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≪第126号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その6 2025/1/21~




1/24(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALBION RECORDS


ALBCD064
\2800
ヴォーン・ウィリアムズ:
 ヘレフォードシャーの12の伝統的なキャロル
  (混声四部合唱版とバス・バリトン&ピアノ版)

   The Holy Well (First Version)/
   The Holy Well (Second Version)/
   Christmas Now is Drawing Near at Hand/
   Joseph and Mary/The Angel Gabriel/
   God Rest You Merry, Gentlemen/
   New Year's Carol/On Christmas Day/
   Dives and Lazarus/The Miraculous Harvest/
   The Saviour's Love/
   The Seven Virgins
    (それぞれ混声四部合唱版とバス・バリトン&
     ピアノ版の2種類ずつ収録)
ウィリアム・ヴァン(指揮)
ロイヤル・ホスピタル・チェルシー礼拝堂合唱団
デレク・ウェルトン(バス・バリトン)
イアン・バーンサイド(ピアノ)

 RVWのキャロル集を合唱と独唱の2ヴァージョンで収録!

 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。

 ヴォーン・ウィリアムズと民俗学者エラ・メアリー・レザーが1920年に発表した『ヘレフォードシャーの12の伝統的なキャロル』を、2種類のバージョン(12曲・24トラック)で収録した貴重な1枚です。
 ヴォーン・ウィリアムズは各キャロルを混声四部合唱と声楽&ピアノ用にそれぞれ編曲しており、伝統的な歌詞に新しい音楽をつけたもの、聖書の物語に忠実でないものやクリスマス以外を題材にした作品も含まれています。

 ※録音:2011年(バス・バリトン&ピアノ版)&2024年(混声四部合唱版)
 
 

ALBCD062
\2800
ヴォーン・ウィリアムズとシェイクスピア
 付随音楽《リチャード3世》My Kingdom For A Horse/
 付随音楽《リチャード2世》によるコンサート・ファンタジー
  (ネイサニエル・ルー編)/
 柳の歌/ヘンリー4世組曲(マルコム・ライリー編)/
 竪琴を持ったオルフェウスは /ヘンリー5世序曲/
 シェイクスピアからの3つの歌/
 ストラトフォード組曲(ネイサニエル・ルー編)/
 フィデーレのための哀悼歌/2つのシェイクスピア・スケッチ
ケント・シンフォニア
アルビオン・シンガーズ
ジェイムズ・ロス(指揮)
エロイーズ・アーヴィング(ソプラノ)
マルコム・ライリー(ピアノ)

 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。

 ヴォーン・ウィリアムズが長い作曲活動の中でシェイクスピアから受けた影響をテーマにしたアルバムです。
 1912年から1913年にかけて、ヴォーン・ウィリアムズはストラトフォード=アポン=エイヴォンのメモリアル・シアターでシェイクスピア劇のための音楽を作曲し、指揮を行いました。
 彼は新しい音楽を作曲する一方で、可能な限りシェイクスピアの時代の音楽を使用することを好みました。
 本作にはその際の楽曲を基にした《ヘンリー4世組曲》や《ストラトフォード組曲》が収録されており、いずれも編曲者の手によって復元されています。
 また、失われた《ヘンリー5世序曲》の1913年版もデヴィッド・オーウェン・ノリスによって再構築されており、後年の金管楽器版(ALBCD052で聴くことができます)との興味深い比較が可能です。

 ※録音:2024年(イギリス)
 



 

ALTO


ALC1707
\1900
プロ・カンティオーネ・アンティクヮ
パレストリーナの宝石

 パレストリーナ:
  教皇マルチェルスのミサ/
  スターバト・マーテル/バビロン川のほとりで/
  鹿が谷川を慕うがごとく/ミサ・ブレヴィス
プロ・カンティオーネ・アンティクヮ
マーク・ブラウン(指揮)

 2025年に迎えたパレストリーナの生誕500年を記念して、マーク・ブラウン指揮、プロ・カンティオーネ・アンティクヮによる録音がバジェット・プライスでリリース。英国古楽界を代表するア・カペラ・グループの綿密な研究から生み出される極上のハーモニーをご堪能ください。

 ※録音 1987-91年
 




EUDORA


EUDSACD2501
(1SACD HYBRID)
\2800
リカルド・ガレン(ギター)
ブラジルからの前奏曲集&舞曲集 ~
 セルジオ・アサド&ヴィラ=ロボス:ギター作品集

  セルジオ・アサド(b.1952):コロキアル前奏曲
   (世界初録音/リカルド・ガレン献呈)
  ヴィラ=ロボス:
   前奏曲 W.419/ブラジル民謡組曲 W.020
リカルド・ガレン(ギター)

 スペイン・ギター界の筆頭格が弾くブラジルの音楽!SACDとMQA-CDハイブリッド盤!

 ☆高音質レーベル Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド盤!
 ☆スペイン・ギター界の筆頭格の1人、リカルド・ガレンが弾くブラジルのギター作品集!

 スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様による新たなアルバムは、ブラジルのギター作品集。
 ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学とミュンヘン音楽・演劇大学でギターと古楽を学び、エリオット・フィスク、クリストフ・エクルフーバーなどの世界的名手たちに師事した現在のスペイン・ギター界の筆頭格の1人、リカルド・ガレン。
 「ソル:ギター作品集」(EUDSACD1401)、「ラテン・アメリカのギター作品集」(EUDSACD1801)に続くユードラ・レコーズの3rdアルバムでは、クラシック・ギターのレパートリーに与えた多大な影響に敬意を表し、ヴィラ=ロボスの象徴的作品である「前奏曲」と「ブラジル民衆組曲」、そして、セゴビアの孫弟子で弟のオダイル・アサドとの「アサド兄弟」の名でも知られているブラジルのクラシック・ギター奏者、作編曲家のセルジオ・アサドがガレンの芸術性に感銘を受けて書いた12の前奏曲をフィーチャーしています。

 フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。

 ※録音:2023年9月5日ー7日、サン・フランシスコ・オーディトリアム(アビラ、スペイン)
 ※使用楽器:Paco Santiago Marín 50 Aniversario, Knobloch 400SSC strings

 
 




FINELINE



FL72429
\2800
オトテール:エールとブリュネット ~
 装飾付きのフルート独奏曲集
ジョアナ・アモリム(フラウト・トラヴェルソ)
  ジャック=マルタン・オトテール(1674-1763)
   1. Air de Bacilly - Rochers je ne veux point
   2. Air de Mr. de Luly - Rochers, vous etes sourds
   3. Brunette - L'autre jour ma Cloris
   4. Air de Mr. Desmarets - Lieux Charmans retraittes tranquilles
   5. Chansonette - Nicolas va voir Jeanne
   6. Air de Mr. Lambert - Si c'est un crime
   7. Air du meme - L'amour le Seul amour
   8. Air du meme - Ah! Vous ne voulez pas entendre
   9. Air - On joue cet air par Eco
   10. Air de M. de Luly - Dans ces Deserts paisibles
   11. Air de M. de Bousset - Vous qui faites votre modelle
   12. Air de Mr. de Bousset - De mes Soupirs de ma langueur
   13. Brunette - Le beau berger Tircis
   14. Air de Mr. Lambert - Je suis aime de celle que j'adore
   15. Air de Mr de Bousset - Charmante Reine de mon coeur
   16. Air du Meme - Berger prend Soin de mon troupeau
   17. Brunette - Ruisseau qui dans la pleine precipite ton cours
   18. Air - On a beau feindre
   19. Brunette - Vous beaux yeux
   20. Air de Mr. Lambert & Air de Mr. de Bousset -
    Goutons un doux repos & Pourquoy, doux Rossignols, dans ce sombre sejour

 オトテールの「エールとブリュネット」、フルート独奏曲を世界初録音!

 ☆オトテールの「エールとブリュネット」より装飾付きのフルート独奏曲を世界初録音!
 ☆ポルトガルのトラヴェルソ吹き、ジョアナ・アモリムがオトテール製フルートのレプリカを吹く!

 ルイ14世の宮廷音楽家でもあったフランス・バロック時代の偉大なフルート奏者、ジャック=マルタン・オトテール。
 1721年頃にパリで出版された「エールとブリュネット(Airs et Brunettes)」は、リュリやデマレ、ブーセ、ランベールらのエール(歌)をフルート用に編曲したコレクションで、曲集の最後には華麗な装飾付きのフルート独奏曲が21曲収録されています。

 ポルトガルのトラヴェルソ奏者ジョアナ・アモリムは、2020年~2021年のパンデミックの間にこれらの小品に癒され、21曲の世界初録音が実現しました。
 オトテールが製作したフルートのうちの1本がグラーツのシュタイアーマルク州立博物館に保存されていますが、この録音ではジャルディーノ・タルディーノが復元した同楽器のレプリカが使用され、複雑で洗練された、自由で即興的な装飾に彩られたオトテールの作品を披露しています。

 ※録音:2021年3月12日-14日、ポルトガル

 
 




HUDDERSFIELD CONTEMPORARY RECORDS

HCR35
(1CD-R)
\2800
スカラー      エリジョン・アンサンブル 
 Golnaz Shariatzadeh: Machine Euphoria(オーボエのための)
 Mary Bellamy: Enveloped(チェロとコントラバス/バス・リコーダーのための)
 Charlie Sdraulig: Ground(トランペット (C管)、トロンボーンとエレクトロニクスのための)
 Cat Hope: The Aesthetics of Disappearance
  (エレクトリック・ラップ・スティール・ギター、オルガン、サクソフォン、
   チェロ、コントラバス、パーカッションとサブトーンのための)
 Annie Hui- Hsin Hsieh: 3,6.(2本のトランペット版)
 Richard Barrett: after
  (ソロ・チェロ、エレクトロニック・サウンドと3人
   またはそれ以上の楽器のためのインプロビゼーション)
 Einar Torfi Einarsson: scalar(2本のコントラバス版)

 卓越した演奏技術と音楽的探究心を持ったエリジョン・アンサンブルの新作『スカラー』。
 7曲の新たな委嘱作品を通じ、自由さ、即興性、そして楽器の極限を追求しています。
 圧倒的なエネルギーに満ちたパフォーマンスの中にも、内省的で深い瞬間が巧みに織り込まれており、アンサンブルの成熟した音楽性が際立っています。
 結成40周年を迎えるエリジョン・アンサンブルにとって、本作は困難な音楽的挑戦に立ち向かい続ける姿勢を示す証といえるでしょう。

 ※録音:2021年~2023年

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




MUSICAPHON



M56992
(2CD)
\5400
M.ハイドン&W.A.モーツァルト:
 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集

  【CD1】
   M.ハイドン:二重奏曲ハ長調
   W.A.モーツァルト:二重奏曲ト長調 KV.423
   M.ハイドン:二重奏曲ニ長調
  【CD2】
   M.ハイドン:二重奏曲へ長調
   W.A.モーツァルト:二重奏曲変ロ長調 KV.424
   M.ハイドン:二重奏曲ホ長調
カティア・グルトナー(ヴァイオリン)
クリスティアン・グーセス(ヴィオラ)

 ヴァイオリン&ヴィオラのデュオ・アルバム第3弾!

 鬼才アントン・シュテックが率いるピリオド楽器を使用したクァルテット、シュパンツィヒ弦楽四重奏団のメンバーでもあるカティア・グルトナーとクリスティアン・グーセス。

 ペッシンガー(M56996)、ホフマイスター(M56994)の二重奏曲集に続く第3弾は、ウィーンのクラシック界で最も有名なデュオ作品であるミヒャエル・ハイドンとモーツァルトの6つの二重奏曲を取り上げています。
 ザルツブルク大司教コロレドから「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲」を6曲作曲するよう命じられたミヒャエル・ハイドンは、4曲を完成させた時点で病に倒れてしまい窮地に陥ります。
 ザルツブルクへ戻っていた天才モーツァルトが友人であったハイドンを救うために残り2曲の作曲を引き受けたという有名なエピソードがあります。

 ※録音:2021年2月8日-11日、2023年4月25日-27日
 
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M56997
\2800→\2590
ディアベリ、メルツによる
 シューベルトの歌曲、ギター伴奏付き編曲集

 白鳥の歌 D957 より(5曲)/
 美しき水車小屋の娘 D795 より(5曲)/
 冬の旅 D911 より(1曲)/
 羊飼いの嘆きの歌 D121b/涙の讃歌 D711/
 さすらい人 D493/涙の中にある慰め D120/
 夜と夢 D827/春の想い D686
 (アントン・ディアベリ&ヨハン・カスパール・メルツ編)
クレメンス-C・レシュマン(テノール)
マクシミリアン・マンゴールド
 (19世紀のヒストリカル・ギター)

 19世紀初頭、ヨーロッパのいくつかの都市ではギターが真の全盛期を迎えました。
 ギターは長い間、リュートと違って芸術音楽の伝統もありませんでしたが、コンサート活動に取り入れられるなど、数多くのギターの名手たちがギターに対する熱狂の波を巻き起こしたのです。
 当時、ギター伴奏付きの曲や、ギターによる小規模な室内楽アンサンブルのための作品は非常に人気があり、19世紀初頭に大量に出版されました。

 本アルバムでは、シューベルトと同時代を生きた2人の作曲家、アントン・ディアベリとヨハン・カスパール・メルツがシューベルトの有名な歌曲をギター伴奏付きに編曲した作品を取り上げています。

 ※録音:2023年8月2日-3日(ドイツ)
 
 

C58058
\2800
ボクスベルク:深淵より ~ カンタータと宗教コンチェルト集
 クリスティアン・ルートヴィヒ・ボクスベルク(1670-1729):
  主よ、深き淵より、われ汝を呼ぶ/私のイエスは生きている/
  このことから、わたしたちには分かる/
  哀悼カンタータ《家を整えておきなさい》/
  神は彼を高く引き上げ/ 花婿が来る/
  天国には3人の証人がおられ/あなたがたは、このパンを食べ/
  神を畏れ、王を敬え/愛に満ちた鳩
コンサート・ロイヤル・ケルン
アンナ・ハープスト(ソプラノ)
ヘンリエッテ・ゲッデ(アルト)
ヘニング・イェンドリッツァ(テノール)
ヨエル・ウルヒ(バス)

 ドイツの作曲家クリスティアン・ルートヴィヒ・ボクスベルクは、1692年から1702年までグローセンハインでオルガン奏者として活動。
 その後、ライプツィヒやヴォルフェンビュッテル、アンスバッハ、カッセルの宮廷で、歌手、オペラ監督、オペラ作曲家として、また台本作家として活躍し、その後ゲルリッツのオルガン奏者としても活動しました。
 本アルバムでは、バロック・オーボエの名手カルラ・シュレーターによって結成されたドイツのピリオド・アンサンブル、コンサート・ロイヤル・ケルンがカンタータと宗教コンチェルトを取り上げています。

 ボクスベルクのカンタータは、当時一般的であった弦楽器、管楽器、通奏低音からなるオーケストラ、合唱団、独唱アリア、レチタティーヴォ、コラールの形式や編成に従っておらず、作品の大部分は、声楽と2つの旋律楽器、ファゴットとオルガンで作曲された室内楽です。
 




NMC


NMCD284
(1CD-R)
\2800
ウェイリー=コーエン:スペル・ブック
 フレイヤ・ウェイリー=コーエン:
  Conjure/Talisman/
  Naiad/Spell Book
タムシン・ウェイリー=コーエン(ヴァイオリン)
エロイーズ・ウェルナー(ソプラノ)
マンチェスター・コレクティヴ、ほか

 NMCがリリースする女性作曲家フレイヤ・ウェイリー=コーエンのデビューアルバム。彼女の独特な音楽は、文学、民間伝承、自然界からインスピレーションを得ており、鮮やかなイメージと感情の深さが特徴です。
 アルバム・タイトル曲《Spell Book》は、呪文詠唱をテーマにしたシリーズ作品で、演奏会場を儀式の場へと変容させます。
 《Conjure》は降霊会と数字「3」の神秘的な力を表現した三重奏作品、13人の弦楽器奏者それぞれがソリストとして扱われる《Talisman》は魔法の道具にまつわる物語や儀式を描いており、《Naiad》は彼女のメンターである故オリヴァー・ナッセンへのオマージュとして、繊細な自然美を称える作品となっています。

 演奏者には、フレイヤの姉でもある英国ヴァイオリン界の才女、タムシン・ウェイリー=コーエンや、コンテンポラリー・ヴォーカルのシーンで注目を浴びるソプラノ歌手エロイーズ・ウェルナーなどが名を連ねています。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




PRIMA CLASSICS


PRIMA060
\2800
プロメテウス ~ シューベルト:歌曲集
 シューベルト:
  プロメテウス D.674/ギリシャの神々 D.677/
  ガニュメート D.544/フィロクテート D.540/
  浄められしオレステス D.699/
  アイスキュロスからの断章 D.450B/
  ヒッポリュトスの歌 D.890/アテュス D.585/
  メムノン D.541/アトラス D.957/8/
  冥界に下るオルフェウスの歌 D.474/
  冥府への旅 D.526/タルタルスの群れ D.583/
  竪琴に寄す D.737/双子座に寄せる舟乗りの歌 D.360/
  沈むよろこび D.700/勝利 D.805/
  ヘリオポリス I D.753/ヘリオポリス II D.754/
  人間性の限界 D.716/御者クロノスに D.369
カルタル・カラゲディク(バリトン)
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)

 シューベルトの神話的歌曲集!

 ☆ハンブルクで活躍するトルコの注目バリトン、カルタル・カラゲディク!
 ☆神、巨人、英雄、冥界といった、神話に基づく歌詞のシューベルト歌曲を歌う!
 ☆伴奏は巨匠ヘルムート・ドイチュ!

 ソプラノ歌手のマリナ・リベカとサウンド・エンジニアのエドガルド・ヴェルタネシアンによって設立され、オペラと歌曲にフォーカスを当てた新しいインディペンデント・レーベル、Prima Classic(プリマ・クラシック)から、イズミル(トルコ)出身の注目バリトン歌手カルタル・カラゲディクが、歌曲伴奏の巨匠ヘルムート・ドイチュとともに録音したシューベルトの歌曲集が登場。

 2015年からハンブルク国立歌劇場の専属アーティストとして、また世界中のオペラハウスで40を超える役を演じ、コンサート・ステージではマーラーの「交響曲第8番」や「亡き子をしのぶ歌」、メンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」やその他数多くの歌曲まで幅広い作品を演奏してきたカルタル・カラゲディク。
 このアルバム『プロメテウス』では、神、巨人、英雄、冥界といった、神話に基づく歌詞のシューベルト歌曲が集められており、「地中海を思わせる力強い声」や、「優しい温もりと情緒的な深み」と批評家から賞賛されるカラゲディクの歌声で、神話、詩、人間の精神の探求を歌っています。

 ※録音:2024年5月、マルクス・シッティクス・ホール(オーストリア)

 
 




PRIMA FACIE


PFCD234
(1CD-R)
\2800

リック・バーリー:合唱作品とピアノ・ソナタ
 マニフィカト/ヌンク・ディミティス/
 Your Presence/I Sing of a Maiden/
 ピアノ・ソナタ

ダンカン・ハニーボーン(ピアノ)
リック・バーリー・シンガーズ
リチャード・ガウアーズ(指揮)


 作曲家リック・バーリーの合唱曲とピアノ・ソナタを収録した作品集。マニフィカトとヌンク・ディミティスは、1994年にケンブリッジ大学クレア・カレッジの礼拝堂合唱団のために書かれました。
 ピアノ・ソナタは演奏者ダンカン・ハニーボーンのために作曲された作品で、19世紀後半から20世紀初頭のロマン派の伝統を踏襲しつつ、モダンな和声の要素も感じられる意欲作です。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

PFCD242
\2800
ラッド=ジョーンズ:3つのソナタ
 Three Sonatas
  (ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための)
 Variations(ソロ・ヴァイオリンのための)
 Jeux d'Eau(ピアノのための)
 Hardy in Love(テノールとピアノのための)
ダラー・モーガン(ヴァイオリン)
ケイト・ロマーノ(クラリネット)
ヒュー・ワトキンス(ピアノ)
サム・ラッド=ジョーンズ(ピアノ)
エド・ライオン(テノール)

 若き注目の作曲家サム・ラッド=ジョーンズの作品集。本アルバムの大部分は、古典的な形式や印象主義といった古い音楽との対話を軸にしていますが、その和声やリズムは紛れもなく現代的です。
 現代音楽と古典音楽が交錯する、注目の1枚です。

 ※録音:2024年3月
 




SKANI


SKANI164
\2800
シャープ・グリーン ~
 ラトビアの作曲家によるサクソフォン四重奏作品集

  ジャチン・ポウソン(1983-):Gardens on Mars(2018)
  マダラ・ペーテルソネ(1989-):Active(2020)
  プラトン・ブラヴィツキ(1989-):Plankton(2020)
  アンドリス・ジェニーティス(1978-):Sharp Green(2023)
  オスカルス・ヘルリンシュ(1980-):Darva/Tar(2022)
  マダラ・ペーテルソネ(1989-):Serendipity(2019)
  トムス・ルヅィンスキス(1987-):Overstep(2023)
   (サクソフォン四重奏とカホンのための)
アトモス・サクソフォン四重奏団
 〔アルヴィダス・カズラウスカス(ソプラノ・サクソフォン)、
  アイガルス・ラウマニス(アルト・サクソフォン)、
  ロベルツ・マルティーニ(テナー・サクソフォン)、
  ルードルフス・ペーテリス・ルベニス(バリトン・サクソフォン)〕
エルネスツ・メディンシュ(カホン)

 本作にはラトビア出身の若手および中堅作曲家6名による7曲の新作が収録されています。
 アカデミックな背景を持つ作曲家から、非アカデミックな音楽を基盤とする作曲家まで多彩な顔ぶれが揃っていますが、どの作品にもアトモス・サクソフォン四重奏団の冒険心が反映されています。
 サクソフォン四重奏という編成の可能性を追求した1枚です。

 「自然」を考察し、音風景に描くスタイルの室内楽作家、マダラ・ペーテルソネの《Active》と《Serendipity》(素敵な偶然の出会い)。
 力強い作風で知られるプラトン・ブラヴィツキの《Plankton》(プランクトン)。「高圧電線の力にとらえられるような感覚」の音楽が特徴的なアンドリス・ジェニーティスの《Sharp Green》。
 アヴァンギャルドとアンビエント・ミュージックの作曲家オスカルス・ヘルリンシュの《Darva》(タール)。
 ジャズ・サクソフォン奏者で作曲家のトムス・ルヅィンスキスの《Overstep》。
 《Gardens on Mars》(火星の庭)を作曲したジャチン・ポウソンはアメリカ生まれ。王立デンマーク音楽アカデミーのハンス・エーブラハムセンとヤーゼプス・ヴィートリス・ラトビア音楽アカデミーのロランズ・クロンラクスに学び、作曲家と器楽奏者としてリガを拠点に活動しています。
 すべてアトモス・サクソフォン四重奏団のために書かれた作品です。

 アトモス・サクソフォン四重奏団は、2016年にリガで結成されました。
 20世紀と21世紀の音楽とジャズ・ミュージックを中心に欧米でも活動しています。《Overstep》でペルー発祥のカホンを演奏するエルネスツ・メディンシュは、ラトビア国立交響楽団などでプレーする打楽器奏者です。

 ※録音:2023年10月9日-2024年1月11日、ラトビア放送第1スタジオ(リガ、ラトビア)
 



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ALPHA CLASSICS



ALPHA1127
\3100→\2890
パーヴォ・ヤルヴィ&トーンハレ
 マーラー交響曲全集第1弾
  グスタフ・マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
イヴォ・ガス(ホルン・ソロ)...3
NYCX 10516
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300
ALPHA1154
(2LP)
\5700

 (LP...SIDE A: 1/SIDE B: 2/SIDE C: 3/SIDE D: 4、5)
 録音: 2024年1-2月 チューリヒ・トーンハレ
 収録時間: 70分
 ※国内仕様盤日本語解説...舩木篤也
 LP...180g重量盤2枚組 33 1/3rpm

 【パーヴォ・ヤルヴィ&トーンハレによるマーラーの交響曲全集始動!】
 マーラーの交響曲にはこれまでに何度も取り組み、フランクフルト放送響とライヴ映像での全集(C-major)も完成させているパーヴォ・ヤルヴィですが、それから10年以上の時が経ち、本人が「適切な時間を待っていた」と語るセッションでの全集録音が、いよいよ始動しました。
 首席指揮者を務めるチューリヒ・トーンハレ管弦楽団をこの大きな企画の相棒に選び、第一弾として送り出されるのは第5番。
 第1番から第4番までの様々な試みを経て、作曲家本人の新たな展開と器楽のみによる交響曲の新境地を切り開いたこの作品は、まさに門出にふさわしいものと言えるでしょう。周到に準備された演奏、そして録音も万全なもの。
 パーヴォが描く細部にまでこだわったフレージングと長大な作品を堅固に組み上げる見事な構築力、トーンハレ管の緻密なアンサンブル、そしてこのオケが持つ独特の輝かしさと翳りが深いコントラストを刻み、作品を彫の深いものに仕上げてその巨大なスケールを引き立てています。
 ヴァイオリン両翼配置をはじめ、第3楽章のホルン・ソロを他のホルン・パートの逆サイドに立たせるなど、オーケストレーションの面白さやアイデアを引き立てる見通しの良い録音も特筆すべきものです。

 
 




CD ACCORD


ACD 344
\4000
ヴァインベルク:弦楽のための作品集
 ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
  1-3. 2つのヴァイオリンのためのソナタ Op. 69(1959)
  4-10. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ Op. 95(1967)
  11-14. ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための三重奏曲 Op.48*

 *...4楽章版は世界初録音
シモン・クシェショヴィエツ(ヴァイオリン)
バルトウォミェイ・ニジョウ
 (ヴァイオリン)...1-3
エルズビエタ・ムロジェク=ロスカ
 (ヴィオラ)...11-14
アダム・クシェショヴィエツ(チェロ)...11-14

 録音:Concert Hall of the Karol Szymanowski Academy of Music, Katowice(ポーランド) 2024年9月3-4日...1-3 2024年8月22-23日...4-10 2024年9月17-18日...11-14
 総収録時間:53分

 ミェチスワフ・ヴァインベルクの弦楽のための作品集。このアルバムに収録された全ての作品は、モスクワと その周辺地域で書かれ初演されたもので「ロシアの作品」と思われがちですが、彼自身はロシア人では なくポーランド出身のユダヤ人で、ワルシャワからの亡命者でした。
 作品を初演したヴァイオリニストたちも ウクライナ出身のユダヤ人で、ヴァインベルクの父がかつて劇場でヴァイオリン奏者として働いていた、オ デッサ在住の奏者でした。
 今作では、ポーランドの名手クシェショヴィエツ兄弟と友人たちがこれらの作品を演奏。三重奏曲の4楽 章版は世界初録音です。
 
 
ACD 323
\4000
ヨアヒム・ストゥチェフスキー:コントラバス編曲によるチェロ作品集
 1. パヴェウ・ヤブウチンスキ:Intro はじめに
 2. ヨアヒム・ストゥチェフスキー(1891-1982):
  カディッシュ(1957)
 3. ストゥチェフスキー:ユダヤの歌(1937)
 4-9. ストゥチェフスキー:6つのイスラエルの旋律
 10. ストゥチェフスキー:伝説
 11-14. ストゥチェフスキー:ハシディーム組曲
 15. ヤブウチンスキ:Outro おわりに
 
 (2-14...ヤプウチンスキによるコントラバス編曲)
パヴェウ・ヤブウチンスキ(コントラバス)
ユスティナ・スコチェク(ピアノ)

 録音:2021年12月6-7日 ConcertHall of the Karol Lipinski Academy of Music in Wroclaw
(ポーランド)
 総収録時間:42分

 ウクライナ出身のユダヤ人音楽家ヨアヒム・ストゥチェフスキーは、若い頃からクレズマー音楽に親しみ、12歳 でチェロを始めるとすぐさま才能を発揮、音楽家を志しました。
 以降、ユダヤ音楽を追求し、クレズマー特有 のメロディを取り入れたチェロのための作品を数多く生み出しました。
 ヤブウチンスキは、ストゥチェフスキー作品 を編曲する際、ただ楽譜をコントラバスの音域に移し替えるだけではなく、独自の音色とその微妙なニュアン スを追求することに努め、時にはすすり泣くような高音から、コントラバスならではの重低音までを駆使、アル バムの冒頭と最後に自作曲を加え、作品に込められた心情を描き出しています。
 コントラバス奏者で作曲家、編曲家としても活躍するヤブウチンスキは、ヴロツワフのカロル・リピンスキ音楽ア カデミーで学び、ベルン芸術大学で博士課程を修了しました。
 2015~2016年にはザクセン州立歌劇場 管弦楽団で演奏し、スコットランド室内管弦楽団や他の著名なアンサンブルとも共演。
 ソリストとしてもベル ン交響楽団などと共演しています。編曲家としては特にコントラバスの独自編曲に情熱を注いでいます。

 
 
 

ACD 339
\4000
リフレクション ~ ハープのための現代作品集
 1-2. アルトゥル・ゲルブルン(1913-1985):序奏とラプソディ(1972)*
 3. エドヴァルト・ボグスワフスキ(1940-2003):
  前奏曲とカデンツァ(1977)*
 4. ローマン・ハウベンシュトック=ラマティ(1919-1994):
  カテドラルI(1988)
 5. パヴェウ・マリノウスキ(1994-):無題(コラール)(2024)*
 
 *・・・世界初録音
アドリアン・ノヴァク(ハープ)

 録音:2024年 Church of the Gracious Mother of God in Warsaw(ポーランド)
 総収録時間:62分

 アドリアン・ノヴァクは18歳でハープを始め、クラクフ音楽アカデミーを優秀な成績で卒業、オーストリアやドイツ でさらなる研鑽を積みました。
 2023年からクシシュトフ・ペンデレツキ音楽アカデミーで教鞭を執るなど、ポー ランド国内外で活躍する注目の奏者です。
 このアルバムでは、ポーランドの知られざる作曲家の作品から選 び抜いたレパートリーを披露しています。

 
 
 

ACD 341
\4000
アンジェイ・パヌフニク:合唱作品集
 アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):
  1. Piesn do Marii Panny 聖母マリアへの歌(1964/1969改訂)
  2. Modlitwa do Matki Boskiej Skepskiej
   スケンプスカの聖母への祈り(1990)
  3. Inwokacja dla Pokoju 平和への祈り(1972)
  4. Modlitwa powszechna 普遍的な祈り(1968-1969)
  5-9. Przesilenie zimowe 冬至(1972)...世界初録音
   5. Koleda o jemiole
   6. Piesn Matki Ziemi
   7. Narodziny Syna/Slonca
   8. Kazanie sw. Augustyna
   9. Hymn na Nowy Rok
ナタリア・ルビシュ (ソプラノ)
マウゴジャタ・クシェミエン(ソプラノ)...2
マウゴジャタ・パンコ=エデリー(メゾ・ソプラノ)
クリスティアン・アダム・クシェソヴィアク(テノール)
ヴォイチェフ・ギエルラッハ (バス) 他
ポーランド国立ユース合唱団
アグニェスカ・フランクフ=ジェラズニ(指揮)...1-3
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)...4-9

 録音:2024年8月18-20日 Main Hall of the National Forum of Music in Wroclaw(ポーランド)
 総収録時間:77分

 ポーランド国立ユース合唱団が歌うアンジェイ・パヌフニクの合唱作品集。
 このアルバムは、彼が政治的な理 由で1954年にポーランドを離れ、亡命先のイギリスで活動した時期の作品で構成されています。
 これらはイ ギリスで書かれましたが、ポーランドの伝統的な旋律や民謡の影響が大きく、彼の祖国への思いが窺える仕 上がりとなっています。
 例えば「聖母マリアへの歌」は中世のポーランドの詩に基づき、五音音階や独特の和 声で祈りの雰囲気を醸し出しており、「平和への祈り」はポーランド時代に作曲した交響曲の一部を基に再 構成されています。
 カンタータ「普遍的な祈り」はイギリスの詩人アレキサンダー・ポープの詩を用いた4人の独 唱者、3台のハープ、オルガン、混声合唱のための作品。
 パヌフニクの作品中でも重要なものの一つとされて います。「冬至」はクリスマス用の曲で、ソプラノとバリトン独唱、混声合唱、器楽アンサンブルのために書かれ ています。

 
 



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CHANDOS



CHSA5360
(SACD HYBRID)
\3000→\2790
ジョン・ウィルソン&シンフォニア・オヴ・ロンドン
 ウォルトン:管弦楽作品集 第1集

 ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):
  1-4. 歌劇《トロイラスとクレシダ》
   (1947-54/1963、1972-76改訂)-
    クリストファー・パーマーによる交響的組曲(1987)
     1. トロイア人 (前奏曲と海景)/2. スケルツォ/
     3. 恋人たち/4. フィナーレ
  5-7. ヴァイオリン協奏曲(1936-39/1943改訂)
  8. 序曲「ポーツマス岬」(1924-25)
チャーリー・ラヴェル=ジョーンズ
 (ヴァイオリン)...5-7
シンフォニア・オヴ・ロンドンジョン・
 ミルズ(リーダー)...5-7
チャーリー・ラヴェル=
 ジョーンズ(リーダー)...1-4、8
ジョン・ウィルソン(指揮)

 録音:Church of St Augustine, Kilburn、ロンドン 2024年1月11-12日...1-4 2024年7月29-31日...5-8
 SACD層: Stereo, Multi-Channel
 総収録時間:63分

 ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オヴ・ロンドンによる新しいシリーズはウィリアム・ウォルトンの作品集。
 第1集にはヴァイオリン協奏曲を含む3作品を収録しています。歌劇《トロイラスとクレシダ》は、当時のパートナーであったアリス・ウィンボーンからの影響を受けて構想されました。
 しかし、台本がやや冗長で扱いにくいうえに歌手たちの調達がうまくできず、1954年ロンドンの初演の際は、準備不足がたたり音楽面での評価は分かれてしまいました。
 この作品はその後、他の都市でも上演されたものの、結局批評家からは厳しい意見を受け、ウォルトンは改訂を行いました。
 このアルバムに収録されているのは、1987年、アレンジャー、クリストファー・パーマーが作品をもとに製作した4曲からなる交響的組曲です。各曲は登場人物や事件を表現しており、最後には悲劇的なクライマックスを迎えます。

 ヴァイオリン協奏曲は、ヤッシャ・ハイフェッツからの委嘱作ですが、当時のウォルトンは映画音楽の作曲に心が動いており、こちらを優先すべきか迷っていたといいます。
 しかしここでもアリス・ウィンボーンが彼の背中を押しこの協奏曲が書かれることになりました。
 第2楽章の情熱的なタランテッラが作品を難度の高いものにしています。1938年に全曲が完成、翌年アメリカで初演。1943年にはオーケストラ・パートの改訂を行い、ウォルトンの代表作の一つとなりました。
 この曲のソリスト、チャーリー・ラヴェル=ジョーンズは1999年生まれ。15歳でロイヤル・フェスティバル・ホールでデビューして以来、世界各地の主要オーケストラと演奏を行い、ラジオやテレビで放送されています。
 2019年には日本の仙台国際音楽コンクール、2020年には上海アイザック・スターン国際ヴァイオリンコンクールに出場するなどコンクール歴も多く、現在はシンフォニア・オヴ・ロンドンのリーダーとしても活躍しています。

 序曲「ポーツマス岬」は1924年から25年に書かれた短い序曲。
 イギリスの風刺画家トーマス・ローランドソンのエッチングにインスパイアされた作品で、港の賑やかな情景をシンコペーションを多用したジャズ風の音楽で描いています。
 この序曲は世界中で繰り返し演奏され、使われた複雑なリズムも注目を集めました。
 このアルバムは、オーケストラの多彩な音色と広大なダイナミックレンジをを高音質で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。

 
 



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LA DOLCE VOLTA



LDV148
\3100→\2890
ミシェル・ダルベルト
 ヴィルトゥオジティ礼讃 ~
  リスト、モーツァルト、ブラームス、ラフマニノフ
ミシェル・ダルベルト
 (ピアノ/Steinway D-274)
  フランツ・リスト(1811-1886):
   1.《ファウスト》(グノー)のワルツ - 演奏会用パラフレーズ S 407
  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   2-4. ピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調 K. 545 「易しいソナタ」
  ヨハネス·ブラームス(1833-1897) / ミシェル・ダルベルト:
   5-32. パガニーニの主題による変奏曲 イ短調 Op. 35
     第1部
     5. 主題/6-17. 第1変奏~第12変奏
     第2部
     18-30. 第1変奏~第13変奏/31. 第13変奏(第1部)/32. 第14変奏(第1部)
    ※第2部冒頭<主題>を省き、第2部第14変奏を第1部第13、14変奏へ置き換え
  リスト:
   33.《ノルマ》(ベッリーニ)の回想 S 394
  セルゲイ·ラフマニノフ(1873-1943):
   34. 何処へ?(シューベルト『美しき水車小屋の娘』から)

 録音: 2024年8月27-30日 ルター派ボンスクール教会、パリ
 ※日本語解説付

 【名手ダルベルトが誘う、ヴィルトゥオジティの思いもよらぬ頂】
 2025年に70歳を迎えるミシェル・ダルベルトが、日本のマネージャーと交わした「聴衆を惹きつける華麗で迫力満点なヴィルトゥオジティ(超 絶技巧)」についての会話がヒントとなり、このアルバムは制作されました。
 それは、速く大音量で演奏すること、自分が思うままに指を動かす こと、それだけが本当にヴィルトゥオジティの定義なのだろうかという考察へと発展します。
 注目したのは、ヴィルトゥオジティの起源は「美徳」にあ り、もともとは道徳的な資質の集合を意味したという点で、それがやがて単に技術的なものを指すように変化していったのです。
 
 ダルベルトは 彼が選んだブラームス、モーツァルト、リストらの作品を通し、これらをより深く理解するための長い旅へと私たちを誘います。
 その演奏の難しさ は、曲を創作者の意図通りに響かせ、その才能を余すところなく表現するための手段の一つにすぎません。
 楽譜の上では易しいとされる、ここ に収められたモーツァルトのソナタもまた然り。そして立ち現れる音楽が、作曲家と演奏者双方の人間性をも露わにしていくのです。
 ヴィルトゥ オジティ本来の意義を探る、ダルベルトならではの興味深い一枚です。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ALTO



ALC1706
\1900
ショスタコーヴィチとならぶ天才作曲家ポポフの哀しき最高傑作
 ゲンナジー・プロヴァトロフ指揮、モスクワ放送交響楽団
 グルゲン・カラペチャン指揮、ソ連国立交響楽団
  ポポフ:交響曲第2番&第5番

 ガヴリール・ポポフ(1904-1972):
  交響曲第2番《祖国》Op.39
  交響曲第5番《田園》Op.77*
モスクワ放送交響楽団
ゲンナジー・プロヴァトロフ(指揮)
ソ連国立交響楽団*
グルゲン・カラペチャン(指揮)*

 ロシア音楽ファン垂涎の貴重音源、プロヴァトロフ指揮のポポフが復刻!

 ショスタコーヴィチと同世代で、似た境遇に置かれたこともあり比較されることも多い旧ソ連の作曲家、ガヴリール・ポポフ(1904-1972)。
 そんなポポフの交響曲録音の中でもとりわけロシア音楽ファンの中で名演と語り継がれていながら、現在は入手が困難になっていたゲンナジー・プロヴァトロフ指揮、モスクワ放送交響楽団による「交響曲第2番《祖国》」(Melodiya音源)が待望の復刻。
 またグルゲン・カラペチャン&ソ連国立交響楽団による「交響曲第5番《田園》」がカップリングに選ばれています。この曲も現在はCDがなく探していた人は多かったのではないでしょうか。

 ※録音:1961年5月(モスクワ)/1963年(モスクワ)*
 



 ガヴリイル・ニコラーエヴィチ・ポポフ( 1904年9月12日 ノヴォチェルカスク - 1972年2月17日 レーピノ)は、ソビエト連邦の作曲家。

 時代に取り残された天才。
 ソビエトの作曲家。ドン・コサック軍の首都だったノヴォチェルカッスクで1904年に生まれた。
 早くから音楽教育は受けていたようだが、母の死、父の逮捕などにより音楽家としての自立に迫られ、やがてその才能は音楽学校で急速に花開く。そしてそこで永遠のライバルといっていいショスタコーヴィチに出会うのである。

 2歳年下のショスタコーヴィチとは互いにあだ名で呼び合って文通しあう仲になり、二人は切磋琢磨しながらソビエトの新しい音楽界を切り開こうとした。
 当時のソビエトで注目されていたのは、ポポフやショスタコーヴィチの一世代前に当たるロスラヴェツやルリエ、モソロフらが創り上げたいわゆる「ロシアン・アヴァンギャルド」音楽。やがてソビエト連邦政府の体制の前に葬り去られるロシアの早すぎた前衛音楽である。二人も当然そうした動きに大きく触発された。
 ポポフが20代前半に書いた「7つの楽器のための室内交響曲 Op. 2」は大胆な不協和音と厳格な対位法によって作られ、「ロシア・アヴァンギャルドの代表作」とまで評価された。一方のショスタコーヴィチの大傑作交響曲第1番もまた西側に大きな衝撃を与えた。またその頃ポポフによって作られた「ピアノのための大組曲」は「すさまじい才能!」と絶賛され、ショスタコーヴィチは25年後の交響曲第10番でもその主題を引用している。
 いずれにせよ二人の若き天才が、これからの時代を動かそうとしていたのである。

 そしてポポフはさらに交響曲第1番を作曲。1927年にとりかかり、1935年にようやく完成した。
 これがすごい。
 先ほど話したロシア・アヴァンギャルドの先達の過激で先鋭的な感性そのままに、若きポポフは彼ら以上に苛烈な音楽を書き上げた。しかもストラヴィンスキーやスクリャービンやグリエールといった大偉人たちの雰囲気までまとわせるというスケールの大きさ。ショスタコーヴィチは「私はこの交響曲の最大の崇拝者である。」とコメント、プラハやベルリンではクレンペラー、シェルヘン、E・クライバーによって取り上げられたのだから、その時代においてすでに明らかな傑作として認められていたといっていい。
 片山杜秀氏は、「ショスタコーヴィチの第4番あたりと同等に評価されるべき、ロシア・アヴァンギャルド路線の生んだ傑作交響曲」、「激越にささくれだった第1主題とマーラー的悲傷感漂う第2主題が大葛藤絵巻を繰り広げるソナタ・アレグロの第1楽章、孤独なカンツォネッタ風の主題が胸にしみる緩徐楽章、未来派調に大爆発する終楽章。聴くべし!」と絶賛。間違いなくポポフの代表傑作であり、ロシア音楽を聴くものにとってはある種伝説的作品である。

 しかし、あまりに過激すぎたのか、次代を担うこの傑作は、当局により「反体制的作品」というレッテルを貼られ、実に、ソビエトで最初の「上演禁止交響曲」となる。例のショスタコーヴィチが血祭りに上げられた「プラウダ批判」の1年も前である。
 「理解不能だって?そう、今はそうかもしれないさ。でも明日は違う。」・・・ポポフはそうつぶやいたが、彼が死ぬまでこの曲が演奏されることはなかった。
 そしてこれ以降彼は、多くのほかの作曲家同様、伝統的で穏健な音楽語法で作曲することを余儀なくされる。
 一方のショスタコーヴィチが同じように体制の圧力を受けてそこに迎合しているように見せながらも、時を見てはしぶとく自分の書きたいものを書き続けたことで西欧からも高い評価を受けたのに対し、・・・ポポフはどうだったか。

 ・・・ポポフはショスタコーヴィチのようにしたたかでなく、たくましくなく、賢くはなかった。
 その後彼は、体制賞賛の映画音楽を中心に作曲していくことになる。それ自体はそれほど苦痛ではなく、いつかそこでためたお金で自作のオペラ上演を、というような夢も描いていたらしい。しかし才能ある作曲家が体制側の言うままにコマーシャル音楽を作っていたというのはあまりにも残念な話である。もちろんそうしないと殺されるのだからそれはそれで仕方がないのだが。

 そうして時がたち、それから8年、彼はようやく交響曲第2番を発表する。タイトルは「マザーランド」・・・「母国」。もちろんベタベタ体制側の作品である。イケイケドンドンチンドンドン、ソビエト連邦素敵ですー、みんなで敵をやっつけよー、という作品で、晴れてスターリン賞も受賞した・・・。
 しかし時代の先端を行き、近代ロシアの最高傑作といわれる画期的な交響曲第1番に比べてこの交響曲第2番のなんと情けない存在価値。そこには作曲家の意思も希望もなく、ただの職業的な細工があるに過ぎない。そんな作品、聴く価値があるのか。
 そう思って聴いていなかった。

 ところが・・・・これが・・・すごい曲だった。

 親に言われていやいや描いた宿題の絵が金賞を取ることもある。苦手科目のテストで100点取ることもある。
 動機がどうであれ、過程がどうであれ、よい成果が生まれることがあるのである。
 バードがイギリス国教会のために書いた作品で感動することもある。ベートーヴェンが金目当てで書いた作品に感動することもある。伊福部昭が1回限りのコンサートのためにしぶしぶつなぎあわせたメドレー作品に感動することもある。
 動機や背景や過程とは関係なく、傑作が生まれることがあるのだ。作者が天才だけになおさら。
 そう、このポポフの交響曲第2番、おそるべき傑作、すさまじい傑作、愛すべき傑作だった。
 第1番は、あまりの過激さゆえに聴く人も評価する人も選ぶ。しかし、この第2番は、すべての人にすべからく理解していただくためのプロパガンダ作品。美しく、切なく、激しく、熱く、どこまでもわかりやすい。彼がそれまでに精出して創り上げた映画音楽や、ロシアの知られざる素敵な民謡が散りばめられ、決して退屈しないように、随所にピークが配置されている。30分強の作品だが、各楽章ともに緻密な構成とあふれるサービス精神により、きわめて高レベルの出来栄えを示しているのである。かくして終楽章は重量級大スケールの様相を呈し、ラストはマーラーなみの壮大・壮絶な大団円で終わる。
 もう、すごい、のひとこと。
 こんなものすごい交響曲が存在したのか。

 さて当のポポフはその後どうなったか。
 スターリンの死後は完全な体制べったりである必要もなくなり、後期の交響曲には自由な書法も多く見られる。とはいうものの、体制の重要なポストに着くということもなく、西側でも演奏されるような大傑作を残すと言うわけでもなく、このショスタコーヴィチとならぶ才能を持った稀有な天才作曲家は、やがて精神を病みアルコール中毒となり、幸せとはいえない晩年を送り、人々から忘れられながら死んでいく。
 ガヴリール・ポポフ、音楽的才能はありあまるほどもっていたが、世の中をうまく渡っていくすべは身に着けていなかった。
 ポポフの作品を純粋に音楽芸術として聴いていいのか、確かに悩むところではある・・・しかし、彼の恐るべき才能が縦横無尽に発揮されたこの曲を、さまざまな先入観によって聴かないでいるのは、あまりにももったいない気がする。

 
 交響曲第1番 作品7 (1935)
 交響曲第2番「祖国」 作品39 (1943)
 交響曲第3番「英雄」(または「スペイン」) 作品45
 交響曲第4番「わが祖国の栄光」 作品47 (1949)
 交響曲第5番「田園」 作品77 (1956)
 交響曲第6番「祝祭」 作品99 (1969)
 交響曲第7番(未完)


 そして今回のアルバムは、カップリングが交響曲第5番《田園》。
 むかしOLYMPIA盤は存在していたが、現在は手に入らなかった。そのOLYMPIA盤の録音が収録されている。
 ロシアの雄大な自然を描いたこれまた罪のない大交響曲。
 1951年から1952年にかけてスケッチされたが、その後作曲は中断、長い空白ののち1956年にようやく完成。初演はさらにあとの1963年。
 嵐、闘争、希望、などから成る5楽章形式の交響曲。






 ゲンナジー・パンテレイモノヴィチ・プロヴァトロフ(1929年-2010年)は、旧ソ連出身の指揮者。
 モスクワ生まれ。モスクワ音楽院でアレクサンドル・ゴリデンヴェイゼルにピアノ、キリル・コンドラシンやアレクサンドル・ガウクに指揮法を学び、1956年に卒業。
 1957年にハリコフのオーケストラを指揮し、その翌年にドニエプロペトロフスクのオーケストラの指揮者に転じた。
 1961年にモスクワに戻ってスタニスラフスキー劇場の指揮者となり、任期中の1962年にはドミートリイ・ショスタコーヴィチの《カテリーナ・イズマイロヴァ》の初演を指揮している。
 1965年にボリショイ劇場に出向した後、オデッサ歌劇場に首席指揮者に就任。
 1968年にはレニングラードのマールイ劇場の音楽監督を務め、1971年にはクイビシェフ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に転じ、1981年までその任に当たった。
 1984年から1989年までベラルーシ国立歌劇場、1998年から翌年までベラルーシ国立アカデミー交響楽団のそれぞれの音楽監督を歴任。
 2010年、ミンスクにて没。





 グルゲン・カラペチャン
 2 March, 1921 - 1 December, 1986
 詳細不明。ヴァローネシュ・フィルハーモニー交響楽団を振った記録がある。
 カラペチャンは典型的なアルメニア人の姓の一つ。



入るといいのですが!
交響曲第1番

 NORTHERN FLOWERS
NF/PMA9996
\2600
ポポフ、先鋭的な交響曲第1番
 ガヴリイル・ポポフ(1904-72):
  (1)室内交響曲(七重奏曲)Op.2(1926-1927)
  (2)交響曲第1番Op.7(1928-1935)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2009年10月、DDD、73:33

 体制のなかにあってショスタコーヴィチとともに先鋭的な表現を貫いたポポフの初期の傑作2曲をカップリング!ポポフは全6曲の交響曲を書いていますが、ティトフの指揮で、「戦時の音楽シリーズ」として第2番(NF/PMA9977)、第3番(NF/PMA9972)が発売済みです。
 レニングラード音楽院でニコラーエフ、シテインベルク、ウラディーミル・シチェルバチョフらに師事したポポフは初期より無調、12音技法の作品を発表しセンセーショナルを巻き起こした。やがてショスタコーヴィチ同様、当局に睨まれることとなり、作風の転向を余儀なくされましたが、ここに収められた2曲は作曲者20代のもっとも先鋭的な時代の作品。室内交響曲は新古典主義期のストラヴィンスキーを思わせ、交響曲第1番は無調を含む同時代の様々な技法が詰め込まれた才気あふれるアグレッシヴな大作。

 


ALC1705
\1900
管弦楽のための舞曲集
 アーノルド:イギリス舞曲 第1集 Op.27/イギリス舞曲 第2集 Op.33
   ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、エイドリアン・ボールト(指揮)
 アーノルド:4つのスコットランド舞曲
   スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、アレクサンダー・ギブソン(指揮)
 アーノルド:4つのコーンウォール舞曲 Op.91
   ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、マルコム・アーノルド(指揮)
 アーノルド:3つのシャンティ Op.4
   ロンドン木管五重奏団
 ウォーロック:カプリオール組曲
   ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、アラン・バーロウ(指揮)
 エルガー:3つのバイエルン舞曲 Op.27a
   ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、エイドリアン・ボールト(指揮)
 ホルスト:モリス・ダンス・チューンズ より
   ニュージーランド室内管弦楽団、ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)
 ハミルトン:5つのスコットランド舞曲 Op.32(抜粋)
   スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、アレクサンダー・ギブソン(指揮)

 ロイヤル・バレエ団の創設者、ニネット・ド・ヴァロワが「チャイコフスキー以来の最高のバレエ作曲家」と評したマルコム・アーノルドほか、イギリスの作曲家たちによって書かれた舞曲を集めたアルバム。
 一流の演奏家が奏でる遊び心のあるメロディーが私たちの耳を楽しませてくれます。

 ※録音方式:ADD/DDD
 




<国内盤> 

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TOBU



TBRCD 0170
\2530
完全初出の幻の録音!
 朝比奈隆のブルックナー:交響曲第7番

  ブルックナー:交響曲第7番(ハース版)
朝比奈隆(指揮)
東京都交響楽団

 完全初出の幻の録音!
 1978年5月5日都響特別演奏会における 朝比奈隆のブルックナー:交響曲第7番!
  ライナーノートは作家高原英理氏!

 タイミング:[21:27][19:51][9:28][12:23]
 録音:1978年5月5日都響特別演奏会、東京文化会館ライヴ

 完全初出の幻の演奏。朝比奈+都響のブル7が登場です。
 1970年代の気力体力充実していた時期の巨匠の名演。後年より早めのテンポがとられ、何よりも生命力には目覚ましいものがあります。
 都響とは1976年に初共演。長らく親密な関係を築き晩年の年に一度の客演は毎回満席で絶賛を博しておりました。
 特筆すべきは『不機嫌な姫とブルックナー団』、『ブルックナー譚』の著作で知られるブルックナー・マニアの作家高原英理氏のライナーノートを得ていることで、これは高原ファンにも垂涎のアイテムとなるでしょう。
 当時録音に携わった伝説のエンジニア草柳俊一氏によるオープン・テープからの復刻となります。
 音質極上な上にマスタリングも草柳氏が担当し万全の体制です。
 















1/23(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AEOLUS


AE11451
(1SACD HYBRID)
\3100
シャコンヌ 1927
 J.S.バッハ(アルノ・ランドマン編):
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004より
   「シャコンヌ」
 ヒーリー・ウィラン(1880-1968):
  序奏,パッサカリアとフーガ 変ホ短調
 ヨハン・ネポムク・ダーフィト(1895-1977):シャコンヌ イ短調
 カール・ヘラー(1907-1987):シャコンヌ Op.54
 ショスタコーヴィチ:
  歌劇《カテリーナ・イズマイロヴァ》よりパッサカリア
モナ・ハルトマン(オルガン)

 「シャコンヌ」をテーマに弾く!若きオルガン奏者モナ・ハルトマン!

 ☆すでに数多くの国際コンクールで優勝している若きオルガン奏者モナ・ハルトマン!
 ☆オルガンの能力を極限まで引き出し演奏されるシャコンヌ集!

 若きオルガン奏者モナ・ハルトマン(b.1994)は現在、輝かしいキャリアを積んでおり、すでに数多くの国際コンクールで優勝しています。
 「シャコンヌ 1927」 では、ドイツのパーペンブルクの聖アントニウス教会に1927年に建てられたヴァルカー社製オルガンを使用しています。
 シャコンヌの形式は、ライトモチーフとしてアルバム全体のテーマとなっています。
 ヴァルカー社製オルガンを駆使し、様々な音色を織り交ぜて演奏しています。
 



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FRA BERNARDO



FB2468128
(2CD)
\4200
ビューティー・ファームの新録音
フランドル楽派の知られざる作曲家アグリコラ!

アレクサンダー・アグリコラ:ミサ曲集
 アレクサンダー・アグリコラ:
  ミサ曲《不運が私に打ちかかる》
  ミサ曲《イン・マイン・ザイン》
ビューティー・ファーム

 ビューティー・ファームの新録音!フランドル楽派の知られざる作曲家アグリコラ!

 ☆フランドル楽派のミサ曲の録音で評価を重ねるビューティー・ファーム!
 ☆フランドル楽派の重要な一人であるアレクサンダー・アグリコラ!

 "ビューティー・ファーム"は、2014年に設立された男声ヴォーカル・アンサンブル。
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやチンクエチェント、グランドラヴォア、カピラ・フラメンカ、ウエルガス・アンサンブルなどの一流合唱団、アンサンブルで活躍してきたメンバーでスタートし、オーストリア、マウアーバッハのカルトジオ会修道院を拠点に、ルネサンス期のフランコ=フレミッシュ・ポリフォニーの音楽を中心に歌っています。

 これまで、オケゲム、ラ・リュー、オブレヒトといったルネサンスの巨匠や知られざるフランドル楽派のミサ曲の録音で評価を重ねる、2021年にリリースされたパレストリーナの「教皇マルチェルスのミサ」(PFB2017671)の大ヒットでその名声をさらに高めてきました。

 今回のアルバムでは、今日ではあまり演奏される機会が少ない作曲家ではありますが、フランドル楽派の重要な一人であるアレクサンダー・アグリコラ(c1456-1506)のミサ曲を収録。
 オケゲムのような力強く広がりのあるスタイルでありながらも、リズムにおいて個性的な面を持っています。

 ※録音:2024年2月
 




KALEIDOS

KAL63712
\2800
ダンス・サクソフォニスト
 フェレンツ・ファルカシュ:17世紀の古いハンガリーの舞曲
 ラヴェル(クリストフ・エンツェル編):組曲《クープランの墓》
 バルトーク(レギーナ・ライター編):ルーマニア民俗舞曲
 グリーグ(マールテン・イェンセ編):
  組曲《ホルベアの時代より》 Op.40
 サン=サーンス(エボナイト・サクソフォン四重奏団編):
  交響詩《死の舞踏》 Op.40
 ティエリー・エスケシュ:タンゴ・ヴィルトゥオーゾ
オーダックス・サクソフォン四重奏団
 〔クリスティーナ・ベルナルト
   (ソプラノ・サクソフォン)、
  アン=カトリン・グランメル
   (アルト・サクソフォン)、
  アナレーナ・ノイ
   (テナー・サクソフォン)、
  レギーナ・ライター
   (バリトン・サクソフォン)〕

  サクソフォン四重奏で奏でる様々な"ダンス"!

 ヴュルツブルク音楽大学でルッツ・コペッチに学んでいた4人が結成したオーダックス・サクソフォン四重奏団が今回聴かせてくれるのは、さまざまな国や時代の"ダンス"をテーマにしたプログラム。
 バロックの様式で書かれたグリーグの「ホルベアの時代より」からサン=サーンスの官能的な「死の舞踏」、さらにはハンガリーやルーマニアの民俗音楽まで幅広い表現力が問われるプログラムを、メンバーによるアレンジも交えてお届けします。

 ※録音:2024年5月、キリスト教会(ファイツヘーヒハイム、ドイツ)
 
 
KAL63722
\2800
はかなき人生
 ファリャ:歌劇《はかなき人生》 より スペイン舞曲第1番
 アルベニス:スペイン組曲 より アストゥリアス、カタルーニャ
 グラナドス:12のスペイン舞曲 より アンダルーサ
 グラナドス:ロマンティックな風景 より エピローグ
 キケ・シネシ:澄み切った空
 エグベルト・ジスモンチ:水とワイン
 アグスティン・バリオス・マンゴレ:大聖堂 より 第3楽章
 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番 より
  アリア(カンティレーナ)
 マルコ・ペレイラ:バチ・コーシャ
デュオノヴァ
 〔フローリアン・コールシーン(ギター)、
  ニコ・グラーツ(バンドネオン)〕

 ドイツの若きギター&バンドネオン・デュオ、デュオノヴァのデビュー・アルバム。
 あえてタンゴを外した選曲で、19世紀後半以降のスペインと南米の音楽を彼ら自身による印象的なアレンジで収録。
 新しい室内楽に触れるような魅力的なリスニング体験を提供します。

 ※録音:2024年(アーベンスブルク、ドイツ)
 
 

KAL63702
\2800
波乗り
 Wellenreiter / Rondo alla Giga / Floating through eternity /
 Schwarze Piste / Romsko Horo / Rugaciune & Sarba /
 Marsch-Melange / Fun eybikn Vayn /
 101 years ... and a few days more / Easter Bliss /
 Habanera & Freilach / Elfentanz / TaraTango /
 Es war einmal ... / Plovdivska Rachenitza /
 Klezmer-Suite in d-Moll / Pasa Oro / SommerRumba
アンサンブル・ヴィーノロッソ

 多様性を備えたワールド・ミュージックを演奏し独自の路線を突き進んできたアンサンブル・ヴィーノロッソが結成20周年を記念してリリースするアルバム。
 アンサンブルのディレクターでありクラリネット奏者、指揮者のフローリアン・シュトゥーベンフォルによって書かれた、いろいろな文化や地域性を持つ音楽と西洋音楽を融合させた作品を、多様な編成やスタイルで披露したコンサートのライヴ・レコーディング。生命力に満ち溢れた演奏で会場の熱気を伝えてくれます。

 ※録音(ライヴ):2024年5月(リップシュタット、ドイツ)
 




NAXOS



8.579140
\2100
ショール:作曲家のノート 第2集
 アレクセイ・ショール:
  1-8. ピアノと管弦楽のための組曲第2番「私の本棚から」(2019)
   (ピアノと弦楽オーケストラ版 2021)
    1. I. Cinderella シンデレラ
    2. II. Don Quixote ドン・キホーテ
    3. III. Tom Sawyer トム・ソーヤー
    4. IV. Quasimodo クァジモド
    5. V. Queen of Hearts ハートの女王
    6. VI. D'Artagnan ダルタニャン
    7. VII. King Matt the First マチウシ1世
    8. VIII. Romeo and Juliet ロメオとジュリエット
  9. 別れの夜想曲「ミハイル・グリンカへのオマージュ」(2019) 
   (ピアノと弦楽オーケストラ版 2021)
  10-12. フルート協奏曲第1番 変ロ長調(2019/2021)
   (クラリネット協奏曲の改作)...世界初録音
    10. I. Vivace/11. II. Andante doloroso/
    12. III. Allegro maestoso
ベフゾド・アブドゥライモフ(ピアノ)...1-9
ジャスミン・チェイ(フルート)...10-12

キーウ・ヴィルトゥオージ
マッシミリアーノ・カルディ(指揮)...1-9
ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)...10-12

 録音:2023年2月21日...10-12 2023年3月21日...1-9 The Teatro Marrucino, Chieti(イタリア)
 総収録時間:60分

 【ウクライナ出身のショール作品第2集にアブドゥライモフ登場】
 現在ニューヨークを拠点に活動するウクライナ出身のアレクセイ・ショール。彼の作品は、国際的に活躍する音楽家たちによって、多くの演奏や録音が行われています。
 このアルバムにはショールの3作品を収録。幼い頃、彼の寝室の本棚にあった児童文学の名作にインスパイアされたという「私の本棚から」は、文学と音楽の融合をテーマに、各々の登場人物を音で表現。
 作品全体を本棚のように仕上げています。登場するキャラクターには、シンデレラやドン・キホーテ、トム・ソーヤーなどのおなじみの人物たちをはじめ、『ノートルダム・ド・パリ』のクァジモド、そしてヤヌシュ・コルチャックの「マチウシ1世」などが含まれ、曲の終わりではシェイクスピアの「ロメオとジュリエット」をロマンティックに描いています。
 「別れの夜想曲」は、「私の本棚から」のアンコールの役割を担う短く親しみやすい作品。グリンカ作品に着想を得ながらも、ショールは新たな方向性を模索し、豊かな和声と装飾を与えることで、より深い作品を作り上げました。
 この2作品でピアノを担当するのがウズベキスタン出身のアブドゥライモフ。作品の個性を引き出す見事な演奏を聴かせます。
 
 3曲目のフルート協奏曲は、ショール自身の「クラリネット協奏曲」を編曲したもので、快活でエネルギッシュな第1楽章、抒情的な第2楽章、明るい結末を迎えるロンド形式の第3楽章で構成されており、この演奏でのソリスト、ジャスミン・チェイの技量も存分に楽しめます。
 
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8.574637
\2100
クリストフ・ポッペン&ケルン室内管弦楽団
モーツァルト:ミサ曲全集第4集

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  1-6. ミサ・ブレヴィス ト長調 K. 140(1773)
  7-12. ミサ曲 ハ長調「ドミニクス」 K. 66(1769)
  13-18. ミサ・ブレヴィス へ長調 K. 192(1774)
カロリーナ・ウルリヒ(ソプラノ)...1-6
カタリーナ・ルックガーバー(ソプラノ)...7-12
カタリーナ・コンラーディ(ソプラノ)...13-18
エルヴィラ・ビル(アルト)...1-12
サラ・ロンベルガー(アルト)...13-18
パトリック・グラール(テノール)...1-6
パウル・シュヴァイネスター(テノール)...7-12
マルティン・ミッテルルツナー(テノール)...13-18
ドミニク・ケーニンガー(バス)...1-6
ヨナス・ミュラー(バス)...7-12
ケルン大聖堂声楽アンサンブル
ケルン室内管弦楽団
クリストフ・ポッペン(指揮)

 録音:Deutschlandfunk Kammermusiksaal ケルン2021年10月7-16日...13-18 2022年9月26日-10月2日...1-6 2023年2月8-13日...7-12
 総収録時間:80分

 クリストフ・ポッペンが指揮するケルン室内管弦楽団によるNAXOSのモーツァルトのミサ曲全集シリーズ。
 この第4集では、合唱団がこれまでのケルン西ドイツ放送合唱団から1996年に設立されたケルン大聖堂声楽アンサンブルに替わりました。
 アルバムにはモーツァルトが10代で作曲した3曲を収録。1773年に作曲されたと推定されるK.140は一度は偽作とされたものの、最新の研究では真作とされており、6/8拍子で書かれたグローリアによって、パストラル(田園風)・ミサの別名を持つことで知られています。
 K. 66は1769年の作品。モーツァルトの幼馴染が新任司祭に任命された際に演奏された荘厳ミサで、大規模なオーケストレーションと劇的な進行が特徴。
 オペラ的な要素も随所に見られ、和声や対位法の深みも際立ちます。

 1774年のK.192は、ヨーゼフ・ハイドンやミヒャエル・ハイドンの影響が垣間見えるとともに巧みな対位法も際立っています。
 簡潔な書法ながらも豊かな表現が特徴です。
 
 
8.579161
\2100
パリのパリジャン - 21世紀パリのギター作品集
 1. カミーユ・ペパン(1990-):秋のリズム(2018)
  (G. ビアンコによるギター編 2020)
 2-4. ジュール・マトン(1988-):ギター・ソナタ(2022)
 5. カロル・ベッファ(1973-):時の鏡(2013)
 6-8. オレスティス・カランパリキス(1981-):Ara アラ(2018)
 9. マテュー・ステファネッリ(1985-):エリプシス(2019-21)
 10. トーマ・ヴィロトー(1985-):バスティーユの夜(2022)
 11. アタナス・ウルクズノフ(1970-):トラキア地方のエレジー(2015)
 
 2-11...世界初録音
 1...このアレンジでの世界初録音
ガブリエル・ビアンコ(ギター)
エクリス・カルテット(ギター四重奏団)...9

 録音:2021年9月7日 Auditorium of Levallois-PerretConservatory(フランス)...9 2021年12月23-24日 Le Regard Du Cygne(パリ)...1、5-8 2022年12月19日 Le Regard Du Cygne(パリ)...2-4、10、11
 総収録時間:65分

 世界50か国以上で演奏、高く評価される1988年生まれのギタリスト、ガブリエル・ビアンコ。
 このアルバムは彼の故郷のパリで活躍する作曲家たちの新作が収録されています。
 印象派の絵画からインスパイアされたペパンの「秋のリズム」、一日の24時間になぞらえた24の変奏が楽しいベッファの「時の鏡」、ビアンコの多彩な要望を採り入れたというトーマス・ヴィロトーの「バスティーユの夜」、ギリシャ神話に登場するアラクネを描いたカランパリキスの「アラ」、ギター四重奏との迫力ある応酬が魅力的なステファネッリの「エリプシス」など興味深い作品が並んでいます。
 




ORCHID CLASSICS


ORC100367
\2600
森麻衣子(ピアノ)
カズム - ピアノのためのモダン・エチュード~
 カプースチン、スパンズウィック、田中カレン、浜渦正志
森麻衣子(ピアノ)
 1-8. ニコライ・カプースチン(1937-2020):8つの演奏会用練習曲 Op. 40
 9-10. メラニー・スパンズウィック(1969-):「Simply Driven」より2つの練習曲...世界初録音
  9. Chasm カズム- 森麻衣子に捧げる/10. Frenzy
 11-13. カレン・田中 (1961-):テクノ・エチュード
 14-25. 浜渦正志(1971-):練習曲集 Op. 4
  14. 第1番 ハ長調「鐘」/15. 第2番 ニ長調/16. 第3番 嬰ヘ長調/17. 第4番 ハ長調/
  18. 第5番 ハ長調/19. 第6番 ニ短調「ブランク」/20. 第7番 変ロ長調/
  21. 第8番 ト短調/22. 第9番 ハ短調「Donnergrollen 雷鳴の轟き」/
  23. 第10番 変ロ長調/24. 第11番 変ホ長調/25. 第12番 変ニ長調

 録音:2023年12月19-20日 The Menuhin Hall
 総収録時間:66分

 クラシックを基盤に、ジャズ、ロック、テクノなど多彩な音楽要素を融合した現代のエチュードを収録。
 カプースチンのジャズ要素を融合した「エチュードOp.40」、ゲーム音楽の名手、浜渦正志の印象派的かつノスタルジックな「エチュードOp.4」、スパンズウィックが森麻衣子のために書いたミニマリズムの作品「カズム」、田中カレンの「テクノ・エチュード」は、スピード感と中毒性のあるリズムで聴衆を引き込みます。

 森麻衣子
  北海道育ち。英国王立音楽大学を卒業。
  クラシックピアニストとしての基盤を持ちながら、幼少期からジャンルを超えた音楽を追求。現在はイギリスを拠点に世界的に高く評価されるソリスト・室内楽奏者として活躍中です。
 
 

ORC100362
\2600
マルコム・アーノルドの音楽
 マルコム・アーノルド(1921-2006):
  1-3. オルガン協奏曲
  4. Song of Praise 賛美の歌
  5-6. Two Ceremonial Psalms 2つの式典のための詩篇...世界初録音
   5. I. O come let us sing unto the Lord
   6. II. Make a joyful noise unto the Lord, all ye lands
  7. 詩篇150篇「Laudate Dominum 主をほめたたえよ」
  8-13. ジョン・クレアのカンタータ...世界初録音
   8. I. Winter Snow Storm 冬の吹雪/9. II. March 3月/
   10. III. Spring 春/11. IV. Summer 夏/
   12. V. Autumn 秋/13. VI. Epilogue エピローグ
  14-15. 2つのパート・ソング...世界初録音
   14. Spleen
   15. Vitae Summa Brevis Spem Nos Vetat Incohare Longam
  16. This Christmas Night このクリスマスの夜...世界初録音
  17-19. 2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲
  20. The Pilgrim Caravan 巡礼のキャラバン(クリスマス賛歌)
  21. The Padstow Lifeboat パドストウの救命ボート(O.パーク編)
ジャック・リーベック(ヴァイオリン)
アレクサンダー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)
エドワード・ピクトン=ターバーヴィル(ピアノ)
キャメロン・リチャードソン=イームズ(ピアノ)
ジェームズ・オーフォード(オルガン)
ロンドン・コーラル・シンフォニア(合唱、オーケストラ)
マイケル・ウォルドロン(指揮)

 録音:2024年10月10-11日St John the Evangelist, Islington(ロンドン) 2024年10月21日St Jude-on-the-Hill, Hampstead(ロンドン)
 総収録時間:73分

 ロンドン・コーラル・シンフォニアの新アルバムは、世界初録音を含むマルコム・アーノルドの作品集。
 ディレクターのマイケル・ウォルドロンは、幼少期に触れたアーノルド作品への思いを新型コロナのロックダウン中に再燃させ「ジョン・クレアのカンタータ」などの合唱曲を発掘、このアルバムで紹介しています。
 また壮大かつ神秘的なオルガン協奏曲や、ジャック・リーベックとアレクサンダー・シトコヴェツキーが魅力的な演奏を披露する「2つのヴァイオリンのための協奏曲」なども収録。
 アーノルドのエネルギーと機知を象徴するダイナミックな作品を存分に堪能できます。
 最後に収録された「パドストウの救命ボート」は、吹奏楽ファンにもおなじみの作品です。
 
 

ORC100363
\2600
夕べのハーモニー~ラヴェル、シューベルト:ピアノ三重奏曲集
 1-4. モーリス・ラヴェル(1875-1937):
  ピアノ三重奏曲 イ短調(1914)
 5-8. フランツ・シューベルト(1797-1828):
  ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op. 99 D 898(1827)
トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン
 Soo-Jin Hong(ヴァイオリン)
 Soo-Kyung Hong(チェロ)
 Jens Elvekjaer(ピアノ)

 録音:2023年4月18-20日 Royal Danish Academy of Music Concert Hall(デンマーク)
 総収録時間:66分

 1999年設立、2024年に結成25周年を迎えたトリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン。デンマークを拠点に世界中で活躍するピアノ三重奏団です。
 この最新アルバムではラヴェルのピアノ三重奏曲とシューベルトのピアノ三重奏曲 第1番を演奏。
 シューベルトは前作(ORC100282)で第2番をヴァインベルク作品を組み合わせて紹介していましたが、ここでは輝くような色彩感とリズムの複雑さを持つラヴェル作品と併せることで、作品の持つ抒情的な美しさと軽快さを際立たせています。
 
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ORC100365
\2600
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)
シューマン、メンデルスゾーン、グッドイヤー:ピアノ協奏曲集

 1-3. ロベルト・シューマン(1810-1856): ピアノ協奏曲 イ短調 Op. 54
 4. スチュワート・グッドイヤー(1978-):ラプソディ(2021)...世界初録音
 5-7. フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op. 25
 8. グッドイヤー:序奏とロンド・カプリチオーソ(2022)...世界初録音
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)
BBCスコティッシュ交響楽団
アンドルー・コンスタンティン(指揮)

 録音:2024年6月10-12日 Grand Hall, City Halls, グラスゴー(スコットランド)
 総収録時間:64分

 ピアニスト・作曲家のスチュワート・グッドイヤー。
 このアルバムではシューマンとメンデルスゾーンの2曲の名作ピアノ協奏曲と、自身のオリジナル作品2曲「ラプソディ」と「序奏とロンド・カプリチオーソ」を組み合わせています。
 グッドイヤーの作品はどちらも世界初録音で、前者は愛と喪失をテーマにした抒情的な作品、後者はアフリカのリズムにインスパイアされた情熱的な作品です。
 グッドイヤーは今作でも確かな技巧を駆使し、コンスタンティンが指揮するBBCスコティッシュ交響楽団とともに各々の作品の魅力を存分に伝えています。
 
 

ORC100319
(CD+BOOK)
\8600
マット・クック:交響組曲「ブレイヴシップ」
 マット・クック(1989-):
  1-2. I. Intro - Braveship Takes Flight
  3-4. II. Intro - Compass of Dreams
  5-6. III. Intro - New World Landing
  7-8. IV. Intro - March of the Ants
  9-10. V. Intro - On Wings of Centaurs
  11-12. VI. Intro - Dance of the Naiads
  13-14. VII. Intro - Necklace of Memory
  15-16. VIII. Intro - Pixies in the Galley
  17-18. IX. Intro - Parade of Mammoths
  19-20. X. Intro - Saber-Toothed Panther
  21-22. XI. Intro - Flight of the Firebird
  23-24. XII. Intro - The Last Aeronauts
  ボーナストラック
   25. Fly with Me
メアリー・ヒラリー(ナレーター)
ミルシア(ソプラノ)...25
アズラ管弦楽団
マット・クック(指揮)

 録音: 2022年1月21-23日 Skywalker Sound, California(USA)

 作曲家、作家、エコノミストとして活躍するマット・クック。この「ブレイヴシップ」は長編小説として翻案されたものをヴィデオ・ゲームやライヴ・コンサートなどのマルチメディア・プログラムに発展させた作品です。
 空中に浮かぶ大陸が点在する宇宙を魔法の飛行船で旅する少年の物語。
 彼は変装した王女と出会い、フィンと呼ばれる無法者とともに旅を続けながら新しい文化を発見してきます。
 アルバムは12の部分に分かれ、アイルランドの俳優メアリー・ヒラリーのナレーション(Intro)に続いて音楽が演奏されてゆきます。
 最後にアンコール(ボーナストラック)として置かれた「Fly with Me」では、オーストラリアの人気ポップス系ソプラノ歌手ミルシアが美しい歌声を披露。
 アルバムには物語のシーンを描いた美しいアートワークやストーリー紹介(英語)、オーケストラのメンバーと参加アーティストの紹介などが含まれた特別サイズのブックレット(74ページ、フルカラー)が付属します。
 このアルバムは2024年の Hollywood Music inMedia Awardを受賞しました。
 




OTAKEN RECORDS

TKC 111
\2800
辻井淳のヴァイオリン小品集最新刊
「天使のセレナーデ」~ヴァイオリン小品集

 (1)ブラーガ:天使のセレナーデ
 (2)バーレイ:華やかなワルツ
 (3)キロガ:アンダルシアの歌と踊り
 (4)マクダウェル:野ばらに寄せて
 (5)シュポーア:スケルツォ
 (6)クレイン:ヘブライ奇想曲
 (7)バックス:地中海
 (8)ニン:アングレの主題によって
 (9)スコット:舞曲
 (10)サンドラー:エイリ・エイリ
 (11)フィオリオ:練習曲
 (12)コミタス:親愛なるマラル
 (13)マネン:カタロニア
 (14)スコット:ロマンス
 (15)シャスラン:ジプシー舞曲
辻井淳(ヴァイオリン)
藤井由美(ピアノ)

 辻井淳のライフワーク、ヴァイオリン小品集最新刊!「天使のセレナーデ」

 辻井淳は京都市響のコンサートマスターを退任した後、ソリスト、室内楽奏者(マイハート四重奏団)、宮川彬良率いるアサンブル・ベガのヴァイオリニストとして活躍中。
  (「辻」の字は正確には点が1つのしんにょう)

 録音:2023年5月、滋賀県高島市ガリバーホール [69'38]
 プロデューサー:太田憲志(オタケン・レコード)
 エンジニア:松田淳一(大阪音楽大学特任教授)

 ソリスト、室内楽奏者、宮川彬良率いるアンサンブル・ベガのメンバーとして活躍する傍ら、小品集の録音をライフワークとしている辻井淳。
 そんな辻井の小品集25枚目のアルバムです。
 録音曲数もなんと367曲に到達!(ISODAレーベル、OTAKENレーベル)。
 
 アルバム・タイトルの「天使のセレナーデ」はイタリアのチェロ奏者で作曲家のガエターノ・ブラーガ(1829-1907)の作品で現在は実質のこの作品のみで知られる作曲家です。
 最後は現代の作曲家フレデリック・シャスラン(b.1963)のジプシー舞曲で締めます。
 
 今回も解説は辻井淳自身によるもので、「ヴァイオリニストのひとりごと」と題した4ページに渡る読み応えのあるコラムと、各作品の詳細な解説も充実しています。
 




STRADIVARIUS


STR 37244
\2400
「ガーデンズ」~
 フルート、ヴィオラ、ハープのための近現代作品集

  クロード・ドビュッシー(1862-1918):
   フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
  武満徹(1930-1996):そしてそれが風であることを知った
  アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974):小組曲
  カイヤ・サーリアホ(1952-2023):新しき門
  ソフィア・グバイドゥーリナ(b.1931):喜びと悲しみの庭
ハープ・トリオ・シャガール:
 【アドリアーナ・チョッフィ(Hrp)
  カテッロ・コッポラ(Fl)
  シモーネ・デ・パスクァーレ(Va)】

 ドビュッシーの名作を始めとするフルート、ヴィオラ、ハープのための作品集!

 録音:不記載[73:42]

 ドビュッシーの名作ソナタの作曲以来、フルート、ヴィオラ、ハープというフォーマットはその後の世代の作曲家にインスピレーションを与え、多くの作品が書かれた。
 このアルバムでは起点となったドビュッシーに始まり、新古典主義風でチャーミングなジョリヴェの「小組曲」を経て、武満の作品の中でも最高傑作との呼び声高い「そしてそれが風であることを知った」、特殊奏法のノイズと豊かな旋律性が不思議に共存するサーリアホの「新しき門」、熱きパッションが炸裂するグバイドゥーリナ作品まで、ドビュッシーのソナタと同じ編成とは思えないほど多様な作品が収められており、聴きごたえ充分。
 ハープ・トリオ・シャガールはイタリアの若手音楽家によるアンサンブル。
 
 

STR 37302
\2400
「ステファノ・グロンドーナ・キャリア50周年記念盤」~
 アントニオ・デ・トーレスの9つのギターを弾く

  ヨハン・ヤーコブ・フローベルガー(1616-1667):
   ドメニコ・スカルラッティの墓
  フェデリコ・モンポウ(1893-1987):《歌と踊り》第10番
  フリアン・アルカス(1832-1882):アンダンテと練習曲
  エンリケ・グラナドス(1867-1916):スペイン舞曲第5番
  ミゲル・リョベート(1878-1938):5つのカタロニアの歌
  ミゲル・リョベート:ロマンスと練習曲
  フランシスコ・タレガ(1852-1909):
   4つの前奏曲とアラビア風奇想曲
  フェルナンド・ソル(1778-1839):2つの練習曲
  エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):5つの前奏曲
ステファノ・グロンドーナ(G) 

 名ギタリスト、ステファノ・グロンドーナのキャリア50周年記念盤!

 録音:2003-2022年 [79:17]

 アルバム・タイトルにあるアントニオ・デ・トーレス(1817-1892)とはスペインの著名なギター製作者で彼が今日よく演奏されているモダン・ギターの元型を確立した。
 このディスクではトーレスが製作した9つのギターを使ってスペインを中心とした様々な時代の作曲家達の作品を収録している。
 ギターを演奏するステファノ・グロンドーナはイタリア、ジェノア出身のギタリストでヨーロッパの多くの国際コンクールの受賞歴を持つ。
 
 

STR 37250
\2400
「コントラパッシ(対位法)」
 (1)ポウル・ルーザス(b.1949):ピアノ・ソナタ第1番《ダンテ・ソナタ》
 (2)ガブリオ・タリエッティ(b.1955):
  《マレボルゲ》~エレクトリック・ギターとピアノのための
  《フランチェスコ・ランディーニの3つの歌》~ピアノのための
 (3)レアンドロ・ロ・ビアンコ:
  《R.ラウシェンバーグの地獄篇による3つの即興曲》~
   エレクトリック・ギターと電子機器のための
レオナルド・ズニカ(Pf)
(2)(3)レアンドロ・ロ・ビアンコ(エレキGtr) 

 録音:2022年7月12-13日 マントヴァ、デジタル・スタジオ [55:22]

 エレクトリック・ギタリストで作曲家レアンドロ・ロ・ビアンコがプロデュースしたピアノ独奏及びピアノとエレクトリック・ギターのための作品集。
 ポウル・ルーザスはデンマークの作曲家でダンテの神曲にインスパイアされて書かれたエネルギッシュなピアノ・ソナタ。
 タリエッティ作品は2曲の3つの楽章を交互に演奏。
 ビアンコ作品は自ら弾くエレクトリック・ギターと電子機器のための作品でいずれも実験音楽の色彩が濃く、ノイズ系やプログレシヴ・ロックが好きな人にも楽しめる内容。
 
 

STR 37255
\2400

「ハプティック(触感)」~2つのギターのための現代作品集
 ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935):
  「コールドウェルへの挨拶」(1977)
 マーク・アンドレ(b.1964):「iv14」(2014-15)
 パスカル・クリトン(b.1954):「トランス」(2014-16)

デュオ・ラレマン・マルケス:
 【エステレ・ラレマン(Gtr)
  フェリペ・マルケス(Gtr)】

 録音:2018年10月22-24日フランス、モントルイユ・スタジオ・セクエンツァ[51:02]

 世代も国籍も異なる現代作曲家による2つのギターのための作品集。ラッヘンマンは特殊奏法を多用した作風で知られるが、この「コールドウェルヘの挨拶」でもおよそ25分間、ギターのボディを叩いたりエッジの部分の短い弦をかき鳴らしてみたりと徹底的に特殊で実験的な奏法で作曲している。
 それは、さながらアコースティック・ギターで行う電子音楽といった趣の作品。聴き手のギターへの既成概念と先入観を一掃する。
 マーク・アンドレの「iv14」でもギターのボディを叩いたり擦ったりとギターの機能と可能性を極限にまで追求する。
 演奏しているギター・デュオ、デュオ・ラレマン・マルケスは現代音楽専門のアンサンブルとして1998年に結成され多くの作曲家に新作を委嘱し初演している。
 
 

STR 37257
\2400
「イタリアの展望」~2つのギターのための20~21世紀の音楽
 アルヴァロ・コンパニー(1931-2022):
  《映像~フランツ・シューベルトへのある思考》(1978)
 アツィオ・コルギ(1937-2022):《協和音とリドゥーブル》(1973)
 アルド・クレメンティ(1925-2011):《リチェルカーレ》(2002)
 フランコ・マルゴーラ(1908-1992):ソナタ第2番
 フランコ・ドナトーニ(1927-2000):《アルゴ第2番》(1993)
 ビアンカ・マリア・フルジェリ(b.1935):《インタビュー》(1994)
 ヴィットリオ・フェレガラ(1927-2011):《冬の日》(1994)
 ジルベルト・ボスコ(1946):《小さな虹》(1994)
 ジョルジョ・ガスリーニ(1929-2014):《リブラス》(2014)
 ジョルジョ・コロンボ・タッカーニ(b.1961):
  《完璧なビートの》(2011)
デュオ・レンダ=トゥルッコ:
 【ファビオ・レンダ(Gtr)
  ベニアミーノ・トゥルッコ(G)】

 録音:2023年10月23日、2023年12月9日、2024年1月8日、モルフェッタ、ディグレシオーネ・ミュージック・スタジオ [54:16]

 2つのギターのために書かれた作品で現代イタリアの作曲界の変遷を辿るアルバム。
 アルバロ・コルギの「映像~フランツ・シューベルトへのある思考」は確固とした調性で書かれた新古典主義というより古典主義そのもののような作品だが、これ以外の作品はいずれも無調、特殊奏法を駆使した20世紀後半から21世紀のいわゆるゲンダイオンガク的な様式で書かれている。
 ギターを演奏しているデュオ・レンダ=トゥルッコは現代音楽を専門に結成されたグループ。その超絶的な技巧は聴きごたえ充分。
 
 

STR 37289
\2400
「ヴォルヴァー」~ギター四重奏団作品集
 カルロス・ガルデル:
  《ヴォルヴァー》《下り坂》《本と義務》《旋律とアラバル》
 アニバル・トロイロ:《ガルア》
 アリエル・ラミレス:《アクフォンシーナと海》
 グスターヴ・レギザモン:《ザンバ・カーニバル》
 アストル・ピアソラ:
  《天使のミロンガ》《カフェ1930》《オブリビオン》
 ほか全16曲
フェアリー・ギター四重奏団:
 【フランチェスコ・ファウスト(G)
  ロベルタ・メルコリオ(G)
  マリアピア・ナポリ(G)
  フランチェスコ・スミルネ(G)】

 録音:不記載

 アストル・ピアソラを始めとするラテン・アメリカの作曲家の作品をギター四重奏の編曲で聴く一枚。
 フェアリー・ギター四重奏団は2020年に結成されたばかりのギター・アンサンブルでピアソラなどラテン音楽を主なレパートリーにしている。
 ピアソラ以外は日本でほとんど知られていない作曲家の作品が収められており、いずれも濃厚なラテン的パッションで溢れている。南米音楽ファンには垂涎の内容。
 
 
STR 37298
\2400
「時は息づく」~サックスとピアノのための作品集
 G.J.グルジェフ:宗教的儀式
 C.モンテヴェルディ:ニンフの嘆き、
 C.モンテヴェルディ:それでも私はあなたを目指す
 G.F.ヘンデル:ト短調のソナタ、親愛なる花嫁
 G.J.グルジェフ:祈りと絶望
 A.コレッリ:ラ・フォリア
 J.S.バッハ:ソナタ ト短調BWV1020
 P.ヒンデミット:サックス・ソナタ
 ナポリ民謡:《最後の雲》
デュオ・スバッフィ・キャンピ:
 【レオナルド・スバッフィ(Sax)
  クリスティーナ・キャンピ(Pf)】

 録音:2023年7月、10月クラブ・スタジオ・フォギア [69:38]

 20世紀最大のオカルティスト、グルジェフの作曲した修行のための音楽からモンテヴェルディ、ヘンデル、バッハというおよそサックスでは演奏されない曲をサックスとピアノのために編曲している。
 このアルバムではヒンデミットのソナタのみがサックスとピアノのためのオリジナル作品というユニークな企画アルバム。
 
 

STR 37303
\2400
「キネティック・ヴァルヴス」~
 ユーフォニウムとオフィクレイドのための現代音楽集
マリーナ・ボセッリ
 (ユーフォニウム&オフィクレイド)
  マッテオ・トゥンド:イネスティ(移植片)(2022)~
   ユーフォニウムとライヴ・エレクトロニクスのための
  パスクアーレ・プンツォ:《ブラスの中の鏡面Ⅰ》(2023)~
   ユーフォニウムとエレクトロニクスのための
  マリア・ヴィットリア・アグレッティ:
   《ムテアI,II,III》(2022-2023)~ユーフォニウムのための
  ダニエーレ・ヴルピアーニ:《入手不可能なものの目録》(2023)~
   オフィクレイドとエレクトロニクスのための
  マッテオ・トゥンド:《発芽》(2019-20)~ユーフォニウムのための
  ルイジ・ノーノ:《ドナウのポスト・プラエ・ルディウム》(1987)~
   テューバとライヴ・エレクトロニクスのための

 録音:2023年5月27-28日、2022年2月4日、6月18日 [52:59]

 テューバあるいはユーフォニウム、オフィクレイド(テューバ属の低音金管楽器の一種)のために書かれたイタリア現代作曲家による作品集。
 ルイジ・ノーノ以外は全て21世紀に書かれた作品であり、曲によってはライヴ・エレクトロニクスを伴う。
 従来、オーケストラの低音楽器を支える縁の下の力持ち的な存在であったテューバもしくはユーフォニウムは近年、独奏楽器として現代音楽の作曲家から新しい媒体として注目されており、日本では橋本晋哉氏がよく知られている。
 ここに収録された作品はテューバ、ユーフォニウムの新しい可能性を模索した作品ばかり。
 いずれも特殊奏法を駆使し、テューバ、ユーフォニウムによる電子音楽といった風情の作風。これまでの既成概念を覆す、目から鱗の作品揃い。
 
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STR 37305
\2400
リリアナ・ベルナルディ(Vn)
「イタリアとオーストリアにかけるアーチ」~
 バロック無伴奏ヴァオリン作品集
リリアナ・ベルナルディ(Vn)
  ニコラ・マテイス(1650頃-1713以降):ハ短調の前奏曲
  カルロ・アンブロジオ・ロナティ(1645-1715):ニ短調の前奏曲
  ジュゼッペ・トレッリ(1658-1709):ハ短調の前奏曲
  トマゾ・アルビノーニ(1671-1751):ニ長調の前奏曲
  ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):ニ短調の前奏曲
  ニコラ・マテイス:イ長調の前奏曲
  マルカントニオ・ツィアーニ(1653-1715):ヘ短調の前奏曲
  トマゾ・アルビノーニ:ハ長調の前奏曲
  ジュゼッペ・トレッリ:ホ短調の前奏曲
  ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):主題と変奏
  ピエトロ・ナルディーニ(1722-1793):奇想曲第13番
  ヴァーツラフ・ピフル(1741-1805):フーガ第6番

 録音:2023年11月16-18日ローマ、聖マリア教会 [52:11]

 前期から後期のイタリア・バロック時代に書かれたヴァイオリン独奏曲を収録。
 アルビノーニ、タルティーニ、トレッリは比較的よく知られているものの、その他の作曲家はあまり演奏される機会も少なく、貴重な録音。
 雅やかなバロック音楽の花束といった趣のある一枚。バロック音楽を得意とするSTRADIVARIUSの録音も秀逸。
 
 
STR 37306
\2400
ジュリオ・グァルテルリ(b.1965)作品集
 リップル(波紋)(2023)~増幅されたファゴットのための
 フロウ(2023)~ピアノのための
 ロウ(生)(2019)~ギターのための
 エブリエタス(酩酊)~打楽器と増幅された声のための(2022)
 アローニ(2022)~増幅されたフルートのための
ソナタ(2022)~声のための
 アイテム(項目)(2003)~コンサート・アコーディオンのための
 ヒット・イット(2022)~プリペアド・ピアノのための
パオロ・カルリーニ(Fg)
チロ・ロンゴバルディ(Pf)
アルトゥーロ・タッリーニ(Gtr)
アントニオ・カッジャーノ(Perc)
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)
モニカ・ベンベヌーティ(Sop)
コラード・ロヤッチ(アコーディオン)

 録音:2022-2024年 [58:58]

 ジュリオ・グァルテルリはイタリアの中堅作曲家の一人。アコースティックな楽器とエレクトロニクスを組み合わせ、静謐な音響で創作する作曲家として知られている。
 アコースティックな楽器の特殊奏法と電子音響を組み合わせることで今までにないシュールレアリスティックな音楽を作る一方、声のための「ソナタ」では歌詞を伴わない唸り声をリズミカルに構成するなど、どこかプリミティヴでユーモラスな音楽を作曲している。
 アコーディオンのための「アイテム」は聖歌風の清らかで静謐な音楽と、激しい表現主義的音楽がぶつかり合うエネルギッシュな力作。
 
 
STR 57948
\2400
「オンダ・ソノーラ(音の波)」~ソノーラ・ジュニア・サックス
 マイケル・ガイスラー:オン・ファイアー
 サン=サーンス:バッカナール
 ウィム・メルテンス:快楽のための戦い
 マイケル・ガイスラー:ア・リトル・ラヴ・ソング
 ブライアン・タイラー:フォーミュラ1(F1)公式テーマ
 ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
 ほか全11曲
ドメニコ・ルチアーノ(指揮)
ソノーラ・ジュニア・サックス

 録音:2023年10月21-22日サラ・コンシリーナ・スカルペッタ劇場 [56:28]

 ソノーラ・ジュニア・サックスは2012年にローマで結成されたサックスだけによるユース・ジュニア・アンサンブル。
 サン=サーンスのバッカナールやブラームスのハンガリー舞曲からノリのよいポップス風の作品までサックス、吹奏楽ファンにお薦めの一枚。
 
 

STR 57950
\2400
「アルマ・ジプシー」~ピエトロ・ラツァッツァーラ自作自演集
 アルマ・ジプシー、ヴァルス・ガリアーノ、対立のエレジー、
 アノーシュのタンゴ、ラ・フォル・ジュルネ(狂乱の日々)、
 ちいさな物語、ヴァルス・ガリアーノ
ピエトロ・ラツァッツァーラ(G)

 録音:2024年4-5月イタリア、バーリ [23:47]

 ピエトロ・ラツァッツァーラはイタリアのギタリスト、作曲家。もとはクラシック・ギターを学んでいたが、現在はポップス音楽の作編曲家として幅広く活躍している。
 このアルバムは彼のオリジナル作品でまとめられている。
 いわゆるジプシー(ロマ)音楽、タンゴなど音楽の要素を時にジャズ風、時にフュージョン、ピアソラ風、ロックンロール風に料理して聴き手を飽きさせない。
 



<国内盤> 

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OMF

KCD 2085
\3300
ミカラ・ペトリ(リコーダー)&西山まりえ(バロック・ハープ)
 グラウンド バロック・ハープと奏でるリコーダー曲集
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
西山まりえ(バロック・ハープ)
  1. R. カー: イタリアのグラウンド
  2. 作者不詳: トレットのグラウンド
  3. M. ファリネル: ファロネルのグラウンド(フォリア)
  4. 作者不詳: グラウンド上のグリーンスリーヴス
  5-12. D. オルティス: レセルカーダ 第1番-第8番
  13. A. マルチェッロ: オーボエ協奏曲 ニ短調 第2楽章アダージョ
  14. J. S. バッハ: チェンバロ協奏曲 ヘ短調 BWV 1056 第2楽章ラルゴ
  15. L. ハンニバル: 夢
  16. ハンニバル: サンセット・ダンス
  17. ハンニバル: トワイライト(グラウンド)
  18. ハンニバル: 波(グラウンド)
  19. E. サティ: ジムノペディ 第1番「ゆっくりと悩める如く」
  20. サティ:ジムノペディ 第2番「ゆっくりと悲しげに」
  21. サティ:ジムノペディ 第3番「ゆっくりと厳粛に」
  22. C. W. グルック: 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 第2幕『精霊の踊り』(メロディ)
  23. J. S. バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 ハ長調 BWV 846 前奏曲
  24. J. S. バッハ原曲/C. F. グノー編曲: アヴェ・マリア

 録音会場:秩父ミューズパーク音楽堂/録音日:2019年12月録音/
 フォーマット:DXD仕様:ジュエルケース仕様/ライナーノート:柴田克彦

 リコーダーの女王、ミカラ・ペトリのデビュー50周年アニバーサリー・イヤーに、デンマークのOURレコーディングス、日本のOMF、日欧共同制作による、新アルバムが誕生。
 古楽から現代曲までの多岐にわたる珠玉のプログラム。リコーダーとバロック・ハープが織り成す究極の癒しの調べ。

 ◇ミカラ・ペトリ:リコーダー◇

  リコーダーの女王ミカラ・ペトリは、3歳でリコーダーを始め、17歳になるまでに国際的演奏家としてのキャリアを築いた。
  ピアノやヴァイオリンといったコンサートホールでの演奏が当たり前の楽器と並んで、数多のコンサートホールのステージでリコーダーの演奏を行ったことは、極めて稀で、リコーダーという楽器の可能性を広げた第一人者といえる。
  これまでに世界中で5000回以上のコンサートや音楽祭に出演、また、これまでにリリースした80枚以上のCDは、それぞれ世界的な賞を受賞している。
  バロック、クラシック、ロマン派から、ジャズやコンテンポラリー、マルチメディアを活用した音楽など、現代曲にまで至る幅広いレパートリーを持ち、これまでに150以上の作品が彼女のために作曲されている。
  録音に関しては、独エコー賞を4度受賞(1997年、2002年、2012年、2015年)。米グラミー賞には3回(2008年、2011年、2012年)ノミネートされている。また、クラシック音楽を大衆に広めた実績を称えられ、ヴィルヘルム・ハンセン音楽賞(1998年)やH.C.ロンビ賞を次々と獲得。さらに、ストラヴィンスキー、バーンスタイン、ショスタコーヴィチなど、これまでに著名音楽家が受賞したレオニー・ソニング賞(2000年)を受賞している。
  また、2011年にはダンネブロ騎士勲章を受章。2012年にデンマーク王立音楽院名誉教授、2015年に英国リコーダー協会副会長に就任。そして、長年に亘り、デンマークがん協会の副会長、デンマーク・ユニセフ大使としての活動を続けている。

 ◇西山まりえ:バロック・ハープ◇

  チェンバロとヒストリカル・ハープ、2種の古楽器を操る。ルネ・ヤーコプス、ボブ・ヤング、パディ・モローニ、カルロス・ヌニェス、ミカラ・ペトリ、山下洋輔、藤原道山、森山開次など、幅広いジャンルに渡るアーティストとの共演も多い。
  王子ホール主催「銀座ぶらっとコンサート・西山まりえの歴女楽」シリーズ出演。
  新日本フィルハーモニー交響楽団「バッハ:ブランデンブルク協奏曲・全曲」ソリスト。IDホールディングス主催「The J. S. バッハ演奏会:ブランデンブルク協奏曲」ソリスト。テレビ朝日「題名のない音楽会」BSテレ東「おんがく交差点」NHK-FM「古楽の楽しみ」「古楽器さんぽII」など、TV・ラジオや教養番組に出演。
 CD「バッハ:トッカータ集」「バッハ:インヴェンション シンフォニア全曲」「バッハ:イタリア協奏曲 フランス風序曲」「スカルラッティ:ソナタ集」はすべて「レコード芸術」特選盤。「バッハ:イギリス組曲全曲」「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」「バロックハープとの出会い」は同誌準特選盤ほか、朝日新聞、毎日新聞で推薦。
  欧州発売「ファンタシーアの奏法~イベリア半島の鍵盤音楽」は「リトゥモ」最優秀推薦盤。「トリスタンの哀歌」は「レコード芸術」誌準特選盤、「ステレオ」誌特選盤、「音楽現代」誌推薦盤、「朝日新聞視聴室」個性派盤に選ばれた他、「BURRN!」「フォーブス」「ミセス」「サライ」「暮らしの手帖」など一般誌でも紹介される。
 「バルバトル:クラヴサン曲集 第1巻」朝日新聞推薦盤、「レコード芸術」誌特選盤、「バッハ:トッカータ集」令和元年度文化庁芸術祭参加作品、朝日新聞推薦盤、「レコード芸術」誌特選盤。東京音楽大学ピアノ科卒業、同大学研究科修了後、ミラノ市立音楽院、バーゼル・スコラ・カントールムに留学。
 第11回山梨古楽コンクール・チェンバロ部門第1位、および栃木[蔵の街]音楽祭賞受賞。
 「レコード芸術」誌「読者が選ぶピープル2007」、HMV2008年度「期待のアーティスト5名」に選出される。日本ハープ協会運営委員。日本演奏連盟会員。日本チェンバロ協会会員。「信州アーリーミュージック村音楽祭」芸術監督。武蔵野音楽大学非常勤講師。
 

















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1/21(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ARS PRODUKTION



ARS38669
\2800→\2590
アナスタシア・ヤスコ(ピアノ)
 20世紀ロシアのピアノ・ソナタ集 Vol.2

 ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.28
 ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番 Op.61
 カバレフスキー:ピアノ・ソナタ第3番 Op.46
アナスタシア・ヤスコ(ピアノ)
 ※使用ピアノ:ファツィオリ278

 アナスタシア・ヤスコが弾くロシアン・ソナタ集第2弾!

 ロシア南西部の都市、クルスク出身のピアニスト、アナスタシア・ヤスコ。ザルツブルク・モーツァルテウム大学で博士号を取得した記念としてリリースされ、Opus Klassik賞の2部門にノミネートされた「20世紀ロシアのピアノ・ソナタ集」(ARS38581)に続くロシアン・アルバム第2弾では、20世紀前半に書かれ、それぞれ非常に異なる音楽的印象を与える、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、カバレフスキーの3つのソナタ!

 アナスタシア・ヤスコは4歳でピアノを始め、モスクワのグネーシン音楽学校でタチアナ・シュクロフスカヤに音楽教育の手ほどきを受けた後、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウム大学で学び、2018年からはモーツァルテウム大学で師であるロルフ・プラッゲ氏の助手を務めています。
 2005年にロシアのイグムノフ国際コンクールで第1位を獲得したのを皮切りに多くの国際コンクールで上位に入賞し、2021年には第18回ショパン国際ピアノコンクールにも出場しました。

 ※録音:2024年7月、オーストリア
 

旧譜:第1弾


 ARS38581
\2800→\2590
アナスタシア・ヤスコ
 20世紀ロシアのピアノ・ソナタ集

 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第9番 Op.103
 スヴィリドフ:ピアノ・ソナタ Op.4
 フェインベルク:ピアノ・ソナタ第12番 Op.48
 ヴァインベルク:ピアノ・ソナタ第4番 Op.56
アナスタシア・ヤスコ
 (ピアノ、スタインウェイ D274)

 ロシアでは、ピアノ・ソナタの全盛期は19世紀から20世紀の変わり目に訪れました。
 ロシアの作曲家のピアノ・ソナタといえば、ラフマニノフ、スクリャービン、プロコフィエフなどの、20世紀前半の作品が絶大な人気を博す一方、第二次世界大戦後に書かれたピアノ・ソナタのほとんどは、残念ながらロシアでも、世界の音楽シーンでも特別な名声を得ることはありませんでした。
 本アルバムでは、ロシアのピアニスト、アナスタシア・ヤスコが、ゲオルギー・スヴィリドフ、サムイル・フェインベルク、ミェチスワフ・ヴァインベルクのあまり知られていないピアノ・ソナタを中心に、時代の多様な姿を見せるソビエト音楽の素晴らしい作品の数々を紹介します。
 ここでは、新しい音楽の異なる様式的方向性とロシアの音楽的伝統の特徴の両方が顕著に表れています。
 このプロジェクトのアイデアは、彼女がザルツブルク・モーツァルテウム大学で博士号を取得したことに端を発しています。

 ※録音:2020年2月

 


ARS38667
\2800
ハンス=ユルク・シュトループ(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番&ハフナー交響曲

 モーツァルト:
  交響曲第35番ニ長調 K.385 《ハフナー》
  ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
ハンス=ユルク・シュトループ(ピアノ)
 ※使用ピアノ:スタインウェイD
クリスティアン・エルニー(指揮)
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団

 スイスのヴィンタートゥール出身、スイス、ドイツ、そして日本でソリスト&室内楽奏者として30年以上活動し、ピアノ教師としてはドイツ語圏でもっとも影響力のある一人として活躍するピアニスト、ハンス=ユルク・シュトループ。シュトループの生徒の一人でもあるスイスの若手指揮者のクリスティアン・エルニーとの初共演となるこのアルバムでは、モーツァルトの代表作が披露されました。
 有名な「ハフナー」交響曲と、素晴らしいハ短調ピアノ協奏曲(第24番)で、祝祭的な喜びと唸るような重厚さが一体となり、ヴュルテンベルク・フィルとともにモーツァルトの深淵なディテールを探求します。

 ※録音:2024年1月、ドイツ
 
 
ARS38363
(1SACD HYBRID)
\3200
音楽の真珠2 ~
 フルートとハープのための20世紀のオリジナル作品集

  ラディスラス・デ・ロホジンスキ:4つの小品
  ウィリアム・オルウィン:幻想ソナタ 《水の精》
  ジュリアン・フランソワ・ツビンデン:
   序奏とスケルツォ=ヴァルス Op.52
  イダ・ゴトコフスキー:エオリエンヌ
  インドジヒ・フェルド:ソナティネ
  ハインツ・ホリガー:パンジーの花束
レ・コニヴァンス・ソノール
 〔オディル・ルノー(フルート)、
  エロディ・レボー(ハープ)〕

 2014年にオディル・ルノーとエロディ・レボーによって創設されたフルートとハープのデュオ、レ・コニヴァンス・ソノール。
 彼女たちは18世紀から現代曲まで幅広いレパートリーを持っており、2022年にリリースされたファースト・アルバム「音楽の真珠」(ARS38363)では20世紀の素晴らしいレパートリーへの扉を開きました。同じコンセプトの続編となる本作では、その扉がさらに大きく開き、このオリジナル・レパートリーの豊かさと多様性が再び明らかになります。

 ※録音:2023年7月、ドイツ
 
 

ARS38376
(1SACD HYBRID)
\3200
シューマン:オルガン作品集
 シューマン:
  ペダル・ピアノのための練習曲 Op.56(カノン形式の6つの小品)
  ペダル・ピアノのためのスケッチ集 Op.58
  B-A-C-Hの名による6つのフーガ Op.60
   (オルガンまたはペダル・ピアノのための)
  アルバムの綴り より カノン Op.124-20(ペダル・ピアノ版)
ヘンリー・フェアーズ(オルガン)

 ベルリン芸術大学のオルガン演奏教授、ヘンリー・フェアーズが弾くロベルト・シューマンのオルガン(ペダル・ピアノ)作品全集。
 使用楽器は、古パンコウ福音書記者教区教会に2021年に新たに建造されたブッフホルツ・モデルのヴェクシャイダー・オルガン。
 これまでにもカール・アウグスト・ブッフホルツが製作した複数のオルガンを修復、再建、調査し、18世紀前半のこの特別なオルガンの音色に精通しているというドレスデンのオルガン製作の巨匠、クリスティアン・ヴェクシャイダーによって、初期ロマン派のサウンドにマッチするオルガンが再建されています。

 ※録音:2024年4月&5月、古パンコウ福音書記者教区教会(ドイツ)
 



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CORO



JCOR16210
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500
ザ・シックスティーン
 平和の天使

 1. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:
  ようこそ、気高き生まれの淑女よ(第1-4節)
 2. アルヴォ・ペルト:カイザルへの税金
 3. ウィル・トッド:私は平和の天使になりましょう*
 4. ジョン・タヴァナー:大いに喜べ
 5. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:
  ようこそ、気高き生まれの淑女よ(第5-7節)
 6. アルヴォ・ペルト:主よ、われらに平和を与えたまえ
 7. アンナ・クライン:輪
 8. アルヴォ・ペルト:マニフィカート
 9. ジョン・タヴァナー:おお輝かしき光
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)
サラ・セクストン
 (ヴァイオリン/tr.1,3,5,7)
COR16210
\2800→\2590

 2025年に21年ぶりの来日公演を予定しているザ・シックスティーンの新録音!

 ☆21年ぶりとなる待望の来日公演を控えるザ・シックスティーンの新録音!
 ☆9世紀にわたる清らかな合唱作品を通して伝える平和への祈り。

 2025年11月に実に21年ぶりとなる待望の来日公演を予定しているイギリス合唱界の至宝、ザ・シックスティーンの新録音が登場!
 12世紀のヒルデガルト・フォン・ビンゲンから2025年に90歳を迎えるアルヴォ・ペルトやウィル・トッド、アンナ・クラインといった現代の作曲家の新作まで、9世紀にわたって私たちに語りかけてきたあらゆる形の詩を歌います。

 ライナー・マリア・リルケの詩を用いたアンナ・クラインの「輪」は今回新たにザ・シックスティーンの委嘱で作曲されたもので、クラインが「音の一つ一つが何世紀も前の鼓動と共鳴して響き渡り、聴く者を平和と存在感のある瞬間へ誘う領域への旅」と表現する作品。
 争いの絶えない世界に対しての平和への願いを、時代を超越した共通言語である音楽を通してすべての人に共有します。

 ※録音:2022年1月18-20日、テンプル教会(ロンドン)*/2024年11月12日-14日、オール・ハロウズ教会(ロンドン)

 ☆ザ・シックスティーン 2025年来日公演予定
 11月20日(木) 東京都内予定 11月22日(土) 神奈川県内予定
 11月23日(日) 関西地方予定 11月24日(月祝) 九州地方予定

 
 




DECURIO


DEC009
\2800
禁じられた音楽
 シュルホフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 WV 91
 ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.11-1
 マルティヌー:ヴァイオリン・ソナタ第1番 H.182
 マルティヌー:ヴァイオリン・ソナタ第3番 H.303
ゼヴェリン・ファン・シュミット(ヴァイオリン)
ツェーノ・ミン・シュミット(ピアノ)

 ナチス政権の圧力によって自由な音楽活動が許されなかった3人の作曲家のヴァイオリン・ソナタ集。
 ジャズの要素が込められたマルティヌーからシュルホフの荒々しい激しさ、ヒンデミットの大胆なモダニズムにドイツ生まれのシュミット兄弟が命を吹き込み、抑圧に直面しても不屈の強さを持つ創造のエネルギーを力強く表現しています。

 ※録音:2022年8月29-31日(ドイツ)
 




RAUMKLANG

RK4302
\2800
バロック・ディスコ アンサンブル d4
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1673-1739):タランテラ/
 ヨハネス・ヒエロニムス・カプスベルガー(c.1580-1651):Capona/
 ガスパル・サンス(1640-1710):Canarios/
 アントニオ・ソレール(1729-1783):ファンダンゴ/
 デ・ムルシア:Menuet Amoroso/
 サンス:Jacaras/
 デ・ムルシア:Marizapalos/
 クリストフ・グラウプナー(1683-1760)&ヨハン・ザムエル・エンドラー(1694-1762)&
  エルンスト・ルートヴィヒ(1667-1739):ダルムシュタットの行進曲/
 フランチェスコ・コルベッタ(c.1615-1681):Corrente del ballo/
 不詳:Chanconetta Tedesca – Salterello/
 韓国民謡:アリラン

 尾崎俊徳参加のEnsemble d4、スペインのバロック音楽!

 普段滅多に演奏されない作品を演奏したいという思いから1995年に結成されたアンサンブル d4。
 リコーダー、バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ、テオルボ、バロック・ギター、パーカッションからなるアンサンブルは、2017年より「バロック・ディスコ」と題して、後期フラメンコの要素が色濃く反映されたスペイン音楽をフィーチャーしたコンサートを繰り返し開催しています。
 ライナーノーツにはアンサンブルのギター奏者である尾崎俊徳氏による日本語解説も含まれています。

 ※録音:2022年7月、ドイツ
 
 
RK4304
\2800
書簡 ~ ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの手紙 アラ・アウレア
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:
  アンティフォナ「O eterne deus」/アンティフォナ「O orzchis ecclesia」/
  キリエ・エレイソン/デウテルス I/アンティフォナ「O frondens virga」/
  アンティフォナ「Hodie aperuit」/アンティフォナ「O rubor sanguinis」/Protus/
  レスポンソリウム「O felix anima」/アンティフォナ「Quia felix puericia」/
  レスポンソリウム「O viriditas digiti dei」/デウテルス II「Sebastian Pank」/
  アンティフォナ「O felix apparitio」/シンフォニア「O Jerusalem」/O feminea forma

 ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは宗教的だけでなく政治的にも影響力があったことがその手紙から窺えます。
 彼女は様々な高僧や高官たちと活発に書簡を交換していました。
 アンサンブル、アラ・アウレアは彼女の手紙を辿り、新しい解釈でこのアルバムを仕上げています。

 ※録音:2023年10月、ドイツ
 



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SIGNUM



SIGCD870
(2CD)
特別価格
\4200→\3890
マルコム・マルティノーがリードするSignumの歌曲シリーズ最新作
 ラヴェル:歌曲全集

 【CD1】
  愛に死せる王女のためのバラード/
  巨大な黒き眠りが/聖女/
  クレマン・マロのエピグラフ/紡ぎ車の歌/
  何と打ちひしがれて!/花のマント/
  シェヘラザード/5つのギリシャ民謡/
  おもちゃのクリスマス/博物誌
 【CD2】
  ヴォカリーズ ― ハバネラ形式のエチュード/
  激しい風たちが外海から/草の上で/
  民謡集/ステファヌ・マラルメの3つの詩/
  2つのヘブライの歌/
  無伴奏混声合唱のための3つの歌/
  ロンサールの己が魂に/マダガスカル島民の歌/
  夢/ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ
ローナ・アンダーソン(ソプラノ)
ジュリー・ブリアンヌ(メゾ・ソプラノ)
ジョン・チェスト(バリトン)
サラ・デュフレーヌ(ソプラノ)
ダフィド・ジョーンズ(テノール)
サイモン・キーンリーサイド(バリトン)
ポーラ・マリヒー(ソプラノ)
ニッキー・スペンス(テノール)
ウィリアム・トーマス(バス)
リサ・フレンド(フルート)
アンナ・ストークス(フルート)
ジュリアン・ブリス(クラリネット)
マット・グレンデニング(クラリネット)
カーラ・べリッジ(チェロ)
サッコーニ四重奏団
マルコム・マルティノー(ピアノ)

 世界的な歌曲伴奏者がリードするSignumの歌曲シリーズ最新作はラヴェル!

 ☆世界的な歌曲伴奏者マルコム・マルティノーがリードするSignumの歌曲シリーズ最新作!
 ☆生誕150周年を迎えるラヴェルの歌曲全集!

 英国を代表する名ピアニストであり、世界的な歌曲伴奏者であるマルコム・マルティノー(マルコム・マルティヌー)がリードするSignumの歌曲シリーズ。
 これまでにデュパルク、プーランク、フォーレの歌曲全集で高い評価を得てきたシリーズの最新作は、2025年に生誕150周年を迎えるラヴェルの歌曲全集が登場!

 フランスの作曲家モーリス・ラヴェルは、その音楽技巧と明晰な作風で知られ、バロック、新古典主義、モダニズム、そして後にはジャズの要素を作品に取り入れてきました。
 本アルバムでは、ラヴェルが1893年から1933年にかけて作曲した歌曲を集成。
 英国を代表する伴奏者の一人として、世界最高峰の歌手たちと共演し、数々の受賞歴を誇る録音を含む100枚以上のアルバムをリリースしてきたマルコム・マルティノーが、豪華歌手陣とともにラヴェル生誕150周年を祝した1枚にご期待ください。
 
 
SIGCD882
\2700
チェロによるオペラ幻想曲集
 ヤナーチェク&ファン:イェヌーファ幻想曲
 セルヴェ:ドニゼッティの歌劇《連隊の娘》の主題による
  幻想曲と変奏曲 Op.16
 ジョルジュ=アンル:
  ロッシーニの歌劇
  《ウィリアム・テル》の主題による幻想曲 Op.8
 ワーグナー:楽劇 《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 より
  ヴァルターの栄冠の歌(編曲:ヴィルヘルミ)
 チャイコフスキー:歌劇 《エフゲニー・オネーギン》 より
  レンスキーのアリア(編曲:ブキニク)
 マーシャル・エストリン:カルメン幻想曲
ズラトミール・ファン(チェロ)
リチャード・フー(ピアノ)

 チャイコフスキー国際コンクール史上最年少優勝!次代の若き名手、ズラトミール・ファン!

 ☆チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門で史上最年少優勝!
 ☆次代の若き名手、ズラトミール・ファンが弾くチェロのためのオペラ幻想曲集!

 史上最年少でチャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門において優勝したアメリカ人チェリスト、ズラトミール・ファンによる、チェロのためのオペラ幻想曲集。

 19世紀の名手による作品のほか、ファン自身が書いた 《イェヌーファ幻想曲》 や、彼のためにマーシャル・エストリンが特別に書き下ろした 《カルメン幻想曲》 が収録されています。
 こうした幻想曲は通常オペラの名旋律をもとに、作曲家の個性とチェリストとしての技量を自由に表現するためメドレー形式を採用していますが、本作ではより独創的な要素も含まれています。
 オペラ・ファンタジーというジャンルの可能性がまだ尽きていないどころか、むしろ始まりに過ぎないことを証明する1枚です。

 ※録音:2023年12月(イギリス、ウェルズ)

 
 



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SNAKEWOOD



SCD202401
(2CD)
\5400→\4990
18世紀後半のジェノヴァに所縁のある知られざる室内楽作品
ジェノヴァの宮殿での音楽の楽しみ

 ミケーレ・ガルッチ:独奏チェロと低音のためのソナタ ニ長調
 ガスパーロ・アルナルディ:
  サルテリオ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ第2番 ト長調
 エマヌエーレ・バルベッラ:
  2本の独奏ヴァイオリンのためのソナタ ト長調
 カルロ・フェッラーリ:2本のチェロのためのガーラ イ長調
 ピエトロ・ナルディーニ:四重奏曲第1番 ト長調
 ルイージ・ボッケリーニ:
  独奏チェロと低音のためのソナタ ヘ長調 G.579
 ルイージ・ボッケリーニ:
  2本のチェロのためのソナタ ニ長調 G.571
 カルロ・フェッラーリ:2本のチェロのためのガーラ 変ロ長調
 ピエトロ・ナルディーニ:四重奏曲第2番 ハ長調
 エマヌエーレ・バルベッラ:
  2本の独奏ヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調
 ガスパーロ・アルナルディ:
  サルテリオ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ第1番 ト長調
ヤーコポ・リストーリ(チェロ)
アンナ・ポンツ(サルテリオ)
アントワネット・ローマン(ヴァイオリン)
サラ・デ・フリース(ヴァイオリン)
ガット弦楽四重奏団、他

 18世紀後半のジェノヴァに所縁のある知られざる室内楽作品の数々。

 ジェノヴァ音楽院「ニコロ・パガニーニ」の図書館の貴重なアーカイヴから発掘された、18世紀後半のジェノヴァの街に所縁のある作品のコレクション。
 ジェノヴァ生まれのチェリスト、ヤーコポ・リストーリがルイージ・ボッケリーニのような著名な作曲家からミケーレ・ガルッチ、ガスパーロ・アルナルディといったあまり知られていない作曲家の隠れた秀作まで、様々な室内楽作品を通じて1700年代後半のジェノヴァの風景を再現します。

 ※録音:2023年7月3日-12日(オランダ)
 




B RECORDS

LBM072
\3100
私たちの願望の国 ~19-20世紀の歌曲集
 (アカデミー・オルセー=ロワイモヨン)
 1. クルト・ワイル(1900-1950): ユーカリ
 2. フランツ・シューベルト(1797-1828): 鱒 D 550
 3. レイノルド・アーン(1874-1947): 牢獄にて
 4. アイヴァー・ガーニー(1890-1937): 眠り
 5. ベン・ムーア(1960-): イニスフリーの湖の小島
 6. ジャン・シベリウス(1865-1957): 逢引きからもどった娘 Op. 37-5
 7. クロード・ドビュッシー(1862-1918): 感傷的な対話 L 114-3
 8. ヨハネス・ブラームス(1833-1897): 五月の夜 Op. 43-2
 9. モーリス・ラヴェル(1875-1937): つれない人
 10. リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): 解き放たれて Op. 39-4
 11. 尹伊桑(1917-1995): 古風衣装
 12. 尹伊桑: ブランコ
 13. シューベルト: 森にて D 708
 14.シューベルト: 夕星 D 806
 15. アンリ・デュパルク(1848-1933): 悲しき歌
 16. ドビュッシー: 夢
 17-19. エーリヒ・コルンゴルト(1897-1957): 3つの歌 Op. 22
 20. フーゴー・ヴォルフ(1860-1903): 君よ知るや南の国
Joel Terrin(テノール)/
 Cole Knutson(ピアノ)‛&1-5
Emma Roberts(メゾソプラノ)/
 Emma Cayeux(ピアノ)‛&6-10
Jeeyoung Lim(バス・バリトン)/
 Gyeongtaek Lee(ピアノ)‛&11-15
Iida Antola(ソプラノ)/
 Anni Laukkanen(ピアノ)‛&16-20

 録音: 2024年5月5日、9月29日 ロワイモヨン修道院(ライヴ/各歌手ごとに拍手入り)

 ヴェロニク・ジャンスとスーザン・マノフの後援のもと、2024年のアカデミー・オルセー=ロワイモヨンでは若手歌手とピアニストによる4組のデュオが、修道院から美術館へと続く絵画と音楽の形式の交錯によって織りなされた歴史をテーマにしたプログラムを作り上げました。
 リートや歌曲の巨匠であるフランツ・シューベルト、クロード・ドビュッシー、アンリ・デュパルクに加え、アイヴァー・ガーニーや尹伊桑といった作曲家たちの作品も取り上げられています。
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS150
\3100
マルグリット・ルイーズ管弦楽団(古楽器使用)&ガエタン・ジャリ(オルガン・指揮)
 シャルパンティエ: 聖母被昇天のミサ曲 他


 マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
  1-19. Missa Assumpta Est Maria
    聖母被昇天のミサ曲 H 11 : キリエ~クレド
  20-21. Concert pour quatre parties de violes
   4声のヴィオール合奏曲 H 545
  22. Missa Assumpta Est Maria
   聖母被昇天のミサ曲 H 11: サンクトゥス
  23. O Salutaris hostia おお、救いをもたらす生贄よ H 249
 ルイ・マルシャン(1669-1732)
  24. Tierce en taille 中声部をティエルス管で
   (『オルガン曲集 第1巻』より)
 シャルパンティエ
  25. Missa Assumpta Est Maria
   聖母被昇天のミサ曲 H 11: アニュス・デイ
  26. Domine Salvum Fac Regem 主よ、王を救いたまえ H 303
 ジャン=アダン・ギラン(1680頃-1739)
  27.Plein Jeu プラン・ジュ シャルパンティエ
  28-35. Motet pour une longue offrande
   長大な奉納式のためのモテ
    「主は高座を裁きの場に用意した」 H 434
ルイーズ・シャンピオン、
 ニコラ・ド・ラ・フォルテル(ソプラノ)
ダヴィド・トリクー(オートコントル〔=高音テノール〕)
ロマン・シャンピオン(テノール)
ニコラ・ブローイマンス(バス)

マルグリット・ルイーズ合唱団&児童合唱団
マルグリット・ルイーズ管弦楽団(古楽器使用)
ガエタン・ジャリ(オルガン・指揮)

 録音: 2024年3月11-13日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
 収録時間: 67分

 【フランスの実力派たちが伝える「偉大なる世紀」の宗教音楽の集大成】
 ルイ14世の王室音楽総監督リュリがその台頭を恐れて活動を妨害、フランス王室直属のポストを得られずパリ市内を中心に活躍を続けた天才作曲家シャルパンティエ。
 イタリア仕込みのみずみずしい感性で多様なジャンルの音楽を追究したこの作曲家が晩年に織り上げた一大ミサ曲を中心に、聴かれる機会の少ない器楽曲や同時代のオルガン曲なども収録した充実アルバムが、ヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂で収録されました。
 
 フランスの古楽シーンで確かな信頼を集めるダヴィド・トリクーやロマン・シャンピオンといった歌手たちと共に、驚くべき玄妙な響きを聴かせる児童合唱を伴う合唱団と繊細な古楽器演奏でそれらの演目を形にしてゆくのは、近年フランス・バロック音楽劇シーンで豊かな実績を築いてきたガエタン・ジャリ率いるアンサンブル、マルグリット・ルイーズ。
 トラヴェルソのセバスティアン・マルクやテオルボのマルク・ヴォルフ、低音管楽器セルパンの名手パトリック・ヴィバールら実力派続々の器楽陣の頼もしさもさることながら、フランス流のラテン語の響きを魅力的に聴かせる独唱者勢と合唱も見事なもの。
 同レーベルの常通り解説(仏語、英語、独語)も充実、『真夜中のミサ曲』や『テ・デウム』といった有名曲のさらに先をゆくシャルパンティエ晩年の新境地をじっくり聴き確かめられる1枚に仕上がっています。

 
 
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CVS162
\3100→\2890
ヴェッルーティ、イタリア歌劇界最後のカストラート
 フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)

 パオロ・ボンフィーキ(1769-1840):
  1. Qual mi circonda e agghiaccia ...
   Dolenti e care immagini ... Vedrai quest'anima
    シェーナとカヴァティーナ「わが身を包み、震え上がらせるのは~
     痛ましくも愛おしい面影よ~
      あなたはまのあたりにするでしょう、この魂が」
       (歌劇《アッティラ》〔1814〕より)
 ジュゼッペ・ニコリーニ(1762-1842):
  2. Ma i figli miei... Vederla dolente レチタティーヴォとアリア
   「だが、我が子供たちよ~彼女の苦しみを目にするとは」
    (歌劇《スポレート公バルドゥイノ》〔1816〕より)
 3. Ah se mi lasci o cara アリア
  「ああ、わたしを置いてゆくのか、愛しい人よ」
   (歌劇《ダチアのトライアーノ
    〔ダキアのトラヤヌス帝〕》〔1807〕より)
 4. Ecco, o numi, compiuto ... Ah quando cessera ...
  Lo sdegno io non pavento
   シェーナとロンド「さあ神々よ、これで果たされた~
    ああ、いつになったら止むのか~
     わたしは恐れない、どれほど激しい怒りが」
     (歌劇《大帝カルロ〔シャルルマーニュ〕》〔1813〕より)
 サヴェリオ・メルカダンテ(1795-1870):
  5. Dove m'aggiro カヴァティーナ「私は今どこを彷徨っているのか」
   (歌劇《アンドローニコ》〔1821〕より)
  6. Di grida insolite 大シェーナ「不気味な呻き声が」
   (歌劇《アンドローニコ》より)
 フランチェスコ・モルラッキ(1784~1841):
  7. Notte tremenda ... Caro suono lusinghier
   シェーナとロマンツァ「恐ろしい夜だ~耳に心地よいこの響き」
    (歌劇《テバルドとイゾリーナ》〔1822〕より)
 ジョアキーノ・ロッシーニ(1792~1868)
  8. Al conforto inaspettato カヴァティーナ「思いがけぬ慰めで」
   (カンタータ『まことの尊敬』より)
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)
ヴェルサイユ王室歌劇場合唱団
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)
ステファン・プレヴニャク(指揮)

 録音: 2024年7月4-12日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
 収録時間: 65分

 【ファジョーリ縦横無尽! ロッシーニの時代まで活躍した大物カストラートの至芸】
 日本を含め世界中に熱狂的なリスナーを持つカウンターテナー歌手フランコ・ファジョーリの新たなソロ・アルバムは、初期ロマン派時代に活躍 したカストラート歌手ヴェッルーティの得意曲を集めた意欲的なプログラム。
 変声期前に去勢手術を受け、成人後も力強く輝かしい高音域 の歌声を保ったというカストラートがオペラの舞台で最も活躍したのは18世紀で、やがて社会規範と音楽嗜好の変化により徐々に劇場で求 められなくなりますが、19世紀初頭には未だその黄金期を知る人も多く、カストラート向けの役にふさわしいアリアを書いた作曲家も少なくあ りません。
 そうした最後の需要に応えた名歌手の一人が本盤の主人公、パガニーニと同世代のジャンバッティスタ・ヴェッル―ティ(1780- 1861)。
 メルカダンテやパチーニ、マイアベーアといった後年の大家たちの作品でも活躍しましたが、絶頂期はロッシーニ全盛の1810~20年 代で、本盤ではその時期のイタリアを沸かせたニコリーニやモルラッキ、ベートーヴェン世代のボンフィーキといった作曲家たちの名品も選ばれています。
 18世紀作品より大がかりな構成の曲が続く中、ファジョーリの歌は見事に冴えわたり、カストラートの伝統が最後に見せた熱狂をあり ありと彷彿させてやみません。
 18世紀劇音楽の解釈で確かな実績を重ねるプレヴニャク率いるヴェルサイユの楽団も意欲充分、堅固なサポートで生のままの19世紀音楽の姿を21世紀の現代に蘇らせてゆきます。
 




DELOS



DE3610
\3100
検閲されたアンセム ~
 ショスタコーヴィチ、ヴァインベルク、ミルゾヤン

  1. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
   アダージョ~歌劇《ムツェンスク郡のマクベス夫人》より
     (ニーダーホッファーによる弦楽のための編曲)
  2-4. ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
   ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 Op. 42
  5-8. エドヴァルド・ミルゾヤン(1921-2012):
   弦楽とティンパニのための交響曲
  9-11.「検閲された音とはどのようなものか?」
   イアン・ニーダーホッファーによる解説
オーブリー・オリヴァーソン(ヴァイオリン)...2-4
パルランド(室内オーケストラ)
イアン・ニーダーホッファー(指揮/ナレーション...9-11)

 録音: 2023-2024年 ニューヨーク
 収録時間: 74分

 ニューヨークを拠点に活動し、「ミュージカル・アメリカ」のニューアーティストおよび「BBCライジングスター」に選出されたイアン・ニーダーホッファーは、現在最も躍進中の若手指揮者の一人。
 2019年に彼が組織した室内オーケストラ「パルランド」と共に、ソヴィエト連邦で検閲に苦しめられた作曲家たちの作品を集めたアルバムを制作しました。
 それぞれの作品に深い共感を示し切れ味の鋭い演奏を聴かせており、中でもミルゾヤンとヴァインベルクは素晴らしい聴き応えとなっています。
 最後には収録した3つの作品について、国家による検閲の影響をニーダーホッファー自身が論じています(英語)。
 




FUGA LIBERA



FUG834
\3100
ドミトリー・リス指揮ウラル・フィル
チャイコフスキー: 組曲第3番、ロココ変奏曲

 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
  1-4. 組曲第3番 ト長調 Op. 55
  5. ロココの主題による変奏曲 Op. 33
ボリス・アンドリアノフ(チェロ)...5
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス(指揮)

 録音: 2023年9月 スヴェルドロフスク・フィルハーモニック大ホール、 エカテリンブルク、ロシア

 ラ・フォル・ジュルネ TOKYOなどで度々来日してきたドミトリー・リス指揮ウラル・フィルによる、チャイコフスキーの管弦楽組曲。
 全4作のうち充実した内容と美しいメロディで初演も大成功を収めた第3番を収録。
 現在では交響曲やバレエ音楽の人気に隠れてしまっている感のあるこの作品の魅力をリスが解き明かします。
 カップリングはロシアの名手アンドリアノフを迎えたロココの主題による変奏曲(フィッツェンハーゲン版)を収録。




RICERCAR



RIC471
\3100
マレ晩年の個性的曲集を、フランス屈指の名手たちと
 マラン・マレ(1656-1728):
  音階、およびその他の合奏曲(1723)
   1-6. 音階 ~小さなオペラの形式で
   7-12. マレ流儀のソナタ
   13. パリのサント・ジュヌヴィエーヴ・
    デュ・モン教会の鐘
ザ・スケール・ニッターズ(古楽器使用)
フィオナ=エミリー・プパール(ヴァイオリン)
マリオン・マルティノー、酒井 淳
 (バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
マグヌス・アンデション(テオルボ)
ブリス・サイー(クラヴサン〔チェンバロ〕)

 録音: 2024年5月 サンテーユ聖母大聖堂、シラン(フランス南部ラングドック地方エロー県)
 収録時間: 68分

 近世フランスの貴族社会で最も愛された弦楽器ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の達人で、ルイ14世の王室楽団の指揮者として活躍したマラン・マレの偉業は、5集に及ぶヴィオール作品集に凝縮されています。
 その傍ら彼はイタリアの音楽にも早くから関心を寄せ、かの南国の音 楽家たちが得意としたヴァイオリンのためにイタリア流儀のソナタも書きました。
 そのマレが亡くなる5年前、1723年に出版した『音階、およびそ の他の合奏曲』に収められた3つの充実作の全てを、古楽器演奏シーンの第一線で活躍を続けてきたフランス屈指の名手たちのアンサンブ ルで聴ける最新録音が登場。
 
 レ・タラン・リリークはじめ多くの楽団で活躍する酒井 淳、ル・ポエム・アルモニークのコンサートマスターとして知られるフィオナ=エミリー・プパール、フランス古楽に通暁したブリス・サイーらが練り上げた演奏解釈の機微を、古楽器の響きを40年以上に わたり録り続けてきたエンジニア=音楽学者のジェローム・ルジュヌが隅々まで余さず収録。
 シンプルな音階の上下から小さなオペラのような 展開が広がる異色作「音階」、伊仏両様式の間で作曲家の個性が光る「マレ風ソナタ」、そして執拗な低音音型の繰り返しの上でヴァイオ リンが変幻自在の立ち回りをみせる「鐘」、いずれ劣らぬ名作の味わいをじっくりお楽しみください。

 
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ATS

ATS974-2
(UHQCD)
\2500→\2290
モントゥ―(87歳)+ボストン響
 ブラームス:交響曲第1番
ピエール・モントゥー指揮
ボストン交響楽団

 モントゥ―、87歳+ボストン響(ヴァイオリン両翼配置)、ブラームス:交響曲第1番 バークシャー音楽祭ステレオ・ライヴ

 1962年8月24日 バークシャー音楽祭ライヴ

 モントゥ―が87歳にして古巣のボストン響に登壇。真夏のバークシャー音楽祭ライヴです。
 当時のボストン響は隅から隅までフレンチ・サウンド。ホルンや木管の音色の個性と味わいが深く、興味が尽きません。
 巨匠のオーケストラ・ドライヴは野太く、緩急取り混ぜた豪快なもので、盛り上がりも凄絶。とても亡くなる2年前とは思えません。
 ステレオ録音でもあり、音質もかなり改善されヒスノイズも減っております。
 


<映像>


OPUS ARTE(映像)


OA1392D
(DVD)
\4200
※演劇です
シェイクスピアの魅力的な
 コメディー『夏の夜の夢』

  シェイクスピア『夏の夜の夢』
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー
シーシアス/オーベロン...バリー・ギル
ヒポリタ/ティターニア...シリーヌ・サバ
フィロストレイト...エイドリアン・リチャーズ
イジーアス...ニール・マッコール
ハーミア...ドーン・シーヴライト
ディミートリアス...ニコラス・アームフィールド
ライサンダー...ライアン・ハットン
ヘレナ...ブーディケア・リケッツロ
ボトム...マシュー・ベイントン
パック...プレミ・タマン 他

 演出:エレノア・ロード/美術/衣装:ルーシー・オズボーン/照明:マット・ドー/
 作曲:ウィル・グレゴリー/音響:ピート・マルキン
 収録:2024年3月18、19日 ストラトフォード=アポン=エイヴォン シェイクスピア劇場
 収録時間:154分/音声:Dolby Digitalステレオ 2.0 / DTS 5.1/
 字幕:英語/画角:16:9 NTSC All Regions/DVD:片面二層ディスク

 現実の世界と妖精の世界が交錯する夏の一夜
 四人の若い恋人たちが、アテネの宮廷を逃れて魔法に満ちた森に迷い込み、妖精の王と女王に出会うことで、 様々な混乱が引き起されます。
 シェイクスピアの魅力的なコメディー『夏の夜の夢』が、エレノア・ローズ監督の手に よってロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのポップで驚きと笑いに満ちた舞台として蘇ります。
 


















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