≪第90号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2017/1/5〜
1/6(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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BRIDGE
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グティエレスの新譜が久々に登場!
ショパン:24の前奏曲+シューマン!
ショパン:24の前奏曲 Op.28
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17 |
オラシオ・グティエレス(ピアノ) |
ベテラン、グティエレスの新譜が久々に登場!ショパン:24の前奏曲+シューマン!日本語オビ・解説付き!
録音:2015年3月26、28日 ニューヨーク、65'56、DDD ※日本語オビ・解説付き!
キューバ出身の米国のピアニスト、オラシオ・グティエレス(b.1948)が、ショパンの24
の前奏曲とシューマンの幻想曲 ハ長調という人気曲を録音。
グティエレスは1970 年のチャイコフスキタ、マゼールといった名指揮者達と共演し、録音もEMI
やTELARC などに行っていた。
グティエレスは極めて卓越した技術の上に19
世紀風のロマンティシズムを豊かに盛るタイプのピアニストで、根強い人気がある。このショパンとシューマンも、昔の大ピアニストの演奏を最新録音で楽しむような趣がある。
オラシオ・グティエレス(1948年-)は、ヴィルトゥオーゾの誉れ高いキューバ出身のピアニスト。
家族に連れられ13歳で渡米し、ロサンジェルスでセルゲイ・タルノフスキーに、後にジュリアード音楽学校に進学してアデール・マーカスに師事。
タルノフスキーはウラジミール・ホロヴィッツの旧師であり、マーカスは伝説のピアニスト、ヨゼフ・レヴィーンの門人だった。
その後は、カール・フリードベルクの門人ウィリアム・マセロスに師事している(フリートベルク自身がクララ・シューマンやブラームスの門下であった)。
1966年に、名高い「ヤング・ピープルズ・コンサート」でレナード・バーンスタインと共演して、アメリカのテレビ番組に初めて出演し、ムソルグスキーの《展覧会の絵》を弾いた。
1967年より市民権を得てアメリカ合衆国に帰化し、同じマセロス門下のパトリシア・アッシャーと結婚して、アメリカを生活と活動の拠点としている。
1970年にチャイコフスキー国際コンクールで銀メダルを獲得してから間もなく、あらゆる主要な演奏会で演奏し、世界中で旋風を捲き起こした。
グティエレスは、ロマン派的な奔放さと古典的な均斉感とを珍しく融合させた演奏で知られており、多くのピアノ愛好家から、20世紀後半で最大のピアニストの一人と看做されている。
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随分前の映像ですがプレヴィンとラフマニノフのピアノ協奏曲第3番やってます。バリバリやってます。
https://youtu.be/M6giLLa_5KU

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「ポウル・ルーザースの音楽第10集」
ポウル・ルーザース(b.1949):
交響曲第5番(2012-13) |
オラリー・エルツ(指揮)
デンマーク国立交響楽団 |
ポウル・ルーザースの再新作、交響曲第5番!
録音:2015年1月デンマーク放送新コンサート・ホール、[26:30]
DDD
Bridge レーベルが進めるルーザース・シリーズの最新盤。交響曲は第4番(第7
集、BCD9375)、第3番(第8 集、BCD9382)に続くリリース(因みに第1番はCHANDOS
から、第2番はDACAPO から発売になっている)。
ルーザースはデンマークの作曲家で作曲をカール・オーエ・ラムスセンに学んだ。多作家として知られ、オペラを筆頭にあらゆる種類の作品を書いている。作風は20
世紀のあらゆる潮流を吸収し折衷しているが、故国デンマークの大作曲家ニールセンのダイナミックな音楽作りが大きく影響していると思われる。またアメリカ東海岸流の新保守主義的な傾向も多分に含んでいる。
この交響曲第5 番は急緩急の伝統的な3 つの楽章から構成されているが、音響的に新しい試みが随所に仕掛けられている。 |
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「ハット・トリック〜喜びの庭」
ミゲル・デル・アギラ(b.1957):水面下(2013)
ドビュッシー:
フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(1915)
武満徹(1930-96):
そしてそれが風であることを知った(1992)
テオドール・デュボア(1837-1924):三重奏曲(1905)
ソフィア・グバイドゥーリナ(b.1931):
喜びと悲しみの庭(1980) |
ハット・トリック:
【エイプリル・クレイトン(Fl)
デイヴィッド・ワラス(Va)
クリスティ・シェイド(Hrp)】 |
録音:2014年12月、[59:41] DDD
ヴィオラ、フルート、ハープという編成は決してドビュッシーが史上初めてというわけではないが、ドビュッシーの作品があまりにも名曲であるため、これに触発されて多くの作品が書かれている。それぞれの作曲家が個性や自らの美学を発揮しており、聴きごたえ充分。
作曲家アギラはウルグアイ出身。「水面下」は南米先住民の音楽の要素を反映させたトロピカルで鳥の鳴き声も聴こえる楽しい佳品である。武満作品は晩年に書かれた名高い傑作。晩秋を思わせる静寂の中で澄み切った旋律が歌われる。
グバイドゥーリナはフランシスコ・タンツェの同名の詩に霊感を得て作曲されたシュールレアリスティックな美しい作品。音色への非凡なこだわりが感じられ、最後に詩が朗読される。
ハット・トリックはアメリカの若手によるアンサンブル。それぞれソリスト、オーケストラの首席奏者としても活動しながらアンサンブル活動を続けている。極めて質の高いアンサンブル。 |
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「4つの語り歌」
エベールト・ヴァスケス(b.1963):「白ユリ」
アーリーン・シエラ(b.1970):「ダリア」
レイ・リャン(b.1972):「バラ」
イルダ・パレデス(b.1957):「蜜の地(スミレ)」 |
スーザン・ナルッキ(歌)
パブロ・ゴメス(ギター)
アレック・カリス(ピアノ)
片岡綾乃(打楽器) |
録音:2015年3月29-31日 カリフォルニア州サン・ディエゴ、53'24
DDD
メキシコの小説家、ホルヘ・ヴォルピ(1968-)の書いた4
つの台本に、メキシコ人のエベールト・ヴァスケス(1963-)、ロンドン在住の米国人、アーリーン・シエラ(1970-)、中国生まれで米国で活動するレイ・リャン(1972-)、メキシコ生まれでロンドンで長く活動しているイルダ・パレデス(1957-)の4
人の作曲家が音楽をつけたもの。CD では室内オペラと紹介しているが、クラシックのジャンルで言えば歌曲のバラード(物語歌)に近い。歌詞英語訳あり。
このCD は打楽器奏者に片岡綾乃が参加しているでも注目される。片岡は東京芸術大学やエール大学音楽院を修了後、ニューヨークを中心に世界で活躍している。また現在はマサチューセッツ大学アマースト校の人類学美術学部の音楽舞踊分門の講師も務めている。歌が主役のCD
だが、片岡の鮮やかな打楽器捌きはいたるところで楽しめる。 |
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ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756):
室内楽作品集
(1)ソナタ 変ロ長調
(2つのヴァイオリンと通奏低音)DurG10
(2)ソナタ ト短調
(2つのヴァイオリンと通奏低音) DurG12
(3)ソナタ ホ短調
(2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音)
DurG14
(4)ソナタ イ短調
(2つのヴァイオリンと通奏低音) DurG11
(5)ソナタ ハ長調
(2つのヴァイオリンと通奏低音) DurG13 |
ルベル:
【イェルク=ミヒャエル・
シュヴァルツ(Vn)
カレン・マリー・マーマー(Vn)
リサ・ブラウダー(Va)
ジョン・モラン(Vc)
ドンソク・シン(Cemb) |
録音:2016年1月4-7日 コネチカット州ウィルトン、59'30
DDD
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756)といえば、バッハのゴルトベルク変奏曲にまつわる逸話で名前だけは有名である。
彼は優秀な鍵盤楽器奏者、作曲家だったものの、20
代で若くして亡くなったため名声を博するまでには至らなかった。残された僅かな作品はどうしても若書きに相当してしまうが、それでも独特の魅力も持っている。
これまでゴルトベルクの作品だけを収録したCD
は少なかったので、トリオ・ソナタなどを5 曲を収録したこのCD
は作曲家ゴルトベルクの実像に迫るものだ。
ルベルは北米を代表するバロック・アンサンブルの一つ。多数のCD
を出しており、BRIDGE レーベルではテレマンの協奏曲集(BRIDGE
9421)と2 枚のヴィヴァルディ(BRIDGE 9173、BRIDGE9377)が高評価を得ている。
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクって誰。
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハという作曲家の作品にその名をとどめることで有名になっているようだが、それはまあいい。
それよりもこの天を翔けるような天才。
ハイドンの5歳年上。
生きていれば音楽史に華々しく名を残したかもしれない天才が残した、極上の音楽。
わずか29歳でこの世を去った畢生の天才作曲家のすばらしい作品を味わってみてほしい。
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「リチャード・ワーニック(b.1934):作品集第3集」
(1)六重奏曲(2003)
(2)チェロと10 奏者のための協奏曲(1980)
(3)ピアノ三重奏曲(1994) |
(1)ロバート・ハンフォード(Vn)、
シェイラ・ハンフォード(Vn)
キース・コナント(Va)、
バーバラ・ハフナー(Vc)、
コリンズ・トライアー(Cb)、
アラン・チョウ(Pf)
(2)バーバラ・ハフナー(Vc)
ロバート・トレヴィーノ(指揮)
アンサンブル
(Cb、Vn、バスCl、Ob、Hr、
コントラFg、Trb、Trp、Perc、Hrp)
(3)グレゴリー・フルカーソン(Vn)、
バーバラ・ハフナー(Vc)、
ランバート・オーキス(Pf) |
録音:2009-2013年 [56:51] DDD
リチャード・ワーニックはボストン出身で1977
年にピュリッツァー賞を受賞、作品は北米、ヨーロッパで盛んに取り上げられている。作風はアメリカ東海岸の出身作曲家らしく、12
音技法を中心とした厳しい無調音楽で巨匠エリオット・カーターとの親密性を感じさせる。ギリシャ彫刻のようにくっきりと刻まれた美しい造型とひとつの作品にぎっしりと詰め込まれた多くの身振りと感情、ドラマが密度の高い時間を作り上げる。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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ROMEO RECORDS
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RON 7318-19
(2CD 1枚価格)
\2300 →\2090
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「ナディア・ライゼンバーグ、
室内楽のライヴと独奏私的録音集」
(1)ウェーバー:協奏大二重奏曲 変ホ長調Op.48
(2)モーツァルト:
ピアノ三重奏曲 変ホ長調K.498「ケーゲルシュタット」
(3)ベートーヴェン:
ピアノ三重奏曲 変ロ長調Op.11「街の歌」
(4)伝モーツァルト:パストラル組曲
(5)リスト:スペイン狂詩曲
(6)ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調Op.16
(五重奏曲の作曲家自身による編曲)
(7)ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番
イ長調 Op.81
(8)グラズノフ:ワルツ・アレグレット ニ長調Op.42-3
(9)ショパン:
ワルツ 変イ長調 Op.42,夜想曲夜想曲
嬰ハ短調 |
ナディア・ライゼンバーグ(ピアノ)
(1)(2)(3)
デイヴィッド・グレイザー(Cl)
(2)(3)デイヴィッド・ソイヤー(Vc)
(6)ブダペスト四重奏団員:
【ジャック・ゴロデツキー(Vn)
ボリス・クロイト(Va)
ミッシャ・シュナイダー(Vc)】
(7)ガリミール四重奏団:
【フェリックス・ガリミール(Vn)
矢島廣子(Vn)
ジョン・グレアム(Va)
ティモシー・エディ(Vc)】 |
好評のナディア・ライゼンバーグの秘蔵音源シリーズ!ブダペストSQやガリミールSQとの共演も!
録音:(1)(2)1963年3月8日 ニューヨーク、(3)1963年12月8日
ニューヨーク、(4)(5)1951年頃 私的録音、(6)1952年11月16日
ニューヨーク、(7)1980年11月21日 ニューヨーク、(8)(9)1951年頃
私的録音、153'10
Romeo Records で好評のナディア・ライゼンバーグ(1904-1983)の秘蔵音源シリーズ。新刊は室内楽曲が中心で、室内楽好き、ヴァイオリン・マニアも要注目の内容。
目玉はブダペスト四重奏団員と共演のベートーヴェンのピアノ四重奏曲
作品16 だろう。録音はあまり良くないが、演奏は極めて充実したもの。この作品16
のベートーヴェン自身によるピアノ四重奏曲版はあまり知られていないが、これだけの大物たちの手にかかると隠れた名曲であることを実感させられる。
フェリックス・ガリミール(1910-1999)と共演したドヴォルザークも素晴らしい。ウィーン生まれで後に米国に移住、ジュリアード音楽院とカーティス音楽院の名教師として高名なガリミールは、しかし録音があまり多くなく、この晩年の録音は貴重。ライゼンバーグ、ガリミール共に高齢ではあるものの、時に激しい熱をはらみ、時にベテランの味でじっくり歌い、感動的な名演になっている。ガラミアン門下生の矢島廣子が参加している。
1951 年頃の家庭での私的録音での小品は、リラックスした雰囲気が楽しめる。
なお1980 年録音のドヴォルザークはおそらくステレオ録音、但し左右の広がりには乏しい。
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<国内盤>

1/5(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
<メジャー・レーベル>
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SONY
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8898530539-2
(2CD)
\3000→\2690 |
クレメンティの交響曲!
ボルトン&ザルツブルク・モーツァルテウム管
クレメンティ:
1) 交響曲第1番ハ長調 WoO.32,
2) 交響曲第2番ニ長調 WoO.33,
3) 交響曲第3番ト長調 WoO.34「大国民交響曲」,
4) 交響曲第4番ニ長調 WoO.35 |
アイヴォー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 |
クレメンティは先駆的な重要性を持つ "ピアノフォルテの父"であり、演奏家、教師、出版社も経営する作曲家でありました。
しかし、ピアノのための作品に加えて、彼の手による交響曲は、ケルビーニのニ長調交響曲と並んで、イタリアの作曲家がウィーンで成功した偉大な交響曲のひとつでもありました。
これらの交響曲は一部が失われており、現在音楽学者ピエトロ・スパーダが補筆したものが一般的に演奏されています。カラフルで、キャラクター的で、雰囲気のあるこれらの重要な作品は、ハイドンの影響を示すだけでなく、オーケストラの豊かなベートーヴェンとシューベルトの影響を示しています。
第3番ではベートーヴェン風な力強さをもっており、イギリス国歌の旋律も使われています。
第4番ではクレメンティのシンフォニーへの本領が発揮された作品で、ニ短調部分に緊迫感が表れています。
アイヴォー・ボルトンはピリオド楽器演奏の成果を採り入れた演奏で、通奏低音にはフォルテピアノも加わり、テンポの良い音楽が炸裂させています。非常に明晰で引き締まった演奏で、これらの作品の素晴らしさを発見させてくれます。
【録音】2014年1月, ザルツブルク、モーツァルテウム大ホール
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8898541194-2
\2600→\2390 |
エイミー・ディクソン/Glass(フィリップ・グラス:作品集)
フィリップ・グラス:
1-3) ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(サクソフォン編曲版),
4-5) 映画『めぐりあう時間たち』より「モーニング・パッセージ」「逃避」,
6-8) ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲(サクソフォン編曲版) |
エイミー・ディクソン(サクソフォン)/
キャサリン・ミレッジ(ピアノ:1-5)/
マイケル・トムズ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(6-8) |
2017年1月に80歳をむかえる作曲家フィリップ・グラス。それを記念して、彼の作品を人気女流サックス奏者エイミー・ディクソンが演奏したアルバムです。
ソナタと協奏曲の両方とも、分散和音の連続。彼女はこの作品を愛してやまないので、サックスで演奏をしようと決意。驚異的なテクニックによって演奏を成功させています。
第2楽章での物悲しいメロディはピアニッシモで奏でられ、静けさの継続が微妙な心の揺らぎを表してしています。それはヴァイオリンのための原曲を超越し、サクソフォンのための作品へと同化し、さらに最高の作品に仕上がったと、すでにこの演奏は絶賛されています。
なお協奏曲(6-8)は、彼女のセカンドアルバム「エイミー・ディクソン、現代コンチェルトを吹く」(8869737679-2)に収録されているものと同音源です。
こんな感じです。可愛いだけじゃないです。
https://youtu.be/ZdUWPA_AX6o

《エイミー・ディクソン》
シドニー出身。6歳でサクソフォンを始め、16
歳にしてコンサート・デビューを果たしました。その驚くべき豊かな音色と並外れた音楽性で知られ、これまでにウィグモア・ホール、ロイヤルアルバート・ホール、シドニー・オペラハウスなど世界の檜舞台で、シドニー響、ウィー室
内管、フィルハーモニア管、ロンドン・フィルなどと共演してきています。
これまでに、ソニー・クラシカルより6 枚のCD
をリリースし、グラミー賞にもノミネート、ヒット・チャートの上位にランクインするなど、大きな反響を呼んでいます。
また、3枚目のアルバム「Dusk & Dawn」はイギリス最大の音楽賞ブリット・アワード2013
において、サクソフォン奏者としてのみならずオーストラリア人としても初となる、マスターカード最優秀ブレイクスルー・アーティスト賞を受賞する偉業を達成しています。
これ以前にも、英国王室賞を含む様々な賞を受賞。こうしたタイトルをもったサクソフォン奏者は彼女をおいてほかにいなく、英国クラシックFM
は“ 見逃せない才能”、独グラモフォン誌は“
異彩を放つプレイヤー” と評しています。サクソフォンのための新しいレパートリーの開拓にも深く関わっており、新作の委嘱や他楽器のための既存作品の編曲に常に取り組んでいる。セルマー社およびバンドレーン社(リード製造会社)のパフォーミング・アーティスト。また音楽以外の分野においても、オーストラリアこども音楽財団、英国王室主催の「プリンス・トラスト」、英国王室こども芸術財団の親善大使、英国の美容品ブランドRENスキンケアのアンバサダーを務めています。
【録音】1-5) 2016年10月, ロンドン、ハムステッド、
Air Studios, Lyndhurst Hall/6-8) 2008年5月,
ロンドン、カドガンホール
エイミー・ディクソンの小品集
Dusk And Dawn |

SONY
8872547957-2
\2400 |
エイミー・ディクソン(Sax)
Dusk And Dawn
フォーレ:『パヴァーヌ』,
マッテオ・サッジェーゼ:『ファリネッリ』,
ベッリーニ:『清らかな女神よ』,
ジェローム・カーン:『煙が目にしみる』,
トム・ウェイツ:『In The Neighbourhood』,
ニーノ・ロータ:『ラ・ストラーダ(道)』,
ピアソラ:『天使のミロンガ』,
ドビュッシー:『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』,
ホーギー・カーマイケル:『スカイラーク』,
ウォルトン:『やさしき唇にふれて、別れなん』,
ハリー・ウォーレン:『瞳は君ゆえに』,
ショパン:『夜想曲第2番』 |
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エイミー・ディクソン(Sax) |
シドニー生まれの女流サクソフォン奏者、エイミー・ディクソンのソニー・ミュージックへの3枚目のソロ・アルバム。
エイミーは7歳よりサックスを始め、16歳でデビュー。17歳でシドニー交響楽団と共演。18歳からロンドン、アムステルダムで学び、様々なコンクールで優勝。現在ヨーロッパを中心として独奏者として活躍。
また、フィリップ・グラスのヴァイオリン協奏曲をサクソオフォン用にアレンジして初演・録音するなど、サクソフォンのレパートリーの拡大にも熱心に取り組んでいます。
クラシックの名曲だけでなく、現代音楽、そしてこのアルバムに収録されたようなポピュラー作品から、サクソフォン奏者のための定番まで幅広く網羅しており、世界各国で高い評価を得ています。
超絶技巧のテクニックも完璧です。
【録音】 2012年, ロンドン、エンジェル・スタジオ
(デジタル:セッション)
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8898536529-2
\2600→\2390 |
パブロ・マルトス&アルベルト・マルトス/
ハイドン:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲集
ハイドン:
1) ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調Hob.
Vlla: 4,
2) ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調Hob.
Vlla: 1,
3) チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob. Vllb:
2,
4) チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob. Vllb:
1 より第2楽章 |
パブロ・マルトス(ヴァイオリン),
アルベルト・マルトス(チェロ),
アントニ・ロス=マルバ(指揮)
グラナダ市管弦楽団 |
スペインで今話題のマルトス兄弟によるハイドンの協奏曲アルバム。
ヴァイオリンの兄パブロは1977年グラナダ生まれ。グラナダ王立音楽院を卒業後、ユーディ・メニューインなどに学んだだけでなく、ラインハルト・ゲーベルやファビオ・ビオンディにバロック・ヴァイオリンも学んでいます。
バレンボイム率いるウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団のソリストにも迎えられています。
チェロの弟アルベルトは1981年生まれ。グラナダ王立音楽院を卒業後、数多くの室内楽アンサンブルと共演を行い、世界各地で絶賛をあびています。
2012年に兄弟でGarnati Ensembleを結成しています。この二人により、ハイドンの協奏曲を、新鮮な演奏で聴かせてくれます。
【録音】2016年6月, グラナダ、オーディトリアム「マヌエル・デ・ファリャ」

これは、いずれ出て来そうなブラームスの二重協奏曲の抜粋映像。
https://youtu.be/Qi5UVqC9tiE

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8898540374-2
\2600→\2390 |
フランチェスコ・グリッロ/ザ・フォー・シーズンズ
1) ヴィヴァルディ(フランチェスコ・グリッロ編):協奏曲集「四季」(全曲),
2) J.S.バッハ:(フランチェスコ・グリッロ編):
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV.1006より
「プレリュード」「ガヴォットとロンド」「ジーグ」 |
フランチェスコ・グリッロ(ピアノ) |
イタリアのピアニスト&コンポーザー、フランチェスコ・グリッロ。音楽に造詣の深い家庭に育ったグリッロは8歳からピアノを始め、11歳で作曲を始めるまでとなりました。
彼の憧れはショパンやリストであり、15歳で初めてのソナタを作曲、さらにその後ラフマニノフ、プロコフィエフなどのロシア系、さらにラヴェルなどのフランス系作曲家たちに影響を受け、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を卒業。ビル・エヴァンスやバド・パウエルなども好んで聴き、弾いていました。
彼のアルバムは、これまでの音楽とは異なり、クラシックの伝統を完全に学び自分のものにしたミュージシャンが、現代の音楽(ジャズ・インプロヴィゼーション)を織り交ぜた独特なもの。
この斬新なリリシズムと多彩なスタイルは、ポピュラー音楽に通じるクールさがあります。それにしてもこんな斬新で美しい音楽は、どうやったら思いつくのだろうか?
演奏技術もさることながら、その創造力にもただただ感心させられるアルバムです。
【録音】2016年8月, ミラノ

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<国内盤>
NUOVA ERA
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NE232-471
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3600+税 |
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
室内協奏曲と室内楽
〜イタリア18世紀、合奏曲の時代〜
《CDI:ヴィヴァルディの室内協奏曲》
ヴィヴァルディ:
①室内協奏曲 ト短調 RV 105
②ソナタ イ短調 RV86(bfl, fg, b.c.)
③室内協奏曲 ト長調 RVB 101(bfl,ob,
vn, fg, b.c.)
④室内協奏曲 ト短調 RV 107(bfl,ob, vn,
fg, b.c.)
⑤室内協奏曲 ト短調 RV 103(bfl,ob, fg)
⑥室内協奏曲 ヘ長調 RV 98「海の嵐」
(bfl,ob, vn, fg, b.c.)
《CDII:リコーダー作品さまざま》
コレッリ/ウォルシュ編:
①ラ・フォリア op.5-12 ②ソナタ ハ短調
op.5-5
③ソナタ ヘ長調 op.5-4
バルサンティ:④ソナタ ハ長調 op.1-2
ジェミニアーニ:⑤ソナタ ホ短調
ヴェラチーニ:⑥ソナタ 第6番 イ短調
※曲順は①④②⑤⑥③ |
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
(古楽器使用)
ジョヴァンニ・アントニーニ(bfl)
パオロ・グラッツィ(ob)
アルベルト・グラッツィ(fg)
エンリーコ・オノフリ(vn)
パオロ・ベスキ(vc)
ロレンツォ・ギエルミ(cmb/org)
ルーカ・ピアンカ(テオルボ) |
今やAlphaでも大活躍中の“イル・ジャル”最初期、大物名手しかいないメンバーの録音が国内盤流通で!
ヴィヴァルディやモンテヴェルディ、パレストリーナなど「古楽」と呼ばれる領域に幾多の巨匠が名をつらねた「音楽の本場」であり、彼らが生きた当時からある歴史的建造物が居並ぶ街並みを誇りながら、「作曲家が生まれた当時の楽器と奏法・唱法で」本質的な作品美を再現しようとする古楽復興のムーヴメントへの対応が遅れていたかに(少なくとも、諸外国からは)見えていたイタリア——
しかし、稀代の音楽性を誇る名演奏家を幾多輩出してきた場所、いったん古楽の感覚を養ったなら他を大きく引き離せるポテンシャルをみせて世界をおどろかす、そんな猛者たちが続々登場…
その最初期に「イタリアの古楽猛者あり」と世界を驚かせたのがイル・ジャルディーノ・アルモニコだったなら、その最初期の録音物を製作していたのは同国随一のCDレーベル、Nuova
Eraだったのです!
弦にオノフリ、鍵盤にギエルミ、管楽器にグラッツィ兄弟…と夢のような布陣で録音された最初期2作は、新体制で静かに活動継続しつつある同レーベルから復刻され、在庫確保ができることに——
メンバー表も含め日本語解説も充実させながら、国内仕様で発売です。
CD2はアントニーニの面目躍如なリコーダー曲集、こちらも今なお新鮮な名演です…! |
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NE232-891
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3600+税 |
豪華なるNuova Eraレーベルの軌跡
イタリア・バロック、名匠たちの器楽
ヴィヴァルディ:①室内協奏曲 ト短調 RV105
②同ヘ長調 RV98
モリナーロ:③リュートのための第10ファンタジア
ストラデッラ:④セレナータ「桟橋」序曲(シンフォニア)
ボンポルティ:⑤小協奏曲 変ロ長調⑥セレナータ
イ短調
フレスコバルディ:⑦聖体奉挙にさいして奏でるオルガンのためのトッカータ
コレッリ:⑧リコーダーによる「ラ・フォリア」
ランゼッティ:⑨チェロと通奏低音のための第8ソナタ
⑩同 第5ソナタ
カステッロ:⑪第10のソナタ
ジェミニアーニ:⑫ギター、チェロとチェンバロのための第3ソナタ
⑬同 第1ソナタ
スカルラッティ:⑭ソナタ ヘ長調 K 19
トレッリ:⑮トランペットを伴うソナタ G1
ポルポラ:⑯トリオ・ソナタ 第3番 ト短調
パスクィーニ:⑰さまざまな楽句によるフォリア
〜オルガンのための
プラッティ:⑱チェンバロ独奏のためのソナタ
作品2-2 |
アルティフィツィ・ムジカーリ、
アンサンブル・ピアン・エ・フォルテ、
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)
ガブリエーレ・カッソーネ(ナチュラルtp)
ルイージ・マンジョカヴァッロ(vn)
クラウディオ・ロンコ(vc)
ロレンツォ・ギエルミ(org/cmb)
ラウラ・アルヴィーニ、
ディアーナ・ペテック(cmb)
パウル・バイアー(リュート)
アンドレーア・ダンドーロ(g) |
Nuova Eraレーベルの軌跡は、古楽復興の重要な足跡。
1セットで全貌を概観できる2枚組、解説付でどうぞ!
そんなイル・ジャルディーノ・アルモニコを世界に送り出したNuova
Eraは、1985年にイタリア初のCDレーベルとして発足。当時はまさに「イル・ジャル」の結成直後、オランダや英国で学んだ古楽奏メたちが続々イタリアに戻ってきて古楽器演奏の理念を地元でも養いはじめた頃で、そのムーヴメントはやがて広報のうまいフランスやドイツのレーベルを通じて世界に発信されてゆくのですが、Nuova
Eraにはそうした彼らの心意気を「同じ言葉と心」でいちはやくキャッチしながら制作されていた名録音も少なくありません。
ここに日本発売となるアンソロジー(とはいっても楽章単位ではなく基本的にすべて「全楽章収録」でのセレクション)は、そうしたレーベルの美質が最大限に生きた内容——イタリア音楽上に居並ぶ「名前だけが知られていた、聴きたかった作曲家」に、凄腕の演奏ではじめて触れさせてくれた名盤からのトラックばかりが続々!
エンジニアリングの理念が安定する前ゆえ音の感じはトラックごとにやや違いますが、2005年に亡くなったアルヴィーニの酔疚なチェンバロや誰よりも早くから安定した音使いで聴き手を魅了してきたナチュラル金管のカッソーネのトレッリなど、思わぬ貴重な録音も…作曲家紹介つきでイタリア音楽jを概観できる日本語解説も添付しての発売となります。ご注目下さい!
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