≪第92号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2017年5月9日(火)〜
第92号
5/12(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ACCENT
|
|
マリー・フリーデリケ・シェーダー
ヘンデルの「9つのドイツ・アリア」 |
マリー・フリーデリケ・シェーダー(ソプラノ)
バツドルファー・ホーフカペレ |
ヘンデル:
9つのドイツ・アリア
[道徳]
第1曲「来るべき日々のむなしい憂いも」HWV202
第7曲「汝ら、暗闇の墓から」HWV208
第5曲「歌え、魂よ、神をたたえて」HWV206
[自然/ 狂信]
第6曲「私の魂は目で見て聴く」HWV207
第3曲「甘い香りの花びらよ」HWV204
第9曲「燃え咲く薔薇、大地の飾り」HWV210
[静かな憧れ/ 愛]
第8曲「ここちよい茂みの中で」HWV209
第2曲「たわむれる波のきらめきが」HWV203
第4曲「甘い静けさ、やさしい泉よ」HWV205
ヴァイオリンのためのソナタ ト短調Op.1-6
HWV364
音楽時計のためのヴォランタリー イ長調『天使の飛行』HWV600より
アリア、ジーグ(2つのリュート編) |
ドイツの若きコロラトゥーラ・ソプラノ、マリー・フリーデリケ・シェーダーがヘンデルの「9つのドイツ・アリア」を歌う!
録音:2016年8月/62’08
ヘンデルによるドイツ語の詩に曲をつけた歌曲集「9
つのドイツ・アリア」。ハンブルクの詩人バルトルト・ハインリヒ・ブロッケス[1680-1747]
の詩集「神におけるこの世の喜び」から9 つの詩が選ばれました。
各詩は、燃え咲く薔薇から甘美な静けさまで自然の美しさを賛美するような内容。オペラ・アリアのように表情豊かな旋律にヴァイオリンのオブリガードが新鮮でこの上なく美しい作品となっています。
ドイツのコロラトゥーラ・ソプラノ、マリー・フリーデリケ・シェーダーが輝かしい声で歌い上げ、名人集団バツドルファー・ホーフカペレの軽妙なアンサンブルがドラマを盛り上げます。 |
.
AUDITE
|
|
マルク・コッペイがついにドヴォコンを収録!
ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」も熱演!
(1)ブロッホ(1880-1959):
ヘブライ狂詩曲「ソロモン」〜
チェロとオーケストラのための(22’33”)
(2)ドヴォルザーク(1841-1904):
森の静けさ B.182(6’20”)
(3)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調
Op.104
(I.14’59”+II.11’52”+III.12’42”=39’33”) |
マルク・コッペイ(チェロ)
キリル・カラビツ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団 |
注目盤。俊英カラビツとの共演。実力派マルク・コッペイがついにドヴォコンを収録!ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」も熱演!!
チェロ;ゴフリラー(1711年製)
セッション録音:2016年8月29日-9月1日/ベルリン/ディジパック仕様、68’30”
硬派なチェリスト、マルク・コッペイがついにドヴォルザークのチェロ協奏曲を収録しました。共演はキリル・カラビツ指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団です!
コッペイはストラスブール生まれ。パリ国立高等音楽院で学んだ後、18
歳でJ.S. バッハ国際コンクールにおいて優勝し一躍世界から注目を集めることになりました。
その後のキャリアは華々しく、ソリストとしてはインバル、クリヴィヌ、ギルバート、佐渡裕などの指揮者と共演。室内楽奏者としてのキャリアも充実しており、ピリス、ベロフ、デュメイ、ムローヴァ、パユなどから厚い信頼を得ております。またイザイ弦楽四重奏団(1995
年から2000 年)のメンバーとして数多くの録音を残しております。現在はパリの国立高等音楽院で教鞭を執るほか、ザグレブ・ソロイスツ合奏団の芸術監督として活躍の幅をさらに広げており、手兵と共演したハイドン&
C.P.E バッハのチェロ協奏曲集(AU 97716)では高い評価を得ております。
ユダヤ民族主義の立場を強調した作曲家、ブロッホ(1880-1959)のヘブライ狂詩曲「ソロモン」は、標題的にソロモン(古代ユダヤ王国最盛期の王)を扱ったものではなく、ユダヤの象徴として題名を選んだ作品です。
ブロッホの代表作「ニーグン」と並び、ユダヤ民族主義が最も強烈に発揮された当作品は非常に印象的な旋律をチェロが奏で、オーケストラと壮大な世界を作り上げます。
満を持しての録音となったドヴォコン。「ドヴォルザークのチェロ協奏曲を録音するのが夢だった」と語るコッペイは理想の共演者、録音環境で最高のコンディションで実現することができました。
一音一音、端正で伸びやかに奏でる愛器ゴフリラーの音色に聴き惚れてしまいます。カラビツの好サポートのもと、現在の充実ぶりをうかがい知ることのできるコッペイの熱演をお楽しみください。
マルク・コッペイ キリル・カラビツ
マルク・コッペイはシュタルケル門下で腕を磨いたのちイザイSQで活躍。今やジャン=ギアン・ケラスやオフェリー・ガイヤール、アンヌ・ガスティネルらと並ぶ、フランス・チェロ界の新世代を盛り上げるスーパースターのひとり。
その、派手さのない渋い演奏がマニアから絶賛されている。
店主がこの人で注目していたのは3つのアルバム。
まずは密かにリリースされていたデュボワの協奏曲集。
デュボワはフランス音楽界の王道中の王道の人なのだが、その作風はフランスのロマン派とも近代とも違う、独特の味わいなのである。
この人、「ラヴェル事件」の責任を負ってパリ音楽院の院長職を辞任したという話ばかりがクローズアップされるが、音楽家としての才能も相当なものだと思う。
ここで活躍するのがコッペイ。地味にひたむきにこの作曲家の美感を余すところなく表現していて潔い。
そしてAEONから発売されているバッハの無伴奏と、ブラームスの「雨の歌」のチェロ版の2つも、この人の実直さを示すすばらしいアルバム。
バッハはここで少し聴けます。いいです。
https://youtu.be/-W_6fI2oOt0
マルク・コッペイ
デュボワの協奏曲集なんて粋なアルバムを出していた |
|
洗練美を追求した協奏曲集、フランスの名手マルク・コッペイの至芸にも注目
テオドール・デュボワ(1837-1924): 協奏曲集
チェロと管弦楽のためのファンタジー・シュトック
チェロ、ピアノと管弦楽のためのコンチェルタンテ組曲
ピアノと管弦楽のためのコンチェルト・カプリチオーソ
死者のための追悼〜悲しい歌
チェロと管弦楽のためのアンダンテ・カンタービレ |
マルク・コペイ
(Vc:マッテオ・ゴフリラー1711)
ジャン=フランソワ・エッセール(P&指)
ポワトゥ・シャラント管弦楽団 |
録音:2010 年10 月/62’45
フランスの作曲家テオドール・デュボワはシャンパーニュ地方の小さな村ロスネーに生まれ。パリ音楽院でトマに師事し、恩師の死後1896
年から1905 年までパリ音楽院の院長を務めます。
作曲家としては多作であり、宗教曲、オペラ、バレエ、オラトリオ、器楽曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽など多岐にわたっています。また「対位法とフーガ」「和声法、理論と実践」など音楽理論家としても著書を残しています。デュボワの作風は19
世紀フランス音楽の伝統を受け継ぎ、優雅さと洗練された響き、明快でバランスのとれた構成を基本としています。このアルバムでは、その豊かな音楽性で近年注目を集めているデュボワのチェロとピアノを中心とした協奏曲集。美しハーモニーとソリストに効果的な技巧を要求する作品で聴く者を惹きつけます。
演奏はあのロストロポーヴィチにも認められた現代屈指のチェリスト、フランスの名手マルク・コペイ(マルク・コッペイ)とジャン=フランソワ・エッセール率いるポワトゥ=シャラント管。マルク・コペイの技巧はもちろん、豊かな感性と説得力のある演奏で、エモーショナルなデュボワの魅力を存分に表現しています。
|
|
.
CHALLENGE CLASSICS
|
CC 72763
(3SACD HYBRID)
\5100 →\4790
|
ヤン・ヴィレム・デ・フリエント指揮
ハンネス・ミンナール(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
[CD1]
第2番変ロ長調 Op.19、第1番ハ長調 Op.15
[CD2]
第3番ハ短調 Op.37
[CD3]
第4番ト長調 Op.58、第5番変ホ長調『皇帝』
Op.73 |
ハンネス・ミンナール(ピアノ)
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮)
ネザーランド交響楽団 |
オランダの新星ピアニストによるベートーヴェン全集完成。第3
番は初出音源!
録音:[CD1]2015年2月2-4日 [CD2]2016年9月23、27日 [CD3]2014年5月26-28日/64’59’’、34’40’’、70’19’’、DSD、Stereo
/ Multichannel
SACD ハイブリッド3 枚組。
1984 年生まれ、エリザベート王妃国際音楽コンクール第3
位など数多くの国際コンクールの入賞歴を誇るオランダの俊英ピアニスト、ミンナールによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集です。
「第2・第1」「第5」はそれぞれ既にリリースされている音源。第3
番はこのセットで初登場となる音源であり、第2
楽章での静謐極まりないピアノが必聴です。
神経の行き届いたタッチと落ち着き払ったテンポ感には風格すら感じられ、明るく澄みきった響きも実に好印象。フリエンドのバックも申し分なく、目の覚めるような素晴らしいベートーヴェンがお聴き頂けます。
第3番は初出ということで、いままで1,2,4,5を買ってきた人の立場は・・・というのはありますが一気に全集発売。
ここではなんとミンナールのグリ−グのコンチェルト全曲が聴けちゃいます。
https://www.youtube.com/watch?v=O0iLAmvZ1ZE&list=RDO0iLAmvZ1ZE&feature=player_detailpage
ヤン・ヴィレム・デ・フリエント
特集
いま聴かねばならない指揮者のひとり、ヤン・ヴィレム・デ・フリエント。
このひと、およそ15年ほど前はビーバーの名演を聞かせてくれていたコンバッティメント・コンソート・アムステルダムの音楽監督だった。
「次世代のブリュッヘン」と呼ばれる鬼才として、有望な古楽系指揮者として知る人ぞ知る存在だった。
ところがそのデ・フリエントが・・・いきなりマーラーを出したのである。
しかもそのマーラーがすごかった。
店主は、少なくともビーバーとマーラーで名演を残した指揮者を知らない。
しかもどちらもハンパじゃない名演。
才気あふれる狂気にも似た音楽。
その後さらにデ・フリエントはCHALLENGE CLASSICS
からベートーヴェン交響曲全集をリリース。
1,5,7,8番はICMAの重要な審査メンバーでもある国際的なクラシック音楽雑誌ピチカートにおいて、最上級の評価を獲得。
「史上最高のベートーヴェン録音の一つ」と絶賛された。
さらにデ・フリエントはその後メンデルスゾーンの交響曲全集を完結させたが、不幸にもその最中にCHALLENGE
CLASSICSレーベルの日本代理店が消滅したりして、国内ではうまく紹介されない空白期間があったりした。
ということで知る人ぞ知る異端的巨匠という扱いになってしまった。
だがデ・フリエンド、どうもうまく表舞台に登場しきれてないが、チェックしておいたほうがいい。
あ、でも現地完売にならないうちに・・・。
ベートーヴェンの交響曲全集はすでにメーカー完売、入手困難・・・。
海外倉庫の残り少ない在庫を取り寄せますが完売の際はご容赦ください。
|
不幸にも入手困難になってしまっているデ・フリエンドのベートーヴェン:交響曲全集
海外倉庫わずか |
|
ベートーヴェン:交響曲全集
(交響曲第1番-第9番) |
アンマリー・クレメール(ソプラノ)
ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(アルト)
マルセル・レイヤン(テノール)
ゲールト・スミッツ(バリトン)
コンセンサス・ヴォーカリス(合唱)
ネザーランド交響楽団
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮) |
鬼才ヤン・ヴィレム・デ・フリエンドの最新ベートーヴェン全集!SACD6枚組ボックス・セット。
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド&ネザーランド交響楽団(ヘット・オーステン管弦楽団)は2008年にベートーヴェン全集の録音を開始。
欧州を中心としたヤン・ヴィレム・デ・フリエンドの指揮者としての名声の高まりとともに、驚くべき音楽的集中をもってここに全集ボックスを完成させました。
音楽学者としてもその名を知られるデ・フリエンドは、ベートーヴェンの時代に関する膨大な知識と研究をこの全集に惜しみなく注ぎ、特に本全集第2弾(交響曲第1番&第5番『運命』)と第3弾(第7番&第8番)は、ICMAの重要な審査メンバーでもある国際的なクラシック音楽雑誌ピチカートにおいて、最上級の評価を獲得。
「史上最高のベートーヴェン録音の一つ」「世界的なレベルで、ヤン・ヴィレム・デ・フリエンドはその斬新な音楽観の指揮者としてますます注目すべき存在である」等、絶賛されています。
録音:2008-2010 年
|
|
|
|
CC 72266
【再発売】
\2500
|
コープマンの名盤、再発売
楽しい作品、粋な演奏。
モーツァルト父子への愛が感じられるアルバム
(1)レオポルト・モーツァルト:農民の婚礼
(2)W.A.モーツァルト:
ガリマティアス・ムジクムK.32よりフーガ
(3)W.A.モーツァルト:きらきら星変奏曲
K.265
(4)W.A.モーツァルト:交響曲第1 番変ホ長調
K.16
(5)レオポルト・モーツァルト:
カッサシオン ト長調(おもちゃの交響曲) |
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団
ティニ・マトー((3)フォルテピアノ) |
楽しい作品、粋な演奏。モーツァルト父子への愛が感じられるアルバム
録音:2006年12月/59’42’’
コープマンの名盤がジャケットを変えて再発売されます。
モーツァルト父子のかわいらしい作品を並べたアルバムで、コープマンの面目躍如たる洒落た粋な演奏が耳に心地よく、何とも素敵な幸福感が広がります。
ハーディ・ガーディやバグパイプも登場する楽しい『農民の婚礼』と管弦楽混合の室内楽編成で書かれた『ガリマティアス・ムジクム』は聴く機会が少なく貴重な録音。
『おもちゃの交響曲』として知られる楽章を含む父モーツァルトのカッサシオンは、おもちゃ楽器の鳴り物がたくさんで思わず笑顔になってしまうユーモアあふれた演奏です。
爽やかで瑞々しい息子モーツァルト9 歳のときの作品『交響曲第1
番』やコープマン夫人のティニ・マトーがフォルテピアノで美しく奏でる『きらきら星変奏曲』も収録しています。
※再発売に伴い、同内容の旧盤(CC-72189)は廃盤とさせて頂きます。
|
.
COVIELLO CLASSICS
|
|
ガンバ奏者トーマス・フリッチュによるアーベルの新発見
アントン・ミリング(18世紀後半頃):協奏曲
ニ短調
アーベル:ソナタ ト短調
アーベル:協奏曲 イ長調
アントン・レーツェル(1760年以降):協奏曲
イ長調
アーベル:ソナタ ハ長調
ヨハン・カール(I)グラフ・ツー・ハルデック(1703-1752):
協奏曲 ヘ長調
J.C.バッハ:ソナタ ハ長調 |
トーマス・フリッチュ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミヒャエル・ショーンハイト
(フォルテピアノ)
メルゼブルガー・ホフムジーク
エヴァ・サロネン(ヴァイオリン)
サスキア・クラッパー(ヴァイオリン)
カタリナ・ダルゲ(ヴィオラ)
アンドレアス・フェッター(チェロ) |
テレマンの失われた作品を発掘して注目されたガンバ奏者トーマス・フリッチュによるアーベルの新発見
録音:2016年/66‘42
2016 年にテレマンの失われたと思われていた「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための12
のファンタジー」(COV 91601) を発掘・録音したトーマス・フリチュによる、またも世界初録音のヴィオラ・ダ・ガンバの作品を収録。テレマンと同様にレーデンブルク城の貴族エレオノーレ・フォン・ミュンスター(1734-1794)の個人所蔵品から発見されたもの。これもまた失われたと思われていた貴重な作品4
つが発見されました。
「ガンバのカザルス」の異名を持つトーマス・フリチュのヴィオラ・ダ・ガンバに向けられた情熱から生まれた渾身の一枚です。

トーマス・フリッチェ旧譜
新発見のテレマン:ガンバ・ソロのための幻想曲! |
|
新発見のガンバ・ソロのための幻想曲!
テレマン:
ヴィオラ・ダ・ガンバのための12の幻想曲
TWV 40:26-37 |
トーマス・フリッチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) |
世界初録音!新発見のガンバ・ソロのための幻想曲!
録音:2015年10月12-14日、11月16-18日/ドイツ、チャイプリッツ修道院教会/84’46’’
「幻想曲」と名の付いたテレマンの無伴奏作品は、ヴァイオリン(12
曲)、フルート(12 曲)、チェンバロ(36 曲) のためのものがそれぞれ知られています。今作はそのどれでもない、近年再発見された「ヴィオラ・ダ・ガンバ」のための幻想曲。存在は伝わっていたものの消失したと思われていた作品で、楽譜校訂はフリッチェ自身。もちろん世界初録音となります!歴史的にもたいへん重要な、注目のリリースです。
演奏者のフリッチェは、忘れられた作品を再発見し世に問うガンバ奏者。これまでにJ.C.
バッハやアーベルの珍しい作品をリリースしています(COV91411、COV21205)。とは言え演奏に学究臭さはありません。実に深い呼吸で、心の底から歌うように演奏しています。
短調による悲痛な半音階、効果的な陰影を描く重音技法、軽やかなレガートで紡ぐ舞曲など、あらゆる楽器の使い方に長けたテレマンならではの巧みな音楽に魅せられます。作品の内容と規模からして、J.S.
バッハの「無伴奏チェロ組曲」と共に鑑賞し味わってみたくなる曲集です。
|
カール・フリードリヒ・アーベルって誰?
無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽

18世紀のロンドンは、自前の大作曲家こそいなかったけれど、ヘンデルやJ.C.バッハのような才能あるドイツ人が活躍する音楽大消費都市だった。
そんな頃、ロンドンで初めての予約コンサートが開かれた。
開いたのはドイツから来た二人の作曲家、J.C.バッハとC・F・アーベルのコンビ。
二人の予約コンサートは大成功で、その後17年にもわたって続いたというのだから彼らの人気ぶりがわかる。ハイドンの作品を初めてロンドンで取り上げたのも、このコンサート・シリーズだったらしい。
ドイツの作曲家たちにとっても、ドイツの田舎でくすぶっているより、ロンドンで一旗上げたほうが、桁違いの名声と財産を得ることができた(ハイドンもモーツァルトも後年ロンドンを目指した)。そういうロンドン・ドリームを実現して大成功したのが、いま話したヘンデルであり、J.C.バッハであり、そしてこのC・F・アーベルだった。
そのアーベルが得意としたのがヴィオラ・ダ・ガンバ。
ヴィオラ・ダ・ガンバはこのあとヴァイオリンやチェロに追い出されるように表舞台から姿を消すが、アーベルはガンバ・ブームの最後を飾る名人で、ロンドンでも数十回のガンバ独奏コンサートを開く人気ガンバ奏者だった。
アーベルは1723年、ケーテン生まれ。
ケーテンといえばあのJ.S.バッハ。実はアーベルの父親は、J.S.バッハの宮廷楽団の主席ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者だった。おそらくアーベル家とバッハ家は家族ぐるみで付き合いがあった。だから後年アーベルはロンドンでヨハン・クリスティアンと組むことになったのだろう。いずれにしてもアーベルがいろいろな形で大バッハの音楽の洗礼を受けていたのは間違いない。もちろん当時は大バッハよりも自分たちのほうが、あるいはヘンデルのほうが偉大だった。それにもかかわらず、アーベルの作品の中に大バッハの遺影のような音楽が熱く現れる。
|
|
トーマス・フリッチェ旧譜
そのアーベルとヨハン・クリスチャンのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
これも素敵です |
|
カール・フリードリヒ・アーベル:
(1)ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ホ短調
(2)同ト長調
ヨハン・クリスチャン・バッハ:
(3)ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調(チェンバロ)
(4)同ヘ長調(フォルテピアノ)
(5)同変ロ長調(チェンバロ)
(6)同ヘ長調(フォルテピアノ) |
トーマス・フリッチェ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シャレフ・アド=エル
(チェンバロ、フォルテピアノ) |
約20 年前に発見された楽曲が美しく蘇った
[ 録音:2011 年]/DDD
バッハの末子にして、少年時代のモーツァルトを可愛がったヨハン・クリスチャン・バッハ。彼はヴィオラ・ダ・ガンバの名手カール・フリードリヒ・アーベルと組んでロンドンでコンサートを組織、それが今日の定期演奏会の礎となったといわれます。
当アルバムはクリスチャンとアーベルのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。
前古典派に入ろうとしている時期にガンバの新作を書いているのは驚きですが、伴奏もフォルテピアノを用いているのが興味津々。
1992年に草稿が競売にかけられて知られるところとなりました。イタリア的な伸びやかな旋律が非常に魅力的です。
|
|
|
|
期待の若手木管五重奏、アテア木管五重奏団デビューCD
ポール・タファネル(1844-1908):木管五重奏曲 ト短調
ツェムリンスキー:ユモレクス
マイク・マウワー(1982-):ジャズ組曲
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):音楽の夜より3つの小品
ジャン・フランセ(1912-1997):五重奏曲第2番 |
アテア木管五重奏団
アレーナ・ルゴヴキナ(フルート)
フィリップ・ハワース(オーボエ)
アンナ・ハシモト(クラリネット)
アシュリー・マイヤル(ファゴット)
クリストファー・ビーグルス(ホルン) |
録音:2016年/60’10
2015 年カール・ニールセン国際室内楽コンクール(コペンハーゲン)で、3
位入賞及びコンクール委嘱作品のベストパフォーマンス賞を受賞した期待のアンサンブル、アテア木管五重奏団。2009
年に英国王立音楽院にて結成。各メンバーの技術も高く、多くの賞を受賞したり、オーケストラで客演を務めたりと、イギリスを中心に活躍しています。2017
年9 月には来日が予定されており、今後一層注目を集めるアンサンブルとなっています。
彼らの特徴は、各奏者の卓越した技術もさることながら、アンサンブルとしての音色を持ち、5
人が1 つとなる一体感は、聴く者を感動させます。
20 世紀管楽器室内楽の発展大きく貢献したタファネル。この木管五重奏曲も後期ロマン派らいしい叙情的で美しい作品。そして同じく後期ロマン派の作曲家でウィーンで活躍したツェムリンスキー。ユダヤ人であったため、ナチスの侵攻のためアメリカへの亡命。このユモレスクは、亡命の翌年に作曲されました。各楽器の特徴をとらえたユーモアあふれる楽曲です。
|
|
|
フルートを伴うロマン派初期のトリオ集
クーラウ:三重奏曲 ト長調 Op.119
ツェルニー:ファンタジー・コンチェルタンテ Op.256
ウェーバー:三重奏曲 ト短調 Op.63
|
トリオ・ラフラム
アニー・ラフラム(トラヴェルソ)
ドロテア・シェーンヴィーゼ(チェロ)
カタルジーナ・ドロゴス(フォルテピアノ) |
録音:2016年
19 世紀初頭から様々な楽器が改良され、それに伴い演奏者はもちろんのこと作曲者らの表現力や技巧が格段に向上し発展を遂げました。
ここに収録されているクーラウ、ツェルニー、ウェーバーの作品もちょうどその時期にあたります。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管にも在籍していたフルート奏者ゲオルク・トロムリッツをはじめ、優れた演奏者は楽器の製作者でもありました。
トロムリッツは新しいキーのシステムを考案し、様々な調に対応することが可能になりました。チェロやピアノについてもアンサンブルの平等なパートナーとなり、三重奏という形態が室内楽のジャンルに定着することになります。
フルート音楽では欠くことのできない作曲家クーラウ。この「三重奏曲 ト長調 Op.119」は、様々な演奏形態で出版されていますが、ここでは各楽器がもっとも親密に聴こえるフルート、チェロ、ピアノで収録しています。
またピアノ学習者のための練習曲で知られるツェルニーですが、実はピアノ以外のジャンルの音楽も多く残しています。この「ファンタジー・コンツェルタンテ」は、優雅な旋律に彩られた楽曲です。そしてウェーバーの「三重奏曲 ト短調 Op.63」。ウェーバーはフルート奏者の名手フュルステナウ父子と親交があり、この楽曲も彼らのために書かれたのではないかと言われています。
ちなみにクーラウもフュルステナウ父子と親しくしており、彼らのために楽曲を献呈しています。ウェーバーの三重奏は4
楽章編成の大規模な作品で、ロマン派初期のフルートを伴う作品の中では、抜きんでて充実した内容となっています。
|
.
PENTATONE
|
PTC 5186593
(SACD HYBRID)
\2700 →\2490
|
現ロシア正教会の府主教イラリオン・アルフェエフ
バッハの音楽を自身のオーケストレーションで披露!!
J.S.バッハ:
(1)コラール「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」B639
(イラリオン府主教編)
(2)カンタータ第82番「私は、満ち足りた」BWV82
(バリトン版)
(3)管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
(4)パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582
(イラリオン府主教編) |
シュテファン・ゲンツ(バリトン)(2)
アリヤ・ヴォドヴォゾワ(フルート)(3)
イラリオン・アルフェエフ府主教(指揮)
ロシア・ナショナル管弦楽団 |
録音:2015年12月/モスクワ/65’ 52”
SACD ハイブリッド盤。
現在ロシア正教会の府主教(総主教に次ぐナンバー2
の高位)を務めるイラリオン・アルフェエフは、フェドセーエフやゲルギエフによって作品が演奏される作曲家としても注目されています。
ペンタトーン・レーベルからも一昨年に自作を指揮したアルバムをリリースして注目されました。
また昨年には彼の大作「マトフェイ(マタイ)受難曲」が日本の団体オーケストラ・ナデージダにより東京で演奏され話題となりました。
イラリオン府主教ことアルフェエフは1966
年モスクワ生まれ。
当初グネシン音楽学校でヴァイオリンと作曲を学ぶものの、モスクワ神学大学に進み、そちらを天職としました。
2009 年にヴォロコフムスク市の大主教に就任。モスクワ総主教庁渉外局長も兼務するなど、ロシア正教信者から生神として崇拝される存在となっています。
昨年2 月にロシア正教総主教とバチカン教皇が約1000
年ぶりに会見が実現したのもイラリオン府主教が影の立役者であるなど、世界史にも残るはずの人物です。
当然ながらイラリオン府主教はバッハを崇拝していて、そのオルガン曲を編曲するだけでなく、自ら指揮して録音までしてしまいました。
アルバム・タイトルになっている「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」はオルガンのためのコラール前奏曲で、かのタルコフスキーが名作映画「惑星ソラリス」に用いて、ほとんどテーマ曲のようにその精神を表現したことで人気作となりました。それをイラリオンが感動的にオーケストレーションを施し、タルコフスキーへのオマージュのように聴こえる作品に仕上げました。タルコフスキー・ファンはもちろん、あらゆる方々に聴いていただきたい逸品です。
また複雑な作曲技法によるオルガンの大作「パッサカリアとフーガ」の見事なオーケストレーションも聴きもの。イラリオンはこのオルガン曲が大好きだったそうで、オルガンの響きを近代オーケストラに移し替えています。
またドイツの俊英ゲンツを独唱に招いたカンタータ第82
番「私は、満ち足りた」、ロシアの若手女流フルート奏者ヴォドヴォゾワを独奏に招いた管弦楽組曲第2
番も、古楽的解釈といった次元を超えた宗教性と深さで崇高な世界をつくりあげています。
イラリオン府主教の指揮ぶりは見事なもので、抑制がききながらもエネルギーを感じさせるロシア流。このうえなくありがたきアルバムと申せましょう。

美しいものは美しい。
これはアルフェエフの「スターバト・マーテル」のライヴ。
時代を超越した美しすぎる音楽。
https://youtu.be/qCKtLi9gc40
ちなみに本人の指揮の録音↓はもっと遅くて荘厳。
時代を超越した美しすぎる音楽
イラリオン府主教(アルフェエフ)によるスターバト・マーテル
時代が彼を望んでいるのか |
PENTATONE
PTC 5186486
(SACD HYBRID)
\2700
|
現ロシア正教会の府主教のオーケストラ自作自演集
イラリオン府主教(アルフェエフ):
(1)スターバト・マーテル (2008/11)
(2)コンチェルト・グロッソ (2012)
(3)BACH のモチーフによるフーガ (2012)
(4)死の歌【ガルシア・ロルカ詩】(全4曲)
(5)深き淵より (2018) |
(1)(3)スヴェトラーナ・カシヤーン(Sop)
(3)アルチョム・デルヴォエド(Guit)
(1)(4)モスクワ神学校聖歌隊
(2)タチヤナ・ポルシネワ(Vn)
マクシム・ホホリコフ(Vn)
セルゲイ・ドゥボフ(Va)
アレクサンドル・ゴトゲルフ(Vc)
ノルベルト・ゲムバチカ(Org)
イラリオン・アルフェエフ府主教(指揮)
ロシア・ナショナル管弦楽団 |
録音:2014 年4 月/モスクワ/74’ 05”
SACD ハイブリッド盤。
現在ロシア正教会の府主教(総主教に次ぐナンバー2
の高位)を務めるイラリオン・アルフェエフの作曲集を、何と作曲者本人の指揮で味わえる何とももったいなきCD
の登場です。
イラリオン府主教ことアルフェエフは1966
年モスクワ生まれ。当初グネシン音楽学校でヴァイオリンと作曲を学ぶものの、モスクワ神学大学に進み、そちらを天職としました。2003
年にはオーストリア主教、2009 年にヴォロコフムスク市の大主教に就任。モスクワ総主教庁渉外局長も兼務するなど、ロシア正教信者から生神として崇拝される存在となっています。著作「信仰の機密」は邦訳も出版されています。
作曲家としては宗教作品が中心で、無伴奏合唱のためのロシア聖歌多数のほか、オーケストラ付の「マタイ受難曲」(2006)
などはフェドセーエフ指揮チャイコフスキー記念モスクワ放送響のCD
がリリースされています。
彼の宗教合唱曲は現代的な所のないディレツキーからチェスノコフ伝統のロシア色と敬虔さのあいまった独特の世界。オーケストレーションも巧みで感動的です。
当ディスクに収められた5 篇はいずれも最近作。
ラテン語による「スターバト・マーテル」と「深き淵より」はポリフォニックな書法が興味津々。
ロルカのスペイン語詩による「死の歌」は4
曲から成りますが、ギターが効果的。同じ詩ではないものの、ショスタコーヴィチが交響曲第14
番「死者の歌」でロルカの詩を用いていることの遠いこだまが聞こえます。
また純器楽曲「コンチェルト・グロッソ」はイラリオン府主教としては珍しく現代的な匂いのする力作。こちらはシュニトケやシルヴェストロフを思わせます。さらに「BACH
のモチーフによるフーガ」はシ♭ - ラ- ド-
シのモチーフによるフーガで、もはや府主教の余技とはいえない高度な作曲技法に驚かされます。
イラリオン府主教の指揮ぶりは見事なもので、抑制がききながらもスヴェトラーノフ風なエネルギーを感じさせるロシア流。ロシア正教信者はもちろん、あらゆるロシア音楽ファンにオススメです。
録音は2014 年4 月にモスクワで行われましたが、オルガン・パートのみ、ベルリンの聖ルドヴィク教会で収録され、ミキシングされているのも注目です。
|
イラリオン府主教(アルフェエフ)
マトフェイ受難曲(マタイ受難曲)
指揮はフェドセーエフ!
|
MELODIYA
MELCD 1002366
(2CD)
\4400
|
指揮はフェドセーエフ!
2006年に作曲されたこのオーケストラ伴奏付きの大作
「マトフェイ受難曲(マタイ受難曲)」
イラリオン府主教(アルフェエフ):マトフェイ受難曲(マタイ受難曲) |
ウラディーミル ・ フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団
(チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ)
モスクワ神学校聖歌隊
ヴィクトル・シロフスキ(バリトン)
ナイラ・アサトリアン(ソプラノ)
オレーシャ・ペトロワ(メゾ・ソプラノ)
マクシム・パステル(テノール)
セルゲイ・マルケロフ(テノール)
ドミトリー・ベロセルスキ(バス) |
ロシア正教の上位聖職者の府主教であると同時に、音楽家(作曲家)、神学者としても高名な多彩な才能の持ち主、イラリオン府主教(グリゴリー・アルフェエフ)。
ロシア正教のための無伴奏合唱作品が多い中、2006年に作曲されたこのオーケストラ伴奏付きの大作「マトフェイ受難曲(マタイ受難曲)」は、音楽家としてのイラリオン府主教の代名詞である。
巨匠フェドセーエフが振る21世紀ロシアの"マタイ受難曲"。現役の府主教が書き上げた美しきハーモニーがメロディア(Melodiya)から登場です。
2010年10月の録音。ディジパック仕様。
|
|
|
PTC 5186576
(SACD HYBRID)
\2700
|
マルク・アルブレヒト&オランダ・フィル/マーラー第3
弾
マーラー・ソング・サイクルズ
マーラー:
(1)-(4)さすらう若人の歌
【I. 恋人の婚礼のとき 4’03”/II.けさ野辺を歩けば
4’18”/
III. 私の胸の中には燃える剣が 3’17”/
IV. 恋人の青い眼を 5’25”】
(5)-(9)リュッケルト歌曲集
【I. 私は仄かな香りを吸い込んだ 2’40”/
II. 私の歌を覗き見しないで 1’28”/
III.美しさゆえに愛するのなら 2’09”/
IV. 真夜中に 6’05”/V. 私はこの世に捨てられて
6’33”】
(10)-(14)亡き子をしのぶ歌
【I.いま太陽は輝き昇る 5’38”/
II.なぜそんなに暗い眼差しなのか、今にしてよくわかる
4’47”/
III. おまえのお母さんが戸口から入ってくるとき
4’46”/
IV. ふと私は思う、
あの子たちはちょっと出かけただけなのだと3’06”/
V.こんな嵐に 6’59”】 |
アリス・クート(メゾ・ソプラノ)
マルク・アルブレヒト(指揮)
オランダ・
フィルハーモニー管弦楽団 |
マルク・アルブレヒト&オランダ・フィルによるマーラー第3
弾はアリス・クートをソロに迎えた歌曲集
セッション録音:(10)-(14)2015 年11月、(1)-(9)2016
年6月/アムステルダム/DSD、5.0 Surround
sound、マルチチャンネル、61’35”
SACD ハイブリッド盤。
マルク・アルブレヒト&オランダ・フィルハーモニー管弦楽団によるマーラー・シリーズ。第3
弾の当録音は歌曲に焦点を当て、「さすらう若人の歌」「リュッケルト歌曲集」「亡き子をしのぶ歌」を収録。
ソロをつとめるのはイギリスのアリス・クートです。クートはイギリスを拠点にバイエルン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ歌劇場などでも活躍する実力派。丁寧に歌い上げる歌唱が聴き手の感性に強く訴えかけます。『大地の歌』(PTC
5186502)でも好評を博したクートは、感情と知性が一体となった表現で聴き手を魅了します。そしてアルブレヒトの明快なタクトでオーケストラを見事にコントロールしております!
マルク・アルブレヒト(指揮)
ワーグナーとR. シュトラウスの解釈および現代音楽への傾倒で高く評価されているマルク・アルブレヒトは、現在、オランダ・フィルハーモニー管弦楽団、オランダ室内管弦楽団の首席指揮者を務めており、ヨーロッパの権威あるオペラハウスやオーケストラにも定期的に客演している。
キャリアの初期の頃はハンブルクとドレスデンの歌劇場で数シーズンを過ごし、ウィーンのグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団でクラウディオ・アバドのアシスタントに指名された。
1995 年、ダルムシュタット歌劇場の音楽監督に就任し6
年間務めた後、2006 年から2011 年までストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督および首席指揮者を務めた。同世代の指揮者たちの中でも高く評価されている。
【情報提供:パシフィック・コンサート・マネジメント】
|
AEOLUS
|
AE-10391
(2SACD HYBRID)
\5600
|
ロパルツ:オルガン作品全集 |
マルクス・アイヒェンラウプ(オルガン) |
イントロダクションとアレグロ・モデラート/
3つの作品(ブルトンの主題で、間奏曲、フーガ)/
聖女の第1と第2の晩課/
オッフェルトワール・パスカル/2つの小品(アンダンテ・コン・モート、ポコ・レント)/
アレグレット(「祭壇の下で」第2巻第5番)/
アンダンテ・エスプレッシーヴォ(「祭壇の下で」第1巻第37番)/
アレグロ(「祭壇の下で」第1巻第12番)/
幻想曲/瞑想曲第3番/死者のための祈り/
葬送前奏曲/祈り/瞑想曲第1番/主題と変奏/瞑想曲第2番/ソルティ |
シュパイアー大聖堂のオルガニストが弾く、ロパルツのオルガン作品全集(SACD2枚組)!
様々なオルガン作品の優れた録音で高い評価を得ているドイツの高音質レーベル、Aeolus(エオルス)から、フランスの後期ロマン派、ジョゼフ・ギィ・ロパルツ(1864−1955)のオルガン作品全集(豪華SACD2枚組!)が登場。
デュボワやマスネ、フランクらに師事したロパルツの作品は現在ではほとんど録音・演奏されていないだけに、フランス・ロマン派の豊かなオルガン音楽を高音質録音で後世に残す貴重な記録となります。
演奏は、世界遺産にも登録されているドイツのシュパイアー大聖堂で2010年よりオルガニストを務めるドイツの名手、マルクス・アイヒェンラウプ。楽器は、スペイン、アスコイティアの教会
"Parroquia Santa Maria la Realに"
に建造されているアリスティド・カヴァイエ=コル1898年製作(ロパルツの活動期と同年代)のオルガンを使用。
録音:2006年8月(CD1)&2007年10月(CD2)、スペイン
|
FRA BERNARDO
|
FB 1703017
(2CD/特別価格)
\3800
|
「ブルネンタール夏の音楽祭」ライヴ 2015&2016 |
コンチェルト・ステラ・マトゥティナ、
エバンヘリナ・マスカルディ(バロック・ギター)、
グスタフ・アウツィンガー(オルガン)、
アンサンブル392、
マリー=ソフィー・ポラック(ソプラノ)、
オルフェオ・バロック管弦楽団、
イル・ボット・フォルテ、
フラヴィオ・フェッリ=ベネデッティ(カウンターテナー)、他 |
オーストリア北部のブルネンタールで毎年行われている古楽音楽祭、「ブルネンタール夏の音楽祭(Brunnenthaler
Konzertsommer)」のライブ録音集。
オルフェオ・バロック管やコンチェルト・ステラ・マトゥティナ、アンサンブル392などの名アンサンブルやソリスト、歌手たちの演奏で、最先端のオーストリア古楽シーンをどうぞ。
録音(ライヴ):2015年&2016年、ブルネンタール
|
.
FLORA
|
|
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)新録音
マラン・マレ(1656-1728):夢想
恐怖の「膀胱結石切開手術図」
ヴィオール曲集第5巻(1725) 抜粋
組曲イ短調 から
Prelude / Petit Caprice / Sarabande
/ Gigue / La Sincope / La Mariee
Rondeau moitie pince et moitie coups
d'archet
組曲ヘ長調 から
Prelude / Allemande la bois Guillaume
/ Sarabande / La Demoi Gigue
Les Forgerons / Le Touche du Clavecin
組曲ト短調 から
Prelude / Fantaisie / Sarabande /
Gigue la Pagode
組曲ト長調 から
Gigue la pointilleuse / Le Jeu du
Volant / La Tatillone / Dialogue
Chaconne
組曲ホ短調
Prelude / Allemande La Beuron / Sarabande
Gavotte Singuliere - 2e Gavotte La
Mignone / Menuet - 2e Menuet
Le Contraste / Marche Persane dite
La Savigny
Le Tableau de l'Operation de la Taille [膀胱結石切開手術図](*)
Les Relevailles - Suitte - Suitte
/ Resveries Mesplaiziennes |
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ)
フランソワ・シキヴィー(朗読(*)) |
録音:2014年4月、聖ジャン教会、ボーフェ、ベルギー
リチェルカール・コンソートを率いて今年も「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン
2017」に参加しているフィリップ・ピエルロ、得意のマレの新録音がついに登場。
彼はリチェルカール・レーベル時代からマレのヴィオール曲集の録音を継続しており、当レーベルからは「音階」(FLORA
0603)、「シャリヴァリ」(FLORA 1507)に続きこれが三作目となります。
今回は一世代下にあたるレ・タンブルのメンバー、ミリアム・リニョル(1988年生まれ)とジュリアン・ヴォルフス(1983年生まれ)を共演者に選び、風格や余裕と同時に清新な活力をもみなぎらせた、期待を上回る快演を聴かせてくれます。
マレ自身が経験した麻酔無しの手術に基づく恐怖の「膀胱結石切開手術図」ではベルギーの舞台俳優フランソワ・シキヴィー(1959年生まれ)による戦慄のナレーションも味わえます。弊社太鼓判、文句無しの推薦盤です。
※ブックレットは付かない仕様となっております。ご了承ください。
|
|
|
ヨハン・ヤコプ・フローベルガー(1616-1667):瞑想 チェンバロ作品集
トッカータ、ファンタジア、カンツォーナ、アルマンド、クラント、サラバンド、
ジグと様々なパルティータ集第2巻(1649)から
Toccata II / Canzon II
ジング=アカデミー・ベルリンの手写本 SA
4450 から
Meditation faite sur ma mort future
[気たるべき死についての瞑想],
Gigue, Courante, Sarabande
トッカータ、リチェルカーレ、カプリッチョ、アルマンド、ジグ、クラント、
サラバンド集第4巻(1656)から Toccata
IX
ジング=アカデミー・ベルリンの手写本 SA
4450 から
Affligee et Tombeau sur la mort de
Monsieur de Blanrocher
[ブランクロシェ氏の死に寄せるトンボー]
トッカータ、ファンタジア、カンツォーナ、アルマンド、クラント、サラバンド、
ジグと様々なパルティータ集第2巻 から
Fantasia VI
Capriccio X(Edition Le Pupitre)
カプリッチョとリチェルカーレ集(1657/1658)から
Ricercar V
ジング=アカデミー・ベルリンの手写本 SA
4450 から
Allemande faite en passant le Rhin
dans une barque en grand peril
[ライン渡河の船中で重大な危険に遭遇して書いたアルマンド],
Courante, Sarabande, Gigue
トッカータ、リチェルカーレ、カプリッチョ、アルマンド、ジグ、クラント、
サラバンド集第4巻 から
Lamento Lamento Sopra la dolorosa perdita
della Real M(aje)sta di
Ferdinando IV, R&eagrave; de
Romani &c
[ローマ王フェルディナント4世陛下の悲しき死に寄せる哀歌],
Gigue, Courante, Sarabande / Toccata
X
ジング=アカデミー・ベルリンの手写本 SA
4450 から
Lamentation, faite sur la tres douloureuse
mort de Sa Majeste Imperiale,
Ferdinand le Troisieme
[皇帝フェルディナント3世陛下の悲しき死に寄せる哀歌] |
ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ)
|
録音:2015年10月、ボーフェ、ベルギー
使用楽器:Jean-Luc Wolfs-Dachy(モデル:Ioannes
Ruckers, 1624)
上記 FLORA 3213 でフィリップ・ピエルロと共演した一年半後、ジュリアン・ヴォルフスが録音した彼の初のソロCD。以下は彼が所属するアンサンブル「レ・タンブル」の公式ウェブサイトに掲載されたプロフィールです。
ジュリアン・ヴォルフスはベルギー、ジュードーニュの音楽院にてチェンバロをはじめる。オランダのアムステルダム音楽院でメノ・ファン・デルフトのクラスに在籍、2009年6月修士課程を優秀な成績で修了する。
在学中にフランスリヨン国立高等音楽院に交換留学しフランソワーズ・ランジュレに師事。2007年8月、ブルージュで行われる国際古楽コンクール・チェンバロ部門にてベルギー人で初めて1位なしの2位&聴衆賞・ミンコフ出版賞を受賞。現在、リヨン織物・装飾博物館のオリジナル・チェンバロの調整を定期的に行っている。
これまでにワロニ—・フェスティヴァル、フランドル・フェスティヴァルや、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ボザールなどベルギーを中心に各地でリサイタルを行い、ラジオ録音もされている。
|
|
|
栄光の王 オクシタニア神話におけるアラブ音楽の影響
不詳:Fanfare pour la croisade / Imtidad
/ Fauvel nous a fait present
ベルトラン・デ・ボルン [Bertran de Born](1140頃-1215以前):Rassa
Tant Creis
不詳:
Makam Huseyni Sakil / Domino suite ins
sur Cantus Firmus / Mowachah Biladi
ベルナルト・デ・ヴェンタドルン [Bernard
de Ventadorn]
(1130/1145頃-1190/1200頃):Conorts
ara sai ieu ben
ブヒル・ザデ・ムスタファ・ヒリ [Buhuri
Zade Mustafa Hiri]:Hisar Agir Semai
不詳:In Pro Estampie / A l'Entrada del
Temps Clar / Roukoud
不詳(アプト写本 より):Bombarde Credo
instrumental
ギラウト・デ・ボルネーユ [Girau de Bornelh]
(1138頃-1215):Reis Glorios
ヨハンネス・チコーニア [Johannes Ciconia]
(1373頃-1412):
O Felix Templum Jubila
不詳:Ayour
不詳(モンセラートの朱い本 [Livre Vermeil
Montserrat] より):
Sext Estampie Royale Estampie / Imperaritz
de la Ciutat Ioyosa
Los set Gotxs Recomptarem / Maria Matrem
Virginem
Stella Splendens in Monte / Ad Mortem
Festinamus |
ピエール=イヴ・ビナール(バリトン)
レナット・ジュリエ(バリトン、朗読)
レ・サックブーティエ
ジャン=ピエール・カニャック(コルネット[ツィンク])
フィリップ・カンギレム(ショーム、ボンバルド、中世リコーダー)
ダニエル・ラサル(サックバット)
ルシール・テッシェ(ボンバルド、中世リコーダー)
ダニエル・ラサル(サックバット)
ジョデル・グラッセ=猿渡(中世リュート、レベック、ウード、プサルテリウム)
フローラン・ティセール(タンブール、ダフ、パンデレータ、ダラブッカ、薪、鐘)
ゲスト:
ピエール・アモン(中世リコーダー、ダブルフルート、パンフルート、バンスリ、コルヌミューズ)
ドリス・エル・マルミ(ウード、歌)
|
録音:2015年10月、 L'annexe Barriere de Paris、トゥールーズ地方音楽院、トゥールーズ、フランス
レ・サックブーティエがモロッコのウードの名手ドリス・エル・マルミ(1970年生まれ)のアシストを得て組み上げたプログラム。
フランス南部一帯、かつてオック語が話されていた(現在でも話されている地域も有ります)中世のオクシタニアへのアラブ文化の影響をテーマとし、オクシタニアの作者不詳の伝承音楽、12世紀から13世紀にかけてオック語で宮廷の恋愛を歌ったトルバドゥールの作品、オクシタニアに隣接するカタルーニャに残る「モンセラートの朱い本」所収の音楽等から楽曲が選ばれています。
レ・サックブーティエが中世音楽に進出するとは意外に思われましたが、オック語トラッドの名歌手レナット・ジュリエ、中世フルート系楽器の名手ピエール・アモン、そしてドリス・エル・マルミを招いたその演奏は格調高く、理屈でなく音楽そのものでリスナーを「文化のるつぼ」に引き込み楽しませてくれます。雰囲気豊かな優秀録音で80分弱たっぷり収録。
|
. |
|
代理店サラバンド代表の強力お墨付き
甘美なる旋律 17世紀イタリアの器楽
アンドレア・ファルコニエロ [ファルコニエーリ]
(1585/1586-1656):
カンツォーナ、シンフォニア、ファンタジア…集第2巻(1650、ナポリ)から
La Suave Melodia / L'Eroica / Brando
dicho el Melo
Folias echa para mi Senora Dona Tarolilla
de Carallenos
ダリオ・カステッロ(確認できる活躍期:およそ17世紀前半):
現代的様式のソナタ・コンチェルターテ集第1巻(1621、ヴェネツィア)から
ソナタ第1番
現代的様式のソナタ・コンチェルターテ集第2巻(1629/1644、ヴェネツィア)から
ソナタ第12番
ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(1570頃-1630):
教会用コンチェルト集(1610、ミラノ)から
3声のソナタ
タルクイニオ・メールラ(1594/1595-1665):
教会用および室内用カンツォーナまたはソナタ・コンチェルターテ
(1637、ヴェネツィア)から La Cattarina
マルコ・ウッチェリーニ(1603/1610頃-1680):
室内用および教会用ソナタ、コッレンテとアリア集
Op.4(1645、ヴェネツィア)から
La Luciminia contenta(ヴァイオリン独奏ソナタ)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(16世紀後半-1642):
2つのヴァイオリンとバッソ・ディ・ヴィオラのための様々なソナタ…集第4巻
(1626、ヴェネツィア)から シンフォニア第2番/ガリアルダ第4番
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/1557頃-1612):
カンツォーナとソナタ集(1615)から 3つのヴァイオリンを伴うソナタ第21番
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ(確認できる活躍期:1609-1621):
神の称賛の音楽 [divine lodi musicali]
第2巻(1614、ヴェネツィア)から
2つのソプラノのエコー・カンツォーナ
[Canzon a doi soprani in echo]
フランチェスコ・トゥリーニ(1589頃-1656):
2声および3声のマドリガーレとソナタ集(1621、ヴェネツィア)から
2声のソナタ
ジョヴァンニ・ガブリエーリ:カンツォーナ第2番
ジョヴァンニ・マルティーノ・チェーザレ(1590頃-1630):
音楽の旋律 [Musicali melodie] (1621、ミュンヘン)から
La Gioia
ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:
教会用コンチェルト集 から ヴァイオリンとヴィオローネの2声のソナタ
アゴスティーノ・ゲッリエーリ(確認できる活躍期:17世紀前半):
ヴァイオリン…ソナタ集 Op.1(1673、ヴェネツィア)から
La Viviani(3声のソナタ) |
レ・タンブル
川久保洋子(ヴァイオリン) ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジュリアン・ヴォルフス(オルガン、チェンバロ)
ハルモニア・レニス
水内謙一(リコーダー) 村上暁美(チェンバロ) |
エンリコ・ガッティ&アンサンブル・アウローラの超名盤「17&18世紀イタリアのヴァイオリン芸術
Vol.1」から24年、若き古楽のエリートたちによる自由闊達かつ洗練の極めた演奏に驚嘆し感銘を覚えました。
私がガッティ盤に出会ったのは20代後半のこと。同じように若いリスナーの方々がお一人でも多くこのレ・タンブル&ハルモニア・レニス盤に出会えることを望みます。久々に署名付きで推薦いたします。
株式会社サラバンド代表取締役 金田敏也
録音:2014年8月、モンヴァルザン、フランス
ブックレットに日本語解説を記載。
北イタリアでは1600年頃、「言葉は音よりも優位である」という考えに基づいた新しい声楽曲のスタイルが生まれた。この時期は、器楽の分野においても大きな変革の時代の始まりであった。前世紀の16世紀末では、器楽は主に、声楽曲の中で歌の声部と同じ音を重ねて演奏したり、歌を伴奏したりすることにしか使われなかった。器楽のレパートリーといえば、そのほとんどが声楽作品を編曲したものであり、その他にはシンプルな舞曲程度しかなかった。しかし16世紀が終る頃までに、器楽は新たな地位を獲得し始める。器楽のための作曲スタイルが現れるようになり、それによって新しい音楽形式が生み出されていった。ソナタ、トッカータ、コンチェルト、シンフォニアといった言葉は、それらの新しいジャンルの音楽を表すために作り出された、新しい音楽用語である。
レ・タンブルは、2009年に著名なブルージュ国際古楽コンクールに優勝した古楽アンサンブル。ヨーロッパや日本の主要なホールで演奏を行っているほか、ローカルなアウトリーチ企画によりバロック音楽の普及に精力を注いでいる。
ハルモニア・レニスは2009年にケルンで結成され、日本とヨーロッパ双方で演奏活動を行っている。これまでにNHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」およびNHK-FM「ベストオブクラシック」に出演。アンサンブル名は1700年にロンドンで出版された曲集に由来し、「ハルモニア」は「調和」を、「レニス」は「心地よい(上品な)」を意味する。
レ・タンブルとハルモニア・レニスは2010年よりヨーロッパ各地、日本でコラボレーションを行っている。
川久保洋子は桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学卒業、東京芸術大学音楽学部古楽科修士課程修了。2010年6月、フランス国立リヨン高等音楽学校を優秀な成績で修了する。2007年秋、イタリアロヴェレートで行われるプレミオ・ボンポルティ国際古楽コンクール、バロックヴァイオリン部門第4位入賞。これまでにヴァイオリンを吉田真紀、辰巳明子、バロックヴァイオリンを若松夏美、オディル・エドゥアルに師事。日本、ヨーロッパ各地で様々なアンサンブルのメンバーとして演奏活動また録音活動をしている。ル・コンセールフランセ(ピエール・アンタイ)、インコニティ(アマンディーン・ベイエール)、コンチェルト・ソアーヴェ(ジャン=マルク・エイム)、オーケストラ・リベラ・クラシカ(鈴木秀美)、バッハ・コレギウム・ジャパン(鈴木雅明)、メディオ・レジストロ(古橋潤一)のメンバー。
ミリアム・リニョル [Myriam Rignol] は7歳よりヴィオラ・ダ・ガンバをクリスチャン・サラに師事。その後16歳でリヨン国立高等音楽学校に入学、マリアンヌ・ミュラーのクラスに在籍し、2010年6月優秀な成績で修了する。在学中ドイツのケルン音楽学校でライナー・ツィパーリングのクラスで研鑚を積む。2009年6月、ドイツのケーテンで行われるバッハ=アーベル国際ヴィオラ・ダ・ガンバコンクールで第2位。2010年5月、山梨古楽コンクールにて最高位受賞。2011年8月、ベルギーのブルージュ国際古楽コンクール第2位&聴衆賞受賞。レザール・フロリサン(ウイリアム・クリスティー)、アンサンブル・ピグマリオン(ラファエル・ピション)、アンサンブル・コレスポンドンス(セバスチャン・ドセ)など様々なアンサンブルのメンバーとしてコンサート・録音活動を行っている。
ジュリアン・ヴォルフス [Julien Wolfs] はベルギー、ジュードーニュの音楽院にてチェンバロをはじめる。オランダのアムステルダム音楽院でメノ・ファン・デルフトのクラスに在籍、2009年6月修士課程を優秀な成績で修了する。在学中にフランスリヨン国立高等音楽院に交換留学しフランソワーズ・ランジュレに師事。2007年8月、ブルージュで行われる国際古楽コンクール・チェンバロ部門にてベルギー人で初めて1位なしの2位&聴衆賞・ミンコフ出版賞を受賞。現在、リヨン織物・装飾博物館のオリジナル・チェンバロの調整を定期的に行っている。これまでにワロニ—・フェスティヴァル、フランドル・フェスティヴァルや、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ボザールなどベルギーを中心に各地でリサイタルを行い、ラジオ録音もされている。
水内謙一は東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。在学中に音楽学を専攻する傍らリコーダー演奏の研鑚を積む。2003年よりドイツ・ケルン音楽大学に留学。2008年に同大学ディプロマ課程リコーダー科を卒業し、演奏家ディプロマを取得。その後同大学国家演奏家資格課程にてリコーダーを専攻。同時に古楽アンサンブルを専攻し、2009年に同大学同専攻を卒業。渡欧中はケルンを中心に、ソロやアンサンブルで演奏活動を行う。2009年に日本へ帰国。帰国後は各地で活発に演奏活動を行うほか、指導にも力を注いでいる。リコーダーを向江昭雅、ドロテー・オーバーリンガー、カリン・ファン・ヘールデンの各氏に師事。室内楽をライナー・ツィッパリング、シェティル・ハウグサンの両氏に師事。2013年、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」およびNHK-FM「ベストオブクラシック」に出演。またリコーダー講師としてNHKラジオ高校講座「音楽?」に出演。2014年のヨーロッパツアーではフランスとベルギーで7つの音楽祭に出演し、CD録音も行う。
村上暁美は上野学園大学音楽学部器楽学科チェンバロ専攻卒業、桐朋学園大学音楽学部研究生チェンバロ専攻修了。その後ケルン音楽大学チェンバロ科を最優秀の成績で卒業し、演奏家ディプロマ及びドイツ国家演奏家資格を取得。またケルン音楽大学、ヨーロッパ各地の講習会等でコレペティトゥーアとして学生の指導にもあたる。現在はアジア、ヨーロッパ各地でソロやアンサンブル、オーケストラのソリストとして、国内外で活発な演奏活動を行っている。2013年、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」およびNHK-FM「ベストオブクラシック」に出演し、好評を博す。2014年にはフランスとベルギーで数々の音楽祭に出演し、CDレコーディングも行う。チェンバロを渡邊順生、シェティル・ハウグサンの両氏に、アンサンブルをライナー・ツィッパリングに師事。第23回国際古楽コンクール〈山梨〉チェンバロ部門において最高位を受賞。
|
|
FLORA 3113
\2500
【旧譜 再案内】
|
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
コンセールによるクラヴサン曲集(1741) |
レ・タンブル
川久保洋子(ヴァイオリン) ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジュリアン・ヴォルフス(チェンバロ)
|
録音:データ記載なし |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
.
PROFIL
|
PH 17019
(6CD)
\5600 →\5290
|
ドイツの放送局所蔵マスターから初復刻
ムラヴィンスキー・ボックス3 |
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィル |
CD1
チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」(全11曲)
【序奏。カラボス〜リラの精/踊りの情景/パ・ド・シス/終曲/ワルツ/
パ・ダクシオン(バラのアダージョ)/パノラマ/パ・ド・カトル/
パ・ド・カラクテール(長靴をはいた猫)/
パ・ド・カトル(青い鳥とフロリーネ姫)/パ・ド・ドゥ】
[録音:1948年4月4日]
J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
【ボリス・トリズノ(フルート)】 [録音:1961年11月21日]
CD2
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲 [録音:1948年4月4日]
同:「魔弾の射手」序曲 [ソヴィエト国立交響楽団 録音:1945年]
同(ワインガルトナー編):舞踏への勧誘 [録音:1951年1月2日]
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64 [録音:1948年]
CD3
ワーグナー:「タンホイザー」序曲/ジークフリートの葬送行進曲/ワルキューレの騎行
[録音:1958年12月8日]
チャイコフスキー:交響曲第4 番ヘ短調Op.36
[録音:1957年]
CD4
スクリャービン:法悦の詩Op.54 [録音:1958年12月22日]
カリンニコフ:交響曲第2番イ長調 [録音:1953年2月2日]
CD5
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版) [
録音:1959 年7月24日]
CD6
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65 [録音:1947年6月2日] |
お待たせしました。第3 弾の登場!
ドイツの放送局所蔵マスターから初復刻。Profil
ムラヴィンスキー・シリーズ
MONO
Profile レーベルが、弊社の依頼でドイツの放送局に眠るムラヴィンスキーの音源を発掘。当時ソ連の放送局から提供された数多くのテープを初復刻した前2
シリーズは非常な好評を博しました。
今回の第3 弾もファン狂喜の内容となっています。
今回はすべてセッション録音なうえ彼の録音としては最初期の1940-50
年代のものが集められていて貴重。チャイコフスキーの「眠りの森の美女」は有名どころを11
曲も披露してくれてうれしい限り。ムラヴィンスキーのみずみずしい若さを感じられる名演です。
嬉しいのはブルックナーの交響曲第8 番、カリンニコフの2
番、そして当時最新だったショスタコーヴィチの交響曲第8
番なども貴重。かつてのロシアン・ディスクなどより格段に音質が良くなっているのが感激です。
ムラヴィンスキー十八番のチャイコフスキーの交響曲第5
番は、彼の数ある同曲のなかでも最初の全曲録音。録音された頃には悪名高い「ジダーノフ批判」があり、ショスタコーヴィチらムラヴィンスキーの同時代作曲家たちが糾弾された地獄の時代でした。そうした空気への反抗のエネルギーが感じられる演奏となっています。
大半は入手困難なうえ、新音源を用いているため大歓迎。さらに驚きの価格で、新たなムラヴィンスキーの名盤の登場となります。
第2巻、第1巻はこちら!
|
<国内盤>
<映像>
FRA BERNARDO(映像)
|
FB 1701429
(DVD-Video/PAL)
\4000
|
ハイドン:オラトリオ 《天地創造》(英語版) |
イーダ・ファルク・ヴィンランド(ソプラノ)
アンドリュー・ステイプルズ(テノール)
デイヴィッド・スタウト(バリトン)
ロバート・デイヴィス(バス)
フィリップ・フォン・シュタインエッカー(指揮)
ムジカ・セクロルム |
新日本フィルとのベートーヴェンの「第九」の共演で話題を呼んだ、ドイツの逸材フィリップ・フォン・シュタインエッカー。自ら創設した南チロルのピリオド・オーケストラ、ムジカ・セクロルムとの「天地創造」、2012年ブリクセン大聖堂でのライヴ録音がDVDで登場!
英語の台本からドイツ語訳され完成、その後英語版でも出版・演奏され英語版、ドイツ語版の双方が知られる「天地創造」ですが、オリジナル楽器、特に大陸のオーケストラでの"英語版"は珍しい録音です。
録音(ライヴ):2012年9月12日、ブリクセン大聖堂
※当タイトルはPAL方式のため、PAL方式対応の再生機器のみで試聴可能です。予めご了承ください。 |

第92号
5/11(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
WERGO
|
|
ジュリアン・バンゼ(ソプラノ)
「Unanswered Love」
ライマン(1936-):
3つのサッポーの詩 〜ソプラノと9楽器のための(2000)
ヘンツェ(1926-2012):
夜想曲とアリア 〜ソプラノと大管弦楽のための(1957)
リーム(1952-):
アリア/アリアドネ 〜ソプラノと小管弦楽のための(2001) |
ジュリアン・バンゼ(ソプラノ)
クリストフ・ポッペン(指揮)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団 |
聴き応えある名唱を披露、バンゼの圧倒的表現力!
録音:2009年1月23-25日/63’01’’
近現代のレパートリーも得意とするソプラノ歌手、ジュリアン・バンゼによるドイツ現代音楽の大御所作曲家3
人の声楽作品集。
バンゼはキャリア初期にこの3 人の作曲家と出会い、その後彼らの多くの作品の初演に関わり音楽語法をしかと身につけているため、申し分のない解釈と表現力でお聴き頂けます。
ほとんど無伴奏の独唱が続き、時折軋むような器楽が添えられるライマン。「夜想曲」と題された3
曲の管弦楽曲と2 曲のアリアが交互に現れる情景的なヘンツェ。
25 分の単一楽章で聴き応えある大きな展開を見せるリーム。大小さまざまな管弦楽を相手に、情熱的に歌い切るバンゼ。まるでオペラの名場面のような魅力的かつ圧倒的な音楽が楽しめます。
|
|
|
電子音と生音が溶け合うアンサンブル作品
イン・ワン(1976-):
Tun・Tu 〜サクソフォンとエレクトロニクスのための
(2012)
Wave in D 〜アコーディオンとエレクトロニクスのための
(2008)
Glissadulation 〜アンサンブルのための(2014)
Focus Exchange 〜クラリネットとエレクトロニクスのための
(2015)
Tip to Top 〜ドラム・ソロのための(2015)
Coffee & Tea 〜アンサンブルとエレクトロニクスのための
(2013) |
ニコラ・ルッツ(サクソフォン)
テオドーロ・アンツェロッティ(アコーディオン)
ニーナ・ヤンセン(クラリネット)
中村功(パーカッション)
イン・ワン(エレクトロニクス)
アンサンブル・フェニックス・バーゼル
MAM.現代音楽工場 |
録音:2015年4月17-21日、9月11日、11月12日/60’14’’
1976 年、上海生まれの作曲家イン・ワンによる、エレクトロニクスと生楽器による音楽。
素早く同音反復される、明滅するパルスのような素材が多用され耳に残り、何とも緊張感の高まる暗喩的な効果を生んでいます。
比較的大きな編成になる「Coffee & Tea」がこのアルバムにおける表現の集大成のようで面白い。楽器によるノイズ、ブレストーン、または電子音を縦横に用い、細切れでメカニックな、フレーズともつかない素材を重ね構成した音楽。
ミュージックコンクレートの語り口を生演奏も合わせて体現したような趣。風通し良くすっきりと音が配置されているのもセンスを感じます。
|
|
|
素朴なアイデアから生み出された音楽
トム・ソラ(1956-):
Gruppenzwange 〜弦楽三重奏のための(2011)
frei sein 〜2つのギターのための(2014)
Stahlbauten 〜ピアノのための(2016)
Wer sich nicht …, wird nicht … 〜
ソプラノとパーカッションのための(2009)
弦楽三重奏曲第2番(2015)
Wechselspiel 〜
ソプラノ、バリトン、手回しオルゴールのための(1994)
Heavy metal 〜
エレキギターとパーカッションのための(2015) |
サラ・マリア・ズン(ソプラノ)
トム・ソラ(バリトン)
アンドレアス・スコウラス(ピアノ)
トーマス・ハストレイター
(パーカッション)
デュオ・スチューバー・オリンガー
(ギター)
トリオ・コリオリス(弦楽三重奏) |
録音:2016年2月10-12日/63’27’’
1956 年ブカレスト生まれの作曲家トム・ソラによる作品集。ちょっとしたアイデアを基に素朴な1
曲として仕上げる作風です。
「Gruppenzwange」はほぼ同じ律動でジグザグと動き回る旋律からなり、しかも常に2
人、3 人と並行進行して奏でられます。塗り込めたような厚みのある不思議なサウンド。
「Heavy metal」はそのタイトルとエレキギターの登場が目を引きますが、音楽は単純無垢な佇まい。ハ音とト音を止まり木にしながら、至ってシンプルなフレーズに終始するギター。パーカッションがこれまたシンプルに、タカタカと16
部音符でひねりなく合いの手を入れ、拍節も多少変化あれどまず4
拍子。自然すぎて逆に驚きます。
|
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
ACCENT
|
|
モーツァルト:フルート四重奏曲全集
フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 KV285/
フルート四重奏曲 第2番 ト長調 KV285a/
フルート四重奏曲 第3番 ハ長調 KV285b/
フルート四重奏曲 第4番 イ長調 KV298 |
バルトルド・クイケン
(フラウト・トラヴェルソ/アウグスト・グレンサー〜
ルドルフ・トゥッツによるコピー)
シギスヴァルト・クイケン
(ヴァイオリン/ジョヴァンニ・グランシーノ[ミラノ、1700
年])
ルシー・ファン・デール
(ヴィオラ/サムエル・トンプソン[ロンドン、1771年])
ヴィーラント・クイケン
(チェロ/アンドレア・アマティ[1570年]) |
名盤復活!格調高く、典雅な香り高いクイケンのモーツァルト
録音:1982年3月、ベルギー、ボーフェ教会
ACCENT レーベルを代表するアルバム、クイケン兄弟によるモーツァルトのフルート四重奏曲集。
このアルバムの1 番の魅力は、クイケンたちの細やかなアンサンブル。その緻密な作品研究と鋭敏な感覚に溢れた演奏は、いまだにこの作品の全曲集として指折りの演奏に数えられています。
|
|
|
J.S.バッハ:モテット集
来たれ、イエスよ、来たれ BWV229
恐れるなかれ、われ汝とともにあり BWV228
主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV230
聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV226
わが喜びなるイエス BWV227
主に向かって新しい歌をうたえ BWV225 |
ラ・プティット・バンド、
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
グレタ・デ・レゲーフェ(ソプラノ)
カテレイネ・ファン・ラエザム(ソプラノ)
マルティン・ファン・デル・ザイスト(アルト)
ハンス・ヘルマン・ヤンセン(テノール)
ヨハネス=クリストフ・ハッペル(バリトン) |
名盤復活!発売時の新鮮な響きが蘇るクイケンのモテット集
録音:1992年6月11日、聖カロルス・ボロメウス教会、アントワープ(ライヴ)
ラ・プティット・バンドとクイケンが、1992
年にベルギーのアントワープにある聖カロルス・ボロメウス教会で行ったライヴ録音。長らく廃盤でしたが装丁をあらたにこの度再発売されます。
録音が行われた聖カロルス・ボロメウス教会は、画家ルーベンスの工房が手掛けたバロック建築の傑作と言われています。現在は普通に演奏されている、器楽も歌も1パート1人に通奏低音という編成。
ラ・プティット・バンドとクイケンは1990
年代初期からこのスタイルで演奏を行っており、発売当初は、その新鮮な響きに聴衆は魅了されました。
|
GRAND SLAM
|
|
フルトヴェングラー&VPO、
ベートーヴェン第1番+第5番「運命」
ベートーヴェン:
(1)交響曲第1番 ハ長調 Op.21
(2)交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 |
フルトヴェングラー&VPO、ベートーヴェン第1
番+第5 番「運命」、2トラック、38センチのテープによるオリジナル・モノラル復刻!
セッション録音:(1)1952年11月24日、27日/ムジークフェラインザール(ウィーン)、(2)1954年2月28日、3月1日/ムジークフェラインザール(ウィーン)/モノラル
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
大好評、第3 番「英雄」(GS-2158)に続く、フルトヴェングラー&
VPO のベートーヴェン、オリジナル・モノラルの2トラック、38
センチ、オープンリール・テープ復刻です。今回の第1
番、第5 番「運命」はフルトヴェングラーの録音の中でも最も音質が優れたものとして知られていますが、復刻の音質は第3
番「英雄」(GS-2158)と同等と記すだけで十分でしょう。
また、解説書には、日本の指揮界の発展に大きく貢献した斎藤秀雄が書いたフルトヴェングラー追悼文を、関係各方面の許諾を得て掲載しています。斎藤は1923
年にドイツに留学し、4 年間の滞在中にフルトヴェングラーの演奏を多数体験しています。追悼文自体はそれほど長いものではありませんが、偉大な音楽家による記述は、それ相応の重みが感じられます。(平林直哉)
|
<メジャー・レーベル>
オーストラリアELOQUENCE
本家ユニバーサルが全然出してくれない貴重な録音を精力的にリリースしてくれる豪ELOQUENCE。
毎回、その貴重なリリース内容には感服する。
|
. |


4821546
(3CD)
\3000 |
《アリシア・デ・ラローチャ〜ファースト・レコーディング》
《CD 1》
1-3) オスカル・エスプラ:スペインのソナタOp.53、
4-6) ホアキン・ロドリーゴ:3つのスペイン舞曲、
7-18) エンリケ・グラナドス:12のスペイン舞曲
/
《CD 2》
1-3) ホアキン・トゥリーナ:幻想舞曲集、
4-8) ホアキン・トゥリーナ:前奏曲集Op.80(Ciclo
pianistico VII)、
9-12) ホアキン・トゥリーナ:古きスペインの記憶Op.48、
13-16) ホアキン・トゥリーナ:パルティータ
ハ長調Op.57(Ciclo pianistico II)、
17-22) エンリケ・グラナドス:ロマンティックな情景
/
《CD 3》
1-6) エンリケ・グラナドス:ゴイェスカス〜恋する若者たち、
7) エンリケ・グラナドス:わら人形、
8-16) フェデリコ・モンポウ:内なる印象
|
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ) |
ラローチャが自国スペインの作曲家による作品に挑んだ初録音
録音にはあまり積極的ではなかったと言われるアリシア・デ・ラローチャですが、この3枚組のアルバムには本人が実際に個人的に会ったこともある自国の作曲家たちの作品が収められています。
特にモンポウとは長きにわたって親交がありました。
後にDECCAレーベルに数多くの傑出した銘盤を残したラローチャ初録音となった才気あふれるアルバムです。
【録音】1954年3月、1955年4月、ニューヨーク |
|


4820725
\1200 |
《アリシア・デ・ラローチャ〜ラフマニノフ&ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲》
1) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30、
2) ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲変ニ長調 |
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)、ロンドン交響楽団(1)、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2)、
アンドレ・プレヴィン(1)、
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(2)(指揮) |
“スペイン・ピアノ界の女王”ラローチャの協奏曲
スペイン・ピアノ界の女王の座に君臨したアリシア・デ・ラローチャ。このアルバムでは、最も困難といわれるラフマニノフの協奏曲第3番を、ロンドン交響楽団とアンドレ・プレヴィンの素晴らしいサポートを得て、ロマンティックで自由闊達な演奏を披露しています。
【録音】1974年10月(1)、1972年5月(2)、ロンドン |
. |


4827053
(2CD)
\1800 |
《アンドール・フォルデス〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ&変奏曲》
ベートーヴェン:
《CD 1》
1) ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7、
2) ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10 No.2、
3) ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14 No.1、
4) ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49 No.1、
5) ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110 /
《CD 2》
1) ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78「テレーゼ」、
2) バガテル イ短調WoO59「エリーゼのために」
3) 6つのバガテルOp.126、4) エコセーズ変ホ長調WoO86、
5) アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調WoO57、
6) 創作主題による32の変奏曲ハ短調、
7) 2つのロンドOp.51、8) ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
|
アンドール・フォルデス(ピアノ) |
ハンガリーのピアノの巨匠フォルデスによるベートーヴェンのソナタと変奏曲
アンドール・フォルデス(1913-1992)はハンガリー出身のピアニスト。叔父はブダペスト弦楽四重奏団の初代ヴィオラ奏者、叔母は歌手、母はピアニストという家庭に生まれ、最初は母から音楽の手ほどきを受けました。
8歳でデビューし、フランツ・リスト音楽院ではエルンスト(エルネー)・ドホナーニに師事、バルトークやヴェイネルからも教えを受けています。16歳のフォルデスがエミール・フォン・ザウアーの前で「悲愴ソナタ」を演奏した際、ザウアーは感激のあまりフォルデス少年の額にキスをしたという逸話があるように、彼のレパートリーの中でベートーヴェンが重要な位置を占めていたことは確かです。
亡命後のアメリカにおいて彼が評価されたのもやはりベートーヴェンでした。
【録音】1957年−1960年、ドイツ
ハンガリーの巨匠、アンドール・フォルデス
フォルデシュ・アンドール(1913年12月21日
- 1992年2月9日)は、ハンガリー、ブダペスト生まれのピアニスト。
叔父のイシュトヴァン・イポリはブダペスト弦楽四重奏団の初代ヴィオラ奏者、叔母は歌手、母はピアニストという家庭に育つ。
母親から音楽の手ほどきを受け、ティボール・サットマリに師事。
8歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第15番を弾いて神童と目されるようになり、フランツ・リスト音楽院でドホナーニ・エルネーの薫陶を受けた。
また、音楽院では、ヴェイネル・レオーやバルトーク・ベーラ等からも教えを受けた。
1933年にはフランツ・リスト国際ピアノ・コンクールでリスト賞を獲得。その後一時演奏活動を止めて哲学と語学を学び、1939年から演奏活動を再開したものの、第二次世界大戦の影響でノルウェーやスウェーデンを経由してアメリカに亡命し、1948年に市民権を獲得した。
1957年にはヴァルター・ギーゼキングの後任としてザール音楽院のピアノ科教授となり、1965年まで務めた。
在任中には日本を含めた世界各国への演奏旅行の他、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会の講師としてバルトークの音楽のレクチャーを行っている。
1961年からスイスに移住してヨーロッパを中心に演奏し、指揮活動もおこなったが、1992年にヘルリベルクの自宅で階段から落下する事故のために亡くなっている。
ライトナー&トリノRAIとのモーツァルトのピアノ協奏曲第24番のライヴ映像。
https://youtu.be/n9FkLkyczEE
端正でありながらズシリと重い。
演奏活動を中断して哲学を学んだことと、この深いピアニズムは密接なつながりがあると思う。
アンドール・フォルデス
フォルデス/Eloquenceの旧譜
バルトーク&ベートーヴェン |

4827048
\1200 |
《アンドール・フォルデス 〜 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1&5番》
ベートーヴェン:
1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15,
2) ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」 |
アンドール・フォルデス(ピアノ),
フェルディナント・ライトナー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, |
素朴な魅力に溢れた名盤
アンドール・フォルデス(1913-1992)はハンガリー出身のピアニスト。叔父はブダペスト弦楽四重奏団の初代ヴィオラ奏者、叔母は歌手、母はピアニストという家庭に生まれ、最初は母から音楽の手ほどきを受けました。
8歳でデビューし、フランツ・リスト音楽院ではエルンスト(エルネー)・ドホナーニに師事、バルトークやヴェイネルからも教えを受けています。
1950年代の終わりに、彼はドイツ・グラモフォンレーベルにベートーヴェンのピアノ・ソナタの半数を録音、そしてやはりレーベルの指揮者として活躍していたフェルディナンド・ライトナーとともに、この2曲の協奏曲を録音しています。
ライトナーはこの直後にヴィルヘルム・ケンプとベートーヴェンの協奏曲全曲を録音しており、こちらも名演としてよく知られていますが、このフォルデスとの演奏はケンプとは違った素朴な魅力に溢れています。
第5番の演奏はリリース直後にGramophone誌で絶賛されています。
【録音】1960年4月、バンベルク(1), 1958年11月、ベルリン、イエス=キリスト教会(2) |
|

4825854
(2CD)
\1800 |
《アンドール・フォルデス 〜 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集》
ベートーヴェン:
1) ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13『悲愴』,
2) ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 Op.28『田園』,
3) ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』,
4) ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』,
5) ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』,
6) ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a『告別』,
7) ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101,
8) ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109 |
アンドール・フォルデス(ピアノ), |
忘れられていた巨匠、フォルデスの名演が初CD化で復活
ハンガリー出身の名手アンドール・フォルデスは、このベートーヴェンの録音をした2年後に「私は天才でもなく、また私は80歳代でもありません。私は今の自分にできる演奏をするまでです」と、ユーモラスに語りました。
ハンガリー人だった彼はバルトークやコダーイを得意としており、ベートーヴェンのソナタについては、どのように考えていたのかを探るのは面白いところです。
16歳のフォルデスがエミール・フォン・ザウアーの前で「悲愴ソナタ」を演奏した際、ザウアーは感激のあまりフォルデス少年の額にキスをしたという逸話があるように、彼のレパートリーの中でベートーヴェンが重要な位置を占めていたことは確かです。
亡命後のアメリカにおいて彼が評価されたのも、やはりベートーヴェンでした。忘れられていた巨匠の演奏が初CD化で、ここに蘇ります。
【録音】1960-1961年4月、ベルリン、イエス=キリスト教会
|
|

4807100
(4CD)
\3600 |
アンドール・フォルデス
バルトーク:ピアノ作品集
【CD1】
子供のために第1&2巻より,
ミクロコスモス第4〜6巻より
【CD2】
子供のために第3&4巻より, 2つのエレジー,
ルーマニア民俗舞曲
幻想曲第2番, スケッチ集, ハンガリー農民の歌による即興曲
【CD3】
15のハンガリー農民歌, ピアノ・ソナタ, 民謡の旋律による3つのロンド
ルーマニアのクリスマスの子供の歌, 組曲
【CD4】
戸外にて, 9つのピアノ小品, 10の易しい小品
3つのブルレスク, アレグロ・バルバロ |
|
アンドール・フォルデス(フォルデシュ・アンドール)(P) |
ハンガリー音楽のスペシャリスト、フォルデスのバルトーク
【録音】1954〜1955年, ハノーファー、ベートーヴェン・ザール[モノラル:セッション]
バルトークやコダーイなどハンガリー音楽のスペシャリストとしても高名なフォルデス。バルトークと親交があったというフォルデスは、民族的要素を含めて作曲者の意図を鋭く読みとった解釈が特徴的といえるでしょう。
このアルバムはACCディスク大賞を受賞したモノラル時代の代表的録音で、モノラルながら良好な録音で未だに新鮮味を保っています。音楽的にも興味深い名演奏で、作品の真価を今日に伝える名盤といえましょう。
|
|

480 7099
\1200 |
アンドール・フォルデス
コダーイ:ピアノ作品集
ハーリ・ヤーノシュ組曲(抜粋)
子供の舞曲(第1〜5, 7〜12番)
マロシュセーク舞曲
7つの小品Op.11(抜粋) |
アンドール・フォルデス(フォルデシュ・アンドール)(P) |
ハンガリー音楽のスペシャリスト、フォルデスのコダーイ
【録音】1957年1月, ニューヨーク[ステレオ:セッション]
バルトークやコダーイなどハンガリー音楽のスペシャリストとしても高名なフォルデス。非対称なユニゾンスケールや跳躍、独特な和音などを見事なテクニックを駆使して、しなやかに演奏しています。
まさにコダーイ作品の演奏では、柔軟で叙情的なフレージングに動的要素を追加し、人間的な温かさが感じられます。フォルデスの代表的な名演といえる録音です。
|
|
|
|


4825864
(4CD)
\4000 |
《アウグスト・ヴェンツィンガー〜テレマン:ターフェルムジーク》
ゲオルク・フィリップ・テレマン:ターフェルムジーク(第1〜3集) |
バーゼル・スコラ・カントールム合奏団、
アウグスト・ヴェンツィンガー(指揮) |
ヴェンツィンガーによるバロック音楽の名曲
1964年から1965年にかけて、アウグスト・ヴェンツィンガーがバーゼル・スコラ・カントールム合奏団と行った、テレマンの『ターフェルムジーク』全曲録音です。
初インターナショナルCD発売。
【録音】1964年6月、7月、ベルリン、1965年1月、3月、チューリヒ |
|


4825379
(4CD)
\4000 |
《カール・ミュンヒンガー〜シューベルト録音集》
シューベルト:
《CD 1》
1) 交響曲第2番変ロ長調D.125、
2) 交響曲第3番ニ長調D.200、
3) 交響曲第4番ハ短調D.417「悲劇的」 /
《CD 2》
1) 交響曲第5番変ロ長調D.485、
2) 交響曲第6番ハ長調D.589「小ハ長調」、
3) 5つのメヌエットとトリオD.89、4) 5つのドイツ舞曲D.90
《CD 3》
1) 交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」、
2) 交響曲第9番ハ長調D.944「グレイト」 /
《CD 4》
1) 序曲ニ長調D.556、2) 劇付随音楽『ロザムンデ』D.797
|
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(CD 1,
CD 2:1,2, CD 3:1, CD 4)、
シュトゥットガルト室内管弦楽団(CD 2:3,4)、
シュトゥットガルト・クラシック・フィルハーモニー(CD
3:2)、
カール・ミュンヒンガー(指揮) |
交響曲を中心としたミュンヒンガーによるシューベルト
ミュンヒンガーのシューベルト演奏は、「速すぎず生き生きとした演奏で、録音も見事」と、高い評価を得ています。
特に「未完成」は卓越した比類ない演奏で聴き手の心に迫ります。
【録音】1955年10月 ジュネーヴ、1959年3月、1963年10月、1965年2月、1967年4月、1974年11月、ウィーン、1969年5月、ルートヴィヒスブルク(ドイツ) |
|


4828145
\1200 |
《マルタ・アルゲリッチ〜ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番&第2番》
ベートーヴェン:
1) ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15、
2) ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19 |
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、
フィルハーモニア管弦楽団、
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮) |
アルゲリッチとシノーポリによるベートーヴェン初期の作品
作曲家の若々しい情熱がストレートに伝わる第1番、最初のピアノ協奏曲である第2番。ベートーヴェンの初期のピアノ協奏曲を2曲収めたアルバムです。
激しく感情を燃焼させながらも独特の平衡感覚を発揮させるアルゲリッチの独奏と、冷静な分析力と熱気ある音楽性とを併せ持ったシノーポリが指揮を執ったこの演奏は、天才的なふたりの演奏家の新鮮な出会いの輝きに満ちています。
1986年度レコード・アカデミー賞受賞盤。
【録音】1985年5月、ロンドン |
<国内盤>
<映像>

5/10(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
2L
|
2L 136SABD
(Blu-ray disc audio +
SACD HYBRID
[5.1 surround/stereo])
\4300
|
『現代人のためのミサ曲』
ストーレ・クライベルグ(1958-):
現代人のためのミサ曲
(2人の独唱者、合唱と管弦楽のための) |
マリ・エーリクスモーエン(ソプラノ)
ヨハンネス・ヴァイセル(バリトン)
トロンハイム・ヴォーカルアンサンブル
トロンハイム交響楽団
アイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(指揮) |
話題の立体サラウンドAuro-3D、ドルビー・アトモスを体験できる2L
の最新アルバム、ノルウェーの社会派作曲家クライベルグのミサ曲
録音:2016年8月 オラヴホール(トロンハイム、ノルウェー)/68’01
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ/録音:ビアトリス・ヨハンネセン
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]、[Blu-ray:
5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 2.0 LPCM(24bit/192kHz),
9.1 Auro-3D(96kHz), 11.1 Dobly Atoms(48kHz),mShuttle:MP3
+ MQA, Region ABC]、[SACD DXD(5.1 surround
2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD
2.0 stereo(16 bit/44.1 kHz)]
ストーレ・クライベルグは、今日のノルウェーを代表する作曲家のひとり。
トロンハイムに住み、ノルウェー工科自然科学大学(NTNU)の音楽学部の教授を務めながら、幅広いジャンルに作品を発表しています。
《現代人のためのミサ曲》は、アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者追悼の式典で初演された《ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム》(Simax
PSC1257)やグラミー賞の最優秀オペラ録音賞にノミネートされた《ダビデとバト・シェバ》(2L084SABD)により国際的にも知られる彼の声楽と管弦楽のための最新の作品です。「通常ミサ」のラテン語のテクストを合唱が歌う〈キリエ・エレイソン〉〈グローリア〉〈クレド〉〈サンクトゥス、ベネティクトゥス〉〈アニュス・デイ〉の5
つの部分と、イギリスの詩人、ジェシカ・ゴードンがクライベルグから依頼されて書いた詩をソプラノとバリトンが歌う「祖国の喪失
− 難民)」「子供の喪失」「信頼と未来への希望の喪失」の3
つの部分から構成。ミュンヘン大聖堂聖歌隊の委嘱により作曲、2015
年にトロンハイムのニーダロス大聖堂とミュンヘン大聖堂で演奏されました。
ソプラノのマリ・エーリクスモーエン、バリトンのヨハンネス・ヴァイセル、指揮のアイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(1972-)。初演の音楽家たちの参加する録音セッションは、2016
年8 月、トロンハイムのオラヴホールで行われ、2L
のモッテン・リンドベルグが制作を担当しています。
[5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, 11.1 Dolby
Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Blu-ray
disc au-dio、SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Blu-ray
ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD
ハイブリッドディスクは通常のCD プレーヤーでも再生できますが、Pure
Audio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは
Blu-ray 対応のPC をお使いください。] |
SIMAX
|
|
グーロ・クレーヴェン・ハーゲン
『夢に涙を流させる』
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作のソナタ)(1897)
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ(1942-43
rev.1949)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ヘ短調 Op.80
(1938-46) |
グーロ・クレーヴェン・ハーゲン
(ヴァイオリン)
マリアンナ・シリニャン(ピアノ) |
ノルウェー期待の若手ヴァイオリン奏者グーロ・クレーヴェン・ハーゲン。ラヴェル、プーランク、プロコフィエフのソナタを弾く
録音:2016年5月1日-3日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/58’46
制作:ヨルン・ペーデシェン/録音:アルネ・アクセルベルグ
ノルウェーのヴァイオリニスト、ブルッフの第1
番とプロコフィエフの第2 番の協奏曲をオスロ・フィルハーモニックの共演で録音した(SimaxPSC1266)グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(1994-)と、アルメニア生まれのデンマークのピアニスト、ノルウェー国立音楽アカデミーの教授を務めるマリアンナ・シリニャン(1978-)のデュオ・アルバム『夢に涙を流させる』。
ふたりの大切なレパートリーから、第二次世界大戦という劇的な出来事を背景に作曲されたプロコフィエフの第1
番とプーランクのソナタに、ヨーロッパがまだ平和だった時代に22
歳のラヴェルが作曲、クレーヴェン・ハーゲンとシリニャンのふたりが「初めて聴いた途端に恋してしまった」と語る『遺作のソナタ』を組み合わせたプログラム。
「戦争と平和」のアルバム・コンセプトを示すため、スペイン市民戦争の始まった1936
年にナショナリストに殺された詩人で劇作家のフェデリコ・ガルシア・ロルカに献呈されたプーランクのソナタの第2
楽章「インテルメッツォ」の副題にも採られたロルカの詩の一節「ギターは夢に涙を流させる」を引用しアルバムのタイトルとしています。
「戦争の恐怖のさなか、夢は涙になりかねない」(クレーヴェン・ハーゲン、シリニャン)。ヨルン・ペーデシェンのプロデュース。ベテランのエンジニア、アルネ・アクセルベルグが、ハーゲンとシリニャンの創る音楽を存在感のある音に収録しています。

グーロ・クレーヴェン・ハーゲン、初の協奏曲アルバム |
|
グーロ、初の協奏曲アルバム
ブルッフ(1838-1920):ヴァイオリン協奏曲第1番
ト短調 Op.26
プロコフィエフ(1891-1953):ヴァイオリン協奏曲第2番
ト短調 Op.63 |
グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(ヴァイオリン)
ビャッテ・エンゲセット(指揮)
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団 |
ノルウェー注目の女性ヴァイオリニスト、グーロ、初の協奏曲アルバムはブルッフとプロコフィエフ
録音: オスロ・コンサートホール/49’14
グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(1994-)は、ノルウェーの新しい世代の楽家のひとり。プロフェッショナルの道を歩み始めたヴァイオリニストたちのアルバム『9人のヴァイオリニストのための9つのソロ曲』(Aurora
ACD5067)にも起用され、グレン=エーリク・ハウグランの《自分が自分の味方をしないで、誰が味方をするだろう》を弾きました。ノルウェー民俗音楽の故郷として知られるハリングダールとグーブランスダールの間に位置するヴァルドレスに生まれ、2001
年にオスロのバラット・ドゥーエ音楽学校に入学、2012
年の秋からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学のアンティエ・ヴァイトハースの下で学んでいます。
17歳の時、ユッカ=ペッカ・サラステの指揮するオスロ・フィルハーモニックの2010/2011
年のシーズンにチャイコフスキーの協奏曲を弾いてコンサート・デビュー。内省と直感の感じられる音楽作りと輝かしい音色がオスロのコンサートホールの聴衆を熱狂させ、翌シーズン、フィルハーモニックが行ったツアーに帯同しています。2010
年ノルウェー・ソリスト賞、2013 年スタトイル賞を受賞。彼女の弾くヴァイオリンは、デクストラ・ムジカから貸与された「ベルゴンツィ」ヴァイオリン。フリッツ・クライスラーの弾いた楽器です。
この録音は、グーロの初めての協奏曲アルバム。ブルッフが1868
年に完成させ、彼の代表作とも言われる協奏曲第1
番。プロコフィエフの円熟したスタイルを反映した、抒情的、直截的な音楽の第2
番の協奏曲。彼女の「心」が一番親しみを感じるという2
曲が選ばれています。
ビャッテ・エンゲセット(1958-)指揮オスロ・フィルハーモニックの公演。エンゲセットは、バラット・ドゥーエ音楽学校で教えるヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードが信頼を置く指揮者のひとりです。
|
|
DUX
|

DUX 1359
\2400 |
ハープの劇場 17世紀スペインのハープのための音楽
[第1幕]
ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエテ(1633/1643-1713):ドイツの歌/サランベケ
フアン・セルケイア・デ・リマ(1655-1726):ああ、私の牛
ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエテ:
パサカリェス・デ・セグンディリョ・ア・コンパシリョ
ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1626-1677以後):エスパニョレタ
フアン・イダルゴ(1614-1685):愛しているのは誰
不詳:プロラティオ
ルカス・ルイス・デ・リバヤス:パバナ
[第2幕]
フアン・イダルゴ:眠りたがらない、わが目
ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエテ:Monsiur
dela boleta
ルカス・ルイス・デ・リバヤス:タランテラ
不詳:メヌエット第1旋法
フアン・イダルゴ:元素
ベルナルド・デ・サラ(1675-?):宮廷の宴(組曲)
道化師/手紙/約束/欺瞞/踊り/追跡
[第3幕]
フアン・セルケイア・デ・リマ:女の子のための恋人形
ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエテ:ガイタ
アントニオ・マルティン・イ・コル(1660頃-1734頃):アチョ
フアン・デ・ナバス(1647-1719):Aura,
tierna amorosa
ジョン・ダウランド(1563-1626):フォーチュン
アントニオ・マルティン・イ・コル:カナリオ
フアン・イダルゴ:嘆きの水
アントニオ・マルティン・イ・コル:フォリア |
サラ・アゲダ(ハープ)
アドリアナ・マイェル(メゾソプラノ)
ビクトル・ソルボ(テノール)
カリア・アルバレス(弓奏ビウエラ)
ダニエル・ガライ(打楽器) |
|
|
国境のない対話
イェジ・コルノヴィチ(1959-):逸脱 [Ekstrema]
(11人の演奏者のための;2016)
ボフダン・セーヒン(1976-):タロス [Talos]
(弦楽四重奏のための;2014)
マクシム・コロミーエツ(1981-):至高 [Supremus]
(11の楽器のための;2015)
ダリュシュ・プシビルスキ(1984-):
緑と栗色、マーク・ロスコへのオマージュ
[Green and Maron. Hommage a Mark Rothko]
Op.71b
(弦楽四重奏のための;2013)
シュムラク・オレクシー(1982-):
私はエウリディーチェを失った [I have
lost my Eurydice]
(11の楽器のための4つの失われた舞曲:2014) |
ネオ・テンポーリス・グループ
|
ポーランド(コルノヴィチ、プシビルスキ)とウクライナ(セーヒン、コロミーエツ、シュムラク)の作曲家による器楽アンサンブル作品集。 |
|
|
トニステオン 打楽器のための音楽
ヤニス・クセナキス(1922-2001):Idmen
b(打楽器のための;1985)
ダリュシュ・プシビルスキ(1984-):Hyperion(打楽器のための;2016)
イグナツィ・ザレフスキ(1990-):Tonisteon(打楽器のための;2016)
マルチン・ブワジェヴィチ(1953-):Ineffabilis(打楽器のための;1997) |
レシェク・ロレント(打楽器) |
プシビルスキ、ザレフスキ、ブワジェヴィチはポーランドの作曲家。 |
|
|
プルミエール ヴァイオリンとアコーディオンのための音楽
イグナツィ・ザレフスキ(1990-):
マズルカ [Mazurek] (ヴァイオリンとアコーディオンのための)(*)
グラシアーヌ・フィンジ(1945-):
インプレッション・タンゴ [Impression
Tango]
(ヴァイオリンとアコーディオンのための)
アンジェイ・カラウォフ(1991-):
夜想曲 [Notturno] (ヴァイオリンとアコーディオンのための)(*)
バルバラ・カシュバ(1983-):
スクジプ=アク.ユモレスク [Skrzyp-ak.
Humoresque]
(ヴァイオリンとアコーディオンのための)
バルトシュ・コヴァルスキ=バナセヴィチ(1977-):
イン・アフェクト [In Affecto] (無伴奏ヴァイオリンのための)(#)
ミウォシュ・ベンビノフ(1978-):
カントゥス・ハルモニクス [Cantus Harmonicus]
(アコーディオンのための)(+)
アルヴォ・ペルト(1935-):
フラトレス [Fratres] (ヴァイオリンとアコーディオンのための;1977/1980)
エドヴァルト・シェリツキ(1956-):速く
[Rapido](*)
高橋悠治(1938-):
ル・ドゥブル・ドゥ・パガニーニ [Le double
de Paganini]
(ヴァイオリンとアコーディオンのための)
ロディオン・シチェドリン(1932-):
アルベニスを模して [Imitating Albeniz]
(ヴァイオリンとアコーディオンのための) |
カロリナ・ミコワイチク(ヴァイオリン(+以外))
イヴォ・イェディニツキ(アコーディオン(#以外))
|
(*)(+)(#)世界初録音。ザレフスキ、カラウォフ、カシュバ、コヴァルスキ=バナセヴィチ、ベンビノフ、シェリツキはポーランドの作曲家。グラシアーヌ・フィンジはモロッコ生まれのフランスの作曲家。 |
|
DUX 1363
(2CD)
\4000
|
シモン・カヴァラ(1949-):室内楽作品集
[CD 1]
ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテ(1966)(*/+)
プロコフィエフの主題によるピアノのための変奏曲(1974)(+)
オーボエとヴァイオリンのためのソナタ(1969)(**/*)
ソプラノとピアノのための愛の歌集(アンナ・アンドリフの詩による;2010)(#/+)
私が愛する時/七月/思い出/雨の中で/ロミオとジュリエット/エロティックな朝
学ぼう/青いドレス/私たちの愛に幸あれ
[CD 2]
マゾフシェ地方の哀歌とトッカータ(ヴァイオリンとピアノのための;2009)(*/+)
ワルシャワのドゥムカ「お婆さん」(無伴奏ヴァイオリンのための;2006)(*)
シフィエントクシスキェ奇想曲(無伴奏ヴァイオリンのための;2006)(*)
アラブの印象 第1番(無伴奏ヴァイオリンのための;2006)(*)
アラブの印象 第2番(無伴奏ヴァイオリンのための;2006)(*)
スケルツォ「AZ」(無伴奏ヴァイオリンのための;2012)(*)
韓国三部作(ヴァイオリンと打楽器のための;2016)(*/++) |
ユスティナ・レチェニェディ(ソプラノ(#))
マレク・ロシュコフスキ(オーボエ(**))
ヨアンナ・カヴァラ(ヴァイオリン(*))
スタニスワフ・スコチンスキ(打楽器(++))
グジェゴシュ・ゴルチツァ(ピアノ(+)) |
指揮者として知られているシモン・カヴァラは高名な作曲家でもあります。2012年にはショパン音楽大学作曲・指揮・楽理科長に任命されました。 |
|
|
アッコルディオフォニカ アコーディオンとオーケストラのための音楽
ユゼフ・シフィデル(1930-2014):アコーディオンと弦楽合奏のための組曲(1979)
ブロスワフ・カジミェシュ・プシビルスキ(1941-2011):
アコーディオンと管弦楽のための古典協奏曲(1986)
エドヴァルト・シェリツキ(1956-):
レストロ・フィザルモニコ(アコーディオンと弦楽合奏のための協奏曲;2013) |
クラウデュシュ・バラン(アコーディオン)
ウォムジャ・ヴィトルト・ルトスワフスキ室内管弦楽団
ヤン・ミウォシュ・ザジツキ(指揮) |
|
DUX 1369
\2400
|
シマノフスキ(1882-1937):歌曲集
6つの歌 Op.2(声とピアノのための;1900-1902)
3つの断章 Op.5(声とピアノのための)
白鳥 Op.7(声とピアノのための;1904)
4つの歌 Op.11(声とピアノのための;1904-1905) |
ラファウ・マイズネル(テノール)
カタジナ・ジェシュテク(ピアノ) |
|
|
アンジェイ・クフィエチンスキ(1984-):影
影 [Umbrae] (弦楽四重奏のための)
夜の中の光 V [Luci nella notte V] (弦楽四重奏のための)
Contregambilles(弦楽四重奏のための)
壁画 [mural] (弦楽四重奏のための) |
ロイヤル弦楽四重奏団
イザベッラ・シャワイ=ジマク、エルヴィラ・プシビウォフスカ(ヴァイオリン)
マレク・チェフ(ヴィオラ) ミハウ・ペポル(チェロ)
トマシュ・ヤヌフタ(コントラバス) |
|
|
ショパン(1810-1849):
ピアノのための24の前奏曲 Op.28
ピアノのためのアンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ
変ホ長調 Op.22 |
マリア・コレツカ=ソシュコフスカ(ピアノ)
|
|
|
サクソフォン・ヴァリエ Vol.2 現代ポーランドのサクソフォン音楽
パヴェウ・ウーカシェフスキ(1968-):
トリニティ・コンチェルティーノ
(ソプラノサクソフォンとピアノのための;2016)(*)
ヴェロニカ・ラトゥシンスカ=ザムスコ(1977-):
印象 I(アルトサクソフォンとピアノのための;2014)(*)
パヴェウ・ウーカシェフスキ:
ソプラノサクソフォンとピアノのためのアリア(2016)(*)
マルチン・タデウシュ・ウーカシェフスキ(1972-):
ちんぷんかんぷん [Gibberish & Babble]
(ソプラノサクソフォンとピアノのためのフランス様式の組曲;2013)(+)
アンジェイ・カラウォフ(1991-):
夜の幾何学
(ソプラノサクソフォン、アルトサクソフォンとピアノのための;2014)(#)
ベネディクト・コノヴァルスキ(1928-):
珊瑚礁(アルトサクソフォンとヴァイオリンのための:2008)(++)
クシシュトフ・ヘルジン(1970-):
おとぎ話(アルトサクソフォンとピアノのための;1995)(**)
アンナ・マリア・フシュチャ(1987-):
インターコスミック [Intercosmic]
(ソプラノサクソフォンとエレクトロニクスのための;2015) |
パヴェウ・グスナル(ソプラノサクソフォン、アルトサクソフォン)
ヨアンナ・カヴァラ(ヴァイオリン(++))
アグニェシュカ・プシェミク=ブリワ(ピアノ(*))
マルチン・タデウシュ・ウーカシェフスキ(ピアノ(+))
アンジェイ・カラウォフ(ピアノ(#))
クシシュトフ・ヘルジン(ピアノ(**)) |
|
|
エスプレッシオーネ...
ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ変イ長調
Hob.XVI
ショパン(1810-1849):
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/ワルツ変ホ長調 Op.18/ポロネーズ幻想曲変イ長調
Op.61
夜想曲嬰ハ短調 Op. posth.
スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ第2番(幻想ソナタ)嬰ト短調
Op.19 |
ウーカシュ・クルピンスキ(ピアノ)
|
ウーカシュ・クルピンスキは1992年、ワルシャワ生まれのピアニスト。
第7回サンマリノ国際コンクール優勝。2015年、
第17回ショパン国際ピアノコンクールではセミ・ファイナリストに。 |
|
|
スタニスワフ・モリト(1947-):
ポーランド様式による弦楽合奏のための4つの楽曲(2011)
ソプラノと管弦楽のための4つのクルピェ地方の歌
(マルチン・ジェリンスキ編曲;2006)(*)
弦楽合奏のための組曲(2016)
打楽器、ハープと弦楽合奏のための協奏曲(2004)(+) |
アンナ・ミコワイチク(ソプラノ(*))
スタニスワフ・スコチンスキ(打楽器(+))
アンナ・シコジャク=オレク(ハープ(+))
ウォムジャ・ヴィトルト・ルトスワフスキ室内管弦楽団
ヤン・ミウォシュ・ザジツキ(指揮) |
|
|
ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909):
ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.8(*)
交響詩「悲しい物語」Op.13
リトアニア狂詩曲 Op.11 |
バルトゥオメイ・ニジョウ(ヴァイオリン(*))
シュチェチン・ミェチスワフ・カルウォヴィチ・フィルハーモニー管弦楽団
ウーカシュ・ボロヴィチ(指揮) |
第10回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(1991年)優勝者、ポーランドのバルトゥオメイ・ニジョウ(1974年生まれ)によるカルウォヴィチ。
オケがシュチェチン・ミェチスワフ・カルウォヴィチ・フィルハーモニー管弦楽団。 |
|
|
マルチン・ドゥトカ(1974-):鯨の歯(プリペアード・ピアノのための) |
マルチン・ドゥトカ(プリペアード・ピアノ) |
|
|
アンナ・マリア・フシュチャ(1987-):
wydziwiAnka サクソフォンとエレクトロニクスのための作品集
Sonosfera
(サクソフォン・クアルテット、女声とエレクトロニクスのための;2015)(*)
SaHarBAD(アルトサクソフォンとハープのための)(+)
Kielmin(エレクトロニクスのための;2014)
the wall(アルトサクソフォンとピアノのための;2009)(#)
EtLuda(エレクトロニクスのための;2011)
AbySsus
(ソプラノサクソフォン、テナーサクソフォンとエレクトロニクスのための)(**)
Nihanja(13のサクソフォンのための;2016)(++) |
レディーサクソフォン・クアルテット(*)
パブロ・サンチェス=エスカリチェ・ガスク(アルトサクソフォン(+/#))
ズザンナ・エルステル(ハープ(+))
アンジェイ・カラウォフ(ピアノ(#))
パヴェウ・グスナル(ソプラノサクソフォン、テナーサクソフォン(**))
SOS・サクソフォン・オーケストラ(++) |
. |
|
ショパン・マニアにこそ届けたい
トマシュ・ストラール(チェロ)、ピアノはオレイニチャク
ショパン:チェロ編曲集
ショパン(1810-1849)/
カジミェシュ・ミハリク(1933-)、マチェイ・パデレフスキ(1943-2010)編曲:
前奏曲イ短調 Op.28 No.2(チェロとピアノのための版)
前奏曲ホ短調 Op.28 No.4(チェロとピアノのための版)
前奏曲ロ短調 Op.28 No.6(チェロとピアノのための版)
ショパン/オーギュスト=ジョゼフ・フランショーム(1808-1884)編曲:
マズルカ ハ長調 Op.33 No.2(チェロとピアノのための版、ニ長調に移調)
ショパン/アレクサンドル・クレイン(1883-1951)編曲:
マズルカ イ短調 Op.67 No.4(チェロとピアノのための版)
ショパン/カルル・ダヴィドフ(1838-1889)編曲:
ワルツ イ短調 Op.34 No.2(チェロとピアノのための版)
ショパン/グラズノフ(1865-1936)編曲:
練習曲嬰ハ短調 Op.25 No.7(チェロとピアノのための版、ホ短調に移調)
ショパン/トマシュ・ストラール(1965-)、ヤヌシュ・オレイニチャク(1952-)編曲:
夜想曲嬰ハ短調 Op. posth.(チェロとピアノのための版)
春 Op.74 No.2(チェロとピアノのための版)
悲しみの川 Op.74 No.3(チェロとピアノのための版)
私の見えない所へ Op.74 No.6(チェロとピアノのための版)
リトアニアの歌 Op.74 No.16(チェロとピアノのための版) |
トマシュ・ストラール(チェロ)
ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ) |
ポーランド生まれのチェリスト、ストラールと、同じくポーランド生まれ、知る人ぞ知るショパン弾きオレイニチャクによる、「ショパン」の1枚。
選ばれている楽曲、編曲者の名前を見てみても、ただの「ショパン/チェロ編曲集」でないことはお分かりいただけると思う。
ショパン・マニアにこそ届けたいまさに珠玉の一枚。

トマシュ・ストラールはポーランド生まれのチェロ奏者。
ワルシャワ音楽院でミハリクに師事し、その後ウィーン大学で学び、1993年から母校で教えている。
ドレスデンのダンチョフスキ国際チェロ・コンクールやスペインのナバレタ国際チェロ・コンクールに入賞、1987年ワルシャワ・アカデミー・チェロ・コンクールで第1位を獲得。
そのトマシュ・ストラールのアルバムを探していたら、未紹介のこんなアルバムを発見!
クルカとのショパン!
コンスタンティ・アンジェイ・クルカは1947年生まれのポーランド出身のヴァイオリニスト。
8歳の頃からヴァイオリンを始め、1964年のパガニーニ国際コンクールで特別賞を受賞、1966年に難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した。
以後、ベルリン・フィル、シカゴ交響楽団、ミネアポリス交響楽団、ロンドン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団など世界有数のオーケストラと共演、CDがあまり出ていないので一般的な名声はないが、店主お気に入りの名手。
いつか「それでもクラシックは死なない!」でご紹介して大きな反響を得たコンチェルト・ボックスはすでに入手不能だが、音楽が雫となって滴り落ちてきそうなクルカのヴァイオリンには多くの人が感涙したと思う。
で、御大、まだまだ元気に活躍しているようでここでショパンのピアノ・トリオを録音していた。
|
|
|
ワルシャワ城の音楽 フランスの巨匠たちの作品集
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
オペラ「アルミード」LWV 71(1686)から
組曲
フランソワ・クープラン(1668-1733):四重奏ソナタ「スルタン」(1693頃)
マラン・マレ(1656-1728):オペラ「アリアーヌとバッカス」(1696)から
組曲
ミシェル・コレット(1707-1795):協奏曲ニ長調「フェニックス」(1738頃)
アンドレ・カンプラ(1660-1744):オペラ「タンクレード」(1702)から
組曲 |
クシシュトフ・フィルルス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
[オルキェストラ・ヒストリチナ] (ピリオド楽器管弦楽団)
マルティナ・パストゥシュカ(ヴァイオリン独奏、コンサートマスター) |
|
|
バツェヴィチ、タンスマン、ペンデレツキ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第4番(1949)
アレクサンデル・タンスマン(1897-1986):
ヴァイオリンとピアノのための幻想曲(1963)
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番(1999) |
カロリナ・ピョントコフスカ=ノヴィツカ(ヴァイオリン)
ボグナ・チェルヴィンスカ=シムラ(ピアノ)
|
. |
|
アウシュヴィッツとダッハウから生還した男
シモン・ラクス(1901-1983):
弦楽四重奏曲第3番「ポーランド民謡の主題による」(1945)
弦楽四重奏曲第4番(1962)
弦楽四重奏曲第5番(1963) |
メッセージズ弦楽四重奏団 |
シモン・ラクス(1901年11月1日 - 1983年12月11日)は、フランスで活動したポーランド、ワルシャワ出身の作曲家。
ヴィリニュスとワルシャワで2年間数学を学んだ後、1921年からワルシャワ音楽院で和声と対位法を学んだ。
1926年にウィーンに行き、翌年にはパリに移って、パリ国立高等音楽・舞踊学校で作曲をピエール・ヴィダルに、管弦楽法をアンリ・ラボーに学んだ。
パリでは新古典主義音楽に傾倒し、アレクサンドル・タンスマンと親交を結んだ。
1941年、ナチス・ドイツによって捕えられ、翌年にアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に送られたが、収容所オーケストラの指揮者兼編曲家として生き延びることができた。
1944年にダッハウ強制収容所に移送されたが、ダッハウ強制収容所がアメリカ軍によって解放され、パリに戻ることができた。
戦後は戦前の作風とは一変して調性は厳格となり、ポリフォニーは明快かつ独特のものとなり、さらにポーランド音楽の要素が加わるようになった。
第三次中東戦争に衝撃を受け、1967年以降は作曲をほとんどせずに、作家・翻訳家として活動した。

|
|
|
ベートーヴェン(1770-1827):
ディアベッリのワルツの主題によるピアノのための33の変奏曲
Op.120(1823)
リュウ・ジェジュン(1970-):ピアノのための組曲(2003/改訂:2016) |
ホ・ウォンスク(ピアノ) |
<メジャー・レーベル>
.
SONY
|

8898543323-2
(30CD)
\8000→\7490
 |
当然ながら豪華すぎる顔ぶれ
テレマン名曲名盤コレクション
【CD1-3】
《パリ四重奏曲》(全曲) 〜
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ),
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン),
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ),
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)[録音]1996年/,
【CD4-7】
《音楽の練習帳(エッセルチーツィ・ムジチ)》(全曲)
〜 カメラータ・ケルン
[録音]1994-1995年/,
【CD8-12】
《忠実な音楽の師》(全曲)〜 カメラータ・ケルン[録音]1992年/,
【CD13】
《木管楽器のための協奏曲集I》
1) ブロックフレーテ協奏曲へ長調,
2) オーボエ協奏曲ホ短調, 3) フルート協奏曲ニ長調,
4) ブロックフレーテとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲イ短調,
5) ファゴットと2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調
〜 カメラータ・ケルン[録音]1991年/,
【CD14】
《木管楽器のための協奏曲集II》
1) ブロックフレーテ、フラウト・トラヴェルソのための協奏曲
ホ短調,
2) ヴァイオリン、オーボエのための協奏曲
ハ短調,
3) 2つのブロックフレーテのための協奏曲
イ短調,
4)フラウト・トラヴェルソ協奏曲 ロ短調,
5) オーボエ・ダモーレ、チェロのための協奏曲
ニ長調,
6) オーボエ、ヴァイオリン、2つのフラウト・トラヴェルソ、
2つのヴィオラ、通奏低音のための協奏曲
変ロ長調〜 カメラータ・ケルン[録音]1996年/,
【CD15】
《ターフェルムジークからの協奏曲集》
1) 3つのヴァイオリンのための協奏曲へ長調,
2) フルートとヴァイオリンのための協奏曲イ長調,
3) 2つのホルンのための協奏曲変ホ長調,
4) ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のための組曲ニ長調
〜 コレギウム・アウレウム[録音]1977年/,
【CD16】
《協奏曲と管弦楽組曲集》
1) 『ドン・キホーテ』組曲,
2) 2つのブロックフレーテと弦楽のための組曲
ヘ短調,
3) 7声の協奏曲 ホ短調, 4) 3つのオーボエと弦楽のための組曲
ニ長調 〜
フライブルク・バロックオーケストラ[録音]1993年/,
【CD17】
《管弦楽のための組曲集》
1) 組曲ニ長調 TWV.55:D23,
2) 組曲イ短調 TWV.55:a2,
3) 組曲ニ長調 TWV.55:D6 〜 カメラータ・ケルン[録音]1994年/,
【CD18】
《協奏曲集》
1) 歌劇『Nebucadnezar』TVWV 22:6よりヴァイオリン協奏曲ニ長調,
2) オーボエ・ダモーレ協奏曲ホ短調TWV
51:e2 〜
ミヒ・ガイック(指揮)オルフェオ・バロックオーケストラ[録音]2011年,
3) 歌劇「エマとエーギンハルト」序曲によるヴァイオリン協奏曲イ短調,
4) 歌劇「寛容なソクラテス」序曲によるヴァイオリン協奏曲ハ長調
〜
ユリア・シュレーダー(ヴァイオリン、リーダー)バーゼル室内管弦楽団[録音]2010年,
5) ブロックフレーテとファゴットのための協奏曲
ヘ長調 TWV.52:FI,
6) ブロックフレーテとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲
イ短調 TWV.52:aI 〜
ドロテー・オベルリンガー(ブロックフレーテ)アンサンブル1700[録音]2012年/
【CD19-20】
《トリオ・ソナタ集》
1) ブロックフレーテ、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
ヘ長調,
2) フルート、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
ニ短調,
3) ブロックフレーテ、チェンバロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ変ロ長調,
4) 2つのブロックフレーテと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
ハ長調,
5) フルートとチェンバロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
イ長調,
6) ブロックフレーテ、トレブル・ヴィオールと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
ニ短調,
7) 2つのフルートと通奏低音のためのスケルツォ
ホ長調,
8) ブロックフレーテ、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
イ短調,
9) ブロックフレーテ、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
ハ短調,
10) フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ
ホ長調 〜
フランス・ブリュッヘン(ブロックフレーテ、フラウト・トラヴェルソ),
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ),
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ).
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン),
アンナー・ビルスマ(チェロ),
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ),
他[録音]1978年/
【CD21-22】
《メトーディッシェ・ゾナーテン集 Op.13》(全12曲)
〜
フランス・ブリュッヘン(ブロックフレーテ、フラウト・トラヴェルソ),
アンナー・ビルスマ(チェロ), グスタフ・レオンハルト(チェンバロ),
ハン・デ・フリース(オーボエ), ウォウター・メラー(チェロ),
ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ),
ダニエル・ステプナー(ヴァイオリン),
ラウラ・イェッペセン(ヴィオラ・ダ・ガンバ),
ジョン・ギボンズ(チェンバロ)
[録音]1981-1983年/
【CD23】
《カンタータ『一日の時』》(全曲) 〜
フライブルク・ヴォーカルアンサンブル,
コレギウム・ムジクム・フライブルク, ヴォルフガング・シェーファー(指揮)[録音]1978年/
【CD24】
《カンタータ集》
1) カンタータ「さあ汝ダニエルよ行け」
〜
エリー・アメリング(ソプラノ) コレギウム・アウレウム[録音]1968年,
2) カンタータ「装いせよ、おお愛する魂よ」〜
ステファン・マクラウド(指揮)リ・アンジェリ・ジュネーヴ[録音]2009年,
3) カンタータ「イーノ」 TWV.20:41 〜
アナ・マリア・ラビン(ソプラノ)
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)ラ・スタジオーネ・フランクフルト[録音]2014年/
【CD25】
《世俗カンタータ集》
1) カンタータ「田園生活の楽しみ」, 2)
カンタータ「学校の先生」,
3) カンタータ「最愛の目から」, 4) 組曲ニ長調
TWV 55:D6 〜
エリーザベス・シュパイザー(ソプラノ),
ジークムント・ニムスゲルン(バリトン),
コレギウム・アウレウム[録音]1968年/
【CD26-28】
《歌劇「ランゴバルドの王フラヴィウス・ベルタリドゥス」》TVWV
21:27(全曲) 〜
アン=ベート・ソルヴァング(メゾ・ソプラノ),
マイテ・ボーモン(ソプラノ),
ニーナ・ベルンシュタイナー(ソプラノ),
アントニオ・アベーテ(バス),
カテリーナ・トレチャコヴァ(ソプラノ),
ユルゲン・ザッハー(テノール),
デイヴィッド・DQ・リー(カウンターテノール)、他,
アカデミア・モンティス・レガリス&合唱団,
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)[録音]2011年/
【CD29-30】
《テレマン:歌劇「オルフェウス」TWV 21:18》(全曲)〜
ドロテー・ミールズ(ソプラノ), マルクス・フォルペルト(バリトン),
ウルリケ・ホフバウアー(ソプラノ), クリスティアン・ツェンカー(テノール),
バルバラ・クラウス(ソプラノ), ラインハルト・マイール(バス),
マレリーツェ・ゲルバー(ソプラノ), ジュリー・カンパリーニ(アルト),
オルフェオ・バロックオーケストラ、ミヒ・ガイック(指揮)
[録音]2011年
|
ドイツのマクデブルグに生まれ、バッハ、ヘンデルとともに活躍した後期バロック音楽を代表する作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマン。
2017年はテレマン没250年ということで、それを記念した30枚組CDボックスの登場です。ソニー・クラシカルの擁する古楽三大レーベルであるドイツ・ハルモニア・ムンディ(DHM)、ヴィヴァルテ、そしてセオン・レーベルの豊富なカタログから選りすぐったテレマンの代表作の新旧の名盤をCD30枚のボックスにコンパイルしています。
テレマンはほぼ全ての楽器に精通しており、その作品の質の高さによって生前はバッハやヘンデルを凌ぐ人気がありました。
彼が残した膨大な作品はいまだ研究下にあり、まだまだ発掘が続いています。このボックスで特筆すべきは、多くの名手を擁する「カメラータ・ケルン」による室内楽や協奏曲、ブリュッヘンやレオンハルトら巨匠たちによる器楽の名解釈と演奏、コレギウム・アウレウムによる古楽黎明期の温か味のある演奏、珍しい2つの歌劇作品全曲などが挙げられます。
いずれも発売当時高い評価を得た高水準な演奏であり、テレマン作品への入門編としては最適なボックスといえましょう。
[管弦楽曲・協奏曲]
カメラータ・ケルン、フライブルグ・バロック・オーケストラによる管弦楽組曲、さまざまな管楽器の組み合わせによる協奏曲は1990年代のDHMの名盤です。より最近の名盤からは、リコーダーの名手オーバーリンガーやバーゼル室内管の録音がコンパイルされ、さらに1970年代のコレギウム・アウレウムによる懐かしい録音も加えられています。
[室内楽]
このボックスの核ともいえる歴史的な名盤が目白押しです。クイケン兄弟とレオンハルトという古楽の巨頭たちが久々に一堂に会した《パリ四重奏曲》(彼らが一緒に録音した最後の録音)、唯一の全曲盤ということで貴重な《音楽の忠実な師》と《音楽の練習帳》(しかも名手ぞろいのカメラータ・ケルンによる録音)のほか、ブリュッヘンがセオン・レーベルに残した決定的名盤であり、かつテレマン作品の録音としても金字塔といえる《12のメトーディッシェ・ソナーテン》と《トリオ・ソナタ集》が含まれています。
[声楽曲・歌劇]
声楽曲では、古いところではニムスゲルンやアメリングがコレギウム・アウレウムと共演したカンタータがあり、新しい録音では、カメラータ・ケルンのリコーダー奏者で、同アンサンブルを核にしたオーケストラ「ラ・スタジオーネ」の指揮者でもあるミヒャエル・シュナイダーによるテレマン最晩年の名作「イーノ」が光っています。
歌劇では、比較的知られている《オルフェウス》がオーストリアの女流名古楽ヴァイオリニストにして指揮者のミヒ・ガイッグによる2011年録音で、珍しい《ランゴバルドの王フラヴィウス・ベルタリドゥス》がデ・マルキ指揮による世界初録音で、それぞれ収録されています。
なお、このセットにはブックレットは付いておりません。トラックリストは、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。
|
. |


8898539697-2
(7CD)
\4200→\3790 |
この顔ぶれはさすがメジャーというしかない
エンリケ・グラナドス・コレクション
デ・ラローチャ、カバリエ、ブリーム&ジョン・ウィリアムズ、アルヘンタ、
オーマンディ、カザルス、ルービンシュタイン、クライスラー、ハイフェッツ
ドゥ・メストレ
【CD1】
1) 『演奏会用アレグロ』, 2) 『ゆっくりした舞曲』,
3) ピアノ組曲『ゴイェスカス』 〜 アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)[録音]1990年/
【CD2】
1) 『スペイン舞曲集』(全12曲),
2) 『詩的なワルツ集』 〜 アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)[録音]1994年/
【CD3】
1) 組曲『ロマンティックな情景』, 2) 『スケッチ集』,
3) 『若き日の物語』 〜
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)[録音]1994年/
【CD4】
1) 『愛の歌曲集』(全7曲),
2) 『昔風のスペイン歌曲集(トナディーリャス)』より10曲
〜
モンセラート・カバリエ(ソプラノ) ラファエル・フェラール(指揮)管弦楽団
[録音]1964年,
3) 『マハと夜うぐいす』, 4) 『愛の歌』,
5) 『予言の鳥』〜
モンセラート・カバリエ(ソプラノ) ミゲル・サネッティ(ピアノ)
[録音]1964年/
【CD5】
1) 『献辞』, 2) 『ゴヤのマハ』, 3) 『アンダルーサ』,
4) 『ビリャネスカ』, 5) 『詩的なワルツ』〜
ジュリアン・ブリーム(ギター)[録音]1982年,
6)『ゴイェスカス』より「間奏曲」, 7) 『スペイン舞曲第6番ニ長調』〜
ジョン・ウィリアムズ(ギター)[録音]1995年,
8) 『ゴイェスカス』より「間奏曲」, 9) 『スペイン舞曲
Op.37』より「ホタ」「サンブラ」,
10) 『オリエンタル Op.37-2』〜
ジュリアン・ブリーム&ジョン・ウィリアムズ(ギター)[録音]1973&1978年/
【CD6】
歌劇『ゴイェスカス』 〜
コンスエロ・ルビオ(ソプラノ), ,アナ・マリア・イリアルテ(ソプラノ),
マヌエル・アウセンシ(バリトン), 他,
マドリード・シンガーズ, スペイン国立管弦楽団,
アタウルフォ・アルヘンタ(指揮)[録音]1957年頃/
【CD7】
1) 『詩的なワルツ集』〜 グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)[録音]2009年,
2) 『ゴイェスカス』より「間奏曲」〜 フリッツ・ライナー(指揮)シカゴ交響楽団[録音]1958年,
3) 『アンダルーサ』〜
ユージン・オーマンディ(指揮)フィラデルフィア管弦楽団[録音]1966年,
4) 『ゴイェスカス』より「間奏曲」,
5) 『アンダルーサ』〜
パブロ・カザルス(チェロ)ニコライ・メドニコフ(ピアノ)[録音]1927-1928年,
6) 『ゴヤのマハ』, 7) 『アンダルーサ』〜
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
[録音]1949, 1954年,
7) 『アンダルーサ』〜
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)カール・ラムソン(ピアノ)[録音]1916年,
8) 『アンダルーサ』〜
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)サミュエル・ショツィノフ(ピアノ)[録音]1922年/
|
今年2017年は、スペイン・カタロニア生まれの作曲家エンリケ・グラナドスの生誕150年にあたります(1867.7.27.〜1916.3.24.)。
彼は "ピアノの詩人" "スペインのショパン"と呼ばれ、ドビュッシーは、「誰も簡単に忘れることのできない天才の心を持っていた」と評しています。
これを記念し、ソニー・クラシカルのカタログに残されたグラナドス作品の名演奏をCD7枚にコンパイルしたアニヴァーサリー・ボックスを発売します。
ピアノ曲では、グラナドスの弟子フランク・マーシャルに師事したスペインの名女流ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ晩年の完熟の名演3枚が収録されています。
いずれもラローチャにとっては手の内に入ったレパートリーであり、複数残された録音のうち最後の録音にあたります。
歌曲では、名ソプラノ、モンセラート・カバリエが1964年にRCAに残したオーケストラ伴奏による歌曲集の名盤が久しぶりに復活。
さらに現代ギター史に大きな足跡を残してきたジュリアン・ブリームとジョン・ウィリアムズによる名演奏、新しいところではメストレのハープによる「詩的なワルツ集」も収録されています。
フリッツ・ライナー/シカゴ響の「ゴイェスカス」間奏曲、ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管による「アンダルーサ」のほか、作曲者とも親交があった同郷のパブロ・カザルス、グラナドスがアメリカツアーから帰国途上Uボートの攻撃で命を落とした日にバルセロナでリサイタルを開いていたアルトゥール・ルービンシュタイン(スペイン音楽のエキスパートでもありました)のほか、ヤッシャ・ハイフェッツ、フリッツ・クライスラーらによる、歴史的名演奏も収録されています。
名指揮者アタウルフォ・アルヘンタがスペイン・コロンビアに残した歌劇「ゴイェスカス」の名盤が初めてインターナショナル向けにCD化されるのも朗報といえるでしょう。
個々のディスクはオリジナルLP/CDのジャケットデザインを採用した紙ジャケットに収められ、厚紙製クラムシェル・ボックスに、録音データを明記したトラックリストを含むオールカラーの別冊解説書(欧文のみ)とともに収められています。
|
EURODISC
|

8898543586-2
(16CD)
\5300 |
[クルト・マズア生誕90年リリース]
クルト・マズア/ オイロディスク・レコーディングズ
【CD1-2】
シューマン:
1) 交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」,
2) 交響曲第2番ハ長調Op.61,
3) 交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」,
4) 交響曲第4番ニ短調Op.120,
5) 序曲、スケルツォとフィナーレ ホ短調Op.52
[録音]1973年/
【CD3-5】
メンデルスゾーン:
1) 交響曲第1番ハ短調 Op.11,
2) 交響曲第3番イ短調 Op.56「スコットランド」,
3) 交響曲第2番変ロ長調 Op.52「賛歌」,4)
交響曲第4番イ長調 Op.90「イタリア」,
5) 交響曲第5番ニ短調 Op.107「宗教改革」[録音]1971-1972年/
【CD6-14】
ブルックナー:
1) 交響曲第1番ハ短調 WAB101 (1866年リンツ稿/ハース版),
2) 交響曲第2番ハ短調 WAB102 (1877年稿/ハース版),
3) 交響曲第3番ニ短調 WAB103 (1889年第3稿/ノヴァーク版),
4) 交響曲第4番変ホ長調 WAB104「ロマンティック」(1878年第2稿/ハース版),
5) 交響曲第5番変ロ長調 WAB105 (ハース版),
6) 交響曲第6番イ長調 WAB106 (ハース版),
7) 交響曲第7番ホ長調 WAB107 (ハース版),
8) 交響曲第8番ハ短調 WAB108(1890年第2稿/ハース版),
9) 交響曲第9番ニ短調 WAB109 (ハース版)
[録音]1974-1978年/
【CD15-16】
ベートーヴェン:1) 歌劇「フィデリオ」(全曲)〜
ジャニーヌ・アルトマイヤー(ソプラノ/レオノーレ),
ジークフリート・イェルザレム(テノール/フロレスタン),
ジークムント・ニムスゲルン(バリトン/ドン・ピツァロ),
テオ・アダム(バリトン/ドン・フェルナンド),
ペーター・メーフェン(バス/ロッコ)、カローラ・ノセク(ソプラノ/マルツェリーネ)、
リューディガー・ヴォーラース(テノール/ヤキーノ)、
クラウス・ケーニヒ(テノール/囚人Ⅰ)
フランク=ペーター・シュペーテ(バリトン/囚人Ⅱ)、
ライプツィヒ放送合唱団(イェルク=ペーター・ヴァイグレ指揮)、
ベルリン放送男声合唱団(フランツペーター・ミュラー=ジベル指揮),
2) レオノーレ序曲第3番Op.72a
[録音]1980-1981年 |
クルト・マズア(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 |
2015年末に亡くなったドイツの名指揮者クルト・マズア。
2017年は、生誕90年に当たります。
それを記念し、マズアが長年手兵とした名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を指揮して1971年〜1981年にかけてドイツのオイロディスク・レーベルに録音したドイツ・ロマン派の3つの交響曲全集とベートーヴェン「フィデリオ」全曲を16枚組のボックスセットとしてリリースいたします。
1971〜72年のメンデルスゾーンの交響曲全集は、ライプツィヒと深いかかわりを持つこの作曲家の交響曲の魅力を世に広めることにもなった記念碑的な全集です。
続いて1973年に録音されたのがシューマン全集で、いずれ蒼古で古武士のような風格あるサウンドは東ドイツ時代ならではのもの。
1974〜78年にかけて録音されたブルックナーの全集は、現在ではほとんど演奏に採用されなくなったハース編集の旧全集が使われているのがポイントです。そしてもちろんこの名門オーケストラの深い音色による正攻法にして、スケールの大きな音楽が聴きもの。
ゲヴァントハウス管によるブルックナー全集も現時点ではこのマズア盤のみです。
オペラ全曲盤の録音が多くないマズアにとっては貴重な1980〜81年録音の「フィデリオ」は、彼らが1970年代に録音した交響曲全集・序曲全集(海外ではフィリップス、日本国内では日本ビクターから発売)の後に続く、ベートーヴェン・プロジェクトの総決算となった録音です(この後フィリップスに交響曲全集を再録音しています)マズアならではの安定感のある指揮で作品のドラマを生き生きと描き出しており、歌手も非常に粒が揃っています。
レオノーレはほぼ同時期のヤノフスキ指揮の「リング」でブリュンヒルデに抜擢されたアルトマイヤー、フロレスタンはバイロイト音楽祭でワーグナー役を次々に手掛け始めた時期のイエルザレムという80年代初頭らしいキャスティングで、さらに悪役ピツァロにはニムスゲルン、日和見なロッコにはメーフェンが起用され、長年ピツァロを歌ってきた名歌手テオ・アダムがチョイ役のドン・フェルナンドで脇を固めています。
レオノーレ序曲第3番は、第2幕の途中に挿入されるのではなく全曲が終わった後に置かれています。
|
<映像>
EURO ARTS(映像)
|
20 53768
(3DVD)
\5200
|
ベルリン・フィル/ベスト・オブ・ガーシュウィン |
DVD1
ヴァルトビューネ2003〜ガーシュウィン・ナイト
1.ガーシュウィン:パリのアメリカ人
2.ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(マーカス・ロバーツ編)
3.ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調(マーカス・ロバーツ編)
4.ロバーツ:コール・アフター・ミッドナイト
5.ガーシュウィン:ストライク・アップ・ザ・バンド(ドン・ローズ編)
6.ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム
7.リンケ:ベルリンの風(アンコール)
マーカス・ロバーツ・トリオ(2,3,5,6) マーカス・ロバーツ(ピアノ)
ローランド・ゲリン(ベース) ジェイソン・マルサリス(ドラムス)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
収録:2003年6月29日 ベルリン、ヴァルトビューネ(ライヴ)
● 特典映像:小澤征爾とマーカス・ロバーツの対話(字幕:英,
独)
DVD2
ヴァルトビューネ1995〜アメリカン・ナイト(抜粋)
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー、「ポーギーとベス」より
(俺らはないものだらけ/ ベス、お前は俺のものだ/なんでもそうとは限らない/
サマータイム/ニューヨーク行きの船が出る/
おかえり、ポーギー/ベスよ、お前はどこに?/
ベスは行ってしまった/ おお主よ、私は祈りの道をやさしき伴侶に)、
アイ・ガット・リズム
ウェイン・マーシャル(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サー・サイモン・ラトル(指揮)
収録:1995年6月 ベルリン、ヴァルトビューネ(ライヴ)
ヴァルトビューネ2000〜リズム&ダンス(抜粋)
バンテュ:ヒー・ガット・リズム(ジョージ・ガーシュウィンをたたえて)
ガーシュウィン:
『淑女よ善良なれ』〜魅惑のリズム、私の愛する人、
『ア・ダムセル・イン・ディストレス(踊る騎士)』〜うまくやれたら、
『オー・ケイ』〜サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー、
『ポーギーとベス』〜サマータイム、『ガール・クレージー』〜アイ・ガット・リズム
スーザン・グラハム(メゾソプラノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ケント・ナガノ(指揮)
収録:2000年6月 ベルリン、ヴァルトビューネ(ライヴ)
DVD3
ジルヴェスター・コンサート2003〜ラヴェル・ミーツ・ガーシュウィン(抜粋)
ガーシュウィン:
『ストライク・アップ・ザ・バンド』序曲、バイ・シュトラウス、いつの頃から、
ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット、エンブレイサブル・ユー、
ス・ワンダフル、ア・フォギー・デイ
ダイアン・リーヴス(ヴォーカル) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル(指揮) ピーター・マーティン(ピアノ)
リューベン・ロジャース(ダブル・ベース) グレゴリー・ハッチンソン(ドラムス)
収録:2003年12月31日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
ジルヴェスター・コンサート2008(抜粋)
ガーシュウィン:
『キューバ』序曲、「ポーギーとベス」より“サマータイム”
“ベスよ お前はおれのもの”、パリのアメリカ人
ポーリーン・マラファーネ(ソプラノ) トーマス・クヴァストホフ(バリトン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル(指揮)
収録:2008年12月31日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ) |
没後80年記念、ベルリン・フィルによるベスト・オブ・ガーシュウィン
画面:16:9 NTSC(DVD2/4:3)、音声:PCM ステレオ、字幕(ドキュメンタリー):英独仏、リージョン:All
2017 年7 月11 日に没後80 年を迎える20 世紀初頭のアメリカを代表する作曲家ジョージ・ガーシュウィン。1924
年に発表した「ラプソディ・イン・ブルー」は、クラシックとジャズを融合した音楽で、大成功をおさめ一躍スターとなりました。
その後もニューヨーク・フィルの委嘱を受けて書かれた「パリのアメリカ人」や、20世紀初頭のアメリカ南部の黒人社会の生活や愛情、犯罪などを扱ったフォーク・オペラ「ポーギーとベス」を1935
年完成、この中から「サマータイム」などいくつかのヒット曲は生まれています。ガーシュィンはこの作品を完成させた2
年後38 歳という若さで急死します。
現在でもポピュラー音楽とジャズをクラシックと融合させたガーシュウィンの音楽は人気があり、ベルリン・フィルもたびたび演奏しています。
特にヴァルトビューネ・コンサートや年末のガラ、ジルヴェスター・コンサートなど、賑やかなコンサートで頻繁に取り上げています。
この3 枚組のDVDでは、小澤征爾が登場して話題となった2003
年ヴァルトビューネのガーシュウィン・ナイトなど、これまでベルリン・フィルで演奏されたガーシュウィン演奏から選りすぐりの映像を収めています。
|
<LP>

5/9(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
<メジャー・レーベル>
<映像>

|
|