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≪第127号アリアCD新譜紹介コーナー≫

その3 2025/3/25~




3/28(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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LSO LIVE



LSO 0888
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ノセダ&LSO 、ショスタコーヴィチ第7弾
 ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 ト短調 Op.103『1905年』

 I. The Palace Square. Adagio 16:01
 II. The 9th of January. Allegro 20:01
 III. In Memoriam. Adagio 12:37
 IV. Tocsin. Allegro non troppo 14:28
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
ロンドン交響楽団

 ノセダ&LSO のショスタコーヴィチ第7弾は第11番!異様なまでの緊迫感

 録音:2022年11月24日、バービカン・ホール
 収録時間:63分07秒
 SACD 層:2.0 / 5.1 multi-channel

 ショスタコーヴィチの交響曲第11番は、戦争、抗議、国家が危機に瀕していた時代のさなかに書かれました。
 1905年のロシア革命の混乱と悲劇を反映しており、ショスタコーヴィチはこの第11番を「民衆について」と言ったとされています。
 作品冒頭、当時の多くの人々が感じていた陰鬱な抑圧が描かれ、徐々に正義のために闘う人々の勇気の精神が体現し始め、ショスタコーヴィチ自身の父と叔父が経験した、ロシア革命へとむかいます。
 緊迫感のある作品を、ノセダの気迫にこたえるように、LSOの面々が高い緊張感で演奏しています。
 指揮者のノセダは、歌劇場での経験も長い一方で、シンフォニー、とりわけロシアのレパートリーにも精通していることで知られます。
 LSO ともすでに録音を重ねており、ショスタコーヴィチの交響曲はこれで10 曲めの録音となります。
 
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LSO 0897
(2SACD HYBRID)
\3900→\3590
ラトル&LSO のヤナーチェク・オペラ第3弾
 ヤナーチェク:歌劇《イェヌーファ》(全3幕)

 [Disc 1] 第1幕、第2幕
 [Disc 2] 第2幕、第3幕
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ロンドン交響楽団
アグネタ・アイヒェンホルツ(イェヌーファ/ソプラノ)
キャロル・ウィルソン(ブリヤ家のおばあさん/メゾ・ソプラノ)
カタリーナ・カルネウス(コステルニチカ/メゾ・ソプラノ)
ニッキー・スペンス(シュテヴァ・ブリヤ/テノール)
アレシュ・ブリスケイン(ラツァ/テノール)

 ラトル&LSO のヤナーチェク・オペラ第3弾注目のキャストが集結。ラトルが抜群のリズムでLSO から最大出力を引き出した人間の苦悩と救済を描く《イェヌーファ》

 録音:2024年1月11&14日、バービカン・ホール
 収録時間:[Disc 1] 66分36秒 / [Disc 2] 58分38秒
 SACD 層:2.0 / 5.1 multi-channel

 名誉指揮者サー・サイモン・ラトルとLSO による《イェヌーファ》の登場。《利口な女狐の物語》(LSO-0850 / 2020年)、《カーチャ・カバノヴァー》(LSO-0889 / 2024年)に続くヤナーチェク・オペラ・シリーズ第3弾です。

 ヤナーチェクにとって3作目のオペラ《イェヌーファ》は1894年に作曲を開始、一時中断して膨大な量のモ ラヴィア民謡のコレクションの作業にあたります。
 さらに自身の娘オルガの死の病が発覚、彼女はヤナーチェ クが取り掛かっているオペラに強い興味を示します。
 ヤナーチェクはこのイェヌーファの苦しみに自身の娘の 苦しみも投影させたかもしれません。娘は上演を見届けずに亡くなり、イェヌーファのスコアには娘の思い出 に、という献辞が記されています。初演は1904 年1月に行われました。

 熱烈で壮大なオペラ《イェヌーファ》は、息苦しい小さな町での女性の限られた選択を描きます。
 従兄弟のシュ テヴァの子を未婚のまま妊娠し秘密裏に出産した主人公イェヌーファ。子の父であるシュテヴァに結婚を拒否 され、イェヌーファの継母であるコステルニチカに赤ん坊を殺められるという悲劇、最終的にはイェヌーファ に思いを寄せるラツァと人生を歩むことを決意する、というストーリーです。
 ヤナーチェクは長年、登場人物 の苦境について考え続け、彼が最終的に完成させたオペラは、日常生活の中で繰り広げられる、人間の苦悩と 救済についての物語となっています。

 ヤナーチェクは《イェヌーファ》において、登場人物のキャラクターを、その歌う音楽によって明確に区別し ています。
 歌詞は会話調となっており、ヤナーチェクは自然な抑揚を活かした旋律をつけつつ、主人公イェヌー ファは抒情性、逆にコステルニチカには棘のある好戦性をもつ音楽づくりで、そのキャラクターの違いが際立 つように設計されています。
 また、オーケストラの書法も物語を盛り上げています。さらに、ドラマ展開にあ わせたテンポの設定も緊張感や激しさを盛り上げます。
 イェヌーファを歌うアグネタ・アイヒェンホルツの傷 つきやすい若い女性の悲痛な描写や、カタリーナ・カルネウスの痛々しいほど力強いコステルニチカなど、注 目すべきキャストが集結しました。
 人間の感情がむき出しに描かれている素晴らしい音楽を、ラトルが抜群の リズムをもって、LSO の各パートから最大出力のパワーを引き出しています。

 
 
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LSO 0899
(SACD HYBRID)
\3300→\3090
パッパーノ・マジック炸裂!
 LSOとテネブレが描くラヴェル!

  ラヴェル:《ダフニスとクロエ》
サー・アントニオ・パッパーノ(指揮)
ロンドン交響楽団
テネブレ(合唱)

 パッパーノ・マジック炸裂! LSOとテネブレが描くなまめかしくも繊細、大胆に弾けるリズム、極上の肌触りのラヴェル!

 録音:2024 年4月10&11 日、バービカン・ホール
 収録時間:54 分32 秒
 SACD 層:2.0 / 5.1 multi-channel

 2024年9月よりLSO の首席指揮者に正式に就任したパッパーノ。
 2024年9月の来日公演 では、パッパーノ・マジックと称される魔法のような指揮ぶりで、音符ひとつひとつが輝いているような音色をオーケストラから引き出し、聴衆を魅了しました。
 このたびの新譜は、 ラヴェルの傑作管弦楽曲のひとつ、《ダフニスとクロエ》。ラヴェル一流の管弦楽、そして声楽アンサンブルも加わって描かれる人智を超えた不思議な力。
 パッパーノはひとつひとつの要素を繊細にきらめかせ、LSOからまさにマジックのように様々な音色を引き出していま す。

 《ダフニスとクロエ》は、素朴なヤギ飼いのダフニスと羊飼いのクロエとの、愛と憧れの物語。
 クロエが海賊に誘拐されたとき、ダフニスは助けるために高次の力を求めます。ここであら わされる自然の力は、ラヴェルの特徴である豊かなオーケストレーションと生き生きとしたメロディーで、見事に音符で描かれています。
 さらに、物語のここぞという場面でも印象的 に挿入される声楽アンサンブルは、ナイジェル・ショートによって設立され、グラミー賞にノミネートされたこともある世界最高峰の声楽アンサンブル、テネブレが担当。圧巻の存在 感を放っており、こちらも注目です。
 




ARS PRODUKTION



ARS38676
\2800
フランス生まれのヴァイオリニスト、ジャレ・ペレゴのデビュー・アルバム
追憶 ~ ブラームス&シューベルト:
 ヴァイオリンとピアノのための作品集

  ブラームス:
   ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78《雨の歌》
  シューベルト:
   ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D.934
ジャレ・ペレゴ(ヴァイオリン)
サラ・パヴロヴィチ(ピアノ)

 ブラームスとシューベルトが書いた、ヴァイオリンとピアノのためのロマンチックな作品!

 情熱的な室内楽奏者であることに加え近年は教育にも力を入れているフランス生まれのヴァイオリニスト、ジャレ・ペレゴのデビュー・アルバム。
 セイジ・オザワ松本フェスティバルへの出演歴も持つセルビアのピアニスト、サラ・パヴロヴィチの伴奏に乗せて、ロマンチックな背景を持つ2つの作品を優雅に奏でます。

 ※録音:2024年3月(カールスルーエ、ドイツ)
 
 


ARS38680
(2CD)
特別価格
\4200
親子アンサンブル、デュオ・プラセディス
 ババ・ブシ ~ ハープとピアノのための作品集

 ヨハン・シュトラウス2世:
  チクタク・ポルカ/ピツィカート・ポルカ/
  インディゴ・カドリーユ
 エドゥアルト・シュトラウス1世:全世界の喜び
 ヨハン・シュトラウス2世:帝都はひとつ、ウィーンはひとつ
 シューベルト:20のレントラー
 ヨハン・シュトラウス2声:
  親しい仲/ウィーン気質/宝のワルツ/
  酒、女、歌/千夜一夜物語/バッカス賛歌
 プロコフィエフ:シューベルトのワルツ
 クライスラー:
  愛の喜び/ウィーン風小行進曲/
  美しきロスマリン/おもちゃの兵隊の行進曲
 ガーシュウィン:バイ・シュトラウス
 ヨーゼフ・ランナー:ウィンドボナ
 シューベルト:間奏曲 ト長調
 リヒャルト・シュトラウス:ばらの騎士のワルツ
 タンスマン:ヨハン・シュトラウスのワルツによる幻想曲
 エドゥアルト・ゲルトナー:ウィーン風舞曲第2番
 ゴドフスキー:古きウィーン
 クライスラー:
  ウィーンにて/ウィーン奇想曲/
  オールド・リフレイン/真夜中の鐘/愛の悲しみ
 シューベルト:間奏曲 変ロ長調
デュオ・プラセディス
 〔プラセディス・フーク=
   リュッティ(ハープ)
  プラセディス・ジェネヴィエーヴ・フーク(ピアノ)〕

 ハープとピアノのための貴重なレパートリーを次々と世に紹介している親子アンサンブル、デュオ・プラセディスの新録音。
 今回はウィーンにまつわる様々な作品にユーモアを持って取り組み、ハープとピアノという編成の可能性を拡げながらでワルツの足跡を辿ります。

 ※録音:2025年1月6日-9日(ハンブルク、ドイツ)
 
 

ARS38513
\2800
北欧の宝物 ~ フルートとピアノのための作品集
 ハミルトン・ハーティ:アイルランドにて
 ヨハン・クヴァンダール:夜想曲 Op.56
 グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.8
 カール・ライネッケ:バラード Op.288
 ヤコブ・ゲーゼ&トーケ・ルンド・クリスティアンセン:
  タンゴ・ファンタジア
 ラウラ・ネーツェル:子守歌 Op.59
デュオ・イノウエ/ザメス
 〔カタリーナ・ザメス(フルート)、
マリ・イノウエ(ピアノ)〕

 ハンブルクで出会い、2013年から「デュオ・イノウエ/ザメス」として活動するカタリーナ・ザメスとマリ・イノウエによるフルートとピアノのための作品集。
 北欧の作曲家を中心に構成されたプログラムで、変化に富んだカラフルな音色が耳と心を楽しませてくれます。

 ※録音:2024年8月26日-27日(ベルリン、ドイツ)
 




DA VINCI CLASSICS


C01019
\2800
18世紀後半ボヘミアの作曲家
 ポコルニ:クラリネット協奏曲とクラリネットを含む室内楽集

 フランティシェク・クサヴェル・ポコルニ(1729-1794):
  2本のクラリネットとフォルテピアノ、通奏低音のためのコンチェルタンテ
  クラリネットとフォルテピアノ、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調
  クラリネットとフォルテピアノ、通奏低音のための協奏曲 変ホ長調
  2本のA管およびB♭管クラリネット、フォルテピアノ、通奏低音のための6つのメヌエット
  2本のクラリネットとチェロのためのトリオ
  2本のクラリネットと3本のホルンのためのディヴェルティメント
 
 ※クラリネット協奏曲2曲を除き世界初録音

ルイジ・マジストレッリ(クラリネット)
イタリアン・クラシカル・コンソート
 (18世紀のピリオド楽器による演奏)


 18世紀後半ボヘミアの作曲家、ポコルニのクラリネット協奏曲集!

 フランティシェク・クサヴェル・ポコルニ(1729-1794)は、18世紀後半に活躍したボヘミア出身の作曲家。
 マンハイム楽派の影響を受けた彼の音楽は独自の様式美を備えており、交響曲や協奏曲など数多くの作品が残されています。
 本アルバムに収録された2本のクラリネットのためのコンチェルタンテや2曲のクラリネット協奏曲は、18世紀に書かれたクラリネット協奏曲の中でも最も古い部類に属し、当時のクラリネット奏者ルートヴィヒ・オリヴィエとハインリヒ・マイスナーのために作曲されたと考えられています。
 さらに、ユニークな編成によるディヴェルティメントやチェロとのトリオ、2種のクラリネットによる6つのメヌエットなど、いずれもポコルニの管楽器への精通ぶりが窺えます。

 ※録音:2024年7月、9月、12月(イタリア)

 
 



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NOSTALGIA

Nostalgia2402
\2800→\2590
佐藤豊彦の愛弟子、高橋那菜デビュー
 バロック・リュート・リサイタル

 ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)/佐藤豊彦編:
  ソナタGマイナー(BWV1001)
 ロベール・ド・ヴィゼー(1650年頃-1725年頃)/高橋那菜編:
  組曲Aマイナー
 シルヴィウス・レオポルド・ヴァイス(1687-1750):
  組曲Fメジャー
高橋那菜(バロックリュート)

 佐藤豊彦の愛弟子、高橋那菜のデビュー録音!

 ☆リュートの世界的巨匠、佐藤豊彦が「素晴らしい後継者の1人」と絶賛する若きギター&リュート奏者、高橋那菜のデビュー・アルバム!
 ☆バロック・リュートとガット弦で魅惑的に綴るバッハ、ド・ヴィゼー、ヴァイスの音楽!
 ☆日本語解説付き!(解説:佐藤豊彦)

 リュート界の第一人者であり、日本が誇る世界的巨匠佐藤豊彦の自主レーベル「のすたるぢあ(Nostalgia)」から、佐藤豊彦に学んだ若きギター&リュート奏者、高橋那菜が堂々のデビュー!
 千葉県出身の高橋那菜は、2013年神奈川新人ギタリスト・オーディション第1位、2015年イーストエンド国際ギター・コンクール優勝、2017年九州ギター音楽コンクール第2位などの受賞歴を誇り、2016年にはアルゼンチン留学で本場ブエノスアイレスのギタリストたちの演奏に大きな影響を受けました。
 2021年からは九州に国内留学を行い、佐藤豊彦に師事しながらアーチリュート、バロック・リュート、通奏低音などの古楽奏法を学び、現在はバロック・リュートを主軸に、古楽と現代の音楽を繋ぐ活動に取り組んでいます。

 注目のデビュー録音では、J.S.バッハ、ド・ヴィゼー、ヴァイスの魅力的な作品をバロック・リュートとガット弦で演奏。
 佐藤豊彦が「素晴らしい後継者の1人」と太鼓判を押し、その実力を買われてNostalgiaからレコーディング・デビューを果たした次世代のバロック・リュート奏者、高橋那菜の繊細なテクニックと豊かな表現にご注目ください。
 ブックレットには佐藤豊彦によるプログラムノートやガット弦使用に関する興味深いコメント、高橋那菜によるあとがきが日本語で掲載されています。

 ※録音:2024年11月27日-28日、炎の博記念堂文化ホール(佐賀県有田町)
 プロデューサー:佐藤豊彦
 レコーディング・エンジニア:原口安裕

  
 




ONYX



ONYX4257
\2800
トルコの大企業によって創設されたボルサン・イスタンブール・フィル
 新芸術監督兼首席指揮者カルロ・テナン
  バルトーク、エネスク、コダーイ、マルティヌー:管弦楽作品集


 バルトーク:舞踏組曲
 エネスク:ルーマニア狂詩曲第1番
 コダーイ:ガランタ舞曲
 マルティヌー:ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画
ボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団
カルロ・テナン(指揮)

 カルロ・テナンを新たな芸術監督兼首席指揮者に迎えたボルサン・イスタンブール・フィル!

 ☆トルコの名門オーケストラ、ボルサン・イスタンブール・フィルに新芸術監督兼首席指揮者が就任!
 ☆濃密で活気に満ちた東欧の管弦楽作品集を熱気あふれるサウンドで聴かせる!

 トルコの大企業ボルサン・ホールディングスによって創設され、BBCプロムスにもデビューするなど同国を代表する名門オーケストラとして知られるボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団。
 Onyxレーベルからもサッシャ・ゲッツェルの指揮のもと4枚のアルバムをリリースし好評を博していたこのオーケストラは、2020年にそのゲッツェルが退いて以降芸術監督兼首席指揮者のポストが不在となっていましたが、2023年にイタリア出身の指揮者、カルロ・テナンがこの座に就任。新芸術監督兼首席指揮者との最初のレコーディングが完成しました。
 ゲッツェルとのレコーディングでも大胆かつ強烈なプログラムで絶大なインパクトを残してきたこのオーケストラの強みはカルロ・テナン体制になっても健在。
 バルトーク、エネスク、コダーイ、マルティヌーの濃密で活気に満ちた東欧プログラムを、持ち前の機動力と熱気あふれるサウンドで聴かせます。
 




BRU ZANE



BZ1060
(2CD+BK)
\6100
新録音登場
 エドゥアール・ラロ:歌劇《イスの王》

 エドゥアール・ラロ(1823-1893):《イスの王》 全3幕の歌劇
   (1888年パリ、オペラ=コミークで初演)
    台本...エドゥアール・ブロー(1836-1906)
ローゼン...ユディト・ファン・ヴァンロイ(ソプラノ)
マルガレード...ケイト・アルドリッチ(メゾソプラノ)
ミリオ...シリル・デュボワ(テノール)
カルナック...ジェローム・ブティリエ(バリトン)
イスの王...ニコラ・クルジャル(バス)
サン・コランタン...クリスチャン・ヘルマー(バリトン)
ハンガリー国立フィルハーモニ管弦楽団
ハンガリー国立合唱団
ジェルジ・ヴァシュヘジ(指揮)

 録音: 2024年1月9-11日 ブダペスト芸術宮殿ベラ・バルトーク国立コンサート・ホール
 総収録時間: 102分(60分/42分)

 【ラロの野心的オペラ、国際的なベスト・キャストによる迫真の新録音登場!】
 カルナック王子率いる隣国との戦争がついに終結しようというイスの国が舞台。和平条約の条件は、カルナック王子がイスのマルガレード王女と結婚すること。
 しかし彼女が愛していたのは、妹ローゼンの許嫁であるミリオでした。この叶わぬ恋が復讐心を煽り、やがて恐ろしい洪水を引き起こすことになります。
 歌劇での成功を目指していたエドゥアール・ラロはこの物語にインスピレーションを大いに刺激され、緊迫感あふれる劇的な展開を音楽で見事に描き出しました。
 登場人物たちは激しい情熱に突き動かされ、ワーグナーの影響を強く受けた色彩豊かなオーケストレーションがこれを支えます。
 中でもマルガレードは、フランス・ロマン派のオペラにおいて最も成功した役の一つに数えられるべき存在でしょう。
 本作は1881年の完成後演奏の機会に恵まれませんでしたが、ついに1888年パリで初演されて大成功を収め、その後フランス国内外で再演されるたびに熱狂的な反響を呼びました。
 上演時間はわずか2時間足らずでありながら、描かれる場面は実に劇的。ブルターニュの祭り、サン・コランタンの超自然的な顕現、オルガンの響きに包まれる結婚式、そしてクライマックス──その荒れ狂う表現は、圧倒的な迫力を持っています。
 1957年のクリュイタンスによるEMI盤以降、決して録音に恵まれているとは言えないこの作品に、ハンガリーから突如新録音が登場。フランス勢の生きの良い歌手たちに加え、マルガレードを演じるのはアメリカの大物メゾ、ケイト・アルドリッチ、指揮はバロックを皮切りにロマン派、現代まで高いクオリティで聴かせ評価を得ているジェルジ・ヴァシュヘジという万全の布陣です。
 19世紀音楽の再評価に意欲的なロマン派フランス音楽センター(パラツェット・ブリュ・ザーネ)のお墨付きの実に刺激的な演奏。
 ハードカバー型ブックレットには歴史的なステージの書き割りなどの資料の他、フランス語と英語による詳細な解説とリブレットを掲載しています。
 この作品の新たな決定盤といえそうです。
 




CHANDOS



CHAN20329
\2800
ブラームス&コンテンポラリーズ 第2集
 1-4. ルイーズ・エリット=ヴィアルド(1841-1918):
  ピアノ四重奏曲第1番 イ長調「夏に」 Op.9(1883)
   1. I. Des Morgens, im Walde 森の朝
   2. II. Fliegen und Schmetterlinge ハエと蝶
   3. III. Die Schwule 蒸し暑さ
   4. IV. Abends, unter der Eiche 樫の木の下の夕べ
 5-8. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
  ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 Op. 60(1855-75)
   5. I. Allegro non troppo/6. II. Scherzo. Allegro/
   7. III. Andante/8. IV. Finale. Allegro comodo
カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ
 エレーナ・ユリオステ(ヴァイオリン)
 ロザリンド・ヴェントゥリス(ヴィオラ)
 ラウラ・ファン・デル・ハイデン(チェロ)
 トム・ポスター(ピアノ)

 録音:2024年5月2-4日 ポットン・ホール、サフォーク(UK)
 総収録時間:59分

 カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴは、トム・ポスターとエレーナ・ユリオステによって2017年に結成され、知られざるレパートリーの紹介と興味深いプログラミングによって高い評価を確立してきたアンサンブルです。
 この「ブラームス&コンテンポラリーズ」は、ブラームスのピアノ四重奏曲と、同時代のあまり知られていない作曲家の作品を並べるという意欲的なプログラム。ル・ボーの作品を紹介した第1集に続くこの第2集では、ルイーズ・エリット=ヴィアルドのピアノ四重奏曲を取り上げています。
 
 ルイーズ・エリット=ヴィアルドは、フランスの歌手、ピアニスト、作曲家。パリでポーリーヌ・ヴィアルド=ガルシアとルイ・ヴィアルドの長女として生まれました。
 幼い頃から音楽に親しみ歌手として活躍した後は、クララ・シューマンの協力を得て、フランクフルトのホッホ音楽院で声楽教師として活躍、作曲家としても300曲以上の作品を残しており、このピアノ四重奏曲は1883年に出版されています。
 「Im Sommer(夏に)」と題された本作は、4つの楽章それぞれに標題が付けられた、ストーリー性のある作品です。
 一方、ブラームスのピアノ四重奏曲第3番は、1855年に最初のスケッチが作られるも、彼自身が仕上がりに満足せず、20年以上の歳月を経て1875年に完成されました。
 クララ・シューマンとの関係が指摘されることもある暗い情念を帯びた美しい作品です。

 
 




CYPRES RECORDS


CYP4667
\3100
Bleu Ardent 鬼火 ~アポリーヌ・ジェジュプレ作品集
 アポリーヌ・ジェジュプレ(1995-):
  1-3. Ardeurs Intimes
   ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲 (2023)
  4-10. Dans l'air du soir ヴァイオリン独奏のための (2024)
  11. De Glace ピアノのための (2022)
  12. De Lave ピアノのための (2024)
  13. Bleue 交響的絵画 (2023)
マヤ・レヴィ(ヴァイオリン)...1-10
アポリーヌ・ジェジュプレ(ピアノ)...11-12
ミュジーク・ヌーヴェル(弦楽オーケストラ)、
 ジャン=ポール・デシー(指揮)...1-3
ベルギー国立管弦楽団、
 ジャック・ファン・ステーン(指揮)...13

 録音: 2023-2024年 ベルギー
 収録時間: 50分

 ベルギーの作曲家アポリーヌ・ジェジュプレのCypresからのアルバム第2弾。彼女はクロード・ルドゥの下で研鑽を積み様々な賞を受賞、現在は多くのアーティストや音楽祭などから作品を委嘱されています。
 その音楽は表現力と内面性、繊細さと高揚感の絶妙なバランスの上に成り立つ美しいもので、楽器の音色の追及や洗練されたテクスチャーにより、大編成のアンサンブルからソロに至るまで精緻な曲作りが追求されています。
 




FUGA LIBERA


FUG850
\3100
ポンティチェロ
 1. Manarola (Stephane Kerecki)/2. Houria (Stephane Kerecki)*/
 3. Forges (Vincent Segal)*/4. Choral (Stephane Kerecki)/
 5. Elsa (Earl Zindars)*/6. L'echappee (Stephane Kerecki)*/
 7. Epicea (Vincent Segal / Stephane Kerecki)/
 8. Triangle (Vincent Segal)/9. Irene (Hampton Hawes)/
 10. Jade Visions (Scott LaFaro)
ヴァンサン・セガール(チェロ)
ステファン・ケレキ(ベース)
アリエル・ベッソン(トランペット)...*

 録音: 2023年9月-2024年1月 Studio Woodoo Child、シャラントン=ル=ポン、フランス
 収録時間: 49分

 20年に渡りパリの音楽シーンを牽引してきたヴァンサン・セガールとステファン・ケレキが2022年夏に出会い、お互いの楽器を融合させるような音楽を作るべく始動したプロジェクト「ポンティチェロ」。
 バッハ、メシアン、フォーレといったクラシックやジャズ、南米音楽、アメリカン・フォークなどからの多彩な影響を取り入れたオリジナルに、ハンプトン・ホーズやスコット・ラファロのジャズ・スタンダードなども組み込んだプログラムを聴かせます。
 また2人が長く共演しているアリエル・ベッソンをゲストに迎えており、その音色がアンサンブルに深みを持せたました。
 




GRAND PIANO



GP948
\2600
現代中国のピアノ作品集    プン・キウトン(ピアノ/歌...23)
 1. チェン・イ(1953-):ゲシング
 2-3. チェン・イ:2つの中国のバガテル、子供のためのピアノ・ソロ(1984/1993)...世界初録音
  2. 第1番 Yu Diao/3. 第2番 Small Beijing Gong
 4. ジョウ・ロン(1953-):月の下の歌、ダイ族の民謡の主題による変奏曲(1978)...世界初録音
 5-9. ブライト・シェン(1955-):小さな花(1980)
  5. I. Morningstar Lily/6. II. Cerise/7. III. Black Peony/
  8. IV. Dot Flower/9. V. Golden Flower
 10. タン・ドゥン(1957-):主題と変奏(作曲年不詳)...世界初録音
 11. タン・ドゥン:ウォッチング・ヴィレッジ・オペラ(作曲年不詳)...世界初録音
 12-15. フアン・リュー(1976-):海南島の4つの旋律(1993)...世界初録音
  12. No. 1. Li Li Mei Tune/13. No. 2. Sui Man Tune/
  14. No. 3. Luo Ni Tune/15. No. 4. Diao Sheng Tune
 16-20. ヤオ・チェン(1976-):5つの色彩(1999)...世界初録音
  16. I. Gong: Peking Opera/17. II. Zhi: Snow/18. III. Shang: Folk Tune/
  19. IV. Yu: Mist... Dream... Rain.../20. V. Jiao: Shaman
 21. チェン・イ:バ・バン(1999)
 22. チェン・イ:Ji-Dong-Nuo うずら(2005)
 23. ジョウ・ロン:ピアノゴングズ(2006)
 24. ジョウ・ロン:ピアノベルズ(2013)

 録音:2023年8月16-17日、28-29日 Lee Hysan Concert Hall, The Chinese University of Hong Kong
 総収録時間:56分

 「1台のピアノ、2つの文化」と題されたこのアルバムには、現代中国の6人の作曲家によるピアノ作品が収録されています。
 これらの作品は、中国と西洋の 音楽的特性を融合させるとともに、作曲家の文化的ルーツや創造性が反映されており、作曲家ごとに異なるスタイルを持っていることも大きな特徴です。
 特に文化大革命後の中国から米国へと移住したチェン・イやタン・ドゥンらの作曲家たちのユニークな作風が際立っています。
 
 プン・キウトンは、ヤング・スタインウェイ・アーティストとして、タングルウッドやウィーン・コンツェルトハウスなど世界各地で演奏活動を行う実力派。
 彼女の演奏 は「抒情と技巧を兼ね備える」と高く評価されており、タングルウッド音楽祭ではサミュエル・バーバーの『エクスカージョンズ』をマーク・モリス・ダンス・グループとと もに世界初演を果たしました。
 現在は香港中文大学で講師を務めています。

 
 




NAXOS

8.573926
\2100
ブラジル音楽シリーズ
 ゲーハ=ペイシ:交響曲第1番、第2番、九重奏曲

 セーザル・ゲーハ=ペイシ(1914-1993):
  1-3. 交響曲第1番(1945-46)...世界初録音
   1. I. Allegro/2. II. Largo/3. III. Vivacissimo
  4-9. 九重奏曲(1945)...世界初録音
   4. I. Allegro/5. II. Lento/6. III. Vivace
  7-10. 交響曲第2番「ブラジリア」(1960)
   7. I. Allegro ma non troppo/8. II. Presto/
   9. III. Andante/10. IV. Allegro con moto
ゴイアス交響合唱団...7、8、10
ゴイアス・ユース交響合唱団...7、8、10
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン(指揮)
NYCX 10522
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2530

 録音:2017年11月25-27日 オスカー・ニーマイヤー文化センター、 ゴイアニア(ブラジル)

 ナクソスがブラジル外務省の提携で進めているブラジル音楽のシリーズ、最新盤は20世紀ブラジルの作曲家セーザル・ゲーハ=ペイシの交響曲集です。
 彼の2つの交響曲は、同じ作曲家によるとは思えないほど対照的な作風を示しています。
 1937年、ゲーハ=ペイシは新古典主義とナショナリズムの影響を受けていましたが、ハンス=ヨアヒム・ケルロイターの指導のもとセリエリズムに傾倒。
 しかし6年間の作曲活動の後、このスタイルを放棄し民族主義的な美学へと回帰しました。

 交響曲第1番は、セリエリズム時代の代表作で、約20分の短い作品。
 ロンドンでBBC交響楽団により初演され、ヘルマン・シェルヘンも演奏しました。
 木管楽器1(第2クラリネットを追加)、トランペット、ティンパニ、ピアノ、弦楽器という簡潔な編成が特徴で、放送オーケストラでの演奏を念頭に置いて書かれています。
 
 また、この時期の最も重要な室内楽作品の一つが九重奏曲です。
 フルート、クラリネット、ファゴット、トランペット、トロンボーン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのために書かれ、1948年にシェルヘンの指揮で初演。
 厳格なセリエリズムを採用し、旋律やリズムの繰り返しを避けた作風が特徴です。

 その後、ゲーハ=ペイシは民族主義的な作風に回帰し、交響曲第2番「ブラジリア」を作曲。
 この作品は、1960年にブラジルの首都「ブラジリア」建設を記念するコンクールのために書かれたもので、優勝作品には当時としては高額な賞金が用意されていました。
 多くの作品が提出されましたが、どれもも1位を獲得することはなく、ゲーハ=ペイシの交響曲第2番、クラウジオ・サントロの第7番、ホセ・グエラ・ビセンテの第3番が2位となり、賞金は授与されることなく、この結果に落胆したゲーハ=ペイシは、以後交響曲を作曲することはありませんでした。
 国家的な祝賀行事用に書かれただけあって、第1番とは対照的に、わかりやすくノリやすいメロディやリズムが効果を意図して使われており、1963年のリオデジャネイロでの初演も成功を収めました。
 合唱はヴォカリーズ主体で全体の響きに溶け込みつつ、壮大なスケール感を演出。最終楽章の中間部では工事の停滞を暗示するかのような場面もありますが、やがて労働者たちに向けたクビチェック大統領の演説の録音が流されると音楽は勢いを増し、壮大なクライマックスとなって曲を閉じます。

 ※国内仕様盤には木許裕介氏(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)の日本語解説が付属します。
 
 


8.574621
(2CD)
\2900
アダン:バレエ・パントマイム
 「グリゼルディス または五つの感覚」

  アドルフ・アダン(1803-1856):
   【CD1】
    1. 序奏
    2-4. 第1幕:第1の情景(視覚)
    5-6. 第1幕:第2の情景(聴覚)
   【CD2】
    1. 第2幕:第3の情景(触覚)
    2-5. 第3幕:第4の情景(嗅覚と味覚)
    6-8. 第3幕:第5の情景(直感)
 全て世界初録音

マリヤ・イェリチ(ソプラノ)...CD1:5、CD2:8
ヴェセラ・トリチコヴァ(ハープ独奏)...CD1:5
ステファン・ヴラチェフ(ハルモニウム)...CD1:5、CD2:8
ソフィア・フィルハーモニー合唱団
 (合唱指揮:ツヴェタン・クルモフ)...CD1:1
ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団
ダリオ・サルヴィ(指揮)


 録音:2024年2月19-21日 ソフィア・フィルハーモニック、ブルガリア・ホール(ブルガリア)
 総収録時間:95分

 バレエ『ジゼル』や『海賊』で広く知られるアドルフ・アダン。
 これらの作品は19世紀のロマン派バレエの発展に大きな影響を与えました。このアルバムに収録された『グリゼルディス または五つの感覚』はアダンの11番目のバレエ曲。
 ボヘミアの皇太子エルフリッドがモルドバの王女グリゼルディスに会うために旅をする中で、愛の探求をテーマに、五感の活性化による発見が描かれています。
 合唱、ソプラノ独唱、ハルモニウムなども用いられた色彩豊かで革新的な作品で、当時の著名なダンサー、カルロッタ・グリジやリュシアン・プティパが主演を演じ1848年にパリ・オペラ座で初演されました。
 オーベールの序曲シリーズで素晴らしい演奏を披露したダリオ・サルヴィが、ここでも華やかな音色を聴かせます。
 
 
8.574687
\2100
ブラームス・トリオ
ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲第1番、第2番

 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  1. 悲しみの三重奏曲 第1番 ト短調(1892)
  2-4. 悲しみの三重奏曲 第2番 ニ短調(1893/1917改訂)
   2. I. Moderato
   3. II. Quasi variazione
   4. III. Allegro risoluto
ブラームス・トリオ
 ニコライ・サチェンコ(ヴァイオリン)
 キリル・ロディン(チェロ)
 ナターリア・ルビンステイン(ピアノ)

 録音:2021年6月15-18日 モスクワ音楽院大ホール(ロシア)
 総収録時間:63分

 NAXOSの人気シリーズ「ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史」。ここからは"銀の時代"と"アール・ヌーヴォーの時代"に焦点を当てていきます。
 幕開けを飾るのはラフマニノフの2つの悲しみの三重奏曲。どちらも彼がモスクワ音楽院在学中に書いた作品です。
 第1番の美しいテーマは、エピローグで葬送行進曲に変化し、チャイコフスキーの訃報を受け書かれた第2番にも苦しみと死の象徴が随所に織り込まれており、ラフマニノフが好んだ「怒りの日」のモティーフや鐘の音が組み込まれ、passus duriusculus(下降する半音階)が死の象徴として繰り返されます。
 終盤では、正教会の典礼の旋律「聖人たちに安らぎを」が響き、容赦なく迫る時の流れを暗示します。
 
 ブラームス・トリオは、1990年に結成されたロシアを代表する室内楽団の一つ。
 タチアナ・ガイダモヴィチやルドルフ・バルシャイらの影響を受け、メンバーはモスクワ音楽院の教授を務めています。
 
 


8.660578
(2CD)
\2900
新星ソプラノ、カテリーナ・サーラ
ドニゼッティ(1797-1848):
 歌劇《ランメルモールのリュシー》(フランス語版)

  台本:サルヴァトーレ・カンマラーノ/
   アルフォンス・ロワイエと
    ギュスターヴ・ヴァエズによるフランス語改作
  【CD1】
   1-10. 第1幕
   11-18. 第2幕
  【CD2】
   1-12. 第3幕
リュシー...カテリーナ・サーラ(ソプラノ)
アンリ・アシュトン...
 ヴィート・プリアンテ(バリトン)
エドガール・レイヴンズウッド...
 パトリック・カボンゴ(テノール)
アルチュール...ジュリアン・アンリック(テノール)
ジルベール...ダビド・アストルガ(テノール)
レーモン...ロベルト・ロレンツィ(バス・バリトン)
ミラノ・スカラ座アカデミー合唱団
 (合唱指揮:サルヴォ・ズグロ)
オーケストラ・リ・オリジナーリ(古楽器使用)
指揮:ピエール・デュムソー

 2023年12月1日(ライヴ) テアトロ・ソチャーレ、ベルガモ(イタリア)
 総収録時間:125分
 同内容の映像:DYNAMIC/DVD...DYNDVD38030/Blu-ray...NYDX-50368(国内仕様盤)/DYNBRD58030(輸入盤)

 ドニゼッティは、フランスの聴衆のために自身の傑作悲劇《ランメルモールのルチア》(1835年ナポリ初演)をフランス語台本による《ランメルモールのリュシー》(1839年パリ初演)として改作しました。
 この改作に当たって、作曲家はイタリア語の台本を単にフランス語に置き換えるのではなく、登場人物の何人かを入れ替えた上、台本の歌詞と音楽に少なからぬ変更を加えました。
 パリでの初演は好評を博し、オリジナルの《ランメルモールのルチア》に批判的だったベルリオーズも、この改作版を高く評価したことが知られています。
 
 2021年のドニゼッティ音楽祭で《愛の妙薬》のアディーナ役を歌い、絶賛された新星ソプラノ、カテリーナ・サーラが題名役に挑戦。新人らしからぬ安定した 技巧と伸びやかで豊かな美声が〈狂乱の場〉では圧倒的な歌唱となり、聴き手を震撼させずにはおきません。
 また、ドニゼッティ音楽祭での本公演がイタリ ア・デビューとなったフランスの俊英ピエール・デュムソーが、19世紀のオペラをピリオド楽器で演奏する目的で創設されたオーケストラ・リ・オリジナーリと、ミラノ・ スカラ座アカデミー合唱団を率い、《ランメルモールのリュシー》のドラマと音楽を陰影豊かに描き出しています。
 
 

8.551471
\2100
エーリヒ・ツァイスル(1905-1959):
 歌曲集 第3集、バルバラのための小品

  1. Der Schafer 羊飼い/2. Der Weise 賢者/
  3. Kein Ton mehr klingt もう音は鳴らない/
  4. Komm suBer Tod 来たれ、甘き死よ/
  5. Neck und Nymphe ネックとニンフ/
  6. Sonnenlied 太陽の歌/7. Wiegenlied 子守歌/
  8. Komm und reich mir deine Hand さあ手を貸してくれ/
  9. Gigerlette ギガレッテ/10. Im Fruhling 春に/
  11. Kater カテル/12. Beruckung 魅了/
  13. Kriegslied 戦争の歌/
  14. Auf dem Grabstein eines Kindes in einemKirchhof im Odenwald
   オーデンヴァルトの教会墓地にある子供の墓碑にて/
  15. Triumphgeschrei 勝利の叫び
  16-32. バルバラのための小品 - ピアノのための
   16. Spaziergang mit dem Vater/17. Mutter ist krank/
   18. Auf dem Dreirad/19. Der Lehrer – Canon/
   20. Fanfare/21. Nach der Schlacht/22. Der einsame Hirte/
   23. In der Fabrik/24. Die alte Nurse/
   25. Jack & Jil/26. Alte Sage - Passacaglia/
   27. Ein Fruhlingstag/28. Wiegenlied 子守歌/
   29. Sommersaults (Pieces for Good Players)/
   30. Children Playing Soldiers (Pieces for Good Players)/
   31. A Bad Dream (Pieces for Good Players)/
   32. Travelling with the Caravan (Pieces for Good Players)
サラ・ハーシュコヴィッツ(ソプラノ)...1-15
ソマン・ジェーガル(ピアノ)...1-15
グロリア・チェン(ピアノ)...16-32

 録音:2021年8月31日 Capitol Studios, Los Angeles, CA(USA)...1-15 2024年3月13日 Evelyn and Mo Ostin Music Center, UCLA Herb AlpertSchool of Music, Los Angeles, CA(USA)...16-32
 総収録時間:65分

 エーリヒ・ツァイスルは幼少期から音楽の才能を示し30歳までにはウィーンを代表する作曲家の一人とみなされていました。
 しかし、1938年のドイツによるオーストリア併合を受けてアメリカに亡命。
 ハンス・アイスラーの紹介で映画音楽に携わりましたが、製作主との意見の違いなどにより、その才能を十分に発揮することはできなかったようです。
 亡命後には歌曲の作曲を行わなかったため、1938年の「Komm susser Tod」が最後の曲となります。
 アルバムに収録されているピアノ曲は、彼の娘バルバラのためのもので、若い学習者向けに書かれた易しいながらも魅力的な作品が並べられています。
  




SONO LUMINUS


DSL 92285
\2700
ショーン・ヒッキー:サピエンス - 人類の簡単な歴史
 ショーン・ヒッキー(1950-):サピエンス - 人類の簡単な歴史
  1. I. Pre-History/2. II. Lascaux/
  3. III. Fertile Crescent/4. IV. Jericho/
  5. V. Mean Temperament/6. VI. Double Helix/
  7. VII Confirmation Bias/8. VIII. Commonwealth
ウラデイーミル・ルミヤンツェフ(ピアノ)

 録音:2024年2月5-7日 Sono Luminus Studios, Boyce, VA
 総収録時間:53分

 イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ(1976-)の『サピエンス全史』に触発された作品。
 作曲者ヒッキー は、人類の歴史を形作った概念や神話に音楽で向き合おうと試み、ピアノを「メタ楽器」として捉えたと語り ます。
 作品は人間の一息から始まり、人類の夜明けに生まれた音楽を想起させます。
 
 
DSL 92274
\2700
ネイサン・デイヴィス:アースワークス
 ネイサン・デイヴィス(1973-):アースワークス(2021)
  1. Exposition/2. Circulation/3. Weathering/
  4. Erosion/5. Extraction/
  6. Installation/7. Regeneration
シルヴィア・マイロ(ヴォーカル)
ネイサン・デイヴィス(エレクトロニクス)
インターナショナル・コンテンポラリー・
 アンサンブル(音源サンプル)

 録音:2023年1月9-10日 Sono Luminus Studios, Boyce, VA
 総収録時間:40分

 ネイサン・デイヴィスの「Earthworks」は、ランド・アートや環境活動、ミュージック・コンクレートの要素を融合 させたユニークな作品です。
 デイヴィスは、掘削や水圧破砕、削る、割るといった現代建築の過程から生じる 音をオーケストレーションし、人間の声を織り交ぜた音響的タペストリーを作り上げました。
 この作品はもともと サウンド・インスタレーションとして制作され、フィールド・レコーディングを活用し、屋外の素材そのものをスピー カーや共鳴器として用いたマルチチャンネル作品です。
 まるで現代の採石場を歩くような神秘的で夢のような 音響体験を生み出しています。
 




BRIDGE



BCD 9598
\2500
ヨハン・カスパール・メルツ(1806-1856):作品集・編曲集
 (1)悲歌
 (2)-(9)吟遊詩人の調べ Op. 13
  (マルヴィーナに/カプリッチョ/
   夕べの歌/不安/去し女に寄せて/
   ゴンドラ漕ぎ/愛の歌/タランテラ)
 (10)ハンガリー風幻想曲 Op. 65-1
 (11)-(14):シューベルトの歌曲(ヨハン・カスパール・メルツ編曲)
  (涙の讃歌/愛の使い/我が住処/セレナード)
ペトラ・ポラチコヴァ(ギター)

 クラシック・ギターの世界では広く知られているヨハン・カスパール・メルツの作品集!

 録音:2024年6月11~14日 ブリッジ・スタジオ(ブルックリン)、64:51

 クラシック・ギターの世界では広く知られている、ヨハン・カスパール・メルツの作品集。
メルツは1806年プレスブルグ(現在のブラチスラヴァ)出身。ギターとフルートを独学で学ぶ。
 1840年にウィーンに移住しコンサートデビュー。皇后エリザベートに認められ、宮廷ギタリストとなる。ベルリン、ドレスデン、ロシアを始めとした広範囲な地域で演奏活動を行う。
 後のギタリストたちに多大な影響を与えたが、中でも10弦ギターの使用は特筆される。抒情的なメロディは確かにシューベルト、ショパン、メンデルスゾーン、シューマンを思わせるものがある。
 また歌曲の器楽への編曲というとリストの技巧的な作品を思い出すが、メルツの編曲はオリジナルに寄り添いながらも工夫を凝らしたもので、意外性と言うよりも作曲家のイメージを尊重したものとなっている。
 
 ギター音楽の愛好家は勿論、ロマン派の音楽に興味を持つ方々にも是非ともお薦めしたい。

 ペトラ・ポラチコヴァは1985年、チェコ共和国・ロジュノフ・ポト・ラドホシュチェム出身。
 6歳よりギターを始める。
 ロウンスキーフ音楽学校やパルドゥビツェ音楽院で学ぶ。ギター以外にも、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオラ、リュートを学んでいる。ヨーロッパ、アメリカ、の多くの有名音楽祭から招待を受けて、コンサートやマスタークラスの講師を務めている。
 
 


BCD 9605
\2500
スティーヴン・ソンドハイム(エリック・スターン編曲):
 ミュージカル・メロディ作品集

  (1)リトル・ナイト・ミュージック組曲
  (2)僕がついている限り(スウィニー・トッドより)
  (3)ブロードウェイ・ベビー(フォリーズより)
  (4)アイ・リメンバー(イヴニング・プリムローズより)
  (5)メイン・タイトル(スタヴィスキーより)
  (6)エヴリデイ・ア・リトル・デス
   (リトル・ナイト・ミュージックより)
  (7)ソーリー/グレイトフル(カンパニーより)
  (8)フィニッシング・ザ・ハット
   (サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージより)
  (9)ナウ・ユー・ノー(メルリー・ウィ・ロール・アロングより)
  (10)フリート街組曲(スウィニー・トッドより)
オーパス・トゥー:
 【ウィリアム・ターウィリガー(ヴァイオリン)
  アンドリュー・クーパーストック(ピアノ)】
(4)エレナ・シャドウ(ソプラノ)
(8)アンドリュー・ガーランド(バリトン)
(6)ベス・ヴァンダーボウ(チェロ)

 ミュージカルの巨匠スティーヴン・ソンドハイムの名旋律をヴァイオリンで!

 録音:2023年5月22日・24日 コロラド大学、グルーシン・ミュージック・ホール、52:03

 ※スティーヴン・ソンドハイム(1930-2021)のミュージカル作品を名アレンジャー、エリック・スターンの室内楽編曲で収録したアルバム。
 ソンドハイムは作詞・作曲ともに手掛けているが、ウエストサイド物語の作詞がよく知られている。
 オーパス・トゥーを中心に3人のゲスト(ソプラノ、バリトン、チェロ)を迎えた小編成の編曲はシンプルで作品の良さがストレートに伝わってくる。
 ゲストとの共演やオーパス・トゥーのそれぞれのソロが上手く組み合わされていて最後まで楽しめる、行き届いた構成の好企画盤である。
 




CEMBAL D'AMOUR


CEMBCD 216
\2400
「モルデカイ・シェホリ プレイズ・ショパン第8集」~
 夜想曲全集パート1

  夜想曲 ホ短調Op. Posth.72-1/夜想曲 嬰ハ短調Op. Posth. B.49/
  夜想曲 変ロ長調Op.9-1/夜想曲 変ホ長調Op.9-2/
  夜想曲 ロ長調Op.9-3/夜想曲 へ長調Op.15-1/
  夜想曲 嬰ヘ長調Op.15-2/夜想曲 ト短調Op.15-3「オフィーリアの死」/
  夜想曲 ハ短調Op. Posth. B.108/夜想曲 嬰ハ短調Op.27-1/
  夜想曲 変ニ長調Op.27- 2/夜想曲 ロ長調Op.32–1/
  夜想曲 変イ長調Op. 32-2
モルデカイ・シェホリ(ピアノ)

 モルデカイ・シェホリのショパン:夜想曲全集!

 録音:2024年5月 ラス・ヴェガスDDD、72:05

 夜想曲を年代順に収録したアルバム。このパート1は1827年から1837年の間に作曲されている。
 ワルシャワ音楽学校で学び始めた頃からジョルジュ・サンドと知り合う頃までの作品群である。一見すると作曲順に並んでいるだけと思われがちだが、よく耳にする有名な曲もかなり含まれていてショパンの足跡を辿りながら聴いてみる事をお薦めしたい。
 意外にもアルバムとしての完成度に気が付かれるであろう。
 
 Op. 15-3 には珍しく表題が付いているが、作曲した頃に「ハムレット」を観劇していたので草稿にその旨が記されていたからである(後に削除されている)。
 シェホリは、ペダルやタッチのコントロールに気を使って丁寧な演奏をしている。
 
 

CEMBCD 217
\2400
「モルデカイ・シェホリ プレイズ・ショパン第9集」~
 夜想曲全集パート2&即興曲集

  夜想曲 ト短調Op.37-1/夜想曲 ト長調Op.37-2/
  夜想曲 ハ短調Op.48–1/夜想曲 嬰ハ短調Op.48-2/
  夜想曲 へ短調Op.55-1/夜想曲 変ホ長調Op.55-2/
  夜想曲 ロ長調Op.62-1/夜想曲 ホ長調Op.62-2/
  即興曲第1番 変イ長調Op.29/即興曲第2番 嬰ヘ長調Op.36/
  即興曲第3番 変ト長調Op.51
モルデカイ・シェホリ(ピアノ)

 録音:2024年5月ラス・ヴェガス、DDD、77:33

 この夜想曲全集パート2は、1838年から1846年の間に作曲されたものと1837年から1842年の間に作曲された「即興曲第1番~第3番」までが収録されている。
 夜想曲はジョルジュ・サンドとの交際が始まってから別れるまでに作曲されている。
 即興曲はジョルジュ・サンドと交際する直前に婚約者のマリアと破局した頃から、サンドとの生活が充実していた頃までに作曲されている。
 最後にショパンが幸福だった頃の作品を収録してあるのは、シェホリの思い入れがあるように思えてくる選曲である。
 ノクターンの雰囲気が即興曲でも持続していて、静かで瞑想的な雰囲気は「パート1」とは印象が変わってきて興味深い。
 やはり2枚で1つの世界になる様に作られている。
 周到な準備をして制作された好企画である。
 



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MUSIC&ARTS



M&ACD 1310
\2400→\2190
ネーメ・ヤルヴィも登場
 アンナ・シェレスト(ピアノ)
「ドナ・ヴォーチェ 第3集」~
 クララ・シューマン&シャミナード:ピアノ協奏曲&ピアノ作品集

  クララ・シューマン(1819-1896):
   (1)ピアノ協奏曲イ短調 Op. 7
   (2)4つの束の間の小品 Op. 15
    (I.ラルゲット/II.ウン・ポーコ・アジタート/
     III.アンダンテ・エスプレッシーヴォ/IV.スケルツォ)
   (3)即興曲ホ長調
  セシル・シャミナード(1857-1944):
   (4)コンチェルトシュトゥック Op. 40
   (5)アラベスク第1番 Op. 61
   (6)昔:6つのユーモラスな小品 Op. 87-4
   (7)アルルカン Op. 53
   (8)スカーフの踊り:6つのバレエの調べ Op. 37-3
   (9)ソリチュード:プロヴァンスの詩 Op. 127-2
   (10)ル・パセ:プロヴァンスの詩 Op. 127-3
   (11)6つのロマンティックな小品 Op. 55~4手ピアノのための
    (I.春/II.荷役の狩り/III.アラビアの牧歌/
     IV.秋のセレナード/V.インドの踊り/VI.リゴードン)
アンナ・シェレスト(ピアノ
(1)(4)ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
 エストニア交響楽団
(11)ドミトリ・シェレスト(ピアノ)

 ネーメ・ヤルヴィも登場!アンナ・シェレストのクララ・シューマン&セシル・シャミナード作品集!

 録音:(1)(4)2023年6月19~21日エストニア・コンサートホールにてライヴ収録、(2)(3)(4)-(11)2024年6月24日クロスウェイ・スタジオ

 アンナ・シェレストの女性作曲家ピアノ作品集第3弾。今回は比較的著名なクララ・シューマンとシャミナードの協奏曲を中心としたアルバム(第1集はSOREL CLASSICS SCCD015、第2集はM&ACD1309)。
 アンナ・シェレストは1983年、ウクライナ出身。ハルキウ音楽院、ジュリアード音楽院で学ぶ。ジェローム・ローウェンタールに師事。
 2012年にハルキウ交響楽団と、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番を共演してオーケストラ・デビュー。
 アントン・ルービンシュタインのピアノ協奏曲全集をネーメ・ヤルヴィの指揮で行う。夫でピアニストのドミトリ・シェレストとデュオを結成して積極的に演奏活動を行なっている。
 
 名指揮者ネーメ・ヤルヴィ(b.1937)は長年に渡りエストニア交響楽団の芸術監督と首席指揮者を務め現在は名誉芸術監督に就任している。
 収録当時86歳であるが、流石の指揮ぶりで音楽をまとめている。ライヴ収録の協奏曲とコンチェルトシュトゥックは録音も含めて非常に良い仕上がりである。
 スタジオ収録のソロと連弾も、収録日が1年ほど離れているにも拘らず演奏の集中力がライヴに劣る事なくアルバムの価値を更に高めている。

 
 




OPERA DISCOVERY



1CC2426108
(2CD)
\2900
世界初ライヴ録音
 リッカルド・ザンドナーイ(1883-1944イタリア):
  歌劇「コンチタ」 全4幕
リサ・ハウベン(ソプラノ:コンチタ)
ダビド・バニョス・マリン(テノール:マテオ)
カミラ・アントニーニ(メゾ・ソプラノ:コンチタの母)
ガブリエラ・アレオ(メゾ・ソプラノ:ルフィーナ)
コーロ・リリコ・シチリアーノ
カラブリア・フィルハーモニー管弦楽団
フィリッポ・アルリア指揮

 2022年6月イタリア、カタンザーロ、ポリテアーマ劇場でのライヴ録音(1時間37分)

 *解説と作品概要の英語記載あり。歌詞の記載はありませんが
  CDに記載されているHPへのアクセスにより入手可能(イタリア語)です。

 ピエール・ルイス(Pierre Louys)の名小説「女と人形(La femme et le Pantin 1898)」に基づいて モーリス・ヴォケール(Maurice Vaucaire)とカルロ・ツァンガリーニ(Carlo Zangarini)により 作成された台本による歌劇。
 1911年10月14日にミラノで初演された本作品は大成功を納め短期間のうちに 多くの劇場でで再演され作曲家ザンドナーイの名は世界的に知られる事と成りましたが 残念ながら現在ではこの作品を耳にする機会はほとんど失われています。

 簡単なあらすじ セビリアでの物語。
  金持ちの中年男性のマテオに求愛され続けるも誘いを断る若く貧しい葉巻職人コンチタ。
  コンチタの生活を援助するためにコンチタの母の借金を肩代わりするなど、マテオの 度が過ぎた行為に恐れをなし逃げ出すコンチタは職を変えフラメンコダンサーになるも 追うマテオ。
  次第にマテオを手玉に取っていくコンチタですが、マテオの求愛に真実が あることをコンチタは悟ります。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BIDDULPH RECORDINGS

BIDD85060
\2600→\2390
プリムローズ弦楽四重奏団~1939年放送ライヴ録音集
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  1-4.弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op. 18 No. 2
   1. I. Allegro
   2. II. Adagio cantabile – Allegro – Tempo I
   3. III. Scherzo: Allegro
   4. IV. Allegro molto, quasi presto
  5-8. 弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op. 18 No. 4
   5. I. Allegro ma non tanto
   6. II. Andante scherzoso quasi allegretto
   7. III. Menuetto: Allegretto
   8. IV. Allegro – Prestissimo
 
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  9. 弦楽四重奏曲 ト長調 K 387 – III. Andante cantabile
  10-11. ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
   第2番 変ロ長調 K 424 より
    10. I. Adagio – Allegro
    11. II. Andante cantabile
プリムローズ弦楽四重奏団
 オスカー・シュムスキー(第1ヴァイオリン)
 ジョーゼフ・ギンゴールド(第2ヴァイオリン)
 ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)
 ハーヴェイ・シャピロ(チェロ)

 1939年の放送音源による
 復刻プロデューサー: Eric Wen
 マスタリング: Dennis Patterson
 総収録時間:65分

 全曲初出。プリムローズ弦楽四重奏団の放送用ライヴ音源!
 
 トスカニーニのために腕利き奏者を集めて旗揚げしたNBC交響楽団、その中から更に選りすぐりの演奏家たちが1938年に結成したのがプリムローズ弦楽四重奏団でした。
 プリムローズは「我々よりも演奏能力に秀でたカルテットは過去には存在しなかったと信じている」と明言しており、その演奏は実際に高い評価を得て、RCAは録音曲の選択を白紙委任していたと伝えられます。
 しかし、第2次世界大戦が起きてアメリカが戦時経済に移行すると、1942年に音楽家組合が商業録音を自粛する取り決めを行い、その後メンバーが他のオーケストラやソロ活動に転身するなどしたため、録音はごくわずかしかありません。
 プリムローズはベートーヴェンの弦楽四重奏曲に格別の愛着を持っており、演奏会でもとりあげ、RCAで全曲録音する企画を立てました。
 しかし、上述のような事情で1曲も録音することなくカルテットは活動停止してしまいました。

 Biddulphが今回発掘したのは1939年に行われた放送用のライヴ音源。
 幻に終わった彼らのベートーヴェン演奏を2曲聴けるのが貴重です。
 余白にはモーツァルト作品の一部を収録。K 424の演奏者名はクレジットされていませんが、ヴィオラがプリムローズなのは間違いないとして、ヴァイオリンは彼が「これまで出会った中で最高のヴィルトゥオーゾ」と称えたシュムスキーか、あるいはプリムローズと同じイザイ門下のギンゴールドか、想像しながら聴くのも楽しいでしょう。
 




<国内盤>

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オクタヴィア・レコード

OVCL 00868
(HQ HYBRID)
\3850
指揮ファビオ・ルイージ、エクストン第1弾!
 ブルックナー:交響曲第8番

   ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB108(初稿/1887年)
ファビオ・ルイージ(指揮)
NHK交響楽団

 N響首席指揮者ファビオ・ルイージ、エクストン第1弾!ブルックナー:交響曲第8番

 [録音]2024年9月14-15日NHKホールにてライヴ収録
 ※NHK交響楽団第2016回定期公演Aプログラム

 2022年9月にNHK交響楽団の首席指揮者に就任したファビオ・ルイージは、これまでに欧州の オーケストラの音楽監督を歴任、世界の主要オペラハウスにもたびたび登場するなど、多くの 音楽ファンを魅了しています。
 EXTON第1弾となる当CDは、彼が就任3年目を迎える2024-25シーズンの幕開けを飾った第 2016回定期公演のライヴ録音です。
 ルイージが一貫して高く評価してきた初稿版を用いた演 奏は、100年近いN響の歴史で初めてとなり大きな話題を呼びました。
 オーケストラのレベルの高さを感じる、溶け合うようなアンサンブルと力強く響くサウンド、 会場が大歓声に包まれた渾身の演奏がここに収められています。



 ファビオ・ルイージ&NHK交響楽団2025年春公演
  ■2025年4月26-27日 NHKホール[第2036回定期Aプログラム]
   マーラー/交響曲第3番
  ■ 2025年5月1-2日 サントリーホール[第2037回定期Bプログラム]
   ベルク/ヴァイオリン協奏曲、マーラー/交響曲第4番
  ■2025年5月5日 所沢市民文化センターミューズ
   武満徹/3つの映画音楽、グリーグ/ピアノ協奏曲/ブラームス/交響曲第4番

 日本公演の後、5年振りのヨーロッパ・ツアーへ!
 ベルギー(アントワープ)、オランダ(アムステルダム)、オーストリア (ウィーン、インスブルック)、チェコ(プラハ)、ドイツ(ドレスデン)の 5か国6都市で、8回のコンサートを開催します。

 
 
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OVCL 00877
(HQ HYBRID)
\3850
ジョナサン・ノット&東京交響楽団、
 ブルックナー・シリーズ!「第7番」

  ブルックナー:
   交響曲第7番ホ長調(ノーヴァク版)
ジョナサン・ノット(指揮)
東京交響楽団

 2024年7月20日東京・サントリーホールにてライヴ収録

 ジョナサン・ノット&東京交響楽団、ブルックナー・シリーズ!神聖「第7番」ここに極まれり。

  「若い頃、7番に魅了され、その後1番、2番、3番を経 験したことで後期の作品に対する解釈も、おのずと変化 していきました。
 7番のような敬虔な世界に到達したこ とが理解できたわけです。」と語る音楽監督ジョナサ ン・ノット。
 2024年ブルックナー・イヤーに発売され 大好評を博した交響曲第1番(OVCL-00848) 第2番 (OVCL-00852)、そしてメモリアルイヤー9年ぶり2度目 の演奏となった第7番が満を持してラインナップに加わ ります。
 徹底した洞察力と創造力、卓越した棒に呼応するオーケ ストラ、内在する深遠さと壮大な精神性を見事なまでに 描ききった奇跡的名演を余すことなくDSD11.2MHz高 音質ライヴ・レコーディングしました。
 ジョナサン・ ノットと東京交響楽団によるブルックナー・シリーズ、 極められた最高峰の演奏を心行くまでご堪能下さい。
 
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OVCL 00858
(HQ HYBRID)
\4514
コバケンLPOシリーズ、感動のフィナーレ!
 マーラー「巨人」

  マーラー:
   交響曲第1番ニ長調「巨人」
小林研一郎(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

 2024年5月11-17日ロンドン、アビー・ロード・スタジオにて収録

 コバケンLPOシリーズ、感動のフィナーレ!

 小林研一郎とロンドン・フィルによる最新セッション録音シリーズのフィニッシュを飾るのは、マーラー「巨人」です。第5交響曲に続き、ゆったりとしたテンポで織りなされる、壮大な音楽世界。
 コバケンの力強い指揮のもと、光と闇が交錯するこの作品の表情を余すところ なく表現します。
 ロンドン・フィルはその輝かしいサウンドと卓越した技術で応え、各パー トが精緻に響き渡ります
 また、アビー・ロード・スタジオでの録音は、音のひとつひとつにこだわり抜いたマスタリングにより、細部まで圧倒的な臨場感でお楽しみいただけます。
 シリーズの集大成となる感動のフィナーレ、ぜひお聴きください。
 
 


OVCT 00214
(HQ HYBRID)
\3850
第17回チャイコフスキーコンクールで第2位
 ジョージ・ハリオノデビュー!


 チャイコフスキー:
  ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23
 ラフマニノフ:
  ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
 ブラームス:
  6つのピアノ小品作品118より
   第2番間奏曲イ長調
ジョージ・ハリオノ(ピアノ)
渡邊一正(指揮)
東京フィルハーモニー交響楽団

 2024年11月28日東京・サントリーホールにてライヴ収録

 第17回チャイコフスキーコンクールで第2位を受賞した イギリス人ピアニスト、ジョージ・ハリオノ。当盤は 2024年11月に行われた彼のピアノ協奏曲日本デビュー 公演の記録です。

 「このライブ録音には、彼の瑞々しい輝きと細やかな 抒情性も持ち合わせた演奏、そして鮮やかに包容力を もって呼応してゆく渡邊一正指揮・東京フィルハーモ ニー交響楽団との、豪奢なアンサンブルが息づいてい る。」飯田有抄(ライナーノーツより)

 満席のサントリーホールが歓喜し、驚きと感動に包ま れたステージをお楽しみください。
 
 

OVCL 00874
(HQ HYBRID)
\3850
シューマン:詩人の恋/ リーダークライス作品39
 ロベルト・シューマン:
  歌曲集「詩人の恋」作品48
  歌曲集「リーダークライス」作品39
 クララ・シューマン:君が美のために愛するのなら
 ロベルト・シューマン:
  ミルテの花作品25より「献呈」「東方の薔薇から」
  12の詩作品35より「静かに流れる涙」
  ロマンスとバラード第2番作品49より「二人の擲弾兵」
  ベルシャザール作品57
  リートと歌第3集作品77より「言いつけ」
  5つのリートと歌作品127より「君の面ざし」
 クララ・シューマン:あなたに「おやすみ」を
加耒徹(バリトン)
松岡あさひ(ピアノ)

 2024年8月20-23日、埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)にて収録

 加耒の清冽にして若々しい歌声は、シューマンそのものだ。

 「詩人の恋」と「リーダークライス」は、"歌の年"と呼ばれる、 1840年に生まれた珠玉の作品集。
 この作曲家の胸奥に潜む夢と現 実、心のさざめきといった感情の連なりを、加耒は柔らかく凛と した語調や語感で歌いあげています。
 「当時のクララとロベルトの愛の会話を再現すべく、"ミルテの 花"の前にクララの作品を差し込んでいる。それに応えるロベルト の答えとして次に繋がる花輪の数々を感じて欲しい。」(加耒徹 ライナーノーツより)という後半は、まさに至福の抱擁感。
 松岡あさひの名ピアノが全体を包み、シューマンの新しい扉を開くような加耒の歌唱は、聴き手を極上の世界へと誘います。
 
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OVCL 00875
(2HQ HYBRID)
\5500
〈アンサンブル天下統一〉
 NHK交響楽団第1コンサートマスターの長原幸太、
  読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者の鈴木康浩、
   東京藝術大学准教授の中木健二
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲全集

 ベートーヴェン:
  [DISC 1]
   弦楽三重奏曲変ホ長調作品3
   ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
    セレナーデニ長調作品8
  [DISC 2]
   弦楽三重奏曲ト長調作品9-1
   弦楽三重奏曲ニ長調作品9-2
   弦楽三重奏曲ハ短調作品9-3
〈アンサンブル天下統一〉
 長原幸太(ヴァイオリン)
 鈴木康浩(ヴィオラ)
 中木健二(チェロ)

 2024年8月13-14日、12月6-7、9-10日 岡崎市シビックセンター、コンサートホールにて収録

 気概に満ちた、堂々たるセッション録音!

 「アンサンブル天下統一」は、2013年に愛知県の岡崎市シビックセン ターコンサートホールコロネットのレジデント・アンサンブルとして結成されました。
 NHK交響楽団第1コンサートマスターの長原幸太、読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者の鈴木康浩、東京藝術大学准教授の中木健 二という、日本の楽壇を代表する3名による、ベートーヴェンのセッショ ン・レコーディングがここに実現しました。
 それぞれの楽器が見事なバランスで調和し、色彩が溶け合うように次々と 表情を変え、聴く者を音楽の深層へ導いていきます。
 細かなニュアンスを 丁寧に表現し、かつアンサンブルが一体となる推進力は圧巻。まさに音楽の真髄を感じさせる一枚となりました。



 
 

OVCX 00102
(HQ HYBRID&
DVD VIDEO)
\3630
清水伶 IN CONCERT
 高崎芸術劇場≪T-Shotシリーズ≫第14弾!

  【CD】
   プーランク: フルート・ソナタFP164
   マルタン: バラード
   シューベルト:
    「しぼめる花」の主題による序奏と変奏
     作品160 D802
   プロコフィエフ: フルート・ソナタニ長調作品94
  【DVD】 ※初回限定パッケージのみ
   プーランク: フルート・ソナタFP164
    特典映像
清水伶(フルート)
望月晶(ピアノ)

 2024年12月2-4日高崎芸術劇場にて収録
 
 ※初回限定300枚特典DVD付き
 
 ※初回完売後は新品番にてCD(Hybrid Disc)のみのパッケージで販売いたします

 清水伶 IN CONCERT Recorded at Takasaki City Theatre 2024
 高崎芸術劇場≪T-Shotシリーズ≫第14弾!

 リサイタル・録音・映像によって才能溢れる若手演奏家 を多角的に紹介する、大友直人が贈る高崎芸術劇場の 「T-Shotシリーズ」第14弾。
 日本フルート界期待の大 型新星・清水伶さんは、日本音楽コンクール優勝をはじ め、既に多くのコンサートシーンで八面六臂の活躍中で す。
 繊細かつ力強いその自由自在な演奏でフルートの魅 力を存分に伝えてくれる、初のCD+DVD。 [発売元・(公財)高崎財団]

 清水伶(フルート) SHIMIZU Ryo, flute
  第91回日本音楽コンクール、第23回びわ湖国際フルートコンクール、第66回及び第68回全日本学生音楽コンクール全国大会などで優勝。
  また、第34回青山音楽賞新人賞を受賞。15歳で東京交響楽団とイベールの協奏曲を協演以降、群馬響、日本フィル、東京フィル、ルーマニア国立管などとソリストとして協演。
  クインテット樹のメンバーとして、第73回ARDミュンヘン国際コンクール木管五重奏部門で特別賞を受賞するなど室内楽奏者としても活動。
  オーケストラの分野では、新日本フィルハーモニー交響楽団の首席奏者を務めるほか、2022年より小澤征爾、アンドリス・ネルソンス、ジョン・ウィリアムズらが指揮するサイトウ・キネン・オーケストラに参加している。
  特別特待奨学生として東京音楽大学付属高校および東京音楽大学に在学したのち渡欧。
  ジュネーヴ高等音楽院を卒業。
  また、キャンパス特待生として桐朋学園大学研究生を修了。在学中ヤマハ音楽振興会、野村財団、ロームミュージックファンデーション奨学生。
  これまでに堀井恵、神田寛明、工藤重典、ジャック・ズーンの各氏に師事。
 




MCLASSICS


MYCL00064
\3410
管弦楽のための協奏曲
 1. プリングスハイム(1883-1972):
  管弦楽のための協奏曲 ハ長調 作品32
 2-4. 三善晃(1933-2013):管弦楽のための協奏曲
  2. I. Presto molto vivo/3. II. Lento/4. III. Prestissimo
 5-7. 大栗裕(1918-1982):管弦楽のための協奏曲
  5. I. Andante - Allegro/6. II. Lento/7. III. Allegro molto
オーケストラ・ニッポニカ
野平一郎(指揮)

 《録音》2024年12月22日 東京、紀尾井ホール
 収録時間:72分

 幻の問題作 プリングスハイム「管弦楽のための協奏曲」再演ライヴ!

 1935年東京で初演されると賛否両論を巻き起こしたプリングスハイム「管弦楽のための協奏曲」。
 1974年に山田一雄によって再演されたものの、演奏用の楽譜が紛失されて幻の作品となっていましたが、ニッポニカによって新たな演奏譜面が作成され、50年ぶりに演奏されました。
 その記念すべき復活公演のライヴ盤です。

 プリングスハイムはマーラーの弟子で、ベルリン・フィルに度々招聘され、フルトヴェングラー常任指揮者時代にはマーラー・チクルスを指揮するなど華々しい活躍をしました。
 1931年東京音楽学校に招聘されてから、日本においてもマーラーを積極的に取り上げ、多くの日本人作曲家、指揮者に影響を与えたことで有名です。
 日本音楽と西洋音楽の「総合」を目指したこの作品。さらに日本を代表する作曲家、三善晃と大栗裕の同名タイトルも収録。
 音楽的背景の違う3人が描く「管弦楽のための協奏曲」の世界をお聴き下さい。
 
 

MYCL00061
\3410
Gifts for Trombonists
 1. ロパルツ(1864-1955):小品 変ホ短調
 2. ボザ(1905-1991):バラード 作品62
 3. デュティユー(1916-2013):コラール、カデンツァとフガート
 4. ヒダシュ(1928-2007):ムーヴメント
 5. ルソー(1853-1904):協奏的小品
 6. クロル(1920-2013):カプリッチョ・ダ・カメラ 作品35
 7. ヨンゲン(1873-1953):アリアとポロネーズ 作品128
 8. サン=サーンス(1835-1921):カヴァティーナ 作品144
玉木優(トロンボーン)
高良仁美(ピアノ)

 《録音》2024年12月19-20日 神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール
 収録時間:54分

 トロンボーン片手に縦横無尽に世界を舞台に活躍するトロンボーン奏者、玉木優にとって4枚目となるソロ・アルバムです。
 今回のアルバムでは、トロンボーン奏者にとって大事な名作レパートリー8曲を収録。玉木が長年演奏を繰り返し温めてきたこれらの曲。まさに渾身のアルバムとなりました。
 玉木の圧倒的な技術の高さ、音楽性が存分に発揮されています。世界中で高く評価される玉木の豊潤なサウンド。トロンボーン奏者にとってまさに「Gifts」のようなアルバムです。音楽に色彩を与える高良仁美のピアノも注目です。

 玉木優 トロンボーン Yu Tamaki trombone
 世界各地を舞台に活動を続けるソロ・トロンボーン奏者。現在、ソロ・リサイタル、トロンボーン協奏曲共演、マスタークラス指導を3つの柱に幅広く展開。
 兵庫県芦屋市出身。兵庫県立西宮高校音楽科、京都市立芸術大学を経て単身渡米。ミシシッピ交響楽団首席奏者、ミシシッピ大学講師、デュケイン大学大学院助手を務めたのち帰国。小澤征爾監督の東京のオペラの森、サイトウ・キネン・オーケストラに参加。東京佼成ウインドオーケストラに在籍後、文化庁海外研修制度により渡欧。スイス・ベルン芸術大学を首席で修了後、南デンマーク・フィルハーモニー管弦楽団に入団。
 2018年、ヨーロッパ、アメリカ、日本において15年間務めたオーケストラ奏者としてのキャリアから、ソリストに転身。これまでに日本、アメリカ、デンマーク、アルゼンチン、イギリス、イタリア、韓国、スイス、スウェーデン、台湾、チェコ、ドイツ、トルコ、ノルウェー、フランス、ブラジル、メキシコなどで活動を展開。米ボストンのS.E.シャイアーズ社、浜松のGlanz Trombone、公式アーティスト。島根ふくたまフェスティバル、静岡グランツトロンボーンフェスティバル音楽監督。ふくたまトロンボーンカルテット主宰、スライドジャパンのメンバー。
 2024年より大阪芸術大学客員教授。これまでにイアン・バウスフィールド、ピーター・サリヴァン、呉信一、山下浩生の各氏に師事。
 現在デンマーク在住。

 リサイタル・ツアーとしては、日本主要都市はもちろん、アメリカでは2021年より毎年開催。これまでにジュリアード音楽院やマンハッタン音楽院など、延べ40以上の名門音楽機関をめぐった。
 協奏曲共演としては、日本センチュリー響、日本フィル、東京シティ・フィル、東京ニューシティ管、大阪芸術大学主催ドリームウインド(日本のプロオケ首席奏者で構成)、アルゼンチン・サンタフェ響、ブラジル・バイア連邦大附属管、アメリカ合衆国軍楽隊"Pershing's Own"、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ、東京佼成ウインド・オーケストラ、スーパーストリングスコーベ、Fountain City Brass Band(カンザスシティ)、ノーステキサス大学ウインド・オーケストラなどや、岡山シビックホールブラス、東京隆生、関西大学、精華女子高など日本の吹奏楽団体とも共演を重ねる。
 インターナショナル・トロンボーン・フェスティバル(ITF)、フランスのラ・フォル・ジュルネ、アルゼンチンのトロンボナンザ、ブラジリアン・トロンボーン・フェスティバル(Festival da ABT)、日本トロンボーン協ソロ・リサイタル、サウスイースト・トロンボーン・シンポジウム(STS)、アメリカン・トロンボーン・ワークショップ(ATW)、韓国のコリアン・トロンボーン・シンポジウム、メキシコのヴィエントス・デ・ラ・モンタニャ音楽祭などの、国際的音楽祭より招待を受け、ソロ・リサイタルや協奏曲を演奏。

 2018年には1stソロアルバム"Love and Chaos"を、2019年には2ndアルバム"Colors for Trombone"、1stシングル"Game from An;G;El"を、2023年には自身の委嘱作品を4作品収録した3rdアルバム"Bridges"をリリース。
 また、NHKFMならびにドイツ・バイエルン放送BRのラジオ番組にて、演奏が放送された。また、ソロ・トロンボーンの音楽表現探究のため、サミュエル・アドラー、伊藤康英、挾間美帆など、世界の名だたる作曲家へ新作委嘱を行っている。
 日本人金管楽器奏者として初、国際音楽コンクール世界連盟加盟の2つのコンクールと、日本国内最大の2つのコンクールにて入賞。第26回日本管打楽器コンクールでは審査員7名満場一致での第一位、第6回チェジュ国際金管楽器コンクール(韓国)第二位、青山音楽賞バロックザール賞ほか受賞多数。
 世界の異なる地域での音楽経験を活かし、次世代の教育にも力を入れている。これまでに世界各国でマスタークラスや講習会を展開。
 2014年よりプロ奏者育成のためのトロンボーンワークショップを定期的に開催。2014年にはイアン・バウスフィールド氏を特別講師として招聘、2016年には東京都主催により東京文化会館にて開催、2018年にはプロアルテムジケならびに新宿区主催「イアン・バウスフィールド/玉木優トロンボーンアカデミー」として開催された。
 2021年より、アメリカでの教育活動を再開。これまでにスウェーデンのヨーテボリ大学、ブラジルのリオデジャネイロ大学、ブラジリア音楽院などでもマスタークラスを開催。
 バンドジャーナル誌面(音楽之友社)にて、2012年度ワンポイントレッスン(全12回)、2014年~2016年コラム"世界に挑戦!~ボーダーレスに夢を掴む"を連載(全30回)。
  


<LP>


LSO LIVE(LP)


LSO 5094LP
(LP)
\5100
[LP] ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
 (カデンツァ:イェルク・ヴィトマン)
  [Side A]
   1. I. Allegro ma non troppo
  [Side B]
   1. II. Larghetto
   2. III. Rondo. Allegro
ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ロンドン交響楽団

 LSO LIVE から、注目のアナログ盤が登場!人気ヴァイオリン奏者エーベルレのソロによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲!

 録音:2022 年3 月11,12 日、ロンドン、LSO セント・ルークス、ジャーウッド・ホール
総収録時間:52 分58 秒

 ヴェロニカ・エーベルレのベストセラー盤がアナログ盤で登場します。
 完璧な技巧、そして 気品ある確固とした音色。世界屈指の実力派として人気のエーベルレの初の協奏曲アルバムいうこともあり、CD 盤は発売当時から高く注目、評価されております。カデンツァはヴィ トマン。

 エーベルレは2006年にベルリン・フィルとベートーヴェンの協奏曲を演奏して一挙に世界 の注目を集めましたが、その時の指揮者もラトルでした。
 カデンツァは、イェルク・ヴィト マンがこのエーベルレとラトル&LSOの録音のために書いたもの。
 ベートーヴェンがこの ヴァイオリン協奏曲をピアノ協奏曲に編曲した際に書いた、ティンパニとヴァイオリンソロ の対話も印象的なカデンツァに倣って、ここでもティンパニが登場。
 さらにコントラバスも 加わり、時に三者による演奏の場面もあり、さらに種々の奏法が盛り込まれた超絶技巧で、 聴きどころ満載のカデンツァとなっております。

 ※CD(LSO-5094)に収録の《ヴァイオリン協奏曲ハ長調 WoO5 ~アレグロ・コン・ブリオ(断片)》は収録されておりません。
 














3/27(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ARS PRODUKTION



ARS38514
\2800→\2590
全曲世界初録音
 ウクライナのピアノ協奏曲集

 ヴァシル・バルヴィンスキー(1888-1963):
  ピアノ協奏曲ヘ短調
 ヴィクトル・コセンコ(1896-1938):
  ピアノ協奏曲ハ短調 Op. 23
 
 ※全曲世界初録音
ヴィオリーナ・ペトリチェンコ(ピアノ)
リヴィウ国立フィルハーモニー管弦楽団
ヴォロディミール・シヴォヒプ(指揮)

 ウクライナの作曲家のピアノ協奏曲集!世界初録音!

 ☆ウクライナ音楽の精力的な大使であるピアニスト、ヴィオリーナ・ペトリチェンコ!
 ☆母国ウクライナの偉大な作曲家たちが残したピアノ協奏曲を世界初録音!

 ウクライナに対する残忍な戦争の真っ只中、ウクライナの作曲家による記念碑的な作品の演奏と再発見は文化的な宣言となりつつあります。
 120年以上の歴史を持つウクライナ最古のオーケストラの一つであるリヴィウ国立フィルハーモニー管弦楽団(リヴィウ国立フィルハーモニー交響楽団)は、この使命を誇りを持って担っています。
 その指揮者には、リヒャルト・シュトラウス、マーラー、ラヴェル、バルトークなどの巨匠たちが名を連ねています。
 現在、指揮者で音楽学者のヴォロディミール・シヴォヒプの下、ミロスラフ・スコリク、アルヴォ・ペルト、ボダナ・フロリャクなどの重要な作品の初演が数多く行われました。

 ウクライナのザポリージャ出身のピアニスト、ヴィオリーナ・ペトリチェンコは、ウクライナ国立チャイコフスキー音楽アカデミーで学んだ後、ドイツでヴァイマールのフランツ・リスト音楽大学、ケルン音楽大学でヤコブ・ロイシュナーに、エッセンのフォルクヴァング音楽大学ではエフゲニー・シナイスキーに師事。
 彼女は、母国ウクライナの音楽と文化の促進に尽力しており、彼女の取り組みにより、故郷の数多くの作品がより広く国際的に知られるようになりました。

 本アルバムでペトリチェンコは、母国ウクライナの2人の作曲家、ヴァシル・バルヴィンスキーとヴィクトール・コセンコによる世界初録音となるピアノ協奏曲を取り上げています。
 いずれもこれまでほとんど注目されていなかったウクライナ音楽史における重要な作品であり、このアルバムを通して、これら作品が持つ魅力を聴衆に伝えています。

 ※録音:2024年2月-6月、リヴィウ・フィルハーモニー(リヴィウ、ウクライナ)
 




CHALLENGE CLASSICS



CC72982
(4CD)
特別価格
\4800
ナラティオ四重奏団
 ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集

 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.95《セリオーソ》
  弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 Op.127
  弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op.130
  弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op.130のためのニュー・フィナーレ
  弦楽四重奏曲第15番 イ短調 Op.132
  弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131
  弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op.135
ナラティオ四重奏団  

 ナラティオ四重奏団によるベートーヴェン!

 ☆ナラティオ四重奏団が15年もの間磨きをかけてきたベートーヴェンの弦楽四重奏曲!
 ☆ベートーヴェンの真骨頂ともいえる後期弦楽四重奏曲集!

 オランダを拠点としているナラティオ四重奏団は、15年もの間ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を演奏してきました。
 ここに収録されている《第11番》では、ベートーヴェンがいかに古典様式の限界や楽器の課題を探求し、克服してきたのかを体験することが出来るでしょう。
 《第12番》以降の作品では、これまでの表現から離れてより進化した転調を行い、新しい形式を模索しています。
 当時としては珍しいほど詳細にダイナミクス(音の強弱)の指示を行っています。これらの作品は驚くことに1824年から1826年という短期間に作曲されました。

 ※録音:2023年&2024年
 




CORO



COR16212
\2800
イ・ファジョリーニ、Deccaに残した名盤が復刻
 1612年、イタリアの《晩課》 
イ・ファジョリーニ、
ロバート・ホリングワース(指揮)
 1. ロドヴィコ・ヴィアダーナ:Deus in adiutorium meum/
 2. ヴィアダーナ:Dixit Dominus/
 3. バルトロメオ・バルバリーノ:Exaudi Deus/
 4. ヴィアダーナ:Laudate, pueri/
 5. アンドレア・ガブリエリ:Benedictus Dominus Deus Sabaoth/
 6. ヴィアダーナ:Laetatus sum/
 7. ヴィアダーナ:O dulcissima Maria/
 8. ヴィアダーナ:Nisi Dominus/
 9. パレストリーナ:Quae est ista/
 10. ヴィアダーナ:Lauda, Jerusalem/
 11. A.ガブリエリ:Toccata del 9. Tono/
 12. モンテヴェルディ/ソリアーノ:Ave, Maris Stella/
 13. 単旋聖歌:Versicle & Response/
 14. ジョヴァンニ・ガブリエリ:Magnificat for 7 Choirs (reconstr. Hugh Keyte)/
 15. モンテヴェルディ:Ab aeterno ordinata sum/
 16. 単旋聖歌:Versicle & Response / Collect of the Feast/
 17. G.ガブリエリ:In ecclesiis

 イギリスの実力派古楽系アンサンブル!Deccaに残した名盤が復刻!

 ☆イギリスの実力派古楽系アンサンブル、イ・ファジョリーニ!
 ☆2012年に録音されていた名盤が復刻!

 ロバート・ホリングワースによって1986年にオックスフォード大学で結成され、2006年5月にはロイヤル・フィルハーモニック協会から"アンサンブル・アウォード"を授与されたイギリスの実力派古楽系アンサンブル、イ・ファジョリーニ。
 ザ・シックスティーンの自主レーベルであるCoro第7弾は、2012年に録音されていた名盤が復刻。

 1612年は、ヴェネツィアの多声合唱作曲家の中で最も優れた作曲家の一人、ジョヴァンニ・ガブリエリが亡くなった年であり、同時に、ロドヴィコ・ヴィアダーナの『晩課』(4つの合唱のための)が最も現代的なスタイルで出版された年でもありました。
 Deccaから発売されていた2012年の録音には、この壮大な晩課と、ジョヴァンニ・ガブリエリが7つの合唱(ヒュー・キートが綿密な調査と再構築を行った)のために作曲した、ファンファーレとカノンによる比類なき軍隊的なマニフィカトの唯一のバージョンが収録されています。
 ロバート・ホリングワースは、イ・ファジョリーニを率いてルネサンス後期からバロック初期の失われたこれら素晴らしい作品を発掘する旅に誘います。

 ※録音:2012年1月18日-20日(ロンドン、イギリス)

 
 




DUX


DUX21122113
(2CD)
特別価格
\4200
400年前の音楽 Vol.2&3 アンサンブル・デル・パッサート  
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:Cinta di rose, l'odorata Fiora、Alma che scorgi tu/
 ルクレツィア・オルシーナ・ヴィッツァーナ:Omnes gentes plaudite manibus、Ave stella matutina/
 ジョヴァンニ・ステファーニ:Tu non hai provato amore/カプスペルガー:Vienne pace gentil/
 ヴィッツァーナ:Amo Christum、Exurgat Deus/ステファーニ:Voi partite sdegnose/
 ヴィッツァーナ:Paratum cor meum、O, si sciret stultus mundus/
 カプスペルガー:L'alba cinta di fiori/
 ヴィッツァーナ:O magnum misterium、Filii Syon exultate et laetamini/
 カプスペルガー:Felici gl'animi/エティエンヌ・ムリニエ:Tirsis au bord des eaux/
 カルロ・ミラヌッツィ:Clori bellissima/
 ジョヴァンニ・バティスタ・スパディ・ダ・ファエンツァ:Amor, ben mi credevo/
 ミラヌッツィ:O se d'un sguardo/フアン・アラネス・サレン:Digame un requiebro/
 ジョヴァンニ・ピエトロ・ベルティ:Se per l'oro d'un crine/
 ムリニエ:Enfin la beauté que j'adore/ベルティ:Su, su lieti cantate pastori/
 ダ・ファエンツァ:Ancor che col partire/
 ムリニエ:Allés tristes soupirs/サレン:Hanconcillo nuevo

 400年前の音楽を現代に再現!

 ソプラノ、ヒストリカル・ギター、キタローネの組み合わせが生み出す繊細な響きを愛する古楽アンサンブル「アンサンブル・デル・パッサート」の「400年前の音楽」(DuX1667)の続く第2弾と第3弾。
 アンサンブル・デル・パッサートのメンバーは400年前の版画や写本からルネサンスと初期バロックの作品を現代に再構築し独自のアレンジで再現しています。

 ※録音:2023年、2024年
 
 

DUX2076
\2800
ムジカ・サクロモンタナ
 ヨゼフ・ザイドレル:
  Litania in C "O Matce Boskiej" Litany in C "
  To The Mother of God"
 フランツ・アントン・ホフマイスター:
  シンフォニア ハ長調
マレク・モシ(指揮)
ティヒ市室内管弦楽団《AUKSO》

 このアルバムには第18回ムジカ・サクロモンタナ・フェスティヴァルの演奏会が収録されています。
 この音楽祭ではヨゼフ・ザイドレル、フランツ・アントン・ホフマイスターの作品が取り上げられることが慣例となっています。
 あまり知られていない作品ではありますが、マレク・モシ率いるティヒ市室内管弦楽団《AUKSO》が優秀なソリストと共に見事な演奏を披露しています。

 ※録音:2023年
 
 

DUX2100
\2800
嵐が来る!
 ズザンナ・ファルコフスカ:
  Z tamtej strony wody dziewcyna stojala、
  Kumpala sie Kasia、Nad brzegiem morza、
  Namowielym rzeke, namowielym wode、
  Ta corno chmurecka
 ヤツェク・シクルスキ:
  A usnijze mi, usnij、Przede dworym rosnie jabrzumb、
  Tam na polu krzyz, zbliz sie Zosiu zbliz
 マルチン・ヴァウルク:Suita wloscianska
様々なアーティスト

 ポーランド音楽に伝わる民謡を現代に編曲し、クラシックだけでなくポピュラー音楽の演奏家などと共に収録したアルバム。
 編曲も古典的アプローチからポピュラーまで様々なアプローチがなされ多角的にポーランド音楽を探求することが出来ます。

 ※録音:2024年9月9日-13日
 
 

DUX20702071
(2CD)
特別価格
\4200
新たな調和への道 様々なアーティスト
 ミハウ・パヴェウェク:
  Interirtio IIIIsanghan na dwa flety grande, dwa flety altowe i flet basowy
 マテウシュ・ビエン:Zmarszczki na kwintet klarnetowy
 ミハウ・グロノヴィチ:Strie na szesc fagotow i kontrafagot
 ヤロスワフ・プウォンカ:1996 na sekstet saksofonowy
 マチェイ・ジムカ:The Fall #4 na trzy akordeony
 フランシス・プーランク:オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲
 ガイ・オリヴィア・フェルラ:
  Ad processionem candelarum na oboj, klarnet, fagot, saksofon i akordeon
 トーマス・コルネリウス:Plurality Diversity Society na flet, klarnet i akordeon
 マチェイ・ジェリンスキ:Impressioni Concertante na kwintet instrumentow detych
 ヤン・サネイコ:Mirabilia na dwa akordeony, klarnet, oboj i fagot

 クラクフ音楽アカデミーに所属する音楽家たちによる現代作曲家たちの室内楽作品集。
 プーランク以外の11人の現代作曲家の作品をクラクフの著名なクラリネット奏者ピオトル・ラトを中心に収録しています。

 ※録音:2023年
 
 

DUX2001
\2800
ヒジンスキ:室内楽作品集
 マルセル・ヒジンスキ:
  In C/Quasi Kwazi III/死と踊り/
  ForMS/Reflection No.8/
  Betelgeuse/ヴェニスの死
ピオトル・ラト(クラリネット)、他

 クラクフの著名なクラリネット奏者ピオトル・ラトが中心となったマルセル・ヒジンスキ(b.1971)の室内楽作品集。
 ポーランドの現代作曲家であるヒジキンスキはクラクフ音楽アカデミーで修士号を習得し、ペンデレツキに師事しました。

 ※録音:2024年
 




EVIL PENGUIN



JEPRC0077
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3500
エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位!
 ジョシュア・ブラウン!デビュー録音
  ピアノはジャコメッティ

  シューマン:
   ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.105
   幻想曲ハ長調 Op.131
    (フリードリヒ・ヘルマンによるヴァイオリンとピアノ編)
   ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.121
ジョシュア・ブラウン(ヴァイオリン)
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)
EPRC0077
\2800

 ☆2024年エリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で第2位を受賞したアメリカ出身のヴァイオリニスト、ジョシュア・ブラウンのデビュー録音!
 ☆経験豊富なピアニスト、パオロ・ジャコメッティとの息の合った共演!

 2024年エリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で第2位を受賞したアメリカ出身のヴァイオリニスト、ジョシュア・ブラウンのデビュー録音が登場!
 彼が選んだのはシューマン晩年の代表作である2つのヴァイオリン・ソナタと、同時代人のフリードリヒ・ヘルマン(1828-1907)によってピアノとヴァイオリンのために編曲された《ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲》という意欲的なプログラムです。
 経験豊富なピアニスト、パオロ・ジャコメッティとの息の合った共演も聴きどころ。困難な時代に寄り添うシューマンの音楽の力を実感させてくれる1枚です。

 ※録音:2024年1月(ベルギー)
 




LAWO


LWC1355
\2800
シューベルト:ゲーテ歌曲集
 シューベルト:
  テューレの王 D.367/
  「ヴィルヘルム・マイスター」からの歌
   〔ミニョンと竪琴弾き「ただあこがれを知る者だけが」、
    ミニョンの歌 I「私には言わせないで」、
    ミニョンの歌 II「大人になるまでこのままに」〕/
  ミニョンの歌「君よ知るや南の国」 D.321/
  ミニョンに(An Mignon) D.161/
  さすらい人の夜の歌 I D.224/ガニュメート D.544/
  さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」 D.768/
  ズライカ I D.720/ズライカ II D.717/
  恋人のそばに D.162/歓迎と別れ D.767/
  最初の喪失 D.226/海の静けさ D.216/人間の限界 D.716
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾ・ソプラノ)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(ピアノ)

 シューベルトがゲーテの詩に作曲した傑作をマリアンネ・ベアーテ・シェランが歌う!

 ☆ノルウェーのメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアーテ・シェラン!
 ☆シューベルトがゲーテの詩に作曲した不朽の歌曲集を洗練された解釈で歌う!

 日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演でもおなじみのノルウェーのメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)とピアニストのニルス・アンデシュ・モッテンセンのコラボレーション最新作。
 ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテの詩に孤高の音楽家フランツ・シューベルトが作曲した歌曲はすべて、芸術エネルギーと魅力にあふれ、ドイツ・ロマンティシズムのもっとも偉大な遺産のひとつとみなされています。
 シェランとモッテンセンは、「ミニョンの歌」「さすらい人の夜の歌」「ガニュメート」「海の静けさ」といった歌の世界を洞察し、深い内面性を聴き手に経験させます。

 ※録音:2022年6月7日-10日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
 




NMC


NMCD287
(1CD-R)
\2800
ライト・フローイング ~ クレア・オコネルによるチェロ作品集
 エドマンド・フィニス(1984-):Three Solos/Figures of Eight
 エミリー・ルヴィエネーズ・ファルーシュ(1988-):
  4つの練習曲《Opened》~チェロとエフェクト・ペダルのための
 ナタリー・クラウダ(1984-):UthCeare
 エミリー・ホール(1978-):You Sail to the Sky
 ニック・マーティン(1982-):Vocalise
 アレックス・ミルズ:Zenith
クレア・オコネル(チェロ)
エレノア・ターナー(ハープ)
マリアン・スコフィールド(コントラバス)

 クレア・オコネルが描く洗練されたチェロの世界!

 光、深遠さ、簡潔さ、完璧な造形の追求、そして異世界的な美の捉え方というコンセプトによって一つにまとめられた、クレア・オコネルによるチェロ作品集。
 オコネルは本アルバムについて、「この作品群は、私がチェロで聴きたい、演奏したいと思う音楽そのものです。
 私は常に、新しい音楽を探し求めています。それは、私の考えや感情を表現するもの、そして聴く人を平穏な場所へと運んでくれるような内省的でシンプルな音楽です。」と語っています。
 静謐な美しさと深い感情表現が織りなす、洗練されたチェロの世界を堪能できる1枚です。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

NMCD295
(1CD-R)
\2800
マーティン・イドン:ヘスペリデス
 マーティン・イドン:
  in'ei/Lampades/Hesperides
クワイエット・ミュージック・アンサンブル
ジャック・アドラー=マッキーン(テューバ)

 繊細な作風で知られ、2021年にアイヴァー・ノヴェロ賞を受賞した作曲家、マーティン・イドンの作品集。
 《Lampades》は2021年にアイヴァー・ノヴェロ賞のソロ作曲部門を受賞したテューバと固定メディアのための作品で、ここではジャック・アドラー=マッキーンによる演奏が収められています。
 イドンは自身の音楽について「ここ10年ほどppp以外のダイナミクスを書いていない」「静寂に対する何らかの標題的な、あるいは美学的な信念があるわけではなく、それ以上の音量が単に過剰に感じられる」と語っており、アルバム全体を通じて可聴性の境界と、最も静かな音の中に潜む感情の深みが探求されています。

 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




SIGNUM

SIGCD890
\2700
オリヴァー・デイヴィス:ライフ
 オリヴァー・デイヴィス(1972-):
  Life~ピアノと弦楽のための
  Biorhythms~ヴァイオリンと弦楽のための
  Veil~ヴァイオリン、弦楽とハープのための
  Reflection~ピアノ独奏のための
  Pieces of Wood~ヴァイオリンと弦楽のための
  Life Cycle~ヴァイオリンと弦楽のための
  Mortal~ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための
  Afterlife~ピアノ独奏のための
  Life Epilogue~ピアノと弦楽のための
ヒュー・ワトキンス(ピアノ)
ケレンザ・ピーコック(ヴァイオリン)
ベンジャミン・ベイカー(ヴァイオリン)
キャサリン・ジェンキンソン(チェロ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ジュリアン・カーショウ(指揮)

 イギリスの人気現代作曲家、オリヴァー・デイヴィス!

 ☆コンサート音楽からバレエ、サウンドトラック、テレビ・スコアなど様々な音楽でロンドンの主要オーケストラと共演してきたイギリスの人気作曲家オリヴァー・デイヴィス!
 ☆「人生」をテーマに作り上げた1枚!

 オリヴァー・デイヴィス(b.1972)は英国王立音楽アカデミーで研鑽を積み、コンサート音楽からバレエ、サウンドトラック、テレビ・スコアなど様々な音楽でロンドンの主要オーケストラと共演してきたイギリスの人気作曲家。
 Signumからはすでに8枚のアルバムがリリースされており、いずれもチャート上位を記録しています。

 本作は、デイヴィスがヴァイオリンと弦楽のための《Life Cycle》から着想を得て「人生」をテーマに作り上げた1枚。
 拍子を交錯させる《Life》や周期性を音楽で表現した《Biorhythms》、死後に脳の活動が検出されたという記事から着想を得た《Afterlife》など、独特かつ多彩な楽曲が並んでいます。
 このアルバムはヴァイオリニストであった父ハワード・デイヴィスの想い出に捧げられています。

 ※録音:2024年9月、エア・スタジオ(イギリス、ロンドン)




 

URANIA RECORDS


LDV14125
\2700
ジョルダーニ:5つの協奏曲 Op.19
 トンマーゾ・ジョルダーニ(1730-1806):
  ドイツ式フルート、2つのヴァイオリンと
   通奏低音のための5つの協奏曲 Op.19
    (協奏曲第1番 ニ長調/協奏曲第2番 ヘ長調/
     協奏曲第3番 ハ長調/協奏曲第4番 ト長調/
     協奏曲第6番 ハ長調)
ジョヴァンニ・バッティスタ・コルンブロ
 (指揮&フラウト・トラヴェルソ)
クレモナ・バロック管弦楽団

 トンマーゾ・ジョルダーニ(1730-1806)は18世紀において、オペラと器楽の両分野で成功を収めた人気作曲家でした。
 本アルバムに収められたフルート協奏曲は、正確な作曲年代は不明ながら、1765年から1775年の間に書かれたと考えられています。
 形式は明快に古典派のソナタ様式に基づいており、間もなくロマン派が花開く直前の時期の、当時のフルート技法をよく伝える内容です。
 演奏には18世紀中頃のC.パランカによる楽器のレプリカが用いられ、ピッチは約420Hzに調整されています。
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES


CVS163
\3100
クレランボー: 姦淫の女の物語、テ・デウム
 ニコラ・クレランボー(1676-1749):
  1-8. オラトリオ『姦淫の女の物語』 C. 191
  9-27. 大合唱を伴うテ・デウム C. 138
グヴェンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)
ガイ・カッティング(テノール)
リザンドロ・アバディ、
 サミュエル・ナモット(バリトン)
ナミュール室内合唱団
ア・ノクテ・テンポリス(古楽器使用)
レイナウト・ファン・メヘレン
 (オートコントル〔高音テノール〕、指揮)

 録音: 2024年8月6-11日 ナミュール、ベルギー
 収録時間: 58分

 【フランスの巨匠クレランボーの声楽適性をいかんなく示す宗教曲解釈】
 フランス宮廷式の音楽作法に、イタリア様式の影響を手際よく織り交ぜたフランス・バロックの作曲家クレランボー。
 同世代のヴィヴァルディが 協奏曲集を続々出版していた頃、1710~26年に計5集の曲集を刊行したカンタート(フランス語歌詞による小規模世俗声楽曲)のエキス パートであると同時に、パリ聖シュルピス教会の専属オルガニストも務め教会音楽でも才能を発揮しましたが、それらはカンタートに比して滅 多に録音されません。
 その渇を潤して余りある新録音が本場ヴェルサイユから登場。祝祭的な合唱曲「テ・デウム」と、イエスの言葉「罪なき 者だけが彼女に石を投げなさい」で有名な逸話を扱った珍しいラテン語小オラトリオ「姦淫の女の物語」の組み合わせです。
 演奏は音大時 代からクレランボーに惚れ込み、ALPHAでも彼のカンタート集を録音している名歌手ファン・メヘレンの指揮に、2部のヴァイオリン各3、フルー ト2(アンナ・ベッソン参加)、トランペット&ティンパニ各1と通奏低音からなる器楽陣(ヴィオラ・ダ・ガンバは上村かおり)、各パート3~4人から なる精鋭ナミュール室内合唱団。両曲とも室内楽的な緊密さを活かしながら、精緻なアンサンブルが光るオラトリオもさることながら、ナチュラ ル・トランペットの妙音が映える「テ・デウム」でも合唱のみならず、ファン・メヘレンらソリストたちの美声がよどみない旋律美を描きます。
 ラモー 台頭前夜のフランス音楽の粋に迫った充実の1枚です。
 
 

CVS148
\3100
ギラン:オルガン組曲、モレル: ヴィオール作品集
 1-7. ジャン=アダン・ギラン(1680頃-1739以降):第1旋法による組曲
  1. Plein jeu プラン・ジュ/2. Trio トリオ/3. Duo デュオ/
  4. Basse de trompette 低音域にトロンペット管/5. Recit レシ/
  6. Dialogue ディアローグ/7. Petit plein jeu 小プラン・ジュ
 8. ジャック・モレル(1680頃-1740頃):
  Allemande La Jolie アルマンド「愛らしさ」(第2組曲より)
 9. モレル: Chaconne en trio トリオによるシャコンヌ(第4組曲より)
 10-16. ギラン: 第2旋法による組曲
  10. Plein jeu プラン・ジュ/11. Tierce en taille 中音域にティエルス管/
  12. Petit plein jeu 小プラン・ジュ/13. Duo デュオ/
  14. Basse de trompette 低音域にトロンペット管/
  15. Trio de flutes フリュート管群によるトリオ/
  16. Dialogue ディアローグ
 17. モレル: Fantaisie (gayement) ファンタジア(陽気に)(第4組曲より)
 18. モレル: Prelude プレリュード(第2組曲より)
 19. モレル: Boutade de Sainct-Germain
  サン・ジェルマンの戯れ(第3組曲より)
 20. モレル: Courante クラント(第1組曲より)
 21-27. ギラン: 第3旋法による組曲
  21. Plein jeu プラン・ジュ/22. Quatuor クヮテュオール/
  23. Dialogue de voix humaine
   ヴォワ・ユメーヌ管によるディアローグ/
  24. Basse de trompette 低音域にトロンペット管/
  25. Petit plein jeu 小プラン・ジュ/
  26. Duo デュオ/27. [Dialogue] 無題(ディアローグ)
 28. モレル: Le Folet 小鬼(第2組曲より)
 29. モレル: Prelude プレリュード(第3組曲より)
 30. モレル: Echos de Fontainebleau フォンテーヌブローの木霊(第3組曲より)
 31. モレル: Sarabande l'Agreable サラバンド「気持ち良さ」(第1組曲より)
 32-38. ギラン: 第4旋法による組曲
  32. Plein jeu プラン・ジュ/
  33.Cromhorne en taille 中音域にクロモルヌ管/34. Duo デュオ/
  35. Basse de cromhorne 低音域にクロモルヌ管/
  36. Petit plein jeu 小プラン・ジュ/
  37. Trio トリオ/38. Dialogue ディアローグ
トマ・オスピタル(オルガン)
アンサンブル・サントノレ
 (古楽器使用)[8-9,17-20,28-31]
サシャ・レーヴィ
 (バス・ド・ヴィオール
  〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ルーカス・シュナイダー
 (バス・ド・ヴィオール〔通奏低音〕、
  ドゥシュ・ド・ヴィオール[9])
ブリス・サイー
 (クラヴサン〔チェンバロ〕)
ヴァランタン・ルージェ
 (ポジティフ・オルガン、
  クラヴサン[20]、指揮)

 録音: 2024年4月9-11日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
 収録時間: 78分

 【音量と音質の対比が浮き彫りにする、フランス・バロック器楽芸術の粋】
 バッハやヘンデルと同世代のフランス人作曲家、ギランとモレル。前者はオルガン、後者はヴィオールの作品集がある以外は生涯を辿れる史 料もほとんどありませんが、残された曲集には質の高い作品が多く含まれ、現代最前線をゆく古楽器奏者たちも様々なテーマのプログラムに それらの曲を盛り込み、録音が存在する曲も少なくありません。
 ここでは両者とも当時のフランスを代表する鍵盤音楽家の一人ルイ・マルシャ ンに曲集の献辞で言及しているという僅かな共通点に基づき、ギランのオルガン組曲4編の間にモレルのヴィオール曲を挿入。
 闊達な動きを みせるヴィオールの弦音をもう1つのヴィオール、クラヴサン、小オルガンからなる通奏低音陣が色彩感豊かに支え、親密かつ繊細な室内楽 世界が織り上げられるモレル作品に対し、ギランの曲では礼拝堂空間全体に広がる堂々たる響きが聴かれ、大オルガンの存在感もひときわ 強く感じられるのはまさにプログラム構成の妙。
 来日公演の好評も相次ぐトマ・オスピタルはパリ聖ウスターシュ教会の専属オルガニストで、ル イ14世治世末期の設置当初の姿に修復されたヴェルサイユの楽器をよく鳴らし、300年前の音響空間を脈々と現代に伝えてくれます。
 
 


CVS153
(2CD)
\5100
ラ・シャペル・アルモニーク
 ラモー:舞踏喜歌劇《プラテー》

 ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
  舞踏喜歌劇《プラテー》
   (1745年ヴェルサイユにて初演)
    台本...アドリアン=ジョゼフ・ル・
     ヴァロワ・ドルヴィル(1715-1780)
プラテー...マティアス・ヴィダル(テノール)
タリー、フォリー(狂気の精)...
 マリー・リス(ソプラノ)
テスピス、メルキュール...
 ザッカリー・ワイルダー(テノール)
ジュピテール...
 アレクサンドル・デュアメル(バリトン)
ジュノン...ジュリエット・メ(メゾソプラノ)
シテロン...ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
アムール、クラリーヌ...
 セシル・アシル(ソプラノ)
モミュス...シリル・コスタンゾ(バス)

ラ・シャペル・アルモニーク
 (声楽&古楽器アンサンブル)
コンサートマスター:
 パブロ・バレッティ(ヴァイオリン)
ヴァランタン・トゥルネ(指揮)

 録音: 2024年4月23-30日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
 総収録時間: 137分(65分/72分)

 【フランス新世代の星トゥルネが名歌手陣と意欲充分に聴かせる、ラモー屈指の人気作】
 フランス古楽シーンの最前線で名演を重ねている1996年生まれの若き古楽指揮者ヴァランタン・トゥルネが、同国の歌劇界を沸かせ続ける ヴィダル、リス、ワイルダーらの名歌手たちと聴かせるラモー屈指の人気作《プラテー》全曲録音。
 浮気の噂をはぐらかして妻ジュノンの嫉妬を 宥めるべく、カエルたちを従えた醜悪な沼の精プラテーと偽りの恋愛を見せつけ、冗談だと笑い合うことにした大神ジュピテールの悪ふざけを描 いたこのオペラは、1745年にフランス王太子ルイとスペイン王女マリー=テレーズの婚礼祝での初演時から大成功で、ラモー歿後まで頻繁に再演されました。
 日本でも21世紀になって複数の異なる古楽器楽団が実演を披露している有名作で名盤も少なくありませんが、本場フラ ンスの2020年代を担う新世代トゥルネは作品の起伏をよく捉え、ラモーのダイナミックなオーケストレーションから躍動感と繊細な心情描写を 引き出し、フランス語に通じた歌手勢の巧みな表現が際立つ名演にまとめあげています。
 器楽勢にはカフェ・ツィマーマンの主宰者パブロ・バ レッティ、ソロ・アルバム多数のオーボエ奏者クリストファー・パラメタら名手の名も。
 ヴェルサイユの歴史的空間に広がる古楽器演奏を通じてフ ランスの「いま」を脈々と感じられる新録音と言えるでしょう。
 



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PARADIZO



PA0022
\3100→\2890
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネサンス・オーケストラ
 ダウランド:『ラクリメ、または七つの涙』(全曲)

 ジョン・ダウランド(1563-1626):
  『ラクリメ、または七つの涙』(1605年ロンドン刊)
   1. ヘンリー・アンプトン卿の葬送/
   2. バクトン氏のガリアード/3. 昔のままの涙/
   4. ニコラス・グリフィス氏のガリアード/
   5. 新たにした昔の涙/
   6. ジャイルズ・ホビー氏のガリアード/
   7. ため息の涙/8. エセックス伯のガリアード/
   9. ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルメイン/
   10. ジョン・ラングトン氏のパヴァーン/
   11. ニコルズ夫人のアルメイン/12. 悲しみの涙/
   13. ジョン・ソーチ卿のガリアード/14. 偽りの涙/
   15. ヘンリー・ノエル氏のガリアード/
   16. いつも悲しむダウランド/
   17. デンマーク王のガリアード/18. 愛の涙/
   19. トーマス・コリアー氏のガリアード/
   20. 真実の涙/
   21. ディゴリー・パイパー船長のガリアード
カプリッチョ・ストラヴァガンテ・
 ルネサンス・オーケストラ(古楽器使用)
ジョシュ・チータム、ニック・ミルン、
 アンドレアス・リノス、マーガレット・リトル、
 リュシル・ブーランジェ、
 ブノワ・ヴァンデン・ベムデン
  (各種ヴァイオル〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ジュリアン・マルタン、マリーヌ・サブロニエール、
 エヴォレーヌ・キーナー、ピエール・ボラーニョ、
 ブノワ・トイゴ(各種リコーダー)
ドロン・シャーウィン、ホズエ・メレンデス
 (木管コルネット)
シメン・ファン・メヘレン、
 ヨーレン・エルセン、トゥラル・イスマイロフ
  (サックバット〔ルネサンス・トロンボーン〕)
オリヴィエ・フォルタン、
 エマニュエル・フランケンベルフ
  (ハープシコード〔チェンバロ〕、ヴァージナル)
スキップ・センペ
 (ハープシコード、ヴァージナル、指揮)

 録音: 2022年5月 ブリュッヘ(ベルギー北西部ヴェストフランデレン地方)
 収録時間: 64分

 【英国音楽の至宝『ラクリメ』に新たな光を当てる「ルネサンスの管弦楽」】
 16世紀から17世紀にかけイングランド内外で活躍したリュート奏者=作曲家ダウランド。
 その最も有名な器楽合奏曲集『ラクリメ、または七つの涙』は一般に大小のヴァイオルを揃えた室内楽編成で演奏されますが、表題ページでは他にリュートやヴァイオリンなどの使用も提案されており、使用楽器は柔軟に選べるものと理解できます。
 その前提を踏まえ、カプリッチョ・ストラヴァガンテはヴァイオル合奏(リュシル・ブーランジェなど参加)にリコーダー、木管コルネット、サックバットをそれぞれ複数加え、さらに鍵盤楽器も複数盛り込んだ充実編成で400年前の音世界に迫ります。
 楽譜出版は作曲家の貴重な宣伝手段であり、そこで時に充実した楽隊を擁する権力者たちの要求に応えるべく柔軟な編成が提案されていたなら、こうした大編成での解釈も当時の作曲家たちの狙いに適うはず......とはブックレットにある音楽監督センペの言。
 曲集には7曲のパヴァーンによる「涙」の後に多数の舞曲が収録されていますが、これも曲集編纂上の慣習に過ぎないため、一部の曲を移調しながらパヴァーンとガリアードの組み合わせを軸とする当時の組曲風に曲順を編み替えたセンペの対処も適切と言えるでしょう。
 ヴァイオルだけの静謐な響きは時にヴィオローネが豊かな低音を添え、管楽器が加わる豊かな厚みも、鍵盤の撥弦音が加わる玄妙な味わいも、ソリスト続々の豪華な演奏陣によって聴く者の心を捉えてやみません。

 
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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APR



XAPR7319
(3CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6600
フレンチ・スクールのピアニスト達が弾いたフランスの協奏曲集

 安川加壽子が世界初録音したサン=サーンスの「エジプト風」
 アルフレッド・コルトーのサン=サーンス、プーランクやフランセの自作自演など、
  フランス・ピアノ楽派の伝説的な奏者たちがソロを務めたフランスのピアノ協奏曲集3枚組

 【CD1】
  ◆ジャンヌ=マリー・ダルレ(1905-1999)
   カミーユ・サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.22
     コンセール・コロンヌ管弦楽団、ポール・パレ―(指揮)
     録音:1948年2月24日、シャンゼリゼ劇場(パリ) (Pathe PTD167/9)
  ◆アルフレッド・コルトー(1877-1962)
   カミーユ・サン=サーンス :ピアノ協奏曲第4番 ハ短調 Op.44
     オーケストラ名不詳、シャルル・ミュンシュ(指揮)
     録音:1935年7月9日、アビー・ロード・スタジオ1(ロンドン) (HMV DB2577/9)
  ◆草間加壽子(安川加壽子)(1922-1996)
   カミーユ・サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 《エジプト風》 ヘ長調 Op.103
     東京交響楽団(現・東京フィルハーモニー交響楽団)、尾高尚忠(指揮)
     録音:1943年、東京 (Japanese Victor VH4080/3)
 【CD2】
  ◆マルセル・エーレンシュミット(1895-1974)
   シャルル=マリー・ヴィドール:幻想曲 変イ長調 Op.62
     パリ管弦楽団、シャルル・ミュンシュ(指揮)
     録音:1938年10月、パリ (French Polydor 566.205/6)
  ◆ルシアン・ヴルムザー(1877-1967)
   アルベール・ペリルー:ピアノと管弦楽のための幻想曲
     コンセール・コロンヌ管弦楽団、ヴィクトル・ガロワ(指揮)
     録音:1939年、パリ
     (Boite a Musique: no catalogue number – this appears to be a private release)
  ◆ジャン・ドワイアン(1907-1982)
   ガブリエル・フォーレ:幻想曲 ト長調 Op.111
     ラムルー管弦楽団、ジャン・フルネ(指揮)
     録音:1949年12月12日、シャンゼリゼ劇場(パリ) (La Voix de son Maitre DB11233/4)
  ◆フランシス・プーランク(1899-1963)
   フランシス・プーランク:《オーバード》ピアノと18の楽器のための舞踏付き協奏曲
     コンセール・ストララム管弦楽団、ヴァルター・ストララム(指揮)
     録音:1930年1月20日&22日、シャンゼリゼ劇場(パリ) (French Colimbia LF33/5)
  ◆マルゲリーテ・レスゲン=シャンピオン(1894-1976)
   マルゲリーテ・レスゲン=シャンピオン:Idylle(ピアノと弦楽オーケストラのための3つの小品より)
   マルゲリーテ・レスゲン=シャンピオン:Passepied(ピアノと弦楽オーケストラのための3つの小品より)
     コンセール・マリウス=フランソワ・ガイヤール管弦楽団、マリウス=フランソワ・ガイヤール(指揮)
     録音:1941年5月30日、スタジオ・アルベール(パリ) (La Voix de son Maitre DA4996)
  ◆ジャン・フランセ(1912-1997)
   ジャン・フランセ:ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ(1932)
     ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、レオ・ボルヒャルト(指揮)
     録音:1937年2月26日、ベートーヴェン・ザール(ベルリン) (Telefunken E2175)
 【CD3】
  ◆ジャン・フランセ(1912-1997)
   ジャン・フランセ:ピアノ協奏曲(1936)
     パリ・フィルハーモニー管弦楽団、ナディア・ブーランジェ(指揮)
     録音:1937年2月9日、スタジオ・アルベール(パリ) (La Voix de son Maitre DA5034/5)
  ◆アルノー・ド・ゴントー=ビロン(1897-1985)
   アンリ・ソーゲ:ピアノ協奏曲第1番 イ短調(1936)
     パリ音楽院管弦楽団、ロジェ・デゾルミエール(指揮)
     録音:1943年6月29日、スタジオ・アルベール(パリ) (French Columbia LFX648/9)
  ◆ジャック・フェヴリエ(1900-1979)
   モーリス・ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
     パリ音楽院管弦楽団、シャルル・ミュンシュ(指揮)
     録音:1942年10月8日、スタジオ・アルベール(パリ) (French Columbia LFX631/3)
  ◆エミール・パッサーニ(1905-1974)
   モーリス・ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
     コンセール・コロンヌ管弦楽団、ジャン・フルネ(指揮)
     録音:1947年10月28日、シャンゼリゼ劇場(パリ) (Pathe PDT155/7)
APR7319
(3CD)
特別価格
\5400→\4990

 フランス・ピアノ楽派によるフランスのピアノ協奏曲集!

 ☆APRの「フレンチ・ピアノ・スクール」シリーズ最新作!
 ☆安川加壽子が世界初録音したサン=サーンスの「エジプト風」を始め、アルフレッド・コルトーのサン=サーンス、プーランクやフランセの自作自演など、フランス・ピアノ楽派の伝説的な奏者たちがソロを務めたフランスのピアノ協奏曲集3枚組!

 約150年間に渡りパリ音楽院での教えを中心として独特のピアニズムの育んできたフランス。
 その全盛期となる20世紀の最初の50年間に録音された貴重な録音の数々を掘り下げている「APR」の「フレンチ・ピアノ・スクール」シリーズ。
 最新作では、フレンチ・ピアノ・スクールの12人のピアニストの録音が集められ、ピアノと管弦楽のためのフランス作品13曲が収録されました。
 サン=サーンスの第2番とラヴェルの2つの協奏曲を除く10曲は、当時世界初録音されたもので、4曲は作曲家自身のソロによる演奏、それ以外の演奏者の殆ども作曲家をよく知っており一緒に仕事をしてきたピアニストたちで、フランス・ピアノ楽派が非常に特徴的な個性を持っていた時代に録音された、これらのレパートリーの決定的な音源となるものです。
 特に、安川加壽子(当時・草間加壽子)が尾高尚忠の指揮で録音したサン=サーンスの「エジプト風」を始め、アルフレッド・コルトーのサン=サーンス、プーランクやフランセの自作自演といった貴重な録音の新たなリマスタリングにもご期待ください。

 ※録音:1930年~1949年/ADD
 
 ※トランスファー&オーディオ・リストレーション・エンジニア:マーク・オーバート=ソーン
 




URANIA RECORDS


WS121423
(2CD)
特別価格
\2700
ジャンアンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)&ミラノ・スカラ座
 ヴェルディの《レニャーノの戦い》!
 スカラ座の貴重な61年録音が復刻!

  ヴェルディ:歌劇《レニャーノの戦い》全4幕
   台本:サルヴァトーレ・カンマラーノ
ジャンアンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団
アリーゴ:フランコ・コレッリ
リーダ:アントニエッタ・ステッラ
ロランド:エットーレ・バスティアニーニ
フェデリーコ・バルバロッサ:マルコ・ステファノーニ
第一執政官:シルヴィオ・マイオニカ
第二執政官:アゴスティーノ・フェッリン
コモの市長:アントニオ・ゼルビーニ
マルコヴァルド:ヴィルジーリオ・カルボナーリ
イメルダ:アウローラ・カテッラーニ
軍令:リナルド・ペリッツォーニ

 ヴェルディの作品の中でも録音の少ないオペラ《レニャーノの戦い》のスタジオ録音としては、1970年代のランベルト・ガルデルリ指揮によるものが唯一とされていますが、それ以前に制作されたこの1961年のスカラ座ライヴ録音は、1980~90年代にかけて広く流通し、高い評価を受けていました。
 今回、長らく入手困難となっていたこの貴重な録音が、音源の新たなイコライゼーションによって、オリジナル録音の自然な音を保ったまま復刻されました。声楽陣は、録音史上でも最高水準のものの一つといえるでしょう。

 ※録音:1961年12月7日、ミラノ・スカラ座(ライヴ)
 


<メジャー・レーベル>

DECCA


4870930
(CD)
\3100
〔Digisleeve仕様〕
《ルチアーノ・パヴァロッティ~Mamma》
 1) マンマ(ビシオ)、2) 忘れな草(デ・クルティス)、3) ロリータ(ブッツィ=ペッチャ)、
 4) 禁じられた音楽(ガスタルドン)、5) 夢見るフィレンツェ(チェサリーニ)、
 6) 思うがままに生きよ(ビシオ)、7) マリウ、愛の言葉を(ビシオ)、
 8) スカラ座の宵(クラーメル)、
 9) 栄光の夢よさらば(イノセンツィ)、10) こんな生き方(ダンツィ)、
 11) ローマのギター(ディ・ラザロ)、12) つばめは古巣へ(デ・クレシェンツォ)、
 13) ギルランディナの鐘楼(マルトゥッツィ)、14) 風に託そう私の歌(ビシオ)、
 15) 海に来たれ(伝承曲)、16) サン・ジュストの鐘(アローナ)
  (編曲:ヘンリー・マンシーニ)

  【録音】1984年5月、ジュネーヴ
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)、
アンドレア・グリミネッリ(フルート)(3, 5, 7, 12)、
ヘンリー・マンシーニ&オーケストラ

4870929
(LP)
\5900
〔180g重量盤〕
《ルチアーノ・パヴァロッティ~Mamma》
《LP》
[Side A]
 1) マンマ(ビシオ)、2) 忘れな草(デ・クルティス)、3) ロリータ(ブッツィ=ペッチャ)、
 4) 禁じられた音楽(ガスタルドン)、5) 夢見るフィレンツェ(チェサリーニ)、
 6) 思うがままに生きよ(ビシオ)、7) マリウ、愛の言葉を(ビシオ)、
 8) スカラ座の宵(クラーメル)/
[Side B]
 1) 栄光の夢よさらば(イノセンツィ)、2) こんな生き方(ダンツィ)、
 3) ローマのギター(ディ・ラザロ)、4) つばめは古巣へ(デ・クレシェンツォ)、
 5) ギルランディナの鐘楼(マルトゥッツィ)、6) 風に託そう私の歌(ビシオ)、
 7) 海に来たれ(伝承曲)、8) サン・ジュストの鐘(アローナ)
  (編曲:ヘンリー・マンシーニ)
 
 【録音】1984年5月、ジュネーヴ
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)、
アンドレア・グリミネッリ(フルート)(Side A: 3, 5, 7, Side B: 4)、
ヘンリー・マンシーニ&オーケストラ

 不世出のテノール歌手とポップス界の大御所によるイタリア・ソング集の名盤の再発売

 20世紀後半を代表する不世出のテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティが1984年にリリースしたアルバム『Mamma』が再発売されます。
 ポップス界の大御所ヘンリー・マンシーニが編曲、指揮を行った人気のイタリアン・ソング集です。
 ライナーノーツには、「私はこれらの曲と共に育ちました。同世代の多くの人たちもきっとそうでしょう。これらの曲を今聴くと私は子供の頃の音を思い出すのです」というパヴァロッティの思いが綴られています。

 このアルバムは初めてHDオーディオ・リマスターされました。
 デッカの保管庫にあったプレマスターテープから新たに変換され、これらの歴史的な録音に生き生きとした美しい奥行きがもたらされています。
 
 

4870928
(CD)
\3100
〔Digisleeve仕様〕
《ルチアーノ・パヴァロッティ~The World’s Favourite Tenor Arias》
1) レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』より「衣装をつけろ」、
2) フロトウ:歌劇『マルタ』より「夢のように」、
3) ビゼー:歌劇『カルメン』より「お前の投げたこの花は」、
4) プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』より「冷たい手を」、
5) ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「女心の歌」、
6) グノー:歌劇『ファウスト』より「この清らかな住まいよ」、
7) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」、
8) ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より「もしも私がそのつわものであったなら…清きアイーダ」、
9) プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」、
10) ヴェルディ:歌劇『イル・トロヴァトーレ』より「見よ、恐ろしい火を」

 【録音】1972年12月(1, 3, 6, 8)、1969年9月(10)、ウィーン、1973年5月(2)、1971年6月(5)、1972年4月(7)、8月(9)、ロンドン、1972年10月、ベルリン(4)
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)、
ジョン・オールディス合唱団(9)、
ワンズワース・スクール少年合唱団(9)、
レオーネ・マジエラ(指揮)
ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団(1, 3, 6, 8)&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(7)、
リチャード・ボニング(指揮)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(2)&ロンドン交響楽団(5)、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(4)、
ズービン・メータ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(9)、
ニコラ・レッシーニョ(指揮)
ウィーン・オペラ管弦楽団(10)

4870927
(LP)
\5900
〔180g重量盤〕
《ルチアーノ・パヴァロッティ~The World’s Favourite Tenor Arias》
《LP》
[Side A]
1) レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』より「衣装をつけろ」、
2) フロトウ:歌劇『マルタ』より「夢のように」、
3) ビゼー:歌劇『カルメン』より「お前の投げたこの花は」、
4) プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』より「冷たい手を」、
5) ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「女心の歌」/
[Side B]
1) グノー:歌劇『ファウスト』より「この清らかな住まいよ」、
2) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」、
3) ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より「もしも私がそのつわものであったなら…清きアイーダ」、
4) プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」、
5) ヴェルディ:歌劇『イル・トロヴァトーレ』より「見よ、恐ろしい火を」

 【録音】1972年12月(Side A: 1, 3, Side B: 1, 3)、1969年9月(Side B: 5)、ウィーン、1973年5月(Side A: 2)、1971年6月(Side A: 5)、1972年4月(Side B: 2)、8月(Side B: 4)、ロンドン、1972年10月、ベルリン(Side A: 4)*
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)、
ジョン・オールディス合唱団(Side B: 4)、
ワンズワース・スクール少年合唱団(Side B: 4)、
レオーネ・マジエラ(指揮)
ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団(Side A: 1, 3, Side B: 1, 3)&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Side B: 2)、
リチャード・ボニング(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(Side A: 2)&ロンドン交響楽団(Side A: 5)、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Side A: 4)、
ズービン・メータ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(Side B: 4)、
ニコラ・レッシーニョ(指揮)
ウィーン・オペラ管弦楽団(Side B: 5)

 不世出のテノール歌手によるアリア集の名盤50周年記念

 20世紀後半を代表する不世出のテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティのアルバム『The World’s Favourite Tenor Arias』はオリジナルが1975年にリリースされ、非常に高く評価されました。このアルバムの50周年を記念して再発売されます。『カルメン』『ラ・ボエーム』『トゥーランドット』など多くの歌劇からパヴァロッティが歌った人気のあるテノール・アリアが集められています。

 このアルバムは初めてHDオーディオ・リマスターされました。
 デッカの保管庫にあったプレマスターテープから新たに変換され、これらの歴史的な録音に生き生きとした美しい奥行きがもたらされています。
 














3/25(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ALIA VOX


AV 9962
\3700
ブルガリアの伝統の神髄
 1. Belomorska Melodiya (3’ 44)
 2. Dali Tsarni Ochi niamam (2’ 09)
 3. Gaidalar Chalar (3’ 44)
 4. Dva Ergena & Bela Fatma (6’ 19)
 5. Malai - solo gadulka (1’ 40)
 6. Uchurt Yorgi (2’ 52)
 7. Ari Mosha (2’ 34)
 8. Foaie Verde (4’ 48)
 9. Vlashka slow melody & Izruchanka (3’ 57)
 10. Stara Planino & Kondisal mi e Karadzhe (5’ 03)
 11. Karakachani Dance (4’ 51)
 12. Krivo horo (2’ 22)
 13. Zhatvarska pesen (4’ 28)
 14. Pirinska (7’ 11)
 15. Kaynana (3’ 31)
 16. Izkusala Baba (2’ 03)
 17. ESeGeim (2’ 13)
 18. Kaba Gaida - solo bagpipe (4’ 01)
 19. Vaida Voda Nalivala (4’ 37)
 20. Nezifinka Bolna Lezhi (4’ 05)
ネディヤルコ・ネディヤルコフ
 (カヴァル、ヴラフのドゥドゥク、
  打楽器&ディレクション)
ストイメンカ・ネディヤルコファ(声)
ペタル・ミラノフ(タンブーラ)
ニコライ・クラフマロフ
 (声、小バグパイプ、
  ドヴォヤンカ、打楽器)
アンゲル・アンゲロフ(ガドゥルカ)
イヴァン・パンチェフ(声、打楽器)

 音楽で示される、ブルガリアの歴史と伝統への敬意 、教会で録音された豊かな響きも魅力の1枚

 録音:2018年4月26, 27日、ソフィア、聖ヨセフカトリック教会
 収録時間:76分14秒

 時空と国境を超越した視点で、わたしたちの根底に流れる「音楽」の原点を見事に提示し続けている、ジョルディ・サヴァー ル率いるALIA VOX レーベル。
 今回のプロジェクトはブルガリアです。
 卓越した現代民俗作曲家、ネディヤルコ・ネディ ヤルコフの才を借りて、ブルガリアの少数民族の神髄をさぐるプロジェクトです。

 個々の楽曲の旋律は、ブルガリアの土地に定住・居住してきた民族が伝い紡いできた伝統の中ではぐくまれた精緻で魅力 的なうたや音楽に基づくもの。
 ブルガリアの伝統の魅力の神髄が詰まっています。これらの歌を伝えてきた少数民族の中 には、長い年月の間に消滅してしまったものもあれば、いまなお存続し、独自の、そして時には誤解されることもある「フォー クロア」を創作しているものもあります。
 エーゲ海のトラキア、ソフィア近郊のショッペ地方、ギリシャ東部からブルガ リア南部への国境沿いに広がるロドピ山地西部とマケドニア地方に挟まれた独特な地域(ポマク音楽)、ブルガリア領土に 住むギリシャの羊飼いの音楽(カラカチャニ)など、一見すると隔たりのある地域を巧みに選び、卓越したセンスと解釈で、 ブルガリアの伝統世界を提示しています。

 使用楽器も実に様々で興味深いものがあります。
 ブルガリアのほぼ3オクターブの音域をもつ笛「カヴァル」、ダブルリー ド楽器であるヴラフのドゥドゥク、カバ(大)とドズラ(小)のバグパイプ、ふたつの音を出せる笛ドヴォヤンカ、ブルガリアの伝統的弦楽器ガドゥルカ、また打楽器もタンブーラやトゥパン、輪に金輪が連なるタンバリン(叩く膜はない) のようなダイレ、タランブカ(ダラブッカに似た打楽器)など、様々な楽器の音色が豊かに響きます。

 様々な民族や地域、様々な楽器で紡がれる伝統の旋律というだけでも魅力的ですが、マルチ・トラックの録音技術を用いずにカトリック大聖堂で録音されたため、その自然かつ非常に豊かなサウンドという点からも、類を見ないアルバムとなっ ております
 




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PENTATONE



PTC 5187363
(2CD)
\4700→\4390
セミヨン・ビシュコフ(指揮)&チェコ・フィル
 マーラー:交響曲第3 番 ニ短調

 [Disc 1] Part One
  1. I. Kraftig. Entschieden
 [Disc 2] Part Two
  1. II. Tempo di minuetto. Sehr massig
  2. III. Comodo. Scherzando. Ohne Hast
  3. IV. Sehr langsam. Misterioso. Durchaus leise
  4. V. Lustig im Tempo und keck im Ausdruck
  5. VI. Langsam. Ruhevoll. Empfunden
カトリオーナ・モリソン
 (メゾ・ソプラノ (Disc 2, tracks 3 & 4)
プラハ・フィルハーモニー合唱団(女声)
 (音楽監督:ルカーシュ・ヴァシレク)
  (Disc 2, track 4)
プエリ・ガウデンテス(少年合唱団)
 (音楽監督:リボル・スラーデク&
  ヤン・キーヨフスキー)(Disc 2, track 4)
ヤン・ムラーチェク(コンサートマスター)
ヤン・ペルニー(トロンボーン) (Disc 1, track 1)
ワルター・ホーフバウアー(ポストホルン)
 (Disc 2, track 2)
セミヨン・ビシュコフ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 カトリオーナ・モリソンを独唱に迎えたビシュコフ率いるチェコ・フィルによるマーラーの交響曲第3番

 録音:2024年1月30日-2月3日、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール(プラハ)
 収録時間:[Disc 1] 35分22秒 / [Disc 2] 66分43秒/DDD ディジパック仕様

 2018年10月よりチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者・音楽監督を務めるセミヨン・ビシュコフによるマーラー の交響曲全曲録音。
 当アルバムはメゾ・ソプラノのカトリオーナ・モリソンを独唱に迎えた交響曲第3 番です。

 当団にとってマーラーの全曲録音は1976年から1982年にかけてのヴァーツラフ・ノイマンとの録音以来。
 オーストリア で活躍したマーラーですが生まれは当時のオーストリア帝国に属するボヘミア王国のイーグラウ近郊のカリシュト村(現 チェコのイフラヴァ)。
 この全曲録音は当団にとって重要なプロジェクトとなっております。

 「マーラーの交響曲は人生の"ポリフォニー" を表現するものであり、これらの作品を録音することは、生涯をかけて抱い てきた夢、そして喜びです」と語るビシュコフ。
 温かく優しい音色を全面に引き出し、マーラーが描いたボヘミアの香り 高き演奏を聴かせてくれます。

 交響曲第3番はワーグナーを思わせる豪華な木管と金管に、多数の打楽器、アルト(メゾ・ソプラノ)独唱、女声合唱、 少年合唱も登場する大規模かつ並外れた傑作。
 2部構成全6楽章、演奏時間は100分以上の大曲。ことに終楽章の深く吸い込まれるような音楽は、これまでに書かれた音楽の中で最も美しい旋律といえます。

 近年、英グラモフォンのオーケストラ・オブ・ザ・イヤーを受賞したチェコ・フィルハーモニー管弦楽団。
 PENTATONE レーベルからこれまでにマーラーの交響曲第1・2・4・5番(2022-2023年)、スメタナの「わが祖国」、ドヴォルザークの 交響曲第7・8・9番(2024年)、いずれもビシュコフ指揮で録音しております。

 
 
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PTC 5187225
\3000→\2790
オランダ放送フィル首席指揮者
 カリーナ・カネラキス(指揮)

バルトーク:歌劇『青ひげ公の城』(全1幕)

 1. Prologue. "Haj rego rejtem" -
  Introduction, entering the castle. "Megerkeztunk"
 2. First Door, the Torture Chamber. "Lancok, kesek, szoges, karok"
 3. Second Door, the Armoury. "Szaz kegyetlen szornyu fegyver"
 4. Third Door, the Treasury. "Oh, be sok kincs"
 5. Fourth Door, the Garden. "Oh! Viragok! Oh! Illatos kert!"
 6. Fifth Door, Bluebeard’ s Kingdom. "Laszd ez az en birodalmam"
 7. Sixth Door, the Lake of Tears. "Csendes feher tavat latok"
 8. Seventh Door, Bluebeard’ s Former Wives.
  "Laszd a regi aszszonyokat"
青ひげ公:
 ガボール・ブレッツ(バス=バリトン)
ユーディト:
 リナート・シャハム(メゾ・ソプラノ)
カリーナ・カネラキス(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

 人生のはかない美しさをドラマティックに演奏、カネラキスがバルトーク唯一のオペラ『青ひげ公の城』を録音!

 録音:2024年6月17-19日、放送音楽センター、ヒルフェルスム(オランダ)
 収録時間:61分54秒
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)
 プロデューサー、バランス・エンジニア、エディティング&ミキシング:エヴェレット・ポーター(Polyhymnia International B.V.)
 DDD ディジパック仕様

 いま最も注目されている指揮者の一人カリーナ・カネラキス。2019年よりオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席 指揮者を務めています。
 PENTATONE レーベルからバルトークの『4つの管弦楽曲』『管弦楽のための協奏曲』をリリースし、 「実に魅力的で見事な音楽設計」(BBC Music Magazine 誌)、「指揮とオーケストラが繊細さと炎の両方でサウンドスケー プを描いている」(Grammophon 誌)と評され、グラミー賞にノミネートされるなど世界的に高く評価されました。
 
 同コンビによるPENTATONE レーベル第2弾はバルトーク唯一のオペラ『青ひげ公の城』です。
 登場人物は青ひげ公と その新妻ユーディトというわずかふたり、全1幕のオペラながら、大編成の管弦楽によって激烈なドラマが展開されます。
 この作品はバルトークの妻マールタに献呈されています。

 カネラキスはこの作品を「人生、はかない美しさ、人間であること、愛、そして死へのオマージュである」と表現。
 これ まで何度も同作品を演奏した経験のあるリナート・シャハムとガボール・ブレッツを独唱に迎え、ドラマティックに演奏 しています。

 パールマンの演奏に惹かれヴァイオリンを習い始めたというカネラキスはアメリカ出身の指揮者、ヴァイオリニスト。カラ ヤン・アカデミーの学生時代にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリン奏者を経験。
 そのときカネラキス が第1ヴァイオリン奏者として演奏したシェーンベルクの『浄夜』を聴いたサー・サイモン・ラトルが指揮者としての才能を見出したことがきっかけで、ヴァイオリンを学びながら指揮者の道も目指しました。

 2013年にプロの指揮者としてデビュー。以後着実にキャリアを積み、2019年よりオランダ放送フィルハーモニー管弦楽 団の首席指揮者、ベルリン放送交響楽団の首席客演指揮者、2020年9月からはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首 席客演指揮者に就任。2025年7月には東京都交響楽団の定期、都響スペシャルに登場予定です。
 
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PTC 5187240
\3000→\2790
シュタインバッハー、待望のベートーヴェン再録音!
 カップリングは初録音のジョルジュ・レンツの協奏曲

  ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
   (カデンツァ:クライスラー)
  レンツ:
   ヴァイオリン協奏曲「...to beam in distant heavens...」
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団

 充実の演奏で魅了するシュタインバッハー、待望のベートーヴェン再録音!! カップリングは世界初録音のジョルジュ・レンツの協奏曲!

 録音:2024年7月1、2日(ベートーヴェン)、2023年9月11~16日(レンツ) フィルハーモニー・ルクセンブルク、大ホール(ルクセンブルク)
 収録時間:80分18秒/DDD ディジパック仕様

 「叙情と情熱のバランスのよさ―彼女の長所は、とりわけ磨き抜かれたテクニックと美しく多彩な音色にある」(ニューヨー ク・タイムズ誌)と絶賛されるドイツを代表するヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。待望のベートー ヴェンの協奏曲再録音とジョルジュ・レンツのヴァイオリン協奏曲の世界初録音が実現しました。
 共演はグスターボ・ヒ メノ率いるルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団です。

 シュタインバッハーにとってベートーヴェンは最も神聖かつ崇高なもの。2004年、チョン・キョンファがパリ公演をキャ ンセルした際、サー・ネヴィル・マリナーからオファーを受け、急遽フランス国立フィルハーモニック管弦楽団と演奏した、 自身にとって最も大切なレパートリーです。アンドリス・ネルソンス指揮、ケルンWDR 交響楽団と2008 年に録音したシュ タインバッハーの代表盤がありますが、15年ぶりに再録音を決意。
 この作品に対し常に新たな視点を見出すことに余念が ないシュタインバッハーが今描くベートーヴェンを艶のある音色で奏でます。

 1965年ルクセンブルクで生まれ、ルクセンブルク音楽院、パリ国立高等音楽院、ハノーファー音楽大学で作曲を学んだジョ ルジュ・レンツ。1990年よりオーストラリアに移住したレンツの音楽は、天文学、文学、オーストラリアの風景、アボリ ジニーなど、精神的な信念、疑念を作品に反映させています。

 2018年、シュタインバッハーからの依頼で作曲をはじめたヴァイオリン協奏曲は、イギリスの異色の詩人・画家ウィリアム・ブレイク(1757-1827)の『エルサレム』の壮大な詩の中の「...to beam in distant heavens...(... 遠い天を照らす...)」 からインスピレーションを得ていて作曲されました。

 〈戦争、貧困など私たちの地球の破壊が止められそうにないことに深い悲しみを感じています。ある夜、私は100年後の子 孫たちが今の世界を切ない思いで振り返る姿を想像してしまいました。
 私はこの作品中「"An Elegy for our Grandchildren’ s Planet" 孫たちの惑星へのエレジー」と名付けた楽章にこの思いをのせました。
 「遠い天空」は実際にはまっ たく遠いものではないのかもしれません。2100年の子孫たちから見れば今の世界と同じかもしれません〉と語るレンツ。
 独奏ヴァイオリンが「暴力」と「天使のような愛」という、相反するものの間に揺れ動く感情を表している衝撃的かつ立 体的な協奏曲です。

 ベートーヴェンとレンツという冒険的なカップリングですが、ベートーヴェンと対をなす光り輝く作品といえます。
 作曲家と時間をかけ作り上げたシュタインバッハーの奥深い表現に加え、ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルが世界初録音 にふさわしい名演を聴かせます。
 この作品は2025 年6月、京都市交響楽団 第701回定期演奏会で日本初演予定です。

 シュタインバッハーは2 つの異なる銘器で演奏。ベートーヴェンはジュゼッペ・グァルネリウス・デル・ジェス (1698-1744)が1744年頃に製作した "Ex Sainton" 、レンツはアントニオ・ストラディヴァリが1718年頃に製作した "Ex Benno Walter" で演奏。楽器の音色の違いも楽しめます。

 【演奏会情報】
  京都市交響楽団 第701回定期演奏会 2025年6月20日(金)19:00 開演 京都コンサートホール
  アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)

 
 
 


PTC 5187066
(2CD)
\4700
カペラ・アムステルダム
オルランドゥス・ラッスス (オルランド・ディ・ラッソ) (1532-1594):
 7 つの懺悔詩篇曲
カペラ・アムステルダム
ダニエル・ロイス(指揮)
 [Disc 1]
  第1曲「主よ、御身の怒りにて」LV794
   1. Domine ne in furore tuo arguas me/2. Convertere Domine/
   3. Exaudivit Dominus deprecationem meam/4. Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto
  第2曲「その咎が赦される者は幸いなり」LV795
   5. Beati quorum remissae sunt iniquitates/6. Quoniam tacui/
   7. Pro hac orabit ad te omnis sanctus/8. Tu es refugiam meum/
   9. Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto
  第3曲「主よ,御身が怒りにて」LPV796
   10. Domine ne in furore tuo arguas me/11. Non est sanitas in carne mea/
   12. Domine ante te omne desiderium meum/13. Ego autem tanquam surdus non audiebam/
   14. Non derelinquas me Domine Deus meus/15. Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto
 [Disc 2]
  第4曲「神よ,我をあわれみたまえ」
   1. Miserere mei Deus/2. Tibi soli peccavi/3. Auditui meo dabis Gaudium/
   4. Libera me de sanguinibus Deus/5. Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto
  第5曲「主よ,我が祈りを聞きたまえ」
   6. Domine exaudi orationem meam/7. Quia defecerunt sicut fumus, dies mei/
   8. Tu autem Domine in aeternum permanes/9. Quia aedificavit Dominus Sion/
   10. Respondit ei in via virtutis suae/11. Initio tu Domine terram fundasti/
   12. Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto
  第6曲「主よ,我深き淵より御身に呼ばわり」
   13. De profundis clamavi ad te Domine/14. A custodia matutina usque ad noctem/
   15. Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto
  第7曲「主よ,我が祈りを聞きたまえ」
   16. Domine exaudi orationem meam/17. Memor fui dierum antiquorum/
   18. Spiritus tuus bonus deducet me in terram rectam/
   19. Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto

 世界最高峰の合唱団が挑む巨匠ラッススの傑作!

 録音:2023年9月、聖ペテロ教会(ユトレヒト、オランダ)
 収録時間:[Disc 1] 55分00秒 / [Disc 2] 68分13秒/DDD ディジパック仕様

 パレストリーナと並ぶ盛期ルネサンスの巨匠オルランドゥス・ラッススが20代半ばで書き上げた傑作「7つの懺悔詩篇」をダニエル・ロイス率いるカペラ・アムステルダムが録音!

 ローマ・カトリックの規範に沿ったミサ曲を作り続け、教会音楽の作曲の手本とされていたパレストリーナと は対照的に、若年期からイタリアをはじめとするヨーロッパ中を渡り歩き、ミュンヘンの宮廷でバイエルン公 に仕えるようになってからも各国の音楽を取り入れ、多種多様な作品を生涯に渡って作り続けたラッスス。「7つの懺悔詩篇曲」は数多いラッススの作品の中でも若き日の傑作とされています。

 この曲集は、バイエルン公アルブレヒト5世の命により、1559年頃に作曲されました。
 7つの楽曲は、7つの 大罪に対してその懺悔を示す内容を持ち、テキストは旧約聖書のダヴィデ詩篇の中から内容に適した詩篇が選 ばれています。
 アルブレヒト5世は、この作品を大変気に入り、宮廷に仕えていた人文主義学者ザムエル・ク ヴィッヒェベルクに取り上げた詩篇の注釈を付けさせ、また宮廷画家のハンス・ミーリヒに細密画を描かせ、 豪華な4巻組の写本を製作させました。以後、この曲集は、ミュンヘン宮廷での演奏以外は許されない門外不 出の曲集でしたが、アルブレヒトの死後、1584年になってようやく出版されました。

 7曲は基本的にすべて5声の作品で、7つの異なる教会旋法を用いたモテトゥスの様式で作曲されています。
 テキストの内容に沿った表現をするためにあえて禁則的な進行や和音まで駆使した意欲作でした。その音楽の 表出力は、現代の聴き手である私たちにも強く訴えかけてくるものがあります。

 この曲集の先行録音は、当時、優れた楽団を有していたバイエルン宮廷の状況を鑑み、声楽に器楽を重ねた演 奏で臨むものが多いのですが、ダニエル・ロイス率いるカペラ・アムステルダムは、ソプラノ4、アルト2、テノー ル5、バス4というアカペラの編成をあえて選択。
 テキストの音楽化による強い表出力がより前面に打ち出さ れたすばらしい歌唱でこの傑作に応えています。
 30年以上、カペラ・アムステルダムの音楽監督を務め、こ のコンビで世界的な音楽賞を数多く受賞してきたダニエル・ロイスとカペラ・アムステルダムの長年の信頼関 係が成す一体感がもたらす歌唱には、抜群の説得力があります。
 ロイスの意図を見事に表したカペラ・アムス テルダムの精緻なアンサンブルと高い表現力は、ラッススのこの傑作の真価を問うものと言えるでしょう。

 ブックレットには、現在はバイエルン州立図書館に所蔵されているこの曲集の大変美しい写本に含まれる図版 が数種掲載され、またこの写本のデジタル・データにつながるQR コードも掲載されているので、データをダ ウンロードしてこの曲集をヴィジュアルの面でも愉しむことができます。

 当時の高い名声や音楽史上の重要度にかかわらず、現代では確たる再評価にまで至っていないラッススという 作曲家のすごさを存分に認識できるすばらしい録音の登場です!






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CHANDOS

CHSA5356
(2SACD HYBRID)
\5700→\5390
マリン・ビストレム(ソプラノ)
 ガードナーとベルゲン・フィル

リヒャルト・シュトラウス:歌劇《サロメ》

 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  歌劇《サロメ》 Op. 54 TRV 215
   原作:オスカー・ワイルドの同名の戯曲、
    ヘートヴィヒ・ラハマンによるドイツ語翻訳
   【SACD 1】
    1-2. 情景/13-6. 情景2/
    7-9. 情景3/10-15. 情景4
   【SACD 2】
    1-10. 情景 4(続き)
サロメ...マリン・ビストレム(ソプラノ)
ヘロデ...ゲルハルト・ジーゲル(テノール)
ヘロディアス...
 カタリーナ・ダライマン(メゾ・ソプラノ)
ヨカナーン...ヨハン・ロイター(バス・バリトン)
ナラボート...
 ブルール・マグヌス・トーデネス(テノール) 他
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
エドワード・ガードナー(指揮)

 録音:2022年8月14日(ライヴ) Usher Hall, Edinburgh(UK)
 総収録時間:100分

 名コンビ、ガードナーとベルゲン・フィルの充実ぶりを伝える《サロメ》のライヴが登場。北欧&ドイツ勢の強力歌手陣にも注目!
 2021/22シーズンからロンドン・フィルの首席指揮者に就任したエドワード・ガードナーは日本ではシンフォニー指揮者のイメージが強いですが、2007年には32歳でイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督に就任、現在もノルウェー国立オペラ&バレエの音楽監督を務めるなど、舞台作品でも高い評価を得ています。
 この録音は、ガードナーが2015年から首席指揮者を務めるベルゲン・フィルを率いてエジンバラ音楽祭に登場した時のライヴで、手塩にかけてきたオーケストラの充実ぶりを遺憾なく伝えてくれます。
 声楽陣も強力で、現代のサロメ歌いとして定評のあるマリン・ビストレムを筆頭に、北欧とドイツのすぐれた歌手を揃え、聴きごたえ十分。
 録音データによれば1日限りのライヴ収録とのことですが、このクオリティは見事。
 ガードナーが2023/24シーズン終了でベルゲン・フィルの首席指揮者を退任した際、オーケストラはその功績を讃え、今後の共演継続を願って名誉指揮者の称号を贈りました。
 この録音ではスコットランドを拠点とするLINNレーベルの創設者で、名エンジニアとして名高いフィリップ・ホッブスがプロデュースと収録を担当。
 勝手知ったるアッシャー・ホールで、複雑なスコアが生み出すダイナミックで濃密なサウンドと圧倒的な歌唱を匠に収録しました。
 SACDハイブリッド・ディスクでの発売です。

 
 





OUR RECORDINGS


8.226928
\2800
シューベルト在世中のフォルテピアノ・レプリカ
 フランツ・シューベルト:歌曲集「冬の旅」

 フランツ・シューベルト(1797-1828):歌曲集「冬の旅」
  1-24. 冬の旅 D 911
ヤコブ・ブロック・イェスペルセン(バス・バリトン)
シャロン・プルシャンスキ(フォルテピアノ)

 Jakob Bertsche製(1810-15年頃)に基づく、Robert Brown製作の復元楽器(2015年)
 録音:2023年10月25-28日 Dorothea Porsche Saal, Salzburg(オーストリア)
 総収録時間:68分

 シューベルトの歌曲集『冬の旅』は、ヴィルヘルム・ミュラーの詩に基づき、失恋した青年が孤独な冬の旅に 出る物語を描いた作品です。
 シューベルト自身も苦悩と孤独に直面しながら作曲し、音楽史上屈指の名 作が生まれました。
 このアルバムでは、デンマークのバス・バリトン、ヤコブ・ブロック・イェスペルセンが、鍵盤楽器奏者のシャロン・プ ルシャンスキーが弾くフォルテピアノと共演。
 希望から絶望までを内包したそれぞれの歌曲で息のあった演奏を 聴かせます。
 使用されているフォルテピアノはシューベルト在世中の1810~1815年頃にウィーンのJakob Bertscheが製作した楽器を模したもので、「ファゴットストップ」を含む6つのペダルによる豊かな音色変化が 特徴です。
 ブックレットにはデンマークの写真家トーベ・カーツヴァイルのセピア色の風景写真を掲載。作品の 世界観を視覚的に表現しています。

 
 





SOLO MUSICA



SM442
\2600
ラインホルト・フリードリヒ&竹沢絵里子
 ソナタと変奏 /トランペットとピアノのための20世紀音楽集
ラインホルト・フリードリヒ(トランペット)
竹沢絵里子(ピアノ)
 1-6. アレクサンダー・アルブレヒト(1885-1958):トランペットとピアノのための変奏曲(1946)
 7-10. ジョージ・アンタイル(1900-1959):トランペットとピアノのためのソナタ(1950)
 11-12. ハロルド・シェイペロウ(1920-2013):トランペットとピアノのためのソナタ(1940)
 13-16. ボリス・アサフィエフ(1884-1949):トランペットとピアノのためのソナタ (1939)
 17-19. ジャン・ユボー(1917-1992):トランペットとピアノのためのソナタ(1944)
 20-22. トルヴァルド・ハンセン(1847-1915):トランペットとピアノのためのソナタ(1903)

 録音:2023年8月29日-9月1日 SWR Studio Hans-Rosbaud, Baden Baden(ドイツ)
 総収録時間:76分

 名トランペット奏者ラインホルト・フリードリヒとピアニスト竹沢絵里子によるデュオは、これまで にARSレーベル から2枚のアルバムを発表して高く評価されています。
 今回は ロマン派の終焉から現代へと移行する20世 紀の作品を取り上げて、トランペット音楽史において独自の価値を持つ作品に新たな命を吹き込みました。
 古典的な4楽章構成をとりつつ作曲家の個性が発揮されたアンタイルのソナタや、日本では主にフォーレのピ アノ曲の録音を通じて知られるユボーのソナタ(モーリス・アンドレも録音しています)などを収録しています。
 
 


SM488
\2600
ビーチ:交響曲 ホ短調「ゲーリック」他
 エイミー・ビーチ(1867-1944):
  1-4. 交響曲 ホ短調「ゲーリック」 Op. 32
   1. I. Allegro con fuoco
   2. II. Alla siciliana
   3. III. Lento con molto espressione
   4. IV. Allegro di molto
  5. シラーの戯曲「マリー・スチュアルト」より
    シェーナとアリア
    「急ぎ行く雲!空の船乗りよ!」Op. 18...世界初録音
  6. イェフタの娘 Op. 53...世界初録音
  7. エクスタシー Op. 21 No.1...世界初録音
  8. 仮面舞踏会 Op. 22
カミーユ・シュノール(ソプラノ)...6、7
アンジェラ・ブローワー(メゾ・ソプラノ)...5
ミュンヘン交響楽団
ジョセフ・バスティアン(指揮)

 録音:2024年9月25-27日 Bavaria Musikstudios Munich(ドイツ)
 総収録時間:79分

 エイミー・ビーチの交響曲ホ短調「ゲーリック」は、アメリカ人女性作曲家が書いた交響曲として史上初めて出 版されたものとされています。
 「ゲーリック」とはゲール風、すなわちケルト風の意味。第1楽章に現れれるケル ト風の旋律(ビーチの歌曲による)に由来しています。
 ビーチは当時のアメリカに伝わるイングランド、スコットラ ンド、アイルランドのメロディーを素材にしました。
 アメリカ初演は成功、ドイツ公演も大成功を収め「ヨーロッパ 並みのクオリティで作曲できるアメリカ人女性の出現」と、ややバイアスがかかった賞賛を受けました。
 交響曲 の後には、コンサート・アリアや管弦楽版伴奏歌曲を収録。
 シラーの戯曲による「急ぎ行く雲!」、女性差別 への反対を込めた「イエフタの娘」、ヴィクトル・ユーゴーのテキストにインスパイアされた「エクスタシー」、いずれも世界初録音です。
 最後には軽快なワルツ「仮面舞踏会」が置かれています。
 
 


SM484
(2CD)
\3900
コロナ禍、オケと歌唱を別々に録音
 リヒャルト・シュトラウス:歌劇《エレクトラ》


 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  歌劇《エレクトラ》 Op. 58
 台本:フーゴ・フォン・ホーフマンスタール
エレクトラ...バルバラ・クリーガー(ソプラノ)
クリテムネストラ...
 サーニャ・アナスタシア(メゾ・ソプラノ)
クリソテミス...
 アストリッド・ウェーバー(ソプラノ)
オレスト...ヨッヘン・クプファ―(バリトン)
エギスト...ソティリス・ハラランプス(テノール)
オーケストラ・エクスペリエンス
ジュリアン・サレムクール(指揮)

 録音:Knutson Studio Berlin(ドイツ) 他
 録音日不明
 総収録時間:88分

 大作《エレクトラ》をカラオケで録音?コロナ禍が生んだ、録音ならではのプロダクションが登場。
 人が集まること、特に歌うことが禁じられたコロナ禍にあって、どうしても《エレクトラ》を演奏・録音したかった ジュリアン・サレムクール。
 彼が思いついたのは、まずオーケストラを収録し、それぞれの歌手に後から個別に 歌ってもらうことでした。
 これはこれで難しい部分もあったと推測されますが、実際の舞台では難しいバランス の調整などが容易になること、また歌手がオケに気兼ねなく何度でも歌えることなどがメリットとして挙げられて います。
 その結果、クリテムネストラのアリアや、後半でエレクトラが復讐に燃えて歌う箇所などが一切のカット無しに収録されました。
 まさにコロナ禍における意思と知恵と技術の成果と言えるのではないでしょうか。
 タイ トルロールは、近年エレクトラやイゾルデ役で特に評価されているバーバラ・クリーガー。強靭な声が印象的です。

 ※ブックレットには作品解説と演奏者のプロフィールをドイツ語で掲載。歌詞は掲載されていません。
 




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CARUS

83515
\2700→\2490
フリーダー・ベルニウス指揮
 シュトゥットガルト・バロック・オーケストラ
  ハンナ・モリソン(ソプラノ)

ゼレンカ:
 ミサ「主に感謝したてまつる」ZWV.13 ほか

  ゼレンカ:
   1. ミサ「主に感謝したてまつる」ニ長調 ZWV.13
   2. マニフィカト ニ長調 ZWV.108
   3.「主を讃美せよ、しもべたちよ」ヘ長調 ZWV.82
   4.「いかに幸いなことか」ハ長調 ZWV.76
ハンナ・モリソン(ソプラノ)
フランツィスカ・ボーベ(ソプラノ)
ディヴィッド・オールソップ(アルト)
フィリップ・シエスレヴィチ
 (アルト:カウンターテナー)
トーマス・ホッブズ(テノール)
ジョナサン・セルズ(バス)
シュトゥットガルト室内合唱団
シュトゥットガルト・バロック・オーケストラ
フリーダー・ベルニウス指揮

 2022年4月25-27日、聖ペテロ&パウロ、ゲニンゲン福音教会での録音

 ドイツ合唱音楽界の巨匠ベルニウスは長年にわたりゼレンカの作品の普及に取り組み繰り返し演奏しています。
 本アルバムでは1970年に作曲された17の短い楽章で構成されたトランペットと ティンパニーが多用されるゼレンカの創意工夫と熟練された作曲技術を物語る 明るく神々しいミサ曲「主に感謝したてまつる」を中心に4曲を収録しています。
 ベルニウスの丁寧な指揮のもと、聴きごたえのあるアルバムと成っています。
 
 


83540
(2CD)
\3800
バッハのマタイ受難曲にインスピレーションを受け
 シュポアが作曲した「救世主の最期の時」

  シュポア:
   オラトリオ「救世主の最期の時 WoO.62」
フローリアン・ジーヴァース(テノール:ヨハネ)
ヨハンナ・ヴィンケル(ソプラノ:マリア)
マクシミリアン・フォーグラー(テノール:イエス)
アルットゥ・カタヤ(バリトン:ペテロ)
トーマス・E・バウアー
 (バリトン:イスカリオテのユダ)
フェリックス・ラートゲーバー(バリトン)
マグヌス・ピオンテク(バス)
シュトゥットガルト室内合唱団
ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団
フリーダー・ベルニウス指揮

 2023年10月31日、ブレーメン、ディー・グロッケ・コンツェルトハウスでのライヴ録音

 バッハのマタイ受難曲にインスピレーションを受けシュポアが1934年に作曲した作品。
 堅苦しくなく、親しみやすいメロディーに乗せヨハネを語り手としてイエスの母マリアと共にイエス受難の出来事を語ります。
 終盤、サンヘドリン裁判の場面における起伏の大きな音楽表現は特に印象的です。
 現在では耳にすることのないこの19世紀初頭のオラトリオの素晴らしさを 傑出したソリスト達とドイツ合唱音楽界の巨匠ベルニウスが私たちに示します。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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FIRST HAND RECORDS



FHR 172
(5CD)
\9000→\7990
これは早めに手に入れておいたほうがいいと思う
 全曲初発売、クラウディオ・アラウ~
  アンバサダー・オーディトリアム・リサイタル1977・1981・1986
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
 [CD 1]
  〈1977年2月13日〉
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
   リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S178
 [CD 2]
   ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 へ短調 Op.5


 [CD 2つづき]
  〈1981年2月10日〉
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 Op.27-1『幻想曲風ソナタ』
 [CD3]
  シューマン:交響的練習曲 Op.13/ドビュッシー:版画/ショパン:幻想曲 へ短調 Op.49
 [CD4]
   リスト:巡礼の年 第2年 イタリア S.161 より ソナタ風幻想曲『ダンテを読んで』


 [CD4つづき]
  〈1986年2月18日〉
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』
 [CD5]
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a『告別』
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 へ短調 Op.57『熱情』

 全曲初発売!
 超貴重アラウのリサイタル5枚組、十八番のベートーヴェン、聴きごたえのリストなど血の通った凄味が充溢した名演奏揃い

 録音:1977、1981、1986年 カリフォルニア州パサデナ、アンバサダー・オーディトリアム(ライヴ)
 収録時間:[CD 1] 51分12秒 / [CD 2] 57分24秒/ [CD 3] 63分58秒 / [CD 4] 71分31秒 / [CD 5] 45分20秒

 カリフォルニア州パサデナにあるアンバサダー・カレッジのキャンパス内に設けられた1262席の「アンバサダー・オーディ トリアム」は、1974年から1995年の間、西海岸の主要なコンサートホールとして約2500のコンサートを開催しました。
 そ の中から、名ピアニスト、クラウディオ・アラウの貴重なリサイタル音源をまとめた5枚組が登場します。
 オープンリールテー プから24bit / 96kHz でトランスファー&リマスタリング。
 アラウの代名詞ベートーヴェンを中心にリスト、ブラームスなど を収録。全曲が初発売という注目の内容です。

 クラウディオ・アラウ(1903-1991)はチリに生まれた20世紀を代表する偉大なピアニストの一人。
 演奏家としての役割に 妥協を許さず、偉大な作曲家たちの作品を徹底的に掘り下げ、深い洞察力と強靭な精神力で聴衆に音楽を届けてくれた、比類のない音楽家です。
 偉大なベートーヴェン解釈者として名声を得、またモーツァルト、シューベルト、ショパン、リスト、 シューマン、ブラームス、ドビュッシーにおいても、それに劣らぬみごとな音楽を聴かせました。
 「解釈者が解釈したものに は、解釈者自身の血液が流れていなければならない」とアラウは言っています。
 彼の演奏はつねに解釈し演奏することを追 求して生みだされた、特別な凄味にあふれています。
 


ここで少し聴けます!

CLAUDIO ARRAU The Ambassador Auditorium Recitals, 1977, 1981 & 1986 | 5CD | FIRST RELEASE [FHR172] - YouTube






 FIRST HAND RECORDS、これまで多くの名盤が次々と廃盤になってきた・・・。
 今回のアラウのボックス。気になる人はどうかどうかお早めに。

Shura Cherkassky - The Complete HMV Stereo Recordings チェルカスキーHMV録音大集成 シューラ・チェルカスキー (Pf)、
マルコム・サージェント(指)
BBC響⑪
ニクサ-ウエストミンスター1956年ステレオ録音集Vol.2
 サー・エイドリアン・ボールト&ロンドン・フィル
  シューマン:交響曲全集、ベルリオーズの序曲集
サー・エイドリアン・ボールト(指)
ロンドン・フィル
EMI 初期ステレオ録音集 第2集
 (1)ハイドン:サルヴェ・レジーナ ト短調 Hob.XXIIIb:2第1 曲アダージョ
 (2)ハイドン:交響曲第97番 ハ長調 Hob.I:97
 (3)モーツァルト:交響曲第34番 ハ長調 K338
 (4)シューベルト:交響曲第3番 ニ長調 D200
 (5)シューベルト:冬の旅 D911 第13 曲「郵便馬車」、第14曲「霜おく頭」
(1)ハリー・ブレック(指揮)、
 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
(2)サー・トーマス・ビーチャム(指揮)、
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
(3)ルドルフ・ケンペ(指揮)、
 フィルハーモニア管弦楽団
(4)ハリー・ブレック(指揮)、
 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
(5)ハンス・ホッター(バリトン)、
 ジェラルド・ムーア(ピアノ)



<メジャー・レーベル>

.

DECCA



4870958
\3100→\2890
《ベンジャミン・グローヴナー~ショパン:ピアノ・ソナタ第2番・第3番 他》
ショパン:
 1-4) ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35『葬送』、
 5) 子守歌変ニ長調Op.57、6) バラード第1番ト短調Op.23、
 7) 夜想曲第15番ヘ短調Op.55 No.1、8) 夜想曲第16番変ホ長調Op.55 No.2、
 9-12) ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)

 若き巨匠が照らす、ショパンの深く繊細な情感と多面的な輝き
 
 【録音】2024年9月24-26日、イギリス、バッキンガムシャー州、ガーシントン・オペラ、Lady Stringer Studio

 2004年史上最年少の11歳でBBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーのピアノ部門で優勝した、イギリスの天才ピアニスト、ベンジャミン・グローヴナーがショパンのソナタ2曲を演奏したニュー・アルバムがデッカ・クラシックスより発売されます。
 グローヴナーにとって9作目となるアルバムです。ショパンのピアノ・ソナタ第2番と第3番は約10年の歳月を隔てて作曲され、どちらもショパンの感情と音楽のきらめきが幅広く表現された傑作です。
 クローヴナーはこのアルバムでショパンの最も奥が深く、しかも対照的なこれらの作品を探求しています。
 ドラマティックな『バラード第1番』、穏やかな『子守歌』、2曲の夜想曲を演奏しています。

 「ショパンは全体を一つに統一させることで、伝統的なカテゴリーを超越しています。彼の感情の深みと詩的な感性は、彼をロマン派たらしめているものですが、一方で大規模な形式を扱っていることで明らかとなっている、古典的な構造への深い理解は、モーツァルトやバッハに近いことが自ずと示されています」(ベンジャミン・グローヴナー)

 「ベンジャミン・グローヴナーが弾くショパンは一日中聴いていられるだろう…」――Bachtrack(ウェブサイト)

 「グローヴナーは本物である」――『フィナンシャル・タイムズ』紙

 「解釈する力が高みに達した天才」――『スペクテイター』誌
 





<国内盤> 


SONARE

SONARE 1068
\2640
音楽番組『エンター・ザ・ミュージック』から生まれた名手ぞろいの弦楽四重奏団
 The 4 Players Tokyo ~ Voces Intimae

 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4
 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「クロイツェル・ソナタ」
 シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56「親愛なる声」
The 4 Players Tokyo
 戸澤哲夫(第1ヴァイオリン)
 遠藤香奈子(第2ヴァイオリン)
 中村洋乃理(ヴィオラ)
 矢口里菜子(チェロ)

 指揮者・藤岡幸夫プロデュース!音楽番組『エンター・ザ・ミュージック』から生まれた名手ぞろいの弦楽四重奏団 The 4 Players Tokyo がついにCD デビュー!

 録音:2024年7月31日、8月1日、Hakuju Hall(ライヴ)
 収録時間:70分59秒/DDD

 指揮者・藤岡幸夫がプロデュースした弦楽四重奏団 The 4 Players Tokyo がついにCD デビューいたします。
 同団は音楽番 組『エンター・ザ・ミュージック』から生まれた名手ぞろいの弦楽四重奏団。
 藤岡氏の呼びかけにより戸澤哲夫(第1ヴァ イオリン)、遠藤香奈子(第2ヴァイオリン)、中村洋乃理(ヴィオラ)、矢口里菜子(チェロ)という豪華な演奏家が集結 し2019年に結成されました。
 弦楽四重奏の魅力を広く紹介し、その可能性を深く掘り下げることをモットーに、さまざま な時代の作品を演奏しています。

 デビュー・アルバム『Voces Intimae』にはベートーヴェンの第4 番(運命の調性であるハ短調で書かれた印象深い作品) に加えて、団結成時より演奏してきたヤナーチェクの第1番「クロイツェル・ソナタ」(わずか9日間で一気に書き上げら れた、エロチシズム漂う内容で非常に情熱的な作品)とシベリウスの「親愛なる声」(全5楽章構成で切れ目なく演奏され るシベリウスの傑作)を収録。密度の濃いアンサンブルから生まれる熱量の高い演奏はライヴならではの迫力です。同団 の今後の活躍にも期待せずにはいられない注目のアルバムです。

 「私が司会・指揮をしている音楽番組から生まれたのが The 4 Players Tokyo です。各オーケストラから集めたトッププレ イヤー4人が、素晴らしい進化を続けているのが大変嬉しく、毎回演奏会でワクワクしております。
 特にシベリウスとヤナー チェクの2 曲は結成時から何度も取り上げてきました。素晴らしい傑作にも関わらず余り知られていないので、この録音 には大きな価値があると自負しております」(藤岡幸夫 The 4 Players Tokyo プロデューサー/指揮者)

 【The 4 Players Tokyo 演奏会情報】
 3月15日(土)14:00 開演 文翔館議場ホール(山形)
 3月16日(日)14:00 開演 マルホンまきあーとテラス(石巻)
 4月11日(金)19:00 開演 電気文化会館(名古屋)
 4月13日(日)14:00 開演 熊本県立劇場(熊本)
 4月14日(月)12:00 開演 アクロス福岡シンフォニーホール(福岡)
 4月16日(水)14:00 開演 Hakuju Hall(東京)
 10月7日(火)19:00 開演 杉並公会堂(東京)
 

















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