≪第93号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 2017/7/4〜
7/7(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ARTE DELL′ARCO JAPAN
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鈴木美登里のソロ・アルバム
Scherzi Musicali 音楽の諧謔
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
「音楽の諧謔」より
(1)主を賛美せよ/(2)ああ、僕は倒れる/(3)それでは本当なのか?
(4)ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ第1番
モンテヴェルディ:
(5)わたしは野の花/(6)来たりて見よ
(7)ミケランジェロ・ロッシ(ca.1601-1656):トッカータ第7番
モンテヴェルディ:
(8)呪われよ/(9)高慢でとげとげしい眼差し/
(10)あなたは僕のすべてだった
(11)ビアージョ・マリーニ(ca.1594-1663):
ソナタ作品8 の3『ヴァリアータ』
モンテヴェルディ:
(12)アリアンナの嘆き/(13)ほら、柔らかな光に包まれた太陽が/
(14)ダリオ・カステッロ:ソナタ第8番
モンテヴェルディ:(15)苦しみは心地よく/(16)歓呼せよ |
鈴木美登里(ソプラノ)
若松夏美(ヴァイオリン)
鈴木秀美(チェロ)
上尾直毅(チェンバロ、オルガン) |
鈴木美登里のソロ・アルバム、満を持してついに登場!!長年マドリガルを演奏してきた鈴木が気心の知れた器楽陣と送る珠玉の歌曲集!
セッション録音:2016年7月26-29日/軽井沢コルネ/DDD、76’47”
日本を代表するソプラノ歌手、鈴木美登里がアルテ・デラルコ・レーベルより満を持して遂にソロ・アルバムをリリースいたします!
鈴木美登里は2002年に日本初の本格的マドリガーレ・アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ
La Fonteverde」を結成し、16 世紀〜 17 世紀イタリアのマドリガーレをレパートリーの中心に据え、当時の声楽曲の本質である「言葉と音楽の融合」を目指し演奏活動を行っております。
同レーベルより『響きの文学』〜イタリアン・マドリガル集(ADJ
029)、カルロ・ジェズアルドの芸術〜愛と狂気のマドリガーレ〜(ADJ
036 / レコード芸術誌特選盤)をリリースし高い評価を得ております。
また現在、モンテヴェルディのマドリガーレ全曲演奏会および録音(第1
巻 ADJ 046、第2 巻 ADJ 048、第3 巻 ADJ 051)を刊行中。日本人では初めて、ヨーロッパでも殆ど例のない貴重な試みで、専らオペラなどの大作で知られる作曲家の半世紀をかけたライフワークに挑んでおります。
期待のソロ・アルバムは、鈴木秀美、若松夏美、上尾直毅という長きに渡っての共演を誇るまさに気心の知れたメンバーとともに送る珠玉の歌曲集。モンテヴェルディを知りえた鈴木美登里だからこその豊かな世界が広がります!そして器楽曲も絶妙のアンサンブルを聴かせてくれます。
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CAVI MUSIC
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ベルリン・ドイツ響の首席オーボエ、ヴィルムゼン
チェコのオーボエ名曲を録音!
クレメント・スラヴィツキー(1910-1999):
オーボエとピアノのための組曲
ヤナーチェク:歌劇「イェヌーファ」よりサルヴェ・レジナ
ハンス・ガル(1890-1987):
オーボエとピアノのためのソナタOp.85
マルティヌー:モルダヴィア民謡
パヴェル・ハース(1899-1944):
オーボエとピアノのための組曲Op.17
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ヴィオラ・ヴィルムゼン(オーボエ)
今仁 喜美子(ピアノ) |
ベルリン・ドイツ響の首席、ヴィオラ・ヴィルムゼンとモーリス・ブルグ・トリオの今仁
喜美子がチェコのオーボエ名曲を録音!
録音:2015年12月、ベルリン/74’27
ベルリン・ドイツ交響楽団の首席オーボエ奏者ヴィオラ・ヴィルムゼンと、ドイツと日本で活躍する日本人ピアニスト今仁
喜美子によるチェコの作曲家によるオーボエとピアノのための作品集です。
ヴィオラ・ヴィルムゼンは第9 回国際オーボエコンクール・軽井沢で1
位を獲得しており、さらに今仁 喜美子は同コンクールで第8
〜 10 回で公式伴奏ピアニストを務めていた経緯もあり、旧知の仲。さらに今仁
喜美子は、名オーボエ奏者モーリス・ブルグが結成したトリオでもピアニストを務めており、現在オーボエと組んだら右に出るもののいないピアニストの一人であります。
ヤナーチェクの影響を大きく受けたクレメント・スラヴィツキーの民族色豊かな組曲からはじまり、ヴィルムゼンがオーボエ用に編曲したヤナーチェクの歌劇「イェヌーファ」の美しいアリアが続きます。そしてウィーン近郊で生まれナチスから逃れてイギリスに渡ったハンス・ガルのソナタ。ドイツ・オーストリアのロマン派音楽の伝統を継承する作風です。モルダヴィア地方の民謡がもとになっているマルティヌーの作品をヴィルムゼンと今仁の二人がアレンジしています。最後にはナチスの迫害にありテレジン強制収容所に送られたパヴェル・ハースの「オーボエとピアノのための組曲」。1939
年、第ニ次大戦が勃発した年の秋に書かれ、強烈なオーボエの響き、そして印象的なピアノ・パートで近年評価が高まっている楽曲です。
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注目のバリトン、アンドレ・シュエン、
ベートーヴェンを歌う |
アンドレ・シュエン(バリトン)
ブーランジェ・トリオ |
ベートーヴェン:
アデライーデOp.46(バリトンとピアノ)
連作歌曲集「遥かなる恋人に寄す」Op.98(バリトンとピアノ)
この暗き墓にWoO133(バリトンとピアノ)
25のスコットランドの歌Op.108から(バリトンとピアノ・トリオ)
第2曲:夕暮れに 第3曲:ああ、あの楽しかったとき
第5曲:すてきな若者ジェイミー 第16曲:このいまわしき世に
第20曲:誠実なジョニー 第13曲:杯を満たしておくれ、わが友よ
20のアイルランドの歌 (バリトンとピアノ・トリオ)
WoO152 から/
第9曲:兵士の夢 第10曲:脱走兵 第5曲:グレンコウの虐殺で
第15曲:思い悩む若者たちを 第21曲:むごく悩みの多い朝
WoO156から/ 第7曲:ポリー・スチュワート
WoO154から/ 第4曲:アイルランドっ子の血潮
WoO153から/ 第4曲:古老が教えてくれたから |
伸びやかな声をもつ注目のバリトン、アンドレ・シュエン、ベートーヴェンを歌う
録音:2016年5月、ケルン/63’05
2006 年にハンブルクで結成された女性3 人によるブーランジェ・トリオとバリトン歌手のアンドレ・シュエンによるベートーヴェンの歌曲。伸びやかで濁りのないアンドレ・シュエンの美しい声によく合う選曲。
ベートーヴェンの最も美しい歌曲の一つ「アデライーデ」。そして不滅の恋人との破局後、彼女を追憶して書かれたという連作歌曲集「遥かなる恋人に寄す」。ベートーヴェンの心情が吐露されている内的な曲で、アンドレ・シュエンの心に響く歌声が印象的です。最後にはイギリスの楽譜商・民謡収集家のジョージ・トムソンからの依頼でベートーヴェンがイギリス周辺国の民謡を編曲して書いた「25のスコットランドの歌」と「20
のアイルランドの歌」が収録されています。
これらの編曲は後のベートーヴェンの作曲活動に大きな影響を与えましたが、今日演奏される機会は多くはありません。親しみやすい旋律のせて、ブーランジェ・トリオの軽快な伴奏そしてアンドレ・シュエンの柔らかく明るい声が心地よく響きます。
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HMF
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現代最高のバリトン、マティアス・ゲルネ
J.S.バッハ:バスのためのカンタータ集
・シンフォニア
(カンタータ第21番
「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV 21より)
・カンタータ第56番「われは喜びて十字架を負わん」BWV
56
・オーボエ・ダモーレ協奏曲 BWV 1055
(1台のチェンバロのための協奏曲第4番
イ長調 BWV 1055)
・カンタータ第82番「われは満ち足れり」BWV
82 |
マティアス・ゲルネ(バリトン)
カタリーナ・アルフケン
(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ
(指揮、ヴァイオリン)
合唱:クリスティーナ・ローターベルク
(ソプラノ)
イザベル・レヤル(アルト)
フロリアン・フェス(テノール) |
現代最高のバリトン、マティアス・ゲルネによるバッハのソロ・カンタータの登場
録音:2017年2月、テルデックス・スタジオ、ベルリン
ドイツ・リート現代最高の歌手の一人マティアス・ゲルネによる、バッハのソロ・カンタータ集の登場です。
管弦楽はフライブルク・バロック・オーケストラがつとめており、オーボエ・ダモーレ協奏曲およびカンタータのシンフォニアも収録されているといううれしいプログラムとなっています。
カンタータ第56 番は、広く知られた名曲で、苦難に満ちた人生は、死という安らかな港にたどりつくことによって初めて救済に導かれる、という内容。「十字架」と「ため息」の動機から構成された前奏に続き、バリトン・ソロが加わり5
声部で展開される第1 曲から、終曲コラールでは最後に合唱が加わるなど、バッハの創意と充実の筆致が魅力です。カンタータ第82
番も安らかな死をうたったもので、オーボエの活躍も印象にのこる、56
番とならび広く愛される名作です。
オーボエ・ダモーレ協奏曲は、チェンバロ協奏曲第4
番の原曲と考えられるもの。ここでも名手ぞろいのフライブルク・バロック・オーケストラのメンバー、オーボエ奏者のカタリーナ・アルフケンの演奏が光ります。
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宗教改革 1517-2017
・マルティン・ルター(1483-1546):われらが神は堅き砦
・J.S.バッハ:カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV
80
・ヨハン・クリューガー(1598-1662):
いざやもろ人、神に感謝せよ(Nun danket
all Gott)
・J.S.バッハ:
カンタータ第79番「主なる神は日なり、盾なり」BWV
79
・ゲオルク・ノイマルク(1621-1681):
ただ神の御旨に従う者は
・メンデルスゾーン(1809-1847):
ただ神の御旨に従う者は MVW A7
・マルティン・ルター:平安と歓喜もて、われはいく
・ブラームス:
モテットop.74-1「なぜ悩む者に光が与えられたか」
・ウィリアム・クロフト(1678-1727):
O God, our help in ages past
・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958):
主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ |
グラハム・ロス(指揮)
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
クレア・バロック
(マーガレット・フォートス/
リーダー、ヴァイオイン) |
宗教改革(1517)500年記念アルバム、メンデルスゾーンのコラール・カンタータも収録
録音:2017年4月2,4日、ロンドン、聖ヨハネ福音教会、ロンドン
2017 年は、ルターの宗教改革(1517)から500
年記念にあたる年。これを記念して制作されたアルバムです。バッハの宗教改革記念日のためのカンタータ2
作のほか、様々なコラールに基づく作品をあつめた1
枚。
バッハのカンタータ2 作は、1724 年(80 番)、1725
年(79 番)の宗教改革記念日のために作られたもの。「われらが神は堅き砦(神はわが櫓)」は、神への熱烈な信頼を歌う、ルターの有名なコラールで、ここに収録された第80
番のほかにも、メンデルスゾーンの「宗教改革」にも登場するなど、後世の様々な作曲家も引用しています。
79 番は、カトリックへの敵対の歴史も歌詞に盛り込まれた内容で、第3
曲に、クリューガーのコラールが登場します。メンデルスゾーンの「ただ神の御旨に従う者は」はルターのコラール「平安と・・・」はカンタータBWV
125 にも登場しますが、ブラームスのモテットop.74-1
の終曲にも登場します。
メンデルスゾーンは、コラールに基づくカンタータを8
つ作曲しており、ここに収録された作品は3 つ目にあたるもので、19
歳の頃、1828 から29 年にかけて作曲されており、ちょうどメンデルスゾーンがバッハのマタイ受難曲の蘇演にむけての準備を進めていた頃に重なります。
1829 年に渡英した折にこの作品は演奏される予定でしたが、現在では何の記録も残されていません。その後100
年以上もこの作品は忘れられていましたが、最近になって、メンデルスゾーンの友人で歌手のフランツ・ハウザーの遺産から楽譜の写しが発見されました。
このコラールは当時の讃美歌の中でもっとも人気のあったもので、メンデルスゾーンは1,4,7
節に付曲していますが、それに先行してイスラエルの聖歌の歌詞が冒頭に引用されています。メンデルスゾーンの時代、ルター派の教会の礼拝でカンタータが演奏されるという慣習はすでになくなっていましたが、何らかの宗教的行事の中での演奏を目的に作曲されたと考えられています。
1921 年に作曲されたヴォーン=ウィリアムズのカンタータは詩篇90
の第1 節からとられたもので、朗唱のような合唱や、効果的な強弱の指示など、創意に満ちた非常に美しい作品となっています。
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PENTATONE
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PTC 5186567
(SACD HYBRID)
\2700 →\2490
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ベルリン放響の首席フルート奏者ウルフ=ディーター・シャーフ
モーツァルト:フルート四重奏曲
(1)第1番 ニ長調 KV.285
(2)第2番 ト長調 KV.285a
(3)第3番 ハ長調 KV.Anh.171(285b)
(4)第4番 イ長調 KV.298 |
ウルフ=ディーター・シャーフ(フルート)
フィリップ・ベッケルト(ヴァイオリン)
アンドレアス・ヴィルヴォール(ヴィオラ)
ゲオルグ・ボーゲ(チェロ) |
ベルリン放響の首席フルート奏者ウルフ=ディーター・シャーフによる極上のモーツァルトのフルート四重奏曲集!
セッション録音:2016年5月/ブリッツ・スタジオ(ベルリン)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、57’ 45”
(1)I.9’25”+II2’44” +III.4’34” =
16’43”、(2)I.7’44”+II.3’30”= 11’11”、(3)I.6’29”+II.2’09”=
8’38”、(4)I.3’06”+II.8’15” +III.9’42”=
21’03”
SACD ハイブリッド盤。
ベルリン放送交響楽団首席フルート奏者、ウルフ=ディーター・シャーフと同団のメンバーおよび元メンバーによるモーツァルトのフルート四重奏曲集がリリースされます!
オーケストラのみならずソリストとして、またマスタークラスなど指導者としても多忙を極めるシャーフは来日演奏会、公開レッスンを行うなど、日本にも多くのファンをもつフルート奏者です。
色彩感豊かな音色と丁寧な音楽づくりが魅力のシャーフが気心の知れた仲間たちと極上のモーツァルトを聴かせてくれます。
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PTC 5186660
(SACD HYBRID)
\2700
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ティペット・ライズ・オーパス2016 ドーモ
(1)スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ第5番
Op.53(10’45”)
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):
(2)Pero me quede si ti (3’35”)
(3)Tippet Rise SongsよりII .Piano Make(r
4’20”)
(4)Tres piezas amantinas,II. (6’05”)
(5)ラフマニノフ(1873-1943):ヴォカリーズ
Op.34-14(7’00”)
(6)ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽『ペトルーシュカ』からの3楽章よりIII.
「謝肉祭」(8’00”)
(7)ラフマニノフ:組曲第1番『幻想的絵画』Op.5よりII.
「夜と愛と」(6’00”)
(8)ショパン(1810-1849):夜想曲第5番 嬰ヘ長調
Op.15-2(2’45”)
(9)スクリャービン:交響曲第4 番『法悦の詩』Op.54(2台ピアノ編)(17’15”) |
(1)エフゲニー・スドビン(ピアノ)、(2)(3)エミリー・ヘレンブロック(ソプラノ)、
(2)-(5)(7)(9)クリストファー・オライリー(ピアノ)、(5)マット・ハイモヴィッツ(チェロ)、
(6)ジェニー・チェン(ピアノ)、(7)アンネ=マリー・マクダーモット(ピアノ)、
(8)スティーヴン・ハフ(ピアノ)、(9)スヴェトラーナ・スモリーナ(ピアノ)、
(9)エルマー・チュランピ(トランペット) |
大自然に響き渡る調べ。エフゲニー・スドビン、スティーヴン・ハフも参加のティペット・ライズ・オーパス2016ライヴ!
ライヴ録音:2016年6月24日-8月20日/ティペット・ライズ・アート・センター(モンタナ州)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、65’ 45”
SACD ハイブリッド盤。
アメリカ、モンタナ州のティペット・ライズ・アート・センターで開かれた“ティペット・ライズ・オーパス2016
音楽祭” のライヴ録音が、チェロ奏者マット・ハイモヴィッツのレーベルOxingale
Records との共同企画"PENTATONE OXINGALE
Series" からリリースされます。
当音楽祭は大自然の中で行われ、ハイモヴィッツが主催の中心実物の一人として、様々な演奏家に出演をオファーしました。その結果、エフゲニー・スドビン、スティーヴン・ハフなど世界的演奏家の出演が実現しました。
ブックレットには音楽祭の会場となったティペット・ライズ・アート・センターの写真も満載です。驚きのスケール感に満ちた当音楽祭の模様を凝縮したアルバムがここに完成しました。
1970 年イスラエル生まれのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは、1988
年にレヴァイン指揮、シカゴ交響楽団をバックにドイツ・グラモフォンに録音し、センセーショナルなレコーディング・デビューを果たしました。
その後、1999 年に自身のレーベルOxingale
Records よりバロックから現代まで、さらにジャンルの壁を超えジャズ、ロックと実に多彩なプログラムに挑戦してきました。
"PENTATONE OXINGALE Series" から積極的なリリースが続いており好評を博しております。
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SAKURA
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ヴルタヴァの風に乗せて〜バッハからベルクへ
(1)フンメル:ロンド 変ホ長調 Op.11
(2)ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
(3)シマノフスキ:仮面 Op.34から第3曲「ドンファンのセレナーデ」
(4)ラモー:エジプトの女 ト短調
(5)バッハ=ブゾーニ:「我、汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ」BWV639
(6)バッハ=ブゾーニ:「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV645
(7)バッハ=ブゾーニ:「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659
(8)ベルク:ソナタ Op.1
(9)スメタナ:「我が祖国」からモルダウ
(10)スーク:組曲「春」 Op.22aから第5曲「感動して」 |
小田裕之(ピアノ)
(9)十川菜穂(第2ピアノ)
使用ピアノ;ベヒシュタイン D280 |
変幻自在のピアニスト小田裕之、銘器ベヒシュタインD280を弾く!古都プラハで磨かれた愛と自然の響き。
セッション録音:2017年3月21-22日/入間市武蔵ホール/64’46”
鬼才ヴァイオリニスト佐藤久成の共演でも注目を浴びるピアニスト小田裕之のソロ・アルバムがついにリリースされます。
チェコで研鑽を積み、帰国後ソリスト、室内楽奏者として活躍する小田裕之は1975
年札幌生まれ。桐朋学園大学音楽学部に入学、1998
年同大学ピアノ科を首席で卒業し、同大学卒業後、プラハ芸術アカデミーにて故イヴァン・モラヴェッツの高弟であるボリス・クライニー氏の許で研鑽を積みました。
“ヴルタヴァの風に乗せて〜バッハからベルクへ”と題された当ディスクは小田裕之ならではの選曲。ブゾーニ編曲のバッハの有名なコラール3
篇、ラモーのエジプトの女、ショパンの舟歌、フンメルのロンド、そしてベルクのソナタとレパートリーの広さを知ることのできる内容で、変幻自在の音色を十分に堪能することができます。
そして注目はチェコのスメタナ、スークの作品を収録していることです!チェコで学んだ小田にとって大切なヴルタヴァ(=モルダウ)の風景を思い描ける充実の演奏で、スメタナのモルダウでは小田裕之の夫人、十川菜穂との連弾を聴くことができます。アシュケナージが選定したベヒシュタインのフルコンサートモデルD280
で息の合った美しき演奏をお楽しみください。
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CHRISTOPHORUS
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アンドレアス・クリストフ・クラーマー:メンサ・ハルモニカ 〜
ザルツブルク大司教マクシミリアン・ガンドルフ・グラーフ・
ツー・キューンブルクのためのターフェルムジーク |
ドルチェ・リゾナンツァ |
知られざるオーストリア・バロック、ザルツブルク大司教を祝う優雅な器楽合奏曲
ザルツブルク大聖堂のオルガニスト&楽長であったガウデンツ・クラーマーの息子として生まれ、ザルツブルクで聖職者、音楽家として重要な役割を果たしたオーストリア・バロックの知られざる作曲家、アンドレアス・クリストフ・クラーマー(1633−1701)。
1682年、ザルツブルク大司教の設立1100年を祝う盛大な祝典のために演奏されたターフェルムジーク(食卓の音楽)は、クラーマーの繊細な作曲技術が活かされた、華麗で優雅な器楽合奏を楽しめます。
録音:2015年1月10日−11日&9月25日−26日 |
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2002年の録音、
クラウス・ペーター・フロール&ウィーン・コンツェルト=フェライン
ウェーバー:交響曲第1番&第2番
交響曲第1番ハ長調 Op.19(J.50)
交響曲第2番ハ長調(J.51)
ピアノと管弦楽のためのコンチェルトシュトゥック
Op.79 |
フロリアン・クルンペック(ピアノ)
クラウス・ペーター・フロール(指揮)
ウィーン・コンツェルト=フェライン |
ウィーン交響楽団のメンバーによって設立されたウィーン・コンツェルト=フェラインによるウェーバーの交響曲集。
古典派からロマン派への移行期を目の当たりにする若きウェーバーが作曲した2つの交響曲を、クラウス・ペーター・フロールが振る。
録音:2002年9月27日−28日(Op.19)、2003年3月7日−8日(J.51、Op.79)、ウィーン・コンツェルトハウス

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アルタ・ダンツァ 〜 15世紀イタリアの舞曲集 〜
ドメニコ・ダ・ピアチェンツァとグリエルモ・
エブレオ・ダ・ペサロの舞曲 |
アンサンブル 《レゾーゼ・レバ》
イアン・ハリソン(ディレクター) |
ショームやバグパイプ、サックバットという編成の15世紀の合奏形態"アルタ"と、フィドル、リュート、タンバリンなどで構成される"バッサ"
による古楽器アンサンブルで、15世紀イタリアの舞曲を再現。
録音:1997年、ドイツ |
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アリストパネスの戯曲に基づく子供のためのオペラ
「ブルンジバル」
クラーサ:子供のためのオペラ 《ブルンジバル》
シュヴェンク:テレージェンシュタットのための賛歌 |
マリア・ヴェロニカ・グレーテルス(指揮)
フライブルク聖ウルスラ・ギムナジウム合奏団&合唱団 |
ツェムリンスキー、ルーセルと親交を深めながらも、ナチスによってテレージェンシュタット、アウシュヴィッツに送られ無念の最期を遂げたチェコの作曲家ハンス・クラーサ(1899−1944)。
55回もの改訂が加えられたアリストパネスの戯曲に基づく子供のためのオペラ「ブルンジバル」の録音は、クリストフォルス(Christophorus)とSWRの共同製作によるもの。
録音:1986年12月5日−6日 |
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DAPHNE
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19世紀終わり
スウェーデン・ロマンティシズムの時代を美しく彩った女性作曲家たち
蘇る珠玉のピアノ作品 〜
アウリン&ネッツェル:ピアノ作品集
ヴァルボリ・アウリン:まじめな大ソナタ
Op.14
ラウラ・ネッツェル:ピアノソナタ Op.27
アウリン:ロマンス Op.8-1、即興曲 Op.7-4 |
ルシア・ネグロ(ピアノ) |
19世紀が終わろうとする時代、スウェーデン・ロマンティシズムの時代を美しく彩った女性作曲家たちのグループのうちのふたり、ピアニストとしても名を挙げたヴァルボリ・アウリン(1860−1928)とラウラ・ネッツェル(1839−1927)の「忘れられてしまっていた」作品を鮮やかに蘇らせる好企画盤。
ステーンハンマルのピアノ作品を初めとする録音で知られる、スウェーデンを代表するピアニストのひとり、ルシア・ネグロによる演奏です。
ロマン派ピアノ作品、ピアノ・レア・レパートリー・ファンは要注目。
録音:2016年2月6日−7日、ストックホルム
ラウラ・ヴァルボリ・アウリン(1860年1月9日
- 1928年1月11日 )は、スウェーデンのピアニスト・作曲家。
トール・アウリンの姉である。ニルス・ゲーゼやバンジャマン・ゴダールに作曲を師事した。
「大ソナタ Op.14」がまるまる聴けます。
https://youtu.be/pijL7Y8yMKU

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リラ・ソノーラ 〜 12コース・リュートのための音楽
「パンミュア家リュート・ブック第8巻」より
小品ト短調
ロストックのリュート・ブック」より 小品ト短調
ジャック・ゴーティエ:小品ニ短調
「スローンのリュート・ブック」より 小品変ロ長調
「タブリー家のリュート・ブック」より 小品ニ短調
ヨハン・グンプレヒト:小品ニ長調 |
アンデシュ・エーリクソン(リュート) |
フランスのリュート音楽集『面影(Relic)』(DAPHNE
1042)、シャルル・ムートンのリュート小曲集(DAPHNE
1049)を録音したスウェーデンのバロック・リュート奏者、アンデシュ・エーリクソンのソロアルバム第3作は、17世紀オランダやイギリスの絵画に描かれていた楽器、12コースのリュート「リラ・ソノーラ」(「朗々と響くリュート(sonorous
lute)」)のための音楽。スコットランド国立図書館所蔵の『パンミュア・コレクション(Panmure
collection)』を初めとするリュート本の曲は、その多くが初めて現代の聴衆に紹介される作品。
録音:2016年6月10日−13日、スウェーデン |
INTIM
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藤田めぐみ(ピアノ)
ショパン:24の練習曲 Op.10&Op.25
12の練習曲 Op.10
12の練習曲 Op.25 |
藤田めぐみ(ピアノ) |
藤田めぐみのショパン、練習曲集!日本語解説付き!
藤田めぐみは、ニュージーランドで外交官の家に生まれ、アメリカでジョン・シャギーに、バグダッドでアグネス・バシールに師事。その後イギリスのメニューイン音楽院、イスラエルのテルアビブ大学大学院、イギリスの王立音楽大学大学院で研鑽を積み、ベーゼンドルファー国際コンクール、ピティナ・ピアノコンクール、エリザベート王妃国際ピアノ・コンクールなど多数のコンクールで入賞。
姉妹の藤田ありさ(vn)、藤田ほのか(vc)とともにフジタ・ピアノトリオとしての活動でも知られており、フジタ・ピアノトリオは1999年のロンドン、ウィグモア・ホールでのデビュー・コンサート以来、イギリスを中心に高い評価を受け続けています。
これまでスウェーデンのIntim Musikよりラフマニノフ(IMCD
097)やベートーヴェン(IMCD 114)などのソロ・アルバムをリリースしてきた藤田めぐみの新録音は、作品10と作品25を収録したショパンのエチュード集。
確かなテクニックを持ちながらも技巧をひけらかさず、ショパンの詩情を豊かに表出する藤田めぐみの繊細なショパンです。
録音:2016年11月20日−21日、スウェーデン ☆青澤唯夫氏による日本語解説付き!
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BRIDGE
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BCD 9485
(2CD)
\4600 →\4290
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生誕100周年!
レナード・バーンスタイン(1918-90):ピアノ作品全集 |
アンドリュー・クーパーストック(ピアノ) |
Disc1
●7 つのアニヴァーサリー (1943)/●4
つのアニヴァーサリー(1948)
●5 つのアニヴァーサリー(1951)/●13
のアニヴァーサリー(1988)
Disc2
●タッチズーコラールと8つの変奏曲とコーダ(1980)/
●ピアノのためのソナタ(1938)/●ノン・プレスト・トロッポ(1937)/
●踊りのための音楽第2 番(1938)/●4人のイスラエル人(1950
年代)
●コープランド: エル・サロン・メヒコ(バーンスタインによるピアノ編)(1939)/
●ブライダル組曲(1960) |
2018年はバーンスタイン生誕100周年!ピアノ作品全集!
録音:2015 年8 月23-25 日,10 月16 日、コロラド大学グルーシン・ホール,ボールダー、DDD、1:44:22
※日本語解説付き ※薄型紙ジャケ2枚組
2018 年、バーンスタインは生誕100 周年を迎えます。それに合わせて、《ウェストサイド・ストーリー》だけではない、作曲家としてのバーンスタインもクローズアップされています。
彼のピアノ作品をすべて収めたこのディスクもその一つ。コロラド大学鍵盤楽器学部長を務め、アメリカ音楽に定評のあるアンドリュー・クーパーストックの演奏です。
19 歳で書いた《ノン・プレスト・トロッポ》、20
歳のソナタから、死の2 年前の作品まで収録しています。なかには、西欧の現代曲を思わせる無調の旋律を提示し、それがジャズ風に変奏されるような、バーンスタインならではの縦横無尽な才気が感じられる作品も。
また、彼のピアノ作品の中心となる《アニヴァーサリー》シリーズも全曲収録。親しい友人に向けて、あるいは家族の記念日のために書かれたインティメイトな小品集です。最晩年の《13
のアニヴァーサリー》では、亡くなった人たちへの思いが切々と歌われています。
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「グレゴリー・マートル(b.1969)作品集」
(1)アフターグロウ・オブ・ア・キス(2000)
(2)皇后(1998)
(3)ピアノ協奏曲(2008-2010) |
クレイグ・カーチホフ(指揮)
ミネソタ大学ウィンド・アンサンブル
(1)イマヌエル・デイヴィス(Fl)
(3)ソルンガ・リウ(Pf) |
録音:(1)2012 年2 月10、11 日 (2)2013 年5月2、3
日 (3)2012 年4 月2-4 日, 62:15/Time 7:02/12:22/42:50
グレゴリー・マーテルはイエール大学、イーストマン音楽院で学んだ後、タングルウッド・コンポーザー・フェローシップを得てディティーユ、マウリツィオ・カーゲルにも師事している。
作風はアメリカの作曲家にありがちなハリウッド調に派手に鳴らしまくる軽薄なエンターテイメント系とは無縁。ラテン的な色彩的で内省的な表現から聴こえるヨーロッパ的な深い知性に短期間師事したディティーユの影響が感じられる。
楽しい鳥のさえずりを思わせるフルートに精妙なアンサンブルが絡む美しい「アフター・グロウ・オブ・ア・キス」、ピアノとウィンド・アンサンブルが火花を散らしあうピアノ協奏曲は聴きごたえ充分。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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SPECTRUM SOUND
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マルツィが弾く1966年12月
ドイツ・エプシュタイナー音楽祭
(1)ヘンデル:トリオ・ソナタ第7番 ト短調〜
2つのヴァイオリンとチェンバロのための(10’09”)
(2)マルチェッロ:ソナタ ヘ長調〜
チェロとチェンバロのための(14’23”)
(3)J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調
BWV1003
(23’02”) |
(1)(3)ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
(1)ユルゲン・シュミット=ヴォイクト(ヴァイオリン)
(2)エンリコ・マイナルディ(チェロ)
(1)(2)ルートヴィヒ・カウフマン(チェンバロ) |
超貴重!マルツィが弾く1966 年12 月ドイツ・エプシュタイナー音楽祭の実況録音!
録音:1966年12月/ドイツ・エプシュタイナー音楽祭/モノラル
*音源: German DGG Private 629 906 ED 1
LP (Only MONO Version pressing)
「ヴァイオリンの魅惑の女王」と形容されたヨハンナ・マルツィの超貴重な音源がスペクトラム・サウンドよりCD
復刻!当盤はドイツグラモフォン社がプレスした非売品で、1966
年12月のエプシュタイナー音楽祭の実況録音です。
力強く艶やかなマルツィの美音を存分に堪能することができます。ことにバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2
番ではたっぷりとしたボーイングから奏でられるふくよかな音色に驚かされます。
60 年代半ばのマルツィの超貴重なライヴ録音です。また、エンリコ・マイナルディの弾くマルチェッロも絶品。
モノラルながらこれだけのクオリティの録音が残されていたことが感謝したくなるファン狂喜の復刻といえましょう。
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<メジャー・レーベル>
<LP>
SPECTRUM SOUND(LP)
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LPSMAC 002
(LP)
\9600
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レヴィによるバッハの無伴奏第3&5番のLP復刻
J.S.バッハ(1685-1750):
Side A
無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
Side B
無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011 |
アンドレ・レヴィ(チェロ) |
完全限定プレス名手レヴィによる濃厚な音色。バッハの無伴奏第3&
5番のLP復刻盤!
録音:1960年/パリ(モノラル)/180g 重量盤、完全限定プレス、モノラル
*24bit/192kHz Direct digital transfer &
LP restoration from the original LP (French
Lumen LD 3.448)
丁寧な復刻技術で定評のあるスペクトラム・サウンド。当LP
はアンドレ・レヴィの貴重な録音から1960 年にパリで収録されたバッハの無伴奏チェロ組曲第3
番と第5 番です。
雄弁に歌い上げるレヴィの個性的な歌い回しによるバッハ。濃厚な味わいと香り高き音色に酔いしれることができます。この演奏をスペクトラム・サウンドの見事な復刻、しかもLP
で聴くことができるのはアナログ・ファン狂喜と言えましょう。
完全限定プレス。180 グラム重量盤。
アンドレ・レヴィは1894 年パリ生まれ。パリ音楽院でカミーユ・シュヴィヤールに室内楽を、チェロをジュール・ロエブにそれぞれ学び、1912
年プルミエ・プリを授かっています。1914 年、ハイドンのチェロ協奏曲を弾いてデビュー。1952
年にはジュヌヴィエーヴ・ジョワ、ジャンヌ・ゴーティエらとフランス三重奏団を結成するなど主に室内楽の分野で活躍しました。 |

7/6(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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COVIELLO CLASSICS
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COV 91718
(SACD HYBRID)
\2600 →\2390
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ボッシュのドヴォルザーク・シリーズ、
交響曲第1番「ズロニツェの鐘」
ドヴォルザーク:
交響曲第1番ハ短調Op.3「ズロニツェの鐘」 |
ニュルンベルク州立フィルハーモニー
マルクス・ボッシュ( 指揮) |
確かな手腕で聴かせるボッシュのドヴォルザーク・シリーズ、交響曲第1番「ズロニツェの鐘」
録音:2016年、マイスタージンガーハレ(ライヴ)/51’09
マルクス・ボッシュが、2011 年から音楽監督を務めているニュルンベルク州立フィルハーモニーと共に取り組んでいるドヴォルザークのシリーズ。第6弾は第1
番「ズロニツェの鐘」です。この曲は1865 年に完成後、スコアを輸送中に紛失、1923
年にドイツの古本屋で見つかり、1946 年に71
年越しにやっと初演されたという不思議な経歴をもつ交響曲で、ドヴォルザークが唯一実際に聴いていない交響曲なのです。この交響曲には「ズロニツェの鐘」という副題がついており、これはドヴォルザークが若い頃に住んでいた街のこと。実際に曲中に鐘は使われませんが、木管楽器が順番に鐘の音を表現し、実際に鐘の響きのようにこだまして聴こえます。さらに当時ドヴォルザークが好意を抱いていた女優ヨゼフィーナ・チェルマーコヴァへの恋心といった感情も反映されていると言われています。形式としては、尊敬するベートーヴェンの影響がみられます。まず第1
楽章にリズム動機を用いて、それを全楽章に使い循環形式のようにしています。次にハ短調、変イ長調、ハ短調、ハ長調という調性プランはベートーヴェンの交響曲第5
番と一致しています。
マルクス・ボッシュは当シリーズでこれまでにも緻密な解釈でその手腕を発揮してきましたが、この第1
番は長い間演奏されることなく埋もれていた曲ではありますが、若きドヴォルザークのエネルギーと情熱がはっきりと感じられる解釈で聴かせてくれます。
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HMF
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イザベル・ファウスト、
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン(1809-1847):
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
序曲「フィンガルの洞窟」(ヘブリディーズ諸島)op.26
交響曲第5番 ニ短調 op.107「宗教改革」 |
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ |
イザベル・ファウスト、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を録音!!!
ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」1704年製
録音:2017年3月19-22日、バルセロナオーディトリウム第1ホール、Paul
Casals
イザベル・ファウストが、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を録音しました!指揮は1977
年生まれの今ヨーロッパで大活躍の指揮者エラス=カサド、管弦楽は「ピリオド・オーケストラのベルリン・フィル」とも称されるフライブルク・バロック・オーケストラという最高の布陣です。
情熱と霊感に満ちた第1 楽章、天上を思わせる美しさの第2
楽章、華麗の極みの超絶技巧の第3 楽章からなる、クラシック屈指の人気曲である本作。ファウストの輝かしくまっすぐ聴き手の心に差し込んでくる奇跡の音色と、音楽に対する真摯な姿勢が、語り尽くされてきた名作にまたひとつ新鮮な感動をもたらしてくれました。「天上の天使たちを喜ばせる協奏曲を」というメンデルスゾーンの意志がここにすべて集約されています。
ヴァイオリン協奏曲は、1844 年に完成、その後も磨きをかけ、翌45
年、メンデルスゾーンの盟友にして本作にも多大なアドヴァイスをした、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスター、フェルディナント・ダーフィトによってライプツィヒで初演されました。初演時から大成功をおさめた本作は、続くヨーロッパ各地の初演も名手が手がけています。1845
年のドレスデン初演は当時15 歳のヨーゼフ・ヨアヒム、1846
年ベルリン初演はベルギーのユベール・レオナール(フランクのピアノ四重奏曲第1番を献呈された人物で、フォーレのヴァイオリン・ソナタ誕生時にも重要な役割を果たした)でした。
彼らが演奏しておそらく書き込みもされていたであろう実際の譜面はもう残されていませんが、それでも様々な資料が出版されており、それらを検証していくと、19
世紀と現代とでは演奏スタイルに異なる部分があると考えられます。
たとえば開放弦の多用。ポルタメントの多用。ボウイングのスタイルも現代とは異なっていました。そして、ヴィブラートは、継続的にではなく、要所要所で装飾的に用いられていたと考えられます。ファウストももちろんこれらの資料につぶさにあたったうえでこの録音に臨んでいますが、ここに繰り広げられている演奏が呼び起こす実に新鮮な感動は、歴史的演奏や慣習、すべてを越えた域にあるといえるでしょう。
また、2017 年は、マルティン・ルターの宗教改革(1517)の500
年記念にあたります。ここに収録された交響曲「宗教改革」は、ルターのアウクスブルクの信仰告白から300
年にあたる1830 年に完成されました。序奏で管楽器が奏でる「ドレスデン・アーメン」がなんとも痛切に響き、全体的に非常に引き締まった音づくり。管楽器が奏でるコラールも荘重になりすぎず、終楽章も鮮やかなデュナーミクで颯爽とかけぬけるような演奏となっています。
同じく1830 年に作曲された「フィンガルの洞窟」も、メンデルスゾーンがスコットランドに旅した時に感動した光景が鮮やかに眼の前に浮かぶよう。メンデルスゾーンの才能にあらためて感動し、エラス=カサドとフライブルク・バロック・オーケストラの力量にも圧倒される内容です。

イザベル・ファウストのコンチェルト録音といえばやはりこれでしょう・・・ |
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イザベル・ファウスト、2度目のベートーヴェン!
指揮はハルモニアムンディ初登場のアバド!!
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
op.61 |
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イザベル・ファウスト
(ヴァイオリン/スリーピング・ビューティ
(Stradivarius, 1704))
クラウディオ・アバド(指揮)
モーツァルト管弦楽団 |
録音:2010 年11 月/ボローニャ(Auditorio
Manzoni)
ファウスト、まさかの2度目のベートーヴェン・・・そして指揮はまさかまさかのクラウディオ・アバド・・・もちろん仏HM初登場。
近年ひときわ輝きを増しているヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの最新盤は、満を持しての2
度目のベートーヴェン、そして、初登場となるアルバン・ベルクという充実のプログラム。クラウディオ・アバドが、是非に、と申し出るかたちで実現したレコーディングです。アバドとオケが全身全霊でファウストの音楽を支えているのがよく感じられ、ベルクの協奏曲では、爛熟したハーモニーをオケが醸す上で、ファウストが変幻自在な音で飛翔します。ファウスト独特のタッチが生みだす美しい高音には思わず息をのむほどです。ベートーヴェンでも、何度も聴いたことがあるはずの第1主題から、なんとも神々しい響き。第2
楽章の天国的な美しい音色はショッキングですらあります。終楽章の活き活きと、そして愛らしさも漂う表情はファウストならでは。カデンツァは、ベートーヴェンがこのヴァイオリン協奏曲をピアノ用に編曲した際に、ベートーヴェン自身が書いたものに基づいています。ヴァイオリン界の新女王、という一言だけでは表現しきれない音楽と魅力的な表情、そして衝撃的に美しい音。ファウストとアバド、モーツァルト管が、神に許された人にしか立ち入ることのできない領域の音楽を展開しています。
—「私がマエストロ・クラウディオ・アバド(マーラー室内管)と共演したのは2008
年のことでしたが、この経験は、ベートーヴェンの協奏曲を理解し体験する新しい道を私に見出させました。このあと、アバド氏は、今度はモーツァルト管と、アルバン・ベルクの協奏曲を共演しましょうと申し出てくださいました。この二つの傑作をリハーサルし、コンサートにかける機会を幾度が経たあとで、これら2
作品をCD に録音するということは、彼にとって、自然の流れだったようです。この2
つの傑作を同時に持ち続けるということは私にとってまったく新しい体験でした。2010
年にボローニャで行った幾度にも亘るリハーサルでは、ベルクが終わるとベートーヴェン、という風に、2
作品を交互に演奏していました。アルバン・ベルクの、悲しみと苦しみの世界から、バッハの魂の浄化のコラールを経て、ベートーヴェンの最も輝かしく、この世のすべての苦しみから一見解放されたようにみえるフィナーレへの非常に密度の濃い旅は、演奏に携わる私達をこの上なく魅了しました。アバドとの音楽作りは、至上の歓びであり、音楽のマジックを知るための本物の鍵でした。彼が私を信頼して下さったことに心から感謝し、彼の芸術性に心からの賛辞を捧げます。」(イザベル・ファウストのコメント、ライナーノーツより)—
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CORO
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ザ・シックスティーン
パーセル:ジェームズII世のための歓迎歌集
(ウェルカム・ソング集) |
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮) |
チャコニー ト短調 Z.730/我病の床にて苦しめる時
Z.144/
本当のイングランド人なら健康を祈って乾杯をするさZ.284/
ジェイムズII世の誕生日のためのオード《調べ美しきミューズたちよ、頭を上げよ》
Z.344/
新しいアイルランド風の調べ Z.646/神は天上にのぼりたまえり
Z.107/
スコットランド風の調べ ト長調 Z.655/アンセム《おお神よ、われを救いたまえ》Z.51/
ジェイムズII世の誕生日のためのオード《トランペットを吹き鳴らせ、太鼓を打て》Z.335 |
ザ・シックスティーンの新シリーズはパーセル!傑作「トランペットを吹き鳴らせ」を収録!
合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーンの新シリーズは、バロック時代のイギリスを代表する夭折の巨匠ヘンリー・パーセルの「王室行事のための作品集」!
王室の弦楽合唱団の常任作曲家兼指揮者、王室付きの楽器管理者、宮廷礼拝堂のオルガニストなどの要職を歴任し、国王が首都に帰還した際の王室行事や儀式で演奏するための「歓迎歌(ウェルカム・ソング)」や「頌歌(オード)」によってその地位と名声を高めたパーセル。
これまでにザ・シックスティーンは、「インドの女王」(COR
16129)や「メアリー女王のための音楽集」(COR
16024)、「妖精の女王」(COR 16005)の名演を世に送り出しており、「歓迎歌」と「頌歌」の中でも特に傑作の1つとして名高い「トランペットを吹き鳴らせ、太鼓を打て」を筆頭とするこの「ジェームズ2世のための歓迎歌集」も、大きな話題となること必至です!
「パレストリーナ」、「スペイン・ルネサンス」、「ヘンデル」と並び立つザ・シックスティーンの代名詞、「パーセル」の新シリーズにご期待下さい!
※録音:2016年6月8日−10日、聖オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン、イギリス)

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CRD
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CRD 5006
(5CD-R/特別価格)
\8000 →\7290
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名盤ボックス復活!
ポール・クロスリー
フォーレ:ピアノ独奏作品全集
CD1:夜想曲第1番〜第7番
CD2:夜想曲第8番〜第13番、8つの小品Op.84
CD3:13の舟歌
CD4:
主題と変奏曲 Op.73、9つの前奏曲 Op.103、
5つの即興曲 Op.25,34,91,102
CD5:
バラード Op.19、マズルカOp.32、3つのロマンスOp.17、
4つのヴァルス・カプリスOp.30,38,59,62 |
ポール・クロスリー(ピアノ |
メシアンにその才能を認められ、イヴォンヌ・ロリオに師事したイギリスの名ピアニスト、ポール・クロスリー。室内楽、管弦楽、歌曲など、多くの作品を残しているガブリエル・フォーレのピアノ独奏作品を華麗なるタッチで聴かせてくれる。
90年代頃に第1巻〜第5巻まで分売され、2002年に全集BOXとして発売され話題を呼んだポール・クロスリーのフォーレ。
しばらく入手困難となっていた名盤セットの嬉しい復活です!
録音:ロスリン・ヒル・チャペル(ロンドン)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
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CRD 3500
(CD-R)
【旧譜】
\2100
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クレメンティ:ピアノ・ソナタ集
ソナタ イ長調 Op.50-1
ソナタ ニ長調 Op.25-6
ソナタ イ長調 Op.33-1
ソナタ ト短調 Op.50-3《捨てられたディドーネ》 |
マーティン・ロスコー(ピアノ) |
ピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)の主要ピアニストの1人、マーティン・ロスコーが弾くクレメンティのピアノ・ソナタ集。
録音:ケンブリッジ大学音楽学部(ウェスト・ロード、ケンブリッジ)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。 |
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CRD 3499
(CD-R)
【旧譜】
\2100
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バード&タリス:哀歌集
バード:エレミアの哀歌、4声のミサ曲
タリス:
エレミアの哀歌I、エレミアの哀歌II、
私は天からの声を聞いた |
オックスフォード・ニュー・
カレッジ聖歌隊・ザ・クラークス
エドワード・ヒギンボトム(指揮)
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1379年から現在まで続く長い伝統を誇る名門、オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊が歌う、師弟関係にあったバードとタリスの哀歌集。指揮は1976年から音楽監督を務めているエドワード・ヒギンボトム。
録音:1995年4月4日ー5日
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。 |
<メジャー・レーベル>
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DG
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《DG アマデウス四重奏団DG録音全集》
70枚組
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4797589(70CD)\32000→\29990
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《アマデウス四重奏団DG録音全集》
《CD 1》モーツァルト:弦楽四重奏曲K.458,
428, 590 録音:1951年、ロンドン /
《CD 2》モーツァルト:弦楽四重奏曲K.464,
465, 575 録音:1951年(K.464)、1954年(K.465,
575)、ロンドン /
《CD 3》モーツァルト:弦楽四重奏曲K.421,
499, 589 録音:1954年、ハノーファー(K.421)、1955年、ハンブルク(K.499,
589) /
《CD 4》モーツァルト:弦楽五重奏曲K.515&614 withセシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ)
録音:1953年(K.515)、1957年(K.614)、ロンドン
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《CD 5》モーツァルト:弦楽五重奏曲K.516&593 withセシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ) 録音:1951年(K.516)、1957年(K.593)、ロンドン
/
《CD 6》モーツァルト:弦楽四重奏曲K.428,
590, 516 録音:1957年、ハノーファー(K.428)、ハンブルク(K.590)、ロンドン(K.516)
/
《CD 7》ホフシュテッター(ハイドン編曲):弦楽四重奏曲Op.3
No.5、
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉Op.51 録音:1951年、ロンドン
/
《CD 8》ハイドン:弦楽四重奏曲Op.54 No.1-2,
Op.64 No.3 録音:1957年、ロンドン(Op.54
No.1, Op.64 No.3)、1954年、ハノーファー(Op.54
No.2) /
《CD 9》ハイドン:弦楽四重奏曲Op.74 No.1,
3, Op.77 No.1, Op.103(初CD化)
録音:1957年(Op.74 No.1,
3)、1956年(Op.77 No.1)、1951年(Op.103)、ロンドン
/
《CD 10》モーツァルト:弦楽四重奏曲K.458(初CD化)、
シューベルト:弦楽四重奏曲D87,
112、
メンデルスゾーン:弦楽四重奏のための4つの小品Op.81 録音:1956年(K.458)、1955年(D87,
Op.81)、1957年(D112)、ロンドン /
《CD 11》シューベルト:弦楽四重奏曲D804&887 録音:1954年(D804)、1951年(D887)、ハノーファー
/
《CD 12》シューベルト:弦楽四重奏曲D810『死と乙女』&D703、
ブラームス:弦楽四重奏曲Op.51
No.1 録音:1953年(D810)、1951年(D703,
Op.51 No.1)、ロンドン /
《CD 13》ブラームス:弦楽四重奏曲Op.51 No.2,
Op.67 録音:1955年(Op.51 No.2)、1957年(Op.67)、ロンドン
/
《CD 14-15》ベートーヴェン:弦楽四重奏曲Op.18
No.1-6 録音:1961年、ハノーファー /
《CD 16-17》ベートーヴェン:弦楽四重奏曲Op.59
No.1-3, Op.74 録音:1959年(Op.59)、1960年(Op.74)、ハノーファー
/
《CD 18-20》ベートーヴェン:弦楽四重奏曲Op.95,
Op.127, Op.133, Op.130, Op.131, Op.132, Op.135
録音:1960年(Op.95)、1963年(Op.131)、ハノーファー、1963年(Op.127,
Op.135)、1962年(Op.133, Op.130, Op.132)、ベルリン
/
《CD 21》ベートーヴェン:弦楽四重奏曲Op.14
No.1、弦楽五重奏曲Op.29 withセシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ) 録音:1969年、ベルリン
/
《CD 22》ベートーヴェン:弦楽四重奏曲WoO.36
No.1-3 録音:1969年、ベルリン /
《CD 23》(ウィグモア・ホール35周年記念リサイタル)(released
on LP)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲Op.59
No.3、
ハイドン:弦楽四重奏曲Op.76 No.2 録音:1983年、ロンドン
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《CD 24》(最後の録音)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲Op.59
No.3, Op.74 録音:1987年、ロンドン /
《CD 25-27》ベートーヴェン:弦楽四重奏曲Op.127(初CD化),
Op.131(初CD化), Op.132(初CD化), Op.135,
Op.130, Op.133
録音:1978年(Op.127)、1981年(Op.131)、1980年(Op.132,
Op.130)、1977年(Op.135, Op.133)、ミュンヘン
/
《CD 28》ブラームス:弦楽四重奏曲Op.51 No.1-2 録音:1959年、ハノーファー
/
《CD 29》ブラームス:弦楽四重奏曲Op.67、ピアノ五重奏曲Op.34 withクリストフ・エッシェンバッハ(ピアノ)
録音:1960年、ハノーファー(Op.67)、1968年、ベルリン(Op.34)
/
《CD 30》ブラームス:弦楽五重奏曲Op.88&Op.111 withセシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ)
録音:1968年(Op.88)、1967年(Op.111)、ベルリン
/
《CD 31》ブラームス:ピアノ四重奏曲Op.25、クラリネット五重奏曲Op.115 withエミール・ギレリス(ピアノ)、カール・ライスター(クラリネット)
録音:1970年、ミュンヘン(Op.25)、1967年、ベルリン(Op.115)
/
《CD 32》ブラームス:弦楽六重奏曲Op.18&Op.36 withセシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ)、ウィリアム・プリース(チェロ)
録音:1966年(Op.18)、1968年(Op.36)、ベルリン
/
《CD 33》ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉Op.51 録音:1971年、リンダウ(ドイツ)
/
《CD 34-35》ハイドン:弦楽四重奏曲Op.54 No.1-3,
Op.55 No.1-3
録音:1971年(Op.54
No.1, 2)、1972年(Op.54 No.3, Op.55 No.1-3)、ミュンヘン
/
《CD 36-37》ハイドン:弦楽四重奏曲Op.64 No.1-6 録音:1973年(No.1-4)、1974年(No.5,
6)、ミュンヘン /
《CD 38-39》ハイドン:弦楽四重奏曲Op.71 No.1-3,
Op.74 No.1-3 録音:1978年、ミュンヘン
/
《CD 40-42》ハイドン:弦楽四重奏曲Op.76 No.1-6,
Op.77 No.1-2, Op.103
録音:1970年(Op.76
No.1, 4-6)、1966年(Op.76 No.2)、ベルリン、1963年(Op.76
No.3)、
1964年(Op.77
No.1)、1965年(Op.77 No.2)、ハノーファー、1973年、ミュンヘン(Op.103)
/
《CD 43》モーツァルト:弦楽四重奏曲K.458、ハイドン:弦楽四重奏曲Op.76
No.3 録音:1982年、ミュンヘン /
《CD 44-45》モーツァルト:弦楽四重奏曲K.80,
155, 156-158, 159, 169-173
録音:1974年、ウィーン(K.80)、1975年(K.155,
156-158)、1976年(K.159,169-173)、ミュンヘン
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《CD 46-49》モーツァルト:弦楽四重奏曲K.387,
421, 458, 428, 464, 136, 137, 465, 499, 160,
168, 575, 589, 590、ディヴェルティメントK.138
録音:1963年(K.387,
458)、1964年(K.464)、ハノーファー、1966年(K.421,
428, 465, 499, 589)、1969年(K.575)、
1968年(K.590)、ベルリン、1974年、ウィーン(K.136,
137, 138)、1976年、ミュンヘン(K.160, 168)
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《CD 50-51》モーツァルト:弦楽五重奏曲K.406,
515, 593(最終楽章追加), 174, 516, 614 withセシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ)
録音:1968年(K.406,
593, 614)、1967年(K.515)、1969年(K.516)、ベルリン、
1975年、ロンドン(K.593追加楽章)、1974年、ウィーン(K.174)
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《CD 52》モーツァルト:フルート四重奏曲K.285,
285a, 171(285b), 298 withアンドレアス・ブラウ(フルート)
録音:1977年、サヴォンリンナ(フィンランド)
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《CD 53》モーツァルト:オーボエ四重奏曲K.370、ホルン五重奏曲K.407、クラリネット五重奏曲K.581
withローター・コッホ(オーボエ)、ゲルト・ザイフェルト(ホルン)、ジェルヴァース・ドゥ・ペイエ(クラリネット)
録音:1975年、ミュンヘン(K.370,
K.581)、1969年、ベルリン(K.407) /
《CD 54》モーツァルト:ディヴェルティメントK.563 録音:1982年、ミュンヘン
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《CD 55》モーツァルト:ピアノ四重奏曲K.478&493 withヴァルター・クリーン(ピアノ) 録音:1981年、ミュンヘン
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《CD 56》モーツァルト:セレナード『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』K.525、
2つのホルンと弦楽のためのディヴェルティメントK.522、アダージョとフーガK.546
withライナー・ツェペリッツ(コントラバス)、ゲルト・ザイフェルト(ホルン)、マンフレート・クリエール(ホルン)
録音:1979年(K.525,
522)、1978年(K.546)、ミュンヘン /
《CD 57》モーツァルト:ピアノ五重奏曲K.478&493 withクリフォード・カーゾン(ピアノ) 録音:1952年、ロンドン
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《CD 58》シューベルト:弦楽四重奏曲D87, 112,
173 録音:1980年、ミュンヘン(D87, 112)、1966年、ベルリン(D173)
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《CD 59》シューベルト:弦楽四重奏曲D804,
887, 703 録音:1966年、ベルリン(D804)、1965年(D887)、1959年(D703)、ハノーファー
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《CD 60》シューベルト:弦楽五重奏曲『ます』D667、四重奏曲D810『死と乙女』 withエミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1975年、トゥルク(フィンランド)(D667)、1959年、ハノーファー(D810)
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《CD 61》シューベルト:弦楽四重奏曲D810『死と乙女』 録音:1981年、ミュンヘン
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《CD 62》シューベルト:弦楽五重奏曲D956 withウィリアム・プリース(チェロ) 録音:1965年、ベルリン
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《CD 63》シューベルト:弦楽五重奏曲D956 withロバート・コーエン(チェロ) 録音:1986年、ロンドン
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《CD 64》ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲Op.96『アメリカ』(1959&1977) 録音:1959年、ハノーファー&1977年、サヴォンリンナ
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《CD 65》ブルックナー:弦楽四重奏曲ヘ長調、スメタナ:弦楽四重奏曲第1番『わが生涯より』
録音:1964年、ハノーファー(ブルックナー)、1977年、サヴォンリンナ(スメタナ)
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《CD 66》ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調、
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲Op.11
録音:1979年、ミュンヘン /
《CD 67》ブリテン:弦楽四重奏曲Op.36&Op.94
録音:1963年、ロンドン(Op.36)、1978年、スネイプ(Op.94)
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《CD 68》(初CD化)マクミラン:弦楽四重奏曲ハ短調、フレンチ・カナディアンの民謡に基づく2つのスケッチ
録音:1967年、ロンドン
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《CD 69》フリッカー:弦楽四重奏曲Op.20(初CD化)、
レーニエ:弦楽四重奏曲(初CD化)、
ブリッジ:ピアノ五重奏のための幻想曲嬰ヘ短調
withベンジャミン・ブリテン(ピアノ)
録音:1963年(Op.20)、1949年(レーニエ)、ロンドン、1967年、スネイプ(ブリッジ)
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《CD 70》(初発売)
ブリテン:弦楽四重奏曲Op.94(ウィグモア・ホール35周年記念リサイタル)(previously
unreleased!)、
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲Op.18
No.5、De Weille: Holdrioh, liebes Echo、Roche:
Wini-Wini
演奏:”Gottlieb Quartet”(ベートーヴェン)
録音:1983年、ロンドン(Op.94)、1961年、ハノーファー(ベートーヴェン)、1974年、ミュンヘン(De
Weille, Roche)
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アマデウス四重奏団結成70周年を記念した70枚組ボックス・セット!
70年前に結成されたアマデウス四重奏団は、20世紀で最も成功し、注目された四重奏団です。
ドイツ・グラモフォンから、今までこれほど大規模な室内楽のボックス・セットが発売されたことはあまり例がなく、ファン待望の画期的な企画といえます。
結成70周年を記念して発売されるこの70枚組のCDセットには、アマデウス四重奏団が広範囲にわたって録音した演奏のほとんどすべてが含まれ、世界中から高い関心を集めています。
初発売となるもの、初CD化となるものもいくつか含まれています。オリジナル・デザインの紙ジャケットも注目です。メンバーの一人、チェロのマーティン・ロヴェットが序文を寄せている180ページの解説書付き。
アマデウス四重奏団の主なレパートリーはハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスなど、オーストリア・ドイツの偉大な作曲家たちのものですが、その中のいくつかの作品はそのキャリアの中で複数回録音しています。またバルトークやブリテンは彼らのために3つの四重奏曲を作曲しており、こうした作品を積極的に聴衆に紹介してきました。
アマデウス四重奏団は1948年1月10日ロンドンのウィグモア・ホールでデビューし熱狂的に歓迎されました。ほぼ40年近くにわたって200の録音を成し遂げましたがそのほとんどがDGに行われています。
ヨーロッパ、カナダ、アメリカ、日本、南アフリカなど世界を旅して、多い時には1年のうち8ヵ月は海外で活動していました。
他の四重奏団とは活動の仕方も異なり、メンバーは一人も交代することはありませんでした。
第1ヴァイオリンのノーバート・ブレイニン、第2ヴァイオリンのジークムント・ニッセル、ヴィオラのペーター・シドロフ、チェロのマーティン・ロヴェットによって1951年から録音を開始し、シドロフが亡くなる1987年まで録音を続けました。
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<国内盤>

7/5(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
CORO
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パレストリーナ Vol.7
主の天使が天より下りぬ/めでたし海の星/
この日町にいたる罪ある女が/
祝福されしマグダラのマリアの/祝福されしバルバラ/
《ソロモンの雅歌》より
第19番:イスラエルの娘らよ、われは懇願す、
第20番:その頭は純金で、第21番:わが愛する方は庭園の中に/
スザンナは邪悪な長老らに/来れ、キリストの花嫁/
ミサ・アヴェ・レジナ・チェロルム |
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮) |
ザ・シックスティーンのパレストリーナ最新巻!待望の第7巻は"ミサ・アヴェ・レジナ・チェロルム"!
約2年振り、満を持してハリー・クリストファーズ&ザ・シックスティーンが贈る「パレストリーナ・プロジェクト」の最新作となる「第7集」は、キリスト教史における女性
— キリストの母マリア、マグダラのマリア、バルバラ、スザンナ
— たちをテーマとしたプログラム!
パレストリーナが遺した100曲を超えるミサ曲の中からハリー・クリストファーズが「第7集」のメインとして選んだ『ミサ・アヴェ・レジナ・チェロルム』は、グレゴリオ聖歌の聖母マリアのためのアンティフォナ「めでたし、天の女王」に基づくパラフレーズ・ミサであり、作曲者の死後1599年にヴェネツィアで出版された「ミサ曲集第9巻」に含まれています。
定めたテーマに基づき、ミサ曲を中心として、旧約聖書の「ソロモンの雅歌」に基づく連作モテトゥス集からの3曲やイムヌス、モテトゥスなどでプログラムを構成するハリー・クリストファーズの選曲眼は今回も実に見事。
世界各国で絶賛されているザ・シックスティーンのパレストリーナの中でも、この第7巻は一際大きな輝きを放つことになるでしょう!乞うご期待!

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ONYX
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グラス、ヴァスクス、ペルト、ウチャルス:
弦楽四重奏のための作品集
フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲第2番《カンパニー》
ペトリス・ヴァスクス:弦楽四重奏曲第4番
アルヴォ・ペルト:スンマ
ハサン・ウチャルス:弦楽四重奏曲第2番《ジ・アントールド》 |
ボルサン弦楽四重奏団 |
ボルサン・イスタンブール・フィルののSQ始動!グラス、ペルト、そしてトルコの作品!
☆ボルサン・イスタンブール・フィルのメンバーによる弦楽四重奏団!
☆グラス、ペルト、ヴァスクス、そしてトルコの作曲家、ハサン・ウチャルスの刺激的な作品集!
サッシャ・ゲッツェルが芸術監督&首席指揮者を務めるトルコのオーケストラ、ボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団(BIPO)のメンバーらによって2005年に設立したクヮルテット、ボルサン弦楽四重奏団。
ニュー・アルバムは、グラスやペルトなど現代の弦楽四重奏作品を集めた刺激的なプログラム!
1965年トルコ出身のハサン・ウチャルスは、米国ではジョージ・クラムらと学んだ作曲家。ウチャルスの弦楽四重奏曲第2番「ジ・アントールド(The
Untold’)」は、トルコの初夏を祝う祭り"Hidrellez"を描いたもので、トルコの伝統的な旋律やリズムを盛り込んだ作品。トルコから世界に羽ばたく気鋭の弦楽四重奏団にご注目ください!
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
CHANDOS
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CHANDOS CLASSICS
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CHAN 10948X
【新装移行再発売】
\2100
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ホルスト:セント・ポール組曲
二重協奏曲 Op.49, H.175
(2本のヴァイオリンと小編成オーケストラのための)*
2つの無言歌 Op.22, H.88
(小編成オーケストラのための)
叙情的断章 H.191
(ヴィオラと小編成オーケストラのための)§
ブルック・グリーン組曲 H.190
(弦楽オーケストラのための)
フーガ風協奏曲 Op.40-2, H.152
(フルート、オーボエと弦楽オーケストラのための)†
セント・ポール組曲 Op.29-2, H.118
(弦楽オーケストラのための) |
リチャード・ヒコックス(指揮)
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
アンドルー・ワトキンソン(ヴァイオリン)*
ニコラス・ウォード(ヴァイオリン)*
スティーヴン・ティーズ(ヴィオラ)§
デューク・ドビング(フルート)†
クリストファー・ホーカー(オーボエ)† |
元祖・英国音楽の伝道師の大いなる遺産。"ヒコックス・レガシー"
新譜4タイトル!
英国音楽の伝道師リチャード・ヒコックス(1948−2008)が残した大いなる遺産を後世に伝える「ヒコックス・レガシー」。
「フーガ風序曲」や「サマセット狂詩曲」などを収録したホルストの管弦楽作品集(CHAN
10911X)に続き、「セント・ポール組曲」や「ブルック・グリーン組曲」、2本のヴァイオリンのための「二重協奏曲」、「フーガ風協奏曲」などを収録した管弦楽作品集もヒコックス・レガシーより登場。
「セント・ポール組曲」は、ホルストが務めていたセント・ポール女学校の弦楽アンサンブルのために書かれた作品で、民謡風のメロディや溌溂とした舞曲など、ホルストの魅力が満載。「惑星」だけではない、ホルストの魅惑の管弦楽作品をお楽しみいただけます。
録音:1993年7月19日−20日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)/CHAN
9270からの新装移行再発売 |
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CHAN 10945X
【新装移行再発売】
\2100
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フェリシティ・ロット、
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソンが歌う
ブラームスの「ドイツ・レクイエム」
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45 |
フェリシティ・ロット(ソプラノ)
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バス・バリトン)
リチャード・ヒコックス(指揮)
ロンドン交響楽団&合唱団 |
フェリシティ・ロット、デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソンという二人の名歌手が歌うブラームスの「ドイツ・レクイエム」は、その徹底したスタイルやサウンド、オーケストラと合唱の優れたバランスなどが評価されてきたリチャード・ヒコックスの、そしてChandos初期の合唱録音の中の名盤の1つ。
録音:1990年11月5日−6日&10日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)/CHAN
8942からの新装移行再発売 |
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CHAN 10946X
【新装移行再発売】
\2100
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エルガー:黒騎士
合唱と管弦楽のためのカンタータ《黒騎士》
Op.25
合唱と管弦楽のための《バイエルンの高地から》
Op.27 |
リチャード・ヒコックス(指揮)
ロンドン交響楽団&合唱団 |
「ゲロンティアスの夢(CHAN 241-46)」や「神の王国(CHAN
241-54)」、「生命の光(CHAN 10726X)」など、数々のエルガーのオラトリオ、カンタータの名録音を生み出してきたヒコックスとロンドン交響楽団&合唱団の名コンビ。
「黒騎士」、「バイエルンの高地から」の2曲とも、エルガーが作曲家としての名声を築いていった1890年代の作品。殆ど忘れ去られていたこれらの作品をヒコックスがレコード・カタログに持ち込み、当時の音楽誌でも高く評価され、英グラモフォン誌の「Editor's
Choice」に選出。
英ペンギン・ガイドの「1000 Finest Classical
Recordings」にも選ばれています。
録音:1995年3月15日−18日、オール・セインツ教会/CHAN
9436からの新装移行再発売 |
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CHAN 10947X
【新装移行再発売】
\2100
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ウィリアム・ウォルトン
小編成のオーケストラによる1幕のオペラ「熊」
ウォルトン:歌劇 《熊》 |
リチャード・ヒコックス(指揮)
ノーザン・シンフォニア
デッラ・ジョーンズ(メゾ・ソプラノ)
アラン・オピー(バリトン)
ジョン・シャーリー=カーク(バス) |
かつて全23枚組にも及ぶ「ウォルトン全集」を発売するなど、世界屈指のウォルトン・レーベルとしても名を轟かせたChandosから、ウィリアム・ウォルトンの知られざる歌劇が復刻。ウォルトンが書いた二度目の(そして最後の)オペラであり、3人のソリスト、小編成のオーケストラによる1幕のオペラ「熊」は、オールドバラ音楽祭の一環として1967年6月に初演されたものです。
録音:1993年3月14日−15日、セント・ニコラス・ホスピタル(ニューカッスル・アポン・タイン)/CHAN
9245からの新装移行再発売 |
<国内盤>
<映像>

7/4(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ATMA CLASSIQUE
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「動物の謝肉祭」!クンツがの巨大オルガンを弾きまくる! |
ジャン=ウィリー・クンツ(オルガン) |
(1)J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調
BWV565
(2)ヴィドール:交響曲第9番 ハ短調『ゴシック』Op.70より
第2楽章「アンダンテ・ソステヌート」
(3)ヴィドール:オルガン交響曲第5番 ヘ短調
Op.42, No.1より第5楽章「トッカータ」
(4)マクシム・グーレ(1980-):より速く、より高く、より強く!(オルガン版)
(5)デュプレ:行列と連祷 Op.19、No.2
(6)ジャン・アラン:ファンタスマゴリー
(7)ヴィエルヌ:ウェストミンスターの鐘
(8)サン=サーンス:『動物の謝肉祭』
【I. 序奏と堂々たるライオンの行進/II.雌鶏と雄鶏/
III.らば/IV.亀/V.象/VI.カンガルー/
VII.水族館/VIII.耳の長い紳士/
IX. 森の奥のかっこう/X.大きな鳥籠/XI.ピアニスト/
XII.化石/XIII.白鳥/X VI.終曲】
(編曲 X III.;ギルマン、X III
.以外;クンツ) |
なんとオルガン演奏による「動物の謝肉祭」!魔術的なテクニックの持ち主クンツがモントリオール響の新本拠地メゾン・サンフォニク・ド・モンレアルの巨大オルガンを弾きまくる!
セッション録音:2017年2月/メゾン・サンフォニク・ド・モンレアル(モントリオール)
現在モントリオール交響楽団の首席オルガニストをつとめる俊英オルガニスト、ジャン=ウィリー・クンツの堂々たるデビュー盤は、当団の新本拠地であるメゾン・サンフォニク・ド・モンレアルに据え付けられた大オルガンを用いた録音です。
当オルガンは83 のストップ、6489 本ものパイプを持つ巨大なフランス・オルガンで、独創的なパイプ配置など、視覚的も圧倒される存在感です。
選曲はフランスの作曲家を主軸とした実に多彩なプログラムで構成しております。
オルガンの代名詞ともいえるバッハのトッカータとフーガにはじまり、フランスのオルガン作品の代表作であるヴィドールの無窮動のトッカータ、ホールの響きを堪能できるヴィエルヌのウェストミンスターの鐘、マリー=クレール・アランの兄ジャンのファンタスマゴリー、バンクーバー・オリンピックのために書かれたマクシム・グーレの「より速く、より高く、より強く!」のオルガン版など、当オルガンの音色を堪能できます。
そして、注目はサン=サーンスの『動物の謝肉祭』のクンツによるオルガン編曲を全曲収録していることです。さまざまな動物の生態をユーモラスに描いたこの作品をオルガンの多彩なストップの組み合わせにより色彩感豊かに演奏。当作品の新たな魅力に気づかされる編曲で、ことに終曲はとても一人で弾いているとは思えないほどの圧巻の演奏です。これも魔術的なテクニックの持ち主クンツだからこそできる唯一無二の演奏と言えましょう。

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BIS
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BIS SA 2207
(SACD HYBRID)
\2700
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“トリオ・ツィンマーマン”が
ヒンデミット、シェーンベルクを録音!
(1)ヒンデミット(1895-1963):
弦楽三重奏曲第1番 Op.34
(2)ヒンデミット:弦楽三重奏曲第2番
(3)シェーンベルク(1874-1951):
弦楽三重奏曲 Op.45 |
トリオ・ツィンマーマン
【フランク・ペーター・ツィンマーマン
(ヴァイオリン)、
アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ)、
クリスチャン・ポルテラ(チェロ)】 |
注目盤。驚くほど緻密なアンサンブル。世界的名手が揃った“トリオ・ツィンマーマン”がヒンデミット、シェーンベルクを録音!!
セッション録音:(1)2016年1月、(3)2016年8月/SRFスタジオ(チューリッヒ)、(2)2015年8月/ライトシュターデル(ノイマルクト)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、60’00”
(1)I.4’51” +II.6’07” +III.1’36”
+IV.6’35”=19’15”、(2)I.7’35” +II.6’06”
+III.7’53” =21’40”、(3)18’01”
SACD ハイブリッド盤。
フランク・ペーター・ツィンマーマン、アントワーヌ・タメスティ、クリスチャン・ポルテラで結成された“トリオ・ツィンマーマン”。BIS
レーベルからリリースされた、ベートーヴェン(BIS
SA 1857 / KKC 5222)、モーツァルト、シューベルト(BIS
SA 1817 / KKC 5202)はいずれもレコード芸術特選盤となりました。期待の新アルバムでは20
世紀を代表する作曲家、ヒンデミット、シェーンベルクの作品を取り上げました。
なお、F.P. ツィンマーマンはヒンデミットの歿後50
年にあたる2013 年にヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタを収録したアルバム(BIS
SA 2024/ KKC 5320)をリリースし、各誌で絶賛されております。
ヒンデミット(1895-1963)は作曲者としてだけでなくヴァイオリニスト、ヴィオリストとして活動していた関係から弦楽器の作品を多く残しました。1934
年、ナチスにより無調的作風など、その現代的傾向の音楽が腐敗した芸術であるとされ圧迫をうけたために翌35
年に休職、38 年にスイスに移り、大戦を避けて40-47
年にはアメリカに移り住みました。弦楽三重奏曲第1
番は1924 年(初演、同年ザルツブルクにて)、第2
番は1933 年(初演同年、アントウェルペンにて)の作品です。この年代の作品は新即物主義、新古典主義への移行とともに弦楽奏者ヒンデミットならではの各楽器の特性を熟知した非常に豊かな響きが魅力的です。
12 音音楽の創始者として20 世紀音楽に最も大きな影響を残した作曲家の一人、シェーンベルク。1933
年にナチスの台頭を避けアメリカに亡命しました。
単一楽章からなる弦楽三重奏曲は1946 年の作品(初演、1947
年ボストンにて)で、生涯12 音音楽の旗手として重きをなす存在であったシェーンベルク晩年の傑作です。F.P.
ツィンマーマンが認めるタメスティ、ポルテラのアンサンブルは驚くほど緻密で、美しさ、鋭さなど豊かな表情を乱れぬ演奏でお楽しみいただけます。

トリオ・ツィンマーマンの代表的録音といえばやはりこれ
ベートーヴェン第1・2弾 |
BIS SA 2087
(SACD HYBRID)
\2700 →\2490
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トリオ・ツィンマーマン、待望のベートーヴェン第2弾
ベートーヴェン:
(1)弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.3
(2)セレナード ニ長調 Op.8 |
トリオ・ツィンマーマン
【フランク・ペーター・ツィンマーマン
(ヴァイオリン;
ストラディヴァリウス1711年
‘Lady Inchiquin’)、
アントワーヌ・タムスティ
(ヴィオラ;
ストラディヴァリウス1672年
‘Mahler’)、
クリスチャン・ポルテラ
(チェロ;
ストラディヴァリウス1711年
‘Mara’) |
最高のトリオで聴く名器ストラディヴァリウスの美しき調べトリオ・ツィンマーマン、待望のベートーヴェン第2弾!
録音:2013 年6、7 月/旧ストックホルム音楽アカデミー、スウェーデ/DDD、5.0
Surround Sound、67’55”
SACD ハイブリッド盤。トリオ・ツィンマーマン待望のベートーヴェン第2
弾は、弦楽三重奏曲第1 番 変ホ長調 Op.3 とセレナード
ニ長調 Op.8 です。
トリオ・ツィンマーマンは2007 年に結成。「トリオは自分にとってベストなアンサンブル」と語るツィンマーマン。長年ベストなアンサンブルができる演奏者を探していましたが、若き天才ヴィオラ奏者のアントワーヌ・タムスティの演奏に感銘を受けたツィンマーマンは直々にトリオ結成を懇願したそうです。
そして、タムスティの友人であったチェロのポルテラとともに念願のトリオが結成されました。これまでに発売されているベートーヴェンの弦楽三重奏曲そして、タムスティの友人であったチェロのポルテラとともに念願のトリオが結成されました。
これまでに発売されているベートーヴェンの弦楽三重奏曲第2-4
番(BIS SA 1857 / KKC 5222)及びモーツァルトのディヴェルティメント
変ホ長調&シューベルトの弦楽三重奏曲第1 番(BIS
SA 1817 /KKC 5202)はレコード芸術特選盤をはじめ、各誌で絶賛されているアルバムです。
見事なまでに完成されたトリオ・ツィンマーマンのアンサンブルをお楽しみください。なお、トリオ・ツィンマーマンはすべて名器ストラディヴァリウスを使用しており、特にツィンマーマンが使用している楽器はかつてクライスラーが所有していたものでエレガントの極みともいえるこの上なく美しい音色です。
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トリオ・ツィンマーマン
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲
(1)第2番ト長調Op.9の1
(2)第3番ニ長調Op.9の2
(3)第4番ハ短調Op.9の3 |
トリオ・ツィンマーマン
【フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)、
アントワーヌ・タムスティ(Va)、
クリスチャン・ポルテラ(Vc)】 |
決定盤登場、トリオ・ツィンマーマンのベートーヴェン
[ 録音:2010 年7、8 月/旧ストックホルム音楽アカデミー、11
年8 月/ポツダマー・マイスターザール(ベルリン)]/73’50”
SACD ハイブリッド盤。
フランク・ペーター・ツィンマーマン率いるトリオ・ツィンマーマンの第2弾はベートーヴェンの弦楽三重奏曲。
初期を代表する傑作ながら、弦楽四重奏に比べると録音の数はずっと少ないので大歓迎。それどころか、同曲の筆頭に挙げられる充実の名演です。それぞれがソロイスティックでありながらアンサンブルも完璧という理想的な形で、ベートーヴェン作品の素晴らしさを改めて納得させてくれます。 |
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BONGIOVANNI
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ダヴィド・フォンタネージ(1969-):管弦楽作品集
フルート、オーボエと弦楽のための協奏曲(2015)
フルート、ファゴットと弦楽のための協奏曲(2015)
弦楽のための小組曲(2004)
管弦楽のための交響的素描(2001)
管弦楽のための賛歌(2009) |
ジネーヴラ・ペトルッチ(フルート)
ルカ・ビニャーリ(オーボエ)
パオロ・カルリーニ(ファゴット)
カスパー・デ・ロー(指揮)
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ |
まさにイタリアの作曲家、という明るく爽やかな響き
録音:2016年7月4-7日/ヴェローナ、リストーリ劇場/47’01’’
1969 年生まれのイタリアの作曲家、フォンタネージによる管弦楽作品集です。弦楽アンサンブルとソリストのための小さな編成のコンチェルトから大編成のフル・オーケストラまで収録。
『交響的素描』では多少自由に響きを模索していくところもありますが、基本的にいわゆる現代音楽ではなく完全な調性音楽の書法を用いる作曲家です。『小組曲』『賛歌』はロマン派和声の心地よい作品で映画音楽にも使えそう。
また協奏曲はリズム感といい弦楽のみのバックといい、イタリア・バロックを思わせる伸びやかで爽やかな語り口。
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FIRST HAND
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グンドゥラ・ヤノヴィッツ/ラスト・リサイタル |
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
チャールズ・スペンサー(ピアノ) |
シューベルト:
ギリシャの神々D.677/イフィゲネイアD.573/
竪琴に寄せてD.737/エレンの歌1 D.837/
漁夫の歌D.881/流れD.693/夕映えの中でD.799/
菩提樹D.911の5/草原の歌D.917
シューマン:
ズライカの歌Op.25の9/松雪草Op.79の26/はすの花Op.25の7/
私のばらOp.90の2/くるみの木Op.25の3
リヒャルト・シュトラウス:
薔薇のリボン op.36-1/万霊節Op.10の8/
明日Op.27の4/夜の逍遥Op.29の3/解放Op.39
の4
シューベルト:ますD.550 |
ヤノヴィッツのラスト・リサイタル・ライヴ
録音:1999年9月16日/ヘロディス・アッティコス音楽堂(ギリシャ)(ライヴ)/STEREO
グンドゥラ・ヤノヴィッツは1939 年生まれのドイツのソプラノ。カラヤンに認められ、多くの演奏に参加して一世を風靡しました。彼女の偉大な先達マリア・カラスは1977
年9 月16 日に世を去りました。ちょうど22 年後の1999
年9 月16 日にヤノヴィッツはカラスが育ったアテネでリサイタルを行いましたが、奇しくもヤノヴィッツ最後の公開演奏にもなりました。
今年8 月2 日に80 歳の誕生日を迎えるヤノヴィッツを祝い、その音源が日の目を見ます。
ここでは得意のオペラ・アリアではなくドイツ・リート。シューベルトの名作をメインに、リヒャルト・シュトラウスの美しい作品が続きます。その間をつなぐ存在としてシューマンが置かれ、絶妙なバランスをとっています。
いずれもさりげない歌い回しに滋味があふれ、いつまでも聴いていたくなる神業と申せましょう。

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PROFIL
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PH 07035
(3CD)
特別価格\5200
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ハッセの秘作オペラ、ベルニウスの指揮で完全版登場
センパーオパー・エディションVol.11
ヨハン・アドルフ・ハッセ:歌劇「アッティリオ・レゴロ」(全3幕) |
レゴロ:アクセル・ケーラー(カウンターテナー)、
マンリオ(ローマの執政官):
マルクス・シェーファー(テノール)、
アッティリア(レゴロの娘):
マルティナ・ボルスト(メゾソプラノ)、
プブリオ(レゴロの息子):
ジビッラ・ルーベンス(ソプラノ)、
バルチェ(カルタゴの護民官):
カルメン・フッギウス(ソプラノ)、
リチニオ(アッティリアの婚約者):
ミヒャエル・フォッレ(バリトン)、
アミルカーレ(カルタゴの大使):
ランダル・ウォン(カウンターテナー)
フリーダー・ベルニウス(指揮)
カペラ・サジタリアーナ・ドレスデン |
録音:1997年5月22日/ゼンパーオパー(ライヴ)/163’
00”
センパーオパー・エディション第11 弾は1997
年5 月の公演ライヴ。ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783)
の歌劇「アッティリオ・レゴロ」はメタスタジオの台本により、1750
年頃の作とされます。
ハッセはドイツ前古典派の作曲家ですが、イタリアで学び成功したことから、前半生の作品はナポリ様式的要素が色濃く残されています。1751
年にパリへ行き、さらにドレスデンで触れた当時最新の音楽の影響で作風が一転します。ゆえに「アッティリオ・レゴロ」は、彼の旧様式の集大成オペラということができます。
紀元前3 世紀頃のローマとカルタゴの戦争でローマの執政官レゴロは捕虜となりますが、和平交渉のため仮釈放されローマに戻ります。しかし母国が交渉が決裂したためカルタゴへ戻り処刑されます。名誉を守った誇り高き姿をハッセがオペラ化。バロックオペラにありがちな小曲の集合体を避け、合唱と管楽器のオブリガートも控え、美しいアリアと輝かしい弦楽器主体の音楽となっています。
ドイツ合唱音楽界の巨匠フリーダー・ベルニウスが美しく再現。キメどころの合唱の効果はさすがの説得力となっています。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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FIRST HAND
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グッリ、絶美のイタリア・ヴァイオリン協奏曲音源発見!
アルベルト・クルチ:
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番 「コンチェルト・ロマンティコ」Op.21
(2)同第2番Op.30
(3)同第3番Op.33
(4)古風な様式によるイタリア組曲Op.34 |
フランコ・グッリ(ヴァイオリン)
フランコ・カプアーナ(指揮)
スタジオ・オーケストラ |
日本にも弟子の多いグッリ、絶美のイタリア・ヴァイオリン協奏曲音源発見!
録音:1963年7月18日(1)、7月16日(2)、1964年7月4日(3)(4)/サン・エウフェミア教会/STEREO
ヴァイオリンの国際コンクールに名を残すアルベルト・クルチ(1886-1973)。イタリアの名門楽譜出版社クルチの創業者の御曹司で、子供の頃にベルリンでヨアヒムの指導を受け世に知られるようになりました。
作曲家としては教則本が学習者に愛用されますが、ヴァイオリン協奏曲を3
篇残しています。20 世紀の音楽ながら現代的要素はなく、イタリア的な美しいメロディと叙情性に満ちた魅力作となっています。
独奏は日本にも弟子の多いフランコ・グッリ。大物ながら何と初のステレオCD
発売。美音と歌ごころでじっくり聴かせます。オーケストラは名無しですが、スカラ座のオーケストラ団員であるとされます。
ロマン派のヴァイオリン協奏曲好きの方々にオススメです。
アルベルト・クルチ
ヴァイオリン協奏曲第1番 「コンチェルト・ロマンティコ」全曲が聴けます。15分ほどの作品です。
https://youtu.be/Ssjh2UGv6kI
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<メジャー・レーベル>
SONY
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8898544694-2
\2600 |
ヤアラ・タール / ポロネーズ
1) フランツ・クサヴァー・モーツァルト:6つの感傷的なポロネーズ
Op.17,
2) フランツ・クサヴァー・モーツァルト:4つの感傷的なポロネーズ
Op.22,
3) ショパン:ポロネーズ 第13番 変イ長調,
4) ショパン:ポロネーズ 第15番 変ロ短調「別れ」,
5) ショパン:ポロネーズ 第16番 変ト長調 |
ヤアラ・タール(ピアノ) |
イスラエル出身の女性ピアニスト、ヤアラ・タール。ピアノ・デュオ「タール&グロートホイゼン」として見事なアンサンブルを聴かせる傍ら、ソリストとしても活動、録音ではハイドンの「十字架上の七つの言葉」を中心に選曲した1枚をリリースするなど、独自の音楽を追求しています。
今回のアルバムはポロネーズと題された1枚。とはいえ、その選曲は一筋縄でいくものではありません。
モーツァルトの息子であるフランツ・クサヴァーの作品と、10代のショパンが書いた若々しい作品を組み合わせるというもの。ポロネーズの萌芽ともいえる作品群であり、デュオとしてはシューベルトのポロネーズを録音している彼女だけに、この演奏も期待できます。
【録音】2016年12月, ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ |
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8898536019-2
\2600 |
ニルス・メンケマイヤー /
1) ウォルトン:ヴィオラ協奏曲,
2) ブルッフ:コル・ニドライ Op.47(ヴィオラと管弦楽編曲版),
3) ブルッフ:ヴィオラと管弦楽のためのロマンス
Op.85,
4) ペルト:ヴィオラ、弦楽、ドラムスのための「フラストレス」 |
ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ),
マルクス・ポシュナー(指揮)
バンベルク交響楽団 |
メンケマイヤー初の20世紀作品アルバムが登場!
先日来日し、渋谷で1回だけのリサイタルを開催し、バッハからヒンデミットに至るレパートリーでヴィオラという楽器の概念を覆した演奏を披露したドイツが誇るヴィオラ界の俊英ニルス・メンケマイヤー。
「深々と歌う低音の響きが心にストレートに響き、情感豊かで、ドラマ性もあり、非常に説得力が感じられる」と高い評価を得ています。最新アルバムは、ウォルトン、ブルッフとしてペルトによるヴィオラとオーケストラのための作品を収録しています。これまでソニー・クラシカルに9枚、それ以前に2枚のソロ・アルバムをリリースしてきているメンケマイヤーですが、20世紀の協奏曲作品の録音は今回が初めてです。
ウォルトンのヴィオラ協奏曲は1929年に当時最高のヴィオラ奏者のひとりだった作ライオネル・ターティスのために作曲されましたが、ターティスが気に入らず、初演の独奏はパウル・ヒンデミットが務めています。今ではそのヒンデミットの協奏作品(「室内音楽第5番」、「白鳥を焼く男」など)やバルトークのヴィオラ協奏曲とともに20世紀になって復権したヴィオラという楽器を主役にした協奏曲の代表作として、世界中のヴィオラ奏者によって演奏されています。
カップリングのブルッフの2曲のうち「ロマンツェ」はもともとヴィオラのために書かれた佳品ですが、「コル・ニドライ」の方はもともとチェロのために書かれたブルッフの代表作の1曲です。
ペルトの「フラトレス」はもともと古楽アンサンブルのために書かれた作品ですが、この曲を一躍有名にしたギドン・クレーメルのようにヴァイオリンと室内楽のためのヴァージョンのほか、さまざまな編成のための編曲が存在しています。メンケマイヤーは2007年のドイツGENUINレーベルへの(おそらく)デビュー・アルバムでこの「フラトレス」のヴィオラとピアノ版を録音しており(カップリングはショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタとベートーヴェン:ノットゥルノ作品42)、8年を経てオーケストラ伴奏版に取り組んだことになります。
共演は名門バンベルク交響楽団で、指揮は1971年ミュンヘン生まれで、現在ルガーノのスイス・イタリア語放送管弦楽団の首席指揮者を務める実力派のマルクス・ポシュナー(2017/18シーズンからはリンツ・ブルックナー管弦楽団の首席指揮者に就任予定)です。
【録音】2016年11月15日〜29日、バンベルク、ヨーゼフ・カイルベルト・ザール(デジタル:セッション)
スマッシュ・ヒットになりました |

8898530541-2
\2600→\2390 |
ニルス・メンケマイヤー/モーツァルトと友人たち
ザビーネ・マイヤー、ユリア・フィッシャー!
モーツァルト:
1) 『ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲
変ホ長調 K.498
「ケーゲルシュタット・トリオ」』,
2) 『ソナタ ハ長調K.14(ヴィオラとピアノのためのヴァージョン)』,
3) 『ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲ト長調K.423』,
4) 『ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調K.30(ヴィオラとピアノのためのヴァージョン)』,
5) 『転調する前奏曲 K. deest(ピアノ・ソロ)』,
6) 『ロンドンのスケッチブック第32番 ロンド風コントルダンスK.
15gg』,
7) 『ロンドンのスケッチブック第15番 間奏曲K.
Anh. 109b, No.3』,
8) 『ロンドンのスケッチブック第16番 アンダンテK.15q』,
9) 『ロンドンのスケッチブック第23番K.Anh.
109b, No.6』
[6-9:ウィリアム・ヨン編],
10) 『6つの変奏曲K.360「泉のほとりで(ああ、恋人を失えり)」
(ヴィオラとピアノのためのヴァージョン)』 |
ニルス・メンケマイヤー(Va)
ザビーネ・マイヤー(Cl)
ユリア・フィッシャー(Vn)
ウィリアム・ヨン(P)
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1978年ブレーメン生まれ、現在アントワーヌ・タメスティと並んで欧米で最も活躍しているドイツのヴィオラ奏者ニルス・メンケマイヤーの最新録音として、名手ザビーネ・マイヤー、ユリア・フィッシャーとのモーツァルト・アルバムが登場します。
メンケマイヤーは2006年のドイツ音楽コンクールやバシュメット・コンクールで優勝を飾り、ソロから室内楽まで幅広いレパートリーを持つ名奏者。
バシュメットが激賞するヴィオラ奏者で、昨年は読売日本交響楽団のヨーロッパ・ツアーにも同行し、ベルリン・フィルハーモニーでの演奏会でバルトークのヴィオラ協奏曲を披露しています。
今回のアルバムは、モーツァルトの室内楽でも有名な「ケーゲルシュタット・トリオ」を中心に据え、アレンジ作品も含めてヴィオラでモーツァルトの魅力をご堪能いただくというのがコンセプト。
「ケーゲルシュタット・トリオ」は、モーツァルトが、ケーゲルシュタット(九柱戯:ボーリングのようなゲーム)をやりながら作曲したという逸話に基づいてタイトルが付けられており、友人のクラリネットの名手アントン・シュタットラーとともにヴィオラを演奏したであろうモーツァルトによる楽器の能力を発揮させた魅惑的作品です。
今回はクラリネットの名手ザビーネ・マイヤーが参加。また「ヴァイオリンとヴィオラの二重奏」では、やはり友人であるユリア・フィッシャーが参加しています。
「ロンドンのスケッチブック」は、8〜9歳のモーツァルトの作品でもともとはピアノ・ソロ曲ですが、ここではピアニストのウィリアム・ユンによってヴィオラとピアノの二重奏としてアレンジされています。
まるでモーツァルト自身が満喫したであろう友人との室内楽の楽しみを再現するかのようなアンチームな愉悦に溢れた素敵なアルバムです。
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<映像>
BONGIOVANNI
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AB 20034
(DVD)
\4600
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『ドン・ジョヴァンニ』のパロディ的作品
『石の客』が初DVD化!
ジョヴァンニ・パチーニ(1796-1867):
歌劇『石の客』 |
マッシミリアーノ・シルヴェストリ(テノール)
サンドラ・ブオングラーツィオ(メゾソプラノ)
ジュリア・デ・ブラシス(ソプラノ)
ダニエレ・クサリ(バス)
ロベルト・クレスカ(テノール)
シナン・ヤン(バス)
カルロ・トッリアーニ(テノール)
ダニエレ・フェッラーリ(指揮)
オルケストラ・アルケ
コーロ・ラボラトリオ・リリコ・サン・ニコラ
ロレンツォ・マリア・ムッチ(演出) |
収録:2015年11月21日/ピサ、ヴェルディ劇場/16:9 NTSC、Stereo
PCM、原語:伊、字幕:伊英105 分
あらゆるスタイルで90 曲以上のオペラを作曲した多作家パチーニの知られざる作品『石の客』。ガエターノ・バルビエーリの台本によるファルサ(笑劇)あるいはオペレッタに分類される作品で、タイトルから想像できるようにモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』のパロディ的作品であり、話を知っていればすんなり楽しめます(もちろん地獄落ちのシーンもあり)。
作曲家が家族ぐるみで上演するための作品だったらしく、人数の制限があったのかドンナ・エルヴィラは登場しません。代わりにツェルリーナの役割が増していて、フィナーレの直前にはコロラトゥーラの素晴らしいアリアが用意されています。
他にも随所にパチーニの作曲技術の高さがうかがえるアリアが見られ、軽やかにして飽きの来ない楽しさに満ちた作品と言えます。
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AB 20035
(DVD)
\4600
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『ドン・ジョヴァンニ』に
ナポリの道化師プルチネッラが参戦?初DVD化
ジャコモ・トリット(1733-1824):
歌劇『石の客』 |
ウラディーミル・レウトフ(テノール)
ナタリツィア・カローネ(ソプラノ)
ピオトル・ボロシュ(バリトン)
ジャヴィエル・ランデーテ(バリトン)
エリザベッタ・ファリス(ソプラノ)
ジェルソミーナ・トロイアーノ(ソプラノ)
ダニエレ・ピスコーポ(バリトン)
マルコ・インナモラーティ(バス)
ヴァレンティーナ・イアンノーネ(ソプラノ)
カルロ・イパータ(指揮)
オルケストラ・アルケ |
レナート・ボナジュート(演出)
収録:2015年11月14日/ピサ、ヴェルディ劇場/16:9 NTSC、Stereo
PCM、原語:伊、ナポリ語、字幕:伊英、93 分
トリット(フルネームはジャコモ・ドメニコ・マリオ・アントニオ・パスクアーレ・ジュゼッペ・トリット)は生涯54
のオペラを作曲し、当時チマローザやパイジェッロと同じくらいの人気がありました。
このジョヴァンニ・バッティスタ・ロレンツィの台本による『石の客』はファルサ(笑劇)に分類される作品で、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』と同じ題材です(もちろん地獄落ちのシーンもあり)。
話の筋は同じですが、大きく異なるのはドン・ジョヴァンニの召使がレオポレッロではなくプルチネッラであること。白い衣装と黒いマスクに身を包み、風刺に満ちた空気を振りまくナポリの道化師プルチネッラと、おなじみのドン・ジョヴァンニの絡みは見ているだけでも面白いです。
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