≪第96号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2018/3/20〜
3/23(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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GRAND PIANO
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GP759
\2300→\2090 |
フリードリヒ・グルダ(1930-2000):ピアノ作品集
1.“LIGHT MY FIRE”による変奏曲(1970)
PLAY PIANO PLAY「祐子への10の小品」(1971)
2.IModerato
3.II:Alla marcia, risoluto
4.III:Andante serioso
5.IV:Allegro ma non troppo
6.V:Moderato, poco mosso
7.VI:Presto possible
8.VII:Lento, molto tranquillo e piano
9.VIII:Tempo giusto e risoluto
10.IX:Allegro, dolce
11.XI:Allegro pesante
12-13.前奏曲とフーガ(1965)
ソナチネ(1967)
14.第1楽章:Entree
15.第2楽章:Ballad
16.第3楽章:Shuffle
17.FUR RICO リコへ(1974)
18.FUR PAUL パウルへ(1974) |
マーティン・デヴィッド・ジョーンズ(ピアノ) |
フリードリヒ・グルダは、20世紀を代表する巨匠ピアニストであるとともに、作曲家として「ジャズとクラシックを融合した即興的な作品」を残しました。このアルバムには6作品を収録。冒頭の「“LIGHT
MY FIRE”による変奏曲」以外は、どの曲も規模こそ小さめであるものの、ジャズ風の味付けが施され独自の個性を放っています。
なかでも彼の2番目の妻「祐子」のための書かれた「PLAY
PIANO PLAY」は古典的な手法を用いながら様々な作曲テクニックが用いられたユニークな味わいを持つ曲集になっています。
最後に置かれた2曲は、それぞれ2人の息子たちのための作品です。
演奏しているマーティン・デヴィッド・ジョーンズは、グルダと同じくクラシックとジャズの両面で活躍するピアニスト。作曲家、指揮者としても知られており、このアルバムでも共感に満ちた演奏を繰り広げています。
録音 2015年7月27日 Recital Hall, University
of South Carolina, USA |
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GP736
\2300 |
レオポルト・コジェルフ(1747-1818):ピアノ・ソナタ全集
第12集
1-2.ピアノ・ソナタ 第47番 変ホ長調 P.XII:42
3-4.ピアノ・ソナタ 第48番 変ロ長調 P.XII:43
5-7.ピアノ・ソナタ 第49番 イ長調 P.XII:44
8-9.ピアノ・ソナタ 第50番 ホ短調 P.XII:45
全て世界初録音 |
ケンプ・イングリッシュ
フォルテピアノ・・・
1815年頃 ヨハン・フリッツ製(ウィーン、オリジナル)…8-9
1798年頃 ジョセフ・カクマン(ロンドン、オリジナル)…3-7
ハープシコード…
ロングマン&ブロードリップ
(1785年トーマス・クリフォード製)…1-2 |
ボヘミア出身の作曲家コジェルフのピアノ・ソナタ第12集。シリーズの最後を飾るこの曲集でも、コジェルフの研究者ケンプ・イングリッシュは初期のソナタと後期のソナタを並べ、作品によって最もふさわしい楽器を選択。コジェルフの創作が進化する様子を目の当たりにできるとともに、当時の鍵盤楽器の発展を知る構成になっています。
クリストファー・ホグウッドが編纂したコジェルフの最新のソナタ全集において、作品番号を持たないソナタは最後にまとめておかれているため、1770年代に作曲された初期のソナタについては、第44番-第47番と大きな番号が付されています。
しかしこれらは古典的なフォルムをもったエレガントな曲であり、後期の作品と比べると、その作風の違いがはっきりとわかります。
録音 2013年4月9-13日 Mobbs Early Keyboard
Collection, Golden Bay, New Zealand |
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GP747
\2300 |
アルメイダ・プラド(1943-2010):「カルタス・セレステス」全集
第4集
1.カルタス・セレステス 第13番(2001)
2.カルタス・セレステス 第16番「不思議な動物たち」(2010)
3.カルタス・セレステス 第17番「エジプトとギリシャの天体」(2010)
4.カルタス・セレステス 第18番「マクナイーマの空」(2010)
全て世界初録音 |
アレイソン・スコペル(ピアノ) |
日本語で「天体の図表」と言った意味を持つアルメイダ・プラドの「カルタス・セレステス」。各々は1分に満たない小さな曲がいくつも凝縮された曲集であり、一つ一つの曲には、それぞれ神話や天空、闇、色彩、宇宙へのアプローチなど意味が込められた、まさに「音で聴く星座」です。
シリーズ最終巻となる第4集には4つの曲集を収録。第13番はブラジルの明るい夜空が表現されており、第16番から第18番は作曲家の亡くなる数か月前に完成された「三部作」となり、それぞれ動物とギリシャ神話、ブラジルの文学に登場する英雄が描かれています。
録音 2017年2月14-15日 Sala Cecilia Meireles,
Rio de Janeiro, Brazil |
<国内盤>

3/22(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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HMF
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あえてモダン楽器で聞くエマニュエル・バッハ
ケラス&アンサンブル・レゾナンツ
C.P.E.バッハ(1714-1788):チェロ協奏曲集
・チェロ協奏曲 イ短調 H.432 (Wq 170)
・交響曲 ト長調 H.648 (Wq 173)
・チェロ協奏曲 イ長調 H.439 (Wq 172) |
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
リッカルド・ミナージ(指揮)
アンサンブル・レゾナンツ |
ケラスのソロの超絶技巧とカデンツァの圧巻の説得力!とてつもなくエレガントにして刺激的なC.P.E.バッハの作品集
録音:2017年6月27-29日、聖ニコライ教会、パリー・オーディオ・ハンブルク
ケラスによる、この上なくエレガントなC.P.E.
バッハの登場。音楽への真摯な姿勢に貫かれた活動を展開しているチェリスト、ジャン=ギアン・ケラス。明晰であいまいなところのない譜面の読み込みに裏打ちされたその音楽は、ますます冴えわたる精度と透明度を増し、ケラスがさらなる高みへと登っていることを感じさせます。共演は、アンサンブル・レゾナンツ。過去の偉大な作品から現代音楽まで、切れのある解釈で聴き手を魅了する18
人の名手よる弦楽アンサンブルで、まさにケラスと絶好の相性の良さといえるでしょう。ケラスは2010-13
年、アーティスト・イン・レジデンスを務めています(指揮のミナージは、2018-20
年のアーティスト・イン・レジデンス)。
ここに収録された作品は、C.P.E. バッハのベルリン時代、もっとも充実していた頃に書かれたもの。特にチェロ協奏曲は、ソロ楽器は名手のために書かれた華々しいヴィルトゥオジティで、ソロ楽器とオーケストラが対等のものとして扱われ、両者間の対話も魅力です。イ短調の協奏曲は、第1
楽章冒頭せきたてられたようなオーケストラの前奏の後、ケラスの奏でるチェロの入りがなんとも繊細かつエレガントで、きわめて印象的。その後のオーケストラとソロの美しいかけあいにぐいぐいと引き込まれます。終盤のカデンツァはケラスの真骨頂で、現代音楽かと思うような瞬間と超絶技巧にくぎ付けです。イ長調の協奏曲はC.P.E.
バッハの作品の中でも名曲と名高いものですが、終楽章のジーグに倣った急速な楽章は、アンサンブル・レゾナンツの巧さとケラスの超絶技巧を堪能できます。2
曲の協奏曲の間にはさまれた交響曲は、まさに疾風怒涛のきわみ。モーツァルト以前の交響曲はピリオド楽器で、というのがなんとなく定着している中、モダン楽器によるこのなんとも鮮やかな演奏は、C.P.E.
バッハの音楽そのものの楽しさをあらためて存分に味わうことのできるものとなっています。

何度か紹介しているエマニュエル・バッハ:チェロ協奏曲 イ長調 H.439 (Wq 172)。
エマニュエル・バッハの最高傑作であるというだけでなく、最近はすべてのチェロ協奏曲の中で最高の作品ではないかという気がしてきた。
先日ミュラー=ショット が録音したのも当然。そして今回ついにケラスが取り上げた。
おそらく爽快極まりないすばらしい演奏だろう。
・・・しかし店主にはこの演奏が刷り込まれている・・・↓
今でも目をつぶるとあの日の演奏が脳裏に浮かぶ。
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AUDAX RECORDS
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プラムゾーラー新録音!"ヴァイオリン付き"
カンタータ集!
技巧的なソロ・ヴァイオリンを伴うドイツのカンタータ集
ビーバー:
われは喜びに満ちたり、主が家を建てられるのでなければ
ヨハン・クリストフ・バッハ:おお神よ, 汝はいかにして怒り
ああ, 私の頭が水で満ちていたら
パッヘルベル:ああ主よ, わたしに敵する者のいかに多いこと
ブルーンス:わが心は整えり
ダニエル・エーベルリン:
私はイエスのすべての苦難の中に建てたい(世界初録音) |
ナウエル・ディ・ピエロ(バス)
ヨハネス・プラムゾーラー
(バロック・ヴァイオリン)
クリストファー・パーヴェス(バリトン)
アンドレア・ヒル(メソ・ソプラノ)
ホルヘ・ナバーロ・コロラド(テノール)
アンサンブル・ディドロ |
【日本語解説付き】 プラムゾーラー新録音!"ヴァイオリン付き"
カンタータ集!
ポッジャーに学んだ新世代のバロック・ヴァイオリニスト筆頭、ヨハネス・プラムゾーラー!
● ヴァイオリン独奏を伴う17世紀ドイツのカンタータ集。
● 日本語解説付き!
南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラー。アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍するプラムゾーラーの自主レーベル「Audax
Records」の新録音。
17世紀後半のドイツ、J.S.バッハの父親の従弟であるヨハン・クリストフ・バッハや、ビーバー、パッヘルベル、ブルーンスといった大バッハの1つ上の世代の作曲家たちによって作られた、華麗な独奏ヴァイオリンをフィーチャーしたカンタータ集。
アルゼンチン生まれのバス、ナウエル・ディ・ピエロの豊かな低音と、プラムゾーラーの鮮やかなバロック・ヴァイオリンの音色が見事に絡み合い、アンサンブル・ディドロと極上のアンサンブルを奏でます。

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ヴァイス&ハッセ:リュート・ソナタ集
ヴァイス:
リュート・ソナタ ニ短調 SW.35、パッサカリア
ハッセ:
リュート・ソナタ イ長調(世界初録音)
リュート・ソナタ 変ホ長調(世界初録音) |
ジャドラン・ダンカム(リュート) |
【日本語解説付き】アンサンブル・ディドロのリューティスト、ジャドラン・ダンカム
ソロ・デビュー!
アンサンブル・ディドロの若きリューティスト、ジャドラン・ダンカムがソロ・レコーディング・デビュー!
● ヴァイスとハッセの知られざるリュート・ソナタを弾く!
● 日本語解説付き!
ジャドラン・ダンカムは、イギリス、クロアチア、ノルウェー系のバロック・ギター&リュート奏者。2008年にBBCヤング・ミュージシャン・オヴ・ジ・イヤーのストリング・カテゴリーを受賞、2015年にはイタリアで行われたマウリツィオ・プラトーラ・リュート・コンクールで第1位に輝いています。
「バッハとヴァイスの共作による組曲」という意欲的なアルバム(ADX
13706)でヨハネス・プラムゾーラーと共演したジャドラン・ダンカムの、ファースト・ソロ・レコーディング。
これまで余り演奏されることのなかったシルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの後期のニ短調ソナタと、ライプツィヒの手稿譜から蘇ったヨハン・アドルフ・ハッセの知られざる2つのソナタ。
当時新しく流行したギャラント様式を巧みに採り入れたハッセと、流行に敏感ながらも荘厳なバロック様式を基盤としたヴァイス、同じ時代にありながらも大きくスタイルの違う二人のリュート・ソナタを、次世代の優れたリュート奏者が鮮やかに描きます。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
APR
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APR 7309
(3CD/特別価格)
¥4400→¥3990
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ヴァルター・レーベルク 〜 ポリドール・レコーディングス1925−1937 |
ヴァルター・レーベルク(ピアノ) |
【CD1】
ハイドン:ピアノ・ソナタ第40番ト長調
Hob.XVI-40〔録音:1925年2月頃〕/
シューベルト:
幻想曲ハ長調 D.760《さすらい人》〔録音:1928年3月頃〕、
ピアノ・ソナタ第18番ト長調 D.894より
メヌエット〔録音:1928年3月頃〕、
即興曲変ト長調 D.899-3(ト長調版)〔録音:1937年7月10日〕、
即興曲変イ長調 D.899-4〔録音:1937年7月10日〕、
楽興の時第6番変イ長調 D.780-6〔録音:1928年5月頃〕/
ショパン:幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61〔録音:1933年4月頃〕/
シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17〔録音:1928年3月頃〕
【CD2】
リスト(ブゾーニ編):メフィスト・ワルツ第1番《村の居酒屋での踊り》S.514
〔録音:1925年2月頃〕/
リスト:
葬送曲 S.173-7〔録音:1925年2月頃〕、
コンソレーション第3番変ニ長調 S.172-3〔録音:1928年3月頃〕、
スペイン狂詩曲 S.254〔録音:1928年3月頃〕、牧歌
S.160-7〔録音:1933年4月頃〕、
ペトラルカのソネット第104番 S.161-5〔録音:1928年3月頃〕、
エステ荘の噴水 S.163-4〔録音:1937年7月6日〕、アヴェ・マリア
S.182〔録音:1928年3月頃〕、
ウィーンの夜会第6番イ長調 S.427-6〔録音:1931年8月頃〕/
グノー(リスト編):ファウストのワルツ
S.407〔録音:1928年3月頃〕/
ヴェルディ(リスト編):《リゴレット》による演奏会用パラフレーズ
S.434〔録音:1937年7月6日〕
【CD3】
ウェーバー:舞踏への勧誘 Op.65〔録音:1937年7月5日〕/
ブラームス:
ワルツ集 Op.39より
第1番、第2番、第4番、第5番、第6番、第11番、第14番&第15番
〔録音:1933年4月頃〕、
ラプソディ第1番ロ短調 Op.79-1〔録音:1928年5月頃〕、
ラプソディ第2番ト短調 Op.79-2〔録音:1928年5月頃〕/
グリーグ:
トロールハウゲンの婚礼の日 Op.65-6〔録音:1931年8月頃〕、
春に寄す Op.43-6〔録音:1931年1月頃〕/
メンデルスゾーン:春の歌 Op.62-6〔録音:1931年1月頃〕/
シンディング:春のささやき Op.32-3〔録音:1931年8月頃〕/
ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調 Op.3-2〔録音:1931年1月頃〕/
シュトラウス2世(ローデリッヒ・バス編):
《春の声》による演奏会用パラフレーズ〔録音:1931年1月頃〕/
シュトラウス2世(アルフレート・グリューンフェルト編):ウィーンの夜会
Op.56〔録音:1931年1月頃〕/
シュトラウス2世(シュルツ=エヴラー編):
《美しく青きドナウ》の主題による演奏会用アラベスク〔録音:1931年1月頃〕/
レーベルク:
舞踏の練習ロ短調〔録音:1931年8月頃〕、舞踏の練習ト長調〔録音:1931年8月頃〕、
ヴェルディの主題による5つの幻想曲 Op.2〔録音:1931年8月頃〕 |
ヤンコ・ピアノの名手として名を刻むスイスの実力派。ヴァルター・レーベルクのポリドール録音集!
貴重音源の発掘と良好な音質で世界的に定評のある「APR」が、知る人ぞ知る20世紀スイスのピアニスト、ヴァルター・レーベルク(1900−1957)のポリドール録音を復刻!
ジュネーヴで生まれ、ピアニスト、作曲家、音楽ライターとして活躍し、20世紀前半のスイスにおける重要な音楽家の1人として数えられているレーベルク。
ハンガリーのピアニスト兼数学者パウル・フォン・ヤンコが発明し、発表当時のヨーロッパでブームを巻き起こした特殊な楽器である「ヤンコ・ピアノ」のスペシャリストとしてその名を歴史に刻んでいます。
名エンジニア、ウォード・マーストンの手によって蘇る、1920年代〜30年代のレーベルクのピアニズム。20世紀スイスの名ピアニストがポリドールに遺した至芸を、APRの優秀な復刻でお楽しみください。
たとえばリストはこんな感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=VpnGMRQvZjg
ちなみにこれがヤンコ・ピアノ・・・。今回の録音は普通のピアノによる演奏と思われる。
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3/21(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
EVOE
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敵同士なのに恋に落ちて 〜 ヘンデル:オペラ・アリアと二重唱集
恩知らずな顔をしていても(歌劇 《タメルラーノ》より
タメルラーノのアリア)
愛は一陣の風のようなもの(歌劇 《オルランド》より
ドリンダのアリア)
あなたは私の忠誠心を著しく侮辱する(歌劇
《セルセ》より ロミルダとアルサメーネの二重唱)
猛烈に風が吹き(歌劇 《パルテノペ》より
アルサーチェのアリア)
苦い酒の雫よ(歌劇 《テゼオ》より テゼオのレチタティーヴォとアリア)
飛べ、キューピッドよ(歌劇 《アリオダンテ》より
ジネーヴラのアリア)
私はあなたを抱きしめる(歌劇 《ロデリンダ》より
ロデリンダとベルタリドの二重唱)
恐ろしい怒りよ(歌劇 《リナルド》より アルミーダのアリオーゾ)
待って!(歌劇 《リナルド》より アルミーダとリナルドの二重唱)
わが愛する人よ、どこにいるのだ? (歌劇
《ロデリンダ》より ベルタリドのアリア)
私は戦争をしたい(歌劇 《リナルド》より
アルミーダのアリア)
さらば! わが最愛の人よ(歌劇 《テゼオ》より
アルカーネとクリツィアの二重唱 |
ヤクプ・ユゼフ・オルリンスキ(カウンターテナー)、
ナタリア・カヴァウェク(メゾ・ソプラノ)、
イル・ジャルディーノ・ダモーレ、
ステファン・プレヴニャク(ヴァイオリン&指揮) |
注目を浴びるポーランド古楽界の新星!ヤクプ・ユゼフ・オルリンスキ!
ポーランド古楽界の中でも一際異彩を放つバロック・ヴァイオリニスト、ステファン・プレヴニャクによって2015年に設立されたポーランドのハイクォリティな古楽系レーベル「エヴォエ(Evoe)」。
Evoe第5弾となるアルバムは、ポーランドの二人の若手歌手、ヤクプ・ユゼフ・オルリンスキとナタリア・カヴァウェクによるヘンデルのアリア&二重唱集。1990年生まれのオルリンスキは、ワルシャワのショパン音楽大学とジュリアード音楽院で学び、2015年マルセラ・セムブリッチ国際声楽コンクール、2016年メトロポリタン・オペラ・ナショナル・カウンシル・オーディションで優勝。欧米各地でオペラや宗教曲を歌い、一躍注目を浴びているカウンターテナーです。
『ヤクプ・オルリンスキはこれから偉大なキャリアを築いていくに違いないが、そのキャリアの開始にあたって、このCDは彼を輝かせ、煌めかせている。』(オペラ・ネーデルラント)
※録音:2016年8月24日−26日、コーパス・クリスティ教会(クラクフ、ポーランド)

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RESONUS
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RES10210
\2500 |
モーツァルト(1756-1791):ピアノ・デュエット集
第2集
モーツァルト:ソナタ ヘ長調 K497
1.第1楽章:Adagio-Allegro di molto
2.第2楽章:Andante
3.第3楽章:Allegro
ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):ソナタ
変ホ長調 Op.14-3
(オリジナル・ヴァージョン)
4.第1楽章:Allegro
5.第2楽章:Adagio
6.第3楽章:Rondo:Allegro
モーツァルト:ソナタ ハ長調 K19d
7.第1楽章:Allegr
8.第2楽章:Menuetto&trio
9.第3楽章:Rondeau: Allegretto
モーツァルト:アレグロとアンダンテ ト長調
K357
(ロバート.D.レヴィンによる補筆完成版)
10.Allegro
11.Andante |
ジュリアン・パーキンス&
エマ・アッバーテ(ピアノ・デュエット) |
第1集(RES10172)で、ピリオド楽器の音色を存分に披露したパーキンスとアッバーテのピアノ・デュオによるモーツァルト:ピアノ・デュエットの第2集。作品の書かれた時代に合わせた楽器を用いることが特徴で、今作では初期のローゼンベルガー製のグランド・フォルテピアノと、クレメンティ社のスクエア・ピアノが使われています。
また、モーツァルトと同時代のクレメンティのソナタや、未完のまま残されたモーツァルトのK357のソナタを研究者ロバート・レヴィンが補筆完成した作品など、興味深い作品も収録されています。
録音 2017年2月24-25日
The Barn, Willards Farm, Dunsfold
使用ピアノ…
モーツァルト:ミヒャエル・ローゼンベルガー(1800頃
ウィーン)グランド・フォルテピアノ
クレメンティ:スクエア・ピアノ クレメンティ&Co(1820頃
ロンドン) |
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RES10190
\2500 |
Polyphonia in excelsis
クラウディオ・ダッラルベロの宗教作品集
1.In medio ecclesiae
2.Parvulus filius
3.Magnificat VIII Toni
4.Non corruptibilibus
Missa'De Angelis’
5.キリエ
6.グローリア
7.クレド
8-10.Trittico di Cantabrigia カンタブリアの三位一体(オルガン独奏)
Missa'De Angelis’
11.サンクトゥス
12.アニュス・デイ
13.Psallite Domino
14.Fuga Francescana
15.Oratio in Festo S. Caroli
全て世界初録音 |
デヴィッド・スキナー(指揮)
ケンブリッジ・シドニー・サセックス・カレッジ合唱団
ジム・クーパー(オルガン)…8
ローレンス・カーデン(オルガン)…9
スティーブン・ファー(オルガン)…10
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ローマの作曲家、合唱指揮者クラウディオ・ダッラルベロの宗教的作品集。ドメニコ・バルトリッチに作曲を師事し、現在はサンタ・チェチーリア音楽院で「合唱音楽と指揮法」を教えています。彼の作品はヨーロッパをはじめ、アゼルバイジャン、全米、オーストラリアなどで演奏され高い評価を受けています。彼の作品は時として中世作品を思わせるほど、どれも清冽で美しい響きを持ち、決して難解な音は使われていません。
ケンブリッジ・シドニー・サセックス・カレッジ合唱団はアカペラの宗教的作品を専門に手掛ける団体であり、このような現代作品もやすやすと歌い上げます。
録音 :2016年6月20-22日 St George's Church,
Chesterton 2017年3月22.24日 Chapel of Sidney
Sussex College, Cambridge |
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RES10178
(3CD)
\4300 |
ケネス・レイトン(1929-1988):オルガン作品全集
【CD1】
讃歌の旋律による6つの幻想曲 Op.72
1.ヘルムズリー
2.Aus der Tiefe 深みより(Heinlien)
3.ルメット:「イエスはわれらに輝く」による小さなカノン風の変奏曲
4.聖コロンバ (Erin)
5.ヴェニ・エマヌエル
6.ハノーヴァーのトッカータ
7.殉教者:スコットランド讃歌の旋律によるディアローグ
Op.73
8.Maurice de Sausmarezの思い出によるインプロヴィゼーション(1969)
ミサ・デ・グローリア(ダブリン祝祭ミサ)
Op.82(1980)
9.Kyrie
10.Gloria
11.Credo
12.Sanctus
13.Agnus Dei
14.Ite, Missa Est
【CD2】
1.祝祭ファンファーレ
Et Resurrexit そして復活する Op.49
2.主題:Sostenuto, lontano e religioso
3.幻想曲:Largo alla marcia
4.フーガ:Andante sostenuto
5.These are Thy Wonders(A Song of Renewal)
Op.84(1981)…世界初録音
6.Veni Creator Spiritus 来たり給え、創造主なる聖霊よ(1987)
7-9.前奏曲、スケルツォとパッサカリア Op.41(1963)
【CD3】
1.Paean 賛歌(1966)
2.Elegy 悲歌(1965)
3.Ode 頌歌(1977)
コラール‘Es ist genug 満ちたれり’による幻想曲
Op.80(1979)
4.Es ist genug
5.Herr, wenn ed dir gefallt
6.So spanne mich doch aus
7.Ich fahre sicher hin mit Frieden
8.Es ist genug
9.ロッキンガム(1975)
10.ファンファーレ(1975)
11.Veni Redemptor(A Celebration), Op.93(1985)
12-17.“深き淵より”によるインプロヴィゼーション
Op.76(1977)…世界初録音 |
スティーブン・ファー(オルガン&ハープシコード…Op.76)
ジョン・バット(オルガン)…CD1:7
クロエ・ハンスリップ(ヴァイオリン)…CD3:4-8
ニッキー・スペンス(テノール)…CD2:5
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20世紀イギリスの作曲家ケネス・レイトン。ヨークシャーで生まれ、地元のウェークフィールド大聖堂の聖歌隊で活躍後、王立音楽院でピアノと声楽、オックスフォード音楽院で作曲を学び、教会音楽の分野で目覚ましい活動を行った人です。この3枚組にはレイトンのオルガン独奏作品と、関連作品、そして彼の唯一のハープシコード作品を収録。
2つの世界初録音を含むこの全集では名手ファーのオルガンを中心に、ヴァイオリニスト、クロエ・ハンスリップなど共演者が息の合った演奏を聴かせています。
録音:2013年9月9-10日 The
Rieger Organ
of St Giles'Cathedral,
Edinburgh…CD1,CD3:1-3.9-11 2014年8月27-28日 The
Klais Organ of Symphony
Hall, Birmingham…CD2 2015年10月1日 The
Henry Willis Organ ofSt
Paul's Church, Knightsbridge,
London…CD3:4-8 2016年6月18日 St
George’s
Church, Chesterton, Cambridge
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
PRAGA DIGITALS
|
PRDDSD 350150
(SACD HYBRID)
¥2900
|
人気のプラハSACD復刻シリーズ、フルトヴェングラー第12弾
(1)グルック:歌劇「アルチェステ」序曲
(2)モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
(3)ケルビーニ:「アナクレオン」序曲
(4)シューベルト:「ロザムンデ」間奏曲第3番
(5)ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調/第3番ヘ長調
(6)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第3幕への前奏曲
(7)マーラー:さすらう若人の歌(全4曲)
(8)ラヴェル:スペイン狂詩曲 |
(7)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィル、ディートリヒ・
フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
(6)(7)フィルハーモニア管弦楽団 |
録音:1954 年3 月8 日(1)、1953 年7 月27
日(2)、1951 年1 月11 日(3)、1950 年2 月2
日(4)、1949 年3 月30 日-4 月4 日(5)、1952
年6 月22 日(6)、6 月25 日(7)、1951 年10 月22
日(8)
ウィーン・ムジークフェラインザール(1)(3)-(6)、ザルツブルク(ライヴ)(2)、ロンドン(6)(7)、シュトゥットガルト(ライヴ)(8)/MONO、78’
03”
SACD ハイブリッド盤。限定盤。メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。フルトヴェングラーの名盤SACD
化第11 弾はEMI 音源のセッション録音に集められています。
グルックの「アルチェステ」序曲、フィッシャー=ディースカウを独唱に招いたマーラーの「さすらう若人の歌」は、宇野功芳氏が「切れば血の出るような演奏」と絶賛。さらにラヴェルの「スペイン狂詩曲」は初のSACD
化です。
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PRDDSD 350141
(SACD HYBRID)
¥2900
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セルの名盤がSACDに蘇った!
(1)モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」序曲
(2)同:交響曲第34番ハ長調K.388
(3)ベートーヴェン:「エグモント」〜
序曲/太鼓は響く/間奏曲第1番/間奏曲第2番/
喜びに満ち、悲しみに満ち/勝利のシンフォニー
(4)シューベルト:「ロザムンデ」〜
序曲/バレエ音楽第2番/間奏曲第3番/間奏曲第1番 |
(1)(2)(4)ジョージ・セル(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
(3)ウィーン・フィル
ピラール・ローレンガー(ソプラノ) |
録音:1954 年8 月7 日/ザルツブルク(1)、1957
年12 月/アムステルダム・コンセルトヘボウ(2)(4)、1969
年12 月/ゾフィエンザール(ウィーン)(3)/Bi-channel
Stereo、79’ 57”
SACD ハイブリッド盤。限定盤。メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。
今回は2005 年に発売されたジョージ・セル/デッカ&
フィリップス録音集を音源にSACD リマスタリングしています。彼がヨーロッパのオーケストラを振ったものばかりですが、いずれも定評ある名盤揃いで、今日入手困難なため歓迎と申せましょう。
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ギレリスの鋼鉄のタッチによる
ラフマニノフとプロコフィエフの協奏曲!
(1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
(2)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26
(3)カバレフスキー:ピアノ協奏曲第3番ニ長調Op.50 |
エミール・ギレリス(ピアノ)
(1)(2)キリル・コンドラシン(指揮)
(3)ドミートリー・カバレフスキー(指揮)
モスクワ放送交響楽団 |
録音:1949 年ライヴ(1)、1955 年ライヴ(2)、1954
年12 月24 日(3)/モスクワ/MONO、82’ 23”
見るからにギレリス向きながら、現在入手困難な音源を集めた嬉しいアルバム。ロシアのピアニスト・コンポザーが作った名作協奏曲の「第3
番」を集めているのがユニーク。いずれもギレリスの若き日の演奏で録音は古いものの難曲として名高いので、彼の超絶技巧と「鋼鉄のタッチ」で聴くことができるのは千金に値します。
ことにプロコフィエフのピアノ協奏曲第3 番は同時期の来日公演で弾き、伝説となっているので、その凄さの一端を確認できます。ライバルのリヒテルが録音していないものばかりというのも、不思議な関係と申せましょう。
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ボロディン:交響曲全集
(1)第1番変ホ長調
(2)第2番ロ短調
(3)第3番イ短調(未完) |
(1)ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
モスクワ放送交響楽団
(2)パウル・クレツキ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
(3)エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団 |
いずれも名演!三種三様のボロディン交響曲
録音:1966 年1 月/モスクワ(1)、1954 年2
月3、12 日/キングズウェイ・ホール(2)、1983
年2 月/モスクワ(3)/MONO、STEREO、80’ 56”
ボロディンの交響曲3 篇を集めたアルバム。一見知っているようなラインナップですが、実はどれも現在入手困難な音源ばかり。
クレツキ& フィルハーモニア管の2 番、第3
楽章のホルンのメロディを吹いているのはデニス・ブレイン。さすがの神業で、これを聴くためだけにでも持っていたいディスクです。
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現代の解釈を思わす甘くないチェロ
(1)ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調Op.19
(2)レーガー:無伴奏チェロ組曲第2 番Op.131c
(3)コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタOp.8 |
ザラ・ネルソヴァ(チェロ)
アルトゥール・バルサム(ピアノ)(1) |
録音:1955 年4 月4-5 日/ロンドン/STEREO、78’
51”
今年が生誕100 年にあたるカナダの名チェロ奏者ネルソヴァの第2
弾。いずれもDecca 音源ですが現在入手困難なため大歓迎。レーガーとコダーイの辛口の演奏にしびれます。
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PRD 250389
(2CD)
¥3800
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豪華演奏陣によるマルティヌー・アルバム
マルティヌー:
Disc 1
(1)2群の弦楽合奏とピアノ、
ティンパニのための二重協奏曲(1938)
(2)3つのリチェルカーレ(1938)
(3)フランチェスカのフレスコ(1955)
(4)交響的幻想曲(交響曲第6番)(1951-3)
Disc 2
(5)交響曲第4番(1945)
(6)トッカータと2つのカンツォーナ(1946)
(7)寓話集(全3曲)(1958) |
(1)ヤン・パネンカ(ピアノ)
ヨセフ・ヘイドゥク(ティンパニ)
カレル・シェーナ(指揮)
チェコ・フィル
(2)イルジー・ビェロフラーベク(指揮)
チェコ・フィル
(3)ラファエル・クーベリック(指揮)
ロンドン・ロイヤル・フィル
(4)シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団
(5)マルティン・トゥルノフスキー(指揮)
プラハ交響楽団
(6)ヤロフラフ・シャロウン(ピアノ)
イルジー・ビェロフラーベク(指揮)
プラハ室内管弦楽団
(7)カレル・アンチェル(指揮)
チェコ・フィル |
録音:1958 年9 月15 日(1)、1989 年6 月13
日(2)、2000 年11 月24 日(6)、1962 年1 月(7)/ドヴォルザーク・ホール、1957
年1 月(3)/キングズウェイ・ホール、1956 年4
月23 日(4)/ボストン・シンフォニーホール、1992
年10 月20 日(5)/スメタナ・ホール/STEREO、81’
42”、78’ 30”
20 世紀の作曲家としては異例に録音が多いマルティヌー作品。現代の若手も続々と新録音をリリースしていますが、ここでは物故した大物による過去の遺産を集めています。さすがに説得力満点、非常な名曲に聴こえます。
バックカバーにはPRD/DSD という記号番号になっていますが、商品は通常CD
です。
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SUPRAPHON
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全て初出!モラヴェツ、協奏曲ライヴ
グリーグ、ラヴェル、プロコフィエフの協奏曲
(1)グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16(1868)
(2)ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(1929-1931)
(3)プロコフィエフ:
ピアノ協奏曲第1 番 変ニ長調 Op.10(1911-1912) |
イヴァン・モラヴェツ(ピアノ)
(1)ミクリョーシュ・エルデーイ(指揮)
プラハ交響楽団
(2)ユーリ・シモノフ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(3)カレル・アンチェル(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 |
これはすごい!全て初出の貴重な音源登場。モラヴェツによるグリーグ、ラヴェル、プロコフィエフの協奏曲のライヴ録音!
ライヴ録音:(1)1984年12月5日、(2)1974年5月25日、(3)1967年5月15日/スメタナ・ホール(プラハ)/ライヴ、66’24”
チェコ(スロヴァキア)が生んだ20 世紀を代表するピアニスト、イヴァン・モラヴェツ。彼はプラハ音楽院にてエルナ・グリュンフェルトに、プラハ芸術アカデミーでイロナ・シュチェパーノヴァーに師事しました。
1946 年にプラハでデビューし演奏活動に入るも一時腕の故障で活動を中断。しかし、1962
年のプラハの春音楽祭にて再起し、以後ソロとして20
回以上出演しております。1959 年にイギリスに、1964
年にアメリカにてデビューし、活躍の場を広げ、1971
年に初来日をはたしております。
当ディスクはすべて初出の貴重な音源からグリーグ、ラヴェル、プロコフィエフの第1
番の協奏曲が収録されております。グリーグはモラヴェツ唯一の録音ということもあり、この度のリリースはファン狂喜といえましょう。のびやかできらめくタッチが魅力のモラヴェツ。強靭なテクニックと独特の語り口で熱烈なファンを持った彼の演奏は、一期一会から生み出される奇跡の演奏です。
2015 年7 月27 日に惜しまれつつ亡くなったチェコを代表するピアニスト、イヴァン・モラヴェツ。SUPRAPHON
レーベルからリリースされた完全初出音源の『イヴァン・モラヴェツ〜十二夜リサイタル・イン・プラハ’
87』(SU 4190)も好評発売中です。
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3/20(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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BEEP RECORDS
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フルート界の巨匠ウィリアム・ベネットの至芸
メンデルスゾーン:ソナタ ヘ短調Op.4(W.ベネット編)
フォーレ:小品(ヴォカリーズ)
メル・ボニス:ソナタ
ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌(W.ベネット編)
ブラームス:海
ブラームス:ワルツOp.39より
【第1,4,3,6,7,8,9,10,11,14,15】 (W.ベネット編)* |
ウィリアム・ベネット(フルート)
ジョン・レネハン(ピアノ)
* ローナ・マギー(フルート)
エマ・ハルナン(フルート、アルトフルート) |
録音:2014 年1、3 年、ワーゼンホール、ロンドン/62’43
現在82 歳の世界的フルート奏者ウィリアム・ベネットが2014
年に録音したアルバム。
メンデルスゾーン14 歳の時に作曲されたソナタ
ヘ短調Op.4 は、原曲はヴァイオリンとピアノのための作品ですが、この録音ではベネット自身のフルートとピアノによる編曲版が収録されています。メンデルスゾーンの流麗なメロディをしなやかに表現しています。
フランス近代の女流作曲家メル・ボニスのソナタも収録。当時女性が作曲家として活動することは難しく、フランクに才能を見いだされパリ音楽院で学びましたが、結婚を機に退学させられ作曲活動を一時中断。
しかしその後復活しおよそ300 曲多ジャンルの作品を残しています。このフルート・ソナタは1904
年に出版されました。冒頭のテーマが全体を通じて現れるとても美しい楽曲です。
またドヴォルザークの名歌「我が母の教えたまいし歌」も自身の編曲で演奏。歌詞の情景が目に浮かぶような、美しさに溢れた編曲が胸を打ちます。そして全16
曲からなるブラームスのワルツ集Op.39。原曲は連弾用として書かれ、多彩な曲想と親しみやすい旋律で人気があり、なかでも有名なのは第15
番。ブラームスはこの曲を独奏用にも編曲しています。ここでは、ベネットの愛弟子ローナ・マギーや若手奏者エマ・ハルナンらとの二重奏で収録されています。
ベネットの巨匠としての貫禄が光る1 枚です。
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ピッツバーグ交響楽団の首席フルート奏者のローナ・マギー
恍惚の時
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソOp.14
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番
ハ長調BWV1005
(L.マギー編)
アーン:クロリスに
ドホナーニ:アリアOp.48-1
カゼッラ:バルカローレ/スケルツォ
ヴィエニャフスキ:スケルツォ〜タランテラOp.16(L.マギー編)
ドビュッシー:美しき夕暮れ/レントよりおそく
マルティヌー:
アリエット(L.マギー編)/スケルツォ(ディヴェルティメント)
アーン:恍惚の時
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(L.マギー編)
ラフマニノフ:ここは素晴らしい場所Op.21-7 |
ローナ・マギー(フルート)
ピアーズ・レイン(ピアノ) |
ピッツバーグ交響楽団の首席フルート奏者のローナ・マギー、ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタのフルート版を録音
録音:2014 年1 月3,4 日ワーゼンホール、ロンドン/64’05
ピッツバーグ交響楽団の首席フルート奏者のローナ・マギーによるソロ・アルバム。
ドビュッシー最後の作品であるヴァイオリン・ソナタは、1917
年5 月にドビュッシー自身のピアノ、ガストン・プーレ(ジェラール・プーレの父)により初演されました。
ドビュッシー晩年の洗練された音楽があますところなく盛り込まれた作品で、数々の名盤が生まれています。ローナ・マギーがフルート版の編曲のきっかけとなったのは、20
世紀前半を代表するフランス人ヴァイオリニスト、ジャック・ティボーとピアノの巨匠コルトーの輝かしい演奏に触発されてとのこと。ティボーの美しく繊細な音色をフルートで表現できるように編曲。ローナ・マギーの卓越した技巧と優れた音楽感で見事な演奏を聴かせてくれています。
またその他の選曲も、メンデルスゾーン、バッハ、アーン、ドホナーニ、ラフマニノフなど、ローナ・マギーの多彩な音色を堪能するに相応しい選曲で聴かせてくれます。
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ET’CETERA
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ベルギー国立管首席クラリネット奏者、ルーラント・ヘンドリックス
ウェーバー:クラリネットのための作品集
クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34《大五重奏曲》、
協奏的大二重奏曲 Op.48、
歌劇「シルヴァーナ」の主題による変奏曲
Op.33
ハインリヒ・ベールマン:アダージョ 変ニ長調 |
ルーラント・ヘンドリックス・アンサンブル
〔ルーラント・ヘンドリックス(クラリネット)、
アレクセイ・モシュコフ(ヴァイオリン)、
アン・シモアンス(ヴァイオリン)、
サンダー・ヘールツ(ヴィオラ)、
アントニー・グレーガー(チェロ)、
リーブレヒト・ファンベッケフォールト(ピアノ)〕 |
ベルギー国立管首席クラリネット奏者、ヘンドリックスが吹くウェーバー!
☆ベルギーの名手、ルーラント・ヘンドリックスが吹くウェーバー!
ルーラント・ヘンドリックスは、ベルギー国立管弦楽団の首席奏者や、ベルギーが世界に誇る木管アンサンブル"イ・ソリスティ・デル・ヴェント"のメンバーを務め、オランダのマーストリヒト音楽院ほか世界各地で教鞭を取り、日本でのマスタークラスも度々行われているクラリネットの名手。ヘンドリックスが2015年に設立したアンサンブルには、ベルギー国立管弦楽団のコンサートマスターであるアレクセイ・モシュコフや、ロイヤル・フランダース・フィルの首席ヴィオラ奏者サンダー・ヘールツなどの名手が参加しています。
高度な技術が要求されるウェーバーのクラリネット作品を、ベルギーの名手による華麗なる演奏でお届けします。ウェーバーがクラリネット五重奏曲や2つのクラリネット協奏曲を彼のために書いたという当時のヴィルトゥオーゾ、ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンの人気小ピース、「アダージョ」の収録も嬉しいポイント。
※録音:2017年9月9日−10日&11月4日−5日、ベル

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カプリッチョ 〜 弦楽四重奏の宝石
トゥリーナ:闘牛士の祈り Op.34
A.スカルラッティ:4声のソナタ(合奏協奏曲第3番)
ルクー:
モルト・アダージョ・センプレ・カンターテ・ドロローゾ
メンデルスゾーン:カプリッチョ第3番ホ短調
Op.81
プッチーニ:クリザンテーミ(菊)
シュルホフ:弦楽四重奏のための5つの小品 |
エンアコード弦楽四重奏団 |
1998年に設立されたオランダの女流クヮルテット。「弦楽四重奏のレパートリーは、発見と探検の絶え間ない航海」と語る彼女らが、素晴らしい作品でありながらあまり演奏されていない、未知なる宝石のような弦楽四重奏のレパートリーを集めて披露するアルバム。
シュルホフ、ルクー、プッチーニ、トゥリーナらによる多様で多彩な作品は、きっと新しい素敵な発見となることでしょう。
※録音:2016年7月11日−15日、オランダ |
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バート・スパーン:インランド
ロング/スレッド/クイックサンド/
フォー・ガーデンズ/インテリア |
バート・スパーン(エレクトロニクス)、
イーゴリ・ウルチ・サラス(バス・クラリネット)
ヨス・ズワーネンブルフ(フルート)、他 |
Et'ceteraの「オランダの作曲家シリーズ(Dutch
Composers)」。
バート・スパーン(1963−)は、オランダのナイメーヘン音楽院とアムステルダム音楽院で作曲を学び、そのエレクトロ・アコースティック作品はロッテルダムのゲルギエフ・フェスティヴァルで取り上げられるなど注目を浴びています。
※録音:2010年、2016年、2017年 |
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シューベルト:4手連弾のための作品集 Vol.5
6つの大行進曲とトリオ D.819
ロンド ニ長調 D.608 |
ヤン・フェルミューレン(フォルテピアノ)
ヴェールレ・ペーテルス(フォルテピアノ) |
フォルテピアノで弾くシューベルトの権威、フェルミューレンのシューベルト連弾第5弾!
クイケンやドンブレヒトとの共演も多いベルギーの鍵盤奏者ヤン・フェルミューレン。ナネッテ・シュトライヒャー製のフォルテピアノを使用し、全6巻CD12枚組にわたるシューベルトのピアノ作品集(KTC
1336)を完成させたフェルミューレンが次に取り組んでいるプロジェクト、弟子でもあるヴェールレ・ペーテルスとともに進行する4手連弾作品集。
第5弾は、華麗で勇壮な「6つの大行進曲」を収録。1825年〜1830年頃にライプツィヒで制作されたフォルテピアノの純朴な音色で、シューベルトが構築した連弾作品の豊かな綾が蘇ります。
使用楽器:Trondlin (ライプツィヒ1825−1830)
※録音:2017年7月、ベルギー |
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LE CHANT DE LINOS
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メル・ボニ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリン・ソナタ嬰ヘ短調 Op.112/
アンダンテ・レリジョーソ Op.78/
アレグレット・ノン・トロッポ Op.84/
ラルゴ Op.83/セレナード ニ長調 Op.46/
ヘンデルによるラルゴ Op.63/
讃えよう愛しい君を Op.22*/組曲ハ長調 Op.114 |
フランシーヌ・トラシエ(ヴァイオリン)
フランソワーズ・ティラール(ピアノ)
マリオン・ゴマル(メゾ・ソプラノ)* |
パリ音楽院ではドビュッシーやピエルネらと同時期に学んだフランスの女流作曲家、メル・ボニ(1858−1937)のヴァイオリン作品集。当時の男性中心社会において、本名のメラニー・ボニではなく中性的なペンネーム「メル・ボニ」を使って多くの作品を残しており、ポスト・ロマン派風〜印象主義的なメル・ボニの作品は、近年様々な録音が発売されるなど、再評価が進んでいます。
演奏は、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで入賞経験のあるフランシーヌ・トラシエと、ピアニスト兼歌手として室内楽の分野で活動するフランソワーズ・ティラール、二人のフランスの女流奏者によるものです。
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PSALMUS
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バルバトル:オルガンによるバロック・クリスマス
前奏曲とフーガ/クリスマスがやってくる/二重奏/
ヨセフは良き嫁をめとりぬ/フーガ/
マリヤ今ぞわれらに語り給え/汝の羊に牧草を与えよ/
二重奏/陽気な羊飼いはどこへ/グラン・ジュー/
彼は小さな天使/三重奏/イエスがクリスマスに生まれた時/
エール/すべてのシャトレのブルジョア/
二重奏/偉大なる神、汝の慈しみ |
ポーリーヌ・クーンドゥーノ=シャベール(オルガン) |
ルイ15世の時代の作曲家でありノートルダム大聖堂のオルガニストも務めたクロード=ベニーニュ・バルバトル(1724−1799)のクリスマスのためのオルガン作品集。
1781年に建造された、サン=フェリックス・ロラゲ教会(フランス、オート=ガロンヌ県)の歴史的オルガンを使用。
※録音:2015年4月、フランス |
PHAEDRA
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イン・フランダース・フィールズVol.97 〜
モルテルマンス:海の子供たち
ローデヴェイク・モルテルマンス:歌劇《海の子供たち》(抜粋)
ペーター・アーツ:イン・フランダース・フィールズ
アウフスト・ドゥ・ブック:
それはあなたの中にある, 愛しい人よ、
フランチェスカのカンティレーナ
(歌劇《エメラルド・ロード》より)、
サン・ビーム王女のレチタティーヴォとアリア
(歌劇《冬の夜の夢》より) |
リースベト・ドフォス(ソプラノ)
ペーター・ハイスベルトセン(テノール)
ヴェルナー・ファン・メヘレン(バス・バリトン)
ディルク・フェルミューレン(指揮)
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管 |
フランドル地方の音楽を世界に発信するPhaedraの人気シリーズ、第97集&第98集!
歴史に埋もれたフランドル地方の音楽を発掘する"イン・フランダース・フィールズ(In
Flanders' Fields)" 第97集。
かつて「フランダースのブラームス(the Flemish
Brahms)」と呼ばれた19世紀ベルギーの作曲家、ローデヴェイク・モルテルマンスの再発見されたオペラ「海の子供たち(The
Children of the sea)」からの音楽。
※録音:2017年7月、ロイトリンゲン(ドイツ) |
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PH 92098
(2CD)
¥5200 →\4780
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イン・フランダース・フィールズVol.98 〜
ピート・スウェルツ:オラトリオ 《木々の交響曲》 |
リー・ビセット(ソプラノ)
トマス・ブロンデル(テノール)
デイヴィッド・アンガス(指揮)
フランダース交響楽団 |
歴史に埋もれたフランドル地方の音楽を発掘する"イン・フランダース・フィールズ(In
Flanders' Fields)" 第98集。
1993年のエリザベス王妃国際音楽コンクールで優勝したベルギーの作曲家、ピート・スウェルツ(b.1960)。
日本では吹奏楽作品のコンポーザーとしても知られるスウェルツの新たな作品、「木々の交響曲(A
Symphony of Trees)」は、ソプラノとテノールの独唱にオーケストラ、そして児童合唱を含む複数の合唱団が加わる大規模な作品です。
※録音:2017年9月26日(ライヴ) |
TRPTK
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交響曲第3番にその素材が転用された
プロコフィエフのオペラ「炎の天使」
プロコフィエフ:
炎の天使(チェロとピアノのための編曲版) |
マヤ・フリードマン(チェロ)
アルテム・ベログロフ(ピアノ) |
生前に全曲の初演が実現しなかったため、交響曲第3番にその素材が転用されたプロコフィエフのオペラ、「炎の天使」。
1989年にモスクワで生まれ、オランダで名教師ドミトリー・フェルシュトマンに師事した新進気鋭の女流チェリスト、マヤ・フリードマンによる、チェロとピアノのための秀逸なアレンジ版です。
ピアノは、2016年の山梨国際古楽コンクール鍵盤楽器部門で第2位に輝いたアルテム・ベログロフ。1880年エラール製のヒストリカル・ピアノの使用もポイント。
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ENCELADE
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ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):チェンバロ独奏作品集
パルティータ「チェンバロ独奏のためのディヴェルティメント」Hob.XVI:6(1766以前)
宗教的な歌 Hob.XXVIa:17(歌曲をチェンバロで演奏;1781)
クラヴィチェンバロためのソナタ Hob.XVI:27(1776)
ミンナ Hob.XXVIa:23(歌曲をチェンバロで演奏;1781)
ディヴェルティメント Hob.XVI:12(1766以前)
チェンバロのためのソナタ「エステルハージ侯ニコラウスに」Op.13,
Hob.XVI:24(1773頃)
カプリッチョ「8人のへぼ仕立て屋に違いない」Hob.XVII:1(1765)
わが父の墓に Hob.XXVIa:24(歌曲をチェンバロで演奏;1781) |
ピエール・ガロン(チェンバロ) |
録音:2017年1月31日-2月2日、ロワイヨモン修道院内フランソワ・ラング図書館、
アニエール=シュル=オワーズ、ヴァル=ドワーズ県、フランス
使用楽器:2004年、ヨンテ・クニフ製(モデル:18世紀中盤、ジャーマンモデル)
「ソナタ形式の父」とも称されるヨーゼフ・ハイドンの作品をチェンバロで演奏。
「Hob.XVI」はクラヴィーア・ソナタ、「Hob.XVII」はその他のクラヴィーア独奏曲として分類されている作品群。
ピエール・ガロンはパリ音楽院でチェンバロをオリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌに師事したフランスのチェンバロ奏者。
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