≪第97号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2018/5/15〜
5/18(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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DELPHIAN
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エヴェリン・グレニー登場!グレニーのために書かれた打楽器協奏曲!
ジョン・マクラウド:パーカッション協奏曲
アウト・オヴ・ザ・サイレンス†
パーカッション協奏曲*
ショスタコーヴィチ・コネクション‡
ヘブリディアン・ダンス‡(全曲世界初録音) |
エヴェリン・グレニー(パーカッション)*
ジョン・マクラウド(指揮)*‡
ホリー・マティエソン(指揮)†
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 |
スコットランドの世界的パーカッショニスト、エヴェリン・グレニーがスコットランドのDelphianから登場!
小さい頃に聴覚に障害を持ちながら、体全体で音を感じる天才パーカッショニストとして活躍し、グラミー賞をはじめ数多の賞を獲得。世界的な指揮者、アーティスト達と共演し、世界中の主要な作曲家から新作を任されています。
ジョン・マクラウド(b.1934)は王立音楽アカデミーでレノックス・バークリーに学んだスコットランド出身の作曲家。ここでは、1987年にエヴェリン・グレニーのために書かれた「パーカッション協奏曲」他、ジョン・マクラウドの管弦楽作品を収録。
エヴェリン・グレニーの圧倒的なパフォーマンスで贈るパーカッション協奏曲はもちろん、ショスタコーヴィチの交響曲第5番から影響を受けている「ショスタコーヴィチ・コネクション」や、ニールセンやシベリウスがオマージュしてある「アウト・オヴ・ザ・サイレンス」、スコットランド、ヘブリディーズ諸島の民謡が使われている「ヘブリディアン・ダンス」など、魅力的な管弦楽作品が並びます。
※録音:2017年6月19日−21日、RSNOセンター(グラスゴー)

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メシアンとバッハの権威ピーター・ヒル!
バッハ第4弾は、「ゴルトベルク変奏曲」!
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 |
ピーター・ヒル(ピアノ) |
シリル・スミスとナディア・ブーランジェからピアノを学び、オリヴィエ・メシアンのピアノ作品、さらにはベルク、シェーンベルク、ウェーベルンなどのスペシャリストであり、メシアン研究の世界的権威として高名なイギリスのピアニスト、ピーター・ヒル。
「平均律クラヴィーア曲集(DCD 34101、DCD
34126)」、「フランス組曲(DCD 34166)」に続くピーター・ヒルのバッハは、「ゴルトベルク変奏曲」!
"メシアンのスペシャリストでありバッハ弾き"として世界的に高い評価を受けるピーター・ヒルが、美しく深みのある音色でバッハの傑作を彩ります。
ピーター・ヒルは、2018年5月20日には、ウィグモア・ホールで「ゴルトベルク変奏曲」の演奏も予定しています。
※録音:2017年11月6日−8日、ユニバーシティ・コンサート・ホール(カーディフ)
旧譜
ピーター・ヒルのバッハ |
DCD 34126
(2CD/特別価格)
\4000 →\3690
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メシアンの世界的権威ピーター・ヒル/バッハの平均律!
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻
BWV.846−869 |
ピーター・ヒル(ピアノ) |
メシアン研究の世界的権威であり、ベルク、シェーンベルク、ウェーベルン、さらにはブライアンなど、近現代作品のスペシャリストとして高名なイギリスのピアニスト、ピーター・ヒル。
20世紀作品の名手としてのイメージが強いピーター・ヒルが奏でる聖典、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」は、透明感のある響きと丁寧な解釈が英国を中心に絶大な評価を受けている。メシアンのスペシャリストが弾くバッハ。あのヒューイットにも通じる共通点が興味深いところ。
※録音:2012年7月10日−12日&12月17日−18日、カーディフ大学コンサート・ホール(イギリス)
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DCD 34101
(2CD/特別価格)
\4000 →\3690
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メシアン研究の世界的権威、ピーター・ヒル
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻
BWV.870−893 |
ピーター・ヒル(ピアノ) |
メシアン研究の世界的権威であり、ベルク、シェーンベルク、ウェーベルン、さらにはブライアンなど、近現代作品のスペシャリストとして高名なイギリスのピアニスト、ピーター・ヒル。
20世紀の音楽、現代音楽の名手ピーター・ヒルが、満を持して取り組んだドイツ・バロック音楽、J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集第2巻」。メシアンのスペシャリストが到達したバッハの解釈を、その透明感に満ちた響きでじっくりと——。
※録音:2010年11月11日−13日&2011年2月19日−20日、カーディフ大学コンサート・ホール(イギリス)
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DCD 34166
(2CD/特別価格)
\4000 →\3690
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メシアン研究の世界的権威ピーター・ヒル。
J.S.バッハの新録音は"フランス組曲"!
J.S.バッハ:
フランス組曲 BWV.812−817
フランス組曲第1番ニ短調 BWV.812
フランス組曲第2番ハ短調 BWV.813
フランス組曲第3番ロ短調 BWV.814
フランス組曲第4番変ホ長調 BWV.815
フランス組曲第5番ト長調 BWV.816
フランス組曲第6番ホ長調 BWV.817
モーツァルト:組曲ハ長調K.399、ジーグ
ト長調 K.574 |
ピーター・ヒル(ピアノ) |
オリヴィエ・メシアンのピアノ作品、さらにはベルク、シェーンベルク、ウェーベルンなどのスペシャリストであり、メシアン研究の世界的権威として高名なイギリスのピアニスト、ピーター・ヒル。
シリル・スミスとナディア・ブーランジェからピアノを学んだ名手の「平均律クラヴィーア曲集」以来となるJ.S.バッハの録音は「フランス組曲」!
「平均律クラヴィーア曲集」でも高い評価を受けたクリアなタッチと透明度の高い音色、丁寧な解釈と音楽創りはここでも健在。
アンジェラ・ヒューイットと同じく"メシアンのスペシャリストでありバッハ弾き"として世界的に高い評価を受けるピーター・ヒルの「フランス組曲」。その知的であり神秘的でもある演奏、解釈は要注目。
※録音:2015年7月5日−8日、ユニバーシティ・コンサート・ホール(カーディフ)

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GRAND PIANO
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GP763
\2300 |
サティ(1866-1925):ピアノ曲全集 第3集
(新サラベール版)
1.ナザレ人の前奏曲(2曲)…新版による世界初録音
ウスピュ(3幕の宗教バレエ)…新版による世界初録音
2.第1幕
3.第2幕
4.第3幕
5.エジナール(アインハルト)の前奏曲
6.ゴシックの舞曲…新版による世界初録音
7.ヴェクサシオンズ
8.タイトルなし、恐らく貧者のミサより
9.「天国の英雄的な門」への前奏曲…新版による世界初録音
10.グノシェンヌ 第6番
11.タイトルなし、グノシェンヌ?(踊り子たちへの小序曲)…
新版による世界初録音
冷たい小品:3つの逃げ出させる歌
12.D’une maniere tres particuliere
13.Modestement
14.S’inviter
15.3つの逃げ出させる歌 第2番(より半音階的に)…世界初録音
冷たい小品:ゆがんだ踊り…新版による世界初録音
16.En y regardant a deux fois
17.Passer
18.Encore
19.ゆがんだ踊り II…新版による世界初録音
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ニコラス・ホルヴァート
(ピアノ…コジマ・リスト所蔵エラール Model55613,1881年製) |
2016年に出版された、フランスで100年以上もの歴史を持つ出版社サラベールの新版を用いて録音された「サティ:ピアノ曲全集」の第3集。
この曲集にも多くの“世界初録音”が含まれており、ファンにとってたまらない1枚となっています。第3集には1892年から1897年に書かれた作品が収録されており、その中には、サティの指示通り「同じメロディを840回繰り返して演奏する」と20時間ほどかかる「ヴェクサシオン=いやがらせ」(ここでは7分のみ)や、バレエ音楽「ウスピュ」、冷たい小品などユニークな作品が並びます。
ホルヴァートが演奏しているのは、コジマ・ワーグナーが所有していた歴史的なエラール。サティが活躍していた当時の音色がそのまま蘇ります。
録音 2014年12月11日 Villa Bossi, Bodio,
Italy |
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GP775
\2300 |
サルキス・バルフダリアン(1887-1973):ピアノ作品集
4つの東洋風舞曲(1910-1913)
1.東洋風舞曲 第1番
2.東洋風舞曲 第2番
3.東洋風舞曲 第3番
4.東洋風舞曲 第4番
12のアルメニア舞曲(1943)
5.第1番:花嫁の踊り
6.第2番:子供たちの踊り
7.第3番:仲人の踊り
8.第4番:農村の少女の踊り
9.第5番:挑発的な踊り(男)
10.第6番:娘たちの繰り返し
11.第7番:友情の踊り(男)
12.第8番:山の少女の踊り
13.第9番:告別の踊り(女)
14.第10番:仮面をつけた踊り(男)
15.第11番:輪になる踊り(つなぎ)
16.第12番:祝祭の踊り(男)
ピアノのための小品 第1集(1910-1918)
17.第1番:ナズ=パー
18.第2番:おとぎ話
19.第3番:ロ短調の描写
20.第4番:水彩
21.第5番:なめらかな踊り
22.第6番:子守歌
23.第7番:娘たちの踊り
24.第8番:ブーツ=とんぼ
25.第9番:舞曲 変イ長調
26.第10番:スケッチ
ピアノのための小品 第2集(1915-1923)
27.第1番:スケルツォ
28.第2番:輪になる踊り ロ短調
29.第3番:グルナラの踊り
30.第4番:ナノチャカの踊り
31.第5番:アヌーシュの悲しみ
32.第6番:前奏曲 ニ短調
33.第7番:前奏曲 嬰ニ短調
34.第8番:夜想曲
35.第9番:スケッチ イ長調
36.第10番:シュシャニの子守歌 |
ミカエル・ハイラペティアン(ピアノ) |
アルメニアとジョージア(旧グルジア)で活躍した作曲家バルフダリアンは、ピアノのためのたくさんの小品を書いたことで知られています。曲はどれも民族音楽の影響を受けており、カラフルで躍動的です。
エキゾチックな魅力を湛えた旋律が魅力的な「東洋風舞曲」や飛び跳ねるようなリズムが溢れる「12のアルメニア舞曲」はバルフダリアンの特徴を端的に表しています。
演奏しているハイラペティアンはアルメニアのエレバン生まれ。バロックから現代まで幅広いレパートリーを持っていますが、自国周辺の作品の紹介に特に熱心で、GRANDPIANOレーベルにもユニークな作品を数多く録音しています。
録音 2017年3月24日 Great Hall of the
Moscow Conservatory, Moscow, Russia |
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GP781
\2300 |
ロベルト・エスポージト(1984-):ピアノのための作品集
ピアノ協奏曲 第1番 嬰ヘ短調「幻想的」Op.8(2016)
1.第1楽章:Moderato
2.第2楽章:Adagio ironico
3.第3楽章:Presto
ピアノ・ソナタ 第1番 変ロ短調 Op.10(2017)
4.第1楽章:Inquieto
5.第2楽章:Ballad
6.第3楽章:Barbaro
7.INDIGO MIRAGE インディゴの幻影(2015)
世界初録音 |
ロベルト・エスポージト(ピアノ)…1-7,(チェレスタ)…7
ミケーレ・デリア(エレクトロニクス)…7
エリセオ・カストリナーノ(指揮)…1-3.7
ブダペスト・スコリング交響楽団…1-3.7 |
「ベートーヴェンからガーシュウィンまで様々なレパートリーに完全に直面できる最高レベルの音楽性を持つピアニスト」とイタリアの批評家に賞賛されたロベルト・エスポージトの作品集。
イタリア南東部の街トリカーゼで生まれたエスポージトは、アリゴ・ボイト音楽院で学び、ハンガリーとボストンに留学。その後はイタリアに戻り、ピアノ曲のレパートリー拡大に努めています。
2014年に発売されたファースト・アルバム「The
Decades」はイタリアの民族音楽と即興的なジャズが組み合わされた10曲の小品で構成されていましたが、今回のアルバムでは、エスポージト渾身の作品である「ピアノ協奏曲」がメインの収録曲となっています。
19世紀から20世紀にかけてのロマンティックな様式に基づくピアノ協奏曲は、彼の心に最も近いイディオムであるジャズと民族音楽の要素が取り入れられており、古典的でありながらも斬新なスタイルを持っています。
録音:2017年2月21日 Studio 22, Magyar
Radio, Budapest, Hungary…1-3.7 2017年6月6日
Mauro Esposito Studio, Tricase, Lecce, Italy…4-6 |
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GP782
\2300 |
グリンカ(1804-1857):ピアノ作品全集 第2集-舞曲集
1.大ワルツ ト長調(1839)
2.マズルカ ハ長調(1852)
3.5つの新しいコントルダンス(1828)
4.タランテッラ イ短調(1843)
5.マズルカ ハ短調(1843)
6.ワルツ 変ロ長調(1838)
7.ワルツ 変ホ長調(1838)
8.5つのフランス風カドリーユ(1826頃)
9.5つのコントルダンス(1838)
10.「修道女」コントルダンス(1839)
11.ポルカ ニ短調(1849)
12.子供たちのポルカ 変ロ長調(1854)
13.マズルカ ヘ長調(1835)
14.ボレロ ニ短調(1840)
15.マズルカ ヘ長調(1833-1834)
16.マズルカ 変イ長調(1833-1834)
17.モーツァルトの主題による変奏曲 変ホ長調(ピアノ版
第1稿)(1822-1827)
18.コティヨン 変ロ長調(1828)
19.ギャロップ 変ホ長調(1838-1839)
20.マズルカ ト長調(1828)
21.ポロネーズ ホ長調(1839)
22.幻想的ワルツ ロ短調(1839)
23.告別のワルツ ト長調(1831) |
インガ・フィオリア(ピアノ) |
19世紀、近代ロシア音楽の礎を作ったミハイル・グリンカのピアノ作品全集の第2集。
サロン風の音楽から、やがてロシアの民族意識に根差した音楽へと作風を変えていったグリンカ、このアルバムでもフランス風のカドリーユやコントルダンスなどのおしゃれな小品から、ロシアの民謡に基づいた作品まで多彩な小品を聴くことができます。
良く知られているのは初期の作品「モーツァルトの主題による変奏曲」でしょう。この曲は歌劇《魔笛》の中のメロディが使われた、ハープで演奏されることの多い優雅な曲ですが、ピアノでも演奏されます。
演奏しているのはグルジア系ドイツの女性ピアニスト、インガ・フォリア。いくつかの国際ピアノ・コンクールで優勝し、若い世代の中でも最もエキサイティングな存在と注目を集める一人です。
録音 2017年10月
第1集…GP741 |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
<国内盤>
<映像>
新書館(映像)
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DB18 0201
(Blu-ray)
¥4600+税
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ジル・ロマン、
ベジャール幻の傑作「未来のためのミサ」
モーリス・ベジャール
未来のためのミサ
ジョルジュ・ドン/ジル・ロマン |
ジョルジュ・ドン
ジル・ロマン
ショナ・ミルク
ロナルド・ペリー
グラツィア・ガランテ
パトリス・トゥーロン
ヤン・ル・ガック
リタ・ポエルヴォールド
フィリップ・リゾン
ミシェル・ガス |
ジル・ロマンの出世作、ベジャール幻の傑作「未来のためのミサ」がBllu-ray
で登場!
振付: モーリス・ベジャール/音楽: ワーグナー、ベートーヴェン、5大陸の伝統音楽/装置・衣裳:
ワリッド・アウニ
カラー、133分
若きジル・ロマンが鮮烈なデビューを飾り、
ジョルジュ・ドンが壮絶な踊りを見せた ベジャール幻の傑作「未来のためのミサ」がBlu-rayで登場します。ジョルジュ・ドン、ジル・ロマンを始めとする若いダンサーがしのぎを削った、ベジャール率いる「20
世紀バレエ団」の全盛期の大作。ミルク、ガスカール、リゾンらスターダンサーが総出演しています。
ダンスによって人間の栄光を讃える壮大な儀式のよう。現代の若者が霊と生、身体、愛、地球、世界を構成する四大元素などを感受して、ダンスの歓びに至る、というベジャールらしい鮮烈な舞台です。
ジル・ロマン
1960年フランス生まれ。1979年にモーリス・ベジャールが設立した20世紀バレエ団(現・モーリス・ベジャール・バレエ団)に入団。「未来のためのミサ」で主役に大抜擢され一躍注目を集める。「ディブク」「ハムレット」「ニーベルングの指輪」「中国の不思議な役人」など数多くの作品に出演。2007
年モーリス・ベジャールの死去にともない、モーリス・ベジャール・バレエ団の芸術監督に就任。「衣は僧を作らず」で初めて振付を発表し、以降様々な作品で公演を成功させている。
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5/17(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
BIS
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BIS SA 2118
(SACD HYBRID)
¥2700
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実に雄大な作品!アメリカ人作曲家による交響曲3篇
(1)ウォルター・ピストン(1894-1976):交響曲第6番(1955)
(2)サミュエル・ジョーンズ(1935-):
交響曲第3番「パロ・デュロ・キャニオン」(1992)
(3)スティーヴン・アルバート(1941-92):交響曲第2番(1992) |
ランス・フリーデル(指揮)
ロンドン交響楽団 |
セッション録音:2017 年4 月/ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、78’08”
SACD ハイブリッド盤。ハーバード大学で音楽を学び、パリでブーランジェやデュカスに師事したウォルター・ピストンは、紺古典派の様式による構成力のある作風で知られています。交響曲第6
番はボストン交響楽団創立75 周年記念の委嘱作品です。
シェパード音楽学校の創立者でもあるサミュエル・ジョーンズ。交響曲第3
番は“テキサスのグランド・キャニオン” とも称される「パオ・デュロ・キャニオン」と題され、その名にふさわしく雄大で野性味あふれる魅惑的な作品です。
スティーヴン・アルバートの交響曲第2 番は最晩年の未完の遺作です。ニューヨーク・フィルの創立150
周年記念、150 シーズン目を祝う作品として作曲されました。しかしアルバートはマサシューセッツ州の自宅近くでの悲惨な自動車事故により死亡。セバスチャン・クーリニにより補筆完成され初演されました。
現在ヨーロッパ、アメリカで精力的に演奏活動を行っているフリーデルは、90
年代半ばよりチェコで活躍し以後国際的に活躍しています。譜読みを徹底した真摯な姿勢から生み出される丁寧な音楽づくりに定評のある演奏家です。
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BIS SA 2313
(SACD HYBRID)
¥2700
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『郊外の話−アルベット・シュネルツェル:管弦楽作品集』
アルベット・シュネルツェル(1972-):
(1)チェロ協奏曲《狂気のダイアモンド》(2011)
(2)郊外の話〜管弦楽のための(2012)
(3)ブレイン・ダメージ〜管弦楽のための協奏曲(2014) |
(1)クレース・グンナション(チェロ)
ベンジャミン・シュウォーツ(指揮)
ヨーテボリ交響楽団 |
自分らしい表現を求めることを大切にするスウェーデン、シュネルツェルの管弦楽作品集
セッション録音:2017 年5 月/ヨーテボリ・コンサートホール(スウェーデン)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、71’53”
SACD ハイブリッド盤。
アルベット・シュネルツェル(1972-)は、スウェーデンの彼の世代でもっとも注目を集める作曲家のひとりです。国際的に知られるきっかけとなったのは、2004
年、ラジオ・フランスの委嘱で作曲した《捕食の踊り(Predatory
Dances)》のパリでの初演。ダイナミックな流れのなかに静謐の時と空間を挟む簡潔な音楽が、高い支持を得ました。
シュネルツェルは、音楽創造を「現代音楽にふさわしいあり方に専念することではなく、もっとも自分らしい表現を求めること」と言います。彼は、マルメ音楽大学で作曲を学び、ロンドンの王立音楽カレッジでは作曲法と指揮法を修めました。近作のひとつ、映画作家ティム・バートンへの「オマージュ」とした《A
Freak in Burbank(バーバンクの奇人)》は、2010
年の「プロムス」で演奏され、その後、スウェーデンの現代作品としてもっとも演奏機会の多い一作になりました。
チェロ協奏曲《狂気のダイアモンド(Crazy
Diamond)》は、ヨーテボリ交響楽団の委嘱作です。〈You
shone like the sun(君は太陽のように輝いていた)〈If
the cloud bursts, thunder in your ear(土砂降りになったら、君の耳に雷が)〉〈Re-arrange
me ’til I’m sane(正気に戻るまで私を組み替えてくれ)〉〈Trade
your heroes for ghosts?(君のヒーローを幽霊と交換するか?)〉の4
楽章。「(『The Dark Side of the Moon』(邦題『狂気』)の)ピンク・フロイドやジェネシスといったグループが、ベートーヴェンとストラヴィンスキーと同じスペースを占めていた十代」を過ごした音楽家の作った音楽です。
《郊外の話(Tales from Suburbia)》は、「郊外」への個人的な思いを背景に作曲されました。「田舎の牧歌的風情の農家でもなく、都会のファッショナブルな地区のトレンディなアパートメントでもなく、ずっと郊外で育ち、オフィスこそストックホルムにあるものの、『ある種の愛憎関係』をもちつづけながら今も郊外に住んでいる」。
《ブレイン・ダメージ(Brain Damage)》は、個性をもった「個」の集合体「オーケストラ」のための協奏曲。《狂気のダイアモンド》で始めた探求を押し進める作品です。〈If
Your Head Explodes(君の頭が破裂したら)〉〈Folded
Faces(くしゃ顔)〉〈Dam Breaks Open(ダムが決壊する)〉。『TheDark
Side of the Moon』に収録されたロジャー・ウォーターズ作詞の《ブレイン・ダメージ(Brain
Damage)》(邦題『狂人は心に』)(脳損傷)の歌詞が3
つの楽章のタイトルに採られています。
指揮者のベンジャミン・シュウォーツ(1979-)は、ロサンジェルス生まれ。カーティス音楽院でオット=ヴェルナー・ミュラーに指揮を学び、2013年から2016
年までヴロツワフ・フィルハーモニックの音楽監督を務めました。新しい音楽のエクスパートと目されているひとりです。クレース・グンナション(1976-)は、ヨーテボリ交響楽団の首席チェロ奏者。シュネルツェルの《捕食の踊り》などの室内楽作品の初録音に参加しています。
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BIS SA 2329
(SACD HYBRID)
¥2700
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ステーンハンマルの作品をリンドベルイが振る!
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):
(1)交響曲第2番 ト短調 Op.34(1911-15)
(2)劇音楽《夢の劇(Ett dromspel)》 演奏会組曲
(ヒルディング・ルーセンベリ 編曲(1970)) |
クリスチャン・リンドベルイ(指揮)
アントワープ交響楽団 |
温かい人間性に裏打ちされた高貴な香りの漂うステーンハンマルの作品をリンドベルイが振る!
セッション録音:2017 年4 月/エリザベート王妃ホール(アントワープ、ベルギー)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、58’23”
SACD ハイブリッド盤。
クリスチャン・リンドベルイ(1958-)の指揮者としてのキャリアは、2010
年、イギリスのノザーン・シンフォニアに口説かれて指揮したところから始まりました。「ガーディアン」の好意的な批評にも後押しされ、一年も経たないうちにノルディック室内管弦楽団とスウェーデン・ウィンド・アンサンブルの音楽監督に任命されるまでになりました。
トロンボーン奏者としてのアルバムをリリースしてきたBIS
レーベルは、彼が各地のオーケストラを指揮するアルバムも制作。スウェーデンのアッラン・ペッテションの交響曲シリーズ、リンドベルイの自作管弦楽作品などが継続的にリリースされてきました。
彼の新作アルバムは、スタイルも作風も対照的なペッテションとは対照的なステーンハンマルの作品です。ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927)は、ストックホルム生まれ。指揮者、ピアニストとして活動しながら、管弦楽曲、室内楽曲、歌曲と合唱曲などを作曲。温かい人間性に裏打ちされた高貴な香りの漂う、凛とした容貌の音楽は、広く愛され、カンタータの楽章《スウェーデン》は「もうひとつの国歌」のように歌われてきました。彼はシベリウスと親しく、シベリウスは交響曲第6
番を彼に献呈しています。
交響曲第2 番は、後期ロマンティシズムに古風な様式を融合させた作品です。「アンダンテ・エネルジーコ」「アンダンテ」「スケルツォ」「フィナーレ」の4
楽章。「歌」の旋律とリズムを基本に、ドリア旋法を思わせる処理も見られます。「アウグスト・ストリンドベリの『夢の劇』のための音楽」(Op.36)は、1916
年、ヨーテボリのローレンスベリ劇場のこけら落とし上演の際に作曲されました。「演奏会組曲」は、作曲家ヒルディング・ルーセンベリ(1892-1985)がアレンジ、「前奏曲」から最後の「幻想曲」までを作曲者の意図した流れを尊重しながらまとめた約11
分半の作品です。アントワープ交響楽団(旧、王立フランダース・フィルハーモニック)の演奏、2017
年4 月にセッション録音されました。
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BIS SA 2273
(SACD HYBRID)
¥2700
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『旅−ラクシュミナラヤナ・スブラマニアムの音楽』
ラクシュミナラヤナ・スブラマニアム(1947-):
(1)インドヴァイオリンとテューバのための協奏曲(2016)
(2)旅(1987)
(3)蝕(2010)
(4)バッハへの捧げ物(1987) |
ラクシュミナラヤナ・スブラマニアム
(ヴァイオリン)
オイスタイン・ボーズヴィーク(テューバ)
(3)カヴィタ・クリシュナムルティ(ヴォーカル)
(4)アムビ・スブラマニアム(ヴァイオリン)
(1)(4)ドゥリパーラ・スピラマ・ムルティ
(ムリダンガム)(インド太鼓)
(2)(3)トムス・ミカーリス(キーボード)
(1)(4)トロンハイム交響楽団
(1)(4)ヤーコ・クーシスト(指揮) |
インド古典音楽のパガニーニと称されるラクシュミナラヤナ・スブラマニアムの作品集!
セッション録音:(1)(4)2016 年6 月/オラヴホール(トロンハイム、ノルウェー)、(2)(3)2017
年9 月/サウンド・ディヴィジョン・スタジオ(リガ、ラトビア)/DSD、5.0
Surround sound、マルチチャンネル、58’35”
SACD ハイブリッド盤。
ヴィルトゥオーゾ性の高い演奏で知られるノルウェーのテューバ奏者、オイスタイン・ボーズヴィーク(1966-)、「インド古典音楽のパガニーニ」とも呼ばれるインドヴァイオリン・プレーヤーで作曲家のラクシュミナラヤナ・スブラマニアム(1947-)。2014
年の「Global MusicFestival」で初めて共演、「プロフェッショナルの音楽家として活動した30
年で、演奏する姿にこれほど強烈な存在感のある音楽家に初めて出会った」とボーズヴィークが語るスブラマニアムとのコラボレーション・アルバム『旅』。
ボーズヴィークが委嘱した「二重協奏曲」(演奏時間、約33
分)と《バッハへの捧げ物》の2 つの管弦楽共演作品を中心に、ヴォーカルとキーボードを加えた小品によるプログラムです。
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HMF
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HMM 902283
(2CD →1CD 価格)
¥2700
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ディエゴ・アレス(チェンバロ)
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲
[CD1]
・アダージョ ト長調 BWV 968
・ゴルトベルク変奏曲 BWV 988〔アリア〜変奏15まで〕
[CD2]
・ゴルトベルク変奏曲 BWV 988〔変奏16〜終曲まで〕 |
ディエゴ・アレス(チェンバロ) |
スペインの俊英チェンバロ奏者ディエゴ・アレスによるゴルトベルク変奏曲、圧倒的な量感ある音色と豊かな色彩
チェンバロ/ジョエル・カッツマン、2002
年製(1769 年パスカル・タスキン・モデル)
録音:2017 年3 月10-13 日/オーストリア、リスト・センター/CD1
45’55、CD2 44’34
スペインが生んだチェンバロの名手、ディエゴ・アレスによるバッハ。アレスは、毎朝「ゴルトベルク変奏曲」を演奏して一日をスタートさせるそうです。祈りであり、瞑想であり、同時にエクササイズにもなり、これを演奏すれば必ず幸せになれる万能薬のような存在だったといます。
この「アリア」の世界にすんなり入るための序奏が必要だと感じるようになり、アレスがこのゴルトベルク変奏曲への序奏として選んだのが、「アダージョ」ト長調
BWV 968でした。これは無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3
番 ハ長調の第1 楽章をチェンバロのために編曲したものですが、付点リズムの動機が繰り返されて重なっていく中で織りなされる深遠なる音世界は、聴き手に深呼吸をさせるような不思議な効果を生みます。
つづくゴルトベルク変奏曲では、聴き手は最初から作品の世界に集中することができます。「音楽は喜びとともにあり、悲しみを癒す薬でもある」という古からの格言を体現しているかのような演奏です。ゴルトベルク変奏曲の演奏時間は86
分ほど、たっぷりとした量感ある音色と豊かな色彩が魅力の演奏となっています。
ディエゴ・アレスは1983 年、スペインのビーゴ生まれ。1997
年ビーゴ国際ピアノ・コンクール、および98
年パリ・ニコライ・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで優勝。同年チェンバロを本格的に始め、リチャード・エガーらに師事。50
年に一人の天才とも称され、超絶的な技巧、華麗な音色でコンサート会場を熱狂させています。また、研究熱心な奏者でもあります。スペインを中心に演奏活動を展開、来日もしています。パン・クラシックスなどからもCD
をリリース、2015 年にはアントニオ・ソレール神父のニューヨークの図書館に眠っていた楽譜に基づく作品集(HMC
902232)を発表、スペイン黄金時代の響きで世界を魅了しました。
前作 |
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アントニオ・ソレール神父(1729-1783):チェンバロ・ソナタ集
前奏曲第3番ハ長調/ソナタ第1番ハ長調/同第2番ハ長調/
同第17番イ短調/同第18番イ短調/同第40番ニ短調/
同第38番ニ短調/同第11番変ロ長調/同第12番変ロ長調/
間奏曲/ソナタ第7番イ長調/同第8番イ長調/
前奏曲第4番ヘ短調/ソナタ第13番ヘ短調/
同第14番ヘ短調/同第42番変イ長調/同第43番変イ長調/
間奏曲/ソナタ第25番ロ短調/同第26番ロ短調/
ソナタ・パストラール第30番ニ長調/ソナタ第31番ニ長調/
間奏曲「迷宮の迷路」/ソナタ第15番ハ長調/
同第16番ハ長調/わが人生のこの太陽の名声よ永遠なれ |
ディエゴ・アレス(Cem) |
世界初録音。ソレール神父秘蔵のチェンバロ・ソナタ集
録音:2015年3月/ゼクエンツァ・スタジオ(モントルイユ)/DDD、73’
08”
生涯を聖職者として送ったアントニオ・ソレール(1729-1783)。約150
曲残されたチェンバロ・ソナタは師スカルラッティの影響を示しつつも、イベリア色香る独自の魅力を放っています。
このアルバムに収められた26 篇はすべて世界初録音。ニューヨークのモルガン・ライブラリー所蔵の自筆譜を使用して録音されました。当時のイタリアやスペインの鍵盤ソナタは、同じ調性で一対の曲を成していますが、ここではそれをきちんと再現。美しいメロディと陽光あふれる世界は、何故いままで埋もれていたのか不思議なほど魅力的。
1983 年生まれのディエゴ・アレスはリチャード・エガーやジェスパー・クリステンセンらに師事した将来を嘱望される若手。
ジョエル・カスマン制作の1734 年セビーリャ・チェンバロのレプリカ楽器が、スペイン黄金時代の響きを味あわせてくれます。
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HMM 902363
(2CD)
¥3800
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「ミシェル・ランベール(c.1610-1696):ルソン・ド・テネブル
(水曜、木曜、聖金曜日のための)第1巻(世界初録音)」
・ランベール:ルソン・ド・テネブル第1巻(1662-63)
・ニコラ・ホットマン(av.1613-1663):アルマンド、クーラント
・エヌモンド・ゴーティエ(1575?-1651):メザンゴーのトンボー |
マルク・モイヨン(バス・タイユ(バス=バリトン))
ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ティボー・ルーセル(テオルボ)
マルアン・マンカル=ベニス(チェンバロ、オルガン) |
17世紀フランスの名歌手にして最高の歌唱教師、ランベールのルソン・ド・テネブル、世界初録音!
録音:2017 年5 月11-15 日
ルソン・ド・テネブル(暗闇の朗読、の意)は、キリスト教で、受難の聖金曜日をはさむ聖木曜日から聖土曜日の3
日間の、原則として明け方におこなわれる礼拝のこと。
各日とも、エレミアの哀歌に基づくテキストの3
つの朗読(ルソン)を含みます。暗闇を意味する「テネブル」という語は、この礼拝で、朗読を進めるにつれ、ロウソクが一本ずつ消されてゆくことに由来しています。
キリスト教にとってとりわけ重要な受難を思う礼拝というだけあり、付随する音楽も非常に重要視されています。ルイ14
世(太陽王)(1638-1715)の時代に多く作曲され、ルソン・ド・テネブルは、社会的イベントのひとつにまでなりました。
ミシェル・ランベール(c.1610-1696) はフランスの作曲家、歌手、そして歌唱教師でありました。「パリで最高の歌唱教師」とされ、国王付きソリストも務めたと考えられる記録も残っています。
エール集を20 巻ほど出版したという記録がありますが、ほとんどが失われていますがそれでもなお300
曲ほどの手稿譜、および筆写譜が残されています。
宗教作品は数多くありませんが、このたびランベール自身も演奏したであろう、ルソン・ド・テネブルが世界初録音で日の目を見ることになりました。
ランベールの「ルソン・ド・テネブル」はフランスで初めてのものとも考えられ、そうした意味でも貴重な録音の登場といえるでしょう。
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ロシア、英国の三位一体の讃歌、およびミサ曲集 |
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
グラハム・ロス(指揮) |
・グレチャニノフ (1864-1956):ケルビムの聖歌(Heruvimskaya
pesn)op. 29
・ブリテン(1913-1976):祝祭テ・デウムop.32
・グラハム・ロス (b. 1985):セラフィムの二重唱
・チャールズ・ヴィリアース・スタンフォード(1852-1924):Laudate
Dominum(詩篇150)
・チェスノコフ (1877-1944):ケルビムの聖歌(Heruvimskaya
pesn)op. 29 n° 5
・ジョン・スティナー(1840-1901):I saw
the Lord
・ジェームズ・マクミラン(b. 1959):サンクトゥスとベネディクトゥス(ミサ曲より)
・チャイコフスキー (1840-1893):ケルビムの聖歌
ヘ長調(Heruvimskaya pesn)
・ジョン・シェパード(c. 1515-1558):Libera
nos, salva nos I & II
・ウィリアム・バード(c. 1543-1623):O lux
beata Trinitas
・ラフマニノフ(1873-1943):ケルビムの聖歌(Heruvimskaya
pesn)op. 31-8
・ジョシュア・パチェイ(b.1995):Tres sunt
・グリンカ(1804-1857):ケルビムの聖歌(Cherubic
Hymn) op. 31-11
・ガブリエル・ジャクソン(b.1962):三位一体への讃歌
(Honor, Virtus, et Potestas)
・チャールズ・ウッド(1866-1926):Hail,
gladdening light |
録音:2017 年6 月
毎回素晴らしいハーモニーを聴かせてくれるグラハム・ロス率いるケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団。
最新盤は、ロシアおよび英国の、三位一体を讃える作品を集めた1
枚。
合唱、祈りの気持ちには、時代や海を超えても共通点があることを知らせてくれる内容です。
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AOMB(AMIS DE L'ORGUE ET LA MUSIQUE DE
BELFORT)
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前回は「AMIS DE L'ORGUE ET LA MUSIQUE BELFORT」とご案内いたしましたが、他にも表記ぶれが見られるためレーベル名を略称の「AOMB」に変更いたします。 |
ジャン=シャルル・アブリゼルは1946年フランスのグランヴィラールに生まれ、オルガンを独学の後ストラスブール音楽院でピエール・ヴィダルに師事。1971年にベルフォール大聖堂のオルガニストに就任し2016年現在もその地位にあり、1971年から2007年まではベルフォール音楽院教授も務めました。
歴史的オルガンに造詣が深いアブリゼルはオルガンの修復にも関わっており、一つ一つの楽器を知り尽くし音栓をみごとに活用した演奏は古楽系オルガニストの中でも別格の存在と認識されています。
また、イル・セミナリオ・ムジカーレのオルガニストとしてジェラール・レーヌを支えてきたことも特筆すべきでしょう。
バロック・ヴァイオリンにおけるエンリコ・ガッティと同様「過不足のない演奏でありながら類まれな魅力に溢れた音楽」を生み出すことのできるアブリゼルには、まさに「別格のオルガニスト」という形容がふさわしいと思います。
2016年から「ベルフォール・オルガンと音楽の友の会」が制作した新譜がアブリゼル氏ご本人から代理店に供給されることとなり、このたびその第2作が発売されました。 |
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おそらくヴァルドワやベルフォール近郊と日本でしか容易に入手できない貴重なアイテム
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン)
オルガンのルネサンス ルネサンスとバロック黎明期、ヨーロッパの舞曲とポリフォニー
ミヒャエル・プレトリウス(1571頃-1621、ドイツ):
村のブランル [Bransle de villages]/クーラント
[Courante]
おお、祝福されし光、三位一体 [O lux beata
trinitas]
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621、オランダ):
おお、祝福されし光、三位一体 [O lux beata
trinitas]
エコー・ファンタジア [Echo Fantasia]
ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517;フランドル):
インスブルックよ、さらば [Insbruck, I
muss disc lassen]
ハンス・ノイジードラー(1508頃-1653、ドイツ):ツォイナー舞曲
[Zeuner tanta]
ティルマン・スザート(1500頃-1562頃、フランス):サルタレッロ
[Saltarelle]
ジローラモ・カヴァッツォーニ(1506/1512-1577以後、イタリア):
「うちの亭主は男前でお人好し」によるカンツォン
[Canzon sopra I le bel e bon]
アントニオ・ヴァレンテ(1520頃-1581頃、イタリア):
イントルチャのバッロ [Lo Ballo dell'Intorcia]
タルクイニオ・メールラ(1590頃-1665、イタリア):
半音階的イントナーツィオ [Intonatio cromatica]
ガブリエル・コスト(確認できる活躍期:16世紀中盤、フランス):
喜びの音楽 [Musique de Joye] (1550頃)から
リチェルカーレ [Ricercar]
クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562、フランス):
花咲く日々に生きる限り [Tant que vivray]
クレマン・ジャヌカン(1480/1485-1558頃、フランス):
目を覚ませ、眠っている心よ [Reveillez
vous, cueurs endormis]
不詳:マリナー・ブック [Mulliner Book]
(1560頃、イングランド)から
La shy myze / La doune cella / La bounette
ウィリアム・バード(1539/1543頃-1623、イングランド):ラ・ヴォルタ
[La Volta]
不詳(16世紀、イングランド;ヒュー・アストン(1485頃-1558)?):
私のキャリー夫人のダンプ [My Lady Careys
Dompe]
フランシスコ・デ・ラ・トレ(1460頃-1504頃、スペイン):
ラ・スパーニャ [La Spagna]
不詳(16世紀、スペイン):私はあなたを・・・(歌)
[Cancion Je Vous...]
アントニオ・カレイラ(1520頃-1587頃、ポルトガル):歌(4声)
[Cancao a 4]
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654、スペイン):
モラレスの「戦い」によるティエント第6旋法
[Tiento de 6o tono por fe fa ut sobre la batalla de Morales] |
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン) |
録音:2017年5月28日、サン=ジョゼフ教会、ヴァルドワ、フランス
使用楽器:1973年、ディディエ・シャノン
[Didier Chanon] 製(2016年、ペーター・マイアー修復)
ジャン=シャルル・アブリゼルの活動の本拠地であるベルフォールの北隣にあるヴァルドワ(Valdoie)は、彼が自宅を構える町。
このCDはヴァルドワのサン=ジョゼフ(聖ヨゼフ)教会のオルガンの修復完了を記念して制作されたもの。
小型のオルガンの数少ないストップ(音栓)を駆使し、ルネサンスから初期バロックにかけてのヨーロッパ各地の様々なタイプの作品を弾き分けるテクニックはアブリゼルならでは。
おそらくヴァルドワやベルフォール近郊と日本でしか容易に入手できない貴重なアイテムです。
※外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。

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<メジャー・レーベル>
<映像>

5/16(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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キング・インターナショナル
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KKC 2152
(CD+
初回限定盤のみボーナスCD付き)
¥2500 →\2290
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カラヤンとN響!園田高弘とのピアノ協奏曲は完全初出
(2)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
初回盤限定ボーナス:
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4 番ト長調Op.58 |
園田高弘(ピアノ)(1)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
NHK 交響楽団 |
カラヤンとN 響!日本演奏史に輝く伝説の記録、園田高弘とのピアノ協奏曲は完全初出で日の目を見た!!初回限定盤のみに付属されるとのこと。
録音:(1)1954 年4 月日比谷公会堂(放送用録音)、(2)1954年4
月21 日/日比谷公会堂(ライヴ)/MONO
★とんでもないお宝音源が出現しました。カラヤンは1954
年に初来日し、一度だけN 響へ客演しました。まだ戦後9
年、復興途上の日本に登場した世界的指揮者は、当時の音楽界の大ニュースとなりました。カラヤンは当時46
歳の若さながら、重量感あふれる風格ある指揮ぶりは日本の音楽ファンに深い感銘を与えたといわれます。
★チャイコフスキーの「悲愴」はマスタリングをやり直し、大幅に音質が改善。カラヤンの凄絶な演奏が出現しました。
★戦後日本演奏史に残るコンサートの記録、すべてのクラシック・ファン必携の大リリースです!
★そして今回ボーナスCD として、園田高弘を独奏に迎えたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4
番の音源が本アルバムに付属します。これまでチャイコフスキーの「悲愴」のみ録音が知られていましたが、当時26
歳の園田の若々しい推進力とピアノの粒立ちの美しさが、64
年の時を経て蘇りました。特筆すべきはカラヤンの伴奏の巧さで、ぴったりと園田の独奏に寄り添いながら、しっかり自分の個性も主張しています。

フルトヴェングラーが亡くなるほぼ半年前。
カラヤンは何をしていたか。
なんと1ヶ月近く日本に滞在、NHK交響楽団を指揮していた。
これがカラヤンの嗅覚の鋭いところで、この当時、フルトヴェングラーの身に何が起きてもいいようにフットワークを軽くして、じわじわとベルリン・フィルに近づいていたのである。
まるで獲物を狙う猛獣のように。
そしてその獲物は翌年には彼のものとなる。
今回の録音は、そんなカラヤン夜明け前、最重要期における極東辺境オケとの貴重な記録である。
もちろん夜が明けたあと、カラヤンがそのオケを振ることは二度とない。
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PROFIL
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PH 18026
(8CD)
¥4800
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ギーゼキング、モーツァルト・ピアノ独奏曲全集 |
ワルター・ギーゼキング(ピアノ) |
Disc 1 71’ 25”
メヌエットとトリオ ト長調K.1/メヌエット
ヘ長調K.2/アレグロ 変ロ長調K.3/メヌエット
ヘ長調K.4/
メヌエット ヘ長調K.5/グラーフの歌曲『われらは勝てり』による変奏曲K.24/
『ウィレム・ヴァン・ナッサウ』による変奏曲K.25/アレグレットの主題による変奏曲K.54/
メヌエット ニ長調K.94/サリエリの歌劇『ヴェネツィアの定期市』による変奏曲K.180/
フィッシャーのメヌエットによる変奏曲K.179
(189a)/ピアノ・ソナタ第1番ハ長調K.279/
第2番ヘ長調K.280/第3番変ロ長調K.281
Disc 2 ピアノ・ソナタ 65’ 47”
第4番変ホ長調K.282/第5番ト長調K.283/第6番ニ長調K.284/第7番ハ長調K.309/アレグロ
ト短調K.312
Disc 3 ピアノ・ソナタ 69’ 32”
第8番イ短調K.310/第9番ニ長調K.311/第10番ハ長調K.330/
ボーマルシェの『セビリャの理髪師』による変奏曲K.354/カプリッチョ
ハ長調K.395/きらきら星変奏曲 K.265
Disc 4 ピアノ・ソナタ 69’ 23”
第11番イ長調K.331/第1 番ヘ長調K.332/第13番変ロ長調K.333/
『美しいフランソワーズ』による変奏曲K.353/ドゼードの『ジュリー』による変奏曲K.264
Disc 5 66’ 35”
8つのメヌエットとトリオK.315a/グレトリーの『サムニウム人の結婚』の結婚行進曲による変奏曲K.352/
アレグロ変ロ長調K.400/前奏曲とフーガ
ハ長調K.394/フーガ ト短調K.401/幻想曲ハ短調K.396/
幻想曲ニ短調K.397/組曲ハ長調K.399/パイジェッロ『哲学者気取り』による変奏曲K.398
Disc 6 69’ 43”
小葬送行進曲K.453a/サルティの『とんびに油揚げ』による変奏曲K.460/
グルックの『メッカの巡礼』による変奏曲K.455/幻想曲ハ短調K.475/ピアノ・ソナタ第14
番ハ短調 K.457/
ロンド ニ長調K.485/アレグレットとメヌエットK.498a/アレグレットによる変奏曲K.500
Disc 7 60’ 07”
6つのドイツ舞曲K.509/ロンド イ短調K.511/ピアノ・ソナタ
ヘ長調K.533/ロンド ヘ長調K.494/
アダージョ ロ短調K.540/ピアノ・ソナタ第15
番ハ長調K.545/ピアノ・ソナタ ヘ長調K.547a
Disc 8 69’ 18”
ピアノ・ソナタ第16 番変ロ長調K.570/第17
番ニ長調K.576/デュポールのメヌエットによる変奏曲K.573/
小さなジーグ ト長調K.574/アンダンティーノ変ホ長調K.236/メヌエット
ニ長調K.355/
アダージョ ハ長調K.356/『女はたいしたものだ』による変奏曲K.613/ロンド
ヘ長調 K.616 |
ギーゼキングのモーツァルト、ピアノ独奏曲全集が新マスタリングでこの価格!
MONO
Profile レーベル、大好評のBox シリーズにギーゼキングが登場しました。それもモーツァルトのピアノ独奏曲をほぼすべて収録した8
枚組が超お買い得価格となっています。
ギーゼキング芸術のなかでもとりわけ評価の高いのがモーツァルト。透明かつ崇高な音世界をじっくり聴かせ、60
年以上経った今日でも、最高の演奏とする人も多い決定盤中の決定盤。重さや濁り、停滞感といったものが皆無なピアニズムは驚異的です。
ピアノ・ソナタや変奏曲全曲はもとより、K.1
番代までもおさえているのも嬉しい限り。「トルコ行進曲」や「きらきら星」変奏曲ももちろん収録。
以前EMI からリリースされていましたが現在入手困難なうえ、今回はTHS
スタジオのホルガー・ジードラーが新マスタリングを施しているのも注目。さらに驚きの価格で、新たなギーゼキングの名モーツァルトBox
の登場となります。
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<国内盤>
<映像>

5/15(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
SIGNUM CLASSICS
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2015年に発見された"ヴィオラ・ダ・ガンバ"のためのファンタジア!
テレマン:
無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア
TWV.40:26-37
ファンタジア第1番ハ短調/ファンタジア第2番ニ長調/
ファンタジア第3番ホ短調/ファンタジア第4番ヘ長調/
ファンタジア第5番変ロ長調/ファンタジア第6番ト長調/
ファンタジア第7番ト短調/ファンタジア第8番イ長調/
ファンタジア第9番ハ長調/ファンタジア第10番ホ長調/
ファンタジア第11番ニ短調/ファンタジア第12番変ホ長調 |
リチャード・ブースビー
(ヴィオラ・ダ・ガンバ) |
フレットワークの創設メンバー リチャード・ブースビー!テレマンの無伴奏ガンバ・ファンタジアを弾く!
☆ 2015年に発見された"ヴィオラ・ダ・ガンバ"のためのファンタジア!
☆ パーセル・クヮルテット、フレットワークの創設メンバー、リチャード・ブースビー!
ニコラウス・アーノンクールとチャールズ・メドラムに学び、パーセル・クヮルテット、フレットワークの創設メンバーとして英国古楽界を牽引、現在はロンドンの王立音楽カレッジでヴィオラ・ダ・ガンバを教える名手、リチャード・ブースビーのソロ録音がSignum
Classicsからリリース!
1735年頃に作曲され、楽譜が出版されていたことは知られていたものの楽譜が消失してしまい謎に包まれており、2015年の春、作曲から約280年という歳月を経て発見されたテレマンの「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア」。
ヴァイオリン、フルート(・トラヴェルソ)、チェンバロのための傑作群と同じく、急成長するハンブルクのアマチュア市場に耳を傾けたテレマンが作曲したファンタジアは、楽器の多彩なテクニックが使われ、多様性に満ちた作品。21世紀の古楽界最大の発見の1つと言われるテレマンの失われていた無伴奏ファンタジアが、リチャード・ブースビーの類まれなテクニックと感性によって蘇ります。
※録音:2017年7月17日−19日、セント・メアリー・モードリン教会(シェボーン、グロスタシャー) |
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リッチが賞賛したピアニスト、ミンジョン・キム
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番&
メンデルスゾーン:二重協奏曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調
Op.58
メンデルスゾーン:
ヴァイオリン、ピアノと弦楽オーケストラのための
協奏曲ニ短調 |
ミンジョン・キム(ピアノ)
ツォルト=ティハメール・ヴィゾンタイ(ヴァイオリン)
クレメンス・シュルト
フィルハーモニア管弦楽団 |
ルッジェーロ・リッチが賞賛したピアニスト、ミンジョン・キムが弾くベートーヴェンの協奏曲!
☆ルッジェーロ・リッチが賞賛したスタインウェイ・アーティスト、ミンジョン・キム!
☆フィルハーモニア管と共演したベートーヴェン&メンデルスゾーン!
ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、アソシエイト・オヴ・ロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージック(ARAM)を授与されたスタインウェイ・アーティスト、ミンジョン・キム。
伝説的ヴァイオリニスト、ルッジェーロ・リッチからは「並外れた才能のピアニスト(exceptionally
talented pianist)」と賞賛され、ルッジェーロ・リッチのマスタークラスではピアニストに選ばれています。
ロンドンを拠点に国際的に活動しているミンジョン・キムは、2008年に共演して以来、フィルハーモニア管弦楽団と、そしてコンサートマスターのツォルト=ティハメール・ヴィゾンタイとも定期的にコラボレーションを行っており、今回のアルバムが実現。
若きメンデルスゾーンが書いた二重協奏曲(ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲)では、ツォルト=ティハメール・ヴィゾンタイとミンジョン・キムの華麗な対話が披露されます。
※録音:2017年3月28日−29日、セント・オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)

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タンゲーロ 〜 南アメリカからの音楽 |
クリストフ・デノート(ギター) |
ピアソラ:
リベルタンゴ、オブリビオン、勝利、アディオス・ノニーノ、チキリン・デ・バチン、
ブエノスアイレスの夏、天使のミロンガ/
アンヘル・ビジョルド:エル・チョクロ/ヘラルド・マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ/
カルロス・ガルデル:想いの届く日/エラディア・ブラスケス:凧の夢/
ローラン・ディアンス:タンゴ・アン・スカイ/ジスモンチ:水とワイン/
ジョアン・ペルナンブーコ: 鐘の音/ヂレルマンド・ヘイス:もしも彼女が尋ねたら/
アントニオ・ラウロ:エル・マラビーノ、ベネズエラ風ワルツ第2番、ベネズエラ風第3番/
アベル・フレウリ:デ・バス・ミロンガ/エルネスト・コルデロ:ミロンガ/
フリオ・サグレーラス:ヴィオレタス |
ギターで聴くタンゴ、ショーロ、ミロンガ!
1993年の第35回パリ国際ギター・コンクールなど数々の受賞歴を誇る、スイス、バーゼル生まれのクラシック・ギタリスト、クリストフ・デノートのSignum
Classics第4弾は南米アルバム。
ピアソラの名タンゴを中心に、ショーロ、ミロンガなど、異なる文化を吸収し多彩に発展してきた南アメリカのリズム、ハーモニー、メロディをギターで表現します。
※録音:2017年12月5日−8日&2018年1月23日−28日、メドウ・ハウス・スタジオ(ウォンテジ) |
DANACORD
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サティの時間 〜 サティと彼の歌 |
トリオ・サティ
〔イサベル・ピガニョル(ソプラノ)、
ラース・マルター(コントラバス)、
ウラ・ヘーバマン(ピアノ)〕 |
エリック・サティ:
食欲をそそらない/ジュ・トゥ・ヴー(あなたが欲しい)/
1916年の3つの歌〔青銅の像、伊達男(ダフェネオ)、帽子屋〕/
スポーツと気晴らし〔ブランコ、狩、イタリア喜劇、魚釣り、ヨット遊び、海水浴、競馬〕/
1886年の3つの歌〔天使、悲歌、シルヴィ〕/グノシエンヌ第1番/グノシエンヌ第2番/
潜水人形〔ねずみの歌、憂鬱、アメリカの蛙、詩人の歌、猫の歌〕/ヴェクサシオン(嫌がらせ)/
《もうひとつの3つの歌》より〔歌、花〕/グノシエンヌ第3番/グノシエンヌ第6番/
スポーツと気晴らし〔テニス、陣取り遊び、ゴルフ、ピクニック、蛸、いちゃつき、タンゴ〕/
4つの小さな歌〔悲歌、踊り子、乾杯の歌、さようなら〕/ランピールの歌姫/ジムノペディ第1番 |
ソプラノ、ベース、ピアノによる三重奏、フランス精神に溢れたサティの歌曲集!
☆エリック・サティに魅了されたオペラ歌手、ベーシスト、ピアニストの3人からなるトリオ!
☆サティの歌曲に、コントラバス付きの「グノシエンヌ」やソプラノ付き「ジムノペディ」などバラエティに富んだサティの世界!
「トリオ・サティ」は、1900年代の初頭、第一次世界大戦前後のフランス音楽に「恋をした」三人が2012年にコペンハーゲンで結成したアンサンブル。
フランス人を祖先にもつオペラ歌手のイサベル・ピガニョル、ベーシストのラース・マルター、ピアニストのウラ・ヘーバマン。彼らは、サティを中心にイベール、ドビュッシー、ラヴェル、プーランクたちの音楽をレパートリーにフレゼリクスベアの「メトロノーム」でコンサートを行い、「サティと友人たちフェスティヴァル(Satie-med-venner-festival)」を毎年開催しています。
彼らが共演を始めた2008年以来、コンサートで取りあげてきたサティの代表的な作品をセッション録音した『サティの時間』。メトロノームで行われるコンサートの名称が、アルバム名に採られました。
※録音:2017年6月、Garnison Church(デンマーク) |
MN RECORDS
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MNRCD 145
(2CD/特別価格)
¥3800
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ナイマン:マックイーン 〜
ドキュメンタリー・サウンドトラック |
マイケル・ナイマン・バンド |
マイケル・ナイマンの自主レーベル流通再開!マックイーンのドキュメンタリー・サウンドトラック!
イギリスを代表するミニマル・ミュージック、映画音楽の作曲家&ピアニスト、マイケル・ナイマンの自主レーベル、「MN
Records(Michael Nyman Records)」の最新アルバムは、2010年に短い生涯を終えたイギリスの天才ファッション・デザイナー、アレキサンダー・マックイーンのドキュメンタリー映画(監督はイアン・ボンホート)のサウンドトラック。
多くの映画音楽でゴールデン・グローブ賞にノミネートしてきたマイケル・ナイマンが、斬新なアイディアでファッション界に衝撃を与え続けてきた鬼才の生涯を音楽で称えます。
最終トラックに収録された「Dealing for the
Saraband」は、2006年のアレキサンダー・マックイーン委嘱作で、このアルバムが世界初録音。
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ナイマン:弦楽四重奏曲第5番&第4番
弦楽四重奏曲第5番
《Let’s Not Make A Song And Dance Out
Of This》
(世界初録音)
弦楽四重奏曲第4番 |
スミス・クァルテット |
ピアノ三重奏曲集(MNRCD 120)、弦楽四重奏曲第1番〜第3番(MNRCD
124)に続く、MN Recordsの室内楽シリーズ第3弾。
英インデペンデント紙ではクロノス・クァルテットやブロドスキー・クァルテットに比肩するアンサンブルとして評価され、20年以上にわたり現代音楽シーンの最前線を走り続けるスミス・クァルテットによる弦楽四重奏曲の第4番&第5番。
2011年に作曲された第5番は、ナイマン初の副題を持つ弦楽四重奏曲で、既存の音楽素材に基づかない作品。スミス・クァルテットのために書かれており、このアルバムが世界初録音となります。 |
MUSIC&ARTS
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バッハ:フルート・ソナタ集
フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調
BWV1030
フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調
BWV1032
フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調
BWV1031(疑作)
フルートとチェンバロのためのソナタ ト短調
BWV1020(疑作)
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スティーヴン・シュルツ(バロックFl)
ジョリ・ヴィニクール(Cemb) |
スティーヴン・シュルツのバッハ:フルート・ソナタ集!
録音?: 2016年8月10-13日 カリフォルニア州マリン郡、55'18
MUSIC & ARTSからバッハのピリオド楽器演奏の最新録音。フルートとチェンバロのためのソナタを4曲収録。
スティーヴン・シュルツは米国を代表するバロック・フルート奏者であるのみならず、1986年創設の古楽アンサンブル、アメリカン・バロックのリーダーでもある。ここでの演奏も素晴らしく完成度が高い。
ジョリ・ヴィニクールはシカゴ生まれのチェンバロ奏者。パリに留学して、ヨーロッパの様々な古楽団体で通奏低音を受け持った。近年は指揮活動も盛んで、2016年にはヘンデルの「アグリッピーナ」を指揮している。 |
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QUERSTAND
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ヘンデリアン要注目盤!様々な打楽器を薬味的に加えた
祝祭的な「水上の音楽」!
ヘンデル:
(1)水上の音楽 HWV 348/350 抜粋(9曲)
(2)「エジプトのジューリオ・チェーザレ」〜
エジプトの地は今こそ贈るように,
狡猾な狩人は静かに身を隠して行く,
花咲く心地よい野原で
(3)コンチェルト・グロッソ Op.6-6 HWV324
(4)「ソザルメ、メディアの王」〜
私は恥ずべき恐ろしい企てに立ち向かう
(5)「アルミーニオ」〜私は死にに行く,栄光の道を守って |
ベルンハルト・フォルック(指揮,ヴァイオリン)
ハレ・ヘンデル音楽祭管弦楽団
(2)(4)(5)ベンノ・シャハトナー(カウンターテノール) |
録音?: 2017年10月11−13日 ハレ,DDD、73'17
ヘンデリアン要注目のCD。ベルリン古楽アカデミーの創設(1982年)メンバーで、ゲオルク・カルヴァイトと並んでこの楽団のコンサートマスターを務めるベルンハルト・フォルックが、ヘンデルの生地の音楽祭のオーケストラを指揮してヘンデルの管弦楽曲とオペラのアリアを演奏している。
水上の音楽は3つの組曲からほぼ半分を選曲して並べたもので、しかももともと屋外演奏用の音楽だったことを考えて様々な打楽器を薬味的に加えている。打楽器を採用した水上の音楽は稀だろう、祝祭的気分がいや増している。
アリアを歌うベンノ・シャハトナーはドイツの若いカウンターテノールの逸材。瑞々しい声に加えて技術も高度。 |
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ズザンネ・ショルツ(Vn)
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ集 Op. 5から
第3番 ハ長調
第1番 ニ長調
第4番 ヘ長調
第10番 ヘ長調—前奏曲,ガヴォッタ
第9番 イ長調
第8番 ホ短調 |
ズザンネ・ショルツ(Vn)
ミヒャエル・ヘル(Cemb) |
バロック・ヴァイオリンの大御所ズザンネ・ショルツのコレッリ!
録音?: 2016年8月17-20日 グラーツ,DDD、73'17
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)の代表作の一つ、ヴァイオリン・ソナタ集
Op. 5から6曲を演奏したCD。しかもここでは、フランチェスコ・ジェミニアーニやヨハン・ハインリヒ・ロマン、フランチェスコ・ヴェラチーニらの手が入った楽譜を使用しているというこだわりっぷり。どのような楽譜を用いたのか欧文解説で詳しく説明されている。
バロック・ヴァイオリン・ファンにとっては、バロック・ヴァイオリンの大御所にして名教師、ズザンネ・ショルツが演奏しているのも貴重。ショルツは名声に反して録音が極めて少なく、1枚丸々独奏が聞けるCDはなかった。このCDは大いに歓迎されるだろう。 |
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メルヒオール・ヴルピウス:モテット集3
「ヴルピウス:6声,7声のモテット集第2集」
ああ祝福された光である三位一体
神よ、なぜ拒むのですか
神よ、私たちを助けてください
ヨハネは二人の若者を送り
名誉に触れた者に
喜ばしい声で
主を愛する人は悪を憎む
会堂長の一人がイエスのもとに来て
主は私を救ってくれた
主である神ゼバオトは
金は女を得ない
そして卒中になった人が運ばれてきた
王として清算を始め
キリストはいつでも私の希望
神に逆らう者の計略に乗って歩まないものの幸いなこと
主よ、あなたを呼び叫びます
マリヤはユダの町へ
ガリラヤのカナで結婚式が
新しい歌を主に向かって歌え
主に向かって喜ばしい声をあげろ、すべての地よ
主である神に感謝の声を響かせよう
すべての地よ、神を褒め称えろ
主は助けを求める人の近くにいる
弦の調べであなたに感謝します |
ルネ・ミヒャエル・レーダー(指揮、オルガン)
カペラ・ダレミンツィア |
メルヒオール・ヴルピウスのモテット集の第3巻!
録音?: 2016年8月22日-9月3日 ヴァルトハイム,DDD、99'06
メルヒオール・ヴルピウス(1570頃-1615)のモテット集の第3巻、今回は6声と7声のモテット集。
メルヒオール・ヴルピウスは1596年からワイマールのカントールを務めた歌手、作曲家。ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)とほぼ同世代である。
当時は高名な作曲家だったが、網羅的な録音はquerstandでのルネ・ミヒャエル・レーダー率いるカペラ・ダレミンツィアによるものが初めてである。ここでも丁寧な演奏が好ましい。 |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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APR
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APR 6024
(2CD/特別価格)
¥2500
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カルロ・ゼッキ 〜 コンプリート・チェトラ・ソロ・レコーディングス1937−1942
◆チェトラ録音集 〜
ガリレイ/レスピーギ:ガリアルダ(録音:1937年5月4日、トリノ)
作曲者不詳/レスピーギ:シチリアーナ(録音:1937年5月4日、トリノ)
スカルラッティ:ソナタ ト長調 Kk.259(L.103)(録音:1937年5月2日、トリノ)
スカルラッティ:ソナタ ハ長調 Kk.159(L.104)(録音:1937年5月4日、トリノ)
スカルラッティ:ソナタ ニ長調 Kk.96(L.465)(録音:1937年5月2日、トリノ)
スカルラッティ:ソナタ ト長調 Kk.523(L.490)(録音:1937年5月2日、トリノ)
ヴィヴァルディ/J.S.バッハ:協奏曲ト長調
BWV.973(録音:1937年5月2日、トリノ)
リスト:パガニーニによる大練習曲第5番ホ長調《狩り》S.141/5(録音:1937年5月2日、トリノ)
リスト:パガニーニによる大練習曲第4番ホ長調《アルペッジョ》S.141/4(録音:1937年5月2日、トリノ)
リスト:演奏会用練習曲第2番ヘ短調《軽やかさ》S.144/2(録音:1937年5月2日、トリノ)
ショパン:ワルツ第5番変イ長調《大円舞曲》Op.42(録音:1937年5月2日、トリノ)
ショパン:マズルカ第13番イ短調 Op.17-4(録音:1942年10月25日、トリノ)
ショパン:マズルカ第21番嬰ハ短調 Op.30-4(録音:1942年7月4日、トリノ)
ショパン:マズルカ第25番ロ短調 Op.33-4(録音:1942年10月25日、トリノ)
ショパン:子守歌変ニ長調 Op.57(録音:1942年10月25日、トリノ)
ショパン:舟歌嬰ヘ長調 Op.60(録音:1937年5月4日、トリノ)
ドビュッシー:金色の魚(録音:1942年10月25日、トリノ)
フランチェスコ・ティチアーティ:トッカータ(録音:1937年5月2日、トリノ)
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ第13番嬰ヘ長調
BWV.858(録音:1942年10月25日、トリノ)
J.S.バッハ:コラール《われらは汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ》BWV.639
(録音:1942年10月25日、トリノ)
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調
BWV.1050(録音:1938年、トリノ)*
シューベルト:楽興の時第6番変イ長調 D.780-6,Op.94-6(録音:1942年7月4日、トリノ)
シューマン:子供の情景 op.15(録音:1942年7月4日、トリノ)
◆ウルトラフォン録音集 〜
スカルラッティ:ソナタ イ長調 Kk.113(L.345)(録音:1934〜35年頃、パリ)
ショパン:練習曲第5番変ト長調 Op.10-5《黒鍵》(録音:1934〜35年頃、パリ)
ショパン:練習曲第8番ヘ長調 Op.10-8(録音:1934〜35年頃、パリ)
ショパン:華麗なる大ポロネーズ変ホ長調
Op.22(録音:1934〜35年頃、パリ)
ラヴェル:道化師の朝の歌(録音:1934〜35年頃、パリ)
◆マストラスト録音集 〜
リスト:演奏会用練習曲第2番ヘ短調《軽やかさ》S.144/2(録音:1930年、モスクワ)
ショパン:バラード第1番ト短調 Op.23(録音:1930年、モスクワ) |
カルロ・ゼッキ(ピアノ)、アリーゴ・タッシナーリ(フルート)*、
ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)*、フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)*、
トリノE.I.A.R.交響楽団* |
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カルロ・ゼッキがチェトラに遺したソロ録音全集!リマスタリングはマーク・オーバート=ソーン!
ブゾーニとシュナーベルにピアノを師事し、ミケランジェリやヴィドゥッソ、フィオレンティーノと並ぶ存在感を発揮したものの、早くにソリストとしてのキャリアを断念し後年には指揮者として世界各地で活躍した20世紀イタリアの名ピアニストであり名指揮者、カルロ・ゼッキ(1903−1984)。
そのピアニストとしての限られたキャリアの中でイタリアのチェトラ・レーベルに録音されたゼッキの名演の数々が、名エンジニア、マーク・オーバート=ソーンの手によりリマスタリングが施されAPRから復刻!
ゼッキがチェトラに遺したソロ録音の全て、そして1930年代に録音されたSPレコード/78回転の7曲を収録した今回の復刻は、コレクター、ゼッキ・ファンから大いに注目を集めることでしょう。定評あるオーバート=ソーンのリマスタリングにご期待下さい! |
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MARSTON
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52073-2
(2CD)
¥5000
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「録音されたピアニズムのランドマーク第1集」
D.スカルラッティ:
ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ト長調 K.14、ソナタ
K.450 ト短調
ブラームス:
間奏曲 ハ長調 Op.119-3/カプリッチョ
ニ短調 Op.116-7
ディヌ・リパッティ(ピアノ)/1945‐1946年
私的録音
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調
Op.10-3〜第2楽章後半
ヨーゼフ・ラボル(ピアノ)/1921年頃
ショパン:
マズルカ 嬰ト短調 Op.33-1/練習曲 嬰ト短調
Op. 25-6
イソ・エリンソン(ピアノ)/1932年1月8日
独Columbia録音
ショパン:ワルツ ホ短調
モーリツ・ローゼンタール(ピアノ)/1939年6月30日
シカゴ RCA録音
リスト:パガニーニによる大練習曲第3番 嬰ト短調
「ラ・カンパネッラ」
アイヴァン・デイヴィス(ピアノ)/1960年
テレビ放送 シエナ・ピアノを使用
グリンカ(バラキレフ編):ひばり
スタンリー・ハンメル(ピアノ)/1960年頃
ニューヨーク州オールバニ 私的録音
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調
レフ・プイシュノフ(ピアノ)
エイドリアン・ボールト(指揮)ロンドン交響楽団
1946年7月27日 ラジオ放送のアナウンスの導入付き
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章—ロシアの踊り
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
1927年12月6日 Gramophone Company録音
シェーンベルク:3つのピアノ小品 第2曲 Op.11-2
アーウィン・ニレジハージ(ピアノ)
1978年3月20日 サンフランシスコ ステレオ
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 Op.54
エイブラム・チェイシンズ(ピアノ)
1931年11月12日 ロンドン Gramophone
Company録音
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調
Op.23 (5箇所の録音で合計約18分)
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
フリッツ・ライナー(指揮)フィラデルフィア管弦楽団
1932年2月5-6日 ベル電話研究所による実験ライヴ録音
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調
Op.10-3—第3楽章の一部
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
1959年5月29日 カーネギー・ホール
RCA録音
メンデルスゾーン:スケルツォ・ア・カプリッチョ
嬰ヘ短調
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
1980年5月2日 エイヴリー・フィッシャー・ホール
RCAのカタログLP「ショーケース・イン・サウンド」のための宣伝文句のパロディ
ウラディミール・ホロヴィッツ(語り)/1956年頃
ニューヨーク・シティ
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調
K.271 「ジュノーム」
ギオマール・ノヴァエス(ピアノ)
トーマス・シャーマン(指揮)リトル・オーケストラ・ソサエティ
1950年1月9日
ギオマール・ノヴァエスのVox Records社への最後の録音の風景
ギオマール・ノヴァエス(ピアノ)/1961‐1962年頃 |
リパッティやホロヴィッツなどのほぼ未発表レア音源集!
「録音されたピアニズムのランドマーク」と題された歴史的ピアノ録音集。多くが未発表もしくは初めてCDになる(LPにもなっていないものが多い)ものである。
ウラディミール・ホロヴィッツがフリッツ・ライナーが指揮するフィラデルフィア管弦楽団の伴奏で1932年に弾いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番が、半分強とはいえライヴ録音が聞けるのは奇跡に近いだろう。
また盲目のピアニスト、オルガニストで作曲家、音楽教師としても高名だったヨーゼル・ラボル(1842—1924)の録音が残されていたのも驚きだ。しかもその演奏が実に素晴らしい。
アイヴァン・デイヴィスの弾くリストのラ・カンパネッラは、豪華な装飾が施されたいわゆるシエナ・ピアノフォルテを使用したことでも貴重。リストは実際にこの楽器でラ・カンパネッラを弾いて賛辞を贈っている。
その他ディヌ・リパッティのスカルラッティとブラームス、コルトーのストラヴィンスキー、等々、ピアノ・マニアにとってどれもお宝ばかりの2CDである。 |
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52043-2
(2CD)
¥5000
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トラヴィアータ(椿姫)の1912年本格的全曲初録音!
ヌゲス:「ダニロ兄弟」
マルグリート・メレンティエ(S ミリア)、アルフレッド・マゲナ(Br
ティアルコ)
エドモン・ティルモン(T ニーノ)、アンリ・アルベル(Br
オーギュスト)
デルリス(タイニュ)、ピエール・デュプレ(B=Br
医師)
ジャン・ヌゲス(指揮)管弦楽団
録音:1912/1913年
ヴェルディ:「トラヴィアータ」(フランス語歌唱)
ジャン・モルレ(S ヴィオレッタ)、マウリツィオ・トロセッリ(T
アルフレード)、
アンリ・アルベルス(Br ジョルジュ・ジェルモン)、
マリー・ガンテリ(MS フローラ,アンニーナ)、ガストン・ド・プマイラク(T
ガストン,子爵)
ピエール・デュプレ(B ドビニー侯爵)、イポリート・ベロム(B
医師グランヴィル)
エミル・アルシェンボ(指揮)管弦楽団
録音:1912年 |
既発のCDだが今回初めてご案内。
marstonの人気シリーズ、Pathe社録音のフランス・オペラもしくはフランス語訳詞歌唱のオペラのシリーズの第5集。極めて珍しいオペラと屈指の人気オペラの組み合わせ。
ジャン・ヌゲス(1875—1932)はボルドー生まれでパリを中心に活躍したオペラ、オペレッタの作曲家。
「ダニロ兄弟」は1911年に書かれた、2幕で1時間かからない短いオペラ。これはPathe社がレコード録音のために企画した珍しいレコード用オペラ。旅のサーカス団を舞台にした、ミリアという娘とニーノとティアルコの兄弟の三角関係の物語。ヌゲスの作品は没後ほとんど忘れ去られているが、この作品を聞くとかなりの腕前の作曲家だったことが分かる。台本の仏英対訳が
https://www.marstonrecords.com/collections/opera/products/freres-danilo
で閲覧できる。
「トラヴィアータ」は、フランス語歌唱で、また全曲で95分ほどに短縮されているとはいえ、おそらくこれが「トラヴィアータ」の世界初の本格的全曲録音。プリマドンナのジャン・モルレ(1879-1957)はパリのトリアノン劇場を拠点に活躍したソプラノ。
歌手としては1910年代が全盛期で、やはりPathe社録音のヴェルディのトルヴェール(「トロヴァトーレ」のヴェルディ自身によるフランス語版)の全曲録音でレオノールを歌っている。第二次世界大戦後は女優として多数の映画に出演、息の長い活動をした。
その他歌手たちは今日ではほとんど知られていないが、皆パリで活躍した実力の高い人たちばかりである。100年以上前のマイクを用いない録音でも、marstonの丁寧な復刻のおかげでそれなりに聞くことができる。 |
<国内盤>
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299MUSIC
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J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲[2台ピアノ版]
(編曲:ラインベルガー/レーガー) |
ゲルティンガー祥子(ピアノ1)
菅野 潤(ピアノ2) |
(1) Aria ….4’06”/(2) Variatio 1 ….1’56”/(3)
Variatio 2 ….1’51”/
(4) Variatio 3 Canone all’ Unisono ….2’14”/(5)
Variatio 4 ….1’04”/
(6) Variatio 5 ….1’33”/(7) Variatio
6 Canone alla Seconda ….1’12”/
(8) Variatio 7 ….1’56”/(9) Variatio
8 ….1’50”/
(10) Variatio 9 Canone alla Terza ….2’06”/(11)
Variatio 10 Fughetta ….1’32”/
(12) Variatio 11 ….1’59”/(13) Variatio
12 Canone alla Quarta ….3’28”/
(14) Variatio 13 ….3’01”/(15) Variatio
14 ….2’09”/
(16) Variatio 15 Canone alla Quinta ….2’11”/
(17) Variatio 16 Ouverture ….2’44”/(18)
Variatio 17 ….1’59”/
(19) Variatio 18 Canone alla Sexta ….1’37”/(20)
Variatio 19 ….1’37”/
(21) Variatio 20 ….2’06”/(22) Variatio
21 Canone alla Settima ….2’43”/
(23) Variatio 22 ….1’37”/(24) Variatio
23 ….2’16”/
(25) Variatio 24 Canone all’ Ottava
….3’38”/(26) Variatio 25 ….3’49”/
(27) Variatio 26 ….2’03”/(28) Variatio
27 Canone alla Nona ….2’00”/
(29) Variatio 28 ….2’33”/(30) Variatio
29 ….2’21”/
(31) Variatio 30 Quodlibet ….2’34”/(32)
Aria ….2’15” |
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲[2 台ピアノ版]?!ラインベルガーとレーガーによる編曲!
録音:2018年1月16-18日、三重県総合文化センター、DSD
Recoriding 72’19”
ゴルトベルク変奏曲には、19世紀ドイツの作曲家ラインベルガーが2台ピアノ用に編曲し、20世紀初頭に活躍したレーガーがさらにアーティキュレーションやデュナーミクの指示を書き加えた改訂版(1915年)が存在した。
ロマン派〜近代の人々はバッハの音楽をどのように捉えたのか。同曲の受容史におけるきわめて重要な実例のひとつがここにある。
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イプシロン
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「TAKAHIRO YOSHIKAWA-FRANZ LISZT」
フランツ・リスト:
「巡礼の年第2年:イタリア S.161」より
婚礼/
物思いに沈む人/
ペトラルカのソネット第104番/
ダンテを読んで: ソナタ風幻想曲
「巡礼の年第3年 S.163」より
エステ荘の糸杉に I : 哀歌/
エステ荘の糸杉に II : 哀歌/
エステ荘の噴水
リゴレットによる演奏会用パラフレーズS.434/
パガニーニ大練習曲第3番「ラ・カンパネッラ」S.140
No.3 |
吉川隆弘(ピアノ) |
イタリアの空気をまとい、歌心に満ちあふれた吉川隆弘のオール・リスト・アルバム
録音:2016年6月3日イタリア文化会館,東京(ライヴ録音)/ピアノ:Steinway&sons
C-227 n. 584042
リスト自身がすばらしいテクニックを備えたピアニストだったため、その作品には名技主義的な要素の強い、難易度の高いものが多い。しかし、どんなに難しい作品でも、指使いや演奏に不合理な点がないのがリストの作品の特徴である。
そのリストの作品をこよなく愛し、リストだけで1枚のアルバムを作り上げた吉川隆弘は長くミラノに住み、イタリア国営放送RAIのラジオに出演したり、ミラノ・スカラ座管弦楽団のメンバーと共演したり、同歌劇場のピットに入ってピアノを担当したり、イタリアの音楽祭で演奏したりと、まさにイタリアの音楽の中枢で活動を展開している。
今回編み出した新譜は、リストのイタリア色満載の作品を集めたもので、イタリアを愛したリストの心に肉薄し、その精神を浮き彫りにし、作品に込められたイタリアに対する愛情と造詣の深さを示したものである。
吉川隆弘はイタリアで生活し、イタリア語を話し、イタリア各地で演奏し、イタリアのオペラや歌を身近に感じる暮らしのなかで、リストのイタリアへの想いに共感し、その精神を率直に表現している。音楽は気負いや気取りはまったくなく、自然で美的で粋で洒脱。目の前にルネサンス時代の絵画や彫刻が現れ、あたかもイタリアの地を旅しているよう。聴き手の想像力を喚起し、知的欲求を促し、旅心を刺激する、そんなアルバムの誕生である。
(伊熊よし子 ライナーノーツより抜粋)

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