≪第97号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2018/5/22〜
5/25(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
CHALLENGE CLASSICS
|
|
管弦楽の力強いサウンドが頼もしい
オランダの交響曲作家デ・ラーフ、これで4曲揃い踏み!
ロビン・デ・ラーフ:
(1)交響曲第2番『相反する世界』〜
サックス四重奏と管弦楽のための
(2)交響曲第1番『タングルウッド物語』〜
大管弦楽のための
(3)交響曲第4番『聞こえないメロディ』〜
ソプラノと管弦楽のための |
(1)エミリオ・ポマーリコ(指揮)
ラッシャー・サクソフォン四重奏団
オランダ放送室内フィルハーモニー
(2)アリー・ヴァン・ビーク(指揮)
ドーレン・アンサンブル
ピカルディ管弦楽団
(3)アントネッロ・マナコルダ(指揮)
フィア・ブルゴス(ソプラノ)
アーネム・フィルハーモニー管弦楽団 |
77’20”
オランダを代表する管弦楽作曲家、ロビン・デ・ラーフ(1968-)による交響曲集。彼は現時点で4
曲の交響曲を書いており、第3 番は既に発売されています(品番:CC-72747)。残りの3
曲をすべて収録したこのディスクも見逃せません。
どれも古典的な交響曲に敬意を払いつつ新しい語法を模索した作品で、管弦楽の力強いサウンドが頼もしい快作です。サックスやソプラノの協奏的な扱いも聴きものです。
第1弾 ロビン・デ・ラーフ:交響曲第3番 |
|
これぞダイナミックなオーケストラの饗宴
指揮も父ヤルヴィ、ネゼ=セガンも登場
ロビン・デ・ラーフ:
(1)チェロ協奏曲
(2)『Entangled Tales』
(3)交響曲第3番『Illumination...Eclipse』 |
(1)マリエン・ヴァン・スターレン(チェロ)
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
(2)ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
(3)アントネッロ・マナコルダ(指揮)
アーネム・フィルハーモニー管弦楽団
(ヘルダーラント交響楽団) |
録音:(1)2013年5月16、17日/デ・ドゥーレン
大ホール(初演ライヴ)、(2)2008年11月29日/ハーグ、アントン・フィリップス・ホール(ライヴ)、(3)2015年4月23日/ナイメーヘン、テ・ヴェレーニギン(初演ライヴ) すべて世界初録音/68’28’’
オランダを代表する管弦楽作曲家、ロビン・デ・ラーフ(1968-)による近作3
題。いずれも精緻にして大胆なオーケストレーションを武器に、大いに盛り上がる痛快な音楽が展開されます。
チェロ協奏曲、交響曲第3 番はそれぞれ世界初演のライヴ録音であるのもポイント。ネゼ=
セガンを始め指揮者陣の充実ぶりにも注目です。
チェロ協奏曲は音楽を先へ先へと切り開くように先導していく力強いチェロ独奏が格好良い作品。金管やピアノを含む打楽器が活躍する熱量の高さも魅力です。
『Entangled Tales(もつれた物語)』はボストン響のために書かれ、後に交響曲第1
番の第2 楽章になりました。小さな細胞が層を成し繰り返され、印象派や表現主義の時代を思わせる華麗な楽器法も交えながら多角的に変奏されていきます。
交響曲第3 番はアーネム・フィルの創立125
周年記念作品として書かれました。『Illumination...Eclipse(イルミネーション...
日食)』というタイトルで「光と闇」をテーマにしていますが、それぞれの「状態」を対置するのではなく、刻一刻と変化する「運動」として描いており、生き生きとしたダイナミズムを持った作品です。高音のみの繊細な絡み合いに始まり、次第に重心が低くなり壮大な音響に移行していく流れが印象的です。
|
|
|
CC 72776
(SACD HYBRID)
¥2600
|
シューマンの幻想性をまとめて聴く。
シューマン:
(1)3つの幻想小曲集 Op.111
(2)幻想曲 ハ長調 Op.17
(3)森の情景 Op.82 |
エイナフ・ヤルデン(ピアノ) |
録音:2017 年11 月24-27 日/DSD、Multi-ch/Stereo、61’36”
シューマンのピアノ作品3 曲を収録しています。クララのために書かれた情熱的な『幻想曲』とシリアスな性格を持つ『幻想小曲集』、そしてロマン的な幻想性がたちのぼる『森の情景』。それぞれのファンタジーの在りようを聴き比べるのも面白いプログラムです。
2009 年ベートーヴェン国際コンクール第3
位入賞などの経歴を持つイスラエルのピアニスト、エイナフ・ヤルデンはこれまでに「ベートーヴェン&
ストラヴィンスキー(CC-72599)」と「ハイドン(CC-72742)」の2
タイトルを発表しており、今作がCHALLENGE CLASSICS
からの第3 弾アルバムとなります。
|
|
CC 72783
(SACD HYBRID)
¥2600
|
白鳥が近づいてくる時に奏されるシンフォニー
パーセル:
『預言者、またはダイオクリージャンの物語』
Z.627
『インドの女王』 Z.630
『アーサー王』 Z.628
『妖精の女王』 Z.629
より |
ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)
マイク・フェントロス(指揮)
ラ・スフェラ・アルモニオーサ |
透明なサウンドで奏されるパーセルのオペラ
録音:2017 年12 月6 日/DSD、Multi-ch/Stereo、78’57”
1992 年設立のオランダの古楽アンサンブル、ラ・スフェラ・アルモニオーサ。CHALLENGE
CLASSICS レーベルからは初のリリースとなります。
古楽ソプラノの名手、ゾマーをゲストに迎え、いくつかのパーセルの歌劇からアリアと器楽曲を抜粋しプログラミングしたアルバムです。
透明感のある響きと表現の幅広さが印象的。アルバムタイトルの「白鳥が近づいてくる時に奏されるシンフォニー」は『妖精の女王』の中の1
曲です。
|
LIMEN
|
CDVD062 C062
(2CD+2DVD)
¥4400
|
映像付きで・・・
ショパン:ピアノ作品全集第2集
[CD1]
2つの夜想曲 Op.27
前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
子守歌 変ニ長調 Op.57
練習曲集 Op.25
[CD2]
5つのマズルカ Op.6
4つのマズルカ Op.7
華麗なるワルツ 変ホ長調 Op.18
スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 |
レティシア・ミキエロン(ピアノ) |
ショパンのエチュードやソナタを映像付きで堪能
[CD1]53’19’’ [CD2]62’11’’、500 セット限定生産、シリアルナンバー付き、DVD
: NTSC
イタリアを拠点に活躍する女流ピアニスト、レティシア・ミキエロンによるショパンの全集録音第2
集。作品25 のエチュードや第2 ソナタを収録しています。
CD2 枚組に同曲収録のDVD 付き。第1 集はCDVD040-C040
で発売中。
第1弾 |
CDVD040 C040
(2CD+1DVD)
\4400
|
ショパン:ピアノ独奏曲全曲集 Vol.1
CD 1
24の前奏曲 Op.28
CD 2
3つの夜想曲 Op.9/3つのワルツ Op.34/幻想曲
ヘ短調 Op.39/
バラード第4番 ヘ短調 Op.52/幻想ポロネーズ
変イ長調 Op.61
DVD
CDと同内容の映像 |
レティシア・ミキエロン(ピアノ) |
レティシア・ミキエロンがショパン独奏曲全曲録音始動!!
セッション録音:2014 年/リメン音楽スタジオ(ミラノ)/ステレオ、NTSC
16 : 9
イタリアを拠点に活躍する女流ピアニスト、レティシア・ミキエロン。LIMEN
レーベルより継続中のベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音と並行してショパンのピアノ独奏曲全曲録音を開始しました!
今回も確かな解釈と繊細なタッチのミキエロン。DVD
ではミキエロンの運指を見ることができ興味深く見ることができます。
|
|
|
CDVD096 C096
(CD+DVD)
¥3500
|
ホルへ・ボッソ:展覧会のタンゴ!
Promenade I
Autant en emporte le Tango
Promenade II
Alegoria de un Tango
Promenade III (double quartet)
Un Tango Onirico
Promenade IV
Gettin'through the Mood of Tango
Antiguo Vals (double quintet)
Milonga Transfigurada
Oximoron
Promenade V |
ホルへ・ボッソ(チェロ)
ボッソコンセプト |
プロムナードから始まるタンゴの調べ
62’53’’、500 セット限定生産、シリアルナンバー付き、DVD
: NTSC
アルゼンチンのチェリスト、ホルヘ・ボッソが、ムソルグスキーよろしく『展覧会の〜』風に仕立て上げたタンゴ組曲。
チェロ以外にはクラリネット、バンドネオン、コントラバス、ヴィブラフォンが登場します。 |
|
CDVD102 C102
(CD+DVD)
¥3500
|
コンポーザーピアニスト、パドヴァ自作自演
アンドレア・パドヴァ:
Perfect Moon
Prelude
Once Again
Breath of the Earth
Turning Point
In Motion
Prayer
Chanson Perdue
Kaddish
Memory Lane
Night Garden
Sunday Afternoon |
ジェームス・ホーリク(サックス)
アンドレア・パドヴァ(ピアノ) |
500 セット限定生産、シリアルナンバー付き、DVD
: NTSC
1995 年J.S. バッハ国際ピアノコンクール優勝ピアニストであり作曲もこなすアンドレア・パドヴァが作曲したサックスとピアノのための12
曲。世界最高レベルのプレーヤーと目されるサックス奏者ジェームス・ホーリクの妙技にも注目。ジャジーなフレーズも登場。 |
.
PENTATONE
|
PTC 5186647
(2SACD HYBRID)
¥4200
|
プレトニョフによるショスタコーヴィチの交響曲第4&10番!
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
(1)交響曲第4番 ハ短調 Op.43(1936)
(II.33’56” +II.10’11” +III.30’36”=74’47”)
(2)交響曲第10番 ホ短調 Op.93(1953)
(I.24’21” +II.4’34” +III.14’30”
+
IV.14’14”=57’43”) |
ミハイル・プレトニョフ(指揮)
ロシア・ナショナル管弦楽団 |
清新さを際立たせたプレトニョフによるショスタコーヴィチの交響曲第4&
10番!
セッション録音:2017 年2 月9-16 日/第2
フィルハーモニア(モスクワ)/DSD、5.0 Surround
sound、マルチチャンネル、クラムシェル・ボックス仕様、Disc
1 74’ 47”、Disc 2 57’ 43”、輸入盤・日本語帯付
SACD ハイブリッド盤。ロシア・ナショナル管弦楽団によるショスタコーヴィチの交響曲全曲録音シリーズ。当ディスクではミハイル・プレトニョフ指揮で交響曲第4
番と第10 番が収録されました。
1978 年に行われたチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門の覇者であるミハイル・プレトニョフ。自ら私財を投じ、財団や企業など様々なスポンサー獲得に奔走し1990
年にロシア初となる民間出資のオーケストラとなったのがこのロシア・ナショナル管弦楽団です。楽団員の水準の高さと意欲に満ちたこのオーケストラは1990
年11 月のデビュー公演で大成功し、以後本拠モスクワでの定期演奏会に加え世界各国で目覚ましい活動を続けております。
ショスタコーヴィチの交響曲全15 曲中、特異な謎に包まれた存在の第4
番は彼の交響曲の中では最大の編成で134 名を必要とします。聴き込めば聴き込むほど味わいが深まり、その都度何かしらの発見がある含蓄が深い作品で、3
楽章制というのもショスタコーヴィチには初めての試みで、各楽章の構成は独自なもので、マーラーからの引用を含め、マーラーからの痕跡が明瞭です。ことに第3
楽章ラルゴ−アレグロでは葬送行進曲風な楽想から一転して軽妙な楽想が導入されコミック・バレエの情景音楽のようなおしゃれなムードを盛り上げます。3
つの楽章がA-B-A’ といった三基型を感じさせ、全楽章とも弱音で終わるのが極めて特徴的です。
1953 年に作曲された第10 番はイニシャルから取ったDSCH
音型が重要なモチーフとして使われています。スターリン体制が終焉し解放されたショスタコーヴィチ自身を表現しているのではないかとも言われている作品です。澄明な美しさを引き出すのに長けたプレトニョフは清新さを際立たせた演奏が印象的です。
演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONE
レーベルが誇る技術チームによる録音で、DSD
レコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことができます。
ミハイル・プレトニョフ(指揮)、ロシア・ナショナル管弦楽団 来日公演情報
6 月12 日(火) サントリーホール
6 月13 日(水) 群馬音楽センター
6 月14 日(木) 武蔵野市民文化会館
6 月17 日(日) 札幌コンサートホール
6 月19 日(火) 日本特殊陶業市民会館
6 月20 日(水) アクロス福岡
6 月21 日(木) 高知県立県民文化ホール
6 月23 日(土) 周南市文化会館
6 月24 日(日) 所沢市民文化センター
6 月25 日(月) 昭和女子大学人見記念講堂【学校公演・非公開】
|
.
SAKURA
|
|
エリック・ハイドシェック新録音!!
Eric Heidsieck BACH-BEETHOVEN-BACH
(1)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より
フーガ第1番 ハ長調BWV846/2、
前奏曲とフーガ第11番 ヘ長調BWV856、
前奏曲とフーガ第12番 ヘ短調BWV857
(2)ベートーヴェン:創作主題による6つの変奏曲
ヘ長調 Op.34
(ハイドシェックの短いナレーションに続いて)
(3)J.S.バッハ:フランス組曲第5番 ト長調
BWV816
(4)J.S.バッハ:フランス組曲第6番 ホ長調
BWV817 |
エリック・ハイドシェック
(ピアノ;YAMAHA CF III) |
ハイドシェック来日記念盤。最新録音盤!巨匠が最後の到達点に選んだのはバッハ、82
歳を迎える巨匠からのメッセージ。ハイドシェック、バッハ〜ベートーヴェン〜バッハ
セッション録音:(1)(3)(4)2017 年6 月、12
月/ビュシェール(フランス)、(2)2007 年8
月/草津国際音楽アカデミーでのライヴ録音/51’07”
ハイドシェックの最新録音盤にして、来日記念盤のリリースです。フランスのPOLYMNIE
社と日本のSAKURA(桜)レーベルとの共同制作盤です。
あの伝説の宇和島ライヴからもう30 年。依然として日本で絶大な人気を誇るハイドシェックも今年82
歳を迎えるが、なおピアノへの情熱は健在です。
今、巨匠は自らの最終到達点としてベートーヴェンからバッハを選びました。アーティスト本人による、ユーモア溢れる軽妙洒脱な曲目解説も注目です(日本語訳付)。
また、ともに同時期、名ピアニスト・コルトオから薫陶を得た遠山慶子さんのエッセイ入りです。
■来日公演日程
6 月26 日/シンフォニーホール
7 月7 日/昌賢学園まえばしホール
7 月8 日/東京文化会館(小ホール)
いまから30年近く前。
クラシックとは縁のないテイチク・レーベルが、ひとりのほとんど無名のピアニストのCDをリリースすることになった。
エリック・ハイドシェック。
コルトー門下最大の天才であったが、当時彼の名を知る日本人はほとんどいなかった。
そのハイドシェックという人が宇和島で開いたコンサートのライヴがCD化されるという。
曲は「テンペスト」。
・・しかし・・・当然、誰も注目しなかった。
そんなわけだったから、あるCDショップのベテラン・クラシック国内盤リーダーも、そのCDの初回注文数を「1枚」とした。
さて、その同じ売り場に、新人で入ってきた生意気な若者がいた。
その若者はハイドシェックを知っていた。
直前に刊行された宇野功芳氏の「名演奏のクラシック」という本に、そのハイドシェックのことが熱く熱く紹介されていたからである。
で、生意気な新人は国内盤担当のリーダーに提言した。
「これ、すごいらいしいので売れると思いますよ。もっと数多くしたほうがいいと思います。」
もちろんその忠言はあっさり却下された。
そして発売の日にそのアルバムが1枚入ってきた。
そのCDは1日目で店頭から姿を消した。
1週間後、再び1枚入荷した。
その1枚もその日に姿を消した。
1週間後、担当者は2枚入れた。
その2枚がまた1日で姿を消した。
ようやく、生意気な新入りが言ったことが本当かもしれないと気づいた国内盤担当者は、その新人にこのピアニストが誰なのか、このCDが何なのか尋ねた。
「コルトーの最愛の弟子で、フランスの有名シャンパン醸造所の御曹司らしいです。EMIには結構録音があるらしいんですが、今は全部廃盤です。この録音はこのピアニストを愛する宇和島の作家が企画したコンサートで、そのテンペストは評論家の宇野功芳が言うには、「鬼神が乗り移ったかのような壮絶な演奏」だったらしいです。」
ほんとに生意気な新人だが、ようやくそのCDは今度は10枚ほど注文された。
しかしそれもわずか3日で完売した。
結局そのハイドシェックの「テンペスト」は、クラシックCDチャートの1位に輝き、その年のベストセラーの1枚となった。
その若者が実際にそのCDを聴いたのは発売後の給料日。
早速家に帰って聴いた「テンペスト」は、まさに壮絶・圧巻。
濃厚でエネルギッシュで個性的。
かなり好き勝手やってて傍若無人にも思えるが、しかしどこか品がある。貴族的なのである。
「このベートーヴェンを聴いて、まだ「テンペスト」をプログラムに加えようとするピアニストがいたら、僕はその人の顔が見たい。僕がピアニストだったら、もう永久にこの曲は弾かない。弾けない!(宇野功芳氏)」。
確かにあれから何十種類の「テンペスト」を聴いたが、この演奏に及ぶ(どころか近づける)演奏はまだひとつもない。これからもそうだろうと思う。
ちなみにその生意気な若者はその後アリアCDショップという店を立ち上げ、その国内盤リーダーの女性と結婚することになるが、それはどうでもいい話である。
|
|
ENCELADE
|
|
ダンドリュー:クラヴサンのための性格的小品集
前奏曲/ラ・プレシューズ/不変/優美/ひょうきん者/
魔術師/素朴な羊飼い/勇敢な羊飼い/田舎の舞踏会/
自然/やさしい批判/枝葉/愛/ヒュメーン/うめき声/
ミュゼット/戦争さまざま(抜粋)/ミューズのコンサート/
ミューズのコンサートによる組曲/リュリ/コレッリ/
オルフェの竪琴/図面/タンパノン |
マルーアン・マンカー=ベニ(チェンバロ) |
まるでチェンバロのためのオペラ!ダンドリューの様々な性格的小品集
クープランとラモーに次いで、18世紀のもっとも名高いフランスのクラヴサン作曲家と評されるジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682−1738)。
マルーアン・マンカー=ベニは、リモージュ音楽院でチェンバロを学び、パリ国立音楽院ではオリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌー、ケネス・ワイスらに学んだフランスのチェンバリスト。
マンカー=ベニのファースト・ソロ・アルバムでは、様々な想像を掻き立てるような副題が付けられた性格的小品を集め、まるでチェンバロのためのオペラのようにアルバムを組み立てています。
※録音:2017年7月9日−12日、フランス |
HALLE
|
CDHLD 7549
(3CD-R/特別価格)
¥4200 →\3890
|
エルダー&ハレ管の「ラインの黄金」!2016年ライヴ!
ワーグナー:楽劇 《ラインの黄金》 |
マーク・エルダー(指揮)、ハレ管弦楽団、サラ・タイナン(ヴォークリンデ)、
マドレーヌ・ショウ(ヴェルグンデ)、リー=マリアン・ジョーンズ(フロースヒルデ)、
サミュエル・ヨン(アルベリヒ)、イアイン・ペイターソン(ヴォータン)、
スーザン・ビックリー(フリッカ)、エマ・ベル(フライア)、
ラインハルト・ハーゲン(ファーゾルト)、クライヴ・ベイリー(ファーフナー)、
デイヴィッド・スタウト(ドンナー)、デイヴィッド・バット・フィリップ(フロー)、
ヴィル・ハルトマン(ローゲ)、ニッキー・スペンス(ミーメ)、スサネ・レスマーク(エルダ)、 |
☆エルダー&ハレ管の「ラインの黄金」!2016年ブリッジウォーター・ホール・ライヴ!
長き歴史を誇るイギリス、マンチェスターの雄、ハレ管弦楽団と音楽監督マーク・エルダーのコンビによるワーグナーのオペラ・シリーズ。
「神々の黄昏」(CDHLD 7525)、「ワルキューレ」(CDHLD
7531)、「パルジファル」(CDHLD 7539)に続く第4弾は、「ニーベルングの指環」の序夜「ラインの黄金」、特に評価の高かった2016年ブリッジウォーター・ホールでのライヴ録音が登場。
ハレ管の「ラインの黄金」の圧倒的なパフォーマンスは、イギリスのオペラ・マガジンからは「叙情性とドラマを結合させたエルダーの解釈は、偉大なワーグナー指揮者だけが実現できる」と絶賛されています。
※録音(ライヴ):2016年11月27日&リハーサル、ブリッジウォーター・ホール(マンチェスター、イギリス)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。 |
MN RECORDS
|
|
ナイマン:ウォー・ワーク 〜 フィルムと8つの歌 |
ヒラリー・サマーズ(アルト)
マイケル・ナイマン(ピアノ)
マイケル・ナイマン・バンド |
フランスの国際映画祭「War on Screen」のために、第一次世界大戦の100周年となる2014年に作曲された作品。
第一次世界大戦期に亡くなった各国の詩人の詩が使われた8つの歌を、これまでもマイケル・ナイマンと共演を重ねてきたウェールズのコントラルト、ヒラリー・サマーズが歌います。
※録音:2014年11月、ロンドン |
|
|
ナイマン:交響曲第11番 《ヒルズボロ・メモリアル》
|
キャスリン・ラッジ(メゾ・ソプラノ)
ホセプ・ビセント(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
リヴァプール・フィルハーモニック・ユース合唱団 |
マイケル・ナイマンの11番目の交響曲は、イギリスのスポーツ史上最悪の事故と呼ばれる「ヒルズボロの悲劇」へのメモリアル。
リヴァプールの芸術祭、リヴァプール・バイエニアル(リバプール・ビエンナーレ)2014で演奏されたもの。
※録音:2014年5月&7月、リヴァプール |
NIMBUS ALLIANCE
|
NI 6365
(2CD-R/特別価格)
¥3700 →\3490
|
ウラディーミル・フェルツマン(ピアノ)
ブラームス:ピアノ作品集
4つのバラード Op.10/7つの幻想曲 Op.116/
6つのピアノ小品 Op.118/8つのピアノ小品
Op.76/
2つのラプソディ Op.79/3つの間奏曲 Op.117/
4つのピアノ小品 Op.119 |
ウラディーミル・フェルツマン(ピアノ) |
孤高の名ピアニスト、フェルツマンのブラームス!
☆孤高の天才ピアニスト、ウラディーミル・フェルツマンのブラームス登場!
旧ソ連での音楽活動禁止、アメリカへの亡命、レーベルの移籍など、幾多の試練を乗り越えた孤高の天才ピアニスト、ウラディミール・フェルツマン。バロック時代から20世紀まで幅広いレパートリーを持ち、J.S.バッハの主要な鍵盤作品のレコーディングやロシア音楽、そしてシューマンやシューベルトなどドイツ・ロマン派の作品で高い評価を集めるフェルツマンが弾くブラームスが登場。バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの功績、ドイツ・オーストリアの伝統を継承し進化させてきたブラームスのピアノ作品を、その多彩な色彩と情感で表現します。
※録音:2016年4月、ワイアストン・レイズ(イギリス)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

|
|
NI 6367
(CD-R)
¥2400
|
ヴァイマル&バック |
メリンダ・ヒューズ(ヴォーカル)
ジェレミー・リム(ピアノ)、他 |
ヒューズ&リム:イン・ベルリン/
ワイル:光のベルリン/
ヒューズ&リム:ウィーヴ・ビーン・ヒア・ビフォア/
ハイマン:モノトナス・ナイト/
ホレンダー:イリュージョンズ/
スポリアンスキー:ラヴェンダーの歌/
ヒューズ&リム:
オール・ザ・ベスト・メン・アー・ガイ、
アイ・ラヴズ・マイ・マン、つまずきの石はどこ/
ワイル:ユーカリ(タンゴ・ハバネラ)/
ホレンダー:チャック・オール・ザ・メン・アウト・オヴ・ザ・ライヒシュターク/
ヒューズ&リム:
ブリタニア・ウェイヴス・ザ・ルールス、
プリーズ・ドント・インヴァイト・ミー・トゥ・ユア・カントリー・エステイト/
スポリアンスキー:男は家を持たなければならない |
オランダのマーストリヒト音楽院、ロンドンの王立音楽カレッジ、ベルギーのブリュッセル・オペラ・スタジオなどで学び、アイーダ、トスカ、蝶々夫人などのタイトル・ロールを務めたオペラ歌手、メリンダ・ヒューズ。オペラの他、多くのオペレッタやミュージカルもレパートリーとしており、ピアニストのジェレミー・リムとともに、風刺的キャバレー・グループ、「キス&テル」のメンバーとしても活動するメリンダ・ヒューズのセカンド・アルバム。クルト・ワイルやミシャ・スポリアンスキーらのナンバーに、自作のミュージカル「MARGO」からの作品など、ヒューズ&リムの作品を組み合わせたプログラム。
※録音:2018年、メトロポリス・スタジオ(ロンドン)
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond
Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。 |
.
PSALMUS
|
|
メンバーがすごい。凄腕揃い!
メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」! |
ツォルト=ティハメール・ヴィゾンタイ(ヴァイオリン)
マーク・ファン・デ・ヴィール(クラリネット)
マッツ・リードストレム(チェロ)
ミンジョン・キム(ピアノ) |
フィルハーモニア管のコンマス ヴィゾンタイ参加!メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」!
☆フィルハーモニア管のコンサートマスター、ツォルト=ティハメール・ヴィゾンタイ参加!
☆メシアンの、そして20世紀を代表する室内楽の傑作、「世の終わりのための四重奏曲」!
フランスのPsalmusより、ドイツ軍捕虜となったメシアンが「ヨハネ受難曲」に霊感を得て作曲した傑作、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための「世の終わりのための四重奏曲」の新盤が登場!
で、メンバーがすごい。
2007年よりフィルハーモニア管弦楽団のコンサートマスターを務めるドイツ系ハンガリーの名ヴァイオリニスト、ツォルト=ティハメール・ヴィゾンタイ
フィルハーモニア管で首席クラリネット奏者を担うオランダのマーク・ファン・デ・ヴィール
ヴィゾンタイとの共演も多い韓国出身のスタインウェイ・アーティスト、ミンジョン・キム
ノルショーピング交響楽団やロイヤル・フィルなどの首席チェロ奏者を務めたスウェーデンのマッツ・リードストレム
といった国際的な4人のソリストたちによる演奏です。
※録音:2016年6月、ノートルダム・ド・ボンスクール教会(パリ)

|
|
|
フランスのヴォーカル・アンサンブル、
ヴォクス・カントリス
クローダン・ド・セルミジ:マタイ受難曲(1534)
アントワーヌ・ド・ディヴィティス:栄光と賛美と誉れ
セルミジ:私は復活した |
ヴォクス・カントリス
ジャン=クリストフ・カンドウ(指揮) |
Psalmusレーベルより、ピエール・セルトン(PSAL
011)、ピエール・アテニャン(PSAL 015)、ピエール・セルトン(PSAL
020)など、フランス・ルネサンスの知られざる作品を録音してきたフランスのヴォーカル・アンサンブル、ヴォクス・カントリス。
16世紀初期にフランス宮廷で聖職者、音楽家として活動した世俗音楽、宗教音楽ともに重要な作曲家、クローダン・ド・セルミジ(1490−1562)の「マタイ受難曲」は、ピエール・アテニャンによって最初期に出版されたフランスのポリフォニー音楽。
※録音:2014年11月、フランス |
ZED CLASSICS
|
|
UKツアー1860
ヘンデル:
序曲(オルガン協奏曲変ロ長調より)、
麗しき瞳よ(歌劇 《ジュリアス・シーザー》より)、
アンダンテ(ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調より)、
嫉妬深い暴君(歌劇 《アルチーナ》より)
J.S.バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲第3番より)
ヘンデル:パッサカリア(ハルヴォルセン編曲)
R.アーン:クロリスに
クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
ボッテジーニ:エレジア
レンメンス:幸せな鳥たち、ラインの歌、ノーマンの歌
フランク:オッフェルトワール ハ長調(オルガン作品集より)
クライスラー:愛の悲しみ
ベッリーニ:レチタティーヴォとロマンツァ
(歌劇 《カプレーティ家とモンテッキ家》より) |
アンサンブル "ザ・パーティ"
〔ヘンドリキエ・ファン・ケルコフ(ソプラノ)、
バート・ロディンス(ハーモニウム)、
エリオット・ローソン(ヴァイオリン)、
ローデ・ライレ(コントラバス)〕 |
1860年代にアンリ・ヴュータン(ヴァイオリン)、ジョヴァンニ・ボッテジーニ(コントラバス)、ジャック=ニコラ・レメンス(ハーモニウム)、ヘレン・シェリントン(ソプラノ)という当時の有力音楽家たちによって編成されたアンサンブル「ザ・パーティ(The
Party)」のコンサートを現代に再現。
※録音:2017年4月28日−30日、ベルギー |
|
|
エマニュエル・デュルレ:
G.G.ケニスからのヴァイオリンとピアノのためのソナタ集
(世界初録音)
ソナタ第9番ト短調/ソナタ第6番ヘ長調/
ソナタ第10番イ長調/ソナタ第2番イ長調/
ソナタ第4番ニ長調/ソナタ第5番ニ長調/
ソナタ第1番ホ長調/ソナタ第7番ニ長調
|
エリオット・ローソン(ヴァイオリン)
和泉清孝(ピアノ) |
アントワープのフランドル王立音楽院で学び、後年は自身も同音楽院でピアノを教えていたベルギーのピアニスト、教師、作曲家エマニュエル・デュルレ(1893−1977)。デュルレが18世紀ベルギーの作曲家、ギヨーム・ゴメール・ケニス(1717−1789)の様々な編成のソナタを「ヴァイオリンとピアノ」のバージョンへとトランスクリプションしたアルバム。
ベルギーで活動する日本人ピアニスト和泉清孝は、これまでもデュルレのピアノ作品集や室内楽作品集(エリオット・ローソンらと共演)を録音しているデュルレのスペシャリストです。
※録音:2017年3月3日−5日、ベルギー |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
GRAND SLAM
|
|
ハイフェッツ、ロシア協奏曲集
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ニ長調 Op.35
(2)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調
Op.82
(3)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番
ト短調、作品63 |
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
(1)フリッツ・ライナー(指揮)
シカゴ交響楽団
(2)ワルター・ヘンドル(指揮)
RCA ビクター交響楽団
(3)シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団 |
ハイフェッツ、ロシア協奏曲集、2 トラック、38
センチ、オープンリール・テープ復刻
セッション録音:(1)1957 年4 月19 日/オーケストラ・ホール(シカゴ)、(2)1963
年6 月2、3 日/サンタ・モニカ・シビック・オーディトリウム(カリフォルニア)、(3)1959
年2 月24 日/シンフォニー・ホール(ボストン)/ステレオ
使用音源: Private archive(2 トラック、38
センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
ハイフェッツによるロシア物の協奏曲集、チャイコフスキー、グラズノフ、プロコフィエフが揃いましたのでCD
化しました。復刻は2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用、ハイフェッツの瑞々しくも繊細で切れ味のある音を忠実に再現しました。また、解説書にはかつてハイフェッツの伴奏者としても活躍した、サミュエル・チョツィノフ(ショツィノフ)の手記を掲載しています。(平林 直哉)
|
.
WEITBLICK
|
SSS 0213/14
(2CD)
¥4600 →\4290
|
「エディト・パイネマン第2弾 WDRリサイタル録音集」
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調op.30-2
(2)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第27番ト長調K.379
(3)シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ第3番ト短調D..408
(4)ブラームス:FAEソナタよりスケルツォ
ハ短調
(5)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調Op12-2
(6)シューベルト:幻想曲ハ長調D.934 |
エディト・パイネマン(ヴァイオリン)
(1)(2)ヘルムート・バース(ピアノ)
(3)-(5)イェルク・デムス(ピアノ)
(6)ロバート・アレクサンダー・ボーンク(ピアノ) |
美しすぎるヴァイオリニスト、エディト・パイネマン第2弾!WDRリサイタル録音集!パイネマンの高貴な芸術!
録音:(1)(2)1967年10月4日、(3)1966年6月24日、(4)(5)1966年4月26日、(6)1957年6月23日
※日本語オビ・解説付/音源提供:WDRケルン放送(モノラル)
空前のヒットとなった協奏曲ライヴ(SSS0204/05)に続いて、美貌の天才ヴァイオリニストとして高名なパイネマンの未発表放送用スタジオ録音が一気にリリース。
その高名に比して録音は極めて少なく、DGへのCD1枚分が全てでしょうか。マニアは、ハウシルトとのレーガーのヴァイオリン協奏曲の録音を知ることでしょう(AMATI)。ここに登場するレパートリーも全曲初出レパートリーです。
1937年にドイツ・マインツに生れたパイネマンは、4歳で同地のオケのコンサートマスターであった父からヴァイオリンを学びます。さらにハインツ・スタンシュケ、マックス・ロスタルに師事。19歳でドイツ放送局(ARD)主催のコンクールで第1位となり,国際的な活動を開始します。アメリカでは、特に大指揮者ジョージ・セルがパイネマンを高く評価したために、1965年のクリーヴランド管のニューヨーク・カーネギーホール公演にもソリストとして起用されます。以降、共演した指揮者にはミュンシュ、ショルティ、カラヤン、カイルベルト、クリップス、バルビローリ、クーベリック、テンシュテット、マルティノン等が挙げられます。1972年にはミュンヘンフィル初来日公演にソリストとして参加。
1970年代以降は教育活動に重きを置いたために、演奏家として録音に恵まれなかったのかも知れません。それ故に協奏曲の名曲、名演を集めた当企画は長年の渇きを癒すリリースと申せましょう。
芸風は典雅にして高潔。無駄な効果を狙った演奏とは無縁です。ベートーヴェンの高貴さには頭が下がるばかり。モーツァルトは深遠な思索に富んだ名演。ブラームスのFAEソナタの感受性の強さ。そしてシューベルトの「幻想曲」、この自由度の高い飛翔に心洗われる思いであります。
伴奏ピアノの神様ともいえるデムスのバッキングが多いことも朗報。
全てモノラルですが、ケルン放送の技術の高さは多くの見識あるファンが知るところ。期待を裏切りません。
WEITBLICK エディット・パイネマン 第1弾 |
WEITBLICK
SSS 0204/05
(2CD)
\4600 →\4290
|
エディット・パイネマン、巨匠たちとの協奏曲名演集!
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
(2)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
(3)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
(4)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 |
エディト・パイネマン(ヴァイオリン)
(1)ジョージ・セル(指揮)
ケルン放送交響楽団
(2)ギュンター・ヴァント(指揮)
ケルン放送交響楽団
(3)ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)
ケルン放送交響楽団
(4)ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)
ケルン放送交響楽団
|
美しすぎるヴァイオリニスト、エディット・パイネマン、巨匠たちとの協奏曲名演集!(音源提供:ケルン放送)セル、カイルベルト、ヴァントが伴奏で登場!
録音:(1)1964 年6 月11 日ビスマルクザール、モノラル、(2)1975
年10 月10 日ビスマルクザール、ステレオ、(3)1967
年10 月27 日ビスマルクザール、ステレオ、(4)1960
年5 月6 日ビスマルクザール、モノラル/日本語オビ・解説付/音源提供:WDR
ケルン放送
協奏曲の名曲、名演を集めた当企画は長年の渇きを癒す待望のリリース。
プロコフィエフの第1 番は、何とヴァント共演。現代音楽にも鋭く切り込むヴァントならではの見事な伴奏との会話が聞きもの。
カイルベルトとも縁が深かったようで、「プフィッツナーの協奏曲を勉強しろ」との指示に従い、パイネマンは、ベルリンフィル・デビューをこの曲で飾りました。
当盤では、想像もつかないカイルベルトのシベリウスが聴けます。豪快で堂々とした見事な名演。メンデルスゾーンもドイツのリリシズムの極みといった感のある、感傷が懐かしくも感動的です。
|
|

5/24(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
BRIDGE
|
|
アン=マリー・マクダーモット(ピアノ)
「ハイドン:ピアノ・ソナタ集第2集」
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:48
(ホーボーケン番号第48番,ウィーン原典版番号第58番)
ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI:39(第39番,第52番)
ピアノ・ソナタ 変イ長調 Hob.XVI:46(第46番,第31番)
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI:37(第37番,第50番) |
アン=マリー・マクダーモット(ピアノ) |
これは素晴らしい!ハイドン好き・ピアノ好きなら必聴!マクダーモットのハイドン:ピアノ・ソナタ集第2集!
録音:2017年4月17,18日 デンマーク,オーデンセ、68'36,DDD
たいへん素晴らしいハイドンのピアノ・ソナタ集が登場。米国のピアニスト、アン=マリー・マクダーモットによるハイドンのピアノ・ソナタ集第2集(第1集はBCD
9438、ピアノ協奏曲2曲を含む2CD)。
アン=マリー・マクダーモットは1991年の第1回浜松国際ピアノコンクールで第2位および日本人作品最優秀演奏賞を受賞、これをきっかけに国際に知られるようになったという日本に縁のあるピアニストである。
マクダーモットのハイドンは、速い楽章での軽快で溌剌とした音楽、緩徐楽章での清らかな情感に満ちた音楽、どちらも非常に優れており、そして何より彼女のハイドンへの愛が強く感じられる。
ことに変イ長調のソナタ(第46番,第31番)は絶品。もちろん有名なニ長調や他の2曲もたいへん素晴らしい。この1枚を聞けば、ハイドンのピアノ・ソナタが好きな人は続編が楽しみになること間違いない。
|
BCD 9438
(2CD)
\4600
|
「ハイドン:ピアノ・ソナタ&ピアノ協奏曲集」
DISC A)
ピアノ・ソナタ第38番ヘ長調 Hob.XVI:23
ピアノ・ソナタ第54番ト長調 Hob.XVI:40
ピアノ・ソナタ第60番ハ長調 Hob.XVI:50
ピアノ協奏曲ニ長調 Hob.XVIII:11
DISC B)
ピアノ・ソナタ第33番ハ短調 Hob.XVI:20
ピアノ・ソナタ第62番変ホ長調 Hob.XVI:52
ピアノ協奏曲ト長調 Hob.XVIII:4 (カデンツァ:チャールズ・ウォリネン) |
アン=マリー・マクダーモット(ピアノ)
スコット・ユー(指揮)
オーデンセ交響楽団 |
録音: 2014 年5 月、2’20”24
アメリカの実力派ピアニスト、アン=マリー・マクダーモット。ヴァイオリニスト、ナージャ・サレルノ=ソネンバーグとの共演でも知られ、現在は演奏活動のほかに、アメリカの様々な音楽祭のディレクターを務めています。
“ピアノ協奏曲ト長調 Hob.XVIII:4”は彼女のために、作曲家チャールズ・ウォリネンがカデンツァを書き下ろしました。
卓越したテクニック、軽やかに舞うタッチ。クリアな音色で生き生きとした演奏です。 |
|
|
|
「メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品全集」
協奏的変奏曲 ニ長調
チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45
チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
無言歌 ニ長調 Op.109
アッサイ・トランクィッロ |
マーシー・ローゼン(チェロ)
リディア・アーティミフ(ピアノ) |
アメリカを代表するベテラン・チェリスト、マーシー・ローゼンのメンデルスゾーン:チェロ作品全集!
録音:2017年1月25−27日 米国,ニューヨーク州,フラッシング、70'05、DDD
メンデルスゾーンのチェロとピアノのための作品はこの5曲だけ、それを1枚のCDに収めている。
マーシー・ローゼンは長年活躍している米国を代表するチェリストの一人。第一音で聞く者を捉えてしまうだけの風格豊かなチェロの音色が、メンデルスゾーンの魅力をさらに引き立てている。
メンデルスゾーンのチェロ曲なんて聞いたことないという人にも文句なくお勧めできる1枚である。 |
|
|
シューベルト:「冬の旅」(全24曲) |
ランドール・スカーラータ(バリトン)
ギルバート・カリッシュ(ピアノ) |
録音:2015年1月10-12日 米国,ペンシルベニア州,ウェストチェスター、DDD、71'17
米国のバリトン、ランドール・スカーラータの歌うシューベルトの冬の歌。ランドール・スカーラータは1969年、ペンシルベニア州ウェインの生まれ。この20年ほど、オペラ、オーケストラ演奏会、歌曲と様々な時代の幅広いレパートリーで活躍している。
明るく柔らかい音色のバリトンでシューベルトらしい味わいを残した冬の旅になっている。 |
|
|
ヴィトルヴィ三重奏団 Trio Vitruvi のデビューCD
シューベルト:
ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 D929
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D897 「ノットゥルノ」 |
ヴィトルヴィ三重奏団:
【ニクラス・ヴァレンティン(Vn)
ヤコブ・ラ・クール(Vc)
アレグザンダー・マッケンジー(Pf)】 |
録音:2017年10月5-8日 コペンハーゲン、DDD、58'45
デンマークの若いピアノ三重奏団、ヴィトルヴィ三重奏団
Trio Vitruvi のデビューCD。2014年にデンマーク国立放送の室内楽コンクールで優勝かつ聴衆賞を受賞して一躍名を馳せた彼らのデビューCD。
彼らは2018年4月にカーネギーホールに初登場、ピアノ三重奏曲第2番はその時にも演奏されており、その自信はその半年前のこの録音からも十分聞いて取れる。 |
<メジャー・レーベル>
.
DHM
|


19075821552
\2600→\2390 |
ヤニチュにご執心
アンサンブル・ノットゥルナ
プロイセン宮廷のオーボエを伴う忘れられた室内楽作品集
ヤニチュ:四重奏によるソナタ 変ロ長調
Op.6
クラウセ:トリオ・ソナタ ニ短調 ICK.7
グラウン:五重奏曲イ短調 GraunWV Av:XIV:14
ヤニチュ:トリオ・ソナタ ト長調 Op.deest
ヤニチュ:トリオ・ソナタ イ短調 IJJ.27 |
アンサンブル・ノットゥルナ(ピリオド楽器アンサンブル)
Christopher Palameta(オーボエ&指揮)
Jan Van den Borre(フラウト・トラヴェルソ)
Catherine Martin(ヴァイオリン、ヴィオラ)
Emily Robinson(チェロ)
Brice Sailly(チェンバロ) |
2017年6月 ドイチュラント放送、カンマームジークザール
バロック・オーボエ奏者のクリストファー・パラメータを中心に、新しいレパートリーを開拓している「アンサンブル・ノットゥルナ」。
このアンサンブルはこれまで、バッハとその息子たちの間の世代、プロイセンの宮廷楽団にあって作曲家としてかなりの人気を博したと目されるヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ[1708-1763]の室内ソナタ集のアルバム3枚を発売していました。
このDHMから発売の最新アルバムは、そのヤニチュと同時代にプロイセン宮廷で活躍したクリスティアン・ゴットフリート・クラウセ[1717-1770]と、ヨハン・ゴットリープ・グラウン[1703-1771]の作品を収録したものです。
ヤニチュは1736年に皇太子フリードリヒ(後のフリードリヒ大王)の私設楽団の一員となり、その後ラインスベルクに移り有名な「金曜アカデミー」を開始。1740年にフリードリヒ即位に際して再結成された楽団の首席ヴァイオリン奏者として活躍し、ベルリンで生涯を送りました。
ヤニチュはC.P.E.バッハやクヴァンツなどの音楽家とともに宮廷舞踏会などのために作曲依頼を受けるなど、当時高い評価を受け多くの著名人から支持を集めていました。
これらの作品は華やかで優美なギャラント様式で書かれており、この室内ソナタでは独特な楽器編成によって、斬新で色彩感に富んだ音色を生み出しています。
アンサンブル・ノットゥルナの演奏は、「全ての楽器が美しく奏されていた完璧な音のバランス。それぞれは音を支配することなく、音楽対話がなされた芸術である」と高い評価を得ています。
*******************
恥ずかしながらヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ、よく知らなかった。
1708年シレジア生まれの作曲家。
フリードリヒ大王即位の際に結成された楽団で首席ヴァイオリニストをしていたんだからそうとうな腕前だったはず。
そしてちょうどカール・フィリップ・エマヌエル・バッハといっしょにフリードリヒ大王に仕えていたはず。
仲がよかったかどうかは分からない。
しかしカール・フィリップがフリードリヒ大王に仕えるようになったのは1738年。ヤニチュがフリードリヒ大王に仕えるようになったのは1736年。
ヤニチェはカール・フィリップの6歳年上。
つまり人生の上でも楽団の中でもヤニチェはカール・フィリップの先輩だった
父バッハが1747年5月7日にフリードリヒ大王の宮廷を訪ねたときにもその場にいたはず。
その後カール・フィリップは1767年にフリードリヒ大王の制止を振り切りハンブルクへ転出する。
そのときすでにヤニチェはこの世にいない。その4年前にこの世を去っている。
数十年にわたって苦楽をともにし、よき理解者でもあったヤニチェがこの世を去り、カール・フィリップはフリードリヒ大王の楽団との決別の思いを強くした・・・そんなこともあるのだろうか。。。
店主のまったく想像でしかないが。
しかしそれにしてもアンサンブル・ノットゥルナ、そんなヤニチュだけを追いかけているとは、ある意味あっぱれ。
ではノットゥルナの演奏する「室内ソナタ
ハ短調Op.7-5」をどうぞ。
https://youtu.be/AfJoX2Pt0TQ
こういう典雅な音楽なわけです。
そのアンサンブル・ノットゥルナがatmaからリリースしていた
ヤニチュ(1708-1763):室内ソナタ集Vol.1〜3
|
ATMA
ACD2 2593
\2200
|
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ:室内ソナタ第1集
室内ソナタ ト短調
「おおこうべは血にまみれ」 (Ob,Vn,Va,Bc)
室内ソナタ ハ短調 Op.5
(2Ob,Vc,Bc)*
室内ソナタ ハ長調 Op.4
(トラヴェルソ,2Ob,Bc)
室内ソナタ ホ長調 Op.5B
(オーボエ・ダモーレ,2Va,Bc)*
室内ソナタ イ短調 Op.5A
(トラヴェルソ,Ob,オーボエ・ダモーレ,Bc)*
|
ノットゥルナ
【クリストファー・パラメータ
(Ob,オーボエ・ダモーレ,指)、
ステファン・バード(Ob)、
ミカ・パターマン(フラウト・トラヴェルソ)、
エレーヌ・プラウフ(Vn,Va)、
キャスリーン・カジオカ(Va)、
カレン・カデラヴェク(Vc)、
エリン・エリアール(Cemb)】 |
ボヘミアの香り漂うヤニチュの室内ソナタ集
録音:2008年3月1.2&3日(ケベック) *世界初録音
ノットゥルナは管楽器作品のために作曲された作品を演奏する古楽アンサンブル。
アンサンブルのメンバーは18〜19世紀の作品のスペシャリスト達が集結し、オーボエ奏者のクリストファー・パラメータを中心に、まだ世にあまり出ていない作品の素晴らしさ、これまでにない表現の豊かさを追求すべき活動を続けています。
今回はシュヴァイトニツ(=シレジアは、現在のポーランド南西部からチェコ北東部の地域)生まれの作曲家ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュの室内ソナタ集。
ヤニチュは1736年に皇太子フリードリヒ(後のフリードリヒ大王)の私設楽団の一員となり、その後ラインスベルクに移り有名な「金曜アカデミー」を開始。
1740年にフリードリヒ即位に際して再結成された楽団のコントラヴァイオリン奏者として活躍し、ベルリンで生涯を送りました。
ヤニチュはC.P.E.バッハやクヴァンツなど何人かの音楽家とともに宮廷舞踏会などのために作曲依頼を受けるなど、当時高い評価を受け多くの著名人から支持を集めていました。
この室内ソナタも熟達した技法、音楽性に富み、旋律は独特の雰囲気を持つ面白い作品が揃っています。
|
|
|
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ:室内ソナタ第2集
室内ソナタ ハ短調Op.3-4、室内ソナタ イ長調Op.3-3、
室内ソナタ ハ短調Op.1-1、教会ソナタ ト長調Op.7-4、
教会ソナタ イ短調Op.7-6 |
ノットゥルナ
クリストファー・パラメータ(Ob、オーボエ・ダモーレ、指)
ワシントン・マクレイン(Ob、オーボエ・ダモーレ)
ミカ・パターマン(フラウト・トラヴェルソ)
エレーヌ・プラウフ(Vn)スコット・ウールウィーヴァ(Va)
カレン・カデラヴェク(Vc)エリン・エリアール(Cemb) |
古楽アンサンブル、ノットゥルナによるヤニチェ室内ソナタ集第2
集
録音:2010 年5 月ケベック
ノットゥルナは管楽器作品のために作曲された作品を演奏する古楽アンサンブル。アンサンブルのメンバーは18
〜 19 世紀の作品のスペシャリスト達が集結し、オーボエ奏者のクリストファー・パラメータを中心に、新しいレパートリーを開拓しています。特にベルリンで活躍した作曲家ヨハン・ゴットリープ・ヤニチェの作品に熱心に取り組んでおります。
|
|
|
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ:室内ソナタ第3集
室内ソナタ ハ長調Op.1-5
室内ソナタ ト長調Op.4-1
室内ソナタ ハ短調Op.7-5
室内ソナタ ハ短調Op.7-5
室内ソナタ変ロ聴と湯Op.3-1*
室内ソナタ ニ長調「エコー」Op.5-1
*世界初録音 |
ノットゥルナ
【クリストファー・パラメータ
(オーボエ、オーボエ・ダモーレ、指揮)、
ワシントン・マクレイン
(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)、
ミカ・パターマン(フラウト・トラヴェルソ)、
エレーヌ・プラウフ(ヴァイオリン)、
スコット・ウールウィーヴァ(ヴィオラ)、
カレン・カデラヴェク(チェロ)、
エリン・エリアール(チェンバロ)】 |
「ノットゥルナ」によるヤニチュの室内ソナタ全3
巻によるプロジェクトの最終巻。
この室内ソナタでは意外な楽器の組み合わせによって、斬新で色彩感に富んだ音色を生み出しています。
|
|

5/23(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ABC CLASSICS
|
|
佐藤俊介 ザ・ロマンティックス 〜
グリーグ、メンデルスゾーン、パガニーニ
グリーグ:
ホルベアの時代から 〜 古い様式による組曲
Op.40
メンデルスゾーン:
弦楽のための交響曲第3番ホ短調 MWV N3
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ短調
MS 60
|
佐藤俊介
(ヴァイオリン、ゲスト・ディレクター)
オーストラリア・ブランデンブルク管弦楽団 |
佐藤俊介のオーストラリア・ライヴ!ガット弦で弾くパガニーニ!
☆オランダ・バッハ協会のコンサートマスター&次期音楽監督!
☆佐藤俊介がガット弦で弾くグリーグ、メンデルスゾーン、そしてパガニーニ!
2013年よりオランダ・バッハ協会(NBS)のコンサートマスターを務める俊英ヴァイオリニスト佐藤俊介が、オーストラリアのABC
Classicsから登場!
佐藤俊介は、1984年東京生まれ、ニューヨーク、パリ、ミュンヘンで研鑽を積み、現在はオランダを拠点に国際的に活躍しており、ピリオド演奏の名門であるオランダ・バッハ協会とコンチェルト・ケルンのコンサートマスターを務めています。2018年6月からは、オランダ・バッハ協会の音楽監督を退任するヨス・ファン・フェルトホーフェンの後任として新音楽監督に就任することが発表され、大きな話題を呼びました。
「ザ・ロマンティックス」は、佐藤俊介が2016年にオーストラリア・デビューを飾った際のライヴ録音。かつて、ガット弦によるパガニーニ「24のカプリース」の録音でも注目を浴びた佐藤俊介が、ここでもガット弦を使用し、バロック様式で書かれたグリーグの「ホルベアの時代から(ホルベルク組曲)」、12歳のメンデルスゾーンが書いた「弦楽交響曲第3番」、そしてピリオド楽器での演奏は珍しいパガニーニの「ヴァイオリン協奏曲第4番」といった、ロマン派の3人の偉大な作曲家の作品を、ピリオド楽器オーケストラ「オーストラリア・ブランデンブルク管弦楽団」とともに披露します。
※録音(ライヴ):2016年9月16日−17日、シティ・リサイタル・ホール(シドニー) |
|
|
A・デイヴィス&メルボルン響!
R・シュトラウス最新作は「アルプス交響曲」!
R・シュトラウス:
アルプス交響曲 Op.64
交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》Op.28 |
アンドルー・デイヴィス(指揮)
メルボルン交響楽団 |
☆アンドルー・デイヴィスとメルボルン響のR・シュトラウス最新盤!
☆2016年の「アルプス交響曲」&、2017年の「ティル・オイレンシュピーゲル」ライヴ!
トロント交響楽団とBBC交響楽団の桂冠指揮者ポストを持ち、現在メルボルン交響楽団の首席指揮者、シカゴ・リリック・オペラの音楽監督兼首席指揮者を務める英国の名コンダクター、サー・アンドルー・デイヴィス。
A・デイヴィスとメルボルン響のリヒャルト・シュトラウス、ライヴ・レコーディング最新盤は、牧歌的な美しいシーンから巨大な嵐まで、アルプス山脈の登山を描写した大作「アルプス交響曲」と、人気交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」のカップリング。
このシュトラウス・シリーズは2014年のBBCプロムスやコンセルトヘボウを含むヨーロッパ・ツアーから始まり、録音第1弾となった「ツァラトゥストラはかく語りき(ABC4811122)」は英BBCミュージック・マガジンで「ベンチマーク録音」と評されるなど、コンサート、レコーディングともに国際的に高い評価を得ています。
※録音(ライヴ):2016年3月10日−12日(Op.64)&2017年3月17日ー18日、20日(Op.28)、ハマー・ホール(メルボルン芸術センター)

|
.
CHRISTOPHORUS
|
|
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
ヨハン・ローゼンミュラーと
同世代の作曲家たちによる宗教コンチェルト集 |
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
レゼスカパード |
ヨハン・ローゼンミュラー:わたしは主を大いに喜び*
ニコラウス・アダム・シュトルンク:6つのヴィオールによるソナタ(器楽)
ゲオルク・クリストフ・シュトラットナー:主よ,
いつまでわたしをお忘れになるのか*
ローゼンミュラー:主を喜びとしなさい*
ジョヴァンニ・レグレンツィ:4つのヴィオラ・ダ・ガンバによるソナタ第5番(器楽)
ローゼンミュラー:わが魂はかわいているように神を慕い*
アントニオ・ベルターリ:6声のソナタ(器楽)
ローゼンミュラー:神は我らと共に*/
アウグスティン・プフレーガー:おお慈悲深き父よ*
クリスティアン・フロール:主よ, もはや十分です
(*=世界初録音) |
今、古楽界で花開くオーストリアの美しきソプラノ、フォイエルジンガーが歌うローゼンミュラーの音楽
ミリアム・フォイエルジンガーは、2014年にグラウプナーのカンタータ集(CHR
77381)でエコー・クラシック賞を受賞し話題を呼んだオーストリアの古楽系ソプラノ。その後もドイツ・バロックの宗教音楽のスペシャリストとして高い評価を浴び続けるフォイエルジンガーが、ヨハン・ローゼンミュラーと同時代の知られざる作曲家たちの宗教コンチェルト集を録音!
ヨハン・ローゼンミュラー(1626−1686)は、ライプツィヒ聖トーマス教会のカントルに内定しながらも同性愛疑惑により投獄され、脱獄しイタリアで活動しながらその名を広めた作曲家。「イタリアの"官能"とドイツの"実直"をもっとも調和のとれた方法で融合させることができる」と言われ、当時は高名な音楽家の一人に名を連ねながらも現代では演奏・録音の機会が少ないローゼンミュラーの音楽を、オーストリアの美しきソプラノが優美な歌声で復権します。
女流奏者4名からなるヴィオール・アンサンブル、「レゼスカパード(Les
Escapades)」にヴァイオリン、テオルボ、オルガンのゲスト・ミュージシャンが加わった8名で、宗教的コンチェルトの伴奏と3つのソナタを演奏しています。
※録音:2017年10月16日−19日、聖心教会(カールスルーエ、ドイツ)
.

結構波乱万丈、ヨハン・ローゼンミュラー。
同性愛の容疑で逮捕・投獄され、その後脱獄し、ヴェネツィアで再起した・・・
ローゼンミュラーはドイツに生まれ、作曲活動のかたわら聖ニコライ教会のオルガニストとして活躍し、1653年には聖トマス教会の次期カントルへの採用が内定していた。
しかし1655年に同性愛の容疑で逮捕・投獄され、そのポストを失う。
その後牢獄から脱獄し、ハンブルク、そしてイタリアのヴェネツィアに逃亡、Giovanni
Rosenmillerの名で活動するようになる。
ヴェネツィアではサン・マルコ聖堂のトロンボーン奏者として雇われ、また作曲活動を継続、その名を知られるようになる。
1678年からはピエタ養育院合唱音楽長に就任。
イタリアでの評判はドイツ本国でも知られるようになり、ついに1682年アントン・ウルリッヒ公治下のヴォルフェンビュッテル宮廷楽長としてドイツに帰国した。
2年後の1684年、同地で没する。
旧譜からフォイエルジンガーの美しい歌声
グラウプナーのアルバム |
CHRISTOPHORUS
CHR 77381
\2600
|
グラウプナー:カンタータ集
カンタータ 《恐れと嘆き》 GWV.1145/11
弦楽と通奏低音のための序曲ハ短調GWV.413
より 《トンボー》
カンタータ 《憂いとためらい》 GWV.1102/11b
カンタータ 《私は神に忠実であり続ける》
GWV.1106/19
カンタータ 《ああ、神と主よ》 GWV.1144/11 |
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
ペーテル・バルシ(指揮、ヴァイオリン)
カプリコルナス・コンソート・バーゼル |
グラウプナーと言えばこのアルバムを思い出す。
オーストリアの若きソプラノが歌う。グラウプナーの知られざるカンタータ。
当時のドイツではテレマン、ヘンデルに次ぐ人気を誇ったグラウプナーだが、遺族が出版等の権利を持てなかった、弟子が少なかったなどの理由から、長い間その実力に反して不当に忘れられた存在となってきた。
そんなグラウプナーの知られざるカンタータ集を再興すべく歌うのは、オーストリアの若き古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガーと、フランツ・ヴィッツムの「天の歌(CHR
77354)」で清新な演奏を聴かせてくれたスイスのピリオド・アンサンブル、カプリコルナス・コンソート・バーゼル。フォイエルジンガーの心地よい歌声で、グラウプナーの官能的なカンタータのスタイルが見事に再現されている。
※ 《ああ、神と主よ》を除く全曲が世界初録音。
/ ※録音:2013年4月29日−5月2日、ハイリッヒ・クロイツ教会(バーゼル/スイス)
なんとなく国籍不明の美しい人です。
|
もうひとつフォイエルジンガー
不思議な楽器サルテリオによる哀歌集 |
|
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)
聖なるサルテリオ 〜
ソプラノとオブリガート・サルテリオ、
通奏低音のための聖週間の哀歌集
ドメニコ・メローラ:レッツィオーネ第2番
作曲者不詳(18世紀):聖木曜日のための哀歌第2番
ジェンナーロ・マンナ:
聖金曜日のためのレッツィオーネ第3番
作曲者不詳:Atto di dolore di Metastasio
|
ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)、
イル・ドルチェ・コンフォルト
〔フランツィスカ・フライシャンデル(サルテリオ、ディレクター)、
ジョナサン・ペセク(チェロ)、
ダニエル・ペレル(オルガン)〕 |
18世紀イタリアの修道女によって演奏されていたハンマーダルシマー型の楽器、"サルテリオ"に焦点を当てたアルバム。
グラウプナーの知られざるカンタータの見事な歌唱で話題を呼んだオーストリアの古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガーが歌うナポリ派の哀歌に、サルテリオのきらめくようなオブリガートが重なり、当時の教会音楽が蘇ります。サルテリオを演奏するフランツィスカ・フライシャンデルは、オーストリア生まれでサルテリオやハックブレットの演奏・研究を専門として活動する音楽家。
録音:2016年4月3日−6日、オーストリア/使用楽器:Michele
Barbi1725年製(ローマ)のサルテリオ
|
|
ET’CETERA
|
|
ウィルヘルム・ベルガー:ピアノ独奏作品集
ピアノ・ソナタ Op.76
独自のテーマによるピアノのための変奏とフーガ
Op.91
(全曲世界初録音) |
猿渡光子(ピアノ) |
猿渡光子のEt'cetera第2弾、ウィルヘルム・ベルガー世界初録音!
☆オランダで活躍するピアニスト、猿渡光子のEt'cetera第2弾!
☆ドイツ後期ロマン派のコンポーザー=ピアニスト、ウィルヘルム・ベルガーのピアノ作品集!
☆日本語解説付き!
スヴェーリンク音楽院で名匠ヴィレム・ブロンズに師事し、現在はオランダをベースに、ソロ、室内楽(ウリエル・アンサブルのメンバー、他)のピアニストとして活動する猿渡光子。
レコード芸術で「特選盤」に選ばれた「シューマン(PKTC
1539)」に続くEt'cetera第2弾は、ドイツ後期ロマン派のコンポーザー=ピアニスト、ウィルヘルム・ベルガー(1861−1911)のピアノ作品集。
ウィルヘルム・ベルガーはマイニンゲン宮廷楽団の常任指揮者を務め、管弦楽曲、ピアノ曲、そして声楽曲など100曲以上の作品を生み出し、それらがほとんどすべて出版されました。
また、ベルガーのピアノ作品は高い技術が要求されることから、ベルガー自身が素晴らしいピアノ・テクニックの持ち主であったことを証明しています。対位法を完璧に使いこなし、バッハ、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスという伝統の流れをそのまま受け継ぐベルガーのエレガントな「ピアノ・ソナタ」と創造性溢れる「変奏曲」を、猿渡光子の優れた解釈で贈ります。
※録音:2017年7月11日−13日、デ・ドゥーレン(ロッテルダム、オランダ) |
<メジャー・レーベル>
<映像>

5/22(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
.
CHRISTOPHORUS
|
|
人類史上もっとも長く破壊的な戦争の1つ
三十年戦争の音楽 〜われらに平和を与えたまえ
〜
皇帝に捧げられた政治的な歌「テ・デウム」
戦意高揚を煽る音楽
戦争の悲惨さを描いたものや平和と安寧をもとめる作品 |
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル
アルノ・パドゥフ(指揮) |
シュッツ:シンカルマ・ムジクム 《En novus
elysiis》 SWV.49/
ニコラウス・ヴァイスベック:世界の門を上げ/
ヨハン・シクスト・フォン・レルヘンフェルス:テ・デウム、主よ平和を与えたまえ/
ポルジッツ&ヴェゼリッツ:主により頼む人は/
パウル・シェーファー:主に向かって喜び歌おう/
シュッツ:主よ平和を与えたまえ SWV.465/
マルクス・ディートリヒ・ブランディシウス:英雄が勇敢に戦った/
アンドレアス・デューベン:われ良き戦いを戦い/
シュッツ:ドイツの長い戦いが SWV.338/
ヨハン・ヒルデブラント:おお神よ, われらは知らなかった/
マティアス・ヴェックマン:町はなんと静まり返っているか/
シュッツ:われらに平和を与え給え&われらの支配者に
SWV.372&373 |
三十年戦争から400年、シュッツ他、三十年戦争にまつわる音楽
今から400年前、ドイツ(神聖ローマ帝国)を中心に起こった人類史上もっとも長く破壊的な戦争の1つと言われる、「三十年戦争(1618年〜1648年)」にまつわる宗教作品集。皇帝に捧げられた政治的な歌「テ・デウム」や戦意高揚を煽る音楽から、戦争の悲惨さを描いたものや平和と安寧をもとめる作品まで、ハインリヒ・シュッツを中心に当時の様々な作曲家が遺した音楽から「三十年戦争」を振り返るという意義深いアルバムです。
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブルは、ドイツのコルネット奏者アルノ・パドゥフが1995年に設立したピリオド・アンサンブル。これまで、アンサンブル名の元となったヨハン・ローゼンミュラーをはじめ、ヨハン・カスパル・ケール、アルブレヒト・フォン・ブランデンブルク、ヨハン・パッヘルベル、ダニエル・ボリウス、セバスティアン・クヌッファーなど、17世紀〜18世紀の知られざる音楽を歴史的資料に基づき演奏・録音してきました。
※録音:2017年8月28日−31日、レッシンク聖ペテロ&パウロ教会(ドイツ) |
|
CHR 77428
【新装再発売】
¥2600
|
セバスティアン・クニュプファー:宗教的コンチェルト集
私の神の思う事は/深き淵よりわれ汝を呼ぶ/
エルサレムよ、主をほめたたえよ/
今ぞみな神に感謝せよ/主よ、滅びより救いたまえ/
見よ、何という幸せ、何という喜び/何を食べようか/
神のひとり子なる主キリスト |
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル
アルノ・パドゥフ(指揮) |
J.S.バッハの3代前にトーマスカントルを務めたドイツの音楽家、セバスティアン・クニュプファー(1633−1676)の声楽とアンサンブルによるドイツ語とラテン語の宗教的コンチェルト集。わずか24歳でライプツィヒ聖トーマス教会のカントル(トーマスカントル)という要職に就き、シュッツなど当時の重要な音楽家たちと交流を持ちながら、43歳という若さで亡くなったクニュプファ—。現存する作品はわずかしか残っておらず、このアルバムに収録されている作品の大半も、当時世界初録音だったものです。
※録音:2004年10月18日−20日、ドイツ/CHR
77276からの新装再発売。 |
DREYER GAIDO
|
CD 21106
(2CD/特別価格)
¥3800
|
アロイス・ブレーダー:歌劇《死者の妻たち》
CD1:バーション1(英語)
CD2:バーション2(ドイツ語) |
ヨハネス・ペル(指揮)
エアフルト・フィルハーモニー管弦楽団
エアフルト歌劇場合唱団 |
エアフルト歌劇場の委嘱により、ドイツの作曲家アロイス・ブレーダー(b.1961)が2008年〜2010年に作曲し、2013年に初演されたオペラ「死者の妻たち」の初演ライヴ。
アメリカの作家ナサニエル・ホーソーン(1804−1864)が書いた同名の短編小説「死者の妻たち(The
Wives Of The Dead)」のストーリーを元に、アロイス・ブレーダーがリブレットを書いており、CD1に英語版、CD2にドイツ語版が収録されています。
※録音(ライヴ):2013年2月2日−16日、エアフルト歌劇場(ドイツ) |
HCR
|
|
「ピタゴラスの彼方へ」
〜モンティ・アドキンス(b.1972)&ポーリナ・サンディン:
エレクトロニクス作品集
(1)「出現」(2015)
〜サキソフォン四重奏とエレクトロニクスのための
(2)「スペクトル・シャード」(2017)
〜2つのガラス製品(花瓶)とエレクトロニクスのための
(3)「割れたこだま」(2014)(共作:ジョニー・アクセルソン)
〜打楽器とエレクトロニクスのための
(4)「円形」(2017)
〜サキソフォン四重奏とエレクトロニクスのための |
モンティ・アドキンス(エレクトロニクス)
ポーリナ・サンディン(エレクトロニクス)
(3)ジョニー・アクセルソン(エレクトロニクス
(1)(4)ストックホルム・サキソフォン四重奏団 |
トリップ必至!?ライヴ・エレクトロニクス作品!新世代のメディテーション、アンビエント・ミュージック!
録音:(1)(4)2017年11月ストックホルム、(2)2015年3月ポーリナ・サンディン・プライヴェート・スタジオ、(3)2015年3月ハダーズフィールド大学[52:05]
モンティ・アドキンスはイギリスの電子音楽の作曲家でフランスのIRCAMにも招かれ、電子音楽の研究と発表を行っている。この作品集に収録されている音楽はいずれもアコースティックな楽器とのライヴ・エレクトロニクス作品でその静謐な美しさはアンビエント・ミュージックとしても楽しめる。
《出現》ではサキソフォン四重奏による豊かなハーモニーがコンピュータによってリヴァーヴされ、ギャヴィン・ブライヤーズのようなメランコリックな情感を作り出す。ブライヤーズ、ブライアン・イーノ、ハロルド・バッドが好きな人なら気に入るはず。
|
|
|
ファントム・イメージズ
(1)キャスリーン・ヤング:「ダフネとデリラのためにII」(2017)
〜バスーンとエレクトロニクスのための
(2)クリス・マーサー:「ファントム・イメージズ」(2017)
〜スタジオ・オーケストラのための
(3)チャーメイン・リー&サム・プルータ:クォークス(2017)
〜声とエレクトロニクスのための
(4)アーロン・キャシディ:「たとえば・・・」(2017)
〜エレクトロニクスのための |
(1)キャスリーン・ヤング
(Fg,エレクトロニクス, ミキシング)
エリック・フェルナンデス(ミキシング)
(2)クリス・マーサー(全楽器、ミキシング)
(3)チャーメイン・リー(声)
サム・プルータ(エレクトロニクス)
(4)アーロン・キャシディ(エレクトロニクス) |
ミュージック・コンクレートの新作集!
録音:(1)2017年11月シカゴ大学CHIMEスタジオ(2)ノース・ウェスタン大学ライアン・センター・スタジオ(3)2017年9月30日ニューヨーク[51:47]
ハダーズフィールド大学自主制作による新しい世代の作曲家を紹介するアンソロジー。このディスクではアコースティック楽器とライヴ・エレクトニクスもしくは完全な電子音楽、ミュージック・コンクレートによる作品が収められている。ヤングの《ダフネとデリラのためにII》でバスーンはそれとわかる音では登場せず、エレクトロニクスによって完全に解体されている。
マーサーの《ファントム・イメージズ》はオーケストラの音響はコンピュータによって解体された音響と生演奏が渾然一体となりカオスを生み出す。チャーメイン・リーの《クォークス》は作曲者の声で構成されたミュージック・コンクレート。キャシディの《たとえば・・・》は1960年代の懐かしいピー・ポポ(笑)風の電子音楽。
|
NEOS
|
|
「中村功プレイズ・ソロ・パーカッション・ワークス」 |
中村功(Perc) |
(1)エリオット・カーター(1908-2012):4台のティンパニのための8つの小品より第1、5曲(1949)
(2)ニコラウス・A.フーバー(b.1939):同じものは同じではない(1978)〜スネア・ドラムのための
(3)マウリツィオ・カーゲル(1931-2008):「エクゾティカ」(1971/72)より「ソロ」〜声とタンバリンのための
(4)ヨンギ・パク=パーン(b.1945):タ=リョンIV(1991)
(5)ペーター・エトヴェシュ(b.1944):「三角形」(1993)より「雷」〜ソロ・バス・ティンパニのための
(6)ヤニス・クセナキス(1922-2001):ルボン(1987-89)〜ソロ・パーカッションのための
(7)細川俊夫(b.1955):線VI(1993)〜ソロ・パーカッションのための |
日本を代表する世界的打楽器奏者、中村功の打楽器ソロ・リサイタル盤登場!
録音:2007-08年[60:15]
中村功は大阪出身で東京藝大よりドイツ・フライブルク国立音大に留学、ダルムシュタット夏期現代音楽講習会でも研鑽を積んだ。以来、多くの作曲家の支持を得て彼らの多くの作品を初演している。
作曲家はシュトックハウゼン、ケージ、カーゲル、ホリガー、細川俊夫など枚挙に暇がない。このディスクでは、ヨンギ・パク=パーン、エトヴェシュ、細川の作品は彼のために書かれたもの。無国籍風の怪しげな民謡?を歌いながらタンバリンを叩くカーゲルの「ソロ」は抱腹絶倒。他に細川の沈黙と測り合うかのような神秘的な代表作「線VI」も聴きどころ。
日本を代表する打楽器奏者、中村功のおそらくは世界初のソロ・ディスク。
|
|
NEOS 11730
(SACD HYBRID)
¥2400
|
「ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.30」
モーリッツ・エッゲルト(b.1965):
(1)「ミューザック」-デヴィッド・ボウイの追憶に(2016)
〜声と管弦楽のための
(2)《ナンバー9/マッセ(群衆)》(2008)
〜大管弦楽のための |
バイエルン放送交響楽団
(1)モーリッツ・エッゲルト(Voice)
(1)デヴィッド・ロバートソン(指揮)
(2)ペーター・ルンデル(指揮) |
ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘン・シリーズ第30巻!「デヴィッド・ボウイの追憶に」〜モーリッツ・エッゲルト作品集
録音:(1)2016年6月、(2)2010年2月(ともにムジカ・ヴィヴァ・コンサート・ライヴ録音) [60:25]
COL LEGNOレーベルで始まったバイエルン放送による新作紹介シリーズ「ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘン」のシリーズも第30巻が発売になります(と言いながら29巻は未発売)。
モーリッツ・エッゲルトは作曲家、ピアニスト、パフォーマーとしてマルチな活動をしているドイツの音楽家。
ドイツとは因縁浅からぬデヴィッド・ボウイの追憶に捧げられた《ミューザック》はロックのビートとハーモニーがオーケストラのクラスター、不協和音とぶつかり合う中、作曲者自らがボウイの詩の断片を語り、叫ぶというユニークな作品。
《ナンバー9》は大オーケストラのクラスターと執拗なリズムの反復がジャーマン・プログレを思わせる。アカデミックな前衛とは異なるドイツ現代音楽のいまを知る一枚。
|
|
|
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
〜デヴィッド・スマイヤーとアンサンブル20/21・10周年 |
デヴィッド・スマイヤーズ(指揮)
アンサンブル20/21 |
CD1)
ニクラス・シドゥル(b.1983):「クノル/昔と同じくここでもDMで支払うことができる」(2009)
パク・ミョンフン(b.1980):「ジャム」(2011)
リサ・シュトライヒ(b.1985):「グラタ」(2011)
ゲオルク・カッツァー(b.1935):「…従って私は…」(2012)
フリアン・キンテロ・シルバ(b.1983):「彼のステップは磁化された垂直の風景をインストールする」(2013)
CD2)
松澤貫史(b.1973):「人生の万華鏡の旋律」(2014)
アトゥリ・インゴルフソン(b.1962):「妊娠」(2014)
ダニエル・クエト(b.1986):キプ(2015)
ヨンギ・パク=パーン(b.1945):「詩人の創造的な踊りII」〜デヴィッド・スマイヤーによる版(2015)
サミール・オデー・タミミ(b.1970):「マルドゥック」(2014)
ダミアン・ショル(b.1988):《風の強い柔らかな誕生》(2016) |
バック・トゥ・ザ・フューチャー
録音:2010-2016年 CD1[56:39] CD2[58:54]
指揮者デヴィッド・スマイヤーズ率いるアンサンブル20/21がこれまで演奏した数々の作品を集成。
アンサンブル20/21はスマイヤーの指導のもとドイツのケルン音楽院の学生を中心に結成されたアンサンブルで、これまでにリーム、細川俊夫、ラッヘンマン、シュトックハウゼンら名立たる作曲家たちの作品を初演、再演してきた。
このアルバムはこれまで演奏してきたプログラムの中で(ヨンギ・パク=パーンらベテランの作品も一部あるものの)若手から中堅作曲家の作品を中心にセレクトしている。
いずれも実験性の色濃い作品ばかりでドイツを拠点に活動する若手たちの最新の動向をしることができる。
|
|
|
アンドレアス・プフリューガー(b.1941):
ヴァイオリンとピアノのための作品集
(1)2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品(2012/13)
(2)「もうひとつの風」(1989)
(3)インコントリ(出会い)(1998)
(4)ヴァイオリン・ソナタ「1993」(1992/1993)
(5)「…石…」(1992/1993)〜無伴奏ヴァイオリンのための |
カタリーナ・シャムベック(Vn)
ガブリエレ・ルケリーニ(Pf)
(1)ユン・ナヨン(Vn) |
録音:2017年10月 [67:10]
アンドレアス・プフリューガーはスイスの作曲家。ルドルフ・シュタイナー学校を経て数学と自然科学を学んだ後、イゴール・マルケヴィッチに指揮、ルイス・デ・パブロに作曲を学んだ。さらにダルムシュタット夏季現代音楽講習会に度々出席しシュトックハウゼンほか当時の西側前衛音楽のイディオムを吸収している。
しかしヴァイオリンとピアノのための作品を集成したこのアルバムでは前人未踏の超前衛を目指すと言うより、ベルク、バルトークなど20世紀のクラシック音楽の伝統に立ちつつ、さらに新しい表現を探求するといった姿勢をとっている。
|
|
|
「マーンコップ・エディション7」
クラウス=シュテッフェン・マーンコップ(b.1962):オーボエ作品集
(1)ゴルゴネイオン(1990)〜オーボエ独奏のための
(2)霧のイルミネーションI(1992/93)〜オーボエとピアノのための
(3)孤独-夜想曲(1992/93)〜ピッコロ・オーボエのための
(4)霧のイルミネーションII(1992/93)〜オーボエとピアノのための
(5)W.A.S.T.E2(2002)〜オーボエとテープのための
(6)霧のイルミネーションIII(1992)〜オーボエとピアノのための
(7)オーボエへのオマージュ(2013)〜オーボエとアンサンブルのための |
(1)(2)(4)-(7)
ペーター・ヴィール(Ob)
(3)エルネスト・ロンボウト
(ピッコロ Ob)
(2)(4)(6)
スヴェン・トマス・キーブラー(Pf)
(7)ユージン・ウゲッティ(指揮)
エリシオン(アンサンブル) |
録音:1994/2014-2016年 [76:50]/(1)(5)(7)世界初録音、(2)(3)(4)(6)(7)ライヴ録音
NEOSにおけるマーンコップ作品集シリーズ第7弾。
マーンコップはブライアン・ファーニホウ、クラウス・フーバーらに学び、いわゆる「新しい複雑性」と呼ばれるアカデミックな前衛技法を体現する作曲家のひとり。
ここではオーボエのためのソロ、デュオ、アンサンブルあるいはテープを伴った作品が集められている。いずれも特殊奏法を活用しオーボエの機能の限界に挑むかのようなアグレシヴな作品。
ペーター・ヴィールはホリガー以来の現代音楽を得意とする世界的なオーボエ奏者。彼の超絶技巧と特殊奏法によって作られるオーボエの様々な音色の変化に注目。
|
NMC
|
|
「黒いオニキス」〜金管五重奏のためのジャズ作品集
グウィリム・シムコック:ストンパー
ローレンス・コットル:神聖なる穀物
ケニー・ウィーラー:ワン・フォー・ファイヴ
トリッシュ・クロウズ:マイティ・ペンシル
マーク・ナイチンゲール:ロージーのために
ジェーソン・レベロ:必然的な結果
デヴィッド・パウエル:あなたのドアのシンボル
ライアン・ノブル:想像上のダンス
ガイ・バーカー:黒いオニキス
ミック・フォスター:ハムレット物語
コリン・スキナー:ファイヤー・ボックス
マイク・ウォーカー:彼女を手放せ |
オニクス・ブラス(金管五重奏):
【ナイアル・キートリー(Trp)
アラン・トーマス(Trp)
アンドルー・サットン(Hr)
エイモス・ミラー(Trb)
デイヴィッド・ゴードン・シュート
(Tuba)】 |
オニクス・ブラスの金管五重奏のためのジャジーでお洒落な新作集!
録音:2017年6月6-8日ロンドン[76:05]
金管五重奏によるJazzyな新作ピースばかりを集めたブラス・ファン必携の粋な一枚。
作曲者はいずれもイギリス国内で活動するジャズ・ミュージシャンか放送、映画や現代音楽に関わる作曲家。オニクス・ブラスは今年結成25年となるアンサンブルでメンバーはそれぞれBBC響、ロンドン響、イギリス国立歌劇場管弦楽団などで首席奏者を務めている。
収録曲はいずれも5分前後で気楽に楽しめる内容。コンサートのオープニングやアンコール・ピースにふさわしいレパートリーを探しているアマチュアを含むブラス関係者にもお薦め。
|
|
|
「人々のための音楽」
〜アンドリュー・ハミルトン(b.1977):作品集
(1)芸術好きな人々のための音楽
(2)人々のために
(3)ロジャー・ケースメントのための音楽 |
(1)アラン・ピアソン(指揮)
クラッシュ・アンサンブル
ミシェル・オルーク(Vo)
(2)ジュリエット・フレイザー(Sop)
マキシヌ・エチャードー(Perc)
(3)アイヴズ・アンサンブル |
マイケル・ナイマン、ルイ・アンドリーセンが好きな人にお薦めアヴァン・ポップ系ミニマル・ミュージック
録音:2016年9月 [76:52]
アンドリュー・ハミルトンはアイルランド出身の作曲家。作曲をケヴィン・ヴォランズ、ルイ・アンドリーセンに師事したことからもある程度、推察できるように、彼の音楽はポップ、民族音楽の影響を受けたミニマル・ミュージック。しかし耳あたりがよいにも関わらず知的好奇心を刺激する様々な構造上の仕掛けがされている。
《芸術が好きな人々のための音楽》では一聴してヴォーカル入りの安っぽいパンク風の音楽だがCDに傷がついて音飛びした時の状態を生演奏で再現するという酔狂なアイデアで書かれたミニマル・ミュージック。ヴォーカルが時々「イエーイ」と叫んだり息を吸いながらの発声をしたりノイジーな音にあふれている。《人々のための音楽》は疑似民族音楽風のリリカルな組曲。
《ロジャー・ケースメントのための音楽》も短いフレーズを約20分延々と繰り返すアナーキーな音楽。マイケル・ナイマン、ルイ・アンドリーセン、M.アンソニー・タネジらが好きな人にお薦め。ブリティッシュ・ロック、実験音楽系の現代音楽の伝統は明らかに次の世代に受け継がれている。
|
<メジャー・レーベル>
<映像>

|
|