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≪第126号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その12 2025/3/4~




3/7(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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CHRISTOPHORUS



CHE02362
(2CD)
\3900→\3590
※再発売
名匠レツボアのビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集(1994年録音)が復活
 ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集(1681)

  ヴァイオリン・ソナタ第1番/ヴァイオリン・ソナタ第2番/
  ヴァイオリン・ソナタ第3番/ヴァイオリン・ソナタ第4番/
  ヴァイオリン・ソナタ第5番/ヴァイオリン・ソナタ第6番/
  ヴァイオリン・ソナタ第7番/ヴァイオリン・ソナタ第8番/
  ヴァイオリンと通奏低音のための描写的ソナタ
グナー・レツボア(ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア

 古楽ヴァイオリン界の名匠グナー・レツボア!ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集(1994年録音)が復活!

 ☆《ロザリオのソナタ》に続くビーバーの知られざる傑作!
 ☆レツボアによって日の目をみた1681年出版の《ヴァイオリン・ソナタ》!

 ニコラウス・アーノンクールやラインハルト・ゲーベルとの出会いをきっかけに、ピリオド楽器や演奏活動に対する深い情熱を注いできた古楽ヴァイオリン界の名匠グナー・レツボア。
 手兵アルス・アンティクヮ・アウストリア率いてのビーバーのヴァイオリン・ソナタ集(SYMPHONIA音源)の1994年に行われた一度目の録音が復活しました。
 《ロザリオのソナタ》で「レコードアカデミー賞」を受賞しているビーバーのスペシャリストともいえるレツボア。
 彼によって録音され日の目をみた作品、1681年出版の《ヴァイオリン・ソナタ》も注目の作品です。

 ※録音:1994年
 




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DA VINCI CLASSICS



C01008
\2800→\2590
多様な時代・文化の「子守歌」
 ニンネ・ナンネ ~ ピアノ子守歌集
ステファニア・レダエッリ(ピアノ)
 ブラームス:子守歌 Op.49-4(アルフレッド・コルトー編)
 アレクサンデル・ミハウォフスキ(1851-1938):子守歌 Op.1-1、子守歌第2番 Op.27
 ミリイ・バラキレフ(1837-1910):子守歌
 セルゲイ・リャプノフ(1859-1924):人形の子守歌 Op.59-2
 チャイコフスキー:子守歌 Op.16-1(オリジナル・トランスクリプション)
 シューマン:子守歌 Op.124-16、子守歌 Op.124-6
 フェデリコ・ザルトロン(b.1992):ローレンス(子守歌)
 ジュゼッペ・フルガッタ(1860-1933):子守歌 Op.50-3
 シャミナード:傷ついた小さな兵士の子守歌 Op.156
 ドビュッシー:英雄的な子守歌
 ジョルジュ・ド・カステラ(1879-1944):子守歌 Op.12
 ヤーセプス・ヴィートリス(1863-1948):子守歌 Op.8
 フランク・ブリッジ(1879-1941):子守歌
 レーヴィ・マデトヤ(1887-1947):子守歌
 ボレスワフ・マシンスキ(1851-1928):子守歌 Op.33
 アレクサンドル・スペンディアロフ(1871-1928):子守歌
 レインゴリト・グリエール(1875-1956):子守歌 Op31-3
 アルベール・シャンドリエ(1872-1952):子守歌 Op.14
 スタニスワフ・リプスキ(1880-1937):スラヴの子守歌


 ステファニア・レダエッリが贈るピアノのための珠玉の「子守歌」集!

 ☆ミラノ出身のベテラン・ピアニスト、ステファニア・レダエッリ!
 ☆多様な時代・文化の「子守歌」を集成した素敵なピアノ・アルバム!

 サルヴァトーレ・アッカルドやマリオ・ブルネロ、ロッコ・フィリッピーニといったイタリアの名匠たちとの共演も数多いミラノ出身の名女流ピアニスト、ステファニア・レダエッリがキュレーションした素敵なアルバムが、Da Vinci Classicsからリリース。
 ドビュッシー、チャイコフスキー、ブラームス、シューマン、バラキレフ、シャミナードら人気作曲家の有名子守歌から、知られざる作曲家、知られざる作品まで、ピアノのための様々な子守歌(Wiegenlied、Schlummerlied、Berceuse、Ninna Nanna等)を集成したもので、人々の心を落ち着かせ安心させてくれる、時代を超えた音楽形式である「子守歌」の普遍的な魅力を探ります。
 これらの「子守歌」は母性愛や子供時代の無邪気さから別れや喪失など、多様な感情と伝統から引き出されたもので、世代や文化を超え郷愁と温かさを呼び起こし、聴衆に子守歌の魔法と感動をお届けします。

 ※録音:2024年4月、イタリア

 
 

C00994
\2800
逆光 ~ ロンゴ、フェッローニ、チレア:ヴァイオリン作品集
 アレッサンドロ・ロンゴ(1864-1945):
  ヴァイオリンとピアノのための組曲第1番 Op.33
 ヴィンチェンツォ・フェッローニ(1858-1934):
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.62
 フランチェスコ・チレア(1866-1950):
  ヴァイオリンとピアノのための組曲 ホ長調、
   ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏
ロベリタ・リオイ(ヴァイオリン)
バルバラ・パンツァレッラ(ピアノ)

 オペラの影に隠れた、イタリアの器楽音楽集!

 ☆イタリアの隠れた器楽作品を取り上げる!
 ☆アレッサンドロ・ロンゴ、ヴィンチェンツォ・フェッローニ、フランチェスコ・チレアの知られざる作品!

 何世紀にも渡ってイタリアは、器楽音楽の先駆けとなりフレスコバルディ、コレッリ、ヴィヴァルディなどの巨匠を生み出してきました。
 しかし一般的に、バロック後期から近代にかけてイタリアはオペラが盛んとなり、器楽音楽は長い間休眠状態になったかのように思われています。
 このアルバムではその一般的な印象を覆すことに挑戦しています。
 アレッサンドロ・ロンゴ(1864-1945)、ヴィンチェンツォ・フェッローニ(1858-1934)、フランチェスコ・チレア(1866-1950)といった3人の作曲家に焦点を当て、イタリア音楽の中に器楽音楽の伝統が続いていることを証明しています。

 ※録音:2024年2月
 




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HYPERION



CDA68479
\2800→\2590
昨年2024年に新たに発見されたショパンのワルツ
 ハフの演奏で初CD化!
  ショパン:ワルツ全集(2024年新発見の「ワルツ イ短調」付き)

スティーヴン・ハフ(ピアノ)

 ショパン:ワルツ第1番 変ホ長調 Op.18 《華麗なる大円舞曲》/
 ワルツ第2番 変イ長調 Op.34-1《華麗なる円舞曲》/
 ワルツ第3番 イ短調 Op.34-2《華麗なる円舞曲》/
 ワルツ第4番 ヘ長調 Op.34-3《華麗なる円舞曲》/
 ワルツ第5番 変イ長調《大円舞曲》/
 ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1《小犬》/ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2/
 ワルツ第8番 変イ長調 Op.64-3/ワルツ第13番 変ニ長調 Op.70-3/
 ワルツ第10番 ロ短調 Op.69-2/ワルツ第15番 ホ長調 KK.IVa-12/
 ワルツ第16番 変イ長調 KK.IVa-13/ワルツ第14番 ホ短調 KK.IVa-15/
 ワルツ第11番 変ト長調 Op.70-1/ワルツ第9番 変イ長調 Op.69-1《別れ》/
 ワルツ第12番 ヘ短調 Op.70-2/ワルツ第19番 イ短調 KK.IVb-11/
 ソステヌート 変ホ長調 KK.IVb-10 《ワルツ》(ワルツ第17番)/
 ワルツ第18番 変ホ長調 KK.IVa-14/憂鬱なワルツ 嬰ヘ短調 KK.Ib-7/
 夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9-2/
ワルツ イ短調《モルガン・ライブラリー》(2024年新発見)*

 ☆2024年にニューヨークの図書館で新たに発見され大きな話題となったショパンのワルツが、スティーヴン・ハフの演奏で初CD化!
 ☆2010年録音の名盤「ショパン:ワルツ全集」に追加収録する形で真の「ワルツ全集」がここに完成!

 2024年にニューヨークの「モルガン・ライブラリー」で手稿譜が発見され、研究調査の結果ショパン本人がキャリア初期(1825~35年頃)に書いた真作であると認められ世界中で大きな話題を呼んだ「ワルツ イ短調」。
 約200年の時を経て日の目を浴びることとなったこの作品を英国ピアノ界の盟主、スティーヴン・ハフの演奏で初CD化!
 2011年のリリース時には英グラモフォン賞にもノミネートされ、2024年にはLP化(LPA67849)もされた名盤「ショパン:ワルツ全集」に追加収録する形で、ここに真の「ワルツ全集」が初めて完成します!
 なお、今回のリリースに伴い従来の「ショパン:ワルツ全集」(PCDA67849/CDA67849)は在庫完売次第廃盤となります。

 ※録音:2010年10月17日-20日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール(イギリス)/2024年11月26日、ヤマハ・ロンドン(イギリス)*
 





SIGNUM


SIGCD893
\2700
嘆きと解放
 ロクサンナ・パヌフニク(b.1968):
  神よ、私の神よ(ウェストミンスター・ミサより)
 ジョアンナ・マーシュ(b.1970):エコーズ・イン・タイム
 ヘレナ・パイシュ(b.2002):受胎告知
 マーティン・ベイカー(b.1967):われヨハネを見る
 ジェイムズ・マクミラン(b.1959):カントス・サグラドス
 ドブリンカ・タバコヴァ(b.1980):
  おお主よ、われらをとらわれの身より
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団
クリストファー・グレイ(指揮)
アレグザンダー・ロブソン(オルガン)

 ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ!新音楽監督による最初の録音!

 ☆名門ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団の新録音!
 ☆新音楽監督クリストファー・グレイとの最初の録音は、現代作曲家たちによる伝統の音楽!

 1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団。
 2007年から2022年まで音楽監督として多くの名唱を支えてきたアンドルー・ネスシンガがセント・ジョンズ・カレッジを離れウェストミンスター寺院のオルガニスト&聖歌隊長に就任し、スティーヴン・ダーリントンを挟んで、2023年4月に新たにセント・ジョンズ・カレッジの音楽監督となったクリストファー・グレイ。
 新音楽監督グレイによる最初のアルバムは、カレッジが確立してきた新しい音楽を推進する伝統と引き継いだ、現代作曲家による作品集。
 35年前に作曲されたマクミランの「カントス・サグラドス」と、最近カレッジから委嘱されたばかりのジョアンナ・マーシュの「エコーズ・イン・タイム」、2つの三連作を中心に、R.パヌフニクとタバコヴァの既存作品、カレッジから委嘱されたヘレナ・パイシュの新しい合唱曲とマーティン・ベイカーの新しいオルガン曲が組み合わされています。

 ※録音:2024年4月&7月、セント・ジョンズ・カレッジ礼拝堂

 
 




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CPO



555733
(6CD)
\8600→\7990

廃盤になった人気セットが1CD追加になって復活!
 ペッテション=ベリエル:交響曲全集他


 ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(1867-1942):
  【CD1】
   1-4. 交響曲第1番 変ロ長調「旗」
   5-10. 組曲「過ぎし夏」(管弦楽版)
  【CD2】
   1-3. 交響曲第2番 変ホ長調「旅は南風とともに」
   4. ロマンス ニ短調(ヴァイオリンと管弦楽版)
   5. オリエンタル舞曲
   6. カンタータ「スヴェーガルドラー」- 前奏曲
  【CD3】
   1-4. 交響曲第3番 ヘ短調「ラップランド」
   5-9. 組曲「エリアナ」 - 管弦楽のための
   10. 歌劇《最後の審判の予言者》- コラールとフーガ
  【CD4】
   1-3. 交響曲第4番 イ長調「ホルミア(ストックホルム)」
   4-13. 組曲「眠りの森の美女」
   14-18. 組曲「フレースエーの花々」第1巻より(管弦楽版)
         (夏の歌/フレースエーの教会で/バラに寄す/お祝い/挨拶)
  【CD5】
   1-4. 交響曲第5番 ロ短調「孤独」
   5-7. ヴァイオリン協奏曲 嬰ヘ短調
  【CD6】
   1-4. ヴァイオリン・ソナタ第1番 ホ短調 Op. 1
   5-8. 組曲 Op. 15/9. カンツォーネ/10. 民謡の調べ
ザールブリュッケン放送交響楽団...CD1
ノールショピング交響楽団...CD2-5
ミハイル・ユロフスキ(指揮)...CD1-5
ウルフ・ヴァリン(ヴァイオリン)...CD:2-4、CD5:5-7、CD6
ルーヴェ・デルヴィンイェル(ピアノ)...CD6

 他のスカンジナヴィア諸国と比べて影の薄いスウェーデン音楽だが、スウェーデン生まれのペッテション=ベリエルはそのロマンティックな作風もあって人気が高い。今回紹介するCPOの交響曲全集もリリースされて7年間、ずっとベストセラーを続けている。
 同じくスウェーデンの悲劇のシンフォニスト、アラン・ペッテション(ペッターソン)と混同されることがあるが、まったく別人である。ペッテション=ベリエルの作風は北欧の民俗曲を巧みに取りいれた美しく親しみやすいもの。
 彼はストックホルムでオルガンを学んだ後若くしてドレスデンで作曲を学び、帰国してからは「これぞ北欧ロマン」という抒情性を前面に押し出す作品を作りつづけた。どちらかというとピアノ小品や民謡風の歌曲で知られているペッテション=ベリエルだが、5曲の交響曲や4曲のオペラなど大曲も数多く作っている。
 CPOでは早くからペッテション=ベリエルのシンフォニー全集録音に着手していた。これは20世紀北欧の誇る偉大な録音全集セット。


 惜しまれながら廃盤になった交響曲全集セット((5CD)777160)に、ヴァイオリン・ソナタ第1番などが入ったアルバムが「CD6」として追加になったボックス。



CD1 ペッテション=ベリエル:
   交響曲第1番 「旗」
   組曲「ラスト・サマー」
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
 「旗」は20代前半のペッテション=ベリエルが作り上げた最初の交響曲。3年後に改訂し、さらに30年後の1932年にまた手をくわえている。彼の最後の交響曲第5番が作られたのが同じく1932年だから、彼にしてみれば気になって気になって仕方のない、何度も何度も手を入れてしまいたくなる愛着のある作品だったのだろう。事実、北欧のロマンとダイナミズムを感じることのできるなかなかの傑作となっている。
CD2 ペッテション=ベリエル:
   交響曲第2番「南国への旅」
   ロマンスニ短調、オリエンタル舞曲
   カンタータ「スヴェーガルドラー」前奏曲
ウルフ・ヴァーリン(Vn)
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
 交響曲第2番は、父の影響で古代ギリシャ・ローマの文学や哲学に強い関心を持っていた作曲者が、南国への熱い思いを込めて作曲したもので、北国の若者のギリシャへの旅を標題的に描いている。実は、作曲当時ペッテション=ベリエルはドイツより南へ行ったことがなく、初めてイタリアを訪れたのは作曲の10年後のことだった。空想の中で膨らんだ南国への憧れが、この交響曲を一層美しいものにしたのかもしれない。
 ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスも、心の込もった夢見るような美しい作品。
CD3 ペッテション=ベリエル:
   交響曲第3番「ラップランド」
   組曲「エアリナ」
   歌劇「最後の審判の予言者」よりコラールとフーガ 
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
 北欧の最北地域であるラップランドで歌われるヨイクという歌唱法。その嘆き悲しむようなメロディは多くの音楽家の心を捉えてきた。ペッテション=ベリエルもまたストックホルムで開かれた民族学の展覧会でヨイクに強い感銘を受けた。そして完成したのがこの交響曲第3番。自然を愛するペッテショ ン=ベリエルらしい、美しく感動的な作品。
CD4 ペッテション=ベリエル:
    交響曲第4番「ストックホルム (Holmia)」
    「眠れる森の美女の物語」
    「フローセの花」組曲第1番
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
 ストックホルムの朝や夜の情景を描き、国家も引用されるという不思議なシンフォニー。しかしロシア作品に聴かれるような扇情的な要素は皆無で、全編爽やかに美しく流れる。まったく無名の作品だが、聴いていてまったく飽きない。
 彼の代表作「フローセ(ピアノ曲)」を管弦楽用に編曲したもので、悲しくロマンチックな作品。
CD5 ペッテション=ベリエル:
   交響曲第5番「孤独」
   ヴァイオリン協奏曲
ミハイル・ユロフスキ指揮
ノールショッピング響
ウルフ・ヴァーリン(Vn)
 スウェーデンのシンフォニストによる交響曲全集、最新盤にてシリーズ完結盤。北欧音楽のイメージをそのまま再現したような曲であり、ヴァイオリン協奏曲は民族的なリズムやメロディをふんだんに使っている。


 録音:1997年11月18-19日...CD1 1998年2月9-13日...CD2 De Geer Hall, Norrkoping(スウェーデン)1993年5月3-7日...CD3 1999年5月31-6月4日...CD4 2003年4月25-26日...CD5Radiohuset, Swedish Radio, Stockholm(スウェーデン) 2001年10月9-11日、2002年1月22-24日...CD6
 総収録時間:約441分

 ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエルは、スウェーデンでは広く知られる作曲家です。
 学生時代にエドヴァルド・グリーグの音楽に出会い強い影響を受け『フレースエーの花々』などの田園風のピアノ小品や民族音楽の影響を受けた歌曲を作曲しました。
 
 このBOXには彼が遺した5曲の交響曲と管弦楽曲、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン小品を収録。
 演奏はミハイル・ユロフスキが指揮するノールショッピング交響楽団が中心(CD1のみザールブリュッケン放送交響楽団)、ヴァイオリンは名手ウルフ・ヴァリンが担当。北欧情緒に溢れた作品を存分にご堪能いただけます。


 交響曲第1番「旗」は第1楽章の「旗の主題」が全楽章で用いられた若き作曲家による野心的な作品。

 交響曲第2番「旅は南風とともに」は、北欧の若者が南ヨーロッパの文化や風景に触れ、精神的成長を遂げる過程を描いた曲。
 彼にとって南ヨーロッパとは、単なる地理的な場所ではなく、古代の遺産や精神的基盤を象徴するものだったようです。
 
 交響曲第3番「ラップランド」は彼の北スウェーデンへの愛が凝縮された作品。友人ティレンが記譜したラップランドの旋律が用いられており、単なる民俗音楽ではなく、自然との深い結びつきを持つ独自の芸術的要素が作品へ昇華されています。
 愛する都市ストックホルムが描かれているのが第4交響曲。
 「ホルミア」とはストックホルムを意味する近世ラテン語です。地方出身のスウェーデン人である彼が首都を訪れた際の体験が音楽で表現されています。
 
 交響曲第5番「孤独」は、ペッテション=ベリエルが過去の経験や雰囲気を表現した曲で、ここでは単なる個人的な孤立ではなく、より広範な感覚の孤独や寂寥感が描かれています。
 一時期はヴァイオリンを学んでいたという彼のヴァイオリン曲も、聴きごたえのある美しいものばかりです。
 


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555738
(9CD)
\11000→\9990

こちらも廃盤になっていた人気セットが1CD追加になって復活!
 ルイジ・ボッケリーニ:29の交響曲、チェロ協奏曲、八重奏曲

 ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):
  【CD1】
   1-3. 交響曲 ハ長調 Op. 7 G 491
   4-6. 交響曲 ハ長調 Op. 10 No. 4 G 523
   7-9. 交響曲 ニ長調 G 490
  【CD2】
   1-4. 交響曲 ニ長調 Op. 12 No. 1 G 503
   5-7. 交響曲 変ホ長調 Op. 12 No. 2 G 504
   8-11. 交響曲 ハ長調 Op. 12 No. 3 G 505
  【CD3】
   1-3. 交響曲 ニ短調 Op. 12 NO. 4 G 506
   4-7. 交響曲 変ロ長調 Op. 12 No. 5 G 507
   8-11. 交響曲 イ長調 Op. 12 No. 6 G 508
  【CD4】
   1-3. 交響曲 変ロ長調 Op. 21 No. 1 G 493
   4-6. 交響曲 変ホ長調 Op. 21 No. 2 G 494
   7-9. 交響曲 ハ長調 Op. 21 No. 3 G 495
   10-12. 交響曲 ニ長調 Op. 21 No. 4 G 496
   13-15. 交響曲 変ロ長調 Op. 21 No. 5 G 497
  【CD5】
   1-3. 交響曲 イ長調 Op. 21 No. 6 G 498
   4-6. 交響曲 ニ長調 Op. 35 No. 1 G 509
   7-9. 交響曲 変ホ長調 Op. 35 No. 2 G 510
   10-12. 交響曲 イ長調 Op. 35 No. 3 G 511
  【CD6】
   1-3. 交響曲 へ長調 Op. 35 No. 4 G 512
   4-6. 交響曲 変ホ長調 Op. 35 No. 5 G 513
   7-9. 交響曲 変ロ長調 Op. 35 No. 6 G 514
   9-12. 交響曲 ハ長調 Op. 37 No. 1 G 515
  【CD7】
   1-4. 交響曲 ニ短調 Op. 37 No. 3 G 517
   5-8. 交響曲 イ長調 Op. 37 No. 4 G 518
   9-12. 交響曲 ハ短調 Op.41 G 519
  【CD8】
   1-4. 交響曲 ニ長調 Op. 42 G 520
   5-8. 交響曲 ニ長調 Op. 45 G 522
   9-12. 交響曲 ニ長調 G 500
  【CD9】
   1-3. 交響曲 ニ長調 G 521
   4-6. チェロ協奏曲 ハ長調 G 477
   7-9. 八重奏曲 ト長調 Op. 38 G 470
   10-12. チェロ協奏曲 ニ長調 G 479
ドイツ・カンマーアカデミー...CD1-8
シュトゥットガルト室内管弦楽団...CD9
ヨハネス・ゴリツキ(指揮/チェロ...CD9)

 録音:1990-1993年 Historisches Zeughaus, Neuss(ドイツ)...CD1-8 2005年Funkstudio im SWR Stuttgart(ドイツ)...CD9
 総収録時間:約507分

 ルイジ・ボッケリーニは、イタリアの作曲家・チェリスト。あの愛らしい「メヌエット」を耳にしたことのない人はいないでしょう。
 しかし彼の生涯の詳細は知られておらず、とりわけ1936年から39年のスペイン内戦で多くの文書が失われたこともあり、研究に遅れが生じてしまいました。
 しかし近年では彼の人物像が少しずつ明らかになっています。
 チェロの名手だった彼は、チェロが華々しく活躍する協奏曲や弦楽五重奏曲の他、交響曲も数多く遺しています。
 このBOXは以前cpoから発売された28曲収録のBOXに、2009年に発売された交響曲1曲と2曲のチェロ協奏曲を収録した1枚を加え、再編成されたもの。
 優雅で美しい旋律を持つ交響曲に加え、指揮者ヨハネス・ゴリツキ自身がチェロを弾く協奏曲も聴きどころです。

 
 
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555238
\3100→\2890
シューベルトの親友、フンパーディンクの師
フランツ・ラハナー:交響曲第4番、アンダンテ

 フランツ・ラハナー(1803-1890):
  1-4. 交響曲第4番 ホ長調
   1. Andante pesante Allegro
   2. Scherzo. Allegro assai quasi Presto
   3. Andante
   4. Finale. Andante Allegro assai
  5. アンダンテ 変イ長調 - ブラス・アンサンブルのための
エヴァーグリーン交響楽団
ゲルノート・シュマルフス(指揮)

 録音:2019年1月15-19日 Keelung City Cultural Center, 台北(台湾)総収録時間:57分

 19世紀ドイツの作曲家、フランツ・ラハナーの交響曲第4番。
 シューベルトの盟友で、1822年からウィーンで指揮者として活動していましたが、とても不安定な立場にあり、特にウィーンの歌劇場では経営陣が変わるたびに解雇の可能性がありました。
 そのため、1834年にマンハイムの宮廷指揮者のオファーを受け入れましたが、この職は彼の野心的なキャリア計画には合わず、またマンハイムでは彼への聴衆の関心も薄く、チャンスも限られていました。
 この時期に彼は複数の交響曲を完成、この第4番は1835年10月31日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演され、音楽雑誌で高く評価されました。
 
 特に、そのオーケストレーションとモチーフの独創性が称賛されたものの、1836年に再度演奏された後は、忘れ去られてしまい、出版されることもありませんでした。
 しかし批評家からは「完璧な例」と絶賛されたこの作品、改めて聴いてみると他の作曲家の作品に引けを取らない見事なものであることがわかるでしょう。
 「金管楽器のためのアンダンテ 変イ長調」は、彼がウィーンに滞在していた最後の年である1833年10月29日の作品。
 この曲はウィーン音楽院の学生コンサートのために書かれた可能性があり、1833年から1834年の冬に行われたコンサートで演奏されたとされています。
 A-B-A'の三部構成で書かれたホルン4本、トランペット2本、トロンボーン3本のための作品です。
 


 フランツ・パウル・ラハナー(1803年4月2日 - 1890年1月20日)は、ドイツの指揮者、作曲家。
 フランツ・シューベルトの親友、エンゲルベルト・フンパーディンクの師として知られる。
 ラハナー3兄弟(他にイグナツ・ヴィンツェンツ)の長兄。
 ケルントナートーア劇場楽長、ミュンヘン宮廷劇場総監督として楽壇に重きをなした。






555081
\3100→\2890
フランツ・ラハナー(1803-1890):交響曲第3番/祝典序曲
 1.交響曲 第3番 ニ短調 Op.41
 2.祝典序曲 変ホ長調

  世界初録音
ゲルノット・シュマルフス(指揮)
エヴァーグリーン交響楽団

 ベートーヴェンとシューベルトから大きな影響を受けたとされるフランツ・ラハナー。ウィーンを中心に活躍し、ミュンヘンでは宮廷劇場の総監督を務めた19世紀ドイツ音楽界における重鎮です。
 教師としても優れ「フンパーディンク」の師としても知られています。彼は多作家であり、様々なジャンルにおける200以上の作品番号を持つ作品を残しましたが、まだまだその全容は見えていません。
 このアルバムに収録された「交響曲第3番」は1833年から1834年にかけて作曲された50分以上を要する長大な作品。初演は熱狂をもって迎えられ、ライプツィヒの新聞にも良い評価が残されています。
 祝典序曲は、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ一世の結婚式にむけて書かれた曲と推測されており、ブルックナーの交響曲を思わせる雄大な作品です。

  録音 2016年3月22-26日 Keelung City Cultural Center, Taipei, Taiwan



 555210
\3100→\2890
フランツ・ラハナー(1803-1890):交響曲第6番 他
 1. 交響曲第6番 ニ長調 Op. 56
 2. ファゴット協奏曲 変ホ長調 世界初録音
スー・チャーファ(ファゴット)
エヴァーグリーン交響楽団
ゲルノート・シュマルフス(指揮)

 録音 2017年1月3日 基隆市カルチャー・センター、台北(台湾)

 フランツ・シューベルトの親友であり、エンゲルベルト・フンパーディンクの師として知られるドイツの作曲家、指揮者フランツ・ラハナー。
 この「交響曲第6番」は、1837年4月19日にラハナー自身の指揮で初演され、ミュンヘンのマスコミから"優れた傑作"と大絶賛された作品です。
 付点音符が印象的な短いモティーフを積み上げていく第1楽章、コラール風の旋律が美しい第2楽章、第3楽章は沸き立つようなスケルツォ、第1楽章と同じく付点リズムが多用された快活な終楽章という4つの楽章を持つ古典的な構成でありながら、突然の転調などユニークな作風が楽しめます。
 かたや「ファゴット協奏曲」は1824年の作品。ラハナーがウィーンにいた頃に書かれた恐らく彼の初となるオーケストラ作品で、当時のウィーン国立歌劇場管弦楽団首席ファゴット奏者、テオパルド・ヒュールスに捧げられました。
 今回の世界初録音となる演奏は、エヴァーグリーン交響楽団の首席奏者スー・チャーファによるものです。
 

 


555666
(2CD)
\5300
ヴァイグレ(指揮)&フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
 ベルリン音楽界の大立者ゲオルク・シューマンのオラトリオ

 ゲオルク・シューマン(1866-1952):
  オラトリオ「ルツ」 Op. 50(1908)
   台本:
    聖書、そのほかの詩を用いた作曲家自身による
  【CD1】
   1-4. 第1部
  【CD2】
   1-3. 第2部
ルツ...マルツェリナ・ロマン(ソプラノ)
ナエミ...ジュリー=マリー・スンダル(コントラルト)
ボアズ...ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バス・バリトン)
僧侶...ヨナス・べーム(バリトン)
ベルリン・フィルハーモニー合唱団
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
イェルク=ペーター・ヴァイグレ(指揮)

 録音:2023年3月5日 ベルリン・フィルハーモニー、大ホール
 総収録時間:106分

 ドイツのザクセン州出身の作曲家ゲオルク・シューマン。ライプツィヒ音楽院でピアノと作曲を学び、指揮者として経験を重ねた後、1907年にベルリンのプロイセン芸術アカデミーに招かれて、ブルッフの後任として作曲科の教師に就任。
 1934年から45年まで院長を務めつつ、ベルリン・フィルにソリスト及び指揮者として繰り返し出演、ベルリン音楽界の大立者として活躍しました。
 葬儀の際はベルリン・フィルが演奏したと伝えられています。

 このオラトリオ「ルツ」は彼の最高傑作と目される大作。聖書の『ルツ記』を基にダビデ王の詩篇や伝道の書、雅歌などのテキストを用いてシューマン自身が台本を作成。
 4人の独唱者、合唱団、管弦楽団によってナオミ、ルツ、ボアズらの登場人物の物語を生き生きと描き出しています。
 1908年12月9日にハンブルクで初演されたこの作品は大成功を収め、その熱狂は大西洋を越えて米国にまで急速に広がったものの、ナチスの圧力を受けて改変されまます。
 1946年のシューマン80歳の誕生日に元の形に戻して再演されましたが、その後は演奏されることがありませんでした。
 この作品、シューマンの同時期に活躍したリヒャルト・シュトラウスの退廃的な《サロメ》に対抗するかのような、純粋な愛の賛歌として再度注目されるのではないでしょうか。
 
 

555561
\2600
クラウディオ・モンテヴェルディ:救済のマリアのためのミサ
 アンドレア・ガブリエーリ(1531-1585)
  1. アッラ・バッタリア
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  救済のマリアのためのミサ
   2. 主をほめたたえよ、その聖所で(テノール独唱)/
   3. キリエ(4声)/4. グローリア(7声のコンチェルタート)/
   5. すべての街人よ、喜びの声をあげよ(ソプラノ独唱)/
   6. クレド
    (8声のコンチェルタート/
     ローランド・ウィルソンによる再構成)/
   7. 我、永遠より立てられ(バス独唱)/
   8. サンクトゥス/9. ベネディクトゥス/
   10. サルヴェ・レジナー
    天よ、聞き給え(エコを伴うテノール独唱)/
   11. アニュス・デイ/12. 聖母の涙(ソプラノ独唱)/
   13. 聖母マリアのリタニア(二重合唱)
ラ・カペラ・ドゥカーレ(声楽アンサンブル)
ムジカ・フィアタ(古楽器アンサンブル)
ローランド・ウィルソン(指揮)

 録音:2022年6月29日-7月1日 ベルリン、ヴィルマースドルフ、リンデン教会
 総収録時間:76分

 1630年、海の都ヴェネツィアはペストの脅威に襲われます。
 時のヴェネツィア総督は、聖母マリアにペストの脅威からの解放を願い、「救済の聖母マリア」のための聖堂を建築することを誓いました。
 1631年になると、ペストの脅威が去り、1631年11月21日、ペストから救済してくださった聖母マリアに感謝をささげるための荘厳なミサが行われることになりました。
 そのミサの音楽を作曲したのが当時サン・マルコ寺院の楽長を務めていたモンテヴェルディでした。
 ローランド・ウィルソン率いるドイツの老舗古楽アンサンブル、ムジカ・フィアタと声楽アンサンブル、ラ・カペラ・ドゥカーレがこのミサを再構成し、録音しました。
 
 この「救済のマリアのためのミサ」で使用された楽曲がモンテヴェルディのどの作品であったかは明確にはなっていないようですが、ここでは、1641年に出版された「倫理的・宗教的な森」の中から、「グローリア」など主要な曲が選ばれています。
 各声部が技巧的なフレーズを競うように歌うコンチェルトタート様式による「7声のグローリア」は、輝かしい旋律と祝祭的な雰囲気がまさにペスト終焉を祝うミサにふさわしい楽曲です。
 また「クレド」は不完全な楽曲をローランド・ウィルソンが復元して演奏しています。
 他にも超絶技巧的なバスの独唱が聴ける「我、永遠より立てられ」、「アリアンナの嘆き」の歌詞を変えた「聖母の涙」、祈りに満ちた「聖母のリタニア」など充実した楽曲が典礼形式に並べられ、当時のミサに参加しているような体験を与えてくれます。

 ローランド・ウィルソンは17世紀ドイツ・イタリア音楽の専門家で、1975年に、ピリオド楽器グループ、ムジカ・フィアタを、1992年には声楽グループ、ラ・カペラ・ドゥカーレを創設し、ドイツ・ハルモニア・ムンディやcpoなどのレーベルで、17世紀音楽の重要な録音を残してきました。
 モンテヴェルディはまさに彼の主戦場。当時、ヴェネツィアで野外での行事で使用されたとされる特殊なトランペット、トロンベ・スカルチアートも使用されるなど、使用楽器にもこだわりがあります。
 優れた歌い手と超一級の器楽奏者たちによるモンテヴェルディの演奏は格別なものになるでしょう。
 17世紀ヴェネツィアのペスト終焉を祝う雰囲気をモンテヴェルディの音楽を通して感じることのできる格好の一枚です。

 
 
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555379
\3100→\2890
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン)&ラルテ・デラルコ
アントニオ・ヴィヴァルディ:
 ピゼンデルのためのヴァイオリン協奏曲集

  アントニオ・ヴィヴァルディ(1678ー1741) :
   ピゼンデル氏のための協奏曲
    1-3. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 RV 237
    4-6. ヴァイオリン協奏曲 ト長調 RV 314
    7-9. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 205
     (第3楽章のカデンツァ:アントニオ・ヴィヴァルディに
      基づくフェデリコ・グリエルモ作)
    10-12. ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV 328
    13-15. ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV 340
     (第3楽章のカデンツァ:アントニオ・ヴィヴァルディ)
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン)
ラルテ・デラルコ
 (古楽器アンサンブル)

 録音:2021年9月1ー3日 イタリア、パドヴァ県カリチェリ(現サンタ・カテリーナ・デステ)、聖マリア修道院
 総収録時間:51分

 ヴィヴァルディに霊感を与えたヴァイオリン奏者といえば、最近ではアンナ・マリアやキアーラといったピエタ慈善院の女性ヴァイオリン奏者に注目が集まっていますが、もう一人忘れてはならない人物がピゼンデルでしょう。
 ヨハン・ゲオルグ・ピゼンデル(1687-1755) は、18世紀ヨーロッパで最高の楽団と謳われたドレスデンの宮廷楽団で、長年コンサートマスターを務めた天才ヴァイオリン奏者として知られ、あのバッハの無伴奏ヴァイオリン作品は彼を想定して書かれたとされています。
 1716年には、ヴェネツィアでヴィヴァルディの教えを受け、ドレスデンにヴィヴァルディの作品を持ち帰ったことでも知られています。
 最近では作曲家としての側面にも注目を浴び、ピゼンデルの技巧的な協奏曲やソナタ等をCDで聴けるようになりました。
 ヴァイオリンに対する天賦の才を持っていたピゼンデルのために、ヴィヴァルディはいくつかの作品を献呈しました。
 ピゼンデルがドレスデンに持ち帰ったヴィヴァルディの作品の中には、そうした作品も含まれていたようです。
 このCDには、ヴィヴァルディがピゼンデルのために書いたとされる技巧的なヴァイオリン協奏曲が集められています。

 当代随一と言われたピゼンデルの圧倒的な技巧を想定して書かれたヴァイオリン協奏曲というだけあり、各協奏曲には、様々なヴァイオリン技法が散りばめられています。
 特に、重音奏法や超高音でのパッセージなど、火の出るような超絶技巧が連続するニ長調の協奏曲RV 205は、その最たるものでしょう。
 またRV 205とRV 340の第3楽章に登場するカデンツァも聴きものです。
 
 演奏は、ラルテ・デラルコ。卓越した技巧を持つヴァイオリニスト、フェデリコ・グリエルモ率いる1994年創設のイタリアのピリオド楽器アンサンブルで、音楽学者と密接な連携を図り、最新の学説を取り入れた演奏に定評があります。
 主にヴェネツィアのバロック音楽を有名作品から世界初録音作品まで幅広く録音し、高く評価されています。
 ヴィヴァルディ作品の録音では「アンナ・マリアのための6つのヴァイオリン協奏曲」(cpo 777078)、ドレスデン宮廷での演奏を想定した管楽器を伴う「四季」(cpo 777037)などが話題を呼びました。
 この録音では、フェデリコ・グリエルモが、ピゼンデルもかくやという超絶技巧で、ヴィヴァルディがピゼンデルに寄せた協奏曲を一気に聴かせてくれます。
 グリエルモのヴァイオリンに牽引されるように推進力あるオーケストラの演奏も魅力的です。

 



フェデリコ・グリエルモ&ラルテ・デラルコ
ヴィヴァルディの名盤


777037-2
(SACD Hyrbid)
\3100→\2890
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」 Op.8/1-4(ドレスデン版)
ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675-1728):
 「四季」によるスケルツォ・アルモニコ Op.3
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン、指揮)
ラルテ・デラルコ
録音2001年9月18-20日

リコーダー、オーボエ、ファゴット、ホルンといった管楽器リが加わったドレスデン版。リコーダーが大活躍する。ヴィヴァルディ本人の手によるものではないらしい。
ラルテ・デラルコはいつものように颯爽と飛ばしている。

777078-2
(SACD Hyrbid)
\3100→\2890
アンナ・マリアのための6つのヴァイオリン協奏曲 
ヴィヴァルディ:
 ヴァイオリン協奏曲ロ短調 RV.387
 ヴァイオリン協奏曲イ長調 RV.343
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.229
 ヴァイオリン協奏曲イ長調 RV.349
 ヴァイオリン協奏曲ニ短調 RV.248
 ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.366『木炭』
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン、指揮)
ラルテ・デラルコ
録音時期:2002年11月26-28日

ヴィヴァルディはヴェネツィアのピエタ女子養育院の音楽学校で教えていましたが彼の生徒の中でとくに優秀だったヴァイオリン奏者がアンナ・マリアでした。
ヴィヴァルディはアンナ・マリアのためにいくつかの協奏曲を残しています。このアルバムではそのなかから美しい6曲をチョイス。当時の演奏会を思わせるグリエルモの鮮烈なヴァイオリンです。

 
 


555583
\3100
クリストフ・デマンティウス:ヨハネ受難曲 アンサンブル・ポリハルモニーク
 (声楽&古楽器アンサンブル)
アレクサンダー・シュナイダー
 (音楽監督・コンセプト)
 クリストフ・デマンティウス(1567–1643):ヨハネ福音書による受難曲
  初め
   アンドレアス・ハンマーシュミット(1611-1675):
    1. マドリガル・モテット「ああ、イエスが死んだ」(6声) HaWV 659
  イエス・キリストの受難と死の預言(イザヤ書53)
   デマンティウス
    2. 第1部「まことに彼は我らが病を負い、我らが悲しみをになった」(6声)
    3. 第2部「彼は虐げられ、苦しめられたが、口を開かなかった」(6声)
    4. 第3部「彼が自分の命を罪の添え物とするならば」(6声)
  挿入曲 I
   ハンマーシュミット
    5. コンツェルト「我々は、自分のやったことの報いを受けているのだから、
     当然だが、この方は何も悪いことをしていない」(2声) HaWV 242
    6. コラール・モテット「我を憐れみたまえ」(5声) HaWV 139
  主の晩餐
   ハンマーシュミット
    7. 福音書によるモテット「我らが主、イエス・キリスト」(2声) HaWV 661
  挿入曲 II
   ダニエル・ゼリヒウス(1581–1626)
    8. コンツェルト:「私の魂は悲しみのあまり死ぬほど」(3声)
  ヨハネ福音書による受難曲 I
   デマンティウス
    9. 初め:「受難を聴け」/福音書「イエスはキドロンの谷の向こうへ」(6声)
  挿入曲 III
   ハインリヒ・シュッツ (1585–1672)
    10. コンツェルト「おお、助けたまえ、キリスト、神の子よ」 SWV 295
  ヨハネ福音書による受難曲 II
   デマンティウス
    11. 福音書「そして彼らはイエスを拘束し」(6声)
  挿入曲 IV
   ザムエル・シャイト(1587–1654)
    12. コンツェルト「私は心より願う」(3声)
  ヨハネ福音書による受難曲 III
   デマンティウス
    13. 福音書「ピラトはイエスを引き渡した」(6声)
  挿入曲 V
   ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586–1654)
    14. コンツェルト「おお、罪なき神の子羊よ」(2声)
  結び
   ハンマーシュミット
    15. コラール・モテット「主よ、心より愛しています」(6声) HaWV 682

 a=465 Hz ミーントーン

 録音:2022年6月23-25日 フレムフーデ(ドイツ)、聖ゲオルク&聖マウリティウス教会
 総収録時間:62分

 ドイツ・ルネサンス最後期の作曲家デマンティウスのヨハネ受難曲は、バッハの作品から100年以上前に作られた受難曲で、ドイツ語による聖書の言葉がルネサンス様式の全編多声音楽で歌われます。
 これは台詞を合唱で歌う、いわゆる「通作受難曲」というジャンルのもので、デマンティウスの「ヨハネ受難曲」はその代表的作とされています。
 イエス・キリストの受難の物語のリアルな再現よりも、多声音楽によるテキストの表現に重要度が置かれた受難曲なのです。
 この録音では、デマンティウスのヨハネ受難曲に、デマンティウスの他の作品や、シュッツ、シャイン、シャイト、ハンマーシュミット、ゼヒリウスといったデマンティウスの後輩に当たるドイツ初期バロックの作曲家の、マドリガーレのようにテキスト表現に注力されたモテットやコンツェルト様式の教会音楽が組み込まれ、受難曲を主体となるルター派の聖金曜日の礼拝を再現するかのように構成されています。

 名だたる古楽アンサンブルで主力として活躍してきた百戦錬磨のカウンターテナー、アレクサンダー・シュナイダー率いるアンサンブル・ポリハルモニークは、17-18世紀の音楽、主にドイツ音楽を専門とする古楽アンサンブルで、特にシュッツなど17世紀ドイツの教会音楽の演奏で世界的に高い評価を得ている今注目のアンサンブルです。
 この録音は、当時、ドイツの一部で用いられていたa=465 Hzのミーントーンで歌われています。
 その高いピッチによって強い緊張感が生み出されたポリハルモニークの歌唱は、引き締まった見事なアンサンブルでデマンティウスの音楽の真髄を引き出しています。
 ポリフォニックな受難曲の音楽史上の重要度とその面白さを認識させてくれるまたとない一枚です。

 
 
 

555705
(2CD)
\5300
ヤコブ・シューバック:ブロッケス受難曲
 ヤコブ・シューバック(1726–1784):
  ブロッケス受難曲
   「世の罪のために苦しみ死にたまいしイエス」
    台本:バルトルト・ハインリヒ・ブロッケス
シオンの娘、第3の召使い...
 テレーザ・フォン・ビブラ(ソプラノ)
マリア、敬虔な魂、第1の召使い...
 フランツィスカ・ブレーマー(ソプラノ)
第2の召使い...レオニー・ドメスレ(ソプラノ)
ユダ、ヤコブ、百卒兵...
 クリスティアン・ローバッハ(アルト)
福音史家、ヨハネ...
 ハンス・イェルク・マンメル(テノール)
イエス...マティアス・ホルン(バス)
ペテロ、ピラト、祭司長...
 マティアス・ヴィーヴェク(バス)

カペラ・カテドラリス・フルダ(声楽アンサンブル)
ラルパ・フェスタンテ(古楽器アンサンブル)
フランツ=ペーター・フーバー(指揮)

 録音:2024年3月8日 ドイツ、フルダ大聖堂(ライヴ)
 総収録時間:136分

 18世紀ハンブルクの外交官にして詩人ブロッケスが四つの福音書から編纂し、韻文として書き上げた受難曲の台本は、ラインハルト・カイザー(1712年)を皮切りに、テレマン(1716、1722、1723年)、マッテゾン(1718年)、ヘンデル(1719年)など、18世紀ドイツで計13人の作曲家によって作曲・上演された、当時の人気の台本でした。
 ここに取り上げられたシューバックによる作品は、1754年に作曲されたものです。
 ハンブルクの市長の息子として生まれたヤコブ・シューバック(1726–1784)は大学で法律を学ぶかたわら、幼いころから学んでいた音楽を続け、ハンブルク市の公人として働きながらも、テレマンに作曲法を学び、ピエトロ・メタスタージオの台本に作曲するなど、作曲家としても活動していました。また公人として、音楽家に対する支援も行い、市のコンサートホールの建設に携わったこともあったようです。
 このコンサートホールでは、テレマンやカール・フィルップ・エマヌエル・バッハらハンブルクで活躍した18世紀の大作曲家たちもコンサートを開催していたといいます。

 シューバックの「ブロッケス受難曲」は彼がまだ30際になる前に作曲された作品です。
 作曲の師であるテレマンの作品の影響を色濃く残しながら、すでにバロック音楽のスタイルからは離れ、和声などには多感主義の音楽の特徴が感じられます。
 合唱の役割は最小限にとどめられ、華麗なアリアやレチタティーヴォが中心となっており、シンプルな構造によってテキストの表現がストレートに分かりやすく示された受難曲となっています。
 先行するヘンデルやテレマンの「ブロッケス受難曲」、またバッハの受難曲との違いには興味が湧くことでしょう。
 
 指揮を担ったフランツ=ペーター・フーバーは、フルダ大聖堂の合唱指揮者を長年務めるルネサンスから現代までの宗教音楽の専門家。
 2003年には若い歌手たちを集め、フルダ大聖堂の聖歌隊メンバーを中心としたカペラ・カテドラリス・フルダを結成し、毎年行われる受難節のコンサートでは、ルネサンスから現代までのレパートリーをその時代にあった様式で歌唱・演奏し、人気を博しています。
 
 ラルパ・フェスタンテは1983年に結成されたドイツを代表するピリオド楽器オーケストラの1つ。
 幅広いレパートリーを持ち、17~18世紀の知られざる作品の復興にも注力しています。また近年、ロマン派の大規模声楽作品での演奏でも注目を集めています。
 この録音は、シューバックの「ブロッケス受難曲」の作曲から250年以上の時を経て行われた復活上演をライヴ収録したもの。
 CDジャケットに使用されたジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロの宗教画のように色彩感ある受難曲をお楽しみください。

 
 
 


555408
(2SACD HYBRID)
\6100
ディートリヒ・ブクステフーデ:オルガン作品全集 第3集 フリードヘルム・フランメ(オルガン)
 ブクステフーデ(1637-1707):
  【SACD 1】
   1. 前奏曲 イ長調 BuxWV 151/2. われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BuxWV 180/
   3. 主イエス・キリストよ、われら汝に感謝す BuxWV 224/
   4. われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BuxWV 196/
   5. アダムの堕落によりてすべては朽ちぬ BuxWV 183/6. トッカータ ト長調 BuxWV 164/
   7. 今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ BuxWV 210/
   8. 主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ BuxWV 185/9. 前奏曲 変ロ長調 BuxWV 154/
   10. フーガ 変ロ長調 BuxWV 176/11. 我がもとへ来たれ、と神のみ御子は語りたもう BuxWV 201/
   12. カンツォーナ ト短調BuxWV 173/13. ああ主よ、あわれなる罪人のわれを BuxWV 178/
   14. カンツォネッタ ホ短調 BuxWV 169/15. 前奏曲 ホ短調 BuxWV 142
  【SACD 2】
   1. 前奏曲 ヘ長調 BuxWV 145/2. カンツォーナ ニ短調 BuxWV 168/
   3. 救いはわれらに来れリ BuxWV 186/4. カンツォーナ ト長調 BuxWV 170/
   5. 前奏曲 ハ長調 BuxWV 136/6. 父なる神はわれらの側に住みたもう BuxWV 190/
   7. 愚かなる者らの口、なめらかに語り出で BuxWV 187/8. 前奏曲 イ短調 BuxWV 152/
   9. カンツォーナ ハ長調 BuxWV 166/10. カンツォネッタ ト長調 BuxWV 172/
   11. 前奏曲 イ短調 BuxWV 153/12. 主なるイエス・キリストよ、我は悉く知れり BuxWV 193/
   13. 神もしわれらと共になかりせば BuxWV 222/14. 天にいますわれらの父よ BuxWV 219/
   15. われら神であるあなたを讃えん BuxWV 218

 クリストフ=トロイトマン・オルガン製オルガン(1734–37)
 録音:2020年7月19-20日、26-28日 グラウホフ・バイ・ゴスラー(ドイツ)、聖ゲオルク修道院教会
 総収録時間:130分
 SACD層: Stereo, Multi-Channel

 cpoのオルガン作品のカタログにおいて重要な役割を担うフリードヘルム・フランメ。本作はブクステフーデのオルガン作品全集を締めくくるものとなります。
 デンマーク出身でありながらドイツのリューベックを中心に活躍したブクステフーデは、約40年に渡りリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務め、朝や日曜日の礼拝時でのオルガン演奏のほか、前任のトゥンダーが始めた演奏会「夕べの音楽」を拡大し、多くの聴衆たちを喜ばせたことでも知られています。
 この2枚のSACDはそれぞれ、おおまかにオルガンコラールと自由形式の作品に分かれており、自由曲の多くには即興的な前奏曲と対位法を凝らしたフーガを含んでいます。
 若きバッハが強く魅了され、リューベックに旅したことでも知られるブクステフーデの音楽が、ここで改めて輝きを放ちます。
 グラウホフのトロイトマン=オルガンの美しい低音の響きが存分に捉えられた高音質の録音も聴きどころです。
 
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555747
(6SACD HYBRID)
\11000→\9990
フリードヘルム・フランメ(オルガン)
 ディートリヒ・ブクステフーデ:オルガン作品全集
フリードヘルム・フランメ(オルガン)
 ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
  第1集
   【SACD 1】
    1. 前奏曲 ハ長調(前奏曲、フーガとチャコーナ) BuxWV 137/
    2. 今ぞ我ら聖霊に願いたてまつる BuxWV 208/
    3. 今ぞ我ら聖霊に願いたてまつる BuxWV 209/
    4. 今ぞわが魂よ主をたたえよ BuxWV 213/5. わが愛しき神に BuxWV 179/
    6. チャコーナ ホ短調 BuxWV 160/7. われらの救い主なるイエス・キリスト BuxWV 198/
    8. 前奏曲 ト短調 BuxWV 163/9. 汝の御子によりてのみわれ汝に感謝す BuxWV 195/
    10. 第1旋法のマニフィカト BuxWV 204/11. 第9旋法によるマニフィカト BuxWV 205/
    12. 前奏曲 ヘ長調 BuxWV 144/13. ああ神よそして主よ BuxWV 177/
    14. われ汝に感謝す、愛する主よ BuxWV 194/
    15. 前奏曲 ト長調 BuxWV 147/16. 前奏曲 嬰ヘ短調 BuxWV 146
   【SACD 2】
    1. トッカータ ニ短調 BuxWV 155/2. 平安と歓喜もて われはいく BuxWV 76/
    3. 前奏曲 ニ短調 BuxWV 140/4. パッサカリア ニ短調 BuxWV 161/
    5. トッカータ ヘ長調 BuxWV 157/6. 天にまします我らの父よ BuxWV 207/
    7. カンツォネッタ イ短調 BuxWV 225/8. カンツォネッタ ハ長調 BuxWV 167/
    9. われらが神は堅き砦 BuxWV 184/10. フーガ ハ長調 BuxWV 174/
    11. フーガ ト長調 BuxWV 175/12. おお、光よ、祝福されし三位一体 BuxWV 216(断片)/
    13. 前奏曲 ホ短調 BuxWV 143/14. 人よ、汝幸いに生きんとせば BuxWV 206/
    15. 前奏曲 ホ長調 BuxWV 141
  第2集
   【SACD 1】
    1. 前奏曲 ハ長調 BuxWV 138/2. いざ来たれ、異教徒の救い主よ BuxWV 211/
    3. 第1旋法によるマニフィカト BuxWV 203/
    4. みどり児ベツレヘムに生まれたまえり BuxWV 217/
    5. 前奏曲 ト短調 BuxWV 149/6. かくも喜びに満てる日 BuxWV 182/
    7. イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ BuxWV 189/
    8. イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ BuxWV 188/
    9. 神を讃えよキリスト教徒よ BuxWV 202/10. 甘き喜びのうちにBuxWV 197/
    11. 前奏曲 ト長調 BuxWV 162/12. 神のひとり子なる主キリスト BuxWV 191/
    13. 神のひとり子なる主キリスト BuxWV 192/14. 前奏曲 ニ長調 BuxWV 139/
    15. 暁の星のいと美しきかな BuxWV 223
   ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):第1集
   【SACD 2】
    1. トッカータ へ長調 BuxWV 156/2. 来たれ精霊、主なる神 BuxWV 199/
    3. 来たれ精霊、主なる神 BuxWV 200/4. チャコーナ ハ短調 BuxWV 159/
    5. 前奏曲 ト短調 BuxWV 148/6. 主に感謝せよ BuxWV 181/
    7. われ神より去らじ BuxWV 220/8. われ神より去らじ BuxWV 221/
    9. 前奏曲 イ短調 BuxWV 158/10. 今ぞわが魂よ主をたたえよ BuxWV 212/
    11. 今ぞわが魂よ主をたたえよ BuxWV 214/
    12. 今ぞわが魂よ主をたたえよ BuxWV 215/13. トッカータ ト長調 BuxWV 165/
    14. カンツォネッタ ト長調 BuxWV 171/15. 前奏曲 ト短調 BuxWV 150
  第3集
   【SACD 1】
    1. 前奏曲 イ長調 BuxWV 151/2. われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BuxWV 180/
    3. 主イエス・キリストよ、われら汝に感謝す BuxWV 224/
    4. われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BuxWV 196/
    5. アダムの堕落によりてすべては朽ちぬ BuxWV 183/6. トッカータ ト長調 BuxWV 164/
    7. 今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ BuxWV 210/
    8. 主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ BuxWV 185/
    9. 前奏曲 変ロ長調 BuxWV 154/10. フーガ 変ロ長調 BuxWV 176/
    11. 我がもとへ来たれ、と神のみ御子は語りたもう BuxWV 201/
    12. カンツォーナ ト短調BuxWV 173/13. ああ主よ、あわれなる罪人のわれを BuxWV 178/
    14. カンツォネッタ ホ短調 BuxWV 169/15. 前奏曲 ホ短調 BuxWV 142
   【SACD 2】
    1. 前奏曲 ヘ長調 BuxWV 145/2. カンツォーナ ニ短調 BuxWV 168/
    3. 救いはわれらに来れリ BuxWV 186/4. カンツォーナ ト長調 BuxWV 170/
    5. 前奏曲 ハ長調 BuxWV 136 5′23/6. 父なる神はわれらの側に住みたもう BuxWV 190/
    7. 愚かなる者らの口、なめらかに語り出で BuxWV 187/8. 前奏曲 イ短調 BuxWV 152/
    9. カンツォーナ ハ長調 BuxWV 166/10. カンツォネッタ ト長調 BuxWV 172/
    11. 前奏曲 イ短調 BuxWV 153/12. 主なるイエス・キリストよ、我は悉く知れり BuxWV 193/
    13. 神もしわれらと共になかりせば BuxWV 222/14. 天にいますわれらの父よ BuxWV 219/
    15. われら神であるあなたを讃えん BuxWV 218

 クリストフ=トロイトマン・オルガン製オルガン(1734–37)
 録音:グラウホフ・バイ・ゴスラー、聖ゲオルク修道院教会 2018年5月10-13日...第1集 2020年7月19-20日、26-28日...第2集 2020年7月19-20日、26-28日...第3集
 総収録時間:約406分(136分+140分+130分)
 SACD層: Stereo, Multi-Channel



 フリードヘルム・フランメによる「北ドイツ・バロックのオルガン作品シリーズ」の頂点をなすブクステフーデのオルガン作品全集。
 2018年から2020年に録音された各々のアルバムは、ブクステフーデ作品の多様性と、トロイトマン・オルガンの音色を紹介する、エキサイティングなコンサート・プログラムとして考案されています。
 フランメはデトモルト音楽アカデミーで音楽教育、宗教音楽、オルガン、指揮、音楽学、作曲、神学を学び、ドイツ最高の宗教音楽学位(A-Examen)を取得、優秀な成績で大学院を修了しました。
 パーダーボルン大学では宗教教育の学位を取得し、フリードリヒ・グルダの作品に関する論文で博士号を取得。
 2018年にはデトモルト音楽大学の名誉教授に任命されました。
 
 これまでにヴィルヘルム・フリーデマン・バッハとカール・ニールセンのオルガン曲や、CD20枚以上に及ぶcpoレーベルでの「北ドイツ・バロックのオルガン作品シリーズ」などを録音し、どれも高く評価されています。
 2004年には、モーリス・デュリュフレのオルガン作品全集の録音がインターネット・クラシック賞を受賞。
 国際オルガンフェスティバル「Vox Organi」の芸術監督も務めています。
 





BMOP


BMOP 1101
(SACD HYBRID)
\2600
「マスク&マシーン」~
 ポール・ドゥーリー(b.1983)管弦楽作品集

  (1)ポイント・ブランク(2011)
  (2)モンドリアンの仕事場(2022)~
   ホルンと管弦楽のための
  (3)マスク&マシーン(2014,rev2021)
  (4)サーキット&スキンズ(2017)~
   打楽器、エレクトロニクスと管弦楽のための
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(2)アダム・アンズワース(ホルン)
(4)リサ・ペガー(Perc & electronics)

 スティーヴ・ライヒからも賞賛された若手作曲家ポール・ドゥーリー作品集!

 録音:(1)2021年9月7日、(2)2022年10月9日、(3)2021年11月29-30日、(4)2019年9月10-11日 [59:29]

 ポール・ドゥーリーはアメリカの若手中堅世代の作曲家。今日のアメリカで最も多作で演奏回数の多い作曲家の一人と言われ、彼の作品は、スティーヴ・ライヒによって「印象的で美しい」とまで評されている。
 1983年カリフォルニア州サンタローザ出身で青春時代をベートーヴェン、ブルース・ホーンズビー、ニルヴァーナ、ラッシュを聴きながら音楽人生を始めた。
 南カリフォルニア大学でフランク・ティケリ、スティーブン・ハートキーのもとで数学と作曲の学士号を取得し、ミシガン大学ではマイケル・ドアティのもとで修士号と博士号を取得した。
 彼の音楽は彼が青春時代に聴いたクラシックとロックの影響を強く受け、クラシック音楽と多くのロック、ポップ・ミュージックを融合することで成立している。
 アメリカの作曲家ジョン・アダムズやマイケル・トーキー、イギリスの作曲家グラハム・フィットキン、日本の吉松隆の系譜に連なるような新古典主義とロック、ポップスをミックスした作風。
 見事な管弦楽法と相まってノリのよいミニマル・ポップス系の作品は聴き手を最後まで飽きさせない。
 





MSR


MS 1815
\2500
ブリッジとフランクの渋いピアノ五重奏曲集!
 (1)ブリッジ:ピアノ五重奏曲ニ短調H. 49
 (2)フランク:ピアノ五重奏曲へ短調Op.14
アップル・ヒル弦楽四重奏団:
 【エリーゼ・キューデル(Vn)
  ジェシー・マクドナルド(Vn)
  マイク・ケリー(Va)
  ジェイコブ・マッケイ(Vc)】

 録音:(1)2023年12月、(2)2024年3月、フレーザー・スタジオ、ボストン [66:14]

 フランク・ブリッジ(1879-1941)はブリテンの師として、また独自の前衛音楽の作曲家として知られている。
 このピアノ五重奏曲は作風が前衛的になる前の作品。全編が抒情的でブラームスやラフマニノフを思わせるロマンティックなものとなっている。
 セザール・フランク(1822-90)の室内楽作品は知られているものが少ないが、優れた作品が後期に集中している。
 ピアノ五重奏曲はその中の1つで、後期の作品の特徴である同じメロディを全編に渡って使用する「循環形式」で書かれている。
 2曲ともピアノが弦楽四重奏をリードするような箇所が多い。この演奏でもピアノのサリー・ピンカスが活躍していて演奏を盛り上げている。
 録音も含めて極めてバランスの良い仕上がりとなっている。
 アップル・ヒル弦楽四重奏団はニューハンプシャー州ネルソンに在るアップル・ヒル・センター・フォー・チェンバーミュージックのサマー・ワークショップの参加者300人から選抜された弦楽四重奏団
 
 

MS 1779
\2500
「アーケード」~韓国女性作曲家によるクラリネット作品集 キム・ウォンカク(クラリネット)
チェ・ウネ・グレース(ピアノ)
 (1)セオ・ジュリ(b.1981):アーケード(2022)
 (2)ニッキー・ソン(b.1992):気象変化(2016)
 (3)-(6)ジョアン・ナ(b.1997):オープン・レターズ(2020)
  I.夢のような/II.悪戯っ子/III.不思議な.../IV.遊び心
 (7)ジーン・アン(b.1976):赤面(2018、無伴奏クラリネットのための)
 (8)-(19)チャン・ジヨン(b.1982):アリアリア(2020)
  I.チャン/II.ヘグム/III.テグム
 (11)アン・ヒョンジョン(b.1973):美しきポロネーズ(2018)
 (12)オム・シヒョン(b.1999):両親の愛(2017)
 (13)ユ・ウンソン(b.1993):だるまさんがころんだ(2022)

 録音:2023年3月21~24日 オレゴン大学 ビール・コンサートホールにて収録[52:59]

 韓国出身者と韓国系アメリカ人たちの作品集ではあるが、演奏者も含めてほぼ全員がアメリカを拠点にしている。
 ヨーロッパの古典的な作品とは異なり、現代的なジャズ、近・現代のヨーロッパ、韓国ルーツの民族音楽と作曲家によって様々なスタイルの作品が収録されている。
 何にしてもクラリネットの躍動感が印象的で、生き生きとしたアルバムに仕上がっている。
 キム・ウォンカク(クラリネット)は韓国出身。ソロ、室内楽奏者としてアメリカ、ヨーロッパ、アジアで活躍している。また、CDもNaxosやMSRからリリースされている。
 
 

MS 1849
\2500
「あらゆる方向に」~
 ミシェル・メルレ(b.1939):室内楽作品集

  (1)あらゆる方向にOp.11(1966)~フルート&ピアノ
  (2)-(4)ソナチネOp.14(1968)~フルート&ピアノ
   ※世界初録音
  (5)ノアンの夜(悲歌)Op. 30a(1980)~チェロ&ピアノ
  (6)シャコンヌOp.16(1970)~フルート&ピアノ
   ※世界初録音
  (7)-(8)ソ・ド・レ(ソルトレ)の岩Op.43(1995)~
   無伴奏フルートのための3つの小品、※世界初録音
  (10)-(12)前奏曲・間奏曲・後奏曲Op.39(1992)~
   チェロ&ピアノ、※世界初録音
  (13)-(16)三重奏曲Op.24(1983)~
   ピアノ、フルート、チェロのための
    ※フルート版の世界初録音
レスリー・ネイバー・ストラウド(フルート)
ピーター・ザイ(チェロ)
マシュー・オーデル(ピアノ)

 録音:(2)-(4)2021年12月8日、(1)(6)(7)-(9)2022年4月12日、(10)-(16)2022年4月26-27日、(5)(7)-(9)2022年10月19日、オクタヴェン・オーディオ、ニューヨーク州マウントヴァーノン [73:04]

 ミシェル・メルレは1939年、フランス・サン=ブリュー出身。パリ音楽院で学び優秀な成績を修める。
 トニー・オーバン、アンドレ・ジョリべ、オリヴィエ・メシアンに師事。教育者としても広く知られており、スコラ・カントルム、エコール・ノルマル音楽院、アテネ音楽院、ジュリアード音楽院他で教鞭を取っていた。
 作品はシリアスだが重苦しいところが無くバラエティーに富んでいる。
 バッハの無伴奏チェロ組曲をフューチャーした曲もあるが、単なるコラージュではない完成度が聴き取れる。
 現代音楽を主要なレパートリーとしているメンバーが演奏しているので、大変聴き応えがある。
 
 
MS 1859
\2500
すべては物語から作られた~弦楽四重奏曲集
 (1)ジョン・エルムクイスト(b.1960):神聖な痕跡(2017)
 (2)リアノン・ギデンス(b.1977):「購入者のオプションで」と変奏曲
  (2016、ジェイコブ・ガーチク編曲)
 (3)-(6)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番Op. 51「スラヴ風」
 (7)ボンガニ・ンドダナ=ブリーン(b.1975):
  ウムジンヴブでの謝罪(2006)
 (8)-(10)スティーヴン・スノーデン(b.1981):秘密の母たち(2020)
 (11)-(15)コミタス(1869-1935):
  アルメニア民謡の主題による14の小品から(S. アスラマジャン編曲)
   (親愛なるショーガー/祝い歌/紅いショール/
    エチミアジン舞曲/小さな山うずらの唄)
コントラス四重奏団:
 【エレノア・バーチュ(Vn)
  フランソワ・エンキンス(Vn)
  ベン・ウェーバー(Va)
  ジーン・ハットメーカー(Vc)】

 録音:2022年6月14~16日、12月20日、2023年1月19~20日 グレース・ルーテル教会、イリノイ州 [72:38]

 コントラス四重奏団は2009年に結成された弦楽四重奏団。ユニークな企画のCDを既に5枚リリースしている。
 アメリカのフォーク・ミュージック、クルーガー・ブラザース・トリオ、デイヴィッド・レターマン、スティーヴ・マーティン等との共演をしてきた。
 
 このアルバムもドヴォルザークから現代作品までのストーリー性のある選曲がされている。
 全体としては耳馴染みが良いが、スノーデンの作品は現代音楽で良いアクセントになっている。
 外連味のない演奏でカルテットのサウンドは大変スマートである。室内楽の新しい可能性を感じさせる好企画。
 




<メジャー・レーベル>

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DG



4866997
(2CD)
\4600→\4290
ダニエル・ハーディング指揮&サンタ・チェチーリア国立アカデミー管
 トスカ…………エレオノーラ・ブラット(ソプラノ)
 カヴァラドッシ……ジョナサン・テテルマン(テノール)

  プッチーニ:歌劇『トスカ』
フローリア・トスカ…………エレオノーラ・ブラット(ソプラノ)
マリオ・カヴァラドッシ……ジョナサン・テテルマン(テノール)
スカルピア男爵………リュドヴィク・テジエ(バリトン)
チェーザレ・アンジェロッティ………ジョルジ・マノシュヴィリ(バス)
スポレッタ………マッテオ・マッキオーニ(テノール)
堂守………Davide Giangregorio(バス)
シャローネ………ニコロ・チェリアーニ(バス)
看守………コンスタンティーノ・フィヌッチ(バス)
羊飼いの少年………Alice Fiorelli
ダニエル・ハーディング(指揮)
サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団・合唱団

 スター歌手が最高の指揮者&オーケストラと“夢を叶えた”名作オペラの最新録音

 2024年に没後100周年を迎えたことで話題となったジャコモ・プッチーニですが、その作品はイタリア・オペラの中でも特に人気があります。
 今回は中でも名作の歌劇『トスカ』の最新録音がドイツ・グラモフォンより発売されます。

 CD2枚組。

 【録音】2024年10月18-27日、ローマ、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ

 演奏されたのはイギリス出身のダニエル・ハーディングが音楽監督に就任して初めて登場したサンタ・チェチーリア国立アカデミーの2024/25シーズン開幕の夜でした。
 カヴァラドッシ役のチリ生まれのアメリカ人テノール歌手ジョナサン・テテルマン、トスカ役のイタリアのソプラノ歌手エレオノーラ・ブラット、スカルピア男爵役のフランスのバリトン歌手リュドヴィク・テジエなど、スター歌手が集結しました。
 これらの経験豊富な演奏者たちはオペラのドラマをコンサート形式で見事に呼び起こし、声楽とオーケストラの最も繊細なニュアンスを際立たせ、プッチーニのこの非常に優れた作品の細部までじっくりと聴かせています。

 ●「この素晴らしいオーケストラとともに、ローマでカヴァラドッシを歌うという夢が叶いました」(ジョナサン・テテルマン)

 ●「最上級のローマのオペラ」(ダニエル・ハーディング)

 ●「彼のカヴァラドッシは期待通り弱くもあり英雄でもある」――『BBCミュージック・マガジン』誌

 ●「サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団と合唱団は、世界最高の歌劇場に匹敵する……ダニエル・ハーディングは楽譜を完全に理解し、プッチーニのオーケストレーション、その繊細さや現代性、さらにその表現力とドラマの力を最大限に活用する方法を熟知していることを作品の冒頭から証明している」――「Giornale della musica」(ウェブサイト)
 
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4866824
(3CD)
\12000→\10990

チョ・ソンジン
 ~ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集&協奏曲集
   アンドリス・ネルソンス(指揮)&ボストン交響楽団


ラヴェル:
 《CD 1》
  1) グロテスクなセレナードM.5、2) 古風なメヌエットM.7、
  3) 亡き王女のためのパヴァーヌM.19、4) 水の戯れM.30、
  5-7) ソナチネM.40、
  8-12) 組曲『鏡』M.43
  (第1曲:蛾/第2曲:悲しげな鳥たち/第3曲:海原の小舟/
   第4曲:道化師の朝の歌/第5曲:鐘の谷)
 《CD 2》
  1-3) 夜のガスパールM.55
   (第1曲:オンディーヌ/第2曲:絞首台/第3曲:スカルボ)、
  4) ハイドンの名によるメヌエットM.58、
  5-12) 高雅で感傷的なワルツM.61
  (第1曲:Modere /第2曲:Assez lent, avec une expression intense/
   第3曲:Modere /第4曲:Assez anime/第5曲:Presque lent, dans un sentiment intime/
   第6曲:Vif/第7曲:Moins vif/第8曲:Epilogue. Lent)、
  13) 前奏曲M.65、14) ボロディン風にM.63 No.1、15) シャブリエ風にM.63 No.2、
  16-21) 組曲『クープランの墓』M.68
   (第1曲:プレリュード/第2曲:フーガ/第3曲:フォルラーヌ/
    第4曲:リゴードン/第5曲:メヌエット/第6曲:トッカータ)
    【録音】2024年9月2-9日、ベルリン、シーメンスヴィラ
 《CD 3》
  1-3) ピアノ協奏曲ト長調M.83
   【録音】2023年4月28日―5月1日、ボストン、シンフォニーホール
チョ・ソンジン(ピアノ)

《CD 3》
 アンドリス・ネルソンス(指揮)
 ボストン交響楽団

 パリでベロフにも学んだチョ・ソンジンが、ラヴェルの生誕150周年に捧げる究極のプロジェクト 

 韓国を代表する世界的ピアニスト、チョ・ソンジンのモーリス・ラヴェル生誕150周年プロジェクト。
 既発売の『ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集』と『ラヴェル:ピアノ協奏曲集』をまとめたCD3枚組デラックス・パッケージ。
  
 




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SONY



19802856672
\3100→\2890
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
 リスト:『十字架の道行』

 1. 十字架の道行 S.53
  合唱:王のみ旗は翻り
   第1留:イエズス死刑の宣告を受け給う(ピラト)
   第2留:イエズス御肩に十字架を担う(イエズス)
   第3留:イエズス初めて倒れ給う(合唱)
   第4留:イエズス聖母に会い給う(ピアノ独奏)
   第5留:イエズス、シレネのシモンの助力を受け給う(ピアノ独奏)
   第6留:聖ヴェロニカ(合唱)
   第7留:イエズス二度倒れ給う(合唱)
   第8留:エルサレムの婦人(イエズス)
   第9留:イエズス三度倒れ給う(合唱)
   第10留:イエズス衣を剥がれ給う(ピアノ独奏)
   第11留:イエズス十字架上に釘付けにせられ給う(合唱)
   第12留:イエズス十字架上に死し給う(イエズス、合唱)
   第13留:イエズス十字架よりおろされ給う(ピアノ独奏)
   第14留:イエズス御墓に葬られ給う(メゾ・ソプラノ、合唱)

 2. コンソレーション S.172
  第1番ホ長調 アンダンテ・コン・モート
  第2番ホ長調 ウン・ポコ・ピウ・モッソ
  第3番変ニ長調 レント・プラチード
  第4番変ニ長調 クワジ・アダージョ
  第5番ホ長調 アンダンティーノ
  第6番ホ長調 アレグレット・センプレ・カンタービレ

 3. 詩的で宗教的な調べ S.173より
  第9曲 アンダンテ・ラクリモーソ
  第8曲『パレストリーナによるミゼレーレ』 ラルゴ
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
ノルウェー・ソロイスツ合唱団(1)
グレーテ・ペーデシェン(指揮:1)
 録音:2024年8月23-27日、ノルウェー、オスロ、リス教会でのセッション
 プロデューサー:ジョン・フレイザー
 レコーディング・エンジニア:アーン・アクセルバーグ
 アシスタント・レコーディング・エンジニア:アスゲイル・グロング

 ノルウェー出身の人気ピアニスト、アンスネスの新録音は、19世紀ヨーロッパ音楽界を席巻した作曲家リストが最晩年に心血を注いだピアノ独奏付きの大作合唱曲『十字架の道行』。
 イエスの受難を14の場面に分けて描く絵画を音で表現した宗教音楽で、グレゴリオ聖歌とマタイ受難曲の影響を受け、晩年のリストらしい単純化された簡潔な旋律や和声と、半音階的でシェーンベルクを想起させるような無調の部分とが並立し、ヨーロッパ音楽の長い歴史が1曲に内包されたような趣があります。
 ノルウェー屈指の女性合唱指揮者グレーテ・ペーデシェン指揮するノルウェー・ソリスト合唱団の透明で立体的なハーモニーがリスト最晩年の心意気を伝えます。

 カップリングは、リストのピアノ曲では『愛の夢』と並ぶ代表作『コンソレーション』『詩的で宗教的な調べ』。

 アンスネスが主催する2024年のローゼンダール音楽祭の最終コンサートで演奏された直後にセッション録音したアルバムです。

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ロリン・マゼール・コンダクツ・クリーヴランド管弦楽団~
コンプリート・CBSマスターワークス・レコーディングス
貴重ライヴも収録!

19802819982
(15CD)
\12000→\9990

 名匠ジョージ・セルの精神を継承し、クリーヴランド管弦楽団を世界的な存在へと押し上げたロリン・マゼールのCBS録音を集成。
 マゼールがCBSとの録音契約を結ぶ前に制作されたライヴ盤(オーケストラの自主制作盤としてリリースされた貴重音源)も収録!
 クリーヴランド管弦楽団全面協力。完全生産限定


 1972年、ジョージ・セルの逝去以来2年間空席となっていたクリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任したロリン・マゼール。
 当時42歳のマゼールにとってアメリカのオーケストラの常任ポジションに就くのはこれが初めてのことでした。
 彼は1982年の退任まで10年間にわたって、セルによって確立され、アメリカの「ビッグ・ファイブ」の中でも卓越した地位を築いていたクリーヴランド管弦楽団のイメージを磨き、そのクオリティを維持・発展させることになります。

 マゼールはクリーヴランド着任後、それまでウィーン・フィルと多数の録音を行っていたデッカに録音を開始し、プロコフィエフ『ロメオとジュリエット』やガーシュウィン『ポーギーとベス』の史上初の全曲盤を始めとする話題盤を続々リリースし始めました。
 マゼールがCBSマスターワークスとの録音契約を結んだのは1976年のニュー・フィルハーモニア管とのブラームス『ドイツ・レクィエム』と『アルト・ラプソディ』から。このクリーヴランド管弦楽団とは、1977年の『英雄の生涯』(ティスク2)でCBSに録音を開始しています。

 日本では辰巳四郎による重厚な騎士のイラストがジャケットに使われ、岡本太郎がオビの題字を書いたことで大きな話題となったアルバムで、マゼールによるCBSでの存在感を大きくクローズアップしました(今回のセットはアメリカ初出LPのアルバム・デザインです・・・)。


 このボックスの中心的な位置を占めるのが、マゼールにとって唯一のセッション録音となったベートーヴェンの交響曲全集でしょう(ティスク3~9、1977~78年録音)。
 オーケストラの機能美を十全に生かしつつ、オーケストレーションの改訂も含め、マゼールらしい濃厚な表情が一貫する刺激的なベートーヴェンで、アメリカでは1979年に全集としてリリースされたこのセットは批評家から絶賛されました。
 「音楽作りは、豊かで、激しく、心から熱烈なものだ」とニューヨーク・タイムズ誌は書いています。
 「第1番、第2番、第4番、第8番の交響曲は息を呑むほど美しく、第5番と第7番は本当にスリリングだ」。
 ハイ・フィデリティ誌の評論家は『田園』を「音色が澄み渡り、美しくグラデーションがかけられており、気品があり、リズムが心地よく弾んでいる」と絶賛しています。
 グラモフォン誌は第1番、第2番、第4番、第8番の交響曲を「クリーヴランドから期待されるような鼓舞的な直接性で演奏されており、第6番と第7番の優れた読み解きと、3つの序曲の際立った読み解きに導かれて、美学的に知的にも爽快な体験である」と評しています。第9番では、ポップ、オブラスツォワ、ヴィッカーズ、タルヴェラと当時最も脂の乗り切った名歌手を起用しています。

 1979年5月のR.シュトラウス『ドン・ファン』『ティル・オイレンシュピーゲル』『死と変容』(ティスク10)はCBSマスターワークスにとって初のデジタル録音となったアルバム。この録音のために日本のソニーからクリーヴランドにデジタル機材が運び込まれ、そのセッションの模様は作曲家の諸井 誠氏によってレポートされました。マゼールにとってはいずれも再録音で、『ドン・ファン』は「録音史上最もスリリングな演奏のひとつ」とペンギン・ガイドは評しています。

 1977年1月に録音されたベルリオーズの『幻想交響曲』(ティスク11)はマゼールの愛奏曲として知られています。第2楽章ではコルネット入りの版を使用し、2台のハープを左右に分けて配置して華やかなステレオ効果を狙い、さらには後半の2楽章を間髪入れず続けたり、テューブラー・ベルを際立たせるなど、鬼才マゼールがその手腕を余すところなく発揮した感があります。「『処刑台への行進』と『魔女の夜会』は、これほどまでに激しい咬み合いと衝撃を生み出し、これほどまでに恐ろしい悪魔的な響きを奏でたことはめったにない」(ハイ・フィデリティ誌)と高く評価されています。

 チャイコフスキーの後期交響曲3曲(ティスク13~15)は1980年~81年の録音で、マゼールにとってはウィーン・フィルとデッカに録音した全集以来の再録音となりました(第4番については、1979年に同じクリーヴランド管とテラーク・レーベルに録音していたため3度目の録音)。クリーヴランドとの再録音をレビューしたグラモフォン誌の評論家は、「フレーズがより柔軟になり、呼吸の空間が追加され、アンサンブルがより鮮明になった」点を評価しています。

 1980年にはフランスのポップスター、セルジュ・ラマが作曲したシャンソンをマゼール自らがオーケストレーションを施したアルバム(ティスク12)が発売されています。マゼールはパリでラマのコンサートを聴いて「一目ぼれ」し、その後フランスのテレビ番組でラマとヴァイオリンで共演、「ラマの歌と詩をオーケストラという、無限の色彩的パレットを持つ大きな器で表現したい」考え、実現したアルバムです。当時フランスを中心にヨーロッパでのみ発売されたアルバムで、ワールドワイドでリリースされるのは今回が初めてとなります。


 今回のセットで最も貴重かつ注目されるのは、マゼールがCBSとの録音契約を結ぶ前に制作されたライヴ盤(ティスク1)でしょう。
 1971~72年にクリーヴランド管の夏の本拠地ブロッサム音楽祭でラジオ放送用にライヴ収録されたベルリオーズ、ブラームス、バーバー、そして1973年10月にシドニーのオペラ・ハウスのこけら落とし公演でラジオ放送用にオーストラリア放送によってライヴ収録されたブラームスの交響曲第1番です。 これらは1973年と1974年にオーケストラの自主制作盤としてリリースされた音源で、その制作を担ったのがCBSでした。
 長らくコレクターズ・アイテムとして知られ、CD化が嘱望されていた音源で、ライヴで燃えるマゼールならではの白熱的な演奏が展開されています。




【仕様詳細】
 ・各ディスクはアメリカ初出LPのアルバム(もしくはボックス)・デザインによる紙ジャケット(E式予定)に封入され、厚紙製クラムシェル・ボックス(蓋と実が合体したボックス)に収容
 ・ボックス寸法: L 12.8 cm x W 12.7 cm x H 4.0 cm 重量0.46 kg
 ・ディスクのレーベルは発売当時のLPレーベルのデザインを踏襲、時代の変遷に伴うデザインの変化も辿っています
 ・オールカラー別冊解説書付き(CDサイズ、32ページ)
 ・別冊解説書掲載内容
  1. リチャード・エヴィドン「謎めいた天才~マゼールとクリーヴランド管弦楽団のCBS録音」(英語)
  2. 全ディスクのトラックリスト(録音年月日・場所・プロデューサー名(録音台帳などに記載がある場合)/各曲もしくは各アルバムの初出データ、マトリックス番号を網羅した詳細なデータをジャケットとともに掲載。
  3. アーティスト写真9点・ジャケット裏写真2点掲載

 オリジナル・プロデューサー:
  ポール・マイヤース(Disc3-10,12)、アンドルー・カズディン(Disc2,11)、
  スティーヴン・エプスタイン(Disc13-15)
 リイッシュー・プロデューサー:ローベルト・ルス(ソニー・クラシカル・インターナショナル)
 
 トランスファー、レストレーション、リマスター:
  Disc1:ナンシー・コンフォーティ、アンドレアス・K・マイヤー(ニューヨーク、スワン・スタジオ)
  Disc12:マシュー・ステック(アイアン・マオウンテン・デジタル・サービス)
  Disc1, 12:24bit/192kHzリマスター:マルティン・キストナー、スイア・キム(ベルリンb-sharpミュージック&メディア・ソリューションズ)

 

ロリン・マゼール・コンダクツ・クリーヴランド管弦楽団~
 コンプリート・CBSマスターワークス・レコーディングス



 ■初発売音源
 ★初CD化(24bit/192kHzリマスター)
 ◆ソニークラシカルからの初発売音源


Disc1★◆

初CD化!
 マゼールがCBSとの録音契約を結ぶ前に制作されたライヴ盤
  1973年と1974年にオーケストラの自主制作盤としてリリースされた貴重音源


1. ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』 H.95
2. ブラームス:大学祝典序曲 Op.80
3. バーバー:序曲『悪口学校』 Op.5

 録音:1972年7月9日(1)、14日(2)、15日(3) カヤホガフォールズ、ブロッサム・ミュージック・センター
 クリーヴランド管弦楽団放送サービスによるライヴ・レコーディング

4. ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68

 録音:1973年10月4日 シドニー、オペラ・ハウス
 オーストラリア放送(クリーヴランド管弦楽団放送サービスに拠る)によるライヴ・レコーディング

 クリーヴランド管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)

Disc2
 R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40

クリーヴランド管弦楽団
ダニエル・マジェスケ(ヴァイオリン・ソロ)
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1977年1月10日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

Disc3
ベートーヴェン:
1. 交響曲第1番ハ長調 Op.21
2. 交響曲第2番ニ長調 Op.36

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1978年4月28日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
Disc4
 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1977年10月24日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
Disc5
ベートーヴェン:
1. 交響曲第4番変ロ長調 Op.60
2. 交響曲第8番ヘ長調 Op.93

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1978年4月28日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
Disc6
ベートーヴェン:
1. 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
2. 『エグモント』 Op.84~序曲
3. 『レオノーレ』序曲第3番 Op.72b

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1977年10月24日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
Disc7
 ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1978年2月24日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
Disc8
ベートーヴェン:
1. 交響曲第7番イ長調 Op.92
2. 歌劇『フィデリオ』序曲

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1978年2月23日、1977年10月25日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
Disc9
 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』

ルチア・ポップ(ソプラノ)
エレーナ・オブラスツォワ(メゾ・ソプラノ)
ジョン・ヴィッカーズ(テノール)
マルッティ・タルヴェラ(バス)
クリーヴランド管弦楽団合唱団
クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1978年10月13日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

Disc10
R.シュトラウス:
1. 交響詩『ドン・ファン』 Op.20
2. 交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』 Op.28
3. 交響詩『死と浄化(変容)』 Op.24

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1979年5月9日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム(デジタル録音)

Disc11
 ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1977年1月10日 クリーヴランド

Disc12★
セルジュ・ラマ/オーケストレーション:ロリン・マゼール:

1. ピガールの娘たち
2. うちにおいで
3. ジュテーム・ア・ラ・ラフォリ
4. 灰色の途
5. 奴隷
6. 女歌手は20歳
7. 浴室
8. ああ!
9. ピアノを弾く少年
10. 女、女、女
11. 他人の子
12. オールド・ファッションド・ワルツ ■

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1988年4月25日、5月9日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール

Disc13
 チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1980年10月10日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
Disc14
 チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1981年10月4日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム
Disc15
 チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 Op.36

クリーヴランド管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)

録音:1981年10月5日 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム


<国内盤> 


URLICHT(国内仕様盤)


XUAV5960
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
特別価格
\3300
アイヴァーソン:プレイフェア・ソナタ集
 イーサン・アイヴァーソン:
  ファンファーレ/ヴァイオリン・ソナタ/
  マリンバ・ソナタ/クラリネット・ソナタ/
  トロンボーン・ソナタ/
  アルト・サクソフォン・ソナタ/
  トランペット・ソナタ/リセッショナル
イーサン・アイヴァーソン&フレンズ
 〔イーサン・アイヴァーソン(ピアノ)、
  ミランダ・クックソン(ヴァイオリン)、
  名倉誠人(マリンバ)、
  キャロル・マクゴネル(クラリネット)、
  マイク・ローマンド(トロンボーン)、
  テイマー・サリヴァン(アルト・サクソフォン)、
  ティム・レオポルド(トランペット)〕

 アイヴァーソン作曲の「プレイフェア・ソナタ集」!書き下ろし解説付きの国内仕様盤も発売!

 ☆現代屈指のジャズ・ピアニスト&作曲家、イーサン・アイヴァーソンが作曲した器楽ソナタ集!
 ☆ジャズのイディオムやリズムを取り入れた、クラシカルなソナタ!
 ☆国内仕様盤は、原田和典書き下ろしの日本語解説付き!

 ザ・バッド・プラスの元メンバーであり、現代ジャズ界でもっとも革新的なピアニスト&作曲家の一人、イーサン・アイヴァーソンが作曲したクラシカルな器楽ソナタ集!
 この「プレイフェア・ソナタ集」は、2020年に世界中のアーティストがパンデミック・プロジェクトに身を固めた際に、アイヴァーソンと興行主のピアーズ・プレイフェアが夕食の席で話し合って決めた興味深いプロジェクト。
 6ヶ月間スタジオの賃料を補助する代わりに作曲されたこのソナタ集は、ジャズやポピュラーのイディオムとリズムを取り入れた6曲の「クラシック」のソナタで、楽器編成はプレイフェアが選択。
 世界中から新しい音楽の演奏に相応しい6人の一流ソリストを探し出し、ヴァイオリンのミランダ・クックソン、トランペットのティム・レオポルド、トロンボーンのマイク・ローマンド、クラリネットのキャロル・マクゴネル、サクソフォンのテイマー・サリヴァン、そしてマリンバには日本を代表するソロ・マリンバ奏者、名倉誠人が選ばれています。

 2023年の夏にブルックリンで「プレイフェア・ソナタ」のリサイタルが行われた後、Urlicht AudioVisualのオーナー、ジーン・ゴーデットを紹介され、このレコーディングも実現。同年12月にニューヨークの名スタジオ、オクタヴェン・オーディオで録音が行われました。
 プログラムの最初と最後には、メンバー全員がコンソートで演奏する「ファンファーレ」と「リセッショナル」が置かれ、アイヴァーソンによる楽しくウィットに富んだ素敵なアルバムが完成しました。

 ※録音:2023年12月2日-3日、オクタヴェン・オーディオ(ニューヨーク)

 
 


<LP>


HYPERION(LP)


LPA68455
(1LP)
初回限定生産
\4500
ハフ:ピアノ協奏曲《昨日の世界》
 スティーヴン・ハフ(b.1961):
  SIDE A ~
   1-3. ピアノ協奏曲 《昨日の世界》(2023)
  SIDE B ~
   1-3. ソナティナ・ノスタルジカ(2019)
   4-8. パルティータ(2019)
スティーヴン・ハフ(ピアノ)
マーク・エルダー(指揮/SIDE A)
ハレ管弦楽団(SIDE A)

 Hyperion「Vinyl Edition」 1,000枚限定生産!ハフの自作自演ピアノ協奏曲がLPでも発売!

 ☆名匠スティーヴン・ハフが作曲したピアノ協奏曲とピアノ独奏作品を収録した自作自演アルバム!
 ☆早くもLP(アナログ盤)となって登場!
 ☆日本語解説付きの輸入盤!

 ハイペリオン(Hyperion)が贈るアナログ・レコード(LP盤)の新シリーズ「Vinyl Edition」から、2024年2月末に発売開始されたばかりの新録音、ハフの自作自演ピアノ協奏曲がさっそくLP化して登場!
 Hyperionが長年信頼を寄せてきたフランスのプレス工場MPOにて生産され、ドイツの老舗カッティング&マスタリング・スタジオ、SST/Schallplatten Schneid Technik Brüggemann GmbHの名エンジニア、クリーガー兄弟によって全世界1,000枚限定でカッティングされたアナログ盤(140g black vinyl)です。

 これまで4度のグラミー賞ノミネートとともに、2つの「レコード・オヴ・ザ・イヤー」を含む8つのグラモフォン賞に輝いてきたイギリスの名匠スティーヴン・ハフ。
 現代を代表するコンポーザー=ピアニストとしても活動するハフは、自らのアルバムに自作のピアノ曲やアレンジ作品を度々収録してきた他、チェロ・ソナタ、弦楽四重奏曲、ミサ曲などの録音がHyperionからリリースされていますが、本作はHyperionでは初となる全曲自作のアルバムです。

 ハフが作曲した初めての「ピアノ協奏曲」となった《昨日の世界》は、パンデミックの暗い時期に「ピアノ協奏曲を書くコンサート・ピアニストを描いた映画のための音楽」として依頼され2023年に完成、2024年1月に自らの独奏とドナルド・ラニクルズが指揮するユタ交響楽団の演奏で世界初演されました。
 このアルバムには、同年5月に行われたイギリス初演のライヴを収録。
 24年間にわたりハレ管弦楽団の音楽監督を務めたマーク・エルダーの音楽監督時代の最後期にあたる録音でもあります。
 
 「昨日の世界(The world of yesterday)」という副題は、シュテファン・ツヴァイクの同名の回想録から借用したものであり、ピアノ協奏曲の形式自体の歴史と、ピアニストたちの歴史を示した複合的な意味を持ちます。
 カップリングのソロ作品は、友人フィリップ・フォークの70歳を祝って書かれた《ソナティナ・ノスタルジカ》と、ウォルター・W・ノームバーグ財団の2017年度コンクール優勝者アルベルト・カノ・スミットのためにと委嘱された《パルティータ》。モーツァルトからベートーヴェン、メンデルスゾーン、ショパン、リスト、プロコフィエフを経てバルトークへと至る、コンポーザー=ピアニストたちの「名刺代わり」となったピアノ協奏曲の歴史に、新たな1ページを追加するであろうスティーヴン・ハフの「ピアノ協奏曲」にご期待ください!

 ※録音:ピアノ協奏曲:2024年5月15日-16日&19日、ブリッジウォーター・ホール(マンチェスター/ライヴ)/ソナティナ:2024年6月11日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン)/パルティータ:2023年9月11日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン)
 ※プレス:MPO(フランス)/※カッティング・エンジニア:ダニエル・クリーガー

 ※1,000枚完全限定生産となります。初回生産分完売後の再生産予定は現時点ではありません。全世界先着順のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。お早めにご注文ください。(代理店)
 















3/6(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ARCANA



A578
\3100→\2890
ヴァンヴィテッリ四重奏団(古楽器使用)
 ヘンデル:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集

 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  1-5. ソナタ ニ長調 HWV 371
  6-11. ソナタ ニ短調 HWV 359a
  12-15. ソナタ イ長調 HWV 361
  16-19. ソナタ ト短調 HWV 364a

 伝ヘンデル(おそらく偽作):
  20-23. ソナタ ホ長調 HWV 373
  24-28. ソナタ ト短調 HWV 368
ヴァンヴィテッリ四重奏団(古楽器使用)
 ジャン・アンドレア・グエッラ(ヴァイオリン)
 ニコラ・ブロヴェッリ(チェロ)
 マウロ・ピンチャローリ(アーチリュート)
 ルイージ・アッカルド(チェンバロ、ポジティフオルガン)

 A=415 Hz
 録音: 2024年3月9-12日 コルテ・デッレ・ドロミティ、エーニ&オテル・ボワト、ボルカ・ディ・カドレ(いずれもイタリア北東部ヴェネト州ベッルーノ県)
 収録時間: 61分

 【謎多きヘンデル作品の「素顔」を見定め、瑞々しい息吹を呼び起こす名解釈】
 イタリア最前線をゆく古楽器アンサンブル、ヴァンヴィテッリ四重奏団の新たな冒険は、昔からヘンデルの名作として知られながら、史料の曖昧さによって作曲家の真意が見定めにくくなっている一連のヴァイオリン・ソナタの「素顔」を探る意欲的企画。本場イタリアで研鑽を積んだ後ロンドンの歌劇界で成功を収めたヘンデルは、オペラの傍らアマチュア奏者たちが少人数で演奏できる室内楽曲も多く書きましたが、その中には彼の関与しないところで未承認楽譜が出版されてしまったヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ群があります。
 19世紀にはそれら18世紀の出版譜を底本にピアノ伴奏で弾ける楽譜が作られ、作曲者の企図が歪められた形のまま流布していましたが、ヴァンヴィテッリ四重奏団はヘンデルの作曲習慣に立ち返り、ソナタ群と作曲時期が重なるオペラ《エジプトのジューリオ・チェーザレ》などから楽想を引用して挿入、あるいは他作品の楽章を挿入するなど、広く知られた作品像を一新する復元ヴァージョンを作成(詳細はトラックリストに明記あり)。
 精彩に富んだ演奏で驚くほど新鮮な解釈を聴かせてくれます。
 古楽器で作曲者の真意を辿る意義を改めて気づかせてくれる充実の1枚です。

 
 




CHANDOS



CHAN20319
\2800
ギップス:管弦楽作品集 第4集
 ルース・ギップス(1921-1999):
  1-3. ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 Op. 24(1943)...世界初録音
   4. リヴァイアサン Op. 59 –
    コントラファゴットと室内オーケストラのための(1969)
  5-13. 交響曲第5番 Op. 64(1982)
   5. I. Moderato maestoso – 6. II. Andante
   7. III. Scherzo. Allegro –
    IV. Missa brevis for Orchestra
     'Except the Lord build the house,
      they labour in vain that build it.' - 詩篇127篇
   8. Kyrie eleison. Largo – Christe eleison – Kyrie eleison
   9. Gloria in excelsis Deo. Allegro – Meno mosso –
     Et in terra pax hominibus bonæ voluntatis –
   10. Credo in unum Deum –
   11. Hosanna in excelsis. Allegro –
    Benedictus qui venit in nomine Domini. Meno mosso –
     Da capo dal Hosanna –
   12. Agnus Dei, qui tollis peccata mundi,
    miserere nobis. Meno mosso – Dona nobis pacem. Largo –
   13. Coda. Allegro moderato – Largo
チャーリー・ラヴェル=ジョーンズ(ヴァイオリン)...1-3
ビル・アンダーソン(コントラファゴット)...4
BBCフィルハーモニック
ユーリ・トルチンスキー(リーダー)
ラモン・ガンバ(指揮)

 録音:MediaCityUK, Salford, Manchester2022年7月29日...4 2024年5月24日...5-13 2024年11月20日...1-3
 総収録時間:69分

 好評のシリーズ、ルース・ギップスの管弦楽作品集。
 第4集には世界初録音となるヴァイオリン協奏曲と、リヴァイアサン、大規模な編成の交響曲第5番が収録されています。
 ヴァイオリン協奏曲は1943年、ギップスが21歳の時に兄ブライアンのために作曲、その翌年に初演されました。しかし広く知られることはなく未出版のまま残されました。
 「リヴァイアサン」はロンドン・フィルのファゴット奏者ヴァレンタイン・ケネディの依頼で作曲されたコントラファゴットをフィーチャーした作品。
 海の生き物、もしくは怪物などを連想させるタイトルとおり、音楽は半音階的に滑らかに動き、最後はほぼ最低音のB♭で締めくくられます。
 
 交響曲第5番はギップス最大のオーケストラ作品で、4管編成に加え、6本のホルン、2台のハープ、チェレスタと数多くの打楽器を要す大作。
 ウォルトンに献呈されましたが、編成が大きすぎたこともありBBCに放送を拒否されるなど、彼女の生前には広く知られることがありませんでした。
 荘厳な前奏曲で始まる第1楽章、コールアングレとオーボエの旋律と柔らかいホルンの和音が印象的な第2楽章、エネルギッシュな第3楽章に続き、作品の核となる「オーケストラのためのミサ・ブレヴィス」と題されたフィナーレが続きます。
 この楽章は声楽を持たないミサであり、詩篇127篇の「主が家を建てるのでなければ」で始まり、キリエ、グローリア、クレド、ホザンナ、ベネディクトゥス、アニュス・デイが続き、コールアングレによるドナ・ノビス・パーチェムへと導かれます。
 最後は速いコーダで締めくくられ、弦楽器の和音とハープのグリッサンドが静かに消えていきます。
 
 ヴァイオリン独奏はチャーリー・ラヴェル=ジョーンズ。15歳でロイヤル・フェスティバル・ホールでデビューして以来、世界各地の主要オーケストラと演奏を行い、現在はシンフォニア・オヴ・ロンドンのリーダーを務めています。
 ファゴットのビル・アンダーソンは12歳で楽器をはじめ、ジュリアン・ロバーツに師事。
 香港フィルハーモニー管弦楽団の首席コントラファゴット奏者、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団を経て、現在はBBCフィルハーモニックのメンバーとして活躍中です。

 
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS182
\3100
ジャン=フィリップ・ラモー: 舞踏音楽劇《ピグマリオン》
 ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
  (1)-(22)舞踏音楽劇《ピグマリオン》 RCT 52
 アントワーヌ・バイユー(1730頃-1800):
  (23)-(25)イタリア趣味による
   カンタティユ第6番 『ピグマリオン』
 ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
  (26)エール「恋の神が、その容赦なき掟であなたを」
   (モリエールの喜劇『強制結婚』のための付随音楽より)
ヴェルサイユ王室歌劇場合唱団
アンサンブル・イル・カラヴァッジョ(古楽器使用)
カミーユ・ドラフォルジュ(クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮)

(1)-(22)
 ピグマリオン...マティアス・ヴィダル(テノール)
 恋の神アムール...
  カトリーヌ・トロットマン(ソプラノ)
 彫像...ルイーズ・ブルジュア=ルロー(ソプラノ)
 セフィーズ...ローラ・ジャレル(ソプラノ)
(23)-(25)カトリーヌ・トロットマン(ソプラノ)
(26)アポリーヌ・ライ=ヴェストファル(ソプラノ)

 録音: 2024年10月23-25日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
 収録時間: 55分

 【冴えわたるラモーの独自性を浮き彫りにする新旧小品まで見事な1枚】
 自ら彫り出した石像ガラテイアに恋してしまった青年彫刻家ピグマリオンの一途な思いに女神アフロディテが心打たれ、その石像に命を吹き込んで生身の女性とし、両者を幸せへと導く古代ギリシャの神話。
 名高いオヴィディウス『転身物語』にも語られるこのストーリーは18世紀フランスでも人気を博し、少なからぬ画家や作家が作品の題材に用いています。
 音楽ではラモー全盛期の1幕物舞踏音楽劇が出色で、1748年の初演から歿後に至るまで、同世紀を通じて最も頻繁に上演された彼の作品の一つとなりました。
 
 バロックと古典派の間でユニークな作曲語法を使いこなしたラモーの独自性を端的に示すこの一編を中心に、彼が影響力を持った時代のカンタティユ(小カンタータ)と、当初ラモーの斬新さに辟易した保守派が神と仰いだリュリの劇付随音楽をカップリング。
 恋の病が全く異なる顛末を導き出す前後時代の2作品との対比によってラモーの驚くべき才能のありようを浮き彫りにし、メリハリある音楽作りで各作品の魅力をよく伝えてくれるのは、フランスのシーン最前線で18世紀以前の知られざる名品を紹介し続ける俊才集団アンサンブル・イル・カラヴァッジョと実力派歌手たち。
 ロマン派以降のオペラでも大活躍のマティアス・ヴィダル演じるピグマリオンは圧巻の演技力を宿した歌唱が素晴しく、ハイドン世代の作曲家バイユーの古典派風佳品を伸びやかに聴かせるカトリーヌ・トロットマン、リュリ作品の機微を精緻に伝えるアポリーヌ・ライ=ヴェストファルと共にフランス楽壇の層の厚さを実感させてくれます。
 




GRAMOLA

GRAM99341
\2900
ポルポラ:サルヴェ・レジーナ
 ニコラ・アントニオ・ポルポラ(1685-1768):
  1-7. サルヴェ・レジーナ ニ短調 – アルト独唱のための
  8-10. 三声の室内シンフォニア ニ短調 Op. 2 No. 3より
   8. I. Adagio sostenuto/9. II. Allegro/10. III. Adagio
  11-16. サルヴェ・レジーナ 変ロ長調 –
   ソプラノ独唱のための...世界初録音
  17-19. 三声の室内シンフォニア ホ短調 Op. 2 No. 5より
   17. I. Affettuoso/18. II. Allegro/19. III. Adagio
  20-23. Regina Caeli 天の元后、喜びたまえ ハ長調 –
   アルト独唱のための
  24-28. Nisi Dominus 主が家を建てるのでなければ
ニコラス・スパノス
 (カウンターテナー、指揮)
パンドルフィス・コンソート
 (古楽器アンサンブル)
チェコ・アンサンブル・バロック合唱団
テレザ・ヴァールコヴァー、
ロマナ・クルジーコヴァー(ソプラノ)
Lucie Korinkova, Martin Ptacek(アルト)

 録音:2023年2月」21-24日、10月16日 アトリエ 73、 Unteretzbach ニーダーエスターライヒ州(オーストリア)
 総収録時間:70分

 後期バロックの作曲家ニコラ・ポルポラ。声楽教師として活躍し、ロンドン時代はヘンデルのライバルと目され、 ウィーン時代にはハイドンを指導したというポルポラの音楽は、華やかな色彩と豊かな楽想に満ちたものです。
 このアルバムは、1744年にヴェネツィアのオスペダレット教会における聖母被昇天祭の音楽を想定して、現存 するポルポラの作品を組み合わせたもの。
 パンドルフィス・コンソートは当時の楽器を駆使して、現在ではあまり 顧みられることのないポルポラの音楽を演奏。
 ニコラス・スパノスらによる華麗な歌唱と合唱との見事な掛け合 いにも注目です。
 
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GRAM99343
\2900→\2690
5種の歴史的ピアノで演奏したショ パン
 ショパン:ピアノ作品集

 フレデリック・ショパン(1810-1849):
  1-4. ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op. 58
  5. 即興曲 変ト長調 Op. 51
  6-8. マズルカ Op. 50
   6. 第1番 ト長調
   7. 第2番 変イ長調
   8. 第3番 嬰ハ短調
  9. バラード第4番 ヘ短調 Op. 52
  10. 幻想曲 ヘ短調 Op. 49
マルティン・ヌーバウアー(ピアノ)

 使用楽器
  プレイエル Opus 9648(1842) / エドウィン・ベウンク・コレクション(エンスヘーデ)...1-4
  プレイエル Opus 1297(1829) / エドウィン・ベウンク・コレクション(エンスヘーデ)...5
  プレイエル Opus 1614(1830) / プレイエル博物館所蔵...6-8
  プレイエル Opus 5884(1838) / プレイエル文化センター(ルッパーシュタール)...9
  エラール パリ Opus 24970(1853) / ゲルト・ヘッヒャー・コレクション(ウィーン)
 録音
  2024年6月15-16日 エドウィン・ベウンク・コレクション(オランダ)...1-5
   2024年9月18-19日 インターナショナル・イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル・ゲゼルシャフト(ルッパーシュタール)...6-9
   2024年9月20日 クラヴィーア・アトリエ・ゲルト・ヘッヒャー(ウィーン)...10
 総収録時間:72分

 このアルバムにはオーストリアのピアニスト、マルティン・ヌーバウアーが選んだ5種の歴史的ピアノで演奏したショ パンの作品が収録されています。
 レパートリーは主に1840年前半に作曲された作品で、ショパンがノアンで穏 やかに創作に励んでいた時期のもの。
 充実した内容を持つ作品群です。ヌーバウアーはショパンが好んだ当時 のピアノの音色とタッチを再現するために1829年から1853年に製作された楽器を使用。
 初期の透明感のあ る響きから、1842年のプレイエル・グランドピアノや1853年のエラール・グランドピアノの豊かで丸みのある音へ と進化する様が手にとるようにわかるでしょう。
 ヌーバウアーは1997年オーストリア生まれ、14歳の頃からピリオド楽器を演奏し、2016年にブルージュ国際 古楽コンクールで川口成彦に次ぐ3位に入賞した実力者です。
 



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GRAND PIANO



GP949
\2600→\2390
20世紀マルタのピアノ作品集
 1-6. チャールズ・カミレーリ(1931-2009):
  アフリカの夢(1965)
   1. I. Hymn to Morning/2. II. Rain Forest Fantasy/
   3. III. Experience of Conflict/4. IV. Festival Drumming/
   5. V. Children's Lagoon/6. VI. A Dance: Ritual Celebration
 7-9. カルメロ・パーチェ(1906-1993):
  ピアノ・ソナタ第2番(1973)...世界初録音
   7. Andante - Allegro -8. Lentamente -
   9. Allegretto scherzoso - Largo - Allegretto
 10. カルロ・ディアコーニ(1876-1942):
  幻想即興曲(1928)...世界初録音
 11-14. パーチェ:4つのバガテル(1979)...世界初録音
  11. No. 1. Andantino -12. No. 2. Lento -
  13. No. 3. Allegretto scherzoso -14. No. 4. Vivo - Largo - Vivo
 15. ジョシー・マリア・プルヴィレンティ(1896-1964):
  交響的印象(ピアノ版)
シャーリーン・ファルジア
 (ピアノ...
  ベーゼンドルファー
   model 280VC)

 録音:2023年9月11-14日 Concert Hall, Lisztzentrum, ライディング(オーストリア)
 総収録時間:73分

 地中海のマルタ島は様々な文化が行き交う舞台となってきました。
 フェニキアやローマ帝国、北アフリカのイスラム勢力、ノルマン人、シチリア王国、ナポレオン 時代のフランス、聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)、イギリス...と支配者が入れ替わり、地理的に近い北アフリカの影響も受けています。
 このアルバムには20世 紀に活躍したマルタの作曲家たちの作品を収録。
 カミレーリの「アフリカの夢」は、この地域固有の強烈なリズムと旋律で描かれ、パーチェとディアコーニの作品 はリストやショパンの世界を継承しています。
 プルヴィレンティの「交響的印象」はもともとオーケストラのための曲で、レスピーギやベートーヴェンとワーグナーの影 響も感じさせる野心的な作品です。
 マルタのピアニスト、シャーリーン・ファルジアは、英国王立音楽院で学び、ボリス・ペトルシャンスキーにも師事しました。
 左手のピアノレパートリーに関する論文 で博士号を取得。
 数多くの賞を受賞し、現在はクロアチアのユライ・ドブリラ大学のピアノ准教授として後進を指導する傍ら、ヨーロッパ、北米、極東で広くツ アーを行っています。

 
 




J.S.BACH-STIFTUNG



C434CD
\5700
J.S.バッハ:カンタータ第49集
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  1-9. カンタータ 第117番
   Sei lob und ehr dem hochsten gut -
    至高の善に讃美と栄光あれ BWV 117
  10-17. カンタータ 第106番
   Gottes zeit ist die allerbeste zeit -
    神の時こそいと良き時(哀悼行事) BWV 106
  18-25. カンタータ 第154番
   Mein liebster jesus ist verloren -
    わが最愛のイエスは失われり BWV 154
アンネカトリン・ラープス(アルト)...1-9
ヤン・コボウ(テノール)...1-9
マルクス・フォルペルト(バス)...1-9
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク
 (ソプラノ)...10-17
ヤン・ベルナー(カウンターテナー)...10-17
ラファエル・ヘーン(テノール)...10-17
マティアス・ヘルム(バス)...10-17
ジェシカ・ジャンス(ソプラノ)...18-25
エルヴィラ・ビル(アルト)...18-25
ベルンハルト・ベルヒトルト
 (テノール)...18-25
ジョナサン・セルズ(バス)...18-25
バッハ財団合唱団
バッハ財団管弦楽団(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ
 (指揮/チェンバロ...10-17)

 録音(ライヴ):Evangelischen Kirche Trogen AR、und Trogen AR(スイス) 2022年10月21日...1-9 2023年11月24日...10-17 2023年2月24日...18-25
 総収録時間:58分

 ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ第49集。
 
 第117番「至高の善に讃美と栄光あれ」は、1728~31年頃の作品。
 使われているコラールが特定の典礼に関するものではないため、教会暦のどこに該当 するかわかっていません。
 自由詩を用いず、ヨハン・ヤーコプ・シュッツ(1640-1690)のコラール全9節をそのまま採用、全ての楽章の終わりには「我らの神に栄 光を帰せよ!」という句が置かれ、全体の統一感を生み出しています。
 曲は力強い合唱で始まり、バスのレチタティーヴォ、テノールのアリアが続きます。
 短いコ ラールの後、アルトのレチタティーヴォとバスのアリアが置かれ、アルトのアリアへとつながります。
 最後はテノールの短いレチタティーヴォを挟み、力強く歌い上げる コラールで締めくくられます。
 
 第106番「神の時こそいと良き時」は哀悼行事とも呼ばれる葬儀用の小さなカンタータ。
 1768年に作曲、22歳のバッハの透徹し た死生観が反映された劇的な作品です。
 ルッツのチェンバロに導かれた、死者の眠りを描くかのような美しい序奏に始まり、合唱が「神の時こそいと良き時」を 歌い継ぎます。
 テノールのアリオーソとバスのアリアを経て、壮大な合唱「これは古き契約」が歌われ、ソプラノ、アルト、バスのアリアが続き、最後は晴れやかな コラール合唱で曲を終えます。
 
 第154番「わが最愛のイエスは失われり」は1724年1月9日初演、顕現節後最初の日曜日のためのカンタータ。
 ルカ福音書 2章41-52節の「神殿における12歳のイエス」のエピソードが用いられており、神殿で学者と問答するイエスと、彼を見失い不安となった両親の心情、再会の 喜びが描かれています。
 冒頭には合唱は置かれておらず、ソリストの歌が主体。オーケストラの編成規模も小さくコンパクトにまとめられています。
 テノールのアリ アには劇的な表現が求められており、ここではベルンハルト・ベルヒトルトが素晴らしい歌唱を聴かせます。
 




RICERCAR



RIC470
\3100
コロンナ:ミサ曲、ヘンデル: ディクシット・ドミヌス
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  1-10. ディクシット・ドミヌス(主は言われた)HWV 232
 ジョヴァンニ・パオロ・コロンナ(1637-1695):
  11-25. コンチェルタート様式による5声のミサ曲(1684)
エリザヴェタ・スヴェシニコヴァ
マリアナ・フローレス(ソプラノ)
ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン
 (カウンターテナー)
ヴァレリオ・コンタルド(テノール)
アンドレ・モルシュ(バス)

ナミュール室内合唱団
カペラ・メディテラネア(古楽器使用)
レオナルド・ガルシア=アラルコン(指揮)

 録音: 2024年6月3-7日 ナミュール・コンサート・ホール(グラン・マネージュ)、ナミュール(ベルギー南部ワロニー州)
 収録時間: 68分

 【ボローニャ楽派の知られざる至宝と、若きヘンデルの脈動を伝える快演!】
 青年期のヘンデルが、バロック声楽の本場イタリアで豊かな教会音楽の伝統と最先端技法を学ぶ中で書いた初期の名作『ディクシット・ドミヌス』と、その少し前までボローニャで教会音楽の大家として活躍していたコロンナによるミサ曲のカップリング。
 コロンナはブクステフーデと同じ1637年生まれで、ローマでベネヴォリに師事した後1659年にボローニャ聖ペトロニオ大聖堂のオルガニストとなり、1674年以降は同じ大聖堂の楽長として活躍、同市の音楽研究会アカデミア・フィラルモニカでも若きコレッリの入会から間もなく会長に就任、晩年はローマ教皇庁からも楽長職の打診があった大家です。
 同時進行する各パートが主役格の存在感を示すコンチェルタート様式を使いこなし、コレッリの合奏協奏曲の声楽版ともいうべき多声の教会用合唱曲を多く残しました。
 楽曲構造の精緻さを損ねることなく地中海音楽のパッションを脈々と伝えるアラルコンは、その紹介者として最適の指揮者。独唱5人、5パート各4人の合唱に弦16+金管・木管計6をオルガン、ハープ、テオルボからなる通奏低音が支える編成と共に、両作品に内在する躍動感を鮮やかに引き出していきます。
 知と情の両輪ありきのイタリア芸術の真髄を伝える名演です。

 
 




BERLIN CLASSICS

0303434BC
\2700
ゴルトムント四重奏団
メンデルスゾーンの最初と最後の弦楽四重奏曲と
 無言歌の弦楽四重奏編曲

  

フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ [1809-1847]

弦楽四重奏曲第2番イ長調 Op.13
 01.  第1楽章 アダージョ~アレグロ・ヴィヴァーチェ  07'56
 02.  第2楽章 アダージョ・ノン・レント  07'24
 03.  第3楽章 間奏曲. アレグレット・コン・モート  04'44
 04.  第4楽章 プレスト~アダージョ・ノン・レント  09'19

無言歌集より
 05.  春の歌 Op.62 No.6(ヤーコプ・エンケ編曲)  02'25
 06.  ヴェネツィアの舟歌 Op.19 No.6(ヤーコプ・エンケ編曲)  02'03
 07.  葬送行進曲 Op.62 No.3(ヤーコプ・エンケ編曲)  03'07

弦楽四重奏曲第6番ヘ短調 Op.80
 08.  第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ  07'25
 09.  第2楽章 アレグロ・アッサイ  04'37
 10.  第3楽章 アダージョ  08'31
 11.  第4楽章 フィナーレ・アレグロ・モルト  05'54
ゴルトムント四重奏団

 メンデルスゾーンの最初と最後の弦楽四重奏曲と、無言歌の弦楽四重奏編曲を3曲収録。
 メンデルスゾーンが18歳のときに書いた第2番は18歳のときの作品で(第1番が20歳)、亡くなって間もないベートーヴェンの後期四重奏曲を出版前から研究していたメンデルスゾーンの成果があらわれた力作で、ベートーヴェンの16番と同じく循環モティーフを組み込んでもいます。
 姉ファニーが1847年5月に亡くなったことはメンデルスゾーンにとって衝撃的な出来事だったようで、2か月後に作曲を開始した弦楽四重奏曲第6番ヘ短調に示される悲痛な音楽はいつものメンデルスゾーンとはまるで異なるものです。
 結局、10月に倒れて入院したメンデルスゾーンは11月4日、姉の半年後に亡くなっています。
 
 3つの無言歌はピアノのためのものですが、ここではヤーコプ・エンケによる弦楽四重奏編曲版を演奏。
 エンケはヴィジョン弦楽四重奏団の創設メンバーであり、2016年1月にベルリンで開催されたフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ・コンクールで第1位とすべての特別賞を受賞していました。
 
 演奏のゴルトムント四重奏団はミュンヘンで2010年に結成されたグループで、2019年から日本音楽財団が貸与するストラディヴァリウスの銘器セット「パガニーニ・クァルテット」を使用。
 精力的で強力な合奏から繊細な抒情表現まで幅広い表現力を持つゴルトムント四重奏団の演奏は、メンデルスゾーンの音楽から本来のパワフルな音楽を引き出しています。

 



ゴルトムント四重奏団


 2010年、ミュンヘン音楽大学で学んでいたフローリアン・シェッツ(第1ヴァイオリン)、ピンカス・アット(第2ヴァイオリン)、クリストフ・ヴァンドリー(ヴィオラ)、ラファエル・パラトーレ(チェロ)によって結成。
 ソフィア王妃高等音楽院でアルバン・ベルク四重奏団のギュンター・ピヒラー、ベルリンでアルテミス四重奏団に師事したほか、ハーゲン、ボロディン、ベルチャ、イザイ、ケルビーニ等の四重奏団のマスタークラスにも参加。
 2014年、シェーンフェルド国際弦楽コンクールで優勝し、翌2015年、バイエルン州のヤング・アーティスト賞を受賞、2018年、ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール第2位、同年、メルボルン国際室内楽コンクール優勝、2019年、欧州コンサートホール協会のライジングスターに選出。
 2019年、日本音楽財団より、ストラディヴァリウスの「パガニーニ・クァルテット」を貸与。内訳は、1680年製ヴァイオリン、1727年製ヴァイオリン、1731年製ヴィオラ、1736年製チェロというもので名前はすべて「パガニーニ」。
 CDは、Berlin Classics、Naxosから発売。



これがなかなかのヒット作だった
ゴルトムント四重奏団
シューベルト歌曲の弦楽四重奏編曲


 BC 0302962
\2700
ゴルトムント四重奏団
 シューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」と歌曲の弦楽四重奏編曲集


フランツ・シューベルト[1797-1828]
 「魔王」D.328, Op.1
 「死と乙女」D.531, Op.7 No.3
 弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810「死と乙女」
 「冬の旅」~第11曲「春の夢」
 「白鳥の歌」~第4曲「セレナーデ」
 「アヴェ・マリア」 D.839, Op.52,No.6
ゴルトムント四重奏団

 ミュンヘンで2010年に結成されたゴルトムント四重奏団は、2019年から日本音楽財団が貸与するストラディヴァリウスの銘器セット「パガニーニ・クァルテット」を使用。
 精力的で強力な合奏から繊細な抒情表現まで幅広い表現力を持つゴルトムント四重奏団の新作は、シューベルトの激情的な弦楽四重奏曲「死と乙女」とシューベルト歌曲の弦楽四重奏編曲集という内容。
 冒頭の「魔王」から驚きの迫力です。歌曲編曲だと音域的にヴィオラが目立つので、世界に10挺しかないと言われるストラディヴァリウスのヴィオラの音も堪能できます。



 
 


0303428BC
\2700
※LP同時発売

ドイツECHO賞2度受賞、鬼才アルホフによるバッハ

 
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750]

平均律クラヴィーア曲集 第1巻 前奏曲とフーガ BWV 848より
 01.  前奏曲 ハ短調  01'26
パルティータ 第6番 ホ短調 BWV 830より
 02.  トッカータ  08'20
フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816より
 03.  アルマンド  02'30
マタイ受難曲 BWV 244より
 04.  主は愛ゆえに死を望まれた  05'15
オルガン・トリオ・ソナタ 第2番 ハ短調 BWV 526より
 05.  ラルゴ  04'48
フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV 1031より
 06.  シチリアーノ  03'35
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 前奏曲とフーガ ハ短調 BWV 849
 07.  前奏曲  03'43
 08.  フーガ  05'04
前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV 998
 09.  前奏曲  02'41
 10.  フーガ  05'41
 11.  アレグロ  02'15
オルゲルビュヒラインより
 12.  主イエス・キリストよ、私はあなたを呼びます BWV 639 03'43
クラヴィーア協奏曲第7番 ト短調 BWV 1058より
 13.  アンダンテ  06'50
オルゲルビュヒラインより
 14.  キリストは死の縄目につき給えり BWV 625  02'20
カンタータ「楽しき狩こそ我が悦び」 BWV 208より
 15.  羊はやわらかに草を食み  05'17
マタイ受難曲 BWV 244より
 16.  私たちは涙してひざまずき  04'36
 17.  心より愛するイエスよ  02'12
 18.  おお、血と傷にまみれた御頭よ  01'33
ティム・アルホフ(ピアノ)

 ティム・アルホフは1980年ドイツのアウクスブルク生まれ。
 これまでジャズ・ピアニストとしてヨーロッパを中心に高い評価を獲得してきた才人。
 近年はネオ・クラシカルとジャズを融合させたピアノ・ソロ・アルバムなどをリリースし、権威あるエコー賞も受賞。バッハをこよなく愛しており、この企画には好適。

 各楽曲は、バッハの不朽の名曲の魅力を親しみやすく際立たせるように、入念にアレンジして制作されています。

 




Tim Allhoff - Bach: Well-Tempered Clavier Book 1: Prelude in C-Sharp major
とても雰囲気がいいです。
https://youtu.be/JzWTmS8DsXg?si=KLzVQRpjxEQQJ8hW
 
 

0303647BC
\2700
ソナタ・ファーチレ~ソナチネ復権
 リリット・グリゴリアン (ピアノ)

レイナルド・アーン [1874-1947]:ピアノのためのソナチネ ハ長調 IRH90
 01.  第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ 4'01
 02.  第2楽章 アンダンティーノ ルバート 5'58
 03.  第3楽章 フィナーレ。 Vivo assai 3'09

ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン [1770-1827]:ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 Op.79
 04.  第1楽章 プレスト・アッラ・テデスカ 4'47
 05.  第2楽章 アンダンテ 2'44
 06.  第3楽章 ヴィヴァーチェ 2'05

ニコライ・メトネル [1880-1951]:牧歌ソナタ ト長調 Op.56
 07.  第1楽章 パストラーレ.アレグレット・カンタービレ  3'49
 08.  第2楽章 アレグロ・モデラート・エ・カンタービレ  7'52

[]ヘルマン・ゲッツ (1840.1876):ソナチネ ヘ長調 Op.8 No.1
 09.  第1楽章 アレグロ モデラート  4'43
 10.  第2楽章 アンダンテ コン モト  3'04
 11.  第3楽章 アレグレット・グラツィオーゾ  4'18

モーリス・ラヴェル [1875-1937]:ソナチネ嬰ヘ短調 M.40
 12.  第1楽章 モデール  4'29
 13.  第2楽章 ムヴマン・ド・メヌエ  3'06
 14.  第3楽章 アニメ  3'52

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト [1756-1791]:ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 KV545「ソナタ・ファーチレ(簡単なソナタ)」
 15.  第1楽章 アレグロ  4'42
 16.  第2楽章 アンダンテ  6'01
 17.  第3楽章 ロンド  1'43
リリット・グリゴリアン
 (ピアノ/ヤマハ CFX)

録音:2024年2月19~22日、ドイツ連邦共和国、ベルリン、パンコウ区、フランツェージシュ・ブーフホルツ、b-sharp Studio

 ドイツ在住のアルメニア系ピアニストでヤマハ・アーティストでもあるリリット・グリゴリアンは、ソナチネや簡単なソナタには単なる練習曲以上のものもかなりあるとして、実際のリサイタルでもよくとりあげています。
 ここでは彼女が特に好む小ソナタとソナチネを収録し、高度な演奏によって作品の真価を引き出しています。
 演奏時間は9分から13分ほどの短いものばかりですが作曲家は有名どころが揃っています。
 

 ソナチネに正当な評価を与えることが目的です。ソナタの妹分のようなもので、独立したジャンルとは言えないでしょう。
 おそらく18世紀には、単純な練習曲とみなされていたと思います。ムツィオ・クレメンティの作品では、非常に特殊な形をとっています。
 しかし、例えばモーリス・ラヴェルは、作品をソナチネと呼んだのは、単に短くてコンパクトだからです。
 このアルバムに収録されている6曲は、いずれも10分か11分以内の長さです。


 装丁はデジパック仕様で、ブックレット(英語・ドイツ語)には、リリット・グリゴリアンのインタビューなどが掲載。

 
リリット・グリゴリアン(ピアノ)


 力強さと明晰で主張のある音楽語法が印象的なピアニスト、リリット・グリゴリアンは、同世代のアーティストの中でも際立った存在です。リリットは世界中でツアーを行い、ベルリン・フィルハーモニー、ハンブルク・エルプフィルハーモニー、ベルリン・コンツェルトハウス、エッセン・フィルハーモニー、ハンブルク・ライスハレ、アムステルダム・コンセルトヘボウ、パリ・フィルハーモニー、ブリュッセルのボザール、カタルーニャ音楽堂、ニューヨーク、ロンドン、ハンブルクのスタインウェイ・ホールなど、さまざまな会場で演奏しています。
 
 

0303510BC
\2700

バロック・オーボエ協奏曲とポピュラー編曲の組み合わせ

 ラッシュ
  (プラッティ、マルチェッロ、ヴィヴァルディ、ジャケ・ド・ラ・ゲール)


ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ [1697-1763]
 オーボエ協奏曲 ト短調

ビリー・アイリッシュ [2001- ](編曲:ユーリ・ヴァレンティン)
  「私が望んでいたすべて」  4:15

アレッサンドロ・マルチェッロ [1669-1747]、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750](編曲:ユーリ・ヴァレンティン)
 オーボエ協奏曲 ニ短調 S.Z799, BWV 974

ユーリ・ヴァレンティン [1990- ]
 ヴォルテックス ラッシュのためのカデンツァ  3:50

アントニオ・ヴィヴァルディ [1678-1741]
 2本のオーボエのための協奏曲 ニ短調 RV535

サム・スミス [1992- ]、キム・ペトラス [1992- ](編曲:ユーリ・ヴァレンティン)
  「不道徳な」  3:52

エリーザベト・ジャケ・ド・ラ・ゲール [1665-1729]
 ソナタ第1番ニ短調

ユーリ・ヴァレンティン(オーボエ)
セルジオ・サンチェス(オーボエ/ヴィヴァルディ)
アンサンブル・レフレクター


録音:2024年1月26~28日、ドイツ連邦共和国、ベルリン州、シュテーグリッツ=ツェーレンドルフ区、ヴァンゼー、アンドレアス教会

 ドイツのオーボエ奏者ユーリ・ヴァレンティンが、北ドイツの室内オーケストラ、「アンサンブル・レフレクター」と共演し、バロックのオーボエ協奏曲とポピュラー作品のオーボエ協奏曲的な編曲作品を演奏したアルバム。
 300年前の作品と現代の作品がオーボエと室内オケを通じて意外な相性の良さを見せています。

 装丁はデジパック仕様で、ブックレット(英語・ドイツ語)には、音楽学者でカールスルーエ音楽大学でも教えているケルスティン・ウンゼルトによる解説などが掲載。

 


ユーリ・ヴァレンティン (オーボエ)


 1990年、ドイツのマインツに誕生。ニュルンベルクとパリ国立高等音楽院で学び、ソロと室内楽の両方で活動し、2021年には、カールスルーエ音楽大学のオーボエ教授に就任。
 ヴァレンティンは、常に新しい表現や楽器による語りを探求しており、その探求心によって、現代を代表する若手音楽家の仲間入りを果たしました。 バロックから現代までのクラシック音楽の現代的な文脈を絶えず発展させることを目標としています。
 
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0303539BC
\2700→\2490
レイア・ジュー(ヴァイオリン) Leia Zhu violin
 サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲集

カミーユ・サン=サーンス [1835-1921]
 序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28
 ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.20 12'15
 ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.58 29'06
 ハバネラ Op.83
レイア・ジュー(ヴァイオリン)
ハワード・グリフィス(指揮)
ORFウィーン放送交響楽団

 超絶技巧に圧倒される序奏とロンド・カプリチオーソ!

 ヴァイオリニストの運動神経とセンスの見せ場だらけの「序奏とロンド・カプリチオーソ」がアルバム冒頭に置かれており、その切れ味鋭くしかもリズミカルでエキサイティングな技術に驚かされ、さらに歌いくちもベタベタせずに抑揚に富み平板になることがまったくないのは凄いというほかありません。
 中国系イギリス人ヴァイオリニストのレイア・ジューは、神童として幼い頃から活躍し、18歳を迎えた現在では並外れた能力と音楽性を披露しています。
 ベルリン・クラシックスの新シリーズ「ニュー・タレント・エディション」からのリリース。

 

レイア・ジュー

 2006年10月生まれのイギリスのヴァイオリニスト。
 3歳でバイオリンを始め、4歳で初めて公演を行う。
 6歳で海外デビューを果たし、2019年にはロンドンの芸術家エージェンシーHarrisonParrottの最年少アーティストとなり、2021年にはロンドン・モーツァルト・プレイヤーズの最年少アーティスト・イン・レジデンスに就任した。




YouTubeで挨拶してます。とても頭のよさそうな人です。
https://youtu.be/I_KfnmGWba4?si=04McOL8Ow48cUG2Q





ラトル&ロンドン響とのサン‐サーンス
https://youtu.be/igE2fjYs25Y?si=mwPvRAsKLqcRbXGp
 
 

0303084NM
\2700
マジック・マッドネス・サッドネス

ダミアン・マルハレッツ [1980- ]
1.  レヴァニア  04:32
2.  グラインドハウス  04:36
3.  ブラック・レインボー  03:55
4.  ダスク  03:47
5.  ハーフ・ライト  04:20
6.  バディナージュ  03:34
7.  マジック、マッドネス、サッドネス  04:51
8.  お祭り騒ぎ  04:02
9.  牧神パーンの恋人たち  04:02
10.  眠るニンフ  03:38
ダミアン・マルハレッツ

 さまざまなスタイルを融合した新たな音楽世界。

 ミンスク生まれで2000年にドイツに移住し、現在はハノーファーを拠点に活動するダミアン・マルハレッツが、ジャンルを超え、さまざまなスタイルを融合させたアルバム。
 クラシックのテクニックを基盤とする彼の作曲は、エレクトロニクスや実験的なサウンドとシームレスに融合し、その独特なサウンドスケープは、ダイナミックな相互作用によってリスナーを導き、長く心に響く感情的な旅を創り出します。

 


ダミアン・マルハレッツ


 1980年にミンスクに誕生し、2000年以降はドイツを拠点に活動。ダミアンは6歳で音楽教育を受け始め、ミンスク音楽大学で学んだのち、主要な国際音楽コンクールで入賞を果たし、オーボエのソリストとしてソロのほか室内楽でも演奏。
 2000年にドイツに移住したことは音楽家としての大きな転機となり、実験音楽シーンに魅せられたマルハレッツは、ハノーファー音楽アカデミーとケルンで電子音楽や現代音楽について学んでいます。
 以後、コンサート音楽や、演劇、映画、ダンスのための音楽の作曲に加え、ヨーロッパとアメリカをツアーし、さまざまな現代音楽フェスティヴァルやオルタナティブなDJクラブで自身の音楽を演奏してきました。


 



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PIANO CLASSICS



PCL10244
\2500→\2290
リトヴィンツェヴァによるラフマニノフ・アルバム

セルゲイ・ラフマニノフ [1873-1943]
 (1)ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op.1 [1890-1891、1917] 
 (2)ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36 [1913、1931] 
  コレッリの主題による変奏曲 Op.42 [1931]

エカテリーナ・リトヴィンツェヴァ(ピアノ)
北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァハン・マルディロシアン(指揮)


録音:
 (1)2021年11月5日、ドイツ連邦共和国、ノルトライン=ヴェストファーレン州ヘルフォルト、シュタットパルク・シュッツェンホーフ(ライヴ録音。終演後の拍手入り)
 (2)2023年3月27日、11月6日、オランダ王国、ユトレヒト州、フェーネンダール、ストゥディオ・ファン・スクッペン


 ピアノ協奏曲は冒頭からハイテンションのライヴ録音。

 2011年からドイツを拠点に活動するピアニスト、リトヴィンツェヴァによるラフマニノフ・アルバム。
 ロシア帝国時代のピアノ協奏曲第1番(1891年)とピアノ・ソナタ第2番(1913年)、およびスイスで書いたコレッリ変奏曲(1931年)を収録。協奏曲とソナタは、ラフマニノフがのちに手を加えて更新した現行版楽譜を使用。
 協奏曲の共演はマルディロシアン指揮北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団で、ピアノもオケも個々の素材を明確に示しながら作品構造を浮き彫りにしており、緩んで平板になったり甘ったるくなったりすることがないのがさすがです。
 ピアノ・ソナタ第2番とコレッリ変奏曲はスタジオ録音で、旋律や動機の形が崩れること無く完璧に示された見事な仕上がりです。
 
 なお、名前はロシア語読みではイェカチェリーナ・リトヴィンツェワですが、ドイツ在住が長く、ふだんのコミュニケーションもドイツ語と英語が主体ということなので、エカテリーナ・リトヴィンツェヴァとしておきます。
 
 ブックレット(英語・12ページ)には、アルフレード・イノチェンティによる解説などが掲載。

 


エカテリーナ・リトヴィンツェヴァ


 1986年、カムチャツカに近い港湾都市マガダンに誕生。1990年、4歳の時にピアノの勉強を開始。1994年、マガダン(北緯59度33分)の北東約1500kmでほぼ北極圏に位置し、オーロラがさらに美しいいチュクチ自治管区の都市アナディリ(北緯64度44分)に転居し、同地の音楽学校で勉強。ロシア最北東端都市の厳しくも豊かな自然の中で過ごしたのち、2001年、15歳のときに一家はモスクワに転居。2002年、モスクワ国立ショパン音楽学校に入学し、イリーナ・ガブリエロヴァに師事。卒業後、2006年にマイモニデス・クラシック・ピアノ・アカデミーに入学し、ヴィクトール・デレヴィアンコ、アレクサンダー・ムンドヤンツ、エカテリーナ・デルジャヴィーナらに師事、卒業後、2011年にドイツに移住し、ケルン音楽舞踊大学で学び、2013年に修士号を取得して卒業後、ヴュルツブルク音楽大学でも学んでいます。
 以後、ベルリンのコンツェルトハウス、シュトゥットガルトのリーダーハレ、ボンのベートーヴェンハレ、ニュルンベルクにあるマイスタージンガーハレ、ハノーファーのNDRフンクハウス、ハンブルクのムジークハレといったドイツの有名な会場などで演奏。


北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団


 1946年、先代の「北西ドイツ・フィルハーモニー」が結成。ドイツ北西部を統治していたイギリス占領軍政府のプロイセン解体により誕生した「ニーダーザクセン州」の支援も受け、温泉保養地バート・ピルモントで、同地で指揮者をしていたヴァルター・シュテーヴァーらの主導により設立。メンバーは、「ライヒス=ブルックナー管弦楽団」元楽員と、「プラハ・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団」元楽員、及び占領地域のフリーランス音楽家(ライヒス=ブルックナー管弦楽団はリンツ・ブルックナー管弦楽団とは無関係)。
 1946年、「ヘルフォルト交響楽団」が結成。指揮者のハインツ・シュリューターにより集められた36名から成る楽団。本拠地は、イギリス占領軍政府による合併で誕生したドイツ最大人口州「ノルトライン=ヴェストファーレン州」のヘルフォルト。
 1949年、前年に占領軍政府(米英仏)により実施された通貨改革により、西ドイツが深刻な経済難となり、ニーダーザクセン州から先代の「北西ドイツ・フィルハーモニー」への資金援助が打ち切りとなり存続の危機に。
 1950年、先代の「北西ドイツ・フィルハーモニー」と「ヘルフォルト交響楽団」が合併し、「都市同盟交響楽団」が誕生。名前の由来は、オーケストラを運営するために、ヘルフォルト、デトモルト、パーダーボルン、レムゴー、バート・ザルツフレン、バート・リップシュプリンゲ、バート・エーンハウゼンの各都市などによる後援協会が設立されたことによるものです。本拠地はヘルフォルト。これが現在の「北西ドイツ・フィルハーモニー」の設立となります。初代首席指揮者はアルメニア系ドイツ人指揮者のロルフ・アゴップ[1908-1988]で、最初のコンサートはシュッツェンホーフで実施。
 1951年、「都市同盟交響楽団」が先代と同じ「北西ドイツ・フィルハーモニー」に改名。
 1959年、西部ドイツ放送とブレーメン放送が定期的な音楽放送を開始したのに伴い、オーケストラは放送録音にも乗り出し、西部ドイツ放送だけで約2,000件の録音を実施。ブレーメン放送のためにも約600の放送録音をおこなっています。
 レコーディングにも積極的で、豊富な経験によりどんなレパートリーでも演奏できることからすでに制作数は200を超えています。


ヴァハン・マルディロシアン(指揮)


 1975年、アルメニアのエレヴァンに誕生。1993年にパリに移住。1996年にパリ音楽院を優秀な成績で卒業。指揮者、ピアノ・ソリストとして活躍。長年、フランスのカーン交響楽団の首席指揮者、アルメニア国立室内管弦楽団の音楽監督を務め、2019年より香港室内管弦楽団の首席指揮者を務めています。マルディロシアンは、ヨーロッパとアジアで定期的に客演指揮者として招かれており、これまでに、プラハ放送響、ロワール国立管、アルメニア・フィル、プラハ・フィル、チェコ室内管、レバノン・フィル、アマルガム管、トゥーロン歌劇場管、ノヴォシビリスク・フィル、東京フィル、N響、日本フィル、ブルガリア国立管、ウクライナ国立フィル、関西フィル、ロシア・フィル、新日本フィル、九州響などを指揮。2017年にはピアニストとしてカーネギー・ホールでピアノリサイタルを開催。
 CDは、Brilliant Classics、Intrada、Transart、Skarbo、Warner、Cypres、Quadrigaなどから発売。


 



<国内盤>

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マイスター・ミュージック



MM 4541
\3520
工際重典&リチャード・シーゲル
 J.S.バッハ:フルート・ソナタ集 BWV 1030,1033,1034,1035

 J.S.バッハ:
  (1)-(3)フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030
  (4)-(7)フルート・ソナタ ハ長調 BWV1033
  (8)-(11)フルート・ソナタ ホ短調 BWV1034
  (12)-(15)フルート・ソナタ ホ長調 BWV1035
工藤重典(フルート)
リチャード・シーゲル(チェンバロ)

 バッハによる屈指のフルート作品であり、フルート奏者にとっては「聖典」とも呼べる作品集。
 難易度は高く、ハイレベルな技術はもとより高い精神性が求められます。
 J.P ランパルの衣を継ぎ、フランスを代表するフルーティストとしても世界で高く評価される工際重典が、友リチャード・シーゲルと共に32年振りに同作品をレコーディング。
 バッハの深奥な世界を、陰影に富んだ響きで流麗に表現する様は圧巻です。

 「シーゲルともども音楽作りは深みを増し、装飾的要素まで自在に扱いながら雄弁な物言いを買き、しかし一切の誇張を伴わない(そして旧盤より音楽が華やぎを増して響く瞬間すらある!<木幡一試>」

 [工藤 重典」
 パリ国立高等音楽院を一等賞で卒業し、23歳の若さで第2回パリ国際フルートコンクールに優勝。
 1980年、第1回JP、ランバル国際フルートコンクールで優勝。
 恩師ランバルと演奏したCD、「夢の競演」が文化庁芸術祭賞を受賞。
 京都芸術祭賞、村松賞、仏オベルネ名誉市民賞、伊faut生涯功労賞などを受賞。
 現在、東京音楽大学教授、昭和音楽大学客員数授、バリエコール、ノルマル教授として、後進の指導にもあたっている。
 




アール・アンフィニ


MECO 1084
(SACD HYBRID)
\3850
林 英哲/英哲 THE 大盈(たいえい)
 1. 七星 Shichi-sei (Seven Stars)
 2. 三つ舞 Mitsumai (Three Dances)
 3. 若冲の翼~冲(むな)しきが若(ごと)きも
  Jakuchu 2024 -The Wings of flightless birds-
 4. 太鼓打つ子ら Taiko utsu kora
林 英哲(太鼓、歌)
英哲風雲の会(太鼓、歌、箏、マリンバ)
 上田秀一郎・はせみきた・田代誠・
 辻祐・小泉謙一・木村優一
藤舎貴生(能管)...1
藤原道山(尺八)...2

 グリーンコートレーベル仕様/DSD11.2MHz ハイレゾ・レコーディング
 32bit float / 384KHz ハイレゾ・ポストプロダクション
 レーベル:アールアンフィニ
 録音:2024年11月18日 & 19日

 【アルティメイト・サウンド・シリーズ第1弾 太鼓の巨匠、林英哲、渾身の集大成】
 林英哲、全曲ニューレコーディングによる18年ぶりのアルバムは、まさに円熟の極みに達した林英哲の音世界の集大成となりました。
 「音」にフォーカスしたオーディオマニア垂涎の「スーパー・サウンド・アドベンチャー・シリーズ」の血統をそのまま引き継ぐ「アルティメイト・サウンド・シリーズ」第1弾を飾る当アルバムは、DSD11.2MHzレコーディング、32bit/352.8KHzポストプロダクションによる林英哲ならではの大太鼓の熱演を驚異の超重低音として浮かび上がらせます。
 まさに再生装置のフィデリティの限界を問う震撼のアルバムです。
 精緻なアンサンブルを披露する英哲風雲の会を従え、スペシャルゲストとして邦楽界のトップランナー藤原道山(尺八)、藤舎貴生(能管)を迎えた比類なき音世界をご堪能下さい。
 再生時の注意:超ワイドなダイナミック・レンジ及びフリークエンシー・レンジの音が収録されているため、小さめのボリュームから再生して下さい。スピーカーを壊す恐れがあります。

 ■アルバム「英哲 THE 大盈」について   解説:林 英哲
 太鼓の楽曲を創り演奏するようになって50年以上、半世紀を超えた。この間数々のレコーディングをして来たが、ここに最新録音をお届けする。
 今回は太鼓の重低音と生演奏のリアリティを生かすべく、コンサート同様すべて生演奏一発録りで行うという演奏者にとっては大変プレッシャーのかかるレコーディングとなった。
 世界一(おそらく)の激しい空気振動を伴う我々の太鼓音響は、実は録音にはもっとも不向き(おそらく)な音素材で、スタジオの選定から機材の選定、マイクのセッティング方法や、照明器具などの共振ノイズ対策まで、普通の録音ではあり得ないような考慮が必要になる。
 その上録音が始まっても、振動でマイクが壊れる、スピーカーが死ぬ、電球が切れる、物が倒れる、落ちてくる、などの不測の事態も発生する(すべて実体験)。
 このようなことは普通の音楽録音ではあり得ないから、スタッフが激しく動揺し、そんな姿を目の当たりにすると大変申し訳ない気持ちになる。重低音はこのようにやっかいなものなのだ。
 しかし、このような困難を伴う音源だからこそ、逆に「類例のない貴重な音、これを是非リアルに録音再生してみたい」という熱心なオーディオ志向のスタッフもおられるわけで、実は今回もそのようなスタッフの熱意のお陰でトラブルもなく録音は順調に仕上がったわけだ。まことに嬉しくありがたい。

 太鼓の音色だけで音楽にする、というのは実際とても難しい。
 先年、パリのフィルハーモニー・ド・パリで我々の単独コンサート(今回の内容とは別)をやった折、名指揮者のシャルル・デュトワさんが来場された。
 我々の演奏を初めて聴いたデュトワさんは「太鼓だけでは音楽にはならないだろうと、あまり期待してはいなかったが、これぞまさしく音楽だ!」とたいそう驚かれて、楽屋にまで来て称えて下さったのだ。2千人を超える満席の聴衆も総立ちのスタンディングオベーションになった。
 このような聴き方をしてくれる人達がいればこそ、私は半世紀歩いて来ることが出来た。ありがたいことだった。
 今回取り上げた4曲は、すべて近年の我々のコンサートで実際演奏しているバージョンで、さらに特別ゲストの藤舍貴生さん、藤原道山さんを迎えた最新アレンジでの初録音である。
 リスナーの皆さまの耳に良き"音楽"として届くかどうか、期待と不安でいっぱいだが、再生機器のコンディションを整えた上で(振動します)どうぞお楽しみ下さい。

 ■アルティメイト・サウンド・シリーズについて
 ソニーミュージックに在籍中、音楽というよりはそれ以上に「音そのもの」にフォーカスした「スーパー・サウンド・アドベンチャー・シリーズ」を立ち上げ、何枚かアルバムをリリース致しました。
 日本最大の秋田の大太鼓や鎌倉円覚寺の梵鐘、さらにはアウトドアフィールドまでマイクロフォンを持ち出して、日光華厳の滝の瀑音や西表島の波の音などを収録しました。
 高価なマイクロフォンを濡らして壊してしまい、始末書を書いたことも今ではよき思い出です。
 オーディオファンや音マニアの皆様の熱いご支持のお陰でこの手のジャンルとしては破格のヒットとなり、中でも高橋美智子さんの演奏によるコントラバス・マリンバは「とてつもない重低音が収録されている」ということで大きな話題になり、オーディオ装置のポテンシャルをチェックするテストCDとしてもよく使われていたようです。

 ソニーミュージックから独立後アールアンフィニ・レーベルのプロデュースに携わる中で、「音」に対する熱い思いは冷めやらず、この度「スーパー・サウンド・アドベンチャー・シリーズ」の遺伝子をそのまま引き継ぐ新たなシリーズ「アルティメイト・サウンド・シリーズ」をリリースすることになりました。
 このアルバムはその記念すべき第1弾となるものです。太鼓の世界的レジェンド林英哲さん他、英哲風雲の会のメンバーの発する超弩級の太鼓サウンドを是非一人でも多くの方にお聴き頂き体験して頂ければ幸いです。
 もはやオワコンと呼ばれるほど空前のCD不況ではありますが、「音」にフォーカスしたこのシリーズが永く継続できますよう皆様のご支援ご鞭撻の程何卒宜しくお願い申し上げます。
    アールアンフィニ・レーベル代表 武藤敏樹
 
 

MECO 1085
(2SACD HYBRID)
\3850
さくやひめ/アルマ
 1. スカボロー・フェア(イングランド民謡)/
 2. 悲しみの水辺(スコットランド民謡)/
 3. サリー・ガーデン(アイルランド民謡)/
 4. デスペラード(G. フライ、D. ヘンリー)/
 5. ローズ(A. マクブルーム)/6. ハレルヤ(L. コーエン)/
 7. エスパニョレッタ(G. サンス)/
 8. マリサパロス(スペイン民謡)/
 9 アウラモローサ(G. カッチーニ)/
 10. もろびと歓びの声をあげ(C. モンテヴェルディ)/
 11. 苦しみが甘美なものならば(C. モンテヴェルディ)/
 12. 私は愛で死にかけている(J.B. リュリ)/
 13. 小さな空(武満 徹)/14. 童神(佐原一哉)/
 15. いのちの歌(村松崇継)
奥脇 泉(ソプラノ)...7を除く
河野智美(ギター)

 グリーンコートレーベル仕様/DSD11.2MHz ハイレゾ・レコーディング
 32bit float / 352.8KHz ハイレゾ・ポストプロダクション
 レーベル:アールアンフィニ
 録音:2024年6月11日 & 12日
 ※同一レコーディングのマスターによる、ミキシングの違う2枚組仕様

 【アルティメイト・サウンド・シリーズ第2弾 さくやひめ デビュー!心に寄り添う、魂の歌と響き】
  ソプラノ歌手奥脇泉とクラシックギターの河野智美のユニット「さくやひめ」のデビューアルバムです。
  「さくやひめ」という名は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)という日本神話の神様から採られています。
  火の中でも出産したという逸話から、困難な状況でも強く美しく生きる女性像を標榜しています。
  古今東西、永く歌い継がれ弾き継がれてきた世界の名曲、そしていにしえの古楽まで珠玉の全15曲を「さくやひめ」の奏でる癒しの響きでお楽しみ下さい。

 ■さくやひめの魅力について
 クラシック音楽の声楽家によるリサイタルというと、ピアノ伴奏で歌うイメージが強いかもしれない。
 だがそれはピアノが改良を繰り返しながら普及していく18世紀半ば以降の話。
 それ以前、このアルバムでいえばモンテヴェルディ、カッチーニ、リュリが活躍したバロック時代は、リュートやビウエラ等といったギターの親族にあたる楽器が歌を支えることも多かった。
 そうしたバロック時代などを当時の演奏スタイルに基づいて演奏する"古楽"のスペシャリストである鈴木美登里に師事しながらも、"現代"のポップスまで自然に歌いこなせるのがソプラノ歌手の奥脇泉だ。
 言葉を大事にしながらも語りに寄りすぎず、長いフレーズで旋律の美しさも伝えることが出来るのが彼女の美徳である。
 驚かされるのは古楽で学んだ自然な音楽作りを拡張してポップスを歌う際、原曲のスタイルと自らの歌唱スタイルのあいだで、どちらの良さも活かせる絶妙なポイントを見出してしまう抜群のセンスだ。
 古楽から現代のポップスまで、実は数百年にわたる異なる様式の音楽にもかかわらず、そうは思わずに聴けてしまうのはギター奏者の河野智美に負うところも多い。
 ギターならではの粒立ちの良さ、ひとつひとつの音の表現力の豊かさもありながら、全体としてはリュートのような純度の高い響きを保っているからこそ、奥脇の音楽性を更に引き立てる。そして細部まで瑕疵のない驚くほど丁寧な演奏でありながら、停滞・弛緩することも過度に音楽をドラマティックにし過ぎることもなく、徹底して誠実に描き出す。
 私たち聴き手が流し聞きすることなく、集中して耳をそばだてると、余計なものを削ぎ落としているからこその楽曲の本質、音楽の本質が聴こえてくる。純粋無垢ではあっても、単なる癒やしではないのだ。調味料やスパイスは最低限で、素材からじっくりと引き出した味わいを堪能できるアルバムだ。
       小室敬幸

 ■ディスクAとディスクBについて
 このアルバムでは、全く同じマイク・セッティング及び全く同じ採用テイクによる同一レコーディングのマスターによる2枚組仕様となっています。
 ディスクA、ディスクB双方をお聴き頂ければ、ヴォーカルやギターの響き、奥行きやソノリティーにその違いを感じて頂けるのではないでしょうか。
 ディスクAとディスクBの違いは、レコーディング後のミキシング(ミックスダウン=各マイクのバランスや音質を調整すること)の違いのみです。
 レコーディング現場のマイク・セッティングや採用した演奏テイクは全て同一です。ここではあえてどのようなミキシングを行ったのかは割愛させて頂きますので、リスナーの皆様にはどちらの音がお好みか比較して頂けますと幸いです。

 どちらが良い悪いということではなく、この違いは概ね好みの範疇になるのではないかと思います。
 実際このアルバムの制作現場では、ヴォーカルの奥脇泉さんとクラシックギターの河野智美さんの間で意見が真っ二つに割れ、お二人共こだわりが強いためこのような異例の仕様となった次第です。
 かなりマニアックな企画になりプレスコストもかかるためレーベルを預かる者としてはシビアな判断になりましたが、アルティメイト・サウンド・シリーズは特に音にこだわりのあるリスナーやオーディオ・ファンの皆様に向けたシリーズなので、このような同一レコーディングで2つの異なるミキシング・アプローチを比較してお聴き頂くのも、シリーズならではの醍醐味かと思い企画致しました。
 ここでは、片方はクラシック音楽で採用されることの多いミキシング・アプローチ、もう片方はポピュラー音楽で採用されることの多いミキシング・アプローチであるということだけ申し上げておきます。
 ディスクAもディスクBも同じ山の頂きを目指しますが、片方は東の麓からもう片方は西の麓からアプローチしています。
 そしてそのアプローチは全く異なる手法であり、少しだけマイクのレベルを変えたというような違いではなく極めてドラスティックに変えています。
 少しだけ種明かしをすると、片方ではメインで使っているマイクをもう片方では全く使っていないのですが、それでもなおかつ同じ山の頂き(なるべく同じ音質になるように)を目指すようなミキシングを行っています。
 どのようなミキシングを行ったかは、後日アンケートをお送り頂いた方に発表させて頂く予定です。

 「音」は人それぞれ好みが千差万別であり、それが決して良い悪いではなく、好きかそうでないかということなのではないでしょうか。
 だからこそ「音」には絶対評価はなく趣味性がとても深いのだと思います。
 このアルバムではその趣味性について、いつもより少しだけ深く感じて頂ければ制作者としては望外の喜びです。
    アールアンフィニ・レーベル代表 武藤敏樹
 3




OMF


KCD 2103
\3000
ドメニコ・スカルラッティ: ソナタ集
 ソナタ
  ロ短調 K. 27, L. 449/ニ長調 K. 33, L. 424/
  イ短調 K. 54, L. 241/ロ短調 K. 87, L. 33/
  ニ長調 K. 96, L. 465/ホ長調 K. 135, L. 224/
  ホ長調 K. 162, L. 21/ニ短調 K. 213, L. 108/
  ト長調 K. 455, L. 209/変ホ長調 K. 474, L. 203/
  ニ長調 K. 492, L. 14/ヘ長調 K. 525, L. 188/
  ホ長調 K. 531, L. 430
福田ひかり(ピアノ)

 録音会場: 稲城市立iプラザ
 録音日: 2024年10月
 録音フォーマット: DXD
 仕様: ジュエルケース仕様、曲目解説付き

 後期バロック作品の研究を続けている福田ひかり。バッハ2作に続く本作はドメニコ・スカルラッティ。
 徹底的なイタリアとスペインでの調査や古楽器研究を経て、かねてから温めてきたレパートリーに取り組んだ。
 フラメンコのギターやカスタネット、歌と踊り、街の喧騒、太陽に焼かれた乾いた土、光と陰のくっきりとした明暗。
 イタリア的性質と後半生で得たスペイン的性質の見事なコラボレーションの賜物。550余曲のソナタにおいて展開された独創的な音世界。
 本録音でも選び抜いた「C. Bechstein Model D-282」の可能性を極限まで追求。

 ◇福田ひかり
  1967年岡山県津山市生まれ。国立音楽大学器楽学科(ピアノ)卒業。東京学芸大学大学院、東京藝術大学大学院(音楽学)修了。
  ピアノを寺坂栄子、弘中馨子、小阪文産子、賀集裕子、音楽学を足立美比古、東川清一、角倉一朗の各氏に師事。
  1992年パリで開催されたダリウス・ミヨー生誕100年記念公演に出演。1998年の初リサイタル以来、一貫してJ.S.バッハの鍵盤作品を中心にプログラムを組んでいる。
  2005-2009年には「バッハ・ツィクルス」(全5回)、2010-2014年には「続バッハ・ツィクルス」(全4回)を開催、好評を博した。
  2011年第8回津山国際総合音楽祭に出演。その他、オーケストラとの共演やデュオ、ジョイントコンサート等に多数出演。
  OMFレーベルより『J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲』(KCD-2074, 2021年11月発売, 『レコード芸術』準特選盤)、『J.S.バッハ:インヴェンションとシンフォニア』(KCD-2096, 2023年2月発売)をリリースし、各種メディアで好評を得ている。
  後進の指導にも力を入れており、ピティナ・ピアノセミナーやムジカノーヴァオンラインスクールなどの指導者向けバッハセミナーが好評である。
  音楽雑誌『ムジカノーヴァ』で2020年10月号~2023年5月号に連載された「バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン」は人気を博し、ONTOMOMOOK『増補版 徹底解説 バッハ「インヴェンション&シンフォニア」弾き方教え方』(音楽之友社刊, 2024)として好評発売中。音律や古楽器の研究にも取り組み、「古典調律シリーズ」コンサート、モダンピアノと古楽器の接点を探るレクチャーコンサートやワークショップなど、古楽器の啓蒙活動も積極的に行っている。
  一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員。
 


<LP>


BERLIN CLASSICS(LP)


0303485BC
(LP)
\4200
※CD同時発売
バッハ名曲集 ティム・アルホフ(ピアノ)

 ドイツECHO賞2度受賞のアルホフによるバッハ

 180グラム重量盤。
 各楽曲は、バッハの不朽の名曲の魅力を親しみやすく際立たせるように、入念にアレンジして制作されています。

 
 



 

GRAMOLA(LP)


GRAM10005
(LP)
\4900
ブルックナー:モテット集
 アントン・ブルックナー(1824-1896):
  【Side A】
   1. アヴェ・マリア WAB 6
   2. インプロヴィゼーション I*
   3. エサイの枝は芽を出し WAB 52
   4. 正しき者の唇は知恵を語る WAB 30
   5. インプロヴィゼーション II*
   6. この所は神により作られた WAB 23
  【Side B】
   1. インプロヴィゼーション III*
   2. 王の旗は翻る WAB 51
   3. インプロヴィゼーション IV*
   4. キリストはおのれを低くして WAB 11
シネ・ノミネ合唱団
ヨハネス・ヒーメツベルガー指揮
*...マルティン・ハーゼルベック(オルガン)

 2024年4月21・30日、5月1日 Kirche St. Ursula ウィーン(オーストリア)
 総収録時間:45分
 GRAM99335(CD)と同内容...一部曲順の変更あり

 オーストリアを代表する合唱団の一つ、シネ・ノミネ合唱団が歌うブルックナーのモテット集。
 このうえなく美しいハーモニーを存分に聴かせます。
 各曲の間には、 オルガンの優れた即興演奏家として知られたブルックナーを称え、名手マルティン・ハーゼルベックの巧みな即興演奏を収録しています。
 












3/4(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CRD



CRD3555
(1CD-R)
\2600
ヘヴンリー・ライト ~
 イートン・クワイアブック・リコンストラクションズ I

  ニコラス・ハッチン:Ascendit Christus(5声)
  ロバート・ウィルキンソン:O Virgo Prudentissima(6声)
  ロバート・フェアファクス:Ave, Lumen Gratiae(4声)
  ロバート・ウィルキンソン:Magnificat(6声)
  ロバート・ウィルキンソン:Gaude, Virgo Mater Christi(4声)
  リチャード・デイヴィ:Gaude, Flore Virginali(6声)
  ウィリアム・ホーウッド:Gaude, Virgo Mater Christi(5声)
  ロバート・ウィルキンソン:Salve Decus Castitatis(5声)
  ロバート・ホリングボーン:Gaude Virgo Salutata(4声)
スーリーニー
ダニエル・ギルクリスト(指揮)

 イギリスの国家的な宝の一つである『イートン・クワイアブック』に焦点を当てたリコンストラクション・シリーズの第1弾。
 『イートン・クワイアブック』は16世紀初頭に編纂され、25人の作曲家による93の作品を収めた大規模な合唱曲集です。
 宗教改革期の破壊を免れた数少ない資料の一つであり、幽玄で美しい音楽が今なお聴衆や演奏者を魅了し続けています。
 演奏は『イートン・クワイアブック』に専門的に取り組むSelene(suh-LEE-knee)。ロバート・ウィルキンソン、ロバート・フェアファクス、リチャード・デイヴィらによる高度なポリフォニー作品を再構築し、現代に蘇らせています。

 ※録音:2024年1月、セント・マーティン教会(イギリス、イースト・ウッドヘイ)
 
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




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EVIL PENGUIN



JEPRC0074
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500
大野和士&ブリュッセル・フィルハーモニック!
 スクリャービン・サイクル第2弾は「交響曲第3番」!

  スクリャービン:交響曲第3番 ハ短調 Op.43《神聖な詩》
ブリュッセル・フィルハーモニック
大野和士(指揮)
EPRC0074
\2800→\2590

 ☆大野和士&ブリュッセル・フィルの特大プロジェクト、3枚目のリリースはスクリャービン・サイクルの第2弾「交響曲第3番《神聖な詩》」!

 東京都交響楽団音楽監督、新国立劇場オペラ芸術監督、バルセロナ交響楽団音楽監督を兼務し、2022年9月からは縁の深いベルギーにおいてブリュッセル・フィルハーモニックの音楽監督として活躍中の指揮者、大野和士。
 急成長中のベルギーのレーベル「イーヴィル・ペンギン(Evil Penguin)」が、大野にとってベルギーにおける重要パートナーであるブリュッセル・フィルハーモニックとスタートさせたレコーディング・プロジェクトより、スクリャービン・サイクルの第2弾「交響曲第3番《神聖な詩》」が登場!

 アメリカン・レコード・ガイド誌では2024年のクリティクス・チョイスにも選出された第1弾の「スクリャービン:交響曲第2番」から、「R.シュトラウス:英雄の生涯&ドン・ファン」のライヴ録音(共にレコード芸術ONLINE「推薦盤」)を挟んで当レーベルからは3枚目となるリリース。
 大野とスクリャービンといえば東京都交響楽団とも交響曲を取り上げて大喝采を浴び、大野自らが「私にとっては、スクリャービンは、作曲家たちの中で中心的な、独自の役割を担っている。」と語る特別な作曲家。
 大きな熱量で鮮やかに描いた前作「交響曲第2番」に続いて、壮大さと神秘的な性格を持つ「交響曲第3番《神聖な詩》」を色彩豊かなサウンドで聴かせます。

 ※録音:2024年2月13日-16日、スタジオ4、フラジェ(ブリュッセル、ベルギー)

 
 




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LYRITA

SRCD444
(1CD-R)
\2800→\2590
サイモン・キャラハン(ピアノ)
20世紀英国の知られざるピアノ協奏曲集第3弾
 (キャノン、アディソン、シャグラン)

  フィリップ・キャノン(1929-2016):
   ピアノと弦楽のためのコンチェルティーノ(1951)
  ジョン・アディソン(1920-1998):
   ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ(1958)
   カンバセーション・ピース(1958)
  フランシス・シャグラン(1905-1973):
   ピアノと管弦楽のための協奏曲(1943、1969改訂)
サイモン・キャラハン(ピアノ)
BBCウェールズ国立管弦楽団
ウィリアム・ボートン(指揮)

 サイモン・キャラハンによる20世紀英国の知られざるピアノ協奏曲集第3弾!

 数多くの知られざる作品を取り上げてきたピアニスト、サイモン・キャラハンによる20世紀英国の知られざるピアノ協奏曲集の第3弾(第1弾:SRCD407、第2弾:SRCD416)。
 フィリップ・キャノンの《コンチェルティーノ》は、ピーターズフィールド音楽祭のために書かれた新古典主義的な作品。
 ジョン・アディソンの《コンチェルティーノ》は、軽妙ながらも「本格的な協奏曲」として作曲者自身が自負した作品です。
 フランシス・シャグランの《コンチェルト》は、1944年に作曲家自身の指揮するロンドン交響楽団とともに初演されましたが、本人は「私の音楽は初演のためのものではなく、ただ演奏されるためのものだ」と述べています。
 アルバムは軽妙なユーモアを交えたアディソンの《カンヴァセーション・ピース》で締めくくられます。

 ※録音:2023年10月、ホディノット・ホール(イギリス、カーディフ)
 
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 





NIMBUS



NI7732
(1CD-R)
\2600
フランセ:ピアノ作品集
 (ザ・ベスト・オヴ・マーティン・ジョーンズ)

  ジャン・フランセ:
   ダンスを讃えて~ポール・ヴァレリーの6つの銘文(1947)/
   オーギュスト・ルノワールによる15人の子供の肖像(1972)/
   スケルツォ(1932)/折衷主義の音楽学者の散歩(1987)/
   ノクターン(1994)/5つの「アンコール」(1955)/
   ヨハネス・グーテンベルクの名による8つの変奏曲(1982)/
   若い娘たちの5つの肖像(1936)/
   2台のピアノのための8つの異国風舞曲(1957)
マーティン・ジョーンズ(ピアノ)
エイドリアン・ファーマー(ピアノ)
リチャード・マクマホン(ピアノ)

 イギリスの名ピアニスト、マーティン・ジョーンズによるジャン・フランセ(1912-1997)のピアノ作品集から、特に魅力的な楽曲を厳選したアルバムです。
 フランセはウィットやエレガンス、時折アイロニーを感じさせるような作風で知られ、調性を保ちつつも効果的で洗練された和声が特徴です。
 20世紀音楽において独自の個性を放つフランセの「フランス的な」音楽をたっぷりとお楽しみいただけます。

 ※録音:2011年、ワイアストン・レイズ(イギリス、モンマス)
 
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




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SIGNUM



SIGCD897
\2700→\2490
世界最高峰のヴィオール・コンソート、フレットワークが奏でるギボンズ
 マイ・デイズ ~ オーランド・ギボンズ&ニコ・ミューリー

 オーランド・ギボンズ(1583-1625):
  6つのヴィオールのためのパヴァン
  6つのヴィオールのためのガリアード
  2つのトレブル・ヴィオールのための幻想曲第1番
  3つのパートの幻想曲第2番
  4つのヴィオールのためのイン・ノミネ
  5つのヴィオールのためのイン・ノミネ第3番
  6つのヴィオールのための幻想曲第1番
  6つのヴィオールのための幻想曲第2番
 ニコ・ミューリー:マイ・デイズ
 オーランド・ギボンズ:
  6つのヴィオールのための幻想曲第3番
  6つのヴィオールのための幻想曲第4番
  2つのトレブル・ヴィオールのための幻想曲第3番
  6つのヴィオールのための幻想曲第5番
  6つのヴィオールのための幻想曲第6番
  ゴー・フロム・マイ・ウィンドウ
  見よ,あなたは私の日を束の間とされ
フレットワーク
イエスティン・デイヴィス(カウンターテナー)
サミュエル・ボーデン(テノール)
ヒューゴ・ハイマス(テノール)
ジミー・ホリデイ(バス)

 ☆アメリカの現代作曲家ニコ・ミューリーの作品を同時収録!
 ☆生前イングランドで質の高い音楽を披露していたオーランド・ギボンズ!

 ジャンルを問わない現代音楽の作曲家、アメリカのニコ・ミューリー(ニコ・マーリー)のよって作られた《マイ・デイズ》と、その作品に影響を与えたオーランド・ギボンズ(1583-1625)の作品を組み合わせて、世界最高峰のヴィオール・コンソート「フレットワーク」が録音しました。
 ギボンズの作品は、現在あまり演奏される機会はありませんが、その内容はパーセル、ベートーヴェンそしてシューベルトにも劣らぬ質の高い音楽だったと言えるでしょう。
 「ギボンズの想像力の豊かさ、素材の巧みな扱い、感情の深さと成熟、絶妙なフレーズの転換、調和の確かさ、対位法の容易さと熟達、これらすべてが彼を一流の作曲家に押し上げています」と、フレットワークの創設メンバーでもある名ヴィオール奏者リチャード・ブースビーは語っています。

 ※録音:2016年11月17日-19日&2024年4月24日-26日
 




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ALPHA CLASSICS



ALPHA1122
\3100→\2890
輝かしきピアニスト夫妻のデュオ・アルバム
 ショパン・コンクールとチャイコフスキー・コンクール2位のルーカス・ゲニューシャス
 クライバーン・コンクールで2位のアンナ・ゲニューシェネ
  ~ハレルヤ・ジャンクション

 ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)/
  グレゴリー・ストーン(1900-1991)編曲:
   1. キューバ序曲
 イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
  2-4. 協奏曲 変ホ長調 「ダンバートン・オークス」
 アーロン・コープランド(1900-1990)/
  レナード・バーンスタイン(1918-1990)編曲:
   5. エル・サロン・メヒコ
 フレデリック・ジェフスキ(1938-2021):
  6. ウィンズボロ綿工場のブルース
 コリン・マクフィー(1900-1964):
  7-9. バリ島の儀式の音楽
 ジョン・アダムズ(1947-):
  10-12. ハレルヤ・ジャンクション
ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)
アンナ・ゲニューシェネ(ピアノ)

 録音: 2024年3月 フンクハウス、ベルリン
 収録時間: 75分

 【ロシア出身のピアニスト夫妻が描く、アメリカ】
 2010年のショパン・コンクールと2015年のチャイコフスキー・コンクールで2位のルーカス・ゲニューシャス、2022年クライバーン・コンクールで2位のアンナ・ゲニューシェネという、揃って輝かしい入賞歴を誇るピアニスト夫妻のデュオ・アルバムが登場。
 ロシア出身で現在はリトアニアを拠点に活動している2人はここで、アメリカ合衆国の作曲家による2台ピアノのための作品を収録しています。
 管弦楽で知られる「キューバ序曲」「エル・サロン・メヒコ」「ダンバートン・オークス」からジェフスキやアダムズまで、年代の違いこそあれどの作品もモダンで洗練されており、たいへん聴き映えのするもの。
 カナダ出身でバリ島に住んみガムランを研究、後年はアメリカに帰化したマクフィーの作品も異彩を放っています。
 2人は持ち前のテクニックと活き活きとした表現で、これらの作品の魅力を十二分に引き出し、楽しませてくれます。

 
 
 


ALPHA1034
(2CD)
\3600
アーロン・ピルザン、不等分律による『平均律』
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  平均律クラヴィーア曲集 第2巻
   【CD 1】・BWV 870-881
   【CD 2】・BWV 882-893
アーロン・ピルザン
 (ピアノ/Steinway D)

 録音: 2023年4-5月 ドイチュラントフンク・カンマームジークザール、ケルン
 総収録時間: 143分

 【こだわりの不等分律による『平均律』第2巻!】
 2020年にアーロン・ピルザンがALPHAへの初録音としてリリースした『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』は、バッハが目指したWohltemperierte(程よい調律)を求めて徹底的にこだわりぬいた不等分率と、それによって調号が増えるにつれて生じてくる音のうなりもバッハが計算していたという解釈のもと、見通しの良い演奏も相まって世界中で高い評価を得ました。
 約3年の時を経て録音された第2巻では、第1巻と同じコンセプトに基づき、調律師からエンジニア、録音場所までも同じく揃えて制作されたもの。
 
 現在でも高い人気を誇る第1巻から約20年の時を経て作曲された第2巻は、より大胆な和声などを取り入れた意欲的な内容となっていますが、ピルザンは第1巻の録音から3年の間に世界で起こったパンデミックやロシアのウクライナ侵攻といった変化に思いを馳せつつ、より深化したバッハ解釈を聴かせています。
 メリハリが明晰で細やかな表現ながらすっきりとした彼の演奏は今回も強い説得力を持ち、クリアな録音と相まって、たいへん美しいアルバムに仕上がりました。
 
 


ALPHA1129
\3100
アンサンブル・レ・シュルプリーズ
クープラン: ルソン・ド・テネブル

 1. ギヨーム・ブジニャック(1587頃-1643頃):O mors, ero mors tua
  おお死神よ、わたしがおまえの死神となろう
 2-8. フランソワ・クープラン(1668-1733):
  Premier Lecon de Tenebres a voix seule
   独唱〔と通奏低音〕のための第1ルソン
 9. マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
  Unus ex discipulis わたしの弟子のうち一人が H 114(応唱)
 10-14. クープラン: Deuxieme Lecon de Tenebres a voix seule
  独唱〔と通奏低音〕のための第2ルソン
 15. シャルパンティエ: Tristis est anima mea
  わたしの心は死ぬほど悲しい H 126(応唱)
 16-21. クープラン: Troisieme Lecon de Tenebres a deux voix
  2つの独唱〔と通奏低音〕のための第3ルソン
 22. 作者不詳: Antienne O mors, ero mors tus
  アンティフォナ「おお死神よ、わたしがおまえの死神となろう」
 23-31. ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726):
  Miserere ミゼレーレ(わたしを憐れんでください)
アンサンブル・レ・シュルプリーズ
 (古楽器使用)
独唱:パコ・ガルシア(テノール)[2-8,23-31]
 エティエンヌ・バゾラ(バリトン)[10-14]
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブラ 
 (クラヴサン〔チェンバロ〕、オルガン、指揮)

 録音: 2024年11月 サン=マルタン教会、アミリ(フランス中部サントル地方ロワレ県)
 収録時間: 66分

 【容赦ない死のイメージが隣り合う、中低音男声による異色の「ルソン」像】
 カトリックの宗教施設では、復活祭に先立つ早春の受難週に際し、未明から日の出にかけ旧約聖書の『哀歌』を唱えて罪の悔悛を促す「ルソン・ド・テネブル〔暗闇の朝課〕」の祈りが行われていました。
 17~18世紀のフランスではこの祈りを半日ずらし、器楽の参入を通奏低音のみに絞った質素な祈りの音楽が日中に演奏されており、シャルパンティエ、ド・ラランド、クープランなどの大家が名作を残しています。
 特にクープランの3曲は名盤が多く存在しますが、ほぼ全て女声かカウンターテナーによる高音歌唱での解釈。
 
 それは作品が女性向け施設で演奏されていたことに起因しますが、フランス最前線で活躍するレ・シュルプリーズは他の宗教施設における男性の歌唱でも同作が演奏されていたであろうことを意識、中低音の男声歌唱でこれらの名曲を演奏しています。
 温もりあるテノールとバリトンの美声で描き出されるクープラン作品は、『哀歌』の作者とされる預言者エレミア自身が切々と語っているかのような説得力に満ちた演奏。
 前後や曲間では他の作曲家による作品が男声合唱で歌われ、冒頭では17世紀の南仏の作曲家ブジニャックによる峻厳な合唱曲が、容赦ない死の現実を突きつけるかのように響き、本盤の独特な音世界へと聴き手を引きずり込みます。
 
 
ALPHA1128
\3100
エヴァ・ザイシク(メゾ・ソプラノ)
Rebelle 立ち向かう女

 1. フェルディナン・ポワズ(1828-1892):誰もが知るコロンビーヌ
  (歌劇《恋の驚き》〔1877〕第2幕より)
 2. アンブロワーズ・トマ(1811-1896):あそこに彼女が
  (歌劇《ミニョン》〔1866〕第2幕より)
 3. ジョルジュ・ビゼー(1838-1875):ハバネラ「恋は野の鳥」
  (歌劇《カルメン》〔1875〕第2幕より)
 4. ルイ・デフェス(1819-1900):恋と悦楽の夜
  (歌劇《フェルナンドの結婚》〔1878〕第1幕より)
 5. ジャック・オッフェンバック(1819-1880):ごらんなさい、褐色の夜に 
   (歌劇《ファンタジオ》〔1872〕第1幕より) 
 6. ヴィクトール・マッセ(1822-1884):間奏曲
  (歌劇《フィオール・ダリザ》〔1866〕第5幕より)
 7. マッセ: 母はさすらう民の出で
  (歌劇《フィオール・ダリザ》第3幕より)
 8. エルネスト・ギロ(1837-1892):クリスマスよ!もう!
  (歌劇《ピッコリーノ》〔1876〕第1幕より)
 9. トマ: 君よ知るや南の国(歌劇《ミニョン》第1幕より)
 10. ビゼー: セギディーリャ「セビーリャの砦近くの酒場で」
  (歌劇《カルメン》第1幕より)
 11. エミール・パラディール(1844~1926):前奏曲
  (歌劇《行きずりの男》〔1872〕より)
 12. パラディル: 愛しい恋人よ(歌劇《行きずりの男》より)
 13. ジュール・マスネ(1842-1912):眠れ、友よ
  (歌劇《バザンのドン・セザール》〔1872〕第2幕より)
 14. アルベール・グリザール(1808-1869):え!負けてしまったの?
  (歌劇《ポルシュロン地区》〔1850〕第3幕より)
 15. オッフェンバック:美しさは天からの授かりもの
  (歌劇《ロビンソン・クルーソー》〔1867〕第3幕より)
 16. ジュール・コーエン(1830-1901):
  意気地なし!誰が助けるものですか
   (歌劇《ジョゼ=マリア》〔1866〕第2幕より
エヴァ・ザイシク(メゾ・ソプラノ)
フランス国立リール管弦楽団
ピエール・デュムソー(指揮)

 録音: 2024年9月4-7日 新世紀音楽堂(オーディトリアム・ドゥ・ヌーヴォー・シエクル)、リール(フランス北東部ノール地方)
 収録時間: 61分

 【ザイシクの快挙! 初演150周年に寄せ、最初のカルメン役歌手が見た地平に迫る】
 2025年に初演150周年を迎えるフランス・オペラの最高峰、ビゼーの《カルメン》。
 その初演歌手セレスティーヌ・ガリ=マリエ(1837-1905)は、日本でも大正期以来「君よ知るや南の国」で知られてきたトマの傑作歌劇《ミニョン》(1866)初演時の表題役も歌っていた大物メゾ・ソプラノでした。
 
 他にもオッフェンバックや若きマスネなど、第二帝政~第三共和政期を代表するフランスの歌劇作曲家たちが続々と新作初演を任せたガリ=マリエに敬意を表し、その活動歴を彩った作品からのアリアを集め彼女の在りし日の輝きを蘇らせたのは、フランス・バロックの名解釈者として最前線の指揮者たちから絶大な信望を集めるエヴァ・ザイシク!
 歌詞と旋律線を明瞭に伝える衒いない歌声をしなやかに操り、カルメンと同じく何者にも縛られず運命に立ち向かう女主人公たちを活き活きと描き出します(アルバム表題はカルメンのハバネラ「恋は野の鳥L'amour est un oiseau rebelle」に由来)。
 ポワズやデフェスら生前の人気に比して滅多に作品が録音されない重要歌劇作曲家たち、またパルディルやマッセなど静々と再評価されつつある名匠たちの「これぞ舞台音楽」ともいうべき芸術性に触れられるのも嬉しいところ。
 ボルドー歌劇場でのドビュッシー《ペレアスとメリザンド》全曲録音(ALPHA752/国内仕様盤NYCX-10240)で好評を博したピエール・デュムソーも、リール管弦楽団を絶妙のドライブ感で率いてザイシクの歌を丁寧に彩り、各作品の魅力を十全に伝えてくれます。
 





B RECORDS

LBM074
\3100
ディラン・コーレイ率いるフリヴォリテ・パリジェンヌ
 レイナルド・アーン: バレエ音楽「青い神」


 レイナルド・アーン(1874-1947):
  「青い神」 一幕のバレエ音楽
   台本...ジャン・コクトー
    (協力...フェデリコ・デ・マドラーソ・イ・オチョア)
フリヴォリテ・パリジェンヌ管弦楽団
ディラン・コーレイ(指揮)

 録音: 2023年9月21日 シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス・ド・ソワソン(ライヴ/終演後の拍手歓声入り)
 収録時間: 47分

 【コクトー&アーンによる幻のバレエ「青い神」】
 レイナルド・アーンがディアギレフ率いるバレエ・リュスのために作曲した『青い神』は、初演当時22歳のジャン・コクトーの手によるヒンドゥー教の伝説に基づいた物語。
 若い娘が、愛する青年が寺院の僧侶になるための儀式を妨害したため、魔物に捕らえられ処刑されようとするところ、青い神と女神が蓮の花から現れて笛を奏でて魔物を鎮め、彼女を助けるというもの。
 音楽はエキゾチックな主題を持ちつつも紋切り型の異国情緒に陥らぬため、フランス近代ならではの半音階的な動きや旋法的な技法に実験的なポリフォニーも取り入れるという、ディアギレフの要望に応じた画期的なものでしたが、当時は観衆の理解を得ることが出来ず、バレエ・リュスの他のレパートリーとは趣が大きく異なったこともあり、初演は大きな失敗に終わってしまいました。
 これはニジンスキーが大きく注目された『牧神の午後』初演のわずか2週間前、フォーキンの『ダフニスとクロエ』の3週間前のこと。
 翌年には『春の祭典』が大きなスキャンダルとなり、『青い神』はレパートリーから外され、その後陽の目を見ることはありませんでした(コクトーは初演失敗後ディアギレフに「僕を驚かせてごらん」と挑発され一念発起、5年後にはサティ作曲の『パラード』で大スキャンダルを呼び起こすことになります)。
 アーンの手による音楽は70人以上のオーケストラを要する大規模なものでしたがバレエと共に封印され、バレエ・リュスの他のレパートリーが音楽だけでも現在世界中で演奏されるにもかかわらず、フランス国内ですらこれまで演奏されてきませんでした。
 今回発売となるライヴ録音で、その音楽が実験的要素と音楽的魅力を両立させた、たいへん聴き応えのあるものであることが証明されることでしょう。
 ディラン・コーレイ率いるフリヴォリテ・パリジェンヌの好演も相まって、不当に忘れられた作品の魅力が最大限引き出された注目の一枚です。

 


 出演...ワツラフ・ニジンスキー ほか、振付...ミハイル・フォーキンで1912年5月13日シャトレ座で初演
 





DIVINE ART

DDX 21123
\2800
ヘザー・トゥアク(チェロ)&三角よう子(ピアノ)
 鏡の中で 女性作曲家の音楽
ヘザー・トゥアク(チェロ)
三角よう子(ピアノ)
 1-4. リズ・ディルノット・ジョンソン(1964-):In the Mirror 鏡の中で(2022-23)
  1. For Hester/2. Jigbaredosh/3. Lacrimosa/4. On Malvern Hill
 5. ジェシー・モンゴメリー(1981-):Peace 平和*(2020/2023 チェロとピアノ編)
 6. ドブリンカ・タバコヴァ(1980-):
  Whispered Lullaby ささやかれし子守歌*(2006/2022チェロとピアノ編)
 7. ジェニファー・ヒグドン(1962-):Nocturne 夜想曲(2006)
 8. ジョセリン・マードック(1969-):Halcyon(2003)
 9. エステル・マギ(1922-2021):Psalm 詩篇(1991)
 10. バーバラ・ヘラー(1936-):Lalai(1989)
 11. ジーン・クルサード (1908-2000):When Music Sounds 音楽が鳴る時(1970)
 12. クルサード:Sarabande サラバンド(1947)
 13. エリザベス・マコンキー(1907-1994):Vigil from Divertimento(1941-43)
 14. マーガレット・フービッキ(1915-2006):Lonely Mere 孤独な湖(作曲年不詳)
 15. アイヴィ・パーキン:アリア - チェロとピアノのための3つの小品より(1934)
 16-18. ナディア・ブーランジェ(1887-1979):3つの小品(1914)
  16. I. Modere/17. II. Sans vitesse et a l'aise/
  18. III. Vite et nerveusement rythme

 録音:2022年7月12-14日 Wyastone Concert Hall,Monmouth
 総収録時間:66分

 英国を中心に活躍するグリニッジ・トリオのチェリスト、ヘザー・トゥアックとピアニスト、三角ようこが演奏する現代の女性作曲家による内省・癒し・希望をテーマにした作品を集めたアルバムです。
 新型コロナウイルスのパンデミックの最中に始まったこのプロジェクトは、病を乗り越えた三角においても特別な1枚になりました。
 アルバムの中心となるリズ・ディルノット・ジョンソンの「鏡の中で」は、喪失と再生をテーマにした4楽章の作品。
 ジェシー・モンゴメリーの「平和」はパンデミック中 に作曲されたヴァイオリンとピアノのための曲。アルバムのためにチェロとピアノ用に編曲されました。
 タバコヴァの「ささやく子守唄」はゲーテの『ファウスト』に触発 された作品で、フービッキの「孤独な湖」はモルバーン丘陵の美しい風景が描かれています。
 他にはヒグドン、マコンキーやブーランジェらの作品も収録。女性 作曲家の創造性を称えたこの1枚は、音楽の持つ慰めとインスピレーションの力を証明するものと言えるでしょう。

 
 





METIER


MEX 77123
\2800
カウイー:ピアノ・ソナタ第1番-第3番
 エドワード・カウイー(1943-):
  1. ソナタ第1番 Igneous 火成岩
  2. ソナタ第2番 Sedimentary 堆積岩
  3-15. ソナタ第3番 Metamorphic 変成岩
   3. I. Theme - Protolith(s)
   4-15. II. Metamorphosis 1- XIII. Metamorphosis 15
 全て世界初録音
ロデリック・チャドウィック(ピアノ)

 録音:2023年9月30日、10月1日 Ayriel Studios
 総収録時間:84分

 自然界の地質学的プロセスにインスパイアされた3部作ソナタを収録したカウイーのアルバム。
 3つのソナタにはそれぞれ岩石 の名が付されており、ソナタ第1番「火成岩」は、火山の爆発的エネルギーとマグマの流れを表現。
 第2番「堆積岩」 は、岩 石の層状化と変容を描き、第3番「変成岩」は、熱と圧力による変容を変奏曲で探求、壮大なクライマックスを迎えます。
 チャドウィックは全曲を力強く演奏。カウイーの音楽が持つ複雑なディテールとダイナミズムを見事に表現しています。

 
 
 

MEX 77212
(2CD)
\3500
LEAPS & BOUNDS ランス・ヒュームの音楽
 ランス・ヒューム:
 【Disc A】
  1-3. Sirens' Song
   1. I. Distant Voices
   2. II. Dire Straits
   3. III. The Beckoning Horizon
  4. Wildcat
  5. An Eternal Flame
  6. JethroZen
  7. Caritas Abundat: Setting the Diamond
 【Disc B】
  1. Leaps & Bounds
  2. Bonfire Bacchanal
  3. Anna's Candle
  4. Slapdash Redux
  5-7. Appalachian Advent
   5. I. I Wonder As I Wander
   6. II. As Joseph Was A'Walking
 7. III. Come Thou Long Expected Jesus
 8-11. Sax Attractor
  8. I. Attractor pas de deux
  9. II. Romance Attractor
  10. III. Toccata Attractor
  11. IV. Fugettino and Attractor
ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団...CD1:1-3
ミケル・トムス(指揮)...CD1:1-3
Wildcat 9 サクソフォン・オーケストラ...CD1:4
アイダ・ビーラー(ヴァイオリン)...CD1:5
エリカ・ボイセン(フルート)...CD1:6
ジョン・コヴァッチ(エレクトリック・ギター)...CD1:6
クララ・オブライエン(メゾ・ソプラノ)...CD1:7、CD2:5-7
ティモシー・ホリー(チェロ)...CD1:7
メリーランド大学ウインド・オーケストラ...CD2:1
マイケル・ヴォッタ(指揮)...CD2:1
ローラ・スティーヴンス(フルート) 他...CD2:2-3
アンソニー・テイラー(クラリネット)...CD2:2-3
アレクサンダー・イザーマン(チェロ)...CD2:2-3
ステファニー・ウィロー・パターソン(ファゴット)...CD2:2
アビゲイル・パック(ホルン)...CD2:2
マージョリー・バグリー(ヴァイオリン)...CD2:2
スコット・ロウルズ(ヴィオラ)...CD2:2
ランス・ヒューム(指揮)...CD2:2 他
ポポカテペトル・パーカッション・デュオ...CD2:4
ジェイムズ・ダグラス(ピアノ)...CD2:2、5-11
スーザン・ファンチャー(ソプラノ・サクソフォン)...CD2:8-11 他

 総収録時間:約110分

 ランス・ヒュームは、作曲家・指揮者として世界的に活躍、多彩なスタイルによる彼の作品はアメリカ、ヨーロッパ、アジア、南 米で演奏され高く評価されるとともに、アレンジャー、教育者としても活躍しています。
 このアルバムは、ヒュームの作品を包 括的に紹介することで、彼の独創的な作曲技法、多文化的視点を浮き彫りにします。
 アルバムにはホメロスの『オデュッセイ ア』に基づく交響的三部作「「Sirens' Song」やサクソフォンアンサンブルのための「Wildcat」、ロック風フルートと尺八の響 きの融合を表現した「JethroZen」をはじめ、民俗音楽の要素を採り入れた曲、数学的な構造を音楽に応用した曲、ヒル デガルト・フォン・ビンゲンの聖歌と電子音響を融合させた「Setting the Diamond」など多彩なアプローチによる作品が 収録されています。
 





NAXOS



8.579141
\2100
ニューヨークを拠点に活動するウクライナ出身のアレクセイ・ショール
ショール:作曲家のノート 第3集

 アレクセイ・ショール(1970-):
  1-10. ピアノと管弦楽のための組曲第3番
   「幼年時代の思い出」 (2019) 
    (ピアノと弦楽オーケストラ版 2021)
     1. I. Chasing Fireflies ホタルを追いかけて/
     2. II. Blooming May 花咲く五月/
     3. III. Sandbox 砂場/4. IV. Hourglass 砂時計/
     5. V. Last Days of Summer 夏の終わりの日々/
     6. VI. Naivete 純真さ/7. VII. Coming of Age 成人/
     8. VIII. Melancholy 憂鬱/9. IX. First Love 初恋/
     10. アンコール – マリオネット・ワルツ
  11-13. ヴェルディアーナ –
   ジュゼッペ・ヴェルディの主題による幻想曲(2015)
    (クラリネットと弦楽オーケストラ版 2022)
     11. I. Il Sambatore/12. II. Un Bossa in maschera/
     13. III. Don Tangoletto
  
 全て世界初録音
レミ・ジュニエ(ピアノ)...1-10
ファブリツィオ・メローニ(クラリネット)...11-13
キーウ・ヴィルトゥオージ
マッシミリアーノ・カルディ(指揮)...1-10
ダニエル・ライスキン(指揮)...11-13

 録音:Teatro Marrucino, Chiet(イタリア) 2023年3月26日...1-10 2023年3月28日...11-13
 総収録時間:62分

 現在ニューヨークを拠点に活動するウクライナ出身のアレクセイ・ショール。
 彼の作品は、国際的に活躍する音楽家たちによって、多くの演奏や録音が行われています。この『作曲家のノート 第3集』にはショールの3作品を収録。
 「幼年時代の思い出」は、もともと14楽章で構成されていたピアノ曲を、オーケストラと共演するために9楽章の組曲にアレンジしたもの。
 幼少から青年、成人へと至る過程での思い出をたどりつつ心の成長も音で描く、物語的な構成です。
 冒頭の「ホタルを追いかけて」は、軽快なテンポと遊び心のあるやり取りが特徴で、好奇心と興奮を象徴。
 続く「花咲く五月」は、流れるようなメロディーと豊かなハーモニーで春の美しさを表現します。
 「砂場」は、活気あるリズムと鮮やかなオーケストレーションが子供の想像力を描き「砂時計」は時間の経過を象徴する内省的な雰囲気が漂います。
 「夏の終わりの日々」はメランコリックな雰囲気で、過ぎ去る日々への郷愁を表現。
 「純真さ」はシンプルなテクスチャと和声で子供時代の無邪気さを強調し「成人」ではドラマティックなクライマックスを展開。「憂鬱」は組曲の中で最も内省的な楽章となり、最後の「初恋」でロマンティックで情熱的な結末を迎えます。
 「マリオネット・ワルツ」 は、組曲のアンコールとして機能し、ワルツのリズムを基に親しみやすいメロディーを展開。軽やかながらも抒情的であり、聴き手の心に余韻を残します。
 2013年のエリザベート・コンクールでギルトブルグに次ぐ第2位となり、国際的に活躍、日本でも人気のあるレミ・ジュニエが作品にふさわしい洒落っ気と抒情味のある演奏を聴かせます。
 
 ラテンアメリカ・ツアーの際に作曲された「ヴェルディアーナ」はジュゼッペ・ヴェルディへのオマージュ作品。
 ヴェルディの《イル・トロヴァトーレ》《仮面舞踏会》《ドン・カルロ》《リゴレット》から有名なメロディーのいくつかを、サンバ、ボサノバ、タンゴなどのラテンスタイルにアレンジ。
 クラシック音楽の愛好家にも一般のリスナーにも同様にアピールする、親しみやすい作品が生まれました。
 かつてミラノ・スカラ座管弦楽団の首席クラリネットを務め、ヴェルディの旋律に人一倍親しんでいるメローニが歌心のあるソロを聴かせます。
 
 


8.559955
\2100
グラミー賞受賞作曲家、マイケル・ドアティ
ドアティ:ブルー・エレクトラ 他

 マイケル・ドアティ(1954-):
  1-4. ブルー・エレクトラ –
   ヴァイオリンとオーケストラのための(2022)
    1. I. Courage 勇気 (1928)/2. II. Paris パリ(1932)/
    3. III. From an Airplane 飛行機から(1921)/
    4. IV. Last Flight 最後のフライト(1937)
  5. Last Dance at the Surf 
   サーフでのラスト・ダンス - オーケストラのための(2021)
  6-8. 新世界へ - オーケストラのための(2019)
   6. I. Moonrise 月の出/7. II. One Small Step 小さな一歩/
   8. III. Splashdown 着水
アン・アキコ・マイヤース(ヴァイオリン)...1-4
エリッサ・ジョンストン(ソプラノ)...6-8
オールバニ交響楽団
デイヴィッド・アラン・ミラー(指揮)

 録音:Troy Savings Bank Music Hall, Troy(USA) 2023年4月24日...1-4 2023年11月11-12日...5-8(ライヴ)
 総収録時間:62分

 グラミー賞受賞作曲家、マイケル・ドアティの『飛行』にまつわる作品集。
 「ブルー・エレクトラ」 は、女性飛行士アメリア・イアハートの波乱に満ちた人生と、謎の失踪に着想を得たドラマティックなヴァイオリン協奏曲。
 イアハートは、1932年に女性として初めて大西洋単独横断飛行を成功させ、1937年には赤道上世界一周に挑戦しましたが、南太平洋上で消息を絶ちました。
 曲のタイトルは、彼女の愛機「ロッキード・エレクトラ10E」に由来し、4つの楽章では勇気や挑戦など、彼女のさまざまな心情が描かれています。
 独奏は名手アン・アキコ・マイヤース。見事なヴァイオリンを披露します。「サーフでのラスト・ダンス」 は、ロックンロールの伝説的シンガーソングライター、バディ・ホリーを題材にした作品です。
 ホリーは1959年、最後のツアー「ウィンター・ダンス・パーティー」の11日目にアイオワ州クレアレイクの「サーフ・ボールルーム」でパフォーマンスを行い、その数時間後、飛行機事故により悲劇的な死を遂げました。
 この曲はホリーの想い出に捧げられています。「新世界へ」 は、アポロ11号による人類初の月面着陸を記念した作品。
 トラック6冒頭にはケネディ大統領による「我々は月に行くという選択をした」というスピーチとアポロ11号発射の際のカウントダウンの記録音声、トラック7冒頭にはアポロ11号のニール・アームストロング船長の「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」という有名な記録音声が使われています。
 グラミー賞受賞指揮者デイヴィッド・アラン・ミラーが指揮するオールバニ交響楽団の演奏で。
 
 
8.574624
(2CD)
\2900
ヘンデル:オラトリオ「復活」
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  オラトリオ「復活」 HWV 47(1707)
   全2部
    台本:カルロ・シジズモンド・カペーチェ
 【CD1】
  1-25. 第1部
 【CD2】
  1-26. 第2部
天使...カリン・ティニー(ソプラノ)
マグダラのマリア...
 フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(ソプラノ)
クロパの妻マリア...
 ラファウ・トムキェヴィチ(カウンターテナー)
聖ヨハネ...シム・ヨンソン(テノール)
ルシファー...
 ダヴィッド・オシュトレク(バス・バリトン)
ハレ・ヘンデル祝祭管弦楽団
アッティリオ・クレモネージ(指揮)

 録音:2023年3月8-10日 Grosser Saal, Volkspark Halle(ドイツ)
 総収録時間:107分

 ヘンデルの「復活」は、1707年に作曲された彼の初の宗教的オラトリオ。キリストの受難から復活までの出来事を扱っており、劇的な音楽が特徴です。
 中でもキリストの死を悼む歌と天使とルシファーの激しい応酬が聴きどころ。
 ヘンデルはカペーチェの台本からインスピレーションを得て、多彩な楽器編成による輝かしくドラマティックな音楽を書きあげており、1708年4月の初演時にはアルカンジェロ・コレッリが指揮者を務め、聴衆や批評家の間でセンセーションを巻き起こしました。
 しかし、この上演に女性歌手マルゲリータ・ドゥラスタンティが参加したため、当時のローマの規則に反すると教皇クレメンス11世から戒告を受けています。
 とはいえ、ヘンデルはこの作品を気に入っていたようで、モチーフやセクションを後の歌劇やオラトリオに転用しています。
 ヘンデルをはじめとするバロック・オペラをレパートリーにするマッズーリやトムキェヴィチの生き生きとした歌唱に加え、指揮者アッティリオ・クレモネージが1708年にローマで行われたこの作品の初演について広範囲にわたる研究を行い、その成果を演奏に生かしています。
 
 
8.559959
\2100
シエッラ:室内楽とピアノ作品集
 ロベルト・シエッラ (1953-):
  1-6. Six Intervening Periods of Time
   6つの介在期間(2019)*
    1. No. 1. Rapido/2. No. 2. Lento/3. No. 3. Veloz/
    4. No. 4. Preciso/5. No. 5. Moderado/6. No. 6. Furioso
  7-13. Piezas Cortas 小品集(2018)*
  14-17. ヴァイオリン・ソナタ(2010)*
  18-25. Piezas Intimas 親密な小品(2017)
   18. No. 1. Lento/19. No. 2. Veloz/20. No. 3. Ritmico/
   21. No. 4. Brillante/22. No. 5. Veloz/
   23. No. 6. Misterioso/24. No. 7. Lento/25. No. 8. Vivo
  26-28. ヴィオラ・ソナタ第1番(2016)*
  29-32. Fuego de angel 天使の炎(2011)*
   29. I. El angel y las sombras: Moderado, pero muy expresivo
   30. II. Misteriosa danza: Danzante
   31. III. La vision del angel: Expresivo
   32. IV. Fuego: Con ritmo y pasion
 *...世界初録音
コンティニューム(アンサンブル)
シェリル・セルツァー、
ジョエル・サックス(指揮)
モーラン・カッツ(クラリネット)...1-6
ルネ・ジョルス(ヴァイオリン)...14-17、29-32
ステファニー・グリフィン(ヴィオラ)...1-6、26-32
クリスティーナ・レイコ・クーパー(チェロ)...29-32
シェリル・セルツァー(ピアノ)...26-28
ジョエル・サックス(ピアノ)...1-25、29-32

 録音:2021年-2024年 Oktaven Audio, Mt. Vernon, ニューヨーク(USA)
 総収録時間:76分

 ラテン・グラミー賞の受賞経験がある作曲家ロベルト・シエッラ。カリブ音楽と独創的なモダニズムが融合した作風は世界的に評価されています。
 このアルバムには彼のおよそ10年にわたる作品が収録されており、時間の概念やソナタ形式の革新的な応用、ラテン・アメリカ音楽のイメージ喚起といったテーマが探求されています。
 聴き手に「音楽は時間を刻むものなのか、それとも時間を変容させるものなのか」と問いかける「6つの介在期間」、シェリル・セルツァーとジョエル・サックスのために作曲された様々な音楽的アイデアが生かされた「小品集」、作曲者が過去10年間にわたって追求したソナタ形式によるヴァイオリン・ソナタ、その形式を更に発展させたヴィオラ・ソナタ第1番。
 どちらのソナタにもラテンのリズムが用いられています。
 ニューメキシコ州の地名"エンジェルファイア"からインスパイアされた「天使の炎」は、ルネサンス期や植民地時代のラテンアメリカの宗教画に見られるような、善と悪の天上の戦いを想起させます。
 1983年のプエルトリコでのツアー以来、シエッラとコンティニュームは良好な関係を保ち、数多くの彼の作品を初演、録音。
 またメンバーのチェリスト、クリスティーナ・レイコ・クーパーはデュオ「クリスティーナ・アンド・ローラ」での活躍も知られています。
 





SOLO MUSICA



SM476
\2600
ポール・メイエやオリヴァー・トリンドルら名手たちが登場
 ショイブレ:クラリネット協奏曲、交響的協奏曲 他

 1-3. クラリネット協奏曲 Op. 46(1961/69 改訂)
 4. 交響的協奏曲 弦楽オーケストラと
  オブリガート・ピアノのための Op.33 (1949/73 改訂)
 5-7. 2つの独奏ヴァイオリンと
  弦楽オーケストラのための音楽 Op.18 (1935-50/78 改訂)
ポール・メイエ(クラリネット)...1-3
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)...4
マティアス・リンゲンフェルダー
 (ヴァイオリン)...5-7
ニナ・カルモン(ヴァイオリン)...5-7
シンフォニエッタ・リーガ
アレクサンダー・メルツィン(指揮)

 録音:2024年6月5-7日 Reformationskirche, リーガ
 総収録時間:60分

 スイスの作曲家ハンス・ショイブレの作品集。ドイツ人の両親の下に生まれたショイブレは、幼い頃から音楽に接し作曲も行っていました。
 20歳を過ぎた頃からライプツィヒに留学、ピアノと作曲を学び、歌劇場ではマーラーとヒンデミットの作品に魅了されたといいます。
 1930年からはフリーの作曲家として活躍。生涯に50作以上を作曲、その中には26作の歌劇も含まれています。
 このアルバムには協奏的作品を3作収録。

 「クラリネット協奏曲」は1959年から62年の作品で、翌年63年に初演されました。
 多拍子の技法や旋法和声を駆使しながら、軽快な旋律が溢れています。
 
 単一楽章3部構成の「交響的協奏曲」は、1949年の作品。数度の改訂を経て1977年にチューリッヒ・トーンハレで初演されました。
 
 「2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための音楽」は彼の初のヴァイオリン協奏曲でしたが、戦時中に自筆譜やオーケストラ・パートが失われ、1950年にショイブレ自身が草稿から再構成し、1978年までに3度改訂を加えられています。
 新古典的な様式の中にバロックのコンチェルト・グロッソの影響が感じられる技巧的な作品です。
 ポール・メイエやオリヴァー・トリンドルら名手たちが顔を揃えた見事な演奏も聴きどころ。

 
 
 


SM475
\2600
600本以上もの映画音楽も作っているドイツの作曲家
 エンヨット・シュナイダー:交響曲第8番、協奏曲集

 エンヨット・シュナイダー(1950-):
  1-5. ヴァイオリン協奏曲「鳥たち – 知識と魔術」
   1. Birth of the Universe from spiral and bird's egg
   2. Raven & Crow – Nigredo the Blackness
   3. The Swan – Albedo the White
   4. The Peacock – the dazzling astral world
   5. The Crane Dance – Ritual and Soul Flight
  6-11. ヴィオラ協奏曲
   「Fatal Harmonies of black Sweetness
    暗黒の快楽の死に至るハーモニー –
     ジェズアルドの"Moro, lasso, al mio duolo
      悲しや吾は死す"による変奏曲」
       6. Prologo – armonie mortali
       7. Cantilena – la belezza di Maria d'Avalos
       8. Ballo Mortale (I)
       9. Ricercare
       10. Ballo Mortale (II)
       11. Passacaglia Della Morte –
        morire d'asfissia su un'altalena
  12-17. 交響曲第8番「鐘 - 無限への架け橋」
   12. Urklang aus dem Reich des Morgens
   13. Duft der Glockchen-Karawanen, Tanz und Rosen
   14. Klang der Gotter-Schrecken der Damonen
   15 The Bells-Eine Hommage an William Byrd
   16 Sehnsucht-Gedicht
   17. Finale: Dona Nobis Pacem
 全て世界初録音
フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)...1-5
アレクシア・アイヒホルン(ヴィオラ)...6-11
ユリア・ゾフィー・ヴァグナー(ソプラノ)...12-17
クラングフェルヴァルトゥング合唱団...12-17
ボーデン・フィルハーモニー管弦楽団
ガブリエル・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音:2024年7月1-5日
 録音場所:不明
 総収録時間:81分

 1950年生まれのエンヨット・シュナイダーは、オペラや交響曲をはじめとした多くの作品を世に送るとともに、なんと600本以上もの映画のための音楽も作って いるドイツの作曲家。
 このアルバムに収録された3つの作品は、「無限」という視点を通じて解放と transcendence(超越)を表現したものです。
 ヴァイオリン 協奏曲「鳥たち - 知識と魔術」は、鳥の象徴性を通じて、進化・神・自由とのつながりが描かれています。
 第3楽章の「白鳥」は、カザルスが愛奏したカタロ ニア民謡の「鳥の歌」の旋律に基づいた、シュナイダーによる平和へのメッセージ。
 ヴィオラ協奏曲はカルロ・ジェズアルドの音楽を基に、存在の矛盾と光と影の 対比を主題とした作品です。
 「交響曲第8番」は、2015年に出版された「鐘の文化史を巡る旅」にインスパイアされたソプラノ・ソロと合唱を伴う大規模な 作品で、鐘の音を通じて人々の目覚めと無限への導きが表現されています。
 鐘にまつわる古代中国の詩人張継やルーミーの詩が紹介され、鐘の音が持つ 悪魔的な響きの描写が続き、第4楽章ではウィリアム・バードへの賛辞が描かれます。
 第5楽章はドイツの詩人、オットー・ユリウス・ビーアバウムの詩「憧れ」 で鐘の神秘性が歌われ、最後はフリードリヒ・シラーの詩「鐘」でクライマックスを迎えます。
 





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SWR MUSIC



SWR19164CD
\2800→\2590
ベルティーニ&シュトゥットガルト放送響の音源発掘
 マーラー:交響曲第5番


 1-5. グスタフ・マーラー(1860-1911):
  交響曲第5番 嬰ハ短調第I部
   1. 第1楽章
    葬送行進曲 悠然とした歩みで、厳格に、葬列のように
   2. 第2楽章 嵐のように荒々しく、この上なく激しく第II部
   3. 第3楽章 スケルツォ 力強く、速すぎずに第III部
   4. 第4楽章 アダージェット きわめてゆっくりと
   5. 第5楽章 ロンド・フィナーレ アレグロ
シュトゥットガルト放送交響楽団
ガリー・ベルティーニ(指揮)

 録音:1981年3月20日(ライヴ) シュトゥットガルト、リーダーハレ
 総収録時間:68分

 ベルティーニ&シュトゥットガルト放送響の音源発掘シリーズに待望のマーラーが登場!
 ガリー・ベルティーニは首席指揮者を務めたケルン放送交響楽団のイメージが強いですが、シュトゥットガルト放送響にも1978年の初共演以来繰り返し招かれ、1996年には日本ツアーも行っています。
 ここにCD化されるのは1981年のマーラー5番のライヴ。現地で大きな評判となり、シュトゥットガルト放送響の特典盤として限定頒布されたことのある演奏です。
 ベルティーニのマーラー解釈は、徹底したリハーサルを経てマーラーの複雑なスコアを明晰に音にすることで、作品自体に語らせるようなものでした。
 ここに収められた演奏も指揮者の統率が細部まで行き届いている印象がありますが、それが窮屈さではなく解放感につながっています。
 アダージェットにおける息長く高揚を続ける音楽の明晰さと力強さ、その果てに訪れるクライマックスの輝かしい官能性はベルティーニならでは。
 録音は少ないマイクによるものか、各楽器の分離はいま一つですが、オーケストラ全体で作る響きはよく感じられます。
 ベルティーニ・ファンにとっては1990年のケルン放送響盤との比較も興味深いでしょう。

 演奏時間比較
  シュトゥットガルト放送響(1981) 12:33/14:27/16:43/11:05/13:36
  ケルン放送響(1990) 11:15/14:46/17:18/10:05/14:25
 




<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL 00831
(3HQ HYBRID)
\8800
尾高忠明(指揮)&大阪フィル
 メンデルスゾーン:交響曲全集《3枚組》


 メンデルスゾーン:
  [Disc1]
   交響曲第1番ハ短調作品11
   交響曲第4番イ長調作品90「イタリア」
   序曲「静かな海と楽しい航海」作品27
  [Disc2]
   交響曲第2番変ロ長調作品52「讃歌」
   序曲「ルイ・ブラス」作品95
  [Disc3]
   交響曲第3番イ短調作品56「スコットランド」
   交響曲第5番ニ短調作品107「宗教改革」
   序曲「フィンガルの洞窟」作品26
尾高忠明(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

盛田麻央(ソプラノ)※
隠岐彩夏(ソプラノ)※
吉田浩之(テノール)※
大阪フィルハーモニー合唱団※
 (合唱指揮:福島章恭)

 2023年6月8日(Disc1) 、8月25日(Disc1&3) 、11月9日(Disc3) 、2024年2月15日(Disc2) 大阪・ザ・シンフォニーホールにて収録

 待望の、交響曲全集完成! これは、2 0 2 3 年夏から2024年の初頭にかけて行われた、尾高忠明と大阪フィルによるメンデルスゾーン・ チクルスのライヴ記録です。
 この作曲家のチクルスは、 マエストロ尾高にとっても、大阪フィルにとっても初の試みであり、両者にとって満を持してのシリーズでもありました。
 確信にみちたマエストロの棒は、内側 からの熱気にあふれ、オケも重心低い堂々たる響きで これに応えています。
 序曲3曲も聴きもので、これはコ ンビの結びつきと深化を物語る、新たなモニュメント となりました。
 
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OVCL 00822
(HQ HYBRID)
\3850
井上道義新ショスタコーヴィチ全集Vol.7
 読売日響との第5 番のライヴ

  ショスタコーヴィチ:
   交響曲第5番ニ短調作品47
井上道義(指揮)
読売日本交響楽団

 ショスタコーヴィチの深遠な音楽世界を熟知し、その真髄を引き出してきた井上道義が取り組んできた交響曲全曲録音のシリーズ第7弾。
 今回収められたのは、2022年に読売日本交響楽団との共演で行われた第5 番のライヴ録音です。
 これまでソ連体制に関連付けて語られることが多かったこの作品には、作曲家自身 の恋愛にまつわる深い感情が隠されているという新たな解釈の存在も明らかになりました。
 この視点を踏 まえ、井上は誠実かつ情熱的に演奏を主導。楽曲の内面に深く迫った熱いタクトに、読響は卓越した技術 と精緻なアンサンブルで応え、楽曲に込められた激しくも美しいパッションを余すところなく表現。聴く 者の心に響く一枚が誕生しました。
 
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OVCL 00859
(HQ HYBRID)
\4514
2024年5月
円熟を深めるコバケンによるマーラー

 小林研一郎(指揮)&ロンドン・フィル
  マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
小林研一郎(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

 2024年5月11-17日ロンドン、アビー・ロード・スタジオにて収録/デジパック仕様

 小林研一郎とロンドン・フィルによるセッション録音シリーズは、2013年のチャイコフスキー交響曲集、17年のロシア音楽作品集と続き、前回の「幻想交響曲」は大きな話題を呼びました。
 そして今回、 コバケン最愛のレパートリーであるマーラーに突入!この「第5番」は長年のコンビの集大成ともいえる録音となりました。
 聴きものは、何といっても悠揚迫らぬテンポ。その一音一音噛みしめるような 歩みは、曲への痛切な想いを伝えるがごとく、雄大なスケール感を生み出しています。
 一方ロンド ン・フィルも、全セクション精度の高い重量級のサウンドで、これに呼応。朗々と歌い上げる緩徐楽 章は、特筆すべき聴きどころです。
 広いアビー・ロード・スタジオの全面に響きわたった音を、鮮や かにすくいとった名録音です。
 
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OVCL 00876
(HQ HYBRID)
\3850
ジョナサン・ノット&東京交響楽団
 ベートーヴェン、交響曲「田園」、第1番

  ベートーヴェン:
   交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
   交響曲第1番ハ長調作品21
ジョナサン・ノット(指揮)
東京交響楽団

 2019年7月27日ミューザ川崎シンフォニーホール(第1番)、2023年11月11日東京・サントリーホール(第6番)にてライヴ収録

 ジョナサン・ノット&東京交響楽団ベートーヴェン・シリーズ!

 多くのファンを魅了し熱狂させる名コンビ、音楽監督ジョナサン・ノットと東京交響楽団、 待望のベートーヴェン・シリーズが登場です。これまで両者による本シリーズは楽聖ベー トーヴェン生誕250年にあたる2020年にリリースした「第九」(OVCL-00740)のみでした。 5年ぶりとなる本盤には第6番「田園」と第1番をカップリングしました。
 音楽監督就任以来 シーズン毎に披露され、互いに成熟し探求してきたベートーヴェン像、ライヴレコーディン グならではの臨場感溢れるエネルギーはそのままに、ノットが脳裏に描くベートーヴェンの 全てがここに収められています。相思相愛の両者が魅せる必聴の一枚、お楽しみください。

 


OVCL 00873
(HQ HYBRID)
\3850
飯森範親(指揮)&日本センチュリー交響楽団
<ハイドン交響曲集Vol.27>
 第22番「哲学者」、第24番、第80番

  ハイドン:
   交響曲第22番変ホ長調Hob.I:22「哲学者」
   交響曲第24番ニ長調Hob.I:24
   交響曲第80番ニ短調Hob.I:80
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

 2023年3月31日(第22番)、 2024年3月1日(第80番)6月20日(第24番) 大阪・ザ・シンフォニーホールにて収録

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プロジェクト! 精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集Vol.27

 日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にスター トした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン のすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。
 当盤は 第30回、第34回、第36回コンサートのライヴ収録です。
 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュ リー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性で、気品 あふれるハイドンを奏でています。
 柔和で晴々とした優美な演奏 は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。
 
 


OVCL 00879
(HQ HYBRID)
\3850
飯森範親(指揮)&日本センチュリー交響楽団
<ハイドン交響曲集Vol.28>
 第21番、第25番、第98番

  ハイドン:
   交響曲第21番イ長調Hob.Ⅰ:21
   交響曲第25番ハ長調Hob.Ⅰ:25
   交響曲第98番変ロ長調Hob.Ⅰ:98
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

 2023年3月31日(第21番)、5月18日(第25番)、12月 14日(第98番) 大阪・ザ・シンフォニーホールにて収録

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プ ロジェクト! 精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集Vol.28

 日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にスター トした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン のすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。
 当盤は 第30回、第31回、第33回コンサートのライヴ収録です。
 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュ リー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性で、気品 あふれるハイドンを奏でています。
 柔和で晴々とした優美な演奏 は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。
 
















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