≪第89号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2016/9/20〜
9/23(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
GLOSSA
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イグナシオ・プレーゴが弾く「ゴルトベルク」!
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 |
イグナシオ・プレーゴ(チェンバロ) |
スペインの若き新時代の名手!イグナシオ・プレーゴが弾く「ゴルトベルク」!
イグナシオ・プレーゴは、2012年ウェストフィールド国際チェンバロ・コンクールで優勝し、エル・モンド紙によって「クラシック・シーンでもっとも多彩で突出したスペインのミュージシャン」と評されるスペインの若きチェンバリスト。
ハリー・ビケット、モニカ・ハジェット、鈴木雅明、ジョルディ・サバールら古楽界の巨匠たちと共演し、ヨーロッパはもちろん、日本や中国、南北アメリカを含む世界中で演奏。
Glossaでは、ホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータのファルコニエーリ(GCD
923101)で共演しており、待望のソロ・デビューは堂々のバッハです。
ファミ・アルカイ、ホセチュ・オブレゴンらと並び、時代を担うスペインの名手、イグナシオ・プレーゴがクリスティアン・ファーター1738年製のチェンバロ(レプリカ)で弾く「ゴルトベルク変奏曲」にご期待ください!
録音:2015年7月、スペイン

バッハのパルティータ弾いてます。
https://youtu.be/-VFHhfexMcU
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ジャン・アネル:キプロスの晩課 〜
マロン派とビザンチンの聖歌、モテット、プレインチャント |
グランドラヴォア
ビョルン・シュメルツァー(指揮) |
グランドラヴォア最新作!知られざるキプロスの晩課が蘇る!
古楽大国ベルギーの音楽学者であり、民族音楽の権威としても高名なビョルン・シュメルツァーが率いる、アントワープの多国籍古楽精鋭集団グランドラヴォア。
前作、ギョーム・ド・マショーの傑作「ノートルダム・ミサ(GCDP
32110)」でも大きな話題を呼んだシュメルツァー&グランドラヴォアの新録音は、14世紀フランスの作曲家、ジャン・アネル(c.1380−c.1436)の音楽。
カンブレー大聖堂の音楽家、ギョーム・デュファイの教師、キプロスのリュジニャン宮廷の学長などと務めたとされるジャン・アネル。
「キプロス写本」と呼ばれるトリノ国立大学図書館の貴重な写本(Turin
J.II.9)から発見された美しいモテットに、マロン派の聖歌、ビザンチン聖歌、プレインチャント(単旋律聖歌)を組み合わせ、シュメルツァーの時代考証と楽曲研究が作り上げた「キプロスの晩課(Cypriot
Vespers)」。
女声1名と男声8名で歌われるグランドラヴォアの完璧な歌唱はもちろん、地中海に浮かびながらヨーロッパ、フランスの文化が栄えたキプロスの知られざる貴重な晩課にも注目です。
録音:2015年12月17日−20日、ベルギー

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ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ 〜
15世紀中央ヨーロッパの音楽
ペトルス・ヴィルヘルミ、
ニコラウス・デ・ラドム、
ヨハネス・トゥーロー、他の作品 |
ラ・モッラ
コリーナ・マルティ&ミハウ・ゴンドコ(ディレクター) |
バーゼル・スコラ・カントルム・シリーズ!「ラ・モッラ」が描く、15世紀中欧の音楽!
古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画
"Glossa SCB Series"の最新作は、2000年にベルギーでデビューを果たした、バーゼルを拠点とする声楽と器楽の古楽アンサンブル、「ラ・モッラ」がGlossa初登場。
現在のポーランドで生まれ、ボヘミアやシレジア地方で活躍した作曲家、ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ(1392−?)に焦点をあて、ニコラウス・デ・ラドム(fl.
eary 15th century)やヨハネス・トゥーロー(fl.c.1460)、作曲者不詳の作品を含む、15世紀中央ヨーロッパの音楽。
西山まりえとのデュオでも知られるスイスの鍵盤楽器&リコーダー奏者コリーナ・マルティと、ポーランドのリュート奏者ミハウ・ゴンドコが共同芸術監督を務めるラ・モッラの精緻なアンサンブルで描きます。
録音:2016年1月26日−30日、ドイツ

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ACTE PREALABLE
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ガブリエル・カチマレク(1986-):
ミサ 1050(ポーランドのキリスト教受容1050年記念作品;2016) |
イザベッラ・タラシュク=アンジェイェフスカ(メゾソプラノ)
トマシュ・ラチキェヴィチ(カウンターテナー)
ユゼフ・ビェガンスキ(ボーイソプラノ)
カンタンティ合唱団
ミハウ・セルギュシュ・ミェルゼイェフスキ(合唱指揮)
シンフォニエッタ・ポローニア
チョン・チャウ(指揮) |
録音:2016年5月14日、ポズナン・ミェチスワフ・カルウォヴィチ中高等音楽学校コンサートホール、ポズナン、ポーランド
事実上の初代ポーランド王とされるミェシュコ1世(935?-992;在位960頃-992)がカトリックの洗礼を受けた996年、その1050周年を記念するミサ曲。世界初録音。
ガブリエル・カチマレクはポーランドのポズナンに生まれた作曲家。舞台音楽・映画音楽の分野でも活躍しています。
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アレクサンデル・ミハウォフスキ(1851-1938):ピアノ作品集
Vol.1
子守歌 Op.1/
ショパンの即興曲 Op.29 による練習曲 Op.2/アルバムの綴り
Op.3
ガヴォット Op.4/マズルカ Op.5/マズルカ
Op.6/マズルカ Op.7
メヌエット Op.8/前奏曲 Op.9/ロマンス
Op.10/悲しいワルツ Op.11
メロディー Op.12/華麗なワルツ Op.13/前奏曲
Op.14 |
アルトゥール・シミホ(ピアノ) |
録音:2016年5月28-29日、オプス・ディソヌス・スタジオ、ブラジル
アレクサンデル・ミハウォフスキはウクライナのカムヤーネツィ=ポジーリスキーに生まれたポーランドのピアニスト・作曲家・音楽教育者。
1867年よりライプツィヒ音楽院でイグナツ・モシェレス(1794-1870)、テオドール・コッチウス(1824-1897)にピアノを、カール・ライネッケ(1824-1910)に作曲を師事。1869年にベルリンでカール・タウジヒ(1841-1871)に師事し1870年ワルシャワに移り終生の本拠としました。
ミハウォフスキは当時最高のショパン弾きと称えられ、また門下からはヴァンダ・ランドフスカ(1879-1959)、イェジ・ジュラフレフ(1886-1980)、ゲンリフ・ネイガウス(1888-1964)、ミッシャ・レヴィツキ(1898-1941)、ヴィラディーミル・ソフロニツキ(1901-1961)、ヴワディスワフ・シュピルマン(1911-2000)らを輩出しました。作曲家としては37の楽曲と2つの編曲を残しています。全収録曲が世界初録音。
アルトゥール・シミホ(1982年生まれ)はブラジルのピアニスト。レコーディング・スタジオを所有しており、当録音のエンジニアリング、解説書の執筆も自身で行っています。 |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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APR
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APR 6021
(2CD/特別価格)
\2500 →\2290
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エリック・テン=ベルク 〜
エレクトローラ&ドイツ・グラモフォン録音全集 |
エリック・テン=ベルク(ピアノ)
ハンス・ロスバウト(指揮)*
南西ドイツ放送交響楽団* |
ヘンデル:組曲第4番ホ短調〔録音:1940年11月〕
J.S.バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ〔録音:1938年8月24日〕
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番イ長調
Op.101〔録音:1939年2月〕
シューマン:ピアノ・ソナタ第2番ト短調 Op.22〔録音:1939年9月〕
ショパン:夜想曲第17番ロ長調 Op.62-1〔録音:1940年秋〕
レーガー:シルエット Op.53より 第2番、第6番〔録音:1939年2月〕
ベートーヴェン:7つのバガテル Op.33より
第1番変ホ長調、第4番イ長調〔録音:1942年6月27日〕
レーガー:テレマンの主題による変奏曲とフーガ
Op.134
〔録音:1951年12月5日、6日&8日〕
レーガー:ピアノ協奏曲ヘ短調 Op.114
〔ステレオ録音/録音:1958年4月29日−30日〕* |
ドイツ音楽の達人エリック・テン=ベルク!エレクトローラ&DGG録音全集がAPRから登場!
フルトヴェングラー&ベルリン・フィルとの共演や、フルトヴェングラーの自作「交響的協奏曲」のソリストとしてもその名を知られる20世紀ドイツのピアニスト、エリック・テン=ベルク(1916−1982)。
ドイツ音楽、そしてマックス・レーガー(1873−1916)のスペシャリストとして歴史に名を刻みながらも、その功績と優れたピニアズムを本格的に知る機会に恵まれてこなかったが、名エンジニア、マーク・オーバート=ソーンのリマスタリングにより、1938年〜1958年の録音が復刻!
ベートーヴェンやシューマン、ショパンはもちろんのこと、テン=ベルクが遺したレーガーの全ての録音(あのピアノ協奏曲ヘ短調を含む!)が、テン=ベルクとレーガー、2つのアニヴァーサリーを祝います!
※録音:1938年−1958年/※プロデューサー&リマスタリング・エンジニア:マーク・オーバート=ソーン |
<メジャー・レーベル>
DECCA
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482 4476
(7CD)
\4600→\4190 |
録音時期の違う同曲も収録
《ブレンデル 〜 モーツァルト:ピアノ・ソナタ集》
モーツァルト:
【CD1】
1) ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」,
2) ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333,
3) アダージョ ロ短調 K.540,
4) ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310/
【CD2】
1)ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457,
2) 幻想曲 ハ短調 K.475,
3) デュポールの主題による変奏曲K.573,
4) ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 K.282/
【CD3】
1) ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457, 2)
幻想曲 ハ短調 K.475,
2) ロンド イ短調 K.511, 3) ピアノ・ソナタ第15番ヘ長調
K.533&494/
【CD4】
1) ロンド イ短調 K.511, 2) ピアノ・ソナタ第11番イ長調
K.331「トルコ行進曲付き」,
3) ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調 K.570,
4) ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330/
【CD5】
1) ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332, 2)
ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333,
3) ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457, 4)
アダージョ ロ短調 K.540/
【CD6】
1) ピアノ・ソナタ第15番ヘ長調 K.533&494,
2) 幻想曲 二短調 K.397,
3) ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310, 4)
ピアノ・ソナタ第9番ニ長調 K.311/
【CD7】
1) ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調 K.281, 2)
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 K.282,
3) ピアノ・ソナタ第18番ニ長調 K.576, 4)
幻想曲 ハ短調 K.396(断章),
5) ピアノ・ソナタ第15番ヘ長調 K.533&494 |
アルフレッド・ブレンデル(ピアノ) |
録音時期の違う同曲も夫々収録されたブレンデルの至高のモーツァルト
ドイツ・オーストリア系の作品を得意としたブレンデル。彼の演奏による正統派のモーツァルト:ピアノ・ソロ作品を集成した7枚組。
モーツァルトの音楽は単純にみえながら、その解釈は難しく、演奏者に至高のテクニックを要求します。中低域の澄んだ響きを創りだすペダリング、微妙なテンポの動かし方、繊細なアーティキュレーションとフレージングなど、考え抜かれた演奏で、ブレンデルはモーツァルという天才の奥深さをここで実証しています。
録音時期の違う同曲を収録しており、ブレンデルのその時代時代の解釈の違いも垣間見ることができる興味の尽きないセットです。
【録音】1975〜2000年 |
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482 4454
(10CD)
\7000→\6390 |
《リッカルド・シャイー 〜 ブルックナー:交響曲全集》
ブルックナー:
【CD1】
序曲ト短調, 交響曲第0番ニ短調 (1869年ノヴァーク版)/
【CD2】
交響曲第1番 ハ短調(1891年ウィーン版)/
【CD3】
交響曲第2番 ハ短調(1877年ハース版)/
【CD4】
交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」(1889年ノヴァーク版)/
【CD5】
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(1886年ノヴァーク版)/
【CD6】
交響曲第5番 変ロ長調(1878年原典版)/
【CD7】
交響曲第6番 イ長調(1881年原典版)/
【CD8】
交響曲第7番 ホ長調(1885年ノヴァーク版)/
【CD9】
交響曲第8番 ハ短調(1890年ノヴァーク版)/
【CD10】
交響曲第9番 ニ短調(1894年ノヴァーク版) |
リッカルド・シャイー(指揮)/
ベルリン放送交響楽団(CD1,2,4,8)/
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(CD:3,5,6,7,9,10) |
2つの名門オーケストラによる、豊かな表情に彩られたブルックナー
指揮者リッカルド・シャイーは、2004年までロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を務め、2005年からドイツのライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターとなり、歴史ある古豪オーケストラに再度輝きを与えました。そして2016年からはルツェルン祝祭管弦楽団の音楽監督、2017年からはミラノ・スカラ座の音楽総監督に就任することとなっています。
この1984〜1999年に、2つのオーケストラによって録音された「ブルックナー:交響曲全集」は、シャイーがスコアを丁寧に再現するというだけでなく、美しいメロディライン、絶妙にコントロールされた金管楽器群が至福のハーモニーを醸し出し、圧倒的な高揚感が感じられる演奏です。
【録音】1984〜1999年 |
<国内盤>
CHANDOS(国内仕様盤)
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PCHAN 10767
\2857+税
※国内仕様盤
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ナイジェル・ヘス:吹奏楽作品集Vol.2
組曲《ニュー・ロンドン・ピクチャーズ》
〔新しいロンドンの風景〕(世界初録音)
映画《ラヴェンダーの咲く庭で》より テーマ(吹奏楽版世界初録音)
バレエ音楽《ロッホナガーのおじいさん》より
ロッホナガー組曲(世界初録音)
演奏会用序曲《モンクの行進》(吹奏楽版世界初録音)
組曲《シェイクスピア・ピクチャーズ》(吹奏楽版世界初録音)
クリスマス序曲(吹奏楽版世界初録音)
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ナイジェル・ヘス(指揮)
ロイヤル・エア・フォース・
セントラル・バンド |
大人気のニュー・ロンドン・ピクチャーズ!ナイジェル・ヘス吹奏楽作品Vol.2、日本語解説書付き国内仕様盤!!
イギリスではテレビ、劇場、映画音楽の作曲家として多忙を極め、日本では吹奏楽作品「イーストコーストの風景(イーストコースト・ピクチャーズ)」の作曲家として高い知名度を誇るナイジェル・ヘス(1953−)。
「イーストコーストの風景」を収録した「ウィンズ・オヴ・パワー」(CHAN
9764)に続く、ヘスの吹奏楽作品集の続編「ニュー・ロンドン・ピクチャーズ」。
チャールズ皇太子が書いた絵本「ロッホナガーのおじいさん」を題材とした「ロッホナガー組曲」や、「シェイクスピア・ピクチャーズ」など、日本国内で根強い人気を誇るヘスの注目作が満載!吹奏楽関係者、必聴必携の人気タイトルが満を持して日本語解説書付きで登場です!
※録音:2012年9月24日−28日、RAFミュージック・スタジオ(ロンドン) |
RESONUS(国内仕様盤)
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ORES 10147
(2CD/特別価格)
\4000+税
※国内仕様盤
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J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV.1007
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009
無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV.1011
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV.1008
無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV.1012
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デイヴィッド・ワトキン
(バロック・チェロ) |
英2大音楽賞で2冠の歴史的快挙を達成!!イギリスの名手デイヴィッド・ワトキンが演奏するバッハの無伴奏チェロ組曲!!
英グラモフォン賞古楽器部門賞受賞!英BBCミュージック・マガジン賞器楽部門賞受賞!
ウィリアム・プリースの弟子であり、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック、エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団、そしてスコットランド室内管弦楽団の首席チェロ奏者を歴任してきた名手、デイヴィッド・ワトキン。
病によりデイヴィッド・ワトキンのチェリストとしての活動の集大成、最後の録音となったバッハの「無伴奏チェロ組曲」は、権威ある英グラモフォン賞古楽器部門賞受賞、BBCミュージック・マガジン賞器楽部門賞受賞の2冠を達成した21世紀の新名盤である!
クレモナのアントニオ・ルジェリ(1670年頃製作)のチェロと、アントニオ&ヒエロニムス・アマティ(1600年頃)のチェロ(第6番)で、深遠なるバッハの世界を奏でてゆく。世界が激賞したワトキンのバッハにご期待ください。
※録音:2013年3月26日、6月19日、6月21日−22日&12月10日−12日、ロビン・チャペル(エジンバラ) |
<映像>
HMF(映像)
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HMD 9859051
(1Blu-Ray+1DVD)
特別価格\3200
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ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
歌劇「ダルダニュス」(1739 年初演版)
台本:
シャルル=アントワーヌ・ルクレル・
ドゥ・ラ・ブリュエール
【ボーナス映像(Blu-Ray のみに収録)】
リハーサル風景、演奏者へのインタビュー |
カリーナ・ゴヴァン(S/ヴィーナス)
ガエレ・アルケス(S/ イフィス)
ライノー・ファン・メヘレン(T/ ダルダニュス)
フロリアン・センペイ(Br/ アンテノール)
ナウエル・ディ・ピエロ(Bs/ テュセル、イスメノル)
キャスリーン・ワトソン
(S/ アムール、羊飼いの娘、ベローネ、夢)
エティエンヌ・バゾラ(Br/ 羊飼い)
ヴィルジル・アンスリー(Bs/ 夢)
ギョーム・グティエーレ(T/ 夢)
ラファエル・ピション(指揮)
管弦楽:アンサンブル・ピグマリオン |
ラモー「ダルダニュス」大評判の上演が映像で登場!
演出:ミシェル・フォー、装飾:エマニュエル・シャルル/衣装:ダヴィド・ベルグ、振付:クリストファー・ウィリアムズ
収録:2015年4月、ボルドー国立歌劇場 グラン・テアトル
Blu-Ray 画面:16:9、音声:DTS5.1, PCM
ステレオ、リージョン:All、3h33’ (ボーナス映像つき)
DVD NTSC、画面:NTSC 16:9、音声:DTS 5.1、リージョン:All、3h12’24(ボーナス映像はつきません)
字幕:英・独・仏(フランス語上演)
ラモーの「ダルダニュス」のライヴ映像の登場。魔術や怪物が登場する、演出もみものの舞台は、大評判となりました。
演出を手がけたのは、キャンディのようにカラフルな舞台づくりでも定評のあるミシェル・フォー。フランス・バロック界の新たな旗手、ピション率いるアンサンブル・ピグマリオンと気鋭の歌手たちによる大評判となった上演の記録です。
1739 年の「ダルダニュス」は、ラモーのオペラ作品の重要な分岐点を示します。1733
年のイポリートとアリシ、1734 年のサムソン、1735
年の優雅なインドの国々、そして1737 年のカストールとポリュックスにつづく、抒情悲劇(トラジェディ・リリック)となる本作は、1739
年11 月に初演されました。ダルダニュスを立て続けに発表しました。同年5
月に発表されたオペラ・バレ「ヘベの祭典」は大成功に終わりましたが、「ダルダニュス」はまずまずの評判ではあったものの、28
回の上演で打ち切られる、という結果となりました。当時経験浅かった若手のライター、ブリュエールの手による台本も、この評価の一因でした。以降、ラモーは抒情喜劇や英雄的牧歌劇、そしてバレ音楽に注力し、ふたたび抒情悲劇の新作を発表したのは1756
年の「ゾロアストル」を待つこととなります。
1738 年に完成、39 年に初演されたリブレットの内容は、次のとおり==フリギアの王テュセルの娘、イフィス姫は、敵であるダルダニュスと恋に落ちます。王は、家臣のアンテノールにダルダニュスを倒したら、娘と結婚してよいと宣言します。イフィス姫はダルダニュスとの思いを遂げるため、魔法使いのイスメノルに相談します。実はこのイスメノルはダルダニュスが魔法の力で化けた姿。ダルダニュスはイフィス姫の思いに喜び、その場で真の姿を現します。ほどなくしてダルダニュスはアンテノールにとらえられます。アンテノールが勝利を宣言した時、怪物が現れ、アンテノールはとらえられてしまいます。ダルダニュスはヴィーナスの力で怪物を倒し、アンテノールを助けだします。最後はヴィーナスがイフィス姫の父テュセルを説得し、イフィス姫とダルダニュスはめでたく結ばれる==というもの。魔術や怪物がやや多い、などの問題を指摘されましたが、この題材を気に入っていたラモーは、初演から4
年半後の1744 年、リブレットと音楽を一新したかたちで改訂版を発表、名誉挽回を果たしたのでした。
ピション率いるピグマリオンによるこの上演は、基本的には1739
年の魔術や怪物が活躍する初演版に基づいていますが、ところどころ44
年改訂版のエッセンスも取り込んで、ラモーが新たに書いた充実の楽曲も楽しめるという、一石二鳥の内容となっています。どの歌い手も現在活躍している若手たち、cさらに指揮のピション自身もこれからのフランス・バロック界を背負う逸材、というだけあって、若いエネルギーにも満ちた、楽しい充実した上演を存分に楽しめる内容です。魔法使いのいでたちなど衣装・演出も存分に他のしめる内容です。
※リハーサル風景、演奏者へのインタビューが収められたボーナス映像は、ブルーレイ盤のみに収録されています。 |

9/22(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
HMF
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スペイン音楽の神髄を聴く1枚
マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
・7つのスペイン民謡
・恋は魔術師(ピアノ組曲)
フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):
古いスペインの歌 |
エストレッラ・モレンテ(歌)
ハビエル・ペリアネス(ピアノ) |
録音:2015年12月/DDD、69’25
スペインのピアニスト、ペリアネスによるファリャ、そしてガルシア・ロルカの登場。歌うのはエストレッラ・モレンテ。2006
年公開のスペイン映画「ボルベール(帰郷)」では主演女優ペネロペ・クルスが歌うシーンの吹き替えも行った歌手です。
ファリャ、そしてガルシア・ロルカの音楽には、スペインの音楽の歴史が詰まっています。この二人の作曲家に不可欠なのが、フランメンコの歌手。ファリャに「恋は魔術師」を書くよう勧めたのも、スペイン史上重要な、フランメンコ歌手にしてダンサーのパストラ・インペリオでした。タイトルの「Encuentro(出会い)」の通り、二人のアーティストはこの録音で初めて出会いました。その邂逅を歓迎したい1
枚です。「7 つのスペイン民謡」もガルシア・ロルカの古いスペインの歌も、心にストレートに響いてきます。「火祭りの踊り」のペリアネスのソロも、血が騒ぐような演奏。スペイン音楽の神髄を聴く1
枚です。 |
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HMU 807638
(2SACD HYBRID)
\5200
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マシュー・シェパードにささげる
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(b.1962):
コンシダリング・マシュー・シェパード |
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)
コンスピラーレ |
録音:2016年3月3日/1h45’26
マシュー・シェパードは、1998 年、21 歳の時、同性愛者だからという理由でリンチ殺人の被害者となったアメリカの大学生。この事件は社会に大きな影響を与え、様々な社会的問題提起のきっかけとなりました。
この事件に大きな衝撃を受けたクレイグ・ヘッラ・ジョンソンが、マシューのために書いた作品を収録したもの。追悼の思いを込めたミサを核に、マシューの事件への考察などの意味を込めたプロローグやエピローグから構成されています。
愛、人の命について様々に考えさせられる内容です。コンスピラーレの名人たちによる演奏が、胸に刺さります。
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LSO LIVE
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LSO 0792
(SACD HYBRID)
\2500 →\2290
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LSO弦楽アンサンブル第3弾!
・エルガー:序奏とアレグロ
・ヴォーン・ウィリアムズ:ファンタジア
・ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲 |
SO弦楽アンサンブル
ロマン・シモヴィチ(リーダー) |
ロンドン響の誇る弦楽セクション、LSO 弦楽アンサンブルのLSO
Live レーベル第3 弾の登場。
英国作曲家エルガーに始まり、ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテンと、英国作曲家の作品が並んだプログラムです。LSO
にとって自家薬籠中の作品といえる「序奏とアレグロ」は、まるでLSO
弦楽アンサンブルのために書かれたかのような綿密かつ濃厚な演奏。
ヴォーン・ウィリアムズのファンタジアは、トマス・タリスの主題にもとづいており、高貴な世界をたのしめます。
そして20 世紀の弦楽アンサンブル作品の金字塔のひとつともいえるブリテンの変奏曲は、高度なアンサンブル、超絶技巧のソロが魅力。LSO弦楽セクションの実力が遺憾なく発揮されたアルバムとなっています。 |
DELOS
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DE 3517
\2400→\2190 |
2015年10月の録音
復活したホロストフスキー 〜 戦争、平和、愛、悲しみを歌う
1) プロコフィエフ:歌劇『戦争と平和』より「Svetlaje
vesenneje nebo」,
2) チャイコフスキー:歌劇『マゼッパ』より「おお、マリヤ、マリヤ!」,
3) チャイコフスキー:歌劇『イオランタ』より
「Kto mozhet sravnit'sia s Matil'doi
moe」,
4-5) チャイコフスキー:歌劇『スペードの女王』より
「Odnazhdy v Versale au jeu de la Reine」「Yesli
b milye devitsy」,
6) アントン・ルビンシテイン:歌劇『デーモン』より第6場 |
ディミトリー・ホロストフスキー(バリトン),
コンスタンティン・オルベリアン(指揮)
ロシア国立交響楽団,
アスミク・グリゴリアン(ソプラノ),
イリーナ・シシュコヴァ(メゾ・ソプラノ),
ミハイル・グズホフ(バス),
イゴール・モロゾフ(バリトン),
ワジム・ヴォルコフ(カウンターテナー) |
病から復活したホロストフスキーの圧倒的な輝き
昨年6月「重い病で療養中」と報じられたバリトン歌手ホロストフスキーですが、難手術を乗り越え見事に復帰を果たしました。
このアルバムは2015年10月の録音ですから《カムバック直後》の録音となります。プログラムは、プロコフィエフ、チャイコフスキー、ルビンシテインの4つのロシア・オペラから5曲が選ばれており、中でもルビンシテインの「悪魔」はあまり聴く機会のない珍しい作品です。
アスミク・グリゴリアン(ソプラノ)、イーゴリ・モロゾフ(バリトン)といったロシアの若手歌手たちも共演し、見事な歌声を聞かせています。そして、一層深みと艶を増 したホロストフスキーの声は、他を圧倒する輝きを放っています。彼の良き理解者であるオルベリアンの指揮するロシア連邦国立交響楽団の重厚な響きも聴きものです。 |
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DE 3521
\2400 |
《Mother of Light 〜 聖母へのアルメニアの歌と賛歌》
1) Pourvarov Tapor (Censer procession)
,
2) Baghdasar Tbir (1683-1768): Zartir Nazeli
(Arise,Graceful One) ,
3) Anonymous (medieval): Khngi Dzarin (Frankincense
Tree) ,
4) Ara Bartevian (1902-1986): Mayr Yev
Gouys (Immaculate Mother) ,
5) Hampartsoum Limondjian (1768-1839):
Hamemad Kez (Incomparable One) ,
6) Anonymous (medieval): Varaneem (Burdened
with Sins) ,
7) Anonymous (medieval):
Avedis Kez Mariyam (Good Tidings to
You, Mary) ,
8) St) Gregory of Nareg (951- 1003):
Aghers ar Diramayr (Plea to Mother of
God)* ,
9) St.Gregory of Nareg: Diramayrn (Mother
of the Lord),
10) Anonymous (medieval): Badjar yev Sgizpn
(Cause and Origin) ,
11) Movses Khorenatsi (410-490):
Zandjareli Looso Mayr (Mother of Light)
,
12) Movses Khorenatsi: Sharaganner (Sharagans
from Holy Week) ,
13) Gomidas Vartabed (1869-1935):
Asdvadzadzin Yergnayin (Divine Mother
of God) ,
14) Anonymous (medieval): Zgousoutyount
Ko (O Pure God Bearer) ,
15) St.Nerses Shnorhali (1102-1173): Aysor
Joghovyal (The Saints Are Gathered) ,
16) Vartan Areveltsi (1198-1271): Antaram
Dzaghig (Eternal Flower) ,
17) Anonymous (18th-19th century): Panin
Hor (Word of the Father) ,
18) Anonymous (18th-19th century):
Oor es Mayr Im (Where Are You, My Mother?)
【編曲】セリョージ・クラジアン |
イザベル・ベイラクダリアン(ソプラノ),
アニ・アズナヴォーリアン(チェロ),
アンナ・ハムレ(指揮)
コーロ・ヴォックス・エテルナ、他 / |
「ロード・オブ・リング 二つの塔」の挿入歌で注目を集めたイザベル・ベイラクダリアンによる聖歌
アルメニアのソプラノ歌手イザベル・ベイラクダリアン。1974年生まれの彼女は2000年にオペラリア国際コンクールで最優秀賞を受賞し、以降着々と大歌手への道を歩んでいます。
彼女の名前が決定的に知れ渡ったのは2002年に制作された映画「ロード・オブ・リング
二つの塔」の挿入歌《夕星姫》での幻想的な歌唱でした。
以降、バロックから現代まで様々な役を歌い、またクラシック以外の分野でも活躍する彼女。今作では故郷オアルメニアの聖歌をじっくりと歌い上げます。
アルバム制作には彼女の夫クラジアンがアレンジを務め、弟がパーカッションを奏し、2人の姉妹もヴォーカルとして参加するという、極めて親密な世界が作り上げられています。 |
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DE 3493
\2400 |
《マイケル・マクグリン, ジェイムズ・マクミランのミサ曲》
1) マイケル・マクグリン:ケルティック・ミサ,
2) ジェイムズ・マクミラン:ミサ曲 |
ロバート・テイラー(指揮)
テイラー・フェスティヴァル合唱団 |
ケルトのルーツを反映した2つのミサ曲
1964年生まれの現代アイルランドの作曲家マクグリンと、スコットランド出身のマクミラン。
このアルバムには2人の「ケルトのルーツ」を反映した2つのミサ曲が収録されています。マクグリンの「ミサ」はラテン語とゲール語のテキストが用いられ、静けさの中にも独特の雰囲気が横溢するユニークな作品です。
マクミランの作品は、英語のテキストが用いられており、やはり民謡風なメロディが多用されながらも、静謐さの中に深い苦悩が感じ取れる彼らしい作品となっています。アメリカの合唱音楽の権威、ロバート・テイラー率いる“テイラー・フェスティヴァル合唱団”による鮮烈なハーモニーが、聴き手に癒しと感動を届けます。 |
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DE 3515
\2400 |
《ローレンス・ブラウンリー 〜 ベルカント・アリア集》
ドニゼッティ:
1) 歌劇『リータ』より「私は陽気だ」,
2) 歌劇『ファヴォリータ』より「王の愛妾?…やさしい魂よ」,
3-4) 歌劇『ドン・パスクァーレ』より「なんという優しさ」「誰も知らないところへ」,
5) 歌劇『ドン・セバスティアン』より「Seul
sur la terre」,
ベッリーニ:6-7) 歌劇『清教徒』より「いとしい乙女よ」「Son
salvo」,
ドニゼッティ:
8-9) 歌劇『愛の妙薬』より「なんと彼女は美しい」「人知れぬ涙」,
10-11) 歌劇『連隊の娘』より
「マリーのそばにいるために」「ああ!友よ、何とめでたい日だ!」 |
ローレンス・ブラウンリー(テノール),
コンスタンティン・オルベリアン(指揮)
カウナス市交響楽団 |
グラミー・ノミネー歌手ローレンス・ブラウンリーの刺激的なベルカント
世界有数のベルカント・テノール、ローレンス・ブラウンリーの最新盤。前作「ロッシーニ・アリア集」はグラミー賞にノミネートされるなど高い評価を受けましたが、今作ではドニゼッティとベッリーニのアリアにチャレンジ。「愛の妙薬」の“人知れぬ涙”といった有名曲から、「リータ」や「ドン・セバスティアン」などあまり知られていない作品まで、彼のお気に入り作品を上手く取り入れた刺激的な1枚となっています。彼の驚異的な声(特に安定した高音)を支えるのはおなじみオルベリアン。彼が率いるカウナル市交響楽団は歌に負けず劣らず雄弁な音楽を奏でています。 |
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DE 3482
\2400 |
《ステファノ・セッコ 〜 Crescendo (オペラ・アリア集)》
プッチーニ:
1) 歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」,
2) 歌劇『ボエーム』より「冷たい手」,
3) 歌劇『蝶々夫人』より「さようなら愛の家よ」,
ヴェルディ:
4) 歌劇『仮面舞踏会』より
「たぶん彼女は家に着いて」,
5) 歌劇『十字軍のロンバルディア人』より「私の喜びを」,
6) ビゼー:歌劇『カルメン』より「花の歌」,
7) アレヴィ:歌劇『ユダヤの女』より「ラシェルよ、主の恵みにより」,
ドニゼッティ:
8) 歌劇『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」,
9) 歌劇『ランメルモールのルチア』より「やがてこの世に別れを告げよう」,
10) ボーイト:歌劇『メフィストフェレ』より「最後のときがやってきた」,
11) グノー:歌劇『ファウスト』より「この清らかな住まい」,
ヴェルディ:
12) 歌劇『リゴレット』より「女心の歌」,
13) 歌劇『ルイザ・ミラー』より「ああ!自分の目を信じずにいることができたら!」,
14-15) 歌劇『トロヴァトーレ』より「ああ、美しい人」「見よ、恐ろしい炎を」 |
ステファノ・セッコ(テノール),
コンスタンティン・オルベリアン(指揮)
カウナス市交響楽団 |
ベルカント&ヴェリズモ・オペラにも対応し素晴しきテノール
「美しい声とフレーズを兼ね備え、彼の繊細な表現伝達は魔法のようだ」と高名な評論家ジャック・バックリーにも絶賛された1973年ミラノ生まれのテノール歌手、ステファノ・セッコ。
このイタリア・フランス・アリア集がDELOSレーベルへのデビュー・アルバムとなります。
明快な声と発声、そして劇的な表現力は、ベルカント・オペラだけでなくヴェリズモ・オペラのスタイルにも対応し、どの役でも見事に歌いこなします。甘く美しい声は得意のヴェルディだけでなく、フランスオペラにも抜群の相性をみせます。
【録音】2014年12月, リトアニア、カナウス・フィルハーモニック |
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DE 3516
\2400 |
《CREATION プレイズ・ベートーヴェン、シュニトケ、バスケス》
1) シュニトケ(ミハイル・クルティク編):古典様式による組曲,
2) ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 変ロ長調Op.11「街の歌」,
3) オクタヴィオ・バスケス:オーボエとファゴットのためのトリプティック,
4) シュニトケ(ミハイル・クルティク編):
古典様式による組曲(詩の語り無しヴァージョン) |
プーランク・トリオ
[ヴラディーミル・ランデ(オーボエ),
ブライアン・ヤング(ファゴット),
イリーナ・キャプラン(ピアノ)],
リア・パープラ(語り) |
オーボエ、ファゴット、ピアノというユニークな編成による妙技
オーボエ、ファゴット、ピアノというユニークな編成の「プーランク・トリオ」。もともとはその名前通りプーランクの三重奏曲を演奏するために2003年に組織されたアメリカのアンサンブルですが、現在では様々な作品をこの編成のために編曲、演奏し、高い評価を受けています。
彼らのDELOSレーベルへのデビューとなるこのアルバムは、まるで古典派の作品を思わせるシュニトケの「古典様式による組曲」で幕を開けます。
この作品はもともとソ連時代の映画「歯科医の冒険」のサウンドトラックからの改編作であり、バロック期の音楽を模倣しているのが特徴。ヴァイオリンとピアノで奏されるのが本来ですが、ここでは詩の朗読を伴う一連の組曲として扱われ、素晴らしい効果をあげています。
ベートーヴェンの“街の歌”での安定した響き、そしてスペインの作曲家バスケスの情熱的で闊達なリズムが楽しい三部作を経て、最後はシュニトケの「詩」を伴わない組曲がもう一度奏されて、不思議な余韻を残すという構成になっています。
【録音】2015年4月, Sono Luminus Studios |
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DE 3519
\2400 |
《ミラン・ミリサヴリェヴィッチ 〜 ソナタ=ソング》
1) J.S.バッハ(A. タメスティによるヴィオラ編):
シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
ニ短調 BWV 1004より),
2) ペンデレツキ:ヴィオラのためのサラバンド,
3) エリオット・カーター:フィグメント IV,
4) ジョン・ハービソン:ヴィオラ・ソナタ,
5) ハチャトゥリアン:無伴奏ヴィオラ・ソナタ「歌」,
6) ブリテン:悲歌,
7) ヴァレンティン・シルヴェストロフ:ラクリモーサ |
ミラン・ミリサヴリェヴィッチ(ヴィオラ) |
“…非常に想像力に富む演奏、素晴らしく洗練されたトーン”
現在、メトロポリタン歌劇場の首席ヴィオラ奏者を務めるミリサヴリェヴィッチのリサイタル・アルバム。
冒頭に置かれたバッハの「シャコンヌ」を除くと、他はペンデレツキ、カーター、ハービソン、ハチャトゥリアン、ブリテン、シルヴェストロフの近現代作品であり、彼がどれほどまでに自身の技巧と表現に自信を抱いているのかがわかる、ある意味挑戦的な1枚といえるでしょう。
まるで魔法のように美しく豊かなミリサヴェリェヴィッチのヴィオラの音色に魅了されるはずです。
【録音】2014年6月, SUNY Purchase Recital
Hall, |
<国内盤>
SONARE
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梯剛之/ピアノ・リサイタル 2016
モーツァルト:
(1)ピアノ・ソナタ第5番 ト長調 K.283
(2)ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」
ベートーヴェン:
(3)ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」
(4)ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110 |
梯剛之(ピアノ) |
トルコ行進曲、実に20 年ぶりの再録音。感情に訴える梯剛之のベートーヴェンとモーツァルト!
ライヴ録音:2016年6月4日/東京文化会館(小ホール)/73’
38”
近年ますますの充実の音楽を聴かせてくれる梯剛之。SONARE
レーベルからリリースが続いておりますが、当盤は2016
年6 月に東京文化会館に行われたピアノ・リサイタルのライヴ録音です。
収録曲はモーツァルトのピアノ・ソナタ第5
番と第11 番「トルコ行進曲付き」、そしてベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8
番「悲愴」と第31 番という魅力的な作品が並びます。モーツァルトの2
作品は1995 年のセッション録音以来、満を持して20
年ぶりの再録音となります。
近年、梯の音色はさらに多彩となり、細部まで神経の行き届いた美しいタッチは聴き手の心を奪います。きめ細やかな強弱や煌めくタッチはさらに磨きがかかり、現在の梯の充実ぶりをうかがえる演奏を聴くことができます。

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9/21(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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DANACORD
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次に来るか、マルク・スーストロ
ビゼー:管弦楽作品集
交響曲ハ長調
《カルメン》組曲第1番
《アルルの女》組曲第1番
《アルルの女》組曲第2番 |
マルク・スーストロ(指揮)
オーフス交響楽団 |
スーストロ&オーフス響!ビゼーの交響曲&組曲!
デンマーク、オーフス市のオーケストラ、オーフス交響楽団と、2015年8月よりオーフス響の首席指揮者の任に就いたフランスの指揮者マルク・スーストロが描くジョルジュ・ビゼーの管弦楽作品集。
代表作「カルメン」、「アルルの女」の組曲に加え、ビゼーが17歳のときに書き上げた習作、「交響曲ハ長調」を収録。フランス音楽のスペシャリストとして長いキャリアを誇るマルク・スーストロが振る、色彩豊かなビゼーの交響曲と組曲集です。
録音:2016年6月6日−10日、オーフス・シンフォニー・ホール(デンマーク)
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来るか、スーストロ。
その名は前から聞いていたが、最近とみに知名度が上昇してきているマルク・スーストロ。

マルク・スーストロ(1949年 - ) は、フランス、リヨン生まれの指揮者。
20歳で地元の音楽院でトロンボーンとピアノを学んだあと、パリ音楽院でマニュエル・ロザンタルに指揮法を学んだ。
1974年にロンドン交響楽団のアンドレ・プレヴィンのアシスタントを務め、1975年のブザンソン国際音楽祭の指揮者コンクールで優勝。
1976年から1994年までロワール・フィルハーモニー管弦楽団、1995年から2003年までボン・ベートーヴェン管弦楽団、1996年から2006年までブラバント管弦楽団のそれぞれの首席指揮者を歴任。
2011年からマルメ交響楽団の首席指揮者、2015年8月よりオーフス響の首席指揮者。
最近ではTIMPANIからゴーベールの管弦楽曲集をリリースしてフランス・ファンを歓喜させ、NAXOSからサン=サーンス交響曲全集をリリースして交響曲ファンを驚喜させた。
じきにドイツ製の大作交響曲の傑作録音を放って一気に大巨匠に名乗りを上げるという道筋が見えるようである。
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TACTUS
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天才ピアニスト、アンドレア・バケッティがTactusに登場!
ファーノ&オミッツォーロ:
チェロとピアノ、ピアノ独奏のための作品集
ファーノ:
チェロ・ソナタ ニ短調、チェロとピアノのための2つの小品
オミッツォーロ:ソナタ・ブレーヴェ
ファーノ:ピアノ独奏のための《追憶》 |
ロッコ・フィリッピーニ(チェロ)
アンドレア・バケッティ(ピアノ) |
バケッティとフィリッピーニの強力デュオ!20世紀イタリア、ファーノのチェロ・ソナタ!
ジェノア出身の天才ピアニスト、アンドレア・バケッティがTactusに登場!
師であるマルトゥッチのイタリア的な作風を受け継ぎ、ドイツではブゾーニの影響を受けたグイド・アルベルト・ファーノ(1875−1961)と、1969年のエリザベート王妃国際コンクール作曲部門3位を受賞したシルヴィオ・オミッツォーロ(1905−1991)。
ブルーノ・カニーノ、マリーナ・シルブと共に結成したミラノ三重奏団のメンバーであり、ローマ・サンタチェチーリア音楽院教授の教授としても高名な名手ロッコ・フィリッピーニと、バッハの快演が記憶に新しい、イタリア、ジェノヴァ出身の天才ピアニスト、アンドレア・バケッティの強力デュオが、オペラ後の20世紀イタリアで活躍した2人の作曲家の秀作を奏でる。
2011年−2013年の録音。

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レイナ:
2声、3声、4声、または5声のための
《アルモニア・エックレシアスティコ》 |
コンツェントゥス・ヴォクム
ミケランジェロ・ガブリエッリ(指揮) |
フランシスコ会の修道士でもあり、ミラノなど北イタリアの様々な教会でオルガニストとして活躍したとされるシスト・レイナ(1619/23−1664)。
1653年にミラノで出版された宗教声楽作品集「アルモニア・エックレシアスティコ」は、ゴンザーガ家のルイジア・マリアーナに捧げられている。コンツェントゥス・ヴォクムは、コモ音楽院のルネサンス、バロックのスペシャリストたちで結成される声楽アンサンブル。
2013年2月の録音 |
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ルネサンス、バロック時代のアッフェッティ・ムジカーリ
(音楽の情感) |
イン・タベルネ・ムジカ |
ディ・フォッジア:Santi la bell'istoria/
デル・ビアド:Guggi fuggi/
ファルコニエリ:Begl'occhi lucenti/
作曲者不詳:Ciaccona、Cecona/
ディ・フォッジャ:Sy vos pretendeys/
サンチェス:Usurpato tiranno/
フレスコバルディ:Canzon Seconda a due
canti/
デ・ペルージャ:Sta pur ben nostro bel
fusto/
サンチェス:Accenti queruli/
カレスターニ:Damigella tutta bella/
作曲者不詳:Monicha/
メールラ:Folle e ben chi si crede/
ポセンティ:De' miei preghi tutt'altera/
ファルコニエリ:O bellissimi capelli/
マイネリオ:Schiarazzula marazzula/
モンテヴェルディ:Si dolce e il tormento/
メールラ:Sentiere una canzonetta |
ルネサンス時代から初期バロック時代にかけてイタリアで演奏されたシャコンヌ、パッサカリア、カンツォネッタ、そしてヴィラネルなどの様々な様式が備えた"音楽の情感"を伝えてくれるプログラム。
2014年5月の録音。 |
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TC 510391
(2CD)
\5000
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カヴァッツォーニ:オルガン作品全集
オルガン作品集第1巻
オルガン作品集第2巻 |
イヴァーナ・ヴァロッティ(オルガン) |
マントヴァを中心に活躍し、同地の聖バルバラ教会のオルガニストを務めるなど、16世紀イタリアのオルガン、器楽音楽の発展に寄与した作曲家、ジローラモ・カヴァッツォーニ(1506/12?−1577)のオルガン作品全集。
2013年6月の録音。 |
(DVD−ROM)
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
<映像>

9/20(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ANALEKTA
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AN 28772-3
(2CD/特別価格)
\3800 →\3490
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エーネス、Analektaのバッハ「無伴奏」新装発売!
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)
ソナタ第1番ト短調 BWV.1001
パルティータ第1番ロ短調 BWV.1002
ソナタ第2番イ短調 BWV.1003
パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
ソナタ第3番ハ長調 BWV.1005
パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006 |
ジェームズ・エーネス(ヴァイオリン) |
カナダの天才ジェームズ・エーネス、バッハの無伴奏ヴァイオリン全曲!
「地球上に存在する完璧なヴァイオリニストの1人」(英デイリー・テレグラフ紙)など圧倒的評価を受けているカナダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネス。
現在はエーネス・クヮルテットの第1ヴァイオリン、シアトル・チェンバー・ミュージック・ソサエティの芸術監督を務め、イギリスのChandosやOnyxからもソロ録音を発売し続けているエーネスが、カナダのAnalekta(アナレクタ)に録音した、バッハの無伴奏ソナタ&パルティータが新装発売!
エーネスが1999年から2000年にかけて、愛器1715年製のストラディヴァリウス"Marsick(マルシック)"で弾いたヴァイオリニストの聖典。2001年にはカナダのジュノー賞(Best
Classical Album Solo)を受賞、2002年にはカンヌ・クラシカル・アウォードでヤング・アーティスト・オヴ・ジ・イヤーを受賞し、長く名盤として君臨する名録音です。
録音:1999年11月−2000年6月日、サントーギュスタン教会(ケベック)

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CENTAUR
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CRC 3419/3420
(2CD)
\4800
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台湾の女流ヴァイオリニスト、
ヴァイオリン独奏の名曲を弾く!!
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ |
ワンチ・ホアン(ヴァイオリン) |
ワンチ・ホワンは、アメリカのジュリアード音楽院、インディアナ大学でヴァイオリンを学び、ボルチモア交響楽団との共演でソロ・デビューを果たした台湾の女流ヴァイオリニスト。台湾からアメリカへと渡り、その音楽性を深めたワンチ・ホワンが弾くヴァイオリン独奏の名曲、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータを弾く。
2013年6月4日ー5日、7月15日の録音。 |
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ラテン・アメリカのデュオ作品集
グアスタビーノ:プレセンシア第7番《ロジータ・イグレシア》
ウガルテ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ボルコム:
グレイスフル・ゴースト・ラグ・コンサート・ヴァリエーション
ポンセ:小さな星
ピアソラ:アヴェ・マリア、天使のミロンガ、リベルタンゴ |
マーク・シュッぺナー(ヴァイオリン)
オスカー・マッキオーニ(ピアノ)
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ラテンアメリカの作曲家たちのヴァイオリンとピアノのデュオ作品集。ピアソラは有名曲の「天使のミロンガ」と「リベルタンゴ」、「アヴェ・マリア」を収録。中でも必聴なのは、カルロス・グアスタビーノ(1912−2000)の「プレセンシア第7番」はロマンティックで美しいメロディを楽しむことが出来る。
2013年の録音。 |
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クラリネットとイングリッシュ・ホルン〜デュオ・デル・ソル、
珍しい組み合わせのデュオの為に作曲されたユニークな作品
ローブ:マドリガレッティ
ハーマン:舞踏組曲、舞踏組曲第2番
ハニー:T−ゼロ
アルグエージョ:ソング・フォー・アス
グレゴリオ:4つの小品
リンプル:4つのカノン |
デュオ・デル・ソル |
クラリネットとイングリッシュ・ホルンという珍しい組み合わせのデュオ・デル・ソルが、この珍しい組み合わせのデュオの為に作曲されたユニークな作品を演奏。
2013年、2014年の録音。 |
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エリック・ルミューの自作自演集
ルミュー:
ティ・アモ1/捧げもの1/
ヴォル・ド・ニュイ/ラバンドン/
パトリックの主題(オーケストラ版)/
パトリックの主題(独奏)/ボサ/
捧げもの2/ティ・アモ2/他 |
エリック・ルミュー
(クラシカル・ギター、
エレクトリック・ギター、
電子音楽、打楽器、
ピアノ、声)、他 |
作曲家、ギタリスト、詩人として多彩な才能を発揮しているカナダのアーティスト、エリック・ルミューの自作自演集。
ギターから電子音楽、打楽器、ピアノと様々な楽器を駆使しクラシカルからモダンまでを幅広く表現。「パトリックの主題」ではルミューの美しい旋律とクラシカル・ギターの音色を堪能できる。
2004年−2013年の録音。 |
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ソフィア・アグラノヴィチによるシューベルトとショパン
シューベルト:
幻想曲ハ長調 D.760,Op.15《さすらい人》
ショパン:
バラード第1番ト短調 Op.23、
バラード第2番ヘ長調 Op.38、
バラード第3番変イ長調 Op.47、
バラード第4番ヘ短調 Op.52 |
ソフィア・アグラノヴィチ(ピアノ) |
ウクライナ出身、スタインウェイ・アーティストとして北米を中心に世界で活動するピアニスト、ソフィア・アグラノヴィチによるシューベルトとショパン。高度な技術を要求される「さすらい人」と「バラード」全曲をスタインウェイで披露。
2014年9月4日の録音。

ショパンのバラード1番。聴かせてくれます。
https://youtu.be/tqJQnVWWNIc
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QUINTONE
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Q 10002
【旧譜】
\2500 →\2290
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ブルックナー&ロット:弦楽四重奏曲集
ブルックナー:弦楽四重奏曲 ハ短調
ハンス・ロット:弦楽四重奏曲 ハ短調 |
イスラエル弦楽四重奏団 |
イスラエル弦楽四重奏団、ブルックナー&ハンス・ロット!
ブルックナーの作品における割合のほとんどは交響曲が占めていますが、少数であるものの、室内楽や宗教曲にも素晴らしい作品があることはご存知の通りです。とは言え、室内楽で知られているのは、あのいかにもブルックナーらしい「弦楽五重奏曲」であり、こちらの四重奏曲は耳にする機会もありません。何といっても、こちらは習作で、その上、彼が没して10年を経てから発見されたもの。本当に知る人ぞ、と言った幻の作品です。かたやハンス・ロットは「マーラーのライバル」であり「夭逝の作曲家」として知られる人。これまでも、いくつかの作品を聴くことができますが、この弦楽四重奏曲からも才能の発露が感じられます。
イスラエル弦楽四重奏団は1957年にイスラエル・フィルのメンバーによって結成されたイスラエルを代表するアンサンブル。ブルックナーの弦楽四重奏曲、そしてブルックナーの弟子であるオーストリアの作曲家、ハンス・ロット(1858−1884)の弦楽四重奏曲をカップリング。
録音:2008年9月、オランダ |
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Q 10005
【旧譜】
\2500
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ブラームス:歌曲集
9つの歌 Op.32
5つの歌 Op.72
6つの歌 Op.86
5つの歌 Op.106 |
マールテン・コニングスベルガー(バリトン)
ケルヴィン・グラウト |
ブラームスはその生涯に200曲ほどの歌曲を作曲し、ロマン派の歌曲レパートリーに重要な貢献を果たしました。内容も、陽気な民謡調の曲から、メランコリックでロマンティックな曲まで広範囲にわたり、その感情のスペクトルの美しさは例えようもありません。内省的な性格だったブラームスは、マーラーやヴォルフのように、直截的な「甘美なる死への憧れ」を描くことはあまりなかったのですが、やはりこの時代を支配する雰囲気からは逃れることは不可能だったようで、Op.86の歌曲集などは、まさに後期ロマン派の音楽そのものと言ってもよいでしょう。コーニンフスベルハーの歌唱は知的であり、ブラームスの渋さを伝えるには最適なのではないでしょうか。
録音:2008年9月、オランダ |
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Q 10001
【旧譜】
\2500
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ツァハウ:クリスマス・カンタータ
わが心は主をあがめ
主よ、われ汝だけをもち得るなら
私とともに主をたたえよ
わが魂よ、主をほめたたえよ |
ルドガー・レミー(指揮、チェンバロ)
コンスタンツェ・バッケス(ソプラノ)
アカデミア・アムステルダム
カペラ・フリジエ |
ヘンデルの最初の音楽教師として知られる17世紀ドイツの音楽家フリードリヒ・ヴィルヘルム・ツァハウ(1663−1712)のクリスマス・カンタータ集。
録音:2009年 8月31ー9月2、オランダ |
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Q 10004
【旧譜】
\2500
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シモンズ・コンダクツ・シモンズ
マライン・シモンズ:
Kwahkaazuhの伝説
ファイヴ
バス・コンティニュー |
マライン・シモンズ(指揮)
シモンズ・アンサンブル |
シモンズ・アンサンブルの創設者であり、指揮を務めるオランダの若手作曲家(指揮者、ヴァイオリニスト)、マライン・シモンズ(b.1982)の自作自演集。
録音:2010年3月、オランダ |
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Q 09002
【旧譜】
\2500
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ダーン・マンネケ:ラ・メロディ・パサジェール
ARC III
シメオンの讃美歌
ラ・メロディ・パサジェール
J.S.バッハの「4つのコラール前奏曲 − オルゲルビュヒライン」
(弦楽四重奏版)
パスカルの賛美歌 |
ファン・ディングステー四重奏団
マライン・シモンズ(ヴァイオリン)
ハンス・レーンダース(指揮)
ストゥディウム・コラール、他 |
ブラバント音楽院でオルガンと作曲を学び、アムステルダム音楽院では現代音楽と作曲の教授を長らく務め、200以上の作品を残すオランダの作曲家、ダーン・マンネケ(b.1939)の作品集。
録音:2008年9月、オランダ |
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NAXOS
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8.573536
\1100 |
マーラー=シェーンベルク編曲:室内楽版《大地の歌》《さすらう若人の歌》
1-4.さすらう若人の歌(1896/1920)
〈恋人の婚礼の時/朝の野を歩けば/
僕の胸の中には燃える剣が/恋人の青い目〉/
5-10.大地の歌(1808-09/編曲年不明)
〈第1楽章:大地の哀愁に寄せる酒の歌/
第2楽章:秋に寂しき者/第3楽章:青春について/
第4楽章:美について/第5楽章:春に酔える者/
第6楽章:告別〉 |
スーザン・プラッツ(メゾ・ソプラノ)…6.8.10/
チャールズ・レイド(テノール)…5.7.9/
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)…1-4/
アタッカ四重奏団/
ヴァージニア・アーツ・フェスティヴァル・チェンバー・プレイヤーズ/
ジョアン・ファレッタ(指揮) |
録音 2015年5月6日 USA ノーフォーク ヴァージニア・アーツ・フェスティヴァル、Robin
Hixon Theater, Clay and Jay Barr Education
Center
1918年の秋、シェーンベルクはウィーンで「私的演奏協会」を立ち上げました。それは当時の“現代音楽”を人々にきちんと広めることを目的とし、入念なリハーサルを行い、工夫を凝らしたプログラムを週1回演奏するというもの。
ここでは立ち上げの翌年から1921年、インフレのために活動停止を余儀なくされるまでの3年間に、117回のコンサー卜が行われ、154もの作品が演奏されたのです。ただし、交響曲や管弦楽などの大規模な編成を必要とする曲は、資金面などの様々な理由でそのままの形ではなく、シェーンベルクと彼の弟子たちによって、小さな編成に編曲が施されて演奏されました。
このアルバムに収録された2つの作品はどちらもシェーンベルク自身の編曲によるもの。若きシェーンベルクが敬愛していたマーラーの作品が瑞々しく、また透明感溢れるアンサンブルに生まれ変っています。
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8.573565
\1100 |
「戦争三部作」シリーズ第1作
ミェチスワフ・ヴァインベルク:交響曲 第17番「記憶」他
1-5.管弦楽のための組曲(1950)
〈第1曲:ロマンス/第2曲:ユーモレスク/
第3曲:ワルツ/第4曲:ポルカ/第5曲:ギャロップ〉/
6-9.交響曲第17番「記憶J Op.137(1982-1984)
〈第1楽章:Adagio sostenuto/第2楽章:Allegro
molto/
第3楽章:Allegro moderato,pesante/第4楽章:Andante〉
※1-5…世界初録音 |
シベリア国立交響楽団(クラスノヤルスク)/
ウラディーミル・ランデ(指揮) |
録音 2015年7月7-14日 ロシア クラスノヤルスク・フィルハーモニック大ホール
1982年から84年にかけて作曲されたヴァインベルク(1919-1996)の交響曲第17番は「戦争三部作」と呼ばれるシリーズの第1作目にあたります。タイトルはロシアの女性詩人アンナ・アフマー卜ヴァの詩から採られており、スコアには彼女の詩が掲載されていますが、作曲者は具体的な説明をしていません。
わが祖国、あなたは力と自由を取り戻した
しかし、人々の記憶の宝庫には
焼けてしまった戦争の年月が常に残っている
戦争によって親兄弟全てを失ったヴァインベルクの静かな悲しみと怒りが、どの楽章にも強く滲み出た、説明不要の力作です。
かたや「組曲」は、スターリンの支配が終わろうとする1950年頃に書かれた作品ですが、この当時のヴァインベルクは映画音楽やサーカスの音楽で身を立てており、この曲もそんな中の一つだと推測されます。
1951年に出版されましたが、正式な演奏の記録は見当たらず、恐らくこの録音も世界初だと思われます。ショスタコーヴィチの《ジャズ組曲》を思わせる軽妙な旋律は、錯綜した時代をそのまま表現しています。
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8.559792
\1100 |
ダニエルプール:孤独の歌・戦争の歌
1-6.孤独の歌(2002)
〈第1 番:プロローグ/第2 番:血と月/第3
番:酒を飲む歌/
第4 番:雲がある/第5 番:再臨/第6 番:エピローグ〉/
7-11.戦争の歌(2008)
〈第1 番:本日は同士たちも静かに/
第2 番:白く輝く美しい月よ、見下ろしておくれ/
第3 番:和解/第4番:私の下の振るえとよろめきの年/
第5 番:畑から上がっておいでよ、お父さん〉/
12.素晴らしい都市に向けて(1992) ※1-11…世界初録音 |
トーマス・ハンプソン(バリトン)…1-11/
ナッシュヴィル交響楽団/
ジャン力ルロ・ゲレーロ(指揮) |
録音 2015 年3 月12-14 日…1-11, 2015 年11
月20-21 日…12 ナュシュヴィルシャーマーホーン・シンフォニー・センタ一、ローラ・ターナー・コンサー卜・ホール
幾度季節が巡ろうとも、人々の記憶から失われることのない事項の一つに「9.11」があります。ニューヨークで活躍する現代作曲家ダニエルプール(1956-)は、自作の「アメリカン・レクイエム」の初演のために、9
月11 日の朝、演奏会場であるピークスキルの“コープランド・ハウス=コープランドが所有していた家”でスコアのチェックを行っていました。
その時マンハッタンの出版社から電話が来て、同時多発テ口の勃発を知ったダニエルプールは、その事件と「アメリ力ン・レクイエム」との関連性に震憾したのです。もともと「アメリカン・レクイエム」は20
世紀を通じて異なる戦争で戦った60 人以上の退役軍人たちのインタビューから生まれた作品であり、ソリストには卜ーマス・ハンプソンが起用されていました。そこでダニエルプールは、今度は9.11
を含む、世界中で起きる悲惨な戦いの犠牲者たちのために、同じく卜ーマス・ハンプソンが歌うことを想定した2
つの新たな歌曲集を創り上げました。一つはウィリアム・バ卜ラー・イェーツの詩を用いた「孤独の歌」、もう一つはウォル卜・ホイッ卜マンの詩を用いた「戦争の歌」です。そして、1992
年に作曲された「素晴らしい都市に向けて」はまだその事件を知らなかったニューヨークの肖像画です。 |
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8.573067
\1100 |
ティアンワ・ヤン:スペインを弾く
ラロ:スペイン交響曲/マネン:コンシェルト・エスパニョール
1-5.ラロ:スペイン交響曲Op.21(1875)
〈第1 楽章:AIlegro non troppo/
第2 楽章:スケルツァンド:Allegro molto/
第3 楽章:間奏曲:Allegretto non troppo/
第4 楽章:Andante/第5 楽章:ロンド:Allegro〉/
6-8.ホアン(フアン)・マネン:
ヴァイオリン協奏曲第1 番《コンシェルト・エスパニョール》Op.A-7
(1898/1935 頃改編)
〈第1 楽章:Allegretto ben moderato/
第2 楽章:哀歌 Adagio ma non
troppo/
第3 楽章:Allegro molt〉 |
ティアンワ・ヤン(楊天塙 ヴァイオリン)/
バルセロナ交響楽団&
カタロニア国立管弦楽団/
ダレル・アン(指揮) |
録音 2015 年6 月25-27 日 スペイン バルセロナ
パブロ・カザルス・ホール
NAXOS が注目するヴァイオリニス卜、ティアンワ・ヤンによる2
曲の“スペイン風"協奏曲集。ラロ(1823-1892)の「スペイン交響曲」は彼の代表作であり、誰もが知っている名作です。
かたやマネン(1883-1971)の協奏曲は、全くと言ってよいほどに知られていない秘曲。しかし、どちらの作品も華やかで技巧的なパッセージと情熱的なリズムに満たされており、サラサーテの演奏で絶賛されているヤンの熱い演奏は、2
つの作品の「スペイン魂」を見事に表出しています。
ラロの「スペイン交響曲」は1874 年、サラサーテのために書かれた作品で、タイトルこそ「交響曲」とされているものの、実質的には協奏曲。以前は第3
楽章がカッ卜される傾向にありましたが、最近では5
楽章を通して演奏することが多く、ここでも全5
楽章を聞く事ができます。
ホアン・マネンはバルセ口ナ出身のヴァイオリニス卜、作曲家。彼が活躍していた20
世紀の始めにはサラサーテやパブロ・カザルスと並ぶ人気を博していた人です。この協奏曲は彼の初期の作品で、若々しいフレーズと、変化に富む楽想が次々と現れる優美な協奏曲です。
ヤンのヴァイオリンの名技だけでなく、バックのバルセロナ交響楽団を振るダレル・アンの統率カにも注目の1
枚です。
サラサーテに比肩する存在だった
フアン・マネン!!
フアン・マネン (1883年3月14日 - 1971年6月26日)はスペインのヴァイオリニスト、作曲家。バルセロナ出身。
幼時より音楽の才能を示し、ヴァイオリニストとしてドイツで同国人のパブロ・デ・サラサーテと比較されるほどの成功を収める。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のいやに達者な録音が残っている。これは当時そうとう愛されたはず。
https://youtu.be/Rsmqxrfbm2g
作曲家としてもスペインだけでなくドイツで注目を集めた。
録音は悪いが「歌 Op.A-8 No.1」はこんな音楽。
https://youtu.be/NyijLMm6ux0
作品にはオペラ『ナポリのジョヴァンナ』(1903)、『松明の踊り』(1909)、交響詩『新カタルーニャ』、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンとピアノのための組曲、ギターのための「幻想ソナタ」Op.22などがあるが、現在その録音は多いとはいえない。
サラサーテとは違った洗練された都会的な感性。
もっと聴かれて然るべき作曲家の一人。

LA MA DE GUIDO
フアン・マネン・コレクション |
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フアン・マネン(1883-1971):ヴァイオリンとピアノのための作品集
Vol.1
イベリア舞曲第2番 Op.A-25/バラード
Op.A-20
スペイン小組曲 Op.A-3/
歌 Op.A-8 No.1/
練習曲 Op.A-8 No.2
イベリア舞曲第3番「カタラユ」Op.A-36/愛のロマンス
Op.A-48 |
カリナ・マツタ(ヴァイオリン)
ダニエル・ブランク(ピアノ) |
録音:2012年、カン・ロチ・イ・トレス音楽堂、サンタ・クロマ・デ・グラメネト、スペイン
フアン・マネン(カタルーニャ語ではジュアン・マネン)はバルセロナに生まれたヴァイオリン奏者・作曲家。ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストとしてドイツで成功を収め、パブロ・サラサーテに比肩する存在と称されました。
カリナ・マツタは2002年にワルシャワのフリデリク・ショパン音楽大学を卒業したポーランドのヴァイオリン奏者。
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フアン・マネン(1883-1971):協奏曲集
ヴァイオリン、弦楽合奏とハープのための(室内)協奏曲第2番
Op.A-24(*)
オーボエ協奏曲 Op.A-39(+) |
カイ・グルースティーン(ヴァイオリン(*))
エドゥアルト・マルティネス(オーボエ(+))
室内管弦楽団タラサ48
シャビエ・プチ(指揮) |
録音:時期の記載なし、市立コンサートホール、タラサ、カタルーニャ州、スペイン
カイ・グルースティーンはカナダのヴァイオリニスト。2003年以来2015年現在バルセロナのリセウ大劇場交響楽団コンサートマスターを務めており、2003年にはリセウ大劇場室内管弦楽団を創設、またカタルーニャ高等音楽学校教授に就任しました。
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フアン・マネン(1883-1971):ヴァイオリンとピアノのための作品集
Vol.2
ヴァイオリンとピアノのための奇想曲第1番
Op.A-14
ヴァイオリンとピアノのための哀歌(スペイン協奏曲)Op.A-7
ヴァイオリンとピアノのための悲歌 Op.25
ヴァイオリンとピアノのための奇想曲第2番
Op.A-15
ヴァイオリンとピアノのためのロマンティカ
Op.7
ヴァイオリンとピアノのためのホタ「アラゴン」Op.33
No.1
ヴァイオリンとピアノのための奇想曲第3番(カタラン)Op.A-33
ヴァイオリンとピアノのための神秘的なロマンス
Op.A-46
ヴァイオリンとピアノのための間奏曲 Op.A-40
ヴァイオリンとピアノのためのイベリア舞曲第1番
Op.A-25 |
カリナ・マツタ(ヴァイオリン)
ダニエル・ブランク(ピアノ) |
録音:2015年1月、2016年3月、アリシア・デ・ラローチャ・ホール(Sala
4)、
アウディトリ、バルセロナ、カタルーニャ、スペイン |
フアン・マネンの演奏もある・・・ |
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サラサーテ/フアン・マネン/マヌエル・キロガ!
サラサーテ:
(1)ツィゴイネルワイゼンOp.20 モデラート (2)バスク奇想曲Op.24
(3)序奏とカプリース ホタOp.41 (4)序奏とタランテッラ
Op.43
(5)ミラマールOp.42 (6)ハバネラ
(7)スペイン舞曲集 Op. 23 - サパテアード
ショパン:(8)夜想曲第2番変ホ長調 Op. 9
バッハ:(9)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番
ホ長調 プレリュード |
(1)-(9)パブロ・デ・サラサーテ(ヴァイオリン) |
ベートーヴェン:(10)ヴァイオリン協奏曲ニ長調
Op. 61 第2楽章 ラルゲット
サラサーテ:(11)ホタ・アラゴネーサ Op.
27 |
(10)(11)フアン・マネン(ヴァイオリン) |
サラサーテ:(12)ミラマールOp.42
ヴィエニャフスキ:(13)モスクワの思い出
Op. 6
バッツィー二:(14)妖精の踊り Op.25
サラサーテ:
(15)スペイン舞曲集 Op. 22 第2番 ホタ・ナバーラ
(16)スペイン舞曲集 Op. 22 第1番 アンダルシアのロマンス
ウェーバー:
(17)ヴァイオリンソナタ第1番へ長調 Op.
10 第2楽章 ロマンツァ ラルゲット
シューマン:(18)12のピアノ小品 Op. 85 第12曲
夕べの歌
サラサーテ:
(19)序奏とタランテッラ Op. 43 (20)ホタ・アラゴネーサ
Op. 27 |
(12)-(20)マヌエル・キロガ(ヴァイオリン) |
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録音:(1)-(9)1904年/(10)(11)1922年/(12)-(15)1912年/(16)-(20)1928年/73’34
サラサーテ本人の自作自演による「ツィゴイネルワイゼン」ほか、スペインの名ヴァイオリニスト、フアン・マネンとマヌエル・キロガによる個性的で貴重な演奏集。
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8.573354
\1100 |
ラヴェル:バレエ音楽《マ・メール・ロワ》/
フランス10 人の作曲家たちによる共作: バレエ音楽《ジャンヌの扇》
1-7.ラヴェル:バレエ音楽《マ・メール・ロワ》(1912)
〈前奏曲/第1 場:紡車の踊りと情景/
第2 場:眠れる森の美女のパヴァーヌ/
第3 場:美女と野獣の対話/第4 場:親指小僧/
第5 場:パゴダの女王レドロネット/終曲:要請の園〉/
8-17.バレエ音楽《ジャンヌの扇》(1927)
〈ラヴェル:ファンファーレ/
ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936):行進曲/
ジャック・イベール(1890-1962):ワルツ/
ロマン=マニュエル(1891-1966):キャナリー/
マルセル・ドラノワ(1898-1962):ブーレ/
アルベルト・ルーセル(1869-1937):サラバンド/
ダリウス・ミヨー(1892-1974):ポルカ/
フランシス・プーランク(1899-1963):パストゥレイユ/
ジョルジュ・オーリック(1899-1983):ロンド/
フローラン・シュミット(1870-1958):慈善バザーのワルツ〉 |
ロワール国立管弦楽団/
ジョン・アクセルロッド(指揮) |
録音 2012 年7 月、10 月 フランス ナント、Centre
du Congres
ラヴェル(1875-1937)のバレエ音楽《マ・メール・ロワ》。このタイトルはイギリスを中心に発祥した伝承童話「マザー・グース」のフランス語読みで、ラヴェルの友人の子供たちのために最初はピアノ連弾曲として作曲されました。
ラヴェルは後に芸術劇場の支配人であったジャック・ルーシェの依頼により、この組曲をバレエ版に編曲。その際は曲順を入れ替え、また、前奏曲、間奏曲などいくつかの曲を付け加え、ラヴェルらしい色彩豊かなオーケストレーションを施し、実に見事な作品として生まれ変わらせました。
とは言え、このアルバムで注目したいのは「ジャンヌの扇」。こちらは当時のサロン主宰者、マダム・ジャンヌ・デュボストの依頼作品で、当時フランスで活躍していた10
人の作曲家たちが、彼女の扇の片面に収まるほどの短い曲を書き、これをつなぎ合わせた作品です。
この組曲は1928 年にロジェ・デゾルミエールの指揮によって私的に初演、その際にはジャンヌが運営するバレエ学校の子供たちが、マリー・ローランサンの衣装を着けて踊ったのだそうです。その翌年にはオペラ座で一般公開されました。その時の主役は10
歳のタマラ・トゥマノワで、彼女は以降、パリのバレエ界のみならず、映画界でも活躍、世界的な知名度を得たことでも知られています。
10 人の作曲家の作品はとても個性豊かで、時にはストラヴィンスキーの影響も感じさせる楽しい曲が揃っています。 |
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8.555533
\1100 |
シュポア:120 年の音楽の歴史を振り返る大胆な交響曲
1-4.交響曲 第3 番 ハ短調 Op.78(1828)
〈第1 楽章:Andante grave -Allegro/第2
楽章:Largetto/
第3 楽章:Scherzo-Trio/第4 楽章:Finale-Allegro〉/
5-8.交響曲 第6 番 ト長調 Op.116(1839)…
4 つの異なる期間の作風による歴史的交響曲
〈第1 楽章:バッハからヘンデルの時代(1720)
Largo grave -Allegro moderato/
第2 楽章:ハイドンからモーツァルトの時代(1780)
Largetto/
第3 楽章:ベー卜ーヴェンの時代(1810)
Scherzo/
第4 楽章:最も新しい時代(1840) Allegro
vivace〉 |
スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団/
アルフレート・ヴァルター(指揮) |
録音 1991 年11 月12-16 日 チェコ コシツェ芸術の家
MARCO POLO 8.223439 より移行盤
モーツァルトやベートーヴェンの正統的な後継者として認識されていたドイツの作曲家シュポア(1784-1859)。もともとは優れたヴァイオリニス卜として活動を始めた彼、最初のうちは先輩たちから強い影響を受けた作品を書いていましたが、1828年に発表した第3
番の交響曲では、自信に満ちた堂々たる作風を見ることができます。
これは、その前に発表された何曲かのヴァイオリン協奏曲と、2
つの交響曲の初演が成功したことが大きな要因でしょう。以降、彼の作品には様々な創意工夫が見られ、1839
年の交響曲第6 番では、120 年の音楽の歴史を振り返るという大胆な試みをしています。
バロックの後期から、この交響曲が書かれた“時代”を4
つに分け、それぞれの年代の作風で作られた楽章で構成されたこの交響曲、ベートーヴェンの時代におけるティンパニのチューニング問題なども含め、たくさんの興味深い事項も内包しています。
時代の特徴を知り尽くした上で、若干の批判も込めて書き上げられた力作です。
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8.559803
\1100 |
フェイルーズ:ツァブルの書 ナジュラ・サイード(1974-)
のリブレットによる
1-6.パート1
〈予言/ここには力がない/時折ひびわれが遠くにあり/
そして今、その前に急いで見えたもの/主はそれらを嘲笑う/
恐怖で主に仕え〉/
7-16.パート2
〈あなたのろうそくはほとんど外に/
私は子供たちを遊ばせようとした、しかし彼らはしなかった/
私たちには全てが必要だ、特に子供たちには/
私たちは飢えていることを伝えることができますか?/
そうです、子供たち。これは芸術の力です/感激です!/
シェルターの破壊/ああ主よ、我が祈りを聞きたまえ/
主は見下す/初めにあなたは礎を築いた〉
※世界初録音 |
ダン・コークウェル(テノール)/
マイケル・ケリー(バリトン)/
インディアナポリス児童合唱団/
インディアナポリス・シンフォニック合唱団/
インディアナポリス交響楽団/
エリック・スターク(指揮) |
録音 2015 年4 月24 日 USA インディアナポリス、ヒルバート・サークル劇場
1985 年生まれのモハメド・フェイルース(1985-)はアメリカを中心に、世界的に注目されている若手の作曲家。7
歳の時にオスカー・ワイルドに心酔し、いくつもの歌曲を作曲するなど、早いうちからその才能が認められていました。
ニューイングランド音楽院、カーティス音楽院で学び、ガンサー・シュラー、ハリムエル・ダブー、ジョルジ・リゲティ、ジョン・ハイスなど錆々たる顔ぶれの人々から様々な手法を学んでいます。
「私はテキス卜に取り憑かれている」と雑誌のインタビューで答えた彼、やはりその作品は声楽を含むものが多く、用いられたテキス卜は古典から現代まで幅広いものをカバーしています。
この《ツァブル(詩篇のアラビア語)の書》は国際的に活躍する女優、作家ナジュラ・サイードによって書かれた作品で、戦争によって引き起こされる悲劇、とりわけ子供たちの状況が切々と歌われます。絶望的な状況下では祈る他ない弱い存在にも、最後は希望がもたらされるのが唯ーの救いです。 |
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8.573325
\1100 |
心からまっすぐに 〜シャンソニエ・コルディフォルム
- ハート形のシャンソン集
1.作者不詳:
L'autre jour, par ung matin - 別の目、その朝/
2.作者不詳:
Helas, n’aray je jamais mieulx - アラス、私には進歩が見られませんか/
3.作者不詳:
Terriblement suis fortunee - 私はずっとひどく不幸だ/
4.エーヌ・ヴァン・ギゼゲム(1445 頃-1476/1497):
De tous biens plaine est ma maistresse
- 私の恋人は常にすばらしい/
5.ジル・バンショワ(1400頃-1460):
Comme femme desconfortee - 運のない女性のように/
6.ヴィンチェネット (1430 頃-1479 以前):
Fortune,par ta cruaulte - 運命よ、あなたは残酷だ/
7.作者不詳:
Adieu vous dy l’espoir de ma jonesse
-
私はあなたに別れを告げる、私の青春は希望だ/
8.ヨハネス・テインク卜ーリス (1430 頃/35-1511):
Le souvenir - 思い出/
9.作者不詳:
Ben losa Dio se sum vergine e pura -
主は私は純粋な小間使いだと知っている/
10.作者不詳:Chiara fontana de belli costumi-
宮廷美神の澄んだ泉/
11.ロバー卜・モートン(1430 頃-1483):
N'aray je jamais mieulx que j'ay -
私にはまだ多くの改善がみえないですか?/
12.ギョーム・デュファイ(1397-1474):
Dona gentile he bella come l'oro -
高貴な女性、彼女はまた黄金のように素敵だ/
13.ティンクトーリス:De tous biens playne
- 全ての品質/
14.作者不詳: O pelegrina, o luce, oclara
stella - ああすばらしい、光、輝く星/
15.ヨハネス・オケヘム(1410 頃-1497):
Ma bouche rit et ma pensee pleure- 私の口は笑い、私の心は泣く/
16.作者不詳:
Ma bouche plaint les pleurs de ma pensee-
私の口は私の思考の哀しみを嘆く/
17.作者不詳:La gratia de vos, donsella-ご夫人、あなたの優雅さ/
18.作者不詳:Comme ung homme desconforte
-意気消沈した男のように/
19.作者不詳:Perla mya cara, o dolce amore-私の愛する真珠、ああ、甘き愛 |
アンサンブル・レオネス
〈メンバー:
エルス・ヤンセンス=ファンムンスター(ヴォーカル)/
ライティス・グリガリス(ヴォーカル)/
マティアス・スペッリー(ヴォーカル)/
エリザベス・ラムゼイ(ヴィオラ・ダルコ)/
パプティス卜・ロメイ(ヴィエール、リラ・ダ・ブラチオ)/
マルク・レオン=アンサンブル・ディレクター/
ヴィオラ・ダルコ、ギターン(小型リュート、プレクトラム・リュー卜)〉 |
録音 2014 年10 月6-9 日 スイス ビンニンゲン、ハイリッヒ・クロイツ教会
15 世紀の中頃に編纂された43 曲の世俗歌曲が集められたこの写本、なぜかハートの形をしているということで知られています。
この写本を作ったのはJean de Montchenu ジャン・ド・モンシュヌという名前の司祭で、彼がいたずらっぽく「自堕落な、全ての悪意に満ちた曲集」と呼んだこの写本は、ハート型の美しい原稿がベルベットで覆われた実に精巧な装丁で、開くと両面に装飾が凝らされた譜面が現れるという仕組みになっています。
曲を書いたのは、ほとんどが無名の人々ですが、中にはデュファイやオケヘム、ジル・バンショワなどの名前も確認されます。実際の音楽はエレガントなメロディだったり、ハイテンションの曲だったりとこちらも変幻自在。この時代の音楽好きにはたまりません。ルネサンス音楽のオーソリティ、アンサンブル・レオネスのこまやかな演奏です。 |
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8.573409
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21 世紀のスペイン・ギター作品集 第2 集
1-5.レオナルド・バラダ(1933-):
カプリチョス 第11 番:グラナドスの抽象化(2014)
〈スペイン舞曲 第6 番/スペイン舞曲 第
5 番/スペイン舞曲 第2 番/スペイン舞曲 第3
番/スペイン舞曲 第10 番〉/
6.ヘスス・卜レス(1965-):6.lnteriores-内面/
7-9.マルク・ロペス・ゴドーイ(1965-):秋のエレジー(2012)
〈日没時のムクドリの飛翔/夕方の雨/風に舞う葉〉/
10-11.アントン・ガルシア・アブリル (1933-):2
つのカンタレス
〈白い春/風の道を通って〉/
12.ルイ・デ・パブロ(1930-):象牙の塔(2013)/
13-16.エドゥアルド・ソウトゥーリョ(1968-):
私は弦の下にあなたを捉える(2013)/
17-19.ヤコボ・ドゥラン=ロリガ(1958-):アポン
21(2012)
〈クーラン卜/シャコンヌ/ジーグ〉/
20-22.ベネット・カサブランカス(1933-):
ギターのための3 つの小品(2011)
〈動きを持って/とても緩やかに/動きを持って〉/
23.ホアン・マヌエル・ルイス(1968-):オリオン(2010)
※1O.11 を除いて、全て世界初録音 |
アダム・レヴィン(ギター) |
録音 2014 年11 月21-24 日 カナダ オンタリオ、聖ジョン・クリソス卜ム教会
全4 集からなる「21 世紀のスペイン・ギター作品集」シリーズの第2
集。前作と同じく、数々の受賞経験を持つギタリスト、アダム・レヴィンの演奏です。
1936 年から1975 年に渡って独裁体制を維持していたフランコ政権下、芸術家たちは圧政に苦しめられていましたが、フランコ政権終焉後からは、その遅れを取り戻すべく、スペインの音楽界は目覚しい復興を遂げます。
このシリーズでは、そんな苦難の時期を乗り越えた21
世紀のスペインのギター作品を聴くことができます。どれも見事なもので、冒頭のバラダの「グラナドスへのオマージュ」は、まさにスペインのギター音楽の輝かしい歴史が感じられるものと言えるでしょう。
バラダの才能ある学生の一人、カタロニアのロペス・ゴドーイの描写的な「秋のエレジー」、ヘスス・卜レスのモノローグ、NAXOS
ではすでにおなじみの作曲家カサブランカスの「3
つの小品」など、アルバムのほとんどが世界初録音。
【既発売】第 1 集…8.573024 |
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8.573525
\1100 |
エルヴィン・シュルホフ:室内楽作品集
1-4.弦楽六重奏曲 Op.45 (1924)
〈第1楽章:Allegrorisoluto/第2楽章:Tranquillo(Andante)/
第3楽章:ブルレスカ:Allegro molto
con spirito/
第4楽章:Molto adagio〉/
5-8.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番
〈第1楽章:Allegro impetuoso/第2楽章:Andante/
第3楽章:ブルレスカ:Allegretto/第4楽章:Finale:Allegro
risoluto〉/
9-12.ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲(1925)
〈第1楽章:Moderato/第2楽章:Zingaresca
-ジプシー風に/
第3楽章:Andantino/第4楽章:Moderato〉/
13-17. 5つのジャズ・エチュード(1926)
〈チャールストン(ゼズ・コンフリーに)/ブルース(ポール・ホワイトマンに)/
シャンソン(ロパート・シュトルツに)/
タンゴ(エドゥアルド・キュネッケに)/
トッカータ‐ゼズ・コンフリーの「鍵盤上の子猫」による
(アルフレッド・バレーゼルに)〉 |
スペクトラム・コンサーツ・ベルリン
〈メンバー:
ポリス・ブロフツイン(第1ヴァイオリン…1-4)、(ヴァイオリン…5-8)/
ヴァレリー・ソコロフ(第2ヴァイオリン…1-4)、(ヴァイオリン…9-12)/
フィリップ・デュークス(第1ヴィオラ)…1-4/
マキシム・リサノフ(第2ヴィオラ)…1-4/
イェンス・ベーター・マインツ(第1チェロ…1-4)
(チェロ…9-12)/
トルレイフ・テデーン(第2チェロ)…1-4/
エルダー・ネボルシン(ピアノ)…5-8、13-17〉/
フランク S.ドッジ(芸術監督) |
録音 2016年1月4-6日 ドイツ ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール
プラハ生まれの天才、エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)。第二次世界大戦時は「退廃音楽」の作曲家として排斥されながらも、戦後はその作品が再評価され、ここ数十年でますます人気を獲得しています。
彼はその生涯において様々な作風を取り入れた作品を多数残し、その中には実験的な作品や、ジャズ風味の作品まで多種多様なものが含まれています。
このアルバムには、彼がベルリンで華やかに活躍していた1924年から1927年までの作品を収録。アルバン・ベルクに宛てて書いた手紙の中で「リズミカルな中毒性を持つ作品」と語った「5つのジャズ・エチュード」や、バルトーク、コダーイ、そしてドビュッシーの作品にも似た「ヴァイオリン・ソナタ」と「二重奏」、暴力的な音が昨裂するキュビスムの影響を受けた「六重奏」の4作を、近現代作品を得意とするスペクトラム・コンサーツ・ベルリンが見事に演奏しています。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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PROFIL
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PH07053
(2CD)
\3600→\3390 |
シュターツカペレ・ドレスデン・エディション
Volume 35/
ジュゼッペ・シノーポリ
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
シュターツカペレ・ドレスデン
ジュゼッペ・シノーポリ (指揮)
録音: 22 September 1998, Semperoper
Dresden, Germany
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
カイ・フォーグラー (ヴァイオリン)
シュターツカペレ・ドレスデン
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
録音: 10-11 January 2001, Semperoper
Dresden, Germany
ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
シュターツカペレ・ドレスデン
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
録音: 27 October 1998, Semperoper Dresden,
Germany
リスト:交響詩「オルフェウス」
シュターツカペレ・ドレスデン
ジュゼッペ・シノーポリ (指揮)
録音: 27 October 1998, Semperoper Dresden,
Germany
シノーポリ:
ヴェニスの書のために〜第2曲 C.ポルタへのオマージュ
シュターツカペレ・ドレスデン
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
録音: 20 December 1994, Semperoper
Dresden, Germany
愛のトンボーⅢ
ペーター・ブルーンス (チェロ)
シュターツカペレ・ドレスデン
シルヴァン・カンブルラン (指揮)
録音: 5-6 March 2004, Semperoper
Dresden, Germany
歌劇「ルー・サロメ」交響的断章
シュターツカペレ・ドレスデン
ペーター・ルジツカ (指揮)
録音: 6 October 2001, Semperoper
Dresden, Germany
シューマン:交響曲第4番(1851年改訂版)
シュターツカペレ・ドレスデン
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
録音: 30 August 1993, Semperoper
Dresden, Germany |
シノーポリが指揮台で倒れてからもう15年。
彼の貴重な録音を発売してきたPROFILがこの記念年に2枚組のアルバムをリリース。
ドイツもの、自作(他の指揮者による演奏含む)、最後にシューマンの交響曲第4番。
そして注目は亡くなる3ヶ月前の「英雄の生涯」。
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<国内盤>
OTTAVA RECORDS R-RESONANCE
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優美なる時 —フランス歌曲集— |
浜田理恵(ソプラノ)
三ッ石潤司(ピアノ) |
・フォーレ:祈りながら、川のほとりで、夢のあとに
・ドビュッシー:
「忘れられた小唄」
【やるせない夢見心地/私の心に雨が降る/
木々の影/木馬/グリーン/憂鬱】
「ビリティスの歌」
【パンの笛/髪/ナイアードの墓】
「雅な宴 第1集」
【ひそやかに/あやつり人形/月の光】
・ラヴェル:「クレマン・マロの2つのエピグラム」
【雪を投げつけてきたアンヌ/スピネットを弾くアンヌ/糸車の歌】
・プーランク「歌の調べ」
【ロマン主義風の歌/田舎風の歌/荘重な歌/快活な歌】
・カントルーブ「オーヴェルニュの歌 第1集」
【バイレロ/そちらのリムーザンには】
・ビゼー:歌劇「カルメン」より“ミカエラのアリア”
・マスネ:歌劇「タイス」より“鏡のアリア” |
フランスを本拠地として活躍する世界的なソプラノ歌手、浜田理恵。フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、プーランクなどフランス歌曲の粋を集めた待望の新録音をリリース!
セッション録音:2016年2月24-26日/フィリアホール(青葉台)/日本語歌詞対訳付
パリ市立シャトレー劇場に於ける鮮烈なオペラ・デビュー以降、国立バスティーユ歌劇場、リヨン国立歌劇場などフランスを中心に活躍する世界的なソプラノ歌手、浜田理恵。ピエール・ブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランと共に行ったヨーロッパ・ツアーの掉尾を飾るザルツブルク音楽祭のステージは聴衆を熱狂させました。
近年は日本での活動も増え、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」全曲(バッティストーニ指揮)におけるリューの感動的な名唱は記憶に新しいところです。2016
年2 月に行われた今回のレコーディングは、マスネ、ビゼー、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、カントループ、プーランクなど、フランス歌曲の多彩なレパートリーを集めました。本文32
ページを擁する解説書には、フランス文学者・土屋良二氏の監修による全曲の歌詞と対訳を併載しました。
浜田理恵(ソプラノ):
東京芸術大学及び同大学院終了。歌を児島百代、中村浩子、イザベル・ガルシザンズの各氏に、フランス歌曲をアンリエット・ピュイグ=
ロジェ、イレーヌ・アイトフの各氏に師事。フランス留学後パリ市立シャトレー劇場でオペラ・デビュー、パリ国立バスティーユ歌劇場にチョン・ミュンフンの指揮オネゲル「火刑台上のジャンヌダルク」でデビュー後、「カルメン」ミカエラ役を始めとして活躍、リヨン国立歌劇場では「ラ・ボエーム」ミミを歌う。
またトゥールーズ、アヴィニョン、トゥ一ル
、サンテティエンヌ、等フランス各地の歌劇場で「蝶々夫人」タイトルロール、「トゥラーランドット」リュー、「ファウスト」マルグリット、「ドン・ジョバンニ」ドンナエルヴィラ、「ティトの慈悲」ヴィテッリアを歌う。
またコンサートではブーレーズの指揮でザルツブルク音楽祭においてダルバヴィ作品を独唱、プラハの春音楽祭ではフルニリエ指揮でマスネを歌う。
日本においてはフルネ指揮東京都交響楽団「愛と海のうた」「シェラザード」デュトワ指揮NHK
交響楽団「火刑台上のジャンヌダルク」を始めバッティストーニ指揮東京フィルハーモニー「トゥーランドット」や新国立歌劇場「トゥーランドット」「カルメン」「ホフマン物語」若杉宏指揮びわ湖ホール「ドンカルロ」「ジョヴァンナダルコ」沼尻竜典指揮「ラ・ボエーム」兵庫県立芸術文化センター佐渡裕指揮「蝶々夫人」等に出演。パリ国際声楽コンクールのオペラ部門第一位入賞、出光音楽賞受賞。 |

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