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6/2(火)紹介新譜 36アイテム


<メジャー・レーベル>

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DECCA



4872064
\3100→\2890
〔デジスリーヴ仕様〕
内田光子~
 サントリーホール、2025年ライヴ録音
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番・第31番・第32番

ベートーヴェン:
 1-3) ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109、
 4-7) ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110、
 8-9) ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
内田光子(ピアノ) 

 日本が世界に誇るピアニストによるベートーヴェン最後のソナタ、サントリーホールでの2025年ライヴ録音

 【録音】2025年10月28日-11月1日、東京、サントリーホール(ライヴ)     

 
 ●日本が世界に誇るピアニスト、内田光子がベートーヴェンの最後3つののピアノ・ソナタ(第30番・第31番・第32番)を演奏したライヴ・アルバムをリリースします。
 2025年10月に東京、サントリーホールでライヴ録音されたもので、内田にとっては2005年の初録音に続く2度目にして最後となるこれらの作品の録音です。
 卓越したベートーヴェン解釈者として広く認められている内田の前作アルバムはベートーヴェンの『ディアベッリ変奏曲』で、2022年にグラモフォン賞を受賞、2023年のグラミー賞にもノミネートされるなど高く評価されました。
 これらのベートーヴェン最後のピアノ・ソナタは、1820年から1822年にかけて、『ミサ・ソレムニス』と並行して作曲され、伝統的なソナタ形式を超越し、深い内省と苦しみから安らぎへの心の旅が描かれた、ベートーヴェンの器楽創作の頂点となっています。

 ●「ベートーヴェン最後の3つのピアノ・ソナタは、内田光子のような、軽妙さと重厚さのバランスを巧みにとることのできるピアニストへの贈り物なのである」――『ガーディアン』紙

 ●「ベートーヴェンと心を通わせている様子をこっそりのぞき見しているようだ」――『ガーディアン』紙
 
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5767566
\3400→\3290
〔6面デジスリーヴ仕様〕
世界初録音
 ~ジョルダーノ:歌劇『マリーナ』》
マリーナ………エレオノーラ・ブラット(ソプラノ)
ジョルジョ・ラスカリ…………フレディ・デ・トマーゾ(テノール)
ダニエレ…………ニコラス・モッグ(バリトン)
ランブロ………ミハイ・ダミアン(バリトン)
バーリ・ペトゥルッツェッリ劇場合唱団
ヴィンチェンツォ・ミッレタリ(指揮)
イ・ポメリッジ・ムジカーリ

 140年ぶりにスター歌手により初演を迎えた、作曲家若き日の話題のオペラ作品 世界初録音

 【録音】2026年2月15日、ミラノ、テアトロ・ダル・ヴェルメ
 
 ●イタリアの作曲家ウンベルト・ジョルダーノによる最初のオペラ『マリーナ』がデッカより発売されます。このオペラはジョルダーノが21歳の時、1888年にコンクールのために書かれ、その後140年近く忘れられていましたが、最近になって自筆譜が再発見されました。
 この時のコンクールで優勝したのはピエトロ・マスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』でした。今回のアルバムは2026年2月、ミラノのテアトロ・ダル・ヴェルメで行われた『マリーナ』の世界初演が収録されたもので、この出来事は今年のオペラ界にとってのハイライトの一つです。
 大衆的な舞台設定と鮮やかな登場人物の描写は、その時代のヴェリズモの影響と圧倒的な演劇的才能が組み合わされていることを示しています。
 タイトルロールを「並外れた優雅さと気高さ、そして知的解釈力を備えたプリマ・ドンナ」(オペラ専門サイト「Operawire」)と称えられたソプラノ歌手のエレオノーラ・ブラットが歌っています。
 テノール歌手のフレディ・デ・トマーゾも『グラモフォン』誌に「イタリア風の情熱的なハンサムで、フランコ・コレッリやマリオ・デル・モナコといった1950~60年代の大物歌手たちを思い出させる」と評されました。演奏はヴィンチェンツォ・ミッレタリ指揮イ・ポメリッジ・ムジカーリです。

 ●「1世紀以上前に作曲されたオペラの世界初演で歌うことができるというのは、またとない絶好の機会です。ジョルジョという役を初めて創り上げることに、計り知れない興奮を覚えています」(フレディ・デ・トマーゾ)
 


マイナー・レーベル新譜


CLAVES



50-3152
\3700
アンドレアス・グラーフ(チェロ)
 HOPE~チェロとオーケストラのための12の祈り


 ペーター・ハウザー:希望(希望)
 ネイサン・ストルネッタ:凍れる王(誠実)
 クリストフ・ツィルングブル:
  すべての子どもに夢見る権利を(回復力)
 シャロン・ファーバー:永遠のこだま(愛)
 オレグ・トロヤノフスキー:知られざる物語(叡智)
 デイヴィッド・クーデル:別れ(共感)
 アンドリュー・モーガン・スミス:視点の転換(勇気)
 パトリック・キルスト:ア・デュー(献身)
 キャスリン・ボスティック:安らぎ(慈悲)
 トマシュ・J・オパウカ:失われし人々へ(謙虚)
 トム・ロバーツ:約束(信頼)
 サラ・バローネ:世界の恩寵(誠実)
 
 ※全曲世界初録音
 
アンドレアス・グラーフ(チェロ)
ロンドン交響楽団
ベン・パーマー(指揮)

 極上の映画音楽のようなチェロとオーケストラのための音絵巻

 録音:2023年12月 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ 2024年5月 ベルムント、マジーヴ・サウンド・プロダクションズ

 世界各地の実力派映画音楽作曲家たちが集結し「希望」をテーマに描くシネマティックなアルバム。チェロ独奏を軸にロンドン交響楽団が奏でる音楽は、ヒーローの内面に訪れる「魂の暗夜」から再生と勝利へと至る精神的旅路を表現します。映像を伴わない想像力豊かな音世界が勇気・愛・共感といった普遍的な人間の美徳を呼び起こし、聴く者に深い感動と内省をもたらします。

 物心ついた頃から、私は音楽が物語を語る力に魅了されてきました。子供の頃チャップリンの映画を観て、音楽が一言も発せずに感情を伝える様子に驚嘆していました。音楽は言葉以上に深く私たちの心に触れます。心を開き、思考を動かし、言葉では届かない部分に語りかけてくるのです。この驚きは、チェリストとして、映画制作者として、あるいは芸術を通じて他者と繋がろうとする一人の人間として、私の人生を通じてずっと続いてきました。
 《HOPE》の音楽は、映像のない映画音楽として構想されました。あえて具体的な映像から解き放つことで、聴き手の想像力に委ねています。その着想は「ヒーローズ・ジャーニー」、特に脚本家が「魂の暗夜(dark night of the soul)」と呼ぶ決定的な瞬間に由来します。すべてを失ったかのように思えるとき、主人公は立ち止まり、内面と向き合い、精神的な変容を経て、新たな明晰さを得て試練を乗り越え、最終的に勝利へと至ります。それは内省であり、あるいは祈りの静かなひとときとも言えるでしょう。次に進むべき道を見出すため、高次の自己とつながり、最善を尽くしつつも、その結果を大いなる存在に委ねるのです。(アンドレアス・グラーフ)

 

50-3130
\3700
Alle Lacrime 涙へ
 フランチェスコ・スカルラッティ(1666-1741):
  7声の協奏曲第3番 ヘ長調
 チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):
  合奏協奏曲第5番 ニ短調(ドメニコ・スカルラッティによる)
 ピエトロ・ロカテッリ(1695-1764):
  5声の協奏曲 ヘ長調 Op.1-7
 ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):
  合奏協奏曲 イ長調 Op.1-2
 ピエトロ・ロカテッリ(1695-1764):
  5声の協奏曲 ハ短調 Op.1-11
 ピエトロ・ロカテッリ:
  合奏協奏曲 変ホ長調《アリアドネの嘆き》 Op.7-6
ル・モマン・バロック
ジョナタン・ヌーベル(ヴァイオリン、指揮)

 コレッリ以降、大人気を博した「合奏協奏曲」の輝き

 録音:2024年2月 スイス、ポラントリュイ州立学校講堂(旧イエズス会教会)

 コレッリの没後、その影響のもとに発展した合奏協奏曲の系譜をたどる意欲的な1枚です。本盤ではロカテッリ、サンマルティーニ、エイヴィソンらの作品を通じ、喜びから深い悲しみまで、イタリア・バロック音楽が持つ幅広い感情表現を描き出します。コンチェルティーノとリピエーノの対話に象徴される立体的な書法や、室内楽とオーケストラを融合させた豊かな響きが聴きどころです。スイスの古楽アンサンブル、ル・モマン・バロックとジョナタン・ヌーベルは、精緻かつ瑞々しい演奏でこのレパートリーの魅力を鮮やかに再現し、作品の繊細なニュアンスと躍動感を余すところなく伝えています。

 

50-3137
\3700
ツィンマーマン、エトヴェシュ、グルーバー:トランペット協奏曲集
 ベルント・アロイス・ツィンマーマン(1918-1970):
  トランペット協奏曲 ハ長調《誰も知らない私の悩み》(1954)
 ペーテル・エトヴェシュ(1944-2024):
  B管トランペットと管弦楽のための《ジェット・ストリーム》
   (2002/2016年改訂)

 ハインツ・カール・グルーバー(1943-):《エアリアル》~
  トランペット
   (ピッコロ・トランペットおよびカウホーン持ち替え)と
    管弦楽のための協奏曲(1999)
  I. コンパスは用済み ―
   海図もいらない
    (エミリー・ディキンソン〈荒々しい夜〉による) /
  II. ゴーン・ダンシング
クレマン・ソニエ(トランペット)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ウィルソン・エルマント(指揮)

 楽器の可能性を追求、ポスト・ジャズ時代のトランペット協奏曲集

 録音:2024年12月21-22日、2025年3月25-26日  ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ

 ジャズと現代音楽の交差点から生まれたトランペット協奏曲の魅力を凝縮した注目盤。
 ルイ・アームストロング以降のジャズの影響を背景とし、ツィンマーマン、エトヴェシュ、グルーバーの3作はいずれも独自のプログラム性を備え、霊歌に基づく内省、終末的ヴィジョン、未知の世界の探求といった多彩な表現世界を描き出します。
 ソリストのクレマン・ソニエは鋭敏かつ柔軟な音色で作品の核心に迫り、シンフォニア・ヴァルソヴィアと指揮者ウィルソン・エルマントが緊張感あふれる演奏で応えます。現代トランペット・レパートリーの広がりと深みを示す、充実した一枚です。
 




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HARMONIAMUNDI



HMM 902773F
\4100→\3790
世界的ヴィオラ奏者タメスティ
シュタルケルの孫、ヴァイオリンのプロイセル
 バルトーク:44の二重奏曲集 Sz. 98
  さらに20世紀初め、バルトーク自身が村々を訪ねて録音した現地の民謡を11点収録


 1. 第44番「エルデーイの踊り(アルデレアーナ)」
  (トランシルヴァニア舞曲) アレグロ・モデラート 1:58
 2. 第19番「おとぎ話」 モルト・トランクィッロ 1:12
 3. フィールド録音 第278番(1911年) 0:46
 4. 第16番「ブルレスク」 アレグレット 1:00
 5. フィールド録音 第289番(1907年) 1:14
 6. 第28番「悲しみ」 レント、ポコ・レバート 2:23
 7. 第43番「ピッツィカート」 アレグレット 1:11
 8. 第36a番「バグパイプ(first version)」
  アレグロ・モルト(第1版) 1:05
 9. 第36b番「バグパイプ(second version)」
  アレグロ・モルト(第2版) 1:06
 10. 第21番「新年のあいさつ I」 アダージョ 2:15
 11. フィールド録音 第301番(1913年) 0:56
 12. 第42番「アラビアの踊り」 アレグロ 1:16
 13. フィールド録音 第300番(1909年) 0:19
 14. 第41番「スケルツォ」 ヴィヴァーチェ 0:56
 15. 第26番「ねえ、親愛なる奥さま...」(からかいの歌)
  スケルツァンド 0:34
 16. 第17番「ハンガリーの行進曲 I」
  テンポ・ディ・マルチャ。アレグラメンテ 0:44
 17. 第18番「ハンガリーの行進曲 II」
  テンポ・ディ・マルチャ 0:45
 18. フィールド録音 第297番(1914年) 0:30
 19. 第38番「フォルガトシュ(ルーマニアの旋舞)」
  アレグロ 0:42
 20. 第37番「プレリュードとカノン」 レント 2:45
 21. 第10番「ルーシの歌」 アンダンテ 1:11
 22. 第35番「ルーシのコロメイカ」 アレグロ 1:04
 23. フィールド録音 第298番(1912年) 1:08
 24. 第39番「セルビアの踊り(ザプレット)」
  アレグロ・モルト 0:51
 25. 第40番「ワラキアの踊り」 コーモド 0:52
 26. 第2番「カラマイコー(五月柱の踊り)」 アンダンテ 0:44
 27. 第15番「兵士たちの歌」 マエストーソ 1:04
 28. 第29番「新年のあいさつ II」 テンポ・ジュスト 0:44
 29. フィールド録音 第269番(1913年) 0:32
 30. 第7番「ワラキアの歌」 アレグロ・モデラート 0:51
 31. 第25番「ハンガリーの歌 II」
  アレグレット・レッジェーロ 0:52
 32. 第33番「収穫の歌」 レント 1:31
 33. フィールド録音 第266番(1915年) 0:24
 34. 第4番「真夏の夜の歌」 リゾルート 0:52
 35. 第34番「数え歌」 アレグラメンテ 1:00
 36. 第23番「花婿の別れ」 レント・ルバート 1:25
 37. 第5番「スロヴァキアの歌 I」 モルト・モデラート 1:00
 38. 第11番「ゆりかごの歌」 レント 1:14
 39. 第22番「蚊の踊り」 アレグロ・モルト 0:40
 40. 第30番「新年のあいさつ III」 アレグロ 0:51
 41|第13番「婚礼の歌」 アダージョ 1:27
 42. 第14番「クッションの踊り」 アレグレット 0:52
 43. フィールド録音 第292番(1916年) 0:40
 44. 第31番「新年のあいさつ IV」
  アレグロ・ノン・トロッポ 0:44
 45. フィールド録音 第293番(1913年) 0:39
 46. 第32番「マーラマロシュの踊り」
  アレグロ・ジョコーソ 0:47
 47. 第24番「陽気な歌」 アレグロ・スケルツァンド 0:48
 48. 第27番「びっこひきの踊り」 アレグロ・ノン・トロッポ 0:32
 49. フィールド録音 第274番(1915年) 0:44
 50. 第12番「干し草刈りの歌」 レント・レリジョーソ 0:52
 51. 第1番「からかいの歌」 アンダンテ 1:00
 52. 第8番「スロヴァキアの歌 II」 アンダンテ 1:04
 53. 第6番「ハンガリーの歌 I」 モデラート・モッソ 0:59
 54. 第9番「遊び」 アレグロ・ノン・トロッポ 0:45
 55. 第3番「メヌエット」 モデラート 0:59
 56. 第20番「リズム歌」 アレグレット 1:36
アレクサンドラ・プロイシル
 (ヴァイオリン/Sanctus Serafin (ヴェネツィア、1744年))
アントワン・タメスティ
 (ヴィオラ/1672年製ストラディヴァリウス)

 なんと豊かでやわらかく、そして力強いバルトーク!世界的ヴィオラ奏者タメスティとシュタルケルの孫でもあるヴァイオリンのプロイセルによる驚異のデュオ!

 録音:2025年10月

 バルトーク《44の二重奏曲》は、もともとはヴァイオリン初級者向けの教則本からスタートした曲集ですが、中欧からアルジェリアに至る民謡に基づくこれらの楽曲は、教則本という本来の目的をはるかに超えた高い芸術性を湛え、私たちを魅了してやみません。
 プロイシルとタメスティは、ヴァイオリンとヴィオラの二重奏にこの曲集を編みなおし録音しました(といってもほぼ手を加えてはおらず、ごく一部でのみパートの交換を行っている程度ということ。もともとこの曲集はフルートなどでも持ち替え可)。

 また、20世紀初頭に実際にバルトークが行ったフィールドワークの際の録音を11収録。
 それぞれそのトラックの後に、同じ民謡に基づいて書かれた楽曲が続く構成で、オリジナルの民謡の雰囲気をバルトークが忠実に再現し、かつ、そこに独創的な和声づけや奏法を取り入れることによって、民謡の世界をより高度な次元まで高めていることにあらためて気づかされる興味深い内容となっております。
 この曲集の真の価値をあらためて明らかにしてくれます。

 アルバム制作にあたり、ふたりはバルトーク自身による民俗音楽の録音を丹念に聴き込み、本ディスクにはその中でも比較的音質の良い12例を、オリジナルとしてその楽曲の前のトラックに収録(古い時代に行われた録音のため、音質には限界がありますことをあらかじめご了承ください)。また、ハンガリー特有の民俗舞踊の伝承の場にも足を運び、そこにおけるヴァイオリン奏法-アタック、弓先での奏法、微分音、ヴィブラートなど-も学びました。タメスティはこの姿勢を、バロック音楽の研究で行ってきた方法に重ね合わせ、いわゆるHIPに対する「文化的に informed な奏法」と呼んでいます。このような深化によって、冒頭の素朴な「からかいの歌」さえも崇高な美へと昇華され、最後の「トランシルヴァニア舞曲」においては、バルトークに霊感を与えたであろうロマのヴァイオリニストの自由な精神が見事に再現されています。そしてなにより二人の奏でるふくよかかつ肥沃な音色が、バルトークが魅了された民謡の世界独特のうねりや空気、人々の気持ちまでをも包み込むようです。おどろくべきふくよかなバルトークの世界が広がります。


 アントワン・タメスティ(ヴィオラ)

 21世紀におけるヴィオラ奏者のあり方を再定義する、クラシック音楽界でも比類なき存在。その独自の芸術性は、比類のない繊細さと楽器との深い結びつきに特徴づけられ、現代屈指の音楽家の一人としての地位を確立している。
 2025/26年シーズンには、世界の名門オーケストラと共演予定があるほか、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団とのジョン・ウィリアムズ《ヴィオラ協奏曲》フィンランド初演も重要なハイライトとなる。
 これまでに数多くの重要な現代作品の初演を手がけており、ヴィトマン《ヴィオラ協奏曲》、タベア・ツィンマーマンとの共演によるブルーノ・マントヴァーニの《2つのヴィオラのための協奏曲》(2018年には大野和士指揮、都響と同作を日本初演し大きな話題となった)、ジェラール・タメスティ《さくら》などが挙げられる。
 室内楽奏者としても高く評価されており、エマニュエル・アックス、マルティン・フレスト、レオニダス・カヴァコス、ヨーヨー・マ、エマニュエル・パユらと定期的に共演している。また、フランク・ペーター・ツィンマーマン、クリスティアン・ポルテラとともにトリオ・ツィンマーマンを結成し、この弦楽三重奏団は10年以上にわたり欧州各地の主要ホールで演奏を重ねている。近年、アレクサンドラ・プロイシルと、シュタルケル・デュオを結成。


 アレクサンドラ・プロイシル(ヴァイオリン)

 音楽家の家庭に生まれ、3歳でヴァイオリンを始める。クリーヴランド音楽院を卒業し、音楽演奏の学士号と舞踊の副専攻を修めた。マーラー・チェンバー・オーケストラのメンバーであり、バイエルン放送交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ルイジアナ・フィルハーモニック管弦楽団、クリーヴランド・バレエ・オーケストラ、トーンキュンストラー管弦楽団などで、コンサートマスターを含むリーダー的ポジションで定期的に協働している。元クリーヴランド管弦楽団副コンサートマスターで、2017年にオーストリアのウィーンへ拠点を移した。偉大なチェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルを祖父に持つ。近年、ヴィオラ奏者アントワーヌ・タメスティとともにシュタルケル・デュオを結成。2025~26年シーズンを通じてリサイタルおよび室内楽公演に出演している。教育と地域活動にも深く関わり、弦楽四重奏とさまざまな動物たちが登場する参加型企画「ハーモニー・ザ・ヘア(Harmony the Hare)」を創案。自身のヴァイオリン教室を主宰するほか、クリーヴランド管弦楽団の教育部門でも幅広く活動している。世界各地でマスタークラスを行い、主に室内楽とオーケストラのレパートリーに焦点を当てて指導している。またシュタルケル財団の副会長として、祖父の志を継ぎ、将来有望なチェロ奏者の支援にも取り組んでいる。
 使用楽器は、1744年製Sanctus Serafin。







PROSPERO



PROSP 0134
(2CD)
\4400

マーク・サバ(ヴィオラ)
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(ヴィオラ版)

 第1番 ト長調 BWV1007
 第2番 ニ短調 BWV1008
 第3番 ハ長調 BWV1009
 第4番 変ホ長調 BWV1010
 第5番 ハ短調 BWV1011
 第6番 ニ長調 BWV1012(ト長調に移調して演奏)

マーク・サバ(ヴィオラ)

 録音:2025年3月14-16日 ベルギー
 収録時間:2時間23分30秒

 対位法・修辞法的可能性を極限まで追求した単旋律楽器のための作品として、器楽史上比類なき存在感を放つバッハの「無伴奏チェロ組曲」。自筆譜が失われ筆写譜しか現存していないことから、長きにわたり解釈の開かれた作品であり続けている音楽でもあります。
 ヴィオラ奏者マーク・サバはこれらの組曲を単なる編曲としてではなく、ヴィオラという楽器に即した「再文脈化」として提示。微細な移調と声部進行の再設計は、歴史的知見と楽器学的合理性に導かれており、原曲の精神を損なうことなく新たな音響空間を創出しています。ヴィオラならではの音色と響きの中で、これら不朽の作品が新たな生命を得た意欲的録音。

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PROSP 0141
\3600→\3390
シモーネ・ケルメス、久々の新録音
 La Luce 光

 ヴィンチ(1690/1696-1730):
  アリア「武装した戦場において」《ウティカのカトー》
  「ワン・デイ・アイル・フライ・アウェイ」
    作曲:ジョー・サンプル(1939-2014)
    作詞:ウィル・ジェニングス(1944-)
    編曲:ヤルッコ・リーヒマキ(1984-)
 モーツァルト(1756-1791):
  コンサート・アリア
   「どのように説明すればよいのでしょう、ああ神よ」K.418
 ディッタースドルフ(1739-1799):
  アリア「愚かな心の浅はかさよ」《ヨブ》
 ヴィヴァルディ(1678-1741):
  アリア「眠りよ、もし本当に眠りであるなら」
   《ティート・マンリオ》RV 738
 エンニオ・モリコーネ(1928-2020):
  ヴォカリーズ(映画《ウエスタン》より)
 ズビグニェフ・プレイスネル(1955-):
  《ヴァン・デン・ブデンマイヤー:協奏曲 ホ短調 SBI 152》
   1798年版(映画《ふたりのベロニカ》より)
  「ラクリモサ」《我が友へのレクイエム》
 ヴォイチェフ・キラール(1932-2013):
  ヴォカリーズ(映画《ナインスゲート》より)
 ペンデレツキ(1933-2020):
  《古い様式による3つの小品》より 第1曲 アリア
 バーンスタイン(1918-1990):
  アリア「着飾って華やかに」《キャンディード》
 オルフ(1895-1982):第3部「愛の試練」―
  「イン・トゥルティナ」《カルミナ・ブラーナ》
 ヘンデル(1685-1759):
  アリア「すでに魂は血に向かって進み」
   《アチ、ガラテーアとポリフェーモ》HWV 72
シモーネ・ケルメス(ソプラノ)
ワルシャワ室内歌劇場管弦楽団
ワルシャワ室内歌劇場合唱団
ジュリアン・ザレンクール(指揮)

 名ソプラ歌手シモーネ・ケルメス、久々の新録音!バロックから現代までの光と闇を描く

 約6年にわたりレコーディングから遠ざかっていたソプラノ、シモーネ・ケルメスが、非常にパーソナルでありながら幅広い様式を横断するアルバムを携えて復活。バロック・オペラから古典派のコンサート・アリア、さらに20世紀の映画音楽までもの音世界を融合し、「光」と「影」をめぐる緻密な音楽的パノラマを提示するアルバムです。ケルメスはその卓越した技巧でもって、バロックにおける感情表現のレトリック、古典派における内面的描写、さらには映画音楽に通じる現代的な音の詩情へと至る、多様な表現世界を歌い上げています。ジュリアン・ザレンクール指揮によるワルシャワ室内歌劇場管弦楽団の伴奏は繊細でありながら力強く、歴史的様式への敬意を保ちながらも、それらを時代を超えた文脈の中へと位置づけ、歌手とともに一体感のあるサウンドを創出しています。



 

PROSP 0091
\3400
《谷の底にて》 ブラームス:49のドイツ民謡 WoO 33より
 第1番「教えてください、いと美しい羊飼いの娘よ」(TP, JM)
 第27番「私は高い山に立っていた」(TP)
 第12番「愛しい人よ、裸足で歩いてはいけない」(TP, JM)
 第35番「月がもっと明るく輝くのでなければ」(TP, JM)
 第6番「谷の底にて」(TP, JM)
 第7番「グンヒルデ」(TP)
 第16番「目覚めよ、わが心の美しき人」(JM)
 第2番「どうか許しておくれ、愛らしい娘よ」(TP, JM)
 第11番「乙女よ、ご一緒してもよろしいですか?」(TP, JM)
 第22番「どこへ行くのか、気高い人よ?」(JM)
 第2番「なんと愛らしく寄り添って」(JM)
 第5番「太陽はもはや輝かない」(TP, JM)
 第34番「どうやって戸口から入ればよいのか?」(TP, JM)
 第25番「私の恋人はバラのような唇を持っている」(JM)
 第31番「あの柳の中に一軒の家がある」(TP)
 第40番「私はひとりの少女を知っている」(JM)
 第26番「ああ、この夕べをともに過ごせたなら」(TP)
 第30番「私のすべての思いは」(JM)
 第29番「ライン川のほとりに一人の辺境伯がいた」(TP)
 第15番「妹よ、妹よ」(TP, JM)
 第39番「美しき瞳の輝き」(TP, JM)
 第41番「一本の菩提樹が立っている」(TP)
 第10番「一人の騎士が馬で駆けていった」(TP, JM)
 第24番「私には美しい褐色の乙女がいる」(JM)
 第42番「静かな夜に」(TP)
 ボーナス・トラック:
  「おやすみ、いい夢を」 Op.49-4( TP, JM)
テレーザ・ピルスル(ソプラノ)TP
ヨナス・ミュラー(バリトン)J M
レナルト・ベッカー(ギター)

 ブラームスの芸術性あふれる民謡編曲をギター伴奏で聴く

 録音:2023年1月21-23日 コンツェルトハウス・ブライバッハ  収録時間:57分27秒

 ブラームスの民謡編曲はその作品群の中でも最も詩情豊かな小品のひとつに数えられます。巧みな簡潔さとロマン派的な内面性のあいだに位置し、口承伝統に由来する語り口や自然な抑揚をそのまま保ちながら、それを芸術歌曲(クンストリート)の領域へと昇華しています。
 本録音ではピアノをギターに置き換えることで、これらの歌曲をより民俗的な原点へと近づけています。テクスチュアはより透明になり、音色はより温かみを帯び、表現の身振りもいっそう直接的なものとなっています。
 ソプラノのテレーザ・ピルスルとバリトンのヨナス・ミュラーは的確なディクションと様式理解、そして説得力ある語りの表現によってこれらの作品にアプローチしています。演奏は、優美で叙情的であると同時に、対話的な遊び心と率直な魅力にも満ちています。 レナルト・ベッカーは洗練された色彩感覚と共鳴への鋭い感性をもってギター・パートを形作っています。その演奏はリズムの精確さとカンタービレなフレージングを兼ね備え、声が自然に広がる「呼吸するような」音響空間を生み出しています。




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AVIE



AV2861
\2800→\2590
キャロライン・ニコラス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 孤独の小品集 ~ フランス・バロックのヴィオラ・ダ・ガンバ作品集

 マラン・マレ(1656-1728):
  『ヴィオル曲集第3巻』 組曲第7番 ト長調より
   〔プレリュード (92)、アルマンド&ドゥーブル (94 & 95)、
    荘重なサラバンド (99)、ミュゼット (105)〕*
  『ヴィオル曲集第4巻』「異国趣味の組曲」より 戯れ(87)*
 ド・マシ(fl. 1655-1700):
  『ヴィオル曲集』 組曲第1番 ニ短調より プレリュード
 マラン・マレ:
  『ヴィオル曲集第3巻』 組曲第4番 ニ長調より 嘆き (55) *
  『ヴィオル曲集第3巻』 組曲第1番 イ短調より
   〔プレリュード (11)、ファンタジー (1)、アルマンド (2)、
    クーラント (3)、メヌエット&別のメヌエット (8 & 9)〕*
 サント=コロンブ(c.1640-c.1700):
  シャコンヌ ニ短調 (Tournus 49)
 アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745):
  『通奏低音を伴うヴィオル曲集』より 組曲第1番 ニ短調(全6曲)*
 マラン・マレ(1656-1728):
  『ヴィオル曲集第2巻』 組曲第3番 ニ長調より 人間の声 (63)*
キャロライン・ニコラス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ケヴィン・ペイン(テオルボ/1-5, 7-12, 14-20)

 「現代最高峰のガンバ奏者」キャロライン・ニコラスが贈る、待望のソロ・デビュー・アルバム!フランス・バロック黄金期の傑作群を、テオルボとの親密な対話で紡ぐ。

 17世紀後半から18世紀初頭のフランスは、バス・ヴィオル(ヴィオール)の歴史においてもっとも豊穣な時代であり、比類なき名曲が数多く生まれました。
 本作は、このフランス・バロック黄金期のヴィオラ・ダ・ガンバ・レパートリーに焦点を当てた、キャロライン・ニコラスの記念すべきソロ・デビュー・アルバムです。
 自己主張の強いイタリアの伝統とは対照的に、フランスのヴィオル音楽は親密さ、ニュアンス、そして抑制の効いた表現を重んじます。ニコラスはこの美学を最大限に引き出すため、本作ではあえて厚みのある通奏低音アンサンブルを避け、夫でもあるテオルボ奏者ケヴィン・ペインのみを伴奏に迎えています。テオルボの補完的な音色は、まるで親密な対話のような繊細なアンサンブルを生み出しています。
 
 プログラムの中核を成すのは、このジャンルを確立した巨匠マラン・マレの傑作群です。そこに、教育者としても知られるド・マシの「プレリュード」、マレの師匠であるサント=コロンブの入り組んだ「シャコンヌ」、そしてマレとは対照的に荒々しく情熱的な作風で異彩を放つアントワーヌ・フォルクレの「組曲第1番」が対置されています。各作曲家の個性が浮き彫りになるプログラム構成です。

 キャロライン・ニコラス
 中世から21世紀に至る幅広いレパートリーで活躍する、気鋭のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者・チェロ奏者。「今日活動している最も優れたガンバ奏者の一人」と称賛され、豊かな感情表現と歴史的アプローチに裏打ちされた解釈を併せ持つ音楽家として高く評価されています。
 古楽への造詣を深めるため、ジュリアード音楽院ではフィービー・カライに、バーゼル・スコラ・カントルムではクリストフ・コワンおよびパオロ・パンドルフォに師事。
 これまでにイングリッシュ・コンサート、バーゼル室内管弦楽団、フィルハーモニア・バロック管弦楽団といった主要な古楽アンサンブルと共演を重ね、ジョルディ・サヴァールやウィリアム・クリスティ、クリスティアン・ベザイデンホウトなど、古楽界の巨匠たちとも多数のコラボレーションを行ってきました。
 現在はニューヨークを拠点に活動し、「アルス・ポエティカ」の芸術監督を務めています。ジュリアード音楽院の歴史的演奏コンチェルト・コンクールで優勝し、アリス・タリー・ホールでソロ・デビューを果たした経歴を持つ彼女にとって、本作が記念すべき初のソロ・アルバムとなります。

 2025年10月1日、タイニー・パンサー・レコーディング(アメリカ)

 


Live performance from May 2024 for Gotham Early Music Scene Midtown Concerts
https://youtu.be/HUlChTX_I80?si=eghiWoq0QSN7PnBC




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DUX



DUX2137
\3200→\2990
ポーランドを代表する作曲家クシシュトフ・メイエルによる
 ショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタのオーケストレーション編曲作品

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ

 ショスタコーヴィチ:
  1-3. ヴァイオリン・ソナタ Op.134(1968)
  4-6. クシシュトフ・メイエル:
   ヴァイオリンと管弦楽のためのソナタ Op.86(1995)
 ※ショスタコーヴィチの《ヴァイオリン・ソナタ Op.134》のオーケストラ編曲
マグダレナ・レズレル(ヴァイオリン)
アジズ・コルテル(ピアノ/#1-3)
ポーランド国立放送交響楽団(#4-6)
ミハウ・クラウザ(指揮/#4-6)

 これは注目!ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第3番???

 現代ポーランドを代表する作曲家クシシュトフ・メイエル(b.1943)はショスタコーヴィチ研究家としても知られ、著書『ショスタコーヴィチの生涯』は日本でも翻訳が出ています。その彼がショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタをオーケストレーションしていました。
 きっかけは1995年にヴァイオリニストのドミトリー・シトコヴェツキーから提案されたことによりますが、ショスタコーヴィチがピアノの技巧と音色を念頭に書いたパートを、どうオーケストラへ変換するかが難題でした。しかしすぐれた作曲家でありショスタコーヴィチの音楽を熟知するメイエルはカットや付加はもちろん、ピアニスティックなカデンツァ部分をまったく交響的な発想へ変更して見事なオーケストラ音楽に仕立てました。クレーメルもプシュカレフによる弦楽オーケストラと打楽器編曲による同曲を録音していますが、メイエル版はフル・オーケストラでまさにショスタコーヴィチの交響曲を彷彿とさせます。
 1946年生まれのポーランドのベテラン・ヴァイオリニスト、マグダレナ・レズレルによる2010年の録音。原曲と協奏曲版両者で緊迫感あふれる演奏を繰り広げています。

 2010年、フライブルク音楽大学コンサートホール(ドイツ/#1-3)

 

DUX2169
\3200
思い出 ~ ドブジンスキ:室内楽作品集
 ドブジンスキ:
  大三重奏曲 イ短調 Op.17 より スケルツォ(c.1831) ~
   ヴァイオリン(フルート)、チェロとピアノのための
  涙 ホ短調 Op.41(c.1843) ~ チェロとピアノのための
  アンダンテとポーランド風ロンド ト長調 Op.42(c.1843) ~
   フルートとピアノのための
  夜想曲 ヘ短調 Op.46(1845) ~ チェロとピアノのため)
  ドレスデンの思い出 ト長調 Op.47(1846) ~
   オーボエ(フルート)、チェロとピアノのための
インヴェルト・アンサンブル
 〔マルタ・ガヴラス(トラヴェルソ)、
  マティルダ・アダムス(ヒストリカル・チェロ)、
  アレクサンドラ・ジェブロフスカ(フォルテピアノ)〕

 ピリオド楽器によるドブジンスキ室内楽曲集。

 ドブジンスキはショパンと同世代で同門の作曲家。哀調に満ちた美しいメロディーを紡ぐ才に恵まれ、ショパンより多様なジャンルの作品を残しました。ロマン派には珍しく管楽器作品が多いのも特徴です。当アルバムはドブジンスキのいろいろな室内楽作品に触れられるのも魅力ながら、珍しいピリオド楽器による演奏という点に注目。
 2023年結成のインヴェルト・アンサンブルは18、19世紀のレパートリーに焦点を当て、装飾音や即興なども存分に採り入れた柔軟な解釈で新鮮な音楽を提供し注目されています。

 2025年12月28日-31日、カペラ・クラコヴィエンシス本部(クラクフ、ポーランド)

 

DUX2243
\3200
取り戻した響き ~ 19世紀ポーランドの2台ピアノ作品集
 エリザ・マルコフスカ(1830-1886):交響的ロマンス Op.65
 ミハウ・シヴィエジンスキ(1868-1957):5つの小品
  〔牧歌/ワルツ風に/夜想曲/スケルツォ/
   パラフレーズ・パストラル〕
 ユリウシュ・スタットレル(1844-1901):二重奏曲 Op.27
 ヘンリク・パフルスキ(1859-1921):ポロネース Op.5
ショパン・ピアノ・デュオ
 〔アンナ・ボチャル(ピアノ)、
  バルトウォミェイ・コミネク(ピアノ)〕

 19世紀ポーランドの知られざる2台のピアノのための宝石が蘇る。

 初めて見るような名前が多いものの、いずれも19世紀ポーランド・ロマン派の作曲家による2台ピアノのための貴重なオリジナル作品集。
 クラクフを本拠とするショパン・ピアノ・デュオの、「ポーランドにはショパン以外にも美しいピアノの宝がある」ことを世に知らしめたいとの願いで実現したアルバム。
 4楽章構成によるマルコフスカの激越で壮大な《交響的ロマンス》、草稿から蘇らせたシヴィエジンスキの親しみやすい《5つの小品》、ショパンの影響とオマージュが明瞭なスタットレルの《二重奏曲》といずれも聴き応え満点で、ショパン好きなら惹かれること間違いなしの世界。
 モスクワで活躍したためロシアのイメージが強いパフルスキのポーランド魂あふれる《ポロネーズ》も圧巻で、彼がポーランド人だったことを再認識させられます。

 2025年12月1日-3日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ルスワヴィツェ、ポーランド)

 
DUX2170
(2CD)
\4800
ポルドフスキ:歌曲集 アンナ・ミコワイチク=ニェヴィエジャウ(ソプラノ)
エヴァ・グス=セロカ(ピアノ)
 ポルドフスキ(イレーネ・ヴィエニャフスカ)(1879-1932):
  【CD1】
   ヴェルレーヌの詩によるひそやかに(1911)/コロンビーヌ(1913)/
   コルテージ(1913)/シテール島(1913)/あやつり人形(1913)/
   マンドリン(1913)/草の上(1918)/牧神(1919)/
   クリメーヌに(1927)/ブリュッセル(1911)/4月の日曜日(1911)/
   期待(1912)/霧(1913)/細心(1913)/ジーグを踊ろう(1913)/
   雪の効果(1913)/偽りの印象(1913)/恍惚の時(1913)/憂鬱(1913)/
   夕べの神秘的な黄昏(1914)/哀れな若き羊飼い(1924)/ふたりきり(未出版)
  【CD2】
   フランスの詩人とイギリスのテキストによる昨日、宵の風が(1903)/
   アルモリカの子守歌(1914)/ノクチュルヌ(1914)/セレナード(1914)/
   ミュゼット1つで(1919)/金の靴をはいたパニル(1919)/夜(1920)/
   通り過ぎたひと(1924)/おお、この堅固な大地を(1900)/サリー・ガーデン(1900)/
   デンホルム・ディーン(1904)/歌(1924)/無垢の葦(1924)/愛に(1927)

 ヴィエニャフスキの愛娘の美しい歌曲集。

 ポルドフスキは伝説的なヴァイオリニストで作曲家のヘンリク・ヴィエニャフスキの末娘。イギリス人を母にブリュッセルで生まれ、生地とパリで教育を受けた後にイギリスの貴族と結婚してロンドンで生涯を送ったためポーランドでは顧みられてきませんでしたが、近年リヴァイヴァルの兆しを見せています。フランス印象派的スタイルに父の血を感じさせる情感が魅力。このアルバムはヴェルレーヌ、ユゴーのフランス語詩とテニスン、ブレイクら英語詩による歌曲を、オペラと歌曲両面で活躍するアンナ・ミコワイチク=ニェヴィエジャウの歌唱で2枚組CDにたっぷり収録。ポーランドの演奏家の手にかかるとポルドフスキ作品の真の魅力が発揮されるようです。

 2025年5月20日-22日&10月29日-31日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ルスワヴィツェ、ポーランド)

 


DUX2172
\3200
クラクフ・ヴァイオリン楽派 Vol.1
 1-3. シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op.9
 4. クライスラー:愛の悲しみ
 5. J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
  第2番 ニ短調 BWV 1004 より シャコンヌ
 6. バツェヴィチ:ポーランド奇想曲
 7-9. バツェヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ第5番
ロマン・レイネル(ヴァイオリン/#1-4)
スワヴォミル・チェルピク(ピアノ/#1-4)
ミェチスワフ・シュレゼル(ヴァイオリン/#5-6)
マグダレナ・シュチェパノフスカ(ヴァイオリン/#7-9)
モニカ・ヴィリンスカ=タルホリク(ピアノ/#7-9)

 ポーランドのヴァイオリン演奏の伝統を解き明かすシリーズが開始。

 ポーランドの古都クラクフには楽派と呼んで差し支えないヴァイオリンの伝統があります。ペンデレツキ音楽アカデミーのヴァイオリン科では起源や様式、発展の研究を続けていますが、その成果が4枚のシリーズで明らかとなります。第1弾は現役教授陣。1956年生まれのロマン・レイネル、1955年生まれのミェチスワフ・シュレゼル、1959年生まれのマグダレナ・シュチェパノフスカという3人の継承者の妙技を通じ、独特な伝統が現代にどう息づいているかを描き出します。

 2025年7月3日-4日&12日-13日、クシシュトフ・ペンデレツキ音楽アカデミー(クラクフ、ポーランド)

 


DUX2190
\3200
《魔笛》の引用に満ちた幻の作品
 マイール:歌劇《ウェルテル》

  ヨハン・ジモン・マイール(1763-1845):歌劇《ウェルテル》(全1幕)
ズザンナ・ナレヴァイェク(カルロッタ/メゾ・ソプラノ)
カタジナ・ドレリフ(パオリーナ/ソプラノ)
クリスティアン・アダム・クシェショヴィアク
 (ウェルテル/テノール)
クシシュトフ・ラフマン(アルベルト/テノール)
トマシュ・クミェンガ(ジョルジオ/バス)
ナザル・ミクリャク(アンブロジオ/バス)
ナタリア・ヒジャク(ハープシコード)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)

 オペラ好き必聴!モーツァルトの《魔笛》の引用に満ちた幻の作品登場!

 「ドニゼッティの師」として知られるヨハン・ジモン・マイール(ジョヴァンニ・シモーネ・マイール)はイタリアで活躍したドイツ人作曲家。バイエルンに生まれ、23歳でイタリアへ渡りヴェネツィアとベルガモで教会楽長として活躍しました。
 一幕の歌劇《ウェルテル》はゲーテの『若きウェルテルの悩み』が音楽化された最初期の作品のひとつで、当時原作は自殺を助長するなどの理由でカトリック教会から禁書扱いされていました。
 1796年頃の作で、流浪の理想主義者ウェルテルと人妻シャルロットとの叶わぬ恋を中心に展開します。最近ミラノ音楽院で草稿が発見され、ようやく全貌が明らかになりました。
 マイールの個性が横溢しているのはもちろんながら、モーツァルトの《魔笛》からの大胆かつ体系的な引用が見られるのが興味深いところ。マイールは知識と才能を駆使してモーツァルトの名作のテーマを《ウェルテル》全体に織り込み変容させています。オペラを振らせたら現在のポーランドで最高といわれるウカシュ・ボロヴィチが活き活きとした演奏で音楽を蘇らせています。

 2025年4月11日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ライヴ)




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ET'CETERA



KTC1877
\3500→\3290
ブルーノ・モンテイロ
 後期ロマン派のヴァイオリン作品集


 エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960):ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調 Op.21
 レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928):ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7
 チャイコフスキー(1840-1893):なつかしい土地の思い出 Op.42
 サン=サーンス(1835-1921): 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28
   (ジョルジュ・ビゼー編曲)
ブルーノ・モンテイロ(ヴァイオリン)
ジョアン・パウロ・サントス(ピアノ)

 ICMA連続ノミネートの黄金デュオによる最新作。後期ロマン派の情熱と郷愁を刻み込むヴァイオリン名曲集。

 ポルトガルの名手ブルーノ・モンテイロとジョアン・パウロ・サントスによる、20年以上の共演歴を持つデュオの最新作。両者は近年、同レーベルでの録音がICMA(国際クラシック音楽賞)に連続ノミネートされるなど高い評価を得ています。最新アルバムは「後期ロマン派」をテーマに構成。ブラームスの伝統とリストの和声的挑戦を融合させたドホナーニの「ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調」を筆頭に、第一次世界大戦の緊張感が投影されたヤナーチェクの「ヴァイオリン・ソナタ」。さらに、チャイコフスキーの「なつかしい土地の思い出」、元来は管弦楽伴奏で書かれたサン=サーンスの華麗なヴィルトゥオーゾ・ピース「序奏とロンド・カプリチオーソ」を、ビゼーによるピアノ伴奏版で収録しています。

 2025年12月28日-29日、ポルトガル

 
KTC1878
\3500
ゴールデン・ジュビリー ~
 マルク・ナーゲルス、オルガン建造の50年
ヤルノ・ミシアン(オルガン)
バルト・ナーセンス(オルガン)*
  J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ハ短調 BWV546[ステフォールト]
  ゲオルク・ベーム(1661-1733):天にまします我らの父よ [ニーウェルケルケン]*
  クリス・デュボワ(1934-):天よ、露を降らせ(ロラーテ・チェリ) [ゾンホーフェン]*
  メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第6番 ニ短調 Op.65 「天にまします我らの父よ」
   [ゾンホーフェン]
  J.S.バッハ:パストラーレ ヘ長調 BWV590 [ステフォールト]*
  ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
   ああ主よ、哀れな罪人の私を KrebsWV 514 [ニーウェルケルケン]
  ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):プレリュード ホ短調 (大) [ステフォールト]*
  ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
   パッサカリア ニ短調 BuxWV 161 [ニーウェルケルケン]*
  クレマン・ロレ(1833-1909):シャコンヌ [ステフォールト]
  フロル・ペーテルス(1903-1986):トッカータ ニ長調[ゾンホーフェン]*

 ベルギーの名工マルク・ナーゲルスのオルガン建造50周年記念。ベルギーの新鋭オルガニスト、ヤルノ・ミシアンと実績十分なバルト・ナーセンスが3つの名器を弾き分ける!

 ベルギーを拠点とする熟練のオルガン建造家、マルク・ナーゲルス(1952年生まれ)のキャリア50周年を記念するアルバム。ナーゲルス自身が後年に改修を手がけ、自身の美学に基づき音色を完成させた3つのオルガン(ニーウェルケルケンの聖ペテロ教会、ステフォールトの聖マルティヌス教会、ゾンホーフェンの聖クィンティヌス教会のオルガン)を使用した録音です。
 演奏は、同レーベルからデビュー作をリリース済みの新鋭ヤルノ・ミシアンと、古楽アンサンブル「BachPlus」の芸術監督であるバルト・ナーセンスが担当。ニーウェルケルケンに移設されたドイツ製オルガンは鋭い音を抑えバランスの取れた響きへ、ステフォールトの小規模なリュエフ・オルガンは十分な風量を得て豊かな音色へ、ゾンホーフェンの3段鍵盤オルガンは多様性を維持しつつも低音域の基音を強化した和声的な均衡を持つ楽器へと生まれ変わっています。それぞれの楽器の個性を最大限に活かすため、バッハやブクステフーデ、ベルギーゆかりの作曲家たちの作品が精緻に選曲されました。

 2026年2月23日、2月26日、ステフォールト、ニーウェルケルケン、ゾンホーフェンの各教会(ベルギー)

 

KTC1880
\3500
ボザール・ライヴ
 ヒラリー・タン(1947-2023):アマーギンの歌から
 フランシスコ・フォンテス(1993-):スライス・オヴ・ライフ(第2~第3楽章)*
 クロード・ドビュッシー(1862-1918):フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
アグリカ・トリオ
 〔カリス・ギティンズ(フルート)、
  アグニェシュカ・ジニェヴィチ(ヴィオラ)、
  リーゼ・ファンデルスミッセン(ハープ)〕
フランシスコ・フォンテス(ナレーター)*

 ドビュッシーから現代曲まで、フルート、ヴィオラ、ハープが織りなす色彩のタペストリー。
スーパーノヴァ2024優勝者! 新鋭アグリカ・トリオが魅せる、ブリュッセル・ボザールでの熱狂ライヴ録音!

 2024年のベルギー・スーパーノヴァ室内楽コンクールで優勝を果たしたアグリカ・トリオによる、ブリュッセルの名門コンサートホール「ボザール(Bozar)」でのライヴ録音盤。ウェールズのカリス・ギティンズ(フルート)、ポーランドのアグニェシュカ・ジニェヴィチ(ヴィオラ)、ベルギーのリーゼ・ファンデルスミッセン(ハープ)によってロンドンのギルドホール音楽演劇学校で結成されたこのトリオは、それぞれの楽器の音色を最大限に引き出す精緻なアンサンブルで注目を集めています。
 プログラムの中心となるのは、この編成の金字塔であるドビュッシー晩年の傑作「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ」。
 それに加え、ウェールズの自然やケルト文学から強いインスピレーションを得たヒラリー・タンの「アマーギンの歌から」を収録。さらに、ポルトガルの若手作曲家フランシスコ・フォンテスの「スライス・オヴ・ライフ」では、作曲者自身がナレーターとして加わり、フェルナンド・ペソアの『不穏の書』のテキストと音楽を交錯させるスリリングなパフォーマンスを展開。フルート、ヴィオラ、ハープという独特の編成が持つ可能性を拡張し続ける、彼女たちの芸術的ビジョンが凝縮された一枚です。

 2024年3月10日、ボザール(ベルギー、ブリュッセル)(ライヴ)





GENUIN



GEN26955
(2CD)
\3500
ゼレンカ:6つのトリオ・ソナタ ZWV181 ~
 2本のオーボエ、ファゴットと通奏低音のための

  ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):
   [CD1]
    1-4. ソナタ第1番 ヘ長調 ZWV181/1
    5-8. ソナタ第2番 ト短調 ZWV181/2
    9-12. ソナタ第3番 変ロ長調 ZWV181/3
   [CD2]
    1-4. ソナタ第4番 ト短調 ZWV181/4
    5-7. ソナタ第5番 ヘ長調 ZWV181/5
    8-11. ソナタ第6番 ハ短調 ZWV181/6
アンヘル・ルイス・サンチェス・モレーノ(オーボエ)
ラモン・オルテガ・ケロ(オーボエ)
マルク・トレネル(ファゴット)
ヴィース・デ・ブーヴェ(コントラバス)
アルフォンソ・セバスティアン・
 アレグレ(ハープシコード)

 2本のオーボエ、ファゴット、通奏低音という珍しい編成によるゼレンカの《6つのトリオ・ソナタ》を集成した注目盤です。
 ゼレンカの高度な対位法技法と、当時としてはきわめて大胆な和声感覚が聴きどころで、2本のオーボエとファゴットは時に均衡の取れた3声として、時にファゴットが独立した独奏声部として機能し、変化に富んだ対話を展開します。
 ゼレンカはコレッリ以来の教会ソナタの形式に、フランス・オペラ由来の木管編成やヴェネツィア風協奏曲の発想を取り込み、実質的に「トリオ」を超えた独創的な世界を築きました。この作曲家のただならぬ個性を鮮やかに伝えるアルバムです。

 2025年5月&9月、ホアキン・ロドリゴ・ホール(スペイン、バレンシア)
 
 

GEN26966
\3500
メンデルスゾーン:無言歌とピアノ作品集 ~ ビヨンド・ワーズ
 フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(1809-1847):
  変奏曲 変ロ長調 Op.83/
  《無言歌集》より
   〔Op.62-1、Op.67-6《子守歌》、Op.53-3、Op.67-3、
   Op.67-1、Op.67-4《紡ぎ歌》、Op.102-4、Op.19b-5、
   Op.85-4、Op.30-4、Op.67-2、Op.102-2、Op.53-1、
   Op.53-2、Op.102-3、Op.67-5〕/
  スケルツォ ロ短調 WoO2/
  スケルツォ・ア・カプリッチョ 嬰ヘ短調 WoO3/
  厳格な変奏曲 Op.54/ロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14
ヨハネス・オーバーマイヤー(ピアノ)

 『ビヨンド・ワーズ』というアルバム名が示すとおり、このアルバムの中心にあるのはメンデルスゾーンの《無言歌集》です。ピアニストであると同時に作曲家でもあるヨハネス・オーバーマイヤーは、もともと劇的な連関を意図して並べられたわけではない《無言歌》の中から16曲を選び、やわらかな憂愁、若々しい不安、幻想、内省へと至るひとつの内的な旅として再構成しています。そこに《厳格な変奏曲》や《ロンド・カプリチオーソ》、2つのスケルツォが置かれることで、歌うような抒情と、明快な形式感、華やかな技巧とが呼応し合う、ひとつの大きな詩的アーチが形づくられています。

 2024年10、バイエルン放送第2スタジオ(ドイツ、ミュンヘン)

 

GEN26969
\3500
失われた時を求めて ~
 シチェドリン、ストラヴィンスキー、タネーエフ:
  ピアノ・デュオ作品集

   ロディオン・シチェドリン(1932-2025):
    《ロマンティック・デュエット》
     (2007、ピアノ連弾)[世界初録音]
   イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
    2台のピアノのための協奏曲 K058(1935)
   セルゲイ・タネーエフ(1856-1915):
    前奏曲とフーガ 嬰ト短調 Op.29
     (1910/作曲者による2台ピアノ版1914)
エカテリーナ・ジェマイティス(ピアノ)
ポリーナ・クリコヴァ(ピアノ)

 3人の作曲家、3つの時代、3つの都市。しかしこのアルバムを貫くのは、ロシアの音楽的伝統に根ざしながら、過去へと目を向けることで現在の表現を切り開こうとする姿勢です。2007年のシチェドリン、1935年のストラヴィンスキー、1910年のタネーエフという離れた時代の作品が、「記憶と創造の対話」という視点で結び付けられています。中心となるのはシチェドリンの《ロマンティック・デュエット》。シューベルトやシューマンの記憶をにじませながら、皮肉、簡潔さ、鮮やかなテクスチュアをもつ独自の語法へと組み替えた7曲からなる連続的な組曲で、本盤が世界初録音となります。

 2025年10月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、メンデルスゾーン・ザール(ドイツ)





NEOS

NEOS22502
\3100
ミュージック・オヴ・エクストリームズ ~
 古楽器で聴くバロックと現代音楽

  1-4. テレマン:トリオ・ソナタ ニ短調 TWV42:d10
  5. Interlude I: 単一音による即興 ―
   ジャチント・シェルシへのオマージュ
  6. アルベルト・アロージョ:Que extrano pajaro(2025)
  7. リゲティ:コンティヌウム(1968)
  8. Interlude II
  9. ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥ:
   El laberinto de Dedalo(2023-24)
  10. ベリオ:ジェスティ(1966)
  11. ジャン=フェリ・ルベル:Le Cahos
  12. アルベルト・アロージョ:
   MELODIA MECHANICA II(2025)
  13. Interlude III
  14. ラモン・ラスカーノ:Ibaiadar 2(2021)
  15. モンテヴェルディ:Entrata e ballo
コンティヌウムXXI
 〔モイセス・マロート(リコーダー)、
  アドリアン・ピネダ(バロック・ヴァイオリン)、
  マリーナ・カベーリョ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ダリオ・タマヨ(チェンバロ)、
  ラファエル・アルホナ(ゲスト:アルキリュート、バロック・ギター)、
  ダニエル・ガライ(ゲスト:ヒストリカル・パーカッション)、
  アルベルト・アロージョ(芸術監督)〕

 古い音と新しい音が衝突し、やがてひとつの詩的で過激な音宇宙へと溶け合っていく――《Music of Extremes》は、そんな発想を体現したアルバムです。コンティヌウムXXIは、リコーダー、バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロという古楽器編成を軸に、テレマンやモンテヴェルディ、ルベルと、リゲティ、ベリオ、サンチェス=ベルドゥ、ラスカーノ、アロージョら現代作品を並置。バロックの名作と現代作品は単なる対比として置かれているのではなく、機械的な音響、微分音的な揺らぎ、物理的なノイズ、強いアフェクトといった共通の感覚によって結び付けられています。チェンバロの極限を引き出すリゲティ《コンティヌウム》やアロージョの新作、バロック作品の新たな編曲、さらに詩的なインタールードが加わることで、古楽器の可能性がきわめて現代的なかたちで更新されています。

 
NEOS12515
(2CD)
\5200
ヴィンベック、リュトゲ、シュナイト:室内楽作品集 ~
 師と弟子、その極限の表現

  [CD1]
   ハインツ・ヴィンベック(1946-2019):
    《Blick in den Strom》―
     2つのヴァイオリン、ヴィオラ、2つのチェロのための五重奏曲(1981)/
   イネス・リュトゲ(1974-):《Beschriebene Blatter》―
    弦楽四重奏のための(2019)/
   ハインツ・ヴィンベック:《Poco a poco...》―
    ピアノと弦楽三重奏のための(1974)
  [CD2]
   トビアス・P.M.シュナイト(1963-):
    《Torso - Fragment - Kommentar》―
     シューマンとシューベルトの歌曲による、
      低い女声と弦楽四重奏のための「作曲された解釈」(2023)/
   ハインツ・ヴィンベック:
    《Heiter ... Einsam ... Leise ...》―
     Helian-Fragmente ―
     ゲオルク・トラークル《ヘリアン》のスケッチに基づく、
     低い女声と弦楽四重奏のための(1996)
レオポルト・モーツァルト四重奏団
 〔馬江真理子(ヴァイオリン)、
  アレクサンドラ・マニッチ(ヴァイオリン)、
  クリスティアン・デーリング(ヴィオラ)、
  ヨハネス・グートフライシュ(チェロ)〕
ズザンネ・グートフライシュ(チェロ)
ルイーゼ・フォン・ガルニエ(メゾソプラノ)
アンドレアス・キルパル(ピアノ)

 このアルバムは、急進的な主観性、実存的な切迫感、そして伝統との妥協のない対話によって形づくられた芸術世界の肖像です。
 中心にいるのは、ロマン主義とモダニズムのあいだに立ち、時代の潮流に抗って独自の道を歩んだドイツの作曲家ハインツ・ヴィンベック(1946-2019)。
 本盤はその室内楽が彼の思考の核を示すことを明らかにすると同時に、弟子であるイネス・リュトゲ(1974-)とトビアス・P.M.シュナイト(1963-)の作品を併置することで、師から弟子へと受け継がれた美学の広がりも描き出しています。ヴィンベックの3作品には、自己の語法の発見、成熟、そして表現の極限が刻まれ、リュトゲとシュナイトの作品は、その影響の先にあるそれぞれの個性を鮮やかに示しています。

 レオポルド・モーツァルト四重奏団は、アウクスブルク・フィルハーモニー管弦楽団の楽団員によって2005年に結成。現在は2014年からアウクスブルク・フィルの首席第1ヴァイオリン奏者となった馬江真理子が第1ヴァイオリンを務めています。





SIGNUM



SIGCD1008
\2800
フィルハーモニア管弦楽団の名手たちと
 名手マーク・ファン・デ・ヴィール

ストレンジ・ループス ~ クラリネット五重奏曲集
 (クライン、ギップス、ウェーバー)

  アンナ・クライン(1980-):
   《ストレンジ・ループス》(2020)[世界初録音]
  ルース・ギップス(1921-1999):
   クラリネットと弦楽四重奏のためのラプソディ
    変ホ長調 Op.23
  カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826):
   クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34, J.182
マーク・ファン・デ・ヴィール(クラリネット)
ゾルト=ティハメール・ヴィショーンタイ、
フィオナ・コーナル(ヴァイオリン)
ニコラス・ブーティマン(ヴィオラ)
カレン・スティーヴンソン(チェロ)

 フィルハーモニア管弦楽団の名手たちとクラリネット奏者マーク・ファン・デ・ヴィールが共演する、クラリネット五重奏曲集です。
 マーク・ファン・デ・ヴィールは、フィルハーモニア管弦楽団首席奏者として長く活躍し、現代作品の初演にも数多く携わってきた英国を代表するクラリネット奏者。
 プログラムの中心となるのは、アンナ・クラインが2020年のロックダウン下で作曲した《ストレンジ・ループス》で、本盤が世界初録音となります。
 これに、クラリネットの歌心と色彩感を生かしたルース・ギップスの単一楽章の《ラプソディ》、そしてハインリヒ・ベールマンのために書かれたウェーバーの名作五重奏曲を組み合わせ、19世紀から現代までを貫くクラリネットの魅力を鮮やかに描き出します。

 2024年7月&8月(イギリス)
 





ARCANA




A598
(2CD)
\4400
天才が病歿する前年に発表した傑作《オリンピーアデ》
 ペルゴレージ:《オリンピーアデ》


 ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736):
  歌劇《オリンピーアデ》(全3幕/1735年ローマにて初演)
   台本...ピエトロ・メタスタージオ(1698-1782)
    【CD 1】
     1-3. 序曲/4-18. 第1幕/19-24. 第2幕(前半)
    【CD 2】
     1-10. 第2幕(後半)/11-27. 第3幕
クリステーネ...
 アニチオ・ゾルジ・ジュスティニアーニ(テノール)
アリステア...
 カルロッタ・コロンボ(ソプラノ)
アルジェーネ...
 シルヴィア・フリガート(ソプラノ)
リチダ...
 ホセ・マリア・ロ・モナコ(メゾ・ソプラノ)
メガクレ...テオドーラ・ラフティス(ソプラノ)
アミンタ...マッテオ・ストラッフィ(テノール)
アルカンドロ...
 フランチェスカ・アシオティ(コントラルト)
ギスリエーリ合奏団(古楽器使用)
ジュリオ・プランディ(指揮)

 録音: 2025年11月21、23日(ライヴ/曲間拍手入り) イェージ(イタリア東部アンコーナ州)、ペルゴレージ歌劇場
 総収録時間: 142分

 【夭逝の天才ペルゴレージの不遇な傑作、待望の新全曲録音!】
 18世紀ナポリ楽派屈指の作曲家ペルゴレージが、齢26で病歿する前年に発表した傑作《オリンピーアデ》。ブルボン家のナポリ新王カルロ3世のもと、旧王家のハプスブルク家からの愛顧を理由にスパイ嫌疑をかけられ、ナポリ楽壇から締め出されたペルゴレージは「永遠の都」ローマに活路を求め、かつてウィーン皇室で副楽長カルダーラが作曲・上演した《オリンピーアデ》の台本に新曲をつけ初演しますが、後援者の急逝など不運が重なり上演は失敗に終わりました。近年バロック復興の勢いに乗じてペルゴレージのこの大作にも専門家たちの注目が集まり、校訂譜が刊行され現代楽器と古楽器でCD全曲録音も出たものの、現在はどれも入手困難となっており、イタリア最前線のプレイヤーたちによる新録音はまさに待望のリリースです。
 スポーツ万能の青年メガクレが、同じ女性に恋した親友にして恩人リチダの想いを叶えようとオリンピア競技に代理出場する友情物語を軸としたこの作品、初演時は教皇のお膝元ローマの制約により男性高音歌手が女性役も演じましたが、ここでは逆に男性役も高音部は全て女声歌手。登場人物たちの心理を細やかに歌い込みながら、粒ぞろいの名アリアが相次ぐペルゴレージ作品の美質を鮮やかに伝えてくれます。オーボエのプリスカ・コンプロイやコンサートマスターのマルコ・ビアンキなどの名手も名を連ねるオーケストラのサポートも抜群。拍手をカットしないライヴ録音の臨場感もたまりません。







AVANTI CLASSIC


AVA10782
\3000
別世界より~クラシックの名曲によるアルゼンチン・タンゴ
 1. Buenos Aires - Viena
  (ベートーヴェン: 交響曲 第5番「運命」 による)
 2. Du Bout de la Pensee
  (サティ: グノシエンヌ 第1-3番による)
 3. Tango for Three Oranges
  (プロコフィエフ: 3つのオレンジへの恋 による)
 4. Hermano Gustavo
  (マーラー: 交響曲 第1番 「巨人」による)
 5. Presages
  (J.S.バッハ:
   平均律 第1巻 前奏曲 変ホ短調 BWV 853 による)
 6. La Revolucionaria
  (ショパン: 練習曲 Op. 10-12 「革命」 による)
 7. Musiquita Nocturna
  (モーツァルト:
   アイネ・クライネ・ナハトムジーク による)
 8. Humo sin Fuego (ブラームス: 交響曲 第3番 による)
 9. Anapaistos (シューマン: ピアノ五重奏曲 による)
 10. From Another World
  (ドヴォルザーク: 弦楽セレナーデ による)
 11. Mano Sinistra
  (メンデルスゾーン: 序曲「フィンガルの洞窟」 による)
 12. Valse No. 2
  (ショスタコーヴィチ:
   『舞台管弦楽のための組曲 第1番』 より)
 編曲...クロエ・ファイファー
グットマン・タンゴ・クインテット
マイケル・グットマン(ヴァイオリン、芸術監督)
リサンドル・ドノソ(バンドネオン)
イヴォ・デ・グレーフ(ピアノ)
ステイン・クッペンス(チェロ)
アリエル・エベルシュタイン(ダブルベース)

 録音: 2025年1月 ベルギー、ワーテルロー、エリザベート王妃音楽院
 収録時間: 54分

 【巨匠たちの名曲がブエノスアイレスを彷徨う、未知なる音楽の世界】
 マイケル・グットマン率いる「グットマン・タンゴ・クインテット」のデビューアルバム。ベートーヴェンやモーツァルト、マーラーといった巨匠たちの名曲が、まるでブエノスアイレスの街に迷い込んだかのように展開。ヨーロッパのクラシック音楽の優雅さとアルゼンチン・タンゴの情熱的な鼓動が交差する、新しい音楽の旅への招待状です。それも単なるパロディではなく、フランス人作曲家クロエ・ファイファーによってタンゴのリズムと和声で緻密に再構築された、進化とも言える魅力あふれる編曲が魅力。コンサートホールの格式とダンスフロアの熱気が見事に融合した、ジャンルの境界を越える別世界をご体験ください。





BIS


BIS2682
(SACD HYBRID)
\3000
ファーゲルルンド:ビニース
 セバスチャン・ファーゲルルンド(1972-):
  1. Beneath ビニース -
   弦楽オーケストラのために(2022)
  2-4. Remain リメイン -
   ヴァイオリン、チェロとピアノのために(2022)
    2. I. Capriccioso, ben ritmico
    3. II. Adagio di molto 4. III. Esaltato
  5. Materie マテリエ -
   無伴奏ヴァイオリンのために(2019)
  6. Stilla スティラ -
   ヴァイオリンとピアノのために(2014/2022改訂)
オストロボスニア室内管弦楽団...1
マリン・ブロマン(指揮)...1
クングスバッカ・ピアノ・トリオ
マリン・ブロマン(ヴァイオリン)...2-6
イェスパー・スヴェドベリ(チェロ)...2-4
サイモン・クロウフォード=フィリップス(ピアノ)...2-4、6

 録音:フィンランド、ヤコブスタード、シューマン・ホール2024年5月15-17日...1
 スウェーデン、ストックホルム、スウェーデン放送第2スタジオ 2024年10月15-17日...2、4 2024年11月24日...3

 収録時間:53分
 SACD層:Stereo / Multi-Channel 5.0

 セバスチャン・ファーゲルルンドは、豊かな物語性と深い感情表現で知られる、現代フィンランドを代表する作曲家の一人です。
 本作には、さまざまな編成による4つの作品を収録。ソロ・ヴァイオリンとオーケストラが対等に掛け合う協奏曲と室内楽の中間的構成を持つ「ビニース」、ロシアによるウクライナ侵攻当日に完成し、同国の人々に捧げられた作品で、ラヴェル、J. S. バッハ、ブラームスの楽曲からの引用が織り込まれたピアノ三重奏曲「リメイン」、高度な技巧と繊細な表現が要求されるコンクールのための課題曲「マテリエ」、内省的なオープニングからクライマックスを経て静かな結末へと至る「スティラ」など、彼の幅広い作曲技法が示されています。これらの作品すべてに深く関わっているのが、ヴァイオリニスト兼指揮者のマリン・ブロマン。彼女はソリストとして、またクングスバッカ・ピアノ・トリオのメンバーとして演奏に参加する一方、オストロボスニア室内管弦楽団では指揮も務めています。






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CHANDOS



CHSA5390
(SACD HYBRID)
\3000→\2790
サクソフォビア 「サックス恐怖症」
 サックスが、まだ“時代の最先端”だったころ。
 狂騒の1920年代を吹き抜けた、陽気で洒落たサックス熱狂時代の復活!

 1. ルーディ・ヴィードフ(1893-1940)&
  ドメニコ・サヴィーノ(1882-1973):
   Sax-O-Trix (1926)(L. マイヤーズ編)
 2. ヴィードフ:ヴァルス・マザネッタ(1925)(L. マイヤーズ編)
 3. ヴィードフ:サクソフォビア(1918)(L. マイヤーズ編)
 4. ヴィードフ&サヴィーノ:
  東洋の国で(ダンス・ロリアン)(1926)(L. ワードル編)
 5. ヴィードフ:
  ヴァルス・ルウェイン(1917)(D. ヒギンズ編)
 6. ヴィクター・ハーバート(1859-1924):
  キス・ミー・アゲイン(1924)(A. コッティ編)
 7. ヴィードフ:Sax-O-Phun (1924)(L. マイヤーズ編)
 8. ヴィードフ&ヒューゴ・フレイ:
  ルベノーラ(1927)(C. スミス編)...世界初録音
 9. ヴィードフ:憂鬱な日々(1919)(L. マイヤーズ編)
 10. ジャスティン・リング(1876-1963)&
  フレデリック・ヘイガー(1874-1958):
   グロリア(1923)(R. ヴィードフ編)
 11. アール・キャロル(1893-1948):
  カナリー・コテージ・ワンステップ(1916)
   (D. レヴィンソン編)
 12. リング&ヘイガー:ハンガリー舞曲(1924)
  (R. ヴィードフ編)
 13. アーヴィング・バーリン(1888-1989):
  ユー・フォガット・トゥ・リメンバー(1925)
   (A.コッティ編)
 14. ヴィードフ:サクセマ(1920)
 15. ヴィードフ&フレイ:
   ヴァルス・ソニア(1932)(L. ワードル編)
 16. ヴィードフ:サクサレラ(1923)(L. マイヤーズ)
 17. ヴィードフ:
  ヴァルス・ヴァニテ(1923)(L. マイヤーズ)
 
 ボーナス・トラック
   18. ヴィードフ:サクソフォビア(1918)...
    ヴォーカルのイントロ付きピアノ伴奏ヴァージョン
チャド・スミス(サクソフォン)

リネット・ウォードル(ハープ)...4、15
ダルトン・ライデンアワー(ピアノ)...8、10、11、14、18
ミカエラ・ベネット(ヴォーカル)...18
シンフォニア・オヴ・ロンドン...
 1-3、5-7、9、12-13、16-17
ジョン・ミルズ(リーダー)
ジョン・ウィルソン(指揮)

 録音:2025年4月12-14日 ロンドン、王立音楽院、Susie Sainsbury Theatre
 収録時間:56分
 SACD層:Stereo / Multi-Channel 5.0

 1840年代にアドルフ・サックスが発明したサクソフォンは、1920年代のアメリカで大衆音楽に広く取り入れられ、その後ジャズを代表する楽器へと発展しました。
 この初期の躍進を支えたのがルディ(本名=ルドルフ・コーネリアス)・ヴィードフです。クラリネットの名手だった彼は1914年にサックスへ転向。ダンスブームの到来を受け、ナイトクラブのバンド活動や、高度な技巧を生かした楽曲の録音に力を注ぎました。その人気によって一躍スターとなり、サックスをダンスバンドや独奏楽器として広く普及させる大きな役割を果たしました。マルチプレーヤーとして活躍するサックス奏者チャド・スミスがこのアルバムを企画したのは、今ではほとんど忘れ去られてしまったヴィードフを讃え、その功績を今に蘇らせるためでした。
 2002年以来ブロードウェイで活動を続けるチャド・スミスは、ライブやスタジオ録音の分野で幅広く活躍しており、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』や『ウエスト・サイド・ストーリー(2021)』などのサウンドトラックにも参加しています。また、アメリカ各地の主要オーケストラと共演するほか、トニー・ベネット、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、レディー・ガガら多くのアーティストとも共演しています。




 タイトルの「サクソフォビア」は、直訳すれば「サックス恐怖症」。しかしこのアルバムで鳴っているのは、恐怖どころか、1920年代のアメリカを席巻した“サックス熱”そのものです。ジャケットに描かれた、アール・デコ風の文字、オレンジと紺の鮮やかな色彩、そしてサックスのベルから渦を巻くように広がる音のイメージ。そこには、ジャズが本格的に時代を変えていく直前、ダンスホール、ナイトクラブ、蓄音機、ラジオが一体となって大衆音楽を熱狂させていた「狂騒の20年代」の空気が見事に封じ込められています。

 ルディ・ヴィードフは、まさにその時代のサックス・スター。現在の私たちがイメージする濃厚なジャズ・サックスとは少し違い、ここで聴かれるのは、軽妙で、洒落ていて、どこかコミカルで、しかも驚くほど技巧的なサックスの世界です。サックスがまだ“新しい楽器”として人々を驚かせ、笑わせ、踊らせていた時代。その魅力を、ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オヴ・ロンドンが、極上のセンスと鮮やかな音色で現代に蘇らせます。

 クラシック、ジャズ、ポピュラー、映画音楽、その境界がまだ柔らかく混ざり合っていた時代の、なんとも楽しい音楽絵巻。サックスという楽器が、これほど陽気で、これほど粋で、これほど人を浮き立たせるものだったのかと、思わず頬がゆるむ一枚です。

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CHAN20380
\3000→\2790

フランクの名作ソナタの“その周辺”に
 これほど美しい世界が広がっていた
ルクー、ボニス、ソイー、メシアンへ
  ――知られざるフランス=ベルギー系ヴァイオリン音楽の宝石箱
エレナ・ウリオステ(ヴァイオリン)
トム・ポスター(ピアノ)
主題と変奏
 1. シャルロット・ソイー(1887-1955):主題と変奏 ニ短調 Op. 15(1921)
 2. メル・ボニス(1858-1937):アンダンデ・レリジーオソ ニ長調 Op. 78(1910)
 3. ボニス:アレグレット・ノン・トロッポ ニ長調 Op. 84(1904/10)
 4-6. ギョーム・ルクー(1870-1894):ソナタ ト長調
 7. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):エレジー ニ長調 Op. 143
 8. サン=サーンス:エレジー ヘ長調 Op. 160
 9. ボニス:ラルゴ 変ホ長調 Op. 83(1910)
 10-15. オリヴィエ・メシアン(1908-1992):主題と変奏 Simeon1/10
 16. エルサ・バレーヌ(1910-1999):夜想曲(1928)...世界初録音

 録音:2025年5月9-11日 イギリス、サフォーク、ポットン・ホール
 収録時間:72分


 フランクの名作《ヴァイオリン・ソナタ》をあえて収録せず、その周囲に広がった“もうひとつのフランス=ベルギー系ヴァイオリン音楽”を聴かせる、たいへん美しいアルバムです。

 大きな柱となるのは、24歳で夭折したベルギーの天才ギョーム・ルクーの《ヴァイオリン・ソナタ》。フランク譲りの濃密な構成の中に、若者らしい熱、憧れ、焦燥、そして胸を締めつけるような抒情があふれる、まさに隠れた名作です。

 さらに、近年再評価が進むシャルロット・ソイー、メル・ボニス、エルサ・バレーヌら女性作曲家の作品が、アルバムに独特の陰影と香りを与えています。祈りのように静かなボニス、気品あるソイー、そして最後を飾るバレーヌの《夜想曲》。いずれも、名曲史の表舞台からは少し離れていながら、聴けば確かな魅力を放つ作品ばかりです。

 サン=サーンス晩年の《エレジー》と、若きメシアンの《主題と変奏》が並ぶのも聴きどころ。19世紀の優美な余韻から、20世紀の新しい響きへ。その移り変わりが、ひとつの流れとして美しく浮かび上がります。

 派手な名曲集ではありません。しかし、フランクのソナタを愛する方なら、きっとこのアルバムの奥深さに惹き込まれるはず。知られざる作品の中にこそ、こんなに豊かな詩情が眠っていたのか――そう思わせてくれる一枚です。






CHANNEL CLASSICS


CCS48626
\3000
Recollection(s)
 1. ジョーン・タワー(1938-): ワイルド・パープル
 2. カイヤ・サーリアホ(1952-2023): 夜想曲
 3-10. ジェフリー・マンフォード(1955-):
  Eight Musings ... Revisiting Memories
 11. イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
  独奏ヴィオラのためのエレジー
 12. ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
  ヴィオラ・ソナタ 第2番 Op. 123
 13. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  シャコンヌ -
   無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
    第2番 ニ短調 BWV 1004 より
クリスティン・ウー
 (ヴァイオリン...2-10、13/ヴィオラ...1、11、12)

 録音: 2024年12月 オランダ、ヘーセルト、プロテスタント教会
 収録時間: 55分

 【ヴァイオリンとヴィオラで探求する、音楽における時間と記憶】
 ヴァイオリンとヴィオラいずれの演奏に於いても大胆な音色と高い技巧で評価され、2022年の第8回仙台国際音楽コンクールでは聴衆賞を受賞しているアメリカのアーティスト、クリスティン・ウー。
 第1回ベルリン・プライズ・フォー・ヤング・アーティスツでのCD録音賞受賞を機に制作されたこのアルバムは、音楽を通じた時間と記憶の関係性をテーマとしています。和声進行の反復が記憶を描き出すかのようなバッハの「シャコンヌ」、音程の反復が躍動をもたらすタワーの「ワイルド・パープル」、自作の断片を再構築したマンフォードの「Eight Musings...」などを収録。過度な情緒に依存せず、作品に用いられた反復や構造が記憶をどう形作るのかを探究する、理知的で構成力に優れた一枚です。





DIVINE ART

DDX 21149
\2800
プーランク:2台ピアノのための音楽集
 フランシス・プーランク(1899-1963):
 1. シテール島への船出
 2-4. 田園のコンセール(2台ピアノ版...世界初録音)
  2. I. Allegro molto/3. II. Andante/
  4. III. Finale, Presto
 5. エレジー6-9. 2台ピアノのためのソナタ
  6. I. Prologue/7. II. Allegro molto/
  8. III. Andante lyrico/9. IV. Epilogue
 10-26. 映画『アメリカへの旅』より17の短い断章
 27. Adieu Maison
ロブ・ハオ(ピアノ)
アントニー・グレイ(ピアノ)
アリセ・シリナ(アコーディオン)...26
ヘレン・マイルズ(ソプラノ)...27

 録音:2025年8月5-6日 ロンドン、Wathen Hall, Lonsdale Road, London
 収録時間:74分

 プーランクが後期から晩年に遺した、貴重な2台ピアノ作品を収めた1枚。なかでも注目は、もともとはチェンバロ協奏曲として書かれ、プーランク自身が編曲した2台ピアノ版の『田園のコンセール』、世界初録音です。
 また1951年に紛失した映画音楽『アメリカへの旅』を、アントニー・グレイが音源から復元・編曲した世界初の商業録音も聴きどころ。アコーディオンを加えた完全版として蘇り、田舎の夫婦が初めて飛行機に乗る姿を描いた、プーランクならではの愉快で色彩豊かなスコアを楽しめます。さらに、この映画に出演した名女優イヴォンヌ・プランタンのために書かれた「Adieu Maison」や映画と同時期に書かれた『シテール島への船出』も収録。他には2台のピアノの間で旋律が繊細に受け渡される晩年の名作『エレジー』が収録されています。演奏を務めるのは、オーストラリア出身のピアニスト兼作曲家、アントニー・グレイとロブ・ハオです。







FUGA LIBERA


FUG861
\3000
ループ・テイルズ ~ピアノと中東の打楽器による対話
 1. Loop Tale/2. Tokyo Train/
 3. 8 Pearls/4. Haft/
 5. Interlude/6. Prelude in C/
 7. 04:04 am/8. Deep Sub Bass/
 9. Ave Maria/10. Requiem/11. Exit

作曲:
  1-3、5、7、9、10...カミーユ・エル=バシャ&ナギブ・シャンベザデ
  4、8...ナギブ・シャンベザデ(ザルブ・ソロ)
  6、11...カミーユ・エル=バシャ(ピアノ・ソロ)
カミーユ・エル=バシャ(ピアノ)
ナギブ・シャンベザデ
 (ザルブ、ドホラ、クゼ、ダフ、ベンディール)

 

 録音: 2024年11月 フランス、ブローニュ=ビヤンクール、RIFFXスタジオ
 収録時間: 30分

 【ピアノと中東の打楽器による反復と変容の音楽的対話】
 クラシックや現代音楽を背景に持ち、エレクトロ・ミュージックのユニットでも活躍するピアニストのカミーユ・エル=バシャと、イラン南部の伝統的なリズムを継承するパーカッション奏者ナギブ・シャンベザデによるコラボレーション・アルバム。2人の手による収録作品は、タイトルの通りループ(反復)を楽曲構成の基盤としており、中東の周期的なリズムの伝統や、スティーヴ・ライヒに見られる西洋のミニマリズムの手法などを踏まえ、リズムや和声のパターンが繰り返されながら少しずつ変容していく構造を持っています。それぞれの作品は、バッハやラヴェルなど西洋音楽の要素を想起させるピアノの旋律に対し打楽器が有機的なリズムを与え、ピアノが作る和音の枠組みの中で打楽器がアクセントを変化させたり、逆に打楽器のパターンがピアノの展開を牽引したりと、両者が対等に役割を入れ替えながら進行。西洋クラシックと中東の伝統が対話を通じて互いに形を変えていく、構築的かつ革新的なサウンドスケープを提示する一枚です。







METIER


MEX 77401
(4CD)
\3300
マイケル・エリソン:トランスカルチュラル・オペラ三部作
 マイケル・エリソン:トランスカルチュラル・オペラ三部作
  【CD1】
   1-23. 《ビンボアの伝説》 -
    千頭の雄牛の伝説ヤシャル・ケマルの
     同名小説に基づく「ボズラック・オペラ」
  【CD2】
   1-13. 《ビンボアの伝説》 - 千頭の雄牛の伝説(続き)
  【CD3】
   1-8. 《メヴラーナ》 -
    私はあなただと言っておくれ(2012)
     台本:マイケル・エリソン(ルーミーの詩に基づく)
  【CD4】
   1-29. 《Deniz Kustu 》 -
    The SEA-Crossed Fisherman
     ヤシャル・ケマルの小説に基づく
      トータル・ミュージック・シアター
     翻案、台本:サイモン・ジョーンズ
《ビンボアの伝説》
 Fatma Aydogan (Ceren)
 Erdem Simsek (Haydar)
 Canan ozgur ...ナレーター1
 Feride Buyukdenktas ...ナレーター2 他
 ジャン・オカン(指揮)
 ヘザルフェン・アンサンブル
《メヴラーナ》
 Arnout Lems(バリトン)
 Gunnar Brandt-Sigurdsson(テノール)
 Ekaterina Levental (メゾ・ソプラノ) 他
 ルーカス・フィス(指揮)
 ヘザルフェン・アンサンブル
《Deniz Kustu》
 Gwion Thomas、Robyn Allegra Parton、
 Louise Innes、Damian Thantrey、
 Adam Green
 マイケル・ラファーティー(指揮)
 ヘザルフェン・アンサンブル

 録音:
 《ビンボアの伝説》2023年6月14日イスタンブール、Sureyya Opera House
 《メヴラーナ》2012年Pieter Snapper and Can Karadogan at MIAM Studios
 《Deniz Kustu》2016年6月16日イスタンブール、Sureyya Opera House
 総収録時間:約260分

 アメリカの作曲家マイケル・エリソンは、10年間イスタンブールで活動し、トルコの伝統楽器と現代音楽をシームレスに融合させたオペラなどで国際的に高く評価され、現在はブリストル大学で後進の指導に当たっています。この4枚組アルバムには、トルコ文化と西洋近代音楽との交流から生まれたオペラの三部作を収録。トルコ文学を代表する作家の一人ヤシャル・ケマル(1923-2015)の小説による《ビンボアの伝説》は、伝統的な生活を送る遊牧民と現代文明との衝突をアナトリア民謡の一つ「ボズラック」のスタイルで描いています。《メヴラーナ》は、13世紀のイスラム神秘主義者で愛と寛容、そして神との合一を説いたルーミーの詩に瞑想的な音楽を付けたもの(弊社未取り扱い既出盤MSV28539のリマスター音源)。《Deniz Kustu》もヤシャル・ケマルの小説が原作で、孤独な男と孤児の悲劇を通して現代の環境問題を描きます。演奏はエリソンが共同設立し、トルコ国内外の主要音楽祭で国際的なコラボレーションを展開するヘザルフェン・アンサンブルが務めています。



 

MEX 77144
\2900
インフラストラクチャー - デイヴィッド・シスコ:歌曲集
 デイヴィッド・シスコ:
  1-7. Italianate イタリア風
  8-18. Missed Connections
   すれ違ってしまった一期一会の出会い
  19. Infrastructure インフラストラクチャー
  20-28. The Wrong Kind of Fountain Enthusiast
   おかしな噴水愛好家
  29. My Best Beloved 私の最愛の人
  30. Patterns パターン
  31. Where Memories Go to Die 思い出が死にゆく場所
  32-43. Dear God 神様へ
マイケル・ケリー(バリトン)...1-7、29
エリザベス・モンドラゴン(メゾ・ソプラノ)...8-18、30
デイヴィッド・シスコ(バリトン)...19、31
ローラ・ストリックリング(ソプラノ)...20-28、32-43
デイヴィッド・ファン(ピアノ)

 録音:2025年10月25-26日、11月8日 ニューヨーク、マウントヴァーノン、オクタヴァン・オーディオ
 収録時間:76分

 デヴィッド・シスコ(生年非公開)は数多くの受賞歴を持つアメリカの作曲家。その声楽・舞台作品はカーネギーホールやリンカーンセンターなどの主要な会場で演奏されています。このアルバムには彼が25年にわたって書いた歌曲を収録。現代や過去の美しい詩に曲をつけたものや、インターネットへの投稿や口コミレビューを歌詞にした、ユーモア溢れる連作歌曲も楽しめます。演奏にはバリトン歌手でもあるシスコ自身も参加しています。






<LP>


DG(LP)


4868882
(2LP)
\6300
〔180g重量盤、Gatefold仕様〕
《タルモ・ペルトコスキ~
 ワーグナー:楽劇『ニーベルングの指環』オーケストラル・アドヴェンチャー》

 ワーグナー:楽劇『ニーベルングの指環』オーケストラル・アドヴェンチャー
   (編曲:ヘンク・デ・フリーヘル)
 《LP 1》
  [Side A]
   1) 前奏曲、2) ラインの黄金、3) ニーベルハイム、4) ヴァルハラ、
   5) ワルキューレたち、6) 魔の炎の音楽、7) 森のささやき/
  [Side B]
   1) ジークフリートの英雄的行為、2) ブリュンヒルデの目覚め、
   3) ジークフリートとブリュンヒルデ/
 《LP 2》
  [Side A]
   1) ジークフリートのラインへの旅、2) ジークフリートの死/
  [Side B]
   1) 葬送行進曲、2) ブリュンヒルデの自己犠牲
タルモ・ペルトコスキ(指揮)
香港フィルハーモニー管弦楽団

 注目の若手指揮者による、ワーグナーの神髄を捉えた『指環』の現代的名演。LP2枚組

 【録音】2025年6月27-28日、香港、香港文化センター(ライヴ)    
 
 ●フィンランド出身、2000年生まれの若き指揮者タルモ・ペルトコスキによる、ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』の名場面をまとめた編曲版のアルバム『指環―オーケストラル・アドヴェンチャー』がドイツ・グラモフォンより発売されます。
 編曲したのは1953年生まれのオランダ人作曲家ヘンク・デ・フリーヘルで、『ラインの黄金』『ワルキューレ』『ジークフリート』『神々の黄昏』と順を追いながら、それぞれの感動的でスリリングな楽曲がオーケストラ編成で見事に凝縮された、これまでになかった作品です。
 ペルトコスキが2025年6月に香港フィルハーモニー管弦楽団と香港で行った演奏がライヴ録音されました。
 ドイツの『ターゲスシュピーゲル』紙に「世紀の才能」「フィンランドの驚異の指揮者」と称賛され、2023年に「オーパス・クラシック」のヤング・タレント賞を受賞したペルトコスキは、2026/27シーズンからは香港フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任することが発表されています。

 ●タルモ・ペルトコスキは8歳でピアノを学び始め、11歳の時にダニエル・バレンボイムによるワーグナーの『ニーベルングの指環』の録音と出会ったことが指揮者を志すきっかけとなりました。
 14歳の時、フィンランドの伝説の教育者ヨルマ・パヌラから初めて指揮法を学び、その4年後にヘルシンキのシベリウス音楽院に入学。指揮とピアノの勉強を続け、その後サカリ・オラモの指揮クラスにも参加しました。
 エサ=ペッカ・サロネンらの指導も受け、そうした専門的な指導によりペルトコスキのオペラや交響曲レパートリーの研究はさらに完璧なものとなっていきました。

 ●「気をつけろ―天才がやって来た!…ペルトコスキは驚異的なテクニックだけでなく、エネルギー、音楽的本能、様式感と表現の明晰さ、さらに燃えるようなダイナミクスを備えており、そのすべてが聴き手に言葉を失わせる」――『ディアパゾン』誌
 








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