NEOS
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ポリティカル
チャールズ・ウゾー(1961-):
merrusch(2022-23)~ピアノ三重奏、女声とテープのための
Breaking of the Vessels(2024)~
オーケストラとテープのための
ルペルト・フーバー(1953-):
Beshub oder wider den Verlust des Eindeutigen(2022)~
ソプラノと合唱のための
Nana(2023)~
ソロ・ソプラノと声楽アンサンブルのための
チャールズ・ウゾー:
Bodycam exhibit 3. George Floyd in memoriam(2021)~
アンサンブルとテープとアド・リブのための
The Great Wall. A Labyrinth(2024)~
声楽六重奏とテープのための
Elegie fur Marianne Schatz(2023)~
ヴァイオリンとテープのための |
アンサンブル・アマルテア
BBCスコティッシュ交響楽団
SWRヴォーカル・アンサンブル
ヴォカリーノ・メノ・ティンクラス
oenm
エクメレス ほかァイオリン)
ベンヤミン・シュピルナー(ヴァイオリン) |
ウゾーとフーバーの作品による政治的音楽!?
チャールズ・ウゾーとルペルト・フーバーの作品を通じて、「音楽は世界をより良くできるか?」という問いに挑む2枚組アルバム。
ウゾーは、存在や社会、政治といった根源的な問題を音によって問い直し、「聴こえない声」を想像的に浮かび上がらせます。特にブラック・ライヴズに象徴されるように、周縁化された人々の声なき声を、ラディカルな共感と包摂の姿勢で響かせます。
一方、フーバーは、音楽が政治的プロパガンダになることを否定しながらも、現代社会の危機に対して無関心でいられないという立場を取り、抽象的で詩的な音楽を通じて警鐘を鳴らします。
芸術と社会の関係に対する深い省察が込められた作品集です。
※録音:2021-2024年
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ボルブダキス:作品集 光と灰
ミナス・ボルブダキス:
light & ashes(2015)~
クラリネットとエレクトロニクスのための
things happening(2021)~
コントラバス奏者1名のための
Chrysalis(2024)~
微分音ヴィブラフォンのための同時変奏
Threads(2024)~チェロ独奏のための
Le cri de Marsyas(2023)~
バロック・オーボエとエレクトロニクスのための |
デア/ゲルベ/クラング
〔オリヴァー・クレンク(クラリネット)、
ゾフィー・リュッケ(コントラバス)、
マティアス・ラッヘンマイヤー(ヴィブラフォン)、
カテリーナ・ジャンニツィオーティ(チェロ)、
クレール・シリャーコプス(バロック・オーボエ)、
マティス・ニッチュケ(サウンド・ディレクター)〕 |
ギリシャ出身でドイツを拠点とする作曲家ミナス・ボルブダキスによる5作品を収録した1枚。
電子音響と生の楽器を融合させた空間的かつ感覚的な音楽世界は、映像や詩、神話といった複数のインスピレーションから構築されています。
各作品は、奏者との長年の信頼関係と実験的協働から生まれたもので、演奏者の限界を試すような強度と繊細さを併せ持っています。
電子的変容を通じて音響は身体性を失い、分裂し、内的緊張を高めながら、聴き手を詩的かつ哲学的な世界へと誘います。
※録音:2024年10月
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アペルギス:作品集 裂け目の線
ジョルジュ・アペルギス(1945-):
Ligne de fissure(2008)~ツィンバロン独奏のための
Merry go round(2019)~アコーディオン独奏のための
Sur le fil(2022)~ツィンバロン独奏のための
Tingel Tangel(1990)~
ソプラノ、アコーディオン、ツィンバロンと打楽器のための |
アンジェル・シュマン(ソプラノ)
ヴァンサン・レルメ(アコーディオン)
フランソワーズ・リヴァラン(ツィンバロン、打楽器) |
ギリシャ生まれでフランスを拠点とする作曲家ジョルジュ・アペルギスによる、声・アコーディオン・ツィンバロンを用いた音の劇場ともいえる1枚。
ミニマルな動きと詩的な脆さのあいだを揺れ動く音楽は、民族音楽的な響きを想起させながらも、どこにも属さない幻想的な風景を描き出します。
特に《Tingel Tangel》では、シューマンやサーカス、キャバレーへのオマージュとして、風変わりなミニチュア劇が繰り広げられます。
ソプラノの声と楽器群の絶妙なインタラクションを通じて、人間的な感情と抽象性がせめぎ合う様は、アペルギスの「他者への開かれた感性」と劇的音楽の真髄を体現しています。
※録音:2025年1月
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ジョラス:オルガンのための作品集
ベッツィ・ジョラス(1926-):
Musique d'Hiver(1971)~
オルガンと室内オーケストラのための
Musique de Jour(1975)~オルガン独奏のための
Lecons du Petit Jour(2007)~
2段または3段鍵盤のオルガンのための
Trois Etudes Campanaires(1980)~
ピアノまたは鍵盤カリヨンのための |
アンゲラ・メッツガー(オルガン)
ティトゥス・エンゲル(指揮)
WDR交響楽団 |
このアルバムは、フランス生まれのアメリカ系作曲家ベッツィ・ジョラス(1926-)によるオルガン作品を集めた初の本格的録音集です。
メシアンの弟子として知られるジョラスは、繊細な音色感と構造的厳密さを併せ持ち、オルガンという楽器に深い愛着を注ぎ込みながら独自の音響宇宙を築き上げています。アルバムの中心をなす《Musique
d'Hiver》は、小節線も共通の拍節も持たず、自由な時間の流れと緊張感のある構造を両立させた画期的な協奏曲です。また、《Musique
de Jour》や《Lecons du Petit Jour》では、鳥のさえずりや朝の光といった自然の気配が静かに描かれ、《Trois
Etudes Campanaires》では鐘の響きが打楽器的ストップによって立体的に再現されます。
※録音:2022年4月&2024年4月
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ニア・デス・エクスペリエンス
ペーター・ティリング(1975-):
Fragment.Mirroring(2024)~大編成アンサンブルのための
ヴォルフガング・リーム(1952-2024):
IN FRAGE(1999/2000)~アンサンブルのための
ビルケ・J・ベルテルスマイアー(1981-):
Verwachsen(2019/2020)~アンサンブルのための
ハンス・ユルゲン・フォン・デア・ヴェンゼ(1894-1966):
Musik fur Ensemble I-V(1915/2023)~
ペーター・ティリングによる室内オーケストラ版
リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):
Schmachtend(1858/1881)~
ピアノのための変イ長調のエレジー(WWV93)
ペーター・ティリング(1975-):
Ein Schatten, schwebend(2018/2024)~
大編成アンサンブルのための
トリスタン・ミュライユ(1947-):
Near Death Experience(2017)~
アルノルト・ベックリン《死の島》による |
アンサンブル・リゾナンツェ・エッランティ
ペーター・ティリング(指揮、ピアノ) |
現代音楽と過去・未来をつなぐ作品たちが並ぶ、稀有な音楽体験。タイトル曲であるミュライユの《Near
Death Experience》は、アルノルト・ベックリンの絵画《死の島》に着想を得ており、スペクトル分析と視覚的な感情の力を融合させた音響によって、「死に近づく体験」を音楽で描いています。
ティリングによる2作品は、ルネサンス音楽やワーグナーの和声を引用しつつ、それらを現代的に再構築したもので、特に《Ein
Schatten, schwebend》は、記憶と解体、浮遊をテーマにした音の彫刻のような作品です。
リームの《IN FRAGE》は、演劇的で断片的な構成と記憶の反復によって「問い」を形にしたような音楽であり、ベルテルスマイアーの《Verwachsen》は、精緻に編み込まれた音の組織が有機的な成長を思わせる詩的な作品です。
さらに、ティリングが編曲したヴェンゼの室内オーケストラ版や、珍しいワーグナーのピアノ作品も収録され、生命と記憶、超越のあわいを探る全体構成が際立ちます。
※録音:2024年2月&11月
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