≪第126号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その4 2025/1/7~
1/10(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
AULICUS
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「ゴールデン・ドーレ」
(1)ムソルグスキー:展覧会の絵
(2)スクリャービン:6つの前奏曲 Op. 13
(3)カバレフスキー:ロンド Op. 59 |
オルガ・ズドレンコ(ピアノ) |
アバドとも共演したウクライナ出身のズドレンコ、によるムソルグスキー:展覧会の絵、他!
録音:ローマ、サラ・カゼッラ・コンサートホールにて収録 47'57
オルガ・ズドレンコはウクライナ出身。チャイコフスキー音楽院で、エウゲニ・マリーニンに師事。
また、ルドルフ・ブフビンダー、ヴィクトール・メルジャーノフ、ハンス・グラーフにも師事する。2001年に、ローマ・サンタチェチーリア音楽院を優秀な成績で卒業。イタリア国内の数々のコンクールで優勝する。
アバド指揮のベルリン・フィルとの共演をはじめ各国の主要オーケストラと数多く共演する。現在はイタリアを拠点に活躍している。
ズドレンコは、全ての曲を非常に端正な表現で演奏している。
展覧会の絵の作曲動機となった、親友で画家のハルトマンの絵はどちらかというと淡い印象のものが多い。そのことに寄り添った演奏で、展覧会当日のムソルグスキーの心象が再現されたものになっている。
カップリングのスクリャービンもカバレフスキーも、その雰囲気を引き継ぐような選曲・演奏がされている。
素晴らしいテクニックの持ち主と思われるが、それが音色に生かされていて好感の持てる仕上がりとなっている。
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「アルティフィーチ」~
チーロ・フェリーニョ:作曲・編曲集
(1)フェッリーニョ:4つの交響的フレーム
(I.記念碑/II.デクマーニ/III.遥か彼方/IV.ドンナンナ)
(2)フォーレ(フェッリーニョ編):
3つの歌曲(ソプラノと弦楽合奏のための)
(I.愛の夢/II.ゆりかご/III.蝶と花)
(3)ドビュッシー(フェッリーニョ編):
亜麻色の髪の乙女(サキソフォンと弦楽合奏のための)
(4)フォーレ:パヴァーヌ~
ショスタコーヴィッチ:ワルツ(ジャズ組曲より)
(フェッリーニョ編;ソプラノ、サキソフォン、弦楽合奏のための) |
ジェンナーロ・カッパビアンカ(指揮)
コレギウム・フィラルモニクム
(2)キアーラ・ポレーゼ(S)
(3)(4)キアーラ・マリア・
ベアトリーチェ・カンナヴァーレ(Sax) |
イタリアの作曲家チーロ・フェリーニョのユニークな作曲・編曲集!
41'28
チーロ・フェリーニョはイタリアの作曲家。サン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院で、ピアノとチェンバロを学び、その後作曲を学ぶ。
作曲のほか、数多くのオペラ劇場・オーケストラと仕事をしている。4つの交響的フレームは、それぞれナポリの歴史、歴史的建造物、景勝地を描いた絵画的な作品。第4曲目で「フニクリ・フニクラ」のメロディが使われている。
(2)はフォーレの歌曲をメドレーのようにした作品。オーケストレーションされているので歌の表現もダイナミックなものになっていて、ポレーゼの声が活かされている。
(3)はドビュッシーの名曲をサキソフォンを入れた合奏版に仕上げている。
(4)は、ソプラノのヴォカリーズとサキソフォンのデュエットになっている。
どの編曲も発想が豊かで、知っている曲なのに初めて聴いたような印象になるところが面白い。
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BRIDGE
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エマニュエル・グルーバーによるブラームス:チェロ・ソナタ
ブラームス:
(1)チェロ・ソナタ第1番ホ短調、Op. 38
(2)ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.
78~
第2楽章アダージョ(パウル・クレンゲル編曲)
(3)チェロ・ソナタ第2番へ長調、Op. 99 |
エマニュエル・グルーバー(チェロ)
アーノン・エレズ(ピアノ) |
ロマン派を得意とするエマニュエル・グルーバーによるブラームス:チェロ・ソナタ!
録音:エルサレム・ミュージックセンター,DDD、61'34
エマニュエル・グルーバーはエルサレム音楽舞踏アカデミーで学ぶ。グレゴール・ピアティゴルスキー、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。
イスラエル室内管弦楽団・首席チェロ奏者。セコイア弦楽四重奏団、テルアヴィヴ・ピアノ四重奏団、イスラエル・チェロアンサンブルで活躍している。テルアヴィヴ室内楽協会の創立メンバーである。
ピアノのアーノン・エレズとはベートーヴェンとメンデルスゾーンのチェロ・ソナタを全曲録音している(Eroicaレーベル、DELOSレーベル)。
仄暗い印象の第1番と明るく快活な印象の第2番の組み合わせは数多く存在するが、途中にクレンゲル編曲のヴァイオリン・ソナタ第1番の第2楽章アダージョが入ることで、少し違った印象が残る。
それぞれの趣の違いの方に気を取られずに、自然な流れを感じながら耳を傾けることが出来よう。
息の合ったデュオの演奏に集中するための工夫がアルバムの価値を高めている。
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「BUSONI AND HIS MUSES」
フェルッチョ・ブゾーニ:ピアノ作品集、編曲集
(1)バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV.903(ブゾーニ編曲)
(2)ブゾーニ:トッカータ(1920)
(3)ブゾーニ:悲歌集~第7曲「子守唄」
(4)ブゾーニ:バッハによる幻想曲
(5)-(8)ブゾーニ:インティアンの日誌
(9)ブゾーニ:ソナチネ第6番「カルメン幻想曲」
(10)リスト:モーツァルト:
フィガロの結婚からの2つの主題による幻想曲
(ブゾーニ補筆完成版)
(11)ブゾーニ:モーツァルト:
ドン・ジョヴァンニのセレナードによる練習曲 |
サン・ジアイエン(孫嘉言)(ピアノ) |
中国出身のヴィルトゥオーゾ孫嘉言によるブゾーニのピアノ作品&編曲集!
録音:2024年1月 スウィーニー・コンサートホール,DDD、61'34
サン・ジアイエン(孫嘉言)は中国、煙台市(イェンタイ)出身。ジュリアード音楽院で学ぶ。ヨヘヴェド・カプリンスキー、スティーヴン・ハフに師事。
これまでに、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲演奏、エリザベス・チャン(ヴァイオリン)とヴァイオリン・ソナタの全曲演奏など、精力的に演奏活動を行なっている。
クリーヴランド管弦楽団、ハレ管弦楽団、アイルランド国立交響楽団他と共演。シューベルトとショパンの作品演奏のリサイタルシリーズを続けている。
アルバム・タイトルの「BUSONI AND HIS
MUSES」が貫かれた好企画のアルバム。
バッハにおける「対位法」、モーツァルトにおける「透明性」、リストの「演奏技術」、民謡の引用、独自の実験主義、といった創作活動の源泉となったものを具体化したCDである。
ダイナミックレンジの大きなものから端正なスタイルのものまで、表現の幅が広い選曲がされている。
演奏も、それに応えた仕上がりで大変聴き応えがあり、単なる「作・編曲者」に留まらないものとなっている。
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ポール・ランスキーの音楽Vol. 18
「タッチ・アンド・ゴー」~
ポール・ランスキー(b.1944)打楽器作品集
(1)パターンズ(木と金属)(2011)
(2)メタル・ライト(2017)
(3)ホップ(1993)
(4)タッチ・アンド・ゴー(2012)
I.タップ/II.ストローク/III.タグ |
(1)-(4)グエンドリン・ディーズ(Perc)
(1)チョン・ジヘ、チョン・ジス、
片岡綾乃(以上打楽器)
(3)イヴォンヌ・ラム(Vn)
(4)ケヴィン・セダトール(指揮)
ミシガン州立大学ウィンドシンフォニー |
録音:(1)(3)2022年9月、(2)(4)2023年9月,DDD、50'13
ポール・ランスキーの作品集もなんと18集!ランスキーはプリンストン大学で学び、ミルトン・バビットらに師事。
コンピューター音楽・電子音楽の分野で活躍する。アルゴリズムによるコンピューター音楽作曲のためのソフト開発をするなど技術的分野でも仕事をしている。
「パターンズ」は2台のマリンバと2台のヴィヴラフォン、数個の金属・木製のトイ打楽器のための作品。東京藝術大学出身で作曲家からも信頼を得ている片岡綾乃が参加している。
「メタル・ライト」はヴィヴラフォンと4つの金属製打楽器のための作品。
「ホップ」はヴァイオリンと打楽器のための作品。「タッチ・アンド・ゴー」は複数の打楽器とウインドオーケストラという比較的大きな編成の作品。
現代音楽だが、大変耳障りの好い響きの作品ばかり。
打楽器のみの曲から次第に編成が大きくなり、徐々に盛り上がっていく構成になっていくので、楽しみながら聴き通すことが出来る。
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「チェーホフについて少し話しましょう」~
ドミニク・アージェント(b.1927):歌曲集
(1)3つの瞑想曲
I.最後の祈願(ウォルト・ホイットマン詞)
II.銀(ウォルター・デ・ラ・メア詞)
III.湖の底深く(アラン・ルイス詞)
(2)チェーホフについて少し話しましょう
(3)ペトラルカの3つのソネット
I.ソネット第63番/II.ソネット第164番/
III.ソネット第300番
(4)キャバレーソング集
I.誰が知る事が出来ただろうか?/II.君は愛の歌/
III.最も幸運な女/IV.君が知っているのは何故/V.君 |
(1)(2)(4)エイドリアーナ・ザバラ(MS)
(2)(3)ジェシー・ブルームバーグ(Br)
(2)(3)マーティン・カッツ(Pf)
(4)JJ・ペンナ(Pf) |
録音:2024年 ウッズ・レコーディングスタジオにて収録,DDD、56'26
ドミニク・アージェントは1927年ペンシルヴェニア出身。叙情的なオペラと合唱作品で知られている。
ミネソタ大学音楽学部名誉教授。1975年にピューリッツァー賞を受賞している。
珍しい無伴奏の歌曲から始まるのでシリアスな雰囲気が支配する。しかし、次のオリガとチェーホフの会話のようなデュエットが始まると小さな室内オペラの空気感になる。
ペトラルカは古典的な詞に近代的な音楽の取り合わせが面白いが、ブルームバーグの歌唱が見事である。
キャバレーソング集は、これまでと打って変わって少し肩の力の抜けたような雰囲気になるのだが、ザバラの歌唱にはくずれた所がなく曲の良さがストレートに伝わってくる。
曲順も選曲も好く考えられたアルバムである。
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「ウィリアム・ブランド:ピアノ・ソナタ集Vol.
3」
ウィリアム・ブランド(b.1947):
(1)ピアノ・ソナタ第6番ハ短調「動物寓意譚
- 愛を込めて」
I.熊の踊り/II.大鷹の歌/III.パンサーは光に向かって/
IV.ドラゴン/V.エドワード・ヒックスの「平和な王国」を思って
(2)ピアノ・ソナタ第15番 変ホ長調
I.ワルツ/II.レント/III.ファンタジー |
ケヴィン・ゴーマン(ピアノ) |
録音:2024年9月17、18日 オクタヴェン・オーディオ,DDD、46'50
ウィリアム・ブランドは1947年、プリンストン出身。ピーボディ音楽院で学ぶ。
24曲のピアノ・ソナタ、100曲のギターソロ曲などを世に出している。また、画家・ライターとしても活躍している。
ソナタ第6番は各楽章にタイトルがあり、それぞれの由来があるので作曲家の意図がわかりやすく絵画的・描写的である。
ソナタ第15番もやはり各楽章に由来や発想に特徴があり、現代曲というよりロマン派的である。ロシア風ワルツ、狂詩的なノクターン、ゴッドシャルクの「プエルトリコの思い出」をベースにした狂詩曲。
ピアノのケヴィン・ゴーマンはクレーン音楽学校、モントリオール大学で学ぶ。ザグネ王国音楽祭で第1位を受賞。
現在、ディキンソン大学、ゲティスバーグ大学、サンダーマン音楽院、カンバーランドヴァレー音楽学校で教鞭を取っている。
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「天使への賛辞」~ルイス・カーチン(b.1951)作品集Vol.4
(1)天使への賛辞(ヒルダ・ドゥリトル:詞)
I.プロローグ
II.ヘルメス・トリスメギトスは錬金術の擁護者
III.ヨハネは見て証言する
IV.嗚呼、神よ、私たちの時代ではない
V.決してローマではない
VI.いま磨く坩堝
VII.ガブリエルのことをずっと考えている
VIII.彼女は本を運んだ
IX.ウーリエルに、聖堂なし、寺院なし
(2)ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲
I.アレグロ・コン・スピリート/
II.レント/III.ヴィヴァーチェ
(3)呪文と舞踏
(4)2つの聖歌(ジョージ・ハーバート:詞)
否認/嵐 |
(1)ジェニファー・ゼトラン(S)
ジェイムス・ベイカー(指揮)
タレア・アンサンブル
(2)ホルショフスキ・トリオ:
【ジェシー・ミルズ(Vn)
オーレ・アカホシ(Vc)
相沢吏江子(Pf)】
(3)ジェイムズ・ベイカー(指揮)
ダ・カーポ・チェンバープレイヤーズ
(4)マリサ・カーチン(S)
スティーヴン・ベック(Pf) |
録音:2024年3月-6月DDD、70'18
ルイス・カーチンは1951年、フィラデルフィア出身。イーストマン音楽学校、ハーヴァード大学、タングルウッド音楽祭で学ぶ。サミュエル・アドラー、フレッド・ラーダール、アール・キム、レオン・キルヒナーに師事。
タングルウッドで、ガンサー・シュラー、ブルーノ・マデルナに師事。オペラ、交響曲、室内楽、声楽アンサンブルなど100曲以上の作品を発表している。ニューヨーク州立大学音楽学部で教授を務めている。
レコーディングのメンバーは、ソリスト、指揮者、アンサンブル何れも現代音楽の世界で評価の高いエキスパート達である。
それだけに手慣れたというか、質の高い演奏が聴くことができる。巨匠ホルショフスキ最後の弟子、相沢吏江子率いるホルショフスキ・トリオも参加。
2人のソプラノも難易度の高い曲を危なげなく歌いこなしており、レヴェルの高さを示している。
因みに「2つの聖歌」を担当している、マリッサ・カーチンは作曲家の娘であり、スティーヴン・ベックはダ・カーポ・チェンバープレイヤーズのメンバーである。
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PIANO CLASSICS
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ジュゼッペ・タッコーニャ (ピアノ)
ガブリエル・エデュアル・グザヴィエ・デュポン [1878-1914]
「砂丘の家」 [1908~1909]
1. I. 「晴れた朝の砂丘で」 4'24
2. II. 「水上の帆」 5'01
3. III. 「追憶の家」 2'58
4. IV. 「兄は風、妹は雨」 4'33
5. V. 「幸福の憂鬱」 4'31
6. VI. 「波に遊ぶ太陽」 5'44
7. VII. 「松林の夕べ」 5'47
8. VIII. 「夜の海のざわめき」 4'26
9. IX. 「星空」 3'36
10. X. 「うねり」 9'12
「2つのバレエ・アリア」 [1895]
11. I. 「パヴァーヌ」 3'32
12. II. 「アリア」 2'15
「アルバムの綴り」 [1897]
13. I. 「ワルツ」 1'44
14. II. 「フゲッタ」 1'16
15. III. 「子守歌」 2'55
16. IV. 「舞踏の調べ」 2'47
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ジュゼッペ・タッコーニャ (ピアノ) |
回復の希望に満ちた「砂丘の家」とパリ音楽院時代の作品を収録
サナトリウムで療養中に書いたピアノ曲集「病める時」で知られるフランスの作曲家、ガブリエル・デュポン[1878-1914]は、結核のため36歳で亡くなっていますが、サナトリウム療養の後は、ノルマンディーのアルカションとパリ近郊のル・ヴェジネの長期滞在型医療施設を行き来する生活となり、そのアルカションで1908年から1909年にかけて作曲したのがピアノ曲集「砂丘の家」です。
今回のアルバムでは、夢も希望もある曲調の「砂丘の家」のほかに、パリ音楽院時代、まだ健康だった頃の洒落た作品を収録。
装丁はディジパック仕様で、ブックレット(英語・8ページ)にはタッコーニャによる解説を掲載。

デュポンについて
兵役に就きながら準備して応募した1901年のローマ賞では、アンドレ・カプレが1位、デュポンが2位、ラヴェルが3位という結果で、活躍が期待されていました。しかしほどなく結核の発作に見舞われて療養生活を送ることとなってしまったため、あまり表舞台に出られなくなり、やがて36歳の若さでなくなってしまったのは不運でした。
デュポンとほぼ同世代のフランスの作曲家には、デュカス[1865-1935]、サティ[1866-1925]、ケクラン[1867-1950]、ルーセル[1869-1937]、フローラン・シュミット[1870-1958]、セヴラック[1872-1921]、アーン[1874-1947]、そしてラヴェル[1875-1937]、カプレ[1878-1925]などがおり、デュポンの音楽の形容詞としても、印象主義、象徴主義、ロマン主義、ベル・エポックといった言葉が用いられたりしています。
そうしたフランス近代の黄金時代、ライバルたちの活動に触発されながらも独自の道を歩んだデュポンの音楽に対して最近は理解も進み、CDでもピアノ曲やオーケストラ曲、声楽曲を聴けるようになったのは喜ばしい限り。
楽譜の冒頭にはニーチェの言葉
デュポンの回復具合を示すかのように、楽譜には「ツァラトゥストラはこう語った」からツァラトゥストラの言葉「澄み切った空と大海原を独り占め」が記されています。これは数々の苦難を乗り越えたツァラトゥストラが口にした言葉ですが、健康上の問題から長くつらい目にあっていたデュポンの心にも響いたのでしょう。
美しい海辺の生活
「砂丘の家」からは、波のリズム、朝の光、夕方のそよ風に揺れる松林、夜の波、海面に広がるヨットの帆、変わりゆく空模様、木々の間を吹き抜ける風、太陽の光と絶え間なく変化する波のきらめきが感じられ、砂丘の家に一人で住む人物の姿が示されています。
豊かな半音階和声を駆使した音楽はドラマティックで遊び心があり、興奮を呼び起こして感動的です。
デュポン研究者
演奏のジュゼッペ・タッコーニャはリストやラフマニノフなどロマン派、後期ロマン派のレパートリーを得意とするイタリアのピアニスト。タッコーニャはデュポンの調査・研究をおこなっており、ブックレットに自ら解説を執筆してもいます。
ジュゼッペ・タッコーニャ (ピアノ)
1991年5月20日生まれ。2011年、バーリのニコロ・ピッチンニ音楽院でグレゴリオ・ゴフレードの指導のもと、ピアノ・ディプロマを取得。ペスカーラ音楽院の専門コースにも通い、国内外のピアノ部門のあるコンクールに出場。ディ・ステーファノ・コンクール優勝、ジョルダーノ・コンクール優勝、トリカリコ・コンクール優勝、リア・トルトラ国際コンクール準優勝等の成果をあげています。
CDは、Piano Classicsなどから発売。
録音:2024年2月24日、イタリア、モルフェッタ、DIGエリア・スタジオ
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ガイア・ソコーリ (ピアノ)
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル [1805-1847]
12の性格的小品「一年」H.385(第2稿) [1841~-42]
1. 「1月」 夢. アダージョ、クワジ・ウナ・ファンタジア 3'01
2. 「2月」 スケルツォ. プレスト 3'16
3. 「3月」 前奏曲とコラール 6'00
4. 「4月」 カプリッチョーゾ 3'07
5. 「5月」 春の歌 2'50
6. 「6月」 セレナーデ・アレグロ 3'26
7. 「7月」 セレナーデ・ラルゲット 3'05
8. 「8月」 アレグロ 4'20
9. 「9月」 川のそばで. アンダンテ・コン・モート 3'13
10. 「10月」 アレグロ・コン・スピリト 3'38
11. 「11月」 メスト 5'34
12. 「12月」 アレグロ・モルト 4'01
13. 「後奏曲」 コラール 2'13
12の性格的小品「一年」H.385(第1稿) [1841]より
14. 「6月」 セレナーデ・ラルゴ 5'32
3つ性格的小品 [1846]
15. アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ・エ・レッジェーロ
H.414 2'54
16. アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ
H.442 4'27
17. アンダンテ・コン・モート H.452 5'10 |
ガイア・ソコーリ (ピアノ) |
バッハの引用も印象的な個性的力作
バッハのヨハネ受難曲のアリア「全ては成し遂げられた」の引用で始まり、同じくバッハのコラール前奏曲「古き年は過ぎ去りぬ」の引用で終わる「一年」は、ファニー・メンデルスゾーン充実期の力作。
Piano Classicsレーベルでは、2022年に第1稿によるマルティーナ・フレッツォッティの演奏で「一年」を発売していましたが、今回は第2稿による演奏となり、違いの大きな「6月」については第1稿も収録。
組み合わせは同じく充実期に書かれた「3つ性格的小品」で、こちらも聴きものです。

ソコーリのファニー・メンデルスゾーン第2弾
イタリアのピアニスト、ガイア・ソコーリ(ソコリとも。本人の発音ではソコーリ)によるファニー・メンデルスゾーン作品は、2021年にピアノ・ソナタ集が発売されていたのでこれが第2弾。ソコーリの演奏は、作曲された時代にふさわしい粒立ちの良い克明かつ切れの良い音が特徴で、その明確なイントネーションと躍動感は、音を伸ばしてペダルでぼかす20世紀的な耽美系フラット演奏とはまったく異なります。
ファニー・メンデルスゾーンの創作時期は19世紀前半なので、こうしたアプローチには説得力がありますし、前作のピアノ・ソナタ集でも見事な演奏を聴かせていただけに、今回の性格的作品での成功も納得です。
充実したブックレット
装丁はディジパック仕様で、ブックレット(英語・12ページ)には、ソコーリの師で、メンデルスゾーンの研究と演奏により権威と目されるロベルト・プロッセーダによる解説のほか、「一年」自筆譜の各曲扉部分に書き込まれている詩文テキストを原語(ドイツ語)と英訳で掲載するなど内容充実。
チャイコフスキー「四季」の35年前
「一年」、各月を表現した12曲と後奏曲のコラールで構成。似た趣旨のチャイコフスキーのピアノ曲集「四季」が完成するのは1876年のことなので、ファニーが35年ほど先行しています。
凝った自筆譜の体裁
ファニー・メンデルスゾーンが「一年」に取り組んだのは1人息子ゼバスティアン[1830-1898]にあまり手がかからなくなった頃のことで、時間的余裕もあったのか、作品ごとに色分けした紙を使用して五線譜をつくり、各曲の扉にはゲーテやシラー、アイヒェンドルフ、ティークらの作品から引用した詩文の一節を載せ、曲の冒頭部分の余白には、宮廷画家である夫のヴィルヘルム・ヘンゼル[1794-1861]が挿絵を描きこむという凝りようです。
「3つの性格的小品」
ファニーの創作の絶頂期ともいわれる1846年の作品群から、H.414とH.442、H.452の3曲を選び、1996年にカッセルのフローレ・エディションが出版した曲集。同社は1989年に「一年」(第1稿)を出版していました。
ガイア・ソコーリ (ピアノ)
1998年にイタリア北部のエルバ(Erba、エルバ島はElba)に誕生。クラウディア・ボーズにピアノの指導を受けた後、イモラのピアノ・アカデミーでレオニード・マルガリウスに、アカデミア・ムジカフェリックスでロベルト・プロッセーダらに師事。
その間、13歳でニューヨークのブラッドショー&ブオノ国際ピアノコンクールで第1位を獲得してカーネギーホールのワイル・リサイタルホールにデビューするなど数多くのコンクールでも活躍し、イタリア、アメリカのほか、フランス、スイス、ルーマニア、アルバニア、ロシアでも演奏。CDは、Piano
Classicsなどから発売。
ちなみに左腕のタトゥー「Quod me nutrit
me destruit」は、ラテン語で「私を養うものは私を滅ぼす」といった意味の自戒の言葉です。シェイクスピア別人説でもおなじみのイギリスの劇作家クリストファー・マーロウ[1564-1593]の21歳の時の肖像画にも大きく書き込まれており、女優のアンジェリーナ・ジョリーがタトゥーにしたことでよく知られるようになりました。
録音 2023年3月4日、5月9日、20日、イタリア、プラート、ムジカフェリックス・スタジオ
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<メジャー・レーベル>
<国内盤>
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LIVE NOTES
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葵トリオ、磯村和英
モーツァルト&ブラームス
モーツァルト:
ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493
ブラームス:
ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op.25 |
磯村和英 (ヴィオラ)
葵トリオ
秋元孝介 (ピアノ)
小川響子 (ヴァイオリン)
伊東 裕 (チェロ) |
葵トリオのピアノ・クァルテット、plays モーツァルト&ブラームス ─ヴィオラの名手
磯村和英氏を迎えて─
磯村和英 元東京クヮルテット ヴィオラ奏者。現在、桐朋学園特命教授。
こちらもどうぞ!葵トリオの小川さんを応援するページ
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1/9(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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MDG
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ライプツィヒ弦楽四重奏団
ハイドン:弦楽四重奏曲集Vol.18
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)
弦楽四重奏曲第38番(第30番)変ホ長調
op.33-2, Hob. III:38『冗談』
(ロシア四重奏曲第2番)
弦楽四重奏曲第40番(第34番)変ロ長調
op.33-4, Hob. III:40
(ロシア四重奏曲第4番)
弦楽四重奏曲第42番(第33番)ニ長調 op.33-6,
Hob. III:42
(ロシア四重奏曲第6 番) |
ライプツィヒ弦楽四重奏団
シュテファン・アルツベルガー(第1ヴァイオリン)
ティルマン・ビューニング(第2ヴァイオリン)
イーヴォ・バウアー(ヴィオラ)
ペーター・ブルンズ(チェロ) |
名門ライプツィヒ弦楽四重奏団、ハイドン弦楽四重奏曲集第18弾!「ロシア四重奏曲集」から
録音:2023年とおもわれるが現時点で情報なし。
56'04
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者らにより、1988年に結成されたライプツィヒ弦楽四重奏団。
以後、彼らは弦楽四重奏団としての活動に専
念し、精緻なアンサンブルと正統的で明晰な解釈により、世界40ヶ国以上で賞賛を獲得しています。
55人の作曲家の約200作品という膨大なレパートリーを持
つ彼らは、モーツァルト、ベートーヴェンから現代、編曲作品に至るまで幅広い作品を精力的に演奏しておりCDもすでに多数制作しています。
現在進行中なのがハ イドンの弦楽四重奏曲全集。
今回は、1781年ハイドンが50歳の時に作曲された作品33、通称「ロシア四重奏曲」です。
1782年4月にアルタリア社より出版された全6曲からなる弦楽四
重奏曲集で、ロシア大公に献呈されたことに由来します。本盤には6曲の内3曲を収録しています。
作品33-2 は『冗談』と呼ばれており、第4楽章の終わり方が
ユニークであることから付けられました。
終楽章の主題が終わり、一度楽曲が終了したと思わせますが、4小節間の休止の後、冒頭のフレーズを繰り返しピアニッシ
モで終わるという、ハイドンらしい機知に富んだ楽曲となっています。
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ライプツィヒ弦楽四重奏団
ハイドン:弦楽四重奏曲集Vol.19
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)
弦楽四重奏曲 イ長調 Hob. III:7 op.2-1
弦楽四重奏曲 ホ長調 Hob. III:8 op.2-2
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hob. III:10 op.2-4
弦楽四重奏曲 変ロ長調 Hob. III:12 op.2-6 |
ライプツィヒ弦楽四重奏団
シュテファン・アルツベルガー(第1ヴァイオリン)
ティルマン・ビューニング(第2ヴァイオリン)
イーヴォ・バウアー(ヴィオラ)
ペーター・ブルンズ(チェロ) |
名門ライプツィヒ弦楽四重奏団、ハイドン弦楽四重奏曲集第19弾!最初期の曲集、作品2
録音:2023年7月21-23、マリエンミュンスター修道院コンツェルト/72'13
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者らにより、1988年に結成されたライプツィヒ弦楽四重奏団。
以後、彼らは弦楽四重奏団としての活動に専
念し、精緻なアンサンブルと正統的で明晰な解釈により、世界40ヶ国以上で賞賛を獲得しています。
55人の作曲家の約200 作品という膨大なレパートリーを持
つ彼らは、モーツァルト、ベートーヴェンから現代、編曲作品に至るまで幅広い作品を精力的に演奏しておりCDもすでに多数制作しています。
現在進行中なのがハ イドンの弦楽四重奏曲全集。
今回は、初期の弦楽四重奏曲作品2を収録。ハイドンがエステルハージ家に仕える前、フュルンベルク男爵に仕えていたころに作曲されています。
4 人で演奏可能 なディヴェルティメントをフュルンベルク男爵が依頼したのが最初の弦楽四重奏曲と言われています。
4つの作品のうち、作品2-6だけは第1楽章が緩徐楽章であ
り、主題と4つの変奏からなる変奏曲になっています。
ハイドンの創意工夫に溢れた作風の原点を感じることのできる曲集となります。
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ジョルジュ・オーリック: 歌曲集
ジョルジュ・オーリック(1899-1983):
映画『アンリエットの巴里祭』(1952)~「Sur
le Pave de Paris」
「春」(1935)
ジェラール・ド・ネルヴァルの5つの詩(1925)
映画『赤い風車(ムーラン・ルージュ)」(1952)~
「Moulin des amours」
マックス・ジャコブの3つの詩(1945/46)
ジャン・コクトーの8つの詩(1917/18)
タンゴ・ノクターン
来てよ、あたしの愛する人(Viens, toi
qui m'aimeras)
映画『自由を我等に』(1931)~「A nous,
la liberte !」
ヴォカリーズ(1926)
アルファベット(1920) |
ホルガー・ファルク( バリトン)
シュテッフェン・シュライエルマッヒャー(ピアノ) |
バリトン歌手のホルガー・ファルク、ピアニストのシュライエルマッヒャーによる歌曲シリーズ。「フランス六人組」にして映画音楽の大家、「ムーラン・ルージュ」をはじめとする名曲の数々、オーリック歌曲集
録音:2023年9月1-3日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス
バリトン歌手のホルガー・ファルク、ピアニストのシュテッフェン・シュライエルマッヒャーによる一連の知られざる歌曲集シリーズ。
今回は、「美女と野獣」「ロー マの休日」をはじめとする映画音楽の分野で活躍した「フランス六人組」の一人ジョルジュ・オーリックの歌曲を収録したアルバム。
オーリックは250本以上の映 画音楽を作曲。このアルバムには、オーリックの代名詞であるジョン・ヒューストン監督による印象派の巨匠ロートレックの短い生涯を美しい映像で綴った映画『赤
い風車』から往年のハリウッド女優、ザ・ザ・ガボールが口パクで歌った「ムーラン・ルージュの歌」などの人気曲が収録されています。
またルネ・クレール監督の 傑作トーキー映画『自由を我等に』からの3曲は、オーリックのメロディーメーカーとしての創造の原点を垣間見ることにできる楽曲です。
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NAIVE
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「小さな子供の世話をするように、人々を芸術に目覚めさせる」
ジョルジュ・サンド~サロンの世界
「ジョルジュ」 ソーニャ・ヨンチェヴァ
1. ショパン:カスタ・ディーヴァ ホ長調
(ベッリーニ:《ノルマ》より)
2. [朗読] カスタ・ディーヴァのエコー
(ミュッセ(1810-1857)からサンドへの手紙)
3. レオンカヴァッロ(1857-1919):12月の夜
4. ドリーブ(1836-1891):カディスの娘
5. ショパン:3つの夜想曲 op.9より第2番
変ホ長調
6. [朗読] サンドからショパンへの手紙
7. オッフェンバック(1819-1880):
ファンタジオ 第1幕第5場 第2番 バラード
8. ポーリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):
6つのメロディより第5番 マドリード
9. ヴィアルド:6つの小品 VWV 3003より 第1
番 ロマンス イ長調
10. ジョルジュ・サンド(1804-1876):マリー・ドルヴァルへの手紙
11. トスティ:ニノン
12. ヴィアルド:ショパンの12のマズルカより第8番
VWV 4028
(原曲:
13. ヴィアルド:ショパンの12のマズルカより第6番
VWV 4022
(原曲:マズルカ ト短調 op.24-1)
14. リスト:愛の夢 第3番 変イ長調
15. [ 朗読] サンドの思考メモなどの朗読
16. ヴィアルド:
ブラームスのハンガリ―舞曲に基づく二重唱「ボヘミアの女たち」 |
ソーニャ・ヨンチェヴァ
(ソプラノ)[3-4, 7-8, 11-13, 16] | 朗読
[2, 6, 10, 15]
マリーナ・ヴィオッティ(メゾ・ソプラノ)[13,
16]
アダム・タウビッツ(ヴァイオリン)[9]
オルガ・ザド(ピアノ)[10以外すべて] |
ソーニャ・ヨンチェヴァ、naiveより登場!ショパンとサンドのサロンの世界
録音:2024年3月、スイス
ジョルジュ・サンドといえばショパンの恋人として有名ですが、当時の人気女性作家で、男装の麗人でサロンに行っては様々な男性をとりこにした、19世紀のサ
ロン文化のまさに花のような存在でした。
しかし単なるパリピだったのではなく、そのペンから生み出される言葉の力で真理を浮き彫りにする能力で、社会的、芸
術的問題を恥じることなく明らかにし、社会を改善しようとした人物でもあります。
サンドの邸宅は美しいサロンとして、ショパン、リスト、ヴィアルド、ミュッセといっ
た当時の最先端をゆく芸術家たちが招かれておりました。
「小さな子供の世話をするように、人々を芸術に目覚めさせる」。
サンドに長いこと魅了され、サンドのこの言葉を知って以来、ヨンチェヴァは、毎朝目覚めるたびにこのサンドの言葉を思い、芸術について考えているといいます。
サンドへの敬意から生まれた、想像力 豊かなサロンの世界を堪能できます。
レオンカヴァッロ(トラック3)、オッフェンバック(トラック7)、ヴィアルドの歌曲(トラック8)およびトスティのニノン(トラック11)はミュッセ、サンドの恋人だっ
た人物によるテキスト。
ヴィアルドは当時の大歌手で、サンドは彼女をモデルにした作品を書いたこともあります。
ヴィアルドはまた作曲も手掛けており、ここでは
彼女の作品から、ショパン作品に基づいた歌曲(トラック12,13、テキストはルイ・ポメイ)なども収録しています。
ヨンチェヴァは、1981年生まれ。2010年にプラシド・ドミンゴ主催のオペラリアコンクールで最優秀賞と特別賞を受賞し、一躍世界の注目を集めます。
独特の美しい声とドラマティックな表現力、華のある舞台姿でMETをはじめ、世界の主要な歌劇場に欠かせない歌手として活躍しています。
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OP 8676
(2CD)
\4900
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アンドレア・マルコン(指揮)&ラ・チェトラ・バロックオーケストラ
ヴィヴァルディ:
歌劇《アルシルダ、ポントの女王》RV 700
[全3幕]
ドメニコ・ラッリ台本、1716年10月、
ヴェネツィア、サンタンジェロ劇場で初演 |
アンドレア・マルコン(指揮)
ラ・チェトラ・バロックオーケストラ
バーゼル声楽アンサンブル
ベネデッタ・マッズカート(メゾ・ソプラノ/アルシルダ)
ヴァシリサ・ベルチャンスカヤ(メゾ・ソプラノ/リセア)
ニコロ・バルドゥッチ
(ソプラニスタ(カウンターテナー)/バルツァーネ)
マリー・リス(ソプラノ/ミリンダ)
レオナルド・コルテッラッツィ(テノール/タメーゼ)
シーラ・パチョルンコ(ソプラノ/ニカンドロ)
ホセ・コカ・ロサ(バス/チサルド) |
ヴィヴァルディの創意に満ちたオペラをマルコンの流れるような活き活きとした指揮で!
録音:2024年6月8-12日、スイス
ヴィヴァルディ・エディションから、オペラ《アルシルダ》の登場。複雑な人間関係、牢獄の場面、王族の狩り、性的暴行、喧嘩、何度も行われる擬似的な公的儀
式など、ヴィヴァルディの飽くなきイマジネーションを刺激するシチュエーションが盛りだくさん。ヴィヴァルディの創意のすべてが詰まった音楽を、マルコンが、生
き生きとした流れるような指揮で、現代によみがえらせました!
《アルシルダ》は、1716年10月、ヴェネツィアのサンタンジェロ劇場で創作されました。
アナトリア北部の古代地方の女王アルシルダが、隣国キリキアの王となっ
たばかりの王子タメーゼと婚約する。
もうひとつの隣国リディアの王バルツァーネはアルシルダと恋に落ちたが、タメーゼの双子の姉妹であるリセアと密かに婚約
している・・・というやや複雑なこの物語は、7
つの異なる役柄があり、どの人物もひとしく重要で、仮面舞踏会のような変装や身分をめぐる駆け引きに満ちてい
ます。
この直前に作曲された《勝利のユーディタ》と同じアリアが見られるという部分はありますが、残りの部分はまったく新しい音楽で構成されています。
最も印 象的な場面は、ヴィヴァルディがナイチンゲールの声(ヴァイオリン)とカッコウの声(ヴィオラ)を半音階的に上行する8
分音符の繰り返しで鳥の小さなステップ を再現している第2幕第9場のバルツァーネのアリアでしょう。
また、第2幕の第6場全体も、とてつもない創意工夫に満ちており、ほとんど映画のようなスナップ
ショットの驚くべき連続です。
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WERGO
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WER 7412
(2CD)
\3600
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AGGREGATE~自動パイプオルガンのための新作
[CD 1]
コンロン・ナンカロウ:プレイヤー・ピアノのための習作第11番
ハンプス・リンドウォール:AFK パート2
gamut inc:Aggregat 11 パート1
gamut inc:Aggregat 11 パート2
セス・ホーヴィッツ:習作第0番「無題」
マーク・フェル:
オルガンのための「デュレイショナル・インターウィーブ」#5
マーク・フェル:オルガンのための「フィンガー・システム」#4
セス・ホーヴィッツ:習作第99番「ストラミング・マシーン」
[CD 2]
コンロン・ナンカロウ:プレイヤー・ピアノのための習作第21番
ジェシカ・エコマネ:転換点(抜粋)
マーク・フェル:
オルガンのための「デュレイショナル・インターウィーブ」#7
ニルス・ヘンリク・アスハイム:
ロスト・アンド・ファウンド・ループ
#1(抜粋)
アルトゥラス・ブムシュテイナス:グヴィズダウィ
セス・ホーヴィッツ:
習作第1番「Octaves, Systematically
Filled & Folded」
ハンプス・リンドウォール:AFK パート1
フィリップ・ソルマン&コンラート・シュプレンガー:「抜粋」 |
gamut inc
[マリオン・ヴェルレ&
マチェイ・スレジエツキ(オルガン) |
未来に響く刺激的なサウンド、教会オルガンとエレクトロニクスの融合
録音:2021、2022年/ベルリン、アグリゲイト・フェスティヴァル/64:22、53:16
現代最先端のパイプオルガンの世界がいかにエキサイティングなものであるかを示す、マリオン・ヴェルレとマチェイ・スレジエツキによるオルガン・デュオ「gamut
inc」のアルバム。
彼らが毎年ベルリンで開催している「アグリゲイト・フェスティバル」は、様々なバックグラウンドを持つ電子音楽家、作曲家、オルガニストたちが、いわゆる「ハ
イパーオルガン」について様々な立場からプレゼンテーションを行う刺激的な企画。
そこから2021年と2022年の模様を収録したのが当盤。
自分たちでプログ ラムしたソフトウェアを使い、手動では不可能な方法でストップをコントロールし、驚くべき音響合成を行います。
新作、即興、既存曲の改作などを通じ、オルガンと
エレクトロニクスの相互作用を追求。
アルゴリズミックな演奏指示を実践し、歴史的な楽器である教会オルガンから未来のサウンドを引き出します。
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DUX
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DUX2095
(2CD)
特別価格
\4200
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海の間奏曲 ~
1600年頃のバルト海のタブラチュア譜からの鍵盤音楽
組曲第1番/組曲第2番/組曲第3番/
組曲第4番/コンクルージョン |
コリーナ・マルティ(ハープシコード) |
1600年頃の様々なタブラチュア譜を組み合わせて新たな組曲を創作!
バーゼル・スコラ・カントルム(SCB/スコラ・カントルム・バジリエンシス)でも教鞭を執っているスイス生まれのハープシコード&リコーダー奏者、コリーナ・マルティが意欲的なアルバムをリリース。
グダニスク、オリバ、ブラニェヴォなどバルト海に近いポーランドの都市で16世紀~17世紀にかけて生まれたとされる、世俗的なものから宗教的なものまで様々なタブラチュア譜を軸にして、ポーランド、ドイツ、オーストリアに保存されているいくつかのタブラチュア譜と組み合わせて4つの組曲に仕立て上げました。
14世紀から後期バロックまで幅広い古楽に精通するコリーナ・マルティならではの興味深い企画といえるでしょう。
※録音:2022年11月29日-30日&2023年9月6日-7日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ウォムジャ室内フィルハーモニック・コンサート・ホール(ポーランド)
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ヒンデミット:3つのピアノ・ソナタ
ヒンデミット:
ピアノ・ソナタ第1番 イ長調《マイン川》
ピアノ・ソナタ第2番 ト長調
ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 |
アグニェシュカ・パナシウク(ピアノ) |
ヒンデミットがアメリカ滞在時に作曲し、J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」の作風に20世紀のスタイルが融合した作品「ルードゥス・トナリス」をDuxレーベルに録音していたピアニスト、アグニェシュカ・パナシウクが今度はヒンデミットのピアノ・ソナタ集をレコーディング。
鋭い洞察力と機知に富んだ解釈で、グールド、リヒテル、ワイルドと繋がれてきた「ヒンデミットのソナタ」の演奏史に新たな名を刻みます。
※録音:2023年12月5日-6日(オルシュティン、ポーランド)
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フルートとオルガンのためのポーランド音楽
ミェチスワフ・スジニスキ(1866-1924):
悲歌 嬰ヘ短調 Op.30(幻想曲より)
シマノフスキ:練習曲 変ロ短調 Op.4-3
カジミエシュ・ヴィウコミルスキ(1900-1995):アリア
ルトスワフスキ:3つの断章
マリアン・サワ(1937-2005):アリア
イェジ・バウエル(b.1936):嘆きと喜び
ウカシュ・ヴォシ(b.1967):詩
アダム・ポレンプスキ(b.1990):T-rains
クシシュトフ・グジェシュチャク(b.1965):Between... |
マルティナ・クルプシ=ラドニ(フルート)
トマシュ・グウホフスキ(オルガン) |
フルートとオルガンという楽器の組み合わせが表現力と音色に無限の可能性を持つことを教えてくれる1枚。
元々は別の編成のために書かれた作品の革新的なトランスクリプションも含めて、ポーランドのあらゆる作曲家によるインスピレーションあふれる作品の数々をお届けします。
最後の3曲は優れたパートナーシップで豊富なコンサートやレコーディングの実績を重ねてきたマルティナ・クルプシ=ラドニとトマシュ・グウホフスキの2人に捧げられた作品です。
※録音:2023年7月28日-30日(ヴロツワフ、ポーランド)
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トマシュ・スクヴェレス:ON THE BRINK OF REALITY
トマシュ・スクヴェレス(b.1984):
ライナー・マリア・リルケの4つの詩
(ソプラノと6人の器楽奏者のための)
レヤック
(バリトン・サクソフォン、2本のチェロと
4人の打楽器奏者のための)
デヌオ
(マリア・スクヴェレスの詩に基づく、ソプラノと
大規模な器楽アンサンブルのための)
Uber das targige Licht der Doppelsterne...
(交響楽団のための) |
ヨゼフィーネ・ゲーマン(ソプラノ)
アンサンブル・レコンシル
ヨアンナ・フレシェル(ソプラノ)
ウィーン放送交響楽団
コルネリウス・マイスター(指揮)、他 |
レーゲンスブルク・フィルの首席チェロ奏者を務めるなど優れたチェリストとしての顔も持つポーランド生まれの作曲家トマシュ・スクヴェレスは、ウィーンを拠点にしつつ世界各地の音楽祭に出演するなど大活躍中。
このアルバムには様々な編成のために書かれた初録音となる作品を4曲収録。
コルネリウス・マイスターが指揮するウィーン放送交響楽団やソプラノのヨアンナ・フレシェルなど、一流の演奏家たちによってその複雑で多元的な音楽の魅力が紹介されています。
※録音:2016年~2023年
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フィリップ・フェストゥ:Omikuji
フィリップ・フェストゥ(b.1970):Omikuji
(話し声、ヴァイオリン、フルート、クラリネット、
ピアノ、パーカッション、固定音のための) |
アンサンブル・イン |
フランスの作曲家、フィリップ・フェストゥの2023年作「Omikuji」。
22の小曲で構成される本作はその名の通り日本のおみくじからインスピレーションを受けて作曲され、仏教とキリスト教両方の精神性を表現しています。
アンサンブル・インにはヴァイオリンの細田千香子とフルートの佐藤真由という2人の日本人演奏家が参加しています。
※録音:2023年4月(マルセイユ、フランス)
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コルチャク:飲み物をください ~
古代のテキストとポーランドの歌による四旬節
ヤヌシュ・クシシュトフ・コルチャク(b.1994):
Soul of Christ/Give Me a Drink/
Welcome, the Crucified/Glory to You,
Word of God/
Hail, Worshipful Mother/Beneath Thy
Protection/
Father God Almighty/Weep, Angels/
Stood the Mother, Full of Grief/Most
Holy Mothe/
Good Night, Holy Head |
カトヴィツェ市シンガーズ・アンサンブル"カメラータ・シレジア"
アンナ・ショスタク(指揮) |
1994年生まれの若手ポーランド人作曲家、ヤヌシュ・クシシュトフ・コルチャクが古代のテキストとポーランドの歌を用いて作曲した声楽作品集。
現代作品の初演を数多く行い、フレデリク賞を受賞したアルバムが5枚を数えるカトヴィツェの合唱団、「カメラータ・シレジア」が一貫性のあるサウンドと豊かなハーモニーで神聖な合唱作品の本質を追求します。
※録音:2023年11月6日-8日(カトヴィツェ、ポーランド)
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CHANDOS
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CHSA5271
(SACD HYBRID)
\3000 →\2790
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エドワード・ガードナー(指揮)&ベルゲン・フィル
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op. 45
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム Op. 45
1. 幸いなるかな、悲しみを抱くものは
2. 肉はみな、草のごとく
3. 主よ、知らしめたまえ
4. いかに愛すべきかな、
なんじのいますところは、万軍の主よ
5. 汝らも今は憂いあり
6. われらここには、とこしえの地なくして
7. 幸いなるかな、死人のうち、主にありて死ぬるものは |
ヨハンナ・ヴァルロート(ソプラノ)
ブライアン・マリガン(バリトン)
エドヴァルド・グリーグ合唱団
ベルゲン・フィルハーモニー合唱団
コレギウム・ムジクム合唱団
(合唱指揮...ホーコン・マッティ・スクレーデ)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
メリナ・マンドッツィ(リーダー)
エドワード・ガードナー(指揮)
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録音:2024年3月20-22日 Grieghallen, Bergen(ノルウェー)
総収録時間:68分
1865年から1868年にかけて作曲されたブラームスの「ドイツ・レクイエム」は、ラテン語によるレクイエムのテキストではなく、ルター派の聖書から自ら選んだ言葉を用いており、死者のための祈りよりもこの世に残されて生きる者に慰めを与えることを意図した構成になっています。
エドワード・ガードナー指揮のベルゲン・フィルと合唱団は、透明度の高い澄んだ響きで、穏やかに温かく、この曲の世界を音にしてゆきます。
ヨハンナ・ヴァルロートは、ウィーン音楽芸術大学卒業後、2019年のミリアム・ヘリン国際歌唱コンクール優勝で国際的な注目を集め、2021年にはビルギット・ニルソン奨学金を受賞、2023年にはカーディフ世界歌手コンクールにスウェーデン代表として出場した期待の若手ソプラノ。
すでにグラインドボーン音楽祭やウィーン国立歌劇場の舞台に立ち、その歌声は人々を魅了しています。
ブライアン・マリガンは、アイルランド系アメリカ人のドラマティック・バリトン。
メトロポリタン歌劇場やサンフランシスコ歌劇場をはじめ、欧米や日本の主要な歌劇場や音楽祭に定期的に出演、録音でも高い評価を受けています。
美麗な音色を高音質録音で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。

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OUR RECORDINGS
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O Listen! -
ウロシュ・クレーク、エルセ・マリー・パーゼ:合唱作品集
ウロシュ・クレーク(1922-2008):
1-3. 3つの秋の歌(1991)
1. I: O Listen/2. II: Some deep
song/3. III: Come away
4. Vora bije (1997)
5. 詩篇第42篇 (Desiderium exsulis)
(1991)
6. Samotno ugibanje (1987/1998年改訂)
7. Vester, Camenae (1994)
エルセ・マリー・パーゼ(1924-2016):
8-10. Korsatser(1951-55/2000年改訂)
8. I dromme/9. II: Den hvide nat/10.
III: Midsommervise
11. Volo-spa hoc est (1956)
12-22. マリア(1980)
12. I: Venerari/13. II: Amare/14.
III: Mirari/
15. IV: Pati/16. V: Contristari/17.
VI: Desidare/
18. VII: Judicare/19. VIII: Scire/20.
IX: Orare/
21. X: Sanctificare/22. XI: Vivere |
デンマーク国立声楽アンサンブル
マルティナ・バティッチ(指揮) |
録音:2024年4月15-19日 DR Koncerthuset
Studio 2、コペンハーゲン(デンマーク)
総収録時間:68分
デンマーク国立声楽アンサンブルと新首席指揮者マルティナ・バティッチの最新アルバム。
ここではバティッチの故郷、スロベニアの作曲家ウロシュ・ク
レークと、電子音楽の先駆者エルセ・マリー・パーゼの作品が取り上げられています。
クレークの作品は調性感を持つハーモニーの中に、民族音楽の
影響を受けたポリフォニーが取り入れられたもので、どれも神秘的な美しさをたたえています。
パーゼの合唱曲は、1950年代の作品と電子音楽を用
いた「マリア」(1980)を収録。
「マリア」は、戦争のトラウマを癒すために書かれた作品で、聖母マリアの苦しみの段階を描いた11の楽章で構成された大作。
現代宗教音楽の傑作の一つと評価されています。この曲の電子音楽の部分は1972年に彼女自身が作成したもので、演奏時はスピーカー
で再生されます。
ここで清冽なソプラノ・ソロを聴かせるのはデンマーク出身のアンナ・ミルマン。
2023年からデンマーク国立声楽アンサンブルのメンバー
として活躍しています。

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SOLO MUSICA
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スイスの愛 - 愛の苦しみと欲望の歌曲集 |
フランツィスカ・ハインツェン(ソプラノ)
ベンヤミン・ミード(ピアノ) |
1. 民謡:'s isch aben e Monsch uf Arde
– Guggisberger-Lied(B. ブリテン編)
2-6. ローター・ケンプター(1844-1918):
Der Liebe Leid und Lust 愛の苦しみと欲望
Op. 13(1894)
2. Das Madchen/3. Der Mond/4. Die
Lichtelfen/
5. Der Knabe/6. Die Nachtigall am
Fenster
7. 民謡:Schonster Abestarn(C. フランシス=ホード編)
8-11. ヨハン・カール・エシュマン(1826-1882):5つの歌曲
Op. 7 より第2番-第5番(1852)
8. Es schienen so golden die Sterne/9.
Auf dem Meere/
10. Denn du bist fern/11. Nachtlich
macht der Herr die Rund'
12. ハイディ・ストゥッキ(1915-2012):Du
fragsch mi, war i bi(F. ツェーンダー編)
13-19. イヴォンヌ・ロースリスベルガー(1889-1980):7つの歌曲(1912)
13. Helle Nacht/14. Verzweiflung/15.
Ich liebe Dich/16. Mein Geleit/
17. Aus banger Brust/18. Aufblick/19.
Sehnsucht nach Vergessen
20. フェルディナント・フーバー(1791-1863):Lueget,
vo Berg und Tal(1822-23)
21-24. ヴィルヘルム・バウムガルトナー(1820-1867):10の歌曲
第1集(1859)
21. Abendlied/22. Nacht liegt auf den
fremden Wegen/
23. Warme verschwieg'ne Nacht/24. Mondnach
25. アルトゥール・ボイル(1915-2010):
Am Himmel stoht es Sternli(1933)(R. ベルンナー編) |
録音:2024年10月 La Prairie Bellmund(スイス)
総収録時間:71分
19世紀半ばのスイスでは、芸術家が専門教育や雇用機会を得る場が限られており、作曲家たちはドイツなどの国外でキャリアを追求しました。
彼らが自国に戻り作曲したドイツ風の歌曲(リート)は家庭や合唱活動で楽しまれ、国民的アイデンティティの形成やコンサートで重要な役割を果たしました。
アルバムにはドイツで教育を受けた作曲家たちの作品を収録。特に注目されるのは、女性作曲家イヴォンヌ・ロースリスベルガーの「7つの歌」です。
この作品は1912年のスイス作曲家フェスティヴァルで演奏され、19世紀から20世紀初頭の女性作曲家の作品がほとんど紹介されなかった中で評価を受けました。
スイスのソプラノ、ハインツェンとピアニスト、ミードが、ドイツの伝統を継承した歌曲や方言による歌曲、民謡を織り交ぜた多彩な作品を丁寧に演奏しています。

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ウジェーヌ・イザイ:無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ
1-4. 第1番 ト短調/5-8. 第2番 イ短調/
9. 第3番 ニ短調「バラード」/10-12.
第4番 ホ短調/
13-14. 第5番 ト長調/15. 第6番 ホ長調 |
エルヴィン・ホッジャ・ガニエフ(ヴァイオリン) |
録音:2024年1月15-17日 Tonstudio Tessmar,
Hannover(ドイツ)
総収録時間:77分
1997年生まれのヴァイオリニスト、エルヴィン・ホッジャ・ガニエフが弾く、瑞々しい解釈によるイザイのヴァイオリン・ソナタ集。
5歳でヴァイオリンを始めたガニエフは、チューリッヒ音楽院の若手学生プログラムに入学し、8歳で祖父のサーバー・ガニエフと共に初めてオーケストラとのコンサートを行いました。
その後は10歳でモスクワ・ヴィルトゥオーゾと共演するなど才能を発揮、ドイツのハノーファー音楽舞台芸術大学でクリストフ・ヴェグリズィン教授に師事し修士号を取得、またスペインのレイナ・ソフィア音楽院でザハール・ブロン教授のクラスで学び学士号を取得しました。
現在はエッセンのフォルクヴァング芸術大学でアレクセイ・セメネンコ教授のもとで学んでいます。
彼は数々の国際コンクールの受賞歴があり、2023年にはカロル・シマノフスキ国際音楽コンクールで2位を獲得、2021年にはジョルジェ・エネスク国際ヴァイオリンコンクールで特別賞を受賞。
2021年には、現代作曲家ジェム・エセンとファジル・サイの作品を録音し、現在も新たな録音プロジェクトが進行中です。
使用楽器は1715年製のジュゼッペ・グァルネリ「フィリウス・アンドレア」です。

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BERLIN CLASSICS
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25人のトランペット奏者が集結
マティアス・ヘフス、トランペット・コンソート
モラレス、ヘンデル、テレマン、モーツァルト、他
CD 51'11
ジョージ・フリデリック・ヘンデル [1685-1759]
二重協奏曲第2番ヘ長調 HWV 333 (抜粋)
ゲオルク・フィリップ・テレマン [1681-1767]
4つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調
TWV 40:202 (抜粋)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
[1756-1791]
自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.
616 07:17
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー [1840-1893]
「くるみ割り人形」組曲 Op.71a~第1曲 小序曲 03:20
エリック・モラレス [1966- ]
「無限の上昇」 08:06
スタンリー・マイヤーズ [1930-1993]
映画「ディア・ハンター」~カヴァティーナ 03:59
エリック・モラレス
「賛美とともに歌う」
フレッド・アーラート
「手紙でも書こう」 02:36
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トランペット・コンソート
マティアス・ヘフス
イ・ヒョンジュン
ヤニス・バルト
ヨナス・ブロイヤー
サミュエル・リープホイザー
ハファエル・シモンエス
マティアス・ザイツ
セシリエ・マリア・アイコース
アルテミイ・ラチノフ
ハンナ・クォン
三村梨紗
リーヌス・シュティックドルン
ヘイン・カン
フェードル・ピリアフスキー
アントン・ケラー
ヴァレンティン・アネルボ
ヨハネス・バルトマン
マヌエル・ミッシェル
セバスチャン・サレ
アンドレ・ショッホ
ジョーザ・マリーシ
松久保彩花
エミリア・ズフリヒ
オリヴァー・クリスティアン
アレハンドロ・オロスコ
ニキータ・ヴォロフ (ピアノ)
福本茉莉 (オルガン/ゲルハルト・グレンツィング
2015年製作)
リハールド・ベンツェ・マシャ (チューバ)
リン・チェン (ティンパニ&パーカッション)
ラファ・ミュラー (ドラム) |
25人のトランペット奏者が集結
ジャーマン・ブラスでおなじみのトランペット奏者、マティアス・ヘフスは、ハンブルク国立フィルの首席奏者を16年間務めたのち、2000年からはハンブルク音楽演劇大学でトランペットを教えながらソロやアンサブルでの活動を展開。
このアルバムではへフスの教え子を中心にハンブルク・フィルのメンバーなど24人のトランペット奏者がヘフスのもとに集まり、「トランペット・コンソート」としてピッコロ・トランペットからフリューゲルホルンまでざまざま楽器で多彩なアンサンブルを展開。
収録作品はバロックから現代まで幅広く、アメリカのエリック・モラレスによるトランペット・アンサンブル作品「無限の上昇」と黒人霊歌編曲集「賛美とともに歌う」のほか、ヘンデル、テレマン、モーツァルト、チャイコフスキーなどの編曲を集めています。

録音:2024年4月10~12日、ハンブルク音楽演劇大学ジャズホール、4月14~15日、グロースハンスドルフ・シュマレンベック、復活教会
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0303481NM
\2700
※LP同時発売
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アナログ電子ピアノも用いたノスタルジックなアルバム
プレリュード・タブロー
ヨハネス・モッチュマン [1978- ]
1. 「プレリュード第1番」 02:23
ヨハネス・モッチュマン
2. 「コン・スピリオ 1」 03:40
ジャン・アラン [1911-1940] (ヨハネス・モッチュマン編)
3. 「シトー派コラール」 01:35
ヨハネス・モッチュマン
4. 「CP70-インターリュード」 03:51
ヨハネス・モッチュマン
5. プレリュード第4番 02:34
アルヴォ・ペルト [1935- ] (モッチュマン編)
6. 「アリーナのために」 03:08
ヨハネス・モッチュマン
7. 「コン・スピリオ 2」 03:30
シェーンベルク [1874-1951] (モッチュマン編)
8. ピアノ小品集 Op.19~第4曲 01:22
ヨハネス・モッチュマン
9. 「プレリュード・タブロー第1番」 01:18
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ヨハネス・モッチュマン
10. 「プレリュード・タブロー第2番」 01:54
ヨハネス・モッチュマン
11. 「プレリュード・タブロー第3番」 04:05
ヨハネス・モッチュマン
12. 「プレリュード・タブロー第41番」 02:13
フレデリック・ショパン [1810-1849] (モッチュマン編)
13. 前奏曲 Op.28 No.6 02:12
ジョージ・ベンジャミン [1960- ] (モッチュマン編)
14. 「スペル」 01:02
ヨハネス・モッチュマン
15. 「AION」~ノットゥルノ 07:10
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750] (モッチュマン編)
16. 前奏曲 BWV 867 03:23
ヨハネス・モッチュマン
17. 「遠くから」 01:47
アレクサンドル・スクリャービン (モッチュマン編)
18. 前奏曲第21番 Op.11 01:51
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ヨハネス・モッチュマン(ピアノ、電子ピアノ) |
ドイツの作曲家でピアニストのヨハネス・モッチュマンが、先人たちの静謐な作品を交えてノスタルジックな雰囲気のピアノ・アルバムを制作。
ピアノといってもここで用いられているのはスタインウェイDだけでなく、モッチュマンが長年に渡って親しんできたヤマハのCP70(アルバム表紙に登場している楽器)、ローズ、ウーリッツァーというアナログ電子ピアノの3大メーカーの楽器も含まれています。CP70のためにはその名を冠した「CP70-インターリュード」が作曲されたほか、バッハとスクリャービンでも非常に美しいサウンドを響かせているのが印象的。
モッチュマンはこれらの楽器の独特の音色を生かしながら録音に臨み、プレリュード・タブロー第1番ではダイナミックな音楽をスタインウェイDで聴かせながら、続く第2番では対象的な穏やかな美しさを表現。
ちなみにこの第2番はモッチュマンの膨大な作曲データを機械学習したAIにプロンプトを与えて作曲したものなので、ノスタルジーが過去と未来を繋ぐものであることも示しているかのようです。
ヨハネス・モッチュマン (作曲、ピアノ)
1978年、西ドイツのハンブルクに誕生。9歳からピアノと作曲を始め、ドレスデンのカール・マリア・フォン・ヴェーバー音楽大学で、作曲をイェルク・ヘルヒェット
[1943- ]、ピアノをギュンター・アンガー [1956-
]、電子音楽をヴィルフリート・イェンチュ [1941-
]、音楽理論をクレメンス・キューン [1945-
]とルートヴィヒ・ホルトマイヤー [1964- ]に師事して卒業。
2002年から2006年まではカールスルーエ音楽大学でヴォルフガング・リーム
[1952-2024]に師事し、続いて、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の大学院でハンスペーター・キブルツ
[1960- ]の指導を受け、その後、アルゴリズムによる作曲に集中的に取り組み、現在はベルリン在住。
モッチュマンの作品は、これまで、アンサンブル・モデルン、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、南西ドイツ放送交響楽団、シャロウン・アンサンブル、アンサンブル・アダプター、アンサンブル・リゾナンツェ・エランティ、ベルリン・ドイツ室内管弦楽団、ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団などによって演奏されています。
CDは、Berlin Classics、Neue Meister、Springstoffなどから発売。
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ハーモニカとピアノによるポピュラー・アルバム
メリー・ハーモニカ
ジェームス・ロード・ピアポント
1. 「ジングルベル」 2:21
ジョーン・ジャビッツ、フィリップ・スプリンガー
2. 「サンタ・ベイビー」 2:39
シーア・ファーラー、グレッグ・カースティン
3. 「スノーマン」 4:44
ヒュー・マーティン、ラルフ・ブレイン
4. 「ささやかでも楽しいクリスマスを」
3:01
ジェスター・ヘアストン
5. 「聖母マリアの子」 3:47
エルンスト・アンシュッツ
6. 「おおクリスマスツリー」 5:05
伝承曲
7. 「山に登りて告げよ」 4:19
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エドゥアルト・エーベル
8. 「雪が静かに降り」 4:17
ヴィンス・ガラルディ、リー・メンデルソン
9. 「クリスマスタイム・イズ・ヒア」 4:04
ジョー・ビール、ジム・ブース
10. 「ジングル・ベル・ロック」 3:39
ジョン・レノン、ヨーコ・オノ
11. 「ハッピー・クリスマス (戦争は終わった)」
4:16
坂本龍一
12. 「メリークリスマス・ミスター・ローレンス」
5:12
ロバート・ウェルズ、メル・トーメ
13. 「クリスマス・ソング」 3:04
フランツ・クサヴァー・グルーバー
14. 「きよしこの夜」 2:27 |
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コンスタンティン・ラインフェルト (ハーモニカ)
ベンヤミン・ヌス (ピアノ)
アルマ・ナイドゥ (ヴォーカル/トラック4))
マーク・マーシャル (ヴォーカル/トラック9)
ルートヴィヒ・ヌス (トロンボーン/トラック9) |
よく知られたクリスマス・キャロルなどが、独自の編曲で演奏されています。
ハーモニカのコンスタンティン・ラインフェルトと、ピアノのベンヤミン・ヌスは主にジャズの分野で活動するドイツのアーティスト。
ゲストにはドイツの新人ポピュラー歌手アルマ・ナイドゥー (トラック4)と、同じくドイツのベテラン・ポピュラー歌手マーク・マーシャル (トラック8)、およびベンヤミンの父でジャズ・トロンボーン奏者のルートヴィヒ・ヌス (トラック8)が参加。

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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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SWR MUSIC
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SWR19161CD
(3CD)
\5100 →\4690
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貴重な放送録音をCD化。初出音源多数
ネルソン・フレイレ SWR録音集
【CD1】
フレデリック・ショパン(1810-1849):
1. アンダンテ・スピアナートと華麗な
大ポロネーズ 変ホ長調 Op. 22
2-5. ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.
35
6. スケルツォ第4番 ホ長調 Op. 54
【CD2】
ロベルト・シューマン(1810-1856)
1-3. 幻想曲 ハ長調 Op. 17/4. アラベスク
ハ長調 Op. 18
ヨハネス・ブラームス(1833-1897)
5-6. 2つのラプソディ Op. 79
5. 第1番 ロ短調/6. 第2番 ト短調
クロード・ドビュッシー(1862-1918)
7-9. 版画 L100
7. I. 塔(パゴダ)/8. II. グラナダの夕べ/9.
III. 雨の庭
【CD3】
アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915)
1. プロメテウス - 火の詩 Op. 60(1908-10)
マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946)
2-4. 交響的印象「スペインの庭の夜」(1909-15)
2. ヘネラリーフェにて/3. はるかな踊り/
4. コルドバの山の庭にて
エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959)
5. ピアノと管弦楽のための幻想曲「モモプレコース」(1929) |
【CD1】
ネルソン・フレイレ(ピアノ)
バーデン=バーデン・
フライブルクSWR交響楽団...1
エルネスト・ブール(指揮)...1
【CD2】
ネルソン・フレイレ(ピアノ)
【CD3】
ネルソン・フレイレ(ピアノ)
カールスルーエ室内合唱団...1
バーデン=バーデン・
フライブルクSWR交響楽団...1、2
ラインラント=プファルツ州立
フィルハーモニー管弦楽団...3
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)...1
エルネスト・ブール(指揮)...2
テオドール・グシュルバウアー(指揮) |
【CD1】録音:1970年12月17日 バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ...1 1968年11月12日
南西ドイツ放送スタジオ5...2-5 1999年12月8日(ライヴ)
マインツ、フランクフルターホフ...6
【CD2】録音:1999年12月8日(ライヴ) マインツ、フランクフルターホフ
【CD3】録音:1979年11月9日バーデン=バーデン、南西ドイツ放送
第3スタジオ...1 1970年12月18日 バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ...2-4 1999年5月17-18日ルートヴィヒスハーフェン/
BASF-ファイアアーベントハウス...5
【エレガンスと自然な深み - ネルソン・フレイレをしのんで、SWRのアーカイヴから貴重な放送録音をCD化。初出音源多数!】
フレイレは1944年10月19日、ブラジルのボア・エスペランサで生まれ、5人兄弟の末っ子として育ちました。
4歳でピアノを始め、すぐに才能を認められます。6歳で家族と共にリオデジャネイロに移住。
フレイレ自身は「幼少期は扱いにくい子供だった」と振り返りますが、両親は彼にピアノを強制せず自由に学ばせた結果、週末はビーチで遊び、日々2時間の練習をしつつ、毎年様々なプログラムのリサイタルを行う少年時代を過ごしたということです。
1957年、12歳のフレイレはリオデジャネイロでの国際ピアノコンクールで決勝に進出し、リリー・クラウスとマルグリット・ロンら審査員を驚かせるほどの演奏を披露、翌年にはウィーンに留学、フランツ・シュミットの教え子ブルーノ・ザイドルホーファーに師事しました(グルダやブッフビンダーと同門)。マルタ・アルゲリッチとはウィーンでの学生時代からの友人で、後にデュオとしての演奏活動も行っています。
以降は国際的な演奏活動を展開し、1967年にはCBSと専属契約して翌年ソロ・アルバムを発表。
2001年にはデッカと契約を結び、円熟した解釈によるアルバムを次々と発表。死の直前にはシューベルトやスクリャービンに取り組む計画がありましたが、腕の骨折により実現しませんでした。
2021年11月、77歳で生涯を閉じました。
フレイレにとってショパンは生涯を通じて愛する作曲家でした。
このアルバムに収録された3作品の録音時期には30年ほどの開きがありますが、どれも自然で軽やか、柔軟な魅力に満ちています。
また、シューマンやブラームスなどのロマン派作品やドビュッシーにも深い情熱を注ぎ、詩的で繊細な演奏に定評がありました。
このディスクでもシューマンの幻想曲やブラームスのラプソディでは卓越した技術と詩的表現の見事な融合が聴かれます。
オーケストラとの共演記録も貴重で、1979年のスクリャービンの「プロメテウス」の録音は、力強い響きと詩的な表現力を併せ持つ彼の演奏の本質を示す貴重な記録です。
母国ブラジルの作曲家ヴィラ=ロボスの幻想曲「モモプレコ-ス」や、1999年に録音されたファリャの「スペインの庭の夜」でも、卓越した技術と鮮やかな音色が際立っています。
特にファリャの録音では、26歳の若きフレイレの軽快かつ情熱的な演奏が楽しめます。
欧米での高い評価や充実したキャリアに比べると、フレイレが遺した録音は驚くほど少ないと言えるでしょう。
CD2では、シューマンの2曲が限定盤やマイナーレーベルのライヴ盤で出たことがありますが、他の曲は意外にも録音が無く、CD3の3曲も録音がありません。
これらの録音から受ける印象を原盤解説のクリストフ・フラツはこのように記しています。「フレイレの演奏は、いつもどこか軽やかで、どこか虹色のきらめきがする。」
ネルソン・フレイレのファンはもとより、広くピアノ好きにお勧めしたいセットです。
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<映像>
<LP>
BERLIN CLASSICS(LP)
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0303482NM
(LP)
\4200
※CD同時発売
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180グラム重量盤。
アナログ電子ピアノも用いたノスタルジックなアルバム
プレリュード・タブロー |
ヨハネス・モッチュマン(ピアノ、電子ピアノ) |
ドイツの作曲家でピアニストのヨハネス・モッチュマンが、先人たちの静謐な作品を交えてノスタルジックな雰囲気のピアノ・アルバムを制作。
ピアノといってもここで用いられているのはスタインウェイDだけでなく、モッチュマンが長年に渡って親しんできたヤマハのCP70(アルバム表紙に登場している楽器)、ローズ、ウーリッツァーというアナログ電子ピアノの3大メーカーの楽器も含まれています。
CP70のためにはその名を冠した「CP70-インターリュード」が作曲されたほか、バッハとスクリャービンでも非常に美しいサウンドを響かせているのが印象的。
モッチュマンはこれらの楽器の独特の音色を生かしながら録音に臨み、プレリュード・タブロー第1番ではダイナミックな音楽をスタインウェイDで聴かせながら、続く第2番では対象的な穏やかな美しさを表現。
ちなみにこの第2番はモッチュマンの膨大な作曲データを機械学習したAIにプロンプトを与えて作曲したものなので、ノスタルジーが過去と未来を繋ぐものであることも示しているかのようです。
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0303431NM
(LP)
\4200
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アレックス・シュトルツェ:「騒音と精神」 |
アレックス・シュトルツェ、
ベン・オズボーン、ヤエル・ガット、
アンネ・ミュラー |
混乱の収束と再生への渇望を願う音楽
特注の5弦ヴァイオリンを駆使するヴァイオリニストで作曲家のアレックス・シュトルツェは、1976年に東ベルリンに誕生。
社会の激動期に思春期を過ごしたシュトルツェは、これまでエレクトロニカ・バンドや、実験的前衛トリオなどでも活躍。
すでに15年以上ヨーロッパや北米各地でコンサートをおこなっています。
今回のアルバムのタイトル「Raash ve Ruach)」は、ヘブライ語で「騒音と精神」あるいは「騒音と風」を意味するもので、10曲中前半5曲はリズム系で、後半5曲がメロディー系。
近年の社会の混乱を描く前半と、ユダヤの歴史や伝統にも触れながら再生への渇望を描く後半といった構成。

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1/7(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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EVIL PENGUIN
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ツェムリンスキー弦楽四重奏団
スメタナ:弦楽四重奏曲集
スメタナ:
弦楽四重奏曲第1番ホ短調《わが生涯より》
弦楽四重奏曲第2番ニ短調
歌劇《売られた花嫁》 より
道化師の踊り(ペトル・ホルマン編) |
ツェムリンスキー弦楽四重奏団 |
ツェムリンスキー弦楽四重奏団!母国スメタナの弦楽四重奏曲を弾く!
☆チェコを代表する弦楽四重奏団の一つ、ツェムリンスキー弦楽四重奏団!
☆母国チェコの偉大な作曲家、スメタナの弦楽四重奏曲によるチェコ音楽へのオマージュ!
中欧の弦楽四重奏団の輝かしい伝統に属すチェコのアンサンブル、ツェムリンスキー弦楽四重奏団。
パオロ・ジャコメッティとのコラボレーションで録音し、CHOC
de ClassicaとRITMOのCoup de cœurを受賞した「バルトーク&ドホナーニ:ピアノ五重奏曲集(EPRC0063)」に続く本アルバムでは、母国チェコの偉大な作曲家、スメタナの2つの弦楽四重奏曲と、メンバーによる弦楽四重奏版アレンジで、チェコの代表的なオペラ
《売られた花嫁》 から「道化師の踊り」をカップリングしています。
弦楽四重奏曲第1番は副題でもある 《わが生涯より》
の通り、スメタナ自身の生涯を象徴する半自叙伝的な内容を持ち、初演を務めたヴィオラ奏者が同国を代表する作曲家の一人、ドヴォルザークであったこともあり、チェコの音楽家と非常に強い結びつきを持つ作品。
弦楽四重奏曲第2番は、深刻な聴覚障害に見舞われながらも、音楽的なアイディアが強く盛り込まれた、1883年に完成させたスメタナ晩年の作品。
そして、チェコの最も有名なオペラのひとつであり、彼らのコンサートで最も成功したアンコール曲(少なくとも100回は演奏!)でもある
《売られた花嫁》 より 「道化師の踊り」の弦楽四重奏版でプログラムの最後を彩ります。
※録音:2024年1月25日-26日、モーター・ミュージック・スタジオ(ベルギー)

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GENUIN
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ヨハネス・クルンプ(指揮)&エッセン・フォルクヴァング室内管
モーツァルト: 交響曲集4集
交響曲第4番 ニ長調 K.19
交響曲 ヘ長調 K. Anh. 223/19a
交響曲第5番 変ロ長調 K.22
交響曲第6番 ヘ長調 K.43
交響曲第10番 ト長調 K.74
交響曲第12番 ト長調 K.110/75b |
ヨハネス・クルンプ(指揮)
エッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団 |
ヨハネス・クルンプのモーツァルト第4集!
2013年からエッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団の首席指揮者を務めるヨハネス・クルンプ。
両者によるモーツァルトの交響曲集の第4弾が登場しました。
今回は1765年、モーツァルトがわずか9歳の時に完成させた交響曲から1771年、14歳の時に完成させた交響曲までを収録しています。
これまでのシリーズでも好評を得ているヨハネス・クルンプの指揮とエッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団の完璧なアンサンブルでお楽しみいただけます。
※録音:2022年4月&9月
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想定外のアメリカ
ポール・シェーンフィールド(1947-2024):
ヴァイオリンとピアノのための4つの思い出
ウィリアム・ボルコム(b.1938):Graceful
Ghost
モザルト・カマルゴ・グアルニエリ(1907-1993):
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第4番
コープランド(1900-1990):Nocturne-Lento
moderato
マイク・モウアー(b.1958):
フルートとピアノのためのソナタ・ラティーノより
第3楽章「Bossa Merengova」 |
オスカル・ボオルケス(ヴァイオリン)
フランク・ブラレイ(ピアノ) |
ヴァイオリンのオスカル・ボオルケスとピアノのフランク・ブラレイのエネルギに―満ち溢れた演奏で知られざるアメリカ大陸の音楽を収録しました。
ジャングルと砂漠を思わせるメロディから、タンゴ、サンバ、ルンバ、スクエア・ダンス、ニューヨークのジャズ・クラブの精神まで、このアルバムは素晴らしく活気に満ちた魅惑的な音楽を提供します。
※録音:2023年4月27日-29日
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varia bel
イグナーツ・ラハナー:去っていった人に
シューベルト:流れの上へ D.943
マイアベーア:羊飼いの歌 Op.111
シューベルト:岩上の牧人 D.965
ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド:Die Sterne
VWV 1059
レベッカ・クラーク:3つのアイルランドのカントリー・ソング
アーサー・ブリス:2つの童謡
ミヨー:カチュルの4つの詩 Op.80
イザベル・アブルケル:ジュテーム |
エヴァ・ツァレンガ(ソプラノ)
アダム・アンバルズムヤン(クラリネット)
ティル・シューラ―(チェロ)
ドリアナ・チャカロヴァ(ピアノ)
ヴィクトリア・ウォン(ヴァイオリン) |
2023年ドイツ音楽コンクール優勝者であるソプラノ歌手エヴァ・ツァレンガによる歌曲集。
多様な楽器のアンサンブルによる伴奏で「Genuin」レーベルへのデビュー・アルバムが登場です。
貴重な録音となるミヨーの《カチュルの4つの詩》やイグナーツ・ラハナーの《去っていった人に》を始めとして、シューベルト、レベッカ・クラーク、ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルドによる有名な作品も収録されています。
上品で軽やかで叙情的なエヴァ・ツァレンガの歌声をお楽しみください。
※録音:2024年6月10日-13日
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ザーレ峡谷からのもっとも美しいメロディー |
オクタヴィアンズ |
Und in Jene lebt sich's bene/An der Saale
hellem Strande/Liebe rauscht der Silberbach/
Der Konig in Thule/Der frohe Wandersmann/Vor
Jena (Auf den Bergen die Burgen)/
Dort Saaleck, hier die Rudelsburg/Ergo
bibamus/Ca ca geschmauset/Krambambuli/
Sind wir nicht zur Herrlichkeit geboren/Bruderschaft
(Im Krug zum grunen Kranze)/
Grad' aus dem Wirtshaus komm' ich heraus/Ich
weiB ein Fass in einem tiefen Keller/
Frisch gesungen (Hab oft im Kreise der
Lieben)/Annchen von Tharau/
Im schonsten Wiesengrunde (Das Heimattal)/Untreue
(In einem kuhlen Grunde)/
In der Ferne/Ein geistlich Abendlied/Der
Jager Abschied, Op.50-2 |
8人のヴォーカル・アンサンブル、オクタヴィアンズによる歌曲集。
ドイツのイエーナ地方に伝わる美しい民謡、ハイキング・ソング、学生歌などを収録している楽しい歌曲集となっています。
※録音:2024年2月&3月
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DSCH & beyond
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調
Op.73
クシシュトフ・メイエル(b.1943):
弦楽四重奏のための《Au-dela d'une absence》Op.89
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調
Op.110 |
エリオット四重奏団 |
国際的に活動するエリオット四重奏団によるショスタコーヴィチ没後50周年記念のアルバム。
ショスタコーヴィチの《弦楽四重奏曲第3番》と《弦楽四重奏曲第8番》の間に、ショスタコーヴィチと交流のあった、クシシュトフ・メイエル(b.1943)の作品を収録しています。
※録音:2024年7月17日-20日
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RUBICON
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エリーザベト・ソンバール(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.2
ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271 《ジュノム》
ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414 |
エリーザベト・ソンバール(ピアノ)
ピエール・ヴァレー(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 |
エリーザベト・ソンバール、モーツァルトのピアノ協奏曲集第2弾!
☆フランスの名女流ピアニスト、エリーザベト・ソンバール!
☆ピーエル・ヴァレー&ロイヤル・フィルとのコンチェルト・レコーディング最新巻!
☆モーツァルト第2弾では傑作《ジュノム》と第12番をセット!
フランス、ストラスブール出身の名女流ピアニスト、エリーザベト・ソンバール(エリザベス・ソンバート)が、フランスの名指揮者ピエール・ヴァレーと名門ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とのコラボレーションで録音を続けている協奏曲集。
Signum Classicsからリリースされたベートーヴェンのピアノ協奏曲全集(SIGCD657)に続いて始動したモーツァルトのピアノ協奏曲集の第2巻では、《ジュノム(ジュナミ)》の愛称で広く愛される傑作「第9番」と、1782年に作曲された大衆的な3つのセットのうちの1つ「第12番」の協奏曲をカップリングしています。
エリーザベト・ソンバールは、1988年にクラシック音楽を多様な聴衆と共有するため「レゾナンス財団」を立ち上げ、現在は世界7カ国の病院、孤児院、刑務所など様々な場所で年間500を超えるコンサートを行っており、それらの功績が認められ2006年にはフランスの国家功労勲章を、2008年には芸術文化勲章を受賞しています。
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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES
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ムファット: 『オルガニストのための曲集』、ヴァイオリン・ソナタ
ゲオルク・ムファット(1653-1704):
『オルガニストのための曲集』(1690/抜粋)と
ヴァイオリン・ソナタ(1677)
1. トッカータ 第5番/2. トッカータ
第9番/
3. トッカータ 第6番/4. トッカータ
第1番/
5. ヴァイオリン独奏〔と通奏低音〕のためのソナタ
(クロムニェジーシュ宮殿の写本より)/
6. トッカータ 第12番/7. トッカータ
第2番/
8. トッカータ 第3番/9. トッカータ
第7番 |
ベルナール・フォクルール(オルガン)
マリー・ルキエ(ヴァイオリン)...5 |
使用楽器: ロベール・クリコ&ジュリアン・トリビュオ1711年建造 (復元:
ジャン=ルー・ボワソー&ベルトラン・カティオ〔1995〕)
録音: 2023年10月22-24日、ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂/収録時間:
69分
【後期バロックの豊かさを示すムファットの傑作、名手フォクルールの解釈で!】
ゲオルク・ムファットはフランスとイタリアの間にあったサヴォワ公国で生まれ、リュリの楽団でフランス流儀の弦楽奏法を学んだ後ドイツ語圏に移り、ザルツブルク大聖堂でビーバーと、ローマでコレッリと知遇を結んだ末ドイツ南部のパッサウ大聖堂の楽長を務めました。
ドイツ語圏にフランス宮廷音楽のノウハウを伝えた傑作合奏曲集『音楽の花束』(1695)で有名なこの大家は、欧州各地の音楽語法を一つの美意識のうちに調和させようと腐心したことでも知られています。
1690年に刊行された『オルガニストのための曲集』はその意識が鍵盤音楽の領域で示された意欲作で、欧州各地の名手たちから学んだという多様なオルガン語法を12のトッカータを通じて網羅的に示した内容。
ここではバッハ以前のドイツ・オルガン音楽を徹底追究してきたベルギーの名匠ベルナール・フォクルールが、ヴェルサイユのフランス古典式楽器を用い、きわめて自然な音運びでムファットの多面性を解き明かしてゆきます。
プログラムの中盤にはチェコの世界遺産宮殿に残る写本で知られるムファット唯一のヴァイオリン・ソナタも収録。
フランスを中心に近年ソリストとしても注目されつつあるバロック・ヴァイオリン奏者マリー・ルキエが、大オルガンの響きの中で伸びやかに美しく旋律線を綴り、この作曲家の芸術性の奥深さに改めて気づかせてくれます。

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COL LEGNO
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クリストフ・レッシ: Short Stories
クリストフ・レッシ(1989-):
1. short stories (2021)
2. Am Anfang war das A (2022)
3. Arcade/Arcadia(2023) |
クラングフォルム・ウィーン(アンサンブル)...1
ティム・アンダーソン(指揮)...1
ブラック・ページ・オーケストラ...2、3 |
録音:不明
総収録時間:53分
オーストリアのエルステ銀行(Erste Bank)は1989年の設立以来、毎年優れた作曲家に賞を授与しており、受賞作品はクラングフォルム・ウィーンの演奏によって、ウィーン・モデルン現代音楽祭で披露されるとともに、作曲家のポートレート・アルバムが作られます。
2021年の受賞者であるクリストフ・レッシは、オーストリア出身の作曲家、演奏家、メディア・アーティスト、ソフトウェア開発者で、クラシック音楽からエレクトロニカ、ユーロダンス、ノイズ、コンピューターゲーム音楽まで幅広いジャンルを融合した独創的な作品が知られており、このアルバムには、受賞作「short
stories」など、全3曲が収録されています。
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IBS CLASSICAL
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ガルドシアーナ - ラウラ・ベガ:管弦楽作品集
ラウラ・ベガ(1978-):
1. 地には平和を ピアノとオーケストラのための
2. ガルドシアーナ オーケストラのための
3. 光、愛、法悦 ギターとオーケストラのための |
マルタ・サバレタ(ピアノ)...1
マリア・エステル・グスマン(ギター)...3
ナバラ交響楽団
ルシア・マリン(指揮) |
録音:2024年2月12-16日 Auditorio Baranain(スペイン)
総収録時間:53分
グラン・カナリア島出身の作曲家ラウラ・ベガの管弦楽作品3編を収めたアルバム。
タイトルのガルドシアーナは同島出身の作家で、スペインではセルバンテスに次ぐ名声を持つというベニート・ペレス・ガルドスにちなんだもの。
グラン・カナリア島の自然や生活にインスパイアされた様々な音の風景が広がります。
作曲家、指揮者、二人のソリストが揃って女性なのも特徴。
3曲目のギター協奏曲「光、愛、法悦」は演奏時間20分あまりの大作で、マリア・エステル・グスマンが時に情緒豊かに、時に切れ味鋭く聴かせます。
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IBS172024
(2CD)
\3100
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ヘスス・グリーディ(1886-1961):歌劇《ミレンチュ》
【CD1】
1. 第1幕への前奏曲
2-8. 第1幕
【CD2】
1. 第2幕への前奏曲
2-7. 第2幕 |
Vanessa Goikoetxea(ソプラノ)
Carmen Artaza(メゾ・ソプラノ)
Gillen Gillen Munguia(テノール)
Damian del Castillo(バリトン)
Julen Garcia Sancho(バリトン) 他
ビルバオ交響楽団
ビルバオ合唱協会ウナイ・ウレチョ(指揮) |
録音:2023年9月 Euskalduna Jauregia(ビルバオ)
総収録時間:約89分
この歌劇《ミレンチュ》は、バスクの自然と風景を背景に、製粉所の娘ミレンチュと、孤児のレイムンド、そしてミレンチュの親友プレセンの心情が描かれた2幕の作品。
レイムンドとプレセンは互いに愛し合っていますが、レイムンドはミレンチュにも慕われており、感謝の気持ちからミレンチュに恋しているふりをします。
プレセンは嫉妬に苦しみながらも、レイムンドを赦そうとし、この三角関係はミレンチュの病と死で幕を閉じます。
この作品は一定の人気を得て、上演が行われ、部分的な録音もされてきましたが、全曲録音はこれが初とのことです。
この録音は、ビルバオ合唱協会が推進する舞台作品の出版プロジェクトの一環であり、2021年に録音されたシャルル・コランの《マイテナ》(IBS152021)、2022年のサントス・インチャウスティの《リーデ・タ・イクシドール》(IBS82022)に続くものです。
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近現代のサクソフォン四重奏曲集
1. ホアキン・ニン(1879-1949):イベリア舞曲
2-5. ヘスス・グリーディ(1886-1961):四重奏曲
第1番 ト長調
2. I. Alegro/3. II. Vivace/
4. III. Adagio, non troppo lento/5.
IV. Allegro
6. エンリケ・グラナドス(1867-1916):悲しき舞曲
7. フェリックス・イバロンド(1943-):Il
dolore (2021)
8-10. エドゥアルド・トルドラ(1895-1962):Vistes
al mar 海の景色
8. I. La Ginesta/9. II. Nocturn/10.
III. La mar estava alegre |
ガマン・アンサンブル
(サクソフォン・アンサンブル) |
録音:2023年9月4-6日 Manuel de Falla Auditorium(スペイン)
総収録時間:53分
新進気鋭のサクソフォン四重奏団「ガマン・アンサンブル」。このアルバムでは過去1世紀にわたるスペインとフランスの文化的な結びつきとその音楽的影響を描いています。
収録されているのは、バスク、アンダルシア、カタルーニャといった地域の出身でパリでの活動経験を持つ5人の作曲家の作品。
アンサンブルのメンバーも全員がパリで学び、同地の文化に深い関心を寄せており、深い共感に溢れた演奏を聴かせます。
彼らは、トルドラの「海の景色」の他、ニンとグリーディの曲を自らサクソフォン四重奏用に編曲したバージョンや、グラナドスの舞曲をアレンジして演奏。イバロンドの
Il dolore はガマン・アンサンブルによる委嘱作品で、これが初録音です。
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NAXOS
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ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番、第2番、交響詩「死の島」
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
1-3. ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 Op. 28(1907-08)
1. I. Allegro moderato/2. II. Lento/3.
III. Allegro molto
4-6. ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.
36(1931年改訂版)
4. I. Allegro agitato/5. II. Non allegro
- Lento -6. III. Allegro molto
7. 交響詩「死の島」 Op. 29(1909)
(G. キルコール/B. ギルトブルグによるピアノ編) |
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ) |
録音:2023年8月26-28日 Saffon Hall、Walden、Essex(UK)
総収録時間:78分
【ギルトブルグ得意のラフマニノフ、ソナタ2曲に加え「死の島」ピアノ版にも注目!】
ギルトブルグが弾くラフマニノフはこれまでにも高く評価されており、ピアノ協奏曲第1番と第4番のアルバム(8.574528)は、BBCミュージックマガジンで「個性的で繊細、技術的に素晴らしい」と評されました。
このアルバムに収録されているピアノ・ソナタ第1番は、知名度と演奏頻度こそ第2番に譲るものの、シンフォニックなスケールと素晴らしいドラマ性を持つ優れた作品です。
傑作として名高く、演奏機会の多い第2番では改訂版を使用。引き締まった造形、豊かな感情表現、ダイナミックなピアニズムが聴かれます。
交響詩『死の島』は、マックス・クリンガーの「死の島(ベックリンの絵画による)」にインスパイアされた陰鬱な管弦楽曲。
不規則な5/8拍子と「怒りの日」(Dies Irae)のモチーフが用いられ、不安にうねる波と舟の漕ぎ手の動きが描写されています。
この録音では、ゲオルギー・キルコールが1957年に行ったピアノ編曲版をもとに、ギルトブルグ自身が大幅に改訂した版を使用。
彼は、オリジナルの管弦楽版の複雑な構造をピアノで忠実に再現しようと試み、演奏しやすさを犠牲にしながらも原作の忠実な再現を目指しました。
ブックレットにはギルトブルグ自身による作品の詳細な解説(英語)が記載されています。
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ハーゲン:Everyone, Everywhere
ダロン・ハーゲン(1961-):
1-5. Everyone, Everywhere 誰でも、どこでも(2023)
1. I. Rude Awakening/2. II. Everyone
-/
3. III. Everyone, Everywhere -/
4. IV. I am a Person/5. V. Everywhere
6. An Irish Airman Forsees His Death
アイルランドの飛行士は死を予知する(2017)
7. The Bixby Letter ビクスビーの手紙(2015)
全て世界初録音 |
ニューヨーク・セシリア合唱団&
管弦楽団...1-5
マーク・シャピロ(音楽監督・指揮)...1-5
ガブリエレ・バルキジヤ(メゾ・ソプラノ)...1-5
ブライアン・マレー(バリトン)...1-5
エヴリ・ヴォイス・ジェネレーションズ合唱団...1-5
ニコル・ベッカー(合唱指揮)...1-5
シャヴォン・ロイド(バリトン)...6、7
アミール・ファリード(ピアノ)...6、7 |
録音:2023年10月16日(ライヴ) カーネギーホール、ニューヨーク...1-5 2024年1月17日
Samurai Hotel Recording Studios,Astoria(USA)...6、7
2023年12月16日、ニューヨークのカーネギーホールで初演されたダロン・ハーゲンの「Everyone,
Everywhere 誰でも、どこでも」は、ニューヨーク・セシリア合唱団の委嘱により、世界人権宣言(UDHR)採択75周年を記念して作曲された壮大なカンタータです。
この作品は5楽章構成で、合唱団、児童合唱団、2人のソリスト、オーケストラによる演奏を通じて、UDHRの条項や人権擁護者たちの言葉を音楽的に表現します。
音楽はドラマティックかつ説得力があり、ベートーヴェンやブリテンの作品を思わせる規模と深みを持ちながら、現代的で緊迫感のある表現を追求するもので、第1楽章は明るいファンファーレで始まり、第2楽章では痛ましくも美しい音楽が展開します。第3楽章は子供たちが歌うラプソディを中心に据え、第4楽章では「私は人間です」という静かな主張が響き渡ります。
最終楽章では、高揚感に満ちた喜びの音楽が繰り広げられ、最後は穏やかに終結します。
ニューヨーク周辺に在住する奏者たちがこの日のために結集したオーケストラの力強い演奏も聴きどころです。
アルバムには、ウィリアム・バトラー・イェイツが描く第一次大戦で戦死したグレゴリー少佐のエピソードに基づく曲と、エイブラハム・リンカーンが南北戦争で息子を失った未亡人に宛てた手紙を題材にした曲が添えられており、戦争の人的犠牲がしめやかに歌われます。
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カリアリ歌劇場(イタリア)
フランチェスコ・チレア:歌劇《グロリア》
フランチェスコ・チレア(1866-1950):
歌劇《グロリア》 3幕のドランマ・リリコ
台本:アルトゥーロ・コウラッティ
(改訂台本:エットレ・モスキーノ)
原作:ヴィクトリアン・サルドゥ『憎悪』
1-6. 第1幕/7-14. 第2幕/15-20. 第3幕 |
グロリア...アナスタジア・バルトリ(ソプラノ)
リオネット...カルロ・ヴェントレ(テノール)
バルド...フランコ・ヴァッサッロ(バリトン)
アクイランテ...ラマス・チクヴィラゼ(バス)
司教...アレッサンドロ・アビス(バス)
シエナの女...エーレナ・スキッル(ソプラノ)
伝令...アレッサンドロ・フラボッタ(バス)他
カリアリ歌劇場管弦楽団&合唱団
(合唱指揮:ジョヴァンニ・アンドレオーリ)
フランチェスコ・チッルッフォ(指揮) |
録音:2023年2月15、17、19日 カリアリ歌劇場(イタリア)
総収録時間:86分
チレアは代表作《アドリアーナ・ルクヴルール》(1902年)に続き、オペラ《グロリア》を作曲しましたが、1908年のミラノ初演(トスカニーニ指揮)は失敗に終わり、作曲活動を断念しました。
その後、教育者として活動する中で出版社の要請に応じて改訂し、1932年にナポリで再演され好評を得ましたが、イタリアの情勢もあり、レパートリーとして定着するには至りませんでした。
本作は、埋もれた歌劇作品の蘇演を旺盛に展開するサルデーニャのカリアリ歌劇場の新制作。
表題役を歌うのは2021年東京・春・音楽祭のリッカルド・ムーティ指揮《マクベス》のマクベス夫人役で日本デビューを果たした新星アナスタジア・バルトリ。
ドラマティックでありながら、優れた歌唱技術に裏づけられた清冽な表現が光る知性派ソプラノです。
リオネット役は、伸びやかで輝かしい歌声を持つ日本でもお馴染みのカルロ・ヴェントレ。さらに世界の檜舞台で活躍するヴェルディ・バリトンのフランコ・ヴァッサッロが、暗い情念を歌う敵役として見事な歌唱を聴かせます。
近現代の作品を中心レパートリーとするフランチェスコ・チッルッフォが導くカリアリ歌劇場のオーケストラが、優れた歌唱陣と共に作曲家最後の歌劇に新たな光をもたらしています。
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NAXOS IDIL BIRET ARCHIVE
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イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション
第24集 -
J. S. バッハ:ピアノ協奏曲集
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
1-3. ピアノ協奏曲 ニ短調 BWV 1052
4-6. 2台のピアノのための協奏曲 ハ短調
BWV 1060
7-9. 3台のピアノのための協奏曲協奏曲
ハ長調 BWV 1064
10-12. 4台のピアノのための協奏曲協奏曲
イ短調 BWV 1065 |
イディル・ビレット(ピアノ)
アイシェギュル・サルツァ(ピアノ)...4-12
ハンデ・ダルキリチ(ピアノ)...7-12
エロル・エルディンチ(ピアノ)...10-12
ビルケント交響楽団
ギュレル・アイカル(指揮)...1-3
エロル・エルディンチ(指揮)...4-12 |
録音:ビルケント・ユニヴァーシティ・ホール、アンカラ 1998年12月25日...1-3 2002年3月12日...4-12
総収録時間:73分
1941年生まれのトルコの名ピアニスト、イディル・ビレットは幼少期からバッハの音楽に触れており、とりわけ、4歳の時に78回転レコードで聴いたエトヴィン・フィッシャーが弾く「平均律クラヴィーア曲集第2巻」のヘ短調を聴いて深い感銘を受けたと言います。
その後はバッハの鍵盤のための協奏曲や室内楽作品を多く演奏し、特にニ短調協奏曲は彼女のコンサートにおける定番曲となりました。
彼女はバッハの作品を「時代を超えた存在」として捉え、回顧録やインタビューでは「バッハが音楽の核心にあり、彼への信頼は変わらない」と語っています。
2002年、トルコの指揮者エロル・エルディンチの提案により、イディル・ビレット、アイシェギュル・サルツァ、ハンデ・ダルキリチがバッハの鍵盤のための協奏曲を演奏するプロジェクトが実現。
なかでもハンデはイディルのコンサートで譜めくりを務め、アイシェギュルからピアノを学んだ経験を持ち、この共演を大変光栄に感じていました。
リハーサルでは、イディルの提案による「ノン・レガート」での演奏など、特別な経験を得たことを述べています。
アイシェギュル・サルツァはイスタンブール音楽院とパリ音楽院で学んだトルコを代表するピアニストで、作曲家ジェマル・レシット・レイの作品の録音でも知られています。
ハンデ・ダルキリチはビルケント音楽大学で博士号を取得し、現在ハジェテペ大学で教鞭を執るとともに、トルコの作曲家の作品を積極的に演奏しています。
エロル・エルディンチはトルコとフランスで音楽を学び、1983
年から 2000 年までイスタンブール国立交響楽団の首席指揮者を務める他、ビルケント大学の音楽学部長を務めました。
ギュレル・アイカルはロンドンのギルドホール音楽院やイタリアのサンタ・チェチーリア音楽院で指揮を学び、トルコに戻ってからは数多くのオーケストラを指揮、1981年にトルコの「国家芸術家」の称号を受けました。
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RAMEE
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ある皇帝に捧ぐレクイエム ~神聖ローマ皇帝カール5世の余生と音楽
1. ニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃):
O malheureuse journée おお不幸なる日よ
2. ルイス・デ・ナルバエス(生歿年不詳、1526-1549頃活躍):
Mille regres 千々の悲しみ(皇帝の歌/リュート独奏)
3-9. ピエール・ド・マンシクール(1510頃-1564):
Missa de Requiem レクイエム
10. トマ・クレキヨン(1505頃-1557頃):
Le monde est tel 世界はかくのごとく
11. コルネリウス・カニス(1506頃-1561):
Mariez moy mon pere 父よ、わたしを受け止めてください
12. ゴンベール: Ayme qui vouldra 愛したいだけ愛しなさい
13. アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃-1511頃):
Fors seulement ただ死を待つよりほか(リュート独奏)
14. ジャン・リシャフォール(1480頃-1547頃):
Cuidez vous que Dieu nous faille あなたは神が間違っていると
15. カニス: Si par souffrir 妬みの悪徳に苦しんでいるなら
16. クレキヨン: Il me suffit de tous mes
maulx
この痛みこそわたしにふさわしい (リュート独奏)
17. ゴンベール: Mort et fortune 死よ、運命よ
18. ニコラ・パイェン(1512頃-1559頃):
Nunc dimittis 主よ、今こそ私を(シメオンの讃歌)
19. エマニュエル・アドリアーンセン(1554頃-1604):
Slaepen gaen さて眠ろうか(リュート独奏) |
ユートピア・アンサンブル
ミカエラ・リーナー(メゾソプラノ)
バルト・ユーフェイン(カウンターテナー)
アドリアーン・デ・コステル(テノール)
リーフェン・テルモント(バリトン)
ギヨーム・オルリ(バス)
ヤン・ファン・アウトレイフェ(リュート) |
録音: 2024年2月10-12日 アウグスティヌス音楽センター、アントウェルペン、ベルギー
収録時間: 68分
【西洋芸術史に絶大な影響を及ぼした皇帝の素顔に迫る好企画】
16世紀中盤のヨーロッパに君臨し、スペイン王カルロス1世としてイベリアとネーデルラントおよび新大陸を統べる一方、神聖ローマ帝国の盟主としてドイツ語圏に絶大な影響を及ぼしたハプスブルク家の皇帝カール5世。
その治世はイタリア戦争やルター派プロテスタント勢力との対立など苦難続きでしたが、あらゆる文化領域に優れた人材が集まり宮廷芸術の洗練がひときわ進んだ時代でもありました。
ここでは華麗さと威容に彩られた公の場での皇帝ではなく、スペインの修道院で静かな隠棲生活を送っていた晩年のカールに光を当て、彼が愛したポリフォニー芸術の粋を小編成で追求、死へと向かう一芸術愛好家の音楽的肖像を浮かびあがらせます。
ルネサンス歌唱に通暁した5人の実力派歌手がヤン・ファン・アウトレイフェの奏でるリュートを交え、多声の教会音楽やリュート伴奏の歌曲、リュート独奏など親密かつ豊かな多声世界を展開。
葬儀の場で実際に歌われたモラレスの作品ではなく、カール5世の死の2年前にフェリペ2世がスペイン王位を継いだ時点で王室フランドル聖歌隊に招かれたマンシクールの充実作を選んでいる点も見逃せません。
静謐さの中でルネサンス芸術の真髄を知る、秀逸古楽レーベルRameeならではの1枚です。

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SONO LUMINUS
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フルートと弦楽器のための作品集
1. アリソン・ロギンス=ハル(1982-):パーシスト(2022)
2. ハビエル・ムジク:ピロートーク(2022)
3-6. 宮嶋みぎわ:The Reconciliation Suite
和解の組曲(2022)
3. I. The Unknowns/4. II. Never Be the
Same/
5. III. Mr. Rubber Sole from the Digital
World/
6. IV. The Blooming Season
7. ウ・サム:テラリア(2022)
8-10. アンネ・ランツィロッティ(1983-):
we began this quilt there(2021)
8. I. Uluhaimalama/9. II. Ku'u hae
aloha/
10. III. Paoakalani |
アリソン・ロギンス=ハル
(フルート/エレクトロニクス...1のみ)
エセル
【メンバー】
Kip Jones(ヴァイオリン)
Corin Lee(ヴァイオリン)
Ralph Farris(ヴィオラ)
Dorothy Lawson(チェロ) |
録音:2023年5月22-26日 Kaleidoscope Sound,
Union City, NJ
総収録時間:54分
グラミー賞受賞歴を持つ弦楽四重奏団エセルと、作曲家でフルート奏者のアリソン・ロギンス=ハルによるアルバム「Persist=粘り強く続けること」。
アルバムのコンセプトは困難な状況に置かれた人々の勇気と回復力を讃えるもので、どの曲も情熱と希望に溢れています。
プロデューサーとしてグラミー賞に5度ノミネートされた宮嶋みぎわをはじめとした4人の作品に加え、ロギンス=ハル自身も作品を提供しています。
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<映像>
CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES(映像)
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CVS181
(DVD+BD)
\5100
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ニコロ・アントニオ・ツィンガレッリ:
歌劇《ジュリエッタとロメオ》
ニコロ・アントニオ・ツィンガレッリ(1752-1837):
歌劇《ジュリエッタとロメオ》全3幕
(1796年ミラノ・スカラ座にて初演)
台本...ジュゼッペ・マリア・フォッパ(1760-1845) |
ロメオ...
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)
字幕...イタリア語、フランス語、英語、ドイツ語
ジュリエッタ...アデル・シャルヴェ(メゾ・ソプラノ)
エヴェラルド...クリスティアン・アダム(テノール)
テオバルド...ヴァレンティーノ・ブッツァ(テノール)
ジルベルト...
ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
マティルデ...フロリー・ヴァリケット(ソプラノ)
ヴェルサイユ王室歌劇場合唱団
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(指揮) |
演出: ジル・リコ/美術: ロラン・フォンテーヌ/衣装:
クリスチャン・ラクロワ/
衣装協力: ジャン=フィリップ・ポンス/照明:
ベルトラン・クデルク/
収録: 2023年10月、ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場収録時間:
122分/
※同内容のDVDとBlu-rayが同梱されています。
片面二層ディスク NTSC / All regions/音声...ドルビーデジタル
2.0ch/字幕...イタリア語、フランス語、英語、ドイツ語
【ベッリーニやグノーを先取りした晩期古典派の傑作、ついに映像化!】
ハプスブルク領ミラノ公国がナポレオン率いるフランス軍の手に落ちる直前の1796年1月、スカラ座で初演されたツィンガレッリ作《ジュリエッタ
とロメオ》。
ロメオ役には男声高音歌手が宛てられ、名カストラートのクレシェンティーニが初演を務めた後もマリブランなど女声歌手がこれを当
たり役として歌いこなすなど息の長い人気を保ちました。
作曲者ツィンガレッリはモーツァルトやサリエリと同世代の1752年生まれ。
18世紀の オペラ語法を咀嚼した上で深くこなれた音楽を紡ぎ出し、ロッシーニ登場前段階でのイタリア・オペラの充実を示す重要作曲家となりました
(為政者ナポレオンもこの作品を気に入りツィンガレッリをパリに招いています)。
表題役二人にシャルヴェ&ファジョーリという今を時めく名歌手
を迎え、2021年に本作の抜粋盤CDをリリースしたプレヴニャク&ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団は今回、同じ主役2人に4人の実力
派歌手を加えた編成で全曲上演の映像をリリース。
衣装は近年オペラや古典演劇でも活躍をみせるオートクチュールの名匠クリスチャン・ラ
クロワが手がけ、18世紀末のファッションを的確に反映した古雅な舞台作りがスタイリッシュな古楽器演奏の魅力をいや増しに引き立ててい
ます。

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<LP>
COL LEGNO(LP)
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COL15027
(LP)
\4500
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エッグル:Xenotopia
シモン・エッグル(1995-):
【Side A】
A01. Arche/A02. Departure/
A03. Hello World/A04. Turing's Nightmare
/
A05. To the Moon/A06. Hibernation
【Side B】
B01. Kessler Syndrome/
B02. Appel du vide/B03. Life is Good/
B04. Indifference/B05. Palingenesis |
シモン・エッグル
(パーカッション、シンセサイザー、ヴォーカル)
マヌエル・シャーガー(チェロ)
フィンセント・ポングラーチ(クラリネット)
Aleksandar Jovanovic(カウンターテナー)
Florijan Lornitzo(エレクトリック・ギター)
エレーナ・ガブリエリ(フルート)
ルートヴィヒ・アッシャー(トランペット)
クララ・ハンベルガー(ソプラノ)
ダニエル・ホルツライトナー(トロンボーン) |
録音:不明
総収録時間:42分
イタリア、シランドロ(ドイツ名:シュランダ-ス)出身のシモン・エッグルは作曲家、マルチ楽器奏者、プロデューサー、DJ、サウンドエンジニアとして活動しています。
彼のデビュー・アルバム『Xenotopia』は、自然と文化、人間とテクノロジーの関係を反映した作品で、アナログとデジタルの境界を超えた未知の領域への探求を音楽で表現しています。
さまざまな楽器の演奏者と歌手たちが参加しており、これらのサウンドが高度な音響処理を経て巧みに融合されています。
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