≪第91号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 2017/3/28〜
3/31(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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APARTE
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セーゲルスタムの弟子!新星ロベルト・フォレス・ベレス
つややかで透明な弦楽オーケストラで魅力倍増のシベリウス
(1)チャイコフスキー:弦楽セレナードOp.48
(2)シベリウス:弦楽四重奏曲ニ短調「親愛なる声」Op.56
(弦楽オーケストラ版) |
ロベルト・フォレス・ベレス(指揮)
オーヴェルニュ管弦楽団 |
録音:2016年5月3-6日/オーヴェルニュ管弦楽団施設(クレルモン=フェラン)/60’
00”
今年のフォルジュルネ音楽祭にも来日が予定されているベレスとオーヴェルニュ管弦楽団の最新アルバム。
チャイコフスキーの弦楽セレナードは2015年12
月の来日公演でも披露され、その華やかな演奏が評判となりました。
スペイン人ながらヘルシンキのシベリウス・アカデミーでセーゲルスタムに指揮を学んだベレスにとり、シベリウスの弦楽四重奏曲は十八番の作品。弦楽オーケストラでの演奏により、つややかで深い響きがまさに北欧調。聴き惚れさせられます。

今までいやというほど聞いてきたチャイコフスキーの「弦セレ」がまるで生まれ変わったように、清らかに爽やかに蘇る。
なんという美しさ!なんというみずみずしさ!
生き生きとつややかに、今生れ落ちたような音楽。
そして後半は天才ペッカ・クーシスト編曲によるシベリウス「親愛なる声」。
抑えても抑えてもこぼれてくるその哀しみ、その情愛。
新星ロベルト・フォレス・ベレスの才能とオーヴェルニュ管の上品なうまさに惹かれる極上の1枚。
ロベルト・フォレス・ベレスの「英雄」がちょっと聴けます!
https://youtu.be/7XzzqnIavaA
その表情の豊かさは師匠譲りか!?
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CHALLENGE CLASSICS
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CC 72732
(SACD HYBRID)
\2600 →\2390
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若いパワーみなぎるプロコフィエフ。
ガフィガンの溌剌とした快演!
プロコフィエフ:
(1)交響曲第1番ニ長調 Op.25
(2)交響曲第5番変ロ長調 Op.100 |
ジェイムズ・ガフィガン(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管 |
録音:(1)2015年6月8-11日、(2)2014年6月10-14日/ヒルフェルスム、MCOスタジオ5/58’33’’、Stereo、Multichannel、DSD
第3・4 番(CC-72584)、第6・7 番(CC-72714)に続く、ガフィガンのプロコフィエフ交響曲全曲録音シリーズ第3
弾。第1 番と第5 番を収録しています。
『古典交響曲』の名で知られる第1 番はプロコフィエフ26
歳の時の作品。ハイドンを思わせるシンプルにしてユーモラスな筆致を軸に、プロコフィエフならではの機転の利かせた、明るい皮肉と風刺に満ちた愉しい音楽です。
53 歳の時に書かれた第5 番は当時の戦争から影響を受けた内容で、作品番号100
ということもあり記念碑的な意味を持っています。プロコフィエフの交響曲中、最も高い人気を誇る名作であり、第3
楽章の悲劇的な盛り上がりと天から降るような美しい旋律が特に印象的です。
ジェイムズ・ガフィガンは1979 年ニューヨーク生まれ。サンフランシスコ響の准指揮者、クリーヴランド管のアシスタントを務めるなどしてアメリカの一流オケに関わり、2004
年のショルティ国際指揮コンクールで優勝。現在ルツェルン交響楽団の首席指揮者を務めながら、世界中のオーケストラを指揮している逸材です。若い世代ならではの巧みなリズムの扱いが特徴で、プロコフィエフのアヴァンギャルドな作風にも非常にマッチした演奏を聴かせてくれます。
5番の練習風景とインタビューも。オケは違いますが。
https://youtu.be/eL7U88b6SDc
旧譜
ガフィガンのプロコフィエフ第1弾 |
CC 72584
(SACD HYBRID)
\2600
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ガフィガンの真骨頂。
こんなにリズミカルなプロコフィエフがあったとは!
プロコフィエフ:
(1)交響曲第3番ハ短調Op.44
(2)交響曲第4番ハ長調Op.47(原典版) |
ジェイムズ・ガフィガン(指揮)
オランダ放送フィル |
録音:2013年11月5-6日①、2014年5月6-8 日②/MCOスタジオ5(ヒルフェルスム)/multichannel、57’
42”
SACD ハイブリッド盤。ルツェルン交響楽団の首席指揮者を務めるかたわら、世界中のオーケストラに客演して注目されるアメリカの若手ジェイムズ・ガフィガンが、プロコフィエフの交響曲に挑戦しました。
プロコフィエフの交響曲第3 番は1928 年の作で、歌劇「炎の天使」の素材が用いられています。プロコフィエフの魅力が最もあふれるアヴァンギャルド時代のもので、さながら今日のパンクロックのような過激さと生命力に満ちています。2
年後の交響曲第4 番は、ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」、ルーセルの交響曲第4
番、ヒンデミットの「弦楽と金管のための協奏音楽」とともにボストン交響楽団50
周年記念として委嘱された作品。バレエ音楽「放蕩息子」の素材が用いられていますが、交響曲第3
番のような過激さが大分薄れてシンプルな印象を受けますが、当時「プロコフィエフ調」を期待していた聴衆をがっかりさせたといいます。そのためソ連帰国後の1947
年に大改訂を施し、25 分のものを40 分の大作にしてOp.112
という番号を与えました。今日演奏されるのは改訂版が多いですが、オリジナル版はモーツァルトを思わす煌めきと簡潔さで、はるかに新鮮と言えます。
ガフィガンの演奏でまず驚かされるのは、はつらつとしたリズム感。プロコフィエフの音楽に最も必要なもので、作品をより魅力的に見せてくれます。本物ののプロコフィエフ指揮者の出現で、他の作品も非常に待ち遠しい限り。
ジェイムズ・ガフィガンは1979 年生まれ。2004
年のショルティ国際指揮コンクールで優勝したのを皮切りに、世界の名だたるオーケストラと演奏。2011
年には「ボエーム」でウィーン国立歌劇場デビュー、その後も「ドン・ジョヴァンニ」で再登場、さらにグラインドボーンでも指揮するなど、オペラでも世界にその名を着実に広めています。
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CC 72714
(SACD HYBRID)
\2600
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ガフィガンによるプロコフィエフ第2弾は
交響曲第6&7番
プロコフィエフ:
(1)交響曲第6番 変ホ短調Op.111
(2)交響曲第7番 嬰ハ短調Op.131「青春」 |
ジェイムズ・ガフィガン(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 |
快活で溌剌としたリズム感!ガフィガンによるプロコフィエフ第2弾は交響曲第6&7番!
録音:(1)2015年6月8-10日、(2)2012年10月29-31
日/MCOスタジオ5(ヒルフェルスム)/DSD、マルチチャンネル、72’
53”
SACD ハイブリッド盤。
ルツェルン交響楽団の首席指揮者を務めるかたわら、世界中のオーケストラに客演して注目されるアメリカの若手ジェイムズ・ガフィガン。CHALLENGE
CLASSICS レーベルからのプロコフィエフ第2
弾は交響曲第6 & 7 番です。
交響曲第6 番 変ホ短調Op.111 は3 つの楽章(第1
楽章−アレグロ・モデラート、第2 楽章−ラルゴ、第3
楽章−ヴィヴァーチェ)からなります。第2 楽章は哀愁に満ちたロシア的な旋律を使用しているのに対し、フィナーレはまるでハイドンを想わせる快速調の作品です。交響曲第7
番 嬰ハ短調Op.131 はプロコフィエフ自身「青春交響曲」と呼び、甘美な旋律とともにスタイルや書法も簡明な作品です。
ガフィガンの演奏でまず驚かされるのは、溌剌としたリズム感です。プロコフィエフの音楽に最も必要なもので、作品をより魅力的に見せてくれます。本物のプロコフィエフ指揮者の出現と言えましょう。交響曲第3&4
番(原典版)を収録したディスク(CC 72584)とあわせてお楽しみください。 |
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ジェームズ・ガフィガン、ルツェルン響を率いてのドヴォルザーク |
仏HM
HMC 902188
\2700
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ジェームズ・ガフィガン&ルツェルン響
ドヴォルザーク(1841-1904):
1-4. 交響曲第6番 ニ長調 op.60 B112
5-9. 組曲「アメリカ」 イ長調 op.98B B190
(原曲:ピアノ独奏曲/作曲者自身による管弦楽編曲) |
ジェームズ・ガフィガン(指揮)
ルツェルン交響楽団 |
若手注目指揮者、ジェームズ・ガフィガン、ルツェルン響を率いてのドヴォルザークの登場
アメリカの若手指揮者ジェームズ・ガフィガン。ルツェルン交響楽団とのHMF
第2 弾は、ドヴォルザーク。ブラームスやベートーヴェンの影響も強く感じられる、ロマン色濃厚な第6
番。ガフィガン率いるルツェルン響の面々の活き活きとした表情が印象的な好演。第3
楽章のフリアントの激しいリズムもきまっています。
組曲「アメリカ」はもとはピアノ作品。「アメリカ」という副題は最近になってつけられたものです。1894
年春に作曲され、翌年、ドヴォルザークが祖国に戻る直前に管弦楽用に編曲されました。アメリカ先住民とアフリカ系アメリカの音楽といった素材を、ボヘミアのアクセントで巧みに味付けし、非常に親しみやすい組曲となっています。
ルツェルン交響楽団は、1806 年に創立されたスイス最古のオーケストラ。現代音楽演奏でも非常に高い評価を得ており、これまでにもグバイドゥーリナやシチェドリン、ファジル・サイ、デュサパンやダルバヴィー、リームなどに作品を委嘱して演奏もしています。
ジェームズ・ガフィガンは、1979 年生まれのアメリカの指揮者。2004
年のショルティ国際指揮コンクールで優勝したのを皮切りに、世界の名だたるオーケストラと演奏、2011/12
のシーズンからルツェルン交響楽団の首席指揮者、およびオランダ放送フィルや、ケルン・ギュルツェニヒ管などで首席客演指揮者を務めています。2011/12
には「ラ・ボエーム」でウィーン国立歌劇場デビュー、その後も「ドン・ジョヴァンニ」(2012/13)
で再登場、さらにグラインドボーンでも指揮するなど、オケ作品のみならずオペラ作品でも世界にその名を着実に広めています。リームの作品集(HMC
902153)でも高い評価を得ており、緻密な指揮ぶりが光ります。

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CHEMINS DU BAROQUE
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CDB 006
(4CD)
\4800
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16、17 世紀のポーランド作曲家による宗教声楽作品
Salve Festa Dies
[CD1] ミコワイ・ツェレンスキ:Outus de
Polonia
[CD2] マルチン・ミエルチェフスキ:Virgo
prudentissima
[CD3] カスパー・フォースター:Un novateur
a Gdansk
[CD4] Vari concerti sacri |
エティエンヌ・メイヤー(指揮)
レ・トラヴェルセ・バロック |
知られざるポーランドの古楽をたっぷり収録した4枚組アルバム
録音:[CD1]2013年/59’39’’、[CD2]2010年/67’37’’、[CD3]2014年/67’56’’、[CD4]2015年/66’56’’
16、17 世紀のポーランド作曲家が書いた宗教声楽作品を収録した珍しいセットです。
当時のポリフォニー音楽最先端の声楽書法が詰まった美しい作品ばかりで、古楽マニアにはたまりません。
CD4 は複数の作曲家の小品をまとめたアルバムになっており、器楽も活躍。
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HMF
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マティアス・ゲルネ(バリトン)
シューマン(1810-1856):「孤独」〜歌曲集
・「私のばら」「出会いと別れ」「牛飼のおとめ」
「孤独」「重苦しい夕べ」
「レクイエム」(‘6つの詩とレクイエム’op.90より)
・「世捨て人」 op.83-3(3つの詩より)
・「はすの花」「君は花のごとく」「孤独な涙よなぜ?」
(‘ミルテの花’op.25より)
・「天は一滴の涙を落とし」Op.37-1
・「僕の美しい星よ」op.101-4
・「夜の歌」op.96-1
・「夕べの空は荒れて」「秘密の失踪」「秋の歌」
「森との別れ」「戸外へ」(‘6つの歌’op.89より)
・「夕べの歌」op.107-6 |
マティアス・ゲルネ(バリトン)
マルクス・ヒンターホイザー(ピアノ) |
世界のバリトン、ゲルネ最新盤、シューマンの深遠なる世界を歌う
録音:2015年3月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
シューベルト・エディション(HMX 2908750/
KKC 8663)でも、リート奏者としての地位をあらためて世界に知らしめたゲルネが、シューマンの歌曲から19
作を録音しました。
シューマンの結婚の年(1840)に作曲された‘ミルテの花’
は幸福感に満ち、レーナウ(1802-1850)への追悼として書かれた‘6
つの詩とレクイエム’ op.90(1850)の歌曲には暗い絶望が漂うなど、シューマンの歌曲には、その時々の心の状態が色濃く反映されており、しかもどれも高い芸術性をほこっています。
ゲルネはシューマンの生涯をたどるような示唆に富んだプログラムを通じて、シューマンの歌曲の世界を掘り下げています。そして完璧なコントロールに圧倒されます。
ザルツブルク音楽祭の音楽監督も務めるピアニスト、ヒンターホイザーがゲルネの歌の世界をさらに深みのあるものにしています。
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仏HMを代表するシュタイアーとメルニコフがフォルテピアノで連弾!
シューベルト:ピアノ連弾作品集(1台4手のための)
・幻想曲 へ短調 op.103 D940
・4つのレントラー D814
・2つの性格的な行進曲 D886より
アレグロ・ヴィヴァーチェ ハ長調
・創作主題による8つの変奏曲 変イ長調 op.35
D813
・6つの大行進曲より ロ短調 op.40-3 D819
・ポロネーズ ニ短調 op.61-1 D824
・ロンド イ長調 op.107 D951 |
アンドレアス・シュタイアー&
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ) |
シュタイアー&メルニコフ、二人の稀有な才能がシューベルトにあてる新たな光
フォルテピアノ/Graf by Christopher Clarke
録音:2015年3月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
シュタイアーとメルニコフ、なんとも豪華な二人の名手による、シューベルトの連弾作品集の登場です。
ヨーロッパでは、一晩の演奏会で、シュタイアーがチェンバロでバッハの平均律を、そしてメルニコフがピアノでショスタコーヴィチの24
の前奏曲とフーガを演奏するといった試みも行われており、ふたりのデュオはいまや世界が注目するところです。
19 世紀、ピアノ連弾のための作品は人気があり、出版社はシューベルトに連弾作品を書くようしつこく依頼しました。短い生涯の間に、シューベルトは1
台4 手のための作品を少なくとも32 のこしています。その曲想はレントラーや行進曲など様々で、最晩年に作曲された「創作主題による8つの変奏曲」、「幻想曲」(D940)、「ロンド」(D951)
の3 作品はとりわけ傑作として今も愛されています。
二つの稀有な才能によるデュオは、行進曲では知的な抑制感を保ちながら、遊び心も満載。幻想曲では、素晴らしい演奏もさることながら、フォルテピアノのペダルが織りなす響きの迫力に驚かされます。
最後に収録された最晩年の作のロンドは、優しさときらめきに満ちています。シューベルトの心の闇にどっぷり浸かるというよりも、二人の才能がシューベルトに新たな光を与えたような、希望を感じさせられる演奏となっています。

シュタイアーといえば「ディアベッリ」や「ゴールドベルク」のすばらしい演奏がありますが、
シュタイアー伝説の始まりとなった世紀の迷・名演「トルコ行進曲」も一度聴くと二度と忘れられません・・・
でもこの演奏を収録するHMC 901856が廃盤になってお嘆きの皆さま
大丈夫、この2枚組になって再登場してます!でも限定盤なのでお早めに〜 |
HMG 508388
(2CD)
\2600
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アンドレアス・シュタイアー
W.A.モーツァルト:ピアノ作品集
[CD1](旧品番:HMC 901815)
組曲ハ長調K.399(385 i),
ジーグ(小さなジーグ)ト長調K.574,
ソナタ第4番変ホ長調K.282,
グルックの歌劇『メッカの巡礼』の「われら愚かな民の思うは」
による10 の変奏曲ト長調K.455,
幻想曲ハ短調K.475,ソナタ第14 番ハ短調K.457
[CD2](旧品番:HMC 901856)
ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330,
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」,
ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332 |
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アンドレアス・シュタイアー
(フォルテピアノ) |
シュタイアーによる、あの伝説のトルコ行進曲を含むモーツァルトの名盤がお買得セットになって再登場!!
[CD1]録音:2003年3月/ケルン/使用楽器:1785
年製ヴァルターモデル;1986年モニカ・メイ製作によるコピー
[CD2]録音:2004年3月/使用楽器:1785 年頃のウィーン、アントン・ワルター製フォルテピアノのコピー 1986年、マルブルク、モニカ・メイ作製
ソロに協奏曲に室内楽に、その芸と才気にますます磨きがかかっているシュタイアー。ハルモニアムンディからリリースした、伝説の「トルコ行進曲」を含むモーツァルト作品集がお買得2
枚組になって再登場です!打楽器の効果を生むペダルはついてない楽器なのに、そのショッキングな演奏と音色、即興性に誰もがびっくりした名盤です。
シュタイアー伝説の始まりともいえるトルコ行進曲を始め、シュタイアーの鬼才ぶりが遺憾なく発揮されている魅惑のモーツァルトの世界が繰り広げられています!
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どういうわけかソロ録音が少ないメルニコフ、そのすさまじい打鍵とリズム感覚が話題となったプロコフィエフ
とくに第6番はすごい |
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プロコフィエフのピアノ・ソナタから
音楽を引き出したメルニコフ
プロコフィエフ:
(1)ピアノ・ソナタ第2番ニ短調Op.14
(2)ピアノ・ソナタ第6番イ長調Op.82
(3)ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調Op.84 |
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ) |
録音:2014年7月8-10日、2015年8月3-5日/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/68’
00”
ショスタコーヴィチの「24 の前奏曲とフーガ」や協奏曲で神業を聴かせたメルニコフがプロコフィエフのソナタに挑戦しました。ロシア・ピアノ音楽史上の名作だけに、メルニコフがどう解釈するのか興味が募ります。
もともとメルニコフの敬愛するリヒテルの十八番として、いくつか残る録音は今日も決定盤とされている作品ばかり。
メルニコフの解釈は、リヒテルゆずりの辛口な解釈ながら、リヒテルのような骨太さよりは繊細で、プロコフィエフのうつろいやすい気分を絶妙に表現しています。まさに21
世紀風プロコフィエフ演奏と申せましょう。
プロコフィエフが通称「戦争ソナタ」(ピアノ・ソナタ第6
〜第8 番)を作曲したのは第2 次世界大戦中の1939-44
年での厳しい状況下で、主に疎開先で書かれましたが、中央でない干渉のなさゆえか、プロコフィエフ本来の才気と天才性が輝きをみせています。
プロコフィエフの作曲当時、メルニコフの祖父母の作曲家ニコライ・チェンベルジとザーラ・レーヴィナはすぐ近くにおり、まさに誕生に立ち会っていました。そうした遺伝子上のつながりも、演奏に思い入れを増しているように思える凄さです。 |
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LA MUSICA
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天国的な美しさを満喫できるパスカルのシューバルト
シューベルト:
(1)ピアノ・ソナタ第23 (21) 番変ロ長調D.960
(2)ピアノ・ソナタ第16 (14) 番イ短調D.784 |
ドニ・パスカル(ピアノ) |
録音:2016年7月4-6日/ボン・セクール教会(パリ)/65’
04”
1961 年生まれのフランスのベテラン・ピアニスト、ドニ・パスカル。これまでリストやショパン、さらにはジェラール・プーレと共演したショーソンのディスクがありましたが、今回満を持してシューベルトに挑戦。
パスカルはピエール・サンカン、ジャック・ルヴィエ、レオン・フライシャー門下で、2010
年からはリヨン音楽院、2011 年からはパリ音楽院で教鞭をとっています。清潔かつエスプリあふれる演奏で、フランス・ピアニズムを堪能させてくれます。
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NAIVE
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NAIVE、まだ生きていたか!?
アレッサンドリーニ(指揮)&コンチェルト・イタリアーノ
モンテヴェルディ:夜〜恋人たちと兵士たちの物語 |
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)
コンチェルト・イタリアーノ |
1. シンフォニア(「オルフェオ」第3幕より)
2. ‘今天と地が’ hor che’l ciel e la
terra
(マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
3. ‘こうしてただひとつの純粋で力強い源から’cosi
sol d’una chiara fonte viva
( マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
4. シンフォニア(マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
5. 「タンクレディとクロリンダの戦い」(全曲)
6. ラメント‘私は悲しみと苦悩のただなかに生きるだろう’vivro
fra i miei tormenti e le mie cure
(マドリガーレ集第3巻より)
7. ‘しかしいずこに、ああ、悲しいかな’ma
dove, oh lasso me!
(マドリガーレ集第3巻より)
8. ‘私はあなたがいるところに行くだろう’ io
pur verro la dove sete(マドリガーレ集第3巻より)
9. シンフォニア「ウリッセの帰郷」より
10. ニンファの嘆き‘フェーブスはまだ’lamento
della ninfa: non havea febo ancora recato
al mondo il di
(マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
11.‘おお愛よ、と彼女は言った’ amor -
dicea
( マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
12.‘そうして怒りが爆発し’si tra sdegnosi
pianti
(マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
13.‘星の光で’al lume delle stelle(マドリガーレ集第7巻よりコンチェルト)
14. シンフォニア「ウリッセの帰郷」(第1幕)より
15 ‘さようなら、美しいフロリダ’a dio,
florida bella( マドリガーレ集第6巻より)
16 シンフォニア(マドリガーレ集第7 巻より)
17 ‘ここにざわめく波’ecco mormorar l’onde(マドリガーレ集第2
巻より)
18 ‘日が東にのぼるとき’(「音楽の諧謔」より) |
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)生誕450
周年
アレッサンドリーニ2016 年新録音、モンテヴェルディの聴きどころが凝縮された1
枚
録音:2016年4月/ナポリ、レアル・テアトロ・ディ・コルテ/68’00
2017 年は、クラウディオ・モンテヴェルディ生誕450
周年にあたります。
アレッサンドリーニはこれまでにモンテヴェルディのマドリガーレやオペラ(オルフェオ)などを多数録音しており、手兵コンチェルト・イタリアーノとともに、モンテヴェルディの第一人者的存在といえるでしょう。
このアルバム「夜〜恋人たちと武人たちの物語」は、モンテヴェルディの有名なマドリガーレからの聴きどころを集めたもの。
モンテヴェルディがマドリガーレにちりばめた、今聴いても刺激的な不況和音や、美しい器楽アンサンブルなど、モンテヴェルディの魅力を存分に味わうことのできる1
枚です。
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活動停止を伝えられるNAIVE、先日も新譜が出たが、今回もビッグアイテムが登場。
レーベル自体は存続しているらしいので、販売権が残っている録音だけかろうじてリリースされるのか?
録音は昨年4月。
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=アレッサンドリーニ来日情報=
モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」
6 月3 日 神奈川県立音楽堂
6 月5 日 武蔵野市民文化会館

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RUBICON
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ピリスも認めた逸材ジュリアン・ブローカル、デビュー
ショパン:
・前奏曲op.28(全24曲)
・ソナタ 第2番 変ロ短調 op.35 |
ジュリアン・ブローカル(ピアノ) |
録音:2016年
「詩情のセンス、エネルギーと抑制、構造の深い理解と真の音色・・・彼がみせるこれらの資質はとても稀有なものです」(ピリスの言葉)。
1987 年アルル生まれ、アルフレード・コルトー音楽院に学び、2013
年からピリスのもとでさらなる研鑚を積むジュリアンのデビューCD。ジュリアンはピリスとの共演のほか、ショパン・フェスティヴァルをはじめ、アメリカでも演奏会を開催している逸材。
ショパンの前奏曲の1 曲1 曲の世界をくっきりと描き、ソナタ第2
番でも、激情におぼれることなく、すべての要素をくっきりと響かせながらショパンの世界を見事に体現しています。 |
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Love’s Philosophy ブライアン・ノウエルズ(b.1946):
作品集
・ギター協奏曲「アンダルシアの幻影」
(ギターとオーケストラのための)
・ポコ・ロンド(ギター・ソロ)
・「詩的なセレナード」から8つの歌(声とギターのための)
・やさしい別れ(ギターとオーケストラのための) |
クレイグ・オグデン(ギター)
デイヴィッド・アンガス(指揮)
オペラ・ノース・オーケストラ
ジェームス・ギルクリスト(テノール) |
オーストラリアの名ギター奏者クレイグ・オグデン
録音:2016年
オーストラリアの名ギター奏者、クレイグ・オグデン。時に力強く、時に繊細に響く変幻自在の音色が魅力です。
今回RUBICON からリリースされるのは、オグデンが奏でる、ベルファスト生まれの作曲家、ブライアン・ノウエルズの作品集。ノウエルズの息子もギター奏者であることから、ノウエルズにとってギターは特別な楽器。1
曲目の協奏曲は、ロマンティックでスペインの情熱に満ちています。
ポコ・ロンドはクレイグのために書かれた超絶技巧の作品。ほかにもシェイクスピアやバイロンらの詩に付曲された8
つの歌(テノールのジェームス・ギルクリストが参加)など、聴きやすい作品が並びました。 |
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ビフォー・ジ・エンディング・オブ・ザ・デイ
1. Skempton: Ave Virgo sanctissima
2. Wilberforce: Preces
3. Martin: Te lucis ante terminum
4. Jackson: Te lucis ante terminum
5. Briggs: Psalm 121: I will lift up mine
eyes
6. Goodenough: Psalm 133:
Behold how good and joyful a thing it
is
7. Jackson: A Hymn to God the Father
8. Chapple: Safe where I cannot lie yet
9. Holloway: Splendour of the Father’s
Glory
10. Burton: Magnificat
11. Young: The Lord’s Prayer
12. Phibbs: Salve Regina
13. Jackson: Ave Maria
14. Treseder: O Virgo splendens
15. Wilberforce: My Soul, there is a country
16. Bednall: Fanfare - Processional |
ジ・エクソン・シンガーズ合唱団
ジョナサン・ヴォーン(オルガン)
リチャード・ウィルバーフォース(指揮) |
50年の歴史を持つ合唱団の新たな1歩を記念する1枚、聖歌の新たな祭典
2016 年、創立50 周年を迎えたジ・エクソン・シンガーズ合唱団。1966
年7 月30 日、イングランドで開催された第8
回FIFA ワールドカップで、イングランドが優勝した日に産声を上げた合唱団は、タリス、バード、ペルゴレージやブラームスのレクイエムから、今を生きる作曲家たちへの委嘱も積極的に行っています。
50 周年の節目にあたり、彼らが礼拝で演奏するためにこれまでに新たに書かれた作品の数々を録音。あらたな1
歩を踏み出します。 |
AVIE
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AV 2374
(2CD/特別価格)
\3800
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レイチェル・バートン・パイン
ベル・カント・パガニーニ 〜
パガニーニ:24のカプリースと他の無伴奏ヴァイオリン作品集 |
レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン) |
パイジエッロの歌劇《水車小屋の娘》からの「虚ろな心」による序奏と変奏
ト長調 Op.38/
24のカプリース Op.1/驚異の二重奏曲 Op.6
《デュエット・フォー・ワン》/
別れのカプリース Op.68/
レイチェル・バートン・パイン:
ニュージーランド国家《神よニュージーランドを守り給え》による序奏、主題と変奏 |
アメリカのカリスマ、バートン・パイン第3弾!歌心溢れるパガニーニ・アルバム!
☆ビルボート・チャートのトップ・ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パイン!
☆超絶技巧だけでなく、"歌心"に焦点をあてたパガニーニ・アルバム!
1995年の列車事故による大怪我から復帰を果たし、バロックからへヴィメタを自らのフィールドとしてジャンルにとらわれない活発な活動を展開していているアメリカの女流ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パイン。
1993年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールでは特別賞(レナート・デ・バルビエーリ記念賞)を受賞したバートン・パインのアヴィー(AVIE)第3弾は、「ベル・カント・パガニーニ」と題された、華麗なるパガニーニ・アルバム。その名の通り、パガニーニの超絶技巧だけでなく「ベル・カント(美しい歌)」にも焦点を当て、24のカプリースに無伴奏ヴァイオリンのための小品をカップリング。
ラスト・トラックには、パガニーニにインスパイアされて書いたニュージーランド国家の主題に基づく自作曲も収録。
使用楽器は、パガニーニ自身が使用した楽器と同年代の、1742年製グァルネリ・デル・ジュス
“ex-Bazzini, ex-Soldat”。
録音:2015年8月31日−9月3日、5日&2016年11月28日−29日、12月1日−2日、セント・ポール・キリスト連合教会(シカゴ)

旧譜から
こんなに温かく優しく
レイチェル・バートン・パイン
ヴァイオリン・ララバイ
天才美人ヴァイオリニストとして脚光を浴びながら大事故に巻き込まれ、一命は取り留めたものの片足を失うという悲劇に見舞われたバートン・パイン。
その後少しずつ少しずつ活動を再開。今では、昔とは違う本格的アーティストして新たな感動を我々に与えてくれるようになった。
・・・音楽に不思議な穏やかさと優しさがあるのだ。それは苦悩を乗り越えた彼女だからこそたどり着けた安らかな境地か。
このアルバムはおそらく最近授かったわが子に捧げたもの。有名なブラームスの「子守歌」で幕を開ける優しいアルバム。
「子守歌」ばかりを集めたアルバムというのは今までもなくはなかったけれど、こんなに温かく優しく、同時に芸術的にも価値の高いアルバムというのは初めて。
有名曲をきちんと押さえつつ、どこから見つけ出してきたか、知られざる美しい作品を散りばめ、聴くものをゆりかごにいざなう。今の彼女だから創り上げることができた、愛情にあふれたすばらしいアルバムである。
おそらく生涯で何度も手に取ることになるであろう、そういう1枚。
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VIVAT
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歌曲の100年 Vol.2 〜 1820年−1830年
シューベルト:
ブルックにて D.853、春に D.882、ヘリオポリスI
D.753、
ゴンドラの舟人 D.808、消滅 D.807/
グリンカ:
教えて, なぜ?、理由なく私を誘わないで、私のハープ/
シューマン:憧れ WoO.121/
メンデルスゾーン:5月の恋の歌 Op.8-1/
ニデルメイエール:湖/
レーヴェ:魔王 Op.1-3、オルフ殿 Op.2-2/
ベッリーニ:
マリンコニア, やさしいニンファ、喜ばせてあげて、
お行き, 幸せなバラよ/
シューベルト:
エレンの歌I D.837、エレンの歌II D.838、
エレンの歌III(アヴェ・マリア)D.839、
冬の夕べ D.938、鳩の便り D.957-14 |
アヌシュ・ホブハニシャン(ソプラノ)
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
ロビン・トリッチュラー(テノール)
ルイス・ゴメス(テノール)
クリストファー・マルトマン(バリトン)
マルコム・マルティヌー(ピアノ) |
壮大な歌曲のアンソロジー・プロジェクト、豪華歌手陣による「歌曲の100年」第2弾!
☆1810年から1910年までの歌曲の歴史を、10年ごとの区切りでたどるという壮大な新プロジェクト「歌曲の100年」!
☆サラ・コノリーやジョン・マーク・エインズリー、クリストファー・マルトマンといった世界トップクラスの名歌手たちが歌う!
☆ハイライトは、サラ・コノリーが歌うシューベルトの「アヴェ・マリア」(トラック19)!
キングズ・コンソートの自主レーベル"ヴィヴァット(VIVAT)"からスタートした新シリーズ、1810年から1910年までの一世紀における歌曲の歴史を、10年ごとの区切りでたどるという壮大な新プロジェクト「歌曲の100年」。
シリーズ第2巻は「1820年〜1830年」の10年間に作曲されたヨーロッパ各地(オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア)の歌曲、シューベルト、グリンカ、シューマン、メンデルスゾーン、ニデルメイエール、レーヴェ、ベッリーニの全21曲を収録。歌手陣には、サラ・コノリーやジョン・マーク・エインズリー、クリストファー・マルトマンといった世界トップクラスの名歌手たちと、3人の若手歌手アヌシュ・ホブハニシャン、ロビン・トリッチュラー、ルイス・ゴメスが参加。数々の歌曲アルバムへの参加で知られる名ピアニスト、マルコム・マルティヌーが監修する優れたコンセプトによる偉大な歌曲アンソロジーです。
ブックレット解説は、歌曲研究の第一人者であるスーザン・ユーインス教授(英語、フランス語、ドイツ語)。
録音:2015年6月−2016年6月、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、イギリス)
大ベストセラー 第1弾
1810年−1820年 |
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世界トップクラスの名歌手たちによる
歌曲の100年 Vol.1 〜 1810年−1820年
シューベルト:
花の手紙 D.622、夏の夜 D.289、日々の歌
D.533、
月に寄す D.193、子供時代の喜び D.455、
子守歌 D.304、郷愁 D.456、至福 D.433/
ソル:
恋の牢獄に、女ってもんとギターの弦にゃ、
私の目はついうっかりと/
ベートーヴェン:
悲しみの喜び Op.83-1、憧れ Op.83-2、
花模様の付いたリボンに添えて Op.83-3/
ドミニク・ファブリ・ガラ:オルタンスへの不満/
ゲーユ:ボレロ/
トマーシェク:
恋する人のそばに、遠く離れた人に、
羊飼いの嘆きの歌、憩いなき恋/
ヴィオッティ:スタンコ・ディ・パルコラル、愛を奪い/
ベートーヴェン:星きらめく夕べの歌 WoO.150/
ウェーバー:人生への別れ Op.41-2/
シューベルト:
墓 D.569、漁師 D.225、初めての失恋 D.226、
月に寄す D.259、さすらい人の夜の歌 D.224、
憩いのない愛 D.138、ガニュメート D.554、
愛の神を買うのは誰か? D.261 |
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ミヒャエル・シャーデ(テノール)
ローナ・アンダーソン(ソプラノ)
シルヴィア・シュヴァルツ(ソプラノ)
アン・マレー(メゾ・ソプラノ)
フローリアン・ベッシュ(バリトン)
マルコム・マルティヌー(ピアノ) |
1810年〜1910年に誕生した歌曲のアンソロジー!豪華歌手陣による「歌曲の100年」がスタート!
キングズ・コンソートの自主レーベル"ヴィヴァット(VIVAT)"から、1810年から1910年までの一世紀における歌曲の歴史を、10年ごとの区切りでたどるという壮大な新プロジェクト「歌曲の100年」がスタート!シリーズの幕開けとなる第1巻は「1810年〜1820年」の10年間!
「1810年〜1820年」に作曲されたヨーロッパ各地の歌曲、シューベルト、ソル、ベートーヴェン、トマーシェクなどの作品を収録した第1巻。
世界トップクラスの名歌手たちと、イギリスの名ピアニスト、マルコム・マルティヌーが監修する優れたコンセプトとのコラボレーションによる歌曲のアンソロジー。歌曲王国イギリスならではの見事なプロジェクトにご期待下さい!
※録音:2014年11月−2015年6月、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、イギリス)
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
PRAGA DIGITALS
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PRDDSD 350137
(SACD HYBRID)
\2900
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人気のプラハSACD復刻シリーズ、
ロス・アンヘレスが登場!
(1)フォーレ:レクイエムOp.48
(2)ドビュッシー:カンタータ「選ばれた乙女」
(3)ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」
(4)同:5つのギリシャ民謡 |
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
アンリエット・ピュイグ=ロジェ(オルガン)
(1)アンドレ・クリュイタンス(指揮)
パリ音楽院管弦楽団
エリザベート・ブラッスール合唱団
(2)キャロル・スミス(コントラルト)
シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団、ラドクリフ合唱協会
(3)(4)ジョルジュ・プレートル(指揮)
パリ音楽院管弦楽団 |
録音:1963年/サン=ロシュ教会(パリ)(1)、1955年4月11日/ボストン(2)、1962年2月20日(3)、24日(4)/サル・ワグラム(パリ)/Bi-Channel
Stereo、79’ 54”
SACD ハイブリッド盤。限定盤。
メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。今回は名歌手ロス・アンヘレスに焦点を当て、クリュイタンスとのフォーレのレクイエムほかを名人ソウケニークがSACD
マスタリング。
ほかにもミュンシュ& ボストン響とのドビュッシーの「選ばれた乙女」、プレートルとのラヴェルなどSACD
化うれしい名演を収録、ロス・アンヘルスの美声と絶妙なニュアンスをたっぷりご堪能いただけます。 |
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PRDDSD 350132
(SACD HYBRID)
\2900
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編曲の技法
(1)J.S.バッハ:
平均律クラヴィア曲集第1巻〜第8曲変ホ短調BWV853
(2)モーツァルト:
前奏曲とフーガK.404a〜第3番ニ短調
(3)ブラームス:
ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25〜第2楽章間奏曲
(4)同(シェーンベルク編):
ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25〜第2楽章間奏曲
(5)ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のための3つの小品
(6)同:管弦楽のための4つの練習曲
(7)ヤナーチェク:管楽六重奏曲「青春」
(8)同(マジャトカ編):青春(弦楽四重奏版) |
(1)ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
(2)グルミオー・トリオ
(3)アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
グァルネリ四重奏団
(4)ロバート・クラフト(指揮)
シカゴ交響楽団
(5)東京クヮルテット
(6)アンタル・ドラティ(指揮)
ロンドン交響楽団
(7)プラハ木管五重奏団
ズビンェク・ツィハ(バス・クラリネット)
(8)ツェムリンスキー四重奏団 |
編曲ファン狂喜! 過去になかった試み
録音:1961年/ウーファ・トーンスタジオ(ベルリン)(1)、1967年1月/スイス(2)、1967年12月30日/ニューヨーク(3)、1962年9月/シカゴ(4)、1987年2月2日/プラハ(ライヴ)(5)、1964年7月/ロンドン(6)、1999年7月/ドモヴィナ・スタジオ(7)、2016年9月/マルティネク・スタジオ(プラハ)(8)/Bi-Channel
Stereo、80’ 31”
SACD ハイブリッド盤。限定盤。
よく知られた名作を全く別の演奏形態に編曲したものを原曲と比較しながら楽しめるユニークな企画。バッハの平均律クラヴィア曲集第1
巻の第8 曲のフーガをモーツァルトが弦楽三重奏に編曲したものから、近年演奏機会の多いシェーンベルク編によるブラームスのピアノ四重奏曲第1
番、ストラヴィンスキーの珍妙な弦楽四重奏曲を大オーケストラ用に自編したものまで、超一級の演奏者で聴くことができるのもぜいたくの極み。
さらにヤナーチェクの管楽六重奏曲「青春」を、1972
年生まれのチェコの作曲家クリシュトフ・マジャトカが弦楽四重奏用に編曲した最新作も聴きもの。名作弦楽四重奏曲に続く第3
番として今後のレパートリーになりうる素晴らしい編曲となっています。 |
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若きカラヤンの爆演が驚きのバラキレフ
バラキレフ:
(1)交響曲第1番ハ長調
(2)交響曲第2番ニ短調 |
(1)ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
(2)ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
モスクワ放送交響楽団 |
録音:1949年11月/キングズウェイ・ホール(ロンドン)(1)、1966年5月/モスクワ放送(2)/Mono
/ Stereo、77’ 59”
バラキレフの交響曲第1 番は完成に33 年もかかった力作で、あざやかなロシア色に満ちた44
分の充実した作品。これを41 歳のカラヤンが録音していたのは、まさにロシア音楽の至宝と申せましょう。有名な録音ではありますが、語り口の巧さはもちろんながら想像以上の凄さで、ロシアの指揮者顔負けの爆演を聴かせてくれます。
残念ながらカラヤンは第1 番しか録音を残していないため第2
番はやはり若き日のロジェストヴェンスキーによるものが収録されています。
この当時のロジェストヴェンスキーの統率力は神業で、加えて盛りあがる箇所はロシアの伝統をたっぷり聴かせてくれて最高です。 |
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PRD 250370
(2CD)
\4000
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モーツァルト:弦楽五重奏全集
Disc 1
(1)第2番ハ長調K.515
(2)第5番ニ長調K.593
(3)第1番変ロ長調K.174
Disc 2
(4)第3番ト短調K.516
(5)第4番ハ短調K.406
(6)第6番変ホ長調K.614 |
ブダペスト弦楽四重奏団
【ヨーゼフ・ロイスマン、
アレクサンダー・シュナイダー
(ヴァイオリン)、
ボリス・クロイト(ヴィオラ)、
ミッシャ・シュナイダー(チェロ)】
ワルター・トランプラー(ヴィオラ) |
名盤中の名盤、ブダペストSQ のモーツァルト五重奏曲全集
録音:1965年12月11-12日(5)、1966年2月21-25日(3)(6)、12月14-17日(1)(4)、18-19日(2)/ニューヨーク/Stereo、79’
57”、79’ 45”
ソニーの名盤、ブダペストSQ によるモーツァルトの弦楽五重奏曲全集は、非の打ちどころのない完璧すぎる世界。
この至宝はこれまで3 枚組でしたが、2 枚となりさらにお求めやすくなりました。モーツァルトの哀しみをここまで表現できた演奏はないといわれてきました。 |

3/30(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
HAENSSLER
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ヴィクトリア・カウンツナー
イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
Op.27
((1)第1番 ト短調/(2)第2番 イ短調/
(3)第3番 ニ短調「バラード」/(4)第4番
ホ短調/
(5)第5番 ト長調/(6)第6番 ホ長調)
(7)ヴィクトリア・カウンツナー(1982-):Sojuchameleon |
ヴィクトリア・カウンツナー
(ヴァイオリン) |
艶やかで力強い音色が魅力的。魅惑のヴァイオリニスト、カウンツナーがイザイの無伴奏ソナタ全曲に挑む!
セッション録音:2016年7月/ヴァルダーバッハ修道院、バロック・ホール(バイエルン)/78’05”
独自の世界観で聴衆を魅了するヴィクトリア・カウンツナー。当ディスクではイザイの6
つの無伴奏ソナタに挑みました。カウンツナーの演奏は極めて正統的。確かな技術から紡ぎだされる音色は実に魅力的です。
イザイの録音では1735 年制のグァルネリ・デル・ジェスを用いて演奏しているのも注目です。
バロックから現代まで弾きこなすカウンツナーは作曲も手がける多才ぶり。当ディスクの最後に収録したのはカウンツナー作の「Sojuchameleon」です。即興的なヴァイオリンとヴァルダーバッハ修道院の静寂や空気感をとらえた作品で、イザイの時代から現代へタイムトラベルするかのように構成しております。艶やかで力強い音色が魅力のカウンツナーの独特な世界が広がります。
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「ロマンティック・コラール・ミュージック」
(1)メンデルスゾーン:6つのアンセム Op.79より
第1番「喜べ、もろびと」
(2)ブルッフ:9つの歌 Op.60より第4曲「祈り」
(3)メンデルスゾーン:3つの詩篇 Op.78より
詩篇2番「何ゆえ荒れ狂う異教徒」
(4)ブルックナー:エサイの枝は芽を出し WAB
52
(5)ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):4つのモテット
Op.103より
第1曲「わが魂よ、主を頌めまつれ」
(6)ヴォルフ:6つの宗教的な歌より第3 番「あきらめ」
(7)メンデルスゾーン:ドイツ典礼より
「いと高きにある神に栄光あれ」
(8)マウエルスベルガー(1889-1971):「町はなんと荒れ果ててしまったことか」
(9)ラインベルガー:3つの宗教的歌曲 Op.69より
第3曲「われらのもとにとどまれ、はや夕べとなれば」
(10)マウエルスベルガー:「ドイツの夏の音楽」
(11)カミンスキ(1886-1946):詩篇第130
篇「主よ、深き淵よりわれ汝を呼ぶ」
(12)メンデルスゾーン:2つの宗教的合唱曲
Op.115より第1番「死者に祝福あれ」
(13)イェンナー(1865-1920):「今からのち主にあって死ぬものは幸いである」
(14)アイブリンガー(1779-1867):「全地よ、主に向かって歓声を」
(15)シュポア:詩篇集 Op.85より第8 篇「Unendlicher!
Gott, unser Herr!」 |
フェリックス・ハイトマン(指揮)
ドルトムント・コラール・アカデミー・ユース・コンサート合唱団 |
ドイツ語圏の作曲家による宗教曲をドルトムントの青年合唱団が歌い上げる!
セッション録音:2016年10月10-13,17&18日/インマヌエル教会(ヴッパータール・オーバーバルメン)/59’08”
ドルトムントに本拠を構えるドルトムント・コラール・アカデミー・ユース・コンサート合唱団が、メンデルスゾーンをはじめとするドイツ語圏の作曲家によるモテットを収録しました。
2012 年に創立された当団はドイツ全土から集まった精鋭揃いで、国際的な合唱フェスティヴァルにもしばしば出演し、ネゼ=セガンやイヴァン・フィッシャーと共演するなど実力を兼ね備えたメンバーで構成されております。10
代のピュアな歌声で聴く実にロマンティックなモテット集です。 |
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世界初録音も!
ワーグナーがマティルダとコジマのために書いた
ピアノと声楽曲のための作品全集 |
アンドレイ・ホテーエフ(ピアノ)
マリア・ブルガコワ(ソプラノ) |
ワーグナー:
(1)マティルデ・ヴェーゼンドンク夫人のアルバムのためのソナタ
変イ長調
(2)マティルデ・ヴェーゼンドンクへの書簡
(3)-(7)女声のための5つの詩「ヴェーゼンドンク歌曲集」Op.
9(1 1857/1858 初稿版)*
(8)エレジー
(9)-(12)4つの白い歌(樅の木 変ホ短調
WWV50/眠れ、我が子よ ヘ長調 WWV53/
期待 ト長調 WWV55/ミニョンヌ ホ長調
WWV57)(1839/68改訂版)*
* 世界初録音 |
世界初録音も! ワーグナーがマティルダとコジマのために書いたピアノと声楽曲のための作品全集
セッション録音:2016年7月15-17日/バイロイト/55’51”
当ディスクはワーグナーがマティルダとコジマのために書いたピアノと声楽曲全集です。このうち「ヴェーゼンドンク歌曲集」(1857/1858
初稿版)と4 つの白い歌(1839/68 改訂版)は世界初録音です。
ドイツ・ロマン派音楽の劇的分野における頂点に立つ作曲家ワーグナー。当時パトロンであった夫人、マティルデ・ヴェーゼンドンクの詩に曲付けした「ヴェーゼンドンク歌曲集」は、楽劇「トリスタンとイゾルデ」と並行して作曲した連作歌曲です。
またハンス・フォン・ビューローの妻であったリストの娘コジマと結婚したワーグナーがコジマのためにまとめあげた4
つの白い歌(樅の木/眠れ、我が子よ/期待/ミニョンヌ)もワーグナーのピアノ伴奏付歌曲を知る上で重要な作品です。
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LSO LIVE
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LSO 0800
(SACD HYBRID)
\2500 →\2290
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ロンドン交響楽団自主製作盤
ノセダのヴェルレク!
豪華歌唱陣、LSO ブラス・セクションの完璧無比な演奏!
ヴェルディ:レクイエム |
エリカ・グリマルディ(ソプラノ)
ダニエラ・バルチェッローナ(アルト)
フランチェスコ・メーリ(テノール)
ミケレ・ペルトゥージ(バス)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
ロンドン交響楽団
ロンドン交響楽団合唱団
(サイモン・ホールジー指揮) |
LSO2016-17 年シーズンの幕開けを飾ったノセダのヴェルレク!豪華歌唱陣、LSO
ブラス・セクションの完璧無比な演奏!
録音:2016年9月18,20日 バービカン・センター(ライヴ)/77'
55"
LSO の首席客演指揮者に就任したジャナンドレア・ノセダ。ノセダによる、2016-17
年シーズンの幕開けを飾った、ヴェルディのレクイエムの登場です。
イタリアのスター歌手を集め、ロンドンの聴衆を熱狂の渦に巻き込み強烈な印象を与えた注目のライヴ録音です。
ノセダは2007 年からトリノ王立歌劇場の音楽監督を務め、2016
年の国際オペラ賞のコンダクターズ・オブ・ジ・イヤーを受賞、さらに2015
年のアメリカ指揮者賞も受賞するなど、ますます世界が注目する存在。
すでにノセダはブリテン:戦争レクイエムでLSO
ライヴにも登場し、その緻密かつ大胆な音楽運びでロンドン交響楽団との相性もバッチリなのは周知のところ。そんなノセダがLSO2016-17
年シーズの幕開けに選んだのが、ヴェルディのレクイエム。ノセダは2011
年にトリノ王立劇場管とヴェルディのレクイエムを取り上げているなど、まさに手に入った作品といえるところ。死の恐怖への抵抗と、死によってもたらされる天上の平和への祈りがこめられたヴェルディのレクイエム。ブラームスはこの作品を聴いて「天才だけがこのようなものを書くことできる」と言ったといいます。
ノセダは繊細かつ時に暴力的なまでに激しく、作品に込められたすべてを引き出し、見事にまとめあげています。管楽器が活躍する「怒りの日」ではLSO
のブラス・セクションがおそろしいまでに完璧な演奏を展開。そしてノセダが信頼をよせる独唱者たちも豪華な顔ぶれ。
ソプラノのグリマルディは1980 年生まれ、モーツァルト、ロッシーニから、ミミ(ラ・ボエーム)まで、まさに今乗りに乗っているソプラノの一人といえるでしょう。
1969 年生まれのバルチェッローナはロッシーニでブレイクし、来日多数で日本でのファンも多く、最近ではヴェルディもよく歌っており、ヴェルディ・メッゾとしての地位も確立している逸材。
テノールは艶のある声でMET はじめ世界で活躍、日本でも人気の1980
年生まれのメーリ。
そして1965 年生まれのペルトゥージも世界最高峰のベルカント・バスとして世界で活躍する存在。4
人とも圧巻の歌唱で聴かせます。

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LSO 0798
(1SACD HYBRID+
1Blu-ray Disc Audio)
\4000
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トマス・アデス(b.1971):作品集
・Asyla アサイラ op.17 (1997)
・Tevot テヴォット(2005-2006)
・Polaris ポラリス
(オーケストラのための旅)op.2(9 2010)
・ブラームス(2001) |
トマス・アデス(指揮)
サミュエル・デラ・ジョンソン
(バリトン)
ロンドン交響楽団 |
イギリスを代表する作曲家。トマス・アデス自作自演集
録音:2016年3月 バービカン・センター(ライヴ)
イギリスの人気作曲家、トマス・アデスの作品集。「イギリスには素晴らしき若き作曲家たちがたくさんいるが、その中でもトマス・アデスの才がずばぬけていることについて、反論する人はいないだろう」とはラトルの言葉。アデスは1971
年ロンドン生まれ、93 年にはロンドンで、ピアニスト、そして作曲家としてデビューして以降、様々な作品を委嘱され、95
年にはラトル率いるバーミンガム市交響楽団に作品を委嘱されるという異例の速さで才能が認められた逸材。イギリスを代表する存在のトマス・アデスが、ロンドン交響楽団を指揮した、自作自演集。注目盤の登場です。
「アサイラ」は、ラトルがバーミンガム市交響楽団の音楽監督時代に委嘱した作品で、ラトルもたびたびとりあげている作品。アサイラとは、安全な地、そして隔離された場所をも意味する言葉。コンサートホールも一種のアサイラであるといえるかもしれません。1997
年ラトル指揮バーミンガム市交響楽団によって初演された当時26
歳のアデスの作品。
2 曲目のテヴォットは22 分かかる作品。テヴォットとはヘブライ語で「小節」、そして「言葉」を意味する言葉。2005
− 06 シーズンに、ベルリン・フィルのために作曲されました。
3 曲目のポラリス(北極星)はマイアミの音楽ホール創立に際して作曲されたもの。チャイムもかきならされる大規模なオーケストラ作品ながら、静けさも印象的な不思議な作品。
4 曲目の「ブラームス」は、ピアニストのブレンデルが70
歳を迎えるにあたり(2001 年)、ベリオらと共作でブレンデルの詞に付曲する、というプロジェクトから生まれたもの。ブラームスの交響曲第4
番の第1 楽章冒頭風に始まり、同じく第4 番のスケルツォのリズムで締めくくられます。
従来のSACD ハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイルから大好評です。

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THE CHOIR OF KING’S COLLEGE
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KGS 0018
(2SACD HYBRID)
\2400 →\2190
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名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団、
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックとのヨハネ受難曲
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 |
スティーヴン・クレオベリー(指揮)
ジェイムズ・ギルクリスト(福音史家)
ニール・デイヴィス(キリスト)
ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)
イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)
ロデリック・ウィリアムズ(バス)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック |
録音:2016年3月21, 22日(ライヴ)、キングズ・カレッジ聖堂
冒頭から抑制の効いた感が一層の感興を呼び起こすヨハネ受難曲の登場。イギリスの名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団と、おなじく名門のアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックというこの上ないコンビによるバッハです。
2016 年のイースター期間に行われた礼拝での演奏をライヴ収録したもの。世界最高峰の合唱団のひとつであるキングズ・カレッジのやわらかな響きに心奪われます。
そしてアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの抑えの効いた管弦楽がこれまた聴きもの。合唱での管弦楽、そしてヨハネ受難曲の魅力のひとつでもあるちりばめられた美しいアリアでの、器楽ソリストの面々のしっとりとした演奏は息をのむ美しさです。
ガーディナーともたびたび共演している名手ジェームズ・ギルクリストが福音史家を務めているのをはじめ、ブリュッヘンとの第九で来日もしているニール・デイヴィスによるイエスなど、ソリスト陣も充実の布陣。

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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
<メジャー・レーベル>

3/29(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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AUDITE
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シューリヒト歿後50 年記念
カサドシュとのモーツァルト第27番
ブラームス交響曲第2番
(1)モーツァルト:
ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
(2)ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73 |
(1)ロベール・カサドシュ(ピアノ)
カール・シューリヒト(指揮)
ルツェルン祝祭管弦楽団
(スイス祝祭管弦楽団)
(2)カール・シューリヒト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 |
ルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ第11
弾。シューリヒト歿後50 年を記念してカサドシュとのモーツァルト第27
番とブラームス交響曲第2 番をリリース!
ライヴ録音:(1)1961年8月19日/ルツェルン・フェスティヴァル、(2)1962年9月8日/ルツェルン・フェスティヴァル(モノラル)/68’26”
定評あるAudite レーベルの1st マスター・リリースのルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ。
第11 弾はカール・シューリヒトの演奏から、カサドシュを迎えたモーツァルトのピアノ協奏曲第27
番とブラームスの交響曲第2 番です。1967 年1
月7 日スイスで死去したシューリヒトは2017
年に歿後50 年を迎えました。ドイツが生み出した最も優れた指揮者の1人シューリヒトは、1943
年にスイス・ロマンド管弦楽団に登場し、第2
次世界大戦の中の44 年には、戦局の悪化に伴いスイスに移住しました。戦前より名門オーケストラに客演してきたシューリヒトは、特にウィーン・フィルとの関係は深く1960
年に「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団名誉会員」の称号が贈られました。
当録音は1961 年と1962 年、ルツェルン・フェスティヴァルでのライヴ収録です。1
曲目はフランスが生んだ名ピアニスト、ロベール・カサドシュを独奏に迎えたモーツァルトのピアノ協奏曲第27
番です。カサドシュといえばモーツァルトの名手として知られ、同曲はジョージ・セル指揮、コロンビア交響楽団(1962
年録音)との録音が名盤として知られています。
カサドシュは同時期にモーツァルトの録音、実演に多く取り組み、このルツェルンでのライヴの直後の1961
年8 月23 日にザルツブルクにてシューリヒト指揮、ウィーン・フィルでも同曲を演奏しています。カサドシュらしい洗練された美しいタッチと語り口のモーツァルトは当演奏でも光ります。
2 曲目のブラームスの交響曲第2 番も大注目です。ウィーン・フィルとの絶大な信頼関係のもと、丁寧に作り上げられたこの演奏はシューリヒトのライヴで聴ける実に迫力あるものになっております。演奏の素晴らしさに加えてaudite
レーベルの見事な復刻にも注目で、モノラルながら非常に鮮明な音質で蘇りました。
 
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GRAND SLAM
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ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
第1幕全曲、信じがたい鮮度で蘇る!
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕 |
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
キルステン・フラグスタート(ソプラノ/ジークリンデ)
セット・スヴァンホルム(テノール/ジークムント)
アルノルト・ヴァン・ミル(バス/フンディング) |
クナッパーツブッシュ& VPO、ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕全曲、信じがたい鮮度で蘇る!!!(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻)
セッション録音:1957年10月28-30日/ゾフィエンザール(ウィーン)/ステレオ/使用音源:Private
archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
当シリーズではGS-2033(廃盤)(LP 復刻、デッカSXL2074
/ 5 を使用、2009 年)以来、二度目の復刻となります。
今回は2トラック、38 センチのオープンリール・テープを使用しましたが、その再生音は事件、70
年前の録音とは全く信じがたいほどです。まず、最初の前奏曲、低弦の異様なまでの生々しさに度肝を抜かれますが、そのあとの強弱がこれほど明瞭だったとは驚きです。金管楽器は座席位置が目に見えるほどくっきりと浮かび上がり、打楽器のニュアンスさえも別物に響きます。歌手が登場、ジークリンデがジークムントに水を差し出す時の、清水が湧き出るような美しさは卒倒しそうになります。
3人の歌手のやりとりにともない、オーケストラが生き物のように動いている様子も克明に聴き取ることが出来ます。また、解像度が上がったため、歌手の子音もはっきりと聴き取れるばかりでなく、声そのものもぐんと若返った印象も与えます。終盤の〈冬の嵐は去り〉以降はまさに神域に達した数少ない例で、指揮者、歌手、オーケストラともども、史上最高であることが実感出来ます。空恐ろしい復刻盤だと思います。なお、当CD
には歌詞対訳は付いておりません。(以上、平林 直哉)
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SUPRAPHON
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SU 4221
(4CD)
\6000 →\5490
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チェコのヴラフ四重奏団。得意のベートーヴェンが蘇る!
CD 1
(1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番
ニ長調 Op.18-3
(2)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番
ヘ長調 Op.18-1
(3)モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 ニ短調
K.421
CD 2
(4)ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第2番 ト長調「挨拶する」
Op.18-3
(5)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番
イ長調 Op.18-5
(6)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番
ハ短調 Op.18-4
CD 3
(7)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番
変ロ長調 Op.18-6
(8)ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調「ラズモフスキー第1番」
Op.59-1
CD 4
(9)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番
嬰ハ短調 Op.131 |
ヴラフ四重奏団
【ヨゼフ・ヴラフ
(第1ヴァイオリン)、
ヴァーツラフ・スニーティル
(第2ヴァイオリン)、
ヨゼフ・コジョウセク
(ヴィオラ)、
ヴィクトル・モウチュカ
(チェロ)】 |
2017年最新リマスタリング。20 世紀を代表するチェコのヴラフ四重奏団。得意のベートーヴェンが蘇る!
録音:(1)1969年1月15日、(2)1970年11月6日、(3)1956年5月11日、(4)1969年4月28日、(5)1967年11月13-17日、(6)1967年11月8-10日、(7)1970年11月6日、(8)1962年10月9-12日、(9)1960年11月29-12月10日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/4h26’10”
20 世紀を代表するチェコのヴラフ四重奏団が、プラハのドモヴィナ・スタジオにて放送用に収録したベートーヴェンとモーツァルトの弦楽四重奏曲集がリリースされます!
タリフ指揮下のチェコ室内管弦楽団のメンバーであった彼らは、ヨゼフ・ヴラフを中心に結成。1951
年4 月28 日にヴラフ四重奏団としてデビュー演奏会を開きました。1955
年のリエージュ国際四重奏コンクールでの優勝を皮切りに世界で活躍する当四重奏団は、プラハ国民劇場管弦楽団のメンバーとなるも、ここでは四重奏団としての演奏会を数多く与えられました。その後、57
年に当オーケストラを離れ、以後71 年までプラハ放送専属の室内楽団となりました。
なお、当団のヴィオラ奏者は2 度代わっており、初代ソビェスラフ・ソウクプ、次いでヤロスラフ・モトリーク、そして1954
年からはヨゼフ・コジョウセクが担当しており、ここに収録された録音はすべてコジョウセクが演奏しております。
確かな技術で見事なアンサンブルを聴かせる当団はヴラフの圧倒的な統率力と音楽性により確立されております。レパートリーは古典からロマン派、そして自国の作曲家の作品も力を入れておりましたが、なかでも当ディスクにおさめられたベートーヴェンを最も得意とし、模範的にとも言える明晰な構成によるダイナミックな演奏が称賛されております。2017
年、スプラフォンによる最新リマスタリングで見事な演奏が蘇りました。
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<国内盤>
<映像>

3/28(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ACCENT
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ACC 24319
(2CD)
\4000
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ゼレンカ(1679-1745):6つのトリオ・ソナタ集ZWV181
ソナタ第1番ヘ長調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第2番ト短調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第3番変ロ長調
(ヴァイオリン、オーボエ、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第4番ト短調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第5番ヘ長調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第6番ハ短調(オーボエ2、ファゴット、通奏低音) |
コレギウム1704
クセニア・レフラー
(バロック・オーボエ)
ミヒャエル・ボッシュ
(バロック・オーボエ)
ジェーン・ガワー(ファゴット)
ヘレナ・ゼマノヴァ(ヴァイオリン)
ルデク・ブラニー(コントラバス)
野入志津子(リュート)
ヴァーツラフ・ルクス(ハープシコード)
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チェコを代表する古楽アンサンブル、コレギウム1704によるゼレンカのソナタ
録音:2016年3、7月、プラハ/107’21
1679 年にボヘミアで生まれたヤン・ディスマス・ゼレンカ。バッハと同時代にドレスデンの宮廷で活躍。当代随一の実力を誇ったドレスデンの宮廷楽団のコントラバス奏者にも選ばれ、その後ウィーンに留学するなど才能を高く買われており、留学後ドレスデンに戻った後も、当時楽長を務めていたハイニヒェンの実務を支えた重要な役割を担っていました。しかし正式には楽長の地位を得ることなく、ハッセにその座を渡すことになります。
この「6 つのトリオ・ソナタ」はゼレンカがもっとも華々しく活躍していたウィーン留学後1720
年頃に書かれた作品です。このソナタ集は、第3
番以外オーボエ、ファゴットと通奏低音という珍しい構成。名人集団であったドレスデンの宮廷楽団の奏者を想定してか、非常に技巧的で奏者のテクニックを存分に披露できる楽曲となっています。
チェコの古楽アンサンブル、コレギウム1704
はチェンバロ奏者でもありホルン奏者でもあるヴァーツラフ・ルクスが1991
年に創設したピリオド・アンサンブル。彼らはこれまでに自国ゼレンカの作品に熱心に取り組み録音も多く行っています。
バロック・オーボエの名手ベルリン古楽アカデミーのクセニア・レフラー、ウィーンの古楽アンサンブル・ユニコーンのリーダーでもあるミヒャエル・ボッシュの二人の息つく間もない圧巻の演奏、そして通奏低音にはリュート奏者の野入志津子も加わり充実の演奏を聴かせてくれます。
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メラヴィリア・ダモーレ〜17 世紀イタリアの愛の歌
(歌曲)
シジスモンド・ディンディア:天球よ止めて/
ああ、愛の神よ
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:
優しい眼差し/ 愛しい人/バラの垣根/
行け、わがため息よ/かつては笑っていた
ビアージョ・マリーニ:愛の不思議/ ミラーミ
(器楽曲)
カルロ・カルヴィ/ アントニオ・カルボンキ/
ジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ/
フランチェスコ・コルベッタ/
ドメニコ・ペレグレーニ/ミケランジェロ・ガリレイ/
ジローラモ・フレスコバルディ/
アンジェロ・ミケーレ・バルトロッティ |
マルコ・ビーズリー(テノール)
プリヴァーテ・ムジケ
ピエール・ピツル
(バロック・ギター、
ヴィオラ・ダ・ガンバ&指揮) |
異才マルコ・ビーズリーが歌う17 世紀イタリアの愛の歌
録音:2001年3月ウィーン
ピエール・ピツル率いるオーストリアの古楽グループ「プリヴァーテ・ムジケ」による17
世紀イタリアの歌曲集。歌はナポリ出身の鬼才テノール歌手マルコ・ビーズリー。
ビーズリーは17 世紀の歌曲を得意としており、彼の高音域の軽妙な響き、そして劇的な歌い回しで、愛と悲しみの豊かな感情を表現しています。
この録音は以前ORF CLASSIC から発売されていた名盤をACCENT
で復活させたものです。 |
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SIMAX
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イェンセン、ハルヴォルセン、シンディング
〜忘れられたノルウェーのヴァイオリン作品集
ルードヴィーグ・イルゲンス=イェンセン(1894-1969):
ヴァイオリンソナタ 変ロ長調
ヨハン・ハルヴォシェン(ハルヴォルセン)(1864-1935):
演奏会用アレグロ《カプリッチョ》Op. 9
クリスチャン・シンディング(1856-1941):
ヴァイオリン・ソロのための組曲Op.123 |
ヨーナス・ボートストラン(ヴァイオリン)
ヘルゲ・ヒェクスフース(ピアノ) |
録音:016年1月3日-5日、3月1日-2日 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)/制作・録音:ルン・ペーデシェン/67’59
見過ごされ、あるいは過小評価されたノルウェーのヴァイオリン音楽のレパートリーを集めた1
枚。
20 世紀ノルウェーを代表する作曲家のひとり、「ロマンティックな新古典主義者」あるいは「新古典主義のロマンティスト」と呼ばれるイルゲンス=イェンセンの《ヴァイオリンソナタ》は、若い時代、1913
年ごろ作曲が始められたと考えられている作品です。
イルゲンス=イェンセンの評価を高めた管弦楽のための《パッサカリア》や劇的交響曲《帰郷》といった近代的な響きの作品とは異なり、ヴァイオリニストのフィン・グリューネル=ヘッゲとの共演を彼が楽しんだというグリーグ、ブラームス、サン=サーンス、とりわけレーガーの作品をモデルにしたことがうかがえる音楽です。
ハルヴォシェン(ハルヴォルセン)の《カプリッチョ》は、ノルウェーの舞曲「ハリング」の性格をそなえたヴィルトゥオーゾ的なセクションが特徴的な「幻想曲」。
ヴァイオリンと管弦楽のためのオリジナルは楽譜が紛失、1897
年にコペンハーゲンで出版されたピアノ共演版が友人のアンリ・マルトーに献呈されました。
後期ロマンティシズムの作風によるピアノ曲で知られるシンディングのヴァイオリン・ソロのための組曲は、J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリンの作品を「外形」のモデルにとり1918
年ごろ作曲されたと推測される作品です。聖トマス教会のカントル、カール・シュタウベに献呈されました。
ヤルマル・ボルグストレムのヴァイオリンとピアノのための作品全集(PSC1237)を録音したヨーナス・ボートストラン(1973-)とヘルゲ・ヒェクスフース(1968-)の演奏です。
ノルウェー・ロマンティシズム
これがそのヤルマル・ボルグストレムのヴァイオリンとピアノのための作品全集 |
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ヤルマル・ボルグストレム(1864-1925):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ロマンスホ長調 Op.12,
ヴァイオリンソナタ ト長調 Op.19,
セレナード,
エレジー,
子守歌 |
ユーナス・ボートストラン(ヴァイオリン)
ヘルゲ・ヒェクスフース(ピアノ) |
ワーグナー、シュトラウスの影響を受けたノルウェーのボルグストレム
録音:2013 年1 月13 日-17 日 アクースティクム(ピテオー、スウェーデン)/52’21/制作・録音:
ジェフ・マイルズ
ノルウェー・ロマンティシズム音楽の「復興(ルネサンス)」をめざす
Simax のシリーズ。
歌劇《リーモルのトゥーラ》(PSC1230)、ヴァイオリン協奏曲と2
曲の交響詩(PSC1311)につづきボルグストレムのヴァイオリンとピアノのための作品が制作されました。
ヤルマル・ボルグストレムは、1864年、クリスチャニア(現オスロ)生まれ。スヴェンセン、L・M・リンデマン、オーレ・オルセンに学び、1887
年から1889 年までライプツィヒの音楽院、1890
年からはベルリンなどで研究を続け、1903 年に帰国しました。
作品数は多くなく、2 曲の歌劇、2 曲の交響曲、5
曲の交響詩、1 曲ずつのヴァイオリン協奏曲とピアノ協奏曲、そして室内楽曲。
彼はメロディを書く才能にめぐまれ、伝統的なナショナル・ロマンティシズムのスタイルを基本に、ヴァイオリンソナタに見られるような、ワーグナーの伝統に沿ったリストやリヒャルト・シュトラウスの標題音楽の主導者として知られた彼の嗜好を反映した音楽も作曲しました。
ボルグストレムは批評家としても活躍し、「ヴェルデンス・ガング」紙と「アフトンポステン」紙に寄せた、公平でバランス感覚のそなわった批評は、ノルウェーの音楽に大きく貢献したと言われます。
ヴァイオリン協奏曲の録音でソロを弾いたボートストランが演奏するボルグストレムのヴァイオリンとピアノのための作品集。
1906 年にクリスチャニアで初演された《ソナタ》。
ウジェーヌ・イザイに献呈され、管弦楽共演とピアノ共演の2
つの版が1900 年にライプツィヒで出版された《ロマンス》。
ドイツ時代に書かれたと推測され、オスロの国立図書館に手稿譜が保存されている《セレナード》《エレジー》《子守歌》の3
曲の小品。
いずれも初録音です。
ピアニストのヘルゲ・ヒェクスフースは、ベルゲン音楽院のイジー・フリンカとイェール大学のボリス・ベルマンに学び、スウェーデンの音楽大学で教えています。1998
年のグリーグ賞の受賞者。ヘンニング・クラッゲルードと共演してグリーグのヴァイオリンソナタ全曲を録音しています。

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さらにこれはそのヤルマル・ボルグストレムの管弦楽作品集
ヴァイオリン協奏曲もあります。 |
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ヤルマル・ボルグストレム(1864-1925):管弦楽作品集
交響詩「ゲツセマアネのイエス」 作品14 (1904)
交響詩「死者の夜」 作品16 (1905)
(ピアノ、弦楽オーケストラ、トランペットとタムタムのための)
ヴァイオリン協奏曲 ト長調 作品25 (1914) |
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)
ユーナス・ボートストラン(Vn)
ノルランドオペラ交響楽団
テリエ・ボイェ・ハンセン(指) |
光と影の交差するボルグストレムの音楽
録音:2008年6月9日-13日 ノルランドオペラ
(ウメオー、スウェーデン) [制作 ヨルン・ペーデシェン、録音 ジェフ・マイルズ]。66’46
ヤルマル・ボルグストレムはクリスチャニア(現オスロ)生まれ。ヨハン・セルメルの音楽に強い印象を受けたボルグストレムは、スヴェンセン、L・M・リンデマン、
オーレ・オルセンらに学んだ後、ライプツィヒやベルリンに留学しました。1903年に帰国してからは、作曲家、教育者、批評家として活動、二十世紀初頭
のクリスチャニアの文化をリードするひとりになりました。
ボルグストレムの作品は第二次世界大戦後、50年以上にわたって忘れられてしまっていました。そ
して新しい世紀を迎えるころからふたたび演奏されるようになります。
『新約聖書』に基づく「ゲツセマアネのイエス」と寓話風の物語を背景にした「死者の夜」
の2曲の交響詩、明るい気分と活気にみちたヴァイオリン協奏曲が収録されました。
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WAON RECORDS
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WAONCD 310
(HQCD)
\2500
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J.S.バッハ:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲
・第2番 ホ短調 BWV 1008
・第5番 ニ短調 BWV 995 |
宇田川貞夫(ヴィオラ・ダ・ガンバ) |
高音質録音でも人気のワオンレコード初のHQCD
仕様で登場。歴史の中で失われたかもしれないバッハの無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲
ヴィオラ・ダ・ガンバ/アンドレア・カスタニェリ/パリ、1720-1730年作
録音:2015年11月1-4日、アートコートギャラリー(大阪)
電流伝送型マイクロホン(ショップスMK2H無指向性カプセル付き) 2015年 毛利忠晴(ピュアートレコーズ)製作 [
5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit
Editing ]
J.S. バッハが書いたヴィオラ・ダ・ガンバのための作品で現存するのは、13。しかし実際には、ガンバのための作品をバッハはもっと書いていて、しかしそれらは音楽史の中で失われてしまったのではないだろうか、という、ガンバ奏者宇田川貞夫の考えから生みだされた1
枚。組曲第2 番ホ短調の原曲は無伴奏チェロ組曲第2番(ニ短調)。宇田川氏自身の編曲により、ホ短調で演奏されています。また、第5番は無伴奏チェロ組曲第5番をバッハ自身がリュート用(ト短調、BWV
995)に編曲したものをさらにガンバのために宇田川氏が編曲したものです。ガンバの美しい音色に存分に浸ることのできる魅力のプログラムです。
「バッハが編曲した無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲の楽譜が、バッハの息子カール・フィリップ・エマヌエル・バッハから王様フリードリッヒ・ウィルヘルム2世に献上され、王様からフォルクレーへ提供され演奏されたという、途方もない空想の結果として、音楽史の中で失われてしまったのかもしれない、無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲をフランス・ロココ風に再現してみたい。」とは演奏者の宇田川氏がライナーノートに寄せた言葉。
ベルギー・ブリュッセル王立音楽院に学び、ヴィオラ・ダ・ガンバをヴィーラント・クイケンに師事し、各地で多彩な演奏活動を展開している宇田川貞夫が永年あたためてきた思いのこもった、音楽の愉悦のきわみの1
枚です。氏の熱き魂が生みだした音楽を余すところなくとらえた、電流伝送型マイク(ピュアートレコーズ製)を使用したペアマイクステレオDSD
録音。

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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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ALTUS
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1952年12月8日
フルトヴェングラー、魂のエロイカ。
恐ろしい緊張感に押しつぶされそうな葬送行進曲!
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調『英雄』
Op.55 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 |
「RIASオリジナル音源」を用いた先駆け的名盤が復活!フルトヴェングラー、魂のエロイカ。人間業とは思えぬ恐ろしい緊張感に押しつぶされそうな葬送行進曲!
録音:1952年12月8日/ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)/ベルリンRIAS放送によるモノラル録音/モノラル、日本語帯・解説付
アルトゥスのターラ・レーベル復刻シリーズ。新リマスタリングが施されており、歴史的録音を過去にない音質で愉しめます。
1952 年、フルトヴェングラー& ベルリン・フィルが地元ベルリンで奏でた『英雄』。12
月7 日と8 日に演奏され、それぞれ録音が残されていますが、この2
日目の演奏は良好な音質で知られるRIAS 放送の録音であることが人気の所以です。
またターラ盤はRIAS のオリジナル音源を用いた先駆け的名盤であり、ノイズ・リダクションを極力抑えた音が特徴。他レーベルのディスクとの聴き比べも大変興味深いものがあり、ぜひとも手許に置いておきたい1
枚です。
演奏内容の充実ぶりももちろん言うことなし。ウィーン・フィルとの「ウラニアのエロイカ」と双璧を成す、そしてまったく異なった威容を誇る圧倒的な演奏です。楽曲を完全に手中に収めた巨匠が、激しくも大きな歩みで音楽を捉え、ベートーヴェンの革新的な精神を堂々と描いています。
第1 楽章冒頭のあまりにも凄絶な和音打撃とそこから導かれる壮麗なまでに偉大な構築性、第2
楽章葬送行進曲での張り裂けんばかりの緊張感、全生命力を絞り出すようなフガートなど、感動を禁じえません。
最終楽章の変奏曲では次々と変化を重ねて突き進んでいくものの、音楽の芯はまったくぶれることなく、その説得力に唖然とさせられます。リマスターにより弦楽のたくましい力感にも更に磨きがかかっています。 |
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フルトヴェングラー、最後の『田園』&『運命』。
繊細な気品と渦巻くエネルギーの強烈な対比!
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調『田園』
Op.68
ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調『運命』
Op.67 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 |
「RIAS オリジナル音源」を用いた先駆け的名盤が復活!フルトヴェングラー、最後の『田園』&『運命』。巨匠最晩年、芸の極致。繊細な気品と渦巻くエネルギーの強烈な対比!
録音:1954年5月23日/ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)/ベルリンRIAS放送によるモノラル録音/モノラル、日本語帯・解説付
アルトゥスのターラ・レーベル復刻シリーズ。新リマスタリングが施されており、歴史的録音を過去にない音質で愉しめます。
『田園』と『運命』は対の作品であり、初演も同日になされています。
フルトヴェングラーもこの2 曲を好んで並べて演奏しており、作品を対比させつつ、それぞれから深い表現を引き出しています。1954
年、フルトヴェングラーが死の半年前に残した当演奏は、2
曲ともにベルリン・フィルとの最後の演奏であり最後の録音でした。良好な音質で知られるRIAS
放送の録音ということもあって、巨匠最晩年の芸術を堪能できる名盤として愛されています。特にターラ盤はRIAS
のオリジナル音源を用いた先駆け的名盤であり、ノイズ・リダクションを極力抑えた音が特徴。他レーベルのディスクとの聴き比べも大変興味深いものがあり、ぜひとも手許に置いておきたい1
枚です。
『田園』の繊細さ、嵐の後の絶対的な喜ばしさ!フィナーレでは大胆なアッチェレランドが音楽を大きく盛り上げつつ、最後には祈るようにゆっくりと結ばれます。
続く『運命』は決定盤と言える名演。オーケストラ全体を支配する引き締まったリズムと推進力、渦巻く巨大なエネルギー。第4
楽章直前、ぎりぎりまで引き伸ばされる極度の緊張感はフルトヴェングラーの真骨頂。そしてフィナーレ突入と共に一挙に解放される壮大なハ長調!金管の華やかで荘厳なサウンドもリマスターにより更に磨きがかかっています。
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<LP>
ALTUS(LP)
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ターラ・レーベル「北ドイツ放送交響楽団」の名盤、3タイトルをLP化!
最新リマスタリングを施したアナログマスターを作成しての製盤。
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TALTLP 027/8
(2LP)
\13600+税
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ターラ・レーベル「北ドイツ放送交響楽団」の名盤
ブラームス:
[LP1-A] ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
[LP1-B] 交響曲第1番ハ短調 Op.68 第1楽章
[LP2-A] 交響曲第1番ハ短調 Op.68 第2楽章
[LP2-B] 交響曲第1番ハ短調 Op.68 第3・4楽章 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
北ドイツ放送交響楽団 |
フルトヴェングラーが北ドイツ放送響に客演した唯一の録音。作曲家の生地ハンブルクで繰り広げられた、ブラームス演奏の最高峰!「世紀のディアパソン・ドール」が贈られたターラ音源がLP化!
録音:1951年10月27日/ハンブルク/モノラル、国内プレス、完全限定生産、日本語帯・解説付
ターラ・レーベルの名盤を復刻。LP 化にあたり最新のリマスタリングを施し、細かい表情まで捉えることのできる音を実現しました。
作曲家ゆかりの地であるハンブルクで繰り広げられた圧倒的なブラームス演奏。1951
年、イッセルシュテット率いる北ドイツ放送交響楽団にフルトヴェングラーが客演した際に残された、唯一の共演録音盤です。
フルトヴェングラーのブラームス演奏の最高峰とされ、「世紀のディアパソン・ドール」を受賞したことでも有名な名録音。
『ハイドン変奏曲』は巧みな音色の変化と柔らかな風合いが格別。第7
変奏Grazioso など繊細にして夢のような浮遊感、本当に美しいです。終曲パッサカリアではあらゆる感情を総動員し壮大なクライマックスを構築してくれます。
交響曲第1 番も、何種類かある録音の中でこの演奏をベストに挙げるファンが多い超名演。強烈に打ち込まれるティンパニ、1
楽章展開部のラストや終楽章コーダのコラールで天を突き破るトランペットなど、これぞフルトヴェングラーといった演奏が炸裂。そしてオーケストラは独特のしなやかさ・柔らかさを持ち、生き物のようにテンポを伸縮させる指揮に俊敏に反応、熾烈さの中にも繊細さがあり見事です。終楽章の劇的さは比類がなく、次々と畳み掛けられる力強い音楽の展開にどっぷりと魅了されます。
オーケストラには元ベルリン・フィルのメンバーであるエーリヒ・レーン(ヴァイオリン)やアルトゥール・トレスター(チェロ)も在籍していました。交響曲の第2
楽章でのヴァイオリン・ソロの澄み切った素晴らしさも、フルトヴェングラーとの信頼関係があってこそだと言えましょう。ちなみに、録音が残っていないのがまことに残念ですが、同日は上記ふたりのソロによるブラームスの二重協奏曲も演奏されました。 |
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TALTLP 029/30
(2LP)
\13600+税
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ブルックナー:
交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』 WAB
104
(ハース版)
[LP1-A] 第1楽章、[LP1-B] 第2楽章
[LP2-A] 第3楽章、[LP2-B] 第4楽章 |
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)
北ドイツ放送交響楽団 |
オーケストラ創設者にして初代首席指揮者の残した芸術。イッセルシュテット&北ドイツ放送響の名演、初LP化!ヴァント時代以前に鳴り響いていた、輝かしくも幽玄なブルックナー!
録音:1966年12月14、16日/ハンブルク(ライヴ)/ステレオ、初LP
化、国内プレス、完全限定生産、日本語帯・解説付
ターラ・レーベルの名盤を復刻。初LP 化にあたり最新のリマスタリングを施し、輝きのある美しい音色を獲得しました。
イッセルシュテットは1945 年から26 年間にわたり初代首席指揮者を務めこのオーケストラを鍛え、世界有数のオーケストラに育て上げました。北ドイツ放送響のブルックナーと言えば80
年代に首席指揮者を務めたヴァントによる録音が有名ですが、イッセルシュテット時代からすでに偉大なブルックナー演奏を実現していたことがはっきりと分かります。
イッセルシュテットが「独特」と語る弦楽器の豊かな音量と暖かみのある音色が十二分に発揮され、輝かしくも幽玄な世界が広がっています。楽譜は概ねハース版に準拠していますが、指揮者独自の解釈により、一部ノヴァーク版に近い変更があります。
解説書にはイッセルシュテット自らその半生を語る「セルフ・ポートレート」を掲載。これが大変面白い!ベルリン人であることを誇りにしていたイッセルシュテットがハンブルクを「第二の故郷」と呼ぶようになるまでの変遷、大戦直後にあちこちの捕虜収容所を回り演奏家を集めて創設した北ドイツ放送交響楽団の話など、興味が尽きません。また、このコンビのディスコグラフィも収録しています。
第1 楽章冒頭で弦楽の霧の中から緩やかな立ち上がりを見せるホルン。3
音目の16 分音符も尖りすぎず儚げな優しさがあります。そして頂上をしっかりと見据えながら、長い坂道をゆっくりと上っていくイッセルシュテットの絶妙なコントロール!一気に音楽に引き込まれます。 |
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TALTLP 031/2
(2LP)
\13600+税
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ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB 107(ハース版)
[LP1-A] 第1楽章、[LP1-B] 第2楽章
[LP2-A] 第3楽章、[LP2-B] 第4楽章 |
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)
北ドイツ放送交響楽団 |
録音:1968年10月28日/ハンブルク(ライヴ)/ステレオステレオ、初LP
化、国内プレス、完全限定生産、日本語帯・解説付
ターラ・レーベルの名盤を復刻。初LP 化にあたり最新のリマスタリングを施し、輝きのある美しい音色を獲得しました。
イッセルシュテットは1945 年から26 年間にわたり初代首席指揮者を務めこのオーケストラを鍛え、世界有数のオーケストラに育て上げました。北ドイツ放送響のブルックナーと言えば80
年代に首席指揮者を務めたヴァントによる録音が有名ですが、イッセルシュテット時代からすでに偉大なブルックナー演奏を実現していたことがはっきりと分かります。
イッセルシュテットが「独特」と語る弦楽器の豊かな音量と暖かみのある音色が十二分に発揮され、輝かしくも幽玄な世界が広がっています。楽譜は概ねハース版に準拠していますが、指揮者独自の解釈により、一部ノヴァーク版に近い変更があります。
解説書にはイッセルシュテット自らその半生を語る「セルフ・ポートレート」を掲載。これが大変面白い!ベルリン人であることを誇りにしていたイッセルシュテットがハンブルクを「第二の故郷」と呼ぶようになるまでの変遷、大戦直後にあちこちの捕虜収容所を回り演奏家を集めて創設した北ドイツ放送交響楽団の話など、興味が尽きません。また、このコンビのディスコグラフィも収録しています。
第2 楽章で多層的に旋律を重ねる弦の美しさ。声部の分離が良く、それぞれから輝かしい歌が聴こえてきます。しかも全体としての肌触りの良さを損なうことがありません。クライマックスではシンバルとティンパニを導入させますが、ノヴァーク版とも微妙に異なる譜面。フィナーレは重すぎず、ときにスピード感すらある快演になっています。大きな幅のダイナミクスで頂点に向かっていく確かな歩みが力強い! |
<映像>

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