ARTHAUS(映像)
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101594
(DVD)
\6300→\5690 |
ダニエラ・デッシー&ファビオ・アルミリアート
2010年ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場ライブ
プッチーニ:歌劇「トスカ」全曲 |
トスカ…ダニエラ・デッシー(S)/
マリオ・カヴァラドッシ…ファビオ・アルミリアート(T)/
スカルピア…クラウディオ・スグーラ(Br)/
アンジェロッティ…ニコライ・ビコフ(B)/
教会堂守り…パオロ・マリア・オレッキア(B)/
スポレッタ…マックス・デ・アンゲリス(T)/
牧童…ルカ・アリーゴ(A) 他/
カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団&合唱団,少年合唱団/
マルコ・ボエーミ(指揮)/
レンツォ・ジアッキエーリ(舞台演出)/
アドルフ・ホーエンシュタイン(舞台デザイン) |

108038
(Blu-ray)
\6300→\5690 |
※日本語字幕あり
数あるオペラの中でも唯一無比の人気を誇るこのオペラ「トスカ」。若く美しい歌姫とその恋人の悲劇の物語です。情熱的で一途な歌姫トスカ。他の女性をモデルに聖人像を描いたため、恋人トスカからあらぬ疑いをかけられてしまう画家カヴァラドッシ。そのトスカをわが物にせんと悪辣な罠を仕掛けるローマの警視総監スカルピア。この3人を中心に、燃え上がる愛と陰謀の物語は悲劇的結末へと秒読みを始めます。「妙なる調和」「歌に生き、愛に生き」「星は光りぬ」などの数々の名アリアを始め、精緻なオーケストラの響き、美しい舞台風景など見せ場の多い名作で、演じ手により、多種多様な愛の模様が浮かび上がる奥の深い演目です。
この2010年のフェリーチェ劇場の公演は、主役の恋人2人に、オペラ界有数のパワーカップルであるダニエラ・デッシーとファビオ・アルミリアートを起用し、濃厚な愛の世界を描き出します。熱く見つめあう2人の双眸に宿る炎はまさに真実の輝きを有しています。また、この公演で用いた装置は、1899年の初演時にアドルフ・ホーエンシュタインがデザインしたオリジナルに基づいた歴史的なもので、重厚な応接セットを見るだけでも当時の社会に興味が沸くのではないでしょうか?
2010年ジェノヴァ,カルロ・フェリーチェ劇場ライブ収録/収録時間:140分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD
5.1/<BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:伊(オリジナル)、英、独、仏、西、日、韓/画面:16:9/REGION
All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク/<BD>単層25GB
1080i FULL HD |

101598
(DVD)
\6300→\5690 |
2011年フィレンツェ五月音楽祭 ライブ
ズービン・メータ(指揮)
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」全曲 |
エジプト王…ロベルト・アリアヴィーニ(B)/
アムネリス…ルチアーナ・ディンティーノ(Ms)/
アイーダ…ヘー・ホイ(S)/
ラダメス…マルコ・ベルティ(T)/
ランフィス…ジャコモ・プレスティア(B)/
アモナズロ…アンブロジオ・マエストリ(Br)/
使者…サヴェリオ・フィオーレ(T)/
巫女の長…カテリーナ・ディ・トンノ(S)/
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団/
ズービン・メータ(指揮)/
フェルザン・オズペテク(舞台演出)/
ダンテ・フェレッティ(舞台デザイン) |

108040
(Blu-ray)
\6300→\5690 |
※日本語字幕あり
エジプトにエチオピア軍が迫る時、神託によって司令官に選ばれたラダメスは、愛する奴隷アイーダに、勝利を誓います。しかし、アイーダの本当の素性は、敵国エチオピアの王女。父と恋人の戦いに心を痛めます。また、エジプトの王女アムネリスはラダメスに心を寄せており、アイーダに激しい嫉妬の炎を燃やしています。エジプト軍は勝利し、アイーダの父アモナズロは捉えられ、父と娘はエフジプトを離れることを決意するのですが、愛に心を奪われてしまったラダメスが軍の秘密を口にしてしまったことで、彼は裁判にかけられ「生き埋めの刑」が宣告されるのです。そしてアイーダも彼の元へ・・・。多くの人は、華やかな「凱旋行進曲」に耳を奪われ、もしかしたら、このオペラが悲劇であるということを認識していないかもしれません。しかし、もう一度、最初から最後までじっくり味わってみてください。男女の悲恋を通して、エジプトとエチオピア、2つの大国の争いが見えてくるはずです。円熟期のヴェルディ(1813-1901)が「ドン・カルロ」の次に書こうとしたオペラは、最初の台本探しから難産を極めました。パリ在住の台本作家、デュ・ロクルはヴェルディに多くの戯曲や小説を送るも、なかなか興味を示さず、「喜劇はイヤ」とか「グランド・オペラは筋が一貫してない」など文句をつけまくり、ようやく「古代エジプト」を背景とした、架空の物語に興味を持ちました。多くの条件をクリアして出来上がったのが、この「アイーダ」です。
この演奏はズービン・メータの確固たる指揮のもと、極めて的確に演奏されています。タイトル・ロールのヘー・ホイ(和慧)は中国のソプラノで、力強い声と表現力を持ち、今後が期待される若手の一人と目されます。ベルティ、ディンティーノも情熱的で最上の歌を聞かせます。また、フェルザン・オズペテクはトルコ共和国出身の脚本家、映画監督で、オペラ演出はこの作品が初となります。彼の独特の思想や人間観が表出されたこの演出は、男女の愛の形を越えた「何か」を見る人の心に深く植え付けてくれるかもしれません。
2011年フィレンツェ五月音楽祭 ライブ収録/収録時間:151分/音声:〈DVD〉ステレオ2.0/DD
5.1 /〈BD〉ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)/字幕:伊(オリジナル),英,独,仏,西,日、,韓/画面:16:9/REGION
All(Code:0)/〈DVD〉片面2層ディスク/〈BD〉単層25GB
1080i FULL HD |

101623
(2DVD)
\7000→¥5990 |
2011年パルマ王立歌劇場 ライブ
ロッシーニ:歌劇「セビーリャの理髪師」全曲 |
アルマヴィーヴァ伯爵…ドミトリー・コルチャック(T)/
バルトロ…ブルーノ・プラティコ(Br)/
ロジーナ…ケテヴァン・ケモクリーゼ(Ms)/
フィガロ…ルカ・サルシ(Br)/
ドン・バジーリオ…ジョヴァンニ・フルラネット(B)/
フィオレッロ…ガブリエーレ・ボレッタ(B)/
アンブロージョ…ノリス・ボルゴゲッリ(B)/
ベルタ…ナタリア・ロマン(Ms)/
パルマ王立歌劇場管弦楽団&合唱団/
アンドレア・バッティストーニ(指揮)/
ステファノ・ヴィツィオーリ(舞台演出)/
フランチェスコ・カルカニーニ(舞台デザイン)/
アンネマリエ・ヘルンライヒ(衣装デザイン) |

108042
(Blu-ray)
\6300→¥4990 |
※日本語字幕あり
アルマヴィーヴァ伯爵の想い人は、医師バルトロの姪ロジーナ。彼女の心を捉えるために、伯爵は友人の「何でも屋」フィガロに手引きを頼みます。ロジーナも実は伯爵に心惹かれているのですが、後見人であるバルトロの監視から逃れることができません(実はバルトロはロジーナの資産目当てで、妻にしようと企んでいます)。伯爵からもロジーナからも、「この思いを遂げたいので何とかしてくれ」と頼まれたフィガロ。ここぞとばかりに頭脳戦を仕掛けます。変装あり、取り違えあり、ドタバタあり・・・のお約束喜劇。最後に笑うのは結局誰でしょう?ボーマルシェの戯曲「セビーリャの理髪師」は、ロッシーニ(1792-1868)以前にも多くの作曲家たちがオペラの題材として取り上げ、数多くの成功作を生み出してきました。ロッシーニが作曲した当時は、パイジェッロの同名作が人気を誇っていたため、初演時には「アルマヴィーヴァ、あるいは無用な用心」とタイトルを変えるなど、先人の作に(一応)敬意を表し、更に自作の斬新さをアピールしなくてはいけなかったと言います。初演当初はあまり人気を得ることはなかったのですが、今では、全てのオペラ作品の中でも1.2位を争うほどの人気作となっています。人物描写の巧みさと、活力が迸るような音楽、そして技巧的なアリアと、散りばめられた機知・・・。これぞ真の人間模様です。
この演奏は、目の肥えた観客が集結することで知られるパルマ王立歌劇場のライブです。ここで完璧な歌唱を披露できる歌手は、世界中のどこへ行っても間違いなし。と太鼓判を押されることでしょう。ロシアのテノール、コルチャックの一本気な伯爵、日本でもおなじみのサルシが歌う知的なフィガロ、息を飲むほどに巧いプラティコ、映画にも出てしまうほどの美貌を誇るケモクリーゼ・・・何といっても注目は指揮者バッティストーニ。彼は1987年ヴェローナ生まれの超新星です。7歳からチェロを学び、その後作曲と指揮を学んでいます。イタリアの主要な歌劇場と音楽祭を次々と制覇し、その才能が注目され、2011年には、弱冠24歳で、このパルマ王立歌劇場の音楽監督に就任。「50年に一人の逸材!」と言われるほど、注目される人。この棒から生み出される音楽にしびれてみませんか?
2011年パルマ王立歌劇場 ライブ収録/収録時間:170分/音声:〈DVD〉ステレオ2.0/DD
5.0 / 〈BD〉ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:伊(オリジナル)、英,独,仏,西,日,韓/画面:16:9/REGION
All(Code:0)/〈DVD〉片面2層ディスク×1,片面単層ディスク×1/〈BD〉単層25GB
1080i HD |


101597
(DVD)
\6300→¥4990 |
ベルリン・ドイツ・オペラ創立50周年記念公演
1962/1963年ライブ
クリスタ・ルートヴィヒ、ジェームズ・キング、ヴァルター・ベリー
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」全曲 |
ドン・フェルナンド…ウィリアム・ドゥーリー(B)/
ドン・ピッツァロ…ヴァルター・ベリー(B-Br)/
フロレスタン…ジェームズ・キング(T)/
レオノーレ…クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)/
ロッコ…ヨーゼフ・グラインドル(B)/
マルツェリーネ…リサ・オットー(S)/
ヤキーノ…マルタン・ヴァンタン(T) 他/
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団/
アルトゥール・ローター(指揮)/
グスタフ・ルドルフ・ゼルナー(舞台演出)/
ヴィルヘルム・ラインキング(装置&衣装) |
※日本語字幕あり
1912年11月7日、ベルリン市立歌劇場としてオープン(音楽監督:イグナーツ・ワーグハルター)し、以降、たびたび名称を変更し、またブルーノ・ワルター、アルトゥール・ローターを始め、数多くの大指揮者を監督とし、その歴史を紡いできた旧西ベルリン唯一の歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ。1943年には空襲で建物が破壊されるも1961年に再建され、その際にはフリッチャイの「ドン・ジョヴァンニ」でこけら落としが行われました。この模様は映像(ARTHAUS101574に収録)でもご覧になれますが、こちらは創立50周年を記念する公演にまつわる映像が収録されています。指揮者のアルトゥール・ローターは空白期間はあるものの、1934年からずっとこの歌劇場に関与し、多くの演奏を行ってきた人です。公演曲目は「フィデリオ」。これは1912年のオープン時と同じ演目であり、まさしく歴史的瞬間を飾るのにふさわしい作品です。演じる歌手も細心の注意を払って選ばれており、当時駆け出しとはいえ、すでに国際的名声を得ていたクリスタ・ルートヴィヒ、メトロポリタン歌劇場で名を馳せていたジェームズ・キングと当時33歳の新鋭ヴァルター・ベリー、そしてバイロイトを中心に活躍していたヨーゼフ・グラインドルと、当時最高の「ドイツ・オペラの歌い手」が集結したのです。作品自体が紆余曲折して出来上がったせいもあり、なかなか全曲を徹底的に練り上げることが困難なオペラですが、この演奏はムダのない演出と巧みな歌手たちのおかげで、素晴らしい出来栄えを誇っています。
1962/1963年ベルリン・ドイツ・オペラライブ収録/収録時間:124分/音声:PCM
Mono/字幕:独(オリジナル),英,仏,西,伊,日,韓/画面:4:3/REGION
All(Code:0)/片面2層ディスク/モノクロ画像 |


100077
(DVD)
\6300→¥4990 |
マッケラス&イングリッシュ・ナショナル・オペラ
1988年ライブ
ヘンデル:歌劇「セルセ(クセルクセス)」全曲 |
セルセ(クセルクセス)…アン・マレー(Ms)/
アルサメーネ…クリストファー・ロブソン(Ms)/
アマストレ…ジーン・リグビー(A)/
アリオダーテ…ロドニー・マカン(B)/
ロミルダ…ヴァレリー・マスターソン(S)/
アタランタ…レスリー・ギャレット(S)/
エルヴィーロ…クリストファー・ブース=ジョーンズ(B)/
イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団&合唱団/
チャールズ・マッケラス(指揮)/
ニコラス・ハイトナー(舞台演出)/
デヴィッド・フィールディング(舞台デザイン) |
実在したペルシア王“クルセクセス1世(在位紀元前486-65年)”を主人公としたヘンデル(1685-1759)の名作オペラ「セルセ」です。旧約聖書の「エステル記」に登場するペルシア王“アハシュエロス”もクルセクセス1世を指していると言われ、海、陸の大軍を整えてギリシャ遠征を企てるほどの策士で、結局は大敗を期し、陰謀に巻き込まれて最期を遂げてしまいます。しかしこのオペラの中では、そのような華麗な歴史絵巻が描かれるのではなく、どちらかというと宮廷の恋愛騒動を描いたもので、アマストレという許嫁がいるにも関らず、彼の弟であるアルサメーネの恋人ロミルダにちょっかいを出すセルセ、アルサメーネに思いを寄せるのは、ロミルダの妹、アタランタという複雑な恋愛関係が綴られていきます。このオペラの中で最も有名な「Ombra
mai fu-懐かしい木陰よ」は、全曲の冒頭で歌われますが、これはクルセクセス1世が、1本のプラタナスの木を愛したという史実が元になったものです。
この演奏は、ニコラス・ハイトナーの革新的な演出が話題となったもので、イギリスの権威ある賞も受賞しています。17世紀中頃にロンドンに作られたヴォクゾール庭園を再現したセットを背景に、セルセを歌うアン・マレーと、イギリスが誇るソプラノ歌手レスリー・ギャレット、そしてロミルダ役のヴァレリー・マスターソンの3人が妖しくも美しい愛の世界を織り成しています。マッケラス&イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団の、最近全盛のオリジナル楽器とはまた違った馥郁たる響きも耳に心地よいものです。
1988年イングリッシュ・ナショナル・オペラライブ収録/収録時間:186分/音声:ステレオ2.0/字幕:英(オリジナル),独,仏,西,伊,蘭,ギリシア/画面:4:3/REGION
All(Code:0)/片面2層ディスク |

100175
(DVD)
\6300→¥4990 |
ダンス・シアター・オブ・ハーレム
1.フォールリヴァー伝説(コレオグラフィー…アグネス・デ=ミル/
音楽…モートン・グールド)/
2.トロイ・ゲーム(コレオグラフィー…ロバート・ノース/
音楽…ボブ・ダウンズ)/
3.最愛(コレオグラフィー…レスター・ホルトン/
音楽…ジュディス・ハミルトン)/
4.ジョン・ヘンリー(コレオグラフィー…アルトゥール・ミッチェル/
音楽…ミルトン・ローゼンストック)/
ボーナス(スペシャル・フィーチャー):バレエ・カンパニーへの導入 |
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ダンス・シアター・オブ・ハーレム/
デンマーク放送交響楽団/
デンマーク放送コンサート管弦楽団/
マルクス・レーティネン(指揮)/
デヴィッド・ラマルシェ(指揮) |
「ダンス・シアター・オブ・ハーレム」はアメリカで初の黒人たちによって結成されたバレエ団です。アメリカン・バレエ・シアターの付属学校を卒業したアーサー・ミッチェルが1969年に設立し、その優美さと力強さで瞬く間に世界トップクラスのバレエ団として君臨、世界中の観客を魅了しています。ここに収録された4つの作品は、1989年にデンマーク国営放送が映像化したもので、このバレエ団の最も人気のあるレパートリーを見ることができます。1892年に起きた実際の殺人事件に基づいた「フォールリバー伝説」、6人の男性ダンサーによる「トロイ・ゲーム」、信仰心に燃え、諍いから妻を殺害してしまう聖職者を描く「最愛」、オートメーション化に耐えきれなかった工員の生涯「ジョン・ヘンリー」の4つの作品は、社会の暗部に深く切り込みつつ、完膚なきまでに美しい人間の肉体美を表出することで、現代舞踊の一つの頂点を極めたとも言えるパフォーマンスです。人間の存在とは、確かに強靭さと脆さを併せもつものである。ということを強く認識させてくれることでしょう。収録時間:120分/音声:ステレオ2.0/字幕:独,英,仏,西,ギリシャ(ボーナス部)/画面:4:3/REGION
All(Code:0)/片面2層ディスク |


101596
(DVD)
\6300→¥4990 |
1969年ユニテル制作
カールマン:喜歌劇「サーカスの女王」全曲 |
フェドーラ…インゲボルク・ハルシュタイン(S)/
ミスターX…ルドルフ・ショック(T)/
ゼルギウス公…エルンスト・フリッツ・フリュブリンガー(T)/
メイベル…イシ・オーレン(S)/
トーニ・シュルンベルガー…ぺーター・カルネル(T)/
カルラ・シュルンベルガー…ジェーン・ティルデン(台詞)/
ピネッリ…ペーター・フランケンフェルド 他/
ミュンヘン・クルト・グラウンケ管弦楽団/
ヴェルナー・シュミット=ベールケ(指揮)/
マンフレッド・R・ケーラー(監督) |
20世紀初頭、ロシアのサーカス団では花形曲馬師「ミスターX」が名声を博しています。彼のファンの一人であるフェドーラは資産家の未亡人であり、ロシア皇帝から「ロシア人と早く結婚するように」と言われています(なぜなら彼女が他国の男と結婚すると、その莫大な資産が流出してしまうからです)。フェドーラに夢中なゼルギウス公、女性曲馬師メイベルに思いを寄せるトーニを交え、お話は混迷を極めていきます。ミスターXの正体は?フェドーラは誰の元へ?甘く切ないメロディが、全編を優しく包みあげます。レハールの次世代を代表するハンガリー出身のオペレッタ作曲家、カールマン(1882-1953)は甘いメロディと、ウィンナ・ワルツとハンガリーのチャールダーシュの融合により名声を馳せました。ドイツ風の名前を名乗りながらも、やはりその心はハンガリーにあったのか、作品の中に流れる民族的な雰囲気が強く、日本人の心にしみこみやすさも、その辺りに由来しているのかもしれません。この「サーカスの女王」は話の運びは強引ですが、ちょっぴり涙をさそう筋立ては、やはり素晴らしいものです。ルドルフ・ショックの完璧な歌唱が物語をぴりりと引き締めます。
1969年ユニテル制作/収録時間:151分/音声:ステレオ2.0/字幕:独(オリジナル),英,仏,/画面:4:3/REGION
All(Code:0)/片面2層ディスク |


101624
(DVD)
\6300→¥4990 |
1971年ユニテル制作
レオ・ファル:喜歌劇「ドルの女王」全曲 |
オルガ…タチアナ・イワノヴァ/
コーダー…ホルスト・ニエンドルフ/
アリス…ガブリエーレ・ヤコビー/
フレディ…ゲルハルト・リッペルト/
デイジー…レギーナ・レムニッツ/
ハンス・フォン・シュリック…ステファン・ベーレンス/
ドーラ…イングリッド・ファン・ベルゲン他/
ミュンヘン・クルト・グラウンケ管弦楽団/
ベルト・グルント(指揮)/
クラウス・ウーベルアール(監督) |
このタイトルの「ドル」とは文字通り、アメリカの通貨単位のこと。石炭景気でお金持ちになったアメリカ人ジョン・コーダー氏を巡る騒動を楽しい音楽で描くオペレッタです。少々高慢ちきだけど、実はコンプレックスの塊のようなコーダー氏は、ヨーロッパの良家の人間を雇うことで、自分が見下されないように細心の注意を払っています。その娘アリスは、そんな父を間近に見ているためか、どんな男であろうと容赦ありません。ドイツの貴族出身(今はおちぶれている)のフレディはアリスが好きなのですが、身分が違うためになかなか思いを打ち明けることができません。そんな折、ある伯爵夫人がコーダー氏の元にやってきて、後妻になるために自分を売り込みます。実は、彼女はベルリンのキャバレー歌手でフレディの元愛人オルガ。さて、この物語はどうなるのでしょう?レオ・ファル(1873-1925)はオーストリアの作曲家でオペレッタの黄金期を代表する最も有名な人物の一人です。ウィーン音楽院ではローベルト・フックスとその兄、ヨハン・ネポムク・フックスに師事し、1904年にはザロモン・ヤーダースゾーンの娘と結婚することで音楽界に足掛かりをつけました。20曲ほどのオペレッタで知られますが、1908年に書かれたこの「ドルの女王」がとりわけ有名で、魅力的な音楽とスパイスの効いたお話は、誰もが魅了されること間違いありません。
1971年ユニテル制作/収録時間:87分/音声:ステレオ2.0/字幕:ドイツ語(オリジナル・ヴァージョン),英語,フランス語,/画面:4:3/REGION
All(Code:0)/片面2層ディスク |


108041
(Blu-ray)
\6300→¥5390 |
カルロス・クライバー…無への足跡
エリック・シュルツによるドキュメンタリー・フィルム |
プラシド・ドミンゴ/
ブリギッテ・ファスベンダー/
オットー・シェンク/
ヴェロニカ・クライバー(実姉)/
ミヒャエル・ギーレン/
マンフレッド・ホーネック 他 |
※日本語字幕あり
2004年7月11日、世界的名指揮者カルロス・クライバーは彼の愛車でミュンヘンからスロヴェニア東部の小さな町コンシチャへと向かいました。アルプス山脈を経由し、別荘まで6時間の道のり。その間、車中のオーディオにはウィーン・フィルとのブラームスの4番が入っていたと言います。その前に世界中の友人たちに「別れを告げるための」手紙を書いた彼。長きに渡る闘病生活、そして2003年に愛妻を亡くしたことで精神的にも追いつめられていた彼の苦悩は計り知れないものがあったに違いありません。完璧を目指せば目指すほど、己の未熟さを知る、このフィルムはそんな彼の孤独かつ天衣無縫な道行を辿りながら、友人や証言者たちの言葉を交え、時には演奏シーンを挿入し、彼が創り上げた音楽そのままの、丁寧な作品として創造されています。「彼がなぜレパートリーを拡大することがなかったのか・・・それは父の演奏した曲しか手掛けなかったからだ。」という言葉にも重さが感じられます。2010年、クライバー生誕80周年にドイツのServus
TVで制作された作品です。
収録時間:72分/音声:ステレオ2.0/字幕:英・独・仏・西・伊・日/画面:16:9/REGION
All(Code:0)/単層25GB 1080i FULL HD |