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≪第125号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その13 2024/12/3~




12/6(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ACCENT



ACC 24406
\2800→\2590
オーボエの名手クセニア・レフラー
バッハにはオーボエをソロ楽器とした楽曲は現存しない
 その「空白」を室内楽編曲で埋め、バッハとオーボエの関わりに注目
  「バッハのオーボエ」

 バッハ:
  ソナタ ト短調 BWV1030b(オーボエ、オブリガート・チェンバロ)
  コラール前奏曲
   『われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ』 BWV639
    (オーボエ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
  トリオ・ソナタ ハ長調 BWV529(オーボエ、ヴァイオリン、通奏低音)
  カンツォーナ BWV588(オーボエ、タイユ、ファゴット2)
  ソナタ 変ホ長調 BWV1031(オーボエ、オブリガート・チェンバロ)
  コラール前奏曲
   『主なる神、いざ天の扉を開きたまえ』 BWV617
    (オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
  トリオ・ソナタ ホ短調 BWV528
   (オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  コラール前奏曲『われら悩みの極みにありて』 BWV641
   (オーボエ・ダモーレ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
クセニア・レフラー(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
ダニエル・ドイター、ユリア・シェーラー(ヴァイオリン)
ヴィットーリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カタリーナ・リツィッヒ(チェロ)
ミヒャエル・ボッシュ(タイユ(アルトオーボエ))
ジェルジ・ファルカシュ、
 クリスティアン・バウゼ(ファゴット)
フローラ・ファブリ(チェンバロ)

 オーボエの音色に彩られるバッハの音楽、名手クセニア・レフラーによる魅惑のアレンジ

 録音:2024年2月6-9日/ドイツ、ノイマルクト/61:09
 
 音楽家であったJ.S.バッハの父アンブロジウス(1645-1695)は管楽器にも明るく、17世紀にフランスで誕生した新しい楽器であるオーボエの音色を幼い 息子に聴かせる機会も多かったと考えられます。
 J.S.バッハがオーボエに高い表現力を求めていたことは初期のカンタータや協奏曲から十分にうかがえますが、明確にオーボエをソロ楽器としたソナタ等の楽曲は残念ながら現存していません。
 その「空白」を室内楽編曲で埋め、バッハとオーボエの関わりに注目したのがこのア ルバムです。

 演奏するのはベルリン古楽アカデミーのソロ・オーボエ奏者、クセニア・レフラー。
 フルートとチェンバロのためのソナタとして有名なBWV1030(ロ短調)の原 曲であり、オーボエのために書かれたのではと言われるBWV1030b(ト短調)では楽器の特性を生かした雄弁な音楽が聴けます。
 またオルガンのためのトリオ・ ソナタやコラール前奏曲からの編曲は原曲から新しい色彩を引き出した輝きある音色が魅力。
 バッハ音楽とオーボエの相性の良さが感じられます。
 




AD VITAM



AV 240815
\2900
マキシム・ゼッキーニ(ピアノ)
 左手で世界旅行気分

 (1)吉松隆:アイノラ抒情曲集Op.95~
  ロマンス/モーツァルティーノ/カリヨン
 (2)ジェローム・カーン(スティーヴン・プラッツマン編):君はわがすべて
 (3)ダヴィド・コスヴィナー:蝉リズム
 (4)フィリップ・ウィルチャー:
  左手のためのノクターン第2番ホ短調/第5番ホ短調
 (5)ボルトキェヴィチ:練習曲「詩人」Op.29 の5
 (6)ヴィタリー・マニク:星の王子様
 (7)ライネッケ:左手のためのソナタOp.179
マキシム・ゼッキーニ(ピアノ)

 日本、アフリカ、ジャズ、オーストラリアの左手ピアノ曲で世界旅行気分

 ステファン・ポレロOpus102
 ディジパック仕様、58'14"

 左手のために書かれたピアノ曲に情熱を燃やすマキシム・ゼッキーニ。
 彼は10年の歳月をかけて10枚の貴重なアルバムを世に出しました。
 しかし演奏旅行で世界をまわり、まだ知らなかった宝を発見し、ヨーロッパの名作以上の興味深さを知り新たなアルバムを制作しました。

 ここでは吉松隆が舘野泉のために作った「アイノラ抒情曲集」抜粋から、アメリカのジェローム・カーンのジャズ、アフリカの蝉のリズム、オーストラリアの叙情派フィリップ・ウィルチャー、ウクライナのヴィタリー・マニクによる「星の王子様」まで左手ピアノで五大陸を横断します。

 ヨーロッパ本流ライネッケの貴重なオリジナル・ソナタも隠れた名作。左手だけとは思えぬ効果と激しい世界に引き込まれます。
 



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HARMONIAMUNDI



HMM 905381
\3600→\3290
ロマン・ルルー&ジュリアン・ジェルネ
 19世紀の楽器を用いてのベル・エポック作品集
  Folies parisiennes~パリの熱狂

 1. オネゲル(1892-1955):イントラーダ
 2. エネスコ:伝説
 3-5. ガーシュウィン(1898-1937):3つのプレリュード
  (トランペットとピアノのための編曲/リデヌールによる)
 6. ラヴェル(1875-1937):ヴォカリーズ・エチュード「ハバネラ形式で」
  (トランペットとピアノ版/ロマン・ルルーによる)
 7. フォーレ(1845-1924):バルカローレ 第1番 イ短調 op.26
 8. イベール(1890-1962):即興曲
 9-11. プーランク(1899-1963):
  ホルン、トランペットとトロンボーンのためのソナタ
 12. ドビュッシー(1862-1918):ゴリオーグのケークウォーク
  (トランペットとピアノ版/マヌエル・ドゥートルラン編曲)
 13. ジャン=バティスト・アルバン(1925-1889):
  ファンタジー・ブリランテ
 14. マルセル・ビッチ(1921-2011):
  スカルラッティのテーマに基づく変奏曲
 15. プーランク:エッフェル・タワー・ポルカ(将軍の演説)
 16. フォーレ:無言歌 第3番 変ロ長調 op.17-3(ピアノ・ソロ)
 17. ガーシュウィン:Someone to Watch Over me
ロマン・ルルー
 (コルネット、ヴァルヴ・トランペット、
  トランペット/7, 16 以外)
ジュリアン・ジェルネ
 (ピアノ/
  1929年製ガヴォー・ピアノ)
ギョーム・コテット=ドゥムーラン
 (トロンボーン/9-11)
ブノワ・ド・バルソニ(ホルン/9-11)
アドリアン・ジャミネ(トランペット/15)

 フランストランペット界の旗手、ロマン・ルルー、19世紀の楽器を用いてのベル・エポック作品集

 使用楽器:ピストン式コルネット、B♭管、アントワーヌ・クルトワ、Mille successeur, 1862-1865頃製作、1880年頃修復)[6,13,14]
 ピストン式トランペット、B♭管、フォンテーヌ・ベッソンに捧げられた、1935-1939年頃[3-5, 17]
 ピストン式トランペット、アンリ・セルマー「Sabarich」、1958 年製 [1,2,8-12]
 トランペット、アドリアン・ジャミネ「Alfred」[15]

 フランスのトランペットの旗手、ロマン・ルルーによる新譜は、19世紀末から世紀初頭、いわゆるベル・エポック期にパリで生み出された名器を用いての録音。
 1889年、パリで万博が開かれ、この年だけで1000ものオペラ公演と、350を超すオーケストラ演奏会が催されました。
 パリの楽器メーカーも百花繚乱、アント ワーヌ・クルトワはその中でもずば抜けて優れた楽器を生み出し、優れた奏者ジャン=バティスト・アルバンらが存在していました。
 ほかにもセルマー(クラリネット でも知られる)や、ベソンなど、名だたる工房がひしめきあっていました。
 また19世紀末はジャズの音楽がクラシック界にも大きな影響を与えた時期でもありまし た。
 ロマン・ルルーとその友人たちは、このベル・エポックの時代から20世紀前半に焦点をあて、当時の優れた楽器を用いて、意欲的なプログラムを展開、演奏 会場の熱気を再現しています。
 
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HAF 8905379
\3600→\3290
選曲も秀逸!
 クリスティの80歳を祝って
 クリスティのお墨付きが集った、今の古楽界の最先端

   音楽博物館収蔵の貴重な楽器を用いた録音
    BILL & FRIENDS クリスティ&フレンズ
      ジュスタン・テイラー、マリアム・リニョル、グウェンドリン・ブロンディール
      トーマス・ダンフォード、テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ、エマニュエル・レッシュ=カゼルタ

 1. スュール・ドゥマシー(1675-1700 頃活躍):
  プレリュード イ長調 MR(Pieces de viole, 1685)
 2. ジャン・ラケマン(ドゥビュイソンとも)(1622/23 頃-1680/81 頃):
  サラバンドとヴァリアシオン イ長調(クラクフ手稿)
 3. マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
  Sans frayeur dans ce bois H. 467(この森に恐れはない)
 4. F.クープラン:(1668-1733):
  ショワジのミュゼット、タヴェルニのミュゼット
   (クラヴサン曲集第3巻、組曲第15番より)
 5. ジャン・ラケマン(ドゥビュイソン):
  プレリュード ト長調(クラクフ手稿)
 6. スュール・ドゥマシー:
  ロンドーによるガヴォット ト長調(ヴィオール曲集、1685年)
 7. 作者不詳:
  Non, non, je n'irai plus au bois seulette(もう森へなんか行かない)
 8. ジャン・ラケマン(ドゥビュイソン):
  プレリュード ニ短調(クラクフ手稿)
 9-12. ジャン=バティスト・スナイエ(1687-1730):
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調
   (ヴァイオリン独奏と通奏低音のための
    ソナタ第1巻(1710)より第1番)
 13. ジャン=バティスト・スナイエ(1687-1730):
   ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタハ長調
   (ヴァイオリン独奏と通奏低音のための
    ソナタ第3巻(1716)より第8番)
 14. パーセル:トランペット・チューン ハ長調
 15. ヘンデル:2つのチェンバロのための組曲 ハ短調 HWV 446
 16. ジャン・ラケマン(ドゥビュイソン):
  プレリュード ト短調(I)(クラクフ手稿)
 17. 作者不詳:J'avais cru qu'en vous aimant(もし私があなたを愛したら)
 18. ジャン・ラケマン(ドゥビュイソン):
  プレリュード ニ短調(II)(クラクフ手稿)
 19. ニコラ・ホットマン(1610/14頃-1663):
  バレ ニ短調(クラクフ手稿)
 20-25. ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調
   (ヴァイオリンとクラヴサンのための
    6つのソナタ(1707)より第1番)
 26. サント=コロンブ(1640頃-1700頃):
  プレリュード ニ短調(トゥルヌス手稿)
 27. ニコラス・ホットマン:アルマンド ニ短調(クラクフ手稿)
 28. ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
  やさしい訴え(クラヴサン曲集, 1724)
 29. ジャン・ラケマン(ドゥビュイソン):
  プレリュード ト短調(II)(クラクフ手稿)
 30. ラケマン:サラバンド ト短調(クラクフ手稿)
 31. 作者不詳:Sur cette charmante rive(この魅力的な海岸で)
 32. パーセル:グラウンド ハ短調
 33. パーセル:トランペット・チューン「The Cibell」
 34-36. マラン・マレ(1656-1728):
  組曲 イ短調(ヴィオール曲集第5巻, 1725年)
ウィリアム・クリスティ
 (チェンバロ/
  3, 7, 9-12, 14, 15, 21,
  23-25, 28, 32, 33, 35, 36)
ジュスタン・テイラー
 (チェンバロ/4, 14, 15, 32,33)
マリアム・リニョル
 (バス・ド・ヴィオール/
  1, 2, 3, 5, 6, 7, 8, 9-12, 13,
  16, 17, 18, 19, 20-25, 26,
  27, 29, 30, 31, 34-36)
グウェンドリン・ブロンディール
 (メゾ・ソプラノ/3, 7, 31)
トーマス・ダンフォード
 (アーチリュート(14 弦)/
  3, 7, 11, 12, 17, 20-25, 31)
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ
 (ヴァイオリン/9-12, 13, 28)
エマニュエル・レッシュ=カゼルタ
 (ヴァイオリン/20, 21, 23-25)
録音:2024年:フィラルモニ・ド・パリ

 クリスティの80歳を祝ってフランス・バロック・シーンの最先端を彩るアーティストたちが集合!

 「クリスティ(愛称:ビル)と仲間たち」と題した豪華アルバムの登場。
 フランス・バロックひいてはヨーロッパの指揮界の帝王の一人となったウィリアム・クリスティが、古楽の最前線にいる、すぐれた若き才能たちと豪華共演しております。
 80歳の誕生日を目前に、音楽博物館に収蔵されている貴重な楽器を用いて行われた録音プログラムは、いずれもクリスティが愛奏し、時にはクリスティが発掘しよみがえらせたような作曲家のものを含みます。
 ジュスタン・テイラーとド・スワルテは、アンサンブル「ル・コンソール」としても活躍しています。
 ヴィオラ・ダ・ガンバのミリアム・リニョルは1988年生まれ、 サヴァールやW. クイケンのもとでも研鑽を積み、レザール・フロリサンなどのアンサンブルでも活躍しています。
 
 歌唱陣も若手ながらクリスティが認め既に世界的 に活躍しており、トーマス・ダンフォードは「リュート界のエリック・クラプトン」の異名を持つ存在。
 エマニュエル・レッシュ=カゼルタ(Vn)は2017年よりレザー ル・フロリサンのコンサート・マスターを務めています。
 つまりはクリスティのお墨付きばかりが集った、今の古楽界の最先端の音色がつまった1枚です。

もちろんド・スワルテも
 
 


HMM 905375
\3600
パレストリーナ生誕500年記念、世界初録音楽曲を含む
 Palestrina Revealed~パレストリーナの真実

 1. パレストリーナ(1525頃-1594):第2のマニフィカト(5声)*
 2. ウィリアム・バード(1539/40頃-1623):
  Emendemus in melius(無知ゆえに犯した罪を償おう)(5声)
 3-8. パレストリーナ:Missa Emendemus in melius(4声)*
 9. ロバート・ホワイト(1538頃-1574):Ad te levavi oculos meos
  (私は天におられるあなたに向かって目を上げる)(6声)
 10. パレストリーナ:Ad te levavi oculos meos(12声)*
 11. ウィリアム・ムンディ(1529頃-1591):
  Memor esto verbi tui(あなたの御言葉を思うしもべ)(6声)
 12. パレストリーナ:Memor esto verbi tui(5声)*
 13-17. パレストリーナ:Missa Memor esto verbi tui(5声)*
 * =世界初録音
グラハム・ロス(指揮)
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団

 パレストリーナ生誕500年記念、世界初録音楽曲を含む作品集。改めてパレストリーナの偉大さに圧倒

 録音:2023年7月、ロンドン/79'59

 パレストリーナ生誕500年を祝って、世界初録音を含むパレストリーナ作品集が登場します。
 パレストリーナは多数の作品を残しており、それらの音楽的独創性、 線の美しさ、対位法の見事さは音楽史の中でも現在でも、世界中で尊敬されています。
 ここで収録されたパレストリーナ作品はいずれも、フランシス・ベヴァンによ る優れた版で演奏されています。
 輝かしい5声部の「マニフィカト」、詩篇123篇に基づく三重合唱による「Ad te levavi oculos meos」は圧倒的です。
 英国合唱の伝統に彩られた合唱団体ゆえ、パレストリーナと同時代の英国人、ウィリアム・バード、ロバート・ホワイト、ウィリアム・マンディによる同じテキストの作品も 収録しており、こちらも清澄な美しさが魅力的です。

 
 




LA MUSICA

LMU 036
(2CD)
\3200
若き日のドニ・パスカル
 ハイリスト:ハンガリー狂詩曲(全曲)

 Disc1
  第1番嬰ハ短調/第2番嬰ハ短調/第3番変ロ長調/
  第4番変ホ長調/第5番ホ短調「悲しい英雄物語」/
  第6番変ニ長調/第7番ニ短調/第8番嬰ヘ短調/
  第9番変ホ長調「ペストの謝肉祭」
 Disc2
  第10番ホ長調「前奏曲」/第11番イ短調/
  第12番嬰ハ短調/第13番イ短調/第14番ヘ短調/
  第15番イ短調「ラコッツィ行進曲」/第16番イ短調/
  第17番ニ短調/第18番嬰ハ短調/第19番ニ短調
ドニ・パスカル(ピアノ)

 若き日のドニ・パスカル切れ味最高のリスト

 録音:1999年/ビヨム/ディジパック仕様、150'34"

 かつてPolymnieレーベルからリリースされていたドニ・パスカルの名演がLa Musicaレーベルから再発売。
 ずっと入手難だったので大歓迎。
 当時36歳のドニ・ パスカルはリスト弾きとしても評価されていました。
 若々しいリズムの切れやエネルギーはもちろんながら、リストの詩的な面をエレガントに表現しているのにも注 目です。
 
 
LMU 034
\3000
わが魂
 (1)ジャン=フィリップ・グード:ミゼレーレ
 (2)ペルト:我が心はハイランドに
 (3)ブリュノ・クーレ:二連画~雅歌による
 (4)ペルト:何年も前のことだった
 (5)グード:サルヴェ・レジーナ
ポール・フィギエール(カウンターテナー)
トリオ・パスカル
 【ドニ・パスカル(ピアノ)、
  アレクサンドル・パスカル(ヴァイオリン)、
  オーレリアン・パスカル(チェロ)】

 現代作曲家たちをも魅了するフィギエールのカウンターテナーの美声

 録音:2023年12月8-10、2024年5月18-20日/ボワ=コロンブTACスタジオ/ディジパック仕様、72'42"

 フランスの若手カウンターテナー、ポール・フィギエールはパリ音楽院でプルナール他に師事し、ベルサイユ・バロック音楽センターで活躍、さらにルセやニケと共演するなど将来を嘱望される逸材。
 彼がドニ・パスカルと息子たちのトリオ・パスカルと興味深いレパートリーに挑戦しました。

 アルヴォ・ペルトをはじめとする作曲家はすべて20世紀の生まれですが、なんとプログレ・ロック「ヴィードルジュ」のキーボード奏者だったジャン=フィリップ・ グードと、「ボレロ 永遠の旋律」他の映画音楽で人気のブリュノ・クーレがカウンターテナーの表現力と可能性に着目し、彼らのために新作を書き下ろしているの が注目です。

 ヒーリングのようなペルト、プログレの片鱗を感じるグード、映画音楽のようなクーレいずれも非常に魅力的。
 トリオ・パスカルが絶妙なアンサンブルで支えています。
 




LPO



LPO 0129
\2900
ガードナー率いるLPO新譜第3弾はティペット!
 マイケル・ティペット(1905-98):
  ・ピアノ協奏曲
   1. アレグロ・ノン・トロッポ
   2. モルト・レント・エ・トランクイッロ
   3. ヴィヴァーチェ
  ・交響曲第2番
   1. アレグロ・ヴィゴローソ
   2. アダージョ・モルト・エ・トイランクイッロ
   3. プレスト・ヴェローチェ
   4. アレグロ・モデラート
エドワード・ガードナー(指揮)
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
ピーター・シェーマン
 (コンサートマスター/ピアノ協奏曲)
アリス・アイヴィ=ペンバートン
 (コンサートマスター/交響曲第2番)

 ガードナー率いるLPO新譜第3弾はティペット!、オズボーンがソロのピアノ協奏曲!ピアノもオケも圧巻の完璧な技巧

 録音:2023年1月25日(ピアノ協奏曲)、2024年4月10日(交響曲第2番)、いずれもロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)

 2021年よりLPOの首席指揮者を務めるガードナー、LPOレーベルより第3弾の登場。
 第1弾『ティペット:真夏の結婚』(LPO-0124)は2023年グラモフォンのベスト・オペラを受賞。『ベルリオーズのファウストの劫罰(LPO-0128)』に続く第3弾となります。

 20世紀イギリスを代表する作曲家、マイケル・ティペットの、演奏・録音機会ともまだ少ないピアノ協奏曲と、交響曲第2 番という組み合わせ。
 ピアノ協奏曲ではスコットランド出身のオズボーンがソロを務めております。オズボーンはとりわけ近・現代ものにも定評があるだけに、注目です。

 ティペットはピアノ協奏曲を1953-55年にかけて書き上げました。ギーゼキングがベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番をリハーサルしているのを聴いて着想 したそうで、この作品の構成や、特に第2楽章など、ベートーヴェンを意識した部分も見られる作品です。
 当時「現代音楽」は時代の不安などを反映させるべき、と いう共通認識がありましたが、ティペットは、本質的な美しいものや、生命の神秘、そして生きることの喜びを表現したいと考え、この作品も、どこか別の世界に連 れて行ってくれるような圧倒的なスケールが特徴です。
 チェレスタも活躍する楽曲で、その音色は呪文、呪術、超自然的なものを連想させます。オズボーンは、ティ ペット作品のチャンピオンと評されている存在ですが、技術的に難しい作品を、完璧な技巧で、しかもオーケストラとの複雑なインタープレイもこなし、大規模なオー ケストラのポリフォニーの大波に棘のように鋭いアクセントをもたらしています。

 交響曲第2番は、ヴィヴァルディを聴いているときに着想した作品ということですが、マイルス・デイヴィス風な弦楽器のハーモニーがあったり、伊福部調のオス ティナートがあったりと、全体的に高い緊張感に貫かれた作品です。
 特にスケルツォ楽章ではトリッキーなリズムが印象的ですが、ガードナー率いるLPOは、この作 品を完璧に仕上げております。
 
 


LPO 0130
(2CD)
\3600
ブレット・ディーン(b.1961):作品集 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ブレット・ディーン:作品集
  [CD1]
   1. Amphitheatre(円形劇場)/
     エンリケ・マッツォーラ(指揮)/録音:2023 年1月18日(ライヴ)
   2-4. ヴィオラ協奏曲/
     ハンヌ・リントゥ(指揮)、ローレンス・パワー(ヴィオラ)/
     録音:2022年2月9日(ライヴ)
   5-13. In spe contra spem*/
     エドワード・ガードナー(指揮)、エマ・ベル(ソプラノ/エリザベス・チューダー)、
     エルサ・ドライシヒ(ソプラノ/メアリー・スチュワート)/
     録音:2023年4月26日(世界初演、ライヴ)
  [CD2]
   1-5. チェロ協奏曲/
     エドワード・ガードナー(指揮)、アルバン・ゲルハルト(チェロ)/
     録音:2022年4月27日(英国初演)
   6-8. 3つのメモリアル〔Dispersal*-Ceremonial*-Komarov's Fall〕/
     カリーナ・カネラキス(指揮)/録音:2022年10月19日
   9. ノットゥルノ・インクィエト*/
     ユロフスキ(指揮)/録音:2021年12月8日(ライヴ)
   10-14. ザ・プレイヤーズ/
     ユロフスキ(指揮)、バルトシュ・グロヴァキ(アコーディオン)/
     録音:2020年12月5日(英国初演、ライヴ)
  * = 世界初録音

 2020-2023年にLPO のコンポーザー・イン・レジデンスを務めたブレット・ディーン作品集。豪華ソリストを迎えた英国初演・世界初演を含む!

 オーストラリアの作曲家ブレット・ディーンは、2020年9月から2023年7月までの3シーズン、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のコンポーザー・イン・ レジデンスとして過ごしました。
 このリリースには、彼が同管弦楽団と過ごした実り多い期間に、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでライブ録音された7 作品が 収録されています。
 ロンドン・フィルは、ディーンのオペラ《ハムレット》でディーンと緊密に仕事をし、この作品は2017年のグラインドボーン音楽祭で、当時の LPO 首席指揮者ユロフスキのもとで初演され、2018年サウスバンク・スカイ・アーツ賞と国際オペラ賞の最優秀新人オペラ賞を受賞し、現在もMETで上演され るなど、現代オペラの最高傑作のひとつとなっています。
 2020年9月にLPOのレジデンスに就任するにあたり、ディーンは「2017年のグラインドボーン音楽祭 で、ユロフスキ率いるLPO と、作曲家として初めて出会って以来、私はこの素晴らしい音楽家たちとの特別な絆を感じ、共感しあってきました』述べています。
 作 品の献呈者であるアルバン・ゲルハルトとのチェロ協奏曲や、アコーディオン協奏曲『ザ・プレイヤーズ』の英国初演も含まれており、大変価値のある2枚組となっ ております。
 




PAN CLASSICS



PC 10463
\2800
リュートとギターの間に生まれ、失われた楽器マンドラ
 修道院のリュート、「マンドラ」 ~
  クレムスミュンスター修道院の室内楽
ヤクブ・ミトリク(マンドラ)
ビーバー・コンソート
  作者不詳(1760頃):四重奏曲 ニ長調(トラヴェルソ、ヴァイオリン、マンドラ、チェロ)
  マティアス・ジギスムント・ビーヒテラー(1668-1743):聖スコラスティカのアリア
   (歌、ヴァイオリン、サルテリオ、マンドラ、チェロ)
  作者不詳(1760頃):三重奏曲 イ長調(ヴァイオリン、マンドラ、チェロ)
  作者不詳(1730頃):独奏曲 ハ長調(マンドラ)
  フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー(1766-1803):アリア『Juhe, nun will ich leben』
   (歌、マンドラ)
  作者不詳(1760頃):三重奏曲 ニ長調(トラヴェルソ、マンドラ、チェロ)
  モーツァルト(1756-1791):アリア『この聖なる殿堂では』(歌、マンドラ)
  作者不詳(1730頃):4声のパルティータ イ長調(ヴァイオリン2、マンドラ、チェロ)

 リュートとギターの間に生まれ失われた楽器マンドラ

 録音:2024年5月27-29日/オーストリア、聖フローリアン修道院、夏の食堂/60:53

 「マンドラ」はギターの登場とともに次第に姿を消し、1820年頃から今日に至るまで完全に忘れ去られていたリュート族の楽器です。
 弦が14本にも及び演奏 も複雑になっていったバロック・リュートへの反動で作られたもので、後のギターと同様の調弦を持つ6弦(うち下5本は複弦)の楽器もありました。
 特にベネディ クト派の修道院で人気があり、ソロや室内楽用の楽器として重宝され、多くのアレンジされた譜面が残されています。

 リュート奏者のヤクブ・ミトリクはマンドラとそのレパートリーを復活させることを目標に、これらの作品を世の中にはじめてCD で紹介。
 通奏低音楽器の枠を超 えた表現が可能になったマンドラの魅力をお聴きいただけます。
 使用している楽器は9弦のもので、上5 本の調弦はギターと同じ「e'-b-g-d-A」、そこから下の 4本はバロック・リュートの低弦のように順次下降の音階になっています。
 




PARATY



PTY 1024131
\2800
聴いたことのない不思議な響き
 ジュピター~ハープとテオルボ

 (1)ミシェル・コレット:組曲第1番Op.12~3月のジブール
 (2)クープラン:クラヴサン曲集第6組曲~神秘的なバリケード
 (3)フォルクレ:ヴィオール曲集組曲第1番~クープラン/ポルトガル女
 (4)デュフリ:クラヴサン曲集第3巻~フォルクレ/メデ
 (5)ロワイエ:クラヴサン曲集第1巻~
  変わることなく/愛らしい/スキタイ人の行進
 (6)クープラン:クラヴサン曲集第3組曲~嘆き
 (7)フォルクレ:ヴィオール曲集組曲第4番~
  パッシーの鐘/ラ・ラトゥール
 (8)フォルクレ:ヴィオール曲集組曲第5番~ジュピター
コンスタンチェ・ルッツァーティ(ハープ)
カロリーヌ・ドリューム(テオルボ)
 (3)(7)(8)

 聴いたことのない不思議な響き、ハープとテオルボ共演

 録音:2023年12月/ロワイモヨン修道院/57'43"

 チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのために作曲された18世紀の作品をハープ独奏もしくはハープとテオルボ用に編曲したアルバム。

 ハープのコンスタンチェ・ルッツァーティはイザベル・モレッティ門下で、演奏家としてのみならず、フランスのチェンバロ曲のハープ編曲に関する研究で博士号 を持つ才媛。
 このアルバムも彼女の編曲により、ハープの音質が最大に生かされ、表現力も強化された世界を味わえます。
 ハープとテオルボの組合せも興味深く、 時には別の新しい楽器のような錯覚を覚えるほどです。
 
 

PTY 2024148
\2800
ハーモニーの宝箱~ルネサンス期の歌と舞曲
 (1)作者不詳:イタリアのパッサメッツォ/(2)同:サルタレッロ/
 (3)同:死を待つだけ/(4)同:フェラーラのパヴァーヌ/
 (5)同:フェラーラのガイヤール/(6)サンドラン:甘い思い出/
 (7)作者不詳:好きすぎて/(8)ラッソ:目いまだ見ず/
 (9)フランチェスコ・ダ・ミラノ:わが悲しみの/
 (10)リシャフォール:わが悲しみの感情の/(11)ロジェ:愛の不平/
 (12)ジェルヴェーズ:パヴァーヌとガイヤール「行くのなら」/
 (13)ジャケ・ダ・マントヴァ:主よ、ご覧ください/
 (14)アントワーヌ・ビュノワ:手に負えない運命の女神よ/
 (15)ジョヴァンニ・バッサーノ:シュザンヌはある日/
 (16)クレキヨン:ある陽気な羊飼いが/
 (17)ジョスカン・デ・プレ:後悔している/
 (18)アルベール・ド・リップ:おお、散り散りの歩み/
 (19)作者不詳:後悔している/
 (20)セルミジ:あなたは私を悩ませる
ラ・クインタ・パルス
 【モルガン・マルキエ(リュート)、
  オンジェイ・ハヌシュ(リコーダー)、
  アンドレ・コスタ(ヴァイオリン)、
  中家春奈、
  ルーカス・アルバラード
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ)】

 ガンバ奏者・中家春奈も好演!ルネサンス音楽の魅力に浸れるひととき

 録音:2024年9月8-10日/ロルフ・リスレヴァン・スタジオ/ディジパック仕様、49'03"

 伝承と即興が中心だったヨーロッパの音楽は、16世紀の楽譜印刷で大きく様変わりしました。
 このアルバムはポリフォニー音楽に熱中した上流階級の聴き手の 出現と、それに応じたルネサンス期の歌と踊りに焦点をあてています。
 ことにフランスの歌曲とイタリアの舞曲の豊富なレパートリーを通じて伝承と即興の影響とと もに、両国の文化交流の重要性を示してくれます。
 ルネサンス音楽の魅力にたっぷり浸るひとときを楽しめます
 



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POOH'S HOOP



PCD 2404
\2600→\2390
塚谷水無子(オルガン)
 ハイドン:《音楽時計のための作品集》(オルガン演奏)

  八ヶ岳山麓小淵沢、フィリア美術館所蔵のパイプオルガンと3台のリードオルガン
塚谷水無子(オルガン)
 パイプオルガン:
  01. 第1番 (0:55)/02. 第2番 (0:59)/03. 第3番 (1:05)/04. 第4番 (1:14)/
  05. 第5番 (1:23)/06. 第6番 (1:47)/07. 第7番 (1:05)/08. 第8番 (2:04)/
  09. 第9番 (1:04)/10. 第10番 (0:50)/11. 第11番 (0:50)/12. 第12番 (0:47)/
  13. 第13番 (1:25)/14. 第14番 (1:10)/15. 第15番 (1:22)/16. 第16番 (1:02)/
  17. 第17番 (0:55)/18. 第18番 (0:58)/19. 第19番 (1:17)/20. 第20番(1:15)/
  21. 第21番 (1:20)/22. 第22番 (1:38)/23. 第23番 (1:20)/24. 第24番 (1:44)/
  25. 第25番 (1:35)/26. 第26番 (1:31)/27. 第27番 (1:51)/28. 第28番 (1:55)/
  29. 第29番 (2:41)/30. 第30番 (1:26)/31. 第31番 (1:09)/32. 第32番 (2:55)
 
 リードオルガン:
  33. 第1番 (0:57)/34. 第2番 (1:02)/35. 第3番 (1:11)/36. 第4番 (1:17)/
  37. 第6番 (1:43)/38. 第9番 (1:43)/39. 第14番 (1:20)/
  40. 第17番 (0:53)/41. 第18番 (0:59)/42. 第24番 (2:01)

 唯一無二の存在!ケンバニスト・塚谷水無子がオルガンで演奏するハイドン《音楽時計のための作品集》!。
 ヨーゼフ・ハイドンが「時」のオートマタに刻み込んだ音楽カタログ!パイプ、足踏みリード、ベビー、金魚・・・個性豊かなオルガンたち!
 八ヶ岳山麓小淵沢、フィリア美術館所蔵のパイプオルガンと3台のリードオルガンで奏でる調べ。

 使用楽器:フィリア美術館所蔵のオルガンたち
 セッション録音:2024年4月19~22日/フィリア美術館(小淵沢)/57:09、国内製作、日本語帯・解説付

  唯一無二の存在!ケンバニスト・塚谷水無子注目の新譜はオルガン演奏によるハイドン《音楽時計のための作品集》です!
 前作トイピアノ演奏で同曲を収録しまし たが、この度フィリア美術館所蔵パイプオルガンと3台のリードオルガンを使用した、これまた塚谷だからこそのアイディアによる大注目のアルバム。楽器違い・音色違いでの音楽聴き比べの楽しさこそ、ケンバニスト・塚谷水無子が追求するテーマです。

 「この演奏では、ハイドンの音楽の複層的な表情の豊かさが息を吹き返した。ユーモラスな無骨、日向くさい洒脱、爽やかな倦怠など――さう、この曲集はそん な感覚が似合ふのだ――少々ドヤ顔のハイドン親分のアウラまで召喚してしまつたおかげで、ハイドンの懐深き素顔が見え始める。(ライナーノーツより)」

 ◇塚谷水無子 / Minako Tsukatani
 東京藝大楽理科卒業後オランダへ。パイプオルガン・作曲・即興演奏をヨス・ファン・デア・コーイに、ピアノと室内楽をヴィム・レーシンクに、チェンバロをロベー ル・コーネンに師事。アムステルダム音楽院、デンハーグ王立音楽院修士課程を首席で卒業。
 17年にわたりロイヤルコンセルトヘボウ、オランダ国立歌劇場はじめ ヨーロッパ各地のコンサートに出演、委嘱作品の世界初演も数多く手がける。
 Music Bird やOttava など番組出演はじめ、国内外の新聞雑誌インタビュー多数。 古楽から現代音楽、ジブリまでレパートリーは多岐にわたる。
 バッハ《ゴルトベルク変奏曲》をライフワークとし、日本人初録音のパイプオルガン、演奏至難のポジ ティフオルガン、ブゾーニ編曲版を語り尽くしたピアノ、世界中の楽器でレジストレーションしたトイピアノ、そして鍵盤ハーモニカ、原点回帰すなわち原典版のピアノ (Pooh's Hoop)の6 つのアルバムは音楽各誌で絶賛。
 新感覚エッセイ「ゴルトベルク変奏曲を聴こう!」(音楽之友社)を出版。
 CD《涙のバガテル~シルヴェス トロフ・ピアノ作品集》《ぬんこむ~Nun komm, der Heiden Heiland~》《オルゲルビュッヒライン》(Pooh's Hoop)、《バッハ・オルガン作品集》《バッハ・ オルガン作品集II》《聖なるパイプオルガン》《愛と祈りのパイプオルガン》《癒しのパイプオルガン》(キングレコード)、 《Whispering Winds第1集&第2集》(キ ングインターナショナル)発売中。

 
 




SCALA MUSIC


SMU 019
\3000
ガブリエル・ドゥルリア(ピアノ)
 楽園にて~フォーレとバッハ

 (1)フォーレ(ドゥルリア編):レクイエムOp.48~楽園にて
 (2)J.S.バッハ(リスト編):幻想曲とフーガ ト短調BWV542
 (3)フォーレ(ドゥルリア編):「ペレアスとメリザンド」組曲Op.80(全4曲)
 (4)J.S.バッハ(ドゥルリア編):「フーガの技法」~
  コントラプンクトゥス14(フォーレの思い出に)
 (5)フォーレ:ノクターン第7番嬰ハ短調Op.74
 (6)同:ノクターン第7番嬰ヘ短調Op.104の1
 (7)同:ノクターン第13番ロ短調Op.119
 (8)J.S.バッハ(ヘス編):主よ、人の望みの喜びよ
ガブリエル・ドゥルリア(ピアノ)
 YAMAHA CFX

 凄い逸材の登場!バッハとフォーレの絆を証明

 録音:2024年2月26-29日/プロヴァンス・スカラ座/ディジパック仕様

 逸材の登場です。2001年ブールジュ生まれのガブリエル・ドゥルリア。
 ピアノはティベルギアン門下ですが、指揮者としてもブロムシュテットらの指導を受け、 2023年10月からアンサンブル・アンテルコンタンポランの副指揮者を務めるほど。
 さらに作曲の才も示し、いにしえの巨匠のようなオーケストラ名曲の効果的 なピアノ編曲も多数行っています。

 デビュー・アルバムはピアニストと編曲家双方の天才性を示すもので、今年(2025年) が歿後100年のフォーレと音楽の父・J.S.バッハを結び付けています。
 フォーレの「レクイエム」の清澄な「楽園にて」のドゥルリアによる編曲から始まり、深い洞察力で調性、主題そして時に魔法の音楽を産み出す両者の作を交互に披 露しています。
 目の離せない音楽家と申せましょう。
 
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SMU 015
\3000→\2790
アリス・アデール、80 歳を前にスタジオへ復帰
 キマイラ~エルサンとリスト

 (1)リスト:悲しみのゴンドラ 1
 (2)フィリップ・エルサン:イン・ブラック
 (3)リスト:子守歌/不運!
 (4)エルサン:忘れられた川
 (5)リスト:
  暗い雲/夢のなかに/調性のないバガテル/
  執拗なチャールダーシュ/悲しみのゴンドラ 2/
  眠れぬ夜、問いと答え/枯れたる骨
 (6)エルサン:失楽園
アリス・アデール(ピアノ)
 YAMAHA CFX

 アリス・アデール、まさかの新録音!
 スタジオに戻ってきたらしい!


 録音:2023年10月16-18日/プロヴァンス・スカラ座/ディジパック仕様

 フランスのベテラン、アリス・アデールはメシアンやジョリヴェからの信頼厚いピアニストでしたが、とりわけフィリップ・エルサン(1948-)のミューズとしてピア ノ作品を愛奏したことで知られています。
 長い間レコーディングの現場から離れていましたが、80 歳を前にスタジオへ戻り、エルサン作品に挑戦。これ以上の演奏 は考えられぬものとなりました。

 エルサンとのカップリングはリスト。といっても人気曲ではなく晩年の不可思議で謎めいた小品を集めています。
 超絶技巧の誇示から離れ、時代を先んじたリストの世界がエルサンの世界と遠くないことを示してくれます。
 

 


アリス・アデール、FUGA LIBERAの名盤!
入りますように!


FUG566
(2CD)
\5600→\4990

キラキラとした砂金がまぶされた岩石のような
 ムソルグスキー:『展覧会の絵』、およびその他のピアノ作品集

ムソルグスキー:

 ①涙ひとすじ ②情熱的な即興曲(ベルトフとリューバの追憶)
 ③夢想
 ④『ソロチンスクの定期市』より
  定期市の情景/ホパーク
 ⑤村にて
 ⑥クリミアにて(奇想曲(バイダリ)/グズフ)
 ⑦幼年時代の追憶
 ⑧幼年時代の二つの追憶(乳母とわたし/最初の罰)
 ⑨酔狂な女 ⑩お針子の女(小さなスケルツォ)
 ⑪スケルツォ 嬰ハ短調 ⑫古典様式による間奏曲
 ⑬子供の遊び--陣取り
 ⑭禿山の一夜
 (リムスキー=コルサコフ版にもとづく
  コンスタンティン・チェルノフによるピアノ独奏版)
 ⑮瞑想(アルバムの一葉)
 ⑯組曲『展覧会の絵』
アリス・アデール(ピアノ)

 ムソルグスキーのピアノ曲がこんなにも美しく劇的だったとは。
 しかしそれも今から思えばピアノのアデールの存在があったからか。



(「どっこいクラシックは死なない!」より)

 なんて爽快な秋晴れ!今年、こんな平和な日が一日でも多く訪れますように!
 なんとなくピアノ曲気分。
 バッハ・・・いえ、ショパン・・・いえ、ドビュッシー・・・いえ・・・。

 出てきたのは・・・ムソルグスキー。

 ムソルグスキーのピアノ小品ってとっても素敵なんです。派手さはないのですが、キラキラとした砂金がまぶされた岩石のような魅力があります。つまりは原石ってことなんですが。
 たとえば「夢想」という曲なんて、どんなにこちらのイマジネーションを刺激してくれることか。
 ときにチャイコフスキーを思わせますが、一番似ているのは・・・ドビュッシーかもしれません。もちろんムソルグスキーを熱愛したドビュッシーがムソルグスキーに似たのですが。
 とすると流麗洒脱なフランス近代の突然変異的音楽は、案外、生きるのに苦手だったこの不器用な音楽家から一番強い影響を受けているのかもしれません。皮肉なことですが。

 アリス・エデールのピアノで聴きましょう。




FUG592
(2枚組)
\5600→\4990
アリス・アデール(ピアノ)
 ラヴェル:ピアノ独奏のための作品全集

 ①夜のガスパール ②グロテスクなセレナーデ
 ③逝ける王女のためのパヴァーヌ ④水の戯れ
 ⑤ 前奏曲 ⑥ 鏡 ⑦ クープランの墓
 ⑧HAYDN の名によるメヌエット ⑨ソナチネ
 ⑩シャブリエ風に/ボロディン風に
 ⑪高雅にして感傷的なワルツ ⑫古風なメヌエット
アリス・アデール(ピアノ)

 アリス・アデールのラヴェル。

 そう聞いた瞬間、そわそわせずにおれないフランス音楽ファンがどれほどいることでしょう?
 まだメジャーレーベル各社が新録音を続々出していた時代、彼女がフランスのErato(現Warner 傘下)に録音したドビュッシーの『映像』と『版画』からなるアルバムは、自国の音楽の録音には何かと点の辛いフランスの批評各誌を騒然とさせ、次々と最高点を与えられたものでした(『Diapason』が金賞(ディアパゾン・ドール)を授けたのはもちろん、当時まだ大手日刊新聞社ル・モンドから出ていた『Le Monde de la Musique』は「CHOC(ショック!)」賞を、『Repertoire』誌が10点満点をもってこのアルバムを迎えています)。

 その後2枚別々にリリースされた『前奏曲集』のアルバムもまったく同様の高評価続出、さらにFuga Libera レーベルに移ってからリリースされたフランク作品集(FUG509)と最新作であるスカルラッティ作品集(FUG574)は『レコード芸術』で準特選、同レーベルの他2作(ムソルグスキーFUG566・フーガの技法FUG544)は『レコード芸術』特選...と日本での評価も絶大。
 つまりアリス・アデールの充実した活動歴は、音盤シーンにもそのまま幸福な反映をみせてきたわけです。

 1967 年にロン・ティボー国際コンクールで華々しく入賞、数年前にやはり(全集ではないけれど2枚組の)ラヴェル作品集を録音したジョルジュ・プルーデルマッハーと同じく、ラヴェルとも知遇の深かった大家ジャック・フェヴリエの門下で育ち、その後は現代フランス屈指の大家エルサンや俊才ニューヌといった現代作曲家たちからも絶大な信頼を寄せられながら、アデールはいつしか同国最高の知性派ピアニストのひとりになっていました。

 日本では同世代のアンヌ・ケフェレックやベロフ、ロジェ、コラール...といった面々がメジャーレーベルとの連携で技量に見合った確かな評価を獲得していますが、アデールは早くから小規模レーベルでの録音を好んだため知名度がやや低いだけのこと、彼らにまったく引けを取らない、いや、そのユニークな解釈姿勢(独特のピアニスティックなスカルラッティ、とてつもなく遅い『展覧会の絵』や『フーガの技法』などを聴けば、その個性にすぐ気づかされることでしょう)はある意味、他の追従を許さない深淵と洗練とを体現していると言っても過言ではありません。

 そんなアデール、特にフランス近現代を得意としてきたアデール、ドビュッシー録音であれほどの実績をあげたアデールがいま、ラヴェルの「全集」をついに録音したのですから、これはもう間違いなく、フランス音楽録音史に残る事件といってよいでしょう。








FLUENTE


FL28370
\2800
プッチーニ100
 プッチーニ(ミケーレ・マンガーニ編):
  ラ・ボエームより
  トスカより
  蝶々夫人より
  トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」
コラード・ジェフレディ(クラリネット)
フェデリコ・ニコレッタ(ピアノ)

 クラリネットによるプッチーニのオペラ!

 今、クラリネット関係者やイタリア音楽愛好家の間でその名が急速に広まり、作品に注目が集まっているイタリアの作曲家ミケーレ・マンガーニ(1966-)によるプッチーニの歌劇のトランスクリプション集。
 イタリア、ペーザロのロッシーニ音楽院でクラリネットや合奏、作曲指揮法を、ボローニャのマルティーニ音楽院では合唱と合唱指揮を学んだマンガーニのクラリネット作品は特に有名です。

 19世紀イタリアではオペラなどを演奏するにはオーケストラを持つような特権階級の人々でも再現することは困難でした。
 そのため小規模の編成で再現することが流行し、オペラのトランスクリプションが数多く作られました。
 このアルバムではプッチーニの代表的なオペラをクラリネットとピアノで再現しています。
 
 
FL28363
\2800
ガルッピ:鍵盤ソナタ集
 ガルッピ:
  ソナタ第13番 ヘ短調 RA 1.09.01
  ソナタ第15番 ヘ長調 RA 1.08.01
  ソナタ第14番 ト短調 RA 1.12.01
  ソナタ第17番 変ロ長調 RA 1.06.02
  ソナタ第18番 ニ短調 RA 1.04.02
  ソナタ第22番 ハ長調 RA 1.01.25
エンリコ・ビッソーロ(ハープシコード)

 ガルッピの膨大な作品の中からソナタを6曲選びキース・ヒル製のハープシコードで録音しました。
 ガルッピの作品は、器楽曲のみならず、オペラや宗教音楽など多彩なレパートリーを誇っています。
 またその優れた作品は、18世紀後半にはヨーロッパ各地で出版されその後の作品に影響を与えています。

 ※録音:2023年7月
 
 

FL28356
\2800
J.S.バッハ:ピアノ作品集 Vol.2
 イタリア協奏曲 BWV 971
 フランス風序曲 BWV 831
 イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV 989
ミケーレ・フォンターナ(ピアノ)

 J.S.バッハの作品を新たな解釈で録音した注目の意欲作。
 元々ハープシコードのために作られた作品を、ピアノに移調したバロック音楽に関する最新の文献学的研究と現代的解釈を考慮に入れた演奏を行っている興味深い内容となっています。

 ※録音:2024年4月
 
 

FL28332
\2800
シューマン ~ 自然の女神
 ロベルト・シューマン:
  森の情景 Op.82、幻想小曲集より「夕べに」Op.12-1、
  アルバムの綴りより「子守歌」Op.124-16
 クララ・ヴィーク・シューマン:
  ロベルト・シューマンの歌曲のトランスクリプション集
   (Op.24-7、Op.25-1、Op.36-2、Op.36-4、
    Op.39-4,Op.39-5、Op.79-20)
 ロベルト・シューマン:
  花の曲 Op.19、暁の歌 Op.133、
  子供の情景より「詩人のお話」Op.15-13
クララ・スケンバーリ(ピアノ)

 ロベルト・シューマンとクララ・ヴィーク・シューマンのピアノ作品集。自然の情景を音楽で表現することに長けていたロベルト・シューマンは、音楽だけでなく、文学にも励みました。
 その結果彼の作品はより充実したものとなり、ここに収録されたような名作が多数生み出されることになりました。

 ※録音:2013年11月
 




ODRADEK RECORDS


ODRCD 485
\2600
「ブラームス・ザ・プログレッシヴVol.3」
 (1)シェーンベルク:ヴァイオリンとピアノのための断章
 (2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op. 100
 (3)シェーンベルク:
  ピアノ・ソロ付き、ヴァイオリンのための幻想曲 Op. 47
 (4)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op. 108
 (5)ウェーベルン:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
ピナ・ナポリターノ(Pf)
フランコ・メッツェーナ(Vn)

 ピナ・ナポリターノのブラームス・ザ・プログレッシヴ第3弾!今回はヴァイオリン・ソナタ+新ウィーン楽派!

 録音 : 2024年3月4~6日 スタジオ・オドラデク "スフィア" 、DDD、59'28

 ピナ・ナポリターノの「ブラームス・ザ・プログレッシヴ」シリーズの第3弾。
 今回はヴァイオリンとピアノのための作品集。
 新ウィーン楽派の3人は、ブラームスに深く傾倒し影響を受けていた。ブラームスの作品と対比させることで、古典主義的と思われているブラームスの先進性を明らかにしていく好企画である。
 
 ピナ・ナポリターノはナポリ近郊のカゼルタ出身。
 ペスカーラ音楽院でミケランジェリの弟子であったブルーノ・メッツェーナ(今回共演のフランコ・メッツェーナの父)に師事。リスト、バルトーク、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンなど得意にしている。
 20世紀音楽を中心としたCDもリリースされている。
 また、演奏活動以外に古典・東欧文化、言語学の研究で多くの表彰を受けている。

 フランコ・メッツェーナは1953年トレント出身。アッカルド、ダマーリオ、リッチ、カニーノ等の多くのアーティストと共演している。
 イタリア内外でマスタークラスを開催。ブルーノ・メッツェーナ音楽院で後進の指導にあたっている。 
 80以上のCDをリリースしており、ヨーロッパの主要オーケストラとの共演も多い。
 
 

ODRCD 456
\2600
アーヴィン・アルディッティらによる
 ヴォルフガング・リーム作品集

  ヴォルフガング・リーム:
   (1)見知らぬ土地の情景(I~III)
   (2)肖像
アーヴィン・アルディッティ(Vn)
ロベルタ・パンドルフィ(Pf)
ジャンルーカ・ピリージ(Vc)

 現代音楽ファン必聴!アーヴィン・アルディッティのリーム!

 録音:2023年10月9-11日スタジオ・オドラデク、DDD、65'59

 現代音楽ファン必聴!アーヴィン・アルディッティらによるヴォルフガング・リーム作品集。
 明快な演奏と録音のおかげで、ある種の様式美が感じられる。シューマンへの愛情、リスペクトがこの曲を書かせたというのも頷ける録音である。
 ヴォルフガング・リームは高校卒業前から、カールスルーエ音楽大学で、オイゲン・ヴェルナー・フェルテに作曲を師事する。
 卒業後、フライブルグ音楽大学で、クラウス・フーバーに師事。これら師事した作曲家の他にも、ヘルムート・ラッヘルマン、モートン・フェルドマン、ルイージ・ノーノなどを手本としていて指向は多種多様である。
 大変な多作家で、出版されたものだけでも400曲を超えると思われる。

 アルディッティ四重奏団のリーダーとしても有名なアーヴィン・アルディッティは1953年イギリス出身。
 王立音楽院で、クラレンス・マイヤースコー、マヌーグ・パリキアンに師事。ロンドン交響楽団のコンサート・マスターを務めるが、学生時代に結成した「アルディッティ弦楽四重奏団」に専念するために同楽団を退団。
 現代音楽を中心としたレパートリーで、広く世界で活躍する。200以上のCDをリリースしている。
 
 ピアノのロベルタ・パンドルフィは現代音楽のソリスト、室内楽奏者として世界的に活躍している。
 2018年より、女性のみで結成された「オーケストラ・オリンピア」の音楽監督に就任している。チェロのジャンルーカ・ピリージは12歳よりチェロを始める。
 イタリアの有名音楽祭や、アムステルダム、パリ、草津、ミュンヘン、ワルシャワ他の音楽祭に数多く参加している。
 意外なキャリアとして、ファビオ・ビオンディの「エウロパ・ガランテ」で古楽演奏にも携わっている。
 
 

ODRCD 446
\2600
「ロマンス」~ピアノのためのロマンス集
 (1)シベリウス:ロマンス Op. 24 - 9
 (2)‐(4)R.シューマン:3つのロマンス Op. 28
 (5)‐(7)C.シューマン:3つのロマンス Op. 21
 (8)ブラームス:ロマンス Op. 118 - 5
 (9)リスト:ロマンス S. 169
 (10)リスト:忘れられたロマンス S. 527
 (11)チャイコフスキー:ロマンス へ短調 Op. 5
 (12)モシュコフスキー:ロマンスとスケルツォ Op.62~Ⅰ.ロマンス
 (13)シャミナード:6つの無言歌(ロマンス)Op.76~Ⅵ.瞑想曲
 (14)チェルニー:ロマンス Op. 70
ナタリア・ペガルコヴァ=バレンボイム(ピアノ)

 バレンボイム義娘による好企画!ピアノによるロマンス集!

 録音 : 2023年10月18-20日スタジオ・オドラデク、DDD、68'14

 ピアノのためのロマンスを集めた1枚。穏やかな雰囲気のアルバムだが、それでも9人の作曲家の個性が感じ取れる。
 選曲もピアニストの活動姿勢が現れていて興味深い。
 1曲目のシベリウスからはフィンランディアのモチーフが聴かれたり、終曲のチェルニーは練習曲以外のコンサート・ピースが聴けたりと、聴く人それぞれに発見のある面白さがある好企画である。
 
 ナタリア・ペガルコヴァ=バレンボイムは、ロシア出身。女性作曲家の作品、忘れられたり見落とされたりした作曲家の作品を積極的に取り上げ紹介する活動をしている。
 現在は、ベルリンを拠点に活躍している。
 ダニエル・バレンボイムの息子であるマイケル・バレンボイム(ウエスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラのコンサート・マスター)の夫人でもある。
 
 

ODRCD 445
\2600
ベートーヴェン:ラスト・ソナタ(後期三大ソナタ集)
 ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
 ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op. 110
 ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op. 111
レオポルド・エリセ(ピアノ)

 録音 : 2022年5月17-20日 オタワ大学 フレイマン・ホールにて収録、DDD、65'31

 レオポルド・エリセはスペイン出身。2021年よりオタワを拠点に活躍中。ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカで様々なコンサートに出演する。チェロの堤剛、クラリネットのジェームス・キャンベル等とリサイタルを開催する。
 他にも室内楽やオーケストラとの共演も多い。オタワ大学音楽学校准教授、ウィルフレッド・ローリエ大学研究所のメンバーである。
 「ベートーヴェン:芸術の海」という一文をジャケット裏に載せるほど、リスペクトが全面に出ている演奏内容である。
 幼少期に両親と夏を過ごした、スペイン北西部のリバデオの海の大きさをベートーヴェンの偉大さに重ねているようだ。
 
 ライナーに掲載されている海の写真も全て自ら撮影したもので、これがとても美しい。
 後期三大ソナタに取り組む意気込みが、こんな所からも感じられた。よくコントロールされたピアノが非常に好ましい。
 
 

ODRCD 449
\2600
「ミシェル・ソニー(b.1947):ピアノ作品集」
 (1)ハンガリー風の3つの小品(1986)
 (2)「仄かなる幻影」~ピアノのための12の小品(2006)
 (3)ハンガリー風の練習曲集 第1巻(全12曲)
 (4)ハンガリー風の練習曲集 第2巻(全12曲)
 (5)ハンガリー風の練習曲集 第3巻(全12曲)
 (6)ハンガリー風の練習曲集 第4巻(全12曲)
タマー・ベライア(ピアノ)

 録音:2023年11月14~15日 スタジオ・オドラデク スフィア、DDD、62'15

 ミシェル・ソニー(Michel Sogny)はエコール・ノルマル音楽院で主に作曲を学ぶ。1974年、自ら音楽学校を設立し、新しいピアノ教授法を用いて多くの学生を指導した。
 ピアノ指導のために多くのエチュードを作曲するが、エチュードの枠を超えた充実した内容の作品を残している。
 フランス国内に留まらず、東ヨーロッパにも音楽教育のために資金援助をするなど、世界的に活躍している。
 このアルバムに収められた作品も、ハンガリー風のスタイルで躍動感のあるものばかりである。
 
 ピアノのタマー・ベライアは1987年ジョージア出身。
 ザカリア・パリアシヴィリ音楽学校、トビリシ音楽院で学ぶ。姉のナティア・ベライアとピアノ・デュオの活動もしている。
 
 

ODRCD 452
\2600
「ルードゥス」~20・21世紀クラリネット作品集
 (1)-(4)プロコフィエフ(1891-1953):
  フルート・ソナタ ニ長調 Op. 94
   (ダニエル・モリーナ編曲クラリネット版)
 (5)(6)パブロ・ディアス・サンチェス(b.1997):
  クラリネット・ソナタ Op. 9b
 (7)(8)サルバドール・ブロントス(b.1959):
  クラリネット・ソナタ Op. 46
 (9)アルマンド・アルフォンソ(b.1931):
  ヴァイオリンとピアノのための叙情的小品
   (作曲者編曲による、クラリネット・ピアノ版)
 (10)-(14)ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):舞踏前奏曲
ダニエル・モリーナ(クラリネット)
ハビエル・ネグリン(ピアノ)

 録音 : 2024年1月22~24日 スタジオ・オドラデク、DDD、64'58

 全て20世紀半ばから21世紀にかけての作品で構成されている。
 プロコフィエフ作品は、ヴァイオリン・ソナタ第2番としても知られているが、大変耳に新しく聴こえて面白い。
 スペインの現役の作曲家たちの作品も、先進的で新しいクラリネットの音楽が聴いてとれる。ダイナミックな躍動感と瞑想的な静寂感が混在していて、クラリネットの様々な空気感が楽しめる仕上がりとなっている。
 ダニエル・モリーナはスペイン領テネリフェ島出身。室内アンサンブル「アグエーレ・アンサンブル」創立メンバー(2021年)、2023年、アグエーレ国際室内楽フェスティヴァルの芸術監督に就任している。
 このCDが ODRADEK初録音である。
 
 

ODRCD 453
\2600
「凪」~インギビョルグ・アジマ(b.1973):歌曲集
 (1)-(3)スノッリ・ハーターソンの詩から
  (ソプラノ、ピアノ、バス・クラリネット)
   (夏の夜/休息/牧草地の春)
 (4)(5)ゲルズル・クリストニの詩から
  (ソプラノ、ピアノ、チェロ)(凪/静寂)
 (6)-(8)セルヴィ・ビョルン・シグルスソンの詩から
  (ソプラノ、ピアノ、フルート)
   (君の涙が水だったら/ソネット/鳥)
 (9)-(11)クリスティン・ヨンスドッティルの詩から
  (ソプラノ、ピアノ、トロンボーン)
   (門の所に/夜に/夜の旅)
アジマ・アンサンブル:
 【マルガレト・フラフンスドッティル(S)
  フレン・プレインスドッティル(Pf)
  アルマン・ヘルガソン(バスCl)
  オロフ・シグルスヴェインスドッティル(Vc)
  ビョルグ・ブリャンスドッティル((7)Fl、(6)(8)アルトFl)
  インギビョルグ・アジマ(作曲Trb)】

 録音 : 2022年夏アイスランド、DDD、40'28

 インギビョルグ・アジマの声楽と室内楽のための作品集。アジマはアイスランドの作曲家、トロンボーン奏者。
 1999年エーテボリ音楽アカデミーを卒業。2000年、コペンハーゲン音楽院で学び、ウプサラ大学で合唱指揮を学ぶ。
 2015年に、ファーストアルバムをリリース。多くのアーティスト、グループのために、作品や編曲を提供している。作品は民謡のような素朴で美しいものばかり。
 ソプラノのマルガレト・フラフンスドッティルはレイキャヴィーク音楽院、シュトゥットガルト高等音楽院で学ぶ。フランシスコ・アライサ他に師事した。
 
 

ODRCD 457
\2600

「セヴン」~アンドレア・カサルビオス(b.1988)作品集
 (1)セヴン(チェロ・ソロ)
 (2)鎧(チェロ・ソロ)
 (3)24の少女たち(チェロ・ピアノ)
 (4)水のメッセージ(チェロ・ピアノ)
 (5)シルボ(チェロ・ピアノ)
 (6)研磨師(クラリネット・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ)
 (7)ピアノ五重奏曲
  (I.豊富/II.子守唄/III.日没前/IV.サスカ!)

アンドレア・カサルビオス(チェロ)
(3)(4)(5)オードリー・アーベラ(Pf)
(6)シカゴ交響楽団員:
 【ジョン・ブルース・イェー(Cl)
  マトウス・ミハル(Vn)
  ダニー・レイ(Va)】
(7)マンハッタン・チェンバー・プレイヤーズ:
 【アダム・ゴルカ(Pf)
  ルーベン・レンヘル(Vn1)
  スリマン・テカリ(Vn2)
  ルーク・フレミング(Va)】

 録音:(1)(2)(6)2024年2月、3月シカゴ、(3)(4)(5)(7)2024年3月、4月オクターヴェン・オーディオ、DDD、62'09

 カサルビオスの自作自演集である。作品は、作曲家が実際に見聞きしたものが作曲の動機になっているためか、全てに標題がある。
 現代音楽というよりも新古典派のような印象の曲で、作曲家のイメージが良く伝わってくる。録音の良さもあって楽しめる仕上がりとなっている。
 アンドレア・カサルビオスは1988年、スペイン出身。チェロで数々の国際コンクールで優勝し、カーネギーホール、リンカーン・センターなどでも演奏している。
 ニューヨークで博士号を取得する過程で、ジョン・コリリアーノに作曲を師事。
 ジュリアード音楽院、南カリフォルニア大学、イーストマン音楽院他でマスタークラスを担当し、多くの音楽祭に参加して後進の指導にも力を入れている。
 
 

ODRCD 460
\2600
「インヴェンティオ(バッハ、クープラン、スカルラッティ)」~
 アコーディオンによるバロック作品集
フィンセント・ファン・アムステルダム
 (アコーディオン・編曲)
  (1)D.スカルラッティ:ソナタ 変ロ長調 K. 202
  (2)C.P.E.バッハ:スペインのフォリアによる12の変奏曲Wq..118-9 
  (3)D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K. 455
  (4)D.スカルラッティ:ソナタ へ短調 K. 481
  (5)D.スカルラッティ:ソナタ へ短調 K. 386
  (6)D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K. 146
  (7)C.P.E.バッハ:幻想曲 嬰へ短調 Wq. 67
  (8)D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K. 87
  (9)D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K. 397
  (10)F.クープラン:タンブラン
  (11)F.クープラン:クープラン
  (12)F.クープラン:小さな風車
  (13)F.クープラン:葦
  (14)F.クープラン:ティク=トク=ショック、またはオリーヴ絞り機
  (15)C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルク・ソナタ第1番イ短調Wq.49-1
   (モデラート/アンダンテ/アレグロ・アッサイ)

 録音:2024年3月13、14、16、29日、アイントホーフェン音楽堂(ムジークヘボウ)小ホールにて収録 DDD、78'14

 フィンセント・ファン・アムステルダムは1989年、オランダのハールレム出身。父親でアコーディオン奏者の、エーフェルト・ファン・アムステルダムから指導を受ける。
 フォンティス芸術院で、シュテファン・フッソング、ミカ・ヴァユリネン等に師事し優秀な成績を修める。
 プリンセス・クリスティーナコンクール、オランダ全国コンクール、ハーグ王立音楽院コンクールで優勝。
 2016年、オランダ・クラシカルタレントアワードを受賞。日本の音楽大学にアコーディオン科は無いのだが、ヨーロッパの音楽大学や音楽院には多数存在する。日本のプロ奏者にも、ヨーロッパで学んだ人が多い。
 クラシック音楽とは無縁と思われがちだが、ヨーロッパでは他の楽器と同様にコンサート用の楽器として認識されている。
 演奏のテクニックも編曲のセンスも非常に良く、更なる活躍を期待したい。
 




BERLIN CLASSICS

0303298BC
\2700
ブーランジェ・トリオ
女性作曲家作品集~古楽から現代まで

 「誰が恐れるか」


エルフリーダ・アンドレー [1841-1929] :ピアノ三重奏曲第2番 ト短調
 1. I. アレグロ・アジタート 08:17
 2. II.アンダンテ・コン・エスプレッション 05:53
 3. III.フィナーレ. ロンド. アレグロ・リゾルート 07:03

ヴィットーリア・アレオッティ [1575-1646] :4. 「生涯あなたを愛します」 02:22

バルバラ・ストロッツィ [1619-1677] :5. 「何ができるでしょうか-」 03:24

ファニー・ヘンゼル [1805-1847] :ピアノ三重奏曲 ニ短調 OP. 11
 6. I. アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ 11:53
 7. II.アンダンテ・エスプレッシーヴォ 06:16
 8. III.リート: アレグレット 01:50
 9. IV. フィナーレ. アレグロ・モデラート 05:55

マリア・テレジア・フォン・パラディス [1759-1824] :10. 「運命の記憶」 02:51

レーラ・アウエルバッハ [1973- ] :11. 「追記」 05:33

リリ・ブーランジェ [1893-1918] :「空のひろがり」
 12. 第3曲 「時々悲しくなる」 03:33
 13. 第9曲 「去年咲いたリラの花が」 02:30
 14. 第11曲 「苦しんできたからこそ」 02:34

アリシア・キーズ [1981- ]:15.「フォーリン」 03:50

バルバラ(モニク・アンドレー・セーフ) [1930-1997] :16. 「ゲッティンゲン」 03:09

ブーランジェ・トリオ
 カルラ・ハルテンヴァンガー(ピアノ)
 ビルギット・エルツ(ヴァイオリン)
 イロナ・キント(チェロ)


録音:2023年12月11日~13日、2024年3月2日、ケルン、ドイチュラントフンク・カマームジークザール

 2007年にワイマールで開催されたヨーゼフ・ヨアヒム室内楽コンクールで優勝したブーランジェ・トリオは、ほかにも数々の権威ある賞を受賞。
 レパートリーは幅広く、マイナーな作品や現代音楽も献身的に紹介。
 このアルバムでは、見過ごされがちな女性作曲家の作品にスポットライトを当てており、ファニー・ヘンゼルやリリ・ブーランジェから、レーラ・アウエルバッハ、アリシア・キーズに至るまで、生年が400年以上も違う作曲家の作品を収録。
 装丁はデジパック仕様で、ブックレット(英語・ドイツ語・18ページ)には、ドイツの音楽学者、メラニー・ウンゼルトによる解説が掲載。


 


0303419BC
\2700
 
ルイーザ・イモルデ(ピアノ
 私の心の奥底にあるブラームスのヴァリエーション

  ブラームス、ヘンデル、パレストリーナ、ペシェッティ、他

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750]
 1. メヌエット第2番ト短調 BWV 842(「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのための音楽帳」より) 01:11

ヨハネス・ブラームス [1833-1897]
 2. 間奏曲 Op.119 No.1(「ピアノ小品集」より) 04:10

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル [1685-1759]
 3. 前奏曲 HWV434 No.1(クラヴサン組曲第2集より) 01:44

ヨハネス・ブラームス [1833-1897]
 4. 間奏曲 Op.119 No.2(「ピアノ小品集」より) 04:50

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル [1685-1759]
 5. ソナタ HWV434 No.2(クラヴサン組曲第2集より) 01:44

ヨハネス・ブラームス [1833-1897]
 6. 間奏曲 Op.119 No.3(「ピアノ小品集」より) 01:52

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル [1685-1759]
 7. アリアと変奏 HWV434 No.3(クラヴサン組曲第2集より) 04:04

ヨハネス・ブラームス [1833-1897]
 8. ラプソディ Op.119 No.4(「ピアノ小品集」より) 05:31

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル [1685-1759]
 9. メヌエット HWV434 No.4(クラヴサン組曲第2集より) 02:34

ヨハネス・ブラームス [1833-1897] (テオドール・キルヒナー [1823-1903] 編曲)
 10. 「時々思い出す」Op.103 No.7(「ジプシーの歌」より) 01:54

ジョヴァンニ・バッティスタ・ペシェッティ [1704-1766]
 チェンバロ・ソナタ ハ短調 09'26
  11. I. アレグロ・マ・ノン・プレスト 02:55
  12. II.モデラート 05:15
  13. III.プレスト 01:16

ヨハネス・ブラームス [1833-1897] (テオドール・キルヒナー [1823-1903] 編曲)
 14. 「スミレに」 Op.49 No.2(5つの歌」より) 03:00

ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ [1525-1594] (レオポルド・ゴドフスキー [1870-1938] 編曲)
 15. 「主を拝み(アドラムス・テ)」 02:04

ヨハネス・ブラームス [1833-1897]
 16. 「バッハによるプレスト」 Anh.Ia/1 No.4
  (「ピアノのための5つの練習曲」より/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV1001終曲による) 03:06

ヨハネス・ブラームス [1833-1897] (テオドール・キルヒナー [1823-1903] 編曲)
 17. 「別れ」Op.69 No.3(「9つの歌」より) 01:22

ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ [1710-1784]
 18. 前奏曲 ハ短調(アンダンテ) Fk.29 02:09

ヨハネス・ブラームス [1833-1897] (フェルッチョ・ブゾーニ [1866-1924] 編曲)
 19. 「わが心の切なる願い」Op.122 No.10(「11のコラール前奏曲」より) 03:25

ヨハネス・ブラームス [1833-1897] (テオドール・キルヒナー [1823-1903] 編曲)
 20-30 「ロベルト・シューマンの主題による変奏曲」 Op.23

ルイーザ・イモルデ(ピアノ/ベーゼンドルファー280VC)

録音:2024年3月28~29日、5月4~5日 、ケルン、ドイチュラントフンク・カマームジークザール

 ドイツのピアニスト、ルイザ・イモルデはブラームスを好んでいますが、ブラームスだけでまとめたようなプログラムはありきたりで興味が無いとも語っており、ここでも凝ったプログラミングでブラームスの音楽に取り組んでいます。
 イモルデは、ブラームスが古楽に詳しく、指揮や作曲、編曲、出版でも深く関わっていたことに着目し、ブラームス晩年の「4つの小品」や歌曲と古楽作品を組み合わせており、時代様式を跨がる面白さを示しながら、別角度から見たブラームス作品の姿をヴァリエーション豊かに楽しませてくれます。
 最後の「ロベルト・シューマンの主題による変奏曲」は、ブラームス自身が変奏曲の主題にふさわしくないと言及していたシューマン晩年の「最後の楽想による幻覚の変奏曲」の主題をあえて用いた4手のための凝った変奏曲をキルヒナーが2手用に編曲したヴァージョン。4手に負けない情報量を持つ見事な編曲と演奏です。
 装丁はデジパック仕様で、ブックレット(英語・ドイツ語・14ページ)には、ドイツの音楽学者、ハナー・シュミットによる解説が掲載。

 


ルイザ・イモルデ(ピアノ)


 1989年、ケルン近郊のヴィールに誕生。父はピアニストのシュテファン・イモルデ、母は音楽教師のギーザ・シェール。3歳の時から母によるピアノのレッスンがおこなわれ、9歳の時にユーゲント・ムジツィールト・コンクールで優勝。2009年からケルン音楽大学でアンドレアス・フレーリヒに師事し、2012年にはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でジャック・ルヴィエに師事。
 2009年、ブレーシャとパドヴァのコンクールで優勝、2011年、ヴァレンシアのホセ・ロカ・ピアノ・コンクールで第2位。
 ルイザ・イモルデは、様々な作曲家の作品を比較検討してコンサートやレコーディングに臨むことが多く、凝ったプログラミングの面白さでも高評価をエています。2016年のソロ・デビュー・アルバム「サーカスの踊り」でも、シューマン作品とヴィトマン作品を組み合わせていました。
 以後、2019年のべートーヴェン、モーツァルト、ヴェルフルのフーガ、変奏曲、ソナタ集(恩師ルヴィエが2台ピアノのアダージョとフーガで登場)、2020年のバッハ、カプースチン作品集、2022年のクープランとメシアンの作品集といった具合にリリースが続き、2023年にはクララ・シューマンとウェーバーのピアノ協奏曲ほかを組み合わせたアルバムを制作。
 CDは、Berlin Classics、Ars Produktionなどから発売。

 
 

0303484NM
\2700

「グラス・トゥー」
 フィリップ・グラス、パスカル・シューマッハー作品集


フィリップ・グラス [1937- ]
 1. 「ジャプラ川」 04:33

フィリップ・グラス [1937- ]
 2. 「エチュード 12」 08:05

パスカル・シューマッハー [1979- ]
 3. 「彫刻家 R.S.」 03:57

パスカル・シューマッハー [1979- ]
 4. 「演出家 B.W.」 01:58

フィリップ・グラス [1937- ]
 5. 「ミシマ / クロージング」 02:20

パスカル・シューマッハー [1979- ]
 6. 「ガラスのモザイク」 04:15

フィリップ・グラス [1937- ]
 7. 「トゥルーマンは眠る」 02:07

フィリップ・グラス [1937- ]
 8. 「オープニング リワーク」 08:33

パスカル・シューマッハー [1979- ]
 9. 「振付師 L.C.」 01:56

フィリップ・グラス [1937- ]
 10. 「 変身: 4」 06:01

パスカル・シューマッハー [1979- ]
 11. 「 詩人 A.G.」 03:53

パスカル・シューマッハー(ヴィブラフォン)
ダナエ・ドルケン(ピアノ)

 倍音が心地良いミニマル音楽の優秀録音盤

 フィリップ・グラスの名曲をヴィブラフォンとピアノの為に編曲した6作品と、パスカル・シューマッハーが書いたフィリップ・グラスに関する5作品を収録。
 シューマッハーの曲は、フィリップ・グラスに影響を与えた彫刻家、演出家、振付師、詩人を描いた4作品と、「グラス・モザイク」というグラス風な作品。

 


パスカル・シューマッハー(作曲家)


 1979年、ルクセンブルクで誕生。ルクセンブルク、ストラスブール、ブリュッセル、ハーグの音楽院でクラシック・パーカッション、ジャズ・ヴィブラフォンと音楽学を学び、ストラスブールのマルク・ブロッホ大学で音楽学の修士号を、ハーグ王立音楽院でジャズ・ヴィブラフォンを中心とした音楽の修士号を取得。
 演劇や映画のための音楽を書き、ジャズ・カルテットを率い、エモーショナルなクラシック音楽とミニマルな電子音をミックスもしています。
 シューマッハーは、ルクセンブルク音楽院でジャズとクラシック・パーカッションの教授として在職。


ダナエ・ドルケン(ピアノ)


 1991年、ヴッパータールで誕生。7歳の時にすでにユーディ・メニューインに励まされていたダナエ・ドルケンは、早くからヨーロッパの一流コンサートホールで注目を集め、ハノーファー音楽アカデミーでカール=ハインツ・ケマリングに師事した後、ハノーファー音楽演劇大学でラース・フォークトに師事。
 以後、ソリスト、デュオ・ピアニスト、室内楽奏者としてヨーロッパ各国、アメリカなどで演奏。
 CDは、Berlin Classics、Ars Produktion、La Dolce Volta、Genuinなどから発売。

 
  

0303597BC
(5CD)
\4500
ジャーマン・ブラス・クリスマス・エディション ジャーマン・ブラス

 5枚まとめたお買い得クリスマス・ボックス

 ドイツの金管アンサンブル「ジャーマン・ブラス」のクリスマス関連アルバム・コレクション。
 「ブラス・ヘラルズ」、「ブラス・クリスマス」、「クリスマス・アラウンド・ザ・ワールド」、「バッハ・オン・ブラス」の4点(5枚)のアルバムをそのままの状態でケースに収納しています。
 ジャーマン・ブラスは50年にわたりドイツのブラス界の歴史を築いてきました。
 その卓越した演奏技術、輝かしい音楽性、そして独自の魅力で、ブラス文化に決定的な影響を今なお与えています。
 彼らが音の理想像として掲げるのは、オルガンの持つ豊かな音量と多彩な音色です。
 この特別なクリスマス・エディションには、ジャーマン・ブラスがその専門性を発揮し、一年で最も美しい季節を伝える4枚の華やかなアルバムが収録されています。

 
 
 

0303596BC
(4CD)
\4500
ザクセン・クリスマス・エディション
 ザクセン州発祥のクリスマス・アルバム集
ヴォーカル・コンサート・ドレスデン
ヴォーカル・コンサート・ドレスデン
ギュトラー・アンサンブル

 4枚まとめたお買い得クリスマス・ボックス

 「ヴォーカル・コンサート・ドレスデン/ボヘミアのクリスマス」、「ヴォーカル・コンサート・ドレスデン/ヴェネッツィア、サン・マルコのクリスマス」、「ペーター・シュライアー/クリスマス」、「ギュトラー/ザクセンのクリスマス」の4点のアルバムをそのままの状態でケースに収納しています。
 4枚のアルバムはすべてザクセンゆかりの内容で、合唱系2枚に独唱系1枚、金管系1枚という構成です。

   
 




PIANO CLASSICS



PCL10286
\2500

マルゲリータ・トレッタ(ピアノ)
 ガンバニーニ:鍵盤楽器作品全集


「レッスンと歌曲集(ソナタと歌曲集)」Op.2 より
 1. 第7曲「タンブラン」(レッスンIV) 0'54

「レッスン集(ソナタ集)」Op.1よりソナタ第1番 ト長調
 2. I. アレグレット 2'57
 3. II. シチリアーナ 1'53
 4. III. ジーグ 1'49

「レッスンと歌曲集(ソナタと歌曲集)」Op.2 より
 5. 第3曲「アンダンテ」 ト短調(レッスンII) 3'30

「レッスン集(ソナタ集)」Op.1よりソナタ第5番 ハ長調
 6. I. ヴィヴァーチェ 2'57
 7. II. シチリアーナ 1'20
 8. III. スピリトーゾ・アッサイ 2'15

「レッスンと歌曲集(ソナタと歌曲集)」Op.2 より
 9. 第8曲「カリグリオン」(レッスンV) 2'28

「レッスン集(ソナタ集)」Op.1よりソナタ第4番 ト長調
 10. I. テンポ・ディ・ガヴォッタ 1'41
 11. II. マーチ 2'07
 12. III. ノン・トロッポ・プレスト 1'06

「レッスンと歌曲集(ソナタと歌曲集)」Op.2 より
 13. 第13曲「恋人よ、行ってため息を静めてください」(レッスンVII) 3'16

「レッスン集(ソナタ集)」Op.1よりソナタ第3番 ヘ長調
 14. I. アレグロ・モデラート 3'24
 15. II. アダージョ 1'30
 16. III. メヌエットと変奏曲 2'36

「レッスンと歌曲集(ソナタと歌曲集)」Op.2 より
 17. 第5曲「メヌエットと変奏」(レッスンIII) 3'54

「レッスン集(ソナタ集)」Op.1よりソナタ第6番 ニ短調
 18. I. アレグロ 2'31
 19. II. メヌエット 0'51
 20. III. アレグロ・グラツィオーゾ 1'05

「レッスンと歌曲集(ソナタと歌曲集)」Op.2 より
 21. 第11曲「レッスン ト長調」(レッスンVI) 1'52

「レッスン集(ソナタ集)」Op.1よりソナタ第2番 ニ長調
 22. I. グラツィオーゾ 1'18
 23. II. アレグロ・モデラート 3'23

「レッスンと歌曲集(ソナタと歌曲集)」Op.2 より
 24. 第2曲「アレグロ・モデラート 変ロ長調」(レッスンI) 2'37
 25. 第14曲「ジーグ ニ長調」(レッスンVIII) 2'17
マルゲリータ・トレッタ(ピアノ)
録音:2024年1月3~4日、イタリア、ピアチェンツァ、ニコリーニ音楽院

 早熟の天才音楽家によるソナタ集

 エリザベッタ・デ・ガンバリーニ[1731-1765]は、18世紀ロンドンで活躍したイタリア系イギリス人音楽家。
 最初は歌手としてヘンデルのいくつかのオラトリオなどに出演して知名度を上げ、17歳の頃にはオルガンを弾いたり自作を歌ったりして慈善コンサートを開催できるほどに有名になっています。
 同じ頃、1748年にはこのアルバムに収録された2つの曲集「レッスン集(ソナタ集)」と「レッスンと歌曲集(ソナタと歌曲集)」を出版するなどその活動は多彩で本格的でしたが、33歳のときに出産時のトラブルで亡くなっています。
 なお、当時のロンドンではスカルラッティのソナタなどもレッスンと呼ばれていました。
 演奏はスカルラッティ・アルバムの評価が高かったイタリアの女性ピアニスト、マルゲリータ・トレッタ。現代ピアノのダイナミックな音はガンバリーニのスタイルによく合うと語っています。
 ブックレット(英語・12ページ)には、演奏のマルゲリータ・トレッタによる解説などが掲載。

 
 
 

PCL10311
\2500
スピーナ&ベニニェッティ・ピアノ・デュオ
 ピアノ連弾のための編曲作品集


モーリス・ラヴェル [1875-1937]
 「高雅で感傷的なワルツ」(リュシアン・ガルバンによる4手ピアノ編曲版)
 「ラ・ヴァルス」(リュシアン・ガルバンによる4手ピアノ編曲版) 13'10
リヒャルト・ワーグナー [1813-1883]
 歌劇「タンホイザー」~序曲(ハンス・フォン・ビューローによる4手ピアノ編曲版) 15'21
フランツ・リスト [1811-1886]
 交響詩「レ・プレリュード」(フランツ・リストによる4手ピアノ編曲版) 15'55
スピーナ&ベニニェッティ・ピアノ・デュオ
 エレオノーラ・スピーナ
 ミケーレ・ベニニェッティ

録音:2023年11月27~29日、フランス、ソワソン、音楽舞踏公会堂

 雄大なスケールで響き渡る4手ピアノの傑作

 オーケストラ作品の4手ピアノ編曲版には、音数の多い大規模ピアノ曲としての側面があり、編曲も演奏も高水準な場合の魅力には素晴らしいものがあります。
 このアルバムには、ワーグナーと関係良好だった頃のハンス・フォン・ビューロー編曲による「タンホイザー」序曲、ラヴェルと親しいリュシアン・ガルバンによる「高雅で感傷的なワルツ」と「ラ・ヴァルス」、そしてリスト自身による交響詩「レ・プレリュード」の編曲を収録。
 演奏はデュオ結成10年目で息もピッタリのスピナ&ベニニェッティ・ピアノ・デュオによるもので、壮大さを感じさせるスケールの大きな表現が見事です。
 ブックレット(英語・12ページ)には、演奏者のミケーレ・ベニニェッティによる解説などが掲載。

 
 




<国内盤> 


VIRTUS CLASSICS



VTS 31
\3300
松尾 俊介(ギター) 
Wiener Nachklange ~ウィーンの余韻
 ジュリアーニ&メルツ:ギター作品集

  1. マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):大序曲 Op. 61
  2. ジュリアーニ:ロッシニアーナ 第1番 Op. 119
  3. ジュリアーニ:グラン・ソナタ・エロイカ Op. 150
  4-8. ヨーゼフ・カスパル・メルツ(1806-1856):
   「吟遊詩人の調べ」 Op. 13より
    4. 遥かなる友へ/5. 夕べの歌/6. 不安/
    7. マルヴィーナへ/8. 愛の歌
  9. メルツ:エレジー
  10. メルツ:ハンガリー風幻想曲 Op. 65 No.1
松尾 俊介(ギター) 

 録音:2024年8月21日-23日 神奈川県立相模湖交流センター
 プロデューサー:瀬尾和紀(Virtus Classics)
 録音エンジニア:山中耕太郎(Rec-Lab)
 総収録時間:71分

 Wiener Nachklange ~ウィーンの余韻 ジュリアーニとメルツ~二人のヴィルトゥオーゾ
 《ウィーン・シリーズ》第3弾は1本のギターによって奏でられるギター音楽の世界。
 古典からロマン派へとうつろう19世紀のウィーン。ジュリアーニとメルツが紡いだ二つの軌跡、その華麗な響きを松尾俊介が鮮やかに描き出す。

 ウィーンにおけるギター音楽の魅力は古典期だけでなくロマン派への変遷の美しさにある。そのためジュリアーニとメルツの作品集というアイデアは、今回のプロ グラミングを考え始めた当初から変わることはなかった。
 実は、この二人はウィーンの地において出会うことがなく、生まれもスタイルも異なる。
 共通点は15年 ほどウィーンでの華やかな活躍と、ギターにしかできない表現を突き詰めた音楽を遺したことくらいだ。
 このまったく個性の異なる彼らの音楽は、それぞれに魅力 を放ちながらもギターの弦上で不思議と共振する。それは演奏技術や書法だけでなく、時間や歴史を超えてジュリアーニからメルツへ、そして現代にまで残る ウィーンの余韻 – Nachklange – だろう。   松尾 俊介
 


<LP>

 

BERLIN CLASSICS(LP)


0303530NM
(LP)
\4200
「グラス・トゥー」
 フィリップ・グラス、パスカル・シューマッハー作品集
パスカル・シューマッハー(ヴィブラフォン)
ダナエ・ドルケン(ピアノ)

 倍音が心地良いミニマル音楽の優秀録音盤

 フィリップ・グラスの名曲をヴィブラフォンとピアノの為に編曲した6作品と、パスカル・シューマッハーが書いたフィリップ・グラスに関する5作品を収録。
 シューマッハーの曲は、フィリップ・グラスに影響を与えた彫刻家、演出家、振付師、詩人を描いた4作品(LPにはシューマッハーの「グラス・モザイク」は含まれていません)。

 
 















12/5(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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HARMONIAMUNDI



HMM 905396
(2CD)
\4500→\4190
オノフリ率いるミュンヘン室内管
 イザベル・ファウストをゲストに迎え
  モーツァルト:セレナーデ集

     《アイネ・クライネ・ナハト ムジーク》《ポスト・ホルン》《ハフナー・セレナーデ》
 [CD1]
  1. 行進曲 ニ長調 K.335/1
  2-8. セレナーデ第9番 ニ長調 K.320《 ポストホルン》
  9. 行進曲 ニ長調 K.335/2
  10-13. セレナーデ第13番 ト長調 K.525
   《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》
 [CD2]
  1. 行進曲 ニ長調 K.249
  2-9. セレナーデ第7番 ニ長調 K.250《 ハフナー》
エンリコ・オノフリ(指揮)
ミュンヘン室内管弦楽団
 (Munchener Kammerorchester/MKO)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/CD2. 3-5)
マシュー・サドラー(ポストホルン K.320)

 オノフリ率いるミュンヘン室内管、harmoniamundi から登場!
 第1弾はイザベル・ファウストをゲストに迎えた《ハフナー・セレナーデ》も収録!

 録音:2023年7月、2024年4,8月、バイエルン音楽スタジオ、ミュンヘン

 エンリコ・オノフリの指揮によるミュンヘン室内管弦楽団の演奏がharmonimuandiから登場!
 プログラムは、モーツァルトの傑作セレナーデ集。《ハフナー・セレナーデ》ではなんとイザベル・ファウストをゲストに迎えた注目盤です!

 オノフリはヴァイオリン奏者として世界を魅了していますが、2002年頃から指揮活動も行っており、このたび70年以上の歴史あるミュンヘン室内管弦楽団の首席指揮者に就任しました。
 ヴァイオリンを演奏するオノフリから振りまかれる活き活きとしたオーラ、時に聴き手を驚かせるような仕掛けは指揮をしていてもまったく 変わらないどころか、楽団員全員がオノフリ・マジックにかかっているかのように、増幅されています。
 実に活き活きと弾むような響きで、音楽の喜びがまばゆく発 散されています。

 野外音楽の古い伝統を受け継ぐモーツァルトは、セレナーデというジャンルを卓越したレベルにまで高めました。
 その極めつけの傑作は《アイネ・クライネ・ナハト ムジーク》《ポスト・ホルン》そして《ハフナー・セレナーデ》といえるでしょう。
 それぞれの楽曲のリピートでのソリストたちのヴァリアシオンはオノフリが手掛けてお り、これがどれも創意に満ちてたのしめます。
 《ハフナー・セレナーデ》は第2,3,4 楽章がヴァイオリン協奏曲となっており、そのソロはイザベル・ファウストが努め ます。
 イザベル・ファウストは、オノフリの手がけたものとルイージ・ボルギ(1780-90年に出版された「ヴァイオリンのための64のカデンツァあるいはソロ」より) のものからカデンツァを演奏しております。
 ファウストが共演を心の底からたのしんでいる演奏で、楽団とのアンサンブルは絶品です。
 《ポスト・ホルン》で題名とも なっているポスト・ホルンのソロはマーラー・チェンバー・オーケストラでトランペットで活躍しているマシュー・サドラーが担当、こちらも注目豪華ゲストです!

 ミュンヘン室内管弦楽団は1950年にクリストフ・ステップによって創立されました。
 14カ国、28名の弦楽器常任メンバーによって構成され(コンサートマスター は楽曲によって入れ替え)、他は世界の名だたるソリストやオーケストラなどからゲストを招いて様々な編成の作品を自由に演奏しています。
 2022-23年のシーズ ンから、これまでの3名の協力指揮者(オノフリ、バス・ヴィーガース、イェルク・ヴィトマン)という形ではなく、首席指揮者というポストを作ることにし、その初代 がオノフリということになります。
 オノフリはイル・ジャルディーノ・アルモニコ(創立メンバーでもある)のコンサートマスターを2010年まで務めたのをはじめ、ヴァ イオリン奏者としてのキャリアを先にスタートさせましたが、2002年より指揮活動も本格化し、ベルリン古楽アカデミー、ウィーン室内管弦楽団などヨーロッパ各地 のオーケストラに登場しています。

 

 




EVIL PENGUIN



 ピーター・ウィスペルウェイ2025年来日記念!
旧譜3タイトル, 新規国内仕様盤リリース!

JEPRC0027
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5313
ピーター・ウィスペルウェイ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

 J.S.バッハ:
  無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
  無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008
  無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009
  無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV 1010
  無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV 1011
  無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV 1012*
ピーター・ウィスペルウェイ
 (バロック・チェロ、
  ピッコロ・チェロ*)
EPRC0027
(2CD)
【旧譜】
特別価格 \4200

 ☆ピーター・ウィスペルウェイが2012年に録音した3度目のバッハ「無伴奏チェロ組曲」!
 ☆2025年の来日公演を記念し国内仕様盤が新規リリース決定!
 ☆同公演では「無伴奏チェロ組曲第2番」も演奏予定!

 オランダが誇る名チェリスト、ピーター・ウィスペルウェイが2025年に予定している6年ぶりの来日公演を記念し、50歳を迎えた2012年にレコーディングを行った自身3度目のバッハ「無伴奏チェロ組曲」の国内仕様盤が新規リリース!
 1989~90年の第1回、1998年の第2回録音から長い時を経て再々録音された当盤は、第1番~第5番はピーター・ロンバウツ1710年製のバロック・チェロ、第6番では18世紀に製作された5弦のピッコロ・チェロ(製作者不明)にガット弦、392Hzの調律を採用し、叙情的な側面を強調するよりも深い洞察力でより強い物語性を持って描かれた名演です。
 2025年1月の来日公演でも「無伴奏チェロ組曲第2番」の演奏を予定しています。

 ※録音:2012年6月、セレンデピトゥス・スタジオ(メヘレン、ベルギー)
 
 ※使用楽器:ピーター・ロンバウツ1710年製バロック・チェロ、18世紀製ピッコロ・チェロ(製作者不明)*
 
 
 
 
JEPRC0050
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500
ピーター・ウィスペルウェイ
イン・メモリアム I

 シューベルト:
  「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 Op.160, D.802
  ソナタ イ長調 D.574, Op.post.162
  ロンド ロ短調 Op.70 D.895
  幻想曲 ハ長調 D.934
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)
EPRC0050
【旧譜】
\2800

 オランダが誇る名チェリスト、ピーター・ウィスペルウェイが2025年に予定している6年ぶりの来日公演を記念し、ウィスペルウェイが60歳を迎える半年前の2022年3月に16歳の若さで突然この世を去った息子ドリアンへ捧げた「イン・メモリアム」シリーズの国内仕様盤が新規リリース!
 第1巻の本作には過去にパオロ・ジャコメッティと取り組んだシューベルトとブラームスのレコーディング・プロジェクトから、ドリアンの人生にも大きな影響を与えたというシューベルトの作品を抜粋。元々はヴァイオリンのために書かれた3曲と、フルートのために書かれた「《しぼめる花》の主題による序奏と変奏曲」をチェロの温かな音色で描いています。

 ※録音:2014年10月~2017年2月
 
 
JEPRC0056
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500
ピーター・ウィスペルウェイ
イン・メモリアム II~ スコルダトゥーラ・アルバム

 コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV 1011
 ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)

EPRC0056
【旧譜】
\2800

 オランダが誇る名チェリスト、ピーター・ウィスペルウェイが2025年に予定している6年ぶりの来日公演を記念し、ウィスペルウェイが60歳を迎える半年前の2022年3月に16歳の若さで突然この世を去った息子ドリアンへ捧げた「イン・メモリアム」シリーズの国内仕様盤が新規リリース!第2巻となる本作はその悲劇の後に新たに録音した無伴奏の傑作集。
 コダーイのソナタやバッハの第5番など、スコルダトゥーラ(変則調弦)をテーマに選曲しており、深く暗い色で描かれながら慰めの力を持った音楽を強烈なエネルギーと感情で表現しています。

 ※録音:2022年12月7日-10日、モーターミュージック・スタジオ(ベルギー)
 
 ☆ピーター・ウィスペルウェイ 2025年来日公演情報
  ・1月20日(月) トッパンホール(東京) トッパンホール ニューイヤーコンサート 2025
   J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008/ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72/ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
 
 


 ピーター・ウィスペルウェイ2025年来日記念!
旧譜7タイトル一挙ご紹介!
全タイトルオビ付き!

EPRC0045
【旧譜】
\2800
ピーター・ウィスペルウェイ
ヴァインベルク:チェロ協奏曲集

 ヴァインベルク:
  チェロ・コンチェルティーノ Op.43bis*
  チェロとオーケストラのための幻想曲 Op.52*
  室内交響曲第4番 Op.153**
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)*
ジャン=ミシェル・シャルリエ(クラリネット)**
レ・メタモルフォーゼス
ラファエル・ファイユ(指揮)


 ユダヤ人の家庭に生まれたため1939年のナチスによるポーランド侵攻から逃れて旧ソ連へ亡命し、そこでショスタコーヴィチとも親交を深めたポーランドの作曲家、ミェチスワフ・ヴァインベルク。
 近年注目度を高めているこの作曲家が書いたチェロのための協奏的作品をオランダの巨匠ウィスペルウェイが情熱的な演奏で聴かせます。
 ベルギーの写真家ペーテル・デ・ブルイネとコラボレーションして制作されたという重厚なブックレットもポイントです。

 ※録音:2021年6月28日-7月1日(ヘント、ベルギー)
 
 

EPRC0030
(2CD)
【旧譜】
特別価格
\2800
ピーター・ウィスペルウェイ
シューベルト&ブラームス:デュオ作品全集 Vol.5

 ブラームス:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78
  ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
 シューベルト:
  アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D 821
  ソナチネ ニ長調Op.137-1, D 384
 ブラームス:F.A.E.ソナタ より スケルツォ ハ短調
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)

 オランダ・チェロ界の巨匠ピーター・ウィスペルウェイが盟友パオロ・ジャコメッティと取り組んだシューベルト&ブラームスの「デュオ作品全集」シリーズの完結編となる第5巻。
 ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番をチェロで演奏する場合、通常は第4巻(EPRC0028)にも収録されていたニ長調に移調して演奏する場合が多いですが、当盤では珍しい原調のト長調で演奏。
 シューベルトのアルペジオーネ・ソナタでもこのプロジェクトを締めくくるにふさわしい宝石のような美しさと親密さがあふれる音楽を聴かせてくれます。

 ※録音:2018年5月23日-25日&11月27日-29日(オランダ)
 
 

EPRC0028
【旧譜】
\2800
ピーター・ウィスペルウェイ
シューベルト&ブラームス:デュオ作品全集 Vol.4

 シューベルト:ロンド ロ短調 Op.70, D 895
 ブラームス:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78
  クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)

 オランダ・チェロ界の巨匠ピーター・ウィスペルウェイが盟友パオロ・ジャコメッティと取り組んだシューベルト&ブラームスの「デュオ作品全集」シリーズの第4巻。
 シューベルトのロンドでの魅惑的な技巧や激しさと、ブラームスでの叙情性や官能性。ロマン派の相反する側面を見事な表現力で対比させています。

 ※録音:2017年2月15日-17日(オランダ)
 
 

EPRC0022
【旧譜】
\2800
ピーター・ウィスペルウェイ
シューベルト&ブラームス:デュオ作品全集 Vol.3

 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
 シューベルト:
  ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D.574, Op.post.162
 ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)

 オランダ・チェロ界の巨匠ピーター・ウィスペルウェイが盟友パオロ・ジャコメッティと取り組んだシューベルト&ブラームスの「デュオ作品全集」シリーズの第3巻。
 ブラームスにとって充実の夏となった1886年、トゥーン湖畔で過ごした日々に書かれ、アルプスの雄大さと陽気な気分が反映された2つの名作に、至福の高揚感を感じさせるシューベルトのヴァイオリン・ソナタを組み合わせています。

 ※録音:2016年4月(オランダ)
 
 

EPRC0021
【旧譜】
\2800
ピーター・ウィスペルウェイ
シューベルト&ブラームス:デュオ作品全集 Vol.2

 シューベルト:
  「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 D.802, Op.160
 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
 シューベルト:ソナチネ イ短調 D.385, Op.137-2
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)

 オランダ・チェロ界の巨匠ピーター・ウィスペルウェイが盟友パオロ・ジャコメッティと取り組んだシューベルト&ブラームスの「デュオ作品全集」シリーズの第2巻。
 この編成における重要作品の一つであるブラームスのソナタ第1番ではホ短調の仄暗い色を深く探求。
 フルートのために書かれた「《しぼめる花》の主題による序奏と変奏曲」のチェロによる演奏はこれが世界初録音です。

 ※録音:2015年2月&8月、セレンデピトゥス・スタジオ(メヘレン、ベルギー)
 
 

EPRC0018
【旧譜】
\2800
ピーター・ウィスペルウェイ
シューベルト&ブラームス:デュオ作品全集 Vol.1

 シューベルト:ファンタジー ハ長調 D 934
 レーガー:
  3つの無伴奏チェロ組曲第1番 Op.131c-1 より アダージョ
 ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120-2
 レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲第2番 Op.131c-2 より ラルゴ
 シューベルト:ソナチネ第3番 ト短調 D 408
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)

 オランダ・チェロ界の巨匠ピーター・ウィスペルウェイが盟友パオロ・ジャコメッティと取り組んだシューベルト&ブラームスの「デュオ作品全集」シリーズの第1巻。
 チェロに限らず、その他の楽器のために書かれたデュオ作品も含めて網羅するという大規模なプロジェクトです。
 今作はシューベルトとブラームスによるヴァイオリンやクラリネットのために書かれた作品に、レーガーの無伴奏作品を組み合わせています。

 ※録音:2014年10月&2015年2月セレンデピトゥス・スタジオ(メヘレン、ベルギー)
 
 

EPRC0017
【旧譜】
\2800
ピーター・ウィスペルウェイ
ロココ ~ チャイコフスキー、C.P.E.バッハ、ストラヴィンスキー

 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 Op.33
 C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲 イ長調 Wq 172
 ストラヴィンスキー(ベンジャミン・ウォルフォッシュ編):イタリア組曲
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
ジョナサン・モートン(指揮)

 オランダ・チェロ界の巨匠ピーター・ウィスペルウェイとスイスの老舗アンサンブル、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウムによる「ロココ」をテーマにしたアルバム。
 「ロココの主題による変奏曲」は原典版での演奏。
 バロックのインスピレーションが生かされたストラヴィンスキーのイタリア組曲はチェロとオーケストラのためのアレンジ版が初録音されています。
 またロココ様式で書かれたC.P.E.バッハでの溌剌とした演奏も一聴の価値があるでしょう。

 ※録音:2013年1月15日-18日(ヴィンタートゥール、スイス)
 



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HYPERION



CDA68430
\2800→\2590
オルランド・コンソート~マショー完結盤!
 マショー:恋人の死

 1. Hareu, hareu ! le feu / Helas ! ou sera prisconfors /
  Obediens usque ad mortem/
 2. Mors sui se je ne vous voy/3. Je ne cuit pas/4. Quant je ne voy/
 5. Diex, Biaute, Douceur, Nature/6. Biaute, qui toutes autres pere/
 7. Quant Vraie Amour / O Series summe rata / Super omnes speciosa/
 8. De petit po/9. Dous viaire gracieus/10. Douce dame jolie/
 11. Amours me fait desirer/12. Ce qui soustient moy/
 13. Amours, qui a le pooir / Faus Samblant / Vidi Dominum/
 14. N'en fait n'en dit/15. Ma chiere dame/16. Liement me deport/
 17. Martyrum gemma latria / Diligenter inquiramus / A Christo honoratus
オルランド・コンソート
 〔マシュー・ヴェンナー(カウンターテナー)、
  マーク・ドーベル(テノール)、
  アンガス・スミス(テノール)、
  ドナルド・グレイグ(バリトン)〕

 イギリスを代表する男声クヮルテット!オルランド・コンソートのマショー完結盤!

 ☆中世ポリフォニー音楽の最高峰!オルランド・コンソート最後のアルバム!
 ☆高い評価を獲得してきたギヨーム・ド・マショー作品集が遂に完結!

 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、タリス・スコラーズのメンバーとしても活躍したドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動してきました。

 14世紀アルス・ノーヴァを代表する作曲家・詩人ギヨーム・ド・マショー。
 これまで、レコード芸術海外盤REVIEW「今月の特選盤」や英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、グラモフォン賞ノミネート、ICMA(国際クラシック音楽賞)ノミネートなど、極めて高い評価を獲得してきたマショー・プロジェクト。
 
 本アルバムでは、このジャンルにおけるマショーの芸術の幅を捉えた4つのモテットを取り上げ、この偉大なプロジェクトが完結を迎えます。
 1050年から1550年にかけてのレパートリーを演奏するヨーロッパで最も専門的で常に挑戦的なグループの1つとして高い評価を得て来たオルランド・コンソートは、2023年のボストン古楽祭でお別れコンサートを行いました。
 彼らにとって最後となる本アルバム『恋人の死』は、彼らの充実した音楽活動の優れた記録の一つとなることでしょう。

 ※録音:2023年1月23日-25日、洗礼者聖ヨハネ教区教会(ラフトン、エセックス)
 




SIGNUM

SIGCD924
\2700
アローン・トゥギャザー   カントゥス
 1. ドン・マクドナルド:When the Earth Stands Still
 2. リビー・ラーセン:You (I. You, here...now...) *
 3. アーケイド・ファイア:Deep Blue
 4. リビー・ラーセン:You (II. You, now...know) *
 5. ベートーヴェン:Gesang der Monche
 6. サイモン&ガーファンクル:A Most Peculiar Man
 7. リビー・ラーセン:You (III. You, know...who, are) *
 8. パセク&ポール(ジェイコブ・クリストファー編):You Will Be Found
 9. アルベルト・コルテス:Camina Siempre Adelante
 10. マッカートニー&レノン(サミュエル・ボーランダー=グリーン編):She's Leaving Home
 11. リビー・ラーセン:You (IV. You, here...need)
 12. ローラ・マヴーラ(ポール・ジョン・ルドイ&クリス・フォス編):She
 13. ガブリエル・カハネ:Coffee with Borges*
 14. サン=サーンス(クリス・フォス編):Calme des Nuits
 15. ジェフ・ビールBeneath Thin Blanket*
 16. リビー・ラーセン:You (V. You, here...are know, love) *
 17. キャスリーン・アラン:The Green And Salty Days
 18. シャロン・デュラント:Chinese Proverb
 19. ローゼファニー・パウエル:When We Sing*
 *世界初録音

 声楽レパートリーの拡大に尽力するカントゥスのSignum第4弾!

 カウンターテナーなし、テノール×4、バリトン×2、バス×2の低声部のみで構成される男声ヴォーカル・アンサンブル「カントゥス」。
 YouTubeとFacebookで話題となった「ザ・COVID-19・セッションズ」(SIGCD819)、クリスマスをテーマとした作品集「イントゥ・ザ・ライト」(SIGCD723)に続くSignum第4弾。

 今作では、COVID-19・パンデミックの最中とそれ以降にテクノロジーの使用によって生まれた繋がりと孤立、そしてその結果社会が受けた精神衛生上の影響を伝える歌の数々を披露しています。
 ベートーヴェンからサン=サーンス、サイモン&ガーファンクルやマッカートニー&レノン、グラミー賞の受賞経歴もあるアメリカの現代作曲家、リビー・ラーセンによる世界初録音作品まで、ルネサンスから21世紀まで幅広いレパートリーを持つ、彼らならではの注目のプログラムです。

 ※録音:2021年7月、アメリカ

 
 




DIVINE ART


DDX 21121
(2CD)
\2800
探求する魂
 ロビン・スティーヴンス:ヴァイオリンとピアノのための作品集

  ロビン・スティーヴンス(1958-):
   【CD1】
    1. 幻想ソナタ/2. トッカータ(ピアノ・ソロ)/
    3. Cri de Coeur 心の叫び/4. Stratospheric!(ヴァイオリン・ソロ)/
    5. 青のスケルツォ/6. Reconciliation? 和解?(ピアノ・ソロ)
   【CD2】
    1-4. ソナタ・テンペスタ
    5. A Questing Soul 探求する魂(ピアノ・ソロ)
    6. トムとジェリー(ヴァイオリン・ソロ)
    7-9. Three Vingettes 3つの飾り模様(ピアノ・ソロ)
     7. I. Beethoven through the Looking Glass
     8. II. Summertime Langour
     9. III. Master of the Rocking Horse
    10. An Interrupted Waltz 中断されたワルツ
    11-13. 3つのバガテル(ピアノ・ソロ)
    14. Say Yes To Life 人生にイエスと言おう
    15. Soliloquy 独り言(ピアノ・ソロ)
クリスティーン・タウンセンド(ヴァイオリン)
スティーヴン・ロビングス(ピアノ)

 録音:2022-2023年 Halle St. Michaels, Ancoats, Manchester(USA)
 総収録時間:約91分

 『A Questing Soul 探求する魂 』は、作曲家ロビン・スティーヴンスの30年にわたる足跡を辿る作品集。
 後期 ロマン主義から実験的な音楽まで幅広い作風による作品を収録しています。「幻想ソナタ」と「ソナタ・テンペスタ」 は20代後半の作品。
 複雑ながらも親しみを感じる、感情的にも知的にも訴えかける内容です。
 他には、ジャズの 影響を受けた「青のスケルツォ」などを収録、特にタイトル曲「A Questing Soul」は、夢見るような抒情性と力強 いテーマが交互に現れ、対照的な音楽的アイデアを並置するスティーヴンスの作曲スタイルを象徴しています。
 




DYNAMIC

CDS 8046
\2600
東洋への旅
 - フルートとギターのための作品集
シルヴィア・スキアフィーノ(フルート)
レナート・プロコーピオ(ギター)
 1. エンリケ・グラナドス(1867-1916):オリエンタル(R. プロコーピオ編)
 2. エリック・サティ(1866-1925):ジムノペディ(M. クリスウィック編)
 3. ヴィットリオ・モンティ(1868-1922):チャールダーシュ(R. プロコーピオ編)
 4. ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936):Jade(フルート・ソロ)
 5. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):ユーモレスク Op. 101 No. 7(R. プロコーピオ編)
 6-11. ベーラ・バルトーク(1881-1945):6つのルーマニア民俗舞曲(A. レヴェリング編)
 12. フレデリック・ショパン(1810-1849):夜想曲 Op. 9 No. 2(F. タレガによるギター編)
 13-14. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
  懐かしい土地の想い出 Op. 42より メロディとスケルツォ (R. プロコーピオ編)
 15. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):ワルツ第2番(R. プロコーピオ編)
 16-18. レナート・プロコーピオ(1974-):俳句...世界初録音
  16. 俳句第1番/17. 俳句第2番/18. 俳句第3番
 19-25. 横尾幸弘(1925-2009):さくら変奏曲(ギター・ソロ)
 26-28. 作者不詳:3つの韓国民謡(R.プロコーピオ編)
  26. 韓国民謡第1番/27. 韓国民謡第2番/28. 韓国民謡第3番
 29.プロコーピオ:Vagabond in the desert 砂漠の放浪者...世界初録音
  (パレットの「放浪者」とR.ボロマンの「砂漠」を自由に描いたもの)

 録音:2023年6月17日 Albenga...1-2、4-292016年10月22日Genoa...3
 総収録時間:62分

 このアルバムでは、西ヨーロッパから東ヨーロッパ、日本、イラン、韓国へと旅をする気分を味わえるような多彩な音楽を紹介します。
 その中にはバルトークの「ルーマニア民俗舞曲」やモンティの「チャールダーシュ」、戦後の日本ギター界の黎明期にギター奏法を発展させた横尾幸弘の「さくら変奏曲」、プロコーピオ自身が編曲した韓国民謡や、彼の自作などが含まれており、2人の奏者は息のあったアンサンブルを披露しています。
 シルヴィア・スキアフィーノは、ミラノのクラウディオ・アバド音楽学校でエミリオ・ヴァピに師事し、通常7年の課程を2年で修了。
 その後、フィレンツェやボローニャ、ミラノで著名なフルート奏者に学び、ジェームズ・ゴールウェイの音楽祭にも招待されました。
 
 レナート・プロコーピオは1974年サヴォーナ生まれのギタリスト。
 作曲家、アレンジャーとしては、クラシック音楽や映画音楽のアルバムを多数制作、2014年には自作曲を収めたアルバム『Se fosse poesia..』を発表して好評を得ています。

 
 
 

CDS 8003
\2600
アントニン・ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第1番、第2番
 アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
  1-4. ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op. 21 B51
   1. Allegro molto/2. Adagio molto e mesto/
   3. Allegretto scherzando/4. Finale: Allegro vivace
  5-8. ピアノ三重奏曲第2番 ト短調 Op.28 B56
   5. Allegro moderato/6. Largo/
   7. Scherzo: Presto/8. Allegro non tanto
トリオ・デ・アルプ
 ハナ・コトコヴァー(ヴァイオリン)
 クロード・アウリ(チェロ)
 コッラード・グレコ(ピアノ)

 録音:2023年5月29-31日 Auditorium Stelio Molo, RSI,Lugano(スイス)
 総収録時間:65分

 トリオ・デ・アルプによるドヴォルザークのピアノ三重奏曲シリーズ、第2集はシューベルト風の抒情とスラヴ的響きを融合させた第1番と、引き締まった構成の中に、スラヴ風のテーマを採り入れた第2番を収録。
 両曲とも伸びやかな旋律、十分多彩ながらも落ち着いた和声展開が魅力です。
 トリオ・デ・アルプは、豊かな個性と高度な技術を持つ3人の音楽家による室内楽アンサンブル。
 「対話」や「共有された音色」に重点を置き、作曲家の意図に忠実な演奏を追求しています。
 ヴァイオリニストのハナ・コトコヴァーは国際的に評価され、特にニューヨークでの演奏や「プラハの春」国際コンクールでの優勝が知られています。
 チェリストのクロード・アウリは現代音楽で高い評価を得ており、ピアニストのコッラード・グレコは豊富な室内楽経験を活かしてアンサンブルを支えています。

 
 




METIER(DIVINE ART)


MEX 77133
\2800
地球の出
 1. ディアドラ・グリビン(1967-):
  Before the Moon Shattered and Shone Again
   月が砕けて再び輝く前に(2022)
 2-4. リアム・ベイツ:Earthrise 地球の出(2023)
  2. I. Majestically/3. II. Gently/4. III. With spirit
 5. イアン・ウィルソン(1964-):
  弦楽四重奏曲第12番 Her Charms Invited (2010)
 6. リンダ・バックリー(1979-):Fiol(2008)
 7. ディアドラ・マッケイ(1972-):Mr. Shah(2015)
ベス・マクニンチ(ヴィオラ)
ムジチ・アイルランド(アンサンブル)

 録音:2023年11月 Grouse Lodge Studios, Westmeath(アイルランド)
 総収録時間:62分

 2012年に結成された「ムジチ・アイルランド」はアイルランド室内楽の最前線で活躍し、現代作品の委嘱や初演、特に女性作曲家を支援する革新的な活動で知られています。
このアルバム『Earthrise 地球の出』には、 ヴィオラの情感豊かな響きを活かしたベイツの作品をはじめ、ケルト神話からインスパイアされたグリビンの作品や、 アイルランドに伝わる伝統的な歌唱法を模倣したウィルソンの弦楽四重奏曲、ノルウェーのハルダンゲル・フィドルの 響きを模したバックリーの「Fiol」、宇宙の静寂を表現したマッケイの「Mr. Shah」といった多彩な新作が収録されて います。
 

MEX 77132
\2800
Something So Transporting Bright
 1. トーマス・メトカーフ(1996-):Pixelating the River
 2. サディ(セイディー)・ハリソン(1965-):
  10,000 Black Men Named George:
   The Multiple Burdens of Injustice
 3. ヨエル・ヤルヴェンタウスタ(1995-):On Blue
 4-7. グロリア・コーツ(1933-2023):ピアノ四重奏曲
  4. I. Invisible, as Music
  5. II. The wizard-fingers never rest
  6. III. The Torrents of Eternity
  7. IV. A something so transporting bright
クロイツェル四重奏団
ロデリック・チャドウィック(ピアノ)

 録音:2018年10月12日 St John's Smith Square...4-7 2020年12月20日 Angela Burgess Recital Hall(ライヴ)...2、3 2022年7月14日 Hastoe Village Hal...1
 総収録時間:68分

 長年にわたり、現代クラシック音楽の最前線で活躍し、多岐にわたる作曲家との継続的なコラボレーションで知ら れるクロイツェル四重奏団。
この最新アルバム「Something So Transporting Bright」は、1992年から四重 奏団と共に活動してきた作曲家グロリア・コーツから、サディ(セイディー)・ハリソン、20代の新進作曲家トーマス・メ トカーフやヨエル・ヤルヴェンタウスタに至るまで、さまざまな世代の作曲家との深い関わりが示されています。
 アルバムにはパンデミック下で制作された3つの作品を含み、ヤルヴェンタウスタとメトカーフの作品には水や川の流れが テーマとして取り入れられています。
 グロリア・コーツのピアノ四重奏曲は、彼女の誕生日にクロイツェル四重奏団が 演奏した曲で、これがアンサンブルと作曲家との最後のコラボレーションになったという思い出の作品です。




OEHMS CLASSICS

OC1735
\2800
アルメニア、ロシア、中国~「トリオ・コントラスティ」
 対話における時代と文化

 1-3. アルノ・ババジャニアン(1921-1983):ピアノ三重奏曲 嬰へ短調(1952)
  1. I. Largo - Allegro espressivo/2. II. Andante/3. III. Allegro vivace
 4-6. ベドジフ・スメタナ(1824-1884):ピアノ三重奏曲 ト短調 Op. 15
  4. I. Moderato assai/5. II. Allegro, ma non agitato/6. III. Finale. Presto
 7. エルンスト・クシェネク(1900-1991):三重奏曲-幻想曲 Op. 63(1929)
トリオ・コントラスティ
 ノラ・シェクヤン(ヴァイオリン)
 アラ・クルジュモーヴァ(チェロ)
 Xuezhao Ma (ピアノ)

 録音:2024年3月1-3日 Katharinensaal–Hochschule furMusik und Theater Rostock(ドイツ)
 総収録時間:63分

 アルメニア、ロシア、中国出身の若き3人の音楽家によるピアノ三重奏団「トリオ・コントラスティ」のデビューアルバム。
 3つの作品を取り上げ、異なる時代と文化が交わる音のモザイクを描き出しています。
 とりわけ最近人気が高まるババジャニアンの作品は、ロマンティックでありながら、民族的色彩が色濃く反映された劇的かつ溢れる歌心に満ちています。
 2021年春に結成されたこのトリオは、同年夏にはドイツで開催された「hmt-Musikpreis」コンクールの決勝に進出、2021年秋にはロストックで開催された室内楽フェスティバル「Als die Stunden still Standen」の最終コンサートで観客を魅了しました。
 2022年4月以降はハンブルク音楽演劇大学で室内楽の修士課程に在籍し、ニクラス・シュミット教授の指導のもと、さらに研鑽を重ねています。
 




TOCCATA CLASSICS



TOCC 701
\2600
シンプソン:室内楽作品集 第1集
 ロバート・シンプソン(1921-1997):
  1-4. 弦楽四重奏曲 ニ長調(1945)
  5-6. 2つの歌曲
   5. Trocknet nicht!(1942)
   6. The Cherry Tree(1940年代)
  7-9. クラリネット三重奏曲(1967)
  10-12. 五重奏曲 -
   クラリネット、バス・クラリネット、3つのコントラバスのための(1981)
 
 ※全て世界初録音
ティペット四重奏団...1-4
エヴァ=マリア・ハルトマン(ソプラノ)...5、6
コルネリス・ヴィトヘフト(ピアノ)...5、6
エマ・ジョンソン(クラリネット)...7-9
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)...7-9
ジョン・レネハン(ピアノ)...7-9
ピーター・シグレリス(クラリネット)...10-12
デレク・ハンニガン(バス・クラリネット)...10-12
ウィル・デューデン(コントラバス)...10-12
リーヴァイ・アンドレアセン(コントラバス)...10-12
ダニール・マルグリス(コントラバス)...10-12

 録音:2021年6月3日 St George's Church, Pinner View, Harrow...7-9 2023年11月20日 St George's Church, Pinner View, Harrow...10-12 2023年2月7日 Studio TQHQ, Ruislip, Middlesex...1-4 2024年8月12日 Lehmann studios, Stuttgart...5、6
 総収録時間:74分

 ロバート・シンプソンは、アントン・ブルックナーやカール・ニールセンの影響を受け、「20世紀のブルックナー」と称されることもあるイギリスの作曲家。
 彼の室内楽作品の大部分は1980年代から1990年代にかけてHyperionレーベルによって録音されましたが、そのディスコグラフィーにはいくつかの空白が残されていました。
 彼の作品の普及を目指して1980年に設立されたロバート・シンプソン協会は、この空白を埋めるために2枚のアルバムを製作、こちらがその1枚目となります。
 ここには作曲家の死後に発見された初期の弦楽四重奏曲と2つの歌曲を収録。
 これらの作品からは、彼が若くしてすでに卓越した才能を持っていたことを証明しています。
 とりわけ学生時代に作曲されたニ長調の四重奏曲は、当時の試験官から「大胆不敵」と評されたものです。
 最後の2作品は、クラリネットのレパートリーの拡充を目指すシンプソン円熟期の代表作。
 三重奏曲では名手エマ・ジョンソンが味わい深い演奏を聴かせます。
 
 

TOCC 734
\2600
クヴァラス:器楽曲、室内楽曲、歌曲集 第2集
 リンダ・クヴァラス(1960-):
  1-7. ピアノ・ソナタ「ヘリング島」-
   ピアノ、ナレーターと録音されたサウンドのための(2022)
    1. I. Ngargee Tree (朗読)
    2. II. Introit (ピアノ)
    3. III. Long Island/Spiritus (ピアノと朗読)
    4. IV. Waterways (朗読)
    5. V. Heartbeat (ピアノ)
    6. VI. Tanderrum (朗読)
    7. VII. Life Force (ピアノ)
  8-14. 歌曲集「Winter Came Early 冬が早く訪れた」(2021-22)
   - 2人の女声とピアノのための
    8. I. The World is So Beautiful
    9. II. In the Garden of Makomp
    10. III. My Anger, My Friend
    11. IV. Winter Came Early
    12. V. Hope
    13. VI. Coming Home
    14. VII. Epilogue: To David
 全て世界初録音
コーディ・グリーン(ピアノ)...2、3、5、7
ジェーン・マゴン(ソプラノ)...8-13
カレン・ヴァン・スパル(メゾ・ソプラノ)...8-10、12-14
ジョルジーナ・ルイス(ピアノ)...8-14
ティリキ・オヌス(朗読)...1、3、4、6
ロジャー・オルソップ(サウンド・デザイン)...1-7

 録音:The Hanson Dyer Hall, Ian Potter Southbank Centre, Melbourne Conservatorium of Music,University of Melbourne
  2023年11月16、24日...1-7 2024年2月23、30日...8-14
 総収録時間:78分

 メルボルンを拠点に活躍するリンダ・クヴァラスの作品を系統的にリリースするシリーズ。
 クヴァラスは現在、メルボルン 大学の音楽院でオーストラリアの音楽とジェンダー問題を研究、発表した著書ではいくつかの出版賞を受賞してい ます。
 また、若い頃にはパンクとニュー・ウェイヴに傾倒したという彼女らしい、ジャンルの融合を目指した作品も高く 評価されています。
 第2集には外界とのつながりからインスパイアされた2つの大作を収録。
 ピアノ・ソナタ「ヘリング 島」はピアノと語り手、あらかじめ録音されたサウンドを組み合わせて、先住民の歴史を描いた作品。
 「Winter Came Early」は、重い病の宣告を受けいれようとする母と、その娘の姿を描いた詩が静かに歌われていきます。
 シリーズを通じてピアニストのコーディ・グリーンの選曲でクヴァラス作品の紹介をしていきます。
 
 


TOCC 746
\2600
ジャン・ルイ・ニコデ:ピアノ作品集 第1集
 ジャン・ルイ・ニコデ(1853-1919):
  1-4. イタリア民族舞曲と歌 Op. 13(1878)
   1. I. タランテッラ
   2. II. カンツォネッタ
   3. III. 舟歌
   4. IV. サルタレッロ
  5-8. ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op. 19(1879)
  9. スケルツォ Op. 19a(1889)
 全て世界初録音
ムエン・ヴァネッサ・ウェイ(ピアノ)

 録音:2023年7月30日、12月7日、2024年8月4日 Krannert Center of Performing Arts, University of Illinois Urbana-Champaign, Urbana, Illinois
 総収録時間:63分

 ジャン・ルイ・ニコデはドイツのピアニスト、作曲家、指揮者。19世紀末のドレスデン音楽界で活躍し、後にドレスデ ン王立音楽院の教授に就任し、教師として指導を行いながら作曲活動にも従事しました。
 このアルバムには世界 初録音となる3つのピアノ曲を収録。「イタリア民俗舞曲と歌」は彼の友人アンリ・デ・ヨンゲ・ファン・エレメートに捧げ られ、後に別の友人によってピアノ連弾用に編曲され出版されました。
 技巧的なタランテッラに始まり、よく歌うカン ツォネッタと舟歌が続き、最後は情熱的なサルタレッロで幕を閉じる快活な曲です。
 ピアノ・ソナタヘ短調は、ベー トーヴェンの影響が感じられる緻密な作品。情熱的なアレグロ・アフェットゥオーソ、荘厳なアダージョ、緊密なリズム のメヌエット、エキサイティングなロンドによるフィナーレという4楽章から成ります。
 1878年作曲のスケルツォはピアニ スト兼教育者エルンスト・パウアーの息子マックス・パウアーに捧げられた超絶技巧を駆使した作品です。
 
 


TOCC 748
\2600
ロナルド・スティーヴンソン:ピアノ作品集 第7集 クリストファー・ギルド(ピアノ)
マルセル・ジダニ(ピアノ)...2-7、28
 ロナルド・スティーヴンソン(1928-2015):
  1. Green Bushes(1905-06)(R.スティーヴンソンによるピアノ編 1963)
  2-5. アイルランド民謡組曲(1966)
   2. I The Mantle so Green/3. II Luvlie Willie/
   4. III Gra geal mo chroi/5. IV Mary from Dungloe
  6-7. 2つの中国民謡(1966)
   6. No. 1 Song for New Year's Day/7. No. 2 Song of the Crab-fisher
  8. マン島のメロディ「i. Mannin Veen」(1985)
  9. Variation on 'Coolun' 「クールン」の変奏曲(18世紀後期の様式による)(作曲年代不明)
  10. The Poor Irish Boy 貧しいアイルランドの少年(作曲年代不明)
  11. Skye Boat Song(P. グレインジャー編 1900/R.スティーヴンソン改編 1983)
  12-26. パーシー・グレインジャー(1882-1961)/R. スティーヴンソン:若人のソロ・アルバム(1966)
   12. No. 1 Country Gardens/13. No. 2 Shepherd's Hey/14. No. 3 Molly on the Shore/
   15. No. 4 Mock Morris/16. No. 5 Beautiful Fresh Flower (Chinese Folksong)/
   17. No. 6 Australian Up-Country Song/18. No. 7 Irish Tune from County Derry/
   19. No. 8 Walking Tune/20. No. 9 Hill-Song/21. No. 10 To a Nordic Princess (Bridal Song)/
   22. No. 11 One More Day, My John/23. No. 12 Spoon River/
   24. No. 13 Blithe Bells/25. No. 14 Children's March: Over the Hills and Far Away/
   26. No. 15 Now, O Now, I Needs Must Part
  27. The Queen's Maries (1967/1975、2005改訂)
  28. ジャンボリー・フォー・グレインジャー - 2台ピアノのための
 全て世界初録音

 録音:2023年2月24日、4月2日 Wyastone Hall, Monmouthshire, UK
 総収録時間:74分

 パーシー・グレインジャーとロナルド・スティーヴンソンは、共に民謡の発掘と紹介に情熱を注ぎ、長年にわたって文通を交わしました。
 スティーヴンソンは敬意を こめてグレインジャー作品の編曲を多く手がけています。
 このアルバムの中心となるのは「The Young Person's Solo Album 若人のソロ・アルバム」で、 15曲の作品が収められています。
 これはグレインジャーが採譜した民謡などをアレンジした作品をもとに、スティーヴンソンが更なるアレンジを加えながらまとめ たもの。
 曲はどれも平易に書かれており、当時あまり知られていなかったグレインジャーの音楽を紹介するのに格好の曲集となっています。
 最初の2曲だけはグ レインジャーの編曲のままで、最も有名な『Country Gardens』が登場します。
 




<メジャー・レーベル>
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DG



4866537
\2900→\2690
辻井伸行、DGデビュー~
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番『ハンマークラヴィーア』、『遥かなる恋人に』

 ベートーヴェン:
  1-6) 連作歌曲集『遥かなる恋人に』Op.98(リストによるソロ・ピアノ編S.469)
   (第1曲:丘の上に腰をおろし/第2曲:灰色の霧の中から/
    第3曲:天空を行く軽い帆船よ/第4曲:天空を行くあの雲も/
    第5曲:五月は戻り、野に花咲き/第6曲:愛する人よ、あなたのために)、
  7-10) ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106『ハンマークラヴィーア』
   (第1楽章:Allegro/第2楽章:Scherzo. Assai vivace/
    第3楽章:Adagio sostenuto. Appassionato e con molto sentimento/
    第4楽章:Largo - Allegro risoluto)
辻井伸行(ピアノ)

 【録音】2024年7月12-16日、ベルリン、テルデックス・スタジオ

 至高の高みへの挑戦。ピアノ・ソナタの最高峰『ハンマークラヴィーア』で堂々たるDGデビュー。
 
 ●2024年4月、日本人ピアニストとして初めてドイツ・グラモフォンとの専属契約を発表した辻井伸行。「驚くべき才能の持ち主」と『グラモフォン』誌に称された彼のDGデビュー・アルバム。
 収録曲に選んだのはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲の中でも最も難曲とされ、高度な技術と知的な解釈を要求される作品、第29番『ハンマークラヴィーア』ソナタです。これは権威あるヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで、彼に勝利をもたらした作品でもあります。
 彼は、ベートーヴェンに対して個人的に親近感を感じていて、ここではリストが愛情込めて編曲した連作歌曲集『遥かなる恋人に』で作曲家の心の内なる抒情的な一面も楽しんでいます。「歌詞にも心動かされました。この表現豊かな歌曲集は『ハンマークラヴィーア』をうまく補完してくれると思いました」と彼は語っています。

 ●「録音に向けてたくさんの時間をかけて準備しましたが、特に(『ハンマークラヴィーア』の)第3楽章で苦労しました。また、この音楽を自分のものにすることも難しいですが、弾けば弾くほどその奥深さを感じます。
 ベートーヴェンの経験には、私自身の経験と重なる部分もあります。彼は聴力を失いながらもこのような素晴らしく、そして非常に難しい作品を作曲しました。だからこそ、大いなる敬意をもってこの作品に取り組みました」(辻井伸行)

 ●「多くの伝説的アーティストが所属するドイツ・グラモフォンに加わることができてとても幸せで光栄です。ベートーヴェンの素晴らしい2つの作品で初めてのアルバムをリリースすることにわくわくしています」(辻井伸行)

 ●「彼はまさしく奇跡そのものだった。その演奏は癒しの儀式のような力を持っていた。それは本当に神がかり的なものだった」――ヴァン・クライバーン

 ●「彼は卓越したピアニズムと真に表現力豊かな音楽性を兼ね備えた稀有な存在だ」――ヴラディーミル・アシュケナージ

 ●「辻井の演奏は、いかなる基準においても驚異的だ」――『デイリー・テレグラフ』紙

 ●「彼のコンサートが完売するのは、彼が演奏にかなり異例な才能をもたらすからだ――音と感覚の可能性に完全に集中している彼の演奏は、彼が演奏する音楽を新たに創造しているとさえ言える」――Seen and Heard International(ウェブサイト)
 




DECCA



4870360
\2900
《クリスチャン・リ~チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲》
 チャイコフスキー:
  1) バレエ『白鳥の湖』Op.20より第20a曲:ロシアの踊り、
  2) バレエ組曲『くるみ割り人形』Op.71aより第3曲:花のワルツ
   (P.Campbellによるヴァイオリンと管弦楽編)、
  3-5) ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
   (第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:Canzonetta. Andante/
    第3楽章:Finale. Allegro vivacissimo)、
  6) 感傷的なワルツOp.51 No.6(C.Peinadoによるヴァイオリンとピアノ編)、
  7) ワルツ・スケルツォOp.34(ヴァイオリンとピアノ版)、
  8) 夜想曲Op.19 No.4(J.Langleyによるヴァイオリンとピアノ編)
クリスチャン・リ(ヴァイオリン)、
ニコラ・エイマー(ピアノ)(6-8)、
Jascha von der Goltz(1, 2)&ヴァシリー・ペトレンコ(3-5)(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

 【録音】2024年1月25日(1, 2)、3月29日(6-8)、2023年10月20-21日(3-5)、リヴァプール、The Friary
 
 若きヴァイオリニストが“成人”する瞬間を捉えた協奏曲のニュー・アルバム

 2007年生まれのオーストラリアのヴァイオリニスト、クリスチャン・リのニュー・アルバムが発売されます。クリスチャン・リは10歳でユーディ・メニューイン国際コンクールのジュニア部門で最年少優勝者となり、注目を集めた驚異のアーティストです。2020年に12歳でデッカと契約し、デビュー・アルバム『ヴィヴァルディ:四季』はイギリスとオーストラリアのクラシック・チャートで1位に輝きました。

 17歳を迎えたばかりのクリスチャン・リ。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を録音したこのアルバムは、若きヴァイオリニストが“成人”する瞬間を捉えています。
 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団とその桂冠指揮者のヴァシリー・ペトレンコという魅力たっぷりの組み合わせとの共演です。
 さらにアルバムにはヴァイオリンとピアノや弦楽アンサンブルのために編曲されたチャイコフスキーの人気作品も収録されています。

 ●「この若きヴァイオリニストは何に触れても驚異的な神童ぶりが表面に出てくる」――『BBCミュージック・マガジン』誌

 ●「ここには真っすぐに心に届く演奏がある」――『グラモフォン』誌
 (※オーストラリア他、世界各国では18歳を成人年齢とする国が多数を占めています)
 



<国内盤> 


キング・インターナショナル

KKC 129
\3500
大森智子が奏でる究極のゴルトベルク
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
大森 智子(ピアノ)

 熟練の大森智子が奏でる究極のゴルトベルク、ピアノで聴く醍醐味に満ちた演奏

 録音:2024年3月25-26日、キング関口台第1スタジオ/64:01、国内製作・日本語帯・解説付

 思慮に満ちた活動を重ねてきた熟練の大森智子が、バッハの究極の傑作である《ゴルトベルク変奏曲》を録音しました。
 「ゴルトベルク少年のために書かれ、 少年は、不眠に悩む伯爵のために夜毎演奏した...」という美しい逸話もふまえ、大森は、少年や伯爵への慈愛に満ちたやさしいバッハの眼差しにまで思いを馳 せながら、一音一音を奏でています。多彩な音色、繊細な音色の移ろい、時にロマン派を思わせるような表情を見せるなど、深い創意と音楽に満ちています。

 大森智子(ピアノ)--- 東京藝術大学附属高等学校、同大学を経て1975年同大学大学院修士課程修了。1980年~1983年ロンドンにて研鑽を積む。
 鈴木まさを、高良芳枝、井口秋子、田崎悦子、ペーター・ソリモシュ、マリア・クルチオの各氏に師事。イタリア・ヴェルチェリ及びスペイン・バルセロナでの国際 コンクール入賞の翌年、1977年デビューリサイタル。
 以降バッハ及びショパンのプログラムを中心にしたコンサートを企画して活躍。
 CD は、これまでに計12 枚リリース。ショパンでは特に「夜想曲集」(作曲年代順全曲録音2枚組)が高く評価されており、また「ワルツ集」はレコード芸術特選盤に選ばれた。
 バッハ では「平均律クラヴィーア曲集第I 巻(2枚組)」および「同第II 巻(3枚組)」のほか、「インヴェンションとシンフォニア」を発売。そのほか、「ラフマニノフ: 前奏曲集」「ラヴェル:作品集」「シューマン:交響的練習曲集・子供の情景」もリリース。また室内楽アンサンブルでも活動、2017年、斉木るり子(ヴァイオ リン)、河野文昭(チェロ)と「メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番、第2番」CD を発売。
 そのほか、ヴァイオリン奏者の妹・吉村潔子及び様々な演奏家と 共演、日本をはじめフランス・パリ、リモージュ、コルシカ、サヴォアなどの各地でもソロ及びアンサンブルで活動する。「ミュージック・フォレスト」を主宰、後 進の音楽家を応援している

 
 
















12/3(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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HARMONIAMUNDI

HMM 902757
(2CD)
\4500→\4190
驚くべき才能、ド・スワルテ
 ヴィヴァルディ:《四季》ほか
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(指揮、ヴァイオリン)
ル・コンソール
ジュリー・ロゼ(ソプラノ/CD1-14)
  [CD1]
   1. プレリュード~ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV268のカデンツァに基づく
   2-4. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV269「春」
   5-7. ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV315「夏」
   8-10. ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 RV293「秋」
   11-13. ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 RV297「冬」
   14. アリア(モテット「まことの安らぎはこの世にはなく」RV630より)
  [CD2]
   1-3. ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV264
   4-7. 弦と独奏ヴァイオリンのための協奏曲 ト短調 RV155
   8-17. グレゴリオ・ランプランツィ(1700以前-1750):
    《新しく珍しい流派の踊りDanze da Nuova e curiosa scuola de' balli teatral》世界初録音
     (O.フレ&ド・スワルテによるデュオ、トリオ編曲版/
      原曲は2 つの旋律楽器と通奏低音のためのもの)
       〔ゾフィー・ド・バルドネッシュ(Vn)、ハンナ・ザルツェンシュタイン(Vc)、
        マリー=アンジュ・プティ(打楽器)、ジュスタン・テイラー(Cem)〕
   18-21. ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV292
   22. ラルゴ(ファゴット協奏曲 ヘ短調 RV491より~ヴァイオリン編曲)
   23. ラルゴ(ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 RV202より)
   24. ジョルジョ・ジェンティーリ(1669頃- 1730 頃):アダージョ(トリオ・ソナタ イ長調 op.1-1より)

 ド・スワルテ、《四季》を録音!「春」のイメージに心躍るプログラム

 録音:2024年7月、アルセナル・ド・メス、大ホール

 フランスの(バロック・)ヴァイオリン界の注目すべき新星、ド・スワルテが、《四季》を録音しました!
 アンサンブルはル・コンソール。チェンバロのジュスタン・ テイラーの音色もそこかしこで冴え渡っています。
 ヴィヴァルディの生涯を描いた《Antonio Vivaldi, Concerti per una vita~協奏曲で描くヴィヴァルディ の生涯》で、バロック・ヴァイオリンの新しき旗手であることを世界に印象付けたテオティム・ラングロワ・ド・スワルテは、ヴィヴァルディの《四季》によってヴァ イオリンにあこがれ、バロック音楽に興味をもつようになったといいます。
 ここでは《四季》を中心に、ヴィヴァルディのほかの作品や、同時代の作曲家たちの作品 で調性などで親和性がある作品をあわせたプログラムで、「春」、すなわちあたらしい出発(再出発)、新しい誕生の喜びを祝っています。永遠に聴いていたくなる ような2枚組です。

 ヴィヴァルディの作品は3世紀も昔に書かれていても、たとえば春のそよ風、木の葉のざわめき、ゆっくりとした雪解けなど、当時もあったであろう実体験を彷 彿とさせ、音を通して過去、ヴィヴァルディ、当時の音楽家やこれを聴いていた人たちと対話できるようです。
 また、特にバロック音楽においては調性がそれぞれ 象徴するイメージがあり(たとえばホ長調は「誕生」、ヘ短調は「死」や「受難」、変ホ長調は献身や祈り、神(あるいは死)との対話)、スワルテはここで調性や、イ メージ的に関連ある楽曲を間に挟み込み、作品のイメージをより豊かに膨らませます。
 プログラム最後には、サン・マルコ教会のヴァイオリン奏者で、ヴィヴァルディ の憧れの存在であったジェンティーリのイ長調のトリオ・ソナタのアダージョ楽章(ホ長調)を演奏、弦楽器の美しさにうっとりさせられます。
 また、「四季」の骨格 となる民族舞曲に敬意を表し、。1716年にグレゴリオ・ランブランツィがアンソロジした、バッカスなどを称えるヴェネチア舞曲の組曲を世界初録音。
 《四季》だ けでなく、ほかの作品も盛り込んで、季節のめぐりを寿ぎます。




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 テオティム・ラングドワ・ド・スワルテ(ヴァイオリン)

  17世紀から現代までをレパートリーとするが、とりわけ18世紀前半の作品の探求を続けている。ソリストおよび室内楽奏者として、世界的なホールで演奏している。
  4歳でヴァイオリンをはじめ、9歳でバロック・ヴァイオリンに出会う。パリのエコール・ノルマル音楽院でドゥヴィ・エルリ、そしてイゴール・ヴォルシヌらに師事。
  2014年パリ国立高等音楽院に入学、室内楽なども研鑽を積む。2014年、トリオ・グエルマントを結成。
  2015年よりレザール・フロリサンのメンバーを務めるほか、ソロでも活躍をしている。チェンバロ奏者ジュスタン・テイラーとアンサンブル"all Consort"を結成している。
  2021年夏、クリスティ(チェンバロ)との共演による1枚をリリースしている(HAF 8905292)。
 


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 最近の古楽系アルバムで最も感銘受けたド・スワルテの前作「スナイエ&ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集」。
 ものすごい才人が次々と現れるこの世界、ちょっとやそっとじゃもう驚かないが、この人のヴァイオリンの音色を聞けば、この人がちょっと違う次元で生きているのを実感すると思う。

下記アルバムのプロモーション動画
https://youtu.be/Z29LcPr0rFw

 クリスティがド・スワルテの才能を愛してやまない感じがいい。


テオティム・ラングロワ・ド・スワルテの旧譜から

一度聴いたら忘れられないような魔術的な魅力をもつ



 HMM 902649
\2800→\2590
ド・スワルテ
  バロック三大ヴァイオリン巨匠の協奏曲を弾く!

 1. ヴィヴァルディ(1678-1741):プレリュード イ短調~ヴァイオリン協奏曲 RV 355に基づく
 2-4. ジャン=マリ・ルクレール(1697-1764):ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.7-5
 5-7. ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV 384
 8-10. ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.3-8
 11-13. ルクレール:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.10-3
 14. ヴィヴァルディ:プレリュード ハ長調~トリオ・ソナタ RV60 に基づく
 15-17. ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV 179a"アンナ・マリーアに"
  (オリヴィエ・フォレによる補筆完成版)
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ
  (ヴァイオリン/1665年製ヤコブ・シュタイナー、
  弓/ピエール・トゥルテ)
 レ・ゾンブル
  (マルゴー・ブランシャール(ヴィオール)
  &シルヴァン・サルトル(フルート)、ほか)

 一度聴いたら忘れられない魔術的な魅力をもつ音色、フランスの気鋭ヴァイオリン奏者ド・スワルテ。バロック三大ヴァイオリン巨匠の協奏曲を弾く!

 録音:2021年4-5月/77'12

 18世紀前半のヴァイオリン作品の探求を続けるド・スワルテ。
 前作のHAF 8905292では、クリスティ(チェンバロ)と共演して、ルクレールとスナイエに焦点をあてたプログラムで名演を披露。
 今回は、「ヴァイオリン協奏曲の父」ヴィヴァルディ、そしてその同時代を生きたルクレールとロカテッリに焦点をあてたプログラムで登場。
 それぞれが卓越した奏者だっただけに、その作品はかなりの技量が求められます。
 一度聴いたら忘れられないような魔術的な魅力をもつスワルテの音色、そして「レ・ゾンブル」との息の通ったアンサンブルも聴きものです。



最初のホ短調ソナタを聴いただけで涙が出そうになる
ド・スワルテ
スナイエ&ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集
 HAF 8905292
\2800→\2590
俊英ド・スワルテのヴァイオリン
 古楽界の王様クリスティのチェンバロ
  Generations~ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集

 ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
  ソナタ ホ短調 op.3-5
   [ヴァイオリンとチェンバロ編曲(原曲:通奏低音のない二つのヴァイオリンのためのソナタ集( 1730年))]、
  ソナタ イ長調 op.1-5、ソナタ ヘ長調 op.2-2
 
 ジャン=バティスト・スナイエ(1687-1730):
  ソナタ ホ短調 op.4-5(世界初録音)、
  ソナタ ト短調 op.1-6、ソナタ ニ長調 op.3-10、ソナタ ハ短調 op.1-5
 
 即興演奏(プレリュード/ヴァイオリン・ソロ)
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(ヴァイオリン:ストラディヴァリウス「ダヴィドフ」1708年)
ウィリアム・クリスティ(チェンバロ)  

 最高級の気品に満ちた演奏!古楽界の王様クリスティと、俊英ド・スワルテによるルクレール&スナイエ

 録音:2020年6月、ル・バテイモン、ティレ(フランス)

 ルクレールとスナイエは18世紀の"フランスのパガニーニ" とも言われます。
 コレッリ(1653-1713)の圧倒的な成功の後、印刷技術の発達もあり、フランスでは18 世紀のはじめの30年間で飛躍的に器楽、特にヴァイオリン作品が発展を見せました。
 フランソワ・デュヴァル、ジャケ・ド・ラ・ゲールら様々な人気作曲家がひしめき合った当時フランスの中で、特に技術的に高度でありながら詩情にあふれ、変幻自在で舞曲のような魅力的なリズムの作品を多く残したのが、ルクレールとスナイエ。
 現代における彼らの評価はまだまだ充分にされているとはいえません。
 そんな状況を打破すべく、古楽界の王様クリスティと若き天才ヴァイオリン奏者ド・スワルテが、世代を超えてタッグを組みました。
 最高級の品格とテクニックに満ちた演奏を展開しています!



 




AUDIOGUY RECORDS


AGCD0112
\2700
韓国の教会音楽スペシャリストが歌うモーツァルトのレクイエム!
  モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 (ジュスマイヤー版)
コレギウム・ヴォカーレ・ソウル
コレギウム・ムジクム・ソウル
キム・ソナ(指揮)
チョン・スミ(ソプラノ)
ペク・ジェウン(メゾ・ソプラノ)
キム・セイル(テノール)
ロッキー・チョン(バリトン)

 ☆韓国における教会音楽のスペシャリスト、コレギウム・ヴォカーレ・ソウル(CVS)!
 ☆韓国の高音質レーベルAudioGuy Recodsによる「モーツァルトのレクイエム」!
 ☆BCJ鈴木雅明氏とも共演してきた実力派です!
 ☆輸入盤日本語解説付き仕様!

 「ルネサンスからロマン派までの神聖な合唱曲の息をのむような美しい演奏」、「洗練され調和したハーモニーと明瞭な発声、発音を兼ね備えている」と高い評価を受けているコレギウム・ヴォカーレ・ソウル(CVS)は、2007年に創設された韓国のプロの合唱団であり、国際合唱コンクールでの受賞や定期演奏会の成功を経て、韓国における教会音楽のスペシャリストとして名声を確立しています。

 2014年4月、ドイツの巨匠フリーダー・ベルニウスは、ソウルで行われた合唱セミナーの後「合唱団は音楽に対する自発的な喜びと音楽的好奇心を持っている限り間違いなくますます成長します。
 コレギウム・ヴォカーレ・ソウルは、歌に対する大きな情熱を持っているので、これからも発展していくと確信しています。」と称賛しており、ロッキー・チョンをはじめとする韓国トップクラスのソリストを迎えたこのモーツァルトのレクイエムでも、その高い評価に相応しい演奏を聴かせてくれています。
 またコレギウム・ヴォカーレ・ソウルは2016年にソウル・アーツ・センターでバッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督の鈴木雅明氏と共演を果たし、2024年9月にも同氏を指揮者に迎えてバッハの「ロ短調ミサ曲」を演奏し絶賛を博しています。

 録音時期:2018年
 録音場所:葛山カトリック教会(インチョン、韓国)
 録音方式:ステレオ(デジタル/DXD)
 解説言語:韓国語、英語(一部)

 
 




AVIE


AV2743
\2800
神秘の詩
 R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
 フォーレ:夢のあとに Op.7-1
 ブロッホ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 B.58《神秘の詩》
 シューベルト:アヴェ・マリア D.839
ダンビ・ウム(ヴァイオリン)
ユホ・ポホヨネン(ピアノ)

 ダンビ・ウム、詩の世界を描くセカンド・アルバム!

 ☆韓国系アメリカ人、若手期待のヴァイオリニスト、ダンビ・ウム!
 ☆ユーディ・メニューイン国際コンクールでは銀賞を受賞し、ストラッド誌やBBCミュージック・マガジンで高く評価されています!

 韓国系アメリカ人、ダンビ・ウムの2枚目となるソロ・アルバム。
 彼女はその技巧、個性的な音、解釈の繊細さでストラッド誌やBBCミュージック・マガジンによって高い評価を受けた若手ヴァイオリニストであり、ユーディ・メニューイン国際コンクールでは銀賞を受賞しました。
 デビュー・アルバムとなった前作(AV2615)では批評家から絶賛され、このアルバムでも1683年製のニコロ・アマティを操り、叙情的な美しさと深い響きでリスナーを魅了します。
 近年の予定には、ワシントンDCのフィリップス・コレクション、ニューヨークのリンカーン・センター、サンフランシスコのハーブスト劇場でのリサイタル・デビューが含まれており、益々の活躍が期待されています。

 ※録音:2024年6月20日-22日(ニューヨーク)

 
 



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HYPERION



CDA68458
\2800→\2590
20世紀から21世紀の
 イタリアの希少ピアノ協奏曲集

  ロベルト・プロッセダ(ピアノ)
   ニール・カバレッティ(指揮)&ロンドン・フィル

 グイド・アルベルト・ファーノ(1875-1961):
  アンダンテとアレグロ・コン・フオーコ(1900)
 ルイージ・ダラピッコラ(1904-1975):
  ミュリエル・クーヴルーのための小協奏曲(1939-41)
 シルヴィオ・オミッツォロ(1905-1991):
  ピアノとオーケストラのための協奏曲(1960)*
 クリスティアン・カッラーラ(1977-):戦争の静寂(2015)*
 (*=世界初録音)
ロベルト・プロッセダ(ピアノ)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・カバレッティ(指揮)

 20世紀~21世紀イタリアのレア・ピアノ・コンチェルト!

 ☆イタリアの現代音楽と埋もれたピアノ作品の擁護者、ロベルト・プロッセダ!
 ☆20世紀~21世紀のイタリアの珍しいピアノ協奏曲を集めた貴重な一枚!

 20世紀から21世紀のイタリアの珍しいピアノ協奏曲を集めた貴重な一枚。
 ロマン派的な叙情性と、スクリャービンを思わせるピアノ書法を兼ね備えたファーノの《アンダンテとアレグロ・コン・フオーコ》、新古典主義的な簡潔さが際立つダラピッコラの《小協奏曲》、豊かな音色と印象主義的な響きが特徴のオミッツォロの協奏曲、戦争の持つ二面性を描いたカッラーラの《戦争の静寂》と、この時代のイタリアのピアノ協奏曲を概観できる多彩な作品を収録。
 演奏するロベルト・プロッセダは、イタリアの現代音楽と埋もれたピアノ作品の擁護者として知られ、その卓越した技巧が楽曲の魅力を最大限に引き出しています。

 ロベルト・プロッセダは、イタリア・ラツィオ州ラティーナ生まれのピアニストで、現代国際音楽界で最も活動的で多才な音楽家の一人です。
 彼は2005年から2014年にかけて録音したメンデルスゾーンのピアノ作品全集のリリースで国際的な名声を得ました。
 また、モーツァルト、シューベルト、ショパン、シューマンの解釈でも高く評価されています。
 2011年以降、ペダルピアノの復興に取り組み、アルカンやグノーの作品を現代に蘇らせ、数多くのコンサートで演奏しています。

 ※録音:2022年3月、ヘンリー・ウッド・ホール(イギリス、ロンドン)

 

 
 ロベルト・プロッセダは1975年、イタリア、ラティーナ出身のピアニスト。
 イモラのピアノ・アカデミーでアレクサンダー・ロンクヴィッヒ、ボリス・ペトルシャンスキー、フランコ・スカーラの各氏にピアノを学び、カデナッビアの国際ピアノ財団でドミトリ・バシュキロフ、レオン・グラント・ナボレ、チャールズ・ローゼン、カール・ウルリヒ・シュナーベル、フー・ツォンの各氏の薫陶を受けた。
 2001年にミラノのウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクールで優勝した他、ドルトムントのフランツ・シューベルト国際ピアノ・コンクール、テルニのアレッサンドロ・カサグランデ国際ピアノ・コンクール、ザルツブルクのモーツァルト国際ピアノ・コンクールなどで入賞している。





SIGNUM



XSIGCD884
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
新装再発売
 ムローヴァ&ラベック ~ リサイタル

 ストラヴィンスキー:イタリア組曲(プルチネラからの編曲)
 シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調D.934
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
 クララ・シューマン:ロマンス変ニ長調 Op.22-1
ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン)
カティア・ラベック(ピアノ)
SIGCD884
\2700

 ムローヴァ&ラベックの『リサイタル』 新装再発売!

 ☆美しきミューズたちが贈る最高のリサイタル!
 ☆ヴィクトリア・ムローヴァとカティア・ラベックによる奇跡のデュオ・アルバム「リサイタル」が新装再発売!

 長年リサイタルのパートナーを務めてきた女王ヴィクトリア・ムローヴァと盟友カティア・ラベックの初のコラボレーション作品。
 2005年にレコーディングされたリサイタル・プログラム、その名も『リサイタル』がムローヴァのSignum移籍第3弾として新装再発売!
 日本語解説付きの国内仕様盤は初リリースとなります!
 
 当時のムローヴァとラベックがイタリアやイギリス、スイスのでのコンサートツアーで実際に演奏をした曲目がずらりと揃えられた魅惑のラインナップ。
 1827年のシューベルトの幻想曲から、1933年のストラヴィンスキーのイタリア組曲まで、音楽が根本的・急速的に変化した劇的な100年間を網羅し、シューベルトとクララ・シューマンのロマン主義、ラヴェルとストラヴィンスキーの革新を見事に対比しながら、ストラヴィンスキーによるバロック音楽の使用、ラヴェルによるジャズの流用など、過去の多様の影響も受け入れていることを示しています。

 ※録音:2005年11月10日-13日、IRCAM(パリ)

 『☆☆☆☆☆ ヴィクトリア・ムローヴァとカティア・ラベックの素晴らしいニュー・アルバム。2人は何年も定期的に共演しており、このアルバムは本物のリサイタル、真のパートナーシップを感じさせます。』(BBCミュージック・マガジン 2007年1月)
 
 


SIGCD883
(3CD)
特別価格 \5200
室内楽世界最高額賞金「M-Prize国際室内楽コンクール」で優勝
  カリドル弦楽四重奏団
 ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集

 弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18-1
 弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op.18-2
 弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18-3
 弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4
 弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op.18-5
 弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18-6
カリドル弦楽四重奏団

 カリドルSQのベートーヴェン第3弾!

 ☆カリドル弦楽四重奏団、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲集の第3弾!
 ☆第1弾は2024年BBCミュージック・マガジン賞で室内楽部門賞を受賞!

 BBCミュージック・マガジンによって「非常にコレクション価値が高い」と評されたカリドル弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲集の第3弾は、初期作品を収めた3枚組。
 これまでのリリースは、BBCミュージック・マガジン賞・室内楽部門の受賞や、グラモフォン誌の「Recording of the Month」など非常に高い評価を得ています。
 偉大な伝統と現代の研究や解釈を融合させ、普遍的なメッセージ性を追求した意欲的な演奏にご注目ください。

 ニューヨークで活動するカリドル弦楽四重奏団は、2016年に10万ドルという超高額賞金(室内楽では世界最高額)で知られるM-Prize国際室内楽コンクールで優勝し、国際的なキャリアをスタート。ボルレッティ・ブイトーニ財団賞を獲得した最初の北米のアンサンブルとなり、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれるなど世界から注目を浴び、2018年には優れた若手演奏家に贈られるエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントも受賞しています。

 ※録音:2021年~2023年

 
 
 

SIGCD881
\2700
フランチェスコ・スカルラッティ
 唯一の現存するオラトリオ《獅子の穴のダニエル》

  フランチェスコ・スカルラッティ:
   オラトリオ《獅子の穴のダニエル》
アルモニコ・コンソート
クリストファー・モンクス(指揮)

 ☆ストリッジョのミサ曲で話題となったアルモニコ・コンソート&クリストファー・モンクス!
 ☆フランチェスコ・スカルラッティの唯一現存するオラトリオ!

 フランチェスコ・スカルラッティ(1666-1741)の唯一の現存するオラトリオ《獅子の穴のダニエル》が、アルモニコ・コンソートの演奏で新たに蘇ります。
 本作は17世紀後半のシチリア・オラトリオの典型的な様式に沿った作品で、4~5人の歌手が登場人物を演じ、ナレーターはおらず、ソリストがアンサンブルで合唱を構成するのが特徴です。
 他の同時代、同主題のオラトリオとは明らかに異なる『ダニエル書』のさまざまな部分の融合で構成された台本にも注目。
 アルモニコ・コンソートによる豊かな表現、ローマの伝統の影響を受けた壮麗な音楽をお楽しみください。

 ※録音:2024年3月、セント・ジョンズ教会(イギリス、ロンドン)
 




STOMP MUSIC


VDCD6940
\2700
親愛なるフランツ ~ シューベルト&リスト:ピアノ作品集
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664, Op.120
  即興曲変ロ長調 D.935-3, Op.142-3《ロザムンデ》
 リスト:
  巡礼の年第2年補遺 S.162《ヴェネツィアとナポリ》
  メフィスト・ワルツ第1番 S.514《村の居酒屋での踊り》
チョン・ハンビン
 (ピアノ/スタインウェイ&サンズ)

 18人の審査員が満場一致で第1位を授けた秀才。チョン・ハンビンが親愛なる2人のフランツへ捧げる想い。

 ☆アニマート国際ピアノコンクールで18人の審査員全員一致でのグランプリ(第1位)を受賞!
 ☆クラシックとロックの融合などジャンルレスな活動でも人気を博す韓国の俊英、チョン・ハンビンが、「2人の偉大なるフランツ」シューベルトとリストの傑作を弾く!
 ☆輸入盤日本語解説付き!

 ソウル芸術高校から韓国芸術総合学校、そしてオーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム大学へと進み、現在はクラシックを中心としながらもジャンルレスの活躍においても人気を博しているピアニスト、チョン・ハンビン。
 国内外の様々なコンクールでの入賞後、フランス、パリで開催されたアニマート国際ピアノコンクールにおいて、同コンクール史上初となる18人の審査員全員一致でのグランプリ(第1位)を受賞するなど、着実にそのキャリアを積み上げてきました。
 また国内ではキム・デジン、オーストリアではパーヴェル・ギリロフからピアノを学んでおり、世界的に高名な名教師たちから薫陶を受けています。
 またK-POPの男性グループ「2AM」のジヌンとのコラボレーションでクラシックとロックの融合というまさにジャンルレス、ボーダーレスなステージに取り組み斬新な風を吹き込んだことでも知られています。

 2022年に録音された「親愛なるフランツ(Lieber Franz)」はそのタイトルにもある通り、2人の偉大なるフランツ、シューベルトとリストの傑作を組み合わせたチョン・ハンビンの自信作。
 軽やかなタッチが紡いでいく雄大なスケールのシューベルト、確かな技術、煌びやかな高音域で作曲者が愛したイタリアの風景を想像させてくれるリストの「ヴェネツィアとナポリ」は、現時点での評価の高さと同時に今後のさらなる飛躍を感じさせてくれる佳演です。

 録音時期:2022年8月29日&9月8日
 録音場所:JCCアートセンター(ソウル、韓国)
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 解説:キム・ムンギョン
 




ARCANA

A572
\3100
エリーザ・ラ・マルカ(ルネサンスリュート)
 女王陛下の仮面舞踏会 ~昔日の英国王室におけるリュート音楽
エリーザ・ラ・マルカ(ルネサンスリュート)
 1. ジョン・ダウランド(1563-1626): Sir John Smith, his Almaine ジョン・スミス卿のアルメイン
 2. ダウランド: A Fancy ファンシー
 3. アルフォンソ・フェラボスコ1世(1543-1588): Pavan 6 パヴァーン第6番
 4. ダウランド: The Right Honourable the Lady Cliftons Spirit クリフトン夫人の霊
 5. 作者不詳: Volt 1 ヴォルト第1番
 6. 作者不詳: Volt 2 ヴォルト第2番
 7. ダウランド: The Most High and Mighty Christianus the Fourth,King of Denmarke, his Galliard
  いと高貴で偉大なるデンマーク王クリスティアン4世のガリアード
 8. ダウランド: Forlorn Hope はかない望み
 9. ダウランド: The Right Honourable Robert,Earl of Essex High Marshall of England, his Galliard
  エセックス伯ロバートのガリアード
 10. ダウランド: The Most Sacred Queen Elizabeth, her Galliard エリザベス女王のガリアード
 11. ローマのラウレンチーニ(生年不詳-1608): Fantasie 4 ファンタジア第4番
 12. ダウランド: The Right Honourable the Lady Rich, her Galliard リッチ夫人のガリアード
 13. ダウランド: Fantasie 7 ファンタジア第7番
 14. トーマス・モーリー(1557-1602): Pavan 3 パヴァーン第3番
 15. 作者不詳: The First of the Queenes Maskes 女王の仮面舞踏 第1番
 16. 作者不詳: The Second of the Queenes Maskes 女王の仮面舞踏 第2番
 17. 作者不詳: The Last of the Queenes Maskes 女王の仮面舞踏 第3番
 18. 作者不詳: Coranto 6 コラント第6番
 19. リュートの騎士(生歿年不詳、16世紀末に活躍): Fantasie 2 ファンタジア第2番
 20. ダウランド: The Right Honourable Ferdinando,Earle of Darby, his Galliard
  ダンビー伯フェルディナンドのガリアード
 21. ロベール・バラ―ル(1575頃-1650頃): Monsier Ballard, his Coranto バラール氏のコラント
 22. ジュリアン・ペリション(1566~1600頃): John Perrichon, his Coranto ジョン・ペリションのコラント
 23. 作者不詳: Coranto 3 コラント第3番
 24. アンソニー・ホルボーン(1545-1602): Pavan 2 パヴァーン第2番
 25. ダニエル・バチェラー(1572-1619): Monsieurs Almaine ムッシューのアルメイン

 使用楽器:クレモナのフアン・カルロス・ソト1997年製作の再現楽器、8コースヴェネツィアのジョヴァンニ・イエベル(ヒーバー)1580年頃製作とされるモデルに基づく
 録音: 2022年7月10-15日 サン・グレゴリオ・マーニョ教会、ノチェーノ (イタリア北部ロンバルディア州レッコ県)
 収録時間: 53分

 【ルネサンス期の英国が愛した楽器リュート。想像上の舞踏会へと誘う厳選選曲】
 文豪シェイクスピアの詩作や戯曲を筆頭に、さまざまな文化領域で大きな発展が見られたルネサンス期の英国。
 そこでイングランド女王エリザベス1世の宮廷を彩ったであろう名匠たちのリュート作品を集め、想像上の舞踏会プログラムを組み上げたのは、イタリアの古楽器演奏シーン最前線で活躍する俊才エリーザ・ラ・マルカ。
 気鋭集団ミラノ・リュート・カルテットの一員で、通奏低音奏者としてもマリオ・ブルネロ(チェロ)やヤクブ・オルリンスキ(カウンターテナー)ら一流プレイヤーたちと共演している彼女は、ほどよく温もりを感じさせる佇まいで名品それぞれの魅力をたおやかに引き出してゆきます。
 宮廷舞踏のリズムで奏でられるさまざまな舞曲群には、エリザベス朝期最大のリュート音楽家ダウランドやホルボーン、バチェラーらの有名作品も含まれていますが、近年の研究で正体が明らかになりつつある謎の「リュートの騎士」や英国紳士たちに刺激を与えたフランス宮廷やイタリアの音楽家たちの作品など、当時の英国王室周辺に花開いていた音楽世界の豊かさを示す選曲の広がりも本盤の魅力の一つと言えるでしょう。
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES


CVS133
(2CD)
\5100
ニコラ・ド・グリニー: オルガン・ミサ曲と様々な教会音楽 ミシェル・ブヴァール(オルガン)...CD 1
フランソワ・エスピナス(オルガン)...CD 2
 ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):
  【CD 1】オルガン・ミサ曲
   1-5. Kyrie キリエ/6-14. Gloria グローリア/
   15. Offertoire sur les grands jeux グラン・ジュによる奉献/
   16-18. Sanctus サンクトゥス/19. Elevation 聖体奉挙/20-21. Agnus Dei アニュス・デイ/
   22. Communion 聖体拝領/23. Ite Missa est 行け、ミサは終わった
  【CD 2】さまざまな教会音楽
   1-5. Veni Creator 来たれ創世の主よ/
   6-8. Pange lingua 歌え、舌よ(パンジェ・リングァ)/
   9-12. Verbum supernum 御言葉が天より降り来たりて/
   13-16. Ave maris stella めでたし、海の星/
   17-20. A solis ortus 太陽の昇り来る処より

 使用楽器: ロベール・クリコ1711年建造 (ジャン=ルー・ボワソー、ベルトラン・カティオー1994年復元)
 録音: 2024年1月26-29日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
 収録時間: 119分(66分/53分)

 【フランス古典オルガン音楽の精髄を、本場の名手たちによる最新の名演で】
 様々な音色のパイプの効果的な使い分けを特徴とする17~18世紀のフランス古典オルガン音楽は、色彩表現に秀でた作曲家が多い同国の音楽世界の原点の一つ。
 その最重要作曲家の一人グリニーの曲集を、太陽王ルイ14世存命中に建造されたヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂のオルガンで、現在の専属奏者2人の解釈によって聴ける最新録音の登場です。
 大クープランより4年遅く1672年ランスで生まれたグリニーは、フランス王室と長い縁を持つサン=ドゥニ修道院の専属オルガン奏者として活躍後、故郷に戻り職を得るも31で早世。
 しかし1699年に刊行した礼拝時の祈祷や斉唱と交互に演奏するフランス古典様式のオルガン曲集は、大バッハも筆写しフランス様式の手本とするなど広く影響を与える作品集となり現代でも頻繁に演奏されています。
 ヴェルサイユの銘器は1711年に建造された形に復元されており、グリニーの想定した音色表現を追求するのにうってつけの楽器。
 大阪の住友生命いずみホールでリサイタルを続けるミシェル・ブヴァールは前半のオルガン・ミサを、同門・同世代の大御所エスピナスは後半の讃歌5曲を引き受け、聖歌斉唱を挟まず全曲録音しています。
 礼拝堂空間のほどよい残響の中で明確に聴き分けられる美音の交錯を通じ、確かな解釈で音楽史上の重要作をじっくりお楽しみください。

 
 




LAUDA


LAU025
\3100
セバスティアン・ドゥロン: 王室の四十時間祈祷のための音楽
 アントニオ・マルティン・イ・コル(1680頃-1734 ?):
  1. Sacris solemniis por F Fa Ut - Dos glosados por C Sol Fa Ut
   盛儀ミサのためのオルガン曲と二つの変奏
 セバスティアン・ドゥロン(1660-1716):
  2. Pajarillos, i cantad !, duo 小鳥よ歌え(器楽演奏)
  3. Ave canoras, villancico 歌のうまい鳥たちよ(ビリャンシーコ)
  4. Y pues de tu error los suspiros, tono
   おまえの過ちを溜息でごまかすのか(トノ)
  5. i Ay de mi ! que el llanto y la tristeza, cantada
   なんと惨めな!わたしは悲しみで泣きぬれる(カンタータ)
  6. Ce, que duermen unos ojos, duo 片目で眠る者たちは(器楽演奏)
  7. ? Donde vas, Amor ?, solo どこへ行くのか、恋の神よ(独唱)
  8. i Que sonoro instrument !, duo なんとよく鳴る楽器だろうか(二重唱)
  9. Tiento 1er tono : Gaitilla de mano izquierda
   第1旋法によるティエント、左手による装飾演奏
  10. Todo es enigmas amor, tono 恋はどこまでも謎めいている(トノ)
  11. Cuando muerte el sol, villancico 太陽が死ぬ時(ビリャンシーコ)
  12. Vuele, veloz el suspiro, solo
   すばやく飛んでゆけ、溜息よ(器楽演奏)
  13. Diganme por que Cristo, solo
   皆さん教えてください、なぜ救世主は(独唱)
  14. Una zagaleja soy, solo わたしはただの小娘で(独唱)
  15. Segadorcillos que al son de las hoces, villancico
   収穫に向かう若者たちは(ビリャンシーコ)
ラ・グランド・シャペル
 (声楽&古楽器アンサンブル)
アナ・ヴィエイラ・レイテ(ソプラノ)
ルシア・カイウエラ(メゾ・ソプラノ)
ガブリエル・ディアス・クエスタ
 (カウンターテナー)
ガブリエル・バルケイリ・ガルシア・
 デル・ポソ(テノール)
ヴァウテル・フェルスヒューレン、
 ホセ・ゴメス
  (バホンチリョ
   〔小型ルネサンスファゴット〕)
エヤル・ストレート
 (ドゥルツィアン〔ルネサンスファゴット〕)
ミルコ・アルノーネ(テオルボ)
マヌエル・ビラス(ダブルハープ)
マルタ・ビセンテ(ヴィオローネ)
ホルヘ・ロペス=エスクリバノ(オルガン)
アルベルト・レカセンス(指揮)

 録音: 2023年9月11-13日 セナルサ聖母修道院、シオルツァ=ボリバル (スペイン北東部バスク州ビスカヤ県)
 収録時間: 67分

 【スペイン後期バロック音楽の特性を鮮やかに伝えるドゥロンの充実作品集】
 イタリアのA.スカルラッティやフランスのカンプラと同じ1660年生まれのスペイン人作曲家ドゥロン。
 早くから数々の重要宗教機関で活躍した後、ハプスブルク家最後のスペイン王カルロス2世に仕え、その早世後ボルボン家のフェリペ5世が来てからも王室礼拝堂に留任。しかし数年後ハプスブルク支持を表明し職を追われ、同じくマドリードを離れた先王カルロス2世妃マリア・アンナの宮廷に活路を見出しました。
 近年は劇音楽方面での意欲的な書法で注目されていますが、ここでは古い伝統に基づく四十時間祈祷という礼拝で用いられた音楽を厳選。当時スペイン王室ではこの長時間祈祷が厄除けのため毎月初めに3日連続で行われ、その最中に宗教音楽が演奏されていました。
 ドゥロンの音楽は、イタリアの影響を感じさせる自由な歌い回しもありながら古雅な佇まいが特徴。
 レカセンス&ラ・グランド・シャペルは各声部の存在感がきわだつ1パート1人の声楽陣で演奏に臨み、同国で古来礼拝奏楽に使われてきたファゴットの前身ドゥルツィアン属の楽器を効果的に使用。独特のふくよかな吹奏音にハープが絡む美しい響きの中、時折オルガン音楽も挿入され、興趣の尽きないトラックが続く1枚です。






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 LINN RECORDS



CKD750
\3100→\2890
シュトゥットガルト州立美術館のために
 無口な詩情~16世紀前半のヴェネツィアの音楽を集めて~

 1. ジョスカン・デプレ(1450/55-1521):
  O bone et dulcis Domine Jesu おお善にして優なる主イエス
 2. ヴェネツィアのアレクサンデル・デモフォン
  (生歿年不詳、1480-1500頃活躍):
   Volgi gli occhi 目を向けてください、慈愛の母よ
 3. ジャン・レリティエ(1480頃-1551以降):
  Ave Domina mea めでたし女王、神の聖母
 4. アントニオ・カプリオリ(1425頃-1475):
  Non si vedra gia mai 目になさる機会はきっとございません
 5. コスタンツォ・フェスタ(1485/90頃-1545):
  Nunc dimittis 今こそ去らせたまえ(ヌンク・ディミティス)
 6. ジョスカン・デプレ: Ave Maria アヴェ・マリア
 7. アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562):
  Beatus Stephanus 祝福されたるステパヌスよ
 8. バルトローメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1535):
  Ave Maria, Regina in cielo めでたしマリア、天の皇后よ
 9. ジャン・ムートン(1459頃-1522):
  Ave Virgo caeli porta めでたし、天の門なる乙女よ
 10. ボスニアのフランチェスコ(生歿年不詳、1510年頃活躍)/
  トロンボンチーノ編:Ricercar 2 - Suspir io temo
   リチェルカーレ第2番/わたしは慄き、溜息をつく
 11. フェスタ: Ab oriente venerunt Magi 東方より三博士の来たりて
 12. ヴィンチェンツォ・カピローラ(1474-1548以降):
  Ricercar 8 リチェルカーレ第8番
 13. インノチェント・ナターリ
  (またはインノチェンティウス・ダンモニス生歿年不詳、1508頃活躍):
   Adoramus te あなたを讃えます、おお救世主イエス
 14. ジョスカン・デプレ: Gloria (from Missa Pange lingua)
  グローリア(『ミサ・パンジェ・リングァ』より)
 15. ムートン: Corde et animo 心と魂をもって歌おう
 16. ヴィラールト: Pater noster & Ave Maria われらが父よ/アヴェ・マリア
マリアン・コンソート
 (声楽&古楽器アンサンブル)
ローリー・マクリーリー(指揮)
キャロライン・ホールズ、
 エリナー・ブレイ(ソプラノ)
サラ・アン・チャンピオン、
 ジョイ・サトクリフ(アルト)
ウィル・ライト、
 エドワード・ウドハウス(テノール)
ジョン・ステインズビー、
 クリストファー・ウェッブ(バス)
クリスティーナ・ウォット(リュート)

 録音: 2023年10月10-12日 ベルガー教会、シュトゥットガルト
 収録時間: 64分

 【16世紀前半、絵画と共にヨーロッパ最先端にあったヴェネツィアの音楽】
 洗練された古楽解釈で知られる英国の声楽アンサンブルが、南西ドイツ放送(SWR)の協力を得てシュトゥットガルト州立美術館のために制作したアルバム。
 盛期ルネサンスのヴェネツィアを代表する画家の一人ヴィットーレ・カルパッチョ(1465頃~1525/26)を中心とする15~16世紀ヴェネツィア画派の作品を集めた企画展に合わせ、同時期のヴェネツィアで国際的に活躍した楽譜編集者オッタヴィアーノ・ペトルッチが出版を手掛けた作品を集め、当時ヴェネツィアが絵画だけでなく音楽でも比類ない充実をみせていたことを示すプログラムになっています。


シュトゥットガルト州立美術館
カルパッチョ、ベッリーニとヴェネツィアの初期ルネサンス 展覧会


Carpaccio, Bellini and the Early Renaissance in Venice
15 November 2024 - 2 March 2025



 カルパッチョと世代が近いトロンボンチーノやリュート奏者カピローラ、ローマ教皇庁で活躍したフェスタなどヴェネツィア内外のイタリア人作曲家たちはもとより、ジョスカンやヴィラールトなどネーデルラントの作曲家、フランスの巨匠ムートンやバルカン半島の作曲家まで、編集者ペトルッチの広い視野が捉えた才人たちの技芸の魅力を、自然な佇まいの歌を通じて精巧なポリフォニーを浮かび上がらせるマリアン・コンソートが美しく伝えます。
 クリスティーナ・ウォットの妙技が味わい深いリュート作品も声楽中心の展開にアクセントを添え、声楽と器楽の関連性にも思い至らせてくれます。

 
 




MUSIQUE EN WALLONIE



MEW2409
\3100
夜の詩曲 ~イザイ: ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
 ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
  1. Fantaisie 幻想曲 Op. 32 - ヴァイオリンと管弦楽のための
  2. Petit poe me romantique ロマンティックな小詩曲 -
   ヴァイオリンのための、室内管弦楽の伴奏付き
  3. Variations sur un the me de Paganini
   パガニーニの主題による変奏曲 - ヴァイオリンと管弦楽のための
  4. Saltarelle carnavalesque 謝肉祭のサルタレッロ -
   ヴァイオリンと管弦楽のための
  5. Poe me nocturne 夜の詩曲 Op. 29 -
   ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための
  6. Paraphrase sur un the me de Mendelssohn
   メンデルスゾーンの主題によるパラフレーズ -
    声楽と管弦楽のための
スヴェトリン・ルセフ(ヴァイオリン) ...1、3、5
ジョルジェ・トゥドラケ(ヴァイオリン) ...2、4
アンリ・ドマルケット(チェロ) ...5
サラ・デフリーセ(ソプラノ) ...6
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
パブロ・ゴンザレス(指揮)

 録音: 2023年12月20-23日 サル・フィラルモニーク、リエージュ

 【貴重!独奏ヴァイオリンと管弦楽によるものを中心としたイザイの作品集】
 ベルギーが誇る名ヴァイオリニスト、作曲家ウジェーヌ・イザイ。その演奏の困難さもあって、無伴奏ヴァイオリン・ソナタや「子供の夢」など一部を除いて演奏機会の非常に少ない彼の作品ですが、このアルバムは管弦楽を伴う大規模な作品を6曲も集めたという、たいへん貴重なもの。
 多くは他にほとんど録音の無いものです。演奏陣も、ブルガリア出身で様々なレーベルからアルバムを発表しており、ZigZagレーベルからリリースされたパパヴラミのイザイ作品集では「2つのヴァイオリンのためのソナタ」で共演しているスヴェトリン・ルセフを中心に、エリザベート王妃国際音楽コンクール2015年のセミ・ファイナリストの実績を持つルーマニア出身のジョルジュ・トゥドラケ、Evidenceレーベルからバッハの無伴奏をリリースしたばかりのアンリ・ドマルケットなどの名手揃い。
 パブロ・ゴンザレス率いるリエージュ・フィルも作品に深い共感を寄せる力強い演奏で支えます。企画と演奏内容の両面から、多くのヴァイオリン・ファンの期待に応え渇きを癒すアルバムです。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ICA CLASSICS



ICAC 5181
\2600→\2390
初CD化多数!
 スヴェトラーノフの英国ライヴ
ドビュッシー、ラフマニノフ、チャイコフスキー、プロコフィエフ

 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
  1. 序曲 ~歌劇《スペードの女王》 Op. 68
 クロード・ドビュッシー(1862-1918):
  2. 牧神の午後への前奏曲/3-5. 海
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)/
  オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)編曲:
   6. 海とかもめ (原曲...Op. 39-2) ~5つの音の絵
   7. 市 (原曲...Op. 33-7) ~5つの音の絵
 セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
  8. ヘブライの主題による序曲 Op. 34
エフゲニー・スヴェトラーノフ (指揮)
フィルハーモニア管弦楽団 ...1-5
BBC交響楽団 ...6-7
ロンドン交響楽団 ...8

 録音: ロイヤル・フェスティバル・ホール 1979年10月30日 ...8、1999年10月28日 ...6-7、 2001年3月15日 ...1-5 全てステレオ(ADD) リマスター...ポール・ベイリー(Re: Sound)

 【初CD化多数!スヴェトラーノフの英国ライヴ】
 BBCのアーカイヴから巨匠たちの遺産を新リマスターで届けてくれるICA Classicsの人気シリーズに、スヴェトラーノフが管弦楽の小品を振ったアルバムが登場。
 ドビュッシーの「牧神」と「海」、そしてロシアものという得意のプログラムで、かつてBBC Legendsからリリースされていたラフマニノフ以外は初CD化という嬉しさです。
 今回もRe: Soundのポール・ベイリーによる丁寧なリマスターが施され、20年以上の録音期間の開きもほぼ気にならない見多しのよいサウンドを実現しています。
 フィルハーモニア管とのドビュッシーは、セッション録音を行った2年後のライヴ。亡くなるほぼ1年前の演奏ですが、ここでもスヴェトラーノフらしい濃厚な表情を十二分に堪能することが出来ます。
 





<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL 00855
(2HQ HYBRID)
\5500
沼尻竜典(指揮)&神奈川フィル
 團伊玖磨「夕鶴」

   團伊玖磨:歌劇「夕鶴」(全曲)
    [台本: 木下順二]
沼尻竜典(指揮)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
つう:砂川涼子(ソプラノ)
与ひょう:清水徹太郎(テノール)
運ず:晴雅彦(バリトン)
惣ど:三戸大久(バス)
こどもたち:横須賀芸術劇場少年少女合唱団

 2024年4月7日横須賀芸術劇場にてライヴ収録
 デジパック仕様/歌詞対訳付き

 《團伊玖磨 生誕100周年記念》日本オペラの金字塔、新録音!

 木下順二の代表的な戯曲を團伊玖磨がオペラ化した 「夕鶴」。2024年に生誕100周年を記念して行われた、 團ゆかりの地・横須賀芸術劇場でのセミステージ形式 の公演のライヴ録音です。
 昔話「鶴女房」をモチーフとして、人間の欲深さを鮮 烈に描いた邦人オペラの名作を、表現力豊かな歌手と 横須賀芸術劇場少年少女合唱団が演じました。
 團伊玖磨が芸術顧問を務めた神奈川フィルと、その第 4代音楽監督・沼尻竜典が、美しく哀しい物語を紡ぐ、 感動のライヴをご堪能ください。

 「夕鶴」について・・・
 ある男性に助けられた鶴が、女性の姿で恩返 しに現れ、自らの羽で機を織る、有名な「鶴 の恩返し」。
 「夕鶴」では、その布を都で売ることで大金 を得ようとする友人(運づ、惣ど)と、そそ のかされてしまう男(与ひょう)、人間の強 欲さを理解できない鶴である妻(つう)が描 かれる。
 与ひょうが金を求めていることを悟ったつう は、最後に一反織ることを約束し「織ってい るところを決して覗かないで」と機屋に入る が、彼らは中を見てしまう。翌朝やせ細った つうは、与ひょうに千羽織を渡し、鶴となり 空へ飛び立っていく。
 
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OVCL 00860
(HQ HYBRID)
\3850
名フィルを率いる若き巨匠
 第6代音楽監督・川瀬賢太郎
  2023年12月の第九ライヴ

  ベートーヴェン:
   交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」
川瀬賢太郎(指揮)
名古屋フィルハーモニー交響楽団
迫田美帆(ソプラノ)
福原寿美枝(メゾ・ソプラノ)
清水徹太郎(テノール)
宮本益光(バリトン)
愛知県合唱連盟

 2023年12月16-17日日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(名古屋市民会館大ホール) にてライヴ収録

 熱気あふれる歓喜のライヴ・レコーディング!

 名古屋フィルと第6代音楽監督・川瀬賢太郎に よる、2023年12月の第九ライヴのCD化です。
 勢いあふれる情熱的なタクトが、快活なリズム とフレッシュなサウンドを生み、一瞬たりとも 飽きさせぬ熱気の充満。愛知県合唱連盟の200 名近いコーラスによる「歓喜の歌」も鮮やかな サウンドで捕えられています。
 
 

OVCC 00175
\3520
トロンボーン六重奏による「ドラゴンクエストIV」
 序曲/王宮のメヌエット/
 勇者の仲間たち
  (間奏曲~戦士はひとり征く~おてんば姫の行進~
   武器商人トルネコ~ジプシー・ダンス~
   ジプシーの旅~間奏曲)/
 街でのひととき(街~楽しいカジノ~コロシアム~街)/
 勇者の故郷~馬車のマーチ/立ちはだかる難敵/
 恐怖の洞窟~呪われし塔/エレジー~不思議のほこら/
 のどかな熱気球のたび/海図を広げて/
 ピサロ~ピサロは征く/謎の城/
 栄光への戦い(戦闘~邪悪なるもの~悪の化身)/
 導かれし者たち
バックボーン・ジャパン
 1st 小田桐寛之
 2nd 青木昂
 3rd 福田えりみ
 4th 池上亘
 5th 井口有里
 Bass 篠崎卓美

OVCC 00176
\3520
トロンボーン六重奏による「ドラゴンクエストV」
 序曲のマーチ/王宮のトランペット/
 街角のメロディ~地平の彼方へ~カジノ都市~
 街は生きている~街角のメロディ/
 愛の旋律/空飛ぶ絨毯~大海原へ/
 洞窟に魔物の影が~死の塔~
 暗黒の世界~洞窟に魔物の影が/
 淋しい村~はめつの予感~さびれた村/
 哀愁物語/戦火を交えて~不死身の敵に挑む/
 高貴なるレクイエム~聖(ひじり)/
 大魔王/天空城/結婚ワルツ/
 <bonus track> ずっこけモンスター

 2023年9月19-20日東京・第一生命ホール、2024年5月28-30日、東京・稲城ⅰプラザにて収録
 作曲:すぎやまこういち/編曲:小田桐寛之

 トロンボーンで奏でるドラゴンクエスト・ワールド!

 大人気ゲーム音楽「ドラゴンクエスト」のトロンボーン六重奏版CDが登場。すぎやまこういち氏が公 認した小田桐寛之による編曲です。
 Bachのトロンボーンを愛用する「バックボーン・ジャパン」の卓越した技術と息の合ったアンサンブ ルにより、楽曲の魅力が引き出されています。
 「ドラゴンクエスト」のファンはもちろん、ゲームを プレイしていなくとも、どんな方でも楽しんでいただけるCDです。
 
 


OVCX 00099
(HQ HYBRID&
DVD-VIDEO)
\3630
前田妃奈 IN CONCERT
 Recorded at Takasaki City Theatre 2024

  【CD】
   グリーグ:
    ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ長調作品8
    ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調作品13
    ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調作品45
  【DVD】 ※初回限定パッケージのみ
   グリーグ:
    ヴァイオリン・ソナタ第1番より第1楽章
    ヴァイオリン・ソナタ第3番より第2楽章
   特典映像
前田妃奈(ヴァイオリン)
久末航(ピアノ)

 2024年8月2-5日高崎芸術劇場にて収録
 ※初回限定300枚特典DVD付き
 ※初回完売後は新品番にてCD(Hybrid Disc)のみのパッケージで販売いたします

 高崎芸術劇場≪T-Shotシリーズ≫第13弾!

 リサイタル・録音・映像によって才能溢れる若手演奏 家を多角的に紹介する、大友直人が贈る高崎芸術劇場 の「T-Shotシリーズ」第13弾。
 難関で知られるヘン リク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール で優勝した前田妃奈。圧倒的に豊かな感性と際立った 集中力による渾身の演奏。魅力溢れるヴァイオリニス トの初ソロCD+DVD。[発売元・(公財)高崎財団]

 前田妃奈(ヴァイオリン)MAEDA Hina, violin
 2022年第16回ヘンリク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールで優勝し、国際的に注目を集める新進気 鋭のヴァイオリニスト。ヘンリク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールでは、ヴィエニアフスキ・コ ンチェルト賞、カプリス賞、ソナタ賞、ベートーヴェン・ブラームス作品賞の4つの特別賞も受賞した。
 2002年大阪府生まれ。4歳よりヴァイオリンを始める。東京音楽大学付属高等学校を経て、東京音楽大学アーティ ストディプロマコースに特別特待奨学生として在学中。現在、小栗まち絵、原田幸一郎、神尾真由子の各氏に師事。
 2022年から2023年には20カ国、60地域での演奏会、東京、大阪でのリサイタル、オーケストラと共演した。令 和4年度(2022年度)大阪文化祭奨励賞受賞。第25回(2023年度)ホテルオークラ音楽賞受賞。第33回出光音楽 賞受賞。公益財団法人江副記念リクルート財団第48回奨学生。
 使用楽器は1732年製ストラディヴァリウス楽器提供:(株)日本ヴァイオリン
 

<映像>


CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES(映像) 



CVS114
(DVD+BD)
\5100
エルヴェ・ニケ(指揮)&ル・コンセール・スピリチュエル
 グレトリー: 舞踏歌劇《カイロの隊商》

 アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリー(1741-1813):
  舞踏歌劇《カイロの隊商》
   (全3幕/1783年フォンテーヌブローにて初演)
  台本...エティエンヌ・モレル・ド・シェドヴィル
   (1747-1814)
ゼリーム...エレーヌ・ギユメット(ソプラノ)
ユスカ、フロレスタン...
 ジャン=ガブリエル・サン=マルタン(バリトン)
アルマイド...マリー・ペルボスト(ソプラノ)
サン=ファール...ピエール・デレ(テノール)
タモラン...エンゲルラン・ド・イス(テノール)
太守オスマン...ロバート・グリードウ(バス)
フランス人女奴隷...リリー・エモニノ(ソプラノ)
イタリア人女奴隷...
 シャンタル・サントン・ジェフェリ(ソプラノ)
ドイツ人女奴隷...リュシー・エデル(メゾ・ソプラノ)
オスミン...ブノワ・デカン(バス・バリトン)
フルヴィル...サミュエル・ギバル(バス・バリトン)
ヴェルサイユ王室歌劇場舞踏団
ル・コンセール・スピリチュエル
 (合唱&古楽器オーケストラ)
エルヴェ・ニケ(指揮)

 演出: マーシャル・ピンコスキ/舞踏振付: ジャネット・ラジュネス・ザング
 舞台美術: アントワーヌ・フォンテーヌ/衣装: カミーユ・アサフ/照明: エルヴェ・ガリ
 収録: 2023年6月10-11日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
 収録時間: 103分
 ※同内容のDVDとBlu-rayが同梱されています。
 音声...Stereo/
 字幕...仏語、英語、独語

 【グレトリー復権の先駆けとなった名作。本場ヴェルサイユで鬼才ニケが魅せる!】
 ラモー亡き後の18世紀後半のフランスで活躍、《ゼミ―ルとアゾール》(1771)や《獅子心王リシャール》(1784)などフランス歌劇史に残る傑作を残したベルギー出身の作曲家グレトリー。
 マリー=アントワネットお気に入りの作曲家でもあった彼の舞踏歌劇《カイロの隊商》は、同じく中近東を舞台としたモーツァルト《後宮からの誘拐》初演の翌年にフランス王宮で、翌年パリで披露され大人気を博し、ベルリオーズ躍進前夜の1829年まで途切れることなく再演され続けたヒット作。
 1992年マルク・ミンコフスキ指揮で録音されて以降、たびたび上演の機会を得て古楽器演奏によるグレトリー復権の柱となった作品でもありますが、今回ついに鬼才エルヴェ・ニケの指揮にギユメット、ペルボスト、エモニノといった最前線ソリストたちを迎えた申し分ない顔合わせで2023年の最新映像が登場!
 囚われの身にも負けず逞しく活躍する女性たちと迫害者たる男性たちの間で活路を見出す主人公たちの姿を、18世紀流の舞台美術・衣装と効果的な現代照明によって生き生きと描き出す演出&振付は、トロントの名楽団ターフェルムジークとの企画でも知られるピンコスキ&ザングらの好タッグ。
 ダンスなくして成立しえなかった18世紀当時の舞台を、アントワネット妃の結婚祝賀と共にオープンしたヴェルサイユの劇場における最高の解釈でじっくりお楽しみいただける音楽舞台映像となっています。

 

 

















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