≪第94号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その10 2017/11/14〜
11/17(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
HATART
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久田典子:
Led by the yellow bricks 黄色いレンガに導かれて(2015)
1. A round shining mark
2. The yellow bricks 1
3. The monster and the big yellow poppies
4. A voice I don't know
5. A place I know
6. The yellow bricks 2
7. Deep into the forest |
セバスチャン・ゴットシック(指揮)
チューリッヒ新音楽アンサンブル |
オズの魔法使いに基づく、イメージ&色彩豊かな室内楽作品!現代音楽レーベルの雄「ハットアート」から久田典子の注目作品が登場!
録音:2017年2月19、20日/チューリッヒ/53’48’’
日本とスイスで活躍する作曲家、久田典子の『黄色いレンガに導かれて』を収録。これはかの有名な1900
年出版の児童文学作品『オズの魔法使い』の物語に基づく室内楽作品です。全体は7
つの楽章からなり、連続したシーンを描いているようにも見えますが、必ずしも具体的なひとつの物語を描写したわけではなく、作曲家自身の子供時代の思い出やイメージなども素材とされているそうです。
自由なインスピレーションが繊細に織り交ぜられ、混然一体となって奏でられる幻想的な世界をお楽しみください。編成はフルート、クラリネット、ピアノ(&
チェレスタ)、打楽器、ヴァイオリン、チェロ、声。
冒頭楽章はピアノが主役。他の楽器はピアノのメロディを引き継ぐように後から出てきます。繊細な音色の変化に魅せられます。第3
楽章は非常にパワフルな音楽で、ピアノが強迫観念めいた激しい低音連打を続け、弦が空気をつんざき、管は高音で駆け抜けます。第5
楽章はフルートの夢のようなソロが印象的で、まさに魔法。全体的に美しい音色感覚が十二分に発揮された、とてもハイセンスな現代音楽です!
[久田典子 ひさだ・のりこ]
東京生まれ。東京音楽大学作曲科卒業、同研究科修了。三枝成彰、湯浅譲二に師事。日本音楽コンクール作曲部門第3
位、ヴァレンティーノ・ブッキ国際作曲コンクール第1
位など、多数のコンクールに入賞・入選。1991
年にチューリッヒで行われたISCM 世界音楽の日々に入選して以来、チューリッヒ新音楽アンサンブルとも関わりが深い。同アンサンブルから委嘱された芥川龍之介の『地獄変』による室内オペラ『Das
Hollenbild』がチューリッヒで上演されるなど、お互いに高い信頼関係で結ばれている。
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DANACORD
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黄金時代 〜
ゲーゼ、シューマン、シューベルト:
4手連弾のためのピアノ作品集
ゲーゼ:北欧の音画 Op.4
シューマン:東洋の絵 Op.66
ゲーゼ:3つの個性的な小品 Op.18
ゲーゼ(グランシャン編):結婚ワルツ
ゲーゼ:誕生日ポロネーズ、結婚式と銀婚式のワルツ
シューベルト:幻想曲ヘ短調 D.940(Op.103) |
コペンハーゲン・ピアノデュオ
〔トーニャ・レモー(ピアノ)、
カトリーネ・ペネロプ(ピアノ)〕 |
ニルス・ゲーゼのピアノ連弾作品、初の全曲録音!
☆グリーグやカール・ニルセンに影響を与えたデンマーク・ロマン派!
☆ニルス・W・ゲーゼのピアノ4手連弾のための作品、初となる全曲録音!
19世紀前期、デンマーク文化の黄金時代を代表する音楽家のひとり、ニルス・W・ゲーゼ(1817−1890)が「4手のピアノのため」に書いた詩的で独創的な作品の初めての全曲録音。
『デンマーク女性作曲家のロマンティック・ピアノ作品集』(DACOCD680)で美しい音楽を聞かせたカトリーネ・ペネロプと、トーニャ・レモーの「コペンハーゲン・ピアノデュオ」による演奏。ゲーゼが師事したメンデルスゾーンと同じロマンティシズムの時代、シューマンとシューベルトの4手のピアノ作品が合わせて収録されています。
※録音:2017年2月18日−19日、ニューヨーク

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ベートーヴェン、ニルセン、シューマン:ピアノ作品集
ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲ハ短調
WoO.80
カール・ニルセン:シャコンヌ FS79(Op.32)
シューマン:謝肉祭 Op.9 |
エリサベト・ニルセン(ピアノ) |
エリサベト・ホルメゴー・ニルセン(1993−)は、デンマークのピアニスト。コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーでアメーリェ・マリング、ニクラス・シヴェレーヴ、マリアンナ・シリニャンに学び、J・S・バッハのイギリス組曲第2番、シューマンの《ウィーンの謝肉祭の道化》、プロコフィエフのピアノソナタ第6番を弾いたデビューアルバム(DACOCD
761)を2015年に発表しました。
アルバム第2作は、ベートーヴェン中期のピアノ作品の傑作のひとつに挙げられている《32の変奏曲》。ハーモニーと詩的感受性の豊かさ、構想の大きさ、ヴィルトゥオジティにより、カール・ニルセンのピアノ曲の中でももっとも演奏されることの多い《シャコンヌ》。そしてシューマンの《謝肉祭》。
好評を博したと伝えられる彼女のデビュー・コンサートのプログラムです。
※録音:2017年4月8日−11日、デンマーク王立音楽アカデミー、コンサートホール

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FONDAMENTA
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アンドレ・ナヴァラ没後30周年記念BOX!
フランスの高音質レーベル、"Fondamenta(フォンダメンタ)"
ナヴァラの息子と共にマスターテープや未発表音源、破棄された音源を探索
チェロ 〜 アンドレ・ナヴァラへのオマージュ |
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、
シャルル・ミュンシュ(指揮)、
ピエール・デルヴォー(指揮)、
ジョン・バルビローリ(指揮)、他 |
○CD-1
サン=サーンス:チェロ協奏曲イ短調
Op.33-1 /
ラロ:チェロ協奏曲ニ短調
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、シャルル・ミュンシュ(指揮)、コンセール・ラムルー管弦楽団
録音:1965年4月20日−23日、ノートルダム・デュ・リバン教会(パリ)
○CD-2
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調
Op.102
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)、
カレル・アンチェル(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1963年9月30日−10月3日、芸術の家(プラハ)
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
Op.7
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ヨーゼフ・スーク(ヴァイオリン)
録音:1964年9月28日−30日、プラハ
○CD-3
プロコフィエフ:交響的協奏曲ホ短調
Op.125
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、カレル・アンチェル(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1965年6月20日−25日、プラハ
ブロッホ:ヘブライ狂詩曲《シェロモ》
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、カレル・アンチェル(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1964年9月7日−9日(プラハ)
○CD-4
ハチャトゥリアン:チェロ協奏曲ホ短調
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ピエール・デルヴォー(指揮)、コロンヌ芸術協会管弦楽団
録音:1957年10月28日
ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ピエール・デルヴォー(指揮)、コロンヌ芸術協会管弦楽団
録音:1957年2月13日
マルティヌー:コンチェルティーノ ハ短調
H.143
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、マルティン・トゥルノフスキー(指揮)、プラハ・チェンバー・ハーモニー
録音:1966年6月30日、プラハ
○CD-5
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 Op.85
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ジョン・バルビローリ(指揮)、ハレ管弦楽団
録音:1965年
C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲イ長調 WQ.172【初CD化】
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ティボール・ヴァルガ(指揮)、ティボール・ヴァルガ室内管弦楽団
録音年月日不詳(録音場所:シオン、スイス)
○CD-6
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調
Op.104
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ルドルフ・シュワルツ(指揮)、ロンドン新交響楽団
録音:1955年9月23日、アビー・ロード・スタジオ1(ロンドン)
シューマン:チェロ協奏曲イ短調 Op.129【初CD化】
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ジョン・バルビローリ(指揮)、ハレ管弦楽団
録音(ライヴ):1962年、フリー・トレード・ホール(マンチェスター) |
FON 5349402から番号変更。
2008年にピアニストのフレデリック・ドリア=ニコラによって設立されたフランスの高音質レーベル、"Fondamenta(フォンダメンタ)"の取り扱いを開始いたします!
2018年が没後30周年となる、20世紀のフランスを代表する世界的チェリストの1人、アンドレ・ナヴァラ(1911−1988)が遺した名演の数々を、フォンダメンタ・レーベルが新リマスタリングで復刻!
今回の復刻にあたり、フォンダメンタ・レーベルのチームは、アンドレ・ナヴァラの息子と共に、ヨーロッパ各地でオリジナル・マスターテープや未発表音源、破棄された音源の探索を行ったという。
フランス・チェロ楽派の巨匠の遺産が、フランスの新興レーベルの新たなテクノロジーで蘇えります。
今回のリマスタリングには、Fondamentaがフランスのオーディオ・メーカー
"Devialet(ドゥヴィアレ)"のテクノロジーを駆使して開発した、アナログ録音の正確な復刻を可能にする復元プロセス、"Phoenix
Mastering(フェニックス・マスタリング)"が使用されています。
※録音:1955年−1966年
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アリア・レーベル 第78弾
店主がお墓にもっていく10枚のうちの1枚
アンドレ・ナヴァラ/6つのチェロ小品集
ARD 0078 1CD-R\1800
あるとき、手元のナヴァラの小品集アルバムを、なんとなく聴くことになった。
始まったのはバッハの「G線上のアリア」。
・・・これが・・・すごかった。
正直びっくりした。
・・・深々とした重い音色で、ゆったりと奏でられるそのバッハ、軽くみていた店主の心臓をいきなりグイと掴んだ。
続くシューベルトも、そしてそのあとのシューマンも、恥ずかしいくらいの「名曲オンパレード」なのだが・・・すごい。
ジャケットを見ると1950年代の演奏。つまりナヴァラ30代後半か40代の演奏。
だから演奏に艶がある。
派手さはないのに、黒光りしている。老成した音楽じゃない。いま働き盛りの音がする。ハンサムで無口な肉体労働者のような、そんな音がする。炎天下の路上で黙々と地面にドリルで穴を開けているタンクトップの青年のような音がする。
にじみ出る強さがあるのだ。
これはフランス3人衆とは違う。
洒脱さとか、上品さとか、気品とか、そういう上流階級の音はしない。しかし強い。太い。香水の代わりに汗のにおいがする。
またナヴァラにはスペインの二人の巨匠が持つ根っからの明るさ、親近感はない。どちらかというと近寄りがたい。
すぐに仲間に入れてくれそうな快活さ、陽気さがない。
もっと無骨で寡黙で無愛想。
しかしそれがまた音楽に芯のある強さを感じさせる。
ナヴァラはフランス生まれ。
しかしよくよく調べてみると、フランスはフランスでもビアリッツというスペインとの国境付近の街に生まれた。
だからフランス3人衆とはもともと身体に流れる血が違う。
ではその血はスペインに近いのか・・・というとどうもそれも違う。
ビアリッツ |
ナヴァラ地方 |
ビアリッツはフランス領バスクに属する。
そしてもともと「ナヴァラ」というのは、歴史的なバスク地方の一部として知られている地名。バスク民族とはヨーロッパでも独自の文化を築いた誇り高い人々。
・・・とするとナヴァラにバスクの血が流れていてもおかしくない。バスクの血を引いたナヴァラ一族がお隣のビアリッツに移り住んだのか。
が、そうした記述はどこにもない。今もって調べがついてない。
しかしフランスの高雅なチェリストとも違い、ノスタルジックなスペインのチェリストとも違う、独特の感性を持ったナヴァラの音楽性・・・その背景には何か深いものがあるような気がする。
それをさらに深く感じさせたのが、マスネの「エレジー」。
今更いい年をした男がマスネの「エレジー」を聴いて泣くようなことはまずない。どちらかというとあからさまな抒情的メロディーを「ふん」と鼻で笑うのが関の山。
・・・しかし、このナヴァラの「エレジー」には・・・やられた・・・。
寡黙でひたむきで、ベタベタした情愛を表には出さないが、そこには魂に深く刻印された何かが存在する。
ナヴァラの音楽は「強い」のだが、天下無敵に強いのではなく、敗北したこともあり、ボロボロにされたこともありながら、今も気高くひたむきに生きている、そんな強さ。
殴られても蹴倒されても、また黙って立ち上がる、そういう底知れぬ強さ。
男ならこうありたい・・・、そんな気概を感じさせる音楽なのである。
何も語る必要はない。
この人の演奏を聴けば、男というものが、勇気というものが、人生というものが何かわかるような気がする。
原盤ジャケット
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LAWO CLASSICS
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モーツァルト:木管八重奏のための音楽
セレナード第11番 変ホ長調 K.375*/セレナード第12番
ハ短調 K.388**/
歌劇 《皇帝ティートの慈悲》 K.621 の序曲と第1幕のアリア(ヨーゼフ・トリーベンゼー編曲)** |
オスロ・カンマーアカデミー
〔ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク(オーボエ、芸術監督)、
ヤール・アイヴィン・アスペン(オーボエ)、アンジェイ・メーヴスキ(クラリネット)、
ヴィクトル・アルセーン(クラリネット)、スタイナル・グランモ・ニルセン(ホルン)、
ニクラス・セバスチャン・グレンヴィーク(ホルン)、アレッサンドロ・カプロッティ(ファゴット)*、
ローマン・レズニク(ファゴット)**、トロン・オラヴ・ラーシェン(ファゴット)、
トゥオモ・サヴォライネン(コントラバス)、カトリーネ・ニューハイム(ティンパニ)〕 |
オスロ・カンマーアカデミー!ハルモニームジーク版
《皇帝ティートの慈悲》!
☆オスロ・フィルの首席オーボイストが率いる木管アンサンブル!
オスロ・カンマーアカデミーは、オスロ・フィルのソロ・オーボエ奏者、ドイツ出身のダーヴィト・フリーデマン・シュトルンクにより、2009年に創設。オスロ・フィルやノルウェー軍音楽隊のミュージシャンが参加、シュトルンクが芸術監督を務めています。『木管八重奏のためのベートーヴェン』(LWC1036)、『ライプツィヒ!』(LWC1058)、『最初の美』(LWC1093)に続くアルバム第4作。
モーツァルトの変ホ長調とハ短調のセレナード、そして、歌劇《皇帝ティートの慈悲》の序曲と第1幕の行進曲と9つのアリアをボヘミア生まれのオーボエ奏者ヨーゼフ・トリーベンゼーが「ハルモニームジーク」のために編曲した音楽が演奏されます。
※録音:2015年3月20日−22日&5月1日−3日、リス教会(オスロ)/Recorded
in DXD 24bit/352.8kHz |
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《夜は昼となる》 〜
シェル・ハッベスタ:宗教合唱作品集
頌歌 Op.1/夜は更け、日は近づいた Op.19/
暗闇にふるえ、ひざまずく者よ(Op.90より)/
詩篇集 Op.70/神の御子が私を自由にした
Op.72(2004) |
ラトビア放送合唱団
シグヴァルズ・クリャーヴァ(指揮)
オスロ大聖堂合唱団
ヴィヴィアンネ・シュードネス(指揮)
コーレ・ノールストーガ(オルガン) |
「すべてはひとつの輪、ある意味……」。ノルウェーの教会音楽家、作曲家のシェル・ハッベスタ(b.1955)の宗教的合唱曲のセレクション。クリスマスの賛美歌《Lo
How a Rose E’er Blooming(エッサイの根より)》の「夜は昼となる(Et
nox in diem versa)」をアルバムのタイトルに採り、彼が35年以上にわたって作曲した作品が、待降節とクリスマスの季節、新年、公現祭、復活祭、聖霊降臨祭、そして待降節と巡る、教会年に沿って歌われます。
シグヴァルズ・クリャーヴァ指揮のラトビア放送合唱団は、「グラモフォン・アウォード」にノミネートされたラフマニノフの《晩祷》をはじめとする録音で国際的にも知名度の高いアンサンブル。二重合唱による曲を含む《頌歌》にはヴィヴィアンネ・シュードネスの指揮するオスロ大聖堂合唱団が参加しています。
※録音:2016年1月25日−29日、聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)/Recorded
in DXD 24bit/352.8kHz |
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《壮麗な光》 〜 ランディーニ:バッラータ集
フランチェスコ・ランディーニ:
Altera luce、Angelica bilta(天使の美しさ)、Ama,
donna、Nella partita、Partesi con dolore、
Po' che partir、Quanto piu caro fai、Fa
metter bando、Po' che da morte/
アイヴィン・ビューエネ:小品第5番、第7番、第2番、第4番、第8番、第6番/
ド・マショー:Ploures, dames/デュファイ:うるわしのおとめ |
クッレンテス
〔イングヴィル・M・ホルテル(ソプラノ)、
クリスティン・ムルデシュ(メゾ・ソプラノ)、
シェティル・アルメンニング(テノール)、
アンナ・ダニレフスカイア(中世フィドル)、
ハンス・ルーブ(中世フィドル)、
ダーヴィド・カタルーニャ(クラヴィシムバルム)、
ヨースタイン・グンデシェン(リコーダー) |
クッレンテス(Currentes)は、ヨースタイン・グンデシェンが2006年に創設したアンサンブル。中世後期とルネサンスのポリフォニー音楽をレパートリーに活動しています。フランチェスコ・ランディーニ(ca.1325/35−1397)のバッラータをタイトルとするアルバム。中世の歌の合間にはさまれる《Miniature(小品)》を作曲したアイヴィン・ビューエネはノルウェーの音楽家。チカーダやアンサンブル・アンテルコンタンポランのために書いた曲を集成した《あり得べき諸都市
(まちまち)/本質を衝く風景》》などの作品で知られ、著述家としても活動しています。
※録音:2013年10月14日−18日、ヴァクスダール教会(ヴァクスダール、ノルウェー)/Recorded
in DXD 24bit/352.8kHz |
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《み使い》 〜
ノルウェーとスウェーデンのロマンス |
イーサ・カタリーナ・ゲーリケ(ソプラノ)
ベンクト・フォシュベリ(ピアノ) |
アルフ・フールム(1882−1972):
明るい夜 Op.13-1、小さなヒシュテン
Op.12-1、ふたたび会う日を Op.11-1/
ヤルマル・ボルグストレム(1864−1925):ソロモン
I、ソロモン II、わが母に寄す、嵐/
クヌート・ホーカンソン(1887−1929):
美しい五月になると、柵にもたれて、小さな子、道
Op.5、
何を歌えばいいだろう?、海辺で、み使い
Op.41、可愛い子に/
フランツ・リスト:ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》から〈イゾルデの愛の死〉(ピアノ版)/
オイスタイン・ソンメルフェルト(1919−1994):貧しきわが暮らし/
アルネ・ドルムスゴール(1921−2003):家の規則
Op.5-1、眠り Op.6-1、夜 Op.1-1、雨 Op.6-2/
シーグル・リ(1871−1904):雪/
スヴェッレ・ヨルダン(1889−1972):弓と矢
Op.33-2、ほら, ごらん, 彼女がやってきた Op.2-5 |
ノルウェーのソプラノ歌手ヒシュテン・フラグスタ(キルステン・フラグスタート)は、メトロポリタン歌劇場やコヴェントガーデンの王立歌劇場など各地のオペラハウスの舞台に立ち、ブリュンヒルデ、イゾルデといったワーグナー・オペラの「ヒロイン」を歌い、20世紀を代表する歌手として音楽史に名を残しました。『み使い(Budbaerersken)』は、フラグスタが歌い、ノルウェーの人たちがこよなく愛したというノルウェーとスウェーデンの「ロマンス(歌曲)」によるプログラムのアルバムです。
イーサ・カタリーナ・ゲーリケ(b.1973)は、ノルウェーのソプラノ。スウェーデンのマルメ交響楽団によるグリーグの《ペール・ギュント》全曲録音でソールヴェイを歌い、高く評価されました。彼女は、2013年、フラグスタのデビュー100年を記念して行われたコンサートに参加、祖国ノルウェーの「ヒロイン」の神話とも伝説ともいわれる生涯と芸術を深く知る機会を得たといいます。フォン・オッターとのコンサートや録音でも知られるスウェーデンのピアニスト、ベンクト・フォシュベリ(b.1952)の共演。歌手エヴァ・サーシュ・ナンセンへ寄せた『エヴァへ(Till
Eva)』に次ぐ、ゲーリケが敬愛するアーティストへのトリビュート・アルバムです。
録音:2014年5月25日−29日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/Recorded
in DXD 24bit/352.8kHz |
LINDORO
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愉悦の時 〜 中世ヨーロッパの音楽と詩 〜
聖母マリアのカンティガ集からカルミナ・ブラーナへ |
アルテファクトゥム |
アルフォンソ10世が編纂した聖母マリアのカンティガ集や、カール・オルフがカンタータに使用したことでも有名な中世の詩歌集「カルミナ・ブラーナ」などからなる、12世紀〜14世紀ころの世俗的な音楽と歌。
ユーモラスな歌声と中世の楽器(撥弦楽器、管楽器、打楽器)によるアンサンブルで、非常に賑やかでリズミカルな音楽が奏でられ、愉悦の時が流れます。
※録音:2001年、セビーリャ |
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PHAEDRA
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ベルギーの巨匠ベーンハウアー、最新録音
〜プレイズ・シューマン
シューマン:
アラベスク ハ長調 Op.18
幻想小曲集 Op.12
フモレスケ変ロ長調 Op.20
主題と変奏 |
ヨゼフ・デ・ベーンハウアー(ピアノ) |
ベルギーの熟練ピアニスト、ベーンハウアー・プレイズ・シューマン!
フランドルでもっとも有名なピアニストの一人と称されるベルギーの名手、ヨゼフ・デ・ベーンハウアーが弾いたシューマン。
ベーンハウアーは、これまでエリザベート王妃国際音楽コンクールで公式伴奏者(1986年〜1996年)、ブリュッセル・ランチタイム・コンサートの芸術監督(1990年〜2014年)を務め、ベルギーの知られざる作曲家から、ブラームスやシューマンなどのピアノ・ソロ、また歌曲の伴奏や室内楽を含む多くのアルバムを録音しており、そのうち、ペーテル・ブノワとヨゼフ・リエラントの2つのアルバムは、Cecilia
Prizeを受賞しています。
現在はアントワープ王立音楽院(王立フランダース音楽院)の客員教授を務め、様々な国際ピアノ・コンクールの審査員としても活躍するベテラン、ベーンハウアーの円熟のシューマンです。
※録音:2015年8月&2016年8月、アントワープ

PHAEDRA
ジョゼフ・デ・ベーンハウワーの芸術
1CD¥2600
「ショパン」というピアノ雑誌がある。そこに宮沢明子のあるエッセイが載った。
「さてベルギーで私がただひとり、尊敬し大切にしているピアニストを紹介したいと思います。彼の名と演奏を耳にしてからすでに30年以上の月日が流れました。彼の弾くロベルト・シューマン、クララ・シューマンにじっと聴き入り、この頃失われ、忘れられつつある大事なものを見つめています。それは品性の中で、静けさの中で深く育まれて見事に熟したロマンです。今の世の中すべてがスピード化され、まるでマラソン・レースに参加するように大事なメロディーを早飲み演奏してしまうのは・・・きっと目の前にコンクール、競争会しかぶらさがっていないからでしょう。彼の演奏はまさしくヨーロッパ、ベルギーで深い伝統と歴史の中で落ち着いた香りを漂わせています。彼の名はジョゼフ・ドゥ・ベーンハウワー。彼こそホルショフスキー、カペル、カッチェンを受け継いでいくピアノの詩人といえましょう。アントワープ郊外で静かにひたすら学び続けている彼と4月の日曜日に再会しました。変わらぬ穏やかさ、なぜあんなに落ち着いて物静かでいられるのか・・・。答えはひとつ。ベルギーに生まれたことです。この国には他で消えつつある品性と精神の豊かさがしっかり根をおろし、何
物にも左右されない頑固さで守られているのです。皆さんに彼の哲学あふれる演奏と人となりをぜひ紹介したい気持ちでいっぱいです。」
ジョゼフ・デ・ベーンハウワー・・・。
ベルギーPHAEDRAで登場していたピアニストである。調べたらPHAEDRAの「In
Flanders' Fields」でもベルギーの小品集を出しており、「PHAEDRA
CLASSICS」からはシューマン、ブラームスをリリースしていた。
そこでさっそくベルギー小品集を聴いてみた。
・・・しみじみと落ち着いた演奏。
とんでもない個性的演奏というわけではないし、なにより曲自体がどれも初めてのものばかりなので比較しようがない。
・・・ここは名曲を収めたシューマンとブラームスを待たねばならないようだった。
そうして数日後入手したシューマン、ブラームス。
なるほど。
その朴訥とした演奏の中に、音楽のエッセンスがギュウと詰め込まれたような感じ。クライスレリアーナなんて、今までホロヴィッツやアシュケナージで聴いてきた身にとってはなんとも田舎っぽい演奏。まったくスマートではないが、とつとつと言葉を選びながら話し掛けているかのよう。一音一音はとてもていねいで思索的で、ちょっと今まで聴いたことがないような不思議な微妙な間合いや強弱を見せる。1924年製というスタインウェイの軽やかな響きも、その独特のピアニズムの世界をさらに幻惑的に押し広げる。
もうひとつのブラームスの作品集は、こうした哲学的名演が多いが、そのなかに堂々と組み入れられるべき深い演奏。雄弁ではないが、真摯におだやかに語りかけてくる。
宮沢女史が言う、「他で消えつつある品性と精神の豊かさ」によって育まれ、「何物にも左右されない頑固さで守られている」何かが、彼の演奏には息づいている。
それは我々がこれまで多くのCDやコンサートで聴いてきた多くのピアノ演奏とは少し違った歴史と風土をたどってきたものなのかもしれない。
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・・・と、こんなに熱く紹介しておいてなんなんですが、現在入手困難と思われます。
もしかすると入ってくるかも・・・くらいのつもりでご注文していただけると。
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グリーグ:歌曲集 |
ヘンドリキエ・ファン・ケルコフ(ソプラノ)
ニコラ・カロ(ピアノ) |
心のメロディ Op.5/メランコリー Op.47-5*/ワルツ
Op.38-7*/初めての出会い Op.21-1/
母の嘆き Op.15-4/白鳥 Op.25-2/川に沿って
Op.33-5/山の夕暮れ Op.68-4*/
スケルツォ Op.54-5*/郷愁 Op.57-6*/母の歌
Op.60-2/ばらに囲まれて Op.39-4/
農場の歌 Op.61-3/王女 EG133/小人の行進
Op.54-3*/羊飼いの少年 Op.54-1*/
マルグレーテの子守歌 Op.15-1/鳥の歌 Op.25-6/エレジー
Op.47-7*/
駄馬へのおやすみの歌 Op.61-5 (*=ピアノ・ソロ) |
アントワープ王立音楽院、フランダース・オペラ・スタジオ、エリザベート王妃音楽カレッジで学んだベルギーのソプラノ歌手、ヘンドリキエ・ファン・ケルコフが歌うグリーグ。ウィーンやエクサン・プロヴァンスの音楽祭、ヨーロッパ各地のオペラ・ハウスで活躍するケルコフが、「母の歌」など郷愁的なグリーグの歌曲を歌います。
オランダやベルギーの様々な学校でピアノと室内楽を教え、レコーディング・エンジニアなども務めるベルギーのピアニスト、ニコラ・カロをフィーチャーしたピアノ小品も魅力的です。
※録音:2015年9月3日−5日、8日、ベルギー |
NEOS
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NEOS 11716/17
(2SACD HYBRID)
\4800
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「ドナウエッシンゲン音楽祭2016」
(SACD1)
(1)レベッカ・ソーンダーズ(b.1967):《スキン》(2015/16)〜ソプラノと13楽器のための
(2)ベルンハルト・ガンダー(b.1969):《13の傷跡持つ冷たい遺体》(2016)〜21楽器のための
(3)マーティン・スモルカ(b.1959):《誤植の叫び》(2016)〜アンサンブルのための2つの楽章
(SACD2)
(4)ジェームズ・ディロン(b.1950):《門》(2016)〜弦楽四重奏と管弦楽のための
(5)フランク・ベドロシアン(b.1971):《ツィスト(ねじれ)》(2016)
〜管弦楽とエレクトロニクスのための
(6)マーティン・ヤギー(b.1978):《カラル》(2016)
(7)ゲオルク・フリードリヒ・ハース(b.1953):トロンボーン協奏曲(2015/16)
※全作品世界初演 |
(1)ジュリエット・フレイザー(Sop)/
(1)(2)ティトゥス・エンゲル(指揮)クラングフォルム・ウィーン/
(2)スティームボート・スイス/(3)アンサンブル・ルシェルシェ/
(4)アルディッティ四重奏団/(4)(6)ピエール=アンドレ・ヴァラド(指揮)SWR響/
(5)(7)アレホ・ペレス(指揮)SWR響/
(5)IRCAM/ロビン・メイヤー(コンピュータ・ミュージック・デザイナー)/
(7)マイク・スヴォボダ(Trb) |
お待たせしました!現代音楽の世界的な祭典、ドナウエッシンゲン音楽祭2016初演ライヴ2枚組!
録音:2016年10月14-16日ドナウエッシンゲン音楽祭ライヴ/SACD1)
[26:02][23:24][25:02]/SACD2) [32:33][10:18][13:06][18:35]
ドナウエッシンゲン音楽祭はISCM World New
Music Daysと並ぶ著名な現代音楽祭で2016年は10月13日から16日までの4日間開催され、オーケストラ、室内楽、マルチ・メディア作品、レクチャーなど多彩なプログラミングで聴衆を楽しませました。
このアルバムはその中からオーケストラおよび大規模アンサンブルのための作品を収録したものです。
ソーンダーズの「スキン」はジェームス・ジョイスの代表作「ユリシーズ」をテキストとした声楽作品。詩に使われた言葉のイントネーション、声の質が徐々にオーケストラに波及、反映されてゆくアイデアで書かれ、どこか日本の能楽を思わせる繊細な作品。ガンダーの「13の傷跡を持つ・・・」はパンク・ロックと現代音楽の幸せな(不幸な?)出会いともいうべき作品で、エレキ・ベースやドラムの強烈なビートと不協和音、ノイズが交錯する果てにベートーヴェンの運命が鳴り響きます。
日本でも知る人ぞ知る有名なディロンの「門」は日本の神社の鳥居、特に京都のそれに霊感を得て作曲、非常に洗練された抽象度の高い美しい作品。幾重にも重なるオーケストラの響きの門の先に(おそらくは)本殿を象徴する弦楽四重奏が鎮座する発想と思われ、ディロンの近年の作品の中でも代表作と呼ぶに相応しい傑作。
ハースのトロンボーン協奏曲は、はっきりしたハ短調の主和音で始まる極めてロマンティックな協奏曲。オーロラのように移ろいゆく美しいオーケストラの響きの中でトロンボーンがメランコリックなメロディを悠然と奏します。このように2016年のドナウエッシンゲン音楽祭は特に傑作、注目作がそろっています。現代音楽ファン必携のセット!
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アンデルス・エリアソン(1947-2013):
鍵盤楽器(ピアノ、チェンバロ)作品全集
(1)《ベルシオーネ》(1973)
(2)《デザイン》(1984)
(3)《デザイン2》(1987)
(4)《デザイン3「回転木馬」》(2005)
(5)《地面》(1983)
(6)《デザイン》(1982) |
アンドレアス・スコウラス
((1)-(5)Pf、(6)Cemb) |
録音:2007/2009年 [55:05]
エリアソンは現代スウェーデンの作曲家。スウェーデン王立音楽院で学んだ後、数々の賞を受賞、フィンランドに招かれシベリウス音楽院でも教鞭を執った。クリスティアン・リンドベルイのために書かれたトロンボーン協奏曲や交響曲など大規模な管弦楽作品やオペラを作曲、カレヴィ・アホらと並ぶスカンジナヴィアを代表する作曲家の一人と認識されている。
このアルバムは彼の鍵盤のための全ての作品を集めた。自由な無調、モードを基本とした内省的、思索的な作品から生命力あふれるトッカータ的な作品まで多彩。北欧のほの暗い空、冬の木々の凍裂の音を思わせるメランコリックなリリシズムが横溢。北欧音楽ファン必聴。
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ニコラウス・ブラス(b.1949):ピアノ作品集
空の手のための作品〜11のベネディクティオン(2011)
《走行中の歌》ピアノ音楽第2番(1983)
《無効》(1999)
《ウンディーネは行く》(2014)
《愛の対話V》(2010/2011) |
ヤン・フィリップ・シュルツェ(Pf) |
録音:2015年9月 [79:59]
ブラスはベルリン自由大学で医学を学ぶ傍らミュンヘン音楽大学で作曲を、また私的にラッヘンマンにも師事した。1978年より数年間ダルムシュタット夏季現代音楽講習会で学び、その際、モートン・フェルドマンに会い、影響を受けている。
このディスクは作曲者30代の若書きから最近の作品までをピアノ曲で辿る内容。「空の手の歌」はピアニストが時折り、唸ったり叫んだりしながらも終始静かな緊張感が続く、師匠ラッヘンマン譲りの奇抜さとフェルドマンの静謐が合体したような組曲。
「無効」ではドビュッシーかスクリャービンと思わせる華麗な響きがフェルドマン風にどこへ向かうともなく霧のように漂い続ける佳品。このアルバムで最も新しい「ウンディーネは行く」では激しいクラスターの嵐と静かな無調の旋律が交互に対話を続ける秀作。
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「ラディスラフ・クービック(1946-2017):声楽作品集」
《24の俳句》(日本の俳人、歌人、作家の詩による)
(2016)
〜メゾ・ソプラノとピアノのための
《マグダレーヌ》(詩:B.パステルナーク)
(2012)
〜メゾ・ソプラノとピアノのための
《ゴング》(詩:R.M.リルケ) (2016)
〜メゾ・ソプラノ、アルト・フルート、
ピアノとエレクトロニクスのための
《詩人になるということ》
(チェコとスロヴァキアの詩人による) (2016)
〜メゾ・ソプラノとヴィオラのための
《春の川》(詩:F.カフカ) (1996)
〜メゾ・ソプラノと打楽器アンサンブルのための |
フィリス・パンセーラ(MS)
フイ=ティン・ヤン(Pf)
ハナ・ブロゾヴァ(アルトFl)
イトカ・ホスプロヴァ(Va)
フロリダ州立大学打楽器アンサンブル |
録音:2016年 [69:47]
クービックはチェコ出身で後にアメリカに帰化した作曲家。このディスクは彼の主要な声楽入りの室内楽を収録した。「24の俳句」は松尾芭蕉、小林一茶、夏目漱石、与謝蕪村、正岡子規ら日本の俳人、作家の俳句(英訳)に曲を付けたおよそ30分近くかかる大作。作曲者は俳句の構造を生かした精妙なミクロコスモスを作っている。日本の俳句が後期ロマン派か表現主義の歌曲のように変身するのは驚き。
「ゴング」は小説「ドクトル・ジバゴ」で知られるパステルナークの詩による歌曲で電子音を加えて元の詩の世界から大きく飛躍する。カフカの詩による「春の川」はシュプレッヒシュティンメ(語り歌い)と打楽器の多用な音色を駆使しカフカ独自の幻想的な世界を描き出している。
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ニコラウス・ブラス(b.1949):
クラリネットと弦楽のための作品集
《挨拶》(1997)〜クラリネット独奏のための
《シュプール》(2010)〜
2つのクラリネットと弦楽三重奏のための
《愛の対話VI》(2009/2011)〜2つのクラリネットのための
《災害》(2015)〜ヴィオラと2つのクラリネットのための
弦楽四重奏曲(2013)第5番《辞書から》
(2つのクラリネットのオブリガートつき)
《別れの挨拶》(1997)〜クラリネット独奏のための |
ベアテ・ツェリンスキ(Cl)
デヴィッド・スメイヤーズ(Cl)
ミンゲ弦楽四重奏団 |
録音:2016年10月[62:42]
いまやドイツの現代音楽界で中心的な役割を担うブラスのクラリネットと弦楽のための作品を集成。「挨拶」は意外にも調的に書かれた小品で小鳥がさえずるような音型が可愛らしく詩的な作品。
「シュプール」では2つのクラリネットが微分音および重音奏法で薄い音の帯を作りそれが弦楽三重奏と光と影のように重なりあう。弦楽四重奏曲第5番は事実上のクラリネット五重奏曲。クラリネットの旋律が弦楽の描く灰色の響きの空間を縦横にそして物憂げに飛び交う。
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マルクス・アントニウス・ヴェッセルマン(b.1965):
独奏作品集 I
ソロ1 (1986)〜フルートのための
ソロ2 (1987,version2004+2007)〜打楽器のための
ソロ3 (1992)〜エレクトリック・ギターのための
ソロ4 (1993,version2003)〜ヴィオラのための
ソロ8 (2001-04)〜バ0,リトン・サックスのための
ソロ10 (2006)〜ファゴットのための
(Bonus Track)イン・ザ・ミックス(1991)* |
ヘレン・ブレッドソー(Fl)
ディルク・ロトブルスト(Perc)
マッツ・ベルイストローム(エレキG)
ガース・ノックス(Va)
シモーネ・オットー(B.Sax)
ヨハネス・シュヴァルツ(Fg)
マルクス・アントニウス・
ヴェッセルマン(Tape)* |
録音:1991-2009年、[70:54]
ヴェッセルマンはケルンを拠点に活動している作曲家で同じくケルンに本拠を置くアンサンブル・モデルンとは多くのコラボレーションを行っている。彼の音楽はロック、ジャズの影響を受け、現代音楽とそれらを抽象的なレヴェルで融合させた独自のミニマリズムだが、アメリカのそれとは全く異なる非常にオリジナリティあふれるもの。
フルートのためのソロ1では息の長い旋律が次第に短くなり急速なパターンとなって繰り返される。エレクトリック・ギターのためのソロ3ではミニマルとR&Bがドイツ風の辛口なテイストでミックスされ、バリトン・サックスのソロ8ではフリー・ジャズとの親近性が認められる。
ボーナス・トラックの「イン・ザ・ミックス」は様々な具体的な音声のリミックスで一種のミュージック・コンクレートともいえるが、そのキッチュでポップなセンスはCM音楽や先鋭的なポップスで知られる日本のヤン冨田や中川俊郎を思わせる。
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アルベルト・ポサダス(b.1967):
《アナモルフォシス》(2006)〜アンサンブルのための
《解けないものの条約》(2013)
〜バリトン・サックス、ダブル・バス・クラリネット、
アコーディオン、チェロとコントラバスのための
《3つの想像上の絵》(2014)〜アンサンブルのための
《夜の光》(2010)〜アンサンブルのための |
ナチョ・デ・パス(指揮)
クラングフォルム・ウィーン |
録音:2015年12月 [72:14]
ポサダスはスペインの作曲家で自然科学と数学、音楽との関係を探り、彼自身がマイクロ・インストゥルメンテーションと呼ぶ独自の概念を提唱し、それによって作品を作り続けている。
一聴した印象では時に武満、リゲティ、クセナキスを思わせるが、その荒々しくも詩的な音楽はルイス・デ・パブロ以後のスペインの新しい世代の作曲家のものと確信させる。
「アナモルフォシス」はまさに武満の70年代の諸作やリゲティの「ロンターノ」を彷彿とさせるが一転、「解けないものの条約」はアンサンブルが電子音楽のような響きの帯を延々と奏し続ける。
「3つの想像上の絵」はレオナルド・ダ・ヴィンチ、モンドリアンらの絵画に触発されたというが、抽象画をそのまま音符にして音響化したかのような、その個性的な触発のされ方は聴き手の想像力をはるか上回る独自の世界を確立している。
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タツィアナ・ゼリアンコ(b.1980):ピアノ作品集
8つの前奏曲(2009)
《フリーダ・カーロ、“フレーム”裂け目で揺れる》(2013)
《幻影》(2016) |
アレクサンドラ・マトヴィエフスカヤ(Pf) |
録音:2017年4月 [58:08]
ゼリアンコはベラルーシ出身の若手。地元ベラルーシで学んだ後、ルクセンブルクに移住し現在はここを拠点に活動している。若い世代らしく、ヨーロッパを席捲した前衛の多くの各流派の影響から離れ、自由に自分のヴィジョン、ファンタジーに従う姿勢が好ましい。
様式としてはドビュッシー、シマノフスキ、スクリャービン、ソラブジらを思わせるモード、自由な無調を折衷したもので、画家フリーダ・カーロに捧げるオマージュや多くのピアノ小品を作曲している。モダン・ジャズにも通じる響きを持っており、広く聴衆にアピールする内容。
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「ヴォールハウザー・エディション5」
「音の画像」〜ルネ・ヴォールハウザー(b.1954)作品集
(1)《ユウェ・ラスベク・ノダク》(2012)
〜Sop,Br,Fl,Cl,Perc,Pf,Vn,Vc
(2)《音の画像》(1993-1995)〜Vn独奏版
(3)《ドストレイフ》(2016)〜Sop,Br,Perc
(4)弦楽三重奏曲(2007)
(5)《音の画像》(1993-1995)〜Fl,Cl,Perc,Pf,Vn,Vc |
アンサンブル・ポリソーノ(Ens) |
録音:2013-2016年 [73:22]
ヴォールハウザーはスイス出身の作曲家でバリトン歌手、ピアニスト、指揮者としても活動し、このアルバムでも自らの渋い歌声を聴かせている。当初ジャズ・ミュージシャンとして活動した後、現代音楽に転向、セロツキ、カーゲル、ホリガー、ファーニホー、フーバーらそれぞれ傾向は異なるがヨーロッパで主導的な役割を果たした作曲家に師事。
このアルバムではソロから声楽を含む室内楽を収録しており、様式としてはファーニホーらの「新しい複雑性」の影響が感じられる。しかし音色や倍音の特性を生かしたり、声楽の新しい可能性を探したりする姿勢は彼独自のもの。ブックレットに一部掲載されたそのスコアの複雑さ、音符で真っ黒に埋め尽くされたジャングルのごとき譜面の風景に彼の音楽が端的に示されている。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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NAXOS
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イディル・ビレット/16CD ブラームス・エディション
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8.501602
(16CD)
\10200→\9590 |
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1941年トルコ生まれの女性ピアニスト、イディル・ビレット。7歳の時にパリに留学し、ナディア・ブーランジェをはじめとしたピアニストに師事。15歳で卒業し、その翌年から国際的な演奏活動を始めました。
活動の初期には当時の新作の数々を弾きこなし「現代音楽を得意にするピアニスト」として知られていましたが、彼女のレパートリーは実に幅広く、バッハやベートーヴェンをはじめ、ロマン派、現代作品まで「弾けない作品はない」とまで言われるほどです。
このブラームス・エディションでは、ブラームスの独奏曲が全て網羅されています。他のピアニストが手掛けることの少ない「51の練習曲」や珍しい他の作曲家作品の編曲物、カデンツァ集までも収録、秘曲に出会う楽しみがふんだんに盛り込まれています。
ビレット自身が編曲した「交響曲第4番」「交響曲第3番」も素晴らしい出来栄えで、ブラームス作品を知り尽くしたビレットならではの冴えた技巧が光ります。
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イディル・ビレット:ブラームス(1833-1897)・エディション
【CD1】
ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 Op.1
1.第1楽章:Allegro
2.第2楽章:Andante (nach einem altdeutschen
Minneliede)
3.第3楽章:Scherzo: Allegro molto e con fuoco
4.第4楽章:Finale: Allegro con fuoco
ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ヘ短調 Op.2
5.第1楽章:Allegro non troppo, ma energico
6.第2楽章:Andante con espressione
7.第3楽章:Scherzo: Allegro
8.第4楽章:Finale: Introduzione (Sostenuto)-Allegro
non troppo e rubato
録音 1989年11月
Tonstudio van Geest, Heidelberg in Germany
【CD2】
ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5
1.第1楽章:Allegro maestoso
2.第2楽章:Andante espressivo
3.第3楽章:Scherzo: Allegro energico
4.第4楽章:Intermezzo: Andante molto
5.第5楽章:Finale: Allegro moderato ma rubato
バラード Op.10
6.第1番 ニ短調
7.第2番 ニ短調
8.第3番 ロ短調
9.第4番 ロ長調
録音 1989年11月
Tonstudio van Geest, Heidelberg in Germany
【CD3】
8つの小品 Op.76
1.第1番:カプリッチョ 嬰へ短調
2.第2番:カプリッチョ ロ短調
3.第3番:インテルメッツォ 変イ長調
4.第4番:インテルメッツォ 変ロ長調
5.第5番:カプリッチョ 嬰ハ短調
6.第6番:インテルメッツォ イ長調
7.第7番:インテルメッツォ イ短調
8.第8番:カプリッチョ ハ長調
2つの狂詩曲 OP.79
9.第1番:
10.第2番:
幻想曲集 Op0.116
11.第1番:カプリッチョ ニ短調
12.第2番:インテルメッツォ イ短調
13.第3番:カプリッチョ ト短調
14.第4番:インテルメッツォ ホ長調
15.第5番:インテルメッツォ ホ短調
16.第6番:インテルメッツォ ホ長調
17.第7番:カプリッチョ ニ短調
録音 1989年11月
Tonstudio van Geest, Heidelberg in Germany
【CD4】
3つの間奏曲 OP.117
1.第1番:変ホ長調
2.第2番:変ロ短調
3.第3番:嬰ハ短調
小品集 Op.118
4.インテルメッツォ イ短調
5.インテルメッツォ イ長調
6.バラード ト短調
7.インテルメッツォ ヘ短調
8.ロマンス ヘ長調
9.インテルメッツォ 変ホ短調
小品集 Op.119
10.インテルメッツォ ロ短調
11.インテルメッツォ ホ短調
12.インテルメッツォ ハ長調
13.狂詩曲 変ホ長調
14.スケルツォ 変ホ短調 Op.4
録音 1989年11月
Tonstudio van Geest, Heidelberg in Germany
【CD5】
ワルツ集 Op.39(第1稿)
1.第1番:ロ長調
2.第2番:ホ長調
3.第3番:嬰ト短調
4.第4番:ホ短調
5.第5番:ホ長調
6.第6番:嬰ハ長調
7.第7番:嬰ハ短調
8.第8番:変ロ長調
9.第9番:ニ短調
10.第10番:ト長調
11.第11番:ロ短調
12.第12番:ホ長調
13.第13番:ロ長調
14.第14番:嬰ト短調
15.第15番:変イ長調
16.第16番:嬰ハ短調
ハンガリー舞曲 WoO1
17.第1番:ト短調
18.第2番:ニ短調
19.第3番:ヘ長調
20.第4番:嬰ヘ短調
21.第5番:嬰ヘ短調
22.第6番:変ニ長調
23.第7番:ヘ長調
24.第8番:イ短調
25.第9番:ホ短調
26.第10番:ホ長調
録音 1992年
Clara Wieck Auditorium, Heidelberg, Germany
【CD6】
1.創作主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-1
2.ハンガリーの歌による変奏曲 ニ長調 OP.21-2
5つのピアノのための練習曲 Anh Ia/1
3.第1番:練習曲 ヘ短調(ショパンによる)
4.第2番:ロンド ハ長調(ウェーバーによる)
5.第3番:プレスト ト短調 (J.S.バッハによる…第1稿)
6.第4番:プレスト ト短調 (J.S.バッハによる…第2稿)
7.第5番:左手のためのシャコンヌ ニ短調(J.S.バッハによる)
録音 1993年
Clara Wieck Auditorium, Heidelberg, Germany
【CD7】
1-88.51の練習曲 WoO6
録音 1995年
Clara Wieck Auditorium, Heidelberg, Germany
【CD8】
1.シューマンの主題による変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9
2.ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調
Op24
パガニーニの主題による変奏曲 イ短調 Op.35
3.第1集
4.第2集
【CD9】
1.主題と変奏 ニ短調 GA posth.XV/9(弦楽六重奏曲
第1番 Op.18より)
2.グルックの《オーリードのイフィゲニー》よりガヴォット
イ長調 Anh.Ia/2
3.サラバンド イ短調 WoO posth.5/1と2つのガヴォット
イ短調、イ長調 WoO posth.3
4.ジーグ イ短調 WoO posth.4/1
5.サラバンド ロ短調 WoO posth.5/2
6.ジーグ ロ短調 WoO posth.4/2
7.ピアノのための小品 変ロ長調 Anh.posth.III/4
8.カノン ヘ短調 Anh.posth.III/2
9.カノン(逆行)
10.ラコッツィ行進曲 Anh.posth.III/10
11.サラバンド イ短調 WoO posth.5/1
12.シューベルト:即興曲 D899-2による「左手のための練習曲」Anh.posth.IV/2
13.シューベルト:レントラー D814 Anh.posth.Ia/6
14.シューマン:ピアノ四重奏曲 Op.44よりスケルツォ
Anh.posth.Ia/7
録音 1992年
Clara Wieck Auditorium, Heidelberg, Germany
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【CD10】
《美しきマゲローネ》からの4つの歌曲によるトランスクリプション(イディル・ビレットによる)
1.第12番:別れるべきなのか
2.第10番:絶望-泡立つ波が響けば
3.第11番:早くも消え失せて
4.第14番:何と喜ばしく生き生きと
ワルツ集 Op.39(第2稿)
5.第1番:ロ長調
6.第2番:ホ長調
7.第3番:嬰ト短調
8.第4番:ホ短調
9.第5番:ホ長調
10.第6番:ハ長調
11.第7番:嬰ハ短調
12.第8番:変ロ長調
13.第9番:ニ短調
14.第10番:ト長調
15.第11番:ロ短調
16.第12番:ホ長調
17.第13番:ハ長調
18.第14番:イ短調
19.第15番:イ長調
20.第16番:ニ短調
ピアノ協奏曲のための9つのカデンツァ集
21.J.S.バッハ:協奏曲 ニ短調 BWV1052のためのカデンツァ
WoO post.11
モーツァルト:協奏曲 ト長調 K453のためのカデンツァ
WoO post.13
22.第1楽章
23.第2楽章
24.第3楽章
25.モーツァルト:協奏曲 ニ短調 K466のためのカデンツァ
WoO post.14
26.モーツァルト:協奏曲 ハ短調 K491のためのカデンツァ
WoO post.15
27.ベートーヴェン:協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37のためのカデンツァ
Anh.posth.IV/7
ベートーヴェン:協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
28.第1楽章
29.第2楽章
録音 1994年
Clara Wieck Auditorium, Heidelberg, Germany
【CD11】
ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.15
1.第1楽章:Maestoso
2.第2楽章:Adagio
3.第3楽章:Rondo: Allegro non troppo
4.シューマン(1810-1856):序奏と協奏的アレグロ
ニ短調 Op.134
アントニ・ヴィト(指揮)
ポーランド国立放送交響楽団
録音 1996年8月29-31日
Katowice, Poland
【CD12】
ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83
1.第1楽章:Allegro non troppo
2.第2楽章:Allegro appassionato
3.第3楽章:Andante
4.第4楽章:Allegretto grazioso
ズジスワフ・ラピンスキ(チェロ)…2
5.シューマン:序奏とアレグロ・アパッショナート
ト長調 Op.92
アントニ・ヴィト(指揮)
ポーランド国立放送交響楽団
録音 1996年8月17-20日
Katowice, Poland
【CD13】
交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
イディル・ビレットによるピアノ独奏版
1.第1楽章:Allegro non troppo
2.第2楽章:Andante moderato
3.第3楽章:Allegro giocoso
4.第4楽章:Allegro energico e passionato
パガニーニの主題による変奏曲 イ短調 Op.35
5.第1集
6.第2集
7.狂詩曲 Op.76-1
8.狂詩曲 Op.76-5
録音
1997年 パリ 演奏会ライヴ…1-4
1972年 ニューヨーク 演奏会ライヴ…5-8
【CD14】
交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
イディル・ビレットによるピアノ独奏版
1.第1楽章:Allegro con brio
2.第2楽章:Andante
3.第3楽章:Poco Allegretto
4.第4楽章:Allegro
6つのハンガリー舞曲 WoO1
5.第1番:ト短調
6.第2番:ニ短調
7.第3番:ヘ長調
8.第4番:嬰ヘ短調
9.第6番:変ニ長調
10.第7番:ヘ長調
録音
1995年 パリ…1-4
1993年 Lille Festival recita…5-10
【CD15】
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
1.第1楽章:Allegro non troppo
2.第2楽章:Allegretto quasi menuetto
3.第3楽章:Allegro
チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
4.第1楽章:Allegro vivace
5.第2楽章:Adagio affettuoso
6.第3楽章:Allegro passionato
7.第4楽章:Allegro molto
ロディック・フォン・ベニグセン(チェロ)
録音 2014年9月24-25日.2015年9月27日
Chateau de Flawinne, Namur, Belgium
【CD16】
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
1.第1楽章:Allegro non troppo
2.第2楽章:Andante un poco adagio
3.第3楽章:Scherzo: Allegro
4.第4楽章:Finale: Poco sostenuto
ウルヴィ・ケマル・エルキン(1906-1972):弦楽四重奏曲
5.第1楽章:Allegro ma non troppo
6.第2楽章:Allegro scherzando
7.第3楽章:Andante
8.第4楽章:Allegro quasi improvvisazione
ロンドン弦楽四重奏団
【メンバー】
カール・ピーニ(ヴァイオリン)
ベネディクト・クラフト(ヴァイオリン)
ルーシェン・ギュネシュ(ヴィオラ)
ロジャー・スミス(チェロ)
録音 1980年1月
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<LP>
MARIINSKY(LP)
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MAR 0593LP
(2LP)
\4400
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ゲルギエフ& マリインスキーの「くるみ割り人形」LPで登場!
チャイコフスキー:
バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71(全曲) |
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団 |
[セッション録音:2015年6月16日、12月30日/マリインスキー・コンサート・ホール]
ゲルギエフ& マリインスキー劇場管弦楽団によるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。SACD
ハイブリッド盤(MAR 0593)でご好評いただきましたが、このたびLP
盤での登場です!
ゲルギエフは1998 年8 月にバーデン=バーデン祝祭劇場で同曲をライヴ録音していますが、12
年を経て再挑戦。今回はセッションなうえ、ホームグラウンドであるマリインスキー・コンサート・ホールでもあり演奏は自然かつ熱く、著しい円熟がうかがえます。
「くるみ割り人形」はマリインスキー劇場の委嘱で作曲され、1892
年12 月18 日に同劇場でリッカルド・ドリゴの指揮により初演されました。その125
周年記念を目指し、ゲルギエフは再録音を強く希望して実現となりました。
チャイコフスキーのバレエ音楽は純音楽としても名作なため、多くの大指揮者が録音していますが、いずれも踊りであることを無視した速いテンポや感情移入に彩られることが常でした。
しかし同曲の数限りない上演経験のあるゲルギエフとマリインスキー劇場管弦楽団は、まさに同劇場伝統のテンポで堂々と作品を物語ります。SACD
高音質録音ゆえの「金平糖の踊り」のチェレスタや「花のワルツ」のハープの輝くような美しさに酔わされます。
また第2 幕パ・ド・ドゥの「グランド・アダージョ」の交響曲のような大きさと盛り上がりを見せ充実感満点。全体として華やかさと恰幅の良さが絶妙なバランスを崩さず繰り広げられるところが、ゲルギエフの凄さと申せましょう。
2 枚組LP での登場、くるみ割り人形にふさわしく、盤はそれぞれ赤と緑色になっています。

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11/16(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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SIGNUM CLASSICS
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異端のピアニスト
ジェームズ・ローズ
〜 ファイアー・オン・オール・サイズ |
ジェームズ・ローズ(ピアノ) |
J.S.バッハ:前奏曲第1番ハ長調(平均律クラヴィーア曲集第1巻
BWV.846より)
ショパン:幻想曲ヘ短調 Op.49、幻想ポロネーズ変イ長調
Op.61
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調
Op.110
ショパン:夜想曲第17番ロ長調 Op.62-1、夜想曲第13番ハ短調
Op.48-1
ラフマニノフ:練習曲 《音の絵》 第5曲変ホ短調
Op.39-5、前奏曲変ニ長調 Op.32-13
プッチーニ(イヴァ・ミカショフ編):私のお父さん(歌劇
《ジャンニ・スキッキ》より) |
異色のピアニスト、ジェームズ・ローズ、バッハ、ショパン、ベートーヴェン!
幼少時に受けた虐待、自殺未遂、精神病院への入院、奨学金の打ち切りなど、数々の困難に直面しながらも、コンサート・ピアニストとして、自らの道を切り拓き続けるイギリスの異色のピアニスト、ジェームズ・ローズ。
ジェームズ・ローズが「生きるための聖杯」と表現するJ.S.バッハ、ショパン、ベートーヴェン、ラフマニノフらの名曲で構成されたニュー・アルバム「Fire
On All Sides」は、自身が執筆した同名の書籍(イギリスのQuercusより出版)のサウンドトラックとして作成されたもの。2016年には、約20都市にわたる広範囲のワールド・ツアーを成功させたジェームズ・ローズの、異色の才能が益々発揮されてゆきます。
※録音:2016年12月12日−14日、ブリテン・スタジオ(サフォーク)

先入観ではない。
この人の経歴や遍歴を知らずとも、この人の演奏を聞けば、この人が「何か違う」ことに気づくはず。
狂気を感じる人もいるだろうし、「血」のにおいを感じる人もいるだろう。深い哲学を想う人もいるだろう。
店主の場合は端々から抑えきれぬ「涙」と「嗚咽」の痕跡を見た。
異端のピアニスト、ジェームズ・ローズ。スタジオ録音としては実に7年ぶりのニュー・アルバム。
密かに待っていた人も多かったと思う。
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99ワーズ
〜 ジョン・タヴナー&ロクサンナ・パヌフニク:合唱作品集
ロクサンナ・パヌフニク(ジョン・タヴナー作詞):
99ワーズ・トゥ・マイ・ダーリン・チルドレン(ナレーター、合唱&チェロ)*
ジョン・タヴナー:
Svyati(合唱&チェロ)、ルック・イン・ザイ・グラス(鏡を見て/合唱)*、
Threnos(合唱)、マハ・マヤ(合唱&オルガン)*
ロクサンナ・パヌフニク:
ヘヴンリー・ハーモニー(合唱&オルガン)*、ザ・タブレット・オヴ・ユア・ハート(合唱&オルガン)*
マシュー・バーリー:タヴナーの主題によるインプロヴィゼーション(チェロ)*
(*=世界初録音) |
ヴォーチェ室内合唱団、スージー・ディグビー(指揮)、マシュー・バーリー(チェロ)、
サイモン・ラッセル・ビール(ナレーター)、ジェームズ・シャーロック(オルガン) |
アンジェイ・パヌフニクの娘であり、SignumやChandos、Coro、Delphianなどのレーベルから多くの作品が録音されるなど、世界で注目を高めているポーランド系イギリス人作曲家、ロクサンナ・パヌフニク。
「99 Words to my Darling Children(私のダーリンの子供たちへの99の言葉)」は、ジョン・タヴナー(1944−2013)が残したテキストにロクサンナ・パヌフニクが音楽を付けた作品で、セント・ポール大聖堂の聖歌隊員として活躍した経歴を持つイギリスの名優サイモン・ラッセル・ビールのナレーション、ヴィクトリア・ムローヴァの夫君でありイギリスのトップ・チェリストであるマシュー・バーリーのチェロが加わります。
※録音:2017年3月31日、セント・ジョンズ教会(イズリントン)&4月1日、セント・オーガスティン教会(キルバーン) |
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ロデリック・ウィリアムズ:宗教合唱作品集
レット・ナッシング・トラブル・ユー*/おお、導きの夜よ/
クリスマス・ベル/小さい子供がそれらを導くだろう/
愛はようこそと言った/
子供たちよ、私が遣わすところへ行きなさい/賛歌/
聖なる父、偉大な創造主/なにゆえ国々は騒ぎたち/
おお、世界の救世主よ/オー・アドナイ/
マリアはみどりごを授かった/変わりなき三位一体/
アヴェ・ヴェルム・コルプス・リ=イマジンド/
主の祈り/これがキリストの業 |
旧王立海軍カレッジ・トリニティ・
ラバン・チャペル合唱団
ラルフ・オールウッド(指揮)
ジョナサン・エア(ピアノ、指揮*) |
2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られるイギリスの名バリトン、ロデリック・ウィリアムズが作曲した宗教合唱作品集。
ロデリック・ウィリアムズは、バリトン歌手として目覚ましい活躍を続ける傍ら、その作品がザ・シックスティーンによってレコーディングされる(COR
16090)など、合唱作曲家としても注目を浴びています。
イギリスのトリニティ・ラバン音楽院(Trinity
Laban Conservatoire of Music and Dance)の聖歌隊、"旧王立海軍カレッジ・トリニティ・ラバン・チャペル合唱団"のファースト・アルバム。
※録音:2017年4月21日−24日、旧王立海軍カレッジ、セント・ピーター&セント・ポール礼拝堂(グリニッジ、ロンドン) |
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ミッドナイト・アット・サン・テティエンヌ・デュ・モン
トゥルヌミール(デュリュフレ編):
《テ・デウム》によるインプロヴィゼーション
ヴィエルヌ:
幽霊(24の幻想的小品集 Op.54より)、
スケルツォ(オルガン交響曲第6番 Op.59より)、
フィナーレ(オルガン交響曲第5番 Op.47より)
デュリュフレ:組曲 Op.5
デイヴィッド・ブリッグス:デュリュフレの墓(世界初録音) |
ジョセフ・ノーラン(オルガン) |
シャルル=マリー・ウィドールのオルガン交響曲全集(全5巻)を完成させ国際的に高く評価されているジョセフ・ノーラン。シャルル・トゥルヌミール、モーリス・デュリュフレ、ルイ・ヴィエルヌらフランス・オルガン楽派の作品集。
ジャン・ラングレの門下生であり、セント・オールバンズ国際オルガン音楽祭のコンクールで英国人として初のトゥルヌミール賞(最優秀即興演奏賞)に輝いたオルガニスト&作曲家、デイヴィッド・ブリッグスの「デュリュフレの墓(ル・トンボー・ドゥ・デュリュフレ)」は世界初録音。
アルバム・タイトルの「ミッドナイト・アット・サン・テティエンヌ・デュ・モン」は、ウディ・アレン監督の名画「ミッドナイト・イン・パリ」からインスパイアしています。
※録音:2015年9月3日−4日、サン・テティエンヌ・デュ・モン教会(フランス) |
<国内盤>
<映像>

11/15(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
WIGMORE HALL LIVE
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マシュー・ロック(c.1622-1677):劇音楽「テンペスト」より組曲
パーセル(1659-1695):
If music be the food of love/Draw near,
you lovers/
Oh! the sweet delights of love /Music
for a while/
Oh! fair Cedaria hide those eyes/
My dearest, my fairest/O solitude, my
sweetest choice/
Sweeter than roses/One charming night/The
plaint/
Love, thou art best/Chaconne(アンコール)/
They shall be as happy as they're fai(r
アンコール)
ジョン・ブロウ(1649-1708):シャコンヌ ト長調
クリストファー・ギボンズ(1615-1676):幻想組曲
ニ短調 |
イングリッシュ・コンサート
ハリー・ビケット
(指揮、ハープシコード、オルガン)
ローズマリー・ジョシュア(ソプラノ)
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ) |
ハリー・ビケット率いるイングリッシュ・コンサートによる17
世紀イギリスの音楽
録音:2015 年3月10日、ウィグモア・ホール、ロンドン(ライヴ)/73’11
ハリー・ビケット率いるイングリッシュ・コンサートによるパーセルを中心とした17
世紀イギリスの作品集。
当時を代表する作曲家の一人、ヘンリー・パーセルは、20
歳という若さでウェストミンスター寺院のオルガニストに就任、以後宮廷作曲家として名声を得ましたが、わずか36
年でこの世を去った天才作曲家。またパーセルは歌手としても素晴らしい才能を持ち、多くの歌曲を残しています。
このリサイタルでは、シェイクスピアの戯曲「十二夜」の冒頭オーシーノ公爵が語る台詞に曲を付けた「If
music be the food of love/ 音楽が恋の糧であるなら」。同じくシェイクスピアの「夏の夜の夢」を題材としたパーセルのオペラ「妖精の女王」から「One
charming night/ ある魅力的な夜」や「The plaint/
嘆きの歌」などが歌われます。輝かしい声のローズマリー・ジョシュアと気品漂うサラ・コノリーの二人の歌声がパーセルの描いた音楽世界を見事に再現しています。
さらに17 世紀イギリスで活躍した作曲家、マシュー・ロックの「テンペスト」やジョン・ブロウのシャコンヌ、ギボンズの幻想組曲なども演奏し、当時の音楽をじっくりと探求できる内容となっています。
イングリッシュ・コンサートは、1973 年にトレヴァー・ピノックにより結成された古楽アンンサンブル。その後アンドルー・マンゼ(2003-2007)が音楽監督を務め、2007
年からハリー・ビケットがその任につき活動しています。
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WHLIVE 0089
(2CD)
\2200
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集Vol.4
弦楽四重奏曲第2番ト長調Op.18-2
弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127
弦楽四重奏曲第7番ヘ長調Op.59-1「ラズモフスキー1番」 |
エリアス弦楽四重奏団
【 サラ・ビトルロック(ヴァイオリン)、
ドナルド・グラント(ヴァイオリン)、
マーティン・セイヴィング(ヴィオラ)、
マリー・ビトルロック(チェロ)】 |
若手弦楽四重奏団、エリアスQ の弦楽四重奏曲の至宝ベートーヴェン・チクルス第4
弾!
録音:2014年11月1日ウィグモア・ホール、ロンドン(ライヴ)/112’27
1998 年に結成された若手カルテット、エリアス弦楽四重奏団。メンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」のドイツ語の呼び名から取られたカルテット名。マンチェスターにあるノーザン国立音楽大学に在籍中に結成され、クリストファー・ローランド博士に師事、ケルンの音楽学校ではアルバンベルク四重奏団にも師事しています。BBC
ラジオ3 のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれ、2010
年にはボレッティ・ブイトーニ・トラスト賞を受賞するなど、新時代のアーティストとして注目を集めています。
2010 年9 月にウィグモア・ホールで行われたリサイタルを収録したアルバム(シューマン/
ハイドン:WHLIVE0051)は、BBC ミュージックマガジンの新人賞に選ばれました。
このアルバムは、エリアス弦楽四重奏団が2012
年以来イギリス全土で行っている、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会を受けて企画されたウィグモア・ホールでのチクルス第4
弾。聴き慣れた楽曲を新鮮に、かつ正統的なアプローチの中にもドラマティックな解釈を取り入れ、ベートーヴェンの音楽性に正面から挑んでいます。
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SIGNUM CLASSICS
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"テネブレ"
交響的詩篇&賛歌集
ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
シェーンベルク:地には平和を Op.13
バーンスタイン:チチェスター詩篇
ツェムリンスキー:詩篇第23篇 Op.14 |
テネブレ、BBC交響楽団
ナイジェル・ショート(指揮)
デイヴィッド・オールソップ(カウンターテナー) |
バーンスタイン! ストラヴィンスキー!"テネブレ"
が歌う交響的詩篇!
☆合唱王国イギリスを代表する精鋭合唱集団、ナイジェル・ショート率いる"テネブレ"!
☆合唱とオーケストラが見事に調和する壮麗な「交響的詩篇集」!
キングズ・シンガーズの元メンバーであり、合唱王国イギリスを代表する名指揮者の1人、ナイジェル・ショートが率いる精鋭合唱集団テネブレ。
ナイジェル・ショート&テネブレがBBC交響楽団と共演した新たなアルバムは、ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」や、バーンスタインの「チチェスター詩篇」など、美しく敬虔な祈りの合唱がオーケストラとともに壮麗に奏でられる「交響的詩篇集」。
バーンスタインの「チチェスター詩篇」で神秘的なカウンターテナーを聴かせてくれるデイヴィッド・オールソップは、ケンブリッジ・キングズ・カレッジやウェストミンスター大聖堂の聖歌隊員として歌い、現在はテネブレやポリフォニー、ガブリエリ&コンソート・プレーヤーズのメンバーとして演奏、また古楽系ヴォーカル・アンサンブルの「ガリカントゥス」の創設メンバーとして活動している若手期待のカウンターテナーです。
※録音:2016年7月11日&2017年7月3日、4日、8日、BBCメディア・ヴェール・スタジオ(ロンドン)/2016年7月11日、セント・オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)

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<メジャー・レーベル>
<国内盤>

11/14(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ATMA CLASSIQUE
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デイヴィット・ジャルベールが弾くロシア・バレエ音楽
ストラヴィンスキー:
「ぺトルーシュカプルチネッラ」からの3楽章
(“熊の踊り”ジャルベール編曲を含む)
火の鳥(G.アゴスティ編曲版)
プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」よりOp.75 |
デイヴィット・ジャルベール(ピアノ) |
録音:2016 年9月ケベック
北米を中心に高い注目を集めているカナダの若きピアニスト、デイヴィッド・ジャルベールに。古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、これまでにバッハ:
ゴルトベルク変奏曲(ACD2.2557)、アダムズ&グラス(ACD2.2556)、ショスタコーヴィチ:24
の前奏曲(ACD2.2555)、サティ&プーランク(ACD2.2683)
と実に多彩なプログラムの4 枚のアルバムをATMA
よりリリースしてきたジャルベールですが、今回はロシア・バレエ音楽の編曲集に挑戦しています。
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リコーダーとファゴットのためのソナタ集
ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ イ短調RV86
シェドヴィル:
リコーダーとファゴットのためのソナタト長調Op.16-4,RV59
ボワモルティエ:
5つのトリオ・ソナタより イ短調Op.37-5,PB440
ファッシュ:ファゴット・ソナタ ハ長調
FWV N:C1
テレマン:リコーダー・ソナタ ハ長調TWV
41:C5
ボワモルティエ:
リコーダーとファゴットのためのソナタ
ホ長調Op.37-2,PB437
テレマン:ファゴット・ソナタ ヘ短調TWV41:f1
ファッシュ:
リコーダーとファゴットのためのソナタ ヘ長調FWV
N:F5 |
マテュー・ルシエ(ファゴット)
ヴァンサン・ロジェ(リコーダー)
アマンダ・キースマアト
(バロック・チェロ)
シルヴァイン・ベルジェロン
(リュート)
メリザンド・マクナブニー
(ハープシコード) |
カナダ古楽界を牽引する2 人によるリコーダーとファゴットのためのソナタ集
録音:2016年12月、ケベック
ATMA レーベルで積極的にリリースをしているファゴット奏者のマテュー・ルシエとリコーダー奏者ヴァンサン・ロジェが共演し、バロック時代のリコーダーとファゴットのためのソナタ集を録音しました。
ヴァンサン・ロジェは、国内外の古楽コンクールで優勝を重ねている今注目のリコーダー奏者です。ファゴット奏者のマテュー・ルシエは、約20
年間に渡り北米の古楽シーンを支えてきた存在。2
人はヴィヴァルディ、テレマン、ボワモルティエなどバロック時代の音楽の花束を、明るく生き生きと演奏し、ファゴットとリコーダーが織りなす響きは、バロック音楽ならではの魅力を感じることができます。
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クラリネット奏者のモワソンがクレズマーに挑戦
ベラ・コヴァーチ(1937-):
Sholem-alekhem, rov Feidman!(クラリネットとピアノのための)
オスバルド・ノエ・ゴリホフ(1960-):
The Dreams and Prayers of Isaac the Blind
(クラリネットと弦楽四重奏のための)
プロコフィエフ:ヘブライの主題による序曲Op.34
アイラット・ イシュムラトフ(1973-):
One Day of an Almost Ordinary Life
(クラリネットと弦楽四重奏のための) |
アンドレ・モワソン(クラリネット)
モリナーリ弦楽四重奏団
ジャン・ソルニエ(ピアノ) |
録音:2016年4月、ケベック
クラリネット奏者のアンドレ・モワソンとモリナーリ弦楽四重奏団によるクレズマー・アルバム。ユダヤ人たちの様々な歴史を経て生みだされたクレズマーは、中東、ヨーロッパ、ジャズなど無国籍感漂うサウンドでなんとも魅力的。
クラリネットのグリッサンドとトリルの泣きから開始される「Sholem-alekhem,
rov Feidman!」は、ハンガリーのクラリネット奏者でブダペスト・フィルの首席も務め作曲家としても成功しているベラ・コヴァーチの作品。クロノス・カルテットなどにも演奏されている楽曲「The
Dreams and Prayers ofIsaac the Blind」は、「耳に残るは君の歌声」などの映画音楽で名を馳せているアルゼンチン生まれ(ロシア系)のオスバルド・ノエ・ゴリホフ。プロコフィエフがアメリカに亡命していた時代の作品「ヘブライの主題による序曲」。
ロシア系カナダ人の作曲家、指揮者、クレズマーのクラリネット奏者でもあるアイラット・
イシュムラトフの「One Day of an Almost Ordinary
Life」は、アボリジニの楽器ディジュリドゥの音を模倣したクラリネットのソロが印象的。演奏も一級品で飽きさせない1
枚です。
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COVIELLO CLASSICS
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合唱&ピアノ伴奏による「冬の旅」
シューベルト:冬の旅Op.89
( バリトン、合唱、ピアノ版/グレゴール・マイヤー編) |
ダニエル・オチョア(バリトン)
クリスティアン・パイクス(ピアノ)
ヴォーカルコンソート・ライプツィヒ
グレゴール・マイヤー(指揮) |
録音:2017 年5月2-7日アルトシェルビッツ教会/75’23
ドイツ・リートの最高峰ともいえるシューベルトの「冬の旅」。これまでに数多くの名歌手が挑み、名録音を残している楽曲。
このアルバムは、若手合唱指揮者のグレゴール・マイヤーが、バリトン、合唱とピアノ用に編曲(ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社より出版)したもの。2016
年ウィーン・フォルクスオーパーの来日公演でも歌声を披露したダニエル・オチョアがソロを、グレゴール・マイヤーが設立したヴォーカルコンソート・ライプツィヒ、そしてブラジル出身のピアニスト、クリスティアン・パイクスが伴奏を務めます。合唱とピアノという組合せの伴奏によって、「冬の旅」の世界観が広がり情景が克明に浮かび上がります。さらに劇的ではありませんが切々と歌うオチョアの歌唱は、美しくもあり絶望の淵に立った主人公の心情を見事に表しています。
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クリストフ・マリア・ワーグナー/remiX
・ピアノのためのremiX組曲
【remiX III(ベートーヴェンV)/ remix
XI(Smrt)/
remix II(ヴェーベルン)】
・remiX IV
ソプラノと大アンサンブル(12人)のためのドイツ民謡
【Heissa/Schnitter Tod/ Wenn ich ein
Voglein war/
Quodlibet/Whol heute noch und moregen/
Lauf, Jager, lauf/Der Mond】
・remiX V(スクリャービン)
ピアノとエレクトリック・ピアノのための
・ボーナス・トラック:remiX X
(やさしいソナタ、マ・ノン・トロッポ)
プリペアド・ピアノのための |
ルース・ウェーバー(ソプラノ)
E-MEXアンサンブル
クリストフ・マリア・ワーグナー
(ピアノ)
カーター・ウィリアムス
(エレクトロニクス) |
ドイツの現代作曲家クリストフ・M・ワーグナーが大いなるリミックスに挑戦
録音:2016年9月19-21日、10月3-5日、ケルン、ドイツ放送カンマームジークザール/75’38
幅広いジャンルの作品を手がけるドイツの現代作曲家クリストフ・マリア・ワーグナーは、これまでに50
以上の作品が録音されています。
このアルバムは「remiX/ リミックス」と題し、彼の音楽的目標である「To
open ears」をあらわすように、よく知られたドイツ民謡をソプラノ・ソロとアンサンブルのために再解釈した作品や、ベートーヴェンの交響曲第5
番「運命」やモーツァルトのピアノ・ソナタ第16
番などのクラシックの有名曲のモチーフを使ってピアノ、プリペアド・ピアノのための作品に仕上げています。
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MARIINSKY
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MAR 0599
(SACD HYBRID)
\2400 →\2190
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マツーエフ&ゲルギエフ /マリインスキー劇場管
最高の組み合わせによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番!!
(1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
(2)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.16 |
デニス・マツーエフ(ピアノ)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団 |
これぞロシア!
考えられる最高の組み合わせによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番!!
録音:2016年6月25日(1)、26日(2)/マリインスキー・コンサート・ホール(ライヴ)/マルチ・チャンネル、5.0
サラウンド、62’ 58”
今年12 月の来日公演で、マツーエフはゲルギエフ&
マリインスキー劇場管弦楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第2
番を予定しています。まさに同じ組み合わせによるSACD
ハイブリッド盤の登場です。
マツーエフはこれまで、ゲルギエフ& マリインスキー劇場管とラフマニノフのピアノ協奏曲第1、3
番と「パガニーニの主題による狂詩曲」をリリースし、ベストセラーとなっています。
両者によるピアノ協奏曲第2 番はいかにもディスクが存在していそうですが、マツーエフはギルバート&
ニューヨーク・フィルとのCD と、テミルカーノフ&
サンクトペテルブルグ・フィルとのDVD、ゲルギエフはキーシンとLSO、ランランとマリインスキーのものしかなく、ついに最強コンビの共演盤は実現しました。
マツーエフは、ソチ・オリンピックの閉会式でもラフマニノフの2
番を弾き話題となりました。彼の大きな手は、この作品で要求される幅広い和音を崩さずに押えることができ、また強靭な技巧でいかなる難所も楽々弾ききってしまうため、技巧にわずらわされることなくラフマニノフの言いたいことがすべて伝わり、純粋に音楽へひたることができます。
マツーエフの豊かな音量、深い打鍵、目にもとまらぬ指さばきはいつもながら、静かで瞑想的な箇所で円熟を感じさせ、最良のロシア・ピアニズムを堪能させてくれます。
また、ゲルギエフもマリインスキー管を鳴らしきり、伴奏を越えた交響曲のような世界を創り上げています。人気曲ながら、初めて聴くような凄い仕上がりに驚嘆です。
カップリングはこれまた超難曲プロコフィエフの2
番。マツーエフは昨年10 月にパーヴォ・ヤルヴィ&N
響と披露して話題になりました。その際、マツーエフは30
年来この作品を弾きたかったと語り、プロコフィエフの最高傑作と称しました。プロコフィエフ初期の過激な作品で曲芸のような技巧が要求されますが、マツーエフは完璧なうえ表情もたっぷり。プロコフィエフ好きのゲルギエフも美しさの極みでピアノを彩っています。

ゴージャスという言葉はこの男たちのためにある
夢の共演による驚愕の名演
マツーエフ&ゲルギエフ /マリインスキー劇場管
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
MARIINSKY MAR 0505 (SACD) \2400→\2190
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MAR 0505
(SACD Hybrid)
\2400→\2190
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ラフマニノフ:
(1)ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
(2)パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
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デニス・マツーエフ (Pf)、
ワレリー・ゲルギエフ (指)
マリインスキー劇場管弦楽団
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[録音:2009年2月 マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)]70’00”
SACDハイブリッド盤。
1998年に行われた第11回チャイコフスキー国際コンクール、ピアノ部門で優勝したデニス・マツーエフ。
ゲルギエフの超お気に入りで、彼の強い希望もあって録音されたラフマニノフの協奏曲集なのだが・・・
これが、近年録音された同曲の演奏の中では随一。
マツーエフの完全無比で燦然と輝く太陽のようなピアノ、雄大な大河のようなオーケストラを圧倒的な迫力で聞かせるゲルギエフ。
ときの王様があらん限りの財宝をつぎ込んだ一大建造物のような、そびえたつモニュメント。
変則的個性的演奏は別として、王道正統派演奏でこれを越えるものは当分出てこないのではないか。
ゴージャスという言葉はこの男たちのためにある。
一方、世界で最も美しい音楽のひとつ「パガニーニの主題による狂詩曲」。
あの第18変奏では彼らのゴージャスさが怒涛の美しさとなってあなたを襲い、征服する。
これほどぜいたくな美しさもなかなか経験できないと思う。
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TYX ART
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ピアニスト&作曲家2つの顔をもつ
若き才能アレクサンダー・M・ワーグナー
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番Op.23
アレクサンダー・マリア・ワーグナー(1995-):交響曲第2番 |
アレクサンダー・マリア・ワーグナー
(ピアノ/ 作曲)
モスクワ放送交響楽団
アレクセイ・コルニエンコ(指揮) |
録音:2017年2月、モスクワ/65’33
1995 年生まれのアレクサンダー・マリア・ワーグナーは、ピアニストでもあり作曲家でもある多才な若き音楽家。演奏会では即興演奏をすることもしばしばあり、その豊かな才能に聴衆は毎回熱狂しています。
このアルバムは、彼の技巧を存分に堪能できるチャイコフスキーのピアノ協奏曲1
番と、彼の交響曲第2 番を収録。
アレクサンダー・マリア・ワーグナーは、最初の交響曲を14
歳の時に手がけ、今回共演した指揮者アレクセイ・コルニエンコもその才能に驚いたと言います。卓越した作曲能力は、ピアニストしての作品解釈にも大いに影響を及ぼしていることがわかる1
枚です。
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ACTE PREALABLE
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ヨアンナ・ブルズドヴィチ(1943-):
交響曲第2番「管弦楽のための協奏曲」
ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ(*)
ピアノ協奏曲(*) |
トマシュ・ヨチ(ピアノ(*))
ポトカルパチェ・フィルハーモニー管弦楽団
ウーカシュ・ヴォデツキ(指揮) |
録音:2017年2月27日-3月1日
ヨアンナ・ブルズドヴィチはポーランドのワルシャワに生まれ、フリデリク・ショパン音楽アカデミーで学んだ後パリに留学しナディア・ブーランジェ、オリヴィエ・メシアン、ピエール・シェフェールに師事した作曲家。
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リシャルト・シェリツキ(1916-2005):室内楽作品集
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ「ショスタコーヴィチの記念に」(*)
夢(ヘブライの伝説、ヴァイオリンとピアノのための)(*)
ヤンケルのマズルカ
(ユーディ・メニューインへのオマージュ、ヴァイオリンとピアノのための)(*)
チェロとピアノのためのメロディー(+)
ブルレスカ−チェロとピアノのためのポーランド舞曲(+)
弦楽四重奏曲第1番ヘ短調「ポーランド風」(#) |
アグニェシュカ・マルハ(ヴァイオリン(*))
オルガ・ウォサキェヴィチ=マルツィニャク(チェロ(+))
トマシュ・パヴウォフスキ(ピアノ(*/+))
オピウム弦楽四重奏団(#)
アグニェシュカ・マルハ(第1ヴァイオリン)
アンナ・シャリンスカ(第2ヴァイオリン)
マグダレナ・マウェツカ=ヴィッピフ(ヴィオラ)
オルガ・ウォサキェヴィチ=マルツィニャク(チェロ) |
録音:2016年6月
リシャルト・シェリツキはポーランドのワルシャワに生まれたユダヤ系の作曲家。ワルシャワ音楽院在学中の1939年第二次大戦勃発によりソヴィエトに移住。ミンスクで学んだ(ミェチスワフ・ヴァインベルクと同窓)後、1943年モスクワ音楽院に入学しショスタコーヴィチ他に師事、1948年卒業。1956年に帰国し国営レコード会社
Polskie Nagrania のアーティスティック・ディレクターに就任しました。
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マイケル・キンバー(1945-):ヴィオラのための音楽
Vol.7
2つのヴィオラのためのバロック様式の組曲(*/+)
二度 [Secundal] (ヴィオラのための)(+)
ハーモニクス [Harmonics] (ヴィオラのための)(*)
冬の目覚め [Winter Awakening] (2つのヴィオラのための)(*/+)
2つのヴィオラのための古典形式のデュオ・ソナタ(*/#)
ヴィオラのためのモノローグとクラコヴャク(**)
2つのヴィオラのための4つのカノン(*/?)
ヴィオラのための様々なテクニック(*)
[ボーナス・トラック]
偶然(3つのヴィオラのための)(*/+/#) |
マルチン・ムラフスキ(ヴィオラ(*))
ミハリナ・マティアス(ヴィオラ(+))
カミル・バプカ(ヴィオラ(#))
マイケル・キンバー(ヴィオラ(**)) |
録音:2017年3月20-22日(#以外)/2004年(#)
マイケル・キンバーはアメリカ合衆国のヴィオラ奏者・作曲家。1965年頃から1985年まではヴィオラの学習と演奏に専念。2004年以来アイオワ・シティを本拠に活躍しています。
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20世紀のチェンバロ音楽
ジャン=ジャック・グリュネンヴァルド(1911-1982):チェンバロのための舞踊組曲
武満徹(1930-1996):夢見る雨(チェンバロのための)
ジェルジュ・リゲティ(1923-2006):
ハンガリアン・ロック(チェンバロのためのシャコンヌ)
アレクサンドラ・ガルバル(1970-):チェンバロとピアノのための協奏曲(*)
ユルク・バウアー(1918-2010):
チェンバロと打楽器のためのディヴェルティメント(3つの幻想曲)(+)
ヤン・ヴィンツェンティ・ハヴェル(1936-):チェンバロのためのパルティータ |
アレクサンドラ・ガルバル(チェンバロ)
カタジナ・クフャトコフスカ(ピアノ(*))
アレクサンドラ・ロゴフスカ(打楽器(+)) |
録音:1997、1998年
アレクサンドラ・ガルバルはポーランドの作曲家・ピアノおよびチェンバロ奏者・音楽理論家。カトヴィツェ音楽アカデミーでユゼフ・シフィドラ(1930-2014)に作曲を、マレク・トポロフスキにチェンバロを師事。
ユルク・バウアーはドイツ、ヤン・ヴィンツェンティ・ハヴェルはポーランドの作曲家。
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フィリップ・シャルヴェンカ(1847-1917):ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリンとピアノのためのアリア Op.51
ヴァイオリンとピアノのための組曲ト短調
Op.99
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ロ短調
Op.110 |
オリアナ・マステルナク(ヴァイオリン)
スワヴォミル・チェルピク(ピアノ) |
録音:2016年10月
フィリップ・シャルヴェンカは現ポーランドのシャモトゥーイに生まれたドイツの作曲家で、同じく作曲家のフランツ・クサヴァー・シャルヴェンカ(1850-1924)の兄。クリントヴォルト=シャルヴェンカ音楽院楽理科・作曲科長を務め、トール・アウリン、オスカー・フリート、オットー・クレンペラー、ジョセ・ヴィアナ・ダ・モッタ等を輩出しました。妻のマリアネ・シャルヴェンカ(1856-1918)はヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストでした。
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ユリウシュ・カルチ、カタジナ・クフィエツェン=ドウゴシュ:ピアノ&室内楽作品集
ユリウシュ・カルチ(1944-):ピアノのためのソナティネ(1973)(*/+)
カタジナ・クフィエツェン=ドウゴシュ(1978-):
ピアノ四手連弾のためのソナティナ(2015)(#)
ユリウシュ・カルチ:
フルート、クラリネットとトロンボーンのためのカンツォーナ(2012)(Fl/Cl/Tb)
カタジナ・クフィエチェン=ドウゴシュ:
ダカンへのオマージュ(クラリネットとピアノのための;2012)(Cl/*)
ユリウシュ・カルチ:
2台のピアノのための協奏的即興曲(1997)(*/?)
こだま(6人の演奏家のための;2015)(Fl/Pi/Cl/Tp/Tb/Gt/*)
カタジナ・クフィエチェン=ドウゴシュ:
シンデレラ(ピアノ四手連弾のための7つの格言;2003)(#) |
ユスティナ・ゴンディス(ピアノ(*))
ユリウシュ・カルチ(ピアノ(+))
ドロタ・フロンツコヴャク=カパワ、リシャルト・ジムニツキ(ピアノ(#))
カロリナ・マシュク=モギワ(フルート(Fl)、ピッコロ(Pi))
ブロニスワフ・クシステク(クラリネット(Cl))
パヴェウ・リテルスキ(トランペット(Tp))
カロル・コト(トロンボーン(Tb))
マルタ・マフニク(ギター(Gt)) |
録音:2016年5月28-30日
ユリウシュ・カルチとカタジナ・クフィエチェン=ドウゴシュは2017年現在ジェロナ・グラ大学芸術科教授を務めるポーランドの作曲家。
各演奏者の担当曲目表記に疑問・不明な点がございます。次回ご案内時に細くいたします。
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ガブリエル・カチマレク(1986-):
バレエ「雪の女王」(アンデルセンの童話に基づく、全2幕;2016) |
エリザ・キェレプカ、
レナタ・ドブコフスカ、
マグダレナ・ステファニャク(ソプラノ)
イザベラ・タラシュク=アンジェイゼフスカ(メゾソプラノ)
トマシュ・ラチキェヴィチ(カウンターテナー)
ジェシカ・ムシェルスカ(声)
ユゼフ・ビェガンスキ(ボーイソプラノ)
マルチン・ヘルマン(ヴァイオリン)
ポズナン・イェジ・クルチェフスキ合唱学校児童合唱団
ドナタ・ホッペル(合唱指揮)
カンタンティ合唱団
ミハウ・セルギュシュ・ミェルゼイェフスキ(合唱指揮)
シンフォニエッタ・ポローニア
チュン・チャウ(指揮) |
録音:2017年6月17-18、24日、7月1日
ポーランドのポズナンに生まれ、映画音楽の分野でも活躍している作曲家ガブリエル・カチマレクによるバレエ。2016年に初演されました。
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ポーランドのクリスマス・キャロル集
ヴァツワフ・ズ・シャモトゥウ(1524頃-1560頃):Song
of Nativity
バルトゥオメイ・ペンキェル(1600頃-1670頃):
Resonet in laudibus(*) / Magnum nomen
Domini(*)
不詳:スタニョントキ聖歌集(1707)から
Ave magne Rex coelorum(*)
不詳:スタニョントキ聖歌集(1586)から
Christus, qui genitus Mariae(*) / Congaudete
laete, laete(*)
Dominus natus est, iubilemus omnes(*)
不詳:スタニョントキ聖歌集(1707)から
Alleluia, lauda eum(*)
ヤン・マクラキェヴィチ(1899-1954):Our
lovely Lady rocked Her Son
スタニスワフ・ニェヴャドムスキ(1859-1936):A
nocturnal silence
ヴォイチェフ・シャリンスキ:Tiny little
Baby Jesus
スタニスワフ・ニェヴャドムスキ:The Angel
to the shepherds came
フランツ・グルーバー(1787-1863):Silent
night
スタニスワフ・ニェヴャドムスキ:
Oh! our Bethlehem star / Behold, shepherds,
head out to the shed!
Let us all go to the manger
フェリクス・ノヴォヴィエイスキ(1877-1946):Little
Jesus is awaken
ヴオジミェシュ・ソウティシク校訂:God is
born / This is our Lord's birthday
ヤン・ガウーシュカ:In the stable poor
and quiet
フェリクス・ノヴォヴィエイスキ:When the
Christ to us is born
スタニスワフ・ニェヴャドムスキ:Today in
Bethlehem
トマシュ・フラシャ校訂:Hi, Brothers, lo
and behold!
不詳:The triumphant King of Heaven |
アンサンブル・クアットロヴォーチェ
マルタ・ヴルブレフスカ(ソプラノ)
アレクサンドラ・パヴルチュク(メゾソプラノ)
パヴェウ・ペツショク(テノール)
プシェミスワフ・クンメル(バス) |
録音:2017年6月4-6日
(*)はラテン語、他の英語訳表記の楽曲はポーランド語で歌われています。
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AP 0379
\2500
【旧譜】
【録音他情報追加】
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ルネ・ド・ボワデッフル(1838-1906):フルートとピアノのための作品集
Vol.1
フルートとピアノのためのソナタ Op.50
フルートとピアノ伴奏のためのセレナード
Op.59
フルート、ヴァイオリンとピアノのためのセレナード
Op.85(*)
フルートとピアノ伴奏のためのパストラーレ
Op.90
フルートとピアノのための3つの楽曲 Op.31(ポール・タファネルに献呈)
前奏曲/オリエンタル/エール・ド・バレ
甘い眠り(フルートとピアノのための子守歌)Op.38
No.5
小川のほとり(【フルートとピアノのための】田園風セレナード)Op.52
アンダルシア(フルートとピアノのための)
フルートとピアノのためのカンツォネッタ
Op.39 No.8 |
ロベルト・ナレヴァイカ(フルート)
ドブロスワヴァ・シュドマク(ヴァイオリン(*))
ヨアンナ・ワブリノヴィチ(ピアノ) |
録音:2016年3月21日、6月20日、ポーランド国立オペラ劇場、ワルシャワ、ポーランド
忘れられたフランス・ロマン派の作曲家ルネ・ド・ボワデッフル。作風は器楽曲ではサン=サーンスとラロ、声楽曲ではグノーとマスネに追随していたと言われています。
ご好評いただいた「ヴァイオリンとピアノのための作品集
Vol.1」(2017年1月ご案内)に続き、ボワデッフルの再評価を盛り上げそうな一枚です。【Op.52の楽器編成を追加しました。】
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AP 0385
\2500
【旧譜】
【録音情報追加】
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イグナツィ・クシジャノフスキ(1826-1905):ピアノ作品集
Vol.1
ピアノのためのマズルカ ハ長調 Op.54 No.1
ピアノのためのマズルカ イ長調 Op.54 No.2
ピアノのための即興曲イ長調 Op.52/クラコヴィエンヌ嬰ハ長調
Op.31 No.2
セレナード ト長調 Op.51/メヌエット ト長調
Op.48/ドゥムカ ト短調 Op.53
マズルカ ト長調/ドゥムカ ハ短調/夜想曲ハ長調
Op.25/ガヴォット ハ長調 Op.56
夜想曲ト短調 Op.50 No.1/夜想曲ヘ長調
Op.50 No.2
クラコヴィエンヌ嬰ヘ長調 Op.47
ロマンス変イ長調(アレクサンデル・ミハウォフスキに献呈)
即興曲変ロ短調(アレクサンデル・ミハウォフスキに献呈)
夜想曲変ホ長調 Op.55 No.1/ワルツ変イ長調
Op.49 No.1
ワルツ変ニ長調 Op.49 No.2/夜想曲ヘ長調
Op.55 No.2/ポロネーズ変イ長調 Op.20 |
ローラン・ラミー(ピアノ) |
録音:2016年8月2-4日、ポーランド放送スタジオS1、ワルシャワ、ポーランド
イグナツィ・クシジャノフスキはポーランドのオパトフに生まれたピアニスト・作曲家・ピアノ教師・音楽批評家。フランチシェク・ミレツキ(1791-1862)に師事した後パリ音楽院で学び、ピアニストとして大成功を収めました。帰国後はピアノ教師としても最高の評価を得ました。作曲家としても数多くのピアノ曲を高く評価されていましたが没後には忘れ去られてしまいました。
他の多くのポーランド人作曲家と同様、当レーベルのCDによって再評価されることが期待されます。
ローラン・ラミーはワルシャワでイェジ・ジュラフレフ(1887-1980、ショパン国際ピアノ・コンクールの創始者)に師事したフランスのピアニスト。2017年現在ディエップ地方音楽院教授。ショパンの全作品をレパートリーとしているほか、ポーランド音楽を得意としています。
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AP 0386
\2500
【旧譜】
【録音情報追加】
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ティバダル(テオドール)・サーントー(1877-1934):ピアノ作品全集
Vol.1
ピアノのための東洋風練習曲 Op.1
ピアノのためのバラード ハ短調 Op.2
ピアノのための劇的悲歌嬰ヘ短調 Op.3
ストラヴィンスキーのバレエ「ペトルーシュカ」からの5曲から成る
ピアノのための組曲 |
アルトゥール・シミホ(ピアノ) |
録音:2016年12月10、12日、オプス・ディソヌス・スタジオ、ブラジル
ティバダル(テオドール)・サーントーはユダヤ系ハンガリーのピアニスト・作曲家。ディーリアスのピアノ協奏曲の被献呈者および加筆者、バルトークとコダーイの庇護者としても知られています。
日本の音楽に基づく作品も書いており、組曲「日本にて」とオペラ「台風」より日本の歌(さくらさくら)が小川典子のピアノで録音されています(1999年、BIS)。
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AP 0387
\2500
【旧譜】
【録音情報追加】
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ティバダル(テオドール)・サーントー(1877-1934):ピアノ作品全集
Vol.2
コントラスト(ピアノのための)
ハンガリー民謡の主題によるピアノのための変奏曲と終曲
ピアノのための組曲「日本にて」
オペラ「台風」より 2つの日本の歌(ピアノのための)
ピアノのための4つの新しい楽曲
ストラヴィンスキーのオペラ「うぐいす」より
中国風行進曲 |
アルトゥール・シミホ(ピアノ) |
録音:2016年12月11-12日、オプス・ディソヌス・スタジオ、ブラジル |
<映像>

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