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≪第125号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その11 2024/11/19~



11/22(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ATMA CLASSIQUE



ACD2 2829
\2300→\2090
革命のいぶき ~アンリ=ジョゼフ・リジェル作品集
 アンリ=ジョゼフ・リジェル(1741-1799):
  牧歌喜劇『ブランシュとヴェルメイユ』(1781)より
   序曲 /"Ruisseau charmant" / "Ici pour la premiere fois" /
   "Je vous entends, infidele"
  ピアノ協奏曲 ヘ長調(ca.1770-1775)
   [カデンツァ:メリザンド・マクナブニー]
  音楽歴史譚『ポーリーヌとアンリ』(1793)より
   "Au fond, pourtant il n'a pas tort"
  叙情劇『アリックス・ド・ボーケール』(1791)より
   "C'est la premiere fois que j'aime"
  交響曲第2番 ト長調 Op.12
  『アリックス・ド・ボーケール』より
   "Quel caprice guide mes traits ?"
  チェンバロまたはピアノのための3つの交響曲より
   ソナタ ニ短調 Op.16-2
  『アリックス・ド・ボーケール』より
   "O mon Alix, toi qui m'es chere" / "O mon ami, c'est ton amour"
マガリ・シマール・ガルデス(ソプラノ)
ニコラス・スコット(テノール)
メリザンド・マクナブニー(フォルテピアノ)
マチュー・ルシエ(指揮)
アリオン・バロック管弦楽団

 知られざる古典作曲家リジェルの作品集

 録音:2022年11月7-9日

 ドイツに生まれ生涯のほとんどをフランスで過ごした知られざる古典派作曲家、アンリ=ジョゼフ・リジェル(1741-1799)の声楽・器楽作品を収録。
 ヴェルサイユ・バロック音楽センター(CMBV)との共同プロジェクトで珍しい作品がよみがえります。


アンリ=ジョゼフ・リジェル



このアルバムでリジェルのすごさを知った


 天才ショヴァン&ル・コンセール・ド・ラ・ローグの「18世紀パリ交響曲コンサート再演」シリーズのうちの1枚。
 
 ル・コンセール・ド・ラ・ローグは2015 年、ヴァイオリン奏者のジュリアン・ショヴァンによって設立された古楽器オーケストラ。
 この名称は、1783 年に設立されたコンセール・ド・ラ・ローグ・オランピックにちなんでいる。マリー=アントワネット下のチュイルリー宮でレジデント・オーケストラを務めた、おそらくヨーロッパ随一の楽団だった。

 さてそんな彼らの演奏がすこぶる面白い。
 才気煥発。生きが良くて自由闊達。
 18世紀当時のパリ、ヨーロッパ音楽の中心のひとつであり、交響曲が盛んに演奏されたあの当時のノリのよさがそのまま肌に伝わってくるような、そんなシリーズなのである。

 で、メインは一応ハイドンのパリ交響曲(第82-87 番)なのだが、実際に聴いてみるとハイドン以外の作品が面白かったりする。
 いろいろな意味でぜいたくで、そして刺激的なのだ。


 その第1弾のアルバムの中にリジェルの交響曲第4番が入っている。これがハイドンに負けない傑作なのである。

 
 AP 131
\2900→\2690
注目はリジェルの交響曲第4番
 ピオーも参加の注目アルバム
  ル・コンセール・ド・ラ・ローグ

 ・アンリ=ジョゼフ・リジェル(1741-1799):交響曲第4番 ハ短調 op.12

 ・ジュゼッペ・サルティ(1729-1802):「見捨てられたディドーネ」よりセレーナのアリア*
 ・J.C.バッハ(1735-1782):「エンディミオーネ」よりディアーナのアリア

 ・J.ハイドン(1732-1809):交響曲第85番「王妃」変ロ長調 Hob I:85
ジュリアン・ショヴァン(指揮)
ル・コンセール・ド・ラ・ローグ
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)

 録音:2016年3月 * 世界初録音

 ハイドンのパリ交響曲(第82-87 番)を録音するプロジェクトの第1 弾。
 当時の演奏会習慣に則り、交響曲をメインに据え、様々な編成の楽曲でプログラムが構成されています。
 リジェルの交響曲、2曲のアリア、そしてハイドンの交響曲、という当時ありがちなプログラム。

 2 曲収録のソプラノ・アリアでは、サンドリーヌ・ピオーが客演。最後のハイドンの「王妃」では快活なテンポで、きざむ弦のリズムが小気味よい。

 でも注目は最初の作品だったりします。 アンリ=ジョゼフ・リジェルの交響曲第4番。


 アンリ=ジョゼフ・リジェル(1741-1799)は、南ドイツのヴェルトハイムという町に生まれたドイツ人。
 1767年にパリに移住し、ここで後半生を過ごし、亡くなっています。
 ハイドンより一世代後の人だけに、ドイツで確立した手法をしっかり身につけ、その上でパリ好みの作風となっています。
 そんなリジェルの交響曲は管楽器の活躍も印象的な、ドラマティックな作品。ヨーゼフ・マルティン・クラウスなどを思わせる疾風怒濤の激しい音楽。
 聴いておいてよい傑作です。


リジェルの弦楽四重奏曲
これがまた颯爽として素敵
ATMAはアンリ=ジョゼフ・リジェルを推しているみたいです。


atma
ACD2 2348
\2500
リジェル:6つの対話的四重奏集 Op.10
 第1番 ト短調,第2番 ニ長調,第3番 変ロ長調,
 第4番 ト長調,第5番 ホ短調,第6番 イ短調
フランツ・ヨゼフ四重奏団(ピリオド楽器使用)
〔オリヴィエ・ブロー(Vn),
ジャック=アンドレ・ウール(Vn),
ヘレネ・プルフ(Va),
マルセル・サン=シール(Vc)〕

 6つの対話的四重奏集は、1773年に出版された、彼の代表的作品集。
 フランツ・ヨゼフ四重奏団は、モントリオールを拠点とする時代楽器の弦楽四重奏団体。颯爽としたスタイルで楽しめる。



 
 

ACD2 2887
\2300
放り投げられた声
 ニコ・マーリー(1981-):二重語法 Doublespeak
 ミッシー・マッツォーリ:(1980-):
  雪崩のある静物 Still Life with Avalanche
 ケイコ・デヴォー(1982-):放り投げられた声 Voix jetees *
 ニコール・リジー(1973-):
  臓器なき身体のための音楽 Music for Body-Without-Organs
 ジャレード・ミラー(1988-):リヴァイアサン Leviathan
アンサンブル・パラミラボ
サラ・アルブ(ソプラノ*)

 現代カナダとアメリカの作品集

 録音:2023年2月14-16日

 現代カナダとアメリカの作曲家による作品を集めた大胆なアルバム。収録されているのは2008 年にモントリオール音楽院の若い音楽家たちによって結成され た「アンサンブル・パラミラボ」がこれまでによく演奏してきたレパートリー。
 ミニマルな『Doublespeak』に始まり、哲学者ドゥルーズとガタリによって提唱され た概念に基づく『Music for Body-Without-Organs』、2点からひとつを観測した場合の差を表す「視差」を音で描いた『Leviathan』など、個性的な楽曲 が並びます。
 
 

ACD2 2882
(2CD)
\3800
Remenber ~カナダ合唱音楽130年
 [CD1]
  スティーヴン・チャットマン(1950-):
   Two Rossetti Songsより 第12番 Remember *
  アウグストゥス・シュテフェン・フォークト(1861-1926):
   Jesus, Lover of My Soul
  メンデルスゾーン(1809-1847):
   3つの詩篇 Op.78より 第2番 Richte mich, Gott
  伝承曲:She's Like the Swallow *
  伝承曲:Blanche comme la neige
  クリストファー・デュカス(1993-)O nata lux
  スルール・アービング・グリック(1934-2002):Haleluya *
 [CD2]
  アンドリュー・バルフォー(1967-):Music Is Vibration *
  イマント・ラミンシュ(1943-):Ave verum corpus
  伝承曲:Of the Father's Love Begotten
  ジョセリン・マーロック(1969-2023):Io, Io *
  ステュアート・ビーチ(1991-):a boy & a boy *
  ヒーリー・ウィラン(1880-1968):
   An Apostrophe to the Heavenly Hosts
  シレーン・アブ=カーダー(1972-):I Forgive *
  ステファニー・マーティン(1962-):Nothing Gold Can Stay
ジャン=セバスチャン・ヴァレ(指揮)
トロント・メンデルスゾーン合唱団
トロント・メンデルスゾーン・シンガーズ(*)

 カナダの合唱の歴史を支えた楽曲たち

 録音:2023年6月9・10・12・13日

 2024年に創立130周年を迎えたトロント・メンデルスゾーン合唱団。それを記念した2枚組CDです。
 収録されている作品の多くは、カナダ合唱音楽の歴史の中で重要な意味を持つもの。
 またカナダ音楽の多様性を反映し、ケベック州の『ブランシュ・コム・ラ・ネージュ』やニューファンドランド州の『彼女はツバメの ように』といった伝統曲も含まれています。
 
 

ACD2 2902
\2300
ニューイングランド寄港
 アイヴズ:ピアノ・ソナタ第2番
  『1840-60年、マサチューセッツ州コンコード』*
 マクダウェル:ニューイングランド牧歌 Op.62
ルイーゼ・ベセット(ピアノ)
アイザック・チョーク(ヴィオラ)*
ジェフリー・ストーンハウス(フルート)*

 ニューイングランドにまつわるピアノ曲

 録音:2024年3月19-21日

 ニューイングランドにちなんだ2人のアメリカ人作曲家のピアノ作品を取り上げたCD。
 『コンコード・ソナタ』の名で知られるアイヴズの第2ソナタは、一般的な 1947年改訂版をもとにしつつ、手稿譜にしかない素材を追加した改良版で演奏。
 ヴィオラ(第1楽章)とフルート(第4楽章)が、任意として現れるのも特徴です。
 そしてニューヨーク生まれのマクダウェルが書いた『ニューイングランド牧歌』はアメリカ先住民族の音楽からインスピレーションを得て生まれた作品。1902 年に 作曲され、マクダウェル最後の作品となりました。
 
 

ACD2 2818
\2300
異国のスケルツォ フルート・アロー!(リコーダー・アンサンブル)
 ジョヴァンニ・アントニオ・カンジャージ(?-1614以降):《Scherzi forastieri》より
  カンツォン第5番『ラ・ステッラ』、第10番『ラ・グエッラ』
 チプリアーノ・デ・ローレ(1515 or 1516-1565):4声のマドリガル『Signor mio caro』~
  ジローラモ・デッラ・カーザ(?-1601)、ジョヴァンニ・バッサーノ(v.1558-1617)、
   オラーツィオ・バッサーニ(1570以前-1615)によるディミニューション付き
 ジョヴァンニ・アントニオ・カンジャージ:《Scherzi forastieri》より
  カンツォン第20番『ラ・フルガーダ』、第6番『ラ・ブッソーラ』、
   第9番『ラ・テオリカ』、第2番『ラ・コンシリャータ』
 ザムエル・シャイト(1587-1654):
  パレストリーナのマドリガル『Io son ferito ahi lasso』にもとづく4 声のファンタジア
 リッカルド・ロニョーニ(v.1550-1620):
  チプリアーノ・デ・ローレのマドリガル『Ancor che co'l partire』にもとづくディミニューション
 ジョヴァンニ・アントニオ・カンジャージ:《Scherzi forastieri》より カンツォン第12番『ラ・バッサ』
 ニコロ・コッラディーニ(v.1585-1646):
  カンツォン第7番『ラ・ビッツァッラ』、第2番『ラ・サルティラーナ』、
   第6番『ラ・シンコパータ』、第1番『ラ・パッラヴィチーナ』
 ジローラモ・デッラ・カーザ:
  チプリアーノ・デ・ローレのマドリガル『A la dolce ombra』の
   第1ストローフィにもとづくディミニューション
 ジローラモ・デッラ・カーザ:
  チプリアーノ・デ・ローレのマドリガル『A la dolce ombra』の
   第2ストローフィにもとづくディミニューション
 ジョヴァンニ・アントニオ・カンジャージ:《Scherzi forastieri》より
  カンツォン第18番『ラ・アレッサンドリーナ』、第21番『ラ・ペッサ』、第4番『ラ・マリーナ』

 リコーダー・コンソートで奏されるマドリガル

 録音:2023年11月7-9日

 モントリオールを拠点に活動するリコーダー・アンサンブル「フルート・アロー!」によるイタリア・ルネサンス音楽。
 ジョヴァンニ・アントニオ・カンジャージのマドリガル集『Scherzi forastieri』を軸に据え、チプリアーノ・デ・ローレ、ジローラモ・ダッラ・カーザ、ニコロ・コッラディーニのマドリガルなどを収録。

 16世紀初頭に印刷術が発明されると声楽曲の楽譜が一気に出版されるようになり、器楽への編曲も盛んになりました。このCD で演奏されているようなことが一般的になされていたのです。
 
 

ACD2 2421
\2300
合唱の芸術 第2集「バロック Vol.1」 マティアス・マウテ(指揮)
アンサンブル・アートコラール
 モンテヴェルディ(1567-1643):
  マドリガル「Il Lamento d'Arianna」SV107(5声)、
  マドリガル「Io mi son giovinetta」SV86(5声)、マドリガル「Zefiro torna」SV108(5声)
 シュッツ(1585-1672):ドイツ・マニフィカト SWV494(8声・二重合唱)
 パーセル(1659-1695):
  アンセム「Thou knowest, Lord, the secrets of our hearts」Z.58(4声)、
  アンセム「O God, thouhast cast us out」Z.36(6声)、
  アンセム「Man that is born of a woman」Z.27(4声)
 ハスラー(1564-1612):リート「Ach weh des Leiden」(5声)
 シュッツ:
  モテット「Also hat Gott die Welt geliebet」SWV380(5声)、
  葬送歌「Mit dem Amphion zwar」SWV501(テノールと通奏低音)
 ガスパール・フェルナンデス(v.1565-1629):ビリャンシーコ「Xicochi conetzintle」(4声)
 ジェズアルド(1566-1613):
  モテット「O vos omnes」(6声)、モテット「Tristis est anima mea」(6声)、
  マドリガル「Io purrespiro in cosi gran dolore」(5声)

 シュッツの大作『ドイツ・マニフィカト』も収録

 録音:2022年7月25・26日

 ルネサンスから現代まで6世紀にわたる合唱の歴史をたどるユニークなプロジェクト「合唱の芸術」シリーズの第6弾。
 全11集を刊行予定で、順不同で発売。
 今作はバロック音楽の第1集となっており、マドリガル、アンセム、モテットなど多彩な形態が並びます。ふたつの4部合唱を擁するシュッツの大作『ドイツ・マニフィ カト』も収録。
 
 


ACD2 2867
\2300
カナダ発の交響曲!!
 クロード・シャンパーニュ(1891-1965):ガスペ交響曲
 バルトーク(1881-1945):舞踏組曲 Sz.77
 コダーイ(1882-1967):ガランタ舞曲
 アンドレ・プレヴォー(1934-2001):祝典
アラン・トゥルーデル(指揮)
ラヴァル交響楽団

 貴重なカナダ発の交響曲

 録音:2021年6月19-21日

 カナダの作曲家クロード・シャンパーニュが、ケベック州のガスペの風景にインスピレーションを得て作曲した『ガスペ交響曲』をメインに収録。
 カナダ発の貴重 な交響曲です。
 また同じくカナダの作曲家であるアンドレ・プレヴォーの『祝典』は1966年シャーロットタウン音楽祭(プリンス・エドワード島)のために作曲さ れた作品で、1967年のカナダ建国100周年を祝う音楽です。
 



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NOMADMUSIC



NMM 120
\2900→\2690
オルケストル・デ・ペイ・ド・サヴォワ&
 ピーター=ジェル・ド・ベール(指揮)
Symphonies Alpestres(アルプスの交響曲集)

 モーツァルト:
  交響曲第35番 ニ長調 K.385《ハフナー》
  交響曲第33番 変ロ長調 K.319
  交響曲第36番 ハ長調 K.425
オルケストル・デ・ペイ・ド・サヴォワ
ピーター=ジェル・ド・ベール(指揮)

 山々の自然をも感じるオルケストル・ペイ・ド・サヴォワの雄大な演奏

 サヴォワはフランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏の県。
 北をレマン湖、東から南をアルプス山脈、南東部をシャルトルーズ山地、東をローヌ川とギエール川に囲まれる。

 

 創立40周年を迎えたオルケストル・デ・ペイ・ド・サヴォワ(サヴォワ管弦楽団)が、その歴史において最も重要な作曲家であるモーツァルトの名曲3曲を録音 しました。
 プログラムは、モーツァルトの生涯を彩った3つの都市に焦点を当てています。モーツァルトの生誕の地であるザルツブルクで生まれた陽気な交響曲第 33番(ハ長調)、そして居住地であり、自由な芸術の象徴であったウィーンで生まれた第35番《ハフナー》。さらに、わずか6日間の滞在で生まれた崇高な第36番、《リンツ》。

 オルケストル・ド・ペイ・ド・サヴォワは23人のダ人からなる室内オーケストラ。1984年に創立され、年間80回の演奏会を行いながら、地域の 文化活動の要としてその存在感を確かなものにしています。
 2021年に同団の音楽監督に就任したオランダの指揮者ド・ベールの、エレガントにして精緻な指揮が 光ります。

 


交響曲第33番の第1楽章が少し聴けます。
https://youtu.be/9uaG9cofAnU?si=d-pTp-YGa9unMdAF
 
 

NMM 115
\2900
Broadway Rhapsody
 1. ガーシュウィン:ガール・クレイジー序曲
 2. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:リトル・ジャズ・バード
 3. クルト・ワイル&アイラ・ガーシュウィン:My Ship
 4. クルト・ワイル&オグデン・ナッシュ:I'm a Stranger Here Myself
 5. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:スワニー
 6. クルト・ワイル&マクスウェル・アンダーソン:
  ロスト・イン・ザ・スターズ
 7. クルト・ワイル:Mack the Knife
 8. クルト・ワイル&マクスウェル・アンダーソン:Stay Well
 9. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:By Strauss
 10. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:It ain't Necesseraly So
 11. クルト・ワイル&オグデン・ナッシュ:Speak Low
 12. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Stairway to Paradise
 13. クルト・ワイル&ラングストン・ヒューズ:Lonely House
 14. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Blah, Blah, Blah
 15. ジョージ・ガーシュウィン:Rhapsody in Blue
 16. ジョージ・ガーシュウィン&デュボーズ・ヘイワード:Summertime
 17. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Love Walked in
 18. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Clap Yo' Hands
シリル・デュボワ
アンサンブル・アルテコンボ
 (佐藤真由(Fl)、
  バティスト・ジビエール(Ob)、
  ロミ・ビショフ(Cl)、
  フランク・ジボルド(Bs)、
  シリル・ノルマン(Hr)
  ミヒャエル・エルツシャイド(Pf))

 フランスの人気テノール、シリル・デュヴォワが歌うガーシュウィン、ワイル・・・ラプソティ・イン・ブルー作曲100周年記念

 編曲:すべてミヒャエル・エルツシャイド&フランク・ジボルド

 フランスの人気テノールが歌う、スウィングする ジョージ・ガーシュインとクルト・ワイルのミュージカルの世界。
 1935年秋、当時の音楽界の中心にいたヴァイ ルとガーシュインは、ジャズ、クラシック、ポピュラーの要素を彼らならではの手法で独自に組み合わせて、新しい世界を創造していました。
 このアルバムは、劇場の 客席の興奮と、劇場の舞台裏の生活の両方を描いています。ピアノはガーシュウィンとワイルにとって重要な楽器で、またアンサンブルの楽器も、両作曲家が独創 的な使い方やラプソディ・イン・ブルーのあのグリッサンドを奏でさせたクラリネットなどが選択されています。
 テノール歌手のシリル・デュボワ、ピアニストのミカ エル・エルルハイド、そしてアルテコンボ管楽五重奏団が、音楽と同じくらい陽気な音楽のエネルギーを解放させています。
 




ACTE PREALABLE

AP0580
\2800
ルジツキ:ピアノ作品集 Vol.3
 ルドミル・ルジツキ(1883-1953):
  2つの小品 Op.1/アリア Op.28a/
  ワルツ(歌劇《エロスとプシュケ》Op.40より)/
  メヌエット(歌劇《カサノヴァ》Op.47より)/
  カートンの歌(歌劇《カサノヴァ》Op.47より)/
  ワルツ(歌劇《カサノヴァ》Op.47より)/
  カサノヴァのモチーフによる幻想曲/4つの小品 Op.52/
  ロマンス Op.55-1/6つの小品 Op.58/前奏曲/
  バレエ音楽《パン・トヴァルドフスキ》Op.45による組曲
ヴァレンティナ・セフェリノヴァ(ピアノ)

 知られざるポーランド・ロマン派を探求、ルジツキのピアノ作品集第3弾!
 オペラ指揮者、ピアノ教師としても活動したポーランドの作曲家、ルドミル・ルジツキのピアノ作品集第3巻。ルジツキは、ワルシャワ音楽院でピアノと作曲を学び、ベルリン留学時には、エンゲルベルト・フンパーディンクに師事。友好関係を築いていたシマノフスキ、フィテルベルク、シェルタらとともに「若きポーランド」を結成し、ポーランドの音楽文化の活性化にも努めました。

 才能豊かな神童として称賛されたブルガリア出身のピアニスト、ヴァレンティナ・セフェリノヴァは、12歳で故郷のオーケストラと共演しソリストとしてデビュー。
 ブルガリア国立音楽院ではルボミル・ディノロフに師事し、わずか27歳で同音楽院の助教授に就任。
 セフェリノヴァは、ブルガリア国営ラジオとテレビにも出演し、ロマン派時代の作曲家による作品の解釈に対する彼女の評判はブルガリア国外にも広がり、クロード・ドビュッシーの家と美術館のパリ理事会から毎年恒例の記念式典に招待されるという栄誉ある経歴を積んでいます。
 現在はイギリスのサウサンプトン大学の音楽学部で講師を務め、後進の育成に力を注いでいます。

 ※録音:2024年1月10日-11日、ポーランド放送スタジオS1(ポーランド)
 
 
AP0584
\2800
パフルスキ:ピアノ作品集 Vol.4
 ヘンリク・パフルスキ(1859-1921):
  ピアノ・ソナタ第1番ハ短調 Op.10/
  2つの小品 Op.11/幻想的おとぎ話 Op.12/
  2つの小品 Op.20/4つの前奏曲 Op.21/
  ピアノ・ソナタ第3番ニ長調 Op.32
ヤクプ・トホジェフスキ(ピアノ)

 1859年にポーランド東部の町、ワジで生まれた作曲家ヘンリク・パフルスキは、ワルシャワ音楽院で学んだ後ロシアに渡り、モスクワ音楽院で研鑽を積むとそのままモスクワ音楽院で教鞭を取るようになり、ロシアに残りました。
 そのような経緯もあり、パフルスキの音楽はポーランドの要素の他に、ロシア楽派の影響が隅々に感じられるものとなっています。

 パフルスキのピアノ(と室内楽)作品集第4巻では、師アレンスキーへ献呈されたピアノ・ソナタ第1番、恐らく彼の最後の作品であるピアノ・ソナタ第3番、8曲からなる「幻想的おとぎ話(Phantastische Marchen)」などを収録。

 ※録音:2024年8月31日、ワルシャワ
 
 
AP0585
\2800
クログルスキ:宗教音楽集 Vol.3
 ユゼフ・クログルスキ(1815-1842):
  ミサ曲第7番 ヘ長調
  グラドゥアーレ(昇階唱)ト長調
  ミサ曲第9番 ト長調
ナタリア・グローダ(ソプラノ)
マジェナ・オストリンスカ(ソプラノ)
ドロタ・グジェゴジェフスカ(メゾ・ソプラノ)
ベアタ・コスカ(メゾ・ソプラノ)
マチェイ・ナチク(バリトン)
ロベルト・カチョロフスキ(バリトン、オルガン)
ナタリア・ゼレスカ(オルガン)

 わずか27歳でその生涯を終えた作曲家、ユゼフ・クログルスキ(1815-1842)による宗教合唱作品集第3弾。
 クログルスキは父親から音楽を学び始め、その後一般音楽学校でカロル・クルピンスキやユゼフ・エルスネルに作曲を師事しました。
 彼の最初の公開演奏会は1825年に行われ、この時わずか10歳であった音楽家の名声は一気に高まり、「将来有望なピアニスト」と見なされ、「ポーランドのモーツァルト」、「若きリスト」と呼ばれるようになりました。
 創作活動の面でも驚くほど豊かな才能に恵まれていた彼は、27歳という短い生涯であったにも関わらず、「ピアノとオーケストラのための序曲 ニ短調」のような管弦楽作品、2つのピアノ協奏曲、室内楽、ピアノ、声楽、11の声楽器カンタータ、10のミサ曲という膨大の数の作品を残しています。

 ※録音:2024年7月-9月、ポーランド
 




DECURIO



DEC010
\2700
テージョ ~ ポルトガルの弦楽四重奏曲集
 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):
  弦楽四重奏曲
 ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):
  弦楽四重奏曲第1番 ニ短調 Op.4
テージョ弦楽四重奏団

 テージョ弦楽四重奏団が弾く、20世紀のポルトガル音楽!

 20世紀のポルトガルを代表する作曲家による弦楽四重奏曲集。
 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)はフンパーディンクやドビュッシーなどに学んだ作曲家で、その作品は印象派に近いものがあり、21歳の時に作曲され初めて出版されたこの作品にもその影響を感じることが出来ます。
 ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988)は、「ポルトガルらしさ」を感じさせる作曲家です。民族的な音楽を使用することによってポルトガル音楽の特徴を活かしています。

 ヨーロッパの様々な国で活躍する若いポルトガル人によるテージョ弦楽四重奏団は、母国の作曲家の作品を世界中のリスナーに届けたいと考えています。

 ※録音:2023年4月27日-30日
 




GENUIN

GEN25915
\2800
4手ピアノで巡るヨーロッパの旅
 サティ:風変わりな美女(1920)
 ラヴェル:マ・メール・ロワ(1908,1910)
 ショスタコーヴィチ:バレエ組曲第2番より 《ポルカ》(1951)
 ショスタコーヴィチ:映画音楽『団結』 Op.95より 《ワルツ》(1954)
 モシュコフスキ:《世界中の国々から》 Op.23(1879)
シュテンツル・ピアノ・デュオ
 〔ハンス=ペーター・シュテンツル(ピアノ)、
  フォルカー・シュテンツル(ピアノ)〕

 4手ピアノで記念年を祝う、サティ、ラヴェル、ショスタコ、モシュコフスキ!

 ☆シュテンツル兄弟によるドイツの名ピアノ・デュオ!
 ☆4つのアニヴァーサリーで贈る、ヨーロッパ各地の音楽文化を巡る旅!

 2025年に記念年を迎える4人の作曲家、サティ(没後100年)、ラヴェル(生誕150年)、モシュコフスキ(没後100年)、ショスタコーヴィチ(没後50年)らのユニークな楽曲を組み合わせ、4手ピアノでヨーロッパ各地の音楽文化を巡る旅を描いた一枚です。
 「4本の手を持つソリストのような自由」と称賛され、ARDミュンヘン国際音楽コンクール(1986年)やマイアミのドラノフ・コンクール(1989年)を含む11の国際コンクールで優勝してきたシュテンツル兄弟は、30年以上にわたり活躍するドイツの名高いピアノデュオとして、大きな音楽的ストーリーと細やかなディテールの両方に目を向けながら、これらの作品を見事に表現しています。

 ※録音:2024年1月、バイエルン放送スタジオ2(ドイツ、ミュンヘン)

 
 
 
GEN25896
\2800
ドリヴン ~ ヴィヴァルディ&ラフマニノフ
 ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ロ短調 RV424
 ラフマニノフ:東洋風舞曲 Op.2-2
 ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 イ短調 RV418
  (カデンツァ:フィリップ・シュペリウス作曲
   《ヴィヴァルディとラフマニノフの出会い》)
 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
 ラフマニノフ:悲歌 Op.3-1
フィリップ・シュペリウス(チェロ)
開原由紀乃(ピアノ)
メタモルフォーゼン・ベルリン
ヴォルフガング・エマヌエル・シュミット(指揮)

 ドイツ音楽コンクール2023優勝記念盤!

 ☆ドイツ音楽コンクール2023のチェロ部門優勝記念アルバム!
 ☆ドイツの若き才能あふれるチェリスト、フィリップ・シュペリウスが、ヴィヴァルディとラフマニノフを組み合わせた注目プログラム!
 ☆ヴィヴァルディのチェロ協奏曲では、自作のカデンツァ《Vivaldi meets Rachmaninov》も披露!

 ドイツ音楽コンクール2023のチェロ部門優勝者、フィリップ・シュペリウス(2003-)による、ヴィヴァルディとラフマニノフを組み合わせた注目アルバム。
 クラシックFMによって「世界で最も注目すべき若手音楽家30人」の一人に選ばれたシュペリウスは、ベルリン芸術大学でヴォルフガング・エマヌエル・シュミットに師事し、2022年にはニューヨークのカーネギー・ホールでデビュー。
 ヴィヴァルディのチェロ協奏曲 RV418では自作のカデンツァ《Vivaldi meets Rachmaninov》(2024)を披露し、ヴィヴァルディの繊細かつ華やかなバロック音楽と、ラフマニノフの情熱的で壮大なロマン派音楽を見事に橋渡ししています。

 ※録音:2024年5月エールベルク教会(ドイツ、ベルリン)

 
 
 

GEN25883
\2800
迂回 ~ 日本の伝統音楽と現代のリコーダー作品集
 本調べ(c.1600)
 マルクス・ツァーンハウゼン:
  季節のしるし第3番《秋の音楽》より
   「朝霧」「風の中の葉」(1989/91)
 ハヤ・チェルノヴィン:最後の葉(2010/2012/2023)
 真むかいぢ(c.1700)
 ゲリート・クリシュナ・シャルマ&ズザンネ・フレーリッヒ:
  buriedwithdaisy(2023)
 サラ・ネムツォフ:IRA(2013年)
 マルクス・ツァーンハウゼン:
  季節のしるし第4番《冬のイメージ》より
   「残響」(1989/91年)
ズザンネ・フレーリッヒ(リコーダー)

 リコーダー奏者として古典音楽から現代音楽、即興演奏や新しいコンサート形式まで幅広いジャンルで活躍するズザンネ・フレーリッヒが、リコーダーという楽器の多様性を余すところなく探求した作品集。
 伝統的な日本の尺八音楽から現代の新作まで、多様なレパートリーを収録し、最新技術で進化したリコーダーの新しい可能性が存分に示されています。
 斬新な演奏技法や音響デザインを通じ、リスナーに新たな音楽体験を提供する一枚です。

 ※録音:2023年5月&2024年1月、ドイチュラントフンク室内楽ホール(ドイツ、ケルン)
 




PASCHEN RECORDS

PR240086
\2800
:INNEN ~ チェロ作品集
 朴泳姫:AA-GA I
 カイヤ・サーリアホ:7羽の蝶々
 ジュディス・シャティン:鳥のために
 エリセンダ・ファブレガス:大地の踊り
 テレサ・グレブチェンコ:アイ・アム
ゾフィー=ユスティーネ・ヘア(チェロ)

 1989年ドイツ生まれのチェリスト、ゾフィー=ユスティーネ・ヘアのデビュー・アルバム。彼女は5つの異なる文化圏の現代作曲家の作品を選び収録しました。
 現代音楽と古楽に特に興味を持っている彼女は、これまでにバーバラ・ハニガン、サイモン・ラトルやフライブルク・バロック・オーケストラと共演した他、ジャズとロックの境界をテーマにしたプロジェクトなどにも参加し、幅広い音楽分野で活躍しています。

 ※録音:2023年4月
 



<メジャー・レーベル>
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SONY



19802819972
(6CD)
\7200→\6690

ブルーノ・ワルター/コンダクツ・モーツァルト&ハイドン~
 リマスタード・ステレオ・レコーディングズ
   ワルターが志向したヨーロッパ風の重心の低い、落ち着いた格調高いサウンドを実現した


Disc1
モーツァルト:
1. セレナード第13番ト長調 K 525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
2. 歌劇『劇場支配人』 K.486~序曲
3. 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588~序曲
4. 歌劇『フィガロの結婚』 K.492~序曲
5. 歌劇『魔笛』 K.620~序曲
6. フリーメーソンのための葬送曲 ハ短調 K.477

録音時期:1958年12月17日(1)、1961年3月29,31日(2-6)

Disc2
モーツァルト:
1. 交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
2. 交響曲第35番ニ長調 K.385『ハフナー』

録音時期:1960年2月25,26,28日(1)、1959年1月13,16,19,21日(2)

Disc3
モーツァルト:
1. 交響曲第36番ハ長調 K.425『リンツ』
2. 交響曲第39番変ホ長調 K.543

録音時期:1960年2月28,29日(1)、1960年2月20,23日(2)

Disc4
モーツァルト:
1. 交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』
2. 交響曲第40番ト短調 K.550

録音時期:1959年12月2日(1)、1959年1月13,16,19,21日(2)

Disc5
モーツァルト:
1. ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
2. ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218

録音時期:1958年12月10,12,15,17日

Disc6
ハイドン:
1. 交響曲第88番ト長調 Hob.I:88
2. 交響曲第100番ト長調 Hob.I:100『軍隊』

録音時期:1961年3月4,8日(1)、1961年3月2,4日(2)
コロンビア交響楽団
ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン:Disc5)
ブルーノ・ワルター(指揮)
 録音:ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール、ステレオ(アナログ/セッション)
 リミックス&リマスター:アンドレアス・K・マイヤー(2019)
 完全生産限定



 フルトヴェングラー、トスカニーニと並び、20世紀最大の指揮者と賞されるブルーノ・ワルター。
 ワルターはその長い音楽活動の中で、レコード録音を特に重要視したパイオニア的演奏家のひとりでした。

 1950年代に本格的に実用化されたステレオ録音は、それまでのモノラル録音と比較して、音の鮮明度、分離の良さ、広がりなどでより優れた特性を示し、家庭環境でのステレオ再生もテープで始まり間もなくLPレコードで可能になると、爆発的な勢いで普及していくことになります。
 そうした状況を察知したコロンビア・レコードのプロデューサーだったジョン・マックルーアは、ブルーノ・ワルターのステレオ録音を企画します。

 1957年に心臓発作で倒れ静養していたワルターを説得し、ロサンジェルス・フィルやハリウッド・スタジオのメンバーで録音用のオーケストラを編成して、ワルターの中心的なレパートリーだったドイツ・オーストリア系の交響曲と管弦楽曲の網羅的な録音プロジェクトを開始したのです。
 ワルターの肉体的な負担を減らすべく、録音会場にはハリウッドの自宅近くのアメリカン・リージョン・ホールが選ばれ、1日に1セッションというゆっくりしたペースで進められ、1958年1月8日、ベートーヴェンの交響曲第8番(初日は第2楽章を録音)に始まり、1961年3月31日のモーツァルトの序曲4曲に至るまで、約4年間でベートーヴェンとブラームスの交響曲全曲、ハイドン、モーツァルト、シューベルト、ブルックナー、ドヴォルザークの主要交響曲、ワルターが最晩年まで演奏レパートリーに持っていた師マーラーの交響曲、ワーグナーの管弦楽曲集など55曲もの作品が、鮮度の高いステレオ・サウンドで残されることになります。


 今回のボックスには、その中からハイドンの交響曲2曲とモーツァルトの後期交響曲6曲、序曲集とヴァイオリン協奏曲2曲という6枚分を収録しています。
 各ディスクは米初出盤のジャケット・デザイン(表裏共に)による紙ジャケに封入、発売当時のレーベル・デザインを採用し、詳細な録音データを伴うトラック・リストとアーティスト写真を掲載した全20ページのオールカラー中綴じブックレット(欧文)とともに、厚紙製クラムシェル・ボックスに封入されています。


 リマスターは2019年発売の77枚組『ブルーノ・ワルター~コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション』のものを採用。これらはソニー・クラシカルと日本のソニー・ミュージックとの共同プロジェクトとして企画されたもので、アンドレアス・K・マイヤーによってオリジナル・アナログ・マスターから新しくリミックスおよびリマスターされ、それまでのLPやCDで親しんでいた腰高の響きではなく、ワルターが志向したヨーロッパ風の重心の低い、落ち着いた格調高いサウンドを実現した画期的なものです。



【ワルターのハイドンとモーツァルト ジェームズ・H・ノース】


 「偉大な指揮者たちの時代、多くの指揮者が賞賛され、敬われ、時には崇拝されたが、ブルーノ・ワルターは「愛されて」いた。彼はどの指揮者にも劣らずリハーサルでは厳しく、楽団員に対しても厳しい要求をしていたが、彼の人柄には慈悲深さが漂っていた。そのため、彼の少し厳しそうな顔つきが光り輝くように見えたのだ。こうした特徴は彼の演奏にも現れており、それは年を重ねるごとに一層際立っていった。

 ワルターが1957年にカリフォルニアに引退した際、コロンビア・レコードの重役たちは、ステレオ技術の到来によって彼がそれまで残してきたモノラル録音を時代遅れにしてしまうと指摘し、ステレオによる主要レパートリーの再録音を提案した。
 それに際してコロンビアは、レコード・レーベルの名を冠した「コロンビア交響楽団」という名称でオーケストラを特別に編成したが、人数は録音レパートリーに応じて変動し、そのメンバーも日によって大きく異なった。
 例えば、全曲が4時間のセッションで録音されたモーツァルトの「プラハ交響曲」は、ヴァイオリン14、ヴィオラ4、チェロ3、コントラバス2という弦楽パートを含む34名で、ワルターによるハイドンやモーツァルトの作品の録音ではこの規模の編成が採用されていた。コンサートマスターはイスラエル・ベイカー、その他のセクション・リーダーは全員がロサンジェルス・フィルの首席奏者で、残りのメンバーはフリーランスのメンバー(映画スタジオで演奏していた引退した音楽家たち)から選ばれていた。

 ワルターのモーツァルトやハイドンは、いわゆる歴史的な演奏様式に基づいてはいない。しかし、それらは非常に魅力的で、よほどの頑固者でなければ文句を言うことはないだろう。
 ハイドン作品には素早く、ダイナミックな機知が要求されるが、それはワルターの音性とは必ずしも一致しない。ワルターがニューヨーク・フィルとモノラル録音した第95番と第102番は、コロンビア響との第88番と第100番よりもハイドン演奏の理想に近いかもしれない。それでも、どちらもワルターの個性が反映されたハイドンとしては素晴らしい演奏だ。コロンビア響とのモーツァルトの交響曲は、1950年代後半のニューヨーク・フィルとのモノラル録音と酷似しているが、モノラル盤の方がややまとまりがある気がする。

 ジノ・フランチェスカッティは、バッハからバーンスタインまで、コロンビア・レコードのためにほぼすべてのヴァイオリン協奏曲のレパートリーを録音した、情熱的なフランスの名手だ。この美しい歌のようなモーツァルトの協奏曲では、ストラディヴァリウスの名器「ハート」を弾いていたフランチェスカッティの明るく輝くような音色が、ワルターの軽やかな演奏を生き生きとさせている。

 これらの6枚のディスクは、この愛すべき巨匠のメモリアルとなる貴重な記録といえるだろう。」

 ~ライナーノーツより
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19802819962
(7CD)
\7400→\6990

セル&クリーヴランド管/ベートーヴェン:交響曲全集、序曲集


Disc1
ベートーヴェン:
 交響曲第1番ハ長調 Op.21
  録音:1964年10月2日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール
 交響曲第2番ニ長調 Op.36
  録音:1964年10月23日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール

Disc2
  交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
  録音:1957年2月22,23日 クリーヴランド、メソニック・テンプル・オーディトリアム

Disc3
  交響曲第4番変ロ長調 Op.60
  『レオノーレ』序曲第3番 Op.73b
  録音:1963年4月5,6日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール
 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
  録音:1963年10月11,25日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール

Disc4
  交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
  録音:1962年1月20,21日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール

Disc5
  交響曲第7番イ長調 Op.92
  録音:1959年10月30,31日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール
 交響曲第8番ヘ長調 Op.93
  録音:1961年4月15日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール

Disc6
  交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』
  録音:1961年4月15,21,22日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール

Disc7
  『エグモント』 Op.84~序曲
  録音:1966年10月8日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール
  序曲『コリオラン』 Op.62
  録音:1966年10月29日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール
  『シュテファン王』 Op.117~序曲
  録音:1966年10月29日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール
  『レオノーレ』序曲第2番 Op.72b
  録音:1966年10月8日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール
  『レオノーレ』序曲第1番 Op.138
  録音:1967年8月25日 ロンドン、EMIスタジオ
  『フィデリオ』序曲 Op.72b
  録音:1967年8月25日 ロンドン、EMIスタジオ
クリーヴランド管弦楽団
ジョージ・セル(指揮)

第九:
アデーレ・アディソン(ソプラノ)
ジェーン・ホブソン(メゾ・ソプラノ)
リチャード・ルイス(テノール)
ドナルド・ベル(バリトン)
クリーヴランド管弦楽団合唱団(合唱指揮:ロバート・ショウ)
 ステレオ(アナログ/セッション)
 DSDリマスター(2018)


 このアルバムは、ショージ・セルとクリーヴランド管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲と管弦楽曲のステレオ録音を網羅してボックス化したものです。
 海外でのボックス化は2004年のオリジナル・ジャケット・コレクション、2013年の「MASTERS」シリーズでの発売以来、11年ぶりです。

 このコンビによるベートーヴェンの交響曲全集は、彼らの膨大なコロンビア録音の代表盤であり、アナログ・ステレオ時代のベートーヴェン全集の定番として長く聴き継がれてきた「音楽の世界遺産」とでもいうべき貴重な録音。
 曖昧さを残さぬ緊密な演奏設計のもと、筋肉質の響きと強い推進力を持ち、オーケストラの各声部が無理なく驚くほどクリアに再現されるさまは、セルの耳の良さとクリーヴランド管の極めて高度な演奏能力の賜物であり、まさにカラヤン&ベルリン・フィルやオーマンディ&フィラデルフィアなどと並ぶ、20世紀のオーケストラ芸術の極点を示したものといえるでしょう。
 各所に聴かれる積極的なオーケストレーションの改訂も原典演奏が当然となった今の耳には実に新鮮に響きますし、リピートの採用・不採用にはセルならではの慧眼が光っています。

 9曲の交響曲は、1957年2月の第3番『英雄』に始まり、1964年10月の第1・第2番まで、ほぼ7年がかりでじっくりと録音され、エピック・レーベルから発売されました。エピック・レーベルは米コロンビアの子会社的存在だったため、レコーディング自体は米コロンビアのスタッフが手掛けており、1950年代はハワード・H・スコット(グレン・グールドの最初のプロデューサーとしても知られています)が、1960年代に入るとポール・マイヤースがメインにプロデュースを担当しています。それゆえ当時の最先端の録音技術や機材が惜しげもなく投入され、ステレオ時代に入ると本家米コロンビアが標榜した「360サウンド」を真似て「ステレオラマ(STEREORAMA、「ステレオ」と「パノラマ」を掛けた造語)」と名付けられた、左右に広く拡がり、密度濃く鮮度の高いステレオ録音が実現したのでした。同じアメリカのメジャー「RCA」が推し進めた「リビング・ステレオ(LIVING STEREO)」と並んで、当時の最高峰のステレオおよび3トラック技術によって収録されています。

 7曲の序曲は、1963年4月に録音され一足先に交響曲第4番とのカップリングで同年に発売された『レオノーレ』第3番を除き、交響曲全曲録音完成後の1966年と1967年に録音され、こちらは最初からコロンビア・レーベルで発売されました。

 レコーディングは、交響曲第3番と2曲の序曲を除きクリーヴランド管弦楽団の本拠地だったセヴェランス・ホールで行なわれています。ここは1929年に完成し、1931年にこけら落としが行なわれた1844席を擁する名ホールで、ギリシャ新古典様式の外観とアールデコを思わせる優美な内観で「アメリカで最も美しいコンサート・ホール」と称されています。響き過ぎず、しかもセルの持ち味である透明性とクリアなサウンドを余すところなく収録できるレコーディング会場としても優れた特質を備えています。珍しいのは『フィデリオ』『レオノーレ』第1番の2曲が1967年夏のヨーロッパ楽旅中、ロンドンのEMIスタジオ(アビー・ロード・スタジオ)で録音されていることでしょう。音質の比較も興味深いところです。

 当ボックスの生産に当たっては、名手アンドレアス・マイヤーがオリジナル・アナログ・マスターからリミックス・リマスターした2018年の『ジョージ・セル~コンプリート・アルバム・コレクション』のDSDリマスターを採用、オリジナルLPの紙ジャケット仕様で復刻します。


【ライナーノーツより】


 「このアルバムでは、ジョージ・セルの多面的な人物像が浮かび上がる。彼はハンガリーのユダヤ人家庭に生まれ、ブダペスト出身だったが、真のウィーンの音楽家であり、極めて才能に恵まれ、粗野なまでに傲慢だった。ベートーヴェンは彼のレパートリーの中心であり、他の多くの指揮者以上に重要な位置を占めていた。クリーヴランド管弦楽団はセルが磨き上げた輝かしい宝石のようなオーケストラだった。アルトゥール・ロジンスキーが指揮の低い地方オケを見事なアンサンブルに仕立て上げ、セルが磨きをかけたのだ。
 ニューヨーク・タイムズ紙のドナルド・ヘナハンは、クリーヴランド管弦楽団を「世界で最も鋭敏なオーケストラ」と称賛した。セルの死後10年が経ったある日、クリーヴランドの音楽監督クリストフ・フォン・ドホナーニはこう嘆いたという。「私たちが素晴らしいコンサートをしても、評判を得るのはジョージ・セルなんだよ」。

 セルの演奏が速すぎて硬く、温かさにも欠けるという批判も一部にはあったが、それに対してセルは「アスパラガスにチョコレート・ソースをかけることはできないよ」と明言していた。彼はブルーノ・ワルターやシャルル・ミュンシュトは対照的な厳格な指揮者だった。セルとクリーヴランド管の演奏は、トスカニーニに比肩する正確さと様式感を備えていたが、トスカニーニが得意とした弦楽器の歌うような響きとは無縁だった。クリーヴランド管の楽団員の中には、本番のコンサートは「練習しすぎ」「締まりすぎ」で、リハーサルの方が優れた演奏だったと感じる者もいた。しかし、どんな問題も録音セッションでは常に解決されていて、このベートーヴェンの録音をでも、間違った音、曖昧な出だし、調子の狂った瞬間、またはぎこちないフレーズは一切ない。

 セルは、録音面ではコロンビアがオーマンディ=フィラデルフィア管弦楽団やミトロプーロス=ニューヨーク・フィルを優遇し、自分とクリーヴランド管が軽視されていると感じていた。その理由の一つはセルが録音レパートリーを18~19世紀のドイツ・オーストリア音楽に置き、フランス音楽や20世紀音楽を進んで録音しなかったことにも理由がある。また、クリーヴランド管は常に予算が厳しく、楽団員の給与水準も低かった。ロジンスキーの時代にはオーケストラは約80人で、弦楽セクションは半分の規模。セルはその数を100人にまで増やすことに成功した。とはいえ、セル時代は、経営面では問題が山積し、セル、楽団員、労働組合、経営陣、理事会の間での確執が絶えなかった。しかし、このベートーヴェンの完璧な演奏には、そうしたバックステージのトラブルは一切感じられないのだ。」

*当盤掲載のジェームズ・H・ノースのライナーノーツより抄訳。ブックレットには英文のみ掲載されています。(輸入元情報)


【仕様】(輸入元情報)
 ・各ディスク:アメリカ初出LPの紙ジャケットに封入(ジャケットは表裏とも初出LPのデザインを再現)
 ・ディスクのレーベル・デザイン:発売当時のデザインを採用
 ・ブックレット:20ページ、オールカラー、全ディスクのトラックリスティング(マトリックス番号、初出カタログ番号など詳細な録音データ含む)
 ・ライナーノーツ:ジェームズ・H・ノース(英文)
 ・各ディスクとブックレットを厚紙製クラムシェルボックスに封入





<国内盤>

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日本コロムビア



COCQ85628
\3500
『atlier』 宮田 大、大萩康司
 01. アントニオ・カルロス・ジョビン:フェリシダージ
 02. イギリス民謡:スカボロー・フェア
 03. 坂本龍一:Andata
 04. アントワーヌ・ルナール:さくらんぼの実る頃
 05. エンニオ・モリコーネ/加藤昌則:モリコーネ・ファンタジー
 06. 服部良一:蘇州夜曲
 07. 坂本龍一:鉄道員(ぽっぽや)
 08. 加藤昌則:ケルト・スピリット~ギターとチェロのための~
 09. 村松崇継:彼方の光
 10. スティーヴン・ゴス:Park of Idols for guitar & cello

 編曲:角田隆太(01,02,03,06,09)、山中惇史(04,07)、加藤昌則(05)
宮田 大(チェロ)
大萩康司(ギター)
 録音:2024年4月16-18日、栃木県、那須野が原ハーモニーホール

 世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、国際的な活動を繰り広げているチェリスト宮田 大と、デビュー20周年を迎え、国内外で熱狂的な支持を集めるギタリスト大萩康司。ともに第一線で活躍する2人はかねてより共演を重ね、2020年に初共演アルバムをリリース。全国各地でのツアーは完売が相次ぎました。
 待望の第2弾アルバムでは、よりギター&チェロの編成ならではの特性を生かし、シャンソンからラテン音楽までオリジナルな世界観を展開します。


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COCQ85626
\3500
アンドレア・バッティストーニ(指揮)
 東京フィルハーモニー交響楽団
  オルフ:世俗カンタータ『カルミナ・ブラーナ』
ヴィットリアーナ・デ・アミーチス(ソプラノ)
彌勒忠史(カウンターテナー)
ミケーレ・パッティ(バリトン)
新国立劇場合唱団
世田谷ジュニア合唱団
東京フィルハーモニー交響楽団
アンドレア・バッティストーニ(指揮)
 録音:2024年3月、ステレオ(デジタル/ライヴ)

 『カルミナ・ブラーナ』はドイツの作曲家カール・オルフの代表作であり、力強いリズム、印象的なメロディ、そして大規模な合唱とオーケストラの融合により、クラシック音楽の中でも特に人気の高い作品です。特に冒頭の『O Fortuna』は映画やCMなどでも頻繁に使用され、クラシック・ファンのみならず一般にも広く知られている人気曲です。
 歌詞は、ドイツのバイエルン地方にある修道院で発見された11~13世紀の古い詩歌集の写本がもとになっており、「春」「酒場」「愛」をテーマに、当時のヨーロッパの民衆のエネルギーが感じられるもので、その若々しい奔放さに驚かされます。
 混声合唱、少年合唱、ソプラノ、テノール、バリトンのソリスト、大規模なオーケストラという大編成で、クラシックらしい迫力のあるサウンドが繰り広げられる一方、中世の人々の日常の細やかな描写もあり、劇的な構成と多様な感情表現が味わえる名作といえるでしょう。
 オペラ指揮者として卓越した統率力を持ち、歴史や文学にも造詣が深いバッティストーニは、この『カルミナ・ブラーナ』を得意としており、イタリアのアレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭などでも大成功を収めてきましたが、今回満を持して東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で取り上げ、収録に臨みました。
 バッティストーニの音楽は、歯切れの良いリズムを刻みながら圧倒的な推進力を持って進んで行きますが、同時に全てが統率され、俗謡のような表現や、繊細で叙情的な歌唱も巧みに織り交ぜながら、巨大な音空間を作り上げています。




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バッティストーニのすべてのアルバムが超名演とは言わない
しかしこの3タイトルは聴いておいたほうが良い


COCQ85492
(Hi Quality CD)
\3300
【BEYOND THE STANDARD】
 ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
 黛 敏郎:バレエ音楽『舞楽』
東京フィルハーモニー交響楽団
アンドレア・バッティストーニ(指揮)

2018年5月20日、2020年1月21,22日
東京オペラシティ、コンサートホール(セッション)

 甲子園で活躍していたときから見守っていた才能ある田舎ピッチャーがいつしかプロ野球に入ってエース的活躍をしている・・・そんな感じか。

 バッティストーニ、もう若き鬼才じゃない、才能あふれる俊英じゃない。風格漂う異端の巨匠。あるいは刺激的な持ち味の名手。
 これまでだと正統派過ぎる演奏だとちょっと物足りなかったが、今回の「幻想」は奇異な解釈ではなく、切れ味鋭いそれぞれの楽器の鳴らし方で最後まで「うーん、うまい」とうならせ続ける。
 スタイリッシュでマッチョでイケメン。正しく美しいのだ。鍛え上げられた筋肉質の美青年に言い寄られて、そっちの趣味はないのによろっとしてしまう、・・・そんな感じか。

 まちがいなく一皮むけたのだろう。まさに大演奏である。(ちなみにスタッフの「幻想」大好き少女が久しぶりに終演後「誰なんですか!これは!?」と叫んだ)

 ただ、若さあふれるはちきれんばかりの才能爆発を期待している方は・・・安心してください、次の黛 敏郎のバレエ音楽『舞楽』、すごいです。爆発してます。
 「黛 敏郎~?難しいんじゃないの~??」・・・大丈夫です。全然難しくないです。めちゃくちゃポップです。「雅楽」をカラフルにパワフルにそしてワイルドにクラシックに変容させた力技的傑作。普通に、そしてそうとうに傑作。
 バッティストーニが興奮しながら愉しげに指揮している様子が目に見えるよう。
 おそろしげなエスニック・パブに入ったら意外にちゃんとした接客と料理を出されて面食らうも、大感動・大満足で帰ってきた・・・そんな感じか。


COCQ85466
〔高音質CD「UHQCD」〕
\3300
【BEYOND THE STANDARD】
 (1)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
 (2)吉松隆:サイバーバード協奏曲
東京フィルハーモニー交響楽団
アンドレア・バッティストーニ(指揮)


上野耕平(アルト・サクソフォーン:2)
山中惇史(ピアノ:2)
石若 駿(パーカッション:2)
東京フィルハーモニー交響楽団
アンドレア・バッティストーニ(指揮)

 2019年4月8,9日、東京オペラシティ、コンサートホール

 どうだろう、これまで「運命」の名演というと、人類の歴史にその名を刻む大偉人作曲家ベートーヴェンを描く演奏がほとんどだったと思う。

 ところがこれは違うのだ。
 ここでは30代、まだまだ青年のベートーヴェンが笑ったり、怒ったり、すかしたり、背伸びしたり、かっこつけたり、かけずりまわってすっころんだり、また起き上がって叫びながら駆け出す。
 なんとも表情豊かな元気いっぱいの青年ベートーヴェンがいる。遺書も書いたりしたが、今はもう生きる気力全開満開、前向いて進むことしか考えてない。悩むより走り出すベートーヴェン。

 なので痛快時代劇かウエスタン映画のよう。当然抱腹絶倒場面多数。終楽章最後の10秒なんていっしょになって笑いながら踊りたくなるはず。
 ここまでへんてこりんな演奏はこれまで数種類しかなかったが、突然変異的意味不明演奏ではなく、全編通じてひとつの心地よい意思に貫かれたタテ乗り前のめりベートーヴェン。

 バッティストーニ。
 この人の演奏には知性はないかもしれないが、グリグリした貪欲な本能と、人の心をグワシと掴んで離さない強烈な愛らしさがある。

 31歳バッティストーニ、会心のベートーヴェン、聴くべし。


COGQ 96
(SACD Hybrid)
\3300
バッティストーニ過去最強の名演
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』
東京フィルハーモニー交響楽団
アンドレア・バッティストーニ(指揮)

安井陽子(ソプラノ)
竹本節子(アルト)
アンドレアス・シャーガー(テノール)
萩原 潤(バリトン)
東京オペラシンガーズ
2015年12月20日
東京、Bunkamuraオーチャードホール

 店主が思うところではバッティストーニ過去最強の名演。わずかな在庫があるうちにどうぞ。
 完売の際はご容赦。

 出た!!!!
 これぞバッティ流ベートーヴェン!!
 何度も何度も阿鼻叫喚の坩堝となり、聴くものの血圧は上がり、目はくらみ、精神的に追い込まれる。

 ちょうどザンダーの超高速演奏を取り上げたが、このバッティの演奏もほぼ同タイム。58分25秒。
 「速過ぎる!」と言う人もいるだろうが、「この曲が演奏されたときの衝撃を考えれば、今まで慣らされてきた速さよりももっともっと速くすべき」、というバッティの考え方からするとこのスピードは正しく思える。
 また、その過激な表現に「やりすぎ!」と言う人もいるが、「常軌を逸したこの曲を表現するには、ときに醜いほどの強い印象を与える必要がある」というバッティの考え方からするとこの表現は正しく思える。

 奇をてらったのかと?
 とんでもない。
 何より第1楽章からいきなりこちらの精神をギリギリまで追い込んでくる雷のような衝撃は、奇をてらうなんて生易しいものではなく、逃げも隠れもしない真っ向勝負。
 耐えられなくなって顔をそむけても、ぐいっと顔を元に戻されその怒涛の音楽を脳髄にぶち込まれる。

 これまでの演奏様式を覆す第3楽章にしても、その軽快なる調べに身も心も揺れる。
 静謐で瞑想的な第3楽章がまるで優雅な舞踏会のよう。これではいけないのか?

 そして演劇のように言葉を発し、演技し、踊り、駆け回る終楽章。聞こえてくるのはシラーの詩のはずなのに、まったく違う意味のメッセージが送られてくる。そして聴こえてくるのは「音楽」のはずなのにすでに「音楽」だけではない。
 音楽を聴くだけでベートーヴェンが生きた時代が世界がそして望んだ未来が目の前に情景として現れる。
 

 こんな「第9」初めてである。人類が生み出した最も衝撃的な「第9」のひとつと言っていい。

 バッティを聴くならまずこの演奏。
 ダントツの第1位!!!
 




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Avex Classics



AVCL84162
(4CD)
\9900
最新録音
 三浦文彰(ヴァイオリン)&清水和音(ピアノ)

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
 ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
 ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
 ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
 ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24『春』
 ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
 ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
 ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
 ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』
 ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
三浦文彰(ヴァイオリン)
清水和音(ピアノ)
 録音:2023年6月14-16日(1番,5番,8番)、8月29-31日(3番,4番,9番)、2024年1月23-26日(2番,6番,7番,10番)、東京、稲城市立iプラザ

 日本を代表するピアニスト清水和音と、現代最高のヴァイオリニストと欧米でも高い評価を受ける三浦文彰。
 ふたりの高い音楽性とクラシック音楽演奏の正当な伝統的演奏技術が共鳴し、偉大なアーティストたちが多くの名盤を残してきたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ史に新たなる名盤を誕生させました。
 ベートーヴェンならではの深い感動の世界に聴くものを誘う聴きごたえ十分の全集の誕生です。


【三浦文彰(ヴァイオリン)】

 世界最難関と言われるハノーファー国際コンクールにおいて史上最年少の16歳で優勝。ロサンジェルス・フィル、マリインスキー劇場管、ベルリン・ドイツ響などと共演。共演した指揮者にドゥダメル、ゲルギエフ、フェドセーエフ、ズッカーマンなど。18年から〈サントリーホール ARKクラシックス〉のアーティスティック・リーダーに就任。21/22シーズンにロイヤル・フィルのアーティスト・イン・レジデンスも務める。22/23シーズンにはバルセロナ響、ウィーン室内管などと共演。ピリスとのデュオリサイタルを行う。23年2月、3月にウィーン、パリ、日本、ソウルでリサイタルを行い絶賛を博す。


【清水和音(ピアノ)】

 完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えたピアニスト。ジュネーヴ音楽院にてルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年、弱冠20歳でパリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。これまでに、国内外の数々の著名オーケストラ・指揮者と共演し、広く活躍している。室内楽の分野でも活躍し、共演者から厚い信頼を得ている。これまでにソニーミュージックやオクタヴィア・レコードなどから多数のCDをリリースし、各誌で絶賛されている。ショパン、ベートーヴェン、ラフマニノフなどを中心に幅広いレパートリーを誇り、2021年にはデビュー40周年を迎え日本を代表するピアニストとして活躍中。桐朋学園大学・大学院教授。




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ソニー・ミュージック



SICC39109
(9CD)
\9900

清水和音の芸術1~ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 1995年~99年


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
Disc1
1. ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
2. ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1
3. ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13『悲愴』
4. ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110

 録音時期:1995年9月30日

Disc2
1. ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
2. ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1
3. ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
4. ピアノ・ソナタ 第28番イ長調 Op.101

 録音時期:1996年3月30日

Disc3
1. ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 Op.78『テレーゼ』
2. ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
3. ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22
4. ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a『告別』

 録音時期:1996年6月22日

Disc4
1. ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2
2. ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
3. ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106『ハンマークラヴィーア』

 録音時期:1996年9月28日

Disc5
1. ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2
2. ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3
3. ピアノ・ソナタ第25番ト長調 Op.79
4. ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』

 録音時期:1996年12月7日

Disc6
1. ピアノ・ソナタ第6番へ長調 Op.10-2
2. ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26
3. ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1
4. ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』

 録音時期:1997年3月8日

Disc7
1. ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
2. ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 Op.28『田園』
3. ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31-1
4. ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』

 録音時期:1996年9月28日、1997年5月24日

Disc8
1. ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』
2. ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3
3. ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54
4. ロンド ハ長調 Op.51-1

 録音時期:1997年7月26日、1999年1月8日

Disc9
1. ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
2. ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
3. 6つのバガテル Op.126

 録音時期:1997年5月24日、7月26日、1999年1月8日
清水和音(ピアノ)
 録音:東京、紀尾井ホール、ステレオ(デジタル/ライヴ)
 完全生産限定盤

 1981年、20歳でパリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門第1位を獲得、華々しいデビューを飾った清水和音。
 以来、日本のピアノ界を牽引するヴィルトゥオーゾ・ピアニスト清水和音が1995年~99年にかけて行ったベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集をBlu-spec CD2の高音質CDでリリース。
 清水和音の芸術を俯瞰して鑑賞できる音楽ファン待望のボックス・セットです。



清水和音

 1960年11月東京生まれ。スイスのジュネーヴ音楽院にて、ルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年には弱冠20歳で、パリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門優勝、あわせてリサイタル賞受賞。帰国後の1982年にデビュー・リサイタルを開く。また、1984年にはミュンヘンで、1986年にはロンドンでデビュー。2002年には、サンクトペテルスブルクでキーロフ歌劇場管とラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏し好評を博す。
 


SICC39118
(9CD)
\9900

清水和音の芸術2/SONY MUSIC YEARS


Disc1
01. リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
02. ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24

録音時期:1982年5月11,12日
録音場所:東京、サンパール荒川(現・荒川区民会館)大ホール

Disc2
シューマン:
01. 交響的練習曲 Op.13
02. クライスレリアーナ Op.16

録音時期:1982年5月20,21日
録音場所:東京、サンパール荒川(現・荒川区民会館)大ホール

Disc3
モーツァルト:
01. ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467
02. ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491

録音時期:1983年4月29日&6月2日
録音場所:プラハ、ドヴォルザーク・ホール&青森市文化会館(現・リンクステーションホール青森)

Disc4
01. リスト:ラ・カンパネラ
02. ラフマニノフ/アール・ワイルド編:ヴォカリーズ
03. リスト:超絶技巧練習曲 第10番ヘ短調
04. シューマン:トロイメライ
05. シューマン:アラベスク
06. スクリャービン:練習曲 嬰ニ短調 Op.8-12
07. シューベルト/タウジヒ編:軍隊行進曲
08. ショパン:夜想曲 第20番嬰ハ短調(遺作)
09. チャイコフスキー/アール・ワイルド編:4羽の白鳥(『白鳥の湖』より)
10. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
11. シマノフスキ:練習曲 変ロ短調 Op.4-3
12. ラフマニノフ:前奏曲 変ホ長調 Op.23-6
13. ラフマニノフ:音の絵画 Op.39-5

録音時期:1985年2月27,28日、7月12日
録音場所:宮城県、中新田バッハホール(加美町中新田文化会館)

Disc5
01. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
02. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18

録音時期:1986年2月10,11,14,15日
録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ

Disc 6
リスト:
01. ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
02. パガニーニ大練習曲 S.141
03. ペトラルカのソネット第104番(巡礼の年 第2年『イタリア』より)
04. コンソレーション第3番変ニ長調 S.172-3
05. 愛の夢 第3番変イ長調 S.541-3

録音時期:1986年2月(1) 1985年7月&1988年2月 (2-5)
録音場所:
 ロンドン、 アビー・ロード第1スタジオ(1)
 宮城県、中新田バッハホール(加美町中新田文化会館)&東京、カザルスホール(2-5)

Disc7
01. ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』
02. ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36(1913年初版)

 録音時期:1988年10月19,20日&12月6日
 録音場所:
  静岡県、松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)&山口県、サンビームやない

Disc8
ベートーヴェン:
01. ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』
02. ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』
03. ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』

 録音時期:1994年5月26,27日
 録音場所:山梨県、白根桃源文化会館(現・桃源文化会館)

Disc9
01. リスト:3つの演奏会用練習曲 S.144
02. リスト:超絶技巧練習曲第11番『夕べの調べ』
03. ショパン:練習曲集 Op.25

 録音時期:1999年6月24,25日
 録音場所:茨城県、岩井市民音楽ホール(現・坂東市民音楽ホール ベルフォーレ)
清水和音(ピアノ)
プラハ室内管弦楽団(Disc3)
ロンドン交響楽団(Disc5、Disc6-1)
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮:Disc5、Disc6-1)
 ステレオ(デジタル)
 完全生産限定盤

 ソニー・ミュージック時代の名盤をBlu-spec CD2の高音質CDでリリース。
 清水和音の芸術を俯瞰して鑑賞できる音楽ファン待望のボックス・セットです。


 


SICC39127
(7CD)
\7700

清水和音の芸術3/RCA YEARS


Disc1
ショパン:
1. 即興曲 第1番変イ長調 Op.29
2. 即興曲 第2番嬰ヘ長調 Op.36
3. 即興曲 第3番変ト長調 Op.51
4. 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
5. 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
6. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22

 録音時期:1982年10月15,16,26日
 録音場所:千葉県、浦安市文化会館

Disc2
1. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13『悲愴』
2. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』

 録音時期:1982年10月27日
 録音場所:千葉県、浦安市文化会館

Disc3
ショパン:
1. バラード第1番ト短調 Op.23
2. バラード第2番ヘ長調 Op.38
3. バラード第3番変イ長調 Op.47
4. バラード第4番ヘ短調 Op.52
5. 幻想曲 ヘ短調 Op.49

 録音時期:1983年3月8,9日
 録音場所:千葉県、浦安市文化会館

Disc4
シューベルト:
1. さすらい人幻想曲(幻想曲 ハ長調) Op.15, D.760
2. 3つのピアノ曲(即興曲) D.946

 録音時期:1983年4月1,2日
 録音場所:千葉県、浦安市文化会館

Disc5
ショパン:
1. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35『葬送』
2. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58

 録音時期:1984年7月8日
 録音場所:大阪、ザ・シンフォニーホール

Disc6
ショパン:
1. ポロネーズ第1番嬰ハ短調 Op.26-1
2. ポロネーズ第2番変ホ短調 Op.26-2
3. ポロネーズ第3番イ長調 Op.40-1『軍隊』
4. ポロネーズ第4番ハ短調 Op.40-2
5. ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 Op.44
6. ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53『英雄』
7. ポロネーズ第7番変イ長調 Op.61『幻想』

 録音時期:1987年3月17,18日
 録音場所:山梨県、白根桃源文化会館(現・桃源文化会館)

Disc7
1. フランク:チェロ・ソナタ
2. シューマン:アダージョとアレグロ
3. フォーレ:夢のあとに
4. サン=サーンス:白鳥
5. バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ~アダージョ
6. カサド:親愛なる言葉

 録音時期:1985年9月19日、10月8日
 録音場所:茨城県つくば市、ノバホール
清水和音(ピアノ)
上村 昇(チェロ:Disc7)
 ステレオ(デジタル)
 初CD化(Disc2-5)
 完全生産限定盤

 清水和音のRCA時代の名盤をBlu-spec CD2の高音質CDでリリース。






<映像>


ソニー・ミュージック(映像)


SIXC112
(Blu-ray)
\5500
ブルーレイ・ディスクで登場
五嶋みどり/カーネギーホール・リサイタル

 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調 K.301
 R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
 ドキュメント MIDORI
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
 エルンスト:練習曲 第6番『夏の名残りのばら』
 ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調 遺作
 ラヴェル:ツィガーヌ
 ドビュッシー:美しい夕暮れ(アンコール)
 サラサーテ:スペイン舞曲集~サパテアード(アンコール)
 ポルディーニ: 踊る人形(抜粋)(アンコール)
五嶋みどり(ヴァイオリン)
ロバート・マクドナルド(ピアノ)
 収録:1990年10月21日、カーネギー・ホール(ライヴ)
 収録時間:110分  画面:カラー、16:9
 本編音声:ドルビーデジタル・ステレオ
 字幕:日本語
 Region All


 音楽の殿堂カーネギー・ホール100周年記念行事の一環で行われた1990年10月21日ライヴの模様がブルーレイ・ディスクで登場(以前DVDで発売されていたものと同内容です)。
 19歳の誕生日を目前にした五嶋みどりのソールドアウトとなったNYでのリサイタル・デビューを完全収録しています(同タイトルのCDでは、収録時間の関係でモーツァルトのソナタが割愛されています)。
 五嶋みどり幼少のころ~渡米直後、小学校での授業風景映像もおさめた貴重なドキュメント(7分)も収録。世界初BD化。



 LD用マスターよりソニーのコンテンツ制作向けAI超解像技術を駆使したアップコンバートによる初BD(ブルーレイディスク)化になります。
 なお、収録が1990年代のビデオ時代の画質のため、オリジナル・マスターテープに起因する映像ノイズがある場合がございます。ご了承下さい。

















11/21(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ACCENTUS MUSIC


ACC 80642CD
(3CD)
\7500→\6990
リトアニアの演奏家がリトアニアで再現
 ポンキエッリ:
  歌劇「リトアニア人たち」(全曲)
アルドーナ(皇子の妹):
 ユラテ・シヴャダイテ=ウォーラー(ソプラノ)
コンラッド、ヴァルター(アルドーナの夫):
 クリスティアン・ベネディクト(テノール)
アルノルド(リトアニア皇子):
 モデスタス・セドリャヴィチュス(バリトン)
アルバーノ(老吟遊詩人):
 タダス・ギリニンスカス(バス)
ヴィトルド(反逆者):
 アルーナス・マリケナス(バリトン)
吟遊詩人:アグネ・スタンチカイテ(ソプラノ)
リトアニア国立交響楽団、カウナス国立合唱団
モデスタス・ピトレナス(指揮)
(イタリア語歌唱)

 ポンキエッリの幻の傑作をリトアニアの演奏家が本国人の目で再現!説得力満点の充実な世界

 録音:2020年9月/リトアニア国立フィルハーモニア協会(ヴィリニュス)/168'07"

 待望の録音の登場です。
 イタリアの作曲家アミルカーレ・ポンキエッリのオペラ「リトアニアの人々」はこれまでイタリアのオペラ劇場による録音がありましたが、 ついにリトアニアの指揮者とオペラ劇場の演奏で聴けます。
 イタリア語上演ながら「蝶々夫人」を日本のオペラ劇場が演奏するのと同じように時代・風俗の理解の 深さと自然さ、描かれている内容への共感など特別なものになっています。

 ポンキエッリといえば歌劇「ジョコンダ」の、とりわけ「時の踊り」で知られていますが、「ジョコンダ」の次の作、1874年の「リトアニア人たち」は全く知られて いません。
 14世紀のリトアニアを舞台に、敵国ドイツ騎士団の忠実な騎士になりすまし、最後は裏切って祖国リトアニアを勝利に導くという韓流ドラマのような筋の、血沸き肉躍る劇となっています。
 原作はポーランドの大詩人アダム・ミツキェーヴィチの「コンラット・ヴァレンロット」で、ショパンもこれに基づき「バラード第1番」を作曲しました。

 イタリア語台本はギスランツォーニ。ポンキエッリならではの人好きするメロディと色彩的なオーケストレーションに加え、円熟期の作だけに深い音楽性と劇的な盛り上がりにも満ち、作品の真価を示す演奏がようやく出現したと言えます。

 ヒロインで皇子の妹アルドーナ役のユラテ・シヴャダイテ=ウォーラーは現在コネチカット州立大学音楽学部准教授も務めるソプラノ。
 祖父はソヴィエト・リトアニ ア国歌の作曲者でトロンボーンのヴィルトゥオーゾ、「歌の祭典」を創始したヨナス・シヴャーダスという血筋で、透明な美声が魅力的。モデスタス・ピトレナス指揮 リトアニア国立交響楽団も雄弁な背景を作り上げています。

 
 



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APARTE


AP 343
\2900→\2690
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮)&フライブルク・バロック・オーケストラ
 ロマン派を探し求めて

 (1)ロセッティ:2本のホルンのための協奏曲変ホ長調
 (2)モーツァルト:ホルン二重奏曲K.487 (496a)~
  第11番、第3番、第12番
 (3)レオポルト・モーツァルト:
  2本のホルンのための協奏曲変ホ長調
 (4)ハインリヒ・ジムロック:ホルン二重奏曲Op.2
 (5)ベートーヴェン:六重奏曲Op.81b
バート・アールベイト、
 ハイス・ラシュール(ホルン)
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ

 ドイツ人の心の音ホルンをフライブルク・バロック・オーケストラの名手ふたりが存分に披露

 録音:2023年3月4-8日/フライブルク・バロック・オーケストラ・アンサンブルハウス(ドイツ)/ディジパック仕様 、24bit/96kHz、57'00"

 ホルンは広々とした空間や深い森を想起させるところがあるためか、ドイツの作曲家の想像力を刺激してやまぬ楽器でした。
 18世紀には上流階級で狩りが流行 したため、ホルンが盛んに用いられ発展しました。
 このアルバムは、フライブルク・バロック・オーケストラのホルン奏者バート・アールベイトとハイス・ラシュールが モーツァルト父子、ベートーヴェン、ジムロック、ロゼッティの作品に挑戦。
 ロマン主義の萌芽を協奏曲と室内楽の間で探求し、やがて花開くホルン王国の予感を感 じさせてくれます。
 深々とした音色は、まさにドイツの森を、軽やかなファンファーレは楽しい狩猟を思わせます。
 
 

AP 371
\2900
平和への祈り
 セルゲイ・アフーノフ:
  (1)合唱コンチェルト「私は記念碑を建てた」(ラテン語歌唱)
  (2)アダージョ「平和への祈り」(弦楽四重奏版)
  (3)2つのラテン語詩篇
  (4)アダージョ「平和への祈り」(弦楽オーケストラ版)
  (5)詩篇83(協会スラヴ語歌唱)
エカテリーナ・アントネンコ(指揮)
 イントラーダ・ヴォーカル・アンサンブル(1)(3)(5)
スタニスラフ・マルィシェフ(指揮)
 オープンサウンド・オーケストラ(4)
ロマン・ヴィクーロフ、
 ナリニー・ナナヤネ(ヴァイオリン)、
ダーリャ・フィリッペンコ(ヴィオラ)、
 オリガ・カリノワ(チェロ)(2)

 ロシア・ウクライナ戦争が生んだ悲しいまでに美しい音楽

 録音:2022年3月/モスフィルム・スタジオ(2)、トリニティ教会(4)、2024年1月/ヴォルコフ・スタジオ(1)(3)(5)(モスクワ)/ディジパック仕様、24bit/96kHz、62'00"

 セルゲイ・アフーノフは1967年キーウ生まれのロシアの作曲家。
 当初電子音楽やロックを手掛けていましたが、2005年頃からミニマル様式を確立して活躍しています。
 ヴァイオリンとピアノのための「ジャズ」をエメリャニチェフとイゴーリナが録音して世界的に注目されました。

 ウクライナ生まれの彼は今回の戦争に大きなショックを受けていて、侵攻直後2022年2月末にバーバーの「弦楽のためのアダージョ」を彷彿させる弦楽オーケストラのための「平和への祈り」を作曲しました。
 初演団体による演奏と弦楽四重奏版を収録しています。

 ホラティウスのラテン語詩による「私は記念碑を建てた」、ロシア正教会のズナメニ聖歌に触発された「詩篇83」も感動的。
 ロシアの芸術家が今回の戦争をいかなる思いで見ているか、静かな怒りとして伝わってきます。
 





INITIALE



INL 26
\2700
イタリアにて
 (1)リリ・ブーランジェ:前奏曲変ニ長調
 (2)同:4つの歌曲
 (3)ジャンヌ・ルルー:イタリアにて(全10曲)
 (4)マルグリット・カナル:ヴァイオリン・ソナタ
永井基慎(ピアノ)
マグダレーナ・ゲカ(ヴァイオリン)(4)
エムリック・ビエズマンス(バリトン)(2)

 話題の永井基慎がフランスの天才女性作曲家の秘曲に挑戦

 録音:2022年11月/パリ音楽院/ディジパック仕様、79'41"、輸入盤、日本語帯・解説付

 パリ音楽院作曲科のローマ大賞は1903年まで女性の出場が認められませんでした。
 しかし1913年にリリ・ブーランジェが初の優勝者となり、次いで1920年にはマルグリット・カナル、1923年にはジャンヌ・ルルーに栄冠が輝きました。
 当アルバムはそれら3名の女性作曲家の作品を集めました。

 近年リリ・ブーランジェの録音は増えていますが、前奏曲は大歓迎。
 ジャンヌ・ルルーはマルグリット・ロンとコルトーに師事したピアノの名手で、1910年4月 にラヴェルの連弾曲「マ・メール・ロワ」の世界初演を行いました。
 組曲「イタリアにて」はピアニスティックな興味に満ちています。マルグリット・カナルはフラン スで最初に指揮をした女性で、大歌手・古澤淑子のパリ音楽院教授時代の恩師でもあります。

 永井基慎は東京藝大とパリ音楽院で学んだ期待の若手。
 バルトークのアルバムでも共演しているラトヴィアのヴァイオリニスト、マグダレーナ・ゲカとも息の合ったアンサンブルを聞かせてくれます。
 
 

INL 25
\2700
当惑
 シューマン:
  (1)ピアノ協奏曲イ短調Op.54
  (2)ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調(管弦楽なしの協奏曲)
フィオナ・マト(ピアノ)
ジョナサン・ダーリントン(指揮)
 パリ音楽院卒業生オーケストラ(1)

 注目のアルバニア系ギリシャ美人ピアニストによるこだわりのシューマン

 録音:2021年11月/パリ音楽院/ディジパック仕様、54'22"

 アルバニア系ギリシャ人ピアニスト、フィオナ・マトはトリオ・ディヒターのピアニストとして昨年ハルモニア・ムンディからシューマンがらみの作品集をリリースして注目されました。
 今回もシューマン・アルバムで、名作のピアノ協奏曲と非常に技巧的なピアノ・ソナタ第3番という魅力的なラインナップ。

 マト本人によれば、音楽家としての人生に20 年来寄り添ってくれた作曲家と作品で、アテネの音楽学校時代の集大成たる協奏曲とパリ音楽院でのソナタ第3番 を録音することが長年の夢だったとのこと。
 アルバム・タイトルの「当惑」はシューマンの二面性、オーケストラの中にピアノがある前者とピアノの中にオーケストラ がある後者というスタイルの対立で、演奏にもはっきり主張されていて聴き応え満点です。
 
 

INL 24
\2700
懸け橋
 (1)作者不詳:竹島アリラン~フルート独奏
 (2)ドビュッシー(D.ワルター編):
  牧神の午後への前奏曲~室内管弦楽版
 (3)ラヴェル(シリル・レーン編):
  女王の陶器人形レドロネット~室内管弦楽版
 (4)リ・インシク:珍島アリラン~フルートとピアノ
 (5)ドラージュ(シリル・レーン編):
  4つのインドの詩~室内管弦楽版
 (6)チェ・イムス:アリラン:
  回想~フルートとオンド・マルトノ
 (7)ギリェルメ・デ・アルメイダ:
  馬はある日凍りついた川で踊るだろう~フルートと管弦楽
キム・ソヒョン(フルート)
ユン・ソニョン(オーボエ)
アン・ルパージュ(クラリネット)
チャールズ・カムフォード(ファゴット)
エミール・カルリオーズ(ホルン)
ジュリエット・ゴーチエ(ハープ)
ソン・アイン、佐藤明星(ヴァイオリン)
キム・センギュン(ヴィオラ)
アルチュール・ユエル(チェロ)
曽泯瑜(コントラバス)
ビアンカ・レイス・マレッティ(指揮)
 以上(2)(3)(5)(7)
亀井綾乃(ピアノ、チェレスタ)(3)(4)(5)(7)
星野紗月(ピアノ)(7)
チェ・イムス(オンド・マルトノ)(6)
レミ・ブリフォール(アコーディオン)(5)(7)
ルドヴィク・ミェジェイェフスキ(サクソフォン)(7)
シプリアン・ノワセット(2)(7)
アルチュール・ベシェ(3)(5)(7)(打楽器)ほか

 韓国とフランスの文化の懸け橋

 録音:2023年5月/パリ音楽院/ディジパック仕様、46'42"

 2001年生まれの韓国のフルート奏者キム・ソヒョン。15歳の2017年に第9回神戸国際フルートコンクールで奨励賞を受賞しました。
 「タリ(ハングルで"懸け橋")」は母国とフランスの文化を結ぶ芸術観と、異文化の出会いから生まれた音楽作品に焦点をあてています。
 ドビュッシー、ラヴェル、ドラージュらが非ヨー ロッパ圏の音楽の影響を受けた作品をとりあげ、声楽作品はメロディをフルートが歌っています。

 アルバムのための3つの新作はいずれも朝鮮半島伝承のアリランの編曲。無人島の竹島にアリランがあるか不明ですが、キム・ソヒョンの強すぎる説得力にひきこまれます。
 
 

INL 27
\2700
バイオーム バンジャマン・ギャルソン(ギター)
 (1)ハービー・ハンコック:処女航海/
 (2)ヴァイス:リュート・ソナタ第37番~ブーレ/
 (3)バンジャマン・ギャルソン:島々 I(即興演奏)/
 (4)ビル・エヴァンス:ヴェリー・アーリー/
 (5)J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002~クーラント、ドゥーブル、サラバンド/
 (6)セロニアス・モンク:アグリー・ビューティ/
 (7)ギャルソン:インスタント(即興演奏)/
 (8)ブクステフーデ:組曲BuxWV236~アルマンド/
 (9)ギャルソン:島々 II(即興演奏)/
 (10)オーネット・コールマン:ウナ・ムイ・ボニータ/
 (11)ブクステフーデ:組曲BuxWV236~ジグ/
 (12)ギャルソン:コクーン(即興演奏)/
 (13)ヴァイス:リュート・ソナタ第37番~メヌエット I/
 (14)ギャルソン:太陽(即興演奏)/
 (15)ウェイン・ショーター:パグ・ノーズ/
 (16)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002~サラバンドのドゥーブル/
 (17)バーンスタイン:いつか別の時に/
 (18)ギャルソン:ルージュ=オランジェ/
 (19)デイヴ・ブルーベック:テイク・ファイヴ/
 (20)ヴァイス:リュート・ソナタ第37番~前奏曲

 バロックとジャズの不思議な共存

 録音:2022年12月/パリ音楽院/ディジパック仕様、71'01"

 バンジャマン・ギャルソンは1995年生まれ。7歳でクラシックギターを始めた後、ロックやジャズに傾倒し、非クラシック音楽レコーディング・エンジニアとして10枚のCD制作に携わっています。

 アルバム・タイトルは「生態系」。バッハ、ヴァイス、ブクステフーデといったバロック期の作曲家とビル・エヴァンスやセロニアス・モンク、デイヴ・ブルーベックやハービー・ハンコックを並べています。
 別々の美学に見えながらも、実は同じ発想、同じ「生態系」に属した音楽であることを示しています。
 




KAIROS


0022043KAI
\2800
ジェルヴァゾーニ:《DE TINIEBLAS》
 ステファノ・ジェルヴァゾーニ(b.1962):
  混声合唱とエレクトロニクスのための
   《DE TINIEBLAS》(2019-2020)
SWR声楽アンサンブル
IRCAM
ユヴァル・ワインバーグ(指揮)

 「ルソン・ド・テネブル」に着想を得た混声合唱とエレクトロニクスのための作品

 イタリアの現代作曲家ステファノ・ジェルヴァゾーニ(1962-)の《DE TINIEBLAS》は、フランス・バロックの「ルソン・ド・テネブル」の伝統に着想を得た混声合唱とエレクトロニクスのための作品です。
 聖書のエレミア哀歌とは異なり、ジェルヴァゾーニはホセ・アンヘル・バレンテの現代的な散文詩『Tres lecciones de tinieblas』を素材とし、キリスト教とユダヤ教カバラのイメージを融合させています。
 COVID-19パンデミック中に作曲された本作は、重層的な声のテクスチャーとエレクトロニクスを駆使して、闇を単なる否定的なものではなく、新たな理解や成長の可能性を秘めた変容的な空間として描き出しています。

 ※録音:2022年6月、ポンピドゥー・センター(フランス、パリ)
 
 

0022054KAI
\2800
レイ・リャン:《Six Seasons》
 レイ・リャン(b.1972):
  ヴァイオリンとヴィオラ・ダモーレのための
   《Six Seasons》(2022)
マルコ・フージ
 (ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ)
チャールズ・デュルガ(ライブDSP、空間音響)
レイ・リャン(ライブDSP)

 中国出身のアメリカ人作曲家レイ・リャン(1972-)による、科学と音楽のユニークなコラボレーションを楽しむことができる一枚。
 海洋音響学者ジョシュア・ジョーンズとレイ・リャンは2018年に北極圏のサウンドスケープの探求を始め、2022年に《Six Seasons》として結実させました。
 水中録音から得られた氷や海洋哺乳類の音と即興演奏が組み合わさり、リスナーは自然の複雑なリズムを味わいつつ、遥か遠くの儚い水中世界を垣間見ることができます。

 ※録音:2024年2月、カリフォルニア大学サンディエゴ校、スタジオA(アメリカ)
 




NMC


NMCD264
(1CD-R)
\2800
リサ・イリアン:弧を描く,静止する,曲がる,集まる
 リサ・イリアン:
  弧を描く,静止する,曲がる,集まる/
  Tiding II/A through-grown earth/Land's End
オーストラリア国立音楽アカデミー、他

 意識に染み入る音楽!

 リサ・イリアンは、その作品が「意識に染み入る音楽」と評される作曲家です。彼女の繊細で魅惑的な作品は、響き、音色、聴覚現象、視点のニュアンスを探求しており、世界中の名高いアンサンブルによって演奏されています。
 イリアンのデビュー・ポートレート・アルバム「弧を描く,静止する,曲がる,集まる」には、4つの異なる作品が集められており、彼女の繊細で魅惑的な音の世界への入り口となっています。

 ※録音:2023年4月21日
 




PRIMA FACIE


PFCD235
\2800
ヘンデルの思い出 ケネス・ハミルトン(ピアノ)
 ヘンデル/アルカン:Chorus of the Priests of Dagon: Awake the trumpet's lofty sound/
 リスト:ヘンデルの「アルミーラ」によるサラバンド S 181/
 ベートーヴェン:32の変奏曲 ハ短調 Wo0 80/
 ヘンデル/ケンプ:メヌエット HWV 434-4/
 モーツァルト:ヘンデルの様式による組曲 K.399、小さなジグ K.574/
 ヘンデル/グレインジャー:水上の音楽よりホーンパイプ/
 ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24/
 グルック/ブラームス:ガボット/
 グレインジャー:ストランド通りのヘンデル

 ヘンデルからインスピレーションを受けた作品集。モーツァルトやベートーヴェンのバロック時代のトリビュート曲から、アルカン、ケンプ、グレインジャーといった作曲家たちの作品まで収録。
 ライナーノーツは演奏者でもあるケネス・ハミルトンによる詳細で興味深い内容となっています。

 ※録音:2020年-2024年
 
 

PFCD231
(1CD-R)
\2800
ジェシー・リーズン:ピアノと室内楽作品集
 ジェシー・リーズン(1878-1938):
  Asterisks. ピアノのための3つの小品
  ヴァイオリンとピアノのための3つ詩曲
  ソロ・ピアノのための5つのランドスケープ
  ピアノ・ソナタ
  ソロ・ピアノのための小品
ダンカン・ハニーボーン(ピアノ)
レオラ・コーエン(ヴァイオリン)

 イギリス、ロンドン生まれ作曲家ジェシー・リリアン・リーズン(旧姓ウォルトン)のソロ・ピアノとヴァイオリンとピアノのための作品集。
 現在では忘れられつつある彼女の作品は、レスターの古物店で70点ほど発見されました。
 歌曲やピアノ曲の重要な作品から、室内楽、フル・オーケストラや合唱曲まで多岐にわたるそれらの作品に付属していた書類によると、グーセンスに師事したとされます。
 その作品は彼女独特の印象派のスタイルを示しており、その才能の豊かさを証明しています。

 ※録音:2023年8月9日-10日
 
 

PFCD236
(1CD-R)
\2800
バリー・シーマン:ピアノ・デュエット
 ピアノ
 ベガーズ・オペラの曲
 素敵なジョアン
 ダンス・ナンバーズ
ダンカン・ハニーボーン(ピアノ)
ヘレン・コーソーン(ピアノ)

 作曲家のバリー・シーマンは、コロナに罹り2020年4月に73歳で亡くなりました。ミニマル・ミュージックに触発された「ピアノ」(1978年)は、初心者のピアニスト向けに特別に書かれ、1985年に「ベガーズ・オペラの曲」(1982年)とともにサセックス大学で初演されました。
 「素敵なジョアン」(1983 年)は、人気のフォーク・ソングにインスピレーションを得た25の変奏曲シリーズで、1983年のワングフォード・フェスティヴァルで作曲賞を受賞し、ピアニストのハーヴィー・ダグルとイザベル ・ベイヤーによって優勝者コンサートで初演されました。
 第10変奏曲には、タップダンサーの音を連想させるため、「タップ」という副題が付けられています。
 
 

PFCD233
(1CD-R)
\2800
コンテンポラリー・ピアノ Vol.1 様々なアーティスト
 アンソニー・ギルバート:ソナタ第4番/
 ゴードン・クロース:L'Isle Heureuse/
 ジョン・オグドン:5つの前奏曲よりバガテル、Pensee Heroique/
 ピーター・ディキンスン:ピアノのためのユニコーンの子守唄/
 スティーヴン・プルーズ:For Giles - Great Dog/
 ジーン・ハッセ:kinkh/
 ジャイルズ・イースターブルック:25の変奏曲/
 アラン・ロースソーン:Theme and Four Studies/
 トーマス・ピットフィールド:Prelude, Minuet and Reel/
 ダリル・ランズウィック:Scafra Prelude/
 ピーター・マックスウェル・デイヴィス:Farewell to Stromness

 スティーヴン・プルーズによってまとめられた現代作曲家の作品集第1弾。
 「Prima Facieレーベル」を支えた作曲家たちの作品を集め、「このピアノ作品集は、作曲家の友人たちの人生を記念してまとめました」とスティーヴン・プルーズは語っています。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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URANIA RECORDS



LDV14122
\2700→\2490
ヴラディーミル・デルマンが振る、
 マーラー、交響曲第1番《巨人》!
ヴラディーミル・デルマン(指揮)
ミラノRAI交響楽団


「LDV14122 マーラー交響曲第1番のトラック4(第4楽章)において終結部分の最後の音に一部欠落があることが判明いたしました。
Urania Records、リマスタリングを担当したエンジニアが確認を行ったところ、今回の復刻に使用したマスターに起因する事象であり現状での発売になるとの返答がありました。
お客様におかれましては予めご理解、ご了承の上、お買い求め下さるようよろしくお願い申し上げます。
該当箇所の欠落に伴う返品、交換は致しかねます。予めご了承下さい。 代理店より 2024/11/28」


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 ひそかに絶賛されている第9番に続いて第1番登場。
 第9番はすでに入手困難状態。こちらも早めに手配しておいたほうが良いかもしれない。


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 ☆ソビエト連邦出身で、イタリアに帰化した指揮者、ヴラディーミル・デルマンが晩年に残したマーラーの交響曲第1番《巨人》!
 ☆手兵ミラノRAI交響楽団と共に残した名演!

 ソビエト連邦出身で、イタリアに帰化した指揮者、ヴラディーミル・デルマンが晩年に残したマーラーの交響曲第1番《巨人》(ライヴ録音)が、イタリアのインディペンデント・レーベル「ウラニア・レコーズ(Urania Records)」から登場。

 デルマンはイタリアに帰化後、国内外の主要なオペラ劇場(ミラノ、ナポリ、ローマ、パレルモ)や主要な交響楽団の指揮者として活躍。
 1985年から1987年まで、パルマで開催された「アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクール」の審査委員長を務め、同時に、コンクールに組み込まれたオーケストラ指揮者のための上級トレーニング・コースのディレクターも務めました。また、1993年にミラノ交響楽団を設立したことでも知られています。

 前回好評を得たマーラーの第9番(LDV14116)に続き、本アルバムでは1991年録音の第1番《巨人》を収録。
 第9番と同じくヴラディーミル・デルマン晩年の演奏です。マーラー最初の交響曲にして最も演奏機会の多い作品のひとつである交響曲第1番《巨人》をデルマンが最後の首席指揮者として率いた手兵、ミラノRAI交響楽団と共に演奏します。

 ※録音:1991年(ミラノ、ステレオ録音、DDD)



旧譜
ヴラディーミル・デルマンのマーラー交響曲第9番

今年6月発売だがすでに入手困難状態
海外在庫限りとなる可能性が高いのでできればお早めに(2024/11/19)



 LDV14116
\2700

想像を超える熱演
ヴラディーミル・デルマンのマーラー交響曲第9番!

  マーラー:交響曲第9番ニ長調

ヴラディーミル・デルマン(指揮)
ミラノRAI交響楽団

 想像を超える熱演。
 ときおりデルマンらしいどろどろ低音ズリズリの分厚い響きを聴かせてくれて、イタリア・オケであることを忘れさせてくれる。
 骨太のドイツ・オケのような瞬間すらある。


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 ヴラディーミル・デルマンの晩年の録音、マーラー交響曲第9番!

 ソビエト連邦出身で、イタリアに帰化した指揮者、ヴラディーミル・デルマンが晩年に残したマーラーの交響曲第9番(ライヴ録音)が、イタリアのインディペンデント・レーベル「ウラニア・レコーズ(Urania Records)」から登場。

 デルマンはイタリアに帰化後、国内外の主要なオペラ劇場(ミラノ、ナポリ、ローマ、パレルモ)や主要な交響楽団の指揮者として活躍。
 1985年から1987年まで、パルマで開催された「アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクール」の審査委員長を務め、同時に、コンクールに組み込まれたオーケストラ指揮者のための上級トレーニング・コースのディレクターも務めました。また、1993年にミラノ交響楽団を設立したことでも知られています。

 本アルバムでは、1994年にこの世を去ったデルマンが、亡くなる1年前に残したマーラーの最高傑作ともみなされる交響曲第9番を収録。
 この第9番は、マーラー自身により完成させられた最後の交響曲で、全編を通して「死」や「別れ」といったネガティヴなテーマで描かれていますが、一転して夢見るような美しさへと変貌する箇所が散りばめられており、こうした表現の起伏もマーラーの作品の特徴のひとつと言えるでしょう。
 デルマンが死の間際に残した熱きタクトで、マーラーの世界を見事に描いています。

 ※録音(ライヴ):1993年



 
 


WS121418
(2CD)
\2700
トーマス・シッパーズによる
 ヴェルディの歌劇《エルナーニ》

  ヴェルディ:歌劇《エルナーニ》
トーマス・シッパーズ(指揮)
ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
カルロ・ベルゴンツィ(エルナーニ/テノール)
レオンタイン・プライス(エルヴィラ/ソプラノ)
マリオ・セレーニ(カルロ/バリトン)
エツィオ・フラジェッロ(シルヴァ/バス)
フェルナンド・ヤコプッチ(リッカルド/テノール)
ハージェ・ミュラー(ヤーゴ/バス)
ユリア・ハマリ(ジョヴァンナ/ソプラノ)

 アメリカ人指揮者トーマス・シッパーズによるヴェルディの歌劇《エルナーニ》。1967年にステレオ録音されたこのアルバムは、カルロ・ベルゴンツィ、レオンタイン・プライスといった名歌手が揃っており、現在でも色褪せることのない名演となっています。

 ニューヨーク・フィルやシカゴ響との共演の他、後にシンシナティ交響楽団の常任指揮者を務めるなど国際的な名声を得ましたが、1977年に47歳という若さで早世したアメリカ人指揮者トーマス・シッパーズの至芸をお楽しみください。

 ※録音:1967年7月(ローマ、ステレオ録音、ADD)
 

















11/19(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ACCENTUS MUSIC



ACC 306391CD
(2CD)
\3800
中国の実力派ピアニスト、チェン・ユンジエ
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集

 CD1
  ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.6
  ピアノ・ソナタ 第5番 Op.53
  ピアノ・ソナタ 第6番 Op.62
  ピアノ・ソナタ 第8番 Op.66
 CD2
  ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ト短調 Op.19「幻想ソナタ」
  ピアノ・ソナタ 第3番 嬰ヘ短調 Op.23
  ピアノ・ソナタ 第4番 嬰ヘ短調 Op.30
  ピアノ・ソナタ 第7番 Op.64「白ミサ
  ピアノ・ソナタ 第9番 Op.68「黒ミサ」
  ピアノ・ソナタ 第10番 Op.70
チェン・ユンジエ(ピアノ)

 洗練された独創性を持つスクリャービン、中国の実力派ピアニスト、チェン・ユンジエによるピアノ・ソナタ全曲録音!

 59:45 & 68:13

 中国のピアニスト、チェン・ユンジエによるスクリャービンのピアノ・ソナタ全集。
 2019年に第1,5,6,8番を録音し(ACC-304653CD)、今回残りの第2,3,4,7,9,10番を録音。前作と合わせた2枚組全集でのリリースとなります。

 スクリャービンは、モスクワ音楽院の同級生ラフマニノフよりもピアニストとして有望視されていましたが、手首の故障により作曲家に専念することに。
 ショパンの 影響を感じさせる後期ロマン派の作風から、調性音楽から離脱し独創的な作風を突き詰めます。
 そして表現主義音楽を確立し、現代音楽の先駆者のひとりとされ ています。その後、ニーチェ哲学に心酔、神秘和音を特徴とする神秘主義的な独自の作風を築きました。

 チェン・ユンジエは、1980年中国浙江省嘉興市生まれ。上海音楽院で学び、その後ジュリアード音楽院、マンハッタン音楽院、クリーヴランド音楽研究所をはじ めアメリカで研鑽を積みました。
 ヨウ・ダチュン、ダン・シュウ、フィリップ・ケイウォン、ヨヘイヴェド・カプリンスキー、マッティ・ラエカッリオ、アントニオ・ポンパ =バルディらに師事。
 12歳の時に中国国内のピアノコンクールで優勝。
 その後1994年には中国国際コンクールでも優勝し、以来パロマ・オシェア・サンタンデー ル国際ピアノコンクール、クリーヴランド国際ピアノコンクール、ロン=ティボー国際コンクール、イサン・ユンコンクールなど国内外のコンクールで優秀な成績を収 めています。
 2011年には北京中央音楽院の教授に史上最年少で就任しています。

 
 




APARTE

AP 343
\2900
ロマン派を探し求めて
 (1)ロセッティ:2本のホルンのための協奏曲変ホ長調
 (2)モーツァルト:ホルン二重奏曲K.487 (496a)~
  第11番、第3番、第12番
 (3)レオポルト・モーツァルト:
  2本のホルンのための協奏曲変ホ長調
 (4)ハインリヒ・ジムロック:ホルン二重奏曲Op.2
 (5)ベートーヴェン:六重奏曲Op.81b
バート・アールベイト、
 ハイス・ラシュール(ホルン)
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ

 ドイツ人の心の音ホルンをフライブルク・バロック・オーケストラの名手ふたりが存分に披露

 録音:2023年3月4-8日/フライブルク・バロック・オーケストラ・アンサンブルハウス(ドイツ)/ディジパック仕様 、24bit/96kHz、57'00"

 ホルンは広々とした空間や深い森を想起させるところがあるためか、ドイツの作曲家の想像力を刺激してやまぬ楽器でした。
 18世紀には上流階級で狩りが流行 したため、ホルンが盛んに用いられ発展しました。
 このアルバムは、フライブルク・バロック・オーケストラのホルン奏者バート・アールベイトとハイス・ラシュールが モーツァルト父子、ベートーヴェン、ジムロック、ロゼッティの作品に挑戦。
 ロマン主義の萌芽を協奏曲と室内楽の間で探求し、やがて花開くホルン王国の予感を感 じさせてくれます。
 深々とした音色は、まさにドイツの森を、軽やかなファンファーレは楽しい狩猟を思わせます。
 
 

AP 371
\2900
平和への祈り
 セルゲイ・アフーノフ:
  (1)合唱コンチェルト「私は記念碑を建てた」(ラテン語歌唱)
  (2)アダージョ「平和への祈り」(弦楽四重奏版)
  (3)2つのラテン語詩篇
  (4)アダージョ「平和への祈り」(弦楽オーケストラ版)
  (5)詩篇83(協会スラヴ語歌唱)
エカテリーナ・アントネンコ(指揮)
 イントラーダ・ヴォーカル・アンサンブル(1)(3)(5)
スタニスラフ・マルィシェフ(指揮)
 オープンサウンド・オーケストラ(4)
ロマン・ヴィクーロフ、
 ナリニー・ナナヤネ(ヴァイオリン)、
ダーリャ・フィリッペンコ(ヴィオラ)、
 オリガ・カリノワ(チェロ)(2)

 ロシア・ウクライナ戦争が生んだ悲しいまでに美しい音楽

 録音:2022年3月/モスフィルム・スタジオ(2)、トリニティ教会(4)、2024年1月/ヴォルコフ・スタジオ(1)(3)(5)(モスクワ)/ディジパック仕様、24bit/96kHz、62'00"

 セルゲイ・アフーノフは1967年キーウ生まれのロシアの作曲家。
 当初電子音楽やロックを手掛けていましたが、2005年頃からミニマル様式を確立して活躍しています。
 ヴァイオリンとピアノのための「ジャズ」をエメリャニチェフとイゴーリナが録音して世界的に注目されました。

 ウクライナ生まれの彼は今回の戦争に大きなショックを受けていて、侵攻直後2022年2月末にバーバーの「弦楽のためのアダージョ」を彷彿させる弦楽オーケストラのための「平和への祈り」を作曲しました。
 初演団体による演奏と弦楽四重奏版を収録しています。

 ホラティウスのラテン語詩による「私は記念碑を建てた」、ロシア正教会のズナメニ聖歌に触発された「詩篇83」も感動的。
 ロシアの芸術家が今回の戦争をいかなる思いで見ているか、静かな怒りとして伝わってきます。
 




INITIALE



INL 26
\2700
イタリアにて
 (1)リリ・ブーランジェ:前奏曲変ニ長調
 (2)同:4つの歌曲
 (3)ジャンヌ・ルルー:イタリアにて(全10曲)
 (4)マルグリット・カナル:ヴァイオリン・ソナタ
永井基慎(ピアノ)
マグダレーナ・ゲカ(ヴァイオリン)(4)
エムリック・ビエズマンス(バリトン)(2)

 話題の永井基慎がフランスの天才女性作曲家の秘曲に挑戦

 録音:2022年11月/パリ音楽院/ディジパック仕様、79'41"、輸入盤、日本語帯・解説付

 パリ音楽院作曲科のローマ大賞は1903年まで女性の出場が認められませんでした。
 しかし1913年にリリ・ブーランジェが初の優勝者となり、次いで1920年にはマルグリット・カナル、1923年にはジャンヌ・ルルーに栄冠が輝きました。
 当アルバムはそれら3名の女性作曲家の作品を集めました。

 近年リリ・ブーランジェの録音は増えていますが、前奏曲は大歓迎。
 ジャンヌ・ルルーはマルグリット・ロンとコルトーに師事したピアノの名手で、1910年4月 にラヴェルの連弾曲「マ・メール・ロワ」の世界初演を行いました。
 組曲「イタリアにて」はピアニスティックな興味に満ちています。マルグリット・カナルはフラン スで最初に指揮をした女性で、大歌手・古澤淑子のパリ音楽院教授時代の恩師でもあります。

 永井基慎は東京藝大とパリ音楽院で学んだ期待の若手。
 バルトークのアルバムでも共演しているラトヴィアのヴァイオリニスト、マグダレーナ・ゲカとも息の合ったアンサンブルを聞かせてくれます。
 
 

INL 25
\2700
当惑
 (1)ピアノ協奏曲イ短調Op.54
 (2)ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調(管弦楽なしの協奏曲)
フィオナ・マト(ピアノ)
ジョナサン・ダーリントン(指揮)
 パリ音楽院卒業生オーケストラ(1)

 注目のアルバニア系ギリシャ美人ピアニストによるこだわりのシューマン

 録音:2021年11月/パリ音楽院/ディジパック仕様、54'22"

 アルバニア系ギリシャ人ピアニスト、フィオナ・マトはトリオ・ディヒターのピアニストとして昨年ハルモニア・ムンディからシューマンがらみの作品集をリリースして注目されました。
 今回もシューマン・アルバムで、名作のピアノ協奏曲と非常に技巧的なピアノ・ソナタ第3番という魅力的なラインナップ。

 マト本人によれば、音楽家としての人生に20 年来寄り添ってくれた作曲家と作品で、アテネの音楽学校時代の集大成たる協奏曲とパリ音楽院でのソナタ第3番 を録音することが長年の夢だったとのこと。
 アルバム・タイトルの「当惑」はシューマンの二面性、オーケストラの中にピアノがある前者とピアノの中にオーケストラ がある後者というスタイルの対立で、演奏にもはっきり主張されていて聴き応え満点です。
 
 

INL 24
\2700
懸け橋
 (1)作者不詳:竹島アリラン~フルート独奏
 (2)ドビュッシー(D.ワルター編):
  牧神の午後への前奏曲~室内管弦楽版
 (3)ラヴェル(シリル・レーン編):
  女王の陶器人形レドロネット~室内管弦楽版
 (4)リ・インシク:珍島アリラン~フルートとピアノ
 (5)ドラージュ(シリル・レーン編):
  4つのインドの詩~室内管弦楽版
 (6)チェ・イムス:アリラン:
  回想~フルートとオンド・マルトノ
 (7)ギリェルメ・デ・アルメイダ:
  馬はある日凍りついた川で踊るだろう~フルートと管弦楽
キム・ソヒョン(フルート)
ユン・ソニョン(オーボエ)
アン・ルパージュ(クラリネット)
チャールズ・カムフォード(ファゴット)
エミール・カルリオーズ(ホルン)
ジュリエット・ゴーチエ(ハープ)
ソン・アイン、佐藤明星(ヴァイオリン)
キム・センギュン(ヴィオラ)
アルチュール・ユエル(チェロ)
曽泯瑜(コントラバス)
ビアンカ・レイス・マレッティ(指揮)
 以上(2)(3)(5)(7)
亀井綾乃(ピアノ、チェレスタ)(3)(4)(5)(7)
星野紗月(ピアノ)(7)
チェ・イムス(オンド・マルトノ)(6)
レミ・ブリフォール(アコーディオン)(5)(7)
ルドヴィク・ミェジェイェフスキ(サクソフォン)(7)
シプリアン・ノワセット(2)(7)
アルチュール・ベシェ(3)(5)(7)(打楽器)ほか

 韓国とフランスの文化の懸け橋

 録音:2023年5月/パリ音楽院/ディジパック仕様、46'42"

 2001年生まれの韓国のフルート奏者キム・ソヒョン。15歳の2017年に第9回神戸国際フルートコンクールで奨励賞を受賞しました。
 「タリ(ハングルで"懸け橋")」は母国とフランスの文化を結ぶ芸術観と、異文化の出会いから生まれた音楽作品に焦点をあてています。
 ドビュッシー、ラヴェル、ドラージュらが非ヨー ロッパ圏の音楽の影響を受けた作品をとりあげ、声楽作品はメロディをフルートが歌っています。

 アルバムのための3つの新作はいずれも朝鮮半島伝承のアリランの編曲。無人島の竹島にアリランがあるか不明ですが、キム・ソヒョンの強すぎる説得力にひきこまれます。
 
 

INL 27
\2700
バイオーム バンジャマン・ギャルソン(ギター)
 (1)ハービー・ハンコック:処女航海/
 (2)ヴァイス:リュート・ソナタ第37番~ブーレ/
 (3)バンジャマン・ギャルソン:島々 I(即興演奏)/
 (4)ビル・エヴァンス:ヴェリー・アーリー/
 (5)J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002~クーラント、ドゥーブル、サラバンド/
 (6)セロニアス・モンク:アグリー・ビューティ/
 (7)ギャルソン:インスタント(即興演奏)/
 (8)ブクステフーデ:組曲BuxWV236~アルマンド/
 (9)ギャルソン:島々 II(即興演奏)/
 (10)オーネット・コールマン:ウナ・ムイ・ボニータ/
 (11)ブクステフーデ:組曲BuxWV236~ジグ/
 (12)ギャルソン:コクーン(即興演奏)/
 (13)ヴァイス:リュート・ソナタ第37番~メヌエット I/
 (14)ギャルソン:太陽(即興演奏)/
 (15)ウェイン・ショーター:パグ・ノーズ/
 (16)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002~サラバンドのドゥーブル/
 (17)バーンスタイン:いつか別の時に/
 (18)ギャルソン:ルージュ=オランジェ/
 (19)デイヴ・ブルーベック:テイク・ファイヴ/
 (20)ヴァイス:リュート・ソナタ第37番~前奏曲

 バロックとジャズの不思議な共存

 録音:2022年12月/パリ音楽院/ディジパック仕様、71'01"

 バンジャマン・ギャルソンは1995年生まれ。7歳でクラシックギターを始めた後、ロックやジャズに傾倒し、非クラシック音楽レコーディング・エンジニアとして10枚のCD制作に携わっています。

 アルバム・タイトルは「生態系」。バッハ、ヴァイス、ブクステフーデといったバロック期の作曲家とビル・エヴァンスやセロニアス・モンク、デイヴ・ブルーベックやハービー・ハンコックを並べています。
 別々の美学に見えながらも、実は同じ発想、同じ「生態系」に属した音楽であることを示しています。
 




PENTATONE

PTC 5187232
\2800
発売無期延期
ウィントン・マルサリス(1961-):
 ブルース・シンフォニー(2009)

  I. Born in Hope
  II. Swimming in Sorrow
  III. Reconstruction Rag
  IV. Southwestern Shakedown
  V. Big City Breaks
  VI. Danzon y Mambo, Choro y Samba
  VII. Dialogue In Democracy
デトロイト交響楽団
ヤデル・ビニャミーニ(指揮)

 ブルースのパワーを讃えるシンフォニックな凱歌。世界的トランペッター、マルサリスのブルース・シンフォニーをビニャミーニ率いるデトロイト交響楽団が録音。

 録音:2023年12月1~3日/コンサートホール(デトロイト)/DDD、ディジパック仕様、61:26

 ヤデル・ビニャミーニ率いるデトロイト交響楽団が世界的トランペッター、ウィントン・マルサリス(1961-)が作曲した「ブルース・シンフォニー」を録音しまし た。
 北イタリアのクレーマ生まれのビニャミーニは、2010年にシャイーよりミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団のアシスタント・コンダクターに指名され、その 後レジデント・コンダクターとして研鑽を積み指揮活動を開始しました。
 2015年にはミラノ・スカラ座フィルにコンサート・デビューを果たし、以後積極的な演奏 活動を展開しております。

 7楽章からなる「ブルース・シンフォニー」はブルースとアメリカ音楽がもつあらゆる側面をあらわしており、ラグタイムからハバネラまでさまざまな表情をみせ ます。
 聴く者をアメリカの革命時代、ニューオリンズにおけるジャズの黎明期、そして大都会のサウンドスケープを巡る音の旅へと誘います。
 ビニャミーニがデトロイ ト交響楽団を振ったはじめての録音であることも注目に値します。

 
 




NIMBUS


NI8116
(1CD-R)
\2800
ジョージ・ベンジャミンの新作オペラ
 《こんな日を思い浮かべて》

  ジョージ・ベンジャミン:
   歌劇《こんな日を思い浮かべて》
ジョージ・ベンジャミン(指揮)
マーラー室内管弦楽団
マリアンヌ・クレバッサ(メゾ・ソプラノ)
アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
ジョン・ブランシー(バリトン)
ベアーテ・モルダル(ソプラノ)
キャメロン・シャーバジ(カウンターテナー)

 ジョージ・ベンジャミンの新作オペラを初演時の自作自演で聴く!

 1960年生まれ、現代のイギリス音楽界を牽引する作曲家の一人であるジョージ・ベンジャミンの新作オペラ《こんな日を思い浮かべて》。
 テキストはイギリスの作家マーティン・クリンプによるもの。
 ジョージ・ベンジャミン自らの指揮によって2023年のエクサン・プロヴァンス音楽祭で初演され、その際にレコーディングされた音源を収録しています。

 ※録音:2023年7月5日、ジュ・ド・ポーム劇場(フランス)
 
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 


NIMBUS ALLIANCE


NI6453
(1CD-R)
\2800
ピアノのための現代の性格的小品集
 エズラ・ラダーマン(1924-2015):10年間*
 デイヴィッド・ラング(b.1957):冬のピアノ*
 ジョセフ・シュワントナー(b.1943):回文の踊り
 ウォーレン・リー(b.1976):3つのノヴェレッテ*
 マーティン・ブレスニック(b.1946):奇妙な信心
 ポール・リール(1943-2020):プーカの復讐 より プーカの帰還*
 アーロン・ジェイ・カーニス(b.1960):沈みゆく太陽に向かって*
 クリストファー・テオファニディス(b.1967):目覚めよと呼ぶ声あり*
 
 *世界初録音
ロバート・ブロッカー(ピアノ)

 イェール音楽院の音楽学部長を務めたピアニスト、ロバート・ブロッカーは子供の頃からシューマンやブラームスらの性格的小品に惹きつけられていたといいます。
 個性的な感情を持った現代の性格的小品を紹介することによってピアノのレパートリーをさらに豊かなものにするため、このアルバムが制作されました。世界初録音となる作品が多く含まれています。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

NI6452
(1CD-R)
\2800
ジョゼフ・フィブス:弦楽四重奏曲集
 ジョゼフ・フィブス(b.1974):
  弦楽四重奏曲第2番
  弦楽四重奏曲第3番
  弦楽四重奏曲第4番
ピアッティ四重奏団

 大注目の現代作曲家、ジョゼフ・フィブスの弦楽四重奏曲集。
 2024年2月にはミューザ川崎でフィブスをテーマとした公演も開かれており、日本での認知度も着実に上がってきています。
 イギリス生まれのフィブスが母国の大作曲家、ベンジャミン・ブリテンの音楽に初めて出会ったのが弦楽四重奏曲であり、以来特に弦楽器のための作品にはインスピレーションを与えられ続けていると話しています。

 ※録音:2023年12月&2024年6月(ロンドン)
 
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




SIGNUM



SIGCD888
\2700
シューマン夫妻:クラリネットとピアノのための音楽
 ロベルト・シューマン:
  3つのロマンス Op.94/幻想小品集 Op.73/
  恋の曙 Op.101より第4番《私の美しい星よ》/
  12の歌 Op.35より第10曲《静かな涙》/
  リートと歌 Op.96より第1曲《夜の歌》/
  夕べの歌 Op.85-12/アダージョとアレグロ Op.70
 クララ・シューマン:
  6つのリート Op.13より
   第1曲《私は暗い夢の中に立っていた》/
   3つのロマンス Op.22/
  3つのリート Op.12より第2曲《美しさゆえに愛するのなら》
 ※ロベルト・シューマンのOp.94とOp.73以外はすべて
  ジュリアン・ブリスによる編曲版
ジュリアン・ブリス(クラリネット)
ジェームズ・ベイリュー(ピアノ)

 ジュリアン・ブリスが織りなすシューマン夫妻の音楽!

 ☆イギリスの天才クラリネット奏者、ジュリア・ブリス!
 ☆ジェームズ・ベイリューとのレコーディング第2弾では、シューマン夫妻の新たなアレンジを中心に収録!

 2021年の『ブラームス:クラリネット・ソナタ集』(SIGCD671)が高く評価されたジュリアン・ブリスと、ジェームズ・ベイリューによる共演アルバム第2弾!
 13歳でアメリカの名門インディアナ大学のアーティスト・ディプロマを取得した神童から、世界的名手へと成長を遂げたイギリスの天才クラリネット奏者ジュリアン・ブリス。
 本作では、シューマン夫妻の歌曲と室内楽曲を、自らが手がけた新たなアレンジで蘇らせています。
 シューマンの豊かな抒情性とクラリネットの柔らかな音色が織りなす、親密で温かみのある音世界を堪能できる一枚です。

 ※録音:2023年6月25日-27日、ワイアストン・レコーディング・スタジオ(イギリス)

 
 
 
SIGCD878
\2700
魂の音2
 サティ:ジムノペディ第1番
 ヴィヴァルディ(フロリアン・クリストル編):
  ヴィヴァルディ・ヴァリエーション
   (原曲:弦楽のための協奏曲 ト短調 RV156)
 マスネ:タイスの瞑想曲
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調《テンペスト》
 リスト(ジュール・デ・スウェルト編):
  コンソレーション(慰め)第3番 変ニ長調 S.172*
 エイナウディ:ベラ・ノッテ
 クイーン(フランチェスコ・パリーノ編):
  ドント・ストップ・ミー・ナウ
 アルマン・アマール(チェンジ・オブ・キー編):
  空から見た地球*
キム・ミンジョン(ピアノ)
ロビン・マイケル(チェロ)*

 ピアニストのキム・ミンジョンによる「魂の音」シリーズ第2弾。
 本作は、がんとの闘いに立ち向かう人々を励ますための作品集です。
 バロックの名曲から現代の映画音楽やポピュラー音楽まで幅広いジャンルの楽曲を収録しており、聴く者の心に深く響く選曲となっています。
 チェリストのロビン・マイケルも一部のトラックに参加し、サウンドにさらなる深みを与えています。

 ※録音:2024年2月19日-20日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)
 




TACTUS



TC960702
\2800
ファブリチアーニ!20年後に再演されたグレゴの「Heliossea XX」
 アレッサンドロ・グレゴ:Heliossea XX ~
  マルゲリータ・アックへのオマージュ
ロベルト・ファブリチアーニ(フルート)
マルゲリータ・アック(ナレーション)

 鬼才ファブリチアーニ!20年後に再演されたグレゴの「Heliossea XX」!

 現代イタリアの作曲家、サウンド・デザイナー、音楽学者、アレッサンドロ・グレゴ(b.1969)の「Heliossea」(ギリシャ神話のHelios(太陽)と英語のSea(海)を結合させた造語)は、イタリアの天体物理学者マルゲリータ・アック(1922-2013)が主宰するイベントで2003年に初演されたフルートとライブ・エレクトロニクスのための作品。
 これまでも様々な現代イタリアのフルート作品を録音してきた鬼才ロベルト・ファブリチアーニはアレッサンドロ・グレゴとも新しい音楽の探求に協力しており、「Heliossea」でもファブリチアーニのフルートがフィーチャーされました。
 このアルバムに収録された「Heliossea XX」は、初演から20年、マルゲリータ・アックの没後10年となる2023年に再演されたライヴで、引き続きファブリチアーニが出演しています。

 ※録音:2023年9月3日、トリエステ
 
 

TC880005
\2800
ピツェッティ&ゲディーニ:宗教合唱作品集
 イルデブランド・ピツェッティ(1880-1968):
  ・レクイエム*
 ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ(1892-1965):
  ・アヴェ・ヴェルム・コルプス
  ・聖土曜日のための2つの聖歌
  ・懺悔の時のための2つのモテット
  ・聖土曜日のための3つのレスポンソリウム
エウリディーチェ合唱団
ピエール・パオロ・スカットリン(指揮)*
マウリツィオ・グエルニエーリ(指揮)

 「皇紀2600年奉祝曲」などで知られるピツェッティの「レクイエム」(Messa di Requiem)と、トリノ、パルマ、ミラノの音楽院でアバド、ベリオ、カスティリオーニらを教えた作曲家ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニの宗教合唱作品集を、ボローニャ最古の合唱団体、エウリディーチェ合唱団(コーロ・エウリディーチェ) が歌います。

 ※録音:2022年11月、ボローニャ
 
 

TC991602
\2800
リッカルド・ペルジーニ作曲、
 室内オペラ《Il pellegrino del nulla(空虚の巡礼者)》

  ペルジーニ:室内オペラ《Il pellegrino del nulla》
ジョヴァニーレ・デッレミリア=ロマーニャ合唱団
ラウラ・ゼッキーニ(ソプラノ)
ジャコモ・ピエラッチ(バス)
アンサンブル・コロー
アンサンブル・フォルマ・リベラ
ダニエーレ・スコノシュート(合唱指揮)
カルロ・エミリオ・トルタローロ(指揮)

 ファシズムによって暗殺されたイタリアの社会主義者ジャコモ・マッテオッティ(1885-1924)の没後100周年を記念して書かれたリッカルド・ペルジーニ(b.1996)作曲、レオナルド・デ・サンティス台本の現代的な室内オペラ 《Il pellegrino del nulla(空虚の巡礼者)》。

 ※録音:2024年5月
 





<国内盤> 

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BIJIN CLASSICAL



BJN 1032
\2970
メジューエワによる新ショパン・シリーズの第 6 弾
 ピアノ・ソナタ第2番&第3番

  ショパン(1810~1849):
   ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 作品 35
   幻想曲 ヘ短調 作品 49
   ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品 58
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 (ピアノ - 1925年製
  NYスタインウェイ CD135))

 濃厚なロマンが零れ落ちるような~深々としたショパン
 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番&第3番 イリーナ・メジューエワ

 録音:2024年3月&8月、新川文化ホール(富山県魚津市)/STEREO/96kHz+24Bit録音、発売元:日本ピアノサービス株式会社

 近年さらなる深化を遂げて進境著しいメジューエワによる新ショパン・シリーズの第 6 弾。
 今回はショパン中期~後期を代表する大作 ―― 傑作ソナタ2曲と〈幻想曲〉という組み合わせです。
 ショパン音楽の本質ともいうべきしなやかさと力強さ、ポリフォニーと透明感、そして何よりも香り高い「詩情」を携えた名演に仕上がりました。
 揺るぎない構築感と横溢するロマンティックな情感には息をのむばかり。
 濃厚なロマンが零れ落ちるような、深々としたショパンを、ヴィンテージ・スタインウェイ(1925 年ニューヨーク製、CD135)の華麗な音色でお楽しみください。
 




MCLASSICS


MYCL00056
(SACD HYBRID)
\3740
Weaving Colors
 1-3. ハキム(1955-):トランペットとオルガンのためのソナタ
  1. I. Allegro con spirito/2. II. Moderato/3. III. Presto
 4-6. ヒンデミット(1895-1963):オルガン・ソナタ 第2番
  4. I. Lebhaft/5. II. Ruhig bewegt/
  6. III. Fuge MaBig bewegt, heiter
 7-10.エベン(1929-2007): 窓
  7. I. Modre okno (Blue Window)
  8. II. Zelene okno (Green Window)
  9. III. Cervene okno (Red Window)
  10. IV. Zlate okno (Golden Window)
 11. ハイラー(1923-1979):舞曲 - トッカータ
 12. バーバー (1910-1981):弦楽のためのアダージョ 作品11
  (トランペットとオルガン編)
大木麻理(オルガン)
佐藤友紀(トランペット)...1-3,7-10,12

 《録音》2023年10月16-19 日府中の森芸術劇場ウィーンホールにて収録 ホールのオルガンを使用

 幾重にも響き合うオルガンとトランペットの輝かしい調べ。オルガン奏者大木麻理とトランペット奏者佐藤友紀のデュオ・アルバム第1弾。

 多岐に渡る活動で高い評価を受けるオルガン奏者大木麻理と、元東京交響楽団首席奏者で現在ソリストとして活躍する佐藤友紀のデュオ・プロジェクトの第1弾アルバムです。
 府中の森芸術劇場ウィーン・ホールのヒンリッヒ・オットー・パーシェン社(ドイツ)製のパイプ・オルガンを使用。
 大木が奏でる力強く彩り豊かなオルガンと、佐藤の深みのある輝かしいトランペットのサウンドが織り重なり、美しい荘厳な世界を作り上げます。
 二人の高い技術と音楽性によって、近現代の作品が持つ色彩感が無限に広がります。ヒンデミットのソナタやハイラーの作品など、オルガンのソロ曲も収録。
 新たな世界が広がるオルガンとトランペットのデュオ、お楽しみください。
 
 

MYCL00060
(2CD)
\4950
花~唱歌でめぐる四季~
 Disc1 <歌唱とピアノ伴奏>
  1. 瀧廉太郎:花/2. 岡野貞一/伊藤康英 編:春の小川/
  3. 岡野貞一/村木ひろの 編:朧月夜/4. 山田耕筰:さくらさくら/
  5. 中田喜直:さくら横ちょう/6. 團伊玖磨:花の街/
  7. 文部省唱歌 / 小六禮次郎編:鯉のぼり/
  8. 草川信 / 伊藤康英 編:夕やけこやけ/
  9. 文部省唱歌 / 伊藤康英 編:茶摘み/10. 山田耕筰:この道/
  11. 中田喜直:夏の思い出/12. 井上武士 / 伊藤康英 編:うみ/
  13. 岡野貞一 / 源田俊一郎 編:ふるさと/
  14. 岡野貞一/伊藤康英 編:もみじ/15. 中田喜直:むこうむこう/
  16. 海沼實 / 山田香 編:里の秋/17. 山田耕筰:鐘が鳴ります/
  18. 中田喜直:小さい秋みつけた/
  19. 文部省唱歌 / 小六禮次郎編:冬景色/20. 中田章:早春賦/
  21. 村井邦彦 / 山田香 編:翼をください
 <ボーナストラック>
  22.岡野貞一/山田香 編:ふるさと
 Disc2 <ピアノ伴奏>
  1. 井上武士:うみ/2. 草川信:夕やけこやけ/3. 岡野貞一:春の小川/
  4. 文部省唱歌:茶摘み/5. 日本民謡:さくらさくら/
  6. 岡野貞一 / 中野義見 編:もみじ/7. 文部省唱歌:鯉のぼり/
  8. 文部省唱歌 / 石桁冬樹 編:冬景色/9. 岡野貞一:朧月夜/
  10. 岡野貞一 / 浦田健次郎 編:ふるさと/11. 瀧廉太郎:花/
  12. 中田章:早春賦/13. 中田喜直:夏の思い出/
  14. 團伊玖磨:花の街/15. 瀧廉太郎 / 山田耕筰 編:荒城の月/
  16. 成田為三:浜辺の歌/17. 山田耕筰:赤とんぼ
鈴木愛美(ソプラノ)...
 Disc1 1-7,9-22
山岸茂人(ピアノ)
横山だいすけ(歌手)...
 Disc1 8,13,21,22

 《録音》2024年8月20-21日、9月3日 東京、秋川キララホールにて収録

 未来へ歌い続けたい美しい日本の唱歌、鈴木愛美が優しく歌い紡ぐ私たちの心の風景

 リサイタルやオペラ、そして教育など多岐にわたり活躍するソプラノ歌 手、鈴木愛美が日本の唱歌・童謡をひとつにまとめました。
 日本人なら誰もが一度は歌ったことのある美しい歌曲の数々。鈴木愛美 が語りかけるように優しく歌います。
 本アルバムでは、Disc2にピアノ 伴奏のみの音源を収録。教育の現場などでカラオケとしても活用 出来ます。
 また、NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』の第11代歌の お兄さんをつとめた横山だいすけがゲスト参加!ソロで「夕やけこや け」、鈴木愛美とデュオで「ふるさと」「翼をください」を歌います。
 未来に歌い紡ぎたい日本の心と風景の唱歌の数々をお楽しみ下さい。
 




<映像>

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C MAJOR(映像)



76 8604
(Blu-ray)
\5500→\5090
ザ・サウンド・オブ・ムーヴィーズ / ヨナス・カウフマン
 ・アルフレッド・ニューマン:20世紀FOXファンファーレ
 ・ジョン・ウィリアムズ:映画「スーパーマン」~ マーチ
 ・フランシス・レイ:映画「ある愛の詩」~テーマ(Where Do I Begin?)
 ・カルロス・ガルデル:
  映画「セント・オブ・ウーマン(夢の香り)」~ポル・ウナ・カベサ
 ・モーリス・ジャール:映画「インドへの道」~アデラのテーマ
 ・バーンスタイン:映画「ウェストサイド物語」~マリア
 ・スタンリー・マイヤーズ:映画「ディア・ハンター」~
  彼女は美しかった[カヴァティーナ]
 ・マックス・スタイナー:映画「風と共に去りぬ」
 ・ニーノ・ロータ:映画「ロミオとジュリエット」~
  愛のテーマ(What is a Youth?)
 ・フベンティーノ・ロサス/アーヴィング・アロンソン:
  映画「歌劇王カルーソ」~思い出の夜[ 波濤を越えて]
 ・ニーノ・ロータ:映画「道」
 ・ナシオ・ハーブ・ブラウン:映画「雨に唄えば」
 ・ラルフ・アーリン:映画「奥様お手をどうぞ」
 ・ジョージ・デビッド・ワイス:
  映画「グッド・モーニング、ベトナム」~この素晴らしき世界
 ・ハンス・ジマー:映画「グラディエイター」~ ついに自由に
 ・ベルト・ケンプフェルト:
  映画「ダイアモンド作戦」~ 夜のストレンジャー
 ・リチャード・ロジャーズ:映画「回転木馬」~ ひとり行く道
ヨナス・カウフマン(テノール)
チェコ・ナショナル交響楽団
ヨッヘン・リーダー(指揮)


76 8708
(DVD)
\4500→\4090

 監督:アンドレアス・モレル
 収録:2024年2月、スメタナ・ホール、プラハ・オベツニー・ドゥーム(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:1080i 16:9 FullHD /音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.1/リージョン:All/BD25/字幕:英独韓日/71分
 (DVD)画面:16:9 NTSC/音声:PCMステレオ、DTS5.1/リージョン:All/DVD9/字幕:英独韓日/71分

 自他ともに認める映画ファンの世界的テノール歌手ヨナス・カウフマン。世界中でコンサートツアーをするときの楽しみ&リラックス方法は映画館に行くことと いいます。
 そんな映画音楽好きが高じて2023年には自身が愛する世界の映画音楽の主題歌やテーマ曲を集めたアルバム『ザ・サウンド・オブ・ムーヴィーズ』 をリリース。
 本映像は、アルバムを引っさげて行われたプラハでのライヴを収録したもの。コンサートが開催されたのは、20世紀初頭、映画が誕生したその時 期に建設された美しいプラハのスメタナ・ホールです。
 ハリウッド映画の黄金時代を象徴する豪華絢爛なフルオーケストラ・サウンドで奏でられる「20世紀FOX ファンファーレ」ではじまり、「ある愛の詩」「ウェストサイド物語」「ディア・ハンター」「風と共に去りぬ」「ロミオとジュリエット」など印象的なシーンと音楽が思い浮かぶ名作の数々が演奏されます。
 また本コンサートでは、合間にヨナス・カウフマンの語る映画解説も見どころのひとつ。
 ヨナス・カウフマンと一緒に映画音楽の世界にどっぷり浸ることのできるコンサート映像です。
 


















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