェロ
8. Canon in Hypodiatesseron al roverscio
e per augmentationem, Perpetuus
自筆稿カノン第2番=カノン第1番(拡大反行カノン)(カノン
14a)
ヴァイオリン II, チェロ
9. コントラプンクトゥス 7
(主題の拡大縮小による4声の反行フーガ)
ヴァイオリン I, ヴィオラ II, テノールヴィオラ,
チェロ
10. コントラプンクトゥス 8(3声の三重フーガ)
ヴァイオリン I, ヴィオラ I, チェロ
11. カノン(オクターヴのカノン) ヴァイオリン
II, ソプラノリコーダー
12. コントラプンクトゥス 9(12度の転回対位法による二重フーガ)
ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, ヴィオラ
I, チェロ
13. コントラプンクトゥス 10(10度の転回対位法による二重フーガ)
ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ,
チェロ
14. コントラプンクトゥス 11(4声の三重フーガ)
ヴァイオリン I, ヴィオラ I, ヴィオラ
II, チェロ
15. Canon alla Decima Contrapunto alla
Terza
カノン第3番(3度の技法による10度のカノン)
ヴァイオリン I, テナーリコーダー
16. コントラプンクトゥス 12a(主題の正置形による4声の鏡像フーガ)
ヴァイオリン I, ヴィオラ I, ヴィオラ
II, チェロ
17. Canon alla Duodecima in Contrapunto
alla Quinta
カノン第4番(5度の技法による12度のカノン)
ヴァイオリン I, ヴィオラ II, テノールヴィオラ,
チェロ
18. コントラプンクトゥス 13a(主題の正置形による3声の鏡像フーガ)
ヴァイオリン I, ヴィオラ I, チェロ
19. コントラプンクトゥス 13b(主題の倒置形による3声の鏡像フーガ)
ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
20. Canone alla duodecima in contrapuncto
alla quinta
カノン第4番(5度の技法による12度のカノン)
ヴァイオリン II, チェロ
21. コントラプンクトゥス 18(未完)
ヴァイオリン I, ヴィオラ II, ヴィオラ
I, チェロ |
クレモナ四重奏団
クリスティアーノ・グアルコ(ヴァイオリン
I)
パオロ・アンドレオリ(ヴァイオリンII/ヴィオラ
II*)
シモーネ・グラマーリア
(ヴィオラ I/テノールヴィオラ**/リコーダー***)
ジョヴァンニ・スカリオーネ(チェロ) |
(ヴァイオリン I) ニコラ・アマティ、クレモナ
1640年製
(ヴァイオリンII/ヴィオラ II*)パオロ・アントニオ・テストーレ、ミラノ
1758年頃 「デルフィノ」 - サルヴァトーレ・スカリア、ジェノヴァ
2011年製*
(ヴィオラ I/テノールヴィオラ**/リコーダー***) ジョアキーノ・トラッツィ、1680年頃製 ピエトロ・ガルジーニ、ピストイア
2012年製** MOECK RONDO 木製ソプラノ&テナーリコーダー***
ネ(チェロ) ドム・ニコラ・アマティ、ボローニャ
1712年製
録音:2022年6月 Palazzina Banna, Tenuta
Banna, Poirino、トリノ(イタリア)
総収録時間:77分
2000年に結成され、今やイタリアを代表する弦楽四重奏団の一つに数えられるクレモナ四重奏団。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集やシューベルトの
録音でも知られる彼らが、今作ではJ.S.バッハの「フーガの技法」に挑戦します。
楽器編成が指定されていないために鍵盤楽器のソロや二重奏からオーケス
トラまで様々な演奏の可能性を持つ作品に取り組むにあたり、クレモナ四重奏団は弦楽四重奏をベースとしつつ、一部のパートをテノールヴィオラやリコー
ダーに持ち替えることで音色の均質性と変化とのバランスを巧みにとっています。
|
|
|
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲
他
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
1. 私はあなたに明かしたい、おお、神よ!
K. 418
(J=C.マルト&S.メノッツィ編)
2-4. フルートとハープのための協奏曲 ハ長調
K. 299
2. I. Allegro カデンツァ...ハインツ・ホリガー
3. II. Andantino
カデンツァ...ハインツ・ホリガー&ロバート・レヴィン
4. III. Rondeau カデンツァ...ハインツ・ホリガー
5. あなたは今は忠実ね K. 217(J=C.マルト&S.メノッツィ編)
6-12.「泉のほとりで」の主題による6つの変奏曲
ト短調 K 360
13. アンダンテ ハ長調 K 315
カデンツァ...ジュリアン・ボーディモン
14. ロンド ハ長調 K. 373...原調での世界初録音
カデンツァ...ジュリアン・ボーディモン |
ジュリアン・ボーディモン(フルート)
アナイス・ゴドゥマール(ハープ)
マッテオ・トレンティン(オーボエ)...1
リヨン国立歌劇場管弦楽団
フィリップ・ベルノルド(指揮) |
録音:2023年7月10-12日 リヨン国立歌劇場
1777年、若きモーツァルトは母親と共に、当時の音楽の中心地マンハイムを訪れました。
この街で、彼は後に妻と なるコンスタンツェ・ウェーバーや彼女の姉妹と出会い、また、フルート奏者フェルディナント・デジャンとのコラボレー
ションを通じて、フルート協奏曲や四重奏曲を作曲しました。
さらに、パリでは象徴的なフルートとハープの協奏曲
K. 299を完成させましたが、母親の死という悲劇も経験します。
ジュリアン・ボーディモンの新しいアルバムは、モー
ツァルトのこの重要な時期の作品に焦点を当て、その感情的な深さと技巧を見事に表現しています。
リヨン国立 歌劇場管弦楽団との共演によるアルバムは、モーツァルトの天才を見事に捉えています。
ハープのゴドゥマールは 2012年、イスラエルで開催された国際ハープコンクールで第1位を獲得、2016年にはミュンヘンのARD国際音
楽コンクールで2位を受賞後、世界的に活躍する奏者です。
|
SOLO MUSICA
|
|
ジャン=ニコラ・ディアトキン(ピアノ)
ベートーヴェン、リスト:ピアノ作品集
1-6. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
6つのバガテル Op. 126
7-10. フランツ・リスト(1811-1886):
ピアノ・ソナタ ロ短調 S178/R21
11. ワーグナー=リスト:
ワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》から
「イゾルデの愛の死」 S447/R280
12. リスト:バラード第2番 ロ短調 S171/R16 |
ジャン=ニコラ・ディアトキン(ピアノ) |
録音:Salle Gaveau、パリ 2023年12月4日(ライヴ)...1-10 2021年6月17日(ライヴ)...11、12
総収録時間:67分
6歳から音楽の勉強を始めたジャン=ニコラ・ディアトキン。
1989年からクラウディオ・アラウの弟子ルート・ネイエに
師事、1994年にはナディア・ブーランジェの弟子、ナルシス・ボネから教えを受け研鑽を積みました。
長年歌曲の 伴奏者として活躍してきたディアトキンですが、近年は自身で「歌」を奏でるべく、さまざまな作品を演奏しています。
このアルバムは、ライヴ演奏に重点を置き、過去の音楽家たちが追求した「生きた音楽」の信条に基づいて制
作されました。
スタジオ録音や編集を避け、瞬間に生まれる音楽表現に焦点を当てています。
演奏曲目はベー トーヴェン晩年の作品「バガテル」とリストの「ロ短調ソナタ」他、ワーグナーに関係する2作品。これらは、2021年と
2023年にパリのサル・ガヴォーでライヴ録音されました。
|
<メジャー・レーベル>
|