≪第77号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 8/5〜
マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル
国内盤
映像 |
8/24(日)までの超特価アイテムがございますのでご注意ください。
8/8(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
EVIL PENGUIN RECORDS
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鬼才エルヴェ・ニケによるレクイエム・シリーズ第1弾!
ガブリエル・フォーレ(1845-1924):「レクイエム」(1893年稿)
〔録音:2014 年4月10-12日〕
シャルル・グノー(1818-1893):
「アヴェ・ヴェルム」「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」
〔録音:2013年6月18-21日〕 |
エルヴェ・ニケ(指揮)
ブリュッセル・フィルハーモニックのメンバー
フランダース放送合唱団 |
鬼才エルヴェ・ニケによるレクイエム・シリーズ、始動!第1弾はフォーレのレクイエム!
鬼才エルヴェ・ニケが、フランダース放送合唱団を率いてのレクイエム・シリーズを始動。第1
弾に選んだのは、フォーレのレクイエム。今後、ブラームス、モーツァルト、また、デザンクロらの作品が予定されています。管弦楽パートは、名門ブリュッセル・フィルのメンバーで構成されています。フォーレが書いた音楽自体の美しさが最大限に発揮されていますが、大仰になることもなく、耽美主義にはしることもなく、非常に親密な空気もあわせもった演奏の登場となりました。
フォーレのレクイエムは、1888 年から1900
年の間に3 つの稿で演奏されました。まず、オリジナルの「マドレーヌ稿」は、1888
年実際の儀式で演奏されたもので、〔入祭唱とキリエ、サンクトゥス、ピエ・イエス、アニュス・デイ、イン・パラディスムの5
曲構成/ソプラノ独唱、合唱、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ、オルガン〕という構成。2
つ目が、「1893 年稿」は、1888 年版の楽曲に、リベラ・メと奉献唱が追加、バリトン・ソロと管楽器が加わります(この稿は、ヘレヴェッヘによる録音でも広く知られています(HMG.501292))。そして3
つ目が、1900 年に演奏されたのが現在一般的に演奏されるのと同じオーケストラ編成の稿。エルヴェ・ニケは、1893
年の稿を足がかりに演奏を行っています。
研究熱心でありながら柔軟な発想を持つエルヴェ・ニケ。「ピエ・イエス」を、ソプラノ・ソロではなく、合唱のソプラノのユニゾンで演奏しています。このことついて、ニケは、実際の葬儀での演奏のように非常に個人的な雰囲気を出したかったから、と語ります。「実際のレクイエムは、亡くなった人(あるいはその家族)の資金で演奏されます。すべての人が、器楽奏者、合唱に加えてソプラノ・ソロを一人雇うことができたとは考えられない」こと、また、「オランダ放送合唱団が非常に素晴しいクオリティである」ことも理由として挙げています。この1893
年稿で追加されたリベラ・メは、稿の通り、バリトン・ソロで演奏しています。
カップリングは、グノーの宗教作品。グノーというと、アヴェ・マリアと、オペラ「ファウスト」「ロメオとジュリエット」ばかりが有名ですが、彼の本領は宗教作品に発揮されています。その頂点が、「十字架上のキリストの最後の7
つの言葉」。1858 年に無伴奏合唱のために書かれ、1866
年に改訂されました。パレストリーナのように複雑な対位法に則っており、「厳格な様式を貫いても、美しい音楽を書くことは可能だし、人間の情熱の制御不能な激しさを描くこともできる」とグノーは述べています。
【エルヴェ・ニケ(指揮)=プロフィール=】
フランス生まれ。ピアノ、オルガン、合唱指揮を学び、16
歳から古楽を研究。17 歳で指揮法をピエール・カオに師事、1980
年パリ・オペラ座の合唱指揮者に就任。1985 年にはモンテカルロ・バレエの開幕に際し、モナコ王女からバレエ作品を委嘱される等、作曲家としても活躍。1987
年ルイ王朝時代の有名な演奏協会にちなんだオーケストラ「ル・コンセール・スピリテュエル」を創設。当時のレパートリーを現代に蘇らせた彼らは、世界の主要ホール、音楽祭に招聘されて高い評価を獲得し、日本公演でも大きな話題となりました。チェンバロ、オルガンの名手でもあり、多種多彩な録音を発表、世界中で、指揮者、器楽奏者として演奏会を開催しています。2009
年、フランスのロマン派音楽センター(ヴェニスのパラッツェット・ブル・ザーネ)設立に携わり、これがきっかけでフランダース放送合唱団およびブリュッセル・フィルとの関係が始まりました。2011
年よりフランダース放送合唱団の首席指揮者を務めています。このフォーレを皮切りに、EVIL
PENGUIN RECORDS から、ブラームスやデザンクロらのレクイエムやミ佐曲など、5
枚の発売される予定となっています。 |
NAIVE
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2度目の奇跡は起きるか
モーツァルト:レクイエム KV 626(ジュスマイヤー版) |
ロランス・エキルベイ(指揮)
アクサンチュス、インスラ・オーケストラ
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
サラ・ミンガルド(アルト)
ヴェルナー・ギューラ(テノール)
クリストファー・ピュルヴ(バス) |
エキルベイ&アクサンチュス注目新譜はモツレク、ソプラノ・ソロはピオー!
管弦楽は初登場のインスラ・オーケストラ、ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂の圧巻の音響!!
録音:2014 年2 月、ヴェルサイユ宮殿内王室礼拝堂(フランス)
ロランス・エキルベイ率いる人気合唱アンサンブル・アクサンチュスが、ついにモーツァルトのレクイエムを録音しました!
アクサンチュスは、指揮者エキルベイによって20
年前に結成された32 名から成る声楽アンサンブル。基本的には無伴奏のレパートリーを中心に演奏しますが、オペラや宗教作品などにも登場します。クラシック名曲を無伴奏合唱に編曲した「トランスクリプション」のCD(世界で13
万枚以上のセールス)で一躍話題となり、その澄んだ歌声が織り成す世界で人々を魅了し続けています。声楽ソロは、故・吉田秀和氏も「鈴をころがすような声」と絶賛したピオー、世界をうならせるアルトのミンガルド、ハルモニアムンディの数々の録音でもおなじみのギューラ、そしてバスはロックバンドでも演奏していたクリストファー・ピュルヴという注目の布陣です。
そして注目なのが、今回CD デビューとなるオーケストラ、インスラ・オーケストラ。
insula( インスラ) とは脳の一領域、島皮質(とうひしつ)を指し、感情や感覚的な体験に関連がある部分のこと。2012
年にやはりエキルベイによって設立され、古典派からロマン派までの作品を中心に、ピリオド楽器で演奏する団体です。2014/15
のシーズンには、ミンコフスキが音楽監督を務めるモーツァルト週間音楽祭でモーツァルト=ベートーヴェン=ヴェーバーのプログラムを演奏することになっているなど既に注目の活動を展開しています。このレクイエムでも、「怒りの日」での管楽器の炸裂ぶりや「ラクリモサ」での氷のような弦の音色など、聴き手の心を直に刺すような演奏を繰り広げています。
ヴェルサイユ宮殿内の王室礼拝堂で録音されており、抜群の音響効果の中、美しい歌声、オーケストラの鮮烈な音色が見事に響き合っています。
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PUREMUSIC
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5414706 10352
(SACD HYBRID)
\2800
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MYRIAM FUKS/ VER BIN IKH!
01. Vi Ahin Zol Ikh Geyn(私はどこへ行けばよいのか)
(S. Korn-Teuer aka Igor S. Korntayer
/O. Strokh)
ゲスト:エフゲニー・キーシン(Pf)
02. Far Dir Mayne Tayer Hanele aka Klezmer
Csardas
from Klezmer Karma (R. Lakatos/M. Fuks)
ゲスト:アリッサ・マルグリス(Vn)、
ナタン・フロード(Vla)、ポリーナ・レシェンコ(Pf)
03. Malkele, Schloimele (J. Rumshinsky)
ゲスト:サリーナ・コーン(歌)、
フィリップ・カテリーヌ(ギター)、オスカー・ネーメト(Bs)
04. Deim Fidele (B. Witler)
ゲスト:ローラ・フックス(歌)、ミヒャエル・グットマン(Vn)
05. Yetz Darf Men Leiben (B. Witler)
ゲスト:ポール・アンバッハ(歌)
06. Greene Bletter (M. Oiysher)
ゲスト:ロビー・ラカトシュ(Vn)
07. Die Saposhkeler’ (D. Meyerowitz)
08. Pintele Yid (L. Gilrot/A. Perlmutter-H.
Wohl)
ゲスト:ザハヴァ・ゼーヴァルト(歌)
09. Als In Einem Is Nicht Dou Ba Keiner
(B. Witler)
10. Dous Gezang Fin Mayne Hartz (B. Witler)
ゲスト:ミリアム・ラカトシュ(歌)
11. Schlemazel (B. Witler)
ゲスト:エドゥアルト・ベーア(歌)
12. Nem Der Nisht Tsim Hartz (B. Witler)
13. Hit Oup Dous Bisele Koyer’ (B. Witler)
ゲスト:ミシェル・ジョナス(歌)
14. Schmiele (G. Ulmer)
ゲスト:モナ・ミオデツキ(歌)、ロビー・ラカトシュ(Vn)
15. Ziben Gite Youren (D. Meyerowitz)
16. Bublitchki (Beygeleich) (Trad.)
ゲスト:アレクサンダー・グルニング(Pf)
17. Ver Bin Ikh? (B. Witler)
ゲスト:ミッシャ・マイスキー(Vc)、リリー・マイスキー(Pf)
18. Der Rebe Menachem (A. Gurning/M. Fuks-M.
Rubinstein)
ゲスト:マルタ・アルゲリッチ(Pf) |
ミリアム・フックス(Vo)
[01, 02, 16, 17, 18 以外、
以下アンサンブルメンバーが参加]
ロビー・ラカトシュ(1stVn)
クラウディア・バーロー(2nd Vn)
クリステル・ボルグレーヴェンス(Cl)
アルド・グラナート(アコーディオン)
ラースロー・バログ(ギター)
オスカー・ネーメト(Cb) |
クレズマー界のエディット・ピアフ、ミリアム・フックス豪華すぎる共演陣!アルゲリッチ、キーシン、マイスキー父娘にラカトシュも!
録音:2013 年11 月/ 2014 年2,3,5 月
ミリアム・フックスはユダヤ・クレズマー音楽の歌の女王。その存在感、歌唱力と表情は、クレズマー界のエディット・ピアフと言えましょう。そんな彼女がユダヤの歌をあつめた新譜をリリース。ヘブライ語の歌詞で力強く哀愁漂う歌を披露しています。注目なのが、共演陣!アルゲリッチ、キーシン、マイスキーら、超豪華な顔ぶれ。キーシンが、絶美のピアノの音色で哀愁漂う世界へといざなう前奏は、この世のものとは思えぬ美しさ。つづくフックスの歌もキーシンのピアノと非常にマッチしています。アルゲリッチもマイスキー父娘も世界に浸りきった演奏を展開。ちなみにキーシン、アルゲリッチ、マイスキーが歌手と共演した演奏のCD
登場は初です。注目ポイント満載の1 枚です! |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
ORFEO
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ORFEOR 726143
(3CD)
\7100 →\5290
8/24(日)までの超特価
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「クーベリック/ケルン放送響ライヴ集1960-1963」
[CD 1]79’25”
・シューマン:チェロ協奏曲イ短調op. 129 24’37”
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) 録音:1961年4月10日
・ハイドン:交響曲第101番ニ長調Hob. I:101「時計」 29’34”
録音:1963年5月31日
・ハイドン:交響曲第102番変ロ長調Hob.
I:102 25’12”
録音:1961年4月10日
[CD 2]65’28”
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調op. 54 32’50”
クラウディオ・アラウ(ピアノ) 録音:1963年5月31日
・シューマン:交響曲第3番変ホ長調op.
97「ライン」 32’36”
録音:1962年9月20日
[CD 3]77'21”
・メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」op.
26 10’17”
録音:1962年1月25日
・ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲ト短調op.
33 36’01”
ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ) 録音:1960年2月22日
・メンデルスゾーン:交響曲第5番ニ長調op.
107「宗教改革」 31’01”
録音:1963年10月18日 |
ケルン放送交響楽団
(現ケルンWDR 交響楽団)
ラファエル・クーベリック(指揮) |
クーベリック生誕100 周年記念ケルン放送響ライヴ1960−63、フィルクシュニーとのドヴォルザーク、シュタルケルとのシューマンなど豪華共演の協奏曲
収録場所:すべてケルン、フンクハウス、ザール1/製作:ケルンWDR/ADD、モノラル、222’14”
2014 年6 月29 日に生誕100 周年を迎えたチェコ出身の名指揮者ラファエル・クーベリック。ライヴを中心にクーベリックの名演奏の数々をリリースしてきたORFEO
からまたひとつアニヴァーサリー・イヤーを飾る最高の一組が登場します。
ケルンWDR のアーカイヴ音源を使用したCD3
枚組のボックス・セットは、1960 年代初めにクーベリックがケルン放送響を指揮した複数のコンサートから編まれたもので、おそらくすべて正規盤としては初出の内容とおもわれます。
演奏の特徴として、作品の本質を的確に掴み、カチッと端正でありながら、ここぞというところでは熱のこもった部分にも事欠かないという、実演におけるクーベリックの持ち味がよく表われており、しかもメンデルスゾーンの「宗教改革」やハイドンの「時計」&
102 番などセッション録音の存在しないレパートリーが含まれるプログラム構成がおおいに興味をかきたてます。
そのうえ、3 曲収録されている協奏曲がまた聴きもの。フィルクシュニー、シュタルケル、アラウと、ソリストがみな大物ばかりというのがなんとも嬉しい限りで、ここでしか聴けない特別な内容となっています。
チェコ出身のクーベリックにとって、ドヴォルザークはキャリアを通じて特別な作曲家であり、すべての作品も特別な作品であり続けましたが、ドヴォルザークのピアノ協奏曲におけるソリストは、同じくチェコの名手フィルクシュニーが務めています。1948
年の政変でクーベリックが祖国を離れる以前、1946年に第1
回プラハの春音楽祭がクーベリックのもとで催された際にも、クーベリックの指揮でフィルクシュニーは同曲を演奏しており、ここで同じ顔合わせが実現したことになります。
シューマンのチェロ協奏曲はシュタルケルが好んで取り上げていた得意曲で、すでに1957
年のジュリーニ指揮フィルハーモニア管とのセッション録音、1962
年のスクロヴァチェフスキ指揮ロンドン響とのセッション録音、1994
年のデニス・ラッセル・デイヴィス指揮バンベルク響との共演盤と3
種の異演をかぞえるほど。交響曲第3 番と同年の作で濃厚なロマン薫る内容に、ここでも36
歳の若きシュタルケルが熱い思いのたけをぶつけて圧巻。
シューマンの協奏曲を弾くアラウといえば、この1
年後の1964 年に同じクーベリックとの顔合わせでおこなったブラームスの第1
協奏曲ライヴ盤(ORFEOR.500991)があり、そこでの美しく、スケールおおきなピアノがたまらなく印象深いものでした。パワフルなクーベリックの音楽運びも特筆もので、相性の良さからくる熱演ぶりが思い起こされるので、ここでの内容にもおおいに期待が持てそうです。 |
<メジャー・レーベル>
<国内盤>
キング・インターナショナル
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KKC 5395/96
(2CD)
\4650+税
※輸入盤発売済
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ヤーコプスのマタイ受難曲ついに登場!バッハのアイディアを具現化!
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244 |
ルネ・ヤーコプス(指揮)
ベルリン古楽アカデミー
ヴェルナー・ギューラ(テノール/福音史家)
ヨハネス・ヴァイサー(バス/イエス)
イム・スンヘ(ソプラノ/12,13,27a,48,49)
クリスティーナ・ローテルベルク(ソプラノ/8,30)
ベルナルダ・フィンク(アルト/5,6,27a,38,39,59,60)
マリー=クロード・シャピュイ(アルト/51,52)
トピ・レーティプー(テノール/19,20)
ファビオ・トゥリュンピ(テノール/34,35)
コンスタンティン・ヴォルフ(バス・バリトン/56,57)
アルットゥ・カタヤ(バス/22,23,30,42)
RIAS室内合唱団
ベルリン大聖堂合唱団 |
録音:2012年9月ベルリン、テルデックス・スタジオ(セッション)/[HMF]
HMC.902156/57、輸入盤・日本語解説・歌詞訳付
ヤーコプス指揮マタイ受難曲通常CD2 枚組。「マタイ受難曲」は、2つの合唱と管弦楽のグループを持つ大規模な作品。この初演はトーマス教会で行われましたが、教会の構造や記録等を見ても、その時は、ひとつのグループは正面の祭壇のところに、そしてもう片方のグループは、礼拝参列者の後ろの、バルコニーのようなところで演奏されたと考えられます。ヤーコプスは、このレコーディングに際し、合唱を、ソリストも含む24
人のPrincipal 合唱団と12 人のRemote 合唱団に分け、配置をこれまでのように左右に置くのではなく、前後に配置しています。このことにより、音楽面、音響(録音)面の両方で、素晴しい効果を生んでいます。Principal
合唱にはエヴァンゲリストやイエス役のソリストも含まれ、受難の物語にダイレクトに関わり、生々しい描写をしていきます。Remote
の方は、たとえば冒頭の合唱曲では「いずこへ?」などのパートを担当、さまよえるような雰囲気を醸成しています。管弦楽も同様の割合で分け、これまでにない音世界。ただ、これは当時の演奏を再現しようとするためのものではなく、あくまでもバッハのアイディアを具現化させようという検討と試行錯誤の結果です。
幼い頃、ボーイ・ソプラノとして演奏に参加したことをはじめ、ヘレヴェッヘ(1984)、そしてレオンハルト(1990)のレコーディングにもアルトとして参加、そして何度もこの作品を指揮してきたヤーコプス。まさに、満を持して世に送り出す、記念碑的録音といえるでしょう。 |
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KKC 5399
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
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BCJの復活祭オラトリオ遂に国内盤化!
J.S.バッハ:
復活祭オラトリオ BWV.249
昇天祭オラトリオ BWV.11 |
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
野々下由香里(ソプラノ)
パトリック・ファン・フーテム(カウンターテノール)
ヤン・コボウ(テノール)
浦野智行(バス) |
録音:2004年5月神戸松蔭女子学院大学チャペル/[BIS]
BIS SA.1561、輸入盤・日本語解説・歌詞訳付
SACD ハイブリッド盤。バッハの教会カンタータ全集が大好評のバッハ・コレギウム・ジャパン。まだ国内盤化していない大物がありました。それは10
年前に録音されたバッハの2 大オラトリオ。キリストの受難と復活をテーマとし、教会カンタータとは一線を画した明るさが感じられます。演奏も流麗。
いつものメンバーに加え、BCJ 初出演のカウンターテナー、パトリック・ファン・フーテムが期待です。 |
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KKC 5397
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
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チャイコフスキーの協奏曲をゲルギエフと録音!
チャイコフスキー:
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
ピアノ協奏曲第2番ト長調 Op.44(原典版) |
デニス・マツーエフ(ピアノ)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー歌劇場管弦楽団 |
鋼鉄のピアニズム、マツーエフ。
録音:2013年4月14,15日(1)、3月5,6日(2)、サンクト・ペテルブルク、マリインスキー・コンサート・ホール(ライヴ)/[MARIINSKY]MAR.0548、輸入盤・日本語解説付
今、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を最もエキサイティングに演奏するピアニストは、間違いなくマツーエフでしょう。マツーエフはゲルギエフのお気に入りで、これまでもラフマニノフやショスタコーヴィチの協奏曲で決定盤を制作してきましたが、待望のチャイコフスキーは1番のみならず2番も収録というのが嬉しい限り。最近ロシア系ピアニストの録音が増えてきている2番は原典版のうえ、カットされることの多い第1楽章中間部のオーケストラのみの長い総奏も完全に再現。マツーエフは鋼鉄のタッチと正確無比な技巧が、若き日のギレリスを彷彿させます。目の眩むような超絶技巧に加え、甘さや感傷性のみじんもない骨太で力強い音楽性が魅力。ゲルギエフの指揮ともども久々に男っぽいチャイコフスキー演奏の出現となりました。ゲルギエフの指揮は重心の低い堂々たるものながら、絶妙なバランス感覚で、強音の総奏部分でも独奏部が明瞭に聴こえ、それが全く自然なのが天才的。2番の第2楽章で延々と歌われるヴァイオリン・ソロの切ない美しさも絶品。ロシア色たっぷりの演奏で、この部分だけでも宝物にしたくなってしまうディスクです。ゲルギエフとマリインスキー歌劇場管弦楽団は2014
年10 月来日予定。 |
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KKC 5398
\2857+税
※輸入盤発売済
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シューベルト:歌曲集「冬の旅」全曲D911
【おやすみ/ 風見の旗/ 凍った涙/ かじかみ/
菩提樹/ 溢れる涙/
川の上で/ 回想/ 鬼火/ 憩い/ 春の夢/ 孤独/
郵便馬車/
霜おく頭/ からす/ 最後の希望/ 村で/ あらしの朝/
幻覚/
道しるべ/ 宿屋/ 勇気/ 幻の太陽/ 辻音楽師】 |
マーク・パドモア(テノール)
ポール・ルイス(スタインウェイ・ピアノ) |
パドモアが超越的な集中力で聴かせる“冬の旅”
録音:2008年11、12 月/[HMF] HMU.907484、輸入盤・日本語解説・歌詞訳付
イギリスが誇る名テノール、マーク・パドモアと、やはりイギリスの今最も活躍しているピアニストの一人ポール・ルイスによるシューベルト・チクルス。本アルバムは、シューベルトが亡くなる一年前に作曲された連作歌曲「冬の旅」。歌詞は、ドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーの詩集に基づいた24
の歌曲からなります。恋にやぶれて、絶望と悲しみの淵で、さすらいの旅を続ける若者の様子が描かれています。凍てつく冬の空の下、ただただ歩みを連ねる「私」の独白から始まり、ピアノの前奏、それに続くパドモアの声は、聴く者を深々と冷え込む冬の世界へ引きずりこみます。パドモアは、「私」として、そして同時に、失恋でずたずたになった「私」を非常に冷静に傍観する第三者として、この物語をすすめます。5
曲目の有名な『菩提樹』も、やさしさよりも悲しい思い出が勝った演奏。『春の夢』も、あたたかな雰囲気は束の間、すぐに絶望の闇へと引き戻されます。すべてシューベルトが作曲した時の調性で歌われているのもポイント。パドモアの透徹した声と美しい言葉の発声、そしてポール・ルイスとのアンサンブルは完璧。2014
年12 月には、シューベルト三大歌曲「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」を披露する来日公演が予定されています。 |
<映像>
8/7(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
AUDITE
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AU 92702
(SACD HYBRID)
\2600
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アメリカ
(1)ゴットシャルク:
風刺Op.59/リコルダーティOp.26/最後の希望Op.16/
子守歌Op.47/バンジョーOp.15
(2)ガーシュウィン:3つの前奏曲
(3)フィリップ・グラス:「グラスワークス」〜オープニング・ピース
(4)ジェフスキ:ピアノのための4つの小品〜第4曲
(5)バーバー:
ノクターン「ジョン・フィールド讃」Op.33/ピアノ・ソナタ変ホ短調 |
ウルリヒ・ロマン・ムルトフェルト(Pf) |
ゴットシャルクからグラスまで、アメリカ・ピアノ音楽の魅力満載
録音:2013 年10 月29 日/イエス・キリスト教会(ベルリン)/66’
00”
SACD ハイブリッド盤。1970 年フランクフルト・アム・マイン生まれのピアニスト、ウルリヒ・ロマン・ムルトフェルト。ヴェロニカ・ヨッフムやハルトムート・ヘルに師事し、コンサート・ピアニストとして活躍するかたわら、2003
年には生物学者の証も受けている知性派。バッハから現代音楽までレパートリーは広く、初演も多く行っています。
このアルバムはアメリカのピアノ曲を集めたアンソロジー。ヨーロッパのような長い歴史のないアメリカのピアノ音楽史最初期の1854
年のゴットシャルクから1981 年のフィリップ・グラス作品までの127
年を俯瞰できます。ショパンと同時代のゴットシャルク作品は華やかなサロン音楽ですが、南北アメリカの民俗音楽や流行音楽を巧みに採り入れ、国民楽派を先取りしたような作風に興味津々。
バーバーのピアノ・ソナタはアメリカを代表する名作として多くのピアニストに愛奏されていますが、非常に難曲で、ことに終楽章のフーガは複雑ながら、ムルトフェルトは余裕の技巧で再現。バーバーの旋律美を表すノクターンもしっとりと歌わせます。一方、前衛的なジェフスキ、ニューエイジ風のグラスも巧みに性格を弾き分け、アメリカのピアノ曲の魅力を再認識させてくれます。
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CAVI−MUSIC
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キャシー・クリエが意欲的なプログラムに挑戦!
ジャン=フィリップ・ラモー:新クラヴサン組曲集 第2番(第5組曲)
【トリコテ(ロンドー)/ 無頓着な/メヌエット-
第2メヌエット/
雌鶏/3連音/ 未開人/エンハーモニック/エジプトの女】
リゲティ:ムジカ・リチェルカータ
ジャン=フィリップ・ラモー:クラヴサン合奏曲集からの小品集
【リヴリ/ 軽はずみ/ 内気(第1ロンドー/
第2ロンドー)/ おしゃべり】、王太子妃 |
キャシー・クリエ(ピアノ) |
ルクセンブルクの逸材ピアニスト、キャシー・クリエが意欲的なプログラムに挑戦!
録音:2013 年11 月、12 月ケルン、ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール/64’14
ヤナーチェクのピアノ作品集でも評判が高い、ルクセンブルクの俊英ピアニスト、キャシー・クリエが、CAvi-music
から3 枚目となるアルバムを発売しました。
今回はフランス・バロックを代表する作曲家で、2014
年は没後250 年の記念の年にあたるジャン=フィリップ・ラモーのクラヴサン作品と、戦後から現在に至るまで現代音楽をリードし続けているジェルジュ・リゲティの「ムジカ・リチェルカータ」を収録。一見なんの共通点もない作曲家でありますが、その時代の先端を行く様式を生み出してきた2
人。
リゲティの「ムジカ・リチェルカータ」は、11
曲からなる作品。リゲティが当時傾倒していたバルトークの民俗主義と12
音音列を結びつけたもの。第1 曲目はほとんど「ラ」だけで構成され、最後に「レ」があらわれ、各曲に使う音を1
音ずつ増やし、最後に12 音音列に到達します。キャシー・クリエは、リゲティが織り上げた緻密な音世界を見事に再現しています。
ジャン=フィリップ・ラモーのクラヴサン作品は、典雅な音楽的魅力をたたえながらも、密度の濃い緻密な音楽が繰り広げられています。キャシー・クリエは、近代的な奏法と確かなテクニック、そして斬新な解釈で聴かせてくれます。
やれやれ、こんな美貌の持ち主が次々と出てくる。
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ショパン:ピアノ作品集
バラード第4番ヘ短調作品52、ノクターン第2番変ホ長調作品9-2、
スケルツォ第2番変ロ短調作品31、
ノクターン第1番変ロ短調作品9-1、ノクターン第8番変ニ長調作品27-2、
幻想即興曲嬰ハ短調、ノクターン第7番ハ短調作品27-1、
ノクターン第13番ハ短調作品48-1、幻想ポロネーズ変イ長調作品61 |
ソフィー・パチーニ(ピアノ) |
アルゲリッチが認めた若き才能ソフィー・パチーニ、オール・ショパン・プログラム
録音:2013 年12 月ケルン、ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール/69’27
1991 年ミュンヘン出身のピアニスト、ソフィー・パチーニ。アルゲリッチが「まさに若い頃の自分を思い出すよう!」と絶賛したことで、世界から一躍注目を集め、2012
年の来日公演では、その才能を遺憾なく発揮した見事な演奏を聴かせていました。今回はオール・ショパン・アルバム。彼女のわきたつような感性とイマジネーションが、ショパンの作品に見事に投影され、見事なテクニックで聴かせてくれます。特に冒頭のバラードの4
番では、圧倒的な推進力と豊かな表現力を兼備した秀演と言えるでしょう。また購入者のみのサプライズ・トラックへのURL
がブックレットに掲載されています。
ソフィー・パチーニ、ONYXデビュー盤 |
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に、似てる・・・
アルゲリッチが惚れ込んだ若き新星登場!
ソフィー・パチーニがONYXからデビュー!
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271《ジュノム》 |
ソフィー・パチーニ(ピアノ)
ラドスラフ・スルク(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィル |
あのマルタ・アルゲリッチが「かつての自分を見ているようだ」と大絶賛するピアノ界の新星、ソフィー・パチーニのデビュー・レコーディング!
イタリア人の文学教授の父とドイツ人医師の母を持つ1991年ミュンヘン出身のソフィー・パチーニ。
2000年にハイドンの「ピアノ協奏曲ニ長調」でデビューを果たし、2002年(11歳!)からはザルツブルクのモーツァルテウムでカール=ハインツ・ケメリングに師事するなど、早くから天賦の才を発揮してきたパチーニに大きな転機が訪れる。
2010年にパチーニが弾いたリストの「ピアノ・ソナタ
ロ短調」を直接聴いていたアルゲリッチがこの若き才能に惚れ込み、自身が主宰するルガーノ音楽祭へ招待したのである!
ルガーノ音楽祭で大成功を収めたパチーニのデビュー・レコーディングは、シューマンの「ピアノ協奏曲」とモーツァルトの「ジュノム」。
アルゲリッチが激賞する新星ソフィー・パチーニのサクセス・ストーリーは始まったばかり。要注目の逸材の登場です!
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CHALLENGE RECORDS
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CC 72583
(3SACD HYBRID)
\7200 →\5390
8/24(日)までの超特価
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カール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963):交響曲第1-8番(全曲)
[disc1]
・交響曲第1番「レクイエムの試み」/
マルクス・シュテンツ(指揮)、
キスマラ・ペッサーティ(A)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
〔2012年12月22日、ロイヤル・コンセルトヘボウにてのライヴ〕
・交響曲第2番「アダージョ」/
ジェームズ・ガフィガン(指揮)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
〔2013 年1月26日、ロイヤル・コンセルトヘボウにてのライヴ〕
・交響曲第3番/
ジェームズ・ガフィガン(指揮)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
〔2012年9月22日、ロイヤル・コンセルトヘボウにてのライヴ〕
[disc2]
・交響曲第4番/
マルクス・シュテンツ(指揮)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
〔2012年11月12-14日、ファン・デ・オンレープ・ヒルヴェルスム音楽センター、
スタジオ5にてのセッション録音〕
・交響曲第5番「協奏交響曲」/
ミカエル・ショーンヴァント(指揮)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
〔2012年9月22日、ロイヤル・コンセルトヘボウにてのライヴ〕
・交響曲第6番/
クリストフ・ポッペン(指揮)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
〔2013年5月11日、ロイヤル・コンセルトヘボウにてのライヴ〕
[disc3]
・交響曲第7番/
オスモ・ヴァンスカ(指揮)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
〔2013年1月12日、ロイヤル・コンセルトヘボウにてのライヴ〕
・交響曲第8番/
インゴ・メッツマッハー(指揮)、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
〔2013年3月30日、ロイヤル・コンセルトヘボウにてのライヴ〕 |
20世紀ドイツの最重要作曲家、ハルトマンの交響曲全集!
ハルトマン没後50 年を記念してリリースされた交響曲集。ヴァンスカ、メッツマッハーら豪華指揮者が顔を揃えます。
20 世紀の最重要ドイツ作曲家、ハルトマンの交響曲を一挙に聴ける貴重な3
枚組といえるでしょう。
ハルトマン作品の特徴のひとつが、音楽史上の様々に対照的な様式的要素やテクニックを、継ぎ目のわからないかたちで1
つにまとめていること。さらに、ある一つのメロディが、すべての交響曲に隠されています。そのメロディとはユダヤの歌「Elijahu
hanavi」、ユダヤの人々が救済を求めた預言者エリヤにまつわる歌。この救済への望みの気持ちがハルトマンの音楽の核心にあるといえます。どれも深刻な作品ながら、濃密な表情と効果的な音響効果に満ちた作品となっており、SACD
HYBRID の高音質で音質もたのしめる充実の3
枚組です。 |
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CC 72637
(2SACD HYBRID)
\5000 →\4590
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ハルトマン:
オペラ「シンプリチウス・シンプリチシムス〜青年時代の三つの情景」
(1957年改訂版) |
マルクス・シュテンツ(指揮)
ジェイムズ・ウッド(合唱指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
オランダ放送合唱団
[シンプリチウス・シンプリチシムス]
ユリアーネ・バンゼ(S)
[隠者] ヴィル・ハルトマン(T)
[知事] ペーター・マルシュ(T)
[傭兵] アシュリー・ホランド(Br)
[農民] クリストフ・クロレック(Bs)
[大尉]ミヒャエル・エーデル(Bs)
[語り] ハリー・ペーテルス |
ハルトマンの衝撃オペラ「シンプリチウス・シンプリチシムス」久々の新録音の登場!
録音:2012 年11 月24 日/コンセルトヘボウ(アムステルダム)・ライヴ(オランダ初演)
20 世紀ドイツの重要作曲家、ハルトマンのオペラ「シンプリチウス・シンプリチシムス」、オランダ初演の貴重な公演のライヴ録音の登場。「シンプリチウス・シンプリチシムス」とは主人公の、無垢な少年の名前。彼を中心に、いかにしてドイツ30
年戦争で800 万人もの命が失われたか、という内容の壮絶なオペラ。1669
年に発表されたハンス・ヤーコプ・クリストッフェル・フォン・グリンメルシャウゼンの小説「Der
abenteuerliche Simplicissimus」に基づいています。
ハルトマンは、このオペラを1934-37 にかけて作曲しました(指揮者シェルヘンが、オペラを作曲するよう提案したといいます)。30
年戦争を題材にしてはいますが、このオペラがナチのことを暗喩したものであることは明らかです。その後、内容があまりに刺激的過ぎるとして1957
年に、多少救いのある内容に改訂され、タイトルも「シンプリチウス・シンプリチシムス〜青年時代の三つの情景」とあらためられました。録音機会の少ない重要作品の、歓迎すべき新録音の登場(約30
年ぶり)となります。演奏者も20 世紀作品に熱心に取り組む陣営。名匠シュテンツのもと、壮絶な世界が繰り広げられています。
[オペラの内容]
時は17 世紀、ドイツ三十年戦争(1618-1648)。1618
年には1200 万人いたドイツの人口は、終戦の1648
年には400 万人に激減した。生き残った者の中には、無垢で、善悪の区別もつかないような羊飼いの少年も生き残った一人。その名はシンプリチウス・シンプリチシムス。
あらすじ〜シンプリチウスの父である農夫が、農民という階級の重要性について説いている。人々は農民を見下すが、生きていくためには、食べ物を生み出す農民は必要不可欠だ。彼はシンプリチウスに、羊の群れの世話をきちんとして、危険な狼が来たら笛を吹くように申しつける。シンプリチウスは狼を見たことがないので、農夫は狼がいかに恐ろしい動物か、を語る。シンプリチウスは農夫に言われたことを復唱する。そして、恐ろしいのは狼だけではなく、人を殺し物を壊すよう兵隊に命じた皇帝もおそろしい動物である、と考える。ある日、シンプリチウスは美しい木で眠る夢を見るが、誰かがその木に登ってきて、木をいためつけて眠りを妨げてくる。それはどうも狼のように見えた。傭兵がやってきて歌っている声でシンプリチウスは目を覚ます。敵意に満ちたこの傭兵は、夢で見た狼ではないかとシンプリチウスは考えるが、この傭兵はシンプリチウスに彼の家への道をたずねる。シンプリチウスは傭兵を家へと連れていくと、この傭兵はシンプリチウスの両親を殺し、家を焼き払い、略奪行為をする。800
万人の命はこのようにして奪われた。
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CC 72636
(2CD)
\2500 →\2290
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ワーグナー指揮者としても話題のショーンヴァントによるマーラー
マーラー:交響曲第9番二長調 |
ミカエル・ショーンヴァント(指揮)
デンマーク国立放送交響楽団(DR 放送交響楽団) |
録音:2012 年1 月5 日
デンマーク王立歌劇場で上演したワーグナーの『指環』、通称「コペンハーゲン・リング」でも話題となったデンマークの指揮者、ミカエル・ショーンヴァントによるマーラー。 |
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マクミラン:自作自演集3 〜
ソリストを伴う室内オーケストラのための作品集
マクミラン:
アイルシェアより(From Ayrshire)、
Tuireadh、Kiss on Wood、
…as others see us… |
ジェイムズ・マクミラン(指揮)
ネザーランド放送室内フィルハーモニー
リナス・ロス(Vn)
ユリウス・ベルガー(Vc) |
ジェイムズ・マクミラン自作自演集
録音:2012 年6 月
作曲家マクミランの自作自演、チャレンジ・クラシックス・レーベル第3
弾。
ニコラ・ベネデッティのために書かれた「アイルシェアより」を、ヴァインベルク作品の演奏でもおなじみのリナス・ロスの演奏で。「Tuireadh」はメランコリーに支配された作品。「Kiss
on Wood」のWood は、十字架の木を意味します。冒頭から深刻な和音で始まる作品。「…as
others see us…」は、ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵のヘンリー8世やワーズワース、T.S.
エリオットらの肖像画に着想を得た作品。それぞれの人物のキャラクターの描き分けが興味深い室内オーケウストラ作品に仕上がっています。 |
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シンフォニエッタ・リガ
北欧音楽集〜Nordic Atmospheres
シベリウス:弦楽オーケストラのためのロマンス
ハ長調 op.42
ペトリス・ヴァスクス:弦楽オーケストラのための悲しみの音楽
グリーク:2つの悲しき旋律 op.34
ニールセン:弦楽オーケストラのための組曲
op.1
ロムアルズ・カルソンス:クラリネットと室内オーケストラのための協奏曲
ラルス=エーリク・ラーション:田園的組曲よりロマンス
op.19 |
シンフォニエッタ・リガ、
クラウス・エフランド(指揮)
エジルス・セファーズ(クラリネット) |
シンフォニエッタ・リガが紡ぐスカンディナヴィアとバルトの国々の音楽
録音:2013 年5 月
フィンランド、ノルウェー、デンマーク、ラトヴィア、そしてスウェーデンの作曲家による作品を、シンフォニエッタ・リガの演奏で。これらの国々には、音楽的、文化的伝統の強い関連性があることを感じる内容に仕上がっています。 |
NAIVE
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(2CD)
特別価格
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8/24(日)までの超特価
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ミンコフスキ、ついにヨハネ受難曲を録音!!
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV 245(1724年版)
〔※補遺として1725年版の
コラール・アリア「Himmel reisse, Welterbebe」および
テノールのアリア「Zerschmettert mich」を収録〕 |
ディッテ・アンデルセン(ソプラノ)
レネケ・ルイテン(ソプラノ)
デルフィーヌ・ガルー(コントラルト)
デイヴィッド・ハンセン(コントラルト)
ローター・オディニウス(テノール、福音史家)
コリン・バルツァー(テノール)
クリスティアン・イムラー(バス、イエス)
フェリクス・シュペーア(バス)
マルク・ミンコフスキ(指揮)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル- グルノーブル |
注目盤。
録音:2014 年4 月(三位一体教会、リヨン)
【ミンコフスキのバッハ】
ミンコフスキがついにバッハの受難曲を録音しました!
2008 年にnaive レーベルから発売されたバッハの「ロ短調ミサ曲」は、ミンコフスキによる初のバッハの宗教声楽作品のレコーディングとして、また、その編成(10
人の独唱者版)でも話題となりました。以降ハイドンやシューベルトの交響曲などのレコーディングに取り組んできたミンコフスキですが、6
年の時を経てのバッハの宗教音楽第2 弾となります。
ミンコフスキはマタイもヨハネも演奏会で取り上げてきていますが、今回のレコーディングに際しヨハネ受難曲を取り上げた理由について、ヨハネ受難曲のメッセージのほうがよりわかりやすく、直接的であること、そして、演奏陣の規模の問題からも、ヨハネの方が取組みやすかったことを挙げています。8
名の歌唱陣による声楽パートは、福音史家も、コラールも、アリアも、バスが歌うイエスも、すべてが非常にやわらかで丸みを帯びた響きながら、テキストそのものがもつ劇性が存分に表現された見事な演奏。管弦楽パートも、歌い手と寄り添って、歌のテキストと共に嘆き、泣き、すべてを表現しています。かつてない次元で声と楽器が一体となった受難曲の登場といえるでしょう。
【版について】
ヨハネ受難曲は、1724 年の初演以降、1725
年、1732 年、1749 年と計4 回演奏されたとされ、そのたびに改訂が施されており、4
つの異なった稿とひとつの自筆総譜(1739 年、ただし完全なものではない)が存在しています。ミンコフスキは、こんにち一般的に演奏される版とほぼ同じ、1724
年の初演版に準拠。コントラファゴットも導入して演奏しています(ただし、1724
年の資料も不完全。コントラファゴットがはっきりと、しかもかなり細かな指定を伴って記されているのは1749
年の稿ながら、ミンコフスキは初演時からコントラファゴットが入っていたとしてオーケストラに加えています)。
【楽器編成】
ミンコフスキは、コントラファゴットを導入しています。「十字架を背に背負ってもがいている一人の人間が見える。これは歩みであり、叫びである」とミンコフスキ自身が表現する冒頭合唱から、聴き手の耳と心に刺さるような低い音が、イエスの歩み、鞭の音、神の圧倒的な力、様々なものをめまぐるしく思い起こさせます。さらに、1724
年にヨハネ受難曲が演奏された際、チェンバロも通奏低音に加わっていた(演奏者の名はフリードリヒ・ゴットリープ・ヴィルト)という記録があることからチェンバロも加えています。
【8名の歌唱陣】
今回ミンコフスキが配置した歌唱陣は、8 名。ミンコフスキは、リフキンのように5
人で演奏することも、フル合唱で演奏することもすべてあり得るとしながらも、バッハが「合唱」という言葉を使う時に想定される人数は、12-16
人ではなく、ソリストによって構成されたアンサンブルである可能性が高い、と考察しています。
しかしながら、特にテノールが一人でエヴァンゲリスト・パートからコラールまですべて歌うことは事実上不可能(できたとしてもよい結果は得られない)であるとし、アリアを分担しあえるよう、8
名にしています。歌手の選定にあたってはいつものように細心の注意を払い、オペラでも活躍している歌手の顔も見られますが、みなバッハ作品を幼いころから歌っていた、いわば「初めて知った言葉がバッハだった」ような歌手たちを選んでいます。また、受難曲の演奏に際し、テキストを非常に重視し、レチタティーヴォの多いエヴァンゲリストやバス歌手は、ドイツ語が母国語である歌手を配置しています。
【補遺のアリアについて】
このレコーディングは、1724 年の初演時の稿に準拠していますが、先だって行われた演奏会では、ミンコフスキは1725
年版にあるアリアも演奏しました。
このアリアがあまりに素晴しいため、補遺としてdisc1
の最後に収録されています。
Disc 1 補遺
●コラール・アリア「Himmel reisse, Welterbebe」(1725
年版では、第11 曲のコラール「Wer hat dich
so geschlagen(たれぞ汝をばかく打ちたるか)」の後に挿入された。)
●テノールのアリア「Zerschmettert mich」(1725
年版では第1 部最後のコラールの前、「Ach,
mein Sinn」の代わりに置かれた。)
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PENTATONE
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PTC 5186519
(2SACD HYBRID)
\4000 →\3690
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ユリア・フィッシャー
シューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集
シューベルト:
[Disc 1]
(1)ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 D.384
Op.137-1
(2)ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 D.385
Op.137-2
(3)ヴァイオリン・ソナタ第3番 ト短調 D.408
Op.137-3
(4)ヴァイオリンとピアノのための『華麗なるロンド』ロ短調
D.895 Op.70
[Disc 2]
(1)ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
イ長調 D.574 Op.162
(2)ヴァイオリンとピアノのための幻想曲
ハ長調 D.934 Op.159
(3)ピアノ連弾のための幻想曲 ヘ短調 D.940
Op.103 |
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ユリア・フィッシャー
((1)-(6)ヴァイオリン、(7)ピアノ)
マーティン・ヘルムヘン(ピアノ) |
注目盤。なんとピアノも演奏!!今をときめく、ユリア・フィッシャーによるシューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集がセットで登場!
録音:2009 年1 月3-5 日、7 月3-5 日/オランダ、ファルテルモント/DDD/Disc
1:64’31”/Disc 2:67’04”/セッション録音
SACD ハイブリッド盤。今をときめくヴァイオリニスト、ユリア・フィッシャーによるシューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集がセットで登場。ジャケットはPENTATONE
レーベルの新たなデザインとなりイメージも一新し、美しい仕上がりとなっております。
フィッシャーのシューベルトはクールでスマートな演奏スタイルながら非常に細かいヴィブラートや情熱的なフレージングなど、これらの作品にあった名演を聴かせてくれます。ピアノはPENTATONE
レーベルで長きに渡り共演しているマーティン・ヘルムヘン。完璧なデュオと言えるほどフィッシャーとの相性がよく、二人の若々しいエネルギーがシューベルトの演奏にも表れております。
この録音でフィッシャーはピアノ演奏を披露しております。今やドイツを代表する世界的ヴァイオリニストとして成長したフィッシャーですが、ピアノの実力もまた相当なもので、ピアノ部門で参加した3
つの国際コンクールその全てで優勝!プロのピアニストとしてはグリーグのピアノ協奏曲などを弾いており、その実力は確かなものです。フィッシャーの演奏する室内楽作品は一糸乱れぬアンサンブルを聴かせてくれますが、これはピアニストでもあるフィッシャーだからこその演奏と言え、まさに完全無比の演奏を披露しております。フィッシャーの録音史にも残る名盤と言えましょう!
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PTC 5186490
(9SACD HYBRID)
特別価格
\12800 →\11590
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児玉麻里
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が遂にBOX
で登場!
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(全32曲) |
児玉麻里
(ピアノ;Steinway & Sons D-274) |
[Disc1]PTC 5186491( 60'49")
(1)ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
(2)ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
(3)ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a「告別」 |
[Disc2]PTC 5186492(68'18")
(4)ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
(5)ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
(6)ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22 |
[Disc3]PTC 5186493(67'22")
(7)ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
(8)ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
(9)ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3 |
[Disc4]PTC 5186494(78'25")
(10)ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13「悲愴」
(11)ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1
(12)ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2
(13)ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3 |
[Disc5]PTC 5186495(72'02")
(14)ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31-1
(15)ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2「テンペスト」
(16)ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3 |
[Disc6]PTC 5186496(72'46")
(17)ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26「葬送」
(18)ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1
(19)ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 Op.28「田園」
(20)ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90 |
[Disc7]PTC 5186497(79’03")
(21)ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1
(22)ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2
(23)ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54
(24)ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
(25)ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2
(26)ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 Op.78「テレーゼ」
(27)ピアノ・ソナタ第25番ト長調 Op.79「かっこう」 |
[Disc8]PTC 5186498(60’14")
(28)ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィア」
(29)ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101 |
[Disc9]PTC 5186499(63'21")
(30)ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
(31)ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
(32)ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111 |
世界的に評価の高い児玉麻里によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が遂にBOX
で登場!
録音:2003-2013 年、オランダ/DDD、DSD
マルチチャンネル、ステレオ
[Disc1] 2003年1 月20-25 日/ドープスヘジンデ教会、オランダ [Disc2]
(4)2003年1 月20-25日、(5)2004年4 月26 日/ドープスヘジンデ教会、オランダ、
(6)2012 年8 月/ファルテルモント、オランダ
[Disc3] 2008年4 月/ファルテルモント、オランダ [Disc4]
(10)2003年1 月20-25日、2004年4 月26 日/ドープスヘジンデ教会、オランダ、(11)-(13)2010
年1 月/ファルテルモント、オランダ
[Disc5] 2004年4 月/ドープスヘジンデ教会、オランダ [Disc6]
2012年8 月/ファルテルモント、オランダ
[Disc7] (23)2012年8 月/ファルテルモント、オランダ
(21)(22)(24)-(27)2008年3月、2010 年1 月/ファルテルモント、オランダ
[Disc8] 2013年2 月/ファルテルモント、オランダ [Disc9]
2011 年3 月/ファルテルモント、オランダ
SACD ハイブリッド盤。児玉麻里によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は2003
年より開始し、2013 年まで11 年の歳月をかけて完成に到った力作です。正統的で緻密な解釈のなかにも豊かな表情を示す児玉麻里のベートーヴェンは、各国で高い評価を得ており、実演でも1999
年からはロサンジェルスにて、また2003 年からは日本での「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会」は話題となりました。非常に充実した児玉麻里のベートーヴェンをペンタトーン・レーベルの高音質録音により味わい深く堪能することができます。
プロフィール
児玉麻里(ピアノ)
6 歳で渡欧。14 歳の時、最年少、最優秀でパリ国立高等音楽院に入学。ピアノをジェルメーヌ・ムニエ、タチアナ・ニコラーエワ、アルフレート・ブレンデルに学ぶ。室内楽をジュヌヴィエーヴ・ジョア・デュティユに学ぶ。17
歳でプルミエ・プリを獲得して卒業。同年、同音楽院のマスター・コースに進み、19
歳で終了。この間、スイス青少年コンクール、ヴィオッティ・ヴァルセシア国際コンクール、セニガリア国際コンクール、ブゾーニ国際コンクール等で、優勝、上位入賞を果たす。共演した主なオーケストラは、欧州では、ベルリン・フィル、ロンドン・フィル、フィルハーモニア管、ハレ管、イタリア国立放送響、ハンブルク北ドイツ放響、オランダ放送管、リヨン国立歌劇場管など、米国では、ロサンジェルス・フィル、バークレイ響等。更にアジアでは、N響、都響、読売日響、日本フィル、大阪フィル、名古屋フィル、シンガポール響等におよぶ。
共演した主な指揮者は、ケント・ナガノ、シャルル・デュトワ、フランス・ブリュッヘン、ベルンハルト・クレー、レイモンド・レッパードなどの錚々たる顔ぶれが並ぶ。また、出演した主な音楽祭は、欧州ではザルツブルク、エヴィアン、エクサン・プロヴァンス、ヴェルビエ、モンペリエ、オールドバラ等。アメリカでは、ハリウッド・ボール、ラヴィニア、ミッドサマー・モーツァルト・フェスティバルなど世界的な音楽祭に多く出演している。
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SKARBO
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描写力倍増、目から鱗のオーケストラ版サティ
サティ(ミシェル・ドゥクー編):
(1)3つの新子供の曲集
(2)ひからびた胎児(全3曲)
(3)一世紀ごとの時間と瞬間的な時間(全3曲)
(4)あらゆる意味ででっちあげられた数章(全3曲)
(5)古い金貨と古い鎧(全3曲)
(6)嫌な気取り屋の3つのワルツ
(7)コ・クオの少年時代(全3曲)
(8)犬のためのぶよぶよとした本当の前奏曲(全3曲)
(9)操り人形は踊っている
(10)自動記述法(全3曲)
(11)スポーツと気晴らし(全20曲)
(12)最後から2番目の思想(全3曲)
(13)太った木の人形とからかい(全3曲) |
ジャン=ピエール・ヴァレーズ(指揮)
バス・ノルマンディ地方管弦楽団 |
録音:2013 年/アルデンヌ修道院/DDD、66’
38”
サティのピアノ曲のオーケストラ編曲といえば、ドビュッシーによるジムノペディやプーランクによるグノシエンヌがありますが、それ以外も聴いてみたいと思った方々は多いはず。
ここではミヨー門下の作曲家ミシェル・ドゥクーが、サティの13
作品にオーケストレーションを施しています。ドゥクーはブーレーズのもとで指揮も学んでおり、オーケストラの機能を熟知しているため編曲技法は凝りに凝り、色彩的かつ描写的。様々な描写を含む「スポーツと気晴らし」など、まさに目から鱗が落ちる衝撃です。アンサンブル金沢の指揮者としてもお馴染みのジャン=ピエール・ヴァレーズがまさにフランス的音色の世界を繰り広げています。 |
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ルムランが美しくも哀しく綴る戦争の記録
オベール・ルムラン:
(1)ソナートOp.191
(2)組曲「兵士のバラード」Op.171より(全11曲)
(3)変奏曲Op.133
(4)夏の海Op.121(全6曲)
(5)交響曲第10番〜第1楽章(クリステル・マルシャンによる2台ピアノ編曲) |
ジャン=ピエール・フェレ(Pf)
(5)ナタリー・ベキュ(語り)
クリステル・マルシャン(Pf) |
録音:2013 年5 月8-9 日/ブロワ(フランス)/DDD、52’
11”
オベール・ルムラン(1932-2010) はフランスの作曲家。第2
次世界大戦中の幼少時、ノルマンディ上陸作戦を目撃したことがトラウマとなり、作品にも反映されています。
Skarbo レーベル社主にしてピアニストのジャン=ピエール・フェレは、ルムランのエキスパートとして、当ディスク収録曲すべての世界初演を務めています。演奏・解釈ともに誰にも真似できぬ説得力にあふれ秀逸。1942
年のスターリングラード攻防戦を描いた交響曲第10
番をクリステル・マルシャンが2 台のピアノ用に編曲した版は、編曲者マルシャンとフェレのデュオ。「スターリングラードからの最後の手紙」の副題を持ち、ソ連軍に包囲された中のドイツ兵の思いをフランス語のナレーションで描写します。 |
<メジャー・レーベル>
SONY
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8884304224-2
\2500→\2290 |
ニルス・メンケマイヤー/バロッコ・エスパニョール
サンティアゴ・デ・ムルシア:
『サルディバル写本第4番〜カナリオス』,
ソレール:『ソナタ ト短調M.38』,
ボッケリーニ:『弦楽五重奏曲ホ長調Op.11-5〜メヌエット』,
ソレール:『ソナタ ト短調M.38』,
ソレール:『ソナタ第33番ト長調』,
ガエターノ・ブルネッティ:『ヴィオラと通奏低音のためのソナタ
ニ長調』,
D・スカルラッティ:『ソナタ イ長調K.208』,
ボッケリーニ:
『弦楽五重奏曲ハ長調Op.30-6「マドリードの夜警隊の行進」』,
サンス:『スペインのギターのための序奏(4声のパッサカリア)』,
ホセ・デ・ネブラ:『サルスエラ「トラチアのイピゲネイア」〜
セギディーリャ「それはあったのか」』,
作者不詳:『音楽の花束〜シャカラ』,
ムルシア:『サルディバル写本第4番〜グラーベ』,
ソレール:『ファンダンゴ ニ短調』,
スペイン国歌:『国王行進曲』 |
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ニルス・メンケマイヤー(Va)/
ザビーネ・エルドマン(Cemb),
アンドレアス・アレンド(G),
クラウス=ディーター・ブラント(Vc),
アンヤ・ヘルマン(Perc),
トーマス・ジャーペ(Cb) |
ドイツ若手の中でもとりわけ将来を期待されるヴィオラ奏者、ニルス・メンケマイヤー。今年2014年2月に初来日し、繊細な中にも大胆さが同居する見事な演奏を披露したのも記憶に新しいところですが、ソニー・クラシカルから通算7枚目となるソロ・アルバムが登場します。
このアルバムは、メンケマイヤーの気の合った音楽仲間によるスペイン・バロック音楽の小品集です。
良く知られるボッケリーニやソレールの作品から、名前も聞いたことのない作曲家の作品までを、ヴィオラをメインにしたアンサンブルのために編曲。様々なスペイン風味の音楽を息の合ったリズムとメロディを楽しむことができます。
来年2015年2月には読売日本交響楽団との共演のため再来日し、シルヴァン・カンブルランの指揮でバルトークのヴィオラ協奏曲を演奏する予定です(2月13日サントリーホール、15日東京芸術劇場)。
ニルス・メンケマイヤー プロフィール:
ニルス・メンケマイヤーは1978年ブレーメン生まれ。ミュンヘン音楽演劇学校でハラロフ・シュリフティヒに学び、在学中から演奏活動を開始。2006年のユーリ・バシュメット国際コンクール(モスクワ)で優勝し、難関として知られるドイツ音楽コンクールで最高位に入賞。ソリストとしては、ケルン、ベルリン、シュトッゥガルトなどのドイツ各地の放送交響楽団やドレスデン・フィル、ウィーンORF響など、ヨーロッパの数々のオーケストラと共演、音楽祭への参加も多い。ソニー・クラシカルとは専属契約を結び、1枚ごとにテーマ性のあるアルバムをリリースしている。
[録音]2014年1月, ベルリン、イエス=キリスト教会[デジタル:セッション] |
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8884308977-2
\2500→\2290 |
グロートホイゼン抜きの「ソロ・アルバム」
ヤアラ・タール/最後の7つの言葉
①ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉〜序奏』,
②ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉〜
第1ソナタ「父よ!彼らの罪を赦したまえ」』,
③シェーンベルク:『6つのピアノ小品Op.19〜II:
Langsam』,
④ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉〜
第2ソナタ「おまえは今日、私と共に楽園にいる」』,
⑤ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉〜
第3ソナタ「女性よ、これがあなたの息子です」』,
⑥シェーンベルク:『6つのピアノ小品Op.19〜I:
Leicht, zart』,
⑦ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉〜
第4ソナタ「わが神よ!何故私を見捨てたのですか?」』,
⑧シェーンベルク:『6つのピアノ小品Op.19〜V:
Etwas rasch』,
⑨ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉〜
第5ソナタ「渇く!」』,
⑩ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉〜
第6ソナタ「果たされた!」,
⑪シェーンベルク:『6つのピアノ小品Op.19〜
VI: Sehrlangsam』,
⑫ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉〜
第7ソナタ「父よ!あなたの手に私の霊を委ねます」』,
⑬ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉〜地震』,
⑭バルトーク:『10のやさしい小品Sz.39〜VII:
朝の夢』] |
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ヤアラ・タール(P) |
ピアノ・デュオ「タール&グロートホイゼン」で知られるピアニストの一人、ヤアラ・タール。彼女はイスラエル出身の実力派ですが、デュオでの録音が多く、今回のこのグロートホイゼン抜きの「ソロ・アルバム」は極めて珍しいものです。
もちろんアルバムコンセプトもユニーク。「最後の7つの言葉」と題されたこの1枚、ベースはハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」全曲ですが、曲中にシェーンベルクの「6つのピアノ小品Op.19」からの4曲を挟むことで、聴き手の耳に驚きと覚醒を与えるのです。
ハイドンの作品は、1786年、54歳の頃にスペインのカディス大聖堂からの依頼によって作曲されたもので、どれもゆったりとした曲であり、これは聖書のキリストの言葉を読み、各々が黙想する時間に演奏するためで、最後にイエスの死の際に起こったとされる地震を描いた力強い曲で締めくくられます(オラトリオや弦楽四重奏版が知られていますが、ハイドンが監修したとされるこの鍵盤用の編曲も稀に演奏されます)。
そこに挿入されるシェーンベルクの音楽は、1分程度の短い曲ながらも特徴的な雰囲気を持つもので、調性などからは解き放たれた浮遊感が美しく、更なる瞑想へといざなうことは間違いありません。
そして最後にそっと置かれたバルトークが、混迷する意識を現実へと引き戻してくれるはず。
[録音]2013年10月, シュトゥットガルト放送スタジオ[デジタル:セッション] |
DHM
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8884304091-2
\2500 |
小糸 恵/バッハ以前のオルガン作品集
1) パッヘルベル:『トッカータ ニ短調』,
2)パッヘルベル:『シャコンヌ ニ短調』,
3)ムッファト:『トッカータ第1番』,
4)パッヘルベル:『ファンタジア ニ長調』,
5) パッヘルベル:『高き天よりわれは来れり』,
6) ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー:『Ricercar
pro Festis Pentecostalibus』,
7)フィッシャー:『シャコンヌ ヘ長調』,
8)パッヘルベル:『トッカータ ト短調』,
9)パッヘルベル:『シャッコンヌ ト短調』,
10)パッヘルベル:『ファンタジア ハ長調』,
11)パッヘルベル:『トッカータ ハ長調』,
12)ムッファト:『シャコンヌ ト長調』,
13) ヨハン・カスパール・ケルル:『パッサカリア
ニ短調』,
14)フローベルガー:『リチェルカーレ ニ短調FbWV.411』,
15)パッヘルベル:『プレリュード ホ短調』,
16)パッヘルベル:『フーガ ホ短調』,
17)フローベルガー:『カンツォン第5番ト長調FbWV.305』,
18)フィッシャー:『リゴードンと変奏』,
19)フィッシャー:『パッサカリア ニ短調』,
20)フローベルガー:『メディテーションFbWV.611a』,
21)ムッファト:『トッカータ第10番』] |
小糸 恵(Org) |
ヨーロッパに根を下ろし活躍している、世界の名匠と言われている大オルガニスト、Kei
Koito(小糸 恵)。彼女の待望の最新録音がDHMから登場します。
小糸恵は京都に生まれ、スイス在住でローザンヌ音楽院の教授も務める世界的オルガニストです。数々の国際オルガン
コンクールの審査員としても招待されており、1997年にはスイスのローザンヌにて、バッハ音楽祭(バロック・アカデミー)を創立し、初年度から芸術監督として音楽文化の普及に広く寄与してきています。
彼女はバロックから現代まで幅広いレパートリーを持っていますが(最初のころは作曲も行っていた)、とりわけバッハとバッハ以前の歴史的オルガン作品には定評があり、どの演奏も高い評価を得てきています。
ここ数年はスイスのクラーヴェス・レーベルから4集からなるバッハ・アルバムとブクステフーデの作品集をリリースしています。
来日公演は少ないですが、最近では2013年3月に武蔵野市民文化会館でリサイタルを開催しています。
ここに収録された作品は、バッハ以前のオルガン作品で、パッヘルベルの作品をメインに、フローベルガー、ムッファト、フィッシャーなど、オルガン史に重要な足跡を残す作品が選ばれています。
小糸ならではのアーティキュレーションの見事さが披露されていますが、これはヨーロッパで研鑽を積んだ彼女だからこそ表現できる世界であり、そこに西欧の伝統的奏法にはなかった斬新さを取り入れています。それらの絶妙な味わいを、ここで感じることができましょう。[録音]2014年6月、ドイツ
、ヴォルフェック |
<映像>
8/6(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
BIS
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BIS SA 2000
(9SACD HYBRID)
\10800 →\9990
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ブラウティハム、フォルテピアノによる
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(全32曲)
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ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ) |
Disc-1(81’ 04”)
ピアノ・ソナタ
第1番 ヘ短調 Op.2-1、第2番 イ長調 Op.2-2、第3番
ハ長調 Op.2-3
第19番 ト短調 Op.49-1、第20番 ト長調
Op.49-2
Disc-2(81’ 35”)
ピアノ・ソナタ
第4番 変ホ長調 Op.7、第5番 ハ短調 Op.10-1、
第6番 ヘ長調 Op.10-2、第7番 ニ長調
Op.10-3
Disc-3(69’ 52”)
ピアノ・ソナタ
第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」、第9番 ホ長調
Op.14-1、
第10番 ト長調 Op.14-2、第11番 変ロ長調
Op.22
Disc-4(73’ 38”)
ピアノ・ソナタ
第12番 変イ長調 Op.26、第13番 変ホ長調
Op.27-1、
第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」、第15番
ニ長調 Op.28「田園」
Disc-5(67’ 49”)
ピアノ・ソナタ
第16番 ト長調 Op.31-1、第17番 ニ短調
Op.31-2「テンペスト」、
第18番 変ホ長調 Op.31-3
Disc-6(73’ 04”)
ピアノ・ソナタ
第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」、第22番
ヘ長調 Op.54、
第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」、第24番
嬰ヘ長調 Op.78、第25番 ト長調 Op.79
Disc-7(69’ 17”)
ピアノ・ソナタ
第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」、第27番
ホ短調 Op.90、
第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィア」
Disc-8(77’ 09”)
ピアノ・ソナタ
第28番 イ長調 Op.101、第30番 ホ長調
Op.109、
第31番 変イ長調 Op.110、第32番 ハ短調 Op.111
Disc-9(60’ 54”)
3つの選帝候ソナタ WoO.47、ソナチネの2楽章
WoO.50、2つのソナチネ Anh.5、
2つの作品(オルフィカ)、やさしいソナタ
WoO.51 |
フォルテピアノ界の巨匠ブラウティハムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集がBOX
で登場!時代楽器のレプリカを使用したこだわりの演奏
録音:2003 年8 月(Disc3)、2004年8 月(Disc1&2)、2005
年8 月(Disc4&5)、2007 年8 月(Disc6&7)、2008
年8 月(Disc8&9)/エステローケル教会(スウェーデン)
SACD ハイブリッド盤。フォルテピアノ界の巨匠、ロナルド・ブラウティハムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が早くもBOX
で登場致します。
当シリーズは2003 年よりスウェーデンのエステローケル教会にて毎年8
月に録音をしており、ソナタ全32 曲に関しては2008年に全録音が完成に到りました。快活明瞭なアプローチが魅力のブラウティハムですが、当ベートーヴェンは作品年代に合った解釈で、当時の趣きを表現しております。
楽器は作曲された時代のレプリカで、ポール・マクナルティ製作による3
台のフォルテピアノを使用しております。マクナルティ製作の楽器を使用して演奏・録音していることについてブラウティハムは「マクナルティは古い楽器を研究して、それを新しく作り出してくれるという点だけでなく、彼の製作したレプリカを演奏していると、演奏解釈の面でも新しいインスピレーションを得ることができる」と語っており、ブラウティハムがイメージする最善の状態の楽器を使用することで、ごく自然な雰囲気を作り出していることがわかります。フォルテピアノによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集決定盤登場と言えましょう。
なお、当BOX にはピアノ・ソナタ全32 曲(ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.1
〜 8)及び初期作品集(ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.9)が収められており、その他の様々な作品集(ピアノ独奏曲全集Vol.10
〜 15[ 現時点でVol.13 までリリース])は含まれておりません。 |
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BIS SA 1989
(SACD HYBRID)
\2700 →\2490
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ダウスゴーによるシューベルト交響曲集完結!
シューベルト:
(1)交響曲第1番 ニ長調 D.82
(2)「葬送行進曲」〜歌劇「アドラスト」(未完)D.137
より
(3)交響曲第2番 変ロ長調 D.125
(4)「ロザムンデ序曲」 D.644 |
トーマス・ダウスゴー(指揮)
スウェーデン室内管弦楽団 |
録音:2013 年6 月/エレブルー・コンサートホール(スウェーデン)/DDD、5.0
Surround Sound、76’ 39”
SACD ハイブリッド盤。鮮烈オーケストレーションで現代的感覚満点のシューベルトを表現しているダウスゴーとスウェーデン室内管弦楽団による交響曲シリーズの最終となる第4
弾が早くも登場です。
交響曲第1 番はシューベルトの現存する完成された最初の交響曲で、シューベルトが習得したハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンといった諸先輩作曲家からの影響をはっきりと示した作品です。しかしその中にもシューベルトの独創性がいたるところにあらわれた交響曲です。
一方、交響曲第2 番は第1 番と様式的には似ているものの形式面で充実し、奏者たちが演奏を楽しめるような配慮も示しはじめた初期の傑作です。
ダウスゴーは1997 年にスウェーデン室内管弦楽団の音楽監督し就任して以来BIS
やSIMAX レーベルに積極的に録音しています。シューマン、ベートーヴェンの交響曲集は極めて大胆な解釈は絶賛されており、このシューベルトの交響曲集もダウスゴーの代表の一つとなりましょう。 |
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BIS SA 2126
(SACD HYBRID)
\2700
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弦楽のための作品集
(1)プロコフィエフ(バルシャイ編):束の間の幻影Op.22(全15曲)
(2)ヒンデミット:弦楽のための5つの小品Op.44
の4
(3)ウェーベルン:弦楽のための5楽章Op.5
(4)バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント |
テリエ・トンネセン(指揮)
カメラータ・ノルディカ |
弦楽オーケストラの美しさと表現力を再認識、トンネセンの神業
録音:(1)2006 年2 月 (1)-(3)2012 年3 月/スウェーデン/DDD、5.0
Surround Sound、68’ 35”
SACD ハイブリッド盤。弦楽オーケストラの神様テリエ・トンネセンが、手兵カメラータ・ノルディカの能力を最大限に発揮させたアルバムの登場です。
ルドルフ・バルシャイは、1962 年にプロコフィエフのピアノ小品集「束の間の幻影」の全20
曲中15 曲を弦楽オーケストラ用に編曲しました。
バルシャイの編曲といえばショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8
番による「室内交響曲」が有名ですが、「束の間の幻影」も凝りに凝った素晴らしい出来。BISの高音質録音により、不思議な音響効果を堪能できます。
ヒンデミットの教育用作品も抜群の巧さ。またバルトークの名作の激しさが圧巻、爆発するようなエネルギーで迫ってきます。オーディオ・チェック用にも最適です。 |
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コペンハーゲン・リサイタル
(1)グリンカ:エレジー
(2)ダルゴムィシスキー:私は悲しい
(3)チャイコフスキー:舞踏会のざわめきの中で/ただ憧れを知る者が
(4)レベデフ:演奏会用アレグロ
(5)テレマン:ソナタ ヘ短調TWV 41:F1
(6)シューマン:アダージョとアレグロOp.70
(7)ダニエル・シュニーダー:1941 年冬
(8)セーアン・ヒュルゴー:コンチェルト・ボレアリス
(9)トーラ・ボルク:空が暗くなり |
シュテファン・シュルツ(バス・トロンボーン)
富所小織(ピアノ) |
超人的なテクニックとバス歌手なみの歌ごころ、シュテファン・シュルツ第2
弾。
録音:2012 年11 月/スタジオ4 DR コンサートホール(コペンハーゲン)/DDD、58’
40”
ベルリン・フィルのバス・トロンボーン奏者を務めるシュテファン・シュルツ。名実ともに世界一のバストロ奏者である彼が、2008
年の「ベルリン・リサイタル」(BIS1824) から4
年を経て、待望の第2 弾「コペンハーゲン・リサイタル」をリリース。
叙情的なロシア歌曲をシュルツ一流の歌ごごろで披露した後、難技巧とラフマニノフ調の旋律美にあふれたレベデフで妙技をたっぷり堪能させてくれます。
スイス出身のシュニーダー作品は、第2 次世界大戦中の出来事を題材とし、激しい戦闘とその後の不気味な静けさを対比させています。
デンマークのヒュルゴーは、映画や商業音楽の世界で活躍する中堅作曲家。2001
年作曲のトロンボーンとウィンド・オーケストラのためのラプソディを、シュルツのリクエストでバス・トロンボーンと管弦楽のために書き直し、「コンチェルト・ボレアリス」としました。バス・トロンボーンの優しく甘い音を堪能できます。バストロ関係者必携の1枚。 |
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マクミラン:室内オペラ「慈悲」(2009/10)
+ シューベルト
(オーケストレーション:デーヴィッド・アングス):
ハガルの嘆き |
アブラハム:デーヴィッド・クラヴィッツ(バリトン)
ハガール:ミシェル・トレイナー(ソプラノ)
サラ:クリスティーン・エイブラハム(ソプラノ)
3人の旅人:デーヴィッド・マクファーリン(バリトン)
ニール・フェッレイラ、
サミュエル・レヴァイン(テノール)
ブレット・ホジドン(ピアノ)
デーヴィッド・アングス(指揮)
ボストンリリックオペラ管弦楽団 |
90歳で出産した創世記のサラの記述によるマクミランのオペラ登場
録音:2013年2 月6-7, 13日/アーチスツ・フォー・ヒューマニティ・エピセンター(ボストン)/DDD、58’
55”
1959 年生まれのジェームズ・マクミランは、日本でも宗教合唱曲で人気を誇っています。彼がボストンリリックオペラの依頼で2009
年から10 年にかけて作曲した室内オペラ「慈悲」も旧約聖書創世記のアブラハムとサラの逸話に基づいた、マクミランらしい作品。
内容は、アブラハムとサラ夫妻は子宝に恵まれず、サラの提案で女奴隷ハガルにアブラハムの子を孕ませますが、母となったハガルはサラを侮り始めます。その後3
人の旅人が現れ、89 歳のサラが妊娠することを予言します。10
歳年上(!) のアブラハムは99 歳で割礼を受け(!!)、100
歳(!!!) で子作りに成功します。
ここでは、サラ母子を侮蔑したかどで追放されたハガル母子が砂漠を彷徨いながら、子供に水をと嘆くエピソードをシューベルトの同名の歌曲で提示した後、上記の受胎話を5
人の出演者でマクミランが淡々と描きます。真面目な聖書の話ながら、思わず聴いてみたくなるストーリーと申せましょう。 |
HAENSSLER
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才能結集〜ショパンの美しい旋律に陶酔
ショパン:
(1)チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
(2)ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.8 |
ヨハネス・モーザー(チェロ)
エヴァ・クピーク(ピアノ)
(2)コリア・ブラッハー(ヴァイオリン) |
名手クピーク、ブラッハーと共演!俊英チェリスト、モーザーによるショパンの美しい旋律に陶酔
元ベルリン・フィルの第1コンサートマスター、コリア・ブラッハー。そしてグラモフォン誌が『驚くほど数多くいる若きヴィルトゥオーゾ・チェリストの中でもっとも素晴らしい才能を持つアーティストのひとり』と絶賛している俊英チェリストのヨハネス・モーザー。
セッション録音:(1)2010 年12 月20,21 日、(2)2013
年6 月21,22 日/SWRフンクハウス・スタジオ(シュトゥットガルト)/DDD、57’54”
期待の新録音はショパンのチェロ・ソナタとピアノ三重奏曲です。“ピアノの詩人”
ショパンのチェロ・ソナタは1845-46 年に作曲され、ちょうどジョルジュ・サンドと別れた時期です。
チェロのパートにはげしい情熱的なひらめきがあり、技巧的にも十分にその効果を発揮しており、モーザーは知的にコントロールしつつも情感豊かで魅惑的な演奏を披露しております。ピアノ三重奏曲
ト短調はA.H. ラージヴィウ公爵に献呈された初期の美しい作品です。
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HUNGAROTON
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バロック奏法も取り入れた優美なバッハ第2弾!
J.S.バッハ:
・無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008(23’26”)
・無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV.1010(19’52”)
・無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012(29’27”) |
ディッタ・ローマン
(チェロ/JB Salomon、1770年製) |
麗しきチェリスト、ディッタ・ローマンによるバロック奏法も取り入れた優美なバッハ第2弾!
セッション録音:2014 年1 月25-28日/ブダペスト、フンガロトン・スタジオ/DDD、73’04”
麗しきチェリスト、ディッタ・ローマン。好評のバッハの無伴奏組曲の第1、3、5
番を収めた第1集(HCD 32731)に続き第2、4、6
番を収めた第2 集が早くも登場致します。
これまでにイヴァン・モニゲッティ、ミクローシュ・ペレーニなど世界的チェリストに師事したローマンはとりわけペレーニの秘蔵っ子として知られ、現在はヨーロッパを中心に活躍しております。2012
年にはライプツィヒで行われたバッハ国際コンクールのチェロ部門第2
位受賞し、バッハ弾きとして確固たる地位を築きました。
満を持してのバッハ無伴奏全曲録音となりましたが、ローマンは演奏法について研究に研究を重ね、いわゆるバロック奏法を取り入れ、弓は無駄な力が抜けて柔らかな音色を奏でます。端正で正当的なスタイルで優しく語りかけてくるような女性らしい可憐な演奏が魅力です。特に難曲として知られる第6
番。二つの弦で同じ音を交互に同音を弾きリトルネッロ形式で書かれているとても印象的な前奏曲ですがローマンは自身の描いたバッハ演奏を見事に表現しており、組曲の最後にふさわしい名演を聴かせてくれます。第1
集と合わせてお楽しみください。
ローマン/旧譜 |
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ディッタ・ローマンによる優美なバッハ無伴奏第1弾
J.S.バッハ(1685-1750):
・無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
・無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
・無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011 |
ディッタ・ローマン
(チェロ;JB Salomon 1770年) |
すでに一部では話題になっているディッタ・ローマンによる優美なバッハ無伴奏第1弾。
ペレーニの秘蔵っ子!麗しきチェリスト、ディッタ・ローマンによる優美なバッハ無伴奏第1弾は第1、3、5
番
録音:2013 年7 月、フンガロトン・スタジオ/DDD、67’18”
麗しきチェリスト、ディッタ・ローマンによるバッハの無伴奏組曲第1
集(第1、3、5 番)がリリースされます。ディッタ・ローマンは7
歳よりチェロをはじめました。これまでにイヴァン・モニゲッティ、ミクローシュ・ペレーニなど世界的チェリストに師事。とりわけペレーニの秘蔵っ子として知られ、ヨーロッパ各地で演奏会を成功させています。2012
年にはライプツィヒで行われたバッハ国際コンクールのチェロ部門第2
位受賞し、一躍話題となりました。レパートリーは広く、バッハから現代まで様々な作品を演奏しています。
ローマンのバッハは、優しく語りかけてくるような女性らしい可憐な演奏が魅力です。当演奏ではいわゆるバロック奏法を取り入れ、弓は無駄な力が抜けて柔らかな音色を奏でます。正統的で端正なスタイルの中にも内なる秘めた情熱が演奏に好印象を受けます。今後の活躍も非常に楽しみな演奏者と言えましょう。なお、第2
集(第2、4、6 番)も今秋リリース予定とのことです。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
GRAND SLAM
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ワルター&コロンビア響の2トラ38シリーズ
(1)交響曲第1番 ハ長調 Op.21
(2)交響曲第2番 ニ長調 Op.36
(3)ボーナス・トラック
親愛なる日本の音楽愛好家の皆様……(ブルーノ・ワルター) |
ブルーノ・ワルター(指揮)
コロンビア交響楽団 |
ワルター&コロンビア響の2トラ38シリーズ、ベートーヴェンの交響曲第1番&第2
番登場!ボーナス・トラックにはワルターの肉声付き
録音:(1)1959 年1 月5、9 日、ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール(ステレオ)
(2)1959 年1 月5、6、8、9 日、ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール(ステレオ)
(3)1960 年(?)(モノラル)
使用音源:(1)(2)Private archive ( オープンリール・テープ、2トラック、38
センチ)(3)Columbia(Japan) PRICELESS-101
■制作者より
べートーヴェンの交響曲第6 番「田園」(GS
2115) に続くワルター&コロンビア響の2 トラック、38
センチのオープンリール・テープ復刻は、交響曲第1
番と交響曲第2 番です。この2 曲はワルターのベートーヴェンの中でも最も美しい演奏といわれるもので、その魅惑を最大限引き出しました。また、ボーナス・トラックにはワルター&コロンビア交響楽団によるベートーヴェンの交響曲全集が初めて日本で発売される際、ワルターが日本のファンのために特別に収録した声のメッセージを加えています。
なお、解説にはウィーン・フィルのオットー・シュトラッサーが記した「ブルーノ・ワルター、謙虚なオールマイティ(その1)」を特別に掲載します。筆者はワルターと戦前・戦後を通じて共演するだけではなく、個人的にも親しい間柄でした。長期間ワルターと触れあった人でなければ絶対に書くことの出来ない、深い内容のある文章です。(「ブルーノ・ワルター、謙虚なオールマイティ(その2)」はベートーヴェンの交響曲第4
番&第5 番「運命」(S-2117)〈2014 年10 月発売予定〉に掲載します。)(平林
直哉) |
<メジャー・レーベル>
SONY
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8888378764-2
\2500→\2290 |
チャーリー・シーム /
Under the Stars
ハーバート・スペンサー:Underneath the Stars
オーレ・ブル:ソリチュード
ドビュッシー:月の光
エルガー:愛の挨拶
フバイ:カルメンによる華麗なる幻想曲
ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌
チャイコフスキー:メロディ
クライスラー:ラ・ヒターナ
フォーレ:夢のあとで
ブラームス:ハンガリー舞曲第4番
チャイコフスキー:憂鬱なセレナード
ショスタコーヴィチ:『馬あぶ』〜ロマンス
チャーリー・シーム:Canope
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チャーリー・シーム(Vn),
ポール・グッドウィン(指揮)
ミュンヘン放送管弦楽団 |
情熱的な若きヴァイオリニスト、チャーリー・シーム、ソニー・クラシカルからのデビュー盤の登場です。
3歳ですでにヴァイオリン演奏をこなし、シュロモ・ミンツなどに師事。
イートン・カレッジ、ギルドホール音楽院でヴァイオリン演奏を研究。2008年にChallenge
Classicsよりデビューし、高い評価を得、ロイヤル・バレエやブライアン・アダムスなどのポップス・コンサートにも出演しています。
それだけでなく、「L'Uomo Vogue」などのファッション誌の表紙や写真集などにも登場しています。
これまでChallenge Classicsから1枚、Warner
Classicsから2枚のソロ・アルバムを発表しており、今作がソニー・クラシカルからのデビュー盤となります。
今回のアルバムは、美しいメロディの楽曲を、繊細かつ斬新な編曲によって、ヴァイオリンという楽器の音色の魅力を際立たせたものです。
『彼の演奏テクニック・マスターとヴァイオリンの音色は見事にミックスされ、彼の現代的な感性はクラシック音楽の世界に新鮮さをもたらし、刺激的な光景を感じることができます』と、すでに高評価を得ています。
チャーリー・シームならではのしなやかでブリリントな演奏は、多くの人にヴァイオリンという楽器の魅力を伝える強いメッセージを放っています。
[録音]2013年9月, バイエルン放送第1スタジオ
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8887500228-2
(7CD)
\3400→\2990 |
ネルソン・フレイレ/ソニークラシカル・アルバム・コレクション
【CD1】
チャイコフスキー:『ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23』,
リスト:『死の舞踏』〜
ネルソン・フレイレ(P)
ルドルフ・ケンペ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音:1968年5月22〜27日:ミュンヘン],
【CD2】
グリーグ:『ピアノ協奏曲イ短調Op.16』,
シューマン:『ピアノ協奏曲イ短調Op.54』〜
ネルソン・フレイレ(P)
ルドルフ・ケンペ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音:1968年5月22〜27日:ミュンヘン],
【CD3】
シューマン:『謝肉祭Op.9』,
シューベルト:『4つの即興曲Op.90 D.899』〜
ネルソン・フレイレ(P) [録音:1967年4月17〜19日:ヴィンタートゥール],
【CD4】
ブラームス:
『ピアノ・ソナタ第3番へ短調Op.5』『ラプソディ変ホ長調Op.119-4』
『カプリッチョ ロ短調Op.76-2』〜ネルソン・フレイレ(P)
[録音:1967年4月17〜19日:ヴィンタートゥール],
【CD5】
ショパン:『24の前奏曲Op.28』〜
ネルソン・フレイレ(P)
[録音:1970年4月22, 24, 25日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ]
【CD6】
ショパン:『ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58』,
リスト:『ピアノ・ソナタ ロ短調』〜
ネルソン・フレイレ(P)
[録音:1969年11月9&12日:ヴィンタートゥール],
【CD7】
ショパン:
『即興曲第4番嬰ハ短調「幻想即興曲」』『マズルカ第25番ロ短調Op.33-4』
『マズルカ第23番ニ長調Op.33-2』『マズルカ第26番嬰ハ短調Op.41-1』
『ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」Op.53』『スケルツォ第2番変ロ短調Op.31』
『夜想曲第5番嬰ヘ長調Op.15-2』『ワルツ第6番変ニ長調「小犬のワルツ」Op.64-1』
『即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36』『練習曲第5番変ト長調「黒鍵」』〜
ネルソン・フレイレ(P)
[録音:1982年12月6&7日、ドイツ、ノイシュタット] |
ネルソン・フレイレ生誕70歳記念ボックス
1944年ブラジル生まれの名ピアニスト、ネルソン・フレイレ。
2014年は彼の生誕70周年にあたります。それを記念し、フレイレが彼の活動の比較的初期、1968年から1970年にかけてコロンビア・レーベルに録音した6枚のLPに加えて、1982年にドイツで録音されたレアなショパン・アルバムを加えたCD7枚組のボックスです。
幼い頃から音楽的才能を現し、12歳でリオ・デ・ジャネイロ国際ピアノコンクールに出場、演奏したベートーヴェンの「皇帝」は居並ぶ審査員を驚愕させたと言われ、その後も着々と才能を伸ばしています。
アルゲリッチとのラヴェル「ラ・ヴァルス」が名演として知られていますが、彼の本領はどちらかというと、ショパンやシューマン、そしてグリーグなどの内省的で詩情豊かな作品にあるのではないでしょうか。
このボックスには、晩年のルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィルと共演したチャイコフスキー、シューマン、グリーグの3つのピアノ協奏曲とリストの「死の舞踏」を始め、シューマンの「謝肉祭」やショパンの「24の前奏曲」と言ったストーリー性に富んだ作品、ブラームスとショパンの「ピアノ・ソナタ」といった堅固な構成を持つ作品、静かに心が泡立つブラームスの小品とシューベルトの「即興曲」など、正統的な解釈の中に潜む遊び心や、洒脱な精神が垣間見える素晴らしい作品群が並んでいます。
LP3枚分が今回初めてCD化されます。これらの一連の録音を終えた後は、一時期沈黙を保ったかに見えましたが、21世紀になってまた華々しい活動を再開し、ますますの円熟と名声を保っていることはご存知の通りです。
各ディスクはオリジナルLPのジャケット・デザインを復刻した紙ジャケットに封入され、クラムシェル・ボックスに収めされています。
オールカラーの別冊解説書には、ジェッド・ディストラーの解説、フレイレのアーティスト写真、そしてアルバム毎の詳細なデータが掲載されています。 |
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8884309531-2
\2500→\2290 |
ホアキン・アチューカロ/詩的なピアノのためのスペイン音楽集
①ファリャ:『交響的印象「スペインの庭の夜」』,
②アルベニス:『グラナダ』,
③トゥーリーナ:『魅惑の踊り』,
④アルベニス:『セビリャ』,
⑤グラナドス:『スペイン舞曲第5番』,
⑥モンポウ:『歌と踊り第6番』,
⑦アルベニス:『ナバーラ』 |
ホアキン・アチューカロ(P)/
エドゥアルト・マータ(指揮)
ロンドン交響楽団(① |
最近、脚光を浴びているスペインのピアニスト、ホアキン・アチューカロ。5月にソニークラシカルから再発売された名盤「ゴイェスカス」に続く、アチューカロが1970年代にRCAに残した名演が復活します。
この1枚はスペイン音楽の使徒ともいうべきアチューカロの真骨頂ともいえるもので、メインは何といってもファリャの「スペインの庭の夜」でしょう。最近、ラトル指揮ベルリン・フィルと共演した同作品の映像(2010年収録)が話題となり、それによってファンが爆発的に増加したともいえるアチューカロですが、こちらの演奏は1970年代後半の才気煥発なもの。またバックを務めるのが名匠エドゥアルド・マータ指揮するロンドン交響楽団ということもあり、この曲の新たな魅力が引き出されています。
併せて収録されているのも、数々のスペインもの。情熱的なアルベニスや、しっとりとしたモンポウなどの小品を見事に演奏しています。
同じくスペインを代表するラローチャとは違う魅力を持つスペイン音楽集と言えるでしょう。
[録音]1977〜1978年
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8/5(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
HAENSSLER
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シューベルト:ピアノ作品集Vol.12
(1)ピアノ・ソナタ ニ長調 D.850
(2)ロンド ホ長調 D.506
(3)12のワルツ集「高雅なワルツ」 D.969 |
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ) |
巨匠オピッツによるシューベルトのピアノ独奏曲集これにて完結!
録音:2009 年10 月5-9 日/ノイマルクト/DDD、65’51”
2007 年から2009 年の間に集中的に行われたオピッツによるシューベルトのピアノ独奏曲録音が当第12
集にて完結致します。
シューベルトの詩情をたっぷりと響かせるオピッツのシューベルトは透明感あふれる音色と重厚感があり、楷書的な奏法ながらそれぞれの楽曲に対しての解釈は、長年の演奏活動・研究から現在のオピッツが考えるシューベルト像を表現しております。改めて巨匠オピッツの偉大さを感じずにはいられない充実の録音が完結致しました。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
<メジャー・レーベル>
<国内盤>
SONARE
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ヴォルフガング・ダヴィッド&梯 剛之 デュオ
・リサイタル2013
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
K.397 (373a)
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調「二重奏曲」
イ長調 Op.162 D.574
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番
イ長調 Op.47「クロイツェル」 |
ヴォルフガング・ダヴィッド(ヴァイオリン)
梯 剛之(ピアノ) |
今、再注目されている梯 剛之と俊英ヴォルフガング・ダヴィッドがヴァイオリン・ソナタの名曲に挑む!
録音:2013 年12 月18 日/JT アートホール
アフィニス(東京)/DDD、60’17”
今、再注目されているピアニスト梯 剛之。その研ぎ澄まされた耳で、繊細かつ独創的なタッチで演奏し、その音色で聴衆を虜にします。2014
年6 月に発売された「梯剛之 ピアノ ・リサイタル2013」(SONARE
1023)では、レコード芸術2014 年8 月号で特選盤となり、ショパンのバラード全曲、リストのピアノ・ソナタの熱演ライヴで高い評価を得ました。
注目の新譜は、世界の著名なオーケストラと共演しソロのリサイタルも積極的に行っているヴァイオリニスト、ヴォルフガング・ダヴィッドとの共演盤です。ウィーンに学び長く暮らした梯と、オーストリア出身のダヴィッドは2013
年にオーストリアで出会い、お互いの音楽性に感銘を受けすぐに意気投合。まるで古い知り合い同士のような緊密なアンサンブルを織りなします。今回収録した作品はクロイツェル・ソナタを主軸にモーツァルト、シューベルト、ベートーヴェンの各作品の本質に迫る演奏を披露しております。今後、このデュオの活動にも注目と言えましょう。
梯 剛之(ピアノ)
1977 年8 月2 日、音楽家の両親のもと東京に生まれる。90
年ウィーン国立音楽大学準備科に入学、Elisabeth
Dvorak=Weisshaar 教授に師事。94 年チェコの盲人弱視者国際音楽コンクール、ドイツのエトリンゲン青少年国際ピアノコンクール(B
カテゴリー)で参加者中最年少で優勝、豊かな音楽性を認められる。
95 年アメリカのストラヴィンスキー青少年国際コンクール第2
位。97 年村松賞受賞。98 年ロン・ティボー国際コンクール(パリ)第2
位およびSACEM 賞(リサイタル賞)、シュピオンボノー財団賞を受賞。
99 年都民文化栄誉章、出光音楽賞、点字毎日文化賞をそれぞれ受賞。
2000 年ショパン国際コンクールワルシャワ市長賞受賞。現在までにプラハ響、国立サンクトペテルブルク響、フランス国立管、ドレスデン歌劇場室内管、ザルツブルク・モーツァルテウム管、マーラーチェンバーオーケストラ、スロバキア・フィル、仏国立ロワール管、オストロボスニア室内管、ロイヤル・ストックホルム・フィル、N
響、読響、新日フィルなど数多くのオーケストラ、小澤征爾、ジャン・
フルネ、ガリー・ベルティーニ、ユベール・スダーン、アラン・ギルバート、小林研一郎、ゲルト・アルブレヒト、ファビオ・ルイージ、ダニエル・ハーディン
グら数多くの指揮者と共演した。またライプツィヒ弦楽四重奏団とも重ねて共演している。
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<映像>
EUROARTS(映像)
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20 72704
(Blu-ray)
\5000
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アンドレ・チャイコフスキーの「ヴェニスの商人」
アンドレ・チャイコフスキー:
歌劇「ヴェニスの商人」Op.7(全3幕+エピローグ)
[+ドキュメンタリー
「ブレゲンツへの旅・オペラ計画」
(マーク・チャールズ監督)] |
ヴェニス大公:リチャード・アンガス(Bs)
アントーニオ:クリストファー・エインズリー(CT)
バッサーニオ:チャールズ・ワークマン(Ten)
サレリオ:エードリアン・クラーク(Bs)
ソラーニオ:ノーマン・パツケ(Bs)
グラシアーノ:ディヴィッド・スタウト(Br)
ロレンゾー:ジェイソン・ブリッジズ(Ten)
シャイロック:アドリアン・エレート(Br)
ジェシカ:キャスリーン・リーウェック(Sop)
ポーシャ:マグダレーナ・アンナ・ホフマン(Sop)
ネリッサ:ヴェレーナ・グンツ(Ms)
エリク・ニールセン(指)
ウィーン交響楽団、
プラハ・フィル合唱団 |
20 72708
(DVD)
\4400
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ワインベルクの「パサジェルカ」に続くブレゲンツ音楽祭驚愕のオペラ初演。
原作:ウィリアム・シェイクスピア/台本:ジョン・オブライエン/舞台監督:キース・ワーナー/映像監督:フェリックス・ブライサフ
[2013 年7 月/ブレゲンツ音楽祭(ライヴ)]
(Blu-ray)リージョンオール、1080i Full HD
16:9、音声:DTS HD Master Audio 5.0/ PCM
STEREO、160’ ( コンサート) +45’ ( ドキュメンタリー)、字幕:英独仏波
(DVD)リージョンオール、NTSC 16:9、音声:DD5.0
/ PCM STEREO、160’ ( コンサート) +45’
( ドキュメンタリー)、台詞と歌詞:英語、字幕:英独仏波
チャイコフスキーの歌劇「ヴェニスの商人」と聞いて驚く向きもあるかもしれませんが、作曲者はロシアのピョートルではなく、ポーランド出身のアンドレ・チャイコフスキー(1935-1982)。ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしてRCA
等に録音がありましたが、ガンのため46 歳で早世しました。本人は作曲家志望で、ピアノ協奏曲やピアノ小品はCD
にもなっています。寡作家だった彼が、1968
年から死の直前まで取り組んでいたのが唯一のオペラ作品「ヴェニスの商人」で、最後の24
小節がオーケストレーションされぬまま残され、アラン・ブーステッドにより補筆完成されました。
アンドレ・チャイコフスキー(本名ロベルト・アンジェイ・クラウトハムメル)はユダヤ人家庭に生まれ、第2
次世界大戦中両親を失いますが、ワルシャワ・ゲットーを抜け出し、2
年間潜伏生活を送り生還。しかしそれがトラウマとなり、戦後は鬱病に悩み、さらに同性愛者だったことも共産主義ポーランドでは「好ましからざる人物」とされ、1958
年にイギリスへ亡命。同地ではイギリス人以上に立派な英文を書き、イギリス人以上にシェイクスピア作品に精通していたとされます。
チャイコフスキーがまさに心血を注いで取り組んだ「ヴェニスの商人」は、作曲中の1981
年にイングリッシュ・ナショナル・オペラで初演される計画が持ち上がりましたが、頓挫。結局作曲者の死後30
年以上も顧みられることなく放置されました。ブレゲンツ音楽祭は、2010
年に、やはりユダヤ系ポーランド人作曲家だったワインベルクの歌劇「パサジェルカ」を蘇演させ、成功をおさめた経緯から、「国を離れて忘却の淵に沈んだ」ポーランド系オペラのシリーズ第2
弾として、2013 年7 月18 日に世界初演を行いました。
内容も衝撃。2 時間40 分の上演中、サスペンスあり、恋愛ありと起伏に富み飽きさせません。音楽もベルクを思わせる情念に満ちたものから、中世風の舞曲、ワーグナーの「指環」のライトモチーフ借用まで多様。原作は中世の話ながら、衣装やセットは現代風。1970
年代にこれほど重要なオペラが書かれていたことに驚かされます。アントーニオ役クリストファー・エインズリーのカウンターテナーとバッサーニオ役のチャールズ・ワークマンのテノールによるBL
風絡みも今風でオシャレ。あらゆる意味で、21
世紀の重要な作品になりえると申せましょう。 |
HAENSSLER
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98 046
(DVD)
\2700
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輝く夜〜作曲家モートン・ローリゼンの肖像
【マイケル・スティウォーター監督作品】
(1)ウォルドロン島/(2)ルクス・エテルナ〜天地創造/
(3)ルクス・エテルナ〜世の中へ/(4)学生時代/(5)マドリガーリ/
(6)音楽的影響/(7)この夏の夜/(8)薔薇の歌/(9)夜のソネット/
(10)この輝く夜に/(11)おお大いなる神秘
ボーナス:
上記の56分版/付加注釈/歌の普遍性/
合唱指揮者へのメッセージ/
「輝く夜」コレクション/シリーズ予告編/劇場用予告編 |
サンフランシスコ合唱協会
ヴォルティ、
アバディーン合唱協会&管弦楽団
コン・アニマ室内合唱団(ライヴ) |
2 つのドキュメンタリー賞受賞!!現代のグレゴリオ聖歌。人気作曲家ローリゼンのドキュメンタリー
リージョン:0、NTSC 16:9、ワイドスクリーン、Stereo
/ Surround、Sound、73’30” (本編)、56’00”
(ボーナス)、字幕:英独
モートン・ローリゼンは現代アメリカの作曲家。日本でも合唱作品がコンクールの課題曲としてもしばしば用いられるほか、初音ミクなどボカロの歌唱動画も作られるなど、意外な人気の高さを示しています。とても1943
年生まれとは思えぬ、まるでグレゴリオ聖歌のような静謐でピュアな響きで、聴けば誰でも魅了されること間違いなしの世界。このDVD
は、ローリゼンの絶美の合唱曲をバックに、彼の自然とのふれあい、人生、思想などが本人の口から静かに語られます。その物静かで超俗的な人柄も伝わってくるリアルさで、2012
年に2 つのドキュメンタリー賞を受賞。合唱関係者、彼の作品を歌う方々すべてに観ていただきたい感動作です。 |
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