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≪第125号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その12 2024/11/26~



11/29(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

APARTE



AP 361
\2900
ヘンデルとロッティ「Dixt Dominus(主は言われた)」
 ヘンデル(1685-1759):Dixit Dominus(主は言われた)
 アントニオ・ロッティ(1667-1740):
  Dixit Dominus(主は言われた)、クルチフィクスス、ミゼレーレ・メイ
レ・ザルゴノート
ジョナス・デスコット(指揮)
ジュリー・ロゼ(ソプラノ)
カミーユ・アレラ(ソプラノ)
アンテア・ピカニク(アルト)
マクセンヌ・ビユマ(テノール)
イリア・マズロフ(バス)

 ヘンデルとロッティ、ふたりの巨匠による「Dixt Dominus(主は言われた)」

 録音:2023年9月20-22日、スイス

 ヘンデルの「Dixit Dominus(主は言われた)」はヘンデル22歳の作品。究極のメロディメーカーである若きヘンデルが、聴衆たちを喜ばせ驚かせようと、こ れでもかと腕によりをかけて書いたと考えられるような、印象的なヴィルトゥオジティがちりばめられた傑作。
 ここでは厳選された歌唱陣たちが美しくからみあう旋 律を完璧なアンサンブルで展開、器楽の美しさとあいまって、格別の世界を創り上げています。

 いっぽうのロッティはヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長も務めた作曲家。ヘンデルの師匠的存在であり友人でもあり、ヘンデルはロッティのことを尊敬し、彼の手稿譜を 生涯持ち続けていました。
 ロッティの「主は言われた」はヘンデルのメロディアスさとはまた違って、ポリフォニックな美しさが際立っており、こちらも聴きごたえが あります。
 5声のための「クルチフィクスス」も、「ミゼレーレ・メイ」も、声楽の美しさが追求された絶品です。
 



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BIS



BIS SA 2654
(SACD HYBRID)
\3100→\2890
エルサレム弦楽四重奏団
  ショスタコーヴィチ:
   弦楽四重奏曲第2番 イ長調 op.68
   弦楽四重奏曲第7番 嬰ヘ短調 Op.108
   弦楽四重奏曲第10番 変ロ長調 Op.118
エルサレム弦楽四重奏団
 【アレクサンドル・パヴロフスキ(第1ヴァイオリン)、
  セルゲイ・ブレスラー(第2ヴァイオリン)、
  オリ・カム(ヴィオラ)、
  キリル・ズロトニコフ(チェロ)】

 エルサレム弦楽四重奏団がBISレーベルからショスタコーヴィチをリリース!

 セッション録音:2024年3月16~19日/マルクス・シティックス・ザール(ホーエンエムス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、75:20

 SACD ハイブリッド盤。
 今や世界的クァルテットの代表格として活躍しているエルサレム弦楽四重奏団がBISレーベルからショスタコーヴィチをリリース。
 2011年からヴィオラのメンバーがアミハイ・グロスからオリ・カムに変わりましたが、デビューから四半世紀を過ぎた現在、ますます磨きがかかっております。

 1930年代半ばにソビエト政権から公的な攻撃を受けたショスタコーヴィチ。彼の内面がもっとも色濃く反映され、私的な告白のための完璧な媒体となったのが弦楽四重奏曲でした。
 1938年以降最晩年にいたるまでこのジャンルに取り組み、全15曲を作曲しております。

 1944年作曲の第2番はその性格はとらえどころがなく戦争への直接的表現はないものの、暗く、力強く、時に不協和音を伴う、ショスタコーヴィチらしさがあ らわれた作品です。
 1959-60年作曲の第7番は3楽章構成。1954年12月に死去した最初の妻ニーナに捧げられています。
 1964年作曲の第10番はショス タコーヴィチ晩年の作品の中で最も有名な作品のひとつ。この時代になるとショスタコーヴィチの音楽はより静かな旋律で聴衆に訴えかけるような作品となります。
 各時代、表現のかわるショスタコーヴィチの名作を名団体が満を持して演奏しております。
 
 

BIS SA 2693
(SACD HYBRID)
\3100
マルメン弦楽四重奏団
 リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」(1953-1954)
 バルトーク:弦楽四重奏曲第4番(1928)
 リゲティ:弦楽四重奏曲第2 番(1968)
マーメン弦楽四重奏団
 【ヨハネス・マーメン(ヴァイオリン)、
  ライラ・バレンティン・ブラウン(ヴァイオリン)、
  ブライオニー・ギブソン=コーニッシュ(ヴィオラ)、
  シネイド・オハロラン(チェロ)】

 英注目のクァルテット、マルメン弦楽四重奏団がリゲティとバルトークを録音!

 セッション録音:2023年7月27~31日/ワイアストーン・コンサート・ホール(モンマス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、67:59

 SACDハイブリッド盤。2013年英国王立音楽大学(RCM)にて結成されたマルメン弦楽四重奏団のBIS レーベルからのデビュー盤はリゲティとバルトークです。

 リゲティの弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」は4つの核となる音が様々に変容して姿をあらわし12のパートからなる作品。間をおかずに演奏されます。
 楽章ごとに落ち着いたテンポと急速なテンポとが交互に置かれ、中間部に一曲だけワルツのリズムで優雅に演奏される楽章があります。
 一方、弦楽四重奏曲第2番は 1968年に書かれこちらは5つのパートからなります。
 リゲティに挟み収録されたバルトークの弦楽四重奏曲第4番は民俗音楽とアヴァンギャルドが巧みに融合さ れた実に魅惑的な作品で、リゲティに特に強い影響を与えた作品でもあります。
 高度な演奏技術を要す一方、弦楽器を熟知したバルトークがかつてない色彩と個性 を引き出した傑作です。
 注目のクァルテットが20世紀のハンガリーの主要作に挑みます。
 



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HARMONIAMUNDI



HMM 902383
\3600→\3390
ヴィヴァルディの本質は、この罪深く抑圧された暗さ、哀しさにあるような気がする
カウンターテナー、カルロ・ヴィストリ
 ゲオルク・カルヴァイト&ベルリン古楽アカデミー
Sacro furore(聖なる怒り)

 ヴィヴァルディ:
  ・弦楽のための協奏曲 ト短調 RV157
  ・ニシ・ドミヌス(主が家を建てられるのであれば) RV 608
  ・シンフォニア ロ短調「 聖墓にて」 RV 169
  ・スターバト・マーテル RV 621
  ・協奏曲「マドリガレスコ」RV 129
  ・In furore iiustissimæ irae
   (あなたの最も正しい怒りの激しさの中で) RV 626
カルロ・ヴィストリ(カウンターテナー)
ベルリン古楽アカデミー
ゲオルク・カルヴァイト(コンサートマスター)

 昨今のヴィヴァルディ・アルバムのなかでも指折りの秀逸な1枚。

 主役はカルロ・ヴィストリだとは思うのだが、アルバム全編を覆う暗さ、切なさがたまらない。
 ヴェネツィアの闇を描くような、どんより、じっとりとしたダークな雰囲気。それはゲオルク・カルヴァイトの醸し出すものなのか?



 やたらネアカで陽気なヴィヴァルディがはびこる現在の音楽業界だが、ヴィヴァルディの本質は、この罪深く抑圧された暗さ、哀しさにあるような気がするのである。

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 世界の歌劇場を席巻している注目のカウンターテナー、カルロ・ヴィストリ、ハルモニアムンディからヴィヴァルディのきわめつけのヴィルトゥオーゾ作品で登場!

 録音:2023年7月、b-sharp

 近年世界中の歌劇場やホールでもはや「現象」を巻き起こしている注目のカウンターテナー、カルロ・ヴィストリがharmoniamundiから登場!
 力強い歌声、完 璧なコントロールと超絶技巧は、18世紀当時を席巻していたカウンターテナー歌手の歌声もかくや、と思わせるもので、世界中の歌劇場やホールを席巻している 注目の存在です。

 ヴィストリは1987年スペイン生まれ、2012年チェスティバロック声楽コンクール優勝、2013年、レナータ・テバルディ国際声楽コンクール(バロック部門) 優勝。
 2015年、クリスティ主宰の「声の庭」メンバーに選出され、以降クリスティのほか、アラルコン、ガーディナー、そしてアンドレア・マルコン、ジョヴァンニ・ アントニーニらといった指揮者からひっぱりだこ。バルトリとも共演を重ねています。

 タイトルになっている「In furore」RV 626 の最初のアリアは、テキストの劇的な内容のとおりの熱狂的なコロラトゥーラで、さらに弦楽群も攻撃的なパッセー ジを繰り広げますが、ヴィストリの完璧なテクニックと、器楽陣との丁々発止のアンサンブルは圧巻としか言いようがありません。
 悲嘆、苦痛、自責の念に満ちた2つ目のアリアにも胸を打たれます。フィナーレの「アレルヤ」は1:33 ほどの楽章ですが、これでもかというヴィルトウォーゾ・パッセージの嵐。
 ヴィストリは一音一 音に完璧な陰影までをもつけながら、最後の高音まで一気呵成に歌い上げています。
 



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HAENSSLER



HC 24030
(2CD)
\5200→\4790
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
シューマン:ピアノ作品集 第2集

 CD1
  (1) 謝肉祭 Op.9(全曲)
  (2) 子供の情景 Op.15(全曲)
  (3) 3つのロマンス Op.28
 CD2
  (4) 蝶々 Op.2(全曲)
  (5)ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.11
  (6) 3つの幻想小曲集 Op.111
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)

 円熟オピッツによるシューマンのピアノ独奏曲第2弾は、子供の情景、謝肉祭、ピアノ・ソナタ第1番など充実の演目!

 セッション録音:(2)2019年12月9~13日、(1)(3)-(6)2023年3月27~30日/イレーネンザール、バイエルブルン(ドイツ)/DDD、CD1 71:57、CD2 64:16

 ベートーヴェン、シューベルトのピアノ・ソナタ録音が今世紀に生まれた決定的名盤として高く評価されるドイツ正統派ピアニスト、ゲルハルト・オピッツが遂に シューマンのピアノ独奏曲の録音を開始。
 当アルバムは期待の第2 弾で、謝肉祭、子供の情景、3つのロマンス、蝶々、ピアノ・ソナタ第1番(クララへの愛から生 まれたソナタ第1番は初版では「フロレスタンとオイゼビウスによるピアノ・ソナタ、クララに献呈」と題され、文学と音楽の融合を目指したソナタ)、3 つの幻想小 曲集を収録しております。
 まさに円熟の演奏を聴かせてくれるオピッツが名演を聴かせてくれます。
 




PROSPERO CLASSICAL



PROSP 0105
\2900
ノラ・フォン・マルシャル(ハープ)
愛の夢 ~ハープ作品集

 D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K27、ロ短調 K32、ニ短調 K1
 リスト:夜鳴き鶯 S.250(アンリエット・ルニエ編)
 フォーレ:塔の中の王妃
 リスト:
  愛の夢 S.541 [第1番 変イ長調『高貴な愛』、
  第2番 ホ長調『私は死んだ』、
  第3番 変イ長調『おお、愛しうる限り愛せ』]
 マルセル・トゥルニエ:ソナチネ Op.30
ノラ・フォン・マルシャル(ハープ)

 マンハイム国立劇場ハープ奏者によるソロ・アルバム、自身の編曲を含むお気に入りを集めた1枚

 録音:2023-2024年/マンハイム/50:55

 マンハイム国立劇場のハープ奏者である名手ノラ・フォン・マルシャルが、個人的に親交の深い作品を中心に選曲したソロ・アルバム。
 もともとピアノやチェンバロのために作曲され、彼女自身がハープ用に編曲したものが多いですが、彼女の手にかかるとまるでオリジナル作品のように響きます。
 
 

PROSP 0107
\2900
ナポリ香る、カンツォーネとギター小品集 ダニエル・ディ・プリンツィオ(バリトン)
イホル・コルディウク(ギター)
 サルヴァトーレ・ガムバルデッラ:フルトゥレッラ
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より バラ
 フランチェスコ・パオロ・トスティ:可愛い口もと
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より スイセン
 マリオ・パスクアーレ・コスタ:ナポリのセレナータ
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ジャスミン
 作者不詳:ゴシキヒワ
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ユリ
 フィリッポ・カンパネッラ:あなたをとても愛している
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より スミレ
 ドニゼッティ:家を建てたい
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より パンジー
 マリオ・パスクアーレ・コスタ:五月に
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ミルテの花
 サルヴァトーレ・ガムバルデッラ:舟人の歌
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ゲッケウィジ
 作者不詳:漁師の歌
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ローズマリー
 マリオ・パスクアーレ・コスタ:目を覚まして
 ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より カーネーション
 フランチェスコ・パオロ・トスティ:マレキアーレ

 イタリアの伝統と、花々の香り

 録音:2023年11月1-4日/51:58

 ヴェネツィアのバリトン歌手ダニエル・ディ・プリンツィオとギタリストのイホル・コルディウクによる特別なプログラム。
 ナポリ伝統のカンツォーネと、ジュリアーニのギター独奏曲「Choix de mes fleurs cheries(私の好きな花の選集)」Op.46が交互に登場。
 ナポリの街並みと香りが浮かんでくるような1枚です。
 



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HYPERION



JCDA68354
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500
アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン
 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集

  ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105
  ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121
  ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 WoO.27
アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
セドリック・ティベルギアン(ピアノ)
CDA68354
\2800→\2590

 アリーナ・イブラギモヴァ新録音!シューマンのヴァイオリン・ソナタ集!

 ☆アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアンの至高のデュオ!
 ☆久しぶりの新録音はシューマンのヴァイオリン・ソナタ集! 第2番は2024年の来日公演曲目!

 Hyperion、そして21世紀を代表する至高のデュオ。アリーナ・イブラギモヴァとセドリック・ティベルギアン待望の新録音!
  コロナ禍によりレコーディング計画が乱れ、ソロとして約2年半ぶり、デュオとしては約3年ぶりの新録音となったアルバムでは、2024年11月の来日公演でも素晴らしい演奏を披露してくれた、ロベルト・シューマンのヴァイオリン・ソナタを収録!
 1950年代初頭にシューマンが交流した当時の傑出した音楽家たち(ヨーゼフ・ヨアヒム、フェルディナント・ダヴィット、クララ・シューマン)らの才能に触発されて書いたヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番。
 アルベルト・ディートリヒ、ヨハネス・ブラームスとの共同で作成した「F.A.E.ソナタ」から、シューマン作の楽章を転用し新たな楽章を追加して完成させたヴァイオリン・ソナタ第3番。
 晩年のシューマンが遺したこれらの情熱的で強烈な傑作を、イブラギモヴァとティベルギアンによる献身的な演奏でお楽しみください。

 ※録音:2023年12月13日-16日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)

 
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA1111
\3100→\2890
ジェレミー・ローレル(指揮)/アカデミール・セルクル・ド・ラルモニー
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲

 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  1-11. 荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス) ニ長調 Op.123
ヘン・ライス(ソプラノ)
ヴァルドゥヒ・アブラハミアン(メゾソプラノ)
ダニエル・ベーレ(テノール)
タレク・ナズミ(バス)
アウディ青少年合唱
アカデミール・セルクル・ド・ラルモニー
 (古楽器使用)
ジェレミー・ローレル(指揮)

 録音: 2024年4月23日 フィラルモニー・ド・パリ(ライヴ)
 収録時間: 71分

 【ロマン派作品に通じた古楽器オーケストラが聴かせる次世代型の「傑作の素顔」】
 エクス=アン=プロヴァンス音楽祭やグラインドボーン音楽祭、ヴェネツィア・フェニーチェ座、ウィーン国立歌劇場などオペラの世界的本場で活躍、ベッリーニやヴェルディのベル・カント作品上演でも作曲当時の楽器と演奏スタイルを取り入れ、大きな成功を収めてきたジェレミー・ローレル。
 自らの古楽器楽団ル・セルクル・ド・ラルモニーとはモーツァルトのダ・ポンテ三部作からブラームスのヴァイオリン協奏曲まで幅広い時代の作品で名演を聴かせてきました。
 今回満を持してALPHAから、パリのフィラルモニーで披露されたアウディ青少年合唱アカデミーとのベートーヴェン『荘厳ミサ曲』ライヴ録音が登場。
 
 楽譜にあるテンポを見直し作品構造をよく捉えた解釈のもと、圧巻の統率力で作品に内在する力をいかんなく引き出し、温もりある清らかさに満ちた演奏に結実させてゆくローレルの手腕は見事なもの。
 力業で押し切らずとも精悍な「グローリア」や緊迫感を絶やさずヴァイオリン独奏を導き出す「ベネディクトゥス」など、比類ない充足感の終結部まで聴きどころ満載です。
 近年着実に世界的存在感を増しつつあるヘン・ライス(チェン・レイス)、2025年の東京・春・音楽祭にこの曲のソリストとワーグナー《パルジファル》グルネマンツ役で出演予定のタレク・ナズミらソロの布陣も充実。初演200周年を飾るにふさわしい欧州最前線の傑作像がここにあります。

 
 
 


ALPHA1113
\3100
パユ、ノット、山田和樹参加
モンタルベッティ: 管弦楽作品集

 エリック・モンタルベッティ(1968-):
  1. フルート協奏曲 Memento vivere
   生きることを忘れてはならない
  2. Ouverture philharmonique
   フィルハーモニー序曲 - 大管弦楽のための
  3. Eclair physionomique 人相の稲妻 -
   パウル・クレーによる交響的幻想曲
エマニュエル・パユ(フルート)
スイス・ロマンド管弦楽団
ジョナサン・ノット(指揮) ...1
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ダンカン・ウォード(指揮) ...2
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
山田和樹(指揮) ...3

 録音: 2019年5月8日 ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ ...1 2024年6月24、25日 ケルン・フィルハーモニー ...2 2018年3月24日 オーディトリアム・レーニエ3世、モナコ ...3
 収録時間: 69分

 【パユ、ノット、山田和樹参加!注目のモンタルベッティ作品集】
 板倉康明らによって日本でも紹介されているフランスの作曲家エリック・モンタルベッティ。
 コレージュ・ド・フランスとIRCAMでブーレーズなどに学んだ彼ですが、長年自らのために作曲を続け作品を公表してこなかったという経歴の持ち主でもあります。
 フランス放送フィルの芸術監督を20年務めたのち、2015年から書き溜めた作品の発表を始めたということですが、2019年にはエマニュエル・パユとスイス・ロマンド管が協奏曲を委嘱(当盤に収録)、山田和樹とモンテカルロ・フィルも複数の作品をレパートリーに加えるなど、ヨーロッパでは既にたいへん高く評価されています。
 ALPHAから2枚の室内楽作品集が発売されておりますが、いずれも極めて豪華な演奏者が集まっていることからも、その注目度の高さが伺えます。
 
 3枚目となる今回は初の管弦楽作品集。
 ドビュッシーやメシアンの遺産を意識しつつブーレーズのセリー技法にも精通し、スペクトル音楽の音響的ニュアンスにも魅了されているという彼の音楽は、和声的な輪郭も排除することなく、それらの収束点となる総合的な結合を追求したものです。
 前衛的でありながらたいへん魅力的に響く、その作品を存分に堪能することの出来る一枚。

 
 
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ALPHA1053
\3100→\2890
アナログ盤先行でリリースされた第1,2番がついにCD化
ソニア・ヴィ―ダー=アサートン(チェロ)
バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第1番、第2番

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  1-6. 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007
  7-12. 無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV 1008
ソニア・ヴィ―ダー=アサートン(チェロ)

 録音: 2018年10月、ノワルラック大修道院(フランス中部ベリー地方)
 収録時間: 47分

 【稀有の全曲録音、アナログ盤先行でリリースされた第一章がついにCD化!】
 フランスを拠点に世界的に活躍、RCAとnaiveにその解釈の深さと関心領域の幅広さとを物語る充実したディスコグラフィを残してきたチェロ奏者、ソニア・ヴィーダー=アサートン。ALPHAレーベルからのリリースは2020年、レコードストア・デイ限定アナログ盤(現在入手不能)のみでリリースされたバッハ『無伴奏チェロ組曲』の最初の2編が始まりでした。
 その後同曲集の第3、4番と第5、6番がリリースされた際は限定生産アナログ盤と共にCD版も登場しましたが(それぞれALPHA1009、ALPHA1076)、2024年の全集完結を経て今回、第1、2番がついに待望のCDリリース。
 各楽章の本来の形をよく踏まえ考え抜かれたテンポ設定で入念に、しかし妙な気負いを感じさせることなく自然な佇まいで綴られてゆく磨き抜かれた演奏解釈は、フランス中部にある古い修道院で真夜中から、naïve以来の信頼できる録音技師ピエール=アントワーヌ・シニョレと共に収録されました。
 ほどよい残響に宿る深い余韻まで、その味わいをじっくり堪能したい、CD化を期に新たに多くの人の耳に届いてほしい名録音です。





ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)
J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲
第3番、第4番  第5番、第6番



 ALPHA1009
\3100→\2890
ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)
J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第3番、第4番

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)
  1-6. 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009
  7-12. 無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV 1010
ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)

 録音: 2021年1月 ノワルラック大修道院(フランス中部ベリー地方)
 収録時間: 56分

 1986年のロストロポーヴィチ国際コンクール入賞以降、ソリストとしての広範な活躍を通じて古典的レパートリーでの名演はもちろん、現代 作曲家たちの新作初演や伝統音楽・古楽レパートリーへの独特なアプローチ、演劇とのコラボレーションなど意欲的な活動でも注目されてき たソニア・ヴィーダー=アサートン。
 NAIVEで長く仕事をしてきた 録音技師ピエール=アントワーヌ・シニョレと共に、フランスの古い修道院で新たに2つの組曲を収録。
 深々とした呼吸でじっくり綴られながら過剰な気負いとは全く無縁、曲本来の舞曲 的性質を捉えた安定と独特なインスピレーションとが共存をみせ、聴き深めるほどに味わい深い解釈は聴き逃がせません。
 「バッハの組曲を 弾くと、ジャコメッティ(細身の人物像で知られる造形芸術家)の手がこねた土から人間の表情が生み出される様子を思い出す」と語るヴィー ダー=アサートンは、修道院で陽が落ちるのを待ち、夜の静寂の中で録音し始めたとのこと。
 稀代の傑作と現代屈指の名演奏家との出会 いがもたらした深い音楽体験がここに詰まっています。




 ALPHA1076
\3100→\2890
ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)
J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第5番、第6番

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  1-6. 無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV 1011
  7-12. 無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV 1012
ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)

 録音: 2023年5月 サン=ピエール=オ=ノナン教会、シテ・ミュジカル=メス、メス(フランス東部ロレーヌ地方)

 2023年の後続巻(組曲第3・4番)まではフランス中部のノワルラック大修道院の音響と一心同体の相性で収録されてきましたが、全曲録音シリーズ最後を飾る今回のアルバムは「バッハの組曲の最後の2編を録音するならここだ」と直感したというロレーヌ地方メスの教会での収録です。
 かつてNAIVEでモンテヴェルディ作品を扱った独特なプログラムを披露した時に使った会場でもあり、その音響空間で綴られる一切こわばりのない自然な風格に満ちた充実のバッハ解釈は、何物にも代えがたい豊かさに満ちています。

 
 


ALPHA1112
\3100
テオ・ゲオルギュー
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第14番、ヴァイオリン協奏曲第5番 他

  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   1-3. ピアノ協奏曲 第3番 ニ長調 K. 40
    カデンツァ...モーツァルト
     (原曲...レオンツィ・ホーナウアー、
      ヨハン・ゴットフリート・エッカルト、
      カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ)
   4-6. ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 K. 449
    カデンツァ...モーツァルト
   7-9. ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K. 219 「トルコ風」
    カデンツァ...エルネスト・ヘス、ダヴィド・カストロ=バルビ
テオ・ゲオルギュー
 (ピアノ/ベーゼンドルファー VC 280)...1-6
ダヴィド・カストロ=バルビ
 (ヴァイオリン/ジャック・フュスティエ)...7-9
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
ハワード・グリフィス(指揮)

 録音: 2017年8月...7-9、2023年5月30日-6月2日...1-6 ザルツブルク
 収録時間: 62分

 【次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol. 11】
 ルーマニアの両親のもとスイスに生まれ、SonyやClavesから個性的なアルバムをリリースしてきたピアニスト、テオ・ゲオルギューと、cpoからリリースしたシュターミッツの協奏曲が話題となったヴァイオリニスト、ダヴィド・カストロ=バルビが次世代ソリストによるモーツァルトのシリーズに登場。どちらもモダンの銘器を用い、その機能性と艶のある音色を軽やかな感性で自在に操る、美しいモーツァルト像を描いています。
 




ARCANA

A573
\3100
フランチェスコ・コルティ(チェンバロ、指揮)&イル・ポモ・ドーロ(古楽器使用)
 極端の時代、多感様式の音楽 ~
  G.ベンダ、W.F.バッハ: チェンバロ協奏曲 他

  ゲオルク・ベンダ(1722-1795):
   1-3. チェンバロ協奏曲 ヘ短調
  カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
   4. スペインのフォリアによる12の変奏曲 Wq 118/9
  ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784):
   5-6. シンフォニア ニ短調 Fk 65
   7-9. チェンバロ協奏曲 ニ長調 Fk 41
  C.P.E.バッハ:
   10. アンダンテ ハ短調 ~ ソナチネ ハ長調 Wq 103
  G.ベンダ:
   11-13. チェンバロ協奏曲 ロ短調
フランチェスコ・コルティ(チェンバロ、指揮)
イル・ポモ・ドーロ(古楽器使用)
NYCX 10504
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300

 (チェンバロ)使用楽器: 製作者不明1700年頃ドイツ製の楽器による、アメリカ合衆国ミシガン州マンチェスターのキース・ヒルによる2001年製再現楽器
 録音: 2024年1月22-25日 サラ・デラ・カリタ、パドヴァ、イタリア
 収録時間: 77分
 ※国内盤仕様日本語解説...佐々木勉

 【コルティが誘う、わずかな期間だけ花開いた情感豊かな音楽への旅】
 フランチェスコ・コルティと彼が首席客演指揮者を務めるイル・ポモ・ドーロによる、多感様式のチェンバロ協奏曲を中心としたアルバム。
 18世紀の後半バロックから前古典派、そして古典派への過渡期に発生した多感様式は、感情の揺れを率直に表す起伏の激しい音楽表現が特徴ですが、短い間に古典派に取り込まれるように後退していきました。
 疾風怒濤期のハイドンやベートーヴェンなどへ大きな影響を与え、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハがその代表格とされます。
 ここではゴータの宮廷楽長でその作曲手腕がモーツァルトからも一目置かれていたゲオルク・ベンダと、大バッハの長男ヴィルヘルム・フリーデマンによるチェンバロ協奏曲を中心に、カール・フィリップ・エマヌエルのチェンバロ独奏曲も2曲挟み、疾走するように情熱的なパッセージから穏やかで美しい緩徐楽章まで、その魅力を多角的に楽しませてくれます。

 《フランチェスコ・コルティ & イル・ポモ・ドーロ 来日情報》
  2025年1月18日(土) 14:00- フィリアホール(横浜)
  2025年1月19日(日) 14:00- 青山音楽記念館 バロックザール(京都) ※ 当アルバム収録「G.ベンダ: 協奏曲 ヘ短調」演奏予定
  2025年1月21日(火) 19:00- 紀尾井ホール(東京) ※ 当アルバム収録「G.ベンダ: 協奏曲 ヘ短調」演奏予定

 
 




CHANDOS



CHAN20284
\2800
ルース・ギップス:管弦楽作品集 第3集
 ルース・ギップス(1921-1999):
  1. 戴冠行進曲 Op. 41(1953)*
  2. アンバルワリア Op. 70(1988)*
  3-5. ホルン協奏曲 Op. 58(1968)
  6. グリングルマイア・ガーデン Op. 39(1962)
  7-10. 交響曲第1番 ヘ短調 Op. 22(1942)*
 
 *...世界初録音
マーティン・オーウェン(ホルン)...3-5
BBCフィルハーモニック
ユーリ・トルチンスキー(リーダー)
ラモン・ガンバ(指揮)

 録音:MediaCityUK, Salford, Manchester 2022年1月7日...2、6 2023年9月14,15日...、3-5、7-10
 総収録時間:75分

 ヴォーン・ウィリアムズやゴードン・ジェイコブに師事したイギリスの女性作曲家、ルース・ギップスの管弦楽作品集第3集。
 アルバムは、「戴冠式行進曲」で幕を開けます。1953年6月2日に行われたエリザベス女王の戴冠式の一連の様子が描かれ、最後はウェストミンスター寺院に馬車が到着、最高潮の興奮が訪れます。
 「アンバルワリア」は彼女の作曲家仲間のエイドリアン・クラフトを追悼して書かれました。ホルン協奏曲はギップスの息子ランス・ベイカーのための作品。
 ここではBBC交響楽団の首席ホルン奏者マーティン・オーウェンが見事な演奏を披露しています。
 弦楽オーケストラの「グリングルマイア・ガーデン」は湖水地方からインスパイアされた牧歌的な小品です。1942年9月に完成した交響曲第1番は、戦争の恐怖が描かれており、とりわけ木管楽器の見事な書法が際立ちます。

 
 
 


CHAN0830
\2800
ソフィー・イェーツ(チェンバロ)
 ルイ14世の時代のチェンバロ音楽
ソフィー・イェーツ(チェンバロ)
 1-7. ジャン・アンリ・ダングルベール(1629-1691):第3組曲 ニ短調(1689年出版)
 8-13. ドリュアン写本(1695年頃)とボーアン写本(1658-1706)による組曲
  8. ニコラ・ル・ベーグ(1631-1702):アルマンド(ドリュアン写本)/
  9. ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1602-1672):クーラント(ボーアン写本)/
  10. 第2のサラバンド(ボーアン写本)/11. ジーグ(ボーアン写本)/
  12. 第2のシャコンヌ(ドリュアン写本)/13. 作者不詳:ダンス・アングロワーズ(ドリュアン写本)
 14. ルイ・クープラン(1626頃-1661):ブランクロシュ氏のトンボー(ボーアン写本)
 15. ル・ベーグ:鐘(コーモン写本 1707年)*
 16. ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):アマディスのシャコンヌ(コーモン写本 1707年)*
 17. L. クープラン:フローベルガー氏の模倣による前奏曲(ボーアン写本)
 18. L. クープラン:パヴァン 嬰へ短調(ボーアン写本)
 19-22. ガスパール・ル・ルー(生年不詳-1707):第5組曲 ヘ長調(1705年出版)
 
 *...世界初録音

 パリのヴォドリが1681年に製作した4.5オクターヴ2段鍵盤楽器のコピー。アンドルー・ガーリック製作、ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)蔵
 ピッチ:415Hz
 録音:2024年3月7-9日 Hassage Manor, near Bath
 総収録時間:76分

 古楽に特化したCHANDOSレーベルCHACONNEシリーズの看板演奏家のひとりソフィー・イェーツは、ロバート・ウーリーやボブ・ファン・アスペレンに師事し、コンクール優勝を機に国際的に活躍して、今や英国を代表するチェンバロ奏者の一人となっています。
 このアルバムでイェーツは17世紀のヴェルサイユとルイ14世の宮廷音楽に焦点を当てています。
 17世紀当時のヴェルサイユは、建築家、デザイナー、そして造園家ル・ノートルによる20年にわたる作業の後、最後の四半期になってルイ14世が恒久的にそこに移り住んだことで、多数の作曲家、舞踊家、教師、楽器製作者、そして演劇の演出家たちが、宮廷全体の芸術文化を支え、豊かな文化が育まれました。
 ここに収録された作品は、表現力やチェンバロの音色の魅力を重視した洗練された音楽で、この創造的な時代を象徴するものです。

 


 

10年以上前の特集から

 クラシックをそこそこ楽しむ人であれば、誰でも偏愛する演奏家というのがいると思う。
 何がどう好きなのかわからないけれど、新譜が出たらとりあえず買ってしまう、というような。
 でも個人的な思い入れが強すぎたり、容姿が好きだったりする場合が多いからあまり人には薦めない、・・・そんな演奏家が一人か二人はいると思う。で、そのくせその演奏家が何かの拍子に脚光を浴びたりしたらやきもちを妬いたりする。

 店主の偏愛する演奏家の一人が、今回ご紹介するチェンバロ奏者のソフィー・イエーツ。
 しかしそんな秘密の演奏家をレコ芸で吉田秀和氏が紹介してしまった。
 そんなこともあってほんの少しだけ注目されたりもした・・・がその後またCDが出なくなり、名前を聞くこともなくなった。

 ソフィー・イエーツはロイヤル・カレッジ・オヴ・ミュージックを卒業後アムステルダムでアスペレンに師事した。その後ボストン・アーリー・ミュージック・フェスティヴァル国際コンクールで優勝、CHANDOSからデビューを果たした。これまで11枚ものアルバムをリリースし、CHANDOSの古楽レーベルCHACONNEの花形チェンバロ奏者として活躍している。
 が、全く知名度はなく、東京の大型CDショップでも彼女のアルバムを置いている店はよほど変っているといっていいだろう。今年初来日したがお客さんは入ったのだろうか。

 アスペレンのお弟子さんだからレオンハルトの孫弟子ということになる。だからというわけではないが、実際アルバムを聴いて「おお、すごい」とか「天才だ」とか言って感激して涙ぐむということもなく、一貫して清潔で品のよいちょっとクールな音楽が奏でられる。これぞ正当王道のチェンバロ。しかし師匠たちと比べて明らかなのはその優しげでまろやかな音色。チェンバロは演奏家によってこんなに音が変わるのか。そして巨匠たちと違って、彼女からはなにかふっきれない陰気さのようなものを感じる。それは未熟さではない。おそらく性格によるもの。しかしその暗さがチェンバロの明るい音色に不思議な陰影をもたらすのである。

 アルバムはどれもそれぞれ工夫を凝らしたもので、コンセプト・アルバムとしても評価は高い。ソフィー個人に興味のない人でも十分楽しめるだけの内容の深さは持つ。
 今後、際立った話題やベストセラーが出ないまままた表舞台からは消えるかもしれない。が、なんとなく記憶に留めておいてほしい人。




 




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CPO



777450
\3100
アンタイル:歌劇《アフリカのヴィーナス》
 ジョージ・アンタイル(1900-1959):
  歌劇《アフリカのヴィーナス》
   全1幕3場
    マイケル・ダイン:台本
ヴィーナス(少女)...
 クラウディア・バラインスキー(ソプラノ)
イヴォンヌ:魅力的な少女...
 ヨハンナ・ストイコヴィチ(ソプラノ)
チャールズ:魅力的な青年...
 ミリェンコ・トゥルク(バリトン)
宿屋の主人:アラブ人...
 トーマス・ラスケ(バス・バリトン)
行商人...シュテファン・ボヴィング(テノール)
ボーフム交響楽団
スティーヴン・スローン(指揮)

 録音:2009年3月2-5日 Ruhrkongress Bochum
 総収録時間:56分

 ずば抜けたピアノ演奏のテクニックと独創的な発想、そしてエキセントリックな振る舞いと実験的な作品とステージによって自他ともに「音楽の悪童」と認めたアンタイルも、30代半ば以降は映画音楽やオペラなど大衆に広く受け入れられる作品を数多く生み出しました。
 この1954年に書かれた歌劇《アフリカのヴィーナス》は北アフリカのホテルを舞台に、闇市場の陰謀と恋人たちの争いが繰り広げられる異国情緒あふれる作品。
 台本には、アンタイル自身の北アフリカでの経験とも重なるエピソードが描かれており、彼の豊かな人生経験が音楽に反映されています。
 
 主役を歌うクラウディア・バラインスキーは、ドレスデンのゼンパーオーパーでアリベルト・ライマンの《メリュジーヌ》の主役でオペラ・デビュー。
 2010年にフランクフルト歌劇場で行われた同じくライマンの《メデア》のドイツ初演で主役を完璧に演じ、ドイツ演劇賞「ファウスト」を受賞した現代音楽を得意とするソプラノ歌手です。
 
 


555492
\3100
プレイエル:交響響第18番、第21番、ヴィオラ協奏曲
 イグナツ・プレイエル(1757-1831):
  1-4. 交響曲第18番 変ホ長調 B139
  5-7. ヴィオラ協奏曲 ニ長調 B105
  8-11. 交響曲第21番 ニ長調 B124
ジョーダン・バク(ヴィオラ)
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
ハワード・グリフィス(指揮)

 録音:2022年4月4-5日 St John the Evangelist, Upper Norwood, ロンドン
 総収録時間:71分

 ヨーゼフ・ハイドンから教えを受けたイグナツ・プレイエル(プライエルとも)は、先人たちの古典的なスタイルを遵守しており、優雅で洗練された旋律を持つ数多くの作品を書き上げ、師ハイドンの正当な後継者とみなされていました。
 また楽譜出版者、楽器製作者としても活躍したことでも知られています。
 このアルバムには3つの作品を収録。交響曲第18番は、1789年に3つの出版社から出版され、フランス、北イタリア、南ドイツ、アメリカまで流通した人気作。
 1790年の批評では、1770年代のハイドン作品からの影響が指摘されていますが、管楽器編成はハイドンの後期作品とも異なる独自のものです。

 ヴィオラ協奏曲は1790年にチェロと管弦楽版が同時に出版され、以降、何度も再版されるほどの人気を博しました。
 独奏パートは決して高度な技巧を必要とするものではなく、全曲を通じ明るい雰囲気を持っています。
 
 交響曲第21番は、1782年から1784年に作曲され、1790年に出版された作品。
 彼の交響曲の中でも自由な構成がとられ、とりわけ第2楽章の美しい旋律が印象的です。
 
 


555482
\3100
パウル・ビュットナー:交響曲第2番 他
 パウル・ビュットナー(1870-1943):
  1. 英雄的序曲 ハ長調
  2-4. 前奏曲、フーガとエピローグ 「幻影」
  5-7. 交響曲第2番 ト長調
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
イェルク=ペーター・ヴァイグレ(指揮)

 録音:Frankfurt/Oder, Messehalle I 2022年1月11-13日...2-7 2022年5月17日...
 総収録時間:73分

 フェリックス・ドレーゼケの元で作曲の指導を受けたパウル・ビュットナー。ドレスデン音楽院で合唱を教え(後に校長に就任)、ドレスデン国民新聞の評論家として活動。
 作曲家としては、4つの交響曲を含む比較的コンパクトな作品を残し、後期ロマン派のドイツ音楽の潮流の中でも生涯絶対音楽の伝統を貫きました。
 同時代のシュトラウスやマーラーの影響も見られるものの、物語性を極力排除した構造はベートーヴェンやブルックナーに共通する面を持っています。
 ドイツ以外の音楽の影響は少なく、わずかにスラブ的なリズムや情感が聴かれる一方、フランスやイギリスの要素はほとんどありまん。
 
 「英雄的序曲」は1925年の作品。1927年にドレスデン音楽祭でパウル・ファン・ケンペンの指揮により初演されました。
 劇的な構成で書かれ、最後はストレッタでたたみかけるようにして壮麗な結末を迎えます。
 
 前奏曲、フーガとエピローグ 「幻影」は1922年の作品。当初「交響幻想曲、戦争」と名付けられ、戦争による個人と集団のトラウマを音楽で表現するという試みが窺えます。
 1923年にフリッツ・ブッシュの指揮でドレスデンで初演され、1932年にベルリンでも演奏されました。

 交響曲第2番は1902年作曲。初演までに時間がかかり、1916年2月11日にようやくドレスデンでヘルマン・クッチュバッハの指揮により演奏されました。
 優れた対位法が際立ち、特に最終楽章は、ハイドンを思わせるきらめくリズムによる明快な旋律を特徴としています。

 
 
 


555024
\2600
フェスカ:ピアノ三重奏曲第1番、第6番
 アレクサンダー・エルンスト・フェスカ(1820-1849):
  1-4. ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op. 11
  5-8. ピアノ三重奏曲第6番 ヘ長調 Op. 54
パイアン・トリオイリアン・ガルネッツ(ヴァイオリン)
マリン・スメスノイ(チェロ)
アレクサンドラ・ノイマン(ピアノ)

 録音:2014年5月26-28日 Kammermusikstudio SWR Stuttgart
 総収録時間:65分

 アレクサンダー・フェスカは、音楽家の父フリードリヒ・エルンスト・フェスカの息子として1820年に生まれました。
 彼が6歳の時に、父が39歳の若さで亡くなりましたが、彼の才能は開花し、11歳で初めて行った公演で才能を認められ、音楽奨学金を受けてさらなる教育を受けました。
 1837年には、ヴァイオリニストのアンリ・ヴュータンとの共演で注目を集め、以降も歌劇やピアノ三重奏曲を発表しましたが、演奏旅行中のブラウンシュヴァイクで健康を損ねてしまい、28歳でこの世を去りました。
 彼の作品のほとんどはピアノ曲と室内楽であり、その作風はメンデルスゾーンやシューマンを思わせるロマンティックなものですが、ベートーヴェンの伝統を継ぐ古典的な4楽章構成も守っており、特に三重奏曲第1番ではその影響が顕著です。
 また、第6番は、民俗音楽からの影響とみられる鋭いリズムと勇壮な主題が印象的で、フェスカならではの工夫が凝らされています。
 
 


555499
\2600
シュテルケル:ピアノ三重奏曲集、四重奏曲
 ヨハン・フランツ・クサヴァー・シュテルケル(1750-1817):
  1-3. ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op. 30 No.1 StWV 174/ 1
  4-6. ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op. 30 No.2 StWV 174/ 2
  7-9. ピアノ四重奏曲 ニ長調(ロ長調) StWV 157
トリオ・フォルテピアノ(古楽器使用)
 ユリア・フーバー(ヴァイオリン)
 アーニャ・エンダーレ(チェロ)
 ミリアム・アルトマン(フォルテピアノ)

ウルズラ・プラッゲ=ツィンマーマン (ヴィオラ)...7-9

 録音:2021年6月28日-7月1日 Rosbach vor der Hohe, Burgkirche(ドイツ)
 総収録時間:71分

 ヨハン・フランツ・クサーヴァー・シュテルケルは、ヴュルツブルク生まれのピアニストで作曲家。
 幼少期、継父によって音楽活動の制約を受けていましたが、母親の支援でピアノを始め、音楽の才能を開花させました。
 その後、14歳でヴュルツブルク大学に進学し、聖職者を目指して学びながら音楽活動にも注力、1774年には司祭となり、平行して交響曲や宮廷歌手のためのアリアを作曲、評価を高めました。彼の8曲の交響曲は、パリの「コンセール・スピリチュエル」で1777年からの5年間に50回以上も演奏され、1777年から79年の間にパリで最も多く作品が演奏された作曲家となりました。
 彼は歌劇と十数曲の交響曲に加えて、数多くのピアノ三重奏曲と四重奏曲を作曲。
 
 この作品30は1789年にアルタリア社から出版され「心地よい流れ、歌のような旋律、和声の統一が評価されました。
 とりわけ、鍵盤楽器が主導的役割を担うことが多かったこの時代の作品としてはヴァイオリンとチェロの役割が強調されています。
 ピアノ四重奏曲は1804年の作品です。
 
 

555640
\3100
J.C.シュミット:5つの管弦楽組曲 ラルパ・フェスタンテ(古楽器使用)
アントン・シュテック(指揮)
 ヨハン・クリストフ・シュミット(1664-1728):
  1-5. 組曲 ト長調 - 2つのオーボエ、ファゴット、弦楽合奏と通奏低音のための
  6-14. 2部の器楽パートによる組曲 ト短調 -
   2つのオーボエ、タイユ(オーボエ・ダ・カッチャ)、ファゴット、弦楽合奏、通奏低音のための
  15-20. 組曲 ニ長調 - 2つのオーボエ、ファゴット、弦楽合奏と通奏低音のための
  21-23. 組曲 ヘ長調 - 2つのオーボエ、ファゴット、2つのホルン、弦楽合奏と通奏低音のための
  24-29. 組曲 イ短調 - 2つのオーボエ、ファゴット、弦楽合奏と通奏低音のための

 録音:2020年6月10-12日 Mullheim, Martinskirche
 総収録時間:66分

 ヨハン・クリストフ・シュミットは、ザクセン州に生まれ、早くから音楽に親しみ、12歳で選帝侯ヨハン・ゲオルク2世の宮廷音楽家として仕えた後、ライプツィヒ大学に入学。
 その後ドレスデン礼拝堂での指導者として活動を開始するとともに第二宮廷オルガニストに昇進、1693年にはイタリアへの研修のために奨学金を受けました。
 1697年にはポーランド王室宮廷音楽家としてワルシャワに赴任。同時にドレスデン宮廷楽団の指揮者としても活躍、とりわけ特にプロテスタント教会音楽の伝統を守りました。
 彼はアウガスト2世(強王)の支配下で宮廷楽団を発展させ、宗教儀式や演劇、バレエの音楽を担当。
 彼の尽力で、ドレスデン宮廷楽団は当時最も近代的で優れたオーケストラとして名声を得ました。そして1714年にアウグスト王のヴェルサイユ旅行に随行。
 ルイ14世の宮廷音楽を直接体験した以降の作品はフランスやイタリアの音楽スタイルが融合したものとなりました。しかし彼の作品の多くは1760年の火災によって失われてしまいました。

 シュミットの「管弦楽組曲(序曲付きの組曲)」は、17世紀から18世紀初頭の行事の際に演奏されたもので、フランスやイタリアの音楽スタイルを融合させた作品。
 この時期の宮廷アンサンブルの編成やレパートリーの新しい方向性が反映されています。
 特に、組曲第3番では2組の器楽パートによる競演が繰り広げられるなど、シュミットの新しいアプローチを示唆しています。
 
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555520
\3100→\2890
皇帝のための器楽曲集 - 帝都ウィーンの祝祭的なソナタ集
 フランツ・イグナツ・アントン・トゥーマ(1704-1774):
  1-3. 序曲「クラリーノのための」 ハ長調-
   4つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
  4-6. ソナタ「トランペットとティンパニのための」 第1番 ハ長調-
   4つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
  7-10. 3声のパルティータ ヘ短調/ヘ長調 - 弦楽合奏と通奏低音のための 
 ヴェンツェル・ライムント・ヨハン・ビルク(1718-1763):
  11-12. ソナタ「トランペットとティンパニのための」 ハ長調-
   4つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
 トゥーマ:
  13-15. ソナタ「トランペットとティンパニのための」 第2番 ハ長調 -
   4つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
  16-17. 3声のソナタ/トリオ ハ短調 - 弦楽合奏と通奏低音のための
  18-20. ソナタ「トランペットとティンパニのための」 第3番 ハ長調-
   4つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
 カール・マティアス・ラインハルト(1711-1767):
  21-23. ソナタ「トランペットとティンパニのための」 ハ長調-
   2つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
 トゥーマ:
  24-26. ソナタ「トランペットとティンパニのための」 第4番 ハ長調-
   4つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
 ヨーゼフ・ウムシュタット(1711-1762):
  27-28. 3声のソナタ 変ロ長調 - 弦楽合奏と通奏低音のための
 イグナツ・プルストマン(1683頃-1723):
  29-31. ソナタ「トランペットとティンパニのための」 ハ長調 -
   4つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
 ウムシュタット:
  32-34. 4声のパルティータ ニ長調-
   2つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
 マティアス・エットゥル(1675-1725):
  35-36. ソナタ「4声のクラリーノの協奏」 ハ長調 -
   4つのトランペット、ティンパニ、弦楽合奏と通奏低音のための
 ヨハン・ヴァレンティン・メーダー(1649-1719):
  歌劇《Die bestandige Argenia 最上のアルゲニア》より
   37. 5声のシンフォニア/38. シンフォニア第2番/
   39. 戦いのソナタ/40. シンフォニア第4番
Tubicinatores Gedanenses
 (古楽器アンサンブル...
  ナチュラル・トランペット4、ティンパニ)
Arcus adiuncti
 (古楽器アンサンブル...
  ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ、
   コントラバス、ファゴット、チェンバロ)

 録音:2024年7月8-11日 Niebo Polskie, Gdansk
 総収録時間:79分

 18世紀前半のハプスブルク帝国において、首都ウィーンは政治的に安定しており、絶対君主ヨーゼフ1世とカール6世は音楽のパトロンとして積極的で、美術や建築にも多額の支出を行い、ウィーンの貴族たちも音楽に惜しみなく投資をしました。
 特に宗教音楽においては、宮廷音楽家は重要な役割を果たし、ヨハン・ヨーゼフ・フックスとアントニオ・カルダーラが音楽監督として影響力を持ちました。
 当時の宮廷では「ガラ・グランデ」と呼ばれる宗教音楽の演奏が定められており、演奏する際にはトランペットとティンパニが含まれることが必須とされていました(金管楽器なしの器楽ソナタは「ソナタ・オルディナリエ」として作曲され、時にトロンボーンやヴィオラが加わることもありました)。宮廷トランペット奏者に求められる技術的水準は非常に高く、特にトランペットは非常に高い音が求められました。
 
 このアルバムには6人の作曲家の作品を収録。
 演奏するのは、グダニスク出身のトランペットとティンパニ奏者によるアンサンブル「TubicinatoresGedanenses トゥビシナトーレス・ゲダネンセス」と弦楽アンサンブル「Arcus adiuncti アルクス・アディウンティ」。
 300年前のドナウ川沿いの首都を特徴づけた壮麗さを華麗に描き出すプログラムで、私たちを当時のウィーンへ導きます。
 ボーナストラックとして添えられたのは、リガとポーランドで活躍したメーダーの歌劇の一部です。

 
 




GRAND PIANO



GP930
\2600
クララ・シューマン:ピアノ作品集第1集 ジャン=ピエール・アルマンゴー(ピアノ)
 クララ・シューマン(1819-1896):
  1-3. 3つのロマンス Op. 21(1853-55)
   1. ロマンス第1番 イ短調/2. ロマンス第2番 ヘ長調/3. ロマンス第3番 ト短調
  4-6. 3つの前奏曲とフーガ Op. 16(1845)
   4. 前奏曲とフーガ第1番 ト短調/5. 前奏曲とフーガ第2番 変ロ長調 /
   6. 前奏曲とフーガ第3番 ニ短調
  7. ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op. 20(1853)
  8-10. 3つのロマンス Op. 11(1838-39)
   8. ロマンス第1番 変ホ短調/9. ロマンス第2番 ト短調/10. ロマンス第3番 変イ長調
  11. スケルツォ第2番 ハ短調 Op. 14(1841)
  12. ロマンス イ短調 WoO 28 (1853)
  13. 前奏曲とフーガ 嬰ヘ短調(1845)
  14. ロベルト・シューマン:子供のための歌のアルバム Op. 79 -
   第23曲 時は春(C. シューマンによるピアノ編 1849)
  15. ロマンス ロ短調(1856)

 録音:2023年12月1-3、5、6日 Jean-Pierre Armengaud's home studio, Malakoff,Hauts-de-Seine(フランス)
 総収録時間:74分

 クララ・シューマンはリストやタールベルクといった当時最高の名声を誇ったピアニスト=作曲家たちが称賛を惜しまなかったほどの名ピアニストでした。
 彼女のピアノ作品には、ブラームスの後期作品を予感させる深みがあり、前奏曲とフーガからはJ.S.バッハへの傾倒も感じられます。
 クララはロベルトの支援を受けながら創作を続け、二人は互いに音楽的影響を与え合いました。
 作品20の変奏曲は、ロベルトの主題に彼女自身の旋律を絡めて見事な作品に昇華、またロベルトの歌曲を独奏用に編曲した「時は春」にも親密、かつ優しい感情が込められています。
 また作品番号のない2つのロマンスは、不協和音が散りばめられた、夫の病気と死への不安が反映された憂鬱な作品です。
 シューマン夫妻の研究家で著書もあるアルマンゴーの演奏です。

 
 




ONDINE



ODE 1481
\2800
ファゴット協奏曲集 ~
 クルーセル、デュ・ピュイ、ベルワルド、ブレンドラー

  1-3. ベルンハルト・ヘンリク・クルーセル(1775-1838):
   ファゴット協奏曲 変ロ長調(1829)
  4-6. エドゥアール・デュ・ピュイ(1770-1822):
   ファゴット協奏曲 ハ短調(1812頃)
  7. フランツ・ベルワルド(1796-1868):
   コンチェルトシュトゥック ヘ長調 Op. 2(1827)
  8. エドゥアルド・ブレンドラー(1800-1831):
   ディヴェルティスマン 変ロ長調(1831頃)
ヤーッコ・ルオマ(ファゴット)
タピオラ・シンフォニエッタ
ヤンネ・ニソネン(指揮)

 録音:2023年1月30日 – 2月3日 Tapiola Concert Hall, Espoo(フィンランド)
 総収録時間:69分

 ヤーッコ・ルオマとタピオラ・シンフォニエッタによるファゴット協奏曲のアルバム。
 前作(ODE-1324)はモーツァルトやフンメルの作品が中心でしたが、今作では、19世紀前半にスウェーデンで活躍したファゴット奏者、フランス・カール・プロイマイヤーのために書かれた4作のファゴット協奏曲に焦点を当てています。
 
 アルバムには、プロイマイヤーの義父クルーセルやベルワルドなど著名な作曲家に加え、エドゥアール・デュ・ピュイやエドゥアルト・ブレンドラーといった、あまり知られていない作曲家の作品も含まれています。
 これらの協奏曲はどれも技巧的で、当時の北欧音楽界の水準の高さを垣間見せる見事な仕上がりです。
 
 ルオマはシベリウス音楽院やパリ音楽院で学び、国際的なコンクールでの受賞歴を持つ経験豊富なファゴット奏者。
 現在はタピオラ・シンフォニエッタのメンバーとして活躍しています。タピオラ・シンフォニエッタは、フィンランドを代表する室内オーケストラで、幅広いレパートリーと高い表現力で国際的に高い評価を得ており、指揮者なしでの演奏にも力を入れていますが、今作ではヤンネ・ニソネンが指揮を執り、伸びやかなアンサンブルを披露しています。

 
 




SOMM RECORDINGS


SOMMCD0694
\2700
ファリャ:三角帽子、スペインの夜の庭、7つのスペイン民謡
 マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
  1-8. バレエ音楽「三角帽子」
   1. 序奏第1部/2. 午後/
   3. 粉屋の女房の踊り:ファンダンゴ-代官の踊り-粉屋の女房/
   4. ぶどう第2部/5. 近所の人たちの踊り(セギディーリャ)/
   6. 粉屋の踊り(ファルーカ)/7. 代官の踊り/
   8. 終幕の踊り(ホタ)
  9-11. スペインの庭の夜
   9. ヘネラリーフェにて/10. はるかな踊り/
   11. コルドバの山の庭にて
  12-18. 7つのスペイン民謡(L.ベリオによる管弦楽伴奏編)
   12. ムーア人の織物/13. ムルシア地方のセギディーリャ/
   14. アストゥリアス地方の歌/15. ホタ/
   16. ナナ/17. カンシオン/18. ポロ
クレーリア・イルズン(ピアノ)...9-11
サラ・リッチモンド(メゾ・ソプラノ)...2-18
アルスター管弦楽団
ジャック・ファン・ステーン(指揮)

 録音:2024年1月3-5日Ulster Hall, Belfast(UK)
 総収録時間:74分

 スペインを代表する作曲家ファリャの3つの名作を収録したアルバム。
 ディアギレフの依頼によって書かれたバレエ音楽「三角帽子」、スペイン南部アンダルシアの風景をピアノと管弦楽が絶妙な掛け合いで描き出す「スペインの庭の夜」、スペインの伝統的な歌詞と旋律を情緒豊かに歌い上げる「7つのスペイン民謡」(ここではルチアーノ・ベリオが編曲したオーケストラ伴奏版を演奏)。これらの作品はファリャの国際的な名声を確立した重要な作品です。
 この録音では、オランダ出身の指揮者ジャック・ヴァン・ステーン指揮のアルスター管弦楽団が演奏を担当、『スペインの庭の夜』ではブラジル人ピアニスト、クレーリア・イルズンがソロを務め、『7つのスペイン民謡』では、アイルランド出身のメゾ・ソプラノ、サラ・リッチモンドが素晴らしい歌唱を聴かせ、CDデビューを果たしています。
 
 
SOMMCD0696
\2700
プロコフィエフ・マイルストーン 第2集
 1-4. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op. 80
 5. 年老いた祖母の話 Op. 31
  (N.ミルシテインによるヴァイオリンとピアノ編)
 6-8. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op. 115
 9-13. ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ Op. 35a
 14-18. 組曲『シンデレラ』より5つの小品 Op. 87a
  (M.フィヒテンホルツよるヴァイオリンとピアノ編)
   14. I. グランド・ワルツ/15. II. ガヴォット/
   16. III. パスピエ/17. IV. 冬の精/18. V. マズルカ
 19. 歌劇《3つのオレンジの恋》 Op. 33 –
  行進曲(J.ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノ編)
ラナ・トロトヴシェク(ヴァイオリン)
マリア・カニグエラル(ピアノ)

 収録:2021年4月24,25日、2022年4月9、10日 The Menuhin Hall, Stoke d'Abernon(UK)
 総収録時間:78分

 プロコフィエフの多彩な室内楽作品に焦点を当てるシリーズ『プロコフィエフ・マイルストーン』。第2集はヴァイオリンをメインとした作品です。
 1917年の十月革命を経てアメリカへ亡命し、国際的に活躍したプロコフィエフは1930年代半ばにソビエト連邦へ帰還。
 その後、《ロメオとジュリエット》をはじめとした成功作を生み出し、同時代に深い表現力持つ「ヴァイオリンソナタ第1番」を作曲しました。
 無伴奏ソナタはソビエト芸術委員会の委嘱作品で新古典主義的なスタイルを持つ親しみやすい曲ですが、1948年の「形式主義」を批判する当局の影響で、プロコフィエフの生前には発表されず、死後6年を経て初めて演奏された作品です。
 アルバムには他に4曲の編曲作品を収録。5つのメロディ以外は他の演奏家による編曲ですが、どれもヴァイオリンの特徴が見事に生かされています。
 とりわけハイフェッツが編曲した「行進曲」はプロコフィエフ本人も高く評価しました。
 ジェーロ・リッチに師事したスロヴェニアのヴァイオリニスト、ラナ・トロトヴシェクとスペイン出身のピアニスト、マリア・カニグエラルが素晴らしいアンサンブルを聴かせます。
 



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SWR MUSIC



SWR19157CD
\2800→\2590
クリスティーネ・ブッシュ(ヴァイオリン)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番、第8番、第10番

 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ホ長調 Op. 12 No. 3
  4-6. ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 Op. 30 No. 3
  7-10. ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op. 96
クリスティーネ・ブッシュ(ヴァイオリン)
ステファニア・ネオナート(フォルテピアノ)

 録音:Haus der Musik im Fruchtkasten, Stuttgart(ドイツ) 2022年3月13日...4-10 2024年1月8日...-3

 アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスなどで演奏し、ヘレヴェッヘのコレギウム・ヴォカーレのコンサートマスターを務めたクリスティーネ・ブッシュがベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを録音。
 ヘレヴェッヘが自分のやりたいことだけのために創設したレーベルPhi(フィー)でバッハの無伴奏をリリースするほど高く評価されたブッシュだけに、注目のリリースです。
 「春」や「クロイツェル」といった人気曲を避けた選曲からもこだわりがうかがえます。
 
 フォルテピアノを演奏するステファニア・ネオナートは、レオン・フライシャーやマルコム・ビルソンらに学び、2007年にブルージュの古楽コンクールフォルテピアノ部門で最高位(1位無しの2位)になった実力者です。
 まこでは、ベートーヴェン作品に大きな影響を与えたとされるナネッテ・シュトライヒャーのフォルテピアノ、製造番号1060のオリジナルを使用。
 4本のペダルと6オクターヴの音域を備えた1814年製造の楽器は、1798年から1812年に作曲された3つのソナタを演奏するのに最適と言えるでしょう。





クリスティーネ・ブッシュ(バロック・ヴァイオリン)
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ


JS Bach: ‘Sei Solo’
LPH008
(2枚組)
\5000
ヘレヴェッヘのレーベルでありながら初めてのヘレヴェッヘ不在のアルバム!
クリスティーネ・ブッシュ(バロック・ヴァイオリン)

J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全6編)
 1. ソナタ第1 番 ト短調 BWV1001
 2. パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
 3. ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
 4. パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
 5. ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
 6. パルティータ第3番 変ホ長調 BWV1006
クリスティーネ・ブッシュ(バロック・ヴァイオリン)
使用楽器:
 18世紀、南ドイツ
 またはチロル地方製オリジナル

 天才古楽指揮者ヘレヴェッヘの自主制作レーベル、Phi、待望の最新新譜はなんと「ヘレヴェッヘ不在」!
 しかし、あの異才古楽指揮者が自分の自主レーベルで、まさか義理や大人の事情などでこうした対応をするはずがない、必ず何かあるはず??と思い解説をひも解いてみたところ、疑問はたちどころに解消しました。
 バッハ屈指の名曲集『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』をここで(当然、バロック楽器と弓を使って、古楽奏法で)録音してみせたのは、ヘレヴェッヘ率いるコレギウム・ヴォカーレ・ヘントの弦楽セクションでコンサートミストレスをつとめることも多いドイツ出身の経験豊かなバロック・ヴァイオリン奏者、クリスティーネ・ブッシュ

 解説に寄せられたヘレヴェッヘ自身の紹介コメントによれば、彼女の存在がいかにコレギウム・ヴォカーレ・ヘントの演奏現場で大きな影響力を持っているか、どれだけ彼女の感性がアンサンブルにとって刺激となってきたかが綴られているのですが、実際に演奏を聴いてみれば、そこに圧倒的なまでに「ヘレヴェッヘのバンドならではのバッハ」が息づいているのがすぐにわかることでしょう。

 言葉で説明できるような特徴的なことを何かしているわけではない、けれども没個性的な王道的演奏というのとは根本的に何かが違う
 音運びひとつひとつに、きわめて深い含蓄が感じられるのです!

 ことさら気負って弾いているようには聴こえないのに、この深み...なるほどヘレヴェッヘが大推薦で、自主レーベルの1タイトルとして紹介したがるだけのことはあります。



 
 




AULICUS


ALC 0121
\2700
イタリアの演奏家たちによる明快なブラームス!
 ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op. 25
ジョルジア・トマッシ(ピアノ)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(ヴァイオリン)
フランチェスコ・フィオーレ(ヴィオラ)
ダニロ・スクイティエーリ(チェロ)

 録音:2023年1月28日 ローマ・サピエンツァ大学 大ホール(ライヴ収録) 39'52

 先行リリースされた、ブラームスのピアノ五重奏曲(ALC 0122)と同日のコンサートの演奏である。
 この演奏も活気に溢れていて、当日の熱気が伝わってくる。とても明快な演奏が、若き日のブラームスを感じさせてくれている。
 ピアノのトマッシは、1970年ナポリ出身。ヴェルディ音楽院、イモラ音楽院でフランコ・スカラに師事する。1992年に、ルービンシュタイン国際コンクールでグランプリを受賞した。
 ヴァイオリンのピエラヌンツィは、ジェノヴァのパガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優秀な成績を修めている。
 ヴィオラのフィオーレはサンタチェチーリア音楽院で学ぶ。アッカルド、ベルキン、ソプラノのレナータ・スコット他の多くの有名アーティストと共演している。
 アッカルドのカルテットのメンバーであり、またアッカルドの招きでイタリアの多くの室内オーケストラで活躍している。スクイティエーリは、カンポバッソ音楽院、サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。イオネスク、アルドゥレスク、デメンガ等に師事。多くの国際コンクールで上位入賞を果たし、ハイドン、エルガー、ドヴォルザークの協奏曲のCDがリリースされている。
 
 


ALC 0124
\2700
ルカ・ファンフォーニ(ヴァイオリン)
「パガニーニ:ヨーロッパ未出版作品集」

 (1)クララ・ヴィークへの前奏曲(弦楽オーケストラ版)
 (2)祈りのためのソナタ(ヴァイオリン・パート復元版)
 (3)魔女たち(ヴァイオリンと弦楽番)
 (4)カンタービレ
 (5)(6)ヴァイオリンとギターのためのソナタ ホ短調Op. 3-6
  1. アンダンティーノ・インノチェンテ
  2. アレグロ・ヴィーヴォ スピリトーゾ
 (7)あなたはアレクサンドリア人だ(無伴奏)
 (8)(9)カノンによる2つの二重奏
  1. イ長調/2. 変ロ長調
 (10)首席ヴァイオリンのためのソナタ
 (11)フィナーレ付きのアリア・ヴァリアータ
 (12)悲しみのアダージョ
  (ヴァイオリン協奏曲第4番より)(ピアノ伴奏版)
 (13)別れのカプリース(無伴奏)
ルカ・ファンフォーニ(ヴァイオリン)
(1)(2)アントニオ・デ・ロレンツィ(指揮)
 パルマオーケストラのメンバー
(3)レアーレ・コンチェルト・アンサンブル:
 【ダニエレ・ファンフォーニ(Vn)
  アントネッラ・タネッティ(Vn)
  アルマンド・バリッリ(Va)
  マッシミリアーノ・ファンフォーニ(Vc)】
(4)-(6)サヴェリオ・フォリアーロ(G)
(8)(9)カルロ・カンティーニ(Vn)
(10)ダニエレ・ファンフォーニ(Vn)
(10)マッシミリアーノ・ファンフォーニ(Vc)
(12)マリノ・ニコリーニ(Pf)

 ルカ・ファンフォーニによるパガニーニの珍品作品集!

 録音:2023年 9月21日、10月28日、11月3日サンマッジョーレ・テルメ カリアティーズの間 52'19

 パガニーニの珍しい作品集。多くの共演者と録音したCDなのでバラエティに富んだ内容となっていて大変楽しめる。
 共演者も含めて快活な演奏で、スッキリとした後味を残してくれる。
 トラック2「祈りのためのソナタ」は、ロッシーニの「モーゼ」のメロディが出てくるが「モーゼの主題による幻想曲」とは別の曲である。
 ルカ・ファンフォーニは、1964年パルマ出身。ミラノ・ヴェルディ音楽院で学ぶ。サルヴァトーレ・アッカルドに師事。
 1984年にパガニーニ国際コンクールで、エンリーコ・コスタ賞を受賞。
 パガニーニやバロック音楽を得意にしている。パガニーニを中心に、ダイナミック・レーベルから多数のCDがリリースされている。
 




BRIDGE


BCD 9608
\2500
「シューベルト:白鳥の歌&シューマン:詩人の恋」
 シューベルト:白鳥の歌 D. 957
  1. 愛の使い/2. 兵士の予感/3. 春の憧れ/4. セレナード/
  5. わが宿/6. 遠い国で/7. 別れ/8. アトラス/9. 彼女の絵姿/
  10. 漁夫の娘/11. 都会/12. 海辺にて/13. 影法師/14. 鳩の便り
 シューマン:詩人の恋 Op. 48
  1. 美しい五月に/2. 私の涙から/3. 薔薇に、百合に、鳩に、太陽/
  4. 君の瞳を見つめる時/5. 心を沈めよう/6. 聖なるラインの流れに/
  7. 私は恨むまい/8. 小さな花がわかってくれたら/
  9. あれはフルートとヴァイオリン/10. あの歌を聞くと/
  11. 若者は乙女を愛した/12. 明るい夏の朝に/
  13. 私は夢の中で泣いた/14. 夜ごと夢に君を見る/
  15. 昔話の中から/16. 古い忌まわしい歌
ランドール・スカルラータ(バリトン)
ギルバート・カリッシュ(ピアノ)

 ランドール・スカルラータによるストレートで衒いの無いシューベルト:白鳥の歌&シューマン:詩人の恋!

 録音:2020年2月4~6日 ドリュー大学コンサートホールにて収録,DDD、77'58

 ランドール・スカルラータは1969年、ペンシルヴェニア州ウェイン出身。イーストマン音楽学校、ジュリアード音楽院、ウィーン国立音楽大学、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院で学ぶ。
 ジェラール・スゼー等に師事。多くのコンクールで最優秀賞を獲得する。バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ロッシーニなどのオペラやコンサートで活躍する。
 また、アメリカの現代音楽を得意としておりCDもリリースされている。ピアノのギルバート・カリッシュは1935年、ニューヨーク出身。コロムビア・カレッジで学ぶ。
 1962年にコンテンポラリー・チェンバー・アンサンブルを創設。1969年からボストン交響楽団のピアニストとして活躍する。
 以来、世界各地でリサイタルを開催し著名な音楽祭に多数出演する。ニューヨーク州立大学ストニーブルク校などで後進の指導にも尽力している。

 スカルラータのストレートで衒いの無い歌い方は大変好感が持てるものだ。音域による声のムラもなく場面を鮮やかに伝えてくる。
 中域から低域にかけての表現力は特筆出来る。抒情的な場面も劇的な場面も心地よく聴くことが出来た。
 カリッシュのピアノも素晴らしいもので、この時85歳であったという年齢を忘れさせる。
 音とテクニックが歌を適切にサポートしていて、スカルラータとの年齢差を感じない。これまでのキャリアが全て活かされた結果の素晴らしい表現力だと思われる。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BR KLASSIK



900228
\2700→\2490
過去にドイツ・グラモフォンからCDされたが、
 今回バイエルン放送響創設75周年を記念してオリジナルマスターからCD化

バーンスタインがバイエルン放送響を初めて指揮した
 1976年10月、アムネスティ・インターナショナルのためのチャリティ・コンサートでの「運命」

  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
   1. 序曲「レオノーレ」 第3番 Op.72a
   2-5. 交響曲第5番ハ短調 作品67 「運命」
バイエルン放送交響楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)

 録音:1976年10月17日 ミュンヘン、ドイツ博物館コングレスザール(ライヴ)
 総収録時間:49分

 【バーンスタインとバイエルン放送響の歴史はここから始まった。「アムネスティ・ライヴ」がオリジナルマスターからCD化!】

 レナード・バーンスタインがバイエルン放送交響楽団を初めて指揮したのは、1976年10月に行われた国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルのためのチャリティ・コンサートでした。
 プログラムはオール・ベートーヴェンで、特に交響曲第5番はバーンスタインの同曲録音の中でもベストに推すファンもいる名演奏。
 オーケストラがバーンスタインの指揮の元、堂々たる歩みを進めつつ高揚してゆく様が実に印象的です。
 
 著名な音楽評論家ヨアヒム・カイザーはこの演奏を評して
  「自由と炎に満ちたベートーヴェン、バーンスタインはそのベートーヴェンに満たされ、その自由と炎をよみがえらせて見せた。
   ミュンヘンの聴衆の目には、飛び跳ねたり、しゃがんだり、クレッシェンドをかけるバーンスタインは乱暴に映ったろうが、自然でパワフルで驚きに満ち、それでいて寛いだ音楽は、作品の内面を正しく伝えており、圧倒的だった」
  と記しています。
 
 過去にはドイツ・グラモフォンからCDされたことがありますが、今回バイエルン放送交響楽団の創設75周年を記念してオリジナルマスターからCD化されました。
 尚、このコンサートではクラウディオ・アラウをソリストに迎えたピアノ協奏曲第4番も演奏されましたが、このCDには収録されていません。
 シューマンの第2番(BR-KLASSIK)や、ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》全曲(Philips-Decca)、モーツァルトのレクイエム(DG)を聴くと、バーンスタインが自分の思いのたけを最も遠慮なく表現できたオーケストラがバイエルン放送響であったように思えます。彼らの記念すべき出会いという点でも貴重な録音と言えるでしょう。
 



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MELO CLASSIC


「モニク・デ・ラ・ブリュショルリ生誕100周年記念録音集 (MC 1034(9CD+1DVD4枚価格)」のように
瞬間的に完売してしまう可能性があるので、
今回のボックスは早めに手に入れておいたほうが良いかと思います(2024/11/28)


MC 2059
(9CD 4枚価格)
\7500→\5990
エディト・パイネマン/
 ラジオ・アーカイヴ・エディション


 ベートーヴェン、シベリウス、バッハ、モーツァルト、ブラームス、
  チャイコフスキー、ハイドン、シューマン、メンデルスゾーンの大作コンチェルト
エディト・パイネマン(ヴァイオリン)
  CD1)
   (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲Op.61
   (2)ベートーヴェン:ロマンス第2番Op.50
   (3)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲Op.47
(1)カール・メレス(指揮)
 ルクセンブルク放送管弦楽団
(2)ヘルマン・ヒルデブラント(指揮)
 ベルリン放送交響楽団
(3)アンリ・ペンシス(指揮)
 ルクセンブルク放送管弦楽団
  CD2)
   (1)J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042
   (2)タルティーニ(マックス・ロスタル編):
    ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調D.86
   (3)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番KV219
   (4)モーツァルト:ロンド ハ長調KV.373
(1)ハンス・ミュラー=クライ(指揮)
 シュトゥットガルト放送交響楽団
(2)フランコ・カラッチオーロ(指揮)
 ヘッセン放送交響楽団
(3)(4)レート・チュップ(指揮)
 カメラータ・チューリヒ
  CD3)
   (1)モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調KV.364/320d
   (2)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35
   (3)ラヴェル:ツィガーヌ
(1)ブルーノ・ジュランナ(Va)
 カール・ミュンヒンガー(指揮)
 シュトゥットガルト放送交響楽団
(2)ヴィリー・シュタイナー(指揮)
 NDRハノーファー放送管弦楽団
(3)ヘルマン・ヒルデブラント(指揮)
 ベルリン放送交響楽団
  CD4)
   (1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲Op.77
   (2)J.S.バッハ:
    無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータより
     ガヴォット・エン・ロンド(アンコール)
   (3)ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲Op.10
(1)(2)モーシェ・アツモン(指揮)
 北ドイツ放送交響楽団
(3)マリア・クリーゲル(Vc)
ハンス・ツェンダー(指揮)
 ユンゲ・ドイチュ・フィルハーモニー
  CD5)
   (1)ハイドン:ヴァイオリン協奏曲ハ長調Hob,VIIa:1
   (2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲OP.64
   (3)シューマン:ヴァイオリン協奏曲WoO23
(1)エドモン・ド・シュトウツ(指揮)
 チューリヒ室内管弦楽団
(2)ゲルト・アルブレヒト(指揮)
 フランス国立放送管弦楽団
(3)マルク・アンドレーエ(指揮)
 スイス・イタリア語放送I管弦楽団
  CD6)
   (1)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.78
   (2)プロコフィエフ(マックス・ロスタル編):
    「冬の妖精」~シンデレラより
   (3)ブロッホ:ニーグン、バール・シェムB.47
   (4)スーク:4つの小品Op.17
   (5)モーツァルト:ロンド ハ長調KV.373
   (6)ラヴェル(G.カトリーヌ編):ハバネラ形式による小品
   (7)バルトーク:ラプソディ第1番Sz.86
(1)(2)(3)マグダ・ルシー(Pf)
(4)-(7)ヘルムート・バルト(Pf)
  CD7)
   モーツァルト:
    (1)ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調KV.380/374f
    (2)ヴァイオリン・ソナタ ト長調KV.379/373a
   シューベルト:
    (3)ヴァイオリン・ソナタ ト短調D.408
    (4)ヴァイオリン・ソナタ イ長調D.574

(1)ドリー・リッチャルド(Pf)
(2)(3)イェルク・デムス(Pf)
(4)イェルク・デムス(Pf)

  CD8)
   (1)モーツァルト:
    ヴァイオリン・ソナタ ホ短調KV.304/300c
   (2)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.105
   (3)ベートーヴェン:
    ヴァイオリン・ソナタ第10番Op.96
   (4)モーツァルト:
    ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調KV.454
(1)(2)(3)ヴァルター・クリーン(Pf)
(4)レオナルド・ホカンソン(Pf)
  CD9)
   (1)シューベルト:ピアノ五重奏曲「鱒」D.667
   (2)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第2番Op.77
(1)ヘルムート・バルト(Pf)
 エンリケ・サンティアゴ(Va)
 マルティン・オステルターク(Vc)
 ヴォルフガング・ギュトラー(Cb)
(2)町田琴和. (Vn)、エンリケ・サンティアゴ(Va)
 マルティン・オステルターク(Vc)

 没後1年!人気のエディト・パイネマン(ヴァイオリン)協奏曲から室内楽まで!ステレオ録音多数!

 録音:
 CD1) (1)1958年11月14日ヴィラ・ルヴィニーRTL放送用スタジオ録音(モノラル) (2)1965年9月5日ベルリンSFB放送用スタジオ録音(モノラル) (3)1957年10月31日ヴィラ・ルヴィニーRTL放送用スタジオ録音(モノラル)
 CD2) (1)1960年10月11日シュトゥットガルト ヴィラ・ベルク 放送用スタジオ録音(モノラル) (2)1958年4月20日フランクフルト センデザールHR放送用スタジオ録音(モノラル) (3)(4)1969年5月1日チューリヒ、トーンハレDRSライヴ(モノラル)
 CD3) (1)1971年10月13日シュトゥットガルト リーダー・ハレSDRライヴ録音(ステレオ) 録(2)1966年9月9日ハノーファー、国営放送センターNDRライヴ(モノラル) (3)1968年6月23日ベルリン・フィルハーモニーSFBライヴ(モノラル)
 CD4) (1)(2)録音:1976年3月26日ハノーヴァー、国営放送センターNDRライヴ(ステレオ) (3)録音:1979年3月16日ベルリン ザール1SFB放送用スタジオ(ステレオ)
 CD5) (1)1981年2月11日カールスルーエ ゼンデザールSDRライヴ(ステレオ) (2)1974年11月22日パリ プレイエル・ホールORTFライヴ録音(ステレオ) (3)1987年1月29日ルガーノ・ベッソ スタジオ・オーディトリオ、RSIライヴ録音(ステレオ)
 CD6) (1)(2)(3)1959年11月2日ハンブルク、ラジオ会館NDR放送用スタジオ録音(モノラル) (4)-(7)1963年2月15日ハンブルク ラジオ会館NDR放送用スタジオ録音(モノラル)
 CD7) (1)1958年2月17日ベルンスタジオDRS放送用スタジオ録音(モノラル) (2)(3)1965年4月28日ハンブルク、ラジオ会館NDR放送用スタジオ録音(モノラル) (4)1977年12月13日シュトゥットガルト ヴィラK SDR放送用スタジオ録音(ステレオ)
 CD8) (1)(2)(3)1980年5月30日チューリヒ、スタジオ1 DRSライヴ録音(ステレオ) (4)1985年3月20日アーレン、シュタットハレSDRライヴ録音(ステレオ)
 CD9)(2)1990年10月2日アスコーナ、キエザ・デル・コレジオ・パピオ、RSI ライヴ録音(ステレオ)



 エディト・パイネマン(1937-2023)はドイツのヴァイオリニスト。マインツのオーケストラのコンサートマスターの娘として生まれ14歳まで父のもとでヴァイオリンを学んだ。
 その後、彼女はロンドンでマックス・ロスタルに師事し19歳の彼女の演奏を聴いたユーディ・メニューインに激賞される。
 1956年、ミュンヘンで開催されたドイツ放送の国際コンクールで優勝。
 1962年10月10日マックス・ルドルフ指揮の元シンシナティでアメリカ・デビュー。ジョージ・セルやウィリアム・スタインバーグに気に入られアメリカには何度も招聘された。
 1976年からはフランクフルト音楽・舞台芸術大学の教授となり後進の指導にも当たった。

 このセットには協奏曲、室内楽、器楽曲で活躍するソリストとしてのパイネマンの業績が収められており、大変貴重。
 共演陣もイェルク・デムス(Pf)、ヴァルター・クリーン(Pf)、モーシェ・アツモン(指揮)、カール・ミュンヒンガー(指揮)と往年の巨匠が勢揃いしており聴き応え充分。

 
 
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MC 1080
(9CD 4枚価格)
\7500→\5990
アリーヌ・ヴァン・バレンツェン/
 ラジオ・アーカイヴ・エディション

  放送用のために録音した音源のほぼ全て
アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
  CD1)
   ベートーヴェン:
    (1)ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
    (2)ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
(1)ウジェーヌ・ビゴー(指揮)
 フランス国立放送管弦楽団
(2)レオポルド・カセッラ(指揮)
 スイス・イタリア語放送管弦楽団
  CD2)
   ベートーヴェン:
    (1)ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73
    (2)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番Op.18
    (3)ボロディン:
     小組曲第3番より《マズルカ》
     小組曲第5番より《セレナード》
     スケルツォ変イ長調

(1)ルイ・フレモー(指揮)
 モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
(2)レオポルド・カセッラ(指揮)
 スイス・イタリア語放送管弦楽団

  CD3)
   (1)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16
   (2)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
   (3)バラキレフ:東洋幻想曲《イスラメイ》
   (4)ラヴェル:組曲《鏡》より《道化師の朝の歌》
(1)ホルヘ・メスター(指揮)
 ベロミュンスター放送管弦楽団
(2)エーリヒ・シュミット(指揮)
 ベロミュンスター放送管弦楽団
  CD4)
   (1)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
   (2)スクリャービン:ピアノ協奏曲嬰ヘ短調Op.20
   (3)サン=サーンス:ワルツの様式によるエチュードOp.52,No.6
   (4)シマノフスキ:《マスク》Op.34

(1)(2)レオポルド・カセッラ(指揮)
 スイス・イタリア語放送管弦楽団

  CD5)
   モーツァルト:
    (1)ピアノ・ソナタ第18番ニ長調KV576
    (2)ピアノ・ソナタ第11番イ長調KV331/300i
   ベートーヴェン:
    (3)ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10,No.1
    (4)ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26
    (5)ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲第1集&第2集Op.35
  CD6)
   シューマン:
    (1)交響的練習曲Op.13/(2)《ウィーンの謝肉祭の道化》Op.26/
    (3)8つの幻想的小品集Op.12/(4)4つの夜曲Op.23
  CD7)
   ショパン:
   (1)幻想曲へ短調Op.49/(2)即興曲第3番変ト長調Op.51/
   (3)夜想曲嬰ハ短調Op.27.No.1
  シャブリエ:《2つの絵画的小品》より
   (4)《メランコリー》/(5)《スケルツォ・ヴァルス》
  ラヴェル:
   (6)組曲《鏡》より《悲しき鳥》/(7)《道化師の朝の歌》/
   (8)《クープランの墓》より《トッカータ》/
   (9)《夜のガスパール》/(10)《優雅で感傷的なワルツ》
  CD8)
   ドビュッシー:
   (1)《映像》第1集より《水の反映》/(2)《映像》第2集より《黄金の魚》
   (3)《映像》第1集より
     帆 / アナカプリの丘 / 亜麻色の髪の乙女 / パックの踊り / ミンストレル
    《映像》第2集より
     ヴィーノの門 / ヒース / 奇人ラヴィーヌ将軍 /
     月の光が降り注ぐテラス / 水の精 / 花火
   (4)《2つのアラベスク》/(5)《版画》/
   (6)《ピアノのために》/(7)プーランク:《3つの無窮動》
  CD9)
   ドビュッシー:前奏曲集第1集より (1)《帆》/(2)《アナカプリの丘》
   プロコフィエフ:10の小品Op.12より (3)行進曲/(4)前奏曲
   フォーレ: (5)即興曲第1番/(6)即興曲第2番/(7)即興曲第3番/(8)舟歌第6番
   (9)モンポウ:《子供の情景》
   ブラームス: (10)間奏曲変ホ長調Op.117,No.1/(11)ラプソディ ロ短調Op.79,No.1
   ドビュッシー:前奏曲集第2集より (12)《月の光が降り注ぐテラス》/(13)《花火》
   ヴィラ=ロボス:
    (14)《ブラジルの魂》ショーロ第5番
    (15)《赤ちゃんの一族》組曲第1番&第2番(抜粋)
   プロコフィエフ:10の小品Op.12より (16)行進曲/(17)前奏曲

 (2)知る人ぞ知るアメリカ出身フランスのピアニスト、アリーヌ・ヴァン・バレンツェンの貴重な録音!

 録音:
 CD1) (1)1963年2月25日パリ・シャンゼリゼ劇場RTF放送スタジオ録音(モノラル) (2)1961年ルガーノ・カンポ・マルツィオ、RSIスタジオ録音(モノラル)
 CD2) (1)1958年8月16日モンテ・カルロ国立歌劇場 モナコ放送 ライヴ録音(モノラル) (2)1960年9月3日ルガーノ・クルサール・アポロ劇場、RSIライヴ録音(モノラル) (3)1960年12月14日バーゼル・DRS スタジオM3 放送用スタジオ録音(モノラル)
 CD3) (1)1966年1月3日チューリヒ、DRSスタジオ1、放送用スタジオ録音(モノラル) (2)1961年9月18日チューリヒ、DRSスタジオ1放送用スタジオ録音(モノラル)
  (3)1969年3月28日バーゼル、DRSスタジオM3、放送用スタジオ録音(モノラル) (4)1967年3月23日ルガーノ・ベッソRSIスタジオ・オーディトリオ放送用スタジオ録音(モノラル)
 CD4) (1)1960年8月27日ルガーノ、カンポ・マルツィオRSI放送用スタジオ録音(モノラル) (2)1964年12月22日ルガーノ、ベッソ・スタジオ・オーディトリオ、RSI放送用スタジオ録音(モノラル)
  (3)(4)1960年12月14日バーゼル、DRSスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル)
 CD5) (1)1961年9月21日バーゼル、DRSスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル) (2)(3)1962年4月13日バーゼル、DRSスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル)
  (4)1959年3月26日ルガーノ、カンポ・マルツィオDRSスタジオM3 放送用スタジオ録音(モノラル) (5)1965年12月21日バーゼル、DRSスタジオM3 放送用スタジオ録音(モノラル)
 CD6) (1)1964年12月16日バーゼル、DRSスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル)(2)1956年7月14日ミュンヘン、フンクハウス、BRスタジオ1 放送用スタジオ録音(モノラル)
  (3)(4)1956年7月13日ミュンヘン、セイドハウス・ザールBR放送用スタジオ録音(モノラル)
 CD7) (1)1960年4月5日バーゼルDRスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル) (2)(3)1964年12月16日バーゼルDRスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル)
  (4)(5)1967年3月20日バーゼルDRスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル) (6)(7)1959年6月6日バーゼルDRスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル)
  (8)1960年4月5日バーゼルDRスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル) (9)1961年9月21日バーゼルDRスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル)
  (10)1971年3月8日バーゼルDRスタジオM3放送用スタジオ録音(ステレオ)
 CD8) (1)(2)1959年6月6日バーゼルDRスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル) (3)966年9月13日ルガーノ・ベッソ・スタジオ・オーディトリオRSI放送用スタジオ録音(モノラル)
  (4)(5)1971年3月8日バーゼルDRSスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル) (6)1972年2月22日バーゼルDRスタジオM3放送用スタジオ録音(ステレオ)
  (7)1967年3月23日ルガーノ・ベッソRSIスタジオ・オーディトリオ放送用スタジオ録音(ステレオ)
 CD9) (1)-(4)1959年3月26日ルガーノ・カンポ・マルツィオ RSI放送用スタジオ録音(モノラル) (5)-(9)1972年2月22日バーゼルDRSスタジオM3放送用スタジオ録音(ステレオ)
  (10)(11)1974年3月25日ORTFスタジオ107 放送用スタジオ録音(ステレオ) (12)-(14)1975年6月7日ORTFスタジオ107 放送用ライヴ録音(ステレオ)
  (15)1967年3月23日ルガーノ・ベッソ・RSIスタジオ・オーディトリオ 放送用スタジオ録音(モノラル) (16)(17)1965年12月21日バーゼルDRSスタジオM3放送用スタジオ録音(モノラル)


 
 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(1897-1981)はアメリカ出身のフランスのピアニスト。マサチューセッツ州サマーヴィルに生まれ4才で初のコンサートを開いた。
 幼い頃、母親に連れられてパリに行き、ここで正式な音楽教育を受け、7才でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を弾き、9歳でパリ国立高等音楽院に入学、1909年にわずか11歳でパリ国立高等音楽院のピアノ・コンクールで第1位を獲得し、この最年少記録は現在も続いている。
 その後ベルリンでハインリッヒ・バルトとエルンスト・フォン・ドホナーニに師事し、若き日のアルトゥール・ルービンシュタインとヴィルヘルム・ケンフにも出会っている。
 また1914年にはウィーンで晩年のテオドール・レシェティツキーに一度指導を受け将来を嘱望された。最終的にはパリに定住し当時の著名な演奏家や作曲家に囲まれる。
 エネスコ、プーランク、メシアン、ルーセル、ヴィラ=ロボスらの作品を演奏した。
 1939年5月14日にアメリカ市民権を放棄し、フランス市民権を取得した。
 1954年、パリ音楽院ピアノ科教授に任命され、1967年までその職にあった。

 このセットは彼女が放送用のために録音した音源のほぼ全てが収められている。
 20世紀の知られざる巨匠の全貌を知る大変貴重な録音。1950年代末から1970年代半ばまでの録音で音質も秀逸。

 
 


昨年大・大ベストセラーになったアリア・レーベルのこのアルバムをもう一度ご紹介しておきましょう

アリア・レーベル
ARD0128
(1CD-R)\1800
アリア・レーベル第128弾
 あまりのすさまじさに聴き終わったあと涙目になる
  アリーヌ・ヴァン・バレンツェン/1947年の「熱情」


 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
   原盤:Gramophone DB1115/2
   録音:1947年パリ録音 モノラル

 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
  ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
   原盤:VSM FALP199
   録音:1952年10月 モノラル
アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)

CD-R製作。薄型ケースで、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。


 1897年にアメリカで生まれ、幼くしてパリへ移住したアリーヌ・ヴァン・バレンツェン。

 7歳でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を演奏し、9歳でパリ音楽院に入学してマルグリット・ロンらに学んだ後、わずか11歳で第1位を取って卒業した(その史上最年少の記録はいまだに破られてない)。しかもその年同じく1位だったのがユーラ・ギュラー、そして2位がクララ・ハスキルだったというのだから尋常でない。
 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン、異常な天才といっていいと思う。



 その演奏はズバリ自由奔放。
 というか、ムチャクチャ・・・の一歩手前。

 パリ音楽院で長らく教授活動をしていたというが、こんな人に教えられたら生徒は一体どういうことになるのか?(こういうことになる、といういい例がシプリアン・カツァリス。・・・なるほど。)。

 さてそのバレンツェン、その音源はこれまでほとんどCD化されなかったのでその演奏を聴く機会は極めて限られていたが、ここで紹介するのはベートーヴェンの「熱情」を含むアルバム。

 この1947年の「熱情」が異常。


 とくに終楽章の異様な追い込みは、戦前のギーゼキング、ポリーニの1986年ライヴに勝る。
 というか別次元。今まで聴いたこともないような異色の演奏。
 途中など指のもつれなのかそういう解釈なのか分からなくなる。
 聴いてると3回くらい椅子から転げ落ちると思う。
 そして最後、彼女は自分勝手に突き進んで自爆を遂げる。あまりのすさまじさに聴いているほうは涙目になって口あんぐり。

 こんな爆裂したベートーヴェンをおススメするとはアリアCDの店主はなんと悪趣味な、という人もいるいかもしれない。
 そうかもしれない。
 だが聴き終わったあと涙目になるような、そんな演奏は滅多にないではないか。

 なんにしてもバレンツェン、おそるべき個性を持った怪物。聴いておいて損はない。
 

 さらに後半には1952年の「ワルトシュタイン」と2度目の「熱情」を収録。
 こちらはスケールの大きな演奏が聴ける。
 あたかも、昔じゃじゃ馬だったお姫様が帝の地位について、貫禄ある女王になったかのような。






NAIVE


 決して安泰とは言えない仏naiveが、かつての栄光をほうふつとさせる想定外、規格外の2つのボックスをリリース。
 このふたつの伝説的ボックスを世に放って華やかにこの世から去るつもりなのか、それともこの2タイトルで再び帝国の地位を手に入れるつもりか。
 いずれにしても異常な内容のボックス。
 限定生産につき在庫がなくなり次第入手できなくなるようなのでお早めに。

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 フランス国立図書館所蔵のお宝音源CD化。伝説のフランス演奏家名演集

 フランス国立図書館は16世紀以降のあらゆる分野の制作物を蒐集していますが、1940年以降オーディオ・コレクションも力を入れ、現在130万点を数えます。
 近年アナログ形態のもののデジタル化を進めていて、そのうち1949年~1962年に録音された音源からオリジナルのレコード会社が再発売することがほぼ、ある いは全くない注目すべき歴史的演奏を集め、それぞれ10枚組のコレクション2 種としてリリースします。
 
 同館学芸員ピエール=イヴ・ラスカルのセレクション。

 ほぼ 既知のものながら、いずれも現在入手困難なものばかりで非常に貴重。

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V 8296
(10CD)
【限定生産】
\15000→\13990

フランス国立図書館サウンド・コレクション その1
 ~クラシック の偉大な演奏家


往年のフランス・オペラの名演


 CD1 76'33"
  1-7. ドビュッシー:歌劇《ペレアスとメリザンド》より第3幕(全曲)
    ジャニーヌ・ミショー(1914-1976/ソプラノ/メリザンド)
    カミーユ・モラーヌ(1911-2010/バリトン/ペレアス)
    ミシェル・ルー(1924-1998/バス=バリトン/ゴロー)
    アニク・シモン(ソプラノ/イニョルド)
    ラムルー管弦楽団、ジャン・フルネ(指揮)
    (P)1954 Philips · 3LP A 00192-00194 L (Netherlands) / L 3L 0013 (France)

  8-12. ビゼー:歌劇《カルメン》より
    ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(1923-2005/ソプラノ/カルメン)
    ニコライ・ゲッダ(1925-2017/テノール/ドン・ホセ)
    ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ/ミカエラ)
    グザヴィエ・デュプラ(1926-1994/バス/スニガ)
    フランス国立放送管弦楽団&合唱団(ルネ・アリックス/合唱指揮)
    サー・トーマス・ビーチャム(指揮)
    (P) 1960 His Master's Voice · 3 LP ALP 1762-1764

  13. ビゼー:歌劇《美しきパースの娘》より「ボヘミアの踊り」
    フランス国立放送管弦楽団、アンドレ・クリュインタンス(指揮)
    (P) 1954 Pathé-Marconi · LP 33 DTX 145
  14-17. ビゼー:歌劇《イワン四世》より

    ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ/マリー)
    アンリ・ルゲ(1920-1992/テノール/イーゴリ)
    ミシェル・セネシャル(1927-2018/テノール/若きブルガリアの男)
    ピエール・サヴィニョール(1903-1990/バス/テムルー)
    フランス国立放送管弦楽団&合唱団(ルネ・アリックス 1906-1966/合唱指揮)
    ジョルジュ・ツィピーヌ(1907-1987/指揮)
    (P) 1958 Columbia (His Master's Voice) [France] · LP 33 FCX 30193 (Serie« Plaisir musical »)

 CD2 77'30"
  1-7. ベルリオーズ:歌劇《ファウストの劫罰》より第2部、ドイツ北部にて第6場、7場(全曲)
    リシャール・ヴェロー(1926-2005/テノール/ファウスト)
    ミシェル・ルー(バス=バリトン/メフィストフェレ)
    ピエール・モレ(1920-2007/バリトン/ブランデール)
    エリザベス・ブラッスール合唱団、コンセール・ラムルー管弦楽団
    イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
    (P) 1960 Deutsche Grammophon · 2 LP 18 599/600LPM (mono), 138 099/100 SLPM (stereo, P 1961)
  8. 第3部、マルグリートの部屋にて マルグリートの歌
    リタ・ゴール(1926-2012/メゾ・ソプラノ/マルグリート)
    国立パリ・オペラ座管弦楽団、アンドレ・クリュイタンス(指揮)
    (P) 1960 Columbia (His Master's Voice) [France] // mono: LP FALP 30175 ·
    stereo: LP SDF 130508 (Serie « Plaisir musical »)

  9-10. グノー:歌劇《ロメオとジュリエット》より
    ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ/ジュリエット)
    ラウル・ジョバン(1906-1974/テノール/ロメオ)
    国立パリ・オペラ座管弦楽団、アルベルト・エレーデ(1908-2001/指揮)
    (P) 1954 Decca · 3 LP LXT 2890-92 (UK, complete) / P 1961 Decca · LP BR-3027 (France, excerpts)
  11. 第5幕 「ご機嫌よう、墓よ! 暗く物言わぬ墓よ!」(ロメオ)
    アラン・ヴァンゾ(1928-2002/テノール/ロメオ)
    ジェズ・エチェヴェリ管弦楽団、ジェズ・エチェヴェリ(1911-1988/指揮)
    (P) 1962 Orphee · EP LDO-B 21.049

  12-17. グノー:歌劇《ファウスト》 第3幕より
    ボリス・クリストフ(1914-1993/バス/メフィストフェレ)
    ニコライ・ゲッダ(1925-2017/テノール/ファウスト)
    ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(1923-2005/ソプラノ/マルグリット)
    パリ国立オペラ座管弦楽団、アンドレ・クリュイタンス(指揮)
    (P) 1959 Columbia (His Master's Voice) · 4 LP France: FALP 630-633 (mono),
    2 C 165-00395/8 (stereo) / UK: ALP 1721-1724 (mono), ASD 307-10 (stereo)

  トマ:歌劇《ハムレット》より
   18. 第5幕 「疲れが足取りを重くし、寒さが身にしみる」(ハムレット)
     アルトゥール・アンドレーズ(1893-1975/バリトン/ハムレット)
     オーケストラ伴奏(団体名不明)、アンリ・デュフォッセ(1883-1956/指揮)
     (P) 1930 Odeon · « 78 RPM » No. 123023 reissued on Odeon XAR 323/ORX 109 B (Collection "Bel canto")
   19. 第2幕 ワインよ、悲しみを吹き飛ばせ(ハムレット)
     シャルル・カンボン(1892-1965/バリトン=バス/ハムレット)
     パリ国立オペラ座管弦楽団、ルイ・フレスティエ(1892-1976/指揮)
    (P) 1952 Columbia (His Master's Voice) [France] · EP 7 RF 111

  20-22. トマ:《ミニョン》より
    ジュヌヴィエーヴ・モワザン(1923-2020/ソプラノ/ミニョン)
    ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ/フィリーヌ)
    ルネ・ブランコ(1908-2009/バリトン/ロタリオ)
    モネ劇場合唱団、ベルギー国立管弦楽団
    ジョルジュ・セバスティアン(1903-1989/指揮)
    (P) 1953 Decca · 3 LP LXT2783-85 (and also on A 4309)

  23-25. シャルル・ルコック(1832-1918):アンゴー婦人の娘(1872年、1888年改訂)より
    ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ/クレレット)
    ロベール・マサール(1925- /バリトン/ピトゥ天使)
    ラムルー管弦楽団&合唱団(合唱指揮:ルネ・ドゥクロ、1899-1964)
    ルネ・シャラン(1910-1978/指揮)
    (P) 1960? Columbia (Pathe-Marconi) · EP ESBF 17103 (45 RPM, Serie « Plaisirmusical »)

 CD3 78'50"
  1-7. マスネ:歌劇《ウェルテル》より
    ロザリンド・エリアス(1930-2020/メゾ・ソプラノ/シャルロット)
    チェザーレ・ヴァレッティ(1922-2000/テノール/ウェルテル)
    ローマ歌劇場管弦楽団、ルネ・レイボヴィッツ(指揮)
    (P) 1962 RCA Victor Red Seal · LP LSC 2615 (Série « Living Stereo »)

  8-11. マスネ:歌劇《マノン》第5 幕、第5 場
    ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ/マノン)
    アンリ・ルゲ(テノール/デ・グリュー)
    オペラ=コミック座管弦楽団、ピエール・モントゥー(指揮)
    (P) 1955Columbia (His Master's Voice) · 4 lp falp 377-380 (France)
  12. 第3幕 消え去れ、優しい面影よ(デ・グリュー)
    アラン・ヴァンゾ(テノール/デ・グリュー)
    大交響楽団ジェズ・エチェヴェリ(指揮)
    (P) 1958 Philips · LP P 77 124 L

  13-14. マスネ:歌劇《タイス》より
    ルネ・ドリア(1921-2021/ソプラノ/タイス)
    ミシェル・セネシャル(テノール/ニシャース)
    ロベール・マサール(1925- /バリトン/アタナエル)
    ジャニーヌ・コラール(1923-2006/メゾ・ソプラノ/ミルタル)
    フランソワーズ・ルヴェ(ソプラノ/クロビル)
    合唱とオーケストラ、ジェズ・エチェヴェリ(指揮)
    (P) 1961 Vega · 3 LP C 30 A315-317 [P 1965 · LP WST 236]

  15. マスネ:歌劇《ル・シッド》より
    ジョルジュ・ティル(1897-1984/テノール/ロドリーグ)
    ウジェーヌ・ビゴ(1888-1965/指揮)
    (P) 1933 Columbia [France] · LFX 309 // reissued on Columbia XLX 783/COLC
    115 (Collection "Les Gravures illustres")

  16-18. マスネ:歌劇《ドン・キショット》より
    ロジェ・ブルダン(1900-1973/バリトン)
    アンドレ・ペルネ(1894-1966/バス=バリトン/ドン・キショット)
    ピエール・デュプレ(1884-1980/バス/サンチョ)
    ジェルメーヌ・セルネ(1900-1943/メゾ・ソプラノ/ドゥルシネア)
    オーケストラ、グスターヴ・クロエ(1890-1970/指揮)
    (P) 1931 Odeon [France] · « 78 RPM » No. (lost) l **P 1930 Odeon [France] ·
     « 78 RPM » No. 188.783 (P) 1931 Odeon [France] · « 78 RPM » No. 188.805

  マスネ:歌劇《エロディアード》より
   19. 第1幕 美しく優しい君(サロメ)
     ニノン・ヴァラン(1886-1961/ソプラノ)、オーケストラ、グスターヴ・クロエ(指揮)
     (P) 1928 Odeon [France] · « 78 RPM » No. 123.530
   20. 第3幕 サロメ!再び光を見た囚人に(ヘロデ王)
     アーサー・エンドレーズ(1893-1975/バリトン)
     オーケストラ、アンリ・ドフォセー(1883-1956/指揮)
     (P) 1930 Odeon [France] · « 78 RPM » No. 123.033

  マスネ:歌劇《ノートルダムの曲芸師》より
   21. 第1 幕 おお自由よ(ジャン)
     シャルル・フリアン(1890-1947/テノール)
     オペラ=コミック座管弦楽団、グスターヴ・クロエ(指揮)
     (P) 1928 Odeon [France] · "78 RPM" No. 123.549






大指揮者による小品


 CD4 78'59"
  1. トマ:歌劇《ミニョン》序曲
    アナトーリ・フィストゥラーリ(指揮)、パリ音楽院管弦楽団
    (P) 1952 Decca Records · LP LK 4018
  2. ベルリオーズ:「ベアトリスとベネディクト」序曲
    パウル・クレツキ(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
    (P) 1952 Columbia (His Master's Voice) · LP 33 CX 1003
  3. オーベール:「青銅の馬」序曲
    ジャン・フルネ(指揮)、コンセール・ラムルー管弦楽団
    (P) 1956 Philips · LP S 06.104 R (Serie « Classiques pour tous »)
  4. デュカス:魔法使いの弟子
    フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)、ローマRAI交響楽団
    (P) 1954 La Voix de son maître · LP FFLP 1038 (10 »)
  5. サン=サーンス:オンファールの糸車Op.31
    ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)、ニューヨーク・フィル
    (P) 1951 Columbia Masterworks · LP ML 2170 (10 »)
  6. シャブリエ(モットル編):ブレー・ファンタスク
    ルイ・フレスティエ(指揮)、コンセール・コロンヌ管弦楽団
    (P) 1952 Pathe-Marconi · LP 33 DTX 117
  7. ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
    グイド・カンテッリ(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
    (P) 1955 His Master's Voice · LP ALP 1207
  8. ラヴェル:ラ・ヴァルス
    エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)、コンセルトヘボウ管弦楽団
    (P) 1959 Philips · LP 835009 AY (France)
  9. オネゲル:パシフィック231
    ジョルジュ・ツィピーヌ(指揮)パリ音楽院管弦楽団
    (P) 1954 Columbia · LP FCX 187-8 / 33 FC 1038
  10-11. マスネ:「ル・シッド」~カタラーヌ、ナヴァレーズ
    ロバート・アーヴィング(指揮)ロンドン交響楽団
    (P) 1953 Decca Records · LP LW 5074








大演奏家競演!


 CD5 74'56"
  1-3. ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
    アルトゥール・グリュミオー(ヴァイオリン)、エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
    コンセルトヘボウ管弦楽団
    (P) 1959 Philips (France) · LP C. 15 (Série « Réalités)
  4-6. ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
    ポール・トルトゥリエ(チェロ)、オットー・アッカーマン(指揮)チューリヒ・トーン
    ハレ管弦楽団
    (P) 1953 Concert Hall (Musical Masterpiece Society) · LP MMS-1024

 CD6 79'18"
  1-3. モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622
    べニー・グッドマン(クラリネット)、シャルル・ミュンシュ(指揮)ボストン交響楽団
    (P) 1957 RCA Victor Red Seal
  4-6. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
    ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)、パウル・ファン・ケンペン(指揮)ベルリン・フィル
    (P) 1954 Deutsche Grammophon
  7 .ラヴェル:左手のための協奏曲
    サンソン・フランソワ(ピアノ)、アンドレ・クリュタンス(指揮)パリ音楽院管弦楽団
    (P) 1960 Columbia (His Master's Voice)






大指揮者登場!


 CD7 79'59"
  1-4 .モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
    サー・トーマス・ビーチャム(指揮)、ロイヤル・フィル
    (P) 1951 CBS · LP CBS 76006 / P 1957 Philips S 06.646 R (Serie « Classique pourtous »)

  5-7. ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
    エーリヒ・クライバー(指揮)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
    (P) 1953 Decca · LP LXT 2851

  8. シベリウス:タピオラOp.112
    ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
    (P) 1954 Columbia (His Master's Voice)

 CD8 76'00"
  1-4. ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
    カール・シューリヒト(指揮)、バイエルン放送交響楽団
    (P) 1963 Concert Hall (Musical Masterpiece Society) · 1963 Guilde Internationale du Disque

  5-8. ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
    フェレンツ・フリッチャイ(指揮)、RIAS 交響楽団
    (P) 1953 Deutsche Grammophon (Germany)

 CD9 78'25"
  1-4 .プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25「古典」
    ヴィトルド・ロヴィツキ(指揮)、ウィーン交響楽団
    (P) 1961 Fontana (Philips) · LP 698 061 FL (mono) / 875 044 CY (stereo)

  5-8. マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
    ウィレム・ヴァン・オッテルロー(指揮)、ウィーン祝祭管弦楽団
    (P) 1963 Concert Hall / Guilde Internationale du Disque

  9-10 .ブルックナー:交響曲第6番イ長調~第2 楽章アダージョ
    ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指揮)、リンツ・ブルックナー管弦楽団
    (P) 1952 Urania Records





 CD10 伝説のピアニストたち 78'09"

  1. スカルラッティ:ソナタ 嬰ハ短調 K247, L256
    クララ・ハスキル(ピアノ)
    (P) 1951 Westminster Recordings · LP WL 5072 / P 1961 Heliodor (Deutsche Grammophon)
  2 .グラナドス:スペイン舞曲第5番「アンダルーサ」
    エドゥアルド・デル・プエヨ(ピアノ/1905-1986)
    (P) 1956 Philips
  3 .グラナドス:スペイン舞曲第10番
    ゴンサロ・ソリアーノ(ピアノ)/(P) 1955 Ducretet Thomson
  4-5. アルベニス:「イベリア第1巻」~エボカシオン/第2巻~トゥリアーナ
    マグダ・タリアフェロ(ピアノ)/(P) 1960 Ducretet Thomson
  6. ファリャ:「恋は魔術師」~恐怖の踊り
    アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
    (P) 1948 RCA Victor · Shellac 10-1326 (10 », 78 RPM) 1952 La Voix de son maitre
    ·EP 7 RF 178 (7 », 45 RPM)
  7. ラヴェル:道化師の朝の歌
    ディヌ・リパッティ(ピアノ)/(P) 1948 Columbia (His Master's Voice)
  8-9. ドビュッシー:「前奏曲第2巻」~ビーノの門/水の精
    ワルター・ギーゼキング(ピアノ)/(P) 1954 columbia (his master's voice)
  10. ドビュッシー:「映像」~水の反映
    ワルター・ギーゼキング(ピアノ)/(P) 1954 columbia (his master's voice)
  11. ドビュッシー:喜びの島
    サンソン・フランソワ(ピアノ)/(P) 1962 Columbia (His Master's Voice)
  12. プロコフィエフ:トッカータOp.11
    ヴラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
    (P) 1956 RCA Victor/Camden · EP 12-0428-A
  13. プロコフィエフ:「束の間の幻影」~第12 曲ポエティーコ
    エミール・ギレリス(ピアノ)/(P) 1955 Le Chant du monde (orig. Melodiya)
  14-16 . バルトーク:ソナチネ
    ゲザ・アンダ(ピアノ)/(P) 1954 Columbia (His Master's Voice)
  17 .ストラヴィンスキー:ピアノ・ラグ・ミュージック
    マルセル・メイエ(ピアノ)/(P) 1955 Les Discophiles Français · LP DF 163
  18 .ラヴェル:水の戯れ
    ホセ・イトゥルビ(ピアノ)/(P) 1959 Columbia (His Master's Voice) ·
  19 .ラヴェル:「鏡」~鐘の谷
    ロベール・カサドシュ(ピアノ)/(P) 1953 CBS · LP ML 4518
  20 .フォーレ:舟歌第12番変ホ長調Op.106
    ジャン=ミシェル・ダマーズ(ピアノ)/(P) 1960 Decca (France)
  21. タイユフェール:2つの小品~ラルゲット
    ジャン・カサドシュ(ピアノ/1927-1972)
    (P) 1956 Columbia (His Master's Voice)
  22-23. バルトーク:子供のために~第28番、第31番
    ガボール・ガボシュ(ピアノ)/(P) 1956 Pathé-Marconi


 第1集は最初の3枚が往年のフランス・オペラの名演で、ニノ・ヴァラン、ミショー、モラーヌ、ロス・アンヘレスの歌唱に加え、クリュイタンス、マルケヴィチ、モントゥーからジェス・エチェヴェリやジョルジュ・セバスティアンの指揮も堪能できます。

 5-6巻の協奏曲ではジャズの大物ベニー・グッドマンのモーツァルトや、ケンプとケンペンによるベートーヴェンの4番などが大歓迎。
 7-8巻ではビーチャムのモーツァルト40番、シューリヒトのブラームス4番、オッテルローのマーラー「巨人」、ヨッフムとリンツとのブルックナー6番など壮観な曲目が並びます。

 最終巻は伝説のピアニストが総ざらい。ハスキル、リパッティ、ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、ギーゼキングはもとより、ダマーズがピアニストとして弾くフォーレやタリアフェロによるアルベニスの「イベリア」2篇など目が離せません。

 欧文106ページの豪華ブックレット付。
 限定生産につき在庫がなくなり次第入手できなくなります。お早めにお願い致します。

 
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V 8295
(10CD)
【限定生産】
\15000→\13990

フランス国立図書館サウンドコレクション その2
  ~稀覯録音集

 CD1 75'12"
  1-9. バルトーク:9 つのピアノ小品Sz.82
  10-12. バルトーク:3 つのブルレスクOp.8c, Sz.47
  13-17. バルトーク:ルーマニア民族舞曲Sz.56
    (P) 1956 Westminster Recordings · LP XWN 18217 // P 1959 Véga · LP C 30 A165

  18. リスト:即興ワルツ/19. リスト:メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」/
  20. リスト:ハンガリー狂詩曲第12番嬰ハ短調/21. リスト:ハンガリー狂詩曲第13番イ短調/
  22. リスト:ハンガリー狂詩曲第17番ニ短調/23. リスト:ハンガリー狂詩曲第19番ニ短調
    P 1954 Westminster Recordings 1955 Ducretet-Thomson
    エディト・ファルナディ(1921-1973/ピアノ)

 CD2 79'35"
  1-2. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78「テレーゼ」
    (P) 1959 Columbia France · LP FCX 553

  3-5. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14 の2
  6-8. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
    (P) 1956 Columbia France · LP FCX 443

  9-13. シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調Op.114「ます」
    アールパード・ゲーレツ(ヴァイオリン)、トマ・ローラン(ヴィオラ)、
    ヴィルモス・パロタイ(チェロ)、ジャック・カゾーラン(コントラバス)
    (P) 1961 Les Discophiles français · LP DF 740.010/730.054

  14-16. ミヨー:スカラムーシュOp.165b/17-18 マルチニークの舞踏会Op.249
    ジェルメーヌ・スマジャ(第2ピアノ)
    (P) 1953 Ducretet Thomson · LP LPP 8479 Instruments: Pianos Pleyel
    ジョルジュ・ソルシャニー(1922-1988/ピアノ)

 CD3 77'40"
  1-4. シューベルト:さすらい人幻想曲D.760/5-10. 6つの楽興の時D.780
    アドリアン・エッシュバッハー(1912-2002/ピアノ)
    (P) 1953 Deutsche Grammophon · LP 19001 LPEM

  11-14. ピアノ・ソナタ第17 番ニ長調D.850
    フリードリヒ・ヴューラー(1900-1975/ピアノ)
    (P) 1954 VOX · LP PL 8820 / P 1960 VOX · Box VBX 10/SVBX 5010



 CD4 79'29"
  1-2. メンデルスゾーン:厳格な変奏曲Op.54
    ゴンサロ・ソリアーノ(ピアノ)
    (P) Boston Records · LP B 303 / P 1954 Ducretet Thomson · EP 450 C 132 (45 RPM)

  3-6. ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
    アレクサンドル・ウニンスキー(ピアノ)
    (P) 1952 Philips · LP A 00168 L (originally released from A 00113 L)

  7-11. シャブリエ:絵画風小品~村の踊り / ムーア風舞曲 / 牧歌 / 森で / スケルツォ・ヴァルス
    ピエール・バルビゼ(ピアノ)
    (P) 1953 Le chant du monde · EP LDY-A-8080 (33 ? RPM) - Instrument:Piano Pleyel

  12-27. ダマーズ:おとぎ話(全16曲)
    ジャン=ミシェル・ダマーズ(ピアノ)
    (P) 1957 Decca France · EP 455 659 (45 RPM) - Publisher: Editions Henry Lemoine

  28-30. ラヴェル:ソナチネ
    ピエール・サンカン(ピアノ)/(P) 1955 RCA · EP F 230.003 (10'')

  31-32. ショパン:マズルカ変ロ長調Op.7 の1 / マズルカ イ短調Op.68 の2
    リーヴィア・レーフ(ピアノ)/(P) 1954 Pathé · LP 33 DT 1013 (10")

 CD5 79'48"
  1-2. ダンドリュー:溜息をつく女 / タンパノン/3 ダカン:かっこう/
  4. デュフリ:ラ・ヴィクトワール/5 アルマン=ルイ・クープラン:おしゃべり/
  6. ウィリアム・バード:勝利へのガリアルドT.463
    ルッジェーロ・ジェルリン(チェンバロ)
    (P) 1956 Lumen · LP LD 2.410 (10")

  フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集より
   7-8. ウィリアム・バード:ラ・ヴォルタ / ウォルジーの荒野
   9. ピーター・フィリップス:ガリアルダ・ドロローサ
   10. マーティン・ピーアソン:落ち葉
   11-12. ジャイルズ・ファーナビー:新しいサフー / おもちゃ
   13-14. ジョン・ブル:ブラウンズウィック公爵夫人のおもちゃ / ブラウンズウィック公のアルマン
     ルッジェーロ・ジェルリン(チェンバロ)/(P) 1956 Lumen · LP LD 2.411 (10")

  15-20. J.S. バッハ:リュート / チェンバロのための組曲ホ短調BWV996
  21-23. J.S. バッハ:チェンバロ協奏曲第4番イ長調BWV1055
    ルッジェーロ・ジェルリン(チェンバロ)、チェント・ソリ管弦楽団
    ヴィクトル・デザルツェンス(指揮)
    (P) 1959 Club FranCais du Disque · LP 124 (10'')

  24-26. スカルラッティ:
   ソナタ ホ長調K.206 (L.257) / ソナタ ヘ短調K.184(L.189) / ソナタ ホ長調K.380 (L.23)
    ルッジェーロ・ジェルリン(チェンバロ)
    (P) 1956 Club FranCais du Disque · LP 44 (10'')

 CD6 74'32"
  1-5. ラヴェル:マ・メール・ロワ(全5曲)
    ラムルー管弦楽団、ウラディミール・ゴルシュマン(指揮)
    (P) 1958 Philips France · LP C 4 (Serie "Philips REalitEs")

  6-8. ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」第2組曲
    (P) 1953 Capitol Records · LP P-8257

  9-11. ドビュッシー:海/12. ラヴェル:ラ・ヴァルス/
  13-20. ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ(全8曲)
    セントルイス交響楽団、ウラディミール・ゴルシュマン(指揮)
    (P) 1956 Columbia · LP ML 5155

 CD7 78'45"
  1-5. ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
    ウィーン交響楽団、アンタル・ドラティ(指揮)
    (P) 1959 Fontana · LP 698 018 CL/875 007 CY

  6-7. シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」
    コンセール・コロンヌ管弦楽団、ピエール・デルヴォー(指揮)
    (P) 1962 Ducretet Thomson · LP SCC 502

  8. リヒャルト・シュトラウス:ドン・ファンOp.20
    ベルリン・フィル、フリッツ・レーマン(指揮)
    (P) 1957 Deutsche Grammophon · LP 16 091 LP (Germany; 10'')

 CD8 78'17"
  1. ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
    オーレル・ニコレ(フルート)、ベルリン・フィル、フリッツ・レーマン(指揮)
    (P) 1957 Deutsche Grammophon · LP 16 091 LP (Germany; 10'')

  2-5. バルトーク:4 つのオーケストラ小品Op.12 SZ.51
    ハンガリー国立管弦楽団、ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)
    (P) 1958 Qualiton (Hungaroton) · LP HLP(X) 124

  6-8. ルーセル:小組曲Op.39
    コンセール・ラムルー管弦楽団、パウル・ザッヒャー(指揮)
    (P) 1956 Philips · LP A 00251 L <Epic LC 3129>

  9-13. プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」Op.60
    モスクワ放送交響楽団、ニコライ・アノーソフ(指揮)
    (P) 1960 Mezhdunarodnaya Kniga · LP D 05968-69

  14-16. カマルゴ・グアルニエリ:ブラジリアーナ
    ブラジル交響楽団、カマルゴ・グアルニエリ(指揮)
    (P) 1957 Companhia brasileira de discos (Rio de Janeiro) · LP SLP-10

 CD9 77'11"
  1-16. シューマン:詩人の恋Op.48(全16曲)
    ベルナルト・クルイセン(1933-2000/バリトン)
    ジャン=シャルル・リシャール(1922-2012/ピアノ)
    (P) 1963 Valois · LP MB 442

  17-24. ブラームス:ジプシーの歌Op.103~第1-7, 11曲
    エウゲニア・ザレスカ(1910-1979/メゾ・ソプラノ)
    ジョルジュ・ソルシャニー(ピアノ)
    (P) 1957 Columbia · LP FCX 717

  25. ブラームス:便りOp.47 の1/26. ブラームス:死は冷たい夜Op.96の1/
  27. ブラームス:墓地にてOp.105 の4/28. ブラームス:春は恋の季節Op.71 の1/
  29. ブラームス:セレナードOp.106 の1/30. ブラームス:サラマンドラOp.107 の2/
  31. ブラームス:おお、いとしい頬Op.47 の4
    ヤコプ・シュテムプリ(1934-2014/バス)、アレクサンダー・セリエ(ピアノ)
    (P) 1961 Club national du Disque · LP PR 10

  32. シューベルト:水の上で歌うD.774/33. シューベルト:野ばらD.257/
  34. シューベルト:影法師D.957 の13/35. シューベルト:好きな色D795 の16/
  36. シューベルト:愛の便りD.957 の1/37. シューベルト:菩提樹D911 の5/
  38. シューベルト:夜と夢D.827/39. シューベルト:わがもの!D.795 の11
    カミーユ・モラーヌ(バリトン)、リリ・ビアンヴニュ(ピアノ)
    (P) 1952 PathE · LP 33 DT 1003 (10'')

 CD10 74'09"
  1-4. ドビュッシー:抒情的散文(全4曲)/5-7. ドビュッシー:ビリティスの3つの歌/
  8-10. ドビュッシー:フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード
    フロール・ヴァン(1909-1989/ソプラノ)、オデット・ガルテンロープ(1922-2014/ピアノ)
    (P) 1954 Editions Vendome · LP CM 9.101

  11. シャブリエ:おまえの青い瞳/12. シャブリエ:リュイ・ブラース/13. シャブリエ:幸福の島
    ルネ・ドリア(1921-2021/ソプラノ)、タッソ・ヤノプーロ(ピアノ)
    (P) 1955 Pleiade · LP P.3066

  14-16. オネゲル:ニューヨークの復活祭
    エレーヌ・ブーヴィエ(1905-1978/メゾ・ソプラノ)、レピーヌ四重奏団
    (P) 1955 Disques Festival · LP FLD 61

  17-19. ヴィエルヌ:お告げの鐘
    エレーヌ・ブーヴィエ(メゾ・ソプラノ)
    モーリス・デュリュフレ(オルガン;サンテティエンヌ・デュ・モン教会)
    (P) 1959 Odeon · LP ODX 176

  20-24. ラヴェル:5つのギリシャ民謡
    マーサ・アンジェリーチ(1907-1973/ソプラノ)
    コンセール・コロンヌ管弦楽団、ジェズ・エチェヴェリ(指揮)
    (P) 1959 Pathe-Marconi · EP 7 ERF 190 (45 RPM)

 フランス国立図書館所蔵、忘れられた名手たちの驚愕の名演集


 第2集はエディト・ファルナディ、ジョルジュ・ソルシャニー、アドリアン・エッシュバッハー、フリードリヒ・ヴューラーの至芸から第2回ショパン国際コンクール 優勝者ウニンスキーのショパンの「ピアノ・ソナタ第3番」やダマーズ自作自演の「おとぎ話」全6曲、ジャン=フィリップ・コラールやジャック・ルヴィエの師ピエー ル・サンカンのフランス・ピアニズムが注目。ランドフスカ門下で、ドレフュスやギルバートの師でもあるルッジェーロ・ジェルリンのチェンバロも貴重。

 オーケストラものでも、往年の名指揮者ゴルシュマンの至芸をたっぷり楽しめるうえ、ドラティの「田園」、デルヴォーの「未完成」、ザッヒャーのルーセルも興味津々。
 ロジェストヴェンスキーの父君アノーソフの「キージェ中尉」も大歓迎です。

 声楽ではクルイセンの「詩人の恋」全曲、ザレスカのブラームス「ジプシーの歌」、モラーヌのシューベルトなど魅力満点。
 最終巻はフランス歌曲。フランス語の美 しさに酔わされますが、ドビュッシーのピアノ伴奏をオデット・ガルテンロープ、ヴィエルヌのオルガン伴奏をモーリス・デュリュフレが務めているのも超豪華な嬉し さです。

 欧文106ページの豪華ブックレット付。限定生産につき在庫がなくなり次第入手できなくなります。お早めにお願い致します。
 



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SOMM RECORDINGS



ARIADNE5034
(2CD)
\4000→\3690
アメリカ・ブルックナー協会の放送音源(エアチェック)
 選りすぐりの初出音源で交響曲全集をCD化するブルックナー・フロム・アーカイヴが遂に完結
  第8番の指揮はオイゲン・ヨッフム、第9番はサヴァリッシュ

ブルックナー:交響曲第8番&第9番

 アントン・ブルックナー(1824-1896)
  CD1
   1-4. 交響曲第8番 ハ短調 WAB 108(ノーヴァク版)・・・初CD化
  CD2
   1. 詩篇第150篇 WAB38
   2-4. 交響曲第9番 ニ短調 WAB 109(ノーヴァク版)・・・初CD化
CD1
 バイエルン放送交響楽団
 オイゲン・ヨッフム(指揮)
CD2
 1.ヒルデ・チェスカ(ソプラノ)
  ウィーン室内合唱団ウィーン交響楽団
  ヘンリー・スヴォボダ(指揮)
 2-4.ウィーン交響楽団
  ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)

 録音:全てモノラル
 1957年11月21日(ライヴ) ミュンヘン、ヘルクレスザール(バイエルン放送のエア・チェック)...CD1
 1950年10月、11月(セッション) ウィーン(Westminster LP, XWIN 17075の復刻)...CD2:1
 1966年5月22日(ライヴ) ウィーン、楽友協会大ホール(ORF収録、南ドイツ放送のエア・チェック)...CD2:2-4
 総収録時間:140分

 アメリカ・ブルックナー協会の放送音源(エアチェック)から、選りすぐりの初出音源で交響曲全集をCD化するブルックナー・フロム・アーカイヴが遂に完結。
 交響曲2曲は初出音源で、ヨッフムと手兵バイエルン放送響の第8番はこれまで録音が無かっただけに特に貴重です。
 
 このプロジェクトは、放送業界でも活躍したアメリカ・ブルックナー協会の事務局長ジョン・F・バーキーの膨大なエアチェック・テープを中心に、選りすぐりの音源で交響曲全集をCD化するもの。
 同協会の総裁でブルックナー研究者のベンジャミン・コーストヴェットが監修と解説執筆を担当し、作品の作曲年順にCD化してきました。最終巻は1887年から亡くなる1896年の間に作曲された3曲を収録。

 第8番の指揮はオイゲン・ヨッフム。言うまでもなく20世紀のブルックナー演奏を語る上で欠かせない存在で、1949年にヘッセン放送交響楽団(のちのフランクフルト放送交響楽団)を指揮して交響曲第8番の最初のレコード録音を行っています。
 その演奏に比べると、当盤では使用楽譜がハース版からノーヴァク版に変わったほか、前半2楽章ではきびきびとした印象が強まり、後半2楽章は流動性が増したように感じられます。
 演奏時間はヘッセン盤の79分弱に対して75分半。テンポの加減速とダイナミックスの増減を一体化したドラマティックな解釈はフルトヴェングラーらに通じるもので、聴いていてわくわくさせる点はヨッフムならでは。
 1949年にバイエルン放送交響楽団が創設されてから1960年まで首席指揮者を務めたヨッフムですが、DGに録音したブルックナーの交響曲全集では1,4,7,8,9番がベルリン・フィルに割り振られ、ライヴも含めてバイエルンとの第8番がありませんでした。
 ヨッフム・ファンには朗報と言えるでしょう。

 交響曲第9番は、1903年にフェルディナント・レーヴェ指揮ウィーン演奏協会管弦楽団(後のウィーン交響楽団)によってウィーンの楽友協会大ホールで初演されました。
 ここに収録されたのは、同じオーケストラによる同じ会場での演奏という意義がありますが、指揮者にも注目。交響曲全集こそ遺しませんでしたが、緻密な解釈と堅固な造形にドラマティックなセンスを兼ね備えたサヴァリッシュは、日本でもNHK交響楽団やウィーン交響楽団を指揮して見事なブルックナー演奏を披露しました。
 サヴァリッシュは同曲をバイエルン国立管弦楽団と1984年に録音していますが、それに比べて当盤は両端楽章の演奏時間が長く、重量感がある一方、スケルツォは逆に演奏時間が短く、より激しい印象を与えます。
 緩急の差の広い、こちらもドラマティックな演奏。尚、第1楽章に少し演奏ミスがあります。
 
 詩篇第150篇の指揮はスヴォボダ。
 ブルックナーの録音はごくわずかしかありませんが、ウェストミンスターに録音した第6番が高く評価されており、この詩篇はそのカップリングで発売されたものです。
 

















11/28(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALTUS



ALT 535
\3000→\2790
N響気鋭メンバーによる
 マーラー:交響曲第10番 嬰ヘ長調
 (カステレッティ編・室内オーケストラ版)

  I. Adagio 24:09
  II. Scherzo: Schnelle viertel 11:45
  III. Purgatorio: Allegretto moderato 4:38
  IV. Scherzo: Allegro pesante - Nicht zu schnell 12:05
  V. Finale: Langsam, schwer - Allegro moderato 26:14
〈N 響チェンバー・ソロイスツ〉
白井圭、大宮臨太郎、三又治彦、
 山岸努、横溝耕一(ヴァイオリン)
中村翔太郎、中村洋乃理(ヴィオラ)
辻本玲、宮坂拡志(チェロ)
本間達朗(コントラバス)
梶川真歩(フルート)
吉村結実(オーボエ)
松本健司(クラリネット)
宇賀神広宣(ファゴット)
長谷川智之(トランペット)
福川伸陽(ホルン)
竹島悟史(打楽器)
早川りさこ(ハープ)
桑生美千佳(ピアノ/ハルモニウム)

 無駄を削ぎ落とし、音楽の核心をえぐるカステレッティ編・室内オケ版マーラー10番、N響気鋭メンバーによる最高度の演奏

 ライヴ録音:2021年11月30日/ハクジュホール ~N響メンバーによる室内楽シリーズ~より

 ハクジュホールで行われている〈N響メンバーによる室内楽シリーズ〉より、ミケーレ・カステレッティ版マーラー10番(全5楽章)の2021年日本初演ライヴ を収録したディスクです。
 全5楽章の補筆完成版はクック版はじめいくつか存在しますが、このカステレッティ版は室内オーケストラ編成であることが大きな特徴。
 フル・オーケストラのスコアが完成形に近い形で残されている第1楽章からして「編曲」がなされているわけですが、それによって全曲が一定の筆遣いでもって 統一されるという面白い効果がうまれています。
 切り詰められた編成で奏でられる音楽は鋭く力強く、そして透明なもので、マーラー音楽のエッセンスそのものが 鮮烈に鳴り響いている感じがします。
 調性感ぎりぎりの和声や対位法的なテクスチュア、楽器ごとの音色の対比などは新ウィーン楽派に直結するような世界で、大 オーケストラで聴くのとは一味も二味も違った音響がたのしめます。
 NHK 交響楽団の気鋭メンバーで構成された「N 響チェンバー・ソロイスツ」による演奏は、こ のカステレッティ版を聴き込むのに申し分ない、素晴らしい完成度。
 マーラー・ファンには避けて通れない注目のディスクと言えるでしょう。
 




MDG


MDG 90223366
(SACD HYBRID)
\2900
ヨアニス・デ・ルブリン:聖母のミサ
 ヨアニス・デ・ルブリン(1537-1548):聖母のミサ
アンジェイ・シャデイコ(オルガン)
クラクフ・シンガーズ
アグニエシュカ・ブジンスカ=ベネット(合唱指揮)

 ポーランド黄金期の音楽

 (オルガン)使用楽器:使徒聖アンデレの小聖堂、オルクシュ、ポーランド
 録音:2019年9月18,19日、オルクシュ、ポーランド/Stereo/5.1/2+2+2、62'06

 ポーランドの第一黄金期と呼ばれる16世紀の作曲家ヨアニス・デ・ルブリンのミサ曲。
 世界最大級のオルガン用のタブ譜である、欧州の音楽的遺産の最も重要 な資料と言えるでしょう。
 当時の資料を研究しているオルガン奏者アンジェイ・シャデイコにより、ルネサンス期の修道士の世界を忠実に再現。
 ヨーロッパ最古のオ ルガンの演奏手法を取り入れた多彩な音楽を現代に聴かせてくれます。
 
 

MDG 92123476
(SACD HYBRID)
\2900
クラヴィコードで聴くバッハ
 J.S.バッハ:
  パルティータ 第6番 ホ短調 BWV 830
  「シャコンヌ」~パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
  半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903
レア・スーター(クラヴィコード)

 Clavichord after Adlung(built by Joris Potvlieghe, 2022)
 録音:2024年6月25-27日、マリエンミュンスター修道院コンサートホール/Stereo/5.1/2+2+2、54'02

 バッハが最も愛した楽器とも言われるクラヴィコード。
 ドイツのオルガニスト、ヤーコプ・アードルングは1726年自身の著書でこのように記しています「クラヴィ コードは、長く響き渡り、低音は豊かで充実しているが、高音はハープの響きのように繊細だ」レア・スーターは、バッハ当時聴いていたであろう響き、アードルン グのクラヴィコードのレプリカで録音しています。
 そして無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番のシャコンヌをこのクラヴィコードで演奏。繊細なタッチと 独特な音色によって見事演奏しています。
 



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CAPRICCIO



C7435
(12CD)
\13500→\12990
※再発売
キタエンコとギュルツェニヒ管の金字塔的録音
 ショスタコーヴィチ没後50年を記念して復活
  ドミートリー・ショスタコーヴィチ:交響曲全集


 ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  【CD1】
   1-4. 交響曲第1番 ヘ短調 Op. 10
   5-10. 交響曲第3番 変ホ長調「メーデー」 Op.20
  【CD2】
   1-4. 交響曲第2番 ロ長調「十月革命に捧ぐ」 Op. 14
   5-8. 交響曲第5番 ニ短調 Op. 47
  【CD3】1-3. 交響曲第4番 ハ短調 Op. 43
  【CD4】
   1-3. 交響曲第6番 ロ短調 Op. 54
   4-5. 交響曲第7番 ハ短調「レニングラード」 Op. 60
  【CD5】
   1-2. 交響曲第7番 ハ短調「レニングラード」 Op. 60(続き)
   3-7. 交響曲第9番 変ホ長調 Op. 70
  【CD6】1-5. 交響曲第8番 ハ短調 Op. 65
  【CD7】1-4. 交響曲第10番 ホ短調 Op. 93
  【CD8】1-4. 交響曲第11番 ト短調「1905年」 Op. 103
  【CD9】1-4. 交響曲第12番 ニ短調「1917年」 Op. 112
  【CD10】1-5. 交響曲第13番 変ロ短調「バビ・ヤール」 Op. 113
  【CD11】1-11. 交響曲第14番 ト短調「死者の歌」 Op. 135
  【CD12】1-4. 交響曲第15番 イ長調 Op. 141
マリーナ・シャグチ(ソプラノ)...CD11
アルチュン・コチニャン(バス)...CD11
プラハ・フィルハーモニー合唱団...
 CD1:5-10、CD2:1-4、CD10

ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ドミートリー・キタエンコ(指揮)

 録音:2002-2004年 Studio Stolberger Strasse, Cologne(ドイツ)
 総収録時間:約753分

 キタエンコとギュルツェニヒ管の交響曲全集がショスタコーヴィチ没後50年を記念して復活。
 1940年にレニングラードで生まれたキタエンコは、同地とモスクワの音楽院で学び、さらにウィーン音楽アカデミーでハンス・スワロフスキーに師事しました。
 1969年、カラヤン・コンクールで第2位を受賞して注目され、1976年から90年までキリル・コンドラシンの後を継いでモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督・首席指揮者を務め、その後はエリアフ・インバルの後任として1990年から97年までフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者を務めるなど、西欧で活躍しています。
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団には1987年に初登場。30年以上も共演を続け、2009年には名誉指揮者の称号を贈られました(ギュンター・ヴァントに次いで同楽団史上2人目)。
 このショスタコーヴィチの交響曲全集はECHO KLASSIK(2005年)、MIDEM ClassicalAward(2006年)など国際的に高い評価を得たもの。
 この成功により、同コンビはプロコフィエフ、ラフマニノフ、チャイコフスキーの交響曲全集を次々と録音してゆきました。
 キタエンコの解釈は情緒的要素を前面に押し出して煽ったりするのではなく、適切なテンポ設定によって複雑なテクスチュアを丹念に音にしてゆく純音楽的なアプローチを楽しめるもの。
 とりわけ「ウルトラ対位法」とも呼ばれる無調の27声部のフガートが作品に組み込まれた第2番などの、重厚かつシンフォニックな音の扱いはキタエンコならではです。
 
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C7450
(7CD)
\9000→\8590
※再発売
父ユロフスキの遺した偉大なる録音も
 ショスタコーヴィチ:映画音楽集
 【CD1】
  1-8. 組曲『ハムレット』 Op. 116a (L. アトフミャン版 1964年)
  9-20. 組曲『馬あぶ』 Op. 97a (L. アトフミャン版 1955年)
ベルリン・ドイツ交響楽団
レオニード・グリン(指揮)
 【CD2】
  1-6. 新バビロン Op. 18
ベルリン・ドイツ交響楽団
ジェイムズ・ジャッド(指揮)
 【CD3】
  1-2. 新バビロン Op. 18(続き)
  3-7. 組曲『ドレスデンの五日間』 Op. 111a(L. アトフミャン版 1961年)
 【CD4】
  1-14. 劇音楽『リア王』 Op. 58a*
  15-27. 映画音楽『リア王』 Op. 137**
エレーナ・ザレンバ(メゾ・ソプラノ)...*
スタニスラフ・スレイマノフ(バス)...*
ベルリン放送合唱団...**
ベルリン放送交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
 【CD5】
  1-5. 組曲『ゾーヤ』 Op. 64a(L. アトフミャン版 1944年)
  6-13. 組曲『ベルリン陥落』 Op. 82a(L. アトフミャン版 1950年)
RIAS室内合唱団
ベルリン・ドイツ交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
 【CD6】
  1-6. 組曲『黄金山脈』 Op. 30a
  7. 映画音楽『マクシムの青年時代』 Op. 41 - 序曲*
  8-14. 組曲『マクシム三部作』 Op. 50a(L. アトフミャン版 1961年)
  15. 映画音楽『ヴィボルグ地区』 Op. 50 - 序曲
Swetlana Katchur(ソプラノ)*
ベルリン放送合唱団...8
ベルリン放送交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
 【CD7】
  1-28. 映画音楽『女ひとり』 Op. 26
Swetlana Katchur(ソプラノ)
Wladimir Kazatchouk((テノール)
ベルリン放送合唱団のメンバー
ベルリン放送交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)

 【CD1】1988年11月29日-12月2日 Berlin, Jesus-Christus-Kirche(ドイツ)
 【CD2】【CD3】Berlin, Jesus-Christus-Kirche(ドイツ) 1988年10月10-12日、1989年2月7-8日...CD2、CD3: 1-2 1990年1月22-23日...CD3:3-7
 【CD4】1990年12月10-13日 Berlin, Funkhaus(ドイツ)
 【CD5】1991年3月4-6日 Berlin, Jesus-Christus-Kirche(ドイツ)
 【CD6】Berlin, Deutschlandradio. Saal 1 1994年4月28-29日...7-15 1994年6月13-14日...1-6
 【CD7】録音:1995年9月19-22日 Berlin, Jesus-Christus-Kirche
 総収録時間:約440分
 C49533の再発売盤

 ショスタコーヴィチの没後50年を記念して、2006年に発売された7枚組の映画音楽選集BOX(C49533)を新装再発売。
 ショスタコーヴィチは15曲の交響曲や15曲の弦楽四重奏曲に加え、生涯にわたって36本の映画音楽を手がけており、この分野でも20世紀を代表する作曲家の一人でした。彼の交響曲や弦楽四重奏曲には苦悩や辛辣さが色濃く表れていますが、映画音楽では軽音楽からヒントを得た、ユーモアとひねりの効いた楽しい作品が多く、別の一面が見えます。
 巧みな管弦楽法によって、こうした分野でも最大の効果を挙げている点も見逃せません。

 このBOXには、1920年代から1970年までに手がけた映画音楽や劇音楽を収録。
 シェイクスピアの戯曲に基づく「ハムレット」や、劇音楽と映画音楽の2つのバージョンが存在する「リア王」(道化の歌では「ジングル・ベル」の旋律が効果的に用いられています)、ロマンスの美しい旋律が人気の「馬あぶ」、ショスタコーヴィチ初の映画音楽作品「新バビロン」、ユニークな楽器テルミンを使った「女ひとり」などを収録しています。
 厳しいソ連時代を生きたショスタコーヴィチの作品群を演奏するのは東西ベルリンの二つの放送交響楽団。
 どちらも当時は「ベルリン放送交響楽団」と表記されていましたが、CD1-3と5は西ベルリンのRadio-Symphonie-Orchester Berlinで、旧称RIAS交響楽団、現在のベルリン・ドイツ交響楽団。
 CD4,6,7は東ベルリンのRundfunk-Sinfonieorchester Berlinで、現在のベルリン放送交響楽団。
 一連の録音はベルリンで行われましたが、1988年から95年にわたる録音の間にはベルリンの壁が崩壊しました。


 CD4-7を指揮したユロフスキはショスタコーヴィチと交流があり、未完に終わったオペラ《賭博者》の補筆完成版の成果初録音を行っています。
 モスクワ生まれのユロフスキがこの録音に参加したのも、ベルリンの壁崩壊の翌1990年にベルリンへ移住したことが契機となっており、今では息子のウラディーミルがベルリン放送響の首席指揮者を務めているなど、歴史を感じさせるセットとなっています。

 息子ウラディーミル。似てない。

 ロシアの指揮者でドイツを拠点に国際的に活躍したミハイル・ユロフスキ(Michail Jurowski)。
 いまでは息子ウラディーミルのほうが有名になってしまったが、当初はウラディーミルを紹介するときは「ミハイル・ユロフスキの息子」と言われていた。

 1945年、モスクワ生まれ。
 モスクワ音楽院で指揮と音楽学を学び、ベルリンのコーミッシェ・オーパー、ドレスデン国立歌劇場の指揮者を務めた。
 1990年に統一後のドイツに移住。イプツィヒ市立歌劇場の首席指揮者、ケルンのWDR放送交響楽団の指揮者などを歴任。
 作曲家のショスタコーヴィチと交友があり、オペラ《賭博師》世界初録音を行っている。

 2022年3月、ベルリンの病院で多臓器不全で亡くなった。76歳。
 
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C5489
\2800→\2590
ユルゲン・ブルーンス(指揮)&ラインラント=プファルツ州立フィル
 ヴァイグル:交響曲第3番 他

 カール・ヴァイグル(1881-1949):
  交響曲第3番 変ロ長調(1931)
   1. I. Allegro molto/2. II. Adagio/
   3. III. Allegro/
  4. 悲劇への交響的前奏曲(1933)
 
 ※全て世界初録音
ラインラント=プファルツ州立
 フィルハーモニー管弦楽団
ユルゲン・ブルーンス(指揮)

 録音:2021年11月2-5日 Ludwigshafen, Philharmonie(ドイツ)
 総収録時間:63分

 カール・ヴァイグルはウィーン後期ロマン派の作曲家。ツェムリンスキーから作曲の手ほどきを受け、ウィーン大学でウェーベルンやシェーンベルクと交流を持ちました。
 1903年には「創造的音楽家協会」を設立し、その会員として、当時の最先端の音楽の初演に携わりましたが、1938年にナチスがオーストリアを併合すると、アメリカ合衆国に亡命。
 ヴァイグルは亡くなるまで作曲活動を続けましたが、生涯にわたり調性に基づく後期ロマン派のスタイルを貫き、進歩的な潮流には従うことがありませんでした。
 このアルバムに収められた2つの作品は1930年代初頭に作曲されたもので、荘厳なクライマックスで、彼の巧みな管弦楽法と美しい旋律を味わうことができます。
 どちらの作品も世界初録音です。




旧譜
交響曲 第4番&第6番



C5385
\2800→\2590
オーストリア後期ロマン派
カール・ヴァイグル(1881-1949):交響曲 第4番&第6番
 交響曲 第4番 ヘ短調(1936)
  1.第1楽章:Allegro moderato
  2.第2楽章:Allegro molto
  3.第3楽章:Adagio

 交響曲 第6番 イ短調(1947)
  4.第1楽章:Andante mosso
  5.第2楽章:Allegro
  6.第3楽章:Adagio
  7.第4楽章:Allegro
ユルゲン・ブルーンス(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

 後期ロマン派の終焉の時代に活躍し、生涯調性を棄てることがなかったカール・ヴァイグル。
 このアルバムには1936年と1947年に作曲された2曲の交響曲を収録。オーストリア・ファシズムが出現した頃の、社会的な不安を象徴する交響曲第4番、ユダヤ系であったため、戦乱を逃れアメリカに亡命後、失意と望郷の念を抱きながら書き上げた交響曲第6番。
 世の中から忘れ去られてしまっても、音楽に対する愛情を失うことのなかったヴァイグルの強い思いが反映された作品です。
  録音 2019年5月6-10日、ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー
  



 カール・イグナーツ・ヴァイグル(1881年2月6日 ウィーン - 1949年8月11日 ニューヨーク)は、オーストリアの後期ロマン派音楽の作曲家。
 とりわけ戦間期に芸術家や教育者としてウィーンの楽壇で優れた業績を残したが、ナチスの権力掌握によって出国を強制されて大量難民の一人とならざるを得ず、新たな土地では、もはや過去の成功を取り戻すことができなかった。
 アメリカでは隠遁してほとんど人知れず暮らしていたヴァイグルであったが、最晩年に音楽を究め、2つの巨大な交響曲を作曲した後、病に倒れ、長患いの末に1949年8月に骨髄腫によって帰らぬ人となった。


 



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GRAMOLA



GRAM99335
\2900→\2690
シネ・ノミネ合唱団
 アントン・ブルックナー:モテット集
  ハーゼルベックの巧みな即興演奏も

 アントン・ブルックナー(1824-1896):
  1. アヴェ・マリア WAB 6/2. インプロヴィゼーション I*/
  3. エサイの枝は芽を出し WAB 52/
  4. インプロヴィゼーション II*/
  5. 正しき者の唇は知恵を語る WAB 30/
  6. インプロヴィゼーション III*/7. 王の旗は翻る WAB 51/
  8. インプロヴィゼーション IV*/
  9. キリストはおのれを低くして WAB 11/
  10. インプロヴィゼーション V*/
  11. この所は神により作られた WAB 23
 
 *...マルティン・ハーゼルベック(オルガン)
シネ・ノミネ合唱団
ヨハネス・ヒーメツベルガー(指揮)

 録音:2024年4月21、30日、5月1日 Kirche St. Ursula ウィーン(オーストリア)
 総収録時間:48分

 オーストリアを代表する合唱団の一つ、シネ・ノミネ合唱団が歌うブルックナーのモテット集。
 このうえなく美しいハーモニーを存分に聴かせます。
 各曲の間には、オルガンの優れた即興演奏家として知られたブルックナーを称え、名手マルティン・ハーゼルベックの巧みな即興演奏を収録しています。


 


GRAM99319
\2900
マルガリータ・グリツコヴァ(メゾ・ソプラノ)
 アルビン・フリース:歌曲集
マルガリータ・グリツコヴァ(メゾ・ソプラノ)
アルビン・フリース(ピアノ)
 アルビン・フリース(1955-):
  1-6. Jahreszeiten 四季の歌
   1. Fruhlingsglaube 春への想い Op. 24-4/2. Regentag im Herbst 秋の雨の日 Op. 24-5/
   3. August 8月 Op. 31-1/4. Im Nebel 霧の中で Op. 1-2/
   5. Weihnacht クリスマス Op. 38-12/6. Fruhling 春Op. 36-3
  7-11. フリードリヒ・リュッケルトの詩による歌曲集 Op.52
   7. I. Glaub mir, weil ich von dir gehe/8. II. Die Liebe sprach/
   9. III. Liebster! Nur dich sehen/10. IV. Er ist gekommen in Sturm und Regen/
   11. V. Ich bin der Welt abhanden gekommen
  12-14. オーストリア皇后エリザベートの詩による歌曲集 Op. 50より
   12. I. Zu spat/13. II. Ich brauch die Zeit dir nicht zu nennen/
   14. III. Mitternacht/15. Im Traum nur lieb ich dich Op. 24-2/
   16. Auf Wiedersehen Op. 46-8/17. Die Quelle Op. 46-9/
   18. Ich weiss wohl, was du liebst in mir Op. 46-7
  19-23. 5つの最後の歌 Op. 53
   19. I. Verlassen/20. II. Sein Lied/21. III. Abschied/
   22. IV. Wohl rief ich sanft dich an mein Herz/
   23. V. Verwachsen/24. ピアノのためのバラード 第2番 Op. 11

 録音:2024年2月9-11日 Liszt-Zentrum Raiding(オーストリア)
 総収録時間:63分

 ウィーンを拠点に活動、自然科学者としても高く評価される作曲家アルビン・フリースの歌曲集。
 フリースは後期ロマン派風の美しい旋律が持ち味で、アル バムには自然と季節をテーマにした歌曲や、愛をテーマとしたリュッケルトの詩を用いた歌曲など23曲が収録されています。
 オーストリア皇后エリザベートの詩 による歌曲は、以前にも『シシーの歌』(GRAM99164)でベルンシュタイナーが歌い、好評を博したフリースのお気に入りの作品です。
 残念なことに、フリース は耳の疾患により作曲を続けることが困難となり、この「5つの最後の歌」は創作に別れを告げる決意の中で書かれました。作品は歌い手のグリツコヴァに捧 げられています。
 マルガリータ・グリツコヴァはサンクトペテルブルクに生まれ、学生時代にマリス・ヤンソンスの指揮で《カルメン》を歌いました。
 2012年よりウィーン国立歌劇場のアンサンブルに所属し、モーツァルトやロッシーニのメゾ・ソプラノ役を得意としています。

 
 
 
GRAM99345
\2900
Divinerisch! なんと神々しい!
 1. 伝承曲:Husarenpolka(T.A. アイグナー編)
 2. 伝承曲:Geh i her uber d'Alm(E. シュトレビッツァー編)
 3. 伝承曲:Linzer Tanze(W. ドイチュ編)
 4. エルンスト・アルノルト(1892-1962):
  Heute is ausg'steckt fur Soda mit ohne op. 526(A M. アイグナー編)
 5. ヘルムート・トーマス・シュティピヒ(1979-):
  Divinerisch! Marsch
 6. 伝承曲:Trutscherl-Tanz(E.シュトレビッツァー編)
 7. アントン・ピッシンガー父(1862-1933)または息子(1878-1955):
  Pinagl-Marsch(T.A. アイグナー編)
 8. ハンス・フォン・フランコフスキー(1888-1945):
  D'Weana Tanz san der höchste Spinat
 9. ヨゼフ・ミクラーシュ(1886-1980): Spezial-Tänze
 10. カール・ローレンス(1851-1909):
  Hausball bei Brezina(ディヴィナリネン編)
 11. ヨハン・シュランメル(1850-1893):
  Kathchen Conzert-Polka(J.ミクラーシュ編)
 12. ヨーゼフ・ランナー(1801-1843):
  Dornbacher Landler op. 9(T.A. アイグナー編)
 13. ヴィンツェンツ・シュテルツミュラー:
  Debardeurs-Tanze(ディヴィナリネン編)
 14. マンフレート・カンマーホーファー(1956-):
  Mit Lust und Laune! Walzer(E. シュトレビッツァー編)
 15. フリッツ・クライスラー(1875-1962):
  ウィーン小行進曲(J. ブルンナー編)
 16. ローランド・ヨーゼフ・レオポルト・ノイヴィルト(1950-):
  Galopp!(T. タイスイング編)
 17. 伝承曲:Jeutendorfer Landler(ディヴィナリネン編)
ディヴィナリネン(アンサンブル)
【メンバー】
 テレーザ・アイグナー(ヴァイオリン)
 ユリア・ブルンナー(ヴァイオリン)
 シュテファニー・クロプライター (ヴィオラ)
 アンナ・マリア・アイグナー(チェロ)
 マリー=テレーズ・シュティックラー
  (ウィーン風ボ タンアコーディオン)
 アンドレア・ゲッチュ(クラリネット)
 エルナ・シュトレビッツァー(コントラギター)

 録音:2024年4月17-18日、5月1日 Atelier 73、Unterretzbach(オーストリア)
 総収録時間:69分

 デビューアルバム『Tanz' von innen 内なるダンス』(GRAM99255)で心地よいウィーンのシュランメル音楽を披露した女性たちのアンサンブル、ディヴィナ リネン。
 ウィーン娯楽音楽の伝統を新鮮かつ軽やかに再創造するスタイルで注目を集めています。
 彼女たちは繊細な旋律に清々しいそよ風のような軽やか さを加えており、そのやりかたは異国風の曲でも変わることがありません。
 常にエレガントでありながら、時に挑発的な面も見せるその音楽は新鮮で魅力的で す。

  




NAXOS

8.574565
\2100
リスト:ピアノ曲全集 第64集 セルジオ・ガッロ(ピアノ)
 フランツ・リスト(1811-1886):
  1. 2つのスイスの旋律によるロマンティックな幻想曲 S157/R9(1835-36)
  2. 交響的幻想曲「神曲のパラリポムネス」 S. 158a(1839)
  3. アダージョ ハ長調 S158d(1841)
  4-9. 巡礼の年 第3年より
   4. 守護天使に S162a/i (1877)(earlier version)
   5. 守護天使に S162a/i (1877)(later version)
   6. エステ荘の糸杉に S162b(1872)(第1稿)
   7. ものみな涙あり S162c/ii (1877)(intermediate version)
   8. マクシミリアン1世の思い出に、葬送行進曲 S162d(1867)(early version)
   9. 後奏曲「スルスム・コルダ!」 S162e(1877)(early version)

 録音:2023年12月12-14日 Hahn Hall, Music Academy of the West,Santa Barbara, CA(USA)
 総収録時間:69分

 NAXOSのリスト:ピアノ曲全集 第64集には巡礼の年第3年の異稿と1830年代の作品を収録。
 冒頭の「2つのスイスの旋律によるロマンティックな幻想曲」は、リストとしては珍しく改訂されることのなかった作品。
 導入部では、アルプホルンの「牛の鳴き声」モチーフとスイス民謡のテーマが提示される他、巡礼の年第1年の「郷愁」の旋律も現れる大規模な曲です。
 次の「神曲のパラリポムネス」は1839年の「ピアノのための交響的幻想曲」の初版。改訂を重ね、巡礼の年第2年 イタリアの「ダンテを読んで」に発展します。
 初版は対位法的エピソードが長く、コラールの主題も重要な役割を果たします。次の「アダージョ」にもこの曲の2番目のコラールの素材が用いられています。
 
 巡礼の年第3年は1860年代から1877年頃までに書かれた曲集で、晩年に傾倒した宗教音楽からの影響や、不協和音、曖昧な調性感など若い頃の華麗なピアニズムはほとんど感じられません。
 この曲集からの5つの作品はどれも改訂を繰り返す過程のもの。2つのヴァージョンの「守護天使」は、現行ヴァージョンよりはかなり短く、リストは改訂を加えるごとに素材を増やしていったようです。
 この時期のリストが作品を仕上げる際の試行錯誤がうかがえます。セルジオ・ガッロはブラジル出身の技巧派ピアニスト。ロマン派作品とブラジルの作品を得意としています。

 
 
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8.574619
\2100
注目すべし、ジャン=リュック・タンゴー
 フォーレ:付随音楽『シャイロック』/歌劇《プロメテ》

 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):

  1-4. 組曲『ペレアスとメリザンド』 Op. 80(1898/1900)
   1. I. 前奏曲/2. II. 糸を紡ぐ女/
   3. III. シシリエンヌ/4. IV. メリザンドの死

  5. 劇音楽『ペレアスとメリザンド』 Op. 80 –
   第3幕 第1場 メリザンドの歌(1898/1900) 
    (C. ケクランによる歌とオーケストラ編 第2稿)

  6-10. 抒情悲劇《プロメテ》より(1900)
   (J.R.デュカスとフォーレによる1917年改訂版)
    6. 第1幕への前奏曲/7. 第2幕への前奏曲/8. 第3幕への前奏曲/
    9. 第3幕:Des ruisseaux et des sources claires 清流と湧水(合唱)/
    10. 第1幕 Arrete Promethee(ガイア)

  11. 祈りながら(声と管弦楽版)(1890)
  12. 漁師の歌 Op. 4 No. 1 (1872)(声と管弦楽版)
  13. イスファハーンのばら Op. 39 No. 4(1884)(声と管弦楽版)
  14. タランテラ Op. 10 No. 2 (1873頃)
   (A. メサジェによる2声と管弦楽編)

  15-20. 劇音楽『シャイロック』 Op. 57(1889/90)
   15. I. シャンソン「おお、娘たちよ!おいで優しい声の娘たちよ!」
   16. II. 間奏曲/
   17. III. 第3曲 マドリガル「ぼくの好きなあの人は美人」/
   18. IV. 第4曲 祝婚曲/
   19. V. 第5曲 夜想曲/
   20. VI. 第6曲 終曲
タラ・エロート(ソプラノ)...5、10-14
ルース・ロジク(ソプラノ)...14
ジュリアン・ドラン(テノール)...15、17
アイルランド室内合唱団...9
アイルランド国立交響楽団
ジャン=リュック・タンゴー(指揮)

 録音:2023年7月12-14日...1、2、4、16、18-20 2024年1月6-9日...3、5-15、17 ダブリン、ナショナル・コンサート・ホール(アイルランド)
 総収録時間:65分

 このアルバムにはフォーレの舞台音楽とオーケストラ伴奏の歌曲が収録されています。
 メーテルリンクの戯曲を素材とした『ペレアスとメリザンド』はドビュッシーが同名の歌劇を書いたことでも知られる作品。
 ここでは良く知られる「シシリエンヌ」を含む組曲に加え、歌を伴う「メリザンドの歌」をケクランによるオーケストラ編で聴くことができます。
 『シャイロック』はシェイクスピアの「ヴェニスの商人」がテーマですが、悪徳商人シャイロックを主人公とするのではなく、ポーシャとバサーニオの愛と友人アントーニオの試練と物語が描かれており、フォーレの素晴らしいオーケストレーションによる緻密な音楽が楽しめます。
 『プロメテ』ではワーグナー的な濃密な音楽が展開されています。またフォーレは生涯100曲以上の歌曲を書き残しましたが、ほとんどはピアノ伴奏で、オーケストレーションが施されたのは数曲だけ。なかでも美しい愛の歌「イスファハーンのばら」の美しさが印象に残ります。
 フランス物のスペシャリスト、ジャン=リュック・タンゴーがすっきりとした響きで全体をまとめています。


 歌劇《プロメテ》はギリシャ悲劇の『縛られたプロメテウス』の冒頭部分に基づいている。
 初演には約 800 人の演奏者 (2つの吹奏楽団と15台のハープを含む)が参加し、10,000 人の聴衆が訪れた。
 1914年から1916年にかけて、ジャン・ロジェ=デュカスによってオーケストラの規模を縮小してスコアを作り直された。このバージョン (後にフォーレ自身によって改訂された) は1917年 5月17日にパリ・オペラ座で初演された。
 めったに演奏されることはなく、録音も極めて少ない。

 付随音楽『シャイロック』は1889年に作曲された全6曲からなる作品。プラッソン&ゲッダの名演奏があるが録音されることは少ない。


ジャン=リュック・タンゴー

 ジャン=リュック・タンゴーは1969年生まれのフランスの指揮者。
 マニュエル・ロザンタールのアシスタントを務め、NAXOSレーベルに多くのフランス音楽録音がある。
 前作のフォーレ第1弾はマニアに大受けした。
 2020年、NHK交響楽団(東京)でデビュー。この人、これから出てきそうな気がする。



フォーレの埋もれた傑作をきっちり掘り起こそうというしっかりした姿勢を見せるジャン=リュック・タンゴー
これは第1弾
 8.574587
\2100
フォーレ:ヴァイオリン協奏曲より
 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):
  1. 歌劇《ペネロープ》- 前奏曲(1913)
  2. ヴァイオリン協奏曲 二短調 Op. 14 -
     第1楽章 アレグロ(1878-79 未完)
  3. 子守歌 Op. 16(1878-79/ヴァイオリンと管弦楽版 1880)
  4. エレジー Op. 24(1880/チェロと管弦楽版 1901出版)
  5. ロマンス 変ロ長調 Op. 28 (1877)
   (P. ゴーベールによるヴァイオリンと管弦楽編 1913)
  6. 幻想曲 Op. 79(1898)(L. オーベールによるフルートと管弦楽編 1957)
  7-12. ドリー組曲 Op. 56(1893-96)
   (H. ラボーによる管弦楽編 1906)
    7. No. 1. 子守歌(アレグレット・モデラート)
    8. No. 2. ミ・ア・ウ(アレグロ・ヴィーヴォ)
    9. No. 3. ドリーの庭(アンダンティーノ)
    10. No. 4. キティー・ヴァルス(テンポ・ディ・ヴァルス)
    11. No. 5. 優しさ(アンダンテ)
    12. No. 6. スペインの踊り(アレグロ)
ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)...2、3、5
マーティン・ジョンソン(チェロ)...4
カトリオーナ・ライアン(フルート)...6
アイルランド国立交響楽団
ジャン=リュック・タンゴー(指揮)

 録音:2023年7月12-14日...1-3、5-12 2024年1月6-9日...1、4 National Concert Hall、ダブリン(UK)
 総収録時間:59分

 フォーレの隠れた名作で、唯一の歌劇《ペネロープ》からの前奏曲と、未完となったヴァイオリン協奏曲に加え、彼のピアノ曲や器楽曲を、他の作曲家たちがオーケストラ版に編曲した作品を収録した1枚。
 1878年から79年にかけて書かれたヴァイオリン協奏曲は、第1楽章と第2楽章が完成したものの、現存するのは第1楽章のみ。
 この第1楽章の素材は弦楽四重奏曲の元になり、失われた第2楽章は後年「アンダンテ」作品75として改作されました。
 このアルバムではフランスの人気ヴァイオリニスト、ピエール・フシュヌレがソリストとして演奏。
 伸びやかな美音を生かし、フォーレならではの美しい旋律を歌わせています。
 他には子守歌やエレジーなどの人気作と、ピアノ・デュオの名作「ドリー組曲」のオーケストラ版も収録。



ジャン=リュック・タンゴー
2020年のマスネも、やはりマニアックですごいアルバムだった
 8.574178
\2100
マスネ(1842-1912):交響詩「幻影」 他 管弦楽作品集
 1. 『ブルメール』序曲(1900)/2. 交響詩「幻影」(1891)
 バレエ音楽『エスパダ』組曲(1908)
  3. I. Panaderos パナデロス/4. II. Bolero ボレロ/
  5. III. Toreador et andalouse 闘牛士とアンダルシア人/
  6. IV. La Danse de la Mercedes メルセデスのダンス
 劇音楽『復讐の女神たち』-組曲(1876年版)
  7. I. Prelude 前奏曲
  8. II. Scene religieuse, Invocation 宗教的情景、祈り
  9. III. Entr'acte 間奏曲
  10-12. IV. Divertissement ディヴェルティスマン:
   Allegro/Andante/Allegro tres decide
 13.『フェードル』序曲(1873)
アレクセイ・キセリオフ(チェロ独奏)..8
ジャン=リュック・タンゴー(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

 録音 2019年8月27-28日 グラスゴー・ロイヤル・コンサート・ホール、新オーディトリアム、UK

 フランス・ロマン派の作曲家マスネは、70年の生涯に30曲近くのオペラを完成させ、《タイス》や《マノン》などは現在でも歌劇場の重要なレパートリーとして頻繁に演奏されています。
 彼はバレエや組曲、劇付随音楽などのオーケストラのための作品も数多く残しており、甘美な旋律と叙情性、フランス風の洒脱な雰囲気を備えたこれらの作品もまた、マスネの創作活動の一面を集約するものです。
 このアルバムでは、フランス・オペラを得意とするジャン=リュック・タンゴーの指揮による演奏で、イベリア地方の色彩と魅力的なリズムに満ちたバレエ音楽『エスパダ』と、ギリシャ神話に登場するエレクトラの復讐の場面を描いた劇音楽『復讐の女神たち』を中心に、マスネのオペラ以外の色彩豊かな作品を収録。また、リストの交響詩をモデルにした「幻影」ではマスネの巧みなオーケストレーションが楽しめます。

 
 
 


8.660565
(2CD)
\2900
ガエターノ・ドニゼッティ:歌劇《当惑した家庭教師》
 ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):
  歌劇《当惑した家庭教師》
   2幕のメロドランマ・ジョコーソ
   台本:ヤーコポ・フェッレッティ
  【CD1】
   1. シンフォニア/2-15. 第1幕
  【CD2】
   1-4. 第1幕(続き)/5-17. 第2幕
ドン・ジューリオ ...
 アレッサンドロ・コルベッリ(バリトン)
グレゴーリオ ...
 アレックス・エスポージト(バス・バリトン)
エンリーコ ...
 フランチェスコ・ルチイ(テノール)
ジルダ ... マリレーナ・ルータ(ソプラノ)
ピッペット ...
 ロレンツォ・マルテッリ(テノール)
レオナルダ ...
 カテリーナ・デッラエレ(メゾ・ソプラノ)
シモーネ ... ロレンツォ・リベラーリ(バス)
ドニゼッティ・オペラ合唱団
 (合唱指揮:クラウディオ・フェノーリオ)
ドニゼッティ歌劇場管弦楽団
ヴィンチェンツォ・ミッレタリ(指揮)

 2022年11月17日、20日、26日 ドニゼッティ音楽祭ソチャーレ劇場、ベルガモ(イタリア)
 総収録時間:130分

 若きドニゼッティが作曲した歌劇《当惑した家庭教師》は1824年、ローマで初演され大好評を博したと伝えられています。
 本作は、ドニゼッティの生地ベルガモのドニゼッティ財団と市の共同プロジェクトとして2015年に発足し、ドニゼッティの作品上演に革新的な新風を吹き込んできた「ドニゼッティ音楽祭」の新制作となるローマ初演版のライヴ録音です。
 ドン・ジューリオ役のアレッサンドロ・コルベッリ、家庭教師グレゴーリオ役のアレックス・エスポージトというオペラ・ブッファの重鎮たる二人の名歌手を中心に、ドニゼッティ劇場財団が運営するマスタークラス「ボッテーガ・ドニゼッティ」の研修生から選抜された活きの良い若手歌手たちが、1990年生まれの新鋭ヴィンチェンツォ・ミッレタリの軽快で瑞々しいタクトに導かれた音楽に応えて、溌剌とした歌唱を繰り広げます。
 



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MSR



MS 1860
(2CD)
\4600→\4190
名手ジョシュア・ピアース(Pf)
 リスト:ピアノ協奏曲全集+ピアノと管弦楽のための作品集

 CD1)
  (1)ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
  (2)ピアノ協奏曲第2番 イ長調
  (3)ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調
  (4)悲愴協奏曲(ロイス編曲・リスト修正編曲)
 CD2)
  (5)スペイン狂詩曲(ブゾーニ編曲)
  (6)呪い
  (7)死の舞踏(1849年初版)
  (8)ハンガリー民謡のテーマによる幻想曲
  (9)さすらい人幻想曲(シューベルト作曲・リスト編)
ジョシュア・ピアース(Pf)
(1)-(3)(5)-(9)
 ポール・フリーマン(指揮)
(1)(8)ロシア国立交響楽団
(2)(3)(5)(6)(9)
 モスクワ国立フィルハーモニー管弦楽団
(7)スロヴェニア放送交響楽団
(4)カーク・トレヴァー(指揮)
(4)ボフスラフ・マルチヌー・
 フィルハーモニー管弦楽団

 ジョシュア・ピアースのリスト:ピアノ協奏曲全集+ピアノと管弦楽のための作品集!

 録音:(1)-(3)(5)-(9)1993年~1996年 モスクワ放送協会第ホール&モスクワ・フィルム・スタジオ・コンサート・ホール、(4)1999年12月10~11日ズリーンBMFコンサート・ホール、(7)1990年1月3日スロヴェニア・フィルハーモニック・ホール [72:08]/[76:13]

 リストのピアノと管弦楽の為の作品集であるが編曲された作品も含まれている。「悲愴協奏曲」は、先ずピアノ・ソロから2台ピアノに編曲され、そこから弟子のエドゥアルド・ロイスが編曲したものにリストが修正したもの。
 「スペイン狂詩曲」は、ピアノ・ソロをブゾーニが編曲したもの。「さすらい人幻想曲」は、シューベルトのピアノ作品をリストが編曲したもの。


 ジョシュア・ピアースはニューヨーク出身。1960年代にジュリアード音楽院で学んだ後、ウォルター・ピストン、ヴィンセント・パーシケッティ、カルロス・チャベス、ヘンリー・カウエルのマスタークラスにも参加し、現代音楽についても研鑽を積んでいます。彼の演奏によるジョン・ケージのプリペアド・ピアノのための作品集(独Wergo)は定評あるところです。
 多くのレーベルからCDが発売されレパートリーも幅広く、バッハ、モーツァルト、ショパン、レスピーギ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ブロッホ、ヒンデミットetcと数え切れません。



 ポール・フリーマンはヴァージニア州リッチモンド出身。イーストマン音楽学校、ベルリン高等音楽院で学ぶ。30国以上の国で100を超えるオーケストラを指揮してきた。録音されたアルバムは200以上にも及ぶ。

 カーク・トレヴァーはロンドン出身。ギルドホール音楽演劇学校でチェロを学ぶ。一方で、ボールト、タウスキーに指揮を学んだ。ボフスラフ・マルチヌー・フィルの首席指揮者を務めバーンスタイン指揮者コンクールで優勝している。
 
 


MS 1624
\2500
「古典派の弦楽三重奏曲の発見 第4集」
 ロンバルディーニ=ジルメン(1745-1818):
  ソナタ へ短調Op.1-6(2Vn、Vc)
 ハイドン(1732-1809):
  ディヴェルティメント ト長調H.V:20(2Vn、Vc)
 J.C.バッハ(1735-82):ソナタ へ長調B.40(2Vn、Vc)
 ル・デュク(1742-77):トリオ へ短調Op.5–6(2Vn、Vc)
 ボッケリーニ(1743-1805):
  トリオ ハ短調Op.14–2(Vn、Va、Vc)
 ヨーゼフ・シュミット(1734-91):
  トリオ ト長調Op.11–3(Vn、テノール、Vc)
 ロンバルディーニ=ジルメン:トリオ 変ロ長調(2Vn、Vc)
ヴィヴァルディ・プロジェクト:
 【エリザベス・フィールド(Vn)
  アリソン・ナイキスト(Vn、Va)
  ステファニー・ヴィアル(Vc)】
(ピリオド楽器使用)

 録音:2023年6月20-24デューク大学ボールドウィン・オーディトリアム[72:10]

 ヴィヴァルディ・プロジェクトは、2006年に結成されたアンサンブル。ヴァイオリンのフィールドとチェロのヴィアルが中心となり、様々な編成で演奏活動を行なっている。
 メンバーはそれぞれバロックから古典派のレパートリーを、ドイツ・グラモフォン、フンガロトン、ナクソス、デロス、ドリアン他の有名レーベルからCDを多数リリースしている。
 ヨーゼフ・シュミットのトリオ ト長調で記されているテノールとは、ヴィオラ(アルト)よりもサイズの大きな弦楽器のことである。現在ではあまり使用されていない。
 今回は、ヴィオラで演奏されていると思われる。ピリオド楽器による演奏だが、響きの豊かな柔らかい音色で録音されている。
 程よくホールトーンも感じられて、心地よい空間の演出がされている。演奏もクリアで澱んだところが無く、大変後味の良い仕上がりとなっている。
 
 

MS 1816
\2500
「バーバラ・ハーバック作品集VOL.18」~
 ハーバック(b.1946):管弦楽曲集Vol.8

  交響曲第12番「時は飛ぶ」(2002)
   I. 秋-戯れ/II. 春-スケルツォ/
   III. 夏-煌めき/IV. 冬-気まぐれ)
  交響曲第13番「旅」(2002)
   I. 危険な旅/II. フィラデルフィアのクリスマス/
   III. ロンドンの日々/IV. アメリカ、約束の地)
  交響曲第14番「開拓者の女性達」(2002)
   I. 私は開拓者/II. 女性はするべきではない/
   III. 複雑/IV. それから平和
デイヴィッド・アンガス(指揮)
ロンドンフィルハーモニー管弦楽団

 録音:2024年1月15-16日 ヘンリーウッドホール(ロンドン)にて[66:46]

 バーバラ・ハーバックはペンシルベニア州出身の作曲家、チェンバリスト、オルガニスト。ミズーリ州を拠点に活躍している。
 交響曲、オペラ、室内楽、合唱曲、メディア等の映像音楽とジャンルは幅広い。調整的で明快な書法は現代音楽と言うよりも、ロマン派・新古典派に近い。初期のドビュッシーを思わせる色彩感が印象的な作風である。
 指揮の、デイヴィッド・アンガスはイギリス出身。少年時代は、ウィルコックス指揮が率いるキングスカレッジ聖歌隊に在籍していた。ボストン・リリックオペラの音楽監督を務めている。

 収録作品は全て標題を持った交響曲である。
 No. 12 は、作曲家の幼少期の記憶の中の風景が描かれている。各楽章独自のモチーフを展開させていく柔和な表情が印象的である。
 No. 13 は、奴隷制度の廃止運動を起こしたクラフト夫妻の脱出劇を描いた作品。夫妻の道程を時系列に沿って作曲されている。第二楽章では有名なクリスマスの聖歌「神の御子は今宵しも」が使用されているが、クリスマスの華やぎはなく困難な旅路を想像させる。
 No. 14 は、アラスカの荒野開拓に身を投じた4人の女性を描いている。所有していた4人の肖像画や、当時の日記・手紙・書籍・雑誌を年代順に整理して楽章を形成している。第一楽章は「キャサリン・ヴァン・カーラー」、第二楽章は「コーデリア・ノーベル」、第三楽章は「マーガレット・ムーリー」、第四楽章は「ガートルード・ファーガス・ベイカー」という構成になっている。
 
 

MS 1817
\2500
ピエール=マックス・デュボア(1930-95):歌曲全集(世界初録音)
 6つのシャンソン(詩:フィリップ・スーポー)
  (研ぎ師の歌/キングケーキ/花の模倣/
   不愉快な日のために/必要と所有/ムシュー・ペピネ)
 12星座(詩:ジョゼ・ブリュイエール)
  (山羊座/獅子座/天秤座/乙女座/魚座/水瓶座/
   蠍座/牡羊座/射手座/双子座/蟹座/牡牛座)
 3つのシャンソン(18世紀・作者不詳)
  (バ・ブ・ビ・ボ・ビュ/みんなの邪魔をしないで/
   森に行くのは、こんな感じだ)
 消えた星々(詩:モーリス・フォンブール)
  (トルティヤールの旅/薔薇の歌/怠さ/
   古い歌/騎兵ラッパのヴァリエーション)
 5つのポエムソング(詩:ジャン・タルデュー)
  (泣ける格言/自動ピアノの格言/エラー/
   その日のポイントに対して/虚無の子供)
エリーズ・デシャン(メッツォ・ソプラノ)
アラン・ハックルベリー(ピアノ)

 録音:2023年1月6-8日アイオワ大学 [74:17]

 デュボアは1930年フランス出身の作曲家。パリ音楽院で、ジャン・ドワイアンにピアノを、ダリウス・ミヨーに作曲を学ぶ。
 サキソフォン他の木管楽器の為の作品で広く知られているが、バレエ、オペラ、弦楽器、ピアノの為の作品など幅広く手掛けている。
 メッツォ・ソプラノのエリーズ・デシャンはモントリオール出身。キャピタル大学、アイオア大学の声楽研究所のメンバー。
 オペラ、オラトリオ、コンサートで活躍し、特にカルメン役は絶賛されている。オペラで培われた深い声と表現が、作品の魅力を引き出している。両親は、作曲家とは親友であった。
 ピアノのアラン・ハックルベリーはソロリサイタル、協奏曲のソリスト、室内楽で、全米、ヨーロッパ、オーストラリアで活躍している。CDも15枚ほど出ている。
 透明感のあるクリアな音色が、フランス音楽にマッチして歌を見事にサポートしている。
 
 

MS 1838
\2500
「ウェーヴレングス(波長)」~
 アメリカのクラリネット、チェロ、ピアノのための新作集

  (1)-(6)キナン・アズメ(b.1976):
   散らばったスケッチ(2012、クラリネット、チェロ)
  (7)ピエール・ジャルベール(b.1967):紫外線(2013)
  (8)トッド・コクラン(b.1951):ソウル・バード(2022)
  (9)リビー・ラーセン(b.1950):トリオ・ノアール(2022)
  (10)-(14)デイヴィッド・ルドウィク(b.1974):砂漠の花(2009/2022)
   I.悪意のあるブルー/II.不規則なスナップが聞こえる/
   III.自分を捨てたことを何度も後悔する/IV.銃弾はあと5発/
   V.主はイスラエルの民に平和を施される
  (15)-(17)ローウェル・リーバーマン(b.1961):
   クラリネット三重奏曲Op.128a(2015/2022)
ロミィ・ド・ギーズ=ラングロワ(クラリネット)
ドミトリー・アタピン(チェロ)
(7)-(17)パク・ヘヨン(ピアノ)

 録音:2022年5月23~25日 ネヴァダ大学 ハーラン・O & バーバラ・R ホール リサイタルホール[68:27]

 収録された作品は、どれも作曲家と演奏者の信頼関係から成立している。祖国の民族音楽、科学の神秘、ジャズや映画音楽でのキャリアから生まれたもの、古い犯罪映画からインスピレーションを得たもの、アメリカの銃社会への警鐘、演奏者からの改訂依頼に応えたものと様々である。殆どの作品に標題が付いているのも、より良い理解の一助となっている。
 ギーズ=ラングロワは、ヒューストン交響楽団、グアナフアト交響楽団(メキシコ)でソリストとして活躍している他、リンカーンセンター室内楽アーティスト、ボストン室内楽協会のメンバーである。
 マサチューセッツ大学アマースト校で、クラリネット科の教授を務めている。
 
 


MS 1847
\2500
「ショパン&ドビュッシー」~カルロス・ガルデルス
 ショパン:
  (1)夜想曲 変ロ短調 Op. 9-1/(2)夜想曲 嬰へ長調 Op.15-2
  (3)夜想曲 嬰ハ短調 Op. 27-1/(4)夜想曲 変ニ長調 Op. 27-2
  (5)夜想曲 ロ長調 Op. 62-1/(6)夜想曲 ホ長調 Op. 62-2
 ドビュッシー:
  (7)-(10)ベルガマスク組曲
   (I.前奏曲/II.メヌエット/III.月の光/IV.パスピエ)
  (11)亜麻色の髪の乙女/(12)組み合わされたアルペジオの為の
カルロス・ガルデルス(ピアノ)

 録音:(6)2021年1月、(1)(3)ᬢ(5)(7)ᬢ(10)(12)2021年6月・2024年2月、(2)(11)2024年3月,カリフォルニア[58:15]

 カルロス・ガルデルスはロスアンジェルス出身のピアニスト。カーネギーホールで、ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番のソリストを15歳で務めてデビューする。
 ロスアンジェルス・リスト国際コンクールなどで優勝。ロンドン、パリ、エストニアでリサイタルを開催する。作曲家としても活躍しており「ピアノの為の3つの幻想曲」が出版されるなど、才能豊かな音楽家である。

 ショパンの夜想曲とドビュッシーのベルガマスク組曲他の組み合わせ。珍しい組み合わせだが違和感のない自然な流れが素晴らしい。
 収録された時期や場所がまちまちなので響きにほんの少し差を感じる瞬間があるものの、巧みなタッチ・ペダルコントロールで淀みなく聴かせてくれる。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ATS

ATS973-2
(UHQCD)
\2500→\2290
1968年ライヴ
セル+シュヴァルツコップのマーラー第4番

 マーラー:交響曲第4番
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管
エリザベート・シュヴァルツコップ(S)

 夢の組合せ!セル+シュヴァルツコップのマーラー第4番 音質向上!

 (1968年7月26日ブロッサム音楽祭ライヴ)[16:53][9:15][19:39][8:26]

 セルがマーラーの交響曲の中で最も愛奏したのがこの第4番。かなり旋律を追い詰めていくスリリングな演奏で、セルが本来持っている苛烈な情熱をぶつけた名演です。
 第3楽章は20分近くもかけてかなり陶酔的情緒纏綿に歌い上げております。
 スタジオ録音はジュディス・ラスキンがソロでしたが、こちらは名花シュヴァルツコップとの共演というのがそそられます。
 名歌手だけにワルターとの演奏とはまるで違う表現には流石!の一言。音質も改善されています。
 野外コンサートですが、庇もある立派なホールで聴きやすいステレオ録音で収録されていることにも大感謝です。
 




<国内盤>


キング・インターナショナル



KKC 4359/60
(2SACD シングルレイヤー)
\4950
ペーター・レーゼルによる「ブラームスのピアノ作品全集」
 ブラームス:
 Disc 1
  ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 op.1
   (録音:1972年、ドレスデン、ルカ教会)
  ピアノ・ソナタ第2番 嬰ヘ短調op.2
   (録音:1972年、ドレスデン、ルカ教会)
  スケルツォ 変ホ短調op.4
   (録音:1973年4月、ドレスデン、ルカ教会)
  ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調op.5
   (録音:1972年6/7月、ドレスデン、ルカ教会)
  ピアノ五重奏曲 ヘ短調op.34*
   (録音:1972年5月、ベルリン、ブルネンシュトラーセ・スタジオ)
 Disc 2
  8つのピアノ小品 op.76
  2つのラプソディ op.79
   (録音:1973年2,3,9月、ドレスデン、ルカ教会)
  4つのバラード op.10
  6つの小品 op.118
   (録音:1972年10月、1973年4~5月、ドレスデン、ルカ教会)
  幻想曲 op.116
   (録音:1972年12月、1973年2,4月、ドレスデン、ルカ教会)
  3つのインテルメッツォ op.117
   (録音:1972年10-12月、ドレスデン、ルカ教会)
  4つのピアノ小品 op.119
   (録音:1973年2/4月、ドレスデン、ルカ教会)
  ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ op.24
    (録音:1972年、ドレスデン、ルカ教会)
  シューマンの主題による変奏曲 op.9
   (録音:1973年、ドレスデン、ルカ教会)
  パガニーニの主題による変奏曲 op35
  創作主題による変奏曲 op.21-1
   (録音:1972 年10月、1974年4月、ドレスデン、ルカ教会)
ペーター・レーゼル(ピアノ)
ブラームス弦楽四重奏団
  [ ハインツ・シュンク
   (ヴァイオリン)
  ホルスト・ピーチュ
   (ヴァイオリン)
  マンフレード・シューマン
   (ヴィオラ)
  ペーター・ツィンマーマン
   (チェロ)]*

 ※通常のCDプレーヤーでは再生できません。
 
 「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」本家エテルナのオリジナル・サウンドに最も忠実な音!
 第8弾は、ドイツを代表するピアノの巨匠の一人ペーター・レーゼルによる「ブラームスのピアノ作品全集」、レーゼルの高弟、高橋望によるエッセイも掲載。

 国内製作・日本語帯・解説付

 全盛期のエテルナのアナログ・レコードの音を限りなく再現すべく、オリジナル音源から新規デジタル・マスタリングした、キングインターナショナルのシリーズ 「ドイツ・シャルプラッテンETERNA の芸術」。
 第8弾はドイツを代表するピアノの巨匠の一人ペーター・レーゼルによるブラームスのピアノ作品全集。
 第二次世 界大戦終結の年、1945年ドレスデン生まれ。チャイコフスキー国際コンクール入賞。ベルリン・フィルやニューヨーク・フィルと長年共演を重ねてきたドイツを 代表するピアノの巨匠です。
 
 レーゼルの名前が国際的に、そして日本での知名度も上がったのはETERNA で録音されたブラームスのピアノ曲全集で高い評価を 得たことが大きいと言えるでしょう。
 引き続き企画監修は、ヴィンテージレコードショップ「エテルナトレーディング」の店主で、日本にETERNA のレコードを 流布させた"仕掛け人"でもある高荷洋一氏。
 今回の解説では、レーゼルに師事し、その後も日本のバッハ弾きとして、その高い演奏技術とともに真摯にバッハ の音楽に向き合う姿勢が高く評価されている高橋望によるエッセイ「百戦錬磨の巨匠レーゼルの芸術の原点」を掲載しています。
 



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国内ユニバーサル



UCCD45032
(2CD)
\4400
2024年8月
 沖澤のどか&サイトウ・キネン・オーケストラ

Disc1
 1. ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
 2. R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』 Op.20
Disc2
 3. ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
サイトウ・キネン・オーケストラ
沖澤のどか(指揮)
 録音:2024年8月、長野県、キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)

 指揮者、小澤征爾が総監督を務めるオーケストラ、サイトウ・キネン・オーケストラの結成40周年を記念し、2024年「セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)」でのコンサート・プログラムを集めたライヴ録音。
 2024年のOMFには、小澤征爾によりフェスティバル史上初めて首席客演指揮者に指名された、ブザンソン国際指揮者コンクールの覇者沖澤のどかが舞台に立ちました。

 今作『ブラームス:交響曲第1番&第2番』は、沖澤のどかの首席客演指揮者就任披露となったプログラムを含むライヴ録音を収録。
 サイトウ・キネン・オーケストラが結成初期の海外ツアーで取り上げた中心的なレパートリー、ブラームスの交響曲第1番と第2番をメイン曲に、カップリング曲としてリヒャルト・シュトラウスの交響詩『ドン・ファン』を収録。

 偉大な教育者であり桐朋学園創設者のひとりである、故・齋藤秀雄の没後10年となる1984年に、弟子の小澤征爾の発案により、師の名前を冠して結成された「サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)」。1992年に長野県松本市をSKOの本拠地とした「セイジ・オザワ 松本フェスティバル(旧サイトウ・キネン・フェスティバル松本)」が開幕され、以降、毎年世界から注目されるオペラ公演やコンサート公演を開催しています。さらに、小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラは今まで数多くのレコーディングを行っており、2016年にはデッカ・クラシックスよりリリースされたアルバム、ラヴェル:歌劇『こどもと魔法』では第58回 グラミー賞最優秀オペラ録音賞を受賞。2024年5月には小澤征爾の盟友である指揮者・作曲家のジョン・ウィリアムズがタクトを振った東京公演のライヴ録音もリリースされています





 松本市で開催されていたセイジ・オザワ・松本フェスティバル(OMF)オーケストラコンサートB、Cプログラムについて、指揮する予定だったアンドリス・ネルソンスが健康上の理由で降板。
 急遽16、17日のBプログラムは首席客演指揮者の沖澤のどかが務めた。曲目はブラームスの交響曲第1番と第2番。
 ネルソンスはそうとう体調が悪かったようだが、沖澤のどかも決して体調万全ではなかったはずだが、この大役を見事に果たした。
 代役が決まったとき巷ではいろいろ言われていたが、素晴らしい演奏でそれらの騒音をねじ伏せた格好になった。


オーケストラ コンサート Aプログラム
 2024年8月10日(土)
 2024年8月11日(日)
メンデルスゾーン:《夏の夜の夢》作品61より
R. シュトラウス:交響詩《ドン・ファン》作品20
R. シュトラウス:《四つの最後の歌》*
 演奏 サイトウ・キネン・オーケストラ
 指揮 沖澤のどか


オーケストラ コンサート Bプログラム
 2024年8月16日(金)
 2024年8月17日(土)
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
 演奏 サイトウ・キネン・オーケストラ
 指揮 沖澤のどか
(アンドリス・ネルソンスは健康上の理由により降板、代わってOMF首席客演指揮者 沖澤のどかが出演した。)




沖澤のどか、デビュー盤
シベリウス:交響曲第2番

日本コロムビア
COCQ85619
\3300
聴け、この清浄な世界の音楽を
 沖澤のどか、待望のデビュー盤
  シベリウス:交響曲第2番ニ長調 Op.43
読売日本交響楽団
沖澤のどか(指揮)

録音2021年10月9,10日、東京芸術劇場ライヴ

 まるで音楽が泉から湧き上がってくるように目の前に現れるのである。
 これが才能というものか。



 今、国内外から注目を集める指揮者・沖澤のどか。2019年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、2018年東京国際音楽コンクール優勝(及び特別賞、齋藤秀雄賞を受賞)。NHK交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢など主要オーケストラで客演。海外ではメルボルン交響楽団、MDR交響楽団、トーンキュンストラー管弦楽団との定期公演に登場。2023年4月からは京都市交響楽団第14代常任指揮者に就任し、次世代を担う指揮者として今後の活躍が期待されています。
 当録音は、2021年に沖澤のどかが読売日本交響楽団に初登場した際の『シベリウス:交響曲第2番』をライヴ録音。初共演にしてオーケストラのサウンドを最大限に引き出し、なおかつ自然な流れで音楽を展開していく、沖澤の天性の音楽性を示した名演を収録。



沖澤のどか

2019年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、併せてオーケストラ賞及び聴衆賞を受賞。
2018年東京国際音楽コンクール<指揮>でも優勝(及び特別賞、齋藤秀雄賞を受賞)している。
2023年3月、公益財団法人ソニー音楽財団 第21回(2022年度)齋藤秀雄メモリアル基金賞 指揮部門受賞。
2020年から2022年6月末までベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー奨学生、及びキリル・ペトレンコのアシスタントを務めた。2022年3月、ベルリンのベルヴュー宮殿にて、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のウクライナのための連帯コンサートを指揮。2022年5月にはキリル・ペトレンコとともにカラヤン・アカデミー50周年記念公演に出演した。ミュンヘン交響楽団には、2021年11月のデビューに続き、2022/23シーズンはアーティスト・イン・レジデンスとして登壇。
2022/23シーズンのハイライトとしては、とりわけ、メルボルン交響楽団、MDR交響楽団(ライプツィヒ)、及びトーンキュンストラー管弦楽団(ニーダーエースターライヒ)との定期公演デビューが挙げられる。
また、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢へも定期的に客演している。
2022年8月、セイジ・オザワ 松本フェスティバル2022では、ロラン・ペリー演出によるモーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』を指揮してサイトウ・キネン・オーケストラへデビューした。
1987年青森県生まれ。幼少期からピアノ、チェロ、オーボエを学ぶ。東京藝術大学で指揮を高関健、尾高忠明両氏に師事して修士号を取得。
2019年には、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンでクリスティアン・エーヴァルトとハンス・ディーター・バウム両氏のもと第二の修士号を取得した。ベルリン在住。
2023年4月から京都市交響楽団第14代常任指揮者に就任。









<映像>


ARTHAUS MUSIK(映像)



10 9473BD
(Blu-ray)
\6000
カリスマ指揮者カルロス・クライバーの《カルメン》、
 ブルーレイで再発売!

  ビゼー:歌劇《カルメン》
エレーナ・オブラスツォワ(カルメン)
プラシド・ドミンゴ(ドン・ホセ)
ユーリ・マズロク(エスカミーリョ)
イソベル・ブキャナン(ミカエラ)
チェリル・カンフシュ(フラスキータ)
アクセル・ガル(メルセデス)
クルト・リドル(スニーガ)
ハンス・ヘルム(モラレス)
ハインツ・ツェドニク(レメンダード)
パウル・ヴォルフルム(ダンカイロ)
ウィーン少年合唱団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ノルベルト・バラチュ(合唱指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
カルロス・クライバー(指揮)

 カリスマ指揮者カルロス・クライバーの《カルメン》、クライバーの躍動感あふれる指揮姿、そしてクライバーの存在感に劣らぬオーラを放つドン・ホセ役のドミンゴの圧倒的な歌唱、生気に満ちた音楽に熱狂する聴衆の高まり40年以上経った現在でも色あせることのない名演がブルーレイで再発売!

 演出・装置・衣装:フランコ・ゼッフィレッリ
 収録:1978年12月9日、ウィーン国立歌劇場
 画面:4:3/音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1/リージョン:ABC/字幕:独英西仏伊韓日/154 分

 ゼッフィレッリ演出、カルロス・クライバー指揮の名演《カルメン》がブルーレイで再発売します。
 1978年12月9日におこなわれたウィーン国立歌劇場でのプレミエ公演。当時ヨーロッパで生中継され、その後日本でも放映され、さらにはDVD、ブルーレイと相次いでリリースされた、言わずと知れた名盤です。
 
 カルロス・クライバーは、取り上げるレパートリーを極端に絞り込み、少ない演奏会、決して多くはない録音ではありましたが、ひとたび舞台に上がると聴く者すべ てを魅了する演奏をした、生きながらにして伝説の指揮者でありました。
 オペラ全曲の公演記録も7演目のみでしたが、そのどれもが音楽的魅力と驚くべき水準の 高さを誇ります。
 
 当盤《カルメン》はクライバーが48歳のときの演奏。
 オペラ演出や映画監督として一時代を築いたフランコ・ゼッフィレッリ。ゼッフィレッリ演出、ドミンゴをはじ めとした豪華キャスト、そして一瞬にして聴衆とオーケストラを魔法にかけてしまうクライバーの華麗な指揮ぶり。
 クライバーの生気に満ちた音楽、圧倒的な存在感、 そして聴衆の熱狂ぶりも画面を通して伝わり、「人類の音楽的遺産」として必見の映像と言えるでしょう。
 
 オペラ映像とはいえ、通常の映像よりも指揮者が映し出される場面も多く、クライバーの指揮姿を存分に堪能できます。
 歌手陣では、豊かな美声を存分に駆使した ドン・ホセ役のドミンゴがその演技とともに圧倒的に充実しており、「花の歌」などクライバーにも劣らぬスーパー・スターとしての存在感を示しています。
 




C MAJOR(映像)



76 8404
(Blu-ray)
\5500
2024年7月にブレゲンツ音楽祭で
 上演された《魔弾の射手》

  ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》
リヴィウ・ホーレンダー(オットカール)
フランツ・ハヴラタ(クーノー)
ニコラ・ヒレブラント(アガーテ)
カタリーナ・ルックガーバー(エンヒェン)
クリストフ・フィシェッサー(カスパール)
マウロ・ペーター(マックス)
モーリッツ・フォン・トロイエンフェルス( ザミエル)
アンドレアス・ヴォルフ( 隠者)
マクシミリアン・クルメン(キリアン)
ウィーン交響楽団
エンリケ・マッツォーラ( 指揮)
ブレゲンツ音楽祭合唱団
プラハ・フィルハーモニー合唱団
76 8308
(DVD)
\4500

 湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」2024、フィリップ・シュテルツル演出の音楽祭オリジナル版、壮大な野外オペラを堪能できる大スペクタキュラー

 演出・美術・照明:フィリップ・シュテルツル
 日本語字幕:寺西肇
 収録:2024年7月12・17・19日 ボーデン湖上ステージ、オーストリア・ブレゲンツ(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:1080i 16:9 FullHD/音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.1/リージョン:All BD50/原語:ドイツ語/字幕:英、韓、日本語(本編のみ)/153分(本編:128分/ボーナス:25分)
 (DVD)画面:16:9 NTSC/音声:PCMステレオ、DTS5.1/リージョン:All DVD9/原語:ドイツ語/字幕:英、韓、日本語(本編のみ)/153分(本編:128分/ボーナス:25分)

 湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」。オーストリアの西端でドイツとスイスの国境近くに位置するブレゲンツで、裕福な市民の資金が投入され1946 年からスタートした音楽祭です。
 本映像は2024年7月にブレゲンツ音楽祭で上演された《魔弾の射手》です。
 演出は、近年オペラ演出家として注目され、2019年の《リゴレット》でも大成 功を収めたフィリップ・シュテルツルによる演出。
 既存の《魔弾の射手》からは大幅に改定され、全編を通してザミエルが物語を進行、新しく創作した台詞を用 いた寸劇を挟んだ、ブレゲンツ音楽祭のオリジナル版です。
 野外劇場のスペクタキュラーな演出と相まって、見ごたえのある舞台となっています。
 当舞台が創り上げられるまでの過程を記録したボーナス映像が収録されています。
 

















11/26(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HARMONIAMUNDI



HMM 902334
\3600→\3290
ベザイデンホウト& FBOによるモーツァルト協奏曲第5弾
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K459(1784年12月)
  ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488(1786年3月2日)
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 〔コンサートマスター:
  ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ〕

 注目のシリーズ、ベザイデンホウト& FBOによるモーツァルト協奏曲第5弾はウィーンで書かれた2作品!

 フォルテピアノ/Walter&Sohn(1805頃)のコピー、ポール・マクナルティ製作(2008)
 録音:2022年3月、フライブルク・アンサンブルハウス

 天才ベザイデンホウト&FBOによるますます好調のモーツァルト、第5弾の登場。
 音も目覚ましいフレッシュさで、当コンビが共演を重ねても毎度魅力的なセッションを繰り広げていることが感じられる内容です。

 K459は、モーツァルトがウィーンに移って、ピアニストとしての名声を確かなものにした1784年の12月に完成されました。
 オーケストラはオペラの序曲を思 わせるワクワクした雰囲気に満ち、そこに加わるように始まるベザインデンホウトの溌剌としたソロは絶品。
 全体を通して流麗にして楽し気な雰囲気に満ちていま す。K488 は鍵盤協奏曲としては珍しくテンポのゆったりとした楽章(アダージョ)の、シチリアーノ風の第2楽章をもつ作品。
 ベザイデンホウトのソロは切々と、し かし美しい流れのある歌で、続く管弦楽で涙腺が崩壊するような、ロマンティックな演奏です。
 終楽章のアレグロ・アッサイではベザイデンホウトが天衣無縫にあそ んでいます。

 
 




AUDIOGUY RECORDS

AGCD0179
\2700
コ・ヨンギョン ~ ショパンとシュニトケの前奏曲
 シュニトケ:5つの前奏曲とフーガ(1954)
 ショパン:24の前奏曲 Op.28(1839)
コ・ヨンギョン
 (ピアノ/
  ベーゼンドルファー290
   インペリアル)

 韓国におけるシュニトケのスペシャリスト、コ・ヨンギョンが弾くショパン&シュニトケ!

 ☆シュニトケの論文によってソウル大学の博士号を取得したスペシャリスト、コ・ヨンギョン!
 ☆韓国の高音質レーベルAudioGuy Recodsから、ショパンとシュニトケの前奏曲集をリリース!
 ☆輸入盤日本語解説付き仕様!
 ☆参加するYouTubeチャンネル「ミューラベル」は登録者数19.5万人。300万回超再生の動画も!

 ソウル芸術高校から名門ソウル大学校音楽大学(ソウル大)へと進んだ後に渡米、ミシガン州立大学でも研鑽を積んだ韓国のピアニスト、コ・ヨンギョン(Ko Yeon Kyoung)。
 ソウル大学校音楽大学の博士課程に在籍した際、「合奏協奏曲」に現れるポリスタイリズム(多様式主義)に衝撃を受け、シュニトケの音楽に魅了されたと語るコ・ヨンギョンは、自身の博士課程の論文として「アルフレート・シュニトケ《五つのアポリズム》の作品分析および象徴的意味の考察」を発表。その内容が非常に高く評価され博士号を取得すると同時に、韓国におけるシュニトケのスペシャリスト、伝道者として注目を集めることとなりました。

 旧ソ連時代を生きたシュニトケがモスクワ時代の若かりし頃、1954年に作曲した「5つの前奏曲とフーガ」について、"前奏曲"の部分はストーリーテリングと映画音楽の要素が見られ、まるで5本の短編映画を観ているかのよう、"フーガ"は後期の作風に見られる抽象的かつ哲学的な雰囲気と美しさを醸しだしている、と述べるコ・ヨンギョン。
 シュニトケの音楽に息づく美しさ、光とその裏にある影が表現されている「5つの前奏曲とフーガ」、そして傑作中の傑作であるがゆえ、型にはまることなく様々な音楽的な試みを行い、自分だけの色を盛り込もうとしたというショパンの「24の前奏曲」。
 それぞれが多彩な色を持つ長短さまざまな30の前奏曲(とフーガ)が集まり、最終的に一つの美しい叙事を構成しています。
 まさにストーリーテラーと呼ぶに相応しいコ・ヨンギョンという演奏家、ピアニストの"プレリュード"となる美しきアルバム「PRELUDES」が誕生しました。

 またコ・ヨンギョンは、ソウル大学校音楽大学のピアノ専攻出身の才気ある若手演奏者たちが集まり立ち上げられ、現在19.5万人が登録しているYouTubeチャンネル「Music Life Balance(通称:ミューラベル)」(@MusicLifeBalance1)の看板ピアニストとしても知られており、自身が出演したツェルニーやソナチネなどの動画再生回数が300万回を超えるなど、クラシック音楽をより身近で楽しんでもらえるよう創意工夫を重ねた様々な活動にも取り組んでいます。

 今回、コ・ヨンギョンがレコ―ディングのために選んだピアノは、かつてチョン・ミョンフンが所有していたベーゼンドルファーのモデル290インペリアル。
 長い時間をかけてピアノと意思疎通を行い、楽器に慣れてきた時に、より多彩な色を表現することが出来るようになったと録音当時を振り返っています。

 録音時期:2022年5月26日&6月3日
 録音場所:オーディオガイ・スタジオ(通義洞、ソウル、韓国)
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 解説:リュ・テヒョン
 解説言語:日本語、韓国語
 




GUTMAN

GUTMANCD232
\2800
モーツァルト:変ホ長調の室内楽作品集
 モーツァルト:
  クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲 変ホ長調 KV 498《ケーゲルシュタット・トリオ》
  ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 KV 282
  ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 KV 452
トーマス・ベイエル(ピアノ)
カメラータRCO

 トーマス・ベイエル×コンセルトヘボウ管のメンバーによるモーツァルト!

 2019年からヤング・ピアニスト・ファウンデーションの芸術監督を務め、2022年にはオランダの教育・文化・科学省からクラシック音楽家に与えられる最高の国家賞「オランダ音楽賞(Nederlandse Muziekprijs)」を受賞した1988年生まれのオランダ人ピアニスト、トーマス・ベイエル。
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーで構成されるカメラータRCOと共演で贈る、「ピアノ協奏曲集」(GUTMANCD172/GUTMANLP1)に続くモーツァルト・アルバムは、変ホ長調の作品に絞った室内楽作品集。
 時には寛大で温かく荘厳に、時には陽気さや気楽さを持って響く変ホ長調の様々な色を発見させてくれる1枚です。

 ※録音:2020年12月7日-11日、フィルハーモニー(ハールレム、オランダ)
 
 

GUTMANCD242
\2800
枯葉 ~ ドビュッシー、I.ホルスト、グリーグ、武満徹:弦楽四重奏曲集
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
 イモジェン・ホルスト:ファンタジー・クァルテット
 グリーグ:弦楽四重奏曲第1番 ト短調 Op.27
 武満徹:枯葉(弦楽四重奏版/原曲:ジョゼフ・コズマ)
ゴヤ四重奏団

 副首席ヴィオラ奏者である小熊佐絵子など、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーで2014年に結成された弦楽四重奏団、ゴヤ四重奏団。
 このアルバムでは「自然への愛」をコンセプトに据え、自然の香りや質感、風景、色を思い出させる作品で季節の移り変わりを体現しています。
 世界有数のオーケストラのメンバーによる気品あふれる演奏が私たちに豊かな感性を授けてくれます。

 ※録音(ライヴ/セッション):2024年5月18日-20日、ヴァールセ教会(アムステルダム、オランダ)
 
 

GUTMANCD241
\2800
パリの響き ~ 近代フランスのピアノ作品集
 ジャン・ロジェ=デュカス:舟歌第1番/暁の歌/音の響き/リズム
 フォーレ:3つの無言歌 Op.17
 リリ・ブーランジェ:主題と変奏
 ジャン・ロジェ=デュカス:6つの前奏曲
 フランク:前奏曲、アリアと終曲 M23
フロリアン・フェルウェイ(ピアノ)

 1997年に生まれ、幼い頃から多くのコンクールに入賞し、アムステルダム音楽院でナウム・グルベルトに学んだ若手ピアニスト、フロリアン・フェルウェイのデビュー・アルバム。
 フランクの「前奏曲、アリアと終曲」をきっかけにフランスのピアノ音楽に没頭するようになったというフェルウェイ。
 このプログラムはロジェ=デュカスの「音の響き(ソノリテ)」との出会いから構想され、その師であるフォーレや、親しかったリリ・ブーランジェの作品を組み合わせて20世紀初頭のパリの響きを探求しています。

 ※録音:2024年7月18日-20日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
 



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INDESENS CALLIOPE RECORDS



XIC064
(3CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6600
ロマンティックな運命 ~ クララ・シューマン:ピアノ作品集
 【CD1】
  4つのポロネーズ Op.1
  ワルツ形式によるカプリス Op.2
  ロマンスと変奏ハ長調 Op.3
  ロマンティックなワルツ ハ長調 Op.4
  4つの性格的小品 Op.5
 【CD2】
  音楽の夜会 Op.6
  ベッリーニの歌劇《海賊》の歌にもとづく
   演奏会用変奏曲 Op.8
  即興曲 《ウィーンの思い出》 Op.9
  3つのロマンス Op.11
 【CD3】
  4つの束の間の小品 Op.15
  3つの前奏曲とフーガ Op.16
  ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.20
  3つのロマンス Op.21
ソフィア・ヴァイヨン
 (ピアノ/スタインウェイD)
IC064
(3CD)
特別価格
\5400→\4990

 クララ・シューマンの作曲の妙技と繊細さを明らかにする3枚組アルバム!

 ☆国際的に活躍する女流ソフィア・ヴァイヨンが、19世紀の偉大なピアニストの一人、クララ・シューマンの作曲の妙技と繊細さを明らかにする3枚組アルバム!

 タイユフェールやブーランジェといった有名な女性作曲家、エレーヌ・ド・モンジュルーやルイーズ・ファランクなど近年では知名度が向上してきた女性作曲家、そして一般にはまだまだ知られていない女性作曲家の作品を、一堂に集めた意欲的なアルバムで数々の賞を受賞し、国際的に活躍する女流ピアニスト、ソフィア・ヴァイヨンが弾くクララ・シューマンのピアノ作品集。

 19世紀の最も偉大なピアニストの一人であり、作曲家としても活躍したクララ・シューマンは、ショパン、シューベルト、ロベルト・シューマンの影響を受け、50曲ほどの作品を残しています。
 本アルバムでは、何よりも音というものに執着し、ヴィルトゥオーゾ的な音楽を書き、自身も優れたピアニストであった彼女の作曲の妙技と繊細さを明らかにしています。
 近年はクララ・シューマンの録音も増えてきましたが、これだけまとまった新録音のリリースは久しぶりとなります。
 国際的に活躍する女流奏者の解釈で描く、クララ・シューマンの世界にご期待ください。

 ※録音:2023年5月、12月&2024年2月、5月、スタジオ・ド・ムードン(フランス)

 
 
 

IC063
\2700
ポップ・ミーツ・クラシカル Vol.2
 ビートルズ:イエスタデイ/D.スカルラッティ:ソナタ K.466/
 スティング:シェイプ・オヴ・マイ・ハート/
 パガニーニ:カプリス第24番/
 デヴィッド・ボウイ:スペイス・オディティ/
 フランシスコ・タレガ:アルハンブラの思い出/
 クイーン:ボヘミアン・ラプソディ/
 ブラームス:間奏曲 OP.118-2/
 マイケル・ジャクソン:アース・ソング/ピアソラ:リベルタンゴ
アレクサンドル・ボルダチョフ(ハープ)

 天才ハーピストの超絶テクニックに酔いしれる!クラシックとポップスのクロスオーバー・アルバム第2弾!

 ☆クラシック、ポップス、ロックのヒット曲を網羅したクラシック・クロスオーバー・ハープ・アルバム第2弾!

 9歳でリトアニア国立管弦楽団と共演し国際的なデビューを果たし、チューリッヒ芸術大学に留学。ザハール・ブロン・チェンバーのメンバーとして活躍した後、2015年からは名門ボリショイ劇場のゲスト・ソロ・ハーピストとしても活躍し、「ハープ・フェスティヴァル・チューリッヒ」の創設、さらには2018年のサッカー・ワールドカップの開会式で演奏された楽曲の作曲を担当するなど、マルチな才能を発揮している現代有数のハーピストであるアレクサンドル・ボルダチョフ(アレクサンダー・ボルダチョフ、旧名サーシャ・ボルダチョフ)。

 これまでにショパンのピアノ作品をハープで奏でた「フレデリック」(CAL2083)、母国のロシアをテーマにした「ハープと共にロシアから」(CAL2183)などをリリースしてきたボルダチョフ。
 バッハからニルヴァーナまで、クラシック、ポップス、ロックのヒット曲を網羅した、初のクラシック・クロスオーバー・ハープ・アルバム(IC001)に続く第2弾では、スカルラッティ、パガニーニから、ビートルズ、クイーン、そして、キング・オヴ・ポップと称されるマイケル・ジャクソンの名曲を取り上げています。

 アカデミックな音楽とクラシックのクロスオーバーというジャンルで、ハープを代表する演奏家の一人であり、即興演奏家、作編曲家として、個性的な音楽スタイルを持つ、ボルダチョフが、時代やスタイルも全く異なるこれら名曲の数々を、ハープの持つ美しい音色と、ボルダチョフの高難度のテクニックが美と感動を与えてくれます。

 ※録音:2022年3月17日-19日、スタジオ12ter(モントルイユ、フランス)







MUSIC&ARTCOMPANY


XMA1017
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
「バウンドレス ~ 境界を越えて」
 キム・ジェウォン:ザ・ハーモニクス
 ラッセル・ピーターソン:
  ヴィオラ、アルト・サクソフォンと
   ピアノのための三重奏曲より 第1楽章
 フォーレ:パヴァーヌ Op.50
 大島ミチル:風笛
 モリコーネ:続・夕陽のガンマン
 ヘラルド・マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ*
 ハチャトゥリアン:剣の舞
 ピアソラ:リベルタンゴ*
 パク・ジヌ:氷の池*
 チョン・イングォン:心配しないで、君
 サヌリム:回想
 ボーナストラック ~
  あなたに楽しいクリスマスを(ライヴ録音)**
ザ・ハーモニクス
 〔ブランドン・チェ(サクソフォン)、
  パク・ジョンソン(ハーモニカ)〕
チョ・ヨンフン(ピアノ)
ジェームス・キム(チェロ)*
チョン・サンヒョク(ギター)*
キム・ジョンホ(コントラバス)*/**
MA1017
\2700

 境界を越えたハーモニカとクラシック・サックスの出会い。スペシャルなアンサンブル「ザ・ハーモニクス」の1stアルバム!

 ☆韓国有数のハーモニカ奏者パク・ジョンソンとクラシック・サックス奏者ブランドン・チェのデュオ「ザ・ハーモニクス(The HarmonicS)」のファーストアルバム!
 ☆クラシックとジャズ、ポップス、OST、コンテンポラリー等、ジャンルやスタイルの境界を超えたプログラム!

 韓国においてそれぞれの分野の第1人者としで目覚ましい活躍を見せており、同国のクラシック界に新たな風を吹き込み続けている2人のアーティスト、ハーモニカ奏者パク・ジョンソンとクラシック・サックス奏者ブランドン・チェのデュオ・アンサンブル「ザ・ハーモニクス(The HarmonicS)」のファーストアルバム「バウンドレス(Boundless)」!
 ハーモニカとサクソフォンという2つの楽器によるアンサンブルのスタイルも非常に斬新ですが、何よりも2つの楽器が持つ魅力的かつ特有の音楽的色彩、そしてパク・ジョンソンとブランドン・チェの意欲あふれるチャレンジ精神の調和は特筆もの。
 アルバム・タイトルの「バウンドレス(Boundless)」は「境界を越える」という意味も含んでおり、ザ・ハーモニクスの取り組みはジャンルやスタイルの境界を越えた自由な音楽的探究と新たな発見をもたらしてくれることでしょう。

 ハーモニカとサクソフォンは共に1840年代に誕生し約200年の歴史を持ちますが、クラシック音楽シーンの主流の舞台においては決して恵まれているとは言い難い状況が続いてきました。
 しかしながら、この2つの楽器の価値と可能性を開拓してきた多くの伝説的なアーティストの意志を受け継ぎ、パク・ジョンソンとブランドン・チェの2人もリサイタル、アンサンブル、オーケストラとの共演、特に初演作品の紹介や新作委嘱など様々な演奏活動を通じて、これらの楽器の地平を常に広げるために情熱を注ぎ続けています。

 今回のアルバム「バウンドレス(Boundless)」では、クラシックとジャズ、ポップス、OST、コンテンポラリーなど、様々なスタイルの音楽が選ばれており、ハーモニカとサクソフォンという一見するとユニークな編成のアンサンブルを気軽に、そして自然体で愉しめる曲がバランスよく収録されているところもポイントでしょう。
 ハーモニカの温かく叙情的でありながら、時には非常に軽快で華やかなサウンド、サクソフォンの同じく華やかでありつつ、それに劣らぬ木管楽器の柔らかさと深みのあるサウンドという異なる魅力が、様々なジャンルやスタイルと結びつき、聴衆を「境界を越えた」新しい音楽体験に誘います。

 録音時期:2024年7月3日、5日、10日&26日
 録音場所:オーディオガイ・スタジオ(通義洞、ソウル、韓国)
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 解説:パク・ジョンソン
 解説言語:韓国語
 




<メジャー・レーベル>
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DG



4866814
(2CD)
\3800→\3490
《チョ・ソンジン~ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集》
ラヴェル:
《CD 1》
 1) グロテスクなセレナードM.5、2) 古風なメヌエットM.7、
 3) 亡き王女のためのパヴァーヌM.19、4) 水の戯れM.30、
 5-7) ソナチネM.40
  (第1楽章:Modere/第2楽章:Mouvement de menuet/第3楽章:Anime)、
 8-12) 組曲『鏡』M.43
  (第1曲:蛾/第2曲:悲しげな鳥たち/第3曲:海原の小舟/
   第4曲:道化師の朝の歌/第5曲:鐘の谷)/
《CD 2》
 1-3) 夜のガスパールM.55
  (第1曲:オンディーヌ/第2曲:絞首台/第3曲:スカルボ)、
 4) ハイドンの名によるメヌエットM.58、
 5-12) 高雅で感傷的なワルツM.61
  (第1曲:Modere /第2曲:Assez lent, avec une expression intense/
   第3曲:Modere /第4曲:Assez anime/
   第5曲:Presque lent, dans un sentiment intime/
   第6曲:Vif/第7曲:Moins vif/第8曲:Epilogue. Lent)、
 13) 前奏曲M.65、14) ボロディン風にM.63 No.1、15) シャブリエ風にM.63 No.2、
 16-21) 組曲『クープランの墓』M.68
  (第1曲:プレリュード/第2曲:フーガ/第3曲:フォルラーヌ/
   第4曲:リゴードン/第5曲:メヌエット/第6曲:トッカータ)
チョ・ソンジン(ピアノ)

 【録音】2024年9月2-9日、ベルリン、シーメンスヴィラ

 若きコンクール覇者がラヴェルの生誕150周年に捧げる究極のプロジェクト

 韓国を代表する世界的ピアニスト、チョ・ソンジンがモーリス・ラヴェルの生誕150周年に向けたニュー・アルバムを発売します。
 CD2枚組。
 
 ラヴェルが作曲したピアノ・ソロ作品の全曲を作曲年代順に収録しています。
 チョ・ソンジンは2015年にワルシャワでのショパン国際ピアノ・コンクールに優勝してから10年、リスト、ブラームス、ドビュッシーを含むドイツ・グラモフォンへの録音で若くしてスターダムにのし上がりました。
 人気も高く、世界各地の権威あるコンサートホールで多くのリサイタルを行っています。
 



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DECCA



4870877
\2900→\2690
《ジャン=イヴ・ティボーデ~ハチャトゥリアン》
ハチャトゥリアン:
 1) スパルタクスとフリージアのアダージョ
   (E.ハチャトゥリアンによるソロ・ピアノ編)、
 2) 剣の舞(バレエ『ガイーヌ』Op.50より)
   (O.レヴァントによるソロ・ピアノ編)、
 3-5) ピアノ協奏曲変ニ長調Op.38
  (第1楽章:Allegro ma non troppo e maestoso/
   第2楽章:Andante con anima/
   第3楽章:Allegro brillante)、
 6) 子守歌(バレエ『ガイーヌ』Op.50より)
  (O.レヴァントによるソロ・ピアノ編)、
 7-12)『少年時代の画集』より
  (第1曲:小さな歌/第4曲:誕生日パーティ/第5曲:エチュード/
   第6曲:昔のお話/第7曲:木馬/
   第9曲:バレエのひとこま[バレエ『ガイーヌ』のアダージョ])、
 13-17) 組曲『仮面舞踏会』Op.48a(A.ドルハニャンによるソロ・ピアノ編)
  (第1曲:ワルツ/第2曲:夜想曲/
   第3曲:マズルカ/第4曲:ロマンス/第5曲:ギャロップ)
ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)、
グスターボ・ドゥダメル(指揮)
ロサンゼルス・フィルハーモニック(3-5)

 【録音】2024年5月26-28日、ロサンゼルス、コルバーン音楽学校、ジッパー・ホール(1, 2, 6-17)、2023年11月4-5日、ロサンゼルス、ウォルト・ディズニー・コンサートホール(3-5)

 フランスの実力派ピアニストが“ドリーム・チーム”で挑んだ、ハチャトゥリアンの協奏曲

 フランス出身の実力派ピアニスト、ジャン=イヴ・ティボーデが、ベネズエラのカリスマ指揮者グスターボ・ドゥダメルとロサンゼルス・フィルハーモニックとの“ドリーム・チーム”で収録したハチャトゥリアンの協奏曲のニュー・アルバムが発売されます。
 ハチャトゥリアンのピアノ協奏曲変ニ長調は録音されることが珍しい協奏曲です。
 そしてこの曲に『スパルタクス』からの人気曲「アダージョ」、『ガイーヌ』からの「剣の舞」と「子守歌」、組曲『仮面舞踏会』、そして『少年時代の画集』からのセレクションなど、ハチャトゥリアンの短いピアノ独奏作品がカップリングされています。
 ティボーデはウィリアム・カペル(1922-1953)やオスカー・レヴァント(1906-1972)などのヴィルトゥオーソの手によりかつて一世を風靡した作品を現在においても積極的に演奏しています。

 デッカは1945年に、イギリスの女性ピアニスト、モーラ・リンパニーの演奏で、このハチャトゥリアンのピアノ協奏曲を世界で初めて録音しました。

 「情熱を原動力とした、ピアニスト、ジャン=イヴ・ティボーデによる協奏曲の演奏」――『ロサンゼルス・タイムズ』紙

 「ティボーデは楽譜を完璧に把握し、究極の華やかな力強さと軽やかな瞑想を巧みに操っていた」――『ロサンゼルス・タイムズ』紙




伝統的なクラシックCD業界でこういうアルバムが出るのは極めて異例
ヴィヴィアン・ウエストウッドによるアートワークで限定発売

 ジャン=イヴ・ティボーデの旧譜から~ドビュッシー:24の前奏曲


4854965
\2900→\2690
ドビュッシー:
  1-12) 前奏曲集 第1巻、
  13-24)前奏曲集 第2巻
ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)

 ヴィヴィアン・ウエストウッドが81歳で死んだ。
 イギリスのファッションデザイナーおよび、実業家で、モダン・パンク、ニューウェーブ・ファッションを主流にした張本人。
 1970年代にパンクやニューウェーブのスタイルを発表し議論を呼び、権威をものともしない反抗精神などが若者文化の象徴となった。
 皮肉な話だが2006年にはファッションへの貢献が認められ「デイム」の称号を英王室から受けている。


 今回ジャン=イヴ・ティボーデによるドビュッシーの前奏曲が、ヴィヴィアン・ウエストウッドによるアートワークで限定発売。
 このアートは彼女が2022年12月に亡くなる前に制作した最後の作品のひとつ。
 ウェストウッドはティボーデと2000年に初めて出会い、それ以降ウェストウッドはティボーデのコンサート衣装をデザインしていた。

 伝統的なクラシックCD業界でこういうアルバムが出るのは極めて異例。

  【録音】1994年10月(第1巻)、1995年8月(第2巻) ブリストル


 
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4870791
\2900→\2690
《スティレ・アンティコ~The Golden Renaissance: Palestrina》
パレストリーナ:
 1) われらの力なる神に歓呼をあげ(Exultate Deo)、
 2)『教皇マルチェルスのミサ曲』より「キリエ」、
 3) 汝はペテロなり(Tu es Petrus)、
 4)『教皇マルチェルスのミサ曲』より「グローリア」、
 5) 鹿が谷川を慕うがごとく(Sicut cervus)、
 6)『教皇マルチェルスのミサ曲』より「クレド」、
 7) ティンパヌムにて主をたたえよ(Laudate Dominum in tympanis)、
 8)『教皇マルチェルスのミサ曲』より「サンクトゥス」&「ベネディクトゥス」、
 9) めでたし、女王、憐れみの深き母(Salve Regina)、
 10)『教皇マルチェルスのミサ曲』より「アニュス・デイ」、
 11) マリア被昇天ミサ(Assumpta est Maria)
スティレ・アンティコ
 
 【録音】2024年7月11-14日、ロンドン、All Hallows, Gospel Oak

 ルネサンスの偉大な作曲家のシリーズ第3弾は生誕500周年を迎えるパレストリーナ

 英国のスティレ・アンティコによるルネサンスの偉大な作曲家を取り上げるシリーズ『The Golden Renaissance』は、第1弾の「ジョスカン・デ・プレ」、続く「ウィリアム・バード」とも好評を得ました。
 そしてシリーズ最終となる今回取り上げるのは2025年に生誕500周年を迎えるジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナです。
 1525年2月3日頃に生まれたとされるこのイタリアの作曲家は16世紀後期を代表する音楽家の一人で、ヨーロッパの教会音楽や世俗音楽の発展に長く影響を与えました。
 アルバムは、その中で新しいスタイルのポリフォニーを用いてカトリック教会からの教会音楽の禁止を免れることができたという、パレストリーナの有名なミサ曲『教皇マルチェルスのミサ曲』が基になっています。
 彼の時代にローマのサン・ピエトロ大聖堂の教皇礼拝堂で称えられたり、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂との関わりがあったりしたモテットも選ばれ、パレストリーナの最も有名なモテット「鹿が谷川を慕うがごとく(Sicut cervus)」も収められています。

 スティレ・アンティコは18世紀以前に作曲された多声音楽を専門とする、グラミー賞R?にもノミネートされたア・カペラのグループで、世界で最も優れた革新的な声楽アンサンブルの一つとして知られています。
  その澄んだハーモニーが人々を魅了しています。

  第1弾の「ジョスカン・デ・プレ」のアルバムは「英グラモフォン賞」の「空間オーディオ部門賞」を受賞しました。
  また、「ウィリアム・バード」のアルバムは、「バードの音楽がこれ以上美しく響くことはないだろう…歌手たちはバードの音楽が理想とする透明な美しさを完璧に捉えている」(『BBCミュージック・マガジン』誌)と絶賛されました。
 

<LP>


DG(LP)


発売中止(2024/12/2)
4866698
(2LP)
\8000
※ゴールドLP仕様
《ヴィキングル・オラフソン~J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲》
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
《LP 1》
 [Side A]
  1) アリア ~ 9) 第8変奏 /
 [Side B]
 1) 第9変奏 ~ 7) 第15変奏
《LP 2》
 [Side A]
  1) 第16変奏 ~ 9) 第24変奏 /
 [Side B]
  1) 第25変奏 ~ 7) アリア・ダ・カーポ
ヴィキングル・オラフソン(ピアノ)

 【録音】2023年4月 レイキャヴィク
 
 国際的なチャートとストリーミングで並外れた成功を収め絶賛された『ゴルトベルク』がゴールドLPで登場

 2023年10月に発売され、「ニューヨーク・タイムズ」紙、「ボストン・グローブ」紙、「ファイナンシャル・タイムズ」紙、「ガーディアン」紙によって「2023年のベスト・アルバムに選ばれ、2024年10月にはオーパス・クラシック賞の「今年のベスト・セラー」賞を獲得、さらに2024年11月、第67回グラミー賞R?の「最優秀クラシック・インストゥルメンタル・ソロ」にノミネートされた、現代におけるバッハ演奏の金字塔ともいえる新たな名盤がゴールドLPで限定発売。
 
 

4866702
(2LP)
\7200
※クリスタル・クリアーLP仕様
《ヴィキングル・オラフソン~フィリップ・グラス:ピアノ・ワークス》
グラス:
【LP 1】
[Side A]
 1) グラス・ワークス~オープニング、2) エチュード 第6番、
 3) エチュード 第3番、
 4) グラス・ワークス~オープニング
  (リワークト・バイ・クリスティアン・バズーラ) /
[Side B]
 1) エチュード 第5番、2) エチュード 第13番、3) エチュード 第14番、
 4) エチュード 第5番(リワークト・バイ・クリスティアン・バズーラ) /
【LP 2】
[Side A]
 1) エチュード 第9番、2) エチュード 第15番、3) エチュード 第18番、
 4) エチュード 第9番(リワークト・バイ・CFCF)/
[Side B]
 1) エチュード 第2番、2) エチュード 第20番、
 3) エチュード 第2番(リワークト・バイ・クリスティアン・バズーラ)
ヴィキングル・オラフソン(ピアノ)、
シッギ弦楽四重奏団(LP1:Side B-1、LP2:Side B-3)

 【録音】2016年10月24-25日、レイキャヴィク、ハルパ・コンサートホール
 
 ヴィキングル・オラフソンの衝撃的なDGデビュー・アルバムが、クリスタル・クリアーLPで登場!

 クラシックの伝統や作法を継承しながらも、現代の感覚でアップデートさせた演奏で称賛されるピアニスト、ヴィキングル・オラフソンの非凡な才能を垣間見せた2016年録音、グラスの80歳を祝って2017年にリリースされたDGデビュー盤。

 「解釈の深さと驚くべき展開に富んでおり、まさに目を見張るものがある」―ニューヨーク・タイムズ紙
 
















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